湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


バロック以前・新譜速報1


※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。



Etcetra
KTC-1755(1CD)
1560年〜1660年アントワープのハープシコードとヴァージナルのための音楽
作者不詳:Brande champanje
セルミジ:Dont vient cela*#
カベソン:Duuiensela
作者不詳:フランスのガリアルド、ラ・ノネットのアルマンド
クレキヨン:陽気な羊飼いが*#
カベソン:Un gai bergeir
ピーター・フィリップス:ドロローサのパヴァーヌ、ドロローサのガリアルダ
ラッスス&作者不詳:ある日スザンヌは*
作者不詳:ダフネ
ジョン・ブル:王の狩り
スウェーリンク:スペインのパヴァーヌ#
作者不詳:Wt de diepte o Heere*、Galliarde quy passe
ジョン・ブル:オランダの舞曲
ラッスス:Bonjour mon coeur*
ピーター・フィリップス:Bon Jour mo cueur di Orlando
ダウランド:流れよ, わが涙#*
スウェーリンク:涙のパヴァーヌ
フローベルガー:パルティータ第5番ハ長調 FbWV.605
ミシェル・ランベール:Ma bergere est tendre et fidele*
シャンボニエール:シャコンヌ ヘ長調
作者不詳:Pavane dan Vers
マリオ・セラッチャ(ハープシコード、ヴァージナル、オッタヴィーノ)、
リーゼロット・デ・ヴィルデ(S)*、
ジュスタン・グレ(Lute)#

※使用鍵盤楽器詳細
・ Virginal (muselar, 6 foot), collection Korneel Bernolet, by Walter Maene (1976) after Joannes Couchet (Antwerp, 1650), Museum Vleeshuis | Sound of the City, Antwerp
・ Ottavino (child virginal), collection Korneel Bernolet, by Walter Maene (2018) after Andreas Ruckers (Antwerp, c.1626), Museum Vleeshuis | Sound of the City, Antwerp
・ Virginal (spinet virginal, 4? foot), collection Christophe Bursens, by Matthias Griewisch (2014) after Joannes Ruckers (Antwerp, 1629), MIM, Brussels
・ Harpsichord (1 keyboard), collection Museum Vleeshuis | Sound of the City, by Jean-Pierre Hemmeryckx (2018), after Andreas Ruckers (Antwerp, 1644), Museum Vleeshuis | Sound of the City
・ Harpsichord (2 keyboards), collection Mario Sarrechia, by Titus Crijnen (2017) after Joannes Ruckers (Antwerp, 1624 and later ravalements), Musee Unterlinden, Colmar
ルッカース・ファミリーが多くの銘器を創り出し、「ハープシコードの都市」となった17世紀中ごろのアントワープを舞台にしたハープシコード&ヴァージナル作品集。当時のスペイン領ネーデルラントの宮廷歌手として活動したポルトガル人歌手フランシスカ・ドゥアルテ(1595-1640)は、ドゥアルテ家が所有する多くのルッカース=クーシェ・ハープシコードやヴァージナルを演奏しており、リューティストであった父ガスパールや歌手であった妹レオノーラと一緒に頻繁に共演していました。
このアルバムは、クイケンのラ・プティット・バンドで定期的に演奏&録音してきた古楽系鍵盤楽器奏者マリオ・セラッチャが様々な貴重な楽器を使い分け、ドゥアルテ家のために編纂された古いマニュスクリプトからの作品も含め、当時のドゥアルテ家で行われたであろう私的なコンサートを再現するという意欲的なプログラムを収録しています。

ALPHA
ALPHA-780(1CD)
パーセル:英国王室のためのオードとウェルカム・ソング集
かくも静謐にして激しき歓びから Z 326(1684)
大胆な反逆者よ、失せよ Z 324(1683)
なぜに全てのミューズは黙するや Z 343(1685)
ダミアン・ギヨン(カウンターテナー&指)
ル・バンケ・セレスト(古楽器&声楽アンサンブル)【セリーヌ・シェーン、シュザンヌ・ジェローム(S)、ポール=アントワーヌ・ベノス=ジアン(C.T)、ニコラス・スコット、ザカリー・ワイルダー(T)、ブノワ・アルヌー、ニコラ・ブローディマン(Bs)】
マリー・ルキエ、ポール・モンテロ(Vn)
デルドル・ダウリング(Va)
ジュリアン・バル(Vc)
トマ・ド・ピエルフ(Cb)
アンドレ・ヘンリヒ(Lute)
ケヴァン・マナン=ナヴラティル(Org)
ブリス・サイー(Cemb)

録音:2021年2月
ポワチエ・テアトル・オーディトリアム
(TAP/フランス中部ポワティエ地方)
バロックの声楽曲ジャンルの中でも、ドイツの教会カンタータやフランスのグラン・モテなどと同じく、ほどよい長さで充実した名曲が多いのが英国 のオードとウェルカム・ソング(貴人に捧げられた詩句を歌詞に、複数の歌手と合奏で演奏される音楽)。とくに17世紀後半の王政復古期に 彗星のごとく現れ、35年余の短い生涯のうちに絶大な人気を確立し「英国のオルフェウス」と讃えられたヘンリー・パーセルの作品群は、バッ ハの教会カンタータにも比しうる名作の宝庫で、これらを通じてパーセルに開眼する人も少なくありません。およそ1680-90年代にかけ英国 王室のために書かれた24作から1680年代半ばに作曲された3作を厳選、多様な楽器で彩られる通奏低音以外は各パート1人、声楽陣 も独唱と合唱を兼ねつつ各パート2人の引き締まった編成でその魅力に迫るのは、来日経験豊富でファンも多いカウンターテナー、ダミアン・ ギヨン率いる古楽アンサンブル、ル・バンケ・セレスト。これまでALPHAでリリースしてきたバッハ録音群と同じく、室内楽的な親密さで曲構造 を明快に示しながら瑞々しく聴かせるパーセルの味わいは、その芸術性に新たな光を当てるものとなっています。精鋭歌手陣には、欧州バ ロック・オペラの世界で絶大な人気を誇るセリーヌ・シェーンやブノワ・アルヌーなど実力派が参加。リュートのアンドレ・ヘンリヒやチェンバロのブリ ス・サイーをはじめ、器楽陣に加わる名手たちの的確な音使いもあり、フランス語圏の古楽器奏者たちが浮き彫りにする「フランス王室音楽 に影響を受けた世代の英国音楽」の魅力は興趣が尽きません。

RAMEE
RAM-2007(1CD)
『死してぞ響きよく歌わん』 〜16世紀製リュートで奏でる後期ルネサンスの響き
ジューリオ・チェーザレ・バルベッタ(1540頃-1603以降):第8パドアーナ、通称 Zo per la Brenta
作者不詳:リチェルカータ
ヴィンチェンツォ・ガリレイ(1520年代後半?-1591): カリオペ
ロレンツォ・トラチェッティ(生年不詳-1608?): プレルディウム
シモーネ・モリナーロ(1570頃-1633以降):サルタレッロ
作者不詳:クルレンテス(コルレンテ)
ジョヴァンニ・バッティスタ・ドメニコ(生歿年不詳、1600頃活躍): ベルガマスコ
カスパル・シェリツキ(1570頃-歿年不詳):プレアンブルム
作者不詳:ポーランドの舞踏曲
ヤーコプ・ライス、通称ル・ポロネ(1550頃-1605): クラント
作者不詳:ポーランド風ガリアルダ
ディオメデス・カート(1555-1628):ファンタジア
ヴァレンティン(バーリント)・バクファルク(1526/30-1576):パッセメッツォ、通称「ハンガリー風」
ニコラ・ド・ラン(1548以前-歿年不詳):ブランル
作者不詳:しかるに祝福あれ、すべての
マティアス・ライマン(1565頃-1625以降?): ガリアルダ
ヨハンネス・スパルカイベル(生歿年不詳、16世紀後半に活躍): プレアンブルム
作者不詳:たいそう麗しき少女が
ベネディクトゥス・デ・ドルジナ(生歿年不詳、1556-73頃活躍): ファンタジア
作者不詳:マンスフェルト伯爵の舞曲/プロポルティオ
ジョン・ホスキンズ(生歿年不詳、1600頃活躍): とあるガリアード
作者不詳:グローブに捧ぐアルマンド/ジョン・クーパー、通称コプラリオ(1570/80頃?-1626): クーパーのジグ
バリック・ブルマン(生歿年不詳、1600頃活躍): とあるパヴェイン
アルフォンソ・フェラボスコ1世(1543-1588): 表題のない楽曲〔ガリアード〕
R[ロバート?]・エスキュー(生歿年不詳、1595頃活躍): とあるジグ
ジョン・ホワイトフィールド(生歿年不詳、1588-1620頃活躍): 英国狩人風スープ
作者不詳:トイズ
ミハウ・ゴントコ(7コースのルネサンス・リュート)
※使用楽器:パドヴァの逸名作者による1595年製作のオリジナル楽器(伝マルティーノ・プレスビテル作)
修復:ヨハンエンス・ゲオルク・ホウケン1996年

録音:2020年10月5-8日 聖レオデガー教会、メーリン、スイス
中世末期からルネサンス期を経て17世紀に至るまで、持ち運びが比較的容易でありながら繊細精巧な多声音楽にも対応できると同時 に、歌の伴奏にもうってつけの存在として愛され続けた撥弦楽器、リュート。その最盛期には知識人のための楽器の花形としてオルガンと並 んでもてはやされ、そのために数多くの楽譜が書き残されてきました。やがて生活習慣の変化の影響や、チェンバロやピアノ、ヴァイオリンなどに 人気を譲り徐々に廃れてゆきますが、ひとたび歴史の表舞台から姿を消したからこそ、その玄妙な響きに「ここではないどこか」の気配を感じ 惹かれてゆく人が多いのかも知れません。そんなリュート特有の過去への憧憬を強くかきたてるアルバムが、古楽器演奏の録音に秀でた RAMEEから登場。すでにこのレーベルでパートナーのコリーナ・マルティとともに多くの名盤を出しているポーランド出身の名手ミハウ・ゴントコ が、現存する最古の演奏可能なリュートの一つとされる1595年の年記(製作年ではなく補修年の可能性も示唆されています)を持つオリジ ナル楽器を手に、忘れがたい魅力を放つ欧州各地の作品を綴ってゆきます。ネックとヘッドこそかえられているもののボディはオリジナルのままと いう、この貴重な楽器に記された年号前後の作品を集めたプログラムは、東はポーランドからデンマーク、ベルギー、ドイツ、イタリアを経て西は 英国に至るまで、地中海と北海にまたがる様々な地域に残る手稿譜や出版譜から厳選された、音による欧州大旅行のようなバランスの良 い内容。まさにゴントコの広汎な知見なくしては実現し得なかった選曲と言ってよいでしょう。400年以上前の楽器から導き出される、典雅か つ優美でありながら、どこまでも力強い存在感を発揮する美音の粒は、1トラックごとの短さをいとおしむようにじっくり聴きたい稀有の響きを紡 いでゆきます。ルネサンス名画の数々と同じ時代から届いたこの銘器の音色は、これまでリュート音楽をあまり聴いてこなかった方にも、強くお 勧めできるものです。

Capriccio
C-5448(1CD)
NX-B05
ヨハン・マッテゾン(1681-1764):オラトリオ『ヨゼフ』(1827年 ハンブルク) コーネリア・ファーリオン(S)
ヤン・イェルリチュカ(A)
クレメンス・メルクナー(T)
ダニエル・シュミット(T)
マルテ・フィアル(Br)
ヨハネス・ヒル(Bs)
アンサンブル・パウリヌム(声楽アンサンブル)
プルクラ・ムジカ・バロック・オーケストラ(古楽器使用: コンサート・マスター…クリスティーネ・ロックス)
クリスティアン・ボナート(バス、オルガン、指揮)

録音:2017年7月10-11日
演奏会の途中でヘンデルと決闘になりかけたものの、和解して親友になったというエピソードが伝わるドイツの 作曲家ヨハン・マッテゾン。本業は外交官として活躍しながら1715年にはハンブルクの聖マリア大聖堂の音 楽監督に就任、難聴に苦しみながらも13年間奉職し、その期間には祝祭日のための24曲のオラトリオを 作曲しました。このドイツ語で書かれたオラトリオ『ヨゼフ』は1727年、マッテゾンの指揮の下で初演された作 品。宗教音楽と演劇のスタイルが融合された彼の作品は、どれも声楽パートに対して要求が厳しく、これらを 歌いこなすのは並大抵のことではなかったようです。このアルバムの演奏は小編成の声楽アンサンブルと古楽 器オーケストラによるもの。ヨゼフ役のメルクナーの清々しい声と、闊達な器楽アンサンブルが魅力です。

Passacaille
PAS-1112(1CD)
アドニア 〜16世紀、堕ちた神へのラメント
フランチェスコ・ベンドゥージ(1553頃没):Io chiamo te per cui si volge e move (Se tu sapesti)
フランチェスコ・ベンドゥージ:Il ben ti venga - Bandura - La Falilela
作者不詳:Viva viva li galanti li amorosi tucti quanti che non
作者不詳:La nella region ricca e felice (Se per fedel)
フィリップ・ヴェルドロ(1480頃-1531頃):O dolce notte
作者不詳:In una parte del superbo e bello uscio (Sine nomine)
ジャック・アルカデルト(1504 or 1505-1568):Donna, quando pietosa
作者不詳:Co I bianchi cigni (Poiche la lingua mia)
ヨアン・アンブロシオ・ダルツァ(1508頃活躍):Calata di Strambotti - Saltarello - Piva
ジャック・アルカデルト:Il bianco e dolce cigno
ボル・ズリアン(1987-):Lute improvisation on "Se lieta"
フィリップ・ヴェルドロ:Se lieta e grata morte
ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(1554-1609):Caccia d'Amore
アレッサンドロ・デモフォン(15世紀活躍):O del mondo Tiranno (Vidi hor cogliendo rose)
チプリアーノ・デ・ローレ(1565没):Mia benigna fortuna
アドリアン・ヴィラールト(1490頃-1562):Questa anima gentil
バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470頃-1535頃):Non val acqua
ジョルジョ・マイネリオ(1530〜40頃-1582)):Tedescha
ジョルジョ・マイネリオ:Son due fiaccole ardenti (Schiarazula marazula)
マ ーラ・ウインター(トラヴェルソ 、指 )
パイドロス

録音:2021年
ギリシャ神話『ヴィーナスとアドニス』と、アドニスの死への嘆きをあわらにする儀式的な「アドニア祭」は長きにわたって語り継がれ、イタリア・ルネサンス期に おいても多くの人々を魅了し、創作の原動力にもしました。「アドニア祭」は、運命に奪われた愛の嘆きであると同時に、束の間の快楽と欲望に酔いしれる舞踏であ り、美学と愛、不道徳、恍惚の死といったテーマがないまぜになっています。
アンサンブル「パイドロス」は歌とトラヴェルソ・コンソート、リュート、打楽器からなるグループ。CDには器楽のみの曲も含まれ、全体で一つの物語を聴くよう な大きな構成に仕上がっています。

CPO
CPO-555401(1CD)
NX-B02
A・スカルラッティ:10のトッカータ 他〜チェンバロのための作品集
トッカータ イ短調
アリア イ短調…世界初録音
トッカータとジーグ ニ長調
トッカータ、フーガとコレンテ ヘ長調
トッカータとジーグ ニ短調
アダージョ ト長調
トッカータ イ長調…世界初録音
トッカータとフーガ ニ短調
アダージョとジーグ 変ロ長調…世界初録音
トッカータとアリア ニ短調
トッカータ ト短調…世界初録音
アレグロ ハ長調
トッカータ ハ短調…世界初録音
トッカータ、ジーグとパルティータ イ長調
マルチェッロ・ディ・リーザ(チェンバロ…1693年ジョヴァンニ・バッティスタ・ジュスティ制作、フランコ・バルッキエリ復元)

録音:2019年5月1-4日
500作を超えるチェンバロのためのソナタを遺したドメニコ・スカルラッティの父アレッサンドロも、晩年に集中して素 晴らしいチェンバロのための作品を書いていました。アレッサンドロの場合は主にトッカータですが、どちらかというと 鍵盤楽器の練習という教育的な意図を持っており、同時代の作曲家たち、ゲオルク・ムッファトやヨハン・パッヘル ベルの同名作品のような即興的な要素はあまり多くありません。また独立した曲としてのトッカータではなく、アレ グロやアダージョ、フーガなどと組み合わされており、1曲のなかで様々な表情の旋律が楽しめるように書かれてい ます。演奏するマルチェッロ・ディ・リーザはアレッサンドロ・スカルラッティ作品のスペシャリスト。世界初録音を5作 含むこのアルバムでは、スカルラッティ作品の特徴を探求することで、彼を対位法の偉大な巨匠として紹介してい ます。

ARCANA
A-523(1CD)
『視線の音楽』 〜17世紀の英国におけるマスク(仮面音楽劇)とファンタジア
ジョン・ヒルトン(1575-1628):ファンタジア 第4番
ロバート・ジョンソン(1583-1633):牧羊神たちのマスク
ジョン・アドソン(1587-1640):宮廷マスク風の調べ 第20・21番
作者不詳:ジョニー・クックのビーバー(グラウンドによるスコットランドの調べ)
ヒルトン:ファンタジア 第5番
ウィリアム・ブレイド(1560-1630):パドゥアーナ
作者不詳:ディヴィジョン「ウッディコック」
作者不詳:とあるディヴィジョン
ヒルトン:ファンタジア 第3番
ブレイド:巡礼者の踊り
ヒルトン:プレリュード
ヒュー・アシュトン(1485-1558)&ウィリアム・ホワイトブローク(1500-1569):ヒュー・アシュトンのマスク
作者不詳:嵐(テンペスト)
ヒルトン:ファンタジア 第2番
ヒルトン:ファンタジア 第1番
アドソン:宮廷マスク風の調べ 第16番
アドソン:宮廷マスク風の調べ 第17番
ブレイド:カンツォン 第16番
ブレイド:コラール
ウィリアム・バード(1539/40-1623):ブランドの説法
アントニー・ホルボーン(1545-1602):アルメイン「夜警」
コンチェルト・シロッコ(古楽器使用)【アルフィア・バキエヴァ、ヨハンネス・フリッシュ(Vn)、クリシュナ・ナガラジャ(Va)、アメリー・シュマン(バス・ガンバ)、 ルカ・バンディーニ(小型ヴィオローネ、大型ヴィオローネ)、ピエトロ・モデスティ、マルク・ポシャール(木管コルネット)、スザンナ・デフェンディ(アルト&テナー・サックバット)、ナサニエル・ウッド(テナー・サックバット)、ミケーレ・ヴァンネッリ(室内オルガン、チェンバロ、ヴァージナル)、ジョヴァンニ・ベッリーニ(リュート、テオルボ)、ガブリエーレ・ミラクレ(各種打楽器)、ジュリア・ジェニーニ(バス・ドルツィアン、各種リコーダー、指揮)】
a’ = 415/466 Hz、1/4コンマ・ミーントーン

録音:2021年2月15-19日 ラントガストホフ、リーエン(スイス)
ダウランドの歌やホルボーンの合奏曲、ヒュームのガンバ独奏曲などが有名な16世紀末〜17世紀初頭の英国音楽。そこでは王侯貴族の 私的な集いで楽しまれる音楽の傍ら、大人数が観劇する舞台でも音楽が重要な役割を果たしました。古楽研究と教育の一大中心地で あるスイスのバーゼル・スコラ・カントルムで学んだ俊才たちが集うコンチェルト・シロッコはここで、1600年前後の英国における舞台型式の一 つマスク(仮面音楽劇)に注目、そこで演奏されていた作品の数々を(マスク上演を彩る楽曲として転用されることもあった)器楽合奏のため のファンタジアとともに厳選、400年前の舞台の華やぎを生々しく伝えるアルバムを制作しました。注目すべきは演奏編成で、当時の貴族た ちが弾き愉しんだヴァイオル(ガンバ)ではなくヴァイオリン属が使われている点。これらの楽器が当時すでに知識人世界でも様々な場面で一 般的に使われていたことは現存する絵画などからも明らかで、ヴァイオル・コンソートとは違った味わいを、リコーダーや木管コルネット、サックバッ ト(ルネサンス・トロンボーン)といった管楽器の響きとともに楽しめます。また低音部には、1600年前後の英国とイタリアで製作された現存楽 器を参照した大小のヴィオローネも使われています。20世紀末以来、この分野における研究で世界的に注目されてきたバロック・ヴァイオリン 奏者=音楽学者ピーター・ウォールズがライナーノートに解説(英・仏・伊語)を寄せている点も見逃せません。シェイクスピアの戯曲群とちょう ど同じ頃の舞台音楽の真相を、卓越した音楽性を持った専門家たちの妥協ない研究成果として味わえる好企画です。
ARCANA
A-499(2CD)
NX-D07

NYCX-10285(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ヘンデル:チェンバロ組曲集
【DISC 1】
ヘンデル:組曲 第1番イ長調 HWV 426
序曲 〜歌劇「ロデリンダ」HWV 19 より
組曲 第2番ヘ長調 HWV 427
序曲 〜歌劇「忠実な羊飼い」HWV 8 より
組曲 第3番ニ短調 HWV 428
組曲 第4番ホ短調 HWV 429
【DISC 2】
ウィリアム・ベイブル(1689/90-1723):プレリュード
ヘンデル(ベイブル編):序曲 〜歌劇「リナルド」HWV 7 より
ヘンデル(ベイブル編):泣かせてください 〜歌劇「リナルド」HWV 7 より
ヘンデル:組曲 第5番ホ長調 HWV 430
序曲 〜歌劇「ラダミスト」HWV 12 より
組曲 第6番嬰ヘ短調 HWV 431
序曲 〜歌劇「テーゼオ」HWV 9 より
組曲 第7番ト短調 HWV 432
組曲 第8番ヘ短調 HWV 433
※ 特記無しは作曲編曲ともにヘンデルによる
フランチェスコ・コルティ(Cemb)
使用楽器:ハノーファーのクリスティアン・ファーター1738年製作楽器(ニュルンベルク・ドイツ博物館所蔵)に基づく再現楽器、ミラノのアンドレア・レステッリ1998年製作

録音:2021年2月7-12日 サン・フェルモ荘、ロニーゴ(イタリア北東部ヴェネト州ヴィチェンツァ県)
※ 国内仕様盤解説日本語訳…白沢達生
来日公演の成功を経て、日本でも注目を集める新時代の実力派チェンバロ奏者フランチェスコ・コルティ。ミンコフスキやサヴァールの楽団で の頼れる通奏低音奏者としての活動を経て、近年はゼフィーロやイル・ポモ・ドーロなど最前線の古楽器楽団との共演による協奏曲でも実 績を上げ、着実に存在感を増しつつあります。ソロ録音でも17世紀のルイ・クープランから、ハイドンのソナタなどチェンバロ芸術爛熟期の音 楽まで、広範なレパートリーをその様式感に合わせ精巧に解釈する才人ですが、その充実した経験と冴えわたる音楽性でヘンデルの鍵盤音 楽世界と正面から向き合ったアルバムがARCANAから登場。555曲の鍵盤ソナタで知られる同い年のD.スカルラッティと同等の技量を誇っ たと伝わり、後年はオラトリオ上演の幕間で自らオルガン協奏曲の独奏も務めた「名演奏家としてのヘンデル」が、いかにチェンバロを使いこな し時流に乗った音楽を書いていたか、自然体でありながら隅々まで神経の行き届いた演奏でじっくり味わえます。「調子の良い鍛冶屋」の綽 名で知られる変奏曲など、単独でも愛奏されてきた楽章を含む1720年の有名な『8つの組曲』の新たな画期的全曲録音であるだけでな く、ヘンデル自筆の鍵盤楽譜が残るオペラ序曲と、同時代ベイブルの編曲作品も演奏、他分野の音楽との連続性を示す構成も絶妙です。 ALPHAでも活躍するエンジニア吉田研が、18世紀ドイツ・モデルの楽器から引き出される美音の佇まいをごく自然に捉えているのも見事で す。演奏者自身およびヘンデル研究家デイヴィッド・ヴィッカーズによる最新研究を踏まえたライナー解説(国内仕様は翻訳付)も充実してい ます。

ELOQUENTIA
EL-2160(4CD)
NX-D11
ギヨーム・ド・マショーをめぐる三部作BOX
【Disc 1】 〈愛の苦しみ〉
〜アルス・アンティクヮという「古い金型」とマショー L’amoureus tourment
1. ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):
レー「恋の誠実よ、わたしは遅れることなく」 Loyaute que point ne delay(全曲)
2. 作者不詳(15世紀):レー「わたしは心から溜め息をつく」 De cuer je soupire
3. 逸名のトルヴェール(13世紀):羊飼い娘のレー Lai de la Pastourelle
4. ジャン・ド・レスキュレル(生歿年不詳、14世紀初頭に活躍):
バラード「たとえ遠く離れていようと」 Comment que, pour l’eloignance
5. マショー:ヴィルレー「ああ!立派な貴婦人よ」 Ay mi !
【Disc 2】 (前半)
1. レー「いったい誰が、恋しているときに他の喜びを」 Que n’aroit autre deport
2. 哀歌(朗読)「朝には笑っている者も、晩には泣いていることはある」 Tieus rit au matin
【Disc 3】 (後半)
1. 王の歌「恋に喜びや楽しさ、甘やかさを見出す者も」
Joye, plaisance, et douce nourriture
2. バラデル「恋をしていれば甘やかに生きられる、というなら」 En amer a douce vie
3. バラデー「わが全ての喜びの源たる貴婦人よ」 Dame de qui toute ma joie vient
4. ヴィルレーまたはシャンソン=バラード「貴婦人よ、あなたには見返りを求めずお授けしましょう」
Dame a vous sans retollir
5. ロンデレ「貴婦人よ、わたしの心臓はあなたの中にあります」
Dame, mon coeur demeure en vous
【Disc 4】 〈わが歌を送りましょう〉
〜マショーのヴィルレー、バラードとロンドー Mon Chant vous Envoy
マショー:
1. ヴィルレー「お慕いする貴婦人を一目見に戻れば」 Quant je sui mis au retour
2. ヴィルレー「あなたがどれほど離れていようと」 Comment qu’a moy lonteinne
3. ロンドー「あなたがわたしをお忘れになったのであれば」
Puisqu’en oubli suis de vous, dous amis
4. バラード「わたしはむしろ苦しんでいたい」 J’aim mieux languir (ハープ独奏)
5. バラード「泣いて下さい、貴婦人たちよ、あなたがたにお仕えする者のため」
Plourez, dames, plourez vostre servant
6. マヴィルレー「わたしは長い間、甘やかなる病を」 Dou mal qui m’a longuement
7. ロンドー「10と7、5、3、14そして15」
Dix et sept, cinq, trese, quatorse et quinse
8. ヴィルレー「貴婦人よ、あなたの美しい顔が」
Dame, vostre dous viaire
9. バラード「ピュトン、この恐ろしい蛇は」
Phyton, le mervilleus serpent
10. バラード「恋の神がわたしを駆り立て」
Alours me fait desirer
11. バラード「恋の神がわたしを駆り立て」
Alours me fait desirer(器楽合奏)
12. ヴィルレー「お慕いする貴婦人がわたしから去るなら」
Se ma dame m’a guerpi
13. ヴィルレー「忠実な愛はいつも」
Loyaute weil tous jours(オルガネット独奏)
14. プロローグ「そう、音楽は沈黙」
Et musique est une silence
15. ヴィルレー「わたしは幸せそうに振舞うが」
Liement me deport(器楽合奏)
16. ヴィルレー「わたしは恋する、悪評を立てられる謂れはない」
J’aim sans penser laidure
【Disc 1】 〈愛の苦しみ〉
マルク・モイヨン(歌、鈴[3])
ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ(弓奏ヴィエル〔中世フィドル〕)
ピエール・アモン(各種中世リコーダー、各種横笛、各種打楽器、中世バグパイプ、指揮)
録音:2005年11月、サン=クロティルド教区イエス・キリスト礼拝堂、パリ

【Disc 2】【Disc 3】
マルク・モイヨン(歌)
セルジュ・グビウ、エマニュエル・ヴィストルキ(歌[CD3-3])
ピエール・アモン(各種中世リコーダー、マヨルカ小太鼓)
ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ(弓奏ヴィエル)
アンジェリーク・モイヨン(中世ハープ)
録音:2008年11月、嬰児イエス礼拝堂、パリ

【Disc 4】
マルク・モイヨン(歌)
ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ(弓奏ヴィエル、歌)
アンジェリーク・モイヨン(中世ハープ、歌)
ピエール・アモン(各種中世リコーダー、中世横笛、フレステル〔中世パンフルート〕、太鼓、歌、指揮)
ミカエル・グレビル(リュート、シターン、歌)
カタリナ・ビセンス(オルガネット〔ポルタティーフ・オルガン〕)
カルロ・リッゾ(タンバリン)
録音:2012年7月、ラボリ研究所(フランス中部リムーザン地方)
教皇庁がローマから南仏アヴィニョンに移され、君主たちの治世も穏やかならぬ中で疫病や戦乱が続いた14世紀にあって、キリスト教世界に おける「知」の蓄積に新境地を切り開いた天才たちの一人ギヨーム・ド・マショー。彼は作曲家というよりも「音楽の技芸に通暁した詩人」であ り、古楽の範疇でアプローチする上でも詩句の解釈はきわめて重要です。当時の多声音楽に新機軸をもたらしたアルス・ノーヴァの先端をゆ く音楽を紡ぎながら、同時に音楽が添えられていない詩句のみの韻文も数多く残したこの天才の技芸を、文学面での功績まで充分認識し ながら演奏解釈してきたのが、フランス語圏において中世から現代まで広範な領域で「声」の表現を徹底して追求してきた稀代の歌手マル ク・モイヨンと、中世音楽再現の研究と実践において他の追従を許さない実績をあげてきた研究者=演奏者ピエール・アモン。彼ら二人が 中心となって、中世ヴィエル弾き語りで常人離れした技術を持つヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィや、ハープ奏者としても注目されている中世音 楽歌手アンジェリーク・モイヨンらを交えた顔ぶれで、Eloquentiaレーベルはこれまで3作のマショー・アルバムを制作、いずれも世界的に高い 評価を得てきました。長大なレー(物語歌)を省略なしに全曲録音するという偉業もさることながら、詩句のみが残る作品も中世楽器の伴 奏で朗読(Disc 2トラック2)。マショー芸術の真髄を知る上で必聴ともいえる名盤3タイトルのBOX化は、中世音楽の世界へ深く分け入っ てゆくための絶好の企画と言えます。

Dynamic
CDS-7923(1CD)
NX-B03
バルダッサーレ・ガルッピ:8つのソナタ - チェンバロとオルガンのために
ソナタ ニ短調 R. A.1.04.02 - チェンバロのために
ソナタ 変ロ長調 R. A.1.16.06 - チェンバロのために…世界初録音
ソナタ ニ短調 R. A.1.04.04 - チェンバロのために…世界初録音
ソナタ へ長調 Allegro R. A.1.8.10 - チェンバロのために…世界初録音
ソナタ ハ短調 - チェンバロの慰め 第3番- チェンバロのために
ソナタ ト長調 R. A. 1.11.03 - オルガンのために
ソナタ ト短調 R. A. 1.12.05 - オルガンのために…世界初録音
ソナタ ホ短調 R. A. 1.6.02 - チェンバロのために…世界初録音
ルイジ・キアリツィア(チェンバロ&オルガン)

録音:2020年
Pallazzo Chiarizia、18th century, L’Aquilla…チェンバロ・ソナタ
Basilica di San Giuseppe Artigiano, L’Aquilla…オルガン・ソナタ
18世紀イタリアの作曲家、バルダッサーレ・ガルッピ。劇作家カルロ・ゴルドーニと協力し、数多くのオペラ・ブッファと宗教作品で成功を収めました。彼は 生涯にわたって100曲以上の鍵盤楽器のためのソナタも書いており、それらはそれまでのソナタの形式に革新をもたらしハイドン、モーツァルト、ベートー ヴェンに影響を与えたことで知られています。どの曲も明快で美しい旋律を持ち、演奏効果も高いことから、学習者にも愛されています。 このアルバムではイタリアの奏者、ルイジ・キアリツィアが世界初録音を含むチェンバロとオルガンのためのソナタを演奏。バロックから古典派への移行期 に書かれた知られざる作品を存分に楽しめます。

ALPHA
ALPHA-745(1CD)
『死の中にありて生を讃えよ』
1. グレゴリオ聖歌:怒りの日
2. 作者不詳詳(フランス伝承歌):狼たちが騒いでいるのが見えた
3. 作者不詳(ドイツ伝承歌):あれは刈入れをする者、その名も「死」
4. 作者不詳(スペイン伝承歌):わたしは黒肌女と呼ばれ
5. ロレンツォ・ダ・フィレンツェ(生歿年不詳、1350-1370頃活躍):自分でも、どうしたいのかわからない
6. サロモーネ・ロッシ(1570頃-1630頃):対話形式によるソナタ
7-8. カヴァッリ(1602-1676): レチタティーヴォ「去れ、生ける敵よ」/アリア「仕え続けて苦しむがいい、わが心よ」〜歌劇「エリオガバロ」より
9. ブルーンス(1655-1697):拭い去るがいい、流れる涙を
10-18. グラウプナー(1683-1760):教会カンタータ「病がわたしを圧し潰す」GWV1155/09b
19-22. フランツ・トゥンダー(1614-1667):教会カンタータ「ああ主よ、どうかあなたの大切な御使いたちを」
23. ヴォルケンシュタイン(1376-1445): 誰なのか、太陽よりも強く輝くのは
24. マショー(1300頃-1377): 美しく愛らしき貴婦人よ
25. パーセル:梅毒だの伝染病だのが Z 471
26. 作者不詳(オーストリア伝承歌、伝マルクス・アウグスティン 1643-1685):おお親愛なるアウグスティンどの
27. トゥンダー:怒りを収めてください、愛しき主よ、どうか憐れみをもって
28. レノン=マッカートニー:エリナー・リグビー
29. ブクステフーデ: 嘆きの歌 BuxWV 76
30. ブクステフーデ:主よ、あなたが傍にいて下さらないなら BuxWV 38
31. レナード・コーエン(1934-2016):ハレルヤ
アンナ・プロハスカ(S)
ラ・フォリア・バロックオーケストラ(古楽器使用)【ロビン・ペーター・ミュラー(Vn、指揮)、エミリー・ディーンズ(Vn、ヴィオラ)、ロバート・スミス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ヴァネッサ・ハイニシュ(テオルボ)、フェルナンド・オリバス(テオルボ、バロックギター)、マヌエラ・マリア・ミッテラー(各種リコーダー)、レベッカ・メルテンス(Fg)、アンドレアス・キュッパース(チェンバロ、オルガン)、ノラ・ティーレ(打楽器、ハーディガーディ、各種バグパイプ)】

録音:2020年7月、ライトシュターデル
ノイマルクト・イン・デア・オーバープファルツ、ドイツ
中世から現代までの様々な重要作で名演を聴かせてきただけでなく、ソロ・アルバムにおいては独自の観点から知名度の低い曲も積極的に とりあげ、現代社会を見据えた挑戦的なプログラムを提案しつづけてきた異才アンナ・プロハスカ。コロナ禍により全世界の人々が新たな暮ら しを模索しはじめた2020年夏、隔離体制の中録音されたバッハ・アルバム『救済』(ALPHA658)も記憶に新しいところ、パンデミックを見据 えたテーマに基づくさらなるアルバムが登場しました。中世音楽や伝承歌、17-18世紀のバロック作品を中心に「生」と「死」、そして「疫病」を 軸として集められた有名・無名の傑作群を、ドレスデンで発足した古楽器グループと縦横無尽に歌い上げてゆきます。ベルリオーズやラフマニ ノフも引用した有名なグレゴリオ聖歌が、ハーディガーディの異界的な響きのなかで唱えられる幕開けに続き、玄妙な中世音楽を経てバロッ クへ至る多様なスタイルに一貫性を与えるのは、確かな存在感で聴く者を惹きつけてやまないプロハスカの美声。トラック26はヘルマン・ヘッセ の『車輪の下』にも登場し、そのメロディがロックに取り入れられたり日本でもCMで使われた有名曲ですが、もともとの歌詞はペストの蔓延を 嘆く内容なのだそう。さらには"すべての孤独な人々よ" "誰一人救われることはなかった"と歌われるビートルズの「エリナー・リグビー」、"なに 一つ上手くいかなかったが、いつか私は、歌の神の前でひたすら唱えることだろう、ハレルヤと"と歌う、ヨーヨー・マなど多くのクラシックのアーティ ストもカバーするレナード・コーエンの「ハレルヤ」といった、普遍的なメッセージを持つポップスの名曲も収録。打楽器や撥弦楽器のサウンドも 魅力的な古楽器奏者たちの共演も頼もしく、プログラムの中軸を見据えた解釈の充実度が、選曲の妙に奥行きを与えています。

H.M.F
HMM-902649(1CD)
バロック三大ヴァイオリン巨匠の協奏曲
ヴィヴァルディ:プレリュード イ短調〜ヴァイオリン協奏曲 RV 355に基づく
ルクレール:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 op.7-5
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 RV 384
ロカテッリ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.3-8
ロカテッリ:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.10-3
ヴィヴァルディ:プレリュード ハ長調〜トリオ・ソナタ RV60に基づく
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV 179a”アンナ・マリーアに”(オリヴィエ・フォレによる補筆完成版)
テオティム・ラングロワ・デ・スワルテ(Vn/1665年製ヤコブ・シュタイナー、弓/ピエール・トゥルテ)
レ・ゾンブル(マルゴー・ブランシャール(ヴィオール)&シルヴァン・サルトル(Fl)、ほか)

録音:2021年4-5月
18世紀前半のヴァイオリン作品の探求を続けるデ・スワルテ。前作のHAF 8905292では、クリスティ(Cemb)と共演して、ルクレールとスナイエに焦点 をあてたプログラムで名演を披露。今回は、「ヴァイオリン協奏曲の父」ヴィヴァルディ、そしてその同時代を生きたルクレールとロカテッリに焦点をあてたプログラ ムで登場。それぞれが卓越した奏者だっただけに、その作品はかなりの技量が求められます。一度聴いたら忘れられないような魔術的な魅力をもつスワルテの音 色、そして「レ・ゾンブル」との息の通ったアンサンブルも聴きものです。 テオティム・ラングドワ・デ・スワルテ(Vn) 17世紀から現代までをレパートリーとするが、とりわけ18世紀前半の作品の探求を続けています。ソリストおよび室内楽奏者として、世界的なホールで演奏してい る。4歳でヴァイオリンをはじめ、9歳でバロック・ヴァイオリンに出会う。パリのエコール・ノルマル音楽院でドゥヴィ・エルリ、そしてイゴール・ヴォルシヌらに師事。 2014年パリ国立高等音楽院に入学、室内楽なども研鑽を積む。2014年、トリオ・グエルマントを結成。2015年よりレザール・フロリサンのメンバーを務める ほか、ソロでも活躍をしています。チェンバロ奏者ジュスタン・テイラーとアンサンブル“all Consort”を結成しています。2021年夏、クリスティ(Cemb)との 共演による1枚をリリースしている(HAF 8905292)。 (Ki)
H.M.F
HMM-902625(1CD)
ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657-1726):グラン・モテ集
ディエス・イレ(怒りの日) S31(1690)
四重奏〜王の夕餐のためのシンフォニーの第3のカプリスより S162/5
ミゼレーレ S27(1687)
来たれ、創造主よ S14(1684)
アンサンブル・コレスポンダス、
セバスティアン・ドセ(指)

録音:2021年2月
鍵盤奏者、指揮者のセバスティアン・ドセのもとに2008年にリヨンで創設されたアンサンブル・コレスポンダンス。17世紀のフランス宗教音楽を中心レパート リーとし、著名な作曲家の作品を再発見するなど、その精力的な演奏・録音活動で定評のあるアンサンブルとしてフランスの古楽界を牽引する存在となっておりま す。
このたび彼らが収録したのは40年以上にわたって宮廷に仕えた作曲家、ラランド(1657-1726)の作品。ラランドは、サン=ジェルマン・ロクセロワ教会の 聖歌隊で学び、才能あるオルガン・チェンバロ奏者だったラランドは、同時代の人々から「ラテンのリュリ」と呼ばれ、1683年春、王の音楽団体(ミュジク・ド・ロワ) に入ります。すぐに王に才能を認められ、礼拝堂の副室長、音楽監督(1689)、作曲家(1690)、そして楽長(1709)という4つの主要ポストを歴任し、礼拝お よび室内の音楽団の長を40年以上にわたって務め、王の日々の礼拝の音楽から夕餐の音楽など、主要な音楽の一切を取り仕切っていました。ここに収録された のは、ラランドが主要ポストを務めて間もないころに作曲された3つのモテットと、夕餐のための音楽からの抜粋。
「ディエス・イレ」は1690年5月5にサン=ドニ教会で執り行われたバイエルン王妃マリー=アンヌ=クリスティーネの葬儀のために作曲されたもですが、のち にルイ14世の葬儀(1715年10月23日、同じサン=ドニ教会)でも演奏されたと考えられています。四重奏は、器楽曲ですが、これがまた実に雄弁な演奏。王 がラランドを重用したのも納得の充実の楽曲です。「ミゼレーレ」は、聖週間の最後の3日間におこなわれたテネブレの礼拝で演奏されたと考えられています。ララ ンドの、そして17世紀フランス音楽の最高傑作のひとつともいえる作品で、気高い美しさに満ちています。

MDG
MDG-90222416
(2SACD)
バルト海沿岸諸国の音楽シリーズ9
ヨハン・ダニエル・プックリッツ(1705-1774):オラトリオ・セコンド
(不敬虔な者、神を畏れる者の全く異なる「行動」と「死」)
ゴルトベルク・バロック・アンサンブル
ゴルトベルク・ヴォーカル・アンサンブル
アンドレイ・シャデイコ(指)
今回は、醸造責任者、評議会音楽家、興行主、マネージャー、プロモーター、そして作曲家といくつもの顔を持ち、何よりも敬虔なプロテスタントであったヨハン・ダ ニエル・プックリッツのオラトリオを収録。非常に難解であり、規模も大きな作品。二部構成となっており、3楽章からなる大規模なシンフォニア、そしてコラール、 モテットと続き、華やかなアリアではソリストが高らかに歌い上げます。この作品はプックリッツ自身によるグダンスク市民のためのオラトリオであります。フィナー レでは、グラスハープによる魔力的な音楽とハープとシンバルによる繊細な音色が天上界の勝利を優しく演出する、壮大な終幕となっています。 (Ki)

CORO
COR-16189(1CD)
アン・オールド・ビリーフ〜パリー:別れの歌
中世のキャロル:アジャンクールの歌
トマス・キャンピオン(1567-1620):光の創造主
ハウエルズ:Take him, earth, for cherishing
中世のキャロル:Saint Thomas honour we
セシリア・マクダウアル(b.1951):An unexpected shore
キャンピオン:風雨に晒された帆
中世のキャロル:Benedicite Deo
キャンピオン:Tune thy music to thy heart
中世のキャロル:おお祝福されし主よ
パリー:別れの歌
ザ・シックスティーン、
ハリー・クリストファーズ(指)

録音:2021年11月9日-11日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク、ロンドン)
2019年に結成40周年を迎えた、合唱王国イギリスが世界に誇る至上のハーモニー、ザ・シックスティーン。
2022年最初のリリースとなるのは、ザ・シックスティーンの中心的行事の一つであるイギリス・ツアー「合唱巡礼(Choral Pilgrimage)」のプログラムを収録した、「アン・オールド・ビリーフ(古い信念)」です。プログラムの中心を飾るのは、これまでに書かれた最高の合唱作品のいくつかにランクされるヒューバート・パリーの傑作「別れの歌(告別の歌)」。パリーが王立音楽カレッジでの多くの生徒を失うこととなった第一次世界大戦の深い悲しみを受け、平和と団結、より良い世界の探求と戦争の恐怖からの脱出を反映する詩を求め、ジョン・ダン、ヘンリー・ヴォーン、トマス・キャンピオン、詩篇などからテキストがとられました。
この合唱巡礼プログラムでは、パリーの歌の豊かな響きを、中世の有名なキャロルからのセレクション、トマス・キャンピオン(イギリス・ルネサンスの作曲家、詩人)の3つの短い作品、そして現代イギリスのもっとも著名な作曲家の一人、セシリア・マクダウアル(マクドウォール)(b.1951)の新作が引き立てます。

Etcetra
KTC-1755(1CD)
1560年〜1660年アントワープのハープシコードとヴァージナルの為の音楽
作者不詳:Brande champanje
セルミジ:Dont vient cela**
カベソン:Duuiensela
作者不詳:フランスのガリアルド、ラ・ノネットのアルマンド
クレキヨン:陽気な羊飼いが**
カベソン:Un gai bergeir
ピーター・フィリップス:ドロローサのパヴァーヌ、ドロローサのガリアルダ
ラッスス&作者不詳:ある日スザンヌは*
作者不詳:ダフネ
ジョン・ブル:王の狩り
スウェーリンク:スペインのパヴァーヌ*
作者不詳:Wt de diepte o Heere*、Galliarde quy passe
ジョン・ブル:オランダの舞曲
ラッスス:Bonjour mon coeur*
ピーター・フィリップス:Bon Jour mo cueur di Orlando
ダウランド:流れよ, わが涙**
スウェーリンク:涙のパヴァーヌ
フローベルガー:パルティータ第5番ハ長調 FbWV.605
ミシェル・ランベール:Ma bergere est tendre et fidele*
シャンボニエール:シャコンヌ ヘ長調
作者不詳:Pavane dan Vers
マリオ・セラッチャ(ハープシコード、ヴァージナル、オッタヴィーノ)、リーゼロット・デ・ヴィルデ(S)*、ジュスタン・グレ(Lute)*

※使用鍵盤楽器詳細
・ Virginal(muselar, 6 foot), collection Korneel Bernolet, by Walter Maene(1976) after Joannes Couchet(Antwerp, 1650), Museum Vleeshuis | Sound of the City, Antwerp
・ Ottavino(child virginal), collection Korneel Bernolet, by Walter Maene(2018) after Andreas Ruckers(Antwerp, c.1626), Museum Vleeshuis | Sound of the City, Antwerp
・ Virginal(spinet virginal, 4? foot), collection Christophe Bursens, by Matthias Griewisch (2014) after Joannes Ruckers(Antwerp, 1629), MIM, Brussels
・ Harpsichord(1 keyboard), collection Museum Vleeshuis | Sound of the City, by Jean-Pierre Hemmeryckx(2018), after Andreas Ruckers (Antwerp, 1644), Museum Vleeshuis | Sound of the City
・ Harpsichord(2 keyboards), collection Mario Sarrechia, by Titus Crijnen(2017) after Joannes Ruckers(Antwerp, 1624 and later ravalements), Musee Unterlinden, Colmar
ルッカース・ファミリーが多くの銘器を創り出し、「ハープシコードの都市」となった17世紀中ごろのアントワープを舞台にしたハープシコード&ヴァージナル作品集。当時のスペイン領ネーデルラントの宮廷歌手として活動したポルトガル人歌手フランシスカ・ドゥアルテ(1595-1640)は、ドゥアルテ家が所有する多くのルッカース=クーシェ・ハープシコードやヴァージナルを演奏しており、リューティストであった父ガスパールや歌手であった妹レオノーラと一緒に頻繁に共演していました。
このアルバムは、クイケンのラ・プティット・バンドで定期的に演奏&録音してきた古楽系鍵盤楽器奏者マリオ・セラッチャが様々な貴重な楽器を使い分け、ドゥアルテ家のために編纂された古いマニュスクリプトからの作品も含め、当時のドゥアルテ家で行われたであろう私的なコンサートを再現するという意欲的なプログラムを収録しています。

Paladino Music
PMR-0071(2CD)
ジャック・ペジブル:リコーダー・ソナタ全集
ジャック・ペジブル(c.1956-1721):リコーダー・ソナタ第13番 ハ長調
リコーダー組曲第16番ヘ長調
リコーダー・ソナタ第1番 ニ長調
リコーダー・ソナタ第10番ヘ長調
ヴェール・ロイヤル第14番 イ短調
リコーダー・ソナタ第11番ニ短調
ソナチネ第18番 変ロ長調
リコーダー・ソナタ第3番変ロ長調
リコーダー・ソナタ第7番 ホ短調
ソナチネ15番ホ短調
リコーダー・ソナタ第6番 ニ短調
リコーダー・ソナタ第12番ヘ長調
リコーダー・ソナタ第5番 ト長調
リコーダー・ソナタ第9番変ロ長調
リコーダー・ソナタ第4番 ニ短調
リコーダー・ソナタ第17番ヘ長調
リコーダー・ソナタ第8番 ハ短調
リコーダー・ソナタ第2番変ホ長調
リコーダー組曲第16番 イ短調
アルマンド ニ長調
ミヒャエル・ヘル(リコーダー)、
ムジケ・プレジャー・ガーデン、
エヴァ・マリア・ポレルス(Cemb)

録音:2011年
フランスの作曲家ジャック・ペジブルは、ロンドンに約40年間住み、イギリスで活躍した作曲家兼リコーダーの名手でした。チェロの演奏も行いつつ作曲をしており、その作品の大半はリコーダーが用いられています。ドイツのリコーダー奏者兼チェンバロ奏者のミヒャエル・ヘルが、巧みな技術でペジブルの音楽を現代に蘇らせます。

BMC
BMCCD-306(1CD)
コスタンツォ・ポルタ(1528or1529-1601):死者の為のミサ曲 イシュトヴァーンフィ室内cho
ルーリンツ・ムンタグ(指)

録音:2018年7月10日-12日(ハンガリー)
イタリア・クレモナに生まれ、ヴェネツィア楽派の中心人物の一人として活躍したものの、今日ではその名前や功績があまり知られていないルネサンス時代の作曲家、コスタンツォ・ポルタ(1528or1529-1601)によるミサ曲。ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長を務め、ヴェネツィア楽派の開祖として知られるヴィラールトのもとで学び、厳格な作風と高度な作曲技術で同世代の人々や弟子たち、教会に広く認められ、引く手あまたであったと言われています。晩年はパドヴァで過ごし、そこで生涯を終えました。
イシュトヴァーンフィ室内合唱団は若いメンバーからなる合唱団で、ハンガリーを代表する名門合唱団、スコラ・フンガリカの元メンバーも含まれています。指揮者のルーリンツ・ムンタグは少年時代にブダペストのシュテファン寺院の聖歌隊に所属しており、そこでは毎週行われる礼拝でポルタの詩篇や讃美歌なども歌われていたそうです。この1枚はポルタの作曲家としての偉大さを再認識できる待望のアルバムと言えるでしょう。

GENUIN
GEN-22768(1CD)
17世紀フランスのクラヴサン作品集
ダングルベール:組曲 ト長調
デュ・モン:組曲 ニ短調
ジェオフロワ:組曲 ヘ長調
シャンボニエール:組曲 イ短調
L.クープラン:組曲 ハ長調
アンドレアス・ギルガー(Cemb)

録音:2021 年5 月28-30 日 エッティンゲン
17世紀フランスのクラヴサン作品を収録。アンドレアス・ギルガーはドイツの若い世 代のチェンバロ奏者。2013年にチチェローネ・アンサンブル(バロック・フルート、バロ ック・チェロとの三重奏)を結成、2019年にGENUINからグランド・ツアーと題されたCD (GEN-19648)を出して話題になった。待望のソロCDである。1681年、パリのヴォドリ製 作のチェンバロに基づく、2020年、マティアス・グリーヴィッシュ製作のフレンチ・チェン バロを使用。柔らかい気品に溢れた演奏が素晴らしい。

Hyperion
CDA-68348(1CD)

PCDA-68348(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ジェズアルド:テネブレ・レスポンソリア
トマス・タリス(c.1505-1585):エレミアの哀歌T、エレミアの哀歌U
ジュディス・ビンガム(b.1952):ウォッチ・ウィズ・ミー
カルロ・ジェズアルド(c.1561-1613):聖木曜日のためのテネブレ・レスポンソリア
ジョアンナ・ウォード(b.1998):キリストは我らのために
ジェズアルド・シックス〔ガイ・ジェームズ(C.T)、アンドルー・レスリー・クーパー(C.T)、ジョゼフ・ウィックス(T)、ジョシュ・クーター(T)、マイケル・クラドック(Br)、サミュエル・ミッチェル(Bs)〕、オワイン・パーク(指,Bs)

録音:2020年8月11日-13日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン)
2014年に設立されたルネサンス・ポリフォニーを専門とするイギリスの若き男声ア・カペラ・アンサンブル、「ジェズアルド・シックス」。ディレクターを務めるオワイン・パークは、1993年生まれ、若くして作曲家、指揮者、歌手、オルガニストなど多彩に活動を拡げる天才ミュージシャン。ケンブリッジ・トリニティ・カレッジとウェルズ大聖堂のシニア・オルガン・スカラーを務め、その作品は既にテネブレやケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、ウェルズ大聖堂合唱団によって録音されており、歌手としてはテネブレのアソシエイト・アーティストとして活動、ポリフォニーやダニーデン・コンソートの演奏にも参加しています。
今作ではいよいよアンサンブルの名にもなっているカルロ・ジェズアルドの大作《聖木曜日のためのテネブレ・レスポンソリア》を中心に据え、トマス・タリスの傑作「エレミアの哀歌」、そして2人の現代作曲家による21世紀の短いモテットを並行して演奏するという、ジェズアルド・シックスならではの緻密なリサイタルを敢行。Hyperionレーベル2022年3月新譜の「レコード・オヴ・ザ・マンス」にも選定されています。「テネブレ・レスポンソリア」は、ジェズアルドが作曲した宗教音楽の中では最も知られた作品のひとつで、「テネブレ」とは復活祭前週の最後の3日間に行う、キリストの受難を記念した朝課(真夜中または夜明けの祈り)と賛歌を意味します。
前作の「ジョスカンの遺産」(PCDA68379)では、レコード芸術「特選盤」、グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」に選ばれるなど大好評を博したジェズアルド・シックス。今作も大注目盤です!

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-055(1CD)

NYCX-10280(1CD)
国内盤仕様
税込定価
17-18世紀フランス歌劇における舞踏音楽
リュリ:「町人貴族」(1670) より
1. 序曲/2. 舞踏教師たち:グラヴマン
3. 舞踏教師たちのカナリー
4. 第1アントレ:トルコ人の儀式のための行進曲
5. 歓喜(イタリア風シャコンヌ)
ルベル:舞踏さまざま(1715)
6. プレリュード/7. クラント
8. ムニュエ/9. ブーレ
10. シャコンヌ/11. サラバンド
12. ジグ/13. リゴードン
14. パスピエ/15. ガヴォット
16. ソナート(ソナタ)/17. ルール
18. ミュゼット/ 19. ソナート
ラモー:「ピグマリオン」より
20. 序曲/21. さまざまな個性のエール
22. 優美なガヴォット
23. ムニュエ(メヌエット)
24. 明朗なガヴォット
25. 快活なシャコンヌ
26. きわめて荘重なルール
27. 快活なパスピエ
28. 快活なリゴードン
29. サラバンド/30. タンブラン
31. 明朗なエール
グルック:「オルフェとユリディス」(1774) より (「オルフェオとエウリディーチェ」〔1762〕パリ版)
32. 序曲/33. 無言劇
34. マエストーゾ
35. 憤怒の鬼たちのエール
36. 精霊の踊り/37. 快活なエール
モーツァルト:「イドメネオ」のための舞踏劇音楽 K. 367
ヴェルサイユ王室歌劇場O
ラインハルト・ゲーベル(指)

録音:2021年2月2-6日 ヴェルサイユ王室歌劇場

※国内盤解説日本語訳…白沢達生
バレエ音楽の重要な源泉の一つであるだけでなく、オーケストラ音楽の発展にも大きく寄与したのがフランス17-18世紀の舞台音楽。太陽 王ルイ14世(1638-1715)の宮廷で王室音楽総監督リュリが作り上げた様式をもとに、フランスの劇場では18世紀を通じて舞踏の場面 に大きな比重が置かれたオペラが人気を博しました。それらはイタリアの歌唱芸術と双璧をなす模範として諸外国にも影響を及ぼし、オーケ ストラを使った多様な音楽実験の場としても機能、古典派音楽の進展を脇から支える役割も果たします。そんなフランス舞踏音楽の勃興 を時系列で振り返るアルバムが、ルイ14世の居城ヴェルサイユに本拠を置くレーベルで制作されました。しかも指揮はリュリと太陽王を主人 公にした映画『王は踊る』(2000/2001)で音楽を受け持ったラインハルト・ゲーベル!自身の団体ムジカ・アンティクヮ・ケルンの解散後も指 揮者として(古楽器・現代楽器を問わず)豊かな経験を積んできたゲーベルならではの音作りは、彼自身によるライナーノート解説(国内仕 様では日本語訳付)とともに重要なレファレンス的存在になりそうです。リュリの後を受けフランス楽壇を賑わせたカンプラやラモー、ルベルに聴 く典雅さも、フランス歌劇の刺激で生まれたグルックやモーツァルトによる優美と迫力も、ヴェルサイユに集う古楽器奏者たちとゲーベルによって 共に活き活きと現代に甦ります。

BIS
BISSA-2271(1SACD)
ニコラウス・ブルーンス:カンタータ集とオルガン作品集 Vol.1
(1)カンタータ「深き淵よりわれ汝を呼ぶ」〜バス、2つのヴァイオリンと通奏低音のための教会コンチェルト
(2)カンタータ「全地よ、主を歓喜せよ」〜テノール、2つのヴァイオリンと通奏低音のための教会コンチェルト
(3)大前奏曲 ホ短調〜オルガンのための
(4)カンタータ「われは心を確かにし」〜バス、ヴァイオリンと通奏低音のための教会コンチェルト
(5)カンタータ「わが心、定まりて」〜2人のテノール、バス、ヴァイオリン、2つのヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための教会コンチェルト
(6)コラール・ファンタジア「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」〜オルガンのための
(7)カンタータ「主は天に御座を堅く据え」〜バス、2つのヴァイオリン、2つのヴィオラと通奏低音のための教会コンチェルト(ト長調に移調)
(8)カンタータ「聖なるキリストは甦りたまえり」〜2人のテノール、2つのヴァイオリンと通奏低音のためのコラール・コンチェルト
(1)(4)(5)(7)ポール・マックス・ティプトン(バス=バリトン)
ジェームス・テイラー((2)テノール、(5)(8)テノールU)
(5)(8)ダン・コークウェル(テノールT)
鈴木雅明(オルガン&指揮)
イェール大学宗教音楽研究所
ロバート・ミーリー(VnT)、ダニエル・リー(VnU)、ジェシカ・トロイ(ヴィオラT)、カイル・ミラー(ヴィオラU)、
ジョシュア・ケラー(ヴィオラ・ダ・ガンバT)、ガイル・アン・シュローダー(ヴィオラ・ダ・ガンバU)
エズラ・セルツァー(Vc)、グラント・ヘレイド(テオルボ)、レイチェル・ベグリー(ドゥルシアン)、鈴木雅明(Org)

録音:(3)(6)2016年5月1&2日、(1)(2)(4)(5)(7)(8)2017年3月23-25日/マーカンド・チャペル、イェール大学(ニューヘイブン)
鈴木雅明がイェール大学宗教音楽研究所とブルーンスのカンタータとオルガン作品を録音。その第1集がリリースされます。
ニコラウス・ブルーンスは父からオルガンの手ほどきを受け、ブクステフーデにオルガンを学びました。リューベックでは叔父ペーターからヴァ イオリンとヴィオラ・ダ・ガンバを師事。同地の聖マリア教会および師ブクステフーデの推薦でコペンハーゲンのオルガニストを務めました。また、オルガン曲とカン タータ(教会コンチェルト)を作曲しており、ドイツ・バロックのオルガン音楽と教会カンタータの発展に貢献しました。32歳という若さで亡くなってしまいましたが、 その才能はブクステフーデに迫るほどで、残された作品は傑作ばかりです。。
イェール大学宗教音楽研究所は1928年、ニューヨークのユニオン神学校内に設置された宗教音楽学校を母体とし、1974年よりイェール大学の専門大学院と してスタートしました。宗教音楽、礼拝、芸術の研究などの実践を目的とし、演奏家、教会音楽、牧師としてのキャリアに向けた厳しいトレーニングを行っております。 当録音メンバーも古楽の名手が揃っており、鈴木雅明の指揮とオルガン演奏とともに質の高い演奏をお楽しみいただけます。 使用オルガンは2007年に同チャペルに据え付けられたチャールズ・クリングバウム(1929-2020)製作の楽器です。 (Ki)

H.M.F
HMM-902342(1CD)
テレマン:ヴィオラ協奏曲集
弦と通奏低音のためのブルレスケ 変ロ長調 TWV55:B8
ヴィオラ、弦と通奏低音のための協奏曲 ト長調 TWV 51:G9
2つのヴィオラのためのカノン風ソナタ TWV40:121*
独奏ヴィオラのためのファンタジア ハ長調 TWV 40:15 (原曲:ト長調) (低音を伴わないヴァイオリンのための12のファンタジア TWV 40:14-25より)
序曲-組曲「風変わり」 TWV 55:g2
独奏ヴィオラのためのファンタジア 変ホ長調 TWV 40:14 (原曲:変ロ長調) (低音を伴わないヴァイオリンのための12のファンタジア TWV 40:14-25より)
2つのヴィオラ、弦と通奏低音のための協奏曲 ト長調 TWV 52:G3*
アントワン・タメスティ(ヴィオラ/1672年製ストラディヴァリウス、バロック弓:アルトゥール・ドゥブロカ2010年製)、
ベルリン古楽アカデミー、
ベルンハルト・フォルク(コンサートマスター)、
ザビーネ・フェーラント(Va)*

録音:2020年7月、テルデックス・スタジオ・ベルリン(ドイツ)
2021年度レコード・アカデミー賞(音楽之友社)大賞銅賞受賞アーティスト、アントワン・タメスティ。ヴィオラや弦楽器といった楽器というフレームにはも はやおさまらない、超越的な音楽で空間を満たす稀代の名手。そんなタメスティが、テレマンを録音しました!協奏曲はベルリン古楽アカデミーとの共演で、つ い最近もブランデンブルク協奏曲(KKC-6418, HMM-902686)で圧倒的な名演を放った顔合わせ。テレマンは、ヴィオラを主役にした作品を書いた先駆者 ともいえる存在だけあって、注目の内容です。
テレマンの無伴奏作品は、原曲は独奏ヴァイオリンのための作品ですが、バッハの無伴奏作品と曲の規模は多少異なりますが、内容世界的にはそれと比肩し うる深い内容で、今日のヴィオラ奏者にとっても重要なレパートリーとなっているもの。内省的な緩徐楽章、軽やかで気品に満ちたアレグロ楽章と、タメスティ の音楽と、美しい音色を満喫できます。2つのヴィオラのための協奏曲も、しっとりと落ち着いた風合いの演奏。組曲でも、非常に気品に満ちた演奏で展開さ れております。名手たちによる余裕たっぷりなテレマン。冒頭のブルレスケ組曲は、実にぜいたくなアルバムです! (Ki)

CANTATE
C-58028(1SACD)
フェスティバル・トランペット・コンサート Vol.4
ヘンデル:「セメレ」より抜粋
ミシェル・コレット(1709-1795):ノエル・アルマンド 変ロ長調
ドラランド(1657-1726):Concert de trompettes in D Major
ヨハン・クリューガー(1598-1663):3つのコラール
バッハ:Ich steh an deiner Krippen hier
デュボワ(1837-1924):トッカータ ト長調
ダンドリューRondeau in D Major
バッハ:Dein ist allein die Ehre
ドラランド:クリスマス交響曲
伝承曲:Hort der Engel helle Lieder
ヴィヴァルディ:Pastorale fur Corno da Caccia und Orgel
ヘンデル:Tochter Zion fur Pauken-Solo und Orgel、Tochter Zion fur Sopran und Orgel
フランク:ノエル
アルビノーニ:協奏曲 変ロ長調
伝承曲:きよしこの夜
プファイファー・トランペット・コンソート

録音:2006年5月31日-6月2日
ヨアヒム、ハラルド、マルティンらプファイファー兄弟によって結成されたプファイファー・トランペット・コンソートは、有名な作品はもちろんのこと、あまり知られていない作品に新しい衣を着せ、華やかに輝かせる独自の編曲を得意としています。このアルバムでは、一部ボーイ・ソプラノも用いてクリスマスに纏わるレパートリーを中心に存分に聴かせてくれています。

Avie
AV-2501(1CD)
おお、エルサレム! 〜三信仰の都市
不詳:母よ、エルサレムに行きたい…
中世セファルディの伝承歌(J.ソレル編):Kuando el Rey Nimrod、Ir me queria yo por este caminico
中世ヘブライの詩曲(D.モア&J.ソレル編):Tzur mishelo achalnu
伝統的なセファルディのバラード(J.ソレル&A.パウエル編):子守歌
伝統的なセファルディのバラード(J.ソレル編):A la Una yo naci
アルメニアの聖歌(R.シファー編):Havun-Havun
不詳:Taxim
アラブの伝承曲/リアド・アル・サンバティ:Longha Farahfaza
ロニー・マレイ&レックス・ベニンカーザ:イスラム教徒の祈りの呼びかけ
中世の単旋律聖歌:Sancta Maria succure miseris
モンテヴェルディ:Nigra sum sed Formosa、Gloria Patri
中世ヘブライの祈祷:Tzur mishelo achalnu
中世のセファルディの典礼の聖歌(J.ストラウス編曲/J.ソレル編曲/R.シファー編):Ki eshmera Shabbat
アラビア/トルコの伝承曲:Longha Nahawand
聖母マリアのカンティガ集より第100番(J.ソレル編):Santa Maria, Strela do Dia
アポロズ・ファイア、
ジャネット・ソレル(指)
ジェフリー・ストラウス(Br)、
アマンダ・パウエル(S)、
ジェイコブ・ペリー(T)、
ソラブ・ワディア(T)、
アポロズ・シンガーズ

録音:2018年11月17日、クリーヴランド音楽研究所&2020年3月11日、クリーヴランド芸術博物館ライヴ
アムステルダムでグスタフ・レオンハルト、アメリカでロジャー・ノリントン、レナード・バーンスタインに師事した才女ジャネット・ソレルが創設したアメリカ、クリーヴランドのピリオド・オーケストラ、アポロズ・ファイア。ヨーロッパでのコンサート・ツアーを企画すればチケットが完売し、CDをリリースすればビルボード・チャートを騒がせ、グラミー賞を受賞するなど話題にことかかないこのアメリカ古楽界注目のオーケストラがいよいよ創設30周年を迎えます。
30周年を記念した第2弾のアルバムは、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の三つの宗教の聖地エルサレムをテーマとした宗教曲、世俗曲集となっています。聖書の時代からエルサレムに住んでいた人々の生活に音楽の視点から迫ります。まるで旧市街を旅するかのようにキリスト教、ユダヤ、アラブ、アルメニアのコミュニティを音楽で回ります。このカラフルで活気に満ちたプログラムを様々なバックグラウンドを持つアーティスト共にライヴ収録されたアルバムをご堪能ください!

Aeolus
AE-10336(1SACD)
サンマルティーニ:リコーダー・ソナタ集 Vol.2
ソナタ ハ長調(シブリー第8番)/リコーダーと通奏低音の為のソナタ ヘ長調(シブリー第18番)/リコーダーと通奏低音の為のソナタ ヘ短調(シブリー第16番)/リコーダーと通奏低音の為のソナタ ハ長調(シブリー第26番)/リコーダーと通奏低音の為のソナタ ニ短調(シブリー第20番)/リコーダーと通奏低音の為のソナタ ニ長調(シブリー第17番)/リコーダーと通奏低音の為のソナタ ト短調(シブリー第14番)
アンドレアス・ベーレン(リコーダー)、
ミヒャエル・ヘル(ハープシコード)、
ダニエル・ロジン(バロック・チェロ)
、ピエトロ・プロッセル(リュート
17世紀のロンドンにおける「イタリア音楽」の発展に寄与したニコラ・マッテイスの音楽(AE10226)で高い評価を得たリコーダー奏者、そしてジャズ・サクソフォン奏者やバーゼル・スコラ・カントルムの教授も務めるアンドレアス・ベーレン。
フランスの音楽家の息子として生まれ、イタリアで育ちながらキャリアを形成し、後年にはロンドンで多くのイタリアのバロック音楽家たちを指導したジュゼッペ・サンマルティーニの、リコーダーと通奏低音の為のソナタ集。第1巻(AE10306)では、イタリア、パルマのパラティナ図書館にあるマニュスクリプトからの作品でしたが、第2巻は、アメリカ、ロチェスター大学のシブリー音楽図書館所蔵のマニュスクリプトからの作品をセレクト。未だに全貌は解明されておらず、深い感情や不思議なサウンドも孕む色彩豊かなサンマルティーニの音楽を、古楽の即興とジャズ・サクソフォンの両方で修士号(Masters degree)を得たアンドレアス・ベーレンがさすがの技術と表現力、素晴らしきインプロヴィゼーションで演奏しています。

Urania Records
LDV-14081(3CD)
イギリスにおけるチェロの黄金時代1760-1810
シプルティーニ(ca.1730-1790):ソナタ第2番ヘ長調 Op.7、ソナタ第3番イ長調
スティーヴン・パクストン(1734-1787):ソナタ第4番ハ長調 Op.1、ソナタ第5番イ長調
ワルター・クラゲット(1741-1798):ソナタ第6番ニ長調
ジャコッベ・バセヴィ(1680-1783):ディヴェルティメント第1番ト短調 Op.4、ディヴェルティメント第6番ニ長調
ジェームズ・チェルヴェット(1748-1837):ソナタ第2番ト長調、ソナタ第4番ニ短調、ソナタ第5番ニ長調
ヨハン・ゲオルク・クリストフ・シェトキー(1737-1824):ソナタ第1番ニ長調
ジョゼフ・ライナグル(1762-1825):ソナタ第1番ト長調、ソナタ第2番ハ長調
ヒュー・ライナグル(1758 or 59-1785):ソロ第2番ニ長調
ジョヴァンニ・バッティスタ・チッリ(1724-1808):ソナタ第5番ト短調、二重奏曲第3番ト長調
ジェームズ・フック(1746-1827):ソナタ第2番ヘ長調
カルロ・フランチェスコ・キアブラーノ(1723?-1785?):ソナタ第2番イ短調
ジャン=マリー・ラウル(1766-1850):ソナタ第2番ニ長調
ロバート・リンドレー(1776-1855):ソロ第4番ニ長調、ソロ第3番ト長調、ソロ ハ長調
クラウディオ・ロンコ(Vc)、
エマヌエラ・ヴォッツア(Vc)
※ピリオド楽器使用

録音:2016年5月&2017年7月、イタリア
18世紀中期頃にイタリアのヴィルトゥオーゾたちによってロンドンに持ち込まれたチェロの芸術は、貴族や新興のブルジョワ階級の熱意によって、イングランドとスコットランドで華やかなシーズンを迎えることになりました。
このイタリアの名手たちに続くように、イギリスにおいてクロスデイルやリンドレー、ジョゼフとヒューのライナグルといった国民的なチェリストたちが登場し、「チェロの黄金時代」を迎えることになります。
今回のロンコ&ヴォッツァのレコ―ディングによる「イギリスにおけるチェロの黄金時代1760-1810」では、ヨーロッパ各国の名手たちがイギリス国民に捧げたチェロ作品を、図書館の棚に放置されたままの知られざる作品とともに、幅広く、かつ重要な側面から紹介してくれています。
クラウディオ・ロンコは、1980年にクレマンシック・コンソート(クレメンチッチ・コンソート)のソロ・チェロ奏者に就任し、アンサンブル415やエスペリオンXXでも活躍。さらには、セビリア古楽音楽祭をはじめとするヨーロッパの著名な古楽音楽祭から定期的に招聘されるなど、現在のイタリア古楽界における重鎮の1人。
現在は2001年に出会ったボローニャのアンサンブDSGとルサン・ペトロニオ・カペラ・ムジカーレで首席チェロ奏者を務めていたエマヌエラ・ヴォッツアと夫婦デュオを組み、コンサートやレコーディングに精力的に取り組んでいます。

Glossa
GCD-921632(2CD)
カンプラ:歌劇・バレ「ヴェニスの謝肉祭」 エルヴェ・ニケ(指)コンセール・スピリチュエル、サロメ・アレール(S)、マリーナ・デ・リーソ(Ms)、アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(Br)、アラン・ブエ(Br)、マティアス・ヴィダル(オート・コントル)、サラ・ティナン(S)、ブランディーヌ・スタスキェヴィチ(Ms)、ルイージ・デ・ドナート(Bs)

録音:2011年1月、サル・コロンヌ(パリ)
※GCD921622からの移行新装再発売/GCD921622は廃盤となります。
フランス・バロックの新しい舞台音楽のスタイル"歌劇・バレ"を確立、発展させるという大仕事を実現させたカンプラ。
聖職者、舞台音楽作曲家の両立が許されず、大聖堂の楽長を解任されてしまうカンプラでしたが、18世紀の到来を目前に控えた1699年にパリで完成した「ヴェニスの謝肉祭」は、大成功を収めた「優雅なヨーロッパ」と並ぶカンプラの舞台音楽の代表作に位置付けられています。
カンプラの"宗教音楽"の演奏、解釈にも定評のあるエルヴェ・ニケとコンセール・スピリチュエル。英BBCミュージック・マガジンは「エルヴェ・ニケは、カンプラのスコアを理解した素晴らしいアンサンブルを指揮します。歌手陣は表現力に富み、サロメ・アレールのイザベルは壮大で、アンドルー・フォスター=ウィリアムズのロドルフは説得力に満ちています」と高い評価を与えているのをはじめとして、英グラモフォン紙(Gramophone Magazine)、英ファイナンシャル・タイムズ紙(Financial Times)などでも話題となりました。

Daphne
DAPHNE-1071(1CD)
さようなら、やさしいあなた
トバイアス・ヒューム(c.1569-1645):エア集 第1巻-ヒューム大佐のパヴァン
ホルストーン公爵のアルメイン/ガンバの心/ユーモラスなパヴァン/わが希望は朽ち果て/死/生/私にそっと触ってくれ/パヴァン1/グッド・アゲイン/さようなら、やさしいあなた/問い/答え/トムと愛人ファイン/慣れ親しんだ恋人/パヴァン2/わたしの恋人は美しいものを持っている
レイフ・ヘンリクソン(バス・ヴィオール)

録音:2017年10月30日-11月1日、オスモ教会(オスモ、ニューネスハムン、スウェーデン)
マラン・マレの 「ヴィオール曲集 第5巻」(DAPHNE1050)を録音したスウェーデンのヴィオール奏者、レイフ・ヘンリクソン の新作アルバム。スコットランドに生まれたとされる、軍人、作曲家、ヴィオールのプレーヤー、トバイアス・ヒュームの1605年にロンドンで出版された 「エア集 第1巻、または、音楽によるユーモア」 から、17曲を演奏しています。

MUSICAPHON
M-56967(1CD)
リコーダーとリュートの為の作品集
ウィリアム・クロフト:ソナタ ト長調
ゴットフリート・フィンガー:ソナタ ニ短調 Op.3-9
マシュー・ロック:組曲第4番「友人たちに」
作曲者不詳(1700年頃):セント・ポール聖堂の尖塔
ヴァイス:幻想曲 ハ短調
テレマン:パルティータ第2番ト長調、幻想曲第3番 ニ短調
ロバート・カー:イタリアのグラウンドによるディヴィジョン
ヘンデル:ソナタ ハ長調 HWV365
アネット・ジョン(リコーダー)、
スザンネ・ポイカー(Lute)

録音:2014年7月、ゼンデザール(ドイツ、ブレーメン)
マシュー・ロック(1621/22-1677)による曲集「友人たちに For Several Friends」からインスピレーションを受けたリュート伴奏によるリコーダー・ソナタ集。18世紀のドイツとイギリスにおける色とりどりの室内楽作品がまとめられています。

Passacaille
PAS-1111(1CD)
誇り高き鷲 〜初期鍵盤作品集
ヤコポ・ダ・ボローニャ:Non na el so amante
アンドレア・アンティーコ:Per dolor mi bagno el viso
フランチェスコ・ランバルディ:Toccata
作者不詳(ファエンツァ手稿):Ave Maris Stella
ジローラモ・カヴァッツォーニ:Inno Ave Maris Stella
アントニオ・ヴァレンテ:Chi la dirra disminuita
ヤコポ・ダ・ボローニャ:O ciecho mondo
アンドレア・アンティーコ:Occhi miei lassi
パオロ・クアリアーティ:Toccata dell’ottavo tono
ヤコポ・ダ・ボローニャ:Aquila altera
アンドレア・アンティーコ:Animoso mio desire
アンドレア・ガブリエーリ:Anchor che col partire
ランディーニ:Che pena e questa
アンドレア・アンティーコ:Le non vuol esser piu mia
エルコーレ・パスクィーニ:Anchor che col partire
フェデリカ・ビアンキ(クラヴィツィンバロム、チェンバロ)

録音:2021年/イタリア、プラート、聖ドメニコ教会
15世紀初頭からバロック時代の幕開けまでに書かれた、最初期の鍵盤音楽集です。ここで聴ける最古の作品は、ヤコポ・ダ・ボローニャやギョーム・ド・マショー の世俗歌曲を鍵盤楽器用に編曲した『ファエンツァ写本』(1400年〜1420年頃)によるもの。また、鍵盤楽器の為のオリジナル作品を集めた最古の印刷譜 (1517年)なども参照、鍵盤音楽の発展をたどります。タイトルの「誇り高き鷲 Aquila altera」はこのアルバムに収録されているヤコポ・ダ・ボローニャのマ ドリガーレです。 (Ki)
Passacaille
PAS-1109(1CD)
ルーベン・シャンソニエ 第2集
オケゲム:Les desloyaux ont la saison
作者不詳:Ou beau chastel
作者不詳:Ce que ma bouche
バルビニャン:Esperant que mon bien viendra
ビュノワあるいはオケゲム:Quant ce vendra
作者不詳:Donnez l'aumosne
ロバート・モートン:Le souvenir de vous me tue
作者不詳:Par malle bouche
オケゲム:Ma maitresse
作者不詳:Helas mon cueur tu m’occiras
フィルミヌス・キャロン:Helas que pourra
ウォルター・フライ:Ave Regina
アンナ・ダニレフスカヤ(ビウエラ・デ・アルコ、指揮)
ソッラッツォ・アンサンブル

録音:2021年/ベルギー、アントワープ、AMUZ
オケゲム、ビュノワ、フィルミヌス・キャロンといったフランドル楽派の有名な作曲家の作品が50曲、さらに現在では知られていない新発見の作品が12曲収録 されている写本、「ルーベン・シャンソニエ(1470-75)」を演奏するシリーズ第2集。第1集はPAS-1054で発売中です。 (Ki)

Hortus
HORTUS-202(1CD)
シュヴァリエ・ドゥ・シャボワの夕べ
モンテクレール(1667-1737):3つの組曲からなるセレナーデ、あるいはコンセール
クープラン:バッカスに慰められたアリアーヌ
クレランボー:レアンドルとエロー
バティスタン・シュトゥック(1680-1755):ヘラクレイトスとデモクリトス
セシル・ラロッシュ(S)、ギヨーム・フィジール・デルペッシュ(カウンター・テナー)、サンティレール聖歌隊、フランソワ=クサヴィエ・ラクロワ((指)フラウト・トラヴェルソ)、ミシェル・コッペ(Vn)、イザベル・デュリュック(Vn、ヴィオローネ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)、フローリアン・アブデセラム(Ob)、バルバラ・ベイジョー(Fg)、ブノワ・ベラート(Vc、コントラバス、ヴィオローネ)、ブノワ・ファライ(テオルボ)、會田賢寿(クラヴサン、オルガン)

録音:2020年10月24-27日&2020年12月12日/フィロー城(ソーテルヌ)
ルイ15世の海軍中尉であったジャック・ド・シャボワは大の音楽好きで、長年にわたりカンタータの楽譜を集めていました。ここでは彼が集めていた楽譜からクー プランからシュトゥックまでフランスのカンタータを演奏します。 (Ki)

PAN CLASSICS
PC-10437(1CD)
アンニバーレ・ファブリの為のアリア集
ヴィヴァルディ:歌劇『ポントの女王アルシルダ』より
アリア「La tiranna avversa sorte」
レチタティーヴォ「Gia che scoperto io son」
アリア「La mia gloria ed il mio amore」
アリア「Cessa tiranno amor」
二重唱「Pur t’abbraccio pur t’annodo」
A・スカルラッティ:歌劇『テレーマコ』より
アリア「Io pavento il tradimento」
アリア「Mio dolce nettare」
サッロ:歌劇『捨てられたディドーネ』より
アリア「Se dalle stelle tu non sei guida」
ヘンデル:歌劇『シピオーネ』第2幕 序曲
ヘンデル:歌劇『ロタリオ』より
シンフォニアとアッコンパニャート「Son vinto, oh ciel!」
アリア「Regno, grandezza, affanni e trono」
ヘンデル:歌劇『パルテノーペ』より
第3幕 シンフォニア
アリア「La speme ti consol」
ヘンデル:歌劇『シピオーネ』第 2 幕より
アリア「Tra speranze, affetti e timore」
第3幕 第5場 シンフォニア
ヘンデル:歌劇『リナルド』より
アリア「Mio cor che mi sai dir?」
アリア「Siam prossimi al porto」
ヘンデル:歌劇『インド王ポーロ』より
アリア「Torrente cresciuto per torbida piena」
カルダーラ:歌劇『シリアのアドリアーノ』より
アリア「Leon piagato a morte」
マルコ・アンジョローニ(T)
ス テ ファ ー ヌ・フュジ ェ(指)
イル・グロヴィリオ

録音:2021年1月/イタリア、サンタ・フェリチタ教会
18世紀はカストラートが声楽界の花形でしたが、次第にテノールも脚光を浴びるようになります。その発展に大きく貢献したのがイタリアのテノール歌手アンニ バーレ・ファブリ(1696-1760)。その抒情的で美しい声はヨーロッパ中で話題となり、ヘンデルをはじめ多くの作曲家が彼に役を与えて歌劇を作曲しました。 当アルバムはそれらを集めた企画。パリ在住のイタリア人テノール歌手マルコ・アンジョローニが、新しい角度からバロックのテノール芸術に光を当てます。 (Ki)

ACCENT
ACC-24381(1CD)
ドレスデンの晩鐘
ハイニヒェン:主は言われた Dixit Dominus ヘ長調 SeiH 44
われは告白する Confitebor ト長調 SeiH 32
幸いなるかな Beatus vir 変ホ長調 SeiH 28
ほめたたえよ Laudate pueri ヘ長調 SeiH 84
主をたたえよ Laudate Dominum ヘ長調 SeiH 83
汝らの証聖者 Iste confessor ト短調 SeiH 58a
我が心、主を崇め Magnificat 変ロ長調 SeiH 93
救い主のうるわしき母 Alma Redemptoris Mater 変ホ長調 SeiH 23
聖ザビエルの連祷 Litania de Sancto Xaverio ハ短調 SeiH 87
ヤロスワフ・ティエル(指)
ヴロツワフ・バロック・オーケストラ
アンサンブル・ポリハルモニーク

録音:2021年7月/ポーランド、ルトスワフスキ音楽フォーラム
ザクセン選帝侯アウグスト1世・2世のもと芸術文化の栄えたドレスデン。そこで宮廷楽長を務めていたのがハイニヒェンです。選帝侯はカトリックに改宗しまし たが、宮廷生活はプロテスタントの性格が強いものでした。しかしアウグスト2世が厳格なカトリックのマリア・ヨーゼファと結婚すると状況が一変し、カトリックの 宗教曲を作る必要が出てきました。そうして書かれたのがこれらの収録曲。「聖ザビエルの連祷 Litania de Sancto Xaverio」は初録音とされています。 (Ki)

Paraty
PARATY-821107(1CD)
おお星よ
オルランド・ディ・ラッソ:シビラの預言(全13曲)
+コンスタンチノープルの典礼(4曲。リラ・ハヨシ編)
リラ・ハヨシ(指)アンサンブル・イリーニ

録音:2021年2月/ノワールラック修道院
自身メゾソプラノ歌手でもあるリラ・ハヨシが2014年に結成したアンサンブル・イリーニ。5名から成る声楽アンサンブルで、ヨーロッパからビザンツまでの中 世・ルネサンス音楽を若々しい感性で再現しています。 オルダンド・ディ・ラッソの「シビラの預言」はプロローグと12のモテットから成り、1557-1560年頃の作とされますが、大胆な半音階使用はまるで現代音 楽かのようです。とは言え、アカペラの静かな歌声に心癒されます。 (Ki)
Paraty
PARATY-521104(1CD)
テレマン:12のファンタジア エレーヌ・ウゼル(Vn)

録音:2019年10月28-31日/グラン・ドルム劇場(フランス)
バロック・ヴァイオリンのベテラン、エレーヌ・ウゼルによるテレマンの「12のファンタジア」。フルート(リコーダー)の方の同名作と比べて録音が少ないですが、 バロック・ヴァイオリンによる決定盤の登場となります。安定した技巧と余裕の語り口でじっくり聴かせてくれます。 (Ki)

APARTE
AP-256(2CD)
テオボン夫人の写本
■Disc1
ニ短調の小品
作者不詳::前奏曲*/シャンボニエール:重々しさ(アルマンド)/ゴルチエ(ダングルベール編):古き不滅のゴルチエのクーラント/作者不詳::乞食のブラーンル*/ゴルチエ(ダングルベール編?):ジグ/作者不詳:美しき羊飼いティルシスハ長調の小品
ダングルベール(?):前奏曲*/リュリ:「テセウス」〜マルスの降臨とメヌエット/作者不詳:ブドウの収穫があるのでさようなら/「アシスとガラテ」〜リゴドンI & II/ダングルベール:ダングルベール氏のシャコンヌ/作者不詳:メヌエットとドゥーブル*
ト短調の小品
リュリ:「ヴェルサイユの洞窟」序曲/同:「アティス」〜エコー/同:リュリ氏のクーラント/同:「ヴェルサイユの洞窟」〜楽しみを享受しましょう/同:「ヴィーナスの誕生」〜冥界の神*/ジャン・ルソー:ロンドーによるジグ/リュリ:エール第2番/同:アルミードの眠り/同:アルミードのパサカイユ/同:アティスの楽しい夢/作者不詳:サラバンド*
変ロ長調の小品
ガスパール・ルルー(?):前奏曲*/リュリ:アティスの終わりの夢/同:アティスの終わりの夢のエア第2番
イ短調の小品
ダングルベール(?):前奏曲*/リュリ:リュリ氏のアルマンド/作者不詳:あなたに会わず2日も過ごした/アルデル:ガヴォット&ルイ・クープラン:ドゥーブル/リュリ:ジョコンドのエール(アルマンド)
■Disc2
ニ短調の小品
作者不詳:前奏曲*/ダングルベール:スペインのフォリア/作者不詳:「私たちの船で」リゴドン第1、第2番/作者不詳::クリスマス
ヘ長調の小品
シャンボニエール:おお美しい庭(サラバンド)/作者不詳:ジグ/シャンボニエール(?):サラバンド*
ハ長調の小品
作者不詳::前奏曲*/ダングルベール:アルマンド/シャンボニエール:クーラント「イリス」&ドゥーブル/モンナール:サラバンド/リュリ:ガラテのシャコンヌ/同:カドモスの行進/ルベーグ:ガヴォット/作者不詳:カナリア*/作者不詳:メヌエット*
ト短調の小品
リュリ:「アモルの勝利」〜アポロンの入場/同:「アモルの勝利」〜アントレの組曲/ゴーチエ:喜び/作者不詳::リゴドンI & II*/リュリ:「イシス」〜ミューズたちの前奏曲/同:ロンドーによるエール*/同:「ミューズたち」〜ムーア人のエール/?同:「ミューズたち」〜ムー
ア人のエール第2番/同:「町人貴族」〜アルルカンのシャコンヌ
ハ長調の小品
作者不詳:前奏曲*/作者不詳:ヴォードヴィユ*/ゴルチエ(ダングルベール編?):ジグ/作者不詳:フローラのメヌエット
ト長調の小品
リュリ:「フェアトン」前奏曲/同:「村の婚礼」〜ロランの花嫁/同:「村の婚礼」〜ロランの花嫁のエール第2番/作者不詳:若きイリ
ス/リュリ:「ロラン」〜ロジスティユ/同:フェアトンのシャコンヌ/同:アマディスのメヌエット/シャンボニエール:若きゼフィールのサラバンド/リュリ:「四季」〜フォンテーヌブローのリトルネッロ/作者不詳::メヌエット*/作者不詳:サラバンド*
クリストフ・ルセ(チェンバロ
1704年ニコラ・デュモン製

