湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE !! レーベル・カタログ チャイ5



OTAKEN RECORDSセール!




OTAKEN レーベルから下記のセレクト・アイテムをセール価格にてご提供いたします。 万一メーカー品切れとなった場合、供給終了となる場合もございます。その際はご了承ください。


特価受付期間〜2023年6月30日まで !!
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※表示価格は全て期間限定特価(税込み)。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
TKC-301
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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」 エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
エリーザベト・ヘンゲン(A)、
ハンス・ホップ(T)
オットー・エーデルマン(Bs)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
バイロイト祝祭O&cho

録音:1951年7月29日、バイロイト祝祭劇場、ライヴ
※原盤:豪HMV
『世の中には夢のような話が現実になることがあるものですが、例えばバイロイトの「第九」の初期HMV盤がほとんど手付かずの状態で発見されるなどという話は、コレクターの夢として語られることはあっても実際にはなかなかありえないことではないでしょうか?もしそのような話があればそれは私共音楽ファンにとっては高額宝くじに当るより嬉しく心踊る出来事に、他なりません。さてこの度小生はその夢のようなお話に現実に遭遇させて頂く幸運に巡り合うことができました。ものはそのバイロイトの「第九」。英製と同レーベル・デザイン、同プレス規格と思われる豪HMV初期1st.フラットプレスの国宝級否、世界遺産級のミント盤が在阪某所で発見されたのです。レーベルヒゲの皆無はもちろんのこと2楽章の極浅キズ以外はプレス工場から今あがって来たかのようなほれぼれするような立体的盤面です。ともかく通針の形跡がほとんど感じられず後にも先にもこのようなHMV初期フラット盤は、他にないのではないでしょうか? 今回、その所有者及び仲介者の方の全くのご好意でなんとそれを3日間借り受けることが出来早速復刻の運びとなりました。はたしてこれは今までに聴いたことのないすぐれた音質のバイロイト盤であることは言うまでもないことです。百聞は一聴にしかず、フルトヴェングラー・ファンの方はもちろんすべてのクラシックファン必聴の音源です。もちろん復刻に際しては音質劣化を招くデジタルリマスタリングはなしで、フォノ端子を介してプレーヤーと業務用CDレコーダーを直結しただけのシンプルな構成での可能なかぎりの原音再生を心がけましたので、どうぞ安心してこの世界の至宝をご鑑賞くださいませ。』(オタケンレコード 太田憲志)
TKC-304
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バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番*
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」#
ユーディ・メニューイン(Vn)*
エトヴィン・フィッシャー(P)#
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
フィルハーモニアO

録音:1953年9月12日&13日*/1951年2月19日&20日#、以上ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
※原盤:米HMV LHMV-3*/米HMV LHMV-4#
遂に、フルトヴェングラー初期HMV盤の未開封新品発見!ものは米LHMV3の品番を持つメニューインとのバルトークのヴァイオリン協奏曲。例のN氏のコレクションの中から発見され、同氏の全くのご好意でこの度CD化を許されました。フルトヴェングラーの演奏はベートーヴェンなどにおいてその真価が発揮されるのは言うまでもないことですが、前衛的な面を持つこうした近代作品においてこそフルトヴェングラーの天才が際立つのも事実です。全く古さを感じさせない録音とも相まって今までに聴いたことのない氏の新境地が開けたと言って過言ではないでしょう。メニューインもこの時期の氏との一連の協奏曲録音の中でこのバルトークが一番良いのではないかと思われます。私事で恐縮ですが実際小生が知人の演奏家達のレコーディングでいつも使っているホールにフルトヴェングラーとメニューイン現われて小生がそのモニター室でレコーディングに立ち合っているかのような錯覚に襲われて板起こし中震えが止まりませんでした。これはフルトヴェングラーの録音中音楽的にもオーディオ的にも最もすぐれたものの一つに数えられるのではないでしょうか。カップリングは言わずもがなのフィッシャーとの皇帝。米LHMV4の品番を持つこちらは未開封ではありませんがバルトークに準ずるミント盤です。但し録音年代が多少古く(1951年)音的にはバルトークのようにはいきませんが、それでも既存盤とは異次元の音を聴かせます。 (オタケンレコード 太田憲志)
TKC-324
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マーラー:交響曲第7番「夜の歌」 ヘルマン・シェルヘン(指)
ウィーン国立歌劇場O

