湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



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フィンランドの作曲家を中心に、古楽から現代作品まで幅広くリリースしています。




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品番 内容 演奏者
ABCD-141
トゥービン:交響曲第2番「伝説」/交響曲第5番 アルヴォ・ヴォルマー(指)エストニア国立SO
ABCD-147
トゥビン:交響曲第3番/交響曲第6番 アルヴォ・ヴォルメル(指)
エストニア国立SO
ABCD-155
トゥビン:交響曲第4番「叙情」/第7番 アルヴォ・ヴォルメル(指)
エストニア国立SO
ABCD-163
トゥビン:交響曲第8番/第1番ハ短調 アルヴォ・ヴォルメル(指)
エストニア国立SO
ABCD-172
トゥビン:交響曲全集 Vol.5
交響曲第9番「シンフォニア・センプリーチェ」、
第10番/第11番(未完成/カリヨ・ライド補筆)]
アルヴォ・ヴォルメル(指)
エストニア国立SO
ABCD-191
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 ミカ・ヴァユリネン(アコーディオン)

録音:2003年8月18-19、25-26日
バッハの大傑作ゴルトベルク変奏曲をアコーディオンで演奏しています。普通こうしたものは珍しさが売りで終わってしまいがちですが、ここでのミカ・ヴァユリネンはそんなレヴェルじゃありません!!!アリア、変奏、全てが実に魅力的。非常に優れた技巧(第5 変奏の鮮やかなこと!)と、思わず聞き惚れてしまう音楽性(第14変奏の滴る美感の素晴らしいこと!)が結実、チェンバロ、ピアノなどで楽しんできた人でも、まるで新しい傑作に出会ったかのような新鮮さに満ちた演奏になっています。ヴァユリネンは1967年生まれのフィンランドのアコーディオン奏者。アコーディオンの音色そのものが、普通イメージされるアコーディオンの音とは全く異なっています。秋の青空のような爽快な美と哀愁と高い透明感をもった音もあれば、第16 変奏での、およそアコーディオンとは思えない壮麗さまで、表現の幅が広いこと。アリアに戻る頃には、すっかりこのCD の虜になってしまうことでしょう!!!こんな素晴らしいゴルトベルクをアコーディオン・マニアだけのものにしてはもったいない!!全バッハ・ファン、ゴルトベルク・マニアにお勧めの大名演です! (Ki)

ABCD-200(2CD)
ユッカ・リンコラ(1951-):歌劇「旅(夢のかなう国)」 ハンヌ・ユルヌ(T)
カトリーナ・ケルッポラ(S)
リセ・ホルムベルイ(Ms)、他
ユハ・ニッコラ(指)キュミ・シンフォニエッタ
コトカ・オペラcho

録音:2003年1月3-13日
ABCD-214
エーロ・ハメーンニエミ (1951-):交響曲第3番「ハ長調」*
 ヴィオラ協奏曲+
サカリ・オラモ(指)*
トンミ・アールト(Va)+
ハンヌ・リントゥ(指)+、フィンランドRSO

録音:1999年11月8日*、2004年4月29-30日+
マグヌス・リンドベリ、サーリアホらフィンランド新世代が作ったグループ、「耳を開け」の創立メンバーのひとり、ハメーンニエミは、インド音楽やジャズとの触れ合いなどを通じ、独自のスタイルを追求してきました。《ハ長調》の副題をもつ交響曲第3番は単一楽章の作品。強い情感。その音楽は、ほとんど後期ロマンティシズムの感覚です。ノスタルジックとさえ言えるロマンティックなタッチをもつヴィオラ協奏曲。作曲者みずから、この2曲を姉妹作と呼んでいます。  (Ki)
ABCD-283(1SACD)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988 アーポ・ハッキネン(ハープシコード)
シベリウス・アカデミー出身のハープシコード奏者、アーポ・ハッキネン(1976-)の《ゴルトベルク変奏曲》。ハッキネンがウィリアム・バード"ヴァージナル曲集"(ABCD148)とフレスコバルディ"ハープシコード作品集"(ABCD178)に次いで録音したハイドンの《十字架上のキリストの最後の七つの言葉》(クラヴィコード版)(ABCD251)も欧米で高い評価を受けました。《ゴルトベルク変奏曲》は、彼がスヴェーリンク音楽院で師事したボブ・ファン・アスペレンとメンノ・ファン・デルフト、パリで教わったピエール・アンタイも録音した作品です。 (Ki)
ABCD-291
コン・スピリト〜ヴァイオリンとピアノのための作品集
エルガー:ヴァイオリンソナタホ長調Op.82
プロコフィエフ:ヴァイオリンソナタ第2番Op.94b
シベリウス:ユモレスク第4番Op.89b、
 ユモレスク第6番ト短調作品89d
リムスキー=コルサコフ(ジンバリスト編):幻想曲「金鶏」
アンナ=リーサ・ベズロドニー(Vn) 
イヴァリ・イルヤ(P)
アンナ=リーサ・ベズロドニー(1981-)はモスクワ生まれ。ヴァイオリニスト、指揮者、教授として名を知られた父イーゴリ・ベズロドニー、ヴァイオリニストで教授の母マリ・タンペレ=ベズロドニー。両親に倣い、アンナ=リーサは2歳でヴァイオリンを学び始めました。フィンランドとロンドンで教育を受け、各地のコンペティションに参加、1995年チェコのヤン・コチアン国際ヴァイオリン・コンペティションと1997年シベリウス・アカデミーのヴァイオリン・コンペティションで第1位、2006年にはギルドホール音楽演劇学校のゴールドメダルを獲得しました。ヨーロッパ、日本、アメリカとツアーをつづけ、彼女のキャリアは今、始まったばかりです。イヴァリ・イルヤはエストニアのタリン生まれ。モスクワ音楽院で学び、室内楽奏者、ソロイストとして世界各地で演奏活動を行っています。 (Ki)
ABCD-320(1SACD)
エーロ・ハメーンニエミ(1951-):歌曲集「赤い大地と降りそそぐ雨」(2008)
歌曲集「鳥と風」(1993-94)*
ヨン・ストゥールゴールズ(指)アヴァンティ!室内O
ボンベイ・ジャヤシュリ(Vo)
プーングラム・スブラマニアム(ムリダンガム)S・カールティック(ガタム)
ミンナ・ペンソラ(Vn)
ヘイッキ・ニクラ(バスクラリネット)

