湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



MIRAREレーベル・セール



ラ・フォル・ジュルネ音楽祭プロデューサー、ルネ・マルタンが主宰するフランスのレーベル、MIRAREのキャンペーンです!


特価受付期間〜2019年2月末まで!!




※表示価格は、全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
MIR-006
ペルゴレージ:スターバト・マーテル ヌリア・リアル(S)
カルロス・メーナ(CT)
フィリップ・ピエルロ(指)
リチェルカール・コンソート
カルロス・メーナは、スペイン随一のカウンター・テナー。そしてソリストとして大活躍中の美貌のソプラノ、ヌリア・リアル。フィリップ・パロット率いるリチェルカーレ・コンソートの奏でる至福の音楽。この作品を聴くための役者がすべてそろったアルバムです。 (Ki)
MIR-008
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集Vol.1
ピアノ協奏曲第2番
ピアノ協奏曲第3番
ボリス・ベレゾフスキー(P)
ドミトリー・リス(指)ウラルPO
「ラフマニノフ/24 の前奏曲(MIR004)」では、卓越した技巧でその実力を知らしめてくれました。今回の協奏曲でも、圧倒的テクニックでドラマティックな演奏を披露しています。第2番で聴かせてくれる持続性のある集中力と適度な感情移入は、彼の明晰さと正統派スタイルを表すものと言えます。また第3 番は、強靱かつ洗練されたリズムや華やかなサウンドと、息を呑むような美しい旋律が表裏一体となった音楽を聴かせてくれます。ラフマニノフ作品の本質に踏み込み、卓越した技巧と躍動感溢れる聴き応えのある1 枚。 (Ki)
MIR-009
バッハ:オーボエ協奏曲 BWV.1055#
 結婚カンタータ「今ぞ去れ, 悲しみの影よ」BWV.202*
ヘンデル:ハープ協奏曲+
 カンタータ「炎の中で」HWV.170*
ヌリア・リアル(S)*
ジョバンナ・ペシ(Hp)+
パトリック・ボージロー(Ob)#
フィリップ・ピエルロ(指)
リチェルカール・コンソート
2006年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに出演予定のバロック・アンサンブル界の名門リチェルカール・コンソート。フィリップ・ピエルロの非常に美しい, 極めて厳密な解釈で、古楽器演奏による輝きを一際放っています。同じくラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに出演予定のスペイン若手美形&美声ソプラノ歌手ヌリア・リアル。ジョバンナ・ペシはとても繊細な音楽を奏でるハープ奏者。BCJ やアムステルダム・バロック管など幅広い活躍をみせているオーボエ奏者パトリック・ボージロー。言うまでもなく質の高い演奏を聴かせてくれます。  (Ki)
MIR-014
ハイドン:ピアノ・ソナタ集
第38番/第39番/第54番/第59番
アンダンテと変奏曲 ヘ短調
イド・バル=シャイ(P)
1977年生まれのパリ在住のイスラエル人ピアニスト、イド・バル=シャイ。ソロとしての活動も盛んに行っていますが、室内楽方面でも高い評価を受けています。今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンにも出演予定。ハイドンのピアノ・ソナタを中心に公演を行います。 (Ki)
MIR-017
バッハ:管弦楽組曲第1番&第4番、
ヴァイオリンとクラヴィーアためのソナタ 第4番 BWV 1017、
カンタータ「われは 憂いに沈みぬ」BWV 21 〜シンフォニア
ピエール・アンタイ(指)
ル・コンセール・フランセ、
アマンディ−ヌ・ベイェ(バロックVn)、
ルフレード・ベルナルディーニ(Ob)
チェンバロの鬼才、ピエール・アンタイ。このアルバムは自ら結成した古楽アンサンブル「ル・コンセール・フランセ」を率いてのJ . S,バッハの管弦楽組曲を収録。バッハの作品の中でもフランス・バロック的な要素がある管弦楽組曲。したがってソロ・パートの気品や音色の多彩さが重要視されますが、ここでのル・コンセール・フランセの演奏は粋な感性が存分に発揮され、尚且つピエール・アンタイの刺激的な名人芸でドイツ・バロックの枠組みを越えた多様なニュアンスで聴かせてくれます。またヴァイオリンとクラヴィーアためのソナタでは、アマンディ−ヌ・ベイェが丁寧にバッハ像を描き出しています。 (Ki)
MIR-018(2CD)
フィリップ・ジュジアーノのショパン
ショパン: 24の前奏曲集Op.28
24の練習曲集Ops.10 & 25
フィリップ・ジュジアーノ(P)
フランスの若手ピアニスト、フィリップ・ジュジアーノは、パリ国立音楽院にて、ジャック・ルヴイエに師事。1990年にショパン国際ピアノコンクールにて17歳で最年少入賞し脚光を浴びる。再び1995年に同コンクールに参加し第2位(最高位)を獲得、現在も世界的に演奏活動を行っています。また1993 年の初来日以来、何度となく日本を訪れ確実にファンを増やしています。 (Ki)
MIR-019
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集Vol.2
ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調Op.1
ピアノ協奏曲第4番ト短調Op.40
パガニーニの主題による狂詩曲
ボリス・ベレゾフスキー(P)
ドミトリー・リス(指)ウラルPO
驚異的なテクニックと豊かな音楽性を持つ世界屈指のヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ボリス・ベレゾフスキー。フランスMIRARE レーベルから3 枚目のラフマニノフ・アルバムが発売されます。ベレゾフスキーの巨体から繰り出される音楽は、濃厚で抑え切れない表現力が絶えず湧き出ているよう。ドラマティックで華麗なラフマニノフの音楽に豊潤な音、詩的な表現力、卓越した技巧で圧倒的に迫っています。第1番の冒頭からその熱い音楽と強烈な技巧で聴き手を惹きつけ、第4 番では丁寧にラフマニノフの抒情性を描き出しています。またパガニーニの主題による狂詩曲は映画でも多数使用されている有名な第18 変奏は息を呑むほど美しく、ベレズフスキーの余情をたたえた演奏にグッときます。 (Ki)
MIR-022
チャイコフスキー:子供のアルバムOp.39、
ムソルグスキー
:涙、
リャードフ
:マズルカ、音楽玉手箱Op.32、
グリンカ
:夜想曲「別れ」、
アラビエフ:ナイチンゲール、
ショスタコーヴィッチ
:人形の踊り-7 つの子供の小品〜「踊り」「抒情的なワルツ」「ポルカ」「おどけたワルツ」、
ラフマニノフ
:イタリア・ポルカ、
ルービンシュタイン:2 つのメロディOp.3-1、
 諸民族の舞曲集〜「ポルカ」Op.82-7、
 ペテルブルクの夜会〜「ロマンス」Op.44-1、
スクリャービン:2 つの左手のための小品〜「夜想曲」Op.9
リジット・エンゲラー(P)

録音:2006 年6 月6,7 & 8 日フォントヴロー王立大修道院
ブロシアピアニズムを代表する作曲家たちの小品を集めたアルバム。魅力的な秘曲の数々をベテラン女流ピアニスト、エンゲラーが宝石箱の中を探るように輝かしく奏でています。 (Ki)
MIR-023(2CD)
ツェルニー:指使いの技法(50番練習曲)Op.740、
リスト:2つの演奏会用練習曲「森のざわめき」「小人の踊り」、
 3つの演奏会用練習曲より「軽やかさ」、
ヘラー
:4つの練習曲
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
ベートーヴェンの弟子で、リストの師匠でもあり、多くの練習曲を残したカール・ツェルニー。練習曲は辛く厳しいですが、よくよく聴いてみると面白い作品も多く、特にこの50番は、「指の熟達のための技巧」というタイトルで出版された高度なエチュード。練習曲ながら音楽的な内容も盛り込まれており、ツェルニーを敬遠していた方には是非一聴いただきたいアルバムです。ピアニストのジャン=フレデリック・ヌーブルジェは、1986年生まれの21歳。8歳からピアノをはじめ、2003年にパリ国立高等音楽院にてプルミエ・プリを取得。エトリンゲン国際コンクールで優勝など受賞歴も数多く、2006年にはカーネギーホール・デビューを飾り、2005、2006年のフォルジュルネにも参加。今最も注目されているピアニストの一人です。 (Ki)
MIR-025
シューベルト:ピアノ・ソナタ21番変ロ長調D.960、
3つの小品
エマニュエル・シュトロッセ(P)

録音:2005年6月
エマニュエル・シュトロッセは生まれ故郷であるストラスブールの音楽院でフランスの女流ピアニスト、エレーヌ・ボッシに師事。その後パリ国立高等音楽学院でピアノをジャン=クロード・ペネティエに室内楽をクリスチャン・イヴァルディの元で学ぶ。日本ではラ・フォル・ジュルネ・オなどで数回来日しています。シュトロッセのシューベルトは淡々として、そして美しい。この最後のソナタ21番ではシューベルトの深淵を覗かせ、3つの小品もシューベルトらしい哀愁を絶妙に描き出し、流麗な叙情を湛えた音楽、潤いのある音色で聴き手を引き込んでいきます。
MIR-030
ポーランド女王のためのトンボー
バッハ:ミサ イ長調BWV.234、
カンタータ第198番「候妃よさらに一条の光を(追悼頌歌)」 BWV.198、
前奏曲とフーガ ロ短調 BWV.544、
コラール・プレリュード「我心よりこがれ望む」BWV.727
フィリップ・ピエルロ(指)
リチェルカール・コンソート、
キャサリン・フーグ(S)、
カルロス・メーナ(A)、
ヤン・コボウ(T)、
ステファン・マクラウド(Bs)、
フランシス・ヤコブ(Org: ゴットフリート・ジルバーマン製作/1737 ポニッツ教会)

録音:2006年10月
リチェルカール・コンソートによるOVPP(One Voice Par Part: 1 声部1 人)の最新録音。通常の演奏よりも少人数のため一段と 高いバランス性が要求されるOVPP。ここでは均整のとれた音楽とそれぞれの歌手の個性がうまく調和した美しい世界を生み出していま す。フーグの芯のある声、メーナの透明感、コボウの巧みな歌唱、マクラウドの品のある響き、個々のバランスがすばらしい! 198番のカンタータは、ザクセン選帝侯妃クリスティアーネ・エーバーハルディーネの追悼式のために書かれた作品。クリスティアー ネ・エーバーハルディーネ侯妃はプロテスタントの強い信仰を持ち続け、宮廷を離れて隠居生活を送っていました。国民の信望も厚く、 ある貴族学生の出資により追悼式が行われました。この作品に漂う真摯な雰囲気は彼女のこうした信仰の深さを表しているのでしょう。   (070705Ki)
MIR-034
ファリャ:歌劇「恋は魔術師」(1915年版) J.F. エッセール(指)
ポワトゥ=シャラントO、
アントニア・コントラレス(フラメンコ歌手)、
ジェローム・コレアス(Bs)、
シャンタール・ペロー(S)、
エリック・ウシエ(T)
スペインの誇る作曲家マヌエル・デ・ファリャの代表作である「恋は魔術師」。この作品はメゾソプラノの独唱を加えているのがひとつの魅力。これはファリャの故郷アンダルシアの民謡風の旋律が歌われており、クラシック歌手が歌うとどこか違和感があるものですが、今回は一流のフラメンコ歌手アントニア・コントラレスが歌いフラメンコ音楽の情熱、アンダルシアの雰囲気を満喫できます。このアルバムでは、1915年の初版が使用されていますが、今年のフォルジュルネではこの版を演奏。またCDと同じフラメンコ歌手アントニア・コントラレス、エッセールもポワトゥ=シャラント管も来日し、この「恋は魔術師」を演奏します! (Ki)
MIR-038
J.S.バッハ:フルート・ソナタ集
フルートと通奏低音のためのソナタ.ト短調BWV1034、
フルートと通奏低音のためのソナタ.ハ長調BWV1033、
フルートとチェンバロのための組曲.ニ短調BWV997、
フルートと通奏低音のためのソナタ.ホ長調BWV1035、
フルートと通奏低音のためのソナタ.ト短調BWV1030b
ヒューゴ・レーヌ(フラウト・トラヴェルソ)、
ピエール・アンタイ(Cemb)
エマニュエル・ギゲス(Gamb)

録音:2006年12月5-7日、2007年4月21-23日 ルールマラン城(フランス)
古楽界の名手3人が繰り広げるバッハのフルート・ソナタ集。バッハのフルート・ソナタは真作、偽作と議論されていますが、古今のフルート・ソナタの中でも屈指の名作揃いです。クリスティ、ヘレヴェッヘ、レオンハルトの後を継ぐ新世代の実力派ヒューゴ・レーヌ、そして、ピエール・アンタイ、エマニュエル・ギゲスらの初稿、自筆譜の絶え間ない研究が結実したアルバムです。数々の名盤を凌駕しえる魅力と味わい深い演奏を聴かせてくれます。  (Ki)
MIR-041
ニコラウス・ブルーンス:深き淵より、主は天に御座を堅く据え
ディートリヒ・ベッカー:パヴァーヌ第5番、ソナタ第3番
フランツ・トゥンダー:最愛のイエス、我に与えたまえ
ブクスデフーデ:我はシャロンの花
ハン・クリストフ・バッハ:ラメント「神よなぜわたしに怒りたもうか」
フィリップ・ピエルロ(指)
リチェルカール・コンソート、
ステファン・マクラウド(Bs)

録音:2007年3月
BCJでも活躍し日本でもお馴染みのバス歌手のステファン・マクラウドを迎え、フィリップ・ピエルロとリチェルカール・コンソートによる17世紀の北ドイツで活躍した音楽の作品。ブクステフーデが認めた夭折の音楽家ニコラウス・ブルーンス。17世紀のドイツ室内楽で重要な役割を果たしたヴァイオリニストでもあるディートリヒ・ベッカー。北ドイツ・オルガン楽派の1人フランツ・トゥンダー。そのトゥンダーの娘と結婚した巨匠ブクステフーデ。バッハ一族としてJ.S.バッハと同様に当時オルガニストとして名声を得ていましたが、その後の不遇により長い間忘れ去られていたヨハン・クリストフ・バッハ。  (Ki)
MIR-042
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集第1集&第2集
(全曲;ピアノ4手連弾)
クレール・デセール&エマユエル・シュトロッセ(P)
MIR-043
シューベルト:即興曲第3番変ト長調D.899:Op.90、
 クッペルヴィーザー・ワルツ、
 ハンガリー風のメロディロ短調D.817、
 さすらい人幻想曲D760:Op.15、
シューベルト(リスト編)
:影法師、
 都会、海辺に、て、すみか、
 セレナーデ、春の想い、連祷、
 水車小屋と小川、さすらい
ブリジット・エンゲラー(P)

録音:2007年9月
ブリジット・エンゲラーはパリ音楽院でリュセット・デカーヴに師事。モスクワ音楽院ではスタニスラフ・ネイガウスに教えを受け、1978年エリザベート王妃国際コンクール第3位。数々のコンクールで受賞歴を持ち、録音も多いベテラン女流ピアニスト。シューベルトの珠玉のOp.とリストの歌曲トランスクリプションを収録したアルバム。音楽的深み、流麗なピアニズム、歌心溢れるフレーズ感など、エンゲラーの魅力が余すと来なく発揮した演奏です。前回のラ・フォル・ジュルネでは惜しくも来日中止となりましたが、今年はこのアルバムのプログラムで大いに楽しませてくれることでしょう。
MIR-045
シューベルト:交響曲第9番「グレート」 クワメ・ライアン(指)
ボルドー・アキテーヌ国立O
若手有望株の指揮者、クワメ・ライアンは1970年トロント生まれのトリニダード・トバコ系カナダ人。1999年から2003年までフライブルク・フィルハーモニック・オーケストラの音楽総監督を務めており数々のオペラに取り組み、またペーテル・エトヴェシュと親交を深め彼のオペラ「三人姉妹」、「バルコニー」をフライブルクで演奏しています。このアルバムは2007年に音楽監督就任したばかりのボルドー・アキテーヌ国立管を率いてのシューベルト「グレート」。クワメ・ライアン、今年のラ・フォル・ジュルネ大注目の指揮者です。
MIR-048
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 シャオ・メイ・シュ(P)
シャオ・メイ・シュは上海出身のピアニスト。文化大革命の影響を受けるも、アイザック・スターンに見出され渡米。1985年からはパ リに拠点を移して世界各地で演奏活動を行っています。MANDALA レーベルに1999年に録音されたゴルトベルク変奏曲(廃盤)は、ディアパ ゾンで5つ星を獲得した名演。この最新録音でも彼女独自の斬新な解釈により、他では聴くことの出来ない稀演となっています。 (Ki)
MIR-050
スターバト・マーテル
作者不詳:サルヴェ・レジーナ、
ベルターリ
:ソナタ第4番ニ短調、
フックス
:アヴェ・マリア K151、
レオポルドT世
:レジナ・チェリ、
サンチェス
:スターバト・マーテル、
シュメルツァー:ソナタ第4/9/11/12番、
ジアーニ
:アルマ・レデンプトリス・マーテル
カルロス・メーナ(C-T)、
フィリップ・ピエルロ(指&ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
リチェルカーレ・コンソート
[フランシス・フェルナンデス(Vn)、
ルイス・オターヴィオ・サントス(Vn)、
上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ミーネケ・ヴァン・デル・ヴェルデン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フランク・コピエテルス(Vn)
ジョバンナ・ペシ(ハープ)
ルカ・グリエルミ]
透明感溢れる澄みきった歌声のスペイン出身のカウンター・テナー、カルロス・メーナとフィリップ・ピエルロ率いるリチェルカーレ・コンソートによる演奏。彼らによるスターバト・マーテルはこれまでヴィヴァルディ(MIR9968)とペルゴレージ(MIR006)が既に録音されています。今回収録されている作品は、憂いと深い祈りが絡み合う非常に美しい音楽ながらもあまり演奏される機会の少ないジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェスのスターバト・マーテル。その他ウィーン宮廷の楽長を務めた音楽家たちによって作曲されたモテットやレオポルドT世自身が書いたレジナ・チェリなど意欲的な内容。 (Ki)
MIR-052
シューベルト:弦楽五重奏Op.114「ます」、
ピアノ三重奏第2番Op.100
トリオ・ショーソン、
ペネロペ・ポアンシュヴァル(Cb)、
井上典子(Va)
数々のコンクールでの優勝歴を持ち、ヨーロッパ、ニューヨークで注目を集めている新鋭、トリオ・ショーソンとフランスを中心に活躍する井上典子とペネロペ・ポアンシュヴァルによるシューベルトの「ます」。爽やかなアンサンブル、抜群のテクニック、快活な疾走感が心地よい演奏です。ピアノ三重奏第2番も色彩豊かに聴かせます。
MIR-057
バッハ:カンタータ第131番「深き淵より、我、主よ、汝に呼ばわる」BWV131、
カンタータ第182番「天の王よ汝を迎えまつらん」BWV182、
カンタータ第4番「キリストは死の縄目につながれたり」BWV4
フィリップ・ピエルロ(指)
リチェルカール・コンソート、
キャサリン・フュージュ(S)、
カルロス・メーナ(C-T)、
ハンス=イェルク・マンメル(T)、
ステファン・マクラウド(Bs)

録音:2007年11月
フィリップ・ピエルロ率いるリチェルカール・コンソートの各パート一人のOVPP(OneVoicePerPart)を採用したカンタータ集。「悔改めの礼拝」のためのカンタータ第131番。ミュールハウゼンでの大火後の礼拝のために書かれたものといわれています。「死の淵」を表すために冒頭に5度下降するモチーフを用いています。哀切漂う歌声が心に響きます。第182番のカンタータはバッハがワイマール宮廷楽師長に就任後第1作目。聴き所は第5曲のアルトのアリア「救い主の御前に」。カルロス・メーナのピュアで透明な美しい歌唱は必聴です。コラール変奏曲という珍しい形式をとった作品第4番。キリストの死と復活、生と死の戦いを歌ったもの。聴き終えたときに生への喜びが感じられる感動的な演奏です。フィリップ・ピエルロは深遠なるバッハの世界を見事描いています。  (Ki)
MIR-058(2CD)
フランソワ・フランクール&フランソワ・ルベル:叙情悲劇「ピラムとティスベ」 トーマス・ドイル(ピラム)、
ユディット・ヴァン・ワンロイ(ティスペ)他
ダニエル・キュイエ(指)
アンサンブル・ストラディヴァリア

録音:2007年5月(ナント)
フランソワ・フランクールはヴァイオリニストとして成功後、パリの歌劇界でも作曲家として名声を得た人物。またフランソワ・ルベルも同様にヴァイオリニストとして活躍。後に2人は歌劇座監督を務めています。親友であった二人が共作したのがこの叙情悲劇「ピラムとティスベ」。ピラムとティスベは愛し合っていましたが、対立関係にある両家。ある時ふたりは夜中に駆け落ちをすることにしましたが、誤解と行き違いからピラムはティスベが死んだと思い、自殺。その事実を知ったティスベもまた後を追い、命を絶ってしまう。というロミオとジュリエットのような悲恋のお話。演奏はフランス古楽界を代表するダニエル・キュイエ率いるアンサンブル・ストラディヴァリア。  (Ki)
MIR-060(2CD)
バッハ:イギリス組曲第2番、
ショパン:バラード第2番、夜想曲Op.15-1、
ラヴェル:ラ・ヴァルス、
リスト:ピアノ・ソナタロ短調、
ラヴェル
:古風なメヌエット、
ストラヴィンスキー:練習曲ヘ長調Op.7-4、
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ:バガテル、
バッハ(フェインベルグ編):オルガンのためのソナタ第5番より「ラルゴ」
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)

録音:2007年11月17日 サントリーホール
演奏家、音楽家、作曲家として類まれな才能を持つ世界が注目するジャン=フレデリック・ヌーブルジェ。昨年秋、サントリーホールでセンセーショナルなデビューを飾ったリサイタルのCDが発売。未来の大演奏家になりうる可能性を持ったピアニストによる、記念すべき日本本格デビュー・リサイタルは、22歳という若さで多数のレパートリーを持ち、自身も作曲をするなど多彩な才能を持つジャン=フレデリックの魅力を充分に発揮したプログラムです。   (Ki)
MIR-064
Stella Matutina 〜朝の星 ヴォクス・クラマンティス
ウィークエンド・ギター・トリオ
MIR-072
フォーレ:ピアノ作品全集Vol.1
バラードOp.19/マズルカOp.32
ヴァルス・カプリス(全4曲)
前奏曲Op.103
ジャン=クロード・ペネティエ(P)

録音:2008年1月
フォーレ弾きジャン=クロード・ペネティエによるピアノ曲全集がスタートします。ショパンと比較されることの多いフォーレのピアノ作品ですが、フォーレの不思議な美しさを表現するのは難しく、フォーレ国際コンクールで優勝経験のあるペネティエはフォーレの自由な和声感を自在に操り思わず聴き惚れてしまう演奏です。あのリストが「指が足りない」と言った難曲バラード。声部を縫うような美しい旋律線、緩急が付けられた楽想を見事に捉えた秀演です。ヴァルス・カプリスは軽妙なサロン風音楽ですが、明るい調性、華やかな音楽、すり抜けるような掴みきれないリズムと共にフォーレ独特の雰囲気を持った作品。色っぽさと魅惑的メロディーに満ち溢れた4曲を大人の余裕で弾きこなしているペネティエに心酔。   (Ki)
MIR-075
ショパン:マズルカ集(30曲)
第47番イ短調/第7番ヘ短調/第10番変ロ長調/
第11番ホ短調/第12番変イ長調/第13番イ短調/
第56番変ロ長調/第14番ト短調/第15番ハ長調/
第16番変イ長調/第17番変ロ短調/第42番ト長調/
第44番ハ長調/第18番ハ短調/第19番ロ短調/
第20番変ニ長調/第21番嬰ハ短調/第22番嬰ト短調/
第23番ニ長調/第24番ハ長調/第25番ロ短調/
第26番嬰ハ短調/第29番変イ長調/
第42番イ短調「エミール・ガイヤール」/
第32番嬰ハ短調/第45番イ短調/第43番ト短調/
第40番ヘ短調/第41番嬰ハ短調/第49番ヘ短調
イド・バル=シャイ(P)
MIR-076
ハイドン:ピアノ・ソナタ第38番ヘ長調Hob.XVI..23、ソナタ第53番ホ短調Hob.XVI..34、
アンダンテと変奏曲ヘ短調Hob.XVII..6、
ソナタ第50番ハ長調Hob.XVI..50、
ソナタ第62番変ホ長調Hob.XVI..52
シャオ・メイ・シュ(P)

録音:2008年6月パリ
ラ・フォル・ジュル・ネでのお馴染みのピアニスト、シャオ・メイ・シュ。上海生まれで、幼い時に母親によって音楽教育を受け、8歳の時にはラジオやテレビで注目を集めていました。しかし文化大革命の影響で数年間地方に過ごし、その後北京で勉強を再開。1980年にアメリカへ、そして1984年にはパリへ移住し、世界各地で演奏活動を行い現在はパリで教鞭を取っています。録音ではゴルトベルク変奏曲(MIR048)、平均律クラヴィーア曲集(MIR044)ではその高い音楽性が注目されました。今回のアルバムは2009年のハイドン・イヤーを祝う内容。60曲以上あるハイドンのソナタから音楽的にも充実した中期から後期の作品、そして間に哀愁ただよう変奏曲が盛り込まれています。中でも最後のピアノ・ソナタ第62番は音楽性に富み、複雑な技巧を要する作品。シャオ・メイ・シュの深い音楽性が作品の豊かさ、美しさを際立たせています。 (Ki)
MIR-080(1CD+DVD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
第29番「ハンマークラヴィーア」、
第19番ト短調Op.49-1、
第20番ト長調Op.49-2、
エリーゼのためにイ短調WoO59

