湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



HMF「ベートーヴェン」名盤厳選セール!



ファウスト&アバドの協奏曲(2012年度のレコード・アカデミー賞「大賞」)、シュタイアーの「ディアベッリ変奏曲」、ケラス&メルニコフのチェロとピアノの作品全集など、仏ハルモニアムンディが誇る珠玉の名盤の期間限定セールです。


特価受付期間〜2020年11月30日まで!!



※表示価格は、全て期間限定特価(税込み)。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
 
HMC-902105
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ベルク:ヴァイオリン協奏曲(ある天使の思い出に)
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
イザベル・ファウスト(Vn)
 ※使用楽器:スリーピング・ビューティ(Stradivarius, 1704)
クラウディオ・アバド( 指)モーツァルトO

録音:2010年11月/ボローニャ(Auditorio Manzoni)
クラウディオ・アバドが、是非に、と申し出るかたちで実現したレコーディングです。アバドとオケが全身全霊 でファウストの音楽を支えているのがよく感じられ、ベルクの協奏曲では、爛熟したハーモニーをオケが醸す上で、ファウストが変幻自在な音で飛翔し ます。ファウスト独特のタッチが生みだす美しい高音には思わず息をのむほどです。ベートーヴェンでも、何度も聴いたことがあるはずの第1主題から、 なんとも神々しい響き。第2 楽章の天国的な美しい音色はショッキングですらあります。終楽章の活き活きと、そして愛らしさも漂う表情はファウスト ならでは。カデンツァは、ベートーヴェンがこのヴァイオリン協奏曲をピアノ用に編曲した際に、ベートーヴェン自身が書いたものに基づいています。ヴァ イオリン界の新女王、という一言だけでは表現しきれない音楽と魅力的な表情、そして衝撃的に美しい音。ファウストとアバド、モーツァルト管が、神 に許された人にしか立ち入ることのできない領域の音楽を展開しています。 .「私がマエストロ・クラウディオ・アバド(マーラー室内管)と共演したのは2008 年のことでしたが、この経験は、ベートーヴェンの協奏曲を理解 し体験する新しい道を私に見出させました。このあと、アバド氏は、今度はモーツァルト管と、アルバン・ベルクの協奏曲を共演しましょうと申し出て くださいました。この二つの傑作をリハーサルし、コンサートにかける機会を幾度が経たあとで、これら2 作品をCD に録音するということは、彼にとっ て、自然の流れだったようです。この2 つの傑作を同時に持ち続けるということは私にとってまったく新しい体験でした。2010 年にボローニャで行っ た幾度にも亘るリハーサルでは、ベルクが終わるとベートーヴェン、という風に、2 作品を交互に演奏していました。アルバン・ベルクの、悲しみと苦 しみの世界から、バッハの魂の浄化のコラールを経て、ベートーヴェンの最も輝かしく、この世のすべての苦しみから一見解放されたようにみえるフィナー レへの非常に密度の濃い旅は、演奏に携わる私達をこの上なく魅了しました。アバドとの音楽作りは、至上の歓びであり、音楽のマジックを知るため の本物の鍵でした。彼が私を信頼して下さったことに心から感謝し、彼の芸術性に心からの賛辞を捧げます。」(イザベル・ファウストのコメント、ライ ナーノーツより). (Ki)

HMC-902091
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ディアベッリ変奏曲〜アントン・ディアベッリのワルツ主題に基づく50の変奏より(1824年出版、ウィーン)
ディアベッリ(1781-1858):テーマ
ツェルニー:変奏W
フンメル:変奏XVI
カルクブレンナー:変奏XVIII
ケルツコフスキー:変奏XX
クロイツァー:変奏XXI
リスト:変奏XXVI
モシェレス:変奏XXVI
ヨハン・ペーター・ピクシス:変奏XXXI
F.X.W.モーツァルト:変奏XXVIII
F.シューベルト:変奏XXXVIII
アンドレアス・シュタイアー:‘イントロダクション’
ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲Op.120 (全曲)
アンドレアス・シュタイアー(フォルテピアノ/コンラート・グラーフモデル)