録音:1953年 ウィーン、コンツェルトハウス、モーツァルトザール
原盤:英ニクサ WLP 6211-2
CDショップの売れ残りワゴンセ−ルの常連指揮者は、ヘルマン・シェルヘンだと、口の悪い業界人は言います。何故、これ程、シェルヘンの人気は低下したか?小生は、シェルヘンの既出CDの音質の悪さが、影響しているのではないか、と推測します。そこでこの度、当社はかねてより入手しておりました英ニクサ初版LPのマラ7と米ウェストミンスタ−初版LPのマラ5で、シェルヘンの真価を問うことに致しました。まずは、英ニクサのマラ7。重さ200グラムにも及ぶ初期厚盤の叩き出す音と言ったら・・・・本当に度肝を抜かされますよ。盤の状態は、さすがに出来て半世紀以上も経ちますので、塩ビの経年変化によるものと思われるスクラッチノイズが、全編にありますが、楽音とノイズがきっちり分離していること、楽音が強力に再生されることから、慣れればあまり気にならなくなると思われ、ノイズ軽減処理はしておりません。又、レ−ベルひげが皆無なことから、音溝を傷める初期の重針圧での通針はなかったものと思われます。それにしても驚くべきは、当時の米ウェストミンスタ−社の録音技術の凄さです。同時期のHMVのフルトヴェングラ−の音と比べると、大きく差をつけていることがわかります。マ−ラ−ファンはもとより、マ−ラ−はどうも、と言われる方、特にマラ7はさっぱりわからん!という方にこそ、御一聴いただければと、存じます。実は小生も、この盤でマラ7にやっと親しみをもてるようになった者です。(オタケン・レコード 太田憲志)
TKC-325
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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」 カール・シューリヒト(指)パリ音楽院O、
リップ(S)、ヘフゲン(A)、ディッキー(T)、
フリック(Bs)、エリザベート・ブラッスールcho

録音:1958年サル・ワグラム
※音源:TRX6146〜7
シューリヒト、パリ音楽院管による「第九」の仏プレスのレコードを聴くと、声楽における独語の発声が、仏語のように鼻にかかったものとなると聞いたことがあります。仏プレス盤はフランス風になることを言った一例です。後発のCDでは、そのような経験はしなかったので、シューリヒトの「第九」の仏プレスのレコードを探したところ、仏パテ・マルコニーのトリアノン盤が入手出来ました。最初期盤ではなく、比較的入手しやすいものと言われていますが、それでもCDに比べれば、音のリアリティー、味わいの点で格段の違いがあります。盤の状態も良好で、この度復刻の運びとなりました。それにしてもこのトリアノン盤、フランス趣味溢れる音造りで、華の管楽器群は勿論のこと、声楽部に至るまで徹底されていると言えます。色付けという言葉は、今日、悪い意味でしか使われませんが、アナログ時代には、いかに趣味良く色付け出来るかがレコードの出来、不出来を左右していたと言えましょう。シューリヒトのこの「第九」のレコードは、それが最も成功したものの一つであることは間違いありません。ここでは、色付けがシューリヒトの芸の妨げにならないどころか、それをより鮮明にしております。ご存知のようにシューリヒトの「第九」は後にステレオ盤も出ましたが、この仏盤の魅力は、それへのこだわりを無くさせるのに充分です。特に注目すべき点は、シューリヒトの声楽の扱いの上手さです。この仏盤はシューリヒトが幼少の頃から声楽に親しんで来たこと、彼のベルリンでの定職が、ベルリン・フィル合唱団の指揮者であったことなどを思い起こさせます。(オタケン・レコード 太田憲志)

TKC-343
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MG非売品見本盤復刻〜フルトヴェングラー第3弾
(1)シューマン:交響曲第4番
(2)ウェーバー:「オイリアンテ」序曲
(3)シューマン:「マンフレッド」序曲
(4)ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
BPO

