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チャイコフスキー:交響曲第5番
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)NHK交響楽団      
第2楽章ホルン・ソロ: 千葉馨
Altus
ALT-062

録音年:1975年11月19日 NHKホール【ステレオ・ライヴ録音】
演奏時間 第1楽章 13:57 / 第2楽章 11:48 / 第3楽章 5:53 / 第4楽章 12:26
オリジナル・カップリング/モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番(ピアノ:弘中孝)
“マタチッチの究極の職人芸が完全に開花した、恐るべき名演!”
おそらく、マタチッチがこの曲を振るにあたって、N響に対してスラブ魂の何たるかを十分に叩き込んだのでしょう。ほんのわずかなアクセントや息遣いにも、楽譜をそのまま弾いているだけでは表出し得ない濃厚なニュアンスが浸透しており、他では得られない感動的な演奏を成し遂げています。N響の技術は、現在よりも落ちますが、神様マタチッチに心酔し切っている団員が、喜んでその手足となって演奏に打ち込んでいる姿が目に浮かび、それだけに出てくる音が、全て本物で、その魅力は数え切れません。第1楽章の第2主題のフレージングの深み、第2楽章のコーダ直前の恐ろしい高揚、第3楽章では、音に香りさえ感じさせます。終楽章はマタチッチのこの曲への長年のこだわの全てを出しつくし、その芸の細やかさ、懐の深さ、巨大な造型に圧倒されるばかりです。彼独自の裏技も、彼の他の同曲録音の中でも最も効を奏しています。N響にとっても、マタチッチにとっても、これは忘れることの出来ない思い出の名演でしょう。
第1楽章のツボ
ツボ1 冒頭独特のニュアンスがある、聴こえないくらいの最弱音でクラリネットが奏で始る。弦も同様に最弱音だが、太い芯を感じさせる。強弱記号に囚われていない。テンポも決して粘らない。
ツボ2 過度に陰湿ななるのを避けるように、弦が小気味良いリズムを刻み、クラリネットとファゴットが見事にブレンドしながらキリッとした流れを築く。
ツボ3 さらっと流すが、そこに気品がある。
ツボ4 65小節からこのフレーズが出てくるたびに、下行音型でテンポを落とす。
ツボ5 頭のスフォルツァンドを強調し、その第1音をかなり引き伸ばして、しなやかに呼吸させる。究極の芸!
ツボ6 楽譜に忠実だが、その強弱の振幅が意味深い。
ツボ7 温かみのあるピチカートで、見事な場面転換。
ツボ8 十分に共感を込めながら、洗練さを保ったフレージングを実現。音が下行する際に音を減衰させると共にテンポも落とすのは珍しくないが、これほど心に染みるのは滅多にない。
ツボ9 この直前からテンポを速め、後は逞しく一直線進行。512小節(13:20)のトランペットの合いの手の8分音符と16分音符に軽い躍動感を与え(スコアどおりなのだが)、スラブ的な色彩を醸し出している。続いてホルンが同じフレーズを吹く際にも同じ処理をしているので、マタチッチがあえてこだわったのは明白。
第2楽章のツボ
ツボ10 弦は、符点2分音符ごとに呼吸を膨らませ、幽玄の世界を現出。ホルンはテンポが走りがちで、呼吸が浅い。クラリネットの音が弱すぎるようだ。
ツボ11 チェコ・フィル盤同様、52小節(3:53)で一瞬音を弱めて、そこからまた浮上させるが、しなやかというより、急激に音量を落とす感じ。
ツボ12 明快に鳴り渡り、フレージングもハイセンス。
ツボ13 前の部分からほとんど間髪をいれずに、凄い力感で飛び込む、この間(ま)の見事さ!。
ツボ14 大地を揺るがすように巨大に音像が聳え立つ、N響一世一代の高揚!
ツボ15 決してすすり泣きせずにインテンポで進行するが、心からの安らぎを感じ、何とも不思議な余韻も漂う。
第3楽章のツボ
ツボ16 頭だけほんの少しテンポを落とす。
ツボ17 巧妙とは言えないが、アンサンブル全体から色彩が立ち込めてくる。
ツボ18 かなり強く打ち出させ、見事な下行ラインを描く。
第4楽章のツボ
ツボ19 決然と切り込むのではなく、微かな不安を滲ませながら進行するのが独特。
ツボ20 ホルンは木管と同等か、それ以上に発言。その直後、神の怒りのようにトランペットが運命動機を突出して強奏するに驚愕!
ツボ21 途中でアクセントを置かず、終始トレモロだけでクレッシェンドしていく。
ツボ22 ほんの少しアクセントが付く。
ツボ23 ここから全体の音量を抑えて、テンポも落とす。バスを必要以上に強調することなく、木管の響きとの融合を実現!
ツボ24 少しテンポアップする。
ツボ25 多少もたつくが、しっかり響く。
ツボ26 前の部分からテンポを変えずに、展示部と同じテンポで突進。
ツボ27 あえて快速にせず、威厳のあるテンポで、トランペットが戦慄の強奏(序奏部同様)を繰り広げる。
ツボ28 8分音符は本来の音価より長め。
ツボ29 ザグレブ盤でははっきり聞こえなかったが、冒頭、トロンボーンの8分音符の刻みを持続音に変えて、ワーグナー風の響きをしっかり演出!
ツボ30 弦はしっかり音を切っているが、トランペットはレガート気味。
ツボ31 楽譜どおり。これを聴くと、旧来の改変が全く無意味に思えてくる。
ツボ32 強靭に轟かせる。
ツボ33 ほとんどインテンポだが、トランペットの強奏を中心に、圧倒的な輝きを保持して、見事に締めくくる。


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