湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



H.M.F〜musique d'abordシリーズ
(フランス)

※H.M.Fのその他のアイテムはこちら御覧ください。



LPの時代から、白いジャケット、シンプルながら内容の充実したブックレット、そして盤のみ、というシンプルなコンセプトの廉価シリーズ。環境にやさしいパッケージ、そしてディスクはLPレコードを彷彿とさせる黒ディスク。



※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
HMA-190215
おお、愉悦よ〜17、8世紀のイギリス歌曲集
我が造り主よ、憐み給え(不詳[17世紀])
ダウランド:求婚しようか、好意を望もうか/来れ重き眠りよ/私は見た、あの人が泣くのを/つれない人に、だから私の心を奪って/御婦人方の小間物屋/流れよ、わが涙
キャンピオン:私は御婦人方をお世話申し上げない/糸杉のカーテン
ブロウ:金髪の恋する若者と黒い恋人/自ら身を引く者
ダニエル・パーセル:おお、愉悦よ
ハンフリー:父なる神への讃歌
クラーク:アルカディアの森の栄光
 勇敢なる子孫たちの中に
ジョン・バートレット:すべての鳥の中で
フィリップ・ロセッター:一体愛とは何なのか
 それでは愛とは嘆くだけなのか
フランシス・ピルキントン:眠れ甘き妖精よ
イェレミア・クラーク:The glory of the Arcadian groves
ウィリアム・クロフト:時よ、おお汝ミューズよ
アルフレッド・デラー(C.T)
デイヴィッド・マンロウ, リチャード・リー(リコーダー)
デズモンド・デュプレ(リュート,ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ロバート・エリオット(Cemb)

録音:1969年(頃)
1979年7月9日、67歳で伝説のカウンターテナー、デラーはこの世を去りました。詩人にして、素晴らしい歌声、歴史に造詣が深い、偉大な人物 でした。重力を全く感じさせない歌声は異次元の世界からやってきたようでした。名手たちのサポートを得た美しくも高潔な17-8世紀のイギリスの世界 が広がっています。 (Ki)
HMA-190925
Guitares Gitanes
Madalena/ Solea/ Siguiriya/ Garotin/ Fandango/ Renuncia/ Taranta/ Alegrias/ Alegria/ Taranta/ Siguerya/ Milonga/ Tiento/ Bulerias/ Rumba Mora/ Tientos/ Churera/ Serrana/ Guagira/ Granadina/ Churera
エル・マラゲーニョ
〔アントニオ&マリノ・カーノ〕、イサベル(歌)

録音:1970、71年
フラメンコの起源をめぐる1枚。歌声が郷愁を誘います。
HMA-195201
ジョン・ブロウ(1649?〜1708):結婚頌歌、
クロエは横たわるアミンタスを見つけた、
ヘンリー・パーセルの死を悼む頌歌
アルフレート・デラー(C.T、指)、
フィリップ・トッド(T)、
モーリス・ブヴァン(Br)、
デラー・コンソート、ストゥール音楽祭CO

録音:1970年
ヘンリー・パーセル(1659頃〜1695)の師としても名高いブロウの作品集。3曲目の「ヘンリー・パーセルの詩を悼む頌歌」は、英国のジョン・ドライデンの優れた詩に作曲されています。このドライドンは、パーセルとよく一緒に仕事をしていたといいます。偉大な芸術家の思い出に捧げられたモニュメント的作品です。  (Ki)
HMA-195208
タリス:エレミアの哀歌
預言者エレミアの哀歌ははじまる
預言者エレミアの哀歌より 
すでに陽はのぼり(オルガン・ソロ)
世の救い主なる主は 
兵士のむくいにして冠なる神よ
この神の証し人を
天使はやさしき言葉もて
はやキリストは天にのぼりたまえり
聖なるならわしにしたがいて/光の消ゆる前に
アルフレッド・デラー(C-T) 
デラー・コンソート

録音:1969年9月
イギリス黄金時代と呼ばれたチューダー朝を代表する作曲家トマス・タリス。旧約聖書中の「哀歌」第1章に基づくこの作品は、数ある「エレミアの哀歌」の中でも特に優れたものとされています。カウンター・テナーの先駆者デラーは、同郷の偉大な先輩への敬意と余裕の解釈で、いぶし銀の芸術を味わわせてくれます。 (Ki)
HMA-195210
クープラン:ルソン・ド・テネーブル アルフレッド・デラー(CT)
フィリップ・トッド(T)
ミシェル・シャピュイ(Org)
HMA-195335
カルミナ・ブラーナ
〜12世紀のオリジナル手稿譜による
ルネ・クレマンシック(指)
クレマンシック・コンソート

録音:1974年2月
HMA-195388
ジャムシド・シェミラーニ
1. 6/8の即興
2. 6拍による即興
3. 5拍による即興
4. 7拍によるザルブのデュオ
5. 4拍による即興
ジャムシド・シェミラーニ

録音:1970年代
イランの偉大なザルブ(太鼓)奏者、ジャムシド・シェミラーニの即興を集めた1枚。ドラム・イランの偉大な詩人が朗詠している声を聴いているよう な気分になります。 (Ki)
HMA-195389
「アラブ=アンダルシアの音楽」 編成、演奏、指揮:グレゴリオ・パニアグワ

録音:1976年10月
1944年マドリード生まれの、グレゴリオ・パニアグワ。中世のあらゆる楽器を自らの工房で製作し、該博な知識と演奏能力を駆使しながら、どこまでも音楽を楽しみ、かつ楽しませてくれている彼らが放った、<アラブ=アンダルシアの音楽>。遠く夢のように消え去ってしまった世界、そして、豊麗な文明社会であった世界、すなわち、中世スペインのイスラム社会が生んだ音楽集です。〈アラブ=アンダルシアの音楽〉において最も大切なものと考えられた形式〈ヌバnuba,nouba〉(“順番”のことで、バロック時代の〈組曲〉と似ています)。この〈ヌバ〉は、記譜されることがなく、口頭伝承によって伝えられました。イスラム教徒がやむなくスペインを出た後に渡った、北アフリカの幾つかの都市に、南スペインから出た“落人”たちの子孫が住みつき、大切な財産である〈アンダルシアの音楽〉を、幾世紀をこめて守り伝えて来たものの結晶がここに収められています。魅惑の土地「アンダルシア」に今も漂う文化の残り香に思いを馳せながら聴きたい名盤です。 (Ki)
HMA-195414
マレ:聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モンの鐘,
3声の組曲ハ長調,
組曲第4番ニ長調
ニコラウス・アーノンクール(Gamb,高音ヴィオール)
アリス・アーノンクール (Vn)
ヘルベルト・タヘツィ(Cemb)
レオポルド・シュタストニー(Fl)

録音:1973 年
HMA-195427
テレマン:ソナタ.ヘ長調,
バッハ:サラバンドとガヴォット.ト短調
ヘンデル:ソナタ.イ短調 Op.1 − 4
ダウランド:デンマーク王のガイヤルド
ファン・エイク:「ラクリメ〜 7 つの涙」に基づく変奏曲
 リコー ダー独奏のための変奏曲(1646)
作曲者不詳:「ああ、我がつかの まの日々よ」
グラウンド:「グリーンスリーヴズ」
アルフレッド・デラー(指)
デラー・コンソート
HMA-195434
物乞いたちの嘆き
物乞いたちの嘆き,
ほら私の愛しい人が山からやってきた,
異国の人,魚売り,死の日,
サン・ミケーレ・デル・モンテ,
私の御主人,祖国の人々,
二人の怠け者の物語,共和国讃歌,
故郷のフランシスコ、羊飼い,
渦巻く砂塵,夜と美女
マッテオ・サルヴァトーレ(Vo)

録音:1967年
マッテオ・サルヴァトーレは1925年にイタリア南部プーリア州のフォッジャという町に生まれています。フォッジャは悪い意味で南イタリアらしい町で、7 歳のサルヴァトーレは貧しく靴もなく、学校にも行けませんでした。彼は盲目のヴァイオリン弾きの弟子になり、老人から様々な歌を教え込まされました。その数は14年間に150曲ほど。それらの歌も何世紀に渡って口伝されてきた、誰が作ったかも分からない、しかし南イタリアの貧しい人々の生活にしっかり根付いたもの。20歳になってヴァイオリン弾きが亡くなると、5 日間歩きずくめでローマに旅して街のレストランで歌を聞かせました。そこで彼の歌の素晴らしさに気付いた人によって豊かな北部に行き、その歌の素晴らしさが一気に広まったのです。「ほら私のいとしい人が山からやってきた」は映画「リストランテの夜」でも効果的に使われていました。南イタリアの魂が詰まった1枚です。 (Ki)
HMA-195610
ルネサンス舞曲集 ルネ・クレマンシック(指)
クレマンシック・コンソート
中世、ルネサンスものを演奏したら右に出るものはない、ルネ・クレマンシックによるルネサンス舞曲集。ルネサンス期独特のオリエンタルな空気漂う不思議な魅力に満ちた世界を、クレマンシックが楽しく聴かせてくれます。 (Ki)
HMA-195641
聖ヨハネス・クリュソストムスの典礼〜ギリシャ(ロシア)正教/ビザンチン=スラヴ聖歌 ディミトリー・ロウスコフ(指)
コラール・ソフィア

録音:1976年1月
ヨハネス・クリュソストムスの典礼といえば、ラフマニノフによる作品を思い浮かべますが、ここに収められているのはいわばその原型。ラフマニノフに衝撃をあたえ、筆をとらせる原動力となった、壮大で感動的な典礼音楽の世界を堪能できます。 (Ki)
HMA-195760
「プロヴァンス地方のオルガン」
ルイ・クープラン、フランソワ・クープラン、
フレスコヴァルディ、ロバーデイ、
ムファットらの作品集
フランソワ・シャペレ、ミシェル・シャピュイ、ルシエンヌ・アントニーニ、ルネ・サオルジャン(Org)
15 世紀から17 世紀初頭にかけて、フランドル楽派の勢力は絶大で、ポリフォニー音楽はヨーロッパ全土に広まっていきまし た。音楽家たちはこぞってポリフォニー音楽を作曲し、その勢いで、多くのオルガンが、名オルガン・ビルダーたちによって続々 と建造されました。このCD では、フランスに数多くのこされている名オルガンを、フランスを代表するオルガニストたちが演 奏しています。 (Ki)
HMA-195904
ブラームス:クラリネット・ソナタ
第1番ヘ短調Op.120-1、
第2番変ホ長調Op.120-2
ミシェル・ポルタル(Cl)、
ジョルジュ・プルーデルマッヒャー(P)

録音:1969年
ブラームス最晩年の傑作、クラリネット・ソナタ。これは、ブラームスの同時代に生きた名クラリネット奏者、リヒャルト・ミュールフェルトの才能に触発されて作曲されました。大変緻密に書かれたクラリネット・パート、そして親密であたたかな雰囲気を、現代の名手ポルタルとプルーデルマッヒャーが見事に再現しています。  (Ki)
HMA-195957
ドビュッシー:4手のための作品集
白と黒で、リンダラハ、スコットランド行進曲、
小組曲、6つの古代墓碑銘
クロード・エルフェ&ホーコン・アウストボー(P)

録音:1979年
ドビュッシーの4手のための作品を収めた充実の一枚。ルイ・マル監督の名画「鬼火」で使われていたサティの音楽を演奏したエルフェと、メシアン弾きとして高名なアウストボーという顔合わせ。フランス・ピアニズムの粋ともいえる二人によるドビュッシーは実に華麗で鮮烈。独特の和声の世界を磨き抜かれた音色とセンスで一息に描ききっています。  (Ki)

HMA-1901374
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
第11番「トルコ行進曲つき」,
第10番,
第13番,アレグロK.312
ジョルジュ・プリューデルマシエール(P)

録音:1991年3月
プリューデルマシエールのモーツァルトのピアノ・ソナタ全集からの分売。超辛口なトルコ行進曲、KV333の小憎らしいテンポ感など、どこか隠しきれない鬼才ぶりが興味深いモーツァルトです。 (Ki)
HMA-1901552
3大カウンター・テナー〜夢の饗宴
オー・ソレ・ミオ
ビゼー:「カルメン」〜ハバネラ 
マスネ:「ル・シッド」〜泣け、泣け、わが瞳よ
バーンスタイン:「ウェストサイド物語」よりマリア
サン=サーンス:「サムソンとデリラ」〜あなたの声にわが心はひらく
ホワイト・アス・リリー
オッフェンバック:「ペリコーリ」〜私は灰色
マイ・ウェイ
ドニゼッティ:「愛の妙薬」〜人知れぬ涙
ドミニク・ヴィス,アンドレアス・ショル,
パスカル・ベルタン(C.T)
フランソワ・クトゥリエ(P)、
カール・E・シュレーダー(Lute)
ラインハルト・ワグナー(指)、
フィルハーモニック・ド・カマルグO

録音:1995年2月
3大テノールが一世を風靡していた1990年代半ば、同じく大きな話題を呼んだ「三大カウンターテナー」が復活。冒頭トラックの「オー・ソレ・ミオ」に度肝をぬかれ、背中がゾクゾクするような美しさのショルの「ハバネラ」、様々なアリアで魅せるヴィスの芸達者さ、パスカル・ベルタンのストレートな声からふっと薫る色気など、どのトラックも、極上の歌声と、語り尽くせぬ楽しさに満ちています。 (Ki)
HMA-1901589
J.S.バッハ:モテット集
主に向かって新しい歌を歌えBWV225
精霊はわれらの弱きを助けたもうBWV226
わが喜びなるイエスBWV227
恐るるなかれ、われ汝とともにありBWV228
来たれ、イエスよ、来たれBWV229
主をたたえよすべての異教徒よBWV230
マリア=クリスティーナ・キール(S)、
シビッラ・ルーベンス(S)
ベルナルダ・フィンク(A)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
RIAS室内cho、
ルネ・ヤーコプス(指)古楽ベルリン・アカデミー団員

録音:1995年11月
自らも名カウンターテナー歌手であり、さまざまな指揮者の下で演奏した経験をもつヤーコプス。ここでも、歌唱陣をたくみにまとめあげ、やわらかくも格調高いモテットの世界を展開しています。 (Ki)
HMA-1901869
J.S.バッハ:パルティータ
パルティータ第2番BWV826、
第3番イ短調BWV827、第4番ニ長調BWV828
セドリック・ティベルギアン(P)

録音:2004年8月
1998年のロン=ティボー・コンクールで優勝し、知的な音楽づくりとその音色で一躍その名が知られたティベルギアン。2004年録音のこのバッハでも、一切の迷いなく音楽を進めており、一音一音が透明感と気品、そして知性に満ちています。 (Ki)
HMA-1901894
ボッケリーニ:2つのチェロを伴う弦楽五重奏曲集
弦楽五重奏曲集Op.18より第3番変ホ長調(G.287)
弦楽五重奏曲集Op.29より第6番ト短調(G.318)
弦楽五重奏曲集Op.41より第2番ヘ長調(G.347/Op.37-22)
ロエル・ディールティエンス(指&Vc)
アンサンブル・エクスプロラシオン

録音:2005年4月
ボッケリーニの弦楽五重奏曲は、どのパートをとっても役割が重要で、さらにスタイルも実に様々。特にここにおさめられた3曲の五重奏曲は、ボッケリーニの真骨頂が味わえる名曲ばかりです。瑞々しい弦の音色、まばゆい音型、メリハリのある作品が、アンサンブル・エクスプロラシオンのメンバーたちによって見事に演奏されています。 (Ki)
HMA-1901942
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467 
幻想曲ニ短調K.397
ロンド.ニ長調K.382
ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491
シュテファン・ヴラダー(P&指)
カメラータ・ザルツブルク

録音:2006年4月
生粋のウィーン流ピアニスト、ヴラダーによるモーツァルトのピアノ協奏曲の登場です。しかも弾き振り!むかえうつは伝統あるカメラータ・ザルツブルク。冒頭の弦楽器と管楽器のかけあいから、まさにこれしかないという絶妙な間の取り方とぴちぴち感に満ちています。続くピアノの入りもきらきらとまばゆいばかり。ピアノのソロの曲も入魂の仕上がり。幻想曲の深刻な空気から、21番の澄み切った幸福感まで、モーツァルト・ワールドがたっぷりと堪能できます。 (Ki)
HMA-1901975
ヴィヴァルディ:協奏曲集
弦楽合奏のための協奏曲RV156ト短調
二つのオーボエのための協奏曲RV535ニ短調
「調和の霊感」Op.3より第12番RV265ホ長調
2つのチェロのための協奏曲RV531ト短調
2つのヴァイオリンのための協奏曲RV522イ短調
ヴァイオリン,2本の狩猟用ホルン,2本のオーボエとファゴットのための協奏曲RV574ヘ長調
ベルリン古楽アカデミー
ゲオルク・カッルヴァイト(コンサートマスター/RV535、RV265+solo、RV531,RV522+solo、RV574+solo)
ミドリ・ザイラー(コンサートミストレス/RV156)

録音:2007年3月
「赤毛の司祭」ヴィヴァルディの協奏曲集。ヴィヴァルディは、様々な楽器がソロとして活躍する協奏曲を書いたことで、音楽史上に大きな足跡を残していますが、そんな彼の手によるとりわけ華やかな作品ばかりが並べられたこのディスクでは、様々な楽器のヴィルトゥオーゾ性が光っています。RV522のニ重協奏曲では、ミドリ・ザイラーとゲオルク・カッルヴァイトの二人のソリストのかけあいが見事。他の作品でも、メンバーの巧さが炸裂、聴きどころ満載です。 (Ki)
HMA-1901990
シューベルト:弦楽四重奏曲第12番「四重奏断章」
第14番「死と乙女」
エルサレムSQ【アレクサンドル・パヴロフスキ(Vn)、セルゲイ・ブレスラー(Vn)、アミハイ・グロス(Va)、キリル・ズロトニコフ(Vc)】

録音:2007年9月
エルサレムSQ、初期メンバーによるシューベルト。ちょうどシューベルトがこれらの曲を作曲したのと、録音当時の彼らは同年代。完璧なアンサンブルで、等身大のシューベルトを聴かせてくれます。シューベルトの闇と深みよりも、ナイーヴな心の動きや悩みを等身大に描いていて心打たれます。 (Ki)
HMA-1902011
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調WAB.105 フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャンゼリゼO

録音:2008年2月メス、アーセナル
ヘレヴェッへ&シャンゼリゼ管によるブルックナー。発売当時、初の本格的なピリオド楽器による演奏としても大きな話題になりました。ブルックナーのシンフォニーのなかでもオルガン的とか宗教的といったイメージをもっとも想起させる第5交響曲。アーノンクールがウィーン・フィルを振った録音、同じく古楽演奏からキャリアを積んだボルトン&モーツァルテウム管などの録音があり、なかでもアーノンクール盤はモダン楽器のオケながら弦のノンヴィブラート奏法を導入したことで、第2楽章アダージョなどに一定の成果を上げて注目されました。ヘレヴェッヘのこの演奏では、まず、第1楽章では低弦のピッツィカートで開始される序奏、つづいてヴィオラ、第2ヴァイオリン、第1ヴァイオリンの順に対位法を形成してゆくあたり、ヴァイオリン両翼型の配置から生み出される立体的な音響がここでも効果的。過度に華美に陥らぬファンファーレもオリジナル楽器特有のあたたかみのある響きで好ましく感じられます。さらに、アダージョも試みとしてではなく、ヴィブラートフリーを徹底的に実践した結果、かつていかなる録音でも味わったことのないこのうえない透明感を獲得しています。そして、切れ味も鋭く美しく幻想的なスケルツォを経て、神聖にして壮麗というほかないフィナーレで閉じられるまで、まるで宗教曲の深い祈りの場面にも似た感触は耳の肥えたファンといえども片時も聞き逃せないものです。なお、テンポについて快速な傾向を指摘されることの多いピリオド・アプローチにあって、当盤の総演奏時間は、ヘレヴェッヘが理想とするヴァントによるNDR響との1度目のレコーディング(1989年)にほぼ近いものとなっているのも注目されるところです(73分29秒)。また、クオリティの高い音楽制作で知られるTORITONUSのチームが録音を担当しているのも大きな魅力といえるでしょう。 (Ki)
HMA-1902066
シューベルト:冬の旅(全24曲) ヴェルナー・ギューラ((T)
クリストフ・ベルナー(フォルテピアノ/Roenisch 1872年)
録音:2009年10月
ヤーコプスのオペラ録音などでも欠かせない存在の名テノール、ギューラの「冬の旅」。1ミリの狂いもない音程と、どの音域でも楽々として聴こえる発声はさすが。語尾に至るまでシャープに際立てられた子音が冬の世界を感じさせます。フォルテピアノの音色が絶妙で、第1曲の和音の連続もほどよい響きで、耳から寒さが伝わってくるよう。「菩提樹」の豊かな響きは聴き手を包み込みます。一転、「春の夢」は極めて儚く、夢はあくまでも夢に過ぎないことを思い出させ、厳しく辛い現実を聴き手につきつけます。 (Ki)
HMA-1902077
ヘンデル:オペラ・アリア集
「ゴールのアマディージ」、「アグリッピーナ」、「リッカルド・プリーモ」、「エジプト王トロメーオ」、「オルランド」、「ロドリーゴ」、「ラダミスト」、「ロデリンダ」*、「ソザルメ」* からのアリア集
ベジュン・メータ(カウンターテナー)、
*はローズマリー・ジョシュア(S)とのデュエット
ルネ・ヤーコプス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ

録音:2010年3月
1968年生まれのアメリカのカウンターテナー、ベジュン・メータのハルモニアムンディ・デビュー盤。シュタルケルの5回目のバッハ:無伴奏チェロ組曲録音のプロデューサーも務めたという異才。ジョージ・ベンジャミンが彼を主役にしたオペラを書いているなど、世界が注目する才能です。メータの歌唱は男性ならではの力強さと透明感を完璧にあわせもった天性のカウンターテナー。高い音域ではますますやわらかく、低い声でも自然さを失わない歌唱は驚異的です。ヤーコプス率いるフライブルク・バロック・オーケストラの伴奏もメータの劇的な歌唱をこれでもかと煽り盛り上げます。 (Ki)
HMA-1905149
プーランク:スターバト・マーテル(1950)、
サルヴェ・レジーナ(1941)、
黒い聖母像への連祷(1936)
セルジュ・ボド(指)
ミシェル・ラグランジュ(S)
リヨン国立オーケストラ&cho

録音:1984年8月
スターバト・マーテル」は、ソプラノ独唱、混声合唱(S,A,T,Br,Bsの五部合唱)と管弦楽のための作品で、1949年に30歳で亡くなった友人、画家で舞台装置家でもあったクリスチャン・ベラールの追悼として1950年に作曲されました。最初は「レクイエム」の歌詞で構想を練ったプーランクでしたが、あまりに大げさすぎ、「スターバト・マーテル」であれば、親しいベラールの魂を聖母に託すという意味でもぴったりだ、ということで、「スターバト・マーテル」のテキストに付曲しました。全体を通して、幻想的な合唱と、ハープが効果的に用いられた管弦楽など、たぐいまれな美しさをたたえた名作です。1936年、それまで宗教作品には着手していなかったプーランクですが、事故で亡くなった友人ピエール=オクターヴ・フェローの死を受けて作曲したいわば宗教作品の出発点といえる「黒い聖母像への連祷」、そして1941年の「サルヴェ・レジーナ」も同時収録。 (Ki)
HMA-1905240
チェロ・ロンド
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第1番
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲
バーンスタイン:「ウェストサイド物語」より ‘アイ・フィール・プリティ’‘マリア’‘サムウェア’‘アメリカ’
ジョーゼフ・フランシス・ラーム(1887-1960):ボヘミアン・ラグラーム
ユリウス・クレンゲル(1859〜1933):ヒムヌス(賛歌)
バッハ:音楽の捧げ物より6声のリチェルカーレ
フンク:組曲ニ長調〔フーガ〜サラバンド(変奏付き)〜アダージョ〜エア(アリア)〜サラバンド〜アルマンド〕
ペーター・ブック・チェロ・アンサンブル

録音:1996年11月10日、ルートヴィヒ・ヘルシャー追悼演奏会(ライヴ/シュトゥットガルト国立音楽・舞台芸術大学コンサートホール)
メロスSQのメンバー、ペーター・ブックを中心としたチェロ・アンサンブル。ペーター・ブックの師匠であり、ワルター・ギーゼキングらとトリオを組んだことでも知られるヘルシャーの追悼演奏会の記録です。ユリウス・クレンゲルは、ドイツのチェリスト兼作曲家で、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスOの首席奏者を務め、ヘルシャーの師でもあった人物。この「ヒムヌス(賛歌)」はニキシュが死去した際にささげられた作品です。最後に収録されているフンクは17世紀ドイツの音楽家で、4挺のヴィオラ・ダ・ガンバのための舞曲などをたくさん残しています。格調高い音色でのアンサンブルを堪能できます。 (Ki)

HMA-1951005
シャルパンティエ:ルソン・ド・テネブル(聖水曜日のテネブルの読誦)
第1読誦:預言者エレミアの哀歌ここに始まる H.96
応誦:イエズスはオリーブ山に行かれ H.111
第2読誦:シオンの娘から栄華は H.97
応誦:わたしの魂は死ぬほど悲しい H.112
第3読誦:敵は手をのばし H.98
応誦:わたしの弟子のひとりが H.113
コンチェルト・ヴォカーレ〔ジュディス・ネルソン(S)、アンヌ・フェルキンデレン(S)、ルネ・ヤーコプス(C.T)、ヴィーラント・クイケン(バス・ヴィオール)、
ウィリアム・クリスティ(オルガン、チェンバロ)、コンラート・ユングヘーネル(テオルボ)〕

録音:1982年5月
グレゴリオ聖歌の読誦のメロディを下敷きにして、シャルパンティエが自由に手を入れ、フレンス宮廷音楽風の装飾をほどこして再構築した、たとえよう もなく美しい作品。LO発売時から、各方面で絶賛を博した極めつけの名盤です。主役のヤーコプスをはじめ、超豪華なメンバーによる決定盤。まだ聴い たことのない方にとっては、一生の宝となること請け合いの 1 枚です。 ★ルソン・ド・テネブルは復活祭に先立つ聖週間の、聖木曜日から聖土曜日にかけての3日間の職務日課のうち、原則として明け方におこなわれる朝課 のこと。闇を意味するテネブルという語がつけられているのは、この聖務日課の最後で、ロウソクをだんだん消してゆくことに由来しています。この聖務日 課は、それぞれ3つの朗読(フランス語でルソン)を含み、そのテクストはエレミアの哀歌に基づきます。 (Ki)
HMA-1951015
古代ギリシャの音楽 グレゴリオ・パニアグワ(指)
アトリウム・ムジケー