録音:(1)1953年5月14日ベルリン・イエス・キリスト教会
(2)1954年5月4日パリ・オペラ座ライヴ
(3)1949年12月18日ベルリン・ティタニア・パラスト・ライヴ
(4)1950年6月20日ベルリン・ティタニア・パラスト・ライヴ
音源:(1)-(3)MG6009 白レーベル非売品見本盤
(4)MG6004 白レーベル非売品見本盤
CD 時代になって30 年、出る度に買い直して来たグラモフォン盤におけるフルトヴェングラーCD 遍歴は、結局のところかつて聴いた MG シリーズのレコードの音を求める旅であったと気づかされました。特にシューマンの交響曲第4番の裏面に入っていたマンフレッド序曲は、CD ではついに MG シリーズのレコードで聴いた感動は得られずじまいでした。ある中古レコード店の店主によれば、一度手放した MG シリーズのレコードを、買い戻しに来られる客が少なくない、とのことです。最近のCD は確かに音盤の数値上の特性は向上しており、そこにフルトヴェングラーなどという大古録音を入れる場合、リマスタリングが行われるのですが、デジタルはアナログに比べエンジニアの音の嗜好が反映される可能性が高いと思われます。
今回、MG シリーズのレコードの白レーベル非売品、見本盤の美麗盤より復刻した一連の CD は、プチノイズ取り、ヒスノイズ取りを含めた一切のリマスタリングを排したものに仕上げております。さて、このCD に収められたシューマンの交響曲第4番は名演の誉高いもので、音の方も元々良かったのですが、今回は切り立ての見本盤特有の立ち上がりの良さと、ピュアアナログ独自の芳醇さを兼ね備えた音により、一層楽しんでいただけたら幸いです。
(オタケン・レコード太田憲志)
TKC-344
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ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調Op.60
ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58*
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
コンラート・ハンセン(P)

録音:1943年6月27−30 日ベルリン・フィルハーモニー・ホールでの放送録音
1943年10月30 日−11月3 日 ベルリン・フィルハーモニー・ホールでの実況録音 *
音源:MG6013、MG6011* (何れも白レーベル非売品見本盤)
本 CD に収められた2つの4番は、今回のシリーズの中でも、盤の状態が非常に良かったもので、交響曲の第3楽章以外、プチノイズはほとんど聞こえません。演奏面では、交響曲もさることながら、協奏曲でのハンセンの一世一代の名演奏をお楽しみいただければ幸いです。 (オタケン・レコード太田憲志)

TKC-351
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ベートーヴェン:交響曲第9 番「合唱付」 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
VPO
ウィーン・ジング・アカデミー
イルムガルト・ゼーフリート(S)
ロゼッテ・アンダイ(A)
アントン・デルモータ(T)
パウル・シェフラー(Bs)

録音:1953 年5 月31 日ウィーン
原盤:F669.056〜7
今回 '53/5/31 の第九のためにN氏より提供されたレコードは、蔵出し未通針独協会盤 です。ヘッドホン試聴でも、レコードに起因するプチノイズはほとんど検知されず、音の方 も元音のごくわずかな不備以外、明瞭に録れております。当録音は、レコードでは以前ワ ルター協会盤が出ておりましたが、それは、放送のダビング録音らしく、その後出たCD 諸 盤も、リマスターが過度になされたものが多く、満足出来る音質とまではいきませんでし た。 この度の独協会盤は、マスター音源から採られたもので、この演奏が、初めて鮮明な音 で鳴ったと言って良いのではないでしょうか? 演奏の方もこの盤で聴きますと、まことに 満足のいくような出来ばえで、バイロイトの第九と最晩年のルツェルンの第九の良さを併 せ持ったものとなっているのではないかと存じます。さらに共演者がウィーン・フィル及びウ ィーンのソリストたちということで、フルトヴェングラーの何かしら共演者に対する敬意のよう なものも感じられます。その意味でこれは、ワインガルトナー的な要素も加味されたフルト ヴェングラーの第九としては、きわめてユニークな立ち位置にある演奏と言うことが出来ま しょう。 (オタケン・レコード太田憲志)
TKC-353
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ヒンデミット:交響曲「世界の調和」
ベートーヴェン:交響曲第1番*
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」#
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー (指)
BPO、VPO*