録音:2020年11月29-30日/パリ
*世界初録音
近年指揮者として高く評価されるルセですが、やはりチェンバロ演奏が聴きたくなります。待望の新録音、それも彼が特別な愛着を示すリュリ作品を中心として いるのが興味津々。
これらはリディ・ド・ロシュフォール=テオボン夫人(1638-1708)所蔵の写本で、何とルセ自身が2004年にオークション・サイトebayで見つけて落札した 唯一無二の楽譜によります。Ebayの出品者コメントには「18世紀のハープシコード曲集」とありましたが、ルセは一瞥して17世紀の、それも超お宝であること を見抜き入手することができたとのこと。
楽譜集に収録された約80曲のうち34篇はリュリ作品のチェンバロ用編曲で、あまり鍵盤作品を残していないリュリだけにルセの喜びぶりが想像できます。最 高の落札者を得た手書きの楽譜が3世紀以上を経て、ふさわしい奏者により蘇ったと申せましょう。
ルセは曲順に弾くのではなく、調性別の組曲のようにまとめて統一感を図っています。幸運なことに1704年ニコラ・デュモン製の修復済のチェンバロも入手す ることができ、それを用いてのレコーディングとなりました。
多くはリュリの歌劇からの編曲ですが、原曲を誰よりも研究しているルセゆえ神業的な出来となっています。古楽研究者、古楽ファンは見逃すことのできない 新譜です。 (Ki)

H.M.F
HAF-8905349(2CD)

KKC-6455(2CD)
国内盤仕様
税込定価
ラモー:歌劇『プラテー』 マルセル・ベークマン(プラテー/テノール)
ジャニーヌ・ド・ビク(ラ・フォリー/ソプラノ)
シリル・オヴィティ(メルキュール&テスピス/テノール) マルク・モイヨン(シテロン&モミュス(Momus)/テノール)
エドウィン・クロスリー=マーサー(ジュピテル/バス=バリトン) エマニュエル・デ・ネグリ(クラーヌ&アムール/ソプラノ)
エミリー・レナード(ジュノン/メゾソプラノ) イロナ・レヴォルスカヤ(タリー/ソプラノ)
パドライク・ローワン(モミュス(Mommuss)&サテュロス/バス=バリトン)
ウィリアム・クリスティ(指)レザール・フロリサン
シェーンベルクcho

録音:2020年12月、アン・デア・ウィーン劇場
クリスティが若き頃から50年以上も愛しているラモーの傑作、『プラテー』のCDの登場。2020年12月にアン・デア・ウィーン劇場でロバート・カー センの演出により上演されたおりの録音です(カーセンの演出による待望の『プラテー』は、2014年に新演出として上演されましたが、その際は、クリスティ が不調だったため、ポール・アグニューが指揮。これはクリスティ指揮による再演ということになります)。ハーヴァードで学んでいた時、クリスティはプロの演 奏家として音楽を続けるかどうか迷っていた時期があったそうですが、ラモーの歌劇の録音を聴いて、もし音楽を続けずにいたらこうした作品を演奏すること もなく、それを一生悔やむだろうと思ったとのこと。それくらいに、ラモーは特別な存在。そして、ラモーの良さを知るには、なんといっても歌劇であり、な かでもこの『プラテー』は指折りの傑作だと断言しています。クリスティ自身、思い入れのひとしお強い演奏となっています。
ラモーの『プラテー』は、1745年に初演、その後1749年に改訂版で再演されました。自分はとても魅力的だと思い込んでいる沼の妖精(カエルの女王) プラテーと、ギリシャ神話の神々による喜劇です。ラモーの作品の中でも指折りの傑作ですが、不思議なほど録音は少ないのが実情。このクリスティによる録音 の登場は、大歓迎といえるでしょう。1745年版のエンディング、つまりプラテーがひとり沼に取り残されて自分の醜さを嘆いて終わる、という版が採用され ています。プラテー役は、当時のヴィルトゥオーゾ歌手でとりわけこうしたコミカルな役も巧みに演じることのできたカウンターテナー、ピエール・ジュリオットを 想定して書かれていますが、この上演では、特にバロックおよびコンテンポラリーで世界を席巻しているオランダ出身のテノールのマルクス・ベークマンが演じて います。「声」というカテゴリーにおさまりきらない自由自在なテクニックと無限なのではと思ってしまう音域の広さ、そして抜群の演技力で、プラテーを演じ切っ ています(プラテーは本来はカエルの姿ですが、カーセンの演出により、ここではベークマンが扮するあまり魅力のない女性(ジャケット写真で横たわっている 人物)として描かれ、ファッション界のレジェンド、ラガーフェルドをモデルにしたセレブのデザイナー(=ジュピテル)に弄ばれる、という設定になっています)。 他の配役も、バロックにとどまらず歌劇などでも活躍している人気歌手がそろっています。
当時の演奏習慣にも精通したクリスティ。チェンバロの用い方ひとつとっても、全曲を通して演奏されていたとはもはやされていないという研究をふまえ、こ こでも序曲や合唱、バレエの部分ではチェンバロは演奏されていません。楽器も、当時のオリジナル楽器、あるいはそれらの忠実なコピーを用いています。また、 クリスティ自身も細部にわたって近しく指導したという合唱も、言葉の美しさが際立っています。合唱は場面ごとに演じている役割が違いますが、どこも見事な 表情。
器楽、声楽陣、合唱、どれをとっても天国的レベル。クリスティがラモーにささげるこれ以上ない謝辞となっています。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-059(1CD)

NYCX-10278(1CD)
国内盤仕様
税込定価
リュリ:ミゼレーレ、なにゆえ諸国の民は群れをなし、全地よ歓喜して神を迎えよ
リュリ:グラン・モテ
わたしを憐れんでください、主よ(ミゼレーレ)
なにゆえ諸国の民は群れをなし
全地よ歓喜して神を迎えよ(ユビラーテ・デオ)
レゼポペー(古楽器&声楽アンサンブル)
ステファーヌ・フュジェ(指)

録音:2021年3月6-8日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂、フランス
※国内盤 歌詞日本語訳、解説日本語訳…白沢達生
「偉大なる世紀」と呼ばれるルイ14世治世下の17世紀フランスで、王の絶大な信頼のもとフランス宮廷音楽の理想形を作り上げた立役者 ジャン=バティスト・リュリ。しかしながら、近年復権めざましい彼のオペラ群に対し、器楽と声楽が比類なく美しい交錯をみせるグラン・モテ(宗 教曲)の数々は、後続世代の作曲家たちにも刺激を与えた重要な存在でありながら、意外なまでに録音が出てきません。その復権に意欲 的な俊才ステファーヌ・フュジェは今回のアルバムで、最初期・中期・後期から3曲を厳選。フランス生粋の古楽器楽団による本格新録音は いずれも実に貴重です。復元型の大型ヴィオラやバス・ド・ヴィオロンが活躍する総勢24名の弦楽合奏や古雅な低音管楽器セルパン、2台 ずつのテオルボと鍵盤の参加など、フランス17世紀流儀を妥協なく追求した彼らが作り上げる響きは『ミゼレーレ』の冒頭から本格的かつ圧 倒的なもの。風格漂う歌唱も隅々まで美しく、折々ソロを交えながらの声楽陣には、アラルコン指揮の「セメレ」(RIC437)でもキューピッド役 で登場しているグワンドリーヌ・ブロンデールや、実力派ブノワ・アルヌー、中世から現代まで歌いこなす異才マルク・モイヨンなど、新旧世代の 才人も多数参加。さらに、2021年12月の寺神戸亮指揮によるラモー『アナクレオン』(北とぴあ)に出演した湯川亜也子、フランスとベル ギーで多忙な活躍をみせる坂本久美など日本人歌手の参与も。ルイ14世の晩年に完成したヴェルサイユの礼拝堂に響きわたる充実解釈 を、自然な場の佇まいとともに収めた名技師フレデリク・ブリアンのエンジニアリングも見事です。

ARCANA
A-498(1CD)
『恋の目隠し』 〜歌と器楽で綴る16-17世紀イタリアの世俗重唱曲さまざま
ガストルディ(1554-1609):目隠しされた恋の神よ、おまえのことは信じない
モンテヴェルディ:甘やかなる我がため息
ガブリエーリ(1557-1612):5声の第1カンツォーナ*
カプスペルガー(1580-1651):わたしが溜め息をつく時、わたしが涙を流す時
カプスベルガー:あそこでは真の快楽など無力
ジャケス・デ・ヴェルト(1535-1596):誰が奪ったのか、わたしの恋人を
  いとしい女(ひと)、本当なんだね
 デ・ヴェルトの「いとしい女(ひと)、本当なんだね」による
 ジョヴァンナ・バヴィエーラによるディミヌツィオーネ*
フレスコバルディ:2声の第3カンツォーナ*
ディンディア(1582-1629):わたしがほしくてたまらない、この恋の宿る瞳よ
ガブリエーリ(1533-1585)/フランチェルカ・ベネッティ編曲:なんといとおしく美しきノミたちであることか(テオルボ、リュートとバロックギターによる)*
A.ガブリエーリ:なんといとおしく美しきノミたちであることか
ディンディア:美しい瞳、静謐なる瞳
デ・ヴェルト:おお春よ、一年の移ろいの青春よ
*=器楽曲
コンチェルト・ディ・マルゲリータ(古楽器使用)【フランチェスカ・ベネッティ(テオルボ、バロックギター、歌)、ターニャ・ヴォグリン(ダブルハープ、歌)、ジョヴァンナ・バヴィエーラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、歌)、ルイ・シュテーヘリン(ルネサンスリュート、テオルボ、歌)、カルド・レイタン・ペドロ(ルネサンスリュート、バロックギター、歌)】

録音:2019年11月10-13日 オーディトリアム「アッキレ・サルヴィチ」 モルフェッタ教区美術館(イタリア南部プーリア州バーリ県)
1600年前後のイタリア宮廷音楽の世界で、高度な文学性と複雑精緻な音楽技法を試す場として大いに愛された重唱ジャンル、マドリ ガーレ。16世紀流のポリフォニックな音作りが独唱中心のバロック・スタイルへと移ってゆく過渡期の興味深い作品が多いこのジャンルでは、イ タリアに活路を見出したネーデルラント楽派後期の作曲家たちからモンテヴェルディまで、新旧さまざまな作曲家が傑作を綴っていますが、そ の真相を妥協なく追求しながら時代の変化を追った充実のアルバムがARCANAから登場しました。すぐれた古楽奏者が集うバーゼル・スコ ラ・カントルム出身の俊才たちによるコンチェルト・ディ・マルゲリータ(1600年前後に最も実験的な音楽が生み出されていたフェラーラに、公 妃として迎えられたマントヴァ公女マルゲリータに由来)は、全員が古楽器奏者であり歌手であるというルネサンス期さながらの頼もしいグルー プ。歌詞となる詩の味わいを多声の綾に埋もれさせずに引き立てる聴き取りやすい発音に、撥弦中心の楽器を折々盛り込みながら、マドリ ガーレの面白さを十全に際立たせます。即興演奏に由来する技法ディミヌツィオーネ(分割装飾奏法)もごく自然に使いこなす彼らの素晴ら しい技術とセンスで、ルネサンス末期からバロック発祥期にかけての多彩なイタリア音楽をお楽しみいただけます。

Linn
CKD-677(1CD)
NX-B09
ジョン・ジェンキンス(1592-1678):ヴァイオル・コンソートのための4声のファンタジアとパヴァーン
1. ファンタジア 第12番ニ長調
2. ファンタジア 第16番ニ短調
3. ファンタジア 第14番ニ長調
4. ファンタジア 第10番イ短調
5. ファンタジア 第13番ニ長調
6. パヴァーン ニ短調
7. ファンタジア 第15番ハ長調
8. ファンタジア 第8番ハ短調
9. パヴァーン ホ短調
10. ファンタジア 第11番イ短調
11. ファンタジア 第4番ニ短調
12. ファンタジア 第1番ハ短調
13. ファンタジア 第6番ヘ長調
14. ファンタジア 第7番ハ短調
15. ファンタジア 第5番ヘ長調
16. ファンタジア 第9番ハ短調
17. ファンタジア 第2番ハ短調
18. ファンタジア 第3番ハ短調
19. ファンタジア 第17番ヘ長調
ファンタズム(古楽器使用)【ローレンス・ドレフュス(トレブル・ヴァイオル、ディレクター、楽譜監修)、ジョナサン・マンソン(テナー・ヴァイオル)、エミリア・ベンジャミン(テナー・ヴァイオル)、マルック・ルオラヤン=ミッコラ(ベース・ヴァイオル)】
ダニエル・ハイド(Org)[1-5,14-19]

録音:2012年9月30日-10月2日 聖マーティン教会、イースト・ウッディ(英国中南部ニューベリー近郊)
ルネサンスの音楽作法が17世紀に入っても根強く愛され続ける中、世紀半ばの清教徒革命による共和政時代に宮廷式の音楽が存亡の 危機にさらされ、芸術音楽断絶のあと1660年の王政復古とともに急速なバロック流入を経験することとなった英国の音楽世界。この結 果、革命前のルネサンス的な美意識による多声音楽が17世紀後半まで命脈を保ち、バロック的な新しい音楽と併存するという独特な状 況が生まれました。その過渡期ともいえる共和政時代を生き延び、王政復古とともに新たな活躍をみせた弦楽器芸術家ジョン・ジェンキンス は、ヴァイオリンを使った新機軸の音楽のかたわら、ヴァイオル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の合奏によるルネサンス的な音作りが美しい多声器楽曲も 残しています。英国最前線のガンバ奏者たちが集う才人集団ファンタズムは、このジェンキンスのヴァイオル・コンソート作品の楽譜を徹底究 明、新たな校訂譜を作成したうえで決定盤的録音を進めてきましたが、これまでの6声(BKD556)および5声(BKD557)のコンソート集に 続く今回のアルバムは4声の作品を集め、この体系的録音の完結編を飾るところとなりました。これらの大半は革命前の1620年代に書か れ、同時代のウィリアム・ローズのコンソートなどとは異なり厳格対位法の慣習を守りながらも、ユニークな和声で聴き手を飽きさせないジェン キンス随一の作風が光ります。ヴァイオリンを使った後年の音楽とは一線を画す古雅な音世界。聴き深め甲斐のある19作を、LINN RECORDSならではの自然派録音で聴ける喜びが詰まっています。

RAMEE
RAM-2001(1CD)
ボールドウィン写本の音楽〜イギリス・ルネサンス期の音楽の宝庫
<プロローグ>
1. ジョン・ボールドウィン(1560以前-1615): 4声の楽曲
<楽匠ウィリアム・バード、その妥協なき音楽>
2. ウィリアム・バード:主よ、玉座から見下ろしてください*
3. トーマス・プレストン(生年不詳-1559以降): おお、麗しき聖三位一体の光
4. 作者不詳::キリエ
5. バード:そして、子であるあなたは
6. バード:主よ、お怒りにならないでください*
<コンソートにおける鉄則および理想的バランス>
7. ジョン・ベディンガム(生年不詳-1459/60頃): ご覧ください、主よ
8. 作者不詳::主よ、お守りください
9. ナサニエル・ジャイルズ(1558頃-1634):主よ、あなたに望みをかけます
10. クリストファー・タイ(1503頃-1573):しっかり座っていて
11. 作者不詳:しっかり抱いて
<礼拝の時間、神への賛美>
12. エリー・ベヴィン(1554頃-1638):祭壇におられる主は*
<コンソートにおける鉄則および理想的バランスII>
13. 作者不詳:題名のない楽曲
14. 作者不詳:わたしたちをお救いください
<イン・ノミネ、およびその他の「歌詞なく演奏される歌」について>
15. バード:忘れるなかれ、主を
16. アルフォンソ・フェラボスコ1世(1543-1588): ウト・レ・ミ・ファ・ソル・ラ
17. ジョン・タヴァナー(1490頃-1545):イン・ノミネ
18. ロバート・ゴルダー(1510頃-1563):イン・ノミネ
19. 作者不詳:イン・ノミネ
<夕暮れどきの、寛いだ音楽の愉しみ>
20. ベヴィン:ブラニング
21. ベヴィン:おれには金がある、そして一人の友がある*
22. ベヴィン:陽気に過ごそう、あまりくよくよせず*
23. ボールドウィン:すてきな五月の夜明け時*
24. ルカ・マレンツィオ(1553/54-1599):わたしは恋ゆえに嘆く
25. マレンツィオ:またしても傷口が開く思いだ*
<楽匠ウィリアム・バード、その妥協なき音楽II>
26. 作者不詳:キリエ
27. バード:おお、なんと栄えある王国か*

*=声楽曲
ミュージック&マース(古楽器使用)【グレイス・ニューコム(S)*、ウルリーケ・ホフバウアー(S)[6,25]、ジュリアン・ポッジャー(T)、ブレノ・キンデレ(Br)、イレーネ・クライン(トレブル&アルト・ヴァイオル、ディレクター)、エリザベス・ラムジー(アルト&テナー・ヴァイオル)、ジェーン・アクトマン(アルト&テナー・ヴァイオル、ディレクター)、レオナルド・ボルトロット(ベース・ヴァイオル)】

録音:2020年1月20-24日、聖レオデガル教会、メーリン、スイス
経験豊かな二人のガンバ奏者ジェーン・アクトマンとイレーネ・クラインが中心となり、さまざまなレーベルでテーマ性の高いアルバムを丁寧に制 作しつづけてきた古楽器集団ミュージック&マース。最近ではRameeレーベルで音盤制作を進めていますが、このアルバムは英国ルネサンス 〜バロック期の室内楽を得意とする彼女たちの本領発揮とも言うべき選曲です。英国王室の歌手として活躍したジョン・ボールドウィンが、お よそ1586年から1591年にかけて筆写してきた手稿譜「ボールドウィン・コモンプレイス・ブック(ボールドウィン写本)」が今回のテーマ。この重 要な写本には、中世音楽の面影を残す15世紀の多声楽曲から16世紀イタリアのマドリガーレまで、エリザベス朝時代の英国の知識人たち が味わった音楽の多様性が鮮やかに示されています。ミュージック&マースはその中から聖俗両面にわたる作品をバランスよく選び、当時流の ガンバ合奏に歌手を交えた、典雅で味わい深いプログラムを構成。ガンバ合奏での精緻な音作りにはっとさせられる瞬間の連続に、レーベル の主宰者でバロック・ヴァイオリン奏者でもある録音技師ライナー・アルントの自然なエンジニアリングの繊細さが光ります。1580年頃の英国 のガンバをモデルとする再現楽器や17世紀初頭の貴重なオリジナル楽器の響きで、昔日の音楽が味わいそのままに甦る1枚です。

OEHMS
OC-1724(1CD)
NX-B03
ウィリアム・バード(1539/40-1623):鍵盤楽器のための音楽集
1. The Earl of Oxford’s March オックスフォード卿の行進曲
2. Sellinger’s Round セリンジャーのラウンド
3. The Queen’s Alman 女王のアルマン
4. Alman アルマン MB 28/89 …ムジカ・ブリタニカ Vol. 28/No. 89
5. Pavan パヴァン MB 27/31a
6. Galliard ガイヤルド MB 27/31b
7. The Second Ground 第2ラウンド MB 27/42
8. The Irish March アイルランド風行進曲
9. Prelude プレリュード MB 27/12
10. Fantasia ファンタジア MB 27/13
11. Wilson’s Wild ウィルソンズ・ワイルド
12. The Carman’s Whistle 御者の口笛
13. Tregian’s Ground トリージアンのラウンド
フリーデリケ・シュレク(Cemb)

録音:2019年10月1-5日
チェンバロ奏者フリーデリケ・シュレクが弾くウィリアム・バードの作品集。 シュレクはこれまでに「時よとどまれ-イギリス・バロック期の音楽」(OC1864)、「From Byrd to Byrd」 (OC1702)と、バード作品を含む2枚のアルバムを録音していますが、今回はバードのみに焦点を当て作品の魅 力を探求しました。演奏に用いたのはイオアネス・ルッカース1624年製楽器の復元モデル。力強く華やかな音色 が魅力です。 【フリーデリケ・シュレク】 ドイツ、ミュンヘン近郊のシュタルンベルクで生まれたフリーデリケ・シュレクは7歳でピアノとリコーダーを始め、リヒャル ト・シュトラウス音楽院で学んだ後、ミュンヘンでチェンバロ奏者ミヒャエル・エベルトに師事、本格的に古楽奏者の 道に進むことを決意しました。そしてバーゼル・スコラ・カントルムでチェンバロと通奏低音をイェスパー・クリステンセ ン、即興演奏をルドルフ・ルッツから学んでいます。現在は、ドイツを始め世界中のコンサートホールで演奏を行 い、古楽フェスティヴァルにも頻繁に招かれています。

CD ACCORD
ACD-285(1CD)
NX-C01
聖母マリアのカンティガ集
1. Prologo - Porque trobar
2. Como poden (第166番)
3. Madre de Deus (第422番)
4. Dized’, ai trobadores (第260番)
5. Aquela que a seu Fillo (第258番)
6. Alegria, alegria (第425番)
7. Ontre toda las vertudes (第323番)
8. Santa Maria amar (第7番)
9. Miragres fremosos (第37番)
10. Ai, Santa Maria (第79番)
11. Rosa das rosas (第10番)
12. Santa Maria, valed`, ai Sennor (第279番)
13. Quantos en Santa Maria (第66番)
スカンディクス(中世アンサンブル)
アグニェシュカ・ムハ(歌…1-4、6-12/ベンディール…5)
ティモテウシュ・ドルダ(歌…8/中世ヴァイオリン…1、2、4-7、9,12/シンフォニア…11)
ヤクブ・カブス(歌…5/ベンディール…2、9、12/シンフォニア…1、3、8、10)
ピオトル・フリス(芸術監督、ロマネスク・ハープ…3、7、8、13
リコーダー…1、2、5、12/ウード…6、9、11/シトル…4、10)
スワヴォミル・ヴィトコフスキ(歌…1、5、13/ウード…1、2、3、5、7、8/シトル…12、ベンディール…1、4、6、10、11/レク…9)

録音:2018年8月27-31日
『賢王』として名高いカスティーリャ王国の国王アルフォンソ10世(1221-1284)。天文学や占星術とともに、詩 や音楽の発展に寄与、なかでも彼の統治下で編纂された『聖母マリアのカンティガ集』は400曲を超える聖母マ リアのためのカンティガ(歌)で構成されており、その中には典礼歌や賛歌、中世舞踊に由来する民俗的な歌など を含む様々な形式を持つ多彩な曲が含まれています。また挿絵には当時使用されていた楽器や衣服が描かれ ており、当時の文化を伝える貴重な史料にもなっています。 このアルバムでは多数のカンティガの中から選ばれた曲に、13世紀頃の復元楽器による演奏を加えることで、カン ティガ本来の響きを再現する試みが行われています。

BMC
BMCCD-127(1CD)
トリオ・リグヌム〜トリアログ
オケゲム:ミサ・シネ・ノミネ
ツォルト・シェライ(b.1954):ドリーム・ドローイングス
ヨージェフ・シャーリ(b.1935):トリアログ
タリス(アーダーム・コンドール編):御身はまことに幸いなる者
トリオ・リグヌム〔チャバ・クレニャーン(Cl)、ラヨシュ・ロズマーン(Cl)、ジェルジ・ラカトシュ(Fg)〕、イルディコー・ヴェーコニ(ツィンバロン)

録音:2006年10月6日-8日、2007年4月1日-5日(ブダペスト)
2本のクラリネットとファゴットで編成されるトリオと、ゲストにツィンバロンを迎えてのアルバム。ハンガリーの2人の現代作曲家の作品を15世紀と16世紀の巨匠の音楽で挟んでいます。この大胆な構成は、単に4つの音楽を好きな順番で聴くだけでなく、新しい価値観、新しい音楽の構成を発見しようと試みています。
BMC
BMCCD-140(1CD)
デレクタメンタム〜グレゴリオ聖歌とデュファイ作品集
賛美歌:Jesu nostra refectio
Antiphon:Sapientia aedificavit
Responsory:Quicumque manducaverit
Responsory:主イエスはその夜
Melchisedec rex Salem
Antiphon:天使の糧
デュファイ:サンクトゥス、アヴェ・ヴェルム・コルプス
Reading from the Sermons of St. Thomas Aquinas I.
Responsory:Verbum vitae carni conjungitur
Sermon U.
Responsory:Panis oblatus caelitus
Sermon V.
テ・デウム
デュファイ:パンジェ・リングァ・グローリオシ
Introit:良い麦で養ってくださる
Epistle:Ego enim accepi
Gradual:Oculi omnium
Alleluia:Caro mea
デュファイ:ラウダ・シオン
Offertory:Sacerdotes incensum
Communion:Quotiescumque manducabitis
スコラ・フンガリカ、
ヤンカ・センドレイ(指)、
ラースロー・ドブサイ(指)

録音:2007年6月18日-22日
グレゴリオ聖歌とデュファイの作品を組み合わせることによって、デュファイの作品の特徴をより際立たせています。スコラ・フンガリカの澄み切った歌声が響き渡り、聞き手の心を揺さぶるような美しさです。
BMC
BMCCD-128(1CD)
聖ミカエルと聖マルティンの日の為の晩課
聖ミカエルの日の為の晩課
聖マルティンの日の為のミサ
聖マルティンの日の為の晩課
スコラ・フンガリカ、ヤンカ・センドレイ(指)、ラースロー・ドブサイ(指)

録音:2006年6月(ハンガリー)
1571年にアンナ・ハンセン・シューマンという未亡人が、貴重な写本をブラチスラヴァの聖マルティン礼拝堂に寄贈しました。その写本には239のポリフォニックな作品が収録されており、そのほとんどが晩課の為の音楽でした。今回の録音では教会の守護聖人である聖マルティンと、同じ時代の聖ミカエルの日の為の作品が取り上げられています。

Etcetra
KTC-1711(1CD)
エリク・ファン・ネーヴェル:アポン・ザ・チャント
Tota pulchra es
Alma redemptoris mater
Ave Maria
Salve Regina
Regina coeli
Ave maris stella
Gaudeamus
Veni sancte spiritus
Ubi caritas et amor
Rorate coeli
Hodie Christus natus est
Resurrexi
Victimae paschali laudes
Missa de Angelis
Missa de Requiem
クレンデ、
エリク・ファン・ネーヴェル(指揮
ベルギー古楽界の名匠エリク・ファン・ネーヴェルと、ネーヴェルが率いる声楽を中心とした古楽アンサンブル、クレンデ。これまでも16世紀〜18世紀の宗教作品を世に送り出してきた彼らが今回挑戦したのは、エリク・ファン・ネーヴェルが自ら編曲した、混声によるグレゴリオ聖歌集。本来単旋律のユニゾンで歌われるグレゴリオ聖歌の旋律とリズムを忠実に再現しながらも、新たな一面を見出しています。

Da Vinci Classics
C-00515(1CD)
テレマン:無伴奏フルートの為の12のファンタジア TWV.40:2-13 アンドレア・モガヴェーロ(Fl)

録音:2020年5月、ノー・フェイク・レコーズ(レッチェ、イタリア)
存命当時には大バッハを凌ぐ名声と人気を誇っていたテレマンが書いた「ファンタジア」の中でも、最も人気と知名度が高い「フルートの為のファンタジア」。
1727年から28年頃に作曲されハンブルクで出版されたと伝わり、卓越したポリフォニックなテクスチャを感じさせるこの傑作を奏でるのはイタリアのフルーティスト、アンドレア・モガヴェーロ。
ジャン=ピエール・ランパルの演奏に感銘を受けてフルートを学び始めたモガヴェーロはジェームズ・ゴールウェイやハンス=イェルク・シェレンベルガーといった世界的名手たちと共演を重ね、2009年にはパリのエコールノルマル音楽院に招かれ、工藤重典の下で研鑽を積みました。
2015年のミラノ万博への出演、さらにはティート・スキーパの弟子であるヴァンナ・マッサーリ・カマッサにベルカント唱法を学ぶなど、活躍の場を広げている注目の存在です。
使用楽器はヘインズの14Kゴールドのフルート。

Anaklasis
ANA-017(1CD)
アレクサンデル・ノヴァク:メロドラマ・エテルナ 「シレナ」 マレク・モシ(指)、ティヒ市室内O 「AUKSO」、ヨアンナ・フレシェル(S)、エヴァ・ビエガス(Ms)、ヤン・ヤクブ・モノヴィト(C.T)、バルトウォミェイ・ドゥシ(Sax)、ダニエル・ポピアウキエヴィチ(エレクトリック・ギター)、ピオトル・サワイチク(P)

録音:2020年11月、シマノフスキ・カトヴィツェ音楽アカデミー・コンサート・ホール(ポーランド)
1945年にクラクフで設立されたポーランド最大級の音楽出版社「ポーランド音楽出版社(PWM Edition)」が新たに設立したレーベル「Anaklasis(アナクラシス)」の歌劇・シリーズ。現代のもっとも優れたポーランドの作曲家の一人、アレクサンデル・ノヴァク(アレクサンダー・ノヴァーク)(b.1979)のメロドラマ・エテルナ(永遠のメロドラマ)「シレナ」 。ノヴァクと同じくシレジア地方の出身であり同じ年齢のポーランドの小説家、シュチェパン・トヴァルドフの作品を基にした前作の音楽劇 「ドラフ」に続く「シレジア三部作」の第2弾。この「シレナ」も、2019年に初演され成功に終わった「ドラフ」と同様に2020年11月6日から8日に予定されていたAUKSO主催の「Auksodrone」フェスティヴァルにて初演されるはずでしたが、COVID-19の感染拡大により開催の方式が変更となり、最終的には録音され11月14日にポーランド・ラジオによる放送で初公開されました。オーケストラと歌に加えサクソフォンやエレクトリック・ギターを加えた編成で、各20分程度の3部構成で海をテーマに切望、愛、自由、恐怖、混沌、空虚を歌いながら人生の意味について問いかけるこの作品について、ノヴァクは「海に浸からなくても、海の深さを感じることができる」と語ります。

Skani
SKANI-123(1CD)
ペーテリス・プラキディス(1947-2017):合唱作品集
伝説/鐘の言葉
リンゴの木に刺さった大鎌/永遠
シダの花
2つの魔力の歌〔私の頭は縛られ、水をください,親愛なるマーラ〕
パンの歌
『旧約聖書』のふたつの聖歌〔わたしは改めて、わたしは知った〕
クルゼメの海岸,ヴィゼメの海岸
蜃気楼〔砂漠の熱い塵の中で、歌うのにもっといい場所があるだろうか、森のこびと〕
秋に
親愛なる母よ,太陽よ
生活の風景/夜明け
真夏の子供へ/追悼
あなたの土地のあなたのルーツ
ラトビア放送cho
シグヴァルズ・クリャヴァ(指)

録音:2021年3月22日-26日、聖ヨハネ教会(リガ、ラトビア)
ラトビア放送合唱団とシグヴァルズ・クリャヴァの最新のスタジオ録音。現代ラトビアを代表する作曲家のひとり、ペーテリス・プラキディス(1947-2017)のこれまでに録音されたことのない作品を中心に歌ったアルバムです。「彼は、鋭敏な洞察力で人生を見つめ、自身の音楽にしっかりと、厳しく、積極的なやりかたで反映した。静かに気づかれないように、しかし、祖国の魂という世界をしっかりと歩みつづけた」。ラトビアの文学に大きな影響を与えたヤーニス・ライニス、ヴィズマ・ベルシェヴィカ、ジャーナリストでもあったマーリス・チャクライスといった詩人たちの作品、現代ラトビアのヤーニス・ペーテルの『シダの花』『2つの魔力の歌』と『蜃気楼』、ラトビア民謡、『旧約聖書』の『伝道の書』が、テクストに使われています。

CANTATE
C-58035(1CD)
われらに慈悲深き平和をあたえよ〜リューネブルガー・ハイデの修道院の音楽 アンサンブル・デヴォティオ・モデルナ、
ウルリケ・フォルクハルト(指)

録音:2008年9月
音楽学、哲学、言語学、楽器学、歴史学から楽器製作者といった様々な分野のスペシャリストたちと研究を重ね、北ドイツに位置するリューネブルガー・ハイデに伝わる音楽を、より正確に当時演奏されていたように復元することを目的にアンサンブル・デヴォティオ・モデルナは結成され活動しています。
CANTATE
C-58034(1CD)
われらは皆、楽しみを望む〜リューネブルガー・ハイデの修道院の音楽 アンサンブル・デヴォティオ・モデルナ
、ウルリケ・ヴォルクハルト(指)

録音:2008年9月
音楽学、哲学、言語学、楽器学、歴史学から楽器製作者といった様々な分野のスペシャリストたちと研究を重ね、北ドイツに位置するリューネブルガー・ハイデに伝わる音楽を、より正確に当時演奏されていたように復元することを目的にアンサンブル・デヴォティオ・モデルナは結成され活動しています。
CANTATE
C-58033(1CD)
賛美と栄光〜リューネブルガー・ハイデの修道院の音楽 アンサンブル・デヴォティオ・モデルナ
、ウルリケ・ヴォルクハルト(指)

録音:2008年9月
音楽学、哲学、言語学、楽器学、歴史学から楽器製作者といった様々な分野のスペシャリストたちと研究を重ね、北ドイツに位置するリューネブルガー・ハイデに伝わる音楽を、より正確に当時演奏されていたように復元することを目的にアンサンブル・デヴォティオ・モデルナは結成され活動しています。
CANTATE
C-58032(1CD)
主を、賛美せよ〜リューネブルガー・ハイデの修道院の音楽 アンサンブル・デヴォティオ・モデルナ、
ウルリケ・ヴォルクハルト(指)

録音:2008年9月
音楽学、哲学、言語学、楽器学、歴史学から楽器製作者といった様々な分野のスペシャリストたちと研究を重ね、北ドイツに位置するリューネブルガー・ハイデに伝わる音楽を、より正確に当時演奏されていたように復元することを目的にアンサンブル・デヴォティオ・モデルナは結成され活動しています。

APARTE
AP-264(3CD)
マラン・マレ:1本または2本のヴィオールの為の作品集 第1巻(1686)
ヴィオールと通奏低音の為の組曲 ニ短調
メリトン氏のトンボー ト短調
ヴィオールと通奏低音の為の組曲 ト短調
2本のヴィオールと通奏低音の為の組曲 ト長調
2本のヴィオールと通奏低音の為の組曲 ニ短調
ヴィオールと通奏低音の為の組曲 イ長調
ヴィオールと通奏低音の為の組曲 ニ長調
酒井淳(ヴィオラ・ダ・ガンバ/2016年ユディト・クラフト製(ギョーム・バルベイ、1687年製(パリ)モデル)
マリオン・マルティノー(ヴィオラ・ダ・ガンバ/2008年ユディト・クラフト製(ミシェル・コリション、1693年製(パリ)モデル)
クリストフ・ルセ(チェンバロ/ニコラ・デュモン、1704年製)

録音:2020年11月23-27日
フランス・バロックの最も重要な人物、マラン・マレ。自身ヴィオラ・ダ・ガンバのヴィルトゥオーゾであり、作曲家、教師でもあった彼は、1686年から 1723年にかけて生涯に5巻のヴィオール作品集を出版しました。宮廷の華やかさとはちがった、静かで内省的な雰囲気の作品が多く、演奏者のテクニックだ けでなく、間の取り方や装飾など、あらゆるところに高度なセンスが要求されます。ヴィオール奏者として近年ますます充実を見せている酒井淳が、このマレのヴィ オール曲集の録音に取り組み始めました。第1弾となる本CDでは、マレの曲集の第1巻を収録。ヴィオラ・ダ・ガンバは、弓の毛に直接触れながら弦を奏で るため、自分の体の中で感じ、表現したいことが、繊細にしてひとつのごまかしもきかない形で音となって表れてくる、と語る酒井淳。酒井の音楽への真摯な姿 勢、人間性、すべてが美しい結晶となって鳴り響いています。ルセ、マリオン・マルティノーとの、穏やかにして濃密なアンサンブルも魅力です。 (Ki)

Stradivarius
STR-37197(1CD)
D.スカルラッティと同時代の作曲家の作品集
スカルラッティ:ソナタ1K213
ソレール:ソナタ第84 番R413
D・スカルラッティ:ソナタK1
アルベニス1、98、208
セバスティアン・デ・アルベロ(1742-1821):ソナタ第12 番
フェリックス・マキシーモ・ロペス(1742-1821):変奏曲
D・スカルラッティ:ソナタK184、115
アマヤ・フェルナンデス・ポズエロ(Cemb)

録音:2018年6月29日-7月1日 ミラノ、サン・マルコ教会
※STR37140の日本語解説付き再発売
※簡易収納紙ケース
アマヤ・フェルナンデス・ポズエロはスペインのピアニスト、チェンバロ奏者。マドリッド でピアノを学んだ後、イタリアでローラ・アルビーニにチェンバロを師事した。またミラノ大 学で音楽学と古楽で修士号を取得しています。16〜18世紀の音楽を主なレパートリーとし ており、器楽から協奏曲、歌劇の伴奏まで幅広く活躍しています。このディスクは彼女の ライフ・ワークとしているD・スカルラッティとその時代の作曲家のチェンバロ作品を 収めています。古楽の録音を得意とするSTRADIVARIUSの美しい録音も聴きどころのひと つ。

299 MUSIC
NIKU-9040(1CD)
税込定価
「トリステ」〜イングリッシュ・ホルン/バス・オーボエとパイプオルガンによるテレマン&バッハ・ソナタ集
テレマン:「忠実な音楽の師」より バスーン・ソナタ ヘ短調TWV 41:f1
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロの為のソナタ第2 番ニ長調BWV1028
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロの為のソナタ第1 番ト長調 BWV1027
 フラウト・トラヴェルソとオブリガート・チェンバロの為のソナタ ロ短調 BWV1030
庄司さとし(イングリッシュ・ホルン&バスOb)
和田純子(Org)

録音:2021 年6 月2-3 日、7 月29-30 日 軽井沢 ヴィラセシリア音楽堂
オーボエをはじめ様々な楽器でクラシックからポップスまでマルチな活動を展開す る庄司さとしと、オルガン奏者として多方面で活躍を続ける和田純子が洒脱な対話で 共鳴する。太く深みのあるイングリッシュ・ホルン、躍動的で優美なバス・オーボエ、柔 らかく豊かなバロック様式オルガン…独特な響きに包まれた空間に、テレマンとバッハ の名曲に潜む普遍的な魅力が薫り立つ。

NAXOS
NAX-2.110709(DVD)
NX-C05

NBD-0140V(Bluray)
NX-C05
パーセル:歌劇「ディドーとエネアス」 ディドー…マレーナ・エルンマン(Ms)
エネアス…クリストファー・モルトマン(Br)
ベリンダ…ユディト・ファン・ワンロイ(S)
妖婆…ヒラリー・サマーズ(Ms)
第2の侍女…リナ・マーケビー(S)
第1の魔女…セリーヌ・リッチ(S)
第2の魔女…アナ・キンタンシュ(S)
精霊…マルク・モイヨン(Br)
水夫…ダミアン・ホワイトリー(Br)
プロローグ…フィオナ・ショウ(女優)
レザール・フロリサン
ウィリアム・クリスティ(指,Org,Cemb)
演出:デボラ・ワーナー

収録:2008年12月7日、9日 パリ・歌劇=コミック座
共同制作:歌劇=コミック座/アルテ・フランス/ フランソワ・ルシヨン・エ・アソシエ
協賛:TF1
協力:フランス国立映画・映像センター
収録時間:66分
音声:英語
PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面単層ディスク 1080i High Definition
紀元前1世紀に書かれたウェルギリウスの叙事詩『アエネーアス』の主人公トロイの王子エネアス。その壮大な冒険物語に登場するカルタゴの悲劇の女王 ディドーのエピソードを、メタスタージオが戯曲『捨てられたディドーネ』として創作。18世紀にはその戯曲を台本として70を超える歌劇が誕生したことで知ら れています。このパーセルの「ディドーとエネアス」は、ウェルギリウスの『アエネーアス』を元にしたネイハム・テイトの台本によるもので、作曲家の死後スコアが失 われてしまいましたが、そのほとんどが残存する資料から復元されました。本作のデボラ・ウォーナー演出では、復元が叶わなかったプロローグをT.S.エリオット 『荒地』を初めとする3篇の詩(女優フィオナ・ショウの朗読)で再構築。この悲劇歌劇の見事な導入部とし、さらに、記録に残るこの歌劇のチェルシー女子 寄宿学校での上演に範をとり、女生徒たちがいる教室という舞台設定で物語を進めて行きます。エルンマンとモルトマン、2人の題名役の表現豊かな歌唱 に加え、妖婆役のサマーズや精霊役のモイヨンら存在感ある歌手陣を得て、ウィリアム・クリスティ率いるレザール・フロリサンがこのパーセルの傑作歌劇に新 たな息吹を与えています。

Dynamic
CDS-7918(1CD)
NX-B03
ジョヴァンニ・バッティスタ・バッサーニ(1650頃-1716):Affetti Canori 愛の歌い手
カンタータとアリエッテ ソプラノと通奏低音のために Op. 6(1684 ボローニャ)
アンナ・ピローリ(S)
ルイージ・アッカルド
チェンバロ…Andrea di Maio, Canepina(VT) 2018, after an 18th-century
Tuscan instrument
ポジティフ・オルガン…Giuseppe Tisi, Brescia 2014
ニコラ・ブロヴェッリ
バロック・チェロ…Maurizio Vella, Cremona 2016, after Giovanni Paolo
Maggini, Brescia 1600 ca.
エリサ・ラ・マルカ
14コース・テオルボ…Giuseppe Tumiati, Canneto Pavese(PV), 2013, after
Vendelio Venere, Padua, 1611
バロック・ギター…Anna Radice, Bologna 2019, after a 17th-century
anonymous maker

録音:2020年7月12-15日
アルカンジェロ・コレッリと同時代の作曲家ジョヴァンニ・バッティスタ・バッサーニ。パドヴァで生まれ、優れた弦楽器奏者、オルガン奏者としてモデナ、フェラーラ、 ベルガモの大聖堂の楽長を歴任、高い人気を誇りました。ヴァイオリンの為の曲集が有名ですが、歌の分野ではとりわけ「愛」をモティーフにした作品を多く 遺しました。世界初録音となるこのアルバムにはバロック作品の歌い手、アンナ・ピローリが清冽な声と超絶技巧を駆使して歌う、愛の苦しみと喜びを描いた ソロ・カンタータを収録。曲により楽器の組み合わせを変える通奏低音に乗ったピローリの歌唱で、音楽と言葉が見事に融合した表現力豊かな作品をお聴 きください。

ALPHA
ALPHA-783(2CD)
NX-C05
無伴奏ガンバによる、バッハとアーベル
【DISC 1】 <魂>
バッハ:組曲 ニ長調
1. プレリュード(原曲:『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』プレリュード第1番BWV 846/846a)
2. アルマンド(原曲:無伴奏チェロ組曲 第6番 BWV 1012)
3. クラント(原曲:無伴奏チェロ組曲 第3番 BWV 1009)
4. サラバンド(原曲:無伴奏チェロ組曲 第6番 BWV 1012)
5. ガヴォット(原曲:無伴奏チェロ組曲 第6番 BWV 1012)
6. アーベル(1723-1787): ジグ(原曲:アレグロ イ長調 WKO 212)
アーベル:ニ短調の三つの無伴奏曲
7. アダージョ WKO 209
8. 無題の無伴奏曲(アンダンテ)WKO 206
9. アレグロ WKO 207
バッハ:ト短調の二つの無伴奏曲
10. プレリュード(原曲:リュートの為のプレリュード BWV 999)
11. 英国風ブーレ(原曲:無伴奏フルートの為のパルティータ BWV 1013)

【DISC 2】 <肉体>
アーベル:ニ短調の二つの無伴奏曲
1. 無題の無伴奏曲(アルペッジョ)WKO 205
2. 無題の無伴奏曲(モデラート)WKO 208
アーベル:ニ長調の二つの無伴奏曲
3. アレグロ WKO 186
4. フーガ WKO 196
5. 無題の無伴奏曲(アダージョ)WKO 187
6. メヌエットのテンポで WKO 200
7. ヴィヴァーチェ WKO 190
バッハ:ソナタ イ短調
8. グラーヴェ(原曲:無伴奏ヴァイオリンの為のソナタ第2番 BWV 1003/鍵盤の為のソナタ BWV 964〔BWV 1003の鍵盤編曲版〕)
9. フーガ(原曲:無伴奏ヴァイオリンの為のソナタ 第1番BWV 1001/リュートの為のフーガ BWV 1000)
10. シチリアーナ(原曲:無伴奏ヴァイオリンの為のソナタ 第1番BWV 1001)
11. アレグロ(原曲:無伴奏ヴァイオリンの為のソナタ第2番 BWV 1003)

※原曲の表記のあるものは全て演奏者自身による編曲
リュシル・ブーランジェ (ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2020年12月ノワルラク修道院文化センター
古楽先進国フランスの俊才集団ピグマリオンの一員で、Alphaにはバッハのソナタ全曲録音もあるヴィオラ・ダ・ガンバ奏者リュシル・ブーラン ジェは、チェロやコントラバスよりも先に子供の頃からガンバに親しんできた古楽ネイティヴ世代。今回の無伴奏2枚組は、ガンバ奏者=作曲 家アーベルの無伴奏作品に、バッハのさまざまな独奏曲からの編曲を組み合わせたプログラム。ケーテン時代からのバッハの仕事仲間クリス ティアン・フェルディナント・アーベルの息子で、バッハ自身の末男ヨハン・クリスティアン・バッハのロンドンにおける仕事仲間となったカール・フリー ドリヒ・アーベルは、ガンバの作曲家としては大物であるにもかかわらず、単独の無伴奏曲が散発的にあるだけで大作がないため、群小作曲 家の一人と見なされがちな存在。「アーベルをバッハと対等の存在として扱えるように」(ブーランジェ談)と周到に編まれたプログラムは、この作 曲家の小品を組み合わせた小ソナタ仕立てのセクションと、意外にもガンバの響きになじみやすい他の楽器の為のバッハの名曲群をもとに、 自由に編まれた組曲とソナタが軸になりました。生前は多くの自作を色々な別編成のために編曲し続けたバッハですが、ここで広く知られた 曲まであたかもオリジナルのガンバ作品であるかのように響かせるブーランジェの手腕は圧巻。無題の作品も多いアーベルの音楽も、無伴奏 のソナタを前提として書かれていたかのような味わい深い魅力とともに甦ります。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-056(1CD)
『ヴェルサイユ=ウェストミンスター』 〜オルガンとクラヴサンによる英仏音楽の17世紀〜
パーセル:「妖精の女王」(1692)より
1. 入場の踊り
2. 夜に従う者たちの踊り
3. グラウンド(Z. D221)*
ギヨーム=ニコラ・ニヴェール(1632-1714): 第5旋法による組曲〜『あらゆる教会旋法による100曲を収めた第1オルガン曲集』(1665)より
4. プレリュード
5. 低音部でディミニューションを
6. 低音部でヴォワ・ユメーヌによるフーガを
7. デュオ
8. クロモルヌ管によるレシ
9. コルネ管〔による楽曲〕
10. グラン・ジュ〔による楽曲〕
11. プラン・ジュ〔による楽曲〕
リュリ/ジャン=アンリ・ダングルベール(1629-1691)編)): 序曲 〜歌劇「カドミュスとエルミオーヌ」LWV 49より*
13-16. パーセル:「妖精の女王」より
13. グリーンマンの踊り
14. ジグ
15. 妖精たちの踊り
16. ヴォランタリー(Z. 720)
ルイ・クープラン:ファンタジア-低音部でレシ
L.クープラン:デュオ
リュリ/ダングルベール編)):心地良い夢が 〜歌劇「アティス」LWV 53第3幕第4場より*
リュリ/ダングルベール編)):パサカーユ 〜歌劇「アルミード」LWV 71第5幕第2場より*
パーセル:ダブル・オルガンの為のヴォランタリー ニ長調 Z. 719
ニコラ・ルベーグ(1631-1721):第1旋法による組曲〜『第1オルガン曲集』(1676)より
22. プレリュード
23. デュオ
24. 中音域でクロモルン管を使って〔の楽曲〕
25. 低音部でトロンペット管を
26. 三つの鍵盤によるトリオ
27. 中音域でティエルスを
28. ディアローグ
パーセル:ハープシコード組曲 第4番イ短調 Z. 663
29. プレリュード*
30. アルマンド*
31. クラント*
32. サラバンド*
L.クープラン:クロモルヌ管によるフーガ
ジョン・ブロウ(1649-1708):コーネット・ヴォランタリー イ短調
パーセル:恋する者は何と幸せなことか 〜「アーサー王」Z. 628(1691)第4幕より
コンスタンス・タヤール(オルガン&クラヴサン〔=チェンバロ〕)
*=クラヴサンを使用
【使用楽器】
ヴェルサイユ王室礼拝堂の大オルガン:ジュリアン・トリビュオ1711年建造、ルイ=アレクサンドル・クリコによる1736年の改修とフランソワ=アンリ・クリコによる1762年の改修を踏まえた状態に復元 (復元建造: ジャン=ルー・ボワソー&ベルトラン・カッティオ、1995年)
クラヴサン:フランソワ=エティエンヌ・ブランシェ1世&ヨハン・コンラート・ピクシウス1746年製オリジナル(修復: アラン・アンセルム)

録音:2020年12月21-23日 ヴェルサイユ王室礼拝堂、フランス
ルイ14世が生涯をかけて建造に情熱を傾け、ルイ15世の時代に現在の姿へと調えられていったヴェルサイユ宮殿。そこには1995年に18世紀当時の状態ま で復元された王室礼拝堂の歴史的オルガンと、ルイ15世時代に愛奏されていた2台のクラヴサンがありますが、ここではそのクラヴサンのうち18世紀半ばに作 られた方の楽器と、王室礼拝堂のオルガンとを同じ奏者が使い分け、英仏の作曲家たちが残したバロック期の鍵盤音楽の真相に迫ります。演奏は現在フラ ンス語圏スイスの古楽拠点ジュネーヴで教鞭を取るコンスタンス・タヤール。選曲の軸にあるのは、17世紀英国の早世の天才ヘンリー・パーセル。宮廷の主た る英国王が王政復古前にフランスに亡命していたため、当時の英国王室ではルイ14世が好んだ様式に強く影響を受けた音楽が愛されていましたが、タヤー ルはブルボン王室の巨匠たちの音楽の只中にパーセルやその師匠ブロウの作品を配することにより、彼らの英国音楽がいかにフランス音楽と連続性のあるもの だったかを鮮やかに浮き彫りにしてゆきます。オルガンだけでなく、適宜クラヴサンの為の楽曲を交え、礼拝堂向けの音楽と俗世の劇場向けの音楽とを行き 来する選曲になっているのも興味深いところ。それぞれに別扱いされやすい各種の音楽に一貫性を感じることができるのは、オルガンとクラヴサンをどちらも鮮や かに弾きこなせる名手タヤールの存在に負うところが大きいと言わなくてはなりません。精緻な解釈と周到なプログラムで、「国」と「文化」の感覚が今とはかなり 違っていたバロック期の感覚を生々しく体感できる1枚です。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-053(1CD)
リュリ:「町人貴族」 〜モリエールの音楽舞踏喜劇の為の音楽 LWV 43 音楽教師の弟子…ポール=アントワーヌ・ブノ=ジヤン(オートコントル)
女性音楽家…エヴァ・ザイシク(S)
音楽家1、ポワトゥーの男1…シリル・オヴィティ(T)
音楽家2、料理人3…ティボー・ド・ダマス(Bs)
料理人1…ニコラス・スコット(オートコントル)
料理人2、ガスコーニュの男1、ポワトゥーの男2、噂好きな町人の老女…ザカリー・ワイルダー(T)
トルコ太守、陽気なスペインの男1、上流階級の紳士…ヴィルジル・アンスリ(Bs)
陽気なスペインの男2、ガスコーニュの男2…セルジュ・グビウ(T)
上流階級の婦人、イタリアの女性音楽家…クレール・ルフィリアトル(S)
噂好きな町人の老人…マルク・モイヨン(T)
イタリアの音楽家、スイスの男…ジョフロワ・ビュフィエール(Bs)
陰気なスペインの男…ダヴィド・トリクー(オートコントル)
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)
ヴァンサン・デュメストル(指)

録音:2021年3月23-27日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
ルイ14世時代の前史にあたる17世紀初頭のフランス音楽を広く世に知らしめたことで注目された後、満を持してフランス・バロック舞台音楽 の世界に臨み快進撃を続けてきたヴァンサン・デュメストル。21世紀のフランス古楽界を魅了し続けてきたこの最前線の俊才は、2004年に DVDリリースしたリュリ&モリエールの音楽舞踏喜劇「町人貴族」で世界を驚かせ、バロック解釈の重要人物として一躍注目を集めるところと なりました。その後録音を続けてきたリュリの抒情悲劇群とは違い、この作品はモリエールの戯曲の重要な部分を音楽が彩る、つまり演劇部 分が多くを占めているため、音楽だけの抜粋では物語の全容を辿れないのですが、しかし映像作品だけではデュメストルの絶妙解釈は一部 の人にしか伝わりません。そこで今回、ヴェルサイユ宮殿を舞台に満を持して「音楽のみ」のCD録音が登場!しかもルフィリアトル、グビウ、モ イヨンといった初期ル・ポエム・アルモニークの顔役たちが個性豊かな役柄を演じ歌うほか、リュリが要所で独唱を充てた役柄にはエヴァ・ザイシ クやシリル・オヴィディといったスターたちを起用。フランス古楽界のさまざまな側面の良さがきわだつ絶妙アルバムに仕上げました。前作『王の 晩餐の為のサンフォニー集』(CVS048/NYCX-10251)で好演を聴かせた俊才古楽器プレイヤーたち多数参加のオーケストラも絶好 調。有名なトルコの儀式や精彩あふれる「諸国民の舞踏劇」など、聴きどころ満載のアルバムとなっています。
Chateau de Versailles Spectacles
CVS-052(1CD)
ラモー:グラン・モテ マルグリット・ルイーズ合奏団(古楽器使用)&cho
ガエタン・ジャリ(指)

録音:2020年11月13-16日、2021年3月28-30日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
20世紀後半におけるフランス古楽再発見の流れは、ラモーの作品に対する認識を大きく変えました。今やラモーはクラヴサン(Cemb)のた めの音楽だけでなく、齢50を越えてから続々発表した歌劇やバレ、ディヴェルティスマンなど一連の舞台音楽においてどれほど注目すべき存 在だったか、世界的に知られるようになっています。しかしそうした領域の影で、フランス・バロックのもう一つの重要な側面である宗教曲におけ るラモーの活躍には、今なお光が当たる機会が多いとは言えません。しかし教会のオルガン奏者でもあった彼は、パリ以外の土地を転々とし ていた30代までの時期に充実したグラン・モテをいくつか書いており、それらにも後年の開花を予感させる豊かな才能が窺えるのです。ヴェル サイユ宮殿が企画するレーベルからの待望の新録音には、現在知られている4作全てのモテが収録され、このルイ14世の居城で数々の名 演を繰り広げてきた気鋭グループ、マルグリット・ルイーズが声楽・器楽とも大活躍。ヴァイオリンのほかフランス・バロック流儀の大小ヴィオラ群 にチェロやコントラバスなどイタリア由来の弦楽器も交え、イタリアとも近い南仏を活躍の舞台とした若き日のラモーが思い描いた響きの真相を 明らかにしてゆきます。バスーン奏者4人に鍵盤奏者2人が加わる通奏低音勢が支える響きは実に豊饒、起伏に富んだ音楽作りは同時期 のバッハやヘンデル、ヴィヴァルディとは確実に違っており、ユニークな音楽世界の虜にさせてくれます。
Chateau de Versailles Spectacles
CVS-054(3CD)
NX-D11
ラモー:レ・パラダン(遍歴騎士たち) アルジー…サンドリーヌ・ピオー(S)
ネリーヌ…アンヌ=カトリーヌ・ジレ(S)
騎士アティス…マティアス・ヴィダル(オートコントル)
オルカン…フロリアン・センペ(Br)
アンセルム…ナウエル・ディ・ピエロ(Bs)
妖精マント…フィリップ・タルボ(オートコントル)
ラ・シャペル・アルモニーク(古楽器&声楽アンサンブル)
ヴァランタン・トゥルネ(指)

録音:2020年12月17-20日 ヴェルサイユ宮殿 戦闘の回廊
2010年代後半飛躍的に注目を集め、フランス古楽シーンの最前線で快進撃を続ける1996年生まれの指揮者ヴァランタン・トゥルネ。ピエ ルロ、コワン、サヴァールら巨匠たちのもとでガンバを学んだのち指揮に転向、ピエール・カオとフィリップ・ヘレヴェッヘの薫陶を受けながら、パリ音 楽院在学中の2017年に結成したラ・シャペル・アルモニークとの演奏は絶賛をもって迎えられ、2019年にはヴェルサイユ宮殿のレーベル Chateau de Versaillesからバッハ『マニフィカト』初演版でCDデビューしました。その後の『ヨハネ受難曲』への取り組み含め、競合多き バッハ作品の解釈で世界を唸らせた末、彼が今回向き合ったのは同国人ラモー。後期の重要作「レ・パラダン」全曲をヴェルサイユ宮殿で名 歌手たちと録音、躍動感と深い抒情に彩られた音世界を披露します。1760年の初演こそ失敗に終わりましたが、このラモー晩年の意欲作 はホルンやミュゼット(鞴式バグパイプ)が独特の効果を上げるオーケストレーションもユニークで、妖精や騎士たちが活躍する中世風の恋物 語を彩る音楽は起伏に富み、作品全体に興趣が尽きません。それぞれソロ・アルバムでも活躍をみせているピオーとヴィダル、あるいは絶好 調のジレといった21世紀屈指の名歌手たちが鮮やかに歌い上げる独唱パートもさることながら、ラモーが繰り出す複雑な和声を巧みに捉え 劇的展開を描き出す合唱や管弦楽の一体感がこの上ない素晴しさで、聴き進めるほどに引き込まれる名演に仕上がっています。ピグマリオ ンの後に続く気鋭集団ラ・シャペル・アルモニークの頼もしさを十全に伝える新録音で、古典派黎明期のパリの人々を戸惑わせた異色作の 真価を存分にお楽しみください。

CPO
CPO-555436(2CD)
NX-D11
テレマン:フランス風典礼歴カンタータ集 1714/1715
【CD1】
1. Jesu meine Freude イエス、わがよろこび TVWV 1:966
2. Ich werfe mich zu deinen Fussen
われはの汝の足元に身を投げよう TVWV 1:822
3. Valet will ich dir geben われ、汝に別れを告げん TVWV 1:1458
4. Der Herr verstoset nicht ewiglich
主はとこしえに拒むことなく TVWV 1:288
5. Ach, sollte doch die ganze Welt
ああ、全世界の人々がそれをすべき TVWV 1:32
【CD2】
1. Christus hat einmal fur die Sunde gelitten
キリストはかつて罪のために苦しみ TVWV 1:140
2. Mus nicht der Mensch immer in Streit sein
地上で人は常に争わねばならないのではないですか? TVWV 1:1146
3. Herr, wie lange wilt du mein so gar vergessen
主よ、いつまでなのですか。とこしえにわたしをお忘れになるのですか
TVWV 1:777
4. Gott schweige doch nicht also
神よ、沈黙することなく TVWV 1:678
5. Wer ist der, so von Edom kommt
このエドムから来る者はだれか TVWV 1:1585
エリザベート・ショル(S)…CD1
レベッカ・シュトルツ(A)…CD1
ファビアン・ケリー(T)…CD1,2
ジュリアン・クレマン(Bs)…CD1
ユリア・グルツカ(S)…CD2
ラリッサ・ボトス(A)…CD2
ハンス・クリストフ・ベーゲマン(Bs)…CD2
グーテンベルク・ソロイスツ(声楽)
ノイマイヤー・コンソート(器楽)
フェリックス・コッホ(指)

録音:2020年12月7-10日…CD1
2021年4月13-16日…CD2
テレマン作品の復興に力を注ぐcpoレーベルの新シリーズは、1714/15の教会歴(典礼歴)のために作曲された規模の大きな編成によるカンター タ全72曲の録音プロジェクト。その翌年にあたる1716/17年のツィクルスは良く知られていますが、こちらの年の作品については、文献にもほとんど言 及がありません。この第1作には1715年の夏の終わりの時期の為の5曲のカンタータと四旬節の5曲のカンタータを収録。フランス風の様式で書かれ ているため、「フランス風典礼歴シリーズ」と呼ばれているカンタータを含みます。なかでも「Judica」と呼ばれる四旬節の第5日曜日の為の「Gott schweige doch nicht also」は「受難の始まりの週」という特別な役割を持つ曲です。フェリックス・コッホの指揮によるこのプロジェクトは、バロック歌 唱に実績のあるヴェテラン歌手とともに、このプロジェクトのために選抜された若き歌手たちが組織するヴォーカル・アンサンブル「グーテンベルク・ソロイス ツ」の演奏。テレマン・ファンだけではなく多くの人にお聴きいただきたい1枚です。

CPO
CPO-555398(1CD)
NX-B02
ペニャローサ、ビクトリア:聖母マリアの為の音楽集
ペニャローサ:おお、もっとも聖なる女性(モテトゥス)
 私は黒い(カンティクム)
 Unica est columba mea(モテトゥス)
 第3旋法によるマニフィカト
 幸あれ、天の元后(アンティフォン)
ビクトリア:おお、 大いなる神秘(モテトゥス)
 ミサ『 おお、 大いなる神秘』
ペニャローサ:サンタ・マリア(アンティフォン)
第8旋法によるマニフィカト
 聖なるマリア(アンティフォン)
ビクトリア:博士たちは星を見て(公現祭のモテトゥス)
ペニャローサ・アンサンブル

録音:2020年8月10-14日
スペイン・ルネサンス期の2人の作曲家による「聖母マリアの為の音楽」を集めた1枚。フランシスコ・デ・ペニャ ローサはセビーリャで教会楽長として活躍、1518年から21年まではローマ教皇庁にも使えた才人。ジョスカン・ デプレらフランドル楽派のスタイルを採り入れた宗教曲を書き高く評価されましたが、出版された作品が少なかっ たため、スペイン以外の国で広くその作品が広まることがありませんでした。アルバムを演奏する"ペニャローサ・ア ンサンブル"はこの大作曲家の名を冠しています。かたやビクトリアはペニャローサより80年ほど 後の世代の作曲家で、ポリフォニー音楽の作曲家としてパレストリーナに次ぐ存在とみなされています。彼もロー マでイエズス会の司祭を務めましたが、1586年にスペインに帰国し、マドリッドのデスカルサス・レアレス女子修道 会に奉職します。ここでは皇太后マリアに仕え、司祭・作曲家・合唱指揮者・オルガニストとして多方面な活躍 をしました。彼の作品は印刷されヨーロッパ全体に普及し他の作曲家たちを刺激、現在でもその洗練された音 楽は広く愛されています。

PAN CLASSICS
PC-10432(1CD)
イタリア狂詩曲 〜初期バロックのスティルス・ファンタスティクス
マルコ・ウッチェリーニ(1603-1680):ソナタ第2番「La Luciminia contenta」 Op.4
フレスコバルディ:スピネッティーナとヴァイオリンの為のトッカータ
ジョヴァンニ・バッサーノ(1551-1617):ヴァイオリン独奏の為のリチェルカーレ
ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンタナ(1571-1630):ソナタ第5番
ヴィンチェンツォ・ボニッツィ(1580-1630):「La bella netta ignuda e bianca mano」によるディミニューション
フレスコバルディ:カンツォン第5番「La Tromboncina」
ピエトロ・アントニオ・マリアーニ(1596-1640):2声のバスタルダ風カンツォン
フレスコバルディ:パッサカリアによる100のパルティータ
アレッサンドロ・ストラデッラ(1639-1682):ヴァイオリンとオブリガート・バスの為のソナタ
ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(1624-1687):ソナタ「La Stella」 Op.3-1
リッカルド・ロニョーニ・タエッジョ(1545-1620):「Anchor che col partire」によるディミニューション
ダリオ・カステッロ(1600-1658):ソナタ第6番
ダリオ・カステッロ:ソナタ第2番
バルトロメオ・モンタルバーノ(1598-1651):シンフォニア第4番「Geloso」
ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ:ソナタ「La Castella」
ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690)::ラ・フォスカリ
ジョヴァンニ・サルヴァトーレ(1622-1688):トッカータ第2番「del nono tuono naturale」
パドレ・マリアヌス(1657-1701):イ調のソナタ
アンサンブル・コルダルテ【ダニエル・ドイター(Vn)、ヘイケ・ヨハナ・リンドナー(ヴィオラ・ダ・ガンバ、リローネ)、マルクス・メルクル(チェンバロ、オルガン)】

録音:2020年
1650年、「普遍音楽」で知られる学者アタナシウス・キルヒャーは、音楽家のほとばしる霊感が技巧を推し進め作曲理論上の規則をはみ出た表現に至ることに ついて触れ、「スティルス・ファンタスティクス stylus phantasticus」と呼びました。これはイタリアでヴァイオリン音楽の隆盛が始まった1600年頃から見ら れていた傾向であり、一般的な表現のひとつとして既に定着しているものでした。
ヴァイオリンが大いに活躍する音楽が並び、華麗な技巧がまばゆい1枚。 (Ki)

ACCENT
ACC-24383(1CD)
ビーバーとヴェイヴァノフスキー 〜クロムニェジーシュ宮殿のトランペット音楽
ビーバー:喇叭と音楽による食卓のもてなし(4声)
 5声のソナタ第4番
アントニオ・ベルターリ(1605-1669):5声のソナタ
作者不詳:3声のソナタ
作者不詳(ヴェイヴァノフスキー?):ホルンを伴う狩りのソナタ
パヴェル・ヨセフ・ヴェイヴァノフスキー(1633-1693):4声のソナタ「Be mollis」
作者不詳:4声のソナタ
ビーバー:5声のソナタ第10番
フローベルガー:リチェルカーレ第2番FbWV408
ビーバー:6声のソナタ
ジャン=フランソワ・マドゥフ(トランペット、ホルン)
ロゼッティ・プレ ー ヤ ー ズ

録音:2018年
パヴェル・ヨセフ・ヴェイヴァノフスキーはチェコ生まれのトランペット奏者。イエズス会系神学校でビーバーと出会い、のちにクロムニェジーシュ宮殿の楽団に在 籍し、ビーバーの指揮のもとでも演奏しました。ビーバーはこの奏者と出会ったことでトランペット作品を生み出します。自身が得意とするヴァイオリンに拮抗する 存在感を放つ音楽からはヴェイヴァノフスキーが相当な名手であったことがうかがえます。当時と同じナチュラル・トランペットを吹きこなすマドゥフによる演奏。 (Ki)

H.M.F
HMX-290401(3CD)
ジョスカン・デ・プレ〜ルネッサンスの巨匠
■CD1
(1)ミサ曲「祝福された聖処女」
(2)「アヴェ・マリア」、「スターバト・マーテル」、「Ave nobilissima creatura(めでたし、いと高貴なる創造)」、「サルヴェ・レジーナ」/
(3)「パーテル・ノステル〜アヴェ・マリア」、「デ・プロフンディス、レクイエム・エテルナム」
(4)「Qui habitat in adiutorio altissimi(いと高き者の保護にあるお方)」(24声)
■CD2
(1)ミサ・パンジェ・リングヮ
(2)「In principio erat Verbum(はじめに言葉があった)」、「神よ、我をあわれみたまえ」、「オケゲムの死を悼む挽歌」
■CD3
シャンソン集〜「苦しみが私をさいなみ」、「さようなら、わが愛するものたちよ」、「世の中のあまたの悲しみ」、「かわいいしし鼻娘」、「はかりしれぬ悲しさ」、「はかりしれぬ悲しさ」、「知らなければ」、「私が嘆くのにはわけがある」、「ニンフたち、ナパイアたち」、「ジョスカンのファンタジー」、「最高のうちでも最高のひと」、「もはやあなたは私の恋人ではありません」、「国中すべての悲嘆に暮れた心よ」、「悲しみと愁いにあふれるけれど」、「絶望的な運命の女神」、「金がないのは」、「恋に悩む心」、「ただ死ぬのを待つ以外」、「私は嘆く」、「美しきわが愛に別れを告げても」、「抱きして、あなた」、「こおろぎは良い歌い手」、「いとしい方を失ったら」、「深い悲しみと痛ましい喜びよ」、「奥様、どうぞ受け入れてください」、「慰めておくれ、やさしく陽気なブルネットちゃん」、「オケゲムの死を悼む挽歌(森のニンフ、泉の女神)」
■CD1
(1)シアター・オブ・ヴォイセズ、
ポール・ヒリヤー
録音:1993年
(2)ラ・シャペル・ロワイヤル、
フィリップ・ヘレヴェッヘ
録音:1986年
(3)カペラ・アムステルダム、
ダニエル・ロイス(録音:2018年)
(4)ウエルガス・アンサンブル、
パウル・ファン・ネーベル(指)
録音:2005年

■CD2
(1)アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、
アンサンブル・オルガヌム、
マルセル・ペレス
録音:1986年
(2)カペラ・アムステルダム、
ダニエル・ロイス
録音:2018年

■CD3
アンサンブル・レ・ゼレメンツ、
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、
ドミニク・ヴィス
録音:1988年
2021年はジョスカン・デ・プレが亡くなってちょうど500年にあたります。ハルモニアムンディの数々の録音から、デ・プレの最も特徴的かつ刺激的な世俗 作品から宗教作品までの選りすぐりを、3枚組でお届けします。ブックレットでは、デ・プレの生涯が、美しいカラー図版多数とともに紹介されております(日本語 はついていません)。 (Ki)
H.M.F
HMM-902352(1CD)
マラン・マレの残り香〜ヴィオールの為の作品ほか
ルイ・ド・ケ・デルヴロワ(ca.1677-1759):ヴィオールと通奏低音の為の組曲 ト調、
ヴィオールと通奏低音の為の組曲 ホ短調、
フルートと通奏低音の為の組曲 ニ長調、
La Berg-Op-Zoom、Plainte(嘆き)、
La la Fernay、
ヴィオールと通奏低音の為の組曲 ト調、
ヴィオールと通奏低音の為の組曲 ニ長調
ラ・レヴ ーズ〔フロランス・ボルトン( バス&パルデッスュ・ヴィオー ル )、セルジュ・サイッタ(フルート、プティ・フル ート)、エミリー・オードウィン( バス・ド・ヴィオール)、カルステン・ローフ(クラヴサン)、バンジャマン・ペロー(バロック・ギター、テオルボ)〕

録音:2020年9月、シャンボール城(フランス)
マラン・マレの最も優秀な弟子のひとりであり、マレの後継者でもあるデルヴロワは、バス・ヴィオールが次第に世から消える時期に生きながら、ヴィオールの ための優れた作品をのこしました。17世紀後半から18世紀前半の優雅さと気品をたたえた作品を多く書いています。ここでも、ヴィオールのほかにもパルデッスュ (音域の高い)・ヴィオールやフルートなども活躍する魅力的な作品がセレクトされています。

MUSICAPHON
M-56968(1CD)
ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765):協奏曲集
1. フラウト・トラヴェルソ協奏曲 ト長調 MWV Y/16 H.S 315
2. オーボエ協奏曲 ト短調 Y/22 H.S 313
3. クラリネット協奏曲 イ長調 MWV Y/41
4. チェンバロ協奏曲 変ロ長調 \/29 H.S 380
5. チェロ協奏曲 ハ長調 Y/7 H.S 318
6. クラリネット協奏曲 ニ長調 Y/36 H.S 328
シュテファニー・ケスラー(フラウト・トラヴェルソ
1)、ゲオルク・ジーベルト(Ob)
2)、リサ・シュクラヴァー(Cl)
3)、クリスチャン・ニークイスト(Cemb)
4)、ドミートリー・ディヒティアル(バロックVc)
5)、キリル・ルイバコフ(Cl)
6)、ゴッテザウアー・アンサンブル

録音:2014年11月26日-28日
カールスルーエの後期バロックの重要な作曲家であるモルターの作品を演奏するために結成された、ゴッテザウアー・アンサンブルによる演奏です。モルターは歴史上クラリネット協奏曲を初めて書いた作曲家といわれています。

Aeolus
AE-10346(1CD)
グッド・テイスト
伝承曲:The Gobby O Jig、Mrs Ballantine's Reel - Mrs Fullarton of Fullarton's Strathspey、An Clar Bog Deal
ジェームズ・オズワルド(1711-1769):Shes's sweetest when she's naked
ターロック・オキャロラン(1670-1738):Lord Galway's Lamentation
フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):Lady Ann Bothwel´s Lament
伝承曲:Lady Ann Bothwel´s Lament
ダウランド:Tarleton's Jig
オキャロラン:Mac Donogh´s Lamentation
伝承曲:ラメント
オキャロラン:George Brabazonよりアリア第1番、Dr John Stafford or Carolan's receipt、George Brabazonよりアリア第2番
伝承曲:The last Time I came o'er the Moor
ジェミニアーニ:The last Time I came o'er the Moor
ウィリアム・ムレ・オブ・ロワーレン(1594-1657):A tune
伝承曲:On the Brink of the White Rock、Mr Sloane's Reel - Miss Georgina Mackay's Reel、Caitlin Triall、ブラック・アット・ザ・ボーン、Thro' the Wood Laddie
オキャロラン:Lament for Charles MacCabe
伝承曲:Morrison´s Jig - Barley Broth, a Jig、Oh Nanny,wilt thou gang with me?、The Roving Galway Boy、The Reel of Bogie
ジョン・プレイフォード(1623-1686):グリーンスリーブス、An English Masque
スピリット・アンド・プレジャー〔クリストフ・メイヤー(バロック・ヴァイオリン)、ヨハンナ・サイツ(Hp)、モニカ・ニーレン(バロック・オーボエ)〕
ジェミニアーニの論文から由来して名付けられたアルバム「グッド・テイスト(Good Taste)」は、17世紀と18世紀のイギリスの伝統音楽を集約したものになっています。スコットランド、アイルランドの伝承曲も多数含まれており、古楽アンサンブル「スピリット・アンド・プレジャー(Spirit & Pleasure)」によって美しく奏でられます。イギリス音楽好きには外せない内容になっています。
☆YouTubeにてご試聴いただけます!

fra bernardo
FB-2121577(1CD)
オルガン作品集
ブクステフーデ:前奏曲 ニ短調 BuxWV 140
フランツ・トゥンダー(1614-1667):An Wasserflussen Babylon
ヨハン・アダム・ラインケン(1643-1722):An Wasserflussen Babylon
バルトロメオ・バルバリーノ(c.1568-1617):In te domine speravi
トゥンダー:In dich hab ich gehoffet, Herr
マルティン・ルター(1483-1546):Nun freut euch lieben Christen gmein
ブクステフーデ:いまぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間よ BuxWV 210
ベネディクトゥス・ドゥチス(1490-1544):いまぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間よ
ブクステフーデ: Was mich auf dieser Welt betrubt BuxWV 105、パッサカリア ニ短調 BuxWV 161、おお神の都 BuxWV 87
ユルゲン・バンホルツァー(Org)、
ゲオルク・ポプルッツ(T)
北ドイツのシュターデにあるシュニットガー製のオルガンの特徴を出すために選曲された、ブクステフーデを中心としたオルガン作品とオルガン伴奏付きの声楽曲を収めた作品集。オルガンのユルゲン・バンホルツァーは、特にバロック期の作品を得意としており、フライブルク・バロックオーケストラなどとも共演しています。

Urania Records
LDV-14066(1CD)
ヨハン・カール・ビショフ(1747-a.1800):6つのチェロ・ソナタ集(世界初録音)
ソナタ第1番ハ長調/ソナタ第2番ニ長調
ソナタ第3番変ホ長調/ソナタ第4番ハ長調
ソナタ第5番ホ長調/ソナタ第6番ヘ長調
クラウディオ・ロンコ(Vc)
、エマヌエラ・ヴォッツア(Vc)

録音:2020年7月、カーサ・ドリーゴ・グランド・サロン(トレヴィーゾ、イタリア)
没後2世紀以上もの間、音楽史の世界では「ハルモニチェロ(harmonicello)」という神秘的かつ独自の楽器を発明した弦楽器職人として知られてきたドイツの音楽家ヨハン・カール・ビショフですが、今回の「6つのチェロ・ソナタ集」の全曲録音の登場により、作曲家として、またヴィルトゥオーゾ・チェリストとして、より完璧で魅力的な人物であったということが広く知られる機会を得ることになりました。
その作風は古典派音楽の伝統に根ざしながらも、ドイツ・ロマン派音楽の崇高な冒険を先取りするような、特別なスタイルを持ち味としています。
クラウディオ・ロンゴは、1980年にクレマンシック・コンソート(クレメンチッチ・コンソート)のソロ・チェロ奏者に就任し、アンサンブル415やエスペリオンXXでも活躍。さらには、セビリア古楽音楽祭をはじめとするヨーロッパの著名な古楽音楽祭から定期的に招聘されるなど、現在のイタリア古楽界における重鎮の1人。
現在は2001年に出会ったボローニャのアンサンブDSGとルサン・ペトロニオ・カペラ・ムジカーレで首席チェロ奏者を務めていたエマヌエラ・ヴォッツアと夫婦デュオを組み、コンサートやレコーディングに精力的に取り組んでいます。
Urania Records
LDV-14069(1CD)
ボローニャの聖なる礼拝
ベネデット・ドネッリ:牧歌
ジャコモ・アントニオ・ペルティ:大いなる秘跡
ジュゼッペ・マリア・カレッティ:ミゼレーレ
イグナツィオ・フォンタナ:聖金曜日の哀歌
アントニオ・マッツォーニ:聖なる安息日の予言
ヨンメッリ:昇階唱
フェルナンド・ベルトーニ:キリエ、グローリア、クレド
ピエトロ・ジュゼッペ・ガエターノ・ボーニ:ソナタ
ジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ:サンクトゥス、トッカータ第1番&第3番、アニュス・デイ
グレゴリオ聖歌
サン・ピエトロ・アンサンブル〔アリーチェ・フラッカリ(S)、アンジェラ・トロイロ(A)、パオロ・ダヴォリオ(T)、ジャコモ・コントロ(Br)、フランチェスコ・リギーニ(Org)、シルヴィア・デ・ロッソ(ヴィオローネ)、アントニオ・デ・ルイージ(テオルボ&バロック・ギター)〕、スコラ・グレゴリアーナ(アントニオ・ビテッラ(ヴォーカル)、ダヴィデ・カロッロ(ヴォーカル)、アントニオ・ロレンツォーニ(ヴォーカル)、ガスパーレ・ヴァッリ(ヴォーカル)〕

録音:2020年8月-9月、サン・ジョヴァンニ・バッティスタ教区(ボローニャ、イタリア)
クリスマス」から「聖霊降臨祭」、「聖週間」を経て、ボローニャで最も重要な祝日である「守護聖人ペトロニオの祝日」までの音楽による、18世紀の完璧な「ボローニャ・スタイル」による荘厳なミサを再現し、ボローニャの主な聖なる行事を音楽で旅するというプログラム。

Glossa
GCD-924206(1CD)
ルクレール:ヴァイオリン協奏曲集 Vol.3
ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.10-5
ヴァイオリン協奏曲ヘ長調 Op.10-4
ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.7-5
ヴァイオリン協奏曲ヘ長調 Op.7-4
ストラ・バーゼル

録音:2020年6月19日-21日、マルティン教会(スイス)
※使用楽器:アンドレア・グァルネリ1675年製
スイスが誇る古楽専門の音楽大学「バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)」でキアラ・バンキーニに学び、2010年からは自身もSCBでバロック・ヴァイオリンの教授を務めながら、キアラ・バンキーニのアンサンブル415やラ・リゾナンサ、コンチェルト・ケルンなどのメンバーとして様々なコンサートや録音で存在感を示してきた古楽新世代のヴァイオリニスト、ライラ・シャイエーク(レイラ・シャイエ)。
コレッリの弟子であるジョヴァンニ・バッティスタ・ソミスに師事し、「フランスのコレッリ」とも呼ばれた18世紀フランスのヴァイオリン音楽の巨匠、ジャン=マリー・ルクレールのヴァイオリン協奏曲集が第3巻でついに完結。ルクレールが書いた2つの有名なヴァイオリン協奏曲集「作品7」と「作品10」から、それぞれ「第4番」と「第5番」を収録し、全12曲が揃いました。イタリアの文化やパフォーマンスに魅了され、自由なテンポ、ヴァイオリンの高度な技巧などイタリア的な要素が華麗に表現されたルクレールの協奏曲。シャイエークが17世紀後半に製作されたアンドレア・グァルネリのヴァイオリンを用いてバーゼルのラ・チェトラ・バロック・オーケストラを弾き振りし、その息を呑むような芸術性で聴衆を魅了します。

fra bernardo
FB-2122007(1CD)
オケゲム:ミサ曲集 Vol.2
ミサ・エッチェ・アンチルラ・ドミニ(ミサ曲 「見よ、主のはしためを」
ミサ・ミ・ミ
ザ・サウンド・アンド・ザ・フューリー〔ダーフィト・エーラー(C.T)、ジョン・ポッター(T)、コリン・メイソン(Bs)、リチャード・ウィストライク(Bs)〕

録音(ライヴ):2010年11月7日、マウアーバッハ・カルトジオ会修道院(オーストリア)
初期はトーマス・E.バウアーが監督し、ヒリアード・アンサンブルの元メンバー、ジョン・ポッターが中核メンバーを務め、15世紀後半から16世紀前半のフランドル楽派のルネサンス・ポリフォニーを専門とするオーストリアの男声ヴォーカル・アンサンブル、ザ・サウンド・アンド・ザ・フューリー(音と熱狂)。デュファイとジョスカンの間を繋ぐ重要人物として再評価が進んでいる15世紀フランドル楽派の巨匠ヨハネス・オケゲム(c.1420-1497)のミサ曲を歌った2010年のライヴ録音がfra bernardoレーベルから復刻。
ジョン・ポッター以外のメンバーも、80以上のアルバムに参加する他、楽譜編集者としても功績を残すドイツのダーフィト・エーラー、キングズ・シンガーズの元メンバーでもあるスコットランドのコリン・メイソン、ロンドン王立音楽カレッジ教授など講師・研究者としても高名なイギリスのリチャード・ウィストライクなど、その道のエキスパートたち4人による高品質なポリフォニーを堪能できます。

Aulicus Classics
ALC-0054(1CD)
ロレンツォ・カルッリ:感情的な組曲 ロレンツォ・カルッリ(P)

録音:2020年1月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
人間を養う力、私たちを打ちのめす力、そして同時に新しい人生や思いがけない喜びへと私たちを立ち上がらせる力を象徴している「感情」。
イタリアのコンポーザー=ピアニスト、ロレンツォ・カルッリの「感情的な組曲」は、感情がどの時代、どの場所にも属していることを表現したいという思いから生まれた作品です。

MUSICAPHON
M-56989(1CD)
アルビノーニ:オーボエとトランペットのための名曲集
アルビノーニ:オーボエ, 弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ロ長調、トランペット, 弦楽と通奏低音のための6声のソナタ ハ長調、オーボエと通奏低音のためのソナタ ハ長調、オーボエ, 弦楽と通奏低音のための協奏曲(5声の協奏曲) ニ短調 Op.9-2、オーボエ, 2つのヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲 ト長調、トランペット, 3つのオーボエと2つのファゴットのための協奏曲 ハ長調
バッハ:前奏曲とフーガ ロ短調(アルビノーニのトリオ・ソナタ Op.1-8の主題による)BWV923&951
ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):トマゾ・アルビノーニ氏によるオルガンのための協奏曲 ヘ長調(アルビノーニの協奏曲Op.2-4による)
カルラ・シュレーター(バロックオーボエ)、
コンサート・ロイヤル・ケルン

録音:2021年5月
バロック・オーボエの名手カルラ・シュレーターと、彼女が創設した古楽アンサンブル、コンサート・ロイヤル・ケルンによる、オーボエやトランペットを独奏楽器にしたアルビノーニ作品集。名曲集のような形をとっていますが、収録作品は初版や手稿譜がアルプス以北、特に現在のドイツにあたる地域に遺されているものが選ばれており、さらにはJ.SバッハとJ.G.ヴァルター(ともにドイツの作曲家)によるアルビノーニの楽曲に基づく作品をカップリングするなど、当時アルビノーニの音楽がイタリアを越えて広まり称賛されていた点に着目した、こだわりのプログラミングとなっています。アルビノーニの音楽に相応しい自然体の演奏が魅力的な1枚です。

NovAntiqua Records
NA-57(2CD)
ヴィターリ:エステの聖コンタルドのための夕べの祈り(全曲世界初録音)
トマよ、汝はわれを見しゆえに
主の証聖者T
主の証聖者U
主の証聖者V
主を恐れるものは幸いなり
イ・マドリガリスティ・エステンシ、ミケーレ・ガッディ(指)

録音:2019年11月12日-18日、サン・ジョルジオ・マルティレ教会(モデナ、イタリア)
同じイタリアのレーベル「タクトゥス(Tactus)」が発表した「ヴィターリ・プロジェクト」の成功により、俄然として知名度、再評価の機運が高まった17世紀イタリアの音楽家、ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ。
2016年に結成された声楽と器楽による気鋭のピリオド・アンサンブルであるイ・マドリガリスティ・エステンシが、このヴィターリが1677年に作曲した大作「エステの聖コンタルドのための夕べの祈り」の全曲を世界初録音!
17世紀のエステ宮廷で演奏されたと伝わるヴィターリの「ヴェスプロ」はグレゴリオ聖歌を含む「完全版」で録音されており、当時の演奏のスタイルの忠実な再現を試みています。
16〜17世紀の音楽の発掘と演奏、特にモデナ公国のエステ家にまつわる作曲家たちの紹介に情熱を注いでいるイ・マドリガリスティ・エステンシ。
創設者で音楽監督のミケーレ・ガッディは1994年のモデナ生まれ。2013年にモデナの宗教音楽研究所のオルガン専攻を優秀な成績で卒業し、古楽唱法をサラ・ミンガルドに、マドリガーレ演奏法をエマ・カークビーに学ぶなどイタリア古楽界のホープとして注目を集める存在の1人です。

ALPHA
ALPHA-786(1CD)
『HYPNOS(ヒュプノス) 眠り』
ピエール・ド・マンシクール(1510頃-1564): 入祭唱〜『レクイエム・ミサ』より
イザーク(1450頃-1517):私の頭に水を湧かせるのは誰か
オリヴィエ・グレーフ(1950-2000):永遠の安らぎを〜『レクイエム』より
ルートヴィヒ・ゼンフル(1490-1543):キリエ〜『復活祭ミサ曲』より
ローマ聖歌(11世紀):キリエ、主の名において〜『サンタ・チェチーリア・ディ・トラヴェステレ教会ミサ曲集』より
ジャチント・シェルシ(1905-1988):永遠の安らぎを〜『三つの聖歌』より
マルセル・ペレス(1956-):グローリア〜『ミサ・エクス・テンポレ』より
アンブロジオ聖歌(12世紀):主は言われた〜『大英博物館アンブロジア聖歌集』より
ペドロ・デ・エスコバル(1465頃-1535以降): サンクトゥス&ベネディクトゥス〜『死者の為のミサ曲』より
マルブリアヌス・デ・オルト(1460頃-1529): ギメル〜『預言者エレミアの哀歌』より
アントワーヌ・フェヴァン(1470頃-1512頃): アニュス・デイ〜『死せる信者の為のミサ曲』より
フアン・エ・アンチエタ(1462頃-1523):わたしを解き放ってください、主よ
ジョン・タヴナー:アテネの歌〜アテネ・ハリアデスの思い出に
マッテオ・パストリーノ(バス・クラリネット)
アドリアン・マビール(木管コルネット)
ラ・タンペート(声楽アンサンブル)
シモン=ピエール・ベスティオン(指)

録音:2020年12月、ロワイヨーモン修道院跡
古楽レパートリーに希有ともいえる適性を見せながら、アルバム作りに際しては必ず20世紀以降の作品など近現代の要素をバロック以前の 音楽に交え、あくまでオーガニックな響きを保ちながら常に新鮮な音楽体験へ誘ってくれるフランスの声楽アンサンブル、ラ・タンペート。これま でにも近東伝統歌謡とドイツ初期バロック、ないしマショーとストラヴィンスキーなどを並列的に扱ったユニークなアルバムをリリースしています が、今回のテーマは「眠りと死」。表題のヒュプノスとは古代ギリシャの眠りの神で(「催眠術」をあらわす欧州言語ヒュプノシスの語源)、神話 では兄弟のタナトス(死の神)とともに夜の女神から生まれたとされています。指揮者ベスティオンは原初のキリスト教会における礼拝を想像 上で自由に再現することを意識しながら、西と東が交わるギリシャの地にも思いを馳せつつ、ほのかな異界感を漂わせたグレゴリオ聖歌以前 のカトリック聖歌にまで遡る、ルネサンス以前の音楽を味わい深いア・カペラ中心の響きで今に甦らせてゆきます。それらの音と違和感なく並 ぶ20世紀作品もみな自然な響きの魅力を活かした楽曲ばかり。ピュアな和声感に二度や七度の不協和なはずの音の重なりが自然と隣り 合うサウンドは、ラ・タンペートのやや東洋的趣きも感じられる独特な古楽歌唱の効果と言ってよいでしょう。現代性と昔日らしさの補助線の ように、バス・クラリネットと古楽器コルネットが声楽を支える音作りも精妙。「深く聴く」という体験の余韻をじっくり味あわせながら、此岸と彼 岸の境が静かに溶けてゆく音の流れに出会える1枚です。