ラウラ・レイスマ(S)*
ユッカ・ランタマキ(Vn)*
ラリマッティ・プネルプロ(Vc)*  
エーロ・ハメーンニエミ(1951-)。フィンランドの若い作曲家たちが作ったグループ、「耳を開け!」の初代会長を務め、その後、モダニズムを捨て、伝統的なネオエクスプレッショニスト様式に転向。1990年代の初めからは、インド古典音楽の要素を取り入れた音楽語法による作品を発表するようになりました。ハメーンニエミの新しいアルバムに収録された《鳥と風》は、その時代の代表的作品のひとつです。「誕生と死の5つの歌」の副題をもち、フィンランドの民俗詩と古代インドの詩をグレゴリー・ウォレン=ウィルソンが英訳したテクストをソプラノが弦楽5部の共演で歌い、2人のインド踊り手が加わるステージで演奏されます。ヨエンスー・フェスティヴァルの委嘱により、1993年から1994年にかけて作曲されました。歌曲集《赤い大地と降りそそぐ雨》は、南インドの古典音楽、カルナータカ(カルナティック)音楽を代表する女性歌手のひとり、ボンベイ・ジャヤシュリのために作曲された作品です。タミル語の詩集『Kuruntokai』から選んだ5つの愛の詩をハメーンニエミ自身が翻訳したテクスト。ソロヴォーカル、管弦楽、ヴァイオリン・ソロ、バスクラリネット・ソロ、ムリダンガム(南インドの両面太鼓)、ガタム(壺)の編成。ムリダンガムのプーングラム・スブラマニアムとガタムのS・カールティックによる即興演奏の織り込まれる音楽です。今日の音楽からタンゴまで、あらゆるジャンルに素晴らしい演奏を聴かせる室内オーケストラ、アヴァンティ!をヘルシンキ・フィルハーモニックの首席指揮者、ヨン・ストゥールゴールズ(1963-)が指揮しました。2曲とも世界初録音です。 (Ki)
ABCD-344
(1SACD)
郷愁〜弦楽のためのフィンランド抒情曲集
カヤヌス:貧しい娘の子守歌 (1896)
シベリウス:抒情的なアンダンテOp.5-5/6
 ロマンス Op.42
ヤルネフェルト:ある朝早く(却下された訴え) (1900)
シベリウス:プレスト(スケルツォ) Op.4の3
メラルティン:カンツォーネ
アーレ・メリカント:カンツォーナ (1934)
ライティオ:ロマンス (1940)
 セレナード (1940) (ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)
クラミ:子守歌(1930)/ソナチネ(1934)
カスキ:無言歌
マデトヤ:エレジーOp.4-1
クーラ:無言歌Op.22の1
クーラ編曲:民謡 Op.9の2
ハーパライネン編曲:あなたが忘れられない(1929)
ユハ・カンガス(指)
オストロボスニアCO
レイヨ・トゥンカリ(Vn)
カレリア》組曲と同じ1893年に出版されたピアノのための《6つの即興曲》からロ短調とホ長調の2曲をシベリウス自身が、 交響曲第7番の作曲とほぼ同時期に弦楽オーケストラのために改訂したとされ、《抒情的なアンダンテ》の名でも知られる《即興曲》。交響曲をはじめと する大作で名高いメラルティンとクラミの書いた小品。マデトヤの《交響組曲》の第1曲〈エレジー (悲歌)〉。フィンランド音楽きっての人気曲のひとつ《結 婚行進曲》のクーラの《クリスマスキャロル》の別名をもつ《無言歌》と、彼がポホヤンマー (オストロボスニア) の民謡を編曲した《南ポホヤンマー組 曲 第1集》の第2曲〈民謡〉。「フィンランド・ロマンティックス」の音楽を集めた『郷愁』は、ユハ・カンガス(1945-) が1972年に設立したオスト ロボスニア室内管弦楽団の40周年を記念してリリースされます。 (Ki)
ABCD-352
ウーノ・クラミ(1900-1961):ピアノ、ピアノとヴァイオリンのための作品集〜風景
ロンド.ヘ短調Op.1(1917)(ピアノのための)
メロディ.イ長調Op.3-1(1916)(ピアノのための)
葬送行進曲 ハ短調Op.8(1916)(ピアノのための)
バラード「森の精」ニ短調Op.10-4 (1916)(ピアノのための)
田園詩 変イ長調(1919)(ピアノのための)
ヴァイオリン・ソナタ.ハ短調(1920)
前奏曲第3番「カプリース風ワルツ」(1921)(ピアノのための)
舟歌Op.5(1924)(ピアノのための)
格言(1926)(ピアノのための)
ヘルシンキ行進曲(1934)(ピアノのための)
ユモレスクOp.36-1 (1945-46)(ヴァイオリンとピアノのための)
悲しい歌作品36-2 (1945-46)(ヴァイオリンとピアノのための)
歌(1952)(ヴァイオリンとピアノのための)
小組曲(1957)(ピアノのための
エサ・ユロネン(P)
シルック・マンテレ(Vn)
ウーノ・クラミは1900年の生まれ。1924年から1925年にかけてパリに学び、フィンランド・モダニズムの作曲家として20世紀前期のフィンランド 音楽を彩りました。彼の主要な作品のほとんどは管弦楽曲が占め、ピアノ独奏のための作品はこのアルバムで演奏されている作品がほぼすべて、室内楽の ための作品も少なく、1915年から学びはじめたヘルシンキ音楽院時代の弦楽四重奏曲(1916)とピアノ三重奏曲(1917)、1920年代に音楽院のマチネー コンサートのために作曲したヴィオラソナタ(1920)やピアノ五重奏曲(1923)など数曲と、1940年代以降に作曲された小品が数えるくらい。このアルバ ムでは、ヴァイオリンとピアノのための作品が4曲、ヴィオラソナタと同じ年に作曲された、〈アレグロ・モデラート〉と〈アンダンテ・モルト〉の2楽章 から成るソナタ、交響曲第2番の後の〈ユモレスク〉と〈悲しい歌〉、1952年の「歌」が演奏されています。ピアノのための「舟歌」をのぞきすべて世 界初録音です。ピアニストのエサ・ユロネンは、1995年にシベリウス・アカデミーのピアノ科を卒業、現在はコトカに住み、音楽学校のピアニスト、教 会音楽家として活動しています。ヴァイオリンのシルック・マンテレもコトカを中心に演奏活動を行う音楽家です。アルバムのタイトルは、「小組曲」の第 2曲〈アンダンティーノ〉の曲名〈風景 (Maisema)〉からとられました。 (Ki)

