湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


バロック以前・新譜速報1


※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。



EVIDENCE
EVCD-082(1CD)
デュファイ:愛のプリンス〜シャンソン集
@私が嘆くのは当然だ/A気高い貴婦人/B美しい人よ、いかなる過ちを犯したというのか/Cこれほどまでに感じる苦しみ/Dあなたの気高い美しさ/Eもういつもの私ではない/Fさらば、わが恋よ/Gさあみんな、目を覚まそう/Hこの5月に/I私に悦びの贈り物を/J今日は愛を得る日/K眠りもせずに/L目を覚まそう/M優しい人の愛のために/Nあなたに幾度も挨拶します/Oつらい悲しみに打ち勝って/Pさらば、わが残された命/Q哀れにも嘆く/R気高く優しい心/Sいとしい友
ドミニク・ヴェラール(指)
アンサンブル・ジル・バンショワ

録音:2021年3月/ピーニャ講堂(コルシカ)
ドミニク・ヴェラール率いるアンサンブル・ジル・バンショワの最新盤はデュファイの世俗曲集。彼らは以前にもデュファイ作品をリリースし、その美しさが今でも 根強い人気となっていたので、新録音は大歓迎と申せましょう。
デュファイ(1397-1474)はルネサンス、ブルゴーニュ楽派を代表する作曲家。宗教曲は知られていますが、シャンソンなど世俗曲は顧みられること が少ないものの驚くほど美しい世界を作り上げています。教会音楽の大家ながら、世俗曲こそがデュファイの才能を最も表現していたとも申せましょう。
アンサンブル・ジル・バンショワの歌唱はますます磨きがかかり、まさに神業。心に染み入るような情感は晩秋の夜長によく合います。 (Ki)
EVIDENCE
EVCD-075(1CD)
光の声〜ヨーゼフ・マルティン・クラウス作品集
@「オリンピュア」序曲VB33
Aグスタフ3世の誕生日のためにVB41〜序奏とアリア
Bグスタフ3世の為の葬送カンタータVB42〜序曲とアリア
Cイエスの死VB17〜序曲とアリア
D歌劇「プロセルピン」VB19〜序曲とアリア
Eパントマイム ニ長調VB37
FアリエッタVB58「時代の荒廃は」
マリー・ペルボー(S)
ペジマン・メマルザデー(指)
ジェネラシオン・モザール

録音:2021年5月19-21日/ポワシー劇場
ヨーゼフ・マルティン・クラウス(1756-1792)はスウェーデンで活躍したドイツ人作曲家。生没年がほぼ同じことから「スウェーデンのモーツァルト」と称され ました。1781年以来スウェーデン王グスタフ三世の宮廷音楽家を務めました。クラウスの音楽は古典派的明快さに加え、独特な短調の翳りを見せるところが魅力。 クラウス最晩年の1792年にグスタフ三世が暗殺され、悲痛な葬送カンタータを作曲しています。
表情豊かな歌唱を聴かせてくれるのはハルモニア・ムンディのデビュー・アルバムで注目されたソプラノのマリー・ペルボー。指揮のペジマン・メマルザデーは 1973年イラン生まれ。5歳からフランスに住み、チェロ奏者としても活躍しています。「モーツァルト世代」を意味するジェネラシオン・モザールと爽やかな演奏を 繰り広げています。 (Ki)

Paraty
PARATY-721106
(1CD)
ディエゴ・フェルナンデス・デ・ウエテ:多くの和声的数字譜の概要(1702/4)
@ガイヤルド/Aフラメンコの歌/Bイタリアの歌/Cパラデタス/D恵深き聖マリア/E第2音によるパサカーユ/F牛/Gマヨルカの歌/Hエスパニョレッタ/Iサモラのガイタ/J第3音によるパサカーユ/Kマタチネス/Lフランスの歌/Mポルトガルの歌/Nバレンシアーナ/Oタランテラ/Pガイタ・マリオーナ・アガイターダ
マヌエル・ビラス(バロック・ハープ)

録音:聖ビセンテ・デ・ポンベイロ教会(ガリシア)
ディエゴ・フェルナンデス・デ・ウエテ(1650頃-1711頃)はスペインのハープ奏者。最も古いハープの手引書「多くの和声的数字譜の概要」の著者として知 られています。これは弦が1列の全音階ハープと2列交差の半音階ハープの調弦や指遣いを解説し、舞曲や歌の楽譜を収録しています。それらはシンプルながら スペイン的味わいの楽しいものばかり。
サンティアゴ・デ・コンポステラ出身のバロック・ハープ奏者マヌエル・ビラスは12世紀から18世紀のラテン系ハープ音楽の研究家としてもあり、学術的価値 はもちろんながらスペインの血が濃厚な歌い回しとリズムで聴き惚れさせられます。 (Ki)

APARTE
AP-258(1CD)
ドレスデンのオーケストラのためにVol.1「序曲」
ヨハン・ダーヴィト・ハイニヒェン:ソナタ「エルベ川上のディアナ」
ヤン・ディスマス・ゼレンカ:オラトリオ「青銅の蛇」ZWV 61〜邪悪な者を退けた
同:オラトリオ「贖い主の墓前の悔悛者たち」ZWV 63〜序奏
テレマン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調TWV 53:D5
ハイニヒェン:ミサ曲第12番〜聖霊にして
E同:ミサ曲第9番〜コンチェルティーノ/十字架に付けられ
クヴァンツ:2つのフルートの為の協奏曲ト短調QV 6:8a
ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル:ソナタ ハ短調
ファッシュ:2群のオーケストラの為の序曲
ゼレンカ:神の御子のミサZWV 20〜キリストよ憐れみたまえ
ハイニヒェン:協奏曲ヘ長調
コリーヌ・デュティユール(Ms)、
ステファン・マクラウド(Br)、
ステファノ・ロッシ(ヴァイオリン)ほか
アレクシス・コセンコ(指)
レ・ザンバサドゥール、ラ・グランド・エキュリ

録音:2020年11月30日-12月2日/ロワイモヨン修道院
1709年から半世紀間、ザクセン選帝侯アウグスト一世及び二世時代のドレスデンはヨーロッパ最高の音楽家を集め、そのオーケストラは「世界で最も壮大」と 賞されていました。大バッハがワイマールやライプツィヒで活躍していたのと同時期、ドレスデンの宮廷で繰り広げられた華麗でまばゆいばかりの作品を集めたシ リーズの第1弾は「序曲」。
関係作曲家たちは、そのオーケストラの機能を最大に生かした作品を生み出しました。多くは歌手が主役を務めますが、器楽奏者たちの名人芸も反映されていて 聴き応え満点。フルート奏者で指揮者のアレクシス・コセンコが2010年に創立した若い古楽器団体レ・ザンバサドゥールの妙技にひたれます。 (Ki)

la musica
LMU-022(1CD)
ラクリメ
ダウランド
@プロローグ
サー・ヘンリ・アンプトンの葬送/おお、今こそ別れねばならぬ*
Aいにしえの涙
デンマーク王のガイヤルド/蘇った最初のラクリメ/おおやさしい森、孤独の喜びよ*
B再び流れるいにしえの涙
バクトン氏のガイヤルド/新たな形のラクリメ/いとしい人よ、もしも君が心変わりするなら*
C歌う涙
溜息のラクリメ/ヘンリー・ノエル氏のガイヤルド/もしも私のうけた苦しみが情熱を動かすなら*
D悲しみの涙
悲しみのラクリメ
E無理な涙
ジャイルズ・ホビー氏のガイヤルド/偽りのラクリメ/彼の金髪も時が銀髪に変えて*
F愛する人の涙
ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド/愛情深いラクリメ/行け、透き通った涙よ*
G真実の涙
サー・ジョン・スーチ氏のガイヤルド/真実のラクリメ
H運に祝福されぬ彼は笑いも涙もなく
あふれよわが涙*/ダウランドは常に悲しむ
ザッカリー・ワイルダー(T)*
エドゥアルド・エグエス(指揮、リュート)
ラ・キメラ

録音:2019年8月/聖ロクス教会(クミアーナ、トリノ)
ダウランドの「ラクリメ」は絵画のように人のさまざまな形の涙を描いています。俗と聖、ニヒリズムと揺れ動く感情の間に浮かび上がる陶酔感は誰もが心動か されます。
2018年の七月大歌舞伎「源氏物語」公演で海老蔵と共演したり、バッハ・コレギウム・ジャパンにも参加して注目されているアメリカのテノール歌手ザッカリー・ ワイルダーが涙にくれるダウランドを見事に表現しています。 (Ki)

BONGIOVANNI
GB-2592(1CD)
@アルビノーニ:『ピンピノーネ』
AB.マルチェッロ:『フィレッタとスパーゴ』(世界初録音)
カルロ・トッリアーニ(@ピンピノーネ、Aスパーゴ)
カミッラ・アントニーニ(@ヴェスペッタ、Aフィレッタ)

ファブリツィオ・ダ・ロス(指揮、チェンバロ)
イタリア古典Oアントニオ・サリエリ・アンサンブル(古楽器使用)

録音:2020年10月7-9日/ミラノ
『ピンピノーネ』は1708年11月26日にヴェネツィアの劇場で、歌劇・セリア『アスタルト』の間奏曲として初演されました。アルビノーニはこの時すでにヴェ ネツィア音楽界の重鎮。このインテルメッツォもシンプルにして非常に愉快な筋書き、鮮やかなデュエットやレチタティーヴォが人気を博し成功を収めました。この録 音では、初演時に印刷されたリブレットに基づく原典版が収録されています。カップリングには、ベネデット・マルチェッロの『フィレッタ・エ・スパゴ』を世界初収録。 (Ki)

Musique en Wallonie
MEW-2098(1CD)
ジャン=ノエル・アマル(1709-1778):モテ4編 〜18世紀ベルギー、リエージュ大聖堂の音楽 スケルツィ・ムジカーリ(古楽器使用)【フアン・ウェイリャン(S)、アンドレア・ガヴァニン(C.T)、フランシスコ・マニャリチ(T)】
ニコラ・アクテン(バリトン・指揮)

録音:2020年2月18-21日、ダダ・スタジオ、ブリュッセル
ラテン語で「ベルギカ」と呼ばれたネーデルラント地方の南部は、長くスペインないしオーストリアのハプスブルク家の支配のもと、フランス語話者 の為政者たちが独自の文化を発展させてきた場所。音楽においては17世紀の末に当時最先端のイタリア音楽が流入、以後リュリ流儀のフ ランス音楽との間で注目に値する音楽が発展しました。そうした中、古典派前夜のロココ時代に注目すべき活躍をみせた作曲家の一人が、 現在のベルギー東部にあたる古都リエージュの作曲家アマル。グルックより少し上の世代で、フランスやイタリアにも旅して見識を養い、イタリ ア・歌劇の語法を柔軟に取り入れた旋律美あざやかな声楽作品を多数残しています。現代楽器での録音が僅かにある程度だったこの作 曲家の音楽世界を、フランス語圏ベルギーを代表する気鋭団体スケルツィ・ムジカーリが紹介。独唱者に活躍の場が与えながらも全体に管 弦楽の響きもよく生かした音作りで、同時代のヨンメッリやガルッピ、ハッセなどイタリア語歌劇の旗手たちにも通じるスタイリッシュなナンバーが 続きます。スケルツィ・ムジカーリは基本的に室内編成での緊密なアンサンブルで注目されてきた団体ですが、ここでは15人規模の弦楽編 成(大野しほ・近藤倫代ら日本人プレイヤーの参加も注目されるところ)にオーボエとホルンが一対づつ加わり、オルガンとチェンバロが折々に 興を添える充実したサウンドを聴かせてくれます。

TOCCATA
TOCC-0182(1CD)
NX-B03
テレマン:音楽による礼拝 第7集
永遠の泉、穏やかな流れ TWV 1:546
涙を慰め TWV 1:1401
われはバプテスマを受け TWV 1:820
鳥は遠くまで飛べない TWV 1:994
Ich schaue bloss TWV 1:859…世界初録音
主よ、われを支えたまえ TWV 1:449
ベルゲン・バロック【フランツ・フィッツトゥム(C.T)、ペーター・ホルツラフ(リコーダー)、トーマス・C・ボイセン(テオルボ)、マルック・ルオラヤン=ミッコラ(バス・ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ハンス・クヌート・スヴェーエン(チェンバロ、/オルガン)】

録音:2008年9月7-12日
1726年にハンブルクで出版されたテレマンのカンタータ集「音楽による礼拝」。72曲のカンタータはどれも、 独唱とオブリガート楽器(リコーダー、ヴァイオリン、トラヴェルソ、オーボエ)と通奏低音による小ぶりの編成 で、通常、レチタティーヴォと2つのダ・カーポ・アリア(A-B-Aの三部形式。繰り返しのAの部分では華やかな 装飾が施される)で構成されています。貴族たちの私的な目的の為の曲と、公的な曲が混在しています が、巧みな対位法と技巧的な声楽パート、楽器の妙技が楽しめる調和のとれたカンタータです。演奏する ベルゲン・バロックは1994年にローデ・トールセンとハンス・クヌート・スヴェーエンによって設立された古楽アン サンブル。数多くのレーベルへの録音とヨーロッパでのコンサートで知られています。
TOCCATA
TOCC-0423(1CD)
NX-B03
アンリ・アルドゥアン(1727-1808):4声の無伴奏ミサ曲集 第2集
ミサ曲第2番「 主に向かって新しい歌を歌え」
ミサ曲第5番「神の御名をほめたたえよ」
ミサ曲第6番「聖なる歌でほめたたえよ」
セント・マーティン室内合唱団
ティモシー・J・クリューガー(指)

録音:2015年2月21日、2015年4月18日
世界初録音
フランス後期バロックの作曲家アルドゥアン(1727-1808)。彼は質素な家庭に生まれ8歳の時にランスの 大聖堂聖歌隊員となり音楽教育を受けました。その後は神学校に入り、1751年には正式な聖職禄を 受け、合唱団の音楽監督を引き受けます。1749年からランスの新しい音楽アカデミーの監督を務めました が、宗教的な典礼を大切にしていたアルドゥアンは、世俗音楽の需要の高まりに反発し、1773年にはこの 地位を退いてしまいます。この「4声の無伴奏ミサ曲集」は1772年に出版された6曲からなるミサ曲集で、 革命前のフランスで広く流通していたもの。現在ではほとんど演奏される機会がありませんが、ティモシー・J・ クリューガーが指揮するセント・マーティン室内合唱団が見事に作品をよみがえらせています。

ACCENTUS Music
ACC-30505CD(1CD)
ミヒャエル・プレトリウス:アドヴェントとクリスマスの為の音楽集〜エサイの根より
1. Jubilate Domino(03:23)
2. Vulpius:Es ist ein Ros entsprungen(01:42)
3 .Nun komm der Heiden Heiland(03:25)
4 .Vom Himmel hoch(14:46)
5 .Magnificat(09:23)
6 .Es ist ein Ros entsprungen( 03:11)
7 .Quem pastores(04:56)
8 .Der Morgenstern ist aufgedrungen(02:15)
9 .Angelus ad pastores ait( 03:31)
10. Resonet in laudibus(03:08)
11 .Puer natus in Bethlehem( 06:13)
12. Wie schon leuchtet der Morgenstern(02:39)
13. Deo patri sit gloria( 02:43)
ドレスデン室内cho
器楽奏者たち
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)

イザベル・シッケタンツ(S)
ヨナタン・マイエンシャイン(A)
クリストファー・レンツ(T)
マルティン・シッケタンツ(Bs)

録音:2021年7月、ラーデベルク教会
この度、ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)ドレスデン室内合唱団による魅力的なアドヴェントとクリスマスの為の録音が誕生しました。12月25日のクリ スマスのクライマックスに向かう4週間をアドヴェント(待降節)と言い、ドイツの人々にとって一年で一番大切な、喜びにあふれる4週間となります。 ここに収録されている作品は、ミヒャエル・プレトリウスによる讃美歌が厳選されています。ミヒャエル・プレトリウスは膨大な数の讃美歌の歌詞と旋律を集めてお り、それを編纂した全9巻の<シオンのムーサたち>に収録されています。『エサイの根より』は、元々ドイツの地方に伝わるキャロル。プレトリウスは初めの1、2 節だけを採用し、加えて、第2節の強調点をマリアから幼児イエスに置きかえました。それ以来、プロテスタントの歌集に収録され、世界的にも有名なアドベントの ための歌となりました。
2021年に生誕450年&没後400年を迎えたミヒャエル・プレトリウスは、17世紀初頭ドイツの作曲家、オルガニスト。まず何より印象的なのは、独学で手に 入れた並外れた創造力と決して長くはない生涯に生み出された膨大な量の作品です。また生涯を通じて讃美歌との関わりを続けてきたことは、彼の信条の表明で もあったかもしれません。 (Ki)

BIS
BISSA-2583
(1SACD)
パーセル:ファンタジア&イン・ノミネ全集
(1)6声のファンタジア ト短調「イン・ノミネ」Z.746
(2)4声のファンタジア ト短調 Z.735
(3)4声のファンタジア 変ロ長調 Z.736
(4)ロンドー 変ロ長調〜歌劇『妖精の女王』より
(5)4声のファンタジア ヘ長調 Z.737
(6)4声のファンタジア ハ短調 Z.738
(7)「シャコンヌ:中国の男女の踊り」〜歌劇『妖精の女王』より
(8)4声のファンタジア ニ短調 Z.739
(9)4声のファンタジア イ短調 Z.740
(10)グラウンドによる3声のシャコンヌ〜歌劇『預言者、またはダイオクリージャンの物語』
(11)4声のファンタジア ホ短調 Z.741
(12)4声のファンタジア ト長調 Z.742
(13)4声のファンタジア ニ短調 Z.743
(14)4声のファンタジア イ短調 Z.744
(15)1音に基づく5声のファンタジアヘ長調 Z.745
(16)3声のファンタジア ニ短調 Z.732
(17)3声のファンタジア ヘ長調 Z.733
(18)3声のファンタジア ト短調 Z.734
(19)シャコニー ト短調 Z.730
(20)7声のファンタジア ト短調 Z.747
チェリス・ヴィオール・コンソート
イブラヒム・アジズ(トレブル・ヴィオール)
アリソン・キンダー(トレブル・ヴィオール、アルト・ヴィオール)
ケイト・コンウェイ(テナー・ヴィオール)
サム・スタドレン(テナー・ヴィオール、バス・ヴィオール)
ジェニファー・ブロック(バス・ヴィオール)
(1)(20)エミリー・アシュトン(テナー・ヴィオール)
(20)ハリー・バーコック(テナー・ヴィオール)

録音:2019年8月14-16日/ガートン・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ、イングランド)
古代ギリシャの弦楽器をグループ名とする「チェリス」は、イギリスのヴィオール・コンソート。16世紀から17世紀初頭にかけて、イギリ スではヴィオールのコンソートがもてはやされ、同時代に活躍したイギリスの作曲家たちはこのレパートリーの為の音楽を残しました。
イギリス・バロック音楽の最大の作曲家ヘンリー・パーセルもその一人。3声から7声まで実に多彩なヴィオールの作品を作曲しております。このアルバムにはパー セルのファンタジアとイン・ノミネの全曲を収録。大英図書館に保管されている自筆譜には1680年6月10日から8月31日までの日付の書き込みがあります。 このときパーセルは20歳。若くして作曲家としての確固たる地位を確立していたと言える出来栄えです。 (Ki)

Da Vinci Classics
C-00451(1CD)
エヌモン・ゴーティエ&ドニ・ゴーテェエ:「ローマ1676年」〜 ジュリアン・ブロヴァンによって蒐集されたリュート小品集
組曲イ長調/組曲ニ短調/組曲ト長調/組曲ニ長調/組曲イ短調
ミケーレ・カレカ(バロック・リュート)

録音:2018年6月、コンヴェント・デリンコント修道院(フィレンツェ、イタリア)
リュートの為の手稿譜から音楽を再発見し再現することは、今では忘れ去れてしまった世界に足を踏み入れることを意味すると同時に、これらの音楽を現代に呼び戻すことにより、当時の宮廷や貴族のサロンでの音楽の世界を想起させてくれることに繋がります。
イタリア、ローマ出身のリュート奏者でドイツ・グラモフォンやドイツ・ハルモニア・ムンディなどにもレコ―ディングを行っている名リュ―ティスト、ミケーレ・カレカのプロジェクト「ローマ1676年」では、当時の有名な音楽一族だったゴーティエ家の老ゴーティエ(エヌモン)と従兄弟のドニが書いたと伝わるリュートの為の小品が集められており、「イ長調」と「ニ短調」には作曲者が特定出来なかった作品も含まれています(他の3つの組曲はドニ・ゴーティエの作品)。
Da Vinci Classics
C-00454(1CD)
ジョヴァンニ・アントニオ・グイード(1675?-1729):ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ集(世界初録音)
ソナタ第1番/ソナタ第2番/ソナタ第3番/ソナタ第4番/ソナタ第5番/ソナタ第6番
アンサンブル・オルテンシア・ヴィルトゥオーサ〔ジョヴァンニ・ロータ(Vn&コンサートマスター)、レベカ・フェッリ(Vc)、ミケーレ・カレッカ(テオルボ&バロック・ギター)、ジルベルト・スコルダーリ(ハープシコード)〕

録音:2020年10月、サン・ジュゼッペ教会(アッリステ、イタリア)
エンリコ・ガッティとシギスヴァルト・クイケンにバロック・ヴァイオリンを学んだイタリア古楽界期待のヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・ロータが指揮するアンサンブル・オルテンシア・ヴィルトゥオーサは、現在では歴史の陰に隠れてその功績がほとんど知られていない17世紀後半〜18世紀前半のイタリアで活躍したコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・アントニオ・グイードの世界初録音となる「ヴァイオリン・ソナタ集」を取り上げます。
ジェノヴァ出身のグイードは洗練された作曲家であり、後期バロックの文化に完全に溶け込んでいるにもかかわらず、自身の音楽的アイデアに常に個性と独自性を与えることに成功しています。
この「ヴァイオリン・ソナタ集」はイタリアの18世紀音楽の歴史という大きなモザイクの中に、新たなピースを挿入する再発見と言えるでしょう。

Tactus
TC-691203(1CD)
ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ:6つの協奏曲 Op.7
協奏曲第1番、協奏曲第2番、協奏曲第3番 協奏曲第4番、協奏曲第5番、協奏曲第6番「アリアンナの涙」
アンサンブル・バロック「カルロ・アントニオ・マリーノ」、
ナターレ・アルノルディ(指)

録音:2020年8月、プラダルンガ、ベルガモ(イタリア)
1600年代から1700年代に活躍したイタリアの作曲家兼ヴァイオリニストの名を冠したアンサンブル・バロック「カルロ・アントニオ・マリーノ」はイタリア各地のオーケストラで活躍する優秀な演奏者が集まって結成されました。イタリア後期バロックを代表する作曲家の一人、ロカテッリの作品をナターレ・アルノルディの指揮で華麗に演奏していきます。
Tactus
TC-701690(2CD)
ドメニコ・パラディージ(1707-1791):チェンバロ・ソナタ集
ソナタ第1番アレグロ・ヴィヴァーチェ、ソナタ第2番アンダンテ・アレグロ、ソナタ第3番 プレスト・ラルゲット・エ・カンタービレ、ソナタ第4番 アンダンテ・メヌエット、ソナタ第5番プレスト・アレグロ、ソナタ第6番 ヴィヴァーチェ・アレグロ、ソナタ第7番アレグロ・プレスト、ソナタ第8番 アレグロ・プレスト、ソナタ第9番アレグロ・アンダンテ、ソナタ第10番 ヴィヴァーチェ・プレスト、ソナタ第11番モデラート・アンダンテ、ソナタ第12番 アレグロ・プレスト
マルコ・モラスキ(Cemb)
1707年生まれのドメニコ・パラディージは、ナポリ生まれの作曲家兼チェンバロ奏者、また教育者としても著名でした。ポルポラでの弟子であったと考えられ、A・スカルラッティ、D・スカルラッティの影響もみられ、近年評価の上がってきた作曲家の一人です。

Orlando Records
OR-0047(1CD)
バロック時代のチェロ・ソナタ集
アントニオ・カルダーラ:チェロ・ソナタ第4番ニ短調、チェロ・ソナタ第14番 イ短調、チェロ・ソナタ第2番ニ長調
ジュゼッペ・サンマルティーニ:チェロ・ソナタ第3番イ短調
ウェンセスラウス・シュプルニー(ca.1700-1754):チェロ・ソナタ第5番ヘ長調
ジョヴァンニ・ボノンチーニ:チェロ・ソナタ第1番イ短調
フォンド・バロッコ〔マリー・オルシーニ=ローゼンバーグ(Vc)、ヘルヴィヒ・ノイゲバウアー(Gヴィオローネ)〕

録音:2020年6月(オーストリア)
バロック期のチェロ・ソナタといえば、一般的にはヴィヴァルディやベネデット・マルチェッロのものが有名ですが、それ以外にも、アントニオ・カルダーラ、ジュゼッペ・サンマルティーニ、ジョヴァンニ・ボノンチーニといった作曲家や、1700年頃にボヘミアで生まれ、パリでチェリスト・作曲家として名声を得たヴェンセスラス・シュプルニーのような、あまり知られていない作曲家の手による作品が数多く存在しています。チェリストのマリー・オルシーニ=ローゼンベルクと通奏低音奏者のヘルヴィヒ・ノイゲバウアーによるデュオ、フォンド・バロッコは、これらバロックの宝石を取り上げ、生き生きとした解釈で、再発見の為の価値あるアルバムを作り上げました。短調の作品が多いのもポイントです。

Glossa
GCD-923529(1CD)
ザ・ジョスカン・ソングブック〜2声とビウエラの為の音楽
ジョスカン・デ・プレ(1440頃〜1521):
1) 野の妖精たち、海の精たちよ
2) それは並大抵のことではありません
3) 主ヨ憐レミ給へ(キリエ・エレイソン)
4) 千もの悲しみ
クリストバル・デ・モラレス(1500〜 1553):
5) 祝福あれ、主の御名のもとに来たる者に(ベネディクトゥス)
ジョスカン・デ・プレ
6) わたしは従います、ただひとつの洗礼に
フランシスコ・デ・ペニャローサ(1470頃〜1528)
7) 主ヨ憐レミ給へ(キリエ・エレイソン)
ジョスカン・デ・プレ
8) わたしたちの父であらせられるかたよ、あなたは天におられ(主の祈り)
9) ごきげんよう、マリアさま(アヴェ・マリア)
10) 立ち尽くす聖母(スターバト・マーテル)
11) おお、汚れひとつなき乙女
12) 森の精たちよ、泉の女神たちよ(オケゲム哀悼歌)
マリア・クリスティーナ・キール(S)、
ホナタン・アルバラド(T)、
アリエル・アブラモビチ(ビウエラ)

録音:2021年5月、ポンテベドラ(スペイン北西部ガリシア地方)、トゥイ大聖堂
カンティカ・シンフォニアの「スターバト・マーテル」(PGCD-P31909)、グランドラヴォアの「死してなお生きる人」(PGCD-P32117)に続く、Glossaのジョスカン・デ・プレ没後500周年記念リリース第3弾! アルゼンチンのブエノスアイレス出身のビウエリスト、アリエル・アブラモビチが、同じくアルゼンチン出身の伝説的古楽系ソプラノ歌手、マリア・クリスティーナ・キールと、新星テノール歌手(&リュート奏者)のホナタン・アルバラドと組んで、ジョスカン・デ・プレのもっとも重要な作品のいくつかをトランスクリプション。16世紀にビウエラのレパートリーを構築した作曲家たち(フエンリャーナ、ナルバエス、ピサドール等)の伝統を踏襲し、当時の偉大なポリフォニー作品の改作(アダプテーション)をベースに、ジョスカンをイベリアの光に照らし出すというユニークなアプローチ。どんな編成でも輝きを失わない、ジョスカン作品の新たな一面をどうぞ。
Glossa
GCD-921130(1CD)
ひそかな再結集〜バッハ&テレマン:作品集
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV.1051
テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽の為の組曲ニ長調 TWV.55:D6*
バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV.1067#
ライナー・ツィパーリング(ソロ・ヴィオラ・ダ・ガンバ)*、
ミヒャエル・シュミット=カスドルフ(ソロ・フルート)#、
マルク・デストリュベ(コンサート・マスター)*#、
18世紀オーケストラ

録音:2021年5月&8月、カイゼル運河教会(アムステルダム、オランダ)
フランス・ブリュッヘンとルーシー・ファン・ダールが共同創設者となって1981年に創設し、古楽再興とヒストリカル・パフォーマンス隆盛の時代をリードしてきたオランダの古楽オーケストラ、「18世紀オーケストラ」。ブリュッヘン亡き後にも様々なゲスト指揮者を迎えながら精力的に活動を続けている18世紀オーケストラのコロナ禍における新録音は、ライナー・ツィパーリングやミヒャエル・シュミット=カスドルフら古楽器の名手がフィーチャーされた、大バッハとテレマンの名曲アルバム!
COVID-19のパンデミックにより活動停止を余儀なくされた18世紀オーケストラのメンバーたちは国内外にちりぢりになっていましたが、再び一緒に演奏したいという熱意によって、限られたメンバーが久しぶりにアムステルダムに結集し、このレコーディングが実現しました。18世紀オーケストラで長年ソリスト(首席奏者)を務めてきたライナー・ツィパーリングがソロを担当するテレマンの組曲。18世紀オーケストラやバルタザール=ノイマン・アンサンブル、ドレスデン音楽祭Oの首席フルート奏者を担いながら、アーノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスに何度も招待されてきたミヒャエル・シュミット=カスドルフが華麗に舞う管弦楽組曲第2番。そして、カナダの名ヴァイオリニスト、マルク・デストリュベがコンマスとして率いるブランデンブルク協奏曲第6番という充実のプログラム。マルク・デストリュベは、18世紀オーケストラの共同コンサートマスターを務める他、アニマ・エテルナ、CBC放送O、オレゴン・バッハ祝祭Oなどのコンサートマスターとして世界中のツアーや音楽祭で演奏してきた名手です。また、山縣さゆり(vn、va)、森田芳子(va)、エミリオ・モレーノ(va)、アルベルト・ブリュッヘン(vc)、ピーター=ヤン・ベルダー(cemb)などのお馴染みの名手たちもメンバーに名を連ねています。

Urania Records
LDV-14079(1CD)
C.P.E.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードの為のソナタ集(ヴィオラ版)
ソナタ ト短調 Wq.88(1759)/ソナタ ハ長調 Wq.136(1745)/ソナタ ニ長調 Wq.137(1746)
ルカ・ラッザリーニ(Va)、
ニコラ・レニエロ(ハープシコード

録音:2021年1月、カステルゴンベルト(ヴィチェンツァ、イタリア)
カール・フィリップ・エマニュエル・バッハが、そのベルリン時代に作曲した才気煥発の「ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ」の3曲を、「ヴィオラ・ダ・ガンバ」ではなく「ヴィオラ」で奏でた注目作!
フリードリヒ大王の宮廷で働いていたC.P.E.バッハによってこの3曲が生み出された18世紀中期から後期にかけて、ヨーロッパの大半の国々でヴィオラ・ダ・ガンバが使用されなくなっていったこともあり、これらの作品を演奏する際にヴィオラ・ダ・ブラッチョを使用することを認めている資料も遺されています。
この18世紀後半に行われたであろう「ヴィオラ・ダ・ブラッチョ」での演奏を再現するため、C.P.E.バッハのソナタ3作品に取り組んだのは、イタリアのヴァイオリン&ヴィオラ奏者ルカ・ラッザリーニ。
ジョヴァンニ・グリエルモとジョヴァンニ・ペトレッラにヴァイオリンとヴィオラと学んだ後、ロンドンの王立音楽院へ留学。
ヴィチェンツァとヴェローナでバロック・ヴァイオリンをファビオ・ミッサッジャ、バロック・ヴィオラをステファノ・マルコッキに師事し、現在はピリオド楽器アンサンブルのイル・トラッティメント・アルモニコのリーダーとしてイタリアの古楽シーンで活躍しています。
使用楽器はマッシミリアーノ・ダッラ・コスタが2020年に製作したアントニオ・ストラディヴァリ1748年製のレプリカ。
「ヴィオラ・ダ・ブラッチョ」で演奏されたであろう、C.P.E.バッハのバロック時代と古典派時代を繋ぐ秀作を豊潤なヴィオラ音色で ――。

Urania Records
LDV-14073(1CD)
テレマン:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバの為の12のファンタジア TWV 40:26-37(Vc独奏版/ディートマル・ベルガー編) ディートマル・ベルガー(Vc)

録音:2021年1月3日-6日、ベルギッシュ・グラートバッハ(ドイツ)
1735年頃に作曲され、楽譜が出版されていたことは知られていながら、楽譜が消失してしまい謎に包まれていたものの、2015年の春に発見された「ヴィオラ・ダ・ガンバの為の12のファンタジア」。
ヴァイオリン、フルート(・トラヴェルソ)、チェンバロの為の傑作群と同じく、急成長するハンブルクのアマチュア市場に耳を傾けたテレマンが書き上げた「ヴィオラ・ダ・ガンバの為の」12のファンタジアの「チェロ編曲版」が登場!
「ヴィオラ・ダ・ガンバ」のために書かれたテレマンのファンタジアを敢えてチェロで演奏するという、意欲と野心があふれるプロジェクトに取り組んだのは、ドイツのチェリスト、ディートマル・ベルガー。
アーヘン音楽大学とデュッセルドルフ音楽大学で研鑽を積んだ後、ライプツィヒ音楽大学では、セバスティアン・パンクからヴィオラ・ダ・ガンバの奏法を学び、チェロとガンバ、モダンとピリオドの両方を駆使するようになったベルガーは、1993年から2000年までドレスデンのザクセン州立歌劇場のメンバーとして活躍し、現在はケルンを拠点としてチェロ奏者、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として活発な活動を展開しています。
ライプツィヒのフリードリヒ・ホフマイスター音楽出版社やベルクハイムのドール音楽出版社で編集者、作曲者としても活動しているベルガーが、テレマンの楽譜を隅々まで研究して編曲を施した「チェロ版」の「ヴィオラ・ダ・ガンバの為の12のファンタジア」。

Music&Arts
M&ACD-1302(1CD)
クープラン:王宮のコンセール集
コンセール第1 番ト長調
コンセール第2 番ニ長調
コンセール第3 番イ長調
コンセール第4 番ホ短調
スティーヴン・シュルツ(バロックFl)
ジョリ・ヴィニクール(Cemb)
アレクサ・ハインズ=パイロン(Gamb)
ミンディ・ローゼンフェルド(バロックFl)

録音:2020年1月2-3日,3月3-4日 米国 カリフォルニア州 マリン・カントリー
2018 年に発売されたバッハのフルート・ソナタ集(M&ACD 1295)以来となるバロック・フル ートのスティーヴン・シュルツとチェンバロ奏者のジョリ・ヴィニクールの演奏、ヴィオラ・ダ・ガ ンバのアレクサ・ハインズ=パイロンを加えてのフランソワ・クープランの王宮のコンセール 集。スティーヴン・シュルツは米国を代表するバロック・フルートの名手。ジョリ・ヴィニクール はシカゴ生まれのチェンバロ奏者。パリに留学して、ヨーロッパの様々な古楽団体で通奏低 音を受け持ち、現在は独奏者として大人気。米国のフランス・バロック音楽がいかに質が高 いか知らしめる見事な出来栄えのCD です。

Stradivarius
STR-37192(1CD)
ヴィンチェンツォ・カピローラ(1474-1548 以降)作曲・編纂:リュート・ブック
ジョスカン・デ・プレ:そして地上の平和を
カピローラ:リチェルカーレ2 番と13 番
アレクサンダー・アグリコラ:もし私が目を開けて寝たら
カピローラ:フランス風パヴァーヌ
ニコラス・クラエン:すべてが美しい
カピローラ:今それを持つ、リチェルカーレ第3 番
エーヌ・ヴァン・ギゼゲム:後悔
ヨハネス・ギゼリン:おおフローレンスの薔薇よ
マルチェット・カーラ:ああ私のシエラは不運だ
ミケーレ・ヴィンチェンティーノ:何を為すべきか何を言うべきか
ヤコブ・オブレヒト:リチェルカーレ第7 番
アントワーヌ・ブリュメル:ベネディクトゥス
ジョスカン・デ・プレ:世界の罪を取り除く人 、ほか全22 トラック
ポール・バイアー(ルネサンス・Lute)
使用楽器:1997年クラウス・ヤコブセン製作6弦リュート

録音:2019年7月20日イタリア・トリノ・ノマーリオ
ヴィンチェンツォ・カピローラはイタリアのリュート奏者、作曲家で 16 世紀のリュート音楽集であるカピローラ・リュート・ブッ クを編纂したことで知られます。この本にはカピローラ自身の作品の他、16 世紀ヨーロッパの様々な作曲家の曲の楽譜が収め られており、リュート奏者にとってはこの時代の音楽を知る重要な手がかりになっています。ただしここに載っている楽譜は今 日の五線譜ではなく、ギターのタブ譜に似たもの。現代の奏者はこの楽譜を正確に読み解き、演奏しなくてはならない。ル ネサンス・リュートを弾くポウル・ベイエルはイタリアを拠点に活動するアメリカ出身のリュート奏者。ルネサンス時代の即興性 豊かな音楽を雅やかに再現しています。STRADIVARIUS 社の録音もお見事。なおベイエルはこのディスクの他に バッハ 作品集(STR37082)やダウランド作品集(STR37128)など4 枚のアルバムが好評発売中。
Stradivarius
STR-37195(1CD)
「フィオーリ・ムジカーリ(音楽の花)」
〜16、17 世紀の歌と踊り

M.プレトリウス:スペインのパヴァーヌ
J.バスケス:それを洗うために
M.A.シャルパンティエ:この森で恐れることなく
D.オルティーズ:リチェルカーダ・オッターバ
A.ファルコニエッロ:シンフォニア・セコンダ
ギリシャの伝統舞曲(作者不詳)
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」より「ムーア人よ」 、ほか全18 曲
アンサンブル・メッツォ【イーラ・アヴィタル (S) 、ドレット・フロレンティン(指揮&リコーダー) 、ダフナ・ラヴィッド(バロックVn) 、オリット・メッサー=ジャコビ(バロックVc) 、ギデオン・ブレットラー(バロックG) 、オフィーラ・ザカイ(テオルボ、リュート) 、ナダフ・ロゲル(Perc)】

録音:2021年テル・アヴィヴ
16 世紀から17 世紀にかけての歌と踊りを収録。まだ中世の香り残る荒々しくも、どこか、 のんびりした舞曲と優雅な歌曲が満載。ルネサンスから初期バロックまでの推移をイタリ ア、フランス、スペインの作曲家の楽しい音楽で辿るとともにそれらの源流となったギリシャ の伝統舞曲(古代オリエントやアジアの雰囲気漂う妖しくも美しい変拍子の曲である)を2 曲 収めてあり、中世からバロックへ至る 300 年ほどの歳月を一枚にぎゅっと凝縮。アンサンブ ル・メッツォは2015 年に結成されたばかりのイスラエルを拠点に活動するグループ。
Stradivarius
STR-37191(1CD)
ジョセフ=ニコラ=パンクラス・ロワイエ:(1705-1755):クラヴサンの為の作品集
雄大なクーラント、タンバリン第1 番と第2 番、バガテル、優しく感傷的なロンド、アルマンド、繊細なロンド、スキタイ風の誇り高いマーチ、ほか全14 曲
アンジェリカ・セルモ(Cemb)

録音:2020年7月イタリア、プラト・カルニコ聖レオナルド教会
ロワイエは バッハと同時代のフランス作曲家、クラヴサン奏者。パリを中心に活躍しオペ ラ、クラヴサン曲など多数の作品を発表したが、今日その作品が演奏される機会は非常に稀 で、このディスクは貴重。彼より一世代上のフランソワ・クープランの伝統を受け継いだ華麗な 音楽です。チェンバロを弾くアンジェラ・セルモはヴィチェンツァ音楽院でハープシコードと古 楽全般について学びイタリア国内で複数のコンクールで優勝しています。今後の活躍が期待さ れる若手チェンバリストの登場。

ARCANA
A-122(1CD)
NX-A11
『気高き美』 〜デュファイほか、15世紀イタリア宮廷音楽における管楽器の世界
1. デュファイ(1397頃-1474):目を覚まして、どうかその愛しき顔に
2. ジル・バンショワ(ジル・ド・バン)(1400頃-1460頃): 恋の神よ、心から礼を言おう
3. デュファイ:あなたが戦士であるとなれば
4. デュファイ:麗しき乙女よ
5. デュファイ:わたしは憐れにも嘆くほかない
6. デュファイ:その高貴なる顔立ちが
7. デュファイ:さあ目を開けていよう
8. バンショワ:悲痛なる快楽
9. 作者不詳(ブリュッセル・バス・ダンス写本):バンショワの「悲痛なる快楽」によるバス・ダンス(ハンナ・ガイゼル編)
10. 作者不詳(11世紀):讃えよ、過越の生贄を
11. ジャック・ヴィド(生歿年不詳、1405-1433頃活躍): ああ、わたしは失った
12. デュファイ:私の顔が蒼ざめているのは
13. デュファイ:気高き美はあなたの貴き徳
14. デュファイ:この新年に
15. バンショワ:喪の苦悶に
16. 作者不詳(ブリュッセル・バス・ダンス写本): クレーヴの舞曲(ナサニエル・ウッド編)
17. 作者不詳(ブリュッセル・バス・ダンス写本): バス・ダンス「アヴィニョン」
(アルタ・ベレッツァ編)
アルタ・ベレッツァ【アン・アレン(アルト・ショーム) ハンナ・ガイゼル(ソプラノ・ショーム、アルト・ショーム、ガイタ〔バグパイプ〕)、、ナサニエル・ウッド (C管&D管スライド・トランペット、最初期型G管トロンボーン、G管サックバット)】

録音:2018年7月23-25日 ストーク・バイ・ネイランド聖母教会、英国サフォーク州
古楽器を使った管楽器録音多しといえど、ここまで古いレパートリーに特化して音楽学研究と音楽性を見事に両立させてみせたアルバムも 珍しいのではないでしょうか。オーボエやその前身楽器ボンバルドよりもさらに古い、中世から存在したダブルリード楽器ショームの奏者2人と、 トロンボーンやその初期形態であるサックバット、さらに古くからあったスライド・トランペットまで使いこなす古楽金管の名手からなる3人編成 で、アルタ・カペラと呼ばれる都市型管楽合奏が形をとってゆく前の、ルネサンス最初期の宮廷音楽における管楽合奏の真相に迫ったプログ ラム。初期ネーデルラント楽派の大家デュファイが、ブルゴーニュ宮廷を経てイタリアのさまざまな土地で綴ってきた作品を中心に、精巧な3声 ポリフォニーが当時の楽器であればいかに「歌なし」でも魅力を発揮しうるか、味わい深い妙音の重なりでじっくり伝えてくれます。解説は演奏 者ハンナ・ガイゼルによるもの(英・仏・独)。不思議な浮遊感をたたえた異界的15世紀サウンドに浸れる1枚です。
ARCANA
A-493(2CD)
NX-D07
ストラデッラ(1643-1682):歌劇「恋愛と偽り」 アルタバノ、フィレーノ…マウロ・ボルジオーニ(Br)
デスピーナ、クロ―リ…パオラ・ヴァレンティーナ・モリナーリ(S)
オロンタ、チェリア…ヨゼ・マリア・ロ・モナコ(Ms)
コラスペ、ロザルボ…ルーカ・チェルヴォーニ(T)
シルヴァーノ…キアーラ・ブルネッロ(A)
エリンダ…シルヴィア・フリガート(S)
アンサンブル・マーレ・ノストルム(古楽器使用)

編成:ヴァイオリン2、ヴィオラ・ダ・ガンバ1、チェロ1、ヴィオローネ1、テオルボ1、アーチリュート1、トリプルハープ1、チェンバロ1、ポジティフ・オルガン1
アンドレア・デ・カルロ(指)

録音:2018年11月8-9日ヘルネ文化センター、ドイツ(WDR古楽祭におけるライヴ)
世界初録音
モンテヴェルディの歿年に生まれ、カヴァッリやチェスティが第一線を退く頃に華々しい活躍でイタリア音楽界を盛り上げながらも、男女問題で 逃亡者となり、暗殺者の手にかかって短い生涯を終えたアレッサンドロ・ストラデッラ。その作曲活動の偉業に本格的に光が当てられるように なったのは20世紀後半になってのことですが、数十年におよぶ研究と演奏実践の積み重ねの末、ここ数年はイタリア古楽界の硬派古楽団 体アンサンブル・マーレ・ノストルムが、再評価に新たな活況をもたらす体系的録音を続けているのが頼もしいところです。同国の古楽シーン 最先端を担うレーベルの一つArcanaからこのたび新たにリリースされるのは、つい最近まで全く存在が知られていなかった1676年初演のオ ペラ「恋愛と偽り」。歌劇はこれまで1680年前後のジェノヴァ時代の作品しか注目されていなかったストラデッラですが、その前史ともいえる 1670年代、従来知られていたような小規模作品ばかりでなく全3幕もの大作を書いていた事実の判明は、この作曲家の活動史再考の大 きな一歩になりました。アラブ世界の片田舎を舞台に、妖精たちが羊飼いたちと入り組んだ恋のいざこざを繰り広げてゆく全3幕の充実した 物語を通じて、繊細な詩句の味わいをみごと音楽で捉えてゆくストラデッラの手腕が、デ・カルロが巧みなリードで盛り上げる精鋭弦楽器奏 者たちと俊才歌手たちによって色鮮やかに蘇ります。解説も充実しており(英・仏・伊)、イタリア17世紀音楽史を知るうえで見逃せない新録 音の登場です。

HITASURA PRODUCTIONS
HSP-008(2CD)
NX-D07
F・クープラン:クラヴサン曲集 第3、4巻より
【Disc 1】『クラヴサン曲集 第3巻』(1722)
1-5. 第13組曲
1. 百合の花開く
2. 葦
3. 胸飾りのリボン
4. フランスのフォリア、またはドミノ衣装さまざま
5. 迷える魂
6-12. 第18組曲
6. アルマンド「ラ・ヴェルヌイユ」
7. ラ・ヴェルヌイェット
8. 修道女モニーク
9. 騒動屋
10. 大袈裟
11. ティク=トク=ショクまたは
マイヨタンの連中、両手交差のある曲
12. 足の悪いガイヤール
13-19. 第19組曲
13. カロタンたちとカロティーヌたち、または市場演劇
14. カロティーヌたち
15. おぼこ/その第2部
16. 画家気取り L'Artiste
17. 落ちぶれるドミニコ会修道士たち
18. ミューズ=プランティーヌ
19. つけぼくろ/その第2部
【Disc 2】『クラヴサン曲集 第4巻』(1730)
1-7. 第20組曲
1. 王妃マリー/その第2部/
その第3部:ポーランド趣味の調べ
2. 道化
3. 智天使たち、または愛想の良いラズュル
4. クルイ、または小クープラン/
その第2部:ミュゼット風に
5. 華奢なマドロン/優しいジャネトン
6. セズィル
7. タンブランの第1の調べ/第2の調べ
8-12. 第21組曲
8. ハートのクイーン
9. 跳ね返り
10. クープラン
11. 竪琴風 La Harpee
12. 笑わない皮肉屋
13-17. 第23組曲
13. 大胆 L’Audacieuse
14. 編み物をする女たち
15. 女道化師
16. デロス島に何艘ものゴンドラ:恋の戯れ
第1部/第2部/第3部
17. サテュロスたち、すなわち半羊神たち
18-22. 第25組曲
18. 幻視
19. 神秘的
20. モンフランベール
21. 勝ち誇るミューズ
22. さまよえる亡霊たち
フレデリク・ハース(クラヴサン〔=チェンバロ〕)
使用楽器:パリのアンリ・エムシュ、1751年製オリジナル

録音:2021年5月4、6日 フランソワ=ラング図書館、ロワイヨーモン修道院跡(フランス)
フランスとベルギーを拠点に、ソロでもアンサンブルでも充実した演奏経験を積み重ねてきたフランスの名クラヴサン奏者フレデリク・ハース。ドイ ツやイタリアのバロック作品も独特の味わい豊かな解釈で聴かせてきた実力派ですが、同じフランス語圏のクラヴサン作品と向き合うときには 別格と言っても良い相性の良さををみせ、高貴にして隅々まで血肉の通った解釈でじっくり聴かせてくれるのが嬉しいところ。自主制作レーベ ルHitasuraで妥協することなく目指すところを形にしたクープラン後期作品集が、このたび2枚組の新録音で登場しました。ハースはすでに 10年ほど前にAlphaレーベルで、クープランのクラヴサン曲集全4巻から厳選選曲によるアルバムを相次いでリリース、高い評価を得ていま すが、今回の収録作品は全てそこでは録音されていなかったもの。経験の集積は作品への洞察の深さもさることながら、彼が長く愛奏してき た18世紀パリ製オリジナルのクラヴサンとの相性の深まりにも反映されていると言ってよいでしょう。ごく些細なタイミングの妙で響きの味わいが 大きく変わってしまう精巧な音作りで、思わせぶりな表題をみごとな音の細密画に結晶させていったクープランの至芸。文学や演劇にも造形 が深いハースならではのタッチが、古楽器の美音とともにその粋を瑞々しく現代に息づかせてゆきます。

RAMEE
RAM-2002(1CD)
『劇場の夕べ』 〜17世紀イングランドの演劇を彩った舞曲の世界〜
〜序曲〜
1. ローズ:第一の鐘の音
〔ヤーコプ・ファン・エイクのリコーダー独奏曲によるディミニューション〕
2. ニコラ・マッテイス(1644/49頃-1699):ラッパの音を模した調べ
3. マッテイス:ラ・コンスタンツァ(貞淑)
4. マッテイス:アリエッタ
〜恋は無為なり〜
5. 作者不詳::ダフネが、美丈夫のポイボスから逃れた時
〔ヤーコプ・ファン・エイクのリコーダー独奏曲による
ディミニューションを伴う歌〕
6. ヤーコプ・ファン・エイク(1590-1667):美しき乙女ダフネは
7. 作者不詳::ウィルソンの恋
8-14. ジョン・プレイフォード(1623-1686)&作者不詳
舞曲さまざま
8. クローバー茂るパディの海岸
9. コクスの舞曲
10. 舞曲
11. 狐を狙う猟師
12. 陽気な鍛冶屋
13. オニールの行進曲
14. 愉悦の時
15. トバイアス・ヒューム(1569-1645):恋人との別れ
16. 作者不詳+デイヴィ・メル(1604-1662)&トーマス・バルツァー(1630頃-1663):ジョン、今すぐ来てキスして〔ディミヌ―ションを伴う歌〕
〜アンティマスク:予想外の演目〜
17. マッテイス:偽トルコ風のジガ
18. マッテイス:両耳のコルレンテ/両足のコルレンテ
19. マッテイス:夜啼鶯
20. 作者不詳:憤怒の鬼たち
21. マッテイス:超快速のジグ
22. 作者不詳:テンプル教会界隈にいる猿ども
23. ローズ:第二の鐘の音
〔ヤーコプ・ファン・エイクのリコーダー独奏曲によるディミニューション〕
〜踊りの時間〜
24-27. マシュー・ロック(1621-1677):組曲 ホ短調
24. パヴァーン
25. エアー
26. クラント
27. サラバンド
28. マッテイス:崩したパッサッジョ
29. マッテイス:恋するサラバンダ
30. マッテイス:ディヴィジョンを伴うガヴォッタ
31. マッテイス:スカラムッチア
32-40. プレイフォード&作者不詳::舞曲さまざま
32. ニューカッスル
33. ハクリー・イン・ザ・ホール地区
34. サンザシの棒
35. 田舎の丘
36. ニューカッスル(速く)
37. 女神たち
38. ケンプのジグ
39. 立派な連れ合い
40. 女神たち(速く)
〜アンコール〜
41. 作者不詳::寝取られ男が箪笥から出てきた/ ロバートソンのラント
ザ・シアター・オヴ・ミュージック (古楽器&声楽アンサンブル)【マリオン・フェルメ(リコーダー、指揮)、ジャンヌ・ゼプフェル(S)、サンドリーヌ・デュペ(Vn)、イザベル・ブルズ(ヴァイオル〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)、ヴィクトリアン・ディス(バロックギター、テオルボ)、イヴァン・ガルシア(ヴァージナル)、ナ―ジャ・ベンジャバラ(打楽器)】

録音:2020年2月17-20日 ポール=ロワイヤル大修道院、パリ
昔から数多の劇場が人々のフラストレーションを飲み込み、スタイリッシュな文化へ昇華させてきた大都市ロンドン。その勢いは革命に揺れた 17世紀にも健在だったどころか、フランスやイタリアから新しい音楽がもたらされ、高度に発展していた英語演劇のステージを華やがせていまし た。特定作曲家によるまとまった曲が印刷譜で残っている例が少ないため、復元が困難で埋もれがちな分野ですが、それら17世紀の英国 劇付随音楽は現代の古楽器奏者たちにとっても魅力的な演目。セーヴルに拠点を置くザ・シアター・オヴ・ミュージックは、一座の花形歌手 ジャンヌ・ゼプフェルをはじめフランス語話者たちのアンサンブルだからこそ、ともいうべき演目との相性をみせながら、今の英語よりもずっとフラン ス語に近かったという17世紀英語の演劇世界を鮮やかに音で活写してゆきます。しっとり抒情的な歌声に緩急自在のガット弦サウンドが絡 み、アイリッシュ・トラッドにも通じる雰囲気抜群の舞曲トラックから、詩句の響きの妙をじっくり聴かせるナンバーまで、ルネサンス末期やバロッ ク期の英国ならではの豊かな音楽をさまざまに味わえる演奏。歌劇前夜の音楽劇分野ともいうべき「マスク」や、風刺を効かせ奇想天外な 展開に特化した「アンティマスク」など、当時の演劇上演のあり方を意識したプログラム構成も興味深いところ。活気に満ちた昔日のロンドン の舞台が思い浮かぶような瞬間の連続です。

CARPE DIEM
CD-16326(1CD)
ヴィオラ・ダ・ガンバとオルガンで巡るドイツ・バロックの音楽世界
ビーバー(テペルマン編):ソナタ第14番「聖母被昇天」 〜『ロザリオのソナタ集』(1674頃)より
キューネル(1645-1699以降):ソナタ 第7番ト長調 〜『ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏または二重奏の為のソナタ集』(1698)より
ヨハン・カスパー・フォン・ケルル(1627-1693):鍵盤の為のトッカータ イ短調
イグナツィオ・アルベルティーニ(1644頃-1685)/ゴットフリート・フィンガー(1660頃-1730)編)): ソナタ 第1番ニ短調 〜『ヴァイオリン独奏の為のソナタ集』(1692)より
ムファット(1653-1704):チャコーナ ト長調 〜『オルガン奏者必携乃書』(1690)より
シュメルツァー(1620頃-1680)/テペルマン編)): ソナタ 第4番ニ長調 〜『ヴァイオリン独奏の為のソナタ集』(1664)より
ハンネス・スヘンク(またはヨハン・シェンク 1660-1727以降):ソナタ 第5番ハ短調 〜『ドナウのこだま』(1704)より
フィクトール・テペルマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
使用楽器:ウィーンのハンス・ケークル1674年製作(オリジナル楽器)
ダニエラ・ニートハンマー(Org)
使用楽器:フォルモースのハンス・フォークル1662年建造(オリジナル楽器)

録音:2020年10月1-4日 聖シュテファン司牧教会、フォルモース(オーストリア北部オーバーエスターライヒ地方)
指板やボディの構造の違いから、ヴァイオリン属のヴィオラやチェロとは微妙に違う、鼻にかかったような美しい音を奏でる弓奏弦楽器ヴィオラ・ ダ・ガンバ。倍音豊かなその音色が、こもりすぎず響きすぎない短めの残響の教会堂に設置された歴史的オルガンと相性の良いデュオを聴か せるこのアルバムのテーマは「宇宙の音楽」。天文学にも通じた博覧強記の学者アタナシウス・キルヒャー(1602-1680)の著名からタイトル を取り、キルヒャーが生きた17世紀のドイツ語圏に花開いた弦楽芸術の粋を示す重要作品を中心に、オルガン独奏曲の傑作を交えた厳 選選曲を、ほぼ当時の姿のまま今に残るガンバとオルガンでお送りします。既に当時はドイツ語圏でもヴァイオリンが新たな器楽作法の中軸 を担う存在になりつつあり、本盤にもシュメルツァーやアルベルティーニ、ビーバーといった名演奏家≒作曲家たちによるヴァイオリン音楽が多数 選ばれていますが、ここでは17世紀当時ないし奏者自身による編曲を通じてガンバの響きに置き換えられており、原作を知る人にも新鮮な 感覚で味わえる演奏となっています。ガンバ奏者テペルマンは世界的に知られた古楽器演奏の2拠点ロンドンとケルンで学んだミュンヘン出 身の俊才で、本盤では弦楽器の里フュッセンからウィーンに移り住んだ17世紀の名工ケークルによる響きの良いオリジナル楽器を使用。対す るオルガンも1662年建造時からほぼ手が加えられていないオーストリアの一段鍵盤楽器。こちらも同じくミュンヘン出身で近年ますます多忙 になりつつある新世代奏者ニートハンマーの的確な音使いにより、残響にぼかされない美音がガンバの味わいと好適な調和とコントラストを 描き出します。

Passacaille
PAS-1110(1CD)
愛の季節 〜イタリア・マドリガーレ集
ビアジョ・マリーニ:エルミニアの涙 Op.6 〜Senza Tancredi viva
ビアジョ・マリーニ:バレット第 2 番エントラータ
ジョヴァンニ・ロヴェッタ:Venga dal ciel migliore
ビアジョ・マリーニ:Augelino volante
ジョヴァンニ・ヴァレンティーニ:Ecco maggio seren
ビアジョ・マリーニ:バレット第 2 番バレット
ジョヴァンニ・ヴァレンティーニ:Fra bianchi gigli
ビアジョ・マリーニ:バレット第 2 番ガリアルダ
 Ridon le piagge
ジョヴァンニ・ロヴェッタ:Voi partite crudele?
ビアジョ・マリーニ:Donna mi chiami
 バレット第 2 番コレンテ
 Tu pur partisti
 Torna l’inverno frigido
 Tirinto mio
ジョヴァンニ・ロヴェッタ:Tutto lieto cantai
ビアジョ・マリーニ:バレット第 2 番プレティラータ
ハナ・ブラシコヴァ(S)
フリッツ・クレーマー(指)
ベルンヴォーカル

録音:2019年6月28日〜7月1日
「愛の季節」と題された、マリーニ、ロヴェッタ、ヴァレンティーニのマドリガーレ集です。前奏曲としてアンサンブルのメンバーである名ソプラノのハナ・ブラシコ ヴァが美しくも悲痛な「エルミニアの嘆き」を歌い、器楽曲(バレット)を挟み4つの歌のセクションで構成されています。四季が巡るように展開されていく珠玉の 声楽曲をお楽しみください。 (Ki)
Passacaille
PAS-1075(1CD)
NESHIMA〜リュート&テオルボ作品集
オリ・ハーメリン(1981-):Ricercar
チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565):Amor ben mi credevo*
オリ・ハーメリン:Ballo del granduca
 Passacaglia
 Fancy
トマス・タリス(c1558-1618):O sacrum convivum*
オリ・ハーメリン:La Monica
チプリアーノ・デ・ローレ:Ancor che col partire*
 Sictu cervus desiderat*
ジョスカン・デ・プレ:Mille regretz*
サイモン・マクヘイル(1981-):Simon's Piece

* =オリ・ハ ーメリン 編
オリ・ハーメリン(リュート、テオルボ )

録音:2020年9月
リュート、テオルボ奏者オリ・ハーメリンのソロ・デビュー・アルバムです。チプリアーノ・デ・ローレ、ジョスカン・デ・プレ、トマス・タリスのマドリガル、モテット、 シャンソンからの編曲と自らのオリジナル曲を収録しており、最後はオリと同じ歳の作曲家サイモン・マクヘイルがオリのために書いたテオルボの為の曲で締めく くられます。タイトルの「NESHIMA」はヘブライ語で「息」の意。 (Ki)

TYXart
TXA-20153(1CD)
F.クープラン:チェンバロ作品集
第1プレリュード ハ長調
第3オルドルより抜粋(6曲)
第2プレリュード ニ短調
第2オルドルより抜粋(14曲)
第6プレリュード ロ短調
第8オルドルより抜粋(10曲)
ティルマン・スコヴロネック(Cemb)
1959年ブレーメン生まれ、デン・ハーグおよびアムステルダムにてアスペレン、コープマン、レオンハルトに師事したチェンバロ奏者ティルマン・スコヴロネック によるクープランです。 (Ki)

IBS CLASSICAL
IBS-182021(1CD)
イタリア・バロックのヴァイオリン・ソナタ集
ヴェラチーニ:ヴァイオリン・ソナタ第12番 ニ短調(12のアカデミック・ソナタ Op. 2 1744年)
パンドルフィ・メアッリ(1620-1669):ヴァイオリン・ソナタ Op. 4- 6 「ラ・ヴィンチョリーナ」(6つのソナタ 1660年 インスブルック)
フォンターナ(1589-1630):ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 (18のソナタ 1声、2声、3声 1641年 ヴェネツィア)
アルベルティーニ(1644-1685):ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調(12のソナタ 1692年)
カルダーラ(1671-1736):ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ長調 (6つのソナタ、A-Wn EM.27、1700年頃)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op. 2- 3 RV14 (12のソナタ 1709年 ヴェネツィア)
ジェミニアーニ(1687-1762):ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op. 4- 8 (12のソナタ 1739年)
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op. 5- 12 「ラ・フォリア」(12のソナタ 1700年)
ロベルト・アロンソ(Vn)
アグラヤ・ゴンサレス(ヴィオラ・ダモーレ)
ブライス・ゴンサレス(Cemb)

録音:2020年7月21-22日
「Semina Rerum=物事の種」と題されたアルバム。イタリア・バロック期に活躍した8人の作曲家のヴァイオリ ン・ソナタが収録されています。8人とも全てヴァイオリンの名手で楽器の愛好家であり、この中には、当時アルプ スを越えて出版されるほど高い評価を得た作品も存在しています。このアルバムのポイントは「ニ短調」で書かれ た作品を中心に収録していること(同主調のニ長調と、その属調のイ長調作品も含む)であり、この調性はヴァイ オリンの弦の音をすべて含んでいるため、ヴァイオリンにとっては演奏しやすく、よく響くとされており、どの曲からも 各々の作曲家の工夫もうかがえます。また通奏低音にヴィオラ・ダモーレを用いていることにも注目。甘く美しい 響きが華を添えています。 演奏するロベルト・アロンソは1983年、スペインのビーゴで生まれたヴァイオリニスト。6歳からヴァイオリンをはじ め、2001年にロンドンに移住。ユーディ・メニューイン音楽学校で研鑽を積んだ後、国際的に活動するととも に、現在は香港浸会大学(香港バプテスト大学)で後進の指導にあたっています。使用楽器は1835年製のフ ランチェスコ・マウリッツィ。

IBS CLASSICAL
IBS-132021(1CD)
言葉と音楽の融合により生まれた16〜17世紀フィレンツェの作品集
ベッレロフォンテ・カスタルディ(1580-1649):Arpeggiata a modo(器楽合奏)
ジュリオ・カッチーニ:Dolcissimo sospiro
カッチーニ:Vedro il mio sol
マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643):Io vidi in terra
カプスベルガー(1580-1651):シンフォニア XII(器楽合奏)
マッツォッキ(1592-1665):Lagrime amare
ベネデット・フェラーリ(1603-1681):Queste pungenti spine
タルクィニオ・メールラ(1595-1665):Canzonetta spirituale sopra alla nanna
カプスベルガー:シンフォニア XVII(器楽合奏)
ニッコロ・フォンティ(生没年不詳):Io v’adoro e non v’amo
ダリオ・カステッロ(-1630?):ソナタ第3番(器楽合奏)
フェラーリ:M’amo tanto costei
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):L’Eraclito amoroso
フェラーリ:Voglio di vita uscir
アリシア・アモ(S)
カルロス・メナ(C.T)
ラルモニア・デッリ・アフェッティ(古楽器使用)
アレッサンドロ・ウルバーノ(指)

録音:2016年11月9-11日
アルバム・タイトルの「TANTALO」とはギリシア神話に登場する王の名前。神の怒りを買い奈落の底に落とされ たタンタロスは、目の前に水や食物があっても決して口にすることができず、永遠の飢えと渇きに苛まれ続けてい ることから「欲しいものがあっても手が届かないじれったさ」の慣用句として用いられることがしばしばあります。 このアルバムには16世紀後半のフィレンツェで、人文主義者や音楽家、詩人、知識人たちがジョヴァンニ・デ・バ ルディ伯爵を中心に結成した音楽サークル『カメラータ・デ・バルディ』が追求した「古代ギリシャ音楽」の復興とオ ペラの創出の試みによって生まれた音楽が収録されています。 当時流行していた複雑なポリフォニーでは、使われたテキストが聞き取りにくいことがしばしば。メンバーたちは古 い記録を辿り、言葉と音楽の共生を目指したことで、単純な器楽伴奏と単旋律の歌が生まれ、「モノディ」と呼 ばれるこの形式は後に「歌劇」へと発展していきました。 ラルモニア・デッリ・アフェッティは2012年に結成された古楽器使用のアンサンブル。カウンターテナーのカルロス・メ ナとコラボレーションを行い、17世紀と18世紀のバロック作品を中心に演奏しています。

ALPHA
ALPHA-771(1CD)


NYCX-10261(1CD)
国内盤仕様
税込定価
『ヴェネツィアの鏡』 〜G.B.レアーリとヴィヴァルディ
プレリュード(即興演奏)
ジョヴァンニ・バッティスタ・レアーリ(1681-1751):シンフォニア 第12番(ラ・フォリア) *
レアーリ:シンフォニア 第2番(カプリッチョ) ニ短調 *
レアーリ:シンフォニア 第4番(カプリッチョ) ニ長調 *
ヴィヴァルディ:トリオ・ソナタ 第1番ト短調 RV 73(Op. 1-1)
レアーリ:シンフォニア 第1番(ソナタ) ニ短調 *
ヴィヴァルディ:ラルゴ〜チェロと通奏低音の為のソナタ 第5番ホ短調 RV 40(Op. 14-5) より
レアーリ:シンフォニア 第10番(カプリッチョ) イ長調 *
ヴィヴァルディ:アンダンテ 〜2つのヴァイオリンと任意参加の通奏低音の為のソナタ ヘ長調 RV 68 より
レアーリ:シンフォニア 第9番(ソナタ) ニ短調 *
バッハ:ラルゲット 〜ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV 230(Op. 3-9)による
鍵盤独奏の為の協奏曲 ニ長調 BWV 972 より
ヴィヴァルディ:ラ・フォリア RV 63(Op. 1-12)

* 『2つのヴァイオリンおよび通奏低音を弾くチェロの為の12のトリオ・ソナタ』 Op. 1  (1710年アムステルダム刊)より(「ラ・フォリア」以外は世界初録音)
ル・コンソート(古楽器使用)【テオティム・ラングロワ・ド・スワルト(Vn)、ソフィ・ド・バルドネーシュ(Vn)、アナ・ザルゼンシュタイン(Vc)、ジュスタン・テイラー(オルガン&チェンバロ)】
ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール(Vc)】

録音:2021年3月、フランス銀行トゥルーズ館「黄金の間」、パリ
※国内盤には日本語解説付
イタリア・バロック屈指の才人ヴィヴァルディの作風はあまりにも個性的で、その作風は彼一代で成し遂げた偉業といってよいのかもしれません が、そこにもまたルーツは存在するのだということが近年、1700年前後のヴェネツィアにおける作曲家たちの仕事が解き明かされるにつれ明白 になってきました。今回、初期のものを中心としたヴィヴァルディ作品と対置されるのは、彼より3歳年下のヴァイオリン奏者レアーリ。ヴィヴァル ディとほぼ同じ頃に作曲家としてもデビューし、優れた才覚を発揮しました。遠く離れたアムステルダムの版元が彼の『シンフォニア集』と題した トリオ・ソナタ集を出版したのは、ヴィヴァルディの『調和の霊感』より2年早い1709年のこと。生涯については未だ謎の多いこの作曲家の音 楽は、トリオ編成に「チェロ」と明記したソロ・パートを添えて華やかな活躍の場を与えるなど、ヴィヴァルディ初期の試行錯誤に通じる様々な 仕掛けに満ちています。両者の「ラ・フォリア」を冒頭と末尾に配したプログラム展開も絶妙。近年ウィリアム・クリスティとのデュオ・アルバムもリ リースした俊才ラングロワ・ド・スワルトを筆頭に、名手たちが弾く弦楽器は全てが18世紀以前に高く評価されていた製作家のオリジナル。テ イラーの細やかな通奏低音演奏とあいまって、18世紀初頭のヴェネツィアという「ヴィヴァルディを育てた世界」の面白さを実感できる1枚で す。
ALPHA
ALPHA-758(1CD)

NYCX-10262((1CD)
国内盤仕様
税込定価
バッハ:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ ト長調 BWV 1021
ファリーナ(1600頃-1639):第5ソナタ 「ラ・ファリーナ」
ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):パッサカリア 〜ソナタ 第6番より
伝バッハ:アダージョ 〜ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ ハ短調 BWV 1024 [ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755)作曲] より
バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためフーガ BWV 1026
ムファット(1653-1704):ソナタ ニ長調
バッハ:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ ホ短調 BWV 1023
ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ(1656-1705):ソナタ 第3番「鐘の模倣」
シュメルツァー(1653-1701):キリスト教徒の勝利(Vnと通奏低音の為のソナタ) [ハインリヒ・ビーバー: 『ロザリオのソナタ』 ソナタ第10番による]
シュシャーヌ・シラノシアン(Vn)
バラージュ・マーテー(Vc、バス・ヴァイオリン)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(Cemb)

録音:2020年6月 歌劇・ド・ディジョン、フランス
※ 国内盤には日本語解説付
大バッハが、ヴァイオリン音楽の最高傑作のひとつ『無伴奏ソナタとパルティータ』に至るまでに書いた作品や、大きな影響を受けたであろう作 曲家をテーマとしたアルバム。イタリアからヴァイオリン芸術をドイツに持ち込んだファリーナから、その後のドイツ・オーストリアを支えた巨匠ム ファットやヴェストホフ、バッハのソナタ2曲と若き日のフーガ、シラノシアンがザルツブルクでラインハルト・ゲーベルに学んでいたころから親しんでい るヴァルターのパッサカリア、かつてバッハの作とされていたものの、今では同時代のドレスデン宮廷楽団でコンサートマスターを長年務めたピゼ ンデルの手によると目されているソナタからの楽章などを収録しています。アルメニア系フランス人の血を引くシラノシアンと、アルゼンチン出身の アラルコン、ハンガリー出身のマーテーという血筋もあってか、息の合った3人がどの作品でもたいへん熱い演奏を聴かせてくれるのが嬉しいとこ ろ。大家ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァーの息子A.A.シュメルツァーがビーバーの作品を書き換えた「キリスト教徒の勝利」では、一部でチェロ の弦に紙を挟んで演奏し、17世紀の戦場を思わせる効果音を加えて驚かせています。

RICERCAR
RIC-431(1CD)
ジャン=マリー・ルクレール:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ 第2-4巻より
ソナタ ト短調(第2巻より) Op. 2-12
ソナタ 変ロ長調(第3巻より) Op. 5-4
ソナタ ハ長調(第3巻より) Op. 5-10
ソナタ イ短調(第4巻より) Op. 9-5
ソナタ ト長調(第3巻より) Op. 5-12
レ・プレジール・デュ・パルナス(古楽器使用)【ダヴィド・プランティエ(Vn)、アナベル・リュイ(Vc)、ヴィオレーヌ・コシャール(クラヴサン〔チェンバロ〕)、リュドヴィク・クティノー(Cb)】

録音:2021年4月、ラ・クーロワ(アヴィニョン郊外)、フランス
フランス18世紀前半を代表するヴァイオリン音楽の大家ルクレールの作品に、フランス語圏の古楽器奏者がじっくりと取り組んでその魅力に 迫ったアルバム。コレッリやヴィヴァルディに連なるイタリアのヴァイオリン音楽が全欧州で大人気だった18世紀初頭、ルクレールはかの南国の 流儀を吸収した後、フランス特有の様々なスタイルを掛け合わせ、この国ならではの弦楽作法の確立に大きく寄与しました。ここで素晴らし い演奏を聴かせるプランティエは、当初アンサンブル415、のちにカフェ・ツィマーマンで数々の名録音のソリストもつとめ、自らもレ・プレジール・ デュ・パルナスやデュオ・タルティーニといったアンサンブルの主宰者として存在感を高めつつあります。彼は、初期から後期までルクレール芸術 の発展史を端的に示す5曲を厳選。コレッリ流儀の面影が残る「第2巻」からロココ期の香気漂う「第4巻」まで、この作曲家に特有な装飾 音や重音を鮮やかに弾きこなし、イタリア的語法がどのようにフランス的な機知や筋の通った堅固さと融合してゆくか、聴くほどに味わい深い 解釈で伝えてくれます。解説もプランティエ自らが多角的な洞察とともに詳述。ArcanaのガッティやChannel Classicsのポッジャー、 Audaxのプラムゾーラーにも通じる、本格派バロック・ヴァイオリニスト会心の一作です。

Etcetra
KTC-1740(1CD)
ドイツ・バロックのソナタ集
ヨハン・ダーヴィト・ハイニヒェン(1683−1729):オーボエとバスーンの為の2声のソナタ ハ短調
クリスティアン・ゴットフリート・クラウゼ(1719−1770):オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ニ短調
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688−1758):2本のオーボエ、バスーンと通奏低音の為のソナタ ト短調
クリストフ・シャフラート(1709−1763):オーボエと通奏低音の為のソナタ ニ短調
ハイニヒェン:ヴァイオリン、オーボエと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ニ短調
カール・ルートヴィヒ・マテス(1751−...):オーボエと通奏低音の為のソナタ 変ホ長調
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ツァッホウ(1663−1712):オーボエ、バスーンと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ヘ長調
ハイニヒェン:2本のオーボエ、バスーンと通奏低音の為のトリオ・ソナタ 変ロ長調
C.P.E.バッハ(1714−1788):オーボエと通奏低音の為のソナタ ト短調
エリック・スペレール(Ob)、
ルイス・バウマン(第2Ob)、
グラツィアーノ・モレット(Fg)、
ヨアンナ・フシュチャ(Vn)、
フランク・アグステリッベ(ハープシコード)、
オリヴィエ・ローブ(Vc)
18世紀ドイツの作曲家たちによるソナタ集。エリック・スペレールは1971年フランス生まれのオーボエ奏者で、1991年にリヨン国立高等学院でオーボエ科の一等賞と特別賞を受賞。同年にはパリのUFAM国際コンクールで第1位を獲得しています。名オーボエ奏者モーリス・ブルグにも学び、モンテカルロPOを経て1997年にアントワープSO入団、首席奏者に就任。ヨーロッパをはじめ日本を含むアジア、南米など世界各地でソリストとして活躍する他、マスタークラスなども開催しています。今回のアルバムでは主要な作品だけでなく18世紀ドイツのあまり知られていない作曲家にも焦点を当て、ドイツ・バロックの作品の素晴らしさを再認識させてくれます。スぺレールは録音にあたり、現代の楽器で当時の演奏スタイルを再現する方法を探り、装飾やアーティキュレーションなどを緻密に研究し、表現力を高めました。

Etcetra
KTC-1727(1CD)
乾かしなさい、その目を
リュリ:Mister Baptist of France his Ground
パーセル:乾かしなさい、その目を
ウィリアム・クロフト(1678−1727):シャコンヌ イ短調
ゴットフリート・フィンガー(c.1655−1730):グラウンド イ短調
ジョン・ブロウ(1649−1708):Dr. Blow’s Chacone in Faut、ヘンリー・パーセル氏の死を悼む頌歌
パーセル:戻れ,愚かなミューズよ、With him he brings the partner of his throne
ジェレマイア・クラーク(c.1674−1707):組曲ト短調
パーセル:Charon the peaceful shade invites、グラウンド ト短調、歌え,歌え,お前たちドルイド僧
レ・グーゾータンティク、
ヤン・デフリーハー
ベルギーのリコーダー、ハープシコード、通奏低音奏者であり、コンサート・プレゼンター、作曲家として活動するヤン・デフリーハー。デフリーハーがリーダーを務めるレ・グーゾータンティク(Les Gouts-Authentiques)は、ルネサンス、バロック、古典派時代の音楽スタイルである「本物の味(authentic tastes)」を、カラフルで活気のある方法で聴衆に紹介することを目的とした古楽アンサンブル。今回のアルバムでは得意とするパーセルを中心に17世紀の小品を披露しています。

ANALEKTA
AN-29159(1CD)
La Grazia Delle Donne〜イタリアのバロック作品集
イサベラ・レオナルダ(1620−1704):Purpurei flores、ソナタ第1番 Op.16-1
ヴィットリア・アレオッティ(c.1575−after1620):Baciai per haver vita、Io v’amo vita mia、Hor che la vaga aurora
バルバラ・ストロッツィ(1619−1677):Lagrime mie
フランチェスカ・カッチーニ(1587−after1641):Ch’amor sia nudo、Se muove a giurar fede
セッティミア・カッチーニ(1591−c.1638):Si miei tormenti
ジュリオ・カッチーニ(1551−1618):Udite amanti
アレッシア・アルドブランディー二:Passacaglia in memoria del Sig. Filiberto Tula, musicista e viaggiatore
バルバラ・ストロッツィ:Hor che Apollo
ヴィヴァルディ:トリオ・ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」 Op.1-12, RV.63
アンサンブル・ラ・シガーレ、
マデリン・オーウェン(音楽監督)、
ミリアム・ルブラン(S)
シャーブルック大学とマギル大学を卒業し、多彩で柔軟な声でカナダの数々のコンクールで入賞、古楽分野でも活動するソプラノ、ミリアム・ルブランと、2006年にモントリオールで結成された古楽器アンサンブル「アンサンブル・ラ・シガーレ」が描くイタリア・バロックの世界。
本アルバムでは、イタリア・バロックの時代を生きた女性作曲家たちの作品を中心に焦点を当て、歴史の陰に埋もれた素晴らしい作品の魅力を伝えています。

Delphian
DCD-34249(1CD)
ピロテクニア〜18世紀イタリアの火のように燃える超絶技巧の音楽
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.205 「ピゼンデル氏のために」(カデンツァ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.772より)、
 ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.213a 「アンナ・マリア氏のために」(オリヴィエ・フレにより再構築/世界初録音)
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲ホ長調 D.48 「麗しくも美しきロンディネッラ」
ロカテッリ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.3-12 「和声の迷宮」
ボヤン・チチッチ(Vn&ディレクター)、イリュリア・コンソート〔キンガ・ウイサーシ(Vn)、サイモン・ジョーンズ(Vn)、ジェーン・ロジャーズ(バロック・ヴィオラ)、ジョーダン・ボーロン(バロック・ヴィオラ)、ジョゼフ・クラウチ(バロック・チェロ)、ティム・アマースト(Cb)、デイヴィッド・ミラー(テオルボ)、スティーヴン・ディヴァイン(ハープシコード)〕

録音:2020年7月29日−31日、セント・マーティン教会(イースト・ウッドヘイ、イギリス)
レイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックを筆頭に、フロリレジウムやアルカンジェロ、エンシェント室内O、EUバロックOのコンサートマスターや中心メンバーとして活躍する古楽界のライジング・スターであり、新世代のバロック・ヴァイオリニストの旗手の1人、ボヤン・チチッチ。17〜18世紀の知られざる音楽を探究するためにチチッチが結成したピリオド・アンサンブル、イリュリア・コンソート。
これまで、カルボネッリ(PDCD34194、PDCD34214)や、ジョルノヴィチ(PDCD34219)という未知のレパートリーを開拓し、レコード芸術「準特選盤」やBBCミュージック・マガジンの「Chamber Choice」などに選ばれてきたボヤン・チチッチ&イリュリア・コンソートの新録音は、復元版世界初録音となる作品も含む、ヴィヴァルディ、タルティーニ、ロカテッリといった巨匠たちのヴァイオリン協奏曲集。「最終楽章がカプリッチョで終わる」という華やかな4つのヴァイオリン協奏曲で、ヴィヴァルディが極限まで高めたヴァイオリン・ソロの技巧、花火のように激しく燃え上がるヴァイオリンの妙技を披露します。

Musique en Wallonie
MEW-2097(1CD)
15世紀イタリア、作者不詳の多声ミサ曲
作者不詳:ミサ・グロス・セネン(トレント・ブオンコンシーリョ城の写本〔管理番号89〕/1468年)
作者不詳:ミサ・ラルダン・デジール(システィナ礼拝堂の写本〔管理番号51〕/1488年)
カット・サークル【ソニア・デュトワ・テングブラッド(S)、ジョナス・バドリス(アルト=カウンターテナー)、ブラッドフォード・グレイム(T)、ポール・マックス・ティプトン(Bs)、ジェシー・ローディン(指)、エミリー・ザズリア(研究協力)】

録音:2019年6月、スカイラーク・スタジオ(カリフォルニア州マリン郡)
ルネサンス多声音楽の研究家たちには昔から存在が知られていながら、楽譜校訂の困難さと、何より作曲者が全く特定できないという問題 ゆえに長く日の目を見ることがなかった15世紀のミサ曲が2編、古楽歌唱の世界での注目すべき活躍で知名度を上げつつある気鋭団体、 カット・サークルによって待望のCDとなりました。どちらのミサ曲も残された手稿譜は1セットのみ、美しい筆致で記されていながら、そのまま読 むと辻褄の合わない明らかな誤記も散見される状態だったものを、丹念な検証の末演奏可能な状態にまで校訂しました。その結果浮かび 上がった作品はどちらも、曲中で絡み合う声部の組み合わせやテンポ、リズム、展開の細部に至るまで作曲技法の粋が尽くされた、驚くべき 意欲作だったのです。しかも各作品はかなりの技量がなくては歌いこなせない困難な局面もそこかしこにあり(ミサ・グロス・セネンでは驚くほど 長く息継ぎなしに歌わなくてはならない箇所も)、誰であれ作曲者が想定していたのが相当な技量の歌い手だったことも察せられます。今後 の研究しだいでは驚くべき大作曲家の作品と判明するか、まだ知られていない天才がデュファイやオケゲムの時代に隠れていた!と話題にな るか、いずれにせよルネサンス・ポリフォニーに注目している方々にとっては見逃せない画期的録音と言えるでしょう。ソリストとしての活躍も目 立つソニア・デュトワ・テングブラッドをはじめ、4人の歌手は精緻な和声感覚のもと作品の美質を最大限に引き出しています。

Signum Classics
SIGCD680(1CD)
エリザベス朝のクリスマス
バード:清らかなる東の空より
ホルボーン:パヴァン、それは聖夜に降り立った
バード:処女の胎より〜歓べ, 歓べ*
ホルボーン:揺りかご、子守歌
バード:子守歌
ギボンズ
:4声のファンタジー第1番 「For Ye Great Dooble Bass」
バード:この世の木が〜Cast Off All Doubtful Care*
ピアソン:聞け、Upon my Lap, my Sovereign Sits*
ウィールクス:冬の悲しみを短く
ギボンズ:4声のファンタジー第2番 「For Ye Great Dooble Bass」
作者不詳:
:聖母の子守歌(Sweet was the Song the Virgin Sang)
ホルボーン:新年の贈り物、ハイ・ホー・ホリデー
バード:おお神よ, 汝は輝ける太陽を導き*
フレットワーク〔森川麻子、エミリー・アシュトン、ジョアンナ・レヴァイン、サム・スタッドレン、リチャード・ブースビー〕、ヘレン・チャールストン(Ms)、アディショナル・シンガーズ*

(*)では、エマ・ウォルシュ(S)、ルーシー・コックス(S)、エイミー・リドン(A)、ガイ・カッティング(T)、マラキー・フレイム(Br)、エドムンド・サディントン(Bs-Br)らの歌手も参加。

録音:2019年5月&2020年10月、聖マグダレン教会(シェアボーン、イギリス)
2021年で創設35周年を迎える世界有数のヴィオール・コンソート「フレットワーク」と、2018年ヘンデル歌唱コンクールで第1位を受賞したメゾ、ヘレン・チャールストンが、エリザベス朝イングランドの内省的で暗いクリスマスの祝い方を紹介するアルバム。バードの歓びに満ちた不朽の名曲『清らかなる東の空より』を始め、アンソニー・ホルボーン、オーランド・ギボンズ、マーティン・ピアソンらイギリス・ルネサンス期の作曲家たちが作曲したクリスマスの為の親密な音楽を、静謐なヴィオール・アンサンブルの音色でどうぞ。
Signum Classics
SIGCD-691(1CD)
ザ・ツリー
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):おお魂の羊飼いよ
ジョナサン・ハーヴィー(1939-2012):ザ・ツリー
ジェイムズ・ロング(b.1987):鷲のように
ハウエルズ:祈りと応唱
エルガー:主の聖霊
ハウエルズ:聖セシリアの為の讃歌

スタンフォード:知恵の歌
クリストファー・ロビンソン(b.1936):Jesu, grant me this, I pray
パリー:わが言葉を聞きたまえ
ジョン・ステイナー(1840-1901):神はこの世を愛す
ウィリアム・ロウランズ(1860-1937)(デスカント:クリストファー・ロビンソン):讃美歌 Love Divine, all loves excelling
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジcho、デイヴィッド・ヒル(指)、アンドルー・ネスシンガ(指)、クリストファー・ロビンソン(指)、イェール大学スコラ・カントールムcho、カレッジ合唱団の元メンバー&仲間たち、ジョン・チャレンジャー(Org)、グレン・デンプシー(Org)、ジョゼフ・ウィックス(Org)、ジャック・ロス(Tp)

録音:2011年、2015年、2016年、2018年、2019年
1670年代に創設され、世界でも有数のカレッジ聖歌隊として活動を続けるケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団と、2007年の音楽監督就任後、数多くの名演を共に創り上げてきた名指揮者アンドルー・ネスシンガ。Signum Classicsへの移籍後早くも12枚目のリリースとなる「The Tree」は、当カレッジ合唱団の元音楽監督であるクリストファー・ロビンソンの85歳とデイヴィッド・ヒルの65歳を祝うトリビュート・アルバム。
「新たな成長」をテーマに、中世のヒルデガルト・フォン・ビンゲンから始まり、1987年生まれのジェイムズ・ロング(セント・ジョンズ・カレッジ合唱団への委嘱作品)まで、元セント・ジョニアンズ(セント・ジョンズ・カレッジのメンバー)であるハーバート・ハウエルズ、ジョナサン・ハーヴィー(ハーヴェイ)、クリストファー・ロビンソンの作品を含む多様な音楽をプログラム。1つの高音声部(ビンゲンの作品)から、曲によってオルガン、低声部、第2合唱団(現在デイヴィッド・ヒルが首席指揮者を務めるイェール大学スコラ・カントールム合唱団〔イェール・スコラ・カントルム〕)、最終的にはセント・ジョンズ・カレッジ合唱団の元メンバーや友人たちも加わった150名超の大編成まで、多彩な録音を集めています。
Signum Classics
SIGCD-693(1CD)
ビハインド・クローズド・ドアーズ〜ブレシャネッロ Vol.1
ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(c.1690−1758):協奏曲とシンフォニア集第1巻 Op.1〔協奏曲第1番ヘ長調(Vn、弦楽と通奏低音の為の)、シンフォニア第1番ニ長調(弦楽と通奏低音の為の)、協奏曲第2番イ短調(Vn、弦楽と通奏低音の為の)、シンフォニア第2番ト長調(弦楽と通奏低音の為の)、協奏曲第3番変ロ長調(Vn、弦楽と通奏低音の為の)、シンフォニア第3番ハ長調(弦楽と通奏低音の為の)〕/序曲-組曲変ロ長調
ラ・セレニッシマ、
エイドリアン・チャンドラー(指,Vn)

録音:2020年10月26日−29日、ジョンソン・ホール、ミルフィールド・スクール(サマセット、イギリス)
英国屈指のバロック・ヴァイオリニスト、エイドリアン・チャンドラーによって1994年に創設されたピリオド・アンサンブル、ラ・セレニッシマ。"赤毛の司祭"ヴィヴァルディを中心とする18世紀ヴェネツィアとその周辺の作曲家たちの知られざる作品や、再発見された作品の世界初録音を続々と世に送り出し、これまで2度のグラモフォン賞に輝いています(「セレニッシマ」は、「晴朗きわまるところ」という意味の、ヴェネツィアの別称)。前作「セッテチェント」(SIGCD663)は2020年2月に録音され、その後COVID-19の世界的流行によりあらゆるコンサートやレコーディングがキャンセルとなり、ようやく「コロナ後」の最初のレコーディングとして、ブレシャネッロの録音集がスタートしました。
シュトゥットガルトのヴュルテンベルク宮廷でカペルマイスターを務めたイタリアの作曲家&ヴァイオリニスト、ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(c.1690−1758)は、ヴィヴァルディと同時代の作曲家ですが、その音楽は比較的無名のままです。正当な理由で歴史の闇に包まれてしまう作曲家もいますが、ブレシャネッロの音楽には、復元すべき多くの説得力ある論拠がありました。ラ・セレニッシマは2014年のシーズンに初めてブレシャネッロを取り上げ、その後歌劇「ティスベ」を上演し、ヴァイオリン協奏曲(『エクストラ・タイム』〔SIGCD641〕)、トリオ・ソナタ(『セッテチェント』〔SIGCD663〕)などを録音してきました。このアルバムに収録されている「作品1」は、ブレシャネッロが出版することを選んだ唯一の作品群となる12の協奏曲&シンフォニア集で、COVID-19の流行により、ラ・セレニッシマはこの素晴しい出版物の調査を始める機会を得ています。
タイトルの「Behind Closed Doors」は直訳すれば「閉じたドアの裏で」、そこから「秘密裏に」「こっそりと」などの意味も持ちますが、スポーツや演劇の世界では「無観客試合」、「無観客公演」を指す言葉。このアルバムでも、まるで極上の「無観客ライヴ」のような、生き生きとしたレコーディング・セッションが組まれています。

NCA
NCA-60256(1CD)
【初紹介旧譜】
ホッファー:リュートの為の音楽
ヴォルフガング・アダム・アントン・ホッファー(c.1707-1757):組曲 ニ長調、La belle Indifferente、
組曲 ニ短調、痴話げんか
ミヒャエル・デュッカー(バロック・リュート)

録音:2012年5月12-15日、室内音楽ザール、ドイチュラントフンク(ドイツ)
ミヒャエル・デュッカーによるヴォルフガング・アダム・アントン・ホッファーのリュート作品集。ホッファーの作品はほとんど知られておらずこちらは貴重な録音となります。その音楽をムジカ・アンティクヮ・ケルンやベルリン古楽アカデミーの演奏会に参加するなどの活躍をしている、ミヒャエル・デュッカーが紡ぎます。
NCA
NCA-60207(1CD)
【初紹介旧譜】
ウィーン宮廷のオルガン音楽〜フローベルガー、ケルル、ムファット
フローベルガー:トッカータ ト長調 FbWV103、リチェルカール FbWV405、
 Fantasia Sopra Solare FbWV204、
 リチェルカール FbWV411、
 トッカータ ニ短調 FbWV102、
 カプリッチョ FbWV505、
 Toccata:da sonARS-i alla levitatione FbWV105、
 カプリッチョ FbWV516
ヨハン・カスパール・ケルル(1627-1693):第4旋法によるマニフィカト*、
 トッカータ第4番、カンツォーナ ニ短調、
 リチェルカータ、トッカータ第5番、
 パッサカリア
ムファット
:トッカータ第1番
ジェレミー・ジョゼフ(Org)、
ウィーン・コーラルスコラ*、
ダニエル・マイア(指)*
ジェレミー・ジョゼフは、毎週日曜日のウィーン少年合唱団とウィーン・フィルによるミサのオルガニストや、フライブルク・バロック・オーケストラやバーゼル室内Oの通奏低音奏者としてなどウィーンを中心に活動しており、現在ではウィーン国立音楽大学にて教授を務めています。
NCA
NCA-60206(1CD)
【初紹介旧譜】
ウィーン宮廷のオルガン音楽〜ゲオルク&ゴットリープ・ムファット
ゲオルク・ムッファト(1653-1704):トッカータ第7番
ゴットリープ・ムッファト(1690-1770):キリエ&グローリア(ミサ曲ヘ長調より)*
ゲオルク・ムッファト:トッカータ第12番、
 パッサカリア
ゴットリープ・ムッファト:トッカータ第11番、
 トッカータ第15番、カプリッチョ第15番、
 カンツォーナ第11番
ウォルフガング・コーゲルト(Org)、
ウィーン・コーラルスコラ*、
ダニエル・マイア(指)*

録音:2008年1月
1980年ウィーン生まれのオルガン奏者、ウォルフガング・コーゲルトは古楽から現代音楽まで幅広いレパートリーを持っています。2020年にはクラウス・ラングの作品を、ウィーンの聖シュテファン大聖堂でウィーンSOと世界初演を行っています。また過去には東京歌劇シティや、愛知芸術文化センターなどにも来日しています。

Tactus
TC-690003(1CD)
美徳と愛〜後期バロックのシンフォニアとアリア集
ニコラ・ポルポラ:歌劇「ポリフェーモ」よりAlto Giove
ヴィヴァルディ:歌劇「タメルラーノ」よりAnche il mar par che sommerga
ヘンデル:歌劇「アルチーナ」よりTornami a vagheggiar、歌劇「リナルド」よりLascia ch'io pianga、オラトリオ「時と心理の勝利」よりTu del ciel
カルロ・テッサリーニ:序曲「ラ・ストラヴァガンツァ」 Op.4
ニコロ・ ヨンメッリ:歌劇「見捨てられたディドーネ」よりAh non sai, bella Selene
フランチェスコ・アライア:シンフォニア ニ長調
イネス・ロランス(S)、
マウリツィオ・コラサンティ(指)、
ベネデット・マルチェッロ室内O

録音:2018年12月(イタリア、キエーティ)
ニコラ・ポルポラの壮大な「ポリフェーモ」のアリアから、ヴィヴァルディ、ヘンデル、ニコロ・ヨンメッリまで、美徳と愛をテーマとしたさまざまなバロック・アリアを収録したライヴCD。美徳と愛は、時に競争や対立をしながらも、お互いに補完し合い、結びつけようと努力するもので、バロックの世界の地平線を示す2つの星に喩えられるかもしれません。カルロ・テッサリーニとフランチェスコ・アライアの珍しいシンフォニアも聴くことができます。

CPO
CPO-555344(1CD)
NX-B10
カール・シュターミッツ(1745-1801):4つの交響曲集
交響曲 ニ短調 Op. 15/III(KaiS. 24)
交響曲 ト長調 Op. 2/III(KaiS. 3)
交響曲 変ホ長調 Op. 6/II(KaiS. 5)
大田園交響曲 ト長調 「Le Jour Variable - (La Promenade Royale 王宮のプロムナード)」 (KaiS. 32)
ケルン・アカデミー(古楽器使用)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)

録音:2019年12月6-8日
マンハイム楽派の創始者として知られるヨハン・シュターミッツの長男、カール・シュターミッツは父から教えを受 け、父の死後、1762年からマンハイム宮廷楽団で演奏、その後、パリでヴァイオリニスト、ヴィオラ奏者とし てとして活躍しました。また多感様式やギャラント様式の影響を受けた交響曲と協奏曲をあわせて100曲 以上残し作曲家としても成功。交響曲の形式での更なる新しい道を模索したシュターミッツは、1772年に ヴェルサイユで構想した「大田園交響曲」で素晴らしい表題付きの交響曲を生み出しました。田園のすが すがしい朝から夜、そして狩りの風景を描いたこの作品は当時としてはかなり革新的な雰囲気を備えていま す。以前、ラ・フォル・ジュルネで演奏されて話題となったクネヒトの「自然の音楽による描写」よりも早く書か れたこの曲は、まさしく ベートーヴェンの「田園交響曲」の先取りといえるでしょう。第1楽章の鳥の歌を模し た響きや、第2楽章の嵐の場面、静かな夜の情景を描いた第3楽章、そして最終楽章のホルンの響きに耳を奪われます。
CPO
CPO-555212(1CD)
NX-B10
テレマン: 管楽の為の序曲集 第2集
序曲(五重奏曲) ニ長調 TWV 44:3
序曲「アルスター序曲」 へ長調 TWV 55 F:11(吹奏楽版)
序曲(五重奏曲) へ長調 TWV 44:9
オルフェオ管楽アンサンブル(古楽器使用)
カリン・ファン・へールデン(指)