ARCANA
A-496(1CD)
リュートによるフランス・バロック音楽で描く四季
<冬 〜憂鬱・土・黒の体液・脾臓・ハ短調〜>
ムートン(1626-1699):プレリュード
 シャコンヌ「スペインの美女」
ヴィゼー(1650-1725):アルマンド「マザランの墓標曲(トンボー)」
ムートン:サラバンド「フィレンツェの美女」
 ゴーティエのクラント「憂鬱質」
 パサカーユ「移り気」
ジャック・ガロ(1625-1695):シャコンヌ「彗星」
<夏 〜短気・火・黄色の体液・肝臓・ト短調〜>
ピエール・デュビュ2世(1642-1700):ロンド
ラモー: アフリカの奴隷たちのエール
ジェルマン・ピネル(1600-1661):魔法
11. ヴィゼー:クラント
<秋 〜無気力・水・粘液・頭脳・ニ短調〜>
ヴィゼー:プレリュード
 アルマンド
ピエール・デュビュ1世(1610-1681):クラント
ガロ:王家の要人
ラモー:ロンド「やさしい嘆き」
ヴァレンティン・シュトローベル(またはヴァランタン・ストロベール)(1610-1669):カナリーまたはジグ
<春 〜快活・大気・血液・心臓・イ長調とイ短調〜>
ヴィゼー:ロンド「ミュゼット」
 老ガロの墓標曲(トンボー)
ガロ:クラント「コウノトリ」
 カナリー「カスタネット」
ムートン:マントヴァのブランル「わたしの愛人は器量よし」
<身体の均衡、または四気質の均衡 〜変ロ長調〜>
フランソワ・クープラン:神秘の障壁
シモーネ・ヴァッレロトンダ(Lute)
使用楽器:モラン・スュル・ウヴェーズ(フランス)のスティーヴン・マーフィ2005年製作による
バロック・モデル、13コース(ピッチ:392Hz)

録音:2021年1月28-31日 オルシーニ宮殿、ボンマルツォ(イタリア中部ラツィオ州ヴィテルボ県)
徹底した古楽研究のもと、存在感ある快演を繰り広げリュート界に新風を呼び込んできたイタリアのシモーネ・ヴァッレロトンダ。ジャンルの枠 を感じさせないアルバムをArcanaレーベルに刻んできた古楽撥弦ユニット「イ・バッシフォンディ」(NHKで2021年秋より放送の17世紀日本 を舞台としたBS時代劇『剣樹抄〜光圀公と俺』に彼らの音が使われています)の中心メンバーでもあります。これまで母国イタリアの17世紀 に花開いたテオルボやバロックギターの音楽を追求してきましたが、今回のアルバムでは一転してフランス音楽を扱い、きわめて正統派な音作 りでその真相を辿ってゆきます。プログラムのテーマは、近代科学・医学が発達する前、古代から信じられてきた四気質論(四つの体液のバラ ンスが人間の体調や心情を左右するとする説)や四元素(世界は火・水・土・大気の四元素で出来ているとする説)と、四つの季節の関わ り。ルイ14世時代を代表するガロとムートンの作品を中心とした選曲で、音楽を通じて形而上的思考をめぐらせた昔日の宮廷人たちの感 覚に迫ります。プログラムは17世紀フランスのリュート音楽家たちに倣い、調を揃え自由な構成で組み上げられた四つの組曲からなる構成。 当時の舞踏のステップをふまえ、思わせぶりなタイトルの向こうにある世界を意識しながらの深い解釈を通じ、それぞれの作品の魅力を鮮や かに浮き彫りにしてゆくヴァッレロトンダの鮮烈な音楽性に惹き込まれずにおれません。「リュート編曲は世界初」というラモーの名曲も折々に 挟まれ、最後はクープランの「神秘の障壁」で締めくくる演出も絶妙。これら有名作に新たな光を当てるヴァッレロトンダの音作りに脱帽です。

BONGIOVANNI
GB-2596(2CD)
モンテヴェルディ:歌劇『オルフェオ』 レオナルド・デ・リージ(オルフェオ)
エリカ・アルベリーニ(エウリディーチェ)
マルタ・ルーク(ムジカ、プロセルピーナ)
ロレンツォ・トージ(カロンテ、プルトーネ)
ミケラ・マッツァンティ(シルヴィア、スペランツァ)
ジュリア・ジャンニ(ニンファ)

フェデリコ・バルダッツィ(指)
ラ・ピファレスカ
アンサンブル・サン・フェリーチェ

録音:2021年6月28日/フィレンツェ、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
歌劇時代の幕開けを高らかに告げた『オルフェオ』に迫真の演奏で取り組んだ1枚。チェンバロ、オルガン、撥弦楽器、打楽器をふんだんに使った通奏低音群 がとても魅力的。キラキラと舞い上がるサウンドからズシリと重い渾身の一撃まで、実に多彩に奏でます。歌手陣も力強く迷いのない歌唱を聴かせており、教会の 豊饒な残響もあいまって、音楽の持つ根源的な力がぐいぐいと耳に迫ります。 (Ki)

APARTE
AP-262(1CD)
アラビアータ(激辛)風協奏曲集
テレマン:2つのホルンの為の協奏曲TWV52:D2
プラッティ:オーボエ協奏曲ト短調
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲変ホ長調RV483
ジェミニアーニ:コレッリによる合奏協奏曲ニ短調「ラ・フォリア」
テレマン:交響曲ト長調「コオロギ」TWV50:1
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ、
ヘイス・ラシュール&リカルド・ロドリゲス(Hrn)、
アン=カトリン・ブリュッゲ マン( オーボ エ ) 、
ハビエル・サフラ(Fg)

録音:2020年10月26-28日/フライブルク・アンサンブルハウス
17世紀イタリアは唐辛子の一大消費地でしたが、同時に名人芸爆発するバロック音楽の発祥の地でもありました。プラッティ、ヴィヴァルディ、ジェミニアーニの 協奏曲はその代表と申せましょう。それらはドイツにも影響し、ここに収められたようなテレマンの作品が生まれました。
1987年創立のフライブルク・バロック・オーケストラが音楽監督ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツの指揮でこれらスリリングなヒリヒリする作品から耳で 辛みを感じる演奏を繰り広げています。 (Ki)

CONCERTO CLASSICS
CNT-2102(4CD)
ストラデッラ:歌劇『ドリクレア』(全3幕)
エステヴァン・ヴェラルディによるクリティカル・エディション使用
ロジータ・フリサーニ(ソプラノ;ドリクレア)
クリスティーナ・ジャンニコラ(ソプラノ;ルチンダ)
リンダ・カンパネッラ(ソプラノ;デルフィーナ)
ジャンルカ・ベルフィオーリ・ドーロ(カウンターテナー;フィダルボ)
カルロ・プテッリ(テノール;チェリンド)
ヴィート・プリアンテ(バス;ジラルド)
エステヴァン・ヴェラルディ(指)
アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート

録音:2004年3月6-14日/ジェノヴァ
アレッサンドロ・ストラデッラ(1644-1682)は歌劇、カンタータ、オラトリオといった声楽作品を得意とし、また合奏協奏曲の先駆者であり、当時高い人気 を誇っていた作曲家。女性関係で恨みを買い暗殺されたというスキャンダルでも知られています。さもありなんとすら思わせるドラマティックな筆致が炸裂するオ ペラ作品はこの作曲家の真骨頂と言えるかも知れません。
『ドリクレア』は1681年に作曲されたストラデッラ最後の歌劇です。楽譜が長く失われており、近年再発見されて2004年に録音されたのが当盤であり非常 に貴重な音源です。同年2か月後には復活上演も行われました。全3幕の長丁場で聴き応えたっぷりの音楽が展開される大作。ブックレットには原語のイタリア語 と英語訳歌詞も掲載。
アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソートは指揮者エステヴァン・ヴェラルディによって「カメラータ・リグレ」として1987年に結成された声楽と器楽のアンサ ンブル。1992年より現在の名前に変わり活動を続けています。イタリアのバロック音楽を中心に忘れ去られた音楽の復活に力を注ぎ、録音も多数。その名の通り ストラデッラ音楽のスペシャリストであり、知られざる歌劇の復活にはもってこいの名団体です。 (Ki)

Da Vinci Classics
C-00494(1CD)
フランチェスコ・フェオ(1691-1761):カンタータ集 Vol.1(全曲世界初録音)
ソプラノの為のカンタータ「罪深き人」
コントラルトの為のカンタータ「死をつかさどる神」
ソプラノとコントラルトの為のカンタータ「正しき人と罪深き人の死」
ソプラノの為のカンタータ「審判」
ルチア・カサグランデ・ラフィ(S)、
エリザベッタ・パルッキ(Ms)、
ローマバロッカ・アンサンブル〔レナート・クリスクオーロ(Vc)、ルカ・マルツェッティ(Cb)、アレッシオ・リスポーリ(Org)〕
ロレンツォ・トッツィ(ハープシコード&指揮)

録音:2021年5月31日-6月2日、オラトリオ・デイ・バルナビティ(ローマ、イタリア)
18世紀前半のナポリ楽派を代表する人物の1人であり、天才ペルゴレージの親友で、「ヘンデルやバッハと比肩しうる」とも称された偉大なる作曲家、フランチェスコ・フェオのカンタータ集がスタート!
「ヨハネ受難曲」やオラトリオに代表される教会音楽が現代でも高く評価されているフェオの「カンタータ」は、このナポリ楽派の巨匠のもう1つの代表的ジャンル。
ナポリで生まれ、ナポリで活躍し、ナポリで没したナポリ一筋の大作曲家、教師のカンタータ4作品を、イタリア古楽界の実力者たちが感動的に奏でます。
Da Vinci Classics
C-00498(1CD)
フランチェスコ・アントニオ・ヴァロッティ(1697-1780):ソプラノ、弦楽器と通奏低音の為の「聖母マリアのアンティフォナ」(世界初録音) ジョルジア・シンシリピ(S)、
アンサンブル・フェスタ・ルスティカ、
イタリコ・スプレンドーレ、
ジョルジオ・マッテオリ(指)

録音:2019年10月24日-26日、サーラ・カゼッラ・デッラカデミア・フィラルモニカ・ロマーナ(ローマ、イタリア)
独自の調律法である「ヴァロッティ音律」の考案者であり、イタリアの作曲家、音楽理論家、オルガニスト、そして聖職者でもあった18世紀イタリアの音楽家、フランチェスコ・アントニオ・ヴァロッティ。
友人だったタルティーニが1754年に出版した論文の中で「ヴァロッティ音律」を称賛しており、聖職者としての活動の傍ら、和声と対位法の理論を研究し続けたことも知られています。
世界初録音となる聖母マリアに捧げられた「聖母マリアのアンティフォナ」は、ソプラノ独唱と弦楽合奏の為の知られざる作品。
ローマ出身の古楽演奏家ジョルジオ・マッテオリが1994年に創設したアンサンブル・フェスタ・ルスティカに、タクトゥス(Tactus)・レーベルでのヴィターリ・プロジェクトで一躍その名が知れ渡ったイタリコ・スプレンドーレが加わった演奏者陣も非常に充実。
聖母マリアに捧げられたイタリア古楽の知られざる秀作の魅力を、イタリア古楽界の実力派たちが紐解きます。
Da Vinci Classics
0-0503(1CD)
15世紀の歌と弓奏ビウエラ
ペニャローサ:私は色黒いが美しい、少女よ私に目を向けよ、どんな痛みが私をより傷つけるだろうか、私はただの鳩、あなたを見たことがない悲しい人、喜びなさい, つかみどころのない男たちよ、私は人生を失うために生きているのだから、異国の地へ
エンシーナ:私の悲しみのために、私が来るのは悲しい
バンショワ:愛するほどに嫌われて、悲しき悦びとつらい楽しみ
作曲者不詳:手に負えない運命の女神
イザーク:楽しそうな風景、手に負えない運命の女神、アル・メイン・ムット、親愛なる父のために
アグリーコラ:すべてにおいて美しい、すべてが美しいお方
デ・アルバ:アヴェ・マリア
ブクスハイムのオルガン曲集より:Vil lieber zit
カンタール・アラ・ヴィオラ〔ナディーヌ・バルベイジ(S) フェルナンド・マリン(ビウエラ・デ・アルコ)〕

録音:2020年7月27日-30日、タラゴナ(スペイン)
その独創的なアイディアとプロジェクトで古楽界に新風を吹き込んだ古楽アンサンブル「ヴィオラ・ダ・サンバ」のメンバーとしても活動しているソプラノのナディーヌ・バルベイジとビウエラのフェルナンド・マリンの古楽デュオ、カンタール・アラ・ヴィオラの新たなプログラムは「15世紀の歌と弓奏ビウエラ」。
スペイン・ルネサンスの音楽家ペニャローサの作品を中心としたプログラムでは、バルベイジのどこか儚くも静かな情熱を秘めた歌声と、マリンが奏でる弓奏のビウエラが、美しき15世紀の音世界を創り上げていきます。

Tactus
TC-700004(1CD)
18世紀のチェンバリストによるハープの為の音楽
D・スカルラッティ:ソナタ K 209、ソナタ K 19、ソナタ K 116
ガルッピ
:ソナタ イ長調、ソナタ ハ長調、ソナタ ヘ長調
ドメニコ・パラディーシ(1707-1791):ソナタ第6番よりトッカータ イ長調
チマローザ:ソナタ ヘ長調、ソナタ ハ長調、ソナタ イ長調
ジョヴァンニ・バッティスタ・ペシェッティ(1704-1766):ソナタ イ長調、ソナタ ハ長調
ロザンナ・ロルトン(Hp)

録音:2015年12月
スカルラッティを始め、ガルッピやチマローザなど18世紀イタリアのチェンバリストたちによるハープ作品集。チェンバロのために書かれたソナタのハープ版も含まれます。2014年のスオニ・ダルパ国際ハープコンクールで優勝を果たしたロザンナ・ロルトンは、20歳でロイヤル・フェスティヴァル・ホールにデビューして以来、英国内外で定期的にリサイタルを行っています。ソロキャリアの充実に加え、イヴァン・フィッシャー、ワシリー・ペトレンコ、ジャナンドレア・ノセダといった現代を代表するアーティストたちともコンサートやツアーを行っています。
Tactus
TC-220002(1CD)
中世の写本におけるヴィクトルとコロナの伝説 インウヌム・アンサンブル

録音:2020年10月
中世のレパートリー、特に13世紀から15世紀までの宗教的ポリフォニー作品の普及のために2003年に結成されたイタリアの古楽アンサンブル「インウヌム・アンサンブル(InUnum Ensemble)」が、中世の写本に残された二人の殉教者、聖ヴィクトルと聖コロナ(サンティ・ヴィットーレ・エ・コローナ)の伝説にちなむ作品を歌います。
Tactus
TC-812101(1CD)
ジュゼッペ・ウニア(1818-1871):ピアノ作品集
ヴェルディの「エルナーニ」のモティーフによる独奏ピアノの為の大幻想曲 Op.43
足の悪い悪魔 Op.45/愛の旗 Op.57
ペンシエーロ・フッジティーヴォ Op.72
ノットゥルノ・パテティコ Op.111
カスタ・ディーヴァ・ノルマ Op.117
村の鐘 Op.126
C.M.ウェーバーの舟歌 Op.133
オルタ湖の散歩 Op.135
ロウリー、レドヴァ・カプリシューズ Op.157
葬送行進曲 Op.158
フロトウの歌劇「マルタ」による華麗なディヴェルティメント Op.160
マッシミリアーノ・ジェノ(P)、
アンドレア・ヴィーニャ=タリアンティ(P)

録音:2020年7月
イタリアに生まれ、ヴァイマールではフンメルにも学んだジュゼッペ・ウニアは、イタリア国王に仕える宮廷ピアニスト、作曲家という肩書きを誇っていたものの、今日ではすっかりその存在が忘れ去られてしまっています。しかしマッシミリアーノ・ジェノとアンドレア・ヴィーニャ=タリアンティという2人のピアニストによって彼の作品が日の目を見る機会が訪れました。リコルディ、カンティ、ヴィスマラといった出版社から200点以上の出版物を出していることも、彼の音楽家としての成功を証明しています。
Tactus
TC-550008(1CD)
バンキエーリ:脂の木曜日の饗宴
アドリアーノ・バンキエーリ:脂の木曜日の饗宴(ヴェネツィア、1608)
ドラマトディア、
アルベルト・アッレグレッツァ((指)ドラマツルギー)

録音:2013年7月、2015年8月、2018年10月、イタリア
後期ルネサンスから初期バロック時代にかけて活躍したイタリアの作曲家、アドリアーノ・バンキエーリのマドリガル・コメディ「脂の木曜日の饗宴(Festino del Giovedi Frasso)」。謝肉祭(カーニバル)の期間中の最後の木曜日、四旬節の断食に備えて沢山のご馳走を食べるお祝いを描いた劇的なマドリガーレ集に、劇作家ジューリオ・チェーザレ・クローチェ(1550-1605)の仮面劇などが組み合わされて収録されています。演劇部分には、人気俳優エンリコ・ボナヴェーラも参加。

Etcetra
KTC-1751(1CD)
エベール・レーマンス(1741-1771):6つの四重奏曲 Op.3(フルートまたはオーボエ、バスーン、ヴァイオリンとチェロの為の)
四重奏曲第1番/四重奏曲第2番/四重奏曲第3番/四重奏曲第4番/四重奏曲第5番/四重奏曲第6番
テラ・ノヴァ・コレクティーフ
ベルギー生まれの作曲家、エベール・レーマンスが書いた四重奏曲集。18世紀前半のヨーロッパではパリが経済発展の中心都市であり、フランドル地方からパリへ移住する芸術家や職人が後を絶ちませんでした。レーマンスも同様にブルージュの音楽家庭からパリへ移り住んで活動し、初期のフランスの交響曲スタイルの発展に重要な役割を果たしました。
テラ・ノヴァ・コレクティーフは、イ・ソリスティ・デル・ヴェントやシャン・ダクションのメンバーでもあるクラリネット奏者、ヴラド・ウェーフェルベルヒを芸術監督として2012年に結成されたベルギーのピリオド・アンサンブル。ベルギーの知られざる作曲家の作品を世に紹介することに力を注いており、同レーベルにエベール・レーマンスの交響曲集(KTC1721)も録音しています。
Etcetra
KTC-1732(1CD)
テラン・ヴァーグ〜ダウランド、ブレル、バルバラ、他:歌曲集
ダウランド:彼女は許してくれるだろうか?
ジョン・ダニエル(1564-c.1626):リュートが喜ぶごとく
ダウランド:流れよ, わが涙
ジャック・ブレル(1929-1978):行かないで
フランチェスカ・カッチーニ(1587-c.1640):私を独りにしておいて
ダウランド:暗闇に住まわせておくれ
バルバラ(1930-1997):いつ帰ってくるの?
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):眠っている愛の神よ
ベレロフォンテ・カスタルディ(1580-1649):我流のアルペッジャータ
ブレル:懐かしき恋人の歌
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(1580-1651):わがアヴリッラよ
ダウランド:さようなら, 残酷なひと、おいで, もう一度、愛しい人が泣くのを見ました
ブレル:泣く友を見る(涙)
ダウランド:今こそ, おお今こそお別れせねばならぬ
バルバラ:ゲッティンゲン
トマス・キャンピオン(1567-1620):夜の糸杉のカーテンが広がって
コルドネ〔アンナ・ニュイッテン(Ms)、トマス・ラングロワ(リュート&テオルボ)〕
ダウランドの音楽への共通の興味をきっかけに、ベルギーのヘント王立音楽院のリハーサル室で生まれたというメゾ・ソプラノとリュート&テオルボのデュオ、コルドネのアルバム。意気投合した2人は一緒にイギリスへ渡り、名ソプラノ、エマ・カークビーらの下でダウランドの音楽について学びました。今回のアルバムでは彼らの中心であるダウランドの音楽はもちろん、ダウランドと同時代の他の作曲家による作品に加え、20世紀のシャンソンも盛り込むという非常な意欲的なプログラムが組まれましたが、これらの作品は音楽的、テキスト的、テーマ的な類似性のおかげで見事に調和し、完璧にまとまった1枚に仕上がっています。

Signum Classics
SIGCD-696(1CD)
マシュー・ロック:フラット・コンソート集
フラット・コンソート 組曲第1番ハ短調、ヴィオラ・ダ・ガンバの為の二重奏曲 ハ長調、フラット・コンソート 組曲第2番変ロ長調、フラット・コンソート 組曲第3番ニ短調、ヴィオラ・ダ・ガンバの為の二重奏曲 ニ長調、フラット・コンソート 組曲第4番変ロ長調、フラット・コンソート 組曲第5番イ短調
フレットワーク〔森川麻子、エミリー・アシュトン、ジョアンナ・レヴァイン、サム・スタッドレン、リチャード・ブースビー〕、
デイヴィッド・ミラー(アーチリュート、テオルボ)、サイラス・ウォルストン(Cemb)

録音:2021年4月28日-5月1日、セント・ジョージ教会、チャールストン(イギリス)
フレットワークは、森川麻子やリチャード・ブースビーらの名ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者達によって1986年に創設され、2021年で35周年を迎える世界最高峰のヴィオール・コンソート。
今回のアルバムのでは、約400年前に生まれたイギリスの作曲家、マシュー・ロックのフラット・コンソートを取り上げています。彼はイギリスの作曲家として初めて歌劇を作曲したことでも知られ、またヘンリー・パーセルが少年の頃から影響を受けた作曲家としても知られています。こうしたことからイギリスのバロック期の重要な作曲家の一人として数えられますが、その作品はあまりまとめてとりあげられることがありません。今回録音されたフレットワークと通奏低音にデイヴィッド・ミラーとサイラス・ウォルストンを迎えた演奏を聴くことによって、マシュー・ロックの作品の素晴らしさを気づかされる充実の内容となっています。


Snakewood
SCD-202001(1CD)
ピゼンデル:新発見のソナタ集
ピゼンデル:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調
 ヴァイオリン・ソナタ ト長調
作曲者不詳:ハープシコード・ソナタ ニ長調
ピゼンデル:ヴァイオリン・ソナタ イ短調
 ヴァイオリン・ソナタ ト長調
スカラムッチャ〔ハビエル・ルピアニェス(Vn&ディレクター)、イネス・サリナス(Vc)、パトリシア・ヴィンテム(ハープシコード)〕

録音:2020年2月3日-7日、オランダ/DAD
2017年にリリースされた「ヴィヴァルディ:新発見のソナタ集」(AYRA02)で話題を呼んだハビエル・ルピアニェス率いるアンサンブル・スカラムッチャの新録音。AYRA02と同じく、ドレスデン宮廷の名ヴァイオリニストとして名を馳せたピゼンデルが収集し、近年、ドイツのザクセン州立図書館兼ドレスデン工科大学図書館の「第2書庫」で発見されたコレクションからの音楽を紹介していく「The Cabinet II Project」のシリーズの最新作。今作はトレッリやヴィヴァルディに学び、バッハやテレマンの友人であった18世紀の偉大な巨匠の1人、ヨハン・ゲオルク・ピゼンデルの知られざる4つのヴァイオリン・ソナタを収録。
ハビエル・ルピアニェスは、オランダのハーグ王立音楽院でエンリコ・ガッティに師事しバロック・ヴァイオリンの学士号を取得後、ガッティの指導の下ヴィヴァルディの新作を発見し修士号を取得。2013年には、知られざるバロック・レパートリーの発掘のためにピリオド・アンサンブル、「スカラムッチャ」を結成し、2018年にスカラムッチャのメンバーらとともに、バロック音楽専門のレコード・レーベル&楽譜出版社「Snakewood」を設立しています。
Snakewood
SCD-201801(1CD)
1717〜イタリアへの旅の記憶
アルビノーニ:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 TalAl So32
ジュゼッペ・マリア・ファンファーニ(?-c.1757):ヴァイオリン・ソナタ ニ長調(世界初録音)
ジュゼッペ・ヴァレンティーニ(1681-1753):ヴァイオリン・ソナタ イ長調
アントニオ・マリア・モンタナーリ(1676-1737):ヴァイオリン・ソナタ ホ短調
ピゼンデル/モンタナーリ:ヴァイオリン・ソナタ ホ長調(世界初録音)
ヴィヴァルディ/ピゼンデル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 RV.25
スカラムッチャ〔ハビエル・ルピアニェス(Vn&ディレクター)、イネス・サリナス(Vc)、パトリシア・ヴィンテム(ハープシコード)〕

録音:2018年2月5日-8日、オランダ/DAD
2017年にリリースされた「ヴィヴァルディ:新発見のソナタ集」(AYRA02)で話題を呼んだハビエル・ルピアニェスらが設立した新レーベル「Snakewood」のリリース第1弾。AYRA02と同じく、ドレスデン宮廷の名ヴァイオリニストとして名を馳せたピゼンデルが収集し、近年、ドイツのザクセン州立図書館兼ドレスデン工科大学図書館の「第2書庫」で発見されたコレクションからの音楽を紹介していく「The Cabinet II Project」のシリーズ。

1717年にイタリアを訪れたピゼンデルが、1年近くにわたってイタリアを巡る中で、当時のイタリアの巨匠たちと出会い、交流を深め、その偉大な作品を収集していった記録がCDとなって再現された好企画。単なる当時のヴァイオリン作品集としてではなく、アルビノーニがピゼンデルのために書いたソナタ、ヴァレンティーニがピゼンデルの師モンタナーリに捧げたソナタ、ピゼンデルが完成させるために空きスペースを残したヴィヴァルディのソナタなど、彼らの個人的で親密な関係を物語っています。モンタナーリによる修正が加えられたピゼンデルのソナタと、18世紀以来演奏されていなかったファンファーニ(もしくはタンファーニ)のソナタの2曲は世界初録音。
ハビエル・ルピアニェスは、オランダのハーグ王立音楽院でエンリコ・ガッティに師事しバロック・ヴァイオリンの学士号を取得後、ガッティの指導の下ヴィヴァルディの新作を発見し修士号を取得。2013年には、知られざるバロック・レパートリーの発掘のためにピリオド・アンサンブル、「スカラムッチャ」を結成し、2018年にスカラムッチャのメンバーらとともに、バロック音楽専門のレコード・レーベル&楽譜出版社「Snakewood」を設立しています。

IBS CLASSICAL
IBS-142021(1CD)
NX-B07
17世紀中国宮廷におけるヨーロッパ音楽の影響
【I. バルデモロから北京へ】
1. ロドリーゴ・デ・セバーリョス(1525-1581): Exaltata es, sancta dei
genitrix
2. 作者不詳:Minguillo vamos a ver
3. 作者不詳:Nueva empresa de Ignacio
4. ドゥアルテ・ローボ(1564-1646):Pater peccavi
5. 作者不詳:Gloria in excelsis deo
6. 作者不詳:Liangshan(Gloria)
【II. 北京の会衆】
7. 作者不詳:Sandixima(Sanctissima)
8. フランシスコ・ソト・デ・ランガ(1534-1619): Il pietoso giesu
9. デ・ランガ:Nellapparir del sempiterno sole
【III. 音楽、宇宙、そして人:皇帝の世界観】
10. クリストバル・デ・モラーレス(1500-1553): Gloria Patri
11. 伝レリオ・コリスタ(1629-1680):Paradigmata
12. 作者不詳:Antidotum tarantulae
13. 作者不詳:Tono hypodorio(L.A. Di Chiara編)
【IV. 皇帝の為の音楽】
テオドリコ・ペドリーニ(1671-1746):ヴァイオリン・ソナタ ト短調 「ネプリーディ」 Op. 3,- 4,
14. 第1楽章:Grave
15. 第2楽章:Cantabile
ジョゼフ=マリー・アミオ(1718-1793):中国風ディヴェルティスマン
16. Dao chun lai
17. Xiao liangzhou
18. Liuyejin
19. Bang zhuangtai
20. Shiliuhua
21. Liuyejin
22. Dahe qu
23. Youzi yin
24. ラモー:未開人(室内アンサンブル編)
【エピローグ】
作者不詳: A Chinese Air
トドス・ロス・トノス・イ・アイレス(アンサンブル)
【メンバー】
アビゲイル・R・オッロ(歌…2-9/イベリア・ハープ…12,13,15
箏…1,16-21/モリンホール…22-24)
ルーベン・ガルシア・ベニト(二胡…7,9,11,13,15,16,19,20,22-
25/笛子・・・17,18,21/簫…12/笙…6/ホーミー…23/リコーダー…2,3,8,9)
イリベル・アンサンブル
【メンバー】
マール・ブラスコ(バロック・ヴァイオリン…3、6-9,11-25)
アニバル・ソリアーノ(リュート…6-9,11,14,15,17-23/バロック・ギ
ター…2,3,12,13,25,25/リコーダー…16)
ハビエル・ウトラーボ(Vn…3,6-9,15,24/バロック・コントラバス…11-13,16-23)
ルイス・ビベス(パーカッション…2,3,6-9,11-13,16-25)
ダリオ・タマヨ(チェンバロ…3,6-9,11-24/オルガン…1,4,5,10)
1597年、 スペインのイエズス会士ディエゴ・デ・パントーハ(1571-1618)は、帝国全体をキリスト教化するという理想を持って、イタリア人司祭マテオ・リッチ をサポートするために中国の地に足を踏み入れました。彼は紫禁城にキリスト教とヨーロッパ文化をもたらし、その結果、ほぼ2世紀に渡って中国の宮廷には 多彩な音楽が流行することになります。 このアルバムはパントーハの生誕450年を記念したもので、パントーハの時代から、18世紀の終わりまで中国の宮廷で演奏された音楽が、4つのセクションに 分けられて収録されています。演奏は中国の古楽音楽を研究するスペインの古楽アンサンブル、トドス・ロス・トノス・イ・アイレスと、2013年にグラナダで設立 されたイリベル・アンサンブルが担当。多彩な楽器を用い、史実に基づいた知られざる音楽を聴かせます。

Urania Records
LDV-14080(1CD)
フォルトゥナート・ケッレリ(1690-1757):6つのシンフォニア集
シンフォニア第1番ニ長調
シンフォニア第2番ハ長調
シンフォニア第3番変ロ長調
シンフォニア第4番イ長調
シンフォニア第5番ニ長調
シンフォニア第6番変ロ長調
ブリュッセル交響曲変ロ長調
ブリュッセル交響曲イ長調〜ポロネーズ
アタランタ・フーギエンスO
ヴァンニ・モレット(指)
イタリア、ロンバルディア州の18世紀の交響曲レパートリーを収集し、その研究、演奏、普及を促進することを目的としている「Archivio della Sinfonia Milanese」との共同製作シリーズの第2弾は、18世紀イタリアの作曲家フォルトゥナート・ケッレリのシンフォニア集! イタリア時代は主に歌劇を作曲していたケッレリはフィレンツェ、バルセロナ、ヴェネツィアで活動した後にスウェーデンやドイツへと渡り、これらの地で「シンフォニア」を作曲したと伝わっています。 スウェーデン古典主義の誕生に大きく寄与したケッレリは「偉大な模倣者」とも呼ばれており、この「6つのシンフォニア(新しい交響曲)」は1730〜40年代のヨーロッパで流行した新しい様式を研究した作品であると同時に、独自のロンバルディア様式(ミラノ・スタイル)で書かれた作品でもあります。
ピリオド楽器使用の弦楽オーケストラ、アタランタ・フーギエンスOを率いるのはヴァンニ・モレット。イル・ジャルディーノ・アルモニコのコントラバス奏者を務めた経歴を持つのと同時に、バロック音楽の研究、さらには現代音楽やジャズにも精通するマルチな才能の持ち主です。

Challenge Classics
CC-72876(1CD)
フランツ・ヨゼフ・アウマン(1728-1797):聖フローリアン修道院の室内楽
パルティア ト長調 (Vn2、ヴィオラ2、ヴィオローネ)
カッサティオ ニ長調 (Vn2、フラウテッロ、ヴィオラ、チェロ)
カッサティオ ハ長調 (Vn2、ヴィオラ2、通奏低音)
Die Hex (テキスト:マウルス・リンデマイヤー)
ディヴェルティメント 変ロ長調 (Vn2、ヴィオラ2、ヴィオローネ)
パルティア ハ長調 (Vn2、ヴィオラ2、クラリーノ2、通奏低音、ティンパニ)
グナール・レツボール(Vn、指)
アルス・アンティクヮ・アウストリア

録音:2021年5月5-8日/聖フローリアン修道院
知られざるバロック音楽を積極的に紹介するレツボール、今回も注目作です。フランツ・ヨーゼフ・アウマンは1728年にオーストリアのトライスマウアーに生ま れ、ウィーンで音楽を学び、当時の重要な音楽家たちと出会いました。1753年に聖フローリアンに移り、数年後に司祭となり1797年に亡くなるまで修道院に仕 えます。残された作品は決して多くなく室内楽は特に貴重。機会音楽として書かれた高度な娯楽作品であり、2本ずつ対になったヴァイオリンとヴィオラが生き生 きと対等な会話を繰り広げたり、勇壮かつ神聖な雰囲気をトランペット(クラリーノ)とティンパニが盛り上げたり、輝かしいリコーダー(フラウテッロ)が協奏的に 活躍したり、楽器の使い方も革新的にして自由。ハイドンを思わせる愉悦にあふれています。ときおり使われる民族音楽的な節回しも音楽に深みを与えています。 オーストリアの方言を用いた戯曲を多く書いたマウルス・リンデマイヤーによるテキストの声楽作品もユーモラス。後年、ブルックナーも注目したというアウマンの 音楽が鮮やかに蘇ります。
Challenge Classics
CC-72894(1CD)
ベネデット・マルチェッロ:バスのためのカンタータ集
「聞け、恋人よ Udite, amanti」 SF A356
レチタティーヴォ:Udite amanti
アリア:Pena piu cruda e ria
レチタティーヴォ:Credei che il mio sincero
アリア:Si disciolga quell’empia catena
「多くの悲しみの中で Che io viva in tante pene」 SF A55
レチタティーヴォ:Che io viva in tante pene
アリア:Basta dir
レチタティーヴォ:E ver che, accesa d’amoroso foco
アリア:Se a far pago
「どれほど私に同情を Quanta pieta mi fate」 SF A278
レチタティーヴォ:Quanta pieta mi fate
アリア:Privo allor delle ruggiade
レチタティーヴォ:Ma quanto, o dio! di voi
アリア:Piangete al pianto mio
「はるかな希望 Lungi, speranze」 SF A182
レチタティーヴォ:Lungi, speranze
アリア:Nel mio cor
レチタティーヴォ:Giuro, giuro quell’empia
アリア:Sento gia nel mezzo al mio core
「人並外れた運命を Poiche fato inumano」 SF A252
レチタティーヴォ:Poiche fato inumano
アリア:Luci belle
レチタティーヴォ:Questa che mi divide
アリア:Come scoglio che l’onda disprezza
セルジオ・フォレスティ(Br)
アンサンブル・ドゥエ・ヴェンティ

録音:2020年9月21日〜10月1日/イタリア
18世紀初頭のイタリアで栄えた室内カンタータは、レチタティーヴォとアリア数曲からなる比較的短い音楽です。声と通奏低音というシンプルな編成で書かれ、 貴族のプライベートな場で演奏されました。ヴェネツィアの作曲家ベネデット・マルチェッロ(1686-1737)はこのジャンルで最も多くの作品を残した作曲家の一 人で、1710年から1720年にかけて約300曲のカンタータを作曲。そのうち20曲以上がバスのためのカンタータです。詩と音楽の完璧な調和が目指されたこ れらの作品はロッシーニ、ビゼー、ヴェルディ、ショパンなどの後世の偉大な作曲家にも影響を与えたとされ、特にヴェルディはマルチェッロのレチタティーヴォを高 く評価しました。素晴らしい声楽書法と色鮮やかな和声感に支えられて歌われる、拒絶、悲しみ、嫉妬、希望、嘆きといった複雑な感情。真に人間的なものを感じる 1枚です。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-12(1CD)
驚異の棚 第2集
マルティーノ・ビッティ(1660-1743):ヴァイオリンと通奏低音のためのドレスデン・ソナタ第4番 イ長調 TalB SV12
作者不詳(ジローラモ・ニコロ・ラウレンティ(1678-1751)?):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ短調
マルティーノ・ビッティ:ヴァイオリンと通奏低音のためのドレスデン・ソナタ第1番 ハ長調 TalB SV9
ヘンリクス・アルビカストロ(c.1660-1730):ヴァイオリンと通奏低音のためのいソナタ へ短調
マルティーノ・ビッティ:ヴァイオリンと通奏低音のためのドレスデン・ソナタ第5番 変ロ長調 TalB SV13
作者不詳(アントニオ・モンタナーリ(1676-1737):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ へ短調
カルロ・フィオレッリ(c.1673-unknown):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調
キンガ・ウイスザスジ(Vn)
トム・フォスター(Cemb)

録音:2021年5月12-14日/ロンドン

※全曲世界初録音
未知の世界を開く驚異の書棚に迫る注目企画、ドレスデンのシュランク2世のコレクションをもとにしたシリーズの第2弾です。シュランク2世はピゼンデルの所 有していた楽譜や、ヨーロッパ中を旅し自ら筆写した譜面などを数多く所蔵していた人物。イングリッシュ・コンサートのメンバーとしても活躍する名手による演奏 です。大変貴重な手稿譜による演奏で、全曲世界初録音! 第1集はFHR-89です。 (Ki)

Da Vinci Classics
C-00479(1CD)
ジョヴァンニ・ザンボーニ(17世紀後半-18世紀初期):タブラチュア譜によるリュート・ソナタ集第1巻(1718年)より
ソナタ第1番/ソナタ第9番
ソナタ第3番/ソナタ第11番
ソナタ第7番より フーガ/シャコンヌ
シモーネ・パンソリン(アーチリュート)

録音:2020年7月-8月、ティグレイト(ジェノヴァ、イタリア)
18世紀初頭、当時の嗜好に合った他の楽器が存在感を増すのと反比例するように徐々に存在感を失っていったリュート。
しかし1718年に出版されたジョヴァンニ・ザンボーニの「タブラチュア譜によるリュート・ソナタ集第1巻」のように、味わい深く活力に満ちた作品が登場した時期でもありました。
テオルボ、リュート、ギター、マンドラ、マンドリン、そしてハープシコードをマスターしたヴィルトゥオーゾだったザンボーニの秀作を通じて、シモーネ・パンソリンが18世紀初期のリュート作品の充実度を伝えてくれています。
Da Vinci Classics
C-00482(1CD)
ヨハン・セバスチャン・バッハのレガシー
バッハ:「フーガの技法」BWV.1080より コントラプンクトゥス1、
 われ汝の御座の前に進みいで BWV.668
ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス(1714-1785):これらは聖なる十戒、装いせよおお愛する魂よ
C.P.E.バッハ:ソナタ ト短調 Wq.70-6, H.87
ヨハン・ペーター・ケルナー(1705-1772):前奏曲ト短調
ヨハン・クリスティアン・バッハ:BACHの名による半音階的フーガ W.YA.50
W.F.バッハ:日にして光なるキリスト FALK.38, 1B、
 フーガ ハ長調 FALK.31-1、
 フーガ ハ短調 FALK.31-2
ヨハン・クリスティアン・キッテル:前奏曲イ短調
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):暁の星はいと麗しきかな KrebsWV.552、
 イタリア風幻想曲 KrebsWV.422、
 前奏曲とフーガ ハ長調 KrebsWV.400
クリスティアン・タラッビア(Org)

録音:2021年5月、バディア・ディ・サン・ピエトロ(カマイオーレ、イタリア)
ヨハン・セバスチャン・バッハが遺した名作の数々は現在に至るまで、西洋音楽の全てに影響を与える大いなる遺産となっていますが、ここでは弟子や同僚に与えた直接的、間接的な影響を表現したプログラムが披露されています。
イタリアの若手オルガニスト、クリスティアン・タラッビアはこの「バッハ・レガシー」のプログラムを、イタリアはトスカーナ州、カマイオーレのバディア・ディ・サン・ピエトロに設置されている「マショーニ・オルガン Op.1130」で演奏。
名匠ロレンツォ・ギエルミのプロジェクトとして1995年に建設されたオルガンです。

TOCCATA
TOCC-0498(1CD)
NX-B03
マヌエル・カルドーソ(1566-1650):ミサ曲全集 第1集
パレストリーナ(1525頃-1594):これはその弟子なり(1569)*
マヌエル・カルドーソ:ミサ「これはその弟子なり」(1625 出版)
パレストリーナ:汝らは裁判所に引き渡され (1575)
カルドーソ:ミサ「 汝らは裁判所に引き渡され」(1625 出版)
ロンドン・カルメル会修道院聖歌隊
サイモン・ロイド(指)

録音:2017年4月17,18日
*以外〜世界初録音
知られざる作品を意欲的に発掘するToccata Classicsからルネサンス・ポリフォニーの新シリーズがスタートしま す。マヌエル・カルドーソは、17世紀前半のポルトガル・ポリフォニー音楽の黄金時代を代表する作曲家ですが、彼 の肖像画とその作品の多くは1755年のリスボン大地震と火災により焼失してしまい、ミサ曲3巻とモテットなど2巻 の作品が知られるのみ。それらはモラレスやゲレーロといったスペインの作曲家からの影響と、特にパレストリーナの作 品を深く研究したことを感じさせます。 英語圏ではあまり知られていなかったカルドーソの作品ですが、20世紀終盤から録音も増えて注目度が高まりまし た。それらに魅せられた音楽家の一人がこのCDの指揮者サイモン・ロイドで、オルガン曲を含む作品186曲を校 訂。カルドーソの生誕450年を祝うべく、ロンドン・カルメル会修道院と共に2016年2月から17年11月までかけて 演奏しました。このプロジェクトは、その好評から生まれたものです。解説書(英語のみ)には、指揮者で校訂者 でもあるロイドによる曲目解説が掲載されています。

NAXOS
NAXOS-2.110693
(DVD)
NX-C09

NBD-0131V(Bluray)
NX-C09
モンドンヴィル:歌劇「ティトンとオロール」 ティトン…レイナウト・ファン・メヘレン(T)
オロール…グウェンドリン・ブロンデール(S)
パレス…エマニュエル・ド・ネグリ(S)
エオール…マルク・モイヨン(Bs-Br)
愛の神…ジュリー・ロゼ(S)
プロメテ…レナート・ドルチーニ(Bs-Br)
妖精たち…ヴィルジニー・トマ(S)*/モード・ニドザズ(S)*
ジュリエット・ペレ(S)*
* 「レザール・フロリサン」メンバー
人形使い…ヴァランタン・アルヌー/コリーヌ・フイエ 他
レザール・フロリサン
指揮:ウィリアム・クリスティ
演出・衣裳・舞台美術・人形デザイン:バジル・ツイスト
共同制作:レザール・フロリサン/
ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場 - シャトー・ド・ヴェルサイユ・スペクタクル
アリーヌ・フォリエル=デストゥゼ女史の協力により上演が実現
映像監督:フランソワ・ルシヨン

収録:2021年1月18日、19日 パリ・歌劇=コミック座(無観客収録)
映像共同制作:歌劇=コミック座/フランソワ・ルシヨン・エ・アソシエ
収録時間:127分
音声:フランス語歌唱
PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)

字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
フランス・バロック期の作曲家モンドンヴィル。ヴァイオリニストとしてフランスの宮廷で活躍しつつ、合唱曲や歌劇の作曲家として当時最も高名だったラモーを凌 ぐほどの人気を集めました。とりわけ1753年に初演された「ティトンとオロール」は好評を博し、ラモーが引退した後、イタリア・歌劇とフランス・歌劇の優劣を巡 る「ブフォン論争」が再燃した際フランス・歌劇の擁護派が、この作品を自陣営の優位性を証す切り札として喧伝したことで知られています。2021年1月、パ リ・歌劇=コミック座で無観客で上演された本作の映像では、操り人形(粘土の人型や羊の群れ)のコミカルな動き、華やかな衣装、美しい舞台美術による 幻想的な情景に目を奪われます。この舞台を背景にレザール・フロリサンを率いるウィリアム・クリスティの自由闊達なタクトに導かれ、優れた歌手とダンサーが 見事な歌唱と演技を繰り広げていきます。ティトン役を歌うのはベルギー出身のレイナウト・ファン・メヘレン。テノールの中でもとりわけ声域の高いオート・コント ルの名歌手として知られ、その若々しく艶やかな美声はオロール役のソプラノ、グウェンドリン・ブロンデールの鮮やかな歌唱と相まって聴く者を魅了します。

Christophorus
CHR-77457(1CD)
ヴェネツィア1631 「サルーテ祭」〜疫病からの解放のために
ジョヴァンニ・パオロ・チーマ(c.1575-1630):4声のソナタ
アレッサンドロ・グランディ(c.1586-1630):サルヴェ・レジナ
ジョヴァンニ・ロヴェッタ(c.1596-1668):3声のカンツォン第2番
フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):カンターテ・ドミノ
アントニオ・ベルターリ(1605-1669):2声のソナタ
バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラベルデ(c.1595-after 1638):カンツォン22
ダリオ・カステッロ(1602?-1631?):4声のソナタ第14番
モンテヴェルディ:われは御身に告白す、主よ
ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチオ(c.1570-1621):4声のソナタ
ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンタナ(c.1589-c.1631):ソナタ第2番
ダリオ・カステッロ:2声のソナタ第6番
タルクィニオ・メールラ(1595-1665):あなたのくちびるは甘露をしたたらせ(4声)
ジュゼッペ・スカラーニ(c.1600-1674?):「ラ・ノヴェッラ」によるソナタ第18番
バルトロメオ・バルバリーノ(c.1568-after 1617):いと優しきマリアを賛えよ
エッコ・ラ・ムジカ

録音:2020年12月9日-11日、ドイツ
1630年の初夏、ヴェネツィアは最後の疫病に襲われ、壊滅的な被害を受けました。ペストは1年半にわたって猛威を振るい、当時の人口の3分の1以上にあたる約5万人がなくなりました。ペストからの解放のために壮大な教会、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂(救済の聖母マリア聖堂)が建設され、1631年以降毎年11月に「救済の聖母マリア」を讃える祭典「マドンナ・デッラ・サルーテ祭」が開催されています。
ヴィオール奏者のハイケ・ヒュンマーとサックバット奏者のマティアス・シュプリンツが主宰し、1987年の設立以来17世紀前半の豊かな音楽遺産を発表し続けてきた声楽と器楽による古楽アンサンブル「エッコ・ラ・ムジカ(ecco la musica)」は、1631年の最初のサルーテ祭の音楽がどのようなものであったかを探求し、現代に再現します。

Hyperion
CDA-68349(1CD)
ザ・フロランタン・ルネサンス〜デュファイ、バンショワ、イザーク

「1430年代〜1450年代:デュファイとバンショワ」 〜デュファイ(1397-1474):若々しいバラの花 / ここは畏るべきところ/デュファイ(?)(聖歌):Nuper almos rosae flores
デュファイ:Salve flos Tuscae gentis / Vos nunc Etruscae iubeo / Viri mendaces、Vanne mio core 'Va t'en mon cueur'
ジル・バンショワ(c.1400-1460):Vanne mio core 'Pour prison'
デュファイ
:Mirandas parit haec urbs Florentina
「1460年代〜90年代:ロレンツォ・デ・メディチ、イザークとサヴォナローラ」 〜 作者不詳:Hora mai che fora son'、Quando riguardo el nostro viver rio
作者不詳/イザーク(c.1450-1517)(?):Canto de' profumi Sian galanti di Valenza、Canto dello zibetto、O maligno e duro core
作者不詳::Ben venga maggio
イザーク:Prophetarum maxime、Trionfo delle dee "Ne piu bella di queste",Corri, Fortuna、Lasso quel ch'altri fugge、Quis dabit capiti meo aquam?
作者不詳:Ora mai sono in eta、Che fai qui core?、Viva, viva in nostro core
イザーク
:Quis dabit pacem populo timenti?
オルランド・コンソートマシュー・ヴェンナー(C.T)、
マーク・ドーベル(T)、
アンガス・スミス(T)、
ドナルド・グレイグ(Br)〕

録音:2020年1月8日-9日&11月27日、洗礼者聖ヨハネ教区教会(ラフトン、エセックス)
1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クヮルテット、オルランド・コンソート。かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、現在はタリス・スコラーズのメンバーでもあるドナルド・グレイグが低声部を支える精緻な歌声で、中世ポリフォニー音楽の最高峰として活動しています。
7巻に及ぶギヨーム・ド・マショーの録音プロジェクトでも注目を浴びてきたオルランド・コンソートの新録音は、「フロランタン(フィレンツェの)・ルネサンス」。1430年代のコジモ・デ・メディチの庇護から、1490年代のサヴォナローラの時代まで、15世紀フィレンツェの宗教的&世俗的プログラムで、この時代の文化的・芸術的な視点の移り変わりを歌います。

H.M.F
HAF-8905130(1CD)
シャルパンティエ:クリスマス・オラトリオ(主の降誕に歌われる歌) H.416
 パストラル「われらが主イエス・キリストの降誕」H.482
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン

録音:1983年8月
クリスマス・オラトリオは、シャルパンティエが音楽指導にあたっていたパリのサン・ルイ教会のために作曲されたもの。ラテン語によるクリスマス・オラトリオで、 シャルパンティエの同種の作品の中ではもっとも規模の大きいもの。信者、天使、羊飼い、そして明記されてはいないものの、神が登場し、降誕前夜に始まり、降誕 を喜ぶ楽曲にはフランスの民衆的なクリスマス・キャロルを思わせるものなど、多様な楽曲がならびます。独唱者にはドミニク・ヴィスらが名を連ねた名録音です。 (Ki)
H.M.F
HAF-8901298(1CD)
フィリドール・ル・カデ(1657-1708):行進曲
シャルパンティエ:テ・デウム H.146
 ミサ「聖母マリアの被昇天」H.11
 「聖母マリアのリタニー」 H.83
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン

録音:1988年10月4-7日
1699年、シャルパンティエが王宮礼拝堂に仕えていた頃に書かれた「テ・デウム」は彼の最高傑作のひとつとされています。輝かしい有名なプレリュードにつ づき、独唱者や合唱が活躍する楽曲がならぶこの名作を、クリスティは純粋に音楽する喜びに満ちた、生き生きとした表情で響かせています。30年以上前の録音 ながら、シャルパンティエの魅力をこれ以上なくはつらつと引き出した名演です! (Ki)
H.M.F
HMM-905339(1CD)
Hodie Christus natus est(今日キリストがお生まれになった)〜中世のクリスマス音楽
HODIE!
1 | Hodie Christus natus est(今日キリストがお生まれになった)
2 | Uterus hodie Virginis floruit(今日聖母の胎内は) (anonymous Aquitania, 12th c.)
SPONSUS
(excerpts from the Sponsus miracle play, Aquitania, c. 1050-1060)
3 | Adest Sponsus(彼はここにいる)
4 | Oiet virgines(聞きなさい)(Gabriel)
5 | Nos virgines(Song of the Foolish Virgins)
6 | Amen dico(Christ’s reply to the Foolish Virgins)
LUX!
7 | Verbum Patris humanatur, O!(父の言葉が人となった) (anonymous Aquitania, 12th c.)
8 | Judea et Jerusalem
9 | Dominus veniet(主が来る)
10 | Lux refulget(光がさす)(anonymous Aquitania, 12th c.)
FLUR DE VIRGINITE
11 | Clara sonent organa(anonymous Aquitania, 12th c.)
12 | Gedeonis area(ギデオンの花)(anonymous France, 13th from a text by Philp the Chancelor)
13 | Flur de virginite(処女性の花)(anonymous France, 13th c.)
14 | Veine pleine de ducur(甘き喜び)(anonymous England, 13th c.)
15 | Edi be thu hevene quene(天の女王、祝福を受けよ) (anonymous England, 13th c.)
ボストン・カメラータ(音楽監督:アンヌ・アゼマ)

録音:2021年7月、ボストン
もともとボストン美術館収蔵の楽器の演奏・研究の団体として1954年に生まれたボストン・カメラータ。1970年代中ごろに、当時の監督ジョエル・コーエン が率いた演奏会プログラム「中世のクリスマス」は、ノンサッチからLPが発売され、大ヒットとなりました。以来、中世のクリスマス音楽は、ボストン・カメラータに とって重要なレパートリーのひとつであり続けています。ここでは、3名の女性シンガー(楽器も担当)、そして2名の器楽奏者たちによる、声と、ハーディ・ガーディ やハープ、ビウエラ、ベルなどが織りなす世界は、素朴にして厳粛。各曲の出典は様々ですが、ここではおもに11-12世紀のアキテーヌ地方に伝わる音楽からプロ グラムが構成されています。中世の人々の息遣いまでも伝わってくるようなクリスマスの音楽集です。 (Ki)


Alba
ABCD-503(1CD)
テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバのための幻想曲
幻想曲第1番(ハ短調) TWV 40:26 幻想曲第2番 (ニ長調) TWV 40:27
幻想曲第3番(ホ短調) TWV 40:28 幻想曲第6番 (ト長調) TWV 40:31
幻想曲第7番(ト短調) TWV 40:32 幻想曲第8番 (イ長調) TWV 40:33
幻想曲第9番(ハ長調) TWV 40:34 幻想曲第10番 (ホ長調) TWV 40:35
幻想曲第11番(ニ短調) TWV 40:36
マルクス・クイッカ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
使用楽器:Viola da gamba:after Collichon by Tilman Muthesius, 1997, bow by Luis Emilio Rodriguez Carrington, 2007

録音:2018年8月26日?28日 カッリオ=クニンカラ、レオノーレ・ホール(ヤルヴェンパー、フィンランド)
テレマンは、ヴィオラ・ダ・ガンバのための「幻想曲(ファンタジア)」を12曲書き、1735年に「Fantasies pour la Basse de Violle」としてハンブルク で出版しました。この曲集は、作品目録には掲載されているものの、出版された楽譜は失われてしまったとされていました。2015年、北ドイツ、オスナブリュック のレーデンブルク城(Schloss Ledenburg)の個人図書館に現存する出版譜が見つかり、翌年、音楽学者でもあるガンバ奏者のトマス・フリッチュによって演奏、 初めての録音も行われました。「これらの幻想曲からは、当時の有名な作品の断片が聞こえてくるでしょう。音楽仲間や一家の親しい友人たちへの贈り物として書か れた作品だということは、間違いない」(マルクス・クイッカ)。
マルクス・クイッカ Markus Kuikka は、シベリウス・アカデミーでチェロを専攻、クオピオSOで30年間、首席チェロ奏者として演奏しました。1990年 代の初め、カタルーニャの著名なヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の演奏に接して感銘を受け、シベリウス・アカデミーのヴェリ=マルクス・タピオの下でリラ・ヴィオー ルのレパートリーを研究しました。2009年にアカデミーの博士号を取得。アルフレート・レッシングとジェレミー・ブルッカーに個人的に師事、アルペッジョーネと バリトンを学びました。古楽の「バロッキ=クオピオ・フェスティヴァル」を創設、2005年から2016年まで芸術監督を務めました。現在、「ジェイ・コンソート・ ヘルシンキ(Jaye Consort Helsinki)」で演奏し、ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミーの DocMus Doctoral School で教えています。

CPO
CPO-555407
(2SACD)
NX-E07
ブクステフーデ:オルガン作品全集 第2集
【SACD1】
1. 前奏曲 ハ長調 BuxWV 138
2. Nun komm, der Heiden Heiland いざ来たれ、異教徒の救い主よ BuxWV 211
3. 第1旋法によるマニフィカト BuxWV 203
4. Puer natus in Bethlehem みどり児ベツレヘムに生まれたまえり BuxWV 217
5. 前奏曲 ト短調 BuxWV 149
6. Der Tag, der ist so freudenreich かくも喜びに満てる日 BuxWV 182
7. Gelobet seist du, Jesu Christ イエス・キリストよ、賛美をうけたまえ BuxWV 189
8. Gelobet seist du, Jesu Christ イエス・キリストよ、賛美をうけたまえ BuxWV 188
9. Lobt Gott, ihr Christen allzugleich 神を讃えよキリスト教徒よ BuxWV 202
10. In dulci jubilo 甘き喜びのうちにBuxWV 197
11. 前奏曲 ト長調 BuxWV 162
12. Herr Christ, der einig Gottes Sohn 神のひとり子なる主キリスト BuxWV 191
13. Herr Christ, der einig Gottes Sohn 神のひとり子なる主キリスト BuxWV 192
14. 前奏曲 ニ長調 BuxWV 139
15. Wie schon leuchtet der Morgenstern 暁の星のいと美しきかな BuxWV 223
【SACD2】
1. トッカータ へ長調 BuxWV 156
2. Komm, heiliger Geist, Herre Gott 来たれ精霊、主なる神 BuxWV 199
3. Komm, heiliger Geist, Herre Gott 来たれ精霊、主なる神 BuxWV 200
4. チャコーナ ハ短調 BuxWV 159
5. 前奏曲 ト短調 BuxWV 148
6. Danket dem Herrn 主に感謝せよ BuxWV 181
7. Von Gott will ich nicht lassen われ神より去らじ BuxWV 220
8. Von Gott will ich nicht lassen われ神より去らじ BuxWV 221
9. 前奏曲 イ短調 BuxWV 158
10. Nun lob, mein Seel, den Herren 今ぞわが魂よ主をたたえよ BuxWV 212
11. Nun lob, mein Seel, den Herren 今ぞわが魂よ主をたたえよ BuxWV 214
12. Nun lob, mein Seel, den Herren 今ぞわが魂よ主をたたえよ BuxWV 215
13. トッカータ ト長調 BuxWV 165
14. カンツォネッタ ト長調 BuxWV 171
15. 前奏曲 ト短調 BuxWV 150
フリードヘルム・フランメ(Org)
クリストフ=トロイトマン=オルガン
(1734-37製)

録音:2020年7月19-20日、26-28日
「北ドイツ・バロックの作曲家たちのオルガン作品集」で知られるフリードヘルム・フランメによるブクステフーデの オルガン作品全集第2集。デンマーク出身でありながらリューベックを中心に活躍したブクステフーデは、約 40年に渡りリューベックの聖母マリア教会のオルガニストを務め、朝や日曜日の礼拝時でのオルガン演奏の ほか、前任のトゥンダーが始めた演奏会「夕べの音楽」を拡大し、多くの聴衆たちを喜ばせたことでも知られ ています。 ブクステフーデのオルガン曲はコラール編曲と自由な形式の曲を併せて40曲ほどが遺されており、この第2 集のSACD1では前奏曲に組み合わせたコラールの数々を紹介し、SACD2では同じコラールによるいくつ かの異なるヴァージョンが中心に紹介されています。グラウホフのトロイトマン=オルガンの美しい低音の響き が存分に捉えられた高音質の録音も聴きどころです。
CPO
CPO-555241
(1SACD)
NX-C01
ヴェラチーニ:序曲と協奏曲集 第3集
序曲第5番変ロ長調
ソナタ第6番ホ短調
ソナタ第3番ニ短調
序曲第4番へ長調
ラルテ・デラルコ(ピリオド楽器使用)
フェデリコ・グリエルモ(Vn&指揮)

録音:2018年2月21-23日
フェデリコ・グリエルモが指揮するラルテ・デラルコによるヴェラチーニの序曲と協奏曲集。シリーズの完結編となる 第3集には、1721年に出版された作品番号1に含まれるソナタ第6番と1716年に出版された作品番号なし の曲集に含まれるソナタ第3番を収録。他、2曲の序曲を聴くことができます。序曲の写本はヴェネツィアのベネ デット・マルチェッロ音楽院に所蔵されており、恐らく1716年にヴェネツィアで作曲されたものと考えられています が、作品自体はドレスデンとロンドンで大成功を収めた可能性も指摘されています。

Aulicus Classics
ALC-0043(1CD)
カルロ・ファリーナ(c.1600-1639):カプリッチョ・ストラヴァガンテ

「第1集」(1626年、ドレスデン)〜4声のパヴァーナ第3番、4声のガリアルダ第1番、4声のヴォルタ第1番
「第2集」(1627年、ドレスデン)〜4声のパヴァーナ第3番
「第3集」(1627年、ドレスデン)〜4声のパヴァーナ第3番、4声のパヴァーナ第5番、フランス風アリア第2番、4声のパヴァーナ第6番
「第4集」(1628年、ドレスデン)〜4声のヴォルタ第1番、4声のガリアルダ第1番、4声のヴォルタ第3番
「第5集」(1628年、ドレスデン)〜4声のパヴァーナ第1番、4声のガリアルダ第2番、4声のバレット第2番
「第2集」(1627年、ドレスデン)〜カプリッチョ・ストラヴァガンテ
アンサンブル・コンチェルト〔クラウディア・コムズ(Vn)、マッシモ・ペルチヴァルディ(Va)、ロベルト・ジーニ(テノール・チェロ&指揮)、マルコ・アンジレッラ(ヴィオローネ)、サラ・ディエチ(ハープシコード&オルガン)

録音:2016年10月26日-28日、サン・ロッコ教会(パルマ、イタリア)
イタリアの古楽界を牽引してきたヴィオラ・ダ・ガンバの世界的巨匠ロベルト・ジーニが、自身が創設した古楽演奏団体アンサンブル・コンチェルトを率いて取り組んだのは、17世紀前半のイタリア、マントヴァのコンポーザー=ヴァイオリニスト、カルロ・ファリーナの作品集「カプリッチョ・ストラヴァガンテ」!
ゴンザーガ家の宮廷楽団のヴィオラ奏者だった父親に音楽を学び、1925年から1928年(1926年から1929年?)までドレスデンの宮廷楽団でコンサートマスターとして活躍し、シュッツとは同僚でした。
ドレスデン、ボン、パルマ、グダニスク、ウィーンなどで活躍しながらも志半ばでペストで命を落としたファリーナは、当時有数のヴァイオリンのヴィルトゥオーゾであったことでも知られ、ダブルストップ奏法の考案者であるとも伝えられています。
音楽形式、宮廷舞踊としての「パヴァーヌ」への愛情、「カプリッチョ・ストラヴァガンテ」で描かれた環境や動物、街の楽器の音や様子など、ファリーナの非常に豊かな音楽表現のアイデンティティ、革新的な手法を、ロベルト・ジーニとアンサンブル・コンチェルトが素晴らしい合奏で伝えてくれる充実のアルバムです。

Aulicus Classics
ALC-0047(1CD)
ヴィオラ・ダ・ガンバ〜和声の奏法
ムッシュ・デュ・ビュイッソン:前奏曲ニ短調
セオドア・ステフキンス(ディートリヒ・シュテフケン):アルマンド ニ短調、クーラント ニ短調、クーラント ニ短調
ウィリアム・ヤング:前奏曲イ短調、クーラント イ短調、エアー イ短調
ムッシュ・デュ・ビュイッソン:前奏曲ニ短調、アルマンド ニ短調、クーラント ニ短調、サラバンド・グラーヴェ ニ短調、ジーグ ニ短調、ファンタジー ニ短調、バレ ニ短調
セオドア・ステフキンス(ディートリヒ・シュテフケン):アルマンド ハ長調、クーラント ハ長調、クーラント ハ長調
ムッシュ・デュ・ビュイッソン:前奏曲ニ短調
ニコラ・オトマン:アルマンド ヘ長調、クーラント ヘ長調。サラバンド ヘ長調、ジーグ ヘ長調、エアー ニ短調、バレ ニ短調
ムッシュ・デュ・ビュイッソン:前奏曲ト短調
セオドア・ステフキンス(ディートリヒ・シュテフケン):アルマンド ト短調、クーラント ト短調、クーラント ト短調、サラバンド ト短調、ジーグ ト短調
ウィリアム・ヤング:前奏曲ニ短調、アルマンド ニ短調、アルマンド ニ短調、クーラントとヴァリエーション ニ短調、サラバンド ニ短調
ニコラ・オトマン:バレ ニ短調
ロベルト・ジーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
使用楽器:フェデリコ・レーヴェンベルガー2009年製作、ヘンリー・ジェイ1624年モデルのレプリカ

録音:年月日不詳、アントニア・ポッツィ音楽院講堂(ミラノ、イタリア)
イタリア古楽界の巨匠であり、世界を代表するヴィオラ・ダ・ガンバ奏者であるロベルト・ジーニが自らプロデューサーとエディティングを担当したソロ・レコーディングの舞台は「17世紀後半」!
17世紀後半はヴィオラ・ダ・ガンバが激しい論争の主役となった時代。様々な派閥が論説や手紙、序文などの中で、この楽器の本質、ヴィオラ・ダ・ガンバのスタイルの全体について議論を交わしました。
ロベルト・ジーニが自身のソロ録音のために選んだのは、マレの師匠であるサント=コロンブの師であったとされるニコラ・オトマンや、イギリスのウィリアム・ヤング、フランスのデュ・ビュイッソン、ヨーロッパ各地で活躍したセオドア・ステフキンス(ディートリヒ・シュテフケン)の4人の音楽家たちの佳作の数々。
マレやフォルクレ、クープランが生まれ、アーベルへと続くヴィオラ・ダ・ガンバ隆盛の時代の知られる数々の作品の魅力とその歴史を、ジーニの奏でるヴィオラ・ダ・ガンバが雄弁に語ります。
GWK
CLCL-124(1CD)
アポン・ア・グラウンド〜リコーダー作品集
ゴットフリート・フィンガー(1660-1730):フィンガー氏のグラウンドによるディヴィジョン
ルイ=アントワーヌ・ドルネル(ca.1685-1765):第1組曲
フランチェスコ・ロニョーニ・タエッジョ(um1620):Vestiva i colli
パオロ・ベネデット・ベリンツァーニ(1690-1757):フルート・ソナタ第12番 Op.3-12
ミシェル・ド・ラ・バール(1675-1745):Chaconne der Sonata L'Inconnue
ミシェル・ブラヴェ(1700-1768):ソナタ第2番
ダラム・グラウンド:コレッリのサラバンドの主題による変奏曲
ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(ca.1620-1669):ソナタ第4番「La Castella」
フランチェスコ・バルサンティ(1690-1772):ソナタ第5番 ヘ長調
パーセル:A New Ground ホ短調
タベア・デブス(リコーダー)、
レア・ラヘル・バデール(バロック・チェロ)、
ヨハネス・ラング(Cemb)、
太田耕平(テオルボ、バロック・ギター)、
ヤン・クローネンブレック(Org)

録音:2012年7月30日-8月2日
2019年にリコーダー奏者協会/MOECKコンクールで第1位受賞、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭でソロイスト賞受賞などを果たし、2020年にはラ・セレニッシマやイングリッシュ・コンサートと共演するドイツのリコーダー奏者、タベア・デブス。古楽から現代音楽まで、常にリコーダー音楽の新たな地平を見渡し、タイムズ紙からは「カリスマ的ヴィルトゥオーゾ」と称されたタベア・デブスが、名手たちと奏でます。

APARTE
AP-263(1CD)
アンドレアス・ショル〜カンシオネス
(1)ブローウェル:イギリス民謡集〜彷徨える人/サリー・ガーデン/流れは広く*
(2)同:アン・アイディア(エリの為のパッサカリア)
(3)同:愛の歌集(全3曲)*
(4)バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007
(5)シュテルツェル:あなたがそばにいれば*
(6)バッハ:すべての善きものの源泉BWV445*
(7)同:主よ、人の望みの喜びよBWV147*
(8)ブローウェル:新しい単純な練習曲〜シマノフスキ讃
アンドレアス・ショル(C.T)*
エディン・カラマーゾフ(リュート(4)-(7)、ギター(1)(2)(3)(8))

録音:2018年11月13-16日
スタジオ7フレンドシップ(キードリヒ)
ヤーコプスの秘蔵っ子としてハルモニア・ムンディから衝撃のデビューを果たしたアンドレアス・ショルも、今年54歳の大ベテランとなりました。彼が数年来コン ビを組んでいるボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身のリュート、ギター奏者のエディン・カラマーゾフと共演したアルバムをAparteレーベルからリリース。久々の待 望新譜となります。
ショルといえば古楽のイメージが強いものの、彼とカラマーゾフふたりのためにレオ・ブローウェルが2015年に編曲した5つのイギリス民謡集から3篇を披露。 名曲「サリー・ガーデン」の情感は人生経験を積んだショルの深い音楽性を示してくれます。
またロルカほかスペイン語の詩による「愛の歌集」も絶品。「主よ、人の望みの喜びよ」が収録されているのもサービス精神を感じさせます。
嬉しいのはカラマーゾフのソロも含まれていること。ブローウェル作品に加え、バッハの「無伴奏チェロ組曲第1番」(全6曲)をリュートで披露。バーゼル・スコ ラカントールムでホプキンソン・スミスに師事したカラマーゾフは、ショルのみならずヒリアード・アンサンブルやスティングとも共演する幅広さ。最高の癒しの時を 提供してくれます。

fra bernardo
FB-2105989(1CD)
ルイ・クープラン:プレリュード・ノン・ムジュレ集
前奏曲ヘ長調(13 | p.18)、前奏曲ニ短調(1 | p.1)、前奏曲ハ長調(11 | p.16v)、前奏曲ト短調(3 | p.6)、前奏曲ト短調(4 | p.7v)、前奏曲ホ短調(14 | p.19v)、前奏曲イ短調(6 | p.9) 「フローベルガー氏を模して」[MS Parville]、前奏曲ハ長調(9 | p.14)、ピエモント地方の女 イ短調(102 | p.64v)、前奏曲イ短調(7 | p.12v)、前奏曲イ長調(8 | p.13)、前奏曲ハ短調[MS Parville]、パッサカイユ ハ長調(27 | p.24v)、前奏曲ニ長調(2 | p.4)、前奏曲ト短調(5 | p.8v)、前奏曲ハ長調(10 | p.15v)、前奏曲ヘ長調(12 | p.17)、前奏曲ト長調[MS Parville](16)、ド・ブランロシェ氏のトンボー ヘ長調(81 | p.49)[MS Parville]
ヨハネス・マリア・ボグナー(ハープシコード)

録音:2020年11月、マウアーバッハ・チャーターハウス、エンペラーズ・ホール(オーストリア)
ウィーン国立音楽大学で講師を務め、これまでもフローベルガーのクラヴィコード作品集(FB-1703213)などの録音で評価を高めてきた鍵盤楽器奏者、ヨハネス・マリア・ボグナー。新録音は、大クープランことフランソワ・クープランの伯父であるルイ・クープラン(1626-1661)のクラブサン(ハープシコード)作品集。不規則なリズムや音価、拍子で記譜された「プレリュード・ノン・ムジュレ」を最初に取り入れた作曲家と言われるルイ・クープランの作品は、17世紀の自由な演奏芸術の頂点を表しています。

Christophorus
CHR-77455(1CD)
オトマイアー:毒と解毒剤〜ルネサンスの歌による美徳と悪徳
カスパー・オトマイアー(1515-1553)、ローレンツ・レムリン(c.14995-c.1549)、ジャック・バルビロー(c.1455-1491)、パウル・ホフハイマー(1459-1537)、ルートヴィヒ・ゼンフル(c.1490-1543)、イザーク(c.1450-1517)、他、作者不詳の作品
フランツ・ヴィッツム(C.T)、
ドリアデス・コンソート、シルヴィア・テカルディ(指)

録音:2020年9月-10月、ドイツ
男声ヴォーカル・アンサンブル、シュティムヴェルクのメンバーで、ドイツ古楽界が期待を寄せるカウンターテナー、フランツ・ヴィッツムが歌う、カスパー・オトマイアー(1515-1553)を中心とした16世紀の声楽作品。カスパー・オトマイアーはドイツのルター派牧師及び作曲家で、ハイルスブロン修道院学校の学長やアンスバッハの楽長を務め、マルティン・ルターに触発された讃美歌を数多く作曲しています。
「毒と解毒剤(Gift & Gegengift)」は、ガンビストのシルヴィア・テカルディが、カスパー・オトマイアーと同時代作品のガイドとしてまとめたもので、ゲオルク・フォルスターが5巻に編纂した歌曲集「Frische Teutsche Liedlein」から、キリスト教の7つの大罪とそれに対する美徳をテーマに、オトマイアーと様々な作曲家の作品を組み合わせています。

Etcetra
KTC-1742(1CD)
プリマヴェーラ・アモローサ
モンテヴェルディ:かくも甘い苦悩が
作者不詳::それは愛
ディエゴ・オルティス(1510-1576):リチェルカーダ第1番
セバスティアン・デュロン(1660-1716):コラソン
ヴィターリ:Cappritio sopra otto figure
モンテヴェルディ:呪わしいその姿
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス(1600-1679):スターバト・マーテル 〜 聖母マリアの嘆き
ヨハネス・ヒエロニムス・カプスベルガー(1580-1651):眠れやわが子
ヴィターリ:Passagalli per la lettera E
ヴィンチェンツォ・カレスターニ(1589-1617):私の涙に獣たちも
ジュリオ・カッチーニ:アマリッリ
カプスベルガー
:トッカータ・アルペッジャータ
フアン・イダルゴ(1614-1685):Peynandose estava un olmo
ホセ・マリン(1619-1699):No se yo como es
オルティス:リチェルカーダ第2番
アンリ・ド・バイイ(?-1637):私の名は狂気 〜 ラ・フォリア
ラ・プリマヴェーラ
オランダで音楽を学んだ様々な国々の演奏家たちによって1995年に結成されたピリオド楽器アンサンブル「ラ・プリマヴェーラ」。アンサンブル名の「La Primavera(春)」は、ルネサンス後期からバロックへの移行期に起こった「音楽の春」から取られています。
2020年には結成25周年を迎え、後期ルネサンスと17世紀バロック様式の多彩なレパートリーで再発見を行ってきた功績を讃える様々なプロジェクトやコンサートを企画していましたが、COVID-19のパンデミックによりすべてが中止となり、その代わりにこの新しいアルバムのレコーディングが行われました。25年間の音楽制作により培ってきたミュージシャンと聴衆との深い愛情が込められ、とりわけ最近10年間において優勢となってきたイタリアとスペインの17世紀バロック作品のレパートリーを中心にプログラムされています。

CALLIOPE
CAL-2192(1CD)
ヴィヴァルディ(?)の図書館〜〜 18世紀初期イタリアの未出版のヴァイオリン・ソナタ集

マニュスクリプト Mus.1-R-70 からの5つのソナタ(ザクセン州立図書館兼ドレスデン工科大学図書館より)(*を除く)
1-4. ヨハン・フリードリヒ・シュライフォーゲル(fl.1707-1749):ヴァイオリン・ソナタ ニ短調
5-8. 作者不詳::ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
9-11. 作者不詳::ヴァイオリン・ソナタヘ長調
12-16. ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン(1683-1729):ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 HauH 3.2
17. パッヘルベル:前奏曲ト短調 P.410(オルガンの為の)*
18-20. 作者不詳(ヴィヴァルディ?):ヴァイオリン・ソナタ ト短調

マニュスクリプト Mus.2-R-8,52 からのソナタ(ザクセン州立図書館兼ドレスデン工科大学図書館より)
21-28. 作者不詳:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
ヴァンサン・ベルナール(ハープシコード&オルガン)、
シューイン・コン(Vn)、
ディアナ・ヴィナグレ(Vc)、
パルシバル・カストロ(テオルボ&ギター)

録音:2020年11月、ベルモン=シュル=ローザンヌ・プロテスタント教会(スイス)
EUバロック・オーケストラに参加した後、ラ・チェトラ・バロック・オーケストラや、フライブルク・バロック・オーケストラ、アンサンブル・ジル・バンショワ、RIAS室内合唱団などと共演を重ね、2009年にはリヨン大聖堂のオルガニストに就任した古楽演奏家、ヴァンサン・ベルナール。
ヴァンサン・ベルナールがザクセン州立図書館兼ドレスデン工科大学図書館(SLUB Dresden/ザクセン州の地域図書館とドレスデン工科大学の大学図書館が合併して作られ、双方の伝統を尊重して長い正式名称となっている)から発見された手稿譜(マニュスクリプト)から、18世紀初期イタリアの知られざるヴァイオリン・ソナタを発掘。ヴィヴァルディの弟子が慌てて書き写し、未出版のままとなっていた筆写譜より、ヨハン・フリードリヒ・シュライフォーゲル(fl.1707-1749)、ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン(1683-1729)、そして作者不詳(ヴィヴァルディ作と推測される作品を含む)の「ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ」6曲を収録。ヴァルマンステ音楽祭などでヴァンサン・ベルナールと共演してきたシューイン・コン(Sue-Ying Koang)は、リエージュ・フィルの第2ヴァイオリン・リーダーを7年間務めたあと古楽に目覚め、ジュネーヴ音楽学校で歴史的楽器を学んだバロック・ヴァイオリニスト。優美なバロック・ヴァイオリンの音色と躍動する通奏低音によって、18世紀初頭のイタリアの煌びやかな世界へと誘います。

NCA
NCA-60220(1CD)
イギリス音楽の100年〜16世紀-17世紀のイギリスの歌曲集
ダウランド:ご婦人方をつかむこつ、思いとげられぬとしたら、どうしよう、運命はわが敵、あふれよわが涙
トバイアス・ヒューム(1569-1645):My Hope Is Revived
トーマス・キャンピオン(1567-1620):Never Weather-beaten Sail、Thrice Tosse These Oaken Ashes
バード:森はこんなに荒れて
ダウランド:彼女は私の過ちを許すだろうか、Shall I Strive with Words to Move?、Were Every Thought an Eye、おお、今こそ別れねばならぬ
ヘンリー・ローズ(1596-1662):ばら、Coridon to His PHIL-lis(Come Lovely PHIL-lis)、Inconstancie in Woman(I Am Confirm'd a Woman Can)、Love Despis'd(In Love? Away, You Do Me Wrong)、The Excellency of Wine
ウィリアム・ローズ:ハープ・コンソート第1番
ジョン・ブロウ(1649-1708):Why, Flavia、The Self Banished、Tell Me No More
パーセル:恋の病から逃れようとしても、Chaconne - Dance for a Chinese man and Woman、Hark! The ech'ing air a triumph sings
ヴォルフガング・カチュナー(指)、
ラウテン・カンパニー、
コビー・ファン・レンスブルク(T)

録音:2001年2月-3月(バート・ラウフシュテット、ドイツ)
バードからヘンリー・パーセルまで、16世紀後半〜17世紀後半の間に活躍したイギリスの作曲家たちによる歌曲集。ラウテン・カンパニーは1984年から活動を続けている古楽アンサンブルで、指揮のヴォルフガング・カチュナーは創設者の一人です。カチュナーは当時クラシック・ギターを学んでいましたが、ハンス=ヴェルナー・アペルとの出会いをきっかけに古楽の研究により熱心に取り組み、クラシック・ギターをリュートやテオルボに持ち替え、このアンサンブルの基礎を築きました。ドロテー・ミールズ、リン・ドーソン、シモーネ・ケルメスといった名歌手たちとも共演を重ねています。今回テノールを歌う南アフリカ出身のコビー・ファン・レンスブルクとも、度々共演しています。

Urania Records
LDV-14070(1CD)
ドメニコ・シルヴィオ・パッショネイ(1682-1761):チェロと通奏低音の為のソナタ集 Op.1より
ソナタ第5番変ロ長調
ソナタ第6番ニ長調
ソナタ第10番ハ長調
ソナタ第3番ニ短調
ソナタ第7番ニ長調
ソナタ第1番ヘ長調
ソナタ第8番ハ長調
ソナタ第12番イ長調
アンサンブル・イル・コンティヌオ〔ジョエーレ・グスベルティ(Vc)、クラウディオ・フリジェリオ(Vc)、マリヤ・ヨヴァノヴィチ(ハープシコード)〕
※使用楽器:チェロ(クリスティアン・グイデッティ2009年製&ヴァルター・バルビエロの弓)、チェロ(カルロ・アントニオ・テストーレ1751年製&ピエトロ・カヴァラッツィの弓)、ハープシコード(A.コルツァーニ1997年製作、G.B.ジュスティ1681年製のレプリカ/ピッチ=415Hz)

録音:2020年7月3日-5日、聖フランチェスコ教会(クレモナ、イタリア)
ドメニコ・シルヴィオ・パッショネイは、ローマ教皇インノケンティウス13世の下においてスイス、ルツェルンで教皇使節に任命され、名誉ある大司教にも選ばれたカトリックの枢機卿。1712年のユトレヒト講和会議には教皇聖座の公式代表として参加したとされています。
1718年にアムステルダムの楽譜出版社エティエンヌ・ロジェから出版されたこの「チェロと通奏低音の為のソナタ集」は、パッショネイが娯楽という崇高な目的のために考案し、その音楽家としての天才性が発揮された貴重な作品。
チェリストのジョエーレ・グスベルティによって2008年に結成されたクレモナのアンサンブル、アンサンブル・イル・コンティヌオは、パッショネイの12曲の中で、作曲者が思い描いていたであろうヴィジョンを達成していると思われる特に質の高い8曲を選びレコーディング。チェロのレパートリーの拡大、そして偉大なる枢機卿の音楽家として側面の紹介に貢献しています。
Urania Records
LDV-14071(1CD)
アレッサンドロ・スカルラッティ:マニフィカト
ドメニコ・スカルラッティ:テ・デウム
アレッサンドロ・スカルラッティ:サルヴェ・レジナ、
 5声のマニフィカト
ハウエルズ:8声のレクイエム
カルロッタ・コロンボ(S)、
ミルコ・グァダニーニ(T&指)、
インテンデ・ヴォーチ・アンサンブル

録音:2021年1月7日-16日、ベルナーテ・ティチーノ(ミラノ、イタリア)
ロック時代のイタリアを代表する巨匠A・スカルラッティへのオマージュ・アルバムでは、傑作「5声のマニフィカト」と「サルヴェ・レジナ」に加えて息子ドメニコの「テ・デウム」が演奏されます。
続いて配置されたハウエルの「レクイエム」とは、ルネサンス音楽と20世紀のポリフォニーの組み合わせを表現し、常に刺激的で魅力的な過去と現在の対話を強調しています。
演奏はテノールのミルコ・グァダニーニによって結成されたイタリアの合唱団インテンデ・ヴォーチ・アンサンブル。17〜18世紀のア・カペラ音楽をメイン・レパートリーとしており、2018年からはミラノのサン・マウリツィオ教会でのモンテヴェルディのマドリガーレ全曲演奏会に参加するなど精力的に活動しています。
アンサンブル・アウローラなどでも活躍するテオルボのガブリエレ・パロンバの参加もポイントです。

Urania Records
LDV-14076(2CD)
フランチェスコ・アントニオ・ウリオ(1650-after 1719):聖母マリアの夕べの祈り(世界初録音)
フェリーチェ・アントニオ・アルコナーティ(1610-post 1679):シンフォニア ニ長調
フランチェスコ・マリア・ズッカーリ(1697-1782):救い主のうるわしき御母
フランチェスコ・マリア・フェリ(17〜18世紀):この乙女
フランチェスコ・アントニオ・カレガーリ(1656-1742):シンフォニア イ長調
ジョヴァンニ・フェラーリ(18世紀):サルヴェ・レジナ
クレモナ・バロックO(ピリオド楽器使用)、ジョヴァンニ・バッティスタ・コルンブロ(指)、ヴォーチ・ヴィリリ・ディ・クレモナ、ソフィア・ペッツィ(S)、マルチェラ・ディ・ガルボ(S)、カミッラ・ビラガ(A)、ダヴィデ・ロッコ(Bs)

録音:2021年3月&4月、オラトリオ・S.フィリッポ(ジェノヴァ、イタリア)
この知られざる「聖母マリアの為の夕べの祈り」の作曲者であるフランチェスコ・アントニオ・ウリオは、フランシスコ会の修道士でもあったイタリア、ミラノ出身のバロック時代の作曲家。
スポレート大聖堂、ローマのサンティ・アポストリ教会、ヴェネツィアのサンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂、ミラノのサン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂の合唱指揮者を歴任し、またヘンデルが自らの作品にウリオの音楽を引用したことでもその名を歴史に残しています。
1697年にボローニャで出版された「コンチェルタート様式による詩篇集 Op.2」の中に収録されている「夕べの祈り(ヴェスプロ)」は、ルネサンス時代のポリフォニーやモダリティ、バロック時代の和声、調性が共存し、コンチェルタート様式に則って作曲された作品。ウリオの作曲家としての卓越した手腕が発揮された知られざる秀作です。
演奏は2002年に結成されたイタリアのピリオド・オーケストラ、クレモナ・バロックO。イタリア内外でバロック音楽、ピリオド奏法を専門的に学んだ演奏家たちによって構成され、ヨーロッパ各地で活躍しています。
Urania Records
LDV-14077(1CD)
ヴェンセスラウス・ジョゼフ・スプルニ(a.1700-1754):2本のチェロの為の6つのソナタ集 Op.4(世界初録音)
ソナタ第1番変ロ長調
ソナタ第2番ヘ長調
ソナタ第3番ハ長調
ソナタ第4番ト長調
ソナタ第5番ヘ長調
ソナタ第6番イ長調
クラウディオ・ロンコ(Vc/ピリオド楽器使用) 、
エマヌエラ・ヴォッツア(Vc/ピリオド楽器使用)

録音:2020年11月、カーサ・ドリーゴ・グランド・サロン(トレヴィーゾ、イタリア)
18世紀前半にパリのカリニャン公爵に仕えていた経歴を持つ作曲家であると同時にチェロのヴィルトゥオーゾでもあったヴェンセスラウス・ジョゼフ・スプルニ。
ボヘミア地方の生まれであると考えられているスプルニは交響曲やハーディ・ガーディやバグパイプなどの民族的楽器の為の協奏曲やブルレスケ、室内ソナタ集など、様々なスタイルの作品を遺しています。
1748年にロンドンで出版された「数名の著名な作曲家による曲集」に、この世界初録音となる「6つのソナタ集 Op.4」から「第2番」が収録されていることからも、スプルニが18世紀前半のヨーロッパにおいて名声を得ていたことが分かります。
クラウディオ・ロンゴは、1980年にクレマンシック・コンソート(クレメンチッチ・コンソート)のソロ・チェロ奏者に就任し、アンサンブル415やエスペリオンXXでも活躍。さらには、セビリア古楽音楽祭をはじめとするヨーロッパの著名な古楽音楽祭から定期的に招聘されるなど、現在のイタリア古楽界における重鎮の1人。
現在は2001年に出会ったボローニャのアンサンブDSGとルサン・ペトロニオ・カペラ・ムジカーレで首席チェロ奏者を務めていたエマヌエラ・ヴォッツアと夫婦デュオを組み、コンサートやレコーディングに精力的に取り組んでいます。
Urania Records
LDV-14075(1CD)
フランチェスコ・ザッパ(1717-1803):ヴァイオリンとチェロの為の「6つの二重奏曲集」
二重奏曲第1番変ロ長調
二重奏曲第2番ハ長調
二重奏曲第3番ニ長調
二重奏曲第4番ヘ長調
二重奏曲第5番ト長調
二重奏曲第6番変ホ長調
アッラ・マニエラ・イタリアーナ・アンサンブル〔ジャコモ・コレッティ(Vn)、アンナ・カンポリーニ(Vc)〕

録音:2020年8月31日-9月2日、ヴィラ・メッツァバルバ(ボルガレッロ、イタリア)
フランク・ザッパがカリフォルニア大学バークレー校の図書館その室内楽作品を偶然発見し、1984年にシンクラヴィア独奏でレコーディングを行ったことにより、その名を知られることになった18世紀イタリアの作曲家フランチェスコ・ザッパ。
その生涯についてはほとんど知られていないものの、ミラノで生まれ、後半生はオランダのハーグで活躍したと伝えられています。
パリで出版された「6つの二重奏曲集」は、パーラー(サロン)での会話をヴァイオリンとチェロで表現したかのような作品であり、イタリア的なメロディアスさを作風の特徴とするザッパが、一流の作曲家であったことを証明しています。

Pentatone
PTC-5186867(1CD)
聖母マリアとマグダラのマリア〜オラトリオ・アリア集
(1)ジョヴァンニ・ロレンツォ・ルリエル(1662〜1700):『世の贖い主の降誕の為の6声のオラトリオ』より、聖母マリアのアリア「夜明けが誇る光のうちの」
(2)ジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニ(1670〜1747):『マグダラのマリアの回心』より、マグダラのマリアのレチタティーヴォとアリア「私はまだ神の御言葉を...芳香なバラが咲きほこる限りは」
(3)神聖ローマ皇帝レオポルト1世(1640〜1705):『恩寵なりし十字架』の挿入曲、アントニオ・ドラーギ(1634〜1700)作曲の聖母マリアのアリア「私には理解できないものが」
(4)カルダーラ(1670〜1734):『キリストの足元のマグダラのマリアのアリア』より、「シンフォニア」
(5)ボノンチーニ:『マグダラのマリアの回心』より、「弱い心は2つの敵に」
(6)カルダーラ:『キリストの足元のマグダラのマリア』より、マグダラのマリアのレチタティーヴォとアリア「そ
の結び目を解き...不必要なる華やかさは」
(7)ボノンチーニ:『マグダラのマリアの回心』より、「はい、私は苦しみによって不実な心を」
(8)ルリエル:『世の贖い主の降誕の為の6声のオラトリオ』より、聖母マリアのレチタティーヴォとアリア「お眠り、わたしのかわいい子...わたしのかわいい子、もし考えているなら」
(9)ボノンチーニ:『マグダラのマリアの回心』より、「シンフォニア」
(10)ジャコモ・アントニオ・ペルティ(1661〜1756):『キリストの埋葬』より、聖母マリアのアリア「ナザレの人は傷付く心を持たなかった」
(11)カルダーラ:『キリストの足元のマグダラのマリア』より、マグダラのマリアのレチタティーヴォとアリア「ああ、かつては...涙を流しながら」
(12)ジャコモ・アントニオ・ペルティ:『墳墓のキリスト』より、聖母マリアのレチタティーヴォとアリア「ヨハネ、ああ、私の息子...野原の美しい花々が」
ヘンデル(1685〜1759):『復活』より
(13)「シンフォニア」
(14)マグダラのマリアのレチタティーヴォとアリア「マリア様が望まれるなら...私の心の中にある何か」
(15)マグダラのマリアのアリア「不動にして、不滅なれば」
(16)A・スカルラッティ(1640〜1725):『この上なく聖なるお告げ(受胎告知)』より、聖母マリアのアリア、レチタティーヴォとアリア「苦き幹の下に...死を免れぬ人に届けましょう...充足した日々を送れる祖国で」