ABCD-356
(1SACD)
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
ヤンネ・メルタネン(P)
ハンヌ・コイヴラ(指)イェヴレSO

録音:2012年
“豪放かつ繊細!名手メルタネンのグリーグ&シューマン”
ショパンの協奏曲でも絶妙なコンビネーションを見せたメルタネン&コイヴラが,ここでも心に迫る名演を展開!特にグリーグは、細部に至るまで溢れかえる共感をギュッと閉じ込めて、メルタネンの周到なピアニズムが余すことなく飛翔。
第1楽章冒頭から、メルタネンの豪放かつ繊細なタッチに魅了されます。第2主題の美音には浸透力のあるロマンティシズムに溢れ、後半カデンツァでは改めてニュアンスの幅の広さに驚愕。テーマ再現以降の神秘性を伴う盛り上がりは特に聴きものです。第2楽章の内省的な美しさが、ピアニストとピアノとの対話にとどまらず、確実に聴き手へ向かって語り語り掛けてくるというのも他にあまり例を見ません。終楽章は玉を転がすようなタッチの流麗さとダイナミズムが完全融合!
シューマンも同様の傾向を示しますが、中でも終楽章の独特のリズムの弾ませ方にご注目を。
そして、単なる伴奏の域を超えたコイヴラの指揮の入念なニュアンス表出も忘れられません。 【湧々堂】
ABCD-380(1SACD)
静かな気分(Silent Moods)
ヴィレム・カップ(1913-1964):エレジー(1940)
ラーシュ=エーリク・ラーション(1908-1986):小セレナード Op.12(1934)
エーリク・フォルデル(1852-1981):民謡の調子で(1952)
カール=ビリエル・ブルムダール(1916?1968):アダージョ(劇付随音楽《ヴァルプルギスの夜》から)
エイナル・エングルンド(1916-1999):弦楽のためのセレナード(1983)
エドゥアルド・オヤ(1905-1950):静かな気分(1930)
イェーカブス・メディンシュ(1885-1971):伝説曲(1909)
アーレ・メリカント(1893-1958):セレナード イ短調(1914)(チェロ独奏と弦楽オーケストラのための)*
チャイコフスキー:エレジー(1884)
オストロボスニアCO
ユハ・カンガス(指) 
マルコ・ユロネン(Vc)*