録音:2010年9月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
2011年度アカデミー賞受賞アーティスト、近年ますますの充実を見せているアンドレアス・シュタイアー待望のソロ・アルバムの登場です!今回シュタ イアーがとりあげたのは、ベートーヴェンが腕によりをかけて主題を33回に渡って変容させたディアベッリ変奏曲。近年誰もがアクセス可能となったベー トーヴェンの自筆譜ファクシミリを入念に研究した説得力満点の力演です。さらに他の作曲家の手による変奏も収録、さらに自作の「イントロダクション」 も収録したという、いつもながらのこだわりぶり。シュタイアーの演奏が霊感に満ちて素晴しいことは言うまでもありませんが、ペダルの使い方(音色の 選択)が実に新鮮!ヤニチャーレン(ジャニサリー)・ペダル(トルコ親衛兵の軍隊音楽の打楽器の音色を思わせるガシャーンという音のするストップ)を使っ ての変奏23のドン・ジョヴァンニ変奏曲風楽章、変奏24のチェルニー練習曲カリカチュア風楽章の冒頭の和音は、なんともショッキング!シュタイアー 渾身のディアベッリ、大注目です!
もともとディアベッリ変奏曲は、当時のヴィーンの有名な出版社で音楽家でもあったディアベッリが、自分が作った主題を当時人気のあった作曲家たち 50人に渡して、それぞれに変奏曲を作曲させ、それをまとめて1つの変奏曲の作品として出版しようとしたもの。発注は1819年春頃で、大抵の作曲家(リ ストやシューベルトら)は注文のとおりに変奏を書きましたが、ベートーヴェンは当時「ミサ・ソレムニス」の作曲に従事していたことなどもあり、本腰を 入れ始めたのは1822年頃のことでした。最終的にベートーヴェンの作品は33もの変奏からなる大曲となったので、ディアベッリはベートーヴェンの作 品は単独で出版、他の作曲家たちによるものはまた別に1824年に出版されました。
ベートーヴェンの作品が33もの変奏曲から成る大作になったことについて、シュタイアーは、「これは偶然ではない」と語ります。ベートーヴェンはこ の主題のことを「靴屋の継ぎ皮」として、他の作曲家と一緒にされたくなかったからこんな巨大な作品にしたのだろう、などと語られることもありますが、 そのような理由だけで書いたにしては、その自筆譜からは、あまりにもベートーヴェンが苦労したあとが窺われる、と。バッハのゴルトベルク変奏曲は30 の変奏から成り、また、自作主題による変奏曲は32から成ることをベートーヴェンは強烈に意識していたはずと語ります。
ディスクの前半で、シュタイアーは、シューベルトによるシンプルながら天賦の才能に満ちた変奏、リストによるピアニスティックな変奏など、ヴァラエティ 豊かなセレクションを聴かせてくれます。注目なのが、シュタイアーによる「イントロダクション」。シュタイアーは、他の作曲家によるものと、ベートーヴェ ンの偉大なツィクルスの間に何か聴覚的・時間的な間を置きたかったと語ります。1819年、ベートーヴェンが発注を受けた際に残したスケッチに着想を 得てシュタイアーが創りあげたイントロダクションは、幻想的で不思議な即興演奏のような空気の中、時折ベートーヴェンのソナタの断片を思わせるよう なモティーフもちりばめられていて、実に面白い仕上がりです!
ベートーヴェンの作品は「変奏曲」と呼ばれていますが、コピストの手による楽譜の原語タイトルにはVeranderungenとあり、厳密には変奏というよ りも「変容」といった意味の強いもの。ベートーヴェンは、主題に内在される要素を原子レベルにまで分解、それを徹底的に動機、あるいはリズム、フー ガ的な手法で発展させています。ベートーヴェンの創意に満ちた作品を、こだわりやのシュタイアーが弾く。大注目の演奏です! (Ki)

HMC-902183(2CD)
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ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集
モーツァルトの『魔笛』の「娘か女か」の主題による12の変奏曲 ヘ長調 op.66
チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調op.5-1
チェロ・ソナタ第2番 ト短調 op.5-2
ヘンデルの『ユダ・マカベア』の「見よ勇者は帰る」の主題による12の変奏曲 ト長調WoO.45
チェロ・ソナタ第3番 イ長調 op.69
モーツァルトの『魔笛』の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46
チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 op.102-1
チェロ・ソナタ第5番 ニ長調 op.102-2
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
アレクサンドル・メルニコフ(P)