録音:1978 年6 月
HMA-1951032
モンテヴェルディ:コンセール・スピリチュエル〜 1声、2声、3声の ためのモテット集
「2人のセラフィムが叫んだ」「おお、いかに美しきかな」
「おお、祝 福されし道、幸せな足」
「サルヴェ・オー・レジーナ」
「主よ、われは 心より汝に感謝せん」
「美しきかな、わが友よ」
「地より逃げゆけ、わ が魂よ」
「われはシャロンの花なり」
「ニグラ・スム」「主をほめたたえよ」
「喜びの声をあげよ」
ルネ・ヤーコプス(指,C-T)
コンチェルト・ヴォカーレ
〔ジュディス・ネルソン (S)、木村美穂子 (Vn)、ケー・ユングヘーネル (Vn) 、ウィリアム・クリスティ(Org,Cemb)、コンラート・ユングヘーネル(テオルボ)、ヤープ・テル・リンデン (Vc)〕

録音:1979 年 7 月
HMA-1951037
ジョゼフ=ニコラ=パンクラス・ロワイエ(1705 〜 1755):クラヴサン曲全集 ウィリアム・クリスティ(ウィリアム・ダウド・クラヴサン)

録音:1979年10月
現代における、ルネッサンス、バロック音楽の大家の一人、ウィリアム・クリスティの若き日の貴重な鍵盤独奏の録音です。 ロワイエはパリの音楽界や宮廷で重要なポストについていた音楽家。ロワイエの音楽は、イタリア色の強いサヴォワ公国で育っ たせいか、活気あふれる付点リズム、急速な音階、明快な和声や色彩豊かな転調、輝かしい声楽書法など、イタリアの音楽様式 の影響が色濃くみられます。 (Ki)
HMA-1951043
オッフェンバック:2つのチェロのための組曲Op.54(1番、2番) ロラン・ピドゥー、エティエンヌ・ペクラール(Vc)

録音:1979年12月
オッフェンバックがチェロ?そうなんです、オッフェンバックはオペレッタばかり書いていたのではなく、自身大変素晴らしいチェリストでもありました。超絶技巧がちりばめられた作品を残していますが、美しくおおらかなメロディーはさすが!といったところ。チェロの馥郁たる音色が奏でるおおらかな歌に身をゆだねる喜びを、是非。 (Ki)
HMA-1951045
ジャン=ジョセフ・モンドンヴィル(1711〜1772):声またはヴァイオリン付きのクラヴサン曲集op.5 ウィリアム・クリスティ(Cemb)、
ユディット・ネルソン(S)、
スタンリー・リッチー(Vn)
1752年から1762年にかけて、コンセール・スピリチュエルの音楽監督を務めたモンドンヴィルは、当時のパリにおける最重要作曲家の一人でした。規模の大きな「グラン・モテ」の作曲と演奏で一躍当時の音楽会の話題をさらったことで知られますが、彼の重要な足跡は室内楽にあります。その一つが、ここに収められている「声またはヴァイオリン付きのクラヴサン曲集」。題名が示すとおり、奏者は、声かヴァイオリンのいずれかを選択できますが、一曲だけ声とヴァイオリンの両方が必要なものがあります。どの楽章も独創性に溢れたテクスチュアで書かれており、後のモーツァルトやベートーヴェンが歩むこととなるソナタ形式の礎となっているといわれています。  (Ki)
HMA-1951047
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100 ジャン=クロード・ぺネティエ(P)
レジス・パスキエ (Vn)
ローラン・ピドゥー(Vc)

録音:19802月
HMA-1951050
「スペインのフォリア」
生命の泉/天使的早発性痴呆の
ソファミレドによる/途方もなき
微小なる栄光の/ガラスの
フォリアに寄せる祈り
名声は飛んで行く/レモン風・南欧風
肝要なる・根元的の/正調インド風
逆流的/貴族的倹約の/繊細なる
深き淵より/壁の外に/通俗的なる
人々に知られざる
そこはかとなくやわらかき
北欧的にして荒涼たる
平凡にして 金色なる
いとも 高貴なる/退嬰的かつ退廃的なる
牧人らの/数学的:怒りの日
黄昏の/無名の/わが霊魂は悲し
武装せる強き騎馬兵の
大胆の:運勢は助く/包皮なき
協会風の/劇場風かつ偽善的の
田園の/いまひとつの完全にインド風な
天界的忍耐の
偽装的逃亡および凱旋の車
グレゴリオ・パニアグワ(指)
アトリウム・ムジケー

録音:1980年6月
「古代ギリシャの音楽」(HMA1951015)と並ぶパニアグワの大傑作がmusique d'abordに登場。フォリアというのはスペインの古い舞曲の形式ですが、この言葉には「熱狂」とかさらには「バカ」という意味もあります。鬼才パニアグワは、出だしこそ神妙にフォリアを奏でるものの、おバカな想像力をどんどん誇大妄想的に広げ、意味不明なまでに徹底的に暴れています。そのシュールで刺激に満ちた世界は、冗談音楽を遥かに突き抜けた独自の芸術。録音から四半世紀が経ったというのに、いまだ初めて聞いた人がとてつもない衝撃を受けてしまうという迷盤中の名盤です。 (Ki)
HMA-1951057
ハイドン:8つのジプシー舞曲 Hob.IX:28、
5つのコントルダンス、クワドリル、
メヌエット Hob.IX:29 & 24、
踊りのメヌエット集 Hob.IX:4、
2つのフルートと二つのホルンのためのノットゥルノ集Hob.II:D5、
6つのドイツ舞曲 Hob.IX:12
ミヒャエル・ディットリヒ(指)
ウイーン・アンサンブル・ベッラ・ムジカ

録音:1980 年8 月
よほどのハイドン・マニアでもなかなか耳にする機会のない珍しい舞曲作品ばかり。これがどれもこれも実に楽しい音楽。なかでも「ジプシー舞曲」は、黙って聞いたらハイドン作とは思えない強烈にジプシー風の音楽。もともとチェンバロ曲だったものをミヒャエル・ディットリヒが編曲、ツィンバロンを用いてローカル色を強調しています。その他レントラー、ミヌエット、ドイツ舞曲など、いずれの音楽も、素朴でありながら、さすがハイドンならではの質感があります。録音も優秀、かつて長岡鉄男氏が「とにかく実にいい音がする」と絶賛して下さいました。 (Ki)
HMA-1951062
ブラームス:室内楽作品集
ピアノ四重奏曲第1番Op.25、
ヴァイオリン・ソナタ第3番*
ジャン=クロード・ペヌティエ(P)、
レジス・パスキエ(Vn)、ブリュノ・パスキエ(Va)、
ロラン・ピドゥ(Vc)

録音:1980年、1982年*
フランスの巨匠たちが勢ぞろいしたブラームスの作品集。録音から実に20年以上の歳月が経っていますが、フランス流の音楽演奏が骨の髄まで沁み込んでいる名手たちによる演奏は、濃厚にして精緻。ピアノと弦楽器奏者ピアノ四重奏曲の終楽章のロンドは、極めてダイナミックで熱い演奏が展開されますが、決して重くなく、こってりと豊かに響くのは、さすがです。ヴァイオリン・ソナタでは、名手パスキエが奏でる、甘くふくよかな旋律に耳を奪われてしまいます。もちろんペヌティエの手堅いサポートは見事の一語に尽きます。  (Ki)
HMA-1951068
モンテヴェルディ:マドリガーレ曲集 第7巻/第8巻「愛と戦いのマドリガーレ集」より

他の者は軍神マルスについて歌えばよい(マリーニ詩)〜6声、ヴァイオリンと通奏低音による〔第8巻〕
ああフィリーデなぜ君は逃げるのか〜3声、通奏低音による〔第8巻〕
金色の髪よ〜4声、ヴァイオリンと通奏低音による〔第7巻〕
今や天も地も(ペトラルカ詩)〜6声、ヴァイオリンと通奏低音による〔第8巻〕
ニンフの嘆き(リヌッチーニ詩)〜4声、通奏低音による〔第8巻〕
敵が取り巻いている〜3声、通奏低音による〔第8巻〕
愛の神よどうしたらいいのか〜4声、ヴァイオリンと通奏低音による〔第7巻〕
ティルシとクローリ(ストリッジョ詩)〜5声、器楽合奏によるバロ〔第8巻〕
ウィリアム・クリスティ(指)レザール・フロリサン

録音:1980年12月
ルネサンスからバロックへの大きな転換点に立つ巨人、モンテヴェルディ。彼が生涯にわたって書き続けた分野を見ると、自らの手で様式上の大転換をなしとげたことがわかる。「戦いと愛のマドリガーレ集」として有名な第8巻を中心にセレクトされた、華やかな雰囲気にあふれた珠玉の1枚です。 (Ki)
HMA-1951072
16世紀パリのシャンソン集
ジャヌカン:パリの物売り声,
ある夫が新妻と,美しい乳房,
さあここにおいでよ,戦争,
ヴェルノンの粉ひき娘は,
愛と死と人生は,
マルタンは豚を市場へ連れていった,
すてきな押し込み遊び
セルミジ
:あなたは私を悩ませる,
私にはもう愛情はない,
私にはもう愛情はない(ロワ編),
ラ・ラ・ピエール先生,
助けて下さい愛するいとしいひとよ,
どうしてあなたは,
ああ悲しいこと(ミラノ編),
私はあなたに楽しみをあげましょう,
きれいな森の金盞花の陰に,
あなたはわたしがそれで死ぬっていったけど
クレマン・ジャヌカン・アンサンブル
〔ドミニク・ヴィス(CT),ミシェル・ラプレニ(T),フィリップ・カントール(Br),アントワーヌ・シコ(Bs),クロード・ドボーヴ(Lute)〕

録音:1981年4月
16世紀にパリで活躍した二人の人気作曲家、クレマン・ジャヌカン(1485-1558)とクローダン・ド・セルミジ(1490 頃-1562)のシャンソンを集めています。いずれも高度な技巧で作られたもので、その作風の多彩さにも驚かされます。静謐な感動に満ちた「愛と死と人生は」、市場の賑わいを模した「パリの物売りの声」、しっとりとした悲しさに満ちた「きれいな森の金盞花の陰に」、ひたすら処女の胸の美しさを愛でる「美しい乳房」、そして猥雑さを短くカラッと露わにした「ある夫が新妻と」などなど。美から俗まで、人生の様々な局面に結び付いた音楽は生き生きとしており、450 年という時を越えて我々の耳を楽しませてくれます。絶大な人気を誇るカウンター・テナー、ドミニク・ヴィスと仲間たちによる歌は、極めてレヴェルの高いもの。うっとりするほど美しいアンサンブルから、時に悪ノリすらためらわない自由な愉悦まで、イマジネーションに満ちた演奏は全世界で絶賛されました。ヴィスの驚異的な美声だけでも堪能できること間違いありません。 (Ki)
HMA-1951077
デュモン:グラン・モテ集
思い出して下さいああとても慈悲深い聖母様,
魂の対話,マニフィカト,
バビロン川のほとりで
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル
ギュメット・ロランス(A),
アンリ・ルドロワ(CT),
ハワード・クルック(T),
ウルリヒ・シュトゥーダー(Br),
ペーター・コーイ(Bs)

録音:1981年7月
アンリ・デュモン(1610-1684)は、本名をアンリ・ド・ティエルといい、リエージュ近郊に生まれた作曲家です。1652 年にルイ14世の弟フィリップ(アンジュー公)のクラヴサン奏者に就任、これを足がかりにルイ王朝の中で着実な地位を築き上げ、リュリより前の世代の最も重要な作曲家となりました。しかし録音はいまだ少ないのは残念です。このCD はヘレヴェッヘが国際的に注目されて間もない頃の意欲的なもの。デュモンのモテは儀式ばった仰々しいものではなく、自然な優しい感情で真摯に信仰を歌うような音楽です。ヘレヴェッヘの明るい柔らかさが生きている演奏が見事。さらに夭折の名カウンター・テナー、アンリ・ルドロワの数少ない歌声の記録としても貴重です。 (Ki)
HMA-1951084
モンテヴェルディ:マドリガーレ集
この暴虐なる愛の神は,
静かにしてアルメリン,
こうして私は少しずつ,
私はあなたを愛しています愛しい人,
おお私の愛しい人,優雅な天使,
晴れやかで澄んだ眼差しよ,
愛の別れ,
おおミルティッロ私の愛しい人,
裸足のニンファ,私の魂は,
さらば,美しいフローリダよ,
ああ優しく美しい太陽に向かうように
ルネ・ヤーコプス(指,CT)
コンチェルト・ヴォカーレ
〔バルバラ・シュリック(S),マリウス・ヴァン・アルテナ(T),ギ・ドゥ・メ(T),ミシェル・テン・オート・ド・ランジュ(T),ハリー・ヴァン・デア・カンプ(Bs),コンラート・ユングヘーネル(Teorbo)〕

録音:1981年8月
かつてのカウンター・テナーの大御所にして、今やバロック指揮者の巨匠、ルネ・ヤーコプスが自身のリードで始めてモンテヴェルディのマドリガーレを録音したアルバムです。ヤーコプスのみならず、バルバラ・シュリック、ギ・ドゥ・メ、ハリー・ヴァン・デア・カンプ、コンラート・ユングヘーネルら錚々たるメンバーによる演奏は、四半世紀前の録音とは全く思えない褪せない鮮やかさを保っています。いまでこそソリストが各々役を持って演じているようなマドリガーレの唱法は一般的ですが、マドリガーレがいまだ合唱の祖先として捉えられていた時代に、これだけ個が主張しながら確固とした統率のある演奏を成し遂げたことは驚くべきことです。日本にはだいぶ遅れて1994 年に紹介されましたが、それでも「レコード芸術」誌の特選盤に選ばれたという、筋金入りの名盤です。 (Ki)
HMA-1951094
バルトーク:ピアノ曲集
ルーマニア民族舞踊/組曲Op.14
ハンガリー農民の歌による即興曲
戸外にて/ピアノ・ソナタ
クロード・エルフェ(P)
フランスのピアニスト、クロード・エルフェ(1922-2004)。カサドシュに師事し、エリート学校のエコール・ポリテクニークに学びました。そのカリスマ性で人々を魅了、古典ものから現代ものまで完璧に弾きこなしていましたが、特にブーレーズら現代作曲家と親交を結び、現代音楽界に多大な影響を与えています。ここに収められたバルトークの演奏は、抜群のリズム感と力強さに満ちた物凄い推進力。腹の底にドカンと響く力演です。 (Ki)
HMA-1951095
シャルパンティエ:牧歌劇「アクテオン」
 「強制された結婚」のためのアンテルメード*
ドミニク・ヴィス(C-T/アクテオン)、
アニェス・メロン(S/ディアナ)、
ギユメット・ローレンス(Ms/ジュノン)
ドミニク・ヴィス(C.T)*
ミシェル・ラプレニー(T)*、
フィリップ・カントール(Br)*
ウィリアム・クリスティ(指)レザール・フロリサン

録音:1982年4月
狩り、それも鹿狩りは、特にフランス貴族社会における最大の娯楽でした。しかもそれは現代にまで続いている根強い伝統です。牧童の代わりに狩人を主人公としているところにこの作品の特徴が窺われます。テーベの若い狩人アクテオンが鹿狩りに行き、偶然狩りの女神ディアナが水浴びしているところを見てしまいます。怒ったディアナは狩人を鹿の姿に変えてしまい、かれは哀れにも自分が飼っていた猟犬に噛み殺されてしまう――というお話。アクテオンを歌うドミニク・ヴィスの繊細優雅ながらもクセのある歌い方が魅力です。★モリエールの戯曲『強制された結婚』が1672年に再演された時に、その付帯音楽として書かれたアンテルメードは、前後2部からなる間奏曲。特別な筋は持たず、時折イヌなどの動物が登場して聴き手を楽しませます。こちらもヴィスが演技心たっぷりに聴かせます。 (Ki)
HMA-1951097
シュッツ:主によって汝の喜びをなせ SWV.311、
おおイエス優しきその御名 SWV.308、
悪しき者のはかりごとに歩まず SWV.290、
神よ速やかに私を救ってください SWV.282、
我が魂よなにゆえに悲しむのかSWV.353、
主よわれらの主よ SWV.343、
ルビーのように SWV.357、
優しく親しく慈しみ深い主イエス・キリストよ SWV.285、
あなたは何をしたのか SWV.307、
主イエスよ SWV.313、
神の子らよ主に帰せよ SWV.283、
主の聖徒よ主をほめ歌いSWV.288、
私は主よ心からあなたを愛しますSWV.348
ルネ・ヤーコプス(指,C-T)
コンチェルト・ヴォカーレ、
セバスティアン・ヘニッヒ(Boy-S)
ウィリアム・クリスティ(Org)
ルネ・ヤーコプスは、今でこそバロックの大指揮者ですが、もともとは名カウンターテナー。その代表的録音の一つがこれ、シュッツの代表作「クライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルト集」を中心にした選曲。ルネ・ヤーコプスの柔らかいカウンターテナーと、ウィリアム・ヘニッヒの清楚なボーイソプラノの絡みあいは非常に美しく、発売当時の目の覚めるような驚きは今でも褪せていません。 (Ki)
HMA-1951062
ブラームス:室内楽作品集
ピアノ四重奏曲第1番 op.25
ヴァイオリン・ソナタ第3番
ジャン=クロード・ペヌティエ(P)
レジス・パスキエ(Vn)
ブリュノ・パスキエ(Va)
ロラン・ピドゥ(Vc)

録音:1980年、1982年
HMA-1951078
ラモー:グラン・モテ集
主がシオンの繁栄を回復したもうた時
汝の住まいはいとも美しく
叫び疲れ力は失せ
アンリ・ルドロワ(CT)
ギ・ド・メ(T)
スティーヴン・ヴァーコー(Br)
ベーター・コーイ(Bs)他
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル

録音:1982年2月
HMA-1951105
マレ:音階/マレ風のソナタ チャールズ・メドラム(Vn)(指)
ロンドン・バロック

録音:1982年9月
HMA-1951106
中世イギリスの音楽〜14、5世紀の無名の作者たちの作品
◆14世紀
アレルヤ彼は真の殉教者、優しく寛大なる御母、わが兄弟ヨナタンよ、カンタベリーの至宝トーマス、山の上にある町は隠すことができない、あなたは最良の市民、高貴なるキリストの御母、行け、ミサは終われり
◆15世紀
アレルヤ新たなるみわざ、アンナキリストの御母の御母、イエスの薔薇ほどに徳高き薔薇はない、わが恋人は誠にうるわし、ヨセフよ怪しむことはない、おお選ばれし酒飲み達よ
ヒリヤード・アンサンブル
〔アシュリー・スタッフォード(C.T)、
ポール・エリオット(T)、
ロジャーズ・カーヴィー=クランプ(T)、
レイ・ニクソン(T)、ポール・ヒリアー(Bs)〕

録音:1982年9月
14世紀のヨーロッパでは、アルス・ノヴァが誕生し、発展しました。その頃(14〜15世紀)のイギリスの音楽は、百年戦争をはさんで大陸との間に交流と断絶を見せます。音楽は、より技巧的で複雑なものへと変容を遂げ、イギリス独自の様式へと熟成していきました。特にトラック1や8の音楽は、イギリス色濃厚。その他にも、当時盛んに作られた「キャロル」などを含む、興味深い内容となっています。中世のイギリス音楽を俯瞰する好集成です。   (Ki)
HMA-1951110
パスカル・ド・レストカール:「この世のむなしさ」についての8行連詩意
流れる水は速いが、
世の人よ知るなら語れ、
氷は光って美しい、その美女は誰、
その怪物はいったい何だ、
私は見ました一人の子供が、
心をこの世の深みに沈める、
世の運行と停止については如何に、
太陽の息子である昼が、
世よ何故逃げる、
止まれ待ておお世人よ、
たちどころに天界の目という目が、
わが魂よ いまいづこ 偉大なる言説は、
物読んで考える、
いったいこの世でいまさら何ができよう、
罪と死、
死は滅ぼされたが, この世は生きている、
そして「この世」と「死」が装束を交換し、
狂気じみた虚しいことです
クレマン・ジャヌカン・アンサンブル

録音:1982年11月,パリ
パスカル・ド・レストカール(1539/40 −1584)は16 世紀後半のフランスの作曲家。「この世のむなしさについての8行連詩」は、1852年に発表した無伴奏声楽曲集。哲学的な思索を歌った詩につけた音楽は、しかし無伴奏ならではの美しいもの。ここでは19曲を演奏。カウンターテナーのドミニク・ヴィスを中心としたこの上ない出来栄えの演奏です。 (Ki)
HMA-1951119
ぺルゴレージ:スターバト・マーテル ルネ・ヤーコプス(CT)(指)
コンチェルト・ヴォカーレ

録音:1983年4月
HMA-1951129
モンテヴェルディ:西風が戻り、
 ああ恋する人はどこにいるのか、
 愛の炎を燃さぬ者は、
ベネデット・フェルラーリ・デラ・ティオルバ
(1604-1681):宗教的カンタータ「この鋭いとげ」、
モンテヴェルディ
:アリアンナの嘆き、
 すてきな羊飼いさん、ああお前は何と愛らしいのか、
 「さあ、私はあなたを見て喜び」(歌劇「ポッペアの戴冠」より第3幕幕切れの二重唱
ルネ・ヤーコプス(指)
コンチェルト・ヴォカーレ
ヘルガ・ミューラー=モリナーリ(Ms)、
ルネ・ヤーコプス(C.T)、
ウィリアム・クリスティ(チェンバロ)、
コンラート・ユングヘーネル(テオルボ)、
ヤープ・テル・リンデン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ルネサンスからバロックへの音楽史上の大転換点に位置する大作曲家モンテヴェルディ。サン・マルコ大聖堂楽長として晩年 を過ごしたヴェネツィアでは、優れた音楽家達が彼の周辺に集まり、新しい音楽を推進していきました。端正なヤーコプスの美 声が、そんな時代の活況を見事に映し出します。 (Ki)
HMA-1951130
ラモー:管弦楽組曲「優雅なインドの国々」 フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル

録音:1983年6月
HMA-1951133
クープラン:聖水曜日の為の3つのルソン・ド・テネブル
クラーク:祝福あれ、この甘美な地に
パーセル:讃歌「主よ、人間とは何か」
 夕べの讃歌「夜が来たれり」
ルネ・ヤーコプス(CT)(指)
コンチェルト・ヴォカーレ
[ウィリアム・クリスティ(Org、Cemb)
コンラート・ユングヘーネル(テオルボ)
ヴィーラント・クイケン、
ヤープ・テル・リンデン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヴァンサン・ダラ(CT)
マックス・ファン・エグモント(Bs)]

録音:1983年10月
HMA-1951142
メンデルスゾーン:モテットと詩篇曲集
なにゆえ国々は騒ぎ立ち」Op.78-1(詩篇2)
わが神よ、なぜわれを見捨てたもうか」Op.78-3(詩篇22)
ヌンク・ディミティスOp.69-1
いと高き所には神に栄光あれ
われら人生の半ばにありてOp.23-6
6つの箴言
わが祈りを聴きたまえ、主よ(讃歌)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
ラ・シャペル・ロワイヤル
コレギウム・ヴォカーレ
HMA-1951148
レオナン:ノートルダム楽派のクリスマスのミサ M.ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム
かけた途端、壮大な石造りの教会の内部に入り込んだような、荘厳な雰囲気が漂う一枚です。クリスマスとは、神の御子がお生まれになった日であるという宗教的な原点を感じさせる一枚です。アンサンブル・オルガヌムの素晴らしさにはあらためて驚嘆です。 (Ki)
HMA-1951151
クープラン:王宮のコンセール(全曲) ダヴィット・モロニー(Cemb)
ロベール・クレール、
ジャネット・スィー(トラヴェルソ)
ヤープ・テル・リンデン(ガンバ)

録音:1984年8月
HMA-1951153
「合唱倶楽部」
レイヴンズクロフト:3つの田舎舞曲が1つになるラウンド、3羽のカラス
ヒルトン:ジョージまた注文だ,小僧やぃ
ローズ:月夜の今晩、酒を飲み、女は夜もすがらいたく泣き悲しみ、美味しいアニスの水だよ
ウィルソン:蜜蜂の吸う蜜吸って、ばらの花は摘めるうちに
パーセル:女が俺達に恋をさせ、サー・ウォルターは娘とお楽しみ
不詳:イニゴウ・ジョーンズ
バッティシル:墓銘碑
アーン:合唱クラブ
スミス:アナクレオンの歌
アーン:不安を和らげるため
ビショップ:森びとよ陽気な角笛吹きならせ
アーン:シェンストン氏の死を悼む哀歌
嘆くな乙女、
ピスアル:地上に楽園あり、誰か一緒に丘を越えてはくれないか
バーンビ:心地よく靜かに
ヒリヤード・アンサンブル

録音:1984年9月
国内盤でも二度発売され、大人気だったヒリヤード・アンサンブルの名盤、復活です。17 〜 19 世紀にロンドンなど英国で歌われたアマチュアの合唱曲を収録しています。前半は「キャッチ」と呼ばれる音楽。かつては家庭から抜け出した親父たちが、日頃の鬱憤を歌で晴らすというもので、当然酒と女を歌ったきわどいものもあったりします。後半に収録されているのは、「グリー」と呼ばれる18 世紀の中頃からのもの。ポール・ヒリアーがリーダーを務めていた時期のヒリヤード・アンサンブルが実に楽しく歌ってくれています。 (Ki)
HMA-1951154
夏は来たりぬ〜中世イギリスの歌

■13世紀とそれ以前の作者不詳の作品
夏が来た
聖母マリアよ(聖ゴドリックの3つの歌)
キリストとマリア(聖ゴドリックの3つの歌)
聖ニコラス様(聖ゴドリックの3つの歌)
森の小鳥
神のいとおしまれるお方・あなたのとりなしで
ハレルヤ・生誕
憐れみ給え・王、処女達に愛されるお方
聖なるかな・卓越した母マリアよ
神の子羊・人として造られ/キリスト者よ見るが良い