録音:2014年6月2日-5日 スネルマンホール(コッコラ、フィンランド)
制作・録音:シモン・フォクス=ガール
オストロボスニアCOは、1972年、ユハ・カンガス(1945?)がポホヤンマー(オストロボスニア)のコッコラに創設。1989年からプロオー ケストラとして活動し、1993年に北欧音楽委員会(NOMUS)賞を受賞。2013年には名誉指揮者となったカンガスの後を継いでサカリ・オラモが首 席指揮者に就任。フィンランドと北欧を代表する弦楽オーケストラとして、さらに広いレパートリーによる活動を行っています。
アルバム「静かな気分」は2014年の録音。バルト海をめぐる国々の音楽、エストニアのヴィレム・カップとエドゥアルド・オヤ、ラトビアのイェーカブ ス・メディンシュ、スウェーデンのラーションとブルムダール、フィンランドのエーリク・フォルデル、エングルンドとアーレ・メリカント にチャイコフスキー の作品を加え、名誉指揮者に就任したカンガスの指揮で演奏しています。エングルンドの《セレナード》は、〈アレグレット〉〈アンダンテ〉〈メヌエット〉〈終 曲:アレグロ・コン・ブリオ〉の4楽章の作品。1976年の《ペリマンニの肖像》(ABCD205)をきっかけにオストロボスニアCOと親しくなっ た作曲家のノルドグレンに献呈するためカウスティネンの文化委員会がエングルンドに委嘱し、1984年2月、カウスティネンで初演されました。アーレ・ メリカントの《セレナード》は「ゆったりと美しく、それでいて燃え立つような、親しみやすいメロディをもった」(メリカント)単一楽章の曲。ユロネン(1966?) がチェロ独奏を担当しています。 (Ki)
ABCD-385(1SACD)
パルムグレン(1878-1951):ピアノ協奏曲第2番 Op.33 《川》(1912-13)
ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op.13(1904)
ピアノ協奏曲第3番 Op.41 《メタモルフォーゼ)》(1916)
ヴァイオリンとピアノのための小品 Op.78(1921-22)
ヘンリ・シーグフリードソン(P)
ポリ・シンフォニエッタ
ヤン・セーデルブロム(Vn、指)

録音:2014年9月11日-12日 プロムナードホール(ポリ、フィンランド)
セリム・パルムグレンは1878年生まれ。ヘルシンキ音楽学校でシベリウスの師でもあるマルティン・ヴェゲリウスに作曲を学びました。「『カレヴァラ』 に基づく音詩をシベリウス自身の指揮で聞き、見る……忘れがたい体験……『カレヴァラ』はシベリウスの手に委ね、私は何か他のことを考えよう……」。 パルムグレンは、ピアニストとしても知られ、5つのピアノ協奏曲と約350のピアノ曲、男声合唱を中心とする200曲以上の合唱曲、歌劇《ダニエル・ユート》 などを作曲、その多くがフィンランド・ロマンティシズムの大切なレパートリーとして記憶されています。フィンランドのピアニスト、シベリウスのピアノ曲 やラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と第3番の録音で知られ、作曲家でもあるヘンリ・シーグフリードソン(1974?)のパルムグレン・アルバム。ピア ノ協奏曲第1番は1904年の作曲。南オストロボスニアの旋律による序奏とマーチ風の音楽、ゆっくり流れる中間部、スケルツォ風のフィナーレから構成 される一楽章の短い作品です。第2番の協奏曲は、パルムグレンが生まれ育ったポリ市を流れるコケマキ川をインスピレーションに作曲され、「人生の流 れ」を重ねる《川》の副題がつけられました。序奏、2つのカデンツァ、賛歌のフィナーレをもつ「急緩急」の単一楽章の音楽。主題のひとつにスウェー デンの民謡が使われています。第3番《メタモルフォーゼ》は、合唱指揮者クレメッティによるオストロボスニア敬虔主義者の旋律と9つの変奏曲による 作品です。シューマン、リスト、グリーグ、ブゾーニ、ロシア・ロマンティシズムとりわけラフマニノフの伝統に沿いながら印象主義の色彩をいち早く取り 入れたパルムグレンのピアノ音楽の魅力が3つの協奏曲に美しく示されます。シーグフリードソンとポリのオーケストラは、それぞれの曲の特徴を明確に 示しながら、瑞々しくのびやかな音楽を展開していきます。指揮者のセーデルブロムがヴァイオリンを担当した《ヴァイオリンとピアノのための小品》は、フィ ンランドの民謡に基づく〈カンツォネッタ〉や「祈り」の〈プレギエラ〉など、1921年から翌年にかけて作曲された小曲集です。 (Ki)
ABCD-388
(1SACD)
バッハのパルティータとカウスティネンの民俗音楽
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
 1. ヒントリーキ・ペルトニエミの葬送行進曲(伝承曲)− アルマンド
 2. 吊り橋のハンボ(アルト・ヤルヴェラ(1964?)) − クラント
 3. 短調のポルスカ(ヴィルヤミ・ニーテュコスキ(1895?1985))− サラバンド
 4. ヤーナのワルツ(コンスタ・ユルハ(1910?1984)) − ジグ
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
 5. 前奏曲 − ポルスカ(伝承曲)
 6. ルール(遅いジグ)− ポルスカ=マズルカ)(ヴィルヤミ・ニーテュコスキ(1895?1985))
 7. ロンド形式のガヴォット- 小さいカントルのショッティーシュ(伝承曲)
 8. メヌエット I & II- パロカンガスの若者たちのよりよいワルツ(伝承曲)
 9. ブレー- フリーティ・オヤラのポルカ(伝承曲)- ジグ
クレータ=マリア・ケンタラ(バロックVn)