録音:2013 年 10&12 月/テルデックス・スタジオ・ベルリン
人気、実力とも当代ナンバーワンのジャン=ギアン・ケラスの新譜は万全のベートーヴェン。ピアニストのメルニコフがパートナーを務める注目盤です!
チェロのケラスは、ソロ活動ではますます冴えわたった弓さばきを展開しているほか、アルカント・カルテットのメンバーとしての活動も充実。2014年 秋にはアルカント・カルテットでも来日が予定されている、押しも押されぬ人気奏者。メルニコフも、近年充実著しいピアニスト。フォルテピアノとモダン のピアノを縦横無尽に弾きこなしておりますが、ここではモダンのピアノを奏でています。
ケラスとメルニコフ両者の、透明感と密度の高さ、精確性を兼ね備えた音質が非常に美しく、1ミリの狂いもないアンサンブルで、ベートーヴェンの世 界を自在に駆け巡る伸びやかさが心地よい演奏です。
第1番第1楽章、アレグロ部分でのベートーヴェンならではの溌剌としたパッセージも実に活き活きとしており、抜群に息の合った掛けあいには聴きいっ てしまいます。有名な第3番の冒頭、チェロが奏でるのびのびとした第一主題も、ケラスは実に楽々と奏で、チェロを受けて入るメルニコフのピアノも絶 妙の表情です。第4、5番が書かれたのは1815年、ベートーヴェン後期の世界を感じさせるもの。とくに第4番は、「ピアノとチェロのための自由なソ ナタ」とも題されているように自由な形式のソナタで、作品全体がひとつの幻想曲のような作品。第5番は古典的なソナタ形式に忠実ではありますが、フー ガのような部分が目立つことや、緩徐楽章(チェロ・ソナタ5曲のうち唯一)での瞑想性など、やはり後期の特徴が表れております。ケラスもメルニコフ も、研ぎ澄まされた音色で独特の世界を表現しています。ベートーヴェン得意の変奏曲では、ケラスとメルニコフは実に颯爽と軽やか、表情豊か。快心の 出来栄えのベートーヴェンです! (Ki)

HMC-902100(4CD)
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ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲全集
変ホ長調 Op.1-1、 ト長調Op.1-2
ハ短調 Op.1-3、変ロ長調 Op.11-1、
変ホ長調Op.44、ニ長調Op.70-1「幽霊」、
変ホ長調 Op.70-2
変ロ長調 Op.97「大公」、
ト長調 Op.121a 「私は仕立て屋カカドゥ」の主題による10の変奏曲とロンド、
変ホ長調 WoO 38、変ロ長調 WoO 39
トリオ・ヴァンダラー
【ジャン=マルク・フィリップス=ヴァイジャベディアン(Vn、ペトルス・グアルネリウス(1748、ヴェネツィア))
ラファエル・ピドゥー(Vc、Goffredo Cappa(1680))
ヴァンサン・コック(P)】

