湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5


NEWTON CLASSICS
(オランダ



UNIVERSALを中心とするメジャー系の音源を利用したレーベル。



※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
NEW-8802001(9CD)
バッハ:四大宗教曲集
マタイ受難曲BWV244
ヨハネ受難曲BWV245
ミサ曲ロ短調BWV232
クリスマス・オラトリオBWV248
ピーター・ピアーズ(福音史家)
ヘルマン・プライ(イエス)
エリー・アメリング(S)/マルガ・ヘフゲン(A)
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)/トム・クラウセ(Br)ハインツ・ブランケンブルク(Bs)
アウグスト・メスターラー(Bs)他
シュトゥットガルト少年聖歌隊、他
カール・ミュンヒンガー(指)
シュトゥットガルトCO
1960年代後半から70年代初めにかけてのバロック音楽復興期に大活躍した指揮者ミュンヒンガー。ヴィヴァルディの四季の録音がベストセラーになり、あの「パッヘルベルのカノン」を有名にしたなど、様々な功績がありますが、何と言っても彼の本質はバッハの演奏にありました。カール・リヒターの厳格な演奏とは違い、穏やかで優しいバッハは今でも多くの人に愛されています。4つの作品を通じて歌うアメリンクの澄み切った歌声も永遠の美しさを放っています。
NEW-8802002B
タリス:スペム・イン・アリウム〜御身よりほかにわれはなし
エレミアの哀歌T.U/応唱聖歌
安息日が終わりしとき/栄光と威光と力と
使徒たちはもろもろのことばにて語り
御身よりほかにわれはなし
スティーヴン・クレオバリー(指)
ケンブリッジ・キングス・カレッジcho
16世紀イギリスの作曲家、トマス・タリスは英国史のなかでも最も騒然として危険な時期を生き抜いた人です。彼が仕えた国王は、テューダー朝のヘンリー8世、エドワード6世、メアリー1世とエリザベス1世であり、ここだけ取り出しても、どれほどの激動の時代であったかがおわかりになるでしょう。カトリックとプロテスタントが激しく対立していた、この宗教改革の時代はカトリックと国教会の両方の教会音楽を作曲する必要があり、タリスは英語とラテン語、両方のテキストに作曲したのでした。また、この当時のポリフォニー音楽が最盛期だったこともあり、ここにも収録されている「御身よりほかにわれはなし」などは40声部(!)という想像を絶する書法で書かれています。5声のパートを1組として、8組がそれぞれ歌い交わす様は、まさに声の奇跡と言えるでしょう。この曲は、イタリアの作曲家ストリッジョ(1540-1592)の「見よ、祝福されたる光が」に影響を受けたとも言われています。
NEW-8802003D(2CD)
ドヴォルザーク:交響曲集
交響曲第8番/交響曲第9番「新世界」
交響詩「真昼の魔女」/序曲「自然の中で」
小澤征爾(指)VPO

録音:1991年と1992年
ウィーン・フィルハーモニーを意のままに操る小澤の冴えた指揮、柔らかくも意志を持ったオーケストラの音色。名曲とはこういうものか!と感慨を新たにすること間違いありません。「新世界」の方は、雑誌形式で再発売され、音楽ファンの間に遍く行き渡った感もありますが、あちらはカップリングがプレヴィン指揮の「スラブ舞曲」であったこともあり、やはりここは「交響曲第8番」も聴きつつ、他の交響詩にも耳を傾ける喜びを味わっていただきたいものです。この「交響曲第8番」がまた絶品!このしなやかな響きと、ある種独特のこぶし回しは日本人の心をぐっと掴むはずです。オススメです。
NEW-8802004B
ガーシュウイン:2台ピアノのための作品集
ピアノ協奏曲ヘ調/ラプソディ・イン・ブルー
カーティア&マリエラ・ラベック姉妹(P)

録音:1980年
「美貌のピアノ・デュオ」として登場したラベック姉妹。今ではすっかり円熟した音楽を聴かせるデュオとして世界中を駆け巡っています。そんな彼女たちの若々しい情熱に満ちたガーシュウインを改めてお聴きいただきましょう。ラプソディ・イン・ブルーは、本来ジャズ・バンドとピアノのために書かれた作品ですが、グローフェの編曲により華やかなピアノ協奏曲として親しまれています。この2台ピアノ用のアレンジは、曲の構造がよくわかるとても面白いものであり、また2人の闊達なる演奏が高く評価されている永遠の名演です。ピアノ協奏曲も、ジャズ的な要素が巧く絡みあった生命力に富んだ作品で、こちらも冴えた技巧とエスプリが感じられる素晴らしいものです。ガーシュウイン好きなら一度は聴いておきたい1枚です。
NEW-8802005E(3CD)
バロック・オーボエ
アルビノーニ(/バッハ/チマローザ/マルチェッロ/サンマルティーニ/テレマン作品集
ハインツ・ホリガー(Ob)
アイオナ・ブラウン(Vn&指)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
ムジチ合奏団
スイス生まれのハインツ・ホリガーの代表的名演が収録されている3枚組です。オーボエ奏者、指揮者、現代作曲家として八面六臂の活躍をしているホリガーですが、彼の名声を決定的に高めたのは、これらバロックの作品集でした。彼の柔軟な中にも鋭さを秘めた独特の音色は、曲の美しさを極限まで生かしています。またバックの音色も聴き比べてみてください。イ・ムジチの主体性を持った明るい音、アカデミー室内合奏団の豊かな音、この違いも曲に微妙な陰影を与えるものです。
NEW-8802006B
ハイドン:交響曲集
交響曲第6番「朝」/交響曲第7番「昼」
交響曲第8番「夜」
サー・ネヴィル・マリナー(指)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ

録音:1980年
1761年頃に作曲されたハイドンの3つの交響曲。それぞれに「朝、昼、夜」の副題が付され、初期の交響曲の中でも抜群の人気を誇る作品です。曲自体は交響曲というよりも独奏楽器が多用された合奏協奏曲に近い形を持っていて、楽器同士の掛け合いの楽しさが存分に味わえる素晴らしいもので、当時、彼が仕えていたエステルハージ侯お抱えの楽団のレヴェルの高さが伺われる名作と言えるでしょう。マリナーの指揮は、すっきりとした響きを重視した上で、第6番の日の出の清々しい描写から、第8番のフィナーレで描かれた嵐の情景まで、余すことなく描きだされています。
NEW-8802007F(4CD)
ジェラール・スゼー:フランス歌曲集
《フォーレ(1845-1924):歌曲集》
漁師の歌Op.4-1/ある日の詩Op.21/ゆりかごOp.23-1/秘め事Op.23-3/夜明けOp.39-1/捨てられた花Op.39-2/ばらOp.51-4/マドリガルOp.35/5つのヴェネツィアの歌Op.58<マンドリン/秘めやかに/緑/クリメーヌに/やるせない夢ごこち>/優しき歌Op.61/消え去らぬ香りOp.76-1/アルペッジョOp.76-2/牢獄Op.83-1/夕べOp.83-2/9月の森の中でOp.85-1/水に漂う花Op.85-2/無言の贈り物Op.92
《フォーレ:歌曲集》
イヴの歌Op.95より<生きている水/たそがれ>/閉ざされた庭Op.106より<かなえられる願い/あなたの心を支えとして>/まぼろしOp.113/幻想の水平線Op.118
《プーランク歌曲集》
村人の歌/カリグラム/画家の仕事/冷気と火/歌の調べより「快活な歌」/グルヌイエール島/メタモルフォーゼより「かもめの女王」/平和への祈り
《ラヴェル:歌曲集》
5つのギリシャ民謡/クレマン・マロの2つの風刺詩/博物誌/マダガスカル先住民の歌/2つのヘブライの歌/ドゥルネシア姫に思いを寄せるドン・キホーテ/大風は海から/聖女/草の上/
ルゲルネイ(1906-1997):プレイヤード派の詩による歌曲
アーン:いみじき時
《デュパルク:歌曲集》
旅への誘い/フィレンツェのセレナード/波と鐘/恍惚/ロズモーンドの館/6.前世/嘆き/遺書/フィディレ/悲しき歌/悲歌/ため息
グノー:去りし人/セレナーデ
シャブリエ:蝉
シャブリエ:ジャンヌのための歌
ビゼー:4月の歌/フランク:夜想曲
ルーセル:雨にぬれた庭Op.3-3
 サマランカの若者Op.20-1
ジェラール・スゼー(Br)
ダルトン・ボールドウィン(P)

録音1960年-1968年
フランスの伝説的名バリトン、ジェラール・スゼー(1918-2004)の歌うフランス歌曲をたっぷりご堪能ください。父親はチェリスト、母親は歌手、そして彼の兄弟姉妹も全て歌手という音楽一家に生まれた彼は、最初哲学を学ぶも、すぐにピエール・ベルナックと出逢って声楽を学ぶように激励されました。その後パリ音楽院に入学して、クレール・クロワザとジャン=エミール・ヴァンニ=マルクーに師事。デビュー当時はテノールでしたが、1943年にバリトンに転向。以降の活躍はご存知の通りで、フランス歌曲だけではなく、ドイツ歌曲にも深い造詣を示し、数多くの録音も残しています。この4枚組は、そんな彼の美質をストレートに味わえる素晴らしいものです。1960年代の最も脂の乗った時期のスゼーの声と表現。
NEW-8802008D(2CD)
ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番他
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11*
ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21
バラード第1番ト短調Op.23
バラード第2番ヘ長調Op.38
バラード第3番変イ長調Op.47
バラード第4番ヘ短調Op.52
舟歌嬰ヘ長調Op.60/幻想曲ヘ短調Op.49
ホルヘ・ボレット(P)
シャルル・デュトワ(指)モントリオールSO

音1989年5月モントリオール、サントゥスタシュ教会*/1986年9月…ロンドン、ウォルサムストウアセムブリー・ホール
キューバ生まれのピアニスト、ホルヘ・ボレットは、その独特な雰囲気のある演奏で、現在でも人気の高いピアニストの一人です。フィラデルフィアのカーティス音楽院でゴドフスキーとサパートンに師事。驚異的な技術を身につけました。当時から超絶技巧ピアニストとして知られ、とりわけ師であるゴドフスキーの「こうもりパラフレーズ」では高い評価を受けています。また、指揮者としても活躍し、ギルバート&サリヴァンの「ミカド」の日本初演で指揮をしていることでも知られています。そんなボレットの真骨頂がショパンの演奏でしょう。このデュトワとの共演盤は極名演として知られるもので、19世紀から連なるロマンティックなボレットの解釈と、それを包み込むデュトワ&モントリオール響のふくよかな響きを堪能していただけます。そんなボレット、2枚目のバラードを中心とした小品集では、更に個性的な演奏を披露しています。
NEW-8802009B
ファリャ:ピアノ作品集
4つのスペイン小品<アラゴネーサ/クバーナ/モンタニェーサ/アンダルーサ>/5.ベティカ幻想曲(アンダルーサ幻想曲)
組曲「三角帽子」<隣人たちの踊り/粉屋の踊り/終幕の踊り>
組曲「恋は魔術師」<パントマイム/情景-きつね火の歌/恐怖の踊り/魔法の輪/火祭りの踊り>
アリシア・デ・ラローチャ(P)

録音1973年6月キングスウェイ・ホール
ファリャのピアノ曲における最高の表現者、アリシア・デ・ラローチャ(1923-2009)の記念碑的演奏です。若き頃に書かれた「4つのスペイン小品」はアルベニスに献呈された作品で、簡素な中にも特徴的な民俗性が表現された力作です。1919年に書かれ、1922年にルービンシュタインによって初演された「ベティカ幻想曲」はアンダルシアの空気を丹念に伝える音楽。特長的な和声とリズムが素晴らしい効果を上げています。「三角帽子」と「恋は魔術師」は最初オーケストラ曲として書かれた曲。濃厚でむせかえるようなスペインの夜の雰囲気が横溢しており、それはピアノ版(作曲家自身による編曲)に於いても変わることはありません。熱くて妖艶な雰囲気を見事に捉えています。このラローチャの演奏は、そんな心に秘めた欲情をを絶妙に刺激するもの。「火祭りの踊り」で興奮は最高潮に達します。
NEW-8802010D(2CD)
ブラームス:ピアノ協奏曲、他
ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15
スケルツォ変ホ短調Op.4
4つのバラードOp.10
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
8つの小品Op.76
スティーブン・コヴァセヴィチ(P)
サー・コリン・デイヴィス(指)LSO

録音1979年5月、1979年12月ロンドンヘンリー・ウッド・ホール/1983年2月、6月ロンドン
コヴァセヴィチは旧ユーゴスラヴィア(現クロアチア)系アメリカ人としてロサンゼルスに生まれ、11歳でサンフランシスコで「神童」としてデビュー。18歳の時ロンドンに渡りマイラ・ヘスに師事、それからは天才ピアニストとして揺るぎない地位を確立しています。彼はこれまでに2回改名するなど、全てのことに拘りを持っており、当然、音楽に向き合う姿勢の厳しさも半端ではありません。このブラームスの2つの協奏曲は彼の得意とするレパートリーです。聴きどころは、晦渋な第1番での見事な音による構築、重々しさの中に明るさがある第2番での終楽章へ向けての燃焼度などなど枚挙に暇がありません。余白に収録されている独奏曲が、これまた素晴らしいの一言。ブラームスの音楽が持つ孤高の精神のようなものがひしひしと伝わります。
NEW-8802011D(2CD)
バルトーク:弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第1番Sz40(Op.7)
弦楽四重奏曲第2番Sz67(Op.17)
弦楽四重奏曲第4番Sz91
弦楽四重奏曲第3番Sz85
弦楽四重奏曲第5番Sz102
弦楽四重奏曲第6番Sz114
ハーゲンSQ[ルーカス・ハーゲン(Vn)/ライナー・シュミット(Vn)/ヴェロニカ・ハーゲン(Va)/クレメンス・ハーゲン(Vc)]

録音1995年12月
モーツァルテウム管弦楽団の首席ヴィオラ奏者オスカー・ハーゲンを父に持つ4人の兄弟(ルーカス・ハーゲン、アンゲリカ・ハーゲン、ヴェロニカ・ハーゲン、クレメンス・ハーゲン)によってオーストリア・ザルツブルクで結成(長女アンゲリカは途中で脱退)されたSQで、現在、最も精度の高いアンサンブルとして知られています。このバルトークも恐ろしいまでに緻密な演奏で、どんなに込み入ったスコアでも正確に再現、曲の細部まで良く分かる仕上がりとなっています。テンポも全く揺れがなく、まるで測定したかのようにスコアに忠実。バルトークの音楽に民俗性や野卑さを求める人には、若干物足りなく思えるかも知れませんが、これこそ、バルトークの原点に立ち返るにはぴったりの演奏なのではないでしょうか。
NEW-8802012D(2CD)
シューベルト:「美しき水車小屋の娘」他名歌曲集
歌曲集「美しき水車小屋の娘」D795
さすらい人D493/ブルックにてD853
夜と夢D827/シルヴィアにD891
ますD550/小人D771/魔王D328
野ばらD257/バッカス賛歌D801
恋はあざむいたD751/「白鳥の歌」〜影法師
春への想いD686b/舟人D536
さすらい人の夜の歌UD768
さすらい人D493/死と乙女D531
.ガニュメードD544/夕映えの中でD799
ミューズの子D764/ノルマンの歌D846
最初の喪失D226/楽に寄すD547
ジェラール・スゼー(Br)
ダルトン・ボールドウィン(P)

▼録音1961年6月/1964年6月/1967年7月
こちらは、スゼーによるシューベルトの歌曲集です。CD1は「美しき水車小屋の娘」全曲で、CD2は主要歌曲集となります。フランス歌曲を得意としたスゼーですが、実は最初に師事したベルナックの教えに染まることを良しとせず、ドイツリートを極めるためにロッテ・レーマンにも師事を仰ぎ、自らの美質を更に高めたことはご存知の方も多いでしょう。彼によるこの2枚のシューベルトは、そんな想いが見事に結実したものとなっています。柔軟でありながらも、肉感的な彼の声による「水車小屋の娘」は、ドイツ系の歌手とはまた違った語り口を持ち、聴き手に新鮮な驚きを与えてくれるものです。また、歌曲集でも見事なアプローチを聴かせていて、スゼーの違った面を知る良いアルバムとなっています。そんなスゼーですが、実はこれは芸名。本名はジェラール・マルセル・ティセラン(GerardMarcelTisserand)だそうです。
NEW-8802013F(4CD)
ストラヴィンスキー:管弦楽作品集
春の祭典(1921年版)
管楽器のためのシンフォニー(1920年版)
ペトルーシュカ(1911年版)
交響詩「ナイチンゲールの歌」
4つの練習曲/火の鳥(1911年版)
幻想的スケルツォOp.3
交響的幻想曲「花火」Op.4
ダンバートン・オークス協奏曲変ホ長調
協奏的舞曲/協奏曲ニ調
ミューズを司るアポロ(1947年版)
シャルル・デュトワ(指)モントリオールSO
モントリオール・シンフォニエッタ

録音1984年5月/1984年10月/1986年10月/1991年10月/1992年10月モントリオール、サントゥスタシュ教会
デュトワ&モントリオールSOの底力を見せつけるような、ストラヴィンスキーの作品集です。名演として知られる3大バレエを始め幻想的スケルツォやダンバートン・オークスなど、どれも洗練された表現と壮麗な音色が魅力です。ストラヴィンスキー入門者にもぴったりの4枚組です。
NEW-8802014E(3CD)
バッハ:平均律クラヴィア曲集(全2巻) ワルター・ギーゼキング(P)

録音1950年3月,4月
「ピアノのために書かれた作品を全て演奏できる」・・・そんなキャッチフレーズを引っ提げて、世界各国で大活躍したピアニスト、ギーゼキング。録音も数多く、ドイツ音楽からフランス印象派、現代曲までと多岐に渡ります。1950年にはバッハの没後200年を記念して、ドイツ、ザール放送協会へ全鍵盤音楽を録音しているのですが、これらは本来商用リリースは想定しておらず、その時限りのものでした。しかし、以降彼はバッハの平均律をコンサートで演奏することもなく、いつの間にか、この録音は「貴重なもの」として認識されるようになったのです。彼の弾くバッハは、名演として君臨するリヒテルやグールドとはまた違った、リズミカルで柔軟な解釈が魅力的なもの。一度は聴いておきたい演奏です。
NEW-8802015D(2CD)
ショパン:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ第1番ハ短調Op.4…録音1968年4月
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35…録音1958年6月
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58…録音1965年4月
舟歌嬰ヘ長調Op.60…録音1965年4月
スケルツォ第1番ロ短調Op.20…録音1958年10月
スケルツォ第2番変ロ短調Op.31…録音1961年10月
スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39…録音1960年9月
スケルツォ第4番ホ長調Op.54…録音1958年10月
幻想曲ヘ短調Op.49…録音1958年10月
バラード第1番ト短調Op.23…録音1967年9月
バラード第2番ヘ長調Op.38…録音1962年12月
バラード第3番変イ長調Op.47…録音1963年5月
バラード第4番ヘ短調Op.52…録音1962年12月
アダム・ハラシェヴィチ(P)
1932年、ポーランド生まれのピアニスト、アダム・ハラシェヴィチ。彼の名前は今でこそ「知る人ぞ知る」になってしまいましたが、1955年の第5回ショパン国際ピアノコンクールで、アシュケナージを抑え優勝するという快挙を成し遂げています。そんな彼が最も得意とするショパンの名演集です。当盤は1958年から1974年にかけてPHILIPSに録音したものの1部ですが、今、改めて聴いてみると、その力強さと輝かしさに圧倒されることでしょう。ポーランド屈指のピアニストとして永遠に愛され続ける人であることは間違いありません。
NEW-8802016B
ヘンデル:ジョージ二世の戴冠式アンセム
1.司祭ザドク
2.王は汝の力によって喜び
3.汝の御手は強くあれ
3.わが心は美しい言葉に満たされ
4.ユダス・マカベウス
ジョアン・ロジャース(S)
キャサリン・デンリー(A)
アンソニー・ロルフ・ジョンソン(T)
ロバート・ディーン(Bs)
サー・ネヴィル・マリナー(指)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ&cho

録音1984年6月ロンドン
歴代のイギリス国王の戴冠式では、常に音楽が重要な役割を担ってきました。20世紀になってからは、1902年、エドワード7世のために書かれたパリーの作品、そして1911年、ジョージ5世のためのエルガーの作品1937年のジョージ6世のためのウォルトン、そして1953年エリザベス2世の戴冠式の際にもウォルトンが作曲しています。そんな伝統の中、1727年はヘンデルがジョージ2世の戴冠式のために音楽を書きました。この時の式次第では、パーセル、タリス、ギボンズ、ブロウの作品も演奏され、戴冠式を盛り上げたと記録に残っています。全体は4つの部分からなり、「司祭ザドク」は現在でもイギリスの戴冠式では必ず演奏されます。マリナーは、華やかさの中に堅実さを帯びた理想的な演奏を聞かせます。
NEW-8802017D(2CD)
ハイドン:ヴァイオリン&チェロ協奏曲集
ヴァイオリン協奏曲ハ長調Hob:VIIa-1
ヴァイオリン協奏曲イ長調Hob:VIIa-3
ヴァイオリン協奏曲ト長調Hob:VIIa-4
ヴァイオリンとハープシコードのための協奏曲ヘ長調Hob:VIII-6
チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob:VIIb
チェロ協奏曲第2番ニ長調Hob:VIIb
サルヴァトーレ・アッカルド(vn)
ブルーノ・カニーノ(Cemb)
クリスティーネ・ワレフスカ(vc)
サルヴァトーレ・アッカルド(指)
エド・デ・ワールト(指)
イギリスCO

録音1980年5月、1972年1月
1761年、ハイドンがエステルハーツィ家の副楽長となってすぐ、彼は楽団に何人かの注目すべき演奏家がいることに気が付きました。まずは交響曲の中で彼らに素晴らしいソロ・パートを与え、次にはヴァイオリン奏者、ルイージ・トマジーニとチェロ奏者ヨーゼフ・バイグルのために一連の協奏曲を書くのです。これらは19世紀の間は忘れられていましたが、20世紀になってようやく発見され(有名なチェロ協奏曲に至っては、1950年代まで陽の目をみることはありませんでした)現在では大切なレパートリーになっています。そんなハイドンの協奏曲を、ここではアッカルドが丁寧に演奏しています。最近の風潮は、きびきびとしたテンポ設定が主流ですが、この頃は、ねっとり、こっくりとしたテンポを取り、メロディをとことん歌わせ、まるでロマン派の曲のような風情を持たせています。女王ワレフスカの悠然たるチェロも聴きどころです。
NEW-8802018B
ベルク:ヴァイオリン協奏曲ほか
ヴァイオリン協奏曲
3つの管弦楽の小品Op.6
ギドン・クレーメル(Vn)
サー・コリン・デイヴィス(指)バイエルンRSO

録音1983年12月、1984年3月
マーラーの未亡人アルマが、ワルター・グロピウスと再婚し生まれた娘マノン。才気溢れる彼女が病に倒れたのは、まだ10代の時でした。闘病虚しく19歳でこの世を去った彼女に捧げるべく、2-3か月でこの協奏曲「ある天使の思い出のために」を仕上げたベルク。しかし、彼もまた後を追うように、1935年12月に亡くなります。このヴァイオリン協奏曲は十二音技法を用いながらも、随所に美しい響きが溢れ、また最後の部分にはバッハのカンタータも引用され感動的な終結を迎えます。この1980年代のクレーメルの演奏は、まるでガラス細工のような切れ味を持ち、圧倒的な存在感を放ち続けることでしょう。
NEW-8802019B
グリーグ:ピアノ協奏曲
シューマン:ピアノ協奏曲
スティーヴン・コヴァセヴィチ(P)
サー・コリン・ディヴィス(指)BBC響

録音1970年9月、1971年1月
グリーグとシューマンの協奏曲は、調性が同じであることや(冒頭の緊張感も似ています)、LPの両面に収録するのにちょうど良い時間であることなどの理由で、同じ盤に収録されることが多く、ピアノ協奏曲をこれから楽しもうというビギナーさんにもぴったりの選曲なのです。このコヴァセヴィチの演奏も初出のLPからこのカップリング。コヴァセヴィチの目くるめくテクニックはもちろんのこと、もちろんディヴィスのこなれたアプローチによるBBC響の芳醇な響きも素晴らしく、曲の持つ普遍性を余すことなく描き出しているものです。
NEW-8802020D(2CD)
バード&タヴァナー:ミサとモテット集
《バード(1540-1623)》
3声のミサ曲/4声のミサ曲
5声のミサ曲/グレート・サーヴィス
アヴェ・ヴェルム・コルプス
《タヴァナー(1490頃-1545)》
王のキリエ/西風のミサ
安息日終わりし時
よき羊飼イエス・キリストよ/キリストの御母
デイヴィッド・ウィルコックス(指)
ケンブリッジ・キングス・カレッジcho

録音1959年7月、1961年8月キングス・カレッジ教会
ルネサンス時代の2人の巨匠、タヴァナーとバードの宗教作品集です。ヘンリー7世の統治中に活躍、存命中は「人々から最も尊敬された音楽家」と言われたタヴァナーは、多くの合唱作品を残しました。彼の最も有名なミサ曲「西風」(中世イングランドの俗謡を元にしたメロディが使われている)は、当時の作曲家たちもの多大なる影響を与えています。彼の50年後に生まれたバードも素晴らしい音楽家で、当時混迷していたイギリスの宗教戦争に巻き込まれたが故に、両方の典礼音楽を数多く書くことになり、その功績は高く評価されています。キングス・カレッジchoの音楽監督を長い間務めたイギリス合唱界の重鎮、ウィルコックスが紡ぎ出す完成度の高いアンサンブルでお聴きください。
NEW-8802021F(4CD)
ラフマニノフ:交響曲全集他
交響曲第1番ニ短調Op.13
交響詩「死の島」Op.29
交響曲第2番ホ短調Op.27
交響詩「岩」Op.7
交響曲第3番イ短調Op.44
交響的舞曲Op.45/詩曲「鐘」Op.35
カンタータ「春」Op.20
3つのロシアの歌Op.41
アレクサンドリア・ペンダチャンスカ(S)
カルディ・カルドフ(T)…CD4-1
セルゲイ・レイフェルクス(Br)
フィラデルフィア芸術協会cho
シャルル・デュトワ(指)
フィラデルフィアO


録音1990年11月…、1991年11月、1992年1月、1993年2月フィラデルフィア・メモリアル・ホール
ラフマニノフは生涯に3曲(音楽院在学中に書いた1楽章のみの断片は含まず)の交響曲を書いています。現在では、どの曲も演奏会のレパートリーとして人気がありますが、最近まではなかなか演奏されることもなかったようです。そもそも第1番は初演が大失敗。これで自信を失ったラフマニノフが3年ほど何も書けなくなってしまった事は良く知られています。今では、高い人気を誇る第2番も、当初は「長すぎる」ということでカットされるのが当たり前。1940〜50年代は短縮版を使うのが慣例とされており、今のように全曲演奏されるようになったおは1970年代になってからでした。交響曲第3番はラフマニノフ本人も気に入っていて、この曲の初演権を巡ってストコフスキーとオーマンディが争うほど。ラフマニノフ自身の自演も残っているのですが、「甘いメロディ」が若干少なめなせいか、第2番ほどの人気は保っていないようです。しかし、同時期に書かれた「交響的舞曲」との関連性や、豊かな音響など興味深い点が多く、聴きどころもたっぷりなのです。で、このデュトワの4枚組。これらが全て聴ける上に、交響詩から声楽作品集まで盛りだくさんの内容となっています。
NEW-8802022F(4CD)
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタハ長調K.296
ト長調K.301/変ホ長調K.302
ハ長調K.303/ホ短調K.304
フランスの歌「羊飼いセリメーヌ」の主題による12の変奏曲
イ長調K.305/同ニ長調K.306
同へ長調K.376/同へ長調K.377
同変ロ長調K.378/同ト長調K.379
同変ホ長調K.380/同変ロ長調K.454
同変ホ長調K.481/同イ長調K.526
同ヘ長調「初心者のために」K.547フランスの歌「ああ、私は恋人を失った」の主題による6つの変奏曲K.360
ヘンリク・シェリング(Vn)
イングリッド・ヘブラー(P)

録音1969年9月&1972年1、5、9月ザルツブルク・モーツァルテウム
ヘンリク・シェリングとイングリッド・ヘブラー。この2人によるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタの「一つの最良の形」をお聴きください。ユダヤ系ポーランド人として生まれ、後にメキシコに帰化したヴァイオリニスト、シェリングは、暖かみのある音色と、品のある解釈で人気の高い人です。彼は数多くの録音を残し、また近現代の作品にも造詣が深く、中でもバッハの無伴奏や、このモーツァルトなどは無類の人気を保っています。このモーツァルト、初期の作品は「ヴァイオリン伴奏のクラブサン、またはフォルテピアノのためのソナタ」も含んでいて、ピアノ・パートが重要な役割を担っているのですが、そこは稀代のモーツァルト弾きであるヘブラーが、香気とニュアンスに満ちた演奏を聴かせており、まさにため息もののモーツァルトとなっているのは見事です。
NEW-8802023B
ヴァッセナール(1692-1766):コンチェルト・アルモニコ集
第1番ト長調/第2番変ロ長調
第3番イ長調/第4番ト長調
第5番ヘ短調/第6番変ホ長調
イ・ムジチ合奏団

録音1979年7月スイスラ・ショー=ド=フォン
ネーデルラント連邦共和国の貴族ヴァッセナール(ヴァッセナール伯)は、国の大使として重責を担いつつも、プライヴェートではアマチュア作曲家として高い才能を有していました。彼はこのコンチェルト・アルモニコを作曲するも、貴族であるために自らの名前を冠せずに出版、そのため、これらの曲は長らくペルゴレージの作品として知られ、ようやく「ヴェッセナールである」と確定されたのは、彼の自筆譜が発見された1979年以降の事でした。このイ・ムジチの録音もその1979年。ちょうどそんな頃の演奏です。
NEW-8802024B
ラフマニノフ:ヴォカリーズ(作曲家による管弦楽編)Op.34-14
交響曲第3番イ短調Op.44
レオポルド・ストコフスキー(指)
ナショナルPO

録音1975年4月28,30日、5月1日ウェスト・ハム・セントラル・ミッション
20世紀の偉大なる指揮者ストコフスキー。彼はアメリカのオーケストラを発展させ、また同時に様々な理由で祖国を離れ、アメリカに活動の拠点を求めた作曲家たちの作品を進んで初演、彼らの曲を浸透させることに成功したのはご存知の通りです。ラフマニノフについては、1920年に「鐘」のアメリカ初演、1934年に「パガニーニの主題による変奏曲」の世界初演を行い、またラフマニノフ自身のピアノで第1番のピアノ協奏曲も初演しています。1936年に完成された交響曲第3番も、当然ストコフスキーが初演するものと思われましたが、この頃フィラデルフィアOの共同指揮者であったオーマンディも、初演に名乗りを挙げたため、争いの結果、ストコフスキーが初演の権利を勝ち取ったというものです。とはいうものの、その後ストコフスキーがこの「交響曲第3番」を指揮することはなかったのですが、93歳になってこの奇跡的な録音が実現したのですから、これは驚きと言うほかありません。

NEW-8802025B
ストコフスキー名演集
ヴォーン=ウィリアムズ:トーマス・タリスの主題による幻想曲
パーセル:歌劇「ダイドとイニーアス」〜ダイドの嘆き(ストコフスキーによる管弦楽編)
ドヴォルザーク:弦楽セレナードホ長調Op.22
レオポルド・ストコフスキー(指)
ロイヤルPO

録音1975年8月16,18-19日ロンドンアビー・ロード第1スタジオ(ステレオ)
「音の魔術師」レオポルド・ストコフスキー。彼は多くの作品を初演し、また映画に出演し、また、多くの作品を華麗なる音色に書き換えて演奏、全ての人々に音楽を聴く喜びを与え続けた人でした。このアルバムは、そんな彼の「ストコフスキー・サウンド」を存分にお楽しみいただける珠玉の1枚です。この録音が成された時、彼はすでに93歳。波乱に満ちた彼の生涯の全てを表現し尽くすかのような、静かな叫びに満ちた演奏です。耽溺するような弦楽器の音色に思わず耳を欹てる「タリスの幻想曲」、彼自身の編曲による「ダイドの嘆き」での連綿たる弦のむせび泣き、そしてこの録音が彼にとって初(!)となったドヴォルザークの澄み切った響き。今まで抱いていたストコフスキーのイメージ(華美、ゴージャス・・・)が覆されることでしょう。静かな感動をお届けいたします。
弦を主体とした作品を集めている点がポイント。ストコフスキー晩年のひたすら作品の奉仕する純音楽的アプローチが見事に結実した録音!
ヴォーン・ウィリアムズ
の冒頭から単なる哀愁やノスタルジーを超えた深い祈りがふわりと漂い、強弱の対比で見せるアグレッシブな表現意欲が、3群の合奏体から醸しだされるオルガン的な荘厳さを生々しく表出。老いを知らないストコフスキーの瑞々しい感性と、教会音楽への深い見識を生かし切った見事な効果を生んでいます。後半は弦楽器だけによるものとは思えぬ色彩が厚く塗り込まれ、あまりの濃密な香気に圧倒されます。
ドヴォルザークも厚い響きによる濃厚な表現ですが、カラヤンのような華麗さとは異なる神々しさと郷愁が入り交じる独特のニュアンスが立ち込めて、かなり主情的な歌を徹底して織り込んでいるのが特徴的。
第1楽章はかなりテンポが遅いにもかかわらず弛緩せず、3:40から呼応し合う弦の歌いまわしなど、音楽が止まりそうなほどテンポを落としますが、互いに顔を見合わせながら愛を確認し合うような様子が眼に浮かび、至福のときめきに満ち溢れているのです。その後は減速の一途を辿りますが、その余韻がまた感動的。第2楽章はキリっとしたテンポを取り戻しますが、独特の粘着力とリズムの切れ味のコントラストが鮮烈な印象を残します。中間部への以降は、全くもったいぶらずにスパッと進行して洗練の極み!この時期のストコフスキーの心境がもっ(T)もストレートに出ているのが第4楽章かもしれません。木の遠くなるほどの息の長いフレージングは、不純物の一切無い天国的な美しさ!この純粋さに心打たれない人などいるでしょうか?中間部は一変して誰よりも急速なテンポを採用しますが、このフレージングはいかにもストコフスキーらしい伸縮自在、求心力の高さで引きつけます。更に凄いのが終楽章!冒頭の堰を切ったような飛び込みの威力!ロイヤル・フィルの完璧なアンサンブル能力も余す所なく活用し、これ以上望みようのない推進力を獲得。それだけに、第1代のテーマがしっとりと再現されるシーンは、一層心の中で反響します。そしてコーダがまた一気呵成痛快な幕切れ!この作品で、こんなに多面的な面白さを堪能できる演奏は他にないでしょう。録音も極めて鮮明。【湧々堂】
NEW-8802026B
ドビュッシー:前奏曲集
第1集第1番:デルフォイの舞姫
第2集第3番:ビーノの門
第1集第6番:雪の上の足跡
第1集第11番:パックの踊り
第1集第9番:さえぎられたセレナード
第1集第3番:野を渡る風
第2集第5番:ヒースの草むら
第2集第6番:ラヴィーヌ将軍、風変りな
第2集第10番:エジプトの壺
第1集第7番:西風の見たもの
第1集第8番:亜麻色の髪のおとめ
第1集第12番:吟遊詩人
第1集第10番:沈める寺
第2集第8番:オンディーヌ
第2集第7番:月の光が降り注ぐテラス
第2集第12番:花火
ホルヘ・ボレット(P)