録音:2017年11月6-9日
知られざるテレマン作品の発掘に力を入れるcpoレーベル。今作は第1作(555085)に続く管楽の為の 序曲集第2集です。軍楽の為の音楽や、狩猟時の音楽、そして食卓の音楽などのハルモニームジークの 分野でも活躍したテレマンは、この分野に数多くの作品を残しています。なかでも「アルスター序曲」と題され た管弦楽曲の吹奏楽ヴァージョンは、弦楽パート抜きでも素晴らしいサウンドを生み出すことに成功してい ます。アルスターとはハンブルクにある人造湖の名前で、13世紀に水車を回すためにアルスター川をせき止 めて作られました。テレマンのこの曲は、川が流れていた当時ののどかな風景を魅力的な音で表現したも の。サラバンドでは優雅な白鳥の姿が、またカラスとカエルの鳴き交わしやニンフたちの舞いなど様々な情景 が描かれています。鄙びた響きが魅力的なオルフェオ管楽アンサンブルの演奏です。
CPO
CPO-777912(1CD)
NX-B10
テオドール・フォン・シャハト(1748-1823): シンフォニア集 第2集
シンフォニア 変ロ長調
シンフォニア へ長調
シンフォニア ト長調
エヴァーグリーンSO
ゲルノート・シュマルフス(指)

録音:2019年1月15日
ドイツ・バロック期の作曲家シャハト(1748-1823)。レーゲンスブルクの宮廷音楽家ヨーゼフ・リーペルから 最初の音楽指導を受け、1766年にはシュトゥッツガルトのニコロ・ヨンメッリの弟子になります。その後はレー ゲンスブルクに戻り、1773年から宮廷音楽監督に就任し、宮廷音楽界の中心人物として活躍しながら、 ヨンメッリの伝統を受け継ぐイタリア・歌劇の普及にも力を尽くしました。1796年には王室から特別の地位 を得て、その後は自由な作曲家としてウィーンに旅行し、ベートーヴェンやルドルフ大公、ナポレオンなどにま つわる作品を書いたことでも知られています。ハイドンの躍動感にも似た快活な雰囲気を持つシンフォニアを 収録した第1集に続き、この第2集でも古典的な形式に基づいた躍動的な雰囲気を湛えた3つのシンフォ ニアを楽しめます。第1集と同じく、この時代の作品を得意とする台湾のエヴァーグリーンOとゲル ノート・シュマルフスによる演奏です。

H.M.F
HAF-8901887(2CD)
シャルパンティエ:「病は気から」
新しい幕間曲(間奏曲)「無理強いの結婚」より*
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン

モニク・ザネッティ(S)
ドミニク・ヴィス(CT)
ハワード・クルック(T) 他
シリル・オヴィティ(CT)*、マルク・モイヨン(Bs)*、リザリンドロ・アバディ(Bs)*

録音:1990年4月3-8日、2013年12月21-23日*(無理強いの結婚)
クリスティの名盤、「病は気から」。対話部分も収録された完全版です。2022年はモリエール(1622-1673)生誕400年。モリエールはフランスのシェイクス ピアのような存在で、多くの研究者による膨大な本がありますが、モリエールの芸術を理解するうえで重要不可欠だった音楽は、長いこと忘れ去られたままでした。 この状況を変えたのが、クリスティ。彼はこのモリエール原作のコメディ=バレを鮮やかに蘇演し、フランス国内のみならず世界中にフランスが誇る戯曲家の存在が 生み出した音楽を世に知らしめてきました。発売当時、フランス発のセンセーションとなった名録音「病は気から」全曲版、そしてこのたびボーナストラックとして、 2013年に録音された「無理強いの結婚」の新しい幕間曲(間奏曲)も収録しています。フランスが誇る巨匠クリスティによる、フランスの粋を極めた音楽にどっ ぷり浸かれます。 (Ki)

PREISER
PRCD-91536(1CD)
闇の中に 〜ダウランド・アレンジ集
1. Komm zu mia (Come again おいで、もう一度)
2. Es tuad ma lad (Can she excuse 彼女は許してくれるか)
3. Las alles los (Flow my tears 流れよ、わが涙)
4. Foah o (Wilt thou, unkind thus reave me あなたは無情にも)
5. Schatzal, kumm (Come away, come sweet love おいで、かわいい恋人よ)
6. Ois schded schdu (Time stands still 時は止まったまま)
7. Was aunders (What if I never speed 私の思いが通じないなら)
8. Niedre Baume (The lowest trees have tops 一番低い木にも梢はある)
9. In Finstan (In darkness let me dwell 闇の中に住まわせて)
10. Tiafa Schlaf (Come heavy Sleep 来たれ深き眠り)
11. Zeit is (Now o now I needs must part 今こそ別れ)
アグネス・パルミサーノ(歌、詞)
ダニエル・フックスベルガー(コントラギター、歌)
アンドレアス・トイフェル(シュランメルハーモニカ)
アリオシャ・ビズ(Vn、エレキヴァイオリン)
ダウランドの歌曲をウィーン流にアレンジし、歌詞もウィーン言葉に書き換えて歌っています。かなりテイストが変わっているのに歌が始まるとすんなり 聴けてしまい不自然さが全くなく、ダウランドの音楽の持つ普遍的なポップス性、時代を超えたメロディの美しさに打たれます。

Resonus
RES-10295
NX-B05
ギボンズ、トムキンズ、ウィールクスの合唱と器楽作品集
1. ボンズ: ヨハネの証はかくの如し
2. トーマス・トムキンズ(1572-1656): ヴォランタリー ハ長調
3. ギボンズ: ショート・イヴニング・サーヴィス: マニフィカト
4. トーマス・ウィールクス(1576-1623):イン・ノミネ 5声
5. ギボンズ:ショート・イヴニング・サーヴィス: ヌンク・ディミトゥス
6. トムキンズ:実質的なヴァース
7. トムキンズ:わが羊飼いは生きておられる主
8. トムキンズ:ファンタジア 第7番3声
9. トムキンズ:ヴァース イ短調
10. ギボンズ:おお主よ、われを責めたもうな
11. ウィールクス:ヴォランタリー I
12. ウィールクス:ショート・サーヴィス:マニフィカト
13. トムキンズ:ヴォランタリー ニ長調
14. ウィールクス:ショート・サーヴィス:ヌンク・ディミトゥス
15. ギボンズ:ファンタジア 4声
16. トムキンズ:ヴォランタリー イ短調
17. ギボンズ:見よ、御言葉は肉体となりぬ
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho
ニュー・ヴィオールズ(ヴィオール・コンソート)
オルフェウス・ブリタニクス・ヴォーカル・コンソート
アンドルー・アーサー(Org・指)

録音:2019年8月28-30日
15世紀から17世紀初頭のイングランドで栄えたテューダー朝と、14世紀後半から18世紀まで栄えたスコットランドを起源とするスチュアート朝。この 時期に繁栄した宮廷文化は、英国音楽の歴史の中でも最も偉大な時代を育んだことで知られています。このアルバムではジェームズ1世が統治した "ジャコビアン時代"に活躍したギボンズ、トムキンズ、ウィールクス、この3人の作品を紹介。神の言葉を主題にした魅力的な作品が採り上げられてい ます。 演奏しているオルフェウス・ブリタニクス・ヴォーカル・コンソートは、指揮とオルガン演奏を担当するアンドルー・アーサーによって2002年に設立された古 楽器と声楽のアンサンブル。アーサーはバロック期と古典派作品のスペシャリストとして知られ、英国を代表する古楽器オーケストラ"ハノーヴァー・バン ド"のアソシエイト・ディレイクターを務める他、教育者としても数々の活動を行っています。

SWR music
SWR19109CD(1CD)
NX-B06
ミヒャエル・プレトリウス:クリスマス合唱曲集
いざ来たれ、異教徒の救い主よ
甘き喜びのうちに
目覚めよ、と呼ぶ声あり
暁の星のいと美しきかな
わが魂は主をたたう
高き天よりわれは来たれり
一輪のばらが咲いて
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル
マーカス・クリード(指)

録音:2020年3月4-5日
16世紀から17世紀にかけて、ドイツで活躍した作曲家ミヒャエル・プレトリウス。彼が書いた1000曲以上のコ ラールと讃美歌の編曲集「Musae sioniae シオンの音楽」は、プロテスタントの讃美歌の発展と普及に寄与し たことで知られています。このアルバムでは、彼の膨大な作品の中からクリスマスの讃美歌を選び、マーカス・ク リードが指揮する南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルが絶妙なハーモニーで聴かせます。ほとんどの曲が2つ (bicinia)か3つ(tricinia)の声部を用いて書かれており、複雑な対位法が使われていても、どの声部も細部ま でじっくり味わうことができます。

MDG
MDG-90422006
(1SACD)
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(1580-1651):リュート作品集(1611年の曲集より)
トッカータ第5番/ガリアルダ第12番
コレンテ第5番/トッカータ第3番
ガリアルダ第1番/コレンテ第1番
ガリアルダ第6番/コレンテ第3番
トッカータ第1番/ガリアルダ第9番
コレンテ第6番/ガリアルダ第4番
コレンテ第11番/トッカータ第7番
ガリアルダ第3番/コレンテ第10番
トッカータ第2番/ガリアルダ第11番
コレンテ第9番/トッカータ第4番
ガリアルダ第8番/コレンテ第12番
ガリアルダ第2番/コレンテ第2番
トッカータ第6番/ガリアルダ第5番
コレンテ第7番/トッカータ第8番
ガリアルダ第7番/コレンテ第8番
ガリアルダ第10番/コレンテ第4番
フランク・ブンガルテン(G)
使用楽器:10弦ボーゲンギターレ(フリードリヒ・シェンク1847年製のレプリカ、ヤン・トゥラチェク2016年製)
ヴェネツィアに生まれ、若くしてリュートの名手として“気高いドイツ人”と称えられたカプスベルガー。彼の書いたリュート作品は、自らの技巧の冴えを誇示して いるかのようなヴィルトゥオジティ、曲に生気を与えるたおやかかつ見事な装飾、陰影深い叙情をたたえた名作です。
今回の録音では名手フランク・ブンガルテンが、ベルリンの楽器博物館にあるフリードリヒ・シェンク(1847年製)の10弦ボーゲンギターレを、プラハの楽器 修復家のヤン・トゥラチェクが複製した楽器で録音しています。このボーゲンギターレは実際にビーダーマイヤー時代にはよく演奏されていました。しかし、この10 弦ギターは、ネサンス・リュート作品であるカプスベルガーの曲に大変適しています。この楽器の本体は指板の周りに広い弧を描いて伸び、最後に糸倉に結合し、 印象的な響きをもたらします。 その音域と響きは、ギターよりも鍵盤楽器を彷彿とさせます。
MDGの録音は、この素晴らしい楽器から引き出される音を、圧倒的な臨場感と空間性でもって収録しています。 (Ki)

CANTATE
《Reflections》
C-38048(1CDR)
バロック・ステージ・ミュージック
シャイン:Holla, gut Gsell
ゲオルク・ノイマルク:Keuscher Liebesspiegel
モリッツ・エデルマン:Der Tochter
シャイン:音楽の饗宴より パドゥアーナ
ミヒャエル・ヤコビ/ヨハン・ショップ:Das Friedewunschende Teutschland
エラスムス・ヴィトマン:Ein schoner newer Ritterlicher Auffzug
ギュンター・シュヴェンケンベッヒャー:Prinz Tugendhold
レオポルト一世:Die vermeinte Brueder und Schwesterlibe
ハンマーシュミット:Der newgebohrne Jesus
マテウス・アペレス・フォン・レーヴェンシュターン:Judith
べラルテ・ザルツブルク、アンネクレット・ジーデル(第1ヴァイオリン&ヴィオラ、音楽監督)、ハンナ・ツムサンデ(S)、クリスティーナ・メッツ(S)、マンヤ・シュテファン(S)、アンネベーケ・ゾンターク(A)、ミルコ・ルートヴィヒ(テノール&アルト)、ローター・ブルム(T)、ヘニング・カイザー(T)、ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)、マティアス・ゲルヒェン(Bs)

録音:2010年6月27日−30日
1995年に古楽演奏のスペシャリストたちによって結成された古楽アンサンブル「ベラルテ・ザルツブルク」は、デュオ、トリオ、カルテット、コンソートから、管楽器や歌手を含む大編成アンサンブルまで、豊富なレパートリーを誇り、ヒロ・クロサキにバロック・ヴァイオリンを、アーノンクールに古楽奏法を学び、ザルツブルク・モーツァルテウムOのメンバーや、ベルリン・コーミッシェ・オーパーOの第1ヴァイオリン奏者を務めてきたハンブルクの名手、アンネクレット・ジーデルが音楽監督を務めています。
※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
CANTATE
《Reflections》
C-38031(1CDR)
ヨハン・カスパール・ケルル(1627−1693):ミサ曲集
ミサ曲 「レノヴァティオニス」
ミサ曲 「ノン・シネ・クワーレ」
ドレスデン少年cho、
マティアス・ユング(指)、
アンナ・モリッツ(S)、ドロテア・ヴァーグナー(S)、アレクサンダー・シュナイダー(A)、クレメンス・フォルクマー(T)、クリスティアン・ベルガー(T)、フィリップ・ブロンセル(Bs)、ダニエル・ドイター(Vn)、ベアテ・フォークト(Vn)、ベルンハルト・ヘントリヒ(Vc)、トルステン・ホッぺ(ヴィオローネ)、ミヒャエル・ポシャルスキー(ヴィオローネ)、メリット・アイヒホルン(ポジティフ・オルガン)、シュテファン・タム(ポジティフ・オルガン)

録音:2007年−2008年
ドイツ盛期バロック音楽の作曲家、オルガン奏者、ヨハン・カスパール・ケルルのミサ曲集。ケルルは、当時最も重要な宗教音楽と鍵盤音楽の作曲家の1人とされ、旋律的な創意、対位法の精巧さ、和声の大胆さはバッハにも高く評価されています。ベルリン放送合唱団や北ドイツ放送合唱団など、多くの著名な合唱団と共演してきたドイツの合唱指揮者、マティアス・ユングの手腕でケルルの芸術を現代に伝えます。
※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
CANTATE
《Reflections》
M-37614(1CDR)
シュッツ:イエス・キリストの喜ばしき降誕の物語 「クリスマス物語」 SWV.435
宗教的合唱曲集より* Also hat Gott die Welt geliebt、Trostet, trostet mein Volk、Ich bin eine rufende Stimme、O lieber Herre Gott、Ein Kind ist uns geboren、Die Himmel erzahlen die Ehre Gottes、Es ist erschienen die heilsame Gnade、Das Wort ward Fleisch
ヘルタ・フレベー(S)、ハンス=ヨアヒム・ロッチュ(T)、ハンス=オラフ・フーデマン(Bs)、ヴェストフェーリッシェ・カントライ、ヴィルヘルム・エーマン(指)、シュパンダウ・カントライ*、ヘルムート・リリング(指)*

録音:1959年9月、1964年5月
ドイツの初期バロック音楽を代表し、「ドイツ音楽の父」と称されるシュッツの宗教合唱作品集。キリストの降誕の物語を器楽伴奏付きで仕上げたシュッツの傑作の一つ、オラトリオ「クリスマス物語」 に 「宗教的合唱曲集」から8曲をカップリング。西ドイツを代表するシュッツの演奏家としても知られる、ヴィルヘルム・エーマンの手腕で贈ります。
※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Metronome
METCD-1093(1CD)
カプスペルガー:美徳と高貴〜バロック時代ローマのテオルボ音楽
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(c.1580ー1651):トッカータ第9番/ガリアルダ第5番/コレンテ第6番/前奏曲第8番/トッカータ第4番/コレンテ第1番/前奏曲第1番/カンツォーネ第1番/前奏曲第10番/トッカータ第8番/ガリアルダ第4番/コレンテ第4番/カポーナ/トッカータ第3番/カプスペルガー/トッカータ第2番/コレンテ第8番/スフェッサニア/前奏曲第2番/パッサカリア/バッロ第3番(ウシータ - バッロ - ガリアルダ - コレンテ)/トッカータ第4番/ガリアルダ第2番/コレンテ第2番/カナリオ/前奏曲第4番/トッカータ第2番/ガリアルダ第8番/コレンテ第7番/スペインのビラン/マッタッチーノ/サラバンド
フレッド・ヤコブス(テオルボ)

録音:2018年12月9日−11日、オランダ
テオルボ&リュートのソリスト、ロック・コンソートの創設者、ガブリエリ・コンソート&プレーヤーズやオランダ・バッハ協会、モンテヴェルディ・コンティヌオ・アンサンブルなど世界最高峰のピリオド・オーケストラのメンバーとしても活躍する現代最高のテオルボ&リュート奏者の1人、フレッド・ヤコブス。
人気を博したロベール・ド・ヴィゼーのテオルボ小品集全3巻に続くMetronomeからのリリースは、17世紀初頭のイタリアでもっとも注目されたテオルボ奏者&作曲家、ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(ドイツ名ではヨハネス・ヒエロニムス・カプスベルガー)のテオルボ作品集。ドイツ貴族の家系でヴェネツィアに生まれ、イタリアで作曲と演奏に生涯を費やし、ローマ教皇庁にも仕えたカプスペルガーの音楽は、ジェズアルドの影響も受けており、実験的な調性が特徴です。このアルバムでは主に高貴な聴衆のために書かれたローマ時代の作品を中心に収録しています。

Aeolus
AE-10316(1SACD)
FR2〜リコーダー二重奏曲集
テレマン:ソナタ ト短調(TWV.33より)
作者不詳(ウプサラの歌曲集、1556):第1旋法、第5旋法、第6旋法
バッハ:トッカータとフーガ BWV.565(J.V.フテム編)
ヴォーン・ウィリアムズ:2本のパイプの為の組曲*
作者不詳(c.1400):ステラ・スプレンデンス
作者不詳(c.1270):その類まれな美しさゆえに
リア・パーカー(b.1987):カンティガス1
ピエール・ド・ラリュー(c.1452−1518):アニュス・デイ
アントワーヌ・ブリュメル(c.1460−1513):アニュス・デイ
マテウス・ガスコーニュ(c.1480−c.1520):アニュス・デイ
作者不詳(c.1540):アニュス・デイ
グレン・シャノン(b.1966):スリングショット*
ゼーレン・ジーク(b.1966):ザ・ダーヴィッシュ・アンド・ザ・デヴィル*
ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695−1750):ソナタ Op.6/III
シュテファン・フランツ(1785−1850):グランド・デュオ(アレグロ・ヴィヴァーチェ)
マーク・メリッツ(b.1966):ブラック
フランダース・リコーダー・デュオ〔トム・ベーツ(リコーダー)、ヨリス・ファン・フテム(リコーダー)〕

*=世界初録音
日本語解説付き!
30年超にわたって世界最高峰の舞台で活躍してきたベルギーの名リコーダー・アンサンブル、「フランダース・リコーダー四重奏団」のメンバー、トム・ベーツとヨリス・ファン・フテムの二人によって2013年から活動するフランダース・リコーダー・デュオ(FR2)。2018年にフランダース・リコーダー四重奏団が解散した後もFR2は活動を継続しており、フランダース・リコーダー四重奏団のアルバムを多数リリースしてきたAeolusレーベルより、FR2のファースト・アルバムが登場。
2つの現代の委嘱作品やバッハの名曲のアレンジを含む、様々なスタイルと時代のリコーダー二重奏曲集。ハイライトは、ヴォーン・ウィリアムズによるこれまで知られていなかった組曲の世界初録音。多彩な技術と円熟した表現力を駆使し、カラフルかつダイナミックで驚異的なリコーダーの世界をお届けします。

Aeolus
AE-10326(1SACD)
天使と悪魔〜マレ&フォルクレ:ヴィオール曲集
マラン・マレ(1656−1728):ヴィオール曲集第4巻(1717)より 〔組曲第1番ニ短調、組曲第2番ニ長調、組曲第6番ホ短調〕
ジャック・デュフリ(1715−1789):ラ・フォルクレ(ライナー・ツィパーリング編)
アントワーヌ・フォルクレ(1671−1745):組曲第5番ハ短調
ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ジスレーヌ・ワウテルス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ピーター=ヤン・ベルダー(ハープシコード)
18世紀オーケストラのメンバー、カメラータ・ケルンの創設メンバーでもあるオランダの名ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ライナー・ツィパーリング。「バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集(AE10206)」、「ラ・シュミーズ・ブランシュ 〜 クープラン&フォルクレ(AE10266)」に続くAeolusでのリリースは、「天使のようなマレ」、「悪魔のようなフォルクレ」と比較されたフランス・バロックの傑出したヴィオラ・ダ・ガンバ奏者たちの作品集。優雅で和やかなマレの組曲とダークな音色で楽器の限界に達するフォルクレの組曲を見事に対比させ、ボーナス・トラックとして後期フランス・バロックのハープシコードの巨匠ジャック・デュフリによる有名なロンドー「ラ・フォルクレ」のアレンジを収録しています。ハープシコード演奏は、18世紀オーケストラやオランダ・バッハ協会、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント、ジェズアルド・コンソートなどで活躍してきたオランダの名チェンバリスト、ピーター=ヤン・ベルダーです。

Glossa
GCD-922411(17CD)
スウェーリンク:声楽作品全集
■CD 1 「シャンソン集」
1. ある日シュザンヌは
2. ジャン、おまえは1人で
3. 私があなたに身を焦がしているのを
4. 後悔と不安と心痛で
5. 後悔と不安と心痛で
6. 若々しい美
7. あなたの愛は
8. 貴重な珊瑚でできた口
9. 貴重な珊瑚でできた口
10. どうしてあなたは私から優雅な瞳を背けるのか
11. 私が仕える麗人
12. セイヨウサンザシ
13. 私の恋人を見るとき
14. 新しい愛の炎を感じる
15. 小天使の愛の神を欲する者は
16. 美しい人を傷つける五月に
17. 私は懇願するばかり
18. 新しい炎をこの身に感じる
19. 君の美しい瞳が
20. さあ、お願いだから
21. それはあなたのもの
■CD 2 「イタリア語の韻文詩歌とマドリガーレ」
1. 自然の万能を見たいのなら
2. さえずるツバメ
3. 我が心、死んではならぬ
4. 我が心、死んではならぬ
5. 愛は両の目より真珠の涙をこぼし
6. 愛は両の目より真珠の涙をこぼし
7. 愛よ、わたしはかくも甘き息遣いを聞く
8. 愛よ、わたしはかくも甘き息遣いを聞く
9. たぐいなく優しき我が恋人
10. たぐいなく優しき我が恋人
11. 高貴な薔薇よ
12. サラマンダーの如く
13. サラマンダーの如く
14. 私の口づけをお望みにならぬゆえ
15. 麗しき愛の喜び
16. 町や王国を持っていたとて
17. 我が愛しのフィッリ
18. かぐわしき微風が
19. 愛する人よ、この瞳で
20. 甘い唇、愛らしき門番
21. 我が愛しきフィーレよ
22. 私はうら若き娘
23. 私はうら若き娘
24. 我が宝、あなたゆえ私は富める恋人
25. つれなき人よ
26. ミューズの花嫁
■CD 3 「フランス語の韻文詩歌、カノンとリュートの為の音楽」
1. 食物と酒なくしては
2. ある日、盲目の愛の女神が
3. ムーアの岸辺を通り抜ける商人たちよ
4. いかに私の女神を愛しているか
5. クーラント
6. 私の魂を愛の旅へと誘う瞳よ
7. ロゼットよ
8. ムーアの岸辺を通り抜ける商人たちよ
9. 楽しい春が喜ばしげにやってきた
10. 苦しみで傷つくとき
11. ヴォルト
12. 射られた矢が
13. 限りない輝きと美しい物事を見る
14. ヴォルト
15. あなたの美しい眼差しゆえに
16. 私はあなたからではなく、私自身から離れる
17. 楽しい春が喜ばしげにやってきた
18. いかに私の女神を愛しているか
19. ヴォルト
20. 決して得ず、常に求める
21. 食物よ酒なくしては

カンツィオ・サクラ集(宗教曲集)
■CD 4
モテット
1. わたしの力なる主よ SWWV.191

カンツィオ・サクラ:詩篇モテット集
2. 主よ、御もとに身を寄せ SWWV.154
3. わたしの力なる主よ SWWV.155
4. こぞって主をほめたたえよ SWWV.157
5. 新しい歌を主に向かって歌え SWWV.158
6. さあ、主に向かって喜び歌おう SWWV.159
7. 主を賛美せよ、すべての国よ SWWV.161
8. 深き淵よりあなたを呼び、主よ SWWV.170
9. 主よ、私の神よ、あなたを避けどころとします SWWV.175
10. いかに幸いなことか、主を畏れる人 SWWV.178

カノン
11. なんという空しさ SWWV.200

カンツィオ・サクラ:降誕モテット集
12. 東方から博士たちが来た SWWV.153
13. 今日、キリストがお生まれになった SWWV.163
14. 喜べ、喜び躍れ、エルサレムよ SWWV.168
15. それらが成就されたあとで SWWV.172
16. 祝福された処女マリア SWWV.180
17. 処女が身ごもって男子を産み SWWV.181
18. 喜び栄えよ、すべての人よ SWWV.182
19. わたしの魂は主をあがめ SWWV.184
20. 天使が羊飼いたちに語る SWWV.185

カノン
21. いかに幸いなことか、唯一の神を避けどころとする者は SWWV.194

■CD 5
モテット
1. 第2の予兆により幸運な日 SWWV.192a

カンツィオ・サクラ:福音モテット集
2. わたしに語る者は皆、主よ SWWV.151
3. 今こそわたしの食事をととのえ SWWV.152
4. 貧しい人は幸いである SWWV.156
5. 求めなさい、そうすれば得られる SWWV.165
6. 忠実なよいしもべ SWWV.166
7. わたしについてきたい者は SWWV.169
8. しかし、弁護者である聖霊が SWWV.173
9. 2人または3人が集まるところには SWWV.177
10. こんなに長い間一緒にいるのに SWWV.186

カノン
11. なんという空しさ SWWV.199

カンツィオ・サクラ:受難曲とその他のモテット集
12. おお、主イエス・キリストよ SWWV.160
13. 神に従う人は永遠に生きる SWWV.162
14. おお、聖なる宴よ SWWV.164
15. 人よ、あなたのためにわたしが耐えているところを SWWV.167
16. おお、なんと幸いな槍か SWWV.171
17. わたしの手や足を見なさい SWWV.174
18. ガラリヤ人たちよ、なぜ天を見上げて立っているのか SWWV.176
19. 主を畏れることは、知恵の初め SWWV.179
20. 天の元后よ、喜べ SWWV.183

カノン
21. 幸いあれ、海の星よ SWWV.193(オルガン版)
22. 幸いあれ、海の星よ SWWV.193(声楽版)

カンツィオ・サクラ:テ・デウム
23. 神よ、あなたを賛美します SWWV.187

詩篇歌集
■CD 6-8 「詩篇歌集第1巻」〔50のダビデの詩篇歌集(1604)ーダビデの詩篇歌集第1巻(1624)〕
■CD 9-11 「詩篇歌集第2巻」〔ダビデの詩篇歌集第2巻(1613)〕
■CD 12-14 「詩篇歌集第3巻」〔ダビデの詩篇歌集第3巻(1614)〕
■CD 15-17 「詩篇歌集第4巻」〔ダビデの詩篇歌集第4と最終巻(1621)〕
ジェズアルド・コンソート・アムステルダム、
ハリー・ファン・デル・カンプ(ディレクター)

録音:2003年〜2009年、オランダ
古楽大国オランダが誇るスペシャリスト、ハリー・ファン・デル・カンプとジェズアルド・コンソート・アムステルダムが2000年代にGlossaとともに成し遂げた偉業、ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562−1621)の声楽作品全曲録音。世俗声楽作品集(GCD922401)、カンツィオ・サクラ集(GCD922406)、詩篇歌全集(GCD922407)として発売されてきた3作が、スウェーリンクの没後400周年を記念した17枚組の全集BOXとしてリリース!
北ドイツ・オルガン楽派の巨匠として知られるスウェーリンクの多彩な世俗声楽作品、カトリックに変わってカルヴァン派が台頭する中で、カトリックの都市アントワープで1619年に出版された「カンツィオ・サクラ集」、そして150の詩篇全篇に音楽を付けることを目的として、その生涯に渡って作曲が行われたネーデルラント楽派を代表する傑作「詩篇歌集」。優れた演奏とともに、スウェーリンク研究の新資料や芸術品としてのクオリティも高く評価されてきた記念碑的なレコーディングの貴重なBOXセットです。

RICERCAR
RIC-432(4CD)
NX-D11
マラン・マレ:ヴィオール曲集 第4巻(1717) 全曲 フランソワ・ジュベール=カイエ(バス・ド・ヴィオール〔=ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ラシェロン(古楽器使用)【リュシル・ブーランジェ LB (バス・ド・ヴィオール)、マリー=シュザンヌ・ド・ロワ ML (バス・ド・ヴィオール)、アンジェリーク・モイヨン(トリプルハープ)、ミゲル・アンリ(テオルボ、テオルブ・ド・ピエス〔=フランス式独奏用テオルボ〕、バロックギター)、アンドレ・ヘンリッヒ(テオルボ)、フィリップ・グリスヴァール(クラヴサン〔=チェンバロ〕)】

録音:2019年9月、2020年6月、9月、2021年5月サンテーユ聖母教会、シラン(フランス南部エロー県)
フランス語圏ベルギーの古楽レーベルRicercarが2016年に満を持してスタートさせた、マラン・マレのヴィオール作品全曲録音という壮大な 企画もいよいよ佳境へ。全5巻の曲集のうち、ルイ14世が亡くなって間もなくの1717年に刊行された第4巻には、「迷宮」「つむじ風」「冗 談」「夢見る人」などの有名曲も含まれる変幻自在の「異国趣味の組曲」のほか、「3つのヴィオールの為の」、つまり2つのヴィオール・パート と通奏低音を担当するヴィオールからなる三重奏編成の組曲も2つあり、自身も同時代のフランスを代表する名手だったマレの創意の充実 をそこかしこで実感できます。百戦錬磨のレーベルプロデューサーが強く推すヴィオール奏者ジュベール=カイエは、個々の作品の持ち味をよく 吟味しながら自身の音楽性をあざやかに発揮。各組曲に合った通奏低音編成を担当する俊才たちとともに、マレの真価を21世紀に改めて 伝える名演を刻んでくれました。演奏者自身もコメントを寄せている50ページ近くに及ぶ長大なブックレット(英・仏・独)でも、全曲が録音さ れることはめったにないこの曲集についての深い洞察に触れることができます。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-051(1CD)
ピエール・ロベール:フランス王室礼拝堂の為のグラン・モテと「雅歌」
ピエール・ロベール(1622頃-1699):聖体奉挙の為のモテ「わたしの恋人がやってきて」(1686)
アンリ・デュモン(1610-1684):聖体奉挙の為のモテ「王が休んでいる間」(1677)
ロベール:聖体奉挙の為のモテ「わたしは野の花」(1686)
 聖体奉挙の為のモテ「わたしの肌の色に怯えないでください」(1686)
オリヴィエ・シュネーベリ(指)
レ・パージュ・エ・レ・シャントル(ヴェルサイユ・バロック音楽センターcho)
コンチェルト・ソアーヴェ(古楽器使用)【マリーヌ・ラフダル=フラン(S)、クレマン・ドビューヴル(オートコントル)、アントナン・ロンドピエール(T)、ダヴィト・ヴィチャク(Br)、ジャン=マルク・エメース(Org)】

録音:2020年1月31日-2月1日ヴェルサイユ宮殿、王室礼拝堂、フランス
フランス17世紀の教会音楽を牽引した重要人物でありながら、めったに体系的録音が現れない大家ピエール・ロベールの作品集が、満を 持してヴェルサイユ・バロック音楽センターの俊才たちによって制作されました。しかも録音場所はヴェルサイユ宮殿。本場直送の充実アルバ ムです。 イタリア様式と並ぶバロック期の二大潮流の一つフランス様式は、ルイ14世の王室に連なる音楽家達によって培われました。とりわけ舞踏劇 の作曲にすぐれ、抒情悲劇と呼ばれるフランス語歌劇の正統な形式を大成に導いた王室音楽総監督リュリの存在は重要ですが、この時 代の音楽活動は彼が担った舞台音楽など、社交催事や王の私生活を彩る俗世向けのものばかりではなく、教会音楽もまた非常に重要で した。この分野でもリュリの作品は多いとはいえ、王室礼拝堂は基本的に彼の管轄外。その音楽様式の土台を形作ったのが、1660-80年 代に礼拝堂の共同副楽長(「楽長」は高位聖職者の名誉職だったため、副楽長たちが実質上の音楽監督)だったデュモンと、リュリより10 歳ほど年上の本盤の主人公ピエール・ロベールだったのです。イタリア風のコンチェルタンテ様式を下地に、合唱と独唱の鮮やかな対置を合奏 が彩るグラン・モテの数々から、ここでは礼拝のハイライトの一つでもある聖体奉挙の折に唱えられていた曲を選曲。旧約聖書『雅歌』から歌 詞が選ばれているそれらの大作が、フランス語圏育ちのアンサンブルによる堅固にしてふくよかな解釈で瑞々しく蘇ります。

ARCANA
A-492(1CD)
『ラージの七弦琴』〜イタリア初期バロック、詩人歌手の作曲した音楽を集めて〜
〜プロローグ:オルフェオの嘆き〜
1. フランチェスコ・ラージ(1574-1621):たとえ太陽神ポイボスが、黄金の輝きを
〜第1の弦:フィッリの瞳〜
2. 作者不詳:フィオレンツァの調べ〔器楽合奏〕
3. ラージ:わたしのフィッリ、優しいフィッリ
4. ラージ:一目こちらに向けられただけで、ああわたしは死ぬ
5. ラージ:いつも澄み切った瞳よ
〜第2の弦:恋する者のさまざまな気持ち〜
6. ジョヴァンニ・ド・マック(1550頃-1614): 第2カンツォーナ〔チェンバロ独奏〕
7. ラージ:恋の忠実とは、偽りのない心とは *
8. ラージ:わが心にも等しい人よ、あなたを見ていると *
9. ラージ:今こそ戻ってきた、魂を満たす春が
〜第3の弦:満たされない欲望〜
10. フェルリーニ(1600頃-1674): マントヴァの舞踏曲〔器楽合奏〕
11. ラージ:フィッリ、ああお願いだ *
12. ラージ:ああ何とすぐ去ってしまうのか
〜第4の弦:恋ならではの痛み〜
13. カプスペルガー(1580頃-1651):第2トッカータ〔テオルボとチェンバロによる二重奏〕
14. ラージ:誰か、おれではない男の腕の中に *
15. ラージ:ああ、まさしく一瞬のうちに *
16. ラージ:犠牲の苦しみが、軍勢をなして *
〜第5の弦:最後の別れ〜
17. 作者不詳::ロマネスカの調べ(1620頃)〔テオルボとチェンバロによる二重奏〕
18. ラージ:もうやめてくれ、いとしいテルシッラ *
〜第6の弦:いつかの恋の炎〜
19. フレスコバルディ(1583〜1643): カンツォーナ「ラ・トロンボンチーナ」〔器楽合奏〕
20. ラージ:ああ、苦々しい思い出よ *
21. ラージ:いつかの恋の炎を思い出し、わたしは *
22. ラージ:今なら分かる、心はどのように砕け散るのか *
〜第7の弦:恋にまつわる学び〜
23. アスカニオ・マヨーネ(1565/70頃〜1627): 第4トッカータ〔ハープ独奏〕(1603)
24. ラージ:おお、澄み切った明るい星よ
〜エピローグ〜
25. ラージ:ああ、なんと幸せな日だろう
リッカルド・ピザーニ(T)
アンサンブル・アルテ・ムジカ【キアーラ・グラナータ(ダブルハープ)、ジョヴァンニ・ベッリーニ(テオルボ、バロックギター)、シルヴィア・デ・マリア(ヴィオラ・ダ・ガンバ、リローネ)】
フランチェスコ・チェーラ(チェンバロ、指)

録音:2020年7月9-12日 洗礼者聖ヨハネ&ボローニャ聖ペトロ教会、ローマ
* =世界初録音
多声の絡み合い重視のルネサンス音楽から一転、独唱に光を当て、言語による演劇的表現と音楽性とを融合させた新しい音楽を目指し たのが、1600年前後のイタリアの作曲家たち。こうして生まれた新たな音楽様式はのちに「バロック」と呼ばれますが、その最初期の発展があ くまで「言語」への強い関心から生まれたものであったことは、バロック音楽を知れば知るほど実感されるのではないでしょうか。このアルバムはそ うしたバロック草創期のイタリアにあって、さまざまな重要作曲家たちと知遇を得て多面的な活躍をみせたフランチェスコ・ラージが主人公。彼 はモンテヴェルディの傑作「オルフェオ」初演時にタイトルロールを演じ歌い、ジェズアルドとの交流でも知られたほか、多くの作曲家たちがマドリ ガーレの歌詞として使った詩の作者でもあった音楽家=詩人で、いくつもの詩集で名を残したほか、1608年にヴェネツィアで刊行された曲集 をはじめ作曲家として音楽も数多く残しています。このアルバムではイタリア随一の多彩な古楽歌手リッカルド・ピザーニを中心に、この時代の 秘曲発掘でも実績を重ねて数多くの名盤がある鍵盤奏者フランチェスコ・チェーラのアンサンブルが器楽隊として参加。幾多の共鳴弦を持つ 弓奏低音弦楽器リローネや初期バロック音楽に必須のダブルハープなど、多様な通奏低音楽器の組み合わせを通じて生のままのイタリア古 楽世界を蘇らせます。同世代の画家カラヴァッジョの艶やかで生々しい絵画表現も思い起こさせる、人肌と血潮の温もりを宿した声と古楽 器の響きをじっくり味わえる1枚。50ページに及ぶライナーノート(英・仏・伊)の解説もきわめて充実しています。

ALPHA
ALPHA-761(1CD)
『ブリュネットをご所望なら…』 〜フランス18世紀の流行歌の世界〜
1. 作者不詳::コランは、思いを寄せる羊飼いの少女に言いました(1711)
2. 作者不詳:この愛おしい川辺で(1711)
3. 作者不詳:もう恋なんてしたくない(1703)
4. ルネ・ドルアール・デュ・ブッセ(1703-1760): この美しい谷間で(1731)
5. ルクレール:わが友人たちよ、恋の神は好きにさせて杯を取ろうではないか(1719)
6. 作者不詳:どこへ行ってしまったのだ、美しい女たちよ(1704)
7. ジュゼッペ・サッジョーネ(生年不詳・17世紀-1733):わたしが恋をしたなら(1728)
8. ジュリー・ピネル(1710-1737):爽やかな木陰で(1737)
9. エリザベート・ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665-1729):夜啼鶯たちよ、夜が明けるなり(1721)
10. ジャン=バティスト・デュピュイ(1720?-1769?):ヴィエラルーの為のサラバンド「ラ・デュピュイ」*
11. 作者不詳:あなたを信じていたのに(1703)
12. ニコラ・ランドルミ(生歿年不詳、1760年頃に活躍): ロンド「ラ・デメ」*
13. ジャック・ノーデ(1690年代頃-1765):まったく、マルゴときたら容赦がない(1731)
14. 作者不詳::いや、もう一人で森には行かない(1704)
15. ノーデ:かわいい夜啼鶯たちよ(1731)
16. 作者不詳::きみはそんなに人を喜ばせるのが得意で(1704)
17. 作者不詳::頼もしい羊飼いのティルシスは(1703)
18. ニコラ・オトマン(1610頃-1663):シャコンヌ 〜ヴォドリ・ド・セズネ写本(1699)より*
19. 作者不詳:ニコラはジャンヌの様子を探りに(1703)
20. ロベール・ド・ヴィゼ(1650/55-1732以降): ラ・ヴィラネル*
21. ジュリー・ピネル(1710-1737):どうして、あの羊飼いは約束してくれたのに(1737)
22. サッジョーネ:愛人と飲みたい時には(1730)
23. 作者不詳::言わせてほしい、あなたが好きです(1704)
24. 作者不詳::コントルダンス -ヴォドリ・ド・セズネ写本(1699)より*
25. ミシェル・ランベール(1610-1696):岩山よ、おまえたちには聞こえないのか(1666)
26. ラモー:ワインとともに、いざ我ら微睡まん(1719)

*は器楽演奏トラック
レ・カプスベルガールズ【アリス・デュポール=ペルシエ(S)、アクセル・ヴェルネ(Ms)、ガランス・ボワゾ(バス・ド・ヴィオール、ドゥシュ・ド・ヴィオール〔=バス&ソプラノ・ガンバ〕)、アルバーヌ・アンブス(アーチリュート、テオルボ、バロックギター、ティオルビーノ、指揮)】

録音:2020年9月 モーゼススタジオ、エヴィ、ノルウェー
Alphaレーベル創設当初の名盤群を思わせる、フランス古楽シーンならではの洒脱さと発見の喜びが詰まった好企画。18世紀初頭、クー プランやラモーが活躍した時代のフランス人たちが大いに好んだ流行歌に光を当て、当時のスタイルをふまえた演奏再現に徹しているのです が、その音作りがきわめて新鮮で香気にあふれており、古楽ファンはもちろん、フランス近代音楽のリスナーにも強く訴えうる魅力が詰まってい ます。たわいない羊飼いの男女の恋を歌ったブリュネットと呼ばれる俗謡、あるいは「まじめな歌・酒の歌」と総称されるタイプの軽い歌に器楽 を交えつつ、2015年結成のフランス新世代といえるレ・カプスベルガールズがいかに秀逸なプレイヤーの集まりであるか、トラックごと実感せず におれません。巨匠サヴァールの傍らでソロや歌唱伴奏、通奏低音など多面的に活躍してきた撥弦楽器の俊才ロルフ・リスレヴァンドがプロ デュースを手掛けている点も、同団体の卓越した技量と、欧州古楽シーンが寄せている期待値をよく表しているのではないでしょうか。長大 なバロック・歌劇を聴く上でも、こうした18世紀のフランスの聴き手たちが日頃なじんでいた音楽を知り、当時の感覚に近づいてみることには 大きな意義がある……と聴くほどに感じられるアルバムです。

Arte dellarco Japan
ADJ-064(2CD)
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第8巻『戦いと愛のマドリガーレ』(1638) ラ・フォンテヴェルデ【鈴木美登里・染谷熱子(S)、布施奈緒子(Ms)、上杉清仁(C.T)、
谷口洋介・中嶋克彦(T)、小笠原美敬・渡辺祐介(Bs)】
若松夏美・荒木優子(Vn)、成田寛(Va)、福沢宏・鬼澤悠歌(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、山本徹(Vc)、
西澤誠治・角谷朋紀(ヴィオローネ)、平塚拓未(Cb)、金子浩(リュート / バロック・ギター)、
伊藤美恵(バロック・ハープ)、上尾直毅(チェンバロ / オルガン)、今井奈緒子(Org)

録音:2016年5月15-18日、2017年5月15-18日、2017年9月11-14日、2018年4月8-10日、2018年7月23-25日、
2018年12月4-6日/秩父ミューズパーク音楽堂(録音:櫻井卓)
※日本語帯・解説・歌詞対訳付
鈴木美登里を中心に結成された本格派声楽アンサンブル、ラ・フォンテヴェルデ。当アルバムはモンテヴェルディのマドリガーレ全曲録音の「第8巻」です!日本 人としてははじめてで、ヨーロッパでもほとんど例のない貴重な試みであるこの一大企画では、作曲家の成長と作風の変化に焦点を当て、モンテヴェルディの生涯 に沿ってプロジェクトを進めていく形を取っています。もっぱら歌劇などの大作で知られる作曲家の半世紀をかけたライフワークが今ここに巻を追って響きとな ります!
モンテヴェルディは『オルフェオ』や『ポッペアの戴冠』などの歌劇で一世を風靡し、バロックの扉を開いた作曲家です。しかし彼がライフワークとしていたのは、 16世紀から17 世紀にかけてヨーロッパ全土で流行したマドリガーレでした。1587年に出版されたマドリガーレ第1巻から1651年の第9巻に至るまで、彼は 実に半世紀以上の年月をその創作に費やし、新しい作曲技法や様式を追求し続けました。
第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」は、作曲家生前に出版された最後の巻。その中には通奏低音を伴う独唱歌曲から器楽の入った大規模な作品まで実に多彩で、 モンテヴェルディ自身が創案した『興奮様式』による円熟期の傑作集です!(「第8巻」の中で踊り付きの「Ballo」という表題がついている2曲がありますが、こ ちらは「第9巻」と一緒にリリース予定です。)
現在、マドリガーレ集「第7巻」(ADJ-063)、マドリガーレ集「第6巻」(ADJ-060)、マドリガーレ集「第5巻」(ADJ-058)、マドリガーレ集「第4巻」 (ADJ-054)、マドリガーレ集「第3巻」(ADJ-051)、マドリガーレ集「第2巻」(ADJ-048)、マドリガーレ集「第1巻」(ADJ-046)がリリースされており 好評を博しております。 (Ki)

MIRARE
MIR-560(1CD)
ヘンデル&スカルラッティ
ヘンデル:「忠実な羊飼い序曲」 HWV 8aより序曲(アンタイ編)
 組曲 ニ短調(アルマンド HWV 436
 クーラント HWV 437、
 サラバンド HWV 438、
 メヌエットと変奏 HWV 436、ジーグ HWV 438)
 組曲第5番ホ長調 HWV 430
D.スカルラッティ:ソナタ ホ短調 K147、ソナタ イ長調 K24、ソナタ イ長調 K 429、ソナタ ニ長調 K443、ソナタ と短調 K12、ソナタ ト短調 K546、ソナタ 変ロ長調 K16
ピエール・アンタイ(Cemb)
1685年に生まれた三人の偉大な作曲家、バッハ、ヘンデルとD・スカルラッティ。そのうちの2名、ヘンデルとドメニコの作品を収録した1枚。ヘン デルとドメニコは当時から鍵盤の名手として名を馳せていました。18世紀に活躍した音楽学者のチャールズ・バーニーは、二人をチェンバロの最高の名手、「天国 の双子」と表現しています。ピエール・アンタイが、二人の名手の作品を、雄弁かつ華麗に演奏しています。アンタイの実力にあらためて驚かされる1枚です。 (Ki)

ACCENT
ACC-24377(1CD)
ベルリンのオーボエ
C.P.E.バッハ:オーボエと通奏低音の為のソナタ ト短調 Wq 135
クリストフ・シャフラート(1709-1763):2本のオーボエ、ヴァイオリンと通奏低音の為の四重奏曲 変ホ長調 CSWV D:6
W.F.バッハ(1710-1784):オーボエ、ファゴットと通奏低音の為のシチリアーノ イ短調
カール・ルートヴィヒ・マッテス(1751-?):オーボエと通奏低音の為のソナタ 変ホ長調
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ(1708-1762):オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音の為の室内ソナタ 変ロ長調
C.P.E.バッハ:オーボエ・ダ・カッチャ、チェロ・ピッコロと通奏低音の為のソナタ ヘ長調 after Wq 163
クセニア・レフラー(Ob) ダニエル・ドイター(Vn) ミヒャエル・ボッシュ(Ob) ギェルギ・ファルカシュ(Fg)
カタリーナ・リツィグ(Vc) フェリックス・イェルク(ヴィオローネ) ミヒャエラ・ハッセルト(Cemb)

録音:2020年10月5-8日/ブライバッハ、コンツェルトハウス
ベルリン古楽アカデミー首席、「バロック・オーボエの女王」クセニア・レフラーによる、フリードリヒ大王時代のベルリンのオーボエ作品集。「ドレスデンのオーボ エ(ACC-24361)」と対をなす、バロック時代最高峰の器楽作品集です。
フリードリヒ大王の治世下、音楽のメッカとして隆盛を極めたベルリン。宮廷には多くの音楽家が呼ばれ演奏会が行われました。フルートの名手として知られる大 王は充実した宮廷楽団を組織しており、オーボエもまた重要視され優れた奏者が在籍していました。しかし大王は伝統的なスタイルの音楽を好み、新しいものには あまり入れこまないタイプで、宮廷の若き野心的な奏者たちは少しずつ王から離れ、ベルリンの地に降り新たな時代の音楽を広めていくこととなります。この時代 に書かれた音楽の持つ熱気と、やむことのない創意をお聴きください。 (Ki)

PAN CLASSICS
PC-10416(1CD)
ホセ・デ・ネブラ&フランシスコ・コルセッリ:カンタダ集
ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):シンフォニア
フランシスコ・コルセッリ(1705-1778):カンタダ「Rompa, Senor, mi acento」
ホセ・デ・ネブラ:カンタダ「Divina mesa provida」
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):シンフォニア ト短調 Op.2-3
フランシスコ・コルセッリ:カンタダ「Por el bosque del mundo」
ホセ・デ・ネブラ:カンタダ「Suavidad el aire inspire」
アルベルト・ミゲレス・ロウコ(C.T)
ロス・エレメントス

録音:2020年9月2-5日/バーゼル、聖心教会
ホセ・デ・ネブラとフランシスコ・コルセッリのスペイン・カンタータ(カンタダ)を歌い上げたアルベルト・ミゲレス・ロウコのソロ・デビュー盤。彼は1994年生まれのカウンターテナーで、スコラ・カントールム・バシリエンシスでローザ・ドミンゲスに学び、若くして様々なバロック・歌劇に出演している注目株です。 (Ki)

NIFC
NIFCCD-119(2CD)
ヤジェンプスキ:カンツォーナとコンチェルト集
アダム・ヤジェンプスキ(c.1590−1649):2声、3声または4声と通奏低音の為のカンツォーナとコンチェルト集(1627)
(オリジナル楽器による世界初録音)
ルーシー・ファン・ダール(Vn1&芸術監督)、マリネッテ・トロースト(Vn2)、ヤネケ・グイタルト(Vn3)、ブルース・ディッキー(ツィンク)、シャルル・トゥト(Tb)、アルベルト・グラッツィ(バスーン)、リヒテ・ファン・デル・メール(ヴィオラ・ダ・ガンバ1)、ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ2)、ティティア・デ・ズヴァールト(ヴィオラ・ダ・ガンバ3)、フィオラ・デ・ホーフ(Vc)、マイケル・フェントロス(テオルボ)、アンソニー・ウッドロウ(ヴィオローネ)、ジャック・オッホ(クラヴィチェンバロ、オルガン)

録音:1993年10月18日−25日、ポーランド放送コンサート・スタジオ S-1(ポーランド、ワルシャワ)
グスタフ・レオンハルト、フランス・ブリュッヘン、トン・コープマンらオランダの巨匠たちと幅広く協力し、ブリュッヘンと共同で18世紀オーケストラを創設するなど古楽界の発展に寄与し、アムステルダム音楽院やハーグ王立音楽院で多くの後進を育成してきたオランダを代表するバロック・ヴァイオリニスト、ルーシー・ファン・ダール。NIFC(ポーランド国立ショパン研究所)の自主レーベルから、ポーランド放送の音源として残されていたルーシー・ファン・ダールの1993年の貴重な録音がリリース!
ポーランド国王ジグムント3世の宮廷で重用されたポーランド初期バロックの作曲家&ヴァイオリニスト、アダム・ヤジェンプスキ(c.1590−1649)の「カンツォーナとコンチェルト集」は、ヴァイオリン、管楽器、ヴィオラ・ダ・ガンバの中からの様々な組み合わせによる2声〜4声までと通奏低音で演奏される器楽曲集。ポーランド・バロック最古のコレクションとも言われるヤジェンプスキの作品を、ルーシー・ファン・ダールを筆頭にアメリカの名コルネット(ツィンク)奏者ブルース・ディッキーなど、当時の歴史的演奏のエリートたちが、初めてオリジナル楽器を用いてレコーディングし、その後のマイルストーンとなった名録音です。

MUSICAPHON
M-56854(1CD)
クッサー:コンポジション・ド・ムジーク
ヨハン・ジギスムント・クッサー(1660-1727):コンポジション・ド・ムジーク(1682) 〜 組曲第1番、組曲第2番、組曲第3番
レ・エンシャンタン、
クラウス・ヴェスターマン(指)

録音:2004年2月(ドイツ)
ヨハン・ジギスムント・クッサーはプロテスタント教会のカントルを務めていたヨハン・クッサーの下に当時のハンガリー王国で生まれましたが、宗教的な迫害を受け1674年に一家でシュトゥットガルトに移住します。さらにその2年後にはパリへ移りヴェルサイユ宮殿で過ごしますが、そこでリュリと出会い、作曲を学びました。その後もドイツ、イギリス、アイルランドへと移り住み、各地で作曲家や宮廷学長として活躍。ヘンデルやテレマンといった後の大作曲家たちに影響を与えたといわれています。

Delphian
DCD-34261(1CD)
ヴェネツィアの神話〜16世紀のツィンクと鍵盤楽器の為の音楽
アンドレア・ガブリエリ(1533-1585):第12旋法によるリチェルカール
アドリアン・ヴィラールト(c.1490-1562):悦びをあなたへ
ジュリオ・セーニ・ダ・モデナ(1498-1561):リチェルカール13
ジローラモ・パラボスコ(c.1524-1577):リチェルカール14 「主よ平和を与えたまえ」
アンニーバレ・パドヴァーノ(1527-1575):第6旋法によるリチェルカール
アドリアン・ヴィラールト:泉
ジュリオ・セーニ・ダ・モデナ:リチェルカール5
クラウディオ・メールロ(1533-1604):トッカータ8
ジローラモ・ディルータ(c.1554-after1610):4声のリチェルカール
アンドレア・ガブリエリ:我が最愛の人
ヴィンツェンツォ・ベッラヴェーレ(c.1540-1587):オルガンの為のトッカータ
ジローラモ・ディルータ:第6旋法によるトッカータ・ディ・サルト・カティーヴォ
クロード・ジェルヴェーズ(1525-1583):パヴァーヌ 「ラ・ヴェネシエンヌ」
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(c.1525-1594):王はわれを酒倉に連れゆき
ジョゼッフォ・グアーミ(1542-1611):第2旋法によるトッカータ
作者不詳:エル・トデスコ
ジャコモ・ゴルザニス(c.1520-after1575):イル・トデスキーノ*
ジャコモ・ゴルザニス:トデスキーノのパドアーナ*
ジョゼッフォ・グアーミ:ラ・ブリランティーナ
ガウェイン・グレントン(ツィンク)、
サイラス・ウォルストン(オルガン、ヴァージナル)

録音:2021年4月13日−15日、St Saviour’s Church(イギリス)
(*=世界初録音)
ャルディーノ・アルモニコやコンチェルト・イタリアーノ、イ・ファジョリーニ、イリュリア・コンソートなどで活躍する気鋭のコルネット(ツィンク)奏者、ガウェイン・グレントン。グレントンが創設した古楽アンサンブル"イン・エコー"を始め、ザ・バッハ・プレイヤーズやタヴァナー・コンソートなどでも共演してきた音楽学者&古楽系鍵盤楽器奏者サイラス・ウォルストンと贈る、16世紀のツィンク音楽集。
1527年にフランドル出身のアドリアン・ヴィラールトがサン・マルコ大聖堂に到着してからヴェネツィア楽派の開祖として活動し、国際的な音楽家たちが行き交う音楽界のリーダー的存在となった都市ヴェネツィアを舞台にした、16世紀末までの様々な作曲家が書いたツィンクと歴史的なオルガン&ヴァージナルの為の作品。学術的でありながら自由闊達に、目を見張るようなヴィルトゥオジックな作品も含めた、不朽の「ヴェネツィアの神話」を探求していきます。

Delphian
DCD-34265(1CD)
フェアファックス:チューダー朝の王と女王の為の音楽
ロバート・フェアファックス(1464−1521):マニフィカト・レガーレ/Benedicite! What dremyd I/Alas, for lak of her presens/ Most clere of colour/ミサ曲「Sponsus amat sponsum」〜クレド/I love, loved, and loved wolde I be/Somewhat musyng/Ave lumen gratiae/That was my woo/Salve Regina/To complayne me, alas/Maria plena virtute
アンサンブル・プロ・ビクトリア、
トビー・ウォード(指)

2021年3月8日−10日、セント・ブランドンズ教会(ブランセペス、イギリス)
ンサンブル・プロ・ビクトリアは、2015年にケンブリッジ大学でハンフリー・トンプソンとトビー・ウォードによって設立された古楽アンサンブル。主にOVPPの歌手と器楽奏者の柔軟な編成で、イベリアのポリフォニー、宗教改革前のチューダー朝の音楽、初期バロック音楽に焦点をあてて活動しています。共同創設者兼芸術監督のトビー・ウォードは、ケンブリッジ・キングズ・カレッジや英国王立音楽カレッジなどで学び、国立音楽家教会やセント・セパルカー教会のオルガニスト、ロイヤル・カレッジ・オヴ・オルガニスツのアソシエイト、テネブレ合唱団のテノール・アソシエイト・アーティストなどを務めています。
2021年はジョスカン・デ・プレの没後500周年で沸く古楽界ですが、イングランド王ヘンリー7世とヘンリー8世の時代でもっとも著名で影響力のあったイギリス・ルネサンスの作曲家、ロバート・フェアファックス(1464−1521)の没後500周年でもあります。Delphianとアンサンブル・プロ・ビクトリアが贈るフェアファックス没後500周年記念アルバムは、チューダー朝の王族に愛されたフェアファックスの作品をアンサンブル・プロ・ビクトリアが緻密に調査・研究したプログラムで、ヘンリー8世とキャサリン・オブ・アラゴンの結婚式の為のミサ曲から新たに再構成した音楽を収録しています。

Hyperion
CDA-68379(1CD)
ジョスカンの遺産
ヨハネス・オケゲム(c.1410−1497):汚れ無き神の御母
ジョスカン・デ・プレ(c.1450/55−1521):森のニンフ/レクイエム・エテルナム
ロワゼ・コンペール(c.1445−1518):Quis numerare quest
アントワーヌ・ブリュメル(c.1460−1512/13):Tous les regretz
ピエール・ド・ラ・リュー(c.1452−1518)&ジョスカン・デ・プレ:わが子、アブサロンよ
ジョスカン・デ・プレ:神の御母なる穢れなき乙女
アントワーヌ・ド・フェヴァン(c.1470−1511/12):処女なる御母
ジャン・ムートン(before 1459−1522):Qui ne regrettoit
アドリアン・ヴィラールト(c.1490−1562):不幸なる我が身
ハインリヒ・イザーク(c.1450−1517):Esto mihi
ジョスカン・デ・プレ:いと聡明なる乙女、汝のみ奇蹟をなし給う者なり
ジャン・レリティエ(c.1480−after 1551):ミゼレーレ・メイ・ドミネ
ジェズアルド・シックス〔ガイ・ジェームズ(C.T)、アンドルー・レスリー・クーパー(C.T)、ジョゼフ・ウィックス(T)、ジョシュ・クーター(T)、マイケル・クラドック(Br)、サミュエル・ミッチェル(Bs)〕、オワイン・パーク((指)バス

録音:2020年11月20日−22日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク、ロンドン)
2014年に設立されたルネサンス・ポリフォニーを専門とするイギリスの若き男声ア・カペラ・アンサンブル、「ジェズアルド・シックス」。ディレクターを務めるオワイン・パークは、1993年生まれ、若くして作曲家、指揮者、歌手、オルガニストなど多彩に活動を拡げる天才ミュージシャン。ケンブリッジ・トリニティ・カレッジとウェルズ大聖堂のシニア・オルガン・スカラーを務め、その作品は既にテネブレやケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、ウェルズ大聖堂合唱団によって録音されており、歌手としてはテネブレのアソシエイト・アーティストとして活動、ポリフォニーやダニーデン・コンソートの演奏にも参加しています。
Hyperionとジェズアルド・シックスが贈るジョスカン・デ・プレ没後500周年記念プログラムは、ジョスカン・デ・プレと同世代の様々な作曲家たちによるモテットをセレクトし、巨匠ジョスカンが与えた偉大な影響と素晴しき遺産を辿ります。

NovAntiqua Records
NA-34(1CD)
ヴァイス:リュート作品集
前奏曲変ホ長調 WeissSW17/シャコンヌ〜ソナタ変ホ長調 WeissSW10/ソナタ嬰ヘ短調 WeissSW48/ソナタ変ロ長調 WeissSW49/ファンタジア ハ短調 WeissSW9
アルベルト・クルニョーラ(Lute)

録音:2018年9月、ピエヴェッキア(イタリア)
イタリアのヴァレーゼ出身で同国の古楽界、リュート界を代表する巨匠アルベルト・クルニョーラが奏でるレオポルト・ヴァイスの芸術の神髄。
クルニョーラはドイツ後期バロックの巨匠で当時を代表するコンポーザー=リューティストだったヴァイスの作品集を創るためにその膨大な作品群を研究。約650曲とも約850曲とも伝わるヴァイスの作品の中から、ドレスデン、ブルノ、ロンドンの各地に保管されていた5作品を厳選しています。
アーティスティック・ディレクターを務める旧シンフォニア・レーベルの名物プロデューサーであるシグリット・リーとの二人三脚で創り上げたクルニョーラのヴァイス作品集は、古楽ファン要注目です。

MSR
MS-1623(1CD)
古典派の弦楽三重奏曲の発見 第3集
サンマルティーニ:ソナタ イ長調 Op.5-1
ロンバルディーニ=シルメン:ソナタ ト長調 Op.1-5
アンテス:三重奏曲 ニ短調 Op.3-2
ザンネッティ:三重奏曲 ニ長調 Op.2-3
ホフマイスター:協奏三重奏曲 ト長調 Op.11-3
ホフマン:三重奏曲オディヴェルティメント ハ長調
ウラニツキ:協奏三重奏曲 ト長調 Op.3-3
ザ・ヴィヴァルディ・プロジェクト【エリザベス・フィールド(Vn)、アリソン・ナイクイスト(Va)、ステファニー・ヴィアル(Vc)】 (ピリオド楽器使用)

録音:2020年11月15?19日 米国 ニューヨーク州 トロイ、DDD
好評の古典派の弦楽三重奏曲の発見、第 3 集が発売された。ジョヴァンニ・バッティスタ・ サンマルティーニ(1700-1775)、マッダレーナ・ロンバルディーニ=シルメン(1745-1818)、ジ ョン・アンテス(1740-1811)、フランチェスコ・ザネッティ(1737-1788)、フランツ・アントン・ホフ マイスター(1754-1812)、レオポルト・ホフマン(1738-1793)、パウル・ウラニツキ(1756-1808) の作品を収録。ことにマッダレーナ・ロンバルディーニ=シルメン(シルメンは夫の姓)は当時 珍しい女性のヴァイオリニスト。ヴェネツィアに生まれ、タルティーニにも学んだ名手。作品の 録音は珍しい。 ザ・ヴィヴァルディ・プロジェクトは 2006 年結成。ヴァイオリンのエリザベス・フィールドとチェロ のステファニー・ヴィアルが中心となって、様々な編成で演奏活動を広げています。

SUPRAPHON
SU-4300(1CD)
フランティシェク・イグナーツ・アントニン・トゥーマ(1704-1774):作品集
(1)レクイエム ハ短調(1742)
(2)ミゼレーレ ハ短調
マルケータ・ベーモヴァー(S)、ロマナ・クルジーコヴァー(S)、モニカ・ヤゲロヴァー(A)、ルツィエ・カラフィアートヴァー・ネトゥシュロヴァー(A)、ヤクブ・クビーン(T)、イジー・M・プロハースカ(Bs)、
チェコ・アンサンブル・バロック、
チェコ・アンサンブル・バロックガ
ロマン・ヴァーレク(指)

録音:2021年5月13-16日/聖ミカエル教会(ズノイモ)
フランツ・クサヴァー・リヒターの作品の録音でも知られるチェコ・アンサンブル・バロック。当アルバムではチェコの作曲家フランティシェク・イグナーツ・アン トニン・トゥーマ(1704-1774)の作品を録音しました。トゥーマはゼレンカやムファットと並んで、フックスの最も優れた弟子の一人として知られ、当時の政治的、 社会的エリートと肩を並べる存在でした。また、ウィーンではトゥーマの作品がハイドンやモーツァルトなど当時の若手作曲家の手本となるなど、高い評価を得てい ました。ここに収録したレクエイムとミゼレーレは世界初録音となりました。 (Ki)

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-050(1CD+DVD)
NX-D07
『21世紀の三大カウンターテナー、ヴェルサイユに集う』 〜カストラートの為の作品集
ポルポラ(1686-1768):三重唱「わが軽蔑を恐れるがいい」〔SM/FM/VS〕〜歌劇「ジェルマニアのジェルマニコ」(1732)第2幕第12場
グラウン(1704-1759): アリア「恐ろしい嵐の只中で」〔SM〕〜歌劇「チェーザレとクレオパトラ」(1742)第1幕第8場
ハッセ(1699-1783):アリア「賢い者の手は」〔FM〕〜歌劇「寛大なスパルタの女」(1743)第1幕第2場
.レオナルド・ヴィンチ(1690-1730):アリア「わたしは容赦なく荒れる海をゆく」〔SM〕〜歌劇「アルタセルセ」(1730)第1幕第15場
ヘンデル: シバの女王の入場〜オラトリオ「ソロモン」(1749)第3幕第1場
ヘンデル:アリア「棘に触れないよう」〔VS〕〜オラトリオ「時と真実の勝利」(1708)
ヘンデル:二重唱「わたしの愛があなたの喜びであったなら」〔SM/FM〕〜歌劇「エジプトの女王ベレニーチェ」(1730)第1幕第11場
ヘンデル:アリア「野蛮なる憤怒の鬼たちよ」〔VS〕〜歌劇「セルセ」(1737)第3幕第14場
アッティリオ・アリオスティ(1666-1729): 序曲〜歌劇「ヴェスパシアーノ」(1724)
ポルポラ:アリア「気高き大神よ、あなたの恵みと徳をもって」〔FM〕〜歌劇「ポリフェーモ」(1732)第3幕第5場
ポルポラ:三重唱「不滅の喜びが」〔SM/FM/VS〕〜歌劇「ポリフェーモ」(1732)第3幕フィナーレ
パーセル:二重唱「喇叭を轟かせよ」〔FM/VS〕〜聖女セシリアに捧ぐオード「来たれ、芸術の子ら」(1694)
モンテヴェルディ: 三重唱「ただあなたを見つめて」〔SM/FM/VS〕〜歌劇「ポッペアの戴冠」(1642)第3幕第8場
サムエル・マリーニョ〔SM〕、
フィリッポ・ミネッチア〔FM〕、
ヴァレル・サバドゥス〔VS〕(C.T)
ヴェルサイユ王室歌劇場O(古楽器使用)
ステファン・プレフニャク(Vn、指揮)

録音:2021年1月27-31日、ヴェルサイユ宮殿、フランス
映像収録:2021年1月31日、ヴェルサイユ宮殿「鏡の間」、フランス
収録時間:CD…72分15秒、DVD…1時間15分
DVD 片面二層ディスク
映像:NTSC、All-Regions
音声:Dolby Digital2.0
字幕:仏・英
バロック音楽の華やぎは、古楽器演奏など当時の様式をふまえた解釈に盛り込まれる細やかな装飾音の味わいもさることながら、やはり 「場」の空気あればこそ!と再認識させてくれる映像つきCDが、当時の重要な世界遺産であるヴェルサイユ宮殿「鏡の間」から届けられまし た。ルネサンスの多声芸術から一転、歌手一人の声の魅力を独唱で存分に味わえるようにした様式の誕生は、以後400年以上続くことに なる歌劇という芸術形態の軸を形作るものとなりましたが、本盤ではそうしたバロック期のイタリア・歌劇からの抜粋を中心に、歌声の魅力を 最大限に輝かせることをよく知っている上り調子の歌手3人が、その味わいを余すところなく堪能させてくれます。いずれ劣らぬ新世代カウン ターテナー歌手たちによる21世紀版の「三大カウンターテナーの饗宴」!今世紀にはカウンターテナー芸術はさらなる進化を遂げ、イタリア出 身のフィリッポ・ミネッチアガ味わい深いアルトの音域で魅力的な歌を響かせたかと思えば、サバドゥスとマリーニョは男声でありながらソプラノ音 域に達するカストラートさながらの名歌唱をごく自然に披露。付属のDVDでは「鏡の間」ならではの絢爛な内装をバックに、バロック歌唱の豪 奢さがひときわ引き立って感じられること必至です。厳選されたバロック後期の名作からなるプログラムは、ヘンデルだけがバロック・歌劇の巨 匠ではなかったことにも随所で気付かされる逸品揃い。発見多き耳と目の快楽を存分にお楽しみ下さい。

AMBRONAY
AMY-314(1CD)
NX-B09
『リュリに憧れたドイツの作曲家たち』
ムファット(1653-1704):『調和の捧げもの』ソナタ 第2番ト短調(1682)
ヨハン・カスパー・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):『春の便り』組曲 第1番ハ長調(1695)
ムファット:『音楽の花束 第2集』組曲 第1番「貴族の若者」(1698)
テレマン:序曲(管弦楽組曲) 変ホ長調 TWV 55:Es4
エル・グラン・テアトロ・デル・ムンド(古楽器使用)【コリーヌ・オルモンド、川久保洋子(Vn)、ミヒャエル・フォルム(リコーダー)、ミリアム・ホルデ・オンパネラ(Ob)、クラウディウス・カンプ(ファゴット、リコーダー)、ヨナス・ノルドベルイ(テオルボ)、ブルーノ・ウルタド・ゴサルベス(バス・ド・ヴィオロン、ヴィオラ・ダ・ガンバ)】
フリオ・カバリェロ・ペレス(チェンバロ、指揮)

録音:2021年2月7-10日C.Jボネ文化会館、ジュジュリュー(フランス南東部ローヌ地方アン県)
スペイン出身の古楽器奏者たちを中心に、ヨーロッパで幅広い活躍をみせる名手たちが古楽教育の一大拠点バーゼルで結成した新しい古 楽アンサンブル「エル・グラン・テアトロ・デル・ムンド」。そのCDデビューにあたって選ばれたプログラムは、舞踏のステップと強く結びついたフランス 組曲様式にドイツ人たちが開眼したばかりの頃、いかにみずみずしい音楽がそこで紡がれたのかを強く実感させる選曲。同い年のイタリア人コ レッリとは友人同士であり、若い頃はルイ14世の王室音楽総監督リュリのもとで学び、イタリアとフランスの様式をどちらも自家薬籠中のもの としたムファットの『調和の捧げもの』は、イタリア風の合奏様式を軸にした曲集。この曲集からの作品が冒頭に置かれていることによって、本 盤後半を彩るフランス様式の傑作選『音楽の花束』や、同世代でやはりリュリの様式を強く意識しながら活動を続けたJ.C.F.フィッシャーの創 意豊かな組曲などにみる「フランス趣味」がきわだって聴こえる構成になっています。最後のテレマン作品ではポーランド民俗音楽からインスパ イアされた野趣あふれる音使いも鮮やか。アンサンブルにはカフェ・ツィマーマンなどでも活躍してきた大ベテランのリコーダー奏者ミヒャエル・フォ ルムや、リ・インコーニティ、レ・タンブルなどの一員として名盤多き川久保洋子など名だたる俊才たちが参加。古楽器が響きあう空間の気配 をよく捉えた録音とあいまって、バッハ前夜のフランス風ドイツ音楽特有の華やぎがひときわ魅力的に伝わります。

RICERCAR
RIC-433(1CD)
『豪奢なる様式』 〜マティアス・ヴェックマンと17世紀ドイツ北方のチェンバロ芸術
マティアス・ヴェックマン(1616/19-1674):トッカータ ホ短調
ヴェックマン:カンツォン ニ短調
ヴェックマン:パルティータ(組曲)ロ短調
ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629)/シャイデマン(1595頃-1663)編)): 我ら主を祝福せん(鍵盤独奏版
ヴェックマン:トッカータまたはプレルディウム ニ短調
フランツ・トゥンダー(1614-1667):プレルディウム ト短調
ヴェックマン:カンツォン ハ短調
フローベルガー(1616-1667): 第11リチェルカーレ ニ短調
ヴェックマン:トッカータ ニ短調
クリスティアン・リッター(1645?-1725?): 組曲 ハ短調
 ソナティナ(ソナチネ) ニ短調
ヨアン・ムーラン(Cemb)
使用楽器:フィリップ・ユモー製作
アントウェルペンのリュッケルスのモデルに基づく再現楽器

録音:2020年5月 サンテーユ聖母教会、シラン(フランス南部エロー県)
Ricercarレーベルではシャイデマンとシャイトに光を当てたソロ・アルバム(RIC394/国内仕様盤NYCX-10026)で誠実にして新鮮なドイ ツ音楽解釈を聴かせたフランスの古楽鍵盤奏者、ヨアン・ムーラン。17世紀ドイツ音楽への深い愛着と確かな適性をさらに印象づける今回 のアルバムでは、北ドイツでおもにオルガン音楽の世界で名を残した大作曲家たちに光をあて、彼らが「足鍵盤なしの鍵盤音楽」、つまりオル ガンのみならずチェンバロでも演奏可能な音楽にどのような貢献を果たしたか、細やかな解釈でじっくり聴かせてくれます。タイトルになっている 「豪奢な様式 Stylus Luxurians」は、モンテヴェルディら同時代のイタリア人作曲家たちが声楽で追求したセコンダ・プラッティカ(第二様 式)にも比しうる17世紀ドイツ音楽特有の概念で、荘重様式(Stylus gravis)と呼ばれたルネサンス以来の厳格ポリフォニーとは一線を画 した、不協和音や装飾音型をふんだんに盛り込んだバロック器楽様式のこと。ここではオルガン芸術の一大拠点ハンブルクで活躍したマティア ス・ヴェックマンの作品を中心に、その友人で欧州各地を旅して様々な作曲手法を身に着けたフローベルガー、ブクステフーデの前任者として リューベック聖母教会で活躍したトゥンダー、ヴェックマンの師の一人でやはりハンブルクの重鎮だったシャイデマン、そしてヴェックマンより後のハ ンブルクを活躍拠点にしたリッターと、周辺の重要人物たちの作品も収録。ルネサンス様式が徐々にドラマティックな語法に彩られ、やがて バッハのチェンバロの為のトッカータのような音楽が導き出されるまでの過程が、名工フィリップ・ユモーの克明な再現製作による17世紀フレ ミッシュ・モデルのチェンバロの美音で一音、また一音……と丁寧に紡がれてゆく美しさは息をのむほどです。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0027(1CD)
孤独を離れて 〜無伴奏ヴィオラ作品集
ビーバー:パッサカリア ト短調C.105
バッハ:シャコンヌ ニ短調 BWV1004
ハラール・ハウゴー:Peder Gyes(デンマーク民謡)
伝承曲:Dronningens Contillion(デンマーク民謡)
伝承曲:Rumlekvadrillen(デンマーク民謡)
伝承曲:Vor der Alphutte. Zwei Zauerli. (スイス民謡)
ノルディ・アルダー:ポルカ「Nicht ganz allein!」(スイス民謡)
伝承曲:Schottisch(スイス民謡)
ホフマイスター:練習曲第5番 ト長調『変奏曲』
伝承曲:A Frunzei. Doina(ルーマニア民謡)
ペンデレツキ::ダンス(2011)
ウングレアーヌ:Cantec de Dor / Brau. Doina(ルーマニア民謡)(1995)
アルミン・シブラー:小協奏曲 Op.9
ウルスラ・サーンテイン(ヴィオラ;ストラディヴァリウス「Gibson」、1734年)

録音:2020年9月8日・12月3日、2021年3月12日・4月9日
チューリッヒ・トーンハレOのヴィオラ奏者、ウルスラ・サーンテインによるヴィオラ・ソロのためのアルバム。バッハ、ペンデレツキ、民族音楽、現代スイス の作曲家シブラーなど多彩な響きが一挺のヴィオラから次々と紡ぎ出されていきます。一見すると古典的な調和から離れた世界のようですが、実際にはそれぞれ の音楽に明らかな対照性とともに強いつながりをも発見することができるでしょう。1734年製ストラディヴァリウス「ギブソン」での演奏。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0019(1CD)
トンボー 〜バロック時代の追悼音楽
W.F.バッハ:幻想曲 ニ短調 WFB A 105
ローラン・ド・サン=リュック:プロイセン女王のトンボー ハ短調
エヌモン・ゴーティエ:メッサンジョーのトンボー ニ短調
ゲオルク・ゲベル:マダムJのトンボー ハ短調
ヴィゼー:老ガロ師のトンボー アルマンド イ短調
作者不詳(1730頃):前奏曲 変ホ長調
作者不詳(1730頃)::トンボー/嘆き/アダージョ
ヨハン・ゲオルク・ヴァイヒェンベルガー:ヨーゼフ皇帝のトンボー ハ短調
ヴァイス:ロジー伯爵のトンボー ロ短調
フランソワ・デュフォー:ブランロシェ氏のトンボー ト短調
ジェルメーヌ・ピネル:イングランド王の死に寄せるトンボー
ドゥニ・ゴーティエ:ランクロ氏のトンボー イ短調
フローベルガー:ブランクロシェ氏の死に寄せてパリで書かれたトンボー ハ短調
ミヒャエル・デュッカー(Lute)

録音:2020年
フランス・バロックで流行した「トンボー」は愛すべき人物との別れを偲ぶ音楽。ただし必ずしも悲しい音楽でなければならない、という訳ではなく、長調の曲あ り、快速なものがあればゆったりしたものもあったりと、様々な音楽語法が用いられているのが特徴です。古楽アンサンブル「ヌオーヴォ・アスペット」のリーダー としても活躍するリュート奏者、ミヒャエル・デュッカーによる巧みな演奏は、喪に服したバロックの作曲家たちが無尽蔵の創意と独創性を発揮したことをおおいに 示してくれます。

ACOUSTIC REVIVE
AR-1007(2CD)
税込定価
サント=コロンブ卿(ca.1640-1700):2挺のヴィオールのためのコンセール集
[CD1]
コンセール第3番「優しさ」 Le Tendre
コンセール第44番トンボー「悔恨」 Le Tombeau Les Regrets
コンセール第2番「改め」 Le Change
コンセール第60番「荘厳」 Le Majestueux
コンセール第27番「突風」 La Bourrasque
コンセール第42番「ダラン」 Dalain
コンセール第9番「嘆願」 Le Suppliant
コンセール第64番「規定的」 Le Regle
[CD2]
コンセール第4番「比類なき」 L’Incomparable
コンセール第41番「戻り」 Le Retour
コンセール第8番「話合」 La Conference
コンセール第67番「形容的」 Le Figure
コンセール第5番「戯れ」 Le Badin
コンセール第48番「写し戻し」 Le Raporte
コンセール第1番「再発見」 Le Retrouve
酒井 淳(ヴィオール)

Basse de viole a 7 cordes by Judith Kraft, Paris 2016 after Guillaume Barbey, Paris 1687
マリオン・マルティノ(ヴィオール)
Basse de viole a 7 cordes by Judith Kraft, Paris 2008 after Michel Collichon, Paris 1693

録音:2019年9月8-13日/ヴェトゥイユ、ノートルダム教会
「マラン・マレの音楽は人に好かれようとしている様に聴こえる事がしばしばあるが、サント・コロンブの音楽には一切批評を受けつけようとしない崇高さがあり、 自分自身に忠実であることを何よりも大切にしている様に聴こえる」(酒井淳)
パリを拠点に活躍するガンバ奏者、酒井淳によるサント=コロンブ作品集。無伴奏が一般的なガンバのジャンルにおいて珍しい二重奏で書かれたこれらのコン セール集は、独学で作曲を学んだサント=コロンブならではの枠にとらわれない構成や時に大胆な不協和音すら現れる和声進行も相まって、実に独創性あふれる 無二の作品となっています。人間の声に近いヴィオールによる、繊細かつ洗練された音の対話をお楽しみください。 ★高音質で定評のあるACOUSTIC REVIVEレーベルからの発売。既発売のタイトル同様、トーンマイスターの濱瀬祥氏によって録音されました。録音には ACOUSTIC REVIVE製の電源ケーブルや電源BOX、ラインケーブル、マイクケーブルなどがフルに使用され、これまでにない超高音質を実現しています。 (Ki)

Etcetra
KTC-1716(1CD)
ニコラ・シェドヴィル(1705-1782):フォンテンブローの即興 ジャン=ピエール・ファン・ヘース(ミュゼット)、
ピーテリャン・ファン・ケルクホーフェン(ミュゼット)
ヴェルサイユ宮廷で活躍した18世紀の作曲家、オーボエ&ミュゼット(バグパイプ)奏者であり、ミュゼット製作家としても大きな貢献を果たしたニコラ・シェドヴィル(1705-1782)が書いた、2つのミュゼットのための作品集「フォンテンブローの即興(Les Impromptus de Fontainebleau)」。 演奏は、60年代からベルギーの伝統的な音楽の復元、ミュゼット(バグパイプ)の復元や演奏技術の革新(バグパイプの2つ目のサムホールの発明等)などを行ってきたスペシャリスト、ジャン=ピエール・ファン・ヘースと、レメンス音楽院(現LUCA School of Arts)でファン・ヘースに学んだベルギーのミュゼット奏者、ピーテリャン・ファン・ケルクホーフェン(古楽アンサンブル「Bourdon Collectief」やフォーク・バンド「WOR」の共同創設メンバー)による師弟デュオです。

Da Vinci Classics
C-00432(1CD)
マータ・アルマ〜「アヴェ・マリス・ステラ」のテキストに基づく音楽
ポンツィオ:アヴェ・マリス・ステラ
デル・ピーノ:ルス
ナスターリ:朝
ブラガ:イマンジャ
作曲者不詳
:「カンブレの写本 A.410」より おおマリア、海の星
作曲者不詳:「ラス・ウエルガスの写本」より おおマリア、海の星
作曲者不詳
:「モンペリエの写本 H.196」より おおマリア、海の星
ベネッティ:アヴェ
アルビーニ:アヴェ・マリス・ステラ Op.62
マルグッティ:アヴェ・マリス・ステラ
ベッティネッリ:天国にて
コロ・ファコルタ・ディ・ムジコロジア、
ジョヴァンニ・チェスティーノ(指)

録音:2019年1月−2021年3月、クレモナ(イタリア)
「アヴェ・マリス・ステラ」のテキストを共通点とする現代の作品と16世紀の作品、そして3つの写本に収められた作品を集めた時代を超越した「アヴェ・マリス・ステラ集」。
時代、スタイル、作曲技法は違えども「アヴェ・マリス・ステラ」のテキストで繋がる11曲の聖なる歌の数々が1つにまとまることにより、そのテキストの偉大な存在感を改めて教えてくれています。
コロ・ファコルタ・ディ・ムジコロジアはクレモナ、パヴィア大学の音楽学、文化遺産の学部生たちによって2002年に結成された合唱団。2013年からはミラノ大学などで研鑽を積んだ指揮者、作曲家、ルネサンス・リュート奏者のジョヴァンニ・チェスティーノが指揮者を務めています。

Perfect Noise
PN-1802(1CD)
アウクスブルクのクリスマス〜17世紀のクリスマスにまつわる作品集
ハンス・レオ・ハスラー、クリスティアン・エルバッハ、ヨハン・フィッシャー、ヨハネス・エッカールトらの作品(全16曲)
アンサンブルFAMA

録音:2018年2月&7月(ドイツ)
アンサンブルFAMA(フォルム・アルテ・ムジーク・アウクスブルク)は、設立10周年を記念して、アウクスブルクとシュヴァーベンの初期バロック音楽の中から、モテット、歌曲、器楽曲を中心に、救い主の出現とその誕生を伝える華やかなクリスマス・コンサート・アルバムを録音しました。アンサンブルのメンバーは、バーゼルやアムステルダムなど古楽演奏活動の中心地で長年学んだスペシャリストたちによって構成されています。この時代の自由帝国都市の音楽文化の重要性が明らかとなる、逸品揃いの1枚です。
Perfect Noise
PN-1801(1CD)
ナポリ・ギャランテ〜18世紀ナポリのギャラント様式の音楽
ゼジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ、ヨハン・アドルフ・ハッセ、ドメニコ・サッロ、レオナルド・ヴィンチらの作品(全11曲)
ロビン・ヨハンセン(S)、
アンドレアス・クッパース(指)、
テアトロ・デル・モンド

録音:2016年5月(ドイツ、ヴィースバーデン)
ソプラノ歌手ロビン・ヨハンセンと古楽アンサンブル、テアトロ・デル・モンドの演奏による、18世紀初頭のナポリにおけるギャラント様式の音楽。当時ナポリはイタリアで最も重要な音楽の中心地のひとつであり、1729年、フランス啓蒙主義時代の思想家シャルル・ド・ブロスは「ナポリは音楽世界における首都である」と記しています。アメリカのソプラノ、ロビン・ヨハンセンは、ベルリン・ドイツ・オペラの若手アーティストとして渡欧し、その後すぐにソリストとして参加。2017/2018年シーズンのハイライトとしては、ハンブルクのテレマン・フェスティバルでの「ミリヴァイス」(ベルナール・ラバディ指揮)や、ザルツブルクのモーツァルテウムでの新演出による「後宮からの誘拐」(ルネ・ヤーコプス(指)アンドレア・モーゼス演出)などが挙げられます。
Perfect Noise
PN-1703(1CD)
ヘンデル氏の音楽家たち〜ヘンデルとその周辺音楽家たちの音楽
ジュゼッペ・サンマルティーニ、ジャン=バティスト・ルイエ、ジョヴァンニ・ボノンチーニ、ウィリアム・バベルらの作品(全13曲)
ブノワ・ローラン(バロックOb)、
テアトロ・デル・モンド

録音:2016年5月(ドイツ、ロスバッハ・フォア・デア・ヘーエ)
ヘンデルのオーケストラでコンサートマスターを務めたピエトロ・カストルッチをはじめ、ロンドンのルイエ(ジャン=バティスト・ルイエ)、ヨハン・エルンスト・ガリアルド、ジュゼッペ・サンマルティーニら、キングスシアターでヘンデルの指揮のもと演奏し、ヘンデル作品の圧倒的な成功に貢献した音楽家の作品を収録。ベルギー出身のバロック・オーボエ奏者、ブノワ・ローランと古楽アンサンブル、テアトロ・デル・モンドによる演奏です。
Perfect Noise
PN-1503(1CD)
オルランド・ディ・ラッソ:4声のレクイエム(1575年のオリジナル版、世界初録音) カペッラ・フォッカーラ

録音:2015年8月(ドイツ、メーリング)
音楽学者のトビアス・リメク博士がアウクスブルクの旧ベネディクト修道院に保管されている写本の中から発見したオルランド・ディ・ラッソの「4声のためのレクイエム」を収録。この版が本作品のもっとも古いバージョンであり、オリジナルであることは間違いなく、後世のすべての版で欠落している「怒りの日」が含まれています。このアウクスブルクの原典版では、音程が後に印刷されたものより5度低くなっているのも特徴で、テノール、バリトン、バス、バッソ・プロフォンドの4声からなる、低音の充実した独特の響きが楽しめます。

Glossa
Platinum
GCD-P32117(1CD)
死してなお生きる人、ジョスカン〜悲しみの歌、嘆きの歌、死の踊り(ティールマン・スザートの第7巻(1545年、アントワープ)に収録されたジョスカン・デプレの作品集)
01 Musae Jovis [ニコラ・ゴンベール]/02 Baisiez moy/03 Parfons regretz/04 Cueur langoreulx/05 Faulte d’argent/06 Petite Camusette/07 Douleur me bat/08 N’esse pas un grant desplaisir/09 Si vous n’avez autre desir [ジャン・ル・ブラン]/10 Nymphes des bois/11 O mors inevitabilis [ヒエロニムス・ヴィンデルス]/12 Se congie prens/13 Plusieurs regretz/14 Je me complains/15 Pour souhaitter/16 Nimphes, nappes/17 Regretz sans fin/18 Musae Jovis [ベネディクトゥス・アッペンツェラー]
グランドラヴォア、
ビョルン・シュメルツァー(指)

録音:2021年6月8日ー12日、バンナ(イタリア)
古楽大国ベルギーの音楽学者としても高名なビョルン・シュメルツァーが1999年に創設した古楽アンサンブル「グランドラヴォア」。ギヨーム・ド・マショーの傑作「ノートル・ダム・ミサ曲」の録音(PGCD-P32110)では見事「レコード・アカデミー賞」を受賞し、その野性的で迫力のある「古楽演奏」で世界に大きな衝撃を与えました。
グランドラヴォアが、フランドル楽派最高峰の巨匠ジョスカン・デプレ(c.1450−1521)の没後500周年記念としてリリースするのは、ベルギーの作曲家、楽譜出版者であったティールマン・スザート(c.1500−c.1562)が、ジョスカンの死後に出版したシャンソン集に収録されたジョスカンの(作と思われる)作品集。死後もなお人々の心に生き続け、500年後となった今も色褪せない不滅の音楽を、「歴史的なレパートリーに関わりながらも、徹底した反歴史主義(anti-historicist)を貫いている」というグランドラヴォアがどう聴かせてくれるのか。ジョスカン・イヤーの大本命となる大注目アルバムの登場です!