録音:1952年12月8日、1952年11月30日*、1954年4月25,26,27日#
原盤:F670.027M、F669.056*、F668.165M #
N氏提供、蔵出し独協会盤復刻シリーズの第3弾は、ヒンデミットです。 フルトヴェングラーとヒンデミットの関係で特に有名なのが、フルトヴェングラーが職を賭してまで、ナチスからヒンデミットを擁護した所謂ヒンデミット事件ですが、そればかりではなく、フルトヴェングラーは同時代の作曲家の中では、ヒンデミットを好んで取り上げていたようです。ヒンデミットは第一次世界大戦後に起こった新即物主義の旗頭として世に出ましたが、結局コスモポリタンにはなり得ず、ドイツ的な音楽語法を堅持したことが、フルトヴェングラーの共鳴するところであったのではないかと思われます。現に、おそらく独エレクトローラ社に於いて電気的にステレオ化されて、細かい音まで明瞭にほぐれて聴こえるこの独協会盤で聴くフルトヴェングラーのヒンデミットは、味も素っ気もないものでは決してなく、逆にドイツ的な親しみやすさを覚えるものとなっております。かなり長いCD の余白には、独協会盤の「第九」にカップリングされていたベートーヴェンの1番と同協会盤の「ドン・ファン」(但しこの2曲はモノラル)も収録させていただきました。(オタケンレコード 太田憲志)
TKC-354
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モーツァルト:交響曲第40 番ト短調K.550
ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO

録音:1949 年6 月10 日 ヴィースバーデン
原盤:F666.156〜7M
N氏提供、蔵出し独協会盤復刻シリーズ第4弾は、ヴィースバーデン・コンサートです。ここに収録されたモーツァルトの 40 番はフルトヴェングラーの3種類ある同曲録音の最後のものであり、ブラームスの4番もベルリン・フィルとの3種類ある同曲録音の最後のものです。録音年代から言えばこれらが一番新しく、それぞれの曲の代表録音となってもよさそうなものですが、デッドでこもった音のせいで、これまではそうはならず、それなりにバランスのとれたSPや第三帝国下のテープ録音の方に軍配が上がったものでした。ところがこの度の独協会盤の音質はかなり改善されており、繰り返しの鑑賞に耐え得るばかりか、フルトヴェングラーの同各曲を聴く場合、取り出す回数も増えるのではないかと判断し、今回の運びとなりました。 当盤のプレスは独エレクトローラ社によって行われており、特にブラームスは魅力的な2回目のEMI の音に近づき、更に全体の音のクオリティもアップしたのとなっております。ぜひご一聴くださいませ。(オタケンレコード 太田憲志)
TKC-356
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ベルリオーズ:作品集
(1)幻想交響曲 作品14
(2)序曲「ローマの謝肉祭」
(3)ラコッツィ行進曲
(1)ピエール・モントゥー(指)サンフランシスコSO
(2)(3)アンドレ・クリュイタンス(指)パリ・オペラ座O

録音:(1)1950年2月27(1952とするデータも有)、(2)(3)1950年代
原盤:(1)米RCA音源の白レーベル非売品見本盤、(2)仏コロムビアFC25003
ベルリオーズの幻想交響曲の録音と言えば、ミュンシュ、パリ管が定番で、長年トップの座に君臨してきましたが、今回その座を揺るがす録音が登場しました。登場と言っても、何も新たに登場したわけではなく、昔からあった録音で、モントゥー、サンフランシスコ響の録音です。この演奏は、もともと世評が高かったのですが、如何せん録音が悪く、そのこもった音は、演奏の真価を伝えていませんでした。音の悪さは、CD になっても変わらず、荒れた平板な音には辟易としたものでした。ところが今回発見された見本盤は、まことに驚くべき音で鳴っており、初めて演奏の真価が明らかにされたと言えるのではないでしょうか? 盤の状態も非常に良く、盤に起因するノイズもほとんどありません。この音でミンシュ、パリ管と聴き比べますと、芸の深さではモントゥーの方が勝っており、ステレオにこだわらなければ、モントゥーに軍配を上げる方も少なくないと思われます。百聞は一聴に如かず。何はともあれ、ご一聴くださいませ。 なお、余白に入れましたクリュイタンスは、市販盤でプチプチノイズは有りますが、これ又リアルサウンドで再現されております。この曲は、TKC-303 と同曲同音源ですが、今回新たに最新カートリッジで復刻し直しました。 (オタケンレコード 太田憲志)

TKC-357
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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
バイロイト祝祭O&cho
エリザベート・シュワルツコップ(S)
エリザベート・ヘンゲン(C.A)
ハンス・ホップ(T)
オットー・エーデルマン(Bs)