録音:1989年9月サンフランシスコデーヴィス・シンフォニー・ホール
キューバの名ピアニストで、ラフマニノフやリストなど超絶技巧の使い手として知られるホルヘ・ボレットが死の前年に残したドビュッシーです。「1回のレコーディングより100回のコンサートを行う方が良い」と語り、またレコーディグでもジャケットとタイを手放すことのなかったという気難しいボレットでしたが、この16曲の選ばれたこの前奏曲集は、驚くほど明るい音色と、繊細なタッチで、ドビュッシーの音楽の持つ色彩感と柔らかさを表現しています。使用ピアノは、スタインウェイではなくボールドウィンSD-10(アラウも愛用していた)。今はあまり使われない楽器ですが、深い音色が特徴の「知る人ぞ知る」銘器です。彼にとってはもしかしたら不本意な録音だったのかもしれませんが、この詩情溢れた演奏には何も文句のつけようがありません。
NEW-8802027D(2CD)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲全集
ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
ピアノ協奏曲第3番変ホ長調Op.75
ピアノ協奏曲第2番ト長調Op.44
ヴィクトリア・ポストニコワ(P)
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー(指)ウィーンSO

録音:1982年10月ウィーン・ゾフィエンザール
チャイコフスキーはピアノとオーケストラのために4つの作品を書きました。それはここに収録された3曲の協奏曲と、Op.56の「協奏的幻想曲」です。ピアノ協奏曲第1番は、恐らく現在では最も有名な曲の一つですが、初演時はN.ルビンシテインに「演奏不能」と拒否されたりと、さんざんな経緯を辿っていることも知られています。第2番の協奏曲は、チャイコフスキーの生徒であったジロティによって短縮版も作られたのですが、これは第2楽章の冒頭のバイオリン、チェロ、ピアノが濃厚に歌う場面(ここが聴きどころ)をばっさりカットしてしまったため、チャイコフスキー自身が認めることはありませんでした。この録音はもちろんオリジナル版です。第3番は本来交響曲として構想された作品からの転用で、こちらも滅多に演奏されることがありません。
NEW-8802028B
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番Op.6
チャイコフスキー:感傷的なセレナーデ変ロ短調Op.26
 ワルツ・スケルツォOp.34
五島みどり(Vn)
レナード・スラットキン(指)LSO

録音:1987年5月ロンドンヘンリー・ウッド・ホール
五嶋みどり(海外ではMIDORIで通ってます)の伝説的名演です。当時15歳の少女による完璧なるパガニーニ!目の覚めるようなテクニック、そして神がかりとも言える表現力。パガニーニが求めたもの全てがここにあると断言しても間違いありません。「栴檀は双葉より芳し」その言葉が実感できる極上の1枚です。
NEW-8802029B
バルトーク:管弦楽のための協奏曲Sz116
「中国の不思議な役人」Sz273
小澤征爾(指)ボストンSO
タングルウッド祝祭cho

録音:1994年2月・・・6-11,1994年3月・・・1-5
巨匠への道を着実に進んでいる小澤征爾、59歳の時の才気煥発たるバルトーク録音です。1918〜19年に書かれたストラヴィンスキーの「春の祭典」を彷彿させる暴力的なバレエと、晩年の気力と体力を振り絞って書いた「管弦楽のための協奏曲」。この2つの作品はバルトークの異なった個性を証明するかのような対称的な作品です。小澤の指揮は、どちらの曲も抜群のリズム感を生かした迫力のある曲作りですが、若い頃のようなイケイケ感は若干なりを潜めているようです。この録音の翌年には、小澤はN響と32年ぶりの共演を果たすことになります。
NEW-8802030E(3CD)
ヘンデル:合奏協奏曲集Op.6
第1番ト長調/第2番ヘ長調/第3番ホ短調/1第4番イ短調/第5番ニ長調/第6番ト短調/第7番変ロ長調/第8番ハ短調/第9番ヘ長調/第10番ニ短調/第11番イ長調/第12番ロ短調
イ・ムジチ合奏団

録音:1987年8月、1988年8月、1989年8月
ヘンデルは合奏協奏曲集を2つ残しています。ここに収録されたOp.6は1739年の9月末からおよそ1カ月という短い期間に作曲され、翌年4月にロンドンで出版されたものです。当時の彼は、ロンドンで酷評されたオペラのジャンルから離れ、オラトリオに力を注ぎ始めた時期でした。形式としてはバロック時代の協奏曲、とりわけコレッリのスタイルを継承したもので、1曲は4楽章から6楽章で、2つのヴァイオリンと通奏低音、そして弦楽器という組み合わせが多く、自由さと華麗さを持ち合わせた充実した響きに満たされた曲群です。名曲だけあり、モダン楽器、オリジナル楽器入り乱れて多くの録音がありますが、この演奏は「日本人の原点」に帰るような安心して聴けるもの。豊かな楽想に思わず聴き入ってしまうこと間違いなしです。
NEW-8802031B
ホルスト:組曲「惑星」 小澤征爾(指)ボストンSO
ニュー・イングランド音楽院cho

録音:1979年12月
1987年6月号のイギリスのグラモフォン誌で「小澤のこの曲の解釈は、伝統を継ぐエイドリアン・ボールトのものとは違うが、新鮮なアプローチで聴き手を小旅行へといざなってくれる。通常聴き慣れたテンポではなく、「火星」は聴いたことがないくらい早く、「水星」はゆっくりと奏される。「金星」「木星」は慣例通りだ・・・。ボストン交響楽団は素晴らしく新鮮な心でこの音楽を演奏している」と絶賛された小澤の「惑星」です。
NEW-8802032E(3CD)
ヘンデル:作品集
オラトリオ「メサイア」*
オラトリオ「エフタ」〜「太陽よ、その忌まわしいを隠せ」
オラトリオ「マカベウスのユダ」〜「兄弟たちのおかげで」
オラトリオ「マカベウスのユダ」より「わが腕よ」
オラトリオ「サムソン」〜悲しげな調べと」
オラトリオ「サムソン」〜輝かしい熾天使は」
ジョン・サザーランド(S)*
グレース・バンブリー(Ms)*
ケネス・マッケラー(T)*
ダヴィッド・ワード(Bs)*
エイドリアン・ボールト(指)LSO&cho*

ケネス・マッケラー(T)
リチャード・ボニング(指)
エイドリアン・ボールト(指)
フランチェスコ・モリナーリ・プラデッリ(指)
ロイヤル・オペラ・ハウスO&cho
ジョン・サザーランド(S)他

録音:1961年5月15日-8月25日*、1961年&1963年
イドリアン・ボールトは日本ではあまり人気がありません。理由は来日経験がないこと(飛行機が嫌いだったようです)や、他の指揮者、ビーチャムやバルビローリの影に隠れてしまったことなど色々あるでしょうが、イギリスでは絶大なる人気を誇ぃていることは間違いありません。またホルストの惑星を5回も録音したことでも知られています。この「メサイア」は雄大な音楽作りで知られる名演で、昨今の軽めのヘンデルを聴き慣れた耳には多少古色蒼然とした感を与えるかもしれませんが、それはそれ。サザーランドの天上的に清らかな歌声にも癒されます。
NEW-8802033F(6CD)
シューベルト:交響曲全集(10曲)
交響曲第1番ニ長調D82
交響曲第3番ニ長調D200
交響曲第2番変ロ長調D125
交響曲第6番ハ長調D589
交響曲第4番ハ短調「悲劇的」D417
交響曲第5番変ロ長調D485
交響曲第8番ロ短調「未完成」
3楽章完成版…B.ニューボールド(4楽章に「ロザムンデ」の音楽を付帯)
交響的断章ニ長調D708a
交響曲第7番ホ短調/ホ長調D729(B.ニューボールド再現版)
交響曲第10番ニ長調D936a(B.ニューボールド再現版)
交響曲第9番ハ長調「グレート」D944
交響的断章ニ長調D615
ネヴィル・マリナー(指)
アカデミー・オブ・セイント・マーティン・イン・ザ・フィールド

録音:1981年6月…第3&5番、1981年11月…第2&6番、1982月2月…第1&4番、1982年11月…第7&10番&断章D615、1983年6月…断章D708a、1983年8月…第8番、1984年1月…第9番
シューベルトの交響曲の全容を知るのは、実は並大抵のことではありません。良く知られる「未完成」は、彼が何らかの理由で、途中で作曲をやめてしまった曲ですし、他にも交響曲になるはずだったいくつかの断章も残されています。また後期の作品は何度も番号が変更されており、昔は第9番として知られた「グレート」も現在では第8番とされています。この交響曲全集は、なぜか第10番まで収録されていてびっくりしますが、これはシューベルトが「グレート」を完成した後に着手した交響曲のスケッチを、研究家ニューボールト博士が復元したもの。マーラーを予感させるゆっくりとした楽章は日の極みです。
NEW-8802034(19CD)
ヴィヴァルディ:協奏曲とソナタ集
《CD1》トリオ・ソナタ集Op.1第1番-第6番
《CD2》トリオ・ソナタ集Op.1第7番-第12番
《CD3》ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集Op.2第1番-第6番
《CD4》ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集Op.2第7番-第12番
《CD5》協奏曲集「調和の霊感」Op.3第1番-第6番
《CD6》協奏曲集「調和の霊感」Op.3第7番-第12番
《CD7》ヴァイオリン協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」Op.4第1番-第6番
《CD8》ヴァイオリン協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」Op.4第7番-第12番/
《CD9》ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集Op.5第1番-第6番》
《CD10》ヴァイオリン協奏曲集Op.6第1番-第6番
《CD11》ヴァイオリン協奏曲集Op.7第1番-第6番
《CD12》ヴァイオリン協奏曲集Op.7第7番-第12番
《CD13》ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」Op.8第1番-第6番(「四季」、「海のあらし」収録)
《CD14》ヴァイオリン協奏曲「和声と創意の試み」Op.8第7番-第12番
《CD15》ヴァイオリン協奏曲集「ラ・チェトラ」Op.9第1番-第6番
《CD16》ヴァイオリン協奏曲集「ラ・チェトラ」Op.9第7番-第12番
《CD17》フルート協奏曲集Op.10第1番-第6番(「海のあらし」、「夜」、「ごしきひわ」収録)
《CD18》ヴァイオリン協奏曲集Op.11第1番-第6番
《CD19》ヴァイオリン協奏曲集Op.12第1番-第6番
フランコ・グッリ(Vn)…CD1〜2
ブルーノ・カニーノ(Cemb)…CD1〜4,CD9
ロハン・デ・サラム(vc)…CD1〜4,CD9
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)…CD1〜4,CD9,CD11,〜12,CD18〜19
フェリックス・アーヨ(Vn)…CD7〜8,CD12,CD14〜16
マリア・テレサ・ガラッティ(Cemb)…CD7〜8,CD15〜16
シルヴィー・ガゾー(Vn)…CD9.15-20
ピナ・カルミレッリ(Vn)…CD10
アンナ・マリア・コトーニ(Vn)…CD15〜16
エンツォ・アルトベッリ(vc)…CD15〜16
セヴェリーノ・ガッツェローニ(Fl)…CD17
イ・ムジチ…CD5〜8,CD10〜19

録音:1977年1月…CD1〜2,1977年11月…CD3〜4,1962年9月スイス/1962年6月アムステルダム…CD5〜6,1963年6月スイス…CD7,1963年9月スイス…CD8,1977年4月アムステルダム…CD9,1977年6月スイス…CD10,1975年7月スイス…CD11〜12,1959年5月オーストリア…CD131-12,1961年9月イタリア…CD1313-16、CD14,1964年5-6月スイス…CD15,1964年6月、9月スイス…CD16,1968年6月スイス…CD17,1974年7月スイス…CD18,1974年7月スイス…CD19
ヴィヴァルディの膨大な作品の中から作品番号Opの付いた(生前に発表された)ソナタと協奏曲のうち12番までを集大成した価値あるBOXセットです。協奏曲のバックを務めるのはイ・ムジチで、ソロはアーヨやアッカルド、ガッツェローニと言った名手たちが錚々たる饗宴を繰り広げます。ソナタ集でもアッカルドやカニーノたちがここぞとばかりに弾きまくります。ヴィヴァルディと言えば、どうしても「四季」と答えたくなってしまう方にぜひオススメ。一生もののBOXです。
NEW-8802035G(7CD)
ヘルマン・バウマンコレクション
《CD1.テレマン:ホルン協奏曲集》
3つのホルン,弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調
2つのホルン,弦楽と通奏低音のための協奏曲ホ長調
ホルン協奏曲ニ長調
2つのホルン,弦楽と通奏低音のための組曲ヘ長調
2つのホルン,弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調
《CD2.ホルン協奏曲集》
ハイドン:ホルン協奏曲第1番ニ長調H:VIId-3
 ホルン協奏曲第2番ニ長調H:VIID-4
2つのホルン協奏曲変ホ長調(M.ハイドンもしくはA.ロセッティ伝)
F.X.ポコルニィ:ホルン協奏曲ニ長調
《CD3.モーツァルト:ホルン協奏曲集》
ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
ホルン協奏曲ニ長調D412/514
ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
《CD4》
チェルニー:アンダンテとポルカ
ベートーヴェン:ホルン・ソナタヘ長調Op.17
ロッシーニ:前奏曲、主題と変奏
クラフト:ホルン・ソナタホ長調
R.シュトラウス:アンダンテ遺作
《CD5》
グリエール:ホルン協奏曲変ロ長調Op.91
サン=サーンス:演奏会用小品Op.94
シャブリエ:ラルゲット/デュカス:ヴィラネル
《CD6》
R.シュトラウス:ホルン協奏曲変ホ長調第2番
ウェーバー:小協奏曲ホ短調Op.45
R.シュトラウス:ホルン協奏曲変ホ長調第1番
《CD7.聖フーベルトのグランド・ミサ/狩の音楽》
カンタン:聖フーベルトのグランド・ミサ(バウマンによるオルガンとホルン編)
ツィールジナ:3つのトリオ
シュナイダー:3つのトリオ
コレット:4本のホルンとオルガンのための協奏曲「ラ・ショアジ」
シャルメル:狩の行進曲/2つの幻想的ファンファーレ
ソンブラン:ブルターニュの思い出
ロッシーニ:狩のファンファーレ(バウマン編)
ポント:狩のファンファーレ
ヘルマン・バウマン(Hrn)…CD1〜7
ティモシー・ブラウン(Hrn2)…CD1〜2
ニコラス・ヒル(Hrn3)…CD1
イオナ・ブラウン(指)アカデミー・オブ・セイント・マーティン・イン・ザ・フィールド…CD1〜2、
セント・ポールCO

ピンカス・ズーカーマン(指)…CD3
レオナルド・ホカンソン(P)…CD4
クルト・マズア(指)ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO…CD5〜6
アルムート・ヴィッテキント(Hrn)
ウォルフガング・クラスネル(org)
エックハルト・シャール(Hrn)
ドイツ・ナチュラル・ホルン・ゾリステン
フォルクヴァング・ホルン・アンサンブル…CD7

録音:1984年2月…CD1,1988年2月…CD2,1984年10月…CD3,1983年1月…CD4,1985年9月…CD5,1983年12月…CD6,1990年2月…CD7
バウマンはドイツのホルン奏者。シュトゥットガルト放送響に在籍中の1964年、ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し脚光を浴びました。1967年にオーケストラをやめてソロ活動を始め世界で活躍しています。アバドがマーラーの6番で彼と共演した時「なぜベルリン・フィルにあなたがいないのか?」と聞いたとか。ここではそんな彼の至芸をとことん楽しめるでしょう。テレマン、ハイドン、モーツァルト、R.シュトラウスはもちろんのこと、ナチュラルホルンの先駆者でもあった彼らしく、自身が編曲した「聖フーベルトのグランド・ミサ」での自然倍音の響きも味わえます。
NEW-8802036F(4CD)
チャイコフスキー:交響曲全集(全6曲)
交響曲第1番「冬の日の幻想」Op.13
交響曲第2番ハ短調「小ロシア」Op.17
.交響曲第3番ニ長調「ポーランド」Op.29
交響曲第4番ヘ短調Op.36
交響曲第5番ホ短調Op.64
交響曲第6番ロ短調「悲愴」Op.74
イゴール・マルケヴィチ(指)LSO

ウェムブリー・タウン・ホール,1962年1月9-12日…Op.74,1963年10月19-21日…Op.36,1965年3月3-12日…Op.17
&29,1966年2月16-25日…Op.13&64
天才マルケヴィチのチャイコフスキーです。もともとは作曲家として活動を始め、ナディア・ブーランジェの下で学び、ロシア・バレエ団の創立者ディアギレフのためにいくつかの作品を書きました。しかし、18歳でアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮して、指揮者としてのデビューも果たしていた彼、ヘルマン・シェルヘンの勧めもあって、1930年代の始めに作曲活動をやめてしまいました。彼のスタイルは緊張感を持続させ、あらゆる箇所を徹底的にコントロールするもので、このチャイコフスキーの演奏は、代表的名演として知られるものです。
NEW-8802037D(2CD)
ロシアの序曲と管弦楽作品集
グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」序曲
ショスタコーヴィチ:祝典序曲
プロコフィエフ:歌劇「セミョーン・コトコ」組曲
カバレフスキー:歌劇「コラ・ブリュニョン」序曲
リムスキー=コルサコフ:歌劇「皇帝の花嫁」序曲
ムソルグスキー:歌劇「ホヴァンシチナ」第1 幕前奏曲「モスクワ川の夜明け」
チャイコフスキー:序曲ヘ長調
グラズノフ:祝典序曲 Op.73
リャードフ:ババ・ヤガOp.56
 魔法にかけられた湖Op.62/キキモラ Op.63
チェレプニン:遠き王女のための前奏曲op.4
 魔法にかけられた王国前奏曲 Op.39
リムスキー=コルサコフ:組曲「金鶏」
ミハイル・プレトニョフ(指)
ロシア・ナショナルO

録音:1993 年11 月16-23 日、1994 年4 月 モスクワ・コンセルヴァトワール・コンサート・ホール
1978 年にチャイコフスキー国際コンクールで優勝、ピアニストとしてデビューした後、1990 年にロシアで最初の私設オーケストラ「ロシア・ナショナルO」を設立し、指揮者としても特異な才能を発揮したプレトニョフによるロシア・アルバム。良く知られた曲から、珍しい曲までが2 枚のアルバムに集結。華麗で重厚なロシア風味を楽しめます。演奏自体は、いかにもロシア的なバリバリ鳴らすものではなく、洗練された優美な音作りが特徴です。
NEW-8802038D(2CD)
ショパン:マズルカ集
4つのマズルカOp.6/5つのマズルカOp.7
4つのマズルカOp.17/4つのマズルカOp.24
4つのマズルカOp.30/4つのマズルカOp.33
4つのマズルカOp.41/3つのマズルカOp.50
3つのマズルカOp.56/3つのマズルカOp.59
3つのマズルカOp.63/4つのマズルカOp.67
4つのマズルカOp.68
ジャン=マルク・ルイサダ(P)

録音:1990年11月フランス
1958年チュニジア生まれのピアニスト、ジャン=マルク・ルイサダのショパンです。国際コンクールの入賞歴は思いの他少ないのですが(1985年のショパン国際コンクールで第5位入賞)個性的な解釈と、文学的な表現から多くのファンを持ち、日本でもテレビ番組の講師を務めたことで、大人気となったことは記憶に新しいところです。このマズルカは1990年の録音。彼の評価が高まるきっかけとなった重要な演奏でもあります。躍動的なリズムと、時折見せる深い慟哭が、マズルカを単なる舞踊音楽ではないものとして品格を高めているのです。
NEW-8802039F(6CD)
教会暦のグレゴリアン・チャント集
《CD1》降臨節/《CD2》クリスマス
《CD3》復活祭/《CD4》キリストの昇天
《CD5》ペンテコステ(聖霊降臨祭)
《CD6》マリアの生涯
P.フーベルト・ドップ(指)
ウィーン・ホーフブルクカペルレ・コーラルスコラ

録音:《CD1》1994年11月、
《CD2》1994年3月、《CD3》1995年3月、
《CD4》1995年10月、《CD5》1990年3月、
《CD6》1994年6月
グレゴリオ聖歌は、主に9 世紀から10 世紀にかけて、西欧から中欧のフランク人の居住地域で発展し、改変を受けながら伝承しました。教皇グレゴリウス1 世(540?-604)によって編纂されたと言われていますが、現在では研究の結果、他の説が有力です。単旋律からなる聖歌集で、その技法や使用には多くの決まりごともあるのですが、メロディ自体が絶妙な陶酔感を持つため、ひところは「癒し」アイテムとして流行したり、クロスオーバー・ジャンルの音楽へとアレンジされたりと現代人にもなくてはならない音楽となっています。このアルバムでは教会暦に準じた分類で曲を選別。資料的にも興味深いものとなっています。良い眠りを求めている人にもオススメしたいアイテムです。

NEW-8802040B
ベリオ:作品集
5 つの楽器と磁気テープのためのディフェランス
セクエンツァ3(女声のための)
セクエンツァ7(オーボエのための)
ヴァイオリンとピアノのための2 つの小品
女声とクラリネット,チェロ,ハープのための室内楽
ジュリアード・アンサンブル
キャシー・バーベリアン(S)
ハインツ・ホリガー(Ob)

録音:1969 年4 月
ルチャーノ・ベリオがニューヨークのジュリアード音楽院で教えていた 1969 年(6 年契約の4 年目)にこれらの録音が行われました。当時の彼は作曲法と分析を教え、またジュリアード・アンサンブルも組織するなど、精力的に活動していたのです。そして彼の音楽の発展に一番寄与したのが、当時妻であった歌手キャシー・バーベリアンでした。彼女の独特の歌声と言葉に対する素晴らしい感性は、ベリオに大きな影響と霊感を与え、多くの声楽曲が生み出されたのです。このアルバムはそんな彼の多彩な才能を知ることができます。当時拘っていた独奏のための作品「セクエンツァ」を始め、アンサンブル(テープを使ったものまで)など、この1 枚で彼の音楽の発展を目の当たりにできることでしょう。
NEW-8802041D(2CD)
ロッシーニ:弦楽のためのソナタ集
第1番ト長調/第2番イ長調
第3番ハ長調/第4番変ロ長調
第5番変ホ長調/第6番ニ長調
イ・ムジチ合奏団

録音:1971年6月&9月
第 1 曲の冒頭の清々しい響きから耳を奪われる6 曲の弦楽のためのソナタ。これらが書いたのは、何と12 歳の少年ロッシーニでした。それも全てを3 日間で書いたと言われています。なんと早熟な才能でしょう。もちろん偉大なる先人モーツァルトの影響もありますが、やはりロッシーニ特有の「歌心」が全編に漲っていることは間違いありません。特に第2 ヴァイリンの素晴らしさ!イ・ムジチの文句なしの名演で。
NEW-8802042B
ルネサンス・ポリフォニーの名作集
パレストリーナ:主に向かって喜べ
 日々罪を犯したるわれを
パレストリーナ:汝はペテロなり
ロッティ:十字架にかけられ
ビクトリア:シオンよ、救い主をたたえよ
アレグリ:ミゼレーレ
モンテヴェルディ:主の祈り/カンターテ・ドミノ
カヴァッリ:サルヴェ・レジーナ
ガブリエリ:神に向かって喜びの声を上げよ
スティーヴン・クレオベリー(指)
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊

録音:1982年6月
Hyperion レーベルに多くの録音を持つ、ウェストミンスター大聖堂聖歌隊の1982 年の輝かしい録音の復刻です。16 世紀から17 世紀の宗教改革の時代は、度重なる十字軍の遠征の失敗により、教会や貴族の力が弱体化していました。そのためカトリック教会によって1545 年から1563 年にかけて催された「トレント公会議」で教会内部の刷新と改革が進められ、問題点の改善と反宗教改革の動きを推し進めたことも知られています。そんな時代の宗教音楽は、信仰を広め、強化するための手段として用いられることが多く、各々の作曲家がポリフォニーの贅をこらした素晴らしい作品を書きました。この中のアレグリのミゼレーレは、実はバロック時代に書かれたものですが、門外不出とされていたため、作曲年代も隠されていたものです。14 歳の若きモーツァルトが2 度聴いて完璧に覚えてしまったことでも知られます。
NEW-8802043B
アンセルメ〜ドビュッシー
牧神の午後への前奏曲/交響詩「海」
遊戯*/カンマ(ケクランによる管弦楽版)#
エルネスト・アンセルメ(指)
スイス・ロマンドO

音:1957 年10 月、1958 年5 月*、1964 年12 月#
名指揮者アンセルメ(1883-1969)は、スイスで生まれローザンヌでエルネスト・ブロッホから音楽を学び、一時は数学者を志しますが、結局は指揮者としての道を選びました。ストラヴィンスキーと出会い、彼の推薦で、1915 年から1923 年までディアギレフのロシア・バレエ団の指揮者として活躍、1917 年にはドビュッシーにも直接会い、夜想曲の演奏について議論したことも知られています。彼のドビュッシーは、まさに伝説的名演として、録音されてから50 年以上経った現在でも破格の扱いを受けています。
NEW-8802044F(4CD)
アムステルダム・ルッキ・スターダスト・カルテット・コレクション
《CD1.イタリアのリコーダー音楽》
メールラ(1594-1665):ギラダルラのカンツォン/メールラのカンツォン
グアミ(1591-1607):バスティーナのカンツォン/
グアミ:ブリランティーナのカンツォン/ジェンティーレのカンツォン/
フレスコバルディ:スパニョレッタのカプリッチョ・ソプラ/パウリーニのカンツォン/リチェルカーレ・テルツォ/:パッサ・フィアメンガのカプリッチョ第5 番/
コンフォーティ(1550?-1570):第4 旋法のリチェルカーレ/
パレストリーナ:エレミアの哀歌/
トラバーチ(1575-1647):第1 旋法による歌/カンツォーナ・ソプラ/カンツォン・テルツァ/第2 リチェルカーレ/
チーマ(1570-1622):カプリッチョのカンツォン/
メールラ:Dum illuscescente beati/Este Est Joannes/O Glorioso Domina/
《CD2.フルート協奏曲集》
ハイニヒェン:協奏曲ハ長調
シックハルト(1681?-1761?):4 本のリコーダーと通奏低音のための協奏曲ニ短調/
テレマン:2 本のリコーダーと弦楽のための協奏曲イ短調
マルチェッロ:フルート協奏曲ト長調
テレマン:2 本のリコーダーと弦楽のための協奏曲変ロ長調
シックハルト:4 本のリコーダーと通奏低音のための協奏曲ト長調
ヴィヴァルディ:協奏曲イ長調 RV 585
《CD3.バロックのリコーダー音楽》
バッハ:フーガの技法 BWV1080 から
スウェーリンク:わが青春はすでに過ぎ去り
バッハ:フーガト長調 BWV550
パーセル:ファンタジア第 8 番イ短調 Z739
ボワモルティエ:ソナタハ短調 Op.34-6
ロック(1621-1677):組曲第 3 番ヘ長調
シャイト:「傷つき,みじめな私」によるファンタジア
バッハ:幻想曲とフーガハ短調 BWV537
《CD4.エクストラ・タイム》
ガーナー/バーク:ミスティ
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第 3 番 BWV1048 よりアレグロ
バッハ:フーガ変ロ長調 BWV560/名高き戦い
マンシーニ:ピンクパンサー
マンデル/ウェブスター:シャドウ・オブ・ユア・スマイル(いそしぎのテーマ)
レノン/マッカートニー:ミッシェル
J.C.バッハ:.四重奏曲ハ長調
ヴィヴァルディ:協奏曲ニ長調 Op.7-12
リムスキー=コルサコフ:夜想曲
レーンフーツ:陽が輝く時(君は心の太陽)
パーカー:スクラップル・フロム・ジ・アップル
ショット:アムステルダムの運河にて
ベートーヴェン:エリーゼのために
クリストファー・ホグウッド(指)
エンシェント室内O
アムステルダム・ルッキ・スターダストQ

録音:《CD1》1989 年11 月、
《CD2》1992 年6 月、
《CD3》1987 年3 月、
《CD4》1989 年9 月
1978 年に結成、30 年以上の長い歴史を持つオランダの名門リコーダー・カルテット、ルッキ・スターダスト・カルテットです。彼らのレパートリーは幅広く、「とりすました」バロックの曲から、「くつろいだ」POPS まで何でもありです。この4 枚組のアルバムはPHILOIPS、L'Oiseau-Lyre の名盤の復刻で、定番ルネサンス、バロックの作品から、お楽しみの「エクストラ・タイム」までを存分に楽しむことができます。個人的には栗コーダー・カルテットとのコラボを希望したいアンサンブルです!
NEW-8802045G(7CD)
ヴィヴァルディ:宗教的声楽作品集
《CD1.合唱曲集》
エルサレムよ、主をたたえよ RV609/グローリアの序唱「色は紅」RV642/グローリアニ長RV589/子らよ主をたたえよ RV602/すべての人よ、主をたたえよ RV606
《CD2.合唱曲集》
聖歌序唱「野に歌え、泉にほほえめ」RV636/主はわが主に言われた RV594/マニフィカート RV611/主を恐れる者は幸いなり RV598
《CD3.合唱曲集》
キリエト短調 RV587/グローリアの序唱「喜び祝え」RV639/グローリア RV588/クレド RV591/われはなおも信じたり RV605/われ、喜べり RV607
《CD4.合唱曲集》
主よ、来たりてわれをたすけたまえ RV593/主を恐れる者は幸いなり RV597/マニフィカトト短調 RV610/611/クレド RV592
《CD5.合唱曲集》
ミサハ長調 RV586/序唱「喜んで昇る」 RV635/主はわが主に言われた RV595/イスラエルの民エジプトを出て RV604
《CD6.ソロ・モテット集》
主が家を建てられるのではなければ RV608/喜べ、母なる教会 RV613/サルヴェ・レジーナ RV616/サルヴェ・レジーナ RV617
《CD7.ソロ・モテット集》
サルヴェ・レジーナ RV618/子らよ主をたたえよ RV600/主よわれは心より汝に感謝せん RV596/レジナ・チエリ RV615
サリー・ブルゲス(S)
スーザン・ダニエル(S)
フェリシティ・ロット(S)
マーガレット・マルシャル(S)
アン・コリンズ(Ms)/アン・マレイ(Ms)
ビルギット・フィニレ(A)
リンダ・フィニー(A)
ヨッヘン・コワルスキー(C.T)
ニコ・ファン・デル・メール(T)
アンソニー・ロルフ・ジョンソン(T)
ロベルト・ホル(Bs)
アントン・シャリンガー(Bs)
トーマス・トマスシッケ(Bs)
ジョン・アルディスcho
ヴィットーリオ・ネグリ(指)イギリス室内O
コンセルトヘボウ室内O

録音:1976 年…CD1.1, CD2.1-13, CD3.1-3, CD4.1-12, 1978 年…CD1.2-15 & 26, CD3.6-24, CD5.1-5, CD5.20, 1979 年…CD2.14-25, CD3.4-5, CD4.13-27, CD5.6-19, 1990 年…CD6, CD7
多くの宗教曲を書いたにも拘わらず、これらの作品はヴィヴァルディの死後、相当長い年月を経るまで顧みられることはありませんでした。これらは1920 年代になってから、イタリアの音楽学者アルベルト・ジェンティーリ(1873-1954)が膨大な資料をまとめ、ヴィヴァルディのモテト、ミサ、オラトリオなどを27 巻にまとめ、ようやく人々の目に触れるようになったのです。もちろんその中には、今では知らぬ人のいない名曲「グローリア」も含まれていました。彼のこれらの作品は、ヴェネツィアのピエタ慈善院付属音楽院 (Ospedale della Pieta) のために書かれ、その少女たちによって演奏されたもの。協奏曲もそうですが、彼女たちがいかに高い音楽性を有していたのかがわかる内容です。
NEW-8802046D(2CD)
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」 オルガ・ボロディナ(Ms)
トーマス・モーザー(T)
アラステア・マイルス(Bs)
バイエルン放送cho
サー・コリン・デイヴィス(指)VPO

録音:1993年6月ウィーン、ムジクフェライン大ホール
劇的交響曲は、ベルリオーズが1839年に作曲した大規模な作品です。正式には「合唱、独唱、および合唱によるレチタティーヴォのプロローグ付き劇的交響曲」と題され、もちろんシェイクスピアの「ロメオとジュリエット」が素材として使われていますが、歌の入る部分はごく一部で、ほとんどの場面はベルリオーズが自由に作曲し、表題を付けて表現しています。歌われる歌詞はフランス語で、最初にベルリオーズが散文で書き、詩人デシャンが韻文に改めたものを使用しています。あまりにも長大、かつ様式がばらばらな曲で演奏は非常に困難を極めますが、美しいメロディの宝庫でもあり、素晴らしい指揮者と演奏家、そして録音技術が融合すると、このような名盤が出来上がるわけです。
NEW-8802047B
ショパン:バラードと即興曲集
バラード第1番ト短調Op.23
バラード第2番ヘ長調Op.38
バラード第3番変イ長調Op.47
バラード第4番ヘ短調Op.52
即興曲第1番変イ長調Op.29
即興曲第2番嬰ヘ長調Op.36
即興曲第3番変ト長調Op.51
即興曲第4番嬰ハ短調「幻想即興曲」Op.66
ベラ・ダヴィドヴィチ(P)

録音:1982年、1981年
ベラ・ダヴィドヴィチは1928年、アゼルバイジャンの首都バクーで生まれた女性ピアニストです。彼女はモスクワ音楽院で学び、1949年に卒業、その年に第4回ショパン国際ピアノ・コンクールでハリーナ・チェルニー=ステファンスカと優勝を分け合ったことで、世界的な評価を受けました。そんな経歴のためか、「ショパンのスペシャリスト」として知られますが、彼女の弾くショパンは他のピアニストたちのような重々しさを目指すものではなく、独自の美質と感覚で勝負するものであり、その上品な表現法で一線を画しているとも言えるでしょう。とりわけバラードは、控え目さと雄弁さが同居する不思議な感覚に満ちた素晴らしいもので、即興曲も、一見捉えどころのない水のような表現の中に、驚くほど力強い歌を聞きとることが可能なのです。
NEW-8802048D(2CD)
レスピーギ:作品集
リュートの為の古い歌と舞曲第1組曲
リュートの為の古い歌と舞曲第2組曲
リュートの為の古い歌と舞曲第3組曲
組曲「鳥」*/ブラジルの印象*
交響詩「ローマの噴水」#
交響詩「ローマの松」#
アンタル・ドラティ(指)
フィルハーモニア・フンガリカ
LSO*、ミネアポリスSO#