Audax Records
ADX-13782(1CD)
フランスにおけるヴァイオリン協奏曲の始まり
ジャック・オーベール(1689−1753):協奏曲 ニ長調 Op.26-3
ジャン=マリー・ルクレール(1697−1764):協奏曲 変ホ長調(世界初録音)
ジャン=バティスト・カンタン(c.1690−c.1742):協奏曲 イ長調 Op.12-1
ジャック・オーベール:協奏曲 ホ短調 Op.26-4
アンドレ=ジョセフ・エグゾデ(1710−1762):協奏曲 変ホ長調(世界初録音)
ミシェル・コレット(1707−1795):コンチェルト・コミック第25番 「未開人とフュルスタンベール」
ヨハネス・プラムゾーラー(Vn&ディレクター)、
アンサンブル・ディドロ

録音:2020年12月16日−18日、グスタフ=マーラー=ホール(ユーレジオ文化センター・グランド・ホテル、トーブラッハ)
南チロルから世界へと羽ばたいた"21世紀世代"のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーは、アンサンブル・ディドロやインターナショナル・バロック・プレーヤーズを主宰し、師であるレイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックのメンバーとしても活躍する若き名手。2013年に自身のレーベルAudax(オーダックス)を立ち上げています。プラムゾーラーが2008年に結成し、17世紀・18世紀のバロック・トリオ・ソナタの多彩なレパートリーを発掘してきたアンサンブル・ディドロ(名前の由来は、18世紀フランス啓蒙思想時代の思想家・哲学者、ドゥニ・ディドロにちなむ)との新たな協奏曲アルバムが登場!
ソナタやオペラ・ブッファと同様にイタリアからの輸入品としてフランスに伝わった「ヴァイオリン協奏曲」という新しい音楽が、どのようにフランスに受け入れられていったかを思い起こさせる好企画。17世紀末に始めてコンチェルトがフランスに輸入されますが、他の土地よりもイタリア様式の受け入れが十分ではなく、ほぼ1世紀にわたって、イタリア趣味とフランス趣味を混ぜるべきか、どのように混ぜるか、どの程度まで混ぜるかという論争が交わされていました。このアルバムでは、1730年にフランス人作曲家として始めて出版されたジャック・オーベールのヴァイオリン協奏曲集からの作品や、その数年後に出版されたジャン=バディスト・カンタン(弟)の協奏曲、パリ・オペラ座やコンセール・スピリチュエルでヴァイオリニストを務めたアンドレ=ジョセフ・エグゾデの輝かしい協奏曲、コメディー・フランセーズの幕間音楽として書かれたミシェル・コレットの「コンチェルト・コミック」などを取り上げています。イタリア趣味とフランス趣味を見事に融合させ「フランスのコレッリ」とも呼ばれた巨匠ジャン=マリー・ルクレールの作品からは、今なお人気を誇るOp.7とOp.10の12の協奏曲集からではなく、ベルリン・ジングアカデミーとストックホルム音楽演劇図書館から別々に発見された作品(Op10-4のアイデアなどが使いまわされている)を収録している点にも注目です。

Signum Classics
SIGCD-692(1CD)
ヨンメッリ:歌劇 「イル・ヴォロジェーゾ」 モーツァルティスツ、イアン・ペイジ(指)、
ステュアート・ジャクソン(テノール/ルチオ・ヴェーロ)、レイチェル・ケリー(メゾ・ソプラノ/ヴォロジェーゾ)、ジェマ・サマーフィールド(ソプラノ/ベレニーチェ)、アンジェラ・シムキン(メゾ・ソプラノ/ルチッラ)、ジェニファー・フランス(ソプラノ/フラーヴィオ)、トム・ヴァーニー(カウンターテナー/アニチェート)

録音(ライヴ):2016年4月28日、カドガン・ホール(ロンドン)
クラシカル・オペラを指揮したモーツァルトの初期作品録音で名を馳せたモーツァルトのスペシャリスト、イアン・ペイジ。クラシカル・オペラは2017年に「モーツァルティスツ(The Mozartists)」の名で新たにスタートし、「疾風怒濤(シュトゥルム・ウント・ドラング)」シリーズなどの優れた録音で人気を博してきました。
新たなアルバムでは、モーツァルトと同時代のオペラを上演していくプロジェクト「モーツァルト250」の一環として2016年に英国初演された、ニコロ・ヨンメッリ(1714-1774)のオペラ「イル・ヴォロジェーゾ」を取り上げています。ロイヤル・オペラのジェット・パーカー・ヤング・アーティスト・プログラムを修了したアイルランド人メゾ・ソプラノのレイチェル・ケリー、モーツァルティスツのアソシエイト・アーティストとして活躍したテノールのスチュアート・ジャクソン、そして2015年のキャスリーン・フェリアー賞を受賞したソプラノのジェマ・ロイス・サマーフィールドなど、素晴らしい若手キャストが集められています。

Centaur
CRC-3807(1CD)
愛だけがそれを思い起こさせ〜レオナルドの時代の音楽
レオナルド・ダ・ヴィンチ:3つの音楽の謎(M.ロナルディ編)
フランキーノ・ガッフーリオ:幸いな産みの親
ヴィンチェンツォ・カピローラ:O mia cieca e dura sorte
マルケット・カーラ:愛の棘先を避けるには
ジャック・アルカデルト:おお、幸福な私の目よ
フランチェスコ・ダ・ミラノ:リチェルカール51
ガッフーリオ:Sub tuam protectionem
フランチェスコ・ダ・ミラノ
:リチェルカール10
バルトロメオ・トロンボンチーノ:美しい乙女よ
ヨハネス・オケゲム:御身以外の方を愛することなど
フランチェスコ・スピナチーノ:さようなら、わが愛しき人よ
ジョスカン・デ・プレ
:千々の悲しみ
フィリップ・ヴェルデロット:マドンナよ、何と言う確実さで
ヨアン・アンブロシオ・ダルツァ:Poi che volse la mia stella
ヴェルデロット:Madonna per voi ardo
スピナチーノ:リチェルカーレ
トロンボンチーノ:苦しみにわが顔を浸そう
スピナチーノ:リチェルカーレ
マルケット・カーラ(?):Dulces exuviae
カピローラ:リチェルカール第1番
トロンボンチーノ:Poi che volse la mia stella
レオナルド・ダ・ヴィンチ
:3つの音楽の謎(M.ロナルディ編)
ナディア・カリスティ(S)、
マッシモ・マルケーゼ(Lute)

録音:2019年8月17日−19日、イタリア
ナディア・カリスティは声楽とクラシック・ピアノで学位を取得後、ルネサンスとバロックの声楽レパートリーの歴史的な情報に基づいた演奏活動を探求し、専門としてきたソプラノ歌手。15世紀〜16世紀の音楽を専門とする声楽アンサンブル「デ・ラビリント(De Labyrintho)」の共同創設者及びレギュラー・メンバーとして活動する他、様々なイタリアの重要な古楽グループ(Capella Ducale Venetia, Consortium Carissimi, La Stagione Armonica, Nova Cantica, Accademia del Ricercare, Madrigalisti Ambrosiani, La Pifarescha, RossoPorpora Ensemble, Il Canto di Orfeo, Venice Monteverdi Academy)と定期的に共演し、レコーディングや演奏活動を行っています。
当アルバムはレオナルド・ダ・ヴィンチの没後500周年となる2019年に録音された、ルネサンス時代の声楽とリュートのための音楽。ダ・ヴィンチが作曲した「3つの音楽の謎(愛だけがそれを思い起こさせ〔Amore la sol mi fa remirare〕)」のソプラノ&リュート版で始まり、ダ・ヴィンチと同世代の様々な作曲家が書いた小品を歌い(一部リュート独奏もあり)、最後はリュート独奏版の「3つの音楽の謎」で締めくくる、素敵なプログラムです。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-047(1CD)
『頼もしき名手』〜ルイ13世と、17世紀前半のフランス・クラヴサン音楽
ニ調の組曲
1. 作者不詳/アンドレ・ダニカン・フィリドール(1652頃-1730)採譜&アルノー・ド・パスクアル編)):三つのアントレ -「ロビネットの舞踏劇」(1611)より*
2. アントワーヌ・ボエセー(1586-1643):この上なく優美な魅力に事欠かないお相手
3. シャルル・ボケ(1570頃-1615以前)クラント
4. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): 第2アントレ-「シビロの舞踏劇」(1611)より
5. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): ラ・ロンド、インドの人々-「ラ・ロンドの名で知られたる高級娼婦の舞踏劇」(1613)より*
6. 作者不詳(カッセルの写本より):ア・ムネ
7. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): エール -「アルルカンの舞踏劇」(1613)より
8. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): 大舞踏曲 -「ラ・ロンドの名で知られたる高級娼婦の舞踏劇」(1613)より*
9. クロード・ル・ジュヌ(1525/30頃-1600): この美しい目はどうなってしまったのか
10. ボエセー:パルテニスの幸福な滞在
11. エティエンヌ・ムリニエ(1599-1676):ヴィオール合奏の為のファンタジア
12. 作者不詳(カッセルの写本より):フランスの歌
13. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621): クラント
ハ調の組曲
14. ルイ・クープラン(1626頃-1661):プレリュード
15. ジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエール(1601/02-1672):アルマンド「ムティエ(修道院教会)」(L.クープランによるドゥーブル付)
16. ルネ・メザンジョー(1568頃-1638):サラバンド
17. ムリニエ:ついに、私が心を寄せる美しさが
18. シャンボニエール:クラント
19. L.クープラン:シャコンヌ
20. フランス王ルイ13世(1601-1643)/ピエール・シャバンソー・ド・ラ・バル3世(1592-1656)編)):美しい太陽よ、このうららかな春の日に
21. シャンボニエール:パスカリア(パサカーユ)
ヘ調の組曲
22. ボケ:プレルディウム
23. L.クープラン:バスク地方のブランル
24. 作者不詳/A.D.フィリドール編)):ガヴォット -『ルイ13世の音楽会』より
25. シャンボニエール:ヴォルト
26. ギヨーム・デュマノワール(1615-1697): アルマンド
27. シャンボニエール:ブリュスク(唐突)
28. シャンボニエール:ロンド
29. シャンボニエール:パヴァーヌ
30. シャンボニエール:クラント
31. シャンボニエール:サラバンド
ト調の組曲
32. ムリニエ/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): ル・ブーフ(牛) -「ピエール・ド・プロヴァンスと美しきマグロンヌの舞踏劇」(1638)より*
33. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): アルクールの君子/農夫 -「即興芸人たちの舞踏劇」(1636)より*
34. ボエセー/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): 廷臣たち -「王の舞踏劇、または古き宮廷」(1635)より
35. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): エジプトの人々 -「諸国民の舞踏劇」(1638)より*
36. ムリニエ/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): 謎の医者たち -「ピエール・ド・プロヴァンスと美しきマグロンヌの舞踏劇」(1638)より
37. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): 町人たち「即興芸人たちの舞踏劇」(1636)より*
38. 伝ルイ13世/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): 農夫たち-「メルレゾン(つぐみ狩り)の舞踏劇」(1635)より
39. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): パンタロン -「諸国民の舞踏劇」(1638)より
40. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): イタリア人たち -「諸国民の舞踏劇」(1638)より*
41. ボエセー/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): 祭りの道化師たち -「王の舞踏劇、または古き宮廷」より*
アルノー・ド・パスクアル(クラヴサン〔=チェンバロ〕)
*フランソワ・ゲリエ(第2クラヴサン)

使用楽器:バルバスト(フランス)のフィリップ・ユモー2005年製作のイタリア型チェンバロ
エミール・ジョバン製作のフランドル型チェンバロ

録音:2019年9月3-6日 モンジュルー城(フランス中部イル・ド・フランス地方)
太陽王ルイ14世がフランス王として君臨した17世紀後半、その文化政策でリュリやマレなど才能ある作曲家たちが活躍し、国際的に注目 されたフランス様式の音楽が花開いたことは広く知られていますが、その発展は「無」から生まれたわけではありません。フランスの宮廷文化は 先代のルイ13世の時代に新たな躍進を遂げていたのです。音楽面では、王室に弦楽合奏団「王の24のヴァイオリン」を創設させたのもルイ 13世ですし、それまでリュートとオルガンが圧倒的に重要だった独奏器楽の世界にクラヴサンが参入、前二者の音楽様式を模倣しながら発 展し始めたのもこの時期。その背景として、ルイ13世が自らクラヴサンを愛奏し、王室に楽器を置いていたことは見逃せません。近年フランス 古楽界で通奏低音奏者として広範な活躍をみせているアルノー・ド・パスクアルがここで紹介するのは、そうした音楽文化振興者でもあった 「頼れる名手」ルイ13世時代の作例を中心としたフランス・クラヴサン音楽の数々。声楽曲のアレンジのほか、リュート曲・オルガン曲の翻案 も巧みで、同時代のイタリア初期バロックや英国の末期ルネサンスとも趣きがやや異なる、フランス特有の洗練のありようをつぶさに確かめられ ます。ルイ13世も一部作曲に加わったという、その治世下で演奏された宮廷舞踏の為の合奏音楽は、後世の採譜をもとに演奏者ド・パ スクアル自身が当時流に編曲。16世紀生まれのルジュヌやボエセーの歌曲の編曲からシャンボニエールやルイ・クープランの独奏曲に至るま で、広く知られたクラヴサン楽派の「前史」を、フランス式の楽器が発展する前であるこの時代に重宝されていたイタリア型やフランドル型のチェ ンバロを使った精妙な演奏でお楽しみ下さい。
Chateau de Versailles Spectacles
CVS-045(1CD)
ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1681-1738):オルガン独奏の為のオフェルトワールと室内楽作品
トリオ・ソナタ 作品1-1
オルガン独奏の為のオフェルトワール(聖体奉献曲)ニ短調*
トリオ・ソナタ 作品1-2
オルガン独奏の為のオフェルトワール ニ長調*
トリオ・ソナタ 作品1-3
オルガン独奏の為のオフェルトワール ト短調*
トランペット管のデュオ(オルガン独奏)*
ヴィヴァ-チェ -ヴァイオリン独奏と通奏低音の為のソナタ 作品2-6より
オルガン独奏の為のオフェルトワール イ長調*
トリオ・ソナタ 作品1-4
アレグロ ト長調 -ヴァイオリン独奏と通奏低音の為のソナタ 作品3より
オルガン独奏の為のオフェルトワール ト長調*
トリオ・ソナタ 作品1-5
オルガン独奏の為のオフェルトワール イ短調*
トリオ・ソナタ 作品1-6
*ジャン=バティスト・ロバン(Org)
アンサンブル・イル・カラヴァッジョ(古楽器使用)【フィオナ・エミリー・プパール(Vn1)、アンヌ・カミッロ(Vn2)、ロナルド・マルティン・アロンソ(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)、バンジャマン・ナルヴェ(テオルボ)】
カミーユ・ドラフォルジュ(オルガン、クラヴサン〔チェンバロ〕、指揮)

録音:2019年7月8-11日&12月17-19日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
近年Alphaレーベルからも室内楽作品集が制作されたフランス・バロックの作曲家ダンドリュー。テレマンと同い年のこの作曲家は、これまでク ラヴサンの為の独奏曲ばかりが着目されていましたが、近年は王室オルガニストとしての生前の活躍にも光が当たるようになり、さまざまな作 品に注目が集まりつつあります。5歳の頃にはもうルイ14世の前で巧みにクラヴサンを弾き、若い頃にオルガニスト採用試験でラモーを押しの ける実績をあげて教会専属奏者にもなり、1721年からはルイ15世のフランス王室礼拝堂で正規オルガニストとなったダンドリューの作品で は、フランスの伝統をよく受け継いだ面とイタリア音楽からの影響がほどよく交錯。ここではイタリア的な作風をよく示す一連の室内楽と、フラン スの伝統を受け継いだオルガン作品とを交互に収録し、フランス古楽界の頼れる名手たちによってその才覚をじっくり味わえる構成になってい ます。オルガン曲は1739年、つまりヘンデルのオルガン協奏曲集と同時期に出版されており、こちらは同国の古楽作品の解釈に通じた才人 ジャン=バティスト・ロバンがヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂の歴史的楽器をあざやかに駆使。美しい響きをよく捉えたエンジニアリングは、室 内楽曲での各楽器の動きの輪郭も明確に浮かび上がらせ、古楽を味わう喜びをひときわ盛り上げてくれます。
Chateau de Versailles Spectacles
CVS-046(2CD)
NX-D07
マラン・マレ:『異国風の組曲』(全33曲) 〜ヴィオール曲集 第4巻(1717)より
【DISC 1】
1. タルタリア風行進曲
2. アルマンド/3. サラバンド
4. ラ・タルタリーヌ(タルタリア風)とドゥーブル(変奏)
5. ガヴォット/6. 田園の祝祭
7. ジグ「ラ・フルセル」/8. ロンドー「宝石」
9. つむじ風
10. 画一性 -続き1-続き2
11. ラメリケーヌ(新大陸風)
12. 主題はアルマンド、低音部はジグ
13. アルマンド「喘息わずらい」
14. ラ・トゥルヌーズ(移り気)
15. ミュゼット
16. 気まぐれ、あるいはソナート
【DISC 2】
1. 迷宮 /2. サルタレッロ
3. 落ち着きの無さ/4. アルマンド「奇妙」
5. 愛想笑い /6. アルマンド「異質」
7. アラベスク(アラビア風)
8. アルマンド「至高」/9. 夢見る人
10. 行進曲/11. ジグ
12. リュート風小品 /13. ジグ「腐食性」
14. たわむれ
ロバン・ファロ(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
アンサンブル・プレ・ド・ヴォートレイユ(古楽器使用)【ロナルド・マルティン・アロンソ(バス・ド・ヴィオール/通奏低音)、シモン・ワデル(テオルボ)、ティボー・ルーセル(テオルボ、バロックギター)、ロリス・バリュカン、ロナン・カリル(クラヴサン〔チェンバロ〕、ポジティフオルガン)】

録音:2020年9月7-12日ヴィルファヴァール農園(フランス中南部リムーザン地方)
異能のチェンバロ奏者ジャン・ロンドーが一員であることで知られる古楽器アンサンブル「ネヴァーマインド」の一員であり、Ricercarレーベルで 進行中のマラン・マレ全曲録音シリーズでも通奏低音奏者として水際立った活躍を示しているフランスのヴィオール奏者ロバン・ファロ。フラン ス・バロックの演奏と研究の中心となりつつあるヴェルサイユ宮殿のレーベルが、この俊才を中心とした名手揃いのアンサンブルによるマレ・アル バムを制作したことは大いに注目に値します。17-18世紀のフランスで最も愛された弦楽器の一つヴィオールを手に、500もの作品をこの楽 器のために作曲した名手=作曲家マラン・マレの曲集から、作風が充実の極みに達した後期の第4曲集に含まれる『異国風の組曲』は、来 たるべきオリエンタリズムの先駆としても見過ごせないバロック後期の異色作。2人の鍵盤奏者がオルガンとクラヴサンを使い分け、撥弦楽器 奏者も複数起用した精彩に満ちた解釈でその全貌に触れられるのは貴重。フランス・バロックの多彩な振れ幅は、「迷宮」や「たわむれ」など 比較的知られた作品での妙技においても、また知名度は高くないながら、個々にいわくありげなタイトルが添えられた作品の輝きを浮かび上 がらせるにおいても、この解釈の深さと新鮮な録音でこそ満喫できると言えるでしょう。2020年代フランス古楽界の充実度を示す注目のアル バムです。

RAMEE
RAM-2009(1CD)
グランド・ツアー
ヘンデル:オラトリオ『ジューダス・マカビアス(マカベウスのユダ)』HWV 305a/b(1747)より
1. 序曲
2. アレグロ
3. アンダンテ
4. 行進曲:アレグロ
アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745)/ジャン=バティスト・フォルクレ(1699-1782)編)):ヴィオールの為の第1組曲に基づくクラヴサン曲(1747年出版)
5. ラ・ラボルド
6. ラ・フォルクレ
7. ラ・コタン
8. ラ・ベルモン
9. ラ・ポルテュゲーズ(ポルトガル風)
10. ラ・クープラン
ヨセ・バウトメイ(またはシャルル・ジョゼフ・ジョドキュス・ブーミ、1697-1779):
第3組曲 -『クラヴサン曲集』(1747-50年頃出版)より
11. アレグロ
12. アンダンテ
13. レジェルマン(軽やかに)
14. ゲマン(陽気に)
15. タンブラン
バッハ
16. 3声のリチェルカーレ -『音楽の捧げもの』BWV 1079より(1747)
バウトメイ(ブーミ):第5組曲 -『クラヴサン曲集』(1747-50年頃出版)より
17. フィエルマン(雄々しく)
18. ムニュエ(メヌエット)&トリオ
19. セシリアーナ
20. アレグロ
21. ジグ
22. タンブラン
D・スカルラッティ
23. 鍵盤独奏の為のソナタ K. 238:アンダンテ(1740-50年頃)
24. 鍵盤独奏の為のソナタ K. 239:アレグロ(1740-50年頃)
ラモー
25. ラ・ドフィーヌ(皇太子妃)(1747年)
コルネール・ベルノレット(Cemb)
使用楽器:アントウェルペン(ベルギー)のヨアンネス・ダニエル・デュルケン(1706-1757)
1747年製作、オリジナル(フレーハイス博物館所蔵)

録音:2020年10月
フレーハイス博物館、アントウェルペン、ベルギー
「グランド・ツアー(大陸大旅行)」とは、18世紀の英国やドイツ語圏の貴族たちなど名家の出身者たちが、若い頃に一家の家庭教師の同 伴のもと、イタリアやフランスをめぐって上流階級にふさわしい社会見識や歴史、芸術などを学んだ大旅行のこと。古楽大国ベルギーの俊才 で指揮者としても活躍するコルネール・ベルノレットは今回、1747年に同国の古都アントウェルペンで製作されフレーハイス博物館の収蔵品 となっていた1段鍵盤のチェンバロ(美しいシノワズリ模様があしらわれた白い楽器の写真がブックレットに掲載されています)を用い、この楽器 が出来たのと同じ年(ないしその前後の時期)に欧州各地で作曲された鍵盤楽曲を集めて、18世紀直送の楽器の音色を通じた仮想の大 陸大旅行を体験できるアルバムを作りました。1747年にフリードリヒ大王のもとを訪れたバッハの『音楽の捧げもの』や、ヘンデルの同年発表 作『マカベウスのユダ』(オラトリオの楽譜をほぼそのまま用いて鍵盤で演奏できる曲を抜粋)のほか、フランスからも同年刊行されたフォルクレの 曲集やラモーの「皇太子妃」、イタリアとスペインからはD.スカルラッティのソナタが選ばれており、さらにベルギーで伊仏混合様式を模索したバ ウトメイ(ブートミ)の組曲を2編聴けるのも貴重。チェンバロ製作の歴史が集積されつつあった時期に作られた楽器の美音が最大限に生きる 録音になっているのは、チェンバロの響きに敏感な奏者が自らエンジニアとして録音と編集を手掛けているからこそと言えましょう。

ARCANA
A-491(1CD)
「スウィザン!」 〜『ウィンチェスター写本』にみる、1000年前の英国における悪魔と奇跡の物語
1. そこにはエルフィアがおり**
2. 来たれ、主を賛美せよ*
3. この家に平安を(フランス国立図書館〔パリ〕の写本Ms.943〔10世紀〕より)
4. 偉大な奇跡の数々が**
5. たとえ、私がいかに最もつまらない者であろうと**
6. 彼は古きメルキセデクの盟約により祭司をつとめ*
7. 聖なる日が近づき**
8. スウィザン、偉大なる人*
9. その祝福された日が、再びこの現世に**
10. 安らぎの中で私は眠りにつく
(英国ウースター大聖堂所蔵の写本Ms.160〔13世紀〕より)
11. この喜ばしい夢は神ゆえのもの**
12. しかるに、ややあって目覚めてみれば**
13. アルファベットによる讃歌「あなたは助けの手を差し伸べてくださいます」
(ルーアン市立図書館の写本1385にあるウルフスタン作の詩に基づく即興歌唱)
14. 復讐の女神エウメニデスたちの残酷さをもってしても**
15. 見よ、この聡明なるスウィザンを*
16. さて、この病気の男が**
17. われら主を讃えん*
18. この勝利せる聖なる者が**
19. 体を寄せ合い、手の内で脂を燃やし*
20. 彼はそこで三日三晩、眠ることなく祈りを捧げ**
21. 見よ、聖なる者スウィザンその人の幻が現れ
(ウィンチェスターのエルフリック著『聖スウィザン伝』〔中世英語〕より)
22. アレルヤ、おお道を、光を、真実を*
23. 私たちが目にした出来事について、黙ってはいられない**
* 『ウィンチェスター・トロープス集』より
**ウィンチェスターのウルフスタン著
『韻文による聖スウィザン伝』からの抜粋を歌詞とする多声の即興歌唱
ディアロゴス(女声4名)
カタリナ・リヴィヤニチ(指)
スーザン・ランキン教授(音楽学アドヴァイザー)

録音:2019年10月5-8日 ノアラック修道院、フランス
中世英国を代表するゴシック聖堂のひとつウィンチェスター大聖堂は、楽譜として残されたものの中では最古の部類に属する多声音楽をまと めた歌集『ウィンチェスター・トロープス集(ウィンチェスター写本)』が記された場所。その成立年代は実に1000年代、つまり中世の多声音楽 として広く知られたノートルダム楽派のオルガヌム群より2世紀も遡ります。この大聖堂で司教をつとめ、宗教改革以前にはその守護聖人とし ても祀られていた聖スウィザン(800頃〜863)をアルバムのテーマに掲げながら、中世の声楽曲の研究と演奏実践でのユニークな実績を誇 るクロアチアの古楽グループ、ディアロゴスが新たな名盤を制作しました。カタリナ・リヴィヤニチ率いるディアロゴスはArcanaレーベルの創設者 ミシェル・ベルンステンが生前最後に録音技師としてアルバムを手がけたグループで、同レーベルに多くの録音がありますが、英国音楽に取り 組むのは今回が初。プログラムの中軸をなすトロープス集に記されている音楽に加え、同じ大聖堂でほぼ同時期に綴られた聖スウィザンを称 える詩を、当時の多声音楽の作法をふまえた即興歌唱で歌いこなす技量にも息を飲むばかり。ディアロゴス特有の「東」を感じさせる独特な 声の佇まいとあいまって、女声だけのア・カペラで歌われる中世音楽ならではの不思議な異界感が、初期多声音楽のえもいわれぬ和声感 覚の魅力を引き立てます。充実した解説書も専門的知見に関心のある聴き手の期待を裏切りません。

Dynamic
CDS-7914(1CD)
NX-A13
フィリッポ・サウリ(17世紀終わり-18世紀初頭): 6つのパルティータ
 パルティータ第1番
 パルティータ第2番
 パルティータ第3番
 パルティータ第4番
 パルティータ第5番
 パルティータ第6番
ニコロ・チェッケリーニ(17世紀):Allemanda…世界初録音
ピエトロ・パオロ・カッペリーニ(17世紀):Allemanda…世界初録音
Giga…世界初録音
作曲者不詳:マンドリンの書1703] …世界初録音
ダヴィデ・フェレッラ(マンドリン)
6コース・バロック・マンドリン、placentiae model(フェデリコ・ガブリエリ 1998年製)

録音:2020年5月27-28日
Piave della Formigola、Dello、
ブレシア(イタリア)
イタリア発祥の撥弦楽器マンドリン。17世紀頃には歌劇やオラトリオ、室内楽に彩りを添える他、独奏楽器とし ても重用されました。ニコロ・チェッケリーニをはじめとする当時活躍した作曲家たちがマンドリンの為の作品を書 いており、このアルバムでは現在ほとんど知られていない作曲家フィリッポ・サウリの「6つのパルティータ」を中心に、 当時流行となった優れたマンドリン独奏曲を紹介しています。サウリのパルティータは、フランスとイタリアの伝統を 融合したスタイルを持つ作品。トレモロを多用した表現による美しさを持っています。他には、チェッケリーニとカッペ リーニの世界初録音を含む作品と、1703年に編纂された「マンドリンの書」からの1曲を収録しています。 演奏するダヴィデ・フェレッラは1992年、イアリアのラクイラ出身のマンドリン奏者。イタリアを中心に数々のアンサン ブルとコラボレーションを行い、マンドリンの魅力を広めています。2020年にリリースされた「アッリゴー ニ:TIRANNI AFFETTI - 専制君主の影響〜マンドリンと声の為の作品集」(CDS-7878)は各方面にて 高く評価されています。

RICERCAR
RIC-428(1CD)
ピエール=ガブリエル・ビュッファルダン(1693-1768): フルートのためのソナタと協奏曲
ソナタ 第6番ロ短調
ソナタ 第2番ニ長調
ソナタ 第4番ホ短調(編曲:ル・プチ・トリアノン)
フルート協奏曲 ホ短調
ソナタ 第5番イ長調(編曲:ル・プチ・トリアノン)
ソナタ 第3番ト長調
ソナタ 第1番ト短調 
ル・プチ・トリアノン(古楽器使用)【オリヴィエ・リール(フラウト・トラヴェルソ)、アマンディーヌ・ソラノ、ヴァネッサ・モンテヴェンティ(Vn)、ジャンヌ・マチュー(Va)、シリル・プーレ(Vc)、サラ・ファン・アウデンホーフェ(ヴィオローネ)、グザヴィエ・マルキ(バスーン)、ジャン=リュク・オー(クラヴサン〔チェンバロ〕)】

録音:2020年11月27-30日、サンテュルサンヌ教会、サンテュルザンヌ(スイス北西部ジュラ州)
バッハを宮廷で歓待したプロイセンのフリードリヒ大王も愛奏していたという横笛タイプのフルート(フラウト・トラヴェルソ)。リコーダーよりかなり遅 れてバロックの宮廷音楽や室内楽に取り入れられたこの楽器、バッハやテレマン以降のドイツ人作曲家たちの作品ではよく用いられています が、そこで大きな影響を残したのが同時代の名手たちの存在でした。このアルバムの主人公ビュッファルダンはフリードリヒ大王のフルート教師 クヴァンツの師にあたる人物で、バッハも高く評価したドレスデン宮廷楽団で活躍したこともあり、音楽史上その名が有名でありながら、作品 を聴く機会はめったにありません。おりしもフランス音楽がドイツ音楽に大きな影響を与えた時代、南仏生まれでフランス流儀のフルート奏法 を身につけていた彼の影響は計り知れません。古楽レーベルRicercarで新時代の名盤を連発しているル・プチ・トリアノンによるこの録音は、 そうした幻の大作曲家の真相を鮮やかな演奏で解き明かす好企画!作曲家自身の楽器を忠実に再現したモデルで演奏するオリヴィエ・ リールをはじめ俊才たちの妙技も素晴しく(通奏低音ではチェロだけでなくバスーンも活躍)、独奏ソナタから協奏曲まで、トラヴェルソの多角 的な魅力を通じ、後期バロックの名品に出会える1枚です。原文解説の充実も魅力の一つ。

CPO
CPO-555317(1CD)
NX-B10
モンテヴェルディと友人たち - 小編成での夕べの祈り
ビアージョ・マリーニ(1613-1648):主よ、早く私を助けに(Salmi 1653) - バスと3つの楽器
ジョヴァンニ・ロヴェッタ(1595-1668):主は言われた(Salmi concertati 1626) - ソプラノ、アルト、テノール、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
ダリオ・カステッロ(1602-1631):2人のソプラノとファゴットによる3声のソナタ 第9番  (Libro primo 1621) - ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
モンテヴェルディ:われ主に感謝せん SV194(Messa et salmi 1650) - ソプラノ、テノール、ヴァイオリン、コルネット、オルガン、キタローネ
アレッサンドロ・グランディ(1590?-1630):主よ、わが祈りを聞きたまえ(Ghirlanda sacra 1625) - アルトとキタローネ
ロヴェッタ:幸いなるかな(5声) (Duben Sammlung)- ソプラノ、テノール、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
カステッロ:2人のソプラノとファゴットによるソナタ 第8番 (Libro primo 1621)- ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
ジョヴァンニ・リガッティ(1613-1648):ほめたたえよ、しもべたち 5声 (messa e salmi 1640) - ソプラノ、アルト、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
カステッロ:2人のソプラノとファゴットによるソナタ 第3番 (Libro primo 1621) - ヴァイオリン、コルネット、オルガン、キタローネ
モンテヴェルディ:Laudate Dominum 主をほめたたえよ SV 197a (Messa et salmi 1650)- バス、ファゴット、オルガン、キタローネ
モンテヴェルディ:この主の証しびと SV 278b (Selva morale 1641)
- テノール、ヴァイオリン、コルネット、オルガン
ロヴェッタ:マニフィカト(6声) (Salmi concertati 1626)- ソプラノ、アルト、テノール、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
リガッティ:幸いなるかな天の女王(Salmi diversi 1646)- ソプラノ、オルガン、キタローネ
ロヴェッタ:聖母マリアのための連祷(4声)
(Motetti concertate 1635) - ソプラノ、アルト、テノール、バス、オルガン、キタローネ
マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク(S)
アレクサンダー・シュナイダー(A)
ヨハネス・ガウビッツ(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
ムジカ・フィクタ(古楽器使用)
ローランド・ウィルソン(指)

録音:2019年9月7-10日
16世紀から17世紀のヴェネツィアで活躍したクラウディオ・モンテヴェルディ。『聖母マリアの夕べの祈り』やサン・マルコ大聖堂のために作曲した音楽は 西洋音楽の歴史において屈指の名作とされています。しかし、彼の作品はサン・マルコ大聖堂のような壮大な空間で奏されただけではなく、各地の宮 廷などの小さな空間でも競って演奏されました。このアルバムは、そのような身近で私的な空間で演奏された晩課を想定して構成されています。 また、この当時活躍していた作曲家はモンテヴェルディ以外にも数多く存在しており、近年の研究で彼らの素晴らしい作品に次々と光が当てられるよ うになりました。ここでは、モンテヴェルディが楽長を務めていたサン・マルコ大聖堂のの若き奏者たち、ビアージョ・マリーニや、ジョヴァンニ・リガッティの作 品と、モンテヴェルディの死後、次期楽長を務めたジョヴァンニ・ロヴェッタ、モンテヴェルディの助手を務めたアレッサンドロ・グランディ、そして大聖堂に関 係があったとされるダリオ・カステッロの作品を併せて紹介。なかにはモンテヴェルディと同じテキストを用いた詩篇なども含まれており、各々の作曲家がお 互いに切磋琢磨しながら生み出した多彩な音楽を味わうことができます。
CPO
CPO-777881(1CD)
NX-B10
テレマン:ヴァイオリン協奏曲全集 第7集
序曲(組曲) イ長調 TWV55:A8-独奏ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のために
協奏曲 ト長調 TWV51:G4-独奏ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のために
序曲(組曲) イ長調 TWV55:A4-独奏ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のために
ウォルフィッシュ・バンド(古楽器使用)
エリザベス・ウォルフィッシュ(独奏Vn&指)

録音:2013年9月30日-10月3日
この第7集には3曲が収録されていますが、そのうち2曲の作品番号はTWV55の組曲、1曲はTWV51の 協奏曲と、作品目録では別ジャンルに分類されています。組曲は基本的に6曲から8曲の舞曲で構成さ れ、冒頭にはフランス風のゆったりとしたテンポを持つ序曲が付されています。協奏曲は当時の主流であった 急-緩-急の3楽章構成です。 このように曲の形態は違うものの、どの曲も独奏ヴァイオリンには、繊細な感覚と高い技術を要求する華や かな旋律が用意されています。エリザベス・ウォルフィッシュ率いるウォルフィッシュ・バンドの見事な演奏が、聴 き手を1720年代のヨーロッパ音楽文化への魅力的な旅へといざないます。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-048(1CD)

NYCX-10251(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ド・ラランド(1657-1726):『王の晩餐のためのサンフォニー集』
王の偉大なる楽曲 〜ルイ14世の頻繁に所望せる曲
組曲 ト短調
プレリュード 〜トランペット合奏曲集より
組曲 ニ長調
組曲 ホ短調

※管弦楽復元:リュカス・ペレス、ェラール・ジェー、トマ・ラコント
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)
フィオナ=エミリー・プパール(首席ヴァイオリン)
ヴァンサン・デュメストル(指)

録音:2020年11月21-24日 ヴェルサイユ王室歌劇場、フランス
※国内盤には日本語解説付
日本語解説…白沢達生
バッハやヘンデルが活躍する前から、ヨーロッパ音楽の一大潮流として影響力を誇ったフランス。そのオーケストラ芸術の原点ともいうべきド・ラ ランドの貴重な曲集が、作品成立の場にあたるヴェルサイユ宮殿での、フランス最前線で活躍する名手たちによる録音で登場! 宮殿の主だったルイ14世は、外交で訪れた賓客たちを洗練された芸術作品や調度品で圧倒、王室独自の音楽をいたるところで奏でさせ てはフランス文化の威光を印象づけましたが、自らの晩餐まで音楽とともに公開したことも有名。その音楽はリュリ亡き後の宮廷音楽総監督 として活躍した若き天才ド・ラランドが手掛け、王の歿後にまとめられた楽譜によって現代に残っています(「サンフォニー=シンフォニー」は18 世紀以降「交響曲」の意味で使われることになる単語ですが、この時点では単に「合奏曲」という意味)。これらはルイ14世の宮廷音楽でも ユニークな存在で、録音も決して多いとは言えない中、このアルバムは久しぶりにフランス古楽界から出た本格録音として注目必至。なにし ろ指揮はド・ラランドの大規模声楽曲やリュリのオペラの指揮で実績を築いたヴァンサン・デュメストル!ル・ポエム・アルモニーク名義では珍し い管弦楽のみの編成は比較的大規模で、バロック・バソンの才人でニケ指揮『水上の音楽』などでも活躍したジェレミー・パパセルジオーを筆 頭に重要奏者続々。フランス式の3種のヴィオラも用いた楽隊はテオルボ奏者二人を含め弦24+管6+打楽器・鍵盤各1という構成。現 存譜の補筆にも専門家たちがあたり、ライナー解説も充実しています。王の食欲を刺激し芸術愛好家たちを陶然とさせた名作の数々を本 場直送の響きで味わえる注目の一枚。

ALPHA
ALPHA-738(1CD)
ブクステフーデ:トリオ・ソナタ集 Op. 2(全7曲)
ソナタ 変ロ長調 BUXWV 259
ソナタ ニ長調 BUXWV 260
ソナタ ト短調 BUXWV 261
ソナタ ハ短調 BUXWV 262
ソナタ イ長調 BUXWV 263
ソナタ ホ長調 BUXWV 264
ソナタ ヘ長調 BUXWV 265
アルカンジェロ
ソフィー・ジェント(Vn)/使用楽器:アプサム(オーストリア)のヤコブス・シュタイナー工房/1686年製作(オリジナル)
トーマス・ダンフォード(Lute)/使用楽器:ストラデッラ(イタリア)のジュゼッペ・トゥミアティ1995年製作
ジョナサン・マンソン(6弦ヴィオラ・ダ・ガンバ)/使用楽器:作者不明の英国1690年頃製作(オリジナル)
ジョナサン・コーエン(チェンバロ、指揮)/使用楽器:ロンドンのマキノン&ウェイツマン1997年製作/リヨンのピエール・ドンズラグ1711年製作の2段鍵盤モデルに基づく

録音:2020年2月、セント・オーガスティン教会、ロンドン
青年時代の大バッハが、ドイツ中部のアルンシュタットからバルト海沿岸のリューベックまで徒歩で演奏を聴きに行ったことでも知られる、北ドイ ツ・オルガン楽派の巨匠ディートリヒ・ブクステフーデ。バッハにも多大な影響を与えたオルガン音楽が特に有名ですが、その一方で彼はドイツ 北方におけるイタリア音楽模倣の重要な担い手の一人として、声楽曲や室内楽曲の発展にも大きく貢献していました。なかでも、イタリアで コレッリが2挺のヴァイオリンと通奏低音のための曲種としてトリオ・ソナタの形式を整えつつあった17世紀末、ブクステフーデが相次いで刊行し た二つのソナタ集は、主役格の楽器としてヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバが対等な活躍をみせる異色作。同種の編成の音楽はドイツ語圏 で数多く刊行されていましたが、ブクステフーデの2集はその充実度と多彩さで群を抜いています。英国を拠点に世界的活躍をみせる俊才 集団アルカンジェロは、ALPHA-レーベルで2017年に録音した「作品1」(ALPHA-367)の経験を経て、ブクステフーデの作風のさらなる充実を 示す作品2を全曲録音。若き名手トーマス・ダンフォードのリュート、オペラ指揮にも秀でたジョナサン・コーエンのチェンバロからなる通奏低音 は、弓奏楽器がないことで主役格の2者をことのほか引き立てる効果も抜群!ガンバとヴァイオリンの音色の違いとその味わいも、ALPHA-なら ではの自然派録音で際立ち、整然さと躍動感の間で揺れる不思議な作風の面白さをよく引き出しています。
ALPHA
ALPHA-759(1CD)
C.P.E.バッハ:作品集
C.P.E.バッハ(ロバン・ファロ&ネヴァーマインド編):アダージョ-鍵盤独奏のためのソナタ イ長調 Wq 48-6/H 29(プロイセン・ソナタ第6番)より
C.P.E.バッハ:3つの四重奏曲
  四重奏曲 イ短調 Wq 93/H 537
  四重奏曲 ニ短調 Wq 94/H 538
  四重奏曲 ト長調 Wq 95/H 539
C.P.E.バッハ(ロバン・ファロ&ネヴァーマインド編):アンダンテ・コン・テネレッツァ -鍵盤独奏のためのソナタ イ長調 Wq 65-32/H 135より
ネヴァーマインド
アンナ・ベッソン(フラウト・トラヴェルソ)
ルイ・クレアック(Va)
ロバン・ファロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジャン・ロンドー(Cemb)

録音:2020年8月]
ロザリオ、べーフェル(ベルギー中部フラームス=ブラバント地方)
古楽の通念に縛られず、しかし筋の通った理念から決して離れない、みずみずしい演奏解釈で知られる新世代のチェンバロ奏者ジャン・ロン ドー。この異才に負けず劣らぬ強い個性を全員が持ちながら、それに溺れることのない稀有なアンサンブルを織り上げてゆく、新感覚の古楽 器四重奏団ネヴァーマインドの快進撃は目を見張るばかり。今回の録音は生前から同時代人とは一線を画した作風で知られ国際的名声 を博した「大バッハの次男」C.P.E.バッハ。それも残された作品でも特に個性的な最晩年の謎めいた「四重奏曲」を中心に、充実した編曲 楽章2曲が添えられた好選曲です。鍵盤パートは作曲者が楽器の指定をしていないためチェンバロでもフォルテピアノでも弾けてしまい、「四 重奏曲」と言っても鍵盤の左手と右手それぞれに1パートずつが充てられているため3人で演奏することが可能でもあり、解釈が演奏者の裁 量で大きく変わってくる構成。ヴァイオリン抜きでヴィオラに大きな活躍の場が与えられている点もユニークです。これら3曲はモーツァルトがピア ノ協奏曲の大半を作曲し終えた古典派時代の只中、C.P.E.バッハの最晩年に作曲されていながら当人の初期・中期にむしろ近い作風 で、ロンドーはあえてチェンバロを選び、他の3人の自由闊達な音作りと絶妙のやりとりを繰り広げてゆきます。編曲作品2曲は鍵盤独奏曲 が原曲ながら、さながら最初から最晩年のこの作品と同じ編成で書かれていたかのような自然さ。アンサンブルのメンバーによる解説も充実し ており、古楽シーンの最前線ならではのエキサイティングな音楽体験を満喫できる1枚に仕上がっています。
ALPHA
ALPHA-720(2CD)
NX-C05

NYCX-10243(2CD)
国内盤仕様
税込定価
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」 オルフェオ…ヴァレリオ・コンタルド(T)
ムジカ(音楽)、エウリディーチェ…マリアナ・フローレス(S)
女の使者…ジュゼッピーナ・ブリデッリ(Ms)
スペランツァ(希望)、プロセルピナ…アナ・キンタンシュ(S)
プルトーネ…アレハンドロ・メーラプフェル(Br)
カロンテ…サルヴォ・ヴィターレ(Bs)
羊飼いI、精霊III、エコー…ニコラス・スコット(T)
羊飼いIII、アポロ…アレッサンドロ・ジャングランデ(C.T)
羊飼いII…カルロ・ヴィストーリ(C.T)
ニンフ…ジュリー・ロゼ(S)
羊飼いIV…マッテオ・ベロット(Bs)
精霊…フィリップ・ファヴェット(Bs)
ナミュール室内合唱団
カペラ・メディテラネア(古楽器使用)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(チェンバロ、指)

録音:2020年1月12-16日 デ・シンヘル、アントウェルペン、ベルギー
※国内盤には歌詞日本語訳と解説を添付します。
日本語解説…岸 純信
歌詞日本語訳…萩原 里香
音楽と劇との組み合わせは古くからありますが、現在の歌劇の形に最も近いものという観点から「史上初めての大掛かりな歌劇」と呼ばれる こともあるモンテヴェルディの「オルフェオ」。名盤ひしめくこの作品に、注目すべき新たな録音が登場しました。アルゼンチン出身で1997年から ヨーロッパで活動し、近年躍進目覚ましいレオナルド・ガルシア・アラルコンと、彼の率いるカペラ・メディテラネアらによるこのアルバムは、確固と した研究成果に根差しながらも、彼らの持ち味であるラテン的な音楽性を存分に発揮させた素晴らしい演奏に仕上がっています。バロック・ オペラの録音や公演で現在引っ張りだこのテノール、ヴァレリオ・コンタルドによるオルフェオ、オペラからバロック歌曲までを表情豊かに歌い上げ ることで定評のあるマリアナ・フローレスによるエウリディーチェ、ポルポラとヘンデルのアリアを集めたアルバム(ARCANA A461/NYCX- 10055)で驚異的な表現力を見せつけたジュゼッピーナ・ブリデッリによる女の使者など、万全の布陣による歌手陣の切々とした歌唱も聴き どころ。通奏低音だけでも名手キート・ガートをはじめとした10名もの奏者を揃えており、冒頭のトッカータから既に凄まじい気合を感じさせま す。
ALPHA
ALPHA-753(1CD)
ラモーを虜にしたオートコントル歌手
<1733-41、名脇役としての台頭>
ラモー
1. 序曲 〜歌劇「イポリートとアリシ」RCT 43より
2. エール「快楽は優しい征服者」 〜歌劇「イポリートとアリシ」R 43より
フランソワ・コラン・ド・ブラモン(1690-1760):
3. 競技走者たちのエール「栄光のあるところ代償あり」 〜歌劇「ギリシャ人たちとローマ人たちの饗宴」より
ルベル(1701-1775)&フランクール(1698-1787):
4. エール「ミューズたちよ、わたしは再びやって来たぞ」 〜歌劇「スカンデルベルグ」より
<1741-50、躍進期に掴んだ主役の座>
シャルル=ルイ・ミオン(1698-1775):
5. エール「恵み豊かなる大河よ」 〜歌劇「ニテティス」より
ラモー
6. エール「なんと過酷な場所だろう」 〜歌劇「ダルダニュス」RCT 35(1744年版)より
7. 序曲 〜歌劇「プラテ―」RCT 53より
8. エール「このひとときが快いものであれば!」 〜歌劇「プラテ―」RCT 53より
9. 舞踏に向かう行進曲 〜歌劇「プラテ―」RCT 53より
ピエール・ド・ジェリオット(1713-1797):
10. エール「ここでは笑いと遊びが」 〜歌劇「ゼリスカ」より
<1750-55年、オペラ座でのキャリアの終わり>
ラモー
11. エール「鳥たちが甘美なさえずりで」 〜歌劇「栄光の神殿」RCT 59より
ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):
12. 美の女神の降臨を彩る合奏曲 〜歌劇「シラとグロキュス」より
アントワーヌ・ドーヴェルニュ(1713-1797):
13. エール「花咲く野原に」 〜歌劇「タンペの恋路」より
14. ロンド風ミュゼット/リゴードンI&II 〜歌劇「タンペの恋路」より
ラモー
15. エール「永遠の平安が留まるところ」 〜歌劇「カストールとポリュクス」RCT 32より
モンドンヴィル
16. エール「ああ!何がわたしをここに引き戻したか」 〜歌劇「ダフニスとアルシマンデュル」より
17. ムニュェ(メヌエット) 〜歌劇「ダフニスとアルシマンデュル」より
18. エール「かわいい羊飼いの娘」(地元言葉のエール) 〜歌劇「ダフニスとアルシマンデュル」より
<1762-65年、再び宮廷へ>
ピエール=モンタン・ベルトン(1727-1780):
19. エール「恋しているなら、それは罪とは言えますまい」 〜歌劇「エロジーヌ」より
ジャン=バンジャマン・ド・ラ・ボルド(1734-1794):
20. エール「どうして、残酷な恋の神よ」 〜歌劇「イスメーヌとイスメニアス」より
ラモー
21. エール「あまりに危険な魅力」 〜歌劇「ボレアド」RCT 31より
22. リゴードン 〜歌劇「ボレアド」RCT 31より
23. ミューズたちの場面 〜歌劇「ボレアド」RCT 31より
24. エール「恋が人生を華やかにしますように」 〜歌劇「ボレアド」RCT 31より
レイナウト・ファン・メヘレン(オートコントル、指)
ア・ノクテ・テンポリス(古楽器使用)

録音:2020年9月 アウグスティヌス音楽センター(AMUZ)、アントウェルペン(ベルギー)
17世紀から18世紀にかけてのフランスで、合唱の中音域を受け持つとともに幾多の名歌手がソリストとして活躍した、独特の男声高音部 オートコントル。裏声を使わない高音域のテノールで、歌いこなすのが難しい声部ではありますが、近年は古楽復興の流れを受けて俊才が 続々登場しています。ベルギーの名歌手で広く国際的に活躍をみせるレイナウト・ファン・メヘレンもその一人。すでにAlphaやRicercarなど で数多くの録音に参加している彼ですが、2019年にリュリお気に入りの名歌手デュメニに光を当てたアルバム(Alpha554)でフランス・バロッ クへの適性を改めて印象づけました。その続編ともいうべき今回は、日本でも上演機会が増えてきたラモーの傑作「プラテー」のタイトルロール を始め、性格的な登場人物を歌いこなして18世紀中盤のフランスで絶大な人気を誇った名歌手ピエール・ド・ジェリオットに光を当てていま す。ラモーの重要作品で数多くの名場面を彩った人物で、本盤ではそのラモーを中心に、17世紀生まれのルクレールからジェリオットの同時 代人で世紀末まで生きたドーヴェルニュに至るさまざまな作曲家の作品から曲が選ばれています。平素は室内楽編成で活躍するア・ノクテ・ テンポリスも今回はやや拡大した編成で、数多く含まれている器楽トラックも含め、豪奢な響きで緩急メリハリのついた音楽展開を聴かせてく れます。

Phi
LPH-036(1CD)
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):マドリガーレ集 第5巻(1611) コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
ミリアム・アラン(S)
バルボラ・カバートコヴァー(Ms)
ジェイムズ・ホール(C.T)
ベネディクト・ハイマス、トレ・トム・デネイス(T)
ジミー・ホリデイ(Bs)
トーマス・ボイゼン(Lute)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)

録音:2020年9月 カルメル教会、ヘント(ベルギー北西
部ヴェスト=フラーンデレン州)
2013年の『レスポンソリウム集』(LPH010)、2016年の『マドリガーレ集 第6巻』(LPH024)に続き、ヘレヴェッヘ&コレギウム・ヴォカーレ・ ヘントの厳選メンバーによる、ジェズアルド晩年の異形の傑作三部作の録音が遂に完結しました。ナポリ王国の貴族として生まれ、最初の結 婚で妻の不義密通に怒り相手方の男とともに惨殺させたことで有名なカルロ・ジェズアルドは、晩年に偏執狂的細密さで独自の和声語法を 追求し、同時代の音楽の通念を大きく踏み越えた作風に行きつきました。亡くなる前には極度の被害妄想と人間不信に陥り、居城にこもり きりで、第5・第6マドリガーレ集と『レスポンソリウム集』は印刷業者を印刷機ともども城に呼び入れて楽譜刊行したほど。後世の感覚では歪 んだ不協和音だらけの音楽とも感じられるこれら3つの曲集でも、本盤の『マドリガーレ集 第5巻』は20世紀にストラヴィンスキーがいち早くそ の魅力に開眼、自作品にも引用したことで知られています。通常の合唱でも用いられる4声部に加え、さまざまな音域で自在な動きを見せ る第5パートを加えての全5声部からなる音作りの綾を丁寧に読み解き、歌詞も十分に読み込んだ細かな解釈をもって、驚異的な演奏能 力で異質な和声感覚の真相に迫り得るのは、ハーモニーを徹底しておろそかにしないことで有名なヘレヴェッヘが、少数精鋭チームとともに正 面から臨んだからこそ。「残された人生は本当に必要と思える曲としか向き合わない」と言明した古楽合唱の名匠が放つ、決定的と言っても よい新名盤の誕生です。


Sono Luminus
DSL-92244
NX-B05
リュートとヴィオラ・ダ・ガンバのための作品集
ロン・マクファーレン(1953-):Fermi's Paradox フェルミのパラドックス(2018)
伝承曲:She Move Through the Fair - John Barleycorn
伝承曲 - キャロリーン・アンダーソン・サリック(1950-) - マラン・マレ:Ganglat efter Hamare - The Last Day(2020) - Gigue la petite(1714)
伝承曲:Blackwater Slide(ロン・マクファーレン編)
デイヴ・シェパード:The Rose of Raby
6. 伝承曲:Amazing Grace アメイジング・グレイス
マクファーレン:Daniel's Chaccone ダニエルのシャコンヌ(2013)
マクファーレン:Trinity Grove トリニティ・グローヴ(2019)
テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ホ短調 TWV 41:e5
- 第3楽章Recitativo - Arioso
ダウランド:ダウランドのオリヴァー・クロムウェル先生への別れ
ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612):O sacred head sore wounded(1601)
ロバート・ロビンソン/伝承曲:Come Thou Fount of Every Blessing(1758)- Sjungar - Lars Visa
デュアン・オールマン:Little Martha(1971)
ターロック・オキャロラン(1670-1738):Planxty O'Rourke, 2nd Air
グノー:アヴェ・マリア(1853)
ロン・マクファーレン(Lute)
キャロリーン・アンダーソン・サリック(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2020年6月15-19日
2020年1月、アンサンブル・ガリレイのメンバーの一人、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のサリックは、リュート奏者マク ファーレンに「4月になったら皆でコンサートをしましょう」と電話で持ちかけました。2人は比較的近所に住んで いたためすぐさまリハーサルを始めたのですが、2月になると本格的に新型コロナウイルス(COVID-19)感染 症が猛威を振るい始めたため、世界中に散らばるアンサンブル・ガリレイの奏者たちを集めるのは困難になっ てしまいました。そのためコンサートをあきらめ、2人だけで6月にレコーディングをすることにしたといいます。しか し、実際の2人には録音するための共通するレパートリーがあまり多くなく、レコーディング計画は頓挫するかに 見えました。そこで、マクファーレンは様々な新たな曲を創り上げた他、二人がお気に入りの曲をこのアルバム のために編曲、通常の"アンサンブル・ガリレイ"のアルバムのような、フィドルやリコーダーが参加することのない、 このリュートとガンバのみによる古楽と伝統音楽が融合するユニークなアルバムが完成したということです。

H.M.F
HMM-902645(1CD)
Il Tedesco〜カプスベルガー:声楽曲集
1 いとしい人よ、あなたから遠く離れて(Lunge da voi ben mio)
2 Ballo
3 私のいとしいフィッリ(La mia leggiadra Filli)
4 ばらのような頬に(Nelle guancie di rose)
5 シンフォニア第13番
6 あなたを見たものは(Chi vi mira ben mio)
7 Uscita
8 わたしの最後のためいき(Ultimi miei sospiri)
9 草の上に座って(Su l’erbe affissomi)
10 絶望した私の心(Sconsolato mio core)
11 欺瞞をあおる者は(Fabricator d’inganni)
12 シンフォニア第9番
13 私のたいせつな涙(Care lagrime mie)
14 目よ、愛の太陽よ(Occhi soli d’Amore)
15 もし苦しみが(Se la doglia)
16 パッサカリア第10番
17 私はわらう(Io rido amanti)
18 渡しのいとしいひとは(Amor la Donna mia)
19 青白く血の気の引いたあなた(Tu, che pallido essangue)
20 Anima mea
21 私のいとしい息子、ねむりなさい(Figlio dormi)
22 Colascione
23 ああ、わたしのいとしいクロリスよ(Ah, Clori anima mia
24 クーラント第5番(Corrente quinta)
25 オースターよ、星を乱すなら(Se turbando Austro le stelle)
レスカドロン・ヴォラン・ド・ラ・レーヌ
〔カロリーヌ・アルノー(S)、ウジェーヌ・ルフェヴル(S)、ダミアン・フェラント(A)、フランソワ・ジョロン(Br)、ルノー・ブレ(Bs)、ジョセフ・コッテ(Vn)、アントワーヌ・トゥシェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ティボー・ルセル(テオルボ)、キャロリーヌ・リービ(Hp)、クレマン・ジョフロワ(チェンバロ、オルガン)〕

録音:2018年12月
テオルボの名手として名を残しているカプスベルガーによる、声楽作品集の登場。カプスベルガーは、ドイツ人の両親のもと、ヴェネツィアに生まれました。彼は その生涯をほぼイタリアで過ごしました。結婚してローマにうつり、テオルボの名手として名を馳せ、上流階級の人々のサークルで演奏していました。ローマでは「Il Tedesco(イタリア語で、”ドイツ人”の意)」とも呼ばれておりました。彼はテデスコの名手でしたが、美しい声の持ち主でもあり、彼の最初の出版楽譜はマドリガー レ(1608/09)でした。これは今でも演奏される機会がきわめて少ないですが、テキストの詩情に見事に音楽が融合された作品ばかり。レスカドロン・ヴォラン・ ド・ラ・レーヌの面々が、詩情ゆたかに奏でています。声楽作品の合間に収録された器楽曲も、どれも絶品です。L’Escadron Volant de la Reine(女王の飛 行中隊)とはカトリーヌ・ド・メディチスが採用した侍女たちを指します。彼女たちは、ヨーロッパの他の宮廷との関係性を、会話など、彼女たちの存在そのものに よって和らげる役割をになっていました。このアンサンブルも、彼女たちのように、ヒエラルキーなく、音楽活動を展開できることをめざして、アントワーヌ・トゥシェ が中心となり、2012年1月に結成されました。様々な音楽祭に登場するなど、古楽シーンで重要かつ貴重な存在感を放っています。 (Ki)

REFERENCE
FR-742(1CD)
スティルス・ファンタスティクス
カルロ・ファリーナ (1600-1639):「絶望したソナタ」と呼ばれる2声のソナタ(第5曲集より)
(baroque violin / bass violin / chitarrone / baroque harp / organ / harpsichord)
ジョヴァンニ・デ・マック (1550-1614):トッカータ(baroque harp)
マルコ・ウッチェリーニ (1603-1680) 満足したルチミーニア, Op. 4 No. 2
(baroque violin / bass violin / chitarrone / baroque harp / organ / harpsichord)
フランチェスコ・コルベッタ(1615-1681):フォリアによるパルティータ(baroque guitar / baroque harp)
ジョヴァンニ・アンオニオ・パンドルフィ・メアッリ (1630-1669/70):カスティーリャ, Op. 3 No. 4
(baroque violin / bass violin / baroque guitar / baroque harp / organ / harpsichord)
ジョバンニ・バッティスタ・フォンタナ(-1630):2声のソナタ
(baroque violin / bass violin / baroque guitar / baroque harp / organ / harpsichord)
ビーバー (1644-1704):ソナタ(baroque violin / bass violin / baroque guitar / baroque harp / organ / harpsichord)
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー (1620-1680) :シャコンヌ イ長調セレナータ・マスカーラ
(baroque violin / bass violin / baroque guitar / baroque harp / organ / harpsichord)
イグナツィオ・アルベルティーニ (1633-1685) :ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
(baroque violin / bass violin / chitarrone / baroque harp / organ / harpsichord)
Sonata Seconda from Sonata unarum fidium - Johann Heinrich Schmelzer (1620-1680)
(baroque violin / bass violin / harpsichord)
シュメルツァー:1つの弦楽器のためのソナタ集より第4曲
(baroque violin / bass violin / baroque guitar / baroque harp / organ / harpsichord)
パシフィック・ミュージック・ワークス
テクラ・カニンガム(バロックVn)
ウィリアム・スケーン(バスVn)
スティーヴン・スタッブス(バロック・ギター、キタローネ)
マキシーン・エイランダー(バロック・ハープ)
ヘンリー・レベディンスキー(オルガン、ハープシコード)

録音:2018年2月15-17日、聖トーマス教会、ケンモア、ワシントン、USA
リュート奏者でもあるスティーヴン・スタッブスが音楽監督を務めるパシフィック・ミュージック・ワークス。バロック音楽の普及と知られざる作品の探求を行っ ています。 本作は、17世紀ドイツの音楽で度々語られる「スティルス・ファンタスティクス(Stylus Phantasticus)」をテーマとした内容。「スティルス・ファンタスティクス」 とは、イタリアのカンツォーナに起源を持つ自由形式の作曲技法。バッハやヘンデルといった後の音楽家たちに大きな影響を与えた、ドイツのイエズス会士、科学者 であったアタナシウス・キルヒャー(1601-1680)の著『普遍音樂』。その中でキルヒャーは、「スティルス・ファンタスティクス」について以下のように定義して います。「スティルス・ファンタスティクスは器楽に向いています。これは最も自由で制約のない作曲法であり、言葉にも和声的主題にも縛られない。それは、和声の 隠れた意味の開発と、和声的なフレーズとフーガの独創的で熟練した技能を示すものであり、一般にファンタジア、リチェルカーレ、トッカータ、ソナタなどに分類さ れる」 ここに収録されている作品は、キルヒャーが定義する前の「スティルス・ファンタスティクス」のルーツであるイタリアの作品から、後に中欧やハプスブルク帝国へ と広まった様式の作品を収録しています。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72890(3CD)
ブクステフーデ:室内楽全集
[CD1]
2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ハ長調 BuxWV266
ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ イ短調 BuxWV272
ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネと通奏低音のためのソナタ ニ長調 BuxWV267
ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ(組曲付)変ロ長調 BuxWV273
ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ニ短調 BuxWV Anh.5
2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ト長調 BuxWV271
ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ニ長調 BuxWV268
2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 BuxWV269
[CD2]
7つのトリオ・ソナタ Op.1 BuxWV252-258
[CD3]
7つのトリオ・ソナタ Op.2 BuxWV259-265
[CD1]キャサリン・マンソン、ダヴィド・ラヴィノヴィチ(Vn)
ジョナサン・マンソン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
トン・コープマン(チェンバロ、オルガン)
マ イク・フェントロ ス( リュート )
クリスティーネ・スティッチャー(ヴィオローネ)
[CD2・3]トン・コープマン(チェンバロ、オルガン)
キャサリン・マンソン(Vn)
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マ イク・フェントロ ス( リュート )

録音:[CD1]2010年2月、[CD2]2010年5月、[CD3]2010年12月、2011年8月
バッハ以前のドイツ・バロック音楽の最重要作曲家、ブクステフーデの作品すべてを網羅したボックス・セット(CC-72827)からの分売。演奏を手掛けて いるのはバロック演奏の重鎮トン・コープマンと、主兵アムステルダム・バロック・オーケストラのメンバーたちです。細やかな筆致で充実した展開を見せるブクス テフーデの室内楽、名手たちの雄弁極まりない演奏でじっくりとお楽しみください。 (Ki)

PAN CLASSICS
PC-10417(1CD)
ピエトロ・トッリ(1650-1737):トラストゥッリとアリア
(1)歌劇『アデライーデ』序曲
(2)歌劇『アデライーデ』より アリア「A turbar l’ondoso regno」(バス、弦楽、通奏低音)
「トラストゥッリ」
(3)アリア「Se un guardo」(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
(4)アリア「V’amo, si」(ソプラノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
(5)レチタティーヴォ「Le nymphe piu vezzose」&アリア「Con placido incanto」(バス、リコーダー2、通奏低音)
(6)アリア「Trafitto ho il seno」(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、通奏低音)
(7)『il torneo Gia dall'Isser ameno』より レチタティーヴォ「Ho pregi anch’io」
&アリア「Nelle stragi piu funeste」(ソプラノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音)
(8)『Torneo Figli de monti』より アントレ. アレグロ
「トラストゥッリ」
(9)レチタティーヴォ「Non v’e nube」&アリア「Di vulcan nelle prigioni」(バス、リコーダー2、通奏低音)
(10)アリア「Per dar sfogo」(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、通奏低音)
(11)アリア「Ah, languido il mio seno」(ソプラノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
(12)アリア「Si, si vendicare」(ソプラノ、ヴァイオリン、通奏低音)
(13)歌劇『アマディス』序曲
(14)歌劇『アマディス』より アリア「Su spirti venite」(バス、弦楽、通奏低音)
「トラストゥッリ」
(15)アリア「Quanto dura ormai」(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、通奏低音)
(16)レチタティーヴォ「Con insoliti fregi」&アリア「Non si scorge piu dipinto」 (ソプラノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
(17)アリア「Sonno amico」(ソプラノ、ヴァイオリン2、通奏低音)
(18)アリア「Aurette flebili」(ソプラノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
(19)アリア「Lascino li il mio desio」(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、通奏低音)
(20)レチタティーヴォ「Volano」&アリア「I molli Zeffiretti」(ソプラノ、オーボエ、通奏低音)
(21)歌劇『ルーチョ・ヴェロ』より アリア 「Vincitore che vinto ti rendi」(ソプラノ、弦楽、通奏低音)
クリスティーナ・グリフォーネ(S)
ホセ・コカ・ローザ(Bs)
ダ ニ エラ・ドル チ(Cemb、指 )
ムジカ・フィオリタ

録音:2019年9月25-29年/バーゼル、アドゥラム・カペレ
ピエトロ・トッリ(1650-1737)はバイエルン選帝侯マックス・エマニュエルとその息子カール・アルブレヒトに半世紀近く仕え、20ほどのオペラや宗教音楽・ 世俗音楽など数多くの音楽を作曲し、ミュンヘンをウィーンに負けない音楽の中心地にしました。その作品群の中でひときわユニークなものが「戯れ」「お遊び」と いった意味を持つ『トラストゥッリ』です。この作品は20世紀に再発見され、1978年にようやくトッリ作であると判明したもの。小規模ながらしばしば技巧的な 器楽を伴う60のアリアからなり、宮廷内の私的な夜の楽しみのために書かれたとされています。マックス・エマニュエルは歌がうまく、またオルガン、チェンバロ、 フルート、ヴィオラ・ダ・ガンバなどの演奏にも長けていたと言われ、この音楽を進んで演奏したことは想像に難くありません。このアルバムは『トラストゥッリ』か らの抜粋をパスティーシュとしてまとめ、技巧的なオペラ・アリアと組み合わせ構成したもの。未知のバロック作品の紹介に力を注ぐダニエラ・ドルチ率いるムジカ・ フィオリタによる演奏で、オペラ作曲家トッリの真価を鮮やかに提示しています。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-113(1CD)
機械に宿る魂
ヘンデル
(1)組曲『水上の音楽』 ニ長調 HWV341より 序曲(ソプラノリコーダー、2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
(2)オラトリオ『サウル』 HWV53 第3幕より「死の行進」(アルトリコーダー、2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
(3)オラトリオ『ユダス・マカベウス』 HWV63より 「見よ勇者は帰る」(ソプラノリコーダー、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
オトテール
(4)アリアとブルネット集より 「L’amour, le seul amour」(ヴォイスフルート、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
(5)アリアとブルネット集より 「L’autre jour ma Cloris」(ヴォイスフルート、チェロ、テオルボ)
ヘンデル
(6)オルガン協奏曲 ヘ長調 Op.4-5 HWV293(アルトリコーダー、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、ハープシコード)
(7)歌劇『オットーネ』 HWV15 第2幕より「Alla fama, dimmi il vero」(アルトリコーダー、オルガン)
(8)歌劇『クレタのアリアンナ』 HWV32より 序曲:メヌエット(アルトリコーダー、オルガン)
(9)歌劇『シピオーネ』 HWV20より 序曲:アレグロ(アルトリコーダー、オルガン)
(10)作者不詳::レディン氏のグラウンド(アルトリコーダー、ギター、チェロ)
(11)サミュエル・アーノルド:The Favorite March in [Purcell’s] Bonduca(ソプラノリコーダー、ギター、チェロ)
(12)作者不詳:God Save the King(ソプラノリコーダー、チェロ、テオルボ、オルガン)
(13)トマス・アーン:Rule, Britannia!(ソプラノリコーダー、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
(14)フランチェスコ・バルサンティ:リコーダー・ソナタ ト短調 Op.1-3(アルトリコーダー、チェロ、ハープシコード)
(15)作者不詳:The Lass of Patie’s Mill(テノールリコーダー、テオルボ、チェロ)
(16)ジェミニアーニ:『音楽芸術における良い趣味の理論』より アリア第1番「ボブ・モリス老」(ソプラノリコーダー、テノールリコーダー、ギター、チェロ)
ヘンデル
(17)歌劇『リナルド』 HWV7より 序曲(ウィリアム・バベル版)(リコーダー、チェロ、ハープシコード)
(18)歌劇『リナルド』 HWV7 第2幕より 「私を泣かせてください」(ウィリアム・バベル版) (リコーダー、テオルボ)
(19)歌劇『ロデリンダ』 HWV19より メヌエット(リコーダー、テオルボ、チェロ、ハープシコード)
(20)ジョン・バストン:6つのリコーダー協奏曲より 第6番ニ長調 *世界初録音(ソプラノリコーダー、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、ギター、ハープシコード)

※(1)-(3)、(11)-(13)、(15)、(17)-(19) エミリー・ベインズ編
エミリー・ベインズ(リコーダー、指)
AMYAS
18世紀の手回しオルガンや音楽時計といった機械式楽器のための音楽に見られる魅力的で活気に満ちたスタイルを、自由な編曲を通して再現。リコーダー奏者、 エミリー・ベインズの10年にわたる研究の成果があらわれたアルバムです。 (Ki)

ACCENT
ACC-24375(1CD)
ライプツィヒ1723〜バッハと好敵手たち、トーマス・カントルを巡って
(1)グラウプナー(168-1760):リコーダー協奏曲 ヘ長調 GWV323
(2)ファッシュ(1688-1758):2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のためのソナタ ニ短調 FaWV N:d3
(3)バッハ:2本のリコーダーとチェンバロのための協奏曲 ヘ長調 BWV1057
(4)テレマン:リコーダー、ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための四重奏曲 ト短調 TWV43:g4
(5)ファッシュ:リコーダー協奏曲 ヘ長調 FaWV L:F6
(6)テレマン:リコーダー協奏曲 ハ長調 TWV51:C1
シュテファン・テミング(リコーダー)
セバスティアン・ヴィーナント(チェンバロ(3))
ヴィープケ・ヴァイダンツ(通奏低音チェンバロ、リコーダー(3))
カプリコルナス・コンソート・バーゼル

録音:2020年8月10‐13日/スイス、ゼーヴェン、サン・ジェルマン教会
ライプツィヒのトーマス・カントルは18世紀ドイツの音楽家にとって名誉ある重要な仕事のひとつでした。1722年にヨハン・クーナウが死去すると、その後任 になろうと何人もの音楽家が名乗りを上げます。市議会の選ぶ第一候補は当時随一の知名度を誇る人気作曲家テレマンでしたが、彼はハンブルクで厚遇が得られ ることになり辞退。ファッシュとグラウプナーの名が次に挙がるも、ファッシュはテレマンの参戦を知って手を引き、グラウプナーは雇い主のヘッセン公が彼を手放 さずこれまた辞退。そしてバッハが1723年にこの地位に就任し、1750年に亡くなるまで続く「ライプツィヒ時代」が始まったのです。
シュテファン・テミングは1978年ケープタウン生まれのリコーダー奏者。鮮やかな技巧を駆使した数々のリリースが高く評価され、近年めきめきと名を上げて いる奏者です。今作の「ライプツィヒ1723」では音楽史上においてスリリングなこのトーマス・カントル争いの瞬間をテーマとし、該当の4人の作品を取り上げま した。リコーダーというひとつの楽器を通して繰り広げられる音楽家たちの丁々発止のせめぎ合い。牧歌的なイメージのヘ長調が多く用いられていますが音楽の充 実度はどれも譲らず、18世紀ドイツのリコーダー芸術の精華がとことん堪能できるアルバムとなっています。フライブルク・バロックやビー・ロック・オーケストで も弾いているセバスティアン・ヴィーナントのチェンバロも聴きもの。 (Ki)

Audite
AU-97799(1CD)
「第1集:サルヴェ・レジナとパストレッラ」
グレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー(1693-1766):
(1)サルヴェ・レジナ III/104
(2)パストレッラ III/299
(3)サルヴェ・レジナ III/127
(4)パストレッラ III/298
(5)サルヴェ・レジナ(アイゼンシュタット)
(6)パストレッラ(アイゼンシュタット)
(7)パストレッラ III/289
(8)サルヴェ・レジナ III/111
(9)パストレッラ III/301
(10)サルヴェ・レジナ III/130
(11)パストレッラ III/300
(12)サルヴェ・レジナ III/121
(13)「おお、いつくしみ、恵みあふれる」
マグダレーネ・ハラー(S)
ヨハネス・オイラー(C.T)
ゲオルク・ポプルッツ(T)
マルクス・フライク(Bs-Br)
ラヨシュ・ロヴァトカイ(指&Org)
ラ・フェスタ・ムジカーレ

録音:2021年1月25-28日/聖シュテファン協同教会(ハノーファー)
フランチェスコ・ヴェントゥリーニ(1675-1745)の作品を収録したアルバム(AU-97775)が好評のラ・フェスタ・ムジカーレ。期待の新アルバムではオー ストリアの作曲家グレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー(1693-1766)のサルヴェ・レジナとパストレッラを録音しました。ヴェルナーはウィーン古典派の誕生に貢 献した作曲家。1728年からエステルハージ家の宮廷楽長に就任し、以後生涯この座を務めました(ヴェルナーの歿後、あのハイドンが当宮廷の楽長に就任してい ます)。多作曲家として知られるヴェルナーですが、その多くは教会音楽に関係する声楽曲です。
当団の指揮者でオルガニストのラヨシュ・ロヴァトカイは長きに渡りヴェルナーの作品を研究しており、当録音はまさに満を持して行われました。ドラマティック な旋律が魅力のヴェルナーの作品をバロック音楽に精通した豪華歌手陣が歌います。なお、当団は今後もヴェルナーの作品を録音していくとのことで、その第2弾 としてレクイエム(1763)を2022年にリリースする予定です。 (Ki)

H.M.F
HMM-931754(1CD)
ラモー:新クラヴサン曲集
組曲 イ調【 アルマンド/ クーラント/ サラバンド/ 三本の手/ ファンファリネット/ 意気揚々/ ガヴォット/ ドゥーブル第1番/ ドゥーブル第2番/ ドゥーブル第3番/ ドゥーブル第4番/ ドゥーブル第5番/ ドゥーブル第6番】
組曲 ト調【レ・トリコテ/ 無関心/ メヌエットT、U / めんどり/ レ・トリオレ/ 未開人/ エンハーモニック/ エジプトの女】
ドビュッシー:ラモーを讃えて(『映像』第1集より)
アレクサンドル・タロー(P)

録音:2001年5月
フランスの人気ピアニスト、アレクサンドル・タローの名盤、ラモーの作品集が復活。2001年の録音で、harmoniamundiにおけるタローの初めての本格 的ソロ・アルバムとしても話題となりました。1980年代からバロック作品のチェンバロでの録音もさかんに発売されていた中での、フランス・バロックに特に力 を入れているレーベルが”現代ピアノによるラモー”を発売、ということでも大きな話題となりました。このディスクが発売された当時、ラトルがラモーの「レ・ ボレアド」をモダン楽器で、そしてミンコフスキがドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』をピリオド楽器で指揮し、それぞれセンセーショナルな出来事として取 り上げられていました。そんな中発売された、このタローのラモーは、「これ以上魅力的にこの作曲家の精神を再現してみせたピアニストがほかにいただろうか」 と世界中で大絶賛されました。タローにとってラモーは片時も離れたことのない大切な作曲家。タローの音楽の真髄をあらためて感じる演奏です。 (Ki)

HUNGAROTON
HCD-32860(1CD)
テレマン:二重&三重協奏曲
(1)リコーダーとフルートのための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e1
(2)2つのヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調 TWV 52:C2
(3)2つのヴィオラのための協奏曲 ト長調 TWV 52:G3
(4)フルートとヴァイオリンのための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e3
(5)2つのヴァイオリンのための協奏曲 ト長調 TWV 52:G2「ダルムシュタット・コンチェルト」
(6)3つのヴァイオリンのための協奏曲 ヘ長調 TWV 53:F1
ジョルト・カッロー((指)(2)(4)(5)(6)ヴァイオリン、(3)ヴィオラ)、
(2)(5)(6)ラースロー・パウリク(Vn)、
(6)ダーニエル・パップ(Vn)、
(3)ガーボル・ラーツ(Va)、
(1)ガーボル・プレホファー(リコーダー)、
(1)(4)アンドレア・ベルタラン(Fl)、
カペラ・サヴァリア(オリジナル楽器使用a'=415Hz)

録音:2020年8月20-22日バルトーク・コンサート・ホール、ソンバトヘイ(ハンガリー)
ハンガリーを代表するオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・サヴァリア。HUNGAROTONレーベルより積極的なリリースが続いておりますが当アルバムでは テレマンを取り上げました。多作で知られるテレマン。ここでは2つまたは3つの独奏楽器のための協奏曲を録音しました。テレマンは複数の楽器を独奏させるこ とで聴衆を楽しませる創意工夫をしており、ここに聴く協奏曲でもそれぞれの独奏楽器の個性が光ります。
当団はハンガリー最古の都市ソンバトヘイに1981年に設立され、ハンガリーにおいて常設のオリジナル楽器アンサンブルとして最も歴史のある団体。これまで に数多くのレコーディングをリリースし、幾度もハンガリーの「レコード・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなどその高水準の演奏には定評があります。カッロー率 いる当団は極めて端正で硬派な演奏スタイルが特徴で溶け合うようなアンサンブルが魅力です。
近年はモーツァルトのセレナード集(HCD-32850)、バッハの二重&三重協奏曲集(HCD-32836)、ハイドンの交響曲第79-81番(HCD-32823)、 バッハのブランデンブルク協奏曲(HCD-32786)などをリリースしております。 (Ki)

Tactus
TC-670202(1CD)
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):カンタータとソナタ集
よい香りの生垣で、ささやくオーラ、
チェンバロのためのディヴェルティメント第4番、
Lungi dalla mia Filli、Amo si,ma non so dire、
チェロ・ソナタ、
Dove bambino rivo、
チェンバロのためのディヴェルティメント第6番、
遠くにいる私 (世界初録音)
アウラータ・フォンテ〔神谷美穂(S)、ペリクリ・ピーテ(Vc)、ヴァレリア・モンタナーリ(Cemb)〕

録音:2018年11月
アウラータ・フォンテの神谷美穂のソプラノが柔らく響く、ジョヴァンニ・ボノンチーニのカンタータとソナタ集。ボノンチーニは、モデナ出身で父はヴァイオリニスト兼作曲家、弟は作曲家という音楽一家に育ちました。ボノンチーニ自身もチェロを学び作曲家として活躍します。その活躍は目覚ましくヨーロッパ各地に渡り、ミラノ、ローマやウィーン、ロンドンにパリと当時彼が多くの評価を受けていたのが窺えます。
Tactus
TC-611990(2CD)
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):サクリ・ムジカーリ・アフェッティ Op.5 アウラータ・フォンテ〔神谷美穂(S)、アンナ・シンボリ(S)、アンドレア・アッリヴァベーネ(A)、ペリクリ・ピーテ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ヴァレリア・モンタナーリ(Cemb)、ジュゼッペ・モナーリ(Org)〕

録音:2019年4月
世界初全曲録音
バルバラ・ストロッツィによるサクリ・ムジカーリ・アフェッティの全曲の世界初録音です。バルバラ・ストロッツィは17世紀に活躍した女流作曲家の中でも珍しく楽譜も出版されるほど評価されていました。声楽家としても活躍していたこともあり、彼女の楽曲で声の占める重要度は高く、この曲中でも神谷美穂をはじめとした歌手陣が非常に美しい声を響かせています。

Centaur
CRC-3797(1CD)
The Rebel Queen〜クリスティーナのスウェーデンとイタリアの宮廷からの音楽
ヴィルジーリオ・マッツォッキ:Surge, amica mea
作曲者不詳:Toccata del morone
ジョヴァンニ・マルチアーニ:Chi d'Amor non vuol le pene
マルコ・マラッツォーリ:Homo. Anima peccatrice a penitenza!
レリオ・コリスタ:La Chorista a 2 violin
ジョヴァンニ・マルチアーニ:Mio core, mio bene
マルコ・マラッツォーリ:Circondata di mali
ルイージ・ロッシ:Exulta Jubila
ベルナルド・パスクィーニ:Sontata a due
カリッシミ:Benedictus Deus、Quo tam laetus progrederis
パスクィーニ:Introduzione e pastorale
ヴィルジーリオ・マッツォッキ:Sdegno, campion audace
カリッシミ:Si linguis hominum loquar
アルモニア・チェレステ、
プロ・ムジカ・ラーラ

録音:2014年10月20日−23日(アメリカ)
1656年1月24日、ローマに到着して僅か1ヶ月後にスウェーデンの王位を放棄した30歳のクリスティーナ女王(1626-1689)は、パラッツォ・ファルネーゼ(ファルネーゼ宮)に芸術家、作家、学者のためのアカデミーを設立。当アルバムは、ローマにて学問・芸術・文学を研究する日々を送ったクリスティーナ女王の後援の下に書かれたイタリア・バロック作品を集約。イタリア・ルネサンス、初期のバロック作品などをレパートリーとしているピリオド・アンサンブル集団、アルモニア・チェレステが当時の音楽を現在に伝えます。
Centaur
CRC-3819(1CD)
トンマーゾ・ジョルダーニ:2本のチェロのための6つの二重奏曲 Op.18
チェロ二重奏曲変ロ長調 Op.18-1
チェロ二重奏曲ヘ長調 Op.18-2
チェロ二重奏曲ハ長調 Op.18-3
チェロ二重奏曲ト長調 Op.18-4
チェロ二重奏曲ニ長調 Op.18-5
チェロ二重奏曲イ長調 Op.18-6
チャーリー・ラスムッセン(第1チェロ)
アントン・テンウォルデ(第2チェロ)

録音:2019年(ウィスコンシン)
ナポリに生まれバロック〜古典派の過渡期のロンドンで活躍した歌手・作曲家、トンマーゾ・ジョルダーニが作曲したチェロ・デュオのための作品。チャーリー・ラスムッセンとアントン・テンウォルデはウィスコンシン・バロック・アンサンブルでも共に演奏しており、2人ともジョルダーニが活躍していた18世紀後半に製作されたチェロを弾いています。

Glossa
GCD-923527(1CD)
ガスパリーニ:アルト・アリア集
ガスパリーニ:エルネストのアリア「私はあなたを罰します」(ドラマ・ペル・ムジカ(音楽劇)「エンゲルベルタ」より)*
ガスパリーニまたはA・アリオスティまたはC・I・モンツァ:レオナートのアリア「小川は冷たく固い氷から解き放たれると」 (ドラマ・ペル・ムジカ「エウメーネ」より)*
ガスパリーニ:チェファーロのアリア「愛するあなたの名前をここに書きます」(室内音楽作品「運命のお告げ」より)、シンフォニア ヘ長調*、ピアチェーレのアリア「この波の怒りを恐れるな」(オラトリオ「エジプトの聖マリア」より)、トロメオのアリア「私は名声を愛しますが」(ドラマ・ペル・ムジカ「アンティオコ」より)*、アンブレトのアリア「怒りで武装した私の力強い腕が」(歌劇「アンブレト」より)
コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-8 「クリスマスの夜のために」(クリスマス協奏曲)より〔I. ヴィヴァーチェ、グラーヴェ、II. アレグロ〕
ガスパリーニ:神の愛のアリア「夜明けが泣くと」(オラトリオ「エジプトの聖マリアの改宗における栄光の告解」より)*
コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-8より〔III. アダージョ。アレグロ。アダージョ/ピエル・ヤコポ・バッキ神父:聖アンドレアのアリア「彼の苦痛は私には甘美」(オラトリオ「聖アンドレア・コルシーニの誉れ高い、または真実のつつましさ」より)*
ガスパリーニ:トロメオのアリア「小さな燕はもう巣が見えるが」(ドラマ・ペル・ムジカ「アンティオコ」より)*
コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-8より〔IV.メヌエット〕
ガスパリーニ:ピアチェーレのアリア「あなたのその危険な美しさが」(オラトリオ「エジプトの聖マリア」より)
コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-8より〔V. アレグロ。パストラーレ(ラルゴ・アド・リビトゥム)〕
ガスパリーニ:ヴァンリエオのアリア「父よ、さらば」(ドラマ・ペル・ムジカ「中国の韃靼人」より)*、アンドロニコのアリア「残忍な雷よ落ちるな」(ドラマ・ペル・ムジカ「バヤゼット(バジャゼ)」より)、聖ジョヴァンニのアリア「愛することのない人は」(オラトリオ「エロデ(ヘロデ)」より)
フィリッポ・ミネッチャ(C.T)、
イタリア音楽院国立バロック・オーケストラ、
パオロ・ペッローネ(芸術監督)

録音:2019年12月、ローマ(イタリア)
*=世界初録音
ラ・ヴェネクシアーナやアントニオ・フローリオ&カペラ・ナポリターナ(旧イ・トゥルキーニ)、カルロ・イパタ&アウセル・ムジチなどの多くの録音・公演に参加し、極めて創造的な活動で注目を浴びるイタリアのカウンターテナー、フィリッポ・ミネッチャ。ミネッチャの4作目となるソロ・アルバムでは、フランチェスコ・ガスパリーニの幅広いドラマティックなアリアを提示。ローマでパンフィーリ枢機卿、ルスポリ侯爵、ボルゲーゼ家といった芸術の大家に仕え、ヴィヴァルディと同時期にヴェネツィアのピエタ院の音楽監督を務めたガスパリーニ。60近いオペラと30近いオラトリオを書き、イタリアの多くの都市で上演されてきたガスパリーニの様々な作品から、ゆったりとしたアリアから熱狂的な作品、対位法的な作品など豊かにセレクション。豊かなオーケストレーションとハーモニーでアリアを引き立たせているイタリア音楽院国立バロック・オーケストラ(Orchestra Nazionale Barocca dei Conservatori Italiani)は、2016年にスタートしたイタリア教育大学研究省によるプロジェクトで、イタリアの国立・非国立の様々な音楽院・音楽大学の古楽コースに通う学生が参加しています。

Delphian
DCD-34260(1CD)
アドリア海の旅〜ヴェネツィアからダルマチアへと至る17世紀の音楽
フランチェスコ・ウスペル:アヴェ・マリア
ガブリエーレ・ウスペル:4声のソナタ
ガブリエッロ・プリティ: 聴きなさいと愛する人が私に語りかける、感謝しない女よ*
ヴィンツェンツ・イェリチ(ヴィンコ・イェリッチ):善良なるイエス*、リチェルカーレ 第3番、神に向かって高らかに歌え
ジュリオ・スキアヴェット(ユリイェ・スキャヴェティチ):アヴェ・マリア
バルトロメオ・ソルテ:誇り高い巨像
ヨアネス・ルカチチ・デ・セベニーコ(イヴァン・ルカチッチ):パニス・アンゲリクス(天使のパン)、あなたは美しい、私は杉のように*
トマゾ・チェッキーノ(チェッキーニ):立って出てきなさい、ソナタ 第6番*、ソナタ 第7番*、ソナタ 第8番、明るい太陽の中で
フランチェスコ・ウスペル:バッターリア(8声の器楽と歌のための戦争の音楽)
マリアン・コンソート〔ルシンダ・コックス(S)、ローリー・マクリーリー(カウンターテナー&ディレクター)、エドワード・ロス(T)、ベン・デュラント(T)、エドムンド・サディントン(Bs)〕、イリュリア・コンソート〔ボヤン・チチッチ(Vn&ディレクター)、ガウェイン・グレントン(ツィンク)、インガ・マリア・クラウケ(ドゥルシアン)、ジョゼフ・クラウチ(ヴィオレッタ&バス・ヴァイオリン)、デイヴィッド・ミラー(テオルボ)、スティーヴン・ディヴァイン(オルガーノ・ディ・レーニョ)、エミリー・ホワイト(アルト・サックバット)、ピーター・ソーントン(テナー・サックバット)、ナオミ・オレール(テノール・ヴィオラ)、ニコラス・ペリー(テナー・コルネット)〕

録音:2020年9月22日−24日、マートン・カレッジ礼拝堂(オックスフォード)
*=世界初録音
レイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックを筆頭に、フロリレジウムやアルカンジェロ、エンシェント室内O、EUバロックOの中心メンバーとして活躍するクロアチア出身のバロック・ヴァイオリニスト、ボヤン・チチッチが考案した「アドリア海の旅(Adratic Voyage)」は、イタリア半島とバルカン半島に囲まれ、多くの文化交流が行われたアドリア海を舞台に、17世紀のダルマチア(クロアチアのアドリア海沿岸地域で、当時はヴェネツィア共和国領)で活躍したクロアチアとイタリアの作曲家による宗教作品や世俗作品を組み合わせた優れたプログラム。初期バロック時代のクロアチアの貴重な作品を、研究者・指揮者としても優秀な実績を積み上げているカウンターテナー歌手ローリー・マクリーリーがまとめるマリアン・コンソートの精緻な歌声とイリュリア・コンソートの緻密なアンサンブルで探求します。

Hyperion
CDA-68369(1CD)
ルニャール:ミサ曲 「キリストが復活した」
聖歌(インスブルック, 1588):キリストが復活した
ヤーコプ・ルニャール(c.1540−1599):ミサ曲 「キリストが復活した」、主がなされたすべてを称えよ、あなたしかいない時に、たとえ肉体と魂が、すばらしいマリア, 明るい輝き
聖歌(インスブルック, 1588):喜べ, 価値あるキリスト教徒たちよ
ルニャール:ミサ曲 「喜べ, 価値あるキリスト教徒たちよ」
チンクエチェント〔テリー・ウェイ(C.T)、アヒム・シュルツ(T)、トーレ・トム・デニス(T)、ティム・スコット・ホワイトリー(Br)、ウルフリート・シュターバー(Bs)〕

録音:2020年6月30日−7月2日、マウアーバッハ教会(ウィーン)
ヨーロッパ各国(オーストリア、ベルギー、イギリス、ドイツ、スイス)のプロフェッショナルな歌手が集ったルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、「チンクエチェント」。
これまで、ジャン・リシャフォールやフィリップ・シェーンドルフ、フィリップ・デ・モンテなど、フランドル楽派を中心とするルネサンスの知られざるプログラムでアルバムを彩ってきたチンクエチェント。ニュー・アルバムは、Hyperion第2弾となったミサ曲「Super Oeniades Nymphae」(CDA-67640)以来となる、ルニャールの音楽に回帰。
ヤーコプ・ルニャール(ヤコブ・ルニャール)(c.1540−1599)は、プラハとインスブルックのハプスブルク宮廷で活躍したフランドル楽派の音楽家。教会音楽の作曲家としても際立った作品と功績を残し、同世代のラッススからも「trefflich(素晴しい!)」と絶賛されたというルニャールの2つのミサ曲とモテットを、チンクエチェントのしなやかで、メロウで、表現力豊かな歌声が彩ります。
ちなみに、チンクエチェントのアルバムでもお馴染みとなったこの刺激的なジャケット・デザインは、ルニャールらと同じ16世紀に活動したイタリアの画家ジュゼッペ・アルチンボルド(1527−1593)の作品が使われています。

VIVAT
VIVAT-122(1CD)
パーセル:メアリー女王の誕生日のためのオード集
「起きよ、わがミューズ」(Z320)〔メアリー女王の誕生日のためのオード(1690年)〕/「愛の女神、必ずや盲目たらん」(Z331)〔メアリー女王の誕生日のためのオード(1692年)〕/「この祝祭を祝え」(Z321)〔メアリー女王の誕生日のためのオード(1693年)〕
キングズ・コンソート、ロバート・キング(指)、キャロリン・サンプソン(S)、エミリー・オーウェン(S)、イェスティン・デイヴィス(C.T)、ヒュー・カッティング(C.T)、チャールズ・ダニエルズ(T)、デイヴィッド・デ・ウィンター(T)、マシュー・ブルック(Bs)、エドワード・グリント(Bs)

録音:2021年4月8日−10日、フェアフィールド・ホール(クロイドン、イギリス)
英国古楽界の巨匠ロバート・キングとキングズ・コンソートが2013年に立ち上げた自主レーベル「Vivat」(ヴィヴァット)。新たにスタートしたパーセル録音の第2弾が早速登場!
キングズ・コンソートのパーセルと言えば、1988年録音のオード(頌歌)集第1巻から始まり、当時はあまり知られていなかったパーセルのオード全曲を第8巻にわたり録音(CDS44031/8)。その後、パーセルの宗教音楽全集(CDS44141/51)、世俗的独唱歌曲全集(CDS44161/3)などの一連の録音で古楽界を席捲し、パーセルのスペシャリストとしてのキングズ・コンソートの名を広めました。
2020年秋のパンデミック・ロックダウン中にセッション録音された新たなパーセル・アルバム(PVIVAT121/VIVAT121)は、英グラモフォン誌で「エディターズ・チョイス」に選ばれるなど非常に高く評価され、続く新たなパーセル・アルバム第2弾では、メアリー女王の誕生日のために書かれた3つのオードを収録しています。
序曲、コーラス、アリア、そして魅力的なリトルネッロが次々と登場し、表面的には祝祭的でありながらも、パーセルの素晴らしい音楽の特徴でもあるメランコリックな感覚を豊かに内包した3つの傑作オードを、キャロリン・サンプソン、イェスティン・デイヴィス、チャールズ・ダニエルズ、マシュー・ブルックら、キングズ・コンソートとともに20年間パーセルを録音・演奏してきた超一流古楽系歌手達(ダニエルズは33年前のオード集第1巻の録音にも参加!)と、カティ・デブレツェニがリードする精鋭揃いのアンサンブルでお贈りします。

BIS
BISSA-2566
(1SACD)
メメント・モリ(死を忘るなかれ)」
(1)作者不詳(14世紀):「トリスタンの哀歌」(クリングツォイク・バロックアンサンブル編)
(2)シュメルツァー(c.1623-1680):フェルディナント3世の死に寄せる哀歌
(3)ラインバウト・デ・ヴァケイラス(13世紀):プラーニュ(哀悲歌)〜即興
(4)ビーバー(1644-1704):4声の嘆きのバレット
(5)パーセル:ディドの嘆き
(6)シュメルツァー:嘆きのソナタ
(7)ヨハン・ショップ(1590-1667):涙のパヴァーヌ
(8)ペルティ(1661-1756):2声のフーガ
(9)ロカテッリ(1695-1764):シンフォニア・フネーブレ
(10)パッヘルベル:「すべての人は死ななければならない」
クリングツォイク・バロックアンサンブル
(1)(2)(4)-(10)クラウディア・デラゴ=ノルツ(Vn)
(1)(2)(4)-(6)(9)(10)ルーカス・プラクスマラー(Vn)
(1)(2)(4)-(6)(9)(10)ナディーネ・ヘンリヒス(Va)
(1)-(6)(8)-(10)アンナ・ラウシュ(Vc&リコーダー)
(1)(2)(4)-(6)(9)ヨハネス・エツブリューガー(テオルボ)
(1)(2)(4)-(7)(9)マルティン・リッカボナ(オルガン、チェンバロ)

録音:2020年7月16-18日/シュタムス修道院(オーストリア)
「メメント・モリ(死を忘るなかれ)」。この言葉は古代ローマに起源を持ちますが、自分の死を忘れてはならないということは、いつの 時代も宗教を超えた永遠のテーマであり、死が普遍的である事実を念頭に置いて人生を考えることも必要です。
哀歌、悲歌と訳される「ラメント」は13世紀からバロック時代初頭まで、数多の作曲家が声楽曲、器楽曲を残しました。当アルバムでは13世紀初頭のデ・ヴァ ケイラスの「プラーニュ」からロカテッリの「シンフォニア・フネーブレ」まで、5世紀にわたる「ラメント」を録音。古楽の名手が揃ったクリングツォイク・バロックア ンサンブルが多彩なプログラムをお届けします。 (Ki)


ARCANA
A-206(13CD)
NX-E03
『人の声のごとく』 エンリコ・ガッティ ARCANAレーベル全録音
【DISC 1】 (旧品番:A456)
フェランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
ソナタ ト短調 Op. 1-1
ソナタ ホ短調 Op. 2-8
ソナタ ホ短調 Op. 1-6
ソナタ ニ短調 Op. 2-12
【DISC 2-3】 (旧品番:A402)
コレッリ:教会ソナタ形式のトリオ・ソナタ集 Op. 3(全12曲)と生前未刊行の作品
(DISC 2)
教会ソナタ形式のトリオ・ソナタ集 Op. 3
ソナタ 第2番ニ長調
ソナタ 第5番ニ短調
ソナタ 第6番ト長調
ソナタ 第7番ホ短調
ソナタ 第8番ハ長調
ソナタ 第10番イ短調
生前未刊行のソナタ
ソナタ イ長調 WoO 5
ソナタ ト短調 WoO 9
ソナタ ニ長調 WoO 8
(DISC 3)
教会ソナタ形式のトリオ・ソナタ集 Op. 3
ソナタ 第12番イ長調
ソナタ 第9番ヘ短調
ソナタ 第3番変ロ長調
. ナタ 第11番ト短調
ソナタ 第1番ヘ長調
ソナタ 第4番ロ短調
生前未刊行のソナタ
ソナタ ニ長調 WoO 7
ソナタ ニ長調 WoO 6
ソナタ ト短調 WoO 10
ソナタ ニ長調 WoO 4*
【DISC 4-5】 (旧品番:A406)
モーツァルト: ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K. 301-306、変奏曲K. 359、360
(DISC 4)
『ヴァイオリン助奏付のクラヴサンまたはフォルテピアノのための6つのソナタ』 (マンハイム・ソナタ集)
ソナタ 第4番ホ短調 K. 304
ソナタ 第1番ト長調 K. 301
ソナタ 第3番ハ長調 K. 303
ソナタ 第2番変ロ長調 K. 302
アンダンティーノ「ああ、わたしは恋人を失った」による6つの変奏 K. 360
(DISC 5)
『ヴァイオリン助奏付のクラヴサンまたはフォルテピアノのための6つのソナタ』 (マンハイム・ソナタ集)
ソナタ 第5番イ長調 K. 305
ソナタ 第6番ニ長調 K. 306
アリア「羊飼いの娘クリメーヌ」による変奏曲 K. 359
【DISC 6】 (旧品番:A331)
ストラデッラ(1639-1682):弦楽器群によるソナタ 〜2挺のヴァイオリンとリュートの独奏、および弦楽合奏のための
降誕祭に寄せる3声と合奏のためのカンタータ「笑みに口をほころばせ」
降誕祭に寄せる6声と合奏のためのカンタータ「ああ、あまりにも正しく」
【DISC 7】 (旧品番:A384)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
1-16. 音楽の捧げ物 BWV 1079(全曲)
17-20. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV 1021
21-24. フルート、変則調弦のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV 1038
【DISC 8-9】 (旧品番:A420、現品番:A908)
タルティーニ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
(DISC 8)
『タルティーニ氏によるヴァイオリン独奏と低音部のためのソナタ集』Op.1
(1734年アムステルダム刊)より
ソナタ 第12番ヘ長調 B. F4
パストラーレ〔ソナタ第13番〕イ長調 B. A16
ソナタ 第4番ト長調 B.G17
ソナタ 第10番ト短調 「見捨てられたディドーネ」 B. g10
ソナタ 第3番ハ長調 B. C11
(DISC 9)
『ジュゼッペ・タルティーニによるヴァイオリンと低音部のためのソナタ集』Op.2
(1745年ローマ刊&1747年パリ刊)より
ソナタ 第1番ニ長調 B. D13
ソナタ 第4番ロ短調 B. h6
ソナタ 第5番イ短調 B. a10
ソナタ 第11番ホ短調 B. e8
【DISC 10-11】 (旧品番:A397)
コレッリ:ヴァイオリンと通奏低音のための12のソナタ Op.5(全曲)
(DISC 10)
ソナタ 第1番ニ長調
ソナタ 第7番ニ短調
ソナタ 第2番変ロ長調
ソナタ 第8番ホ短調
ソナタ 第3番ハ長調
ソナタ 第9番イ長調
(DISC 11)
ソナタ 第4番ヘ長調
ソナタ 第10番ヘ長調
ソナタ 第5番ト短調
ソナタ 第11番ホ長調
ソナタ 第6番イ長調
ソナタ 第12番ニ短調「ラ・フォリア」
【DISC 12】 (旧品番:A373)
『巨人の肩の上』〜パレストリーナからモーツァルトまで、対位法の源を探る旅
パレストリーナ(1525/26-1594): 見よ、この偉大なる祭司を」のミサ曲-キリエ・エレイソン
フレスコバルディ: 使徒たちのミサ曲 〜クリステ・エレイソン2
フレスコバルディ:主日ミサ 〜聖体奉挙にさいして弾く半音階的トッカータ
パレストリーナ:曙に、やさしい春のそよ風が
オルランドゥス・ラッスス:肌寒くも暗い夜
ダリオ・カステッロ(生歿年不詳、17世紀前半に活躍): 四つの弦楽器による第15ソナタ
ヨハン・ローゼンミュラー(1619頃-1684): 4声による第7ソナタ
コレッリ:4声のフーガ Anh 15 (コレッリの単一主題による真のフーガ)
バッハ: フーガの技法 BWV 1080-コントラプンクトゥス4
モーツァルト: アダージョとフーガ ハ短調K. 546
 弦楽四重奏曲 ト長調 K. 387「春」
【DISC 13】 (旧品番:A429)
『燃え立つごとき天才』 1挺から4挺のヴァイオリンを伴うナポリ・バロックの器楽作品
レオナルド・レーオ(1694-1744):4挺のヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲
ジョヴァンニ・カルロ・カイロ(1659?-1722): ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
ピエトロ・マルキテッリ(1643-1729): 2挺のヴァイオリンと通奏低音のための第8ソナタ
ニコラ・フィオレンツァ(1700年頃-1764):ヴァイオリン群〔独奏および3部のヴァイオリン〕と通奏低音のための協奏曲
フランチェスコ・パオロ・スプリアーニ(1678-1753): チェロ独奏のための第5トッカータ、作曲者自身による装飾付
カイロ:3挺のヴァイオリンとオルガン〔=通奏低音〕のためのソナタ
 2挺のヴァイオリンとチェンバロ〔=通奏低音〕のためのソナタ
マルキテッリ:3挺のヴァイオリンと通奏低音のための第2ソナタ
【DISC 1】 (旧品番:A456)
エンリコ・ガッティ(Vn)
グイド・モリーニ(Cemb)
アラン・ジェルヴロー(Vc)
録音:1994年3月11-15日、アブロヴィル教会(フランス)