録音:1951 年7 月29 日バイロイト祝祭劇場に於ける実況録音
原盤:CC35-3165 用マスター
レコードコレクターは初版という言葉に弱いのですが、フルトヴェングラーファンは、初版 CD にも目の色を変えます。理由はデジタルリマスタリングの少ないよりマスターに近い音で、フルトヴェングラーを聴きたいからに他なりません。 確かに初期 CD は音がやや硬かったりするのですが、デジタルリマスタリングは最小限に抑えられており、それは何にも替えがたいことなのです。今回、入手した、バイロイト第九の初版CD(CC35-3165)のマスターCD-R により極上の音で三たびバイロイトの第九が甦ったと言えるのではないでしょうか。 東芝EMI がこれ程のクオリティーでマスターを保存していたこと自体、まず驚きですが、では一体我々が聴かされていたあのもやもやした音は何だったかということになります。転写とプレスに劣化の原因があったとしか今となっては言いようがありません。ともかく今、私の前に広がっている音響空間は、ティンパニーが引き締まり、雲一つない青空のように抜けきった高域です。第九はあまたあれど、バイロイトの第九に勝る第九は無し。今回、初版CD のマスターを聴き、益々その思いを強めた次第です。 尚、初版CD の演奏後の拍手は後付けが明らかであり、割愛いたしました。 (オタケンレコード 太田憲志)
TKC-358
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R・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
交響詩「英雄の生涯」*
フリッツ・ライナー(指)CSO
ジョン・ワイチャー(Vnソロ)*

録音:1954年3月8日、1954年3月6日*
原盤:米RCA 音源の白レーベル非売品見本盤
レコードにおけるディレクターズ・カット盤とは、量産プレスに入る前に、関係者に配布される手焼きの試聴盤のことで、昔から通常プレス盤より音が良いと言われて来ました。今回入手したライナーの R・シュトラウスはそのディレクターズ・カット盤であるばかりか、蔵出し未開封品でした。この度、その又とないチャンスを生かすべく、処女通針の一発録りを敢行いたしました。はたして結果は? 私の予想をはるかに上回るものとなりました。従来のアメリカ録音盤には、LP, CD を問わずある種の粗っぽさがあったのですが、それが皆無であること。それに伴い、アメリカ録音盤がいわゆる本場物の代用品の立場を返上し、独自の地位を獲得したことが主な成果と言えましょう。実際、この音で聴きますと、ライナーがかってドレスデンのシェフであったことを想起させ、その理想をここで甦らせただけでなく、さらに突き抜けた世界を実現していることを目の当たりに出来ました。 それにしても、1954 年 3 月と言えば、フルトヴェングラーは存命中であり、毎度のことながら、歴史に“たられば”は無いのですが、あの反対さえなければ、将にこの音でフルトヴェングラーを聴けたかもしれないと思うと胸が締め付けられます。 まあ、何はさておき、百聞は一聴に如かず、是非ご一聴くださいませ。 (オタケンレコード 太田憲志)
TKC-361
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クライバーンのチャイコフスキー(蔵出し未開封ディレクターズ・カット盤)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番*
ヴァン・クライバーン(P)
キリル・コンドラシン(指)
RCA 響、シンフォニー・オブ・ジ・エア*

録音:1958 年5 月30 日カーネギー・ホール(スタジオ録音)、1958 年5 月19 日カーネギー・ホール(ライヴ録音)* 以上ステレオ
原盤:米RCA 音源の白レーベル非売品見本盤、米RCA 音源*
レコードにおけるディレクターズ・カット盤とは、量産プレスに入る前に、関係者に配布される手焼きの試聴盤のことで、昔から通常プレス 盤より音が良いと言われて来ました。 今回入手したクライバーンのチャイコフスキーはそのディレクターズ・カット盤であるばかりか、蔵出し未開封品です。この度、又とないチャンスを生かすべく、処女通針の一発録りを敢行致しました。はたして結果は? 予想をはるかに上回るものでした。従来アメリカ録音盤にはLP、 CD を問わず、例えそれが日本プレス製であれ、ある種の粗っぽさがあったのですが、それが皆無であること。 それに伴い、アメリカ録音盤がいわゆる“本場物の代用品”の立場を返上し、独自の地位を獲得したことは、今回の主な成果と言えましょう。実際、この音で聴きますと、アメリカンドリームの申し子のように思われ、とかく外面的なことが語られることの多かったクライバーンが、実は確かなテクニックによって、新しい時代の知性に照らしだされたチャイコフスキー像を、しっかりと打ち立てていたことが如実に理解出来ます。 尚、余白に入れましたラフマニノフの3 番は、以前評判になった鏡面復刻CD で、これ又、リアルな音で名演奏をお楽しみ頂けると存じます。 (オタケンレコード 太田憲志)
TKC-362
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ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調
ワーグナー:ジークフリートの牧歌 *
カール・シューリヒト(指)
ハーグPO、バイエルンRSO*