■13世紀末から14世紀初めの作者不詳の作品
野でシンバルを打ち・天の法廷にふさわしい
聖母よ、請い願い給え/祝福あれ
この世の楽しみよ、さようなら(神に感謝しよう)
とても朝早く
天の王から遣わされた大天使ガブリエリは
母上、しゃんと立って/地よ、喜びの声をあ/
聖母よ、喜びなさい/野でシンバルを打ち
ポール・ヒリアー(指)
ヒリヤード・アンサンブル
HMA-1951167
リュリ:怒りの日、ミゼレーレ、
デュモン:メモラーレ
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル
録音:1986年
大規模な編成によるフランス風のモテット集です。リュリは、ルイ14 世に仕え、フランス・バロック・オペラの基礎を築い た人物。彼の比較的珍しい宗教音楽を、ヘレヴェッヘの指揮による極めて美しい演奏によって聴くことができます。賑々しいト ランペットのファンファーレで始まる「テ・デウム」の絢爛豪華な世界、劇的な「怒りの日」の表現は見事です。デュモンは、 ルイ14 世時代の王室礼拝堂で多くの宗教作品をのこした人物です。  (Ki)
HMA-1951185
シャルパンティエ:モテット「主は高座を裁きの場に用意した」H.434
モテット「すべての人の目はあなたを待ち望む」H.346
モテット「おお、神よ、わたしたちの救い主よ」H.372
ミゼレーレH.219
ウィリアム・ケンドール(T)
ペーター・コーイ(Bs)
アニェス・メロン(S)
イザベル・ブルナール(S)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
ラ・シャペル・ロワイヤル
HMA-1951186
ロベール・ドゥ・ヴィセ(c.1656-ca.1732):ギター組曲 ラファエル・アンディア(G)

録音:1985&86年
ギターという楽器の奏法や音楽が発展させ、ライバルであったリュートと違う道を歩み始めさせたのは、イタリアとスペインでした。間もなくギターという楽器は流行し、ヴィセという優れた作曲家の作品のおかげで、フランスのルイ14世の宮廷でも愛される存在となりました。宮廷スタイルの舞曲組曲の中にもラテンの薫り漂う高雅な作品が魅力的です。  (Ki)
HMA-1951189
ジャダン:ピアノ・ソナタ集
ソナタ嬰ヘ短調 Op.4-2、
ソナタ変ロ長調 Op.4-1、
ソナタ嬰ハ短調 Op.4-3、
ソナタ.ヘ長調 Op.6-3
ジャン=クロード・ペヌティエ(フォルテピアノ)

録音:1985年3月
ヤサント・ジャダン(1769 − 1800)は、ヴェルサイユ宮殿のヴァイオリニストの子に生まれ、革命期を駆け抜けたフランスのピアニスト、作曲家。兄も作曲家のルイ=エマニュエル・ジャダン(1768 − 1853)。85 歳まで生きた兄と対照的に、弟ジャダンはわずか31 歳で亡くなり、残された作品もほんのわずか。作品4 のピアノ・ソナタ集は1795 年に出版されたもの。この嬰へ短調と嬰ハ短調の二つのソナタはいずれも傑作で、一方で同時代(モーツァルトや初期のベートーヴェン)の短調の音楽との類似点が感じられつつ、他方でロマン派へ向かう若き情熱も強く伝わってきます。ジャン=クロード・ペヌティエが1830 年のショット・ピアノを用いて、若くして散った天才の魂をしっかりと握り締めるような演奏を聞かせてくれます。 (Ki)

HMA-1951218
グレゴリオ聖歌前史〜古ローマ聖歌とビザンツ聖歌の出会い マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム
HMA-1951220
シュメルツァー,ムファット:ソナタ集
シュメルツァー:フェルディナンド3世の死に寄せる哀歌,
3つのヴァイオリンのソナタ,
シュメルツァー:3声のソナタ,
シュメルツァー:3声のソナタ「ランテリー」,
シュメルツァー:ソナタ10番、
ムファット:五声のソナタ第5番ト長調,
ムファット:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
チャールズ・メドラム(指)ロンドン・バロック

録音:1985年10月
17世紀オーストリアで活躍したヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623 頃-1680)とゲオルク・ムファット(1653-1704)の器楽作品を集めています。シュメルツァーはウィーンのハプスブルク家の宮廷に仕え、皇帝レオポルド1 世から高く評価されたヴァイオリニストでした。そして当時イタリア人が宮廷楽長を勤める慣例を破り、オーストリア人として始めて宮廷楽長に就任しました。当然ヴァイオリン曲に優れた作品を残しています。ムファットは生まれはフランス、パリでリュリらに学んだ後、ウィーン、プラハでの滞在を経てザルツブルクで職を得、そこからローマに留学してイタリアの音楽をたっぷり吸収、結果としてフランスとイタリアの音楽の混合をオーストリアに持ちこんだという大変特色のある人です。五声のソナタは1682 年にザルツブルクで出版された曲集から採られたもの。チャールズ・メドラム率いるロンドン・バロックの堅実な演奏は、昨今の過激に走りがちなバロック・アンサンブルよりも落ち付いて作品本来の味を楽しめるように思われます。 (Ki)
HMA-1951231
バッハ:モテット集
み霊はわれらの弱きを助けたもうBWV 226
恐るるなかれ、われ汝とともにありBWV 228
イエスよわが喜び BWV 227*
来ませイエスよ来ませ BWV 229
主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ BWV 230
主に向かいて新しき歌をうたえ BWV 225
おおイエス・キリストわが生命の光 BWV 118
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル、
コレギウム・ヴォカーレ・ゲント

BWV227は以下5 名による演奏
アニェス・メロン、グレタ・デ・レイゲーレ(S)
ヴァンサン・ダラス(C.T)
ハワード・クルック(T)
ペーター・コーイ(Bs)

録音:1985 年11月
ヘレヴェッヘによるバッハのモテット集。各声部が非常にやわらかに絡み合う、極上の世界が広がります。BWV 227は各パート一人による演奏で、妙技を堪能できます。BWV 118の器楽による前奏も非常にやさしい仕上がり。美しさと優しさに満ちたモテット集です。 (Ki)
HMA-1951238
カンプラ:フランス語によるカンタータ集
「アリオン」
「アモルとヒュメナイオスの争い」 
「女たち」/「アエネアスとディド」
ウィリアム・クリスティ(指)レザール・フロリサン
ジル・フェルドマン(S)
ドミニク・ヴィス(C-T) 
ジャン=フランソワ・ガルデル(Br) 
ジョン・ハロウェイ(Vn)
フロランス・マルゴワール(Vn) 
ヴァルター・ライター(Vn) 
ロベール・クレール(Tr-Fl)
スティーヴン・スタッブズ(テオルボ)
エリザベート・マティファ(Gamb)

録音:1986年1、3月
カンプラは、生前からオペラ作曲家として広く認められる存在でした。1708年に出版されたフランス語のカンタータ集の冒頭に、カンプラは次のような言葉を寄せています。「フランス音楽の繊細な部分と、イタリア音楽の生き生きとした部分を生かすよう留意した。(中略)私は、イタリア語のカンタータに比べてフランス語のカンタータを作ることには不利な点が多い、と多くの人々に忠告されたが、我々の言語は、美しさにすべてが勝る。また、我々の音楽は、人々が、称賛し、真似したいという衝動を禁じえない美しさを持っている。私はメロディ、表情、そして、私たちの言葉の美しさを保つことに細心の注意を払った。」フランス語の美しさ、繊細で生命力に満ちた美しいメロディを堪能できるカンタータ集となっています。 (Ki)
HMA-1951243
ジョスカン・デ・プレ:スターバト・マーテル〜モテット集
「アヴェ・マリア」、「スターバト・マーテル」、
「めでたし女王、あわれみ深きみ母」、
「めでた
し、いと高貴なる創造」、
「おお慈悲深く、いと優しきイエスよ」、
「主よ、いつまでわれを」、
「神よ、われをあわれみたまえ」
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル
ジョスカンが残した作品には、フランス語によるシャンソン、イタリア語による世俗歌曲、あるいは器楽曲などの世俗作品がかなりありますが、ルネサンス音楽の典型とも評される作品が多いのは、むしろミサ曲やモテトゥスなどの宗教作品の分野といえるでしょう。そこでは、ジョスカンの時代に確立されたとされる、各声部がお互いに模倣し合いながら、それぞれ独自の旋律を展開してゆくという、通模倣様式で書かれたものをはじめ、定旋律を一つの声部に限定して用いたもの、全く自由な形式で書かれたものなど、実に多様な特徴がみられます。このCDには、そうした宗教曲の中から、ジョスカンの代表的なモテトゥスが7曲選ばれ、収録されています。ヘレヴェッヘとシャペル・ロワイヤルの妙技をご堪能下さい。 (Ki)
HMA-1951246
ベルリオーズ:イタリアのハロルド(リストによるピアノとヴィオラ編曲版)、
シューマン:おとぎの絵本Op.113(ヴィオラとピアノのための4つの作品)
ブリュノ・パスキエ(Va)、
ジャン=フランソワ・エッセール(P)

録音:1986年6月
ベルリオーズを崇拝していたリストが、「幻想交響曲」をピアノ用に編曲したことは知られていますが、その3年後に「イタリアのハロルド」の編曲も行っています。元来パガニーニがヴィオラ協奏曲として委嘱した作品のため、ヴィオラ独奏が重要な役割を占めますが、リストは独奏部をそのまま残し、管弦楽部の編曲を行っています。シューマンの「おとぎの絵本」は晩年のオリジナル作品。数少ないロマン派ヴィオラ作品の貴重な名曲です。フランスきっての名手パスキエはもちろん、エッセールも余裕の表情でリスト編曲の音の綾を紡ぎます。   (Ki)
HMA-1951249
リュリ:歌劇「アティス」(抜粋) ギー・ド・メイ(T;アティス)
アニェス・メロン(S;サンガリート)他
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン
HMA-1951250
モンテヴェルディ:「倫理的・宗教的な森」(抜粋) ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン
HMA-1951252
シャンティイ写本〜14 世紀フランスのバラードとロンドー マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム

録音:1986年9月
シャンティイ写本とは、パリ郊外のシャンティイ城に保管されていた書物のこと。この城はフランスの大貴族たちが所有した由緒あるもので、王家との関わりも深いものです。さてシャンティイ写本には、70 のバラード、17 のロンドーなど、14 世紀後半に成立した当時の貴重な音楽を今に伝えています。このCD には12 曲を収録。ルネサンス以前の音楽のスペシャリスト、マルセル・ペレスが理想的な再現をしています。 (Ki)
HMA-1951255
シュッツ:十字架上のキリストの7つの言葉 ドミニク・ヴィス(指)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
HMA-1951256
コルシカ地方のポリフォニー合唱曲集
母への手紙/アニェージの3行詩/美しい人
バラニーノの詩/7隻のガレー船/新しい橋
最初の花/私に聖水を/キリエ・エレイソン
サンクトゥス/アニュス・デイ/詩編/聖墓の賛歌
エ・ヴォーチェ・ディ・ウ・クムーネ

録音:1986年11月
地中海に浮かぶコルシカ島。ナポレオン出生の地として有名なこの島で中世から歌い継がれてきた聖歌集。ミサ通常文の前に美しいメロディによる歌が8曲置かれていますが、イタリア語とよく似た響きを持つコルシカ語と流麗なメロディは、カンツォーネを思わせます。どれもカラッと明るく、くっきりとした輪郭を持ち、宗教的なことを考えなくても存分に楽しめる異色の一枚です。 (Ki)
HMA-1951271
ジャヌカン:シャンソン集〜狩の歌
女達のおしゃべり、行け夜鳴きうぐいすよ
たったひとつの太陽から、美しく緑なすさんざしよ
モルラーユ:神々のガイヤルド
ぼくには二重の苦しみが
緑の森に私は行くわ、すぐまた来なさい
こちらの側には名誉が、
空を飛ぶこの小さな神様
ル・ロワ:ブルゴーニュのブランル
戦い(第1部,第2部)、絶えた望み
かわいいニンフ、どうしてその目を
当然のこと
モルヤール:ファンタジー、
花咲けるさんざしの上で
この五月、ああ君は楽しいの
大胆で軽やかな風よ、ル・ロワ:ブラン・ルゲ
もうぼくは以前のぼくでは、修道士ティボー
狩の歌(第1部,第2部)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン

録音:1987年8月
名カウンターテナー、ドミニク・ヴィスを中心としたアンサンブル・クレマン・ジャヌカン、その本領を最も発揮するのは、もちろん冠に名をいだいたジャヌカンです。作品を知り抜いた緻密なアンサンブルに大胆な表情から、ジャヌカンの多様な魅力を十全に引き出しています。聞いているだけウキウキする楽しい曲、しっとりとした美しさに浸れる曲、25曲どれをとっても楽しめること請け合いです。 (Ki)
HMA-1951273
バッハ:アルトの為のカンタータ集
第35番「心も魂も乱れはて」BWV.35
第82番「われは満ち足れり」BWV.82
第53番「いざ、待ち望みたる時を告げよ」BWV.53
ルネ・ヤーコプス(CT)
キアラ・バンキーニ(Vn)(指)
アンサンブル415
HMA-1951274
リュリ:プティ・モテ集
すべての民よ手を打ち鳴らせ、
天の元后、おお知恵よ、
種の僕らよ、サルヴェ・レジナ、
神よ私の叫びを聞き、
キリストの御魂よ、
めでたし天の最高の贈り物、
我が主に賜わった主の御言葉、
おおいと甘き主よ、主よ王を救いたまえ
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン

録音:1987年8月
ジャン=バティスト・リュリは、多数の豪華なオペラや、気宇の大きいグラン・モテを残している一方、ここに収録されたような数分程度のプティ・モテにも優れた作品があります。フランス・バロック復興の大立役者、ウィリアム・クリスティと手兵レザール・フロリサンによる演奏は、20年経ってもこれを凌駕したものがないと言ってほど完璧な出来栄えです。歌手にカウンターテナーのジェラール・レーヌ、テノールのジャン=ポール・フシェクールといった人の名も見えます。 (Ki)
HMA-1951277
ハイドン:ピアノ三重奏曲
ピアノ三重奏曲第27番変イ長調Hob.XV:14
ピアノ三重奏曲第26番ハ短調Hob.XV:13
ピアノ三重奏曲第25番ホ短調Hob.XV:12
パトリック・コーエン(フォルテピアノ)、
エーリヒ・ヘーバルト(Vn)、クリストフ・コワン(Vc)

録音:1988年1月
モザイク弦楽四重奏団のヴァイオリン奏者ヘーバルトと、同団チェロ奏者にしてバロック・チェロの帝王コワン、そしてコーエンというピリオド楽器の名手三人によるハイドン。これらのピアノ三重奏曲は、1790年頃までは、「ヴァイオリンとチェロを伴うピアノ・ソナタ」と呼ばれることもありました。ピリオド楽器のまろやかな響きで、どの作品も美しい輝きを放ちます。  (Ki)
HMA-1951279
ジョスカン・デプレ:シャンソン集
わいいカミュゼット/はかり知れない悲しさ
絶望的な運命の女神
こおろぎは良い歌い手
森のニンフ、愛の女神/他8全27曲)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
HMA-1951294
ショーベルト:四重奏曲と三重奏曲、ソナタ
ピアノ,2 つのヴァイオリン,チェロのための四重奏曲ヘ短調 Op.7-2、
ピアノ,ヴァイオリン,チェロのための三重奏曲 変ロ長調 Op.16-1、
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ.ニ短調 Op.14-4、
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ.イ長調 Op.14-5、
ピアノ,ヴァイオリン,チェロのための三重奏曲ヘ長調 Op.16-4、
ピアノ,2つのヴァイオリン,チェロのための四重奏曲変ホ長調 Op.14-1
ルチアーノ・スグリッツィ(フォルテピアノ)、
キアラ・バンキーニ(Vn)、
ヴェロニク・メジャン(Vn)、
フィリップ・ボスバッハ(Vc)

録音:1988年10月
モーツァルトが多大な影響を受けた作曲家の一人として、ヨハン・ショーベルト(1740 頃− 1767)は必ず登場する名前です。ドイツに生まれ、1760 年にパリに移住、パリの人気音楽家となりました。ショーベルト旋風真っ只中の頃パリを訪問したモーツァルト少年が、ショーベルトから多大な影響を受け、ショーベルトの作品を自作に取り込んだことは良く知られています。誤って毒キノコを食べて早世してしまったのが大変に残念なことです。彼の作品の多くは、鍵盤楽器を主体に、ヴァイオリンなど他の楽器を伴なった作品。ここではスグリッツィが1820年頃のフォルテピアノを使用、さらに名手バンキーニらのサポートで、万全の演奏になっています。 (Ki)
HMA-1951295
ミラノ教会の聖歌集 マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム
HMA-1951296
ド・ラ・リュー:ミサ「武装した人」、
レクイエム
ドミニク・ヴィス(指)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン

録音:1988年11月
ベルギーの作曲家、ピエール・ド・ラ・リュー(1460年頃−1518)の音楽は、宗教曲らしい敬虔な空気と共に、高度な作曲技法による目の覚めるような効果と、豊かな感情表現とが盛り込まれた傑作。「武装した人」という不思議な名前のミサ曲は、当時流行していた作者不詳の世俗音楽を元にしたためです。ドミニク・ヴィス率いるアンサンブル・クレマン・ジャヌカンによる、精密かつ自由な高水準の演奏です。 (Ki)
HMA-1951299
ラッスス:エレミアの哀歌 フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)シャペル・ロワイヤル

録音:1989年3月
「エレミアの哀歌」のテクストは、ローマ教会で聖週間の典礼のための歌詞として用いられました。ラッススの「エレミアの哀歌」は、言葉がもつ鮮烈なレトリックを見事に音で表現している、後期ルネッサンスの歴史に燦然と輝く名作です。ヘレヴェッヘの名盤の一つとしても知られています。   (Ki)
HMA-1951303
ドゥラランド:王の晩餐のためのサンフォニー(抜粋)
トランペットのコンセール、組曲第12番、
組曲第7番より、組曲第5番
ヒューゴ・レーヌ(指)マレ・サンフォニー
ドゥラランドは、仏バロック期ヴェルサイユ楽派の第一人者。この曲はルイ14世の連夜の晩餐コースの手順に沿って、王の意向も 取り入れながら演奏された「食卓音楽」であり、彼の没後も50年余り宮廷の食卓を飾りました。全部で約303曲、18の組曲がありま すが、このCD はそのエッセンスを集めたものです。マレ・サンフォニーはレーヌが新進のバロック奏者を束ねて、1987年に結成した 合奏団です。レーヌは、リコーダー奏者としても活躍、多数のコンクールでの優勝経験がその実力を物語ります。 (Ki)
HMA-1951304
モーツァルト:クラリネット協奏曲*/交響曲第21番/交響曲第27番 ミシェル・ポルタル(Cl)*
フィリップ・アントルモン(指)
ウィーンcO

録音:1989年5月
HMA-1951307
コレッリ:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタOp.5、第1巻 キアラ・バンキーニ(Vn)
イェスペル・クリステンセン(Cemb)
ルチアーノ・コンティーニ(アーチリュート)
カティ・ゴール(Vc)

録音:1989年6月
HMA-1951310
シュッツ:クリスマスの音楽集
クリスマス物語(キリスト生誕の喜ばしき物語)SWV435
小教会コンチェルト集第2集Op.9から
 めでたしマリア SWV333、
 天は滴を落とし SWV322、
 ヨセフ・汝ダビデの子よ SWV323、今日こそキリストの生まれた日 SWV315
今日こそ主なるキリストの生まれた日SWV439
ルネ・ヤーコプス(指)
コンチェルト・ヴォカーレ
マリア・クリスティーナ・キール(S)
ゲルト・テュルクt他

録音:1989 年 9月
ーコプスによる、シュッツの有名曲のひとつ、クリスマス物語。ルター派の熱と、イタリアのレチタティーヴォの様式がまばゆく結合した、17世紀の ドイツ音楽の最高峰を、ヤーコプス率いる面々が壮麗に奏でます。 (Ki)
HMA-1951319
「カントゥス・プラヌス」〜18世紀フランスの大聖堂における
預言者、福音書家ヨハネをたたえて、大地の恵みの収穫を感謝して
マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム

録音:1989年9月
ブルゴーニュの都市、オーセールの町にそびえるゴシック建築のオーセール大聖堂は、ロマネスク様式の華麗さや装飾を一切排除した、荘厳な聖堂です。ここに残されている聖歌は、ローマ教会のものとはまったく異なる、ガリア(フランス)の教会の伝統や性格を明確に打ち出すことを目指す動き「ガリシズム」の完璧な例となっています。  (Ki)
HMA-1951320
ジェズアルド、ゴルリ:宗教音楽集
ジェズアルド:聖土曜日のためのレスポンソリウム,
モテット「いと優しきマリアを賛えよ」,
モテット「日々罪を犯す私を」,
モテット「あなたの慈しみを」,
モテット「苦しみと嘆きを」
ゴルリ:レクイエム
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル

録音:1989年10月
カルロ・ジェズアルド(1561 頃-1613)は、しばしば“ドン”が付けられるようにナポリ王国の名門の出身。1593 年にエステ家のアルフォンソ公の従妹エレオノーレと結婚、フェラーラに移り、ここでの多くの優れた文化人と出会うことで彼の才能が花開きました。職業作曲家でなかったジェズアルドは、依頼主の好みに左右されることがなかったため、独自な音楽を確立しました。当時としてはかなり斬新な不協和音や半音階の用法は、しばしば“マニエリスティック”とすら評されます。強い表現へのこだわりが、ジェズアルドの作品に独特の苦悩と悲しみの緊張を生み出していることは間違いありません。この「聖土曜日のためのレスポンソリウム」は晩年の作品で、過激さが後退し、大胆な手法もひたすら静かな悲しみを掘り下げるために使われています。胸が苦しくなるほどの美しく悲しい、稀代の天才ジェズアルドの一大成果がここに示されています。ヘレヴェッヘとシャペル・ロワイヤルの演奏はこの作品の名演としてつとに有名なもの。緊張感と柔らかさという両立しがたい要素を完璧に融合しています。 (Ki)
HMA-1951327
パーセル:室内楽曲集〜ソナタ、パヴァーヌ、シャコンヌ他
3つの部分からなるグラウンド(Z.731)、
ソナタ第6番ト短調(Z.807)
4声のパヴァーヌ(3つのヴァイオリンのための)(Z.752)、4声のシャコンヌ(ト短調)(Z.730)、
3声のパヴァーヌ変ロ長調(Z.750)、
3声のパヴァーヌ.ト短調(Z.751)、
3声のパヴァーヌ.イ短調(Z.749)、
3声のパヴァーヌ.イ長調(Z.748)、
ソナタ第7番ホ短調(Z.796)、
ソナタ第12番ニ長調(Z.801)、
4声の序曲 ニ短調(Z.771)、
4声の序曲ト長調(Z.336)、
5声の序曲 ト短調(Z.772)、
4声の組曲ト長調(Z.770)
ロンドン・バロック

録音:1989年11月
夭折の天才パーセルが残した器楽作品は、かすかな陰りを帯びた憂愁美に満ちており、魅力的です。パーセルの演奏に特に定評のあるロンドン・バロックによるこのディスクは、パーセルの器楽曲再評価のはずみとなった1枚。フランス風序曲、シャコンヌ、グラウンド、トリオ・ソナタのスタイルなど、当時の器楽音楽の様々なスタイルが用いられています。   (Ki)
HMA-1951328
バッハ: カンタータ「わが心に憂い多かりき」BWV21
「されど同じ安息日の夕べに」BWV42
バルバラ・シュリック (S)
ジェラール・レーヌ (A)
ハワード・クルック (T)
ピーター・ハーヴェイ (Bs)
ペーター・コーイ (Bs)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
ラ・シャペル・ロワイヤル
コレギウム・ヴォカーレ
HMA-1951333
ブクステフーデ:カンタータ「われらのイエスの四肢」 BuxWV.75
 カンタータ「これこそ神の御子の勝利の日」BuxWV.43
ルネ・ヤーコプス(指)
コンチェルト・ヴォカーレ
HMA-195335
カルミナ・ブラーナ〜12世紀のオリジナル手稿譜による ルネ・クレマンシック(指)
クレマンシック・コンソート

録音:1974年2月
12世紀のカルミナ・ブラーナの手稿譜をルネ・クレマンシックが丹念に調査・精査してセレクトされた曲集。激しい調子で時代を非難する歌のほかにも、カルミナ・ブラーナには、優雅な愛の歌、春の歌、内面的な感情を歌った歌、そして淫らな歌・・・実に様々な内容のものがあります。旋律にも、グレゴリオ聖歌、トルヴェールやミンネゼンガーの歌の影響がみられます。様々な趣味のものが収められた興味深々の1枚です。  (Ki)
HMA-1951346
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番
エリーゼのために
アテネの廃墟による6つの変奏曲Op.76
ロンドOp.51(全2曲)
アンダンテ・ファヴォリ
ブリジット・エンゲラー(P)

録音:1990年6月
HMA-1951348
メシアン:世の終わりのための四重奏曲 アンサンブル・ワルター・ブイケンス
〔マリエタ・コロセク(Vn),
ワルター・ブイケンス(Cl),
ロエル・ディールティエンス(Vc),
ロベール・グロスロ(P)〕

録音:1990年6月
オリヴィエ・メシアンが捕虜となって収容所にいた時に作曲された「世の終わりのための四重奏曲」には、数々の名盤がひしめき合っていますが、この演奏も秀逸。クラリネットの名手、ワルター・ブイケンスを中心にしたベルギー勢による演奏。チェロに若きディールティエンスが参加しています。 (Ki)
HMA-1951349
ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調 Op.115*
 弦楽五重奏曲第2番ト長調 Op.111+
メロスSQ
ミシェル・ポルタル(Cl)*
ジェラール・コセ(Va)+
HMA-1951350
レバノン地方のカトリック聖歌集〜クリスマス〜受難〜復活〜 マリー・キーロウズ修道女、
アンサンブル・デ・ラ・ペ

録音:1990年
中近東の古代聖歌と関わりが深いことが感じられる旋法で書かれているマロナイト(マロン)派の聖歌を中心とした、シリア教会の典礼音楽。  (Ki)
HMA-1951351
ド・ラランド:テ・デウム
モテット「テ・デウム」
主よわれは汝に心より感謝せん/他
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン

録音:1990年
HMA-1951353
《トゥルネのミサ》 マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム

録音:1990年9月
トゥルネのミサは、作者は不詳ながら、現存する最古のポリフォニーの通作ミサ曲です。14世紀前半に成立したと考えられており、作曲者は複数に渡ると思われるものの、一続きのミサ曲としてしっかり作られています。作品の完成度は極めて高く、単なる考古学的価値だけに留まらない、感動的な音楽です。このマルセル・ペレスとアンサンブル・オルガヌムの演奏は、発売当時から決定的名盤の誉れ高いもの。新たな時代へ向かう豊かな感興をしっかりと打ち出しています。 (Ki)
HMA-1951355
モンテヴェルディ:4声,6声のミサ フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル

録音:1990年11月
ここに収められた4,6声のミサ曲は、モンテヴェルディのマンとヴァからヴェニスへの移行期であるとともに、第一様式から第二様式への移行期をも示しています。二つの時代の移行期に生きたモンテヴェルディは、これらの作品で、過去の芸術を総合的にまとめあげ、同時に未来の音楽語法をも形作ることに成功しています。ヘレヴェッヘによる壮麗かつ厳粛な演奏も、20年ほど前の録音とは思えない清冽さに満ちています。 (Ki)
HMA-1951364
ラヴェル:ヴァイオリン作品集
ヴァイオリン・ソナタ(1897)、
ヴァイオリン・ソナタ(1923〜27)、
カディッシュ、ツィガーヌ、ハバネラ、
フォーレの名による子守歌
レジス・パスキエ(Vn)、
ブリギット・エンゲラー(P)

録音:1990年
パスキエは度々来日もしており、フランス流の軽やかに薫るヴァイオリンで多くの人々を魅了しています。また、エンゲラーもラ・フォル・ジュルネ音楽祭などでしばしば来日、その濃密な音楽性で人々を魅了しています。このアルバムは、そんな二人によるラヴェル作品集。エンゲラーの熱く煌めくピアノの上で、パスキエが自由に舞う様はまるで一枚の絵画を見ているかのよう。「ツィガーヌ」の冒頭のソロの部分で、パスキエは余裕たっぷり、異国情緒たっぷりに音色を豊かに響かせ、実に巧みに聴かせます。続いて入るエンゲラーのピアノも、ミステリアスな薫りが濃厚に漂い、絶品です。  (Ki)
HMA-1951365
バッハ:バスの為のカンタータ集
われは満ちたれり BWV82
われは喜びて十字架を負わん BWV56
平安、汝にあれ BWV 158
ペーター・コーイ(Bs)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル

録音:1991年1月
HMA-1951370
チェロ・ソナタ集
ショパン:チェロ・ソナタ Op.65
R.シュトラウス:チェロソナタ Op.6
ルイス・クラレ(Vc)、
アラン・プラネス(P)

録音:1991年2月
ショパンのチェロ・ソナタは、ショパンのピアノ以外の作品の中では最も充実した作品です。1845 年から翌年にかけて作曲されたこの曲は、1832 年以来交流のあったチェリストのオーギュスト・フランショームとの友情の結実です。作曲は難航し、出来上がった曲はチェロの独奏曲ではなく、チェロとピアノがともに高い技巧でぶつかり合う壮絶な二重奏曲になりました。情熱的なロマンティシズムの噴出はショパン以外のなにものでもありません。一方、シュトラウスのチェロ・ソナタは1880 年から1883年にかけて、シュトラウス十代後半の作品。明らかなシューマンの影響を残しつつ、そこかしこに後のシュトラウスが顔を出しているのもはっきり見て取れます。ことに第2楽章の憂いを帯びた歌い上げの美しさは格別。青春の初々しさが感じられる佳曲です。ルイス・クラレはピレネー山の小国アンドラ生まれのチェリスト。少年の頃にカザルスのレッスンを受けてから、このチェロの神様に心酔し、自らも大変にヒューマンな味わいを持ったチェリストに成長しました。性格も異なるこの二つの作品どちらにおいても自信に揺らぎが微塵もない堂々の弾きっぷりです。伴奏が名手アラン・プラネスというのも豪華。 (Ki)
HMA-1951381
ラモー:バレエ劇「ピュグマリオン」(全1幕)*、
バレエ劇「ネレとミルティス」(全1幕)
ハワード・クルック(T;ピュグマリオン)*、
サンドリーヌ・ピオー(S;愛)*、
アニェス・メロン(S;セフィーズ)*、
ドナティエンヌ・ミシェル=ダンサック(像)*、
アニェス・メロン(S;ミルティス)
ジェローム・コレア(Br;ネレ)、
フランソワーズ・スメラ(S;カロリーヌ)、
ドナティエンヌ・ミシェル=ダンザック、
カロリーヌ・ペロン(S;二人のアルゴス人)、
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン

録音:1991年
HMA-1951382
古いローマの聖歌集(7世紀と13世紀)
十字架の礼拝(聖金曜日の聖務)、
聖マルセルのミサ
マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム

録音:1991年6月
近年、癒しの音楽としてグレゴリオ聖歌の人気は根付いたようです。しかしそれ以前のカトリック音楽となると、再現が極めて難しいためほとんど知られていません。こうしたグレゴリオ聖歌以前の単旋聖歌の研究者として名高いのが、マルセル・ペレスです。彼は粘り強い調査によって、中世のローマの宗教音楽を蘇らせました。いまだビザンチン的な要素が色濃く残りつつも、敬虔な祈りに満ちた音楽は、当時ローマを訪れたキリスト教使節たちを驚かせたに違いありません。グレゴリオ聖歌とはまた違った趣の宗教曲になっています。 (Ki)
HMA-1951388
パレストリーナ:ミサ曲「ガリラヤ人たちよ」
モテトゥス「ガリラヤ人たちよ」/
第1旋法のマニフィカト&交唱
「おまえたちを見捨てたままではおかない」
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
ヨーロッパ声楽アンサンブル
(ラ・シャペル・ロワイヤル)
マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム
HMA-1951390
シェーンベルク:「月につかれたピエロ」
 室内交響曲第1番(ウェーベルン編曲)
マリアンヌ・プスール(語り)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
アンサンブル・ミュジーク・オブリク

HMA-1951402
ボッケリーニ:2つのヴィオラのための五重奏曲集
五重奏曲ハ長調Op.60-1G.391、
五重奏曲ハ長調Op.62-1G.397、
五重奏曲ト長調Op.60-5G.395
アンサンブル415
〔キアラ・バンキーニ(Vn)、
エンリコ・ガッティ(Vn)、
エミリオ・モレンツォヴァ、
ヴィム・テン・ハーヴェヴァ、ケーティ・ゲール(Vc)〕

録音:1993年
ここに収録された五重奏曲は、1801年頃の作品で、ボッケリーニがもっともあぶらの乗った時期の作品であり、同時に、持病と家庭内のいざこざで疲弊し、さらにパトロンを失って最も困窮をきわめたという、彼にとって非常に困難な時期のものでもあります。いくばくかの感傷があるかもしれませんが、新鮮で澄み切ったスペイン趣味はまったく損なわれていません。作品60と62は、まさに古典派の純粋な結晶のような存在として音楽史上燦然と輝いています。アンサンブル415のメンバーによる、新鮮でうるおいをたたえた音色も魅力。 (Ki)
HMA-1951408
シューベルト:弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」
第14番ニ短調「死と女」
メロスSQ
HMA-1951416
ド・ラランド:プティ・モテ集
 独唱者(と合唱)のためのミゼレーレ(1867)
 衛兵の寝ずの番はむなしい
 同情と共感/第4の歌
ルイ・ルメール(1693/4-c.1750):マリアは天に昇らせたもう
ジャン=バティスト・モラン(1677-1754):レジーナ・チェリ
ウィリアム・クリスティ(指)レザール・フロリサン
ソプラノ:ヴェロニク・ジャンス、
サンドリーヌ・ピオー、ノエミ・リーム、
アルレッテ・シュタイアー

録音:1990年9月、1992年2月
ソリストと小規模な器楽アンサンブルのために書かれた「プティ・モテ」集。ドラランドは、リュリらに代表されるヴェルサイユの華麗な雰囲気を受け継ぎつつも、室内向きの繊細な表情の魅力的な作品を残しました。 (Ki)
HMA-1951417
カプレ:幻想的な物語,祈り,
ディヴェルティメント,
2つのソネット七重奏曲
アンサンブル・ミュジク・オブリク、
シャロン・コスト(S)、
サンドリーヌ・ピオー(S)、
シルヴィ・ドギ(Ms)、
ローランス・カベル(ハープ)

録音:1992年2月
ラヴェルより3歳下のフランス印象派の作曲家、アンドレ・カプレ(1878 − 1925)は、今日ではドビュッシーとの親交や、その作品のいくつかを編曲したことで知られているくらいです。しかし彼は1901年にラヴェルを退けローマ大賞を受賞した逸材で、ドビュッシーからさらに神秘主義的風合いを高めた素晴らしい作品を多く残しています。このCD はなぜか録音に不遇だったカプレの音楽を大いに知らしめたものとして話題になったもの。なかでもサンドリーヌ・ピオーの歌声にハープが絡む「2 つのソネット」は極めて美しい作品で、印象派の音楽がお好きな方なら必聴の名曲です。 (Ki)
HMA-1951418
ラモー:コンセール用クラヴサン曲集 クリストフ・ルセ(Cemb)
寺神戸亮(Vn)
上村かおり(ガンバ)
HMA-1951420
ワイル:歌入りバレエ「7つの大罪」(台本:ブレヒト)
歌曲集「セーヌ哀歌」、
「ユーカリ(タンゴ・ハバネラ)」
「ナナの歌」、「あとどのくらい?」、
「雨が降る」、
「灯かりのともったベルリンの歌」
ブリギッテ・ファスベンダー(Ms)、
カール=ハインツ・ブラント(T)、
ハンス・ジェール(T)、小松英典(Br)、
イワン・ウルバス(Bs)、
コルト・ガーベン(指,P)
NDRハノーヴァー放送PO

録音:1992年1月,1993年2月
「7 つの大罪」は、ナチスに追われフランスに亡命したクルト・ワイルとベルトルト・ブレヒトが、1933 年にパリのシャンゼリゼ劇場で発表した歌入りバレエです。アメリカ南部出身の姉妹(一人の女の分身)が、家族の家を建てるため、男を手玉に取って世を渡り歩く姿を描いたもの。資本主義社会の矛盾を皮肉タップリに描いた秀作です。クラシック系の歌手以外にも好んで歌われる作品ですが、ここではドイツの偉大なメッゾソプラノ、ブリギッテ・ファスベンダーが手ごたえのある歌を繰り広げています。コルト・ガーベンは1943 年、バート・ホンブルク生まれのピアニスト、指揮者。ちなみに彼は凄腕のCD プロデューサーとしても知られていて、レヴァイン&メトの「ニーベルングの指輪」も彼のプロデュース。 (Ki)
HMA-1951422
クルト・ヴァイル:森の中の死についてOp.23、
ヴァイオリンと管楽合奏のための協奏曲Op.12、
ベルリン・レクイエム、感謝の大讃美歌、
水死した娘のバラード、墓碑銘、
凱旋門の下の無名戦士についての第1の報告、
凱旋門の下の無名戦士についての第2の報告、
感謝の大讃美歌7
アレクサンドル・ライター(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、エリサベス・グラブ(Vn)、
シャペル・ロワイヤル、
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
アンサンブル・ミュジック・オブリク
マーラーやシェーンベルクでも驚くほど新鮮な名演を見せるヘレヴェッヘによるヴァイル。「ベルリン・レクイエム」と「ヴァイオ リン協奏曲」というシリアスな作品へ真正面から対決。ローザ・ルクセンブルク追悼のために書かれた「ベルリン・レクイエム」は、 ブレヒトの詞とあいまって、ヴァイル一流の辛らつさ、俗っぽさに満ちたものですが、宗教音楽の権威ヘレヴェッヘによる鋭いアプロー チは、バッハにも匹敵する深さを見せています。 (Ki)
HMA-1951426
モンテヴェルディ:戦いと愛のマドリガル集
タンクレーディとクロリンダの戦い
やさしいアンジョレッタが、何とかぐわしく
あなたはかつて私のものだった
あの軽蔑した眼差、眠っているのか
静かな川のほとりで、西風が帰り
ああお前はなんと優しい
私は恋に燃えているが
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン

録音:1992年12月
バロック音楽界の大御所ウィリアム・クリスティは、どういうわけかモンテヴェルディの録音に非常に慎重で、CDは多くありません。この録音はその一つ。完璧主義者のクリスティらしく、隅々まで鋭い目が行き届いた緊張感があり、彼ならでは強い主張の感じられる演奏です。歌手にはサンドリーヌ・ピオー、ジャン=ポール・フシェクール、マーク・パドモア、ニコラ・リヴェンクなどが参加、またオーケストラにもヒロ・クロサキや上村かおりの名前も見られます。 (Ki)
HMA-1951434
ラヴェル:ボレロ/ラ・ヴァルス
ピアノ協奏曲*/左手の協奏曲*
ジョルジュ・プリュデルマシェール(P)*
ジャン=クロード・カサドシュ(指)
リル国立O

録音:1992年7月
HMA-1951441
オケゲム:レクイエム マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム
オケゲムが書いた、ポリフォニーの手法による初めてのレクイエムです(1461 年)。ペレスによって、コンムニオの後に続いていた とされる単旋律の「リベラ・メ」が追加されたことで、この純粋性と敬虔さの記念碑的作品は、さらに威厳を増したものとなっていま す。声の伽藍、圧倒的迫力です。 (Ki)
HMA-1951458
ヘンデル:歌劇「ジュリアス・シーザー」〜抜粋 ジェニファー・ラーモア(A)
バルバラ・シュリック(S)
ベルナルダ・フィンク(Ms)
ルネ・ヤーコプス(指)
コンチェルト・ケルン
HMA-1951465
シャブリエ:ピアノ作品集
10の絵画的小品/遺作の小品
ブレー・ファンタスク/ハバネラ
アラン・ブラネス(P)
HMA-1951471
ブージニャック:テ・デウムとモテット ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン

録音:1993年4月
ギヨーム・ブージニャック(1590頃−1640頃)は、17世紀前半のフランス教会音楽における卓越した作曲家の一人です。ブージニャックは地元の教会で合唱を歌い、そこで才能を見出され、本格的な音楽教育を受けたと考えられています。その後、グルノーブル、ローデス、ツールなどで合唱指導者を務め、名声を高めていったようです。彼の作風は実に大胆。ことにイタリア的なリトルネッロ形式を宗教曲において効果的に用いており、このCD でも「神をほめたたえよ」など、ソロと合唱の交錯は、一瞬ゴスペルかと思うほどです。また対話形式を用いて、ほとんど議論しているかのような音楽も驚きです。フランス・バロック復興の大立役者、ウィリアム・クリスティが手兵レザール・フロリサンと完璧な演奏を聞かせてくれます。 (Ki)
HMA-1951472
サン=サーンス:動物の謝肉祭(室内楽版)
ピアノ五重奏曲/
映画音楽「ギーズ公の暗殺」
Ens.ミュジーク・オブリーク

録音:1993年4月
HMA-1951475
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集
第3番op.1-3ハ短調/第8番WoO39変ロ長調
第4番「俗歌」op.11変ロ長調
ヴォルフガング・マイヤー(Cl)、
パトリック・コーエン(フォルテP,ワルター1986年)
エーリッヒ・ヘーバルト(Vn)
クリストフ・コワン(バロックVc)

録音:1993年4月
なんとも豪華なメンバーによるピアノ三重奏曲集です。弦楽器は、モザイク弦楽四重奏団のヴァイオリニストとしてもおなじみの名手エーリッヒ・ヘーバルトと、バロック・チェロの帝王コワン。そして、ソロでもアンサンブルでも人気者のコーエン、そして現代ものも含め幅広い活躍を展開しているヴォルフガング・マイヤーをクラリネットに迎えています。ベートーヴェンお得意のハ短調による第3番ではたしかなアンサンブルに思わず聴き惚れ、第8番の清澄な世界に心打たれ、第4番の生き生きとした歌いくちのうまさに酔いしれる一枚です。  (Ki)
HMA-1951476
ベネヴァント教会の聖歌〜聖週間とイースター(復活祭)
十字架への崇拝
復活祭前夜の徹夜課
復活祭ミサ
マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム

録音:1993年4月
グレゴリオ聖歌以前に歌われていた聖歌、ベネヴァント教会の聖歌集。 (Ki)
HMA-1951477
マーラー(シェーンベルク/リーン編):大地の歌(室内管弦楽編成) ビルギット・レンメルト(A)
ハンス・ペーター・ブロホヴィッツ(T)、
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
アンサンブル・ムジーク・オブリク

録音:1993年4月
グスタフ・マーラーの傑作「大地の歌」を、アーノルト・シェーンベルクが1920 年に室内楽編成に編曲したものです。これは依頼主の財政問題で未完に終わってしまいましたが、後にライナー・リーンが補完、1983 年に出版されました。編成は、管楽器がフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、弦楽器がヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、鍵盤楽器がピアノとハルモニウム、そして打楽器。シェーンベルクの編曲は見事なもので、あまりに巨大すぎるオーケストラによるマーラーの原曲よりも、歌曲としての性格がくっきりと浮かび上がっています。バッハのスペシャリスト、ヘレヴェッヘのマーラーということで驚かされたこのCD、しかしただごとではない熱の入りっぷりの感じられる名演です。 (Ki)
HMA-1951482
モンポウ:管弦楽作品集
街はずれ(管弦楽編曲:マニュエル・ロザンタール1936年)、
子供の情景(管弦楽編曲:アレクサンデル・タンスマン、1936年)、
インプロペリア*、
夢のたたかい(作曲者自身による管弦楽編曲、1965年)#
ジュゼッペ・ポンス(指)
ヴァレンシア・リウレ劇場CO、
ビルヒニア・パラモン(S)*、
イエジィ・アルティシ(Br)*、
バレンシアcho*,#
カタロニアが生んだ音の詩人モンポウ。彼のピアノ曲の独特な魅力は日本でも多くのファンを持っていますが、管弦楽作品は きわめて珍しいです。1963 年作の「インプロペリア」はラテン語による独唱、合唱と管弦楽のための大作。「夢のたたかい」は 原曲のピアノ伴奏をモンポウ自身の手でオーケストレーション。ともに独特の詩情が色彩化され興味深いものとなっています。 モンポウの代表的なピアノ作品2つを、彼の盟友タンスマンとロザンタールがオーケストレーション。内容がより具体的で、新 たな発見ができるものとなっています。  (Ki)
HMA-1951483
ラッスス:マドリガル「聖ペテロの涙」、
モテット「Vide homo, quae pro te patior」
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
ヨーロッパ声楽アンサンブル

録音:1993年6月
ラッススの「聖ペテロの涙」は、7声のための20のマドリガルから成る作品集。ラッススの最後の作品・白鳥の歌であり、この作品を教皇に捧げた3 週間後に亡くなりました。ヨーロッパ声楽アンサンブルはマリア・クリスティーナ・キールやペーター・コーイ、ゲルト・テュルクら最高の布陣でこのラッ ススの傑作を清冽に演奏しています。(HMC 901483 廃盤) (Ki)
HMA-1951491
ロンサールの詩による16世紀のシャンソン集 ドミニク・ヴィス(指)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
HMA-1951495
コルシカ島の聖歌〜17世紀と18世紀のフランチェスコ会の写本による M.ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム

録音:1993 年11月
994年に発売されたこの盤は、コルシカ島に伝わる聖歌という実に豊かな音楽を世界に知らしめ、人々を驚かせた1枚。これらの聖歌は教会ではも う歌われず、口頭伝承で伝えられたものでしたが、ペレスらによる丹念な調査と研究で鮮やかによみがえりました。(HMC 901495 廃盤) (Ki)
HMA-1951496
パーセル:ハープシコードのための8つの組曲
第1番 ト長調 Z.660
第2番 ト短調 Z.661
第3番 ト長調 Z.662
第4番 イ短調 Z.663
第5番 ハ長調 Z.666
グラウンド.ト短調 Z.D221
第6番 ニ長調 Z.667
第7番 ニ短調 Z.668
第8番 ヘ長調 Z.669
新しいグラウンド.ホ短調 Z.T682
ホーンパイプ.ホ短調 Z.T685
ケネス・ギルバート(Cemb/Couchet-Taskin, Anvers 1671)

録音:1993 年11月
パーセルの鍵盤作品(ちょうど1枚におさまるほど遺されている)は、彼の劇場のための作品に比べてあまり知られていませんが、「イギリスのオルフェ ウス」とも称される天才音楽家の才を感じさせる作品ばかり。フランス、イタリア、イギリスの趣味がよいバランスでブレンドされた魅惑の作品を、巨匠ギ ルバートの演奏で。(HMC 901496 廃盤) (Ki)
HMA-1951497
メルキト派の聖歌〜聖母マリアをたたえる讃美歌集 マリー・キールーズ修道女
HMA-1951500
ロベルト・ジェラルド(1896−1970):作品集
組曲「アグレリアス」(1943)、
ペドレルに寄せる賛歌(1941〜42)、
7つの俳句(1922/58)、
パンドラ組曲(1944/50)
ジョゼプ・ベネット(T)、
ジョゼプ・ポンス(指)テアトル・リウレCO

録音:1993年
ペドレルは、ファリャとジェラルドの作曲の師匠であった人物。熱い血が通った音楽に高揚感をおぼえる一枚です。  (Ki)
HMA-1951501
ラモー:歌劇「カストールとポリュクス」(抜粋) ハワード・クルック(T;カストール)
ジェローム・コレア(Br;ポリュクス)
アニェス・メロン(S;テライール)
ヴェロニク・ジャンス(S;フェペ)他
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン
HMA-1951507
ヘンデル:合奏協奏曲集 Op.6 より
第1番/第2番/第6番/第7番/第10番
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン
ヒロ・クロサキ(コンサートマスター)

録音:1994年2月
HMA-1951511
C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ集 ロンドン・バロック
[イングリート・ザイフェルト(Vn)、
リチャード・ギルト(Vn)、
チャールズ・メドラム(Vc)、
リチャード・エガー(Cem)]

録音:1994年4月
C.P.E.バッハは、トリオ・ソナタの編成に深く魅せられており、彼の作品の中で特に質の高いもののいくつかはトリオ・ソナタのかたちをとっています。バロック時代の末期、啓蒙主義の薫りと疾風怒濤様式など、時代の変遷に伴って様々にスタイルが変化していったことを感じさせる、新旧の時代の入り混じった空気の薫りと典雅な世界に満ちた魅惑のトリオ・ソナタ集となっています。 (Ki)
HMA-1951512
モーツァルト:弦楽五重奏曲第3番ハ長調K.515
弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516
キアラ・バンキーニ(Vn)、
アンサンブル415(オリジナル楽器使用)

録音:1994年4月
第3番は、1787年の4月に、そして第4番は同年5月に作曲されました。ほぼ同時期に作曲された同編成のこれらの作品は、趣の全く異なる二つの傑作として広く愛されています。最後の2つの交響曲と同じ調性で、どの瞬間も天才の煌きに満ちています。   (Ki)
HMA-1951519
モサラベ聖歌〜スペイン中世キリスト教聖歌集 マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム
モサラベ聖歌はイベリア半島特有のもの。モサラベとは、アラブ支配下の、スペインのキリスト教徒をさす言葉。今もモサラベ典礼を行うところはあり ますが、その歌唱はまれだと言われています。ペレス率いるアンサンブル・オルガヌムが、モサラベ聖歌の独特の世界を濃密に織り上げています。 (Ki)
HMA-1951520
ガルシア・ロルカ:古いスペインの民謡、
ファリャ:「お代官様と粉屋の女房」
ジョセプ・ポンス(指)
バルセロナ自由劇場CO
ヒネサ・オルテガ(カンタオーラ)

録音:1994年5月
フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936) は、グラナダ生まれの国民的な詩人、作家。彼は音楽の素養も高く、数多くのスペイン民謡を採譜しました。これらはスペインの土の匂いをダイレクトに伝えてくれる素晴らしいもので、今なお幅広く愛されています。ファリャの「お代官様と粉屋の女房」は、1917 年に初演されたパントマイム劇のための音楽。この音楽は後に発展的に改訂されバレエ「三角帽子」となり、1919 年にロンドンで初演、ファリャの名前を大いに知らしめました。つまり「お代官様と粉屋の女房」は「三角帽子」の原形なのです。ジョゼプ・ポンスは1957 年生まれ、バルセロナ舞台芸術研究所の自由劇場室内管弦楽団や、グラナダ国立交響楽団を率いて高い評価を得ており、さらに有名なリセオ大劇場の指揮者としも活躍している才人です。
HMA-1951539
パッヘルベル室内楽作品集
5声のパルティータ ト長調、
音楽の楽しみ−パルティータ第1番ヘ長調、
音楽の楽しみ−パルティータ第2番ハ短調、
4声のパルティータ ト長調、
音楽の楽しみ−パルティータ第3番変ロ長調、
音楽の楽しみ−パルティータ第4番ホ短調、
4声のパルティータ嬰へ短調、
音楽の楽しみ−パルティータ第5番ハ短調、
音楽の楽しみ−パルティータ第6番変ロ長調、
カノンとジーグ
ロンドン・バロック

録音:1994年10月
「パッヘルベルのカノン」といえば、誰もが一度は聞いたことのある有名曲。ヨハン・パッヘルベル(1653 − 1706)はニュルンベルク生まれで、生前はオルガニストとして高名だった人物です。一方作曲も活発で、その作品はいずれも非常に親しみやすく耳に心地よいものばかり。このCD には、1695 年の「音楽の楽しみ」を中心に収録、最後にちゃんと「パッヘルベルのカノン」の原曲のカノンとジーグも収録されています。ロンドン・バロックの優しく温かみ溢れる演奏は、パッヘルベルの心地よさにまさにうってつけです。※背の欧文表記がPachebel と誤った綴りになっておりますが、ご了承ください。 (Ki)
HMA-1951543
カルドーゾ(1566〜1650):ミサ曲「主よ、われを憐れみ給え」、
マニフィカト
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
ヨーロッパcho
ヘレヴェッヘの本領、バロック無伴奏合唱曲。マヌエル・カルドーゾ(1566〜1650)は、バロック時代のポルトガルの作曲家。パレストリーナ様式による宗教合唱曲を数多く残しており、それらは世界で指折りの反映に浴していた当時のポルトガルの文化が反映された美しさに満ちています。ヘレヴェッヘの指揮はいつもながらの柔軟でしなやかなうちに静かな感動を引き出しています。  (Ki)
HMA-1951547
ラフマニノフ:練習曲「音の絵」(全曲)
Op.33(全8曲)
Op.39(全9曲)
ニコラ・アンゲリッシュ(P)