【DISC 2-3】 (旧品番:A402)
アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)
エンリコ・ガッティ、オディール・エドゥアール(Vn)
アラン・ジュルヴロー(Vc)
グイド・モリーニ(チェンバロ、ポジティフ・オルガン)
カール=エルンスト・シュレーダー(キタローネ)
ガブリエーレ・カッソーネ(ナチュラル・トランペット)*
録音:(DISC 2)1996年9月16-20日、(DISC 3)1997年9月15-20日
グランセ=ル=シャトー=ヌヴェル教会、フランス

【DISC 4-5】 (旧品番:A406)
ラウラ・アルヴィーニ(フォルテピアノ/ヴァルター1785年頃製オリジナル)
エンリコ・ガッティ(Vn)
録音:1997年10月29日-11月3日、メディチ=ジュリーニ荘、ブリオスコ、イタリア

【DISC 6】 (旧品番:A331)
〈独唱〉
ラヴィニア・ベルトッティ、バルバラ・ザニケッリ、エマヌエーラ・ガッリ(S)
ロベルト・バルコーニ(アルト=カウンターテナー)
マウリツィオ・シウート(T)
カルロ・レポーレ(Bs)

〈独奏・通奏低音〉
ロベルト・ファルコーネ、ジョヴァンニ・デ・ローザ(Vn)
ワリー・ピトゥエッロ(Vc)
グイド・モリーニ(Cemb)
アマヤ・フェルナンデス・ポスエロ(Org)
マラ・ガラッシ(Hp)
フランコ・パヴァン(テオルボ)
ルチアーノ・ミティッロ(Cb)
エンリコ・ガッティ指揮 ミラノ市立音楽院バロックO(古楽器使用)
録音:1997年12月21-23日、コッレガラ教区教会、モデナ、イタリア

【DISC 7】 (旧品番:A384)
アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)
エンリコ・ガッティ(Vn)
マルチェッロ・ガッティ(フラウト・トラヴェルソ)
ガエターノ・ナジッロ(Vc)
グイド・モリーニ(Cemb)
録音:1999年11月27日-12月1日 フォントヴロー修道院

【DISC 8-9】 (旧品番:A420、現品番:A908)
エンリコ・ガッティ(Vn)
ガエターノ・ナジッロ(Vc)
グイド・モリーニ(チェンバロ、オルガン)
録音:(DISC 8)2000年9月18-21日、(DISC 9)2001年5月17-20日
サン=ジャン=ド=コール教会、ドルドーニュ(フランス)

【DISC 10-11】 (旧品番:A397)
エンリコ・ガッティ(Vn)
ガエターノ・ナジッロ(Vc)
グイド・モリーニ(Cemb)
録音:2003年5月25日-6月2日、カヴァーナ修道院、ランギラノ(イタリア北部パルマ県)

【DISC 12】 (旧品番:A373)
アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)
エンリコ・ガッティ、ロセッラ・クローチェ(Vn)
セバスティアーノ・アイロルディ(Va)
ユディト・マリア・ブロンスターベルク(Vc)
録音:2010年10月10〜14日、サン・ロッコ教区教会、ミアジーノ、イタリア

【DISC 13】 (旧品番:A429)
アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)
エンリコ・ガッティ、マリー・ルキエ、ヨアンナ・フシチャ、セバスティアーノ・アイロルディ(Vn)
ガエターノ・ナジッロ(Vc)
グイド・モリーニ(ポジティフ・オルガン、チェンバロ)

録音:2016年5月14-18日 サンタ・カテリーナ・ダ・シエナ教会、ナポリ、イタリア
20世紀後半のイタリアにあって、バロック奏法や古楽的作品研究のノウハウをいち早く徹底し、本場発の感性と、楽器・奏法ともに作品成 立当時のスタイルで、昔日のイタリアに花開いていた豊かな音楽遺産の魅力を知らしめてきたバロック・ヴァイオリン奏者エンリコ・ガッティ。選 びぬかれた音楽史上の傑作と共に知名度が低いながらも重要な作品・作曲家を厳選し、当時の姿をじっくり読み解きながら丹念に進めて きた録音の多くは、現在ミラノに拠点をおく古楽レーベルArcanaで制作されてきました。今回はイタリアのバロックを代表する17から18世紀 の大家たちの作品を中心に、いずれもリリース当時から世界各地で高い評価を博してきたArcanaでの名盤を13枚組BOXに結集。仕様 変更で発売されるたび絶賛が再燃するコレッリのソナタ集や近年までプレス切れだったヴェラチーニやタルティーニの音源に加え、ナポリの巨匠 たちの業績に迫ったアルバムや弦楽四重奏による対位法探求アンソロジーなど比較的近年の録音も惜しみなく投入。これも人気の高い バッハの『音楽の捧げ物』全曲盤や15年以上廃盤状態だったモーツァルトのソナタ集など、イタリア以外の作曲家たちの貴重な音源が収録 されている点も見逃せません。人間の歌声こそ最上の音楽とされていたバロック時代、それに最も近い表現ができるとされた楽器の一つが ヴァイオリンだったことを改めて思い起こさせる演奏内容は、今回のBOXのタイトルにも表現されています。ブックレットにはアーカイヴ写真が満 載で、バンキーニ、レオンハルト、そして日本のアントネッロとのショットも見ることが出来ます。

CPO
CPO-555291(1CD)
NX-B10
アンドレア・ガブリエリ(1533-1585):モテット、詩篇とオルガン作品集
1. Deus misereatur nostr 神はわれらを指し示す
2. 第一旋法のトッカータ(オルガン・ソロ)
3. Kyrie eleison あわれみ給え
4. リチェルカーレ・アリオーソ(オルガン・ソロ)
5. Egredimini きたまえ
6. O gloriosa Domina 栄光の支配者よ
7. Sancta Maria 聖なるマリアよ
8. Ave regina 幸いなるかな、女王
9. リチェルカーレ ハ長調(オルガン・ソロ)
10. Iubilate Deo 喜び歌え 神に向かって
11. Sanctus 聖なるかな
12. カンツォン・アリオーサ(オルガン・ソロ)
13. Domine, ne in furore tuo 主よ、あなたの怒りのうちに
14. Deus, qui beatum Marcum 神の祝福
16. Exultate justi 正しき者よ、主によりて喜べ
17. Angelus ad pastores ait 天使は羊飼いに言った
18. Angelus ad pastores 天使は羊飼いに言った(オルガン・ソロ)
19. Domine Deus meus わが神よ、感謝します
20. Benedicam Dominum 主に感謝します
エドゥアルド・ベロッティ(オルガン・ソロ)
ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス
マンフレート・コルデス(指)

録音:2018年11月16-18日
イタリア・ルネサンス期の作曲家・オルガニスト、アンドレア・ガブリエリ。マンフレート・コルデス率いるブレーメ ン・ヴェーザー=ルネサンスは、以前「マドリガーレとカンツォン集」(999642)をリリースしており、その素晴ら しい出来栄えはSWR(南西ドイツ放送)で評論家により「最高に楽しめる、よくできたCD」と評価されていま す。第2作目となる今作にはマドリガーレと詩篇、オルガン作品を収録。今作でも精緻な対位法が使われ た壮麗な声楽作品の素晴らしさはもちろんですが、1566年から亡くなるまでヴェネツィア、サン・マルコ大聖 堂のオルガニストを務めていたガブリエリの本領発揮ともいえるオルガン作品は圧巻の聴きごたえを誇りま す。エドゥアルド・ベロッティは1957年生まれのイタリアのオルガニスト。ルネサンスとバロック作品を得意とする だけではなく、研究者としても知られており、チェンバロとオルガン作品についての比較校訂版を定期的に発 表しています。

RICERCAR
RIC-426(1CD)
ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(1727-1756): トリオ・ソナタ全集 トリオ・ソナタ ハ長調 DurG 13(伝バッハ BWV 1037)
トリオ・ソナタ イ短調 DurG 11
トリオ・ソナタ ト短調 DurG 12(Vnとオブリガート・チェンバロ版)
トリオ・ソナタ 変ロ長調 DurG 10
鍵盤独奏のためのプレリュードとフーガ ト短調 DurG 5(2挺のヴァイオリンとチェロのための編曲 ヘ短調)
2艇のヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のためのソナタ ハ短調 DurG 14
ルドゥス・インストゥルメンタリス(古楽器使用)【エフゲニー・スヴィリドフ、アンナ・ドミトリエヴァ(Vn)、コリーナ・ゴロモス(Va)、ダヴィト・メルコニアン(Vc)、リザ・ソロヴェイ(テオルボ)
スタニスラフ・グレス(Cemb)】

録音:2020年7月西ドイツ放送(WDR)クラウス・フォン・ビスマルク・ザール、ケルン
1741年にバッハが自費出版した「アリアとさまざまな変奏」の成立にかかわるエピソードで有名なヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクは、かの大 作曲家晩年の門弟の一人。門下を去った後に仕えたカイザーリンク伯爵の不眠を癒やすべく師に作曲を依頼した結果、完成したのが当の 変奏曲で、それは『ゴルトベルク変奏曲』の名で親しまれ……という逸話はバッハの歿後半世紀が過ぎた頃、伝記作家フォルケルが伝えた 話として知られています。この逸話自体は、変奏曲成立時にゴルトベルクはまだ14歳だったなど信憑性に欠けるとも言われますが、現存する 僅かな作例から知る限り、ゴルトベルクは少なくとも作曲家としての才能は早くから第一級だったことがわかり、早世してしまわなければどんな 大家に成長したのだろうと残念に思えるほど。このアルバムではそんな早熟の天才が残した賜物ともいうべき、ロココ期の柔和さと精緻な音作 りの室内楽作品を堪能できます。長くバッハ作として知られていたハ長調のトリオ・ソナタをはじめ、多声の処理の巧みさが自然でメロディアス な調べと無理なく併存する音作りの妙を、近年ヨーロッパの古楽シーンで注目されているバロック・ヴァイオリン奏者スヴィリドフら敏腕演奏陣 が鮮やかに現代に蘇らせてくれます。

FUGA LIBERA
FUG-767(1CD)
中世と現代の響きのあいだ〜 ジャン=フィリップ・グード(1952-)と13世紀の声楽作品
1. グード:夜に隠れて Ombrer la nuit
2. 作者不詳/13世紀:おお真実にして信仰深き方 O vera, O pia
3. 作者不詳/13世紀:めでたし、栄光の母 Ave gloriosa
4. グード:永遠 Eternite
5. 作者不詳/13世紀:憎しみが示すものは Procurans odium
6. 作者不詳/13世紀:わたしたちの人生はそこに Nos vies sont la
7. グード:驚くべき夜 Nuit prodigieuse
8. 作者不詳/13世紀:山に咲く花 Flos in monte cernitur
9. 作者不詳/13世紀:1月の祭りは Festa Ianuaria
10. 作者不詳/13世紀:山から岩が De monte lapis scinditur
11. グード:三つの連祷 Trois litanies
12. 作者不詳/13世紀:ニコラオスさまを讃えよう Nicholai presulis
13. 作者不詳/13世紀:喜びに沸くがよい、信仰に身を捧げる者たちよ Gaudeat devotio
14. グード:統率 Dominer
アンサンブル・セラドン
リズ・ヴィリセル、クララ・クトゥリ(S)、ポラン・ビュンドゲン(C.T)

録音:2020年10月15-20日サン=ルイ&サン=ブリュノ研究センター(サン=ジョゼフ女子修道院礼拝
堂)、リヨン、フランス
フランスの文化シーンが広く古楽に開眼しつつあった1990年代以来、フランス第一線で活躍する現代音楽の作曲家でありながら、ジェラー ル・レーヌやブリュノ・コクセ、ミシェル・ゴダールら古楽シーンの俊才たちともコラボレーションしてきたジャン=フィリップ・グード。アンビエントでオー ガニックな響きを大切に音作りを続けてきたこの作曲家がア・カペラ3声のために作曲した一連の新作を、多声音楽の最初期の萌芽ともい うべき13世紀ノートルダム楽派の作品と組み合わせたこのアルバムは、2019年4月のノートルダム大聖堂火災から世界的パンデミックへと 続く現代世界の混乱に捧げられた1枚。ヴィブラートを抑えた古楽唱法そのままに、低音のないア・カペラで重ねられてゆく音の美しさには息 を呑みます。中世からバロックまで古楽レパートリーを中軸に、ルネサンス作品とマイケル・ナイマン:の声楽曲を一つのアルバムで組み合わせる など、古楽と現代音楽の融合にも独特の成果をあげてきたビュンドゲン&アンサンブル・セラドンならではの音作り。何度でも訪れたくなる響き のアルバムです。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-044
(1CD+DVD)
NX-D07
ニコロ・アントニオ・ツィンガレッリ(1752-1837):歌劇「ジュリエッタとロメオ」(1796) (抜粋)
1. 序曲
2. 第1幕 第1場「さあ、優しいお嬢さん」(合唱)
3. 第1幕 第1場「わたしは捨てられたのね、どうして」(ジュリエッタ)
4. 第1幕 第7場「お願いだよ、こっちを見て」(ロメオ)
5. 第1幕 第9場「あなたのいうことを大事にするわ」(ジュリエッタ)
6. 第1幕 第10場「亡霊たちと死神が支配する王国で」(エヴェラルド)
7. 第1幕 第11場「冥府の川の憤怒の鬼たちよ」(テオバルド/合唱)
8. 第1幕 第12場「まずは怒りを鎮めて、今はわかってくれ」(ロメオ)
9. 第1幕 第14・15場「ぼくは下劣でくだらない人間さ!」(ロメオ/テオバルド、ジルベルト、合唱)
10. 第2幕 第2場「ああ神よ!この苦しみが」(ロメオ/エヴェラルド)
11. 第2幕 第6場「どれほど嬉しいことか、心を誓った人の名を呼ぶだけで」(ロメオ)
12. 第2幕 第7場「急に身震いが」(ジュリエッタ)
13. 第3幕 第1場「ここがそうか(葬儀の場面)」(ロメオ/合唱)
14. 第3幕 第1場「ぼくの心の偶像よ」(ロメオ)
15. 第3幕 第1場「もはや生きていることが疎ましい(ロメオの死)」(ロメオ/ジュリエッタ)
16. 第3幕 第3場「悲しみにくれる哀れな娘よ」(合唱/エヴェラルド、ジュリエッタ)
フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー/ロメオ)
アデル・シャルヴェ(メゾソプラノ/ジュリエッタ)
フィリップ・タルボ(テノール/テオバルド、エヴェラルド)

録音:2021年3月30日-4月3日ヴェルサイユ宮殿
DVD:NTSC 1時間30分
大革命からナポレオンの時代にかけ、フランスではロマン派の先駆けとも言える注目すべき音楽シーンの盛り上がりがありました。近年めざまし い再発見が進むこの時期から新たな発見がまた一つ、ナポレオン歿後200周年にあたる2021年を記念して登場するのは、かのコルシカ生 まれの風雲児が偏愛したイタリア人作曲家ツィンガレッリの歌劇《ジュリエッタとロメオ》。モーツァルトより4歳年上でオペラの本場ナポリ出身の この作曲家、イタリア半島でも高い人気を誇り、一時はヴァチカンのシスティーナ礼拝堂で活躍し、ナポレオンに気に入られ皇室でも活躍を みせました。1813年以降はナポリ音楽院の院長もつとめつつ、ナポレオン退陣後までパリのイタリア歌劇場でも高い人気を保ち続けます。 《ジュリエッタとロメオ》は1796年にミラノ・スカラ座で初演された後パリでもたびたび上演され、ナポレオンも大いに愛した傑作。シェイクスピア の『ロミオとジュリエット』と同じ物語に取材したイタリア語台本によるオペラで、ヴァッカイやベッリーニの作品の先駆ともいうべき見過ごせない作 品です。人気カストラートのクレシェンティーニと女性アルト歌手グラシーニの名演で絶賛を博した名品を、現代最高のカウンターテナーの一 人フランコ・ファジョーリと、味わい深い声で欧州シーンを賑わせるアデル・シャルヴェらが鮮やかに再現。ロッシーニ前夜のオペラ世界を席巻し たツィンガレッリの音使いの魅力を、ヴェルサイユに集う古楽器オーケストラと共に克明に伝えてくれます。重要な場面を中心とする抜粋ながら 物語の起伏は充分すぎるほど伝わる好企画。解説も充実しています。ヴェルサイユ王室歌劇場で行われた、演奏会形式による同内容の (ある意味では貴重な)無観客公演の模様を収めたDVD付。またボーナス映像として、ヴェルサイユ宮殿所蔵の名画「ナポレオン一世の戴 冠式」の前で、ファジョーリが本編には収められていない第1幕のアリアを歌うシーンも収録しています。

ALPHA
ALPHA-640(4CD)
NX-D11
『謎めいた幸運の神』 ザカラ・ダ・テラモ(1360頃-1416):作品全集

【DISC 1】 教会音楽
1. グローリア(I)
2. クレド(II)
3. めでたし、海の星(編者不詳・器楽)
4. 英国のグローリア
5. 村落のクレド
6. コンスタンティア(編者不詳・器楽)
7. グローリア「栄光あれ、誉れに賛美を」
8. クレド(III)
9. 「それぞれの風が」の調べによるグローリア
10. クレド(I)
11. 表題のない曲(編者不詳・器楽)
12. ミチネッラの調べによるグローリア
13. クルソルの調べによるクレド
【DISC 2】 世俗音楽にもとづく教会音楽と、その原曲
1. ロゼッタの調べによるグローリア
2. スカビオーゾの調べによるクレド
3. 恋に悩み
4. ロゼッタ(編者不詳・器楽)
5. ロゼッタ
6. おまえはこの上なく落ちぶれ
7. わたしたちの弁護をしてくださる方よ
8. おまえはこの上なく落ちぶれ(編者不詳・器楽)
9. 優美な花が一輪
10. 「優美な花が一輪」の調べによるグローリア
11. 神の中の神プルートよ
12. 「神の中の神プルートよ」の調べによるクレド
【DISC 3】 世俗曲 I
1. ごちそうのために狩猟を/騒々しく音を立てろ
2. わたしはカッコウのように求めてやまない
3. 恋心は、咳のように抑えが効かない
4. 「おまえはこの上なく落ちぶれ」の調べによる即興
5. わたしは泣きに泣きました
6. その時はすぐにやってくる
7. あの方は裸ではなかった
8. それぞれの風が
9. ロゼッタ(編者不詳・器楽)
10. 神に向かい続けてあれ
11. たとえ遠く離れていても
12. ご婦人よ、わたしの酷い死を願うのはやめてください
13. チャラメッラ、愛しきチャラメッラ
【DISC 4】 世俗曲 II
1. お受け下さい、親愛なる首長たちよ
2. 情けを見せてください、ご婦人よ
3. もう生きてはいけない(編者不詳・器楽)
4. 美しい鷲が、ただの一度で心を貫いた
5. たとえ、この世の金をすべて積まれても
6. 幸運の神よ、また不満を言わせてくれ
7. なあ幸運の神よ、確か以前きみは
8. ご婦人よ、期待してもよいのでしょうか
9. これだけは、あなたにはっきり申し上げられます
10. 美しい鷲が、ただの一度で心を貫いた(器楽)
11. すでに恋の矢がわたしを傷つけ
12. 神様はご存知でしょう、
わたしがまだ純潔であると
13. わたしはいつも炎に焦がされている
14. 心を棘に貫かれて
15. わたしはひどく傷つきました
/お受け下さい、聖書にかけて
ラ・フォンテ・ムジカ(声楽&古楽器アンサンブル)
ミケーレ・パゾッティ(中世リュート、指揮)

録音:2017年7月-2018年10月 サン・ザカリア教区教会、ロッカ・スゼッラ、イタリア
初期ルネサンスのデュファイやバンショワらブルゴーニュ楽派よりもさらに早く、マショーやランディーニら中世末期の多声音楽作曲家たちより少し 後の世代に属するザカラ・ダ・テラモ。近年ようやく研究が進んだことで、14世紀末から15世紀にかけての多声音楽の過渡期に活躍したこの 才人が、その多彩な表現で時代をいかに賑わせていたかが明らかになってきました。14世紀アルス・ノーヴァの複雑な多声技法にも、15世紀 以降のルネサンス・ポリフォニーにも通じる多面的な魅力を、中世楽器を使いこなす名手たちが多数集うイタリア随一の声楽&古楽器アンサ ンブルが徹底解剖。よく考え抜かれた楽器構成もさることながら、伸縮自在のダイナミックな演奏は教会音楽でも俗世向けの音楽でも、これ らがルネサンス多声芸術の萌芽を解き明かすのではないかという好奇心を強く掻き立てずにおきません。ミケーレ・パゾッティは14世紀イタリア 音楽を集めたアルバムですでに注目を集めている新世代の俊才。ハープのマルグレート・ケルのような大御所古楽器奏者のゲスト参加も頼も しいところ。充実したブックレットとあわせ、古楽ファンの関心を存分に満たしてくれるALPHAレーベルならではの4枚組です。

Paradizo
PA-0001(1CD)
NX-A11
『PARADIZO』 リコーダーと弦楽による16-17世紀の合奏曲
アントニー・ホルボーン(1545-1602):パラディーゾ(天国)/ため息
 :パドゥアン(パヴァーナ)
 ため息
 :すいかずら
 パヴァン(パヴァーナ)
 ガリアード
ダウランド:おお、今こそ別れねば
 ヘンリー・アンプトン卿の葬儀
ホルボーン:ヘイ・ホー、休日だ
10. ヤーコプ・ファン・エイク(1589/90-1657):スタンディング・マスク/ラウラ *
ザムエル・シャイト(1587-1654):クラント
 「おお隣人ローラント」の調べによるカンツォン
 悲しみのクラント
ヒューム(1569-1645):或るペイヴィン(パヴァーナ) **
アルフォンソ・フェラボスコ2世(1578-1628):4つの音によるパヴァン(パヴァーナ)
シャイト:パドゥアン(パヴァーナ)
ウィリアム・ブレイド(1560-1630):ロートシェンク舞曲
シャイト:戦いのガリアルド
ダウランド:ディゴリー・パイパー船長のガリアード
パーセル:笛のためのエアー
ホルボーン:ミューズの涙
 不寝番
ファン・エイク:蛙のガリアード/クラント *
ダウランド:今はもう離れなくては
トーマス・モーリー(1557/58-1602):蛙のガリアード *
ホルボーン:ヘイ・ホー、休日だ

*リコーダー、ガンバ、チェンバロ
** ガンバ独奏
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)
ジュリアン・マルタン(リコーダー)
スキップ・センペ(チェンバロ、ヴァージナル、オルガン)

録音:2005年
ルネサンスからバロックにかけての合奏曲をエキサイティングに聴かせるカプリッチョ・ストラヴァガンテ。ここではリコーダーのジュリアン・マルタンを中 心に、ヴァイオリンとガンバが入り交じる編成で1600年前後の音楽の真相に迫ります(第2の鍵盤奏者オリヴィエ・フォルタンやヴァイオリンのソ フィー・ジェントらをはじめ、現在ではアンサンブル・マスク名義で活躍している名手が多数参加)。英国の作曲家たちによるコンソートを中心 に、ドイツで活躍したウィリアム・ブレイドやドイツ三大Sと呼ばれる巨匠の一人シャイトの作品も含め、20世紀以降に金管合奏アレンジで有 名になった作曲家たちも多く登場します。
Paradizo
PA-0002(1CD)
NX-A11
ゲオルグ・フィリップ・テレマン: リコーダーのための作品集
リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲 イ短調 TWV 55:a2
無伴奏フルートのための12のファンタジア より (リコーダーによる演奏)
リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 TWV 52:a1
ジュリアン・マルタン(リコーダー)
ジョシュ・チータム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)
スキップ・センペ(Cemb)

録音:2005年
テレマンがリコーダー独奏と合奏のために作曲した有名な組曲、およびヴィオラ・ダ・ガンバが独奏楽器として加わる協奏曲のほか、無伴奏フ ルートのためのファンタジア集から3曲を収録。フランスの俊才リコーダー奏者ジュリアン・マルタンの才能が最大限に発揮され、ガンバ奏者チー タムの闊達な立ち回りも痛快です。リコーダーを軸に、バロック後期の音作りの精緻さが極小編成で味わい尽くせる1枚。
Paradizo
PA-9003(1CD)
NX-A11
D・スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ集
1. ソナタ ホ長調 K 206
2. ソナタ ニ長調 K 443 *
3. ソナタ ヘ短調 K 462
4. ソナタ ヘ長調 K 256
5. ソナタ ヘ長調 K 6
6. ソナタ ヘ短調 K 481
7. ソナタ ハ長調 K 423 *
8. ソナタ ハ長調 K 513〔パストラーレ〕
9. ソナタ ハ長調 K 502*
10. ソナタ ロ短調 K 87
11. ソナタ 変ホ長調 K 193
12. ソナタ ト短調 K 8
13. ソナタ 変ホ長調 K 253
14. ソナタ ニ長調 K 490
15. ソナタ ニ短調 K 517
16. ソナタ ニ長調 K 492 *
17. ソナタ ニ短調 K 32
*=2台のチェンバロによる演奏
スキップ・センペ(Cemb)
オリヴィエ・フォルタン(第2チェンバロ)
使用楽器:フランス18世紀モデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器…センペ(ソロ曲)、フォルタン(デュオ曲)
イタリア17世紀の逸名作家のモデルに基づくマーティン・スコヴロネック1959年製作の再現楽器…センペ(デュオ曲)

録音:2006年
かたやフランス18世紀モデル、かたやイタリア17世紀モデル、2種の楽器を使い分けての充実のスカルラッティ作品集。表題のDUENDEとい うのはスペイン語特有の表現で、フランス語の「エスプリ」と同じように翻訳不能な「魔物」「魔の瞬間」などをあらわす言葉ですが、まさにセンペ のスカルラッティ解釈は一瞬ごとの「間/魔」を見据えたかのように、精彩鮮やかな音を紡いでゆくものとなっています。
Paradizo
PA-0005(1CD)
NX-A11
『無言劇』 ジャン=フィリップ・ラモー: クラヴサン作品集
ト長調とト短調の組曲
1. エンハーモニック(異名同音)(1728)
2. ムニュエ(メヌエット)(1728)
3. ラ・ドフィーヌ(王太子妃)(1747)
クラヴサン合奏曲(2台のクラヴサンによる)
4. ラ・クリカン(1741)
5. ラ・リヴリ(1741)
6. アフリカの奴隷の歌(『優雅なインドの国々』、1734)
イ長調とイ短調の組曲
7. プレリュード(1706)
8. アルマンド(1728)
9. クラント(1728)
10. サラバンド(1728)
11. ラ・トリオンファント(勝ち誇る女)(1728)
ニ短調の組曲
12. ミューズたちの戯れ(1724)
13. 一つ目巨人(1724)
クラヴサン合奏曲(2台のクラヴサンによる)
14. ラ・フォルクレ(1741)
15. ラ・キュピ(1741)
16. ラ・パントミーム(無言劇)(1741)
スキップ・センペ(クラヴサン)
使用楽器:18世紀フランスのモデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器

オリヴィエ・フォルタン(第2クラヴサン)
使用楽器:18世紀フランスのモデルに基づくエミール・ジョバン 1983年製作の再現楽器

録音:2006年

◆付属DVD
※18世紀に建てられたパリのサロンでの演奏を数曲収録。無観客。
※ NTSCとPALが両面になったデュアル・ディスクですので、再生時には、「NTSC」と書かれた面を上にしてプレイヤーにセットしてください。
Paradizoの自然派録音が冴えるクラヴサン(Cemb)・アルバム。クープランを18世紀のドビュッシーとするならさしずめラヴェルに相当する 存在ともいえるラモーの、4つの鍵盤作品集から名曲を厳選。本来クラヴサン独奏にヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバの伴奏がつく『クラヴサン 合奏曲集』からの作品は、オリヴィエ・フォルタンとの息の合った2台のクラヴサンでの演奏が楽しめます。17世紀の伝統の延長線上ともいえる 最初の曲集からすでに現れつつあった個性がどう開花してゆくのか。のちに「無言ではない劇」オペラの大家にもなったラモーの、言葉のない音 作りの世界を堪能できる1枚です。
Paradizo
PA-0006(1CD)
NX-A11
マラン・マレ、サント=コロンブ師(1630/40-1691/1701): ヴィオール作品集
マレ:『ヴィオール曲集 第3集』-ハ短調の組曲
1. プレリュード(123)
2. ファンタジアとドゥーブル(124/125)
3. アルマンド(126)
4. クラント(127)
5. 荘重なサラバンド(128)
6. ジグ(129)
7. ロンド(130)
8. ムニュエ(メヌエット)(133)
サント=コロンブ師:第48コンセール
9. ラ・ラポルテ
10. ラ・ベル(美しさ)ラポルテのパサカーユ(パッサカリア)
11. シャコンヌ・ラポルテ
マレ:『ヴィオール曲集 第5集』-ト短調の組曲
12. プレリュード(63)
13. アルマンド「ラ・マリアンヌ」(70)
14. ジグ「ラ・パゴド(東洋寺院の塔)」(67)
15. サラバンド(66)
マレ:『ヴィオール曲集 第3集』および『ヴィオール曲集 第5集』-ト調の組曲
16. プレリュード(92)
17. アルマンド「ラ・マニフィーク」とドゥーブル(96/97)
18. クラント(98)
19. 荘重なサラバンド(99)
20. 英国風のジグ(100)
21. ジグ「ラ・プレシューズ(気取り)」(77)
22. バドミントン遊び(87)
23. シャコンヌ(83)
マレ:『ヴィオール曲集 第1巻』より
24. 二つのヴィオールのためのサラバンド ニ短調(69)
※カッコ内の数字は
マレの各曲集における通し番号
ジョシュ・チータム
(6弦&7弦バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ジュリアン・レオナール
(第2バス・ド・ヴィオール、通奏低音)
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕)

録音:2008年
◆付属DVD
※ 18世紀に建てられたパリのサロンで
の演奏を数曲収録。無観客。
※ NTSCとPALが両面になったデュアル・ディスクですので、再生時には、「NTSC」と書かれた面を上にしてプレイヤーにセットしてください。
映画『めぐりあう朝』のモデルとなった音楽家師弟、サント・コロンブ師とマレに光を当てたプログラム。マレは17世紀の偉大な弦楽器演奏の伝 統をひくサント・コロンブから多くを学びながら独特な作風で18世紀までフランスのヴィオール芸術を生き延びさせた名匠ですが、ここではあえ て後期の通奏低音つき作品を中心に選び、二つのヴィオールが対等な対話をくりひろげる17世紀のサント・コロンブ師の作品とのコントラスト を明確に打ち出してゆきます。その後で最後に師匠直系ともいえる最初期のヴィオール二重奏を収録するというプログラムも絶妙。カプリッ チョ・ストラヴァガンテで通奏低音を支える名手でもあるジョシュ・チータムの妙技が隅々まで冴え渡り、センペの通奏低音奏者としての腕前も ぞんぶんに味わえる、フランスを活動拠点とするプレイヤーたちならではの機知と洞察に富んだ名演。
Paradizo
PA-0007(1CD)
NX-A11
『フランスの作品を集めて』 〜バロックとロココのクラヴサン音楽家たち〜
ルイ・マルシャン(1669-1732)プレリュード -『クラヴサン曲集 第1巻』(1699)より
ジャック・デュフリ(1715-1789):ラ・ド・ベロンブル -『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
 レ・グラース(装飾)-『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
 ラ・フェリクス -『クラヴサン曲集 第2巻』(1748)より
 ロンド -『クラヴサン曲集 第1巻』(1744)より
マルシャン:シャコンヌ -クラヴサン曲集 第1巻(1699)より
アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789): ロンド「不屈」-『クラヴサン曲集』(1751)より
デュフリ:ロンド「ラ・フォルクレ」-『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
バルバストル(1727-1799):ジグ「ラ・リュジェアック」-『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
デュフリ:シャコンヌ -『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
ミシェル・コレット(1709-1795):レゼトワール(星々)-『クラヴサン曲集 第1巻』(1734)より
バルバストル:ラ・シュザンヌ -『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
ジョゼフ・ニコラ・パンクラス・ロワイエ(1705-1755):アルマンド -『クラヴサン曲集 第1巻』より(1746)
 ラ・デリクール -『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
 序曲「ラ・ド・カーズ」 -『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
デュフリ:ロンド「ラ・ポトゥアン」-『クラヴサン曲集』より(1746)
ロワイエ:スキタイ人の行進 -『クラヴサン曲集 第1巻』より(1746)
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕)
※使用楽器:フランス18世紀のモデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器

録音:2006年
太陽王ルイ14世が君臨した17世紀後半、数々のクラヴサン奏者=作曲家たちの活躍により大いに発展したフランスの鍵盤音楽様式。そ の後イタリア音楽との出会いを経て18世紀には豪奢でオーケストラ的な響きも聴かれるようにになります。古典派前夜、ピアノ登場直前のそ うした豊穣な音世界を、細やかさと柔和さを意識したセンペの名解釈で存分に味わえます。
Paradizo
PA-0008(1CD)
NX-A11
イタリア・ルネサンスのマドリガーレにもとづく器楽装飾芸術
ジョヴァンニ・ピエールルイージ・ダ・パレストリーナ(1525/26-1594)/フランチェスコ・ロニョーニ(生年不詳-1626以降)編(1620): 私の恋人は美しい
チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565)/リッカルド・ロニョーノ(1550頃-1620以降)編(1592): 別れのとき
ジョスカン・デプレ(1440頃-1521)/1504年以前の声楽作品によるリコーダー合奏: 主よ、あなたに望みをかけます
ピエール・サンドラン(1490頃-1561以降)/ドロン・シャーウィン編(2009): 甘き思い出
ジャック・アルカデルト(1505頃-1568)/ディエゴ・オルティス(1510頃-1576)編(1553): おお、幸福なわたしの両目
アルカデルト/ヴィンチェンツォ・ルッフォ(1508頃-1587)編(1564): おお、幸福なわたしの両目
サンドラン/ルブリンのヤン(生歿年不詳、16世紀中盤に活躍)編(1537-48): 甘き思い出
サンドラン/1538年の声楽作品によるガンバ合奏: 甘き思い出
ジャコモ・フォリアーノ(1468-1548)/1500年頃の声楽作品によるリコーダー合奏: 婦人よ、この愛をあなたに捧げます
デ・ローレ/ドロン・シャーウィン編(2009): 別れのとき
デ・ローレ/1582年の声楽作品によるガンバ合奏: 別れのとき
パレストリーナ/ロニョーニ編(1620):丘は緑に
デ・ローレ/ジローラモ・ダッラ・カーザ(生年不詳-1601)編(1584): 青空がかおをみせる時
デ・ローレ/ジョヴァンニ・バティスタ・スパーディ(生歿年不詳、17世紀前半に活躍)編(1609): 別れのとき
マルケット・カーラ(1470-1525)/1517年の声楽作品によるリコーダー合奏: 心のなかで歌おう
フォリアーノ/1500年頃の声楽作品によるリコーダー合奏: 婦人よ、この愛をあなたに捧げます(リプライズ)
パレストリーナ/ドロン・シャーウィン編(2009): わたしは傷ついた
パレストリーナ/バルトロメオ・セルマ・イ・サラベルデ(1595-1638以降)編(1638): 丘は緑に
カーラ/アンドレア・アンティーコ(1480頃-1538)編(1517): 心のなかで歌おう
サンドラン/オルティス編(1553)甘き思い出
サンドラン/オルティス編(1553)甘き思い出(別ヴァージョン)
オルランドゥス・ラッスス/ドロン・シャーウィン編(2009): スザンナはある日
ドロン・シャーウィン(木管コルネット)、ジュリアン・マルタン(リコーダー)
ジョシュ・チータム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、スキップ・センペ(チェンバロ、ヴァージナル)
フランソワーズ・ジョアネル(Hp)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(ガンバ合奏&リコーダー合奏)

録音:2009年
ルネサンス末期からバロック初期にかけ、器楽奏者たちは優れた歌唱技術を誇る歌手たちの技芸に負けじと大いに腕を磨き、即興で装飾を 盛り込んで演奏する技法を飛躍的に発展させました。そんな時代の作法を身につけ世界的に活躍する現代の精鋭古楽器奏者たちが、 400-500年前の音楽の生々しい実像をありありと蘇らせてくれます。「甘き思い出」「別れの時」など、この種の変奏の原曲として名高い作 品を網羅した選曲も絶妙です。
Paradizo
PA-0010(1CD)
NX-A11
『宮廷舞踏の作法』 〜ルネサンスとバロックの舞踏劇
第1部
1. マラン・マレ:序曲 〜歌劇「アルシオーヌ」より
2. リュリ: 「夜」のためのプレリュード〜舞踏劇「愛の勝利」より
3. マレ:牧神たちと森の精たちのエール 〜歌劇「アルシオーヌ」より
4. リュリ:序曲 〜歌劇「ロラン」より
第2部
5. リュリ:悪鬼たちのエール 〜歌劇「アルセスト」より
6. リュリ:序曲 〜歌劇「アティス」より
7-11. リュリ:ディヴェルティスマン「魔法の島の喜び」 より【7. 序曲 8. 第1のアントレ】
9. オーボエによる、牧羊神とその取り巻きのための行進曲
10. 半羊神とモロンの場面
11. 王が食卓に向かう時のための、弦楽合奏とリコーダー群によるロンド
12. リュリ:パサカーユ 〜歌劇「アルミード」より
第3部
13. ウィリアム・ブレイド(1560-1630):6声のパドゥヴァーナ
14-17. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621)『テルプシコーレ』より【14. ヴォルト(CCX) 15. クラント(LXV) 16. クラント(LXIV) 17. クラント(CXXXVI)】
18. ルイージ・ロッシ(1597頃-1653):ファンタジア「オルフェオの涙」
第4部
19. リュリ:序曲 〜「ヴェルサイユの大ディヴェルティスマン」より
20. ゲオルク・ムファット(1653-1704):サンフォニー 〜組曲「不寛容」より
21. リュリ:3人の魔法使いのアントレ 〜ディヴェルティスマン「愉快な牧歌劇」より
22. ムファット:サラバンド 〜組曲「不寛容」より
23. リュリ:魔法使いたちのシャコンヌ/3人の魔法使いのエール
24. ムファット:シャコンヌ 〜組曲「不寛容」より
25. リュリ:魔法使いたちのシャコンヌ
カプリッチョ・ストラヴァガンテ「王の24人のヴァイオリン」(古楽器使用)
スキップ・センペ((指)クラヴサン〔チェンバロ〕)
オリヴィエ・フォルタン(クラヴサン)
ユディト・ファン・ワンロイ(S)…23
ベンジャミン・アルンニ(Br)…10、23
アラン・ビュエ(Bs)…10、23

録音:2010年8月フレデンブルク、レイツヘ・レイン、ユトレヒト(ライヴ)
「王の24人のヴァイオリン」とは17世紀のフランス王室で、宮廷舞踏や音楽劇に起用されていた24人の楽員からなる弦楽合奏団のこと。中 音域や低音域まで含めたヴァイオリン属の演奏者が24人、という意味で、ここではヴェルサイユ・バロック音楽センター監修のもと、大小のヴィ オラをはじめルイ14世時代に使われていたモデルの楽器が復元製作されて使われています。これらにリコーダーやオーボエ属の楽器を加えた 当時の編成をフランス古楽界の名手たちが再現。古い伝統をひくルネサンス期の作品を適宜加えながら、17世紀フランスを鮮やかに蘇らせ る選曲と解釈が映える、自ら舞踏家でもあったルイ14世の宮廷にタイムスリップするような1枚です。
Paradizo
PA-0011(1CD)
NX-A11
ミヒャエル・プレトリウス(1569/73-1621)とウィリアム・ブレイド(1560-1630)の舞踏音楽
第1部
プレトリウス:パッサメーゼ(286)
 ガリアルド(285)
 酒神のバレ(278)
 水夫たちのバレ(280)
プレトリウス:ガリアルド(307)
 ガリアルド(287)
 バレ(246)/ブレイド:スコットランドの舞曲(1617/16)
 雄鶏たちのバレ(254)
 ベツレヘムに嬰児がお生まれになり-『シオンのミューズ』より
第2部
 バレ(260)
 ポワトゥーのブランル(2-1, 2-3)/ポワトゥーのブランル・ドゥーブル(9 -3 )
 エスパニョレット(26)
ブレイド:パドゥヴァーナ(1614/1)
 ガリアルト(1614/1)
作者不詳:ダフネが、美しきポイボスの元を去ったとき
プレトリウス:松明のブランル(15)
 嬰児がわたしたちにお生まれになった-『シオンのミューズ』より
第3部
ブレイド:カンツォン(1609/5)
ブレイド&ロバート・ベイトマン:ナデシコの花(1607/44)
ブレイド:パドゥヴァーナ(1614/21)
 アルマンド(1609)
 ガリアルト(1614/9)
プレトリウス:ブーレ(32)
 ガヴォット(1/1, 2)
 喜びに湧け、シオンの娘よ-『シオンのミューズ』より
第4部
ブレイド:パドゥヴァーナ(1614/8)
 アルマンド(1609/2)
プレトリウス:スパニョレッタ(27/2)
 クラント(64)
 ガリアルト(1609/14)
 村のブランル(14/5)
 ヴォルト(210)
 クラント(65)
ヘッセン方伯モーリッツ(1572-1632):ヴィルヘルム・コイデル氏のパドゥヴァーナ
アントニー・ホルボーン(1545-1602):ヘイ・ホー、休日だ(1599)
ジョン・ベネット(1575頃-1614):美の女神に仕える鳥たち
カプリッチョ・ストラヴァガンテ・ルネサンス・オーケストラ(古楽器使用)
スキップ・センペ(ヴァージナル、ティオルビーノ、指揮)

録音:2011年
16世紀のフランスで発達した宮廷舞踏は、ユグノー戦争の混乱を避けてフランスを離れた音楽家たちによってドイツ語圏にも伝わりました。こ こでは中部ドイツで活躍したプレトリウスが、そうしたフランス人たちから学んだことの集大成である合奏曲集『テルプシコーレ』を中心に、ハンブ ルクやベルリンで活躍した英国人ブレイドのいくつかの曲集からも選曲。ヴァイオリン、リコーダー、木管コルネット、サックバットなど多彩な古楽 器の響きとともに400年前の豪奢な響きをたっぷり味わえます。
Paradizo
PA-0012(5CD)
NX-E3
『21世紀の覚書』〜スキップ・センペとカプリッチオ・ストラヴァガンテの歩み〜
【DISC 1】 ルネサンスの器楽芸術
1. ミヒャエル・プレトリウス(1569/73-1621): パッサメーゼ(286)
2. ジョン・ダウランド:パドゥアン(パヴァーナ)
3. アントニー・ホルボーン(1545-1602):パラディゾ(天国)/ため息
4. ダ・パレストリーナ(1525/26-1594):わたしの恋人は美しい(ロニョーニ編、1620)
5. ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521):主よ、あなたに望みをかけます(器楽による演奏)
6. ジョン・ベネット(1575頃-1614):美の女神に仕える鳥たち
7. チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565):別れのとき(ドロン・シャーウィン編、2009)
8. ザムエル・シャイト(1587-1654):悲しみのクラント
9. ダウランド:涙のパヴァーン(ウィリアム・ランドール編曲による鍵盤独奏版)
10. ウィリアム・バード(1539/43-1623):プレルディウムとグラウンド
11. バード:パヴァーン「ウィリアム・ピーター卿」 〜『ネヴィル夫人の曲集』より
12. バード:女王陛下のアルメイン/ヒュー・アシュトンのグラウンド(MB 20)
13. ジョン・ブル(1562/63-1628):エリザベス女王の半音階的パヴァーン(MB 87)
14. バード:6声のファンタジア
15. ピーター・フィリップス(1560頃-1628)/トーマス・モーリー(1557/58-1602)編)):フィリップスのパヴァーン
16. ダウランド/モーリー編)):ディゴリー・パイパー船長のガリアード
17. ジャコモ・フォリアーノ(1468-1548):婦人よ、この愛をあなたに捧げます
18. デ・ローレ:別れのとき(器楽による演奏)
19. 作者不詳:ダフネが、美しきポイボスの元を去ったとき
20. ウィリアム・ブレイド(1560-1630):パドゥヴァーナ(1614/8)
21. プレトリウス:たいまつのブランル(15)
22. ピエール・サンドラン(1490頃-1561以降): 甘き思い出(器楽による演奏)
【DISC 2】 イタリア・バロックとその周辺
1. ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/57-1612): カンツォン第2番
2. クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-1599):30声の「おお幸運に恵まれた日よ」 〜『ラ・ペッレグリーナ』より
3. マルヴェッツィ:6声のシンフォニア 〜『ラ・ペッレグリーナ』より
4. マルヴェッツィ:6声の「いとも愛らしきシレーナたちよ」〜『ラ・ペッレグリーナ』より
5. パーセル:パヴァーン 変ロ長調
6. モンテヴェルディ: アリアンナの嘆き
7. モンテヴェルディ:西風が戻ってきた〜『第6マドリガーレ集』(1614)より (器楽による演奏)
8. ビアージョ・マリーニ(1594-1663):ソナタ「ラ・ヴァリアータ(変化)」
9. アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):装飾音付のパバーナ
10. エルナンド・デ・カベソン(1541-1602): 甘き思い出(鍵盤独奏版)
11. カベソン:「牛を見張れ」による変奏曲
12. ジャック・アルカデルト(1507-1568):白く愛おしき白鳥
13. ホルボーン:パヴァーン「葬送」
14. パーセル:笛のためのエアー
15. カベソン:騎士の単旋律歌による変奏曲
16. ルーカ・マレンツィオ(1553/54-1599):18声の「おおペトロの娘たちよ」 〜『ラ・ペッレグリーナ』より
17. マルヴェッツィ:6声の「麗しく、美しき静謐の君」 〜『ラ・ペッレグリーナ』より
18. エミーリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602):おお、なんと新たな奇蹟が 〜『ラ・ペッレグリーナ』より

【DISC 3】 バロック作品集
1. バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545(2台のチェンバロによる演奏)
2. バッハ:ラルゴ イ短調 〜オルガン独奏のためのトリオ・ソナタBWV 529より
(Vnとチェンバロによる演奏)
3. テレマン:ポロネーズ〜リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲 イ短調 TWV 55:a1より
4. バッハ:サラバンド 〜イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV 807より
5. テレマン:喜び〜リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲 イ短調 TWV 55:a1より
6. D.スカルラッティ:鍵盤独奏のためのソナタ ニ長調 K 443
7. パーセル:グラウンド上に3声で
8. バッハ:アダージョ・エ・ピアーノ・センプレ 〜チェンバロ協奏曲 第2番ニ長調 BWV 1054より
9. バッハ:チャコーナ(シャコンヌ) 〜無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調より(チェンバロ独奏による演奏)
10. ブクステフーデ:ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ・ソナタ Op.6-1
11. D.スカルラッティ:鍵盤独奏のためのソナタ ホ長調 K 206
12. パーセル:6声のイン・ノミネ
13. パーセル:7声のイン・ノミネ
14. カルロ・ファリーナ(1600頃-1639):酔狂なる奇想の曲(カプリッチョ・ストラヴァガンテ)、またはひとときの音楽の集い
【DISC 4】 クラヴサンまたはヴァージナルのための音楽
1. シャンボニエール(1601/02-1672):アルマンド ハ長調 〜『パルヴィル写本』より
2. ルイ・クープラン(1626頃-1661):パサカーユ ハ長調 〜『ボーアン写本』より
3. L.クープラン:フローベルガー氏に倣ったプレリュード 〜『ボーアン写本』より
4. クープラン:プレリュード イ長調〜『クラヴサン奏法』(1716)より
5. F.クープラン:サラバンド「危険」 〜『クラヴサン曲集 第1巻』(1713)より
6. F. クープラン:2台のクラヴサンのためのアルマンド 〜『クラヴサン曲集 第2巻』(1716・17)より
7. ジャック・デュフリ(1715-1789):ラ・ド・ベロンブル 〜『第3クラヴサン曲集』(1758)より
8. アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745)/ジャン=バティスト・フォルクレ(1699-1782)編)): ラ・コタン 〜『クラヴサン曲集』(1747)より
9. デュフリ:ロンドー 〜『第1クラヴサン曲集』(1744)より
10. ジャン=アンリ・ダングルベール(1629-1691):シャンボニエール氏のトンボー 〜『クラヴサン曲集』(1689)より
11. F.クープラン:プレリュード 変ロ長調 〜『クラヴサン奏法』(1716)より
12. 伝シャンボニエール:プレリュード(フローベルガー氏の模倣)
13. シャンボニエール:パヴァーヌ「神々の対話」 〜『クラヴサン曲集』(1670)より
14. A.フォルクレ/J-B.フォルクレ編)):サラバンド「ラ・ドーボンヌ」〜『クラヴサン曲集』(1747)より
15. リュリ/ダングルベール編)):「アルミード」のパサカーユ〜『クラヴサン曲集』(1689)より(2台のクラヴサンによる演奏)
16. ラモー: ラ・ドフィーヌ
17. ラモー:エンハーモニック 〜『新しいクラヴサン曲集』(1728)より
18. A.フォルクレ/J-B.フォルクレ編)):ラ・ラモー 〜『クラヴサン曲集』(1747)より
19. ラモー:ラ・リヴリ 〜『クラヴサン合奏曲集』(1741)より (2台のクラヴサンによる演奏)
20. F.クープラン:寵姫 〜『クラヴサン曲集 第1巻』(1713)より
【DISC 5】 フランス・バロックの世界
1. F.クープラン:サラバンド 〜『趣味の融合』第8コンセール(劇場趣味のコンセール)より
2. F.クープラン:エール・ド・クール「西風がこの場を穏やかにし」
3. リュリ:トルコ人たちの儀式のための行進曲 〜『町人貴族』より
4. マラン・マレ:プレリュード ト短調 〜『ヴィオール曲集 第3巻』(1725)より
5. F.クープラン:ルール 〜『趣味の融合』第8コンセール(劇場趣味のコンセール)より
6. マレ:バドミントン遊び 〜『ヴィオール曲集 第5巻』(1725)より
7. F.クープラン:パサカーユ「ランフィビ(器用貧乏)」 〜『クラヴサン曲集 第4巻』(1730)より
8. リュリ:序曲 〜歌劇「アティス」より
9. サント=コロンブ師(1630/40-1691/1701): シャコンヌ「ラポルテ」
10. アンドレ・カンプラ(1660-1744)&アンドレ=カルディナル・デトゥーシュ(1672-1749):わたしの両目は 〜舞踏劇「優雅なヨーロッパ」より
11. マレ:牧羊神たちと森の精たちのエール 〜歌劇「アルシオーヌ」より
12. リュリ:「夜」のためのプレリュード 〜舞踏劇「愛の勝利」より
13. ミシェル・ド・ラ・バル(1675頃-1745): 心が、そのとき 〜舞踏劇「諸芸術の勝利」より
14. リュリ:半羊神とモロンの場面 〜ディヴェルティスマン「魔法の島の喜び」より
15. リュリ:パサカーユ 〜歌劇「アルミード」より
16. ムファット(1653-1704):サンフォニー 〜組曲「不寛容」より
17. マレ:荘重なサラバンド ト長調 〜『ヴィオール曲集 第3巻』より
18. マレ:シャコンヌ 〜『ヴィオール曲集 第5巻』より
19. リュリ:トルコ人たちの儀式のための行進曲(リプライズ) 〜『町人貴族』より
20. リュリ:序曲 〜歌劇「プシシェ」より
21. カンプラ:眠りの場面 〜舞踏劇「優雅なヨーロッパ」より
22. マレ:ファンタジアとドゥーブル 〜『ヴィオール曲集 第3巻』より
23. リュリ:魔法使いたちのシャコンヌ/3人の魔法使いたちのエール〜ディヴェルティスマン「愉快な牧歌劇」より
24. ムファット:サンフォニー 〜組曲「不寛容」より/リュリ: 魔法使いたちのシャコンヌ(リプライズ) 〜ディヴェルティスマン「愉快な牧歌劇」より
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕、ヴァージナル)
オリヴィエ・フォルタン(クラヴサン)
ジュリアン・マルタン(リコーダー)
ドロン・シャーウィン(木管コルネット)
ソフィー・ジェント、シモン・ヘイエリック(Vn)
ジェイ・ベルンフェルド、ジョシュ・チータム(ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
マイク/フェントロス(リュート、ビウエラ)
ドロテー・ルクレール、モニカ・マウフ、カリーナ・ゴーヴァン、
ユディト・ヴァン・ワンロイ(S)
ギユメット・ロランス(Ms)

コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
録音:1992-2013年
カプリッチョ・ストラヴァガンテが録音してきた数々のディスクから、五つのテーマに合わせてトラックを厳選、丁寧な曲順で組み上げられたアンソ ロジー。このアンサンブルにどんなソリストたちが参加してきたかも含め、四半世紀以上にわたる古楽シーンの歩みを概観しながらバロック以前 の芸術世界を堪能できる好企画となっています。収録曲の7、8割はParadizoレーベルの既発アルバムからのものですが、Deutsche Harmonia MundiやAstree/Naive、Alphaなど他のレーベルで制作された音源も適宜収録されています。縦長の豪華ブックレットには 彼らの歴史を物語る写真も満載。
Paradizo
PA-0013(1CD)
NX-A11
ジャン・ジル:死者のためのミサ曲(レクイエム) ユディト・ヴァン・ワンロイ(S)
ロバート・ゲチェル(オートコントル〔高音テノール〕)
フアン・サンチョ(T)
リザンドロ・アバディ(Bs)
ヤス・モイシオ(Ob)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ「王の24人のヴァイオリン」(古楽器使用)
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
スキップ・センペ(指)

録音:2014年5月、シント・ワルビュルハ教会、ブリュッヘ、ベルギー
フランス18世紀を代表する遅咲きの巨匠ラモーは、齢50を越えた頃から作曲しはじめたオペラの分野で絶大な人気を誇り、丁度モーツァル ト父子がパリを訪れた1764年の逝去は大きな話題となりました。9月27日に行われた追悼式では、作曲者当人が亡くなって半世紀以上 が過ぎていながら人気が衰えていなかった南仏の巨匠ジルの名曲『レクイエム』がとりあげられ、当時フランス王室アカデミーの歌劇場で活躍し ていた2人の大御所作曲家が楽譜に手を入れた版で上演されました。同年コレットが編曲した版よりも早く成立したこの貴重なヴァージョン を、名匠ヘレヴェッヘの合唱団でもあるコレギウム・ヴォカーレ・ヘントと俊英団体カプリッチョ・ストラヴァガンテが復活演奏。作曲家歿後250 周年を記念するにふさわしい充実したライヴとなっており、フランス18世紀音楽の深みを実感できる名演です。
Paradizo
PA-0015(1CD)
NX-A11
バード:鍵盤独奏曲と合奏曲
1. 6声のファンタジア
2-3. パヴァーンとガリアード (MB 32)
4. 女王陛下のアルメイン/ヒュー・アシュトンのグラウンド (MB 20)
5-6. 6声のパヴァーンとガリアード
7. パヴァーン*「千々の悲しみ」
8-9. パヴァーンとガリアード (MB 14)
10. ブラウニング(木の葉は緑)
11. 5声のパヴァーン
12. カーマンの口笛 (MB 36)
13. アイルランドの行進曲 (MB 94)
14. わが主君オクセンフォードのマスク
15. パヴァーン (MB 17)
16. ファンシー (MB 25)
17. プレルディウムとグラウンド
18-19. フィリップ・トレジャンのパヴァーンとガリアード (MB 60)
20. パヴァーン「わが命を奪う美しき女」**/フランスのコラント (MB 21)

*ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521)作曲、ティルマン・スザート1551年刊行の楽譜による
**トワノ・アルボー『舞踏図解(オルケソグラフィ)』(1589)より
スキップ・センペ(Cemb)
※使用楽器:17世紀イタリアのモデルに基づくマルティン・スコヴロネック製作の再現楽器
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)

録音:1997年(初出:Astree)
英国国教会の全盛期にあってローマ・カトリックに帰依、それでも絶大な名声を保ち続けたルネサンス後期の巨匠バード。その至芸は膨大な 量にのぼる教会音楽のほか、鍵盤独奏のための音楽や合奏曲でも鮮やかに発揮されています。フランス古楽界を盛り上げてきた豪華なソリ ストたちが結集した20世紀末頃のカプリッチョ・ストラヴァガンテによるこのアルバムは、ディレクターであるセンペの独奏トラックの数々もさること ながら、ガンバ合奏とリコーダー合奏それぞれの味わいが生かされた合奏曲の解釈も秀逸!古楽器収録で敏腕を発揮してきた名エンジニア のリマスターで、貴重なアルバムがカタログ復活しました。
Paradizo
PA-0016(1CD)
NX-A11
ヴァージナルとハープシコードによる英国ルネサンス鍵盤作品集
1. ウィリアム・バード(1539/43-1623):ウィリアム・ピーター卿のパヴァーン 〜『ネヴィル夫人の曲集』より
2. 作者不詳::舞曲集 ブネット/ドゥヌ・スラ/はにかみ屋のミューズ(マイズ) 〜『マリナー曲集』より v/h
3. マーティン・ピアソン(1571/73-1650/51): 落葉 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
4. ロバート・ジョンソン(1583頃-1633):アルマン 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
5. フェルディナンド・リチャードソン(1558-1618): パヴァーナ 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
6. ジョン・ブル(1562/63-1628):エリザベス女王の半音階的パヴァーン(MB 87) h
7. オーランドー・ギボンズ(1583-1625):4声のファンタジア〜『パーシニア、またはヴァージナルのために初めて印刷された処女曲集』より h
8. トーマス・トムキンズ(1572-1656):2人で弾くためのファンシー(MB 32) h/h
9. ジョン・テイラー(生年不詳-1534頃):パヴァーン 〜『ダブリン・ヴァージナル曲集』より
10. 作者不詳:ガリアード 〜『マリナー曲集』より
11. ピアソン:アルメイン 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
12. ブル:トランペットのパヴァーン(MB 128a)
13. ダウランド:ヘンリー・アンプトン卿の葬儀(1605)
14. トムキンズ:バラフォスタスの夢(MB 62) h
15. ギボンズ:パヴァーン(MB 16) h
16. ピーター・フィリップス(1560頃-1628)/トーマス・モーリー(1557/58-1602)編)): フィリップスのパヴァーン(1599) v/h/h*
17. ルイス・デ・ミラン(1500以前-1561頃): パヴァーン 〜『エル・マエストロ』より v/h
18. バード:パヴァーン(MB 4a)
19. バード:ガリアード(MB 4b)
20. エミーリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602)/ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621)編)): 大公の舞踏 v/h
21. モーリー:蛙のガリアード(1599) v/h/h*
22. バード:ソールズベリー伯のパヴァーナ 〜『パーシニア、またはヴァージナルのために初めて印刷された処女曲集』より
23. ニコラス・ストロジャーズ(生歿年不詳、1560-75頃活躍): ファンタジア 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
24. スペインのフアン(生歿年不詳):パヴァーナ v/h
25. ダウランド(ウィリアム・ランドール(生歿年不詳)編): 涙のパヴァーン
26. ダウランド(モーリー編):ディゴリー・パイパー船長のガリアード(1599)

v/h/h*
無印:ヴァージナル独奏
h:ハープシコード独奏
v/h:ヴァージナルとハープシコードによる演奏
h/h:2台のハープシコードによる演奏
v/h/h:ヴァージナルと2台のハープシコードによる演奏
スキップ・センペ(ヴァージナル、ハープシコード〔チェンバロ〕)
オリヴィエ・フォルタン(ハープシコード)
ピエール・アンタイ(ハープシコード) *

録音:2001年 (初出:Astree/Naive)
ヴァージナルとは、16-17世紀の英国を中心に広く人気を誇った室内向け鍵盤楽器のこと。チェンバロより小型で横長の箱型なため場所を 取らず、私生活空間で音楽を楽しむ家財として好まれました。センペは英国で記されたこの楽器のための手稿譜や印刷譜から作品を厳 選、合奏曲の編曲なども盛り込みながら、オリヴィエ・フォルタンとピエール・アンタイの協力を得て2台、3台の鍵盤による演奏も交え、昔日の 音響空間に迫ります。弦をはじく美音の重なりから紡ぎ出される妙なる響きが、Alphaレーベル初期盤での活躍で世界的注目を集めた敏 腕技師ユーグ・デショーのリマスターを経てカタログ復活しました。
ParadizoPA-0017(1CD)
NX-A11
F.クープラン:劇場趣味のコンセール

プロローグ 『シテール島への船出』
1. エール-気高く*
2. 大リトルネル-荘重に*
3. 真面目な歌-寂しい人々-シテール島にて
4. たおやかなエール-ロンド形式で-*
第1ディヴェルティスマン 『西風の安らぎ』
5. 序曲*
6. 軽やかなエール*
7. 真面目な歌「西風がこの場を穏やかにし」
8. ルール-重苦しく*
第2ディヴェルティスマン 『恋心の地図』
9. サラバンド-荘重に、たおやかに*
10. 真面目な歌「あの人がいないからね、とは言ってほしくないの」
第3ディヴェルティスマン 『屈託ない恋人たち』
11. エール-急速に、軽やかに*
12. 酒の歌-ある怠け者の金言「ジャンは来るなり出ていった」
13. 3声のカノン「その女は2枚のカーテンの間で」
14. 3声のカノン「わたしにはもう何もない!」
15. 真面目な歌「羊飼いの娘-喜びを知ったら、さあ恋よ」
第4ディヴェルティスマン 『恋の神の聖堂』
16. 真面目な歌「巡礼者たち-恋の神の聖堂で、シテール詣での巡礼者たちは」
17. 真面目な歌「わたしの心と優しく繋がっているのは」
18. たおやかなエール-遅く*
19. ヴェスタに仕える田園の3人の巫女と3人の悪童の歌「いきなり何の物音だろう、この隠れ家で?」
20. バッコスの仲間たちのエール-きわめて急速に*
第5ディエルティスマン 『魔法の島の喜び』
21. 軽やかなエール*
22. 真面目な歌「ヴォードヴィル-時間はすてきなことに使いましょう」
23. パサカーユ「ランフィビ(器用貧乏)」〜『クラヴサン曲集 第4巻』(1730)より
24. 真面目な歌「ミュゼット-ニレの木蔭で」
25. 真面目な歌「ヴォードヴィル-時間はすてきなことに使いましょう」
帰還 『わたしたちの恋の取り分
26. サラバンド-荘重に、たおやかに*
*『趣味の融合』(1724)第8コンセール「劇場趣味で」の楽章(全楽章収録)
カリーナ・ゴーヴァン、サンドリーヌ・ロンド、イザベル・デロシェ(S)
ヴァンサン・ルコルニエ(Bs)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ・オーケストラ(古楽器使用)
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕、指揮)

録音-2000年(初出-Astree/Naive)
フランス・バロックでも指折りのクラヴサン(Cemb)音楽家として有名なクープランですが、生前は教会オルガニストとしても活躍し教会音楽 も多数書いたほか、合奏曲やや恋愛歌・戯れ歌などもかなり残しています。このアルバムでは彼が後年に刊行した、イタリア様式とフランス様 式の邂逅を追求した合奏曲集『趣味の融合』に含まれる「劇場趣味の」という副題をもつ第8コンセールに注目。楽章を自由に並べ直し、 間に「真面目な歌」(真剣な恋愛感情を歌った文学的な歌曲のこと)や「酒の歌」を配してオペラ=バレエ風の舞台音楽仕立てにプログラム を構成。各場面(ディヴェルティスマン)の表題は17〜18世紀の文学や絵画をふまえて添えられており、ヴァイオリン、ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ ガンバ)、クラヴサン、管楽器など多様な楽器の音色が映える変化に飛んだ展開でクープランの多様さを浮き彫りにします。Naiveから短期 間だけ流通していた名盤ですが、リマスターを経てParadizoで待望の復活です。

fra bernardo
FB-2121419(2CD)
ア・ラ・ヴィーダ〜ジョルディ・サヴァール・ライヴ・イン・コンサート

■CD 1
[1] バルトロマウス・リードル:長く美しい行列
[2] ビーバー:53声の「ザルツブルク大聖堂ミサ曲」より グローリア
[3] フアン・カバニーリェス:序曲
[4] セバスティアン・デュロン:歌劇 「巨人の戦争」より 第4場
[5] フアン・アラニェス:シャコンヌの夜会
[6] ルイス・デ・ミラン:パヴァンとガリャルダ
[7] セファルディの伝承曲:Por que Ilorax blanca nina
[8] セファルディの伝承曲:Paxarico tu te Ilamas
[9] セファルディの伝承曲:Por alli paso un cavallero
[10] ペドロ・ゲレーロ:ディ・ペラ・?モーラ
[11] フアン・デル・エンシーナ:Leventa, Pascual
[12] シャルパンティエ:Canticum pro pace H.392
[13] モンテヴェルディ:マドリガーレ集第8巻より 「今や天も地も」
[14] エンリケス・デ・バルデラーバノ:スペイン王フィリップス
[15] ウィリアム・ブレイド:トルコのイントラーダ
[16] ウィリアム・ブレイド:サテュロスの踊り
[17] ウィリアム・ブレイド:スコットランドの踊り
[18] カルロ・ベラルディ:Viva el gran Rey Don Fernando
[19] フランシスコ・ゲレー:Si la noche haze escura
[20] 作者不詳(インプロヴィゼーション):ラ・フォリア
[21] マテオ・フレチャ:エンサラーダ「ラ・ボンバ」
■CD 2
[1] サンティアゴ・デ・ムルシア&ベラクルスの伝承曲:ホタ「マリア・チュチェーナ」
[2] ベラクルスの伝承曲:カチュア「Nino il mijor quey logrado」
[3] ガスパール・サンス:ハカラス
[4] フアン・ガルシア・デ・セスペデス&ティクストラの伝承曲:!Ay, que me abraso, ay!
[5-7] コレッリ:合奏協奏曲ニ長調 Op.6-4

エスペリオンXX(I)30周年記念コンサート
[8] ディエゴ・オルティス:ロマネスカ&パッサメッツォ
[9] マラン・マレ:ヴィオール曲集第3巻より ミュゼット イ短調
[10] アリカンテの伝承曲:子守歌「Mareta, mareta nom faces plorar」
[11] 作者不詳::カナリオス(インプロヴィゼーション)
[12] タルクィニオ・メールラ:カンツォネッタを聴いてください
[13] フアン・イダルゴ:Trompicavalas amor
[14-25] ブラス・デ・ラセルナ:Fin de Fiesta de las Funciones Reales celbradas(1803)[26] ガブリエル・メナ:De Tu Viste Celoso
[27] アントニオ・マルティン・イ・コル:エル・ビリャーノ
[28] フアン・アラニェス:シャコンヌの夜会
■CD 1

[1] [2] ジョルディ・サヴァール(指)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、エスペリオンXXI、ハンナ・バヨディ=ヒルト(S)、マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、パスカル・ベルタン(C.T)、ダヴィド・サガストゥメ(C.T)、ニコラス・ムルロイ(T)、リュイス・ビラマジョ(T)、マルコ・スカヴァッツァ(Bs)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)
録音:2015年1月18日
[3] [4][5] ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、モンセラート・フィゲーラス(S)、イザベル・アルバレス(S)、カルロス・メナ(C.T)、ランベルト・クリメント(T)、フランチェスク・ガッリゴーサ(T)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)
録音:1996年1月20日
[6] -[11] ジョルディ・サヴァール(ヴィオール)、エスペリオンXX、モンセラート・フィゲーラス(S)、セルジ・カサデムント(ヴィオール)、ロレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオール)、アンドルー・ローレンス=キング(Hp)、ペドロ・エステバン(パーカッション)
録音:1996年1月21日
[12] [13] ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、エスペリオンXXI、アリアンナ・サヴァール(S)、レティツィア・シェレール(S)、アドリアーナ・フェルナンデス(S)、パスカル・ベルタン(オート・コントル)、リュイス・ビラマジョ(T)、ランベルト・クリメント(T)、フリオ・ザナージ(Bs)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)
録音:2004年1月17日
[14] -[21] ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、モンセラート・フィゲーラス(S)、カルロス・メナ(C.T)、ランベルト・クリメント(T)、フランチェスク・ガッリゴーサ(T)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)、アントニオ・アベテ(Bs)、マンフレッド・クレーマー(Vn)、リッカルド・ミナージ(Vn)、ソフィー・ヴァティヨン(ヴィオール)、セルジ・カサデムント(ヴィオール)、エウニーチェ・ブランダオ(ヴィオール)、ロレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオローネ)、ジャン=ピエール・カニャック(コルネット)、マリー・ガルニエ(コルネット)、ベアトリス・デルピエール(ショーム)、ダニエル・ラサール(Tb)、ジョゼップ・ボラス(ドルシアン)、ミヒャエル・ベーリンガー(ハープシコード)、ロルフ・リスレヴァンド(ビウエラ、テオルボ&バロック・ギター)、ハビエル・ディアス(リュート&キタローネ)、アリアンナ・サヴァール(Hp)、ペドロ・エステバン(パーカッション)
録音:1999年1月24日
■CD 2
[1] -[4] ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、エスペリオンXXI、テンベンベ・アンサンブル・コンティヌオ、アドリアーナ・フェルナンデス(S)、ダヴィド・サガストゥメ(C.T)、リュイス・ビラマジョ(T)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)、イヴァン・ガルシア(Bs)、フィリップ・ピエルロ(ヴィオール)、ハビエル・プエルタス(ヴィオローネ)、アンドルー・ローレンス=キング(Hp)、ハビエル・ディアス(バロック・ギター)、ピエール・アモン(リコーダー)、ベアトリース・デルピエール(ショーム)、ダニエル・ラサール(Tb)、ペドロ・エステバン(パーカッション)
録音:2013年1月20日
[5-7] ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、マンフレッド・クレーマー(Vn)、ダヴィド・プランティエ(Vn)、バラース・マーテー(Vc)、ハビエル・ディアス=ラトーレ(バロック・ギター&テオルボ)、ミヒャエル・ベーリンガー(ハープシコード)
録音:2012年1月22日
[8]-[13] エスペリオンXXI、モンセラート・フィゲーラス(S)、アリアンナ・サヴァール(ソプラノ&ハープ)、フェラン・サヴァール(ヴォイス&テオルボ)、ジョルディ・サヴァール(ヴィオール)、ペドロ・エステバン(パーカッション)、ゲスト:ホプキンソン・スミス(リュート、ビウエラ&バロック・ギター)
録音:2005年1月26日
[14-25] ジョルディ・サヴァール(指)、ル・コンセール・デ・ナシオン、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、アドリアーナ・フェルナンデス(S)、マリリア・バルガス(S)、メルセデス・エルナンデス(S)、リュイス・ビラマジョ(T)、フランチェスク・ガッリゴーサ(T)、イヴァン・ガルシア(Bs)、マンフレッド・クレーマー(Vn)
録音:2003年1月26日
[26] -[28] ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、エスペリオンXXI、モンセラート・フィゲーラス(S)、アリアンナ・サヴァール(S)、リュイス・ビラマジョ(T)、フランチェスク・ガッリゴーサ(T)、フリオ・ザナージ(Bs)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)
録音:2008年1月25日
スペインが誇る古楽界の巨匠、ジョルディ・サヴァール(b.1941)の生誕80周年を記念したスペシャル・アルバムが、オーストリアのFra BerNAR-doから登場!
ウィーン・コンツェルトハウスで行われている「Resonanzen(レゾナンツェン古楽音楽祭)」では、ジョルディ・サヴァールは数十年にわたって常連アーティストとして参加し、中世から古典派の音楽まで、熱狂的な聴衆に新しい地平を切り開いてきました。このアルバムでは、ヴィオラ・ダ・ガンバのソリストとして、指揮者として、アンサンブルの主役としてのジョルディ・サヴァールという音楽家の無限の可能性を引き出し、サヴァールが創設した古楽アンサンブル「エスペリオンXX(I)」、ピリオド・オーケストラ「ル・コンセール・デ・ナシオン」、ヴォーカル・アンサンブル「ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ」とともに、その偉大な芸術を2枚のディスクに収めています。参加するアーティストは、サヴァールの妻であるモンセラート・フィゲーラスを始め、子のアリアンナ&フェラン、アドリアーナ・フェルナンデス、リュイス・ビラマジョ、ダニエーレ・カルノヴィチ、アンドルー・ローレンス=キング、ペドロ・エステバンなどの名手たちが並びます。

NAR Classical
NAR-10419(1CD)
ダウランド:リュート作品集
ファンシー/ウォルシンガムによるガリアード/ダウランドのラクリメ/ヴォー夫人のガリアード/タールトンの復活/ジョン・スミス卿のアルメイン/ホワイト夫人に事なし/ガリアード/ファンシー/エリザベス女王陛下のガリアード/1日でもあるとすれば/ハンソン夫人のパフ/嘆き/ウィンター夫人のジャンプ/リッチ夫人のガリアード/華やかな戦いのガリアード/レイトン夫人のアルメイン/運命よ/タールトンのジグ/ハーゼルウッドのガリアード/ジョン・ダウランドのガリアード/ダウランドのガリアード/ファンタジア/ニコルス夫人のアルメイン/ガリアルダ/ガリアルダ・デゥランディ/我が主人ウィロビー卿のご帰館/帰っておいで/ダウランド氏の真夜中/オーランド卿は眠る
マッシモ・リナルディ(Lute)

録音:1997年9月25日−27日、ロジック・スタジオ(ミラノ、イタリア)
ロ・キエーザに学び、リュートをホプキンソン・スミスに師事したイタリアのリュ―ティスト、マッシモ・リナルディが奏でるダウラウンドの世界。
エンリコ・ガッティのアンサンブル・アウローラなどにも参加するなど、イタリアを中心とする世界的な古楽アンサンブルで活躍する名リューティストが、ダウンランドのリュート作品の美しき旋律の数々を丁寧に紡いでゆきます。

Signum Classics
SIGCD-684(1CD)
ラメント(哀歌)〜シュッツ、シャイン、シャイト、J.C.バッハ、ガイスト、サンチェス、トゥンダー
フランツ・トゥンダー(1614-1667):サルヴェ・ミ・ジェス
ザムエル・シャイト(1587-1654):カンツォン「おお、隣のローランド」 SSWV 66
ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):Ach dass ich Wassers g’nug hatte
ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630):バンケット・ムジカーレ 組曲第14番
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):山上で叫びが聞こえた SWV 396*
シャイン:バンケット・ムジカーレ 組曲第7番
クリスティアン・ガイスト(1650-1711):Es war aber an der Statte
トゥンダー:バビロンの流れのほとりに
シャイト:Canzon super Cantionem Gallicam SSWV 67
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス(1600-1679):おお甘きその名イエス
シャイン:われらの主キリスト、ヨルダンの川に来たり*
イェスティン・デイヴィス(C.T)、
フレットワーク〔森川麻子、エミリー・アシュトン、ジョアンナ・レヴァイン、サム・スタッドレン、リチャード・ブースビー〕、ヒュー・カッティング(C.T)*、サイラス・ウォルストン(オルガン、ヴァージナル)

録音:2020年7月21日ー23日、The Apex(ベリー・セント・エドマンズ、イギリス)
イェスティン・デイヴィスは、その美しく器用な声と知的なミュージシャンシップによって、世界でもっとも優れた歌手の一人として広く知られるイギリスのカウンターテナー。これまで2度のグラモフォン賞受賞、グラミー賞受賞、ローレンス・オリヴィエ賞ノミネートなどの実績を誇り、その功績から2017年には大英帝国勲章(MBE)を授与されています。フレットワークは、森川麻子やリチャード・ブースビーらの名ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者達によって1986年に創設され、2021年で35周年を迎える世界最高峰のヴィオール・コンソート。
イェスティン・デイヴィスとフレットワークは2019年にリリースされたアルバム「If」(SIGCD586)では、マイケル・ナイマン:とヘンリー・パーセルの音楽を組み合わせるという衝撃のプログラムで話題を呼び、英グラモフォン誌で「エディターズ・チョイス」(2019年5月)、「クリティクス・チョイス」(2019年12月)に選ばれるなど好評を博しました。次なるイェスティン・デイヴィスとフレットワークのコラボレーション・レコーディングは、17世紀ドイツのヴィオール・コンソートと声楽の為の美しき作品集。ガーディナーのアシスタントとしてイングリッシュ・バロック・ソロイスツの通奏低音も務めたオルガニスト、サイラス・ウォルストンと、レザール・フロリサンやイングリッシュ・コンサートと共演し、キングズ・コンソートのパーセル新録音にも(イェスティン・デイヴィスとともに)参加したカウンターテナーのヒュー・カッティングをフィーチャーした珠玉のリサイタル。17世紀初期ドイツの不思議なほど似た響きを持つ3人シャイン、シャイト、シュッツ。大バッハ以前のバッハ一族でもっとも重要なヨハン・クリストフ・バッハ。リューベックの聖母マリア教会でブクステフーデの前任としてオルガニストを務めたフランツ・トゥンダー。コペンハーゲンで活躍した北ドイツの作曲家、クリスティアン・ガイスト。ローマ出身で3人の歴代皇帝のためにウィーンで働いたジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェスなどのメランコリックな哀歌(ラメント)を、確かな技術で真摯に紡いでいます。

CORO
COR-16186(1CD)
ルネサンスから20世紀までのアニュス・デイ
フォーレ:アニュス・デイ(「レクイエム」 Op.48より)
タリス:アニュス・デイ(ミサ曲 「幼子われらに生まれ」より)
D.スカルラッティ:アニュス・デイ(ミサ・ブレヴィア 「ラ・ステラ」より)
ビクトリア:アニュス・デイT,U&V(「レクイエム」(1605)より)
モンテヴェルディ:アニュス・デイ(「4声のミサ曲」 SV 257より)
ラッブラ:アニュス・デイ(「カンタベリー・ミサ」 Op. 59より)
ラッスス:アニュス・デイ(ミサ曲 「美しく堂々たるアンフィトリタ」より)
バッハ:アニュス・デイ〜ドナ・ノービス・パーチェム(「ミサ曲 ロ短調」 BWV 232より)
ドゥアルテ・ロボ:アニュス・デイ(「死者の為のミサ曲」より)
ペンキエル:アニュス・デイ(ミサ曲 「ロンバルデスカ」より)*
マルタン:アニュス・デイ(二重合唱の為のミサ曲より)
パレストリーナ:アニュス・デイ(「教皇マルチェルスのミサ曲」より)
ブリテン:アニュス・デイ(「ミサ・ブレヴィス」 ニ長調 Op.63より)/クリストファー・タイ:アニュス・デイ(ミサ曲 「よくぞ成せり、良き僕」より)
アレグリ:アニュス・デイ(ミサ曲 「私の太陽は今頃何をしているだろう」より)
プーランク:アニュス・デイ(「ミサ曲 ト長調」 FP 89より)
シェパード:アニュス・デイ(「ミサ・カンターテ」より)
ヘンデル:見よ、神の小羊(「メサイア」 HWV 56より)
マヌエル・カルドーゾ:アニュス・デイ(ミサ曲 「天の女王」より)
バーバー:アニュス・デイ
ザ・シックスティーン、
ハリー・クリストファーズ(指)、
イーモン・ドゥーガン(指)*

録音:1989年〜2016年
2019年に結成40周年を迎えた、合唱王国イギリスが世界に誇る至上のハーモニー、ザ・シックスティーンによるあらゆる時代の作曲家による「アニュス・デイ」の部分だけを集めた珍しいコンセプトのアルバムです。
一部のテキストは数世紀に渡って作曲家の創作意欲を刺激します。「アニュス・デイ」も古くからいろいろな作曲家によって題材にされており、今回のアルバムでは、ルネサンスから20世紀にかけて作曲された「アニュス・デイ」を収録しています。タリスからスカルラッティ、ラッブラからブリテンまで、ここで紹介されているさまざまな音楽言語は非常に驚くべきものがあり、これまで聞いたことのない「アニュス・デイ」を発見することもできるでしょう。イギリスが誇るザ・シックスティーンの美しい歌声でお楽しみください。
「アニュス・デイ」とはラテン語で「神の子羊」を意味し、『ヨハネによる福音書』1章29節に基づいたもので、基本的にはミサ曲の最終章にあてられます。

APARTE
AP-259(1CD)
ジョスカン・デ・プレ:世俗曲と電子音
(1)キスしておくれ/(2)どんな悪より早い噂よ/(3)いとおしい形見よ/(4)美しい人、あなたの愛のために/(5)ベルナルディーナ/(6)川端の茂みの陰で/(7)美しい愛/(8)リ(チェルカー)ダ/(9)ああ、あなたは美しい/(10)サヴォワのベルジュレット/(11)ギヨームは暖まって〜コオロギ/(12)ウニゾノ2/(13)ニンフ、森の精/(14)私は笑う/(15)フォイボスの輝き/(16)お前がこんなに好きだ/(17)限りない哀惜/(18)愛す
る人よ、さようなら/(19)もはやいかなる哀惜もなく/(20)3声のベルナルディーナ
ジャン=クリストフ・グロッフェ(指)テレーム、
ニコラス・ブッツィ(ブックラ・シンセサイザー)、ルドヴィク・ヴァン・ヘレモント(オンド・マルトノ)
(13)のみマチュー・ロマナンス(T)、シモン・マクハーレ(Br)、ルイス・ネイバー(Bs)

録音:2021年4-5月/セント・マルティン教会(マグデン、スイス)
テレームは2013年にジャン=クリストフ・グロッフェがバーゼル・スコラ・カントールム出身者で結成した声楽アンサンブル。名称はラブレーの「ガルガンチュア」 に登場する理想郷。アンサンブルは可変で、ジャンルを超えたミュージシャンをはじめダンサーや役者とも共演するクリエイティヴな志向が注目されています。
このアルバムは、ジョスカン・デ・プレ作品を大胆で独創的に解釈し、ルネサンス語法と非常に異なる音(オンド・マルトノ、電子ピアノ、ブックラ・シンセサイザー) と組み合わせることで、ポップな感覚され感じさせる世界を創り出しています。違和感は全くなく、電子音が教会内に響く合唱の余韻さながらの美しさで、500年 をタイムスリップしたかのようなイマジネーションあふれるひとときを提供してくれます。

EVIDENCE
EVCD-76(1CD)
ヴィヴァルディ〜黄金時代
(1)ヴィヴァルディ:歌劇「試練の中の真実」〜シンフォニア(原典版)
(2)バルバラ・ストロッツィ:わが涙(オリヴィエ・フーレによるディミニッション版)
(3)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ロ短調RV390(原典版)
(4)同:2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの為のソナタ変ホ長調「聖墓にて」RV130
(5)トゥリーニ:3声のソナタ「コリシーノ」(オリヴィエ・フーレによるオーケストラ版)
(6)ヴィヴァルディ:ヴァイオリンとチェロの為の協奏曲ト長調RV814(オリヴィエ・フーレによる復元)
(7)アルビノーニ:シンフォニア ト短調
(8)マルカントニオ・ツィアーニ:シンフォニア ハ短調「墓」
(9)ドメニコ・ガッロ:ソナタ第2番〜アレグロ・ノン・モルト
(10)ヴィヴァルディ:協奏曲ニ長調RV562〜グラーヴェ
(11)同:4つのヴァイオリンの為の協奏曲変ロ長調RV553
(12)同:弦楽の為の協奏曲ト短調RV157
(13)モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」〜バッソ・ディ・チャッコーナ(オリヴィエ・フーレによるディミニッション版)
マリアンヌ・ピケッティ(Vn)
ル・コンセール・イデアル

録音:2021年2月/ノワールラック修道院(フランス)
(1)(2)(3)(5)(6)(13)世界初録音
バロック期のヴェネツィアはイタリア音楽の黄金時代とされ、重要な作曲家や演奏家が集まりました。ヴァイオリニストのマリアンヌ・ピケッティとル・コンセール・ イデアルはこの実りの時代の豊かな遺産を復活することに熱意を燃やしています。
今回6曲の世界初録音が含まれているのも貴重。ヴィヴァルディ作品の原典版のほか「ヴァイオリンとチェロの為の協奏曲ト長調」は復元版。ほぼすべて楽譜 研究家オリヴィエ・フーレの成果が反映されています。フーレは本業がバレエ・ダンサーで、日本にもしばしば公演、指導で来ていてお馴染みの存在。ここでは天晴 れの音楽学者の顔を見せています。

ALIA VOX
AVSA-9944(1SACD)
F.クープラン:リュリ讃、コレッリ讃 モニカ・ハジェット(Vn)、
キアラ・バンキーニ(Vn)、
トン・コープマン(Cemb)、
ホプキンソン・スミス(テオルボ)、
ジョルディ・サヴァール(バス・ヴィオール、指)、
ベルナール・エルヴェ(語り)

録音:1985年3月19-22日、パリ
アストレ録音の再発シリーズに、また一つ名盤が加わりました。1985年録音の、クープランの「リュリ&コレッリ讃」です!『コレッリ讃』では音楽の神が住まう パルナッソス山にコレッリが導かれる様子が描かれ、『リュリ讃』では、コレッリに続いてパルナッソス山へ登ったリュリが、そこで出会ったコレッリと共に演奏を行 う、という物語になっています。伝統的なフランス趣味と新しい魅力に満ちたイタリア趣味との狭間で揺れていた時代に、両者の融合を掲げていたF.クープランの 理想が詰まった作品といえましょう。演奏するのは、1980年にコープマンと共にアムステルダム・バロックOを設立し、1987年までコンサート・ミストレ スを務めたモニカ・ハジェット。クイケン兄弟、レオンハルト、アーノンクールらと共演を重ね、1981年にアンサンブル415を結成したバンキーニ。サヴァールとの 名盤も多数あるトン・コープマン。サヴァールとともにエスペリオンXXを結成したメンバーでもあるホプキンソン・スミス、という、まさに当時(から)最前線で活 躍していた奏者たちによる、熱き思いのこもった名演です。

C Major
80-4708(2DVD)


80-4804(Bluray)
ラモー:歌劇「プラテー」

ボーナス:舞台裏インタビュー
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン
マルセル・ベークマン(T)、ジャニーヌ・ド・ビク(S)、シリル・オヴィティ(T) 、マルク・モイヨン(T)、エドウィン・クロスリー=マーサー(Bs-Br)、エマニュエル・デ・ネグリ(S) 、エミリー・レナード(Ms)、イロナ・レヴォルスカヤ(S)、バドライク・ローワン(Bs-Br) 、アルノルト・シェーンベルクcho
演出:ロバート・カーセン

収録:2020年12月、アン・デア・ウィーン劇場(ライヴ)
◆DVD
画面:16:9 、NTSC
音声:PCMステレオ、DTS5.1
原語:フランス語
字幕:仏独英韓,日本語
ボーナス:英独
170 分(本編)):138 分 /
ボーナス:32 分)
◆Bluray
画面:16:9(4K収録)
音声:PCMステレオ、
DTS HD-MA5.1
原語:フランス語
字幕:仏独英韓,日本語
ボーナス:英独
170 分(本編)):138 分 /
ボーナス:32 分)
ロバート・カーセン演出、ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサンによる、2020年12月にアン・デア・ウィーン劇場で上演されたラモーの歌劇「プラ テー」。本作は2014年に新演出として上演されましたが、その際は、クリスティの不調により代役としてポール・アグニューが指揮しました。
ラモーの「プラテー」は、1745年に初演。カエルの女王プラテーとギリシャ神話の神々による喜劇。このロバート・カーセンの演出では、神話的な出来事は読 み替えられ、パリのオートクチュールの世界で起こります。大神ジュピテルは、ファッション界の皇帝ともいわれるカール・ラガーフェルド(1933-2019)をモデル として描かれています。カール・ラガーフェルドは、シャネルやフェンディなどのデザイナーとして、長年ファッション界を牽引した“レジェンド”です。シャネルのよ うなブランド・マークがあらわれたり、カール・ラガーフェルドの愛猫シュペットをモデルにした本物の猫、バロック音楽に合わせて躍る激しいダンサーたちなど、こ の独創的でモダンな演出は初演時から話題となっていただけに嬉しい映像化です。また、そこには人を美醜で判断することによって起こる差別、消費社会の罪深 さなどファッション業界や現代社会で起こっている問題を提起するような演出となっています。 (Ki)

ARCANA
A-489(1CD)

NYCX-10235(1CD)
国内盤仕様
税込定価
『ジョスキーノ』 〜イタリアのジョスカン・デプレ〜
1-2. 6声のモテトゥス「自然のことわりを越えて」
3-5. 4〜6声のミサ曲「フェラーラ公エルコレのミサ」:キリエ/グローリア/クレド
6-7. 4声のモテトゥス「あなたこそは唯一の力ある驚異」
8-9. 4〜6声のミサ曲「フェラーラ公エルコレのミサ」:サンクトゥス/アニュス・デイ
10. 3声のフロットラ「すばらしき時の幸運」〔器楽合奏〕
11-12. 6声のモテトゥス「おお、いとも思慮深き乙女」
13. 5声のモテトゥス「マリアさま、あなたは汚されず全く清らかで」
14. 3声の合奏曲「ラ・ベルナルディーナ」〔器楽合奏〕
15. 5声のモテトゥス「ごきげんよう皇后(サルヴェ・レジーナ)」
16-17. 6声のモテトゥス「星々に彩られたるオリュンポスから」
18. 12声のモテトゥス「マリアさま、あなたは汚されず全く清らかで」
オデカトン(声楽アンサンブル)
ジェズアルド・シックス(声楽アンサンブル)
ラ・レヴェルディ〔リュート、レベック、ハープ〕
ラ・ピファレスカ〔ショーム2、サックバット2〕
パオロ・ダ・コル(指)

録音:2020年10月13-17日 フォッリーナ聖母大修道院、トレヴィゾ(イタリア北東部ヴェネト州)
※国内盤には日本語解説、歌詞訳付き
15〜16世紀の欧州を席巻したフランス=フランドル楽派の中でも特に重要なジョスカン・デプレは、レオナルド・ダ・ヴィンチを筆頭に偉大なル ネサンス画家たちが活躍した頃のイタリアで長く活躍しました。生前の名声は楽譜出版社を通じて歿後もなお長く保たれ、後代のイタリア音 楽の発展にも大きな影響を及ぼしています。かの地の言葉で「ジョスキーノ」の愛称をもって知られ、イタリア音楽史上に残る重要作曲家の 一人にもなったこの大家が歿後500年を迎えた2021年、同国でもとくにルネサンス以前を得意とする四つのアンサンブルがここに結集。ミラ ノに拠点を置くArcanaレーベルを通じて、イタリアでのジョスカンの活躍を作品で辿る、記念年にふさわしいアルバムを制作しました。パレスト リーナからモンテヴェルディまで16〜17世紀のポリフォニー作品の解釈で知られるパオロ・ダ・コルの指揮のもと、ミラノのスフォルツァ家やフェ ラーラのエステ家、ローマ教皇庁などとの繋がりを検証しながら入念に選ばれた多声音楽は、男声で固められたア・カペラで味わい深く奥行き を持って響くだけでなく、時には器楽を添えた重厚なサウンドもあり。中世音楽に豊富な実績をもつラ・レヴェルディの三人による擦弦・撥弦 の重なりも絶妙で、各プレイヤーの音使いを空間の響きとともに的確に収めたArcanaならではのエンジニアリングが光ります。最新研究に基 づく解説も読み応え充分。なお、このアルバムは2021年4月29日に急逝した、イタリアで活躍したオランダ出身の伝説的オルガン奏者リウ ヴェ・タミンハの思い出に捧げられています。

ALPHA
ALPHA-747(1CD)
『PASSION〜リュリと17世紀フランスの抒情悲劇』
〜第1幕 地獄の呼び声〜
1. 汝はこの墓の中 〜「アマディス」LWV 63より (リュリ)
2. プレリュード 〜「アマディス」LWV 63より (リュリ)
3. そう不満を漏らさずに 〜「アシルとポリクセーヌ」より (コラス)
4. 嵐の場面 〜「テティスとペレ」〜(コラス)
〜第2幕 不幸な母〜
5. 絶望と恍惚が 〜「シルセ」〜(デマレ)
6. 第2エール 〜「プロセルピーヌ」LWV 58より (リュリ)
7. ブルターニュ人たちのアントレ/パスピエ
〜「平和の神殿の舞踏劇」LWV 69〜(リュリ)
8. おお、不幸な母 〜「プロセルピーヌ」LWV 58〜(リュリ)
9. わたしの怒りが皆に伝われば 〜「プロセルピーヌ」LWV 58〜(リュリ)
〜第3幕 残酷な恋〜
10. いとも素晴しく甘やかなる希望 〜「アティス」LWV 53〜(リュリ)
11. 地獄の神々のサラバンド 〜「美の女神誕生の舞踏劇」LWV 27〜(リュリ)
12. カナリー(舞曲) 〜「町人貴族」LWV 43より (リュリ)
13. ついに、あの男はわが術中に 〜「アルミード」LWV 71〜(リュリ)
14. 序曲 〜「ペルセ」LWV 60〜(リュリ)
〜第4幕 静かな眠り、残虐な死〜
15. 今こそ好ましい時間(夜のエール) 〜「恋の神の勝利」LWV 59〜(リュリ)
16. 眠りの合唱 〜「フォンテーヌブローのディアーヌ」より (デマレ)
17. 葬儀の威厳 〜「アルセスト」LWV 50より (リュリ)
18. 死よ、野蛮なる死よ 〜「アルセスト」LWV 50〜(リュリ)
〜第5幕 猛り狂うメデ〜
19. この恋の代償は 〜「メデ」H 491〜(シャルパンティエ)
20. 忘却の川の暗澹たる娘たちよ 〜「メデ」H 491〜(シャルパンティエ)
21. 北風と四つの風のアントレの為のエール
ルイ=ノエル・ベスティオン・ド・カンブラ(指)
アンサンブル・レ・シュルプリーズ(古楽器使用)
ヴェルサイユ・バロック音楽センターcho

録音:2020年11月 アルスナル音楽堂、メス(フランス北東部ロレーヌ地方)
フランス語による歌劇の最も古典的な形式である抒情悲劇(トラジェディ・リリーク)の確立者であり、序曲や舞曲の形式でドイツ語圏の音 楽にも大きな影響を与えたジャン=バティスト・リュリ。その音楽史上の重要度は認識されていながらも、本領ともいえる劇音楽分野での偉 業を実感できる機会は日本で多いとは言えません。そんな中、ヴェルサイユ・バロック音楽センターの頼もしい協力のもと、同国の古楽シーン を支えてきたAlphaレーベルから、それらをCD1枚で堪能するのに絶好の企画盤が登場します。今ではロマン派や近現代の作品でも大きな 評価を得ているヴェロニク・ジャンスを中心に、フランス古楽界の精鋭が集いお届けするのは、さまざまなリュリ作品からの抜粋に彼の後継者・ 好敵手たちの傑作を交え、全5幕の抒情悲劇仕立てで「逞しくも恋に翻弄される女」を描きあげたプログラム(ブックレット解説は知られざる フランス語劇音楽に豊かな知見を誇る研究者ブノワ・ドラトヴィツキ)。恋の悲しみや絶望、復讐に燃える怒りや喜びの恍惚など、リュリの巧 みな音使いあればこその変幻自在な作品をみごと一貫性ある物語として歌い上げます。躍進めざましいフランスの指揮者ベスティオン・ド・カ ンブラのもと、フランス古楽特有の音の機微を巧みに捉えた解釈を聴かせる器楽陣も、ジャンスの圧倒的な存在感に負けることなく、互いに 引き立て合い鮮やかな音楽を聴かせます。合唱指揮は大ヴェテランのシュネーベリ。