■特典DVD
ハンマークラヴィーアの真髄へ迫る旅(ルネ・マルタン出演)
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
新進気鋭のピアニスト、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ。日本でも急速に人気が高まっており、聴き逃す事の出来ないピアニストです。MIRAREレーベルではツェルニー(MIR023)、ライヴ・アット・サントリーホール(MIR060)の2タイトルが既に発売されて、高い評価を受けています。今回の収録曲はベートーヴェンのピアノ・ソナタの中でも最も長大で演奏が難しいとされている「ハンマークラヴィーア」を中心に構成されたプログラム。「ピアノ曲のエベレスト」、「大きな壁」と言われているこの作品ですが、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェは緻密な楽曲分析と卓越した技術を最大限に活かし、この高い頂に果敢に挑戦しています。また特典としてこの難曲に挑戦する若きピアニストを追ったDVDが付属されています。彼を見出した敏腕プロデューサーのルネ・マルタンも登場。この「ハンマークラヴィーア」は2009年の来日リサイタルの演目にもなっていて、彼の演奏にますます注目が集まりそうです。 (Ki)
MIR-082
バッハ〜CONTEMPLATION(瞑想)
「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV639(ブゾーニ編)
カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちにあたって」変ロBWV992
平均律クラヴィーア曲集第1巻〜プレリュード第4番 嬰ハ短調BWV849
平均律クラヴィーア曲集第1巻〜プレリュード第22番 変ロ長調BWV867
カンタータ第22番「イエスは十二使徒をひき寄せたまえり」BWV22(コーエン編)
平均律クラヴィーア曲集第1巻〜プレリュード第8番 変ホ短調BWV853
トッカータ,アダージョとフーガBWV564(ブゾーニ編)
イギリス組曲第2番〜サラバンドBWV807
オルガン協奏曲ニ短調BWV596(原曲:ヴィヴァルディ)
フランス組曲第1番〜サラバンドBWV812、イタリア協奏曲ヘ長調BWV971
オーボエ協奏曲〜アダージョ(原曲:マルチェッロ)
平均律クラヴィーア曲集 第2巻よりプレリュード第14番 嬰ヘ短調BWV883
プレリュード.ロ短調BWV855a、プレリュード.ホ短調(以上シロティ編)
ゴルトベルク変奏曲〜アリア、「主よ人の望みの喜びよ」BWV147(ヘス編)
イギリス組曲第3番〜サラバンドBWV808、シチリアーノ変ホ長調BWV1031(ケンプ編)
「来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659a(ブゾーニ編)
「神の時は最上の時なり」(哀悼行事のソナティナ)BWV106(クルターク編/連弾*
アンヌ・ケフェレック(P)、
ガスパール・デヘヌ(P)*

録音:2008年9月 La Ferme de Villefavard(仏リムザン地方)
「CONTEMPLATION瞑想」と題されたブゾーニ、コーエン、シロティ、ケンプ、クルターク編曲の作品を含むJ.S.バッハの名曲を収録。効果的なブゾーニの編曲が圧巻の「来たれ、異教徒の救い主よ」、名曲「主よ人の望みの喜びよ」、原曲の美しい旋律を生かしたケンプ編曲のシチリアーノ、そしてシロティ編曲のプレリュードは、バッハの様式とはかけはなれた非常に美しいロマンティックな作風ですが、原曲以上の神々しさを持つ作品。ケフェレックの実に純粋無垢な演奏が感動をさそいます。ケフェレックの魅力は凛として、透明感のある、美しく端正な音楽。瞑想的な表現やデリケートな美しさが忘れがたい名演となっています。   (Ki)
MIR-087
ラフマニノフ:交響曲第2番 クワメ・ライアン(指)
ボルドー・アキテーヌ国立O

録音:2008年10月
前作「グレイト」(MIR045)で披露したその新鮮な解釈、また2008年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭で初来日し、日本の聴衆にその実力をみせてくれたクワメ・ライアンの最新盤です。ラフマニノフの最高傑作の一つ交響曲第2番。豊かな情感、濃厚な響きとラフマニノフの特徴がよく表れた美しい作品で、情熱的に濃密に演奏されることが多いですが、クワメ・ライアンは冷静に音楽の美しさを表現しています。第1楽章の冒頭の長いフレーズを丁寧に繊細に奏で、甘くなりがちな第3楽章のロマンティックな旋律は、独自のしなやかさが絶妙な美しさを醸し出しています。手兵ボルドー・アキテーヌ管の多彩な響きを生かした極上の演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
MIR-088
W.F.バッハ:幻想曲、ソナタ、フーガ、ポロネーズ
ポロネーズ第1番ハ長調、
フーガ第1番ハ長調、
ソナタ.ト長調FK7、
フーガ第2番ハ短調、
幻想曲ハ短調FKnv2*、
ポロネーズ第10番ヘ短調*、
フーガ第3番ニ短調、
幻想曲ニ短調FK19、
ソナタ.ニ長調FK3、
ポロネーズ第11番ト長調、
ポロネーズ第7番ホ長調、
ポロネーズ第8番ホ短調*、
フーガ第6番ホ短調、
幻想曲イ短調FK23
モード・グラットン(Cemb、クラヴィコード*) 
W.F.バッハは大バッハの長男で息子たちのなかでは最も才能に恵まれ、可愛がられていたと言われていますが、その作品を耳にする機会は多くありません。即興性に富んだ彼の作品はとても魅力に溢れています。12の作品からなるポロネーズは、揺らぐテンポ、気まぐれなリズムが独特の作風を際立たせています。幻想曲は幻惑させられる半音階進行は彼の驚くべき才能とセンスが感じられます。先の読めない独特の楽想を新星モード・グラットンの優れた音楽性と多彩な音で聴かせてくれます。モード・グラットンは1983年フランス生まれの若手注目株。パリ国立音楽院にて学び、2000年サン・ジェルマン・デ・フォセ・コンクール第1位、2003年ルージュ国際古楽コンクール第2位など数々の受賞歴があり様々な音楽祭に出演。ピエール・アンタイ、クリストフ・ルセなど古楽界の巨匠から次々と指名をされている新星です。  (Ki)
MIR-089
ショパン:ピアノ三重奏曲ト短調Op.8
     序奏と華麗なポロネーズOp.3
リスト:「オーベルマンの谷」〜トリスティア
トリオ・ショーソン
MIR-090
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番
6つのバガテル
ピアノ・ソナタ第24番/第17番
アンドレイ・コロベイニコフ(P)

録音:2009年5月

MIR-096
アンヌ・ケフェレック〜ショパン
ショパン:ポロネーズ. 変ロ長調KK.IV/1(1817)
ポロネーズ.ト短調S1/1(1817)
ポロネーズ.変イ長調KK.IV/a2(1821)
マズルカ.イ短調Op.7-4
ポロネーズ.ヘ短調Op.71-1
ソステヌート.変ホ長調(1840)
カンタービレ.変ロ長調(1834)
ノクターン嬰ハ短調遺作(1830)
幻想即興曲/ワルツOp.70-2
マズルカOp.50-3/子守歌/舟歌
スケルツォ第4番
ワルツイ短調KK.IVb/11,P2/11
バラード第4番Op.52(1842)
マズルカOp.67-4(1848)
アンヌ・ケフェレック(P)

録音:2009年11月フランス・リモージュ
フランスを代表する女流ピアニスト、アンヌ・ケフェレック待望のショパン・アルバムが発売されました。叙情的で艶やかな魅力に溢れたショパンの作品を、ケフェレックの知性的で洗練されたピアニズムが繊細に紡ぎだします。ショパンの複雑で苦悶に満ちた音楽、幸福な思い出を想起させるような音楽、ケフェレックが描く鮮やかな色彩の渦に惹きこまれ、どっぷりとショパンの魅力に浸るこができます。特に2009年のリサイタルでも評判の高かったショパン円熟期の最高傑バラードの4番は必聴。ケフェレックの意外にも濃厚な表現がぴったりと合い、美しい旋律線が浮かび上がり絶美。曲目はショパンの祖国の記憶を読み解くプログラミング。第1曲目のポロネーズ変ロ長調KK.IV/1はショパンが7歳の時の作品。この作品の中にも確実にショパンの魂は存在し、祖国ポーランドへの想いが含まれています。そしてショパンの故国への記憶は最後のマズルカまで彼を悩まし続けました。このアルバムはピアノ作品を通して、ショパンの失われた時代、土地を探し求める1枚となっています。 (Ki)
MIR-100
フォーレ:ピアノ作品集vol.2
3つの無言歌Op.17(全3曲)
3つの夜想曲op.33(全3曲)
即興曲第1番変ホ長調Op.25
舟歌第1番イ短調op.26
夜想曲第4番変イ長調op.36
夜想曲第5番変ロ長調Op.37
舟歌第2番ト長調Op.41
舟歌第3番変ロ長調op.42
ジャン=クロード・ペヌティエ(P)

録音:2009年10月
フランスの巨匠、ジャン=クロード・ペヌティエによるフォーレ第2弾の登場。3つの夜想曲op.33など、名曲が並びます。フォーレ独特のどこかかすんだような、やわらかな光に満ちた世界を、透明な音で見事に再現。フォーレの世界をふくよかに美しく響かせます。ささくれだった心に優しく沁み渡るような、涙の出るような優しさと美しさに満ちた、まさに巨匠の演奏です。 (Ki)
MIR-101
アントニオ・ソレル:ソナタ集
第129番R.451ホ短調/前奏曲第2番ト短調
第87番R.416 ト短調/第42番R.377ト短調
第18番R.353ハ短調//第19番R.354ハ短調
第24番R.359ニ短調/第25番R.360ニ短調
第54番R.389ニ短調/第15番R.350ニ短調
第85番R.414嬰ヘ短調/第90番R.419嬰ヘ長調
第154番R.472変ニ長調/第88番R.417変ニ長調
第86番R.415ニ長調/第84番R.413ニ長調
ルイス・フェルナンド・ペレス(P)

録音:2008年5月27-30日(マドリッド)
18世紀スペインのカタルーニャ出身の作曲家、アントニオ・ソレル。ソレルはマドリッドのエル・エスコリアル修道院に聖職者として30年以上過ごし、その間に500曲を越す作品を書き、その中140曲に及ぶ鍵盤ソナタを作曲していました。その作風はD.スカルラッティ風でもありますが、どれも色彩に満ち、スペイン的要素が感じられる情熱的な音楽です。マドリード出身のピアニスト、ルイス・フェルナンド・ペレス。まさにスペインの風土を強く感じさせる演奏で魅力的に表現しています。1977年生まれ。ドミートリー・バシュキーロフ氏、ピエール=ロラン・エマール氏、アリシア・デ・ラローチャらに学ぶ。 (Ki)
MIR-102(1CD+DVD)
バッハ:マニフィカト
 マニフィカトBWV243、
 マニフィカト「わが心は主をあがめ」にもとづくフーガBWV733、
 ミサ曲ト短調BWV235、
 プレリュードとフーガ ト長調BWV541
特典DVD:マニフィカト
 監督:ピエール=ユベール・マルタン
 NTSC43mm言語:仏、英
フィリップ・ピエルロ(指)
リチェルカーレ・コンソート

録音:2009年4月
バッハの声楽曲の中でも明るく喜びに満ちた曲調が多いマニフィカト。マニフィカトBWV243はバッハがライプツィヒに着任した年のクリスマスの晩課のために作曲されました。クリスマスを迎えるに相応しい壮麗な作品です。マニフィカトによるオルガン編曲「わが心は主をあがめ」、キリエとグロリアで構成され、すべてカンタータからの転用であるミサ曲BWV235などそれぞれの関連性を考えた曲目構成で体系的に聴くことができます。フィリップ・ピエルロとリチェルカーレ・コンソートは、繊細な美しさの中に凛とした美しさが際立った美演を聴かせてくれます。 (Ki)
MIR-107
ショパン:チェロ・ソナタOp.65、
序奏と華麗なポロネーズ Op. 3
アルカン:演奏会用ソナタ ホ長調 Op. 47
タチアナ・ヴァシリエヴァ(Vc)
ジャン・フレデリック・ヌーブルジェ(P)
録音:2009 年9 月
第7 回ロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクールで ロシア人初の優勝を果たし、その後世界的指揮者、オーケストラとの共演を重ね、昨年のラ・フォ ル・ジュルネでも注目を集めた期待のチェリスト、タチアナ・ヴァシリエヴァと新進気鋭のピアニスト、ジャン・フレデリック・ヌーブルジェによる「ショパン・ アルバム」。 ショパンが残した最後の大作チェロ・ソナタとアルカンのソナタ。この2 つのソナタはフランスのチェリスト、オーギュスト・フランショムに献呈されたと いう共通項をもつ作品。 幅広い表現、細かなニュアンス、移りゆく微妙な色合いまでも、2 人の息の合ったアンサンブルで聴かせてくれます。二人の演奏が非常にロマンティック で美しいショパン。 高度なテクニックで書かれたアルカンのソナタは演奏機会の少ない曲ですが、完成度の高さとアルカンの挑戦が結実したロマン派を代表するチェロ作品。 踊り狂ったようなチェロとピアノが、強烈なサルタレッロ風の終楽章は圧巻。 またショパンとジョルジュ・サンドを思わせる意味深なジャケットにも注目です。 (Ki)
MIR-108
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番イ短調Op.33
チェロ・ソナタ第1番ハ短調Op.32*、
ロマンスへ長調Op.36#、
チェロとピアノのための組曲Op.16#、
動物の謝肉祭
アンリ・ドマルケット(Vc)
ボリス・ベレゾフスキー(P)*
ブリジット・エンゲラー(P)#
ジョセフ・スウェンセン(指)パリ室内O

録音:2009年11月
フランスの実力派チェリスト、アンリ・ドマルケットによるサン=サーンス作品集。チェロ協奏曲のレパートリーの中で重要な作品である第1番。しなやかで流麗なドマルケットのチェロは、センスの良さが際立つキレのある小気味良い快演を聴かせてくれます。「チェロ・ソナタ第1番」は、協奏曲第1番の前に作曲された最初のチェロ作品。巧みな構成力とサン=サーンスらしい美しい旋律に彩られた華麗な曲。ピアノにベレゾフスキーを迎えロマン性溢れる音楽に仕上げています。「ロマンスOp.36」はホルンまたはチェロと管弦楽のために作曲されましたが、ここではピアノ伴奏版で演奏。ブリジット・エンゲラーの好サポートにより「チェロとピアノのための組曲」と同様に甘く優しく奏でられます。「動物の謝肉祭」はさまざまな動物の生態をユーモラスに描いたサン=サーンスの代表作。ベレゾフスキーとエンゲラーの優れた表現力と共に、ドマルケットの音楽性が溢れだす、躍動的な演奏です。 (Ki)
MIR-109
ブロウとパーセルのオードとソング集
ジョン・ブロウ:ヘンリー・パーセルの死を悼む頌歌
パーセル:もしより多くの富を望むならばZ.544
目覚めよ我がムーサよZ.320(メアリー2世の誕生日)
フルートのためのシンフォニー
来たれ芸術の子よZ.323(メアリー2世の誕生日)
天上の音楽は神々を動かしZ.32(2メイドウェル学校で演奏)
シャコンヌ
歌劇「予言者」〜第2幕アリア「罠と危険から」
フルートのためのシンフォニー
乙女の最後の祈り(または失敗するくらいなら)Z.601〜ダメよ抵抗してもだめ
私は美しいチェリアに恋をした
愛の女神は盲目Z.331
フィリップ・ピエルロ(指&Gamb)
リチェルカーレ・コンソート
カルロス・メーナ(CT)
ダミアン・ギヨン(CT)

録音:2009年10月
フィリップ・ピエルロ率いるリチェルカーレ・コンソートによるブロウとパーセルのオードとソング集。ヘンリー・パーセルは、わずか36年でこの世を去った17世紀後半のイギリス天才作曲家。20歳という若さでウェストミンスター寺院のオルガニストに就任し、以後宮廷作曲家として名声を得ていました。パーセルは王室の特別な儀式のために演奏されるオード(頌歌)を多く作曲し、またメアリー女王の誕生日を記念して毎年1曲オードを作曲していました。このアルバムでは、それらの代表的な作品を収録。透明感のあるカルロス・メーナと安定感がある優しいダミアン・ギヨンのカウンターテナーが憂いのある美しい歌唱を聴かせてくれます。またパーセルの師であったジョン・ブロウがパーセルの早すぎる死を悼み作曲したオードも収録されています。 (Ki)
MIR-111
ショパン:ノクターン集Vol.1
変ホ長調作品9-2、へ長調作品15-1、
嬰ヘ長調作品15-2、嬰ハ短調作品27-1、
変ニ長調作品27-2、
変イ長調作品32-2、ト長調作品37-2、
嬰ヘ短調作品48-2、ハ短調作品48-1、
「遺作」嬰ハ短調
ルイス・フェルナンド・ペレス(P)
1977年マドリード生まれ。今一番注目が集まっているピアニスト、ルイス・フェルナンド・ペレス。昨年発売されたソレルのソナタ集(MIR101)ではスペインの薫り高い音楽を聴かせてくれました。ラ・フォル・ジュルネを主宰するルネ・マルタン氏も大きな期待を寄せている彼の新譜はショパンのノクターン。詩的で繊細なショパンの音楽を端正かつ情熱的に演奏しています。色彩豊かな音色、優美、憂い、悲しみの感情表現を大胆に放出。これまでに見たことのないショパンの顔を教えてくれる1枚です。 (Ki)
MIR-112
フランスのチェリストたち〜メディテイションズ
ブロッホ:祈り/カザルス:鳥の歌
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界」より」〜第2楽章
オフェンバック:ジャクリーヌの涙 Op.76-2
フォーレ:夢のあとに
シューマン:古いリュートOp.35-12、
 異郷にてOp.39-1、月の夜Op.39-5、
 古城にてOp.39-7
ワーグナー:タンホイザー〜「おお、おまえ、いとしい夕星よ」
ヴェルディ:ドン・カルロ〜「彼女は私を愛したことが無い」
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第3番変ホ短調Op.30〜第3楽章
レ・ヴィオロンチェレス・フランセ
[エマニュエル・ベルトラン、エリク-マリア・クトゥリエ、エマニュエル・ゴーゲ、ハヴィエル・ピドゥ、ラファエル・ピドゥ、
ローラン・ピドゥ、ナディヌ・ピエール、フランソワ・サルク]

録音:2009年12月7-9日
フランスを代表するチェリストが集結したチェロ八重奏団という珍しい編成のアンサンブル、レ・ヴィオロンチェレス・フランセ。ルネ・マルタンのプロデュースにより2006年のラ・フォル・ジュルネ(ナント)で初コンサートを行い、聴衆を沸かせました。彼らのMIRAREデビュー・アルバムは「メディテイションズ」と題され、チェロの豊かな響きにぴったりの楽曲をこのアンサンブルにも参加しているローラン・ピドゥが八重奏用に編曲。ブロッホ:祈り、カザルス:鳥の歌、ラフマニノフ:ヴォカリーズ、オフェンバック:ジャクリーヌの涙、フォーレ:夢のあとになどいずれも珠玉の名曲ばかり。それぞれの楽曲でソリストが美しいメロディーを奏で、7人のチェリストで支える深みのある演奏は心を揺さぶります。 (Ki)
MIR-114
ショパンの音楽日記
1817年/ポロネーズ.ト短調 S1-1*
1827年/夜想曲.ホ短調Op.72-1#
1829年-1830年/練習曲[Op.10 -1, 2, 3]+
1832年-1833年/2つのマズルカOp.17**
1838年-1839年/夜想曲ヘ長調Op.15-1##
1837年/スケルツォ第2番変ロ短調Op.31 ++
1836年-1839年/バラード第2番ヘ長調Op.38##
1831年-1839年/前奏曲第15番変ニ長調 +
1845年-1846年/舟歌.嬰ヘ長調Op.60#
1845年-1846年/幻想ポロネーズOp.61*
1846年/マズルカ.嬰ハ短調Op.63**
1849年/マズルカ.ヘ短調Op.68**
アブデル・ラーマン・エル=バシャ(P)*
アンヌ・ケフェレック(P)#
フィリップ・ジュジアーノ(P)+
イド・バル=シャイ(P)**
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)##
児玉桃(P)++

録音:2009年11月、La Ferme de Villefavard(仏リムザン地方)
※日本語解説付
MIR-115
アーベントムジーク「夕べの音楽」
シューマン:色とりどりの小品Op.99
クララ・シューマン:ロベルト・シューマンの主題による変奏曲Op.20
ブラームス:シューマンの主題による変奏曲Op.9
クレール・デゼール(P)

録音:2009年11月 La Ferme de Villefavard (仏リムザン地方)
同時代に生きた3人の音楽家シューマン、クララそしてブラームス。親密で稀有な関係の中から生まれた音楽をクレール・デゼールが繊細かつ大胆なピアニズムで聴かせてくれます。シューマンの「色とりどりの小品」は、シューマン独特の魅力に溢れた小さな曲集。1曲1曲に緻密に表情をつけた、聴き手を包み込む幻想的な演奏です。そしてブラームスの「シューマンの主題による変奏曲」は、シューマンの「色とりどりの小品」のなかの<5つの音楽帳〜第1曲>を主題に用いています。自由な性格をもつ変奏曲で、ときおり出てくる美しいメロディーにハッとさせられます。ピアニスト、作曲家として独創的な才能をみせたクララ。この「ロベルト・シューマンの主題による変奏曲」は夫ロベルトの誕生日のために作曲されたもの。美しさの中にも悲哀を感じる主題と多彩な7つの変奏による作品。この作品はブラームスの要請により、同じくロベルトの主題を使ったブラームスの変奏曲と同時に1854年に出版されています。複雑に絡まる3人の心情が表れた作品をクレール・デゼールの見事な表現で1枚のアルバムに仕上げています。 (Ki)
MIR-116
シャブリエ:10の絵画風小品、
 即興曲ハ長調、5つの遺作、
 幻想的なブレー
ラヴェル:シャブリエ風に
エマニュエル・シュトロッセ(P)

録音:2009年11月リモージュ、フランス
シャブリエはフランス近代音楽に欠かすことのできない作曲家の一人。エスプリ溢れるシャブリエのピアノ作品をエマニュエル・シュトロッセの豊かな音色で鮮やかに聴かせてくれます。シャブリエの代表作「10の絵画風小品」は10曲からなる作品。洒脱な色彩感覚のもと一つ一つが異なった魅力に彩られています。シュトロッセはシャブリエの音のパレットに戯れるような軽やかな演奏が印象的。最後に収録されたラヴェルの「シャブリエ風に」は、ラヴェルのシャブリエへの愛着が表れた作品です。 (Ki)
MIR-124
第30回ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバル公式アルバム
(1)ラフマニノフ:2台のピアノのための組曲第1番Op.5「幻想的絵画」〜夜と愛
(2)リスト:巡礼の年第1年「スイス」S160〜泉のほとりで
(3)シューベルト(リスト編):住処
(4)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番〜第1楽章
(5)エリーゼのために/ピアノ・ソナタ第20番〜第2楽章
(6)シューマン:色とりどりの小品Op.99より
(7)メンデルスゾーン:無言歌集Op.85-4〜春の歌
(8)バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1集〜前奏曲〔第8番BWV853/第6番BWV851〕
(9)ショパン:マズルカ〔嬰ハ短調Op.63-3/ト短調Op.67-2/イ短調Op.17-4
(10)ワルツイ短調KK.IVb-11/幻想即興曲嬰ハ短調Op.66
(11)シャブリエ:絵画的小曲集〜牧歌/5つの小品〜アルバムの綴り
(12)メトネル:2つのおとぎ話Op.14〜第1曲ホ短調
(13)シューベルト:ハンガリー風のメロディロ短調D.817
 シューマン:子供の情景〜見知らぬ国と人々から
(14)フォーレ:前奏曲第4曲ヘ長調Op.103-4
(15)ショパン:夜想曲ヘ長調Op.15-1
(16)メトネル:4つのおとぎ話Op.26〜第2曲変ホ長調
(1)ブリジット・エンゲラー、ボリス・ベレゾフスキー(P)
(2)ニコラ・アンゲリッシュ(P)
(3)ブリジット・エンゲラー(P)]
(4)アンドレイ・コロベイニコフ(P)
(5)ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
(6)クレール・デゼール(P)
(7)シャニ・ディリュカ(P)
(8)シャオメイ・シュ(P)
(9)イド・バルシャイ(P
(10)アンヌ・ケフェレック(P)
(11)エマニュエル・シュトロッセ(P)
(12)ボリス・ベレゾフスキー(P)
(13)ブリジット・エンゲラー(P)
(14)ジャン=クロード・ペヌティエ(P)
(15)ルイス・フェルナンド・ペレス(P)
(16)ボリス・ベレゾフスキー(P)
MIR-125
セバスティアン・ド・ブロサール(1655-1730):オラトリオ「無原罪の聖マリア」SDB.56、
ソナタ.ハ長調SDB.224、
カンタータ「レアンドロ」SDB.77、
「悔い改めた魂と神との対話」SDB.55
ラ・レヴーズ
シャルタン・サントン・ジェフリー(S)
ウジェニー・ヴァルニエ(S)
イザベル・ドリュエ(A) 
ジェフリー・トンプソン(CT)
ヴァンサン・ブーショ(T)
ベノワ・アルヌール(Bs)

録音:2010年6月28日-7月1日
セバスティアン・ド・ブロサールはフランスの辞書編纂者、愛書家、理論家、作曲家、聖職者。ブロサールは辞書編纂者、理論家としての功績が大きく、フランスでは初めての「音楽辞典」と詳細な「楽譜・楽書目録」の編纂で知られています。ブロサールはフランスにおけるイタリア音楽の浸透を支持しており、自身の作風にも取り入れていました。ブロサールのオラトリオはオラトリオの創始者として名高い作曲家、ジャコモ・カリッシミにならい作曲されています。また「レアンドロ」はイタリア語で書かれたブロサールの初期の傑作カンタータです。 (Ki)
MIR-126
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番
ピアノ協奏曲第1番
シャニ・ディリュカ(P)
クワメ・ライアン(指)
ボルドー・アキテーヌ国立O

録音:2010年4月
シャニ・ディリュカは、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭などでも来日した才能溢れる女性ピアニスト。スリランカ国籍の両親のもとモナコで生まれ、幼少の頃からその才能を開花させ、晩年のグレース王妃に見いだされて世界各国で英才教育を受けたシンデレラ・ガール。MIRAREレーベル3枚目のアルバムはベートーヴェンのピアノ協奏曲第1&2番。演奏に関するこだわりは非常に強く、カンデンツァはヴィルヘルム・ケンプの自作を使用し、繊細でクリアな響きに魅せられた名器ベヒシュタインで演奏しています。ディリュカは繊細なタッチの変化や大胆で説得力のある音楽、そして卓越したテクニックを兼ね備えたピアニスト。指揮は若手有望株の指揮者クワメ・ライアン率いるボルドー・アキテーヌ国立管。注目の若手音楽家の共演で聴く瑞々しい演奏です。 (Ki)
MIR-130
ブラームス:ピアノ五重奏曲ヘ短調Op.34、
2つの歌曲Op.91(ヴィオラ、メゾソプラノ、ピアノのための)
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
アンドレア・ヒル(Ms)
モディリアニSQ