録音:1958年6月ウィーン、コンチェルトハウス・大ホール、1957年7月ワットフォード・タウン・ホール*、1960年4月ミネアポリス、ノースロップ・オーディトリアム#
ハンガリーの名指揮者ドラティは、フィルハーモニア・フンガリカを指揮して史上初となるハイドンの交響曲全曲録音を行なった指揮者として知られています。しかし、彼は生涯に600点ほどの録音を残し、全てにおいて、堅実で確実な音づくりを持って、曲の真実の姿を見事に伝えていることも忘れてはなりません。このレスピーギ作品集は、1947年にアメリカ合衆国に帰化し、その後ミネアポリスSOの音楽監督に就任してからマーキュリー・レコードに残した膨大な録音の中の一つであり、レスピーギ・ファンにとっても、ドラティ・ファンにとっても、物凄く価値のあるセットと言えるでしょう。
NEW-8802049D(2CD)
リスト:ハンガリー狂詩曲全集(全19曲) ミシャ・ディヒター(P)

録音:1977年、1980年11月、1985年11月
アメリカ合衆国のピアニスト、ミッシャ・ディヒターの伝説的名演として知られるリストの「ハンガリー狂詩曲」全曲の復刻です。彼は初めて全19曲を録音したピアニストでもあり、この曲集が要求する超絶技巧と華麗な音色を易々と表現し尽くしたことでも知られています。この曲集のために、ディヒター自身が新たに執筆したライナー・ノーツが添えられており、ここでは彼の曲に対する思いと、録音時の回想が書かれていて、なかなか興味深いものとなっております。
NEW-8802050B
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
ピアノ・ソナタ第28番*
ロベール・カサドシュ(P)
ハンス・ロスバウト(指)
アムステルダム・コンセルトヘボウO

録音:1961年2月、1964年2月アムステルダム・コンセルトヘボウ*
決して華々しいとは言えないのだけど、根強い人気を誇るフランスのピアニスト、ロベール・カサドシュ。コルトーとフランソワの間の世代の人ですが、演奏様式は極めて古典的で、デフォルメなどは一切感じられません。この「皇帝」はどちらかと言うと指揮者ロスバウトのファンが愛聴していた感もありますが、とにかく一聴すればわかる通り、まさに「いぶし銀」の風情を持った演奏であり、一つの頂点を極めた名演と呼んでも全く差支えないものでしょう。ピアノ・ソナタはカサドシュが得意としていたレパートリーで、じっくり良く噛んで味わってほしい滋味に溢れたものです。
NEW-8802051E(3CD)
シューマン&ブラームス:弦楽四重奏曲集
シューマン:弦楽四重奏曲第1番イ短調Op.41-1
 弦楽四重奏曲第2番ヘ長調Op.41-2
 弦楽四重奏曲第3番イ長調Op.41-3
ブラームス:弦楽四重奏曲第3番変ロ長調Op.67
 弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51-1
 弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.51-2
メロスSQ

録音:1986年5月、1987年6月
シュトゥットガルトの名門、メロスSQの味わい深いシューマンとブラームスです。1965年にヴュルテンベルク室内Oとシュトゥットガルト室内Oの首席奏者らによって結成されました。「メロス」の名称の由来は、第1ヴァイオリンのMelcherのMelと第2ヴァイオリンとヴィオラのVoss兄弟のosを組み合わせ、ラテン語で「歌」「音楽」「旋律」を意味する言葉にかけたものだそうですが、名前の由来通り、常に歌心に溢れた演奏を聞かせ、聴き手の心を揺さぶることで知られています。またレパートリーには現代音楽が一切入っていないことでも知られます。そんな彼らに、このブラームスとシューマンは打ってつけのレパートリーであり、全てにおいて滴り落ちるような抒情性と重厚かつナイーヴな表現は彼らならではのものです。
NEW-8802052D(2CD)
バッハ:ヨハネ受難曲(1724年版) ロベルタ・アレクサンダー(S)
マルジャーナ・リポヴシェク(Ms)
オラフ・ベーア(Br)/ローベルト・ホル(Bs)
ライプツィヒ放送cho
ペーター・シュライヤー(T、指)
ドレスデン・シュターツカペレ

録音:1988年2月ドレスデンルカ教会
CNNによると、このバッハのヨハネ受難曲は、「死ぬ前に一度は聴くべき1001のクラシック作品の録音」の中に含まれているのだそうです。確かに素晴らしい演奏であることは間違いありません。リヒター、カラヤンら名指揮者の下で幾度となくこの曲を歌ってきたシュライヤーによる自家薬籠の表現(この演奏時、シュライヤーは聴衆に向かい合い、指揮棒、譜面台なしで音楽を奏でました。そして2時間以上もの間、テノールの全ての役を完璧に歌いこなしたのです)、そして彼の的確な指揮にコントロールされた全ての演奏家たち。彼らが奏でる無限のドラマが展開されます。まさに世界の全てがここにあります。瞑目し対峙したい音楽です。
NEW-8802053B
ブラームス&メンデルスゾーン
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調*
ヘンリク・シェリング(Vn)
ベルナルト・ハイティンク(指)
ロイヤル・コンセルトヘボウO

録音:アムステルダム・コンセルトヘボウ大ホール 1973年4月…1-3, 1976年6月*
ポーランド生まれのヴァイオリニスト、ヘンリク・シェリングは、その生涯を通じてブラームス(1833-1897)のヴァイオリン協奏曲を大切なレパートリーとしていました。彼は少なくとも8回この曲を録音し、このハイティンクとの演奏は6回目の録音とされています。派手さとは無縁、端正で清冽。地味ではなく滋味。聴けば聴くほどにじんわりと良さが浸み出してくるような、定番の演奏です。一緒に呼吸できるような安定感のある音楽は、ずっと聴き手の友人となることでしょう。メンデルスゾーン(1809-1847)もまたキュート。曲の良さを再確認できる演奏です。
NEW-8802054B
R.シュトラウス:アルプス交響曲Op.64 ベルナルト・ハイティンク(指)
ロイヤル・コンセルトヘボウO

録音:1985年1月アムステルダム・コンセルトヘボウ大ホール
ハイティンクとロイヤル・コンセルトヘボウは27年の長い期間に渡って、素晴らしい音楽を創造し続けました。就任当時のハイティンクは確かに若く(32歳)、名指揮者ヨッフムの後ろ盾も必要だったかもしれませんが、3年も経った頃には、すっかり円熟した関係となり、以降、オーケストラが創立100年を迎えるまで、清冽なサウンドを追求していた事はご存知の通りです。このR・シュトラウス(1864-1949)は1985年にリリースされたもので、自然な響きと、見通しの良い音楽が魅力です。嵐の前の静けさと絶妙な雰囲気が特に聴きどころ。まさに映画を観るような迫力です。
NEW-8802055B
ウェーベルン:歌曲集
3つの詩(1899-1903)
8つの初期の歌(1901-1904)
フェルディナント・アヴァナリウスの詩による3つの歌(1903-1904)
リヒャルト・デーメルの詩による5つの歌(1906-1908)
シュテファン・ゲオルゲの「第七の輪」による5つの歌Op.3
シュテファン・ゲオルゲの詩による5つの歌Op.4
シュテファン・ゲオルゲの詩による4つの歌(1908-1909)
4つの歌Op.12
ヒルデガルド・ヨーネの「道なき道」による3つの歌Op.23
ヒルデガルド・ヨーネの詩による3つの歌Op.25
クリスティアーネ・エルツェ(S)
エリック・シュナイダー(P)

録音:1994年9月ベルリン,ランクヴィッツ・コンツェルトザール
1995年に初リリースされた、エルツェとシュナイダーによるこのウェーベルンの歌曲集は、当時から高く評価されたものです。20世紀を代表する作曲家ウェーベルンは、残した作品は多くないものの、そこには凝縮された音楽が詰まっていて、後進に与えた影響も大きいことで知られています。彼の歌曲は最初期のものこそ、後期ロマン派の雰囲気を宿していますが、シェーンベルクから教えを受けた十二音を発展させ、作品3の「5つの歌曲」(1909年)以降は、無調を採用し、その音楽は短いながらもより複雑に発展していくのです。エルツェの歌唱は、ウェーベルンの持つ冷たい肌触りを生かしつつも、奥底に秘めた仄暗い情熱を見事に表出した知的さが持ち味です。バッハからワーグナー、そして未来へと続く伝統を体現した名演です。
NEW-8802056B
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第4番ニ長調 Op.83
弦楽四重奏曲第11番ヘ短調 Op.122
弦楽四重奏曲第14番嬰ヘ長調 Op.142
ハーゲンSQ
[ルーカス・ハーゲン(第1Vn)/ライナー・シュミット(第2Vn)/ヴェロニカ・ハーゲン(Va)/クレメンス・ハーゲン(Vc)]

録音:1993年12月ポリング・ビブリオテークザール、1994年4月アベルゼーセント・ギルガン・聖コンラート教会
2011年に結成30年を迎えるハーゲンSQによる名演です。ショスタコーヴィチ(1906-1975)の15曲ある弦楽四重奏曲は、同数ある交響曲のような「表向き」の顔ではなく、あくまでも「自分や友人との楽しみのため」に書かれた作品で、そこには様々な気遣いや取り繕いと言ったものは存在しません。各々の曲はみんな違った表情を持ち、ここに収録された3曲も、表立った繋がりはありませんが、いくつかの共通点が見られます。まずは、全ての弦楽四重奏曲を初演した「ベートーヴェンSQ」の存在が大きいこと。なかでも、第11番は、第2ヴァイオリンのワシリー・シリンスキーの追悼曲であり、第14番はチェリスト、セルゲイ・シリンスキーに献呈されています。
NEW-8802057D(2CD)
J.S.バッハ:マニフィカト集
マニフィカトニ長調 BWV243
ミサ・ブレヴィスイ長調 BWV234
ミサ・ブレヴィスヘ長調BWV233
ミサ・ブレヴィスト短調 BWV235
ミサ・ブレヴィスト長調 BWV236
バーバラ・ボニー(S)
ビルギット・レンメルト(Ms)
ライナー・トロスト(T)/オラフ・ベーア(Br)
RIAS室内cho(マルクス・クリード…合唱指揮)
カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ室内O

録音:1993年11月ベルリン、イエス・キリスト教会
バッハのマニフィカトは、新訳聖書のルカ伝の「受胎告知されたマリアが喜びのうちに神を賛美した」部分(第1章45〜55節)につけられた音楽です。そのため、本来クリスマスにされるべく挿入された曲があったのですが、後にそれを削除し、他の祝日でも演奏されるように作り直されています。こちらの演奏も、その第2稿が用いられていて、輝かしいトランペットの響きを堪能することが可能です。ソリストにバーバラ・ボニー、オラフ・ベーアと言った名歌手たちを起用し、ペーター・シュライアーの親密さ溢れる指揮で、全体にまとまりのある音楽となっています。ミサ・ブレヴィスはカンタータからの転用なども多く、バッハの作品の中ではあまり目立たないジャンルですが、じっくり聴いてみると味わい深い名曲であることに気付かされることでしょう。
NEW-8802058B
バイロン・ジャニス
リスト:ピアノ協奏曲第1番
 ピアノ協奏曲第2番#
 ハンガリー狂詩曲第6番変ニ長調 S244*
 忘れられたワルツ第1番嬰ヘ長調 S215*
シューマン:ロマンス嬰ヘ長調Op.28-2
 ノヴェレッテヘ長調 Op.21-1
ファリャ:「三角帽子」〜粉屋の踊り
リスト:ペトラルカのソネット第104番*
デヴィッド・ギヨン(1892-1981):ハーモニカを吹く人
バイロン・ジャニス(P)
キリル・コンドラシン(指)モスクワPO
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー(指)モスクワRSO#

録音: 1962年6月、1961年10月*
アメリカ生まれのピアニスト、バイロン・ジャニス(本名バイロン・ヤンクス)は、ホロヴィッツが認めた3人の弟子の中の一人。彼は1960年に「ソ連とアメリカ間の新しい異文化交流」のためにソ連に派遣され、演奏旅行を開催。それまで冷戦状態だった両国間の関係を緩和させるのに尽力しました。また1962年のモスクワ公演において伝説的な名演を残し、その後世界中で活躍したことはご存知の通りです。ここで聴けるリスト(1811-1886)はそんな時期の録音で、コンドラシン、ロジェストヴェンスキー、2人の個性的な指揮者を従え、堂々とした演奏を繰り広げます。一緒に収録された小品も(数曲を除く)このセッション中に録られたもので、彼の華やかな技巧を思う存分堪能することが可能です。
NEW-8802059D(2CD)
ロッシーニ:小荘厳ミサ曲他
小荘厳ミサ曲*
歌劇『エジプトのモーセ』〜「汝の星をちりばめた玉座に」
カーティア・リッチャレッリ(S)
マルガリータ・ツィメルマン(Ms)
ホセ・カレーラス(T)/サミュエル・レイミー(Bs)
クライグ・シェッパード、ボール・ベルコヴィッツ(P)
リチャード・ナン(ハーモニウム)
アンブロジアン・シンガーズ
クラウディオ・シモーネ(指)

ルッジェーロ・ライモンディ(Bs)*
ジューン・アンダーソン(S)*
サンドラ・ブラウン(Ms)*
アンブロジアン・歌劇・コーラス*
クラウディオ・シモーネ(指)フィルハーモニアO*

録音: 1983年10月、1981年8月* ワットフォード・タウン・ホール
ロッシーニ(1792-1868)の小荘厳ミサは、普通の管弦楽伴奏ではなく、2台のピアノとハルモニウムを用いた小規模なもので、また、曲の並び方も若干通常の曲とは違っています。歌劇作曲家のロッシーニとは違う一面を垣間見ることができ、全曲を通じて華やかな中にも、一種の静謐さが漂う不思議な魅力を讃えた作品です。1983年に録音されたこの公演は、国際的な歌劇歌手4人の饗宴で、イタリアの巨匠であり、ロッシーニの権威、クラウディオ・シモーネが的確に曲の全容を浮かび上がらせています。
NEW-8802061B
グレ・ブルーウェンスティーン
ベートーヴェン:シェーナとアリア「ああ不実な者よ」*
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」から「静かに静かに、敬虔な調べよ」*
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」から「おごそかな広間よ、ふたたび挨拶を送る」
 歌劇「タンホイザー」からエリーザベトの祈り「全能のマリアよ」
 歌劇「ローエングリン」からエルザの夢「寂しい日々に神に祈った」
 歌劇「さまよえるオランダ人」からゼンダのバラード「海原に真っ赤な帆と黒いマストの船を見かけましたか?」
ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」から「世の空しさを知る神」
 歌劇「トロヴァトーレ」から「恋はばら色の翼に乗って」
 歌劇「運命の力」から「とうとう着いた、神よ感謝します」#
 歌劇「運命の力」から「神よ、平和を与えたまえ」#
グレ・ブルーウェンスティーン(S)
ウィレム・ファン・オッテルロー(指)ハーグPO*
ルドルフ・モラルト(指)ウィーンSO
ウィーン・カテドラルO#

録音:1952年9月*、1956年4月
※原盤:PHILIPS
オランダの伝説的ソプラノ、ブルーウェンスティーンのアリア集です。1940年代から1970年半ばまで「ドラマティック・ソプラノ」として活躍、美しい舞台姿が往年の名女優イングリッド・バーグマンに似ていたことでも評判となった人です。彼女はあまり録音を多く残さなかったのですが、(現存しているのは、個人的なテープ録音とラジオ放送のアーカイブがほとんど)このアルバムに収録された2つのスタジオセッションは、全盛期の彼女の声を正しく伝える手立てとなることでしょう。ワーグナー、ヴェルディなど、強靭な声にぴったりの選曲です。
NEW-8802062D(2CD)
ストラヴィンスキー:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
バレエ音楽「プルチネルラ」〜ヴァイオリンとピアノのための「イタリア組曲」(ストラヴィンスキー&ドゥシュキンによる編曲)<序奏/セレナータ/タランテッラ/2つの変奏付きガヴォット/スケルツィーノ/メヌエットと終曲>
「妖精の口づけ」〜「バラード」(ストラヴィンスキー&ドゥシュキンによる編曲)
「ペトルーシュカ」〜「ロシア舞曲」(ストラヴィンスキー&ドゥシュキンによる編曲)
「マヴラ」〜「ロシアの歌」(ストラヴィンスキー&ドゥシュキンによる編曲)
パストラーレ(ストラヴィンスキー&ドゥシュキンによる編曲)
「妖精の口づけ」〜ディヴェルティメント(ストラヴィンスキー&ドゥシュキンによる編曲)
協奏的二重奏曲/タンゴ(ムストネン編)
エレジー
前奏曲と王女のためのロンド/子守歌
「火の鳥」から「ロンド」
ラ・マルセイエーズ(ストラヴィンスキー編)
歌劇「ナイチンゲール」〜「ナイチンゲールの歌」(ストラヴィンスキー&ドゥシュキンによる編曲)
イザベル・ファン・クーレン(Vn)
オリ・ムストネン(P)

録音:1987年6月、1988年1月、1988年6月
※原盤:PHILIPS
タイトルには、「ヴァイオリンとピアノのための作品全集」とありますが、これは本当のところは正しくありません。この2枚組の中で、本来ヴァイオリンとピアノのために書かれた曲はほんの数曲で、あとはストラヴィンスキー(1882-1971)の友人だったヴァイオリニスト、ドゥシュキンと共に自身の作品を改編したものだったり、ここでピアノを演奏しているムストネン自身が編曲したものだったり。しかし、これらの編曲おかげで、現代のヴァイオリニストたちは、とても魅力的なレパートリーを手に入れたわけです。オランダを代表する名ヴァイオリニスト、ファン・クーレンの機知に富んだ演奏で。

NEW-8802060B
グレツキ:クライネス・レクイエム
ひばりの歌
ピアノと13楽器のための「クライネス・レクイエム」Op.66
クラリネット,チェロ,ピアノのための「ひばりの歌」
シェーンベルク・アンサンブル
ラインベルト・デ・レーヴ(P)

録音:1993年11月アムステルダム
※原盤:PHILIPS
交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」で知られるヘンリク・グレツキ(1933-2010)。ミニマルとヒーリングの要素を併せ持つ作風と、曲の持つメッセージ性が、世界中にセンセーショナルな話題を巻き起こしたものでした。とはいえ、彼の他の作品はほとんど知られていないのは、まったく残念なことと言えるでしょう。このアルバムに収められている2つの作品は、どちらも小さい編成のために書かれたものです。クライネス・レクイエムはまさに「言葉のないレクイエム」。この悲しみと慰めに満ちた音楽には、確かに言葉は不要でしょう。「ひばりの歌」は、グレツキが尊敬していたというメシアンに通じる音楽です。
NEW-8802063F(4CD)
ブラームス:交響曲全集
交響曲第1番〜第4番
ハイドンの主題による変奏曲
悲劇的序曲
カルロ・マリア・ジュリーニ(指)BPO

録音:1989年5月、1990年5月、 1991年4月
※原盤:DG
今や、何の説明も要らない名指揮者ジュリーニと、世界を代表するウィーン・フィルとのブラームス(1833-1897)。これを名演と言わずして、何を語ることがありましょうか。
NEW-8802064B
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
(カデンツァ…シュニトケ作)
ギドン・クレーメル(Vn)
ネヴィル・マリナー(指)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールド

録音:1980年12月ロンドン
※原盤:PHILIPS
20世紀を代表する作曲家シュニトケと、楽聖ベートーヴェンとのコラボ作品です。初出時、大変話題になったアルバムであり、クレーメルの演奏を聴きたいという欲求もさることながら、シュニトケのカデンツァってどうなの?という知的欲求を満たしたいファンが殺到したというアルバムでもあります。このカデンツァは、もともとシュニトケの友人で、初演も多く行ったルボツキーのために書かれたもので本来、独奏者の腕のみせどころであり、一人で演奏するカデンツァに他のヴァイオリンやら、ティンパニやら、他の楽器が乱入してくるは、他の作曲家のメロディは混じるは・・・と、大変なものです。
NEW-8802065D(2CD)
J.C.バッハ:交響曲集
交響曲ト長調 Op.6-1
交響曲ニ長調 Op.6-2
交響曲変ホ長調 Op.6-3
交響曲変ロ長調 Op.6-4
交響曲変ホ長調 Op.6-5
交響曲ト短調 Op.6-6
交響曲変ロ長調 Op.18-2
交響曲ニ長調Op.18-4
交響曲ニ長調 Op.18-6
交響曲変ホ長調 Op.18-1
交響曲ニ長調 Op.18-3
交響曲ホ長調 Op.18-5
交響曲変ロ長調 Op.9-1
交響曲変ホ長調 Op.9-2
交響曲変ロ長調 Op.9-3
序曲「心の磁力」
デヴィッド・ジンマン(指)
オランダ室内O

録音:1976年9月、1974年9月、1974年12月、1972年6月
※原盤:PHILIPS
バッハの末っ子、ヨハン・クリスチャン(1735-1782)。彼が活躍した頃は、すでに古典派と言ってもよいほどに、父の時代とは音楽的な流行も様式もかなり変化していました。すでにハイドンは4楽章からなる交響曲を書いていましたし、他の作曲家もそれまでの「シンフォニア」の形式から脱却を始めていたのです。しかし、ここに収録されている作品は、3楽章の「イタリア風序曲」の形式を守っています。その上で、曲ごとに驚くほどの変化を与え、変幻自在な音楽を創り上げているのはさすがと言う他ありません。モーツァルトは、8歳で最初の交響曲を作曲した時、ヨハン・クリスチャンから多大なる影響を受け、それからもずっと尊敬し続けていたといい、彼が亡くなった時には、父レオポルドに宛てて「音楽の世界にとって大きな損失です!」と手紙を書き送ったと言われています。
NEW-8802066D(2CD)
R.シュトラウス:管楽アンサンブルの為の音楽集・オーボエ協奏曲集
13の管楽器の為のセレナード Op.7
13の管楽器の為の組曲 Op.4
ソナティナ第 1 番ヘ長調「傷病兵の仕事場より」
ソナティナ第2番変ホ長調「楽しい仕事場」(管楽器の為の交響曲遺作)
オーボエ協奏曲ニ長調
オランダ木管アンサンブル
ハインツ・ホリガー(Ob)
エド・デ・ワールト(指)ニューフィルハーモニアO

録音:1970年12月、1971年1月、1971年8月、1971年9月
大規模なオーケストラ作品で知られる R.シュトラウスですが、彼は管楽器アンサンブルを含む大量の室内楽作品も書いています。このアルバムに収録されたソナティナやセレナーデは、奏者たちの間ではおなじみの作品で、組曲とセレナーデは10 代後半の若きシュトラウスによるもので、若々しい青春の歓びに満ち溢れた弾けるような曲調が魅力的です。ソナティナは晩年の作品で、成熟した和声と美しいメロディに満ちたものです。第2 番の「楽しい仕事場」はモーツァルトに捧げられており、1940 年代の中頃という不安な時代に書かれたにもかかわらず、古典的なフォルムと端正な佇まいを見せてくれます。オーボエ協奏曲は名曲中の名曲。青空に溶けていくかのような美しさを持っています。1970 年代前半に記録された名演です。
NEW-8802067B
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 D385
ヴァイオリン・ソナタ第3番ト短調 D408
ヴァイオリン・ソナティナ第 1 番ニ長調 D384
ギドン・クレーメル(Vn)
オレグ・マイセンベルク(P)

録音:1991年8月6-9日オーストリアアベルゼー 聖コンラッド教会
シューベルト19 歳の時に書かれた3 つの魅力的なヴァイオリンとピアノの為の作品です。シューベルトが敬愛していたモーツァルトの精神を受け継ぐ、優美な曲で、彼が生きている間は出版されることがありませんでした。これらの曲はソナタともソナチネとも呼ばれますが、これは1836 年に彼が亡くなった後、兄フェルディナントがディアベリ社から出版する際に当時一番楽譜の需要があったアマチュア層へあてるために、容易に演奏しやすい「ソナチネ」と題されたようです。発売当時は偉大なるヴァイオリニスト、クレーメルの精緻なる解釈で話題となり、この曲のファンが増えたことでも知られます。
NEW-8802068D(2CD)
ラヴェル:管弦楽作品集
ボレロ/道化師の朝の歌
スペイン狂詩曲/ラ・ヴァルス
亡き王女の為のパヴァーヌ
高雅で感傷的なワルツ
古風なメヌエット
組曲「クープランの墓」
バレエ音楽「マ・メール・ロワ」
ダフニスとクロエ第2組曲
ベルナルト・ハイティンク(指)
ロイヤル・コンセルトヘボウO

録音:1971年9月、1971年12月、1977年2月、1977年9月、1975年4月、1976年7月
ラヴェルの管弦楽作品にみられる多種多様な音の使い方、そして異国風な情緒。これらは彼の作品の初期から顕著に現れ、その魔術的とも言える管弦楽法は、どんな情景や心情も描きだすことが可能です。このコレクションの中には、それらの素晴らしい作品がたっぷり収録されています。演奏しているのは、ロイヤル・コンセルトヘボウOとハイティンクで、ハイティンクの素晴らしいバランス感覚と、艶のあるオーケストラの響きがマッチした極上の演奏が楽しめます。明快さと豊かな共鳴は、立体的な世界を目の前に見せてくれるかのようです。
NEW-8802069B
リタ・シュトライヒ:ワルツとアリアを歌う
J・シュトラウス:春の声
サン=サーンス:ナイチンゲールとばら
ヴェルディ:煙突掃除屋
ゴダール:歌劇「ジョスラン」〜子守歌
アルディーティ:パルラ・ワルツ
スッペ:「ボッカッチョ」〜恋はやさし野辺の花よ
ドヴォルザーク:「ルサルカ」〜月に寄せる歌
マイアベーア:「ディノラ」〜軽い影よ
ヨゼフ・シュトラウス:オーストリアの村つばめ
アリャビエフ:ナイチンゲール
ドリーブ:カディスの娘たち
ツェルニク:誰が知ってるの?
マルケージ:陽気な娘
フロトウ:歌劇「マルタ」〜夏の名残りのばら
デラクア:ヴィラネル
J・シュトラウス:ジーヴェリングで
アルディーティ:くちづけ
リタ・シュトライヒ(S)
クルト・ゲーベル(指)
ベルリンRSO、ベルリンRIAS響


録音:1955年2月、1958年5月ドイツ ベルリン、イエス・キリスト教会
「ウィーンのナイチンゲール」として知られるコロラトゥーラ・ソプラノ、リタ・シュトライヒ。しかし彼女がロシアで生まれたことを知る人はあまり多くいないのではないでしょうか。幼い頃に両親とともにドイツへ移住し、エルナ・ベルガーやマリア・イヴォーギュンに声楽を学び、第二次世界大戦中に「ナクソス島のアリアドネ」のツェルヴィネッタ役でデビュー。以降は、その甘くとろけるような声を生かし、モーツァルトのアリアや歌曲を始め、オペレッタなど幅広く活躍しました。このアルバムは彼女の絶頂期である1950 年代の録音から、様々なレパートリを集めたものです。彼女の名を一躍有名にした「春の声」を聴いただけでも、この声の魅力にしびれてしまうことでしょう。
NEW-8802070D(2CD)
シューベルト:ミサ曲集
ミサ曲第5番変イ長調 D678
ミサ曲第6番変ホ長調 D950
ヘレン・ドナート(S)
インゲボルク・シュピリンガー(Ms)
ペーター・シュライアー
ハンス=ヨアヒム・ロッチュ(T)
テオ・アダム(Bs)
ライプツィヒ放送cho
クリストフ・アルブレヒト(Org)
ウォルフガンク・サヴァリシュ(指)
シュターツカペレ・ドレスデン

録音:1971 年6 月ドレスデン
シューベルトのミサ曲は、古典的なミサの形式や言葉よりも、メロディを優先させた作品として知られます(そのため教会で演奏できないことも)。未完成交響曲と同時期に書かれた第5 番の素朴かつ清冽な美しさも聴きものですが、とりわけ第6 番の荘厳な雰囲気と溢れ出るメロディの豊かさは言葉に尽くせません。このサヴァリッシュの演奏は、独唱陣の豪華さと、合唱の見事さで知られるもので、この2 曲の最高傑作として永遠に語り継がれる名演です。
NEW-8802071B
サイモン・エステス/ワーグナーを歌う
「さまよえるオランダ人」〜「期限は過ぎた」
「ワルキューレ」第2 幕〜「もし私が大声で嘆くなら」*
「ワルキューレ」第3 幕〜「さようなら、勇ましく立派なわが子よ」
「パルジファル」第1 幕〜「わが息子アンフォルタスよ・・・わが身に負わされたこの苦しい世襲の役目」#
エヴァ=マリア・ブンドシュー(S)*
ハインツ・レー(Bs)#
サイモン・エステス(Bs)
ハインツ・フリッケ(指)
シュターツカペレ・ベルリン

録音:1984年4月ベルリン
アメリカのバス・バリトン歌手サイモン・エステスの恐るべきワーグナー・アリア集です。彼はアイオワで医学生として学んでいた時、ショーで歌に魅了されました。とはいえ、当時の彼は歌劇については何も知らず、声楽の教師から何枚かの歌劇のレコードを借りることが決定的な分岐点となり、彼はこの奥深い世界に足を踏み入れることになりました。そしてオーディションを受け、1963 年にジュリアード音楽院の奨学金を獲得、その2 年後には、もうドイツで「アイーダ」のランフィス役を歌ったというツワモノです。その後、着々とレパートリーを増やし、ついには「オランダ人」のタイトルロールとして、黒人で初めてバイロイトで主役を歌うという栄誉を獲得。ヴォータンの知的な解釈も話題となり、ワーグナー歌手として揺るぎない名声を得ることに成功したのでした。
NEW-8802072B
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番&第2番
ヴォルフ:イタリア風セレナード
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」
ヴォルフ:イタリア風セレナードト長調
ハーゲンSQ
[ルーカス・ハーゲン(Vn)、ライナー・シュミット(Vn)、ヴェロニカ・ハーゲン(Va)、クレメンス・ハーゲン(Vc)]

録音:1988年11月オーストリアアベルゼー、 聖コンラッド教会
晩年のヤナーチェク(1854-1928)によって書かれた2 つの弦楽四重奏曲は、どちらも作曲家の激しい感情が反映された、情熱溢れる作品です。第1 番の「クロイツェル・ソナタ」はベートーヴェンではなく、トルストイの作品からインスピレーションを得たもので、登場人物の行動(妻の不倫を知った主人公が妻を殺害するまで)を克明に音に描き、その音楽は限りなく残忍性を孕み、また粘着質な面も持っています。ヤナーチェク自らの愛のない結婚生活を投影しているとも言われ、時折音楽を中断するヴァイオリンの激しい軋みは、そんな心情を現わしているのかもしれません。第2 番は彼が長年に渡って交際していた40歳年下の人妻とやりとりした手紙を音で表現したと言われています(頻繁に現れるヴィオラのメロディは彼女を描いています)。亡くなる年にこんな曲を書いたヤナーチェクって一体・・・?もう1 曲のヴォルフの曲は荒々しい攻撃性よりもナイーヴな感情に満ち溢れた作品です。ハーゲンSQによる文句なしの演奏です。
NEW-8802073D(2CD)
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」
ドヴォルザーク:序曲「自然の中で」
アンタル・ドラティ(指)
ロイヤル・コンセルトヘボウO

録音:1986年10月アムステルダムコンセルトヘボウ
スメタナの「わが祖国」は、チェコの国民性と伝統的な歴史を踏まえた壮大かつ、歴史的な音楽です。1856年から1861年まで、チェコを離れイエテボリで(指)活動を行っていたスメタナは、リストが創生した「交響詩」のジャンルに感銘を受け、自らも書いてみたいと心に決めていたようです。その後、チェコの記念碑的な作品を書こうと心に決めた彼は、迷うことなく交響詩の形式を選択し、6つのチェコのシンボルを見事に音で描きだしました。同時収録のドヴォルザークの作品も、チェコへの愛国心豊かな曲です。ハンガリー生まれのドラティは、オーケストラの機能を存分に生かしきることで知られますが、この「わが祖国」でも、心の昂りまでを見事に表現し、滔々と流れるモルダウの水しぶきまでをも感じさせてくれています。
NEW-8802074B
アリアーガ:弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第1番ニ短調
弦楽四重奏曲第2番イ長調
弦楽四重奏曲第3番変ホ長調
グアルネリQ
[アーノルト・シュタインハルト(Vn)、ジョン・ダレイ(Vn)、マイケル・トゥリー(Va)、デヴィット・ソイヤー(Vc)]

録音:1995年2月
「スペインのモーツァルト」と呼ばれるホアン・クリソストモ・アリアーガ(1806-1826)。彼は驚くほどに才能溢れた音楽家でしたが、その命はあまりにも短く、たった20 歳という若さでこの世に別れを告げてしまいました(その死因は今のなお不明のままで、慢性疲労とも、肺病に伴う衰弱とも言われています)。そんな彼の弦楽四重奏曲は全て1824 年に書かれました。当時はベートーヴェンがあの重厚なカルテットに着手し、シューベルトは「死と乙女」の着想を得ていた頃です。このアリアーガの作品は、そんな時期としては、比較的保守的にも見えますが、当時の彼はようやく学業を終えた頃であり、書かれた年齢を考えれば、やはり特異な作品として評価されるに相応しいと思えます。
NEW-8802075D(2CD)
バッハ:ブランデンブルク協奏曲他
ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV1046
ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV1048
ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV1051
3 台のヴァイオリンの為の協奏曲BWV1064
フルート,ヴァイオリン,ハープシコードの為の協奏曲 BWV1044
ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047
ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV1049
ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050
モーリス・ブルグ(Ob)
ホーカン・ハーデンベルガー(Tp)
イレーナ・グラフェナウアー(Fl)
ジークフリート・パンク(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
レナーテ・パンク(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
サイモン・プレストン(ハープシコード)
ペーター・シュライアー(指)
C.P.E.バッハ室内O