Dynamic
CDS-7894(1CD)
NX-B03
アレッサンドロ・ストラデッラ(1643-1682): カンタータとセレナータ集 第2集
カンタータ 人間は始めから不幸』- ソプラノ独唱と通奏低音のために
カンタータ『どこよりも美しい太陽が憩うこの場所に』- 2人のソプラノとバス、2部のヴァイオリンと通奏低音のために
カンタータ『あなたの麗しい容姿に』- 2人のソプラノ、2部のヴァイオリンと通奏低音のために
ロジータ・フリサーニ(S)
アンナ・キエリケッティ(S)
フランチェスカ・ジヒョン・パク(S)
ジャンルカ・ブラット(Bs)
エステヴァン・ヴェラルディ(指)
アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート(ピリオド楽器使用)
すべてエステヴァン・ヴェラルディによる比較校訂版使用
世界初録音
17世紀後半のイタリアで活躍した作曲家アレッサンドロ・ストラデッラ。「合奏協奏曲」様式の創始者として、また数多くの浮名を流したプレイボーイと して、音楽史に名を残しています。また、演技を伴わないオラトリオやカンタータ、世俗カンタータの一種「セレナータ」の分野で数多い作品を発表し、 ヘンデルとバッハ以前における最大のカンタータ作曲家の一人と見なされています。その多くは愛の痛みを題材にしたもので、技巧的な歌と楽器 の掛け合いが見事な作品に仕上がっています。 このアルバムは「カンタータとセレナータ」の第2集にあたるもので、ソプラノ独唱の為の1曲と、複数の独唱者が登場する2曲が収録されています。な かでもカンタータ「どこよりも美しい太陽が憩うこの場所に」は男声と女声の掛け合いが見事な、牧歌的な雰囲気を持つ作品。また2人のソプラノによ る「あなたの麗しい容姿に」も技巧的な旋律がたっぷりと用いられた聴きごたえのある曲です。 イタリア・バロック作品の研究家、エステヴァン・ヴェラルディは自らストラデッラ作品の校訂を行い、比較校訂版を作成。この演奏では、作曲家の名を 冠したアンサンブル「アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート」を率いて、作品の魅力を伝えます。
Dynamic
CDS-7902(1CD)
NX-B03
フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):讃歌と詩篇集
フランチェスコ・カヴァッリの宗教音楽コレクション
“Musiche sacre concernenti Messa e Salmi Concertati con
Istromenti, Imni, Antifone et Sonate a due, 3, 4, 5, 6, 8, 10 e12
Voci” published by Vincenti(Venice, 1656)より

めでたし、海の星 - 3声の讃歌(アルト、テノール、バス)
イエスよ、処女らの花冠 - 3声の讃歌(アルト、テノール、バス)
この神の聖なる信者よ - 2声の讃歌(2ソプラノ)
主よ,あなたは私をお試しになりました- 3声の詩篇(ソプラノ、アルト、バス)…世界初録音
主が家を建てられるのでなければ- 4声の詩篇(ソプラノ、アルト、テノール、バス)
われは信ず - 5声の詩篇(2ソプラノ、アルト、テノール、バス)…世界初
録音
ほめたたえよ、神のしもべたちよ- 5声の詩篇(2ソプラノ、アルト、テノール、バス)

編曲と再構築:アントニオ・ノビリ
装飾、ディミニューション、通奏低音の譜面化:マッシモ・ロレギアン
432Hz、ヴァロッティ音律
クリスティーナ・フェネッリ(第1ソプラノ)
カルロッタ・コロンボ(第2ソプラノ)
アンドレア・アッリヴァベーネ(A)
ラファエーレ・ジョルダーニ(T)
アレッサンドロ・ラヴァシオ(Bs)
ジョルジョ・トージ(Vn1)
クラウディア・コンブス(Vn2)
アレッシア・トラヴァリーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ニコラ・バルビエリ(ヴィオローネ)
パオロ・トニョン(ドゥルチアン)
マウリツィオ・マンチーノ(Org)
クレマ・モンテヴェルディcho
ブルーノ・ジーニ(指)

録音 2020年8月30日-9月2日
イタリア・バロック期の作曲家フランチェスコ・カヴァッリの宗教的作品集。現在では優れた歌劇作曲家として名を遺すカヴァッリですが、宗教曲の分野 でも、ヴェネツィア楽派伝統の複合唱様式の中に、持前の流麗で美しい旋律を融合された作品を多く書き上げており、これらはモンテヴェルディ作品 と比較しても遜色のないほどの出来栄えを誇っています。声楽パートの充実も見事ですが、器楽パートにも凝った手法が用いられており、声と楽器が 織りなすポリフォニーが聴きどころです。

Paradizo
PA-0018(1CD)

NYCX-10233(1CD)
国内盤仕様
税込定価
『トラディション & トランスクリプション』
I
フローベルガー(1616-1667):わが身に来たるべき死への瞑想 - 組曲ニ長調 FbWV 620 より
ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):二長調のハルペッジョ(ハープ風に) - 音楽のパルナッソス山 組曲第8番『ポリュムニア』 より
ヴァイス(スキップ・センペ編):リュートの為のアルマンド ニ短調
フアン・カバニリェス(1644-1712):ティエント・デ・ファルサ(不協和音のティエント) 第2番
バッハ:前奏曲 ニ短調 BWV 940
II
バッハ:無伴奏ヴァイオリンの為のソナタ 第3番BWV 1005
 編曲者不明(18世紀):アダージョ BWV 968
 グスタフ・レオンハルト編曲:フーガ/ ラルゴ/アレグロ・アッサイ
III
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 〜第13変奏
IV
フィッシャー:トッカータ ニ短調 - 音楽のパルナッソス山 組曲第9番『ウラニア』 より
バッハ(レオンハルト編):サラバンド - 無伴奏チェロ組曲 第6番BWV 1012 より
レオンハルト:アダージョ(バッハ:チェンバロ協奏曲第8番 BWV1059 第2楽章の為の)
バッハ(レオンハルト編):ガヴォット I/II- 無伴奏チェロ組曲 第6番BWV 1012 より
パーセル:グラウンド Z. 222
V
ヨハン・クーナウ(1660-1722):前奏曲 ト長調- 新クラヴィーア練習曲集 第1部 パルティータ第5番 より
バッハ(レオンハルト編曲:無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ 第2番BWV 1004 より
 サラバンド/ジガ
VI
バッハ(レオンハルト編):サラバンド- 無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ 第1番BWV 1002 より
パーセル:新しいグラウンド Z. 682
スキップ・センペ(Cemb)
※使用楽器:パリのヴォドリ1681年製に基づくマルティン・スコヴロネック1975年制作楽器=元グスタフ・レオンハルト所有

録音:2019年
※国内盤には日本語解説付き
「Tradition/伝統」と「Transcription/編曲、 楽器の移し替え」をキーワードに、恩師グスタフ・レオンハルトが残したバッハの無伴奏ヴァイオリン曲、無伴奏チェロ曲のチェンバロへの編曲版 と、そのバッハに影響を与えたバロック期の作品を収めたアルバムです。使用している楽器もレオンハルトのコレクションから、彼に影響を与えた ドイツの名チェンバロ製作者マルティン・スコヴロネックの手によるもの。フローベルガーからバッハとその同時代の巨匠たち、そしてレオンハルトか らセンペ自身へと繋がる鍵盤音楽の伝統の流れを、深い慈しみをもって表現しています。

QUERSTAND
VKJK-2010(1CD)
ウィーンの小さき兄弟会修道院の手稿譜
XIV 726 からのヴァイオリン・ソナタ集

作者不詳:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
作者不詳(シュトルンク?):ソナタ ニ長調
J.J.ヴァルター:ソナタ ハ長調
ビーバー:ソナタ ホ長調
作者不詳:ソナタ イ短調
作者不詳:ソナタ 変ロ長調
作者不詳:ソナタ ヘ短調
ニナ・ポーン(Vn)
マーティン・リッカボナ(Org,Cemb)
ペーター・トレフリンガー(Vc)

録音:2020年8月 オーストリア シュタインブルッフ
ウィーンの小さき兄弟会(=フランシスコ会)修道院が所蔵するヴァイオリン・ソナタ の筆写譜から、通し番号で 81 番から 87 番までを収録しています。この筆写譜は存在 は知られていたが、これまで取り上げられる機会はほとんどなく、ここでヴァイオリンを 演奏しているニナ・ポーンがその重要性に気付いてこうして録音されるに至った。2 曲を除いて世界初録音。作者不詳の作品が多いが、当時のオーストリアのヴァイオリ ン音楽がいかなるものであったか生々しく伝える貴重な資料であり、また優れた芸術 作品でもある。 このCDはボーンの初CDでもある。1992年、オーバーエスターライヒ州の生まれ。 2013年からバロック・ヴァイオリンを学び、現在は彼女の師でもあるミヒ・ガイグ率いる ロルフェオ・バロックオルヒェスターにも参加しています。

Coviello
COV-92108(1CD)
アルフォンソ・フェッラボスコ親子のパヴァーヌとアルマンド
アルフォンソ・フェッラボスコ2世(1575-1628):アルマンド第9番
 パヴァーヌ第3番Dovehouse
アルフォンソ・フェッラボスコ1世(1543-1588):プレリュード
アルフォンソ・フェッラボスコ2世:アルマンド第3番
 パヴァーヌ第1番On Four Notes
 アルマンド第4番
アルフォンソ・フェッラボスコ1世:パヴァーヌ in c [第9番b]
アルフォンソ・フェッラボスコ2世:パヴァーヌ第5番
 イン・ノミネ第1番
アルフォンソ・フェッラボスコ1世:イン・ノミネ[第25番]
 パヴァーヌ in f [第6番]
アルフォンソ・フェッラボスコ2世:パヴァーヌ第7番Sharp Pavan
アルフォンソ・フェッラボスコ1世:アルマンド
アルフォンソ・フェッラボスコ2世:アルマンド第2番
 アルマンド第4番
アルフォンソ・フェッラボスコ1世:ファンタジア [第4番]
アルフォンソ・フェッラボスコ2世:パヴァーヌ第8番
 アルマンド第10番
アルフォンソ・フェッラボスコ1世:ガリアルド [第11番]
 イン・ノミネ [第26番b]
 イン・ノミネ [第24番]
アルフォンソ・フェッラボスコ2世:アルマンド第1番
 パヴァーヌ第2番On Seven Notes
ビー・ファイヴ・リコーダー・コンソート
ソフィー・ヴァンデン・エインデ(Fl)
2003年にバルセロナで結成されたリコーダー・アンサンブル「ビー・ファイヴ・リコーダー・コンソート」はルネッサンス時代のコンソート音楽を得意とし、また、 現代の様々な作曲家とのコラボレーションも行うグループ。このアルバムではイタリア・ルネッサンスの作曲家で同姓同名のアルフォンソ・フェッラボスコ親子の作 品を収録しています。のどかなリコーダーの音色が対位法的に絡み合う、かそけき美の愉しみ。 (Ki)

Audite
AU-97783(1CD)
「バゼヴィの写本」〜オーストリア、マーガレット王女の宮廷音楽
(1)作者不詳::アヴェ・マリア*
(2)ヨハネス・ヒセリン(1455頃-1511):「今はただ死を待つばかり」
(3)ピエール・ド・ラ・リュー(1452頃-1518):Plorer gemier / レクイエム*
(4)ヤーコプ・オブレヒト(1457-1505):レクイエム
(5)ラ・リュー:Il viendra le jour desire*
(6)ラ・リュー:Puisque je suis hors du compte*
(7)ロワゼ・コンペール(1445頃-1518):Scaramella fa la galla*
(8)作者不詳:Amours mon fait*
(9)アントワーヌ・ブリュメル(1460頃-1513):James que la
(10)ラ・リュー:「今はただ死を待つばかり」*
(11)マットイス・ピペラーレ(1450頃-1515):「今はただ死を待つばかり」
(12)ヨハネス・オケゲム(1420頃-1497):「今はただ死を待つばかり」*
(13)アレクサンダー・アグリコラ(1445頃-1506):Tout a pour moy
(14)作者不詳:アヴェ・マリア*
(15)アグリコラ:Sonnes, muses*
(16)ヨハネス・プリオリス(1460頃-1514):Deuil et ennuy*
(17)プリオリス:Royne du ciel / Regina caeli*
(18)オブレヒト:Missa Fortuna desperata(キリエ* / サンクトゥス* / オザンナ*)
(19)ラ・リュー:Ma bouche rit
(20)ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517):La mi la sol*
(21)作者不詳:アヴェ・マリア*
ドロテー・ミールズ(S)*
ボレアス・カルテット・ブレーメン【ジン-ジュー・ペク、エリザベス・シャンポリオン、ユリア・フリッツ、ルイーゼ・マンスケ】(リコーダー四重奏団)

録音:2020年8月6-9日/聖マウリティウス福音教会&聖ヴィクトル教会(バッスム、ドイツ)
ボレアス・カルテット・ブレーメンと名古楽歌手ドロテー・ミールズがオーストリアのマーガレット王女の宮廷で演奏をされていた「バゼヴィの写本」からの作品 を収録しました。「バゼヴィの写本」は16世紀初頭、作曲家で多くの写譜も手掛けたピエール・アラミレ(1470-1536)の工房で作成されたもの。ルネサンス 期のフランス=フランドル楽派のシャンソン、モテット、ミサ曲などを集めたもので声楽曲、器楽曲などの作品が残されています。その中心は即興的かつヴィルトゥ オーゾ的な装飾を加えることもあり、当時演奏されていた音楽がいかに色彩豊かであったか、当アルバムではその姿を現在によみがえらせました。
北ドイツの都市ブレーメンを本拠とするリコーダーの四重奏団、ボレアス・カルテット・ブレーメンは様々なリコーダーを駆使し、非常に幅広い表現を可能にし ており、ルネサンス期から現代まで幅広く演奏を展開しています。メンバーの一人、ユリア・フリッツはアウディーテ・レーベルからノターリ&フォンタナの作品集 (AU-97797)をリリースしています。 (Ki)

ALIA VOX
AVSA-9943
(2SACD)
Passion(受難)〜聖週間の聖務日課集(ローマ、1585年)
”枝の主日”
マタイ受難曲
"聖木曜日"
預言者エレミアの哀歌
6つのテネブレ典礼におけるレスポンソリウム
アド・ラウデス(ベネディクトゥス・ドミヌス、ミゼレーレ、パンジェ・リングァ)
[CD2]
"聖金曜日"
預言者エレミアの哀歌
6つのテネブレ典礼におけるレスポンソリウム
アド・ラウデス(ヨハネ受難曲)
イン・アドラツィオーネ・クルチス(まことに、わが弱さをば;わが民よ)
[CD3]
"安息日"
預言者エレミアの哀歌
6つのテネブレ典礼におけるレスポンソリウム
アド・ラウデス(ベネディクトゥス・ドミニス、ミゼレーレ、王のみ旗は)
アンドレ・モンティーリャ=アクレーロ(カントール)
ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、
エスペリオンXXI
ルイス・ヴィラマホ(合唱指揮)
ジョル ディ・サヴァール(指)

録音:2018年7月24-27日、ザルツブルク大学付属教会(コレーギエン教会)
トマス・ルイス・ド・ヴィクトリアの聖週間の聖務日課集は、ヴィクトリアの作品の中でももっとも彼の才のものすごさを示した傑作であり、頂点のひとつ。サヴァー ルとヴィクトリアの音楽との出会いは、実に70年以上前、1949年から1953年にかけて所属していた合唱団でのこと。幼きサヴァールはその音楽に感銘を受け、 その後音楽の道を志すきっかけのひとつとなったともいえます。1585年に作曲された音楽が、現代の私たちを感動させる本質を探求するため、サヴァールらは、 できるだけオリジナルの資料に、それからヴィクトリアの音楽に関連するグレゴリオ聖歌をはじめとした資料にあたりました。ヴィクトリアが付曲したマタイとヨハネ のテキストは複数の登場人物が介在する部分なため、サヴァールは、福音史記者とイエスのパートに分けて再構成しています。サヴァールが丹念に読み込み、現代 に生きる私たちのためにあらためて再構成した、キリストの受難について描いた音楽の中で比類なき高みにあるヴィクトリアの傑作、注目です!

Hortus
HORTUS-129(1CD)
スカルラッティ:ソナタとファンダンゴ集
(1)ソナタ ト短調 K.179
(2)ソナタ ニ短調 K.32
(3)ファンダンゴ ニ短調(ホルツ編)
(4)ソナタ ヘ短調 K.69
(5)ソナタ 変ロ長調 K.545
(6)ソナタ ヘ長調 K.82
(7)ソナタ ヘ短調 K.466
(8)ソナタ ヘ短調 K.386
(9)ソナタ ヘ短調 K.463
(10)ソナタ ニ短調 K.9
(11)ソナタ ロ短調 K.173
(12)ソナタ ニ短調 K.147
(13)ソナタ ロ長調 K.103
(14)ソナタ ト長調 K.124
(15)ソナタ ハ長調 K.132
クリスティアーノ・ホルツ(Cemb)
(3)マリア・コレリア(バロック・ギター)、
ダンカン・フォックス(ヴィオローネ)、
カルロス・アルヴェス(打楽器)

録音:2016年/フランス
ポルトガルそしてスペインに移住したイタリア人、ドメニコ・スカルラッティ。チェンバロ音楽を芸術的高みへとおしあげた作曲家の一人で、膨大なチェンバロのた めのソナタを残しております。独自のスタイルを築いたスカルラッティの作品をブラジル生まれの鍵盤奏者クリスティアーノ・ホルツが見事に演奏。ホルツ編のファ ンダンゴではバロック・ギター、ヴィオローネ、打楽器も加わります。チェンバロはジルバーマンの楽器のレプリカでマティアス・クラマー製作(2010年)を演奏し ております。 (Ki)

APARTE
AP-255(1CD)
リュリ:ヴィーナスの誕生
(1) 宮廷バレエ「ヴィーナスの誕生」LWV27(全曲)世界初録音
(2) 「偽装した愛の神たちのバレエ」LWV21〜ああ、リナルド、どこにいるの?
(3) 「プシシェ」LWV45〜イタリア人の嘆き
(4) 「謝肉祭」LWV52〜私はまさしく医者
(5) 「町人貴族」LWV43〜アルルカンのシャコンヌ
デボラ・カシェ(S)(1)(3)(4)、
ベネディクト・トラン(S)(1)(4)、
アンブロワジーヌ・ブレ(Ms)(1)(2)、
シリル・オヴィティ(T)(1)(3)(4)、サミュエル・ナモッテ(Br)(1)、
ギヨーム・アンドリュー(Br)(1)(3)(4)、
フィリップ・エステフ(Br)(1)(4)、
ナミュール室内cho(1)
クリストフ・ルセ(指)
レ・タラン・リリク

録音:2021年1月11-12日/シテ・ド・ラ・ミュジーク(フィラルモニ・ド・パリ)
リュリ作品の普及と録音に心血を注ぐクリストフ・ルセとレ・タラン・リリク。これまでリリースした7篇の歌劇はいずれも高い評価を受けましたが、今回宮 廷バレエ(バレ・ロワイヤル)作品に初挑戦。1665年初演の「ヴィーナスの誕生」で、世界初録音。
宮廷バレエはフランス王ルイ14世時代に発達した舞踊劇で、王族が楽しむものでした。声楽が入る点で歌劇的な要素も強く、リュリの真骨頂が発揮されます。 フランス映画「王は踊る」(2000)でも描かれているように、リュリの宮廷バレエはルイ14世自身が踊るために作ったもので、「ヴィーナスの誕生」はルイ王の 義妹アンリエットがヴィーナスを、王がアレクサンダー大王を演じました。
全2部、12のアントレから成る55分ほどの作品で、ギリシャ神話の神々オールスターキャストで有名なエピソードを綴り、華やかかつ英雄的に太陽王ルイ 14世の権力を象徴します。それはリュリの政治的野心ではなく、強い愛の証であることをルセが見事に表現しているのもさすが。性格で精緻なリズムを重視し たリュリならではの舞曲の面白さ、独唱と合唱のコントラスとなど充実度満点。最後はリュリならではの抒情悲劇的な作風も顔を出します。
フィルアップには「偽装した愛の神たちのバレエ」「プシシェ」「謝肉祭」のアリアや重唱、「町人貴族」のシャコンヌをルセならではの冴えた解釈で聴かせてくれます。 独唱陣もルセの信任厚い若手実力派揃いで、リュリの「ヴィーナスの誕生」がこれまで録音されなかったのが信じられないほど楽しく充実した世界を描いています。

H.M.F
HMN-916110(1CD)
Strings Attached〜カンネルの音色
ウィリアム・バード(c.1540-1623):Rowland, or Lord Willoughby’s Welcome Home
プレリュード(即興演奏)*
ダウランド(c.1563-1626):ラクリメ
後奏曲第1番(即興演奏)*
ルイ・クープラン(1626-1661):プレリュード ニ短調
ギョーム・ド・マショー(c.1300-1377):Dame, vostre doulz viaire **
ラモー:クラヴサン曲集第1巻より プレリュード、アルマンド
ヴァイス(1687-1750):ロジ伯爵のトンボー
ヘレナ・トゥルヴェ(b.1972):Silmaja(観察者、見る人)
間奏曲(即興)
フレスコバルディ:聖体拝領の為のトッカータ
 後奏曲第2番(即興演奏)
ラモー:ミューズたちの対話

(編):すべてアンナ=リーサ・エラー(10以外)) アンナ=リ
アンナ=リーサ・エラー
クロマティック・カンネル/Otto Koistinen, 2007
電子カンネル/Hannu Koistinen, 2011
プサルテリウム/Peeter Talve, 1993 **

録音:2019年1-2月、ラ・クーロワ(フランス)
カンネルとはエストニアの楽器で、フィンランドの民族楽器カンテレに似た撥弦楽器。あまり知られていませんが、驚くほど多様な音楽の可能性を秘めており、そ の音色は「天からの音」と表されます。カネル奏者のアンナ=リーサ・エラーが、中世のものから、現代のエストニアの作曲家ヘレナ・トゥルベの作品を収録、さらに は電子カンネルで即興も行い、カンネルの魅力をたっぷり伝えてくれます。特に電子カンネルを用いた楽曲(即興)では、えもいわれぬ不思議な音世界が広がりま す。現代作品では、奏法もただ弦をはじいて奏でるだけでなく、弦をこすったり押さえたりすることによって、三味線を思わせるような独特の世界が広がっています。
アンナ=リーサ・エラーはエストニア生まれ、カンネルで古楽から現代音楽までを演奏しています。エストニア音楽院で学んだのち、リヨン音楽院でリスレヴァンに 師事しています。ヴォックス・クラマンティスといったアンサンブルとの共演も多数。 (Ki)
H.M.F
HAF-8905292(1CD)
ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ集
ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):ソナタ ホ短調 op.3-5 [ヴァイオリンとチェンバロ編曲(原曲:通奏低音のない二つのヴァイオリンの為のソナタ集 (1730年))]、
 ソナタ イ長調 op.1-5、
 ソナタ ヘ長調 op.2-2
ジャン=バティスト・スナイエ(1687-1730):ソナタ ホ短調 op.4-5(世界初録音)、
 ソナタ ト短調 op.1-6、
 ソナタ ニ長調 op.3-10、
 ソナタ ハ短調 op.1-5
即興演奏(プレリュード/ヴァイオリン・ソロ)
テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ(Vn/ストラディヴァリウス「ダヴィドフ」1708年)
ウィリアム・クリスティ(Cemb)

録音:2020年6月、ル・バテイモン、ティレ(フランス)
ルクレールとスナイエは18世紀の"フランスのパガニーニ"とも言われます。コレッリの圧倒的な成功の後、印刷技術の発達もあり、フランス では18世紀のはじめの30年間で飛躍的に器楽、特にヴァイオリン作品が発展を見せました。フランソワ・デュヴァル、ジャケ・ド・ラ・ゲールら様々な人気作曲 家がひしめき合った当時フランスの中で、特に技術的に高度でありながら詩情にあふれ、変幻自在で舞曲のような魅力的なリズムの作品を多く残したのが、ルク レールとスナイエ。現代における彼らの評価はまだまだ充分にされているとはいえません。そんな状況を打破すべく、古楽界の王様クリスティと若き天才ヴァイオリ ン奏者スワルテが、世代を超えてタッグを組みました。最高級の品格とテクニックに満ちた演奏を展開しています! (Ki)

Tactus
TC-661991(2CD)
A.スカルラッティ:鍵盤作品全集 Vol.7
フーガ第1番ニ短調、フーガ第2番ニ短調、フーガ第3番 ニ短調、フーガ第4番ホ短調、フーガ第5番ホ短調、フーガ第6番 ヘ長調、フーガ第7番ヘ長調、フーガ第8番ト長調、フーガ第9番 ト長調、フーガ第10番イ短調、フーガ第11番 イ短調、フーガ第12番ハ長調、フーガ第13番 ハ短調、フーガ第14番ハ長調、フーガ第15番 ニ長調、Varie partite obbligate al basso ハ長調、アンダンテ ハ長調、フーガ ハ長調、Tastatura ハ長調、Toccata per cembalo イ長調、トッカータ ト長調、トッカータ第9番ト長調、トッカータ第4a番 ホ短調
フランチェスコ・タシーニ(Org、ハープシコード)

録音:2015年-2019年
ナポリ楽派の始祖的存在であるアレッサンドロ・スカルラッティの鍵盤作品の全曲を網羅するシリーズの第7巻。この2枚組でフランチェスコ・タシーニはA.スカルラッティの鍵盤用歌劇・オムニアをすべて録音したことになります。最初に収録された15のフーガは、ピアチェンツァのサンタ・マリア・ディ・カンパーニャ大聖堂の歴史的オルガンで演奏されています。
Tactus
TC-531601(1CD)
ビアージョ・ペショリーニ(1535-1613):マドリガーレ集第3巻(ヴェネツィア、1581) 世界初録音 トゥスケ・ヴォーチェス、
エリア・オルランド(ディレクター)

録音:2019年、プラト(イタリア)
この録音はイタリアのプラト出身のビアージョ・ペショリーニのマドリガーレ集第3巻(ヴェネツィア、1581)の研究から始まりました。地元出身の作曲者の作品を甦らせるために若手のプロ歌手とアマチュア歌手が集まり結成されたのが、トゥスケ・ヴォーチェスです。このマドリガーレ集第3巻が現存する唯一のもので29のマドリガーレから成っています。美しい楽曲も多く、トゥスケ・ヴォーチェスの情熱が伝わってきます。

Centaur
CRC-3719(1CD)
クープラン:クラヴサン曲集全集 Vol.6
「クラヴサン曲集第1巻」より第1オルドル
「クラヴサン曲集第2巻」より第9オルドル
マーク・クロル(ハープシコード)

録音:2018年(アメリカ)
50年以上のキャリアを持ち、25年以上に渡りボストン大学のチェンバロ科教授の要職にあるアメリカの鍵盤楽器奏者、マーク・クロルによるクープランのクラヴサン曲集第6巻。このプロジェクトでクロルは複数のハープシコードを使い分けていますが、今回の録音では歴史的ハープシコード復興のパイオニア、ウィリアム・ダウドが1974年に製作したタスカン・モデルの楽器を採用しています。
Centaur
CRC-3720(1CD)
クープラン:クラヴサン曲集全集 Vol.7
「クラヴサン曲集第1巻」より第2オルドル
「クラヴサン曲集第2巻」より第10オルドル
マーク・クロル(ハープシコード)

録音:2018年(アメリカ)
50年以上のキャリアを持ち、25年以上に渡りボストン大学のチェンバロ科教授の要職にあるアメリカの鍵盤楽器奏者、マーク・クロルによるクープランのクラヴサン曲集第7巻。本盤でも、ウィリアム・ダウドが1974年に製作したタスカン・モデルの楽器を使用しています。このプロジェクトは全12巻にわたるリリースが予定されています。
Centaur
CRC-3777(1CD)
クープラン:クラヴサン曲集全集 Vol.9
「クラヴサン曲集第4巻」より第24オルドル
「クラヴサン曲集第4巻」より第26オルドル
「クラヴサン曲集第4巻」より第27オルドル
マーク・クロル(ハープシコード)

録音:2018年(アメリカ)
50年以上のキャリアを持ち、25年以上に渡りボストン大学のチェンバロ科教授の要職にあるアメリカの鍵盤楽器奏者、マーク・クロルによるクープランのクラヴサン曲集第9巻。今回の録音ではクープランに近い時代に製作されたクリスティアン・クロル1776年製、クリスティアン・ツェル1737年製という2つのオリジナル楽器を使い、クープランが亡くなる3年前に完成させた最後のクラヴサン曲集を収録しています。
Centaur
CRC-3776(1CD)
クープラン:クラヴサン曲集全集 Vol.8
「クラヴサン曲集第2巻」より第12オルドル
「クラヴサン曲集第4巻」より第20オルドル
「クラヴサン曲集第4巻」より第25オルドル
マーク・クロル(ハープシコード)

録音:2018年(アメリカ)
50年以上のキャリアを持ち、25年以上に渡りボストン大学のチェンバロ科教授の要職にあるアメリカの鍵盤楽器奏者、マーク・クロルによるクープランのクラヴサン曲集第8巻。このプロジェクトでクロルは複数のハープシコードを使い分けていますが、今回の録音ではクリスティアン・クロルが1776年に製作したオリジナル楽器を採用しています。
Centaur
CRC-3747(1CD)
ロベール・バラール(c.1575−c.1649):リュート組曲集
リュート組曲第1番〜第9番
リチャード・コルブ(10コースリュート)

録音:2017年7月14日−16日(アメリカ)
17世紀初期の最も有名なフランスのリュート奏者、作曲家のロベール・バラールのリュート組曲集。北米、ヨーロッパを中心にソリスト、バロックとルネサンスのアンサンブルで、また、カーメル・バッハ・フェスティバルでは8年間リュート奏者として携わったリチャード・コルブの演奏で、当時のパリ貴族たちの間で人気を誇ったリュートの為の音楽を現代に伝えます。
Centaur
CRC-3715(1CD)
デュリュフレ:ミサ曲 「クム・ユビロ」 Op.11*
レクイエム Op.9
ノーザン・アイオワ大学コンサートcho、
ノーザン・アイオワ大学ヴァーシティ・メンズ・グリー・クラブ*、
ジョン・ワイルズ(指)、
ランドール・ハーロウ(Org)*、
マリコ・モリタ(Org)、
ジェフリー・ブリック(T)*、
ケイラ・シュミッツ(Ms)、
ミーガン・グレイ(Vc)

録音(ライヴ):2016年4月(アメリカ)
フランスの作曲家、オルガン奏者、モーリス・デュリュフレの2つの合唱作品集。男声合唱による単旋律聖歌、グレゴリオ聖歌を模倣した形で作曲された 「クム・ユビロ」、フォーレのレクイエムの構成を踏襲して作曲された 「レクイエム」を収録。合唱団は、1876年に創立された歴史あるノーザン・アイオワ大学の学生からオーディションで選ばれたメンバーで構成されており、オルガンは同大学の教授陣が演奏しています。

NovAntiqua Records
NA-38(1CD)
ラウテン・ギャラントリー〜ファルケンハーゲン:パルティータ集
ファルケンハーゲン:パルティータ第2番変ロ長調 Op.2-2
ハーゲン:ソナタ変ロ長調
バロン
:ソナタ ト短調
ファルケンハーゲン:パルティータ第5番イ長調 Op.2-5
ヨアヒム・ハーゲン:ソナタ ヘ長調
アルベルト・クルニョーラ(Lute)

録音:2019年6月、モデナ(イタリア)
イタリア古楽界の名匠アルベルト・クルニョーラが奏でるこの「Lautengalanterie(ラウテン・ギャラントリー)」は、1978年にイギリスのリュート奏者、アンソニー・ベイルズによって録音された同名の歴史的なLPに捧げられたトリビュート・アルバムです。
アンソニー・ベイルズのレコードは、アルベルト・クルニョーラ自身がリュートに親しむきっかけとなった録音であり、この楽器の演奏と研究に30年以上の歳月を費やした1つの結論として、アダム・ファルケンハーゲン、ベルンハルト・ヨアヒム・ハーゲン、エルンスト・ゴットリーブ・バロンの音楽を取り上げ、同じプログラムを提案しています。
現在のイタリアを代表するリューティストが、バッハ同世代の音楽家ファルケンハーゲンを中心としたドイツのリュート音楽の考察を、その見事な演奏で発表してくれています。
ちなみにアーティスティック・ディレクターは、旧シンフォニア・レーベルの名物プロデューサーであるシグリット・リー。その存在も、このアルバムの価値を高めてくれることでしょう。
NovAntiqua Records
NA-52(1CD)
聖アウグスチノ修道会の修道士の音楽
リッパリーニ:3声と2声の為のソナタ集
デッリ・アントニ:ヴェルセッティ・セスト・トゥオーノ
ディルタ:道徳的で神聖な英雄の詩
アゾラ:ミサ・デファンクトルム・トリブス・ヴォチブス
カペラ・ムジカーレ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレ・ボローニャ、ロベルト・カーショ(指)、スコラ・グレゴリアーノ=フォリフォニカ・サン・ピエトロ、アントニオ・ロレンツォーニ(指)

録音:年月日不詳
ルネッサンス後期からバロック初期にかけてのボローニャ、聖アウグスチノ修道会の修道士たちの音楽。
マルティーニ神父(1706−1784)の収集にかける情熱と優れたネットワークのおかげで、ボローニャの音楽図書館は現在、最大かつ最も重要な写本のコレクションの1つを所有しています。
ロベルト・カーショ率いるサン・ジャコモ・マッジョーレの聖歌隊が、マルティーニの後にアウグスチノ修道会に引き継がれたコレクションの中から、知られざる聖歌や室内楽の秘宝を紹介します。
NovAntiqua Records
NA-39(3CD)
ペルゴレージ:宗教音楽劇「アキテーヌ公聖グリエルモの改心と死」(ピリオド楽器による全曲版初録音) アンサンブル・アルラウネ、マリオ・ソラッツォ(指)、モニカ・ピッチニーニ(ソプラノ/聖グリエルモ)、カテリーナ・ディ・トンノ(メゾ・ソプラノ/天使)、カルラ・ナハディ・バベレゴト(メゾ・ソプラノ/聖ベルナルド)、フェデリカ・カルネヴァーレ(メゾ・ソプラノ/アルセニオ)、マウロ・ボルジョーニ(バス/精霊)、マリオ・ソラッツォ(バス/カピタン・クオモ)、アリアンナ・マンガネッロ(メゾ・ソプラノ/アルベルト)

録音:2019年1月、ラ・フォンテ(モデナ、イタリア)
※ハードカバーブック仕様
イタリア、ナポリ楽派の夭折の天才作曲家ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1719−1736)。
幼い頃から天才的な才能を発揮するものの、結核を患い1736年に僅か26歳でこの世を去るペルゴレージがその数年前、ナポリ音楽院の卒業作品として作曲した壮大な作品がこの宗教音楽劇「アキテーヌ公聖グリエルモの改心と死」。
当時21歳だったペルゴレージはこの作品で絶大な評価を得ることとなり、残りの僅かな生涯の中で歌劇の歴史に大きな影響を与えることになります。
ペルゴレージの転機となった作品の1つであるにもかかわらず、演奏や録音の機会に恵まれてこなかったこの宗教音楽劇の全容が、
イタリアのピリオド・アンサンブルであるアンサンブル・アルラウネと、イタリアの実力派歌手陣たちの共演によって描かれることになりました。
このピリオド楽器による世界初の全曲録音の登場は、ペルゴレージが遺した偉大な功績の1つを改めて示してくれることでしょう。

fra bernardo
FB2104505(1CD)
ヴィオリーノVol.2〜1680年頃ウィーンのヴァイオリン音楽
作曲者不詳:ソナタ11 ニ短調、
 ソナタ2 ニ短調、ソナタ15 イ短調、
 カプリッチョ4 イ短調
アレッサンドロ・ポリエッティ(?-1683):第2旋法による前奏曲
作曲者不詳:ソナタ13 ト短調
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(c.1620/1623-1680):ソナタ14 ト短調
ジョヴァンニ・バッティスタ・フェッリーニ(1601-1674):マントヴァのバッロ
J.H.シュメルツァー:ソナタ3 ニ長調
作曲者不詳:ソナタ20 イ長調、ソナタ21 イ短調
ヴェロニカ・スクプリク(Vn)、
イェルク・ヤコビ(Org)
※使用楽器:ヴァイオリン Cahuzsac Brothers, London 1787/オルガン Hermann Kroger Berend Hues 1650/51

録音:2020年10月14日ー16日、聖ラウレンティウス教会(ラングヴァルデン、ドイツ)
ルぺッジャータやオルトレモンターノ、コンチェルト・パラティーノなどでも活躍するドイツの女流ヴァイオリニスト、ヴェロニカ・スクプリク。「クラーゲンフルトの写本」による1680年頃オーストリアの音楽を収録した「ヴィオリーノVol.1」(FB1405799)から、約7年ぶりに実現した続編「ヴィオリーノVol.2」は、ロンドンの有名な大英図書館に所蔵されている手稿譜(MS.ADD 31.500)からひも解く、1680年頃ウィーンの知られざるヴァイオリン・ソナタ。「悪魔のヴァイオリニスト」ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァーや作曲者不詳の数々の優美なソナタを、スクプリクのヴィルトゥオージティと比類なき感性で仕上げています。

Signum Classics
SIGCD-560S(1SACD)
スーパーサイズ・ポリフォニー〜ストリッジョ:40声&60声のミサ曲、タリス:40声のモテット
アレッサンドロ・ストリッジョ(b.1536/1537−1592):40声のモテット 「見よ, 至福の光を」*、
 ミサ曲 「かくも幸せな日が」 〜キリエ*
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098−1179):めでたし高貴な方
ストリッジョ:ミサ曲 「かくも幸せな日が」 〜グローリア*
ビンゲン:おお, 知恵の力
ストリッジョ:ミサ曲 「かくも幸せな日が」 〜クレド*
ビンゲン:おお, 豊かな実りをもたらす根よ
ストリッジョ:ミサ曲 「かくも幸せな日が」 〜サンクトゥス*、
 ベネディクトゥス*
ビンゲン:聖霊は生の源の生
ストリッジョ:ミサ曲 「かくも幸せな日が」 〜アニュス・デイ*
トマス・タリス(c.1505−1585):おお, 光より生まれし光、
 単旋聖歌 「御身よりほかにわれは」、
 40声のモテット 「御身よりほかにわれは」
アルモニコ・コンソート、
クリストファー・モンクス(指)、
ケンブリッジ・ゴンヴィル&キーズ・カレッジcho、
ジェフリー・ウェッバー(指)、
エイドリアン・フランス(バス・サックバット)*

録音:2018年7月8日−10日、セント・ジョージ教会(ケンブリッジ)
驚異的なレパートリーの広さと安定感のあるハーモニーが魅力のケンブリッジ・ゴンヴィル&キーズ・カレッジ合唱団。小編成から大編成、合唱のみ、オーケストラ付きなど、多種多様な編成とプログラムにハイレベルで対応する2001年創設の合唱団、アルモニコ・コンソート。英国が誇る2つの名アンサンブルが集まり、40声と60声という超多声部の為のポリフォニー音楽を録音し、その衝撃的なパフォーマンスとタイトルで話題を呼んだ「スーパーサイズ・ポリフォニー」。この驚異的な音響空間をより精確に再現するため、SACDサラウンド・サウンドによるニュー・ヴァージョンがリリース!
「スーパーサイズ」なポリフォニーの代表作として知られるトマス・タリスの傑作、40声のモテット「御身よりほかにわれは(スペム・イン・アリウム)」はもちろん、約400年間消失しており現代になってパリで発見されたアレッサンドロ・ストリッジョの40声&60声のミサ曲「かくも幸せな日が」を中心に、同じくストリッジョの40声のモテット「見よ, 至福の光を」、そしてヒルデガルト・フォン・ビンゲンの美しい作品を散りばめた充実のプログラムを、たっぷりとしたサラウンド・サウンドでお楽しみください。

Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-80032(2CD)
コレッリ:ソナタ集 Op.5(ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の為の編曲版)
CD1〜ソナタ第3番、ソナタ第10番、ソナタ第11番、ソナタ第5番、ソナタ第7番/CD2 〜 ソナタ第4番、ソナタ第8番、ソナタ第6番、ソナタ第1番、ソナタ第9番、ソナタ第12番 「ラ・フォリア」
グイード・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、通奏低音:エウニセ・ブランダン(ヴィオラ・ダ・ガンバ:CD1)、パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ:CD2)、ガエターノ・ナジッロ(Vc)、エドゥアルド・エグエス(テオルボ:CD1)、ルチアーノ・コンティーニ(アーチ・リュート:CD2)、マッシミリアーノ・ラスキエッティ(ハープシコード、オルガン)

録音:1998年&2001年(イタリア)
ルカンジェロ・コレッリの有名なラ・フォリアを含む「ソナタ Op.5」の全12曲を、18世紀に作られた「ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の為の」編曲版で演奏した超名盤がGlossa Cabinetシリーズより復刻!メインのガンバはイタリアの名手、グイード・バレストラッチが務め、様々な楽器による通奏低音にはパオロ・パンドルフォやエウニセ・ブランダンなど錚々たるメンバーが参加しています。
コレッリのOp.5はもともとヴァイオリンと通奏低音のために作曲された作品ですが、出版直後からさまざまな編曲版が作られており、作曲家と作品の人気のほどをうかがい知ることができます。今回の録音に使用されたヴィオラ・ダ・ガンバ版の手稿譜は、12曲のソナタをすべて収録したもので、パリ国立図書館に所蔵されています。編曲者は不明ですが、1700年にローマで出版されたヴァイオリンの為のオリジナル版のコピーをもとに、ドイツ語圏で作られたと考えられています。
Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-81603(1CD)
シャルパンティエ(1643−1704):トランペットの為の行進曲(凱旋行進曲) H.547
テ・デウム H.146
ディクシット・ドミヌス(主、わが主に言いたもう) H.202
「ガリアの王聖ルイを讃える歌」 H.365
「主よ、王を助けたまえ」 H.291
エルヴェ・ニケ(指)、
コンセール・スピリチュエル

録音:2000年7月、パリ(フランス)
数々の古楽革命を起こし、フランス・バロック音楽の復興を実現させてきた稀代の鬼才エルヴェ・ニケとコンセール・スピリチュエル。エルヴェ・ニケのGlossa移籍後の最初の大ヒット作となったシャルパンティエの「テ・デウム&モテット集」も、Glossa Cabinetシリーズより堂々の復活!
「テ・デウム H.146」はヴェルサイユ楽派最高の宗教音楽作曲家シャルパンティエの作品の中でも抜群の知名度を誇り、特に壮麗で華麗な「前奏曲」は様々な形で演奏が行われている名曲です。太陽王ルイ14世の権力と栄光を示した豪華絢爛な宮廷文化の象徴たる音楽を、コンセール・スピリチュエルの徹底したピリオド・アプローチでご堪能あれ。輝かしきバロック・トランペットが大活躍する「トランペットの為の凱旋行進曲」も聴きものです。
Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-80031(1CD)
ジェズアルド:マドリガーレ集 第6巻(1611) アラン・カーティス(スピネット&指)、
イル・コンプレッソ・バロッコ

録音:1994年9月、ボローニャ(イタリア)
アメリカ出身、アムステルダムでグスタフ・レオンハルトに師事し、ヘンデルやバロック・歌劇復興の功績を遺す古楽系指揮者、アラン・カーティス(1934-2015)の名盤がGlossa Cabinetシリーズより復刻!
カーティスがオランダで創設した古楽アンサンブル、イル・コンプレッソ・バロッコ(元イ・フェービ・アルモニーチ)の演奏で、西洋音楽の歴史の中で最も非凡な和声的思考を含むカルロ・ジェズアルド(1566-1613)の「マドリガーレ集 第6巻」を収録しています。ジェズアルドの作品において半音階のラインが和声進行を形成してゆく様は、現代の耳にとっても新鮮で、予測不可能なものに聞こえます。
Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-80030(1CD)
ポルトガルのビリャンシーコ〜エヴォラ・コレクションからの歌曲集
ペドロ・ヴァス・レゴ(1673-1736)、マヌエル・ボテーリョ・デ・オリヴェリア(1636-1711)、フレイ・マヌエル・ドス・サントス(1668-1737)、フレイ・ミゲル・ダ・ナティヴィダーデ(c.1630-c.1690)、アントニオ・マルケス・レスビオ(1639-1709)、他作曲者不詳の音楽
ロヘリオ・ゴンサルベス(指)、
ア・コルテ・ムジカル

録音:2013年3月、改革派教会(スイス、ゲルターキンデン)
16世紀から17世紀にかけて、エヴォラはポルトガルにおけるポリフォニーの最も重要な中心地のひとつでした。この街のゴシック様式の大聖堂では、いわゆる「ポルトガル派」が発展し、そこからスペインや新世界の植民地で活躍する重要な音楽家が数多く輩出されました。数多の音楽の宝庫であるエヴォラの大聖堂のアーカイヴは、そのことを雄弁に物語っています。スペイン音楽の伝道師、ロヘリオ・ゴンサルベスとア・コルテ・ムジカルは、このアーカイヴから宗教的なものと世俗的なもの、両方のビリャンシーコを選び演奏・収録しました。スパニッシュ・ハープやギター、弦楽器、打楽器など、色彩豊かな楽器の伴奏をベースに、4人の歌手が心を揺さぶる音楽を奏でています。
ビリャンシーコは、もともと世俗的な主題を持つ多声部のスペイン語の歌でしたが、すぐにキリスト教の典礼に取り入れられ、宗教的な祭日に頻繁に用いられるようになりました。エヴォラのアーカイヴにはスペイン語だけでなく、珍しくポルトガル語のテキストを含むビリャンシーコが含まれています。声楽と器楽が交互に演奏され、世俗的なものと宗教的なものが対比される点は、ポルトガルの初期バロック音楽が持つ文化的な多様性、個性、表現力の表れといえるでしょう。
Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-80033(1CD)
ヨハン・カスパール・ケルル:ミサ・ノン・シネ・クワーレ
入祭唱:「彼は、彼らを養う」(グレゴリオ聖歌)/キリエ*/グローリア*/昇階唱:ソナタ ヘ長調(2本のヴァイオリンと通奏低音の為の)/クレド*/奉献唱:「Plaudentes Virgini」(ソプラノ、アルト、テノール、バスと通奏低音の為の/サンクトゥス*&ベネディクトゥス*/アニュス・デイ*/聖体拝領誦:「Ama cor meum」(アルト、テノール、2本のヴァイオリンと通奏低音の為の)/「Dignare me」(ソプラノ、アルト、バスと通奏低音の為の)/聖体拝領後の祈り:ソナタ ト短調(2本のヴァイオリン、バスと通奏低音の為の)/神への感謝:レジナ・チェリ・ラウダーテ
(*=ミサ曲 「ノン・シネ・クワーレ」より)
ファビオ・ボニッツォーニ(Org&指)、ラ・リゾナンサ

録音:1999年5月、聖ロレンツォ教会(イタリア、ライーノ)
バッハにも高く評価されたドイツの作曲家ヨハン・カスパール・ケルル(1627-1693)の声楽作品を、ファビオ・ボニッツォーニ率いる人気古楽アンサンブル、ラ・リゾナンサの演奏で!17世紀、主にウィーンで活躍したケルルはパッヘルベルをはじめとする多くの音楽家に影響を与え、教師としても傑出した人物として知られています。バッハやヘンデルもケルルの作品を研究したといいます。
ミサ曲「Missa non sine quare」は、1689年にミュンヘンで出版された6つのミサ曲集の第1曲目。ケルルはこの作品で、対位法の扱いに関して紛れもない才能があることを証明しており、ソロ部分、トゥッティ部分の両方において見事な模倣対位法が見られます。ケルルの旋律的な創意、対位法の精巧さ、和声の大胆さは、のちにバッハによって賞賛されました。

CPO
CPO-555300(1CD)
NX-B10
テレマン:結婚式のためのセレナータ
結婚式のためのセレナータ「Liebe, was ist schoner als die Liebe 愛、愛よりも美しいものなどない」 TWV 11:26 - ソプラノ、テノール、オーボエと弦楽合奏のために
6つのカンタータより第5カンタータ「Lieben will ich 私は愛したいのに」TWV 20:21 (ハンブルク 1731)- テノール、オーボエ、弦楽合奏と通奏低音のために
カンタータ「Der Weiberorden 女性の地位」TWV 20:49- ソプラノと弦楽のために
ユリア・キルヒナー(S)
ゲオルク・ポプルッツ(T)
ラ・スタジオーネ・フランクフルト(古楽器使用)
ミヒャエル・シュナイダー(指)

録音:2019年5月10-11日
多作家で知られるテレマンは、ハンブルク市の音楽監督として知名度を誇るだけではなく、その作品が当時 の貴族や富裕層の人々から愛されていたためか「結婚式のための音楽」の作曲家としても大きな需要があ り、「愛」や結婚に関する作品も多く残しました。このアルバムに収録された1曲目のセレナータ(バロック時 代、主として祝賀の行事に演奏された1幕もののオペラを指す)「愛、愛よりも美しいものなどない」は、ソプ ラノとテノールが結婚の有用性について論争するという歌詞に活気に富んだ音楽をつけており、テレマンの全 ての作品の中でもとりわけ独創的で機知に富んだ音楽の一つとされています。他には愛の不可思議さにつ いて自由なテキストで歌うテノールのソロ・カンタータ「私は愛したいのに」と、結婚式の饗宴のための「女性 の地位」も収録。若い花嫁が抱く結婚生活への期待が明るいトーンで歌われます。テレマン演奏のオーソリ ティ、ミヒャエル・シュナイダーとラ・スタジオーネ・フランクフルトのバックで、キルヒナーとポプルッツが見事な歌唱 を聴かせます。

CPO
CPO-555411(2CD)
NX-D11
フェルディナンド・パエール(1771-1839):歌劇「レオノーラ」 レオノーラ…エロノーラ・ベルロッチ(S)
フロレスターノ…パオロ・ファナーレ(T)
ロッコ…レナート・ジローラミ (Br)
マルツェリーナ…マリー・リーズ(S)
ジアッキーノ…ルイジ・デ・ドナート(Bs)
ドン・ピッツァーロ…カルロ・アッレマーノ(T)
ドン・フェルナンド…クレシミル・シュピツェル(T)
インスブルック音楽祭O
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)

録音:2020年8月5-11日 インスブルック古楽音楽祭・チロル州立劇場(スイス)
2020年8月、新型コロナ感染症(COVID-19)のパンデミック下、行われたインスブルック古楽音楽祭。 ベートーヴェン生誕250周年を記念して用意された演目は、パエールの「レオノーラ」の演奏会形式上演で した。パエールはベートーヴェンと同世代の1771年生まれのイタリア出身の作曲家。この「レオノーラ」は 1804年の作品で、忠実な妻が不当に投獄された夫を地下牢から救うという筋書きは、ベートーヴェンの 「フィデリオ」と同じであるものの、パエール作品では政治的な要素は薄められ、個人の愛と正直さが称賛さ れています 。また台本はイタリア語であり、この言葉の違いが音楽に表現方法やリズムなどのかなりの違い をもたらしています。構成はハッセやポルポラ、モーツァルトなどの影響を受けたイタリア・オペラの形式に則っ ており、リズミカルなレチタティーヴォやコロラトゥーラを駆使した聞かせどころの多いアリア、カバレッタ、そしてま ろやかな二重奏などが次々と登場します。イタリア・バロック・オペラの指揮で名高いアレッサンドロ・デ・マルキ による精彩に富んだ音楽と、題名役を歌うベロッキの見事にコントロールされた高難度のコロラトゥーラが聴 きどころです。

Orchid Classics
ORC-100171(1CD)
NX-B03
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア
ファンタジア第1番変ロ長調
ファンタジア第2番ト長調
ファンタジア第3番ヘ短調
ファンタジア第4番ニ長調
ファンタジア第5番イ長調
ファンタジア第6番ホ短調
ファンタジア第7番変ホ長調
ファンタジア第8番ホ長調
ファンタジア第9番ロ短調
ファンタジア第10番ニ長調
ファンタジア第11番ヘ長調
ファンタジア第12番イ短調
イリーナ・ギントヴァ(Vn)

録音:2019年5月10-15日
テレマンの「無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア」は1735年、『ターフェルムジーク』の少し後に作曲されました。多くの楽器の演奏法に精通し ていたテレマンは、他にもフルート、ガンバ、チェンバロのためにファンタジア集を書いており、どれもが明晰なスタイルと親しみやすい旋律にあふれているこ とで知られています。この無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジアは随所に重音奏法による対位法、自由で即興性を感じさせる音楽作りであるととも に、テレマンは楽器の表現の可能性を試しつつ聞いて楽しめるように作曲しており、演奏者の技巧も存分に発揮される見事な仕上がりです。 イリーナ・ジントヴァはウクライナ出身のヴァイオリニスト。キエフでリュドミラ・オフチャレンコに学び、チューリッヒ芸術大学に留学、数多くのコンクールの入 賞経験を持っています。2002年にはギドン・クレーメルが主催するロッケンハウスの室内楽フェスティヴァルに出演するなど、世界中で活躍しています。 10歳の時に初めてテレマンのファンタジアを演奏したという彼女、およそ20年を経てこの録音に臨み、これまでの経験と自身の成長を反映させた集中 力の高い演奏を披露しました。

Resonus
RES-10285(1CD)
NX-B05
ヨハン・パッヘルベル:オルガン作品集 第1集
プレリュード ニ短調 P407
フーガ ニ短調 P154
トッカータ ヘ長調 P463
コラール・パルティータ
ああ罪人なるわれ、何をなすべきか」P7a
5声のマニフィカト・フーガ P314-325
チャコーナ ヘ短調 P43
何ゆえに悲しむや、わが心よ(第1稿)P483
何ゆえに悲しむや、わが心よ(第2稿)P484
コラール・パルティータ「神のみわざは善きかな」 P379
われらが神は堅き砦 P106
マシュー・オーウェンズ(Org)
1965年製 フロベニウス・オルガン

録音:2014年7月17-18日チャペル・オブ・クィーンズ・カレッジ、オックスフォード(UK)
『パッヘルベルのカノン』で知られる作曲家パッヘルベル。ブクステフーデと近い時代を生きた彼は、優れた鍵盤楽 器奏者であるとともに、フレスコバルディやフローベルガーなどの初期バロックの作曲家から受けた影響を、次世代 のバッハへと伝える架け橋になりました。とりわけコラール前奏曲やフーガの発展に大きく寄与し、その作品は当 時の人々から高い人気を得ていました。このRESONUS CLASSICSでのパッヘルベル:オルガン作品集を手掛 けているのは、2005年1月よりウェルズ大聖堂のオルガニストと聖歌隊監督を務めたマシュー・オーウェンズ。 バッハ全オルガン作品の演奏で高く評価されています。今回の録音に使用されたのは1965年製のフロベニ ウス・オルガン。パッヘルベル作品の多様なスタイルを表現するにふさわしい音色を備えた楽器です。
Resonus
RES-10282(1CD)
NX-B05
イタリア・バロック黎明期における超絶技巧ヴァイオリンの装飾技法
1. ジョヴァンニ・バッサーノ(1561頃-1617): 第1リチェルカータ
2. シプリアーノ・デ・ローレ(1515頃-1565): Anchor che col partire
リッカルド・ロニョーニ(1550頃-1620頃)による装飾
3. ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(1525頃-1594):Deh hor foss’io col vago della luna
ウェッバー(1969-)による装飾
4. アスカニオ・マイオーネ(1565頃-1627):Canzon francese prima 第1フランス風カンツォン
5. ビアージョ・マリーニ(1594-1663):シンフォニア「ラ・ガルダーナ」
6. オリヴァー・ウェッバー:リチェルカータ(原曲: ジョヴァンニ・バッサーノ)
7. トマ・クレキヨン(1505頃-1557頃):Par trop souffrir de fortune
ennemie
ウェッバーによる装飾
8. オルランド・ディ・ラッソ(1532頃-1594): Susanne ung jour
ジローラモ・ダッラ・カーサ(1601年没)による装飾
9. ゲルトナー(生没年不詳):トッカータ
10. マリーニ:シンフォニア「ロルランディナ」
11. ジョヴァンニ・ガブリエリ(1555頃-1612): 第2旋法によるトッカータ
12. トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548頃-1611): Dilectus tuus candidus
ジョヴァンニ・バティスタ・ボヴィチェッリ(16世紀後半に活躍)による装飾
13. デ・ローレ:Signor mio caro
ウェッバーによる装飾
14. ウェッバー:チャッコーナ(モンテヴェルディ、サンチェス、R&F. ロニョーニにならって)
15. ミケランジェロ・ロッシ(1601頃-1656): 第9トッカータ
16. ダリオ・カステッロ(1602-1631):第1ソナタ
17. カルロ・G(1600頃-1620活躍):Convertisi planctum
18. ジョヴァンニ・パオロ・カプリオーリ(1580頃-1627頃): Vulnerasti cor
meum
ウェッバーによる装飾
19. アントニオ・モルターロ(1587-1610活躍): カンツォーナ「ラ・マルヴェッツァ」
ウェッバーによる装飾
20. アウレリオ・ヴィルジリアーノ(1600頃活躍): 「Vestiva i coll」[リチェルカータ]
21. パレストリーナ:Cosi le chiome mie
ウェッバーによる装飾
22. アンドレア・ガブリエリ(1532頃-1585): 4声のイントナツィオーネ
23. パレストリーナ:Io son ferito
フランチェスコ・ロニョーニ(?-1626頃)による装飾
オリヴァー・ウェッバー(Vn)
スティーヴン・デヴァイン(オルガン&チェンバロ)

録音:2021年2月10-12日
16世紀の終わりから17世紀の初頭にかけて発展した「ディミニューション=旋律中の音を細かい音価の音符に細分すること」と呼ばれる演奏様式。 これは変奏曲などでよく使われる方式で、当時の奏者たちは元のシンプルな旋律に即興的な装飾を付ける技術が求められていました。 このような作品の一つに、パレストリーナのマドリガーレ「Io son ferito ああ、私はこんなに傷ついて」の旋律にフランチェスコ・ロニョーニが装飾を施した ものがあり、ここには「芸術と熟達の技」というキャプションが付けられていました。このアルバムには、当時のディミニューションの作例と、ヴァイオリニストの オリヴァー・ウェッバー自身がこの時代の作品に新たな装飾を施したヴァージョンを聴くことができます。 オリヴァー・ウェッバーは17世紀から18世紀作品を得意とするピリオド楽器アンサンブル「モンテヴェルディ弦楽バンド」の音楽監督。このアルバムはアン サンブルに属する奏者たちをフィーチャーするシリーズ『モンテヴェルディ弦楽バンド・イン・フォーカス』の最初の1枚となります。

Orlando Records
C-00271(1CD)
スカルラッティ:リコーダーとソプラノのためのソナタとカンタータ集
ソナタ ト長調 K.91/ソナタ ニ短調 K.77
ソナタ ホ短調 K.81/ソナタ ニ短調 K.89
ソナタ ヘ長調 K.78
カンタータ「眠っていても」ハ短調
ジョルジオ・マッテオリ(リコーダー&指揮)、
リタ・アロッジャ(S)、ア
ンサンブル・フェスタ・ルスティカ

録音:2018年5月12日−14日、サラ・パロッキアーレ・ジョヴァンニ・パオロU(クレメッラ、イタリア)
ナポリ出身の巨匠中の巨匠、ドメニコ・スカルラッティの「ソナタ」をリコーダーとピリオド・アンサンブルの編成で奏でたご当地イタリアのレーベルならではの注目盤!
リコーダーのジョルジオ・マッテオリは1994年に自身の団体であるアンサンブル・フェスタ・ルスティカを創設。
アンサンブル・アウローラやカペラ・ムジカーレ・ディ・サンペトロニオ、アカデミア・モンティス・レガリス、アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソートなどのイタリアの世界的ピリオド・アンサンブルでも活躍した名手です。
エンニオ・モリコーネとマルコ・フリシーナが音楽を担当した「十戒(The Bible)」にも参加するなど、その演奏活動は多岐に渡っています。

Centaur
CRC-3672(1CD)
バルバラ・ストロッツィ:情熱的な歌〜セシリアズ・サークル
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):うかつ者 Op.8
カンタータ、アリエッタと二重唱曲集 Op.2 より 「アイ・バーチ」
サクリ・ムジカーリ・アフェッティ Op.5 より 「立ち上がれ、立ち上がれ」
ケ・シ・プオ・ファーレ(Musing #1)
エウテルペの遊戯 Op.7 より 「Non occorre ch'io ci pensi」
サクリ・ムジカーリ・アフェッティ Op.5 より 「サルヴェ・レジーナ」
カンタータ、アリエッタと二重唱曲集 Op.2 よりLa Riamata da chi amava、 美しい瞳が
エウテルペの遊戯 Op.7 より 「Non volete ch'io mi dolga」
ケ・シ・プオ・ファーレ(Musing #2)
カンタータ、アリエッタと二重唱曲集 Op.2 より アモール・ドルミリオーネ
ジャネット・ヤングダール(S)、
ヴィヴィアン・モンゴメリー(ハープシコード、オルガン、アコーディオン)、キャサリン・ボット(S)、ベンジャミン・カッツ(ハープシコード、オルガン)、エリザベス・ケニー(テオルボ)、ジュリア・マッケンジー(Vn)

録音:2014年6月、チョートン・ハウス・ライブラリー(ハンプシャー、イギリス)&2015年5月、ユニテリアン・ユニヴァーサリスト教会(マサチューセッツ、アメリカ)
バロック初期のイタリアでソプラノのための作品を中心に作曲していた女性作曲家・声楽家、バルバラ・ストロッツィの歌曲集。ジャネット・ヤングダールはレスブリッジ大学で准教授を務めるソプラノ歌手で、中世音楽のアンサンブル「Sequentia」とヨーロッパと北米でツアーを行うなど精力的に活動。カナダをはじめ各地で講演や論文の発表なども行っています。

Caprice
CAP-21930(1CD)
バロック物語
プロローグ:ポルスカとツインポルスカ(ユーン=エーリク・ハルによる)/オーロフ・ヌードブラードのポルスカ/「ヨンサグッベン」オーロフ・ユーンソンの松のポルスカ/マンネ・オールソンの「ボルネスの古いポルスカ」/ヨニー・ショーニングの2つのポルスカ/スニッカル=エーリク・オールソンのポルスカ/エミール・リンドヴァールの白樺皮の靴のマーチ/エピローグ:カール・スヴェードの2つのポルスカ (全編曲:リンクス・アンサンブル)
リンクス・アンサンブル〔ネッタ・ヒュプシャー(リコーダー)、リンネア・オール・キャンベル(Vn)、アンナ・グスタフソン(ニッケルハルパ)、レオノル・パラッツォ(バロック・チェロ)、アヴィノアム・シャレヴ(Cemb)〕

録音:2020年
「リンクス・アンサンブル(Lynx Ensemble)」は、スウェーデン、ドイツ、イスラエル、オランダのバロックとフォークの音楽家が集まって結成した音楽プロジェクトです。17世紀と18世紀がルーツのスウェーデンの伝統舞曲を探求し、当時の演奏スタイルをあらためて「イメージ」として再現することを目的に活動しています。デビュー・アルバム『バロック物語』は、かつての音楽語法が独自の方法で維持されているヘルシングランドのフォークミュージックに焦点を当てて制作されました。「ヨンサグッベン(うすのろ爺さん)」のニックネームで愛されたオーロフ・ユーンソンや、「スニッカル=エーリク(こそこそエーリク)」の名で親しまれたスペルマン(フィドラー)で農夫のオールソンたちの「ポルスカ」。息の長い非対称のフレーズ、スペルマンたちが名人芸を競ったパッセージなど、いわゆる「華麗な様式」を示す曲が、ドローン、ダブルストップ、平行三度といった伝統の伴奏技法も使った編曲で演奏されます。2020年の録音。COVID-19 の影響でドイツからスウェーデンに渡れなかったノーラ・マッティエスに代わり、ヨーテボリ在住のレオノル・パラッツォがバロック・チェロを弾いてセッションが行われました。

SUPRAPHON
SU-4293(1CD)
シモン・ブリクシ:ミサ曲
Arietta de gloriosissima resurrectione Domini nostri Jesu Christi
Litaniae de Venerabili Sacramento
Alma Redemptoris Mater
Domine ad adjuvandum me festina
マニフィカト
ハナ・ブラシコヴァ(S)、
ヤロミール・ノセック(Bs)
ヒポコンドリア・アンサンブル、
ヤン・ハーデク(音楽監督)

録音:2021年2月5-10日/ミフナ宮殿(プラハ)
スプラフォン・レーベルが力を注いで録音を続けている「18世紀のプラハの音楽」。当アルバムではシモン・ブリクシ(1693-1735)をとりあげました。18 世紀前半のプラハは音楽の中心地であり、イタリアのオペラ、コンチェルト、フランスの組曲、イタリアやドイツのオラトリオなどが演奏され地元の教会では最新の音 楽を聴くことができました。その中、同時代ボヘミアを代表する作曲家がプラハ出身のシモン・ブリクシです。彼はヨーロッパの豊かな音楽からインスピレーション を得て、独創的な音楽を創造した最も優れた作曲家の一人といえます。ゼレンカを思わせる高度な技術が要求されるシモン・ブリクシの作品をBCJでもおなじみ の名唱ハナ・ブラシコヴァ、そしてバスのヤロミール・ノセックが美しく歌います。 (Ki)

Da Vinci Classics
C-00414(1CD)
バセオ:5声のためのマドリガーレ集第1巻(世界初録音) スコラ・カントルム・バレンシス、
ジルベルト・スコルダリ(指)

録音:2021年1月、サン・ジャコモ教会(バーリ、イタリア)
詳しい生没年や経歴等は判明していないものの16世紀の最後の30年間に活躍し、レッチェ大聖堂を務めていたとされるイタリアの音楽家フランチェスコ・アントニオ・バセオ(16世紀頃)。
バセオは「ナポリ風カンツォン集」(1573年)や「2つのマドリガーレ集」(1573年、1582年)を出版しており、今回録音が行われたの世界初録音となる「5声のためのマドリガーレ集第1巻」1582年にヴェネツィアで出版されました。
イタリアのヴォーカル・アンサンブル、スコラ・カントルム・バレンシスは、アンサンブル・ジル・バンショワを筆頭とするピリオド・アンサンブルで通奏低音奏者として活躍したジルベルト・スコルダリによって2018年に創設。
1500年から1700年にかけてイタリアのプーリア州近郊で作曲された音楽の発掘、蘇演に力を注いでる気鋭の団体です。

RAMEE
RAM-1916(1CD)
『KEY NOTES ルネサンス以前の鍵盤音楽の世界』〜ヨーロッパ各地の手稿譜から
1. 天より降り来たり Descendit de celis
2. 王の舞曲 Danse real
3. 神よ Domino
4. 嫌われぬ民を Tribum quem non abhoruit(原曲: フィリップ・ヴィトリ〔1291-1361〕『フォーヴェル物語』)
5. タシンの手法で Chose Tassin(タシン〔13世紀に活躍〕/コリーナ・マルティ)
6. 全能にして神の父なる主よ、憐れみ給え(キリエ IV) Kyrie cunctipotens genitor Deus
7. めでたし、海の星 Ave maris stella
8. 天使のキリエ Kyrie ang[e]licum
9. ホ調のレデウンテス Redeuntes in mi
10. わたしは一心にあなたに祈ります Mit ganczem Willem wunch ich dir
11. 慎ましくも慈愛を Humble Pitie
12. レ・ラ・ファ・ソの調べによるプレアンブルム Praeambulum super d a f et g
13. (表題のない曲)
14. 敬虔の星 Stella pia (アルジェントラートのヘンリクス・ヘスマン〔14世紀末-15世紀初頭に活躍〕)
15. パリの風車 Molendium de Paris(原曲:ピエール・デ・モラン〔14世紀に活躍〕)
16. 我ら主を祝福せん Benedicamus Domino
17. アーメン Amen
18. わたしはその枝に Io me son uno che per la frasche(原曲:ヤーコポ・ダ・ボローニャ〔1340?-86年頃に活躍〕)
19. ああ、いつだったかあなたがわたしを優しく抱きとめてくれた時のように
Deh come dolcemente m’abbracciava
(ジョヴァンニ・ダ・フィレンツェ〔1340-60頃活躍〕〕
20. もし、その甘やかな眼差しが Se la vista soave(フランチェスコ・ランディーニ〔1325頃-1397〕)
21. 広き野原に、草木の茂った大きな森に Per larghi prati e per gran boschi folti (ジョヴァンニ・ダ・フィレンツェ)
22. 愛らしい天使たちが神への感謝を歌う Cantano gl’angiolieti Sanctus
23. 祝福して迎えよう、全人類の只中で Benedicamus: Sane per omnia
24. 祝福して迎えよう Benedicamus
(特記無き楽曲は全て作曲者不詳)
コリーナ・マルティ(クラヴィシンバルム、クラヴィシテリウム、オルガネット〔ポルタティーフ・オルガン〕、オルガン)

録音:2019年5月13-14日 聖ニコライ教会、アルテンブルフ、ドイツ
2019年8月2-3日 聖レオデガル教会、メーリン、スイス
バーゼル・スコラ・カントルムで教鞭をとるコリーナ・マルティ。リコーダーやルネサンス以前の様々な管楽器を吹きこなす一方、チェンバロやヴァー ジナルより前に存在した中世の鍵盤楽器の歴史にも詳しく、チェンバロの祖先クラヴィシンバルムや、ふいごを自ら操作し膝上などで演奏する 小型のオルガン、オルガネット(ポルタティーフ・オルガン)の名手でもあり、リュート奏者ミハウ・ゴントコとのユニット「ラ・モッラ」でRAMEEレーベル ほかから興味深い中世音楽アルバムを制作してきました。古楽器アンサンブル、アントネッロの鍵盤&ハープ奏者西山まりえとの共演でも知ら れる彼女が今回ソロで世に問うのは、鍵盤楽器ひとつで弾く西洋音楽の源流ともいうべき楽曲を探るプログラム。ノートルダム楽派からアル ス・ノーヴァを経てブルゴーニュ楽派に至るまで、ルネサンスと呼びうる時代以前にどのような音楽が、どのような楽器で、どのように演奏されてい たのかを辿るアルバムです。スクワチャルーピ写本、ファエンツァ写本、ブクスハイム・オルガン曲集など、この種の企画で広く典拠とされる写本は もちろん、演奏者自身の見地から多種多様な史料が用いられており、中世流即興の名手でもあるマルティの解釈も含め、弦をはじく音や管 を通る音など、素材感のある響きで奏でられる音楽の異世界的な味わいは格別。どのような歴史的検証のもと選曲されたかなど、充実した 解説(英・仏・独語で掲載)が添えられているのも魅力の一つです。

IBS CLASSICAL
IBS-92021(2CD)
NX-B07
ガエターノ・ブルネッティ(1744-1798):オーボエ六重奏曲全集
【CD1】
六重奏曲 第1番変ロ長調 L273
六重奏曲 第2番ヘ長調 L274
六重奏曲 第3番変ホ長調 L275
【CD2】
六重奏曲 第4番変ロ長調 L276
六重奏曲 第5番ハ長調 L277
六重奏曲 第6番ヘ長調 L278
ロベルト・シリャ(Ob)
イル・マニアティコ・アンサンブル【ルイス・マリア・スアレス(Vn)、パブロ・マルティン(Vn)、サンドラ・ガルシア(Va)、シルビナ・アルバレス(Va)、カルラ・サンフェリクス(Vc)】

録音:2020年8月1-4日スペイン
世界初録音
イタリア出身の作曲家ブルネッティ。優れたヴァイオリニスト、ピエトロ・ナルディーニに師事し、1760〜62年頃、両親 とともにマドリードに移住。1767年にはスペイン王室の宮廷楽団員となり、カルロス3世の王太子付きのヴァイオリン 教師、音楽指南役に選任されました。カルロス3世の崩御後は、カルロス4世が組織した「王室室内合奏団」に所 属、ヴァイオリンを担当。1795年には「王室室内O」の指揮者に選任され、以降、亡くなるまでスペイン王 室に仕えるとともに音楽的な影響力を発揮しました。彼は王の御前で演奏するために多数の作品を書きあげてお り、これらのほとんどは管弦楽と室内楽作品ですが、その大部分は出版されなかったため、没後はほぼ忘れられてし まいました。このオーボエ六重奏曲集もカルロス4世のためのの作品で、写本などのデータから1796年から98年の 間に書かれたと推測されています。古典的な形式の中に優美な旋律が溢れる魅力的な音楽です。 ロベルト・シリャはバレンシアで学んだオーボエ奏者。22歳の時にポルトSOの首席奏者に就任したのを皮切り に、現在ではスペイン国立Oの首席奏者を務めています。客演も数多く、2008年にはYOU TUBEシン フォニー・オーケストラのオンライン・オーディションに参加、マイケル・ティルソン・トーマスと共演したことも大きな話題と なりました。

CLAVES
50-3008(1CD)
「スイス、ルネサンス期の詩篇とモテット集」
ジュネーブ詩篇:第105、121、122、104、33、100、150詩篇
スウェーリンク:第105、25、121、12、122、42、9、63、150詩篇
グディメル:第25、12、104、33、8、150詩篇
アンサンブル・ラマラヴィリア、
ステファニー・ボラー(指)

録音:2020年6月&8月/ヴァルデンブルク・スタジオ(スイス)
16世紀半ば、ジュネーブ詩篇はスイスを含む改革派のヨーロッパ全体に広がり、ジュネーブの改革派であるジャン・カルヴァンが150の詩篇を収録した最初の 全集を1562年に出版しました。その後詩篇はフランス語に翻訳されジュネーブのさまざまなカントールがその詩篇に旋律をつけました。
クロード・グディメル(c. 1514-1572)が作曲した4部作の詩篇は、初演からわずか2年後の1564年に出版されました。この詩篇は旋律をテノール・パー トに配したシンプルな構成で、瞬く間に絶大な人気を博しました。アンサンブル・ラマラヴィリアがこれらの美しい詩篇を歌います。 (Ki)

MUSICA VIVA
MV-103(1CD)
戦いと嵐
シャイト:戦いのガイヤルド
ロック:序幕の音楽
フェルディナンド・フィッシャー:「春の日記」より 組曲第1番
ヨーゼフ・ヴェルナー:「音楽のカレンダー」より 11月
ビーバー:戦い
テレマン:組曲「ドン・キホーテのブルレスク」TWV.55
リュリ:グラン・デール・アン・ゲール、「平和の神殿」より
アッカデーミア・ムジカーレ・デラヌンチアータ、
リッカルド・ドーニ(指)

録音:2014年10月11日−18日、アッビアテグラッソ(ミラノ、イタリア)
イタリア古楽界を代表する鍵盤奏者の1人であるリッカルド・ドーニがミラノのアッビアテグラッソで創設したピリオド・オーケストラ、アッカデーミア・ムジカーレ・デラヌンチアータによる「戦いと嵐」をテーマとしたバロック・プログラム。
17世紀における器楽の台頭、そして美術、絵画の世界における題材としての「戦い」と「嵐」の存在感の大きさを、ドーニが自身のピリオド・オーケストラで表現してくれています。
MUSICA VIVA
MV-118(2CD)
ロンドンのイタリア人〜ジャルディーニ、J.C.バッハとアーベル
ジャルディーニ:無伴奏ヴァイオリンのための6つの協奏曲集 Op.15
J.C.バッハ:シンフォニア第6番Op.6
アーベル:序曲第4番ハ長調 Op.17
ジュリアーノ・カルミニョーラ(Vn)、
アッカデーミア・ムジカーレ・デラヌンチアータ、
リッカルド・ドーニ(指)

録音:2016年6月19-26日、サンタントニオ・アバーテ教会(ミラノ、イタリア)
イタリアが世界に誇るバロック・ヴァイオリンの鬼才ジュリアーノ・カルミニョーラが、コレッリの弟子ソーミスの弟子である18世紀イタリアのコンポーザー=ヴァイオリニスト、フェリーチェ・ジャルディーニ(1716−1796)の「6つのヴァイオリン協奏曲 Op.15」を網羅!
ジャルディーニはヨンメッリの作品を作曲者の眼前で演奏した際、自身のヴィルトゥオージティを最大限にアピールするために過剰な即興的装飾を付け加えたがために、怒りが頂点に達したヨンメッリから平手打ちを受けたというエピソードを持っています(聴衆はその圧倒的な演奏に大喝采)。
1750年にロンドン・デビューを飾り、その後は同地に定住してヨハン・クリスティアン・バッハ、カール・フリードリヒ・アーベルたちと親交を深めたことも知られています。
1772年にロンドンで出版され、スペインのマドリッド国立図書館に保存されていたジャルディーニの「Op.15」の知られざる魅力が、名匠カルミニョーラのヴァイオリンによって解き放たれます。

Etcetra
KTC-1922(1CD)
金鉱〜バッハ・ファミリー、ゴルトベルク、テレマン
バッハ:リコーダーとハープシコードのためのソナタ ヘ長調(原曲:ヴァイオリンとハープシコードのための) BWV.1016
C.P.E.バッハ:フルートとハープシコードのためのソナタ ニ長調
バッハ:リコーダーとハープシコードのためのソナタ第3番 ニ短調(原曲:オルガンのための) BWV.527
J.G.ゴルトベルク:リコーダーとハープシコードのためのソナタ 変ホ長調(原曲:2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調) DurG13(BWV.1037)
テレマン:クラヴサンのための36のファンタジーより 〜 ファンタジー第1番ニ長調 (ファンタジー TWV33:34とTWV33:14からの編)、ファンタジー第2番 ト短調(ファンタジー TWV33:8とTWV33:14からの編)
W.F.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BR-WFB B17
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988より アリア(リコーダーと通奏低音のための編)
ザ・シアター・オヴ・ジ・イヤーズ〔カーステン・エッケルト(リコーダー)、アレクサンドラ・コレネワ(ハープシコード)〕
ウィーン国立音楽大学のリコーダー科教授を務め、古楽と現代音楽のもっとも多彩で需要の高いリコーダー奏者の一人として活動するカーステン・エッケルト。古楽の新しい発見、希少性、好奇心からなる魅力的なプログラムを追求してきたエッケルトのアンサンブル「ザ・シアター・オヴ・ジ・イヤーズ(The Theatre of The Ears/耳の劇場)」の新録音。プログラムによって編成や共演者もまったく異なるアンサンブルですが、本アルバムでは、アルセナーレ・ソノーロやラ・ヴォーチェ・ストゥルメンターレのメンバーを務めるロシアのハープシコード&ピアノ奏者、アレクサンドラ・コレネワどのデュオで、大バッハと息子のカール・フィリップ・エマヌエル・バッハとヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ、「ゴルトベルク変奏曲」との関係でも知られるヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク、そしてテレマンの音楽を、多彩なアレンジ&トランスクリプションによるリコーダーとハープシコードのための作品として披露します。
Etcetra
KTC1721(2CD)
レーマンス(1741−1771):6つの交響曲
交響曲第9番ト長調/交響曲第4番ハ長調/交響曲第3番へホ長調/交響曲第12番ニ長調/交響曲第7番ヘ長調/交響曲第11番ハ長調/交響曲第6番変ロ長調
ヴラド・ウェーフェルベルヒ(指)、
テラ・ノヴァ・コレクティーフ
ベルギーの音楽一家に生まれ、当時の多くの芸術家や音楽家と同じように、ブルージュからパリへと渡り活動したエベール・レーマンス(1741−1771)の交響曲集。レーマンスは、フランソワ=ジョセフ・ゴセックとともに初期のフランスの交響曲スタイルの発展に重要な役割を果たし、少なくとも14曲の交響曲を作曲しています。
テラ・ノヴァ・コレクティーフは、イ・ソリスティ・デル・ヴェントやシャン・ダクションのメンバーでもあるクラリネット奏者、ヴラド・ウェーフェルベルヒを芸術監督として2012年に結成されたベルギーのピリオド・アンサンブル。18世紀〜19世紀の知られざるベルギーの音楽を続々と発掘・録音しています。

Christophorus
CHE-02232(1CD)
オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタインの歌 アンサンブル・レオネス、
マルク・レヴォン(歌、リュート、チェトラ、ヴィオラ・ダルコ、指揮)

録音:2013年4月2日ー5日、ビニンゲン聖十字架教会(スイス)
「ジョスカン・デ・プレ(CHR77348)」、「アレクサンデル・アグリコラ(CHR77368)」らの器楽作品集といった、画期的なプログラムとクオリティの高い演奏で評判を呼んだアンサンブル・レオネス。ヨーロッパから西アジア、北アフリカまで渡り歩いたという中世ドイツ語圏の詩人・作曲家、オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタインの歌曲と器楽作品集。各地の文化を吸収・発展させていった、豊かで個性的な音楽が収録されており、カウ・ホルン、ハーディ・ガーディ、バグパイプ、中世フルート、ヴィエールなど、中世器楽のスペシャリスト達の演奏と歌が楽しめます。2015年にリリースされていたオリジナル盤(CHR77379)は、朝日新聞夕刊の「for your Collection〜クラシック音楽」でも紹介され話題を呼びました。
Christophorus
CHE-02222(1CD)
ローゼンミュラー:サルヴェ・レジナ〜ヴェネチアでうまれた宗教音楽
ヨハン・ローゼンミュラー:勇ましく戦いに臨め/3声のソナタ第4番/讃美すべく立ち上がらん/おお、富めるかた/私はあなたを讃えます/主よ、私は信頼しました/5声のソナタ第12番/主のしもべらよ、主をほめたたえよ/サルヴェ・レジナ
ホスエ・メレンデス・ペラエス(指)、イ・フェデーリ、ロレンツァ・ドナディーニ(S)、ハビエル・ロブレダーノ・カブレラ(C.T)、ダニエル・イッサ(T)、リザンドロ・アバディー(Bs)、イズマエル・ゴンサレス・アロニス(Bs)

録音:2010年3月、スイス
ヨハン・ローゼンミュラー(1619−1684)は、ライプツィヒ聖トーマス教会のカントルに内定しながらも同性愛疑惑により投獄され、脱獄しイタリアで活動しながらその名を広めた作曲家。ここでは、ピエタ院などで働いていたヴェネツィア時代のほとんどの宗教音楽と器楽作品を、ホスエ・メレンデス・ペラエスが芸術監督を務める16世紀〜17世紀を専門とする古楽アンサンブル、イ・フェデーリが演奏。

Passacaille
PAS-1094(1CD)
コントラファクタ
ペルゴレージ:スターバト・マーテル(フアン・フランシス・デ・イリバレン編曲版)
フアン・フランシス・デ・イリバレン(1699-1767):Amen / Ave Maria / Ego sum panis vivus / Sabia extension / Ego dormivi / Te invocamus / Lamentacion 2a del Viernes Santo
マリア・エスパダ(S)
カルロス・メーナ(A)
エンリコ・オノフリ(指)
セビリア・バロックO

録音:2017年10月
ペルゴレージ死の年、1736年に作られた畢生の名作『スターバト・マーテル』は、瞬く間にヨーロッパ中で大流行しました。18世紀宗教作品の最も美しい成 果とされ、数えきれないほどの印刷譜や手書き譜が世界中の図書館に残されています。そこで、古楽界の大ヴァイオリニストにして指揮者としても活躍を続けるオ ノフリが目を付け録音したのは、各地に散らばり姿を変えていった後の『スターバト・マーテル』!このCDではスペイン、マラガ大聖堂のアーカイブに残っている5 冊の『スタバト・マーテル』の写本から、フアン・フランセス・デ・イリバレンが同大聖堂の楽長を務めていたときに演奏されたバージョンが取り上げられています。 原作を忠実に書き写すのではなく、ときに大胆な変更を加えた「イリバレン改訂版」にご注目ください。イリバレン自身の作品をカップリングしているのも面白いポ イントです。 (Ki)
Passacaille
PAS-1107(1CD)
いちばん高貴な楽器 〜イタリア・ルネッサンス、リュートの技巧
フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497-1543):ファンタジア第65番 / 第30番
ジョヴァンニ・マリア・ダ・クレマ(1492-1550):リチェルカーレ第2番
クローダン・ド・セルミジ(ca1490-1562)、フランチェスコ・ダ・ミラノ:Las je m’y plains
ヴィンチェンツォ・カピローラ(1474-1548):スパニョーラ風リチェルカーレ
フランチェスコ・ダ・ミラノ:2声のカノン
ペリーノ・フィオレンティーノ(1523-1552):ファンタジア第1番
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第7番
フランチェスコ・ベンドゥージ(1553頃没):Ballo detto “Incognito”
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第33番
ジャン・リシャフォール(ca1480-ca1547)、フランチェスコ・ダ・ミラノ:De mon triste deplais
ヴィンチェンツォ・カピローラ:リチェルカーレ第9番
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第1番
ジュリオ・チェーザレ・バルベッタ(1540-1603):ファンタジア第7番
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第15番 / 第34番“La Compagna”
オラツィオ・ヴェッキ(1550-1605):So ben mi chi ha bon tempo
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第87番 / 第10番
ジョヴァンニ・マリア・ダ・クレマ:リチェルカーレ第15番
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第61番
ジュリオ・セーニ・ダ・モデナ(1498-1561):ファンタジア第8番
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第90番
ヴィンチェンツォ・カピローラ:リチェルカーレ第6番
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第67番
アントニオ・ロッタ (1828-1903):リチェルカーレ第4番
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第5番
ヨアン・アンブロシオ・ダルツァ(fl.1508):Calata alla spagnola
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第22番
ルカ・ピアンカ(Lute)

録音:2020年8月25-28日
リュートの黄金時代と言われるイタリア・ルネッサンス。この時代のリュート作品は質・量ともに19世紀のピアノ作品に匹敵するものがあります。このCDではミ ケランジェロやモンテヴェルディと並び称され、「悪魔」とまであだ名された天才フランチェスコ・ダ・ミラノと、彼の弟子たちの作品を中心に収録しています。リュー トが16世紀に最も高貴な楽器と考えられていた理由が容易に理解できる素晴らしい楽曲たち。イル・ジャルディーノ・アルモニコ創設メンバーのルカ・ピアンカ による巧みな演奏でどうぞ。 (Ki)

CPO
CPO-555426(1CD)
NX-B10
テレマン:イギリス王、ハノーファー選帝侯ジョージ1世のためのカンタータ集
Bleibe, lieber Konig, leben 留まりたまえ、親愛なる王よ TWV13:21〜バス独唱、2つのトランペット、ティンパニ、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音のために
Du bleibest dennoch unser Gott 未だ留まれ、われらが神よ TWV13:9b〜ソプラノ、バス独唱、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音のために
Lieber Konig, du bist tot TWV4:15〜バス独唱、2つのトランペット、ティンパニ、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音のために
Gib, das ich mich nicht erhebe TWV1:621
1749年、三位一体後の第23日曜日のためのカンタータ〜ソプラノ独唱、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音のために
Grosmachtigster Monarch der Briten ブリテンの最も強力な君主 TWV12:11〜ソプラノ、バス独唱、2つのトランペット、ティンパニ、2つのフルート、2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のために
ハンナ・ツムザンデ(S)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
バロックヴェルク・ハンブルク(古楽器使用)
イラ・ホックマン(指)

録音:2020年10月12-14日
このアルバムには、テレマンの膨大な声楽曲の中から3つの機会カンタータと2つの教会カンタータが収録され ています。作品はどれも、ハノーファー選帝侯からイギリス国王となったジョージ1世のために書かれたもので、 3つの機会カンタータはそれぞれ、王の誕生日、業績を称えるための曲、そして葬儀のためのもの。どの曲も 王を象徴するトランペットが活躍し、君主に対する感謝や悲しみを余すことなく表現しています。 ここで称えられているのは、神聖ローマ帝国のハノーファーで生まれたジョージ(ゲオルク)1世(1660- 1727)。彼の母ゾフィーがイングランド王ジェームズ1世の血を引いていたため、アン王女の崩御に伴いス テュワート朝が断絶すると、54歳でグレートブリテン王国の国王として迎えられ、ハノーヴァー朝の開祖となり 亡くなるまでこの地位にありました。ヘンデルがジョージ1世のために水上の音楽を書いたことでも知られてい ます。テレマンは王を崇拝する人々の思いを素晴らしい音楽として描き出すことに成功しています。

INVENTA
INV-1004(1CD)
NX-B05
リュートとビウエラによるジョスカン・デ・プレ
ジョスカン・デ・プレ(1450/55-1521)
1. アヴェ・マリア、清らかなおとめ/編曲:ジェイコブ・ヘリングマン(1964-)
2-4. 汚れなく、罪なく、貞節なるマリア/編曲:ハンス・ゲルレ(1500頃-1570)
ミサ曲「祝福された聖処女」より
5. キリエ1によるグロサ/アロンソ・ムダーラ(1510頃-1580)
6. キリストよ、憐みたまえ/編曲:ヘリングマン
7. キリエ2/編曲:ヘリングマン
8. キリエ2によるファンタジア/エンリケ・デ・バルデラーバノ(1547頃活躍):
9. Mariam coronans によるプレリュード/ヘリングマン
10. 「聖霊とともに」によるグロサ/ムダーラ
11. 聖霊とともに/編曲:ハンス・ノイジドラー(1508/9頃-1563)
12-14. サルヴェ・レジーナ/編曲:ヘリングマン
15. フェーブスの輝きに/編曲:ヘリングマン
16-17. スターバト・マーテル/編曲: シモン・ギンツラー(1500頃-1547以降)
ジェイコブ・ヘリングマン(リュート&ビウエラ)
使用楽器
1999年マイケル・ロウ製作6コース・リュート、
ハンス・フライ・モデル(16世紀前半)...1-4,15-17
2016年マーティン・ヘイコック製ヴィウエラ・デ・マーノ...5-10
1997年アンドルー・ラザフォード製作6コース・リュート、ゲルレ・モデル(1580年頃)...11-14

録音:2016年12月20日、2017年5月8日、2018年1月29日、2019年2月25日、2020年3月9日
2021年没後500年を迎えたジョスカン・デ・プレの聖母マリアにちなむモテットとミサ曲をリュートまたはビウエラ1台で演奏したアルバム。ルネサンス時代に はポリフォニーの声楽曲をリュートなどに移して演奏することが行われており、当時国際的な名声を博していたジョスカンの作品には、同時代や、その次 の世代の作曲家たちによる編曲が多数あります。ジェイコブ・ヘリングマンはそれらと共に自らの編曲も披露しています。アメリカ育ちのヘリングマンはギ ター演奏家でしたが、1986年にヤコブ・リンドベルイの録音を聴いてリュートに魅了され、翌87年にロンドンへ渡り王立音楽大学でリンドベルイに師 事。その後、古楽のメッカロンドンで様々なグループの通奏低音やリュート歌曲の伴奏で活躍し、その過程でジョスカンの音楽に深く魅了されていきま す。2000年には今作と同様の企画によるジョスカン・アルバムをリリース。その後も探求を重ね、20年余りを経ての第2作としてここに結実しました。 ヘリングマンは自身のウエブサイトで「聴く人の心の安らぎとなるように」との願いを綴っています。現代屈指のリュート奏者による500年前の偉大な作 曲家とリュート演奏家たちへの静かなオマージュです。
INVENTA
INV-1006(2CD)
NX-C08
ウィリアム・バード(1543頃−1623):詩篇、ソネット、悲しみと敬虔の歌曲集(1588年出版)
【CD1】
 詩篇歌
1. O God give ear
2. Mine eyes with fervency of sprite
3. My soul oppressed with care and grief
4. O Lord how long wilt thou forget
5. O Lord who in thy sacred tent
 ソネットと田園詩
6. O you that hear this voice
7. Ambitious love
8. Although the heathen poets
9. My mind to me a kingdom Is
10. Farewell false love
11. If women could be fair
12. Who likes to love
13. La Verginella
 悲しみと敬愛の歌曲集
14. Lullaby, my sweet little baby
15. All as a sea
16. Prostrate, O Lord, I lie
 フィリップ・シドニー卿への葬送歌
17. Come to me grief forever
【CD2】
 詩篇歌
1. Even from the depth
2. Blessed is he that fears the Lord
3. How shall a young man prone to ill
4. Help Lord for wasted are those men
5. Lord in thy wrath reprove me not
 ソネットと田園詩
6. Though Amaryllis dance in green
7. Constant Penelope
8. I joy not in no earthly bliss
9. As I beheld I saw a herdman wild
10. Where fancy fond
11. What pleasure have great princes
12. In fields abroad
13. The match that’s made
悲しみと敬愛の歌曲集
14. Why do I use my paper, ink and pen?
15. Care for thy soul
16. Susanna fair
17. If that a sinner's sighs
 フィリップ・シドニー卿への葬送歌
18. O that most rare breast
グレース・デイヴィッドソン(S)/マーサ・マクロリナン(Ms)
ニコラス・トッド(T)
フレットワーク(古楽器使用)
アラミレ(声楽アンサンブル)/ディヴィッド・スキナー(指)

録音:2020年8月27-29日…ヴォーカル・コンソート
2020年9月21-24日…ヴァイオルとのコンソート・ソング
ウィリアム・バードは「ブリタニア音楽の父」として敬愛されるルネサンス期イギリスの作曲家。ラテン語によるミサ曲やモ テットの他、歌曲や鍵盤曲でも知られています。バードは、1575年彼の師であるトマス・タリスとともにエリザベス1世 から楽譜出版販売の許可を受け、各自の聖歌集からモテットを17曲ずつ選んで「Cantiones Sacrae」として出 版し、英国教会音楽の礎を築きました。それから13年を経て、エリザベス女王の大法官であるクリストファー・ハット ン卿の支援を得て、単独で「詩篇歌、ソネットおよび歌曲集」を出版し、ヴァイオル・コンソート(ヴィオラ・ダ・ガンバ のアンサンブル)の伴奏を持つ独唱やニ重唱であるコンソート・ソングの水準を高めました。この2枚組は同曲集初 の完全収録盤で、楽しいマドリガルから、イングランドの詩人フィリップ・シドニー卿の葬儀に寄せた2つの葬送歌まで バードの音楽表現の広さ・深さを知ることが出来ます。デヴィッド・スキナー率いる合唱団"アラミレ"は、15世紀から 1930年代までのイギリス教会音楽を演奏&録音するプロジェクトを進めています。共演する"フレットワーク"は35 年の歴史を誇り録音も来日公演も数多い、イギリスを代表するヴァイオル・アンサンブルです。

ALPHA
(ALPHA COLLECTION)
ALPHA-613(1CD)
NX-A11
フェヴァン:レクイエム
ピエール・ムリュ(1480/90頃-1550頃):あまりにも残酷な呪いが
ヤン=ファンシュ・ケメネール(1957-2019):SKOLADER YAOUANK (ブルトン語による独唱)
ジョスカン・デ・プレ:心よ、嘆くがよい/涙に暮れて(器楽による演奏)
コスタンツォ・フェスタ(1485/90頃-1545):誰ゆえに、我らの両目は涙の泉となるのか
ケメネール:ANNAIG AR GLAZ (ブルトン語による独唱)
アントワーヌ・ド・フェヴァン(1470頃-1512):死者のためのミサ曲(レクイエム): 入祭唱-詠唱
ルプス(ルプス・へリンク? 1493/94-1541):わたしを憐れんで下さい(ミゼレーレ/器楽による演奏)
フェヴァン:死者のためのミサ曲(レクイエム):奉献唱?祝福あれ(ベネディクトゥス)
ピエール・ド・ラ・リュー(1460頃-1518):心よ、嘆くがよい/怒りの日(器楽による演奏)
フェヴァン:死者のためのミサ曲(レクイエム):神の仔羊?天国にて
ケメネール:悲しみの聖母(スターバト・マーテル)
ヤン=ファンシュ・ケメネール(ブルターニュ民俗歌唱)
ドゥース・メモワール【ポラン・ビュンドゲン(C.T)、ユーグ・プリマール(T)、ヴァンサン・ブーショ(Br)、マルク・ビュネル、フィリップ・ロシュ(Bs)】