録音:2010年9月12-15日
ジャン・フレデリック・ヌーブルジェとモディリアニ弦楽四重奏団によるブラームスのピアノ五重奏曲。重厚で若き日のブラームスのほの暗い情熱が感じられる傑作です。ジャン・フレデリック・ヌーブルジェの切れの良いピアノとモディリアニQの緻密なアンサンブル。たたみかけるようなリズムと和声を伴う終楽章の迫力、若々しい情熱がほとばしる演奏は必聴です。またカップリングはピアノとメゾソプラノとヴィオラによる2つの歌曲。ブラームスらしい構築美、豊かな歌心が凝縮された美しい作品です。通常アルトで歌われることの多い作品ですが、ここではメゾソプラノで歌われます。カナダ出身の美人メゾソプラノのアンドレア・ヒル。その容姿もさることながら、豊麗な美声に魅了されます。 (Ki)
MIR-133
ウィーン 1925年
ベルク:室内協奏曲(ピアノとヴァイオリン、13管楽器のための)
J・シュトラウス(ヴェーベルン編):宝のワルツ
J・シュトラウス(シェーンベルク編):南国のバラ
マリー=ジョゼフ・ジュド(P)
フランソワ=マリー・ドリュー(Vn)
ジャン=フランソワ・エッセール(指)
ポワトゥ=シャラントO

録音:2010年10月
新ウィーン楽派の作曲家ベルクとヴェーベルンの作品をジャン=フランソワ・エッセール率いるポワトゥ=シャラント管のメンバーによる演奏で収録。ベ ルクの代表作「室内協奏曲」は、ベルクらしい緻密な旋律線や感情が交錯し、官能的で鮮烈な作品です。編成もユニークでソロにはピアノとヴァイオリン。 オケには、ピッコロ、フルート、オーボエ、イングリッシュ・ホルン、クラリネット2本、バス・クラリネット、ファゴット、コントラファゴット、ホルン2本、 トランペット、トロンボーンという編成。ソロ・パートにはフランスの若手奏者2 人が選ばれています。 ベルクとヴェーベルンが尊敬していたヨハン・シュトラウスのワルツをヴェーベルン編曲版で収録。アルバムのタイトルにもなっている「ウィーン1925」は、 2011 年のラ・フォル・ジュルネのプログラムともなっています。 (Ki)
MIR-135
シューマン:序奏とアレグロ・アパッショナートOp.92、
 ピアノ協奏曲イ短調Op.54
リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調
広瀬悦子(P)
フェイサル・カルイ(指)ベアルン地方ポーO

録音:2010年11月
※日本語解説付き
ショパン作品集(MIR110)で世界デビューした若き日本人ピアニスト広瀬悦子。第2弾となるアルバムはシューマンとリストのピアノ協奏曲。2010年3月にネルソン・フレイレの代役としてフェイサル・カルイ率いるベアルン地方ポー管弦楽団との共演をきっかけにこのアルバムは制作されました。ダイナミックかつニュアンス豊かな広瀬悦子の演奏は、シューマンとリストの音楽を純粋に引き出しています。瑞々しさ、気品に満ちたシューマンのピアノ協奏曲、誌的で抒情的なリストのピアノ協奏曲第2番を深みのある美しい音色と端正なタッチで表現しています。スケールの大きいピアノをオーケストラが上手く支えています。指揮のフェイサル・カルイは1971年パリ出身。2002年までトゥールーズ・キャピトル国立管でミシェル・プラッソンの助手を務め、幅広いレパートリーを習得。2002年には設立20年のべアルン地方ポー管弦楽団の音楽監督に就任し、同楽団を目覚ましく成長させ高い評価を得ている、注目の若手指揮者です。 (Ki)
MIR-136(2CD)
バッハ:ヨハネ受難曲BWV245(1724/1725) フィリップ・ピエルロ(指)
リチェルカール・コンソート
マリア・キーオヘイン(ケオハーン)(S)
ヘレーナ・エーク(S)、カルロス・メーナ(A) 
ヤン・ヴェルナー(A)
ハンス・イェルク・マンメル(T/エヴァンゲリスト)
ヤン・コボウ(T)、
マティアス・ヴィーヴェグ(Bs/イエス)
ステファン・マクラウド(Bs/ペテロ、ピラト)

録音:2010年9月27-30日リエージュ・フィルハーモニー・ホール
フィリップ・ピエルロ指揮、リチェルカール・コンサートによる待望のバッハ「ヨハネ受難曲」。バッハの生前に、ヨハネ受難曲は4回演奏され、その度にバッハは改訂稿を出しています。フィリップ・ピエルロはこの録音で、基本的には第1稿の1724年版を用いていますが、第2稿(1725)で差し替えられている11曲のバスのアリア「天、裂けよ、地、震えよ」と最後のコラール「キリストよ、汝、神の子羊よ」を挿入しています。エヴァンゲリストは繊細な美声をもつハンス・イェルク・マンメル。イエスは安定感のある歌声のマティアス・ヴィーヴェグ。ソプラノのマリア・キーオヘイン(ケオハーン)は清々しい感動を覚える、生き生きとした歌声。歌手陣の質の高さに圧倒されます。 (Ki)
MIR-137
トムキンズ氏の《価値のレッスン》
■イ調の作品
ジョン・ブル:半音階的パヴァン、
 半音階的ガリアード
トムキンズ:奉献唱
■ト調の作品
不詳(トマス・トムキンズ?):ロビン・フッド
バード:ウィリアム・ピーター卿のパヴァン、
 ウィリアム・ピーター卿のガリアード
タリス:あなたは幸いな方
トムキンズ:初心者のための「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラで」
■二調の作品
ブル:イン・ノミネ
トムキンズ:グラウンドMB40
ブル:ファンタジアMB11
ベルトラン・キュイエ(Cemb)

録音:2010年10月28-31日、クセイ城
ベルトラン・キュイエは1978年ナント生まれ。チェンバロ奏者の母ジョスリンに手ほどきを受け、その後ルセとピエール・アンタイに学びました。ニケ指揮コンセール・スピリチュエル、クリスティ指揮レザール・フロリサンとオペラで共演するほか、レ・バス・レウニー、ラ・レヴーズの通奏低音奏者兼ソリストとしても活躍するフランス古楽界の期待のサラブレッドです。期待のMIRARE第二弾はイギリス・ルネサンスの作曲家トムキンズによる同時代の巨匠達と自作からなるアンソロジー。この曲集にはトムキンズ自身による収録曲への評価がコメントとして遺されており、彼と当時の音楽界の「価値観」をうかがい知ることができる貴重な資料でもあります。キュイエは三台のチェンバロの世界・・・まろやかで憂いのあるイングリッシュ(イ調の作品:トラック1-3)、開放的なイタリアン(ト調の作品:トラック4-8)、オルガンとチェンバロによる音色と対位法の絡みが楽しいクラヴィオルガン(ニ調の作品)・・・を鮮やかな技巧で描き分け、アルバム全体をあたかも物語のように聴かせ、その手腕には才能のきらめきが実感できます。 (Ki)
MIR-138
グラナドス:詩的なワルツ集(全8曲)
ゴイェスカス(全6曲)
歌劇「ゴイェスカス」間奏曲(作曲者編)
ルイス・フェルナンド・ペレス(P)

録音:2011年5月23-25日
1977年マドリード生まれのルイス・フェルナンド・ペレス。毎年ラ・フォル・ジュルネ音楽祭に出演し、独特なピアニズムを聴かせてファンを増やしている俊英です。低い椅子に座わり、ほとんど手首と指だけで轟音を紡ぎだし、非常にシャープな技巧で爽快な演奏を繰り広げます。アルベニスの名演の印象から、グラナドスの「ゴイェスカス」も聴いてみたいと思う向きも多かったと思いますが、今回待望の登場となります。
グラナドスの「ゴイェスカス」はゴヤの美術から霊感を受けて作曲されたとされ、まさに心血を注いで完成した大曲。内容も複雑で、技術的にも最高度のものが要求されます。ペレスは後に追加された「わら人形」を除く全6曲をとりあげ、恩師ラローチャ直伝の解釈を聴かせてくれます。スペイン音楽の命ともいえるリズムの良さも光り、粋な節回しも溜息が出るほど魅力的。ラローチャよりあっさりしているのが新世代的。さらに嬉しいのは、グラナドスが同素材により作曲した歌劇「ゴイェスカス」の有名な間奏曲をグラナドス自身のピアノ編曲で聴けること。他の6曲よりシンプルながら、やはり魅力的なピアノ曲となっています。
フィルアップは「詩的なワルツ集」。「ゴイェスカス」と比べるとシンプルで力みのない極上のサロン音楽。なぜか2拍子の第1曲を含め全8曲から成り、モシュコフスキかレイナルド・アーンの、どこかスペインの香りを感じさせるエレガントなメロディと、流麗なピアニズムはペレスにぴったり。透明な美音で酔わせてくれます。 (Ki)
MIR-141
テオドール・デュボワ(1837-1924):協奏曲集
チェロと管弦楽のためのファンタジー・シュトック
チェロ,ピアノと管弦楽のためのコンチェルタンテ組曲
ピアノと管弦楽のためのコンチェルト・カプリチオーソ
死者のための追悼〜悲しい歌
チェロと管弦楽のためのアンダンテ・カンタービレ
マルク・コペイ(Vc:マッテオ・ゴフリラー1711)
ジャン=フランソワ・エッセール(P&指)
ポワトゥ・シャラントO

録音:2010年10月
フランスの作曲家テオドール・デュボワはシャンパーニュ地方の小さな村ロスネーに生まれ。パリ音楽院でトマに師事し、恩師の死後1896年から1905年までパリ音楽院の院長を務めます。作曲家としては多作であり、宗教曲、オペラ、バレエ、オラトリオ、器楽曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽など多岐にわたっています。また「対位法とフーガ」「和声法、理論と実践」など音楽理論家としても著書を残しています。デュボワの作風は19世紀フランス音楽の伝統を受け継ぎ、優雅さと洗練された響き、明快でバランスのとれた構成を基本としています。このアルバムでは、その豊かな音楽性で近年注目を集めているデュボワのチェロとピアノを中心とした協奏曲集。美しハーモニーとソリストに効果的な技巧を要求する作品で聴く者を惹きつけます。演奏はあのロストロポーヴィチにも認められた現代屈指のチェリスト、フランスの名手マルク・コペイ(マルク・コッペイ)とジャン=フランソワ・エッセール率いるポワトゥ=シャラント管。マルク・コペイの技巧はもちろん、豊かな感性と説得力のある演奏で、エモーショナルなデュボワの魅力を存分に表現しています。 (Ki)
MIR-145
ピアノ・リサイタル・イン・パリ
リスト:詩的で宗教的な調べ〜「葬儀」
ヌーブルジェ:マルドロール 
J.バラケ:ピアノ・ソナタ(全2楽章)
ドビュッシー:映像第2集〜「そして月は荒れた寺院に落ちる」
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)

録音:2011年1月14日、ラ・シテ・ドゥ・ラ・ムジークライブ録音(パリ)
ピアノ界が今最も注目する若き天才ピアニスト、ジャン・フレデリック・ヌーブルジェが2011年にパリで行った話題のライブ録音が待望のリリースを迎えました!2007年にサントリーホールで華々しいリサイタル・デビューを飾り、2009年の再来日公演の際も高い評価を受けるなど、日本においても人気急上昇中のアーティストです。これまでにもMIRAREレーベルから、サントリーホールライヴ公演(MIR.060)ベートーヴェンの『ハンマークラヴィーア』(MIR080)や、ニケと共演したエロールのピアノ協奏曲(MIR127)など意欲的なプログラムを発信してきたヌーブルジェ。今回収録されたパリ音楽院の傍に位置するコンサートホール、ラ・シテ・ドゥ・ラ・ムジークで行われた本ライブは、2010〜2011年にかけて企画された『ライジング・スター』シリーズの一つ。リストやドビュッシーの作品のほか、フランスの現代音楽家ジャン・バラケ(1928-1973)のピアノ・ソナタを取り上げたことで高い注目を集めました。バラケの作品は、初期を代表する存在でありながらも、その演奏時間の長さ(第1楽章約20分、第2楽章約18分)と極めて高い難易度から演奏されることが殆どないピアノ・ソナタ。無機質ながらも時に激しく繰り広げられる音の連続には、同年代に活躍する若きブーレーズの作風も思わせます。また、本ライブでは作曲家としても活躍するヌーブルジェ自身の作品も演奏!バラケのピアノ・ソナタにも似た、断続的な音の合間に張り詰める無音空間にぐっと引き込まれます。現代音楽作品を挟むように収録されているリストとドビュッシーの作品での、芯のある柔らかな安定感抜群のヌーブルジェの演奏は、屈指の難曲揃いのプログラムであることを忘れてしまうほど。ライブならではの臨場感あふれるサウンドで堪能できる1枚です。 (Ki)
MIR-149
第31回ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバル公式アルバム
(1)アリャビエフ(リスト編):夜鳴き鶯
(2)ブラームス:ハンガリー舞曲集第4番
(3)リスト:巡礼の年第1年〜ワレンシュタットの湖畔で
(4)ブラームス:インテルメッツォOp.117-1
(5)メンデルスゾーン:無言歌Op.102-4
(6)ブラームス:愛のワルツOp.52a-6
(7)シューベルト:ピアノ・ソナタ第22番D.959〜スケルツォ
(8)ショパン:練習曲Op.25-1
(9)リスト:暗い雲S.199
(10)ショパン:ノクターン ハ短調Op48-1
(11)ラヴェル:シャブリエ風に
(12)シューマン:色とりどりの小品よりOp.99
(13)ベートーヴェン:バガテルOp.126-5
(14)モーツァルト:幻想曲ハ短調K.396
(15)ソレル:ソナタ ハ短調
(16)ハイドン:ピアノ・ソナタ変ロ長調Hob.XVI/49
(17)バッハ(クルターグ編):「神の時は最上の時なり」(哀悼行事のソナティナ)BWV106
(18)バッハ:イタリア組曲第2番BWV807より
(19)メトネル:2つのおとぎ話Op.14「騎士の行進」
(1)ブリジット・エンゲラー(P)
(2)ボリス・ベレゾフスキー、ブリジット・エンゲラー(P)
(3)ニコラ・アンゲリッシュ(P)
(4)アダム・ラルーム(P)
(5)シャニ・ディリュカ(P)
(6)ボリス・ベレゾフスキー、ブリジット・エンゲラー(P)
(7)ジャン=クロード・ペヌティエ(P)
(8)フィリップ・ジュジアーノ(P)
(9)ブリジット・エンゲラー(P)
(10)広瀬悦子(P)
(11)エマニュエル・シュトロッセ(P)
(12)クレール・デゼール(P)
(13)アンドレイ・コロベイニコフ(P)
(14)シュ・シャオ・メイ(P)
(15)ルイス・フェルナンド・ペレス(P)
(16)イド・バルシャイ(P)
(17)アンヌ・ケフェレック ガスパール・デヘヌ(P)
(18)ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
(19)ボリス・ベレゾフスキー(P)
南仏プロヴァンス地方のラ・ロック・ダンテロンで、1981年より開催されている国際ピアノ・フェスティバル。地元の村長ポール・オノラティニと、東京でも開催されているラ・フォル・ジュルネ音楽祭のプロデューサーとしても知られるルネ・マルタンによって創設されたフェスティバル。大物アーティストから若手有望株まで錚々たるメンバーが集まるピアノ界の国際的なイベントとして確立しました。このCDはMIRAREレーベルの音源を中心に出演アーティスト、関連曲目を収録した2011年の公式アルバムです。 (Ki)
MIR-150
F.クープラン:パルナッソス山、またはコレッリ賛
ルベル:リュリ氏のトンボー
F.クープラン:リュリ賛
フィリップ・ピエルロ(指,ヴィオラ・ダ・ガンバ)
リチェルカーレ・コンソート

録音:2010年9月、ボーフェ(ベルギー)
17世紀後半から18世紀初頭のフランスを代表する音楽家、フランソワ・クープラン。今回は彼の器楽合奏曲の中でも有名な「コレッリ賛」と「リュリ賛」を収録。両作品とも各楽章に表題が付けられており、「コレッリ賛」では音楽の神が住まうパルナッソス山にコレッリが導かれる様子が描かれ、「リュリ賛」では、コレッリに続いてパルナッソス山へ登ったリュリが、そこで出会ったコレッリと共に演奏を行う、という物語になっています。伝統的なフランス趣味と新しい魅力に満ちたイタリア趣味との狭間で揺れていた時代に、両者の融合を掲げていたF.クープランの理想が詰まった作品といえましょう。2曲の間にはルベルの作品を挿入。宮廷音楽家として活動していたルベルにとって偉大な先輩にあたるリュリへの賛美の念が込められたトンボーです。全体的にリュリを思わせる穏やかな曲調の中に時折現れる瑞々しい活気にあふれた装飾が美しい作品といえましょう。
演奏を担当するのは、調和のとれたアンサンブルが持ち味の演奏団体リチェルカーレ・コンソート。バッハのマニフィカト(MIR102)においても高い評価を受けた、その柔らかい音色と卓越した演奏技術は健在。今回もピエルロの指揮の下、芯の通った透明感のある美しいアンサンブルを聴かせてくれます。フランス・バロックならではの温かくも華やかな響きを堪能できる名盤です! (Ki)
MIR-152
モーツァルト:ピアノ作品集
きらきら星変奏曲K.265、
ピアノ・ソナタ.ハ長調K.330、
幻想曲ハ短調K.396、
アダージョ.ロ短調K.540、
デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲ニ長調K.573、
ピアノ・ソナタ.ニ長調K.576、
アンダンテ.ヘ長調K.616
シュ・シャオメイ(P)

録音:2011年3月17-20日ポワチエ・オーディトリアム劇場
中国文化大革命の混乱を経験したピアニスト、シュ・シャオメイ。現在はフランス、パリを拠点に活躍。その数奇な半生と高い音楽性は日本でも注目を集めています。今回はモーツァルトのピアノ作品集。モーツァルトがパリへ移った1778年から亡くなる1791年の作品を年代順に収録したアルバム。1曲目は速めのテンポで始まる「きらきら星変奏曲」、そして純真無垢な「ハ長調のソナタ」、未完に終わった「幻想曲」、モーツァルトには珍しい「ロ短調のアダージョ」、チェロ奏者ジャン・ピエール・デュポールの作品に基づいた「変奏曲」、モーツァルト最後のピアノ・ソナタ「ニ長調K.576」、亡くなる年に作曲された自動オルガンのための「アンダンテ」。シュ・シャオメイの洗練された音色、響き、品格のある知性的な演奏、奥深い音楽性がモーツァルトの晩年の透明感を見事に描き出しています。モーツァルトの作品の謎を解く鍵は「自由」と「深遠」であると彼女は語っています。『モーツァルトの音楽は生きています。シンプルでありながら「深遠」な世界を作り、「自由」には幸福や喜びに加え、慣例に囚われない大胆さや生命の躍動という感情も含まれることを知らなければなりません。』音楽を緻密に捉えているにもかかわらず、音楽の流れを損なうことなく、むしろ生き生きとモーツァルトの音楽の面白さを伝えるシュ・シャオメイの演奏。今後も聴き逃すことのできないピアニストです。 (Ki)
MIR-156(2CD)
バッハ:6つのパルティータBWV825-830 シャオ・メイ・シュ(P)

録音:1999年9月(MANDALA録音)
1990年に録音したJ.S.バッハのゴルトベルク変奏が今もなお屈指の名演として語り継がれているシャオ・メイ・シュ。本CDは彼女が1999年に録音した6つのパルティータの復刻盤となります。J.S.バッハの音楽に強い思い入れを抱き、常にJ.S.バッハの演奏に取り組んできたシャオ・メイ。近年発売された平均律クラヴィーア曲集第1巻(MIR103)、第2巻(MIR044)でも、その卓越したテクニックと表現力で高い評価を受けました。シャオ・メイのバッハは時おり情感あふれる激しさも垣間見せるものの、基本的には過度な表現を控えた演奏。録音状態も良く、シャオ・メイの静謐かつ清廉な音色の魅力が存分に楽しめます。インタビューで、「このパルティータ集は、バッハの音楽への導入として最も良いものだと思います」と語り、演奏への熱意を伺わせていたシャオ・メイ。ゴルトベルク変奏曲を演奏する5月での来日演奏を前に、シャオ・メイのバッハを改めて堪能できる1枚となっています。 (Ki)
MIR-160
アンドレ・カプレ(1878-1925):オラトリオ「イエスの鏡」〜ロザリオの神秘 マリー・クロード・シャピュイ(Ms)
シネ・ノミネQ
【パトリック・ジュネ(Vn)、
フランソワ・ゴトロー(Vn)、
ハンス・エジディ(Va)、
マルク・ジェルマン(Vc)】
アンヌ・バッサン(Hrp)
マルク=アントワーヌ・ボナノミ(Cb)
ローザンヌ声楽アンサンブル
ジャン=クロード・ファゼル(指)

録音:2011年6月3-5日ラ・ショー=ド=フォン、スイス
ドビュッシーと深い親交があり、「聖セバスチャンの殉教」など多くのドビュッシー作品を初演したアンドレ・カプレ。自身も作曲家であり、第一次世界 大戦で健康を害し、47歳で夭折してしまったため、作品の数は多くはありませんが、フランス近代音楽を体現するような色彩的で繊細な陰影に富んだ美 しい作風です。ここに収められている「イエスの鏡」は亡くなる2年前に作曲され、「喜びの鏡」「苦しみの鏡」「栄光の鏡」の3部からなり、各部はプレ リュードからはじまる6曲で構成されています。編成は小規模でメゾ・ソプラノのソロと合唱団そして弦楽四重奏とハープ、コントラバスを伴奏としています。 一筋の光が差し込むようなマリー・クロード・シャピュイの清廉な歌声とシネ・ノミネ四重奏団の洗練された上質のアンサンブルが洒脱で機知に富むカプ レの音楽性を見事に表現しています。 (Ki)
MIR-162
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710 〜1784):クラヴサンと弦楽合奏のための協奏曲集
弦楽合奏とクラヴサンのための協奏曲 イ短調 Falck 45
シンフォニア.ヘ長調 Falck 67
弦楽合奏とクラヴサンのための協奏曲 ニ長調 Falck 41
アレグロ・エ・フォルテ.ニ短調 Falck 65
弦楽合奏とクラヴサンのための協奏曲 ホ短調 Falck 43
イル・コンヴィート
モード・グラットン(クラヴサン・指)
ステファニー・ポーレ(Vn)
ソフィー・ジェント(Vn)
ガブリエル・グロスバール(Va)
エマニュエル・ジャック(Vc)
ジョセフ・カーヴァー(Cb)

録音:2012年5月
J.S.バッハの長男、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ・バッハの協奏曲集。偉大な父の威光や弟たちの名声にひきかえ、賭け事と飲酒に溺れる荒 んだ生活ぶりなど、なかなか不名誉なエピソードばかりが伝えられがちなヴィルヘルム・フリーデマン・バッハですが、彼もまた才能溢れる音楽家でした。 本CDに収録されている彼のクラヴサンと弦楽合奏のための協奏曲は、父の影響の中にも彼のオリジナリティである遊び心が現れた秀作ばかりです。父 J.S.バッハの時代の王道である対位法の技法に、ヴィルヘルム・フリーデマンの時代の傾向であった優雅さや情熱を取り入れた彼の作品は、対位法優勢 の音楽から18世紀後半に起こったロマン派の萌芽である芸術運動「疾風怒濤」への橋渡しとなっています。 ヴィルヘルム・フリーデマンの名誉挽回に、ぜひとも聴きたい一枚です。 (Ki)

MIR-163
シャミナード:ピアノ三重奏曲第2番 イ短調 op.34-2
ドビュッシー:ピアノ三重奏曲 ト長調
ルネ・ルノルマン(1846-1932):ピアノ三重奏曲 ト短調 op.30
トリオ・ショーソン

録音:2011年7月
2001年に結成され、2008年にMIRAREでCDデビュー以来、非常に高い評価を受けている若手ピアノ・トリオ、トリオ・ショーソン。ラ・フォル・ジュ ルネ音楽祭でもお馴染の存在で、そののびやかで柔軟な音楽性と息の合ったアンサンブルで、いつも私たちを魅了しています。今回は、フランスものに取 組みました。ドビュッシーを核に、現在では演奏される機会の比較的少ない作品を収録しています。デュボワ、トマなどの演奏機会の少ないピアノ三重奏 曲の楽譜を、フランスのロマン音楽の調査・復興をめざすpalazzetto Bru Zaneから借り受け、色々精査して、シャミナードとルノルマンを収録すること に決めたというトリオ・ショーソンのメンバー達。もともとトリオ・ショーソンという名前は、19世紀後半の作曲家エルネスト・ショーソンからとった名前 ですが、ショーソン自身優れた作曲家であっただけでなく、同時代の音楽家達を、有名無名を問わず献身的にサポートした人物でもありました。そういう 意味で、このプログラムはトリオ・ショーソンのメンバーたちにとっても特別な思い入れがあるといえます。
シャミナードは1875年、音楽一家に生まれました。彼女の母親は素晴らしいピアニスト・歌手でありました。両親は娘セシルの音楽的才能をすぐに 見抜き、ル・クーペといった当時活躍した音楽家に師事させました。また、サン=サーンス、シャブリエ、ビゼーらからも薫陶を受けました。3歳の時、 まだ楽譜も読めない頃に弾いていたピアノをビゼーが聴いて衝撃を受け、両親に強力に教育を受けさせるようアドバイスしたといいます。当時まだまだ珍 しかった女性作曲家として、ヨーロッパだけでなく、アメリカへのツアーも実現したほどに成功した初めての女性音楽家。作品34のトリオは、ジュール・ デルサール(フランクのヴァイオリン・ソナタをチェロ版に編曲した人物)に献呈されました。3楽章構成になっており、主題が作品を通して現れる循環 形式で書かれています。抒情的なメロディ、第3楽章フィナーレの力強い推進力は圧倒的。トリオ・ショーソンの3人ののびやかな演奏が作品の魅力を 120%引き出しています。
ドビュッシーが作曲した唯一のピアノ三重奏曲は、4楽章で書かれており、魅惑的な旋律はマスネ、フランクやフォーレを、スケルツォ楽章でのピッツィカー トはドリーブのバレエ音楽を思い起こさせます。たった3人の手から紡ぎだされているとは信じられないような流麗で熱いエネルギーに満ちた演奏は圧倒 的です。
1846年生まれのルネ・ルノルマンは現在ではほとんど知られていない存在の作曲家ですが、室内楽協会や、「ザ・リート・イン・エヴリ・カントリー」 といった協会を立ち上げ、フランス歌曲を世界に広め、また逆にドイツ・リートなどをフランスに広めるべく尽力した人物でありました。劇作家アンリ=ル ネ・ルノルマン(1882-1951)の父親でもあります。ト長調の三重奏曲は1893年にドイツで出版された作品。雄大な第1楽章に始まり、第2楽章の 恍惚としたアンダンテ、そして第3楽章は活き活きとしたギャロップ風楽章。フィナーレは迸るエネルギーに満ちた楽章。
勢いのあるのびやかな音楽性で、優れた作品を世に再認識してもらいたいという気概に満ちた力演です! (Ki)

