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「Ars longa, vita brevis」=「技(術)は長く、人生は短し」。転じて「短い一生で技芸を極めるのは難しい」という、古代
ギリシャから伝わる有名な格言です。ピアニスト・上野真が2023年に立ち上げたこのレーベルには、人の一生における限ら
れた時間の中で、芸術(Ars)のために最善を尽くすという意味が込められています。
楽器としてのピアノやピアノ音楽を中心に、現代に生きる中での伝統とは何か、オーソドックスとは何かを追求していく上野
真のライフワークを、高品質な録音で体現していきます。 |
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AL-1
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シューマン:蝶々 作品2
幻想曲 ハ長調 作品17
ウィーンの謝肉祭の道化 作品26 |
上野真(フォルテピアノ)
録音:2021年3月25〜28日神奈川県立相模湖交流センター
ラックスマンホール
使用楽器:J. B. Streicher,1861(ヤマモトコレクション所蔵) |
シューマンが少年時代、父親に買ってもらったピアノは、マテーウス=アンドレアス・シュタインの手によるもの。シュタインは、本収録に使用されたピ
アノの製造者ヨハン・バプティスト・シュトライヒャーの叔父に当たります。このヤマモトコレクション所蔵1861年製シュトライヒャーは、ハンマーを含む
殆どのパーツがオリジナルで、非常に良いコンディションを保っており、当時の響きを直に伝えてくれます。上野は、歴史的にも大変貴重なこの楽
器の特徴を最大限に活かし、繊細かつ力感に溢れた快演を繰り広げています。 |
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