録音:2015年5月18日-21日 カウスティネン教会(カウスティネン、フィンランド)
制作・録音 :サイモン・フォックス=ガール
クレータ=マリア・ケンタラは、フィンランドを代表するバロック・ヴァイオリニストのひとり。スカンディナヴィア最大の民俗音楽祭でも知られるカウスティ ネンに生まれ、オストロボスニア音楽学校でマウノ・ヤルヴェラとユハ・カンガスとカイヤ・サーリケットゥに学び、シベリウス・アカデミーを経て、ストッ クホルムのエツベリ音楽学校でエンドレ・ヴォルフとジェニファー・ヴォルフに師事しました。ケルンのラインハルト・ゲーベルの下でバロック音楽を研究。 イギリスのモニカ・ハジェットのプロジェクトにもたびたび参加してきました。カウスティネンに2013 年に創設されたピリオド楽器アンサンブル「バロッ コ・ボレアーレ(北のバロック)」のリーダーを務め、アルバム『フォーク・シーズンズ』(ABCD402)のソロも担当しました。彼女のソロアルバム『Side by Side(ならべてみると)』。J・S・バッハの《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ》の〈シャコンヌ〉をのぞく第2番と第3番の「バッハの舞曲 ではない舞曲」と「カウスティネンの舞曲」をならべて演奏。いろいろな「違い」と「つながり」をプレーヤーの視点から眺め、聴き手の興味を呼び起 こす音楽として提示します。第2番の〈アルマンド〉の前に演奏される《ヒントリーキ・ペルトニエミの葬送行進曲》は、アウリス・サッリネンの弦楽四 重奏曲第3番の素材にも使われた伝承のフィドル曲です。ブレシアのジョヴァンニ・バッティスタ・ローゲリが1691年に製作した楽器による演奏。『フォー ク・シーズンズ』と同じサイモン・フォックス=ガールの制作と録音です。 (Ki)
ABCD-390(1SACD)
ブラームス:交響曲第1番
セーゲルスタム:交響曲第288番「Letting the FLOW go on...」
レイフ・セーゲルスタム(指&P)
トゥルクPO

録音:2015年11月2-5日、2016年1月4-7日、トゥルク・コンサートホール
セーゲルスタムとブラームスの組み合わせは音楽的には意外に感じますが(容貌はそっく り?!)、1990 年代前半にラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団との全集を残しています。ブラームスはセーゲルスタムと対照的に交響 曲は僅か 4 曲。ブラームスの第 1 番は、最初の構想から完成までに 20 年以上の年月をかけていて、ベートーヴェンに並ぶような作品を書かなければな らないというプレッシャーもあったと言われています。結果「ベートーヴェンの第 10 番」とも称されるほどの傑作が生まれたのでした。セーゲルスタムは 全体的にゆったりとしたテンポをとっており、分厚い重量感ある演奏を聴かせてくれます。特に第 1 楽章の序奏はセーゲルスタムらしい迫力に満ちています。 そしてセーゲルスタムの交響曲第 288 番「Letting the FLOW go on...」。流れに身を任せ…300 曲の大台目前。セーゲルスタムは2012 年からトゥルク・ フィルの芸術監督を務めており、息のあった手兵との演奏が展開されています。 (Ki)
ABCD-396
バッハ::ゴルトベルク変奏曲 ラ・コンパニー・ポシェット
[ミンナ・ペンソラ(Vn)、アンティ・ティッカネン(Va)、セルゲイ・マーロフ(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)]

録音:2016年2月17日、19日?20日 聖カタリナ教会(サンクトペテルブルク、ロシア)
制作・録音:アレクセイ・バラシュキン
J・S・バッハが鍵盤楽器独奏のために作曲した《ゴルトベルク変奏曲》は、リストやブゾーニのころから編成を変えて演奏することが行われ、19世紀 の終わりには2台ピアノの版も作られました。旧ソ連のアゼルバイジャンに生まれたアメリカのヴァイオリニスト、ドミートリー・シトコヴェツキー(1954?) による弦楽三重奏のための編曲が作られたのはグレン・グールドが亡くなった後。グールドを追悼したこの作品は、スウェーデンのトリオ・シリアクス=ペー ション=ライティネンをはじめ各国のグループにより演奏され、弦楽三重奏のレパートリーとして定着してきています。ロシアのヴァイオリンとヴィオラの奏 者、セルゲイ・マーロフ(1983?)が「肩掛けのチェロ」ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラを弾き、SQ Meta4 のミンナ・ペンソラと、Meta4 の創設メンバーだったアンティ・ティッカネンと組んだ「ラ・コンパニー・ポシェット」の《ゴルトベルク変奏曲》は、シトコヴェツキーの版を基本に三人 が共同で編曲を手がけました。彼らはフィンランドで演奏した後、ロシアのサンクトペテルブルクに渡り、ネフスキー大通りにあるカトリックの聖カタリナ 教会でアルバムのための録音セッションに臨みました。マーロフのヴィオロンチェロ・ダ・スパッラは、ドミートリー・バディアロフが彼のために2011年 に製作した楽器。ペンソラはカルロ・ベルゴンツィ製作のヴァイオリン(1732年)、ティッカネンはエーロ・ハーハティのヴィラ(2010年製作)を弾い ています。 (Ki)

ABCD-402
『フォーク・シーズンズ』
ヴィヴァルディ:『四季』(《和声と創意の試み》 Op.8 から)
ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV269(Op.8 no.1)《春》
ヴァイオリン協奏曲 ト短調 315(Op.8 no.2)《夏》
ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 RV293(Op.8 no.3)《秋》
ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調 RV297(Op.8 no.4)《冬》
ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV114
合奏協奏曲 イ短調 RV.522(Op.3 no.8)(2つのヴァイオリン,弦楽と通奏低音のための)*
2つのヴァイオリン,弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調 RV511 *
クレータ=マリア・ケンタラ(バロックVn)
シーリ・ヴィルッカラ(バロックVn)*
バロッコ・ボレアーレ