MIR-166
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.77
ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ハ短調Op.129
庄司紗矢香(Vn)、
ドミトリー・リス(指)ウラルPO
ジャケット写真:篠山紀信

※日本語解説書付き
録音:2011年8月エカテリンブルク・フィルハーモニー(ロシア)
ヴァイオリン協奏曲第1番は第2次世界大戦直後、まさにスターリンの恐怖政治下に書かれ、全体に神経質な緊張感と苦悩に満ちた大作。まず驚かされるのが庄司の凄まじいまでの気迫。カデンツァでの圧倒的な集中力、終楽章でのエネルギーまで息つく暇もないほどひきこまれます。ショスタコーヴィチの音楽の深さ、怖さを思い知らされます。
第1番の約20年後に作られた第2番は、1番に比べると演奏される頻度が多くありませんが、庄司の演奏が1番に勝るとも劣らぬほど凄く、作品の素晴らしさを再認識させてくれます。
オーケストラはフォル・ジュルネ音楽祭でもおなじみのドミトリー・リス指揮ウラル・フィル。古き良きロシア的爆演と大きな音楽作りで、庄司の真剣勝負を真っ向から受け入れた好サポート。この緊張感の凄さはなかなか味わえません。★日本語解説書付、ジャケット写真は篠山紀信の撮影。 (Ki)
MIR-167
リスト:「詩的で宗教的な調べ」〜パーテル・ノステル
昇階曲「キリストは我らのために」
前奏曲「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」S.179
讃歌「王の御旗は進み」
十字架への道
ヴォックス・クラマンティス
ヤーン= エイク トゥルヴェ(指)
ジャン=クロード・ペネティエ(P)
ペネティエ渾身の演奏で聴く、リストの「十字架への道」。この作品は無調的な曲ではありますが、リストの晩年の敬虔な信仰心が感じられる美しい作 品です。キリストが死を前にし、十字架を背負いゴルゴダの丘へと歩いていく様子をピアノと合唱による14の場面で描かれています。ヴォックス・クラマンティ スの美しい声とペネティエの神聖な響きを意識した極上のピアノが印象的な演奏です。アルバムは「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」や「パーテル・ノステル」 などのリストの宗教的なピアノ作品を収録し、「十字架への道」へと誘導するような構成となっています。 (Ki)

MIR-168
アリアーガ:弦楽四重奏曲第3番変ホ長調
モーツァルト:弦楽四重奏曲第6番変ロ長調 KV 159
シューベルト:弦楽四重奏曲第4番ハ長調 D46
モディリアーニSQ

録音:2011年9月/サル・コロンヌ(パリ)
端正な音色と勢いのある音楽性で評価のあるモディリアーニ弦楽四重奏団の最新盤は、アリアーガ、モーツァルト、シューベルトという3人の天才が、 10代に作曲した弦楽四重奏曲集。結成10周年を目前に、若き天才作曲家の直感に満ちた瑞々しい作品を、実に鮮やかに響かせます。
――頻繁に演奏会・録音の機会に恵まれる「メインストリームのレパートリー」から外れてしまっていて、聴衆が聴く機会に恵まれない優れた作品とい うものが存在します。結成10周年を目前にして、私たちは、3人の10代の作曲家たちのハートとイマジネーションから生まれたこれらの素晴しい3つ の宝石のような作品を、聴き手の皆さまと分かち合いたいという強い思いに駆られ、このCDを録音しました。クヮルテットというジャンルを開拓する喜 びにあふれた若きモーツァルトの作品。親しい人々の前で演奏するために、たった数日でこの作品を書き上げたシューベルトの才能に溢れた作品。病に冒 され彗星のように現れ消えていった偉大な才能アリアーガの作品。もちろん歴史を見ればこの3人の作曲家はあまりも偉大な存在ですが、3人がこの作 品を書いた時点で既に持っていた卓越した「直感(intuition)」に触れ、純粋にその直感に従いながらこれらの作品に取り組むというなんとも素晴しい瞬 間に満ちたレコーディングでした。―――(モディリアーニ弦楽四重奏団のコメント(ライナーノーツより)抄訳) (Ki)

MIR-170
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
メトネル:追憶のソナタ.イ短調op.38-1(忘れられた調べ)第1集より
タニェエフ:前奏曲とフーガ.嬰ト短調op.29
ダヴィッド・カドゥシュ(P)

録音:2011 年10 月28-28 日、Le Temple de l’Annonciation(パリ)
期待の若手としてフランスを中心に注目を集めている新進気鋭のピアニスト、ダヴィッド・カドゥシュによるピアノ独奏作品集。2012年のラ・フォル・ジュルネのテーマ「サクレ・リュス(ロシアの祭典)」に合わせ、19~20世紀を代表するロシアの作曲家のピアノ独奏作品が収録されています。ムソルグスキーの代表作「展覧会の絵」を全曲、さらにメトネルとタニェエフの小品も合わせて収録しました。「展覧会の絵」は若々しい活気にあふれる溌溂とした演奏。全体的にもたれることのないすっきりとしたテンポで、フォルテとピアノの対比が印象的です。力強い音の後にふっと現れる繊細な弱音のギャップがたまりません。組曲に続くメトネルとタニェエフの作品は、どちらもふくよかな響きと抒情的な旋律が美しい作品。「追憶ソナタ」とも呼ばれるメトネルの小品では、哀しくも甘美な旋律に冒頭から引き込まれます。カドゥシュの情感あふれる表現力がいかんなく発揮された名演です!ダヴィッド・カドゥシュは1985年フランス生まれ。13歳でI.パールマン(指揮)とメトロポリタンホールで共演を果たした他、今日に至るまで数々のコンクール入賞経歴を持つ若手実力派ピアニストです。2010年にはニューヨークでリサイタル・デビュー。2011年6月には来日公演も行っており、日本においても今後ますます注目が高まる若手アーティストの一人といえましょう!(Ki)
MIR-171
ストラヴィンスキー:春の祭典
ペトルーシュカ
5つのやさしい小品
3つのやさしい小品
リディヤ・ビジャック(P)
サーニャ・ビジャック(P)

録音:2007年11月、パリ国立高等音楽院
新進気鋭の姉妹デュオ、リディヤ&サーニャ・ビジャックによるストラヴィンスキー連弾作品集!「春の祭典」がラ・フォル・ジュルネ2012のテーマ「サクレ・リュス(ロシアの祭典)」の由来に選ばれたこともあり、今年ますます注目されること必至の作曲家ストラヴィンスキー。大作「春の祭典」「ペトルーシュカ」に小品集を合わせて収録した本CDは、20世紀にセンセーショナルを巻き起こした彼の音楽を存分に堪能することが出来る1枚といえましょう。「春の祭典」「ペトルーシュカ」はどちらもロシア・バレエのために作曲された管弦楽曲の連弾編成版。大編成のオーケストラによって壮大に展開される原曲の魅力が、ピアノ2台にぎゅっと凝縮されています。原曲が持つ独特のリズム感や流麗な旋律をそのままに、2台のピアノが織りなすアンサンブルが美しい作品です。ビジャック姉妹の息の合ったアンサンブルは圧巻。連弾作品屈指の難曲に、若き姉妹デュオが挑みます!リディヤ&サーニャ・ビジャック姉妹はセルビア生まれのピアニスト。以前はソリストとして活動していましたが、2002年にデュオを結成。ベオグラード・フィルハーモニー管弦楽団とのデビュー演奏が話題となり、ヨーロッパ各地で幅広く活躍しています。ラ・フォル・ジュルネで来日経験もあり、近年はアジアにも活躍の幅を広げているビジャック姉妹。可憐な容姿とは裏腹に、明瞭かつ力強いタッチで我々の耳を圧倒する演奏を聴かせてくれます!(Ki)
MIR-177
ヘンリー・ローズ:歌曲集
朝日を見たことがあるか?
ゆるやかに流れよ、銀色の川
ただ生きよと命じて下さい
グラウンドによるディヴィジョン(フンシス・ウィシィ?)
前奏曲(ダニエル・バチェラー?)
私は起き上がり、深く悲しむ
あなたか私か、罪を犯した
ため息も 涙も 悲しみもなく(ニコラス・ラニアー?)
2つのリュートのためのアルマイン[クーラントT/クーラントU(ウィリアム・ローズ?)]
Whither are all her false oaths blown ?
私は恋の病(ウィリアム・ローズ?)
草原はもはや花に覆われるこ
となく(ニコラス・ラニアー?)
トレギアンのグラウンド
あわれにも愛の喜びから追放された君が
穏やかに眠れ
離せ、愛していた
クーラント(ジャック・ゴーティエ
アングレテールのゴーティエ)
ゴーティエ氏の鐘(ジャック・ゴーティエ
アングレテールのゴーティエ)
きみよ まだ帰らないでおくれ
おお、愛を教えて!おお、運命を教えて!
ディヴィジョン:ジョン、今すぐ私にキスして(クリストファー・シンプソン?)
Wert thou yet fairer than thou art
・なぜそう青白く暗いのか、盲目
的に恋する者よ(ウィリアム・ロ ーズ?)
ラ・レヴーズ
フローレンス・ボルトン(指、Va)
ベンジャミン・ペロー(指、Lute、テオルボ&バロックG)
ジェフリー・トンプソン(T)
ベルトラン・キュイエ(ハープシコード)
17世紀中期のイングランドの作曲家、ヘンリー・ローズ。ダウランドとパーセルのちょうど間の世代でもあります。詩と音楽の絶妙なバランスと表現豊 かな旋律が魅力です。弟のウィリアム・ローズは短命でありましたが、作曲家としての才能に溢れ多分野で数多くの作品を残しました。一方兄ヘンリーは、 歌曲作曲家として名声を得ていました。彼の歌曲として知られているのは400曲を超え、35歳の頃チャールズ1世付きの音楽家に任命された以降、繊 細さと多彩な感情表現を具えた自由な作風へと変化し、円熟期へと入って行きます。王室に仕えることで宮廷詩人と交流し、カルー、ウォラー、ヘリック らの詩による歌曲を発表しています。ヘッリクの詩による「ただ生きよと命じて下さい」は、快活な3拍子の有節歌曲。カルーの詩による「あわれにも愛 の喜びから追放された君が」では、旋律線、リズム、フレージングなどが詩の劇性に溶け合った手法で聴き応えがあります。 きりっと引き締まった美しいアンサンブルが魅力のラ・レヴーズが会心の演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
MIR-183
モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調K.622
クラリネット五重奏イ長調K.581
ロマン・ギュイヨ(Cl)
ヨーロッパCO
ロレンツァ・ボラーニ(Vn)
マッツ・セッテルクヴィスト(Vn)
パスカル・シフェール(Va)
リチャード・レスター(Vc)

録音:2012年3月
2008年よりヨーロッパ室内管弦楽団首席クラリネット奏者として活躍する若き実力者ロマン・ギュイヨ。日本にはラ・フォル・ジュルネ音楽祭などに 出演し、その優れた音楽性を披露しました。ここではモーツァルトが書いたクラリネットのための2大名作であるクラリネット協奏曲とクラリネット五重奏 曲を収録。クラリネット協奏曲はモーツァルト晩年の作品で最後の協奏曲。明るく澄みきった美しさが印象的な作品で、ギュイヨの伸びやかなで豊かな音 楽性が作品を生き生きと表現しています。そして室内楽曲屈指の傑作クラリネット五重奏曲。クラリネットの深みのある音色と弦楽器のバランスが絶妙で、 モーツァルトの愉悦感を追求した繰り返し聴きたくなる演奏です。 モーツァルトの音楽を純粋に味わう事のできる1 枚となっています。 (Ki)

MIR-185
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 ユーリ・テミルカーノフ(指)サンクトペテルブルグPO

録音:2011年3月/サンクトペテルブルグ・フィルハーモニア(ライヴ)
テミルカーノフが「新世界」を再録音。とはいっても、前回は旧ソ連時代の1968年、当時のソヴィエト国立響とのメロディア録音で、滅茶苦茶な爆演 としてマニアの間で知られていました。それから40年を経て、すっかり洗練され磨き抜かれた演奏に生まれ変わりました。今回の演奏はいたって真っ当で、 巨匠としての貫禄満点の大きな演奏を聴かせてくれます。サンクトペテルブルグ・フィルの芸達者ぶりも特筆で、第2楽章のイングリッシュ・ホルンのしみ じみとした歌い回しは泣けます。 (Ki)

MIR-188(2CD)
フランス近代弦楽四重奏曲集
ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調
サン=サーンス:弦楽四重奏曲第1番
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
モディリアーニSQ
【フィリップ・ベルナール(Vn)
ロイック・リョー(Vn)
ローラン・マルフェング(Va)
フランソワ・キエフェル(Vc)】

録音:2012年4月、9月
夢幻的な抒情美に溢れたドビュッシー。色彩的で官能的な響きが感じられるラヴェル。優しく穏やか、かつ情熱を秘めたサン=サーンス。フランス近代の弦楽四重奏曲の名作を収録したアルバムです。作品からにじみ出る繊細で洒脱な雰囲気をモディリアーニ弦楽四重奏団が見事なアンサンブルで美しく表現しています。 (Ki)

MIR-189
ケフェレック/ドビュッシー、ラヴェル他
サティ:グノシェンヌ第1番、ピカデリー
 ジムノペディ第1番
セヴラック:休暇の日々から第1集〜「古いオルゴールが聞こえるとき」
プーランク:ジャンヌの扇〜「田園」
ドビュッシー:夢
ラヴェル:ファンファーレ*
サティ:ジムノペディ第 3 番
ピエール=オクターヴ・フェルー:モンソー公園で〜「のんびりと」
サティ:風変わりな美女〜「眼の中の意味ありげなキス」のワルツ*、
 グノシェンヌ第3番
アーン:当惑したナイチンゲール〜「長椅子の夢見る人」
サティ:グノシェンヌ第4番、
 ジムノペディ第2番、
 ひからびた胎児〜「ナマコの胎児」、
 風変わりな美女〜「上流階級用のカンカン」*、
 ジムノペディ第2番
ラヴェル:シャブリエ風に
ドビュッシー:小さな黒人
アーン:口絵
デュポン:憂鬱な時間〜「日曜日の午後」
ドビュッシー:ベルガマスク組曲〜「月の光」
サティ:グノシェンヌ第6番、
 梨の形をした3つの小品〜第1番&第2番、
 グノシェンヌ第5番
ケクラン:陸景と海景〜「漁夫の歌」
アーン:冬
フローラン・シュミット:秘められた音楽第2集〜「グラス」
アンヌ・ケフェレック(P)
ガスパール・ドゥアンヌ(P)*

録音:2012年 6月TAP、ポアチエ、フランス
ケフェ レックにとってフランス音楽はお手の物。サティのユーモア、ドビュッシーの詩的で彩り豊かな音楽、ラヴェルの美意識、プーランクのアイロニカルな響き などフランス・ピアノ音楽の魅力が凝縮されたアルバムです。 ケフェレックのサティは20年以上前の録音がありますが、新録音でも軽妙洒脱な演奏で見事に聴かせてくれます。「風変わりな美女」などの連弾作品で はガスパール・ドゥアンヌと組んで鮮やかに表現しています。 またケクラン、フローラン・シュミット、フェルーなどのあまり知られていない秘曲も収録されています。マスネの庇護を受け、美しく甘美な作品を多く作 曲したレイナルド・アーン。「長椅子の夢見る人」はたゆたうような旋律の穏やかな曲。自身も優れたピアニストであり36歳の若さで夭折したガブリエル・ デュポン。「日曜日の午後」は優れた描写力と色彩感、そして分散和音が美しく響く曲です。 そして、パリでドビュッシーやラヴェルと共に活躍し、都会での生活になじめず10年で故郷である南フランスのラングドックに戻ったデオダ・ド・セヴラッ ク。ここに収録されている「休暇の日々」は丁度その頃の作品。親しみやすい曲調が魅力的な曲集で中でも「古いオルゴールが聞こえるとき」は、キラキ ラと光がこぼれるようなメロディーが特徴。ケフェレックの柔らかで色彩豊かな演奏がセヴラック独特のさりげない美しさを見事に表現しています。 (Ki)
MIR-190
子ども時代
フォーレ:組曲「ドリー」Op.56
ビゼー:子供の遊びOp.22
ドビュッシー:小組曲
ラヴェル:マ・メール・ロワ
クレール・デセール(P)
エマニュエル・シュトロッセ(P)

録音:2012年6月16-18日TAP、ポアチエ、フランス
無邪気で天真爛漫な子供の世界に魅了されたフランスの作曲家たちの連弾作品をクレール・デセールとエマニュエル・シュトロッセの黄金コンピがノス タルジックに描き出します。フォーレの知人バルダック家の娘エレーヌの誕生日を祝って毎年1曲ずつ書いた曲集「ドリー」。愛らしい子供の世界を表情 豊かに描いた12の小曲からなるビゼーの「子供の遊び」。ドビュッシー初期の作品で魅力的な旋律と特徴的なリズムをもった「小組曲」。子供好きであっ たラヴェルが友人夫妻の子供たちのために作曲した「マ・メール・ロワ」。 デセール、シュトロッセの色彩豊かな音色とエスプリ溢れる音楽性で、心優しく爽やかに聴かせてくれます。 (Ki)

MIR-191
(1CD+DVD)
シェーンベルク:ピアノ作品集
3つのピアノ曲Op.11、
6つの小さなピアノ曲Op.19
5つのピアノ曲Op.23、
組曲Op.25/ピアノ曲Op.33a,b、
3つのピアノ曲(1894)

■DVD
ボッファールが語るシェーンベルク
フローラン・ボッファール(P)

録音:2012年 6月
1964年生まれのフローラン・ボッファール。1988年から1999年までブーレーズが主宰する現代音楽専門のオーケストラ、アンサンブル・アンテル コンテンポランのピアニストとして活躍。ハルモニア・ムンディ・フランスの若手音楽家を紹介するシリーズで2000年に録音したドビュッシーとバルトー ク(廃盤)を完成度の高い演奏を聴かせてくれました。 この度リリースするのは、新ウィーン楽派の中心的な存在であったシェーンベルクのピアノ作品集。若かりし頃に作曲した美しい調性音楽の「3つのピアノ 曲(1894)」、そして独自の技法を模索していた初期の作品「3つのピアノ曲Op.11」から12音技法に辿りつく「組曲Op.25」まで見事な解釈でピアノ が躍動的に動き、表情、響きも豊かに聴かせます。 また付属のDVDは、ボッファール自身がシェーンベルクの各曲を分かりやすく解説した充実の内容となっています。 (Ki)
MIR-192
オンスロウ:チェロ・ソナタ第2番ハ短調Op16の2
第1番ヘ長調Op.16の1
第3番イ長調Op.16の3
エマニュエル・ジャック(Vc)、
モード・グラットン(フォルテピアノ)

録音:2012 年 7 月ヴィルファヴァール
ジョルジュ・オンスロウ(1784-1853)はイギリス系フランス人作曲家。近年弦楽作品が若い世代にもとりあげられ、名が広まっています。美しいメロディ と効果的なピアノ伴奏が魅力。バロック・チェロとフォルテピアノによる演奏でお届けします。チェロのエマニュエル・ジャックは1974年生まれ。パリ音楽 院でクリストフ・コワンに師事。現在、クリストフ・ルセ率いるレ・タラン・リリクの首席チェロ奏者を務めています。1726年ジャック・ボケ製チェロの美 しい響きを堪能できます。モード・グラットンは1983年生まれ。ピエール・アンタイ門下で、チェンバロ奏者、オルガン奏者としても活躍しています。 (Ki)

MIR-193
フォーレ&サン=サーンス:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
 ヴァイオリン協奏曲第1番イ長調Op.20
 ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス.ハ長調Op.48
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」
 子守歌Op.16
デボラ・ネムタヌ(Vn)
トーマス・ツェトマイアー(指)パリCO

録音:2012年9月サンキャトル、パリ
師弟関係にありながらも、お互いに刺激し合う良きライバルとして深い親交があったサン=サーンスとフォーレ。彼らの間で交わされた往復書簡は有名 です。そんなフランス近代音楽を代表する2人の作品をパリ室内管弦楽団のコンサートミストレスのデボラ・ネムタヌが溢れんばかりの感性で聴かせます。 ちなみにデボラは、映画「オーケストラ」で吹き替え演奏したことで話題となった女流ヴァイオリニスト、サラ・ネムタヌと姉妹。 「序奏とロンド・カプリチオーソ」はサン=サーンスの作品の中でも人気が高くヴァイオリンの名手がこぞって取り上げています。そしてサン=サーンスのヴァ イオリン協奏曲といえば第3番が有名ですが、ここに収録されている第1番はサン=サーンスらしいおしゃれで上品な旋律が魅力の短い作品。サン=サー ンスはこれらの作品を同時代の名演奏家サラサーテに捧げています。ネムタヌは哀愁たっぷりの音色と圧倒的な技術で聴かせます。 またフォーレの「子守歌」では、美しい弦の響きと伸び伸びとした演奏で、フォーレ独特の優美で幻想的な旋律を堪能できます。 併録されている組曲「ペレアスとメリザンド」は、本場フランスの響きを感じさせる優雅かつ典雅な趣のある演奏です。 (Ki)
MIR-194
シューマン:ピアノ曲集
フモレスケ変ロ長調Op.20、
ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調Op.11
アダム・ラルーム(P)

録音:2012年9月2-5日サル・ガヴォー、パリ
2009年9月に行われたクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝者として注目を集めている期待の若手ピアニスト、アダム・ラルーム。ラ・フォル・ ジュルネ音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ヴェルビエ音楽祭などに名高い音楽に出演し、好評価を得ています。今回リリースされるのは、 得意とするシューマンの作品集。シューマンの精神の深い森に入り込み、独特のロマンティシズムを見事に表現しています。 「フモレスケ」は、ドイツ語で喜び悲しみ怒りなど人間の心の内面を表した言葉で、大きく5つの部分に分かれた、自由な形式で書かれた作品です。次々 とうつりゆく心情が美しく描写されています。シューマンのピアノ・ソナタは3 曲ありますが、この第 1 番に関してシューマンはこのソナタを「君に対する ただ一つの心の叫び」と記しているようで、クララに一途な恋愛感情を抱くようになった頃の甘美な旋律に彩られた作品。 (Ki)
MIR-195
F.クープラン:クラヴサン曲集
さまよう亡霊たち/修道女モニク/ティクトクショック、またはオリーヴしぼり機/プラチナ色の髪のミューズ/恋のナイチンゲール/ナイチンゲールの変奏/子供時代-ミューズの誕生-幼年期/タンブラン/神秘的な女/小さな皮肉/ロジヴィエール/子守歌、またはゆりかごの中のいとし子/おしゃべり女/心地よい恋やつれ/花咲く果樹園/葦/胸飾りのリボン/煉獄の魂/収穫をする人びと/髪の油/嘆きのほおじろ/騒がしさ/クープラン/神秘なバリケード
イド・バル=シャイ(P)
フランソワ・クープランのクラヴサン曲集は、当時のロココ趣味を凝縮した洗練された優雅な旋律の鍵盤音楽。1977年イスラエル出身のピアニスト、イド・ バル=シャイ。クープランの魅力を心ゆくまで堪能することのできる内容で、独特のシニカルさと色彩豊かな世界を描き出しています。 (Ki)

MIR-196
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調Op.47 ユーリ・テミルカーノフ(指)サンクトペテルブルグPO

録音:2012年3月/サンクトペテルブルグ・フィルハーモニア(ライヴ)
ショスタコーヴィチの交響曲第5番は1937年11月21日ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル(現サンクトペテルブルグ・フィル)により初 演されました。その翌年に生まれたテミルカーノフが、初演75年を経て同オーケストラ(名称は変わっています)と同曲を演奏、それがライヴ録音され ました。テミルカーノフとしては4度目、特にサンクトペテルブルグ・フィルとは3度目の録音、前回(2005年)より約6年を経ての再録となります。年 を経るにしたがい、少しずつテンポが遅くはなっていますが、基本的な解釈は全く変わらず、やや遅めのテンポで、ムラヴィンスキーの演奏にみられるよう な強い緊張感や怖さはみじんもなく、しなやかかつ流麗。冒頭から切実なメッセージ性とは無縁の純音楽的解釈を聴かせてくれます。オケの巧さはさすが で、弦の美しさ、金管の妙技にひたることができます。サンクトペテルブルグ・フィルの「ショスタコ5番」としての価値観の変化、時の推移を実感させら れ、時代の記録として貴重と言えるでしょう。 (Ki)
=トラックタイム=
T. 17’18 + U. 5'02 + V. 13'39 + W. 11'28 =47’27
MIR-200
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番(オリジナル版)*
主題と変奏曲Op.19-6
悲しき歌Op.40-2/マズルカOp.40の5
無言歌Op.40-6/村にてOp.40-7
ワルツOp.40-8
感傷的なワルツOp.51(クバツキー編VcとPf版)*
アンダンテ・カンタービレOp.11(ゲリンガス編VcとPf版)*
ボリス・ベレゾフスキー (P)、
アンリ・ドマルケット(Vc) 、
アレクサンドル・ヴェデルニコフ(指)
シンフォニア・ヴァルソヴィア