録音:1992年4月、1992年9月
偉大なるテノール歌手、ペーター・シュライアーはバッハの演奏に積極的に取り組んでいました。それは歌手としてだけでなく、このように(指)者としてもです。バロック期のコンチェルトの集大成とも呼べる「ブランデンブルク協奏曲」全6 曲は、各々の楽器の特性を最大限に発揮させ、また緊密に関係付けられた主題の処理や、対位法など、どこから見ても非の打ちどころのない作品です。この演奏は、優れた奏者たちの集団である「カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ室内管弦楽団」のメンバーたちが入れ替わり立ち替わり、その妙技を披露しています。またフルートやチェンバロなどの独奏には当時の最高ランクの奏者たちを招き、この上ない極上の響きを醸しだすことに成功した演奏です。
NEW-8802076(13CD)
ショパン:ピアノ作品集
《CD1》ピアノ・ソナタ集*
《CD2》スケルツォ、子守歌、
 舟歌、幻想曲、ボレロ、
 コントルダンス、タランテラ
《CD3》バラード&即興曲集
《CD4》夜想曲第1番-第11
《CD5》夜想曲第12番-第21番
《CD6》マズルカ第1集
《CD7》マズルカ第2集
《CD8》前奏曲集
《CD9》練習曲集
《CD10》ポロネーズ集
《CD11》ポロネーズ集(遺作)、
 演奏会アレグロ、葬送行進曲、
 フーガ、アルバムの綴り、ラルゴ、
 カンタービレ、エコセーズ
《CD12》ワルツ集
《CD13》変奏曲
 パガニーニの思い出、ロンド
ニキタ・マガロフ(P)
ミシェル・ダルベルト(P)*
ロシアに定住したグルジア貴族の家系に生まれたピアニスト、ニキタ・マガロフ(1912-1991)。スイスやフランスを拠点として活躍し、またショパン(1860-1849)、リストのオーソリティとしても知られています。彼の演奏は当時主流の、感情移入やルバートたっぷりのものとは一線を画し、常に端正であり、どんな曲も弾き飛ばすことなく丁寧に心を込めることで知られています。この録音でも、そんな彼の美質がよくわかることでしょう。この全集は、昨年のショパン生誕200 年記念の際、日本国内でも復刻され、人気再燃のきっかけとなったものです。
NEW-8802077(6CD)
ベートーヴェン:交響曲全集
交響曲 第1番〜第9番
「エグモント」序曲
「レオノーレ」序曲 第3番
シャロン・スウィート(S)
ヤドヴィカ・ラッペ(A)
ポウル・フライ(T)
フランツ・グルントヘーバー(Bs)
ドレスデン国立歌劇場cho
コリン・ディヴィス(指)
ドレスデン・シュターツカペレ
クラシック音楽を聴く際、まず攻略しておきたいのがベートーヴェンの9つの交響曲です。これらの曲が作曲されてほぼ200年。何人の指揮者、またいくつの団体がこの「最高傑作」を演奏してきたことでしょう?録音も然り。カタログを探せば、それこそ数多くの音たちがひしめいています。その中でも、このデイヴィスとゲヴァントハウスの全集はとりわけ強い光を放つものとして高く評価されています。伝統あるオーケストラの深みのある音色を生かし、表現は決して奇をてらうことなく、心から安心して聴けるベートーヴェンです。じっくりと歌いあげて行くフレーズ。磨き抜かれた響き。様々な解釈、演奏を聴いた後に戻ってきたい・・・まさに「初心に立ち返る」ベートーヴェンがここにあります。
NEW-8802078
バッハ&ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集
バッハ:2台のヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ハ短調「疑い」RV199
 2台のヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 Op.3-8 RV522
バッハ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ長調 BWV1042
五嶋みどり(Vn)
ピンカス・ズーカーマン(Vn,指)
セント・ポール室内O

録音:1986年3月 ミネソタ 聖ポール教会
若きバッハは、自らの作曲技法を高めるために、同時代の先輩の作品を研究していたことは良く知られています。イタリアで流行していた「合奏協奏曲」を学ぶためにはヴィヴァルディ(1678-1741)の作品を徹底的に学んだ上で、自らも素晴らしい協奏曲を書き上げたのでした。このアルバムは、当時14歳、若き五嶋みどりとズーカーマンの記念すべき邂逅となった1枚。すでに独自のスタイルを築いていた「MIDORI」は、この協奏曲でも素晴らしい解釈を聴かせます。とりわけ、緩徐楽章でのロマンティックな表現がききものです。
NEW-8802079(2CD)
ブラームス:交響曲全集
交響曲 第1番 ハ短調 Op.68
交響曲 第2番 ニ長調 Op.73*
交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90
交響曲 第4番 ホ短調 Op.98
アンタル・ドラティ(指)
LSO、ミネアポリスSO*

録音:1959年〜 1963年
ベートーヴェンが築いた「交響曲の伝統」をそのまま受け継いだ(受け継ごうとした)のがブラームス(1833-1897)です。もちろん、その間にはシューマンを含め、他の多くの作曲家たちが交響曲を書いてはいますが、やはりブラームスの「交響曲第1番」は、そのままベートーヴェンの「第10番」と呼びたくなるほどの威圧感と完成度を持っていることは間違いありません。ここで指揮をしているドラティは、ハイドン、ストラヴィンスキーのスペシャリストとして讃えられますが、このブラームスでは、機敏なリズムと、メリハリのあるフレージングを生かした、ただただ重苦しいだけのブラームスとは一線を画す素晴らしい演奏を聴かせます。
NEW-8802080E(3CD)
ドリーブ:コッペリア&シルヴィア
バレエ音楽「シルヴィア」(全曲)
バレエ音楽「コッペリア」(全曲)*
アナトール・フィストラーリ(指)LSO
アンタル・ドラティ(指)ミネアポリスSO*
19世紀のバレエ音楽は、どちらかというと、オペラの中の一部として存在していて、音楽だけが聞かれるということもあまりありませんでした。そんなバレエ音楽を、独立したジャンルに高めた一人が、レオ・ドリーブ(1836-1891)です。彼の書いた「コッペリア」はE.T.A.ホフマンの小説「砂男」からヒントを得たものですが、原作の猟奇的な面は影を潜め、あくまでも繊細で優美な音楽が付けられたバレエ界の古典的名作です。ドラティはこの作品に驚くほどのドラマ性を与え、実際の舞台を見ずとも、目の前に踊り子たちが現れるような極彩色の音楽を紡ぎだしています。もう1曲の「シルヴィア」も、バレエ音楽を得意としたフィストラーリの指揮で。
NEW-8802081(2CD)
シューマン:交響曲全集 リッカルド・ムーティ(指)VPO
若きシューマン(1810-1856)も、交響曲というジャンルについては、ベートーヴェンの大きな壁を乗り越えることに、かなり苦心したようです。初期の頃は、ピアノ曲と声楽曲を書いていたシューマンですが、常に頭の中にはオーケストラの響きが鳴っており、いくつかの草稿も作ってみたものの、結局形になることはありませんでした。しかしその後、シューベルトの「グレート」を発見し、メンデルスゾーンに送付、初演にこぎつけたことで交響曲への作曲意欲が湧き、また、愛するクララとの結婚がかなったこともあり、1841年に一気に第1番が書かれることになります。その後、約10年間に渡り第2番から第4番までが書かれます。ただし出版の都合で実際の作曲順とは「ずれ」が生じており、実質最後の交響曲である、第3番「ライン」が書かれたのは1850年でした。ムーティ&ウィーン・フィルの演奏は、ムーティにとっての2度目の全集録音であり、練りに練られた曲作りが好評を持って迎えられたものです。
NEW-8802082
ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 Op.27 ヴァレリー・ゲルギエフ(指)
キーロフO
20世紀最後のメロディスト、ラフマニノフ(1873-1943)の美質全開とも言える「交響曲第2番」。なかでも第3楽章のこぼれおちるような美しさは「美メロ」の極みとして、多くの人から愛されています。このゲルギエフの演奏は、この曲が初演されたキーロフO(現マリインスキー劇場O)の共感溢れる演奏で、ラフマニノフの哀愁と憧憬を余すことなく表出しており、まさに「ロシア音楽にかけて彼の右に出るものはない」という言葉を改めてかみしめさせてくれるような、ゴージャスでドラマティックな仕上がりとなっています。
NEW-8802083D(2CD)
ショパン&メンデルスゾーン:ピアノ作品集
ショパン:.バラード(全4曲)
 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調Op.22
 ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
メンデルスゾーン:華麗なるカプリッチョOp.22
ゲーリー・グラフマン(P)
シャルル・ミュンシュ(指)ボストンSO
ゲイリー・グラフマン(1928-)は、アメリカ合衆国のピアニスト、音楽教師です。彼はロシア系ユダヤ人を両親に、ニューヨークで生まれ、7歳でカーティス音楽院に入学し、ヨゼフ・ホフマンをはじめとした優秀な教師の元で学びます。20歳のころには、素晴らしいピアニストとして名声を博していましたが、更に修行するため、ホロヴィッツとルドルフ・ゼルキンに師事したことでも知られています。1960年代に絶頂期を迎え、幾人もの大指揮者と共演し、ここで聴けるショパンのような一連の素晴らしい録音を残しています。その後、1977年から右手に不調を訴え、1979年には完全に教育者として方向転換し、後進を育てることに力を注ぎました。ランラン、ユジャ・ワンも彼に学んでいます。彼の煌めく技巧と音楽性を知るための2枚組です。
NEW-8802084B
シューマン:ピアノ作品集
フモレスケOp.20
幻想小曲集Op.12
エマニュエル・アックス(P)

録音:1981年10月アメリカニューヨークRCAスタジオA
ウクライナのリヴィウで生まれ、家族とともにポーランドからカナダへ移住、11歳の時にニューヨークへ移り、ジュリアード音楽院でピアノを学んだエマニュエル・アックス。彼は驚くほどのレパートリーを誇り、古典から現代まで何でも弾きこなす才人で、ジョン・アダムスやピーター・リーバーソンなど現代音楽の名手たちも彼のためにたくさんの作品を書いていますが、ここではロマンティックの境地ともいえるシューマンの作品を2つお聴きください。1830年代の後半、シューマンが愛しいクララを思いながら書いたフモレスケと幻想小曲集は、その内声の豊かさと、切ない調べに満ちた名作であり、彼自身が「情緒と知の巧みな融合」と語るように、どれもこれも一筋縄ではいかない構造を持っています。アックスのしなやかで柔軟な演奏は、絡みあった音を解き解し、シューマンの懊悩を見事に解き明かすかのようです。
NEW-8802085B
アンナ・モッフォ名唱集
カントルーブ:オーヴェルニュの歌〜アントゥエノ/羊飼いの乙女/泉の水/バイレロ/牧場を通っておいで/女房持ちはかわいそう/子守歌
ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第5番
ラフマニノフ:ヴォカリーズOp.34
アンナ・モッフォ(S)
レオポルド・ストコフスキー(指)
アメリカSO

録音:1964年4月アメリカニューヨーク,マンハッタン・センター
ペンシルバニア生まれのソプラノ、アンナ・モッフォは若き頃から「女優にならないか?」とハリウッドから誘いがあったほどの美貌を誇っていました。カーティス音楽学校で勉強し、その後ローマの聖チェチーリア音楽院に留学、1955年にはスポレットでドン・パスクァーレのノリーナとしてデビュー、そしてRAI(イタリア放送)のテレビ放送で「蝶々夫人」を演じたことで一気にブレイク。スカラ座、ウィーン国立歌劇場と次々と活躍の場を広げていきます。その天性の美貌を生かし歌手だけでなく、ハリウッドでも活躍、映画に出演したり、テレビ番組の司会をしたりとひっぱりだこの人気を誇りましたが、やはり歌手としての活動が一番光り輝いていたのは間違いありません。この「オーヴェルニュの歌」は見事な言語感覚と美声がマッチした名唱を聴くことができます。まるで語るような表情豊かな歌に魅了されない人はいないでしょう。ヴィラ=ロボスのわくわくするような「ブラジル風バッハ」も聴きもの。そしてラフマニノフのヴォカリーズも、何度も聴きたくなるような不思議な魅力を持っています。ストコフスキーの指揮がこれまた絶品です。
NEW-8802086F(4CD)
バッハ:管弦楽作品集
管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066
管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068
管弦楽組曲第4番ニ長調BWV1069
ヴァイオリン協奏曲ホ長調BWV1042
ヴァイオリン協奏曲イ短調BWV1041
オーボエ協奏曲ニ短調BWV1059/1056
オーボエ・ダ・モーレ協奏曲イ長調BWV1055
ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ニ短調BWV1060
ヴァイオリン,フルートとハープシコードのための協奏曲イ短調BWV1044
2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
3つのヴァイオリンのための協奏曲BWV1064
アレクセイ・ウトキン(Ob)
トビアス・キャロン(Fl)
アレナ・ドゥラン(Fl)
セルゲイ・ベズロドニー(Cemb)
アルカディ・フーター(Vn)
ボリス・ガルリツキー(Vn)
モスクワ・ヴィルトゥオージ
ウラディーミル・スピヴァコフ(Vn,指)

録音:1989年4月22-28日&1990年4月20日ミュンヘン,ヘルクレス・ザール…CD1&2/1982年7月10-14日フランス,サン・マチュー教会…CD3/1988年7月24-30日フランス,レバノン教会…CD4
このスピヴァコフによるバッハの一連の協奏曲作品はそれぞれ、他の楽器用に編曲されたり、また他の作曲家の作品を編曲したりと、通常のレパートリーとは一風変わった趣きを持っているものが多く、これらをまとめて演奏することは、この録音当時はあまりなかったことでした。スピヴァコフは、彼自身が1979年に設立したこれらの曲と、有名な管弦楽組曲を併せて演奏し、この巨大なバッハの壁に独自の足跡を残しました。普通のロシアのアンサンブルとは一線を画した明瞭で精力的なアプローチと、深い響きは「ドイツの伝統の音」とはかなり違う感触ですが、その存在感溢れる音は「新しいバッハ像」を構築するものとして価値が高いものだといえるでしょう。
NEW-8802087B
シューベル:ピアノ五重奏曲イ長調「ます」
アルペジョーネ・ソナタイ短調D821
アダージョ変ホ長調「ノットゥルノ」D897
ジョス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ)
ラルキブデッリ
<ヴェラ・ベス(Vn)/ユルゲン・クスマウル(Va)/アンナー・ビルスマ(Vc)/マージ・ダニロウ(Cb)>

録音:1997年7月オランダハーレム,ルーテル教会
究極の名演の登場です。インマゼールとラルキブデッリによるシューベルトの「ます」と、ラルキブデッリのメンバー、ビルスマによる「アルペジョーネ・ソナタ」、そしてシューベルトの知られざる名曲「ノゥトゥルナ」の3曲を収録したこの1枚。古楽器ファンの間では、まさに宝物のように扱われてきたアルバムなのです。「ます」での表情豊かな演奏もさることながら、「アルペジョーネ」でビルスマが弾く5弦のチェロ・ピッコロの軽やかかつ幽玄な響きは、いくら同曲異演が存在しようとも、代替のきかない「唯一無比」のものなのだからです。
NEW-8802088D(2CD)
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲集&三重奏曲
三重奏曲ハ長調 Op.74
弦楽四重奏曲第11番ハ長調 Op.61*
弦楽四重奏曲第12番ヘ長調「アメリカ」Op.96**
弦楽四重奏曲第14番変イ長調 Op.105#
弦楽四重奏曲第13番ト長調 Op.106##
グァルネリQ
<アーノルド・シュタインハルト(第1ヴァイオリン)/ジョン・ダレイ(第2ヴァイオリン)/マイケル・トゥリー(Va)/デヴィット・ソイヤー(Vc)>

録音:ニューヨーク 1972年12月18-19日
1972年4月10-11.13日*,**
1979年12月13-14日#
1965年6月4.7.9.11日##
1964年に結成されたグァルネリ弦楽四重奏団は、2001年にチェロが交代した以外は、2007年の引退表明までメンバーを変えることなく、一貫した音楽性を保持してきたアンサンブルです。音色の美しさには定評があり、このドヴォルザークも美しい響きに満ちています。
NEW-8802089D(2CD)
シューベルト:後期弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第13番イ短調「ロザムンデ」D804
弦楽四重奏曲第14番ニ短調 「死と乙女」D810*
弦楽四重奏曲第15番ト長調 D887#
弦楽四重奏曲ハ短調「断章」D703#
グァルネリQ
<メンバー:アーノルド・シュタインハルト(第1ヴァイオリン)/ジョン・ダレイ(第2ヴァイオリン)/マイケル・トゥリー(Va)/デヴィット・ソイヤー(Vc)>

録音:ニューヨーク 1971年
1976年4月7日&5月19日*
1977年4月29日&5月19日#
グァルネリ四重奏団の演奏は、圧倒的な存在感と求心力を持つもので、ともすれば冥界に引き込まれそうになる聴き手の心を、きっちり引き戻してくれるかのような強さを有しています。
NEW-8802090B
キルステン・フラグスタート:ワーグナーを歌う
1.「トリスタンとイゾルデ」〜第3幕「愛の死」
2.「ローエングリン」〜「おごそかな広間よ、ふたたび挨拶を送る」
3.「パルジファル」〜「幼子があなたの母親の胸に抱かれているのを見た」
4.「ワルキューレ」〜「あなたこそ春なのです」
5.「ワルキューレ」より「ホー・ヨー・トー・ホー」
6.「神々の黄昏」より「高貴なる戦士よ、新たな証を」
7.「神々の黄昏」〜「ラインの岸に焚き木の山を積み-ブリュンヒルデの自己犠牲」
キルステン・フラグスタート(S)
ラウリッツ・メルヒオール(T)…3.6.7
ゴードン・ディルオース(Br)…3
サンフランシスコ・オペラO…1.6.7
フィルハーモニアO…2.4
ビクターSO…3
エドウィン・マッカーサー(指)…1.3.6.7
ユージン・オーマンディ(指)…2.4
ハンス・ランゲ(指)&スタジオ・オーケストラ…5

録音:1939年11月12日…1.6.7/1937年10月17日…2.4/1935年10月9日…5
ノルウェーが生んだソプラノ歌手、キルステン・フラグスタート。彼女は現在のノルウェー紙幣に、その肖像画が描かれるなど、今でもその業績は高く評価されています。また、メトロポリタン歌劇場の名マネージャー、ルドルフ・ビングは「20世紀の最も偉大な歌手」と惜しみない賞賛を寄せていました。このアルバムは、彼女の声が全盛期の時代、1935〜1940年に記録されたものです。「ワーグナー・ソプラノ」の伝統を創り上げた彼女の代表作である「パルジファル」を始め、数々の楽劇のアリアを誇り高く歌いあげ、強靭な美しさを目の当たりにさせてくれます。また名テノール、メルヒオールとのデュエットも素晴らしいものです。
NEW-8802091B
ヤナーチェク:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ「1905年10月1日,街頭にて」
草陰の小道を通って第1集
草陰の小道を通って第2集
思い出/霧の中で
ルドルフ・フィルクスニー(P)

録音:1989年6月5-7日アメリカ ニューヨーク,RCAスタジオA
音楽で描いた細密画(ミニアチュール)、ヤナーチェク(1854-1928)のピアノ作品集です。ほんの小さな曲の中に漲る濃密な感情表現は、初めてこれらの音楽を聴く人にも鮮烈な印象を与えることでしょう。ピアニスト、フィルクスニーは1912年、ブルノに生まれ、幼い頃からピアノ演奏で才能を発揮した人です。5歳の時にヤナーチェクと会い、7歳からピアノと作曲のレッスンを受けており、ヤナーチェクの音楽性を体で理解していた人です。当時、既にヤナーチェクはここに収録されたピアノ作品のほとんどについて作曲を終えており、フィルクスニーの演奏は、自らの音楽を完璧に表現するものと感じたのではないでしょうか。有名な「草陰の小道を通って」での繊細な感情の移り変わりの見事さと、ヤナーチェク自身が一度は破棄したという、ブルノのチェコ語大学への支持を訴えるデモ中に死を遂げた労働者パブリークへの追悼作品である「ピアノ・ソナタ」での陰鬱な嘆きなど、聴くべき個所が多すぎて悩んでしまうかもしれません。
NEW-8802093D(2CD)
アムステルダム・ギター・トリオ:ギター編曲集
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV1051
ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV1048
ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV1050
ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047
ドビュッシー:ベルガマスク組曲
フォーレ:組曲「ドリー」Op.56
ドビュッシー:小組曲
ショパン:ロンド.ハ長調 Op.73
ティニ・マトホット(ハープシコード)
アムステルダム・ギター・トリオ
【メンバー>ヨハン・ドッレシュタイン/オルガ・フランセン/ヘレヌス・ドゥ・リーケ】

録音:1985年2月1.12.14.15日オランダ,ウトレヒト、1987年9月15-18日オランダ,ウトレヒトオールド・カトリック教会
バッハの音楽は完成されたフォルムを持ちながらも、様々な形へと変容させることができる、まさに奇跡の芸術です。バッハ自身も自作の協奏曲やカンタータを他の作品に転用し、作品に新たな光を当てることを厭うことはありませんでした。このアムステルダム・ギター・トリオのアルバムは、そんなバッハの作品を一層楽しい形へと作り替えています。ギターで聴く「ブランデンブルク協奏曲」のなんとも華やかで興味深いことでしょう。それだけでなく、フランス印象派のドビュッシーやフォーレの作品までをもギターで演奏するという試みは、全く目からうろこが落ちるかのような斬新さ。ショパンのロンドは2台ピアノ版が良く知られていますが、それをまたギター3台で演奏するというのも、何ともステキです。2003年に最後のコンサートを行ったこのアンサンブルですが、この復刻盤はファンにとって良き贈り物となることでしょう。
NEW-8802094B
ヘンデル:オペラ・アリア集
歌劇「オルランド」第1幕〜「私に戦わせよ」
カンターター「アキス、ガラテイアとポリュフェモス」〜「ここでは小鳥が喜ばしげに木から木に飛び回り」
歌劇「リナルド」第1幕〜「いとしい許婚、いとしい恋人よ」
歌劇「オルランド」第2幕〜「ああ,地獄の妖怪め!-美しい瞳よ,どうか泣かないでおくれ」*
歌劇「ジュリオ・チェザーレ」第1幕〜「抜け目のない狩人は」
歌劇「フロリダンテ」第2幕〜「僕は貴女のみ熱望する」
歌劇「フロリダンテ」第3幕〜「これまで甘かったのであれば」
歌劇「パルテノーペ」第2幕〜「風は狂おしく吹き荒れ」
歌劇「ラダミスト」第2幕〜「わが妻の愛しい霊よ」
ナタリー・シュトゥッツマン(C.A)
ラウル・ディアズ(Hrn)
ロイ・グッドマン(指)ハノーヴァー・バンド

録音:1991年10月ロンドン ハンプステッド,ロスリン・ヒル教会
現代最高のコントラルトの一人、ナタリー・シュトゥッツマン。彼女は1965年5月パリに生まれ、最初は母親から声楽を学びます。ナンシー音楽院ではピアノとファゴット(!)を学び、声楽ではクリスタ・ルートヴィヒとハンス・ホッターから教えを受けるという、低音の女王のような人でしたが、この30歳にも満たない若さでリリースしたハイドンのアリア集は、その深い美声を徹底的に印象付けることになる記念碑的な1枚となったものです。その後の彼女の活躍はご存知の通り。声域はカウンターテナーと同じ辺りに位置する声ですが、独特の深みと、時折見せる中性的な妖艶さは、男性の声とは全く違うものと言えるでしょう。
NEW-8802095B
イギリスのギター歌曲集
ブリテン:中国の歌Op.58<大型馬車/琵琶/秋風/牛飼少年/落胆/踊り歌>
ブリテン:民謡編曲集<私は恋人にりんごをあげよう/水夫の少年/キルビーの旦那/兵士と水夫/暁のボニー/恋人を撃つ>
ウォルトン:恋に堕ちた無銘の人
マーチャーシュ・シェイベル(1905-1960):4つのフランス民謡
ピーター・ラシーン・フリッカー(1920-1990):ねえ、僕の恋人
ブリテン:ノクターナル(ダウランドによる) Op.70
ピーター・ピアーズ(T)
ジュリアン・ブリーム(G)

録音:1963年3月&9月ロンドン ケンウッド・ハウス、1966年9月ウィルトシャー ワードア教会
イギリスの歌曲は、長い音楽史の中でもとりわけ独特な光を放っています。イングランドやアイルランドの民謡の香りを取り込んだ郷愁溢れる曲を始め、胸がちくちく痛むような哀愁に満ちた曲など、どちらかというとシンプルな曲想の中に、溢れる思いが散りばめられているものばかりです。なかでもブリテンは、ダウランドやパーセルの時代を直接引き継ぐかのようなギターと声のための作品をいくつも書いていて、それらは、聴き手を古き良き時代へと連れて行くことでしょう。あまりなじみのないウォルトン、シェイベル、フリッカーの作品も、なんとも耳に優しいものであり、一度聴いたら忘れることのない印象的なものです。ブリテンと親密な関係のあったピアーズと、良き表現者であったブリームによる2人の静かな音楽は、時代を越えて愛されていくことでしょう。
NEW-8802096B
モンポウ:歌と踊り&前奏曲集
歌と踊り(ピアノのための)
前奏曲第11番/前奏曲第5番
前奏曲第6番(左手のための)
前奏曲第7番「花火」
アリシア・デ・ラローチャ(P)

録音:1992年11月28-29日ニューヨーク マンハッタン・センター、1993年4月2-3日アメリカン・アカデミー&インスティテュート・オブ・アート・アンド・レターズ
日本で静かなブームを巻き起こしたフェデリコ・モンポウ(1893-1987)のピアノ作品集です。カタロニア人の彼は、20世紀を席捲した無調や12音、新古典派などの潮流から身を遠ざけ、ひたすら内省的に自らの心象風景を映し出す音楽を書き続けました。彼は音楽的にも、係累的にも継承者を持つことがなかったので、彼がこの世から姿を消すと、その独特な音楽はまるで空中を漂うかのように、ひっそりと存在しています。そんな彼の音楽の中でも、良く知られているのがこの「歌と踊り」です。情熱あふれるスペイン音楽とは一線を画しながらも、名手ラローチャが演奏すると、馥郁たる香りと活力に満たされた極上の音楽が立ち現われるのです。
NEW-8802097D(2CD)
ボロディン:交響曲全集他
交響曲第1番〜第3番
弦楽四重奏曲第2番〜第3楽章「夜想曲」*
交響詩」中央アジアの草原にて」#
歌劇「イーゴリ公」〜序曲/だったん人の踊り
アンドリュー・ディヴィス(指)トロントSO
サンクトペテルブルグ・カメラータ*
レナード・バーンスタイン(指)NYO#

録音:1976年11月カナダ,トロントマッセイ・ホール
1993年6月ロシア,サンクトペテルブルクラジオ・ハウス*
1969年12月ニューヨーク リンカーン・センター,フィルハーモニック・ホール#
尊敬される科学者として、また才能溢れる音楽家として、生涯二足のわらじを履き続けたボロディンの交響曲を始めとした、色彩豊かな作品集です。ロシアの伝統を受け継ぐ、滴るような美しく重厚な響きを持ちながらも、それは必要以上に肥大することはなく、時には軽やかな風を伴って、耳に心地よい余韻を残します。オーケストレーションは精緻の限りを尽くし、チャイコフスキーをも凌駕するほどの説得力を有しています。第2交響曲は彼の作品のなかでも抜群の人気を誇るもので、印象的な冒頭部は、まるで馬に乗って草原を駆け抜ける民の姿のように勇壮であり、また、いくつかのメロディはオペラ「イーゴリ公」と共通の素材を用いています。とびきりの美しさで知られる第2楽章も聴きものです。交響曲はイギリスの名指揮者、アンドリュー・デイヴィスによる演奏です。
NEW-8802098(2CD)
アルビノーニ:室内での和声の楽しみOp.6
第1番ハ長調/第2番ト短調
第3番変ロ長調/第4番ニ短調
第5番ヘ長調/第6番イ短調
第7番ニ長調/第8番ホ短調
第9番ト長調/第10番ハ短調
第11番イ長調/第12番変ロ長調
セルジオ・バレストラッチ(Fl)
シルヴィア・ランバルディ(ハープシコード)

録音:2003年6月8-14日イタリア ラヴェンナ, サンヴィターレ教会
ヴェネツィアの貴族の血を引く裕福な紙商人の家に生まれ、ヴァイオリンと声楽を学んだアルビノーニ(1671-1751)。50曲ほどのオペラを作曲しましたが、現在では、そのほとんどが散逸してしまい、どちらかというと器楽曲作曲家としての名声が残っています(とは言え、有名な「アルビノーニのアダージョ」は後年になってR.ジャゾットが捏造したもので、アルビノーニの真作ではありません)。23歳の時に作曲した「12のトリオソナタOp.1」をオットボーニ枢機卿に献呈し、また「組曲Op.3」をフェルディナント3世に献呈しています。この「室内での和声の楽しみ」は、もともと12曲からなるヴァイオリン独奏のためのソナタで、18世紀の定型に従って、「速い、遅い、速い、遅い」の4つの楽章が並ぶ楽しい作品です。音楽愛好家ジョヴァンニ・フランチェスコ・ツェーノに献呈され、オランダの出版社エスティエンヌ・ロジャーへと渡されました際にタイトルが付けられたようです。当時は木管楽器を愛するアマチュア音楽家たちの技能が飛躍的に向上したため、この盤のように、これらの曲をフルートで演奏することについては何の違和感もないでしょう。ヴァイオリンの音型を理想的に再現するバレストラッチと、ハープシコードのランバルディの解釈は、この曲に新しい光を当てることでしょう。
NEW-8802099B
ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ホ短調 Op.29
ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.36a
ジュリアーノ・フォンタネッラ(Vn)
タニア・サリナーロ(P)

録音:1999年3月7-11日トレヴィソ イン・スタジオ
巨匠ピアニストとして、また約200作品の作曲家として知られるブゾーニ(1866-1924)ですが、室内楽作品は、比較的活動の初期の時期に書かれています。第1番は1889年から取り掛かり、1990年に完成、ブロツキーに献呈されています。まだブラームスなどの先人たちの影響が見えますが、情熱的で力強い音楽です。第2番はそのほぼ10年後、1898年から1900年に作曲されたもので、ブゾーニ自身、自らの作風を確立させたと断言したほどの力作であり、ヴァイオリン部分だけでなく、ピアノ伴奏の充実した書法も楽しめる作品です。3楽章構成で書かれ、また様々な楽想が用いられています。ゆっくりとした冒頭に始まり、次々と変化する音楽には息つく暇もありません。タランテラ風の第2部を経て、第3部はバッハのコラール「わが幸いはいかに、おお魂の友よ」と同じメロディが使われた見事な変奏曲となっています。フォンタネッラとサリナーロの2人は、この曲の持つメロディアスな側面と、古典的な端正さをバランス良く結びつけた有機的な演奏で、ブゾーニの音楽の魅力を紐解いてくれます。

NEW-8802100B
アンドレア・ガブリエリ:主日のミサ ピエルパオロ・トゥレッタ(Org)
※ヴェニス、サンマルコ教会ガエターノ・カッリードによる1766年製のオルガン
イワン・フローリャンク(語り)

録音:2008年4月5-10日ヴェネツィア サンマルコ教会
オルガン・ミサは、オルガン伴奏で合唱が歌うのではなく、オルガンのみで演奏され(時に声部と交互に奏されることもある)、バッハバッハのクラヴィーア練習曲集第3部なども、これに当たります。バッハの時代にはかなり簡潔なものとなっていますが、もともとはイタリアが発祥の地であり、このジョヴァンニの作品のように、祝典的なエネルギーに満たされた華やかなものでした。アンドレア・ガブリエリ(1533?-1585)は、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院のオルガニストを務め、甥のジョヴァンニとともに、ヴェネツィア楽派のコンチェルト様式、および器楽曲の発展の上で重要な役割を果たした作曲家です。このアルバムでは彼の忘れられてしまった作品である「オルガン・ミサ」を、ゆかりの地であるサン・マルコ教会で演奏しています。
NEW-8802101E(3CD)
ジュリアーニ:カントリー・ダンス他
6つのスコットランド民謡
6つのアイルランド民謡Op.125
ギターのための練習曲選集*
ロッシーニアーナ#
トゥリア・カルトーニ(G)、
エレナ・カソーリ(G)
マッシモ・スカットーリ(G)

録音:2011年6月17-22日ローマ マリーノ,クラシカ・スタジオ
1994年4月10-14日トレヴィソ イン・スタジオ*
1990年10月1-6日ヴェニス スタジオシンテッシ#
ベートーヴェンとも交友があった19世紀初期のギタリスト、ジュリアーニ(1781-1829)の知られざる作品集です。彼はヴァイオリンにおけるパガニーニと同じくらい、ギターの演奏技術の向上に寄与した人であり、また多くのギターのための練習曲や、華やかな作品を書いています。CD1に収録されているのは、当時流行していた「民謡編曲」で・・・これはハイドンやベートーヴェンでもおなじみ・・・ジュリアーニも自身で採取した民謡を素晴らしい作品へと昇華させています。CD2は練習曲集であり、演奏するだけでなく、聴いても楽しい作品です。CD3は、ジュリアーニが親しくしていたロッシーニの作品の数々をポプリ(メドレーのようなもの)にした作品集。超絶技巧を駆使した曲ばかりで、原曲を知らずとも楽しめるすぐれものです。
NEW-8802102E(3CD)
ボッケリーニ:6つの小弦楽三重奏曲&交響曲集
■ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロのための小弦楽三重奏曲集Op.1
第1番ヘ長調 G77/第2番変ロ長調 G78
第3番イ長調 G79/第4番ニ長調 G80
第5番ト長調 G81/第6番ハ長調 G82

■交響曲集Op.35
第1番ニ長調 G509/第2番変ホ長調 G510
第3番イ長調 G511/第4番ヘ長調 G512
第5番 変ホ長調G513/第6番 変ロ長調G514
アンジェロ・エフリキアン(指)
イ・フラルモニキ・ディ・ボローニャ

録音:1971年ミラノ ヴィラ・リッタ
現在では、メヌエットばかりが知られるボッケリーニ(1743-1805)。数多くの作品を書いたのに、メヌエット以外は忘れられてしまったという残念な作曲家です。確かに同時代のハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンと比べてしまうと知名度的には落ちるかもしれませんが、夥しい数にのぼる室内楽作品は、もっともっと聴かれてもよいのではないでしょうか?弦楽五重奏曲での対等に扱われた各声部の見事さはもちろんですが、彼自身優れたチェロ奏者でもあったため、通常通奏低音としての役割を担っていたチェロを主役として活躍させていることにも注目です。ここに収録された17歳の時の作品「小三重奏曲」から、チェロの扱いが巧みです。彼は交響曲も多く作曲していて、このOp.35は1782年の作品で、彼を庇護していたマドリッド王カルロス3世の弟、ドン・ルイスのために書かれています。指揮者のアンジェロ・エフリキアンはマリピエロの弟子で、ヴィヴァルディ研究家としても知られています。
NEW-8802104D(3CD)
有名映画音楽集
《CD1.風と共に去りぬ他》
Out of the Blue/Unfinished Sonata
Josephine/Forward the Light Brigade
A Star is Born/Life of Emile Zola
Dark Victory/Symphonie Moderne
Gone with the Wind
《CD2.サンセット大通り他》
Prince Valiant Suite
A Place in the Sun Suite
The Bride of Frankenstein:The Creation of the Female Monster
Sunset Boulevard Suite
Old Acquaintance:Elegy for Strings
Rebecca Suite/The Philadelphia Story
Taras Bulba:The Ride to Dubno
《CD3.クラシック映画音楽の素晴らしい世界》
Universal Pictures Fanfare
Metro-Goldwyn-Mayer Fanfare
Selznick International Pictures Fanfare
Warner Bros. Fanfare
Twentieth Century Fox-Fanfare
〈その他の名画から〉
Star Wars/Captain Blood/Now, Voyager
Gone with the Wind/Elizabeth and Essex
The Caine Mutiny/Citizen Kane
Knights of the Round Table
Objective Burma/The Guns of Navarone
Julius Caesar/Peyton Place
Another World/King of the Khyber Rifles
Salome
《CD1》
マックス・スタイナー(指)オーケストラ
《CD2-3》
チャールズ・ゲルハルト(指)ナショナルPO