録音:2016年6月4日?7日 カウスティネン教会(カウスティネン、フィンランド)
カウスティネンは、ヘルシンキの北、中央オストロボスニアにある町。人口は約4,300。毎年開催されるスカンディナヴィア最大の民俗音楽祭により国 際的にも知られています。バロッコ・ボレアーレは、バロック音楽をこの地域に定着させようと、2013年に創設されたピリオド楽器のアンサンブルです。 リーダーのクレータ=マリア・ケンタラは、カウスティネン生まれ。バロック・ヴァイオリンをラインハルト・ゲーベルとモニカ・ハジェットに学びました。 1691年製のジョヴァンニ・バッティスタ・ロゲーリを弾いています。『フォーク・シーズンズ』は、バロッコ・ボレアーレのアルバム第1作。『四季(フォー・ シーズンズ)』をメインにヴィヴァルディの協奏曲を6曲、演奏しています。アルバムの楽器編成は、ヴァイオリン6、ヴィオラ2、チェロ1、ヴィオローネ 1の弦楽器群と、チェンバロ、ハープ、プサルタリー、カンテレ、テオルボ、バロックギター、ビウエラの通奏低音。「『夏』から感じるものといえば、まず、 うるさい蚊のこと。フィンランド人は、冬をどう楽しむかということを誰よりもよく知っている。外に出れば氷の上で遊び、家の中では暖炉のそばで心地よ い時間を過ごす」(通奏低音担当アンドルー・ローレンス=キング)。フォーク・フィドルの長い伝統をもつカウスティネンの音楽家たち。『四季』では通奏 低音の3人が「鳥笛(バードホイッスル)」も担当、「音楽の創意」全開の音楽を展開していきます。2つのヴァイオリンのための作品は、ケンタラに教わっ たシーリ・ヴィルッカラが第2ヴァイオリンを担当します。2016年4月、カウスティネンの教会でセッション録音されました。 (Ki)
ABCD-436
ヘイノ・カスキ(1885-1957):ソロ・ピアノのための作品集
夜の海辺にてOp.34 no.1
ばら園の乙女Op.24 no.1
前奏曲 変ト長調 Op.7 no.1
山のトロルのセレナードOp.15 no.1
森の静けさOp.25 no.2 
流行り歌Op.27 no.3
夏の夜Op.38 no.1 
牧歌Op.10 no.4
前奏曲 ハ長調Op.46 no.1
詩Op.46 no.2
夢の姿Op.27 no.1 
ブルレスケ Op.32 no.3
ヴェネツィアの夕べOp.15 no.2
前奏曲 ロ短調「パンカコスキ急流(激流)」 Op.48 no.1
子守歌Op.17 no.3 
泉のほとりのニンフたちOp.19 no.2
秋の朝Op.21 no.2
無言歌Op.24 no.2 
夕べの気分Op.14 no.3
悲しい歌Op.32 no.4
ヤンネ・メルタネン(P) 
[Piano: Steinway & Sons D371281]

録音:2018年11月2日-3日 ヘルシンキ
オスカル・メリカントと同じようにピアノの小品で人気を集めた作曲家として名を残す、フィンランドのカスキのソロ・ピアノのための作品。ヘイノ・カスキは、 1885年、ピエリスヤルヴィ(リエクサ)の教会音楽家の子に生まれました。ヘルシンキでイルマリ・クローンに音楽理論、エルッキ・メラルティンに作曲を学び、 ベルリンのパウル・ユオンの下で4年間、作曲の勉強を続けました。ピアノの小品の他に、ヴァイオリン、チェロ、フルートのためのソナタなどの室内楽や歌曲 を作曲しています。「印象主義風のデリカシーを感じさせる和声がごく稀にみられるものの、基本のスタイルはナショナル・ロマンティシズム」(キンモ・コルホネン)。 カスキは、100曲近いピアノの小品を書き、「ばら園の乙女」「夢の姿」「夕べの気分」「森の静けさ」など、その多くに音楽の内容を示唆する曲名がつけられています。 フィンランドのピアニスト、ヤンネ・メルタネン(1967-)のアルバムには、彼が以前に録音したことのある「夜の海辺にて」のほか、カスキのピアノ音楽を代表 する作品が全部で20曲収められています。ロマンティックな「前奏曲 変ト長調」、グリーグを思わせるともいわれる爽やかさのある「山のトロルのセレナード」。 前奏曲「パンカコスキ急流(激流)」は、フィンランドでもっとも壮大な急流のひとつ「パンカコスキ急流」を「トレモロ、アルペッジョ、分散和音、パッセージワー クにより、典型的にロマンティックな情景に描いた」作品です。ショパンの「夜想曲」(ABCD160, ABCD190)と2つのピアノ協奏曲(ABCD247)、コッコ ネン(ABCD127)やサティの作品(ABCD115)などのアルバムを録音したメルタネンが、抑えがたい気持ちをピアノに託したカスキの世界に聴き手を誘います。 (Ki)
ABCD-432
ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98
レイフ・セーゲルスタム:交響曲第295番「ulFSoDErBlom in Memoriam...」 *
トゥルク・フィルハーモニックO 
レイフ・セーゲルスタム(指,P*)
ヤン・セーデルブロム(Vn)*
ロイ・ルオッティネン(Vc)*