録音:2012年9月ワルシャワ(ライヴ)*、
2013年4月サル・ガヴォー(パリ)
ピアノ協奏曲中もっとも有名なもののひとつ第1番に比べて、人気・知名度ともに低いチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番。近年、ロシア系ピアニ ストたちがコンサートで採り上げる機会も増えていますが、ついにベレゾフスキーによる決定盤が登場しました。2011年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭 でもベレゾフスキーが演奏、この曲にはまっている旨を熱く語っていたこともあり、非常に期待できます。 ピアノ協奏曲第2番は第1番の5年後、1879-80年に作曲されました。交響曲第4番や歌劇「エフゲニー・オネーギン」、ヴァイオリン協奏曲の直 後という充実期の産物で、演奏時間40分を超える大作。チャイコフスキーならではのボルテージの高さと恰幅の良さは魅力なものの、1番のようなイン パクトに欠け、長すぎることもあり、チャイコフスキーの弟子でラフマニノフの従兄だったアレクサンドル・ジロティによる短縮版で演奏されるのが常となっ ていました。しかしチャイコフスキー自身はこの編曲に立腹したとされます。
当ディスクは2012年9月にワルシャワで行われたコンサートのライヴで、チャイコフスキー本人のオリジナル版によります。ただし第1楽章のオーケ ストラのトゥッティと第2楽章の途中に、チャイコフスキー自身も認めたカットがあります。非常に難技巧の要求される作品ですが、ベレゾフスキーは余 裕でこなし、スピード感が爽快。指揮はボリショイ劇場の音楽監督だったアレクサンドル・ヴェデルニコフ。チャイコフスキーの音楽を知り尽した説得力に 満ちています。この曲の第2楽章はヴァイオリンとチェロの独奏が長々と表れるのも特徴ですが、ここではラ・フォル・ジュルネ音楽祭でもお馴染みのチェ リスト、アンリ・ドマルケットが参加して美しい演奏を聴かせてくれます。
フィル・アップはチャイコフスキーのピアノ小品。ニコラーエワやチェルカスキーも録音していた曲もありますが、ベレゾフスキーの新録音で聴くことがで きるのは贅沢の極み。どれも魅力的なメロディにあふれ、チャイコフスキーのピアノ曲を再認識させてくれます。 (Ki)
MIR-204
マティアス・ヴェックマン(1621-1674):宗教曲集〜コンユラティオ
教会コンチェルト第1番「泣くな、ユダ族の獅子、ダヴィデの若枝は勝てり」
教会コンチェルト第2番「シオンは言う、主は割れを見捨てられたと」
教会コンチェルト第3番「主よ、我汝だけをもち得るなら」
教会コンチェルト第4番「町はなんと荒れ果てていることか」
コラール「いざや喜べ、愛するキリストの徒よ」
コラール「すべて重荷を負うて苦労している者は、私のものにきなさい」
コラール「主がシオンの捕虜を放たれた時」
第1旋法によるプレルーディウム
第2旋法によるマニフィカト
リチェルカール・コンソート
フィリップ・ピエルロ(指)
バロック初期から最盛期にかけて活躍した北ドイツの作曲家マティアス・ヴェックマン。ハンブルクの聖ヤコブ教会のオルガニストを務め、音楽団体「コ レギウム・ムジクム」を設立、公開演奏会はハンブルクの人々の注目を集めました。 1663年にハンブルクを襲った疫病で、妻や友人を亡くしたヴェックマン。ここに録音されているのは、この悲劇を悼み作曲された、孤独と破滅、戦いと 希望などのイメージを呼び起こす聖書のテキストを用いた宗教曲集です。リチェルカール・コンソートとピエルロによる慈愛に満ちた美しい演奏で聴くこと ができます。 (Ki)

MIR-213
マタン・ポラト〜MIRAREデビュー/カルラッティの主題による変奏曲
スカルラッティ:ソナタ.ニ短調K.32
クープラン:クラウザン曲集〜「プラチナ色の髪のミューズ 」 No.19-6
ヤナーチェク:ないしょのスケッチ〜「ただ先の見えない運命なのか?」
メンデルスゾーン:無言歌集Op.62-1より
グリーグ:抒情小曲集Op.12-1
バルトーク:ミクロコスモス〜「ハエの日記」
ブラームス:間奏曲ホ短調Op.116-5
ショパン:マズルカ.ホ短調Op.17-2
ブーレーズ:ノタシオン第11番
シューマン:森の情景〜「予言の鳥」
サティ:グノシエンヌ第2番
ドビュッシー:前奏曲集第1集〜「雪の上の足跡」
バッハ:パルティータ第1番BWV825〜ジーグ
ショスタコーヴィチ:抒情的なワルツ(人形の舞曲)Op.91b
アンタイル:トッカータ第1番
チャイコフスキー:18の小品よりOp.72〜「やさしい非難」
ベートーヴェン:バガテル変イ長調Op.33-7
ブーレーズ:ノタシオン第4番
モーツァルト:ジーグ.ト長調K574
リスト:オーベルマンの谷
リゲティ:ムジカ・リチェルカータ〜第5番ルバート、ラメントーゾ
ブーレーズ:ノタシオン第8番
スクリャービン:炎にむかってOp.72
ポラート:インプロヴィゼーション
スカルラッティ:ソナタ.ニ短調K.32
マタン・ポラト(P)

録音:2013年1月28-30日ラ・シテ・ナント・イベント・センター
MIRAREレーベルから注目の若手ピアニスト、マタン・ポラトのデビュー盤が発売。マタン・ポラトはイスラエルのテル・アヴィヴ出身。ピアニスト、 作曲家として活躍しています。ジュリアード音楽院修了後、ヴェルビエやザルツブルク、デルフトなど各地の音楽祭に参加。ソリストとしても、シカゴ響や イスラエル・フィル等と共演をかさね、カーネギーホール、ウィグモア・ホールなど、世界各地で活躍しています。 このアルバムはドメニコ・スカルラッティのソナタ.ニ短調 K32を主題とし、バッハからブーレーズまでの色々なピアノ作品を変奏曲とみたて構成した内容 です。マタン・ポラトの斬新な視点で、組み立てられたアルバムは、作品の新たな魅力に気付かされます。 今後日本でも注目されることは間違えない注目のピアニスト、マタン・ポラトの演奏は必聴です。 (Ki)
MIR-214
ジョバンニ・バッティスタ・フォンタナ(1571-1630):ソナタ集
ソナタ第11番(2Vn)
ソナタ第4番(Vnソロ)
ソナタ第1番(Flソロ) 
ソナタ第5番(Vnソロ)
ソナタ第8番(2Vn)
ソナタ第2番(Vn)
ソナタ第3番(Flソロ)
ソナタ第6番(Vnソロ)
ソナタ第7番(2Vn)
ダニエル・キュイエ(指、Vn)
アンサンブル・ストラディヴァリア【アンヌ・シュヴァレロー(Vn)
マリー・ノエル・ヴィセ・シュヴェルツ(Fl)
ベルトラン・キュイエ(Cemb)
ジョスリーヌ・キュイエ(Cemb)】
ブノワ・ヴァンデン・ベムデン(Vn)

録音:2011年11月29日、12月2日聖母教会、ナント
ジョヴァンニ・バティスタ・フォンタナは、イタリア初期バロックの作曲家、ヴァイオリン奏者。フォンタナの生涯については、多くは知られていません が彼の死後出版された、このソナタ集ではヴァイオリンの名手でヴァイオリン・ソナタの開拓者でもあったフォンタナならではの、技巧的で変化に富んだ 豊かな音楽が展開されています。フランス古楽界の先駆者でもあるバロックヴァイオリン奏者のダニエル・キュイエ率いるアンサンブル・ストラディヴァリ アの、引き締まった響きと求心的な雰囲気のアンサンブルが楽曲の愉しみを存分に表現しています。 (Ki)

MIR-218
スクリャービン:練習曲集(全曲)
練習曲嬰ハ短調Op.2-1、
12の練習曲Op.8、8つの練習曲Op.42、
練習曲変ホ長調Op.49-1、
練習曲変ホ長調Op.56-4、
3つの練習曲Op.65、
ピアノ・ソナタ第7番「白ミサ」Op.64
アンドレイ・コロベイニコフ(P)

録音:2013年5月21-23日:ミュンヘン、バイエルン放送局第1スタジオ
シアの新鋭ピアニスト、アンドレイ・コロベイニコフ。1986年生まれ、モスクワ音楽院でディエフに師事し、2004年に行われた第3回スクリャー ビン国際ピアノ・コンクールで優勝。日本ではラ・フォル・ジュルネ音楽祭にも度々登場し、日本のファンにもおなじみのピアニスト。 本アルバムは、コロベイニコフの得意とするスクリャービンの練習曲全集。MIRAREレーベルで2008年に発売されたスクリャービンのピアノ・ソナタ.集(MIR061)は、ディアパゾン・ドールを獲得するなど高く評価されています。今回挑んだ練習曲全曲は、スクリャービンの中でも難曲として知られています。 ピアノの名手であったスクリャービンは、ロシアのショパンとも言われ、ロマンティックで美しい曲をたくさん遺しています。初期の作品である練習曲はショ パンを意識して作曲され、透き通った響き、神秘的でありながら、ロシア独特のダイナミズムも感じさせる作風です。スクリャービン国際ピアノ・コンクー ルの頃から、美音で名高いコロベイニコフ。音楽を良く味わい、追求した透徹の響きで聴かせます。また最後に収録された、ピアノ・ソナタ第7番「白ミ サ」は初期の作風とは全く異なった悪魔的な雰囲気を持つ作品。強烈な強打和音が爆発したクライマックスを、圧倒的な技巧で弾き切っています。 (Ki)

MIR-219
ルイス・フェルナンド・ペレス/ファリャ:作品集
交響的印象「スペインの庭の夜」*
「三角帽子」〜隣人たちの踊り/粉屋の女房の踊り/粉屋の踊り
アンダルシア幻想曲
「恋は魔術師」〜きつね火の踊り/恐怖の踊り/魔法の輪/火祭りの踊り
ルイス・フェルナンド・ペレス(P)
カルロ・リッツィ(指)バスク国立O

録音:2013年4月11-12日ボルドー・オーディトリウム*
6月15-17日アルカラ・デ・エナーレス音楽室
フォル・ジュルネ音楽祭でもお馴染みのスペインの名手ルイス・フェルナンド・ペレス。冴えたテクニックと独特のリズム感による明快な音楽性で、ラロー チャ亡き後のスペイン・ピアノ界を背負う筆頭とみなされています。ペレスのスペイン物はどれも素晴しいのひと言に尽きますが、今回は待望のファリャ 作品集。ピアノとオーケストラのための協奏作品「スペインの庭の夜」は2013年のフォル・ジュルネ音楽祭での名演が語り草となっているので、録音 の登場は大歓迎と申せましょう。
アルベニスやグラナドスと比べ、ファリャのピアノ独奏曲は多くなく、ポピュラーなものはありません。このアルバムは「スペインの庭の夜」をメイン に、バレエ音楽「三角帽子」と「恋は魔術師」から、ファリャの作品中最も人気のあるナンバーを作曲者自身がピアノ独奏用に編曲したものを集めると いう秀逸かつ魅力的なラインナップとなっています。ギター風の打鍵、セギディーリャやファンダンゴのリズムの巧さが特筆されますが、「火祭りの踊り」 のすさまじい効果も興奮させられます。 (Ki)

MIR-220
ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調、第2番ニ長調
モーツァルト:交響曲第29番イ長調K201
タチアナ・ヴァシリエヴァ(Vc)
オーギュスタン・デュメイ(指)
ワロニー王立CO
卓越したテクニックと非凡な音楽的センスで注目されているロシアの女流チェロ奏者タチアナ・ヴァシリエヴァ。2013年まで首席指揮者を務めること が決まっているオーギュスタン・デュメイ率いるベルギーのワロニー王立室内管弦楽団との共演で、ハイドンの協奏曲を録音しました。そして、デュメイは ワロニー王立室内管就任以来の希望であった、モーツァルトの交響曲第29番もこの度録音することになりました。 ハイドンのチェロ協奏曲は全部で6曲作曲されたと言われていますが、紛失、偽作疑惑などで、現在残っているのは第1&2番となっています。第1番は、 溌剌とした若さ溢れる作品ですが、ヴァシリエヴァは伸びやかな歌い回しと豊かな表現力で聴かせてくれます。また第2番は、チェロの魅力が十分に引き 出された優雅な雰囲気が秀逸な名作。ヴァシリエヴァのハイドンの世界を楽しむような余裕ある弓さばきは、自然な音楽を作り上げています。 デュメイお気に入りのモーツァルトの交響曲第29番。イタリア様式から脱却し、ウィーン様式を巧みに用いた作品と言われ、生き生きとし、変化に富ん だ作曲技法が結合したモーツァルト10代の作品の中でも、25番と並んで人気の高い作品です。デュメイ自身も度々コンサートで取り上げる程の得意曲 であるように、ワロニー王立室内管の持ち味が遺憾なく発揮され、細部までこだわった造形と新鮮で遊び心溢れる豊かな演奏は、モーツァルトの音楽が 水を得た魚のように躍動しています。 (Ki)
MIR-231
ハイドン:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第75番ト長調Op.76-1 Hob.V.75 、
弦楽四重奏曲第44番 変ロ長調Op.50-1 Hob.V.44、
弦楽四重奏曲第81番ト長調Op.77-1 Hob.V.81
モディリアーニSQ
【フィリップ・ベルナール、
ロイック・リョー(Vn)
ローラン・マルフェング(Va)
フランソワ・キエフェル(Vc)】

録音:2013年 4月21-24日ラ・グランジュ、エヴィアン=レ=バン
「今日世界で最も優れたカルテット(南ドイツ新聞)」とも称されるモディリアーニ弦楽四重奏団。2013年に結成10年を迎え、今後さらに熟成さ れたアンサンブルを聴かせてくれるに違いない期待のカルテットです。ドビュッシー、サン=サーンス、ラヴェルを収録したフランス近代弦楽四重奏曲集 (MIR188/KKC5305では、瑞々しいアンサンブルと豊かな表現力でレコード芸術で特選盤に選ばれるなど高い評価を得ました。 今回のアルバムはMIRAREレーベル第1作(MIR065)でも取り上げたハイドンの弦楽四重奏曲集。エルデーディ四重奏曲集の中の第1曲として親しま れているハイドンらしいユーモアを効かせた第75番。フリードリヒ・ヴィルヘルム2世に献呈されたプロシア四重奏曲集の第1曲である第44番は、快 活で生命力に溢れた作品。そしてハイドン最後の弦楽四重奏曲集となったロプコヴィッツ四重奏曲集の第1曲第81番。気品漂う音楽的にも非常に充実 した曲で、それぞれの楽器が美しく絡み合い、モディリアーニの堅密なアンサンブルが見事に弾き上げています。 (Ki)
MIR-232
ラヴェル:ピアノ作品集
夜のガスパール
高雅にして感傷的なワルツ
クープランの墓
ジャン=フレデリック・ヌーブル ジェ(P)

録音:2013 年 5月/フェルム・ドゥ・ヴィユファヴァール
ピアノ界が今最も注目する若き天才ピアニスト、ジャン・フレデリック・ヌーブルジェの最新盤は、2013年5月に録音したラヴェル。2007 年にサント リーホールで華々しいリサイタル・デビューを飾り、2009 年の再来日公演の際も高い評価を受け、パーヴォ・ヤルヴィ率いるパリ管との来日共演への期 待も高まるアーティストです。 ヌーブルジェが今回取組んだのはラヴェル。繊細にしてクリアな音色が要求される「夜のガスパール」第1曲のオンディーヌから、別世界へと誘われるよう。 対照的に、「高雅にして感傷的なワルツ」では、ラヴェルのシニカルともいえる和声での独特の響かせ方、辛辣ともいえる3拍子のリズムの取り方、そしてふっ と薫る優雅さなど、変幻自在、余裕たっぷりに聴かせます。最後の「クープランの墓」最大の難曲「スカルボ」も、実に鮮やか!少しの乱れもありません。 1986年生まれの若きピアニストの、底知れぬ才能とセンスを感じる1枚です。 (Ki)
MIR-238
ガブリエル・デュポン:作品集
詩曲〜ピアノと弦楽四重奏
「療養の時」〜墓碑銘/陽をあびる庭日曜日の午後/友が花を持って来る
思わせぶり/庭で遊ぶ子供たち
平穏
「砂丘の家」〜思い出の家
幸せの憂鬱
春の日〜ヴァイオリンとピアノ
マリー=カトリーヌ・ジロー(P)、
プラジャークSQ

録音:2013年8月マルティネク・スタジオ(プラハ)
ガブリエル・デュポン(1878-1914)はラヴェルと同世代のフランスの作曲家。36歳で夭折したため作品数は少ないものの、ラフマニノフのようなロマン とショーソンのようなエスプリに満ちた独特の世界を垣間見せ、最高の発見をしたような気分にさせられます。ピアノ組曲「療養の時」は、デュポンが肺炎 でサナトリウム生活を送っていた25-7歳の頃の作で、全14曲の大作。内容は少しもネガティブでなく、堀辰雄の文学を思わせる清々しさとセヴラックのよ うな陽光を感じさせます。ここでは7篇が選ばれています。「詩曲」は30分を超える大作ですが、ラフマニノフ調の出だしから釘づけにされます。
今年のフォルジュルネ音楽祭での演奏が好評だったマリー=カトリーヌ・ジロー。知られざるフランス作品をエレガントで香り高く披露しています。チェコ の名団体プラジャークQも力演。 (Ki)
MIR-239
ルート66〜アメリカ音楽ピアノ作品集
ジョン・アダムズ:中国の門
キース・ジャレット:マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ
グレインジャー:子守唄
バーバー:パ・ドゥ・ドゥ
エイミー・ビーチ:ヤング・バーチズ
ビル・エヴァンス:ワルツ・フォー・デビイ
フィリップ・グラス:エチュード第9番
バーンスタイン:フェリシア・モンテアレグレのために
ジョン・ケージ:イン・ア・ランドスケープ
ガーシュウィン(キース・ジャレット編):愛するポーギー
バーンスタイン:間奏曲
ヒャン−キ・ジュー:シャンデルアーズ
ヒナステラ:優雅な乙女の踊り
バーンスタイン:アーロン・コープランドのために
コープランド:ピアノ・ブルース第1番「レオ・スミットのために」
ビル・エヴァンス:ピース・ピース
ガーシュウィン(グレインジャー編):愛が訪れた時
コール・ポーター(ラファエル・メルラン編):恋とはなんでしょう*
シャニ・ディリュカ(P)
ナタリー・デセイ*

録音:2013 年11月
モナコ出身のピアニスト、シャニ・ディリュカ。アメリカのビート・ジェネレーションを代表する作家ジャック・ケルアックの著書「路上(オン・ザ・ロー ド)」にインスパイアされて彼女自身が選曲したアメリカ・ピアノ音楽集。アルバムのタイトルにもなっている「ルート66」は、ケルアックの「路上」にも 登場するシカゴとサンタモニカを結んでいた国道66号線。今は廃線になっていますが、20世紀中頃のポップ・カルチャーの中で度々題材とされ愛され、 今なおその名が残っています。 アルバムは、ミニマル音楽のジョン・アダムズ「中国の門」にはじまり、キース・ジャレットの名曲「マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ」、ジャズ・ピ アニストのビル・エヴァンスの愛らしい作品「ワルツ・フォー・デビイ」、バーンスタインの奥さんフェリシア・モンテアレグレに捧げられたピアノ曲、ガーシュ ウィンの傑作<ポーギーとベス>からキース・ジャレット編曲の「愛するポーギー」など多彩な内容で、若い男女の青春と苦悩を描いた「路上」と同じく、 喜びや切なさ、孤独感、渇望、さまざまな感情が入り混じったピアノ作品が収録されています。 さらにアルバムの最後にはコール・ポーターがミュージカル「ウェイク・アップ・アンド・ドリーム」のために作曲した「恋とはなんでしょう」をフランス の歌姫ナタリー・デセイが歌っています。穏やかな美しいデセイの歌声で響く極上の一曲となっています。 (Ki)


MIR-240
シューベルト:ピアノ作品集〜星のかけら
感傷的なワルツD.779〜第13番
16のドイツ舞曲 D.783〜第5番、第14番、第15番、第10番
12のワルツD.145〜第2番、第8番
12のドイツ舞曲D.790〜第5番、第11番、第3番
高貴なワルツD.969〜第10番
オリジナル舞曲集D.365〜第1番
ハンガリー風のメロディ D.817
ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960
シャニ・ディリュカ(P)

録音:2013年9月 フランス、ナンテール芸術文化センター
毎年ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンにも参加している才能溢れるピアニスト、シャニ・ディリュカによるシューベルト。スリランカ出身の両親のもと、 モナコで生まれ育ち、グレース王妃に見出され英才教育を受け、次世代のピアノ界を牽引する若手として成長を遂げています。 今回MIRAREレーベルより発売される新譜は、シューベルトのピアノ舞曲を中心に選曲した内容。シューベルトは2手および4手のための作品をあわ せると600以上のピアノ舞曲を作曲しています。それらはすべて踊ることを目的としており、その多くが友人たちの集うシューベルティアーデで生まれた実 用的な作品でありました。ちょうどシューベルトが舞曲を書き上げた時期は、貴族的な舞踏から民衆・中産階級の人々が親しむものへと変化した時代でも あり、そうした背景もあり多くの作品が生み出されました。一つ一つは短い曲ですが、次々とテンポや調性が変化する即興性があり、“星のかけら” をひと つずつ集めて行くような楽しさがある選曲です。アルバムの最後には、シューベルト最後のピアノ・ソナタ第21番が収録されており、シャニ・ディリュカは、 晩年の崇高で穏やかなシューベルトの世界が果てしなく広がるような雄大さを感じる演奏を聴かせてくれます。 (Ki)

MIR-241
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第6番変ホ長調Op.70-2
シューマン:ピアノ三重奏曲第3番ト短調Op.110
トリオ・レ・ゼスプリ
【アダム・ラルーム(P)
梁 美沙(ヤン・ミサ)(Vn)
ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール(Vc)】

録音:2013年4月28-30日サル・ガヴォー、パリ
注目のピアノ・トリオが登場しました。クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールの覇者アダム・ラルーム。マルクノイキルヘン国際コンクールで第2位 を獲得しフランスを中心に高い評価を得ているチェリスト、ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール。そして大阪出身でパリ国立音楽院に学んだヴァイオ リニスト、梁 美沙(ヤン・ミサ)の3人によるトリオ・レ・ゼスプリ。彼らは2009年に初めて共にコンサートを行い、互いの音楽性に共感し、2012 年正式にピアノ・トリオを結成。パリのシャンゼリゼ劇場にデビュー後、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭、ドヴィール・イースター音楽祭など数々の音楽祭に 参加し、結成わずか2年にも関わらず、世界の音楽関係者の注目を集めています。 デビュー・アルバムとなる本作には、ベートーヴェンとシューマンの全く異なる性格の作品が選ばれました。ベートーヴェンのピアノ三重奏曲第6番は、 名作「幽霊」と「大公」に挟まれた比較的地味な曲ですが、豊かな楽想と穏やかな旋律が魅力。エネルギーに溢れた快活なフィナーレでは、親密なアン サンブル、充実した音楽性そして若い彼らの活気に満ちた演奏を聴かせてくれます。一方内省的でドラマティックなシューマンのピアノ三重奏曲第3番では、 濃厚な情念が込められた力演を披露してくれます。この曲は不安と激情を繰り返す独特の緊張感、そして思わずため息が出るような美しく甘美な旋律といっ たシューマンの美点が集約されており、シューマンが精神を病む晩年を飾る傑作の一つと言ってよいでしょう。この演奏で最も印象的なのが、ヴァイオリ ンの梁 美沙。彼女は感情を全面に押し出した演奏が特徴ですが、このシューマンは彼女の中にある情熱がいっきに表出したかのような、衝撃的な演奏。 そしてピアノもチェロも彼女のパッションに吸い寄せられるように、力強く躍動的な音楽を聴かせてくれます。 (Ki)
MIR-242
デュカス:ピアノ曲全集
牧神のはるかなる嘆き
ピアノ・ソナタ変ホ短調
ラモーの主題による変奏曲、間奏曲と終曲
ハイドンの名による悲歌的前奏曲
エルヴェ・ビヨー(P)

録音:2013年9月16-18日/ロシュボン城教会
エルヴェ・ビヨーはパリ音楽院でジェルメーヌ・ムニエとジャン・ユボーに師事し、16歳で一等賞となりました。非常な技巧派で、アルベニスの「イベ リア」全曲の快演CDもあります。
デュカスのピアノ曲はこの4篇しか残されていませんが、ピアノ・ソナタは演奏時間が42分半もかかる大曲。技術的な難しさに加え、巨大で堅固な構 成力が要求される難物。ビヨーは早目のテンポで聴き手をぐいぐいとひっぱります。フィナーレの盛り上がりなど、オーケストラに勝る凄さです。「ラモー の主題による変奏曲、間奏曲と終曲」はさほど有名ではありませんが、恐るべき難曲。ビヨーは楽々とこなし、曲の美しさをたっぷり味わせてくれます。 (Ki)
MIR-243
J.S.バッハ:待降節&クリスマスのカンタータ集
カンタータ第110番「われらの口を笑いで満たし」BWV110
カンタータ第151番「甘き慰め。わがイエスは来ませり」BWV151
カンタータ第63番「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」BWV63
リチェルカール・コンソート
マリア・コヘイン(S)
カルロス・メーナ(A)
ユリアン・プレガルディエン(T)
ステファン・マクラウド(Bs)
フィリップ・ピエルロ(指)

録音:2012年11月ベルギー
フィリップ・ピエルロ率いるリチェルカール・コンソートの演奏によるクリスマスの時期の礼拝のために書かれたカンタータ集。各パート1名のいわゆる OVPP(One Voice Per Part)を採用した繊細で緻密な演奏で、ソプラノ、アルト、テノール、バスの流れるような歌唱が一段と美しく、透明感ある音色 がクリスマス用の祝祭的な雰囲気とぴったりとあっています。特に第63番「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」の華やかな冒頭、厳かで清らかに歌わ れる第151番「甘き慰め。わがイエスは来ませり」、慈愛に満ちた第110番「われらの口を笑いで満たし」と、充実した演奏で聴かせてくれます。 (Ki)
MIR-244
アメリカン・ジャーニー
バーンスタイン:セレナード(プラトンの「饗宴」による)
バーバー:弦楽のためのアダージョ
バーナード・ハーマン:弦楽のための「サイコ」組曲
ガーシュウィン:3つの前奏曲(ピアノ独奏)
アイヴス:答えのない質問
タイ・マレイ(Vn)、
ジャン=フランソワ・エッセール(P、指 )
ポワトゥー=シャラントO

録音:2013 年 10 月/ポワチエ・オードトリウム劇場
2014年のナントのフォル・ジュルネ音楽祭のテーマはアメリカ。それを記念してのアメリカ音楽アルバム。アメリカ音楽というと良く知らないイメージがありますが、ここに収められた作曲家と作品は誰もが知るものばかり。それをジャン=フランソワ・エッセールのピアノと指揮で聴くことができる超注目盤。プラトンの「饗宴」によるバーンスタインの「セレナード」はヴァイオリン独奏、弦楽、ハープと打楽器から成り、ヴァイオリン独奏をアメリカの女流タイ・マレイが務めています。また、ヒッチコックの映画「サイコ」のあの不気味な音楽を最新録音で聴くことができるのも魅力。さらにエッセールは、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」情感たっぷりに、ガーシュウィンの「3つの前奏曲」ではスウィングをきかせたジャズ風演奏でたっぷり楽しませてくれます。 (Ki)

MIR-250
ブラームス:クラリネットのための作品集
クラリネット三重奏曲イ短調Op.114
クラリネット・ソナタ ヘ短調Op.120-1、
クラリネット・ソナタ 変ロ長調Op.120-2
ラファエル・セヴェール(Cl)
アダム・ラルーム(P)
ヴィクトル・ジュリアン=ラファリエール(Vc)

