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チャイコフスキー:交響曲第5番
グイド・カンテルリ(指)NBC交響楽団
第2楽章ホルン・ソロ/
Music&Arts
M&ACD-1120H
(12CD)

録音年:1952年3月1日 カーネギー・ホール 【モノラル・ライヴ録音】
演奏時間 第1楽章 13:51 / 第2楽章 11:51 / 第3楽章 5:47 / 第4楽章 12:27
【収録曲】
グイド・カンテッリ〜ニューヨーク・コンサート&放送録音集
ロッシーニ:「コリントの包囲」序曲[1951年1月1日]、
バルトーク:管弦楽のための協奏曲[1951年1月1日]、
シューベルト:交響曲第2番[1951年1月8日]、
モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲[1951年12月1日]、
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」[1951年12月1日]、
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ/ラ・ヴァルス[1951年12月1日]、
ベルリオーズ:ラコッツィ行進曲[1951年12月15日]、
ブラームス:交響曲第3番[1951年12月15日]、
ベートーヴェン:交響曲第7番[1950年1月14日]、
ハイドン:交響曲第94番 「驚愕」[1949年12月31日]、
ブラームス:交響曲第1番[1952年12月6日]、
モーツァルト:交響曲第18番 [1952年12月13日]、
バルトーク:弦楽器,打楽器とチェレスタのための音楽[1952年12月13日]、
ガブリエリ:コントラバス4重奏のためのカンツォーナ[1952年2月16日]、
モンテヴェルディ:「聖母マリアの夕べの祈り」〜「聖母マリアよ、我らのために祈り給え」によるソナタ[1952年2月16日]、
ハイドン:交響曲第88番[1952年12月20日]、
ストラヴィンスキー:カルタ遊び[1952年12月20日]、
ラヴェル:ボレロ[1952年12月20日]、
ルーセル:シンフォニエッタ[1951年12月15日]、
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲 イ長調[1952年2月2日]、
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」[1952年2月2日]、
ゲティーニ:協奏的小品[1952年2月2日]、
ヴェルディ:「運命の力」序曲[1952年2月2日]、
ロッシーニ:「セミラーミデ」序曲*[1952年1月27日]、
チャイコフスキー:交響曲第4番[1949年12月24日]、
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」*[1952年1月27日]、
フレスコバルディ(管弦楽編曲:ゲディーニ):4つの小品*[1952年1月6日]、
モンテヴェルディ(ゲティーニ編):「マニフィカト」〜聖母マリアのための晩課*[ウェストミンスターcho/1952年1月6日]、
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」*[1952年1月6日]、
アラン・シュールマン:「ローレンシア」序曲*[1952年1月20日]、
ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲 *[ルドルフ・フィルクシュニー(P)/1952年1月20日]、
ヒンデミット:交響曲「画家マチス」*[1952年1月20日]、
ウェーバー:「オイリアンテ」序曲[1952年11月29日]、
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲 イ短調Op.3-8[1951年1月15日]、
ブラームス:悲劇的序曲[1951年1月15日]、
ドビュッシー:交響的断章「聖セバスティアンの殉教」[1951年1月15日]、
チャイコフスキー:交響曲第5番[1952年3月1日]
シューマン:交響曲第4番[1952年11月29日]
“悲しいほどの音彩の乏しさはトスカニーニのせい?”