録音:2010年12月、2011年9月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
これ以上の演奏は望めないのでは、と思わされてしまうベートーヴェン。結成25周年を迎える名トリオ、トリオ・ヴァンダラーによるピアノ三重奏全集 の登場です。まず何と言っても、ヴァンサン・コックのピアノの粒のそろったタッチ(特に初期作品)がひときわ輝きを放ちます。ベートーヴェン自身が素 晴しいピアニストであったことを実感させる、素晴しく充実したピアノ・パートは圧巻です。魅惑の旋律とかけあいを展開するヴァイオリンとチェロも、全 てが完璧に融合しています。それぞれの奏者の技量の高さが同じくらいにハイレヴェルで、音楽の方向も同じだからこそのこのアンサンブルは、他ではな かなか得られないものではないでしょうか。
18世紀の終り、ピアノ三重奏曲は、ピアノ・ソナタの延長線上にあるもの、いわばヴァイオリンやチェロが、ピアノの補強やアクセント的な役割を担う ものとされ、弦楽四重奏よりも一段軽めなジャンルで、三楽章構成で、最終楽章は軽やかで優雅なロンドで書かれるのが常でした。ベートーヴェンはこの 慣習に終止符を打つべくピアノ三重奏曲Op.1を1795年、世に出しました。弦楽四重奏曲と同じように四楽章構成にし、終楽章をソナタ形式で書くこと により、音楽に深いドラマと交響曲のように雄大さを与えました。そして自身がピアニストとして舞台に招かれることを前提として作曲したため、とりわけ このOp.1はピアノ・パートの充実が目立ちます。そんな野心に溢れた若きベートーヴェンのOp.1に始まり、交響曲第3,5,6番などを書いた充実期(1810 年前後)に生み出されたOp.70など、ベートーヴェンが折に触れ作曲し続けたピアノ三重奏曲は、どの作品も、またどの作品の各パートも目を見張る充 実ぶり。慣習の3楽章構成で、最終楽章がロンドの作品もありますが、どれもベートーヴェンの野心と情熱、才能と創意に満ちています。そんなピアノ三 重奏の全曲を、トリオ・ヴァンダラーの素晴しい演奏で心行くまで堪能できる、贅沢なセットです。
トリオ・ヴァンダラーはパリ国立高等音楽院の卒業生三名によって1987年に結成されました。1999年にハルモニアムンディで録音をはじめ、これま でに発売されたCDはどれも極めて高く評価され、特にメンデルスゾーンのトリオ集(HMC 901961)はニューヨーク・タイムズ紙でも決定盤として紹 介されました。古典派、ロマン派から現代までの幅広いレパートリーを可能にするそれぞれのメンバーの技量の高さで、テレパシーともいわれるまでに息 のあったアンサンブルによる極めて上質の演奏で常に我々を魅了しています。 (Ki)
HMG-502131
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ベートーヴェン:三重協奏曲
「エグモント」のための音楽
トリオ・ヴァンダラー
〔ヴァンサン・コック(P)
ジャン=マルク・フィリップ=ヴァルジャベディアン(Vn)
ラファエル・ピドゥ(Vc)〕
ジェイムズ・コンロン(指)ケルン・ギュルツェニヒO
アーニャ・アルテロス(S)
コンラート・バイクリッヒャー(語り)

(旧品番:LDC 2781142
LDC 2781142の復活盤。三重協奏曲で魅せるトリオ・ヴァンダラーの極上の対話に注目したい名盤です。さらにオーケストラは名門ケルン・ギュルツェニヒ管。コンロンの指揮のもと、かっちりとしたアンサンブルを展開しています。
HMC-902207(2CD)
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集op.18
弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 op.18-3
弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 op.18-1
弦楽四重奏曲第2番 ト長調 op.18-2
弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 op.18-4
弦楽四重奏曲第5番 イ長調 op.18-5
弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 op.18-6
エルサレムSQ
〔アレクサンドル・パヴロフスキ(1st Vn)、セルゲイ・ブレスラー(2nd Vn)、オリ・カム(Vla)、キリル・ズロトニコフ(Vc)〕

録音:2014年12月
2015年6月に約10年ぶりに再来日し、そのエレガントなスタイルで聴衆を魅了したエルサレム弦楽四重奏団。1993年に創立、96年にデビュー、 2011年録音以降ヴィオラメンバーの交代がありましたが、ヨーロッパを中心にその活動はますます充実をみせており、まさに「弦の国」イスラエルが世 界に誇る完全無欠のアンサンブルの感が強くなっています。今は様々なタイプの弦楽四重奏団がありますが、彼らの演奏スタイルは非常に美しくバランス も整った、いわゆる正統派に属するといえるでしょう。そんな彼らによるベートーヴェンは、各パートが見事に調和しており、きわめて流麗。もちろん激し い感情が顔をのぞかせるところもありますが、美しい音色とバランスが損なわれることはなく、充実の演奏を聴かせています。 (Ki)
HMG-508398(2CD)
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ベートーヴェン:室内楽作品集
[CD1]
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ.第7番ハ短調 op.30-2
モーツァルトの『フィガロの結婚』から「もし伯爵様が踊るなら」による12の変奏曲ヘ長調 WoO40
ヴァイオリン・ソナタ.第4番 イ短調Op.23

[CD2]
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.1-3
 ピアノ三重奏曲第5番ニ長調 Op.70-1「幽霊」
フンメル:ピアノ三重奏曲第4番Op.65
[CD1]
アンドレアス・シュタイアー(ピアノフォルテ/コンラート・グラーフ, 1824)
 使用ヴァイオリン:ザルツブルク製(1700年cA.)(ボン、ベートーヴェン・ハウス所蔵)
録音:2005年10月