録音:2014年1月6-8日パリ、サル・ガヴォー
名作クラリネット五重奏をはじめとした晩年のブラームスのクラリネット作品の陰には当時の名手ミュールフェルトの存在があったことは周知のこと。作 曲家として引退を決意していたブラームスに再び創作への意欲を駆り立てたのがマイニンゲン宮廷管弦楽団のクラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェル トでした。その後ブラームスは立て続けにクラリネット三重奏曲、クラリネット五重奏曲を書き上げ、その後2 つのクラリネット・ソナタを作曲しています。 中でもクラリネット三重奏曲は、ブラームス自身のお気に入りの作品。冒頭から哀愁漂わせる旋律をチェロ、そしてクラリネットと奏でられ、静かに作品 の世界にいざないます。2つのクラリネット・ソナタはブラームスが残した最後の室内楽作品。クラリネットの特性を生かし、晩年のブラームスの円熟し た技法で生み出された見事な表現力を発揮させた曲。また、ここに収録されている3作品はヴィオラのレパートリーとしても親しまれています。 クラリネットを演奏するのは、1994年生まれのラファエル・セヴェール。2010年にフランスのヴィクトワール・ド・ラ・ミュージックに選出された注目の若手。 14歳でパリ国立音楽院に入学。これまでジェラール・コセ、アンリ・ドマルケット、エベーヌ四重奏団、チェコ・フィル、シンフォニア・ヴァルソヴィアな どと共演しています。ふくよかで美しい音を持ち、豊かな音楽性、安定したテクニックで将来が楽しみな奏者です。ピアノを担当するのは、2009年クララ・ ハスキル国際ピアノ・コンクールの優勝者アダム・ラルーム。彼の寄り添うようなピアノも光っています。チェロは、アダム・ラルームと梁美沙と共にトリオ・ レゼスプリで活動しているヴィクトル・ジュリアン=ラファリエールが務めています。 (Ki)
MIR-251
バッハ:コラール「ただ愛する神の摂理にまかす者」BWV691
幻想曲とフーガ.イ短調BWV944
イギリス組曲第2番イ短調BWV807
コラール「ただ、愛する神のみ旨に従うものは」BWV690
コラール「わが確信たるイエスは」BWV728
イタリア協奏曲BWV971
イギリス組曲第6番ニ短調BWV811
ピエール・アンタイ(Cemb)

[使用楽器]ミヒャエル・ミートケ、ベルリン1702年製、ウィリアム・ダウド、パリ1984年製、ブルース・ケネディ、アムステルダム1994年製

録音:2014年4月ハールレム、オランダ
鬼才チェンバロ奏者ピエール・アンタイによる、バッハのイタリア協奏曲、イギリス組曲などライプツィヒ時代の鍵盤作品を中心にしたアルバム。
バッハは、ヴァイマール時代にヴィヴァルディを筆頭とするイタリアの協奏曲の形式に魅せられ、以降研究を重ね編曲を含めいくつかの作品を完成さ せました。特に「イギリス組曲」の第2番からイタリア・バロックのスタイルを模した音楽を書き、「イタリア協奏曲」はそうした研究の成果を存分に有 しており、華やかなイタリア風の様式を1台のチェンバロで弾く意欲的な作品で、バッハには批判的であったヨハン・アドルフ・シャイベも、この作品 には「単一楽器による協奏曲の模範」という賛辞を与えています。
ピエール・アンタイの演奏は、確かな構成力と絶妙なアーティキュレーションとアゴーギク、そして圧倒的な技巧による闊達とした華やかさが魅力。 さらにイギリス組曲でもクーラント、ジーグなどでは、軽快で自由開放的、爽快な音運びで聴かせてくれます。
さらに間に収録されているコラール3曲と幻想曲とフーガ イ短調BWV944。「キルンベルガー・コラール集」と呼ばれている曲集からの2つのコ ラール。オルガン小曲集ほど知られてはいませんが、ソプラノに出る定旋律を、豊かな装飾音で流麗に聴かせる、美しいコラールです。さらにバッハが 後にオルガン曲(BWV543)に改作している16分音符の長大な主題が印象的なフーガBWV944。独創的な作品を見事な構築力で丁寧に音楽を奏で、 バッハの真髄が垣間見られる演奏です。
MIR-254
ラインハルト・カイザー(1674-1739):マルコ受難曲 アマンディーヌ・ベイエ(Vn)
アンサンブル・リ・インコーニティ
ジャック・モデルヌ・アンサンブル
ジョエ ル ・スュユビエット(指)
ヤン・コボウ(テノール/ 福音史家)
トーマス・E・バウアー(バス/イエス)

録音:2014 年 4月
ラインハルト・カイザーの「マルコ受難曲」。本アルバムは、アマンディーヌ・ベイエとジョエル・スュユビエットの案により、リ・インコーニティとジャッ ク・モデルヌという2つのアンサンブルの共演が実現しました。 現在の研究では「マルコ受難曲」は、ラインハルト・カイザーの作品ではないという見方があります。しかし、ニコラウス・ブルーンスやラインハルトの父 ゴットフリートなど他の作曲家である説も確実には証明されていません。18世紀初期に演奏される機会が増えた受難曲。バッハも1726年にラインハルト・ カイザーの「マルコ受難曲」を演奏したという記録が残っており、バッハはカイザーの音楽を高く評価していたということもあり、カイザーの作品にバッハ 自身のオリジナル曲を追加、編曲を加えていたといわれています。バッハの「マルコ受難曲」は1731年にライプツィヒのトーマス教会で初演された記録 が残っていますが、楽譜については消失しています。この録音は1713年ワイマールで演奏された版に基づいた、カルス出版から出されているハンス・ベ ルクマン版を使用しています。 (Ki)
MIR-255
テレマン:四重奏曲集
ソナタ イ長調TWV43:A1、
ソナタ ト短調TWV43:g1、
協奏曲 ト長調TWV43:G1、
「6つの組曲からなる新四重奏曲集 」〜四重奏曲第6番 ホ短調 TWV 43:e4
レ・ゾンブル
シルヴァン・サルトル(フラウト・トラヴェルソ)
マルゴー・ブランシャール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジョナサン・ペシェク(Vc)
ナディア・ルソニエ(Cemb)

録音:2013 年
新進気鋭のバロック・アンサンブル、レ・ゾンブルによるテレマンのパリ四重奏曲集。「クァドリ(四重奏曲集)」は1730年、ハンブルクで出版された曲集。 コンチェルト2曲、ソナタ2曲、そして組曲2曲の合計6曲で構成されています。「パリ四重奏曲集(新しい四重奏曲集)」は1738年、パリで出版さ れた6曲から成る曲集。いずれも、フラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバまたはチェロ、そして通奏低音という楽器編成。軽快で 表情豊かな音楽、多彩な魅力に溢れています。 (Ki)
MIR-259
ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティヴァル2014公式CD〜プラタナスの木の下に佇むピアノ
(1)ソレル:ソナタ.ホ短調第129番R.451
(2)バッハ:前奏曲変ロ短調BWV853
(3)クープラン:神秘のバリケード
(4)モーツァルト:ピアノ・ソナタ.ハ短調K.457
(5)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」〜第3楽章
(6)シューマン:森の情景〜予言の鳥
(7)リスト:巡礼の年第1年〜泉のほとりで
(8)シューマン:ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調Op.11
(9)ショパン:前奏曲変ニ長調「雨だれ」Op.28-15
(10)ラフマニノフ:前奏曲嬰ト短調Op.32-12
(11)チャイコフスキー:中程度の12の小品Op.40-8
(12)ラフマニノフ:ひなぎくOp.40-8
(13)ビゼー:子供の遊びOp.22「小さい旦那様、小さい奥様」
(14)ドビュッシー:月の光
(15)ラヴェル:夜のガスパール〜オンディーヌ
(16)ヒナステラ:優雅な乙女の踊り
(17)ガーシュウィン:3つの前奏曲
(18)アーン:冬
(1)ルイ・フェルナンド・ペレス(P)
(2)シュ・シャオメイ(P)
(3)イド・バル=シャイ(P)
(4)アンヌ・ケフェレック(P)
(5)アブデル・ラーマン・エル=バシャ(P)
(6)マタン・ポラト(P)
(7)ニコラ・アンゲリッシュ(P)
(8)アダム・ラルーム(P)
(9)フィリップ・ジュジアーノ(P)
(10)ボリス・ベレゾフスキー(P)
(11)ボリス・ベレゾフスキー(P)
(12)クレール=マリ・ルゲ(P)
(13)クレール・デゼール&エマニュエル・シュトロッセ(P)
(14)アンヌ・ケフェレック(P)
(15)ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
(16)シャニ・デュリカ(P)
(17)ジャン=フランソワ・エッセール(P)
(18)アンヌ・ケフェレック(P)
南仏プロヴァンス地方のラ・ロック・ダンテロンで、1981年より開催されている国際ピアノ・フェスティヴァル。地元の村長ポール・オノラティニと、ラ・ フォル・ジュルネ音楽祭のプロデューサーとしても知られるルネ・マルタンによって創設されました。2014年に34回目を迎え、世界中から集まった音楽 家たちが、プラタナスの木が茂る野外ホールでコンサートを行います。このアルバムは、フェスティヴァルの常連のMIRAREアーティストによるコンピレー ションCDです。 (Ki)
MIR-260
セメレ
マラン・マレ:音楽悲劇「セメレ」(抜粋)
デトゥーシュ:シンフォニーとソロのためのカンタータ「セメレ」
ヘンデル:音楽劇「セメレ」(抜粋)、
 オラトリオ「テオドーラ」(抜粋)、
 合奏協奏曲ヘ長調 Op. 3 NO 4, HWV 315、
 オラトリオ「快活の人、沈思の人、温和の人」〜愛らしい鳥、カンタータ「炎の中で」
シャンタル・サントン=ジェフェリー(S)
メロディ・ルヴィオ(A)
レ・ゾンブル
マルゴー・ブランシャール&シルヴァン・サルトル.(音楽監督)

録音:2013 年 6 月フランス、ジュジュリュー、ボネ絹博物館
ギリシャ神話に登場する美しい女性「セメレ」を題材にした作品を収録したアルバム。まずマラン・マレの音楽悲劇「セメレ」。近年発見された楽譜を もとにエルヴェ・ニケによる復元版が演奏されるなど話題となっている作品で、マレの充実した音楽が展開されています。次にバレエ音楽「四大元素」で 知られるフランス・バロック期の作曲家、デトゥーシュ。マレと同じくアントワーヌ・ウダール・ド・ラ・モットのテキストを用いたシンフォニーとソロの ためのカンタータ「セメレ」を書きました。そして「セメレ」を題材とした一番有名なヘンデルの音楽劇。ヘンデルの冴え渡る技法を堪能できる作品。美 しい人間のセメレの前に現れた人間の姿をした神ジュピター。ジュピターの子を身ごもったセメレに嫉妬心を抱く妻ジューノ。最後にはジュピターの雷光 にあたってセメレは死んでしまいます。登場人物の巧みな心理描写はまさにヘンデルの傑作と言えるでしょう。演奏は、フラウト・トラヴェルソ奏者のシル ヴァン・サルトルとヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のマルゴー・ブランシャールによって2006年に設立された古楽アンサンブル、レ・ゾンブル。これまでに AMBRONAYレーベルよりアルバムを2作リリースしており、バロック界の次代を担う注目の若手団体として注目されています。 (Ki)
MIR-261
ピアノ・デュオ作品集
ボロディン(ソコロフ編):だったん人の踊り
ラヴェル(作曲者編):スペイン狂詩曲
グリーグ:ヴァルス=カプリスOp.37
 ノルウェー舞曲集Op.35
バーバー:スーヴェニールOp.28
デュオ・ヤーテーコク【アデライード・パナジェ&ナイリ・バダル(ピアノ・デュオ)】

録音:2013年8月27-30日/コーク音楽学校公会堂(アイルランド)
期待のピアノ・デュオの出現です。女優と見まごう若きふたりの美人、アデライード・パナジェとナイリ・バダルによるデュオ・ヤーテーコク。幼い頃か らの親友で、ともにパリ音楽院でブリジット・エンゲラーとニコラ・アンゲリッシュ、さらにクレール・デゼールに師事、2007年にデュオ・ヤーテーコク を結成しました。ヤーテーコクとはハンガリー語で「play」の意味。切れ味良いテクニック、息のあったアンサンブルに加え、独特の華やかさとオシャレ な感覚はスターになる要素をすべて持っていると申せましょう。
デビュー・アルバムとなる当ディスクは、世界各国の作品を集めていますが、タイトルはずばり「ダンス」。彼女たちの魅力であるオシャレで元気の良い 世界を展開します。注目はボロディンの「だったん人の踊り」。リムスキー=コルサコフの弟子だったニコライ・ソコロフの編曲で、非常に効果的。ふたり の恩師であるブリジット・エンゲラーがボリス・ベレゾフスキーと愛奏していたもので、エンゲラーの強い薦めで録音したとのこと。有名なテーマの歌いま わしも独特なカッコ良さに聴き惚れるだけでなく、後半の急速で派手な盛り上がりもピッタリと合い、興奮させられます。
またラヴェルの精巧極まりない「スペイン狂詩曲」、グリーグの民族色、バーバーの古き良きアメリカを感じさせる「スーヴェニール」と、いずれも輝き に満ちています。要注目。 (Ki)
MIR-262
スコラ・エテルナ〜聖母マリアへの聖歌
フランク:パニス・アンジェリカス/天使の糧(ソプラノ)、
 主よ、私たちを罰しないでください、
 アヴェ・マリア、このお方はどなたか、
 主の右手は、
 パニス・アンジェリカス/天使の糧(テノール)
ラドミロー:古いブルターニュの頌歌集
ベルティエ:諸聖人の日の奉納唱、
 アヴェ・マリス・ステラ、
 タントゥム・エルゴ、アヴェ・マリア
ロパルツ:3声のミサ
アラン:旋法的なミサ
ローザンヌ声楽アンサンブル
ミシェル・コルボ(指)

録音:2014年8月18,19日ヴィルファヴァール
ミシェル・コルボとローザンヌ声楽アンサンブルによる19世紀後半から20世紀に書かれた聖母マリアへの聖歌集。19世紀後半から20世紀にかけ てフランスではルネサンス時代のポリフォニーと対位法を再び見直す新しい動きがありました。その運動の中心にいたのが、和声の研鑽と進歩的なアプロー チを推進していたパリ音楽院に対立するように1894年に創立されたスコラ・カントルムでした。本アルバムでは、スコラ・カントルムによって継承された ポリフォニーの黄金時代の技術を顕著にあらわした作曲家たちの作品を収録しています。 フランクの「パニス・アンジェリカス/天使の糧」は荘厳ミサ曲の中の作品。慈悲深く美しい旋律は、単独でも演奏されることの多い曲です。ソプラノとテノー ルの2つのソリストのバージョンを収録しています。そしてフォーレの優秀な弟子であったポール・ラドミロの「古いブルターニュの頌歌集」。フランス西 部のブルターニュ地方に伝わるケルト民謡が織り込まれた美しい作品です。ポール・ベルティエは、フランス中央部のオセールに生まれたオルガニスト兼 作曲家。フランスの木の十字架少年合唱団″の創立者としても知られています。聖体の秘蹟を賛美し、父と子と精霊を讃える歌「タントゥム・エルゴ」は、 ベルティエの洗練された旋律と熟練した形式美が特徴です。ブルターニュ出身のギィ・ロパルツは、パリ音楽院で、和声法をデュボア、作曲をマスネに学 んでいましたが、フランクとその一派の音楽に触れ、フランクの忠実な弟子として作品を発表しました。「3声のミサ」は、美しい純粋なハーモニーは印象 的で、特にアニュス・デイは、ウィリアム・バードの「3声のミサ」を思わせる各パートの音色が濁りなく柔らかに澄み切った響きを聴かせてくれます。マ リー=クレール・アランの兄で29歳の若さで戦死したジャン・アラン。神秘的な美しさをもつ「7重奏のための旋法的なミサ」。短い生涯で残した作品は、 無調音楽ではなくエレガントで多様な色彩感をもつもの。 ミシェル・コルボとローザンヌ声楽アンサンブルの天国的な美しさは作品の本質を捉え、静謐さ、崇高さをより際立たせています。 (Ki)

MIR-264
バッハ:イタリア協奏曲BWV971
カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV992
シンフォニア第11番ホ短調BWV797
パルティータ第1番変ロ長調BWV825
インヴェンション第14番変ロ長調
半音階的幻想曲とフーガ.ニ短調BWV903
クレール=マリ・ル・ゲ(P)

録音:2014年6月ヴィルファヴァール農場
エンジニア:セシル・ルノアール
現代フランスを代表するピアニスト、クレール=マリ・ル・ゲ。これまでモーツァルトやロマン派、現代音楽を中心としたレパートリーを組んでいまし たが、遂にバッハを録音しました。イタリア趣味を反映した明朗快活な「イタリア協奏曲」。標題音楽の先駆的な作品であり、バッハの次兄であるヨハン・ ヤコブがスウェーデン国王カール12世親衛隊のオーボエ奏者として赴任する、その旅立ちのために作曲されたカプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せ て」。そしてシンフォニア、パルティータ、インヴェンション。さらには厳格な対位法と即興的な幻想曲の高度な融合を実現した「半音階的幻想曲とフー ガ」など様々な形式の音楽を取り入れてきたバッハならではの作品集。クレール=マリ・ル・ゲの知的な表現と大胆なアプローチで曲を構築し、バッハ の肖像を明らかにしています。 「バッハの音楽は、地球に深く根を張った樹木のように、空に向かって枝を伸ばし、音楽的生命力に溢れています。演奏するためには、バッハと対話し なくてはなりません。この深遠で本質的な旅は、バッハの天才性に支えられているのです。」クレール=マリ・ル・ゲ
MIR-265
D・スカルラッティ:鍵盤のための18のソナタ集
ハ長調K.420/イ短調K.54/イ短調149/ト長調K.103/ト長調K.425/ホ短調K.147/ト長調K.144/ト長調K.260/イ短調K109/イ長調K.279/ニ長調K145/ヘ短調K.481/変ロ長調K.551/ニ短調K.32/ニ短調K.517/嬰ハ短調K.246/嬰ヘ長調K.318/ロ短調K.27
影と光〜Ombre et lumiere
アンヌ・ケフェレック(P)

録音:2014 年 9 月ポワティエ・オーディトリアム・シアター
エンジニア:ユーグ・デショー
アンヌ・ケフェレックがスカルラッティを再録音しました!ケフェレックがエラートで 1970 年に最初のレコーディングを行ったのが「スカルラッティの 13のソナタ集」でした。ピアノで弾いたスカルラッティの演奏としては当初から高く評価され、40年以上過ぎた今も定盤として聴き継がれています。今回 はアルバムのタイトル「影と光〜Ombre et lumiere」にもあるように、スカルラッティの音楽はイタリア、スペインの明るい太陽に恵まれた陽気さと、強 い日差しが生み出す影を巧みに表現しています。スカルラッティはスペインに移り住み、この555曲のソナタのほとんどを当地で作曲し、民族色の濃いス ペイン・イベリア半島の音楽の影響が感じられる作品も多くあります。ケフェレック自身もスカルラッティのソナタを「陽光と生きる歓び(joie de vivre) に溢れた作品と、憂鬱な闇夜を思わせるような作品」と言っているように緩急を取り混ぜた選曲をしており、ピアノの表現力を生かした素晴らしい演奏を 聴かせてくれています。 (Ki)
MIR-266(2CD)
ラモー:クラヴサン曲集
クラヴサン曲集第1巻(1706)、
クラヴサン曲集(1724)、
王太子妃(1747)、
新クラヴサン曲集(1726-1727)、
コンセール用クラヴサン曲集(1741)
ベルトラン・キュイエ(クラヴサン:フィリップ・ユモー 1977 年製)

録音:2014年1月3&6日、5月19&20日ロワイヨモン修道院
1978年ナント生まれのベルトラン・キュイエ。チェンバロ奏者の母ジョスリンに手ほどきを受け、その後ルセとピエール・アンタイに学びました。ニケ 指揮コンセール・スピリチュエル、クリスティ指揮レザール・フロリサンとオペラで共演するほか、レ・バス・レウニー、ラ・レヴーズの通奏低音奏者兼ソ リストとしても活躍するフランス古楽界の期待のサラブレッドです。今回彼が録音したのはフランス・バロックの巨匠ジャン=フィリップ・ラモーのクラヴ サン曲集。1706年に出版されたクラヴサン曲集第1巻、1724年に出版された2つの組曲と練習曲、王太子妃、新クラヴサン組曲の2曲そしてコンセー ル用クラヴサン曲集。各曲の性格を巧みに描き分けながら、優雅な響きフランス「粋」を感じさせる演奏です。録音されたのはパリ郊外にあるロワイヨモ ン修道院。ここに併設されているフランソワ・ラング図書館。20世紀前半のピアニスト、フランソワ・ラング(1908-1944)のコレクションに基づいていて、 16世紀から20世紀の作曲家の印刷譜や手稿譜、音楽理論書や作曲家自筆の手紙を数多く所蔵しています。そしてラモーのコレクターとして知られてい るパトリック・フロランタンのラモー・コレクションも所蔵され、キュイエはこの録音に際し、これらのコレクションを参考にしたということ。 (Ki)
MIR-269
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調『アメリカ』Op.96
バルトーク:弦楽四重奏曲第2番
ドホナーニ:弦楽四重奏曲第3番イ短調Op.33
モディリアーニSQ
[フィリップ・ベルナール(ヴァイオリン:1780年製G.B.ガダニーニ)
ロイック・リョー(ヴァイオリン:1734年製ガリアーノ)
ローラン・マルフェング(ヴィオラ:1734年製ガリアーノ)
フランソワ・キエフェル(チェロ:1706年ゴフリラー「ヴァールブルク」)]

録音:2015年3月サレ・コロンヌ、パリ
若手クァルテットの台頭が目覚しい近年、一際存在感を見せているモディリアーニ弦楽四重奏団。パリ国立高等音楽院で意気投合した4人が一緒に演 奏を始めたのが2003年。以降、世界の名だたるホールや音楽祭に招かれ活動の幅を広げてきました。これまでMIRAREレーベルから発売された5タ イトルはいずれも高い評価を受け、ドビュッシー、ラヴェル、サン=サーンスのフランス近代弦楽四重奏曲集(KKC5305)はレコード芸術特選盤に選ばれ ています。
2015年3月に録音された最新アルバムはドヴォルザーク、バルトーク、ドホナーニの東欧の作曲家の弦楽四重奏曲を収録しています。ドヴォルザーク が3年間のアメリカ滞在中に作曲した作品の1つ弦楽四重奏曲12番。希望に満ちた明るい曲調の中にチェコへの郷愁も漂う人気曲。モディリアーニの 推進力溢れる明朗な演奏で聴かせてくれます。バルトークの弦楽四重奏曲第2番は1915年から17年かけて作曲され創作の過渡期にあたります。民族 的な側面をモディリアーニの卓越した技巧で鮮やかに聴かせます。そしてハンガリー最後のロマン派作曲家ドホナーニの弦楽四重奏曲第3番。新古典派 風の活気に満ちた楽想とハンガリー色が濃くあらわれた甘く美しい旋律が印象的。モディリアーニの心に訴えかける演奏は聴くものを引き込みます。 (Ki)
MIR-270
ブラームス:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99
ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調Op.108(チェロのための編曲版)
アレクサンドル・クニャーゼフ(Vc)
アンドレイ・コロベイニコフ(P)

録音:2014年10月/バイエルン放送スタジオ2(ミュンヘン)
ロシアのチェロ名手、アレクサンドル・クニャーゼフと、ロシアの異才ピアニスト、アンドレイ・コロベイニコフによるブラームス。ブラームス特有のメ ランコリックな抒情が感じられる第1番。雄弁なチェロとピアノの対話が光る第2番。晩年の作風が色濃く表れたヴァイオリン・ソナタ第3番からのチェ ロ編曲版。クニャーゼフの豊穣な音楽性と毅然たる風格漂う演奏、そして透徹された美しい音色をもつコロベイニコフのピアノが、ブラームス晩年の寂寥 感に満ちた音楽を描き出しています。 (Ki)

MIR-271(1CD)
トリオ・ショーソン〜ハイドン&フンメル
ハイドン:ピアノ三重奏曲第43番ハ長調Hob.XV:27、
 ピアノ三重奏曲第5番ト短調Hob.XV:1、
 ピアノ三重奏曲第25番ホ短調Hob.XV:12
フンメル:ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調Op.22
トリオ・ショーソン
【フィリップ・タレク(Vn)
アントワーヌ・ランドウスキ(Vc)
ボリス・ド・ラロシェランベール(P)】

録音:2014年7月、アンギャン=レ=バン・アートセンター
トリオ・ショーソンの演奏するハイドンとフンメルのピアノ三重奏曲を収めたアルバム。収録曲は、ハイドンの43番(Hob.XV:27)、5番(Hob.XV:1)、25番(Hob.XV:12)、そしてフンメルの第2番といった魅力ある名曲集。録音されたのは、パリ近郊の温泉街、アンギャン=レ=バン市にあるアートセンター。2002年にオープンした新しい施設で、音楽、美術、ダンス、映画、建築など様々なジャンルを融合させた面白い企画を打ち出している注目の文化施設です。録音を担当するのは、フランスの名エンジニア、ユーグ・デショー。自然で洗練された録音で、美しい楽器の響きと透明感が味わえます。
ハイドンのピアノ三重奏曲は、ボザール・トリオ、カザルス・トリオなど往年の名演がありますが、トリオ・ショーソンの演奏は、3人のアンサンブルの息もピタリと合って、非常にバランスのとれた演奏を繰り広げています。アルバムの冒頭を飾る43番(Hob.XV:27)では、活き活きとした音楽と、推進力溢れるドラマティックな表現に聴き惚れます。そしてモーツァルトの内弟子として知られるフンメルのピアノ三重奏曲第2番。第3楽章にはトルコ行進曲が引用されており、軽快なリズムが刻まれる親しみやすい作品。
トリオ・ショーソンは、2001年に結成。クレラック音楽祭でショーソンの作品を演奏したことが結成のきっかけ。パリ国立音楽院で、ピエール=ローラン・エマールの室内楽クラスで1等賞を獲得。日本には、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭に度々出演して好評を得ています。 (Ki)