トスカニーニはチャイ5の録音を遺していませんが、これを聴くとそれも賢明な選択だったと思えてきます。ホールの響きがドライなのはトスカニーニの好みとしても、ドイツの古典の曲ならともかく、チャイコフスキーの曲からここまで色彩を削ぎ落としてしまうと、曲本来の持ち味が激減してしまいます。中でも弱音の余韻すら味わえないのは、致命的ではないでしょうか?NBC響は響かないホールで音を出す習慣が身についてしまい、「ホールの響きに乗せる」という、他のオケが通常行っている自然の衝動が、彼らから抜け落ちてしまったとしか思えません。特に管楽器が裸の音色で吹いたり、芸術とは程遠い露出狂を目の当たりにする思いがして辛いものがあります。また、終楽章の第2主題をフルートが吹く箇所(4:30)で、なぜかスコアにないトリルで吹いているのも疑問です。カンテルリが指示したとは思えませんし、フルート奏者の遊びとしてはいかがなものでしょう?ただ全体的に、ティンパニが堂々と参加するトゥティの勇壮な響きはまさに堂に入っており、確信に満ちた迫力があります。なおこの録音は、Arkadiaでも出ていましたが、この12枚組のBOXのものが最も高音質です。
第1楽章のツボ
ツボ1 クラリネットは味も素っ気もない。弦もニュアンスに乏しい。
ツボ2 軽妙にリズムが弾むがmどこか機械的。木管の投げやりの吹き方が腹立たしい。ホールが響かないせいもあるが、強弱がまるでなく、ニュアンスを出そうとしていないのは明らか。
ツボ3 弓圧が強い。
ツボ4 メンゲルベルク風にテンポを落とすのは、スカラ座盤と同じだが、こちらはニュアンスが伴わない。
ツボ5 NBC特有の硬い弦の響きが、必至で柔和な表情を見せているべく奮闘。
ツボ6 美しく歌っているが、余韻がない。
ツボ7 微妙に縦の線がずれることによって、色彩が出ている。
ツボ8 前の部分からほとんどテンポを変えずにさらっと進行。画一的に流れる。
ツボ9 ホールが響かない分、16分音符が露骨に聞える。前の部分からインテンポのまま突入。ティンパニの連打で何とか勇壮さが醸しだされているが、基本的に無機質。
第2楽章のツボ
ツボ10 符点2分音符を全て区切って弾かせている。スカラ座盤での4小節と5小節の区切りはここでは見られない。ホルンは危なげがなく、よく歌っているが、音色が単色に過ぎ、美感に欠ける。これに極度に無機質なクラリネットが絡む。
ツボ11 流石に壮大。ティンパニの強打が効いているが、音がサッと引っ込んでしまうのが興ざめ。
ツボ12 テンポはほとんど変えずに無味のクラリネットが歌い始める。
ツボ13 無表情。
ツボ14 音は灼熱と化し、フォルテ4つの地点の爆発力が凄まじい。しかし、呼吸は浅い。
ツボ15 相変わらず線がきつい。せっかくの入念な表情が半減。
第3楽章のツボ
ツボ16 インテンポのまま突入。
ツボ17 全くイマジネーションが広がらない。このオケとスカラ座管との差はあまりにも歴然。
ツボ18 意外にも線が曖昧。
第4楽章のツボ
ツボ19 標準的なテンポで、威厳を湛えながら進む。
ツボ20 ホルンと木管はほぼ同等のバランス。
ツボ21 冒頭でクレッシェンドするのみで、後は一定音量でトレモロ。66小節直前でさらにクレッシェンド。弦ともども強靭な意志が漲る。テンポは通常よりやや遅め。
ツボ22 はっきりとアクセントを施している稀少な例。カンテルリは、一貫してフレーズの中のアクセントの重要性を意識している。
ツボ23 量感と力感が十分伝わる。
ツボ24 ここから一段テンポを上げる。
ツボ25 重量感のある一打。
ツボ26 TempoTから主部冒頭のテンポに戻る。
ツボ27 ことさら速いテンポをとらない。ティンパニの強打が生き、勇猛果敢な進軍。
ツボ28 楽譜の音価どおり。
ツボ29 まさにトスカニーニ的な直進型。リズムに独特の弾力があり、決して単調に陥らない。NBC響の腕の見せ所。
ツボ30 弦もトランペットも音を切る。
ツボ31 改変型。
ツボ32 バランスの取れた雄渾の鳴りっぷり。
ツボ33 この熱い畳み掛けと、熱のこもった音の威力は、スカラ座管に大きく優る。ここでもティンパニが大活躍。最後の4つの打ち込みも完全にキマッている。


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