録音:1994年11月
1970年アメリカ生まれ、その後パリに住み活躍するピアニスト、アンゲリッシュ。7歳でモーツァルトの協奏曲を公開演奏、13歳でパリ音楽院に留学、チッ コリーニ、ロリオ、ベロフに師事。1989年にロベール・カサドシュ・コンクール第2位、そして1994年にジーナ・バッカウァー・コンクール優勝した 頃の貴重な録音。多彩な色彩を持つ音色が特徴で、技術面も非常に高度。一風変わったラフマニフの名演がうれしい復活です。(HMN 911547 廃盤) (Ki)
HMA-1951548
タルティーニ:協奏曲集
合奏協奏曲第3番ハ長調
ヴィオリンとオーケストラのための協奏曲イ短調
チェロとオーケストラのための
協奏曲イ長調
ヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲ト長調
合奏協奏曲第5番ハ長調
ロエル・ディールティエンス(Vc)、
エンリコ・ガッティ(Vn)
キアラ・バンキーニ(指、Vn)、アンサンブル415

録音:1994年12月
「コレッリとボッケリーニの間の時代に生きた作曲家」というレッテルを貼られ続けたタルティーニの再評価が進むのは、20世紀の終わり頃、まさにこのバンキーニの録音などが生まれた頃から始まりました。この録音のおかげで、タルティーニは最高の作曲家にして、天才ヴァイオリニストだったということが認められるようになりました。 (Ki)
HMA-1951572
ハイドン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第43番ハ長調 Hob.XV:27
ピアノ三重奏曲第44番ホ長調 Hob.XV:28
ピアノ三重奏曲第45番変ホ長調 Hob.XV:29
パトリック・コーエン(フォルテピアノ)
エーリヒ・ヘーバルト(Vn)
クリストフ・コワン(Vc)

録音:1995年7月
発売当時に大きな話題となった録音です。パトリック・コーエン、エーリヒ・ヘーバルト、クリストフ・コワンという三人名手が、ハイドンの時代の楽器を使用することで、あまり知名度のないハイドンのピアノ三重奏曲から真の魅力を引き出すことに成功しています。ウィーン生まれで、ウィーン交響楽団、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのコンサートマスターを務めたエーリッヒ・ヘーバルトのヴァイオリンの美しさが全体を強くリードしています。またコーエンが奏でる1790年アントン・ワルター製のフォルテピアノも非常に心地よい響きです。 (Ki)
HMA-1951574
シャイン:宗教的マドリガーレ集
「イスラエルの泉」
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
アンサンブル・ヴォカーレ・ヨーロッパ

録音:1995年6月
バッハの先駆者と言うべき人物が何人かいる中で、ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630)はことに重要な人物です。1616年にライプツィヒの聖トーマス教会のカントールに就任し亡くなるまでその任に当っていますから、バッハの直の先輩に当たります。40 代で亡くなってしまったため、同世代のハインリヒ・シュッツ(1585-1672)に比べて著しく知名度が低いのですが、極めて優れた作品が残されています。宗教的マドリガーレ集「イスラエルの泉」は、旧約聖書に基づいた26 曲からなるドイツ語の宗教的マドリガーレ集。基本的には5 人の歌手と通奏低音によって演奏されます。ここでは21 曲を選び、ギリギリCD1 枚に収録。歌手にはマーク・パドモアやペーター・コーイの名前が見られます。 (Ki)
HMA-1951577
オリエント聖歌集(レバノンの聖歌) マリー・キーロウズ修道女(声)
アンサンブル・ド・ラ・ペ
エキゾチックで力強い声が魅力のマリー・キーロウズ修道女によるレバノン地方の聖歌集。レバノン伝統がもつ魅惑の世界を私たちにこれ以上ないかたちで提示してくれています。 (Ki)
HMA-1951596
プーランク:クラリネット・ソナタ
ドビュッシー:小品、ラプソディ第1番
ミヨー:スカラムーシュ
ゴーベール:幻想曲
サン=サーンス:クラリネット・ソナタ変ホ長調op.167ピエルネ:カンツォネッタ
オネゲル:クラリネットとピアノのためのソナチ
フランセ:主題と変奏
ロナルド・ファン・スペンドンク(Cl)
アレクサンドル・タロー(P)

録音:1996年4月
1970年生まれ、89年にブリュッセル王立音楽院をプルミエ・プリで卒業して間もない頃の名手スペンドンクの録音。ブイケンスとライスターに学び、数々のコンクールを総ナメにした逸材です。得意のフランスものを集めた旧盤(HMN911596)の再発。ピアノは当時20歳代のアレクサンドル・タロー。タローにとっても得意のフランスものばかりなので、ピアノにもあらためて注目して聴きたい1枚です。クラリネットのコンクール課題曲でもおなじみの難曲、技巧もエスプリも申し分ない内容です。なかでもフランセの作品は、フランセ本人が録音に立ち会い、手放しに二人を称賛したということです。 (Ki)
HMA-1951604
ローマ教会の聖歌
復活祭の日曜日の晩
マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌムr

録音:1996年11月
このCD には、6世紀から13世紀にかけてのローマ教会の聖歌が復元されています。751年、現在のフランスからドイツにかけて大きな勢力を持っていたフランク王国の小ピピンは、政略としてローマ教皇に近づきました。この時、ローマ教会の典礼がフランク王国にもたらされ、フランク王国の繁栄によって広まりました。グレゴリオ聖歌ともまた違った単旋律の敬虔な美しさが映えています。古い時代の音楽に情熱をかけるペレスの本領発揮のCD です。 (Ki)
HMA-1951607
クロード・ル・ジュヌ(1530頃〜1600):作品集
ミサ・アド・プラチトゥム
モテトゥス「主の天使らはみな主を祝福せよ」
モテトゥス「悲しみがわれを悩ましぬ」
マニフィカト
ドミニク・ヴィス&クレマン・ジャヌカン・アンサンブル

録音:1996年4月
16世紀フランスの作曲家ル・ジュルの宗教作品集。宮廷楽長として活躍した後、ユグノー教徒となってそのための宗教作品も多く残した彼の音楽は、 詩の韻律を重んじた興味深いもの。クレマン・ジャヌカン・アンサンブルもしっとりとした情感満点の好演。鈍色の抒情が味わえます。 (Ki)
HMA-1951609
ストラヴィンスキー:組曲「プルチネッラ」(1949年版)、
管弦楽のための組曲第1番、
管弦楽のための組曲第2番、
協奏曲「ダンバートン・オークス」
ジョゼプ・ポンス(指)リウレ劇場CO

録音:1996年6月
このCD に収録されたのはいずれもストラヴィンスキーの第一次世界大戦から第二次世界大戦までの間、ストラヴィンスキーが新古典主義を打ち出していた頃の作品。「プルチネッラ」は、ペルゴレージなどイタリアのバロック音楽を素材に用いた軽妙な音楽。管弦楽のための組曲第1 番はナポリターナ、エスパニョーラ、バラライカと地方色を取り入れ、第2 番ではマーチ、ワルツ、ポルカ、ギャロップと身近な娯楽音楽を用いています。「ダンバートン・オークス」は、バロックの合奏協奏曲を強く意識したもの。いずれも楽しい作品です。ジョゼプ・ポンスが明るい開放感で爽やかな演奏を繰り広げています。 (Ki)
HMA-1951616
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」、
ストラヴィンスキー:「春の祭典」*(2台ピアノ版)
アンドレイ・ヴィエルー(P)、
ダン・グレゴール*(P)

録音:1996年9月
ピアニストの技術向上により、2曲とも昔では考えられない量の録音がありますが、華麗なオーケストラ版が存在するだけに、無意識のうちにピアノにもオケに負けない壮麗さを求め、ミスのない大音量の打鍵を期待し、またそれらに浸ることだけで満足していなかったでしょうか?このルーマニアが生んだ怪物ピアニスト、ヴィエルの演奏は、決して誇張ではなく、あのホロヴィッツでさえ到達できなかった無音時の緊張と余情を確実に表現し、大絵巻を見るように、万全のテクニックを駆使しながら各場面の密接な関連付けを行ない、逆にピアノでなければ描き切れない壮絶なドラマを展開しています。
「展覧会の絵」は、冒頭の“ピロムナード”からショッキング!ふらっと散歩に出かけるような軽やかさから次第に意志の強さを増し、最後の音が消えないうちに次の“こびと”に猛烈な勢いでなだれ込み、その後半では、バスの怒りのトレモロを露骨に強調。“ブイドロ”では、和音が濁る寸前までカロリーを飽和させつつ、押し付け的な演出感が皆無というバランスの完璧さ。圧巻は“バーバ・ヤーガ”。ここでの作曲者の要求が以下に過酷なものであるかを思い知らされ、これ以上考えられない分厚いハーモニーを表出。そしてやって来るのが、このピアニストの人並みはずれたセンスを最も確信できる、“キエフの大門”!大抵の場合、ここではピアノの特性上、どうしても休符や長い音価の緊張を完全に持続できないのが常(例外はモイセイヴィチくらいか?)ですが、なんと彼は、持ち前のタッチの微妙な加減を行いながら、長い音価が持続している最中でも、音楽を心から感じ取り、しっかり呼吸しているのがひしひしと伝わり、全く弛緩を感じさせないのです。こんな圧倒的クライマックスを気付いた演奏は本当に稀少です。
「春の祭典」の2台ピアノによる録音も、今や珍しくありませんが、これまたかつて発売されたどの演奏よりも重量級の迫力で圧倒するのです!ここではヴィエルと同郷のグレゴールが加わり、「展覧会」の壮絶さがそのまま倍増!オケでは味わえない、各声部のダイレクトなぶつかり合いが興奮を掻き立てます。Qの大地を突き刺すような鋭利さは、どんな強靭な弦のスタッカートもかないません。逆に、オケ版でトランペットが随所で吠える場面では、人間的な温かみも顔を出します。そして遂に、最後の1分、常軌を逸した破壊力に完全に打ちのめされることになるのです!  【湧々堂】
HMA-1951627
カンシオネスとエンサラーダ集〜スペイン黄金時代の歌曲と器楽作品集 ドミニク・ヴィス(指)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン

録音:1997年1月
ヴィス&アンサンブル・クレマン・ジャヌカンによるスペインもの。16世紀、世界の最強国のひとつとして栄華を誇ったスペイン。そのいにしえの時代に歌われたカンシオンとギター・ソロが収められています。クレマン・ジャヌカン・アンサンブルが多くとりあげてきているイタリアやフランスの作品とは明らかに異なるスペイン的情熱と哀集に翳る一連の作品はどれもとびきり魅力的。フラメンコの源泉を感じさせます。 (Ki)
HMA-1951637
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番
4つの即興曲 D.935
アラン・プラネス(P)

録音:1997年5月
フランスのピアニスト、アラン・プラネスは、1990 年代の後半にシューベルトの後期のピアノ・ソナタを集中して録音し、高い評価を得ました。シューベルトの後期ピアノ・ソナタは、規模が大きく、ピアニストにとっては至難の作品。この第20番ソナタも、実に40 分を超える大曲です。こうなると単に弾きこなせるという程度ではない、見通しの良い説得力が必要となります。プラネスは、フランス人らしい知的で洗練されたピアニズムを駆使し、従来理解されづらかったシューベルトの後期ピアノ・ソナタから、明確な意志の魅力を引き出しています。 (Ki)
HMA-1951638
ロシア正教会聖歌集
ボルトニャンスキー:あなたを讃えるにふさわしい,
グローリア
ヴェデル:悔悟の門よ私に開け
ルヴォフスキ:天使ケルビムの歌
ロマキネ:私たちはあなたに歌う
アルカンジェルスキ:苦悩を収めよ
グレチャニノフ
:クレド,三位一体の栄光
ケドロフ:我らが父
ルビモフ:人は幸いなるかな
クリストフ:天使ケルビムの歌,あなたの王国で,
主の名を讃えよう,私たちはあなたに歌う,
あなたを讃えるにふさわしい
チェスノコフ:神よあなたの人々を救ってください
ヴァレリー・ルィビン(指)ルィビンcho

録音:1996年2月
長い伝統のあるロシア正教の音楽は、ともするとエキゾチックなものと思われがちです。しかしそれは大昔の話。18世紀にイタリア留学から帰国したディミトリ・ボルトニャンスキー(1751-1825)が、ロシア伝統の旋律と最先端の音楽とを結び付けてから、ロシア正教の音楽は無伴奏合唱曲として独自の発展を遂げ、豊かな作品を多数残しています。このCD には、ボルトニャンスキーの他、アルテミ・ヴェデル(1767-1806)、グリゴリ・ルヴォフスキ(1830-1894)、ガヴリル・ロマキネ(1812-1885)、アレクサンドル・アルカンジェルスキ(1846-1924)、アレクサンドル・グレチャニノフ(1864-1956)、ニコライ・ケドロフ(1871-1940)、ニコライ・ルビモフ(19 世紀− 20 世紀)、ドブリ・クリストフ(1875-1941)、パヴェル・チェスノコフ(1877-1944)といった、19世紀から20 世紀にかけて活躍した作曲家の優れた作品が収録されています。 (Ki)
HMA-1951639
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
第29番「ハンマークラヴィア」
第30番ホ長調Op.109
フランソワ=フレデリク・ギィ(P)

録音:1998年
今やその高度な演奏技術で他を圧倒しているピアニスト、フランソワ=フレデリク・ギィ。このアルバムは、ハルモニア・ムンディの若手アーティスト・シリー ズで録音されたもので当時29歳でした。ギィはこの間ナイーヴ、ジグザグとベートーヴェンを録音しており、そのアプローチは年々深まっています。ギィ の音楽の原点ともいえる本アルバムを再びじっくり聴くチャンスと言えるでしょう。 (Ki)
HMA-1951642
R.シュトラウス:ピアノ作品集
5つの小品Op.3,ピアノ・ソナタロ短調Op.5
4つの情緒のある風景Op.9
フランク・ブラレイ(P)
ここに収められているのは、R.シュトラウスが17〜18歳の時に書いたピアノ作品。シュトラウスのオペラや交響詩を思わせる華麗な世界が、ピアノ1台に見事に集約されています。フランスのスター・ピアニスト、フランク・ブラレイが演奏するR.シュトラウス作品は、うねるような官能と豊かな色彩を漂わせつつ、きわめて流麗にして端正。R.シュトラウスのピアノ作品に新たな光をあてた一枚といえるでしょう。  (Ki)
HMA-1951667
ビーバー:聖ヨゼフの連祷、聖ポリカルピのソナタ、
ムファット
:ミサ・イン・ラボーレ・レクイエス、
 キリエ、グローリア、
アントニオ・ベルターリ
(1605−1669):13声のソナタ、
ムファット
:クレド、
ビーバー:「宗教的・世俗的弦楽曲集」より、
 11声のソナタ、
ムファット
: サンクトゥス、
ベルターリ
:聖プラテーディのソナタ、
ムファット: アニュス・デイ
コンラート・ユングヘーネル(指)
カントゥス・ケルン、
コンチェルト・パラティーノ
18世紀のザルツブルクでは、音楽に理解の深かったヒエロニュムス大司教が宗教音楽の創造を奨励しており、きわめて豪華な宗教 曲が次々と生み出されていました。ここに収められているのはその中でもきわめて充実した作品で、ぜいたくな響きに満ちたものばか りです。ザルツブルク大聖堂内の演奏を再現すべく、この録音は、バロックの至宝ともいわれるメルク修道院(オーストリア)で行わ れました。音楽、演奏、音響のすべてが理想的に共生しています。 (Ki)
HMA-1951668
シューマン:「ばらの巡礼」Op.112 クリスティアーネ・エルツェ(S)、
ビルギット・レンメルト(A)、
ウェルナー・ギューラ(T)、
ハンノ・ミューラー=ブラッハマン(Bs)、
フィリップ・マイアーズ(フォルテピアノ)、
マーカス・クリード(指)RIAS室内cho

録音:1998年5月
シューマンの「ばらの巡礼」は、モーリッツ・ホルンの詩による独唱、合唱とピアノによるオラトリオ。二部からなる24 の曲によって、人間世界に降り立った薔薇の精の物語を描いています。ドイツ・ロマン色の濃いシューマンの作品の中にあっても、とりわけメルヘン的な美しさに満ちた“知られざる傑作”と言うべきもの。音楽は一貫して優しく、聞く者をメルヘンのファンタジックな世界へと舞い上げてくれます。名作のわりに知名度が低いのは、ソロ、合唱、ピアノ、いずれにも高い技量と豊かな表現力が求められるからでしょう。このCDは、合唱指揮の御大マーカス・クリードの見事な統率力が遺憾なく発揮されています。薔薇を歌うクリスティアーネ・エルツェの可憐な声、またフィリップ・マイアーズの奏でる1850 年シュトライヒャー製のピアノのひたむきな音色など、様々な点で考え抜かれた名盤です。 (Ki)
HMA-1951670
ブリテン:無伴奏チェロ組曲(全曲) ジャン=ギアン・ケラス(Vc)

録音:1998 年 3月
(旧品番 HMN 911670)
ジャン=ギアン・ケラスが初めてハルモニア・ムンディに登場した際の録音。ブリテンの無伴奏チェロ組曲は、名手ロストロポーヴィッチのために書か れた作品。高い技術と音楽性が要求される難曲です。今や押しも押されもせぬ実力と人気を誇るチェリストとなったケラスの若き日の鮮烈な演奏を聴くこ とができます。 (Ki)
HMA-1951672
宗教改革期フランスの詩篇とシャンソン集〜華麗なる替え歌の世界
目覚めなさい信あつき者たち(レスカトール:詩篇第33番)、
天ノ国ナル我ラガ父ヨ(ヴァレ:リュート曲)ほか全27 曲
ドミニク・ヴィス(指、カウンターテナー)、
クレマン・ジャヌカン・アンサンブル

録音:1998年8月
16世紀初めに起こった宗教改革。これにより音楽も大きく形を変えました。当時作られた世俗曲と詩篇は、しっとりとしたものか らお色気たっぷりのコミカル・ソングまで、実に様々。ヴィス率いるクレマン・ジャヌカン・アンサンブルの面々が、楽しく刺激的に 聴かせてくれます。
HMA-1951675
ビゼー:「アルルの女」組曲第1番、「アルルの女」組曲第2番、交響曲第1番 ジョゼプ・ポンス(指)グラナダ市O

録音:1999年2月
HMA-1951679
バッハ:フランス組曲第5番ト長調BWV816
 フランス風序曲ロ短調BWV831
ピョートル・アンデルジェフスキ(P)

録音:1998年8月
アンデルジェフスキ1998年の録音。もともとこの盤は、新人発掘のHMNシリーズでリリースされており、長らく廃盤となっていましたが、このたび再発売されることになりました。フランス組曲第5番の、愛らしいガヴォットなど秀逸で、組曲各曲の性格の精密な描きわけは見事。フランス風序曲は、厳しさも漂わせるストイックな演奏。装飾音の入れ方は、針に糸を通すような、という表現が適切かどうかはわかりませんが、タイミングといい音色といい、これ以外にありようがないのでは、と思ってしまう見事さ。僧のようにピアノに向かうアンデルジェフスキが、若くして比類なき集中力と説得力をもっていたことに驚かされる、物凄い内容です。 (Ki)
HMA-1951680
聖母マリアの涙〜独唱のためのモテット集
主よ、汝に感謝せん(.4声のミサと詩篇曲集)
諸人喜びの声をあげよ/聖母マリアの涙
主を讃美せよ(.倫理的・宗教的な森)
馳せ来れ、人々よ
あなたは何と美しいことか/殉教者を見よ
めでたし、天の女王/喜び踊れ、
シオンの乙女よ
見よ、神のととのえたもうた宴を 〈挿入曲〉
マリーニ:シンフォニア第3番/第6番(.教会と室
内のソナタ) 
アンティナーティ:リチェルカーレ第10番 
メルーロ:小トッカータ
マリア・クリスティーナ・キール(S) 
ジャン=マルク・エメ(指)コンチェルト・ソアーヴェ

録音:1998年9月
モンテヴェルディによる独唱のためのモテット作品のほとんどは、彼の晩年に出版された楽譜に見られるものです。モンテヴェルディが生前に到達した作曲技法の粋を集めたような、珠玉のモテット集。キールの声も透明で心に響きます。 (Ki)
HMA-1951687
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」 フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペルロワイヤル
コレギウム・ヴォカーレ
シャンゼリゼO
メラニー・ダイナー(S)
ペトラ・ラング(A)
エンドリック・ヴォトリヒ(T)
ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)

録音:1998年10月(ライヴ)
(旧品番HMC 901687)
998年に録音されたヘレヴェッヘの「第9」。ベーレンライター新版のスコアを用いた、オリジナル楽器による個性的な演奏で、発売当初話題になり ました。声楽陣の純度の高い美しい歌唱と合唱の充実した響きも特筆すべきものがあります。 (Ki)
HMA-1951688
G. ガブリエリ:オルガンを含む合奏によるソナタとカンツォーナ
第9旋法による8 声のカンツォーナ*、
7声によるカンツォーナ第5番**、
第1旋法による10 声のカンツォーナ*、
第9旋法による12 声のカンツォーナ*、
8声によるカンツォーナ第8番**、
8声によるカンツォーナ第10番**、Ricercar del primo tono、
第12旋法による10声のカンツォーナ、
第2カンツォーナ(6曲のカンツォーナより)、
エコー効果の第12旋法による10 声のカンツォーナ*、
第7旋法による8声のカンツォーナ*、
7 声によるカンツォーナ第6番**、
第12旋法による10声のカンツォーナ*、
8 声によるカンツォーナ第9番**、
第8旋法による12声のカンツォーナ*、
8 声によるカンツォーナ第12番、
10声によるカンツォーナ第14番、
12声によるカンツォーナ 第16番*
サクラ・シンフォニア集第1巻(1597)より**
カンツォーナとソナタ(1615)より
ブルース・ディッキー、シャルル・トゥト(Org/ ボローニャ、聖ペトロニオ教会のオルガン)、コンチェルト・パラティーノ

録音:2000年
ガブリエリの有名なソナタやカンツォーナを、ヴェネツィアのサン・マルコ教会で演奏されていた当時の姿で再構築しようと するすべての試みは、あるひとつの大きな理由によって阻まれてきました。その理由とは、ガブリエリの死後、当時教会にあっ た、ふたつのバシリカ風オルガンがなくなってしまったということです。このCDは、当時の2台のオルガンによるステレオ効果 を得るために、ボローニャにある聖ペトロニオ教会で演奏、録音されています。この教会には、ガブリエリが楽長を務めていた 当時のサン・マルコ教会と同様、2 台のオルガンが配置されています。 (Ki)
HMA-1951692
アンリエット・ルニエ(1875〜1956):作品集
伝説(1901)、妖精の踊り(1911)、瞑想(1898)
交響的作品(1913)、
ハープ,ヴァイオリンとチェロのためのトリオ、
幻想的バラード
グザヴィエ・ドゥ・メストレ(Hp)、
インゴルフ・トゥルバン(Vn)、
ウェン=シン・ヤン(Vc)

録音:1999年
グザヴィエ・ド・メストレは、ウィーン・フィルのソロ・ハーピストを務め、また、ソリストとして世界の名だたるオーケストラとも多数共演、来日公演も多く、今もっとも輝いているハープ奏者の一人です。ここに収められているのは、フランスの女性ハープ奏者にして作曲家、ルニエの作品。彼女は、11歳で音楽院で首席の座を獲得。和声、そして作曲のクラスへの参加を認められた初めての女性です。最終トラックの幻想的バラードは、エドガー・アラン=ポーの不気味な物語「告げ口心臓」を音画化したもので、ハープのあらゆる楽曲のなかで最も難曲とされているもの。メストレが豊かな語り口と確かなテクニックで聴かせます。  (Ki)
HMA-1951703
ドイツ・カンタータ集
フランツ・トゥンダー:主はわが光、汝の怒りをひるがえし、われらが神は堅き砦、
ヨハン・クーナウ(1660-1722):神よあなたの恵みによって、
ニコラウス・ブルーンス
(1665- 1697):私は横になり眠る、
クリストフ・グラウプナー
(1683- 1760):主よ、水の流れが生じ
デボラ・ヨーク(S)、スーザン・ハミルトン(S)、
ダニエル・テイラー(A)、ヤン・コボウ(T)、
ブノワ・アレ(T)、ペーター・コーイ(Bs)、
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
コレギウム・ヴォカーレ
1650年代(シュッツの死後)から1710 年代(バッハが本格的にカンタータを作曲するようになる前)にかけて書かれたカンタータ 集です。この時期のカンタータは、演奏者、そして研究者たちからも忘れ去られてしまいがちでした。クーナウ(バッハの前任として ライプツィヒの聖トーマス教会に仕えていた)をはじめとするドイツの作曲家たちによるこれらのカンタータは、どの作品も新鮮な響 きと美しさに満ちた、珠玉の作品ばかりです。 (Ki)
HMA-1951705
デマンツィウス:「聖霊降臨祭(ペンテコステ)の夕べの祈り」(ニュルンベルク1602年刊),
「哀悼歌集」(フライベルク1620年刊)
パウル・ファン・ネーヴェル(指
)ウエルガス・アンサンブル

録音:1999年9月ベルギー
ルネッサンス期の、ザクセンで行われたページェントのための音楽。モンテヴェルディと正に同じ時期の作曲家(同年生まれの同年没)、ボヘミアのクリストフォルス・デマンツィウスは、アルプスを越えたところにいた「双子」が牽引していたイタリアの前衛的な運動から完全に外にいましたが、桁外れに創造的な作曲家でした。しかし、むしろ逆に、ジェズアルドとも違って、デマンツィウスは、ルネッサンスのポリフォニーのスタイルを大切にしながらも、優れた発想で新しい音楽の道を切り開きました。極めて祝祭的な「聖霊降臨祭の夕べの祈り」は、ラッススやプレトリウスといった「古い」対位法から、シャインやシュッツら、すぐ後の時代への華々しい移行であるといえるでしょう。 (Ki)
HMA-1951706
ロヴェッタ(1596〜1668):ルイ14世の誕生のためのヴェネツィアの晩祷 コンラート・ユングヘーネル(指)
カントゥス・ケルン