MIR-273(3CD)
スカルラッティ:チェンバロ・ソナタ集(50曲)
■CD1(MIR-9918)
ソナタ.ニ長調K.535/ソナタ.イ短調K.3/ソナタ.イ短調K.175/ソナタ.イ短調K.208/ソナタ.イ短調K.54 /
ソナタ.ヘ短調K.185/ソナタ.変ロ長調K.248/ソナタ.変ロ長調K.249/ソナタ.変ロ長調K.310/ソナタ.ニ長調
K.299 /ソナタ.ニ長調K.484 /ソナタ.ホ長調K.162/ソナタ.ハ長調K.199/ソナタ.ニ長調K.145/ソナタ.ニ短
調K.141/ソナタ.ホ短調K.531/ソナタ.ニ長調K.177/ソナタ.ニ長調K.492
■CD2(MIR-9920)
ソナタ.ハ短調 K.58/ソナタ.ヘ短調 K.239/ソナタ.変ホ長調 K.370/ソナタ.変ホ長調 K.371/ソナタ.ホ長調 K.135
/ソナタ.ホ長調 K.215/ソナタ.ホ長調 K.216/ソナタ.嬰ヘ短調 K.25/ソナタ.ロ長調 K.261/ソナタ.ロ長調 K.262
/ソナタ.ホ短調 K.263/ソナタ.ホ長調 K.264/ソナタ.ト長調 K.314/ソナタ.ト長調 K.259/ソナタ.ト長調 K.260
/ソナタ.ハ短調 K.84
■CD3(MIR-007)
ソナタ.ニ短調K.213/L.108/ソナタ.ニ長調K.214/L.165/ソナタ.ロ短調K.227/L.347/ソナタ.ニ長調K.511/L.314
/ソナタ.ト短調K.8/L.488/ソナタ.ハ短調K.56/G 356/ソナタ.ハ長調K.357/L.456/ソナタ.ヘ長調K.468/L.226
/ソナタ.ヘ長調K.525/L.188/ソナタ.ヘ短調K.466/L.118/ソナタ.ヘ長調K.366/L.119/ソナタ.ヘ長調K.276/L.S20
/ソナタ.ヘ長調 K.151/L.330/ソナタ.ニ短調 K.517/L.266/ソナタ.ロ短調 K.27/L.449/ソナタ.ト長調 K.146/L.349
ピエール・アンタイ(Cemb)
[使用楽器]CD1:1999年テューリンゲン、ユルゲン・アンマー復元、1720年モデル製作者不明
CD2,3:2002年バルバスト、フィリップ・ユモー製作(イタリア式)

CD1:録音:2002年
CD2:録音:2003年
CD3:録音:2005年
チェンバロの名手ピエール・アンタイによるドメニコ・スカルラッティのソナタ集全3巻をまとめたBOXセット。ドメニコ・スカルラッティは、“近代鍵 盤楽器の父” とも言われ、500曲を超えるソナタを作曲。これまでにも、アンタイの師であるレオンハルトをはじめ、名だたる鍵盤奏者がこの作品に挑ん できましたが、ピエール・アンタイが収録した50曲の本アルバムもそれに匹敵するような完成度で収録され、アンタイの強烈な個性と技巧で聴き手を圧 倒し、毅然としたタッチ、細部まで組み立てられた演奏で聴かせてくれます。
MIR-274
バッハ:カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV992
シューマン:森の情景Op.82
ヤナーチェク:霧の中で
バルトーク:戸外にて
ダヴィッド・カドゥシュ(P)

録音:2014年10月24-26日 パリ、サル・ガヴォー
フランス生まれのピアニスト、ダヴィッド・カドゥシュがバッハ、シューマン、ヤナーチェク、バルトークの作品を収録しました。一見、共通点がないよ うにも思える選曲ですが、カドィシュのキーワードは「屋外(out of door)」。外国に赴任する兄にむけて書いたバッハのカプリッチョ。「森」をモチーフと した詩に触発されて作曲したシューマンの「森の情景」。作曲家としてキャリアを暗中模索していた頃に書かれたヤナーチェクの「霧の中で」。屋外で演奏 する音楽をピアノで描写したバルトークの「戸外にて」。多彩な音楽性を持つカドゥシュならではの卓越した表現力で各曲の魅力を存分に引き出しています。 (Ki)

MIR-275
フォーレ:ピアノ作品集第3集
8つの小品Op.84
主題と変奏Op.73、
舟歌第4番変イ長調Op.44、
舟歌第5番嬰ヘ短調Op.66、
舟歌第6番変ホ長調Op.70、
ノクターン第6番変ニ長調
ジャン=クロード・ペヌティエ(P)

録音:2014 年12月
ジャン=クロード・ペヌティエのフォーレ作品集。ペヌティエのピアノは、洗練された音色と純度の高い音楽性で聴くものを虜にします。彼の得意とする フォーレでは、フォーレが生きた時代の雰囲気と文化の香りを教えてくれる演奏です。穏やかなテンポ、作品に含まれた微妙なアーティキュレーションを 巧みなペダリングで音楽に透明感を与えています。特にここに収録されている舟歌3曲では、フォーレ独特の洗練された和声が光る中期の特徴を、陰影 深く機微を描いています。 (Ki)

MIR-277(2CD)
パシオン〜魂と心

■CD1【魂PASSION DE L'AME】
1.バッハ:ヨハネ受難曲〜コラール「主よ、我らを治めたまう主よ」
2.ペルゴレージ:スターバト・マーテル〜「肉体は死んで朽ち果てるとも」
3.ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル〜「悲しみに沈める聖母は」
4. ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル〜「いざ、愛の泉である聖母よ」
5.バッハ:カンタータ「我がうちに憂いは満ちぬ」BWV21〜シンフォニア
6.テレマン:ソナタ ト短調 TWV43:g1〜ラルゴ
7.J.M.バッハ:「ああ、いかにこの時を待ち望んでいたことか」
8.バッハ:チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056〜ラルゴ
9.F.クープラン:王宮のコンセール第2番
10.パーセル:ここに神々はよしとし給う
ラ・レヴーズ
11. バッハ:オーボエ協奏曲BWV1055a〜ラルゲット
12.バッハ:ロ短調ミサ曲BWV232〜われらのために十字架に架けられ
13.バッハ:カンタータ第198番「候妃よ、さらに一条の光を」BWV198(追悼頌歌)
14.バッハ:カンタータ第4番「キリストは死の縄目につながれたり」BWV4
15.バッハ:マニフィカトBWV243〜僕イスラエルを
16.バッハ:ヨハネ受難曲〜憩え安らけかに,聖なる御からだよ

■CD2【心PASSION DU COEUR】
1.ショパン:ピアノ協奏曲第2番〜第1楽章
2.チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」〜第2楽章
3.ボロディン:弦楽四重奏曲第2番〜第3楽章
4.ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲ニ長調Op.70-1「幽霊」〜第2楽章
5.ラフマニノフ:組曲第1番「幻想的絵画」〜舟歌
6.グラナドス:ゴイェスカス第1部〜第4曲「嘆き、またはマハと夜鳴きう
ぐいす」
7.シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集Op6〜第2部第18番速くなく
8.ショパン:前奏曲Op.28第4番ホ短調
9.ショパン:前奏曲Op.28第8番嬰ヘ短調
10.シューマン:ピアノ協奏曲〜第2楽章
11.フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80〜前奏曲
■CD1
1.リチェルカーレ・コンソート、フィリップ・ピエルロ(指)
2.リチェルカーレ・コンソート、フィリップ・ピエルロ(指)、ヌリア・リアル(S)、カルロス・メーナ(C.T)
3.リチェルカーレ・コンソート、フィリップ・ピエルロ(指)、カルロス・メーナ(C.T)
4. リチェルカーレ・コンソート フィリップ・ピエルロ(指)、カルロス・メーナ(C.T)
5.ル・コンセール・フランセ、ピエール・アンタイ(指)、アマンディーヌ・ベイエ(Vn)、アルフレート・ベルナルディーニ(Ob)
6.アンサンブル・レ・ゾンブル、マルゴー・ブランシャール&シルヴァン・サルトル(指)
7.リチェルカーレ・コンソート フィリップ・ピエルロ(指)、カルロス・メーナ(C.T)
8.ベルトラン・キュイエ(Cemb)、アンサンブル・ストラディヴァリア、ダニエル・キュイエ(指)
9フィリップ・ピエルロ(ヴィオール)、エマニュエル・バルサ(ヴィオール)、エドゥアルド・エグエス(テオルボ、ギター)、ピエール・アンタイ(クラヴサン)
10.ジュリー・ハスラー(S)、フローレンス・ボルトン(ヴィオール&指)、バンジャマン・ペロー(テオルボ&指)
11. フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカーレ・コンソート、パトリック・ボージロー(Ob)
12.ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル、ミシェル・コルボ(指)
13.フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカーレ・コンソート、キャサリン・フュージュ(S)、カルロス・メーナ(C.T)、ハンス=イェルク・マンメル(T)、ステファン・マクラウド(Bs)
14.フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカーレ・コンソート、キャサリン・フュージュ(S)、カルロス・メーナ(C.T)
15.フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカーレ・コンソート、マリア・ケオハネ(S)、アンナ・ツァンダー(S)、カルロス・メーナ(C.T)
16.チェルカーレ・コンソート、フィリップ・ピエルロ(指)
■CD2
1.リス・ベレゾフスキー(P)、パリ室内O、ジョン・ネルソン(指)
2.シンフォニア・ヴァルソヴィア、イェジー・セムコフ(指)
3.プラジャークQ
4.プラハ・グァルネリ・トリオ
5.ボリス・ベレゾフスキー&ブリジット・エンゲラー(P)
6.ルイス・フェルナンド・ペレス(P)
7.クレール・デゼール(P)
8.9.ユリアンナ・アヴデーエワ(P)
10.広瀬悦子(P)、フェイサル・カルイ(指)ベアルン地方ポーO
11.パリ室内O、トーマス・ツェートマイアー(指)
1995年にフランス北西部の町ナントではじまった「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭。2014年は本家20周年、日本10周年という節目を迎え、 2015年は新たな20年のためのスタート切りました。テーマは《パシオン》。音楽祭は「祈り」「恋」「いのち」の3つの《パシオン》に分けてプログラ ミングされるそうですが、このアルバムでは、「魂」「心」と2つに区分しております。ディスク1では、バッハのヨハネ受難曲、ロ短調ミサ曲、ヴィヴァルディ の「スターバト・マーテル」など、キリストが捕らえられ十字架に架けられる “受難” の意味での《パシオン》を連想する曲目が収録されています。ディ スク2では、ショパンやシューマンなど19世紀に活躍したロマン派の作曲家たちの作品を中心に、生きる喜びや情熱などをモチーフとした作品を集めて います。アーティストは、ミシェル・コルボ、ボリス・ベレゾフスキー、フィリップ・ピエルロらラ・フォル・ジュルネの顔とも言える演奏家から、音楽祭 を華やかに彩るユリアンナ・アヴデーエワ、広瀬悦子という顔ぶれが揃っています。このディスクがあれば、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭の予習・復習はバッ チリです! (Ki)
MIR-280
シューベルト:幻想曲 ヘ短調 Op.103,D.940
創作主題による8つの変奏曲 変イ長調 Op.35,D.813
アレグロ イ短調「人生の嵐」Op.144,D.947
フランスのモティーフによるディヴェルティメント ホ短調D.823〜アンダンティーノと変奏曲 ロ短調 Op.84
クレール・デゼール(P)
エマニュエル・シュトロッセ(P)

録音:2015年1月/サン=ルイ劇場
20年以上デュオを組んでいるクレール・デゼールとエマニュエル・シュトロッセによるシューベルト4手のための作品集。シューベルトは4手のため の作品を30曲ほど作曲していますが、ここに収録されているのは、シューベルトが恋心を抱いていた伯爵令嬢のために作曲した「幻想曲」、荒々しい冒 頭が印象的な「人生の嵐」など、短い人生の後半に書かれたものであり、シューベルトの後期の作品にあらわれるメランコリックで激しい曲調の作品。デゼー ルとシュトロッセは細部まで綿密に描き分け、ピタリと合ったアンサンブル、そして洗練された演奏で聴かせてくれます。 (Ki)
MIR-282
ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調op.115
ヒンデミット:クラリネット五重奏曲 op.30
ラファエル・セヴェール(Cl)
プラジャークSQ

録音:2015年5月
若手クラリネット奏者ラファエル・セヴェールとチェコを代表するカルテット、プラジャーク弦楽四重奏団によるブラームスとヒンデミット。ラファエル・ セヴェールは1994年生まれ。天才クラリネット奏者として14歳でパリ国立高等音楽院に入学。2010年にはフランスのヴィクトワール・ド・ラ・ミュー ジックに選出。パリ・オペラ座管のクラリネット奏者を務めたイヴ・セヴェールを父にもち、ふくよかで美しい音、豊かな音楽性、安定したテクニックが魅 力の奏者です。 ブラームス最晩年の傑作クラリネット五重奏曲。寂寞とした孤独を感じさせ、晩年のブラームスが到達した至高の境地といえます。セヴェールの叙情豊 かな歌いまわしに寄り添ったプラジャーク弦楽四重奏団の演奏は、味わい深いブラームスを聴かせてくれます。一方ヒンデミットでは、大胆な響き、先鋭 的な音色で強烈な印象を与える輝かしいテクニックを披露しています。 (Ki)
MIR-283
ヘンリー・パーセル:賛歌とアンセム
ゴットフリート・フィンガー(1660年頃〜1730):ソナタとディヴィジョン
ジェフリー・トンプソン(T)
マルク・モイヨン(T)
ジェフロワ・ビュフィエ(Bs)
フローレンス・ボルトン(バス・ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ピエール・ガロン(クラヴサン・オルガン)
バンジャマン・ペロ(テオルボ)
ラ・レヴーズ

録音:2014年11月
イギリスの作曲家の筆頭に上がるバロック時代の作曲家、ヘンリー・パーセルによる賛歌、アンセム集。パーセルの時代は、クロムウェルによる共和制 が崩れたことによるイングランド王政復古の時代で、音楽もその影響を受け変化の局面を迎えていました。 清教徒たちは家庭での信仰を推奨していたので、パーセルの少数の歌い手と楽器選択が自由な低旋律による賛歌は大変需要があったといいます。しかし、 これらの曲の声楽パートは卓越した技巧を必要とするため、プロの演奏家のために書かれたのではないかという見方もあります。
当時よく知られていた「メメント・モリ(死を想え)」という風習の影響が色濃く表れているパーセルの本ディスク収録曲は、暗く重い歌詞のものが多く、 当時の疫病やロンドンの大火事と世代を同じくしたパーセルの世界観を垣間見ることができます。
同じくこのCDに作品がおさめられているゴットフリート・フィンガーはパーセルと同時代のモラヴィア出身の作曲家でありヴィオール奏者。ロンドンに 渡り、王室礼拝堂楽団のメンバーとなった彼は様々な楽器のための曲を残し、パーセルの死に際しては頌歌を書いています。パーセルと同じくヨーロッパ 諸国の音楽に精通していた彼の作品からは、彼が優れたヴィオール奏者だったこともうかがい知れます。 華麗なイギリスバロックの世界に浸ることのできるCDです。 (Ki)
MIR-288(2CD)
タチアナ・ヴァシリエヴァBOX
■CD1(MIR107)
ショパン:チェロ・ソナタ.ト短調Op.65
 序奏と華麗なるポロネーズハ長調Op.3
アルカン:演奏会用ソナタホ長調Op.47

■CD2(MIR220)
ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調、
 チェロ協奏曲第2番ニ長調,
モーツァルト:交響曲第29番イ長調K201
■CD1(MIR107)
タチアナ・ヴァシリエヴァ(Vc)
ジャン・フレデリック・ヌーブルジェ(P)
録音:2009年9月

■CD2(MIR220)
タチアナ・ヴァシリエヴァ(Vc)
オーギュスタン・デュメイ(指)ワロニー王立CO
MIR-296(6CD)
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェBOX
■CD1、2(MIR023)
カール・ツェルニー:指使いの技法(50番練習曲)Op.740,
リスト:2つの演奏会用練習曲「森のざわめき」「小人の踊り」、3つの演奏会用練習曲より「軽やかさ」,
ステファン・ヘラー:4つの練習曲
■CD3、4(MIR060)
ライヴ・アット・サントリーホール
J.S.バッハ:イギリス組曲第2番イ短調BWV.807,
ショパン:バラード第2番Op.38、
 ノクターンヘ長調Op.15-1,
ラヴェル:ラ・ヴァルス
リスト:ロ短調ソナタ,
ラヴェル:古風なメヌエット,
ストラヴィンスキー:練習曲嬰ヘ長調Op.7-4,
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ:バガテル,
J.S.バッハ(S.フェインベルグ編):オルガンのためのソナタ第5番より「ラルゴ」
■CD5(MIR145)
ピアノ・リサイタルinパリ
リスト:詩的で宗教的な調べより「葬儀」
ヌーブルジェ:マルドロール
J.バラケ:ピアノ・ソナタ(全2楽章)
ドビュッシー:映像第2集〜「そして月は荒れた寺院に落ちる」
■CD6(MIR232)
ラヴェル:ピアノ作品集
夜のガスパール、
高雅にして感傷的なワルツ
、クープランの墓
■CD1、2(MIR023)
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
録音:2006年9月

■CD3.4(MIR060)
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
録音:2007年11月17日サントリーホール

■CD5(MIR145)
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
録音:2011年1月14日、ラ・シテ・ドゥ・ラ・ムジークライブ録音(パリ)

■CD6(MIR232)
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
録音:2013年5月/フェルム・ドゥ・ヴィユファヴァール

MIR-299
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集Op.6
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D960
アダム・ラルーム(P)

録音:2015年7月21-23日パリ、サル・ガヴォー
2009年クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールの優勝者、アダム・ラルーム。繊細で美しい音色が魅力のラルームの新録音はシューマンとシューベ ルト。シューマンが考え出した架空の芸術同盟「ダヴィッド同盟」は、保守的な考えにしがみついた古い芸術に対して新しいものを創作するために戦って いく人達とされています。激しく情熱的な人物のフロレスタン(F)と、物静かで瞑想的なオイゼビウス(E)という人物設定された二人の名義で作品は発表 され、シューマンらしい18の小品には、それぞれの性格を示す「F」と「E」のサインが与えられています。シューマンは「ピアノを弾いていて幸せだっ たときと言えば、これを作曲したときです」と後に語っているほど、この作品に愛着があったといいます。ラルームの繊細な感性と作品がぴったりとあって おり、時に夢見るように、瞑想的に、そして気難しくと個々の曲の表情の変化を巧みに弾き分けています。そしてシューベルト最後のピアノ・ソナタ第21 番変ロ長調D960。ラルームは美しい弱音でシューベルト深遠な音の世界へ聴き手を導き、この曲のもつ崇高な美しさを静謐に描き出しています。 アダム・ラルームは2016年9月にモディリアーニ弦楽四重奏団とのシューマン・プロジェクトで来日予定。 (Ki)
MIR-298
サンーサーンス:組曲「動物の謝肉祭」 ボリス・ベレゾフスキー(P)
ブリジット・エンゲラー(P)
ミシェル・ギュイヨ(Vn)
デボラ・ネムタヌ(Vn)
セルジュ・スフラール(Va)
アンリ・ドマルケット(Vc)
エックハルト・ルドルフ(Cb)
マリーナ・シャモー=ルゲ(Fl)
リシャール・ヴィエイユ(Cl)
ナタリー・ジュジョン=ガンティエ
(パーカッション)
イオネラ・クリストゥ(パーカッション)
サン=サーンスの作品の中でも広く親しまれている「動物の謝肉祭」。様々な動物が描かれた小品と序曲、終曲の全15曲からなる組曲です。ライオン、 象、カンガルーにかっこうなど、かわるがわる登場する動物たちを思い浮かべながら、音の動物園のように楽しむことができ、子供に大人気の組曲です。
もちろん楽しいのは子供だけではありません。実は皮肉屋だったというサン=サーンスが一見ユーモラスな曲の中に織り込んだ皮肉と風刺の隠れた針を 探すという、大人の楽しみ方もあります。当時のフランスで流行していたオペレッタへの当てこすりである「亀」(運動会でおなじみのオッフェンバック作曲 「天国と地獄」のメロディが極度にゆっくり演奏されます)や、過去の作曲家の作品や「きらきら星」のメロディを織り込んだ「化石」などなど、サン=サー ンスの皮肉屋ぶりがいかんなく発揮されたこの組曲にはそんな仕掛けが満載!フランスのレーベルMIRAREが送るこのCDでは子供向けにフランス語の ナレーション付き。大人から子供まで楽しめる、ユニークな作品です。 (Ki)


MIR-301
ショパン:幻想曲 ヘ短調 作品49
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第6番ニ長調K.284
リスト:巡礼の年第2年「イタリア」〜ダンテを読んで−ソナタ風幻想曲
ヴェルディ(リスト編):「アイーダ」〜神前の踊りと終幕の二重唱S.436
ユリアンナ・アヴデーエワ(P)

録音:2015年、ノイマルクト、ライツターデル
※日本語解説帯付
2010年ショパン国際コンクールの覇者、ユリアンナ・アヴデーエワ。2014年に発売されたMIRAREデビューCDでは、その卓越したテクニッ クと完成された音楽性で高い評価を得ました。MIRAREレーベル第2弾となる本アルバムは、音響的に非常に有名なドイツ、ノイマルクトにある コンサートホール、ライツターデルで録音されました。さらに名トーンマイスターのアンドレアス・ノイブロンナーがサウンド・エンジニアとして 参加している点にも注目です。最高の布陣によりアヴデーエワの知性と巧みなテクニックがより際立ち、最高の録音が完成しました。
ショパンの「幻想曲 作品49」は、構成は自由なソナタ形式で書かれており、高度なテクニックを要する、ショパンの創作意欲が絶頂期に達し た1841年に作曲された最高傑作のひとつです。アヴデーエワは抒情的な旋律を切々と歌い上げ、アルバム冒頭からショパン独特の世界を作り上げ ています。続くモーツァルトの第6番のソナタは、1755年にミュンヘンで一気に書き上げられた「デュルニッツ・ソナタ」の最後の作品。大規模 なソナタで力強く推進力ある、モーツァルトの才気が溢れた曲。アヴデーエワのダイナミックな音楽は、作品のギャラント風の強弱対比を上手く表 現しています。リストの<巡礼の年 第2年イタリア>は、マリー・ダグー伯爵夫人とリストがふたりで滞在したイタリアでの印象をもとに書か れた作品群。この曲集の最後を飾る「ダンテを読んで−ソナタ風幻想曲 」は、ダンテの「神曲」を読んで得たインスピレーションから創作された、輝かしい魅力あふれる曲です。アヴデーエワのドラマティックで迫力満 点の演奏に圧倒されます。そしてリストが編曲した「アイーダ」より神前の踊りと終幕の二重唱では、幻想的なエジプト風の旋律を自在に演奏し、 華やかにアルバムを締めくくっています。 (Ki)
MIR-302
ビーバー、シュメルツァー、ポリエッティ、ケルル作品集〜標題音楽と幻想様式
ビーバー:5声のセレナード*、4声の嘆きのバレット、ソナタ6番、戦い
シュメルツァー:ソナタ・レプレゼンタティヴァ、ヴィオールとヴィオラのためのソナタ、古いアリアによるセレナータ
アレッサンドロ・ポリエッティ: 「ハンガリーの反乱」によるトッカッティーナ
ケルル:シュタイアーの羊飼い、ソナタA.3.ex.G.B mol **
リチェルカール・コンソート
ソフィー・ジェント、トゥオモ・スニ(Vn)、フィリップ・ピエルロ(バス・ド・ヴィオール、ヴィオール・アルト)、上村かおり、ライナー・ツィパーリング(バス・ド・ヴィオール)、フランク・コピーテルス(ヴィオローネ)、マウデ・グラットン(クラヴサン)、ジュリアン・ウォルフス(オルガン・クラヴサン)、
マティアス・フィーヴェク(バス)*、サラ・クイケン(Vn)** フレデリック・ヒルデブランド(ヴィオール)**、サンネ・デプレッテーレ(ヴィオローネ)**

録音:2014年12月
三十年戦争の後、音楽によってその威光を示そうとしたハプスブルグ家の野望は、ビーバー、シュメルツァー、ポリエッティ、ケルルを始めとする多くの才能あ る音楽家の登場を促しました。このCDにはそんな彼らの2つの意味での「模倣の音楽」が収録されています。
1つ目の意味での「模倣」は、「描写」としての音楽。バロック時代は「描写音楽」が花開いた時代でした。彼らの「描写音楽」は謝肉祭の期間に、自然の 音や日常に溢れる音を描写して人々を楽しませ、謝肉祭の中で大きな位置を占めていました。ビーバーの「5声のセレナード」は、2本のヴァイオリン、3本のヴィ オール、クラヴサンに加えて4楽章「アリア」にのみ夜警役のバスが出てくる作品。リュートを思わせるピチカートの伴奏の上で「皆さん聴いてくれ 鐘が9時 (10時)を告げた 火に気をつけて、よく気をつけて 父なる神とわれらが優しき乙女をたたえなさい(今谷和徳訳)」と歌います。「戦い」の描写も沢山の作 曲家が挑んだテーマ。この CD ではポリエッティの「『ハンガリーの反乱』によるトッカッティーナ」とビーバーの「戦い」がおさめられています。ポリエッティは オスマン帝国との第二次ウィーン包囲の際のハンガリー反乱に題材をとり、チェンバロのソロで馬のギャロップを表しています。ビーバーの「戦い」は太鼓や大砲 の音を模倣するために弦に紙を挟んで共鳴させたり、楽器の胴を叩いたり、はたまた指板に打ち付けるようなピチカート(20世紀になってから「バルトーク・ピ チカート」として使われるようになる現代奏法!)の使用など、現代音楽顔負けの特殊奏法のオンパレードです。
2つ目の模倣は「対位法技術としての模倣」。ビーバー、シュメルツァー、ポリエッティ、ケルルが生きた時代の神聖ローマ帝国の皇帝、レオポルト1世は音 楽を愛好し、対位法にも秀で、自身でも作曲していたと伝えられています。ある声部の主要な楽想を他の声部が模倣する模倣対位法のスタイルを好んだ皇帝のた めに、彼らは洗練された書法のソナタを書きました。当時「ヨーロッパ1のヴァイオリニスト」と称されたシュメルツァーを始めとする彼らのソナタを聴いていると、 1つのメロディが様々な楽器に受け渡され、まるで楽器同士が対話しているような様子を聴くことができます。
ジャケット写真には、歌川広重の『桃花燕子』 (江戸時代 天保3年/1832)が使用されています。 (Ki)
MIR-303
ラ・レヴーズによるブクスデフーデ
ブクステフーデ:ヴァイオリン,ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ イ短調 BuxWV272*
トリオ・ソナタ集 op.2より第3番ト短調 BuxWV261(ハンブルク1696)
ヴィオラ・ダ・ガンバ,ヴィオローネと通奏低音のためのソナタニ長調 BuxWV267*
ヴァイオリン,ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタと組曲変ロ長調 BuxWV273*
ディートリヒ・ベッカー:ソナタと組曲ニ長調(ハンブルク1674)
作曲者不詳:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ.ニ短調(リューベック)
ラ・レヴーズ
ステファン・デュデルメル((Vn)
フローレンス・ボルトン(ヴィオール)
バンジャマン・ペロー(テオルボ)
エミリー・オードワン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カスティン・ローフ(クラヴサン)
セバスティアン・ウォナー(Org)]