録音:《CD1》1933年9月、
《CD2》1974年6月10-11日 ロンドン キングスウェイ・ホール、
《CD3》1972年7月
※BMG Music原盤
1930年代、ハリウッドの創世記に作曲された数多くの映画音楽は、その後の世代の作曲家たちにも多大なる影響を与え、ついには孤高のジャンルを創り上げました。そんなジャンルの創生者としてしられるコルンゴルト(アメリカではコーンゴールドで知られる)とワックスマンがハリウッドで活動を始めたのは、皮肉にもナチスの台頭から逃れるためだったということは、案外知られていないものです。彼らは当時のヨーロッパで流行していたシェーンベルクやストラヴィンスキーたち「モダニスト」の音楽からは背を向け、あくまでも「後期ロマン派」の旋律美に拘ることで、あの独特な重厚で肉厚の音楽を映画の世界に定着させたと言えるのではないでしょうか?そんな姿勢はマックス・スタイナーやバーナード・ハーマンらに受け継がれ、誰もが知るジョン・ウィリアムズやニーノ・ロータへとつながって行くのです。この3枚組は、そんな大きな流れを味わわせてくれる贅沢なセットです。各々の映画会社の冒頭のファンファーレが収録されているのもうれしいところです。なお、日本での公開時はタイトルが違うこともあるため、曲目表記は英文のままにしてあります。
NEW-8802105B
ボッテシーニ:コントラバスとピアノのための作品集
ベッリーニの歌劇「夢遊病の女」による幻想曲
悲歌 ニ長調/タランテッラ
パイジェッロの「わが心はもはやうつろになりて」による主題と変奏曲
夢想/ベッリーニの歌劇「異国の女」による幻想曲
「ヴェニスの謝肉祭」の主題による序奏と変奏曲
ステファノ・シャシャ(Cb)
デヴィッド・ジョヴァンニ・レオナルディ(P)

録音:1994年5月10-15日イタリア トレヴィーソ,イン・スタジオ
※Rivoalto原盤
「コントラバスのパガニーニ」と称されるジョヴァンニ・ボッテシーニ(1821-1889)は、この楽器の奏法と認知度を飛躍的に高めた人物として知られています。1821年、イタリアのクレモナ近郊で生まれたボッテシーニは、クラリネット奏者の父から音楽の手ほどきを受け、14歳の時にミラノ音楽院に入学したのですが、経済的な事情から奨学金を得るためには、ファゴットかコントラバスを選択する他なかったとか・・・。もし、彼がこの時ファゴットを選択していたとしたらどうなっていたのでしょう???それはともかく、前述の通り、ボッテシーニの作品はひたすら超絶技巧をともなうので、弾き手は大変ですが、聴き手にとっては至福の贈り物と言えそうです。コントラバスのベルカント。これはステキです。1960年生まれのコントラバス奏者ステファノ・シャシャは、日本でもアンサンブルを設立するなど、ファンにとってはおなじみの人。この復刻は嬉しい限りです。
NEW-8802106B
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター作品集
世紀をわたる変奏曲Op.71
手帖からの音符第1集-インターバル<開放弦で-船乗りの心がけ/伴奏なしのメロディ:祈る人/その2:石鹸の泡/その3:刈り入れ人の歌/その4:谷間の鐘/その5:踊る熊/その6:小さなムクドリ/その7:小夜曲/その8:操り人形の葬送行進曲/その9:雨の中のばら/その10:アヴェ・マリア>
手帖からの音符第2集-18,19世紀のリズムによる舞曲集<マズルカ/ポルカ/フランス風ワルツ/ポロネーズ/ツーステップ>
アンドレス・セゴビアの名前によるトナディーリャOp.170-5
悪魔的奇想曲「パガニーニを讃えて」Op.85
レナート・サムエッリ(G)

録音:1994年9月20-25日イタリア トレヴィーソ,イン・スタジオ
※Rivoalto原盤
1895年にフィレンツェで生まれた作曲家、カステルヌオーヴォ・テデスコは、最初ピアニストとして活躍するも、1939年のムッソリーニの政策を逃れるため、アメリカに行き、ハリウッドの映画音楽を手掛けるようになった人です。また、1932年にはアンドレス・セゴビアと出会うことでギター音楽に関心を持ち、およそ100曲ものギター曲を作曲することとなります。このアルバムに収録されたのは、そんな彼の楽曲のごく一部。多くの作品を委嘱し、よき理解者でもあったセゴビアとは、後に別々の方向性を見出していくことになったのですが、彼との関係から生まれた名作の光は、未来永劫衰えることはないでしょう。
NEW-8802107C(2CD)
ドニゼッティ:ピアノのためのシンフォニアとワルツ集、4手のためのピアノ曲集
《CD1.ピアノのためのシンフォニアとワルツ集》
シンフォニアニ長調「出発」/シンフォニアイ長調
シンフォニアハ長調 第1番
シンフォニアハ長調 第2番
シンフォニアニ長調 第2番
カプリッチョ・イン・シンフォニアホ短調
アダージョとアレグロト長調
ワルツ第1番ハ長調/ワルツ第2番ハ長調
ワルツ第3番イ長調/ワルツ第4番イ長調
《CD2.4手のためのピアノ曲集》
ソナタハ長調/ワルツト長調
ソナタニ長調/ソナタト長調
ソナタ「4つのサンフェ」/ソナタイ短調
ソナタハ長調/悲しき行進曲ホ短調
ソナタ変ロ長調/ソナタハ長調
エリザベッタ・デッシー(P)…CD1
フランコ・カラブレット&エディ・デ・ナデイ(4手ピアノ)…CD2

録音:1996年3月8-12日…CD1
1993年2月18-22日…CD2 イタリアトレヴィーソ,イン・スタジオ
※Rivoalto原盤
ドニゼッティといえば、誰しもがあの美しいオペラ・・・「ルチア」や「愛の妙薬」の旋律を思いだすのではないでしょうか。「ベルカント=美しい歌」の言葉が示す通り、彼の音楽と歌は密接に関係していると言えるでしょう。そんなドニゼッティですが、実はこんなに素晴らしいピアノ曲も書いていました。今のようにCDや映像のない時代、家庭で音楽を楽しむためには、ピアノが一番であったこともあり、そんな事情もあって、このようなピアノ曲が生まれたのでしょう。独奏曲もさることながら、4手のための作品はまさに歌そのもの。ショパンが目指した「ピアノで歌を歌う」世界がここにあると言えそうです。
NEW-8802108B
ジェミニアーニ:クラヴサン小品集《様々な作品から取られたチェンバロ小曲集と、この楽器のために付け加えられた曲集》
[前奏曲/軽快に/鋭く/優しく/鋭く/優雅に-優しく/愛情を込めて/鋭く/適度に/優しく/鋭く/メヌエットハ短調/メヌエットト短調]
フランチェスカ・ランフランコ(ハープシコード1760年P.タスキン製)

録音:1999年10月1-6日イタリア モンテプルチアーノ,スタジオ・デル・カマイオーネ,
※Rivoalto原盤
イタリア後期のバロック作曲家ジェミニアーニ(1687-1762)は、コレッリからヘンデルをつなぐ存在としても知られています。彼はヴァイオリンの名手であり、また作曲家、教師として活躍しましたが、鍵盤音楽についてはほとんど作品を残していません。しかし、自らのヴァイオリン・ソナタ Op.1とOp.4の何曲かをチェンバロ用に編曲し、その際に修正を加え、完全な鍵盤作品として送り出しました。これらの作品が、ただ単に教育用のものだったとしても、「ここまで極上の作品が生み出されたのなら、もっと多くの鍵盤用作品を残してほしかった」と悔しがるファンが多く出現しそうな1枚です。
NEW-8802168B
イタリアの愛の歌集
コルブラン(1785-1845):Gia la notte s'avvicina…すでに夜は近づきて
ロッシーニ:La serenata…セレナータ(二重唱)
 L'invito…誘惑
ドニゼッティ:Canzonetta con l'eco…こだまの歌(二重唱)
カンパーナ(1819-1882):Una sera d’amore…愛のある夜(二重唱)
マルケッティ(1831-1902):Un bacio solo…せめてキスだけ
ストリゲッリ(1843-1916):Baciami ancor…もう一度私にキスを
デンツァ(1846-1922):Chante toujours…いつも歌って
トスティ(1846-1916):Pour un baiser…キスのため
プッチーニ:Sole e amore…太陽と愛ディ・キアーラ(1860-1937):La spagnola…スペイン娘
ガスタルドン(1861-1939):Ti vorrei rapire…さらっていきたい
ガスタルドン:La musica dei baci…キスの音楽
ブロギ(1873-1924):Io non lo so…私は知らない
レスピーギ:Scherzo…スケルツォ
リップ(1888-1962):Creola…クレオラ
ダニエラ・ベノーリ(S)
フランチェスコ・グロッロ(T)
エンツァ・フェラーリ(P)
エンリコ・マルチノン(Vc)

録音1999年6月10-15日
※Teatro Accademico, Castelfranco Veneto. Rivoalto 原盤
1836年、イタリア・オペラの巨匠ロッシーニは、その華麗なる経歴に早々と幕を下ろし、以降30年あまりも悠々自適な引退生活を送ることになります。そして小さなサロンで、ピアノ曲や歌曲を発表、これらは生前出版されることもなく、ただただ「楽しみのため」だけに書かれたものでした。この親密な雰囲気は、ロッシーニの後継者とも言えるドニゼッティからトスティに引き継がれ、やがて数多くの作曲家たちによる、様々な「愛について」の歌が創られていくのです。甘く切ない歌を聴かせるのは、ソプラノのダニエラ・ベノーリ。彼女は文学と詩の研究者でもあり、歌劇場で歌いながら、大学で文学にいての教鞭も執っているという多才な人です。
NEW-8802109G(9CD)
ヴィヴァルディ:協奏曲とソナタ集
《CD1.トリオ・ソナタ Op.1(1705)》
1.第1番ト短調RV73/2.第2番ホ短調RV67
3.第3番ハ長調RV61/4.第4番ホ長調RV66
5.第5番ヘ長調RV69/6.第6番ニ長調RV62
《CD2.トリオ・ソナタ Op.1(1705)(続き)》
1.第7番変ホ長調RV65/2.第8番ニ短調RV64
3.第9番イ長調RV75/4.第10番変ロ長調RV78
5.第11番ロ短調RV79/6.第12番ニ短調RV63
《CD3.「ラ・ストラヴァガンツァ」12のヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 Op.4》
1-3.第1番変ロ長調RV383a
4-6.第2番ホ短調RV279
7-9.第3番ト長調 RV301 
10-12.第4番イ短調RV257
13-15.第5番イ長調RV347
16-18.第6番ト短調RV316a
《CD4.「ラ・ストラヴァガンツァ」12のヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 Op.4(続き)》
1-4.第7番ハ長調RV185
5-9.第8番ニ短調RV249
10-12.第9番へ長調 RV284
13-15.第10番ハ短調RV196
16-18.第11番ニ長調RV204
19-21.第12番ト短調RV298
《CD5.6つのソナタ集 Op.5》
1.ヘ長調RV18/2.イ長調RV30
3.変ロ長調 RV33/4.ロ短調RV35
5.変ロ長調RV76/6.ト短調RV72
《CD6.6つのヴァイオリン協奏曲 Op.6》
1-3.第1番ト短調RV324
4-6.第2番変ホ長調RV259
7-9.第3番ト短調RV318
10-12.第4番ニ長調RV216
13-15.第5番ホ短調RV280
16-18.第6番ニ短調RV239
《CD7.ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」Op.8より四季》
1-3.第1番ホ長調「春」RV269
4-6.第2番ト短調「夏」RV315
7-9.第3番ヘ長調「秋」RV293
10-12.第4番ヘ短調「冬」RV297
《CD8.6つのヴァイオリン協奏曲Op,12》
1-3.第1番ト短調RV317
4-6.第3番ニ長調RV124
7-9.第5番変ロ長調RV379
10-12.第2番ニ短調RV244
13-16.第4番ハ長調RV173
17-20.第6番変ロ長調RV361
《CD9.チェロと通奏低音のための6つのソナタ》
1.第1番変ロ長調RV47/2.第2番ヘ長調RV41
3.第3番イ短調RV43/4.第4番変ロ長調RV45
5.第5番ホ短調RV40/6.第6番変ロ長調RV46
エルマンノ・モリナーロ(Vn)
マリエッラ・ソレッリ(cemb/org)…CD1&2
アントニオ・ポカテッラ(vc)
マリオ・フェラリス(Vn)…CD1,2,5&6
ティノ・バッケッタ(Vn)…CD3:10-18,CD4:13-21
フランコ・ファンティーニ(Vn)…CD3:1-9,CD4:1-12,CD5-8
イ・ソリスティ・ディ・ミラノ…CD3,4,6-8
アンゲロ・エフリキアン(vn/編曲…CD5/指揮)…CD3-8
ヴェラ・ルッキーニ(cemb)
ゲヌンツィオ・ゲッティ(vc)…CD5
マリア・イザベラ・デ・カッリ(cemb)…CD5&6
ポール・トルトゥリエ(vc)
ロベール・ヴェイロン=ラクロワロベール(cemb)…CD9

録音:《CD1&2》1966年7月8-14日
《CD3&4》1964年7月9-15日
《CD5》1969年1月5-13日
《CD6》1969年3月21-29日
《CD7》1972年3月20-30日
《CD8》1967年6月10-20日
《CD9》1968年5月13-21日ミラノ ヴィラ・リッタ
※Arcophon-Rivoalto原盤
「ヴィヴァルディ(1678-1741)の作品集?イ・ムジチを持っているからいいや」。そんなことはありません。もちろんのことですが、オーケストラ、ソリストが少しでも変わると音楽もがらりと変わります。ここで中心的役割を担う指揮者&ヴァイオリニスト、エフリキアンはイタリア本国でヴィヴァルディ研究家としても名高く、彼の手から生まれる音楽は、贅沢な響きと微細な表現に彩られています。昨今のオーセンティックな演奏とも一味違う、ゆったりとした流れをお楽しみいただける、バロック・マニア垂涎の1セットです。
NEW-8802110B
ムツィオ・クレメンティ:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ集
ソナタ.ヘ長調 Op.3-4
ソナタ 変ロ長調 Op.3-5
ソナタ.ハ長調 Op.3-6
ソナタ.ト長調 Op.13-1
ソナタ.ハ長調 Op.13-2
ソナタ 変ホ長調 Op.13-3
マッシモ・アンフォッシ(P)
マリオ・ヴァッシレフ(Vn)

録音: 1998 年10 月23-27 日 イタリア モリアーノ・ヴェネト,コンドゥルマー・レコーディング・スタジオ
※Rivoalto 原盤
クレメンティ(1752-1832)がソナタを書き始めたのは13 歳の時(この時に書かれた変イ長調のソナタは出版されることはありませんでした)で、それ以降、1821 年まで、およそ半世紀に渡ってこのジャンルの作品を作曲しながら、その間、作曲家、教師、編集者、ピアノ製作、楽譜出版まで幅広く手を広げていたのでした。そんなクレメンティは当時、ベートーヴェンとも親交があり、お互いに影響を与えあったことでも知られています。彼の作品は、何といっても一連のピアノのための曲が知られていて、このヴァイオリンソナタも、当時の慣例に基づいて、ピアノが主であり、ヴァイオリンはどちらかというとオブリガード的な扱いを受けていることは否めませんが、それでもOp.13 になると、時にはモーツァルトのソナタのような、ヴァイオリンがメロディを担うこともしばしばあり、簡素な形式の中にも、なかなかの聴き応えを感じることができるのではないでしょうか。
NEW-8802111C(2CD)
バルトーク:弦楽四重奏曲全集 グァルネリSQ
【アルノルド・シュタインハルト(第1Vn)
ジョン・ダレイ(第2Vn)
マイケル・トゥリー(Va)
デヴィッド・ソイヤー(Vc)】

録音:1974年12月20日&1975年1月14-15日、1976年3月15-17日、1976年5月20日、1976年5月25-26日&6月4日、1976年11月29日&12月13日、/1976年12月13-14.17日 アメリカニューヨーク・シティ
1881年生まれのバルトーク(1881-1945)は、ハンガリーの民族音楽を世界的に高め、また独自のリズムやオーケストレーションで、極めて特徴的な作品を数多く残しています。この弦楽四重奏曲は、ベートーヴェンからの伝統を受け継ぎながらも、ドビュッシー、シェーンベルクなどの影響を感じさせつつ、新古典派の要素も交えた名作です。およそ30年の年月に渡って書かれた6つの作品は、バルトークの作曲様式の変遷をそのまま伝えるものであり、初期の民謡風の素材を多く用いた第1番、第2番から、荒々しいリズムと無調風の主張の激しい作品である第3番、第4番、ロマン派の作風に回帰するかのような第5番、第6番と、どれも個性的で魅力的。もちろん演奏は困難を極めるものですが、このグァルネリ弦楽四重奏団の全曲盤は技術的にも解釈も満足の行くものとして高く評価されています。
NEW-8802112F(4CD)
バルダッサーレ・ガルッピ:25のハープシコード・ソナタ
ソナタ第1番-第6番/ソナタ第7番-第11番
ソナタ第12番-第16番/ソナタ第17番-第25番
イラリオ・グレゴレット(ハープシコード…デュアル・マニュアル「ピエール・ドンズラーギュ」製、マルコム・ローズ復元モデル)A=415Hz

録音:1990年6月10-15日、1996年7月7-10日、1998年6月16-19日、2000年4月7-10日 イタリアトレヴィーソ,セントロ・スタディ・クラヴィエーレ
※原盤:RIVOALTO
ガルッピは、当時のヴェネツィアでは「最も成功した作曲家」の一人でした。とりわけ歌劇・ブッファの発展に高く貢献し、100作を越える作品は広く愛好されました。彼はまた優れたチェンバロ奏者であり、80曲を越える(130曲とも)作品は同時代の鍵盤作品の中でも重要な位置を占めています。もともとソナタとは、「鳴り響く」という意味の「sonare」から発展したもので、古典派以前には、スカルラッティに代表される単一楽章形式で書かれることの多かったのですが、ガルッピの時代になると、管弦楽作品の「シンフォニア」や「教会ソナタ」「室内ソナタ」の形式が混じり合い、4楽章、もしくは3楽章形式の形へと変化していきます。そんな一連の流れに加速をつけたのが、このガルッピというわけです。ガルッピが活動していた当時の楽器を復元し10年の歳月をかけて演奏した、良き時代を感じさせる貴重な4枚組です。
NEW-8802113B
フィリッポ・グラニャーニ:ヴァイオリンとギターの為のソナタ集Op.8
ソナタ第1番ニ長調/ソナタ第2番ハ長調
ソナタ第3番イ長調
フランコ・メッツェーナ(Vn)
マッシモ・スカットーリン(G)

録音:1990年4月9-13日イタリアアクィーラスタジオ・オピットMe.S
※原盤:RIVOALTO
イタリア、リヴォルノの音楽一家に生まれたグラニャーニ(1767-1820)は、まずヴァイオリニストとしての訓練を受けるも、ギターの演奏家として名を挙げ、イタリアのみならずドイツでも人気を博しました。その後パリに渡りカルッリに学ぶなど更に研鑽を重ね、フランス革命の幕開けとともに、ギター音楽の改革に著しく貢献したことで知られています。この3つのソナタは、彼の作品の中でも最も知名度の高いもので、ギターとヴァイオリンの二重奏というと、パガニーニの一連の作品を思い起こしますが、このグラニャーニの曲は、ウィーンの古典的な優雅さと、イタリアのカンタービレを兼ね備えた絶妙な美しさを持つものです。
NEW-8802114B
モーツァルト:4手の為のピアノ・ソナタ集
ソナタ.ハ長調K19d/ソナタ.ニ長調K381
ソナタ変ロ長調K358/フーガ.ト短調K401
アンダンテと5つの変奏曲ト長調K501
エレナ・モデナ&イラリオ・グレゴレット(フォルテピアノ連弾)

録音:1999年6月10-15日イタリアトレヴィーソ,セントロ・スタディ・クラヴィエーレ
※原盤:RIVOALTO
モーツァルトの作品の中でも、最も親密な雰囲気を持つ4手の為のピアノ・ソナタです。1765年から1774年に書かれたK19bとK381、K358の3曲は姉ナンネルとの連弾用として若き(幼き)モーツァルトが作曲したものであり、素晴らしく充実した響きを持った楽しい作品です。その後も、しばしばモーツァルトは4手の為の作品を書いていて、K401のフーガは1782年に作曲されたとされますが、筆跡鑑定から本当は1770年代の作品ともいわれています。こちらは未完であり、最後の8小節の補筆は友人シュタードラーが行っています。1786年作曲のK501「アンダンテと5つの変奏曲」は偽作の疑いもありますが、現在では「まず真作で間違いない」とされています。シンプルなテーマが変幻自在に変容していく様子をお楽しみいただけることでしょう。モデナとグレゴレットによるデュエットは、歴史的考察に支えられた音楽性豊かなものです。
NEW-8802115D(2CD)
ピアソラ:室内楽作品集
アコーディオンと弦楽五重奏の為の「5つのタンゴ・センセーション」
ギターの為の3つの小品
ピアノの為の3つの前奏曲
チェロとピアノの為のグラン・タンゴ
アコーディオンと弦楽五重奏の為の「アディオス・ノニーノ」
フルートとギターの為の「タンゴの歴史」
ヴァイオリンとピアノの為のタンゴイ長調
独奏ヴァイオリンの為の3つのエチュード
独奏フルートの為の3つのエチュード
チェロとピアノの為の3つの小品
弦楽四重奏の為の「タンゴの為の4人」
インターアンサンブル・パドヴァ
【ステファノ・アントネッロ(Vn)
アレッサンドロ・ファギゥオッリ(Vn2)
ジョヴァンニ・ペトネッラ(Va)
ルカ・パッサネッラ(Vc)
クラウディオ・ジャコムッチ(アコーディオン)
マルコ・パヴィン(G)
ベルナルディノ・ベッジオ(P)】

録音:1995年12月28日-1996年2月11日パドゥア,アウディトリアム・マッダレーナ,カペラ・ディ・サンタ・マリア・デイ・セルヴィ
※原盤:RIVOALTO
ピアソラはアルゼンチンで生まれ、パリで音楽を学ぶも、当時労働者の為の音楽とされていた「タンゴ」の可能性に目覚め、その後は独自のタンゴを作り続けます。エレキギターを取り入れるなど、極めて前衛的な作品を生み出し、「タンゴの破壊者」とまで評され、ニューヨーク移住後はジャズとの融合を試みるなど、タンゴの発展と普及に尽力しました。初期の彼は、クラシック的な音楽にあこがれていて、このアルバムにもそのような作品がいくつか見られますが、やはり彼の本領は1959年に書かれた「アディオス・ノニーノ」以降の作品でしょう。とりわけ1970年代から1980年代に書かれた一連の作品はクラシック、ジャズ、タンゴが密接に融合したもので、例えばフルートとギターのために書かれた「タンゴの歴史」は、1900年の初頭から1980年代を4つの時代にわけ、その時々のタンゴを描いたというもの。まさにタンゴの進化を目の当たりにするものと言えそうです。
NEW-8802116B
D・スカルラッティ:2台のハープシコードの為のソナタ集
ソナタホ短調K81/ソナタト短調K88
ソナタニ短調K89/ソナタニ短調K90
ソナタト長調K91
イラリオ・グレゴレット(ハープシコード…1771年ピエール・ドンズラーギュ製、復元モデル使用)A=415Hz/
エレナ・モデナ(通奏低音ハープシコード…1967年グリマルディ製、復元モデル使用)A=415Hz

録音:1993年4月8-11日イタリアフェルトレ,ガレリア・ダルテ・モデルナ「カルロ・リッツァルダ」
※原盤:RIVOALTO
バッハと同じ年に生まれ、ナポリで歌劇作曲家、及びチェンバロ奏者として活躍したドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)は1720年代にポルトガルの宮廷礼拝堂の楽長に招かれ、マリア・バルバラ王女の音楽指導にあたりました。彼の555曲あるチェンバロ・ソナタは、王女の学習用として書かれたと考えられ、本来は練習曲の役割を担ったものとされています。しかしながらこの2台のハープシコード・ソナタはもともと独奏ヴァイオリンと通奏低音のために書かれたソナタであり、その形式も、彼の他のチェンバロ・ソナタ(大抵は単一楽章でできている)とは違い、18世紀のヴァイオリン・ソナタに準じたものであり、楽章構成を持っています。そのためヴァイオリン・ソナタとして演奏することもありますが、ここでは上声部と通奏低音部を2台のハープシコードで分担することにより、一層深みのある響きを楽しむことができるのです。
NEW-8802117E(3CD)
モンテヴェルディ:合唱作品、マドリガルと歌曲集
4声のミサ曲/サルヴェ・レジーナ第2番
祝福されし聖母の為のリタニア
マドリガル集第9集
アリアンナの嘆き/音楽のたわむれ
イ・ソリスティ・ミラノ
コンプレッソ・ヴォカーレ・ポリフォニア
アンジェロ・エフリキアン(指)

録音:1966年9月15-0日、1967年3月19-24日、1969年2月8-14日 ミラノヴィラ・リッタ
クレモナ生まれの初期バロック音楽最大の作曲家として知られるモンテヴェルディは、その生涯に数多くの作品を残しました。それは歌劇に始まり、教会音楽からバレエ音楽までと幅広く、宗教的な作品と世俗的な作品の両方において、この時代の基礎となる素晴らしいものばかりです。この3枚組には、そんなモンテヴェルディの2つのジャンルの代表作が収録されています。ポリフォニー(多声音楽)に優れていたモンテヴェルディは、当時の世俗音楽の一つのジャンルであったマドリガーレを作曲する際も、最初の頃は伝統的な多声様式をとっていましたが、その作風は少しずつ独唱用の作品へと移行していき、それに伴って表現も劇的なものへと変化していきます。第6巻におかれた「アリアンナの嘆き」はそんな作品で、孤島に置き去りにされたアリアンナの悲しみと嘆きが詩情豊かに表現された名作です。ここではエフリキアン率いるイ・ソリスティ・ミラノの不朽の名演で、これらの名作を聴くことができます。
NEW-8802119E
(3CD)
ヴェネツィアの宗教作品集
<CD1>
カヴァッリ(1602-1676):ミサ・コンチェルタータ
<CD2>
9〜16世紀にサン・マルコ寺院で奏された宗教音楽集<クリスマス/聖週間>
ヨハネス・デ・クアドリス(1410-1456 頃):聖金曜日の行列と宣誓
 聖マルコ祭/聖人祭
<CD3>
モンテヴェルディ:4 声のミサと詩篇(1650)
カヴァッリ:ムジカ・サクレ(1656)
グランディ:天空の華(1619)
レグレンツィ:Humili voce(1619)
ロヴェッタ:ミサと伴奏付き詩篇(1639)
グランディ:Hodie nobis de caelo(1610)
モンテヴェルディ:グローリア(1641)
グルッポ・ヴォカーレ・エ・ストルメンターレ「シネ・ノミネ」…CD1
カペッラ・ムジカーレ・モンテベリコ…CD2
グルッポ・ヴォカーレ・エ・ストルメンターレ「ノヴァ・カンティカ」…CD2
スコラ・マルチアーナ…CD3
ラ・スタジオーネ・アルモニカ…CD3

録音:1989年5月12-19日 コンドゥルメール・レコーディング・スタジオ…CD1
1994 年8 月17-21 日 コンドゥルメール・レコーディング・スタジオ…CD3
1995年10月2-19日 アッバツィア・ディ・モンテベリコ…CD2
※原盤:Rivoalto
ヴェネツィアの最も有名な大聖堂、サン・マルコ寺院は福音記者マルコに捧げられたビザンティン建築を代表する記念建築物として知られています。黄金に煌めく壁と天井、そして2000 個もの宝石が埋め込まれた黄金の衝立など、ヴィザンティンの名に鵜相応しい建物です。さて、この3 枚組はサン・マルコ寺院で9 世紀から17 世紀にかけて演奏されたであろう作品を収録したものです。とりわけ興味深いのは、CD1 に収録されているもので、古いヴェネツィアの聖歌や哀歌などを丹念に研究し、それらを丹念に復元するという気の遠くなる作業を経て、このような印象的、かつ大規模な作品が生まれました。イタリアの音楽学者、合唱監督、オルガニストであるヒュー・モーガンによるブックレットに詳細が記されています。
NEW-8802120B
ケルビーニ:6つのピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第1番ヘ長調
ピアノ・ソナタ第2番ハ長調
ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調
ピアノ・ソナタ第4番ト長調
ピアノ・ソナタ第5番ニ長調
ピアノ・ソナタ第6番変ホ長調
フランチェスコ・ジャンマルコ(P)

録音:1990年5月10-15 日
※原盤:Rivoalto
1700年頃フィレンツェのメディチ家に仕えていたバルトロメオ・クリストフォリがフォルテピアノを発明して以来、作曲家たちはこの新しいメカニズムを持った魅力的な楽器のために数多くの作品を書くようになります。優しくまた大きく響く音色を持つ楽器は、演奏技法にも多大なる影響を与え、鍵盤楽器のための作品自体が大きく変化していくことは誰もがご存知でしょう。さてイタリアで生まれ1788 年からパリに定住、オペラ作曲家として名を馳せたルイジ・ケルビーニ(1760-1842)です。彼は当時としては長命で、その作品はハイドンやベートーヴェンだけでなくシューマンやブラームスからも絶賛されるほどでした。彼も新しい楽器のためにソナタを書いていて、これらは当時ベートーヴェン作品にも匹敵するほどの人気を博していました。歌うように美しいメロディと端正な形式の中に絶妙な表現が含まれてます。
NEW-8802121B
ガルッピ:2台のヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ集
ソナタ第1番イ長調
ソナタ第2番ヘ長調
ソナタ第3番ニ長調
ソナタ第4番ト長調
ソナタ第5番変ロ長調
ソナタ第6番ホ長調
アッカデミア・ヴィヴァルディアーナ・ディ・ヴェネツィア
【ステファノ・ツァンケッタ(Vn)
パオロ・ファソーロ(Vn)
ジュゼッペ・バルッティ(Vc)
ミケーレ・リウッツィ(ハープシコード) 】

録音: 2010年10月12-15日 サン・マルコ パラッツォ・デッレ・プリギオーニ
※原盤:Rivoalto
ヴェネツィアのラグーンにあるブラーノ島で生まれ、「イル・ブラネッロ」と称されたバルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785)は、とりわけオペラ・ブッファの作曲家として知られていました。またオペラだけでなく、数多くのチェンバロ曲といくつかのオラトリオでも、その素晴らしい才能を見せつけました。とは言え、彼のトリオ・ソナタはほとんど聴かれることがなく、この6 曲のソナタのスコアも演奏される機会のないまま、スウェーデンのウプサラ大学の図書館に眠っていたのです。これはスウェーデンの裕福な商人ルフェビュール(1708-1767)が、1750 年頃にヨーロッパ全土を回って、数々の音楽資料を収集した際、このスコアのコピーを入手したためのだとか。なお、他社からリリースされたこの曲の録音より、こちらの方が若干日付が早いので、当盤が「初録音」となります。全て3 楽章形式で書かれていますが、音楽は自由に飛翔し、豊かな感情表現が魅力的な作品です。
NEW-8802122B
ロルカ:歌曲集/ビゼー:カルメン組曲
フェレリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936):歌曲集(D.ザネットヴィチ編)<アンダ・ハレオ/ドン・ボイソのロマンセ/4 つのメルローズ/ハエンの乙女たち/トランプの王様/モンレオンの若者たち/ゾロンゴ/18 世紀のセビリャーナス/ナナ・デ・セビリア/チニータス酒場/巡礼者たち/三枚の葉/ラ・タラーラ>
ビゼー:カルメン組曲(F. M.トローバ・カルテット編)<前奏曲/ハバネラ/間奏曲(第3 幕)/間奏曲(第2 幕)/間奏曲(第4 幕)/ジプシーの歌>
フランチェスカ・スカイーニ(S)
カルロ・スカルコ(ナレーション)
フェデリコ・モレノ・トローバ・ギター・カルテット
【アルフォンソ・バスキエラ
ディノ・ドーニ
ヴィットーニロ・ナラート
マルコ・ニコレ】

録音:1999年5月2-8日 ヴェネツィア IN スタジオ
※原盤:Rivoalto
スペインの民間伝承に由来する2 つの曲集です。ガルシア・ロルカの「歌曲集(ロマンセ)」は、幼い頃からアンダルシア地方の民族音楽に親しんできた彼が、ジプシーを主題に書いたもので、彼の演劇や詩のように大胆、かつ情熱的ですが、どうしても詩人としての側面ばかりが強調され、歌曲は比較的軽視されがちなのが残念なところ。とは言えフラメンコや闘牛士、密輸業者の歌である「アンダ・ハセオ」などエキサイティングな歌の数々は、非常に興味深いものと言えるでしょう。一方、「カルメン組曲」は、知らぬ者がないほどの有名曲ですが、ギター・カルテットで演奏することでより一層スペインらしさが増強され、魅力的なエネルギーの発散を感じることができるでしょう。
NEW-8802123D
(2CD)
マルチェッロ:フルートと通奏低音のためのソナタ集 Op.2
ソナタ 第1番-第6番
ソナタ 第7番-第1番
トリオ・リゲンツィ
【バスコ・マグノラート(Fl)
ジュリアーノ・ヴィオ(Vc)
ミケーレ・リウッツィ(ハープシコード)】