録音:2000年6月
1638年、フランスの大使は、王位継承者の誕生を、世に高らかに知らしめ盛大に祝うために、ヴェネツィアに「もっとも荘厳で、洗練された音楽を」と依頼しました――このとき誕生した王こそ「太陽王」だったのです。ヴェネツィアに当時ひしめいていた音楽家たちの中で、作曲者と楽団の指揮者として白羽の矢がたったのが、ジョヴァンニ・ロヴェッタでした。ロヴェッタは、巨匠モンテヴェルディの右腕として働き、間もなく彼の後継者となった人物。バロックの協奏曲のもつ劇的表現の可能性を究極のかたちで提示することに成功しています。  (Ki)
HMA-1951707
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻〜前奏曲とフーガ.ハ長調 BWV870
フランス組曲第5番 ト長調 BWV816
組曲 イ短調 BWV818a
トッカータ.ニ長調 BWV912
イギリス組曲第3番 ト短調 BWV808
セリーヌ・フリッシュ(Cemb)

録音:1999年11月
人気古楽団体カフェ・ツィンマーマンのチェンバリストとしてお馴染みのセリーヌ・フリッシュ、実はデビュー盤はHMFの新人音楽家シリーズでの発売 でした(HMN 911707 廃盤 2000年発売)。フリッシュは当時まだ20代半ば、ヴァイオリニストのパブロ・ヴァレッティと共にカフェ・ツィンマーマン を結成した直後のことでした。フランス組曲、イギリス組曲を中心としたオール・バッハのこのCDは、そのたいへんに新鮮な演奏によって一部では大い に話題になったものの、まだフリッシュが無名同然だったためほどなくして廃盤。フリッシュの名が知られるようになった頃には入手の難しい幻の名盤になっ ていました。今回、MUSIQUE D'ABORDで待望の復活です。 若きフリッシュのバッハは、基本的にフランス風の軽く透明感のある音色の演奏で、これはト長調の明るいフランス組曲第5番で存分に効果を発揮してい ます。かと思えば鮮やかな指捌きで切れ味鋭い音楽を奏でたり(BWV818aのフォル・ゲのカッコイイこと!)、弾むリズムで生き生きとした舞曲を鳴らし たり(イギリス組曲第3番のガヴォット)、思い切った攻めで瞠目させたり(トッカータのアダージョ)、などアプローチが自在で新鮮なのが大きな魅力です。 もちろん曲によっては憂いや情感もたっぷり。どの曲からも若い才能の瑞々しい感性が伝わってくるバッハ集です。アンソニー・サイディ製作のハープシコー ドも素晴らしい音色で鳴り響いています。 (Ki)
HMA-1951708
シューベルト:美しき水車小屋の娘 ヴェルナー・ギューラ(T)、ヤン・シュルツ(P)

録音:1999年10月
※使用ピアノ=ベヒシュタイン
美しいドイツ語、瑞々しい音楽性、実に見事です。 (Ki)
HMA-1951710
20世紀のフルート作品集
ブーレーズ:フルートとピアノのためのソナチネ、
メシアン:黒つぐみ、
ジョリヴェ
:5つの呪文、
デュティー
ユ:フルートとピアノのためのソナチネ
ヴァレーズ:質量21.5
フィリップ・ベルノール(Fl)、
アレクサンドル・タロー(P)

録音:2000年
今やフルートのみならず、フラウト・トラヴェルソ奏者、そして教育者としても世界中で広く知られるフィリップ・ベルノールによる20世紀音楽集。20世紀は、フルートが大きく変化を遂げた世紀だったといえるでしょう。20世紀初頭、ドビュッシー作の「牧神の午後への前奏曲」は、フルートという楽器のもつ音色の色彩の豊かさを人々に気付かせました。1936年、ヴァレーズの「質量21.5」と、ジョリヴェの「5つの呪文」で、激しく上下に揺れる音型、たたきつけるような奏法など、フルートの表現性はさらに追及されます。その後多くの作曲家がフルートに魅了され、独創性に富んだ作品が多く書かれてきました。誕生から100年も経たずして既にレパートリーとして定着している名作を存分に愉しむことができる1枚です。フランスの人気ピアニスト、タローによる硬質な音色による切れ味鋭い伴奏にも注目です。  (Ki)
HMA-1951712
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ集
ソナタ.ト長調 BWV.1027、
ソナタ.ニ長調 BWV.1028、
ソナタ.ト短調 BWV.1029、
ソナタ.ト長調 BWV.1019(原曲:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ)
ファン・マヌエル・クインターナ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
セリーヌ・フリッシュ(Cemb)

録音:2000年2月
バッハのヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタは、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロという二つの対照的な個性の楽器が様々な役割を担い合うことで、多様な音楽表現を見せています。このCD では、クインターナの堅実なヴィオラ・ダ・ガンバと、セリーヌ・フリッシュの闊達なチェンバロが好対照です。 (Ki)
HMA-1951722
オペラ座のクラリネット
マスカーニ(カルロ・デッラ・ジャコマ編):「カヴァレリア・ルスティカーナ」幻想曲
ロッシーニ(ジローラモ・サリエーリ編):「エドァルドとクリスティーナ」導入、主題と変奏曲,
プッチーニ(デッラ・ジャコマ編):「トスカ」幻想曲,
ベッリーニ(ルイージ・バッシ編):「夢遊病の女」,
ヴェルディ(バッシ編):「リゴレット」協奏幻想曲
アレッサンドロ・カルボナーレ(Cl)
アンドレア・ディンド(P)

録音:2000年3,4月
カルボナーレは、1967年イタリア、デゼンツァーノ(ヴェネツィア近郊)生まれ。アバドとのバセット・クラリネットを使用したモーツァルトの協奏曲録 音でも知られ、リヨン歌劇場管弦楽団、イタリア人としては異例のフランス国立管弦楽団首席を経て、2003年より、ローマのサンタ・チェチーリア国立 アカデミー管弦楽団の首席奏者を務め、現在に至ります。この録音はフランス国立管時代のもの。恐るべき超絶技巧と豊かな歌心が要求されますが、カ ルボナーレは誰にも真似できぬ余裕の名演を繰り広げています。 (Ki)
HMA-1951727
パドヴァーノ(1527-1575):24声のミサ パウル・ヴァン・ネーヴェル(指)フエルガス・アンサンブル
ェネツィア楽派の作曲家にしてオルガン奏者、パドヴァーノの声楽作品。パドヴァーノはオルガン作品などで知られていますが、声楽作品も貴重。 (Ki)
HMA-1951728
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1945年版)
バレエ「カード遊び」
ジュゼプ・ポンス(指)
グラナダ市O
HMA-1951730
ジャン・リシャフォール(1480〜1548):レクイエム〜ジョスカンの思い出に(6声)
モテット「主に従う人よ、主によって喜び歌え」(4声)
「悲しみが私たちにのしかかり」(声)
「サルヴェ・レジナ」(5声)
「心配するな、我が心よ」(4声)
「ぐびっ、ぐびっ、ぐびっ今が飲み時」(3声)
「甘く素敵な生活なんてない」(4声)
パウル・ヴァン・ネーヴェル(指)
ウエルガス・アンサンブル

録音:2000年7月
(旧品番 HMC 901730)
ジャン・リシャフォールは、フランスで活躍した、ジョスカンとパレストリーナの間に位置する作曲家で、同時代の作曲家にはセルミジ、ムトンなどがいます。 ジョスカンの影響を非常に強く受け、その技法を熱心に研究して書かれた作品は、壮麗で清楚な美しい響きを持っています。 (Ki)
HMA-1951731
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54*
 チェロ協奏曲イ短調 Op.129+
アンドレアス・シュタイアー(Fp;*)
クリストフ・コワン(Vc)+
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャンゼリゼO
HMA-1951738
アントワーヌ・ブリュメル(1460頃〜1515):12声のミサ曲「見よ、大地が多く揺れ動き」 ドミニク・ヴィス(指)
クレマン・ジャヌカン・アンサンブル
レ・サックブーティエ

録音:2002年
ブリュメルは、今日ではあまり知られていませんが、彼が生きた16世紀に非常に高く評価された作曲家でした。彼は、音楽のスタイルが根底から変化する時期に活躍しました。その変化とは、旋律線中心の音楽が和声的なものへと変わるというものであり、また、歌詞にあまり縛られることのなかった、抽象的でメリスマを多用したポリフォニーが、歌詞の内容に注意を払い、言葉のリズムに根差したシラビックな作曲法へと移行していくというものでした。特に彼の中期以降の作品は、縦の響きが明確で、和声進行も予測できるものとなっています。この作品は各3声部ずつのソプラノ、アルト、テノール、バスという12声部編成で書かれており、ここでは各パート1名ずつ、12名で演奏しいています。3声部でカノンを展開している周りを、他の声部が修飾してゆくという手の込んだ作品です。クレマン・ジャヌカンの面々の巧さが際立つ1枚です。器楽パートを、古楽管楽器の名手たち「レ・サックブーティエ」が担当しているのも魅力です。  (Ki)
HMA-1951739
ウェルギリウスの歌〜ルネサンス音楽における古典の詩
ジョスカン・デプレ,チプリアーノ・デ・ローレ,オルランドゥス・ラッスス,デリック・ヘラルデ,ルートヴィヒ・ゼンフル,マルブリアヌス・デ・オルト,アドリアン・ヴィラールト,リシャール・ド・ランヴォワジ,ドミニク・フィノ,作曲者不明,他全15曲
パウル・ヴァン・ネーヴェル(指)
ウエルガス・アンサンブル

録音:2000年12月
ウェルギリウスなど古の偉大な詩人の詩に、ルネサンス時代の作曲家たちが作曲した作品集。神々しい世界から、愛の歌、妬みや様々な欲望まで、人 間のあらゆる感情が歌われた古の詩の世界に浸りたい1枚です。 (Ki)
HMA-1951740
バッハ:チェンバロ協奏曲ニ短調BWV 1052、
 ヴァイオリン,フルートとチェンバロのための三重協奏曲BWV1044、
ヨハン・ゴットフリート・ミューテル:クラヴィーア協奏曲変ロ長調
ベルリン古楽アカデミー、
ラファエル・アルパーマン(Cemb)
、クリストフ・フンゲバース(Fl)、
ゲオルク・カルヴァイト(Vn)、
ツヴィ・メニカー(Fp)、
クリスティーネ・ショルンスハイム(Fp)
当アルバムはオルガン作品に基づくバッハの三重協奏曲や、バッハの息子の世代で、最晩年のバッハの知遇を得たというドイツの作曲家ヨハン・ゴットフリート・ミューテル(1728-1788)のクラヴィーア協奏曲など珍しい作品が並びます。ミューテルの作品は、「疾風怒濤(感情過多様式)」期特有の感覚で、古典ともバロックともつかない不思議な魅力に満ちています。 (Ki)
HMA-1951741
フォーレ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番
子守歌Op.16、ロマンスOp.28、
アンダンテOp.75、初見用小品
イザベル・ファウスト(Vn)
フロラン・ボファール(P)

録音:2001年
ヴァイオリン・ソナタ第1番では、湧きあがるようなピアノの前奏から一気に引き込まれます。イザベル・ファウストの熱く揺れるヴァイオリンも薫り高く見事。子守歌のフレッシュな歌いまわしも好感がもてます。伴奏のボファールも好演。ヴァイオリンの震えるような微妙な音色から、ピアノの音色までもらさず暖かくとらえられた優秀録音です。 (Ki)
HMA-1951746
ブクステフーデの魅力
ブクステフーデ
:2挺のヴァイオリン,ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための7つのソナタOp.1(BWV252〜258)
〔1.ヘ長調 2.ト長調 3.イ短調 4.変ロ長調
5.ハ長調 6.ニ短調 7.ホ短調〕
フアン・マヌエル・クィンターナ(Gamb)、
マンフレード・クレーメル(Vn)、
デイン・ロバーツ(ヴィオローネ)、
ディルク・ベルナー(Cemb)

録音:2001年4月
フランス・バロックとイタリア・バロック、両方の魅力エッセンスを併せ持つブクステフーデのソナタ集。ブクステフーデというとオルガンのイメージが強いですが、このようにほっこりとあたたかな作品も書いていたのだなあ、と、ほのぼのしてしまう1枚です。 (Ki)
HMA-1951750
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第14番「月光」
第23番「熱情」,第31番
フランク・ブラレイ(P)

録音:2001年4月
吉田秀和氏も大絶賛した、ブラレイのベートーヴェン。 「このあたりのブラレイのひき方は細かな心遣いが行き届いているだけでなく、いかに彼が楽譜の中に深く喰い入って、そこからベートーヴェンの「真意」 を音に移すのにまじめに取り組んでいるかを示すものとして、私には快く感じられたものである。」(レコード芸術2002年5月号より) (Ki)
HMA-1951752
ブルーンス(1665〜1697):カンタータ「別れのとき」
「人間ではありえない」
「主を畏るるものは幸いなり」
「私は臥して眠る」
「わが心は定まれり」
「君のあふれる涙をおさえ」
コンラート・ユングヘーネル(指)
カントゥス・ケルン

録音:2001年2月
「この町で、彼ほどに素晴しい音楽を書き、また、種々の楽器をこれほどに素晴しく演奏する者はこれまでいなかった」・・・バッハ以前、最も優れたカンタータを書いたと賞されるブルーンス。早すぎる死は、彼にさらなる音楽の修錬をすることを許しませんでしたが、それでもここに収められている作品には静謐かつ厳粛な世界の魅力に満ちています。き
HMA-1951758
アルカン:チェロとピアノの協奏的ソナタop.47
リスト:2つのエレジー
尼僧院の僧房
忘れられたロマンス/悲しみのゴンドラ
エマニュエル・ベルトラン(Vc)
パスカル・アモワイヤル(P)

録音:2001年 3月11-14日パリ
アルカンとリスト、19世紀を代表するヴィルトゥオーゾ・ピアニスト2人がのこしたチェロ作品集。アルカンのソナタは、非常に深みのある規模の大き な作品。リストの作品も沈思の趣の強いもので、ヴィルトゥオーゾとして活躍していた2名の別の面を見せてくれるようです。ヨーロッパで高い人気を誇 る女性チェリスト、ベルトランの渋みの効いた音色が絶品。シフラの流れをくむヴィルトゥオーゾにして、アモワイヤルのパートナーでもあるアモワイヤルの ピアノも冴え渡っています。(HMC 901758 廃盤) (Ki)
HMA-1951760
チプリアーノ・デ・ローレ(1516-1565):ミサ・プラエテル・レルム・セリエム(7声のための)
モテットとマドリガル集
パウル・ヴァン・ネーヴェル(指)
ウエルガスEns.

録音:2001年7月
チプリアーノ・デ・ローレ(1516-65)は現在のベルギーのロンセで生れましたが、後半生をイタリアで送りました。イタリア語のマドリガーレが大変 有名で、モンテヴェルディらに多大な影響を与えたことが知られています。ここでは7声のミサ、さらにシャンソン、モテ、マドリガルなどを収録。どれも 緻密かつ劇的な表情が印象的な作品で、ウエルガスアンサンブルの鮮烈な声のアンサンブルが、16世紀の巨匠の世界を見事に再現しています。(HMC 901760 廃盤) (Ki)
HMA-1951761
ハイドン:ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調Hob.XVI−2,
同第31番イ長調Hob.XVI−46,
同第38番ヘ長調Hob.XVI−23,
同第55番変ロ長調Hob.XVI−41,
幻想曲ハ長調Hob.XVII−4
アラン・プラネス(P)

録音:2001年 8月
プラネスの巧みな語り口によるハイドン。ハイドンのピアノ・ソナタは音がどちらかというと少なく、それでいて独特のリズム感覚や様々なパッセージが ちりばめられていたりと、ピアニストのセンスが試されるもの。プラネスは、非常に丁寧に美しい音で、ひとつひとつのパッセージを慈しむように奏で、さ らに、音が少ない中でも「交響曲の父」ハイドンを思わせるような、様々な楽器を思わせる音色を随所に響かせています。見事なハイドンです。 (Ki)
HMA-1951755
シューベルト:ピアノ・ソナタ第19番D958ハ短調
ピアノ・ソナタ第14番D784イ短調
ポール・ルイス(P)

録音:2001年
徐々にその存在が日本でも知られるようになったポール・ルイスの初期の録音。精確なテクニックと、曲を物語のように聴かせる音楽作りは師匠のブレンデルを思わせます。  (Ki)
HMA-1951768
テレマン:カンタータ集
カンタータ「さあ、汝ダニエルよ、行け」、
「死に至るまで真正たれ」、
「ああ主よ、われを責めたもうな」、
「神よ、私のうちに清い心を作り」
コンラート・ユングヘーネル(指)、
カントゥス・ケルン

録音:2001年11月
テレマンは、1500ほどの教会カンタータを作曲しました。 (Ki)
HMA-1951774
マドリガルとカンツォネッタ集
ディンディア:「我が愛しきシターン」、「やわらげ、わが涙」、「私の心が愛の虫によって」、「独りぼっちのある日」、「私の厚かましい口付け、その口づけをあなたは咎める」、「ああ、フィリ、お前に口づけしたいけど」、「さあ、シターンを取り上げ」、「私のアウローラ」、「お聞きなさい、小夜鳴き鳥が」(第1部)、「彼は少しつぶやくと、突然、歌い出した」(第2部)、「つれない僕のフィッリは」、「私をあざ笑え、残酷な方よ」、「おだやかな西風が還り」、「森の中で孤独の恐怖に」、「天よ止めよ」、「不幸せなディド(ディドの嘆き)」、「奥様は嘆くが、私は」、「徳」
トラバーチ:ガリアルダ、「ルッジェーロ」の旋律によるパルティータ、「ルッジェーロ」の旋律による半音階的パルティータ第6番
マイオーネ:半音階的奏法が可能な鍵盤楽器によるトッカータ第5番
マック:ストラヴァガンツァ第2番
マリア・クリスティーナ・キール(S)
ジャン=マルク・エメ(指)
コンチェルト・ソアーヴェ

録音:2001年12月スイス、シオン、スタジオ・ティボール・ヴァルガ
この録音に収められた、ディンディア(c1582−1629)の各曲は、1609年、1615年、1618年、1621年、1623年出版の、「音楽」と題され た5 巻の曲集(1、3 巻はミラノ、2、4、5 巻はヴェネツィアで出版)から、名曲、秘曲を抜粋したものです。中でも「おだやかな西風が還り」と「不 幸せなディド」は広く知られている曲です。 ディンディアは、ジェズアルドの流れを汲む重唱マドリガーレでも有名でしたが、主としてモノディー作品によって記憶されてきました。独唱マドリガーレ、 有節アリアなど、モノディーの初期レパートリーに見られる総ての曲種を作曲しており、大胆な旋律線を作り出すと同時に、和声進行において、楽曲構成 を緻密に計算し、終止形を極力控えるというモンテヴェルディ流の書法を用いて、最初期のモノディーが陥りがちだった単調さを克服。モノディー様式の 発展に寄与しました。ディンディアの声楽曲の間に収録されたのは、16 世紀末から17 世紀初頭にナポリの副王宮廷で活躍していたトラバーチ、マイオー ネ、マックの非常に美しい器楽曲が、このディスクに花を添えています。 (Ki)
HMA-1951776
ロッシーニ:6つの四声のソナタより
ソナタ第1番 ト長調,ソナタ第2番 イ長調,
ソナタ第4番 変ロ長調,ソナタ第5番 変ホ長調
アンサンブル・エクスプロラシオン
〔クリスティーネ・ブッシュ(Vn)、
マルガレーテ・アドルフ(Vn)、
ロエル・ディールティエンス(Vc)、
ローフェ・ペルソン(Cb)〕
ロッシーニが12歳頃に作曲したといわれる「弦楽ソナタ」は弦楽オーケストラで演奏されることが多いですが、2本のヴァイオリン、 チェロ、コントラバスの四重奏がオリジナルです。この携帯のほうが若きロッシーニの溌剌とした音楽をより味わえます。さらにこの アルバムは、同曲初の古楽器による録音。チェロのディールティエンス率いる名人集団、アンサンブル・エクスプロラシオンが、同曲 のこれまでのイメージを払拭する新鮮さを見せてくれます。 (Ki)」
HMA-1951780
コルンゴルト:歌曲集(未出版曲多数含む)
12の歌曲「神様とパパはこう望んだ」,
6つのやさしい歌曲集Op.9より(3曲),
4つの別れの歌Op.14,
3つの歌曲Op.18,
5つの歌曲Op.38,他全36曲
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
ヘルムート・ドイチュ(P)
ルンゴルトの歌曲は、クリムト的な世紀末の甘美な世界のものが多いですが、未出版曲も多数あり、なかなかまとまった録音がありませんでした。こ のCDは、米国から自筆譜を多く取り寄せ、ドイッチュが書き起した楽譜をもとに録音したものも収められています。またコルンゴルトの最高傑作に挙げ る人も多い作品14の歌曲集は、陶酔の音楽。ドイツ・ロマン派の最後の最後の偉大な傑作です。ヘンシェルの知性と抑えの効いた表現が、曲の甘美な 世界に溺れてしまうことなく、コルンゴルトの旋律を聴かせます。ドイチュの伴奏もピタリと見事。 (Ki)
HMA-1951782
バッハ:カンタータ「キリスト者よ、この日を銘記せよ」BWV63
マニフィカトBWV243a(変ホ長調)
ドロシー・ブロツキー=ミールズ(S)
キャロリン・サンプソン(A)
マーク・ダンツ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
コレギウム・ヴォカーレ・ゲント

録音:2002年10月
バッハのマニフィカトBWV 243(ニ長調)の初稿にあたるのが243a(変ホ長調)。改訂稿と比べてやや荒削りの印象のする部分もありますが、楽器 の用法など、捨てがたい魅力に溢れています。大変に華々しい1枚。となっています。それにしてもヘレヴェッヘの指揮にかかると、トランペットなどのファ ンファーレもなぜかしっとりとした独特の質感を帯びるのが不思議であり、たまらなく魅力的です。 (Ki)
HMA-1951785
放浪のヴァイオリン
パガニーニ(クライスラー編):ラ・カンパネラ
チャイコフスキー:ワルツ=スケルツォ 
ポンセ(ハイフェッツ編):エストレリータ 
サラサーテ:カルメン幻想曲 
バルトーク(セーケイ編):ルーマニア民俗舞踊
フロローフ:ブルース形式による小品 
クレイン:ヘブライ奇想曲
ライナ:タランテラ
シリル・スコット(クライスラー編):蓮の国
シチェドリン:アルベニスを模して
クロール:バンジョーとヴァイオリン
ウラジゲロフ:ホロ
グラフ・ムリャ(Vn/1682年製ストラディヴァリウス、
フェルフルスト家所蔵) ナターリヤ・グス(P)

録音:2002年2月
ヴァイオリンの織り成すさまざまな様相を聴かせてくれるアルバム。スラヴ風なもの、ユダヤ的なもの、ジャズ風なもの、ラテン系、印象主義、アメリカ 風など多彩。いずれも小品で、1枚で12 回のおいしさを味わえます。 (Ki)
HMA-1951787
テレマン:パリ四重奏曲
協奏曲第1番ト長調、
協奏曲第2番ニ長調、
ソナタ第1番イ長調、ソナタ第2番ト短調,
組曲第1番ト長調、組曲第2番ロ短調
フライブルク・バロック・コンソート
〔カール・カイザー(Fl)、
ペトラ・ミュレヤンス(ヴィオロン)、
クリスティン・フォン・デア・ゴルツ (Vc)他〕
「パリ四重奏曲」とも呼ばれるこの曲集は、当時ハンブルクで絶大な人気を誇っていたテレマンをパリの人々が呼び寄せた際 の作品です。テレマンならではの美しいメロディとしっかりした構成が特徴。ドイツの若 (Ki) 
HMA-1951793
スラヴ作品集
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
ルトスワフスキ:スビート、パルティータ
シマノフスキ:神話〜3つの詩Op.30
イザベル・ファウスト(Vn) 
エヴァ・クピェツ(P)

録音:2002年 8月
(旧品番 HMC 901793)
名実ともに現代ヴァイオリン界の女王となりつつあるイザベル・ファウストによるチェコとポーランドの作品集。難曲シマノフスキの名作「神話」では、驚きの技巧と深い精神性で作曲家の魂の叫びを表現した圧巻の演奏です。またエヴァ・クピェツの雄弁かつ絶妙なニュアンスのピアノも、ファウストの演奏を支えています。 (Ki)
HMA-1951799
コンスタンツォ・フェスタ:「ラ・スパーニャ〜32のコントラプンクト」
コントラプンクト第46番,第41番,第105番,第101番,第88番,第76番,第124番,第81番,第60番,第77番,第122番,第25番,第118番,第47番,第35番,第40番,第8番,第14番,第108番,同第9番,第85番,第37番,第70番,第125番,第71番,第117番,第28番,第104番,第58番,第121番,第123番,第34番(以上「ラ・スパーニャ」の旋律による125のコントラプンクトより)
パウル・ファン・ネーヴェル(指)
ウエルガス・アンサンブル

録音:2002 年 6 月ベルギー、フラームス・ブラバント州オプウェイク、聖フィンセントゥス修道院
ジャヌカン、モラレスらと同時代に生きたフェスタ(c.1490-1545)は、ジョスカン・デ・プレとパレストリーナの間にあって、イタリア音楽隆盛の基 礎を築いた最も重要なイタリア人作曲家。「ラ・スパーニャ」の旋律による125のコントラプンクトは、彼の代表作であるとともに、15-17世紀に広く用 いられた「ラ・スパーニャ」の定旋律による作品の中でも代表的なものです。ネーヴェル率いるウエルガス・アンサンブルは、この写本としてのみ残ってい る125曲の中から、特に個性が強い32曲を選び出し、その個性を際立たせる演奏をしています。 (Ki)
HMA-1951809
モーツァルト:セレナード第6番ニ長調K.239「セレナータ・ノットゥルナ」
ディヴェルティメント.ニ長調K.136
ディヴェルティメント変ロ長調K.13
ディヴェルティメント.ヘ長調K.138
ペトラ・ミュレヤンス(指)
フライブルク・バロックO

