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ゲオルグ・ショルティ(指)ハンガリー国立交響楽団 | |||||||||||||
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Harvest Clasics HC-06069 (2CDR) |
録音年:1987年9月8日 ブタペスト・コングレス・センター 【ステレオ・ライヴ録音】 | ||||||||||||
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※カップリング/ハイドン:交響曲第93番、バルトーク:2つの肖像 ▲これはマニア向けのCD-Rです。あらかじめご了承下さい。 |
“ショルティの意図を反映し切れていない祖国ライヴ” |
同年のDECCA録音と異なる点は、以下の「ツボ30」と「ツボ31」くらいで、あとはほとんど同じアプローチ。この曲の表現方法は十分に練り上げられていることがこの録音からもわかりますが、特にこの録音をチョイスする理由は見当たりません。ショルティ特有のアンアンブルックナーの縦の線をビシッと決めるやり方もやや徹底不足の感が否めず、なによりもホールの響きがドライなので、音色的な魅力も感じにくいのです。録音状態は年代相応の良質なものなのですが…。 |
第1楽章のツボ | |
ツボ1 | クラリネットは、今までの録音同様全体に太い音色でしっかりと意思を伴ったフレージング。アゴーギクも最少。次第に低弦の唸りが増強。 |
ツボ2 | 木管の木目調の音色が魅力的。リズムも鋭角的に立てず、歌を優先している。 |
ツボ3 | 多少アクセントが付く。 |
ツボ4 | 洗練さにはかけるが確かな共感が宿る。 |
ツボ5 | 完全にインテンポで突入。決して情に流されない。 |
ツボ6 | アニマートの箇所からテンポを落として歌うが、憧れよりも現実を直視する強さが漂う。 |
ツボ7 | ホールの響きのせいで音色的な魅力に欠ける。 |
ツボ8 | テンポを落とし一見柔和な表情ですすり泣いているようにも聞こえるが、いつものショルティならではの、頬と頬をすり合わせるような甘美さは排して、フレーズの輪郭をくっきり浮き立たせることに重点を置いている。 |
ツボ9 | テンポ不変。16分音符は聞き取れない。 |
第2楽章のツボ | |
ツボ10 | 冒頭の弦の導入の4小節と5小節の間がなぜか不自然に長い。ホルンは素朴と言う以外魅力は感じられず。絡むクラリネットもとぼけた音色。 |
ツボ11 | 風格はあるが、響きの魅力が乏しい。。 |
ツボ12 | ニュアンスが定まらないまま見切り発車したような吹き方。ファゴットも弱い。 |
ツボ13 | ピチカートの表情が乏しい。 |
ツボ14 | フォルテ4つに至るまでごくオーソドックスな進行で、「特にハッとする瞬間はない。 |
ツボ15 | ショルティにとって最上のデリカシーをもって奏でた瞬間。弦の音色、ホールのトーンが美しければ、より一層魅力的に響いたことだろう。 |
第3楽章のツボ | |
ツボ16 | この楽章の最初から一貫してインテンポ。 |
ツボ17 | 部分的にアンサンブルに潤滑油が行き度々いていない箇所もあるが、このオケにとって最上と思われる軽妙なニュアンスを披露。 |
ツボ18 | これは完璧なうえに極めて音楽的! |
第4楽章のツボ | |
ツボ19 | 音の量感はそれほど感じないが、堂々とした威厳に満ちている。 |
ツボ20 | ホルンは裏方。 |
ツボ21 | ティンパニが冒頭でクレッシェンドして一撃を加える。その後は弱音でトレモロを続ける。主部開始のアンサンブルはきわめて求心力が高く、やや速めのテンポもビシッときまっている。 |
ツボ22 | ほとんど気にしていないようだ。 |
ツボ23 | 張り出しが弱いだけでなく、希薄がまるでない。 |
ツボ24 | 主部冒頭と同じテンポ。 |
ツボ25 | それなりに強打しているようだが遠い。 |
ツボ26 | 主部冒頭のテンポ。 |
ツボ27 | 直前でテンポを落とすが、ここからまた主部冒頭のテンポ。 |
ツボ28 | 本来の音価どおり。例えば「タンホイザー」序曲の最後の2音も引き離さずに弾かせていたように、これは一貫したショルティの趣味と思われる。 |
ツボ29 | ここも弦の響き自体に輝きがほしいところだが、ショルティの意図は伝わる。 |
ツボ30 | 弦は完全に音を切り、トランペットはテヌート。 |
ツボ31 | 改変なし。 |
ツボ32 | 鳴っているのはわかるが、響かないホールなので魅力に欠ける。 |
ツボ33 | 破綻こそないが、アンサンブルが雑然としており、終結も特に手ごたえなし。 |
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