録音:2016年1月4日-5日(ブラームス)、5月25日 トゥルク・コンサートホール(トゥルク、フィンランド)
レイフ・セーゲルスタム(1944-)と彼が首席指揮者を務めるトゥルク・フィルハーモニックのシリーズ。ブラームスの交響曲と彼の自作の交響曲を並べて録 音するプロジェクトの最後のアルバムがリリースされます。ブラームスの第4番の交響曲は、1884年と1885年の夏、保養地のスティリアで作曲されました。 バロック音楽の厳格な構造にロマンティックな情熱がはめこまれ、悲劇の色彩をもつ叙事詩と秋の憂愁の漂う抒情が映える音楽。「この交響曲の始まりは、音楽 はどう生まれるかを説明するために使える」(セーゲルスタム)。セーゲルスタムの交響曲第295番「ulFSoDErBlom in Memoriam…」(セーデルブロム追悼) は、ヴァイオリン、チェロとピアノがオーケストラと合奏する1楽章の音楽です。ヨーナス・コッコネンの「最後の誘惑」、パーヴォ・ヘイニネンの「綾の鼓」、エー リク・ベリマンの「歌う樹」、アウリス・サッリネンの「クッレルヴォ」といったフィンランドの20世紀を代表するオペラの初演を指揮したウルフ・セーデルブロム (1930-2016)を追悼。彼の名にちなむF-S-D-E-Bの音を使って作曲しています。 (Ki)
ABCD-431(1SACD)
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10 L.85(1893)
タイユフェール:弦楽四重奏曲(1917-19)
ラヴェル:弦楽四重奏曲 へ長調 M.35(1902-03)
ステーンハンマルQ[ペーテル・オーロフソン(Vn)、ペール・オーマン(Vn)、トニー・バウアー(Va)、マッツ・オーロフソン(Vc)]
ステーンハンマル四重奏団は、2002年に活動を開始。ヴィルヘルム・ステーンハンマルの作品を中心にバロックから現代の作品まで、幅広いプログラムのコ ンサート活動を行っています。スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム、ベント・サーアンセンといった北欧の作曲家に定期的に作品を委嘱する一方、アメリカや イギリスの作曲家から作品を献呈され、初演を行ってきました。サーアンセン夫人のカトリーネ・ギスリンゲと共演したモーツァルトのピアノ協奏曲(五重奏版) (ABCD418)に次ぐ Alba 録音。フランスの弦楽四重奏曲。同じアルバム収められることの多いドビュッシーとラヴェルの作品に加え、「レ・シス(6人組)」 のタイユフェールの曲が演奏されています。優雅な〈モデラート〉、ラヴェルのネオクラシカルな音楽を連想させる〈間奏曲〉、サルタレッロのリズム、創意と色 彩あふれる〈終曲〉の3楽章の作品です。 (Ki)
ABCD-439
『モーメンタム− フルートとオルガンのための音楽』
プーランク(ニールス・ブルクマン編):フルートとピアノのためのソナタ(1956)(フルートとオルガンのための編)
ジャック・マトソン(1954-2007):カヴァティーナとヴィヴァーチェ
ニールス・ブルクマン(1975-):ディプティク(泣く時と笑う時)
ラーシュ・カールソン(1953-):レチタティーヴォとアリア
ジャン・アラン(1911-1940):アリア
ヴィドール(ハインツ=ペーター・コルトマン/ニールス・ブルクマン編):フルートとピアノのための組曲 Op.34(フルートとオルガンのための編)
エリカ・ニューゴールド(Fl)
ニールス・ブルクマン(Org)
フィンランド、ヴァーサ市Oの首席フルート奏者、エリカ・ニューゴールドと、ヘルシンキの聖マタイ教会の教会音楽家、ニールス・ブルクマン(1975-)。 室内楽の音楽家としてのキャリアも重ねてきたふたりの共演。フィンランド自治領、オーランド出身の作曲家でオルガニストのジャック・マトソンとラーシュ・カー ルソンの作品、ブルクマンの作曲したフルートとオルガンのためのオリジナル曲、プーランクとジャン・アランの作品の編曲によるプログラム。
ABCD-420(1SACD)
『ブラームス=セーゲルスタム III』
ブラームス:交響曲第3番へ長調 Op.90
レイフ・セーゲルスタム(1944-):交響曲第294番「Songs of a UNICORN heralding…」 *
トゥルクPO
レイフ・セーゲルスタム(指)
タニヤ・ニソネン(Hrn)*

録音:2016年5月23日-26日 トゥルク・コンサートホール(トゥルク、フィンランド)
セーゲルスタムと彼が首席指揮者を務めるトゥルク・フィルハーモニックがブラームスの交響曲と彼の自作の交響曲を並べて録音するプロジェクト。「聖杯 巡礼を連想する冒頭の歩み。生まれようとするヴァイナモイネンかレンミンカイネンが胎内の壁を叩いていると思うのも楽しい」第1番。「アダージョ・ノン・ トロッポ。アルプスの牧場の美しい風景が姿を見せる」第2番。セーゲルスタムは「ひげ顔の兄弟」の最初の2つの交響曲についてそう語っています。つづ く第3番。ブラームスのもっとも詩的でさまざな感情を呼び起こす作品のひとつです。「なんという詩作……最初から最後まで、森の生活の不思議な魔力に 抱かれ……木漏れ日が輝き……小さな森の教会に集う信者たちの声……悲しい涙につつまれる灰色の真珠……心の高揚、沈静……」(クララ・シューマン)。セー ゲルスタムの交響曲は、第294番「Songs of a UNICORN heralding…」(到来を告げるユニコーンの歌)。前のアルバムの「流れを進める」第288番と「猫 が訪ねてくる」第289番と同様、「シベリウス最後の交響曲」に倣う「一楽章、およそ22分」の作品です。一角獣は何を告げるのか。「愛と憎しみ、生と死、 富と貧困、光と闇、湿気と乾燥、温もりと冷たさ、速さと遅さ、加速と遅延、フラクタル次元の直線と空気力学的比喩……そうした二元性」。オブリガート のホルンを副首席奏者タニヤ・ニソネン、第2ピアノをセーゲルスタムが担当。彼は、造語やダブルミーニングを駆使した「セーゲルスタム語」のライナーノー ト(英語・フィンランド語)も寄せています。 (Ki)
ABCD-414(1SACD)
カレヴィ・アホ(1949-):室内交響曲第3番(1995-96)(弦楽オーケストラとアルトサックスのための)
オヌテ・ナルブタイテ(1956-):Was there a butterfly?(そこに蝶々はいたの?)(2013)(弦楽オーケストラのための)
エルッキ・サルメンハーラ(1941- 2002):エレジア II(1963)(二重弦楽四重奏のため)、エレジア V(1995)(弦楽オーケス
トラと鐘のための)
ラウタヴァーラ:カント V「光の中心へ」(2011)(弦楽オーケストラのための)
ペーテリス・ヴァスクス(1946−):ムジカ・セレーナ(2015)
オストロボスニア室内O
ユハ・カンガス(指)