(フランチェスコ・ローラによる批判校訂版:トラック(2)(3)(5)(7)(9)(10)(12))
フランチェスカ・アスプロモンテ(S)
(5)(8)(10)ボリス・ベゲルマン(Vn独奏)
ディエゴ・ファゾリス(指)、
イ・バロッキスティ

録音:2020年7月RSIスタジオ、ルガーノ(スイス)
アルバム・コンセプト、選曲:フランチェスカ・アスプロモンテ
2018年、PENTATONEレーベルからソロ・デビュー・アルバム『プロローグ〜バロック・歌劇のプロローグ集』(PTC-5186646)をリリースした気鋭の 古楽系ソプラノ歌手フランチェスカ・アスプロモンテのPENTATONE第2弾は、キリスト教における二人のマリア、聖母マリアとマグダラのマリアに着目したイタリ ア・バロック・オラトリオ・アリア集。A・スカルラッティ、カルダーラ、ヘンデルらの1700年前後に作曲されたオラトリオの中から、聖母マリアとマグダラのマリ ア役の歌手が歌う楽曲をセレクト。前作同様、アルバム・コンセプトやレパートリー選曲も、アスプロモンテ自身が行ったという大変凝った内容のアルバムとなって います。アスプロモンテは、持ち前の美声を生かした感情表現の激しい圧巻の歌唱を披露し、劇的なバロック・オラトリオの世界へと導いてくれます。また、多くの 楽曲で最新のクリティカル・エディションを用いている点にも注目です。共演は、バロック・歌劇やオラトリオでの演奏・録音も数多い才人ディエゴ・ファゾリスと、 イタリアの優れたピリオド楽器オーケストラ、イ・バロッキスティ。一部の曲目では、注目のバロック・ヴァイオリニスト、ボリス・ベゲルマンも独奏で参加するなど、 アスプロモンテの歌を支える器楽演奏家も秀逸です。上質なイタリア・バロック・オラトリオの名アンソロジーをお楽しみください。 (Ki)

Opus Arte
OA-1343D(DVD)
NX-C10

NYDX-50182(Bluray)
NX-D09
モーツァルト:歌劇「魔笛」

【特典映像】
・モーツァアルト「魔笛」の秘密
・キャスト・ギャラリー
ザラストロ…ミカ・カレス(Bs)
タミーノ…マウロ・ペーター(T)
パミーナ…シボーン・スタッグ(S)
夜の女王…ザビーヌ・ドゥヴィエル(S)
パパゲーノ…ロデリック・ウィリアムズ(Br)
パパゲーナ…クリスティーナ・ガンシュ(S)
モノスタトス…ピーター・ブロンダー(T)
弁者…ダレン・ジェフリー
第1の侍女…レベッカ・エヴァンス(S)
第2の侍女…アンジェラ・シムキン(Ms)
第3の侍女…スーザン・プラッツ(A)

コヴェント・ガーデン王立歌劇場O&cho
(合唱指揮:ウィリアム・スポールディング)
指揮:ジュリア・ジョーンズ
オリジナル演出:デイヴィッド・マクヴィカー
再演演出:トーマス・ガットリー

【特典映像】
収録:2017年9月20日 コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロンドン)

収録時間:152分(本編)+8分(特典映像)
音声:ドイツ語歌唱
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
スコットランド出身の演出家、デイヴィッド・マクヴィカーのコヴェント・ガーデン王立歌劇場における「魔笛」の定番演出による2017年の再演収録映像 が登場。 マクヴィカーの奇をてらわないオーソドックスな舞台作りは、この作品の闇と光の世界を美しい色彩とコントラストを用いて幻想的に描き出しています。さ らにこの再演演出では登場人物たちの演技と台詞に演劇的なタッチを増やし、「歌芝居」としての「魔笛」にさらに磨きをかけることに成功。夜の女王 役は、注目のソプラノ、ザビーヌ・ドゥヴィエル。そのくっきりとした超絶技巧の歌唱に、ザラストロ役の美声のバス、ミカ・カレスの豊かな表現が好対照を 形作り、マウロ・ペーター(タミーノ)、シボーン・スタッグ(パミーナ)コンビの若々しく溌剌とした歌唱、さらにロデリック・ウィリアムズによる自由闊達なパパ ゲーノが舞台に活気を与えています。 2010年コヴェント・ガーデンに「コジ・ファン・トゥッテ」の指揮者としてデビューし、2016年から2020年までヴッパータールSOの音楽監督を務め た英国出身の女性指揮者ジュリア・ジョーンズのタクトから生まれるしなやかに躍動する音楽が、この上演に大輪の華を添えています。

Dynamic
DYNBRD-57907
(DVD)
NX-C05

DYNDVD-37907
(Bluray)
NX-C05


Dynamic
CDS-7907(2CD)
NX-C09
ドニゼッティ:歌劇「ベリサリオ」 ジュスティニアーノ…リン・シュン(Bs)
ベリサリオ…ロベルト・フロンターリ(Br)
アントニーナ…カルメラ・レミージョ(S)
イレーネ…アンナリーザ・ストロッパ(Ms)
アラミーロ…チェルソ・アルベロ(T)
エウドーラ…アナイース・メヒアス(S)
エウトロピオ…クロディアン・カカーニ(T)
エウセビオ…ステファノ・ジェンティーリ(Bs)
オッターリオ…マッテオ・カストリニャーノ(T)
百人隊長…ピエールマルコ・ヴィーニャス・マッゾレーニ(Br)
ドニゼッティ歌劇場O&cho
指揮:リッカルド・フリッツァ
映像監督:マッテオ・リケッティ
上演:コンサート形式(無観客)
収録:2020年11月21日ドニゼッティ歌劇場(ベルガモ)
収録時間:131分
音声:イタリア語歌唱
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS HD Master Audio5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
ビザンチン帝国の将軍ベリサリウスに題材を採ったエドワルト・フォン・シェンクの戯曲『ベリサリウス』をもとにサルヴァトーレ・カンマラーノが台本を書き、ド ニゼッティが作曲した悲劇「ベリサリオ」。この作品は「ランメルモールのルチア」の成功に続いて作曲され、1836年ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場での 初演の大成功に続き、欧米のいくつもの都市で上演されますが、20世紀に入るとそれが突然途絶え1969年にフェニーチェ歌劇場で蘇演されるまで 長い空白の時期を迎えました。 本作は2020年11月、ドニゼッティの生地ベルガモのドニゼッティ歌劇場における無観客の演奏会形式上演の収録。題名役を堂々と歌い上げるロ ベルト・フロンターリ、憎しみと後悔に苦しむアントニーナの葛藤を見事に表現するカルメラ・レミージョ、そして健気なイレーネ役に洗練された表情が印 象的なアンナリーザ・ストロッパ、輝かしい美声テノール、ラミーロ役のチェルソ・アルベロと粒ぞろいの歌手たちの歌唱に、新国立歌劇場への数次にわた る客演で日本の聴衆にもおなじみのイタリア・歌劇の名匠リッカルド・フリッツァのタクトが導く劇的な音楽が、見事に応えています。

NAXOS/映像作品
NAXOS-2.110707
(DVD)
NX-C09

NBD-0138V(Bluray)
NX-C09
ラモー:歌劇「イポリートとアリシー」 イポリート…レイナウト・ファン・メヘレン(オート・コントル)
アリシー…エルサ・ブノワ(S)
フェードル …シルヴィ・ブリュネ=グルッポーゾ(Ms)
テゼ …ステファン・デグー(Br)
ネプチューン/プルトン…ナウエル・ディ・ピエロ(Bs)
ディアーヌ…ウジェニ・ルフェーヴル(S)
ディアーヌの巫女/女狩人/女船員/羊飼い娘 …レア・デザンドレ(Ms)
エノーヌ…セラフィヌ・コトレ(Ms)
ティジフォヌ…エドウィン・ファルディニ(Br)他
合唱・管弦楽:アンサンブル・ピグマリオン
指揮:ラファエル・ピション
演出:ジャンヌ・カンデル

収録時間:140分
音声:フランス語
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
太陽王ルイ14世の宮廷で音楽監督を努めたリュリが、台本作家フィリップ・キノーと打ち立てたフランス・歌劇の1ジャンル「抒情悲劇」。それまでに器 楽作品の作曲家、和声学の理論家として名を成していたラモーが、50歳にして歌劇の処女作として完成した「イポリートとアリシー」は、その先達リュ リの「抒情悲劇」の形式を引き継ぐものでした。しかし現在ではラモーの代表作のひとつと目されるこの歌劇も、初演当時はその作曲技法の革新性 により賛否両論の渦を巻き起こしました。 2020年11月パリ・コミック=歌劇座において上演された本作のジャンヌ・カンデルによる演出は、テゼやイポリート、フェードルやアリシーなどの中心的 な登場人物が貴族風の衣装をまとう一方、神々や群衆は現代的で時にキッチュな風体で歌唱とダンスを繰り広げ、不思議な効果を上げています。 オート・コントル歌手として国際的に活躍するレイナウト・ファン・メヘレン(イポリート)を初めとする実力派の歌手陣と気鋭の古楽指揮者ラファエル・ピ ションが導くアンサンブル・ピグマリオンが、ラモーの音楽に真っ向から取り組んでいます。

EVIDENCE
EVCD-082(1CD)
デュファイ:愛のプリンス〜シャンソン集
@私が嘆くのは当然だ/A気高い貴婦人/B美しい人よ、いかなる過ちを犯したというのか/Cこれほどまでに感じる苦しみ/Dあなたの気高い美しさ/Eもういつもの私ではない/Fさらば、わが恋よ/Gさあみんな、目を覚まそう/Hこの5月に/I私に悦びの贈り物を/J今日は愛を得る日/K眠りもせずに/L目を覚まそう/M優しい人の愛のために/Nあなたに幾度も挨拶します/Oつらい悲しみに打ち勝って/Pさらば、わが残された命/Q哀れにも嘆く/R気高く優しい心/Sいとしい友
ドミニク・ヴェラール(指)
アンサンブル・ジル・バンショワ

録音:2021年3月/ピーニャ講堂(コルシカ)
ドミニク・ヴェラール率いるアンサンブル・ジル・バンショワの最新盤はデュファイの世俗曲集。彼らは以前にもデュファイ作品をリリースし、その美しさが今でも 根強い人気となっていたので、新録音は大歓迎と申せましょう。
デュファイ(1397-1474)はルネサンス、ブルゴーニュ楽派を代表する作曲家。宗教曲は知られていますが、シャンソンなど世俗曲は顧みられること が少ないものの驚くほど美しい世界を作り上げています。教会音楽の大家ながら、世俗曲こそがデュファイの才能を最も表現していたとも申せましょう。
アンサンブル・ジル・バンショワの歌唱はますます磨きがかかり、まさに神業。心に染み入るような情感は晩秋の夜長によく合います。 (Ki)
EVIDENCE
EVCD-075(1CD)
光の声〜ヨーゼフ・マルティン・クラウス作品集
@「オリンピュア」序曲VB33
Aグスタフ3世の誕生日のためにVB41〜序奏とアリア
Bグスタフ3世の為の葬送カンタータVB42〜序曲とアリア
Cイエスの死VB17〜序曲とアリア
D歌劇「プロセルピン」VB19〜序曲とアリア
Eパントマイム ニ長調VB37
FアリエッタVB58「時代の荒廃は」
マリー・ペルボー(S)
ペジマン・メマルザデー(指)
ジェネラシオン・モザール

録音:2021年5月19-21日/ポワシー劇場
ヨーゼフ・マルティン・クラウス(1756-1792)はスウェーデンで活躍したドイツ人作曲家。生没年がほぼ同じことから「スウェーデンのモーツァルト」と称され ました。1781年以来スウェーデン王グスタフ三世の宮廷音楽家を務めました。クラウスの音楽は古典派的明快さに加え、独特な短調の翳りを見せるところが魅力。 クラウス最晩年の1792年にグスタフ三世が暗殺され、悲痛な葬送カンタータを作曲しています。
表情豊かな歌唱を聴かせてくれるのはハルモニア・ムンディのデビュー・アルバムで注目されたソプラノのマリー・ペルボー。指揮のペジマン・メマルザデーは 1973年イラン生まれ。5歳からフランスに住み、チェロ奏者としても活躍しています。「モーツァルト世代」を意味するジェネラシオン・モザールと爽やかな演奏を 繰り広げています。 (Ki)

Paraty
PARATY-721106
(1CD)
ディエゴ・フェルナンデス・デ・ウエテ:多くの和声的数字譜の概要(1702/4)
@ガイヤルド/Aフラメンコの歌/Bイタリアの歌/Cパラデタス/D恵深き聖マリア/E第2音によるパサカーユ/F牛/Gマヨルカの歌/Hエスパニョレッタ/Iサモラのガイタ/J第3音によるパサカーユ/Kマタチネス/Lフランスの歌/Mポルトガルの歌/Nバレンシアーナ/Oタランテラ/Pガイタ・マリオーナ・アガイターダ
マヌエル・ビラス(バロック・ハープ)

録音:聖ビセンテ・デ・ポンベイロ教会(ガリシア)
ディエゴ・フェルナンデス・デ・ウエテ(1650頃-1711頃)はスペインのハープ奏者。最も古いハープの手引書「多くの和声的数字譜の概要」の著者として知 られています。これは弦が1列の全音階ハープと2列交差の半音階ハープの調弦や指遣いを解説し、舞曲や歌の楽譜を収録しています。それらはシンプルながら スペイン的味わいの楽しいものばかり。
サンティアゴ・デ・コンポステラ出身のバロック・ハープ奏者マヌエル・ビラスは12世紀から18世紀のラテン系ハープ音楽の研究家としてもあり、学術的価値 はもちろんながらスペインの血が濃厚な歌い回しとリズムで聴き惚れさせられます。 (Ki)

APARTE
AP-258(1CD)
ドレスデンのオーケストラのためにVol.1「序曲」
ヨハン・ダーヴィト・ハイニヒェン:ソナタ「エルベ川上のディアナ」
ヤン・ディスマス・ゼレンカ:オラトリオ「青銅の蛇」ZWV 61〜邪悪な者を退けた
同:オラトリオ「贖い主の墓前の悔悛者たち」ZWV 63〜序奏
テレマン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調TWV 53:D5
ハイニヒェン:ミサ曲第12番〜聖霊にして
E同:ミサ曲第9番〜コンチェルティーノ/十字架に付けられ
クヴァンツ:2つのフルートの為の協奏曲ト短調QV 6:8a
ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル:ソナタ ハ短調
ファッシュ:2群のオーケストラの為の序曲
ゼレンカ:神の御子のミサZWV 20〜キリストよ憐れみたまえ
ハイニヒェン:協奏曲ヘ長調
コリーヌ・デュティユール(Ms)、
ステファン・マクラウド(Br)、
ステファノ・ロッシ(ヴァイオリン)ほか
アレクシス・コセンコ(指)
レ・ザンバサドゥール、ラ・グランド・エキュリ

録音:2020年11月30日-12月2日/ロワイモヨン修道院
1709年から半世紀間、ザクセン選帝侯アウグスト一世及び二世時代のドレスデンはヨーロッパ最高の音楽家を集め、そのオーケストラは「世界で最も壮大」と 賞されていました。大バッハがワイマールやライプツィヒで活躍していたのと同時期、ドレスデンの宮廷で繰り広げられた華麗でまばゆいばかりの作品を集めたシ リーズの第1弾は「序曲」。
関係作曲家たちは、そのオーケストラの機能を最大に生かした作品を生み出しました。多くは歌手が主役を務めますが、器楽奏者たちの名人芸も反映されていて 聴き応え満点。フルート奏者で指揮者のアレクシス・コセンコが2010年に創立した若い古楽器団体レ・ザンバサドゥールの妙技にひたれます。 (Ki)

la musica
LMU-022(1CD)
ラクリメ
ダウランド
@プロローグ
サー・ヘンリ・アンプトンの葬送/おお、今こそ別れねばならぬ*
Aいにしえの涙
デンマーク王のガイヤルド/蘇った最初のラクリメ/おおやさしい森、孤独の喜びよ*
B再び流れるいにしえの涙
バクトン氏のガイヤルド/新たな形のラクリメ/いとしい人よ、もしも君が心変わりするなら*
C歌う涙
溜息のラクリメ/ヘンリー・ノエル氏のガイヤルド/もしも私のうけた苦しみが情熱を動かすなら*
D悲しみの涙
悲しみのラクリメ
E無理な涙
ジャイルズ・ホビー氏のガイヤルド/偽りのラクリメ/彼の金髪も時が銀髪に変えて*
F愛する人の涙
ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド/愛情深いラクリメ/行け、透き通った涙よ*
G真実の涙
サー・ジョン・スーチ氏のガイヤルド/真実のラクリメ
H運に祝福されぬ彼は笑いも涙もなく
あふれよわが涙*/ダウランドは常に悲しむ
ザッカリー・ワイルダー(T)*
エドゥアルド・エグエス(指揮、リュート)
ラ・キメラ

録音:2019年8月/聖ロクス教会(クミアーナ、トリノ)
ダウランドの「ラクリメ」は絵画のように人のさまざまな形の涙を描いています。俗と聖、ニヒリズムと揺れ動く感情の間に浮かび上がる陶酔感は誰もが心動か されます。
2018年の七月大歌舞伎「源氏物語」公演で海老蔵と共演したり、バッハ・コレギウム・ジャパンにも参加して注目されているアメリカのテノール歌手ザッカリー・ ワイルダーが涙にくれるダウランドを見事に表現しています。 (Ki)

BONGIOVANNI
GB-2592(1CD)
@アルビノーニ:『ピンピノーネ』
AB.マルチェッロ:『フィレッタとスパーゴ』(世界初録音)
カルロ・トッリアーニ(@ピンピノーネ、Aスパーゴ)
カミッラ・アントニーニ(@ヴェスペッタ、Aフィレッタ)

ファブリツィオ・ダ・ロス(指揮、チェンバロ)
イタリア古典Oアントニオ・サリエリ・アンサンブル(古楽器使用)

録音:2020年10月7-9日/ミラノ
『ピンピノーネ』は1708年11月26日にヴェネツィアの劇場で、歌劇・セリア『アスタルト』の間奏曲として初演されました。アルビノーニはこの時すでにヴェ ネツィア音楽界の重鎮。このインテルメッツォもシンプルにして非常に愉快な筋書き、鮮やかなデュエットやレチタティーヴォが人気を博し成功を収めました。この録 音では、初演時に印刷されたリブレットに基づく原典版が収録されています。カップリングには、ベネデット・マルチェッロの『フィレッタ・エ・スパゴ』を世界初収録。 (Ki)

Musique en Wallonie
MEW-2098(1CD)
ジャン=ノエル・アマル(1709-1778):モテ4編 〜18世紀ベルギー、リエージュ大聖堂の音楽 スケルツィ・ムジカーリ(古楽器使用)【フアン・ウェイリャン(S)、アンドレア・ガヴァニン(C.T)、フランシスコ・マニャリチ(T)】
ニコラ・アクテン(バリトン・指揮)

録音:2020年2月18-21日、ダダ・スタジオ、ブリュッセル
ラテン語で「ベルギカ」と呼ばれたネーデルラント地方の南部は、長くスペインないしオーストリアのハプスブルク家の支配のもと、フランス語話者 の為政者たちが独自の文化を発展させてきた場所。音楽においては17世紀の末に当時最先端のイタリア音楽が流入、以後リュリ流儀のフ ランス音楽との間で注目に値する音楽が発展しました。そうした中、古典派前夜のロココ時代に注目すべき活躍をみせた作曲家の一人が、 現在のベルギー東部にあたる古都リエージュの作曲家アマル。グルックより少し上の世代で、フランスやイタリアにも旅して見識を養い、イタリ ア・歌劇の語法を柔軟に取り入れた旋律美あざやかな声楽作品を多数残しています。現代楽器での録音が僅かにある程度だったこの作 曲家の音楽世界を、フランス語圏ベルギーを代表する気鋭団体スケルツィ・ムジカーリが紹介。独唱者に活躍の場が与えながらも全体に管 弦楽の響きもよく生かした音作りで、同時代のヨンメッリやガルッピ、ハッセなどイタリア語歌劇の旗手たちにも通じるスタイリッシュなナンバーが 続きます。スケルツィ・ムジカーリは基本的に室内編成での緊密なアンサンブルで注目されてきた団体ですが、ここでは15人規模の弦楽編 成(大野しほ・近藤倫代ら日本人プレイヤーの参加も注目されるところ)にオーボエとホルンが一対づつ加わり、オルガンとチェンバロが折々に 興を添える充実したサウンドを聴かせてくれます。

TOCCATA
TOCC-0182(1CD)
NX-B03
テレマン:音楽による礼拝 第7集
永遠の泉、穏やかな流れ TWV 1:546
涙を慰め TWV 1:1401
われはバプテスマを受け TWV 1:820
鳥は遠くまで飛べない TWV 1:994
Ich schaue bloss TWV 1:859…世界初録音
主よ、われを支えたまえ TWV 1:449
ベルゲン・バロック【フランツ・フィッツトゥム(C.T)、ペーター・ホルツラフ(リコーダー)、トーマス・C・ボイセン(テオルボ)、マルック・ルオラヤン=ミッコラ(バス・ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ハンス・クヌート・スヴェーエン(チェンバロ、/オルガン)】

録音:2008年9月7-12日
1726年にハンブルクで出版されたテレマンのカンタータ集「音楽による礼拝」。72曲のカンタータはどれも、 独唱とオブリガート楽器(リコーダー、ヴァイオリン、トラヴェルソ、オーボエ)と通奏低音による小ぶりの編成 で、通常、レチタティーヴォと2つのダ・カーポ・アリア(A-B-Aの三部形式。繰り返しのAの部分では華やかな 装飾が施される)で構成されています。貴族たちの私的な目的の為の曲と、公的な曲が混在しています が、巧みな対位法と技巧的な声楽パート、楽器の妙技が楽しめる調和のとれたカンタータです。演奏する ベルゲン・バロックは1994年にローデ・トールセンとハンス・クヌート・スヴェーエンによって設立された古楽アン サンブル。数多くのレーベルへの録音とヨーロッパでのコンサートで知られています。
TOCCATA
TOCC-0423(1CD)
NX-B03
アンリ・アルドゥアン(1727-1808):4声の無伴奏ミサ曲集 第2集
ミサ曲第2番「 主に向かって新しい歌を歌え」
ミサ曲第5番「神の御名をほめたたえよ」
ミサ曲第6番「聖なる歌でほめたたえよ」
セント・マーティン室内合唱団
ティモシー・J・クリューガー(指)

録音:2015年2月21日、2015年4月18日
世界初録音
フランス後期バロックの作曲家アルドゥアン(1727-1808)。彼は質素な家庭に生まれ8歳の時にランスの 大聖堂聖歌隊員となり音楽教育を受けました。その後は神学校に入り、1751年には正式な聖職禄を 受け、合唱団の音楽監督を引き受けます。1749年からランスの新しい音楽アカデミーの監督を務めました が、宗教的な典礼を大切にしていたアルドゥアンは、世俗音楽の需要の高まりに反発し、1773年にはこの 地位を退いてしまいます。この「4声の無伴奏ミサ曲集」は1772年に出版された6曲からなるミサ曲集で、 革命前のフランスで広く流通していたもの。現在ではほとんど演奏される機会がありませんが、ティモシー・J・ クリューガーが指揮するセント・マーティン室内合唱団が見事に作品をよみがえらせています。

ACCENTUS Music
ACC-30505CD(1CD)
ミヒャエル・プレトリウス:アドヴェントとクリスマスの為の音楽集〜エサイの根より
1. Jubilate Domino(03:23)
2. Vulpius:Es ist ein Ros entsprungen(01:42)
3 .Nun komm der Heiden Heiland(03:25)
4 .Vom Himmel hoch(14:46)
5 .Magnificat(09:23)
6 .Es ist ein Ros entsprungen( 03:11)
7 .Quem pastores(04:56)
8 .Der Morgenstern ist aufgedrungen(02:15)
9 .Angelus ad pastores ait( 03:31)
10. Resonet in laudibus(03:08)
11 .Puer natus in Bethlehem( 06:13)
12. Wie schon leuchtet der Morgenstern(02:39)
13. Deo patri sit gloria( 02:43)
ドレスデン室内cho
器楽奏者たち
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)

イザベル・シッケタンツ(S)
ヨナタン・マイエンシャイン(A)
クリストファー・レンツ(T)
マルティン・シッケタンツ(Bs)

録音:2021年7月、ラーデベルク教会
この度、ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)ドレスデン室内合唱団による魅力的なアドヴェントとクリスマスの為の録音が誕生しました。12月25日のクリ スマスのクライマックスに向かう4週間をアドヴェント(待降節)と言い、ドイツの人々にとって一年で一番大切な、喜びにあふれる4週間となります。 ここに収録されている作品は、ミヒャエル・プレトリウスによる讃美歌が厳選されています。ミヒャエル・プレトリウスは膨大な数の讃美歌の歌詞と旋律を集めてお り、それを編纂した全9巻の<シオンのムーサたち>に収録されています。『エサイの根より』は、元々ドイツの地方に伝わるキャロル。プレトリウスは初めの1、2 節だけを採用し、加えて、第2節の強調点をマリアから幼児イエスに置きかえました。それ以来、プロテスタントの歌集に収録され、世界的にも有名なアドベントの ための歌となりました。
2021年に生誕450年&没後400年を迎えたミヒャエル・プレトリウスは、17世紀初頭ドイツの作曲家、オルガニスト。まず何より印象的なのは、独学で手に 入れた並外れた創造力と決して長くはない生涯に生み出された膨大な量の作品です。また生涯を通じて讃美歌との関わりを続けてきたことは、彼の信条の表明で もあったかもしれません。 (Ki)

BIS
BISSA-2583
(1SACD)
パーセル:ファンタジア&イン・ノミネ全集
(1)6声のファンタジア ト短調「イン・ノミネ」Z.746
(2)4声のファンタジア ト短調 Z.735
(3)4声のファンタジア 変ロ長調 Z.736
(4)ロンドー 変ロ長調〜歌劇『妖精の女王』より
(5)4声のファンタジア ヘ長調 Z.737
(6)4声のファンタジア ハ短調 Z.738
(7)「シャコンヌ:中国の男女の踊り」〜歌劇『妖精の女王』より
(8)4声のファンタジア ニ短調 Z.739
(9)4声のファンタジア イ短調 Z.740
(10)グラウンドによる3声のシャコンヌ〜歌劇『預言者、またはダイオクリージャンの物語』
(11)4声のファンタジア ホ短調 Z.741
(12)4声のファンタジア ト長調 Z.742
(13)4声のファンタジア ニ短調 Z.743
(14)4声のファンタジア イ短調 Z.744
(15)1音に基づく5声のファンタジアヘ長調 Z.745
(16)3声のファンタジア ニ短調 Z.732
(17)3声のファンタジア ヘ長調 Z.733
(18)3声のファンタジア ト短調 Z.734
(19)シャコニー ト短調 Z.730
(20)7声のファンタジア ト短調 Z.747
チェリス・ヴィオール・コンソート
イブラヒム・アジズ(トレブル・ヴィオール)
アリソン・キンダー(トレブル・ヴィオール、アルト・ヴィオール)
ケイト・コンウェイ(テナー・ヴィオール)
サム・スタドレン(テナー・ヴィオール、バス・ヴィオール)
ジェニファー・ブロック(バス・ヴィオール)
(1)(20)エミリー・アシュトン(テナー・ヴィオール)
(20)ハリー・バーコック(テナー・ヴィオール)

録音:2019年8月14-16日/ガートン・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ、イングランド)
古代ギリシャの弦楽器をグループ名とする「チェリス」は、イギリスのヴィオール・コンソート。16世紀から17世紀初頭にかけて、イギリ スではヴィオールのコンソートがもてはやされ、同時代に活躍したイギリスの作曲家たちはこのレパートリーの為の音楽を残しました。
イギリス・バロック音楽の最大の作曲家ヘンリー・パーセルもその一人。3声から7声まで実に多彩なヴィオールの作品を作曲しております。このアルバムにはパー セルのファンタジアとイン・ノミネの全曲を収録。大英図書館に保管されている自筆譜には1680年6月10日から8月31日までの日付の書き込みがあります。 このときパーセルは20歳。若くして作曲家としての確固たる地位を確立していたと言える出来栄えです。 (Ki)

Da Vinci Classics
C-00451(1CD)
エヌモン・ゴーティエ&ドニ・ゴーテェエ:「ローマ1676年」〜 ジュリアン・ブロヴァンによって蒐集されたリュート小品集
組曲イ長調/組曲ニ短調/組曲ト長調/組曲ニ長調/組曲イ短調
ミケーレ・カレカ(バロック・リュート)

録音:2018年6月、コンヴェント・デリンコント修道院(フィレンツェ、イタリア)
リュートの為の手稿譜から音楽を再発見し再現することは、今では忘れ去れてしまった世界に足を踏み入れることを意味すると同時に、これらの音楽を現代に呼び戻すことにより、当時の宮廷や貴族のサロンでの音楽の世界を想起させてくれることに繋がります。
イタリア、ローマ出身のリュート奏者でドイツ・グラモフォンやドイツ・ハルモニア・ムンディなどにもレコ―ディングを行っている名リュ―ティスト、ミケーレ・カレカのプロジェクト「ローマ1676年」では、当時の有名な音楽一族だったゴーティエ家の老ゴーティエ(エヌモン)と従兄弟のドニが書いたと伝わるリュートの為の小品が集められており、「イ長調」と「ニ短調」には作曲者が特定出来なかった作品も含まれています(他の3つの組曲はドニ・ゴーティエの作品)。
Da Vinci Classics
C-00454(1CD)
ジョヴァンニ・アントニオ・グイード(1675?-1729):ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ集(世界初録音)
ソナタ第1番/ソナタ第2番/ソナタ第3番/ソナタ第4番/ソナタ第5番/ソナタ第6番
アンサンブル・オルテンシア・ヴィルトゥオーサ〔ジョヴァンニ・ロータ(Vn&コンサートマスター)、レベカ・フェッリ(Vc)、ミケーレ・カレッカ(テオルボ&バロック・ギター)、ジルベルト・スコルダーリ(ハープシコード)〕

録音:2020年10月、サン・ジュゼッペ教会(アッリステ、イタリア)
エンリコ・ガッティとシギスヴァルト・クイケンにバロック・ヴァイオリンを学んだイタリア古楽界期待のヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・ロータが指揮するアンサンブル・オルテンシア・ヴィルトゥオーサは、現在では歴史の陰に隠れてその功績がほとんど知られていない17世紀後半〜18世紀前半のイタリアで活躍したコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・アントニオ・グイードの世界初録音となる「ヴァイオリン・ソナタ集」を取り上げます。
ジェノヴァ出身のグイードは洗練された作曲家であり、後期バロックの文化に完全に溶け込んでいるにもかかわらず、自身の音楽的アイデアに常に個性と独自性を与えることに成功しています。
この「ヴァイオリン・ソナタ集」はイタリアの18世紀音楽の歴史という大きなモザイクの中に、新たなピースを挿入する再発見と言えるでしょう。

Tactus
TC-691203(1CD)
ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ:6つの協奏曲 Op.7
協奏曲第1番、協奏曲第2番、協奏曲第3番 協奏曲第4番、協奏曲第5番、協奏曲第6番「アリアンナの涙」
アンサンブル・バロック「カルロ・アントニオ・マリーノ」、
ナターレ・アルノルディ(指)

録音:2020年8月、プラダルンガ、ベルガモ(イタリア)
1600年代から1700年代に活躍したイタリアの作曲家兼ヴァイオリニストの名を冠したアンサンブル・バロック「カルロ・アントニオ・マリーノ」はイタリア各地のオーケストラで活躍する優秀な演奏者が集まって結成されました。イタリア後期バロックを代表する作曲家の一人、ロカテッリの作品をナターレ・アルノルディの指揮で華麗に演奏していきます。
Tactus
TC-701690(2CD)
ドメニコ・パラディージ(1707-1791):チェンバロ・ソナタ集
ソナタ第1番アレグロ・ヴィヴァーチェ、ソナタ第2番アンダンテ・アレグロ、ソナタ第3番 プレスト・ラルゲット・エ・カンタービレ、ソナタ第4番 アンダンテ・メヌエット、ソナタ第5番プレスト・アレグロ、ソナタ第6番 ヴィヴァーチェ・アレグロ、ソナタ第7番アレグロ・プレスト、ソナタ第8番 アレグロ・プレスト、ソナタ第9番アレグロ・アンダンテ、ソナタ第10番 ヴィヴァーチェ・プレスト、ソナタ第11番モデラート・アンダンテ、ソナタ第12番 アレグロ・プレスト
マルコ・モラスキ(Cemb)
1707年生まれのドメニコ・パラディージは、ナポリ生まれの作曲家兼チェンバロ奏者、また教育者としても著名でした。ポルポラでの弟子であったと考えられ、A・スカルラッティ、D・スカルラッティの影響もみられ、近年評価の上がってきた作曲家の一人です。

Orlando Records
OR-0047(1CD)
バロック時代のチェロ・ソナタ集
アントニオ・カルダーラ:チェロ・ソナタ第4番ニ短調、チェロ・ソナタ第14番 イ短調、チェロ・ソナタ第2番ニ長調
ジュゼッペ・サンマルティーニ:チェロ・ソナタ第3番イ短調
ウェンセスラウス・シュプルニー(ca.1700-1754):チェロ・ソナタ第5番ヘ長調
ジョヴァンニ・ボノンチーニ:チェロ・ソナタ第1番イ短調
フォンド・バロッコ〔マリー・オルシーニ=ローゼンバーグ(Vc)、ヘルヴィヒ・ノイゲバウアー(Gヴィオローネ)〕

録音:2020年6月(オーストリア)
バロック期のチェロ・ソナタといえば、一般的にはヴィヴァルディやベネデット・マルチェッロのものが有名ですが、それ以外にも、アントニオ・カルダーラ、ジュゼッペ・サンマルティーニ、ジョヴァンニ・ボノンチーニといった作曲家や、1700年頃にボヘミアで生まれ、パリでチェリスト・作曲家として名声を得たヴェンセスラス・シュプルニーのような、あまり知られていない作曲家の手による作品が数多く存在しています。チェリストのマリー・オルシーニ=ローゼンベルクと通奏低音奏者のヘルヴィヒ・ノイゲバウアーによるデュオ、フォンド・バロッコは、これらバロックの宝石を取り上げ、生き生きとした解釈で、再発見の為の価値あるアルバムを作り上げました。短調の作品が多いのもポイントです。

Glossa
GCD-923529(1CD)
ザ・ジョスカン・ソングブック〜2声とビウエラの為の音楽
ジョスカン・デ・プレ(1440頃〜1521):
1) 野の妖精たち、海の精たちよ
2) それは並大抵のことではありません
3) 主ヨ憐レミ給へ(キリエ・エレイソン)
4) 千もの悲しみ
クリストバル・デ・モラレス(1500〜 1553):
5) 祝福あれ、主の御名のもとに来たる者に(ベネディクトゥス)
ジョスカン・デ・プレ
6) わたしは従います、ただひとつの洗礼に
フランシスコ・デ・ペニャローサ(1470頃〜1528)
7) 主ヨ憐レミ給へ(キリエ・エレイソン)
ジョスカン・デ・プレ
8) わたしたちの父であらせられるかたよ、あなたは天におられ(主の祈り)
9) ごきげんよう、マリアさま(アヴェ・マリア)
10) 立ち尽くす聖母(スターバト・マーテル)
11) おお、汚れひとつなき乙女
12) 森の精たちよ、泉の女神たちよ(オケゲム哀悼歌)
マリア・クリスティーナ・キール(S)、
ホナタン・アルバラド(T)、
アリエル・アブラモビチ(ビウエラ)

録音:2021年5月、ポンテベドラ(スペイン北西部ガリシア地方)、トゥイ大聖堂
カンティカ・シンフォニアの「スターバト・マーテル」(PGCD-P31909)、グランドラヴォアの「死してなお生きる人」(PGCD-P32117)に続く、Glossaのジョスカン・デ・プレ没後500周年記念リリース第3弾! アルゼンチンのブエノスアイレス出身のビウエリスト、アリエル・アブラモビチが、同じくアルゼンチン出身の伝説的古楽系ソプラノ歌手、マリア・クリスティーナ・キールと、新星テノール歌手(&リュート奏者)のホナタン・アルバラドと組んで、ジョスカン・デ・プレのもっとも重要な作品のいくつかをトランスクリプション。16世紀にビウエラのレパートリーを構築した作曲家たち(フエンリャーナ、ナルバエス、ピサドール等)の伝統を踏襲し、当時の偉大なポリフォニー作品の改作(アダプテーション)をベースに、ジョスカンをイベリアの光に照らし出すというユニークなアプローチ。どんな編成でも輝きを失わない、ジョスカン作品の新たな一面をどうぞ。
Glossa
GCD-921130(1CD)
ひそかな再結集〜バッハ&テレマン:作品集
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV.1051
テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽の為の組曲ニ長調 TWV.55:D6*
バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV.1067#
ライナー・ツィパーリング(ソロ・ヴィオラ・ダ・ガンバ)*、
ミヒャエル・シュミット=カスドルフ(ソロ・フルート)#、
マルク・デストリュベ(コンサート・マスター)*#、
18世紀オーケストラ

録音:2021年5月&8月、カイゼル運河教会(アムステルダム、オランダ)
フランス・ブリュッヘンとルーシー・ファン・ダールが共同創設者となって1981年に創設し、古楽再興とヒストリカル・パフォーマンス隆盛の時代をリードしてきたオランダの古楽オーケストラ、「18世紀オーケストラ」。ブリュッヘン亡き後にも様々なゲスト指揮者を迎えながら精力的に活動を続けている18世紀オーケストラのコロナ禍における新録音は、ライナー・ツィパーリングやミヒャエル・シュミット=カスドルフら古楽器の名手がフィーチャーされた、大バッハとテレマンの名曲アルバム!
COVID-19のパンデミックにより活動停止を余儀なくされた18世紀オーケストラのメンバーたちは国内外にちりぢりになっていましたが、再び一緒に演奏したいという熱意によって、限られたメンバーが久しぶりにアムステルダムに結集し、このレコーディングが実現しました。18世紀オーケストラで長年ソリスト(首席奏者)を務めてきたライナー・ツィパーリングがソロを担当するテレマンの組曲。18世紀オーケストラやバルタザール=ノイマン・アンサンブル、ドレスデン音楽祭Oの首席フルート奏者を担いながら、アーノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスに何度も招待されてきたミヒャエル・シュミット=カスドルフが華麗に舞う管弦楽組曲第2番。そして、カナダの名ヴァイオリニスト、マルク・デストリュベがコンマスとして率いるブランデンブルク協奏曲第6番という充実のプログラム。マルク・デストリュベは、18世紀オーケストラの共同コンサートマスターを務める他、アニマ・エテルナ、CBC放送O、オレゴン・バッハ祝祭Oなどのコンサートマスターとして世界中のツアーや音楽祭で演奏してきた名手です。また、山縣さゆり(vn、va)、森田芳子(va)、エミリオ・モレーノ(va)、アルベルト・ブリュッヘン(vc)、ピーター=ヤン・ベルダー(cemb)などのお馴染みの名手たちもメンバーに名を連ねています。

Urania Records
LDV-14079(1CD)
C.P.E.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードの為のソナタ集(ヴィオラ版)
ソナタ ト短調 Wq.88(1759)/ソナタ ハ長調 Wq.136(1745)/ソナタ ニ長調 Wq.137(1746)
ルカ・ラッザリーニ(Va)、
ニコラ・レニエロ(ハープシコード

録音:2021年1月、カステルゴンベルト(ヴィチェンツァ、イタリア)
カール・フィリップ・エマニュエル・バッハが、そのベルリン時代に作曲した才気煥発の「ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ」の3曲を、「ヴィオラ・ダ・ガンバ」ではなく「ヴィオラ」で奏でた注目作!
フリードリヒ大王の宮廷で働いていたC.P.E.バッハによってこの3曲が生み出された18世紀中期から後期にかけて、ヨーロッパの大半の国々でヴィオラ・ダ・ガンバが使用されなくなっていったこともあり、これらの作品を演奏する際にヴィオラ・ダ・ブラッチョを使用することを認めている資料も遺されています。
この18世紀後半に行われたであろう「ヴィオラ・ダ・ブラッチョ」での演奏を再現するため、C.P.E.バッハのソナタ3作品に取り組んだのは、イタリアのヴァイオリン&ヴィオラ奏者ルカ・ラッザリーニ。
ジョヴァンニ・グリエルモとジョヴァンニ・ペトレッラにヴァイオリンとヴィオラと学んだ後、ロンドンの王立音楽院へ留学。
ヴィチェンツァとヴェローナでバロック・ヴァイオリンをファビオ・ミッサッジャ、バロック・ヴィオラをステファノ・マルコッキに師事し、現在はピリオド楽器アンサンブルのイル・トラッティメント・アルモニコのリーダーとしてイタリアの古楽シーンで活躍しています。
使用楽器はマッシミリアーノ・ダッラ・コスタが2020年に製作したアントニオ・ストラディヴァリ1748年製のレプリカ。
「ヴィオラ・ダ・ブラッチョ」で演奏されたであろう、C.P.E.バッハのバロック時代と古典派時代を繋ぐ秀作を豊潤なヴィオラ音色で ――。

Urania Records
LDV-14073(1CD)
テレマン:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバの為の12のファンタジア TWV 40:26-37(Vc独奏版/ディートマル・ベルガー編) ディートマル・ベルガー(Vc)

録音:2021年1月3日-6日、ベルギッシュ・グラートバッハ(ドイツ)
1735年頃に作曲され、楽譜が出版されていたことは知られていながら、楽譜が消失してしまい謎に包まれていたものの、2015年の春に発見された「ヴィオラ・ダ・ガンバの為の12のファンタジア」。
ヴァイオリン、フルート(・トラヴェルソ)、チェンバロの為の傑作群と同じく、急成長するハンブルクのアマチュア市場に耳を傾けたテレマンが書き上げた「ヴィオラ・ダ・ガンバの為の」12のファンタジアの「チェロ編曲版」が登場!
「ヴィオラ・ダ・ガンバ」のために書かれたテレマンのファンタジアを敢えてチェロで演奏するという、意欲と野心があふれるプロジェクトに取り組んだのは、ドイツのチェリスト、ディートマル・ベルガー。
アーヘン音楽大学とデュッセルドルフ音楽大学で研鑽を積んだ後、ライプツィヒ音楽大学では、セバスティアン・パンクからヴィオラ・ダ・ガンバの奏法を学び、チェロとガンバ、モダンとピリオドの両方を駆使するようになったベルガーは、1993年から2000年までドレスデンのザクセン州立歌劇場のメンバーとして活躍し、現在はケルンを拠点としてチェロ奏者、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として活発な活動を展開しています。
ライプツィヒのフリードリヒ・ホフマイスター音楽出版社やベルクハイムのドール音楽出版社で編集者、作曲者としても活動しているベルガーが、テレマンの楽譜を隅々まで研究して編曲を施した「チェロ版」の「ヴィオラ・ダ・ガンバの為の12のファンタジア」。

Music&Arts
M&ACD-1302(1CD)
クープラン:王宮のコンセール集
コンセール第1 番ト長調
コンセール第2 番ニ長調
コンセール第3 番イ長調
コンセール第4 番ホ短調
スティーヴン・シュルツ(バロックFl)
ジョリ・ヴィニクール(Cemb)
アレクサ・ハインズ=パイロン(Gamb)
ミンディ・ローゼンフェルド(バロックFl)

録音:2020年1月2-3日,3月3-4日 米国 カリフォルニア州 マリン・カントリー
2018 年に発売されたバッハのフルート・ソナタ集(M&ACD 1295)以来となるバロック・フル ートのスティーヴン・シュルツとチェンバロ奏者のジョリ・ヴィニクールの演奏、ヴィオラ・ダ・ガ ンバのアレクサ・ハインズ=パイロンを加えてのフランソワ・クープランの王宮のコンセール 集。スティーヴン・シュルツは米国を代表するバロック・フルートの名手。ジョリ・ヴィニクール はシカゴ生まれのチェンバロ奏者。パリに留学して、ヨーロッパの様々な古楽団体で通奏低 音を受け持ち、現在は独奏者として大人気。米国のフランス・バロック音楽がいかに質が高 いか知らしめる見事な出来栄えのCD です。

Stradivarius
STR-37192(1CD)
ヴィンチェンツォ・カピローラ(1474-1548 以降)作曲・編纂:リュート・ブック
ジョスカン・デ・プレ:そして地上の平和を
カピローラ:リチェルカーレ2 番と13 番
アレクサンダー・アグリコラ:もし私が目を開けて寝たら
カピローラ:フランス風パヴァーヌ
ニコラス・クラエン:すべてが美しい
カピローラ:今それを持つ、リチェルカーレ第3 番
エーヌ・ヴァン・ギゼゲム:後悔
ヨハネス・ギゼリン:おおフローレンスの薔薇よ
マルチェット・カーラ:ああ私のシエラは不運だ
ミケーレ・ヴィンチェンティーノ:何を為すべきか何を言うべきか
ヤコブ・オブレヒト:リチェルカーレ第7 番
アントワーヌ・ブリュメル:ベネディクトゥス
ジョスカン・デ・プレ:世界の罪を取り除く人 、ほか全22 トラック
ポール・バイアー(ルネサンス・Lute)
使用楽器:1997年クラウス・ヤコブセン製作6弦リュート

録音:2019年7月20日イタリア・トリノ・ノマーリオ
ヴィンチェンツォ・カピローラはイタリアのリュート奏者、作曲家で 16 世紀のリュート音楽集であるカピローラ・リュート・ブッ クを編纂したことで知られます。この本にはカピローラ自身の作品の他、16 世紀ヨーロッパの様々な作曲家の曲の楽譜が収め られており、リュート奏者にとってはこの時代の音楽を知る重要な手がかりになっています。ただしここに載っている楽譜は今 日の五線譜ではなく、ギターのタブ譜に似たもの。現代の奏者はこの楽譜を正確に読み解き、演奏しなくてはならない。ル ネサンス・リュートを弾くポウル・ベイエルはイタリアを拠点に活動するアメリカ出身のリュート奏者。ルネサンス時代の即興性 豊かな音楽を雅やかに再現しています。STRADIVARIUS 社の録音もお見事。なおベイエルはこのディスクの他に バッハ 作品集(STR37082)やダウランド作品集(STR37128)など4 枚のアルバムが好評発売中。
Stradivarius
STR-37195(1CD)
「フィオーリ・ムジカーリ(音楽の花)」
〜16、17 世紀の歌と踊り

M.プレトリウス:スペインのパヴァーヌ
J.バスケス:それを洗うために
M.A.シャルパンティエ:この森で恐れることなく
D.オルティーズ:リチェルカーダ・オッターバ
A.ファルコニエッロ:シンフォニア・セコンダ
ギリシャの伝統舞曲(作者不詳)
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」より「ムーア人よ」 、ほか全18 曲
アンサンブル・メッツォ【イーラ・アヴィタル (S) 、ドレット・フロレンティン(指揮&リコーダー) 、ダフナ・ラヴィッド(バロックVn) 、オリット・メッサー=ジャコビ(バロックVc) 、ギデオン・ブレットラー(バロックG) 、オフィーラ・ザカイ(テオルボ、リュート) 、ナダフ・ロゲル(Perc)】

録音:2021年テル・アヴィヴ
16 世紀から17 世紀にかけての歌と踊りを収録。まだ中世の香り残る荒々しくも、どこか、 のんびりした舞曲と優雅な歌曲が満載。ルネサンスから初期バロックまでの推移をイタリ ア、フランス、スペインの作曲家の楽しい音楽で辿るとともにそれらの源流となったギリシャ の伝統舞曲(古代オリエントやアジアの雰囲気漂う妖しくも美しい変拍子の曲である)を2 曲 収めてあり、中世からバロックへ至る 300 年ほどの歳月を一枚にぎゅっと凝縮。アンサンブ ル・メッツォは2015 年に結成されたばかりのイスラエルを拠点に活動するグループ。
Stradivarius
STR-37191(1CD)
ジョセフ=ニコラ=パンクラス・ロワイエ:(1705-1755):クラヴサンの為の作品集
雄大なクーラント、タンバリン第1 番と第2 番、バガテル、優しく感傷的なロンド、アルマンド、繊細なロンド、スキタイ風の誇り高いマーチ、ほか全14 曲
アンジェリカ・セルモ(Cemb)

録音:2020年7月イタリア、プラト・カルニコ聖レオナルド教会
ロワイエは バッハと同時代のフランス作曲家、クラヴサン奏者。パリを中心に活躍しオペ ラ、クラヴサン曲など多数の作品を発表したが、今日その作品が演奏される機会は非常に稀 で、このディスクは貴重。彼より一世代上のフランソワ・クープランの伝統を受け継いだ華麗な 音楽です。チェンバロを弾くアンジェラ・セルモはヴィチェンツァ音楽院でハープシコードと古 楽全般について学びイタリア国内で複数のコンクールで優勝しています。今後の活躍が期待さ れる若手チェンバリストの登場。

ARCANA
A-122(1CD)
NX-A11
『気高き美』 〜デュファイほか、15世紀イタリア宮廷音楽における管楽器の世界
1. デュファイ(1397頃-1474):目を覚まして、どうかその愛しき顔に
2. ジル・バンショワ(ジル・ド・バン)(1400頃-1460頃): 恋の神よ、心から礼を言おう
3. デュファイ:あなたが戦士であるとなれば
4. デュファイ:麗しき乙女よ
5. デュファイ:わたしは憐れにも嘆くほかない
6. デュファイ:その高貴なる顔立ちが
7. デュファイ:さあ目を開けていよう
8. バンショワ:悲痛なる快楽
9. 作者不詳(ブリュッセル・バス・ダンス写本):バンショワの「悲痛なる快楽」によるバス・ダンス(ハンナ・ガイゼル編)
10. 作者不詳(11世紀):讃えよ、過越の生贄を
11. ジャック・ヴィド(生歿年不詳、1405-1433頃活躍): ああ、わたしは失った
12. デュファイ:私の顔が蒼ざめているのは
13. デュファイ:気高き美はあなたの貴き徳
14. デュファイ:この新年に
15. バンショワ:喪の苦悶に
16. 作者不詳(ブリュッセル・バス・ダンス写本): クレーヴの舞曲(ナサニエル・ウッド編)
17. 作者不詳(ブリュッセル・バス・ダンス写本): バス・ダンス「アヴィニョン」
(アルタ・ベレッツァ編)
アルタ・ベレッツァ【アン・アレン(アルト・ショーム) ハンナ・ガイゼル(ソプラノ・ショーム、アルト・ショーム、ガイタ〔バグパイプ〕)、、ナサニエル・ウッド (C管&D管スライド・トランペット、最初期型G管トロンボーン、G管サックバット)】

録音:2018年7月23-25日 ストーク・バイ・ネイランド聖母教会、英国サフォーク州
古楽器を使った管楽器録音多しといえど、ここまで古いレパートリーに特化して音楽学研究と音楽性を見事に両立させてみせたアルバムも 珍しいのではないでしょうか。オーボエやその前身楽器ボンバルドよりもさらに古い、中世から存在したダブルリード楽器ショームの奏者2人と、 トロンボーンやその初期形態であるサックバット、さらに古くからあったスライド・トランペットまで使いこなす古楽金管の名手からなる3人編成 で、アルタ・カペラと呼ばれる都市型管楽合奏が形をとってゆく前の、ルネサンス最初期の宮廷音楽における管楽合奏の真相に迫ったプログ ラム。初期ネーデルラント楽派の大家デュファイが、ブルゴーニュ宮廷を経てイタリアのさまざまな土地で綴ってきた作品を中心に、精巧な3声 ポリフォニーが当時の楽器であればいかに「歌なし」でも魅力を発揮しうるか、味わい深い妙音の重なりでじっくり伝えてくれます。解説は演奏 者ハンナ・ガイゼルによるもの(英・仏・独)。不思議な浮遊感をたたえた異界的15世紀サウンドに浸れる1枚です。
ARCANA
A-493(2CD)
NX-D07
ストラデッラ(1643-1682):歌劇「恋愛と偽り」 アルタバノ、フィレーノ…マウロ・ボルジオーニ(Br)
デスピーナ、クロ―リ…パオラ・ヴァレンティーナ・モリナーリ(S)
オロンタ、チェリア…ヨゼ・マリア・ロ・モナコ(Ms)
コラスペ、ロザルボ…ルーカ・チェルヴォーニ(T)
シルヴァーノ…キアーラ・ブルネッロ(A)
エリンダ…シルヴィア・フリガート(S)
アンサンブル・マーレ・ノストルム(古楽器使用)

編成:ヴァイオリン2、ヴィオラ・ダ・ガンバ1、チェロ1、ヴィオローネ1、テオルボ1、アーチリュート1、トリプルハープ1、チェンバロ1、ポジティフ・オルガン1
アンドレア・デ・カルロ(指)

録音:2018年11月8-9日ヘルネ文化センター、ドイツ(WDR古楽祭におけるライヴ)
世界初録音
モンテヴェルディの歿年に生まれ、カヴァッリやチェスティが第一線を退く頃に華々しい活躍でイタリア音楽界を盛り上げながらも、男女問題で 逃亡者となり、暗殺者の手にかかって短い生涯を終えたアレッサンドロ・ストラデッラ。その作曲活動の偉業に本格的に光が当てられるように なったのは20世紀後半になってのことですが、数十年におよぶ研究と演奏実践の積み重ねの末、ここ数年はイタリア古楽界の硬派古楽団 体アンサンブル・マーレ・ノストルムが、再評価に新たな活況をもたらす体系的録音を続けているのが頼もしいところです。同国の古楽シーン 最先端を担うレーベルの一つArcanaからこのたび新たにリリースされるのは、つい最近まで全く存在が知られていなかった1676年初演のオ ペラ「恋愛と偽り」。歌劇はこれまで1680年前後のジェノヴァ時代の作品しか注目されていなかったストラデッラですが、その前史ともいえる 1670年代、従来知られていたような小規模作品ばかりでなく全3幕もの大作を書いていた事実の判明は、この作曲家の活動史再考の大 きな一歩になりました。アラブ世界の片田舎を舞台に、妖精たちが羊飼いたちと入り組んだ恋のいざこざを繰り広げてゆく全3幕の充実した 物語を通じて、繊細な詩句の味わいをみごと音楽で捉えてゆくストラデッラの手腕が、デ・カルロが巧みなリードで盛り上げる精鋭弦楽器奏 者たちと俊才歌手たちによって色鮮やかに蘇ります。解説も充実しており(英・仏・伊)、イタリア17世紀音楽史を知るうえで見逃せない新録 音の登場です。

HITASURA PRODUCTIONS
HSP-008(2CD)
NX-D07
F・クープラン:クラヴサン曲集 第3、4巻より
【Disc 1】『クラヴサン曲集 第3巻』(1722)
1-5. 第13組曲
1. 百合の花開く
2. 葦
3. 胸飾りのリボン
4. フランスのフォリア、またはドミノ衣装さまざま
5. 迷える魂
6-12. 第18組曲
6. アルマンド「ラ・ヴェルヌイユ」
7. ラ・ヴェルヌイェット
8. 修道女モニーク
9. 騒動屋
10. 大袈裟
11. ティク=トク=ショクまたは
マイヨタンの連中、両手交差のある曲
12. 足の悪いガイヤール
13-19. 第19組曲
13. カロタンたちとカロティーヌたち、または市場演劇
14. カロティーヌたち
15. おぼこ/その第2部
16. 画家気取り L'Artiste
17. 落ちぶれるドミニコ会修道士たち
18. ミューズ=プランティーヌ
19. つけぼくろ/その第2部
【Disc 2】『クラヴサン曲集 第4巻』(1730)
1-7. 第20組曲
1. 王妃マリー/その第2部/
その第3部:ポーランド趣味の調べ
2. 道化
3. 智天使たち、または愛想の良いラズュル
4. クルイ、または小クープラン/
その第2部:ミュゼット風に
5. 華奢なマドロン/優しいジャネトン
6. セズィル
7. タンブランの第1の調べ/第2の調べ
8-12. 第21組曲
8. ハートのクイーン
9. 跳ね返り
10. クープラン
11. 竪琴風 La Harpee
12. 笑わない皮肉屋
13-17. 第23組曲
13. 大胆 L’Audacieuse
14. 編み物をする女たち
15. 女道化師
16. デロス島に何艘ものゴンドラ:恋の戯れ
第1部/第2部/第3部
17. サテュロスたち、すなわち半羊神たち
18-22. 第25組曲
18. 幻視
19. 神秘的
20. モンフランベール
21. 勝ち誇るミューズ
22. さまよえる亡霊たち
フレデリク・ハース(クラヴサン〔=チェンバロ〕)
使用楽器:パリのアンリ・エムシュ、1751年製オリジナル

録音:2021年5月4、6日 フランソワ=ラング図書館、ロワイヨーモン修道院跡(フランス)
フランスとベルギーを拠点に、ソロでもアンサンブルでも充実した演奏経験を積み重ねてきたフランスの名クラヴサン奏者フレデリク・ハース。ドイ ツやイタリアのバロック作品も独特の味わい豊かな解釈で聴かせてきた実力派ですが、同じフランス語圏のクラヴサン作品と向き合うときには 別格と言っても良い相性の良さををみせ、高貴にして隅々まで血肉の通った解釈でじっくり聴かせてくれるのが嬉しいところ。自主制作レーベ ルHitasuraで妥協することなく目指すところを形にしたクープラン後期作品集が、このたび2枚組の新録音で登場しました。ハースはすでに 10年ほど前にAlphaレーベルで、クープランのクラヴサン曲集全4巻から厳選選曲によるアルバムを相次いでリリース、高い評価を得ていま すが、今回の収録作品は全てそこでは録音されていなかったもの。経験の集積は作品への洞察の深さもさることながら、彼が長く愛奏してき た18世紀パリ製オリジナルのクラヴサンとの相性の深まりにも反映されていると言ってよいでしょう。ごく些細なタイミングの妙で響きの味わいが 大きく変わってしまう精巧な音作りで、思わせぶりな表題をみごとな音の細密画に結晶させていったクープランの至芸。文学や演劇にも造形 が深いハースならではのタッチが、古楽器の美音とともにその粋を瑞々しく現代に息づかせてゆきます。

RAMEE
RAM-2002(1CD)
『劇場の夕べ』 〜17世紀イングランドの演劇を彩った舞曲の世界〜
〜序曲〜
1. ローズ:第一の鐘の音
〔ヤーコプ・ファン・エイクのリコーダー独奏曲によるディミニューション〕
2. ニコラ・マッテイス(1644/49頃-1699):ラッパの音を模した調べ
3. マッテイス:ラ・コンスタンツァ(貞淑)
4. マッテイス:アリエッタ
〜恋は無為なり〜
5. 作者不詳::ダフネが、美丈夫のポイボスから逃れた時
〔ヤーコプ・ファン・エイクのリコーダー独奏曲による
ディミニューションを伴う歌〕
6. ヤーコプ・ファン・エイク(1590-1667):美しき乙女ダフネは
7. 作者不詳::ウィルソンの恋
8-14. ジョン・プレイフォード(1623-1686)&作者不詳
舞曲さまざま
8. クローバー茂るパディの海岸
9. コクスの舞曲
10. 舞曲
11. 狐を狙う猟師
12. 陽気な鍛冶屋
13. オニールの行進曲
14. 愉悦の時
15. トバイアス・ヒューム(1569-1645):恋人との別れ
16. 作者不詳+デイヴィ・メル(1604-1662)&トーマス・バルツァー(1630頃-1663):ジョン、今すぐ来てキスして〔ディミヌ―ションを伴う歌〕
〜アンティマスク:予想外の演目〜
17. マッテイス:偽トルコ風のジガ
18. マッテイス:両耳のコルレンテ/両足のコルレンテ
19. マッテイス:夜啼鶯
20. 作者不詳:憤怒の鬼たち
21. マッテイス:超快速のジグ
22. 作者不詳:テンプル教会界隈にいる猿ども
23. ローズ:第二の鐘の音
〔ヤーコプ・ファン・エイクのリコーダー独奏曲によるディミニューション〕
〜踊りの時間〜
24-27. マシュー・ロック(1621-1677):組曲 ホ短調
24. パヴァーン
25. エアー
26. クラント
27. サラバンド
28. マッテイス:崩したパッサッジョ
29. マッテイス:恋するサラバンダ
30. マッテイス:ディヴィジョンを伴うガヴォッタ
31. マッテイス:スカラムッチア
32-40. プレイフォード&作者不詳::舞曲さまざま
32. ニューカッスル
33. ハクリー・イン・ザ・ホール地区
34. サンザシの棒
35. 田舎の丘
36. ニューカッスル(速く)
37. 女神たち
38. ケンプのジグ
39. 立派な連れ合い
40. 女神たち(速く)
〜アンコール〜
41. 作者不詳::寝取られ男が箪笥から出てきた/ ロバートソンのラント
ザ・シアター・オヴ・ミュージック (古楽器&声楽アンサンブル)【マリオン・フェルメ(リコーダー、指揮)、ジャンヌ・ゼプフェル(S)、サンドリーヌ・デュペ(Vn)、イザベル・ブルズ(ヴァイオル〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)、ヴィクトリアン・ディス(バロックギター、テオルボ)、イヴァン・ガルシア(ヴァージナル)、ナ―ジャ・ベンジャバラ(打楽器)】

録音:2020年2月17-20日 ポール=ロワイヤル大修道院、パリ
昔から数多の劇場が人々のフラストレーションを飲み込み、スタイリッシュな文化へ昇華させてきた大都市ロンドン。その勢いは革命に揺れた 17世紀にも健在だったどころか、フランスやイタリアから新しい音楽がもたらされ、高度に発展していた英語演劇のステージを華やがせていまし た。特定作曲家によるまとまった曲が印刷譜で残っている例が少ないため、復元が困難で埋もれがちな分野ですが、それら17世紀の英国 劇付随音楽は現代の古楽器奏者たちにとっても魅力的な演目。セーヴルに拠点を置くザ・シアター・オヴ・ミュージックは、一座の花形歌手 ジャンヌ・ゼプフェルをはじめフランス語話者たちのアンサンブルだからこそ、ともいうべき演目との相性をみせながら、今の英語よりもずっとフラン ス語に近かったという17世紀英語の演劇世界を鮮やかに音で活写してゆきます。しっとり抒情的な歌声に緩急自在のガット弦サウンドが絡 み、アイリッシュ・トラッドにも通じる雰囲気抜群の舞曲トラックから、詩句の響きの妙をじっくり聴かせるナンバーまで、ルネサンス末期やバロッ ク期の英国ならではの豊かな音楽をさまざまに味わえる演奏。歌劇前夜の音楽劇分野ともいうべき「マスク」や、風刺を効かせ奇想天外な 展開に特化した「アンティマスク」など、当時の演劇上演のあり方を意識したプログラム構成も興味深いところ。活気に満ちた昔日のロンドン の舞台が思い浮かぶような瞬間の連続です。

CARPE DIEM
CD-16326(1CD)
ヴィオラ・ダ・ガンバとオルガンで巡るドイツ・バロックの音楽世界
ビーバー(テペルマン編):ソナタ第14番「聖母被昇天」 〜『ロザリオのソナタ集』(1674頃)より
キューネル(1645-1699以降):ソナタ 第7番ト長調 〜『ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏または二重奏の為のソナタ集』(1698)より
ヨハン・カスパー・フォン・ケルル(1627-1693):鍵盤の為のトッカータ イ短調
イグナツィオ・アルベルティーニ(1644頃-1685)/ゴットフリート・フィンガー(1660頃-1730)編)): ソナタ 第1番ニ短調 〜『ヴァイオリン独奏の為のソナタ集』(1692)より
ムファット(1653-1704):チャコーナ ト長調 〜『オルガン奏者必携乃書』(1690)より
シュメルツァー(1620頃-1680)/テペルマン編)): ソナタ 第4番ニ長調 〜『ヴァイオリン独奏の為のソナタ集』(1664)より
ハンネス・スヘンク(またはヨハン・シェンク 1660-1727以降):ソナタ 第5番ハ短調 〜『ドナウのこだま』(1704)より
フィクトール・テペルマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
使用楽器:ウィーンのハンス・ケークル1674年製作(オリジナル楽器)
ダニエラ・ニートハンマー(Org)
使用楽器:フォルモースのハンス・フォークル1662年建造(オリジナル楽器)

録音:2020年10月1-4日 聖シュテファン司牧教会、フォルモース(オーストリア北部オーバーエスターライヒ地方)
指板やボディの構造の違いから、ヴァイオリン属のヴィオラやチェロとは微妙に違う、鼻にかかったような美しい音を奏でる弓奏弦楽器ヴィオラ・ ダ・ガンバ。倍音豊かなその音色が、こもりすぎず響きすぎない短めの残響の教会堂に設置された歴史的オルガンと相性の良いデュオを聴か せるこのアルバムのテーマは「宇宙の音楽」。天文学にも通じた博覧強記の学者アタナシウス・キルヒャー(1602-1680)の著名からタイトル を取り、キルヒャーが生きた17世紀のドイツ語圏に花開いた弦楽芸術の粋を示す重要作品を中心に、オルガン独奏曲の傑作を交えた厳 選選曲を、ほぼ当時の姿のまま今に残るガンバとオルガンでお送りします。既に当時はドイツ語圏でもヴァイオリンが新たな器楽作法の中軸 を担う存在になりつつあり、本盤にもシュメルツァーやアルベルティーニ、ビーバーといった名演奏家≒作曲家たちによるヴァイオリン音楽が多数 選ばれていますが、ここでは17世紀当時ないし奏者自身による編曲を通じてガンバの響きに置き換えられており、原作を知る人にも新鮮な 感覚で味わえる演奏となっています。ガンバ奏者テペルマンは世界的に知られた古楽器演奏の2拠点ロンドンとケルンで学んだミュンヘン出 身の俊才で、本盤では弦楽器の里フュッセンからウィーンに移り住んだ17世紀の名工ケークルによる響きの良いオリジナル楽器を使用。対す るオルガンも1662年建造時からほぼ手が加えられていないオーストリアの一段鍵盤楽器。こちらも同じくミュンヘン出身で近年ますます多忙 になりつつある新世代奏者ニートハンマーの的確な音使いにより、残響にぼかされない美音がガンバの味わいと好適な調和とコントラストを 描き出します。

Passacaille
PAS-1110(1CD)
愛の季節 〜イタリア・マドリガーレ集
ビアジョ・マリーニ:エルミニアの涙 Op.6 〜Senza Tancredi viva
ビアジョ・マリーニ:バレット第 2 番エントラータ
ジョヴァンニ・ロヴェッタ:Venga dal ciel migliore
ビアジョ・マリーニ:Augelino volante
ジョヴァンニ・ヴァレンティーニ:Ecco maggio seren
ビアジョ・マリーニ:バレット第 2 番バレット
ジョヴァンニ・ヴァレンティーニ:Fra bianchi gigli
ビアジョ・マリーニ:バレット第 2 番ガリアルダ
 Ridon le piagge
ジョヴァンニ・ロヴェッタ:Voi partite crudele?
ビアジョ・マリーニ:Donna mi chiami
 バレット第 2 番コレンテ
 Tu pur partisti
 Torna l’inverno frigido
 Tirinto mio
ジョヴァンニ・ロヴェッタ:Tutto lieto cantai
ビアジョ・マリーニ:バレット第 2 番プレティラータ
ハナ・ブラシコヴァ(S)
フリッツ・クレーマー(指)
ベルンヴォーカル

録音:2019年6月28日〜7月1日
「愛の季節」と題された、マリーニ、ロヴェッタ、ヴァレンティーニのマドリガーレ集です。前奏曲としてアンサンブルのメンバーである名ソプラノのハナ・ブラシコ ヴァが美しくも悲痛な「エルミニアの嘆き」を歌い、器楽曲(バレット)を挟み4つの歌のセクションで構成されています。四季が巡るように展開されていく珠玉の 声楽曲をお楽しみください。 (Ki)
Passacaille
PAS-1075(1CD)
NESHIMA〜リュート&テオルボ作品集
オリ・ハーメリン(1981-):Ricercar
チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565):Amor ben mi credevo*
オリ・ハーメリン:Ballo del granduca
 Passacaglia
 Fancy
トマス・タリス(c1558-1618):O sacrum convivum*
オリ・ハーメリン:La Monica
チプリアーノ・デ・ローレ:Ancor che col partire*
 Sictu cervus desiderat*
ジョスカン・デ・プレ:Mille regretz*
サイモン・マクヘイル(1981-):Simon's Piece

* =オリ・ハ ーメリン 編
オリ・ハーメリン(リュート、テオルボ )

録音:2020年9月
リュート、テオルボ奏者オリ・ハーメリンのソロ・デビュー・アルバムです。チプリアーノ・デ・ローレ、ジョスカン・デ・プレ、トマス・タリスのマドリガル、モテット、 シャンソンからの編曲と自らのオリジナル曲を収録しており、最後はオリと同じ歳の作曲家サイモン・マクヘイルがオリのために書いたテオルボの為の曲で締めく くられます。タイトルの「NESHIMA」はヘブライ語で「息」の意。 (Ki)

TYXart
TXA-20153(1CD)
F.クープラン:チェンバロ作品集
第1プレリュード ハ長調
第3オルドルより抜粋(6曲)
第2プレリュード ニ短調
第2オルドルより抜粋(14曲)
第6プレリュード ロ短調
第8オルドルより抜粋(10曲)
ティルマン・スコヴロネック(Cemb)
1959年ブレーメン生まれ、デン・ハーグおよびアムステルダムにてアスペレン、コープマン、レオンハルトに師事したチェンバロ奏者ティルマン・スコヴロネック によるクープランです。 (Ki)

IBS CLASSICAL
IBS-182021(1CD)
イタリア・バロックのヴァイオリン・ソナタ集
ヴェラチーニ:ヴァイオリン・ソナタ第12番 ニ短調(12のアカデミック・ソナタ Op. 2 1744年)
パンドルフィ・メアッリ(1620-1669):ヴァイオリン・ソナタ Op. 4- 6 「ラ・ヴィンチョリーナ」(6つのソナタ 1660年 インスブルック)
フォンターナ(1589-1630):ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 (18のソナタ 1声、2声、3声 1641年 ヴェネツィア)
アルベルティーニ(1644-1685):ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調(12のソナタ 1692年)
カルダーラ(1671-1736):ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ長調 (6つのソナタ、A-Wn EM.27、1700年頃)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op. 2- 3 RV14 (12のソナタ 1709年 ヴェネツィア)
ジェミニアーニ(1687-1762):ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op. 4- 8 (12のソナタ 1739年)
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op. 5- 12 「ラ・フォリア」(12のソナタ 1700年)
ロベルト・アロンソ(Vn)
アグラヤ・ゴンサレス(ヴィオラ・ダモーレ)
ブライス・ゴンサレス(Cemb)

録音:2020年7月21-22日
「Semina Rerum=物事の種」と題されたアルバム。イタリア・バロック期に活躍した8人の作曲家のヴァイオリ ン・ソナタが収録されています。8人とも全てヴァイオリンの名手で楽器の愛好家であり、この中には、当時アルプ スを越えて出版されるほど高い評価を得た作品も存在しています。このアルバムのポイントは「ニ短調」で書かれ た作品を中心に収録していること(同主調のニ長調と、その属調のイ長調作品も含む)であり、この調性はヴァイ オリンの弦の音をすべて含んでいるため、ヴァイオリンにとっては演奏しやすく、よく響くとされており、どの曲からも 各々の作曲家の工夫もうかがえます。また通奏低音にヴィオラ・ダモーレを用いていることにも注目。甘く美しい 響きが華を添えています。 演奏するロベルト・アロンソは1983年、スペインのビーゴで生まれたヴァイオリニスト。6歳からヴァイオリンをはじ め、2001年にロンドンに移住。ユーディ・メニューイン音楽学校で研鑽を積んだ後、国際的に活動するととも に、現在は香港浸会大学(香港バプテスト大学)で後進の指導にあたっています。使用楽器は1835年製のフ ランチェスコ・マウリッツィ。

IBS CLASSICAL
IBS-132021(1CD)
言葉と音楽の融合により生まれた16〜17世紀フィレンツェの作品集
ベッレロフォンテ・カスタルディ(1580-1649):Arpeggiata a modo(器楽合奏)
ジュリオ・カッチーニ:Dolcissimo sospiro
カッチーニ:Vedro il mio sol
マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643):Io vidi in terra
カプスベルガー(1580-1651):シンフォニア XII(器楽合奏)
マッツォッキ(1592-1665):Lagrime amare
ベネデット・フェラーリ(1603-1681):Queste pungenti spine
タルクィニオ・メールラ(1595-1665):Canzonetta spirituale sopra alla nanna
カプスベルガー:シンフォニア XVII(器楽合奏)
ニッコロ・フォンティ(生没年不詳):Io v’adoro e non v’amo
ダリオ・カステッロ(-1630?):ソナタ第3番(器楽合奏)
フェラーリ:M’amo tanto costei
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):L’Eraclito amoroso
フェラーリ:Voglio di vita uscir
アリシア・アモ(S)
カルロス・メナ(C.T)
ラルモニア・デッリ・アフェッティ(古楽器使用)
アレッサンドロ・ウルバーノ(指)

録音:2016年11月9-11日
アルバム・タイトルの「TANTALO」とはギリシア神話に登場する王の名前。神の怒りを買い奈落の底に落とされ たタンタロスは、目の前に水や食物があっても決して口にすることができず、永遠の飢えと渇きに苛まれ続けてい ることから「欲しいものがあっても手が届かないじれったさ」の慣用句として用いられることがしばしばあります。 このアルバムには16世紀後半のフィレンツェで、人文主義者や音楽家、詩人、知識人たちがジョヴァンニ・デ・バ ルディ伯爵を中心に結成した音楽サークル『カメラータ・デ・バルディ』が追求した「古代ギリシャ音楽」の復興とオ ペラの創出の試みによって生まれた音楽が収録されています。 当時流行していた複雑なポリフォニーでは、使われたテキストが聞き取りにくいことがしばしば。メンバーたちは古 い記録を辿り、言葉と音楽の共生を目指したことで、単純な器楽伴奏と単旋律の歌が生まれ、「モノディ」と呼 ばれるこの形式は後に「歌劇」へと発展していきました。 ラルモニア・デッリ・アフェッティは2012年に結成された古楽器使用のアンサンブル。カウンターテナーのカルロス・メ ナとコラボレーションを行い、17世紀と18世紀のバロック作品を中心に演奏しています。

ALPHA
ALPHA-771(1CD)


NYCX-10261(1CD)
国内盤仕様
税込定価
『ヴェネツィアの鏡』 〜G.B.レアーリとヴィヴァルディ
プレリュード(即興演奏)
ジョヴァンニ・バッティスタ・レアーリ(1681-1751):シンフォニア 第12番(ラ・フォリア) *
レアーリ:シンフォニア 第2番(カプリッチョ) ニ短調 *
レアーリ:シンフォニア 第4番(カプリッチョ) ニ長調 *
ヴィヴァルディ:トリオ・ソナタ 第1番ト短調 RV 73(Op. 1-1)
レアーリ:シンフォニア 第1番(ソナタ) ニ短調 *
ヴィヴァルディ:ラルゴ〜チェロと通奏低音の為のソナタ 第5番ホ短調 RV 40(Op. 14-5) より
レアーリ:シンフォニア 第10番(カプリッチョ) イ長調 *
ヴィヴァルディ:アンダンテ 〜2つのヴァイオリンと任意参加の通奏低音の為のソナタ ヘ長調 RV 68 より
レアーリ:シンフォニア 第9番(ソナタ) ニ短調 *
バッハ:ラルゲット 〜ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV 230(Op. 3-9)による
鍵盤独奏の為の協奏曲 ニ長調 BWV 972 より
ヴィヴァルディ:ラ・フォリア RV 63(Op. 1-12)

* 『2つのヴァイオリンおよび通奏低音を弾くチェロの為の12のトリオ・ソナタ』 Op. 1  (1710年アムステルダム刊)より(「ラ・フォリア」以外は世界初録音)
ル・コンソート(古楽器使用)【テオティム・ラングロワ・ド・スワルト(Vn)、ソフィ・ド・バルドネーシュ(Vn)、アナ・ザルゼンシュタイン(Vc)、ジュスタン・テイラー(オルガン&チェンバロ)】
ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール(Vc)】

録音:2021年3月、フランス銀行トゥルーズ館「黄金の間」、パリ
※国内盤には日本語解説付
イタリア・バロック屈指の才人ヴィヴァルディの作風はあまりにも個性的で、その作風は彼一代で成し遂げた偉業といってよいのかもしれません が、そこにもまたルーツは存在するのだということが近年、1700年前後のヴェネツィアにおける作曲家たちの仕事が解き明かされるにつれ明白 になってきました。今回、初期のものを中心としたヴィヴァルディ作品と対置されるのは、彼より3歳年下のヴァイオリン奏者レアーリ。ヴィヴァル ディとほぼ同じ頃に作曲家としてもデビューし、優れた才覚を発揮しました。遠く離れたアムステルダムの版元が彼の『シンフォニア集』と題した トリオ・ソナタ集を出版したのは、ヴィヴァルディの『調和の霊感』より2年早い1709年のこと。生涯については未だ謎の多いこの作曲家の音 楽は、トリオ編成に「チェロ」と明記したソロ・パートを添えて華やかな活躍の場を与えるなど、ヴィヴァルディ初期の試行錯誤に通じる様々な 仕掛けに満ちています。両者の「ラ・フォリア」を冒頭と末尾に配したプログラム展開も絶妙。近年ウィリアム・クリスティとのデュオ・アルバムもリ リースした俊才ラングロワ・ド・スワルトを筆頭に、名手たちが弾く弦楽器は全てが18世紀以前に高く評価されていた製作家のオリジナル。テ イラーの細やかな通奏低音演奏とあいまって、18世紀初頭のヴェネツィアという「ヴィヴァルディを育てた世界」の面白さを実感できる1枚で す。
ALPHA
ALPHA-758(1CD)

NYCX-10262((1CD)
国内盤仕様
税込定価
バッハ:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ ト長調 BWV 1021
ファリーナ(1600頃-1639):第5ソナタ 「ラ・ファリーナ」
ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):パッサカリア 〜ソナタ 第6番より
伝バッハ:アダージョ 〜ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ ハ短調 BWV 1024 [ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755)作曲] より
バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためフーガ BWV 1026
ムファット(1653-1704):ソナタ ニ長調
バッハ:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ ホ短調 BWV 1023
ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ(1656-1705):ソナタ 第3番「鐘の模倣」
シュメルツァー(1653-1701):キリスト教徒の勝利(Vnと通奏低音の為のソナタ) [ハインリヒ・ビーバー: 『ロザリオのソナタ』 ソナタ第10番による]
シュシャーヌ・シラノシアン(Vn)
バラージュ・マーテー(Vc、バス・ヴァイオリン)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(Cemb)

録音:2020年6月 歌劇・ド・ディジョン、フランス
※ 国内盤には日本語解説付
大バッハが、ヴァイオリン音楽の最高傑作のひとつ『無伴奏ソナタとパルティータ』に至るまでに書いた作品や、大きな影響を受けたであろう作 曲家をテーマとしたアルバム。イタリアからヴァイオリン芸術をドイツに持ち込んだファリーナから、その後のドイツ・オーストリアを支えた巨匠ム ファットやヴェストホフ、バッハのソナタ2曲と若き日のフーガ、シラノシアンがザルツブルクでラインハルト・ゲーベルに学んでいたころから親しんでい るヴァルターのパッサカリア、かつてバッハの作とされていたものの、今では同時代のドレスデン宮廷楽団でコンサートマスターを長年務めたピゼ ンデルの手によると目されているソナタからの楽章などを収録しています。アルメニア系フランス人の血を引くシラノシアンと、アルゼンチン出身の アラルコン、ハンガリー出身のマーテーという血筋もあってか、息の合った3人がどの作品でもたいへん熱い演奏を聴かせてくれるのが嬉しいとこ ろ。大家ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァーの息子A.A.シュメルツァーがビーバーの作品を書き換えた「キリスト教徒の勝利」では、一部でチェロ の弦に紙を挟んで演奏し、17世紀の戦場を思わせる効果音を加えて驚かせています。

RICERCAR
RIC-431(1CD)
ジャン=マリー・ルクレール:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ 第2-4巻より
ソナタ ト短調(第2巻より) Op. 2-12
ソナタ 変ロ長調(第3巻より) Op. 5-4
ソナタ ハ長調(第3巻より) Op. 5-10
ソナタ イ短調(第4巻より) Op. 9-5
ソナタ ト長調(第3巻より) Op. 5-12
レ・プレジール・デュ・パルナス(古楽器使用)【ダヴィド・プランティエ(Vn)、アナベル・リュイ(Vc)、ヴィオレーヌ・コシャール(クラヴサン〔チェンバロ〕)、リュドヴィク・クティノー(Cb)】

録音:2021年4月、ラ・クーロワ(アヴィニョン郊外)、フランス
フランス18世紀前半を代表するヴァイオリン音楽の大家ルクレールの作品に、フランス語圏の古楽器奏者がじっくりと取り組んでその魅力に 迫ったアルバム。コレッリやヴィヴァルディに連なるイタリアのヴァイオリン音楽が全欧州で大人気だった18世紀初頭、ルクレールはかの南国の 流儀を吸収した後、フランス特有の様々なスタイルを掛け合わせ、この国ならではの弦楽作法の確立に大きく寄与しました。ここで素晴らし い演奏を聴かせるプランティエは、当初アンサンブル415、のちにカフェ・ツィマーマンで数々の名録音のソリストもつとめ、自らもレ・プレジール・ デュ・パルナスやデュオ・タルティーニといったアンサンブルの主宰者として存在感を高めつつあります。彼は、初期から後期までルクレール芸術 の発展史を端的に示す5曲を厳選。コレッリ流儀の面影が残る「第2巻」からロココ期の香気漂う「第4巻」まで、この作曲家に特有な装飾 音や重音を鮮やかに弾きこなし、イタリア的語法がどのようにフランス的な機知や筋の通った堅固さと融合してゆくか、聴くほどに味わい深い 解釈で伝えてくれます。解説もプランティエ自らが多角的な洞察とともに詳述。ArcanaのガッティやChannel Classicsのポッジャー、 Audaxのプラムゾーラーにも通じる、本格派バロック・ヴァイオリニスト会心の一作です。

Etcetra
KTC-1740(1CD)
ドイツ・バロックのソナタ集
ヨハン・ダーヴィト・ハイニヒェン(1683−1729):オーボエとバスーンの為の2声のソナタ ハ短調
クリスティアン・ゴットフリート・クラウゼ(1719−1770):オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ニ短調
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688−1758):2本のオーボエ、バスーンと通奏低音の為のソナタ ト短調
クリストフ・シャフラート(1709−1763):オーボエと通奏低音の為のソナタ ニ短調
ハイニヒェン:ヴァイオリン、オーボエと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ニ短調
カール・ルートヴィヒ・マテス(1751−...):オーボエと通奏低音の為のソナタ 変ホ長調
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ツァッホウ(1663−1712):オーボエ、バスーンと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ヘ長調
ハイニヒェン:2本のオーボエ、バスーンと通奏低音の為のトリオ・ソナタ 変ロ長調
C.P.E.バッハ(1714−1788):オーボエと通奏低音の為のソナタ ト短調
エリック・スペレール(Ob)、
ルイス・バウマン(第2Ob)、
グラツィアーノ・モレット(Fg)、
ヨアンナ・フシュチャ(Vn)、
フランク・アグステリッベ(ハープシコード)、
オリヴィエ・ローブ(Vc)
18世紀ドイツの作曲家たちによるソナタ集。エリック・スペレールは1971年フランス生まれのオーボエ奏者で、1991年にリヨン国立高等学院でオーボエ科の一等賞と特別賞を受賞。同年にはパリのUFAM国際コンクールで第1位を獲得しています。名オーボエ奏者モーリス・ブルグにも学び、モンテカルロPOを経て1997年にアントワープSO入団、首席奏者に就任。ヨーロッパをはじめ日本を含むアジア、南米など世界各地でソリストとして活躍する他、マスタークラスなども開催しています。今回のアルバムでは主要な作品だけでなく18世紀ドイツのあまり知られていない作曲家にも焦点を当て、ドイツ・バロックの作品の素晴らしさを再認識させてくれます。スぺレールは録音にあたり、現代の楽器で当時の演奏スタイルを再現する方法を探り、装飾やアーティキュレーションなどを緻密に研究し、表現力を高めました。

Etcetra
KTC-1727(1CD)
乾かしなさい、その目を
リュリ:Mister Baptist of France his Ground
パーセル:乾かしなさい、その目を
ウィリアム・クロフト(1678−1727):シャコンヌ イ短調
ゴットフリート・フィンガー(c.1655−1730):グラウンド イ短調
ジョン・ブロウ(1649−1708):Dr. Blow’s Chacone in Faut、ヘンリー・パーセル氏の死を悼む頌歌
パーセル:戻れ,愚かなミューズよ、With him he brings the partner of his throne
ジェレマイア・クラーク(c.1674−1707):組曲ト短調
パーセル:Charon the peaceful shade invites、グラウンド ト短調、歌え,歌え,お前たちドルイド僧
レ・グーゾータンティク、
ヤン・デフリーハー
ベルギーのリコーダー、ハープシコード、通奏低音奏者であり、コンサート・プレゼンター、作曲家として活動するヤン・デフリーハー。デフリーハーがリーダーを務めるレ・グーゾータンティク(Les Gouts-Authentiques)は、ルネサンス、バロック、古典派時代の音楽スタイルである「本物の味(authentic tastes)」を、カラフルで活気のある方法で聴衆に紹介することを目的とした古楽アンサンブル。今回のアルバムでは得意とするパーセルを中心に17世紀の小品を披露しています。

ANALEKTA
AN-29159(1CD)
La Grazia Delle Donne〜イタリアのバロック作品集
イサベラ・レオナルダ(1620−1704):Purpurei flores、ソナタ第1番 Op.16-1
ヴィットリア・アレオッティ(c.1575−after1620):Baciai per haver vita、Io v’amo vita mia、Hor che la vaga aurora
バルバラ・ストロッツィ(1619−1677):Lagrime mie
フランチェスカ・カッチーニ(1587−after1641):Ch’amor sia nudo、Se muove a giurar fede
セッティミア・カッチーニ(1591−c.1638):Si miei tormenti
ジュリオ・カッチーニ(1551−1618):Udite amanti
アレッシア・アルドブランディー二:Passacaglia in memoria del Sig. Filiberto Tula, musicista e viaggiatore
バルバラ・ストロッツィ:Hor che Apollo
ヴィヴァルディ:トリオ・ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」 Op.1-12, RV.63
アンサンブル・ラ・シガーレ、
マデリン・オーウェン(音楽監督)、
ミリアム・ルブラン(S)
シャーブルック大学とマギル大学を卒業し、多彩で柔軟な声でカナダの数々のコンクールで入賞、古楽分野でも活動するソプラノ、ミリアム・ルブランと、2006年にモントリオールで結成された古楽器アンサンブル「アンサンブル・ラ・シガーレ」が描くイタリア・バロックの世界。
本アルバムでは、イタリア・バロックの時代を生きた女性作曲家たちの作品を中心に焦点を当て、歴史の陰に埋もれた素晴らしい作品の魅力を伝えています。

Delphian
DCD-34249(1CD)
ピロテクニア〜18世紀イタリアの火のように燃える超絶技巧の音楽
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.205 「ピゼンデル氏のために」(カデンツァ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.772より)、
 ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.213a 「アンナ・マリア氏のために」(オリヴィエ・フレにより再構築/世界初録音)
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲ホ長調 D.48 「麗しくも美しきロンディネッラ」
ロカテッリ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.3-12 「和声の迷宮」
ボヤン・チチッチ(Vn&ディレクター)、イリュリア・コンソート〔キンガ・ウイサーシ(Vn)、サイモン・ジョーンズ(Vn)、ジェーン・ロジャーズ(バロック・ヴィオラ)、ジョーダン・ボーロン(バロック・ヴィオラ)、ジョゼフ・クラウチ(バロック・チェロ)、ティム・アマースト(Cb)、デイヴィッド・ミラー(テオルボ)、スティーヴン・ディヴァイン(ハープシコード)〕