録音:1990年10月22-26日 ヴェネツィア スタジオ・シンテシ
※原盤:Rivoalto
イタリアの貴族の家系に生まれ、兄アレッサンドロも作曲家であったベネデット・マルチェッロ(1686-1739)。ロッティやガスパリーニに音楽を師事し、精力的に作品を発表しました。その数はほぼ700 作とも言われ、その中にはカンタータなどの声楽曲や、オペラも含まれています(本人はオペラをあまり好きでなかったとも)。しかし、彼は政治家としても重大な職務を背負っていて、1730 年にはポーラの施政官に任命されるなどの活躍が認められ、1738 年には「カメルレンゴ(ローマ教皇庁の役職で、ローマ教皇の秘書長…本当にその任にあたったのか不明)」の称号まで受けているほどでした。そんな彼の作品ですが、どれも単純明快な旋律を持ち、適度な対位法が見られる端正なもの。同時期のヴィヴァルディ作品のような自由奔放さはないものの、見事なフォルムと芸術性が光ります。この演奏では、フルートが活躍しますが、本来は当時流行していたリコーダーに拠って演奏されたと考えられます(当時まだフルートの人気が高くなかった)。
NEW-8802125F
(4CD)
フレデリカ・フォン・シュターデ:デュエット、アリア、情景、歌曲を歌う
■デュエット集+
シューマン、ショーソン、シューベルト
、A.シュカルラッティ、モーツァルト、
サン=サーンス、ブラームスの作品
■イタリア・オペラのアリア集*
モンテヴェルディ、ロッシーニ、
パイジェッロ、ブロスキ、
レオンカヴァッロのアリア集
■歌曲集**
ダウランド、パーセル、リスト、
ドビュッシー、カントルーブ、
ホルの歌曲集
■マーラー:歌曲集#
さすらう若人の歌
子どもの不思議な角笛より
リュッケルト歌曲集より
フレデリカ・フォン・シュターデ(Ms)
マリオ・ベルナルディ(指)ナショナル・アーツ・センターO*
アンドリュー・デイヴィス(指)LPO#
ジュディス・ブレゲン(S)+
ジャニス・テイラー(Ms)*
マルティン・カッツ(P)**、他
1945 年生まれのメゾ・ソプラノ歌手フレデリカ・フォン・シュターデの名唱集です。彼女はドイツ系アメリカ人の家庭に生まれ、1970 年にメトロポリタン歌劇場にデビュー、以降多くの役柄を演じる傍ら、「サウンド・オブ・ミュージック」などのミュージカルにも出演、更に数多くのファンを獲得しました。過剰なヴィブラートを配した清潔な歌声のため、ズボン役も得意であり、またバロック・オペラでもひっぱりだこ。モンテヴェルディの「ウリッセの帰還」でも見事なアリアを披露。またカントルーブの「オーヴェルニュの歌」の名唱も知られています。それとは対照的に表情豊かなマーラーの歌曲も聴きものであり、この4 枚組で多彩な彼女の表現を楽しむことができるでしょう。
NEW-8802126B
タベルナで…メディーヴァル・パッション
パドゥアナス/トレ・フォンタネ
A l'entrada del tens clar
エスタンピ・ロワイヤル VII
カルカッソとアモール/Astra tenenti
カレンダ・マヤ/Ce fu un mai
サルタレッロ/E vusssi'rebaltar
コンドゥクトゥス/ドゥクティア T
囚われ人は決して/トロット
Frelo, el me vien/タベルナで
五月に/Quen a festa
Sonetus domini Elisei patavini
Lamento di Tristano e…/
…ロッタ/エスタンピ・ロワイヤル X
Dominus Marsilius de Carraria ad
Responso Francisci Vanocii
Paduanus quidam/アンテディクツ
Si no se ne ha ben
村のような/Paduanus quidam
E fu in su
Sonetus domini Helisey patavini
コルテ・アンティカ
【フランチェスコ・ビセット(ナレーション)/マリオ・カンパナーロ/ダヴィデ・カルリ/アンジェロ・ディ・プリマ/アッリゴ・ピレトロボン/クラウディオ・サルトラート/マルコ・スクィッツアート】(歌、リコーダー、クラムホルン、パーカッション、フルート、bombard、ハーディ=ガーディ、リュート)

録音: 2000年5月15-24日 パラッツォ・モレッロ カステルフランコ・ヴェネト (1)
中世の世俗音楽というものは、実際の演奏が残っているわけではないので、いささか推測の域を出ることがありませんが、それでも、当時の資料などを統合すると、多くの曲はパロディや風刺詩に基づいており、吟遊詩人たちは、酒、愛などの生活の活力と、魅惑的な騎士物語を語り、聴衆たちを喜ばせていたようです。また宮廷の音楽もパロディ化され、市井の人たちも、これらを宴会の席や行事で日常的に楽しんでいたようです。この曲集は、当時の様々な写本から興味深いものを抽出したもので、コルテ・アンティカの活気あるパフォーマンスは、長い時を瞬時に飛び越え、当時の社会をエキサイティングに映し出しています。
NEW-8802127B
ジャン・ラディスラフ・ドゥシェク:鍵盤音楽集
ソナタ第24番嬰ヘ短調Op.61
ソナタ第25番ニ長調Op.69-3
告別(ロンド)/ヒュメナイオスの歌
ルカ・パラッツォーロ(フォルテピアノ)

録音:1992年5月25-28日モリアーノ・ヴェネトコンドゥルマー・レコーディング・スタジオ
※原盤…Rivoalto
ピアノ愛好家にとっては、「ソナチネ・アルバム」でおなじみ、ボヘミア出身の作曲家ドゥシェク(1760-1812)の作品集です。波乱万丈の生涯を送り、その作品も当時としては前衛的であり(古典派よりもロマン派に近い作品が多い)独自の作風を打ち立てたため、同時代の聴衆からはなかなか理解されることなく、彼の死とともにほとんどが忘れ去られてしまいました。しかし、改めて接してみると、どの曲も独創性に満ち、エネルギッシュで多彩な表現を持つ音楽であることがわかるでしょう。モーツァルトの幻想曲を思わせるフォルテピアノを演奏するパラッツォーロはドゥシェクの研究家でもあります。
NEW-8802128B
ロカテッリ:24のカプリッチョOp.3
第1番:ニ長調/第2番:ニ長調
第3番:ハ短調/第4番:ハ短調
第5番:ヘ長調/第6番:ヘ長調
第7番:ホ長調/第8番:ホ長調
第9番:ハ長調/第10番:ハ長調
第11番:ト短調/第12番:ト短調
第13番:変ロ長調/第14番:変ロ長調
第15番:ホ短調/第16番:ホ短調
第17番:ト長調/第18番:ト長調
第19番:ヘ長調/第20番:ヘ長調
第21番:イ長調/第22番:イ長調
第23番:ニ長調「和声の迷宮」
第24番:ニ長調「和声の迷宮」
エマニュエル・バルディーニ(Vn)

録音:1998年6月12-18日イタリアトレヴィソ,INスタジオ
原盤…Rivoalto
ロカテッリ(1695-1764)は、イタリア後期バロック音楽の作曲家、ヴァイオリニストですが、その生涯の詳細はほとんどわかっていません。ベルガモで生まれ、ローマで学んだ後、1720年代にはイタリアとドイツのいくつかの土地で演奏会を行い、1729年にアムステルダムに定住、裕福な音楽家として、その地で没したとされています。このCDに収録されている「24のカプリッチョ」は、彼の最高傑作「ヴァイオリンの技芸Artedelviolino」の一環として1733年に発表されたものです。これは12の協奏曲からなる曲集ですが、各々の第1楽章と第3楽章に、カデンツァの役割を持つ「カプリッチョ」を挿入することができるというもので、これがまあ、とにかく技巧的であり、まさにパガニーニの先駆的作品と言えるものなのです。名手バルディーニの目も覚めるような演奏で。
NEW-8802129B
ラウダーテ・ドミヌム
ガブリエリ:Ego sum qui sum(私は私である)
クローチェ(1557-1609):In spiritu
humilitatis(深くへりくだり、謙遜の精神で)
ハスラー(1564-1612):Verbum caro factum est(言葉は人となりたまえり)
アントニオ・ビッフィ(1667-1736):Te lucis ante terminum(光の消ゆる前に)
モンテヴェルディ:Beatus vir I(幸いなるかな)
ラレンツィ(1626-1690):ラウダーテ・ドミヌム
ラレンツィ:マニフィカート
ロッティ(1667-1740):クレド
ガルッピ:ラウダーテ・ドミヌム
・ロッティ:Spirto di Dio(主の魂は)
ディナーラ・マクハンベト(S)
ジョヴァンナ・ブラガディン・ディッセッラ(C.A)
ダヴィデ・シエガ(T)
アレッシオ・ラファッティ(Bs)
コンプレッソ・ヴォカーレ・エ・ストルメンターレ・アントニオ・ロッティ
パオロ・カンモッツォ(指)

録音:2000年1月20-25日ヴェネツィアマドンナ・デル’オルトスコラ・ディ・サン・クリストフォーロ・デッタ・デイ・メルカンティ
原盤…Rivoalto
サン・マルコ寺院の音楽遺産を祝して創り上げた素晴らしいコンピレーション・アルバムです。イタリア・バロック音楽の中心地の一つであったため、独自の器楽、声楽アンサンブルを擁し、数々の著名な音楽家たちが楽長、オルガニストを務めました。ここで聴ける音楽は、すべて教会で重要な位置にあった作曲家たちの作品で、当然、当時教会で演奏されたものばかりです。16世紀後半から18世紀の後半に至るまでの多彩な調べは、ヴェネツィアの文化の隆盛を物語るものです。
NEW-8802131D(2CD)
ブラームス:弦楽四重奏曲集・クラリネット五重奏曲
弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51-1
弦楽四重奏曲第3番変ロ長調Op.67-3
弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.51-2
クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115
ジュリアードSQ
【ロバート・マン(第1Vn)
ジョエル・スミルノフ(第2Vn)
サミュエル・ローズ(Va)
ジョエル・クロスニック(Vc)>
チャールズ・ナイディック(Cl)】

録音:1993年5月9日、1993年5月13日、1994年3月28日 アメリカニューヨーク,セーヴィング・バンク・ミュージック・ホール
※原盤…SONY
1946年、ニューヨークのジュリアード音楽院の校長であったW.シューマンの提唱により、当時の音楽院の教授らによって設立された「ジュリアード弦楽四重奏団」。レパートリーはベートーヴェンからエリオット・カーターと幅広く、その完璧なアンサンブルと緻密な解釈は、メンバーが変遷を遂げても変わることなく、現代でも最高峰の団体として高く評価されています。このブラームスは1990年代の記録で、極めて濃密な音楽が展開されています。名クラリネット奏者ナイディックが参加した五重奏曲も聴きものです。
NEW-8802132B
リチェルカーレとカンツォーナ集
《アンドレア・ガブリエーリ(1510頃-1586)》
リチェルカーレ12thmode
トッカータ10thmode/カンツォーナ・アリオーサ
《ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554頃-1612)》
フーガ9thmode/リチェルカーレ
ファンタジア6thmode
《マルコ・アントニオ・カヴァッツオーニ(1490頃-1560頃)》
リチェルカーレ/Plusneregres
《ジローラモ・カヴァッツォーニ(1525頃-1577以降)》
「あの人は美男でお人好し」によるカンツォーン
「Faltd'argens」によるカンツォーン
讃歌「すべてのものの贖い主であるキリストよ」
讃歌「アヴェ・マリア・ステラ」
セルジオ・デ・ピエリ(Org)

録音:1983年7月10-15日
ヴェネツィアディ・フラリ大聖堂のオルガン。「カッリド」、「ピアッジャ」
原盤…Rivoalto
16世紀に書かれた鍵盤音楽は、あまりにも技巧的であったようで、それらはほとんど印刷されることがありませんでした。確かに。大抵の作曲家(演奏家も兼ねる)は即興演奏が得意であり、楽譜に書き写す必要もなかったのかもしれません。しかし、アマチュア演奏家のために、いくつかの作品のアレンジメントを公開した「intabulations」は人気となり、これが鍵盤音楽の最古のレパートリーを集めたものとして知られています。この中に含まれるカヴァッツォーニ親子と、A.ガブリエーリ、G.ガブリエーリの4人の作曲家の作品は、特筆すべきもので、この完成度の高さはそのまま次代のフレスコバルディへと引き継がれるものです。ディ・フラリ大聖堂は、ゴシック様式で建設されたヴェネツィアの三大教会の一つであり、ここの2台のオルガンは保存状態の良さと素晴らしい音色で知られています。
NEW-8802133B
ドメニコ・ドラゴネッティ:コントラバスとピアノのための作品集
悪魔のダンス/アレグレットハ長調
ラルゲットとアレグロ・ヴィヴァーチェ
アダージョとアレグロ・ノン・タント
アレグロとアンダンテとアレグロ
ワルツ/アレグレット(セレナード)
ラルゲットとアレグロ・ノン・タント
ミカエル・ヴェロネーゼ(Cb)
ルカ・フェリーニ(P)

録音:1993年4月2-10日イタリアトレヴィソ,INスタジオ
原盤…Rivoalto
ヴェネツィアでアマチュア音楽家&床屋の息子として生まれたドラゴネッティ(1763-1846)は、幼い頃から、父が所有していたギターとコントラバスを弾き、まもなくヴァイオリニスト、ドレッティに見いだされ、12歳でヴェネツィア最高のコントラバス奏者ベリーニに師事します。彼はほんのちょっとレッスンしただけで「この子には教えることがない」と判断、13歳でプロの音楽家として活動を始めることになります。その後はサン・マルコ寺院の楽団で活躍し、1794年からはロンドンに活動の場を移し、ここで生涯を終えます。1799年にはウィーンを訪れていますが、ここでベートーヴェンと交流を持ち、お互いに霊感を与えあったことでも知られています。このアルバムには、そんなドラゴネッティの小品を収録。比類なき名人芸と表現力に裏打ちされた、魅力的な曲の数々を名手ヴェロネーゼが演奏しています。
NEW-8802134B
レグレンツィ:ソナタとバレエ集
ソナタOp.10-6/ソナタOp.10-5
ソナタOp.8-10「ラ・クレモナ」
バレエとクーラントOp.16-3
ソナタOp.10-6/クーラントOp.16-9
ソナタOp.8「ラ・バサドンナ」
ソナタOp.8-16「ラ・クリスパ」
ソナタOp.10-1
ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ
【ジョルジオ・ファーヴァ(Vn)/ルイージ・マンジョカヴァッロ(Vn)/マリアルイーザ・ブランダーオ・モレイラ(Vn)/エンリコ・パリッツィ(ヴァイオリン&ヴィオラ)/ワルター・ヴェスティデッロ(Vc)/エリザベッタ・デ・ミルコヴィチ(Vc)/アルベルト・ラシ(ヴィオローネ)/ジァンカルロ・ラド(キタローネ)/イヴァノ・ザネギー(キタローネ)/アンドレア・マルコン(オルガン&ハープシコード)】

録音:1991年6月10-15日トレヴィソ,モリアーノ・ヴェネトコンドゥルマー・レコーディング・スタジオ原盤…Rivoalto
ヴェネツィア楽派の歌劇作曲家として知られるジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690)。彼は晩年にサン・マルコ教会の楽長を務め、教会音楽の器楽を拡大し、初期のトリオ・ソナタに重要な作品を残しました。オペラから器楽曲まで、当時流行したあらゆる楽種の音楽を作曲しましたが、ここでは彼の野心作とも言えるトリオ・ソナタを中心にお聴きいただけます。革新的な音色感、リズミカルな旋律と、積極的な主題の展開、そして複雑で表現力豊かな対位法など、当時のヴェネツィアにおける器楽曲の発展を目の当たりにできる注目の作品集です。
NEW-8802135B
ソング・オブ・ワールド
愛の歌(スペイン)/鳥の鳴き声(カタロニア)
朧月夜(日本)/ロンドンデリーの歌(アイルランド)
内海芳宏:愛情(日本)/アリラン(韓国)
五月のことだった(イタリア)
ブラインド・メアリー(アイルランド)
ああ麗しきベルメランド(スウェーデン)
ShottisforNorway(ノルウェー)
ニーグン(イスラエル)
コル・ニドライ(イスラエル)
ADudele-歌(イスラエル)
ニーグン(イスラエル)/荒城の月(日本)
小さい秋みつけた(日本)
ステファノ・シャシャ(Cb)
マーラ・コラッツァ(P)

録音:2002年4月10-16日イタリアトレヴィソ,コネリアーノアトモスフェレ・スタジオ
原盤…Rivoalto
世界各国の様々な名曲をコントラバスのために編曲。文化の多様性と伝統的なメロディの豊かさを感じる極上の1枚です。1960年生まれのコントラバス奏者シャシャは、アジア(日本の曲も4曲含まれる)、中東、そしてヨーロッパから集めた多彩なメロディを、コントラバスで演奏することで、一層深みのある音楽として表現しています。センティメンタルなブルッフの「コル・ニドライ」や、カンタービレたっぷりの「五月のことだった」、きりっとした美しさに酔える北欧のメロディの数々、そして、もともとコントラバスのために書かれた内海芳宏の「愛情」など、コントラバスの魅惑の低音をたっぷり味わうことができるでしょう。
NEW-8802136F(6CD)
ジェズアルド:5声のマドリガル集(全曲)
《CD1.第1集(1594)》
1.Baci soavi e cari/2.Madonna, io ben vorrei /3.Come esser puo/4.Gelo ha Madonna il seno/5.Mentre Madonna/6.Se da si nobil mano/7.Amor, pace non chero/8.Si gioioso mi fanno/9.O dolce mio martire/10.Tirsi morir volea/11.Mentre, mia stella, miri/12.Non mirar, non mirare/13.Questi leggiadri/14.Felice primavera/15.Son si belle le rose/16.Bella Angioletta
《CD2.第2 集(1595)》
1.Caro amoroso neo/2.Hai rotto, e sciolto/3.Se per lieve ferita/4.In piu
leggiadro velo/5.Se cosi dolce e il duolo/6.Se taccio, il duol s’avanza/7.O come e gran martire/8.Sento che nel partire/9.Non e questa la man/10.Candida man/11.Dalle odorate spoglie/12.Non mai non cangero/13.All'apparir di quelle/14.Non mi toglia il ben mio
《CD3.第3 集(1595)》
1.Voi volete ch'io mora/2.Ahi, disperata vita/3.Languisco e moro/4.Del bel de'bei vostri occhi/5.Ahi, dispietata e cruda/6.Dolce spirito d'Amore/7.Sospirava il mio core/8.Veggio, si, dal mio sole/9.Non t'amo, o voce ingrata/10.Meraviglia d'Amore!/11.Crudelissima doglia!/12.Se piange, ohime/13.Ancidetemi pur/14.Se vi miro pietosa/15.Deh, se gia fu crudele/16.Dolcissimo sospiro/17.Donna, se m'ancidete
《CD4.第4 集(1596)》
1.Luci serene e chiare/2.Tal'or sano desio/3.Io tacero, ma nel silenzio mio/4.Che fai meco, mio cor/5.Questa crudele e pia/6.Or che in gioia/7.Cor mio, deh, non piangete/8.Sparge la morte al mio Signor nel viso/9.Moro, e mentre sospiro/10.Mentre gira costei/11.A voi, mentre il mio core/12.Ecco, moriro dunque/13.Arde il mio cor/14.Se chiudete nel core/15.Il sol, qual or piu (six voices)
《CD5.第5 集(1611)》
1.Gioite voi col canto/2.S'io non miro non moro/3.Itene, o miei sospiri/4.Dolcissima mia vita/5.O dolorosa gioia/6.Qual fora donna/7.Felicissimo sonno/8.Se vi duol il mio duolo/9.Occhi del mio cor vita/10.Languisce al fin/11.Merce, grido piangendo/12.O voi, troppo felici/13.Correte, amanti, a prova/14.Asciugate i begli occhi/15.Tu m'uccidi, o crudele/16.Deh, coprite il bel seno/17.Poiche l'avida sete/18.O tenebroso giorno/19.Se tu fuggi, io non resto/20.T'amo, mia vita
《CD6.第6 集(1611)》
1.Se la mia morte brami/2.Belta, poi che t'assenti/3.Tu piangi, o Filli mia/4.Resta di darmi noia/5.Chiaro risplender suole/6.Io parto e non piu dissi/7.Mille volte il di moro/8.O dolce mio tesoro/9.Deh, come invan sospiro/10.Io pur respiro/11.Alme d'Amor rubelle/12.Candido e verde fiore/13.Ardita zanzaretta/14.Ardo per te, mio bene/15.Ancide sol la morte/16.Quel'no'crudel/17.Moro, lasso, al mio duolo/18.Volan quasi farfalle/19.Al mio gioir il ciel si fa sereno/20.Tu segui, o bella Clori/21.Ancor che per amarti/22.Gia piansi nel dolore/23.Quando ridente e bella
クィンテット・ヴォカーレ・イタリアーノ
【メンバー:カルラ・シュレーン(S)
クララ・フォティ(Ms)
エレナ・マッツォーニ(A)
ロドルフォ・ファロルフィ(T)
ガストン・サルティ(Br)
ドミトリー・ナボコフ(Bs)】

録音:《CD1》1965年1月10-15日
《CD2》録音:1965年2月12-19日
《CD3》1965年3月11-19日
《CD4》1965年4月9-15日
《CD5》1965年5月20-27日
《CD6》1965年9月21-30日ミラノヴィラ・リッタ
※原盤…Rivoalto
ヴェノーサ公でリュート奏者、ルネサンス期から初期バロック音楽への過渡期における異色の作曲家ジェズアルド(1561頃-1613)。彼については「殺人者」としての経歴が広く知れ渡っていますが、それ以上に作品の独自性も論じるべきではないでしょうか?不規則なリズムや、伝統の対位法の様式から外れたハーモニー、そして妙に聴き手をイライラさせるかのような半音階の多用など、その当時のスタイルとは全く異なる様式を持つジェズアルドの音楽。それを、彼の悔悛の念と捉える人もいますが、本当のところはどうだったのかを想像するのも悪くはありません。ありえないほどの体験が、彼に不思議な音楽性を与えたのか。それとも、もともと先鋭的な才能があったからこそ、普通の生活が営めなかったのか。いやいや、そんなことは一切関係ないのか・・・。
NEW-8802137E(3CD)
B.マルチェッロ:12の5声の協奏曲Op.1&5つのシンフォニア
《12の5声の協奏曲Op.1》
<CD1>
第1番ニ長調/第2番ホ短調
第3番ホ長調/第4番ヘ長調
第5番ロ短調/第6番変ロ長調
<CD2>
第7番ヘ短調/第8番ヘ長調
第9番イ長調/第10番ハ長調
第11番変ロ長調/第12番ト長調
《5つのシンフォニア》
<CD3>
第1番変ロ長調/第2番イ長調
第3番ト長調/第4番ト長調/第5番ニ長調
<CD1&2>
フランコ・ファンティーニ(Vnソロ)
ティノ・バッケッタ(Vnソロ)
ゲヌンツィオ・ゲッティ(Vc)
マリエッラ・ソレッリ(ハープシコード)
<CD1-3>イ・ソリスティ・ディ・ミラノ
アンジェロ・エフリキアン(指

録音:1967年3月8-14日…CD1,
1967年3月15-21日…CD2,
1967年9月1-12日…CD3ミラノヴィラ・リッタ
原盤…Rivoalto
貴族であり、偉大なる政治家であったベネデット・マルチェロ(1686-1739)の12の協奏曲と5つのシンフォニア集です。この1708年に書かれた協奏曲は、当時としてはとても革新的な作品であり、独創性に満ちた作風でした。兄であるアレッサンドロも作曲家として活躍していましたが、「弟は非凡な才能を持っていた」と語るほどに、ベネデットは傑出した存在だったようです。この録音は1967年に行われたものですが、この当時は、まだこの時代の音楽についての復興が今ほど盛んではなく、この録音も発売後、すぐに埋もれてしまったものです。
NEW-8802138D
(2CD)
ボッケリーニ:ギター五重奏曲集
ギター五重奏曲第1番ニ短調G445
ギター五重奏曲第2番ホ長調G446
ギター五重奏曲第3番変ロ長調G447
ギター五重奏曲第4番ニ長調「ファンダンゴ」G448
ギター五重奏曲第9番ハ長調「マドリードの帰営ラッパ」G453
マッシモ・スカットーリン(G)
フランコ・メッツェーナ(Vn)
ステファノ・パリアーリ(Vn)
ルカ・ヴォルパート(Va)
ユリウス・ベルガー(Vc)

録音:1993年5月12-19日トレヴィソフランツォーロ・ディ・ヴェデラーゴ,ヴォラ・エモ・カポディリスタ,サラ・パラディアーナ、1993年11月10-15日トレヴィソコル・サン・マルティーノ,キエサ・ディ・サン・ヴィギリオ
※原盤…Rivoalto
偉大な作品を残しているにも拘わらず、あまりにも過小評価されている感のあるボッケリーニ(1743-1805)。チェロのヴィルトゥオーゾであった彼は近代チェロ奏法の発展に大きく寄与し、生涯に夥しい数の室内楽作品を書いたこと、また滞在先であったスペインの音楽を積極的に自作に取り入れ、独自の作風を創り上げたことなど、もっと知られてもいいのではないでしょうか。このギター五重奏曲も、当時の音楽界の主流であったドイツやオーストリアから距離を置き、スペイン風味を貫くもので、とりわけ第4番の終楽章はスペイン舞曲の「ファンダンゴ」が取り入れられており、まさにフラメンコの原型とも言えそうな迫力ある音楽です。美しいメロディと素晴らしいアンサンブルは見事の一言。「メヌエット」だけがボッケリーニではないことを感じさせてくれるでしょう。なお、ここでチェロを演奏しているユリウス・ベルガーはドイツの名手であり、最近次々と新譜を出して注目されている人です。
NEW-8802139B
クローチェ他:宗教作品集
ジョヴァンニ・クローチェ(1557頃-1609):主よわれ御身をたたえまつらん(4声)
 私は主に向かいて祈りを捧げる(4声)
 おお聖なる宴(4声)
 賛美の歓びに沸き(8声)
 天使のパン(8声)/ミサ曲「戦争」(8声)
アドリアン・ウィラールト(1490頃-1562):おお大いなる神秘(4声)
 アヴェ・マリア(4声)
アンドレア・ガブリエーリ(1532/3-1585):主よわれは御身を愛し奉る(4声)
 天使と羊飼い(4声)
 今日聖霊降臨の日は来たりぬ(4声)
 わたしの肉はまことの食物(4声)
 イェルサレムの娘たちよ(4声)
 おおここはいかに畏れ多き所なるか(4声)
 神が祝福されますように(8声)
 おお救いの聖餐(8声)
ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/7頃-1612):神を讃えよ(8声)
ジョヴァンニ・バッサーノ(1560/61-1617):カンターテ・ドミノ(8声)
マルコ・ジェンマーニ(指)
カペラ・マルキアーナ

録音:2009年10月10-15日ヴェネツィア,バシリカ・ディ・サン・マルコ
※原盤…Rivoalto
16世紀から17世紀にかけての、サン・マルコ寺院で活躍した音楽家たちの作品を集めた1枚です。このアルバムの中心となるジョヴァンニ・クローチェは、イタリアのキオッジャに生まれたヴェネツィア楽派の作曲家。モンテヴェルディの二代前の1603年に楽長となりましたが、健康上の理由であまり活躍することはなかったと記録されています。作曲家としてはとても高名で、数多くの同世代の作曲家たちに影響を与えました。声による輝かしいアンサンブルと見事な対位法の処理は、確かに一世を風靡するだけの勢いの良さを感じさせます。他にはアンドレア、ジョヴァンニ・ガブリエーリ、バッサーノ、そしてフランドルからイタリアに移住し、ポリフォニー様式を定着させたと言われるウィラールトの作品が収録されています。合唱によるルネサンス音楽をこよなく愛する人にオススメです。
NEW-8802140D(2CD)
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集
協奏曲イ長調D113
協奏曲イ短調D115「Alunardovenier」
協奏曲ト長調D80/協奏曲イ長調D96
協奏曲ニ短調D45/協奏曲ヘ長調D67
協奏曲ト長調D83/協奏曲変ロ長調D117
ジュリアーノ・フォンタネッラ(Vn)
エンリノ・カサッツァ(Vn)
セバスティアーノ・マリア・ヴィアネッロ(Vn)
パオロ・チオチオーラ(Vn)
クリスティアーノ・ロッシ((Vn)
インテルプレティ・ヴェネツィアーニ

録音:1995年2月12-19日…CD1,1995年2月19-26日…CD2ヴェネツィアサン・ジョヴァンニ・エヴァンゲリスタスクオラ・グランデ
※原盤…Rivoalto
18世紀最大のヴァイオリニストの一人とされ、重音奏法の開発や近代的な運弓法を確立、多くの理論書を残したタルティーニ(1692-1770)。もちろん数多くのヴァイオリン作品を残していて、中でも協奏曲は130曲以上が確認されています。ヴァイオリンと管弦楽のために書かれたこれらの曲は、もちろん技術的には困難を極めますが、メロディは優雅であり、きりりと引き締まったものばかりです。形式は基本的に3楽章構成ですが、ほとんど同時代のヴィヴァルディの作品よりもロマンティックで起伏に富んだ内容が魅力的。1987年に結成され、幾度もの来日経験のあるアンサンブル、インテルプレティ・ヴェネツィアーニの安定した演奏で。
NEW-8802141E(3CD)
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集Op.2
[第1番ト短調/第2番イ長調/第3番ニ短調/第4番ホ短調/第5番ヘ長調/第6番ホ長調]

26の小さなソナタ(パドゥア、アントニアーナ所蔵)>[第1番ト長調B.G1/第2番ニ短調B.d1/第3番ニ長調B.D1/第4番ハ長調B.C1/第5番ヘ長調B.F1/第6番ホ短調B.e1/第9番イ長調B.A1/第11番ホ長調B.E1/第7番イ短調B.a1/第8番ト短調B.g1/第10番変ロ長調B.B1/第12番ト長調B.G2]
アルベルト・マルティーニ(Vn)
イラリオ・グレゴレット(ハープシコード)
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)
アントニオ・ポカテッラ(Vc)

録音:1971年4月10-18日ミラノヴィラ・リッタ、1990年8月10-15日ベネツィアスタジオ・シンテシ…CD1
※原盤…Rivoalto
「悪魔のトリル」で知られるタルティーニ(1692-1770)の生涯はとても波乱に満ちたものでした。イタリアのピランで生まれた彼は、基礎的な音楽教育を受けたあと、パドヴァで法律と神学を学び、同時にフェンシングの名手としても名を馳せます。しかし、その頃思いを寄せ密かに結婚した女性が、実は地元の有力者(大司教の説もある)の寵愛を受けていたため、彼は誘拐の罪を着せられてしまい、それから逃げるためにアッシジの聖フランシスコ修道会に入会したことで、彼はヴァイオリンの演奏を始めたのでした。その後、めきめきと才能を発揮し、やがてはヴァイオリン教室を開くなど、ヴァイオリン演奏の祖となります。このアルバムには彼の100以上あるソナタから、いくつかを選択したものです。タルティーニの自然なスタイルが見て取れるもので、25のソナタ集は無伴奏、通奏低音付きのどちらでも演奏が可能であり、ここではチェロとの美しい絡みが楽しめます。
NEW-8802142F(4CD)
ストラデッラ:室内楽作品集
<CD1.ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集7-1>
ソナタ第10番イ短調/ソナタ第1番ニ長調
ソナタ第9番ト長調/ソナタ第5番ホ短調
ソナタ第6番ヘ長調/ソナタ第11番イ短調
ソナタ第4番ニ短調

<CD2>
ソナタ第3番ニ短調/ソナタ第7番ヘ長調
ソナタ第2番ニ長調/ソナタ第8番ヘ長調
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
ソナタ第1番ニ短調「ヴァイオリン,チェロかリュートのための」

<CD3.ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集7-3>
ソナタ第2番ニ長調/ソナタ第9番イ短調
ソナタ第4番ニ長調/ソナタ第8番イ短調
ソナタ第3番ニ長調/ソナタ第7番ト長調
ソナタ第5番ヘ長調/ソナタ第6番ヘ長調
ソナタ第1番ハ長調

<CD4.その他の作品>
トランペットと8つの弦楽,通奏低音のためのソナタ集7-4第3番ニ長調
2台のヴァイオリンと2台のコルネット,通奏低音のための四重奏ソナタ7-4第1番ニ長調
合奏協奏曲第24番ニ長調7-4第2番
ヴァイオリン,チェロと通奏低音のためのソナタ7-2第2番変ロ長調*
<CD1&2>マリオ・フェラリス(Vn)
エンリコ・ミオリ(Vc)
マリア・イサベッラ・デ・カルリ(cemb&org)

<CD3>マリオ・フェラリス(Vn)
アンジェロ・エフリキアン(Vn)
エンリコ・ミオリ(Vc)
アントニオ・ポカテッラ(Vc)
ブルーニ・フェラリス(Cb)
マリア・イサベッラ・デ・カルリ(cemb&org)

<CD4.1-3>
ジョヴァンニ・アダモ(Vn)
ウィリアム・ビニャーニ(Vn)
ジリアーノ・ナレッソ(Vn)
フェレリコ・ザンピエリ(Vn)
ジョルジョ・アレッサンドリ(Va)
フランコ・ボルガッティ(Va)
アルマンド・ブラッティン(Va)
フランチェスコ・ブルーニ(Vc)
ナザレノ・チコーリア(Vc)
エンリコ・エミリアーニ(Vc)
オスヴァルド・リッツォーリ(Cb)
アウテミオ・ヴェルサーリ(Cb)
エミリア・ファディーニ(Cemb)
マリア・イサベッラ・デ・カルリ(Org)
エドワルド・ハンキンス・タール(tp&cort)
ホルガー・アイヒホルン(tp&cort)
アンジェロ・エフリキアン(Vn)*
アントニオ・ポカテッラ(Vc)
マリア・イサベッラ・デ・カルリ(Org)*

録音:1971年2月12-19日…CD1,1971年3月11-18日…CD2,1971年5月1-9日…CD3,1971年9月22-30日…CD4ミラノ・ヴィラ・リッタ
※原盤…Rivoalto
ヴェネツィア楽派の作曲家で、歌劇などの声楽曲から、シンフォニア、ソナタなどの器楽曲まで数多くの作品を残したストラデッラ(1639-1682)。とりわけ「合奏協奏曲」の創始者として音楽史に名を残しています。当時高い人気を有していた音楽家であった彼、ご想像の通り、その生涯も波乱に満ちたものでした。有り余る才能のおかげで常に強力なパトロンと賛美者がいたものの、堕落した生活を送り、また女性関係も派手であり、結局のところそれが元で命を落とすことになってしまったのは皮肉としか言いようがありません。そんな彼の音楽は「数々の悪行」を微塵も感じさせない美しく整ったもの。なんとなく、こんな人生もいいなぁ。と思えてしまう吹っ切れた雰囲気がステキです。
NEW-8802144D(2CD)
サン=サーンス:ピアノ協奏曲全集
ピアノ協奏曲第1番ニ長調Op.17
ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22
ピアノ協奏曲第3番変ホ長調
Op.29
ピアノ協奏曲第4番ハ短調Op.44
ピアノ協奏曲第5番ヘ長調Op.103
フィリップ・アントルモン(P)
ミシェル・プラッソン(指)
トゥールーズ・キャピトル国立O

録音:1976年6月14日、1977年1月&4月 フランストゥールーズ,アル・オ・グラン
※原盤…SONY
サン=サーンスのピアノ協奏曲は全部で5曲あり、第1番は23歳の作品で、第5番は61歳の作品ですから、その年代にはほぼ40年の開きがあり、もちろん作風もかなり変化しています。もともと素晴しいピアニストであったサン=サーンスは11歳の時に初めて公開演奏会を行うほどの腕の持ち主。もちろんピアノ協奏曲も高度な技術を要する華麗で輝かしい曲相を有しています。とは言え、曲の人気にはかなりムラがあり、第1番はメンデルスゾーンを思わせる活気に満ちた作品、第2番は代表作の一つとされる名曲、第3番は初演時の悪評がたたり、現在ではほとんど聴くことのない作品、第4番は循環形式を用いた画期的な作品、そして第5番は「エジプト風」と呼ばれる人気作。これらをまとめて聴くことでサン=サーンスを深く理解できるかもしれません。今は指揮者としての活躍ぶりが伝えられるフィリップ・アントルモン。しかし彼の本領はやはりピアニストであるということを再確認させてくれるような名演です。
NEW-8802148B
ヴェネツィア音楽学校のオルガン音楽集
《16世紀の作曲家不詳の作品》Pass'emezzo/Fusi pavanapiana
Da CHE-l’e morta la mia signora
Le forze d’Hercole
《マルコ・ファコーリ(1560頃-1590)》
シンシア夫人のためのアリア
Salterellodelre-Tedescadita'La
Proficia
《ジョヴァンニ・ガブリエリ(1554/7-1612):》
第9旋法によるフーガ
リチェルカーレII
第10旋法によるリチェルカーレ
《アンドレア・ガブリエリ(1532/3-1585)》
第12旋法によるリチェルカーレ
陽気な幻想曲
Canzon francese deta ‘Martin menoit’
《クラウディオ・メルーロ(1533-1604)》
ラ・ロダンダーラ(Canzona a 4)
トッカータI(XI tono detto I)
《アントニオ・ヴィヴァルディによるオルガン編曲》
ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):協奏曲より
アダージョ(協奏曲ロ短調より)
アレグロU(協奏曲ロ短調より)
《トマソ・アルビノーニ(1671-1751)によるオルガン編曲》
ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):協奏曲より
アダージョ(協奏曲ヘ長調より)
アレグロU(協奏曲ヘ長調より)
セルジオ・デ・ピエリ(Org)

