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チャイコフスキー:交響曲第5番
ロリン・マゼール(指)クリーヴランド管弦楽団
第2楽章ホルン・ソロ:
SONY
MDK-44785
録音年:1980年 クリーヴランド・マソニック・ホール【デジタル録音】
演奏時間 第1楽章 14:43 / 第2楽章 13:29 / 第3楽章 6:04 / 第4楽章 12:14
カップリング/プロコフィエフ:古典交響曲(フランス国立O)
“デジタル録音の威力とマゼールの表現力を問うCD”
VPOとのDECCA録音は、マゼールのやる気が完全に演奏に反映し切れず、オケの反応も中途半端、CD化にあたって常に付いて回る、デジタル信号で拾いきれない微妙なニュアンスの欠如などの要因が重なって、もどかしさが否めなかっただけに、この再録音期待したのですが、結果は更に悪くなってしまいました。どこにも曲への共感を感じられず、感覚的な色彩や迫力で聴かせることもない、どこをどう楽しめというのか全く分からない腹立たしさだけが募る演奏です。アメリカトップクラスのはずのこのオケも、正確さは持ち合わせていても、人に聴かせるプロとしての意地が感じられないのはどういうことでしょうか?マゼール特有の巧妙な演出力も随所に登場しているのですが、そのどれもが奇異な印象しか与えないのです。このようになってしまった最大の原因の一つは、「録音」にあるのは間違いありません。1980年といえばデジタル録音初期にあたり、まだ十分に再生音の練り上げができていなかったものと思われます。この当時は制作側も聴き手も「ノイズのなさ」に気を取られていた面もあります。したがって、ここでも各パートの音がそれなりにクリア聞こえますが、自然な臨場感や、楽器の距離感、音の温かみなどは配慮されているとはとても思えない無機質なものとなっているのです。これがもし、BMGでのR・シュトラウスの録音のような条件で録られていたら、多少は、このマゼールの演出も生きたことでしょう。その代わりといっては何ですが、カップリングの「古典交響曲」は実に素晴らしい演奏で、今聴いても鮮烈です。マゼールはよくよくチャイ5運に恵まれない人のようです。是非、正規での再々録音を望みたいところです。
第1楽章のツボ
ツボ1 クラリネットの音色は太く豊か。情感もたっぷり。バスが強すぎてクラリネットが埋もれがちの所がある。
ツボ2 序奏の余韻をきっぱり捨てて、確実に弦がリズムを刻む。クラリネットは音色に翳りはあるが、吹き方があっさりしている。
ツボ3 第1主題を2小節ごとに分け、強弱を繰り返す。したがって、この部分は非常に弱く優しく奏でている。
ツボ4 楽譜どおり。無表情。
ツボ5 強弱の振幅もしっかりとって、アゴーギクも万全だが、なぜか心に響かない。
ツボ6 ここも、楽譜を正確に音にしてるだけのようにしか聞こえない。
ツボ7 機械的なピチカート。
ツボ8 VPO盤とは違い、さすがにここでは直前でテンポを緩めてから副次主題に入る自然さが備わっている。
ツボ9 前の部分からテンポは変えないのはVPO盤と同じ。録音がクリアなので16分音符は聞こえる。
第2楽章のツボ
ツボ10 冒頭、弦のフレージングの入念さは凄い!スコア標記どおりの強弱の振幅を完璧に施し、第2ヴァイオリンが加わることで、色彩に広がりも持たせている。ホルンは美しい弱音を聞かせるが、音程がやや低く感じるのは気のせい?
ツボ11 音量に情感の高まりが伴っていない。
ツボ12 クラリネットが巧い!テンポを落として、纏綿たる情緒で歌い抜く。続くファゴットがまた美しいピアニッシモを聴かせる。
ツボ13 よく揃っているが、ニュアンスに乏しい。
ツボ14 一旦直前でテンポを落としておいて、ここから急にテンポを加速するのが珍しい。そのまましばらく突っ走り、急ブレーキをかけてフォルテ4つで爆発するという設計。ところがそのフォルテ4つが全く威力がない。
ツボ15 普通の美しさ。
第3楽章のツボ
ツボ16 ほとんどテンポを落とさずに吹き始める。
ツボ17 機械の中身を覗くような味気なさ。音場感に乏しい録音も要因の一つ。
ツボ18 非常に巧い!その直後、220小節で急に音を弱めて、次第にクレッシェンドする演出あり。わざとらしさしか感じないのが残念。
第4楽章のツボ
ツボ19 堂々と確信を持った進行と充実した響きが素晴らしい。
ツボ20 ホルンは裏方に徹している。
ツボ21 このティンパニのトレモロは珍妙!主部冒頭で弱々しくアクセントを置き、62小節でも一撃、更に64小節でも一撃する。この一連の流れがエネルギーの増幅に全然繋がっていないので、その意図が分からない。
ツボ22 完全に無視。
ツボ23 よく聞こえるが力感が感じられない。
ツボ24 前からの余韻を感じずに再現部突入。
ツボ25 慎ましい一打。
ツボ26 ほぼVPO盤と同じ。定石どおりTempoTから提示部冒頭のテンポに変える。
ツボ27 鈍重なテンポをとる。それで重量感を醸し出すならまだしも、それもないので、「きわめて速く」の意味をどう捉えているのか分からない。
ツボ28 本来の音価より長め。最後に軽くティンパニの一撃を置く。
ツボ29 重量感はないが威厳はある。アンサンブルは高性能。
ツボ30 弦は確実に切り上げ、トランペットも完全に切るように指示している。ここまで徹底しているのは珍しい。
ツボ31 VPO盤とは打って変わって改変版を採用。
ツボ32 非常にはっきり聞こえる。546小節からスコアどおりテンポを速める。
ツボ33 546小節からの速めのテンポのまま終わる。事務的な進行で手応えなし。


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