録音:1964 年9 月、1961 年9 月、ステレオ(セッション)*
原盤:オリジナル・コンサートホールソサエティの新品同様LP 盤
復刻において、音質の向上が、演奏度のアップにつながることがあります。これまでのフルトヴェングラーやワルターなどもそうでしたが、シューリヒトほど、このことにぴったりと当てはまる指揮者もいないのではないでしょうか。 今回、ハーグ・フィルとのブルックナー7番の復刻に使用したオリジナル・コンサートホールソサエティの新品同様LP 盤は、将に見違える音で鳴っており、これでこそこの演奏の真価がより正確に問えるようになったと言えるのではないかと思われます。 特に金管のコラールが、神々しく鳴り渡っている様には、正直驚きました。このレコードのライナーノートには、録音に先立って、ハーグ・フィルの金管セクションだけを集めての特訓が行われたと、記載されてましたが、この音でこそ、それが実証されていると思われます。この度、この感動を皆様にお届けすべく、忠実な復刻を試みました。是非ご一聴くださいませ。 尚、初期盤特有の極小プチノイズは、残しておりますことをご了承ください。 (オタケンレコード 太田憲志)
TKC-362
!!
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調
ワーグナー:ジークフリートの牧歌 *
カール・シューリヒト(指)
ハーグPO、バイエルンRSO*

録音:1964 年9 月、1961 年9 月、ステレオ(セッション)*
原盤:オリジナル・コンサートホールソサエティの新品同様LP 盤
復刻において、音質の向上が、演奏度のアップにつながることがあります。これまでのフルトヴェングラーやワルターなどもそうでしたが、シューリヒトほど、このことにぴったりと当てはまる指揮者もいないのではないでしょうか。 今回、ハーグ・フィルとのブルックナー7番の復刻に使用したオリジナル・コンサートホールソサエティの新品同様LP 盤は、将に見違える音で鳴っており、これでこそこの演奏の真価がより正確に問えるようになったと言えるのではないかと思われます。 特に金管のコラールが、神々しく鳴り渡っている様には、正直驚きました。このレコードのライナーノートには、録音に先立って、ハーグ・フィルの金管セクションだけを集めての特訓が行われたと、記載されてましたが、この音でこそ、それが実証されていると思われます。この度、この感動を皆様にお届けすべく、忠実な復刻を試みました。是非ご一聴くださいませ。 尚、初期盤特有の極小プチノイズは、残しておりますことをご了承ください。 (オタケンレコード 太田憲志)
TKC-365
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ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
交響曲第6番「田園」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
BPO

録音:1947 年5 月25 日ベルリン、ティタニア・パラスト,モノラル(ライブ)
レコーディングにおいて、完成度はともかく、鮮度に関しては、2回目以降のテイクが、初回録りを上回ることが、ついになかったということは、よくある話しです。同様のことが、フルトヴェングラーの戦後復帰初日と3日目の「運命」にも言えます。これまで復帰の「運命」と言えば、3日目を指しておりましたが、昨今、初日演奏の音質向上により、初日の方をあげる方も少なくないようです。こんにち、音響の悪さの代名詞のように言われるティタニア・パラストも、フルトヴ
ェングラーによれば、ロンドンの某ホールよりはるかに良いとのことで、当時ドイツの録音技術も、戦中から世界のトップレベルにあったことを鑑みると、当録音は、相当良い音で録られていたにちがいありません。 今回当社のリマスターにおきまして、広大な周波数レンジをそのままに、聴衆の咳、客席あるいは舞台上の物音、指揮者のブレス等のすべてのアンビエントノイズを残し、歪むことを恐れて絞られていたダイナミックレンジを、想定されるレベルに設定いたしました。これにより音が締まって迫力の増したティンパニー、クッキリと音色豊かに浮かび上がる木管楽器等を、特に3楽章の4楽章にかけてのブリッジにおけるクレッシェンドにもご注目くださり、お楽しみください。是非、ご一聴くださいませ。 (オタケンレコード 太田憲志)
TKC-366
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ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調K.466
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
イヴォンヌ・ルフェビュール(P)