エヴァ・ゴダール(ミュート・コルネット)
フランク・ポワトリノー(サックバット)
ジョアンヌ・メートル、エルザ・フランク、ジェレミー・パパセルジオー、ドゥニ・レザン・ダドル(リコーダー、ドゥルツィアン、指揮)

録音:2010年9月20-24日、フォントヴロー修道院、フランス
※旧品番:ZZT110501
ドゥニ・レザン・ダドルが中心となって、中世末期からルネサンスにかけての様々な音楽を徹底した研究と絶妙な演奏で披露しているドゥース・ メモワール。レオナルド・ダ・ヴィンチにまつわる音楽を徹底解剖したALPHAレーベルでの名録音(ALPHA456/日本語解説付き NYCX- 10061)でもその技量は改めて印象づけられましたが、テーマ性のあるプログラムを数百年の時を超えて、21世紀の「いま」にみずみずしく蘇ら せる技量は本盤でも圧倒的。フランス15世紀末、ルイ12世の宮廷に仕えたアントワーヌ・ド・フェヴァンが残した美しいレクイエムを中心に、 1514年に世継ぎなく世を去ったブルターニュ最後の公女アンヌ(ルイ12世の妃)の追悼ミサを再現するプログラムで、500年前の世界へと私 たちをいざないます。Zig-Zag Territoiresレーベル初出時すぐに入手難となっていた名録音。2019年に亡くなったブルターニュの民俗歌手 ヤン=ファンシュ・ケメネールが、独特な味わいをたたえた歌唱を折々に聴かせ、フランス領となった後にも独自のケルト文化を脈々と培ってきた ブルターニュという土地の歴史と気配を感じられる1枚となっています。
ALPHA
(ALPHA COLLECTION)
ALPHA-614(1CD)
ジローラモ・フレスコバルディ: 器楽のためのカンツォーネ集
二つの低音部と高音部のための第24カンツォーネ (3声のための第1カンツォーネ)「ラ・ノービレ(高貴)」
低音部独奏のための第8カンツォーネ「ランビティオーザ(野心的)」
中高音部、中低音部、低音部からなる4声のための第1カンツォーネ「ルジェールの調べに乗せて」
高音部独奏のための第2カンツォーネ「ラ・ベルナルディーニア」
二つの高音部のための第11カンツォーネ「ラ・プレッテンベルジェル(プレッテンベルガー)」
二つの低音部のための第1カンツォーネ
第35カンツォーネ「ラレッサンドリーナ」
高音部と低音部からなる2声のための第2カンツォーネ
高音部と低音部からなる2声のための第3カンツォーネ
低音部独奏のための第1カンツォーネ(第6カンツォーネ「ラルテーラ〔中軸〕」)
中高音部、中低音部、低音部からなる4声のための第5カンツォーネ
二つの低音部のための第17カンツォーネ「ラ・ディオダータ」
二つの高音部と二つの低音部からなる4声のための第4カンツォーネ
高音部と低音部からなる2声のための第1カンツォーネ
二つの低音部のための第15カンツォーネ「ラ・リエヴォラッタ」
低音部独奏のための第7カンツォーネ「ラ・スペルバ(上等)」
二つの低音部のための第16カンツォーネ「ラ・サンミニアータ」
二つの高音部と二つの低音部からなる4声のための第2カンツォーネ
二つの高音部と低音部からなる3声のための第5カンツォーネ
高音部独奏のための第3カンツォーネ「ラ・ドナティナ」
. 高音部、中高音部、中低音部、低音部からなる4声のための第2カンツォーネ「ロマネスカの調べに乗せて」
レ・バッス・レユニ(古楽器使用)【ブリュノ・コクセ(テナー・ヴァイオリン、バス・ヴァイオリン)、エマニュエル・ジャック(テナー・ヴァイオリン、バス・ヴァイオリン)、エマニュエル・バルサ(バス・ヴァイオリン)、リチャード・マイロン(ヴィオローネ、コントラバス)、ウィリアム・ドンゴワ(木管コルネット)、シャヴィエル・ディアス=ラトレ(テオルボ)、クリスティーナ・プルハル(バロックハープ)、ルカ・グリエルミ(チェンバロ、クラヴィオルガヌム)、ローラン・ステヴァール(チェンバロ、クラヴィオルガヌム)】

録音:2003年9月ノートルダム・ド・ボン・スクール病院礼拝堂、パリ
※旧品番:ALPHA053
多声音楽優勢のルネサンスから、独唱中心のバロックへと、イタリア音楽に新たな息吹がもたらされつつあった17世紀初頭に、ローマ教皇庁 のオルガン奏者として活躍し、時代のはざまをゆく鍵盤作品の傑作を連発したフレスコバルディ。彼が器楽合奏のために残したカンツォーネ集 は、門弟グラッシがまとめた版とヴェネツィアで刊行された別版とが知られており、ヴィオラ・ダ・ガンバ優位の時代を経てヴァイオリン属が独自の 音楽語法を見出し始めた当時の、ルネサンスの蓄積の上に花開きつつあったバロック語法が聴かれる注目の内容になっています。低音2部や 低音独奏などユニークな編成の曲も多く、さながら同時代に発表されたモンテヴェルディの後期マドリガーレに通じる世界を器楽で表現してい るような面白さ。レ・バッス・レユニは録音企画ごとに新たな研究のもと再現製作された楽器を使うグループで、ここでもチェロより小ぶりのテ ナー・ヴァイオリン、チェロよりやや大きなバス・ヴァイオリンなど、17世紀のユニークな低音弦楽器のオーガニックな響きが聴き手を魅了します。 鬼才技師ユーグ・デショーによる自然派エンジニアリングがとらえた「場」の空気感に魅了される1枚です。
ALPHA
(ALPHA COLLECTION)
ALPHA-615(1CD)
NX-A11
アッコルドーネによるイタリア・バロック名品集
ジョヴァンニ・ステファニ(17世紀に活躍):プロローグ 「しあわせな恋人」 ステファニ
モンテヴェルディ:それは甘美な苦しみ 「苦しみはかくも甘美」 モンテヴェルディ
カッチーニ:それは愛のつばさ 「愛神よ、おまえには翼があるから」
 ああ、わが愛しき御婦人よ 「うるわしのアマリッリ」
 これは、心からの歌なのです 「お聞きなさい、恋人たち」
ビアージオ・マリーニ(1587-1663):そよ風が、ひっきりなしに 「恋する女性から遠く離れた男の歌」
マルコ・ビズリー(1957-):語りつづけているのは 「タランテッラ I・II・III」
リグーリア伝承歌:そんな恋の歌 「すてきな知らせ」
コットラウ編)):愛の戦の歌なのです 「小魚の戯れ歌」
アレッサンドロ・グランディ(1580年頃?-1630):わが大空に 「おお、なんとあなたは美しい」
グイード・モリーニ(1959-):内なる音色がひびく 「聖なるコンチェルト」
モンテヴェルディ:星いっぱいの丸天井に 「ラウダーテ・ドミヌム」より
アッコルドーネ編:なんと不思議、しびれるよう 「アレルヤ、全霊は主をたたえ」
アッコルドーネ
マルコ・ビズリー(歌)
グイード・モリーニ(チェンバロ、オルガン、指揮)
マウロ・ロペス・フェレイラ、ナタリー・フォンテーヌ(Vn)
ユディト=マリア・ベッカー(バロック・チェロ)
フランコ・パヴァン(Lute)
ステファノ・ロッコ(アーチリュート、バロック・ギター)

録音:2003年4月ノートルダム・ド・ボン・スクール病院礼拝堂、パリ
※旧品番:ALPHA508
Alphaレーベル初期の白ジャケット・シリーズでも特にヒットを記録した「ラ・ベッラ・ネーヴァ(すてきな知らせ)」。キャシー・バーベリアンに師事した のち、故郷ナポリの民俗歌唱と古楽歌唱の粋を取り入れ独特なスタイルを確立した「声の魔術師」マルコ・ビズリーと、通奏低音技法での作 曲も自らこなす鍵盤奏者グイード・モリーニによる個性派古楽ユニット「アッコルドーネ」が、それまでの「録音はしない、ライヴのみ」という姿勢か ら一転、Alphaから初めてリリースしたアルバムでもあります。モンテヴェルディとカッチーニを中心とした、1600年前後のイタリア・バロック最初期 の独唱系レパートリーから名品を厳選、オスティナート・バスに乗せて荒唐無稽な「ひとりオペラ」のごとき変幻自在の歌唱を聴かせるナポリ伝 統歌「グヮラチーノ(小魚)の戯れ歌」までも古楽器で演奏しながら、イタリア南部の「生のまま」のバロック世界が鮮やかに蘇る圧巻のアルバム に仕上がっています。撥弦楽器にもフランコ・パヴァンやステファノ・ロッコら実力派が名を連ね、2001年に録音されたラルペッジャータとの共演 盤「ラ・タランテッラ」同様、ビズリーの歌の存在感際立つ仕上がりでファンの記憶に刻まれている屈指の必聴盤です。
ALPHA
(ALPHA COLLECTION)
ALPHA-617(1CD)
NX-A11
『夢見る女』〜マラン・マレのヴィオール作品さまざま
サント・コロンブ(1640頃-1700頃):シャコンヌ・ラポルテ〜二つのヴィオールのための
マラン・マレ:分散和音によるプレリュード
ファンタジア/グラン・バレ(大舞踏曲)
カプリース(奇想)、またはソナート(ソナタ)
ミュゼット/フォリア/夢みる女
対話/嘆き/シャコンヌ
サント・コロンブ氏の逝去を悼むトンボー
ソフィー・ワティヨン(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)、フリーデリケ・ホイマン(バス・ド・ヴィオール)、シャビエル・ディアス=ラトレ(テオルボ、バロックギター)、エヴァンジェリーナ・マスカルディ(バロックギター)、ルカ・グリエルミ(クラヴサン〔チェンバロ〕)

録音:2002年3月、フラン=ワレ教会、ナミュール、ベルギー
※旧品番:ALPHA036
この録音から数年後、2005年8月に齢40手前で早世してしまったベルギーのヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者ソフィー・ワティヨンは、フィ リップ・ピエルロや上村かおりとともにリチェルカ―ル・コンソートのガンバ・セクションで無数の録音を残してきた俊才。アンサンブルでの的確な立 ち回りもさることながら、独奏者としても聴き手をはっとさせる芳醇な演奏で注目を集めていただけに(かのジョルディ・サヴァールも同業の若手と して彼女には一目も二目も置いていたそう)、その早世はファンや共演者たちを大いに悲しませました。そんなワティヨンがソロ奏者としての存在 感を存分に発揮して知名度を高めたのが、このAlphaレーベルでの最初の録音。「天使のごとく弾く」と讃えられたヴィオール音楽の巨人マラ ン・マレの五つの曲集から厳選、それぞれ多忙な活躍で知られる4人の奏者たちを迎えた多彩な通奏低音と共に織り上げる、フランス・バロッ ク一大音絵巻。冒頭にはマレの師匠サント・コロンブの傑作を配し、最後はその師を悼むマレの追悼曲で締めくくっています。「フォリア」「夢み る女」など有名作を盛り込みながら、入念に整えられたプログラムの起伏に富んだ流れは、最後まで飽きさせない求心力に満ちたもの。フラン ス古楽のヴィオールで1枚と言われたらまずこれを推すべきといえる、21世紀の決定的名盤の一つです。
ALPHA
(ALPHA COLLECTION)
ALPHA-621(1CD)
NX-A11
ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ(1656-1705): ヴァイオリンと通奏低音のための六つのソナタ(1694)
ソナタ 第4番ニ短調
ソナタ 第3番ニ短調
ソナタ 第2番イ短調
ソナタ 第5番ト短調
ソナタ 第6番ト短調
ソナタ 第1番イ短調
レ・プレジール・デュ・パルナス(古楽器使用)【ダヴィド・プランティエ(Vn)、マヤ・アムライン(Vc)、アンドレア・マルキオル(Cemb)、入志津子(アーチリュート)】

録音:2004年4月4-9日 フレーヌ=ル=シャトー教会、フランス
※旧品番:ZZT050201
ヴェストホフはマラン・マレと同じ年に生まれたドイツの音楽家。ヴァイオリン演奏の腕前は当時のドイツ語圏でも指折りで、ビーバーやシュメル ツァー、ヴァルターらと並ぶ名声を誇りました。シュッツ亡き後17世紀末のドレスデン宮廷で活躍したのちヴァイマールに移った彼には、当地で宮 廷楽員として働いていた10代のバッハも強い影響を受けたようです。特に無伴奏ヴァイオリンのために重音を多用したパルティータ集を残して おり、これがバッハにも大きな影響を与え録音も少なくないのですが、本盤はそれより2年早く出版された通奏低音つきソナタ集の全曲録音。 アンサンブル415やカフェ・ツィマーマンなどで経験を積んだ名手プランティエが、自身の主宰するアンサンブルと刻んだ17世紀ドイツ・ヴァイオリン 音楽の集大成ともいうべき作品の決定盤で、いまだ競合が現れない貴重な録音が待望の復活です。通奏低音陣にもアンサンブル415の俊 才が集い、巧みなサポートで「伴奏」以上の活躍を聴かせて飽きさせません。
ALPHA
(ALPHA COLLECTION)
ALPHA-622(1CD)
NX-A11
ゼレンカ(1679-1745):オラトリオ『贖い主の墓前の悔悛者たち』 ZWV63 (1736年ドレスデンにて初演) マグダラのマリア…マリアナ・レヴェルスキ(C.A)
ダヴィデ王…エーリック・シュトックロッサ(T)
使徒ペトロ…トビアス・ベルント(Bs)
コレギウム1704(古楽器使用)
コレギウム・ヴォカーレ1704(合唱)
ヴァーツラフ・ルクス(指)

録音:2008年11月11-14日 トロヤ城、プラハ
※旧品番:ZZT090803
ドレスデン宮廷にコントラバス奏者として、また作曲家として仕えたチェコ出身のゼレンカの音楽は、とくに教会音楽の分野で近隣のバッハにも 比しうる、あるいは「それ以上」とさえ絶賛されるほどで、どの録音も聴き逃せません。こちらは、ポーランド王位を継承するためカトリックに改宗 したドレスデン宮廷にあっても、故郷オーストリアでの宗派の礼拝習慣に従っていたザクセン選帝侯妃マリア・ヨゼファのためのセレナータ風の受 難週音楽。同じ宮廷にいたハッセが使いこなしたイタリア・オペラの語法ともやや異なる、ゼレンカならではの迫真の表現力に満ちた音使いが 聴かれ、作曲家後年の充実した作風をじっくり味わうことができます。チェコSupraphonレーベルでも録音をリリースしてきたヴァーツラフ・ルク ス率いるコレギウム1704は、フランスやベルギーなどの古楽先進国でも高い評価を博してきた俊英集団。1730年代の後期バロックの充実 を、古楽復興の進んだヨーロッパならではの「発見の面白さ」とともに感じられる1枚です。
ALPHA
(ALPHA COLLECTION)
ALPHA-611(1CD)
NX-A11
ジョヴァンニ・マリア・ボノンチーニ(1670-1747): 3声のセレナータ『恋の敵』(1693) クローリ…アドリアーナ・フェルナンデス(S)
ティルシ…マルティン・オロ(C.T)
フィレーノ…フリオ・ザナシ(Br)
アンサンブル415(古楽器使用)【キアラ・バンキーニ、ステファニー・プフィステル、ダヴィド・プランティエ、オリヴィア・チェントゥリオーニ、ヘレナ・ゼマノヴァー、ビルギット・ゴリス (Vn)、アンドレアス・トルゴルセン、マルティン・シュノルク (Va)、 ガエターノ・ナジッロ、ヘンドリッケ・テル・ブリュッヘ (Vc)、野入志津子 (アーチリュート)、エヴァンジェリーナ・マスカルディ (テオルボ)、ミカエル・シャニュ (Cb)、アンドレア・マルキオル (チェンバロ、オルガン)】
キアラ・バンキーニ(指)

録音:2002年10月7-12日 フレーヌ=ル=シャトー教会、フランス
※旧品番:ZZT030801
キアラ・バンキーニ率いる伝説的古楽合奏団アンサンブル415によるボノンチーニ作品。ダヴィド・プランティエ、ガエターノ・ナジッロ、エヴァンジェ リーナ・マスカルディと今からすれば豪華な器楽勢をバックに、90年代以来のバロック音楽シーンを支えてきたザナシやオロら名歌手たちが伸び やかな歌唱を聴かせる隠れた名盤。ボノンチーニは後年ヘンデルの好敵手として知られることになる存在ですが、すでに20代の頃からイタリア 半島を魅了した天才作曲家でもあり、10歳年上のA.スカルラッティと人気を競ったほどでした。そんな若き日のボノンチーニが、羊飼いの男女 やニンフたちが恋に悩む牧歌的世界を描いた半オペラ的作品(セレナータ)を絶妙解釈で楽しめます。
ALPHA
(ALPHA COLLECTION)
ALPHA-612(1CD)
NX-A11
『天のしるし』〜 フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ(1657-1714): 教訓的アリアと合奏曲
耐えよ、苦境にある魂よ
弱った心よ
ソナタ 第4番
わがため息、わが嘆き
ソナタ 第2番
この愛の痛みにあって
わが五感よ、放っておけ
ソナタ 第3番
天よ、あなたはわが災いをご存じです
ビクトル・トレス(Br)
スティルス・ファンタスティクス(古楽器使用)【パブロ・バレッティ(Vn、ヴァイオリン・ピッコロ)、フリーデリケ・ホイマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、エドゥアルド・エグエス(テオルボ、バロック・ギター)、シオヴァン・アームストロング(ダブルハープ)、ディルク・ベルナー(チェンバロ、オルガン)、ダヴィド・プランティエ(Vn)、ソフィー・ワティヨン(トレブル・ガンバ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ブライアン・フランクリン(テノール・ガンバ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)】

録音:2001年2月、ゼーヴェン、スイス
※旧品番:ALPHA018
フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハは17世紀半ば、マラン・マレやコレッリらと同世代のドイツ中部の作曲家。テューリンゲン地方ルドルシュタットの 宮廷に仕え、1714年に亡くなるまで膨大な作品を残しながら、その大半は焼失の憂き目に遭ってしまいました。しかし残された作品はどれも 輝かしい魅力を放っており、とくにシュッツとバッハの間をゆくような教訓的アリアの数々は、複数のヴィオラ・ダ・ガンバを伴奏に使ったドイツ17世 紀型のアンサンブルを従えながら、独唱が伸びやかな旋律美でドイツ語詩句を歌い上げてゆく逸品揃い。ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバが対 等に立ち回るトリオ・ソナタの数々も独特の魅力に満ちています。このアルバムは、カフェ・ツィマーマンとしても録音多き名手たちをはじめ、撥 弦奏者にアルゼンチン出身のエドゥアルド・エグエスも加わった俊英揃いの布陣だからこその息を呑む名演になっており、エルレバッハという作曲 家の存在感に注目が集まるきっかけにもなりました。お求めやすくなった今、改めて聴き込みたい名盤です。


Paraty
PARATY-221290
(1CD)
ルネッサンス初期のフランスの歌
バイユーの写本からのシャンソン【「恋人になりたいなら金をよこせと言ってきた
女」、「さあ飲もう、いとしい妻」、「愛しい人、私は美しい人が塔に閉じ込められて
いるのを見た」、「彼らは私の恋人について悪く言った」、「座った美しいひと」、「My my, my my, 私のかわいい子(子守歌)」、「緑の木の枝の下で」、「英国王はフランス国王のことを自分の名で呼んでいた」、「私は彼から去る、彼は私にひどいことをした」、「ああ、オリヴィエ・ヴァスランよ」、「私の心の希望的観測」】
ポリフォニー音楽(器楽)【ハンリヒ・イザーク、マシュー・ガスコーニュ、アントワー
ヌ・ド・フェヴァンらによるポリフォニー作品】
アッラ・フランチェスカ【ブリジット・レーヌ(声、ハープ、打楽器)、ピエール・ボラーニョ(リコーダー、打楽器)】
ピエール・アモン&ブノワ・トイーゴ(リコーダー)

録音:2019年10月22-25日
1500年代前半頃に編まれたと推測される、フランスのバイユーに伝わるシャンソネット(短い歌)の豊かなコレクションから選られた1枚。愛の歌、酒の歌、女 性の歌から百年戦争を主題としたものまで、様々なテーマの歌が集められています。興味深いのは、これらの歌の旋律の多くは、当時流行していたハインリヒ・イ ザーク、ギョーム・デュファイら先人たちの書いたポリフォニー音楽を元にしていること。登盤では、そうした先人たちの音楽が器楽で演奏して収録されております。 ブリジット・レーヌは中世の音楽を演奏するアンサンブル(ディスカントゥス、アッラ・フランチェスカ)で音楽監督を務めるほか、自身で楽器伴奏をしながら様々な 編成で歌って演奏活動を展開しています。詩を大切にしながら知的な歌声で聴かせます。リコーダー奏者のピエール・ボラーニョはバロック音楽シーンで活躍する ほか中世音楽の研究者としての一面もあります。 (Ki)
Paraty
PARATY-321262
(1CD)
ジョゼフ・ヴァレット・ド・モンティニー:グラン・モテ集
ミサ「Surge propera(立ちて急げ)」
ミサ「Salvum me fac Deus(主よ、われに救いをなしたまえ)」
アンサンブル・アンティフォナ、
ロランダス・ミュレイカ(指)
「ヴァレットは、我々が知るもっとも素晴らしい天才の一人で、彼の音楽もまた同様に素晴らしい」とはセバスティアン・ブロサールがモンティニーを評した言葉 です。ジョゼフ・ヴァレット・ド・モンティニー(1665-1738)は、フランスの作曲家で、その楽譜が出版されていないという理由だけで、その名はあまり知られず、 また作品も演奏されないままとなっています。モンティニーは様々な教会で務めたのち、1729年から亡くなるまでボルドーのサン=スーラン大聖堂に務めました。 アンティフォナ・アンサンブルが、モンティニーの作品の中でも特に優れた2曲を収録しました。 (Ki)

H.M.F
HMM-905319(1CD)
イン・メモリア・エテルナ
モサラベ聖歌とモロッコのサマア集
マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム

録音:2019年10月
ペレスとアンサンブル・オルガヌムが20年以上あたため探求し続けたプロジェクトがついに録音のはこびとなりました。
1997年、ペレスは、モサラベ聖歌(アラブ支配下にあったスペインのキリスト教徒の聖歌)とモロッコのサマア(イスラムのスーフィーが取り入れた、音楽を聴く こと)の精神修養を並行して探求し始めました。この2つの宗教の違いはさておき、ペレスたちは2つの音楽表現の間に多くの親近性を見出しました。音楽を通し て、失われつつある人類の兄弟愛を取り戻そうという、まさにユートピアのような発想が生まれました。登盤では、ディスク冒頭で「愛がすべてを救う」という内容 の詠唱が聞かれたのち、モサラベの典礼の冒頭で歌われる聖歌、そしてイスラム教でスーフィーの祈りをささげる儀式をしている人に呼びかける音楽が続く、とい う、まさにキリスト教とイスラム教の音楽が入り混じったかたちで構成されておりますが、古今東西を問わず、人間が平和と平安を希求する気持ちはみな同じであ ることをあらためて感じる内容となっています。と同時に、ペレスらの研究と資料読解の労苦、そして様々な音楽を演奏する能力にも敬意を表したくなる1枚です。
マルセル・ペレスは1956年アルジェリア生まれのフランスの指揮者。1982年に中世音楽を演奏する「アンサンブル・オルガヌム」を結成。作曲当時の手法で 演奏する古楽奏法により、各地に残る聖歌などの宗教音楽を演奏しています。 (Ki)
H.M.F
HMM-902674(2CD)
アンリエット・ド・コリニーの詩によるアリア(エール)集
セバスティアン・ル・カミュ(c.1610-1677):「わたしはあなたに身をゆだねる、いとしい思い出よ」、「ああ、私をこの危険
な場所から飛び立たせてください」「夏のたのしみ、涼しくて薄暗い木立」「人里離れた森の中、ほの暗い棲家」「せっかち
な朝焼けよ、もっと夜を長く続けておくれ」「あなたの魅力のとりこにさせないでおくれ」「ああ、心穏やかに待つことがで
きる者は」「もはや人生には何もない」「甘い春」「私は心の中に新たなるざわつきを感じる」「太陽よりも美しい羊飼い」「孤独で暗い木々」
フランソワ・カンピオン(c.1685/86-1747/48):「決して愛さないと1000回誓った」「彼はなんと愛される価値のあることだろう」
フランソワ・デュフォー:組曲 イ短調(器楽曲)
ベルトラン・ド・バシリー:「彼はなんと愛される価値のあることだろう」「私はこの青い木陰に逃げ込んだ」「私は他の人
の意見を聞こうとした」「昼間よりも美しい、星輝く夜」
作曲者不明:「愛とやさしさなくして」「あなたの魅力のとりこにさせないでおくれ」「若々しい緑に彩られた木立の中で」「この素晴らしいマスカットを味わってみよう」
アンリ・デュモン(1610-1684):「ためいきをつかせておくれ、まとわりつく理性よ」
ミシェル・ランベール:「ためいきをつかせておくれ、まとわりつく理性よ」「私は愛し愛されている」
ロワイエ氏:「昼間よりも美しい、星輝く夜」
サント=コロンブ氏:シャコンヌ ニ調
オノレ・ダンブリュイ(fl.1660-1685):「木々の穏やかな静寂」「この緑の木陰、もっとも愛しい人よ」
Sieur de machy:ガヴォット
ジャン=バンジャマン・ド・ラ・ボルド(1734-1794):「せっかちな朝焼けよ、もっと夜を長く続けておくれ」
ジャン=バティスト・ヴェッケルラン(1821-1910):「愛とやさしさなくして」
マルク・モイヨン(Br)、
アンジェリク・モイヨン(トリプル・ハープ)、
ミリアム・リニョル(バス・ヴィオール)
アンリエット・ド・コリニー(1623-1673)は、当時の女性としては大変珍しいことに、20歳で恋愛結婚をしました。夫が亡くなった後、母親の勧めでラ・ スーズ伯爵と結婚させられることになりましたが、コリニーはいわば”愛のない事実婚”とでも言うべきスタンスを貫いた、大変自由な考えをもっていました。そん な彼女はまた大変な才能を持った文学者・詩人でもあり、彼女の詩には同時代人、および後世の人々が多数作曲しています。古楽を中心に活躍するバリトン(テ ノールとしても活躍)、マルク・モイヨンが、彼女の残した美しい詩の世界をたくみな情景描写で歌い上げます。マルクの姉(妹)にあたるアンジェリク・モイヨンは 13-18世紀の音楽をハープで演奏しており、中世ハープ、ルネッサンス・ハープを奏でるほか、ドゥルス・メモワールなどでも演奏しています。マルクとはしばし ば共演しています。 (Ki)

GENUIN
GEN-21738(1CD)
ヨハン・グラーフ(1688-1750):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
独奏ヴァイオリンと低音伴奏による6 つのソナタOp.1 より
ソナタ第4 番ト短調/ソナタ第5 番イ短調
独奏ヴァイオリンと低音伴奏による6 つのソナタOp.2 より
ソナタ第2 番ハ短調/ソナタ第6 番ト長調
独奏ヴァイオリンと低音伴奏による6 つのソナタOp.3 より
ソナタ第4 番イ長調/ソナタ第5 番ト短調
アンネ・シューマン(バロックVn)
クラウス・フォイクト(ヴィオラ・ダ・スパッラ)
ゼバスティアン・クネーベル(Cemb)

録音:2020 年 7 月 7-10 日ドイツ,ピルニッツ
18世紀前半に活躍したドイツのヴァイオリニスト、ヨハン・グラーフ(1688―1750)のヴァイオ リン・ソナタ集。グラーフの作品の録音はこれが初めてかもしれない。ヨハン・グラーフはニュ ルンベルクの生まれと伝えられています。若くしてヴァイオリンの名手と知られ、まずバンベルク の宮廷楽団に迎えられ、ここでOp.1のソナタ集を出版。1722年にシュヴァルツブルク=ルー ドルシュタット侯国の宮廷に仕えるようになり、ここでOp.2とOp.3のソナタ集が出版された。か のゲオルク・フィリップ・テレマンはグラーフと交流があり、テレマンはグラーフを奏者としても 作曲家としても高く評価していたことが知られています。残念ながらグラーフの大作はすべて消 失しており、現代に伝えられているのはこのヴァイオリン・ソナタ集だけです。それでもグラ ーフが18世紀前半のドイツを代表するヴァイオリニストだったことは伝わるでしょう。 アンネ・シューマンはドイツのヴァイオリニスト。1989年にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽 団の団員となります。フリーになった後はバロック・ヴァイオリンで活躍、特にジョン・エリオット・ガ ーディナーの下で多く演奏しています。クラウス・フォイクトはドイツのヴィオラ奏者。1995年から 専らバロック演奏に取り組み、ヴィオラ・ダモーレやヴィオラ・ダ・スパッラの演奏も手掛けてい る。ゼバスティアン・クネーベルはチェンバロ奏者、オルガン奏者として幅広く活躍しています。 この3人は、GENUINからヴィオラ・ダモーレのための音楽を刊行している(GEN-10183)。

ARCANA
A-488(2CD)
NX-D07
ヨハン・ヨーゼフ・フックス(1660-1741):歌劇「月桂樹に姿を変えたダフネ」(1714)FuxWV II.2.11 / Kv 308 ディアナ…モニカ・ピッチニーニ(S)
ダフネ…アリアーナ・ヴェンディッテッリ(S)
恋の神アモーレ…ソーニャ・テドラ・チェプレアプ(S)
アポロ…ラファエル・ペ(C.T)
メルクリオ…ヴァレリオ・コンタルド(T)
アルフレード・ベルナルディーニシ
ゼフィーロ・バロック・オーケストラ(古楽器使用)
通奏低音:ガエターノ・ナジッロ、サラ・ベンニーチ(Vc)
 ローレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 パオロ・ズッケリ(Cb)
 ミゲル・リンコン(テオルボ)
 アンナ・フォンターナ(Cemb)

録音:2019年6月20-22日ヘルムート・リスト・ハレ、グラーツ、オーストリア
(シュティリアルテ音楽祭フックス・オペルンフェストにおけるライヴ収録)
イタリアの大作曲家アレッサンドロ・スカルラッティと同じ頃に生まれヴィヴァルディと同じ年に亡くなった、ウィーンの巨匠J.J.フックス。17世紀末、 いまだイタリア人優遇の機運が根強かったハプスブルク皇室で、ドイツ人ながら別格の厚遇を受け最高楽長の座に君臨できたのは、宮廷人た ちを誰よりも魅了できる音楽を提供できるセンスがずばぬけていたからだった……と強く再認識させてくれる録音です。ハイドンやモーツァルトら も学んだ対位法理論の名著『パルナスス山への階段』の著者として言及されることも多いフックスですが、この「月桂樹に姿を変えたダフネ」は いわばヴィヴァルディの華麗とヘンデル的雄弁に加え、バッハにも通じる精緻まで兼ね備えた充実度!太陽神アポロの求愛をかわし、女神ディ アナの掟通りに貞節を守るため月桂樹に姿を変えた水の精をめぐる伝説を、フックスはメロディアスな歌と巧みな多声書法とを的確に使いスリ リングな音物語に綴ってゆきます。 ラファエル・ペやモニカ・ピッチニーニら人気歌手を揃えたソリスト勢もさることながら、器楽パートの豪華さを見れば充実の演奏に仕上がっている のも納得。管楽器勢はグラッツィ兄弟のオーボエとファゴットにマルチェッロ・ガッティのトラヴェルソ、クラリネットの前身楽器でいち早くウィーン宮廷 に取り入れられていたシャリュモーにロレンツォ・コッポラ……とゼフィーロならではの豪華さ。さらにヴィオラ・ダ・ガンバには今や大御所の風格も帯 びつつあるドゥフトシュミットまでゲストで加わり、多彩な通奏低音楽器の扱いをはじめ随所での入念な解釈と奏者の妙技が生きるエキサイ ティングな音作りです。 (Ki)

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-038(2CD)
アンドレ・カルディナル・デトゥーシュ(1672-1749):歌劇「セミラミス」(1718) セミラミス…エレオノール・パンクラズィ(S)
アメストリス…エマニュエル・ド・ネグリ(S)
アルサーヌ…マティアス・ヴィダル(オートコントル)
ゾロアストル…ティボー・ド・ダマス(Br)
神官/葬儀監督役の男…ダヴィド・ヴィチャク(Br)
バビロニアの女/女祭司…ジュディト・ファ(S)
バビロニアの男/精霊…クレマン・ドビューヴル(オートコントル)
レゾンブル(古楽器使用)
通奏低音:マルゴー・ブランシャール(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
 クレール・ゴートロ(Vc)
 ジェレミー・パパセルジオー(バスーン)
 ヴァンサン・フリュッキガー、エティエンヌ・ガルティエ(テオルボ、バロックギター)
 ブリス・サイー(クラヴサン〔チェンバロ〕)
ル・コンセール・スピリチュエルcho(合唱指揮: エルヴェ・ニケ)
シルヴァン・サルトル(指)
総指揮:マルゴー・ブランシャール&シルヴァン・サルトル

録音:2020年3月4日、ヴェルサイユ王室歌劇場
かつてホグウッドがルベル『四大元素』を録音した際、同じテーマによるデトゥーシュの作品がカップリングされたことで、この作曲家の名をご存知 の方も少なくないはず。クープランとヴィヴァルディの間くらいの生まれ年で18世紀半ばまで生き、ラモーが台頭する前から「リュリ後」のフランス 音楽劇界をカンプラとともに大いに盛り上げたデトゥーシュの才覚には、21世紀に入りエルヴェ・ニケらが次々と送り出した録音で再評価の目 が集まりつつあります。彼はリュリの影響がまだ大きかった17世紀末にルイ14世に気に入られ、ラモーがパリを席巻する前のフランス語舞台音 楽に新たな活況をもたらした立役者の一人。1713年からパリの王室音楽アカデミー歌劇場監督、さらに大御所ド・ラランドの後任として 1726年から王室音楽総監督となった彼の「セミラミス」は1718年の作で、充実した管弦楽をバックに女声・男声ともに活躍する手法で大成 功を収めました。ロッシーニ「セミラーミデ」(1823)の原作となったヴォルテールの戯曲『セミラミス』(1746)より早い作例ですが、そのヴォルテー ルが『シャムのデトゥーシュ』という小説を1767年に書いている事実からも、歿後なお長く続いたデトゥーシュの名声の大きさが窺い知れます。 古代バビロニアの女王セミラミスの悲運をめぐる二転三転の物語には、嵐の場面もあれば心揺さぶる恋の場面もあり聴きどころ満載!本場 ヴェルサイユの王室歌劇場を舞台に、主人公アルサーヌを演じるマティアス・ヴィダルをはじめ歌手勢は実力派揃い。フランス古楽界の粋が集 う俊才集団レゾンブルの拡大編成に、合唱をニケ指揮のル・コンセール・スピリチュエルが受け持つ頼もしい布陣。多くのフランス・バロック・ファ ンを唸らせる演奏内容です。

Da Vinci Classics
C-00365(1CD)
マンチーニ:リコーダー・ソナタ集第1巻
ソナタ第1番ニ短調/ソナタ第12番ト長調/ソナタ第11番ト短調/ソナタ第7番ハ長調/ソナタ第2番ホ短調/ソナタ第5番ニ長調
マリア・デ・マルティーニ(リコーダー)、
サルヴァトーレ・カルキオロ(ハープシコード)

録音:2020年6月、プリマ(ローマ、イタリア)
バロック時代のイタリアにおいて「ナポリ楽派」の音楽家として活躍したことで知られるフランチェスコ・マンチーニ(1672−1737)。
ナポリ楽派の重鎮フランチェスコ・プロヴェンツァーレに音楽を学んだ後、「テ・デウム」の成功によりナポリ宮廷の楽長に就任するものの、アレッサンドロ・スカルラッティのナポリ帰還によって副楽長へ降格。
この処遇にもめげずにオペラを中心とした優れた作品を発表し続け、スカルラッティの死後、楽長に返り咲いたという苦労人でもあります。
リコーダーのための音楽の作曲家としても高く評価されたマンチーニの「リコーダー・ソナタ」を演奏するのは、1965年、ローマ出身の女流リコーダー奏者、マリア・デ・マルティーニ。
ロンドンの王立音楽大学でリコーダーを、ジェノヴァ音楽院ではバロック・バスーンを学んだデ・マルティーニは、イ・バロッキスティやエウローパ・ガランテ、アカデミア・モンティス・レガリス、イ・トゥルキーニなどイタリアの世界的ピリオド・アンサンブルにも参加するなど、その実力は非常い高い評価を受けています。
極めて優れた作曲技法と柔軟性により、アマチュアにも親しみやすい作品でありながら、巧みに装飾などを加えることでプロのヴィルトゥオーゾが取り組むべき作品へと仕上がったマンチーニのリコーダー・ソナタを、デ・マルティーニが華麗に奏でます。

fra bernardo
FB-2104397(2CD)
アッティリオ・アリオスティ(1666−1729):オラトリオ 「サマリア包囲戦におけるエリシャの予言」 (ウィーン, 1705) (世界初録音) ロベルト・ザルペロン(指)、アンサンブル・ロレンツォ・ダ・ポンテ、マリー=ゾフィー・ポラック(S)、マルタ・レダエッリ(S)、アレッシオ・トージ (T)、マウロ・ボルジョーニ(Bs)、マッテオ・ピガート(C.T)

録音(ライヴ):2017年5月12日、マウアーバッハ・チャーターハウス教会(ウィーン)
ボローニャ出身、30以上のオペラとオラトリオ、数多くのカンタータと器楽作品を残したイタリア・バロックの作曲家、アッティリオ・アリオスティ(1666−1729)の知られざるオラトリオ世界初録音!
神聖ローマ皇帝レオポルト1世が旧約聖書の中から選んだ予言者エリシャの物語(リブレットはジョヴァンニ・バッティスタ・ネーリ)に当時ウィーン宮廷で働いていたアリオスティが作曲した「サマリア包囲戦におけるエリシャの予言」(La Profezia D'Eliseo Nell'assedio di Samaria)は、神聖ローマ帝国の揺るぎない信仰を支えることとなった作品。
ロベルト・ザルペロンが率いるアンサンブル・ロレンツォ・ダ・ポンテは、ウィーン・フィル、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、チューリッヒ歌劇場、ミラノ・スカラ座、モーツァルトO、ヨーロッパ室内O、ブダペストSOのメンバーなど、中央ヨーロッパ地域の優れたミュージシャンたちが集う室内オーケストラ。真摯な演奏と感極まる表情豊かなソリストたちによって、バロック様式のイタリア・オラトリオの新たな傑作を発掘します。

ANALEKTA
AN-28919(1CD)
ニュー・バロック・セッションズ
アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789):La Cheron 変ロ長調
フランソワ・クープラン:さまよう亡霊たち ハ短調、ティク・トク・ショク ヘ長調
バッハ:チェンバロ協奏曲第5番 ヘ短調 BWV 1056 よりラルゴ、フランス組曲第5番 ト長調 BWV 816
クロード・バルバトル(1727-1799):ラ・リュジャック ヘ長調
D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.9、ソナタ ロ短調 K.87
バッハ:シンフォニア第5番変ホ長調 BWV 791
ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):パッサカリア(組曲「ウラニア」 ニ短調より)
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):変奏曲「我が青春は既に過ぎ去り」ニ短調 SwWV 324
ハン・ヤーコプ・フローベルガー(1616-1667):「わが身に来たるべき死への瞑想」(組曲 ニ短調 FbWV 620 より)
リュック・ボーセジュール(P)

録音:2020年6月9日-11日、カナダ
カナダのピリオド・アンサンブル、クラヴサン・アン・コンセールの創設者兼音楽監督であり、同国の古楽界を代表するチェンバリスト、オルガニストとして知られるリュック・ボーセジュール。コロナ禍により相次いでキャンセルとなってしまった演奏会の代わりに、バロック音楽をチェンバロやオルガンではなく、ピアノで演奏するという「バロック・セッション」の2回目の企画が立ち上がりました。
今回の選曲は、リュック・ボーセジュール自身が好んでいる作品を選んだもので、「チェンバロを主体に作曲されたものですが、ピアノで演奏することにも適した作品を選んびました」と語っています。バッハの「フランス組曲第5番」を中心として、数々の作曲家の作品が選ばれていますが、チェンバロで演奏されているかのようなリズミカルな要素と、ピアノによって与えられる音色の深さが相乗効果となって、リュック・ボーセジュールのその卓越した音楽センスに驚かされる演奏となっています。

Glossa
GCD-922522(1CD)
テーブルのマドリガーレ〜ロッシ:マルチトーナル・マドリガーレ集
O miseria d’amante/O prodighi di fiamme/アルチオルガノによる即興/Con che soavita/Occhi, un tempo mia vita/Alma afflitta/Pallida gelosia/O donna troppo cruda/アルチオルガノによる即興/Credete voi/Voi volete/アルチオルガノによる即興/Or che la notte/Langue al vostro languir/Come sian dolorose/Cura gelata e ria/Per non mi dir/アルチオルガノによる即興/Ohime, se tanto amate
アンサンブル・ドムス・アルティス〔リナ・マルセラ・ロペス(S)、フロレンシア・メンコーニ(Ms)、ダーニエル・メンテシュ(C.T)、大野彰展(T)、ブレノ・キンデーレ(Br)、チョンゴル・サーントー(Br)〕、
ヨハネス・ケラー(アルチオルガノ、クラヴェムジクム・オムニトヌム、音楽監督)

録音:2019年3月12日−16日、チューリッヒ大放送スタジオ(スイス)
古楽教育、古楽研究の総本山として知られるスイスの古楽専門音楽大学、バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)。Glossaとバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーション企画 "Glossa SCB Series" の第22巻は、イタリア・バロックの重要な作曲家、ヴァイオリニスト、オルガニストの一人、ミケランジェロ・ロッシ(1601/02−1656)が書いた、最近になってようやく知られるようになったポリフォニックなマドリガーレ集です。
保守的なパート、伝統的な対位法でありながら、半音階主義や、1オクターブあたり12を超えるピッチが使われたマルチトーナル(多調)など、前衛的な要素も強いロッシのマドリガーレ。この録音では、それらのマドリガーレが当時歌われていた親密な環境を再現するよう、歌手は大きなテーブルの周りに座り、学び、話し合い、歌っています。(アルバム・タイトルの「テーブルのマドリガーレ(Madrigali al tavolino)」もそこから来ています。)この音楽に合わせて、1オクターブあたり36の鍵盤を持つアルチオルガノや、1オクターブあたり31の鍵盤を持つクラヴェムジクム・オムニトヌム(アルキチェンバロ)が使用されていることも大きなポイント。これらの楽器のスペシャリストであるヨハネス・ケラーが、こういったマドリガーレの研究と解釈のために特別に結成されたグループ、アンサンブル・ドムス・アルティスを率いています。メンバーは、日本、コロンビア、アルゼンチン、ブラジル、ハンガリーなど世界中からスイスに集まり、SCBで学んだ若き古楽系歌手たちによって構成されています。
Glossa
GCD-922521(1CD)
ディ・マルティネッリの手稿譜〜17世紀後期のヴァイオリン・ソナタ集
ヨハン・クリストフ・ペツ(1664−1716):ソナタ 30 (ト短調)
ジャン・カルロ・カイロ(1659−1722):ソナタ 3 (イ長調)
ヨハン・ハインリヒ・フォン・ヴァイセンブルク(ジョヴァンニ・エンリコ・アルビカストロ)(c.1660−c.1730):ソナタ 21 (ニ短調)
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1620/23−1680)?:ソナタ 20 (ロ短調)
カルロ・アンブロジオ・ロナーティ(1645−1710/15):ソナタ 8 (ト短調)
ピエトロ・パオロ・カッペッリーニ(生没年不詳):ソナタ 24 (ロ長調)
N. ゴール(生没年不詳):ソナタ 10 (ヘ長調)
ダーヴィト・ピーターゼン(c.1651−1737):ソナタ 1 (ニ長調)
エヴァ・サラディン(Vn)、
ヨハネス・ケラー(ハープシコード)、
セバスティアン・ヴィエナント(ハープシコード)、
ダニエル・ロジン(Vc)

録音:2020年9月19日−22日、カトリック教会(ザンクト・パンターレオン、スイス)
古楽教育、古楽研究の総本山として知られるスイスの古楽専門音楽大学、バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)。Glossaとバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーション企画 "Glossa SCB Series"から、スイス=オランダのバロック・ヴァイオリニスト、エヴァ・サラディンが登場!
エヴァ・サラディンはアムステルダム音楽院でケース・ケルマンスとルーシー・ファン・ダールに、バーゼル・スコラ・カントルムでライラ・シャイエークとダヴィド・プランティエに学び、アンサンブル・オデッセイ、ラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼル、リ・アンジェリ・ジュネーヴ、イル・プロフォンド、プロフェティ・デッラ・クインタなど多くの一流古楽アンサンブルに参加。2020/21シーズンにはユトレヒト古楽音楽祭のアーティスト・イン・レジデンスを務める次世代注目ヴァイオリニストの一人です。
サラディンのファースト・ソロ・アルバムは、ベルギーのルーヴェン・カトリック大学図書館に所蔵されている「ディ・マルティネッリ・マニュスクリプト」に収録されている知られざるコレクションから8つのソナタをセレクション。この手稿譜はイタリアのジェノヴァを起源とし、17世紀後半にネーデルラント(現在のベルギー)に移されたディ・マルティネッリ家のアーカイヴの一部であり、フランドル=ネーデルラント、南ドイツ/ハプスブルク地域、イタリアなど様々な地域・スタイルの作品が収められています。通奏低音のメンバー(2台のハープシコードという興味深く実験的な編成にも注目)もすべてSCBで学んだ新世代の古楽器奏者達です。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-001(1CD)
ドレイエル(ca.1680-ca.1740):リコーダー・ソナタ集
ソナタ第1番ト短調(アルト・リコーダー)
ソナタ第2番ハ長調(ソプラノ・リコーダー)
ソナタ第3番ト長調(アルト・リコーダー)
ソナタ第4番ニ短調(ソプラノ・リコーダー)
ソナタ第5番ト短調(ソプラノ・リコーダー)
ソナタ第6番イ短調(ソプラノ・リコーダー)
ソナタ ハ長調(アルト・リコーダー)
ソナタ イ短調(アルト・リコーダー)
イサーク・マクドゥーミ(リコーダー)
セバスティアン・バウシュ(Cemb)
インド出身のスイス人リコーダー奏者による、ドメニコ・マリア・ドレイエルのソナタ集。ドレイエルは1725年頃に作曲された2つのリコーダー・ソナタと6つのオー ボエ・ソナタのみが現存する知られざる作曲家です。オーボエ・ソナタも音域に合わせたリコーダーで演奏。 (Ki)

H.M.F
HMM-905331(1CD)
世界のオルガン第1集「シチリアのオルガン」
■カステルブオーノ、サン・フランチェスコ教会(1547年、作者不詳)
(1)マルコ・アントニオ・カヴァッツォーニ(1490頃-1560頃):リチェルカーダ
(2)ピエトロ・ヴィンチ(1525-1584頃):Il gambaro con denaretto
(3)カヴァッツォーニ:Madame vous aves mon cuor
(4)アントニオ・ヴァレンテ(1520-1581):バッロ・ロンバルド
(5)作者不詳:Pavan dan Vers
(6)ジョヴァンニ・デ・マック(1548/50-1614):ストラヴァガンツェ第2番
(7)ヴァレンテ:幻想曲
(8)アントニオ・イル・ヴェルソ(1560頃-1621):バビロンの対位法
■アルカーラ・リ・フージ、聖パンタレオーネ教会(1666年、ジュゼッペ・スペラデオ制作)
(9)ロッコ・ロディオ(1535-1615):リチェルカーダ第5番
(10)ヴァレンテ:炎のような美しさ
(11)ヴィンチ:ヴィンチ
(12)セバスチャン・ラヴァル(1550頃-1604): Ricercar del secondo tono, trasportato in quattro fughe d'accordo
(13)ベルナルド・ストラーチェ(17世紀中頃):フォリア
■ノート、聖霊教会(1726年、パオロ・グリマルディ制作)
(14)シジズモンド・ディンディア(1582頃-1629頃):O gioia de’ mortali
(15)バルトロメオ・モンタルバーノ(1598頃-1651):シンフォニア第2番「Zambiti」
■フィカッラ、聖マリア・アスンタ教会(1714年、アニバーレ・ロ・ビアンコ制作)
(16)エルコーレ・パスクィーニ(16世紀中頃-1619):トッカータ第4番
(17)デ・マック:ガリアルダ第1番
(18)ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ(1580頃-1647):フランス風カンツォン第2番
(19)パスクィーニ:BDHP
■レガルブート、聖バシリオ・マドーレ教会(1775-1782年、ドナート・デル・ピアノ制作【大オルガン】/18世紀頃、作者不詳【小オルガン】)*
(20)パスクィーニ:トッカータ第3番
(21)ルカ・マレンツィオ(1553頃-1599):Basti fin qui le pen’e i duri affanni
(22)ダ・パレストリーナ(1525頃-1594):愛する者よ、あなたはすべてに美しい
(23)ヴィンチェンツォ・ガッロ(1560頃-1624):主は言われた
(24)フレスコバルディ:カンツォン第4番
(25)グレゴリオ・ストロッツィ(1615-1687):コレンテ
(26)ディンディア:Forse avverra
(27)ラヴァル:平和を与えたまえ
(28)ストロッツィ:トッカータとパッサカリア
アルノー・ド・パスクアル(Org)
(14)(15)(26)ペリーヌ・ドヴィレール(S)、(14)(15)(24)ジェローム・ファン・ワーベーケ(Vn)、
(21)(22)(24)サラ・デュビュス(コルネット)、
(8)カミール・フラシェト(コルネット)、
(21)(23)(24)(27)フランソワ・ゲルリエ(第2オルガン)
*=大オルガン((20)-(25)(27)(28)、小オルガン(21)(23)(24)(26)(27)
録音:(20)-(28)2019年12月&2020年1月、(14)-(19)2020年1月、(9)-(13)2020年9月、(1)-(8)2020年10月-11月/シチリア州(イタリア)
ハルモニアムンディが半世紀以上前にリリースした「ヨーロッパの歴史的なオルガン」。当レーベルの代表的な録音として知られますが、そのシリーズを上回る一 大プロジェクト「世界のオルガン」シリーズが始動!記念すべき第1弾はシチリアです。
イタリア、シチリア州には16世紀から18世紀に建造された歴史的オルガンが今もなお現存しておりその音色を守ってきました。当アルバムでは5つの教会、計 6つの歴史的オルガンの音色を十分に堪能できる内容。パイプオルガンが1台1台全く異なる個性を示し、その音色を今に伝える有形遺産をここに聴くことができ ます。
演奏は天才鍵盤奏者アルノー・ド・パスクアル。ハルモニアムンディといえば、バンジャマン・アラールがバッハの鍵盤のための作品全集録音を遂行中です が、この「世界のオルガン」もまた注目のシリーズ開始といえましょう。ブックレット(仏・英・伊)には各オルガンの写真に加えて、オルガンのストップ表、ピッチ、 修復年などの詳細を記載。資料的価値も高い内容です。

RICERCAR
RIC-429(2CD)
『嘆きとため息』 シジスモンド・ディンディア(1582頃-1629): 声楽作品集
【CD 1】 第1部
1. 灼けてしまう、ああ―しかしこの身が燃えているわけではなく
2. 獣も岩も、みなわたしとともに泣いている
3. 憐れみを!とわたしは叫んだ
4. わが心よ、おまえは何を糧に希望をつなぐのか
5. この世にいながら、わたしは天使の如き振る舞いを見た
6. 聞こえるだろう、こうしてわたしが少し詩を詠む間にも
7. 薔薇にまつわる対話
8. このひととき、天も地もみな静まり返り
9. 半音階的カンツォーナ …ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ(1575-1647)作曲
10. オリンピアの嘆き
【CD 2】 第2部
1. 穏やかな西風が戻り
2. 聞こえるでしょう、夜啼鶯が
3. わたしの心が、恋の虫に喰い荒されているとき
4. このスミレのように蒼ざめているのは
5. 血の池と死の只中に横たわり
6. ないがしろにするがいいさ、金髪の君よ、さあ振ってくれ
7. かわいそうなディドーネ
8. さあさあ、竪琴を構えてくれ、羊飼いよ
9. ある日、わたしが一人ぼっちでいる時
マリアナ・フローレス、ジュリー・ロゼ(S)、
カペラ・メディテラネア(古楽器使用)【マルゴー・ブランシャール(バス・ガンバ)、マリー・ブルジニアン(Hp)、キート・ガート(テオルボ、バロックギター)、モニカ・プスティルニク(アーチリュート)】
レオナルド・ガルシア・アラルコン(チェンバロ、オルガン、指揮)

録音:2020年9月
コルドン聖母被昇天教会(フランス南東部オート・サヴォワ県)
フレスコバルディやギボンズと同世代にシチリアで生まれ、17世紀初頭のイタリア各地で活躍したシジスモンド・ディンディアは、15歳ほど年上の モンテヴェルディとともに、マドリガーレ(多声重唱曲)をルネサンス型のポリフォニー中心の音作りから独唱や重唱を際立たせたバロック型へと発 展させた立役者のひとり。やや上の世代に属するマレンツィオやルッツァスキ、ジェズアルドらの半音階技法などにも通じる細やかな和声法を使 いこなし、歌詞の流れを際立たせながら音楽全体に「不均衡の美」をまとわせる手腕は、近年の古楽復興の流れの中でもつねに注目されて きましたが、その作品を集中的に扱った単体アルバムが意外なほど出てこない作曲家でもありました。イタリアやスペインなど地中海地方の17 世紀音楽を得意とするラテン古楽界の牽引役、レオナルド・ガルシア・アラルコンのアンサンブルによる2枚組の本格的な録音が登場するの は、朗報というほかありません。マリアナ・フロレスとジュリー・ロゼという、いずれ劣らぬ個性に彩られた声の持ち主たちとともに、弓奏と撥弦の味 わいが互いを引き立て合う通奏低音のニュアンスの妙が音楽の起伏をこのうえなく克明に伝え、17世紀の作品としてもかなり長い部類に属 する10分超えの曲さえ短く感じさせるほど、そこかしこに聴きどころの詰まったスリリングな音作りに仕上がっています。傑作「オリンピアの嘆き」と 「かわいそうなディドーネ」では歌手それぞれの独壇場がぞんぶんに味わえる嬉しさ。アラルコンという、初期バロック音楽の申し子ともいえる才 人と同じ時代を生きていることの喜びを改めて実感せずにはおれない、今後のリリースへの期待も高まる充実録音と言えるでしょう。

Linn
CKD-0644(1CD)
NX-B09
オールドホール写本に記された英仏14、15世紀の多声音楽
●〜英国らしさをまとった音楽〜
1. メシュエ・ド・ジョアン(1378-1386頃活躍):祭壇を前に、奉納の後/そのとき、民の間から現れたのは
2. グレゴリオ聖歌:贖い主のお優しき御母
3. トーマス・デイメット(1389頃-1437頃):ごきげんよう、天への門となる方よ
4. グレゴリオ聖歌:来たれ創造主たる霊よ
5. ジョン・クック(1402-1419頃活躍):栄光あれ、高きところに(グローリア)
6. ジョン・ダンスタプル(1390頃-1453):ごきげんよう、天の皇后であらせられる方
7. グレゴリオ聖歌:天の皇后、お喜びください
8. 作者不詳(14-15世紀):聖なるかな、聖なるかな(サンクトゥス)
9. ダンスタプル:来たれ、聖なる霊/お越しください、あなたの民の心に
10. トーマス・バイタリング(1400-1420頃活躍):男を識ることなく、乙女のままに母となり
11. クック:天の星なる方が亡くなった
12. 作者不詳(14-15世紀):神の子羊(アニュス・デイ)
13. グレゴリオ聖歌:男を識ることなく、乙女のままに母となり
14. レオネル・パワー(1375頃-1445):栄光あれ、高きところに(グローリア)
●〜さまざまな影響関係の形跡〜
15. ジョン・フォレスト(1365頃-1446):あなたの恋人はどのような人でしょう
16. グレゴリオ聖歌:祝福されたむすめよ
17. ヨハネス・デ・リンブルジア(1400-1440頃活躍): あなたはまことに美しい
18. グレゴリオ聖歌:ごきげんよう、天の皇后であらせられる方
19. ギヨーム・デュファイ(1397頃-1474):花の中の花、泉の中の泉
20. パワー:ごきげんよう、天の皇后であらせられる方
21. デュファイ:ごきげんよう、天の皇后であらせられる方
22. ヨハンネス・オクール(1390-1410頃活躍): 愛しい人よ、お願いです
23. ジル・バンショワ(ジル・ド・バン)(1400頃-1460): さらば、恋の喜びよ
24. バンショワ:悲しみに苦しみ悶え、怒りは留まるところを知らず
25. デイメット:麗しき方、神をお産みになった方
26. グレゴリオ聖歌:慰めをもたらすと言われている方よ
27. ジャン・ピカール(1390-1400頃活躍):栄光あれ、高きところに(グローリア)
ゴシック・ヴォイシズ【キャサリン・キング(Ms)、スティーヴン・ハロルド(T)、ジュリアン・ポッジャー(T)、スティーヴン・チャールズワース(Br)】
ジョシュ・クーター(T)
サイモン・ホワイトリー(バス=バリトン)

録音:2018年10月27-30日ボクスグローヴ礼拝堂、チチェスター(イングランド)
アルバムタイトルは英国の中世末期を代表する手稿譜集『オールドホール写本』に光をあてていることを示すダブルミーニング。1973年、サザ ビーズのオークションをへて英国図書館(ブリティッシュ・ライブラリー)の収蔵品となった美しい彩色装飾つきのこの楽譜集は、ロンドンとケンブリッ ジのほぼ中間、オールドホール・グリーンという場所にあるカトリック寄宿学校が長く所有していたため、専門家たちの間でそう呼ばれるようにな りました。そこには14〜15世紀、すなわち英仏百年戦争の時代に活躍したヨーロッパ大陸と英国の作曲家たちによる多声音楽が集められ ており、ブルゴーニュ楽派のデュファイやバンショワのかたわら英国のパワーやダンスタプルの作品が並ぶという、様式比較の上でも極めて興味深 い選曲が音楽史家たちの関心を集めてきました。初期ネーデルラント楽派と、当時の音楽大国だった英国の巨匠たちがどれほど近い関係に あったか、英国古楽界の名門ゴシック・ヴォイシズの精鋭による絶妙な和声感覚で味わえるのはこのうえない贅沢。21世紀に満を持しての新 録音、中世ポリフォニーがルネサンス期へ新たな一歩を踏み出す時代ならではの高雅な音楽をじっくりお楽しみ頂けます。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS0-043(1CD)
『サント=コロンブとマラン・マレ』〜2つのヴィオールのための作品集
ジャン・ド・サント=コロンブ(1640頃-1700頃):コンセール 第60番「荘厳」
コンセール 第44番「哀しみのトンボー」
コンセール 第61番「多彩」
コンセール 第21番「村人」
マラン・マレ:2つのヴィオールのための組曲 ニ短調(1686)
エティエンヌ・ルモワーヌ(1680-1723に活躍):ト調のプレリュード (フランス国立図書館所蔵の写本1106より)/テオルボ独奏
マレ:2つのヴィオールと通奏低音のための組曲 ト長調(1686-1689)
ルイ・マルシャン(1669-1732):二調のプレリュード - クラヴサン曲集第1巻(1702パリ)より/クラヴサン独奏
マレ:フォリア - ヴィオール曲集第2巻(1701)より /2つのヴィオール、テオルボとバロック・ギター、クラヴサンによる
ミリアム・リニョル、マティルド・ヴィアル(バス・ド・ヴィオール)
ティボー・ルーセル(テオルボ、バロック・ギター)
ジュリアン・ヴォルフス(クラヴサン)

録音:2020年6月10-14日 ラ・サル・デザクト、コレージュ・ヴィクトル・ユーゴー、ブザンソン
いずれもフランス出身のミリアム・リニョルとマティルド・ヴィアル、ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)を操る同年代の名手2人による、サント=コロンブ とマラン・マレの師弟をテーマとしたアルバム。ヴェルサイユの自主レーベルから自身がメインとなるアルバムのリリースは、2人ともこれが2枚目と なります。ヴィオールならではの細やかな表情がぴったりと重なる息の合ったデュオが大きな魅力で、前半はフランス古来の伝統どおり通奏低 音なしで2つのヴィオールのみ、後半ではテオルボが加わってマレのト長調の組曲、さらにクラヴサン(Cemb)が加わり「フォリア」へと繋ぐ構成 となっています。この2人の作曲家の関係を描いた映画『めぐり逢う朝』でも印象的に使用された「フォリア」は、元々ヴィオール独奏と通奏低 音を想定した作品ですが、ここに収められた演奏ではヴィオール2人の立場が随所で入れ替わり、独奏が引っ張るよりもアンサンブルが一体と なった音楽づくりが、好感の持てる新しさです。
Chateau de Versailles Spectacles
CVS-039(1CD)
『勝利のラモー』 〜ヴェルサイユ王室歌劇場で聴く男声エール傑作選〜
ジャン=フィリップ・ラモー
1. 「ポリムニの祭典」序曲
2. 「ダルダニュス」ここはどこだ、いかなる神がわたしをここへ
3. 「ダルダニュス」ダルダニュスのエール「急げ、栄光に向かえ」
4. 「ゾロアストル」ゾロアストルのエール「急ぎ来たれ、華やぐ青春よ」
5. 「ダルダニュス」タンブラン1&2〔器楽〕
6. 「ダルダニュス」たおやかなエール「気持ちを落ち着けて」
7. 「ダルダニュス」快活なガヴォット〔器楽〕
8. 「ダルダニュス」勝利のエール/夢の三重唱「急ぎ武具をとる時が来た」
9. 「遍歴騎士」アティスのエール「突き進め、恋の神よ」
10. 「優雅なインドの国々」アフリカの奴隷たちのエール〔器楽〕
11. 「優雅なインドの国々」ヴァレールのエール「者共、さっさと陸に上がれ」
12. 「プラテー」嵐の場面〔器楽〕
13. 「ゾロアストル」荘重なエール:地獄の霊たちの舞踏
14. 「ナイス」ネプチューンのエール「やめろ、陸地を荒らすな」
15. 「ナイス」コントルダンス〔器楽〕
16. 「栄光の神殿」バッコスのエール「ティルスの治世よ、とこしえに」
17. 「ポリムニの祭典」快活なエール〔器楽〕
18. 「ピグマリオン」ピグマリオンのエール「勝ち誇れ、恋の神よ」
19. 「ダルダニュス」シャコンヌ〔器楽〕
20. 「ピグマリオン」ピグマリオンのエール「君臨するがいい、恋の神よ」
21. 「カストールとポリュクス」競技者たちのエール〔器楽〕
22. 「カストールとポリュクス」ポリュクスのエール「聴け、高らかな喇叭の音を」
23. 「ボレアド」カリシスのエール「たっぷり味わおう、麗しき年月を」
24. 「ボレアド」ポリムニのアントレ〔器楽〕
25. 「プラテー」テスピスのエール「皮肉の神よ、恋の神よ、理性の神よ」
26. 「プラテー」テスピスの独唱と合唱「新たな舞台を仕立てよう」
27. 「プラテー」コントルダンスとロンド「歌おう、バッコスよ」
28. 「ポリムニの祭典」アンティオクスのエール「恋の相手は全てが愛しい」
29. 「ポリムニの祭典」優美なエール〔器楽〕
30. 「ポリムニの祭典」「幸せな民よ、わたしのところへ集え」
マティアス・ヴィダル(オートコントル)
アンサンブル・マルグリット・ルイーズ(声楽&古楽器アンサンブル)
ガエタン・ジャリ指揮

録音:2020年11月1-3日、ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
その音楽史上の存在意義や、いくつかの限られた傑作の素晴らしさは広く知られているものの、本領が発揮されているジャンルがオペラというこ ともあり日本では真価がなかなか伝わりにくいフランスの大作曲家ラモー。本盤のような独唱曲の抜粋はそうした認識を改めるのに絶好です が、なぜかラモーのアリア(エール)集はめったに出てきません。その渇きを癒してあまりあるリリースが、ヴェルサイユ宮殿主宰のChateau de Versaillesレーベルから登場します。フランス古楽の本拠ともいえる昔日の王室歌劇場を舞台に、ラモーのオーケストレーションとリズム感覚が きわだつ管弦楽トラックも数多く盛り込みながら贈るこのアルバムの主人公は、近代作品まで幅広い演目に出演しながら18世紀音楽をこと のほか得意とする多忙な名歌手、マティアス・ヴィダル。フランス古楽にはオートコントルと呼ばれる、テノールというには高すぎる音域までカ ヴァーするパートが存在するところ、ヴィダルはそうした高音でも悠々と歌いこなせてしまうことが本盤でも最大の強みとなっています。1730〜 40年代のラモーの躍進期の傑作を中心としたプログラムを通じ、ヘンデルやバッハ、ナポリ楽派の天才たちが大活躍していたのと同じ頃、フラ ンスではいかにユニークかつエキサイティングな音楽世界が発展していたのか、フランス古楽勢の精鋭たちによって実感させられます。ラモーを知 るならまずこの1枚!と自信を持って薦められるアルバムです。
Chateau de Versailles Spectacles
CVS-041(1CD)
ヴェネツィアに栄光あれ! 〜ジョヴァンニ・ガブリエリ、ヴェルサイユに響き渡る〜
メールロ(1533-1604):「わたしの魂は主をあがめ(マニフィカト)」
ガブリエリ(1557-1612):4声の第3カンツォン
ガブリエリ:7声の「わたしは言った、主よ憐れんでくださいと」
ガブリエリ:8声の「主の定めに従い道を全うする者は幸いである」
ジョセフォ・グアーミ(1542-1611):フランス風カンツォン「ラ・ルッケジーナ」
ガブリエリ:6声の「わたしに耳を傾けてください、主よ」
ガブリエリ:10声の「おお偉大なる玄義、褒むべき秘跡」
ガブリエリ:4声の第4カンツォン
ガブリエリ:8声の「全地よ神を歓呼して迎えよ」
ガブリエリ:10声の「神よ、わが神よ」
ガブリエリ:オルガン独奏のためのリチェルカール
ガブリエリ:10声の「主よ、わが祈りを聞き届けてください」
アドリアン・ヴィラールト(1490-1562):「わが心にのしかかる重い責務が」
ガブリエリ:10声の「善き羊飼いは甦った」
ガブリエリ:第2カンツォン
ガブリエリ:6声の「麗しきは乙女マリア」
ガブリエリ:4声のカンツォン「ラ・スピリタータ」
ガブリエリ:12声の「天使は羊飼いたちにこう告げた」
ラッスス:「皆の者、さあ日も暮れた」
ラ・ギルド・デ・メルスネール(声楽&古楽器アンサンブル)【ヴィオレーヌ・ル・シュナーデク、アナイス・ベルトラン(S)、マルニクス・ド・カット(C.T)、マルク・モイヨン、ルノー・ブレ(バス=バリトン)、マルク・ビュネル(Bs)】

アドリアン・マビル(木管コルネット&指揮)
ブノワ・タンテュリエ(木管コルネット)
フアン・ゴンサレス・マルティネス、アルノー・ブルトシェル、アベル・ロールバック(サックバット)
ジャン=リュク・オー(Org)

録音:2019年10月8-11日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
17世紀後半に入り、王室音楽総監督リュリが独特の音楽劇様式をもって確立したと言っても過言ではない「フランス古典音楽」=フランスの バロック音楽様式。しかし実のところ、この政治的立ち回りにも才能を発揮したフィレンツェ出身の巨匠が頭角を表す前まで、フランス王室は 別の流れをたどってイタリア最先端の音楽様式を積極的に吸収していたのです。教皇庁に連なる枢機卿マザリーノがローマの音楽を伝えたの もその一端でしたが、その17世紀ローマ楽派にも大きな影響をおよぼし、かつリュリ登場直前に俊才カヴァッリを介してフランス宮廷音楽の大 きな素地にもなったのが、16〜17世紀のヴェネツィアの作曲家たち。政治的な事情からヴェネツィア共和国がフランス王室に急接近していた 当時、かの水の都の分割合唱形式はフォルメーやブジニヤックなどリュリ前夜のフランス教会音楽にも大きな影響を及ぼしていました。そのルー ツに立ち返るべく、ヴェネツィアの巨匠ガブリエリの作品を中心としたプログラムを、ヴェルサイユ王室礼拝堂の響きで聴く画期的なアルバムがこ ちら。しかも演奏陣は近年躍進めざましい古楽鍵盤奏者オー、巧みなバロック歌唱で多忙な活躍を続けるル・シュナーデク、幅広い声域と細 やかな解釈で中世まで遡る広範な音楽を歌いこなすモイヨン……と、それぞれ異なる古楽フィールドで存在感を強めている異才ばかりが集う 精鋭集団。ほどよい残響のなか各パートの動きがよく味わえる録音で、先入観を排してフランス音楽の真相を見極めるにも意義深く、かつバ ロックの金管と声楽とが自然に隣り合うヴェネツィア楽派の本分をよく伝える絶好の仕上がりになっています。楽器や収録曲についての解説 (仏・英・独語)も興味深い内容。

ACCENT
ACC-24372(3CD)
フランスのファゴット音楽集
[CD1]
コレット(1707-1795):ファゴットと通奏低音のためのソナタ集 Op.20(1766)より 第5番、第1番、第3番
ボワモルティエ(1689-1755):ファゴットと通奏低音のための5つのソナタ(1729)より 第1番〜第3番
ふたつの低音楽器のための6つのソナタ(1732)より 第2番
[CD2]
ドヴィエンヌ(1759-1803):ファゴットと通奏低音のための6つのソナタ Op.24
[CD3]
エティエンヌ・オジ(1754-1813):「ファゴットの新しい教則本」(1803)より6つの大ソナタ
ダ ニ ー・ボ ンド(Fg)
リヒテ・ファン・デア・メール(Vc)
ロベルト・コーネン(Cemb)

録音:[CD1]1983年6月/ブリュッセル
[CD2]1992年12月/ハーレム
[CD3]2000年9月/ハーレム
ヨーロッパの主要な古楽アンサンブルで活躍しているアメリカのバロック・ファゴット奏者、ダニー・ボンドが1983年から2000年にかけて録音した3枚のフ ランス・アルバムをセット化。ファゴットが脚光を浴び始めた頃、バロック時代からモーツァルトの時代にかけての作品が楽しめます。ファゴットという楽器のルーツ がフランスにあり、そこでは早くから名手たちによる独自のレパートリーが開発されていたことが分かる興味深い内容です。 (Ki)

PAN CLASSICS
PC-10426(1CD)
カルロ・テッサリーニ(1690-1766):協奏曲とシンフォニア集
『和声の対比』第1番ニ長調
5声の協奏曲 ホ短調 Op.1-1(Vn、弦楽、通奏低音)
グラン・シンフォニー第3番ヘ長調
新たな転調の技法
5声の協奏曲 ニ長調 Op.1-4(Vn、弦楽、通奏低音)
5声の協奏曲 ニ長調(トラヴェルソ、弦楽、通奏低音)
グラン・シンフォニー第5番ト長調
フランチェスコ・バローニ(Cemb、指)
コンパーニャ・デ・ムジチ

録音:2003年10月/リミニ
カルロ・テッサリーニは18世紀初頭にイタリアで活躍したヴァイオリンの名手。ヴィヴァルディのもとで研鑽を積み、サン・マルコ寺院で長年ヴァイオリニストと して働いたとされ、またフランス、オランダ、イギリスなどへの大規模なコンサートツアーを行い、各地の出版社へ営業も惜しまなかったという人物で生前はで広く ヨーロッパで知られていましたが、現在ではほとんど忘れ去られてしまっています。ヴィヴァルディ型のコンチェルトから、ギャラントな性格のグラン・シンフォニー まで、テッサリーニの知られざる作品に光を当てたアルバムです。

Ars Musici
ARM-232360(1CD)
復元されたヨハン・アンドレアス・ジルバーマン製オルガン
ルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749):第1旋法による組曲
ヨハン・ウルリヒ・シュタイグレーダー(1593-1635):主の祈り(Dass Vatter unser)
フアン・バウティスタ・ホセ・カバニリェス(1644-1712):第1旋法によるパッサカリア
ニコラ・ド・グリニー(1672-1703):来たり給え、創り主なる聖霊よ
マルク・シェーファー(1934-):即興曲
ジャン・アダム・ギラン (16世紀):第3旋法による組曲
バッハ:幻想曲 BWV.572
クリスティアン・シュミット、
クリストフ・ボザール、
マーク・シェーファー、
ハンス・ムッシュ、
ステファン・ロンメルスパッヒャー(Org)

録音:2002年7月、聖ゲオルク・ベネディクト教会(ドイツ、フィリンゲン)
ヨハン・アンドレアス・ジルバーマンが1752年に製作しその後破壊されてしまったという、フィリンゲンのベネディクト教会にある歴史的オルガンの修復プロジェクトから生まれた1枚。このアルバムを聴くとJ.A.ジルバーマンの楽器が250年の時を経て、クリアでまろやかな音が理想的なダイナミックバランスで空間を満たす、素晴らしいオルガンに生まれ変わったことが分かります。プロジェクトの委員会に長年参加し、この楽器を知り尽くしたオルガニスト達による見事な演奏も必聴です。

Paladino Music
PMR-0119(1CD)
アントニオ・ソレール:鍵盤のためのソナタ集(アコーディオンによる演奏)
ソナタ第88番変ニ長調/第62番変ロ長調よりアレグロ・スピリトーソ/第36番 ハ短調/第120番ニ短調/第117番ニ短調/第25番 ニ短調/第47番ハ短調/第45番ト長調/第85番 嬰へ短調/第87番ト短調
シュテファン・フッソング(アコーディオン)

録音:2020年7月(ドイツ、ヴュルツブルク)
ジョン・ケージや尹伊桑などのレコーディングで有名な、現代を代表するアコーディオン奏者シュテファン・フッソングが魅せる、ソレールの世界! 音楽史の本の中で、アントニオ・ソレール神父(1729−1783)について詳しく触れているものはほとんどありませんが、特にスペインの音楽家はソレールの音楽が大好きで、作曲の喜びを解き放つかのような彼のソナタを、大作の合間やアンコールでしばしば取り上げています。フッソングはソレールが意外にも多く作曲している短調の楽曲を中心にセレクトし、アコーディオンのカラフルなサウンドで、万華鏡のような世界を作り上げています。キレのある指捌きと、アコーディオンならではの美しいデュナーミクが見事な演奏です。

MUSICAPHON
M-56979(1SACD)
ヨハネス・マルティン・デミングカンタータ&協奏曲集
協奏曲 ヘ長調 D-Rh MS152(2本のコルノ・ダ・カッチャ、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための)、
協奏曲 イ長調 D-Rh MS156(オーボエ・ダモーレ、フラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための)、
「Ich senke mich in deine liebe」 カンタータ D-Rh MS145(アルト、2本のバロックフルート、オーボエと通奏低音のための)、
三重奏曲 D-Rh MS174(ヴィオラと2本のチェロのための)、
協奏曲 ト長調 D-Rh MS162(オーボエ・ダモーレ、2本のフラウト・トラヴェルソ、2本のヴァイオリンと通奏低音のための)
カイ・ヴェッセル(C.T)
コンサート・ロイヤル・ケルン

録音:2017年1月4日-6日 セントクレメンツ教会(ドイツ)
1703年9月30日にドイツのミルツで生まれたデミングの生涯はあまりよくわかっていませんが、宮廷の厨房に雇われていました。しかし、アマチュアの音楽家であったにもかかわらず、音楽監督に就任し、自らもオーボエを吹きながら作曲も行っていました。それらの曲はとてもアマチュアが作ったものとは思えないほどの出来栄えですが、彼がどんな音楽教育を受けたのかなど詳しいことはわかりません。とはいえ、その音楽を聴いてみれば、デミングが優れた音楽家であったことがうかがえます。
MUSICAPHON
M-55725(1SACD)
ルッツ=ヴェルナー・ヘッセ〜ポートレート
オルガンのための「トッカータ・ヴィジョナリア」 Op.71(2013)、
独奏チェロのための「エレジー」 Op.55(2007)、
バリトンとピアノのための「月の歌」 Op.49(2004/06)、
3つのイースターの歌 Op.69*(2013)、
フルートとピアノのための「エピグラム」 Op.48#(2006)、
合唱と大オーケストラのための「雲に覆われた塔」 Op.76
ヴォルフガング・アーベントロート(Org)、スザンネ・ミュラー=ホルンバッハ(Vc)、ティロ・ダールマン(Br)、マティアス・ヴィーリヒ(P)、クリア・ヴォイシズ*、ディルク・ペッペル(Fl)、ジヨン・フィリップス(P)#、ヴッパータール歌劇場合唱団、ヴッパータールSO、アレクサンドル・マルコヴィチ(指)

録音:2016年2月-10月、ヴッパータール市庁舎(ドイツ)
ドイツのボン出身で、「ヴッパータール・コンサート協会」の会長を務める現代の作曲家、ルッツ・ヴェルナー・ヘッセ(1955-)のポートレート・アルバム。彼はケルン音楽院でギュンター・フォルクとユルク・バウアーに音楽学と作曲を師事し、現在はケルンのヴッパータールにあるケルン音楽舞踊大学の教授兼マネージングディレクターを務めています。ヘッセの作曲活動は室内楽と管弦楽を中心に行われており、ドイツ国内の様々なオーケストラからの委嘱を受け、数々の名作を生み出しています。
ルッツ=ヴェルナー・ヘッセは現代の作曲家としては保守的な作風で知られていますが、彼自身は次のように述べています。「作曲は私にとって必要不可欠なものであり、自分自身を表現する方法でもあります。作曲は私の生活の一部であり、創造的なプロセスの中で思いもよらない空間を開いてくれます。私の目標は、これらの空間を聴衆がアクセスしやすく、理解しやすいものにすることです。私にとって重要なのは、聴いてもらえるものだけを書くことです。ですから、抽象的で(あまりにも)複雑な構造には興味がなく、理解可能な有機的なプロセスを示すことに非常に興味を感じています。私にとっては知的に理解することよりも、注意深く(感情的に)追体験することのほうが重要なのです。そうして初めて、音楽はその非常に特別な力にふさわしい効果を発揮することができるのです。」

CPO
CPO-555387(1CD)
NX-B10
テレマン:カンタータ集- 『音楽による神への賛美』より
カンタータ「ての天よ、喜べ」 TWV 1:957
ファンタジー TWV 40:26 - ヴィオラ・ダ・ガンバのために
ファンタジー TWV 40:27 - ヴィオラ・ダ・ガンバのために
カンタータ「 どうか、わが悩みと苦しみを心に留めてください」 TWV 1:583
ファンタジー TWV 40:28 - ヴィオラ・ダ・ガンバのために
ファンタジー TWV 40:29 - ヴィオラ・ダ・ガンバのために
カンタータ「これぞ主が設けられた日なり」 TWV 1:359
ドロテー・ミールズ(S)
ハンナ・ツムザンデ(S)
クラウス・メルテンス(Bs)
ハンブルク・ラーツムジーク(古楽器使用)
ジモーネ・エッケルト(指)

録音:2020年5月8-11日
1744年頃に出版されたテレマンのカンタータ集『音楽による神への賛美』は、彼の出版作品の中でも最高 のものと位置づけられています。いずれも1〜3声の声楽とふたつのオブリガート楽器,通奏低音のみの小 さい編成で書かれており、当時の教会での演奏を容易にするとともに作品の普及にも一役買っていました。 この録音では、ミールズ、ツムザンデ、メルテンスの3人の名歌手を揃え、この室内楽風の凝縮された響きを 持つ親密な書法で書かれたカンタータを見事に再現しました。また曲間に置かれたヴィオラ・ダ・ガンバのた めに書かれた精巧なファンタジーは、カンタータの持つ宗教的な雰囲気を更に深める役割を持ち、まるで一 連の礼拝を聴いているかのように巧妙に配置されています。ハンブルク・ラーツムジークは1991年にヴィオラ 奏者、ジモーネ・エッケルトによって組織されたアンサンブル。16世紀から18世紀の音楽を当時の様式で演 奏し、常に高い評価を受けています。
CPO
CPO-777985(1CD)
NX-B10
マリアンナ・マルティネス(1744-1812):詩篇110篇&151篇 他
詩篇第110篇「Dixit Dominus 主は言われた」
交響曲 ハ長調
詩篇第151篇「Come le limpide onde 澄んだ波のように」
マリアンナ・ヘルツィヒ(S)
アレクサンドラ・ザモイスカ(S)
ネーレ・グラムス(Ms)
エヴァ・シュロスライトナー(Ms)
クリスティアン・ハーヴェル(T)
ヴァージル・ハルティンガー(T)
ローランド・ファウスト(Bs)
ハイデローレ・シャウアー(サルテリオ)
ザルツブルク・ホーフムジーク(古楽器使用)
ヴォルフガング・ブルンナー(指)

録音:2020年2月24日、2015年3月1,2日モーツァルテウム音楽大学、ザルツブルク(オーストリア)
マリアンナ・マルティネスは、1744年ウィーン生まれ。イタリアの詩人ピエトロ・メタスタージオとも交流のあった という文化的な家庭で育った彼女は、幼い頃から音楽と文学に親しみ、ハイドンやポルポラ、ハッセらから指 導を受け、17歳の時にはウィーン宮廷礼拝堂で作品が演奏されたほどの才能を発揮しました。1772年に は『音楽見聞録』で知られるチャールズ・バーニーが彼女の作品と歌唱能力を大絶賛、また彼女の師でも あるメタスタージオ(彼は1750年代から1782年頃までマルティネス家に住んでいた)も「モーツァルトと並ぶ 才能」を見抜き、彼女のために書いた多くのイタリア語のテキストは、カンタータやオラトリオに仕上がりまし た。そして1773年には国際的な音楽サークルとして知られたボローニャの"アカデミア・フィラルモニカ"への入 会申請を行い、初の女性会員として認められます。その際提出したのがこのアルバムに収録された「詩篇 第110篇」で、この作品は彼女にとっても名刺代わりとなるほどの代表作の一つになったのです。もう1曲の 詩篇第151篇は、サルテリオ(ダルシマーのような箱に張られた弦を叩いたり爪弾いたりする楽器)をオブリ ガート部分に持つ2つのアリアが含まれた印象的な作品。またアルバムには彼女が残した唯一の交響曲も 収録されています。
CPO
CPO-555374(1CD)
NX-B10
ヴォルフェンビュッテル城の音楽集 第5集
ゲオルク・カスパー・シュールマン(1672-1751): カンタータ集

教会奉献カンタータ
「ああ! 喜び叫べ、王の栄光の賛美を歌え」
1720年元日のためのカンタータ
「心の犠牲を取り払いたまえ」
キリスト降誕のためのカンタータ
「見よ、聖処女は身ごもりたもう」
ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス(古楽器使用)
マンフレート・コルデス(指)

録音:2020年1月27-29日
「ヴォルフェンビュッテル城の音楽」シリーズ第5集。ヴォルフェンビュッテル城はニーダーザクセン州にあった神聖 ローマ帝国の領邦国家で、1514年から1568年にこの国を統治したハインリヒ2世は宗教改革に身を投じ た人物として知られています。今作で採り上げられたのはドイツ・バロック期の作曲家ゲオルク・カスパー・ シュールマンのカンタータ。ニーダーザクセンで音楽を学び、歌手としてハンブルク歌劇場で活躍すると同時に 作曲家としても名をあげた人物で、1694年には、ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル侯アントン・ウ ルリヒがヴォルフェンビュッテルに建設したザルツダールム城の完成式典にカンタータを作曲しています。その 後、ウルリヒはシュールマンを自身の宮廷作曲家として迎え入れ、若干の中断はあったものの、およそ50年 に渡ってヴォルフェンビュッテル城に奉職。宮廷音楽界に包括的な影響を及ぼすとともに多彩な作品を書き あげました。 このアルバムに収録されているカンタータ「Nimm das Opfer unsrer Herzen」は、長い間作曲者不詳 とされていましたが、今ではシュールマンの作品であることがわかっており、とりわけ不協和音を含む冒頭のア リアは、シュールマンの他のオペラ・アリアに近い様式を持っています。
CPO
CPO-555311(2CD)
NX-D11
シュテルツェル(1690-1749):受難オラトリオ ヴェロニカ・ヴィンター(S)
フランツ・フィッツトゥム(カウンター・テナー)
マルクス・ブルッチャー(T)
マルティン・シッケタンツ(Bs)
ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト(古楽器使用)
ヘルマン・マックス(指)

録音:2019年6月14-15日
トーマス教会、ライプツィヒ(ドイツ)
ドイツ・バロック期の作曲家シュテルツェルは、ライプツィヒで神学とオルガンを学び、1713年にはイタリアに留 学。当時最先端の音楽様式を採り入れながら、この地で活躍する音楽家たちと親交を結びました。1719 年にはゴータの宮廷礼拝堂楽長に就任、亡くなるまでこの地で数多くの管弦楽作品や宗教曲を生み出し ました。存命当時の人気はとても高く、バッハもシュテルツェルの作品を研究したことで知られています。 このアルバムに収録された受難オラトリオは22の『Reflections』と呼ばれる部分で構成されており、福音 史家はイエスの最後の時を忠実に歌い上げながら、3人の寓意的な人物の視点が絡み合って物語が展 開されていきます。ここでは厳格な聖書のテキストのみではなく、同時代の『ブロッケス受難曲』のように詩的 で自由なテキストも歌われています。また、後年バッハはこの作品のアリア「Dein Kreuz〜」を、自身 の作品カンタータ第200番の一部に転用しています。ドイツ・バロック音楽の名匠、ヘルマン・マックスとダス・ クライネ・コンツェルトによる演奏で。

ALPHA
ALPHA-736(1CD)
暴君ネロにまつわる作品集
アレッサンドロ・スカルラッティ:カンタータ「ネローネ」(1698?)
ヘンデル:カンタータ「死に導かれるアグリッピーナ」 HWV 110(1707-09頃)
モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」(1643) 〜さあ、セネカが死んだからには(第2幕第5場)
 おまえの愛しい唇は稀少なルビーのよう(第2幕第5場)
 さらば、ローマよ!(第3幕第6場)
 ただあなたを見つめ(第3幕フィナーレ)
バルトロメオ・モナーリ(1662-1697):カンタータ「ポッペア」(1685/世界初録音)
A.スカルラッティ:カンタータ「ネローネの死」(1690年代?/世界初録音)
ケイト・リンジー(Ms)
ナーダス・ウィリアムズ(S)
アンドルー・ステイプルズ(T)
アルカンジェロ(古楽器使用)
ジョナサン・コーエン(チェンバロ、指揮)

録音:2020年10月19-21日 セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ロンドン
クルト・ヴァイルやフェイルーズなど20世紀のナンバーで味わい深い歌唱を聴かせる一方、ショーソンやラヴェルなどフランス近代作品にも秀で、 さらに近年はバロック・オペラ界の名手たちとも素晴らしい演奏を披露する、まさに21世紀型といえる才人歌手ケイト・リンジー。躍進めざまし い英国の古楽器アンサンブル、アルカンジェロとの2枚目となるこのアルバムは、暴君として歴史に記憶され、数々の文学・演劇・音楽作品に 登場している古代ローマの皇帝ネロをテーマに、裏切られ翻弄されてきた女性たちにまつわるイタリア・バロックの作品を厳選したプログラムで す。これが世界初録音となるアレッサンドロ・スカルラッティの室内カンタータ「ネローネの死」をハイライトに、モンテヴェルディや(こちらも初録音と なる)モナーリといった17世紀前半・後半の作品を交え、ヘンデルが青年期にイタリアで書いたカンタータ(息子への愛と復讐に燃えるネロの母 アグリッピーナの物語)までの広範な選曲。アルカンジェロは少人数のトリオ・ソナタ編成ながら通奏低音にはテオルボとハープも加わり、その多 彩なサウンドはリンジー特有の耳に残る歌声とこの上ないコラボレーションを聴かせます。一貫して上質なバロック世界に引き合わせてくれる、 ALPHAならではの充実盤です。

RICERCAR
RIC-430(1CD)
『麗しき花』 ヨハネス・マルティーニ(1430頃-1497): 声楽・器楽作品集
1. おお、麗しきセバスティアヌス
2. ラ・マルティネッラ〔器楽〕
3. ラ・マルティネッレ・ピッツロ〔器楽〕
4. わたしは嬉しかったのです
5. 美はいかなる時も雄弁なり〔器楽〕
6. 麗しき花〔器楽〕
7. なにゆえに人々は騒ぎ立て
8. わたしの魂は主を崇め(マニフィカト)第3旋法 第2番
9. ああ、どれほどに〔器楽〕
10. わたしはどうすればよいのだろう〔器楽〕
11. 手に負えない運命の女神よ〔器楽〕
12. 手に負えない運命の女神よ(編曲者不詳/ボローニャQ18写本)〔器楽〕
13. 運命の女神は、幸福な時には
14. 麗しき子が〔器楽〕
15. あなたの悪意など露ほども思い至らず
16. わたしは大いに期待する〔器楽〕
17. わたしは信じます(クレド)〜『“わたしの唇に笑みが”のミサ曲』より
18. みずみずしい孔雀の尾羽根〔器楽〕
19. よい機嫌で〔器楽〕
20. 神がそうお望みであれば〔器楽〕
21. ごきげんよう、無垢なる集いの愛ある方よ
22. 恋の美徳のなかでも〔器楽〕
23. 神の仔羊(アニュス・デイ)〜『ラ・マルティネッラのミサ曲』より
24. これ以上はもう結構(コリネ・ド・ラノワ作曲/マルティニ編)〔器楽〕
ル・ミロワール・ド・ミュジーク(声楽&古楽器アンサンブル)【 ザビーネ・ルッツェンベルガー、テッサ・ロース(Ms)、デイヴィッド・マンダロー、ジェイコブ・ローレンス(T)、マチュー・ル・ルヴルール(Br)、ティム・スコット・ホワイトリー(Bs)、クレール・ピガニオル(ルネサンス・ハープ、ポルタティフ・オルガン)、ジルケ・シュルツェ(ショーム、ボンバルド)、エリザベス・ラムジー(ビウエラ・デ・アルコ、ルネサンス・ガンバ)、マルク・レヴォン(リュート、ビウエラ・デ・アルコ)、アンリ・ファン・エンヘン(サックバット)】
バティスト・ロマン(弓奏ヴィエル〔中世フィドル〕、ルネサンス・ヴァイオリン、レベック、各種バグパイプ、指揮)

録音:2020年9月 サン=レジェ教会、レマン(東仏アルザス地方)
ヨハネス・マルティーニは、中世音楽の面影を残すデュファイやバンショワなどブルゴーニュ楽派の後を受けて登場し、ジョスカンやイザーク、ラ・ リューら16世紀初頭まで活躍した盛期フランス=フランドル楽派よりもやや年上にあたり、フランドル(現在のベルギー)出身ながら北イタリアの 一大文化拠点たるミラノやフェラーラの宮廷で活躍した作曲家。多声音楽にすぐれた技量を誇ったフランドルの伝統を体現し、のちにヴェネ ツィアで花開くこととなる二重合唱の交唱による詩篇を初めて作曲したとされながら、その存在はやや上世代に属するオケゲムの圧倒的威光 に隠れるかのごとく、今一つ注目を浴びる機会に恵まれませんでした。フェラーラの文化人イザベッラ・デステや教皇レオ10世などイタリア・ルネ サンスの重要人物たちからも注目されていたその才覚を、中世から初期ルネサンスの音楽に造詣の深いバティスト・ロマンやマルク・レヴォン、エ リザベス・ラムジーら精鋭古楽プレイヤーたちの集うル・ミロワール・ド・ミュジークが追求した一枚。知る人ぞ知るマルティーニの多声音楽の面白 さを、声楽・器楽両面から多角的に検証してゆきます。4人の歌手たちの織りなすハーモニーとポリフォニーの妙もさることながら、最初期のヴァ イオリンやガンバを含むルネサンス楽器の響きが美しい器楽トラックが多いのも本盤の聴きどころ。レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロら大家 たちにも注目された、フランドル絵画の音楽版ともいうべきマルティーニ芸術の真価に迫った待望のアルバムです。

ARCANA
A-487(1CD)
『わたしが両目を閉じるや否や』 独唱とヴァイオリンのためのカンタータ集
アレッサンドロ・スカルラッティ:カンタータ「わたしはどこへ逃げるつもりか、何を考えているのか」〜独唱、ヴァイオリンと通奏低音のための

カルダーラ(1670-1736):カンタータ「小川のほとりで」〜独唱、ヴァイオリン、チェロと通奏低音のための
ヴァレンティーニ(1681-1753):室内ソナタ(アレッタメント・ダ・カメラ) ニ短調 Op. 8-1〜ヴァイオリンと通奏低音のための ※世界初録音
カルダーラ:カンタータ「罪を知らないわたしの心は」〜独唱、ヴァイオリンと通奏低音のための
A.スカルラッティ:カンタータ「わたしが両目を閉じるや否や」(眠り)〜独唱、ヴァイオリンと通奏低音のための
ジュゼッピーナ・ブリデッリ(Ms)
ヴァンヴィテッリQ(古楽器使用)【ジャン・アンドレア・グエッラ(Vn)、ニコラ・ブロヴェッリ(Vc)、マウロ・ピンチアローリ(アーチリュート)、ルイージ・アッカルド(チェンバロ、ポジティフ・オルガン)】

録音:2020年6月29日-7月4日サン・パオロ教会、メッツァーノ・スコッティ(イタリア北部ピアチェンツァ県)
バロック後期、音楽愛好で知られた王侯貴族や高位聖職者が数多く集った永遠の都ローマ。そこで活躍したイタリア屈指の大作曲家たちの 名品をよりすぐり、徹底した作品解釈によって18世紀初頭の音楽像に迫ったプログラム。すでに数十年にわたる古楽器演奏の蓄積を持つイ タリアの、躍進めざましい新世代奏者たちが集うヴァンヴィテッリ四重奏団によるアルバムです。独唱は2019年にアリア集『対決!ポルポラ対 ヘンデル』(国内仕様盤NYCX-10055/輸入盤A461)でみごとな歌唱を聴かせたメゾ・ソプラノ、ジュゼッピーナ・ブリデッリ! ここではヴァイ オリンとチェロのソロがきわだつ作品の数々を通じ、リュートや鍵盤など通奏低音とも息の合ったアンサンブルを織り上げながら、18世紀ローマの 文化人たちが味わったであろう親密な距離感の音楽を歌いこなしてゆきます。器楽奏者4人の深い洞察と確かな技量にも驚かされる、イタリ ア随一の古楽レーベルARCANAならではの1枚です。

Lauda
LAU-021(1CD)
カルロス・パティーニョ(1600-1675):宮廷のための教会音楽集
1. 讃えよ、エルサレムよ(8声の詩篇曲)
2. マリア、神の母であらせられる方(8声のモテット)
3. めでたし、天の皇后(聖母マリアの清めの祝日のための8声のアンティフォナ)
4. わたしの魂は主を崇め(マニフィカト/8声のマリアの讃歌)
5. ごきげんよう、皇后様(サルヴェ・レジーナ/4声のアンティフォナ)
6. 聖母に捧ぐ7声のレタニア(連祷)
7. 主を誉め讃えよ(ラウダーテ・ドミヌム/12声の詩篇曲)
8. わたしを救い出してください、主よ(リベラ・メ/死者のための8声のレスポンソリウム)
9. 主よ、あなたがお越しになる時には(死者のための4声のレスポンソリウム)
10. 幸なる者、それは(ベアトゥス・ヴィル/12声の詩篇曲)
11. 聡明さが社を建てた(8声のモテット)
12. 来たれ、聖なる霊(聖霊降臨祭のための9声の続唱)
ラ・グランド・シャペル(声楽&古楽器アンサンブル)
アルベルト・レカセンス(指)