[CD2]
ダニエル・ゼペック(Vn /ロレンツォ・ストリオーニ(クレモナ、1780))
ジャン=ギアン・ケラス(Vc /ジョフレド・カッパ、1696)
アンドレアス・シュタイアー(ピアノフォルテ/コンラート・グラーフ, 1824)
録音:2006年7月
[CD1]は、ゼペックとシュタイアーによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ。使用した楽器は、リヒノフスキーがベートーヴェンにプレゼントした 弦楽器のクヮルテット用4つの楽器の中のヴァイオリン。ボンのベートーヴェン・ハウスが初めて録音のための使用を許可したというなんとも意義深いも のです。ハ短調のソナタで聴かせる凄み、イ短調で聴かせる熱い哀愁など、鬼才二人のアンサンブルが冴えわたっています。 [CD2]のベートーヴェン初期の作品第3番は、お得意のハ短調。1 音目から3 人の間に飛んでいる火花が見えてくるようです。つづく第5番は、なんと いっても第2楽章のシュタイアーが見もの。「幽霊」のタイトルの由来にもなっている、この特徴的で幻想的な楽章を、病的に、そしてまぼろしのように演 奏しています。それに絡む2 人の弦も絶品としかいいようがありません。カップリングのフンメルは、ベートーヴェンがライヴァルと目していた人物。彼の ピアノ三重奏曲は、ロマンティックさと若々しい魅力に満ちており、ベートーヴェンの2作品とは趣は異なりますが、この夢のトリオのさわやかな魅力が味 わえる一枚となっています。 [原盤:[CD1]HMC 901919, [CD2]HMC 901955 (ともに廃盤)]

HMM-905296
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モーツァルト:ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 K.452
ベートーヴェン:ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 op.16
アンサンブル・ディアーロギ
クリスティーナ・エスクラペス(フォルテピアノ)〔ポール・ポレッティ(2009年バルセロナ)/アントン・ヴァルター・ウント・ゾーン(ウィーン、1800年頃)モデル)〕
ロレンツォ・コッポラ(Cl)〔アニェス・ゲルー(2010年パリ)/テオドール・ロッツ(ウィーン、1780年頃)モデル〕
ピエール =アントワーヌ・トレンブレイ(ナチュラルHrn)〔リヒャルト・セラフィノフ(2012年ブルーミントン)/アントン・ケルナー(ウィーン、1780年頃)モデル〕
ジョセプ・ドメネク(Ob)〔ポー・オリオルス(2015年)/グルンドマン(ドレスデン、1795年頃)モデル〕
ハヴィエル・ザフラ(Fg)〔ウィレム・トリーベール製(パリ、1805年頃)〕

録音:2015年11月
世界の名だたるピリオドオーケストラで活躍するメンバーと、フォルテピアノのクリスティーナ・エスクラペスによるアンサンブル、アンサンブル・ディアー ロギのハルモニア・ムンディ・デビュー盤。とにかく全員がうまいので、ピリオド楽器であることを忘れさせるくらいにアグレッシヴな演奏が展開されています。 なお、既に来日も決まっており(2019年1月)、注目度ナンバー・ワンのアンサンブルの登場です! クラリネットのコッポラは、フライブルク・バロック・オーケストラで長年活躍する名手。モーツァルト:「最後の協奏曲」(HMC 901980[廃盤])では、 天上の響きのクラリネット協奏曲で世界を魅了しました。 ホルンのトレンブレイも、ソロ、アンサンブルのほか、フライブルク・バロック・オーケストラ、18 世紀オーケストラ、アニマ・エテルナなど世界的なピリ オド楽器オーケストラで活躍しています。シューベルトの八重奏曲でファウストと共演しています(HMM 902263)。 オーボエのジョセプ・ドメネクは、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、イル・ジャルディー ノ・アルモニコなどで活躍するほか、アムステルダム国立音楽院でバロック・オーボエの指導もしています。 バスーンのハヴィエル・ザフラも、フライブルク・バロック・オーケストラのメンバー。シューベルトの八重奏曲でファウストと共演しています(HMM 902263)。
フォルテピアノのエスクラペスは、ハイドンとバッハを中心としたソロ活動のほかアンサンブル・ピアニストとしても高い評価を受けています。バルセロナで 後進の指導にも情熱を注いでいます。 そんなメンバーがハルモニアムンディ・デビュー盤として取り上げたのが、モーツァルト28歳の作、そしてベートーヴェン26歳の作である、ピアノと管楽 器のための五重奏曲。 モーツァルトが28歳の時に書いた五重奏曲 K.452は、モーツァルト自身が‘ベスト’と評した作品。オペラ作曲家としてのモーツァルトの面目躍如といえる、 美しいメロディーの楽器間での受け渡し、そしてピアニスト・モーツァルトの才を窺わせる充実のピアノ・パート、そしてシンフォニー作曲家としての充実 の内容を誇る名曲です。ベートーヴェン作品は、彼が26才の時に書いたもので野心溢れる力作。変奏曲の名手でもあったベートーヴェンの才が炸裂して いる終楽章ロンドの怒涛の迫力は圧巻です。 (Ki)
HMC-902217
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ベートーヴェン:歌曲&バガテル集Lieder & Bagatellen
希望に寄す op.32
遠い国からの歌 WoO.137
バガテル op.126-2*
私はあなたを愛す WoO.123
バガテル op.126-1
連作歌曲「はるかなる恋人に寄す」 op.98
バガテル op.126-3
アデライーデ op.46
バガテル op.126-5
アリエッタ「口づけ」op.128
バガテル op.126-4
バガテル op.126-6
寂しさの喜び op.83-3(ゲーテの詩による3つの歌より)
あきらめ WoO.149
希望に寄す op.94
ヴェルナー・ギューラ(T)
クリストフ・ベルナー(フォルテピアノ/J. B. Streicher, 1847, G. Hecher's collection)