録音:1954年5月15日 ルガーノでのライブ録音
原盤:白レーベル非売品見本盤
「ルガーノの田園」と言えば、これまであまり良い音のレコード、CD に出会えませんでした。レコードはモヤモヤ、モコモコ感があり、CD はデジタル臭が強く、キンキンしていました。今回の復刻に使用した白レーベル非売品見本盤の音は、シャキッとしてそれでいてアナログ独自のナチュラルさにも欠けるところのない、まことに理想的なものでした。この盤で聴きますと、テンポが遅いと言われる 「ルガーノの田園」 が、決してもたれることなく、前へ前へと進んで行き、実際の時間より速く感じられる程です。又、率直な読みと平明な表現を旨とする「軽み」 (かろみ) とも言うべき、巨匠晩年様式が、如実に現れているのも、この盤の特徴といえましょう。巨匠が最期にたどり着いた世界は、わびさびではなく、若さも色もある、これから又何かが始まるような境地であったことが、想起されます。 尚、同日演奏された K.466 は、フルトヴェングラー最高のモーツァルトであるばかりか、今日でも K.466 のベストとする方々も少なくない名演奏です。併せご堪能くださいませ。 (オタケンレコード 太田憲志)
TKC-369
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フルトヴェングラー〜「ニコライの第9」
ベートーヴェン:交響曲第9番 「合唱」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO
ウィーン・ジングアカデミーcho
ヒルデ・ギューデン(S)
ロゼッテ・アンダイ(A)
ユリウス・パツァーク(T)
アルフレート・ペル(Bs)

録音:1952 年2 月3 日 ウィーン・ムジークフェラインザール「 ニコライ記念演奏会」(ライヴ・モノラル)
「ニコライの第9」 は、従来 より「バイロイトの第9」 に匹敵する名演と言われて 来ましたが、昨今のリマスタ盤の音質改善により、そのことがやっと明らかになって 来ました。 今回、当社のリマスタリングにおきましては、ノイズリダクションに伴うデジタル的漂 白化を避け、極力アナログ的雰囲気を残しつつも、録音年代の古さを全く感じさせ ない、眼前で演奏しているかのようなリアリティーを引き出すことに注力いたしまし た。その結果、この演奏からウィーン・フィルの魅力を、より一層感じ取れるようにな ったのではないかと存じます。具体的には、第3楽章のどこまでも歌いぬいて行く ヴァイオリンが、より可憐でチャーミングになったことなどですが、さらに重要なの は、フルトヴェングラーのどのような解釈もクッションのように受け入れる、ウィーン・ フィルのふところの深さを確認出来るようになったことです。これは、ソリストや合唱 団にも言えることで、バイロイト盤にはない魅力です。もちろんムジークフェラインザ ールのすぐれた音響も、関係していることは間違いありません。これは、すべての 面でバランスのとれた、フルトヴェングラーの数ある第9の中でも、最もスタンダード なものになるのではないでしょうか? もし、同年にウィーン・フィルで第9のスタジ オ録音があれば、この様なスタイルの演奏になっていたと思われます。終結部、フ ェルマータの音響崩壊も、今回は許容範囲内で、これを機会にこの演奏が広く聞 かれることを期待致します。 (オタケンレコード 太田憲志)
TKC-371
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ブラームス:交響曲第1番*
ベートーヴェン:交響曲第1番
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
BPO