録音:2015年10月パリ
*=ウプサラ大学所蔵手稿譜より
バンジャマン・ペロー率いるラ・レヴーズによるブクスデフーデの室内楽曲集。北ドイツのオルガン楽派最大の音楽家であり、J.S.バッハのオルガン音 楽に最大の影響を与えたブクステフーデ。リューベック聖マリア教会のオルガニストだったブクステフーデは、当時、大変な人気を誇る音楽家でした。20 歳のJ.S.バッハが、ブクステフーデが主催する「夕べの音楽」を聴くために、400kmも離れたリューベックまで徒歩で訪れ、さらには4週間の休暇を 無断で4ヶ月に延長してしまったほど、ブクスデフーデの音楽に心酔していたことは有名な話です。 本盤に収録されているのは1696年にハンブルクで出版されたトリオ・ソナタ集、ウプサラ大学図書館(スウェーデン)所蔵の手稿譜に基づいて出版され た ソナタを3曲、そして同時代に活躍したオルガニスト兼作曲家であったディートリヒ・ベッカーのソナタと作曲者不詳でおそらくリューベック書かれ、ブ クスデフーデの影響も多少うかがえる無伴奏ガンバのためのソナタです。 (Ki)
MIR-308
チャイコフスキー:四季Op.37b
グランド・ソナタ.ト長調Op.37
ジョナス・ヴィトー(P)

録音:2013年12月31日
1980年生まれのピアニスト、ジョナス・ヴィトーによるチャイコフスキーの「四季」。本プログラムで2016年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン で演奏される予定です。1月から12月までの12曲でできているロシアの一年の風物詩を表現しています。この傑作は、叙情、人生への愛や感動に満ち ていて、19世紀ロシアの生活を知ることができます。ジョナス・ヴィトーの磨きぬかれたテクニックと目の前に情景を描き出すインスピレーションに富ん だ演奏聴かせます。カップリングの「グランド・ソナタ」は、チャイコフスキーが不幸な結婚によって招いた精神的苦痛から脱しかけた頃の作品。強い生 命力と情熱溢れるこの壮大なピアノ・ソナタは、チャイコフスキーが試練を乗り越えた証でもあります。ヴィトーの演奏は圧倒的な集中力で大曲を弾ききっ ています。 (Ki)
MIR-310
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38
フランク:チェロ・ソナタ.イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
ドビュッシー:チェロ・ソナタ.ニ短調
ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール(Vc)
アダム・ラルーム(P)

録音:2015年12月21-23日/ボン・セクール寺院(パリ)
フランスの若手実力派ピアニスト、アダム・ラルームとチェリスト、ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエールがブラームス、フランク、ドビュッシーのソ ナタに挑戦しました。彼らはヴァイオリニストの梁美沙とともに結成したトリオ・レ・ゼスプリとしても活躍。ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポンにも出演 しており、日本でも着実に知名度を上げています。 フランクのヴァイオリン・ソナタはチェロをはじめ、ヴィオラ、フルート、サクソフォンなど様々な楽器で演奏されていますが、とくにチェロ版はチェリス トの必須レパートリーとしてこぞって演奏・録音されております。ジュリアン=ラフェリエールの伸びやかで優美なソロとラルームの繊細なピアノがフランク にマッチしており、当編曲版における最上の新録音登場と言えます。 1865年に完成したブラームスのチェロ・ソナタ第1番は全3楽章構成の作品。特に印象的な第3楽章は、主題をJ.S.バッハの「フーガの技法」から、 コントラプンクトゥス]Vを引用しています。二人の語りかけるような演奏に心打たれます。
ドビュッシー最晩年の作品であるチェロ・ソナタは、当初、様々な楽器のための6曲のソナタの一つとして計画されていました(実際にはヴァイオリン・ ソナタ、フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ、そしてチェロ・ソナタのみ完成)。全3楽章構成で演奏時間10分強の短いソナタながらドビュッシー らしさを呈した傑作です。「フランスものはフランス人による演奏でなければ!」と思ってしまう名演を聴かせてくれます。フランスのクラシック音楽界を担 う俊英の演奏をお楽しみください。 (Ki)
MIR-311
シューマン:ピアノ三重奏曲第1番、第2番 トリオ・カレニーヌ
2009年に結成されたピアノ・トリオ。名はトルストイの小説「アンナ・カレーニナ」に由来します。パリ国立音楽院でイザイ弦楽四重奏団に師事し、メネヘム・ プレスラー、バイエルレらのマスタークラスを受講。第5回ハイドン室内楽コンクールで特別賞/プロ・ムジチス協会賞を受賞。2013年、ミュンヘン国 際コンクールで最高位(第2位)に輝いた期待の若手。 シューマンは1847年から1851年の間に3つのピアノ三重奏曲を作曲しました。第1番と第2番はともに1847年に書かれています。妻クララへの 誕生日プレゼントとなった「第1番」、創作意欲に満ち、自由な形式で書かれた「第2番」。シューマンの内側に存在する屈折した焦燥感と時にみせるエ ネルギッシュな情熱が交差した名曲です。トリオ・カレニーヌは、若い感性がほとばしる生き生きとした演奏を繰り広げています。彼らは2016年のLFJ に出演予定です。 (Ki)
MIR-312
イレーヌ・ドゥヴァル〜ポエム
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
シマノフスキ:「神話」Op.30〜アレトゥーザの泉
ショーソン:詩曲Op.25
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調Op.13
エルンスト:シューベルトの「魔王」による大奇想曲Op.26
イレーヌ・ドゥヴァル(Vn)
ピ エ ー ル=イヴ・オ ディク(P)

録音:2015年11月10-12日/サル・ヴァンサン=メイエ(パリ)
レーヌ・ドゥヴァルはフランス人の父と韓国人の母のもと1992年に生まれたヴァイオリニスト。7歳からヴァイオリンを始め、ジャン=ジャック・カ ントロフ、ローラン・ドガレイユらに師事しました。2015年のフォル・ジュルネ音楽祭で来日し、容姿からは想像できない力強く渾身系の演奏で話題と なりました。エルンスト作品以外、ここに収められた作品は女性的な感性があふれ出るものばかりですが、ドゥヴァルの竹を割ったような演奏で男らしい ものに変貌しています。超絶技巧を要するエルンストの「魔王」が凄まじさの極み。巫女的な没入で身動きすらとれなくなる5分を体験できます。 (Ki)
MIR-313
第36回ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティヴァル
(1)バッハ:パルティータ第1番変ロ長調BWV.825よりPraeludium
(2)バッハ:イギリス組曲第1番イ長調BWV.806よりAllemande
(3)スカルラッティ:ソナタイ長調K.27
(4)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第6番ニ長調K.284より第2楽章
(5)クープラン:小さな皮肉
(6)シューベルト:ワルツ第10番D.783
(7)シューベルト:創作主題による8つの変奏曲変イ長調D.813より第5変奏
(8)ショパン:夜想曲第5番嬰へ長調Op.15-2
(9)リスト:巡礼の年第1年「スイス」S.160よりパストラーレ
(10)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101より第1楽章
(11)ブラームス:インテルメッツォ変ロ長調Op.76-4
(12)チャイコフスキー:四季Op.37aより「6月舟歌」
(13)グリーグ:ノルウェー舞曲Op.35より第2番
(14)チャイコフスキー:無言歌Op.40-6
(15)フォーレ:舟歌第4番変イ長調Op.44
(16)デュカス:ハイドンの名による悲歌的前奏曲
(17)スクリャービン:前奏曲ホ長調Op.15-4
(18)デュポン:砂丘の家より「幸せの憂鬱」
(19)ファリャ:恋は魔術師より「魔法の輪」
(20)サティ:グノシエンヌ第2番
(21)ヤナーチェク:霧の中でよりAndantino
(22)ラヴェル:高雅にして感傷的なワルツよりPresquelent
(23)スクリャービン:練習曲ロ長調Op.8-4
(24)シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲Op.19よりLangsam
(1)シュ・シャオ=メイ(P)
(2)レミ・ジュニエ(P)
(3)アンヌ・ケフェレック(P)
(4)ユリアンナ・アヴデーエワ(P)
(5)イド・バル=シャイ(P)
(6)シャニ・ディリュカ(P)
(7)クレール・デセール&エマニュエル・シュトロッセ(P)
(8)広瀬悦子(P)
(9)ニコラ・アンゲリッシュ(P)
(10)アブデル・ラーマン・エル=バシャ(P)
(11)アダム・ラルーム(P)
(12)ジョナス・ヴィトー(P)
(13)デュオ・ヤーテーコク(P)
(14)ボリス・ベレゾフスキー(P)
(15)ジャン=クロード・ペネティエ(P)
(16)エルヴェ・ビヨー(P)
(17)クレール=マリ・ル・ゲ(P)
(18)マリー=カトリーヌ・ジロー(P)
(19)ルイス・フェルナンド・ペレス(P)
(20)マタン・ポラト(P)
(21)ダヴィッド・カドゥシュ(P)
(22)ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
(23)アンドレイ・コロベイニコフ(P)
(24)フローラン・ボッファール(P)
2016年に36回目を迎えるラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティヴァルの公式CDです。南仏プロヴァンス地方のラ・ロック・ダンテロンで 1981年より開催されているこのフェスティヴァルは、地元の村長ポール・オノラティニと、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭のプロデューサーとしても知られ るルネ・マルタンによって創設されました。緑豊かな美しい風景とともに楽しむ野外コンサートが大人気で、毎年多くの人が訪れる世界的音楽イベントです。 このCDはマルタンのレーベル「MIRARE」から発売されているピアノの音源を集めたコンピレーション・アルバムとなっており、フェスティヴァル常連の ピアニストが名を連ねています。レーベルのベスト盤としても楽しめる内容です。 (Ki)
MIR-316
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K467
ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K491
ジャン=クロード・ペヌティエ(P)
クリストフ・ポッペン(指)
フランス放送PO

録音:2016 年 2 月 20日、オーディトリウム・ド・ラ・メゾン・ド・ラ・ラディオ(ライヴ)
近年その音色はさらに純度を増し、奥深い音楽を展開しているフランスの大家、ジャン=クロード・ペヌティエ。モーツァルトのピアノ協奏曲のライヴ録 音の登場です。第21番では、フランス放送フィルが奏でる軽やかで明るい前奏の後の、ペヌティエのピアノの第1音から、天上の世界にいざなわれるよ う。第24番でも、モーツァルトの短調の美しさをこれ以上ないかたちで堪能させてくれます。ペヌティエの音色からは、一切の「私」が排除されており、 ただただ純度の高いモーツァルトの世界がつむぎだされていきます。 (Ki)
MIR-318
オネゲル:「ダヴィデ王」 ローザンヌ声楽アンサンブル
スイス・ロマンドO
ダニエル・ロイス(指)
クリストフ・バリッサ(語り手)
アテナ・ポウロス(巫女)
リュシー・シャルタン(S)
マリアンヌ・ベアート・キールランド(Ms)
トーマス・ウォーカー(T)

録音:2016年9月、スイス、ジュネーヴ、OSRスタジオ
オネゲル30歳の時の出世作「ダヴィデ王」。もとはスイスの詩人ルネ・モラが書いた「旧約聖書」に基づいた舞台作品の音楽としてオネゲルが作曲し たもの。当時まだ無名に等しかったオネゲルを推薦したのは、彼の音楽を頻繁に取り上げていた指揮者のエルネスト・アンセルメ。1921年ジョラ劇場で 行われた初演は成功を収め、オネゲルの初期の代表作となります。1923年にオネゲル自身が交響的詩篇(オラトリオ)として改訂したものが、現在では 主に演奏されています。ここでは小編成のオリジナル版で演奏しています。金管、木管を中心に、ピアノ、チェレスタ、ハルモニウム、打楽器群、チェロ、 コントラバスが一人ずつという異例の編成ですが、オネゲル自身はオリジナルの編成こそ作曲意図が反映されていると語っていたといいます。3部構成全 27曲からなり、旧約聖書の登場する英雄ダヴィデ王の生涯を描いています。オネゲルの巧みなオーケストレーション、色彩豊かなスイス・ロマンド管、ロー ザンヌ声楽アンサンブルの透明感ある美しい響きは楽曲の崇高さを一段と盛り上げてくれます。 (Ki)

MIR-320
ダンスに加わって
モンポウ:歌と踊り第4番
ラヴェル:なき王女のためのパヴァーヌ
 優雅で感傷的なワルツ〜第2曲
ドビュッシー:雪が踊っている〜「子供の領分」
シャブリエ:アルバムの一葉
ロパルツ:ロンド〜「山の日陰で」
アーン:愛と倦怠の踊り〜「うぐいす狂乱」
フロラン・シュミット:石板に書かれた文字のロンド〜「眠りの精の一週間」*
プーランク:シャンパーニュのブランル〜「フランス組曲」
マスネ:狂ったワルツ
プーランク:パヴァーヌ〜「フランス組曲」
ドビュッシー:バレエ〜「小組曲」*
ラヴェル:古風なメヌエット
ドビュッシー:舞曲〜「カンマ」
サン=サーンス:のんきなワルツOp.110
サティ:ゆがんだ舞曲〜「逃げ出したくなる歌」
ピエルネ:即興的なワルツOp.27*
愛と悪の踊り〜「うぐいす狂乱」
プーランク:幽霊の舞踏会〜「夜想曲集」
フォーレ:スペインの踊り〜「ドリー」*
フランク:ゆるやかな舞曲
ドビュッシー:クロタルを持つ舞姫のための〜「6つの古代の墓碑銘」
プーランク:シシリエンヌ〜「フランス組曲」
ショーソン:パヴァーヌ〜「いくつの舞曲」
アンヌ・ケフェレック(P)
ガスパール・ドゥアンヌ(連弾)*

録音:2016年10月/アルセナル(メッツ)
大好評だった小品集「サティと仲間たち」から4年を経て、ケフェレック待望の新録音小品集が登場します!フォル・ジュルネ音楽祭の常連として日本 でも非常に人気の高いケフェレックですが、軽やかかつカラフルな純フランス風ピアニズムの担い手として貴重な存在。彼女が弾くだけでフランス・ピアノ 音楽がオシャレな香りにあふれます。
今回のアルバムも「サティと仲間たち」の続編的な19世紀末からベル・エポックの、パリが流行の最先端だった時代のピアノ曲から、いちばん聴きた かったものばかりを23曲集めた好企画。サン=サーンス、ショーソン、ラヴェル、アーン、プーランクらフランス音楽の魅力を存分に堪能できます!ラヴェ ルやドビュッシーはともかく、録音の少ないものが大半で、ケフェレックの美演で聴くことができるのは存外の幸せと申せましょう。 シャブリエの遺作「アルバムの一葉」は、絶美なメロディがしっとりかつ真摯に謳われる感動的な小品で、彼の作品中の白眉といってよい隠れた名品。 またマスネのピアニスティックな「狂ったワルツ」もあくまでフランス的なエスプリに満ちているのがケフェレックならでは。おなじく「狂乱と愛」をテーマ にしたアーンの作品も近年いくつか録音はありますが、ようやく納得できる演奏の登場。またショーソンの「パヴァーヌ」も気が変になりそうな麻薬的な 美しさをふりまいています。そして純フランス的なプーランク。オシャレかつエレガント、古き良きパリの脂粉の匂いがしてくるような文化を味わえます。 (Ki)

MIR-321
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2
ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1
ピアノ・ソナタ第14番「月光」嬰ハ長調Op.27-2
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
レミ・ジュニ エ(P)

録音:2016年9月
2013年のエリザベート王妃国際コンクールで第2位に輝いたフランスの若手ピアニスト、レミ・ジュニエ。MIRAREレーベル2枚のアルバムがこの 度発売されます。第1作目は「パルティータ第4番」「イギリス組曲第1番」「トッカータ(BWV911)」、そして「最愛の兄の旅立ちに寄せて」というバッ ハの作品集(MIR-268)でしたが、今回はベートーヴェンのピアノ・ソナタ集。「月光」ソナタは昨年の来日公演の際にも披露され、卓越したテクニックと 繊細な表現力で聴衆を魅了しました。第1楽章では、静寂の中から浮き上がる神秘的な旋律を美しく、ひんやりとした音色はどこか澄んでいて、厳かな 夜を思わせます。軽やかさのある第2楽章は、絶妙な音色とニュアンスで聴かせます。そして第3楽章では情熱をむき出しにしたようなエネルギー溢れる 音楽を作り上げています。各作品が語りかけてくる声に耳を傾けるような、ベートーヴェンの音楽に真摯に向き合った演奏です。 2017年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンにも出演予定で、今後の活躍が一層楽しみなピアニストです。 (Ki)
■ミ・ジュニエ
1992年モンペリエ生まれ。2013年、20歳でエリザベート国際コンクール第2位に輝く。パリ国立音楽院を経て、現在はハンブルク大学にてコロリオ フに師事。NYのカーネギー・ザンケルホールやパリのオーディトリウム・ドゥ・ルーヴルなどでリサイタルを、また指揮者ではエマニュエル・クリヴィヌ、 エド・デ・ワールトなどと、オーケストラではルクセンブルク・フィル、サンクト・ペテルブルク・フィルなどと共演。バッハ作品のデビュー・アルバム(Mirare) がディアパゾン金賞を受賞。
MIR-327
鳥のシンフォニー
ドヴォルザーク:ボヘミアの森より「森の静けさ」Op.68-5
シューマン:森の情景より「予言の鳥」Op.82-7
サン=サーンス:動物の謝肉祭より「白鳥」
グラナドス:ゴイェスカスより「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」
モーツァルト:魔笛より「私は鳥刺し」
セリン(カナリア属)の鳴き声
ヴォーン=ウィリアムズ:揚げひばり
グリーグ:抒情小品集より「小鳥」Op.43-4
鶏小屋
ラモー:新クラヴサン組曲集より「めんどり」
ジョージ・パールマン:小鳥は歌う
チャイコフスキー:白鳥の湖より「小さな白鳥たちのおどり」
ストラヴィンスキー:火の鳥より「子守歌」
リスト:伝説より「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」
カザルス:鳥の歌
クロウタドリの鳴き声
オリヴィエ・メシアンと「救世主の鳥」
シャニ・ディリュカ(P)
ジュヌヴィエーヴ・ロランソー(Vn)
ジョニー・ラス&ジャン・ブコー(鳥のさえずり)

録音:2016年10月、カルクフー、ナント、フランス
2016年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのテーマは「ナチュール」。自然にまつわる楽曲などが演奏され、特に注目を集めたのが鳥のさえずり を真似して、様々なアーティストとコラボレーションしているジョニー・ラス&ジャン・ブコーでした。彼らはヨーロッパ随一の野生の宝庫である、フラン ス北部のソム湾に近い村で育った幼なじみ。子どものころから2人は鳥の鳴き声の真似をしており、特別な才能を開花させます。近年は、クラシック、ジャ ズ、伝統音楽などの音楽家と共演し、魅力的なパフォーマンスを繰り広げてきました。ここでは、ピアニストのシャニ・ディリュカとヴァイオリニストのジュ ヌヴィエーヴ・ロランソーとともに、鳥をモチーフとした楽曲に、彼らの鳴き真似を重ねて、まるで森の中で鳥のさえずりを聞いているかのよう。実際に 2016年の音楽祭での4人でコンサートに登場し、幻想的なひと時を提供し聴衆を魅了しました。全曲が鳥からインスピレーションを得た作品。夢の中 の鳥、少女を慰める小鳥、ちょっと滑稽味のある鳥、友達みたいに、内緒話を話してくれる鳥など、様々な鳥に出会うプログラムになっています。 (Ki)
MIR-388
ハイドン:弦楽四重奏曲 ハ長調 op.20-2 Hob.III:32
モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番ト短調 KV 387
シューベルト:弦楽四重奏曲 第12番「四重奏断章」ハ短調 D703
アキロン・クァルテット
[エムリン・コンセ(Vn)、エリーズ・ドゥ= ベンドゥラック(Vn)、ルイーズ・デジャルダン(Va)、ルーシー・メァカット(Vc)]

録音:2017年10月30日-11月3日、パリ音楽院
2011年にパリで結成、第8回ボルドー国際弦楽四重奏コンクール優勝のアキロン・クァルテットによる、ハイドン、モーツァルト、シューベルトという、弦楽四重奏の最重要レパートリーを生み出した巨匠たちの作品集。アキロンとは、天と地を結ぶ「凧」を意味するイタリア語から名付けられたということです。 (Ki)
MIR-392(2CD)
ドビュッシー:若き日の作品集
ベルガマスク組曲/マズルカ
忘れられた映像
アラベスク第2番
ピアノとオーケストラのための幻想曲
小組曲(1台4手のための)*
忘れられたアリエッタ(T)
ビリティスの3つの歌(Ms)
牧神の午後への前奏曲(ヴィトーによるピアノ独奏編曲版)
ジョナ ス・ヴィトー(P)
ルステム・サイトクロフ(P)*
カリーヌ・デエ(Ms)
セバスティアン・ドロワ(T)
セセッション・オーケストラ
クレマン・マオ=タカク((指)音楽監督)

録音:2017年9月(幻想曲のみ2017年12月)
研ぎ澄まされた音色と迷いのない音楽、そして歌心にあふれたフランスのピアニスト、ヴィトーによるドビュッシー。ソロ曲から連弾、さらには歌曲、 そしてオーケストラを伴う作品まで、ドビュッシーの若き日の作品を集めました。ドビュッシー没後100年にまたひとつ貴重なタイトルが加わります。
ジョナス・ヴィトーは 1980 年生まれ。6 歳でピアノを、11 歳でオルガンを始める。パリ国立高等音楽院で、エンゲラーやイヴァルディに師事、ピアノ、 室内楽、伴奏、和声の4つのプルミエ・プリを得て卒業。ソロ、室内楽、オーケストラとの共演およびデュティユー、クルターク、エスケシュ、エルサ ンらの現代の作品にも積極的に取り組んでいます。
セセッション・オーケストラは、2011年にクレマン・マオ=タカクによって結成されたオーケストラ。19 世紀末のウィーン分離派からその名前をとっ ています。室内楽から大規模なオーケストラ作品まで、その作品によって編成を自在に変えて、20-21世紀の作品を中心に幅広いレパートリーに取り 組んでいます。 (Ki)

MIR-9913
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番、
ロンドイ短調K.511、
デュポールのメヌエットによる変奏曲、
幻想曲ニ短調K.397/ハ短調K.475
アンヌ・ケフェレックOp.

録音:2001年
粋のパリジェンヌであるケフェレックは、来日公演のバッハなどでも実証済のように、ドイツ系作品でも緻密な構成感を堅持した演奏を聴かせてくれます。持ち前のクリスタルのようなタッチをふんだんに盛り込みながら、特に短調作品から醸し出される夕映えのような色彩と沈静感が聴く側の心に迫ります。1曲目の「ロンド」冒頭から語り掛けるような絶妙な間合いから引き込まれ、「変奏曲」は、雰囲気満点の優秀録音と相俟って、チャーミングなタッチが耳から離れません。白眉はハ短調ソナタ!バッハにも通じる堅固な構成感と一貫した緊張感が全編に貫き、この曲独特の激情を美しいフォルムで表出。第2楽章のフレージングの深みと気品など、ケフェレックの魅力の真髄と言えましょう。最後に置かれた「幻想曲」は、グールドの気の遠くなるスローテンポによる名演もありますが、それとは別次元の凛としたドラマ性で訴えかけます。録音がまた雰囲気満点!【湧々堂】
MIR-9930(2CD)
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 ピエール・アンタイ(Cemb)

録音:2001年&2002年 ハールレム
※使用楽器:ユルゲン・アンマー製作、1999年(1720年 テューリンゲンの無名氏制作による楽器のコピー)
MIR-9945
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 ピエール・アンタイ(Cemb)

録音:2003年 洗礼派教会、ハーレム、オランダ。使用楽器:ヨンテ・クニフ&アルノ・ペルト制作(2002)
MIR-9968
ヴィヴァルディ:独唱のための宗教作品集
サルヴェ・レジーナ RV.616
スターバト・マーテル ヘ短調 RV.621
ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ニ短調 FII-2
独唱,ヴィオラ・ダモーレ,弦楽合奏と通奏低音の為の「ニジ・ドミヌス」RV.608
■ボーナストラック:「ニジ・ドミヌス」の第7曲「父と子、聖霊に栄光あれ」の為の差し替え異稿版
カルロス・メーナ(CT)
フランソワ・フェルナンデス(ヴィオラ・ダモーレ)
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
リチェルカール・コンソート
「ニシ・ドミヌス」の「グロリア・パトリ」にあるヴィオラ・アッリングレーゼという指定は、従来、ヴィオラ・ダモーレと解釈されてきましたが、近年、ヴィオラ・ダ・ガンバであるという研究結果もあるため、聴き比べができるよう、ピエルロ自らの伴奏で最終トラックに収録されています。  (Ki)
MIR-9972
ベートーヴェン:珠玉の名曲集
エリーゼのために
ゴッド・セイヴ・ザ・キングによる7つの変奏曲 WoO.78
アンダンテ・ファヴォリ WoO.57
ピアノ・ソナタ第14番「月光」
バガテルOp.33-1/Op.119-1/Op.119-3
 Op.119-11/
なくした小銭への怒り
創作主題による6つの変奏曲 ヘ長調Op.34
アンヌ・ケフェレック(P)
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン〜ベートーヴェンと仲間たち」が、2005年4月下旬に東京国際フォーラムにて開催されます。三日間、朝から晩までベートーヴェンづくしという前代未聞のまさに狂気の沙汰ともいえるこの「ラ・フォル・ジュルネ」は、本国フランスではお客さんの6割がクラシックを初めて聴く人とか。料金も1500円と超破格!しかし、アーチスト陣はそれに不釣合いなほど実に豪華!MIRAREの2アイテムは、そのアーチスト2人による注目盤です!このケフェレック盤は、全て公演曲目という親切さ!モーツァルトの名演からも、このベートーヴェンの素晴らしさは容易に想像されます。  (Ki)


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