録音:2020年9月22-25日 サント・キンティノ教会、ソブラル・デ・モンテ・アグラソ(ポルトガル)
のちに神聖ローマ皇帝カール5世となったスペイン王カルロス1世が、自身も長く過ごしたフランドル地方(現在のベルギーおよびその周辺)から 多声音楽の天才たちを呼び寄せ、高度なポリフォニー芸術を追求させたスペイン王室の精鋭音楽組織、フランドル聖歌隊。ルネサンス期に はカベソン、モラレス、ビクトリア……と多声の教会音楽で傑作を連発したスペイン人作曲家が少なからずいたにもかかわらず、歴代のスペイン 王たちが重用したのはフランドル系の作曲家たちばかり……そうした状態が実に1637年まで続いた末、最後のフランドル出身の楽長マ チュー・ロマランが退任した後にこの聖歌隊の指揮を任されたのが、イタリアのカヴァッリやカリッシミ、フランスのムリニエやシャンボニエールなどと同 世代のスペイン人音楽家で、若くしてセビーリャ大聖堂の楽長を任されていたパティーニョでした。スペイン人たちの王室聖歌隊とフランドル聖 歌隊の音楽家たちを一人でまとめ、惑星王の綽名で知られるフェリペ4世(大画家ベラスケスの主君)の宮廷で注目すべき活躍を続けます。 その作品の多くは残念ながら1734年のアルカサル大火で焼失してしまいましたが、このアルバムでは彼の貴重な教会音楽を集め、8声や12 声に及ぶ大規模なポリフォニーの粋をみずみずしくも堅固な演奏でじっくり味わえるようになっています。スペインの音楽学者=指揮者レカセン スのもとに8人の精鋭歌手と7人の古楽器奏者が集い、金管・木管と弦が入り混じるアンサンブルは実にニュアンス豊か。低音部をオルガン以 外バホン(ファゴットの前身となったルネサンス楽器、ドゥルツィアン)だけが支えるスタイルはスペインならでは。充実した解説(英訳付)とともに、 スペイン音楽史上の重要な転機に迫れるアルバムです。

Capella de Ministrers
CDM-2151(1CD)
『CLAROSCURO クラロスクーロ』 〜セルバンテスにまつわるスペイン黄金時代の音楽、その光と影〜
「序章」
1. ルカス・ルイス・デ・リバヤス(生歿年不詳、17世紀中盤に活躍): パバーナ
2. ガブリエル・メナ(1470-1528):わが優しき仇敵から
3. 作者不詳::あなたの瞳には恋の予感が
4. リバヤス:パラデタ
5. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):スパニョレッタ
6. 作者不詳(フアン・デ・ティモネダ作詩): 恋の神が通り過ぎる、その弓に矢はなく
7. 作者不詳:こだまのセギディーリャ「嫉妬にみちたおまえの眼差しに」
「正編」
8. ホセ・マリン(1618/19頃-1699):メンギーリャ、思い違いをするなよ
9. 作者不詳:ロドリーゴ王のロマンセ「墓所の扉を開け」
10. マリン:その両目でわたしを欺くなら
11. フアン・アラニェス(生歿年不詳、17世紀前半に活躍):チャコーナの集い「素晴しき人生に!」
「続編」
12. アントニオ・デ・リベラ(生歿年不詳):カルデニオのロマンセ「いくつかの港を経て」
13. ガブリエル・バタイユ(1574/75-1630):「舟は海辺に出してある」
14. ルイス・デ・ナルバエス(生歿年不詳、16世紀中盤に活躍):「牛を見張れ」による変奏曲
15. アロンソ・ムダーラ(1510頃-1580):水の澄んだ川の流れに
16. ガスパール・サンス(1640-1710):スペインの調べによるパバーナ
17. サンス:パラデタ
「終章」
18. アンリ・ド・バイイ(生年不詳-1637):パサカーユまたはラ・フォリア「わたしは狂気」
19. ロフィーノ師(1400年頃-歿年不詳):スペインの騎士ひとり
20. 作者不詳(ジョヴァンニ・ステファーニ作詩): 心乱れた恋人
21. ディエゴ・オルティス(1510頃-1576頃): ロマネスカ
22. マチュー・ロマラン、通称マテオ・ロメロ(1575頃-1647):フォリア「花盛りのローズマリーを少女は摘み集め」
カペリャ・デ・ミニストレルス(古楽器使用)【ダリア・アグンデス(S)、カルレス・マグラネル(ヴィオラ・ダ・ガンバ&ディレクター)、ロベルト・カセス(バロック・ギター、テオルボ)、サラ・アグエダ(ダブルハープ)】

録音:2020年2月17-19日サンタ・マリア教会、バレンシア県、レケナ(スペイン)
クラシック音楽の世界で、やや特殊な領域として扱われることも少なくないスペインの音楽。しかし大航海時代からバロック初期まで、そこは欧 州のみならず世界に覇権を誇った大国であり、音楽文化においても文学や演劇同様、他の地域に強い影響を与える側にありました。スペイ ン黄金時代と呼ばれるこの時期の終わり頃、大画家ベラスケスやムリーリョの傑作と同じ頃に生まれたスペイン文学の金字塔『ドン・キホーテ 物語』には、随所に当時の音楽文化のありようを垣間見せる描写が見つかりますが、このアルバムはそれらを丹念に追い検証しながら、16- 17世紀のスペイン音楽史を概観してゆく充実したプログラムが魅力。オルティス、ムダーラ、ナルバエスといった16世紀の天才たちからリバヤ ス、サンスら17世紀の巨匠まで、あるときは丹念・静謐に、あるときはダイナミックに撥弦と弓奏が映える名品の数々を、スペイン・バレンシア地 方に本拠を置く才人4人が縦横無尽に聴かせてくれます。曲順は『ドン・キホーテ物語』になぞらえた2部構成に序章と終章となる部分も構 想、フランスやドイツへの音楽的波及も見て取れるようになっています。

Ayros
AYCD-07(1CD)
パッセジャータ・ムジカーレ(音楽の散歩) 〜 レオナルド・ダ・ヴィンチ
RE LA SOL MI FA SOL(レオナルド・ダ・ヴィンチの判じ物による)*/Trionfo de Bacco e Ariadna (ロレンツォ・イル・マニーフィコの詩、「フィレンツェのアリア」の音楽による)*/バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470-1535):Ostinato vo’ seguire/L’amore la sol mi fa remirare(レオナルド・ダ・ヴィンチによる)*/フランチェスコ・パタヴィーノ(1478-1556)Dilla dal Aqua、Un cavalier di Spagna/ジョアン・アントニオ・ダルツァ(fl.1508):Calata alla spagnola/Venere “Vera la Schiuma”, canto ad lyram(アンジェロ・ポリツィアーノの詩による)*/Romanesca − chi vuol bevere − Pesaro Ms(アンジェロ・ポリツィアーノのテキストによる)*/Ben venga Maggio (アンジェロ・ポリツィアーノのテキストによる)/ジョスカン・デ・プレ:Mille regretz(千々の悲しみ)/L’amore mi fa solazzare(レオナルド・ダ・ヴィンチの判じ物による)*/Ingenio musicale(レオナルド・ダ・ヴィンチによる)*/マルケット・カーラ(1470-1525):Non e tempo d’aspettare/クローダン・ド・セルミジ(1490-1562) / ピエール・アテニャン(1494-1552):Tant que vivray/クローダン・ド・セルミジ:J’attends secours(ヴィオラ・オルガニスタ)/クローダン・ド・セルミジ:J’attends secours(ヴァージナル)/クレマン・ジャヌカン(1485-1558):L’amour, la mort et la vie
*グスターボ・ガルジウロによる編曲
アルタ(古楽アンサンブル)

録音:2020年2月、ワルシャワ国立美術館メインホール(ポーランド、ワルシャワ)
ルネサンス音楽を中心とした古楽の普及に力を入れているアンサンブル、アルタ(ALTA)による、レオナルド・ダ・ヴィンチをテーマにしたコンピレーション・アルバム!レオナルドのなぞかけに基づく楽曲と、15〜16世紀の作曲家による器楽曲、声楽曲を集め、雰囲気たっぷりの上質な演奏を聞かせます。使われている楽器は、コルネット、ポンマー、リコーダー、リラ・ダ・ブラッチョ、ヴァージナル、リュート、ヴィオラ・ダ・ガンバなど。さらに、レオナルドが考案した幻の楽器「ヴィオラ・オルガニスタ」が用いられているのもポイント。レオナルドのスケッチから再現されたヴィオラ・オルガニスタは、弦をこするためのホイールが内蔵されたハープシコードのような見た目の楽器で、オルガン+ヴィオラ・ダ・ガンバのような不思議な音色が特徴です。演奏はこの楽器を再現・製作した人物として有名なスラウォミール・ズブリツキ本人が行っています。
レオナルド・ダ・ヴィンチの作曲した曲は残っていませんが、彼のノートには多くのスケッチや論説の断片のほかに、判じ物や音楽のなぞなぞが書かれています。レオナルドの音楽ゲームは単なる音符ではなく、我々にも馴染み深いグイード・ダレッツォのソルミゼーション(ドレミファソラシド)に従って文章にもなっており、テキストの意味を解読して形にすると、信じられないほど力強く、催眠的でノスタルジックなメロディーになるのです。
Ayros
AYCD-06(1CD)
ジャコモ・ゴルザニス:リュートのためのタブラチュアの書(1567)(全曲)
パッセメッツォ・アンティコ 第1番〜第12番/パッセメッツォ・モデルノ 第1番〜第12番/Se io vegio o dormo sempre penso a tene/Duca ve voio dir una novella/Tre giorni fa che mi dicesti Vieni vieni/Da mo fallano son gia stato morto/Bella che tieni li capelli d’oro/Recercar/Donna io te amo non mi far morire
ミケーレ・カレカ(Lute)

録音:2019年7月(イタリア、スペッロ)
16世紀イタリアのリュート奏者、ジャコモ・ゴルザニス(ca.1525-after 1574)の「リュートのためのタブラチュアの書 Libro de intabolatura de liuto」を、曲順も正確に全曲収録した世界初録音。この曲集は、ルネサンス期のモードとシンプルなカデンツァ、ディミニューション(縮小)を用いてすべてのフレットを探索する舞曲のサイクルで構成されており、オクターブの半音ごとに作曲された音楽の最初期の例として知られています。全24曲のほか、いくつかの「ナポリターナ」と「リチェルカーレ」を収録。演奏はイタリア・ローマ出身のリュート奏者、ミケーレ・カレカ。ソリストまたは室内楽奏者として、ドイツ・グラモフォンやドイツ・ハルモニア・ムンディ、CPO、ブリリアント・クラシックスなど、数多くのレーベルで録音を行っており、2017年にもゴルザニスのリュート作品集をリリースしています。

Ars Musici
ARM-232373(1CD)
ゲオルク・ベーム(1661〜1733):オルガン作品集 Vol.2
前奏曲とフーガ ハ長調、コラール変奏曲「キリストよ、あなたは日と光である」、コラール「キリストは死の縄目につながれた」、前奏曲とフーガ イ短調、コラール「天にまします我らが父よ」、コラール「天にまします我らが父よ」、コラール「われらはキリストを讃うべし」、コラール・パルティータ「愛する神にすべてをまかす者」、コラール変奏曲「深き困窮より、われ汝に呼ばわる」、前奏曲 ヘ長調、カプリッチョ ニ長調、コラール「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」、前奏曲とフーガ ニ短調
ヨゼフ・スルイス(パイプ・オルガン/使用楽器:アルプ・シュニットガー1701年制作)

録音:2002年7月(アイトハイゼン、オランダ)
ドイツのオルガン音楽を語る上で絶対に外せないのが、ゲオルク・ベームです。ベームはリューネブルクの聖ヨハネ教会のオルガニストでしたが、ちょうど同時期にバッハも同地に滞在しており、ベームの作品から影響を受けたと考えられています。そのベームの作品を、当時最も有名なオルガン制作者のひとりであったアルプ・シュニットガー作のオルガンで堪能できるアルバムです。
Ars Musici
ARM-232190(1CD)
ユビラーテ・デオ〜典礼暦年のための祝祭モテット集
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):アヴェ・マリア ヘ長調
ヨハン・ゲオルグ・アルブレヒツベルガー(1736-1809):Jubilemus salvatori
フロリアン・レオポルト・ガスマン(1729-1774)Tui sont coeli/ヨーゼフ・アイブラー(1765-1846):Reges Tharsis
ヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガー(1736-1809):Meditabor in mandatis tuis
ヨーゼフ・アイブラー(1765-1846):Terra tremuit
ルイ・シュポア(1784-1859):Jubilate Deo
イグナズ・アスマイヤー(1790-1862):Ascendit Deus in jubilatione
ピエトロ・ポンペオ・セールス(1729-1797):Veni Sancte Spiritus
ハイドン:Hymnus de venerabili-Laude Sion-Sit laus plena
ゲオルク・パステルッヴィツ (1730-1803):Super flumina Babylonis
アントニオ・カルダーラ(1670-1736):Exaltabo te, Domine
ミヒャエル・ハイドン:Benedicite Dominum omnes Angeli ejus
ゲオルク・ヨゼフ・ドンベルガー(1709-1768):Cantate Dominum canticum novum
ライムンド・フーグ(指)、
フライブルク大聖堂聖歌隊、
フライブルクPOのメンバー

録音:1993、94年(フライブルク、ドイツ)
フライブルク大聖堂聖歌隊による教会音楽集。18〜19世紀に活躍した作曲家たちのそれぞれの特徴を活かした合唱曲が、フライブルク大聖堂聖歌隊の美しい歌声で響きます。
Ars Musici
ARM-232418(1CD)
ラ・スピリタータ Vol.2 〜14世紀から現代に至るリコーダー作品集
作曲者不詳(14世紀、イタリア):Tre fontane、Lamento di Tristano
フランチェスコ・ランディーニ(1325-1410):"Adiu dous dame"
作曲者不詳(アイルランド):Jigg "Toss the feathers"、Ari "Erin shore"、Rell "Black Eyed Biddy"
シュテファン・トーマス(1968):Inherent Patterns(1998)
ブクステフーデ:シャコンヌ ホ短調 BuxWV 160
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 Op.3「調和の霊感」より第11番ニ短調 Op.3-11(リコーダー四重奏版)
トルステン・ウィルケ・ミュラー(1965):"Un cuento pequeno"(1997)
ジョン・プレイフォードの出版物より:Merry, Merry Milkmaids、Parsons farewell、Newcastle
ゲリー・マリガン(ビアンカ・ケレス編):Line for Lyons
マルコ・ウッチェリーニ(1603-1680):Aria Quinta sopra "ラ・ベルガマスク"
ハインリヒ・イザーク(ca.1450-1517):"Maudit soyt"、"Tmeiskin aus iunch"、"Et ie boi d'autant"、無題
フリヴィオ・カルディーニ(ミラノ、1959):Fade-Control 1990(24)
作曲者不詳(イタリア、14世紀):Saltarello
フラウタンド・ケルン

録音:2007年5月14-18日
フラウタンド・ケルンは1990年に結成された女性4人による世界で活躍するドイツのリコーダー・カルテットです。その演奏レパートリーはとても広く、今までも古楽から現代曲まで様々な作品を演奏してきています。今回のアルバムはその幅広いレパートリーを活かしたもので、14世紀から現代に至るまでの作品を収録しています。その時代時代による作品様式を存分に楽しめるものになっています。
Ars Musici
ARM-232420(1CD)
パリのロマンティックなギター音楽集
フェルディナンド・カルッリ(1770-1841):夜想曲 ニ長調 Op.143 第2番、
 アンダンテ・ヴァリエとロンド Op.155(原曲:ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番 Op.26)
フェルナンド・ソル(1778-1839):2本のギターのための幻想曲 ホ長調 Op.52、
 二重奏曲 イ長調 Op.55 No.1、
 2本のギターのための幻想曲「ロシアの思い出」 ホ短調 Op.63
フェルディナンド・カルッリ:2本のギターのためのハイドンの交響曲 ニ長調 Op.152(原曲:ハイドン:交響曲第104番第1楽章)
ナポレオン・コスト(1805-1883):グランド・デュオ ホ短調
デュオ・ロッシニアーネ

録音:1990年2月16-20日(スイス)
イタリアで生まれでありながら、パリで成功を収めたギター奏者であり作曲家であったフェルディナンド・カルッリ。指導者としても優秀で彼に教えを乞うために、パリへ移住するギター奏者も多かったといいます。そんなカルッリの作品を中心としたギター二重奏曲集。タイトルの通り、穏やかな曲調の作品でまとめられており、またそれらの作品にデュオ・ロッシニアーネの柔らかい音色がぴたりとはまり、心地よい空間を与えてくれるアルバムに仕上がっています。
Ars Musici
ARM-232426(1CD)
高き天より〜北ドイツの巨匠によるクリスマス・カンタータとモテット集
ディートリヒ・ブクステフーデ(c.1637-1707):今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ
ブクステフーデ:我いかに汝を迎えん
ミヒャエル・プレトリウス(c.1571-1621):高き天より
ミヒャエル・プレトリウス/ヨハン・ワルター(詩):イン・ドゥルチ・ユビロ
作曲者不詳(17世紀の作品):賛美のうちに歌わん(Org)
ミヒャエル・プレトリウス/バルトロメウス・ゲジウス(詩):ベツレヘムに御子が生まれた
ヴィンツェント・リューベック(1654-1740):ようこそ、すばらしき花婿
ゲオルク・ベーム(1661-1733):賛美を受けたまえ、汝イエスキリストよ
フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ(1657-1714):見よ、すべての民にあたえられる喜びを
エルレバッハ:かくも喜びに満てる日
ゲオルク・ベーム:高き天より(Org)
ハノーファー少年cho、
フィオーリ・ムジカーリ、
ハラルド・フォーゲル(Org)、
ハインツ・ヘニング(指)

録音:1987年5月1日−3日&1988年4月16日−17日、ニーダーザクセン州放送局(ドイツ)
ドイツ北部にゆかりのあるバロック期の作曲家によるクリスマス・カンタータとモテット集。大バッハにも多大な影響を与えたブクステフーデやゲオルク・ベーム等、バロック音楽の発展に寄与した偉人たちの作品が並べられています。
Ars Musici
ARM-232431(1CD)
ハンス・レオ・ハスラー(c.1564-1612):宗教・世俗合唱曲集
聖母マリアのためのリタニア/モテット「見よ、何という幸せ、何という喜び」/ミサ曲「見よ、何という幸せ、何という喜び」/Nun fanget an/Ihr Musici/Nun lasst uns frohlich sein/Im kuhlen Maien/Tanzen und Springen/Herzlieb, zu dir allein/Ach, Fraulein zart/Ich brinnund bin entzundt/Mein Lieb will mit mir kriegen/Ein alter Greis/Fahr hin guts Liedelein
レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊、
ゲオルク・ラッツィンガー(指揮

録音:1990年7月17日−20日、レーゲンスブルク大聖堂付属学校(ドイツ)
留学先のヴェネツィアからヴェネツィア楽派の様式を祖国ドイツに持ち込み、その後のバロック音楽への発展に影響を与えた後期ルネサンスの作曲家、ハンス・レオ・ハスラーの合唱曲の数々を、西暦975年設立のレーゲンスブルク大聖堂付属学校よりもさらに300年程前からあったとされる、世界でも有数の名門少年合唱団、レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊の麗しく透き通った歌声で堪能できる1枚。
Ars Musici
ARM-232231(1CD)
アンドレアス・ハンマーシュミット(1611/12−1675):室内楽作品集
ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏のための5声の組曲ニ短調/ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏のための5声の組曲ト短/長調/管楽合奏のための5声の組曲ト短/長調/管弦楽合奏のための5声の組曲ハ長調
エスペリオンXX(古楽器アンサンブル)、
ジョルディ・サヴァール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:1986年1月17日−23日、教区教会(ロケモール、フランス)
ボヘミアに生まれドイツで活躍したバロック中期の作曲家・オルガニスト、アンドレアス・ハンマーシュミットの初期の室内楽作品集。ヴィオラ・ダ・ガンバを主軸に置いた2つの組曲に、管楽合奏、管弦楽合奏を組み合わせています。
バルセロナ出身の名ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ジョルディ・サヴァールと、そのサヴァールが1974年にスイス・バーゼルで設立した古楽器アンサンブル、エスペリオンXX(現在はエスペリオンXXIに改称)。2018年の来日公演でも高い評価を得た古楽界の重鎮とその手兵が近年ドイツでも再評価が進むハンマーシュミットの作品を熟練の技術で聴かせます。

CORO
COR16187(1CD)
パーセル:チャールズU世のための歓迎歌集(ウェルカム・ソング集) Vol.4
パーセル:神よ統治者チャールズを助け給え Z.250、歓迎歌 「イシスよ、さらに迅く行け」 Z.336、イン・ノミネ〜6声のファンタジア Z.746
ジョン・ダヴナー:ベネディクトゥス(ミサ・グロリア・ティビ・トリニタス より)
パーセル:イン・ノミネ〜7声のファンタジア Z.747、劇音楽 「テオドシウス、または愛の力」 Z.606 からのセレクション、アンセム 「主はわが光、わが救いなり」 Z.55、歓迎歌 「夏の不在をさり気なく忍ぶ」 Z.337
ザ・シックスティーン、
ハリー・クリストファーズ(指)

録音:2019年1月9日−11日、聖オーガスティン教会(キルバーン、ロンドン、イギリス)
2019年に結成40周年を迎えた、合唱王国イギリスが世界に誇る至上のハーモニー、ザ・シックスティーン。2017年にスタートしたシリーズ、夭折の巨匠ヘンリー・パーセルの「王室行事のための作品集」の第5弾!
王室の弦楽合唱団の常任作曲家兼指揮者、王室付きの楽器管理者、宮廷礼拝堂のオルガニストなどの要職を歴任し、国王が首都に帰還した際の王室行事や儀式で演奏するための「歓迎歌(ウェルカム・ソング)」や「頌歌(オード)」によってその地位と名声を高めたパーセル。1660年にイングランド議会を解散した後、翌1661年にイングランド王に即位し、共和制の終焉と王政復古期の始まりを呼んだチャールズU世のために作曲された歓迎歌集第4巻は、「イシスよ、さらに迅く行け Z.336」と「夏の不在をさり気なく忍ぶ Z.337」の2つの歓迎歌に劇音楽「テオドシウス」(抜粋)やアンセム、イン・ノミネ、ジョン・ダヴナーのベネディクトゥスをカップリング。わずか36歳で亡くなりながらも、英国音楽史上もっとも注目すべき天才音楽家の一人であったパーセルの優れた遺産を、ザ・シックスティーンの見事なアンサンブルで探求します。

Ars Produktion
ARS-38252(1SACD)
ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765):さまざまな楽器のための協奏曲集(忘れられた至宝 Vol.12)
シンフォニア ハ長調 MWV 7.13/オーボエ協奏曲 ト短調 MWV 6.22/チェロ協奏曲 ハ長調 MWV 6.7/ファゴット協奏曲 変ロ長調 MWV 6.25/フルート協奏曲 ニ長調 MWV 6.17/ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 MWV 6.1/序曲 ト長調 MWV 3.5
※世界初録音
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)、
ケルン・アカデミー(ピリオド・オーケストラ)、
アンナ・ベッソン(Fl)、
クリストファー・パラメタ(Ob)、
ハビエル・サフラ(Fg)、
キャスリーン・マーティン(Vn)、
ウラディミル・ウォルサム(Vc)

録音:2017年9月、インマヌエル文化センター(ドイツ、ヴッパータール)
バロックから前古典派、古典派の作曲家を中心に、知られざる名曲を発掘しているミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ&ケルン・アカデミーの忘れられた至宝(Forgotten Treasures)シリーズ第12巻は、ドイツのカールスルーエやアイゼナハで宮廷楽長を務めた後期バロック〜前古典派の作曲家、ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765)の作品集。モルターが書いたとされる約500の器楽曲のうち、1人または2人のソリストとオーケストラのための協奏曲は約70曲あり、ヴィヴァルディやテレマンの影響を受けた名品が数多く眠っています。(本アルバムには含まれていませんが、モルターはクラリネット協奏曲を書いた最初期の作曲家としても知られています。)ヒストリカル・オーボエのスペシャリスト、クリストファー・パラメタはじめ優れたソリストたちによる演奏と、この時期の作曲家らしい充実した音楽がリスナーの耳を楽しませます。

Hortus
HORTUS-158(1CD)
ヴァルター、ベーム、バッハのオルガン作品集
ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):「おおイエスよ、尊き贈り物よ」の定旋律によるチャコーナ
ゲオルク・ベーム(1661-1733):「天にいますわれらの父よ」
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV1001より第1楽章「アダージョ」(Org編(ニ短調))
フーガ ニ短調 BWV539
前奏曲とフーガ イ長調 BWV536
 「われらが神は堅き砦」BWV720
 「イエス、わが喜び」 BWV227(Org編)
 前奏曲とフゲッタ ト長調 BWV902
 トリオ・ソナタ第6番ト長調 BWV530
 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV531
ジェローム・モンデセール(Org/アンドレアス・ジルバーマン制作1718年)

録音:2018年/聖オーレリア教会(ストラスブール)
バッハの時代に活躍した名オルガン・ビルダー、ジルバーマン兄弟の兄、アンドレアス(アンドレ)・ジルバーマン(1678-1734)が1718年に制作した歴史 的なオルガンを用いての演奏。この楽器はアンドレアスが制作したオルガンの中で現在も状態が良いと評価されている数少ない銘器です。 ジャン・ボワイエとハラルト・フォーゲルにオルガンを師事したジェローム・モンデセール。現在聖オーレリア教会の専属オルガニストを務めているだけにこのオ ルガンの特性を知り尽くしております。歴史的名器で聴くヴァルター、ベーム、バッハのオルガン作品をご堪能ください。 (Ki)
Hortus
HORTUS-162(1CD)
「ルターの晩餐会」
エルバッハ:入祭唱 ハ長調
シャイト:「今ぞ、わが魂よ、主をたたえよ」 SSWV555-557
シュッツ:詩篇第100篇「全地よ、主に向かって喜びの叫びを上げよ」SWV36
シュッツ:聖歌「主にむかいて新しき歌をうたえ」SWV81
プレトリウス:「使者たるポリヒムニア」
ガブリエリ:カンツォン第2番
シュッツ:「我が魂は主をあがめ」SWV494
エッカールト:「天にいますわれらの父よ」
プレトリウス:「安らぎと喜びもてわれは行く」
ハスラー:「われ神より去らじ」
シャイト:「主をほめたたえよ」SSWV158
クラウディア・コネーゼ(S)、
パトリック・ポルシェ(T)、
ラファエル・ハードマイヤー(Bs-Br)
ラ・カメラータ・バロック、
バロック・オルフェオ・アンサンブル、
アンサンブル・フラトレス、
ダニエル・メイラン(Org&指揮)

録音:2018年2月16-18日/ニヨン教会(スイス)
ルターにとって、宗教改革は、晩餐会などのカトリックの典礼儀式を残すことを決して否定するものではありませんでした。このアルバムではシュッツ、シャイン、 シャイト、プラエトリウスなど、改革者が音楽に与えた役割と敬意を表した作品を収録しております。オルガンの名手ダニエル・メイランがラ・カメラータ・バロック、 アンサンブル・フラトレスとともに当時の世界に誘います。

H.M.F
HAF-8905318(1CD)
「期待しないで、私の眼は…」 〜厳粛なアリアと酒の歌 第3集
クロード・ル・ジュヌ(c.1530?1600):Allons, allons gay gayment
エティエンヌ・ムリニエ(1599-1676):Dialogue de la Nuit et du Soleil
作者不詳::Symphonie
エティエンヌ・ムリニエ:O che gioia ne sento mio bene
ピエール・ゲドロン(c.1565?1620):Bien qu’un cruel martire
アントワーヌ・ボエセ(1587-1643):N’esperez plus, mes yeux
ピエール・ヴェルディエ(c.1627-c.1706):Lamento
エティエンヌ・ムリニエ:O doux sommeil / Dans le lit de la mort
ピエール・ゲドロン:Belle qui m’avez blesse
クロード・ル・ジュヌ:Rendes-la moy cruelle
作者不詳::Suite instrumentale:bransle, gay, bransle a mener, double
クロード・ル・ジュヌ:Rossignol mon mignon
ピエール・ゲドロン:Quel espoir de guarir
作者不詳::Prelude pour l’Allemande cromatique & Allemande cromatique
ピエール・ゲドロン:Aux plaisirs, aux delices bergeres
エティエンヌ・ムリニエ:Souffrez, beaux yeux pleins de charmes
ピエール・ゲドロン:Lorsque j’etais petite garce / Que dit-on au village ?
作者不詳::Libertas & Sarabande italienne
ピエール・ゲドロン:Cesses mortels de soupirer
クロード・ル・ジュヌ:Suzanne un jour
ウィリアム・クリスティ(指,Cemb)
レザール・フロリサン

録音:2019年1月
クリスティとレザール・フロリサンが奏でるフランス宮廷御用達の美しき声楽小品集。勇壮であったり土俗的であったり精神的であったりと様々な表情が散りば められていて、100年以上にわたりフランス音楽界を彩った音楽ジャンルの洗練された美が味わえます。 (Ki)

Alba
ABCD-458(1CD)
古楽を真新しいやりかたで
シャルダヴォワーヌ(bap. 1538-c.1580):愛しい人よ、ばらを見に行こう(Mignonne, allons voir si la rose)
ダウランド:おいで、もう一度(Come again)*
マレ:『人間の声』による即興(Improvisations on “Les voix humaines”)
パーセル:私が地中に横たえられる時には(When I Am Laid in Earth)(ナフム・テイトの詩)
ダウランド:目覚めよ優しい恋人(Awake Sweet Love)/ 暗闇に私は住みたい(In Darkness Let Me Dwell)
ブロウ(1649-1708): 秘恋(The Self Banished)(エドマンド・ウォラーの詩)**
ダウランド:今こそ別れねばならぬ(Now, O Now, I Needs Must Part)
フィンランド伝承曲:強固な老ヴァイナモイネンは(Waka wanha Wainamoinen)
カルテット・アヤトン【ミア・シマナイネン(ヴォーカル)、ヘンリク・サンドース(バンドネオン)、カリ・イコネン(モーグ・シンセサイザー)、ミッコ・ペルコラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴォーカル**) アブディッサ・アッセファ(パーカッション)*】

録音:2020年3月 Studio Ambience(ヘルシンキ、フィンランド)
「カルテット・アヤトン」は、フィンランド語の「時代を超えた」をグループ名にとった古楽アンサンブルです。ミア・シマナイネンのヴォーカル、ヘンリク・サンドー ス のバンドネオン、カリ・イコネンのモーグ・シンセサイザー、ミッコ・ペルコラ のヴィオラ・ダ・ガンバの編成。メンバーのオリジナル曲、即興による響き、東洋の 音楽から借用した旋律、過去の音楽などをレパートリに「これまでのさまざまな定義を燃やして灰にしてしまう、四次元の音楽を創造する」活動を続けています。新 しいアルバム『古楽を真新しいやりかたで』は、彼らの Alba Records への初めての録音です。「時と伝統を旅してまわり、古いものと新しいものの橋渡しをす る」を目的に、古い時代に作られた音楽を新しい心躍る歌として示してみせます。ヴォカリーズで歌われる、16世紀フランスのジャン・シャルダヴォワーヌ の「愛 しい人よ、ばらを見に行こう」。ジェームズ一世時代のイングランドのダウランド、バロック期のパーセル 、ジェームズ二世時代のジョン・ブロウの歌曲。バロック期 フランスのマラン・マレのヴィオール曲「人間の声」による即興は、ジャネット・フレーム (1924-2004)の詩『I Must Go down to the Seas Again(も う一度、海に下りて行かねばならない)』がテクストに使われています。プログラムの最後が、フィンランド民族叙事詩『カレヴァラ』の「強固な老ヴァイナモイネン は」です。 (Ki)
Alba
ABCD-455(2CD)
復活祭の三日
ペッカ・コスティアイネン(1944-):復活祭オラトリオ「復活祭の三日」(2000)
[聖木曜日のミサ/受難/復活祭のミサ]
カイサ・ランタ(S)
ミンヤ・ニーラネン(S)
イェニ・パカレン(Ms)
シモ・マキネン(T)
タパニ・プラトハン(Bs-Br)
ムジカcho
ユヴァスキュラ・シンフォニア
聖ミカエル弦楽オーケストラ
ヴィッレ・マトヴェイェフ(指)

録音:2019年
フィンランドのペッカ・コスティアイネン(1944-)は、『コスティアイネン自作を指揮する』のアカペラ合唱作品で主に知られます。復活祭オラトリオ「復活祭の 三日」は、「レクイエム」(2016)(ABCD417)と同じくユヴァスキュラ教区とユヴァスキュラ・シンフォニア(シンフォニア・フィンランディア)の共同委嘱を受 け、独唱者、合唱と管弦楽のための音楽として作られました。「キリエ」「福音」「サンクトゥス」「アニュス・デイ」の〈聖木曜日のミサ〉、「福音」「地上は暗闇となっ た」「聖十字架の苦しみ」など「聖金曜日の典礼」の〈受難〉、「開始のコラール」「グローリアと頌歌」「福音」「クレド」「サンクトゥス」「アニュス・デイ」「最後の 祝い」の〈復活祭のミサ〉と、3つの部分で構成された作品です。2000年4月23日、マルクス・レへティネンが指揮してユヴァスキュラのタウルマキ教会で初 演。「嵐のような」成功をおさめ、その後のイースター期間中にもくり返し演奏されてきました。ユヴァスキュラ・シンフォニアと首席指揮者ヴィッレ・マトヴェイェフ (1986-)の演奏は、この作品の初録音です。
Alba
ABCD-464(1CD)
夢みる女
ジョゼフ・シャバンソー・ド・ラ・バール(1633-1678):恋など二度としないと誓った/誰がわたしを夢中にさせたか、あなたは
尋ねる/魂を虜にされると (「2声のアリア集」(1669))
マラン・マレ:夢みる女(ひと)(「ヴィオール曲集 第4巻」(1717))
クリストフ・バラール(1641-1715):あなたに思いを寄せるとは(「ブリュネットまたは優しい小アリア」(1703))
ルイ・クープラン(c.1626-1661): 組曲 ハ短調[前奏曲/アルマンド〈才気あふれる貴婦人〉/クラント/サラバンド/ジグ]
ロベール・ド・ヴィゼ(c.1655-1732/33):かわいいブルネット/仮面舞踏会(「テオルボとリュート曲集」(1716))
ジュリー・ピネル(c.1710-1737):わたしの目よ、もう涙を流さないで/暗い場所、暗い森(「まじめな歌の新しい曲集」(1737))
マラン・マレ:前奏曲/ブーラスク(「ヴィオール曲集 第2巻」(1701))
ジュリー・ピネル(c.1710-1737): 私たちの心は、優しい無邪気さに支配され/素敵な憩い、穏やかな無関心(「まじめな歌の
新しい曲集」(1737))
フランソワ・クープラン:嘆きのほおじろ(「クラヴサン曲集 第3巻 第14組曲」(1722))
ジャン=バティスト・ドルアール・ド・ブセ(1662-1725):なぜだ、優しいナイチンゲール(「アリアとブリュネット集」(1721))
アースリー・エンジェル
カイサ・ダールベク(ソプラノ)
ヘイディ・ペルトニエミ(Vc、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
シモーネ・ヴァッレロトンダ(テオルボ)
アーポ・ハッキネン(Cemb)
古楽アンサンブル「アースリー・エンジェル(Earthly Angels)」は、2016年、「ヴァーサ・バロック(Vaasa Ba-roque)」に関連するグループとしてソプ ラノ歌手カイサ・ダールベク により創設されました。結成の翌年、アルバム第1作『17世紀尼僧院の音楽』(ABCD426)を録音。17世紀と18世紀の音楽を「今 日」の聴衆に伝える姿勢が創り出す魅力的な音楽が高く評価され、フィンランド放送協会の「2018年最優秀アルバム」に選ばれました。新作の『夢みる女(ひと)』 では、バロック期フランスの作曲家8人の作品を歌い、演奏しています。ジョゼフ・シャバンソー・ド・ラ・バール、クリストフ・バラール、ジュリー・ピネル、ジャン =バティスト・ドルアール・ド・ブセたちの「アリア」と「ブルネット」、マラン・マレとロベール・ド・ヴィゼのヴィオールやテオルボの曲、ルイとフランソワ・クープ ランのクラヴサン曲。かつて優美だった時代の空気を伝える20曲が、「今」の感覚とともに演奏されます。このアルバムのセッションには、ソプラノのダールベクを のぞき、前作と異なるメンバーが参加しました。シベリウス・アカデミーでマルック・ルオラヤン=ミッコラに学び、ヘルシンキ・バロックOなどのグループで 演奏するヘイディ・ペルトニエミ のチェロとヴィオラ・ダ・ガンバ。聖チェチーリア国立音楽院でアンドレア・ダミアーニに学んだ、ローマ生まれのシモーネ・ヴァッ レロトンダのテオルボ。チェンバロを弾くアーポ・ハッキネンは、欧米を舞台に活躍する、フィンランドを代表する古楽奏者のひとりです。 (Ki)

Gramola
GRAM-99224(1CD)
NX-B05
ゴードン・マレーと彼の楽器の物語
1. フレスコバルディ: トッカータ第2番
2. スウェーリンク(1562-1621):変奏曲「緑の菩提樹の下で」 SwWV 325
3. トーマス・トムキンズ(1572-1656):心の乱れた時の悲しみのパヴァーヌ
4. ルイ・クープラン(1626-1661):プレリュード ニ短調 - 第9組曲より
5. ルイ・クープラン:シャコンヌ ニ短調 - 第9組曲より
6. バッハ:トッカータ ハ短調 BWV 911
7. リゲティ:ハンガリーの岩(1978)
ジャン・アンリ・ダングルベール(1629-1691):組曲 ニ短調
8. I 前奏曲
9. II アルマンド
10. III クーラント
11. IV サラバンド GRAVE
12. V ジグ
13. シュテファン・ゴットフリート(1971-): ジャズ=インプロ
14. C.P.E.バッハ:ファンタジー 嬰ヘ短調 Wq.67 H.300
15. ベートーヴェン:アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO 57
16. ハイドン:ディヴェルティメント ハ長調 Hob:XVI/7
17. モーツァルト: 幻想曲 ニ短調 K. 397
【チェンバロ】
ドゥビー・ゾーン…1,6
エーリヒ・トラクスラー…2,14
パウリナ・ジュムダ…3,8-12,16
シュテファン・ゴットフリート…4,5,13
アウレリア・ヴィショヴァン…7,15,17

録音:2018年9月-2019年9月
ゴードン・マレー邸、ウィーン(オーストリア)

【使用楽器】
1697年カルロ・グリマルディ製チェンバロ
(ジャン=ルイ・ヴァルによるレプリカ)…1
1644年アンドレアス・ルッカース製チェンバロ
(1975年パリ、ユベール・ベダール工房のデイヴィッド・レイによるレプリカ)…2,3
1707年ニコラ・デュモン製チェンバロ…4,5,8-12,13
1747年J.D.ドゥルケン製チェンバロ
(マルティン・スコヴロネックによるレプリカ)…6,7,14
1780年アントン・ヴァルター製ハンマークラヴィーア
(ロバート・ブラウンによる再現楽器)…15-17
カナダ出身のチェンバロ奏者ゴードン・マレー(1948-2017)。彼はグスタフ・レオンハルトとケネス・ギルバートからチェンバロを学び、ヨーロッパと北アメリ カを中心にソリスト、通奏低音の奏者として活躍、また1982年から1987年までグラーツ音楽大学の教授を、1986年からはウィーン国立音楽大学 の教授を務め数多くの弟子を育てあげました。このアルバムは2017年3月12日に不慮の事故でこの世を去ったマレーを偲び、5人の弟子たちがマ レーがコレクションしていた1707年ニコラ・デュモン製の楽器をはじめ、1644年アンドレアス・ルッカース製や、1697年カルロ・グリマルディ製などの再現 楽器で様々な作品を心を込めて演奏、恩師へのはなむけとしています。

ALPHA
ALPHA-725(1CD)
フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ(1657-1714): 『調和の喜び、音楽の友』 より
1. 人の苦しみについて正しく考えるには
2. 可笑しくてならない、あらさがしをする連中の刺々しさ
3. 愛は不在のなか、誠実によって育まれる
4-8. 第5ソナタ 〜ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための
9. 天に身をゆだねる者は、安らぎと幸いを得る
10. 惨状と苦役は、この下界では決してなくならない
11. 十字架のある暗い場所から、太陽が昇ってくる
12-18. 第2ソナタ 〜2挺のヴァイオリンと通奏低音のための
19. 気づきのないまま喜ぶなら、それは悪
20. 時間が変えてくれる、わたしたちの苦しみの源を
ラ・バンケ・セレスト(古楽器使用)
ダミアン・ギヨン(カウンターテナー&指揮)
マリエ・ルキエ、シモン・ピエール(Vn)
イザベル・サンティヴ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フィオーナ=エミリー・プパール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)…3、9-11
トマ・ド・ピエルフ(ヴィオローネ)
アンドレ・アンリク(アーチリュート)
ケヴァン・マナン=ナヴラティル(チェンバロ&オルガン)

録音:2020年9月、レンヌ歌劇場(フランス)
バッハ・コレギウム・ジャパンへの客演などで日本では知られるフランス随一のカウンターテナー歌手ダミアン・ギヨン。彼が主宰する古楽アンサン ブル、ラ・バンケ・セレストは、さまざまなアルバムでその名を見かける経験豊かな古楽器奏者が集い、その結束の強さ、演奏水準の高さで定 評があります。今回取り上げるエルレバッハはバッハ前夜のドイツ中部で活躍した作曲家で、その世界がどれほど魅力的であったか、彼らなら ではの細やかな解釈で様々な角度から伝えています。フランスのマラン・マレやイタリアのコレッリ、英国のパーセルなどと同世代のエルレバッハ は、イタリア様式に影響を受けながら、フランスの新しい音楽潮流をいちはやくソナタに取り入れたドイツの作曲家の一人。バッハ一族の活躍 地からそう遠くないルドルシュタットという地の宮廷に仕え、ガンバとヴァイオリンをたくみに用いた作品を数多く残しました。声楽作品では、ル ター派の教訓的示唆をたっぷり詰め込んでいながら決して説教がましくなく、それでいて説得力あふれる独唱歌が魅力。その再評価の機運の 静かな高まりが明確に形をとったアルバムと言ってよいでしょう。

RAMEE
RAM-1906(1CD)
“サルテリオのために”〜18世紀のサルテリオ音楽さまざま
アンジェロ・コンティ(生歿年不詳、18世紀に活動):サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調
カルロ・モンツァ(1735頃-1801):サルテリオと通奏低音のためのソナタ ハ長調
作曲家不詳:サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調
モンツァ:サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調
ガルッピ(1706-1785):チェンバロのためのソナタ ニ長調 (チェンバロ独奏)
ピエトロ・ベレッティ(生歿年不詳、18世紀に活動):サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調
モンツァ:オルガンのためのソナタ ト長調 (オルガン独奏)
コンティ:サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調
ラ・ジョイア・アルモニカ
マルギット・ユーベルラッカー(サルテリオ)
使用楽器:トレントのジョヴァンニ・アントニオ・ベレラ1745年製作モデルに基づくフランクフルトのクリスティアン・フックス2017年製作の再現楽器

ユルゲン・バンホルツァー(イタリア式チェンバロ、木製管ポジティフ・オルガン)
使用楽器:
〔チェンバロ〕シャトー・デクスのブルース・ケネディ1985年製作
〔オルガン〕ペリグーのエティエンヌ・フス2017年製作

録音:2019年8月19-21日 フロールシュタット(ドイツ中西部ヘッセン地方)ルター派教会
イタリア語で「サルテリオ」と呼ばれる、箱に張り巡らせた弦を上からハンマーで叩いたり爪弾いたりする楽器が本盤の主役。ペルシャ古典音楽 のサントゥールや中東欧の民俗楽器ツィンバロム(英語名ダルシマー)と同様の楽器で、中世楽器のプサルテリウムにも通じる存在ですが、実 はバロック後期にドイツ語圏の宮廷やイタリアで広く用いられていました。この楽器の名手とテレマンが讃えたパンタレオン・ヘーベンシュトライト が、大型のサルテリオを開発して自らの名にあやかり「パンタレオン」と名づけたことも知られていますが、このアルバムで光が充てられているの は、バロック後期から前古典派にかけてのイタリア人作曲家たちの作品。さまざまなハンマーを使い分けたり奏法を変えることで、美しくも多様 な音色を描き分けられるサルテリオが、ロココの紳士淑女を喜ばせた甘美な音楽といかに相性が良いかを伝えています。演奏者マルギット・ ユーベルラッカーは、稀代の古楽アンサンブル、ラルペッジャータの一員としても活躍してきたバロック・サルテリオの最重要プレイヤーの一人! RAMEEレーベルではここでも共演しているユルゲン・バンホルツァー率いるアンサンブルと声楽作品の録音もしていますが、今回は歌い手ぬ き、自身が前面に立ってのソロ名義アルバムと言ってよい内容となっています。あるときは弦をはじくチェンバロの音がサルテリオの美音と重なり 合い、またあるときは撥弦音とは対照的なオルガンの和音で対比の妙を描き出す、そんなバンホルツァーによる通奏低音もこの上ない味わい を添えています。(楽器の写真…左はオリジナル、中央と右は今回の録音に使用された再現楽器)

HITASURA PRODUCTIONS
HSP-007(1CD)
『OVNI バロック』〜ビーバーとバッハ、オルガンとヴァイオリンを一人で同時に弾く
ビーバー(1644〜1704):ソナタ第1番「受胎告知」 〜『ロザリオのソナタ集』より
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第1番BWV1002(前半) *【アルマンド/ドゥーブル/クラント/ドゥーブル】
ビーバー:ソナタ第3番「降誕」 〜『ロザリオのソナタ集』より
バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ BWV1023より【 (プレルディウム)/アダージョ・マ・ノン・トロッポ
ビーバー:ソナタ第6番(前半) 〜『独奏ヴァイオリン[と通奏低音]のためのソナタ集』(1681)より【 (プレルディウム)/ パッサカリア】
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第1番BWV1002(後半) *【サラバンド/ドゥーブル/ブーレーのテンポで/ドゥーブル】
ビーバー:ソナタ第10番「磔刑」 〜『ロザリオのソナタ集』より
◇ ソナタ第6番(後半) 〜『独奏ヴァイオリン[と通奏低音]のためのソナタ集』(1681)より【 (プレルディウム) /ガヴォッタ(ガヴォット)/アダージョ、アレグロ】
エマニュエル・ドーヴァン(Vn&オルガン)
ヴァイオリン:ファビアン・ペリュク2015年製作、アマティのモデルによる
アンドレ・メレール2010年製作、シュタイナーのモデルによる
オルガン:ジャン・ダルドッソ2003年製作、ギニクール教会(フランス北部ピカルディ地方)

*=バッハのパルティータはヴァイオリン独奏/ほかはヴァイオリンとオルガン(足鍵盤)の同時演奏

録音:2020年10月15-17日ギニクール教会 (フランス北部ピカルディ地方)
タイトルのOVNI(Objet Volant Non Identifie)とはフランス語でいうUFO(未確認飛行物体)のこと――思わせぶりな表題にたがわず、こ のアルバムは前代未聞の音楽実践の成果を刻みました。エマニュエル・ドーヴァンは、ル・ポエム・アルモニークなどで活躍する名手ミラ・グロデア ヌの愛弟子で、バーゼル・スコラ・カントルムの才人アマンディーヌ・ベイエにも師事した逸材。彼女はバロック期におけるヴァイオリンの演奏技法 を妥協なく追及していった結果、当時はヴァイオリンを弾きながら通奏低音パートをオルガンの足鍵盤で演奏した名手さえいたことを知り、それ をこのアルバムで自ら実践してみせたのです! 変則調弦(スコルダトゥーラ)が独特な音響効果を生む17世紀オーストリアの大家ビーバーの 名品群にバッハのソナタからの楽章も交え、この技法がいかに一貫した音楽的美感を伴う演奏結果をもたらすかを身をもって示しています。オ ルガンの足鍵盤は通常最低音域を受け持ちますが(金管楽器のペダル・トーンの語源)、設定により変更でき、ここでも最高でアルト音域くら いまでが重ねられ、足鍵盤のみという印象以上の演奏効果を上げました。併せてバッハの無伴奏パルティータ第1番も収録。アマティやシュタ イナーの銘器にもとづく再現製作楽器の響きと静謐なオルガンの足鍵盤パイプの音色、そして教会堂のほどよい残響もあいまって、味わい深 い上質の音楽体験を聴き手にもたらします。演奏者自身による解説(英訳付)も読みごたえたっぷり。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-037(2CD)
NX-D07
リュリ:歌劇「カドミュスとエルミオーヌ」 カドミュス…トマ・ドリエ(Br)
エルミオーヌ…アデル・シャルヴェ(Ms)
メリス、慈愛の女神…エヴァ・ザイシク(Ms)
アルバス、牧神…リザンドロ・アバディ(Br)
乳母、田園の神…ニコラス・スコット(T)
巨人ドラコ、軍神マルス…ヴィルジル・アンスリ(Bs)
神官、ジュピテール…ギレン・ヴォルムス(バス=バリトン)
アグラント、聡明の女神パラス、結婚の女神、パレス…
マリーヌ・ラフダル=フラン(S)
第1のティルスの君子、太陽神…アンゲラン・ド・イス(T)
第1のアフリカ人、妬みの神…ブノワ=ジョゼフ・マイエル(T)
第2のアフリカ人、エシオン…カエリグ・ボシェ(T)
ジュノン、恋愛の神…ブレンダ・プパール(Ms)
第2のティルスの君子…オリヴィエ・フィシェ(Br)
ニンフ、美の女神ヴェニュス…アガート・ブーデ(S)
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)
アンサンブル・エデス(合唱/合唱指揮:マチュー・ロマノ)
指揮:ヴァンサン・デュメストル

録音:2019年11月25-28日、ヴェルサイユ宮殿
フランス古楽界の最前線にあって、伸縮自在の編成で多彩な音楽世界を紡ぎ出してきたル・ポエム・アルモニーク。カリスマ・レーベルALPHA の看板グループとして21世紀初頭から注目を集めてきた彼らは、すでに歴史考証をふまえた演出家バンジャマン・ラザールとのコラボレーション による”照明は蝋燭のみ”の意欲的な映像でリュリの「カドミュスとエルミオーヌ」をDVDでリリースしています。それから15年以上の年月を経て CDに新たに刻まれたこの演奏では、主役ふたりにトマ・ドリエとアデル・シャルヴェ、さらにエヴァ・ザイシクやリザンドロ・アバディらフランス語圏の 古楽界で確実に存在感を強めつつある名歌手たちを集めての新たな境地に。1673年、王室音楽総監督としてルイ14世の宮廷における 舞台音楽上演の一切を掌握したリュリが、フランス語を使ってイタリアのオペラにも比しうる劇音楽形式を模索した「カドミュスとエルミオーヌ」 は、カルタゴ建国の歴史を軸としながら惹かれあう男女の恋が高雅な音楽展開に昇華され、フランス語の朗読がそのまま音楽となったかのよう な自然な音運びで演劇・音楽・舞踏の融合が達成された傑作。のちに抒情悲劇(トラジェディ・リリーク)と呼ばれることになる序幕付き全5幕 の「型」を確立した作品ともなりました。リュリ以前のフランス音楽でも高い評価を得たヴァンサン・デュメストルの作品解釈は、多くの演奏経験 を経て、前収録時よりもさらに深められています。

Christophorus
CHR-77454(1CD)
ゲオルク・クリストフ・シュトラットナー:宗教コンチェルト集
わたしは常に主を賞め讃えたい
父よ、私は罪を犯しました
信実なる創造主
Ich stelle mich bei meinem Leben
イスラエルの羊飼い、聞いてください
Herr, der du uns hast anvertraut
おお神よ、あなたはすべての愛の源 (全曲世界初録音
ミリアム・フォイエルジンガー(S)、
モニカ・マウフ(S)、
アレクサンダー・シュナイダー(A)、
ダニエル・シュライバー(T)、
マルクス・フライク(Bs)、
レゼスカパード、
コシモ・スタヴィアルツキ(指)

録音:2020年9月28日−30日、復古カトリック教会(カールスルーエ、ドイツ)
古楽界で花開いたオーストリアの古楽系ソプラノ、ミリアム・フォイエルジンガー。2014年にグラウプナーのカンタータ集(CHR 77381)でエコー・クラシック賞を受賞し話題を呼び、その後もドイツ・バロックの宗教音楽のスペシャリストとして高い評価を浴び続けるフォイエルジンガーの新たな録音では、「ヨハン・ローゼンミュラーと同時代の知られざる作曲家たちの宗教コンチェルト集」(CHR77425)でも取り上げていたゲオルク・クリストフ・シュトラットナー(1644/45−1704)の宗教コンチェルト集。
シュトラットラーはいとこのザムエル・カプリコルヌスに最初の音楽教育を受け、バーデン=ダーラッハ辺境伯宮廷の楽長や、フランクフルト市の音楽監督などの要職を務めたドイツの教会音楽家、作曲家です。ソプラノ、アルト(この録音ではカウンターテナー)、テノール、バスの4声部(1部の曲ではソプラノ2人)と複数本ずつのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のために書かれた、すべて世界初録音となる宗教的声楽作品。前作(CHR77425)同様、女流奏者4名からなるヴィオール・アンサンブル「レゼスカパード(Les Escapades)」にヴァイオリン、テオルボ、オルガンのゲスト・ミュージシャンが加わった8名が、繊細なアンサンブルでフォイエルジンガーらの歌声に花を添えています。

Signum Classics
SIGCDSC-672(2CD)
アーン:歌劇 「アルタクセルクセス」 モーツァルティスツ、
イアン・ペイジ(指)、
クリストファー・エインズリー(C.T)、
エリザベス・ワッツ(S)、
ケイトリン・ハルカップ(Ms)、
アンドルー・ステイプルズ(T)、
レベッカ・ボットーネ(S)、
ダニエル・ノーマン(T)

録音:2009年11月18日−21日&2010年4月2日、エア・スタジオ(ロンドン)
モーツァルトの初期作品や「疾風怒濤シリーズ」などで人気を博しているイアン・ペイジと、ピリオド・オーケストラ「モーツァルティスツ」。2010年にLinn Recordsからリリースされていた名盤、アーンの歌劇「アルタクセルクセス」全曲録音盤が、Signum Classicsから復刻。(リリース当時は「クラシカル・オペラ・カンパニー」名義)
「ルール・ブリタニア」の作曲者トマス・アーン(1710−1778)の生誕300周年を記念して、世界初の全曲盤録音としてリリースされた歌劇「アルタクセルクセス」。ジョーン・サザーランドが得意としていたアリア「戦に疲れた戦士は」で知られてきた作品で、失われたフィナーレを英国の作曲家、音楽学者のダンカン・ドゥルースが復元、レチタティーヴォをイアン・ペイジが作曲し全曲演奏が実現しています。
クリストファー・エインズリー、エリザベス・ワッツ、アンドルー・ステイプルズらの豪華歌手陣はもちろん、ボヤン・チチッチ(vn)、ジョゼフ・クラウチ(vc)、リサ・ベズノシウク(fl)、ジェイムズ・イースタウェイ(ob)、ギャヴィン・エドワーズ(hr)、サイモン・デュブルレイ(tp)、スティーヴン・ディヴァイン(cemb)などの古楽器の名手たちによる精緻な古楽器オーケストラの音色、名レコーディング・エンジニア、フィリップ・ホッブスによる優秀録音にもご注目ください。

Danacord
DACOCD-893(4CDR)
グラモフォーン・ショップ・著名音楽家シリーズ 〜デンマーク録音全集 1948−1950
■Disc 1、「17世紀北ドイツのバロック・カンタータ」
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672)
・われ心から汝をを愛す、おお主よ(Herzlich lieb hab’ ich dich, O Herr) SWV.348
ロッリ・ライル(A)、エルセ・マリーエ・ブルーン(Vn)
ユーリウス・コペル(Vn)、アルベルト・メディチ(Vc)
フィン・ヴィーザウー(Org)※録音:1950年6月13日※GSC 59/GSC 60、
・あなたは何をしたのか(Was hast du verwirket) SWV.307
ロッリ・ライル(A)、アルベルト・メディチ(Vc)
フィン・ヴィーザウー(Org)※録音:1950年6月15日※GSC 61、
・主に帰せよ、神の子らよ(Bringt her dem Herren, ihr gewaltigen) SWV.283
ロッリ・ライル(A)、アルベルト・メディチ(Vc)
フィン・ヴィーザウー(Org)※録音:1950年6月15日※GSC 62、
・おお、やさしく恵み深い主イエス・キリスト(O susser, o freundlicher, o gutiger Herr Jesu Christe) SWV.285
ロッリ・ライル(A)、ヤール・ハンセン(Vc)
フィン・ヴィーザウー(Org)※録音:1950年9月26日※GSC 63、
・汝、慈愛に満てるイエス(O misericordissime Jesu) SWV.309
ロッリ・ライル(A)、ヤール・ハンセン(Vc)
フィン・ヴィーザウー(Org)※録音:1950年9月26日※GSC 64、

ディートリク・ブクステフーデ(c.1637-1707)
・イエスは我が喜び(Jesu, meine Freud’ und Lust) BuxWV.59
ロッリ・ライル(A)、エルセ・マリーエ・ブルーン(Vn)
ユーリウス・コペル(Vn)、ハンス・カスコウ(Va)
アルベルト・メディチ(Vc)、フィン・ヴィーザウー(Org)
※録音:1950年6月12日※GSC 64/GSC 63、
・全地よ、主をたたえよ(Jubilate Domino, omens terra)」 BuxWV.64
ロッリ・ライル(A)、アルベルト・メディチ(Vc)
トマス・ローセンベア(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、フィン・ヴィーザウー(Org)
※録音:1950年6月14日※GSC 62/GSC 61/GSC 60、
・主イエスよ、もし我が汝を(Wenn ich, Herr Jesu, habe dich)」 BuxWV.107
ロッリ・ライル(A)、エルセ・マリーエ・ブルーン(Vn)
ユーリウス・コペル(Vn)、アルベルト・メディチ(Vc)
フィン・ヴィーザウー(Org)※録音:1950年6月13日※GSC 59、

フランツ・トゥンダー(1614-1667)
・目覚めよと呼ぶ声あり(Wachet auf, ruft uns die Stimme)
コペンハーゲン少年合唱団、室内O、モーウンス・ヴルディケ(指)
※録音:1948年12月30日※GSC 31、

マティアス・ヴェックマン(1619-1674)
・シオンは言う:主は我を見捨てられた(Zion spricht:Der Herr hat mich verlassen)
エルサ・シグフース(A)、ヴォルマー・ホルブル(T)、ホルガー・ヌアゴー(Bs)
室内O、モーウンス・ヴルディケ(指)
※録音:1948年12月30日※GSC 32/GSC 33、

ハインリヒ・シュッツ(1585-1672)
・助け給え、キリストよ(O, hilf Christe) SWV.296
・師よ、われら夜もすがら働けり(Meister, wir haben die ganze Nacht gearbeitet) SWV.317
ヴォルマー・ホルブル(T)、エスキル・ラスク・ニルセン(Br)
アルベルト・メディチ(Vc)、モーウンス・ヴルディケ(Cemb)
※録音:1948年12月28日※GSC 34、
・ファリサイ派の人と徴税人 − 二人の人が祈るために神殿に上った(Pharisaer und Zollner - Es gingen zweene Menschen) SWV.444 I
・ファリサイ派の人と徴税人 − 呼び求めるわたしに答えてください(Pharisaer und Zollner - Ich sage euch:Erhore mich, wenn ich rufe) SWV.444 II マヤ・ベランセン(S)、ヴァルボー・ガーゼ(A)、ヴォルマー・ホルブル(T)
ホルガー・ヌアゴー(Bs)、アルベルト・メディチ(Vc)、モーウンス・ヴルディケ(Cemb)
※録音:1948年12月29日※GSC 35/GSC 36、

■Disc 2、「17世紀北ドイツのバロック・カンタータ」
フィンセント・リューベック(1654-1740)
・やさしい花婿よ、ようこそ(Willkommen susser Brautigam)
カーアン・ヘーロプ(S)、ヴァルボー・ガーゼ(A)
エルセ・マリーエ・ブルーン(Vn)、ユーリウス・コペル(Vn)
アルベルト・メディチ(Vc)、モーウンス・ヴルディケ(Cemb)
※録音:1949年1月11日※GSC 36/GSC 35/GSC 34、

クリストフ・ベルンハルト(1628-1692)
・恐れることなかれ(Furchtet euch nicht)
カーアン・ヘーロプ(S)、エルセ・マリーエ・ブルーン(Vn)
ユーリウス・コペル(Vn)、モーウンス・ヴルディケ(Cemb)
※録音:1949年1月10日※GSC 33/GSC 32、

ディートリク・ブクステフーデ(c.1637-1707)
・おお、いかに喜びに満ちたるか(O wie selig sind) BuxWV.90
ニルス・ブリンカー(T)、ホルガー・ヌアゴー(Bs)、エルセ・マリーエ・ブルーン(Vn)
ユーリウス・コペル(Vn)、アルベルト・メディチ(Vc)、モーウンス・ヴルディケ(Cemb)
※録音:1948年12月28日※GSC 31、

「ルネサンスの合唱音楽」
オルランド・ディ・ラッソ(オルランドゥス・ラッスス)(1532-1594)
・ダヴィデの残穢の詩編(Psalms poenittentialis)「深き淵より、われ汝を呼ぶ(De profundis)」
※録音:1949年6月16日※GSC 53、
・わが心、侮辱と悲惨によりて(Improperium)
※録音:1949年9月15日※GSC 55、

ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(c.1525-1594)
・モテット「バビロンの流れのほとりで(Super flumina Babylonis)」
※録音:1950年2月10日※GSC 56、
・モテット「神聖なる日が(Dies sanctificatus)」
※録音:1949年6月17日※GSC 57、
・ミサ曲「永遠のキリストの恵み」(Missa Aeterna Christi Munera)− アニュス・デイ I & II
※録音:1949年6月17日※GSC 58、

ハンス・レーオ・ハスラー(bap.1564-1612)
・モテット「マリアは天使に言われた(Dixit Maria ad angelum)」
※録音:1949年9月15日※GSC 58、

ヤコブス・ガルス(ヤーコプ・ハンドル)(1550-1591)
・天にましますわれらの父よ(Pater noster)
※録音:1949年9月15日※GSC 57、

クレメンス・ノン・パパ(1510-1556)
・モテット「ラマで声が聞こえた(Vox in Rama audita est)」
※録音:1949年6月17日※GSC 56、

ジョスカン・デ・プレ(c.1450/1455-1521)
・ミサ・パンジェ・リングァ(Missa pange lingua)
キリエ、クリステ、キリエ − サンクトゥス
ピエニ・スント・チェリ − ベネディクトゥス
オサナ − アニュス・デイ
※録音:1949年9月15日※GSC 55/GSC 54/GCS 53、
デンマーク放送マドリガル合唱団、モーウンス・ヴルディケ(指)

■Disc 3、「後期ルネサンスと初期バロックのオルガン音楽」
ザムエル・シャイト(1587-1654)
・第2旋法によるマニフィカト(Magnificat secondi toni)1-6(1624)
※録音:1949年3月18日※GSC 47、

ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643)
・使徒書簡朗読後のカンツォーナ(Canzona dopo l’epistola)(1635)
※録音:1949年2月19日※GSC 49、

ハインリヒ・シャイデマン(c.1595-1663)
・前奏曲(Praeambulum)(ドリア旋法の)
※録音:1949年5月19日※GSC 50、

アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)
・ディフェレンシア(Diferencias)
・第4旋法によるティエント(Tiento del quarto Tono)
※録音:1949年3月19日※GSC 51/GSC 52、

ジャン・ティトゥルーズ(c.1562-1633)
・第5旋法によるマニフィカト(Magnificat quinti toni)(1626)
Magnificat, Quia respixit, Et misericordia elus, Deposuit potentes,
Deposuit potentes alter versus, Suscept Israel, Gloria patri et filio
※録音:1949年3月21日※GSC 52/GSC 51/GSC 50、

メルヒオール・シルト(1592/93-1667)
・前奏曲(Praeambulum)

オーランド・ギボンズ(1583-1625)
・ファンタジア(Fantasia)
※録音:1949年3月22日※GSC 49、

ヤン・ピータスソン・スヴェーリンク(1562-1621)
・おお幸いなる光よ、三位一体よ(O lux beata trinitas) 第1変奏、第2変奏
※録音:1949年3月23日※GSC 48、

ヤーコプ・プレトーリウス(1586-1651)
・前奏曲(Praeambulum)

ミヒャエル・プレトーリウス(1571-1621)
・乙女マリアの胎に宿れり(Altus tumescit virginis)
※録音:1949年3月23日※GSC 47、
フィン・ヴィーザウー(Org)
[フレゼリクスボー城のコムぺニウス・オルガン(ヒレルーズ、デンマーク)、

[Bonus、「フィン・ヴィーザウー、初録音集」
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)
・第1旋法によるティエント(Tiento del primer tono)

トマス・デ・サンタ・マリア(c.1515-1570)
・第3旋法によるファンタジア(Fantasia tertii toni)(「ファンタジア演奏の技法(Arte de taner fantasia)」から)

ニコラ・ルベーグ(1630-1702)
・鐘(Les Cloches)(「オルガン曲集第3巻(Troisieme livre d’orgue)」から)
[HMV DA 5207、

ザムエル・シャイト(1587-1654)
・『イエス十字架にかけられしとき』による変奏曲(Variazionen uber Da Jesus an dem Kreuze stund)verses 1-6(「新タブラトゥーラ(Tabulatura nova)」から)
[HMV DB 5213、

ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643)
・Toccata sopra I pedal(「トッカータ、カンツォーネ、マニフィカト、がリアルだ、コッレンテ集 第2集」から)

ヤン・ピータスソン・スヴェーリンク(1562-1621)
・エコー・ファンタジア(Fantasia op de Maneer von een Echo)
[HMV DB 5214、
フィン・ヴィーザウー(Org)、※録音:1937年11月12日※コムぺニウス・オルガン、

[Bonus、「フィン・ヴィーザウー、グルントヴィ教会のマークセン・オルガン」
ディートリク・ブクステフーデ(c.1637-1707)
・コラール前奏曲「ああ主よ、あわれなる罪人のわれを罰したもうな(Ach Herr, mich armen Sunder)」 BuxWV.178
・コラール前奏曲「いざ来たれ、異教徒の救い主よ(Nun komm, der heiden Heiland)」 BuxWV.211
・コラール前奏曲「天にいますわれらの父よ(Nim von uns, Herr, du treuer Gott)」 Spitta II, 1, 96
・コラール前奏曲「今ぞわれら聖霊に願いたてまつる(Nun bitten wir den heiligen Geist)」 Spitta II, 2,24
フィン・ヴィーザウー(Org)※録音:1941年9月18日、グルントヴィ教会(コペンハーゲン )、
[HMV DB 5260、

■Disc 4、「17世紀のオルガン音楽」
ディートリク・ブクステフーデ(c.1637-1707)
・トッカータ ヘ長調 BuxWV.156※GSC 37/GSC 38、

ヨハン・ヤコブ・フローベルガー(1616-1667)
・フリギア旋法によるリチェルカーレ、リチェルカーレ 嬰ヘ短調※GSC 39/GSC 40、

ルイ・マルシャン(1669-1732)
・グラン・ディアローグ(Grand dialogue) ハ長調※GSC 41/GSC 42、

フランツ・トゥンダー(1614-1667)
・前奏曲 ト短調※GSC 42、

マティアス・ヴェックマン(1619-1674)
・トッカータ ホ短調※GSC 41、

ヨハン・パッヘルベル(1653-1706)
・ファンタジア ト短調、リチェルカーレ ハ短調※GSC 40/GSC 39、

ディートリク・ブクステフーデ(c.1637-1707)
・前奏曲とフーガ ニ短調 BuxWV.140、カンツォネッタ ホ短調※GSC 38/GSC 37、
※録音:1949年1月11日&6月、イェーヤスボー教会(デンマーク)(マークセン・オルガン)、

[Bonus、「フィン・ヴィーザウー、初期録音集」
ディートリク・ブクステフーデ(c.1637-1707)
・前奏曲とフーガ ト短調 Spitta 14※録音:1940年7月11日※HMV DB 5248、
・パッサカリア ニ短調 Spitta 1※録音:1940年7月12日※HMV DB 5222、
・トッカータ ヘ長調 Spitta 21、コラール前奏曲「甘き喜びのうちに(In dulci Jubilo)」 BuxWV.197
※録音:1940年7月12日※HMV DB 5223、
[クリスチャンスボー城教会(コペンハーゲン)(マークセン・オルガン)、
・前奏曲とフーガ ホ長調 Spitta 8
フィン・ヴィーザウー(Org)
※録音:1941年9月18日、グルントヴィ教会(コペンハーゲン )(マークセン・オルガン)※HMV DB 5238、
※復刻:クラウス・ビューリト/MONO ADD
レコード録音の歴史は、19世記の後半にさかのぼり、初期は、すべて機械的装置によるアコースティック録音が行われていました。黎明期ともいえるこの時代を経て、1925年、マイクロフォンやアンプを使った電気式の録音が導入されると、レコード録音の数が一気に増え、78回転のSPレコードを販売する店も都市を中心に生まれました。ニューヨーク市の42丁目東にあった「The Gramphone Shop(グラモフォーン・ショップ)」は、独自のカタログによる希少価値の高いヨーロッパの高品質レコードの通信販売で知られ、第二次世界大戦が終わると、自身のレコード録音も手がけ、「The Gramophone Shop Celebrity Series(グラモフォーン・ショップ、著名音楽家シリーズ)(GSC)」のレーベル名をつけて販売しました。
このシリーズには、デンマークで主に「古楽」の分野で活躍していた音楽家も起用されました。オルガニストのフィン・ヴィーザウー(1906−1987)、指揮者でオルガニストのモーウンス・ヴルディケ(モーゲンス・ヴェルディケ) (1897−1988)と彼が指揮者だったデンマーク放送マドリガル合唱団、スウェーデンのアルト歌手、ロッリ・ライル(1904−1978)、デンマーク放送室内Oのメンバーを中心とする弦楽器奏者。当時の純正な演奏スタイルを伝える音楽家たちです。彼らは、1948年から1950年にかけて、テープを使わず直接ワックス盤に刻む方式で演奏を録音。78回転レコードを6枚ずつ収めた5組のアルバムとしてリリースされました。
この Danacord Records のアルバムには、彼らが無編集で記録した78回転レコード30枚分の音楽が、エンジニアのクラウス・ビューリトの所有する28枚と王立図書館所蔵の2枚のレコードを復刻して収録されました。「17世紀北ドイツのバロック・カンタータ」「ルネサンスの合唱音楽」「後期ルネサンスと初期バロックのオルガン音楽」「17世紀のオルガン音楽」。この中には、ドイツの演奏家が校訂した楽譜だけが存在し「音」としての記録が残っていない、音楽と音楽史にとって貴重な録音も含まれています。ディスクの余白部分に「Bonus」として、ヴィーザウーの「コレクション」(DACOCD- 791−792/793−794/795−796/797−798)に収録されなかった、彼の初期の録音が収められています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Glossa
GCD-921810(1CD)
ヨーゼフ・アントン・ステファン(1726-1797):ハープシコード・ソナタ集
ソナタ ト短調 「マリアツェルの行列」 S.20
ソナタ ト長調/ソナタ ハ短調
ソナタ 変ロ長調/ソナタ 変ロ長調
ミッツィ・メイヤーソン(ハープシコード)

録音:2019年8月、ドルフキルヒェ・ラーンスドルフ(ドイツ、ベルリン)
Glossaの専属レコーディング・アーティストとして、バルバトル、ムファット、ソミス、フランクールなどの作品を世に送り出し、高い評価を得てきたハープシコード奏者、ミッツィ・メイヤーソンの最新盤!あまり知られていない、あるいは失われた鍵盤作品の研究と演奏を専門とするメイヤーソンが、その魅力と音楽史的価値を伝えるべく今作で取り上げたのは、18世紀のウィーンで非常に高く評価されていたボヘミア出身の作曲家・鍵盤奏者、ヨーゼフ・アントン・ステファン(ステパン)のハープシコード・ソナタ!
ヨーゼフ・アントン・ステファンは1726年、ボヘミア地方北東部の小さな村、コピドルノに生まれました。彼は幼いころから楽才を示し、その才能に感銘を受けた伯爵の手配により、ウィーンの高名な音楽家ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイルに師事するようになります。ヴァーゲンザイルは後年健康を害したため、ステファンはそこで宮廷音楽家としての職務を任されることになりました。ウィーンの写譜家ジモン・ハシュケは、ステファンをヴァーゲンザイル、バッハ、ハイドンと並ぶ現代最高の作曲家の一人と考えており、また当時の著名な音楽学者チャールズ・バーニーは、ウィーンの2大鍵盤奏者として、ステファンとアルブレヒツベルガー(ベートーヴェンの師匠の一人)の名を挙げていました。ステファンは作曲家、指揮者、演奏家としての全盛期であった1775年頃、視力を完全に失うという悲劇に見舞われ、舞台や宮廷の仕事の多くから引退を余儀なくされましたが、彼を高く評価していたマリア・テレジアは、その後も20年間にわたり給料の満額支給を行ったといいます。ステファンは膨大な数の鍵盤作品を残しましたが、そのほとんどは手稿でしか存在せず、出版されることはありませんでした。メイヤーソンは、新たに見つかったステファンのソナタを「ハープシコードからフォルテピアノへの移行期におけるミッシングリンクのようなもの」「モーツァルト、ハイドン、初期のベートーヴェンの香りがする」「新しい時代の作曲法への発展の最前線」と表現しています。
Glossa
GCD-922810(1CD)
モンテヴェルディ:「恋人の涙」〜愛と悲しみのマドリガーレ集
01 波のささやき(第2巻)/02 私の魂は(第5巻)/03 輝く美しい目を一目見ただけで(第4巻)/04 さあシルヴィオ(第5巻)/05 私が恋人の燃える美しい目をじっと見つめると(第2巻)/06 甘美で優しい口づけ(第1巻)/07 お願い、もう戦争はやめて(第4巻)/08 安らかにここにいなさい(第3巻)/09 おお春よ(第3巻)/10 ああ悲しい別れ(第4巻)/11 西風がかえり(第6巻)/12 あなたから遠く離れて、私の心の人よ(第4巻)/13 いとしい女の墓に注ぐ恋人の涙(第6巻)
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ〔ロッサーナ・ベルティーニ(S)、フランチェスカ・カッシナーリ(S)、エレーナ・カルツァニーガ(A)、ジュゼッペ・マレット(T)、ラッファエーレ・ジョルダーニ(T)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)、マッテオ・ベッロット(Bs)〕

録音:2018年9月16日−21日&2020年7月5日−6日、聖ロッコ&セバスティアーノ信心会(トリノ、イタリア)
モンテヴェルディの傑作「聖母マリアの夕べの祈り」(GCD 922807)で2017年レコード・アカデミー賞「音楽史部門賞」を受賞し、一躍その名を世界へ轟かせた屈指のラテン系ヴォーカル・アンサンブル、"ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ"。
レコーディング第10弾は、再びモンテヴェルディに回帰! ジェズアルド、マレンツィオ、デ・ローレなどのマドリガーレ集でも高いアンサンブル能力と表現力を魅せてくれたラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレが、モンテヴェルディのマドリガーレ集第1巻〜第6巻の中から13曲をセレクションし、儚き愛や愛する人の死など悲痛な悲しみを表情豊かに歌います。2020年のコロナ下における録音では、ダニエーレ・カルノヴィチに変わりマッテオ・ベッロットが参加。エレーナ・カルツァニーガを除く全メンバーが、ラ・ヴェネクシアーナが打ち立てた偉業「モンテヴェルディ:マドリガーレ全集」(GCD920929)の録音にも参加していたという、まさに同曲のスペシャリストたちによる最新のモンテヴェルディにご期待ください!

Hyperion
CDA-68337(1CD)
イザーク:ミサ曲 「どうしたら楽しみを手に入れられるだろう」
イザーク:ミサ曲 「どうしたら楽しみを手に入れられるだろう」*
ジョスカン・デ・プレ:どうしたら楽しみを手に入れられるだろ
チンクエチェント〔テリー・ウェイ(C.T)、
アヒム・シュルツ(T)、
トーレ・トム・デニス(T)、
ティム・スコット・ホワイトリー(Br)、
ウルフリード・スターバー(Bs)〕、
ヤン・ペトリカ(T)*

録音:2020年1月6日−8日、マウアーバッハ教会(ウィーン)
ヨーロッパ各国(オーストリア、ベルギー、イギリス、ドイツ、スイス)のプロフェッショナルな歌手が集ったルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、「チンクエチェント」。これまで、ジャン・リシャフォールやフィリップ・シェーンドルフ、フィリップ・デ・モンテ、ヤコブ・ルニャールなど、フランドル楽派を中心とするルネサンスの知られざるプログラムでアルバムを彩ってきたチンクエチェントの新録音は、ハインリヒ・イザーク!
同世代の巨匠ジョスカン・デ・プレのライバルでもあり、フィレンツェのロレンツォ・デ・メティチや神聖ローマ帝国のマクシミリアン1世に重用されるなどルネサンス全盛期に大きな影響力を持ちながらも、現代ではジョスカンの陰に隠れてしまっていたイザークのミサ曲とモテット集。ミサ曲 「どうしたら楽しみを手に入れられるだろう」(Missa Wohlauff gut Gsell)は、当時のポピュラー・ソング(恐らく元々はフランス語で、後に別のドイツ語のテキストが付けられた)の旋律を基にしたパロディ・ミサで、ジョスカン・デ・プレが同じ旋律を基に作ったポリフォニック・バージョンのモテット(Comment peult avoir joye?)でも知られています。1490年頃に4声のミサとして作曲された後に声部が拡張され、6声のミサ曲として完成したイザークのもっとも素晴しい作品の1つ。ゲスト・メンバーとして、ミサ曲ではポーランド出身のテノール、ヤン・ペトリカが参加しています。

Tactus
TCSC-760602(1CD)
ジャコモ・ゴティフレド・フェラーリ(1763-1842):ハープとピアノのための作品集
ハープとピアノのための二重奏曲 第2番 Op.20(1795?)、
2台ホルンの伴奏つきハープとピアノのための二重奏曲 第3番Op.27(1795年以前)、
2台ホルンとタンバリンの伴奏つきハープとピアノのための15のディヴェルティメント Op.24(1800?)
ロベルタ・アレッサンドリーニ(Hp)、
コッラード・ルッツァ(P)

録音:2015年12月(トレント、イタリア)
18世紀イタリアの作曲家ジャコモ・ゴティフレド・フェラーリ(1763-1842)は、幼い頃から音楽の才能に溢れていました。青年期を過ごした修道院では多くのドイツ音楽を、またナポリに滞在した折には短い時間ではありましたがパイジェッロに教えを乞うことができました。その後パリやロンドンなどヨーロッパ各地で様々な作曲家の影響を受けたフェラーリでしたが、最も影響を受けたのはモーツァルトでした。ハープとピアノのための作品もそのモーツァルトの影響をうかがわせるような快闊で明るいものが多くなっています。編成もユニークで、ホルンやタンバリンが良いアクセントとして使われています。
Tactus
TCSC-631804(1CD)
ベルナルド・パスクィーニ(1637-1710):15の二台のハープシコードのためのソナタ
ソナタ第1番ニ長調、ソナタ第2番ハ長調、ソナタ第3番 ニ短調、ソナタ第4番変ロ長調、ソナタ第5番 ロ短調、第6番ホ短調、ソナタ第7番ヘ長調、ソナタ第8番 ト短調、ソナタ第9番ハ短調、ソナタ第10番 ホ短調、ソナタ第11番ト短調、ソナタ第12番 変ロ長調、ソナタ第13番イ短調、ソナタ第14番 ト短調、ソナタ第15番イ短調
マリーナ・スカイオリ(ハープシコード)、
フランチェスコ・タシーニ(ハープシコード)

録音:2019年10月(ベルティノーロ、イタリア)
パスクィーニは、その生涯で鍵盤作品に関するいくつかの本を出版しています。それらの本のうち、1691年から1702年に作成された3冊は現在1冊にまとめられたものになって伝えられています。それらによると、パスクィーニの鍵盤のための作品は、主に甥のために作られた練習曲であると考えられています。特に通奏低音を学ぶには優れた教科書となっています。とはいえ音楽的にも優れているのは言うまでもありません。スカイオリとタシーニの息の合った演奏で、美しい音楽となって蘇ります。
Tactus
TCSC-720102(1CD)
マリア・テレーザ・アニェージ(1720-1795):歌劇 「ソフォニスバ」よりアリア集
Recitativo introduttivo Forse men di Roma、Aria Dall'eterno fellice soggirno、Aria Dubbia ancor、Aria Da me che in te riposa、Aria Pensa che in te riposa、Aria Spera Roma、Aria Dille che se catene non vuol、Aria Forse verra quel di、Aria La tua sol fra l'alme belle
エレーナ・デ・シモーネ(Ms)、
アンサンブル・イル・モザイコ

録音:2019年7月(サン・ヴィトコーリ教会、イタリア)
イタリアの女性作曲家マリア・テレーザ・アニェージの生誕300年を記念して録音されました。作曲された当時、歌劇「ソフォニスバ」は演奏された様子はなく、彼女自身が演奏されることを望んで歌劇場へスコアを送ったものの実現されなかったようです。歌詞の内容から想像すると、当時ウィーンで人気のあった歌手ヴィットーリア・テージを想定して書かれたようですが、実際には非公式で演奏された様子はあるものの、歌劇場での演奏はされなったようです。しかし、そのアリアは当代きっての人気歌手を想定して書かれたものだけに、時に難解な歌唱を求められるような聴き応えのある作品に仕上がっています。
Tactus
TC-880002(1CD)
アッシジのサン・フランチェスコ聖堂のアリア
アレッサンドロ・ボローニ(1820-1896):Apostrofe a Maria/アヴェ・マリア ト長調/聖母マリアへの贈り物/神を歓喜せよ/Justorum animae/聖家族への捧げもの/Qui tollis/地は震え/ドメニコ・ステッラ(1881-1956):主よ、あなたを崇拝します/アヴェ・ヴェルム/O Bella mia speranza/アントニオ・アレマンノ(1936):absorbeat/Dio per sempre/Supplica a Cristo bambino/アヴェ・マリア
メグミ・アカヌマ(S)、
フィリッポ・ファリネッリ(P)

録音:2017年6月、2019月11月(ウンブリア音楽センター、イタリア)
アッシジのサン・フランチェスコ聖堂に仕える三人の神父による作品を集めたアリア集。19世紀のボローニ神父、19世紀から20世紀はステッラ神父、そして20世紀のアレマンノ神父と三代の作品を収録しています。これらの作品は、ほとんどが忘れ去られてしまっていましたが、その芸術性の高さは素晴らしく、後世に伝えるためにも今回の録音が行われることとなりました。ライナーノーツはピアノのファリネッリが書いておりこれらの作品に対する意気込みが感じられます。
Tactus
TC-660005(1CD)
18世紀の愛の争い
A.スカルラッティ:インテルメッツィ「パランドラーナとザンベルルッコ」
作曲者不詳(18世紀):セルヴァッジャとダメータ
バルバラ・ディ・カストリ(A)、
マルセラ・ヴェンチューラ(A)、
ガストーネ・サルティ(Bs)、
チェーザレ・ラーナ(Bs)、
ロベルト・カーショ(指)、
カペラ・ムジカーレ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレ

録音:2001年5月、2017月4月(ボローニャ、イタリア)
モーツァルトも学んだと言われる、サン・ジャコモ・マッジョーレ教会の音楽院のたくさんのアーカイヴの中から、18世紀の幕間劇を取り上げた今作。男女のやり取りを描いた作品で、内容的にもアルトとバスのコミカルな歌声で軽快に歌い上げる楽観的な音楽が魅力となっています。

Musica Ficta
MF-8034(1CD)
ギユマン:四重奏によるソナタ集第2巻 Op.17〔ソナタ第1番〜第6番〕 アンサンブル・ラ・フランセーズ〔オード・レスティエンヌ(芸術監督、フルート)、大野しほ(Vn)、ミリアム・ロウパース(バス・ヴィオール)、ジャン=バプティスト・ヴァルフレ(Vc)、郡司和也(Cemb)〕

録音:2020年7月、リヨン(フランス)
ルイ15世の宮廷で「もっとも速く、もっとも並外れたヴァイオリニスト」と称えられたフランス・バロックの作曲家&ヴァイオリン奏者、ルイ=ガブリエル・ギユマン(1705−1770)。1756年にパリで出版されたソナタ集第2巻 Op.17は、フルート、ヴァイオリン、バス・ヴィオールと通奏低音のために書かれた6つのソナタで、ギユマンの没後250周年記念として2020年に世界初録音されました。クリエイティヴで複雑なリズムへのアプローチ、フランス的な繊細さと幻想性が美しい作品で、古楽ファンは要注目。
フルート奏者のオード・レスティエンヌをリーダーに、2013年に結成された古楽アンサンブル「アンサンブル・ラ・フランセーズ」は、ベルギーのオイペン・アカデミーで講師を務め、NoEsTangoやProject Boussu、Quatuor Prosperus4など様々なアンサンブルのメンバーとしても活動する大野しほや、ブルージュ国際チェンバロ・コンクールで最高位を受賞し、リヨン国立高等音楽院とリヨン地方音楽院で講師を務める郡司和也ら、ヨーロッパで活躍する優れた日本人古楽奏者が参加しています。

Coviello
COV-92107(2CD)
トーマス・ゼレ(1599-1663):作品集
トーマス・ゼレ:Kyrie summum teutsch SW 68 / Thomas Selle:Nunc dimittis SW 60 /Thomas Selle:Ich dancke dem
Herrn von gantzem hertzen SW 35
バルトルド・ハイリゲンムント:Ach ist nicht Ephraim SW 82
トーマス・ゼレ:Misericordias SW 37 / Das alte Jahr vergangen ist SW 120
ヨハン・ストイエルライン:Das alte Jahr SW 8
フィリップ・クルシウス:O Nomen Jesu SW 48
ニコラウス・ハイネクシウス:Allein Gott in der Hohe SW 83
トーマス・ゼレ:Et cum spiritu SW 232 / Wie eine Rose SW 156 / Wie ein Juengling SW 162 / Aria 2 SW 237 / Ich suchte
des Nachts SW 19 / So frewe dich Juengling SW 20 / Quam pulchra es SW 64 / Ut, re mi / Wie manchesmahl SW 230 /
Liebe du mich SW 117
ハインリヒ・グリム:Liebe du mich SW 117
トーマス・ゼレ:Du bist die Schoenste SW 166 / Jetzt blicken aus des Himmel Saal SW 231
モニカ・マンデラルツ(指)
ミュゼズ・フェローズ
およそ400年前にシュッツ、シャイン、シャイトと並ぶ重要な作曲家の一人とみなされていたトーマス・ゼレ。モニカ・マンデラルツはこの知られざる作曲家に注 目し、楽譜を発掘し調査、編纂して録音するという研究を集中的に行いました。収録された作品は初めて録音されたもので、古楽の新しいレパートリーを提示して います。 (Ki)

Pentatone
PTC-5186895
(1SACD)
「ブラバント1653」
(1)ゲメールト・グラデュアル(フランス・イェスパース):「全ての者の贖いぬしなるイエズスよ」
(2)コルネリス・ヴァードンク(1563-1625):「イエスの愛はかくも麗しく」
(3)ベネディクトゥス・ア・サンクト・ヨゼフォ(1642-1716):マニフィカト Op.5-3
(4)グレゴリオ聖歌:「命の中で」
(5)ヴァードンク:「恵みあふれる聖マリア」
(6)グレゴリオ聖歌:「元后あわれみの母」
(7)ヨゼフォ:「救い主のうるわしき母」Op.5-10
(8)カール・ロジェ(1640-1725):「天の元后」
(9)ヨゼフォ:「元后あわれみの母」Op.5-8
(10)ヨゼフォ:「Quis me territat?」Op.6-8
(11)ヨゼフォ:「アダージョ」Op.8-1
(12)ヘルマン・オランデルス(1595-1640頃):「おお あなたたち」
(13)ヘルマン・フィンケルス(1954-):アヴェ・マリア
(14)ヨゼフォ:「大いなる秘跡」Op.9-11
【全てユディト&ティネケ・ステーンブリンクによる再構成版】
ユリー・タヤーナ・ロゼット(ソプラノ[(9)(13)])、
デボラ・カシェ(S)、
アレックス・ポッター(アルト[(8)])、
ミルコ・ルートヴィヒ(T)、
カルロス・ネグリン・ロペス(T)、
ドミニク・ヴェルナー(バス[(6)(10)])
※[]内は独唱
オランダ・バロック

録音:2020年9月/ワロン教会(アムステルダム、オランダ)
ランダ・バロックの新譜は、17世紀の北ブラバントの音楽を集めたアルバム「ブラバント1653」です。その中心は17世紀後半にブ ラバント地方で活躍した作曲家でオルガンの名手でもあったベネディクトゥス・ア・サンクト・ヨゼフォ(1642-1716)の作品です。オランダ・バロックの芸術監 督のユディト&ティネケ・ステーンブリンクが彼と同時代の作曲家たちの音楽に焦点を当て、当時の音楽がいかに豊かで充実していたことを表しております。声楽 陣はバッハ・コレギウム・ジャパンの客演でも知られるドミニク・ヴェルナーをはじめ実力派が揃いました。

PAN CLASSICS
PC-10425(1CD)
皇帝のアリア 〜ウィーン宮廷のためのオペラとオラトリオより
ヨハン・ヨーゼフ・フックス(1660-1741):『Giunone placata』(1725)より 序曲
『Dafne in Lauro』 (1714)より レチタティーヴォ「Se dunque alla virtute」、アリア「Il voler vincer Amore」(Diana)
『Giunone placata』より アリア「Io non potea soffrir」(Giunone)
『La Deposizione dalla Croce di Gesu Cristo Salvator Nostro』(1728)より レチタティーヴォ「Caro Maestro」、アリア「Caro
mio Dio」(Maria Maddalena)
『Il Fonte della Salute aperto dalla Grazia nel Calvario』(1716)より アリア「Vedi, che il Redentor」(La Grazia)
『Julo Ascanio』(1708)より アリア「Si, vendetta io voglio far」(Emilia)
『La decima Fatica d’Ercole』(1710)より アリア「Qual’ il sol in prato」(Clori)
『Orfeo ed Euridice』(1715)より アリア「Rondinella, che tal volta」(Euridice)
『Il Testamento di nostro Signor Gesu Cristo sul Calvario』(1726)より アリア「Si tempra il mio martir」(La Santissima Vergine)
マリア・ラドゥルナー(S)
ビーバー・コンソート

録音:2020年9月28?30日/聖フローリアン修道院
ヨハン・ヨーゼフ・フックスはウィーンの宮廷楽長として活躍した作曲家で主に教会音楽や器楽曲で知られていますが、舞台作品でも高い評価を得ていました。 当盤には1708年から1728年の間に書かれたオペラやオラトリオの中からソプラノのためのアリア9曲と、それに付随するレチタティーヴォを収録。オーストリア の若手ソプラノ、マリア・ラドゥルナーがフックスの華やかなアリアに光を当てます。 (Ki)
PAN CLASSICS
PC-10429(1CD)

KKC-6375(1CD)
国内盤仕様(1CD)
税込定価
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲 TWV40:14-25(ハンブルク、1735)
第1番変ロ長調 TWV40:14
第2番ト長調 TWV40:15
第3番へ短調 TWV40:16
第4番ニ長調 TWV40:17
第5番イ長調 TWV40:18
第6番ホ短調 TWV40:19
第7番変ホ長調 TWV40:20
第8番ホ長調 TWV40:21
第9番ロ短調 TWV40:22
第10番ニ長調 TWV40:23
第11番ヘ長調 TWV40:24
第12番イ短調 TWV40:25
グナール・レツボール(Vn;セバスティアン・クロッツ製、18世紀)

録音:2020年9月23-25日/聖フローリアン修道院
古楽ヴァイオリン界の名匠であり、アルス・アンティクヮ・アウストリアの指揮者としてもその名を轟かせているグナール・レツボール。2020年発売の『ロザリオ・ ソナタ』(PC-10409/KKC-6182)は非常に高い評価を受けました。そんな彼の次なる新譜はテレマンの無伴奏!バッハの無伴奏(PC-10286、PC-10298)に続く、大注目のソロ録音が登場します。
テレマンは1730年代にハンブルクでフルート、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴァイオリン、チェンバロそれぞれのための無伴奏による幻想曲を出版しました。どれ も作曲技法の高まりと楽器への深い理解がなせる名作です。このヴァイオリンのための12の幻想曲では、フーガに代表されるドイツの伝統に根差したポリフォ ニーのスタイルと、ギャラント様式やイタリアのソナタ・協奏曲にみられる当時流行のスタイルが巧みに融合されています。
ブックレットにはレツボール本人による解説を収録。国内仕様盤は日本語訳付きです。

GENUIN
GEN-21724(2CD)
「ロレム・イプサム」
セファルディの伝承歌:私の娘よ
レグレンツィ:目よ、泣かないで
18 世紀のペルーの音楽:トナーダ「エル・ディアマンテ(ダイヤモンド)」
8世紀のペルーの音楽:カチュア・セラニータ
セファルディの伝承歌:ニモルド王が郊外に出た時
F.カッチーニ:私は憔悴し
ファルコニエーリ:ドニャ・タロリリャ・デ・カラリェノスのためのフォリア
フレスコバルディ:そよ風がすっかり優しく吹けば
トレホン・イ・ベラスコ:眠れぬ私の主よ/私の熱愛する素敵な人が/トナーダ「ラ・ラタ」/セニョーラ・ドニャ・マリア
メールラ:カンツォネッタを聞いておくれ
セファルディの伝承歌:サヨナキドリたちが歌う
パーセル:少しの間の音楽
コンボ・カム(古楽アンサンブル)

録音:2020 年 2 月24-27 日 ライプツィヒ
中世からバロックにかけてのスペイン、イタリア、ペルーなどの音楽を歌と古楽器アンサン ブルで演奏しています。コンボ・カムは、6 人の音楽家(うち一人は歌の担当のヴィオラ・ブラン シュ)とドリス・メーレスビュヒナーからなる古楽団体。メーレスビュヒナーは演奏には参加して おらず、ブックレットに長めの解説(独英文)を寄せているが、読んでもあまり良く分からない。 CD1 では上記 15 曲に加え 8 つの短い情景のようなものが挟まっています。CD2 は曲間に情 景を入れず15 曲だけ、ただし曲順が異なります。
GENUIN
GEN-21728(1CD)
通奏低音なし〜バッハへ至る道で
バルツァー:前奏曲
マッテイス:壊れた経過区、急速な楽句そして幻想曲
ヴェストホフ:組曲 イ短調
コレッリ:前奏曲 イ長調
トレッリ:前奏曲 ホ短調
ピゼンデル:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ短調
コレッリ:前奏曲 ニ長調
作者不詳(ノゲイラ手稿譜):幻想曲 ニ長調
フィルスマイヤー:パルnティータ イ長調
作者不詳(ノゲイラ手稿譜):前奏曲と幻想曲 ヘ長調
バルツァー:アルマンド
パーセル:前奏曲 ト短調 N773
ビーバー:パッサカリア
ナージャ・ツヴィーナー(Vn)