録音:1993年10月15-20日

※Chiesa di San Giovanni Evangelista, Venice Rivoalto 原盤
16世紀、驚くべきほど進化を遂げたヴェネツィアの器楽音楽。その理由の一つに「サン・マルコ寺院」の存在があることは間違いありません。当時はローマと並び、イタリア・バロックの中心地のひとつであったサン・マルコ寺院は、著名な音楽家が楽長とオルガニストを務め、日々の祈りの実践を担っていました。また当時の印刷技術の発展に伴い、フランドルやフランスなどからたくさんの作曲家たちが、この新技術の恩恵にあずかるためにヴェネツィアを訪れたことでも知られています。この時代に発展したオルガン音楽は、ガブリエリらの手によって頂点を迎え、そのまま北ドイツ・オルガン楽派へと受け継がれていくことになります。
NEW-8802149B
ヴェルディ:シンフォニアと序曲集
歌劇「アイーダ」シンフォニア
歌劇「運命の力」シンフォニア
歌劇「ジョヴァンナ・ダルコ」シンフォニア
歌劇「ルイザ・ミラー」シンフォニア
歌劇「群盗」シンフォニア

歌劇「オテロ」シンフォニア
歌劇「シチリア島の夕べの祈り」-バレエ音楽
歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
歌劇「ナブッコ」シンフォニア
マルコ・レトーニャ(指)ヴェネトPO

録音:2002年9月1-6日トレヴィソ,ビアデネ・ディ・モンテベルーナ,ヴィッラ・ピサーニ
原盤…Rivoalto
19世紀の作曲家のなかでも、とりわけ影響力を持っていたのがこのヴェルディでしょう。彼はその作品の中に「愛国心」を取り入れ、政治的なテーマと友情、愛情を融合させることで多くの聴き手の賛同を得たのです。彼のオペラにおける序曲と前奏曲は、全曲の中の聴かせどころを上手くピックアップして、これから始まる物語への期待感を高めているものがあれば、全く別の素材を用いて別の世界を構築しているものもあります。これらを聴き分ける楽しみもこの1枚にはあるのではないでしょうか。タスマニアSOの首席指揮者&芸術監督を務めたマルコ・レトーニャの明確な意思を持った指揮で、これらの「ドラマの始まり」をお楽しみください。
NEW-8802150E
(3CD)
クレメンティ:ピアノ・ソナタ集
<CD1.連弾のためのソナタ集Op.3&14>
ソナタハ長調Op.3-1
ソナタ変ホ長調Op.3-2
ソナタハ長調Op.14-1
ソナタ変ホ長調Op.14-3
<CD2.ソネチネ集Op.36>
ソナチネ第1番ハ長調
ソナチネ第2番ト長調
ソナチネ第3番ハ長調
ソナチネ第4番ヘ長調
ソナチネ第5番ト長調
ソナチネ第6番ニ長調
<CD3.ピアノもしくはハープシコードのソナタ集Op.4>
ソナタ変ホ長調Op.4-2
ソナタニ長調Op.4-1
ソナタハ長調Op.4-3
ソナタト長調Op.4-4
ソナタ変ロ長調Op.4-5
ソナタヘ長調Op.4-6
セルジオ・ロレンツィ(P)…CD1
ジノ・ゴリーニ(P)

録音:ミラノヴィラ・リッタ1967年3月11-16日…CD1,1967年5月13-19日…CD3,1967年9月23-28日…CD2
原盤…Arcophon-Rivoalto
クレメンティ(1752-1832)というと、現代では「初心者のためのソナチネ」ばかりが良く知られていますが、彼が活動していた時代には、マリー・アントワネットの御前で演奏したり、モーツァルトと競演したりと、華々しい活動をしていました。あのベートーヴェンに至っては「ピアノ曲に関しては、モーツァルトの作品よりもクレメンティの方が素晴らしい」と評価するほどであったといいます。また彼はピアニスト・作曲家としてだけでなく出版社、ピアノ製造など実業家としても成功し、教師としても多くの弟子を育てるなど、19世紀初頭の音楽界に多大りました。この3枚組では、そんな彼のピアノ曲を様々な角度から楽しむことができます。華やかな連弾のためのソナタOp.3&14、シンプルなソナチネOp.36、そして、チェンバロでもピアノでも演奏可能で、他の楽器のオブリガードを付けてもよいとされる(ここではピアノ独奏)Op.4の3つの曲集は、古典派からロマン派へと移り変わる時代の空気を的確に伝えるものとして、とても価値あるアルバムです。
NEW-8802151B
カリッシミ:「悪い金持ちの話」 〜8 声と2 部合唱、2 台のヴァイオリンと通奏低音のためのオラトリオ
1.Erat vir quidam/2.Iam satis edisti/3.Heu miser, qui audis?/4.O spes meas fallaces/5.Nec terra usquam /6.Sic cordis in pietate/7.Morere, infelix!/8.En vitae suprema/9.Heu me miserum/10.O dives miserrime/11.Quam stulti sunt/12.Hos statim mors acerba/13.Avernales inter poenas (Cantus)/14.Avernale inter poenas (Daemonum turba)
コンプレッソ・バロッコ・ディ・ミラノ
アンジェロ・エフリキアン(指&Vn)
アルベルト・リナルディ(Br)
ロドルフォ・ファロルフィ(T)
カルメン・ヴィラルタ(女声)
ガストン・サルティ(Br)
ロベルト・ランドルフ(Br)
ルチアーノ・メデチ(男声)
ロサンナ・ジャンコーラ(女声)
パトリック・コステロエ(男声)
チェッティーナ・カデロ(S)
シオン・ジェーカー(男声)
ジュセッペ・ドナドーニ(男声)

録音:1967 年2 月6-13 日 イタリア ミラノ,ヴィラ・リッタ ※Arcophon-Rivoalto 原盤
イタリアのバロック時代の作曲家カリッシミ(1605-1674)。貧しい家に生まれ1605 年4 月18 日に洗礼を受けたという記録 が残っている他は、ほとんど詳しい生い立ちはわかりません。そのためどこで音楽教育を受けたかも不明ですが、18 歳のとき にはチボリ大聖堂合唱団のメンバーになり、その後オルガニストにも任命されています。彼はイタリアの音楽界において、大 変賞賛されていたようで、ローマに定住するも、ヴェネツィアをはじめとした高名な施設から招聘されるなど、大きな影響力 も誇っていました。それは後にマルカントワーヌ・シャルパンティエが革新的な作品を書いた時も、実はカリッシミの音楽様 式を下敷きにしたといわれるほどでした。現在、カリッシミは室内カンタータの発展者として知られ、またオラトリオの先駆 者としても歴史に名を残しています。このオラトリオは、富める人と貧しき人の対比を描きつつ、神を信じることの大切さも 説くという劇的で聖と俗を融合させた作品と言えるでしょう。
NEW-8802152D
(2CD)
モーツァルト:フルート協奏曲全集
アンダンテ.ハ長調K315
フルートとハープのための協奏曲ハ長調K299
ロンドニ長調K.Anh184
フルート協奏曲第1番ト長調K313
フルート協奏曲第2番ニ長調K315
フランス・ヴェスター(Fl)
エドゥアルド・ウィッセンブルク(Hp)
アムステルダム・モーツァルト・アンサンブル
フランス・ブリュッヘン(指)

録音:アムステルダム,ドープスヘヅィンデ教会1971年5月…CD2:2-4,1971年8月…CD1:2-4,CD2:5-7,1972年1月…
CD1:1,CD2:1
原盤…Sony Music Entertainment
モーツァルトのフルートのための協奏的作品全集です。協奏曲の第1番は、オランダの裕福な商人フェルディナン・ド・ジャンのために書かれました。この人はフルートをこよなく愛しており、モーツァルトに3曲の協奏曲と、2〜3曲の四重奏曲を書くように依頼したのですが、結局完成したのは、3曲の四重奏曲と2曲のフルート協奏曲(それも第2番はオーボエ協奏曲からの転用)だけでした。どうもモーツァルトはフルートの音色が嫌いだったらしく、自身の手紙にも「嫌いな楽器のために曲を書いている」という記述があり、天才にも苦手分野があるという、ちょっと微笑ましいエピソードとして記録されていたりします。また、誰もが愛してやまない「フルートとハープのための協奏曲」も、外交官ド・ギーヌ伯爵とその令嬢のために書いたものですが、こちらは作曲料がきちんと払われないなど、やはり何となくトラブルになってしまった曲です。とは言え、こうして聴くことのできる完成形の優雅さは、さすがモーツァルト。これはやはり神の領域です。
NEW-8802154D
(2CD)
A・スカルラッティ:合奏協奏曲形式の12のシンフォニア
<CD1>
2本のフルートと弦楽のためのシンフォニア第1番ヘ長調
フルート,トランペットと弦楽のためのシンフォニア第2番ニ長調
フルートと弦楽のためのシンフォニア第3番ニ短調
フルート,オーボエと弦楽のためのシンフォニア第4番ホ短調
2本のフルートと弦楽のためのシンフォニア第5番ニ短調
フルートと弦楽のためのシンフォニア第6番イ短調
<CD2>
フルートと弦楽のためのシンフォニア第7番ト短調
フルートと弦楽のためのシンフォニア第8番ト長調
フルートと弦楽のためのシンフォニア第9番ト短調
フルートと弦楽のためのシンフォニア第10番イ短調
フルートと弦楽のためのシンフォニア第11番ハ長調
フルートと弦楽のためのシンフォニア第12番ハ短調「LaGeniale」
グラウコ・カンブルサーノ(Fl)/ブルーノ・カヴァッロ(Fl)/アウグスト・ロッピ(Ob)/ジュセッペ・ボダンツァ(Tp)
イ・ソリスティ・ディ・ミラノ
/アンジェロ・エフリキアン(指)

録音:ミラノヴィラ・リッタ1971年5月10-16日…CD1
1971年7月15-21日…CD2
原盤…Arcophon-Rivoalto
18世紀の初めのシンフォニアといえば、基本的に急-緩-急の速度設定をとる「イタリア風序曲」のことを指しました。もちろんA.スカルラッティ(1660-1725)もこれを愛し、多くのシンフォニアを作曲しましたが、この曲集に付けられた「合奏協奏曲形式のシンフォニア」は、ちょっと風合いが違うもので、各々4つから5つの楽章を持ち、大きな特徴として「ソロ楽器をフィーチャーする」協奏曲であることが特徴です。ここでのソロ楽器とは基本的にフルートであり、曲によってはオーボエが絡んだり、トランペットが絡んだりするため「合奏協奏曲」としても成立しています。ここでのフルートは驚異的な名技を披露するものではなく、あくまでも弦楽器や他の楽器の対等なパートナーとして活躍、全ての楽器が溶け合った芳醇な響きを楽しむものとして扱われています。伝説的名演として知られるエフリキアンの指揮による全曲、復刻を待ち望んでいた方の多いアルバムです。
NEW-8802156B
ヴィヴァルディ:ギターのための協奏曲とトリオ・ソナタ集
ギターと2台のヴァイオリン,通奏低音のための協奏曲ニ長調RV93
ギター,弦楽とハープシコードのための協奏曲ハ長調RV425
ギター,ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタト短調RV85
ギター,ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタハ長調RV82
マッシモ・スカットリン(G)
イ・カメリスティ・ディ・ヴェネツィア
<ラファエル・ジントーリ(Vn)/アルベルト・マルティーニ(Vn)/ロナルド・ヴァルプレダ(Vc)/クラウディオ・ガスパローニ(Cb)/イラリオ・グレゴレット(ハープシコード)>

録音:1989年4月8-11日イタリアヴェニス,スタジオ・シンテシ原盤…Rivoalto
ここに収録された4つの作品は、本来ギターのために書かれたものではありません。RV425はマンドリン協奏曲であり、他の3曲はリュートのために書かれています。しかし、一時期のバロック音楽の衰退とともに、リュート自体も存在価値が薄れてしまったため、20世紀の初めにヴィヴァルディ(1678-1741)の音楽の復興が始まった時には、残念ながら「すぐれたリュート奏者」が不足していた状況でした。そこで他のリュート曲も含め、これらのリュート曲をギターで演奏することがごく普通に行われていたのです。とは言え、レスピーギの名曲などもあり、リュートの復興も目覚ましかったのですが、「ギターで演奏するヴィヴァルディ」もなかなか面白いではないか・・・と感じる人も多く、このような現代的な演奏が好まれるのも、現代の嗜好の幅広さと言えるのかもしれません。
NEW-8802161B
パガニーニ:43の気まぐれ アルフォンソ・バスキエラ(G)

録音:1990年8月10-14日イタリアヴェニス,スタジオ・シンテシ
原盤…Rivoalto
完璧なるヴァイオリンの巨匠、パガニーニ(1782-1840)は実はギターの名手でもあったと言われています。彼は完璧にギターを操り、変幻自在な演奏を繰り広げたらしいのですが、残念ながら、彼は決して公式な場でギターを演奏しなかったため、なかなかその腕前について知られていないのが実情です。とは言え、彼は100を超えるギターの作品を残し、この楽器のレパートリー拡大にも大きく貢献しました。この43曲からなる「きまぐれ」は技術よりもメロディ重視であり、また、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の「奥様、お手をどうぞ」のメロディや、ロッシーニや自身の作品からの引用など、個人的な楽しみも盛り込んでいるという、珍しい作品です。
NEW-8802162B
イタリア・オペラ作曲家のピアノ作品集
レオンカヴァッロ:タランテッラ/ヴァルス・コケット
ポンキエッリ:夜想曲「初恋」/夜想曲変イ長調
チレア:舞曲第2番/セレナータ/マズルカ
ヴェルディ:無言歌/ワルツ.ヘ長調
プッチーニ:アルバム・フラット/小さなタンゴ
ロッシーニ:老いのいたずら〜<アレグレットト短調/アレグレット・モデラートイ短調/アンダンティーノ・ソステヌート嬰ヘ短調>
ジョルダーノ:メヌエット/ガヴォットのように
ロベルト・ガレット(P)

録音:2000年6月10日イタリアトレヴィソ,イン・スタジオ
※Rivo alto原盤
19世紀のイタリアはオペラが全盛期を迎えていました。とはいえ器楽作品が書かれなかったわけでもなく、「オペラ作曲家」として名を成した人も、折にふれピアノやヴァイオリン、もしくはオーケストラや室内楽の為の作品を作っていました。ここではそんな人たちの小さなピアノ曲を集めてみました。レオンカヴァッロ、チレア、ポンキエッリ、プッチーニ、ヴェルディ、ジョルダーノ。普段彼らのピアノ曲など聴く機会はほとんどありませんが、どの曲にも共通してみられるのはその豊かな歌心。カンタービレ溢れるステキな小品集です。ロッシーニは別格。彼はオペラ作曲家を引退してから「老いのいたずら」と称していくつかの小品集を作りましたが、これがまた絶品。ウィットに富んだアルバムとして知られています。
NEW-8802163B
アゴスティーノ・ステファニ:ソロ・カンタータ集
1.Navicella che ten vai
2.Hai finito di lusingarmi
3.Lagrime dolorose
4.Forma un mare il pianto mio
5.Ho scherzato in verita
6.Crudo Amor, morir mi sento
クアドロ・アソランド
<アンナリーサ・マサロット(ソプラノ…2.4.6)
エルネスタ・ポンタローロ(ソプラノ…1-5)
サブリナ・シミオニ(メゾ・ソプラノ…5)
モニカ・セスト(コントラルト…6)
フェルッチョ・バセリ(テノール…4)
ジェラルド・ペッセット(テノール…1)
クラウディオ・サルトラート(通奏低音&音楽監督)
アリゴ・ピエトロボン(リコーダー)
アンジェロ・ディ・プリマ(リコーダー)
マッシモ・バッテステッラ(Vn)
フェデリコ・プーポ(Vn)
ジャンカルロ・ジャコミン(Vc)
フランチェスコ・ザノット(ハープシコード)>

録音:1997年11月13-17日イタリアトレヴィソ,イン・スタジオ
※Rivo alto原盤
※世界初録音
アゴスティーノ・ステファニ(1654-1728)はカステルフランコ・ヴェネトで生まれた作曲家です。幼い頃から音楽の才能を現し、サン・マルコ寺院で聖歌隊員として活躍。その声の美しさで広く知られました。やがてミュンヘンとハノーヴァーの宮廷作曲家として活躍、オペラや室内楽、宗教曲を数多く作りあげ、モンテヴェルディとヘンデルを繋ぐ役割を担った人です。彼はイギリスでも重用され、1724年にはロンドンのアカデミーで名誉会長に選任され、その礼に報いるために壮大なスターバト・マーテルも書いています。このアルバムでは彼のソロ・カンタータを収録。オペラ・アリアのような華やかな技巧を駆使した魅力的な作品です。
NEW-8802164B
バッハ:オルガン作品集
幻想曲とフーガ.イ短調BWV561
おお汚れなき神の子羊BWV656
主よ汝によりてわれ希望をもつBWV640
前奏曲とフーガ.ハ短調BWV549
わが心の切なる願いBWV727
フーガ.ハ短調「レグレンツィの主題による」BWV574
われら悩みの極みにありてBWV641
主イエス・キリストよわれ汝を呼ぶBWV639
パッサカリア.ハ短調BWV582
セルジオ・デ・ピエリ(Org…1995年ゲルハルト・ハラデツキ製)

録音:2002年5月10-15日イタリアヴェニス,メオロ教会
※Rivo alto原盤
生前から優れたオルガニストとして活躍していたバッハは、もちろん楽器から音響効果に至るまで、すみずみを知り尽くしていたといいます。教会やホールに新しいオルガンが建立されると出かけて行っては、即興演奏を披露。聴衆に圧倒的な印象を与えたと言われています。彼のオルガン作品は、コラールを基にしたものと、自由な作品(前奏曲、トッカータ、フーガなど)の2種であり、ここでは双方から9曲を取り上げています。とりわけ見事なのがBWV582のパッサカリアで、反復する低音部の上で様々に形を変えていくメロディ(最終的には二重フーガになる)の巧みさは聴き手に大いなるカタルシスをもたらします。
NEW-8802165B
イタリア・オルガン音楽の巨匠たち
アンドレア・ガブリエリ(1532/1533-1585):リチェルカーレ・アリオーソ
 第七旋法のリチェルカーレ
ポンキエッリ:カンツォン「ラ・マルカ」
 第二旋法のトッカータ
フレスコバルディ:アリア・デット「バレ」
ジオセッフォ・グアミ(1542-1611):第二旋法のトッカータ
クリストファーノ・マルヴェッツイ(1547-1597):第二旋法のカンツォン
アゴスィーノ・ソデリーニ(1560-1608頃):カンツォン「スカラムーチョ」
ジョヴァンニ・ガブリエリ(1554/1557-1612):カンツォン「活発な」
パスクィーニ(1637-1710):序奏と牧歌
 第七旋法のトッカータ
ルネ・セオルギン(Org)

録音:1972年8月16-21日イタリアブレシア,聖カルルス教会
※Rivo alto原盤
16世紀から17世紀にかけて活躍したイタリアの作曲家たちによるオルガン作品集です。この時代のイタリアのオルガン作品は、対位法よりも歌心と技法を重視していて、ここでもカンツォン(歌)やトッカータといった曲名が見られますが、これらの様式をアムステルダムのオルガニスト、スウェーリンクがドイツに持ち込み「北ドイツのオルガン楽派」のもととして成立させた事項が良く知られています。ここではそんな時代の作品に合わせて、ロマン派のポンキエッリの作品を収録。およそ200年の時代の流れが、どのようにイタリアのオルガン曲を変えたかを体感できる1枚となっています。
NEW-8802167F
(4CD)
シャーリー・ヴァレット
<CD1.嵐の歌-民謡集>
おお、自由よ
サンチェス(1903-1986):スラブの歌
アラン(1903-1986):奇妙な果実
ワイル:Denn wie man sich bettet
 I Been in de Storm So Long
シーガー/ヘイス:ハンマーの歌
ポクラス(1899-1978):パルチザンの歌
ワイル:Cry, the Beloved Country
 No More Slavery Chains For Me
 When Johnny Comes Marching Home
シーガー:Where Have All the Flowers Gone
<CD2.1965年カーネギー・ホールでのリサイタル>
シューベルト:楽に寄せて D547
 御者クロノスに D369
 セレナーデ D957-4
 全能の神 D857
チャイコフスキー:私の野辺の草ではなかったのか Op.47-7
 再び、前のようにただ一人 Op.73-6
ラフマニノフ:ああ、私の畑よ OP.4-5
 春の洪水 Op.14-11
民謡:彼が去っていくのは
コープランド:シオンの城壁
 川にて
民謡:名誉、名誉
民謡:おお栄光よ/民謡:目撃
モーツァルト:エクスラーテ・ユビラーテ K165-「アレルヤ」
<CD3.スペイン歌曲集>
ファリャ:7 つのスペイン民謡
ホアキン・ニン:メヌエットを歌う
 ムルシアの布
グラナドス:悲しみのマハ T
ホアキン・ニン:モンテネーサ
オブラドルス(1897-1945):Del cabello mas sutil
モンサルヴァーチェ:黒き人の子守歌
トゥリーナ:ファルッカ
ホアキン・ニン:Corazon que en prision
グラナドス:マハの流し目
オブラドス:エル・ヴィト
<CD4.ヴィヴァルディを歌う>
クレド.ホ短調 RV591
スターバト・マーテル.ヘ短調 RV621
主を恐れるものは幸いなり RV597
<CD1>シャーリー・ヴァレット(Ms)
レオナルド・デ・ポール:オーケストラ&合唱指揮
<CD2>シャーリー・ヴァレット(Ms)
チャールズ・ワーズワース(P)
<CD3>シャーリー・ヴァレット(Ms)
チャールズ・ワーズワース(P)
<CD4>
シャーリー・ヴァレット(Ms)
ポリフォニック・アンサンブル・オブ・ローマ
ヴィルトゥオージ・ローマ
レナート・ファサーノ(指)

<CD1>1965-1966年
<CD2>1965年1月30日カーネギー・ホール
<CD3>1964年5月
<CD4>1966年6月28-29日、1966年6月18-19日、1966年6月26-28日イタリア・ローマ
※SONY MUSIC原盤
アフリカ系アメリカ人のメゾ・ソプラノ歌手(後にソプラノに転向)シャーリー・ヴァレット(1931-2010)の偉業を讃える4枚組。彼女はドニゼッティ、ヴェルディのオーソリティとして知られる傍ら、クルト・ワイル歌いとしても高く評価されています。1957年にブリテンの「ルクレティアの凌辱」でデビューし、数多くの役を歌います。とりわけ1969年のスカラ座における「サムソンとデリラ」での素晴らしきデリラは伝説的な評判となりました。1970年代後半からはソプラノ役に取り組むようになり、アイーダやメデア、そしてトスカなど次々と名ヒロインを演じるようになります。オペラだけでなく歌曲や宗教曲の分野でも幅広いレパートリーを有していた彼女。この4枚組ではそんなヴァレットをじっくり堪能していただけることでしょう。
NEW-8802169B
アントニオ・ブッツォッラ(1815-1871):ゴンドラ、ヴェネツィア民謡とアリア、バルカローレとアリエッタ集
El regalo/L'invido in gondola
El mario a la moda
L'amor discreto/L'amante timido
La discrezion/La gondola
Marieta e Checo/L'ingenua
Zanze/La dichiarazion
El proponimento/Mi e ti
La discesa de Amor
El tropo e’l tropo poco
ロレンツォ・レガッツォ(Bs-Br)
ディミトリ・ロマーノ(P)

録音:1999年8月20-24日
イタリア トレヴィソ,イン・スタジオ

原盤:Rivoalto
ヴェネツィア近郊のアドリアに生まれ、ドニゼッティ、メルカダンテに師事した作曲家ブッツォッラ。彼はサン・マルコ寺院の楽長を務め、また生涯に5つのオペラを含む多くの曲を遺しました。1868年、かのロッシーニが亡くなった時にヴェルディの提案による「ロッシーニ追悼レクイエム」演奏会が計画された際、その呼びかけに応じた12人の作曲家の中の一人であり、その時に書いたレクイエムの一部は録音もされていますので、ご存知の方も多いことでしょう。とはいえ、ブッツォッラの本領はこのアルバムに収録されているようなヴェネツィア方言で書かれた歌曲です。幻想的でロマンティックな歌曲を名バリトン、レガッツォが甘く高らかに歌い上げています。
NEW-8802170E(3CD)
トティ・ダル・モンテ〜トリビュート
<CD1.アリアと二重唱集>
モーツァルト:フィガロの結婚〜ひどいぞ、長いことじらせて
モーツァルト:フィガロの結婚〜とうとうその時が来たわ
モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ〜奥様、お手をどうぞ
ロッシーニ:セビリャの理髪師〜今の歌声は/5.ロッシーニ:セビリャの理髪師〜まあ、それじゃ、私じゃないの/6.ロッシーニ:ウィリアム・テル〜暗い森、さびしい荒野
ベッリーニ(1801〜1835):夢遊病の女〜これを取っておくれ、君に贈るこの指環
ベッリーニ:夢遊病の女〜Ah! Non credea mirarti
ベッリーニ:ノルマ〜清き女神よ
ドニゼッティ(1797〜1848):ドン・パスクワーレ〜もう一度愛の言葉を
ドニゼッティ:ランメルムーアのルチア〜あたりは静けさに包まれ
ドニゼッティ:ランメルムーアのルチア〜狂乱の場:香炉はくゆり
ドニゼッティ:連隊の娘〜さようなら
ドニゼッティ:連隊の娘〜富も栄華の家柄も
ドニゼッティ:連隊の娘〜連隊の歌
ドニゼッティ:シャモニーのリンダ〜私の心の光
<CD2.アリアと二重唱集>
ヴェルディ:リゴレット〜慕わしき人の名は
ヴェルディ:リゴレット〜今こそ戦う時が来た
ヴェルディ:椿姫〜ああ、そはかの人か/4.ヴェルディ:ファルスタッフ〜柔らかな夏風に乗ってビゼ:真珠採り〜Brahma!GranDio
ビゼー:真珠採り〜SiCC-ome un di
トマ(1811〜1896):ミニヨン〜私はティタニア
マスカーニ(1863〜1945):ロドレッタ〜Flammen, perdonami!
プッチーニ(1853〜1924):蝶々夫人〜愛の二重唱
プッチーニ:蝶々夫人〜ある晴れた日に
プッチーニ:蝶々夫人〜Gettiamo a mani piene
プッチーニ:蝶々夫人〜かわいい坊や
<CD3.イタリア&イギリス歌曲集>
ファブリス(1861〜1935):ARosina
フィリッピ(1830〜1887):Magari
ポンセ(1882〜1948):エストレリータ
ブローギ(1873〜1924):LeluCC-iole
ウィリアムズ(1862〜1952):ヴィダリタ
ジェームズ(1892〜1977):マオリの子守歌
ビショップ(1786〜1855):Lo, here the gentle lark
ベネディクト(1804〜1885):IlcarnevalediVenezia
ビアンキーニ(1885〜1971):ニンナ・ナンナ/
ビアンキーニ:Redentor in famegia
ボナグラ(1900〜1980):Sidondola
サデーロ(1886〜1961):Fa la nana, bambin
サデーロ:Barcarola de la Marangona
サデーロ:アムリ、アムリ
トティ・ダル・モンテ(S)

録音:1924-1941年
※Rivoalto原盤
トティ・ダル・モンテ(本名アントニエッタ・メネゲール:1893-1975)は、イタリアのモリアーノ・ヴェネトに生まれたソプラノ歌手です。彼女はヴェネツィアのマルチェッロ音楽院で学び、1916年にスカラ座で、サンドナイの「フランチェスカ・ダ・リミニ」でデビューしました。彼女は幼い頃から「トティ」と呼ばれており、そこに貴族の血をひく祖母の名「ダル・モンテ」を加えて芸名とし、すぐさま世界中で人気者になったのです。彼女の声は極めて美しいリリコであり、とりわけベッリーニやドニゼッティのヒロインを歌わせたら右に出る者はいないほどの、見事なヒロイン像を見せつけてくれたのです。彼女は1940年代の後半まで舞台に立ち、その広いレパートリーと歌唱で多くの人々に感銘を与えました。この3枚組では独唱、重唱、歌曲と、彼女の様々な表情を伺い知ることができるでしょう。
NEW-8802173D(2CD)
ルーセル:交響曲全集
交響曲第1番ニ短調「森の詩」Op.7
交響曲第3番ト短調Op.42
交響曲第2番変ロ長調Op.23
交響曲第4番イ長調Op.53
マレク・ヤノフスキ(指)フランス放送PO

録音:1994年9月14-16日、1994年11月13-14日、フランスパリ,フランス放送サレ・オリヴィエ・メシアン
フランス交響曲の伝統は、確かにドイツ系作品の充実ぶりとは比較になりませんが、それでも要所要所においては、素晴らしい作品が生まれています。このルーセル(1869-1937)の作品も極めて印象的で、音楽史の中でも素晴らしい光を放つものとして知られています。「森の詩」と呼ばれバレエでも使われる第1番は、明らかにドイツロマン派の系統に属する音楽ですが、各々の楽章に見られる季節描写の素晴らしいこと!まさにドビュッシーへと連なる色彩感溢れる曲です。凝縮されたエネルギーの迸りが感じられる第2番、新古典派とフランスの繊細さを併せ持つ第3番、そして死の3年前である1934年に書かれた輝かしい第4番と、魅力的な作品が並びます。ヤノフスキの指揮は、これらの音楽を丁寧に磨き上げ、流麗な音楽として見せてくれます。
NEW-8802175B
ベネデット・マルチェッロ:チェロと通奏低音のための6つのソナタOp.1
ソナタ第1番ヘ長調/ソナタ第2番ホ短調/ソナタ第3番イ短調/ソナタ第4番ト短調/ソナタ第5番ハ長調/ソナタ第6番ト長調
アントニオ・ポカテッラ(Vc)ベニト・フェラリス(ヴィオローネ)
マリア・イザベッラ・デ・カルリ(ハープシコード)

録音:1973年9月10-16日
※Arcophon-Rivoarte原盤
オーボエ協奏曲で知られるマルチェッロ(1686-1739)は、このベネデットの兄アレッサンドロ。イタリアの貴族であり、1711年には四十人議会に議員となり、1730年にはポーラの施政官に任命されるなど政治家としても素晴らしい活動をした人です。忙しい合間を縫って作曲も精力的に行い、生涯に700点ほどの作品を残しています。このチェロのためのソナタ、日本では第1番がチェロの教則本に収録されるなど、比較的よく知られている作品と言えるでしょう。実生活ではヴィヴァルディととても仲が悪かったといわれていますが、しかし、ここで聴けるソナにはしっかりヴィヴァルディの影響も受けているように思われます。上品な味わいを持つ美しいソナタ集です。
NEW-8802176D
(2CD)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意への試み」Op.8
ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲Op.8「四季」ホ長調「春」RV269
ヴァイオリンと弦楽のた
めの協奏曲Op.8「四季」ト短調「夏」RV315
ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲Op.8「四季」ヘ長調「秋」RV293
ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲Op.8「四季」ヘ短調「冬」RV297ヴァイオリンと弦楽のための協
奏曲変ホ長調「海の嵐」Op.8-5RV253ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲ハ長調「喜び」Op.8-6RV180
ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲ニ短調Op.8-7RV242
ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲ト短調Op.8-8RV332
ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲ニ短調Op.8-9RV236
ヴァイオリンと弦楽のための協奏
曲変ロ長調「狩り」Op.8-10RV362
ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲ニ長調Op.8-11RV210
ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲ハ長調Op.8-12RV178
インテルプレティ・ヴェネツィアーニ

録音:1998年6月ヴェネツィアキエサ・ディ・バルトロロメオ
※RivoArto原盤
ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集「和声と創意への試み」は2巻、12曲からなる曲集ですが、この最初の4曲は「四季」と呼ばれとりわけ親しまれています。もともとはヴィヴァルディが付けたタイトルではありませんが、それぞれの楽章に作者不明の14行詩=ソネットが添えられており、これがタイトルの由来となっていることはよく知られています。ここで演奏しているインテルプテティ・ヴェネツィアーニ(ヴェネツィア室内合奏団)は1987年に結成されたアンサンブル。若干のメンバー入れ替えを行いながら、息長く活動を続けています。このヴィヴァルディも、信じられないほど美しく情熱的な解釈で、聞きなれた名作に新たな光を与えるものとして、発売当時高く評価された演奏です。
NEW-8802178B
トゥリーナ:幻想舞曲集、他
交響詩「幻想舞曲集」Op.22
交響詩「ローシオの行列」Op.9
セビーリャ交響曲 Op.23
リズム Op.43「舞踊幻想曲」
アントニオ・デ・アルメイダ(指)
バンベルクSO

録音:1991年5月4-7日
バンベルク Dominikanerbau
原盤:BMG Music
セビーリャに生まれるも、パリのスコラ・カントルムに留学、そこでヴァンサン・ダンディに作曲、モーリッツ・モシュコフスキーにピアノを学んだトゥリーナ。そんな彼の音楽には、フランスの印象主義の影響も感じられますが、やはり彼における「スペインの血」は強烈であり、根底にはアンダルシア民族の誇りがひしひしと伝わるものです。このアルバムには、そんな彼の極めて特徴的な管弦楽曲作品が集められています。たとえば「セビーリャ交響曲」はスペイン情緒を湛えながらも、すっきりとした味わいであり、各々の楽章にタイトルが付けられているところなどは、師であるダンディの影響も感じられます。色彩的な響きをよく生かしたアルメイダの演奏です。
NEW-8802179B
モーツァルト:バス・バリトンのためのオペラ・アリア集
フィガロの結婚K492-第1幕「もし踊りをなさりたければ」
魔笛K620-第2幕「この聖なる殿堂では」
魔笛K620-第1幕「私は鳥刺し」
ドン・ジョヴァンニK527-第1幕「酒の歌」
フィガロの結婚K492-第1幕「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」
フィガロの結婚K492-第1幕「仇討ち」
魔笛K620-第2幕「恋人か女房か」
ドン・ジョヴァンニK527-第1幕「わかりました、旦那さま」
ドン・ジョヴァンニK527-第1幕「カタログの歌」
コシ・ファン・トゥッテK588-第1幕「彼に目を向けてください」
フィガロの結婚K492-第3幕「こっちの勝ちだと!私が溜め息をしている間に」
ドン・ジョヴァンニK527-第2幕「ドン・ジョヴァンニのセレナーデ」
コシ・ファン・トゥッテK588-第2幕「ご婦人方よ、よくやってくれますな」
ドン・ジョヴァンニK527-第2幕「半分はこっちへ」
フィガロの結婚K492-第4幕「用意はできた」
フェルッチョ・フルラネット(Bs-Br)
イオン・マリン(指)ウィーンSO