録音:2014年9月
モーツァルトや宗教作品などでとりわけ優れた演奏を聴かせているギューラの最新盤はベートーヴェン。長年のパートナー、名ピアニスト、クリストフ・ ベルナーのソロを交えてのプログラムとなっております。ベートーヴェンの歌曲は、彼の歌曲や器楽作品に比べると演奏機会が多いとはいえず、もっと評価・ 演奏されてしかるべきと思われます。ギューラの自然でやわらかな、それでいて針の穴を通すような精確な音程が心地よい声は、ベートーヴェンの歌曲の 世界を何にも邪魔されることなく楽しむことができます。ベルナーが奏でているのはJ.B.シュトライヒャーの銘器。歌曲、バガテルの世界のどちらにも理 想的な響きで魅了されます。 (Ki)
HMU-907611
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ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン:歌曲集
ハイドン: 彼女は決して恋について話さないHob.XXVIa: 34(6つの創作されたカンツォネッタ第2集より)
聞いてください!私があなたに言うことを Hob.XXVLa:41(精霊の歌)
おとめの問いへの答え「私を忘れないで」 Hob.XXVLa:46
モーツァルト:すみれ K.476
ラウラに寄せる夕べの思い K.523
ドイツ語の小カンタータ「無限なる宇宙の創り主を崇敬する汝らが」K.619
ベートーヴェン:5月の歌(「8つの歌」op.52-4)
新しき愛、新しき生命(「6つの歌」op.75-2)
メフィストの蚤の歌(「6つの歌」op.75-3)
アデライーデ op.46
独りごと WoO.114
あきらめ WoO.149
希望に寄す op.94
連作歌曲「遥かなる恋人に寄す」op.98(全曲)
星空の下での夕べの歌 WoO.150
マーク・パドモア(T)
クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ/ローゼンベルガー、1820年頃製/調律:A-430、不等分平均律)