録音:2020年7月29日−31日、セント・マーティン教会(イースト・ウッドヘイ、イギリス)
レイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックを筆頭に、フロリレジウムやアルカンジェロ、エンシェント室内O、EUバロックOのコンサートマスターや中心メンバーとして活躍する古楽界のライジング・スターであり、新世代のバロック・ヴァイオリニストの旗手の1人、ボヤン・チチッチ。17〜18世紀の知られざる音楽を探究するためにチチッチが結成したピリオド・アンサンブル、イリュリア・コンソート。
これまで、カルボネッリ(PDCD34194、PDCD34214)や、ジョルノヴィチ(PDCD34219)という未知のレパートリーを開拓し、レコード芸術「準特選盤」やBBCミュージック・マガジンの「Chamber Choice」などに選ばれてきたボヤン・チチッチ&イリュリア・コンソートの新録音は、復元版世界初録音となる作品も含む、ヴィヴァルディ、タルティーニ、ロカテッリといった巨匠たちのヴァイオリン協奏曲集。「最終楽章がカプリッチョで終わる」という華やかな4つのヴァイオリン協奏曲で、ヴィヴァルディが極限まで高めたヴァイオリン・ソロの技巧、花火のように激しく燃え上がるヴァイオリンの妙技を披露します。

Musique en Wallonie
MEW-2097(1CD)
15世紀イタリア、作者不詳の多声ミサ曲
作者不詳:ミサ・グロス・セネン(トレント・ブオンコンシーリョ城の写本〔管理番号89〕/1468年)
作者不詳:ミサ・ラルダン・デジール(システィナ礼拝堂の写本〔管理番号51〕/1488年)
カット・サークル【ソニア・デュトワ・テングブラッド(S)、ジョナス・バドリス(アルト=カウンターテナー)、ブラッドフォード・グレイム(T)、ポール・マックス・ティプトン(Bs)、ジェシー・ローディン(指)、エミリー・ザズリア(研究協力)】

録音:2019年6月、スカイラーク・スタジオ(カリフォルニア州マリン郡)
ルネサンス多声音楽の研究家たちには昔から存在が知られていながら、楽譜校訂の困難さと、何より作曲者が全く特定できないという問題 ゆえに長く日の目を見ることがなかった15世紀のミサ曲が2編、古楽歌唱の世界での注目すべき活躍で知名度を上げつつある気鋭団体、 カット・サークルによって待望のCDとなりました。どちらのミサ曲も残された手稿譜は1セットのみ、美しい筆致で記されていながら、そのまま読 むと辻褄の合わない明らかな誤記も散見される状態だったものを、丹念な検証の末演奏可能な状態にまで校訂しました。その結果浮かび 上がった作品はどちらも、曲中で絡み合う声部の組み合わせやテンポ、リズム、展開の細部に至るまで作曲技法の粋が尽くされた、驚くべき 意欲作だったのです。しかも各作品はかなりの技量がなくては歌いこなせない困難な局面もそこかしこにあり(ミサ・グロス・セネンでは驚くほど 長く息継ぎなしに歌わなくてはならない箇所も)、誰であれ作曲者が想定していたのが相当な技量の歌い手だったことも察せられます。今後 の研究しだいでは驚くべき大作曲家の作品と判明するか、まだ知られていない天才がデュファイやオケゲムの時代に隠れていた!と話題にな るか、いずれにせよルネサンス・ポリフォニーに注目している方々にとっては見逃せない画期的録音と言えるでしょう。ソリストとしての活躍も目 立つソニア・デュトワ・テングブラッドをはじめ、4人の歌手は精緻な和声感覚のもと作品の美質を最大限に引き出しています。

Signum Classics
SIGCD680(1CD)
エリザベス朝のクリスマス
バード:清らかなる東の空より
ホルボーン:パヴァン、それは聖夜に降り立った
バード:処女の胎より〜歓べ, 歓べ*
ホルボーン:揺りかご、子守歌
バード:子守歌
ギボンズ
:4声のファンタジー第1番 「For Ye Great Dooble Bass」
バード:この世の木が〜Cast Off All Doubtful Care*
ピアソン:聞け、Upon my Lap, my Sovereign Sits*
ウィールクス:冬の悲しみを短く
ギボンズ:4声のファンタジー第2番 「For Ye Great Dooble Bass」
作者不詳:
:聖母の子守歌(Sweet was the Song the Virgin Sang)
ホルボーン:新年の贈り物、ハイ・ホー・ホリデー
バード:おお神よ, 汝は輝ける太陽を導き*
フレットワーク〔森川麻子、エミリー・アシュトン、ジョアンナ・レヴァイン、サム・スタッドレン、リチャード・ブースビー〕、ヘレン・チャールストン(Ms)、アディショナル・シンガーズ*

(*)では、エマ・ウォルシュ(S)、ルーシー・コックス(S)、エイミー・リドン(A)、ガイ・カッティング(T)、マラキー・フレイム(Br)、エドムンド・サディントン(Bs-Br)らの歌手も参加。

録音:2019年5月&2020年10月、聖マグダレン教会(シェアボーン、イギリス)
2021年で創設35周年を迎える世界有数のヴィオール・コンソート「フレットワーク」と、2018年ヘンデル歌唱コンクールで第1位を受賞したメゾ、ヘレン・チャールストンが、エリザベス朝イングランドの内省的で暗いクリスマスの祝い方を紹介するアルバム。バードの歓びに満ちた不朽の名曲『清らかなる東の空より』を始め、アンソニー・ホルボーン、オーランド・ギボンズ、マーティン・ピアソンらイギリス・ルネサンス期の作曲家たちが作曲したクリスマスの為の親密な音楽を、静謐なヴィオール・アンサンブルの音色でどうぞ。
Signum Classics
SIGCD-691(1CD)
ザ・ツリー
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):おお魂の羊飼いよ
ジョナサン・ハーヴィー(1939-2012):ザ・ツリー
ジェイムズ・ロング(b.1987):鷲のように
ハウエルズ:祈りと応唱
エルガー:主の聖霊
ハウエルズ:聖セシリアの為の讃歌

スタンフォード:知恵の歌
クリストファー・ロビンソン(b.1936):Jesu, grant me this, I pray
パリー:わが言葉を聞きたまえ
ジョン・ステイナー(1840-1901):神はこの世を愛す
ウィリアム・ロウランズ(1860-1937)(デスカント:クリストファー・ロビンソン):讃美歌 Love Divine, all loves excelling
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジcho、デイヴィッド・ヒル(指)、アンドルー・ネスシンガ(指)、クリストファー・ロビンソン(指)、イェール大学スコラ・カントールムcho、カレッジ合唱団の元メンバー&仲間たち、ジョン・チャレンジャー(Org)、グレン・デンプシー(Org)、ジョゼフ・ウィックス(Org)、ジャック・ロス(Tp)

録音:2011年、2015年、2016年、2018年、2019年
1670年代に創設され、世界でも有数のカレッジ聖歌隊として活動を続けるケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団と、2007年の音楽監督就任後、数多くの名演を共に創り上げてきた名指揮者アンドルー・ネスシンガ。Signum Classicsへの移籍後早くも12枚目のリリースとなる「The Tree」は、当カレッジ合唱団の元音楽監督であるクリストファー・ロビンソンの85歳とデイヴィッド・ヒルの65歳を祝うトリビュート・アルバム。
「新たな成長」をテーマに、中世のヒルデガルト・フォン・ビンゲンから始まり、1987年生まれのジェイムズ・ロング(セント・ジョンズ・カレッジ合唱団への委嘱作品)まで、元セント・ジョニアンズ(セント・ジョンズ・カレッジのメンバー)であるハーバート・ハウエルズ、ジョナサン・ハーヴィー(ハーヴェイ)、クリストファー・ロビンソンの作品を含む多様な音楽をプログラム。1つの高音声部(ビンゲンの作品)から、曲によってオルガン、低声部、第2合唱団(現在デイヴィッド・ヒルが首席指揮者を務めるイェール大学スコラ・カントールム合唱団〔イェール・スコラ・カントルム〕)、最終的にはセント・ジョンズ・カレッジ合唱団の元メンバーや友人たちも加わった150名超の大編成まで、多彩な録音を集めています。
Signum Classics
SIGCD-693(1CD)
ビハインド・クローズド・ドアーズ〜ブレシャネッロ Vol.1
ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(c.1690−1758):協奏曲とシンフォニア集第1巻 Op.1〔協奏曲第1番ヘ長調(Vn、弦楽と通奏低音の為の)、シンフォニア第1番ニ長調(弦楽と通奏低音の為の)、協奏曲第2番イ短調(Vn、弦楽と通奏低音の為の)、シンフォニア第2番ト長調(弦楽と通奏低音の為の)、協奏曲第3番変ロ長調(Vn、弦楽と通奏低音の為の)、シンフォニア第3番ハ長調(弦楽と通奏低音の為の)〕/序曲-組曲変ロ長調
ラ・セレニッシマ、
エイドリアン・チャンドラー(指,Vn)

録音:2020年10月26日−29日、ジョンソン・ホール、ミルフィールド・スクール(サマセット、イギリス)
英国屈指のバロック・ヴァイオリニスト、エイドリアン・チャンドラーによって1994年に創設されたピリオド・アンサンブル、ラ・セレニッシマ。"赤毛の司祭"ヴィヴァルディを中心とする18世紀ヴェネツィアとその周辺の作曲家たちの知られざる作品や、再発見された作品の世界初録音を続々と世に送り出し、これまで2度のグラモフォン賞に輝いています(「セレニッシマ」は、「晴朗きわまるところ」という意味の、ヴェネツィアの別称)。前作「セッテチェント」(SIGCD663)は2020年2月に録音され、その後COVID-19の世界的流行によりあらゆるコンサートやレコーディングがキャンセルとなり、ようやく「コロナ後」の最初のレコーディングとして、ブレシャネッロの録音集がスタートしました。
シュトゥットガルトのヴュルテンベルク宮廷でカペルマイスターを務めたイタリアの作曲家&ヴァイオリニスト、ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(c.1690−1758)は、ヴィヴァルディと同時代の作曲家ですが、その音楽は比較的無名のままです。正当な理由で歴史の闇に包まれてしまう作曲家もいますが、ブレシャネッロの音楽には、復元すべき多くの説得力ある論拠がありました。ラ・セレニッシマは2014年のシーズンに初めてブレシャネッロを取り上げ、その後歌劇「ティスベ」を上演し、ヴァイオリン協奏曲(『エクストラ・タイム』〔SIGCD641〕)、トリオ・ソナタ(『セッテチェント』〔SIGCD663〕)などを録音してきました。このアルバムに収録されている「作品1」は、ブレシャネッロが出版することを選んだ唯一の作品群となる12の協奏曲&シンフォニア集で、COVID-19の流行により、ラ・セレニッシマはこの素晴しい出版物の調査を始める機会を得ています。
タイトルの「Behind Closed Doors」は直訳すれば「閉じたドアの裏で」、そこから「秘密裏に」「こっそりと」などの意味も持ちますが、スポーツや演劇の世界では「無観客試合」、「無観客公演」を指す言葉。このアルバムでも、まるで極上の「無観客ライヴ」のような、生き生きとしたレコーディング・セッションが組まれています。

NCA
NCA-60256(1CD)
【初紹介旧譜】
ホッファー:リュートの為の音楽
ヴォルフガング・アダム・アントン・ホッファー(c.1707-1757):組曲 ニ長調、La belle Indifferente、
組曲 ニ短調、痴話げんか
ミヒャエル・デュッカー(バロック・リュート)

録音:2012年5月12-15日、室内音楽ザール、ドイチュラントフンク(ドイツ)
ミヒャエル・デュッカーによるヴォルフガング・アダム・アントン・ホッファーのリュート作品集。ホッファーの作品はほとんど知られておらずこちらは貴重な録音となります。その音楽をムジカ・アンティクヮ・ケルンやベルリン古楽アカデミーの演奏会に参加するなどの活躍をしている、ミヒャエル・デュッカーが紡ぎます。
NCA
NCA-60207(1CD)
【初紹介旧譜】
ウィーン宮廷のオルガン音楽〜フローベルガー、ケルル、ムファット
フローベルガー:トッカータ ト長調 FbWV103、リチェルカール FbWV405、
 Fantasia Sopra Solare FbWV204、
 リチェルカール FbWV411、
 トッカータ ニ短調 FbWV102、
 カプリッチョ FbWV505、
 Toccata:da sonARS-i alla levitatione FbWV105、
 カプリッチョ FbWV516
ヨハン・カスパール・ケルル(1627-1693):第4旋法によるマニフィカト*、
 トッカータ第4番、カンツォーナ ニ短調、
 リチェルカータ、トッカータ第5番、
 パッサカリア
ムファット
:トッカータ第1番
ジェレミー・ジョゼフ(Org)、
ウィーン・コーラルスコラ*、
ダニエル・マイア(指)*
ジェレミー・ジョゼフは、毎週日曜日のウィーン少年合唱団とウィーン・フィルによるミサのオルガニストや、フライブルク・バロック・オーケストラやバーゼル室内Oの通奏低音奏者としてなどウィーンを中心に活動しており、現在ではウィーン国立音楽大学にて教授を務めています。
NCA
NCA-60206(1CD)
【初紹介旧譜】
ウィーン宮廷のオルガン音楽〜ゲオルク&ゴットリープ・ムファット
ゲオルク・ムッファト(1653-1704):トッカータ第7番
ゴットリープ・ムッファト(1690-1770):キリエ&グローリア(ミサ曲ヘ長調より)*
ゲオルク・ムッファト:トッカータ第12番、
 パッサカリア
ゴットリープ・ムッファト:トッカータ第11番、
 トッカータ第15番、カプリッチョ第15番、
 カンツォーナ第11番
ウォルフガング・コーゲルト(Org)、
ウィーン・コーラルスコラ*、
ダニエル・マイア(指)*

録音:2008年1月
1980年ウィーン生まれのオルガン奏者、ウォルフガング・コーゲルトは古楽から現代音楽まで幅広いレパートリーを持っています。2020年にはクラウス・ラングの作品を、ウィーンの聖シュテファン大聖堂でウィーンSOと世界初演を行っています。また過去には東京歌劇シティや、愛知芸術文化センターなどにも来日しています。

Tactus
TC-690003(1CD)
美徳と愛〜後期バロックのシンフォニアとアリア集
ニコラ・ポルポラ:歌劇「ポリフェーモ」よりAlto Giove
ヴィヴァルディ:歌劇「タメルラーノ」よりAnche il mar par che sommerga
ヘンデル:歌劇「アルチーナ」よりTornami a vagheggiar、歌劇「リナルド」よりLascia ch'io pianga、オラトリオ「時と心理の勝利」よりTu del ciel
カルロ・テッサリーニ:序曲「ラ・ストラヴァガンツァ」 Op.4
ニコロ・ ヨンメッリ:歌劇「見捨てられたディドーネ」よりAh non sai, bella Selene
フランチェスコ・アライア:シンフォニア ニ長調
イネス・ロランス(S)、
マウリツィオ・コラサンティ(指)、
ベネデット・マルチェッロ室内O

録音:2018年12月(イタリア、キエーティ)
ニコラ・ポルポラの壮大な「ポリフェーモ」のアリアから、ヴィヴァルディ、ヘンデル、ニコロ・ヨンメッリまで、美徳と愛をテーマとしたさまざまなバロック・アリアを収録したライヴCD。美徳と愛は、時に競争や対立をしながらも、お互いに補完し合い、結びつけようと努力するもので、バロックの世界の地平線を示す2つの星に喩えられるかもしれません。カルロ・テッサリーニとフランチェスコ・アライアの珍しいシンフォニアも聴くことができます。

CPO
CPO-555344(1CD)
NX-B10
カール・シュターミッツ(1745-1801):4つの交響曲集
交響曲 ニ短調 Op. 15/III(KaiS. 24)
交響曲 ト長調 Op. 2/III(KaiS. 3)
交響曲 変ホ長調 Op. 6/II(KaiS. 5)
大田園交響曲 ト長調 「Le Jour Variable - (La Promenade Royale 王宮のプロムナード)」 (KaiS. 32)
ケルン・アカデミー(古楽器使用)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)

録音:2019年12月6-8日
マンハイム楽派の創始者として知られるヨハン・シュターミッツの長男、カール・シュターミッツは父から教えを受 け、父の死後、1762年からマンハイム宮廷楽団で演奏、その後、パリでヴァイオリニスト、ヴィオラ奏者とし てとして活躍しました。また多感様式やギャラント様式の影響を受けた交響曲と協奏曲をあわせて100曲 以上残し作曲家としても成功。交響曲の形式での更なる新しい道を模索したシュターミッツは、1772年に ヴェルサイユで構想した「大田園交響曲」で素晴らしい表題付きの交響曲を生み出しました。田園のすが すがしい朝から夜、そして狩りの風景を描いたこの作品は当時としてはかなり革新的な雰囲気を備えていま す。以前、ラ・フォル・ジュルネで演奏されて話題となったクネヒトの「自然の音楽による描写」よりも早く書か れたこの曲は、まさしく ベートーヴェンの「田園交響曲」の先取りといえるでしょう。第1楽章の鳥の歌を模し た響きや、第2楽章の嵐の場面、静かな夜の情景を描いた第3楽章、そして最終楽章のホルンの響きに耳を奪われます。
CPO
CPO-555212(1CD)
NX-B10
テレマン: 管楽の為の序曲集 第2集
序曲(五重奏曲) ニ長調 TWV 44:3
序曲「アルスター序曲」 へ長調 TWV 55 F:11(吹奏楽版)
序曲(五重奏曲) へ長調 TWV 44:9
オルフェオ管楽アンサンブル(古楽器使用)
カリン・ファン・へールデン(指)

録音:2017年11月6-9日
知られざるテレマン作品の発掘に力を入れるcpoレーベル。今作は第1作(555085)に続く管楽の為の 序曲集第2集です。軍楽の為の音楽や、狩猟時の音楽、そして食卓の音楽などのハルモニームジークの 分野でも活躍したテレマンは、この分野に数多くの作品を残しています。なかでも「アルスター序曲」と題され た管弦楽曲の吹奏楽ヴァージョンは、弦楽パート抜きでも素晴らしいサウンドを生み出すことに成功してい ます。アルスターとはハンブルクにある人造湖の名前で、13世紀に水車を回すためにアルスター川をせき止 めて作られました。テレマンのこの曲は、川が流れていた当時ののどかな風景を魅力的な音で表現したも の。サラバンドでは優雅な白鳥の姿が、またカラスとカエルの鳴き交わしやニンフたちの舞いなど様々な情景 が描かれています。鄙びた響きが魅力的なオルフェオ管楽アンサンブルの演奏です。
CPO
CPO-777912(1CD)
NX-B10
テオドール・フォン・シャハト(1748-1823): シンフォニア集 第2集
シンフォニア 変ロ長調
シンフォニア へ長調
シンフォニア ト長調
エヴァーグリーンSO
ゲルノート・シュマルフス(指)

録音:2019年1月15日
ドイツ・バロック期の作曲家シャハト(1748-1823)。レーゲンスブルクの宮廷音楽家ヨーゼフ・リーペルから 最初の音楽指導を受け、1766年にはシュトゥッツガルトのニコロ・ヨンメッリの弟子になります。その後はレー ゲンスブルクに戻り、1773年から宮廷音楽監督に就任し、宮廷音楽界の中心人物として活躍しながら、 ヨンメッリの伝統を受け継ぐイタリア・歌劇の普及にも力を尽くしました。1796年には王室から特別の地位 を得て、その後は自由な作曲家としてウィーンに旅行し、ベートーヴェンやルドルフ大公、ナポレオンなどにま つわる作品を書いたことでも知られています。ハイドンの躍動感にも似た快活な雰囲気を持つシンフォニアを 収録した第1集に続き、この第2集でも古典的な形式に基づいた躍動的な雰囲気を湛えた3つのシンフォ ニアを楽しめます。第1集と同じく、この時代の作品を得意とする台湾のエヴァーグリーンOとゲル ノート・シュマルフスによる演奏です。

H.M.F
HAX-8901887(2CD)
シャルパンティエ:「病は気から」
新しい幕間曲(間奏曲)「無理強いの結婚」より*
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン

モニク・ザネッティ(S)
ドミニク・ヴィス(CT)
ハワード・クルック(T) 他
シリル・オヴィティ(CT)*、マルク・モイヨン(Bs)*、リザリンドロ・アバディ(Bs)*

録音:1990年4月3-8日、2013年12月21-23日*(無理強いの結婚)
クリスティの名盤、「病は気から」。対話部分も収録された完全版です。2022年はモリエール(1622-1673)生誕400年。モリエールはフランスのシェイクス ピアのような存在で、多くの研究者による膨大な本がありますが、モリエールの芸術を理解するうえで重要不可欠だった音楽は、長いこと忘れ去られたままでした。 この状況を変えたのが、クリスティ。彼はこのモリエール原作のコメディ=バレを鮮やかに蘇演し、フランス国内のみならず世界中にフランスが誇る戯曲家の存在が 生み出した音楽を世に知らしめてきました。発売当時、フランス発のセンセーションとなった名録音「病は気から」全曲版、そしてこのたびボーナストラックとして、 2013年に録音された「無理強いの結婚」の新しい幕間曲(間奏曲)も収録しています。フランスが誇る巨匠クリスティによる、フランスの粋を極めた音楽にどっ ぷり浸かれます。 (Ki)

PREISER
PRCD-91536(1CD)
闇の中に 〜ダウランド・アレンジ集
1. Komm zu mia (Come again おいで、もう一度)
2. Es tuad ma lad (Can she excuse 彼女は許してくれるか)
3. Las alles los (Flow my tears 流れよ、わが涙)
4. Foah o (Wilt thou, unkind thus reave me あなたは無情にも)
5. Schatzal, kumm (Come away, come sweet love おいで、かわいい恋人よ)
6. Ois schded schdu (Time stands still 時は止まったまま)
7. Was aunders (What if I never speed 私の思いが通じないなら)
8. Niedre Baume (The lowest trees have tops 一番低い木にも梢はある)
9. In Finstan (In darkness let me dwell 闇の中に住まわせて)
10. Tiafa Schlaf (Come heavy Sleep 来たれ深き眠り)
11. Zeit is (Now o now I needs must part 今こそ別れ)
アグネス・パルミサーノ(歌、詞)
ダニエル・フックスベルガー(コントラギター、歌)
アンドレアス・トイフェル(シュランメルハーモニカ)
アリオシャ・ビズ(Vn、エレキヴァイオリン)
ダウランドの歌曲をウィーン流にアレンジし、歌詞もウィーン言葉に書き換えて歌っています。かなりテイストが変わっているのに歌が始まるとすんなり 聴けてしまい不自然さが全くなく、ダウランドの音楽の持つ普遍的なポップス性、時代を超えたメロディの美しさに打たれます。

Resonus
RES-10295
NX-B05
ギボンズ、トムキンズ、ウィールクスの合唱と器楽作品集
1. ボンズ: ヨハネの証はかくの如し
2. トーマス・トムキンズ(1572-1656): ヴォランタリー ハ長調
3. ギボンズ: ショート・イヴニング・サーヴィス: マニフィカト
4. トーマス・ウィールクス(1576-1623):イン・ノミネ 5声
5. ギボンズ:ショート・イヴニング・サーヴィス: ヌンク・ディミトゥス
6. トムキンズ:実質的なヴァース
7. トムキンズ:わが羊飼いは生きておられる主
8. トムキンズ:ファンタジア 第7番3声
9. トムキンズ:ヴァース イ短調
10. ギボンズ:おお主よ、われを責めたもうな
11. ウィールクス:ヴォランタリー I
12. ウィールクス:ショート・サーヴィス:マニフィカト
13. トムキンズ:ヴォランタリー ニ長調
14. ウィールクス:ショート・サーヴィス:ヌンク・ディミトゥス
15. ギボンズ:ファンタジア 4声
16. トムキンズ:ヴォランタリー イ短調
17. ギボンズ:見よ、御言葉は肉体となりぬ
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho
ニュー・ヴィオールズ(ヴィオール・コンソート)
オルフェウス・ブリタニクス・ヴォーカル・コンソート
アンドルー・アーサー(Org・指)

録音:2019年8月28-30日
15世紀から17世紀初頭のイングランドで栄えたテューダー朝と、14世紀後半から18世紀まで栄えたスコットランドを起源とするスチュアート朝。この 時期に繁栄した宮廷文化は、英国音楽の歴史の中でも最も偉大な時代を育んだことで知られています。このアルバムではジェームズ1世が統治した "ジャコビアン時代"に活躍したギボンズ、トムキンズ、ウィールクス、この3人の作品を紹介。神の言葉を主題にした魅力的な作品が採り上げられてい ます。 演奏しているオルフェウス・ブリタニクス・ヴォーカル・コンソートは、指揮とオルガン演奏を担当するアンドルー・アーサーによって2002年に設立された古 楽器と声楽のアンサンブル。アーサーはバロック期と古典派作品のスペシャリストとして知られ、英国を代表する古楽器オーケストラ"ハノーヴァー・バン ド"のアソシエイト・ディレイクターを務める他、教育者としても数々の活動を行っています。

SWR music
SWR19109CD(1CD)
NX-B06
ミヒャエル・プレトリウス:クリスマス合唱曲集
いざ来たれ、異教徒の救い主よ
甘き喜びのうちに
目覚めよ、と呼ぶ声あり
暁の星のいと美しきかな
わが魂は主をたたう
高き天よりわれは来たれり
一輪のばらが咲いて
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル
マーカス・クリード(指)

録音:2020年3月4-5日
16世紀から17世紀にかけて、ドイツで活躍した作曲家ミヒャエル・プレトリウス。彼が書いた1000曲以上のコ ラールと讃美歌の編曲集「Musae sioniae シオンの音楽」は、プロテスタントの讃美歌の発展と普及に寄与し たことで知られています。このアルバムでは、彼の膨大な作品の中からクリスマスの讃美歌を選び、マーカス・ク リードが指揮する南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルが絶妙なハーモニーで聴かせます。ほとんどの曲が2つ (bicinia)か3つ(tricinia)の声部を用いて書かれており、複雑な対位法が使われていても、どの声部も細部ま でじっくり味わうことができます。

MDG
MDG-90422006
(1SACD)
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(1580-1651):リュート作品集(1611年の曲集より)
トッカータ第5番/ガリアルダ第12番
コレンテ第5番/トッカータ第3番
ガリアルダ第1番/コレンテ第1番
ガリアルダ第6番/コレンテ第3番
トッカータ第1番/ガリアルダ第9番
コレンテ第6番/ガリアルダ第4番
コレンテ第11番/トッカータ第7番
ガリアルダ第3番/コレンテ第10番
トッカータ第2番/ガリアルダ第11番
コレンテ第9番/トッカータ第4番
ガリアルダ第8番/コレンテ第12番
ガリアルダ第2番/コレンテ第2番
トッカータ第6番/ガリアルダ第5番
コレンテ第7番/トッカータ第8番
ガリアルダ第7番/コレンテ第8番
ガリアルダ第10番/コレンテ第4番
フランク・ブンガルテン(G)
使用楽器:10弦ボーゲンギターレ(フリードリヒ・シェンク1847年製のレプリカ、ヤン・トゥラチェク2016年製)
ヴェネツィアに生まれ、若くしてリュートの名手として“気高いドイツ人”と称えられたカプスベルガー。彼の書いたリュート作品は、自らの技巧の冴えを誇示して いるかのようなヴィルトゥオジティ、曲に生気を与えるたおやかかつ見事な装飾、陰影深い叙情をたたえた名作です。
今回の録音では名手フランク・ブンガルテンが、ベルリンの楽器博物館にあるフリードリヒ・シェンク(1847年製)の10弦ボーゲンギターレを、プラハの楽器 修復家のヤン・トゥラチェクが複製した楽器で録音しています。このボーゲンギターレは実際にビーダーマイヤー時代にはよく演奏されていました。しかし、この10 弦ギターは、ネサンス・リュート作品であるカプスベルガーの曲に大変適しています。この楽器の本体は指板の周りに広い弧を描いて伸び、最後に糸倉に結合し、 印象的な響きをもたらします。 その音域と響きは、ギターよりも鍵盤楽器を彷彿とさせます。
MDGの録音は、この素晴らしい楽器から引き出される音を、圧倒的な臨場感と空間性でもって収録しています。 (Ki)

CANTATE
《Reflections》
C-38048(1CDR)
バロック・ステージ・ミュージック
シャイン:Holla, gut Gsell
ゲオルク・ノイマルク:Keuscher Liebesspiegel
モリッツ・エデルマン:Der Tochter
シャイン:音楽の饗宴より パドゥアーナ
ミヒャエル・ヤコビ/ヨハン・ショップ:Das Friedewunschende Teutschland
エラスムス・ヴィトマン:Ein schoner newer Ritterlicher Auffzug
ギュンター・シュヴェンケンベッヒャー:Prinz Tugendhold
レオポルト一世:Die vermeinte Brueder und Schwesterlibe
ハンマーシュミット:Der newgebohrne Jesus
マテウス・アペレス・フォン・レーヴェンシュターン:Judith
べラルテ・ザルツブルク、アンネクレット・ジーデル(第1ヴァイオリン&ヴィオラ、音楽監督)、ハンナ・ツムサンデ(S)、クリスティーナ・メッツ(S)、マンヤ・シュテファン(S)、アンネベーケ・ゾンターク(A)、ミルコ・ルートヴィヒ(テノール&アルト)、ローター・ブルム(T)、ヘニング・カイザー(T)、ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)、マティアス・ゲルヒェン(Bs)

録音:2010年6月27日−30日
1995年に古楽演奏のスペシャリストたちによって結成された古楽アンサンブル「ベラルテ・ザルツブルク」は、デュオ、トリオ、カルテット、コンソートから、管楽器や歌手を含む大編成アンサンブルまで、豊富なレパートリーを誇り、ヒロ・クロサキにバロック・ヴァイオリンを、アーノンクールに古楽奏法を学び、ザルツブルク・モーツァルテウムOのメンバーや、ベルリン・コーミッシェ・オーパーOの第1ヴァイオリン奏者を務めてきたハンブルクの名手、アンネクレット・ジーデルが音楽監督を務めています。
※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
CANTATE
《Reflections》
C-38031(1CDR)
ヨハン・カスパール・ケルル(1627−1693):ミサ曲集
ミサ曲 「レノヴァティオニス」
ミサ曲 「ノン・シネ・クワーレ」
ドレスデン少年cho、
マティアス・ユング(指)、
アンナ・モリッツ(S)、ドロテア・ヴァーグナー(S)、アレクサンダー・シュナイダー(A)、クレメンス・フォルクマー(T)、クリスティアン・ベルガー(T)、フィリップ・ブロンセル(Bs)、ダニエル・ドイター(Vn)、ベアテ・フォークト(Vn)、ベルンハルト・ヘントリヒ(Vc)、トルステン・ホッぺ(ヴィオローネ)、ミヒャエル・ポシャルスキー(ヴィオローネ)、メリット・アイヒホルン(ポジティフ・オルガン)、シュテファン・タム(ポジティフ・オルガン)

録音:2007年−2008年
ドイツ盛期バロック音楽の作曲家、オルガン奏者、ヨハン・カスパール・ケルルのミサ曲集。ケルルは、当時最も重要な宗教音楽と鍵盤音楽の作曲家の1人とされ、旋律的な創意、対位法の精巧さ、和声の大胆さはバッハにも高く評価されています。ベルリン放送合唱団や北ドイツ放送合唱団など、多くの著名な合唱団と共演してきたドイツの合唱指揮者、マティアス・ユングの手腕でケルルの芸術を現代に伝えます。
※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
CANTATE
《Reflections》
M-37614(1CDR)
シュッツ:イエス・キリストの喜ばしき降誕の物語 「クリスマス物語」 SWV.435
宗教的合唱曲集より* Also hat Gott die Welt geliebt、Trostet, trostet mein Volk、Ich bin eine rufende Stimme、O lieber Herre Gott、Ein Kind ist uns geboren、Die Himmel erzahlen die Ehre Gottes、Es ist erschienen die heilsame Gnade、Das Wort ward Fleisch
ヘルタ・フレベー(S)、ハンス=ヨアヒム・ロッチュ(T)、ハンス=オラフ・フーデマン(Bs)、ヴェストフェーリッシェ・カントライ、ヴィルヘルム・エーマン(指)、シュパンダウ・カントライ*、ヘルムート・リリング(指)*

録音:1959年9月、1964年5月
ドイツの初期バロック音楽を代表し、「ドイツ音楽の父」と称されるシュッツの宗教合唱作品集。キリストの降誕の物語を器楽伴奏付きで仕上げたシュッツの傑作の一つ、オラトリオ「クリスマス物語」 に 「宗教的合唱曲集」から8曲をカップリング。西ドイツを代表するシュッツの演奏家としても知られる、ヴィルヘルム・エーマンの手腕で贈ります。
※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Metronome
METCD-1093(1CD)
カプスペルガー:美徳と高貴〜バロック時代ローマのテオルボ音楽
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(c.1580ー1651):トッカータ第9番/ガリアルダ第5番/コレンテ第6番/前奏曲第8番/トッカータ第4番/コレンテ第1番/前奏曲第1番/カンツォーネ第1番/前奏曲第10番/トッカータ第8番/ガリアルダ第4番/コレンテ第4番/カポーナ/トッカータ第3番/カプスペルガー/トッカータ第2番/コレンテ第8番/スフェッサニア/前奏曲第2番/パッサカリア/バッロ第3番(ウシータ - バッロ - ガリアルダ - コレンテ)/トッカータ第4番/ガリアルダ第2番/コレンテ第2番/カナリオ/前奏曲第4番/トッカータ第2番/ガリアルダ第8番/コレンテ第7番/スペインのビラン/マッタッチーノ/サラバンド
フレッド・ヤコブス(テオルボ)

録音:2018年12月9日−11日、オランダ
テオルボ&リュートのソリスト、ロック・コンソートの創設者、ガブリエリ・コンソート&プレーヤーズやオランダ・バッハ協会、モンテヴェルディ・コンティヌオ・アンサンブルなど世界最高峰のピリオド・オーケストラのメンバーとしても活躍する現代最高のテオルボ&リュート奏者の1人、フレッド・ヤコブス。
人気を博したロベール・ド・ヴィゼーのテオルボ小品集全3巻に続くMetronomeからのリリースは、17世紀初頭のイタリアでもっとも注目されたテオルボ奏者&作曲家、ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(ドイツ名ではヨハネス・ヒエロニムス・カプスベルガー)のテオルボ作品集。ドイツ貴族の家系でヴェネツィアに生まれ、イタリアで作曲と演奏に生涯を費やし、ローマ教皇庁にも仕えたカプスペルガーの音楽は、ジェズアルドの影響も受けており、実験的な調性が特徴です。このアルバムでは主に高貴な聴衆のために書かれたローマ時代の作品を中心に収録しています。

Aeolus
AE-10316(1SACD)
FR2〜リコーダー二重奏曲集
テレマン:ソナタ ト短調(TWV.33より)
作者不詳(ウプサラの歌曲集、1556):第1旋法、第5旋法、第6旋法
バッハ:トッカータとフーガ BWV.565(J.V.フテム編)
ヴォーン・ウィリアムズ:2本のパイプの為の組曲*
作者不詳(c.1400):ステラ・スプレンデンス
作者不詳(c.1270):その類まれな美しさゆえに
リア・パーカー(b.1987):カンティガス1
ピエール・ド・ラリュー(c.1452−1518):アニュス・デイ
アントワーヌ・ブリュメル(c.1460−1513):アニュス・デイ
マテウス・ガスコーニュ(c.1480−c.1520):アニュス・デイ
作者不詳(c.1540):アニュス・デイ
グレン・シャノン(b.1966):スリングショット*
ゼーレン・ジーク(b.1966):ザ・ダーヴィッシュ・アンド・ザ・デヴィル*
ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695−1750):ソナタ Op.6/III
シュテファン・フランツ(1785−1850):グランド・デュオ(アレグロ・ヴィヴァーチェ)
マーク・メリッツ(b.1966):ブラック
フランダース・リコーダー・デュオ〔トム・ベーツ(リコーダー)、ヨリス・ファン・フテム(リコーダー)〕

*=世界初録音
日本語解説付き!
30年超にわたって世界最高峰の舞台で活躍してきたベルギーの名リコーダー・アンサンブル、「フランダース・リコーダー四重奏団」のメンバー、トム・ベーツとヨリス・ファン・フテムの二人によって2013年から活動するフランダース・リコーダー・デュオ(FR2)。2018年にフランダース・リコーダー四重奏団が解散した後もFR2は活動を継続しており、フランダース・リコーダー四重奏団のアルバムを多数リリースしてきたAeolusレーベルより、FR2のファースト・アルバムが登場。
2つの現代の委嘱作品やバッハの名曲のアレンジを含む、様々なスタイルと時代のリコーダー二重奏曲集。ハイライトは、ヴォーン・ウィリアムズによるこれまで知られていなかった組曲の世界初録音。多彩な技術と円熟した表現力を駆使し、カラフルかつダイナミックで驚異的なリコーダーの世界をお届けします。

Aeolus
AE-10326(1SACD)
天使と悪魔〜マレ&フォルクレ:ヴィオール曲集
マラン・マレ(1656−1728):ヴィオール曲集第4巻(1717)より 〔組曲第1番ニ短調、組曲第2番ニ長調、組曲第6番ホ短調〕
ジャック・デュフリ(1715−1789):ラ・フォルクレ(ライナー・ツィパーリング編)
アントワーヌ・フォルクレ(1671−1745):組曲第5番ハ短調
ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ジスレーヌ・ワウテルス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ピーター=ヤン・ベルダー(ハープシコード)
18世紀オーケストラのメンバー、カメラータ・ケルンの創設メンバーでもあるオランダの名ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ライナー・ツィパーリング。「バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集(AE10206)」、「ラ・シュミーズ・ブランシュ 〜 クープラン&フォルクレ(AE10266)」に続くAeolusでのリリースは、「天使のようなマレ」、「悪魔のようなフォルクレ」と比較されたフランス・バロックの傑出したヴィオラ・ダ・ガンバ奏者たちの作品集。優雅で和やかなマレの組曲とダークな音色で楽器の限界に達するフォルクレの組曲を見事に対比させ、ボーナス・トラックとして後期フランス・バロックのハープシコードの巨匠ジャック・デュフリによる有名なロンドー「ラ・フォルクレ」のアレンジを収録しています。ハープシコード演奏は、18世紀オーケストラやオランダ・バッハ協会、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント、ジェズアルド・コンソートなどで活躍してきたオランダの名チェンバリスト、ピーター=ヤン・ベルダーです。

Glossa
GCD-922411(17CD)
スウェーリンク:声楽作品全集
■CD 1 「シャンソン集」
1. ある日シュザンヌは
2. ジャン、おまえは1人で
3. 私があなたに身を焦がしているのを
4. 後悔と不安と心痛で
5. 後悔と不安と心痛で
6. 若々しい美
7. あなたの愛は
8. 貴重な珊瑚でできた口
9. 貴重な珊瑚でできた口
10. どうしてあなたは私から優雅な瞳を背けるのか
11. 私が仕える麗人
12. セイヨウサンザシ
13. 私の恋人を見るとき
14. 新しい愛の炎を感じる
15. 小天使の愛の神を欲する者は
16. 美しい人を傷つける五月に
17. 私は懇願するばかり
18. 新しい炎をこの身に感じる
19. 君の美しい瞳が
20. さあ、お願いだから
21. それはあなたのもの
■CD 2 「イタリア語の韻文詩歌とマドリガーレ」
1. 自然の万能を見たいのなら
2. さえずるツバメ
3. 我が心、死んではならぬ
4. 我が心、死んではならぬ
5. 愛は両の目より真珠の涙をこぼし
6. 愛は両の目より真珠の涙をこぼし
7. 愛よ、わたしはかくも甘き息遣いを聞く
8. 愛よ、わたしはかくも甘き息遣いを聞く
9. たぐいなく優しき我が恋人
10. たぐいなく優しき我が恋人
11. 高貴な薔薇よ
12. サラマンダーの如く
13. サラマンダーの如く
14. 私の口づけをお望みにならぬゆえ
15. 麗しき愛の喜び
16. 町や王国を持っていたとて
17. 我が愛しのフィッリ
18. かぐわしき微風が
19. 愛する人よ、この瞳で
20. 甘い唇、愛らしき門番
21. 我が愛しきフィーレよ
22. 私はうら若き娘
23. 私はうら若き娘
24. 我が宝、あなたゆえ私は富める恋人
25. つれなき人よ
26. ミューズの花嫁
■CD 3 「フランス語の韻文詩歌、カノンとリュートの為の音楽」
1. 食物と酒なくしては
2. ある日、盲目の愛の女神が
3. ムーアの岸辺を通り抜ける商人たちよ
4. いかに私の女神を愛しているか
5. クーラント
6. 私の魂を愛の旅へと誘う瞳よ
7. ロゼットよ
8. ムーアの岸辺を通り抜ける商人たちよ
9. 楽しい春が喜ばしげにやってきた
10. 苦しみで傷つくとき
11. ヴォルト
12. 射られた矢が
13. 限りない輝きと美しい物事を見る
14. ヴォルト
15. あなたの美しい眼差しゆえに
16. 私はあなたからではなく、私自身から離れる
17. 楽しい春が喜ばしげにやってきた
18. いかに私の女神を愛しているか
19. ヴォルト
20. 決して得ず、常に求める
21. 食物よ酒なくしては

カンツィオ・サクラ集(宗教曲集)
■CD 4
モテット
1. わたしの力なる主よ SWWV.191

カンツィオ・サクラ:詩篇モテット集
2. 主よ、御もとに身を寄せ SWWV.154
3. わたしの力なる主よ SWWV.155
4. こぞって主をほめたたえよ SWWV.157
5. 新しい歌を主に向かって歌え SWWV.158
6. さあ、主に向かって喜び歌おう SWWV.159
7. 主を賛美せよ、すべての国よ SWWV.161
8. 深き淵よりあなたを呼び、主よ SWWV.170
9. 主よ、私の神よ、あなたを避けどころとします SWWV.175
10. いかに幸いなことか、主を畏れる人 SWWV.178

カノン
11. なんという空しさ SWWV.200

カンツィオ・サクラ:降誕モテット集
12. 東方から博士たちが来た SWWV.153
13. 今日、キリストがお生まれになった SWWV.163
14. 喜べ、喜び躍れ、エルサレムよ SWWV.168
15. それらが成就されたあとで SWWV.172
16. 祝福された処女マリア SWWV.180
17. 処女が身ごもって男子を産み SWWV.181
18. 喜び栄えよ、すべての人よ SWWV.182
19. わたしの魂は主をあがめ SWWV.184
20. 天使が羊飼いたちに語る SWWV.185

カノン
21. いかに幸いなことか、唯一の神を避けどころとする者は SWWV.194

■CD 5
モテット
1. 第2の予兆により幸運な日 SWWV.192a

カンツィオ・サクラ:福音モテット集
2. わたしに語る者は皆、主よ SWWV.151
3. 今こそわたしの食事をととのえ SWWV.152
4. 貧しい人は幸いである SWWV.156
5. 求めなさい、そうすれば得られる SWWV.165
6. 忠実なよいしもべ SWWV.166
7. わたしについてきたい者は SWWV.169
8. しかし、弁護者である聖霊が SWWV.173
9. 2人または3人が集まるところには SWWV.177
10. こんなに長い間一緒にいるのに SWWV.186

カノン
11. なんという空しさ SWWV.199

カンツィオ・サクラ:受難曲とその他のモテット集
12. おお、主イエス・キリストよ SWWV.160
13. 神に従う人は永遠に生きる SWWV.162
14. おお、聖なる宴よ SWWV.164
15. 人よ、あなたのためにわたしが耐えているところを SWWV.167
16. おお、なんと幸いな槍か SWWV.171
17. わたしの手や足を見なさい SWWV.174
18. ガラリヤ人たちよ、なぜ天を見上げて立っているのか SWWV.176
19. 主を畏れることは、知恵の初め SWWV.179
20. 天の元后よ、喜べ SWWV.183

カノン
21. 幸いあれ、海の星よ SWWV.193(オルガン版)
22. 幸いあれ、海の星よ SWWV.193(声楽版)

カンツィオ・サクラ:テ・デウム
23. 神よ、あなたを賛美します SWWV.187

詩篇歌集
■CD 6-8 「詩篇歌集第1巻」〔50のダビデの詩篇歌集(1604)ーダビデの詩篇歌集第1巻(1624)〕
■CD 9-11 「詩篇歌集第2巻」〔ダビデの詩篇歌集第2巻(1613)〕
■CD 12-14 「詩篇歌集第3巻」〔ダビデの詩篇歌集第3巻(1614)〕
■CD 15-17 「詩篇歌集第4巻」〔ダビデの詩篇歌集第4と最終巻(1621)〕
ジェズアルド・コンソート・アムステルダム、
ハリー・ファン・デル・カンプ(ディレクター)

録音:2003年〜2009年、オランダ
古楽大国オランダが誇るスペシャリスト、ハリー・ファン・デル・カンプとジェズアルド・コンソート・アムステルダムが2000年代にGlossaとともに成し遂げた偉業、ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562−1621)の声楽作品全曲録音。世俗声楽作品集(GCD922401)、カンツィオ・サクラ集(GCD922406)、詩篇歌全集(GCD922407)として発売されてきた3作が、スウェーリンクの没後400周年を記念した17枚組の全集BOXとしてリリース!
北ドイツ・オルガン楽派の巨匠として知られるスウェーリンクの多彩な世俗声楽作品、カトリックに変わってカルヴァン派が台頭する中で、カトリックの都市アントワープで1619年に出版された「カンツィオ・サクラ集」、そして150の詩篇全篇に音楽を付けることを目的として、その生涯に渡って作曲が行われたネーデルラント楽派を代表する傑作「詩篇歌集」。優れた演奏とともに、スウェーリンク研究の新資料や芸術品としてのクオリティも高く評価されてきた記念碑的なレコーディングの貴重なBOXセットです。

RICERCAR
RIC-432(4CD)
NX-D11
マラン・マレ:ヴィオール曲集 第4巻(1717) 全曲 フランソワ・ジュベール=カイエ(バス・ド・ヴィオール〔=ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ラシェロン(古楽器使用)【リュシル・ブーランジェ LB (バス・ド・ヴィオール)、マリー=シュザンヌ・ド・ロワ ML (バス・ド・ヴィオール)、アンジェリーク・モイヨン(トリプルハープ)、ミゲル・アンリ(テオルボ、テオルブ・ド・ピエス〔=フランス式独奏用テオルボ〕、バロックギター)、アンドレ・ヘンリッヒ(テオルボ)、フィリップ・グリスヴァール(クラヴサン〔=チェンバロ〕)】

録音:2019年9月、2020年6月、9月、2021年5月サンテーユ聖母教会、シラン(フランス南部エロー県)
フランス語圏ベルギーの古楽レーベルRicercarが2016年に満を持してスタートさせた、マラン・マレのヴィオール作品全曲録音という壮大な 企画もいよいよ佳境へ。全5巻の曲集のうち、ルイ14世が亡くなって間もなくの1717年に刊行された第4巻には、「迷宮」「つむじ風」「冗 談」「夢見る人」などの有名曲も含まれる変幻自在の「異国趣味の組曲」のほか、「3つのヴィオールの為の」、つまり2つのヴィオール・パート と通奏低音を担当するヴィオールからなる三重奏編成の組曲も2つあり、自身も同時代のフランスを代表する名手だったマレの創意の充実 をそこかしこで実感できます。百戦錬磨のレーベルプロデューサーが強く推すヴィオール奏者ジュベール=カイエは、個々の作品の持ち味をよく 吟味しながら自身の音楽性をあざやかに発揮。各組曲に合った通奏低音編成を担当する俊才たちとともに、マレの真価を21世紀に改めて 伝える名演を刻んでくれました。演奏者自身もコメントを寄せている50ページ近くに及ぶ長大なブックレット(英・仏・独)でも、全曲が録音さ れることはめったにないこの曲集についての深い洞察に触れることができます。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-051(1CD)
ピエール・ロベール:フランス王室礼拝堂の為のグラン・モテと「雅歌」
ピエール・ロベール(1622頃-1699):聖体奉挙の為のモテ「わたしの恋人がやってきて」(1686)
アンリ・デュモン(1610-1684):聖体奉挙の為のモテ「王が休んでいる間」(1677)
ロベール:聖体奉挙の為のモテ「わたしは野の花」(1686)
 聖体奉挙の為のモテ「わたしの肌の色に怯えないでください」(1686)
オリヴィエ・シュネーベリ(指)
レ・パージュ・エ・レ・シャントル(ヴェルサイユ・バロック音楽センターcho)
コンチェルト・ソアーヴェ(古楽器使用)【マリーヌ・ラフダル=フラン(S)、クレマン・ドビューヴル(オートコントル)、アントナン・ロンドピエール(T)、ダヴィト・ヴィチャク(Br)、ジャン=マルク・エメース(Org)】

録音:2020年1月31日-2月1日ヴェルサイユ宮殿、王室礼拝堂、フランス
フランス17世紀の教会音楽を牽引した重要人物でありながら、めったに体系的録音が現れない大家ピエール・ロベールの作品集が、満を 持してヴェルサイユ・バロック音楽センターの俊才たちによって制作されました。しかも録音場所はヴェルサイユ宮殿。本場直送の充実アルバ ムです。 イタリア様式と並ぶバロック期の二大潮流の一つフランス様式は、ルイ14世の王室に連なる音楽家達によって培われました。とりわけ舞踏劇 の作曲にすぐれ、抒情悲劇と呼ばれるフランス語歌劇の正統な形式を大成に導いた王室音楽総監督リュリの存在は重要ですが、この時 代の音楽活動は彼が担った舞台音楽など、社交催事や王の私生活を彩る俗世向けのものばかりではなく、教会音楽もまた非常に重要で した。この分野でもリュリの作品は多いとはいえ、王室礼拝堂は基本的に彼の管轄外。その音楽様式の土台を形作ったのが、1660-80年 代に礼拝堂の共同副楽長(「楽長」は高位聖職者の名誉職だったため、副楽長たちが実質上の音楽監督)だったデュモンと、リュリより10 歳ほど年上の本盤の主人公ピエール・ロベールだったのです。イタリア風のコンチェルタンテ様式を下地に、合唱と独唱の鮮やかな対置を合奏 が彩るグラン・モテの数々から、ここでは礼拝のハイライトの一つでもある聖体奉挙の折に唱えられていた曲を選曲。旧約聖書『雅歌』から歌 詞が選ばれているそれらの大作が、フランス語圏育ちのアンサンブルによる堅固にしてふくよかな解釈で瑞々しく蘇ります。

ARCANA
A-492(1CD)
『ラージの七弦琴』〜イタリア初期バロック、詩人歌手の作曲した音楽を集めて〜
〜プロローグ:オルフェオの嘆き〜
1. フランチェスコ・ラージ(1574-1621):たとえ太陽神ポイボスが、黄金の輝きを
〜第1の弦:フィッリの瞳〜
2. 作者不詳:フィオレンツァの調べ〔器楽合奏〕
3. ラージ:わたしのフィッリ、優しいフィッリ
4. ラージ:一目こちらに向けられただけで、ああわたしは死ぬ
5. ラージ:いつも澄み切った瞳よ
〜第2の弦:恋する者のさまざまな気持ち〜
6. ジョヴァンニ・ド・マック(1550頃-1614): 第2カンツォーナ〔チェンバロ独奏〕
7. ラージ:恋の忠実とは、偽りのない心とは *
8. ラージ:わが心にも等しい人よ、あなたを見ていると *
9. ラージ:今こそ戻ってきた、魂を満たす春が
〜第3の弦:満たされない欲望〜
10. フェルリーニ(1600頃-1674): マントヴァの舞踏曲〔器楽合奏〕
11. ラージ:フィッリ、ああお願いだ *
12. ラージ:ああ何とすぐ去ってしまうのか
〜第4の弦:恋ならではの痛み〜
13. カプスペルガー(1580頃-1651):第2トッカータ〔テオルボとチェンバロによる二重奏〕
14. ラージ:誰か、おれではない男の腕の中に *
15. ラージ:ああ、まさしく一瞬のうちに *
16. ラージ:犠牲の苦しみが、軍勢をなして *
〜第5の弦:最後の別れ〜
17. 作者不詳::ロマネスカの調べ(1620頃)〔テオルボとチェンバロによる二重奏〕
18. ラージ:もうやめてくれ、いとしいテルシッラ *
〜第6の弦:いつかの恋の炎〜
19. フレスコバルディ(1583〜1643): カンツォーナ「ラ・トロンボンチーナ」〔器楽合奏〕
20. ラージ:ああ、苦々しい思い出よ *
21. ラージ:いつかの恋の炎を思い出し、わたしは *
22. ラージ:今なら分かる、心はどのように砕け散るのか *
〜第7の弦:恋にまつわる学び〜
23. アスカニオ・マヨーネ(1565/70頃〜1627): 第4トッカータ〔ハープ独奏〕(1603)
24. ラージ:おお、澄み切った明るい星よ
〜エピローグ〜
25. ラージ:ああ、なんと幸せな日だろう
リッカルド・ピザーニ(T)
アンサンブル・アルテ・ムジカ【キアーラ・グラナータ(ダブルハープ)、ジョヴァンニ・ベッリーニ(テオルボ、バロックギター)、シルヴィア・デ・マリア(ヴィオラ・ダ・ガンバ、リローネ)】
フランチェスコ・チェーラ(チェンバロ、指)

録音:2020年7月9-12日 洗礼者聖ヨハネ&ボローニャ聖ペトロ教会、ローマ
* =世界初録音
多声の絡み合い重視のルネサンス音楽から一転、独唱に光を当て、言語による演劇的表現と音楽性とを融合させた新しい音楽を目指し たのが、1600年前後のイタリアの作曲家たち。こうして生まれた新たな音楽様式はのちに「バロック」と呼ばれますが、その最初期の発展があ くまで「言語」への強い関心から生まれたものであったことは、バロック音楽を知れば知るほど実感されるのではないでしょうか。このアルバムはそ うしたバロック草創期のイタリアにあって、さまざまな重要作曲家たちと知遇を得て多面的な活躍をみせたフランチェスコ・ラージが主人公。彼 はモンテヴェルディの傑作「オルフェオ」初演時にタイトルロールを演じ歌い、ジェズアルドとの交流でも知られたほか、多くの作曲家たちがマドリ ガーレの歌詞として使った詩の作者でもあった音楽家=詩人で、いくつもの詩集で名を残したほか、1608年にヴェネツィアで刊行された曲集 をはじめ作曲家として音楽も数多く残しています。このアルバムではイタリア随一の多彩な古楽歌手リッカルド・ピザーニを中心に、この時代の 秘曲発掘でも実績を重ねて数多くの名盤がある鍵盤奏者フランチェスコ・チェーラのアンサンブルが器楽隊として参加。幾多の共鳴弦を持つ 弓奏低音弦楽器リローネや初期バロック音楽に必須のダブルハープなど、多様な通奏低音楽器の組み合わせを通じて生のままのイタリア古 楽世界を蘇らせます。同世代の画家カラヴァッジョの艶やかで生々しい絵画表現も思い起こさせる、人肌と血潮の温もりを宿した声と古楽 器の響きをじっくり味わえる1枚。50ページに及ぶライナーノート(英・仏・伊)の解説もきわめて充実しています。

ALPHA
ALPHA-761(1CD)
『ブリュネットをご所望なら…』 〜フランス18世紀の流行歌の世界〜
1. 作者不詳::コランは、思いを寄せる羊飼いの少女に言いました(1711)
2. 作者不詳:この愛おしい川辺で(1711)
3. 作者不詳:もう恋なんてしたくない(1703)
4. ルネ・ドルアール・デュ・ブッセ(1703-1760): この美しい谷間で(1731)
5. ルクレール:わが友人たちよ、恋の神は好きにさせて杯を取ろうではないか(1719)
6. 作者不詳:どこへ行ってしまったのだ、美しい女たちよ(1704)
7. ジュゼッペ・サッジョーネ(生年不詳・17世紀-1733):わたしが恋をしたなら(1728)
8. ジュリー・ピネル(1710-1737):爽やかな木陰で(1737)
9. エリザベート・ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665-1729):夜啼鶯たちよ、夜が明けるなり(1721)
10. ジャン=バティスト・デュピュイ(1720?-1769?):ヴィエラルーの為のサラバンド「ラ・デュピュイ」*
11. 作者不詳:あなたを信じていたのに(1703)
12. ニコラ・ランドルミ(生歿年不詳、1760年頃に活躍): ロンド「ラ・デメ」*
13. ジャック・ノーデ(1690年代頃-1765):まったく、マルゴときたら容赦がない(1731)
14. 作者不詳::いや、もう一人で森には行かない(1704)
15. ノーデ:かわいい夜啼鶯たちよ(1731)
16. 作者不詳::きみはそんなに人を喜ばせるのが得意で(1704)
17. 作者不詳::頼もしい羊飼いのティルシスは(1703)
18. ニコラ・オトマン(1610頃-1663):シャコンヌ 〜ヴォドリ・ド・セズネ写本(1699)より*
19. 作者不詳:ニコラはジャンヌの様子を探りに(1703)
20. ロベール・ド・ヴィゼ(1650/55-1732以降): ラ・ヴィラネル*
21. ジュリー・ピネル(1710-1737):どうして、あの羊飼いは約束してくれたのに(1737)
22. サッジョーネ:愛人と飲みたい時には(1730)
23. 作者不詳::言わせてほしい、あなたが好きです(1704)
24. 作者不詳::コントルダンス -ヴォドリ・ド・セズネ写本(1699)より*
25. ミシェル・ランベール(1610-1696):岩山よ、おまえたちには聞こえないのか(1666)
26. ラモー:ワインとともに、いざ我ら微睡まん(1719)

*は器楽演奏トラック
レ・カプスベルガールズ【アリス・デュポール=ペルシエ(S)、アクセル・ヴェルネ(Ms)、ガランス・ボワゾ(バス・ド・ヴィオール、ドゥシュ・ド・ヴィオール〔=バス&ソプラノ・ガンバ〕)、アルバーヌ・アンブス(アーチリュート、テオルボ、バロックギター、ティオルビーノ、指揮)】

録音:2020年9月 モーゼススタジオ、エヴィ、ノルウェー
Alphaレーベル創設当初の名盤群を思わせる、フランス古楽シーンならではの洒脱さと発見の喜びが詰まった好企画。18世紀初頭、クー プランやラモーが活躍した時代のフランス人たちが大いに好んだ流行歌に光を当て、当時のスタイルをふまえた演奏再現に徹しているのです が、その音作りがきわめて新鮮で香気にあふれており、古楽ファンはもちろん、フランス近代音楽のリスナーにも強く訴えうる魅力が詰まってい ます。たわいない羊飼いの男女の恋を歌ったブリュネットと呼ばれる俗謡、あるいは「まじめな歌・酒の歌」と総称されるタイプの軽い歌に器楽 を交えつつ、2015年結成のフランス新世代といえるレ・カプスベルガールズがいかに秀逸なプレイヤーの集まりであるか、トラックごと実感せず におれません。巨匠サヴァールの傍らでソロや歌唱伴奏、通奏低音など多面的に活躍してきた撥弦楽器の俊才ロルフ・リスレヴァンドがプロ デュースを手掛けている点も、同団体の卓越した技量と、欧州古楽シーンが寄せている期待値をよく表しているのではないでしょうか。長大 なバロック・歌劇を聴く上でも、こうした18世紀のフランスの聴き手たちが日頃なじんでいた音楽を知り、当時の感覚に近づいてみることには 大きな意義がある……と聴くほどに感じられるアルバムです。

Arte dellarco Japan
ADJ-064(2CD)
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第8巻『戦いと愛のマドリガーレ』(1638) ラ・フォンテヴェルデ【鈴木美登里・染谷熱子(S)、布施奈緒子(Ms)、上杉清仁(C.T)、
谷口洋介・中嶋克彦(T)、小笠原美敬・渡辺祐介(Bs)】
若松夏美・荒木優子(Vn)、成田寛(Va)、福沢宏・鬼澤悠歌(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、山本徹(Vc)、
西澤誠治・角谷朋紀(ヴィオローネ)、平塚拓未(Cb)、金子浩(リュート / バロック・ギター)、
伊藤美恵(バロック・ハープ)、上尾直毅(チェンバロ / オルガン)、今井奈緒子(Org)

録音:2016年5月15-18日、2017年5月15-18日、2017年9月11-14日、2018年4月8-10日、2018年7月23-25日、
2018年12月4-6日/秩父ミューズパーク音楽堂(録音:櫻井卓)
※日本語帯・解説・歌詞対訳付
鈴木美登里を中心に結成された本格派声楽アンサンブル、ラ・フォンテヴェルデ。当アルバムはモンテヴェルディのマドリガーレ全曲録音の「第8巻」です!日本 人としてははじめてで、ヨーロッパでもほとんど例のない貴重な試みであるこの一大企画では、作曲家の成長と作風の変化に焦点を当て、モンテヴェルディの生涯 に沿ってプロジェクトを進めていく形を取っています。もっぱら歌劇などの大作で知られる作曲家の半世紀をかけたライフワークが今ここに巻を追って響きとな ります!
モンテヴェルディは『オルフェオ』や『ポッペアの戴冠』などの歌劇で一世を風靡し、バロックの扉を開いた作曲家です。しかし彼がライフワークとしていたのは、 16世紀から17 世紀にかけてヨーロッパ全土で流行したマドリガーレでした。1587年に出版されたマドリガーレ第1巻から1651年の第9巻に至るまで、彼は 実に半世紀以上の年月をその創作に費やし、新しい作曲技法や様式を追求し続けました。
第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」は、作曲家生前に出版された最後の巻。その中には通奏低音を伴う独唱歌曲から器楽の入った大規模な作品まで実に多彩で、 モンテヴェルディ自身が創案した『興奮様式』による円熟期の傑作集です!(「第8巻」の中で踊り付きの「Ballo」という表題がついている2曲がありますが、こ ちらは「第9巻」と一緒にリリース予定です。)
現在、マドリガーレ集「第7巻」(ADJ-063)、マドリガーレ集「第6巻」(ADJ-060)、マドリガーレ集「第5巻」(ADJ-058)、マドリガーレ集「第4巻」 (ADJ-054)、マドリガーレ集「第3巻」(ADJ-051)、マドリガーレ集「第2巻」(ADJ-048)、マドリガーレ集「第1巻」(ADJ-046)がリリースされており 好評を博しております。 (Ki)

MIRARE
MIR-560(1CD)
ヘンデル&スカルラッティ
ヘンデル:「忠実な羊飼い序曲」 HWV 8aより序曲(アンタイ編)
 組曲 ニ短調(アルマンド HWV 436
 クーラント HWV 437、
 サラバンド HWV 438、
 メヌエットと変奏 HWV 436、ジーグ HWV 438)
 組曲第5番ホ長調 HWV 430
D.スカルラッティ:ソナタ ホ短調 K147、ソナタ イ長調 K24、ソナタ イ長調 K 429、ソナタ ニ長調 K443、ソナタ と短調 K12、ソナタ ト短調 K546、ソナタ 変ロ長調 K16
ピエール・アンタイ(Cemb)
1685年に生まれた三人の偉大な作曲家、バッハ、ヘンデルとD・スカルラッティ。そのうちの2名、ヘンデルとドメニコの作品を収録した1枚。ヘン デルとドメニコは当時から鍵盤の名手として名を馳せていました。18世紀に活躍した音楽学者のチャールズ・バーニーは、二人をチェンバロの最高の名手、「天国 の双子」と表現しています。ピエール・アンタイが、二人の名手の作品を、雄弁かつ華麗に演奏しています。アンタイの実力にあらためて驚かされる1枚です。 (Ki)

ACCENT
ACC-24377(1CD)
ベルリンのオーボエ
C.P.E.バッハ:オーボエと通奏低音の為のソナタ ト短調 Wq 135
クリストフ・シャフラート(1709-1763):2本のオーボエ、ヴァイオリンと通奏低音の為の四重奏曲 変ホ長調 CSWV D:6
W.F.バッハ(1710-1784):オーボエ、ファゴットと通奏低音の為のシチリアーノ イ短調
カール・ルートヴィヒ・マッテス(1751-?):オーボエと通奏低音の為のソナタ 変ホ長調
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ(1708-1762):オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音の為の室内ソナタ 変ロ長調
C.P.E.バッハ:オーボエ・ダ・カッチャ、チェロ・ピッコロと通奏低音の為のソナタ ヘ長調 after Wq 163
クセニア・レフラー(Ob) ダニエル・ドイター(Vn) ミヒャエル・ボッシュ(Ob) ギェルギ・ファルカシュ(Fg)
カタリーナ・リツィグ(Vc) フェリックス・イェルク(ヴィオローネ) ミヒャエラ・ハッセルト(Cemb)

録音:2020年10月5-8日/ブライバッハ、コンツェルトハウス
ベルリン古楽アカデミー首席、「バロック・オーボエの女王」クセニア・レフラーによる、フリードリヒ大王時代のベルリンのオーボエ作品集。「ドレスデンのオーボ エ(ACC-24361)」と対をなす、バロック時代最高峰の器楽作品集です。
フリードリヒ大王の治世下、音楽のメッカとして隆盛を極めたベルリン。宮廷には多くの音楽家が呼ばれ演奏会が行われました。フルートの名手として知られる大 王は充実した宮廷楽団を組織しており、オーボエもまた重要視され優れた奏者が在籍していました。しかし大王は伝統的なスタイルの音楽を好み、新しいものには あまり入れこまないタイプで、宮廷の若き野心的な奏者たちは少しずつ王から離れ、ベルリンの地に降り新たな時代の音楽を広めていくこととなります。この時代 に書かれた音楽の持つ熱気と、やむことのない創意をお聴きください。 (Ki)

PAN CLASSICS
PC-10416(1CD)
ホセ・デ・ネブラ&フランシスコ・コルセッリ:カンタダ集
ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):シンフォニア
フランシスコ・コルセッリ(1705-1778):カンタダ「Rompa, Senor, mi acento」
ホセ・デ・ネブラ:カンタダ「Divina mesa provida」
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):シンフォニア ト短調 Op.2-3
フランシスコ・コルセッリ:カンタダ「Por el bosque del mundo」
ホセ・デ・ネブラ:カンタダ「Suavidad el aire inspire」
アルベルト・ミゲレス・ロウコ(C.T)
ロス・エレメントス

録音:2020年9月2-5日/バーゼル、聖心教会
ホセ・デ・ネブラとフランシスコ・コルセッリのスペイン・カンタータ(カンタダ)を歌い上げたアルベルト・ミゲレス・ロウコのソロ・デビュー盤。彼は1994年生まれのカウンターテナーで、スコラ・カントールム・バシリエンシスでローザ・ドミンゲスに学び、若くして様々なバロック・歌劇に出演している注目株です。 (Ki)

NIFC
NIFCCD-119(2CD)
ヤジェンプスキ:カンツォーナとコンチェルト集
アダム・ヤジェンプスキ(c.1590−1649):2声、3声または4声と通奏低音の為のカンツォーナとコンチェルト集(1627)
(オリジナル楽器による世界初録音)
ルーシー・ファン・ダール(Vn1&芸術監督)、マリネッテ・トロースト(Vn2)、ヤネケ・グイタルト(Vn3)、ブルース・ディッキー(ツィンク)、シャルル・トゥト(Tb)、アルベルト・グラッツィ(バスーン)、リヒテ・ファン・デル・メール(ヴィオラ・ダ・ガンバ1)、ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ2)、ティティア・デ・ズヴァールト(ヴィオラ・ダ・ガンバ3)、フィオラ・デ・ホーフ(Vc)、マイケル・フェントロス(テオルボ)、アンソニー・ウッドロウ(ヴィオローネ)、ジャック・オッホ(クラヴィチェンバロ、オルガン)

録音:1993年10月18日−25日、ポーランド放送コンサート・スタジオ S-1(ポーランド、ワルシャワ)
グスタフ・レオンハルト、フランス・ブリュッヘン、トン・コープマンらオランダの巨匠たちと幅広く協力し、ブリュッヘンと共同で18世紀オーケストラを創設するなど古楽界の発展に寄与し、アムステルダム音楽院やハーグ王立音楽院で多くの後進を育成してきたオランダを代表するバロック・ヴァイオリニスト、ルーシー・ファン・ダール。NIFC(ポーランド国立ショパン研究所)の自主レーベルから、ポーランド放送の音源として残されていたルーシー・ファン・ダールの1993年の貴重な録音がリリース!
ポーランド国王ジグムント3世の宮廷で重用されたポーランド初期バロックの作曲家&ヴァイオリニスト、アダム・ヤジェンプスキ(c.1590−1649)の「カンツォーナとコンチェルト集」は、ヴァイオリン、管楽器、ヴィオラ・ダ・ガンバの中からの様々な組み合わせによる2声〜4声までと通奏低音で演奏される器楽曲集。ポーランド・バロック最古のコレクションとも言われるヤジェンプスキの作品を、ルーシー・ファン・ダールを筆頭にアメリカの名コルネット(ツィンク)奏者ブルース・ディッキーなど、当時の歴史的演奏のエリートたちが、初めてオリジナル楽器を用いてレコーディングし、その後のマイルストーンとなった名録音です。

MUSICAPHON
M-56854(1CD)
クッサー:コンポジション・ド・ムジーク
ヨハン・ジギスムント・クッサー(1660-1727):コンポジション・ド・ムジーク(1682) 〜 組曲第1番、組曲第2番、組曲第3番
レ・エンシャンタン、
クラウス・ヴェスターマン(指)

録音:2004年2月(ドイツ)
ヨハン・ジギスムント・クッサーはプロテスタント教会のカントルを務めていたヨハン・クッサーの下に当時のハンガリー王国で生まれましたが、宗教的な迫害を受け1674年に一家でシュトゥットガルトに移住します。さらにその2年後にはパリへ移りヴェルサイユ宮殿で過ごしますが、そこでリュリと出会い、作曲を学びました。その後もドイツ、イギリス、アイルランドへと移り住み、各地で作曲家や宮廷学長として活躍。ヘンデルやテレマンといった後の大作曲家たちに影響を与えたといわれています。

Delphian
DCD-34261(1CD)
ヴェネツィアの神話〜16世紀のツィンクと鍵盤楽器の為の音楽
アンドレア・ガブリエリ(1533-1585):第12旋法によるリチェルカール
アドリアン・ヴィラールト(c.1490-1562):悦びをあなたへ
ジュリオ・セーニ・ダ・モデナ(1498-1561):リチェルカール13
ジローラモ・パラボスコ(c.1524-1577):リチェルカール14 「主よ平和を与えたまえ」
アンニーバレ・パドヴァーノ(1527-1575):第6旋法によるリチェルカール
アドリアン・ヴィラールト:泉
ジュリオ・セーニ・ダ・モデナ:リチェルカール5
クラウディオ・メールロ(1533-1604):トッカータ8
ジローラモ・ディルータ(c.1554-after1610):4声のリチェルカール
アンドレア・ガブリエリ:我が最愛の人
ヴィンツェンツォ・ベッラヴェーレ(c.1540-1587):オルガンの為のトッカータ
ジローラモ・ディルータ:第6旋法によるトッカータ・ディ・サルト・カティーヴォ
クロード・ジェルヴェーズ(1525-1583):パヴァーヌ 「ラ・ヴェネシエンヌ」
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(c.1525-1594):王はわれを酒倉に連れゆき
ジョゼッフォ・グアーミ(1542-1611):第2旋法によるトッカータ
作者不詳:エル・トデスコ
ジャコモ・ゴルザニス(c.1520-after1575):イル・トデスキーノ*
ジャコモ・ゴルザニス:トデスキーノのパドアーナ*
ジョゼッフォ・グアーミ:ラ・ブリランティーナ
ガウェイン・グレントン(ツィンク)、
サイラス・ウォルストン(オルガン、ヴァージナル)

録音:2021年4月13日−15日、St Saviour’s Church(イギリス)
(*=世界初録音)
ャルディーノ・アルモニコやコンチェルト・イタリアーノ、イ・ファジョリーニ、イリュリア・コンソートなどで活躍する気鋭のコルネット(ツィンク)奏者、ガウェイン・グレントン。グレントンが創設した古楽アンサンブル"イン・エコー"を始め、ザ・バッハ・プレイヤーズやタヴァナー・コンソートなどでも共演してきた音楽学者&古楽系鍵盤楽器奏者サイラス・ウォルストンと贈る、16世紀のツィンク音楽集。
1527年にフランドル出身のアドリアン・ヴィラールトがサン・マルコ大聖堂に到着してからヴェネツィア楽派の開祖として活動し、国際的な音楽家たちが行き交う音楽界のリーダー的存在となった都市ヴェネツィアを舞台にした、16世紀末までの様々な作曲家が書いたツィンクと歴史的なオルガン&ヴァージナルの為の作品。学術的でありながら自由闊達に、目を見張るようなヴィルトゥオジックな作品も含めた、不朽の「ヴェネツィアの神話」を探求していきます。

Delphian
DCD-34265(1CD)
フェアファックス:チューダー朝の王と女王の為の音楽
ロバート・フェアファックス(1464−1521):マニフィカト・レガーレ/Benedicite! What dremyd I/Alas, for lak of her presens/ Most clere of colour/ミサ曲「Sponsus amat sponsum」〜クレド/I love, loved, and loved wolde I be/Somewhat musyng/Ave lumen gratiae/That was my woo/Salve Regina/To complayne me, alas/Maria plena virtute
アンサンブル・プロ・ビクトリア、
トビー・ウォード(指)

2021年3月8日−10日、セント・ブランドンズ教会(ブランセペス、イギリス)
ンサンブル・プロ・ビクトリアは、2015年にケンブリッジ大学でハンフリー・トンプソンとトビー・ウォードによって設立された古楽アンサンブル。主にOVPPの歌手と器楽奏者の柔軟な編成で、イベリアのポリフォニー、宗教改革前のチューダー朝の音楽、初期バロック音楽に焦点をあてて活動しています。共同創設者兼芸術監督のトビー・ウォードは、ケンブリッジ・キングズ・カレッジや英国王立音楽カレッジなどで学び、国立音楽家教会やセント・セパルカー教会のオルガニスト、ロイヤル・カレッジ・オヴ・オルガニスツのアソシエイト、テネブレ合唱団のテノール・アソシエイト・アーティストなどを務めています。
2021年はジョスカン・デ・プレの没後500周年で沸く古楽界ですが、イングランド王ヘンリー7世とヘンリー8世の時代でもっとも著名で影響力のあったイギリス・ルネサンスの作曲家、ロバート・フェアファックス(1464−1521)の没後500周年でもあります。Delphianとアンサンブル・プロ・ビクトリアが贈るフェアファックス没後500周年記念アルバムは、チューダー朝の王族に愛されたフェアファックスの作品をアンサンブル・プロ・ビクトリアが緻密に調査・研究したプログラムで、ヘンリー8世とキャサリン・オブ・アラゴンの結婚式の為のミサ曲から新たに再構成した音楽を収録しています。

Hyperion
CDA-68379(1CD)
ジョスカンの遺産
ヨハネス・オケゲム(c.1410−1497):汚れ無き神の御母
ジョスカン・デ・プレ(c.1450/55−1521):森のニンフ/レクイエム・エテルナム
ロワゼ・コンペール(c.1445−1518):Quis numerare quest
アントワーヌ・ブリュメル(c.1460−1512/13):Tous les regretz
ピエール・ド・ラ・リュー(c.1452−1518)&ジョスカン・デ・プレ:わが子、アブサロンよ
ジョスカン・デ・プレ:神の御母なる穢れなき乙女
アントワーヌ・ド・フェヴァン(c.1470−1511/12):処女なる御母
ジャン・ムートン(before 1459−1522):Qui ne regrettoit
アドリアン・ヴィラールト(c.1490−1562):不幸なる我が身
ハインリヒ・イザーク(c.1450−1517):Esto mihi
ジョスカン・デ・プレ:いと聡明なる乙女、汝のみ奇蹟をなし給う者なり
ジャン・レリティエ(c.1480−after 1551):ミゼレーレ・メイ・ドミネ
ジェズアルド・シックス〔ガイ・ジェームズ(C.T)、アンドルー・レスリー・クーパー(C.T)、ジョゼフ・ウィックス(T)、ジョシュ・クーター(T)、マイケル・クラドック(Br)、サミュエル・ミッチェル(Bs)〕、オワイン・パーク((指)バス

録音:2020年11月20日−22日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク、ロンドン)
2014年に設立されたルネサンス・ポリフォニーを専門とするイギリスの若き男声ア・カペラ・アンサンブル、「ジェズアルド・シックス」。ディレクターを務めるオワイン・パークは、1993年生まれ、若くして作曲家、指揮者、歌手、オルガニストなど多彩に活動を拡げる天才ミュージシャン。ケンブリッジ・トリニティ・カレッジとウェルズ大聖堂のシニア・オルガン・スカラーを務め、その作品は既にテネブレやケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、ウェルズ大聖堂合唱団によって録音されており、歌手としてはテネブレのアソシエイト・アーティストとして活動、ポリフォニーやダニーデン・コンソートの演奏にも参加しています。
Hyperionとジェズアルド・シックスが贈るジョスカン・デ・プレ没後500周年記念プログラムは、ジョスカン・デ・プレと同世代の様々な作曲家たちによるモテットをセレクトし、巨匠ジョスカンが与えた偉大な影響と素晴しき遺産を辿ります。

NovAntiqua Records
NA-34(1CD)
ヴァイス:リュート作品集
前奏曲変ホ長調 WeissSW17/シャコンヌ〜ソナタ変ホ長調 WeissSW10/ソナタ嬰ヘ短調 WeissSW48/ソナタ変ロ長調 WeissSW49/ファンタジア ハ短調 WeissSW9
アルベルト・クルニョーラ(Lute)

録音:2018年9月、ピエヴェッキア(イタリア)
イタリアのヴァレーゼ出身で同国の古楽界、リュート界を代表する巨匠アルベルト・クルニョーラが奏でるレオポルト・ヴァイスの芸術の神髄。
クルニョーラはドイツ後期バロックの巨匠で当時を代表するコンポーザー=リューティストだったヴァイスの作品集を創るためにその膨大な作品群を研究。約650曲とも約850曲とも伝わるヴァイスの作品の中から、ドレスデン、ブルノ、ロンドンの各地に保管されていた5作品を厳選しています。
アーティスティック・ディレクターを務める旧シンフォニア・レーベルの名物プロデューサーであるシグリット・リーとの二人三脚で創り上げたクルニョーラのヴァイス作品集は、古楽ファン要注目です。

MSR
MS-1623(1CD)
古典派の弦楽三重奏曲の発見 第3集
サンマルティーニ:ソナタ イ長調 Op.5-1
ロンバルディーニ=シルメン:ソナタ ト長調 Op.1-5
アンテス:三重奏曲 ニ短調 Op.3-2
ザンネッティ:三重奏曲 ニ長調 Op.2-3
ホフマイスター:協奏三重奏曲 ト長調 Op.11-3
ホフマン:三重奏曲オディヴェルティメント ハ長調
ウラニツキ:協奏三重奏曲 ト長調 Op.3-3
ザ・ヴィヴァルディ・プロジェクト【エリザベス・フィールド(Vn)、アリソン・ナイクイスト(Va)、ステファニー・ヴィアル(Vc)】 (ピリオド楽器使用)

録音:2020年11月15?19日 米国 ニューヨーク州 トロイ、DDD
好評の古典派の弦楽三重奏曲の発見、第 3 集が発売された。ジョヴァンニ・バッティスタ・ サンマルティーニ(1700-1775)、マッダレーナ・ロンバルディーニ=シルメン(1745-1818)、ジ ョン・アンテス(1740-1811)、フランチェスコ・ザネッティ(1737-1788)、フランツ・アントン・ホフ マイスター(1754-1812)、レオポルト・ホフマン(1738-1793)、パウル・ウラニツキ(1756-1808) の作品を収録。ことにマッダレーナ・ロンバルディーニ=シルメン(シルメンは夫の姓)は当時 珍しい女性のヴァイオリニスト。ヴェネツィアに生まれ、タルティーニにも学んだ名手。作品の 録音は珍しい。 ザ・ヴィヴァルディ・プロジェクトは 2006 年結成。ヴァイオリンのエリザベス・フィールドとチェロ のステファニー・ヴィアルが中心となって、様々な編成で演奏活動を広げています。

SUPRAPHON
SU-4300(1CD)
フランティシェク・イグナーツ・アントニン・トゥーマ(1704-1774):作品集
(1)レクイエム ハ短調(1742)
(2)ミゼレーレ ハ短調
マルケータ・ベーモヴァー(S)、ロマナ・クルジーコヴァー(S)、モニカ・ヤゲロヴァー(A)、ルツィエ・カラフィアートヴァー・ネトゥシュロヴァー(A)、ヤクブ・クビーン(T)、イジー・M・プロハースカ(Bs)、
チェコ・アンサンブル・バロック、
チェコ・アンサンブル・バロックガ
ロマン・ヴァーレク(指)

録音:2021年5月13-16日/聖ミカエル教会(ズノイモ)
フランツ・クサヴァー・リヒターの作品の録音でも知られるチェコ・アンサンブル・バロック。当アルバムではチェコの作曲家フランティシェク・イグナーツ・アン トニン・トゥーマ(1704-1774)の作品を録音しました。トゥーマはゼレンカやムファットと並んで、フックスの最も優れた弟子の一人として知られ、当時の政治的、 社会的エリートと肩を並べる存在でした。また、ウィーンではトゥーマの作品がハイドンやモーツァルトなど当時の若手作曲家の手本となるなど、高い評価を得てい ました。ここに収録したレクエイムとミゼレーレは世界初録音となりました。 (Ki)

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-050(1CD+DVD)
NX-D07
『21世紀の三大カウンターテナー、ヴェルサイユに集う』 〜カストラートの為の作品集
ポルポラ(1686-1768):三重唱「わが軽蔑を恐れるがいい」〔SM/FM/VS〕〜歌劇「ジェルマニアのジェルマニコ」(1732)第2幕第12場
グラウン(1704-1759): アリア「恐ろしい嵐の只中で」〔SM〕〜歌劇「チェーザレとクレオパトラ」(1742)第1幕第8場
ハッセ(1699-1783):アリア「賢い者の手は」〔FM〕〜歌劇「寛大なスパルタの女」(1743)第1幕第2場
.レオナルド・ヴィンチ(1690-1730):アリア「わたしは容赦なく荒れる海をゆく」〔SM〕〜歌劇「アルタセルセ」(1730)第1幕第15場
ヘンデル: シバの女王の入場〜オラトリオ「ソロモン」(1749)第3幕第1場
ヘンデル:アリア「棘に触れないよう」〔VS〕〜オラトリオ「時と真実の勝利」(1708)
ヘンデル:二重唱「わたしの愛があなたの喜びであったなら」〔SM/FM〕〜歌劇「エジプトの女王ベレニーチェ」(1730)第1幕第11場
ヘンデル:アリア「野蛮なる憤怒の鬼たちよ」〔VS〕〜歌劇「セルセ」(1737)第3幕第14場
アッティリオ・アリオスティ(1666-1729): 序曲〜歌劇「ヴェスパシアーノ」(1724)
ポルポラ:アリア「気高き大神よ、あなたの恵みと徳をもって」〔FM〕〜歌劇「ポリフェーモ」(1732)第3幕第5場
ポルポラ:三重唱「不滅の喜びが」〔SM/FM/VS〕〜歌劇「ポリフェーモ」(1732)第3幕フィナーレ
パーセル:二重唱「喇叭を轟かせよ」〔FM/VS〕〜聖女セシリアに捧ぐオード「来たれ、芸術の子ら」(1694)
モンテヴェルディ: 三重唱「ただあなたを見つめて」〔SM/FM/VS〕〜歌劇「ポッペアの戴冠」(1642)第3幕第8場
サムエル・マリーニョ〔SM〕、
フィリッポ・ミネッチア〔FM〕、
ヴァレル・サバドゥス〔VS〕(C.T)
ヴェルサイユ王室歌劇場O(古楽器使用)
ステファン・プレフニャク(Vn、指揮)

録音:2021年1月27-31日、ヴェルサイユ宮殿、フランス
映像収録:2021年1月31日、ヴェルサイユ宮殿「鏡の間」、フランス
収録時間:CD…72分15秒、DVD…1時間15分
DVD 片面二層ディスク
映像:NTSC、All-Regions
音声:Dolby Digital2.0
字幕:仏・英
バロック音楽の華やぎは、古楽器演奏など当時の様式をふまえた解釈に盛り込まれる細やかな装飾音の味わいもさることながら、やはり 「場」の空気あればこそ!と再認識させてくれる映像つきCDが、当時の重要な世界遺産であるヴェルサイユ宮殿「鏡の間」から届けられまし た。ルネサンスの多声芸術から一転、歌手一人の声の魅力を独唱で存分に味わえるようにした様式の誕生は、以後400年以上続くことに なる歌劇という芸術形態の軸を形作るものとなりましたが、本盤ではそうしたバロック期のイタリア・歌劇からの抜粋を中心に、歌声の魅力を 最大限に輝かせることをよく知っている上り調子の歌手3人が、その味わいを余すところなく堪能させてくれます。いずれ劣らぬ新世代カウン ターテナー歌手たちによる21世紀版の「三大カウンターテナーの饗宴」!今世紀にはカウンターテナー芸術はさらなる進化を遂げ、イタリア出 身のフィリッポ・ミネッチアガ味わい深いアルトの音域で魅力的な歌を響かせたかと思えば、サバドゥスとマリーニョは男声でありながらソプラノ音 域に達するカストラートさながらの名歌唱をごく自然に披露。付属のDVDでは「鏡の間」ならではの絢爛な内装をバックに、バロック歌唱の豪 奢さがひときわ引き立って感じられること必至です。厳選されたバロック後期の名作からなるプログラムは、ヘンデルだけがバロック・歌劇の巨 匠ではなかったことにも随所で気付かされる逸品揃い。発見多き耳と目の快楽を存分にお楽しみ下さい。

AMBRONAY
AMY-314(1CD)
NX-B09
『リュリに憧れたドイツの作曲家たち』
ムファット(1653-1704):『調和の捧げもの』ソナタ 第2番ト短調(1682)
ヨハン・カスパー・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):『春の便り』組曲 第1番ハ長調(1695)
ムファット:『音楽の花束 第2集』組曲 第1番「貴族の若者」(1698)
テレマン:序曲(管弦楽組曲) 変ホ長調 TWV 55:Es4
エル・グラン・テアトロ・デル・ムンド(古楽器使用)【コリーヌ・オルモンド、川久保洋子(Vn)、ミヒャエル・フォルム(リコーダー)、ミリアム・ホルデ・オンパネラ(Ob)、クラウディウス・カンプ(ファゴット、リコーダー)、ヨナス・ノルドベルイ(テオルボ)、ブルーノ・ウルタド・ゴサルベス(バス・ド・ヴィオロン、ヴィオラ・ダ・ガンバ)】
フリオ・カバリェロ・ペレス(チェンバロ、指揮)

録音:2021年2月7-10日C.Jボネ文化会館、ジュジュリュー(フランス南東部ローヌ地方アン県)
スペイン出身の古楽器奏者たちを中心に、ヨーロッパで幅広い活躍をみせる名手たちが古楽教育の一大拠点バーゼルで結成した新しい古 楽アンサンブル「エル・グラン・テアトロ・デル・ムンド」。そのCDデビューにあたって選ばれたプログラムは、舞踏のステップと強く結びついたフランス 組曲様式にドイツ人たちが開眼したばかりの頃、いかにみずみずしい音楽がそこで紡がれたのかを強く実感させる選曲。同い年のイタリア人コ レッリとは友人同士であり、若い頃はルイ14世の王室音楽総監督リュリのもとで学び、イタリアとフランスの様式をどちらも自家薬籠中のもの としたムファットの『調和の捧げもの』は、イタリア風の合奏様式を軸にした曲集。この曲集からの作品が冒頭に置かれていることによって、本 盤後半を彩るフランス様式の傑作選『音楽の花束』や、同世代でやはりリュリの様式を強く意識しながら活動を続けたJ.C.F.フィッシャーの創 意豊かな組曲などにみる「フランス趣味」がきわだって聴こえる構成になっています。最後のテレマン作品ではポーランド民俗音楽からインスパ イアされた野趣あふれる音使いも鮮やか。アンサンブルにはカフェ・ツィマーマンなどでも活躍してきた大ベテランのリコーダー奏者ミヒャエル・フォ ルムや、リ・インコーニティ、レ・タンブルなどの一員として名盤多き川久保洋子など名だたる俊才たちが参加。古楽器が響きあう空間の気配 をよく捉えた録音とあいまって、バッハ前夜のフランス風ドイツ音楽特有の華やぎがひときわ魅力的に伝わります。