録音:2020 年 6 月 8-10 日 ライプツィヒ
「バッソ(=通奏低音)なし ―バッハへ至る道で」と題された、17 世紀後半から 18 世紀前半 にかけての無伴奏ヴァイオリン作品集。無伴奏ヴァイオリンと言えばバッハとなってしまうが、 その先駆作品を聞くことができます。個々の曲がいずれも素晴らしい作品ばかりで、しかもそれ らが並ぶことで、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、パルティータ集がこれらの伝統の上に 成り立っていることがよく分かる。ことにヨハン・ヨーゼフ・フィルスマイアー(1663―1722)のパ ルティータ集(ここに収録されているニ長調を含む6 曲)は、バッハよりも数年前の作品で、極 めて充実した内容で聞き応えがある。 ナージャ・ツヴィーナーは、まだ十代の学生の頃に、今や人気SQであるクス四重 奏団の創立メンバーを務めたヴァイオリニスト(彼女は正式には第 2 ヴァイオリンだったが、し ばしば第 1 ヴァイオリンを受け持った)。そう言われてみれば、1 つのヴァイオリンながら緻密 なアンサンブルを思わせる演奏で、また重音でも音程が極めて正確で美しい。

ATHENE
ATH-23209(2CD)
NX-C04
ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー(1616-1667): チェンバロのための組曲集 第2集
【CD1】
組曲 ニ長調 FbWV 620
組曲 イ短調 FbWV 610
組曲 ヘ短調 FbWV 653 (“Die Hochstadter Leuchte”)
組曲 ハ長調 FbWV 605
組曲 ホ短調 FbWV 643
組曲 ロ短調 FbWV 626
組曲 ト長調FbWV 616
組曲 ホ短調 FbWV 607
組曲 ト短調 FbWV 641
組曲 変ロ長調 FbWV 655 (“Der Naseweise Orgelprobrier”)
組曲 ニ短調 FbWV 625
組曲 ト長調 FbWV 603
ギルバート・ローランド(Cemb)
アンドルー・ウッダーソン復元、2段鍵盤、フレンチ・モデル(2005)
1750年グルマン(パリ)製チェンバロに基づく

録音:2020年7月20-22日
2019年に発売された第1集(ATH-23204)に続くフローベルガーの「チェンバロのための組曲集 第2集」。彼が大量に残した鍵盤作品の中でも、とり わけ重要な位置を占めるのが一連の組曲です。ほとんどの組曲はアルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4曲で構成されていますが、内容は驚く ほど多彩で、どれも聴きごたえたっぷり。また、フローベルガーは作品にユニークな副題を付けることでも知られ、このアルバムに収録された「組曲 ニ長調 FbWV 620」の第1曲にも"Meditation sur ma mort future=私の来るべき死についての瞑想"というタイトルが付されています。 演奏は、1946年スコットランド生まれのチェンバロ奏者ギルバート・ローランド。現在ヨーロッパにおける最古参の一人です。NAXOSレーベルからはソ レールのチェンバロ・ソナタ全集とラモーのクラヴサン曲集、DIVINE ARTからはヘンデルの組曲をリリース、それぞれの作品が書かれた時代を深く追求 した素晴らしい演奏は、どれも高く評価されています。

CPO
CPO-555425(1CD)
NX-B10
テレマン:復活祭カンタータ集
Ich war tot, und siehe, ich bin lebendig わたしは死んだことはあるが、見よ、世々限りなく生きている者である TWV 1:872
Triumph! Ihr Frommen freuet euch
勝利だ! 喜べ、汝ら敬虔なる者よ TWV 1:1424
Er ist auferstanden 主はよみがえりぬ TWV 1:460
Brannte nicht unser Herz in uns わたしたちの心は燃えていたではないか TWV 1:131
Verlass doch einst, o Mensch 一度捨てよ、人間よ TWV 1:1470
ヨハンナ・ヴィンケル(S)
マルゴット・オイツィンガー(A)
ゲオルク・ポプルッツ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
ケルン・アカデミー(古楽器使用)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)

録音:2020年11月17-20日
テレマンは、アイゼナハの宮廷時代(1708-12)、フランクフルト・アム・マイン市の音楽監督時代(1712- 21)、ハンブルクの音楽監督時代(1721-67)、この60年間に1700曲以上のカンタータを作曲していま す。このアルバムに収録された「復活祭のためのカンタータ」はハンブルクの音楽監督時代の作品で、オペ ラ、コンサート、教会音楽の演奏を精力的に行うとともに、作品を次々と出版し高い名声を獲得していた 頃に書かれたものです。レチタティーヴォを持たないカンタータは金管楽器と木管楽器のアンサンブルが多用 され、聖書の言葉を引用し対位法を駆使したアリアにも重点が置かれています。レチタティーヴォを持つカン タータは、最初のシンフォニアの後に伴奏付きのレチタティーヴォが続き、その後にコラールと精巧に書かれた デュエットが置かれています。 美しい独唱の旋律と荘厳で華麗な合唱、これを彩る楽器の響きが融合した 作品を、宗教曲を得意とするソリストたちがケルン・アカデミーとともに、ヴィレンズの指揮で歌い上げていま す。

BIS
BISSA-2519(2SACD)
モンテヴェルディ:歌劇(音楽による寓話)「オルフェオ」 SV.318(1607) アンサンブル・ルンダバロック
ユーハン・リンデロート(テノール、オルフェオ)
クリスティーナ・ヘルグレーン(ソプラノ、ムジカ、プロセルピナ、合唱)
クリスティーネ・ノンボー・アナセン(ソプラノ、第1のニンフ、エウリディーチェ、合唱)
マリア・フォシュストレム(メゾソプラノ、使者、合唱)
アンナ・サンデル(メゾソプラノ、第1の羊飼い、スペランツァ(希望)、合唱)
エーダム・リース(テノール、第2の羊飼い、アポロ、エコー、合唱)
ダニエル・オーベリ(バリトン、第3の羊飼い、第2の冥界の精霊、合唱)
ステフェン・ブルーン(バス、渡し守カロンテ)
カール・ペーテル・エーリクソン(バリトン、第4の羊飼い、冥界の王プルトーネ、合唱)
アン=マルグレート・ニューベリ(ソプラノ、第2のニンフ、合唱)
ラスムス・グラーヴァス・ニルセン(テノール、第1の冥界の精霊、合唱)
スタファン・アルトヴェーグ(バス、第3の冥界の精霊、合唱)
ヘッドヴィグ・フォン・シャンツ(ソプラノ、合唱)
スタファン・スレーン(テノール、合唱)
ペッテル・オストベリ(テノール、合唱)
ホール・バロック
アンサンブル・アルタプンタ
フレードリク・マルムベリ((指)オルガン)

録音:2019年7月&8月/エースレーヴ教会(ルンド、スウェーデン)
モンテヴェルディが1607年に作曲した「音楽による寓話」「オルフェオ」は、5幕という構成、登場人物の多さ、明確なオーケストラの 書法、後の時代のオペラと同様に古典的神話に基づく台本といったことから、真の意味での最初の歌劇と言われています。1607年の初演の後、長い空白の期間 を経て、1904年、パリのスコラ・カントルムでの演奏会形式での上演をきっかけに演奏機会が次第に増え、21世紀までにはスタンダードのレパートリーとして定 着しました。
BIS レーベルがリリースする新しい録音は、スウェーデン南部の3つのアンサンブルのコラボレーションから生まれました。テノール歌手ユーハン・リンデロート をはじめ、ソプラノのクリスティーナ・ヘルグレーン、クリスティーネ・ノンボー・アナセン、マリア・フォシュストレムたち、ルネサンスや初期バロックの声楽作品の 経験豊富な歌手が集まった、大学都市ルンドの古楽シーンで活動するヴォーカルグループ「アンサンブル・ルンダバロック」。2012年から毎夏、ホールの町で開 催される「ホール・バロックフェスティヴァル」のアンサンブル・イン・レジデンスとして結成された「ホール・バロック」は、2016年に『テレマン、コレッリ、J. S. バッハの組曲と協奏曲』(BIS SA-2235)をリリース。ルーマンの「ゴロヴィンの音楽」(BIS SA-2355)でスウェーデン・グラミー賞を獲得しました。そして、 金管楽器のグループ「アンサンブル・アルタプンタ」。3つのアンサンブルをまとめるフレードリク・マルムベリは、マルメ音楽大学で学び、現在、王立ストックホル ム音楽大学の合唱指揮の教授とエーリク・エーリクソン室内合唱団の首席指揮者を務めています。
この録音に参加したアンサンブルには、アンサンブル・アルタプンタでトロンボーンとコルネットを担当するオーレ=クリスチャン・アンデシェンのように、「オルフェ オ」の上演と録音を何度となく経験したプレーヤーも多数含まれています。2019年夏、ルンドのエースレーヴ教会でのセッション録音です。 (Ki)

la musica
LMU-026(1CD)
ベネデット・フェラーリ:独唱のためのさまざまな作品集より
(1)恋人たちよ、ひとつ教えようか
(2)わが二つの眼よ、なぜ閉じないのだ
(3)彼女はぼくにすっかり夢中で
(4)愛が、富が、いかに心を打ち砕くか知らぬ者があろうか
(5)気を引き締めよ、おお、わが心
(6)地獄の森で育まれた、この鋭い棘は,女の言語というものは
(7)聞きなさい、恋人たちよ
(8)わたしは心の中で言った
(9)こんな馬鹿げた黄金色の髪に、二度と心を売るものか
(10)神よ、この甘美な過ちをお許し下さい
(11)あなたを愛するべきなのか、否か?
(12)死すべき定めの憐れな者が、心安らいでいる時は
(13)おお墓よ、開くのだ
フィリップ・ジャルスキー(C.T)、
アンサンブル・アルタセルセ

録音:2002年12月/パリ
ambroisieレーベルから2005年にリリースされたフィリップ・ジャルスキーの記念すべきデビュー・アルバムが、LA MUSICAレーベルでリマスターのうえ 再発売されます。
今やカウンターテナー界の実力・人気ともトップアーチストとなったジャルスキーが24歳の時にレコーディングしたもので、彼が結成したアンサンブル・アルタ セルセを率いてイタリア・バロックの作曲家ベネデット・フェラーリ(1603頃-1681)の13篇に挑戦。
声の美しさ、技巧の正確さはもとより、独特の華のある芸風はすでに明瞭に現われていて酔わされます。また完成されたものが残っていないとされるフェラーリ の作品をこれほど上質な演奏で味わえるのも貴重。
本当ならば2020年3月に来日公演を楽しむことができたはずのジャルスキーとアンサンブル・アルタセルセ。このアルバムがたっぷり補ってくれるでしょう。 (Ki)

Perfect Noise
PN-2007(1CD)
優雅な野蛮人〜1770-1800年のモスクワにおけるドイツの作曲家による室内楽名曲集
ゼバスティアン・ゲオルゲ(ca.1740-1796):2本のフルート、2つのヴァイオリンとチェロのための五重奏曲 ヘ長調、
2本のフルート、2つのヴァイオリンとチェロのためのコンチェルティーノ ト長調(1770)
ヨハン・ヨーゼフ・ケルツェッリ(1752-1820):三重奏曲第5番 ハ短調 Op.1-5、三重奏曲第1番イ短調 Op.1-1
ヨハン・ハインリヒ・ファチウス(1759−after 1810):2つのチェロのための二重奏曲第3番 ニ長調 Op.1-3(1799)
ハイドン:交響曲第63番 「ラ・ロクスラーヌ」よりアンダンテ・ポーコ・アレグレット(2本のフルート編、編曲者不詳)
アンサンブル・アルテラ・パルス

録音:2020年7月、ゼンデザール(ドイツ、ブレーメン)
古典派ファン必聴!バロックや古典派音楽の演奏を専門とする国際的なアンサンブル「アルテラ・パルス」(英語でOther Sideの意味)が探る、18世紀ロシアの音楽世界。アンサンブルのメンバーは、ヨーロッパのオーケストラでピリオド楽器を演奏する一流のソリストたちです。一般的には未知の領域といえる18世紀のロシアの音楽生活ですが、エカチェリーナ大帝の宮廷でも他のヨーロッパの宮廷同様、音楽は重要な役割を果たしていました。残念ながらかなりの数の楽譜が保存されていないか、あるいは失われてしまっていますが、綿密な調査の結果いくつかの音楽が再発見されました。本アルバムにはモスクワに招かれた外国人作曲家たちの室内楽曲が集められており、ケルツェッリやファチウスらの驚くほど優れた作品と出会うことができます。ゼンデザール・ブレーメンの美しい音響もポイント。

Raumklang
RK-3902(1CD)
オケゲム:ミサ・プロラツィオーヌム
死よ、そなたは矢で傷つけてしまった
ルルティマ・パローラ

録音:2019年5月17日−18日、ベルリン・キリスト教会(ドイツ)
おそらく15世紀でもっとも並外れた対位法の成果」や、大バッハの「フーガの技法」に匹敵するとさえ言われる、音楽史上もっとも野心的で魅力的な作品の1つ、ヨハネス・オケゲム(ca.1420−1497)の「ミサ・プロラツィオーヌム」。
ミサ曲全体がカノン形式で構成され、恐ろしいまでの難しさのために滅多に演奏されないこの作品の演奏・録音のために特別に結成されたヴォーカル・アンサンブル「ルルティマ・パローラ(L'ultima Parola)」。テノール歌手とサクソフォン奏者という2つの顔を持つベルント・オリヴァー・フレーリヒが中心となって進めてきたプロジェクトで、ベルリンでのパフォーマンスの大成功に続いて、アントワープの音楽祭での演奏や、今後他の初期ルネサンス作品の録音なども予定しています。

CORO
COR-16185(5CD)
ポーリッシュ・コレクション
■CD1〜ペンキェル:ミサ曲 「ロンバルデスカ」 ―― ペンキェル:「14声のミサ」 より(キリエ&グローリア)/賛美の歌を鳴り響かせ/甘き愛、イエス/主の大いなる御名を/アウディーテ・モルタレス/オー・アドランダ・トリニタス/汝、神の子ぞ生まれる/マリアは天に昇らされたまいぬ/アヴェ・マリア/ミサ曲 「ロンバルデスカ」
■CD2〜ポーランドのイタリアの巨匠たち
パチェッリ:来れ、キリストの花嫁
アネリオ:ようこそ天の女王
パチェッリ:祝福された乙女マリア
ベルトルージ:天の女王
アネリオ:聖母マリアのためのリタニア
アネリオ:ミサ・プルクラ・エス
ベルトルージ:どうか、あなたの口の口づけをもって
ベルトルージ:私は野の花
パチェッリ:王が宴におられる間に
■CD3〜ゴルチツキ:ミサ・ロラーテ
作曲者不詳:ヘイナウ・マリアツキ
ゴルチツキ:主よあなたに感謝を、ほまれ高き王、イルクシット・ソル、ミサ・ロラーテ、コンドゥクトゥス・フネブリス、主が葬られたまいし後、神の摂理への連祷
■CD4〜ポーランドのイタリアの巨匠たち
マレンツィオ:わたしの心の分かれている者を憎んだ(8声)、ミサ曲「わたしの心の分かれている者を憎んだ」(全曲版世界初録音)、神に向かいて喜びの声をあげよ
パチェッリ:汝らは幸なり、天において喜び、真夜中に、キリストはよみがえり
ベルトルージ:アヴェ・ヴェルム・コルプス、わたしは日々罪を犯します、神を畏れることは、聖なるマリア
■CD5〜ミエルチェフスキ:ミサ・オ・グロリオザ・ドミナ ―― ミエルチェフスキ:ミサ・オ・グロリオザ・ドミナ(ミサ曲「おお、栄光の聖母よ」)/ミサ・セルヴィエンシアナ/神よ、あなたの御名にかけて/祝福と光栄と/来たれ、主よ/喜べ神の御母/神を喜びたたえよ/大地、海、空/2声のカンツォーナ第1番/2声のカンツォーナ第3番
ザ・シックスティーン、
イーモン・ドゥーガン(指)

■CD1
録音:2012年10月

■CD2
録音:2013年11月

■CD3
録音:2014年11月

■CD4
録音:2015年11月

■CD5
録音:2016年11月



※COR16110、COR16123、COR16130、COR16141、COR16153をセットにした5枚組BOX。
ザ・シックスティーンとアソシエイト・コンダクター、イーモン・ドゥーガンのコンビによる"バロック時代のポーランド"における宗教合唱作品の探究の旅。2012年から2016年までに録音されたシリーズ全5巻がセットになった限定コレクションBOXが登場!
ポーランド・バロックの巨匠、バルトウォミェイ・ペンキエル(fl.1633−1670)、グジェゴシュ・ゲルヴァーズィ・ゴルチツキ(1665−1734)、マルチン・ミエルチェフスキ(d.1651)の作品に加え、パチェッリ、アネリオ、ベルトルージ、マレンツィオら、ポーランド王ジグムント3世(1566−1632)の宮廷音楽家として活躍したイタリア人音楽家たちの作品を集成したこだわりのプログラムです。
ソプラノのサリー・ダンクリーと共に、時代考証、楽曲研究を担当し、ザ・シックスティーンの演奏のベースを構築するという重要な役割を担ってきたイーモン・ドゥーガン。イギリス・ナショナル・ユース合唱団、ヴロツワフ・フィルハーモニー合唱団の首席客演指揮者、ブリテン・シンフォニア・ヴォイセズのコーラス・ディレクターなど、すでに合唱指揮者として豊富なキャリアを持つイーモン・ドゥーガンの手腕が冴えわたる、「ポーリッシュ・コレクション」にご注目ください。

fra bernardo
FB-2017671(1CD)
パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ
作者不詳(主の待降の賛歌):来ませ, 異邦人の贖い主よ
パレストリーナ:キリエ(教皇マルチェルスのミサより)
作者不詳(キリスト聖体節の賛歌):パンジェ・リングァ
パレストリーナ:グローリア(教皇マルチェルスのミサより)
作者不詳(洗礼者聖ヨハネの賛歌):汝のしもべが
パレストリーナ
:クレド(教皇マルチェルスのミサより)
作者不詳(祝福されし乙女マリアの賛歌):めでたし, 海の星(アヴェ・マリス・ステラ)
パレストリーナ:サンクトゥス(教皇マルチェルスのミサより)
作者不詳(聖ベルナルドの賛歌):ベルナルドゥス・ドクトル・インクリトゥス
パレストリーナ:アニュス・デイ(教皇マルチェルスのミサより)
作者不詳(聖霊の賛歌):テ・デウム
ビューティー・ファーム

録音(ライヴ):2020年10月11日、ブルネンタール訪問教会(オーストリア)
"ビューティー・ファーム"は、2014年に設立された男声6人のヴォーカル・アンサンブル。コレギウム・ヴォカーレ・ヘントやチンクエチェント、グランドラヴォア、カピラ・フラメンカ、ウエルガス・アンサンブルなどの一流合唱団、アンサンブルで活躍してきたメンバーでスタートし、オーストリア、マウアーバッハのカルトジオ会修道院を拠点に、ルネサンス期のフランコ=フレミッシュ・ポリフォニーの音楽を中心に歌っています。
これまで、オケゲム、ラ・リュー、オブレヒト。ゴンベールといったフランドル楽派の知られざるミサ曲録音で高い評価を得てきたビューティー・ファームの新録音は、少し路線を変え、イタリア・ルネサンスの巨匠ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナの傑作「教皇マルチェルスのミサ」をリリース! タリス・スコラーズ以前の英国古楽界をリードしていたア・カペラ・グループ、「プロ・カンティオーネ・アンティクァ」を指揮した高名な音楽学者ブルーノ・ターナーの生誕90周年に捧げる特別プログラムで、16世紀半ばにトレント公会議による規制によって危機に瀕したカトリック教会音楽を守ったというエピソードを持つ「教皇マルチェルスのミサ」が、現代のパンデミックにおける音楽の危機になぞらえられています。ミサ曲の間に、「来ませ, 異邦人の贖い主よ」、「アヴェ・マリス・ステラ」、「テ・デウム」などの有名な賛歌(イムヌス)を挟んで歌われたライヴのレコーディングです。

Da Vinci Classics
C-00380(1CD)
チェロの内側〜ガット弦の響き
ジャン=ルイ・デュポール:練習曲第6番
バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ短調 BWV.1009
ジャン=ルイ・デュポール:練習曲第10番、練習曲第8番
バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 BWV.1008
ボンファ(マリン編):カーニバルの朝
フェルナンド・マリン(バロックVc)

録音:2019年10月20日−23日、エルミタ・パレド・デルガダ(タラゴナ、スペイン)
カンタール・アラ・ヴィオラのメンバーとしてジャンルの枠組みを超えた意欲作「ヴィオラ・ダ・サンバ」が大きな反響を呼び、ソリストとしてもリラ・ダ・ガンバやビウエラ・ダルコ、リラ・ヴァイオルなど様々な古楽系撥弦楽器による演奏を続々と世に送り出したスペインのヴィオラ・ダ・ガンバ&チェロ奏者のフェルナンド・マリン。
スペインのアリカンテで生まれ、巨匠ヴィーラント・クイケンに師事したマリンは「ガット弦の響き」を徹底的に追求するために、チェロ奏者にとってのバイブルである大バッハの「無伴奏チェロ組曲(第2番&第3番)」と、18世紀後半〜19世紀初頭のパリで活躍したジャン=ルイ・デュポール(1749−1819)の「練習曲(3曲)」を選曲。
マリンは弦楽器における古楽器の音の本質は、ガット弦の響きにあり、特にルネサンスやバロック時代の音楽では、ガット弦の音が重要と考え、1800年頃にボヘミアで製作されたとされる作者不詳のバロック・チェロに天然のガット弦を張ってこの「チェロの内側 〜 ガット弦の響き」の録音に臨んでいます。
ガット弦を通じて発せられるチェロの"内なる声"を、スペイン古楽界の異才がリアルに響かせます。
Da Vinci Classics
C-00383(1CD)
ストラデッラ:オラトリオ「聖女エディッタ」 アンサンブル・イル・グロヴィッリオ、
ラウラ・アンドレイーニ(S)、
シルヴィア・ヴァジェンテ(S)、
ミケーレ・ミニョーネ(Bs)、
マルコ・アンジョローニ(T)、
シルヴァイン・マネ(A)、
フランチェスカ・カポーニ(S)

録音:2020年7月、サン・マルコ・ヴィリャルバ教会(アレッツォ、イタリア)
「コンチェルト・グロッソ」(合奏協奏曲)の形式の創始者であるとされ、数々の優れた宗教作品を作曲すると同時に、その波乱万丈に満ちた生涯がクローズアップされることも多いバロック時代のイタリアにおける大作曲家、アレッサンドロ・ストラデッラ(1639−1682)。
ローマで教会のお金を横領し逃亡。ほとぼりが冷めた頃を見計らい帰還したローマと次なる逃亡先ヴェネツィアで女性関係で多くの問題を起こして最終的にはジェノヴァで暗殺者に刺殺されるとういう凄まじい生涯を送ったストラデッラ。
ヴェネツィアへと逃亡する前の1972年から73年頃にかけて作曲したとされるオラトリオ「聖女エディッタ」は、独唱陣と通奏低音のみのコンパクトな編成で演奏される作品。
ここではチェロ、テオルボ、ハープシコードが通奏低音を担当しており、6人の独唱者たちの歌声を存分に引き立てています。

Christophorus
CHR-77453(1CD)
中期ドイツ・バロックの詩篇&讃美歌集
ヨハン・クリストフ・シュミット(1664−1728):主をほめたたうるは良きことなり
作者不詳:主よあなたの憐れみを忘れないでください
ゲオルク・ブレイヤー(1647−after 1683):フランス風の4声のパルティータ ト短調
ヨハン・タイレ(1646−1724):なぜうなだれるのか私の魂よ
ヴォルフガング・カール・ブリーゲル(1626−1712):イエスの愛はかくも麗しく、ソナタ イ長調(Vn&通奏低音)
作者不詳/ヨハン・クリスティアン・シュタークロフ?(1655−1722):もろもろの国よ、主をほめ讃えよ
作者不詳:マニフィカト
ダヴィド・エーラー(A〔カウンターテナー〕)、
ラルパ・フェスタンテ

録音:2020年6月5日−7日、ミュールハイム・マルティンス教会(ドイツ)
ローレンス・カミングス、フィリップ・ヘレヴェッヘ、ヨス・ファン・インマゼール、トン・コープマンなど著名な指揮者たちと共演し、アマルコルド、カルムス・アンサンブル、シュティムヴェルクなどのアンサンブルにもゲスト参加してきたドイツのカウンターテナー、ダヴィド・エーラーが歌うドイツ・バロックの宗教作品(大半は世界初録音)。伴奏は、様々な知られざるバロック音楽の録音実績を持つ古楽アンサンブル、ラルパ・フェスタンテ。エーラーは講師や編集者としても活動しており、ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社の「ヨハン・クーナウ:声楽作品全集」のチーフ・エディターも務めています。

Delphian
DCD-34236(1CD)
ザ・テイスト・オヴ・ディズ・ネイション 〜 ペープシュ、コーベット、シャトルワース
ウィリアム・コーベック(1680−1748):Le Bizarrie UNI-versali:Al' Inglese
ヨハン・クリストフ・ペープシュ(1667−1752):Kindly fate at length release me
オバダイア・シャトルワース(c.1675−1734):合奏協奏曲第1番(アルカンジェロ・コレッリのOp.5-1による)
ペープシュ:春
シャトルワース:合奏協奏曲第11番(コレッリのOp.5-11による)
ペープシュ:クロエ
コーベット:トランペットとオーボエのためのソナタ Op.1-12
ペープシュ:While pale BritanNI-a pensive sate
コーベット:Le Bizarrie UNI-versali: Alla Bolognese
スピリタート、シアラ・ヘンドリク(Ms)、
キンガ・ウイサーシ(ディレクター)

録音:2020年2月17日−19日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク)
※コーベットの「トランペットとオーボエのためのソナタ」を除く、全曲世界初録音
イングリッシュ・コンサートとエイジ・オヴ・インライトゥンメント管のメンバーであり、エンシェント室内O、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、ダニーデン・コンソートにも度々参加、アイルランド・バロック・オーケストラやEUバロック・オーケストラもリードしてきたバロック・ヴァイオリニスト、キンガ・ウイサーシがディレクターを務める古楽アンサンブル、スピリタート。舞台は1700年代初頭のロンドンで、ウィリアム・コーベック、ヨハン・クリストフ・ペープシュ、オバダイア・シャトルワースの3人の合奏協奏曲を中心とした器楽作品によって、英国音楽の歴史における決定的な分岐点を探求。この時代に演奏されていたイタリア風の音楽とミュージシャンたちの成功から、ヘンデルがイギリスに到着する前から、すでに活気に満ちた国際的なシーンがロンドンで発生したことが示されています。

Ayros
AYCD-05(1CD)
イヴニング・ソング〜ポーランド・リトアニア共和国の16世紀の歌曲、聖歌&詩篇集
ミコワイ・ゴムウカ(c.1535−after 1591, probably 1609):詩篇第137篇、詩篇第127篇、詩篇第22篇、詩篇第91篇、詩篇第30篇
ペトルス・デ・ドゥルシナ(c.1560−1611):Resonet in laudibus
ツィプリアン・バジリク(c.1535−c.1600):敬虔な歌、オラティオ・ドミニカ、詩篇第130篇
バリント・バクファルク(1526/30−1576):黒牛
バジリク:パニスカの慈悲、詩篇第71篇
作者不詳::Radim Themu、Passomecz
クシシュトフ・クラボン(c.1550−c.1616):カリオピ・スウォヴィエニスキエイの歌
ヴァツワフ・ズ・シャモトゥウ(c.1550−c.1560):詩篇第117篇、光にして日なるキリストよ、詩篇第1篇、詩篇第86篇、イヴニング・ソング
アンサンブル・モルガイネ

録音:2019年11月25日−28日、リトアニア国立文化センター(ヴィリニュス)
リトアニアの首都ヴィリニュスで活動するハープシコード奏者アリーナ・ロタルとヴィオール奏者ダリウス・スタビンスカスによる古楽アンサンブル「モルガオネ」。後期ルネサンスから初期バロック、特にポーランド・リトアニア共和国の黄金時代を専門とするアンサンブル・モルガイネのデビューCD。16世紀ポーランド・リトアニア共和国の知られざる作曲家たちの歌曲、聖歌、詩篇を、ソプラノ、アルト、テノール、バスの歌手とリコーダー、トレブル・ヴィオール、ハープシコード&オルガン、リュートの真摯なアンサンブルで再現します。

FONE
CD98F-22(1CD)
ジェラール・ズシェットの中世音楽
「ラ・プリマヴェーラ・ダモーレ」 イ・トリヴァトーリ
12〜13世紀の音楽
Un sonet m'es bel qu'espanda Raimon de Miraval(..1191-1229..)/Una danseta Uc de sant Circ(..1217-1253..)/ Altas ondas Raimbaut de Vaqueiras(..1181-1205..)/D'un sirventes faire Peire de la Cavarana(..1157..)/D'un sirventes far Guilhem Figueira(..1215-1240..)/Tant ai ame onon de Bethune(..1220-1269..)/Quan vei la lauzeta Bernart de Ventadom(..1147-1170..)/Ara lausatz Anonyme(..1250..)/Ab la doussor del temps novel Guilhem de Peiteus(..1071-1126..)/Ara-m digatz senher Raimbaut Albert Marques de Malaspina(..1180-1210..)/Calendo maia Raimbaut de Vaqueiras(..1180-1205..)/ Ai las e que-m fan mei uelhs Sordel(..1220-1269..)
ジェラール・ズシェット(ヴォーカル、フルート、シトル、オルガニストルム、ハーモニウム、ショーム)、パトリス・ブリアン(ギター、シターン、レベック、その他)、ジャック・クディル(ダラブッカ、ベンディール、体鳴楽器)

録音:1997年10月、サン・ガヴィーノ大聖堂(イタリア、ポルト・トッレス)
中世音楽、特にトルバドゥールを専門とするジェラール・ズシェットによる12〜13世紀音楽のアンソロジー。ズシェットは研究者、音楽家としてトルバドゥールの歌の解釈や再現を行いつつ、トルバドゥール芸術の普及のための幅広い活動を行っています。理想的な音響効果を持つサン・ガヴィーノ大聖堂の中で繰り広げられる陶酔的、幻想的な音楽は、予備知識なしで聴いても楽しめること間違いなし。

Glossa
GCD-923524(2CD)
ジャンネッティーニ:オラトリオ 「岐路に立つ男」 (モデナ、1687) マルコ・メンコボーニ(指)、
カンタール・ロンターノ、
フランチェスカ・ボンコンパーニ(ソプラノ/天使)、
マルタ・フマガッリ(メゾ・ソプラノ/男)、
マッシモ・アルティエーリ(テノール/語り手)、
サルヴォ・ヴィターレ(バス/悪魔)

録音:2016年11月24日−26日、ジネストレート旧教区教会(ペーザロ、イタリア)
現在ではほとんど知られていないイタリア・バロック期の作曲家、アントニオ・ジャンネッティーニ(1649−1721)の没後300周年アニヴァーサリー・アルバム。ジャンネッティーニはヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂(サン・マルコ寺院)で最初は歌手として、後にオルガニストとして働き、1686年から亡くなるまでは、モデナ宮廷の楽長を務め、約20の舞台作品、オラトリオ、カンタータ、ミサ曲、その他宗教作品を書きました。
モデナ宮廷に迎えられてから間もなくの1867年に書かれたオラトリオ「岐路に立つ男(L'Umo In Bivio)」は、天使と悪魔が若い男の魂のために戦うという興味深い内容の作品です。
演奏は、モンテヴェルディのマドリガーレ集(GCD923512)以来のGlossa登場となる、イタリアの名チェンバリスト&オルガニスト、マルコ・メンコボーニ。トン・コープマンやグスタフ・レオンハルトに師事し、ジョルディ・サヴァールのエスペリオンXXのメンバーとしても活躍した名手と、自身がソリスト&ディレクターを務めるアンサンブル「カンタール・ロンターノ」によって、歴史に埋もれていたジャンネッティーニの魅力に迫ります。

Audax Records
ADX-13729(1CD)
3本のヴァイオリンのためのソナタ集
ヨハン・ゾンマー(1570−1627):詩篇第8番
フォンタナ(1571−1630):ソナタ第16番
ジョヴァンニ・バッティスタ・ブオナメンテ(1595−1642):ソナタ第2番
パッヘルベル(1653−1706):カノン、ジーグ
トレッリ(1658−1709):3本のヴァイオリンのためのソナタ
ヨハン・ヨーゼフ・フックス(c1660−1741):バスを伴わない3本のヴァイオリンのためのソナタ
ルイ=アントワーヌ・ドルネル(1685−1765):四声部のソナタ
ジョヴァンニ・ガブリエリ(c1555−1612):3本のヴァイオリンによるソナタXXI
パーセル(1658/9−1695):グラウンド上の三声、パヴァーヌ
シュメルツァー(1620−1680):3本のヴァイオリンのためのソナタ
トマス・バルツァー(c1631−1663):「パヴァーヌ」
カロルス・ハカール(c1640−a1686):10のソナタ
ヨハネス・プラムゾーラー(Vn)、
アンサンブル・ディドロ〔ヨハネス・プラムゾーラー(Vn1)、ロルダン・ベルナベ(Vn2)、シモーネ・ピッリ(Vn3)、チェ・グゥリム(Vc)、フィリップ・グリスヴァール(チェンバロ&オルガン)〕

録音:2020年1月20日−22日&24日−25日、クラウス・フォン・ビスマルク・ホール(ケルン)
南チロルから世界へと羽ばたいた"21世紀世代"のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーは、アンサンブル・ディドロやインターナショナル・バロック・プレーヤーズを主宰し、師であるレイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックのメンバーとしても活躍する若き名手。2013年に自身のレーベルAudax(オーダックス)を立ち上げています。
プラムゾーラーが2008年に結成し、17世紀・18世紀のバロック・トリオ・ソナタのレパートリーを発掘してきたアンサンブル・ディドロ(名前の由来は、18世紀フランス啓蒙思想時代の思想家・哲学者、ドゥニ・ディドロにちなむ)の新録音。今度は、2つの旋律楽器と1つの通奏低音による「トリオ・ソナタ」から更に拡張し、「3本のヴァイオリン」が競い合うように旋律を奏でる「3本のヴァイオリンのためのソナタ」を探求。作品は古いものは1600年頃のものから約100年の期間に渡り、器楽カンツォーネに起源をもつパッチワーク・ソナタ(ガブリエリ、フォンタナ、ブオナメンテ)、ソナタ導入部を持つ舞踏組曲(ハカール)、記念碑的なパヴァーヌの単独楽曲(パーセル、バルツァー)、執拗(オスティナート)バス付きの作品(パッヘルベル、パーセル)、コラール旋律による変奏曲(ゾンマー)などから、盛期バロック期の教会ソナタに近い作品(シュメルツァー、トレッリ、ドルネル)まで、広きに渡る多様なスタイルを取り上げています。

IBS CLASSICAL
IBS-12021(1CD)
Per voi ardo 愛しき女性、私はあなたゆえに身を焦がす イタリアからスペインに来たマドリガーレ集
1. ジャック・アルカデルト(1507-1568):Amor tu sai(E.D.バルデラーバノ編)
2. フィリップ・ヴェルドロ(1485-1532):Vita de la mia vita(E.D.バルデラーバノ編)
3. エンリケス・デ・バルデラーバノ (1500頃-1557頃): ソネット XX Benedicto sea el giorno
4. バルデラーバノ:ファンタジアXIV contrahecha a una del milanes
5. アロンソ・ムダーラ(1510-1580):La vita fugge
6. ムダーラ:O gelosia d’amanti
7. ディエゴ・ピサドール(1509-1557):Sparci Sparcium
8. アドリアン・ヴィラールト(1490-1562):Lagrime mesti (D.ピサドール編)
9. ヴィラールト:A quando a quando havea(D.ピサドール編)
10. ミゲル・デ・フエンリャーナ(1500頃-1578): ファンタジア VII
11. アルカデルト:Il bianco e dolce cigno (M.D.フェンリャーナ編)
12. フィリップ・ヴェルドロ(1485-1532):Quanto sia lieto il giorno (M.D.フェンリャーナ編)
13. フエンリャーナ:Quanto ti vegio
14. ムダーラ:ファンタジア I
15. ムダーラ:ファンタジアVII
16. ムダーラ:Itene a l’ombra
17. バルデラーバノ:ファンタジア XIII de contrapunto
18. バルデラーバノ:ソネット II
19. ヴェルドロ:Gloriar mi poss’io donne (E.D.バルデラーバノ編)
20. ヴェルドロ:Madonna qual certezza (E.D.バルデラーバノ編)
21. フエンリャーナ:ティエント II
22. ジャケ・ド・ベルシェム(1505-1567):O s’io potessi donna (M.D.フェンリャーナ編)
23. アルカデルト:O felici occhi miei(M.D.フェンリャーナ編)
24. ヴェルドロ:Madonna per voi ardo (M.D.フェンリャーナ編)
25. ヴィラールト:O bene mio fa(D.ピサドール編)
26. ヴィラールト:Madonna mia fa(D.ピサドール編)
カルロス・メナ(C.T)
マヌエル・ミンギロン(ビウエラ)
6-course vihuela in G (2001)
6-course vihuela in E (2002)
フランシスコ・ヘルバス製 グラナダ(スペイン)

録音:2019年11月11-14日
このアルバムには、16世紀中頃のスペインで活躍した作曲家たちが編纂した「ビウエラのための曲集」に掲載された"マドリガーレ"が収録されていま す。中心をなすのは、1547年にバルデラーバノが編纂した171曲からなるビウエラ曲集、1552年にピサドールが編纂した95曲からなる曲集、1554 年にフエンリャーナが編纂した182曲からなる曲集に含まれるマドリガーレで、アルカデルトのようなイタリア語のテキストを使用したものから、スペインの オリジナルのものまでさまざまな曲が紹介されています。これらはどれもオリジナルのタブ譜(弦を抑える箇所を指定する譜面)で書かれており、スペイン でのアレンジを示す重要な資料にもなっています。演奏しているカルロス・メナは来日経験もあるスペインのカウンターテナー。澄み切った美しい声が高 く評価されています。ギタリスト、マヌエル・ミンギロンは通奏低音とソロのどちらも得意としており、さまざまな古楽系オーケストラと共演しています。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-035(1CD)
F.クープラン:ヴィオール作品集
組曲 ホ短調
幸せな思いつき(テオルボ独奏版)
ラ・メザンジェール(二つのヴィオールとテオルボ版)
ティク=トク=ショクまたはオリーヴ圧搾機:ロンド(二つのヴィオール版)
ラ・シャゼ(ヴィオール、クラヴサンとテオルボ版)
森の精たち(ロベール・ド・ヴィゼー〔1655-1732〕編曲によるテオルボ独奏版)
ラ・メヌトゥー:ロンド(ヴィオール、クラヴサンとテオルボ版)
組曲 イ短調
ねんね、または揺り籠の天使:ロンド(ヴィオールとテオルボ版)
マティルド・ヴィアル、ルイーズ・ブド=マレ(バス・ド・ヴィオール)
ティボー・ルーセル(テオルボ、バロックギター)
セバスティアン・ドゥセ(クラヴサン)

録音:2019年6月24-27日 ヴェルサイユ宮殿「ヴィクトワール王女の大広間」
フランス古楽の世界において、パリやストラスブールと並ぶ古楽教育の拠点として知られる南仏リヨンの音楽院で、名手マリアンヌ・ミュレールに 師事したヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者マティルド・ヴィアルが、同門のルイーズ・ブド=マレ、多忙な古楽撥弦楽器奏者ティボー・ルーセ ル、そして音楽学者としてもバロック声楽の指揮者としても世界的な信望を集めているクラヴサン(Cemb)奏者、セバスティアン・ドゥセという 豪華な共演陣を得ておくる、フランソワ・クープランのヴィオール作品集。クラヴサン独奏曲の数々で知られるクープランは、フランス生粋の室内 楽伝統に連なるヴィオールと通奏低音のための組曲集も刊行しましたが、ここでは二つの組曲のほかにクラヴサン独奏曲を原曲とするメンバー による編曲も数多く収録。ルーセルの細やかな撥弦が光る独奏曲も交え、クープランの作品がいかに弓奏弦楽器でもなじみやすいものであっ たか、さまざまな角度から解き明かしてゆきます。有名な「オリーヴ圧縮機」で二つのヴィオールの弓使いから繰り出される規則的な音の重な り、「ねんね、または揺り籠の天使」での撥弦と弓奏の優しい寄り沿い合いなど、フランス古楽勢ならではの作品との親和性でこのうえなく優美 なバロック世界が展開してゆく見過し難いアルバムです。

Radio France FRF-066(1CD)
NX-B09
シャルパンティエ(1643-1704):4つの合唱によるミサ曲 H4
フィリップ・エルサン(1948-):燃え盛る炉にいる3人の子供の讃歌
ソフィ・ジャナン(指)
フランス放送児童cho
ヴェルサイユ・バロック音楽センター聖歌隊
ヴェルサイユ・バロック音楽センター合奏団(古楽器使用)

録音:2019年2月 フランス放送オーディトリアム
スウェーデンと英国で研鑚を積み、合唱作品の指揮で英仏をまたにかけ注目を集めつつある、フランス放送児童合唱団の指揮者ソフィ・ジャ ナン。ここでは磨き抜かれた技量を誇るヴェルサイユ・バロック音楽センターの少年歌手たちとともに、古楽器演奏発展の先端を担う同セン ターを支えてきたヴェテラン合唱指揮者オリヴィエ・シュネーベリのサポートを得て、多重合唱様式のために書かれた17世紀と21世紀の作品を 披露しています。シャルパンティエはローマ留学でイタリア様式を学んだフランスの作曲家、エルサンはフランスの作曲家ですがローマに生まれて おり、かの永遠の都で少年時代を過ごしています。シャルパンティエ作品として選ばれたのは、当時ローマでベネヴォリが発展させていた多重合 唱様式による珍しいミサ曲。これと同じ編成のために、ヴェルサイユ・バロック音楽センターとフランス放送の共同委嘱でエルサンが作曲した『燃 え盛る炉にいる3人の子供の讃歌』は、旧約聖書『ダニエル書』にもとづきアントワーヌ・ゴドー(1605-1672)が書いた詩による宗教的作 品。ガンバ、コルネット、セルパン、サックバット、ポジティフオルガン……現代の新作でありながら演奏はシャルパンティエと同様に古楽器合奏 団が担い、独特の異界感あふれる美しいサウンドが多重合唱のステレオ効果とあいまって、ユニークな聴覚体験をもたらします。

ARCANA
A-121(1CD)
ジョヴァンニ・アントニオ・リガッティ(1613頃-1648): 聖母マリアの晩課 ほか
アンドレア・ガブリエーリ(1533頃-1585):第6旋法によるイントナツィオーネ
単旋律聖歌:神よ、聞き届けてください
カルロ・ミラヌッツィ(1590/92-1647頃):主よ、どうかお聞き下さい*
 単旋律聖歌:王が休んでおられるとき
ジョヴァンニ・アントニオ・リガッティ(1613頃-1648): 詩篇唱「主は言われた」*
ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチオ(1609-1621頃活躍):4声のソナタ
単旋律聖歌:その方の左手が、わが頭の下に
リガッティ:詩篇唱「讃えよ、主の子らよ」*
セラフィーノ・パッタ(1606-1619頃活躍):その方の左手が、わが頭の下に*
単旋律聖歌:わたしの肌は黒いが
リガッティ:詩篇唱「わたしは嬉しかったのです」*
アドリアーノ・バンキエーリ(1568-1634):わたしの肌は黒いが*
単旋律聖歌:冬は過ぎ去り
リガッティ:詩篇唱「主が建てて下さらなければ」*
フランチェスコ・ウスペル(1560頃-1641):第8リチェルカーレ*
単旋律聖歌:あなたは美しく
リガッティ:詩篇唱「讃えよ、イェルサレムよ」*
単旋律聖歌:あなたは美しく
単旋律聖歌:はじめに、この世ができる前
ジョアンピエートロ・デル・ブオーノ(?-1647頃): 讃歌「めでたし、海の星」*
単旋律聖歌:わたしが讃美にふさわしくあるよう
単旋律聖歌:あらゆる世代の方から、わたしは祝福された女と言われるでしょう
リガッティ:マリアの讃歌「マニフィカト(わたしの魂は主をあがめ)」*
バンキエーリ:「丘は緑に」の調べによるカンツォン「アルチェナジーナ」
単旋律聖歌:祈りましょう、わたしたちはあなたのしもべ
単旋律聖歌:主を祝福しましょう
リガッティ:アンティフォナ「サルヴェ・レジーナ(ごきげんよう、皇后さま)」*
リガッティ:退場唱「拍手して讃えよ」*
イ・ディズィンヴォルティ【マッシモ・アルティエーリ、マッシモ・ロンバルディ(T)、グリエルモ・ブオンサンティ(Bs)、ノエリア・レベルテ・レチェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、マルコ・サッカルディン(テオルボ、バリトン)、ニコラ・ラモン(Org)】

ウトファソル・アンサンブル【ピエトロ・モデスティ(木管コルネット)、スザンナ・デフェンディ(アルト・サックバット、[23]テナー・サックバット)、ファビオ・デ・カタルド(テナー・サックバット、[23]アルト・サックバット)、ヴァレリオ・マッツッコーニ(バス・サックバット)】

マッシモ・ロンバルディ(指)
古楽器使用/a’=440Hz

録音:2018年5月1-3日、2019年6月5日 サンティ・フィリッポ・エ・ジャコモ教会、モンテ・マグレ(イタリア)
* は世界初録音
モンテヴェルディがヴェネツィアに来て以降のマドリガーレに見られる独唱主体の多声様式(コンチェルタンテ様式)は、続く世代の華やかなヴェネ ツィア楽派の栄光を予告するものでした。彼の愛弟子でオペラの大家として名を馳せたカヴァッリが有名ですが、その陰では高い実力を持ちな がら今や名が埋もれてしまった、無数の作曲家たちの活躍もありました。本盤でとりあげられているリガッティもまさにそうした知られざる天才の 一人。イタリア新世代の古楽器奏者たちが集うアンサンブルによってここに取り上げられている『晩課』のプログラムは、三十代半ばで早世した リガッティの曲集から作品を選び、単旋律聖歌を交えながらバロック期のヴェネツィアにおける夕暮れ時の礼拝の再現を試みたもの。独唱ない し数パートからなる重唱に木管コルネットの独奏やサックバット(Tb)の響きが豊かな味わいを添える詩篇唱の数々は、少数精鋭の演 奏陣でこそ映える凝縮されたイタリア初期バロック音楽の魅力が詰まっています。磨き抜かれた演奏のクオリティを、イタリア古楽の録音に確か な実績をもつ技師ジュゼッペ・マレットのエンジニアリングが的確に捉えた秀逸な1枚です。

RAMEE
RAM-2004(1CD)
フィリップ・デ・モンテ(1521-1603):イタリア語マドリガーレとフランス語シャンソン(世俗歌曲集)
1. 幸せそうな恋人の話を聞くと [ピート・ストリケルス(1955-)編] i
2. 去れ、悲しみよ、わたしの心から f
3. わたしの嘆き声が長く続くので[ヨアヒム・ファン・デン・ホーフェ(1567?-1620)編]*
4. ああ、なんと美しい涙が i
5. ああ悲しき憂鬱、ああ残酷なる運命 f
6. 主イエス・キリストよ[ジューリオ・チェーザレ・バルベッタ(1540-1603)編]*
7. わたしは亡霊、ここに埋められた者の i
8. この憔悴する心が、あなたに届ける大きな愛は f
9. 高すぎる望みが、わたしの心を貫いたというなら i
10. キリストを讃えよう*
11. 来る日も来る日も、わたしは表情や髪型を変え i
12. わが神々しき太陽にも等しい二つの眼が i
13. 恋の神の導きで、わたしは美しくも残酷な腕の中に i
14. 高貴な生まれの魂よ、わたしの悲しみが i
15. わたしは自らの溜息に i
16. あなたも、わたしと同じ気持ちでいてくださるなら i

※i…イタリア語マドリガーレ/f…フランス語シャンソン/*…器楽曲
ラタス・デル・ビエホ・ムンド(古楽器使用)【ミヒャエラ・リーナー(S)、スートキン・バプティスト(Ms)、アンネ・リンダール・カールセン(A)、トマス・マシェ(Bs)】

サロメ・ガスラン、ガランス・ボワゾ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フロリス・デ・レイケル(リュート、バロックギター)

録音:2020年9月22-24日
イェズス会教会、リール、ベルギー
個性豊かで高いセンスを感じさせる歌い手が集い、それぞれの持ち味が際立って聴こえるユニークな重唱で特徴的な響きを組み上げる古楽 アンサンブル、ラタス・デル・ビエホ・ムンド。RAMEEレーベルからリリースされるアルバムは1枚ごと独特な味わいで興趣がつきませんが、このデ・ モンテ作品集にもそのことは確実に当てはまります。フィリップ・デ・モンテはラッススやパレストリーナ、ビクトリアらと同じ時代を生きたルネサンス後 期の才人で、フランドル楽派としてはやや遅い世代に属し、その活躍期の終わりにはバロックと呼ばれる音楽が世に現れ始めていました。ハプ スブルク領フランドルのメヘレンで生まれ、イタリアでの修業をへてウィーンで皇帝マクシミリアンとルドルフに相次いで仕え、後者のプラハの宮廷 でも大いに活躍。溢れんばかりの才能は、マレンツィオやモンテヴェルディよりも早い時期に書かれたイタリア語のマドリガーレでも、またルジュヌ やラッススらと同時期のフランス語シャンソンでも、1曲ごとに異なる作品美に貫かれています。歌詞の持ち味をよく活かしつつ、ガンバや撥弦が 絶妙な興を添える解釈が冴えわたる1枚です。

ALPHA
ALPHA-558(1CD)

NYCX-10218(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ヤーコプ・ファン・エイク(1590頃-1657):『笛の楽園』
1. プレルディウム、または前奏
2. ヤンネマンとアーレムール
3. 麗しのアマリッリ
4. イングランドのナイチンゲール
5. 涙のパヴァーヌ
6. ファンタジアとエコー
7. ロバート侯の仮面劇
8. わが喜び、その幸せ
9. 静かに、どうか今ひととき
10. あるスペインの調べ
11. そのとき、美しき乙女ダフネは
12. 空威張り
13. ラウラ
14. わたしを癒したいなら
15. 道化師たち
16. 戦い
17. いかれたシモン
18. 詩篇 第9篇
19. あるスコットランドの小唄
20. おお、祝福されし聖なるベツレヘムよ
21. 鐘が鳴り
22. 何をしようか、日が暮れたら
フランソワ・ラザレヴィチ(各種リコーダー、円筒管フラウト・トラヴェルソ、ミュゼット)

録音:2020年7-8月、ベフェル・ロザリオ修道院、ベルギー
※国内盤に日本語解説付き
曇りない目で「作曲当時の作品の姿」を見据える研究的姿勢と、圧倒的な演奏能力とを兼ね備えた「古楽の笛」の達人フランソワ・ラザレ ヴィチ。ALPHAレーベルではフランス中南部の伝統音楽を集めたバグパイプ・アルバムでデビューしたという異色プレイヤーでもありますが、バッ ハやテレマンなどのフルート作品の本質に生々しく迫ったトラヴェルソ演奏を聴かせる一方、古楽器でアイルランド音楽と向き合うなど、アルバ ムごとに目が離せない存在です。そのラザレヴィチが、リコーダー史上の聖典ともいうべき17世紀オランダの曲集『笛の楽園』と正面から対峙。 ユトレヒトの教会から町の人に素晴らしい演奏を聴かせたという盲目のカリヨン奏者が綴った、あらゆる笛で演奏しうるというこの曲集の世界 を、自身の主たる楽器である横笛はもちろん、ソプラノからバスまで大小さまざまなリコーダー、さらにはバロック-ロココ期に使われたミュゼット (ふいご式バグパイプ)まで駆使して解き明かします。徹底しているのは、異色ともいえるその楽器選択を忘れさせる卓越した演奏クオリティ! 17世紀の名旋律をたくみに変奏してゆくファン・エイクの機微をとらえた味わい深い演奏は、古楽の枠内に留めておけない圧倒的な存在感 です。解説に寄せられた本人のインタビューも興味深い内容。ALPHAならではの特徴的なアルバムがまたひとつ世に生み出されました。

MUSO
MU-044(1CD)
NX-B09
『セントヘレナ − ナポレオンの伝説』 〜ナポレオンにまつわる歌曲、ファンファーレ、行進曲など
1. ジョゼフ=ダヴィド・ビュール(1781-1860): ファンファーレ「旗の下に」〔1805〕
2. ジョゼフ・ドゥニ・ドシュ(1766-1825)/エミール・ドブロー(1796-1831)編)): 覚えているか?〔1817〕
3. ビュール:ソヌリ「火を消すために」〔1805〕
4. オルタンス・ド・ボアルネー(1783-1837): 母から息子へ 別れの言葉〔1809/13〕
5. 作者不詳:じゃがいも
6. ポワリエの無名歌手:ボナパルト将軍に従うフランス国民〔1799?〕
7. 王党派の無名歌手:ボナパルトの功績〔1815〕
8. 作者不詳:仕掛け爆弾の哀歌〔1801?〕
9. ジョヴァンニ・パイジエッロ(1740-1816): 第一統領行進曲〔1802/03〕
10. ジャン=ジョゼフ・ヴァデ(1720-1757): ナポレオンの戴冠(編曲者不詳)〔1805〕
11. ビュール:アダージョとポロネーズ〔1804〕
12. ロイザ・ピュジェ(1810-1889):見習士官隊〔1843〕
13. アンドレ・エルネスト・モデスト・グレトリー(1741-1813): 勝利は我らのもの(編曲者不詳)〔1812〕
14. 作者不詳:たまねぎの歌〔1800〕
15. 作者不詳:徴集兵〔1810?〕
16. ピエール=ジャン・ド・ベランジェ(1780-1857): イヴトーの王〔1813〕
17. 作者不詳:ロシア遠征
18. ルイージ・ケルビーニ(1760-1842):パ・ルドゥブレ 第4番〔1814〕
19. アントワーヌ・ロマニェージ(1781-1850): ジョゼフィーヌの墓〔1814?〕
20. マルク=アントワーヌ・デゾジエ(1772-1827): ワーテルローの戦い〔1815〕
21. ケルビーニ:行進曲 第2番〔1814〕
22. ベランジェ:人民の追憶〔1828〕
23. ベランジェ:セントヘレナ
レ・リュネジアン【サビーヌ・ドゥヴィエル(S)、ダヴィド・ギラルディ(T)、イゴール・ブアン(Br)、ジョフロワ・ビュフィエール(Bs)、ダニエル・イゾワール(フォルテピアノ)、パトリック・ヴィバール(セルパン)、ローラン・マドゥーフ(手廻しオルガン)】

ロマンティーク金管合奏団【ジャン=フランソワ・マドゥーフ、ジャン=ダニエル・スション(ナチュラルトランペット、キイ式ビューグル)、フローリアン・レアール、ローラン・ジャンティル(ナチュラルトランペット)、ピエール=イヴ・マドゥーフ、シリル・グルノ、リオネル・ルヌー(ナチュラルホルン)、ローラン・マドゥーフ(ビュサン=トロンボーン、オフィクレイド)】

マリー=アンジュ・プティ(各種打楽器)
アルノー・マルゾラーティ(バリトン、音楽監督)
※古楽器使用
徹底した当時の流儀で一切の妥協無しに19世紀以前のレパートリーと向き合うため、近年は独自の楽団も立ち上げた古楽器金管奏者 ジャン=フランソワ・マドゥーフ。彼らが、ル・ポエム・アルモニークで長く中心的役割を果たしてきた個性派古楽歌手アルノー・マルゾラーティの グループと、西洋史屈指の異端児ナポレオンについてのユニークなアルバムを録音! フランス大革命が生んだ異端児ナポレオン・ボナパルト は、その破天荒な活躍ゆえ熱狂的支持と風刺や嫌悪とをどちらも巻き起こしましたが、ここには彼が活躍した時代から太平洋のセントヘレナ 島へ追放された後まで、さまざまな時期に書かれた歌が集められています。演奏陣はまさに精鋭ぞろいで、ERATOレーベルで素晴らしい歌 声を聴かせている美貌のソプラノ歌手ドゥヴィエルや、レ・シエクルのオフィクレイド&セルパン奏者ヴィバールの参入も頼もしいところ。ナチュラル 楽器から最初期のピストン付にいたるピリオド金管の響きの玄妙さがアクセントを添える中、時代感の演出に終わらない細やかなフォルテピア ノ演奏で歌を支えるダニエル・イゾワールの好演も聴きどころ。変幻自在の表情豊かな歌声を交錯させる歌手陣の巧みな解釈は、作曲者さ え不明なものも多いこれらの作品を驚くべき生々しさで現代に甦らせてゆきます。街角で人々の耳目を弾いた手回しオルガンの再現まで試 みられている点も驚き……徹底した古楽的解釈姿勢あればこそ辿り着き得た、聴くほどに惹かれる異色の19世紀音楽アルバムです。

Naive
V-5473[NA](1CD)
黒い太陽
フランチェスコ・ラージ(1574-1621):indarno febo (オルフェオの涙) / filli mia, filli dolce
ジュゼッピーノ・デル・ビアード(?-1616):fuggi, fuggi da questo cielo (ラ・マントヴァーナ)
マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643):lamento d’apollo (ダフネ)
カッチーニ:amarilli
ジャコポ・ペーリ(1561-1633):un di soletto
トーマス・ダンフォード(1988-):passamezzo (リュート即興)
フランチェスコ・ラージ:ardo, ma non ardisco / messagier di speranza
アンドレア・ファルコニエーリ(1585/86-1656):la suave melodia (ヴィオラとハープ)
フランチェスコ・ラージ:o che felice giorno
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):gagliarda del principe di venosa (Hp)
カッチーニ:dalla porta d’oriente
ディンディア(c.1582-before 1629):amico, hai vinto
モンテヴェルディ:quel sguardo sdegnosetto
フランチェスコ・ラージ:o pura, o chiara stella
アンドレア・ファルコニエーリ:e vivere e morire
イ・ジェメッリ
[エミリアーノ・ゴンザレス・トロ(T)
ルイーズ・ピエラール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
トーマス・ダンフォード(テオルボ)
フローラ・パパドプーロス(Hp)
マチルド・エティエンヌ(コンセプト)]

録音:2019年2月5-7日/パリ、ノートルダム・ド・ボンスクール教会
17世紀に作曲家、詩人、歌手として活躍したフランチェスコ・ラージ(1574-1621)はバロックの幕開けとオペラの誕生に大きな影響を与えた人物で、モン テヴェルディの『オルフェオ』ではタイトルロールを演じました。自ら詩も書いた歌曲を、ハープやリュートを用いて弾き語ったりもしていたそうです。
このCDのプログラムはエミリアーノ・ゴンザレス・トロと彼のアンサンブル「イ・ジェメッリ」が考案したもので、フランチェスコ・ラージが歌ったり密接に関わっ たりした音楽で構成されています。独唱、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、ハープというシンプルな編成で、当時のイタリア音楽のベスト・アルバムともいうべき内 容が楽しめます。
ジェラール・ド・ネルヴァル(1808-1855)の幻想的な詩『不幸者 el desdichado』に基づく「黒い太陽 Soleil noir」をアルバムタイトルとして掲げ、メ ランコリックで不思議なイメージを創出しているのも何やら暗示的です。

Challenge Classics
CC-72875(1CD)
恋は盲目〜ジュゼッペ・マリア・ボスキのためのオペラ・アリア集
ヘンデル:Sibilar gli angui d’Aletto (リナルド)
ヨハン・ダヴィド・ハイニヒェン (1683-1729):Servi, il bagno chiudete... / Vostre imagini (フラヴィオ・クリスポ)
ジョヴァンニ・ボノンチーニ (1670-1747):Timor e speme (グリセルダ)
アントニオ・ロッティ (1667-1740):Del minacciar del vento (テオファーネ) / Eterni Dei (寛大な勝者)
アッティリオ・アリオスティ (1666-1729):Quella calma che a noi viene (コリオラーノ)
アントニオ・マリア・ボノンチーニ (1677-1726):Torna Demetrio al figlio... / Rimbomba la tromba (テーベの奪還)
ジョヴァンニ・ボノンチーニ:Cieco amor (エテアルコ)
ニコラ・ポルポラ (1686-1768):Ah, perfida! Conosco che vuoi... / Va’ dal furor portata (エツィオ)
ヘンデル:Ove son? Che m’avvenne?... / Gelido in ogni vena (シロエ)
アッティリオ・アリオスティ:Su fieri guerrieri (ヴェスパシアーノ)
アントニオ・ロッティ:Bella non piangere (ポリドーロ)
ジュゼッペ・マリア・オルランディーニ (1676-1760):So ben che nel tuo petto (アルサーチェ)
ヘンデル:“Sulla riva del Tebro in men d’un’ora”... / Volate piu dei venti (ムツィオ・シェヴォラ)
アンドレア・ステファノ・フィオレ (1686-1732):Mira l’onda furibonda (エジプトの王セソストリ)
アントニオ・カルダーラ (1670-1736):Guerrieri invitti... / Al suon delle Trombe (寛大な敵)
セルジョ・フォレスティ(Br)
アンドレア・ブッカレッラ(指)
アプコルディス・アンサンブル

録音:2018年10月8-12日/バーゼル、サクレクール・カトリック教会
現代を代表するバロック・バリトンの一人、セルジオ・フォレスティによるCHALLENGE CLASSICSレーベル初のソロ・アルバム。ヘンデルやボノンチーニの 時代にロンドンで大人気を誇った有名なバリトンで、1703年から1729年までに83以上のオペラに出演した記録の残っているジュゼッペ・マリア・ボスキのた めに書かれたアリアの数々を収録しています。ファリネッリなどの伝説的カストラートをはじめ当時の人気歌手に肩をならべる大活躍を見せたボスキの実力がうか がえる充実の楽曲が並び、知られざる作品も多く聴くことができます。バリトンならではの強烈にドラマティックな迫力がたまりません。
バックを務めるアプコルディス・アンサンブルはドイツ・ハルモニア・ムンディに録音のある気鋭の団体で、フォレスティの力強く濃厚な歌を見事に支えて盛り上 げます。リュートやギターのオブリガート的な使用やザクザクと和声を刻み付けるチェンバロも効果的。歌のエネルギーを存分に活かしきった速すぎないテンポ設定 もたいへん好印象で、これぞ「聴きごたえ」という重量級の愉悦がたらふく味わえます。 (Ki)

NoMadMusic
NMM-089(1CD)
天使
ウィリアム・バード:アヴェ・ヴェルム・コルプス
ジョナサン・ハーヴェイ:愛するわが主よ
同:来たれ、聖霊よ
同:平和と光の讃歌
パーセル:主よ、我らの罪を思い出したもうことなかれ
ハーヴェイ:主よ、思い出したもう
パレストリーナ:スターバト・マーテル
ハーヴェイ:受胎告知
同:天使
レオ・ヴァリンスキ(指)
)レ・メタボール

録音:2019年9月/ロワイモヨン修道院
レオ・ヴァリンスキはポーランド系の姓ながらフランスで生まれ育ち、パリ音楽院でフランソワ=グザヴィエ・ロトに師事した期待の若手指揮者。2010年に創設 した手兵の合唱団レ・メタボールとラヴェル、サン=サーンス、ブリテンの作品を集めたアルバム「妖精の園」(NMM065)でCDデビューしましたが、第2弾はイ ギリスの荘厳な宗教作品の伝統を中心にしています。現代のジョナサン・ハーヴェイ(1939-2012)作品の独特な色彩感が興味津々。録音場所のロワイモヨン修 道院の音響が雰囲気を醸し出しています。 (Ki)

SUPRAPHON
SU-4282(1CD)
「セプテム・ディエース(一週間)」〜プラハ大学の音楽(1360年〜1460年)
■聖月曜日【亡者恩顧】
典礼の中では(Sly?i? zem? Song/Kyrie pro defunctis/Memento etiam Domine/Veni sancte Spiritus et in me robur
auge Cantio)
典礼の外では(Miretur omnis nacio Cantio (instrumental)/Degentis vita ? Cum vix artidici ? [Vera pudicitia] Motet)
■聖火曜日【聖カタリナ(アレクサンドリアのカタリナ)の】
典礼の中では‐晩餐【Deus in adiutorium Versus/Quia devotis laudibus / Ps. 147 Lauda Ierusalem/Antiphon with
psalm/Benedicamus Domino Versus】
典礼の外では(Nunc festum celebremus Cantio/Ein schone liebe Junckfraw Song/Vsed ?abel bab? na plece Song)
■聖水曜日【聖マルティヌスの】
典礼の中では(Sanctus scholasticum/Ora pro nobis Antiphona)
典礼の外では(Martino divo presuli Cantio/Generari voluit Cantio (instrumental))
■聖木曜日【聖体の祝日の】
典礼の中では(Caro mea vere est cibus Graduale/Jesus Christus nostra salus Cantio)
典礼の外では(Esto quod expertus sis in trivio Cantio/ベルナール・ド・クリュニー:Apollinis eclipsatur ? Zodiacum
signis ? In omnem terram Motet)
■聖金曜日【十字架の】
典礼の中では(Et factum est postquam in captivitatem Lamentations of Jeremiah)
典礼の外では(Christus Rex pacificus)
■聖土曜日【聖母マリアと希望の復活の】
典礼の中では(Quid admiramini Cantio/Salve sancta parens Introitus/ペトルス・ヴィルヘルミ・デ・グルデンツ:
Poligena exanimes Cantio)
典礼の外では(O regina lux divina Cantio/Jour a jour Rondeau)
■主日【お告げの祭日】
Sacerdotes Dei Cantio/Asperges me hyssopo Antiphon/アントニオ・ダ・シビダーレ:Gloria in excelsis Deo
スコラ・グレゴリアーナ・プラジェンシス【ハサン・エル=ドゥニア(T)、オンドジェイ・ホルプ(T)、ヤン・クカル(Br)、トマーシュ・ライトケプ(T)、オンドジェイ・マニョウル(T)、ミカル・メデク(Bs)、スタニスラフ・プジェドタ(Bs)】
ダヴィト・エベン(指)、
コリーナ・マルティ(クラヴィシンバルム)

録音:2019年9月25&26日、10月1-3日/聖母マリア修道院(ミレヴスコ)
このアルバムにはフス戦争と大学の革新を経た15世紀半ば、プラハのカレル大学の学生が演奏していた音楽を集めました。典礼音楽、若い聖職者による聖歌、 世俗音楽など、大学生が娯楽のために演奏した幅広い作品を収録。その作品にはグレゴリオ聖歌や修道士ベルナール・ド・クリュニー、ペトルス・ヴィルヘルミ・デ・ グルデンツ、アントニオ・ダ・シビダーレの作品も含まれます。15世紀以前の作品の演奏・録音に積極的に取り組んでいるスコラ・グレゴリアーナ・プラジェンシ スが当時の世界へと誘います。 (Ki)

299 MUSIC
NIKU-9032(2CD)
税込定価
F・クープラン:クラヴサン曲全集1
■DISC-1
)クラヴサン曲集第1巻 第4 オルドル ヘ調 (1713)
クラヴサン奏法/前奏曲第7 番 変ロ長調(1716)
クラヴサン曲集第2 巻 第6 オルドル 変ロ長調(1717)
クラヴサン奏法/前奏曲第3 番 ト短調(1716)
クラヴサン曲集第2 巻 第7 オルドル ト調(1717)
■DISC-2
クラヴサン曲集第3 巻 第17 オルドル ホ短調 (1722)
クラヴサン奏法/前奏曲第4 番 ヘ長調(1716)
クラヴサン曲集第3 巻 第18 オルドル ヘ調(1722)
クラヴサン奏法/前奏曲第8 番 ホ短調 (1716)
クラヴサン曲集第4 巻 第21 オルドル ホ短調(1730)
クラヴサン曲集第4 巻 第25 オルドル 変ホ長調-ハ長調-ハ短調(1730)
中野振一郎(Cemb)

録音:2020年7 月13-16 日、9 月7-8 日 岐阜・サラマンカホール
クラヴサン曲集:第4・6・7・17・18・21・25 オルドル/クラヴサン奏法:前奏曲 第3・4・7・8 番 ロココの戯れ、フランス的甘さ、そして謎めいたムードなど、ユニークかつ多様な作品群の情緒あふれる世界を、その流麗で 円熟味をました表現と時折垣間見える遊び心で深みと新鮮さを与え展開する。楽壇生活 35 年を迎える中野振一郎が物語 る、フランソワ・クープランの成し遂げた偉業の真価。

MDG
MDG-92322076
(1SACD)
イエス、わが喜び
テレマン:カンタータ「イエス、わが喜び」TWV1:966
ドーレス:モテット「イエス、わが喜び」
バッハ:モテット「イエス、わが喜び」BWV227
クレープス:カンタータ「イエス、わが喜び」KWV110
アンサンブル・バッハヴェルクヴォーカル
ゴードン・サファリ(指)
17世紀ドイツで愛されてきたコラール「イエス、わが喜び」。特に有名なのはバッハのモテット。ここには4人作曲家による作品を収録しています。テレマンの作品は、フランス・オペラを題材としており、印象的な短いコラールのあとに技巧的なアリアが続きます。バッハの弟子であったドーレス。気品と優雅さを兼ね備えた彼のモテットは、ウィーン古典派を予見させるような作品。同じくバッハに師事したクレープスは同時代の弟子の中でも最も評価されていた高弟です。バッハの偉大なモテットと対照的なテレマンの刺激的な作品や、弟子たちの作品を一緒に収録することにより、奥行きのある内容に仕上がっています。 (Ki)
MDG
MDG-92122046
(1SACD)
ヨハン・クリーガー:6つのパルティータ タチヤナ・ヴォロビヨーヴァ(ハープシコード)
ニュルンベルク生まれのドイツのオルガニスト兼作曲家ヨハン・クリーガー(1652−1735)。兄のヨハン・フィリップ・クリーガーのともに、バイロイト王室の オルガニストを務め、その後グライツ宮廷楽長、ツィッタウ市音楽監督兼オルガニストを歴任。ヘンデルからも当代随一のオルガン奏者で作曲とみられていました。 宗教曲やオルガン曲、鍵盤楽曲を多く作曲していましたが、その多くが戦争等で失われてしまっています。 現存するヨハン・クリーガーの作品の中でも重要なのが、ここに収録されている6つの組曲です。これはニュルンベルクで1697年に作曲。当時のリュート奏者た ちが用いたStyle Brise (崩された様式)と呼ばれる自由奔放な様式を模倣していますが、ヨハン・クリーガーの創意工夫がこらされた立派な作品。 演奏するのはラトヴィア出身の鍵盤奏者タチヤナ・ヴォロビヨーヴァ。ルッカースの二段鍵盤チェンバロでヴェルクマイスター調律のための希少な作品を、立体的に 演奏しています。 (Ki)

ATMA
ACD2-2798(1CD)
隠された宝 〜17世紀ハプスブルクとボヘミアの音楽
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス(c.1600-1679):O dulce nomen Jesu
作者不詳::8声のシンフォニア
マッシミリアーノ・ネーリ(c.1621-1666 or after 1670):第4ソナタ Op.2
ジョヴァンニ・バッティスタ・ブオナメンテ(late 16th century-1642):6声のソナタ
アントニオ・ベルターリ(1605-1669):6声の第1ソナタ
フィリップ・ヤコブ・リットナー(c.1637-1690):3声のソナタ
作者不詳:4声のサルヴェ・レジーナ
ゲオルク・ピスカトール(c.1610 -after1643 ):7声のソナタ
アントニオ・ベルターリ:ソナテッラ第3番
作者不詳:O quam suavis
アントニオ・ベルターリ:ソナテッラ第1番/6声の第2ソナタ
ジョヴァンニ・ヴァレンティーニ(1582/3-1649):4声のカンツォーナ
アントニオ・ベルターリ:ソナテッラ第2番
ウェンデリン・ヒューバー(1615-1679):6声の第4ソナタ
ヨハネス・マリア・マンデル(17th century):Transfige o dulcissime mi Jesu
アントニオ・ベルターリ:ソナテッラ第5番
フェデリコ・カウダ:Laudate, pueri, Dominum
ヴィッキ・サン・ピ エール(C.A)
リンダ・ピアース(指)
サカブチェ!(声楽&器楽)

録音:2019年5月20-23日/ケベック
カナダのアンサンブルによる17世紀の音楽集。ハプスブルク宮廷の歴史に彩られた音楽が鮮やかによみがえります。コントラルトの歌と器楽作品で構成され、 器楽はヴァイオリン、コルネット、サックバット、テオルボ、オルガンが用いられています。 (Ki)

BIS
BIS-2387(1CD)
C.P.E.バッハ(1714-88):鍵盤独奏曲全集 Vol.40『鍵盤用編曲集第1集』
メヌエット ニ長調 Wq.116/35(H.309)
ポロネーズ イ長調 Wq.116/34(H.308)
アレグレット・グラツィオーソ ハ長調 Wq.116/57(H.331)
メヌエット ト長調 Wq.116/29(H.303)
シンフォニア ニ長調 Wq.176(H.303)
メヌエット ニ長調 Wq.116/35(H.309)
マーチ ト長調 Wq.116/31(H.305)
メヌエット ニ長調 Wq.116/40(H.314)
ポロネーズ 変ロ長調 Wq.116/43(H.317)
メヌエット ハ長調 Wq.116/47(H.321)
プレスト イ短調 Wq.116/39(H.313)
ポロネーズ イ長調 Wq.116/42(H.316)
アレグロ ハ短調 Wq.116/51(H.325)
協奏曲 ヘ長調 H.242(Wq. deest.)
アレグロ 変ロ長調 Wq.116/38(H.312)
ポロネーズ ヘ長調 Wq.116/41(H.315)
メヌエット ニ長調 Wq.116/33(H.307)
アレグロ・ディ・モルト イ長調 Wq.116/36(H.310)
「ゆっくりとした、そして悲しい」 イ短調 Wq.116/50(H.324)
ポロネーズ ニ長調 Wq.116/49(H.323)
シンフォニア ホ短調 Wq.122/3(H.652)
ミクローシュ・シュパーニ(Cemb)
[楽器 Double manual harpsichord built around 1965 by the workshop Ammer, Eisenberg, Germany,
inspired by 18th century harpsichords from the Thuringian and Saxon tradition]

録音:2019年7月28日-8月1日/ハールト福音教会、ノイシュタット・アン・デア・ヴァインシュトラーセ(ドイツ)
ミクローシュ・シュパーニによるC.P.E. バッハの鍵盤独奏曲全集の第40集。この巻ではC.P.E.バッハが別の楽器のために書いた作品を鍵盤用に編曲したもの を集めました。18世紀後半には、上流階級の人々が鍵盤楽器を演奏することが増え、それにより編曲作品も多く残しました。ここではシンフォニアのチェンバロ版 も収録しております。シュパーニはオリジナルの資料をもとに、最も適した楽器を選択して演奏。C.P.E.バッハの膨大な作品に対して時間をかけ、着実に録音活動 をしてきたシュパーニにでしか表現することのできない明晰な解釈で演奏されております。ki

APARTE
AP-249(1CD)
アウグスティン・プフレーガー:キリストの生涯と受難 マルティン・ヴァルベルグ(指)
オルケルテル・ノルド、ヴォックス・ニドロシエンシス【ナタリー・ペレス、グンヒルド・アルスヴィク(S)、サミュエル・ボーデン、ヴィクトル・サルド・ヴィツエンテ(T)、ホーヴァンル・ステンスヴォルト(Bs)】

録音:2018年9月27-29日/セルブ教会(ノルウェー)
ノルウェーのチェロ奏者でもある指揮者マルティン・ヴァルベルグが2009年に創設した古楽器アンサンブル、トロンハイム・バロック。17-8世紀作品を主要レ パートリーとし高い評価を受けていますが、2018年にオルケルテル・ノルドと改名してさらなる可能性を模索しています。
今回はアウグスティン・プフレーガー(1635頃-1686)の宗教曲に挑戦。大バッハが生まれる前年に歿したドイツの作曲家で、その先駆的な宗教曲を残してい ます。ここでは彼の宗教コンチェルト6篇を並べ、キリストの生涯と受難を描く大作に仕立てています。声楽アンサンブルのヴォックス・ニドロシエンシスは5構成 名で、ノンヴィヴラートの透明な歌唱を聴かせます。 (Ki)

Dynamic
CDS-7910(2CD)
NX-C09
アレッサンドロ・ストラデッラ(1643-1682):作品集
【CD1】
カンタータ『Soffro, misero, e taccio 苦しく、みじめで、黙っている』- ソプラノ・ソロと通奏低音のために*
『Dormi, Titone, addio! 眠れ、ティトーネ、さらば』- 「ラ・ドーリ」のためのプロローグ〜2人のソプラノとテノール、2台のヴァイオリンと通奏低音のために*
カンタータ『知りたがりの欲望が意味を持つとき、またはラ・チルチェ』(第1稿)〜3声のカンタータ(楽器を伴う)
【CD2】
1-4. ヴィオールのためのソナタ ニ長調
5-31. 『煌めく奔流、またはラ・チルチェ』(第2稿)〜3声のカンタータ(楽器を伴う)*
エステヴァン・ヴェラルディ(指)
【ソリスト】
クリスティーナ・ファネッリ(S)
アンナ・キエリケッティ(S)
レスリー・ヴィスコ(S)
フランチェスコ・トーマ(T)
ジュゼッペ・ナヴィーリオ(Bs)
アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート(ピリオド楽器使用)

録音:2019年3月11-17日、2017年5月26日

*=世界初録音
17世紀後半のイタリアで強い影響力を持っていた作曲家アレッサンドロ・ストラデッラ。「合奏協奏曲」様式 の創始者として、また数多くの浮名を流したプレイボーイとして、短い一生であったにもかかわらず音楽史に名 を残しています。この「ラ・チェルチェ」はイタリアの名家メディチ家出身のレオポルド・デ・メディチ(1617- 1675)が枢機卿に任命された際の祝典行事のために作曲されたカンタータ。主人公チルチェ(キルケー)はあ らゆる秘薬と魔法に精通した魔女であり、17世紀にはしばしば愛の象徴として歌劇に登場しますが、ストラ デッラはそんな魔女でさえもメディチ家の栄光には目がくらんでしまうと、当時の貴族が好んだ華麗な音楽でメ ディチ家を讃えています。この2枚組では、省略なしの初稿版と、世界初録音となる改訂版第2稿を収録。 イタリア・バロック期作品の研究家、エステヴァン・ヴェラルディは自らストラデッラ作品の校訂を行い、比較校 訂版を作成。この演奏では、作曲家の名を冠したアンサンブル「アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート」を率 いて、作品の魅力を伝えます。 既発リリース

TOCCATA
TOCC-0599(1CD)
NX-B03
ヨーゼフ・ヴェルフル(1773-1812):ピアノ作品集 第2集
3つのソナタ Op. 6(1798)
 ソナタ第1番イ短調
 ソナタ第2番ニ長調
 ソナタ第3番イ長調
ピアノ・ソナタ ニ長調 Op. 58(1811頃)…世界初録音
アダルベルト・マリア・リーヴァ(P…ベーゼンドルファー・インペリアル)

録音:2016年7月5-6日、2020年9月18-19日
ザルツブルクで生まれ、モーツァルト一家のもとでヴァイオリンとピアノのレッスンを受け、7歳でヴァイオリニスト として舞台に立ったヨーゼフ・ヴェルフル。卓越した鍵盤奏者としても知られた彼は、ウィーンにおいて「ベー トーヴェンのライバル」と見做されていました。このアルバムに収録されたOp. 6の3つのソナタは、そのベー トーヴェンに献呈されたもので、どの曲も急-緩-急の三楽章構成からなるハイドンやモーツァルトを思わせる 端正な様式の中に、技巧的なパッセージが多用されています。晩年の「ピアノ・ソナタ ニ長調」は、彼が定 住したロンドンで書かれたもので、第2楽章には即興的なパッセージに彩られた変奏曲が置かれた、初期 ロマン派へと通じる充実した作品です。

CD ACCORD
ACD-280(2CD)
NX-D11
ヤチェク・ルジツキ(1635-1704頃):作品全集
【CD1】
1. DIXIT DOMINUS 主は言われた
2. CONFITEBOR 主をほめまつる
3. EXULTEMUS OMNES すべての人よ、喜ぼう
4. FIDELIS SERVUS ET PRUDENS 賢く、忠実な
5. AETERNA CHRISTI MUNERA I 永遠のキリストの恵み I(使徒たち)
6. AVE SANCTISSIMA MARIA めでたし、いとも聖なるマリアよ
7. ISTE SANCTUS 聖なるかな
8. MAGNIFICAT 我が心、主を崇め
【CD2】
1. AETERNA CHRISTI MUNERA II 永遠のキリストの恵み II(使徒たちの日)
2. AURORA LUCIS RUTILAT 暁の光は赤く染まり(復活の日)
3. CHORUS NOVAE JERUSALEM 新しいエルサレムへの合唱(復活の日)
4. EXULTET ORBIS GAUDIIS 地に喜びの声を(使徒たちの日)
5. GAUDE CAELESTIS CIVITAS 喜びの天上都市(De Sancto Botvido)
6. SALVE DECUS HUMANI GENERIS めでたし人のほまれ(祝福された聖母の日)
7. LAUDES AD LAUDES IUNGITE 称賛、称賛をつなぎたまえ(De Sancto Erico)
8. VERBUM SUPERNUM PRODIENS 御言葉が不可思議にも生まれ出でた(聖体の祝日)
9. REGINA TERRAE, REGINA CAELI I 地の女王、天の女王 I(祝福された聖母の日)
10. O MARIA STELLA MARIS おお、海の星の聖母(祝福された聖母の日)
11. OMNI DIE DIC MARIAE 毎日マリアに賛歌を捧げよ(祝福された聖母の日)
12. REGINA TERRAE, REGINA CAELI II 地の女王、天の女王 II(祝福された聖母の日)
13. SALVATORIS MATER PIA 救い主の母(祝福された聖母の日)
14. AETERNA CHRISTI MUNERA I 永遠のキリストの恵み I(使徒たちの日)
アンジェイ・コセンジャク(指)
ヴロツワフ・バロック・アンサンブル

録音:2020年9月14-17日
※ルジツキ作品全集…世界初録音
ポーランドのバロック期に活躍した作曲家ヤチェク・ルジツキ。ヴァーサ家出身のポーランド王ヴワディスワフ4世 の宮廷音楽家として仕え、やがて楽長となります。その後、ミハウ・コリブト・ヴィシニョヴィエツキ、ヤン2世、アウ グスト2世と計4人のポーランド君主に仕えた彼は、王の秘書官を務めるまでに厚く信頼されたということです。 若い頃には器楽作品を作曲した形跡が残っていますが、これらは失われてしまい、この2枚組に収録されてい るのが残存するルジツキの全作品です。イタリアの様式が感じられるマニフィカトや、プロテスタント教会音楽か ら強い影響を受けたと思われる讃美歌を用いた作品、そして不完全な形で残された作品までを、ポーランド・ バロック音楽の専門家でもあるコセンジャクが一つ一つの曲に詳細な研究を加え、当時の演奏慣行に基づく 縮小や、即興も交えながら再現していきます。

ARCANA
A-486(1CD)
『解き放たれたフォルクレ』 〜アントワーヌ・フォルクレのヴィオール作品を中心に
1-7. ト調のモザイク組曲
1. シャコンヌ 「茂み La Buisson」(フォルクレ) Vdg, Th, Cmb
2. アルマンドとドゥーブル〔78-80〕(マレ) Vdg, Th, Cmb
3. 嘆き Plainte〔86〕(マレ) Vdg, Th
4. マンドリン La Mandoline(フォルクレ) Vdg, Th, Mnd
5. デュブリュイユ La Dubreuil(フォルクレ) Vdg, Th
6. ギター La Guitare(マレ) G
7. ギター La Guitare〔107〕(マレ) Vdg, Th
8-12. ハ調のモザイク組曲
8. パサカーユ ハ長調(L.クープラン) Cmb
9. プレリュード〔123〕 Prelude(マレ) Vdg, Lu
10. ユピテル Jupiter(フォルクレ) Vdg, Th, Cmb
11. 森の精 La Sylva(フォルクレ) Vdg, Th, Cmb
12. モンティニ La Montigni(フォルクレ) Vdg, Th, Cmb
13-18. ニ調のモザイク組曲
13. プレリュード(作者不詳/ヴォドリ・ド・セズネの音楽帳より) Lu
14. サラバンド(ド・ヴィゼー) Vdg, Th
15. フェラン La Ferrand(フォルクレ) Vdg, Th
16. トロンシャン La Tronchin(フォルクレ) Vdg, Th
17. クラント I&II(ド・ヴィゼー) Vdg, Th
18. 仮面舞踏 La Mascarade(ド・ヴィゼー) Vdg, Th

※曲名、作曲者のあとのアルファベットは楽器編成を表します。
アンドレ・リスレヴァンド(バス・ド・ヴィオール Vdg)
ヤドラン・ダンカン(テオルボ Th、バロックリュート Lu)
パオラ・エルダス(クラヴサン Cmb)
ロルフ・リスレヴァンド(バロックギター G、マンドリン Mnd)

録音:2018年2月7-14日、2019年4月5-10日 ムーシカ・スタジオ、リスレヴァンド エヴイェ、ノルウェー
ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)はバロック期のフランスで大いに好まれた弦楽器。その名手として双璧をなした存在が「天使のように弾く」と讃え られたマラン・マレと、対照的に「悪魔のように弾く」との賛辞で知られたアントワーヌ・フォルクレでした。息子への暴力など悪い噂もありながら幼 少期より圧倒的な音楽性と演奏能力でフランス王室を驚かせ、ヴィオール芸術の発展に大いに尽くしながらも生前は作品を楽譜出版するこ とのなかったフォルクレの遺稿は、本人の歿後まもなく息子によって整理・刊行され世に残っています。縦横無尽にヴィオールを扱う名品揃い のこの曲集は五つの組曲からなる構成ですが、本盤ではバロック期にもそのようにすることがあったように、他の作曲家の作品も交え曲の調性 にあわせて三つの組曲にまとめ直して収録(本盤ではこれらを「モザイク組曲」と名づけています)。好敵手マレや同時代の撥弦楽器作曲家 ド・ヴィゼーらも含めたその音楽世界を精緻な演奏で浮き彫りにしてゆくのは、リュートの巨匠ロルフ・リスレヴァンドの息子、アンドレ・リスレヴァ ンド(アルバム解説も彼自身が執筆)。古楽演奏の空気を存分に吸いながら育った彼ならではの作品美に寄り沿う解釈を、若き俊才たちが 親密な共演で盛り上げます。父ロルフもプロデューサー&エンジニアとしてアルバムを全面的にバックアップ。演奏にも2曲ほど参加しています。

RICERCAR
RIC-422(1CD)
アレッサンドロ・スカルラッティ:弦楽のための4声のソナタ集 〜音楽史上初の弦楽四重奏曲
1-4. チェンバロなしの4声のソナタ 第1番 ヘ短調(A.スカルラッティ)
5-8. チェンバロなしの4声のソナタ 第2番ハ短調(A.スカルラッティ)
9. デュレッツェ・エ・リガトゥーレ(トラバーチ)
10. ヴェノーサ公のガリアルダ(ジェズアルド)
11-14. チェンバロなしの4声のソナタ 第3番 ト短調(A.スカルラッティ)
15-19. チェンバロなしの4声のソナタ 第4番 ニ短調(A.スカルラッティ)
20-23. 4声のソナタ 第9番ニ長調(F.スカルラッティ)
24-27. 4声のソナタ イ短調(A.スカルラッティ&F.スカルラッティ/カミレリ編)
28-31. 4声のソナタ 第4番ホ短調(F.スカルラッティ)
32. ソナタ ロ短調 K.87(D.スカルラッティ/カミレリ編)
レ・レクレアシオン(古楽器使用)【マチュー・カミレリ(ヴァイオリン、ヴィオラ[20-23,28-31])、サンドリーヌ・デュプレ(Vn)、クララ・ミューレターラー(ヴァイオリン[20-23,28-31]、ヴィオラ)、五味敬子(Vc)、エティエンヌ・ガルティエ(テオルボ[9,20-23,28-31]、アーチリュート[10])】

録音:2020年6月29日-7月2日バス・ボドゥー聖母被昇天教会、ベルギー
イタリア後期バロック最大の作曲家の一人アレッサンドロ・スカルラッティの圧倒的な技量は、教会音楽の伝統的な多声書法を知り尽くしてい たからこそ開花し得たもの。おもに声楽で知られた大家ですが、その一方で鍵盤曲や協奏曲風合奏曲など器楽にも若干の作品を残してお り、ここではその白眉ともいうべき弦楽のための「4声のソナタ集」がプログラムの中軸を占めています。作曲家の歿年にあたる1725年にまとめ られたこの曲集は、教会風の多声書法でソナタとしてまとめられていながら、低音部に和音を出せる楽器を添える当時の風習をあえて避け 「低音部はチェンバロなしで」と明記してある点が特徴で、このことから音楽史上初の弦楽四重奏曲集ともみなされている重要な作品集。同 時代のコレッリやアルビノーニにも通じる端正なバロック的美質の世界が通奏低音抜きで展開してゆく聴覚体験は一種独特で、音楽史の流 れを思わず再考してしまう興趣の尽きないトラックが続きます。フランスを中心に活躍する古楽器集団レ・レクレアシオンは、弦楽四重奏編成 でありながら軸足をあくまでバロックに置いているユニークな古楽器グループ。アレッサンドロの弟で英国を中心に活躍したフランチェスコ・スカル ラッティの作品や、オルガン曲を弦楽合奏で弾くこともあったルネサンスの習慣をふまえて演奏されているトラバーチと息子D.スカルラッティの鍵 盤曲など、A.スカルラッティの異色の曲集を考える上で好適な併禄作品を含め、素晴らしい演奏を聴かせています。バロック・ヴァイオリン奏者 として活躍していた録音技師R.アルントによる、適切なエンジニアリングにも好感が持てます。

SOOND
SND-21014(1CD)
NX-B09
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):『マドリガーレ集 第4巻』
1. Se Chiudete nel core あなたの心に小さな愛があれば
2. Io tacero (parties 1 et 2) 私は黙する
3. Or che in gioia (parties 1 et 2) 今や、喜びのうちに
4. Questa crudele e pia この、残酷にも思いやり深き人が
5. Mentre gira costei 最後に溜息をつき、私は死ぬ
6. A voi, mentre il mio core 私の心を伝えよう
7. Che fai meco わたしと、どうするおつもりか
8. Sparge la Morte 死が、手を伸ばして
9. Arde il mio Cor 熱くなる、わが心
10. Tall'or sano desio ひっきりなしに、健全なる欲望が
11. Cor mio, deh, non piangete (parties 1 et 2) わが心よ、ああ、泣くことはない
12. Ecco, moriro dunque (parties 1 et 2) さあ、これで私は死ぬのです
13. Luci serene e chiare 清らかな澄んだ光よ
14. Moro, et mentre sospiro (parties 1 et 2) わたしは死ぬ、そうして喘いでいるうちに
アンサンブル・タランチュール【モルガーヌ・コロン(S)、マリー・キュベーヌ(Ms)、セシル・ガロワ(C.T)、グザヴィエ・リニュロル(T)、ヴァンサン=アルノー・ゴーティエ(バス=バリトン)】

録音:2018年11月 ブリュッセル
若い頃には暗殺者を雇い不義密通の妻と愛人を惨殺させながら、貴族の身分ゆえ罪に問われず、後年はその記憶もあってか心を病んで城 に引きこもり、誰にも似ていない異形の声楽作品ばかり綴りつづけた南イタリアの作曲家ジェズアルド。バロックと呼ばれる新たな潮流の音楽 がイタリア半島に芽吹き始めた時代にあって、彼はモンテヴェルディと同じくマドリガーレ(俗世向けの歌詞による精巧な重唱曲)を数多く書き、 当初はこの同世代人と同じように保守的ながらも、晩年はルネサンス的多声書法を独自の和声感覚で極限まで発展させた極めてユニーク な作風にたどりつきました。6巻あるマドリガーレ集のうち、晩期の2巻は居城の地下室で印刷したという異例作ですが、ここではそこに至る前、 北イタリアのフェラーラで1596年に出版された第4巻の世界を堪能できます。当時フェラーラには、複雑な和声技法に通じ若きフレスコバル ディに大きな影響を与えたルッツァスキなどもおり、伝統的な作曲様式をふまえながら独特な音感覚を獲得してゆくうえで、ジェズアルドがこの 先進的文化拠点からどのような影響を得たかが、1曲ごとに実感される内容は実に興味深いところ。全体に清らかで穏当な作風と思いき や、予期せぬ瞬間に現れる不協和めいた大胆な和声進行に翻弄される、異色体験への入り口ともいうべき「過渡期のジェズアルド」の味わ いを、フランス語圏の歌い手たちがア・カペラで細やかに伝えてくれます。

PAN CLASSICS
PC-10427(1CD)
マドリード王室礼拝堂、1734年の大火後の聖なる音楽
フランチェスコ・コルセッリ(1705 -1778):聖木曜日のための第二哀歌(1747)
 第二カンタータ「ああ、なんと哀れな」(1749)
 4声のコンチェルティーノ(1770)
サルヴェ・レジーナ(1761)
ドメニコ・ポッレッティ(1709-1783):序曲 ニ長調(1763)
フランチェスコ・コルセッリ:カンタータ「聖夜の羊飼い」(1743)
ホセ・リドン(1748-1827):聖水曜日のための第一哀歌(1797)
マリア・エスパーダ(S)
ハビエル・ウリセス・イリャン(指)
ネレイダス

録音:2020年10月11-13日/マドリードオ、イサベル・クララ・エウヘニア劇場
めずらしい18世紀スペインの宗教音楽集です。当時、文化的・宗教的生活の中心であったアルカサルには王家御用達の典礼音楽が保管されていましたが、 1734年に火災が起きたことで大きな影響を被ります。ときの宮廷楽長フランチェスコ・コルセッリは同僚とともに、典礼行事に必要な音楽を再構築しなければな りませんでした。ここに収録された音楽はそのようにして生まれたもので、王家の権威を高めるべく腕によりをかけて書かれた作品と言えるでしょう。

ACCENT
ACC 24373(1CD)
楽園への扉〜ハンス・メムリンクの『奏楽天使』
Prosa Ave Maria gracia plena
ギヨーム・デュファイ(1397-1474):Fuga duo[rum] temp[orum]
ギヨーム・デュファイ:Hymnus Proles de caelo
Introitus In excelso throno
Basse Danse Paradisi porte
Sequentia Alma cohors Domini
Graduale Tollite portas
ジョン・ダンスタブル(1390-1453):Motet Christe sanctorum - Tibi Christe
Improperia Popule meus
Basse Danse Danse de Cleves
ギヨーム・デュファイ:Hymnus Ad cenam agni providi
ヤーコプ・オブレヒト(1457/58-1505):Chanson Den haghel ende die calde snee
Sequens Ave mundi spes Maria
ジル・バンショワ(c1400-1460):Motet Virgo rosa
Antiphona Paradisi porte
」Salve「 (Salve Regina)
ジョン・ダンスタブル:Canticum BMV Magnificat secondi toni
バルボラ・カバートコヴァー(指)
ティブルティナ・アンサンブル(歌)
ヴィム・ベキュ(指)
オルトレモンターノ・アントワープ(器楽)

録音:2020年12月8-10日/アントワープ、AMUZ
1490年頃、画家のハンス・メムリンクは『奏楽天使』を制作しました。この作品は左右対称の構図による3枚の絵で、左右の絵にはそれぞれ端から弦楽器を奏する天使3人と管楽器を奏する天使2人が、中央の絵には父なる神とその両脇で歌う3人ずつの天使が描かれています(当時は人の声が最高位の音楽で、中央に行くほど位が高くなっていくように描かれている)。メムリンクが実際にどんな音を想像して書いたのか、グレゴリオ聖歌と当時の作曲家の音楽を絡めて、その実態に迫る凝りに凝ったCDです。アンドリュー・ローレンス・キングもハープで参加。 (Ki)

Coviello
COV-92012(1CD)
敬虔なる夜〜三十年戦争、詩と音楽
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):Mein Herz ist bereit SWV