録音:2014年5月
マーク・パドモアとベザイデンホウトという、なんとも贅沢な顔合わせによる歌曲集の登場。「シューマン:詩人の恋、リーダークライス他(HMU.907521、 2010年録音)」以来の録音共演となります。パドモアは、ベルリン・フィルのマタイ受難曲(KKC 9101)、ヨハネ受難曲(KKC 9098)でも世界的に話題となっ た、イギリスの名テノール。2014年末には東京・王子ホールでもポール・ルイスとシューベルトの三大歌曲を披露、録音もあわせ(「冬の旅」KKC 5398、「美 しき水車小屋の娘」KKC 5406、「白鳥の歌」KKC 5413)大変な評判となりました。パートナーをつとめるフォルテピアノの天才、ベザイデンホウトは、 モーツァルトの鍵盤作品集を着々とリリース、どれも高い評価を得ています。
ベザイデンホウトの奏でる前奏から、歌曲の世界が色鮮やかに眼前に浮かび上がります。ハイドン歌曲は英語。パドモアにとっては母国語とあって、美 しい発語・発音が際だっています。モーツァルトの「すみれ」でのベザイデンホウトの伴奏は絶品。パドモアも、ひとつひとつの言葉を慈しむように語り 歌います。ベートーヴェンの「遥かなる恋人に寄す」も遠くにいる恋人への想いが豊かなイメージとともに伝わってきます。
HMM-902400(3CD)
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 vol.1≪インヴェンション(発明)≫
]弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 op.18-1、
第3番 ニ長調 op.18-3、
第4番 ハ短調 op.18-4
ピアノ・ソナタ第9番 ヘ長調 op.14-1(ベートーヴェン自身による弦楽四重奏編曲版)、
弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調 op.59-1「ラズモフスキー第1番」
]弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 op.127、
第16番 ヘ長調 op.135
カザルスSQ〔ヴェラ・マルティネス・メーナー(Vn)、アベル・トマス・レアルプ(Vn)、ジョナサン・ブラウン(Vla)、アルノー・トマス・レアルプ(Vc)〕

録音:2015年9月7-10日、2016年2月1-2日、2017年10月13-14日/テルデックス・スタジオ・ベルリン
1997年に結成されたカザルス弦楽四重奏団による、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集の第1弾。2020年ベートーヴェン生誕250周年に向けて の全集シリーズが始動しました。第1弾となる当ボックスは「インヴェンション」と題し、第1番、そして最後の第16番が収録されているほか、ピアノ・ ソナタのベートーヴェン自身による弦楽四重奏編曲版も収録されているという興味深いプログラミングです。 作品18から次の四重奏曲第7番(ラズモフスキー)を作曲するまでには6年という歳月が流れておりますが、ベートーヴェンはその間にも充実の作品 を書いており、音楽語法はより豊かなものになっています。さらに、最後の弦楽四重奏曲もあわせて聴くことにより、ベートーヴェンの語法の変化を感じ ることができます。 メンバーのジョナサン・ブラウンは「弦楽四重奏は、家族のように、そのメンバーたちにはわかるボキャブラリーがある。他のメンバーがこのフレーズの後 にちょっと長めに息を入れたい、とか、他のメンバーが16小節先のところでニュアンスを変えたい、と思っていることが、いつもシグナルのように発信さ れていて、メンバーたちは常にそれをキャッチしながら音楽を進めている。弦楽四重奏で演奏するということは、自分の音楽ビジョンを明確に発信すると ともに、他の3人の考えももらさずキャッチしなければならない」と語っています。カザルス弦楽四重奏団のまるで家族のようなアンサンブルが展開する、 あたたかくも高貴なベートーヴェン、続編がたのしみです。 (Ki)
HMM-902403(3CD)
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 vol.2「Revelations(啓示)」
弦楽四重奏曲第2番ト長調 op.18-2
弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 op.74「ハープ」
弦楽四重奏曲第8番ホ短調 op.59-2「ラズモフスキー第2番」
弦楽四重奏曲第9番ハ長調 op.59-3「ラズモフスキー第3番」
弦楽四重奏曲第15番イ短調 op.132
カザルスSQ〔ヴェラ・マルティネス・メーナー(Vn)、アベル・トマス・レアルプ(Vn)、ジョナサン・ブラウン(Va)、アルノー・トマス・レアルプ(Vc)〕

録音:2018年1,2,3&5月、テルデックス・スタジオ(ベルリン)
1997年に結成されたカザルスSQによるベートーヴェン第2弾の登場です。2018年6月には「サントリーホール・チェンバーミュージック・ ガーデン2018」に招かれ、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会(全6回)を行い、絶賛を博しました。 カザルスSQはいつも一緒でなんでも話し合って決めるそう。作品に取り組む時も皆で同意をしながら進めるほか、ツアー中などでホテルからど こかへ食事に出るのも全員一緒、何を食べるかも皆で決めているということ。そうしたまるで家族のような彼らのあたたかみのあるアンサンブルが織りな すベートーヴェンは、きわめて親密な表情。すべてが自然に流れており、急速な楽章でも一切の乱れのない、きわめて流麗な演奏となっています。op.18 ではヴェラ・マルティネス・メーナーが第 2ヴァイオリン、アベル・トマス・レアルプが第 1ヴァイオリンを務めています。 (Ki)


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