RICERCAR
RIC-433(1CD)
『豪奢なる様式』 〜マティアス・ヴェックマンと17世紀ドイツ北方のチェンバロ芸術
マティアス・ヴェックマン(1616/19-1674):トッカータ ホ短調
ヴェックマン:カンツォン ニ短調
ヴェックマン:パルティータ(組曲)ロ短調
ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629)/シャイデマン(1595頃-1663)編)): 我ら主を祝福せん(鍵盤独奏版
ヴェックマン:トッカータまたはプレルディウム ニ短調
フランツ・トゥンダー(1614-1667):プレルディウム ト短調
ヴェックマン:カンツォン ハ短調
フローベルガー(1616-1667): 第11リチェルカーレ ニ短調
ヴェックマン:トッカータ ニ短調
クリスティアン・リッター(1645?-1725?): 組曲 ハ短調
 ソナティナ(ソナチネ) ニ短調
ヨアン・ムーラン(Cemb)
使用楽器:フィリップ・ユモー製作
アントウェルペンのリュッケルスのモデルに基づく再現楽器

録音:2020年5月 サンテーユ聖母教会、シラン(フランス南部エロー県)
Ricercarレーベルではシャイデマンとシャイトに光を当てたソロ・アルバム(RIC394/国内仕様盤NYCX-10026)で誠実にして新鮮なドイ ツ音楽解釈を聴かせたフランスの古楽鍵盤奏者、ヨアン・ムーラン。17世紀ドイツ音楽への深い愛着と確かな適性をさらに印象づける今回 のアルバムでは、北ドイツでおもにオルガン音楽の世界で名を残した大作曲家たちに光をあて、彼らが「足鍵盤なしの鍵盤音楽」、つまりオル ガンのみならずチェンバロでも演奏可能な音楽にどのような貢献を果たしたか、細やかな解釈でじっくり聴かせてくれます。タイトルになっている 「豪奢な様式 Stylus Luxurians」は、モンテヴェルディら同時代のイタリア人作曲家たちが声楽で追求したセコンダ・プラッティカ(第二様 式)にも比しうる17世紀ドイツ音楽特有の概念で、荘重様式(Stylus gravis)と呼ばれたルネサンス以来の厳格ポリフォニーとは一線を画 した、不協和音や装飾音型をふんだんに盛り込んだバロック器楽様式のこと。ここではオルガン芸術の一大拠点ハンブルクで活躍したマティア ス・ヴェックマンの作品を中心に、その友人で欧州各地を旅して様々な作曲手法を身に着けたフローベルガー、ブクステフーデの前任者として リューベック聖母教会で活躍したトゥンダー、ヴェックマンの師の一人でやはりハンブルクの重鎮だったシャイデマン、そしてヴェックマンより後のハ ンブルクを活躍拠点にしたリッターと、周辺の重要人物たちの作品も収録。ルネサンス様式が徐々にドラマティックな語法に彩られ、やがて バッハのチェンバロの為のトッカータのような音楽が導き出されるまでの過程が、名工フィリップ・ユモーの克明な再現製作による17世紀フレ ミッシュ・モデルのチェンバロの美音で一音、また一音……と丁寧に紡がれてゆく美しさは息をのむほどです。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0027(1CD)
孤独を離れて 〜無伴奏ヴィオラ作品集
ビーバー:パッサカリア ト短調C.105
バッハ:シャコンヌ ニ短調 BWV1004
ハラール・ハウゴー:Peder Gyes(デンマーク民謡)
伝承曲:Dronningens Contillion(デンマーク民謡)
伝承曲:Rumlekvadrillen(デンマーク民謡)
伝承曲:Vor der Alphutte. Zwei Zauerli. (スイス民謡)
ノルディ・アルダー:ポルカ「Nicht ganz allein!」(スイス民謡)
伝承曲:Schottisch(スイス民謡)
ホフマイスター:練習曲第5番 ト長調『変奏曲』
伝承曲:A Frunzei. Doina(ルーマニア民謡)
ペンデレツキ::ダンス(2011)
ウングレアーヌ:Cantec de Dor / Brau. Doina(ルーマニア民謡)(1995)
アルミン・シブラー:小協奏曲 Op.9
ウルスラ・サーンテイン(ヴィオラ;ストラディヴァリウス「Gibson」、1734年)

録音:2020年9月8日・12月3日、2021年3月12日・4月9日
チューリッヒ・トーンハレOのヴィオラ奏者、ウルスラ・サーンテインによるヴィオラ・ソロのためのアルバム。バッハ、ペンデレツキ、民族音楽、現代スイス の作曲家シブラーなど多彩な響きが一挺のヴィオラから次々と紡ぎ出されていきます。一見すると古典的な調和から離れた世界のようですが、実際にはそれぞれ の音楽に明らかな対照性とともに強いつながりをも発見することができるでしょう。1734年製ストラディヴァリウス「ギブソン」での演奏。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0019(1CD)
トンボー 〜バロック時代の追悼音楽
W.F.バッハ:幻想曲 ニ短調 WFB A 105
ローラン・ド・サン=リュック:プロイセン女王のトンボー ハ短調
エヌモン・ゴーティエ:メッサンジョーのトンボー ニ短調
ゲオルク・ゲベル:マダムJのトンボー ハ短調
ヴィゼー:老ガロ師のトンボー アルマンド イ短調
作者不詳(1730頃):前奏曲 変ホ長調
作者不詳(1730頃)::トンボー/嘆き/アダージョ
ヨハン・ゲオルク・ヴァイヒェンベルガー:ヨーゼフ皇帝のトンボー ハ短調
ヴァイス:ロジー伯爵のトンボー ロ短調
フランソワ・デュフォー:ブランロシェ氏のトンボー ト短調
ジェルメーヌ・ピネル:イングランド王の死に寄せるトンボー
ドゥニ・ゴーティエ:ランクロ氏のトンボー イ短調
フローベルガー:ブランクロシェ氏の死に寄せてパリで書かれたトンボー ハ短調
ミヒャエル・デュッカー(Lute)

録音:2020年
フランス・バロックで流行した「トンボー」は愛すべき人物との別れを偲ぶ音楽。ただし必ずしも悲しい音楽でなければならない、という訳ではなく、長調の曲あ り、快速なものがあればゆったりしたものもあったりと、様々な音楽語法が用いられているのが特徴です。古楽アンサンブル「ヌオーヴォ・アスペット」のリーダー としても活躍するリュート奏者、ミヒャエル・デュッカーによる巧みな演奏は、喪に服したバロックの作曲家たちが無尽蔵の創意と独創性を発揮したことをおおいに 示してくれます。

ACOUSTIC REVIVE
AR-1007(2CD)
税込定価
サント=コロンブ卿(ca.1640-1700):2挺のヴィオールのためのコンセール集
[CD1]
コンセール第3番「優しさ」 Le Tendre
コンセール第44番トンボー「悔恨」 Le Tombeau Les Regrets
コンセール第2番「改め」 Le Change
コンセール第60番「荘厳」 Le Majestueux
コンセール第27番「突風」 La Bourrasque
コンセール第42番「ダラン」 Dalain
コンセール第9番「嘆願」 Le Suppliant
コンセール第64番「規定的」 Le Regle
[CD2]
コンセール第4番「比類なき」 L’Incomparable
コンセール第41番「戻り」 Le Retour
コンセール第8番「話合」 La Conference
コンセール第67番「形容的」 Le Figure
コンセール第5番「戯れ」 Le Badin
コンセール第48番「写し戻し」 Le Raporte
コンセール第1番「再発見」 Le Retrouve
酒井 淳(ヴィオール)

Basse de viole a 7 cordes by Judith Kraft, Paris 2016 after Guillaume Barbey, Paris 1687
マリオン・マルティノ(ヴィオール)
Basse de viole a 7 cordes by Judith Kraft, Paris 2008 after Michel Collichon, Paris 1693

録音:2019年9月8-13日/ヴェトゥイユ、ノートルダム教会
「マラン・マレの音楽は人に好かれようとしている様に聴こえる事がしばしばあるが、サント・コロンブの音楽には一切批評を受けつけようとしない崇高さがあり、 自分自身に忠実であることを何よりも大切にしている様に聴こえる」(酒井淳)
パリを拠点に活躍するガンバ奏者、酒井淳によるサント=コロンブ作品集。無伴奏が一般的なガンバのジャンルにおいて珍しい二重奏で書かれたこれらのコン セール集は、独学で作曲を学んだサント=コロンブならではの枠にとらわれない構成や時に大胆な不協和音すら現れる和声進行も相まって、実に独創性あふれる 無二の作品となっています。人間の声に近いヴィオールによる、繊細かつ洗練された音の対話をお楽しみください。 ★高音質で定評のあるACOUSTIC REVIVEレーベルからの発売。既発売のタイトル同様、トーンマイスターの濱瀬祥氏によって録音されました。録音には ACOUSTIC REVIVE製の電源ケーブルや電源BOX、ラインケーブル、マイクケーブルなどがフルに使用され、これまでにない超高音質を実現しています。 (Ki)

Etcetra
KTC-1716(1CD)
ニコラ・シェドヴィル(1705-1782):フォンテンブローの即興 ジャン=ピエール・ファン・ヘース(ミュゼット)、
ピーテリャン・ファン・ケルクホーフェン(ミュゼット)
ヴェルサイユ宮廷で活躍した18世紀の作曲家、オーボエ&ミュゼット(バグパイプ)奏者であり、ミュゼット製作家としても大きな貢献を果たしたニコラ・シェドヴィル(1705-1782)が書いた、2つのミュゼットのための作品集「フォンテンブローの即興(Les Impromptus de Fontainebleau)」。 演奏は、60年代からベルギーの伝統的な音楽の復元、ミュゼット(バグパイプ)の復元や演奏技術の革新(バグパイプの2つ目のサムホールの発明等)などを行ってきたスペシャリスト、ジャン=ピエール・ファン・ヘースと、レメンス音楽院(現LUCA School of Arts)でファン・ヘースに学んだベルギーのミュゼット奏者、ピーテリャン・ファン・ケルクホーフェン(古楽アンサンブル「Bourdon Collectief」やフォーク・バンド「WOR」の共同創設メンバー)による師弟デュオです。

Da Vinci Classics
C-00432(1CD)
マータ・アルマ〜「アヴェ・マリス・ステラ」のテキストに基づく音楽
ポンツィオ:アヴェ・マリス・ステラ
デル・ピーノ:ルス
ナスターリ:朝
ブラガ:イマンジャ
作曲者不詳
:「カンブレの写本 A.410」より おおマリア、海の星
作曲者不詳:「ラス・ウエルガスの写本」より おおマリア、海の星
作曲者不詳
:「モンペリエの写本 H.196」より おおマリア、海の星
ベネッティ:アヴェ
アルビーニ:アヴェ・マリス・ステラ Op.62
マルグッティ:アヴェ・マリス・ステラ
ベッティネッリ:天国にて
コロ・ファコルタ・ディ・ムジコロジア、
ジョヴァンニ・チェスティーノ(指)

録音:2019年1月−2021年3月、クレモナ(イタリア)
「アヴェ・マリス・ステラ」のテキストを共通点とする現代の作品と16世紀の作品、そして3つの写本に収められた作品を集めた時代を超越した「アヴェ・マリス・ステラ集」。
時代、スタイル、作曲技法は違えども「アヴェ・マリス・ステラ」のテキストで繋がる11曲の聖なる歌の数々が1つにまとまることにより、そのテキストの偉大な存在感を改めて教えてくれています。
コロ・ファコルタ・ディ・ムジコロジアはクレモナ、パヴィア大学の音楽学、文化遺産の学部生たちによって2002年に結成された合唱団。2013年からはミラノ大学などで研鑽を積んだ指揮者、作曲家、ルネサンス・リュート奏者のジョヴァンニ・チェスティーノが指揮者を務めています。

Perfect Noise
PN-1802(1CD)
アウクスブルクのクリスマス〜17世紀のクリスマスにまつわる作品集
ハンス・レオ・ハスラー、クリスティアン・エルバッハ、ヨハン・フィッシャー、ヨハネス・エッカールトらの作品(全16曲)
アンサンブルFAMA

録音:2018年2月&7月(ドイツ)
アンサンブルFAMA(フォルム・アルテ・ムジーク・アウクスブルク)は、設立10周年を記念して、アウクスブルクとシュヴァーベンの初期バロック音楽の中から、モテット、歌曲、器楽曲を中心に、救い主の出現とその誕生を伝える華やかなクリスマス・コンサート・アルバムを録音しました。アンサンブルのメンバーは、バーゼルやアムステルダムなど古楽演奏活動の中心地で長年学んだスペシャリストたちによって構成されています。この時代の自由帝国都市の音楽文化の重要性が明らかとなる、逸品揃いの1枚です。
Perfect Noise
PN-1801(1CD)
ナポリ・ギャランテ〜18世紀ナポリのギャラント様式の音楽
ゼジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ、ヨハン・アドルフ・ハッセ、ドメニコ・サッロ、レオナルド・ヴィンチらの作品(全11曲)
ロビン・ヨハンセン(S)、
アンドレアス・クッパース(指)、
テアトロ・デル・モンド

録音:2016年5月(ドイツ、ヴィースバーデン)
ソプラノ歌手ロビン・ヨハンセンと古楽アンサンブル、テアトロ・デル・モンドの演奏による、18世紀初頭のナポリにおけるギャラント様式の音楽。当時ナポリはイタリアで最も重要な音楽の中心地のひとつであり、1729年、フランス啓蒙主義時代の思想家シャルル・ド・ブロスは「ナポリは音楽世界における首都である」と記しています。アメリカのソプラノ、ロビン・ヨハンセンは、ベルリン・ドイツ・オペラの若手アーティストとして渡欧し、その後すぐにソリストとして参加。2017/2018年シーズンのハイライトとしては、ハンブルクのテレマン・フェスティバルでの「ミリヴァイス」(ベルナール・ラバディ指揮)や、ザルツブルクのモーツァルテウムでの新演出による「後宮からの誘拐」(ルネ・ヤーコプス(指)アンドレア・モーゼス演出)などが挙げられます。
Perfect Noise
PN-1703(1CD)
ヘンデル氏の音楽家たち〜ヘンデルとその周辺音楽家たちの音楽
ジュゼッペ・サンマルティーニ、ジャン=バティスト・ルイエ、ジョヴァンニ・ボノンチーニ、ウィリアム・バベルらの作品(全13曲)
ブノワ・ローラン(バロックOb)、
テアトロ・デル・モンド

録音:2016年5月(ドイツ、ロスバッハ・フォア・デア・ヘーエ)
ヘンデルのオーケストラでコンサートマスターを務めたピエトロ・カストルッチをはじめ、ロンドンのルイエ(ジャン=バティスト・ルイエ)、ヨハン・エルンスト・ガリアルド、ジュゼッペ・サンマルティーニら、キングスシアターでヘンデルの指揮のもと演奏し、ヘンデル作品の圧倒的な成功に貢献した音楽家の作品を収録。ベルギー出身のバロック・オーボエ奏者、ブノワ・ローランと古楽アンサンブル、テアトロ・デル・モンドによる演奏です。
Perfect Noise
PN-1503(1CD)
オルランド・ディ・ラッソ:4声のレクイエム(1575年のオリジナル版、世界初録音) カペッラ・フォッカーラ

録音:2015年8月(ドイツ、メーリング)
音楽学者のトビアス・リメク博士がアウクスブルクの旧ベネディクト修道院に保管されている写本の中から発見したオルランド・ディ・ラッソの「4声のためのレクイエム」を収録。この版が本作品のもっとも古いバージョンであり、オリジナルであることは間違いなく、後世のすべての版で欠落している「怒りの日」が含まれています。このアウクスブルクの原典版では、音程が後に印刷されたものより5度低くなっているのも特徴で、テノール、バリトン、バス、バッソ・プロフォンドの4声からなる、低音の充実した独特の響きが楽しめます。

Glossa
Platinum
GCD-P32117(1CD)
死してなお生きる人、ジョスカン〜悲しみの歌、嘆きの歌、死の踊り(ティールマン・スザートの第7巻(1545年、アントワープ)に収録されたジョスカン・デプレの作品集)
01 Musae Jovis [ニコラ・ゴンベール]/02 Baisiez moy/03 Parfons regretz/04 Cueur langoreulx/05 Faulte d’argent/06 Petite Camusette/07 Douleur me bat/08 N’esse pas un grant desplaisir/09 Si vous n’avez autre desir [ジャン・ル・ブラン]/10 Nymphes des bois/11 O mors inevitabilis [ヒエロニムス・ヴィンデルス]/12 Se congie prens/13 Plusieurs regretz/14 Je me complains/15 Pour souhaitter/16 Nimphes, nappes/17 Regretz sans fin/18 Musae Jovis [ベネディクトゥス・アッペンツェラー]
グランドラヴォア、
ビョルン・シュメルツァー(指)

録音:2021年6月8日ー12日、バンナ(イタリア)
古楽大国ベルギーの音楽学者としても高名なビョルン・シュメルツァーが1999年に創設した古楽アンサンブル「グランドラヴォア」。ギヨーム・ド・マショーの傑作「ノートル・ダム・ミサ曲」の録音(PGCD-P32110)では見事「レコード・アカデミー賞」を受賞し、その野性的で迫力のある「古楽演奏」で世界に大きな衝撃を与えました。
グランドラヴォアが、フランドル楽派最高峰の巨匠ジョスカン・デプレ(c.1450−1521)の没後500周年記念としてリリースするのは、ベルギーの作曲家、楽譜出版者であったティールマン・スザート(c.1500−c.1562)が、ジョスカンの死後に出版したシャンソン集に収録されたジョスカンの(作と思われる)作品集。死後もなお人々の心に生き続け、500年後となった今も色褪せない不滅の音楽を、「歴史的なレパートリーに関わりながらも、徹底した反歴史主義(anti-historicist)を貫いている」というグランドラヴォアがどう聴かせてくれるのか。ジョスカン・イヤーの大本命となる大注目アルバムの登場です!

Audax Records
ADX-13782(1CD)
フランスにおけるヴァイオリン協奏曲の始まり
ジャック・オーベール(1689−1753):協奏曲 ニ長調 Op.26-3
ジャン=マリー・ルクレール(1697−1764):協奏曲 変ホ長調(世界初録音)
ジャン=バティスト・カンタン(c.1690−c.1742):協奏曲 イ長調 Op.12-1
ジャック・オーベール:協奏曲 ホ短調 Op.26-4
アンドレ=ジョセフ・エグゾデ(1710−1762):協奏曲 変ホ長調(世界初録音)
ミシェル・コレット(1707−1795):コンチェルト・コミック第25番 「未開人とフュルスタンベール」
ヨハネス・プラムゾーラー(Vn&ディレクター)、
アンサンブル・ディドロ

録音:2020年12月16日−18日、グスタフ=マーラー=ホール(ユーレジオ文化センター・グランド・ホテル、トーブラッハ)
南チロルから世界へと羽ばたいた"21世紀世代"のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーは、アンサンブル・ディドロやインターナショナル・バロック・プレーヤーズを主宰し、師であるレイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックのメンバーとしても活躍する若き名手。2013年に自身のレーベルAudax(オーダックス)を立ち上げています。プラムゾーラーが2008年に結成し、17世紀・18世紀のバロック・トリオ・ソナタの多彩なレパートリーを発掘してきたアンサンブル・ディドロ(名前の由来は、18世紀フランス啓蒙思想時代の思想家・哲学者、ドゥニ・ディドロにちなむ)との新たな協奏曲アルバムが登場!
ソナタやオペラ・ブッファと同様にイタリアからの輸入品としてフランスに伝わった「ヴァイオリン協奏曲」という新しい音楽が、どのようにフランスに受け入れられていったかを思い起こさせる好企画。17世紀末に始めてコンチェルトがフランスに輸入されますが、他の土地よりもイタリア様式の受け入れが十分ではなく、ほぼ1世紀にわたって、イタリア趣味とフランス趣味を混ぜるべきか、どのように混ぜるか、どの程度まで混ぜるかという論争が交わされていました。このアルバムでは、1730年にフランス人作曲家として始めて出版されたジャック・オーベールのヴァイオリン協奏曲集からの作品や、その数年後に出版されたジャン=バディスト・カンタン(弟)の協奏曲、パリ・オペラ座やコンセール・スピリチュエルでヴァイオリニストを務めたアンドレ=ジョセフ・エグゾデの輝かしい協奏曲、コメディー・フランセーズの幕間音楽として書かれたミシェル・コレットの「コンチェルト・コミック」などを取り上げています。イタリア趣味とフランス趣味を見事に融合させ「フランスのコレッリ」とも呼ばれた巨匠ジャン=マリー・ルクレールの作品からは、今なお人気を誇るOp.7とOp.10の12の協奏曲集からではなく、ベルリン・ジングアカデミーとストックホルム音楽演劇図書館から別々に発見された作品(Op10-4のアイデアなどが使いまわされている)を収録している点にも注目です。

Signum Classics
SIGCD-692(1CD)
ヨンメッリ:歌劇 「イル・ヴォロジェーゾ」 モーツァルティスツ、イアン・ペイジ(指)、
ステュアート・ジャクソン(テノール/ルチオ・ヴェーロ)、レイチェル・ケリー(メゾ・ソプラノ/ヴォロジェーゾ)、ジェマ・サマーフィールド(ソプラノ/ベレニーチェ)、アンジェラ・シムキン(メゾ・ソプラノ/ルチッラ)、ジェニファー・フランス(ソプラノ/フラーヴィオ)、トム・ヴァーニー(カウンターテナー/アニチェート)

録音(ライヴ):2016年4月28日、カドガン・ホール(ロンドン)
クラシカル・オペラを指揮したモーツァルトの初期作品録音で名を馳せたモーツァルトのスペシャリスト、イアン・ペイジ。クラシカル・オペラは2017年に「モーツァルティスツ(The Mozartists)」の名で新たにスタートし、「疾風怒濤(シュトゥルム・ウント・ドラング)」シリーズなどの優れた録音で人気を博してきました。
新たなアルバムでは、モーツァルトと同時代のオペラを上演していくプロジェクト「モーツァルト250」の一環として2016年に英国初演された、ニコロ・ヨンメッリ(1714-1774)のオペラ「イル・ヴォロジェーゾ」を取り上げています。ロイヤル・オペラのジェット・パーカー・ヤング・アーティスト・プログラムを修了したアイルランド人メゾ・ソプラノのレイチェル・ケリー、モーツァルティスツのアソシエイト・アーティストとして活躍したテノールのスチュアート・ジャクソン、そして2015年のキャスリーン・フェリアー賞を受賞したソプラノのジェマ・ロイス・サマーフィールドなど、素晴らしい若手キャストが集められています。

Centaur
CRC-3807(1CD)
愛だけがそれを思い起こさせ〜レオナルドの時代の音楽
レオナルド・ダ・ヴィンチ:3つの音楽の謎(M.ロナルディ編)
フランキーノ・ガッフーリオ:幸いな産みの親
ヴィンチェンツォ・カピローラ:O mia cieca e dura sorte
マルケット・カーラ:愛の棘先を避けるには
ジャック・アルカデルト:おお、幸福な私の目よ
フランチェスコ・ダ・ミラノ:リチェルカール51
ガッフーリオ:Sub tuam protectionem
フランチェスコ・ダ・ミラノ
:リチェルカール10
バルトロメオ・トロンボンチーノ:美しい乙女よ
ヨハネス・オケゲム:御身以外の方を愛することなど
フランチェスコ・スピナチーノ:さようなら、わが愛しき人よ
ジョスカン・デ・プレ
:千々の悲しみ
フィリップ・ヴェルデロット:マドンナよ、何と言う確実さで
ヨアン・アンブロシオ・ダルツァ:Poi che volse la mia stella
ヴェルデロット:Madonna per voi ardo
スピナチーノ:リチェルカーレ
トロンボンチーノ:苦しみにわが顔を浸そう
スピナチーノ:リチェルカーレ
マルケット・カーラ(?):Dulces exuviae
カピローラ:リチェルカール第1番
トロンボンチーノ:Poi che volse la mia stella
レオナルド・ダ・ヴィンチ
:3つの音楽の謎(M.ロナルディ編)
ナディア・カリスティ(S)、
マッシモ・マルケーゼ(Lute)

録音:2019年8月17日−19日、イタリア
ナディア・カリスティは声楽とクラシック・ピアノで学位を取得後、ルネサンスとバロックの声楽レパートリーの歴史的な情報に基づいた演奏活動を探求し、専門としてきたソプラノ歌手。15世紀〜16世紀の音楽を専門とする声楽アンサンブル「デ・ラビリント(De Labyrintho)」の共同創設者及びレギュラー・メンバーとして活動する他、様々なイタリアの重要な古楽グループ(Capella Ducale Venetia, Consortium Carissimi, La Stagione Armonica, Nova Cantica, Accademia del Ricercare, Madrigalisti Ambrosiani, La Pifarescha, RossoPorpora Ensemble, Il Canto di Orfeo, Venice Monteverdi Academy)と定期的に共演し、レコーディングや演奏活動を行っています。
当アルバムはレオナルド・ダ・ヴィンチの没後500周年となる2019年に録音された、ルネサンス時代の声楽とリュートのための音楽。ダ・ヴィンチが作曲した「3つの音楽の謎(愛だけがそれを思い起こさせ〔Amore la sol mi fa remirare〕)」のソプラノ&リュート版で始まり、ダ・ヴィンチと同世代の様々な作曲家が書いた小品を歌い(一部リュート独奏もあり)、最後はリュート独奏版の「3つの音楽の謎」で締めくくる、素敵なプログラムです。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-047(1CD)
『頼もしき名手』〜ルイ13世と、17世紀前半のフランス・クラヴサン音楽
ニ調の組曲
1. 作者不詳/アンドレ・ダニカン・フィリドール(1652頃-1730)採譜&アルノー・ド・パスクアル編)):三つのアントレ -「ロビネットの舞踏劇」(1611)より*
2. アントワーヌ・ボエセー(1586-1643):この上なく優美な魅力に事欠かないお相手
3. シャルル・ボケ(1570頃-1615以前)クラント
4. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): 第2アントレ-「シビロの舞踏劇」(1611)より
5. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): ラ・ロンド、インドの人々-「ラ・ロンドの名で知られたる高級娼婦の舞踏劇」(1613)より*
6. 作者不詳(カッセルの写本より):ア・ムネ
7. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): エール -「アルルカンの舞踏劇」(1613)より
8. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): 大舞踏曲 -「ラ・ロンドの名で知られたる高級娼婦の舞踏劇」(1613)より*
9. クロード・ル・ジュヌ(1525/30頃-1600): この美しい目はどうなってしまったのか
10. ボエセー:パルテニスの幸福な滞在
11. エティエンヌ・ムリニエ(1599-1676):ヴィオール合奏の為のファンタジア
12. 作者不詳(カッセルの写本より):フランスの歌
13. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621): クラント
ハ調の組曲
14. ルイ・クープラン(1626頃-1661):プレリュード
15. ジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエール(1601/02-1672):アルマンド「ムティエ(修道院教会)」(L.クープランによるドゥーブル付)
16. ルネ・メザンジョー(1568頃-1638):サラバンド
17. ムリニエ:ついに、私が心を寄せる美しさが
18. シャンボニエール:クラント
19. L.クープラン:シャコンヌ
20. フランス王ルイ13世(1601-1643)/ピエール・シャバンソー・ド・ラ・バル3世(1592-1656)編)):美しい太陽よ、このうららかな春の日に
21. シャンボニエール:パスカリア(パサカーユ)
ヘ調の組曲
22. ボケ:プレルディウム
23. L.クープラン:バスク地方のブランル
24. 作者不詳/A.D.フィリドール編)):ガヴォット -『ルイ13世の音楽会』より
25. シャンボニエール:ヴォルト
26. ギヨーム・デュマノワール(1615-1697): アルマンド
27. シャンボニエール:ブリュスク(唐突)
28. シャンボニエール:ロンド
29. シャンボニエール:パヴァーヌ
30. シャンボニエール:クラント
31. シャンボニエール:サラバンド
ト調の組曲
32. ムリニエ/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): ル・ブーフ(牛) -「ピエール・ド・プロヴァンスと美しきマグロンヌの舞踏劇」(1638)より*
33. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): アルクールの君子/農夫 -「即興芸人たちの舞踏劇」(1636)より*
34. ボエセー/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): 廷臣たち -「王の舞踏劇、または古き宮廷」(1635)より
35. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): エジプトの人々 -「諸国民の舞踏劇」(1638)より*
36. ムリニエ/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): 謎の医者たち -「ピエール・ド・プロヴァンスと美しきマグロンヌの舞踏劇」(1638)より
37. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): 町人たち「即興芸人たちの舞踏劇」(1636)より*
38. 伝ルイ13世/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): 農夫たち-「メルレゾン(つぐみ狩り)の舞踏劇」(1635)より
39. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): パンタロン -「諸国民の舞踏劇」(1638)より
40. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): イタリア人たち -「諸国民の舞踏劇」(1638)より*
41. ボエセー/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編)): 祭りの道化師たち -「王の舞踏劇、または古き宮廷」より*
アルノー・ド・パスクアル(クラヴサン〔=チェンバロ〕)
*フランソワ・ゲリエ(第2クラヴサン)

使用楽器:バルバスト(フランス)のフィリップ・ユモー2005年製作のイタリア型チェンバロ
エミール・ジョバン製作のフランドル型チェンバロ

録音:2019年9月3-6日 モンジュルー城(フランス中部イル・ド・フランス地方)
太陽王ルイ14世がフランス王として君臨した17世紀後半、その文化政策でリュリやマレなど才能ある作曲家たちが活躍し、国際的に注目 されたフランス様式の音楽が花開いたことは広く知られていますが、その発展は「無」から生まれたわけではありません。フランスの宮廷文化は 先代のルイ13世の時代に新たな躍進を遂げていたのです。音楽面では、王室に弦楽合奏団「王の24のヴァイオリン」を創設させたのもルイ 13世ですし、それまでリュートとオルガンが圧倒的に重要だった独奏器楽の世界にクラヴサンが参入、前二者の音楽様式を模倣しながら発 展し始めたのもこの時期。その背景として、ルイ13世が自らクラヴサンを愛奏し、王室に楽器を置いていたことは見逃せません。近年フランス 古楽界で通奏低音奏者として広範な活躍をみせているアルノー・ド・パスクアルがここで紹介するのは、そうした音楽文化振興者でもあった 「頼れる名手」ルイ13世時代の作例を中心としたフランス・クラヴサン音楽の数々。声楽曲のアレンジのほか、リュート曲・オルガン曲の翻案 も巧みで、同時代のイタリア初期バロックや英国の末期ルネサンスとも趣きがやや異なる、フランス特有の洗練のありようをつぶさに確かめられ ます。ルイ13世も一部作曲に加わったという、その治世下で演奏された宮廷舞踏の為の合奏音楽は、後世の採譜をもとに演奏者ド・パ スクアル自身が当時流に編曲。16世紀生まれのルジュヌやボエセーの歌曲の編曲からシャンボニエールやルイ・クープランの独奏曲に至るま で、広く知られたクラヴサン楽派の「前史」を、フランス式の楽器が発展する前であるこの時代に重宝されていたイタリア型やフランドル型のチェ ンバロを使った精妙な演奏でお楽しみ下さい。
Chateau de Versailles Spectacles
CVS-045(1CD)
ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1681-1738):オルガン独奏の為のオフェルトワールと室内楽作品
トリオ・ソナタ 作品1-1
オルガン独奏の為のオフェルトワール(聖体奉献曲)ニ短調*
トリオ・ソナタ 作品1-2
オルガン独奏の為のオフェルトワール ニ長調*
トリオ・ソナタ 作品1-3
オルガン独奏の為のオフェルトワール ト短調*
トランペット管のデュオ(オルガン独奏)*
ヴィヴァ-チェ -ヴァイオリン独奏と通奏低音の為のソナタ 作品2-6より
オルガン独奏の為のオフェルトワール イ長調*
トリオ・ソナタ 作品1-4
アレグロ ト長調 -ヴァイオリン独奏と通奏低音の為のソナタ 作品3より
オルガン独奏の為のオフェルトワール ト長調*
トリオ・ソナタ 作品1-5
オルガン独奏の為のオフェルトワール イ短調*
トリオ・ソナタ 作品1-6
*ジャン=バティスト・ロバン(Org)
アンサンブル・イル・カラヴァッジョ(古楽器使用)【フィオナ・エミリー・プパール(Vn1)、アンヌ・カミッロ(Vn2)、ロナルド・マルティン・アロンソ(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)、バンジャマン・ナルヴェ(テオルボ)】
カミーユ・ドラフォルジュ(オルガン、クラヴサン〔チェンバロ〕、指揮)

録音:2019年7月8-11日&12月17-19日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
近年Alphaレーベルからも室内楽作品集が制作されたフランス・バロックの作曲家ダンドリュー。テレマンと同い年のこの作曲家は、これまでク ラヴサンの為の独奏曲ばかりが着目されていましたが、近年は王室オルガニストとしての生前の活躍にも光が当たるようになり、さまざまな作 品に注目が集まりつつあります。5歳の頃にはもうルイ14世の前で巧みにクラヴサンを弾き、若い頃にオルガニスト採用試験でラモーを押しの ける実績をあげて教会専属奏者にもなり、1721年からはルイ15世のフランス王室礼拝堂で正規オルガニストとなったダンドリューの作品で は、フランスの伝統をよく受け継いだ面とイタリア音楽からの影響がほどよく交錯。ここではイタリア的な作風をよく示す一連の室内楽と、フラン スの伝統を受け継いだオルガン作品とを交互に収録し、フランス古楽界の頼れる名手たちによってその才覚をじっくり味わえる構成になってい ます。オルガン曲は1739年、つまりヘンデルのオルガン協奏曲集と同時期に出版されており、こちらは同国の古楽作品の解釈に通じた才人 ジャン=バティスト・ロバンがヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂の歴史的楽器をあざやかに駆使。美しい響きをよく捉えたエンジニアリングは、室 内楽曲での各楽器の動きの輪郭も明確に浮かび上がらせ、古楽を味わう喜びをひときわ盛り上げてくれます。
Chateau de Versailles Spectacles
CVS-046(2CD)
NX-D07
マラン・マレ:『異国風の組曲』(全33曲) 〜ヴィオール曲集 第4巻(1717)より
【DISC 1】
1. タルタリア風行進曲
2. アルマンド/3. サラバンド
4. ラ・タルタリーヌ(タルタリア風)とドゥーブル(変奏)
5. ガヴォット/6. 田園の祝祭
7. ジグ「ラ・フルセル」/8. ロンドー「宝石」
9. つむじ風
10. 画一性 -続き1-続き2
11. ラメリケーヌ(新大陸風)
12. 主題はアルマンド、低音部はジグ
13. アルマンド「喘息わずらい」
14. ラ・トゥルヌーズ(移り気)
15. ミュゼット
16. 気まぐれ、あるいはソナート
【DISC 2】
1. 迷宮 /2. サルタレッロ
3. 落ち着きの無さ/4. アルマンド「奇妙」
5. 愛想笑い /6. アルマンド「異質」
7. アラベスク(アラビア風)
8. アルマンド「至高」/9. 夢見る人
10. 行進曲/11. ジグ
12. リュート風小品 /13. ジグ「腐食性」
14. たわむれ
ロバン・ファロ(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
アンサンブル・プレ・ド・ヴォートレイユ(古楽器使用)【ロナルド・マルティン・アロンソ(バス・ド・ヴィオール/通奏低音)、シモン・ワデル(テオルボ)、ティボー・ルーセル(テオルボ、バロックギター)、ロリス・バリュカン、ロナン・カリル(クラヴサン〔チェンバロ〕、ポジティフオルガン)】

録音:2020年9月7-12日ヴィルファヴァール農園(フランス中南部リムーザン地方)
異能のチェンバロ奏者ジャン・ロンドーが一員であることで知られる古楽器アンサンブル「ネヴァーマインド」の一員であり、Ricercarレーベルで 進行中のマラン・マレ全曲録音シリーズでも通奏低音奏者として水際立った活躍を示しているフランスのヴィオール奏者ロバン・ファロ。フラン ス・バロックの演奏と研究の中心となりつつあるヴェルサイユ宮殿のレーベルが、この俊才を中心とした名手揃いのアンサンブルによるマレ・アル バムを制作したことは大いに注目に値します。17-18世紀のフランスで最も愛された弦楽器の一つヴィオールを手に、500もの作品をこの楽 器のために作曲した名手=作曲家マラン・マレの曲集から、作風が充実の極みに達した後期の第4曲集に含まれる『異国風の組曲』は、来 たるべきオリエンタリズムの先駆としても見過ごせないバロック後期の異色作。2人の鍵盤奏者がオルガンとクラヴサンを使い分け、撥弦楽器 奏者も複数起用した精彩に満ちた解釈でその全貌に触れられるのは貴重。フランス・バロックの多彩な振れ幅は、「迷宮」や「たわむれ」など 比較的知られた作品での妙技においても、また知名度は高くないながら、個々にいわくありげなタイトルが添えられた作品の輝きを浮かび上 がらせるにおいても、この解釈の深さと新鮮な録音でこそ満喫できると言えるでしょう。2020年代フランス古楽界の充実度を示す注目のアル バムです。

RAMEE
RAM-2009(1CD)
グランド・ツアー
ヘンデル:オラトリオ『ジューダス・マカビアス(マカベウスのユダ)』HWV 305a/b(1747)より
1. 序曲
2. アレグロ
3. アンダンテ
4. 行進曲:アレグロ
アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745)/ジャン=バティスト・フォルクレ(1699-1782)編)):ヴィオールの為の第1組曲に基づくクラヴサン曲(1747年出版)
5. ラ・ラボルド
6. ラ・フォルクレ
7. ラ・コタン
8. ラ・ベルモン
9. ラ・ポルテュゲーズ(ポルトガル風)
10. ラ・クープラン
ヨセ・バウトメイ(またはシャルル・ジョゼフ・ジョドキュス・ブーミ、1697-1779):
第3組曲 -『クラヴサン曲集』(1747-50年頃出版)より
11. アレグロ
12. アンダンテ
13. レジェルマン(軽やかに)
14. ゲマン(陽気に)
15. タンブラン
バッハ
16. 3声のリチェルカーレ -『音楽の捧げもの』BWV 1079より(1747)
バウトメイ(ブーミ):第5組曲 -『クラヴサン曲集』(1747-50年頃出版)より
17. フィエルマン(雄々しく)
18. ムニュエ(メヌエット)&トリオ
19. セシリアーナ
20. アレグロ
21. ジグ
22. タンブラン
D・スカルラッティ
23. 鍵盤独奏の為のソナタ K. 238:アンダンテ(1740-50年頃)
24. 鍵盤独奏の為のソナタ K. 239:アレグロ(1740-50年頃)
ラモー
25. ラ・ドフィーヌ(皇太子妃)(1747年)
コルネール・ベルノレット(Cemb)
使用楽器:アントウェルペン(ベルギー)のヨアンネス・ダニエル・デュルケン(1706-1757)
1747年製作、オリジナル(フレーハイス博物館所蔵)

録音:2020年10月
フレーハイス博物館、アントウェルペン、ベルギー
「グランド・ツアー(大陸大旅行)」とは、18世紀の英国やドイツ語圏の貴族たちなど名家の出身者たちが、若い頃に一家の家庭教師の同 伴のもと、イタリアやフランスをめぐって上流階級にふさわしい社会見識や歴史、芸術などを学んだ大旅行のこと。古楽大国ベルギーの俊才 で指揮者としても活躍するコルネール・ベルノレットは今回、1747年に同国の古都アントウェルペンで製作されフレーハイス博物館の収蔵品 となっていた1段鍵盤のチェンバロ(美しいシノワズリ模様があしらわれた白い楽器の写真がブックレットに掲載されています)を用い、この楽器 が出来たのと同じ年(ないしその前後の時期)に欧州各地で作曲された鍵盤楽曲を集めて、18世紀直送の楽器の音色を通じた仮想の大 陸大旅行を体験できるアルバムを作りました。1747年にフリードリヒ大王のもとを訪れたバッハの『音楽の捧げもの』や、ヘンデルの同年発表 作『マカベウスのユダ』(オラトリオの楽譜をほぼそのまま用いて鍵盤で演奏できる曲を抜粋)のほか、フランスからも同年刊行されたフォルクレの 曲集やラモーの「皇太子妃」、イタリアとスペインからはD.スカルラッティのソナタが選ばれており、さらにベルギーで伊仏混合様式を模索したバ ウトメイ(ブートミ)の組曲を2編聴けるのも貴重。チェンバロ製作の歴史が集積されつつあった時期に作られた楽器の美音が最大限に生きる 録音になっているのは、チェンバロの響きに敏感な奏者が自らエンジニアとして録音と編集を手掛けているからこそと言えましょう。

ARCANA
A-491(1CD)
「スウィザン!」 〜『ウィンチェスター写本』にみる、1000年前の英国における悪魔と奇跡の物語
1. そこにはエルフィアがおり**
2. 来たれ、主を賛美せよ*
3. この家に平安を(フランス国立図書館〔パリ〕の写本Ms.943〔10世紀〕より)
4. 偉大な奇跡の数々が**
5. たとえ、私がいかに最もつまらない者であろうと**
6. 彼は古きメルキセデクの盟約により祭司をつとめ*
7. 聖なる日が近づき**
8. スウィザン、偉大なる人*
9. その祝福された日が、再びこの現世に**
10. 安らぎの中で私は眠りにつく
(英国ウースター大聖堂所蔵の写本Ms.160〔13世紀〕より)
11. この喜ばしい夢は神ゆえのもの**
12. しかるに、ややあって目覚めてみれば**
13. アルファベットによる讃歌「あなたは助けの手を差し伸べてくださいます」
(ルーアン市立図書館の写本1385にあるウルフスタン作の詩に基づく即興歌唱)
14. 復讐の女神エウメニデスたちの残酷さをもってしても**
15. 見よ、この聡明なるスウィザンを*
16. さて、この病気の男が**
17. われら主を讃えん*
18. この勝利せる聖なる者が**
19. 体を寄せ合い、手の内で脂を燃やし*
20. 彼はそこで三日三晩、眠ることなく祈りを捧げ**
21. 見よ、聖なる者スウィザンその人の幻が現れ
(ウィンチェスターのエルフリック著『聖スウィザン伝』〔中世英語〕より)
22. アレルヤ、おお道を、光を、真実を*
23. 私たちが目にした出来事について、黙ってはいられない**
* 『ウィンチェスター・トロープス集』より
**ウィンチェスターのウルフスタン著
『韻文による聖スウィザン伝』からの抜粋を歌詞とする多声の即興歌唱
ディアロゴス(女声4名)
カタリナ・リヴィヤニチ(指)
スーザン・ランキン教授(音楽学アドヴァイザー)

録音:2019年10月5-8日 ノアラック修道院、フランス
中世英国を代表するゴシック聖堂のひとつウィンチェスター大聖堂は、楽譜として残されたものの中では最古の部類に属する多声音楽をまと めた歌集『ウィンチェスター・トロープス集(ウィンチェスター写本)』が記された場所。その成立年代は実に1000年代、つまり中世の多声音楽 として広く知られたノートルダム楽派のオルガヌム群より2世紀も遡ります。この大聖堂で司教をつとめ、宗教改革以前にはその守護聖人とし ても祀られていた聖スウィザン(800頃〜863)をアルバムのテーマに掲げながら、中世の声楽曲の研究と演奏実践でのユニークな実績を誇 るクロアチアの古楽グループ、ディアロゴスが新たな名盤を制作しました。カタリナ・リヴィヤニチ率いるディアロゴスはArcanaレーベルの創設者 ミシェル・ベルンステンが生前最後に録音技師としてアルバムを手がけたグループで、同レーベルに多くの録音がありますが、英国音楽に取り 組むのは今回が初。プログラムの中軸をなすトロープス集に記されている音楽に加え、同じ大聖堂でほぼ同時期に綴られた聖スウィザンを称 える詩を、当時の多声音楽の作法をふまえた即興歌唱で歌いこなす技量にも息を飲むばかり。ディアロゴス特有の「東」を感じさせる独特な 声の佇まいとあいまって、女声だけのア・カペラで歌われる中世音楽ならではの不思議な異界感が、初期多声音楽のえもいわれぬ和声感 覚の魅力を引き立てます。充実した解説書も専門的知見に関心のある聴き手の期待を裏切りません。

Dynamic
CDS-7914(1CD)
NX-A13
フィリッポ・サウリ(17世紀終わり-18世紀初頭): 6つのパルティータ
 パルティータ第1番
 パルティータ第2番
 パルティータ第3番
 パルティータ第4番
 パルティータ第5番
 パルティータ第6番
ニコロ・チェッケリーニ(17世紀):Allemanda…世界初録音
ピエトロ・パオロ・カッペリーニ(17世紀):Allemanda…世界初録音
Giga…世界初録音
作曲者不詳:マンドリンの書1703] …世界初録音
ダヴィデ・フェレッラ(マンドリン)
6コース・バロック・マンドリン、placentiae model(フェデリコ・ガブリエリ 1998年製)

録音:2020年5月27-28日
Piave della Formigola、Dello、
ブレシア(イタリア)
イタリア発祥の撥弦楽器マンドリン。17世紀頃には歌劇やオラトリオ、室内楽に彩りを添える他、独奏楽器とし ても重用されました。ニコロ・チェッケリーニをはじめとする当時活躍した作曲家たちがマンドリンの為の作品を書 いており、このアルバムでは現在ほとんど知られていない作曲家フィリッポ・サウリの「6つのパルティータ」を中心に、 当時流行となった優れたマンドリン独奏曲を紹介しています。サウリのパルティータは、フランスとイタリアの伝統を 融合したスタイルを持つ作品。トレモロを多用した表現による美しさを持っています。他には、チェッケリーニとカッペ リーニの世界初録音を含む作品と、1703年に編纂された「マンドリンの書」からの1曲を収録しています。 演奏するダヴィデ・フェレッラは1992年、イアリアのラクイラ出身のマンドリン奏者。イタリアを中心に数々のアンサン ブルとコラボレーションを行い、マンドリンの魅力を広めています。2020年にリリースされた「アッリゴー ニ:TIRANNI AFFETTI - 専制君主の影響〜マンドリンと声の為の作品集」(CDS-7878)は各方面にて 高く評価されています。

RICERCAR
RIC-428(1CD)
ピエール=ガブリエル・ビュッファルダン(1693-1768): フルートのためのソナタと協奏曲
ソナタ 第6番ロ短調
ソナタ 第2番ニ長調
ソナタ 第4番ホ短調(編曲:ル・プチ・トリアノン)
フルート協奏曲 ホ短調
ソナタ 第5番イ長調(編曲:ル・プチ・トリアノン)
ソナタ 第3番ト長調
ソナタ 第1番ト短調 
ル・プチ・トリアノン(古楽器使用)【オリヴィエ・リール(フラウト・トラヴェルソ)、アマンディーヌ・ソラノ、ヴァネッサ・モンテヴェンティ(Vn)、ジャンヌ・マチュー(Va)、シリル・プーレ(Vc)、サラ・ファン・アウデンホーフェ(ヴィオローネ)、グザヴィエ・マルキ(バスーン)、ジャン=リュク・オー(クラヴサン〔チェンバロ〕)】

録音:2020年11月27-30日、サンテュルサンヌ教会、サンテュルザンヌ(スイス北西部ジュラ州)
バッハを宮廷で歓待したプロイセンのフリードリヒ大王も愛奏していたという横笛タイプのフルート(フラウト・トラヴェルソ)。リコーダーよりかなり遅 れてバロックの宮廷音楽や室内楽に取り入れられたこの楽器、バッハやテレマン以降のドイツ人作曲家たちの作品ではよく用いられています が、そこで大きな影響を残したのが同時代の名手たちの存在でした。このアルバムの主人公ビュッファルダンはフリードリヒ大王のフルート教師 クヴァンツの師にあたる人物で、バッハも高く評価したドレスデン宮廷楽団で活躍したこともあり、音楽史上その名が有名でありながら、作品 を聴く機会はめったにありません。おりしもフランス音楽がドイツ音楽に大きな影響を与えた時代、南仏生まれでフランス流儀のフルート奏法 を身につけていた彼の影響は計り知れません。古楽レーベルRicercarで新時代の名盤を連発しているル・プチ・トリアノンによるこの録音は、 そうした幻の大作曲家の真相を鮮やかな演奏で解き明かす好企画!作曲家自身の楽器を忠実に再現したモデルで演奏するオリヴィエ・ リールをはじめ俊才たちの妙技も素晴しく(通奏低音ではチェロだけでなくバスーンも活躍)、独奏ソナタから協奏曲まで、トラヴェルソの多角 的な魅力を通じ、後期バロックの名品に出会える1枚です。原文解説の充実も魅力の一つ。

CPO
CPO-555317(1CD)
NX-B10
モンテヴェルディと友人たち - 小編成での夕べの祈り
ビアージョ・マリーニ(1613-1648):主よ、早く私を助けに(Salmi 1653) - バスと3つの楽器
ジョヴァンニ・ロヴェッタ(1595-1668):主は言われた(Salmi concertati 1626) - ソプラノ、アルト、テノール、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
ダリオ・カステッロ(1602-1631):2人のソプラノとファゴットによる3声のソナタ 第9番  (Libro primo 1621) - ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
モンテヴェルディ:われ主に感謝せん SV194(Messa et salmi 1650) - ソプラノ、テノール、ヴァイオリン、コルネット、オルガン、キタローネ
アレッサンドロ・グランディ(1590?-1630):主よ、わが祈りを聞きたまえ(Ghirlanda sacra 1625) - アルトとキタローネ
ロヴェッタ:幸いなるかな(5声) (Duben Sammlung)- ソプラノ、テノール、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
カステッロ:2人のソプラノとファゴットによるソナタ 第8番 (Libro primo 1621)- ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
ジョヴァンニ・リガッティ(1613-1648):ほめたたえよ、しもべたち 5声 (messa e salmi 1640) - ソプラノ、アルト、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
カステッロ:2人のソプラノとファゴットによるソナタ 第3番 (Libro primo 1621) - ヴァイオリン、コルネット、オルガン、キタローネ
モンテヴェルディ:Laudate Dominum 主をほめたたえよ SV 197a (Messa et salmi 1650)- バス、ファゴット、オルガン、キタローネ
モンテヴェルディ:この主の証しびと SV 278b (Selva morale 1641)
- テノール、ヴァイオリン、コルネット、オルガン
ロヴェッタ:マニフィカト(6声) (Salmi concertati 1626)- ソプラノ、アルト、テノール、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
リガッティ:幸いなるかな天の女王(Salmi diversi 1646)- ソプラノ、オルガン、キタローネ
ロヴェッタ:聖母マリアのための連祷(4声)
(Motetti concertate 1635) - ソプラノ、アルト、テノール、バス、オルガン、キタローネ
マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク(S)
アレクサンダー・シュナイダー(A)
ヨハネス・ガウビッツ(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
ムジカ・フィクタ(古楽器使用)
ローランド・ウィルソン(指)

録音:2019年9月7-10日
16世紀から17世紀のヴェネツィアで活躍したクラウディオ・モンテヴェルディ。『聖母マリアの夕べの祈り』やサン・マルコ大聖堂のために作曲した音楽は 西洋音楽の歴史において屈指の名作とされています。しかし、彼の作品はサン・マルコ大聖堂のような壮大な空間で奏されただけではなく、各地の宮 廷などの小さな空間でも競って演奏されました。このアルバムは、そのような身近で私的な空間で演奏された晩課を想定して構成されています。 また、この当時活躍していた作曲家はモンテヴェルディ以外にも数多く存在しており、近年の研究で彼らの素晴らしい作品に次々と光が当てられるよ うになりました。ここでは、モンテヴェルディが楽長を務めていたサン・マルコ大聖堂のの若き奏者たち、ビアージョ・マリーニや、ジョヴァンニ・リガッティの作 品と、モンテヴェルディの死後、次期楽長を務めたジョヴァンニ・ロヴェッタ、モンテヴェルディの助手を務めたアレッサンドロ・グランディ、そして大聖堂に関 係があったとされるダリオ・カステッロの作品を併せて紹介。なかにはモンテヴェルディと同じテキストを用いた詩篇なども含まれており、各々の作曲家がお 互いに切磋琢磨しながら生み出した多彩な音楽を味わうことができます。
CPO
CPO-777881(1CD)
NX-B10
テレマン:ヴァイオリン協奏曲全集 第7集
序曲(組曲) イ長調 TWV55:A8-独奏ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のために
協奏曲 ト長調 TWV51:G4-独奏ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のために
序曲(組曲) イ長調 TWV55:A4-独奏ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のために
ウォルフィッシュ・バンド(古楽器使用)
エリザベス・ウォルフィッシュ(独奏Vn&指)

録音:2013年9月30日-10月3日
この第7集には3曲が収録されていますが、そのうち2曲の作品番号はTWV55の組曲、1曲はTWV51の 協奏曲と、作品目録では別ジャンルに分類されています。組曲は基本的に6曲から8曲の舞曲で構成さ れ、冒頭にはフランス風のゆったりとしたテンポを持つ序曲が付されています。協奏曲は当時の主流であった 急-緩-急の3楽章構成です。 このように曲の形態は違うものの、どの曲も独奏ヴァイオリンには、繊細な感覚と高い技術を要求する華や かな旋律が用意されています。エリザベス・ウォルフィッシュ率いるウォルフィッシュ・バンドの見事な演奏が、聴 き手を1720年代のヨーロッパ音楽文化への魅力的な旅へといざないます。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-048(1CD)

NYCX-10251(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ド・ラランド(1657-1726):『王の晩餐のためのサンフォニー集』
王の偉大なる楽曲 〜ルイ14世の頻繁に所望せる曲
組曲 ト短調
プレリュード 〜トランペット合奏曲集より
組曲 ニ長調
組曲 ホ短調

※管弦楽復元:リュカス・ペレス、ェラール・ジェー、トマ・ラコント
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)
フィオナ=エミリー・プパール(首席ヴァイオリン)
ヴァンサン・デュメストル(指)

録音:2020年11月21-24日 ヴェルサイユ王室歌劇場、フランス
※国内盤には日本語解説付
日本語解説…白沢達生
バッハやヘンデルが活躍する前から、ヨーロッパ音楽の一大潮流として影響力を誇ったフランス。そのオーケストラ芸術の原点ともいうべきド・ラ ランドの貴重な曲集が、作品成立の場にあたるヴェルサイユ宮殿での、フランス最前線で活躍する名手たちによる録音で登場! 宮殿の主だったルイ14世は、外交で訪れた賓客たちを洗練された芸術作品や調度品で圧倒、王室独自の音楽をいたるところで奏でさせ てはフランス文化の威光を印象づけましたが、自らの晩餐まで音楽とともに公開したことも有名。その音楽はリュリ亡き後の宮廷音楽総監督 として活躍した若き天才ド・ラランドが手掛け、王の歿後にまとめられた楽譜によって現代に残っています(「サンフォニー=シンフォニー」は18 世紀以降「交響曲」の意味で使われることになる単語ですが、この時点では単に「合奏曲」という意味)。これらはルイ14世の宮廷音楽でも ユニークな存在で、録音も決して多いとは言えない中、このアルバムは久しぶりにフランス古楽界から出た本格録音として注目必至。なにし ろ指揮はド・ラランドの大規模声楽曲やリュリのオペラの指揮で実績を築いたヴァンサン・デュメストル!ル・ポエム・アルモニーク名義では珍し い管弦楽のみの編成は比較的大規模で、バロック・バソンの才人でニケ指揮『水上の音楽』などでも活躍したジェレミー・パパセルジオーを筆 頭に重要奏者続々。フランス式の3種のヴィオラも用いた楽隊はテオルボ奏者二人を含め弦24+管6+打楽器・鍵盤各1という構成。現 存譜の補筆にも専門家たちがあたり、ライナー解説も充実しています。王の食欲を刺激し芸術愛好家たちを陶然とさせた名作の数々を本 場直送の響きで味わえる注目の一枚。

ALPHA
ALPHA-738(1CD)
ブクステフーデ:トリオ・ソナタ集 Op. 2(全7曲)
ソナタ 変ロ長調 BUXWV 259
ソナタ ニ長調 BUXWV 260
ソナタ ト短調 BUXWV 261
ソナタ ハ短調 BUXWV 262
ソナタ イ長調 BUXWV 263
ソナタ ホ長調 BUXWV 264
ソナタ ヘ長調 BUXWV 265
アルカンジェロ
ソフィー・ジェント(Vn)/使用楽器:アプサム(オーストリア)のヤコブス・シュタイナー工房/1686年製作(オリジナル)
トーマス・ダンフォード(Lute)/使用楽器:ストラデッラ(イタリア)のジュゼッペ・トゥミアティ1995年製作
ジョナサン・マンソン(6弦ヴィオラ・ダ・ガンバ)/使用楽器:作者不明の英国1690年頃製作(オリジナル)
ジョナサン・コーエン(チェンバロ、指揮)/使用楽器:ロンドンのマキノン&ウェイツマン1997年製作/リヨンのピエール・ドンズラグ1711年製作の2段鍵盤モデルに基づく

録音:2020年2月、セント・オーガスティン教会、ロンドン
青年時代の大バッハが、ドイツ中部のアルンシュタットからバルト海沿岸のリューベックまで徒歩で演奏を聴きに行ったことでも知られる、北ドイ ツ・オルガン楽派の巨匠ディートリヒ・ブクステフーデ。バッハにも多大な影響を与えたオルガン音楽が特に有名ですが、その一方で彼はドイツ 北方におけるイタリア音楽模倣の重要な担い手の一人として、声楽曲や室内楽曲の発展にも大きく貢献していました。なかでも、イタリアで コレッリが2挺のヴァイオリンと通奏低音のための曲種としてトリオ・ソナタの形式を整えつつあった17世紀末、ブクステフーデが相次いで刊行し た二つのソナタ集は、主役格の楽器としてヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバが対等な活躍をみせる異色作。同種の編成の音楽はドイツ語圏 で数多く刊行されていましたが、ブクステフーデの2集はその充実度と多彩さで群を抜いています。英国を拠点に世界的活躍をみせる俊才 集団アルカンジェロは、ALPHA-レーベルで2017年に録音した「作品1」(ALPHA-367)の経験を経て、ブクステフーデの作風のさらなる充実を 示す作品2を全曲録音。若き名手トーマス・ダンフォードのリュート、オペラ指揮にも秀でたジョナサン・コーエンのチェンバロからなる通奏低音 は、弓奏楽器がないことで主役格の2者をことのほか引き立てる効果も抜群!ガンバとヴァイオリンの音色の違いとその味わいも、ALPHA-なら ではの自然派録音で際立ち、整然さと躍動感の間で揺れる不思議な作風の面白さをよく引き出しています。
ALPHA
ALPHA-759(1CD)
C.P.E.バッハ:作品集
C.P.E.バッハ(ロバン・ファロ&ネヴァーマインド編):アダージョ-鍵盤独奏のためのソナタ イ長調 Wq 48-6/H 29(プロイセン・ソナタ第6番)より
C.P.E.バッハ:3つの四重奏曲
  四重奏曲 イ短調 Wq 93/H 537
  四重奏曲 ニ短調 Wq 94/H 538
  四重奏曲 ト長調 Wq 95/H 539
C.P.E.バッハ(ロバン・ファロ&ネヴァーマインド編):アンダンテ・コン・テネレッツァ -鍵盤独奏のためのソナタ イ長調 Wq 65-32/H 135より
ネヴァーマインド
アンナ・ベッソン(フラウト・トラヴェルソ)
ルイ・クレアック(Va)
ロバン・ファロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジャン・ロンドー(Cemb)

録音:2020年8月]
ロザリオ、べーフェル(ベルギー中部フラームス=ブラバント地方)
古楽の通念に縛られず、しかし筋の通った理念から決して離れない、みずみずしい演奏解釈で知られる新世代のチェンバロ奏者ジャン・ロン ドー。この異才に負けず劣らぬ強い個性を全員が持ちながら、それに溺れることのない稀有なアンサンブルを織り上げてゆく、新感覚の古楽 器四重奏団ネヴァーマインドの快進撃は目を見張るばかり。今回の録音は生前から同時代人とは一線を画した作風で知られ国際的名声 を博した「大バッハの次男」C.P.E.バッハ。それも残された作品でも特に個性的な最晩年の謎めいた「四重奏曲」を中心に、充実した編曲 楽章2曲が添えられた好選曲です。鍵盤パートは作曲者が楽器の指定をしていないためチェンバロでもフォルテピアノでも弾けてしまい、「四 重奏曲」と言っても鍵盤の左手と右手それぞれに1パートずつが充てられているため3人で演奏することが可能でもあり、解釈が演奏者の裁 量で大きく変わってくる構成。ヴァイオリン抜きでヴィオラに大きな活躍の場が与えられている点もユニークです。これら3曲はモーツァルトがピア ノ協奏曲の大半を作曲し終えた古典派時代の只中、C.P.E.バッハの最晩年に作曲されていながら当人の初期・中期にむしろ近い作風 で、ロンドーはあえてチェンバロを選び、他の3人の自由闊達な音作りと絶妙のやりとりを繰り広げてゆきます。編曲作品2曲は鍵盤独奏曲 が原曲ながら、さながら最初から最晩年のこの作品と同じ編成で書かれていたかのような自然さ。アンサンブルのメンバーによる解説も充実し ており、古楽シーンの最前線ならではのエキサイティングな音楽体験を満喫できる1枚に仕上がっています。
ALPHA
ALPHA-720(2CD)
NX-C05

NYCX-10243(2CD)
国内盤仕様
税込定価
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」 オルフェオ…ヴァレリオ・コンタルド(T)
ムジカ(音楽)、エウリディーチェ…マリアナ・フローレス(S)
女の使者…ジュゼッピーナ・ブリデッリ(Ms)
スペランツァ(希望)、プロセルピナ…アナ・キンタンシュ(S)
プルトーネ…アレハンドロ・メーラプフェル(Br)
カロンテ…サルヴォ・ヴィターレ(Bs)
羊飼いI、精霊III、エコー…ニコラス・スコット(T)
羊飼いIII、アポロ…アレッサンドロ・ジャングランデ(C.T)
羊飼いII…カルロ・ヴィストーリ(C.T)
ニンフ…ジュリー・ロゼ(S)
羊飼いIV…マッテオ・ベロット(Bs)
精霊…フィリップ・ファヴェット(Bs)
ナミュール室内合唱団
カペラ・メディテラネア(古楽器使用)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(チェンバロ、指)

録音:2020年1月12-16日 デ・シンヘル、アントウェルペン、ベルギー
※国内盤には歌詞日本語訳と解説を添付します。
日本語解説…岸 純信
歌詞日本語訳…萩原 里香
音楽と劇との組み合わせは古くからありますが、現在の歌劇の形に最も近いものという観点から「史上初めての大掛かりな歌劇」と呼ばれる こともあるモンテヴェルディの「オルフェオ」。名盤ひしめくこの作品に、注目すべき新たな録音が登場しました。アルゼンチン出身で1997年から ヨーロッパで活動し、近年躍進目覚ましいレオナルド・ガルシア・アラルコンと、彼の率いるカペラ・メディテラネアらによるこのアルバムは、確固と した研究成果に根差しながらも、彼らの持ち味であるラテン的な音楽性を存分に発揮させた素晴らしい演奏に仕上がっています。バロック・ オペラの録音や公演で現在引っ張りだこのテノール、ヴァレリオ・コンタルドによるオルフェオ、オペラからバロック歌曲までを表情豊かに歌い上げ ることで定評のあるマリアナ・フローレスによるエウリディーチェ、ポルポラとヘンデルのアリアを集めたアルバム(ARCANA A461/NYCX- 10055)で驚異的な表現力を見せつけたジュゼッピーナ・ブリデッリによる女の使者など、万全の布陣による歌手陣の切々とした歌唱も聴き どころ。通奏低音だけでも名手キート・ガートをはじめとした10名もの奏者を揃えており、冒頭のトッカータから既に凄まじい気合を感じさせま す。
ALPHA
ALPHA-753(1CD)
ラモーを虜にしたオートコントル歌手
<1733-41、名脇役としての台頭>
ラモー
1. 序曲 〜歌劇「イポリートとアリシ」RCT 43より
2. エール「快楽は優しい征服者」 〜歌劇「イポリートとアリシ」R 43より
フランソワ・コラン・ド・ブラモン(1690-1760):
3. 競技走者たちのエール「栄光のあるところ代償あり」 〜歌劇「ギリシャ人たちとローマ人たちの饗宴」より
ルベル(1701-1775)&フランクール(1698-1787):
4. エール「ミューズたちよ、わたしは再びやって来たぞ」 〜歌劇「スカンデルベルグ」より
<1741-50、躍進期に掴んだ主役の座>
シャルル=ルイ・ミオン(1698-1775):
5. エール「恵み豊かなる大河よ」 〜歌劇「ニテティス」より
ラモー
6. エール「なんと過酷な場所だろう」 〜歌劇「ダルダニュス」RCT 35(1744年版)より
7. 序曲 〜歌劇「プラテ―」RCT 53より
8. エール「このひとときが快いものであれば!」 〜歌劇「プラテ―」RCT 53より
9. 舞踏に向かう行進曲 〜歌劇「プラテ―」RCT 53より
ピエール・ド・ジェリオット(1713-1797):
10. エール「ここでは笑いと遊びが」 〜歌劇「ゼリスカ」より
<1750-55年、オペラ座でのキャリアの終わり>
ラモー
11. エール「鳥たちが甘美なさえずりで」 〜歌劇「栄光の神殿」RCT 59より
ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):
12. 美の女神の降臨を彩る合奏曲 〜歌劇「シラとグロキュス」より
アントワーヌ・ドーヴェルニュ(1713-1797):
13. エール「花咲く野原に」 〜歌劇「タンペの恋路」より
14. ロンド風ミュゼット/リゴードンI&II 〜歌劇「タンペの恋路」より
ラモー
15. エール「永遠の平安が留まるところ」 〜歌劇「カストールとポリュクス」RCT 32より
モンドンヴィル
16. エール「ああ!何がわたしをここに引き戻したか」 〜歌劇「ダフニスとアルシマンデュル」より
17. ムニュェ(メヌエット) 〜歌劇「ダフニスとアルシマンデュル」より
18. エール「かわいい羊飼いの娘」(地元言葉のエール) 〜歌劇「ダフニスとアルシマンデュル」より
<1762-65年、再び宮廷へ>
ピエール=モンタン・ベルトン(1727-1780):
19. エール「恋しているなら、それは罪とは言えますまい」 〜歌劇「エロジーヌ」より
ジャン=バンジャマン・ド・ラ・ボルド(1734-1794):
20. エール「どうして、残酷な恋の神よ」 〜歌劇「イスメーヌとイスメニアス」より
ラモー
21. エール「あまりに危険な魅力」 〜歌劇「ボレアド」RCT 31より
22. リゴードン 〜歌劇「ボレアド」RCT 31より
23. ミューズたちの場面 〜歌劇「ボレアド」RCT 31より
24. エール「恋が人生を華やかにしますように」 〜歌劇「ボレアド」RCT 31より
レイナウト・ファン・メヘレン(オートコントル、指)
ア・ノクテ・テンポリス(古楽器使用)

録音:2020年9月 アウグスティヌス音楽センター(AMUZ)、アントウェルペン(ベルギー)
17世紀から18世紀にかけてのフランスで、合唱の中音域を受け持つとともに幾多の名歌手がソリストとして活躍した、独特の男声高音部 オートコントル。裏声を使わない高音域のテノールで、歌いこなすのが難しい声部ではありますが、近年は古楽復興の流れを受けて俊才が 続々登場しています。ベルギーの名歌手で広く国際的に活躍をみせるレイナウト・ファン・メヘレンもその一人。すでにAlphaやRicercarなど で数多くの録音に参加している彼ですが、2019年にリュリお気に入りの名歌手デュメニに光を当てたアルバム(Alpha554)でフランス・バロッ クへの適性を改めて印象づけました。その続編ともいうべき今回は、日本でも上演機会が増えてきたラモーの傑作「プラテー」のタイトルロール を始め、性格的な登場人物を歌いこなして18世紀中盤のフランスで絶大な人気を誇った名歌手ピエール・ド・ジェリオットに光を当てていま す。ラモーの重要作品で数多くの名場面を彩った人物で、本盤ではそのラモーを中心に、17世紀生まれのルクレールからジェリオットの同時 代人で世紀末まで生きたドーヴェルニュに至るさまざまな作曲家の作品から曲が選ばれています。平素は室内楽編成で活躍するア・ノクテ・ テンポリスも今回はやや拡大した編成で、数多く含まれている器楽トラックも含め、豪奢な響きで緩急メリハリのついた音楽展開を聴かせてく れます。

Phi
LPH-036(1CD)
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):マドリガーレ集 第5巻(1611) コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
ミリアム・アラン(S)
バルボラ・カバートコヴァー(Ms)
ジェイムズ・ホール(C.T)
ベネディクト・ハイマス、トレ・トム・デネイス(T)
ジミー・ホリデイ(Bs)
トーマス・ボイゼン(Lute)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)

録音:2020年9月 カルメル教会、ヘント(ベルギー北西
部ヴェスト=フラーンデレン州)
2013年の『レスポンソリウム集』(LPH010)、2016年の『マドリガーレ集 第6巻』(LPH024)に続き、ヘレヴェッヘ&コレギウム・ヴォカーレ・ ヘントの厳選メンバーによる、ジェズアルド晩年の異形の傑作三部作の録音が遂に完結しました。ナポリ王国の貴族として生まれ、最初の結 婚で妻の不義密通に怒り相手方の男とともに惨殺させたことで有名なカルロ・ジェズアルドは、晩年に偏執狂的細密さで独自の和声語法を 追求し、同時代の音楽の通念を大きく踏み越えた作風に行きつきました。亡くなる前には極度の被害妄想と人間不信に陥り、居城にこもり きりで、第5・第6マドリガーレ集と『レスポンソリウム集』は印刷業者を印刷機ともども城に呼び入れて楽譜刊行したほど。後世の感覚では歪 んだ不協和音だらけの音楽とも感じられるこれら3つの曲集でも、本盤の『マドリガーレ集 第5巻』は20世紀にストラヴィンスキーがいち早くそ の魅力に開眼、自作品にも引用したことで知られています。通常の合唱でも用いられる4声部に加え、さまざまな音域で自在な動きを見せ る第5パートを加えての全5声部からなる音作りの綾を丁寧に読み解き、歌詞も十分に読み込んだ細かな解釈をもって、驚異的な演奏能 力で異質な和声感覚の真相に迫り得るのは、ハーモニーを徹底しておろそかにしないことで有名なヘレヴェッヘが、少数精鋭チームとともに正 面から臨んだからこそ。「残された人生は本当に必要と思える曲としか向き合わない」と言明した古楽合唱の名匠が放つ、決定的と言っても よい新名盤の誕生です。


Sono Luminus
DSL-92244
NX-B05
リュートとヴィオラ・ダ・ガンバのための作品集
ロン・マクファーレン(1953-):Fermi's Paradox フェルミのパラドックス(2018)
伝承曲:She Move Through the Fair - John Barleycorn
伝承曲 - キャロリーン・アンダーソン・サリック(1950-) - マラン・マレ:Ganglat efter Hamare - The Last Day(2020) - Gigue la petite(1714)
伝承曲:Blackwater Slide(ロン・マクファーレン編)
デイヴ・シェパード:The Rose of Raby
6. 伝承曲:Amazing Grace アメイジング・グレイス
マクファーレン:Daniel's Chaccone ダニエルのシャコンヌ(2013)
マクファーレン:Trinity Grove トリニティ・グローヴ(2019)
テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ホ短調 TWV 41:e5
- 第3楽章Recitativo - Arioso
ダウランド:ダウランドのオリヴァー・クロムウェル先生への別れ
ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612):O sacred head sore wounded(1601)
ロバート・ロビンソン/伝承曲:Come Thou Fount of Every Blessing(1758)- Sjungar - Lars Visa
デュアン・オールマン:Little Martha(1971)
ターロック・オキャロラン(1670-1738):Planxty O'Rourke, 2nd Air
グノー:アヴェ・マリア(1853)
ロン・マクファーレン(Lute)
キャロリーン・アンダーソン・サリック(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2020年6月15-19日
2020年1月、アンサンブル・ガリレイのメンバーの一人、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のサリックは、リュート奏者マク ファーレンに「4月になったら皆でコンサートをしましょう」と電話で持ちかけました。2人は比較的近所に住んで いたためすぐさまリハーサルを始めたのですが、2月になると本格的に新型コロナウイルス(COVID-19)感染 症が猛威を振るい始めたため、世界中に散らばるアンサンブル・ガリレイの奏者たちを集めるのは困難になっ てしまいました。そのためコンサートをあきらめ、2人だけで6月にレコーディングをすることにしたといいます。しか し、実際の2人には録音するための共通するレパートリーがあまり多くなく、レコーディング計画は頓挫するかに 見えました。そこで、マクファーレンは様々な新たな曲を創り上げた他、二人がお気に入りの曲をこのアルバム のために編曲、通常の"アンサンブル・ガリレイ"のアルバムのような、フィドルやリコーダーが参加することのない、 このリュートとガンバのみによる古楽と伝統音楽が融合するユニークなアルバムが完成したということです。

H.M.F
HMM-902645(1CD)
Il Tedesco〜カプスベルガー:声楽曲集
1 いとしい人よ、あなたから遠く離れて(Lunge da voi ben mio)
2 Ballo
3 私のいとしいフィッリ(La mia leggiadra Filli)
4 ばらのような頬に(Nelle guancie di rose)
5 シンフォニア第13番
6 あなたを見たものは(Chi vi mira ben mio)
7 Uscita
8 わたしの最後のためいき(Ultimi miei sospiri)
9 草の上に座って(Su l’erbe affissomi)
10 絶望した私の心(Sconsolato mio core)
11 欺瞞をあおる者は(Fabricator d’inganni)
12 シンフォニア第9番
13 私のたいせつな涙(Care lagrime mie)
14 目よ、愛の太陽よ(Occhi soli d’Amore)
15 もし苦しみが(Se la doglia)
16 パッサカリア第10番
17 私はわらう(Io rido amanti)
18 渡しのいとしいひとは(Amor la Donna mia)
19 青白く血の気の引いたあなた(Tu, che pallido essangue)
20 Anima mea
21 私のいとしい息子、ねむりなさい(Figlio dormi)
22 Colascione
23 ああ、わたしのいとしいクロリスよ(Ah, Clori anima mia
24 クーラント第5番(Corrente quinta)
25 オースターよ、星を乱すなら(Se turbando Austro le stelle)
レスカドロン・ヴォラン・ド・ラ・レーヌ
〔カロリーヌ・アルノー(S)、ウジェーヌ・ルフェヴル(S)、ダミアン・フェラント(A)、フランソワ・ジョロン(Br)、ルノー・ブレ(Bs)、ジョセフ・コッテ(Vn)、アントワーヌ・トゥシェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ティボー・ルセル(テオルボ)、キャロリーヌ・リービ(Hp)、クレマン・ジョフロワ(チェンバロ、オルガン)〕

録音:2018年12月
テオルボの名手として名を残しているカプスベルガーによる、声楽作品集の登場。カプスベルガーは、ドイツ人の両親のもと、ヴェネツィアに生まれました。彼は その生涯をほぼイタリアで過ごしました。結婚してローマにうつり、テオルボの名手として名を馳せ、上流階級の人々のサークルで演奏していました。ローマでは「Il Tedesco(イタリア語で、”ドイツ人”の意)」とも呼ばれておりました。彼はテデスコの名手でしたが、美しい声の持ち主でもあり、彼の最初の出版楽譜はマドリガー レ(1608/09)でした。これは今でも演奏される機会がきわめて少ないですが、テキストの詩情に見事に音楽が融合された作品ばかり。レスカドロン・ヴォラン・ ド・ラ・レーヌの面々が、詩情ゆたかに奏でています。声楽作品の合間に収録された器楽曲も、どれも絶品です。L’Escadron Volant de la Reine(女王の飛 行中隊)とはカトリーヌ・ド・メディチスが採用した侍女たちを指します。彼女たちは、ヨーロッパの他の宮廷との関係性を、会話など、彼女たちの存在そのものに よって和らげる役割をになっていました。このアンサンブルも、彼女たちのように、ヒエラルキーなく、音楽活動を展開できることをめざして、アントワーヌ・トゥシェ が中心となり、2012年1月に結成されました。様々な音楽祭に登場するなど、古楽シーンで重要かつ貴重な存在感を放っています。 (Ki)

REFERENCE
FR-742(1CD)
スティルス・ファンタスティクス
カルロ・ファリーナ (1600-1639):「絶望したソナタ」と呼ばれる2声のソナタ(第5曲集より)
(baroque violin / bass violin / chitarrone / baroque harp / organ / harpsichord)
ジョヴァンニ・デ・マック (1550-1614):トッカータ(baroque harp)
マルコ・ウッチェリーニ (1603-1680) 満足したルチミーニア, Op. 4 No. 2
(baroque violin / bass violin / chitarrone / baroque harp / organ / harpsichord)
フランチェスコ・コルベッタ(1615-1681):フォリアによるパルティータ(baroque guitar / baroque harp)
ジョヴァンニ・アンオニオ・パンドルフィ・メアッリ (1630-1669/70):カスティーリャ, Op. 3 No. 4
(baroque violin / bass violin / baroque guitar / baroque harp / organ / harpsichord)
ジョバンニ・バッティスタ・フォンタナ(-1630):2声のソナタ
(baroque violin / bass violin / baroque guitar / baroque harp / organ / harpsichord)
ビーバー (1644-1704):ソナタ(baroque violin / bass violin / baroque guitar / baroque harp / organ / harpsichord)
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー (1620-1680) :シャコンヌ イ長調セレナータ・マスカーラ
(baroque violin / bass violin / baroque guitar / baroque harp / organ / harpsichord)
イグナツィオ・アルベルティーニ (1633-1685) :ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
(baroque violin / bass violin / chitarrone / baroque harp / organ / harpsichord)
Sonata Seconda from Sonata unarum fidium - Johann Heinrich Schmelzer (1620-1680)
(baroque violin / bass violin / harpsichord)
シュメルツァー:1つの弦楽器のためのソナタ集より第4曲
(baroque violin / bass violin / baroque guitar / baroque harp / organ / harpsichord)
パシフィック・ミュージック・ワークス
テクラ・カニンガム(バロックVn)
ウィリアム・スケーン(バスVn)
スティーヴン・スタッブス(バロック・ギター、キタローネ)
マキシーン・エイランダー(バロック・ハープ)
ヘンリー・レベディンスキー(オルガン、ハープシコード)

録音:2018年2月15-17日、聖トーマス教会、ケンモア、ワシントン、USA
リュート奏者でもあるスティーヴン・スタッブスが音楽監督を務めるパシフィック・ミュージック・ワークス。バロック音楽の普及と知られざる作品の探求を行っ ています。 本作は、17世紀ドイツの音楽で度々語られる「スティルス・ファンタスティクス(Stylus Phantasticus)」をテーマとした内容。「スティルス・ファンタスティクス」 とは、イタリアのカンツォーナに起源を持つ自由形式の作曲技法。バッハやヘンデルといった後の音楽家たちに大きな影響を与えた、ドイツのイエズス会士、科学者 であったアタナシウス・キルヒャー(1601-1680)の著『普遍音樂』。その中でキルヒャーは、「スティルス・ファンタスティクス」について以下のように定義して います。「スティルス・ファンタスティクスは器楽に向いています。これは最も自由で制約のない作曲法であり、言葉にも和声的主題にも縛られない。それは、和声の 隠れた意味の開発と、和声的なフレーズとフーガの独創的で熟練した技能を示すものであり、一般にファンタジア、リチェルカーレ、トッカータ、ソナタなどに分類さ れる」 ここに収録されている作品は、キルヒャーが定義する前の「スティルス・ファンタスティクス」のルーツであるイタリアの作品から、後に中欧やハプスブルク帝国へ と広まった様式の作品を収録しています。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72890(3CD)
ブクステフーデ:室内楽全集
[CD1]
2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ハ長調 BuxWV266
ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ イ短調 BuxWV272
ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネと通奏低音のためのソナタ ニ長調 BuxWV267
ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ(組曲付)変ロ長調 BuxWV273
ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ニ短調 BuxWV Anh.5
2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ト長調 BuxWV271
ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ニ長調 BuxWV268
2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 BuxWV269
[CD2]
7つのトリオ・ソナタ Op.1 BuxWV252-258
[CD3]
7つのトリオ・ソナタ Op.2 BuxWV259-265
[CD1]キャサリン・マンソン、ダヴィド・ラヴィノヴィチ(Vn)
ジョナサン・マンソン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
トン・コープマン(チェンバロ、オルガン)
マ イク・フェントロ ス( リュート )
クリスティーネ・スティッチャー(ヴィオローネ)
[CD2・3]トン・コープマン(チェンバロ、オルガン)
キャサリン・マンソン(Vn)
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マ イク・フェントロ ス( リュート )

録音:[CD1]2010年2月、[CD2]2010年5月、[CD3]2010年12月、2011年8月
バッハ以前のドイツ・バロック音楽の最重要作曲家、ブクステフーデの作品すべてを網羅したボックス・セット(CC-72827)からの分売。演奏を手掛けて いるのはバロック演奏の重鎮トン・コープマンと、主兵アムステルダム・バロック・オーケストラのメンバーたちです。細やかな筆致で充実した展開を見せるブクス テフーデの室内楽、名手たちの雄弁極まりない演奏でじっくりとお楽しみください。 (Ki)

PAN CLASSICS
PC-10417(1CD)
ピエトロ・トッリ(1650-1737):トラストゥッリとアリア
(1)歌劇『アデライーデ』序曲
(2)歌劇『アデライーデ』より アリア「A turbar l’ondoso regno」(バス、弦楽、通奏低音)
「トラストゥッリ」
(3)アリア「Se un guardo」(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
(4)アリア「V’amo, si」(ソプラノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
(5)レチタティーヴォ「Le nymphe piu vezzose」&アリア「Con placido incanto」(バス、リコーダー2、通奏低音)
(6)アリア「Trafitto ho il seno」(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、通奏低音)
(7)『il torneo Gia dall'Isser ameno』より レチタティーヴォ「Ho pregi anch’io」
&アリア「Nelle stragi piu funeste」(ソプラノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音)
(8)『Torneo Figli de monti』より アントレ. アレグロ
「トラストゥッリ」
(9)レチタティーヴォ「Non v’e nube」&アリア「Di vulcan nelle prigioni」(バス、リコーダー2、通奏低音)
(10)アリア「Per dar sfogo」(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、通奏低音)
(11)アリア「Ah, languido il mio seno」(ソプラノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
(12)アリア「Si, si vendicare」(ソプラノ、ヴァイオリン、通奏低音)
(13)歌劇『アマディス』序曲
(14)歌劇『アマディス』より アリア「Su spirti venite」(バス、弦楽、通奏低音)
「トラストゥッリ」
(15)アリア「Quanto dura ormai」(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、通奏低音)
(16)レチタティーヴォ「Con insoliti fregi」&アリア「Non si scorge piu dipinto」 (ソプラノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
(17)アリア「Sonno amico」(ソプラノ、ヴァイオリン2、通奏低音)
(18)アリア「Aurette flebili」(ソプラノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
(19)アリア「Lascino li il mio desio」(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、通奏低音)
(20)レチタティーヴォ「Volano」&アリア「I molli Zeffiretti」(ソプラノ、オーボエ、通奏低音)
(21)歌劇『ルーチョ・ヴェロ』より アリア 「Vincitore che vinto ti rendi」(ソプラノ、弦楽、通奏低音)
クリスティーナ・グリフォーネ(S)
ホセ・コカ・ローザ(Bs)
ダ ニ エラ・ドル チ(Cemb、指 )
ムジカ・フィオリタ

録音:2019年9月25-29年/バーゼル、アドゥラム・カペレ
ピエトロ・トッリ(1650-1737)はバイエルン選帝侯マックス・エマニュエルとその息子カール・アルブレヒトに半世紀近く仕え、20ほどのオペラや宗教音楽・ 世俗音楽など数多くの音楽を作曲し、ミュンヘンをウィーンに負けない音楽の中心地にしました。その作品群の中でひときわユニークなものが「戯れ」「お遊び」と いった意味を持つ『トラストゥッリ』です。この作品は20世紀に再発見され、1978年にようやくトッリ作であると判明したもの。小規模ながらしばしば技巧的な 器楽を伴う60のアリアからなり、宮廷内の私的な夜の楽しみのために書かれたとされています。マックス・エマニュエルは歌がうまく、またオルガン、チェンバロ、 フルート、ヴィオラ・ダ・ガンバなどの演奏にも長けていたと言われ、この音楽を進んで演奏したことは想像に難くありません。このアルバムは『トラストゥッリ』か らの抜粋をパスティーシュとしてまとめ、技巧的なオペラ・アリアと組み合わせ構成したもの。未知のバロック作品の紹介に力を注ぐダニエラ・ドルチ率いるムジカ・ フィオリタによる演奏で、オペラ作曲家トッリの真価を鮮やかに提示しています。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-113(1CD)
機械に宿る魂
ヘンデル
(1)組曲『水上の音楽』 ニ長調 HWV341より 序曲(ソプラノリコーダー、2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
(2)オラトリオ『サウル』 HWV53 第3幕より「死の行進」(アルトリコーダー、2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
(3)オラトリオ『ユダス・マカベウス』 HWV63より 「見よ勇者は帰る」(ソプラノリコーダー、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
オトテール
(4)アリアとブルネット集より 「L’amour, le seul amour」(ヴォイスフルート、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
(5)アリアとブルネット集より 「L’autre jour ma Cloris」(ヴォイスフルート、チェロ、テオルボ)
ヘンデル
(6)オルガン協奏曲 ヘ長調 Op.4-5 HWV293(アルトリコーダー、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、ハープシコード)
(7)歌劇『オットーネ』 HWV15 第2幕より「Alla fama, dimmi il vero」(アルトリコーダー、オルガン)
(8)歌劇『クレタのアリアンナ』 HWV32より 序曲:メヌエット(アルトリコーダー、オルガン)
(9)歌劇『シピオーネ』 HWV20より 序曲:アレグロ(アルトリコーダー、オルガン)
(10)作者不詳::レディン氏のグラウンド(アルトリコーダー、ギター、チェロ)
(11)サミュエル・アーノルド:The Favorite March in [Purcell’s] Bonduca(ソプラノリコーダー、ギター、チェロ)
(12)作者不詳:God Save the King(ソプラノリコーダー、チェロ、テオルボ、オルガン)
(13)トマス・アーン:Rule, Britannia!(ソプラノリコーダー、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
(14)フランチェスコ・バルサンティ:リコーダー・ソナタ ト短調 Op.1-3(アルトリコーダー、チェロ、ハープシコード)
(15)作者不詳:The Lass of Patie’s Mill(テノールリコーダー、テオルボ、チェロ)
(16)ジェミニアーニ:『音楽芸術における良い趣味の理論』より アリア第1番「ボブ・モリス老」(ソプラノリコーダー、テノールリコーダー、ギター、チェロ)
ヘンデル
(17)歌劇『リナルド』 HWV7より 序曲(ウィリアム・バベル版)(リコーダー、チェロ、ハープシコード)
(18)歌劇『リナルド』 HWV7 第2幕より 「私を泣かせてください」(ウィリアム・バベル版) (リコーダー、テオルボ)
(19)歌劇『ロデリンダ』 HWV19より メヌエット(リコーダー、テオルボ、チェロ、ハープシコード)
(20)ジョン・バストン:6つのリコーダー協奏曲より 第6番ニ長調 *世界初録音(ソプラノリコーダー、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、ギター、ハープシコード)

※(1)-(3)、(11)-(13)、(15)、(17)-(19) エミリー・ベインズ編
エミリー・ベインズ(リコーダー、指)
AMYAS
18世紀の手回しオルガンや音楽時計といった機械式楽器のための音楽に見られる魅力的で活気に満ちたスタイルを、自由な編曲を通して再現。リコーダー奏者、 エミリー・ベインズの10年にわたる研究の成果があらわれたアルバムです。 (Ki)

ACCENT
ACC-24375(1CD)
ライプツィヒ1723〜バッハと好敵手たち、トーマス・カントルを巡って
(1)グラウプナー(168-1760):リコーダー協奏曲 ヘ長調 GWV323
(2)ファッシュ(1688-1758):2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のためのソナタ ニ短調 FaWV N:d3
(3)バッハ:2本のリコーダーとチェンバロのための協奏曲 ヘ長調 BWV1057
(4)テレマン:リコーダー、ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための四重奏曲 ト短調 TWV43:g4
(5)ファッシュ:リコーダー協奏曲 ヘ長調 FaWV L:F6
(6)テレマン:リコーダー協奏曲 ハ長調 TWV51:C1
シュテファン・テミング(リコーダー)
セバスティアン・ヴィーナント(チェンバロ(3))
ヴィープケ・ヴァイダンツ(通奏低音チェンバロ、リコーダー(3))
カプリコルナス・コンソート・バーゼル