録音:2002年12月ベルリン、テルデックス・スタジオ
ミュレヤンスが指揮を務めたモーツァルト。美しさの中にも刺激的なアクセントなどが巧みに施されており、極上の愉悦のモーツァルトが広がります。 (Ki)
HMA-1951810
ブロッホ:チェロ作品集
無伴奏チェロ組曲第1番,
ヘブライ狂詩曲「ソロモン(シェロモ)」
ユダヤ人の生活より(3つのスケッチ)
無伴奏チェロ組曲第2番,ニルヴァーナ(涅槃)
無伴奏チェロ組曲第3番
ニーグン(即興、朗吟)〜バール・シェムより
エマニュエル・ベルトラン(Vc)
パスカル・アモワイヤル(P)

録音:2002年12月
ベルトランとアモワイヤルのカップルが作る音楽は、シナゴーグの中で厳かに鳴り響く聖歌のよう。ユダヤの人々の慟哭までもが聴こえてくるようなブロッ ホの世界を見事に再現しています。 (Ki)
HMA-1951817
ブルックナー:交響曲第3番(第1稿) ケント・ナガノ(指)ベルリン・ドイツ SO

録音:2003 年 3月
すばらしい演奏。堂々たるテンポ、あまりに美しい響きには驚かされるほど。ブルックナーにふさわしいどっしりした演奏です。終楽章の圧倒的コーダ も聴きもの。まさにワーグナー交響曲というにふさわしい第一稿の貴重な名演の、うれしい復活です。(HMC 801817 廃盤) (Ki)
HMA-1951834
マルタン:無伴奏二重合唱のためのミサ、
 アリエルの5つの歌
メシアン:5つのルシャン、ああ聖餐よ
ダニエル・ロイス(指)RIAS室内cho

録音:2003年9,11月
マルタンとメシアン、二人の巨匠の間には、音楽的共通点はそれほどありません。しかし、ひとつ共通点を挙げるとするならば彼らの篤い信仰心であり、彼らは2人とも20世紀でもっとも重要なキリスト教音楽の作曲家であるといえるでしょう。マルタンの無伴奏二重合唱のためのミサは、現代におけるキリスト教信仰への篤い信仰の表明ともいえる作品。メシアンの5つのルシャンは、メシアンの最後の無伴奏作品であり、自身「自分の最高傑作」のひとつと考えた作品です。ロイス率いる名門声楽アンサンブル、RIAS室内合唱団が厳か、かつ鮮やかに聴かせます。 (Ki)
HMA-1951836
ドイツ後期ロマン派の作曲家のチェロ・ソナタ
R.シュトラウス:ロマンス.ヘ長調
 チェロ・ソナタ.ヘ長調Op.6
レーガー:チェロ・ソナタ ト短調Op.8
 小ロマンス.ニ長調Op.79-2
エマニュエル・ベルトラン(Vc)
パスカル・アモワイヤル(P)

録音:2004 年2月
(旧品番 HMC 901836)
エマニュエル・ベルトランによるR.シュトラウスとレーガーのドイツ後期ロマン派の作曲家によるチェロ・ソナタ集 R.シュトラウスが10代の頃に作曲したチェロ・ソナタは、若々しい息吹が随所に感じられ、また充実したピアノ・パートなど、10代とは思えぬ音楽性 溢れる作品。レーガーのチェロ・ソナタ(第2番)は初演当初は、必ずしも好評ではなく、その後再認識され今やレーガーの20代の代表作の一つに数 えられています。レーガーらしい深いロマンティシズムをたたえた作品です。エマニュエル・ベルトランの瑞々しく潤いのあるチェロの響きが、これらの名 作を理想的に聴かせてくれます。 (Ki)
HMA-1951845
リスト:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ.ロ短調、灰色の雲、
リヒャルト・ワーグナー〜ヴェネツィア、
不運、4つのピアノ小品、夢の中に、
眠れぬ夜、問いと答え、
悲しみのゴンドラ
ポール・ルイス(P)

録音:2003 年12月
シューベルト・ツィクルスなどで注目を集めたポール・ルイス。リストの晩年の作品を集めたCDをリリースしていました。リストの深みに満ちた世界を、 ポール・ルイスの清冽な音色と音楽性でたっぷりと楽しめる1枚です。(HMC 901845 廃盤
HMA-1951847
ロッシーニ:弦楽ソナタ集
6つの四声のソナタ第3番ハ長調/第6番ニ長調,
セレナータ変ホ長調、
チェロとコントラバスのための二重奏曲ニ長調、涙
アンサンブル・エクスプロラション
【クリスティーネ・ブッシュ(Vn)
マルガレーテ・アドルフ(Vn)
ロエル・ディールティエンス(Vc)
ローフェ・ペルソン(Cb)】
(旧品番 HMC 901847)
12歳のロッシーニ少年が作曲した爽快で巧みな弦楽ソナタ集。アンサンブル・エクスプロラションは、話題となった第1集(HMA1951776/廃盤) に引き続きこのアルバムを録音。オリジナル楽器による演奏でロッシーニの作曲意図を正確に反映しています。2本のヴァイオリン、ヴィオラ、フルート・オー ボエ、イングリッシュホルンとチェロというユニークな編成のセレナータ(1823年)に、低音が特徴的なチェロとコントラバスのための二重奏曲(1824年)、 そして晩年の曲集「老いの過ち」の中のピアノのための「涙」を収録しています。 (Ki)
HMA-1951849
ハイドン:交響曲第91番変ホ長調 Hob.I-91
交響曲第 92 番ト長調 Hob.I-92「オックスフォード」
シェーナ「私の美しい恋人よ、別れないで ベレニーチェはどうする」Hob.XXIVa-10
ルネ・ヤーコプス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ
ベルナルダ・フィンク(Ms)

録音:2004年2月、バーデン=バーデン
ヤーコプスによるハイドンの交響曲。オーケストラの奏者一人一人がまるで役者のように雄弁に主張し、その押し引きから生まれるメリハリは爽快。緊 張感が漲っている熱い音楽なのに、どこか軽やかで楽しげですらあります。名曲「オックスフォード」はもちろん、ハイドンの交響曲の中では地味と思わ れていた第91番も、ヤーコプスの手にかかると印象鮮烈な名作に変貌します。そして間に挟まれたコンサートアリア「ベレニーチェはどうするのだ」では、 オペラ指揮者ヤーコプスが本領発揮、フィンクの抉りの深い歌を万全にサポートしています。 (Ki)
HMA-1951852
ハンブルク・オペラの序曲集
ゲオルク・カスパール・シュールマン(1672/73-1751):組曲「ルートヴィヒ1 世(敬虔帝)」(1726)
フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ(1657-1714):序曲第4 番(1693)
ラインハルト・カイザー(1674-1739):アルミーラ(舞曲組曲)(1726)
ヨーハン・クリスティアン・シーフェルデッカー(1679-1732):音楽コンセール(1713)より第1コンセール
ベルリン古楽アカデミー

録音:2004年2月
北ドイツの大商業都市、ハンブルクでは、1678 年から1738 年までの60 年間、ゲンゼマルクト歌劇場が栄えていました。この劇場はドイツで初めて の公開の歌劇場で、宮廷と関係がなかったため市民の娯楽としての自由なオペラ活動ができました。その結果、カイザー、ヘンデル、テレマンといった人々 がこの劇場で活躍していました。このCD にはさらにフィリップ・ハインリヒ・エルレバッハや ゲオルク・カスパール・シュールマンらの作品も含めて、序 曲や管弦楽組曲を紹介しています。 (Ki)
HMA-1951855
モンテヴェルディ:音楽の諧謔
悲しみの冬は去り,
愛する人よ私はどうすればよいのか,
リディア私の心の刺,
とても美しいダミジェッラ,
あのあざけるような眼差し,
あなたはもう私に微笑もうとはしない,
苦しみが甘美なものならば,
愛しのクローリ,甘い光に,
これまで武装し続けた私,
かつて君はすべて私のもの,
面影よ、呪われよ,
仕えることの報いを望んだのに,
東方に夜明けが来る時,
もし私の気だるい眼差しが,
ああ私は倒れてしまう,
私は倒れてしまう,
美しさにふさわしい賞賛, 他
マリア・クリスティーナ・キール(S) 
ステファン・マクラウド(Br) 
ジャン=マルク・エメ(指)
コンチェルト・ソアーヴェ

録音:2004 年 3月
古楽界の代表的ソプラノの一人、マリア・クリスティーナ・キールと、BCJなどとの共演で日本のファンにもすっかりおなじみのステファン・マクラウド の二人が、コンチェルト・ソアーヴェと共演しています。しばしば見られる表現意欲の先走るモンテヴェルディではなく、あくまで明るく美しく開放感のあ るとても聞きやすくて心地よい演奏に仕上げています。コンチェルト・ソアーヴェはキールと鍵盤楽器奏者のエメによって創立された団体。イタリアの初期 バロック音楽を中心としていています。 (Ki)
HMA-1951857
ブルックナー:交響曲第7番 フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャンゼリゼO

録音:2004年4月
ブルックナーの交響曲がオリジナル楽器で登場ということでも話題となった1枚。しかも美音主義者ヘレヴェッヘとシャンゼリゼ管の演奏。ヘレヴェッ ヘはブルックナーの大家ヴァントを大変尊敬していたこともあり、とろける美音を聴かせながらも大変硬派なブルックナーに仕上がっております。音質もハ ルモニア・ムンディ・フランスならではの優秀録音。
HMA-1951862
サン=サーンス:ピアノ三重奏曲第1番ヘ長調Op.18
ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 Op.92
トリオ・ヴァンダラー

録音:2004年8月
当時一世を風靡したスケルツォ楽章をもつ第1番から25年後に、サン=サーンスが満を持して発表した第2番。1892年12月7日に行われた初演は、聴衆を大いに魅了したのでした。サン=サーンスの爽やかな音楽の魅力に満ちたピアノ三重曲を、トリオ・ヴァンダラーが輝かしく流麗に聴かせます。 (Ki)
HMA-1951863
クロード・ル=ジュヌ(1530頃-1600):シャンソン集
R.シュトラウス:ロマンス.ヘ長調、
 チェロ・ソナタ.ヘ長調Op.6
レーガー:チェロ・ソナタ.ト短調Op.8、
 小ロマンス.ニ長調Op.79-2
 【戦い/私はみじめだ/僕の耳には蚤がいる、ああ!/僧院長とその小姓/風がさらっていくだろう 他全16曲]
ドミニク・ヴィス(指)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン

録音:2004年6月
(旧品番 HMC 901863)
クロード・ル=ジュヌは当時フランドルであったヴァランシエンヌの出身の作曲家。パリで進歩的な芸術集団に加わり、詩と音楽の一致という理念に基 づき、優れた作品を数多く書いています。フランスのブルボン朝最初の王アンリ4世が彼の才能を高く評価していました。宗教音楽、世俗音楽の両方で 活動し、その中でもアカデミックで洗練された味わいの世俗のシャンソンは当時非常に人気がありました。ドミニク・ヴィス率いるクレマン・ジャヌカンの 完璧な演奏は、クロード・ル=ジュヌの高い理念と生命力が感じられます。ここでは7人の歌手にリュートを加えた編成で演奏しています。 (Ki)
HMA-1951868
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調Op.20*
協奏的変奏曲 Op.17
無言歌ニ長調Op.109
アルバムの綴りホ短調
アンサンブル・エクスプロラション〔クリスティーネ・ブッシュ(Vn)、リディア・フォーベス(Vn)、チャン・チャン(Vn)、フランシス・ルーセンス(Vn)、マルガレーテ・アドルフ(Vn)、グース・イェケンドリュプ(Va)、マルテン・ベーケン(Va)、ロエル・ディールティエンス(Vc)、ゲールト・ドビエーヴル(Vc)〕*
ロエル・ディールティエンス(Vc)
フランク・ブラレイ(P/1874年スタインウェイ製コンサート・ピアノを使用)

録音:2004年8月
メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲は、まだ16 歳の時の作品。弦楽器だけの室内楽編成ながら、30 分かかるちょっとした小交響曲の趣があります。若 さが長所となった素直でまっすぐなエネルギーがたいへん魅力的です。こうした作品ではピリオド楽器演奏が優れているのは当然。ロエル・ディールティエ ンスを中心としたアンサンブル・エクスプロラションは、爽やかでスッキリした味わいの中に、若きメンデルスゾーンの生命力の迸りをバッチリ浮き上がら せています。さらにディールティエンスとブラレイといううれしい組み合わせの協奏的変奏曲と無言歌、ブラレイのソロによるアルバムの綴りと、メンデル スゾーン・ファンならずともうれしくなるものばかり。ドイツ初期ロマン派に魅了される1枚です。 (Ki)
HMA-1951875
旅へのいざない
ヴォーン・ウィリアムズ:旅の歌(全9曲)
マーラー:さすらう若人の歌(全4曲)
ピッツェッティ:ペトラルカの3つのソネット(全3曲)
デュパルク:旅への誘い/波と鐘
 恍惚/フィディレ
 ロズモーンドの館/溜め息
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
フリッツ・シュヴィングハマー(P)

録音:2004 年10月
白眉はやはりタイトルにもなっているデュパルク。シュヴィングハンマーのピアノの前奏から心がぞわぞわとさせられ、時にテノールをも思わせるヘンシェ ルの伸びやかな声、低い部分の美声に、別世界へと連れて行かれそうになります。別世界とははたして異国なのか、それとも死後の世界なのか・・・い ろいろな「旅」を味わうことができる、深い内容です。この表現の深さでまだ40 歳になるかならないか(1967 年生まれ)の年齢とは、ヘンシェルの今 後に目が離せません。名リート・ピアニスト、シュヴィングハンマーを相手に迎え、文句なしの1枚です。 (Ki)
HMA-1951876
バッハ:ヴァイオリン協奏曲BWV1052(オリジナル復刻版)
2台チェンバロのための協奏曲BWV1062(2つのヴァイオリン協BWV1043の編曲)
2本フルートとチェンバロのための協奏曲BWV1057(ブランデンブルク協奏曲第4番BWV1049の編曲)
オーボエとヴァイオリンのための協奏曲BWV1060(オリジナル復刻版BWV1060a)
ベルリン古楽アカデミー,
ステファン・メイ,ミドリ・ザイラー,
ラファエル・アルパーマン他

録音:2004年11月
バッハのスペシャリスト、ベルリン古楽アカデミーによる協奏曲集。【ヴァイオリン協奏曲BWV1052】は消失したとされるヴァイオリン協奏曲で、カン タータ(BWV 146)→オルガン協奏曲(BWV 188)→チェンバロ協奏曲(BWV 1052a)と編曲されています。このオリジナル復刻版は、C.P.E.バッ ハのチェンバロ作品の断章をもとにミドリ・ザイラーが編曲したもの。ファンタジー豊かで、華麗な音楽。ロマン派の音楽家たちも「バッハ最大の傑作の ひとつ」と魅了されていた作品です。ベルリン古楽アカデミーは、ドイツの歴史と伝統に培かわれたアカデミックな品格漂う演奏。名手たちの卓越したテ クニックに裏付けされた見事なアンサンブルです。特に【オーボエとヴァイオリンのための協奏曲BWV1060】では、オーボエの木の香りを感じさせる暖 かい音色は、他の楽器と調和して艶やかで洗練された響きに聞き惚れてしまいます。 (Ki)
HMA-1951881
ロシア・ロマンス集〜エカテリーナ・セメンチュク/デビュー盤
ラフマニノフ:昔から恋には慰めはOp.14の3
 リラの花Op.21の5/夜は悲しいOp.26の12
 わが子よ、お前は花のようOp.8の2
 夢Op.8の5/花はしぼんだ
チャイコフスキー:夜Op.73の2
 わが守護神、わが天使
 ミニヨンの歌Op.6の6
 眠る前の夢Op.27の1
 地上に闇はたれこめOp.47の3
 眠れ、悲しむ友よOp.47の4
 カッコウOp.54の8/眠れOp.57の4
 死Op.57の5/君だけOp.57の6
グラズノフ:東方のロマンスOp.27の2
 スペインのメロディOp.4の4
タネーエフ:人は眠るOp.17の10
鍾乳石Op.26の6/泉Op.26の7
グリエール:人間の涙Op.6の2
 おお、もし私の悲しみがOp.28の3
 夜が訪れるOp.50の1
 恋焦がれOp.46の3
グレチャニノフ:東洋の歌
 夜Op.47の7/雪つぶOp.47の9
エカテリーナ・セメンチュク(Ms)
ラリーサ・ゲルギエワ(P)
2013年ザルツブルク音楽祭ではエボリ公女役で登場が予定されているなど、今、実力・人気ともに注目株のセメンチュクのデビュー盤。オペラもロシ アものからフランスもの、宗教作品から歌曲リサイタルまで、幅広いレパートリーをもつ彼女の表現の幅広さは、既にこのデビュー盤でも発揮されていま した。 (Ki)
HMA-1951882
ヴォルフ:「メーリケ詩集」(抜粋)
祈り/散歩/時は春/春に/古い絵に(古画に題す)/希望の復活/旅路/四月の黄色い蝶/庭師/めぐりあい/鼓主/狩人の歌/つきることのない愛/朝早く/思え、おお魂よ/愛する人に/ペレグリーナその1/ペレグリーナその2/さようなら/世をのがれて/火の騎士/こうのとりの使い/別れ
ウェルナー・ギュラ(T)
ヤン・シュルツ(P)
(旧品番 HMC 901882)
ヴォルフが愛してやまなかったメーリケの詩による歌曲集。ギュラは軽やかに、時にはしっとりと歌います。格調高いギュラの歌声は、激情に流されるこ となく、冷静に詩のドラマを表現していきます。旧知の仲であるピアニストのヤン・シュルツは、ホルン奏者、指揮者としても幅広く活躍する実力派。ギュ ラにぴたりと寄り添った自然な伴奏は見事です。 (Ki)
HMA-1951884
ブラームス:交響曲第4番Op.98ホ短調 
シェーンベルク:管弦楽のための変奏曲Op.3
ケント・ナガノ(指)
ベ ルリン・ドイツSO
2000年から6年間、ベルリン・ドイツ交響楽団の音楽監督をつとめたケント・ナガノ。音楽監督としてハルモニアムンディレーベルに録音した最後の 作品は、ブラームスの第4 番とシェーンベルク。毎回深い思慮に満ちた演奏を聞かせるケント・ナガノのブラームスの第4 番は文句のない出来ばえです。 第1 楽章の冒頭から、ただならぬ緊張感と集中力に満ちており、その空気は神々しささえ感じさせます。つづくシェーンベルクの変奏曲も、オケの技量の高さ、 そしてケント・ナガノの構成力の確かさ、すべてが最高水準で、圧倒的な完成度です。12音で書かれた作品ではありますが、細部にいたるまで巧みに色 づけが施されており、あたたかみ、時に官能性すら感じさせる演奏です。ケント・ナガノは、今後はバイエルン歌劇場とモントリオール交響楽団の音楽監 督というポストを得、あらたにその活動を展開させていくことになっています。また、ひきつづきベルリン・ドイツ交響楽団でも首席客演指揮者として演奏 を重ねていくこととなっています。 (Ki)
HMA-1951889
ロカテッリ:コンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)Op.1より第 2 、4 、7 、8 、9 番 ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ

録音:2004年12月
バロックのパガニーニ」とも称されるロカッテリは、ヴィヴァルディ同様、自身優れたヴァイオリン奏者であり、博識な作曲家でもありました。1723年以降、 ロカッテリは自身の演奏のヴィルトゥオジティでヨーロッパ中を驚嘆させました。ロカテッリの作品には、高音、アルペジオ、複雑なトリル、急速なテンポ での音程の跳躍などの超絶技巧が盛り込まれています。ゴルツの弓さばきと、フライブルク・バロック・オーケストラとのアンサンブルに注目です。 (Ki)
HMA-1951890
シューマン:蝶々Op.19、謝肉祭Op.2
ウィーンの謝肉祭の道化Op.26
シュテファン・ヴラダー((P)
(旧品番 HMC901890)
生粋のウィーン育ちのピアニスト、シュテファン・ヴラダー。ウィーン音楽大学の教授を務め、後進の育成にも力を入れています。このアルバムでは、 創作意欲が高かった頃のシューマンの作品集。クララへの愛、ショパンへのオマージュ、文学面でも実に興味深い内容となっている「謝肉祭」。ヴラダー は作品の奥深くまで入っていき、それらを丁寧にかつ熱く描いています。「ウィーンの謝肉祭の道化」では、イマジネーションと独創性に満ちた演奏を聴か せてくれます。 (Ki)
HMA-1951891
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」、
交響曲第36番「リンツ」
イルジー・ビエロフラーヴェク(指)
プラハ・フィルハーモニア

録音:2005年1月
ビエロフラーヴェク率いるプラハ・フィルハーモニアによるモーツァルト2曲。「ハフナー」冒頭のよくまとまった充実した響きに引き込まれます。最終楽章プレストの小気味よいテンポと機動性は小編成のプラハ・フィルハーモニアならでは。「リンツ」のメヌエット楽章も絶妙なテンポ感に納得。モーツァルトが最も充実していた頃に書かれた2作品の嬉しい秀演です。 (Ki)
HMA-1951901
ブルックナー:交響曲第6番イ長調 ケント・ナガノ(指)
ベルリン・ドイツSO

録音:2005年6月
1899年にウィーンで全曲初演をマーラーが手がけたこの曲は、「改訂マニア」ブルックナー自らは手を入れなかった会心の作。“鉄面皮なヤツ”と自身があだ名をつけたのもうなずける第1楽章の開始。霧が立ち込めるようなヴァイオリンのきざみに、暗く不吉に呼応するコントラバス。やがてホルンが立ち現れ無骨なフォルムで全奏へとなだれ込んでゆくこの箇所は、実演でもそうでしたが何度聴いてもゾクゾクしてきます。さらに続くアダージョでは、しなやかで陰影に富んだ弦の音色が織り成す絶妙な風合いがたまりません。晩年かのヴァントもよく振ったオケ、ベルリン・ドイツ響。そのヴァントを崇拝し、ヴァントの音楽を熱心に学んだナガノ。ヴァント、そしてその先人たちのブルックナー観をじっくりと咀嚼しています。そんなナガノの明晰な棒に、ベルリン・ドイツ響のメンバーが素晴しい反応をみせており、ずっしりと分厚い響きのブルックナーに心ゆくまで浸かれます。 (Ki)
HMA-1951912
ブクステフーデ(1637-1707):カンタータ「われらがイエスの四肢」BuxWV75,
カンタータ「われらより取り去りたまえ、主よ」BuxWV78
コンラッド・ユングヘネル(指)
カントゥス・ケルン

録音:2005年
ブクステフーデは北ドイツのリューベックにある聖マリア教会のオルガニストでした。北ドイツのオルガン楽派最大の音楽家であり、バッハのオルガ ン音楽に最大の影響を与えました。またブクステフーデはオルガン曲だけでなく、多くの宗教的なカンタータを残しています。その彼の傑作のひとつ「わ れらがイエスの四肢」。オルガニストであったブクステフーデの重厚な響きを、小編成ながらも透明感を帯びた美しい演奏に仕上げています。 (Ki)
HMA-1951951
マルティヌー:ヴァイオリン協奏曲第2番 H.293
弦楽セレナード第2番H.216
トッカータと2つのカンツォン〜Pfと弦楽合奏のための
イザベル・ファウスト(Vn)
セドリック・ティベルギアン(P)
イルジー・ビェロフラーヴェク(指)
プラハPO

録音:2006年6月
東欧諸国からパリに集まった作曲家のグループ「エコール・ド・パリ」のメンバー中、もっとも演奏・録音に恵まれているチェコ出身のボフスラフ・マルティ ヌー。彼のヴァイオリン協奏曲を、イザベル・ファウストの録音で。急進的な傾向の強い第1番でなく、かのエルマンに捧げられた叙情的な第2 番という のも興味深いところです。 マルティヌーの作品の中でもとりわけ美しい旋律にあふれ、平和で田園的な世界が続きます。ファウストの美音も冴え、ビェロフラーヴェクのボヘミア 的濃厚な伴奏も絶品。マルティヌー観の変るアルバムと申せましょう。もうひとつの注目は、ピアノの協奏的作品「トッカータと2つのカンツォン」の独奏をイケメン名手ティベルギアンが務めていること。明るい喜悦性に富 んだ曲で、あまり知られていない曲ですが、存分に楽しめます。 (Ki)
HMA-1951952
聖週間のための哀歌
[聖水曜日]
カリッシミ:エレミアの哀歌、ここに始まる
カリッシミ:「おとめシオンより、栄光はことごとく去り」
ロッシ(C.1601-1656):トッカータ・クヮルタ
フレスコバルディ:「敵はその手を下し」 
パレストリーナ:「主よ、救いたまえ」
[聖木曜日]
作曲者不明:エレミアの哀歌
作曲者不明:彼らが傷ついた者のように
カプスベルガー(C.1580-1651):トッカータ・クィント
[聖金曜日]
作曲者不明:エレミアの哀歌 
作曲者不明:トッカータ・アルペッジャータ
マルコレッリ(C.1615-C.1675):なにゆえ黄金は光を失い 
作曲者不明:預言者エレミアの祈り
マリア・クリスティーナ・キール(S)
ジャン=マルク・エメ(指、Org.)
コンチェルト・ソアーヴェ
キールによる最高純度の結晶のような歌声。受難を前にしたキリストを悼む哀歌が、澄み切った空気の中に響きます。器楽のみの楽曲も、リュートをつ まびく音一つ一つが真珠の涙の粒のような美しさです。至高の慰めがここにあります。 キリスト教では、枝の主日(キリストが、十字架につけられる前にロバに乗ってエルサレムに入城した日。人々は棕櫚の枝を掲げてイエスを迎えたこと から「枝の主日」と呼ばれる)から、復活の主日までを聖週間といいます。この期間の夕刻からロウソクの火が消えて教会が暗闇と化す時まで朗唱された 音楽が、「ルソン・ド・テネブル」の原型。声楽の場合、エレミアの哀歌の聖句が、歌詞の大部分を占めます。ルネッサンス時代にこのジャンルは誕生し、 ルイ14世下のフランスで発展を遂げました。イタリアでは、17世紀の前半にこのジャンルは流行し、ボローニャにある音楽博物館には、当時ローマで活 躍していたあらゆる音楽家たちによる哀歌の23種類の曲集の譜が残されていますが、この盤は、マリア・クリスティーナ・キールとコンチェルト・ソアーヴェ が、これらの資料から、聖週間のための哀歌を再構築したもの。歌詞にも現れるdolor(悲しみ)、lamentatio(哀れみ)といった言葉を、他に類を見 ない純度の高い美しい結晶にして蘇らせ、聴く者の心に溶け入るように聴かせます。 (Ki)
HMA-1951961
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集
第1番ニ短調Op.49/第2番ハ短調Op.66
トリオ・ヴァンダラー 