録音:2015年5月27日、2016年5月30日-31日、6月2日 スネルマン・ホール(コッコラ、フィンランド)
オストロボスニア室内Oとユハ・カンガス(1945-)のための作品集。カレヴィ・アホ(1949-)の「“…frozen are the restless waters”」(凍 りし、せわしなき流れ)は、20人の弦楽器奏者とジョン・エドワード・ケリー(1958-2015)のアルトサックス・ソロのために書かれました。「旋律が オリエント絨毯の装飾パターンのように織りこまれたアラビア音楽」からインスピレーションを得た手法を取り入れ、トゥオマス・アンハヴァが訳した日本 の短歌のフレーズを副題にしています。リトアニアのオヌテ・ナルブタイテ(1956-)の「Was there a butterfly」(そこに蝶々はいたの?)は、「神秘の息、 プシケの影」をイメージながら書いたという作品です。ヨーナス・コッコネンとジェルジュ・リゲティに学んだエルッキ・サルメンハーラ(1941- 2002)は、 1960年代から作曲を始めた作曲した一連の「エレジア(悲歌)」の2曲。ホールの異なる場所に配置された2組の弦楽四重奏により演奏される、ドラマティッ クな緊張をはらんだ「エレジア II」と、深い悲しみを簡潔な語法で表現した「エレジア V」。エイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928-2016)の「光の中心へ」は、 「新しい千年紀から9年、10年の間に浮かんできた、メロディとハーモニーのちょっとした楽想」を展開させた「カント(歌)」の第5作です。ラトビア のペーテリス・ヴァスクス(1946-)も長年に渡りオストロボスニア室内Oと共同作業をつづけてきた作曲家のひとり。人生の流れを音楽に映した「ム ジカ・セレーナ」(穏やかな音楽)は、ユハ・カンガスの70歳の誕生日プレゼントとして書かれました。 (Ki)
ABCD-400(1SACD)
『四月』
セリム・パルムグレン(1878?1951):ピアノ協奏曲第4番Op.85「四月」(1926?27)
ピアノ協奏曲第5番イ長調 Op.99(1939?41)
3つの情景の田園詩Op.50(1918)【朝・エレジー・夕べ】
異国風の行進曲Op.46(1915 rev.1945)
ヤンネ・メルタネン(P)
ポリ・シンフォニエッタ 
ヤン・セーデルブロム(指)

録音:2016年2月15日?19日 プロムナードホール(ポリ、フィンランド)
制作・録音:サイモン・フォックス=ガール
ポリ・シンフォニエッタとヤン・セーデルブロムのパルムグレン作品集。ピアノ協奏曲第1番・第2番・第3番と「ヴァイオリンとピアノのための小品」 を演奏した最初のアルバム(ABCD385)につづく第2集がリリースされます。ピアノ協奏曲第4番は、パルムグレンがアメリカのロチェスターに滞在し ていた時期に作曲され、帰国後、ナーンタリで完成しました。「四月」の副題をもち、5曲のピアノ協奏曲のうち印象主義の要素がもっとも鮮やかに示された、 単一楽章の作品です。第5番は、ピアニスト、ヘルシンキ音楽院(現、シベリウス・アカデミー)のピアノと作曲の教授、批評家として多忙なパルムグレ ンが、第二次世界大戦中、作曲家として最後に積極的に作品を発表した時代を代表する作品です。古典的な語法と伝統的な3楽章の構成。1942年2月、 初演の翌日、ラジオ放送で演奏を聴いたシベリウスから電話があり、賛辞が贈られたといわれます。「田園詩」は、1918年、フィンランド内戦の時代の 作品です。アレグロ・ヴィヴァーチェの〈朝〉、抒情的な〈エレジー〉、弦楽セクションだけで演奏されるノスタルジックな気分の〈夕べ〉。「異国風の行進曲」 は、ピアノのための「行進曲風に」を作曲者自身が管弦楽用に編曲した作品です。ピアノ協奏曲2曲は、コッコネンの作品集(ABCD127)、ショパンの「夜 想曲」(ABCD160, ABCD190)とピアノ協奏曲(ABCD247)などの録音で知られるヤンネ・メルタネン(1967?)がソロを弾いています。 (Ki)


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