録音:2020年8月10‐13日/スイス、ゼーヴェン、サン・ジェルマン教会
ライプツィヒのトーマス・カントルは18世紀ドイツの音楽家にとって名誉ある重要な仕事のひとつでした。1722年にヨハン・クーナウが死去すると、その後任 になろうと何人もの音楽家が名乗りを上げます。市議会の選ぶ第一候補は当時随一の知名度を誇る人気作曲家テレマンでしたが、彼はハンブルクで厚遇が得られ ることになり辞退。ファッシュとグラウプナーの名が次に挙がるも、ファッシュはテレマンの参戦を知って手を引き、グラウプナーは雇い主のヘッセン公が彼を手放 さずこれまた辞退。そしてバッハが1723年にこの地位に就任し、1750年に亡くなるまで続く「ライプツィヒ時代」が始まったのです。
シュテファン・テミングは1978年ケープタウン生まれのリコーダー奏者。鮮やかな技巧を駆使した数々のリリースが高く評価され、近年めきめきと名を上げて いる奏者です。今作の「ライプツィヒ1723」では音楽史上においてスリリングなこのトーマス・カントル争いの瞬間をテーマとし、該当の4人の作品を取り上げま した。リコーダーというひとつの楽器を通して繰り広げられる音楽家たちの丁々発止のせめぎ合い。牧歌的なイメージのヘ長調が多く用いられていますが音楽の充 実度はどれも譲らず、18世紀ドイツのリコーダー芸術の精華がとことん堪能できるアルバムとなっています。フライブルク・バロックやビー・ロック・オーケストで も弾いているセバスティアン・ヴィーナントのチェンバロも聴きもの。 (Ki)

Audite
AU-97799(1CD)
「第1集:サルヴェ・レジナとパストレッラ」
グレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー(1693-1766):
(1)サルヴェ・レジナ III/104
(2)パストレッラ III/299
(3)サルヴェ・レジナ III/127
(4)パストレッラ III/298
(5)サルヴェ・レジナ(アイゼンシュタット)
(6)パストレッラ(アイゼンシュタット)
(7)パストレッラ III/289
(8)サルヴェ・レジナ III/111
(9)パストレッラ III/301
(10)サルヴェ・レジナ III/130
(11)パストレッラ III/300
(12)サルヴェ・レジナ III/121
(13)「おお、いつくしみ、恵みあふれる」
マグダレーネ・ハラー(S)
ヨハネス・オイラー(C.T)
ゲオルク・ポプルッツ(T)
マルクス・フライク(Bs-Br)
ラヨシュ・ロヴァトカイ(指&Org)
ラ・フェスタ・ムジカーレ

録音:2021年1月25-28日/聖シュテファン協同教会(ハノーファー)
フランチェスコ・ヴェントゥリーニ(1675-1745)の作品を収録したアルバム(AU-97775)が好評のラ・フェスタ・ムジカーレ。期待の新アルバムではオー ストリアの作曲家グレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー(1693-1766)のサルヴェ・レジナとパストレッラを録音しました。ヴェルナーはウィーン古典派の誕生に貢 献した作曲家。1728年からエステルハージ家の宮廷楽長に就任し、以後生涯この座を務めました(ヴェルナーの歿後、あのハイドンが当宮廷の楽長に就任してい ます)。多作曲家として知られるヴェルナーですが、その多くは教会音楽に関係する声楽曲です。
当団の指揮者でオルガニストのラヨシュ・ロヴァトカイは長きに渡りヴェルナーの作品を研究しており、当録音はまさに満を持して行われました。ドラマティック な旋律が魅力のヴェルナーの作品をバロック音楽に精通した豪華歌手陣が歌います。なお、当団は今後もヴェルナーの作品を録音していくとのことで、その第2弾 としてレクイエム(1763)を2022年にリリースする予定です。 (Ki)

H.M.F
HMM-931754(1CD)
ラモー:新クラヴサン曲集
組曲 イ調【 アルマンド/ クーラント/ サラバンド/ 三本の手/ ファンファリネット/ 意気揚々/ ガヴォット/ ドゥーブル第1番/ ドゥーブル第2番/ ドゥーブル第3番/ ドゥーブル第4番/ ドゥーブル第5番/ ドゥーブル第6番】
組曲 ト調【レ・トリコテ/ 無関心/ メヌエットT、U / めんどり/ レ・トリオレ/ 未開人/ エンハーモニック/ エジプトの女】
ドビュッシー:ラモーを讃えて(『映像』第1集より)
アレクサンドル・タロー(P)

録音:2001年5月
フランスの人気ピアニスト、アレクサンドル・タローの名盤、ラモーの作品集が復活。2001年の録音で、harmoniamundiにおけるタローの初めての本格 的ソロ・アルバムとしても話題となりました。1980年代からバロック作品のチェンバロでの録音もさかんに発売されていた中での、フランス・バロックに特に力 を入れているレーベルが”現代ピアノによるラモー”を発売、ということでも大きな話題となりました。このディスクが発売された当時、ラトルがラモーの「レ・ ボレアド」をモダン楽器で、そしてミンコフスキがドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』をピリオド楽器で指揮し、それぞれセンセーショナルな出来事として取 り上げられていました。そんな中発売された、このタローのラモーは、「これ以上魅力的にこの作曲家の精神を再現してみせたピアニストがほかにいただろうか」 と世界中で大絶賛されました。タローにとってラモーは片時も離れたことのない大切な作曲家。タローの音楽の真髄をあらためて感じる演奏です。 (Ki)

HUNGAROTON
HCD-32860(1CD)
テレマン:二重&三重協奏曲
(1)リコーダーとフルートのための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e1
(2)2つのヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調 TWV 52:C2
(3)2つのヴィオラのための協奏曲 ト長調 TWV 52:G3
(4)フルートとヴァイオリンのための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e3
(5)2つのヴァイオリンのための協奏曲 ト長調 TWV 52:G2「ダルムシュタット・コンチェルト」
(6)3つのヴァイオリンのための協奏曲 ヘ長調 TWV 53:F1
ジョルト・カッロー((指)(2)(4)(5)(6)ヴァイオリン、(3)ヴィオラ)、
(2)(5)(6)ラースロー・パウリク(Vn)、
(6)ダーニエル・パップ(Vn)、
(3)ガーボル・ラーツ(Va)、
(1)ガーボル・プレホファー(リコーダー)、
(1)(4)アンドレア・ベルタラン(Fl)、
カペラ・サヴァリア(オリジナル楽器使用a'=415Hz)

録音:2020年8月20-22日バルトーク・コンサート・ホール、ソンバトヘイ(ハンガリー)
ハンガリーを代表するオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・サヴァリア。HUNGAROTONレーベルより積極的なリリースが続いておりますが当アルバムでは テレマンを取り上げました。多作で知られるテレマン。ここでは2つまたは3つの独奏楽器のための協奏曲を録音しました。テレマンは複数の楽器を独奏させるこ とで聴衆を楽しませる創意工夫をしており、ここに聴く協奏曲でもそれぞれの独奏楽器の個性が光ります。
当団はハンガリー最古の都市ソンバトヘイに1981年に設立され、ハンガリーにおいて常設のオリジナル楽器アンサンブルとして最も歴史のある団体。これまで に数多くのレコーディングをリリースし、幾度もハンガリーの「レコード・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなどその高水準の演奏には定評があります。カッロー率 いる当団は極めて端正で硬派な演奏スタイルが特徴で溶け合うようなアンサンブルが魅力です。
近年はモーツァルトのセレナード集(HCD-32850)、バッハの二重&三重協奏曲集(HCD-32836)、ハイドンの交響曲第79-81番(HCD-32823)、 バッハのブランデンブルク協奏曲(HCD-32786)などをリリースしております。 (Ki)

Tactus
TC-670202(1CD)
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):カンタータとソナタ集
よい香りの生垣で、ささやくオーラ、
チェンバロのためのディヴェルティメント第4番、
Lungi dalla mia Filli、Amo si,ma non so dire、
チェロ・ソナタ、
Dove bambino rivo、
チェンバロのためのディヴェルティメント第6番、
遠くにいる私 (世界初録音)
アウラータ・フォンテ〔神谷美穂(S)、ペリクリ・ピーテ(Vc)、ヴァレリア・モンタナーリ(Cemb)〕

録音:2018年11月
アウラータ・フォンテの神谷美穂のソプラノが柔らく響く、ジョヴァンニ・ボノンチーニのカンタータとソナタ集。ボノンチーニは、モデナ出身で父はヴァイオリニスト兼作曲家、弟は作曲家という音楽一家に育ちました。ボノンチーニ自身もチェロを学び作曲家として活躍します。その活躍は目覚ましくヨーロッパ各地に渡り、ミラノ、ローマやウィーン、ロンドンにパリと当時彼が多くの評価を受けていたのが窺えます。
Tactus
TC-611990(2CD)
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):サクリ・ムジカーリ・アフェッティ Op.5 アウラータ・フォンテ〔神谷美穂(S)、アンナ・シンボリ(S)、アンドレア・アッリヴァベーネ(A)、ペリクリ・ピーテ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ヴァレリア・モンタナーリ(Cemb)、ジュゼッペ・モナーリ(Org)〕

録音:2019年4月
世界初全曲録音
バルバラ・ストロッツィによるサクリ・ムジカーリ・アフェッティの全曲の世界初録音です。バルバラ・ストロッツィは17世紀に活躍した女流作曲家の中でも珍しく楽譜も出版されるほど評価されていました。声楽家としても活躍していたこともあり、彼女の楽曲で声の占める重要度は高く、この曲中でも神谷美穂をはじめとした歌手陣が非常に美しい声を響かせています。

Centaur
CRC-3797(1CD)
The Rebel Queen〜クリスティーナのスウェーデンとイタリアの宮廷からの音楽
ヴィルジーリオ・マッツォッキ:Surge, amica mea
作曲者不詳:Toccata del morone
ジョヴァンニ・マルチアーニ:Chi d'Amor non vuol le pene
マルコ・マラッツォーリ:Homo. Anima peccatrice a penitenza!
レリオ・コリスタ:La Chorista a 2 violin
ジョヴァンニ・マルチアーニ:Mio core, mio bene
マルコ・マラッツォーリ:Circondata di mali
ルイージ・ロッシ:Exulta Jubila
ベルナルド・パスクィーニ:Sontata a due
カリッシミ:Benedictus Deus、Quo tam laetus progrederis
パスクィーニ:Introduzione e pastorale
ヴィルジーリオ・マッツォッキ:Sdegno, campion audace
カリッシミ:Si linguis hominum loquar
アルモニア・チェレステ、
プロ・ムジカ・ラーラ

録音:2014年10月20日−23日(アメリカ)
1656年1月24日、ローマに到着して僅か1ヶ月後にスウェーデンの王位を放棄した30歳のクリスティーナ女王(1626-1689)は、パラッツォ・ファルネーゼ(ファルネーゼ宮)に芸術家、作家、学者のためのアカデミーを設立。当アルバムは、ローマにて学問・芸術・文学を研究する日々を送ったクリスティーナ女王の後援の下に書かれたイタリア・バロック作品を集約。イタリア・ルネサンス、初期のバロック作品などをレパートリーとしているピリオド・アンサンブル集団、アルモニア・チェレステが当時の音楽を現在に伝えます。
Centaur
CRC-3819(1CD)
トンマーゾ・ジョルダーニ:2本のチェロのための6つの二重奏曲 Op.18
チェロ二重奏曲変ロ長調 Op.18-1
チェロ二重奏曲ヘ長調 Op.18-2
チェロ二重奏曲ハ長調 Op.18-3
チェロ二重奏曲ト長調 Op.18-4
チェロ二重奏曲ニ長調 Op.18-5
チェロ二重奏曲イ長調 Op.18-6
チャーリー・ラスムッセン(第1チェロ)
アントン・テンウォルデ(第2チェロ)

録音:2019年(ウィスコンシン)
ナポリに生まれバロック〜古典派の過渡期のロンドンで活躍した歌手・作曲家、トンマーゾ・ジョルダーニが作曲したチェロ・デュオのための作品。チャーリー・ラスムッセンとアントン・テンウォルデはウィスコンシン・バロック・アンサンブルでも共に演奏しており、2人ともジョルダーニが活躍していた18世紀後半に製作されたチェロを弾いています。

Glossa
GCD-923527(1CD)
ガスパリーニ:アルト・アリア集
ガスパリーニ:エルネストのアリア「私はあなたを罰します」(ドラマ・ペル・ムジカ(音楽劇)「エンゲルベルタ」より)*
ガスパリーニまたはA・アリオスティまたはC・I・モンツァ:レオナートのアリア「小川は冷たく固い氷から解き放たれると」 (ドラマ・ペル・ムジカ「エウメーネ」より)*
ガスパリーニ:チェファーロのアリア「愛するあなたの名前をここに書きます」(室内音楽作品「運命のお告げ」より)、シンフォニア ヘ長調*、ピアチェーレのアリア「この波の怒りを恐れるな」(オラトリオ「エジプトの聖マリア」より)、トロメオのアリア「私は名声を愛しますが」(ドラマ・ペル・ムジカ「アンティオコ」より)*、アンブレトのアリア「怒りで武装した私の力強い腕が」(歌劇「アンブレト」より)
コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-8 「クリスマスの夜のために」(クリスマス協奏曲)より〔I. ヴィヴァーチェ、グラーヴェ、II. アレグロ〕
ガスパリーニ:神の愛のアリア「夜明けが泣くと」(オラトリオ「エジプトの聖マリアの改宗における栄光の告解」より)*
コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-8より〔III. アダージョ。アレグロ。アダージョ/ピエル・ヤコポ・バッキ神父:聖アンドレアのアリア「彼の苦痛は私には甘美」(オラトリオ「聖アンドレア・コルシーニの誉れ高い、または真実のつつましさ」より)*
ガスパリーニ:トロメオのアリア「小さな燕はもう巣が見えるが」(ドラマ・ペル・ムジカ「アンティオコ」より)*
コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-8より〔IV.メヌエット〕
ガスパリーニ:ピアチェーレのアリア「あなたのその危険な美しさが」(オラトリオ「エジプトの聖マリア」より)
コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-8より〔V. アレグロ。パストラーレ(ラルゴ・アド・リビトゥム)〕
ガスパリーニ:ヴァンリエオのアリア「父よ、さらば」(ドラマ・ペル・ムジカ「中国の韃靼人」より)*、アンドロニコのアリア「残忍な雷よ落ちるな」(ドラマ・ペル・ムジカ「バヤゼット(バジャゼ)」より)、聖ジョヴァンニのアリア「愛することのない人は」(オラトリオ「エロデ(ヘロデ)」より)
フィリッポ・ミネッチャ(C.T)、
イタリア音楽院国立バロック・オーケストラ、
パオロ・ペッローネ(芸術監督)

録音:2019年12月、ローマ(イタリア)
*=世界初録音
ラ・ヴェネクシアーナやアントニオ・フローリオ&カペラ・ナポリターナ(旧イ・トゥルキーニ)、カルロ・イパタ&アウセル・ムジチなどの多くの録音・公演に参加し、極めて創造的な活動で注目を浴びるイタリアのカウンターテナー、フィリッポ・ミネッチャ。ミネッチャの4作目となるソロ・アルバムでは、フランチェスコ・ガスパリーニの幅広いドラマティックなアリアを提示。ローマでパンフィーリ枢機卿、ルスポリ侯爵、ボルゲーゼ家といった芸術の大家に仕え、ヴィヴァルディと同時期にヴェネツィアのピエタ院の音楽監督を務めたガスパリーニ。60近いオペラと30近いオラトリオを書き、イタリアの多くの都市で上演されてきたガスパリーニの様々な作品から、ゆったりとしたアリアから熱狂的な作品、対位法的な作品など豊かにセレクション。豊かなオーケストレーションとハーモニーでアリアを引き立たせているイタリア音楽院国立バロック・オーケストラ(Orchestra Nazionale Barocca dei Conservatori Italiani)は、2016年にスタートしたイタリア教育大学研究省によるプロジェクトで、イタリアの国立・非国立の様々な音楽院・音楽大学の古楽コースに通う学生が参加しています。

Delphian
DCD-34260(1CD)
アドリア海の旅〜ヴェネツィアからダルマチアへと至る17世紀の音楽
フランチェスコ・ウスペル:アヴェ・マリア
ガブリエーレ・ウスペル:4声のソナタ
ガブリエッロ・プリティ: 聴きなさいと愛する人が私に語りかける、感謝しない女よ*
ヴィンツェンツ・イェリチ(ヴィンコ・イェリッチ):善良なるイエス*、リチェルカーレ 第3番、神に向かって高らかに歌え
ジュリオ・スキアヴェット(ユリイェ・スキャヴェティチ):アヴェ・マリア
バルトロメオ・ソルテ:誇り高い巨像
ヨアネス・ルカチチ・デ・セベニーコ(イヴァン・ルカチッチ):パニス・アンゲリクス(天使のパン)、あなたは美しい、私は杉のように*
トマゾ・チェッキーノ(チェッキーニ):立って出てきなさい、ソナタ 第6番*、ソナタ 第7番*、ソナタ 第8番、明るい太陽の中で
フランチェスコ・ウスペル:バッターリア(8声の器楽と歌のための戦争の音楽)
マリアン・コンソート〔ルシンダ・コックス(S)、ローリー・マクリーリー(カウンターテナー&ディレクター)、エドワード・ロス(T)、ベン・デュラント(T)、エドムンド・サディントン(Bs)〕、イリュリア・コンソート〔ボヤン・チチッチ(Vn&ディレクター)、ガウェイン・グレントン(ツィンク)、インガ・マリア・クラウケ(ドゥルシアン)、ジョゼフ・クラウチ(ヴィオレッタ&バス・ヴァイオリン)、デイヴィッド・ミラー(テオルボ)、スティーヴン・ディヴァイン(オルガーノ・ディ・レーニョ)、エミリー・ホワイト(アルト・サックバット)、ピーター・ソーントン(テナー・サックバット)、ナオミ・オレール(テノール・ヴィオラ)、ニコラス・ペリー(テナー・コルネット)〕

録音:2020年9月22日−24日、マートン・カレッジ礼拝堂(オックスフォード)
*=世界初録音
レイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックを筆頭に、フロリレジウムやアルカンジェロ、エンシェント室内O、EUバロックOの中心メンバーとして活躍するクロアチア出身のバロック・ヴァイオリニスト、ボヤン・チチッチが考案した「アドリア海の旅(Adratic Voyage)」は、イタリア半島とバルカン半島に囲まれ、多くの文化交流が行われたアドリア海を舞台に、17世紀のダルマチア(クロアチアのアドリア海沿岸地域で、当時はヴェネツィア共和国領)で活躍したクロアチアとイタリアの作曲家による宗教作品や世俗作品を組み合わせた優れたプログラム。初期バロック時代のクロアチアの貴重な作品を、研究者・指揮者としても優秀な実績を積み上げているカウンターテナー歌手ローリー・マクリーリーがまとめるマリアン・コンソートの精緻な歌声とイリュリア・コンソートの緻密なアンサンブルで探求します。

Hyperion
CDA-68369(1CD)
ルニャール:ミサ曲 「キリストが復活した」
聖歌(インスブルック, 1588):キリストが復活した
ヤーコプ・ルニャール(c.1540−1599):ミサ曲 「キリストが復活した」、主がなされたすべてを称えよ、あなたしかいない時に、たとえ肉体と魂が、すばらしいマリア, 明るい輝き
聖歌(インスブルック, 1588):喜べ, 価値あるキリスト教徒たちよ
ルニャール:ミサ曲 「喜べ, 価値あるキリスト教徒たちよ」
チンクエチェント〔テリー・ウェイ(C.T)、アヒム・シュルツ(T)、トーレ・トム・デニス(T)、ティム・スコット・ホワイトリー(Br)、ウルフリート・シュターバー(Bs)〕

録音:2020年6月30日−7月2日、マウアーバッハ教会(ウィーン)
ヨーロッパ各国(オーストリア、ベルギー、イギリス、ドイツ、スイス)のプロフェッショナルな歌手が集ったルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、「チンクエチェント」。
これまで、ジャン・リシャフォールやフィリップ・シェーンドルフ、フィリップ・デ・モンテなど、フランドル楽派を中心とするルネサンスの知られざるプログラムでアルバムを彩ってきたチンクエチェント。ニュー・アルバムは、Hyperion第2弾となったミサ曲「Super Oeniades Nymphae」(CDA-67640)以来となる、ルニャールの音楽に回帰。
ヤーコプ・ルニャール(ヤコブ・ルニャール)(c.1540−1599)は、プラハとインスブルックのハプスブルク宮廷で活躍したフランドル楽派の音楽家。教会音楽の作曲家としても際立った作品と功績を残し、同世代のラッススからも「trefflich(素晴しい!)」と絶賛されたというルニャールの2つのミサ曲とモテットを、チンクエチェントのしなやかで、メロウで、表現力豊かな歌声が彩ります。
ちなみに、チンクエチェントのアルバムでもお馴染みとなったこの刺激的なジャケット・デザインは、ルニャールらと同じ16世紀に活動したイタリアの画家ジュゼッペ・アルチンボルド(1527−1593)の作品が使われています。

VIVAT
VIVAT-122(1CD)
パーセル:メアリー女王の誕生日のためのオード集
「起きよ、わがミューズ」(Z320)〔メアリー女王の誕生日のためのオード(1690年)〕/「愛の女神、必ずや盲目たらん」(Z331)〔メアリー女王の誕生日のためのオード(1692年)〕/「この祝祭を祝え」(Z321)〔メアリー女王の誕生日のためのオード(1693年)〕
キングズ・コンソート、ロバート・キング(指)、キャロリン・サンプソン(S)、エミリー・オーウェン(S)、イェスティン・デイヴィス(C.T)、ヒュー・カッティング(C.T)、チャールズ・ダニエルズ(T)、デイヴィッド・デ・ウィンター(T)、マシュー・ブルック(Bs)、エドワード・グリント(Bs)

録音:2021年4月8日−10日、フェアフィールド・ホール(クロイドン、イギリス)
英国古楽界の巨匠ロバート・キングとキングズ・コンソートが2013年に立ち上げた自主レーベル「Vivat」(ヴィヴァット)。新たにスタートしたパーセル録音の第2弾が早速登場!
キングズ・コンソートのパーセルと言えば、1988年録音のオード(頌歌)集第1巻から始まり、当時はあまり知られていなかったパーセルのオード全曲を第8巻にわたり録音(CDS44031/8)。その後、パーセルの宗教音楽全集(CDS44141/51)、世俗的独唱歌曲全集(CDS44161/3)などの一連の録音で古楽界を席捲し、パーセルのスペシャリストとしてのキングズ・コンソートの名を広めました。
2020年秋のパンデミック・ロックダウン中にセッション録音された新たなパーセル・アルバム(PVIVAT121/VIVAT121)は、英グラモフォン誌で「エディターズ・チョイス」に選ばれるなど非常に高く評価され、続く新たなパーセル・アルバム第2弾では、メアリー女王の誕生日のために書かれた3つのオードを収録しています。
序曲、コーラス、アリア、そして魅力的なリトルネッロが次々と登場し、表面的には祝祭的でありながらも、パーセルの素晴らしい音楽の特徴でもあるメランコリックな感覚を豊かに内包した3つの傑作オードを、キャロリン・サンプソン、イェスティン・デイヴィス、チャールズ・ダニエルズ、マシュー・ブルックら、キングズ・コンソートとともに20年間パーセルを録音・演奏してきた超一流古楽系歌手達(ダニエルズは33年前のオード集第1巻の録音にも参加!)と、カティ・デブレツェニがリードする精鋭揃いのアンサンブルでお贈りします。

BIS
BISSA-2566
(1SACD)
メメント・モリ(死を忘るなかれ)」
(1)作者不詳(14世紀):「トリスタンの哀歌」(クリングツォイク・バロックアンサンブル編)
(2)シュメルツァー(c.1623-1680):フェルディナント3世の死に寄せる哀歌
(3)ラインバウト・デ・ヴァケイラス(13世紀):プラーニュ(哀悲歌)〜即興
(4)ビーバー(1644-1704):4声の嘆きのバレット
(5)パーセル:ディドの嘆き
(6)シュメルツァー:嘆きのソナタ
(7)ヨハン・ショップ(1590-1667):涙のパヴァーヌ
(8)ペルティ(1661-1756):2声のフーガ
(9)ロカテッリ(1695-1764):シンフォニア・フネーブレ
(10)パッヘルベル:「すべての人は死ななければならない」
クリングツォイク・バロックアンサンブル
(1)(2)(4)-(10)クラウディア・デラゴ=ノルツ(Vn)
(1)(2)(4)-(6)(9)(10)ルーカス・プラクスマラー(Vn)
(1)(2)(4)-(6)(9)(10)ナディーネ・ヘンリヒス(Va)
(1)-(6)(8)-(10)アンナ・ラウシュ(Vc&リコーダー)
(1)(2)(4)-(6)(9)ヨハネス・エツブリューガー(テオルボ)
(1)(2)(4)-(7)(9)マルティン・リッカボナ(オルガン、チェンバロ)

録音:2020年7月16-18日/シュタムス修道院(オーストリア)
「メメント・モリ(死を忘るなかれ)」。この言葉は古代ローマに起源を持ちますが、自分の死を忘れてはならないということは、いつの 時代も宗教を超えた永遠のテーマであり、死が普遍的である事実を念頭に置いて人生を考えることも必要です。
哀歌、悲歌と訳される「ラメント」は13世紀からバロック時代初頭まで、数多の作曲家が声楽曲、器楽曲を残しました。当アルバムでは13世紀初頭のデ・ヴァ ケイラスの「プラーニュ」からロカテッリの「シンフォニア・フネーブレ」まで、5世紀にわたる「ラメント」を録音。古楽の名手が揃ったクリングツォイク・バロックア ンサンブルが多彩なプログラムをお届けします。 (Ki)


ARCANA
A-206(13CD)
NX-E03
『人の声のごとく』 エンリコ・ガッティ ARCANAレーベル全録音
【DISC 1】 (旧品番:A456)
フェランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
ソナタ ト短調 Op. 1-1
ソナタ ホ短調 Op. 2-8
ソナタ ホ短調 Op. 1-6
ソナタ ニ短調 Op. 2-12
【DISC 2-3】 (旧品番:A402)
コレッリ:教会ソナタ形式のトリオ・ソナタ集 Op. 3(全12曲)と生前未刊行の作品
(DISC 2)
教会ソナタ形式のトリオ・ソナタ集 Op. 3
ソナタ 第2番ニ長調
ソナタ 第5番ニ短調
ソナタ 第6番ト長調
ソナタ 第7番ホ短調
ソナタ 第8番ハ長調
ソナタ 第10番イ短調
生前未刊行のソナタ
ソナタ イ長調 WoO 5
ソナタ ト短調 WoO 9
ソナタ ニ長調 WoO 8
(DISC 3)
教会ソナタ形式のトリオ・ソナタ集 Op. 3
ソナタ 第12番イ長調
ソナタ 第9番ヘ短調
ソナタ 第3番変ロ長調
. ナタ 第11番ト短調
ソナタ 第1番ヘ長調
ソナタ 第4番ロ短調
生前未刊行のソナタ
ソナタ ニ長調 WoO 7
ソナタ ニ長調 WoO 6
ソナタ ト短調 WoO 10
ソナタ ニ長調 WoO 4*
【DISC 4-5】 (旧品番:A406)
モーツァルト: ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K. 301-306、変奏曲K. 359、360
(DISC 4)
『ヴァイオリン助奏付のクラヴサンまたはフォルテピアノのための6つのソナタ』 (マンハイム・ソナタ集)
ソナタ 第4番ホ短調 K. 304
ソナタ 第1番ト長調 K. 301
ソナタ 第3番ハ長調 K. 303
ソナタ 第2番変ロ長調 K. 302
アンダンティーノ「ああ、わたしは恋人を失った」による6つの変奏 K. 360
(DISC 5)
『ヴァイオリン助奏付のクラヴサンまたはフォルテピアノのための6つのソナタ』 (マンハイム・ソナタ集)
ソナタ 第5番イ長調 K. 305
ソナタ 第6番ニ長調 K. 306
アリア「羊飼いの娘クリメーヌ」による変奏曲 K. 359
【DISC 6】 (旧品番:A331)
ストラデッラ(1639-1682):弦楽器群によるソナタ 〜2挺のヴァイオリンとリュートの独奏、および弦楽合奏のための
降誕祭に寄せる3声と合奏のためのカンタータ「笑みに口をほころばせ」
降誕祭に寄せる6声と合奏のためのカンタータ「ああ、あまりにも正しく」
【DISC 7】 (旧品番:A384)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
1-16. 音楽の捧げ物 BWV 1079(全曲)
17-20. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV 1021
21-24. フルート、変則調弦のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV 1038
【DISC 8-9】 (旧品番:A420、現品番:A908)
タルティーニ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
(DISC 8)
『タルティーニ氏によるヴァイオリン独奏と低音部のためのソナタ集』Op.1
(1734年アムステルダム刊)より
ソナタ 第12番ヘ長調 B. F4
パストラーレ〔ソナタ第13番〕イ長調 B. A16
ソナタ 第4番ト長調 B.G17
ソナタ 第10番ト短調 「見捨てられたディドーネ」 B. g10
ソナタ 第3番ハ長調 B. C11
(DISC 9)
『ジュゼッペ・タルティーニによるヴァイオリンと低音部のためのソナタ集』Op.2
(1745年ローマ刊&1747年パリ刊)より
ソナタ 第1番ニ長調 B. D13
ソナタ 第4番ロ短調 B. h6
ソナタ 第5番イ短調 B. a10
ソナタ 第11番ホ短調 B. e8
【DISC 10-11】 (旧品番:A397)
コレッリ:ヴァイオリンと通奏低音のための12のソナタ Op.5(全曲)
(DISC 10)
ソナタ 第1番ニ長調
ソナタ 第7番ニ短調
ソナタ 第2番変ロ長調
ソナタ 第8番ホ短調
ソナタ 第3番ハ長調
ソナタ 第9番イ長調
(DISC 11)
ソナタ 第4番ヘ長調
ソナタ 第10番ヘ長調
ソナタ 第5番ト短調
ソナタ 第11番ホ長調
ソナタ 第6番イ長調
ソナタ 第12番ニ短調「ラ・フォリア」
【DISC 12】 (旧品番:A373)
『巨人の肩の上』〜パレストリーナからモーツァルトまで、対位法の源を探る旅
パレストリーナ(1525/26-1594): 見よ、この偉大なる祭司を」のミサ曲-キリエ・エレイソン
フレスコバルディ: 使徒たちのミサ曲 〜クリステ・エレイソン2
フレスコバルディ:主日ミサ 〜聖体奉挙にさいして弾く半音階的トッカータ
パレストリーナ:曙に、やさしい春のそよ風が
オルランドゥス・ラッスス:肌寒くも暗い夜
ダリオ・カステッロ(生歿年不詳、17世紀前半に活躍): 四つの弦楽器による第15ソナタ
ヨハン・ローゼンミュラー(1619頃-1684): 4声による第7ソナタ
コレッリ:4声のフーガ Anh 15 (コレッリの単一主題による真のフーガ)
バッハ: フーガの技法 BWV 1080-コントラプンクトゥス4
モーツァルト: アダージョとフーガ ハ短調K. 546
 弦楽四重奏曲 ト長調 K. 387「春」
【DISC 13】 (旧品番:A429)
『燃え立つごとき天才』 1挺から4挺のヴァイオリンを伴うナポリ・バロックの器楽作品
レオナルド・レーオ(1694-1744):4挺のヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲
ジョヴァンニ・カルロ・カイロ(1659?-1722): ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
ピエトロ・マルキテッリ(1643-1729): 2挺のヴァイオリンと通奏低音のための第8ソナタ
ニコラ・フィオレンツァ(1700年頃-1764):ヴァイオリン群〔独奏および3部のヴァイオリン〕と通奏低音のための協奏曲
フランチェスコ・パオロ・スプリアーニ(1678-1753): チェロ独奏のための第5トッカータ、作曲者自身による装飾付
カイロ:3挺のヴァイオリンとオルガン〔=通奏低音〕のためのソナタ
 2挺のヴァイオリンとチェンバロ〔=通奏低音〕のためのソナタ
マルキテッリ:3挺のヴァイオリンと通奏低音のための第2ソナタ
【DISC 1】 (旧品番:A456)
エンリコ・ガッティ(Vn)
グイド・モリーニ(Cemb)
アラン・ジェルヴロー(Vc)
録音:1994年3月11-15日、アブロヴィル教会(フランス)

【DISC 2-3】 (旧品番:A402)
アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)
エンリコ・ガッティ、オディール・エドゥアール(Vn)
アラン・ジュルヴロー(Vc)
グイド・モリーニ(チェンバロ、ポジティフ・オルガン)
カール=エルンスト・シュレーダー(キタローネ)
ガブリエーレ・カッソーネ(ナチュラル・トランペット)*
録音:(DISC 2)1996年9月16-20日、(DISC 3)1997年9月15-20日
グランセ=ル=シャトー=ヌヴェル教会、フランス

【DISC 4-5】 (旧品番:A406)
ラウラ・アルヴィーニ(フォルテピアノ/ヴァルター1785年頃製オリジナル)
エンリコ・ガッティ(Vn)
録音:1997年10月29日-11月3日、メディチ=ジュリーニ荘、ブリオスコ、イタリア

【DISC 6】 (旧品番:A331)
〈独唱〉
ラヴィニア・ベルトッティ、バルバラ・ザニケッリ、エマヌエーラ・ガッリ(S)
ロベルト・バルコーニ(アルト=カウンターテナー)
マウリツィオ・シウート(T)
カルロ・レポーレ(Bs)

〈独奏・通奏低音〉
ロベルト・ファルコーネ、ジョヴァンニ・デ・ローザ(Vn)
ワリー・ピトゥエッロ(Vc)
グイド・モリーニ(Cemb)
アマヤ・フェルナンデス・ポスエロ(Org)
マラ・ガラッシ(Hp)
フランコ・パヴァン(テオルボ)
ルチアーノ・ミティッロ(Cb)
エンリコ・ガッティ指揮 ミラノ市立音楽院バロックO(古楽器使用)
録音:1997年12月21-23日、コッレガラ教区教会、モデナ、イタリア

【DISC 7】 (旧品番:A384)
アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)
エンリコ・ガッティ(Vn)
マルチェッロ・ガッティ(フラウト・トラヴェルソ)
ガエターノ・ナジッロ(Vc)
グイド・モリーニ(Cemb)
録音:1999年11月27日-12月1日 フォントヴロー修道院

【DISC 8-9】 (旧品番:A420、現品番:A908)
エンリコ・ガッティ(Vn)
ガエターノ・ナジッロ(Vc)
グイド・モリーニ(チェンバロ、オルガン)
録音:(DISC 8)2000年9月18-21日、(DISC 9)2001年5月17-20日
サン=ジャン=ド=コール教会、ドルドーニュ(フランス)

【DISC 10-11】 (旧品番:A397)
エンリコ・ガッティ(Vn)
ガエターノ・ナジッロ(Vc)
グイド・モリーニ(Cemb)
録音:2003年5月25日-6月2日、カヴァーナ修道院、ランギラノ(イタリア北部パルマ県)

【DISC 12】 (旧品番:A373)
アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)
エンリコ・ガッティ、ロセッラ・クローチェ(Vn)
セバスティアーノ・アイロルディ(Va)
ユディト・マリア・ブロンスターベルク(Vc)
録音:2010年10月10〜14日、サン・ロッコ教区教会、ミアジーノ、イタリア

【DISC 13】 (旧品番:A429)
アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)
エンリコ・ガッティ、マリー・ルキエ、ヨアンナ・フシチャ、セバスティアーノ・アイロルディ(Vn)
ガエターノ・ナジッロ(Vc)
グイド・モリーニ(ポジティフ・オルガン、チェンバロ)

録音:2016年5月14-18日 サンタ・カテリーナ・ダ・シエナ教会、ナポリ、イタリア
20世紀後半のイタリアにあって、バロック奏法や古楽的作品研究のノウハウをいち早く徹底し、本場発の感性と、楽器・奏法ともに作品成 立当時のスタイルで、昔日のイタリアに花開いていた豊かな音楽遺産の魅力を知らしめてきたバロック・ヴァイオリン奏者エンリコ・ガッティ。選 びぬかれた音楽史上の傑作と共に知名度が低いながらも重要な作品・作曲家を厳選し、当時の姿をじっくり読み解きながら丹念に進めて きた録音の多くは、現在ミラノに拠点をおく古楽レーベルArcanaで制作されてきました。今回はイタリアのバロックを代表する17から18世紀 の大家たちの作品を中心に、いずれもリリース当時から世界各地で高い評価を博してきたArcanaでの名盤を13枚組BOXに結集。仕様 変更で発売されるたび絶賛が再燃するコレッリのソナタ集や近年までプレス切れだったヴェラチーニやタルティーニの音源に加え、ナポリの巨匠 たちの業績に迫ったアルバムや弦楽四重奏による対位法探求アンソロジーなど比較的近年の録音も惜しみなく投入。これも人気の高い バッハの『音楽の捧げ物』全曲盤や15年以上廃盤状態だったモーツァルトのソナタ集など、イタリア以外の作曲家たちの貴重な音源が収録 されている点も見逃せません。人間の歌声こそ最上の音楽とされていたバロック時代、それに最も近い表現ができるとされた楽器の一つが ヴァイオリンだったことを改めて思い起こさせる演奏内容は、今回のBOXのタイトルにも表現されています。ブックレットにはアーカイヴ写真が満 載で、バンキーニ、レオンハルト、そして日本のアントネッロとのショットも見ることが出来ます。

CPO
CPO-555291(1CD)
NX-B10
アンドレア・ガブリエリ(1533-1585):モテット、詩篇とオルガン作品集
1. Deus misereatur nostr 神はわれらを指し示す
2. 第一旋法のトッカータ(オルガン・ソロ)
3. Kyrie eleison あわれみ給え
4. リチェルカーレ・アリオーソ(オルガン・ソロ)
5. Egredimini きたまえ
6. O gloriosa Domina 栄光の支配者よ
7. Sancta Maria 聖なるマリアよ
8. Ave regina 幸いなるかな、女王
9. リチェルカーレ ハ長調(オルガン・ソロ)
10. Iubilate Deo 喜び歌え 神に向かって
11. Sanctus 聖なるかな
12. カンツォン・アリオーサ(オルガン・ソロ)
13. Domine, ne in furore tuo 主よ、あなたの怒りのうちに
14. Deus, qui beatum Marcum 神の祝福
16. Exultate justi 正しき者よ、主によりて喜べ
17. Angelus ad pastores ait 天使は羊飼いに言った
18. Angelus ad pastores 天使は羊飼いに言った(オルガン・ソロ)
19. Domine Deus meus わが神よ、感謝します
20. Benedicam Dominum 主に感謝します
エドゥアルド・ベロッティ(オルガン・ソロ)
ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス
マンフレート・コルデス(指)

録音:2018年11月16-18日
イタリア・ルネサンス期の作曲家・オルガニスト、アンドレア・ガブリエリ。マンフレート・コルデス率いるブレーメ ン・ヴェーザー=ルネサンスは、以前「マドリガーレとカンツォン集」(999642)をリリースしており、その素晴ら しい出来栄えはSWR(南西ドイツ放送)で評論家により「最高に楽しめる、よくできたCD」と評価されていま す。第2作目となる今作にはマドリガーレと詩篇、オルガン作品を収録。今作でも精緻な対位法が使われ た壮麗な声楽作品の素晴らしさはもちろんですが、1566年から亡くなるまでヴェネツィア、サン・マルコ大聖 堂のオルガニストを務めていたガブリエリの本領発揮ともいえるオルガン作品は圧巻の聴きごたえを誇りま す。エドゥアルド・ベロッティは1957年生まれのイタリアのオルガニスト。ルネサンスとバロック作品を得意とする だけではなく、研究者としても知られており、チェンバロとオルガン作品についての比較校訂版を定期的に発 表しています。

RICERCAR
RIC-426(1CD)
ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(1727-1756): トリオ・ソナタ全集 トリオ・ソナタ ハ長調 DurG 13(伝バッハ BWV 1037)
トリオ・ソナタ イ短調 DurG 11
トリオ・ソナタ ト短調 DurG 12(Vnとオブリガート・チェンバロ版)
トリオ・ソナタ 変ロ長調 DurG 10
鍵盤独奏のためのプレリュードとフーガ ト短調 DurG 5(2挺のヴァイオリンとチェロのための編曲 ヘ短調)
2艇のヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のためのソナタ ハ短調 DurG 14
ルドゥス・インストゥルメンタリス(古楽器使用)【エフゲニー・スヴィリドフ、アンナ・ドミトリエヴァ(Vn)、コリーナ・ゴロモス(Va)、ダヴィト・メルコニアン(Vc)、リザ・ソロヴェイ(テオルボ)
スタニスラフ・グレス(Cemb)】

録音:2020年7月西ドイツ放送(WDR)クラウス・フォン・ビスマルク・ザール、ケルン
1741年にバッハが自費出版した「アリアとさまざまな変奏」の成立にかかわるエピソードで有名なヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクは、かの大 作曲家晩年の門弟の一人。門下を去った後に仕えたカイザーリンク伯爵の不眠を癒やすべく師に作曲を依頼した結果、完成したのが当の 変奏曲で、それは『ゴルトベルク変奏曲』の名で親しまれ……という逸話はバッハの歿後半世紀が過ぎた頃、伝記作家フォルケルが伝えた 話として知られています。この逸話自体は、変奏曲成立時にゴルトベルクはまだ14歳だったなど信憑性に欠けるとも言われますが、現存する 僅かな作例から知る限り、ゴルトベルクは少なくとも作曲家としての才能は早くから第一級だったことがわかり、早世してしまわなければどんな 大家に成長したのだろうと残念に思えるほど。このアルバムではそんな早熟の天才が残した賜物ともいうべき、ロココ期の柔和さと精緻な音作 りの室内楽作品を堪能できます。長くバッハ作として知られていたハ長調のトリオ・ソナタをはじめ、多声の処理の巧みさが自然でメロディアス な調べと無理なく併存する音作りの妙を、近年ヨーロッパの古楽シーンで注目されているバロック・ヴァイオリン奏者スヴィリドフら敏腕演奏陣 が鮮やかに現代に蘇らせてくれます。

FUGA LIBERA
FUG-767(1CD)
中世と現代の響きのあいだ〜 ジャン=フィリップ・グード(1952-)と13世紀の声楽作品
1. グード:夜に隠れて Ombrer la nuit
2. 作者不詳/13世紀:おお真実にして信仰深き方 O vera, O pia
3. 作者不詳/13世紀:めでたし、栄光の母 Ave gloriosa
4. グード:永遠 Eternite
5. 作者不詳/13世紀:憎しみが示すものは Procurans odium
6. 作者不詳/13世紀:わたしたちの人生はそこに Nos vies sont la
7. グード:驚くべき夜 Nuit prodigieuse
8. 作者不詳/13世紀:山に咲く花 Flos in monte cernitur
9. 作者不詳/13世紀:1月の祭りは Festa Ianuaria
10. 作者不詳/13世紀:山から岩が De monte lapis scinditur
11. グード:三つの連祷 Trois litanies
12. 作者不詳/13世紀:ニコラオスさまを讃えよう Nicholai presulis
13. 作者不詳/13世紀:喜びに沸くがよい、信仰に身を捧げる者たちよ Gaudeat devotio
14. グード:統率 Dominer
アンサンブル・セラドン
リズ・ヴィリセル、クララ・クトゥリ(S)、ポラン・ビュンドゲン(C.T)

録音:2020年10月15-20日サン=ルイ&サン=ブリュノ研究センター(サン=ジョゼフ女子修道院礼拝
堂)、リヨン、フランス
フランスの文化シーンが広く古楽に開眼しつつあった1990年代以来、フランス第一線で活躍する現代音楽の作曲家でありながら、ジェラー ル・レーヌやブリュノ・コクセ、ミシェル・ゴダールら古楽シーンの俊才たちともコラボレーションしてきたジャン=フィリップ・グード。アンビエントでオー ガニックな響きを大切に音作りを続けてきたこの作曲家がア・カペラ3声のために作曲した一連の新作を、多声音楽の最初期の萌芽ともい うべき13世紀ノートルダム楽派の作品と組み合わせたこのアルバムは、2019年4月のノートルダム大聖堂火災から世界的パンデミックへと 続く現代世界の混乱に捧げられた1枚。ヴィブラートを抑えた古楽唱法そのままに、低音のないア・カペラで重ねられてゆく音の美しさには息 を呑みます。中世からバロックまで古楽レパートリーを中軸に、ルネサンス作品とマイケル・ナイマン:の声楽曲を一つのアルバムで組み合わせる など、古楽と現代音楽の融合にも独特の成果をあげてきたビュンドゲン&アンサンブル・セラドンならではの音作り。何度でも訪れたくなる響き のアルバムです。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-044
(1CD+DVD)
NX-D07
ニコロ・アントニオ・ツィンガレッリ(1752-1837):歌劇「ジュリエッタとロメオ」(1796) (抜粋)
1. 序曲
2. 第1幕 第1場「さあ、優しいお嬢さん」(合唱)
3. 第1幕 第1場「わたしは捨てられたのね、どうして」(ジュリエッタ)
4. 第1幕 第7場「お願いだよ、こっちを見て」(ロメオ)
5. 第1幕 第9場「あなたのいうことを大事にするわ」(ジュリエッタ)
6. 第1幕 第10場「亡霊たちと死神が支配する王国で」(エヴェラルド)
7. 第1幕 第11場「冥府の川の憤怒の鬼たちよ」(テオバルド/合唱)
8. 第1幕 第12場「まずは怒りを鎮めて、今はわかってくれ」(ロメオ)
9. 第1幕 第14・15場「ぼくは下劣でくだらない人間さ!」(ロメオ/テオバルド、ジルベルト、合唱)
10. 第2幕 第2場「ああ神よ!この苦しみが」(ロメオ/エヴェラルド)
11. 第2幕 第6場「どれほど嬉しいことか、心を誓った人の名を呼ぶだけで」(ロメオ)
12. 第2幕 第7場「急に身震いが」(ジュリエッタ)
13. 第3幕 第1場「ここがそうか(葬儀の場面)」(ロメオ/合唱)
14. 第3幕 第1場「ぼくの心の偶像よ」(ロメオ)
15. 第3幕 第1場「もはや生きていることが疎ましい(ロメオの死)」(ロメオ/ジュリエッタ)
16. 第3幕 第3場「悲しみにくれる哀れな娘よ」(合唱/エヴェラルド、ジュリエッタ)
フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー/ロメオ)
アデル・シャルヴェ(メゾソプラノ/ジュリエッタ)
フィリップ・タルボ(テノール/テオバルド、エヴェラルド)

録音:2021年3月30日-4月3日ヴェルサイユ宮殿
DVD:NTSC 1時間30分
大革命からナポレオンの時代にかけ、フランスではロマン派の先駆けとも言える注目すべき音楽シーンの盛り上がりがありました。近年めざまし い再発見が進むこの時期から新たな発見がまた一つ、ナポレオン歿後200周年にあたる2021年を記念して登場するのは、かのコルシカ生 まれの風雲児が偏愛したイタリア人作曲家ツィンガレッリの歌劇《ジュリエッタとロメオ》。モーツァルトより4歳年上でオペラの本場ナポリ出身の この作曲家、イタリア半島でも高い人気を誇り、一時はヴァチカンのシスティーナ礼拝堂で活躍し、ナポレオンに気に入られ皇室でも活躍を みせました。1813年以降はナポリ音楽院の院長もつとめつつ、ナポレオン退陣後までパリのイタリア歌劇場でも高い人気を保ち続けます。 《ジュリエッタとロメオ》は1796年にミラノ・スカラ座で初演された後パリでもたびたび上演され、ナポレオンも大いに愛した傑作。シェイクスピア の『ロミオとジュリエット』と同じ物語に取材したイタリア語台本によるオペラで、ヴァッカイやベッリーニの作品の先駆ともいうべき見過ごせない作 品です。人気カストラートのクレシェンティーニと女性アルト歌手グラシーニの名演で絶賛を博した名品を、現代最高のカウンターテナーの一 人フランコ・ファジョーリと、味わい深い声で欧州シーンを賑わせるアデル・シャルヴェらが鮮やかに再現。ロッシーニ前夜のオペラ世界を席巻し たツィンガレッリの音使いの魅力を、ヴェルサイユに集う古楽器オーケストラと共に克明に伝えてくれます。重要な場面を中心とする抜粋ながら 物語の起伏は充分すぎるほど伝わる好企画。解説も充実しています。ヴェルサイユ王室歌劇場で行われた、演奏会形式による同内容の (ある意味では貴重な)無観客公演の模様を収めたDVD付。またボーナス映像として、ヴェルサイユ宮殿所蔵の名画「ナポレオン一世の戴 冠式」の前で、ファジョーリが本編には収められていない第1幕のアリアを歌うシーンも収録しています。

ALPHA
ALPHA-640(4CD)
NX-D11
『謎めいた幸運の神』 ザカラ・ダ・テラモ(1360頃-1416):作品全集

【DISC 1】 教会音楽
1. グローリア(I)
2. クレド(II)
3. めでたし、海の星(編者不詳・器楽)
4. 英国のグローリア
5. 村落のクレド
6. コンスタンティア(編者不詳・器楽)
7. グローリア「栄光あれ、誉れに賛美を」
8. クレド(III)
9. 「それぞれの風が」の調べによるグローリア
10. クレド(I)
11. 表題のない曲(編者不詳・器楽)
12. ミチネッラの調べによるグローリア
13. クルソルの調べによるクレド
【DISC 2】 世俗音楽にもとづく教会音楽と、その原曲
1. ロゼッタの調べによるグローリア
2. スカビオーゾの調べによるクレド
3. 恋に悩み
4. ロゼッタ(編者不詳・器楽)
5. ロゼッタ
6. おまえはこの上なく落ちぶれ
7. わたしたちの弁護をしてくださる方よ
8. おまえはこの上なく落ちぶれ(編者不詳・器楽)
9. 優美な花が一輪
10. 「優美な花が一輪」の調べによるグローリア
11. 神の中の神プルートよ
12. 「神の中の神プルートよ」の調べによるクレド
【DISC 3】 世俗曲 I
1. ごちそうのために狩猟を/騒々しく音を立てろ
2. わたしはカッコウのように求めてやまない
3. 恋心は、咳のように抑えが効かない
4. 「おまえはこの上なく落ちぶれ」の調べによる即興
5. わたしは泣きに泣きました
6. その時はすぐにやってくる
7. あの方は裸ではなかった
8. それぞれの風が
9. ロゼッタ(編者不詳・器楽)
10. 神に向かい続けてあれ
11. たとえ遠く離れていても
12. ご婦人よ、わたしの酷い死を願うのはやめてください
13. チャラメッラ、愛しきチャラメッラ
【DISC 4】 世俗曲 II
1. お受け下さい、親愛なる首長たちよ
2. 情けを見せてください、ご婦人よ
3. もう生きてはいけない(編者不詳・器楽)
4. 美しい鷲が、ただの一度で心を貫いた
5. たとえ、この世の金をすべて積まれても
6. 幸運の神よ、また不満を言わせてくれ
7. なあ幸運の神よ、確か以前きみは
8. ご婦人よ、期待してもよいのでしょうか
9. これだけは、あなたにはっきり申し上げられます
10. 美しい鷲が、ただの一度で心を貫いた(器楽)
11. すでに恋の矢がわたしを傷つけ
12. 神様はご存知でしょう、
わたしがまだ純潔であると
13. わたしはいつも炎に焦がされている
14. 心を棘に貫かれて
15. わたしはひどく傷つきました
/お受け下さい、聖書にかけて
ラ・フォンテ・ムジカ(声楽&古楽器アンサンブル)
ミケーレ・パゾッティ(中世リュート、指揮)

録音:2017年7月-2018年10月 サン・ザカリア教区教会、ロッカ・スゼッラ、イタリア
初期ルネサンスのデュファイやバンショワらブルゴーニュ楽派よりもさらに早く、マショーやランディーニら中世末期の多声音楽作曲家たちより少し 後の世代に属するザカラ・ダ・テラモ。近年ようやく研究が進んだことで、14世紀末から15世紀にかけての多声音楽の過渡期に活躍したこの 才人が、その多彩な表現で時代をいかに賑わせていたかが明らかになってきました。14世紀アルス・ノーヴァの複雑な多声技法にも、15世紀 以降のルネサンス・ポリフォニーにも通じる多面的な魅力を、中世楽器を使いこなす名手たちが多数集うイタリア随一の声楽&古楽器アンサ ンブルが徹底解剖。よく考え抜かれた楽器構成もさることながら、伸縮自在のダイナミックな演奏は教会音楽でも俗世向けの音楽でも、これ らがルネサンス多声芸術の萌芽を解き明かすのではないかという好奇心を強く掻き立てずにおきません。ミケーレ・パゾッティは14世紀イタリア 音楽を集めたアルバムですでに注目を集めている新世代の俊才。ハープのマルグレート・ケルのような大御所古楽器奏者のゲスト参加も頼も しいところ。充実したブックレットとあわせ、古楽ファンの関心を存分に満たしてくれるALPHAレーベルならではの4枚組です。

Paradizo
PA-0001(1CD)
NX-A11
『PARADIZO』 リコーダーと弦楽による16-17世紀の合奏曲
アントニー・ホルボーン(1545-1602):パラディーゾ(天国)/ため息
 :パドゥアン(パヴァーナ)
 ため息
 :すいかずら
 パヴァン(パヴァーナ)
 ガリアード
ダウランド:おお、今こそ別れねば
 ヘンリー・アンプトン卿の葬儀
ホルボーン:ヘイ・ホー、休日だ
10. ヤーコプ・ファン・エイク(1589/90-1657):スタンディング・マスク/ラウラ *
ザムエル・シャイト(1587-1654):クラント
 「おお隣人ローラント」の調べによるカンツォン
 悲しみのクラント
ヒューム(1569-1645):或るペイヴィン(パヴァーナ) **
アルフォンソ・フェラボスコ2世(1578-1628):4つの音によるパヴァン(パヴァーナ)
シャイト:パドゥアン(パヴァーナ)
ウィリアム・ブレイド(1560-1630):ロートシェンク舞曲
シャイト:戦いのガリアルド
ダウランド:ディゴリー・パイパー船長のガリアード
パーセル:笛のためのエアー
ホルボーン:ミューズの涙
 不寝番
ファン・エイク:蛙のガリアード/クラント *
ダウランド:今はもう離れなくては
トーマス・モーリー(1557/58-1602):蛙のガリアード *
ホルボーン:ヘイ・ホー、休日だ

*リコーダー、ガンバ、チェンバロ
** ガンバ独奏
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)
ジュリアン・マルタン(リコーダー)
スキップ・センペ(チェンバロ、ヴァージナル、オルガン)

録音:2005年
ルネサンスからバロックにかけての合奏曲をエキサイティングに聴かせるカプリッチョ・ストラヴァガンテ。ここではリコーダーのジュリアン・マルタンを中 心に、ヴァイオリンとガンバが入り交じる編成で1600年前後の音楽の真相に迫ります(第2の鍵盤奏者オリヴィエ・フォルタンやヴァイオリンのソ フィー・ジェントらをはじめ、現在ではアンサンブル・マスク名義で活躍している名手が多数参加)。英国の作曲家たちによるコンソートを中心 に、ドイツで活躍したウィリアム・ブレイドやドイツ三大Sと呼ばれる巨匠の一人シャイトの作品も含め、20世紀以降に金管合奏アレンジで有 名になった作曲家たちも多く登場します。
Paradizo
PA-0002(1CD)
NX-A11
ゲオルグ・フィリップ・テレマン: リコーダーのための作品集
リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲 イ短調 TWV 55:a2
無伴奏フルートのための12のファンタジア より (リコーダーによる演奏)
リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 TWV 52:a1
ジュリアン・マルタン(リコーダー)
ジョシュ・チータム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)
スキップ・センペ(Cemb)

録音:2005年
テレマンがリコーダー独奏と合奏のために作曲した有名な組曲、およびヴィオラ・ダ・ガンバが独奏楽器として加わる協奏曲のほか、無伴奏フ ルートのためのファンタジア集から3曲を収録。フランスの俊才リコーダー奏者ジュリアン・マルタンの才能が最大限に発揮され、ガンバ奏者チー タムの闊達な立ち回りも痛快です。リコーダーを軸に、バロック後期の音作りの精緻さが極小編成で味わい尽くせる1枚。
Paradizo
PA-9003(1CD)
NX-A11
D・スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ集
1. ソナタ ホ長調 K 206
2. ソナタ ニ長調 K 443 *
3. ソナタ ヘ短調 K 462
4. ソナタ ヘ長調 K 256
5. ソナタ ヘ長調 K 6
6. ソナタ ヘ短調 K 481
7. ソナタ ハ長調 K 423 *
8. ソナタ ハ長調 K 513〔パストラーレ〕
9. ソナタ ハ長調 K 502*
10. ソナタ ロ短調 K 87
11. ソナタ 変ホ長調 K 193
12. ソナタ ト短調 K 8
13. ソナタ 変ホ長調 K 253
14. ソナタ ニ長調 K 490
15. ソナタ ニ短調 K 517
16. ソナタ ニ長調 K 492 *
17. ソナタ ニ短調 K 32
*=2台のチェンバロによる演奏
スキップ・センペ(Cemb)
オリヴィエ・フォルタン(第2チェンバロ)
使用楽器:フランス18世紀モデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器…センペ(ソロ曲)、フォルタン(デュオ曲)
イタリア17世紀の逸名作家のモデルに基づくマーティン・スコヴロネック1959年製作の再現楽器…センペ(デュオ曲)

録音:2006年
かたやフランス18世紀モデル、かたやイタリア17世紀モデル、2種の楽器を使い分けての充実のスカルラッティ作品集。表題のDUENDEとい うのはスペイン語特有の表現で、フランス語の「エスプリ」と同じように翻訳不能な「魔物」「魔の瞬間」などをあらわす言葉ですが、まさにセンペ のスカルラッティ解釈は一瞬ごとの「間/魔」を見据えたかのように、精彩鮮やかな音を紡いでゆくものとなっています。
Paradizo
PA-0005(1CD)
NX-A11
『無言劇』 ジャン=フィリップ・ラモー: クラヴサン作品集
ト長調とト短調の組曲
1. エンハーモニック(異名同音)(1728)
2. ムニュエ(メヌエット)(1728)
3. ラ・ドフィーヌ(王太子妃)(1747)
クラヴサン合奏曲(2台のクラヴサンによる)
4. ラ・クリカン(1741)
5. ラ・リヴリ(1741)
6. アフリカの奴隷の歌(『優雅なインドの国々』、1734)
イ長調とイ短調の組曲
7. プレリュード(1706)
8. アルマンド(1728)
9. クラント(1728)
10. サラバンド(1728)
11. ラ・トリオンファント(勝ち誇る女)(1728)
ニ短調の組曲
12. ミューズたちの戯れ(1724)
13. 一つ目巨人(1724)
クラヴサン合奏曲(2台のクラヴサンによる)
14. ラ・フォルクレ(1741)
15. ラ・キュピ(1741)
16. ラ・パントミーム(無言劇)(1741)
スキップ・センペ(クラヴサン)
使用楽器:18世紀フランスのモデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器

オリヴィエ・フォルタン(第2クラヴサン)
使用楽器:18世紀フランスのモデルに基づくエミール・ジョバン 1983年製作の再現楽器

録音:2006年

◆付属DVD
※18世紀に建てられたパリのサロンでの演奏を数曲収録。無観客。
※ NTSCとPALが両面になったデュアル・ディスクですので、再生時には、「NTSC」と書かれた面を上にしてプレイヤーにセットしてください。
Paradizoの自然派録音が冴えるクラヴサン(Cemb)・アルバム。クープランを18世紀のドビュッシーとするならさしずめラヴェルに相当する 存在ともいえるラモーの、4つの鍵盤作品集から名曲を厳選。本来クラヴサン独奏にヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバの伴奏がつく『クラヴサン 合奏曲集』からの作品は、オリヴィエ・フォルタンとの息の合った2台のクラヴサンでの演奏が楽しめます。17世紀の伝統の延長線上ともいえる 最初の曲集からすでに現れつつあった個性がどう開花してゆくのか。のちに「無言ではない劇」オペラの大家にもなったラモーの、言葉のない音 作りの世界を堪能できる1枚です。
Paradizo
PA-0006(1CD)
NX-A11
マラン・マレ、サント=コロンブ師(1630/40-1691/1701): ヴィオール作品集
マレ:『ヴィオール曲集 第3集』-ハ短調の組曲
1. プレリュード(123)
2. ファンタジアとドゥーブル(124/125)
3. アルマンド(126)
4. クラント(127)
5. 荘重なサラバンド(128)
6. ジグ(129)
7. ロンド(130)
8. ムニュエ(メヌエット)(133)
サント=コロンブ師:第48コンセール
9. ラ・ラポルテ
10. ラ・ベル(美しさ)ラポルテのパサカーユ(パッサカリア)
11. シャコンヌ・ラポルテ
マレ:『ヴィオール曲集 第5集』-ト短調の組曲
12. プレリュード(63)
13. アルマンド「ラ・マリアンヌ」(70)
14. ジグ「ラ・パゴド(東洋寺院の塔)」(67)
15. サラバンド(66)
マレ:『ヴィオール曲集 第3集』および『ヴィオール曲集 第5集』-ト調の組曲
16. プレリュード(92)
17. アルマンド「ラ・マニフィーク」とドゥーブル(96/97)
18. クラント(98)
19. 荘重なサラバンド(99)
20. 英国風のジグ(100)
21. ジグ「ラ・プレシューズ(気取り)」(77)
22. バドミントン遊び(87)
23. シャコンヌ(83)
マレ:『ヴィオール曲集 第1巻』より
24. 二つのヴィオールのためのサラバンド ニ短調(69)
※カッコ内の数字は
マレの各曲集における通し番号
ジョシュ・チータム
(6弦&7弦バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ジュリアン・レオナール
(第2バス・ド・ヴィオール、通奏低音)
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕)

録音:2008年
◆付属DVD
※ 18世紀に建てられたパリのサロンで
の演奏を数曲収録。無観客。
※ NTSCとPALが両面になったデュアル・ディスクですので、再生時には、「NTSC」と書かれた面を上にしてプレイヤーにセットしてください。
映画『めぐりあう朝』のモデルとなった音楽家師弟、サント・コロンブ師とマレに光を当てたプログラム。マレは17世紀の偉大な弦楽器演奏の伝 統をひくサント・コロンブから多くを学びながら独特な作風で18世紀までフランスのヴィオール芸術を生き延びさせた名匠ですが、ここではあえ て後期の通奏低音つき作品を中心に選び、二つのヴィオールが対等な対話をくりひろげる17世紀のサント・コロンブ師の作品とのコントラスト を明確に打ち出してゆきます。その後で最後に師匠直系ともいえる最初期のヴィオール二重奏を収録するというプログラムも絶妙。カプリッ チョ・ストラヴァガンテで通奏低音を支える名手でもあるジョシュ・チータムの妙技が隅々まで冴え渡り、センペの通奏低音奏者としての腕前も ぞんぶんに味わえる、フランスを活動拠点とするプレイヤーたちならではの機知と洞察に富んだ名演。
Paradizo
PA-0007(1CD)
NX-A11
『フランスの作品を集めて』 〜バロックとロココのクラヴサン音楽家たち〜
ルイ・マルシャン(1669-1732)プレリュード -『クラヴサン曲集 第1巻』(1699)より
ジャック・デュフリ(1715-1789):ラ・ド・ベロンブル -『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
 レ・グラース(装飾)-『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
 ラ・フェリクス -『クラヴサン曲集 第2巻』(1748)より
 ロンド -『クラヴサン曲集 第1巻』(1744)より
マルシャン:シャコンヌ -クラヴサン曲集 第1巻(1699)より
アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789): ロンド「不屈」-『クラヴサン曲集』(1751)より
デュフリ:ロンド「ラ・フォルクレ」-『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
バルバストル(1727-1799):ジグ「ラ・リュジェアック」-『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
デュフリ:シャコンヌ -『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
ミシェル・コレット(1709-1795):レゼトワール(星々)-『クラヴサン曲集 第1巻』(1734)より
バルバストル:ラ・シュザンヌ -『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
ジョゼフ・ニコラ・パンクラス・ロワイエ(1705-1755):アルマンド -『クラヴサン曲集 第1巻』より(1746)
 ラ・デリクール -『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
 序曲「ラ・ド・カーズ」 -『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
デュフリ:ロンド「ラ・ポトゥアン」-『クラヴサン曲集』より(1746)
ロワイエ:スキタイ人の行進 -『クラヴサン曲集 第1巻』より(1746)
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕)
※使用楽器:フランス18世紀のモデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器

録音:2006年
太陽王ルイ14世が君臨した17世紀後半、数々のクラヴサン奏者=作曲家たちの活躍により大いに発展したフランスの鍵盤音楽様式。そ の後イタリア音楽との出会いを経て18世紀には豪奢でオーケストラ的な響きも聴かれるようにになります。古典派前夜、ピアノ登場直前のそ うした豊穣な音世界を、細やかさと柔和さを意識したセンペの名解釈で存分に味わえます。
Paradizo
PA-0008(1CD)
NX-A11
イタリア・ルネサンスのマドリガーレにもとづく器楽装飾芸術
ジョヴァンニ・ピエールルイージ・ダ・パレストリーナ(1525/26-1594)/フランチェスコ・ロニョーニ(生年不詳-1626以降)編(1620): 私の恋人は美しい
チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565)/リッカルド・ロニョーノ(1550頃-1620以降)編(1592): 別れのとき
ジョスカン・デプレ(1440頃-1521)/1504年以前の声楽作品によるリコーダー合奏: 主よ、あなたに望みをかけます
ピエール・サンドラン(1490頃-1561以降)/ドロン・シャーウィン編(2009): 甘き思い出
ジャック・アルカデルト(1505頃-1568)/ディエゴ・オルティス(1510頃-1576)編(1553): おお、幸福なわたしの両目
アルカデルト/ヴィンチェンツォ・ルッフォ(1508頃-1587)編(1564): おお、幸福なわたしの両目
サンドラン/ルブリンのヤン(生歿年不詳、16世紀中盤に活躍)編(1537-48): 甘き思い出
サンドラン/1538年の声楽作品によるガンバ合奏: 甘き思い出
ジャコモ・フォリアーノ(1468-1548)/1500年頃の声楽作品によるリコーダー合奏: 婦人よ、この愛をあなたに捧げます
デ・ローレ/ドロン・シャーウィン編(2009): 別れのとき
デ・ローレ/1582年の声楽作品によるガンバ合奏: 別れのとき
パレストリーナ/ロニョーニ編(1620):丘は緑に
デ・ローレ/ジローラモ・ダッラ・カーザ(生年不詳-1601)編(1584): 青空がかおをみせる時
デ・ローレ/ジョヴァンニ・バティスタ・スパーディ(生歿年不詳、17世紀前半に活躍)編(1609): 別れのとき
マルケット・カーラ(1470-1525)/1517年の声楽作品によるリコーダー合奏: 心のなかで歌おう
フォリアーノ/1500年頃の声楽作品によるリコーダー合奏: 婦人よ、この愛をあなたに捧げます(リプライズ)
パレストリーナ/ドロン・シャーウィン編(2009): わたしは傷ついた
パレストリーナ/バルトロメオ・セルマ・イ・サラベルデ(1595-1638以降)編(1638): 丘は緑に
カーラ/アンドレア・アンティーコ(1480頃-1538)編(1517): 心のなかで歌おう
サンドラン/オルティス編(1553)甘き思い出
サンドラン/オルティス編(1553)甘き思い出(別ヴァージョン)
オルランドゥス・ラッスス/ドロン・シャーウィン編(2009): スザンナはある日
ドロン・シャーウィン(木管コルネット)、ジュリアン・マルタン(リコーダー)
ジョシュ・チータム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、スキップ・センペ(チェンバロ、ヴァージナル)
フランソワーズ・ジョアネル(Hp)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(ガンバ合奏&リコーダー合奏)

録音:2009年
ルネサンス末期からバロック初期にかけ、器楽奏者たちは優れた歌唱技術を誇る歌手たちの技芸に負けじと大いに腕を磨き、即興で装飾を 盛り込んで演奏する技法を飛躍的に発展させました。そんな時代の作法を身につけ世界的に活躍する現代の精鋭古楽器奏者たちが、 400-500年前の音楽の生々しい実像をありありと蘇らせてくれます。「甘き思い出」「別れの時」など、この種の変奏の原曲として名高い作 品を網羅した選曲も絶妙です。
Paradizo
PA-0010(1CD)
NX-A11
『宮廷舞踏の作法』 〜ルネサンスとバロックの舞踏劇
第1部
1. マラン・マレ:序曲 〜歌劇「アルシオーヌ」より
2. リュリ: 「夜」のためのプレリュード〜舞踏劇「愛の勝利」より
3. マレ:牧神たちと森の精たちのエール 〜歌劇「アルシオーヌ」より
4. リュリ:序曲 〜歌劇「ロラン」より
第2部
5. リュリ:悪鬼たちのエール 〜歌劇「アルセスト」より
6. リュリ:序曲 〜歌劇「アティス」より
7-11. リュリ:ディヴェルティスマン「魔法の島の喜び」 より【7. 序曲 8. 第1のアントレ】
9. オーボエによる、牧羊神とその取り巻きのための行進曲
10. 半羊神とモロンの場面
11. 王が食卓に向かう時のための、弦楽合奏とリコーダー群によるロンド
12. リュリ:パサカーユ 〜歌劇「アルミード」より
第3部
13. ウィリアム・ブレイド(1560-1630):6声のパドゥヴァーナ
14-17. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621)『テルプシコーレ』より【14. ヴォルト(CCX) 15. クラント(LXV) 16. クラント(LXIV) 17. クラント(CXXXVI)】
18. ルイージ・ロッシ(1597頃-1653):ファンタジア「オルフェオの涙」
第4部
19. リュリ:序曲 〜「ヴェルサイユの大ディヴェルティスマン」より
20. ゲオルク・ムファット(1653-1704):サンフォニー 〜組曲「不寛容」より
21. リュリ:3人の魔法使いのアントレ 〜ディヴェルティスマン「愉快な牧歌劇」より
22. ムファット:サラバンド 〜組曲「不寛容」より
23. リュリ:魔法使いたちのシャコンヌ/3人の魔法使いのエール
24. ムファット:シャコンヌ 〜組曲「不寛容」より
25. リュリ:魔法使いたちのシャコンヌ
カプリッチョ・ストラヴァガンテ「王の24人のヴァイオリン」(古楽器使用)
スキップ・センペ((指)クラヴサン〔チェンバロ〕)
オリヴィエ・フォルタン(クラヴサン)
ユディト・ファン・ワンロイ(S)…23
ベンジャミン・アルンニ(Br)…10、23
アラン・ビュエ(Bs)…10、23

録音:2010年8月フレデンブルク、レイツヘ・レイン、ユトレヒト(ライヴ)
「王の24人のヴァイオリン」とは17世紀のフランス王室で、宮廷舞踏や音楽劇に起用されていた24人の楽員からなる弦楽合奏団のこと。中 音域や低音域まで含めたヴァイオリン属の演奏者が24人、という意味で、ここではヴェルサイユ・バロック音楽センター監修のもと、大小のヴィ オラをはじめルイ14世時代に使われていたモデルの楽器が復元製作されて使われています。これらにリコーダーやオーボエ属の楽器を加えた 当時の編成をフランス古楽界の名手たちが再現。古い伝統をひくルネサンス期の作品を適宜加えながら、17世紀フランスを鮮やかに蘇らせ る選曲と解釈が映える、自ら舞踏家でもあったルイ14世の宮廷にタイムスリップするような1枚です。
Paradizo
PA-0011(1CD)
NX-A11
ミヒャエル・プレトリウス(1569/73-1621)とウィリアム・ブレイド(1560-1630)の舞踏音楽
第1部
プレトリウス:パッサメーゼ(286)
 ガリアルド(285)
 酒神のバレ(278)
 水夫たちのバレ(280)
プレトリウス:ガリアルド(307)
 ガリアルド(287)
 バレ(246)/ブレイド:スコットランドの舞曲(1617/16)
 雄鶏たちのバレ(254)
 ベツレヘムに嬰児がお生まれになり-『シオンのミューズ』より
第2部
 バレ(260)
 ポワトゥーのブランル(2-1, 2-3)/ポワトゥーのブランル・ドゥーブル(9 -3 )
 エスパニョレット(26)
ブレイド:パドゥヴァーナ(1614/1)
 ガリアルト(1614/1)
作者不詳:ダフネが、美しきポイボスの元を去ったとき
プレトリウス:松明のブランル(15)
 嬰児がわたしたちにお生まれになった-『シオンのミューズ』より
第3部
ブレイド:カンツォン(1609/5)
ブレイド&ロバート・ベイトマン:ナデシコの花(1607/44)
ブレイド:パドゥヴァーナ(1614/21)
 アルマンド(1609)
 ガリアルト(1614/9)
プレトリウス:ブーレ(32)
 ガヴォット(1/1, 2)
 喜びに湧け、シオンの娘よ-『シオンのミューズ』より
第4部
ブレイド:パドゥヴァーナ(1614/8)
 アルマンド(1609/2)
プレトリウス:スパニョレッタ(27/2)
 クラント(64)
 ガリアルト(1609/14)
 村のブランル(14/5)
 ヴォルト(210)
 クラント(65)
ヘッセン方伯モーリッツ(1572-1632):ヴィルヘルム・コイデル氏のパドゥヴァーナ
アントニー・ホルボーン(1545-1602):ヘイ・ホー、休日だ(1599)
ジョン・ベネット(1575頃-1614):美の女神に仕える鳥たち
カプリッチョ・ストラヴァガンテ・ルネサンス・オーケストラ(古楽器使用)
スキップ・センペ(ヴァージナル、ティオルビーノ、指揮)

録音:2011年
16世紀のフランスで発達した宮廷舞踏は、ユグノー戦争の混乱を避けてフランスを離れた音楽家たちによってドイツ語圏にも伝わりました。こ こでは中部ドイツで活躍したプレトリウスが、そうしたフランス人たちから学んだことの集大成である合奏曲集『テルプシコーレ』を中心に、ハンブ ルクやベルリンで活躍した英国人ブレイドのいくつかの曲集からも選曲。ヴァイオリン、リコーダー、木管コルネット、サックバットなど多彩な古楽 器の響きとともに400年前の豪奢な響きをたっぷり味わえます。
Paradizo
PA-0012(5CD)
NX-E3
『21世紀の覚書』〜スキップ・センペとカプリッチオ・ストラヴァガンテの歩み〜
【DISC 1】 ルネサンスの器楽芸術
1. ミヒャエル・プレトリウス(1569/73-1621): パッサメーゼ(286)
2. ジョン・ダウランド:パドゥアン(パヴァーナ)
3. アントニー・ホルボーン(1545-1602):パラディゾ(天国)/ため息
4. ダ・パレストリーナ(1525/26-1594):わたしの恋人は美しい(ロニョーニ編、1620)
5. ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521):主よ、あなたに望みをかけます(器楽による演奏)
6. ジョン・ベネット(1575頃-1614):美の女神に仕える鳥たち
7. チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565):別れのとき(ドロン・シャーウィン編、2009)
8. ザムエル・シャイト(1587-1654):悲しみのクラント
9. ダウランド:涙のパヴァーン(ウィリアム・ランドール編曲による鍵盤独奏版)
10. ウィリアム・バード(1539/43-1623):プレルディウムとグラウンド
11. バード:パヴァーン「ウィリアム・ピーター卿」 〜『ネヴィル夫人の曲集』より
12. バード:女王陛下のアルメイン/ヒュー・アシュトンのグラウンド(MB 20)
13. ジョン・ブル(1562/63-1628):エリザベス女王の半音階的パヴァーン(MB 87)
14. バード:6声のファンタジア
15. ピーター・フィリップス(1560頃-1628)/トーマス・モーリー(1557/58-1602)編)):フィリップスのパヴァーン
16. ダウランド/モーリー編)):ディゴリー・パイパー船長のガリアード
17. ジャコモ・フォリアーノ(1468-1548):婦人よ、この愛をあなたに捧げます
18. デ・ローレ:別れのとき(器楽による演奏)
19. 作者不詳:ダフネが、美しきポイボスの元を去ったとき
20. ウィリアム・ブレイド(1560-1630):パドゥヴァーナ(1614/8)
21. プレトリウス:たいまつのブランル(15)
22. ピエール・サンドラン(1490頃-1561以降): 甘き思い出(器楽による演奏)
【DISC 2】 イタリア・バロックとその周辺
1. ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/57-1612): カンツォン第2番
2. クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-1599):30声の「おお幸運に恵まれた日よ」 〜『ラ・ペッレグリーナ』より
3. マルヴェッツィ:6声のシンフォニア 〜『ラ・ペッレグリーナ』より
4. マルヴェッツィ:6声の「いとも愛らしきシレーナたちよ」〜『ラ・ペッレグリーナ』より
5. パーセル:パヴァーン 変ロ長調
6. モンテヴェルディ: アリアンナの嘆き
7. モンテヴェルディ:西風が戻ってきた〜『第6マドリガーレ集』(1614)より (器楽による演奏)
8. ビアージョ・マリーニ(1594-1663):ソナタ「ラ・ヴァリアータ(変化)」
9. アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):装飾音付のパバーナ
10. エルナンド・デ・カベソン(1541-1602): 甘き思い出(鍵盤独奏版)
11. カベソン:「牛を見張れ」による変奏曲
12. ジャック・アルカデルト(1507-1568):白く愛おしき白鳥
13. ホルボーン:パヴァーン「葬送」
14. パーセル:笛のためのエアー
15. カベソン:騎士の単旋律歌による変奏曲
16. ルーカ・マレンツィオ(1553/54-1599):18声の「おおペトロの娘たちよ」 〜『ラ・ペッレグリーナ』より
17. マルヴェッツィ:6声の「麗しく、美しき静謐の君」 〜『ラ・ペッレグリーナ』より
18. エミーリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602):おお、なんと新たな奇蹟が 〜『ラ・ペッレグリーナ』より

【DISC 3】 バロック作品集
1. バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545(2台のチェンバロによる演奏)
2. バッハ:ラルゴ イ短調 〜オルガン独奏のためのトリオ・ソナタBWV 529より
(Vnとチェンバロによる演奏)
3. テレマン:ポロネーズ〜リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲 イ短調 TWV 55:a1より
4. バッハ:サラバンド 〜イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV 807より
5. テレマン:喜び〜リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲 イ短調 TWV 55:a1より
6. D.スカルラッティ:鍵盤独奏のためのソナタ ニ長調 K 443
7. パーセル:グラウンド上に3声で
8. バッハ:アダージョ・エ・ピアーノ・センプレ 〜チェンバロ協奏曲 第2番ニ長調 BWV 1054より
9. バッハ:チャコーナ(シャコンヌ) 〜無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調より(チェンバロ独奏による演奏)
10. ブクステフーデ:ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ・ソナタ Op.6-1
11. D.スカルラッティ:鍵盤独奏のためのソナタ ホ長調 K 206
12. パーセル:6声のイン・ノミネ
13. パーセル:7声のイン・ノミネ
14. カルロ・ファリーナ(1600頃-1639):酔狂なる奇想の曲(カプリッチョ・ストラヴァガンテ)、またはひとときの音楽の集い
【DISC 4】 クラヴサンまたはヴァージナルのための音楽
1. シャンボニエール(1601/02-1672):アルマンド ハ長調 〜『パルヴィル写本』より
2. ルイ・クープラン(1626頃-1661):パサカーユ ハ長調 〜『ボーアン写本』より
3. L.クープラン:フローベルガー氏に倣ったプレリュード 〜『ボーアン写本』より
4. クープラン:プレリュード イ長調〜『クラヴサン奏法』(1716)より
5. F.クープラン:サラバンド「危険」 〜『クラヴサン曲集 第1巻』(1713)より
6. F. クープラン:2台のクラヴサンのためのアルマンド 〜『クラヴサン曲集 第2巻』(1716・17)より
7. ジャック・デュフリ(1715-1789):ラ・ド・ベロンブル 〜『第3クラヴサン曲集』(1758)より
8. アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745)/ジャン=バティスト・フォルクレ(1699-1782)編)): ラ・コタン 〜『クラヴサン曲集』(1747)より
9. デュフリ:ロンドー 〜『第1クラヴサン曲集』(1744)より
10. ジャン=アンリ・ダングルベール(1629-1691):シャンボニエール氏のトンボー 〜『クラヴサン曲集』(1689)より
11. F.クープラン:プレリュード 変ロ長調 〜『クラヴサン奏法』(1716)より
12. 伝シャンボニエール:プレリュード(フローベルガー氏の模倣)
13. シャンボニエール:パヴァーヌ「神々の対話」 〜『クラヴサン曲集』(1670)より
14. A.フォルクレ/J-B.フォルクレ編)):サラバンド「ラ・ドーボンヌ」〜『クラヴサン曲集』(1747)より
15. リュリ/ダングルベール編)):「アルミード」のパサカーユ〜『クラヴサン曲集』(1689)より(2台のクラヴサンによる演奏)
16. ラモー: ラ・ドフィーヌ
17. ラモー:エンハーモニック 〜『新しいクラヴサン曲集』(1728)より
18. A.フォルクレ/J-B.フォルクレ編)):ラ・ラモー 〜『クラヴサン曲集』(1747)より
19. ラモー:ラ・リヴリ 〜『クラヴサン合奏曲集』(1741)より (2台のクラヴサンによる演奏)
20. F.クープラン:寵姫 〜『クラヴサン曲集 第1巻』(1713)より
【DISC 5】 フランス・バロックの世界
1. F.クープラン:サラバンド 〜『趣味の融合』第8コンセール(劇場趣味のコンセール)より
2. F.クープラン:エール・ド・クール「西風がこの場を穏やかにし」
3. リュリ:トルコ人たちの儀式のための行進曲 〜『町人貴族』より
4. マラン・マレ:プレリュード ト短調 〜『ヴィオール曲集 第3巻』(1725)より
5. F.クープラン:ルール 〜『趣味の融合』第8コンセール(劇場趣味のコンセール)より
6. マレ:バドミントン遊び 〜『ヴィオール曲集 第5巻』(1725)より
7. F.クープラン:パサカーユ「ランフィビ(器用貧乏)」 〜『クラヴサン曲集 第4巻』(1730)より
8. リュリ:序曲 〜歌劇「アティス」より
9. サント=コロンブ師(1630/40-1691/1701): シャコンヌ「ラポルテ」
10. アンドレ・カンプラ(1660-1744)&アンドレ=カルディナル・デトゥーシュ(1672-1749):わたしの両目は 〜舞踏劇「優雅なヨーロッパ」より
11. マレ:牧羊神たちと森の精たちのエール 〜歌劇「アルシオーヌ」より
12. リュリ:「夜」のためのプレリュード 〜舞踏劇「愛の勝利」より
13. ミシェル・ド・ラ・バル(1675頃-1745): 心が、そのとき 〜舞踏劇「諸芸術の勝利」より
14. リュリ:半羊神とモロンの場面 〜ディヴェルティスマン「魔法の島の喜び」より
15. リュリ:パサカーユ 〜歌劇「アルミード」より
16. ムファット(1653-1704):サンフォニー 〜組曲「不寛容」より
17. マレ:荘重なサラバンド ト長調 〜『ヴィオール曲集 第3巻』より
18. マレ:シャコンヌ 〜『ヴィオール曲集 第5巻』より
19. リュリ:トルコ人たちの儀式のための行進曲(リプライズ) 〜『町人貴族』より
20. リュリ:序曲 〜歌劇「プシシェ」より
21. カンプラ:眠りの場面 〜舞踏劇「優雅なヨーロッパ」より
22. マレ:ファンタジアとドゥーブル 〜『ヴィオール曲集 第3巻』より
23. リュリ:魔法使いたちのシャコンヌ/3人の魔法使いたちのエール〜ディヴェルティスマン「愉快な牧歌劇」より
24. ムファット:サンフォニー 〜組曲「不寛容」より/リュリ: 魔法使いたちのシャコンヌ(リプライズ) 〜ディヴェルティスマン「愉快な牧歌劇」より
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕、ヴァージナル)
オリヴィエ・フォルタン(クラヴサン)
ジュリアン・マルタン(リコーダー)
ドロン・シャーウィン(木管コルネット)
ソフィー・ジェント、シモン・ヘイエリック(Vn)
ジェイ・ベルンフェルド、ジョシュ・チータム(ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
マイク/フェントロス(リュート、ビウエラ)
ドロテー・ルクレール、モニカ・マウフ、カリーナ・ゴーヴァン、
ユディト・ヴァン・ワンロイ(S)
ギユメット・ロランス(Ms)

コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
録音:1992-2013年
カプリッチョ・ストラヴァガンテが録音してきた数々のディスクから、五つのテーマに合わせてトラックを厳選、丁寧な曲順で組み上げられたアンソ ロジー。このアンサンブルにどんなソリストたちが参加してきたかも含め、四半世紀以上にわたる古楽シーンの歩みを概観しながらバロック以前 の芸術世界を堪能できる好企画となっています。収録曲の7、8割はParadizoレーベルの既発アルバムからのものですが、Deutsche Harmonia MundiやAstree/Naive、Alphaなど他のレーベルで制作された音源も適宜収録されています。縦長の豪華ブックレットには 彼らの歴史を物語る写真も満載。
Paradizo
PA-0013(1CD)
NX-A11
ジャン・ジル:死者のためのミサ曲(レクイエム) ユディト・ヴァン・ワンロイ(S)
ロバート・ゲチェル(オートコントル〔高音テノール〕)
フアン・サンチョ(T)
リザンドロ・アバディ(Bs)
ヤス・モイシオ(Ob)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ「王の24人のヴァイオリン」(古楽器使用)
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
スキップ・センペ(指)

録音:2014年5月、シント・ワルビュルハ教会、ブリュッヘ、ベルギー
フランス18世紀を代表する遅咲きの巨匠ラモーは、齢50を越えた頃から作曲しはじめたオペラの分野で絶大な人気を誇り、丁度モーツァル ト父子がパリを訪れた1764年の逝去は大きな話題となりました。9月27日に行われた追悼式では、作曲者当人が亡くなって半世紀以上 が過ぎていながら人気が衰えていなかった南仏の巨匠ジルの名曲『レクイエム』がとりあげられ、当時フランス王室アカデミーの歌劇場で活躍し ていた2人の大御所作曲家が楽譜に手を入れた版で上演されました。同年コレットが編曲した版よりも早く成立したこの貴重なヴァージョン を、名匠ヘレヴェッヘの合唱団でもあるコレギウム・ヴォカーレ・ヘントと俊英団体カプリッチョ・ストラヴァガンテが復活演奏。作曲家歿後250 周年を記念するにふさわしい充実したライヴとなっており、フランス18世紀音楽の深みを実感できる名演です。
Paradizo
PA-0015(1CD)
NX-A11
バード:鍵盤独奏曲と合奏曲
1. 6声のファンタジア
2-3. パヴァーンとガリアード (MB 32)
4. 女王陛下のアルメイン/ヒュー・アシュトンのグラウンド (MB 20)
5-6. 6声のパヴァーンとガリアード
7. パヴァーン*「千々の悲しみ」
8-9. パヴァーンとガリアード (MB 14)
10. ブラウニング(木の葉は緑)
11. 5声のパヴァーン
12. カーマンの口笛 (MB 36)
13. アイルランドの行進曲 (MB 94)
14. わが主君オクセンフォードのマスク
15. パヴァーン (MB 17)
16. ファンシー (MB 25)
17. プレルディウムとグラウンド
18-19. フィリップ・トレジャンのパヴァーンとガリアード (MB 60)
20. パヴァーン「わが命を奪う美しき女」**/フランスのコラント (MB 21)

*ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521)作曲、ティルマン・スザート1551年刊行の楽譜による
**トワノ・アルボー『舞踏図解(オルケソグラフィ)』(1589)より
スキップ・センペ(Cemb)
※使用楽器:17世紀イタリアのモデルに基づくマルティン・スコヴロネック製作の再現楽器
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)

