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ロバート・バート(指)武蔵野音楽大学管弦楽団 | ||||||||||||||
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武蔵野音大 YGDS30 |
録音年:1988年10月5日〜6日 武蔵野音楽大学ベートーヴェン・ホール【デジタル録音】 | |||||||||||||
入手不可 |
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“学校法人・武蔵野音楽学園の創立60周年記念CD” |
おそらく関係者へ配布されたものだと思いますが、演奏自体もあくまでも「記念品」の域を出ず、全く音楽として湧き上がってきません。指揮のロバート・バートは1930年アメリカ生まれ。この大学の客員教授として招かれた人で、モントゥーに指揮を学んだとライナー解説には書かれています。しかしオケの表情は終始固く、血の気の失せた響きで、若者らしい情熱や表現意欲が全く感じられないのは、まさか学生たちの感情表現が元々ここ止まりだとは思えないので(もしそうなら、恐ろしいことです!)、この先生がよほど怖いのか、録音セッションの緊張のせいなのかは分かりませんが、フレーズを巧く繋げられなかったり、アーティキュレーションのこだわりが、学生たちに体で理解させるに至っていないなど、指揮者としての力量不足が原因だと思うと、オケがあまりにも気の毒でなりません。そんな中、クラリネットが素晴らしいセンスで心からの歌を奏でているのはせめてもの救いです。そもそも一般に市販されることを目的としていないのですから、演奏が感動的であろうとなかろうと、余計なお世話と言われてしまえばそれまでですが…。 |
第1楽章のツボ | |
ツボ1 | クラリネットの音色の安定感が素晴らしい。 |
ツボ2 | 憂いを湛えた弦の刻みの乗せ、その余韻を携えて木管が優しく絡む。テンポはゆったり。 |
ツボ3 | 実に丁寧に芯から奏でている。 |
ツボ4 | テヌート気味にして繊細に下降する。 |
ツボ5 | まったく遅いテンポを変えない。際立った表情はない。フレージングがどこかぎこちない。 |
ツボ6 | アニマートから音楽が大きく飛翔せず、むしろ萎縮している。 |
ツボ7 | 直前の間が変に長い。ピチカートの最初でコルレーニョのような異音が聞える。この後の木管の跳躍音型がレガートで、弦の表情と見事に一体となっている。 |
ツボ8 | 非常に綺麗で優等生的。腹の底からのフレージングが欲しい。 |
ツボ9 | ここから唐突に速くなる。それでも音楽が沸き立たない。 |
第2楽章のツボ | |
ツボ10 | 弦の表情は平凡。ホルンはさらに何も感じずに棒読み状態。 |
ツボ11 | 丁寧だが、全く呼吸が膨らまない。 |
ツボ12 | クラリネットもファゴットもなかなかハイセンス。 |
ツボ13 | 特徴なし。 |
ツボ14 | アゴーギクがいかにもぎこちない。フォルテ4つの直前の溜めも持ち堪え切れていない。158小節の運命動機の再現の直前でルフト・パウゼを挟むのが不自然。 |
ツボ15 | 無表情に近い。最後を締めくくるクラリネットは深いニュアンスを湛えて絶品! |
第3楽章のツボ | |
ツボ16 | 手前から吹き始め、テンポはほとんど変えない。 |
ツボ17 | 特徴なし。各パートを関連付けるなど全く念頭にないかのよう。 |
ツボ18 | 普通。この後のリタルダンドが取って付けたように響く。 |
第4楽章のツボ | |
ツボ19 | 指揮者の癖なのか、フレーズの所々で隙間が空く。テンポは標準的。 |
ツボ20 | ホルンはほとんど裏方。 |
ツボ21 | 最初のクレッシェンドが中途半端。その後だらしなくトレモロ。テンポは中庸。 |
ツボ22 | 無視。 |
ツボ23 | 自分たちが核となるという自覚が感じられない澄ました弾きぶり。 |
ツボ24 | この直前でも無意味に間が空く。明らかに指揮者の力量不足。テンポは不変。 |
ツボ25 | あまり良く響かない。 |
ツボ26 | テンポ不変。 |
ツボ27 | ことさら速くはしない。 |
ツボ28 | やや8分音符の音価は長め。 |
ツボ29 | 運命動機を再現する弦の4分音符を短く切って弾いている。指揮者の指示だと思うが、音楽の流れががいちいち寸断する。 |
ツボ30 | 弦もトランペットも音を切る。 |
ツボ31 | 次第に埋没気味になるので確かではないが、改変なしと思われる。 |
ツボ32 | 勇壮な響きを聴かせる。 |
ツボ33 | 全曲を通じて最も音楽的な意思を感じさせる立派な響き。中庸のインテンポで終わる。 |
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