録音:2006年9月
高貴な薫りに満ちた美音の弦楽器が展開する、官能的で時にむせび泣くような表現に引き込まれます。ピアノがまた素晴らしい!たとえば第2 番のスケ ルツォ楽章で、真珠の粒のように美しく転がる音が、弦とたわむれ、時に熱いうねりとなって盛り上がる様子は、神がかりともいえる美しさです。トリオ・ ワンダラーが誘う、たまらなく官能的でディープなメンデルスゾーンです。 (Ki)
HMA-1951967
ラヴェル:ピアノ三重奏曲、
ショーソン
:ピアノ三重奏曲 ト短調Op.3
トリオ・ヴァンダラー
〔ヴァンサン・コック(P)、
ジャン=マルク・フィリップ=ヴァルジャベディアン(Vn)、
ラファエル・ピドゥ(Vc)〕

録音:1999年
トリオ・ヴァンダラーはたびたび来日している人気室内楽グループ。緻密に計算されたバランス、デュナーミクのコントロール、ていねいでこまやかなフレージング、そして一人一人の奏でる音の美しさ、すべてがまさに完璧なトリオです。音楽史上に燦然と輝くラヴェルの作品と、ショーソンの若き日の、繊細な美しさを湛えた作品、どちらもエスプリたっぷりに、息をもつかせぬ美しい演奏で聴かせてくれています。 (Ki)
HMA-1951979
モーツァルト:歌曲とピアノ作品集
秘めごとK.518/別れの歌K.519
何と私は不幸なことかK.147
孤独に(私の慰めであってください)K.391
幻想曲/ニ短調K.397
結社員の旅のための歌K.468
偽りの世K.474/小さなジーグK.574
春へのあこがれK.596
春の初めにK.597/すみれK.476
ロンド/ヘ長調K.494
夢のなかの面影K.530
寂しい森の中でK.308
「わがいとしのアドーネ」による6つの変奏曲K.180
クローエに寄すK.524/満足K.473
ラウラに寄せる夕べの思いK.523
ヴェルナー・ギューラ(T)
クリストフ・ベルナー(ピアノフォルテ/Streicher)

録音:2007年
モーツァルトの歌曲は、彼の人生の重要な節目(大切な人との別れや、フリーメイソンへの入会など)にあわせて作曲されたものが多く、彼の人生の絵 本のような存在といえるでしょう。ギューラは、歌詞のひとつひとつに繊細な超琢を施した表情豊かな歌唱を繰り広げていて、一曲一曲小さな歌曲であり ながら、見事な広がりを見せています。1971 年生まれのウィーン出身のベルナーは、2003 年チューリッヒのゲザ・アンダコンクールで、シューマンとモー ツァルトの演奏で特に高い評価を得たピアニスト。ギューラの清潔感のある美しい声と、ピアノフォルテのやさしい音色が見事に融けあった、魅力的なモー ツァルト・アルバムとなっています。
HMA-1951981
ブラームス:ホルン三重奏曲変ホ長調
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調「雨の歌」
幻想曲集 op.116
イザベル・ファウスト(Vn:ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティー」/1704年)
トゥーニス・ファン・デア・ズヴァールト(ナチュラルHrn:ローレンツ/1845年)
アレクサンドル・メルニコフ(P:使用楽器:ベーゼンドルファー/1875年)
ホルン三重奏曲が完成した1865年にブラームスは母を亡くしました。この作品は母に捧げる悲歌とも言われています。第1楽章冒頭、慈しむような 優しさに満ち溢れた旋律が、ヴァイオリンから他の楽器に受け継がれてゆくところから、一気に引き込まれてしまう集中した熱演。終楽章の疾走するパッセー ジの見事さはまさに圧巻。ブラームス当時のサウンドを蘇らせようと、それぞれのアーティストが思いを込めて、丁寧に音楽を構築しているのがよくわかり ます。新時代の巨匠達の誕生を感じずにはいられない、名演奏が誕生しました。フライブルク・バロック・オーケストラの首席ホルン奏者を務めている世 界的な名手ズヴァールトが、素晴らしい音色とテクニックで聴かせます。ピアニストのメルニコフはこの録音のために購入した19世紀のベーゼンドルファー が素晴らしく、音色の玉手箱のような楽器で、メルニコフのタッチの多彩さと的確さが冴え渡ります。もちろんファウストの磨き抜かれたヴァイオリンの音 色と、音楽の推進力は抜群。「雨の歌」が入っているのも泣かせるところです。なんとも嬉しい内容とメンバーによるブラームス作品集です。 (Ki)
HMA-1951996
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697−1763):コレッリに基づく合奏協奏曲第10番ヘ長調(544) 
チェロ・オブリガートをともなう合奏曲([)ニ長調
コレッリに基づく合奏協奏曲第4番ヘ長調(540)
「オーボエのための」協奏曲ト短調(644)
コレッリに基づく合奏協奏曲第5番ト短調(541)
ベルリン古楽アカデミー,
シェニア・レッフラー(Ob) 
セバスティアン・ヘス(Vc)
ゲオルク・カルヴァイト(コンサートマスター、独奏Vn)

録音:2007年11月
プラッティは、イタリアに生まれ、ドイツのヴュルツブルクの宮廷に仕えた作曲家。自身、オーボエのとてつもない名手であったため、最初はオーボエ奏 者として雇われたそうですが、ほどなくして作曲家としても才覚を発揮した人物です。オススメはトラック 6 から始まるAのチェロ・オブリガートを伴う協 奏曲。痛快なテンポで刻まれる弦楽器による前奏を経て、チェロが上下にめまぐるしく動く旋律を奏でてゆきます。ベルリン古楽アカデミーの面々の一糸 乱れぬアンサンブルは見事。そしてオーボエ協奏曲は、多感様式を思わせるような雰囲気を漂わせる豊かな表情が印象的です。 (Ki)
HMA-1951997
ユーゴーの詩による歌曲集
リスト:わが子よ、私が王ならば
 おお!僕がまどろむ時
フォーレ:五月/君なくて
アーン:星のない夜は
 私の歌に翼があったなら/ Viens!
サン=サーンス:朝
 エクスタシー/鐘
 ジャン王の軍隊の行進,他(全19 曲)
コンスタンティン・ヴォルフ(Bs-Br)
トゥルング・サム(P)

録音:2007年11月
ユーゴーの詩は、激しく荒れ狂う波を連想させたかと思えば、どこまでもはてしなく続く大地を感じさせるものなど、そのスケールがあまりにも大きいも のが多い。個人的な感情を歌うものが多い歌曲のジャンルの詩にしては「破天荒」とすら言えます。それでも作曲家たちはユーゴーの詩を愛し、これらの 優れた曲が生み出されたのです。詩とメロディーの両方の世界を見事に制したバリトン、ヴォルフは1978 年生まれのホープ。カールスルーエに学び、ヨー ロッパの歌劇場で活躍の場を広げており、徐々に人気を博しつつあります。 (Ki)

HMA-1952015
ブラームス:ハンガリー舞曲第1-10番(作曲者編による独奏版) 
8つの小品 Op.76
ワルツ集 Op.39(作曲者編による独奏版)
セドリック・ティベルギア(P)

録音:2008年4月
硬質でクリアなタッチと深い音楽性で辛口な演奏を繰り広げるティベルギアンのブラームス。それも作曲者自身による連弾名作の独奏版を中心とした個 性的選曲。ハンガリー舞曲集の独奏版は、音の詰ったオクターヴの連続で非常に弾き難く、テンポを遅めたり流れの途切れた演奏になりがちですが、さ すがティベルギアン、そのようなことは一切なく、ブラームスならではの迫力と重厚さで一気に聴かせます。この歳でこれほど深みのあるブラームスを実現 したティベルギアン、ただものではありませぬ。 (Ki)

HMA-1955159
デュティユー:交響曲第1番
響・空間・運動
セルジュ・ボド(指)リヨン国立O&cho

録音:1985年10月
アンリ・デュティユーは1916 年生まれ。ラヴェルなどから繋がる近代フランス音楽の系譜にしっかり繋がる伝統性に、鋭い現代の感性を加えた音楽を持っています。安易に前衛に傾かず、あくまでフランス音楽の伝統に則った上で20 世紀後半の音楽を切り開いた点で、非常に高く評価されています。交響曲第1 番は1950 年の作品。パッサカリア、スケルツォなどの形式を楽章に用いつつ、4 楽章構成はしっかり保っています。巨匠セルジュ・ボドが音楽監督を務めていたリヨン管弦楽団を操っての見事な演奏です。
HMA-1955184
イザベル・モレッティ〜ハープ・リサイタル
C.P.E.バッハ:ソナタ。ト長調Wotq139、デュセック:ハープのためのソナタ、
ヒンデミット
:ハープのためのソナタ、
カセッラ:ハープのためのソナタop.68、
タイユフェール:ハープ・ソナタ
イザベル・モレッティ(Hp)

録音:1986年
ハープのために書かれたオリジナル作品を収録。今なおハープ界の女王として君臨しているモレッティによる演奏はいつ聴いても典雅かつ精確。豊かな音色にうっとりしてしまいます。  (Ki)
HMA-1955185
クセナキス:「プレイアデス」
混合/金属/鍵盤/太鼓
国立ストラスブール打楽器集団
〔ジャン=ピエール・ベドヤン、
ガブリエル・ブーシェ、
クリスティアン・アムイ、ナカムラケイコ
、クロード・リク、ゴルジュ・ファン・グフト
6人の打楽器奏者が繰り広げる、原始的かつ高尚なリズムの世界。ハルモニアムンディが20年以上前にリリースした衝撃の名盤がHMAから復活!6人の名手が繰り広げる不思議な世界を堪能して下さい。音楽の重要要素であるリズムをこれほどまでに体感できる音楽はそうないでしょう。=作品に対するクセナキス自身の言葉(抜粋):「私はこの作品で2つの試みをしている。第1に、西洋的でなく、マリンバなどの楽器で演奏可能な音階をまず作ること。ここに聴こえてくる音階は不思議なことに限りなく古代ギリシア、中東、インドネシアの音階と似通ったものとなっている。しかしこの私の音階は、古より伝わるものとは違って、オクターブの概念や、音階の途中でシンメトリーになるような構造をもっていないため、多声部が重なり合うと、補遺的なハーモニーの世界が生まれる。また、第2の試みは、微分音による19の音高をもつSixxenという金属製の打楽器を作り、これを用いることである。さらに、6人の打楽器奏者たちは一瞬たりともユニゾンにならないということも念頭においている。」(Ki)

HMA-1955248
マレ:ヴィオール組曲集
ヴィオール曲集第3巻−組曲ニ長調、
ヴィオール曲集第5巻−組曲 イ短調、
ヴィオール曲集第4巻−組曲「迷宮」
ファン・マヌエル・クインターナ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ドロレス・コストヤス(Lute)、
アッティリオ・クレモネージ(Cenb)

録音:1997年11月
17世紀スペインのバロック音楽は、イタリアの音楽とはまた異なった魅力があります。このCD には、ホセ・マルティネス・デ・アルセ(1660 頃− 1721)、ファン・イダルゴ(1614 − 1685)、ファン・デル・ヴァード(1625 頃− 1691)といった人々の世俗歌曲を11 曲収録。なんといっても、スペインの古楽歌手のスター、マルタ・アルマハーノの美声に聞き惚れてしまいます。スペイン北部のアラゴン州のサラゴサ生まれ。バルセロナで学んだ後、立ち遅れていたスペインのバロック声楽曲の復興の旗手として活躍しています。透明でありながら、親しみやすさのある声は、こうした雅な愛の歌曲にぴったりです。 (Ki)

HMA-1957009
トゥリーナ:ピアノ作品集
3 つのアンダルシア舞曲Op.8、
幻想舞曲集Op.22、
歌劇「東洋の庭園」〜舞曲Op.25、
スペイン民謡による2 つの舞曲Op.41、
ジプシー舞曲集Op.55、
ジプシー舞曲集Op.84、
管弦楽なしの協奏曲Op.88
アルベール・ジュノヴァール(P)
トゥリーナ(1882-1949)は、スペインの作曲家。セビーリャに生まれ、15 歳の時にピアニストとしてデビュー、23歳の時にパリに 移り、作曲をダンディに師事、ドビュッシーにも薫陶を受け、ピアノをモシュコフスキーに師事しました。スペインの民俗音楽に題材 を求め、アンダルシア、バスク、カタルーニャの舞曲のリズムを独自の方法で効果的にとりいれた作品を残しています。 (Ki)
HMA-1957015
スペインのセファルディの音楽 ミゲル・サンチェスアリア・ムジカ
セファルディ、あるいはその複数形のセファルディムとはスペインやポルトガルのユダヤ系民族のこと。彼らはかつてイベリア半島で繁栄し、豊かな文化を生み出していました。10-12 世紀頃にその繁栄は頂点に達しました。しかし1492 年、イサベルとフェルナンドのカトリック両王によって、スペインからのユダヤ人追放の命が出され、改宗に応じなかったユダヤ人たちは放浪の身となり、北アフリカや中近東にたどり付きました。しかし彼らは独自の文化を今に守り伝えてきました。このアルバムには、ヘブライ語とラディノ語(スペイン語がユダヤ人の中で変化したもの)の伝承曲を、歌とカーヌーン(琴の一種)、ウード(リュート)、ナイ(縦笛の一種)、カヴァル(これも縦笛の一種)などの民族楽器を用いて演奏したものです。 (Ki)
HMA-1957026
イェフダ・ハレビとソロモン・イブン・ガビロールの詩による歌、ソロモン王の詩による歌 ミゲル・サンチェス(指)アリア・ムジ
中世の偉大な詩人たちの詩による音楽。ソロモン王の「Song of Songs」は、ユダヤの典礼と神秘主義の美しい聖書を思い起こさせます。 (Ki)
HMA-1957028
ああ、甘き苦悩!〜スペインのバロック声楽曲 マルタ・アルマハーノ(S)、
ファン・カルロス・リベラ(アルチラウド,バロックG)、
マイク・フェントロス(バロックG)、
ベントゥーラ・リコ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ペドロ・エステバン(打楽器)

録音:2001年2月
17世紀スペインのバロック音楽は、イタリアの音楽とはまた異なった魅力があります。このCD には、ホセ・マルティネス・デ・アルセ(1660 頃− 1721)、ファン・イダルゴ(1614 − 1685)、ファン・デル・ヴァード(1625 頃− 1691)といった人々の世俗歌曲を11 曲収録。なんといっても、スペインの古楽歌手のスター、マルタ・アルマハーノの美声に聞き惚れてしまいます。スペイン北部のアラゴン州のサラゴサ生まれ。バルセロナで学んだ後、立ち遅れていたスペインのバロック声楽曲の復興の旗手として活躍しています。透明でありながら、親しみやすさのある声は、こうした雅な愛の歌曲にぴったりです。 (Ki)
HMA-1957029
「ロッシーニとスペイン」
カルニセ:幻想曲変ホ長調、
ロメロ
:演奏会用独奏曲第1番、
ロッシーニ:序奏,主題と変奏曲、
ロメロ:練習曲第10番、
ミュラー
:ロッシーニのアリア「今の歌声は」による幻想曲、
カヴァッリーニ:フィオーリ・ロッシニアーニ、
ロッシーニ
:幻想曲 変ホ長調、
ロメロ:ドニゼッティの「ルクレツィア・ボルジア」の主題による幻想曲
ホアン・エンリク・ルナ(Cl)、
ナイジェル・クレイトン(P)

録音:2001年6 月27,28日
18世紀に開発、改良されたクラリネットは、19 世紀になって人気楽器としての地位を固めています。当然この時期には、クラリネットの名曲が多々生まれています。このCD には、ロッシーニの音楽を元にしたスペインの作曲家によるクラリネット作品が中心になっています。いずれも名人芸が誇示された楽しい作品ばかり。原曲を知っている人も、知らない人も楽しめる内容となっています。さらにロッシーニのオリジナル曲も2 曲収録。ホアン・エンリク・ルナはスペインを代表するクラリネット奏者。単なるお見事な技に留まらない、知的で明晰な音楽で聞かせます。 (Ki)
HMA-1957030
Zarambeques 〜 17、18世紀のスペインのギター音楽 アルモニオージ・コンチェルティ[ホアン・カルロス・リベラ(バロック・ギター)、コンスエロ・ナヴァス(テオルボ)、ホアン・ミゲル・ニエト(バロックG)]
17、18世紀のスペインでは、舞曲がその黄金期を迎えていました。様々な土地から伝わった舞曲と、スペイン独自の舞曲の様式が渾然一体となって生まれた楽曲の数々は、今なお色褪せることない輝きを放っています。ギターの名手たちによる色彩豊な即興と変奏も見事です。 (Ki)
HMA-1957048
ブラームス:クラリネット五重奏曲Op.115
 クラリネット三重奏曲Op.114
ホアン・エンリク・ルナ(Cl)
東京Q、ルイス・クラレ(Vc)、ヨセプ・コロン(P)

録音:2003年
1891年、ブラームスが当時最高のクラリネット奏者ミュールフェルトのために書いたこれらの作品は、ブラームス晩年の最高傑作群に数えられます。東京クヮルテットの堅固なアンサンブルの上で、ホアン・エンリク・ルナのクラリネットの音色が染みます。 (Ki)
HMA-1957053
17世紀スペインの大聖堂の音楽
パティーニョ:身を捧げて歌おう、
カバニレス
:シンフォニア、
パティーニョ
:マリア母なる神よ、
サマニエゴ:空は金色に輝き、
カバニレス
:パッサカリア、コメス:木陰に、
カバニレス
:シンフォニア、
 サルヴェ・レジーナ、
 星々よたたかえ、メンタシオン・プリメーラ、
ガラン:甘きこだまを聞け
エドゥアルド・ロペス・バンゾ(指)
アル・アイレ・エスパニョール

録音:2004年4月
17世紀のスペインの宗教音楽集。これらの作品の手稿譜は、数あるスペインの聖堂のアーカイヴに残されていたもの。二つの合唱隊を持ち、スペイン・バロック音楽特有の響きのする作品が多く収められています。各パート一人の四人編成の合唱が二隊、見事な絡み合いの効果を生み出しています。  (Ki)
HMA-1957102
ロッシーニ:「老いのいたずら」より7曲 
ロッシーニ(リスト編):「ウィリアム・テル」序曲
フレデリク・チュウ(P)
フレデリク・チュウ(b.1964)はアメリカ生まれの中国系ピアニスト。ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの決勝に残ることができなかった時、プレスや聴衆たちによる大騒動が起こったほど、一度聴いたら必ずとりこになってしまう独特の魅力に満ちたピアニストです。ものすごい超絶技巧の持ち主で、リストなどを得意としているのはもちろん、クラムやジェフスキといった難曲で知られる現代作曲家たちとも親交があります。このディスクでは、天才のひらめきに満ちた、チュウにしか再現できないロッシーニの軽やかで魅惑的な世界を聴かせてくれます。 (Ki)
HMA-1957118
マーラー:交響曲第1番「巨人」(花の章付) ジェームズ・ジャッド(指)フロリダPO
豊かな自然に囲まれたフロリダに本拠地をおき、1985年に結成され2003年に解散となってしまったフロリダフィルハーモニー管弦楽団による、「花の章」つきのマーラー巨人。今はもうきくことができない、彼らならではの、あたたかみのあるサウンドが魅力です。 (Ki)
HMA-1957155
J.S. バッハ:独奏と 2 つのヴァイオリンのための協奏曲集
協奏曲ニ短調BWV1043(2つのヴァイオリンのための)、
協奏曲第1番イ短調BWV1041、
協奏曲第2番変ホ長調BWV1042、
協奏曲ニ短調BWV1060(2つのヴァイオリンのための)
レイチェル・ポッジャー(Vn)
アンドルー・マンゼ(指、Vn)
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック

録音:1996年10月ロンドン
バロック・ヴァイオリン界の大物マンゼとポッジャーが共演し、バッハのヴァイオリン協奏曲を弾いたアルバム。両者の自在でスリリングな演奏は、バッハ・ ファン、時代楽器愛好家から絶大な支持を得た名盤。BWV1060a は本来オーボエとヴァイオリンのための協奏曲であるものを、2 台のヴァイオリンで演 奏しています。 (Ki)
HMA-1957166
印象主義と表現主義の接点
ラヴェル
:鏡
アベル・ドコー(1869〜1943):月の光
シェーンベルク:3つのピアノ曲op.11
フレデリック・チュウ(P)

録音:1994年10月
「ラフマニノフ、ゴドフスキの再来」と賞されたフレデリック・チュウ。恐るべき超絶技巧と深い音楽性もさることながら、レパートリーの凝り方も特徴の一枚。シェーンベルクよりも早くセリー(音列)の技法を用いて作曲したフランスのアベル・ドコーの理論書でしか知られなかった作品に光をあてたことでも注目されました。ラヴェルに始まり、西洋音楽の礎である調整が徐々に崩壊していく過程を俯瞰できます。 (Ki)
HMA-1957223
バード:3 、4 、5 声のため のミサ 曲 ポール・ヒリアー(指)
プロ・アルテ・シンガーズ

録音:2000年5月
ヒリヤード・アンサンブル時代によく録音していたルネサンス王道レパートリーの久々の録音ということで発売当時も歓迎された名盤。歌うのは、ビン クレーが設立し、ヒリアーが現在ディレクターを務めるインディアナ大学の古楽研究所に所属するプロ・アルテ・シンガーズです。バードの代表作であり、 簡素で美しいこれらのミサ曲を、的確な技術とバランスの良い合唱で歌い上げています。 (Ki)
HMA-1957333
アントワーヌ・ビュノワ:モテ「喜べ、天のような女性よ
シャンソン「私はある女性に御辞儀をした」
シャンソン「愛は私たちを名誉を持って扱う」
シャンソン=モテ「喜べ、フランスの大地よ」
賛歌「星々の優しき創造主よ」
ミサ「おお木の十字架」 
シャンソン「もう彼にそれを当てにさせないよう」
シャンソン「君はつま先だって歩いている」
シャンソン「終わりのある慈悲はあるのだろうか」 
モテ「限りなきこと」
オルランド・コンソート
〔ロバート・ハリー=ジョーンズ(CT)
 マーク・ドウベル(T)
アンガス・スミス(T)
ドナルド・グレイグ(Br)〕

録音:2003年11月2-5日
アントワーヌ・ビュノワ(1430 頃-1492)は、15 世紀後半の、いわゆるフランドル楽派の作曲家。ブルゴーニュのシャルル勇胆公と、その後継ぎのマリー に仕え、ベルギーのブリュージュで亡くなっています。大先輩であるオケゲム(1410頃-1497)の圧倒的な名声の前にビュノワは隠れがちでしたが、しか し残された彼の作品はどれも高度なものばかり。ビュノワは多数のシャンソン(現存するのは60 曲ほど)と、いくつかの宗教曲を残しています。このCD には、それらの中から10 曲が選ばれています。御存知オルランド・コンソートが、いつもながらの練り上げたカルテットを聞かせてくれます。ビュノワの 再評価を促す演奏です。 (Ki)
HMA-1957339
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.5、
幻想曲集Op.116、4つの小品Op.119
ジョン・ナカマツ(P)
完璧なエネルギーのコントロール、自然な抑揚が魅力のジョン・ナカマツによるブラームス。ブラームスの渋みの効いた世界を熱い音色で聴かせます。 (Ki)
HMA-1958199
クリスマス・オルガン〜サヴォア教会の鐘の音
サヴォワ公城の教会の鐘楽、
ダカン:南仏のクリスマス(ト長調)
ツィポーリ:パストラーレ、
バッハ:パストラーレBWV590、
バルバストル:イエスがお生まれになった時、
 ヨセフは幸せな結婚をした 他全16曲
ルネ・サオルジャン(オルガン/シャンベリ公城の聖堂のオルガン、タンドの聖堂のオルガン)

録音:1976年-1980年
バッハをはじめ、18世紀に活躍したオルガニスト達が作曲したクリスマスのパストラーレ集。スコット・ロスの師でもある名手ルネ・サオルジャン による演奏です。30年以上前にレコードとして発売されて以来、市場から姿を消してしまっていた名盤をCD化しました。ツィポーリはイギリス後期バロッ クを代表するオルガニストで、ダカンとバルバストルはラモーとほぼ同時代を活躍したフランスのオルガニストたち。救い主イエス・キリストの誕生を最初 に知らされた羊飼いたちの喜びが表現された「パストラーレ」は、穏やかな響きに満ちたもの。クリスマスのミサで鳴り響く荘厳な音色とは一味違った、 優しい音色に心温まります。録音されてから30 年以上経っているとは思えないほどのクオリティで、南仏の町タンドとサヴォワ公城のオルガンの荘厳かつ 繊細な音色を楽しむことができます。CDの最初にはヨーロッパ随一といわれるサヴォワ公教会の鐘楽も収録されています! (Ki)

HMA-1987018
暁の歌〜ムルシアの伝統的ポリフォニー ミゲル・サンチェス(指)アリア・ムジカ
(旧品番 HMI 987018)
地中海地方伝統的なの祈りと音楽を集めた1枚。 1985年に結成されたアリア・ムジカ。セファルディー(スペイン系ユダヤ人)の音楽や中世キリスト教の音楽を中心にスペイン古楽を演奏しています。こ こでは地中海の伝統曲を収録しています。 (Ki)


このページのトップへ


このサイト内の湧々堂オリジナル・コメントは、営利・非営利の目的の有無に関わらず、
これを複写・複製・転載・改変・引用等、一切の二次使用を固く禁じます
万一、これと類似するものを他でお見かけになりましたら、メール
でお知らせ頂ければ幸いです




COpyright (C)2004 WAKUWAKUDO All Rights Reserved.