録音:1952年2月10 日*、1954年9月19日 ティタニア・パラストでのライヴ録音
原盤:1970年代のDGの未開封LP*、RCAビクターLP
アナログ期、録音物の記録媒体として、レコードほど優れたものはなかったと 言われております。但し、未通針であること、保存環境が良いことなどが条件と なります。これらの条件を満たせば、レコードは、とれたてほやほやの音を、長く 保つことが出来るのです。 この度、大阪で発見されたフルトヴェングラーのブラームス第1交響曲のレコ ードは、まさにこの条件を満たすものでした。最盛期のアナログレコードが、この 条件で発見されるのは、今ではもはや珍しいことと言えましょう。さっそく針を落 としてみると、はたして、大変迫力のあるリアルなサウンドが再生されるではあり ませんか。プチプチノイズも皆無に等しく、録音して間もないマスターテープを 聞いているかのようです。フルトヴェングラーが、実際に目の前で指揮している のかと、錯覚しました。もともとこの演奏は、同曲中フルトヴェングラーの暫定ベ ストとされる方は多いのですが、気迫の面で、51 年の北ドイツ放響との同曲演 奏に軍配を挙げる方も少なくありません。ところが、その気迫も、この復刻では、 申し分なく再現されていると思われ、これよりは、総合的にすぐれたこの演奏を 名実ともにベストにして良いのではないかと思われます。 余白には、フルトヴェングラー最後の演奏会のベートーヴェン第1交響曲を入 れました。意外に明るい演奏です。あわせお楽しみくださいませ。 (オタケンレコード 太田憲志)

TKC-373
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ベートーヴェン:交響曲 第3番「英雄」
リスト:交響詩「前奏曲」*
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲#
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
VPO

録音:1952 年11 月26〜27 日、1954 年3 月3〜4 日*、1949 年4 月1〜4 日#、ムジークフェラインザール,ウィーン
録音方式:モノラル(スタジオ)
*このCD は、ブライトクランク方式によりモノラルをステレオ化したものです。
フルトヴェングラーのブライトクランクは、レコードにおいて、ワイドなものとナロウなものが存在することが、今回判明しました。曲の全 体又は、一部において、ナロウなものがある、と言うことです。そこでこの度、音質を変えることなく、ワイドで統一させようと試みました。今 までナロウなところがワイドになり、ナロウで親しんで来た耳には、音楽的密度が薄まるように聴こえることもあろうかと思われますが、フル トヴェングラーを目一杯ワイドで聴ける喜びは、何物にも代えがたいものがあるのも事実です。
このCDに収められたエロイカは、フルトヴェングラーの数あるエロイカの中でも、最もスタ ンダードなもので、演奏だけを取れば、もちろんウラニアのエロイカなどのような、超名演も ありますが、録音も含め、総合的には、この方が、安心して楽しんでいただけるものです。 リストは、今回のワイド化により、レコード会社からの、リクエスト演目とは思えないほどの、燃 え上がるような演奏であることが、より明らかになりました。さらに、マイスタージンガー前奏 曲は、オタケンでは、ブライトクランク初復刻です。併せてお楽しみくださいませ。 (オタケンレコード 太田憲志)

TKC-375
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ベートーヴェン:交響曲 第5番「運命」
交響曲 第7番 イ長調 Op.品92*
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
VPO

録音:1954 年2 月28 日, 3 月1 日、1950年1 月18〜19 日* ムジークフェラインザール,ウィーン
録音方式:モノラル(スタジオ)
*この CD は、ブライトクランク方式によりモノラルをステレオ化したものです。
フルトヴェングラーのブライトクランクは、レコードにおいて、ワイドなものとナロウなものが存在することが、今回判明しました。曲の全 体又は、一部において、ナロウなものがある、と言うことです。そこでこの度、音質を変えることなく、ワイドで統一させようと試みました。今 までナロウなところがワイドになり、ナロウで親しんで来た耳には、音楽的密度が薄まるように聴こえることもあろうかと思われますが、フル トヴェングラーを目一杯ワイドで聴ける喜びは、何物にも代えがたいものがあるのも事実です。
このCDに収められた運命は、フルトヴェングラー晩年様式を代表する演奏で、数あるフ ルトヴェングラーの運命の中でも、最もユニークなものです。確かに、得意のアッチェララン ドもほとんどなく、ダイナミックレンジもそれほどではありませんが、今回のワイド化によって、 大きな広がりの中で、各パートが生き生きと動き回る様は、又違った迫力が感じられます。 一方、第7の方は、言うまでもない名演で、録音年代が多少古いにもかかわらず、もともとブ ライトクランク化に最も成功したと言われていたものです。(オタケンレコード 太田憲志)


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