録音:1990年10月5日ウィーン,ゾフィエンザール
※原盤…SONY
1949年、イタリアのフリウリに生まれたフルラネット。彼は最初に哲学と自然科学を学ぶも、歌の道への欲求が抑えがたく、22歳で声楽に転向します。すぐに頭角を表わし、3年後にはトリエステで「ラ・ボエーム」のコリオーネ役でデビュー。その美しい声で「ヴェルディ歌い」としての名声を確立するのです。その後、カラヤンと出会うことで「モーツァルト歌い」の資質を開花させ、とりわけレポレッロとフィガロ役では右に出る者はいない。とまで言われるほどの名声を得ました。そんな彼のモーツァルトを改めて聞いてみると、感情の揺れ動きを正確に表現し、モーツァルトの成熟したスタイルをはっきりと見せてくれていることに気が付くでしょう。彼の暖かく深い声質は、どんな悪人を歌っても、不思議と人間味が感じられるものであり、それが愛される理由なのではないでしょうか。
NEW-8802180B
シューマン:謝肉祭Op.9/蝶々Op.2 セシル・リカド(P)

録音:1989年5月25日
※SONY MASTERWORKS原盤
フィリピン、マニラ生まれの女性ピアニスト、セシル・リカドの鮮やかなシューマンです。彼女は3歳の時に母ロサリオ・リカドからピアノの手ほどきを受け、7歳の時にはフィリピンPOのソリストとしてデビューを果たします。12歳でアメリカに移住。カーティス音楽院でルドルフ・ゼルキン、シーモア・リプキン。、ミエチスワフ・ホルショフスキーに師事、その才能に磨きをかけました。数多くのオーケストラと共演、とりわけアバド&シカゴ響と演奏したラフマニノフの協奏曲は多くのファンの心を捉えたことでも知られます。このシューマンは彼女の美質をよく表しており、流麗なテクニックの中に秘めた情熱をあぶりだした名演です。
NEW-8802181B
ステファノ・ゴリネッリ:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ変ニ長調Op.30
ピアノ・ソナタ.ホ短調Op.53
演奏会用練習曲Op.47第1番変ホ長調
演奏会用練習曲Op.47第2番ニ長調
フランチェスコ・ジャンマルコ(P)

録音1995年3月8-15日イタリアトレヴィソ,INスタジオ
※Rivo alto原盤
イタリアのピアニスト、作曲家のゴリネッリ(1818-1891)。ボローニャに生まれ、ニコラ・ヴァッカイに作曲を学び、19歳で有名な音楽機関アカデミア・フィラルモニカに入会を認められ(かのモーツァルトも1770年に入会を許可されている)、その3年後にはロッシーニによってボローニャ音楽学校の教授に任命されるなど、当時は素晴らしい活躍をしていた人です。200曲以上の作品を残していますが、その大多数はピアノ曲であり、これらは当時「新音楽時報」に記事を書いていたシューマンの目にも止まり、幾つかの作品の評価が書かれています。そんなゴリネッリの作品は、伝統的な書法を守るも、当時全盛を誇っていたショパンやリストとも雰囲気の違う独自性を持ったもの。とりわけ演奏会用練習曲は華やかな書法に彩られています。
NEW-8802182B
モンテヴェルディのマドリガルと、フレスコバルディらの器楽曲集
モンテヴェルディ:本当に美しいダミジェッラ
 心は燃えている
フレスコバルディ(1583-1643):カンツォーネ
モンテヴェルディ:隠されたとげを持つ美しさ
 ああ私は倒れてしまう
グリッロ(16世紀末-1622):カンツォーネ・ヴェネツィアーナ
モンテヴェルディ:私は口づけを待つばかり
 君はぼくのものだった
サラモーネ・ロッシ(1570-1630頃):ガリアルダ「ヴェントゥリーノ」
 4声のシンフォニア
 ガルアルダ「マルケシーノ」
モンテヴェルディ:黄金の髪
 すてきな羊飼い
フォンターナ(1589頃-1630頃):ソナタ第4番
モンテヴェルディ:ニンフの嘆き1.太陽神がまだ世界に昼を
 ニンフの嘆き2.愛の神よ、と空を見つめて語りかけた
 ニンフの嘆き3.怒りの涙とともに
 面影よ、呪われよ
 愛の神よ,どうすればよいのだろう?
クアドロ・アソラーノ

録音1996年9月3-8日イタリアヴェネト,モリアーノコンドゥルマー・レコーディング・スタジオ
※Rivo alto原盤
16世紀から17世紀にかけてのイタリアで最も力を持っていた音楽家の一人であったモンテヴェルディ。彼はマントヴァ公国の宮廷楽長、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長を歴任し、その影響力も量り知れないものでした。彼は歌劇の様式の発展にも寄与しましたが、40歳頃までは、マドリガル(ポリフォニーによる世俗歌曲の一種)の作曲に力を注ぎ、その表現の変遷に伴い、より感情の起伏を出すべく、結果的に対位法の可能性を極限まで広げたことでも知られ、1605年に出版された第5巻を巡っては、音楽評論家のG.M.アルトゥージと激しい論争を繰り広げることにもなりました。そんな彼のマドリガルと、彼も影響を受けたであろう当時の舞曲や器楽曲を合わせて、クアドロ・アソラーノが見事な演奏を披露します。
NEW-8802186D(2CD)
バッハ:鍵盤のための協奏曲集
協奏曲第1番ニ短調BWV1052
協奏曲第2番ホ長調BWV1053
協奏曲第3番ニ長調BWV1054
協奏曲第4番イ長調BWV1055
協奏曲第5番ヘ短調BWV1056
協奏曲第6番ヘ長調BWV1057
協奏曲第7番ト短調BWV1058
協奏曲ニ短調BWV1059…ハープシコード、オーボエ、弦楽と通奏低音のための
イゴール・キプニス(ハープシコード)
ジャネット・クラクストン(Ob)
ロンドン・ストリング・プレーヤー
ネヴィル・マリナー(指)

録音:1967年10月28日ロンドンリンドハースト・ホールエア・スタジオ
1969年3月6日アビーロード第1スタジオ
1970年10月15日アビーロード第1スタジオ
バッハのチェンバロ協奏曲は、そのほとんどが、彼の晩年である1729年から1739年頃に作曲されたと推定されています。当時はライプツィヒに活動の場を移し、聖トーマス教会のカントルを務めたり、またアマチュアの楽団を指導を始めたため、教材となる作品を定期的に供給するために、精力的な創作を行っていました。この頃は彼の息子たちも成長し、一流の鍵盤奏者となっていたため、一層この分野に力を入れることになったのです。しかしながら、最初からこの形として創作したのではなく、多くの協奏曲は他の作曲家たちの作品を編曲、または自作を改作したものであり、その出自の不確かさもあってか、近年までは一部の曲を除いては、あまり演奏されることがありませんでした。このキプニスによる録音は、協奏曲の復興のきっかけを作ったものです。
NEW-8802187B
ヴェルディ&プッチーニ:オペラ・アリア集
ヴェルディ:「ドン・カルロ」〜「世のむなしさを知る神」
 「トロヴァトーレ」〜「私には責め苦…恋はばら色の翼に乗って」
 「椿姫」〜「不思議だわ…ああ、そはかの人…花から花へ」
プッチーニ:「妖精ヴィッリ」〜「もしお前たちのように小さな花だったら」
 「トスカ」〜「歌に生き、愛に生き」
 「つばめ」〜「ドレッタの美しい夢」
 「ボエーム」〜ムゼッタのワルツ「私が街をあるけば」
 「マノン・レスコー」〜「この柔らかなレースの中で」
 「ジャンニ・スキッキ」〜「私のお父さん」
「蝶々夫人」〜「ある晴れた日に」
キリ・テ・カナワ(S)
ジョン・プリッチャード(指)LPO

録音:1981年9月17日アビーロード,EMIスタジオ
※原盤:SONY
ニュージーランド生まれのリリック・ソプラノ歌手キリ・テ・カナワは、その美しい声と圧倒的な存在感で圧倒的な人気を誇っています。このヴェルディとプッチーニのアリア集は、彼女の持つ多様な表現力とカリスマ性がフルに生かされた究極の1枚です。「トスカ」での最愛の神に願いを乞う姿や、「ドン・カルロ」での仄かなる死への憧れ、「椿姫」のヴィオレッタの困惑と希望など、彼女たちヒロインの心が揺れ動く様子が手に取るように理解できることでしょう。彼女の優れた歌唱は歌劇を聴く喜びを心から味わわせてくれるものです。すでに表舞台からは引退してしまったキリですが、この素晴らしい記録は永遠に消え去ることはありません。
NEW-8802188C
(2CD)
モーツァルト:後期弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第20番ニ短調K499
弦楽四重奏曲第21番ニ長調K575
弦楽四重奏曲第22番変ロ長調K589
弦楽四重奏曲第23番ヘ長調K590
ジュリアードSQ
<メンバー:ロバート・マン(Vn)
アール・カーリス(Vn)
サミュエル・ローズ(Va)
ジョエル・クロスニック(Vc)>

録音:1974年11月21日USAニューヨーク・シティコロンビア・30番ストリート・スタジオ
※Sony
原盤
日本でも大人気の作曲家モーツァルトですが、その「愛されかた」については作品によってばらつきがあるように思えませんか?例えばこれらの弦楽四重奏曲。素晴らしく充実した内容と流麗な楽想に満ちているのに、あまり聞かれることがないのは、まことに残念という他ありません。第20番はホフマイスターのために作曲されたため「ホフマイスター」と呼ばれることもある緻密な作品。21番から23番までは、当時のプロシャ王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世からの依頼により作曲されたもので、「プロシャ王セット」と呼ばれます(結局、王に献呈することはありませんでしたが…)。チェロをたしなむ王のために、チェロ・パートに重点が置かれた、晩年のモーツァルトによる傑作をジュリアード弦楽四重奏団の名演で。
NEW-8802189B
ショパン:バラード&ピアノ・ソナタ 第2番
バラード 第1番 ト短調 Op.23
バラード 第2番 ヘ長調 Op.38
バラード 第3番 変イ長調 Op.47
バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35*
エマニュエル・アックス(P)

録音:1985年7月10-12日、1985年*
原盤:BMG Music
ショパンの第2番のソナタと4つのバラードは、彼の最高傑作であり、完成度の高さで知られています。ソナタ第2番は、第3楽章に有名な「葬送行進曲」を含みますが、何より終楽章の異様な雰囲気、ほとんど無調に近く、まさに墓場に吹きすさぶ風のような虚無感は、誰もが知る優雅なショパンのイメージを覆すものでもあります。またバラードとは、もともと「物語、寓意」の意味を持つ言葉であり、ショパンはこれら4つの曲に明確なストーリー性は持たせなかったものの、起承転結がきっちりとした素晴らしい世界を表出しています。エマニュエル・アックスによる柔軟な解釈が聴きどころです。
NEW-8802190D
(2CD)
シェーンベルク:グレの歌 ヴァルデマール王…ギャリー・レイクス(T)
トーヴェ…エヴァ・マルトン(S)
山鳩…フローレンス・クイヴァール(Ms)
農夫…ジョン・チーク(Bs)
道化師クラウス…ジョン・ガッリソン(T)
語り…ハンス・ホッター
ズービン・メータ(指)NYO

録音:1991年5月23-28日
ニューヨーク,リンカーン・センター,エヴリー・フィッシャー・ホール
原盤:Sony Music Entertainment Inc
デンマークの詩人、イェンス・ペーター・ヤコブセンの未完の小説「サボテンの花開く」の中の詩のドイツ語訳に基く大規模な声楽曲である「グレの歌」。この曲は、まず1900年から1901年に着想され、あらましが書かれるも、その後10年の時を経て(さまざまな事情で手を付けられなかったと言われます)、最終的に完成を見たのは1911年。当時すでに、シェーンベルクの作風が後期ロマン派から近代的なものへと移り変わっていましたが、極めてロマンティックな雰囲気を持つ第1部はそのまま手を入れることなく、美しい和声も保っています。しかし第3部にはシュプレヒ・シュティンメの手法が用いられるなど、興味深い点も多々あります。
メータ、ニューヨーク・フィルの整然とした演奏に当時のスター歌手を揃えた文句なしの名演です。
NEW-8802191B
ドメニコ・スカルラッティ:ハープシコード・ソナタ集
ソナタK144ト長調
ソナタK146ト長調
ソナタK208イ長調
ソナタK209イ長調
ソナタK134ホ長調
.ソナタK135ホ長調
ソナタK490ニ長調
ソナタK492ニ長調
ソナタK424ト長調
ソナタK425ト長調
ソナタK435ニ長調
.ソナタK436ニ長調
マリア・ヴィッテリア・グィディ(ハープシコード)

録音:1986年5月10-15日イアリアヴェニス,スタジオ・ホーム
※Rivoalto原盤
イタリアのナポリに生まれ、スペインのマドリードで没した作曲家ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)。彼は作曲家アレッサンドロの息子として生まれ(10人兄弟の6番目)、16歳の時にナポリの教会付き作曲家、兼オルガン奏者となります。1720年頃、リスボンに行き王女マリア・バルバラの音楽教師となります。1729年に彼女がスペイン王室に嫁いだため、彼もマドリードに行き、そのままその地に骨を埋めたのでした。彼は王女(王妃)のために555曲のソナタを書きましたが、そのほとんどは単一楽章であり、ほぼ「練習曲」と言ってもよいものでした。しかしながら、どれもが変化に富み、また指の練習にしておくにはもったいないほどの技巧が凝らされ、聴いているだけでも存分に楽しめるものとして、偉大なる世界を構築しているのです。
NEW-8802192F
(4CD)
ヴェネチアン・バロックのルネサンス
<CD1.イタリアのバロック作曲家たちの作品>
M.ウッチェリーニ(1603/10頃-1680):Aria sopra‘La Bergamasca’
フォンタナ(1571頃-1630):ソナタ第15番ハ長調
ヴィターリ(1632-1692):ソナタ・ダ・チエサニ長調Op.9
A.コレッリ(1653-1713):ソナタ第3番ヘ長調
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタヘ長調RV19
アルビノーニ(1671-1751):ソナタ・ダ・チエサホ短調Op.1-11
マンシーニ(1672-1737):ソナタニ短調
<CD2.ヴェネツィアの頂点>
D.カステッロ(1590頃-1658頃):ソナタ第9番
.G.ガブリエリ(1554頃-1612):カンツォーナ第2番
A.ロッティ(1667頃-1740):トリオ・ソナタイ長調
A.ヴィヴァルディ:コンチェルトト短調RV103
B.ガルッピ(1706-1785):室内ソナタト長調
G.B.プラッティ(1692頃-1763):トリオ・ソナタト長調
B.マルチェッロ(1686-1739):フルート・ソナタOp.2-12
<CD3.ヴェネツィアのバロック>
O.ヴェッキ(1550頃-1605):ファンタジア
G.レグレンツィ(1626頃-1690):ソナタ「ラ・ポルチア」
D.カステッロ:ソナタ第11番
A.ガブリエリ(1532/3頃-1585):リチェルカーレ第7番
ヴィヴァルディ:ソナタ.イ短調RV86
ヴィヴァルディ:ソナタニ短調「ラ・フォリア」RV63
ヴィヴァルディ:コンチェルトニ長調RV100
<CD4.チャコーナ、ソナタとファンタジア>1.T.メルーラ(1594頃-1665):チャコーナハ短調
B.マリーニ(1594-1663):「ラ・モニカ」によるソナタニ短調
A.ファルコニエーリ(1585頃-1656):幻想的ソナタ「ラロイカ」
G.B.バッサーニ(1647頃-1716):ソナタイ短調
D.ビガーリア(1676頃-1745頃):ソナタイ短調
A.ヴィヴァルディ:ソナタハ短調
アカデミア・ヴィヴァルディアーナ・ディ・ヴェネツィア
<アッリゴ・ピエトロボン(リコーダー,(Bs)/パオラ・ファソーロ(Vn)/イゴール・デライティ(Fg)/ステファノ・メノーニ(Fg)/レンツォ・スビリッサ(Vc)/アルヴィセ・スティッフォーニ(Vc)/ミケーレ・リウッツィ(ハープシコード,スピネット)>

録音:2010年8月2-19日ヴェニススタジオ・ファルネア
※ACC-ademia Vivaldiana-Rivoalto原盤
ガルッピのトリオ・ソナタ集(8802121)でその素晴らしいアンサンブルを披露した、アカデミア・ヴィヴァルディアーナ・ディ・ヴェネツィアによる納得の作品集です。16世紀から17世紀にかけてのヴェネツィアでの音楽的発展については、もう語り尽くされています。数多くの音楽家たちが競って素晴らしい音楽を作り上げ、まさに湯水の如く人民に供給されていた幸福な時代であり、まさにヨーロッパの文化的中心地としての役割を果たしていたのです。また当時大流行していたのが「チャコーナ(シャコンヌ)」であり、これは、決まった低音部の音型とリズムによる一種の変奏曲で、発祥の地スペインの舞曲の形式を継承したものとしても知られています。
NEW-8802193B
ショパン&リスト作品集
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
リスト:シューベルトの作品によるトランスクリプション集<さすらいS565/1(原曲:美しき水車屋の娘D795/1)/水車屋と小川S565/2(原曲:美しき水車屋の娘D795/19)/愛の便りS560/10(原曲:白鳥の歌D957/1)/セレナーデ「聞け聞けひばり」S558/9(原曲:D889)>
リスト:2つの演奏会用練習曲より「小人の踊り」S145
 パガニーニ練習曲よりイ短調S140/6
エマニュエル・アックス(P)

録音:1975年2月13-14日ニューヨーク・シティ
Sony Music Entertainment原盤
ユダヤ系ポーランド人として、アメリカ合衆国で幅広い活躍を誇るピアニスト、エマニュエル・アックス(1949-)。彼は1972年のエリーザベト王妃音楽コンクールと1974年テルアヴィヴ国際アルトゥール・ルービンシュタインコンクールでの入賞経験を足掛かりに、その幅広いレパートリーと豊かな音楽性で、ソリスト、室内楽の両面で高く評価されています。この演奏は、彼がデビューした当時の若々しい記録であり、ショパンとリストという2人の作曲家の相反する側面を見事に映し出した稀有の名演と言えるものです。驚くほど緻密な構造を持つ、ショパンのソナタ第3番。シューベルトの歌曲を極彩色の絵の具で色付けしたかのようなリストの編曲集。そして、さらりと技巧を見せつける2つの練習曲。これは確かに見事です。
NEW-8802194B
メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲集
弦楽五重奏曲第1番イ長調Op.18
弦楽五重奏曲第2番変ロ長調Op.87
ラルキブデッリ
<メンバー:ヴェラ・ベス(Vn)/ルーシー・ファン・ダール(Vn)/ユルゲン・クスマウル(Va)/Guus Jeukendrup(Va)/アンナー・ビルスマ(Vc)>

録音:1999年2月25-27日オランダハールレム,ルーザース・ケルク
※Sony Music Entertainment原盤
その生涯のほとんどに渡って「弦楽四重奏曲」を書いていたメンデルスゾーンですが、弦楽五重奏曲は2曲しか残しませんでした。第1番は1826年に最初の稿が書かれましたが、楽章の配置に疑問を抱いた彼はこれを出版せず、その6年後に、彼の友人の死に際して曲を改訂(楽章を入れ替えたり、補筆したり)、こちらが最終稿として出版されました。第2番はそのほぼ18年後の1845年頃の短期間に作曲されています。こちらは彼の友人ノヴァイオリニスト、フェルディナンド・ダヴィッドに触発されたもので、当時超多忙であったメンデルスゾーンの心情を反映させたかのような躍動感に満ちた輝かしい音楽となっています。演奏しているラルキブレデッリ(アルキ=弓、ブデッリ=ガット弦の複数形)の溌剌たる名演です。
NEW-8802195B
チャイコフスキー:四季Op.37b
バラキレフ:イスラメイ「東洋風幻想曲」
イェフィム・ブロンフマン(P)

録音:1998年5月21-22日トロイ・セイヴィング・バンク・ミュージック・ホール
※Sony Music Entertainment原盤
ロシア系イスラエル人ピアニストであるイェフィム・ブロンフマン(1958-)。彼はウズベク・ソビエト社会主義共和国の首都タシュケントに生まれ、1973年にイスラエルに移住、現在は米国籍を取得している名手です。骨太で豪快なベートーヴェンなどの演奏で知られますが、このチャイコフスキーは何とも抒情的であり、また郷愁に満ちた演奏。曲の一つ一つに宿る歌心がたまらなくチャーミングです。メランコリックな「舟歌」、可愛らしい「松雪草」、音の粒が煌めく「クリスマス」など、まさに美しい絵を見るような表現力です。彼の爆演を聴きたい方には、もちろん「イスラメイ」も用意されています。
NEW-8802196B
シベリウス:作品集
ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
ヴァイオリンと管弦楽のためのセレナードト短調Op.69-2
エン・サガOp.9
ジュリアン・ラクリン(Vn)
ロリン・マゼール(指)ピッツバーグSO

録音:1992年9月26-27日USAペンシルヴァニア,ピッツバーグ,ハインツ・ホール
※Sony Music Entertainment原盤
北欧の巨人、シベリウス(1865-1957)のヴァイオリン協奏曲を中心とした素晴らしい1枚です。青年期にヴァイオリニストを志し、ウィーンフィルのオーディションを受けたこともあるというシベリウス。当然そのヴァイオリン作品には高い技巧と音楽性が求められていることは間違いありません。彼は生涯に、協奏曲と名付けられた作品は、この「ヴァイオリン協奏曲」1曲だけしか書いていませんが、他にもヴァイオリンと管弦楽のための作品は数多くあり、その代表的な1曲が、ここで聴けるセレナード第2番です。暗く悲しい曲想ですが、中間部で熱を帯びて来るとても印象的な作品です。どちらもリトアニア出身の名手ラクリンが情熱的に演奏しています。「エン・サガ」はシベリウスの最初の交響詩であり、フィンランドの情緒がたっぷり込められた濃厚な作品です。マゼールにこういう曲を振らせたら、凄いの一言です。
NEW-8802197B
アイヴズ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番「信仰復興殿堂会(救世軍から)」(1896)
弦楽四重奏曲第2番(1913)
ジュリアードSQ
<メンバー:ロバート・マン(Vn)/アール・カーリス(Vn)/ラファエル・ヒリヤー(Va)/クラウス・アダム(Vc)>

録音:1966年11月28-29日,1967年12月1日…1-4,1967年3月20日…5-7USAニューヨーク・シティコロンビア・30番ストリート・スタジオ
※Sony Music Entertainment原盤
アメリカ現代音楽のパイオニアとされるチャールズ・アイヴズ(1874-1954)。彼は自らの音楽を追求しながら保険業を営み、こちらで目覚ましい成功を収めたことでも知られています。彼の作品のどれもが、少年時代に親しんだ賛美歌や愛国歌、民謡などをベースにしたものですが、時代の波に乗って、かなり前衛的な作品にも手を染めています。その作品のほとんどは生前に演奏されることもなかったのですが、最近は評価が高くなってきています。この2曲の弦楽四重奏曲はどちらも個性的であり、第1番は副題通り、賛美歌的なフレーズが数多く散りばめられた作曲家21歳の時の作品。第2番は「4人の男」をモティーフにしたと言われる表現的な作品。こちらはかなり前衛的であるものの、やはり民謡が顔を出す面白い曲です。
NEW-8802198B
シューマン:歌曲集
リーダークライスOp.39
ヘブライの歌〜「私の心は重く」Op.25-15
時は春Op.79-24
くるみの樹Op.25-3
兵士Op.40-3
はすの花Op.25-7
ミニョンOp.79-29
女の愛と生涯Op.42
マルヤーナ・リポフシェク(Ms)
グラハム・ジョンソン(P)

録音1993年10月4-6日ウィーンモーツァルトザール、コンツェルトハウス
※Sony Music Entertainment原盤
シューマン(1810-1856)の、いわゆる「歌の年」…1840年に書かれた名歌曲集2作と、同年に書かれたクララとの愛の結晶である「ミルテの花」の抜粋を中心に収録された、極めてロマンティックなアルバムです。スロベニア出身のメゾ・ソプラノ、リポプシェクは深みのある艶やかな声で、これらの歌に溢れる愛の思いを丁寧に歌い上げています。名ピアニスト、グラハム・ジョンソンも、単なる伴奏ではない独自の世界を構築。とりわけ「女の愛と生涯」での細やかな感情表現は、しばし時を忘れるほどに感動的です。
NEW-8802199B
ジアン・フランチェスコ・マリピエロ:ピアノ作品集
死者の夜(Poemiasolaniより,1916)
閃光(1917)
3つのプレリュードと1つのフーガ(1926)
共鳴(1918)/閉ざされた庭園(1946)
明日への5つの練習曲(1959)
ジノ・ゴリーニ(P)

録音1968年3月25-31日ミラノヴィラ・リッタ
※Arcophon-Rivoalto原盤
オペラ作曲家の祖父を持ちながらも、家庭の事情で、継続的な音楽教育を受けられなかったというイタリアの作曲家マリピエロ(1882-1973)。彼は結局独学でモンテヴェルディやフレスコバルディなどの「古い音楽」を自ら写し取ることで音楽を習得したと言います。そんな彼はカゼッラとともに「イタリア器楽音楽」の復興にも力を注ぎ、数多くの管弦楽曲や器楽曲を書きました。このアルバムのピアノ曲もそんな作品の一部で、自由な形式や和声法、リズムなどに彩られた色彩的な音楽が楽しめます。これにはマリピエロが1913年にパリへ行った際「春の祭典」の初演に接したことや、ラヴェル、ドビュッシーの作品を知ったことなどが、彼の作品に強い影響を与ていることは間違いありません。

NEW-8802200D
(2CD)
コントラバス協奏曲集
<CD1>
クーセヴィッツキー(1874-1951):コントラバス協奏曲嬰ヘ短調
ドラゴネッティ(1763-1846):コントラバス協奏曲イ長調
ボッテジーニ(1821-1889):小協奏曲ハ短調
<CD2>
チマドール(1761-1805):コントラバス協奏曲ト長調
ドラゴネッティ:アンダンテとロンド
ジャン=パプティステ・ロレンツィーティ(1749-1811):ガヴォット
ドラゴネッティ:弦楽とコントラバスのための協奏曲
ボッテジーニ:タランテッラ
<CD1>
ステファノ・シャシャ(Cb)
アントニオ・サリエリO

<CD2>
ジャンニ・アマーディオ(Cb)
インテルプレティ・ヴェネツィアーニO

録音1999年2月8-15日テアトロ・ディ・ウディーネ…CD1
2000年5月8-15日ヴェニスサン・ジョヴァンニ・エヴァンゲリスタスクオラ・グランデ…CD2
※Rivo alto原盤
もともとはヴィオラ・ダ・ガンバの最低音域楽器であるヴィオローネが起源であるコントラバス。そのためヴァイオリンから発生したヴィオラやチェロとは、ちょっと違った扱いを受けていたのですが、バロック期後期からは、ヴァイオリン属との融合が進み、今では同じグループとして扱われている楽器です。独奏楽器としてはあまり重きが置かれていなかったのですが、ハイドンやベートーヴェンと親交のあったドラゴネッティ(優れたコントラバス奏者だった)が、ソロ楽器としての可能性を見出し、また弓も改良して次世代へとつなげます。そして楽器の可能性を極限までに推し進めたのがボッテジーニであり、彼なくしては、現代におけるコントラバスの扱いはかなり低いものになっていたことでしょう。また指揮者として知られるクーセヴィツキーも優れたコントラバス奏者として活動を始め、1902年に作曲した「コントラバス協奏曲」は彼の名声を挙げるのに一役買ったことは間違いありません。
NEW-8802201B
シューベルト:歌曲集「美しき水車屋の娘」D795 ボー・スコウフス(Br)
ヘルムート・ドイチュ(P)

録音1997年3月25-27日イツバンベルク,“SinfonieanderRegnitz”コンツェルトハレ
※Sony Music Entertainment原盤
1962年、デンマーク生まれのバリトン歌手ボー・スコウフス。彼はコペンハーゲン王立音楽院で学びながらも、医師としての勉強もしていたといいます。しかし、彼の師の勧めにより、ウィーン国立歌劇場のオーディションを受け、「ドン・ジョヴァンニ」を歌いセンセーショナルなデビューを果たすことで、歌手としてのキャリアのスタートを飾ったのでした。この録音はSONYと専属契約していた時期のもので、張りのある美しい歌声と表現力が魅力的なシューベルト(1797-1828)です。
NEW-8802202D
(2CD)
マスネ:歌劇「エロディアード」 ファニュエル…ケネス・コックス(Bs)
サロメ…ルネ・フレミング(S)
エロデ…ホァン・ポンス(Br)
エロディアード…ドローラ・ザジック(Ms)
ジャン(洗礼者ヨハネ)…プラシド・ドミンゴ(T)
バビロニアの娘…クリスティン・クレイトン(S)
ヴィテリウス…ヘクトル・ヴァスケス(Bs-Br)他
ヴァレリー・ゲルギエフ(指)
サン・フランシスコ歌劇場O&cho

録音1994年11月5.8.12.15日サンフランシスコ,ワー・メモリアス・オペラハウス1995
※Sony Music Entertainment原盤
マスネ(1842-1912)の歌劇「エロディアード」は、あのR.シュトラウスの「サロメ」と源を同じにしながらも、その音楽や雰囲気は全く異なるものです。オスカー・ワイルドによる血みどろ、かつ幻想的な原作を元にするシュトラウスの作品に比べ、こちらのマスネの作品は、ギュスタフ・フローベールの原作を用い、愛をモティーフにした美しいメロディに満ち溢れた重厚な作品となっています。シュトラウスと決定的に違うのは、人物たちの関係であり、ここでヨハネに死の宣告を下すのはエロディアードであり、サロメはむしろヨハネの助命を乞い、非道な母を恨み、自らにもその母の血が流れていることに悲観し、自らの命を絶つという物語です。サロメを歌うのは、まだ若々しさに満ち溢れたルネ・フレミングで、堂々たる母エロディアードを歌うのは、往年の名歌手ドローラ・ザジック。フランス・グランドオペラの神髄がここにあります。
NEW-8802203B
ドメニコ・チマローザ:カンタータ「宮廷楽師長」
歌劇「ロッカ・アッツッラの二人の男爵」序曲
アリア「今から私が作るとおりに立つ」
アリア「ティンパニの音を」
ガストン・サルティ(Br)
イ・ソリスティ・ディ・ミラノ
アンジェロ・エフリキアン(指)

録音1968年12月9-16日ミラノヴィラ・リッタ
※Arcophon-Rivoalto原盤
ドメニコ・チマローザ(1749-1801)はロッシーニが登場するまでの「オペラ・ブッファ」の第1人者であり、その作品は高く評価されていました。しかしロッシーニの台頭による世代交代の煽りに加え、1799年には王政復古への反逆罪を問われナポリを永久追放処分になるなど、波乱万丈の後半生を送り、その作品も、唯一「秘密の結婚」を除いてはほとんど忘れられてしまったのです。しかし、この「宮廷楽師長」はもっと聞かれてもよい作品ではないでしょうか?劇場の楽屋落ちを描いた短い作品で、バリトン歌手が扮する楽師長が、言うことを聞かない楽団員をコミカルに叱り飛ばすというものです。苦難の末、何とかまとまりのある演奏を繰り広げるオーケストラ。この件が何とも愉快でありますが、バリトン歌手は大変な演技を強いられるものでもあります。
NEW-8802205B
ロマン派のハープ協奏曲集
ボワエルデュー(1775-1834):ハープ協奏曲ハ長調
アルヴァーズ(1808-1849):ハープ協奏曲ト短調Op.81
ヴィオッティ(1755-1824):ハープ協奏曲ハ短調〜第2楽章(ヴァイオリン協奏曲第19番より:M.ノルドマンによるハープ編)
マリエッレ・ノルドマン(Hp)
ジャン=ピエール・ランパル(指)
フランツ・リストCO

録音1993年11月17-21日ブダペストイタリア会館
※Sony Music Entertainment原盤
優雅なイメージのあるハープ。この音色はまさに天国的であり、全ての人の心を永遠に蕩けさせ続けていくことは間違いありません。ここで取り上げた3曲のハープ協奏曲もそんな美しい音楽です。ルーアンに生まれた作曲家ポワエルデューは、現在ではオペラ作曲家として名前が残っていますが、彼はハープ製造家のエラールを親交があり、ハープのための作品も何曲か書いています。楽器としてのハープが進化を遂げる前の作品で、シンプルさの中に美しいメロディが見え隠れします。イングランドの作曲家アルヴァーズは、1834年からウィーン宮廷歌劇場のソロ・ハープ奏者に就任し、各国でハープの演奏会を開きました。その演奏会にはリストも参列し、「新音楽時報」で彼についての感想を述べています。このアルバムでは同時代の名ヴァイオリニスト、ヴィオッティの協奏曲の1つの楽章をノルドマン自身がハープ用に編曲。また違った魅力を提示しています。
NEW-8802206B
バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988 チャールズ・ローゼン(P)

録音1967年6月1.2.7.8日ニューヨーク30番街スタジオ
※Sony Music Entertainment原盤
ニューヨークで生まれ4歳から母親の手ほどきで音楽を学び始め、ジュリアード音楽院に進学しピアニストを志したチャールズ・ローゼン(1927-2012)。しかし彼はジュリアードを中退し、1939年からニューヨークでピアノを教えていた名ピアニスト、モーリツ・ローゼンタールに師事し多大なる薫陶を受けたのでした。その後は、プリンストン大学でフランス文学の博士号を取得、幾多の大学でフランス語を教えながらピアニストとしての活動を続け、現代作品にも深い理解を示し、エリオット・カーターの作品を広める活動も知られています。そんなローゼンの演奏する「ゴルトベルク」はグールドの解釈とは対極的にある「歌わせる」バッハであり、ほどよいバランス感覚に裏打ちされた幸せなバッハ(1685-1750)として隠れた人気を誇っています。
NEW-8802208D
(2CD)
ドビュッシー:前奏曲集(全2巻) カトリーヌ・コラール(P)

録音:1993年6月1-4日ノイマルクト/オベルプファルツライトシュタードル
※BMG Music原盤
ドビュッシー(1862-1918)の前奏曲集は24曲からなる小品集で、ショパンのように全曲に調性が割り当てられているわけではなく(もしかしたら、時として調性は崩壊しているかもしれない)おのおのの1曲は5分にも満たないほどの小さなものなのに、これらに内包された世界はどんなに大きなことか…。そんなことを再確認させてくれるような、名ピアニスト、カトリーヌ・コラール(1947-1993)の演奏。これは彼女が亡くなる直前の演奏であり、この録音が世に出された時はすでに彼女はこの世にはいませんでした。ドビュッシーが求める柔らかな音の響き、音色の変化、そして絶妙なニュアンス。コルトーやミケランジェリが追い求めたドビュッシーとは全く違ったデリケートな世界がここにあります。


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