録音:1997年(初出:Astree)
英国国教会の全盛期にあってローマ・カトリックに帰依、それでも絶大な名声を保ち続けたルネサンス後期の巨匠バード。その至芸は膨大な 量にのぼる教会音楽のほか、鍵盤独奏のための音楽や合奏曲でも鮮やかに発揮されています。フランス古楽界を盛り上げてきた豪華なソリ ストたちが結集した20世紀末頃のカプリッチョ・ストラヴァガンテによるこのアルバムは、ディレクターであるセンペの独奏トラックの数々もさること ながら、ガンバ合奏とリコーダー合奏それぞれの味わいが生かされた合奏曲の解釈も秀逸!古楽器収録で敏腕を発揮してきた名エンジニア のリマスターで、貴重なアルバムがカタログ復活しました。
Paradizo
PA-0016(1CD)
NX-A11
ヴァージナルとハープシコードによる英国ルネサンス鍵盤作品集
1. ウィリアム・バード(1539/43-1623):ウィリアム・ピーター卿のパヴァーン 〜『ネヴィル夫人の曲集』より
2. 作者不詳::舞曲集 ブネット/ドゥヌ・スラ/はにかみ屋のミューズ(マイズ) 〜『マリナー曲集』より v/h
3. マーティン・ピアソン(1571/73-1650/51): 落葉 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
4. ロバート・ジョンソン(1583頃-1633):アルマン 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
5. フェルディナンド・リチャードソン(1558-1618): パヴァーナ 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
6. ジョン・ブル(1562/63-1628):エリザベス女王の半音階的パヴァーン(MB 87) h
7. オーランドー・ギボンズ(1583-1625):4声のファンタジア〜『パーシニア、またはヴァージナルのために初めて印刷された処女曲集』より h
8. トーマス・トムキンズ(1572-1656):2人で弾くためのファンシー(MB 32) h/h
9. ジョン・テイラー(生年不詳-1534頃):パヴァーン 〜『ダブリン・ヴァージナル曲集』より
10. 作者不詳:ガリアード 〜『マリナー曲集』より
11. ピアソン:アルメイン 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
12. ブル:トランペットのパヴァーン(MB 128a)
13. ダウランド:ヘンリー・アンプトン卿の葬儀(1605)
14. トムキンズ:バラフォスタスの夢(MB 62) h
15. ギボンズ:パヴァーン(MB 16) h
16. ピーター・フィリップス(1560頃-1628)/トーマス・モーリー(1557/58-1602)編)): フィリップスのパヴァーン(1599) v/h/h*
17. ルイス・デ・ミラン(1500以前-1561頃): パヴァーン 〜『エル・マエストロ』より v/h
18. バード:パヴァーン(MB 4a)
19. バード:ガリアード(MB 4b)
20. エミーリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602)/ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621)編)): 大公の舞踏 v/h
21. モーリー:蛙のガリアード(1599) v/h/h*
22. バード:ソールズベリー伯のパヴァーナ 〜『パーシニア、またはヴァージナルのために初めて印刷された処女曲集』より
23. ニコラス・ストロジャーズ(生歿年不詳、1560-75頃活躍): ファンタジア 〜『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
24. スペインのフアン(生歿年不詳):パヴァーナ v/h
25. ダウランド(ウィリアム・ランドール(生歿年不詳)編): 涙のパヴァーン
26. ダウランド(モーリー編):ディゴリー・パイパー船長のガリアード(1599)

v/h/h*
無印:ヴァージナル独奏
h:ハープシコード独奏
v/h:ヴァージナルとハープシコードによる演奏
h/h:2台のハープシコードによる演奏
v/h/h:ヴァージナルと2台のハープシコードによる演奏
スキップ・センペ(ヴァージナル、ハープシコード〔チェンバロ〕)
オリヴィエ・フォルタン(ハープシコード)
ピエール・アンタイ(ハープシコード) *

録音:2001年 (初出:Astree/Naive)
ヴァージナルとは、16-17世紀の英国を中心に広く人気を誇った室内向け鍵盤楽器のこと。チェンバロより小型で横長の箱型なため場所を 取らず、私生活空間で音楽を楽しむ家財として好まれました。センペは英国で記されたこの楽器のための手稿譜や印刷譜から作品を厳 選、合奏曲の編曲なども盛り込みながら、オリヴィエ・フォルタンとピエール・アンタイの協力を得て2台、3台の鍵盤による演奏も交え、昔日の 音響空間に迫ります。弦をはじく美音の重なりから紡ぎ出される妙なる響きが、Alphaレーベル初期盤での活躍で世界的注目を集めた敏 腕技師ユーグ・デショーのリマスターを経てカタログ復活しました。
ParadizoPA-0017(1CD)
NX-A11
F.クープラン:劇場趣味のコンセール

プロローグ 『シテール島への船出』
1. エール-気高く*
2. 大リトルネル-荘重に*
3. 真面目な歌-寂しい人々-シテール島にて
4. たおやかなエール-ロンド形式で-*
第1ディヴェルティスマン 『西風の安らぎ』
5. 序曲*
6. 軽やかなエール*
7. 真面目な歌「西風がこの場を穏やかにし」
8. ルール-重苦しく*
第2ディヴェルティスマン 『恋心の地図』
9. サラバンド-荘重に、たおやかに*
10. 真面目な歌「あの人がいないからね、とは言ってほしくないの」
第3ディヴェルティスマン 『屈託ない恋人たち』
11. エール-急速に、軽やかに*
12. 酒の歌-ある怠け者の金言「ジャンは来るなり出ていった」
13. 3声のカノン「その女は2枚のカーテンの間で」
14. 3声のカノン「わたしにはもう何もない!」
15. 真面目な歌「羊飼いの娘-喜びを知ったら、さあ恋よ」
第4ディヴェルティスマン 『恋の神の聖堂』
16. 真面目な歌「巡礼者たち-恋の神の聖堂で、シテール詣での巡礼者たちは」
17. 真面目な歌「わたしの心と優しく繋がっているのは」
18. たおやかなエール-遅く*
19. ヴェスタに仕える田園の3人の巫女と3人の悪童の歌「いきなり何の物音だろう、この隠れ家で?」
20. バッコスの仲間たちのエール-きわめて急速に*
第5ディエルティスマン 『魔法の島の喜び』
21. 軽やかなエール*
22. 真面目な歌「ヴォードヴィル-時間はすてきなことに使いましょう」
23. パサカーユ「ランフィビ(器用貧乏)」〜『クラヴサン曲集 第4巻』(1730)より
24. 真面目な歌「ミュゼット-ニレの木蔭で」
25. 真面目な歌「ヴォードヴィル-時間はすてきなことに使いましょう」
帰還 『わたしたちの恋の取り分
26. サラバンド-荘重に、たおやかに*
*『趣味の融合』(1724)第8コンセール「劇場趣味で」の楽章(全楽章収録)
カリーナ・ゴーヴァン、サンドリーヌ・ロンド、イザベル・デロシェ(S)
ヴァンサン・ルコルニエ(Bs)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ・オーケストラ(古楽器使用)
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕、指揮)

録音-2000年(初出-Astree/Naive)
フランス・バロックでも指折りのクラヴサン(Cemb)音楽家として有名なクープランですが、生前は教会オルガニストとしても活躍し教会音楽 も多数書いたほか、合奏曲やや恋愛歌・戯れ歌などもかなり残しています。このアルバムでは彼が後年に刊行した、イタリア様式とフランス様 式の邂逅を追求した合奏曲集『趣味の融合』に含まれる「劇場趣味の」という副題をもつ第8コンセールに注目。楽章を自由に並べ直し、 間に「真面目な歌」(真剣な恋愛感情を歌った文学的な歌曲のこと)や「酒の歌」を配してオペラ=バレエ風の舞台音楽仕立てにプログラム を構成。各場面(ディヴェルティスマン)の表題は17〜18世紀の文学や絵画をふまえて添えられており、ヴァイオリン、ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ ガンバ)、クラヴサン、管楽器など多様な楽器の音色が映える変化に飛んだ展開でクープランの多様さを浮き彫りにします。Naiveから短期 間だけ流通していた名盤ですが、リマスターを経てParadizoで待望の復活です。

fra bernardo
FB-2121419(2CD)
ア・ラ・ヴィーダ〜ジョルディ・サヴァール・ライヴ・イン・コンサート

■CD 1
[1] バルトロマウス・リードル:長く美しい行列
[2] ビーバー:53声の「ザルツブルク大聖堂ミサ曲」より グローリア
[3] フアン・カバニーリェス:序曲
[4] セバスティアン・デュロン:歌劇 「巨人の戦争」より 第4場
[5] フアン・アラニェス:シャコンヌの夜会
[6] ルイス・デ・ミラン:パヴァンとガリャルダ
[7] セファルディの伝承曲:Por que Ilorax blanca nina
[8] セファルディの伝承曲:Paxarico tu te Ilamas
[9] セファルディの伝承曲:Por alli paso un cavallero
[10] ペドロ・ゲレーロ:ディ・ペラ・?モーラ
[11] フアン・デル・エンシーナ:Leventa, Pascual
[12] シャルパンティエ:Canticum pro pace H.392
[13] モンテヴェルディ:マドリガーレ集第8巻より 「今や天も地も」
[14] エンリケス・デ・バルデラーバノ:スペイン王フィリップス
[15] ウィリアム・ブレイド:トルコのイントラーダ
[16] ウィリアム・ブレイド:サテュロスの踊り
[17] ウィリアム・ブレイド:スコットランドの踊り
[18] カルロ・ベラルディ:Viva el gran Rey Don Fernando
[19] フランシスコ・ゲレー:Si la noche haze escura
[20] 作者不詳(インプロヴィゼーション):ラ・フォリア
[21] マテオ・フレチャ:エンサラーダ「ラ・ボンバ」
■CD 2
[1] サンティアゴ・デ・ムルシア&ベラクルスの伝承曲:ホタ「マリア・チュチェーナ」
[2] ベラクルスの伝承曲:カチュア「Nino il mijor quey logrado」
[3] ガスパール・サンス:ハカラス
[4] フアン・ガルシア・デ・セスペデス&ティクストラの伝承曲:!Ay, que me abraso, ay!
[5-7] コレッリ:合奏協奏曲ニ長調 Op.6-4

エスペリオンXX(I)30周年記念コンサート
[8] ディエゴ・オルティス:ロマネスカ&パッサメッツォ
[9] マラン・マレ:ヴィオール曲集第3巻より ミュゼット イ短調
[10] アリカンテの伝承曲:子守歌「Mareta, mareta nom faces plorar」
[11] 作者不詳::カナリオス(インプロヴィゼーション)
[12] タルクィニオ・メールラ:カンツォネッタを聴いてください
[13] フアン・イダルゴ:Trompicavalas amor
[14-25] ブラス・デ・ラセルナ:Fin de Fiesta de las Funciones Reales celbradas(1803)[26] ガブリエル・メナ:De Tu Viste Celoso
[27] アントニオ・マルティン・イ・コル:エル・ビリャーノ
[28] フアン・アラニェス:シャコンヌの夜会
■CD 1

[1] [2] ジョルディ・サヴァール(指)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、エスペリオンXXI、ハンナ・バヨディ=ヒルト(S)、マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、パスカル・ベルタン(C.T)、ダヴィド・サガストゥメ(C.T)、ニコラス・ムルロイ(T)、リュイス・ビラマジョ(T)、マルコ・スカヴァッツァ(Bs)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)
録音:2015年1月18日
[3] [4][5] ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、モンセラート・フィゲーラス(S)、イザベル・アルバレス(S)、カルロス・メナ(C.T)、ランベルト・クリメント(T)、フランチェスク・ガッリゴーサ(T)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)
録音:1996年1月20日
[6] -[11] ジョルディ・サヴァール(ヴィオール)、エスペリオンXX、モンセラート・フィゲーラス(S)、セルジ・カサデムント(ヴィオール)、ロレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオール)、アンドルー・ローレンス=キング(Hp)、ペドロ・エステバン(パーカッション)
録音:1996年1月21日
[12] [13] ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、エスペリオンXXI、アリアンナ・サヴァール(S)、レティツィア・シェレール(S)、アドリアーナ・フェルナンデス(S)、パスカル・ベルタン(オート・コントル)、リュイス・ビラマジョ(T)、ランベルト・クリメント(T)、フリオ・ザナージ(Bs)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)
録音:2004年1月17日
[14] -[21] ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、モンセラート・フィゲーラス(S)、カルロス・メナ(C.T)、ランベルト・クリメント(T)、フランチェスク・ガッリゴーサ(T)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)、アントニオ・アベテ(Bs)、マンフレッド・クレーマー(Vn)、リッカルド・ミナージ(Vn)、ソフィー・ヴァティヨン(ヴィオール)、セルジ・カサデムント(ヴィオール)、エウニーチェ・ブランダオ(ヴィオール)、ロレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオローネ)、ジャン=ピエール・カニャック(コルネット)、マリー・ガルニエ(コルネット)、ベアトリス・デルピエール(ショーム)、ダニエル・ラサール(Tb)、ジョゼップ・ボラス(ドルシアン)、ミヒャエル・ベーリンガー(ハープシコード)、ロルフ・リスレヴァンド(ビウエラ、テオルボ&バロック・ギター)、ハビエル・ディアス(リュート&キタローネ)、アリアンナ・サヴァール(Hp)、ペドロ・エステバン(パーカッション)
録音:1999年1月24日
■CD 2
[1] -[4] ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、エスペリオンXXI、テンベンベ・アンサンブル・コンティヌオ、アドリアーナ・フェルナンデス(S)、ダヴィド・サガストゥメ(C.T)、リュイス・ビラマジョ(T)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)、イヴァン・ガルシア(Bs)、フィリップ・ピエルロ(ヴィオール)、ハビエル・プエルタス(ヴィオローネ)、アンドルー・ローレンス=キング(Hp)、ハビエル・ディアス(バロック・ギター)、ピエール・アモン(リコーダー)、ベアトリース・デルピエール(ショーム)、ダニエル・ラサール(Tb)、ペドロ・エステバン(パーカッション)
録音:2013年1月20日
[5-7] ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、マンフレッド・クレーマー(Vn)、ダヴィド・プランティエ(Vn)、バラース・マーテー(Vc)、ハビエル・ディアス=ラトーレ(バロック・ギター&テオルボ)、ミヒャエル・ベーリンガー(ハープシコード)
録音:2012年1月22日
[8]-[13] エスペリオンXXI、モンセラート・フィゲーラス(S)、アリアンナ・サヴァール(ソプラノ&ハープ)、フェラン・サヴァール(ヴォイス&テオルボ)、ジョルディ・サヴァール(ヴィオール)、ペドロ・エステバン(パーカッション)、ゲスト:ホプキンソン・スミス(リュート、ビウエラ&バロック・ギター)
録音:2005年1月26日
[14-25] ジョルディ・サヴァール(指)、ル・コンセール・デ・ナシオン、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、アドリアーナ・フェルナンデス(S)、マリリア・バルガス(S)、メルセデス・エルナンデス(S)、リュイス・ビラマジョ(T)、フランチェスク・ガッリゴーサ(T)、イヴァン・ガルシア(Bs)、マンフレッド・クレーマー(Vn)
録音:2003年1月26日
[26] -[28] ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、エスペリオンXXI、モンセラート・フィゲーラス(S)、アリアンナ・サヴァール(S)、リュイス・ビラマジョ(T)、フランチェスク・ガッリゴーサ(T)、フリオ・ザナージ(Bs)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)
録音:2008年1月25日
スペインが誇る古楽界の巨匠、ジョルディ・サヴァール(b.1941)の生誕80周年を記念したスペシャル・アルバムが、オーストリアのFra BerNAR-doから登場!
ウィーン・コンツェルトハウスで行われている「Resonanzen(レゾナンツェン古楽音楽祭)」では、ジョルディ・サヴァールは数十年にわたって常連アーティストとして参加し、中世から古典派の音楽まで、熱狂的な聴衆に新しい地平を切り開いてきました。このアルバムでは、ヴィオラ・ダ・ガンバのソリストとして、指揮者として、アンサンブルの主役としてのジョルディ・サヴァールという音楽家の無限の可能性を引き出し、サヴァールが創設した古楽アンサンブル「エスペリオンXX(I)」、ピリオド・オーケストラ「ル・コンセール・デ・ナシオン」、ヴォーカル・アンサンブル「ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ」とともに、その偉大な芸術を2枚のディスクに収めています。参加するアーティストは、サヴァールの妻であるモンセラート・フィゲーラスを始め、子のアリアンナ&フェラン、アドリアーナ・フェルナンデス、リュイス・ビラマジョ、ダニエーレ・カルノヴィチ、アンドルー・ローレンス=キング、ペドロ・エステバンなどの名手たちが並びます。

NAR Classical
NAR-10419(1CD)
ダウランド:リュート作品集
ファンシー/ウォルシンガムによるガリアード/ダウランドのラクリメ/ヴォー夫人のガリアード/タールトンの復活/ジョン・スミス卿のアルメイン/ホワイト夫人に事なし/ガリアード/ファンシー/エリザベス女王陛下のガリアード/1日でもあるとすれば/ハンソン夫人のパフ/嘆き/ウィンター夫人のジャンプ/リッチ夫人のガリアード/華やかな戦いのガリアード/レイトン夫人のアルメイン/運命よ/タールトンのジグ/ハーゼルウッドのガリアード/ジョン・ダウランドのガリアード/ダウランドのガリアード/ファンタジア/ニコルス夫人のアルメイン/ガリアルダ/ガリアルダ・デゥランディ/我が主人ウィロビー卿のご帰館/帰っておいで/ダウランド氏の真夜中/オーランド卿は眠る
マッシモ・リナルディ(Lute)

録音:1997年9月25日−27日、ロジック・スタジオ(ミラノ、イタリア)
ロ・キエーザに学び、リュートをホプキンソン・スミスに師事したイタリアのリュ―ティスト、マッシモ・リナルディが奏でるダウラウンドの世界。
エンリコ・ガッティのアンサンブル・アウローラなどにも参加するなど、イタリアを中心とする世界的な古楽アンサンブルで活躍する名リューティストが、ダウンランドのリュート作品の美しき旋律の数々を丁寧に紡いでゆきます。

Signum Classics
SIGCD-684(1CD)
ラメント(哀歌)〜シュッツ、シャイン、シャイト、J.C.バッハ、ガイスト、サンチェス、トゥンダー
フランツ・トゥンダー(1614-1667):サルヴェ・ミ・ジェス
ザムエル・シャイト(1587-1654):カンツォン「おお、隣のローランド」 SSWV 66
ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):Ach dass ich Wassers g’nug hatte
ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630):バンケット・ムジカーレ 組曲第14番
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):山上で叫びが聞こえた SWV 396*
シャイン:バンケット・ムジカーレ 組曲第7番
クリスティアン・ガイスト(1650-1711):Es war aber an der Statte
トゥンダー:バビロンの流れのほとりに
シャイト:Canzon super Cantionem Gallicam SSWV 67
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス(1600-1679):おお甘きその名イエス
シャイン:われらの主キリスト、ヨルダンの川に来たり*
イェスティン・デイヴィス(C.T)、
フレットワーク〔森川麻子、エミリー・アシュトン、ジョアンナ・レヴァイン、サム・スタッドレン、リチャード・ブースビー〕、ヒュー・カッティング(C.T)*、サイラス・ウォルストン(オルガン、ヴァージナル)

録音:2020年7月21日ー23日、The Apex(ベリー・セント・エドマンズ、イギリス)
イェスティン・デイヴィスは、その美しく器用な声と知的なミュージシャンシップによって、世界でもっとも優れた歌手の一人として広く知られるイギリスのカウンターテナー。これまで2度のグラモフォン賞受賞、グラミー賞受賞、ローレンス・オリヴィエ賞ノミネートなどの実績を誇り、その功績から2017年には大英帝国勲章(MBE)を授与されています。フレットワークは、森川麻子やリチャード・ブースビーらの名ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者達によって1986年に創設され、2021年で35周年を迎える世界最高峰のヴィオール・コンソート。
イェスティン・デイヴィスとフレットワークは2019年にリリースされたアルバム「If」(SIGCD586)では、マイケル・ナイマン:とヘンリー・パーセルの音楽を組み合わせるという衝撃のプログラムで話題を呼び、英グラモフォン誌で「エディターズ・チョイス」(2019年5月)、「クリティクス・チョイス」(2019年12月)に選ばれるなど好評を博しました。次なるイェスティン・デイヴィスとフレットワークのコラボレーション・レコーディングは、17世紀ドイツのヴィオール・コンソートと声楽の為の美しき作品集。ガーディナーのアシスタントとしてイングリッシュ・バロック・ソロイスツの通奏低音も務めたオルガニスト、サイラス・ウォルストンと、レザール・フロリサンやイングリッシュ・コンサートと共演し、キングズ・コンソートのパーセル新録音にも(イェスティン・デイヴィスとともに)参加したカウンターテナーのヒュー・カッティングをフィーチャーした珠玉のリサイタル。17世紀初期ドイツの不思議なほど似た響きを持つ3人シャイン、シャイト、シュッツ。大バッハ以前のバッハ一族でもっとも重要なヨハン・クリストフ・バッハ。リューベックの聖母マリア教会でブクステフーデの前任としてオルガニストを務めたフランツ・トゥンダー。コペンハーゲンで活躍した北ドイツの作曲家、クリスティアン・ガイスト。ローマ出身で3人の歴代皇帝のためにウィーンで働いたジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェスなどのメランコリックな哀歌(ラメント)を、確かな技術で真摯に紡いでいます。

CORO
COR-16186(1CD)
ルネサンスから20世紀までのアニュス・デイ
フォーレ:アニュス・デイ(「レクイエム」 Op.48より)
タリス:アニュス・デイ(ミサ曲 「幼子われらに生まれ」より)
D.スカルラッティ:アニュス・デイ(ミサ・ブレヴィア 「ラ・ステラ」より)
ビクトリア:アニュス・デイT,U&V(「レクイエム」(1605)より)
モンテヴェルディ:アニュス・デイ(「4声のミサ曲」 SV 257より)
ラッブラ:アニュス・デイ(「カンタベリー・ミサ」 Op. 59より)
ラッスス:アニュス・デイ(ミサ曲 「美しく堂々たるアンフィトリタ」より)
バッハ:アニュス・デイ〜ドナ・ノービス・パーチェム(「ミサ曲 ロ短調」 BWV 232より)
ドゥアルテ・ロボ:アニュス・デイ(「死者の為のミサ曲」より)
ペンキエル:アニュス・デイ(ミサ曲 「ロンバルデスカ」より)*
マルタン:アニュス・デイ(二重合唱の為のミサ曲より)
パレストリーナ:アニュス・デイ(「教皇マルチェルスのミサ曲」より)
ブリテン:アニュス・デイ(「ミサ・ブレヴィス」 ニ長調 Op.63より)/クリストファー・タイ:アニュス・デイ(ミサ曲 「よくぞ成せり、良き僕」より)
アレグリ:アニュス・デイ(ミサ曲 「私の太陽は今頃何をしているだろう」より)
プーランク:アニュス・デイ(「ミサ曲 ト長調」 FP 89より)
シェパード:アニュス・デイ(「ミサ・カンターテ」より)
ヘンデル:見よ、神の小羊(「メサイア」 HWV 56より)
マヌエル・カルドーゾ:アニュス・デイ(ミサ曲 「天の女王」より)
バーバー:アニュス・デイ
ザ・シックスティーン、
ハリー・クリストファーズ(指)、
イーモン・ドゥーガン(指)*

録音:1989年〜2016年
2019年に結成40周年を迎えた、合唱王国イギリスが世界に誇る至上のハーモニー、ザ・シックスティーンによるあらゆる時代の作曲家による「アニュス・デイ」の部分だけを集めた珍しいコンセプトのアルバムです。
一部のテキストは数世紀に渡って作曲家の創作意欲を刺激します。「アニュス・デイ」も古くからいろいろな作曲家によって題材にされており、今回のアルバムでは、ルネサンスから20世紀にかけて作曲された「アニュス・デイ」を収録しています。タリスからスカルラッティ、ラッブラからブリテンまで、ここで紹介されているさまざまな音楽言語は非常に驚くべきものがあり、これまで聞いたことのない「アニュス・デイ」を発見することもできるでしょう。イギリスが誇るザ・シックスティーンの美しい歌声でお楽しみください。
「アニュス・デイ」とはラテン語で「神の子羊」を意味し、『ヨハネによる福音書』1章29節に基づいたもので、基本的にはミサ曲の最終章にあてられます。

APARTE
AP-259(1CD)
ジョスカン・デ・プレ:世俗曲と電子音
(1)キスしておくれ/(2)どんな悪より早い噂よ/(3)いとおしい形見よ/(4)美しい人、あなたの愛のために/(5)ベルナルディーナ/(6)川端の茂みの陰で/(7)美しい愛/(8)リ(チェルカー)ダ/(9)ああ、あなたは美しい/(10)サヴォワのベルジュレット/(11)ギヨームは暖まって〜コオロギ/(12)ウニゾノ2/(13)ニンフ、森の精/(14)私は笑う/(15)フォイボスの輝き/(16)お前がこんなに好きだ/(17)限りない哀惜/(18)愛す
る人よ、さようなら/(19)もはやいかなる哀惜もなく/(20)3声のベルナルディーナ
ジャン=クリストフ・グロッフェ(指)テレーム、
ニコラス・ブッツィ(ブックラ・シンセサイザー)、ルドヴィク・ヴァン・ヘレモント(オンド・マルトノ)
(13)のみマチュー・ロマナンス(T)、シモン・マクハーレ(Br)、ルイス・ネイバー(Bs)

録音:2021年4-5月/セント・マルティン教会(マグデン、スイス)
テレームは2013年にジャン=クリストフ・グロッフェがバーゼル・スコラ・カントールム出身者で結成した声楽アンサンブル。名称はラブレーの「ガルガンチュア」 に登場する理想郷。アンサンブルは可変で、ジャンルを超えたミュージシャンをはじめダンサーや役者とも共演するクリエイティヴな志向が注目されています。
このアルバムは、ジョスカン・デ・プレ作品を大胆で独創的に解釈し、ルネサンス語法と非常に異なる音(オンド・マルトノ、電子ピアノ、ブックラ・シンセサイザー) と組み合わせることで、ポップな感覚され感じさせる世界を創り出しています。違和感は全くなく、電子音が教会内に響く合唱の余韻さながらの美しさで、500年 をタイムスリップしたかのようなイマジネーションあふれるひとときを提供してくれます。

EVIDENCE
EVCD-76(1CD)
ヴィヴァルディ〜黄金時代
(1)ヴィヴァルディ:歌劇「試練の中の真実」〜シンフォニア(原典版)
(2)バルバラ・ストロッツィ:わが涙(オリヴィエ・フーレによるディミニッション版)
(3)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ロ短調RV390(原典版)
(4)同:2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの為のソナタ変ホ長調「聖墓にて」RV130
(5)トゥリーニ:3声のソナタ「コリシーノ」(オリヴィエ・フーレによるオーケストラ版)
(6)ヴィヴァルディ:ヴァイオリンとチェロの為の協奏曲ト長調RV814(オリヴィエ・フーレによる復元)
(7)アルビノーニ:シンフォニア ト短調
(8)マルカントニオ・ツィアーニ:シンフォニア ハ短調「墓」
(9)ドメニコ・ガッロ:ソナタ第2番〜アレグロ・ノン・モルト
(10)ヴィヴァルディ:協奏曲ニ長調RV562〜グラーヴェ
(11)同:4つのヴァイオリンの為の協奏曲変ロ長調RV553
(12)同:弦楽の為の協奏曲ト短調RV157
(13)モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」〜バッソ・ディ・チャッコーナ(オリヴィエ・フーレによるディミニッション版)
マリアンヌ・ピケッティ(Vn)
ル・コンセール・イデアル

録音:2021年2月/ノワールラック修道院(フランス)
(1)(2)(3)(5)(6)(13)世界初録音
バロック期のヴェネツィアはイタリア音楽の黄金時代とされ、重要な作曲家や演奏家が集まりました。ヴァイオリニストのマリアンヌ・ピケッティとル・コンセール・ イデアルはこの実りの時代の豊かな遺産を復活することに熱意を燃やしています。
今回6曲の世界初録音が含まれているのも貴重。ヴィヴァルディ作品の原典版のほか「ヴァイオリンとチェロの為の協奏曲ト長調」は復元版。ほぼすべて楽譜 研究家オリヴィエ・フーレの成果が反映されています。フーレは本業がバレエ・ダンサーで、日本にもしばしば公演、指導で来ていてお馴染みの存在。ここでは天晴 れの音楽学者の顔を見せています。

ALIA VOX
AVSA-9944(1SACD)
F.クープラン:リュリ讃、コレッリ讃 モニカ・ハジェット(Vn)、
キアラ・バンキーニ(Vn)、
トン・コープマン(Cemb)、
ホプキンソン・スミス(テオルボ)、
ジョルディ・サヴァール(バス・ヴィオール、指)、
ベルナール・エルヴェ(語り)

録音:1985年3月19-22日、パリ
アストレ録音の再発シリーズに、また一つ名盤が加わりました。1985年録音の、クープランの「リュリ&コレッリ讃」です!『コレッリ讃』では音楽の神が住まう パルナッソス山にコレッリが導かれる様子が描かれ、『リュリ讃』では、コレッリに続いてパルナッソス山へ登ったリュリが、そこで出会ったコレッリと共に演奏を行 う、という物語になっています。伝統的なフランス趣味と新しい魅力に満ちたイタリア趣味との狭間で揺れていた時代に、両者の融合を掲げていたF.クープランの 理想が詰まった作品といえましょう。演奏するのは、1980年にコープマンと共にアムステルダム・バロックOを設立し、1987年までコンサート・ミストレ スを務めたモニカ・ハジェット。クイケン兄弟、レオンハルト、アーノンクールらと共演を重ね、1981年にアンサンブル415を結成したバンキーニ。サヴァールとの 名盤も多数あるトン・コープマン。サヴァールとともにエスペリオンXXを結成したメンバーでもあるホプキンソン・スミス、という、まさに当時(から)最前線で活 躍していた奏者たちによる、熱き思いのこもった名演です。

C Major
80-4708(2DVD)


80-4804(Bluray)
ラモー:歌劇「プラテー」

ボーナス:舞台裏インタビュー
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン
マルセル・ベークマン(T)、ジャニーヌ・ド・ビク(S)、シリル・オヴィティ(T) 、マルク・モイヨン(T)、エドウィン・クロスリー=マーサー(Bs-Br)、エマニュエル・デ・ネグリ(S) 、エミリー・レナード(Ms)、イロナ・レヴォルスカヤ(S)、バドライク・ローワン(Bs-Br) 、アルノルト・シェーンベルクcho
演出:ロバート・カーセン

収録:2020年12月、アン・デア・ウィーン劇場(ライヴ)
◆DVD
画面:16:9 、NTSC
音声:PCMステレオ、DTS5.1
原語:フランス語
字幕:仏独英韓,日本語
ボーナス:英独
170 分(本編)):138 分 /
ボーナス:32 分)
◆Bluray
画面:16:9(4K収録)
音声:PCMステレオ、
DTS HD-MA5.1
原語:フランス語
字幕:仏独英韓,日本語
ボーナス:英独
170 分(本編)):138 分 /
ボーナス:32 分)
ロバート・カーセン演出、ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサンによる、2020年12月にアン・デア・ウィーン劇場で上演されたラモーの歌劇「プラ テー」。本作は2014年に新演出として上演されましたが、その際は、クリスティの不調により代役としてポール・アグニューが指揮しました。
ラモーの「プラテー」は、1745年に初演。カエルの女王プラテーとギリシャ神話の神々による喜劇。このロバート・カーセンの演出では、神話的な出来事は読 み替えられ、パリのオートクチュールの世界で起こります。大神ジュピテルは、ファッション界の皇帝ともいわれるカール・ラガーフェルド(1933-2019)をモデル として描かれています。カール・ラガーフェルドは、シャネルやフェンディなどのデザイナーとして、長年ファッション界を牽引した“レジェンド”です。シャネルのよ うなブランド・マークがあらわれたり、カール・ラガーフェルドの愛猫シュペットをモデルにした本物の猫、バロック音楽に合わせて躍る激しいダンサーたちなど、こ の独創的でモダンな演出は初演時から話題となっていただけに嬉しい映像化です。また、そこには人を美醜で判断することによって起こる差別、消費社会の罪深 さなどファッション業界や現代社会で起こっている問題を提起するような演出となっています。 (Ki)

ARCANA
A-489(1CD)

NYCX-10235(1CD)
国内盤仕様
税込定価
『ジョスキーノ』 〜イタリアのジョスカン・デプレ〜
1-2. 6声のモテトゥス「自然のことわりを越えて」
3-5. 4〜6声のミサ曲「フェラーラ公エルコレのミサ」:キリエ/グローリア/クレド
6-7. 4声のモテトゥス「あなたこそは唯一の力ある驚異」
8-9. 4〜6声のミサ曲「フェラーラ公エルコレのミサ」:サンクトゥス/アニュス・デイ
10. 3声のフロットラ「すばらしき時の幸運」〔器楽合奏〕
11-12. 6声のモテトゥス「おお、いとも思慮深き乙女」
13. 5声のモテトゥス「マリアさま、あなたは汚されず全く清らかで」
14. 3声の合奏曲「ラ・ベルナルディーナ」〔器楽合奏〕
15. 5声のモテトゥス「ごきげんよう皇后(サルヴェ・レジーナ)」
16-17. 6声のモテトゥス「星々に彩られたるオリュンポスから」
18. 12声のモテトゥス「マリアさま、あなたは汚されず全く清らかで」
オデカトン(声楽アンサンブル)
ジェズアルド・シックス(声楽アンサンブル)
ラ・レヴェルディ〔リュート、レベック、ハープ〕
ラ・ピファレスカ〔ショーム2、サックバット2〕
パオロ・ダ・コル(指)

録音:2020年10月13-17日 フォッリーナ聖母大修道院、トレヴィゾ(イタリア北東部ヴェネト州)
※国内盤には日本語解説、歌詞訳付き
15〜16世紀の欧州を席巻したフランス=フランドル楽派の中でも特に重要なジョスカン・デプレは、レオナルド・ダ・ヴィンチを筆頭に偉大なル ネサンス画家たちが活躍した頃のイタリアで長く活躍しました。生前の名声は楽譜出版社を通じて歿後もなお長く保たれ、後代のイタリア音 楽の発展にも大きな影響を及ぼしています。かの地の言葉で「ジョスキーノ」の愛称をもって知られ、イタリア音楽史上に残る重要作曲家の 一人にもなったこの大家が歿後500年を迎えた2021年、同国でもとくにルネサンス以前を得意とする四つのアンサンブルがここに結集。ミラ ノに拠点を置くArcanaレーベルを通じて、イタリアでのジョスカンの活躍を作品で辿る、記念年にふさわしいアルバムを制作しました。パレスト リーナからモンテヴェルディまで16〜17世紀のポリフォニー作品の解釈で知られるパオロ・ダ・コルの指揮のもと、ミラノのスフォルツァ家やフェ ラーラのエステ家、ローマ教皇庁などとの繋がりを検証しながら入念に選ばれた多声音楽は、男声で固められたア・カペラで味わい深く奥行き を持って響くだけでなく、時には器楽を添えた重厚なサウンドもあり。中世音楽に豊富な実績をもつラ・レヴェルディの三人による擦弦・撥弦 の重なりも絶妙で、各プレイヤーの音使いを空間の響きとともに的確に収めたArcanaならではのエンジニアリングが光ります。最新研究に基 づく解説も読み応え充分。なお、このアルバムは2021年4月29日に急逝した、イタリアで活躍したオランダ出身の伝説的オルガン奏者リウ ヴェ・タミンハの思い出に捧げられています。

ALPHA
ALPHA-747(1CD)
『PASSION〜リュリと17世紀フランスの抒情悲劇』
〜第1幕 地獄の呼び声〜
1. 汝はこの墓の中 〜「アマディス」LWV 63より (リュリ)
2. プレリュード 〜「アマディス」LWV 63より (リュリ)
3. そう不満を漏らさずに 〜「アシルとポリクセーヌ」より (コラス)
4. 嵐の場面 〜「テティスとペレ」〜(コラス)
〜第2幕 不幸な母〜
5. 絶望と恍惚が 〜「シルセ」〜(デマレ)
6. 第2エール 〜「プロセルピーヌ」LWV 58より (リュリ)
7. ブルターニュ人たちのアントレ/パスピエ
〜「平和の神殿の舞踏劇」LWV 69〜(リュリ)
8. おお、不幸な母 〜「プロセルピーヌ」LWV 58〜(リュリ)
9. わたしの怒りが皆に伝われば 〜「プロセルピーヌ」LWV 58〜(リュリ)
〜第3幕 残酷な恋〜
10. いとも素晴しく甘やかなる希望 〜「アティス」LWV 53〜(リュリ)
11. 地獄の神々のサラバンド 〜「美の女神誕生の舞踏劇」LWV 27〜(リュリ)
12. カナリー(舞曲) 〜「町人貴族」LWV 43より (リュリ)
13. ついに、あの男はわが術中に 〜「アルミード」LWV 71〜(リュリ)
14. 序曲 〜「ペルセ」LWV 60〜(リュリ)
〜第4幕 静かな眠り、残虐な死〜
15. 今こそ好ましい時間(夜のエール) 〜「恋の神の勝利」LWV 59〜(リュリ)
16. 眠りの合唱 〜「フォンテーヌブローのディアーヌ」より (デマレ)
17. 葬儀の威厳 〜「アルセスト」LWV 50より (リュリ)
18. 死よ、野蛮なる死よ 〜「アルセスト」LWV 50〜(リュリ)
〜第5幕 猛り狂うメデ〜
19. この恋の代償は 〜「メデ」H 491〜(シャルパンティエ)
20. 忘却の川の暗澹たる娘たちよ 〜「メデ」H 491〜(シャルパンティエ)
21. 北風と四つの風のアントレの為のエール
ルイ=ノエル・ベスティオン・ド・カンブラ(指)
アンサンブル・レ・シュルプリーズ(古楽器使用)
ヴェルサイユ・バロック音楽センターcho

録音:2020年11月 アルスナル音楽堂、メス(フランス北東部ロレーヌ地方)
フランス語による歌劇の最も古典的な形式である抒情悲劇(トラジェディ・リリーク)の確立者であり、序曲や舞曲の形式でドイツ語圏の音 楽にも大きな影響を与えたジャン=バティスト・リュリ。その音楽史上の重要度は認識されていながらも、本領ともいえる劇音楽分野での偉 業を実感できる機会は日本で多いとは言えません。そんな中、ヴェルサイユ・バロック音楽センターの頼もしい協力のもと、同国の古楽シーン を支えてきたAlphaレーベルから、それらをCD1枚で堪能するのに絶好の企画盤が登場します。今ではロマン派や近現代の作品でも大きな 評価を得ているヴェロニク・ジャンスを中心に、フランス古楽界の精鋭が集いお届けするのは、さまざまなリュリ作品からの抜粋に彼の後継者・ 好敵手たちの傑作を交え、全5幕の抒情悲劇仕立てで「逞しくも恋に翻弄される女」を描きあげたプログラム(ブックレット解説は知られざる フランス語劇音楽に豊かな知見を誇る研究者ブノワ・ドラトヴィツキ)。恋の悲しみや絶望、復讐に燃える怒りや喜びの恍惚など、リュリの巧 みな音使いあればこその変幻自在な作品をみごと一貫性ある物語として歌い上げます。躍進めざましいフランスの指揮者ベスティオン・ド・カ ンブラのもと、フランス古楽特有の音の機微を巧みに捉えた解釈を聴かせる器楽陣も、ジャンスの圧倒的な存在感に負けることなく、互いに 引き立て合い鮮やかな音楽を聴かせます。合唱指揮は大ヴェテランのシュネーベリ。

Dynamic
CDS-7894(1CD)
NX-B03
アレッサンドロ・ストラデッラ(1643-1682): カンタータとセレナータ集 第2集
カンタータ 人間は始めから不幸』- ソプラノ独唱と通奏低音のために
カンタータ『どこよりも美しい太陽が憩うこの場所に』- 2人のソプラノとバス、2部のヴァイオリンと通奏低音のために
カンタータ『あなたの麗しい容姿に』- 2人のソプラノ、2部のヴァイオリンと通奏低音のために
ロジータ・フリサーニ(S)
アンナ・キエリケッティ(S)
フランチェスカ・ジヒョン・パク(S)
ジャンルカ・ブラット(Bs)
エステヴァン・ヴェラルディ(指)
アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート(ピリオド楽器使用)
すべてエステヴァン・ヴェラルディによる比較校訂版使用
世界初録音
17世紀後半のイタリアで活躍した作曲家アレッサンドロ・ストラデッラ。「合奏協奏曲」様式の創始者として、また数多くの浮名を流したプレイボーイと して、音楽史に名を残しています。また、演技を伴わないオラトリオやカンタータ、世俗カンタータの一種「セレナータ」の分野で数多い作品を発表し、 ヘンデルとバッハ以前における最大のカンタータ作曲家の一人と見なされています。その多くは愛の痛みを題材にしたもので、技巧的な歌と楽器 の掛け合いが見事な作品に仕上がっています。 このアルバムは「カンタータとセレナータ」の第2集にあたるもので、ソプラノ独唱の為の1曲と、複数の独唱者が登場する2曲が収録されています。な かでもカンタータ「どこよりも美しい太陽が憩うこの場所に」は男声と女声の掛け合いが見事な、牧歌的な雰囲気を持つ作品。また2人のソプラノによ る「あなたの麗しい容姿に」も技巧的な旋律がたっぷりと用いられた聴きごたえのある曲です。 イタリア・バロック作品の研究家、エステヴァン・ヴェラルディは自らストラデッラ作品の校訂を行い、比較校訂版を作成。この演奏では、作曲家の名を 冠したアンサンブル「アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート」を率いて、作品の魅力を伝えます。
Dynamic
CDS-7902(1CD)
NX-B03
フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):讃歌と詩篇集
フランチェスコ・カヴァッリの宗教音楽コレクション
“Musiche sacre concernenti Messa e Salmi Concertati con
Istromenti, Imni, Antifone et Sonate a due, 3, 4, 5, 6, 8, 10 e12
Voci” published by Vincenti(Venice, 1656)より

めでたし、海の星 - 3声の讃歌(アルト、テノール、バス)
イエスよ、処女らの花冠 - 3声の讃歌(アルト、テノール、バス)
この神の聖なる信者よ - 2声の讃歌(2ソプラノ)
主よ,あなたは私をお試しになりました- 3声の詩篇(ソプラノ、アルト、バス)…世界初録音
主が家を建てられるのでなければ- 4声の詩篇(ソプラノ、アルト、テノール、バス)
われは信ず - 5声の詩篇(2ソプラノ、アルト、テノール、バス)…世界初
録音
ほめたたえよ、神のしもべたちよ- 5声の詩篇(2ソプラノ、アルト、テノール、バス)

編曲と再構築:アントニオ・ノビリ
装飾、ディミニューション、通奏低音の譜面化:マッシモ・ロレギアン
432Hz、ヴァロッティ音律
クリスティーナ・フェネッリ(第1ソプラノ)
カルロッタ・コロンボ(第2ソプラノ)
アンドレア・アッリヴァベーネ(A)
ラファエーレ・ジョルダーニ(T)
アレッサンドロ・ラヴァシオ(Bs)
ジョルジョ・トージ(Vn1)
クラウディア・コンブス(Vn2)
アレッシア・トラヴァリーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ニコラ・バルビエリ(ヴィオローネ)
パオロ・トニョン(ドゥルチアン)
マウリツィオ・マンチーノ(Org)
クレマ・モンテヴェルディcho
ブルーノ・ジーニ(指)

録音 2020年8月30日-9月2日
イタリア・バロック期の作曲家フランチェスコ・カヴァッリの宗教的作品集。現在では優れた歌劇作曲家として名を遺すカヴァッリですが、宗教曲の分野 でも、ヴェネツィア楽派伝統の複合唱様式の中に、持前の流麗で美しい旋律を融合された作品を多く書き上げており、これらはモンテヴェルディ作品 と比較しても遜色のないほどの出来栄えを誇っています。声楽パートの充実も見事ですが、器楽パートにも凝った手法が用いられており、声と楽器が 織りなすポリフォニーが聴きどころです。

Paradizo
PA-0018(1CD)

NYCX-10233(1CD)
国内盤仕様
税込定価
『トラディション & トランスクリプション』
I
フローベルガー(1616-1667):わが身に来たるべき死への瞑想 - 組曲ニ長調 FbWV 620 より
ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):二長調のハルペッジョ(ハープ風に) - 音楽のパルナッソス山 組曲第8番『ポリュムニア』 より
ヴァイス(スキップ・センペ編):リュートの為のアルマンド ニ短調
フアン・カバニリェス(1644-1712):ティエント・デ・ファルサ(不協和音のティエント) 第2番
バッハ:前奏曲 ニ短調 BWV 940
II
バッハ:無伴奏ヴァイオリンの為のソナタ 第3番BWV 1005
 編曲者不明(18世紀):アダージョ BWV 968
 グスタフ・レオンハルト編曲:フーガ/ ラルゴ/アレグロ・アッサイ
III
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 〜第13変奏
IV
フィッシャー:トッカータ ニ短調 - 音楽のパルナッソス山 組曲第9番『ウラニア』 より
バッハ(レオンハルト編):サラバンド - 無伴奏チェロ組曲 第6番BWV 1012 より
レオンハルト:アダージョ(バッハ:チェンバロ協奏曲第8番 BWV1059 第2楽章の為の)
バッハ(レオンハルト編):ガヴォット I/II- 無伴奏チェロ組曲 第6番BWV 1012 より
パーセル:グラウンド Z. 222
V
ヨハン・クーナウ(1660-1722):前奏曲 ト長調- 新クラヴィーア練習曲集 第1部 パルティータ第5番 より
バッハ(レオンハルト編曲:無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ 第2番BWV 1004 より
 サラバンド/ジガ
VI
バッハ(レオンハルト編):サラバンド- 無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ 第1番BWV 1002 より
パーセル:新しいグラウンド Z. 682
スキップ・センペ(Cemb)
※使用楽器:パリのヴォドリ1681年製に基づくマルティン・スコヴロネック1975年制作楽器=元グスタフ・レオンハルト所有

録音:2019年
※国内盤には日本語解説付き
「Tradition/伝統」と「Transcription/編曲、 楽器の移し替え」をキーワードに、恩師グスタフ・レオンハルトが残したバッハの無伴奏ヴァイオリン曲、無伴奏チェロ曲のチェンバロへの編曲版 と、そのバッハに影響を与えたバロック期の作品を収めたアルバムです。使用している楽器もレオンハルトのコレクションから、彼に影響を与えた ドイツの名チェンバロ製作者マルティン・スコヴロネックの手によるもの。フローベルガーからバッハとその同時代の巨匠たち、そしてレオンハルトか らセンペ自身へと繋がる鍵盤音楽の伝統の流れを、深い慈しみをもって表現しています。

QUERSTAND
VKJK-2010(1CD)
ウィーンの小さき兄弟会修道院の手稿譜
XIV 726 からのヴァイオリン・ソナタ集

作者不詳:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
作者不詳(シュトルンク?):ソナタ ニ長調
J.J.ヴァルター:ソナタ ハ長調
ビーバー:ソナタ ホ長調
作者不詳:ソナタ イ短調
作者不詳:ソナタ 変ロ長調
作者不詳:ソナタ ヘ短調
ニナ・ポーン(Vn)
マーティン・リッカボナ(Org,Cemb)
ペーター・トレフリンガー(Vc)

録音:2020年8月 オーストリア シュタインブルッフ
ウィーンの小さき兄弟会(=フランシスコ会)修道院が所蔵するヴァイオリン・ソナタ の筆写譜から、通し番号で 81 番から 87 番までを収録しています。この筆写譜は存在 は知られていたが、これまで取り上げられる機会はほとんどなく、ここでヴァイオリンを 演奏しているニナ・ポーンがその重要性に気付いてこうして録音されるに至った。2 曲を除いて世界初録音。作者不詳の作品が多いが、当時のオーストリアのヴァイオリ ン音楽がいかなるものであったか生々しく伝える貴重な資料であり、また優れた芸術 作品でもある。 このCDはボーンの初CDでもある。1992年、オーバーエスターライヒ州の生まれ。 2013年からバロック・ヴァイオリンを学び、現在は彼女の師でもあるミヒ・ガイグ率いる ロルフェオ・バロックオルヒェスターにも参加しています。

Coviello
COV-92108(1CD)
アルフォンソ・フェッラボスコ親子のパヴァーヌとアルマンド
アルフォンソ・フェッラボスコ2世(1575-1628):アルマンド第9番
 パヴァーヌ第3番Dovehouse
アルフォンソ・フェッラボスコ1世(1543-1588):プレリュード
アルフォンソ・フェッラボスコ2世:アルマンド第3番
 パヴァーヌ第1番On Four Notes
 アルマンド第4番
アルフォンソ・フェッラボスコ1世:パヴァーヌ in c [第9番b]
アルフォンソ・フェッラボスコ2世:パヴァーヌ第5番
 イン・ノミネ第1番
アルフォンソ・フェッラボスコ1世:イン・ノミネ[第25番]
 パヴァーヌ in f [第6番]
アルフォンソ・フェッラボスコ2世:パヴァーヌ第7番Sharp Pavan
アルフォンソ・フェッラボスコ1世:アルマンド
アルフォンソ・フェッラボスコ2世:アルマンド第2番
 アルマンド第4番
アルフォンソ・フェッラボスコ1世:ファンタジア [第4番]
アルフォンソ・フェッラボスコ2世:パヴァーヌ第8番
 アルマンド第10番
アルフォンソ・フェッラボスコ1世:ガリアルド [第11番]
 イン・ノミネ [第26番b]
 イン・ノミネ [第24番]
アルフォンソ・フェッラボスコ2世:アルマンド第1番
 パヴァーヌ第2番On Seven Notes
ビー・ファイヴ・リコーダー・コンソート
ソフィー・ヴァンデン・エインデ(Fl)
2003年にバルセロナで結成されたリコーダー・アンサンブル「ビー・ファイヴ・リコーダー・コンソート」はルネッサンス時代のコンソート音楽を得意とし、また、 現代の様々な作曲家とのコラボレーションも行うグループ。このアルバムではイタリア・ルネッサンスの作曲家で同姓同名のアルフォンソ・フェッラボスコ親子の作 品を収録しています。のどかなリコーダーの音色が対位法的に絡み合う、かそけき美の愉しみ。 (Ki)

Audite
AU-97783(1CD)
「バゼヴィの写本」〜オーストリア、マーガレット王女の宮廷音楽
(1)作者不詳::アヴェ・マリア*
(2)ヨハネス・ヒセリン(1455頃-1511):「今はただ死を待つばかり」
(3)ピエール・ド・ラ・リュー(1452頃-1518):Plorer gemier / レクイエム*
(4)ヤーコプ・オブレヒト(1457-1505):レクイエム
(5)ラ・リュー:Il viendra le jour desire*
(6)ラ・リュー:Puisque je suis hors du compte*
(7)ロワゼ・コンペール(1445頃-1518):Scaramella fa la galla*
(8)作者不詳:Amours mon fait*
(9)アントワーヌ・ブリュメル(1460頃-1513):James que la
(10)ラ・リュー:「今はただ死を待つばかり」*
(11)マットイス・ピペラーレ(1450頃-1515):「今はただ死を待つばかり」
(12)ヨハネス・オケゲム(1420頃-1497):「今はただ死を待つばかり」*
(13)アレクサンダー・アグリコラ(1445頃-1506):Tout a pour moy
(14)作者不詳:アヴェ・マリア*
(15)アグリコラ:Sonnes, muses*
(16)ヨハネス・プリオリス(1460頃-1514):Deuil et ennuy*
(17)プリオリス:Royne du ciel / Regina caeli*
(18)オブレヒト:Missa Fortuna desperata(キリエ* / サンクトゥス* / オザンナ*)
(19)ラ・リュー:Ma bouche rit
(20)ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517):La mi la sol*
(21)作者不詳:アヴェ・マリア*
ドロテー・ミールズ(S)*
ボレアス・カルテット・ブレーメン【ジン-ジュー・ペク、エリザベス・シャンポリオン、ユリア・フリッツ、ルイーゼ・マンスケ】(リコーダー四重奏団)

録音:2020年8月6-9日/聖マウリティウス福音教会&聖ヴィクトル教会(バッスム、ドイツ)
ボレアス・カルテット・ブレーメンと名古楽歌手ドロテー・ミールズがオーストリアのマーガレット王女の宮廷で演奏をされていた「バゼヴィの写本」からの作品 を収録しました。「バゼヴィの写本」は16世紀初頭、作曲家で多くの写譜も手掛けたピエール・アラミレ(1470-1536)の工房で作成されたもの。ルネサンス 期のフランス=フランドル楽派のシャンソン、モテット、ミサ曲などを集めたもので声楽曲、器楽曲などの作品が残されています。その中心は即興的かつヴィルトゥ オーゾ的な装飾を加えることもあり、当時演奏されていた音楽がいかに色彩豊かであったか、当アルバムではその姿を現在によみがえらせました。
北ドイツの都市ブレーメンを本拠とするリコーダーの四重奏団、ボレアス・カルテット・ブレーメンは様々なリコーダーを駆使し、非常に幅広い表現を可能にし ており、ルネサンス期から現代まで幅広く演奏を展開しています。メンバーの一人、ユリア・フリッツはアウディーテ・レーベルからノターリ&フォンタナの作品集 (AU-97797)をリリースしています。 (Ki)

ALIA VOX
AVSA-9943
(2SACD)
Passion(受難)〜聖週間の聖務日課集(ローマ、1585年)
”枝の主日”
マタイ受難曲
"聖木曜日"
預言者エレミアの哀歌
6つのテネブレ典礼におけるレスポンソリウム
アド・ラウデス(ベネディクトゥス・ドミヌス、ミゼレーレ、パンジェ・リングァ)
[CD2]
"聖金曜日"
預言者エレミアの哀歌
6つのテネブレ典礼におけるレスポンソリウム
アド・ラウデス(ヨハネ受難曲)
イン・アドラツィオーネ・クルチス(まことに、わが弱さをば;わが民よ)
[CD3]
"安息日"
預言者エレミアの哀歌
6つのテネブレ典礼におけるレスポンソリウム
アド・ラウデス(ベネディクトゥス・ドミニス、ミゼレーレ、王のみ旗は)
アンドレ・モンティーリャ=アクレーロ(カントール)
ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、
エスペリオンXXI
ルイス・ヴィラマホ(合唱指揮)
ジョル ディ・サヴァール(指)

録音:2018年7月24-27日、ザルツブルク大学付属教会(コレーギエン教会)
トマス・ルイス・ド・ヴィクトリアの聖週間の聖務日課集は、ヴィクトリアの作品の中でももっとも彼の才のものすごさを示した傑作であり、頂点のひとつ。サヴァー ルとヴィクトリアの音楽との出会いは、実に70年以上前、1949年から1953年にかけて所属していた合唱団でのこと。幼きサヴァールはその音楽に感銘を受け、 その後音楽の道を志すきっかけのひとつとなったともいえます。1585年に作曲された音楽が、現代の私たちを感動させる本質を探求するため、サヴァールらは、 できるだけオリジナルの資料に、それからヴィクトリアの音楽に関連するグレゴリオ聖歌をはじめとした資料にあたりました。ヴィクトリアが付曲したマタイとヨハネ のテキストは複数の登場人物が介在する部分なため、サヴァールは、福音史記者とイエスのパートに分けて再構成しています。サヴァールが丹念に読み込み、現代 に生きる私たちのためにあらためて再構成した、キリストの受難について描いた音楽の中で比類なき高みにあるヴィクトリアの傑作、注目です!

Hortus
HORTUS-129(1CD)
スカルラッティ:ソナタとファンダンゴ集
(1)ソナタ ト短調 K.179
(2)ソナタ ニ短調 K.32
(3)ファンダンゴ ニ短調(ホルツ編)
(4)ソナタ ヘ短調 K.69
(5)ソナタ 変ロ長調 K.545
(6)ソナタ ヘ長調 K.82
(7)ソナタ ヘ短調 K.466
(8)ソナタ ヘ短調 K.386
(9)ソナタ ヘ短調 K.463
(10)ソナタ ニ短調 K.9
(11)ソナタ ロ短調 K.173
(12)ソナタ ニ短調 K.147
(13)ソナタ ロ長調 K.103
(14)ソナタ ト長調 K.124
(15)ソナタ ハ長調 K.132
クリスティアーノ・ホルツ(Cemb)
(3)マリア・コレリア(バロック・ギター)、
ダンカン・フォックス(ヴィオローネ)、
カルロス・アルヴェス(打楽器)

録音:2016年/フランス
ポルトガルそしてスペインに移住したイタリア人、ドメニコ・スカルラッティ。チェンバロ音楽を芸術的高みへとおしあげた作曲家の一人で、膨大なチェンバロのた めのソナタを残しております。独自のスタイルを築いたスカルラッティの作品をブラジル生まれの鍵盤奏者クリスティアーノ・ホルツが見事に演奏。ホルツ編のファ ンダンゴではバロック・ギター、ヴィオローネ、打楽器も加わります。チェンバロはジルバーマンの楽器のレプリカでマティアス・クラマー製作(2010年)を演奏し ております。 (Ki)

APARTE
AP-255(1CD)
リュリ:ヴィーナスの誕生
(1) 宮廷バレエ「ヴィーナスの誕生」LWV27(全曲)世界初録音
(2) 「偽装した愛の神たちのバレエ」LWV21〜ああ、リナルド、どこにいるの?
(3) 「プシシェ」LWV45〜イタリア人の嘆き
(4) 「謝肉祭」LWV52〜私はまさしく医者
(5) 「町人貴族」LWV43〜アルルカンのシャコンヌ
デボラ・カシェ(S)(1)(3)(4)、
ベネディクト・トラン(S)(1)(4)、
アンブロワジーヌ・ブレ(Ms)(1)(2)、
シリル・オヴィティ(T)(1)(3)(4)、サミュエル・ナモッテ(Br)(1)、
ギヨーム・アンドリュー(Br)(1)(3)(4)、
フィリップ・エステフ(Br)(1)(4)、
ナミュール室内cho(1)
クリストフ・ルセ(指)
レ・タラン・リリク

録音:2021年1月11-12日/シテ・ド・ラ・ミュジーク(フィラルモニ・ド・パリ)
リュリ作品の普及と録音に心血を注ぐクリストフ・ルセとレ・タラン・リリク。これまでリリースした7篇の歌劇はいずれも高い評価を受けましたが、今回宮 廷バレエ(バレ・ロワイヤル)作品に初挑戦。1665年初演の「ヴィーナスの誕生」で、世界初録音。
宮廷バレエはフランス王ルイ14世時代に発達した舞踊劇で、王族が楽しむものでした。声楽が入る点で歌劇的な要素も強く、リュリの真骨頂が発揮されます。 フランス映画「王は踊る」(2000)でも描かれているように、リュリの宮廷バレエはルイ14世自身が踊るために作ったもので、「ヴィーナスの誕生」はルイ王の 義妹アンリエットがヴィーナスを、王がアレクサンダー大王を演じました。
全2部、12のアントレから成る55分ほどの作品で、ギリシャ神話の神々オールスターキャストで有名なエピソードを綴り、華やかかつ英雄的に太陽王ルイ 14世の権力を象徴します。それはリュリの政治的野心ではなく、強い愛の証であることをルセが見事に表現しているのもさすが。性格で精緻なリズムを重視し たリュリならではの舞曲の面白さ、独唱と合唱のコントラスとなど充実度満点。最後はリュリならではの抒情悲劇的な作風も顔を出します。
フィルアップには「偽装した愛の神たちのバレエ」「プシシェ」「謝肉祭」のアリアや重唱、「町人貴族」のシャコンヌをルセならではの冴えた解釈で聴かせてくれます。 独唱陣もルセの信任厚い若手実力派揃いで、リュリの「ヴィーナスの誕生」がこれまで録音されなかったのが信じられないほど楽しく充実した世界を描いています。

H.M.F
HMN-916110(1CD)
Strings Attached〜カンネルの音色
ウィリアム・バード(c.1540-1623):Rowland, or Lord Willoughby’s Welcome Home
プレリュード(即興演奏)*
ダウランド(c.1563-1626):ラクリメ
後奏曲第1番(即興演奏)*
ルイ・クープラン(1626-1661):プレリュード ニ短調
ギョーム・ド・マショー(c.1300-1377):Dame, vostre doulz viaire **
ラモー:クラヴサン曲集第1巻より プレリュード、アルマンド
ヴァイス(1687-1750):ロジ伯爵のトンボー
ヘレナ・トゥルヴェ(b.1972):Silmaja(観察者、見る人)
間奏曲(即興)
フレスコバルディ:聖体拝領の為のトッカータ
 後奏曲第2番(即興演奏)
ラモー:ミューズたちの対話

(編):すべてアンナ=リーサ・エラー(10以外)) アンナ=リ
アンナ=リーサ・エラー
クロマティック・カンネル/Otto Koistinen, 2007
電子カンネル/Hannu Koistinen, 2011
プサルテリウム/Peeter Talve, 1993 **

録音:2019年1-2月、ラ・クーロワ(フランス)
カンネルとはエストニアの楽器で、フィンランドの民族楽器カンテレに似た撥弦楽器。あまり知られていませんが、驚くほど多様な音楽の可能性を秘めており、そ の音色は「天からの音」と表されます。カネル奏者のアンナ=リーサ・エラーが、中世のものから、現代のエストニアの作曲家ヘレナ・トゥルベの作品を収録、さらに は電子カンネルで即興も行い、カンネルの魅力をたっぷり伝えてくれます。特に電子カンネルを用いた楽曲(即興)では、えもいわれぬ不思議な音世界が広がりま す。現代作品では、奏法もただ弦をはじいて奏でるだけでなく、弦をこすったり押さえたりすることによって、三味線を思わせるような独特の世界が広がっています。
アンナ=リーサ・エラーはエストニア生まれ、カンネルで古楽から現代音楽までを演奏しています。エストニア音楽院で学んだのち、リヨン音楽院でリスレヴァンに 師事しています。ヴォックス・クラマンティスといったアンサンブルとの共演も多数。 (Ki)
H.M.F
HAF-8905292(1CD)
ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ集
ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):ソナタ ホ短調 op.3-5 [ヴァイオリンとチェンバロ編曲(原曲:通奏低音のない二つのヴァイオリンの為のソナタ集 (1730年))]、
 ソナタ イ長調 op.1-5、
 ソナタ ヘ長調 op.2-2
ジャン=バティスト・スナイエ(1687-1730):ソナタ ホ短調 op.4-5(世界初録音)、
 ソナタ ト短調 op.1-6、
 ソナタ ニ長調 op.3-10、
 ソナタ ハ短調 op.1-5
即興演奏(プレリュード/ヴァイオリン・ソロ)
テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ(Vn/ストラディヴァリウス「ダヴィドフ」1708年)
ウィリアム・クリスティ(Cemb)

録音:2020年6月、ル・バテイモン、ティレ(フランス)
ルクレールとスナイエは18世紀の"フランスのパガニーニ"とも言われます。コレッリの圧倒的な成功の後、印刷技術の発達もあり、フランス では18世紀のはじめの30年間で飛躍的に器楽、特にヴァイオリン作品が発展を見せました。フランソワ・デュヴァル、ジャケ・ド・ラ・ゲールら様々な人気作曲 家がひしめき合った当時フランスの中で、特に技術的に高度でありながら詩情にあふれ、変幻自在で舞曲のような魅力的なリズムの作品を多く残したのが、ルク レールとスナイエ。現代における彼らの評価はまだまだ充分にされているとはいえません。そんな状況を打破すべく、古楽界の王様クリスティと若き天才ヴァイオリ ン奏者スワルテが、世代を超えてタッグを組みました。最高級の品格とテクニックに満ちた演奏を展開しています! (Ki)

Tactus
TC-661991(2CD)
A.スカルラッティ:鍵盤作品全集 Vol.7
フーガ第1番ニ短調、フーガ第2番ニ短調、フーガ第3番 ニ短調、フーガ第4番ホ短調、フーガ第5番ホ短調、フーガ第6番 ヘ長調、フーガ第7番ヘ長調、フーガ第8番ト長調、フーガ第9番 ト長調、フーガ第10番イ短調、フーガ第11番 イ短調、フーガ第12番ハ長調、フーガ第13番 ハ短調、フーガ第14番ハ長調、フーガ第15番 ニ長調、Varie partite obbligate al basso ハ長調、アンダンテ ハ長調、フーガ ハ長調、Tastatura ハ長調、Toccata per cembalo イ長調、トッカータ ト長調、トッカータ第9番ト長調、トッカータ第4a番 ホ短調
フランチェスコ・タシーニ(Org、ハープシコード)

録音:2015年-2019年
ナポリ楽派の始祖的存在であるアレッサンドロ・スカルラッティの鍵盤作品の全曲を網羅するシリーズの第7巻。この2枚組でフランチェスコ・タシーニはA.スカルラッティの鍵盤用歌劇・オムニアをすべて録音したことになります。最初に収録された15のフーガは、ピアチェンツァのサンタ・マリア・ディ・カンパーニャ大聖堂の歴史的オルガンで演奏されています。
Tactus
TC-531601(1CD)
ビアージョ・ペショリーニ(1535-1613):マドリガーレ集第3巻(ヴェネツィア、1581) 世界初録音 トゥスケ・ヴォーチェス、
エリア・オルランド(ディレクター)

録音:2019年、プラト(イタリア)
この録音はイタリアのプラト出身のビアージョ・ペショリーニのマドリガーレ集第3巻(ヴェネツィア、1581)の研究から始まりました。地元出身の作曲者の作品を甦らせるために若手のプロ歌手とアマチュア歌手が集まり結成されたのが、トゥスケ・ヴォーチェスです。このマドリガーレ集第3巻が現存する唯一のもので29のマドリガーレから成っています。美しい楽曲も多く、トゥスケ・ヴォーチェスの情熱が伝わってきます。

Centaur
CRC-3719(1CD)
クープラン:クラヴサン曲集全集 Vol.6
「クラヴサン曲集第1巻」より第1オルドル
「クラヴサン曲集第2巻」より第9オルドル
マーク・クロル(ハープシコード)

録音:2018年(アメリカ)
50年以上のキャリアを持ち、25年以上に渡りボストン大学のチェンバロ科教授の要職にあるアメリカの鍵盤楽器奏者、マーク・クロルによるクープランのクラヴサン曲集第6巻。このプロジェクトでクロルは複数のハープシコードを使い分けていますが、今回の録音では歴史的ハープシコード復興のパイオニア、ウィリアム・ダウドが1974年に製作したタスカン・モデルの楽器を採用しています。
Centaur
CRC-3720(1CD)
クープラン:クラヴサン曲集全集 Vol.7
「クラヴサン曲集第1巻」より第2オルドル
「クラヴサン曲集第2巻」より第10オルドル
マーク・クロル(ハープシコード)

録音:2018年(アメリカ)
50年以上のキャリアを持ち、25年以上に渡りボストン大学のチェンバロ科教授の要職にあるアメリカの鍵盤楽器奏者、マーク・クロルによるクープランのクラヴサン曲集第7巻。本盤でも、ウィリアム・ダウドが1974年に製作したタスカン・モデルの楽器を使用しています。このプロジェクトは全12巻にわたるリリースが予定されています。
Centaur
CRC-3777(1CD)
クープラン:クラヴサン曲集全集 Vol.9
「クラヴサン曲集第4巻」より第24オルドル
「クラヴサン曲集第4巻」より第26オルドル
「クラヴサン曲集第4巻」より第27オルドル
マーク・クロル(ハープシコード)

録音:2018年(アメリカ)
50年以上のキャリアを持ち、25年以上に渡りボストン大学のチェンバロ科教授の要職にあるアメリカの鍵盤楽器奏者、マーク・クロルによるクープランのクラヴサン曲集第9巻。今回の録音ではクープランに近い時代に製作されたクリスティアン・クロル1776年製、クリスティアン・ツェル1737年製という2つのオリジナル楽器を使い、クープランが亡くなる3年前に完成させた最後のクラヴサン曲集を収録しています。
Centaur
CRC-3776(1CD)
クープラン:クラヴサン曲集全集 Vol.8
「クラヴサン曲集第2巻」より第12オルドル
「クラヴサン曲集第4巻」より第20オルドル
「クラヴサン曲集第4巻」より第25オルドル
マーク・クロル(ハープシコード)

録音:2018年(アメリカ)
50年以上のキャリアを持ち、25年以上に渡りボストン大学のチェンバロ科教授の要職にあるアメリカの鍵盤楽器奏者、マーク・クロルによるクープランのクラヴサン曲集第8巻。このプロジェクトでクロルは複数のハープシコードを使い分けていますが、今回の録音ではクリスティアン・クロルが1776年に製作したオリジナル楽器を採用しています。
Centaur
CRC-3747(1CD)
ロベール・バラール(c.1575−c.1649):リュート組曲集
リュート組曲第1番〜第9番
リチャード・コルブ(10コースリュート)

録音:2017年7月14日−16日(アメリカ)
17世紀初期の最も有名なフランスのリュート奏者、作曲家のロベール・バラールのリュート組曲集。北米、ヨーロッパを中心にソリスト、バロックとルネサンスのアンサンブルで、また、カーメル・バッハ・フェスティバルでは8年間リュート奏者として携わったリチャード・コルブの演奏で、当時のパリ貴族たちの間で人気を誇ったリュートの為の音楽を現代に伝えます。
Centaur
CRC-3715(1CD)
デュリュフレ:ミサ曲 「クム・ユビロ」 Op.11*
レクイエム Op.9
ノーザン・アイオワ大学コンサートcho、
ノーザン・アイオワ大学ヴァーシティ・メンズ・グリー・クラブ*、
ジョン・ワイルズ(指)、
ランドール・ハーロウ(Org)*、
マリコ・モリタ(Org)、
ジェフリー・ブリック(T)*、
ケイラ・シュミッツ(Ms)、
ミーガン・グレイ(Vc)

録音(ライヴ):2016年4月(アメリカ)
フランスの作曲家、オルガン奏者、モーリス・デュリュフレの2つの合唱作品集。男声合唱による単旋律聖歌、グレゴリオ聖歌を模倣した形で作曲された 「クム・ユビロ」、フォーレのレクイエムの構成を踏襲して作曲された 「レクイエム」を収録。合唱団は、1876年に創立された歴史あるノーザン・アイオワ大学の学生からオーディションで選ばれたメンバーで構成されており、オルガンは同大学の教授陣が演奏しています。

NovAntiqua Records
NA-38(1CD)
ラウテン・ギャラントリー〜ファルケンハーゲン:パルティータ集
ファルケンハーゲン:パルティータ第2番変ロ長調 Op.2-2
ハーゲン:ソナタ変ロ長調
バロン
:ソナタ ト短調
ファルケンハーゲン:パルティータ第5番イ長調 Op.2-5
ヨアヒム・ハーゲン:ソナタ ヘ長調
アルベルト・クルニョーラ(Lute)

録音:2019年6月、モデナ(イタリア)
イタリア古楽界の名匠アルベルト・クルニョーラが奏でるこの「Lautengalanterie(ラウテン・ギャラントリー)」は、1978年にイギリスのリュート奏者、アンソニー・ベイルズによって録音された同名の歴史的なLPに捧げられたトリビュート・アルバムです。
アンソニー・ベイルズのレコードは、アルベルト・クルニョーラ自身がリュートに親しむきっかけとなった録音であり、この楽器の演奏と研究に30年以上の歳月を費やした1つの結論として、アダム・ファルケンハーゲン、ベルンハルト・ヨアヒム・ハーゲン、エルンスト・ゴットリーブ・バロンの音楽を取り上げ、同じプログラムを提案しています。
現在のイタリアを代表するリューティストが、バッハ同世代の音楽家ファルケンハーゲンを中心としたドイツのリュート音楽の考察を、その見事な演奏で発表してくれています。
ちなみにアーティスティック・ディレクターは、旧シンフォニア・レーベルの名物プロデューサーであるシグリット・リー。その存在も、このアルバムの価値を高めてくれることでしょう。
NovAntiqua Records
NA-52(1CD)
聖アウグスチノ修道会の修道士の音楽
リッパリーニ:3声と2声の為のソナタ集
デッリ・アントニ:ヴェルセッティ・セスト・トゥオーノ
ディルタ:道徳的で神聖な英雄の詩
アゾラ:ミサ・デファンクトルム・トリブス・ヴォチブス
カペラ・ムジカーレ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレ・ボローニャ、ロベルト・カーショ(指)、スコラ・グレゴリアーノ=フォリフォニカ・サン・ピエトロ、アントニオ・ロレンツォーニ(指)

録音:年月日不詳
ルネッサンス後期からバロック初期にかけてのボローニャ、聖アウグスチノ修道会の修道士たちの音楽。
マルティーニ神父(1706−1784)の収集にかける情熱と優れたネットワークのおかげで、ボローニャの音楽図書館は現在、最大かつ最も重要な写本のコレクションの1つを所有しています。
ロベルト・カーショ率いるサン・ジャコモ・マッジョーレの聖歌隊が、マルティーニの後にアウグスチノ修道会に引き継がれたコレクションの中から、知られざる聖歌や室内楽の秘宝を紹介します。
NovAntiqua Records
NA-39(3CD)
ペルゴレージ:宗教音楽劇「アキテーヌ公聖グリエルモの改心と死」(ピリオド楽器による全曲版初録音) アンサンブル・アルラウネ、マリオ・ソラッツォ(指)、モニカ・ピッチニーニ(ソプラノ/聖グリエルモ)、カテリーナ・ディ・トンノ(メゾ・ソプラノ/天使)、カルラ・ナハディ・バベレゴト(メゾ・ソプラノ/聖ベルナルド)、フェデリカ・カルネヴァーレ(メゾ・ソプラノ/アルセニオ)、マウロ・ボルジョーニ(バス/精霊)、マリオ・ソラッツォ(バス/カピタン・クオモ)、アリアンナ・マンガネッロ(メゾ・ソプラノ/アルベルト)

録音:2019年1月、ラ・フォンテ(モデナ、イタリア)
※ハードカバーブック仕様
イタリア、ナポリ楽派の夭折の天才作曲家ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1719−1736)。
幼い頃から天才的な才能を発揮するものの、結核を患い1736年に僅か26歳でこの世を去るペルゴレージがその数年前、ナポリ音楽院の卒業作品として作曲した壮大な作品がこの宗教音楽劇「アキテーヌ公聖グリエルモの改心と死」。
当時21歳だったペルゴレージはこの作品で絶大な評価を得ることとなり、残りの僅かな生涯の中で歌劇の歴史に大きな影響を与えることになります。
ペルゴレージの転機となった作品の1つであるにもかかわらず、演奏や録音の機会に恵まれてこなかったこの宗教音楽劇の全容が、
イタリアのピリオド・アンサンブルであるアンサンブル・アルラウネと、イタリアの実力派歌手陣たちの共演によって描かれることになりました。
このピリオド楽器による世界初の全曲録音の登場は、ペルゴレージが遺した偉大な功績の1つを改めて示してくれることでしょう。

fra bernardo
FB2104505(1CD)
ヴィオリーノVol.2〜1680年頃ウィーンのヴァイオリン音楽
作曲者不詳:ソナタ11 ニ短調、
 ソナタ2 ニ短調、ソナタ15 イ短調、
 カプリッチョ4 イ短調
アレッサンドロ・ポリエッティ(?-1683):第2旋法による前奏曲
作曲者不詳:ソナタ13 ト短調
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(c.1620/1623-1680):ソナタ14 ト短調
ジョヴァンニ・バッティスタ・フェッリーニ(1601-1674):マントヴァのバッロ
J.H.シュメルツァー:ソナタ3 ニ長調
作曲者不詳:ソナタ20 イ長調、ソナタ21 イ短調
ヴェロニカ・スクプリク(Vn)、
イェルク・ヤコビ(Org)
※使用楽器:ヴァイオリン Cahuzsac Brothers, London 1787/オルガン Hermann Kroger Berend Hues 1650/51

録音:2020年10月14日ー16日、聖ラウレンティウス教会(ラングヴァルデン、ドイツ)
ルぺッジャータやオルトレモンターノ、コンチェルト・パラティーノなどでも活躍するドイツの女流ヴァイオリニスト、ヴェロニカ・スクプリク。「クラーゲンフルトの写本」による1680年頃オーストリアの音楽を収録した「ヴィオリーノVol.1」(FB1405799)から、約7年ぶりに実現した続編「ヴィオリーノVol.2」は、ロンドンの有名な大英図書館に所蔵されている手稿譜(MS.ADD 31.500)からひも解く、1680年頃ウィーンの知られざるヴァイオリン・ソナタ。「悪魔のヴァイオリニスト」ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァーや作曲者不詳の数々の優美なソナタを、スクプリクのヴィルトゥオージティと比類なき感性で仕上げています。

Signum Classics
SIGCD-560S(1SACD)
スーパーサイズ・ポリフォニー〜ストリッジョ:40声&60声のミサ曲、タリス:40声のモテット
アレッサンドロ・ストリッジョ(b.1536/1537−1592):40声のモテット 「見よ, 至福の光を」*、
 ミサ曲 「かくも幸せな日が」 〜キリエ*
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098−1179):めでたし高貴な方
ストリッジョ:ミサ曲 「かくも幸せな日が」 〜グローリア*
ビンゲン:おお, 知恵の力
ストリッジョ:ミサ曲 「かくも幸せな日が」 〜クレド*
ビンゲン:おお, 豊かな実りをもたらす根よ
ストリッジョ:ミサ曲 「かくも幸せな日が」 〜サンクトゥス*、
 ベネディクトゥス*
ビンゲン:聖霊は生の源の生
ストリッジョ:ミサ曲 「かくも幸せな日が」 〜アニュス・デイ*
トマス・タリス(c.1505−1585):おお, 光より生まれし光、
 単旋聖歌 「御身よりほかにわれは」、
 40声のモテット 「御身よりほかにわれは」
アルモニコ・コンソート、
クリストファー・モンクス(指)、
ケンブリッジ・ゴンヴィル&キーズ・カレッジcho、
ジェフリー・ウェッバー(指)、
エイドリアン・フランス(バス・サックバット)*

録音:2018年7月8日−10日、セント・ジョージ教会(ケンブリッジ)
驚異的なレパートリーの広さと安定感のあるハーモニーが魅力のケンブリッジ・ゴンヴィル&キーズ・カレッジ合唱団。小編成から大編成、合唱のみ、オーケストラ付きなど、多種多様な編成とプログラムにハイレベルで対応する2001年創設の合唱団、アルモニコ・コンソート。英国が誇る2つの名アンサンブルが集まり、40声と60声という超多声部の為のポリフォニー音楽を録音し、その衝撃的なパフォーマンスとタイトルで話題を呼んだ「スーパーサイズ・ポリフォニー」。この驚異的な音響空間をより精確に再現するため、SACDサラウンド・サウンドによるニュー・ヴァージョンがリリース!
「スーパーサイズ」なポリフォニーの代表作として知られるトマス・タリスの傑作、40声のモテット「御身よりほかにわれは(スペム・イン・アリウム)」はもちろん、約400年間消失しており現代になってパリで発見されたアレッサンドロ・ストリッジョの40声&60声のミサ曲「かくも幸せな日が」を中心に、同じくストリッジョの40声のモテット「見よ, 至福の光を」、そしてヒルデガルト・フォン・ビンゲンの美しい作品を散りばめた充実のプログラムを、たっぷりとしたサラウンド・サウンドでお楽しみください。

Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-80032(2CD)
コレッリ:ソナタ集 Op.5(ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の為の編曲版)
CD1〜ソナタ第3番、ソナタ第10番、ソナタ第11番、ソナタ第5番、ソナタ第7番/CD2 〜 ソナタ第4番、ソナタ第8番、ソナタ第6番、ソナタ第1番、ソナタ第9番、ソナタ第12番 「ラ・フォリア」
グイード・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、通奏低音:エウニセ・ブランダン(ヴィオラ・ダ・ガンバ:CD1)、パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ:CD2)、ガエターノ・ナジッロ(Vc)、エドゥアルド・エグエス(テオルボ:CD1)、ルチアーノ・コンティーニ(アーチ・リュート:CD2)、マッシミリアーノ・ラスキエッティ(ハープシコード、オルガン)

録音:1998年&2001年(イタリア)
ルカンジェロ・コレッリの有名なラ・フォリアを含む「ソナタ Op.5」の全12曲を、18世紀に作られた「ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の為の」編曲版で演奏した超名盤がGlossa Cabinetシリーズより復刻!メインのガンバはイタリアの名手、グイード・バレストラッチが務め、様々な楽器による通奏低音にはパオロ・パンドルフォやエウニセ・ブランダンなど錚々たるメンバーが参加しています。
コレッリのOp.5はもともとヴァイオリンと通奏低音のために作曲された作品ですが、出版直後からさまざまな編曲版が作られており、作曲家と作品の人気のほどをうかがい知ることができます。今回の録音に使用されたヴィオラ・ダ・ガンバ版の手稿譜は、12曲のソナタをすべて収録したもので、パリ国立図書館に所蔵されています。編曲者は不明ですが、1700年にローマで出版されたヴァイオリンの為のオリジナル版のコピーをもとに、ドイツ語圏で作られたと考えられています。
Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-81603(1CD)
シャルパンティエ(1643−1704):トランペットの為の行進曲(凱旋行進曲) H.547
テ・デウム H.146
ディクシット・ドミヌス(主、わが主に言いたもう) H.202
「ガリアの王聖ルイを讃える歌」 H.365
「主よ、王を助けたまえ」 H.291
エルヴェ・ニケ(指)、
コンセール・スピリチュエル

録音:2000年7月、パリ(フランス)
数々の古楽革命を起こし、フランス・バロック音楽の復興を実現させてきた稀代の鬼才エルヴェ・ニケとコンセール・スピリチュエル。エルヴェ・ニケのGlossa移籍後の最初の大ヒット作となったシャルパンティエの「テ・デウム&モテット集」も、Glossa Cabinetシリーズより堂々の復活!
「テ・デウム H.146」はヴェルサイユ楽派最高の宗教音楽作曲家シャルパンティエの作品の中でも抜群の知名度を誇り、特に壮麗で華麗な「前奏曲」は様々な形で演奏が行われている名曲です。太陽王ルイ14世の権力と栄光を示した豪華絢爛な宮廷文化の象徴たる音楽を、コンセール・スピリチュエルの徹底したピリオド・アプローチでご堪能あれ。輝かしきバロック・トランペットが大活躍する「トランペットの為の凱旋行進曲」も聴きものです。
Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-80031(1CD)
ジェズアルド:マドリガーレ集 第6巻(1611) アラン・カーティス(スピネット&指)、
イル・コンプレッソ・バロッコ

録音:1994年9月、ボローニャ(イタリア)
アメリカ出身、アムステルダムでグスタフ・レオンハルトに師事し、ヘンデルやバロック・歌劇復興の功績を遺す古楽系指揮者、アラン・カーティス(1934-2015)の名盤がGlossa Cabinetシリーズより復刻!
カーティスがオランダで創設した古楽アンサンブル、イル・コンプレッソ・バロッコ(元イ・フェービ・アルモニーチ)の演奏で、西洋音楽の歴史の中で最も非凡な和声的思考を含むカルロ・ジェズアルド(1566-1613)の「マドリガーレ集 第6巻」を収録しています。ジェズアルドの作品において半音階のラインが和声進行を形成してゆく様は、現代の耳にとっても新鮮で、予測不可能なものに聞こえます。
Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-80030(1CD)
ポルトガルのビリャンシーコ〜エヴォラ・コレクションからの歌曲集
ペドロ・ヴァス・レゴ(1673-1736)、マヌエル・ボテーリョ・デ・オリヴェリア(1636-1711)、フレイ・マヌエル・ドス・サントス(1668-1737)、フレイ・ミゲル・ダ・ナティヴィダーデ(c.1630-c.1690)、アントニオ・マルケス・レスビオ(1639-1709)、他作曲者不詳の音楽
ロヘリオ・ゴンサルベス(指)、
ア・コルテ・ムジカル

録音:2013年3月、改革派教会(スイス、ゲルターキンデン)
16世紀から17世紀にかけて、エヴォラはポルトガルにおけるポリフォニーの最も重要な中心地のひとつでした。この街のゴシック様式の大聖堂では、いわゆる「ポルトガル派」が発展し、そこからスペインや新世界の植民地で活躍する重要な音楽家が数多く輩出されました。数多の音楽の宝庫であるエヴォラの大聖堂のアーカイヴは、そのことを雄弁に物語っています。スペイン音楽の伝道師、ロヘリオ・ゴンサルベスとア・コルテ・ムジカルは、このアーカイヴから宗教的なものと世俗的なもの、両方のビリャンシーコを選び演奏・収録しました。スパニッシュ・ハープやギター、弦楽器、打楽器など、色彩豊かな楽器の伴奏をベースに、4人の歌手が心を揺さぶる音楽を奏でています。
ビリャンシーコは、もともと世俗的な主題を持つ多声部のスペイン語の歌でしたが、すぐにキリスト教の典礼に取り入れられ、宗教的な祭日に頻繁に用いられるようになりました。エヴォラのアーカイヴにはスペイン語だけでなく、珍しくポルトガル語のテキストを含むビリャンシーコが含まれています。声楽と器楽が交互に演奏され、世俗的なものと宗教的なものが対比される点は、ポルトガルの初期バロック音楽が持つ文化的な多様性、個性、表現力の表れといえるでしょう。
Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-80033(1CD)
ヨハン・カスパール・ケルル:ミサ・ノン・シネ・クワーレ
入祭唱:「彼は、彼らを養う」(グレゴリオ聖歌)/キリエ*/グローリア*/昇階唱:ソナタ ヘ長調(2本のヴァイオリンと通奏低音の為の)/クレド*/奉献唱:「Plaudentes Virgini」(ソプラノ、アルト、テノール、バスと通奏低音の為の/サンクトゥス*&ベネディクトゥス*/アニュス・デイ*/聖体拝領誦:「Ama cor meum」(アルト、テノール、2本のヴァイオリンと通奏低音の為の)/「Dignare me」(ソプラノ、アルト、バスと通奏低音の為の)/聖体拝領後の祈り:ソナタ ト短調(2本のヴァイオリン、バスと通奏低音の為の)/神への感謝:レジナ・チェリ・ラウダーテ
(*=ミサ曲 「ノン・シネ・クワーレ」より)
ファビオ・ボニッツォーニ(Org&指)、ラ・リゾナンサ

録音:1999年5月、聖ロレンツォ教会(イタリア、ライーノ)
バッハにも高く評価されたドイツの作曲家ヨハン・カスパール・ケルル(1627-1693)の声楽作品を、ファビオ・ボニッツォーニ率いる人気古楽アンサンブル、ラ・リゾナンサの演奏で!17世紀、主にウィーンで活躍したケルルはパッヘルベルをはじめとする多くの音楽家に影響を与え、教師としても傑出した人物として知られています。バッハやヘンデルもケルルの作品を研究したといいます。
ミサ曲「Missa non sine quare」は、1689年にミュンヘンで出版された6つのミサ曲集の第1曲目。ケルルはこの作品で、対位法の扱いに関して紛れもない才能があることを証明しており、ソロ部分、トゥッティ部分の両方において見事な模倣対位法が見られます。ケルルの旋律的な創意、対位法の精巧さ、和声の大胆さは、のちにバッハによって賞賛されました。

CPO
CPO-555300(1CD)
NX-B10
テレマン:結婚式のためのセレナータ
結婚式のためのセレナータ「Liebe, was ist schoner als die Liebe 愛、愛よりも美しいものなどない」 TWV 11:26 - ソプラノ、テノール、オーボエと弦楽合奏のために
6つのカンタータより第5カンタータ「Lieben will ich 私は愛したいのに」TWV 20:21 (ハンブルク 1731)- テノール、オーボエ、弦楽合奏と通奏低音のために
カンタータ「Der Weiberorden 女性の地位」TWV 20:49- ソプラノと弦楽のために
ユリア・キルヒナー(S)
ゲオルク・ポプルッツ(T)
ラ・スタジオーネ・フランクフルト(古楽器使用)
ミヒャエル・シュナイダー(指)

録音:2019年5月10-11日
多作家で知られるテレマンは、ハンブルク市の音楽監督として知名度を誇るだけではなく、その作品が当時 の貴族や富裕層の人々から愛されていたためか「結婚式のための音楽」の作曲家としても大きな需要があ り、「愛」や結婚に関する作品も多く残しました。このアルバムに収録された1曲目のセレナータ(バロック時 代、主として祝賀の行事に演奏された1幕もののオペラを指す)「愛、愛よりも美しいものなどない」は、ソプ ラノとテノールが結婚の有用性について論争するという歌詞に活気に富んだ音楽をつけており、テレマンの全 ての作品の中でもとりわけ独創的で機知に富んだ音楽の一つとされています。他には愛の不可思議さにつ いて自由なテキストで歌うテノールのソロ・カンタータ「私は愛したいのに」と、結婚式の饗宴のための「女性 の地位」も収録。若い花嫁が抱く結婚生活への期待が明るいトーンで歌われます。テレマン演奏のオーソリ ティ、ミヒャエル・シュナイダーとラ・スタジオーネ・フランクフルトのバックで、キルヒナーとポプルッツが見事な歌唱 を聴かせます。

CPO
CPO-555411(2CD)
NX-D11
フェルディナンド・パエール(1771-1839):歌劇「レオノーラ」 レオノーラ…エロノーラ・ベルロッチ(S)
フロレスターノ…パオロ・ファナーレ(T)
ロッコ…レナート・ジローラミ (Br)
マルツェリーナ…マリー・リーズ(S)
ジアッキーノ…ルイジ・デ・ドナート(Bs)
ドン・ピッツァーロ…カルロ・アッレマーノ(T)
ドン・フェルナンド…クレシミル・シュピツェル(T)
インスブルック音楽祭O
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)

録音:2020年8月5-11日 インスブルック古楽音楽祭・チロル州立劇場(スイス)
2020年8月、新型コロナ感染症(COVID-19)のパンデミック下、行われたインスブルック古楽音楽祭。 ベートーヴェン生誕250周年を記念して用意された演目は、パエールの「レオノーラ」の演奏会形式上演で した。パエールはベートーヴェンと同世代の1771年生まれのイタリア出身の作曲家。この「レオノーラ」は 1804年の作品で、忠実な妻が不当に投獄された夫を地下牢から救うという筋書きは、ベートーヴェンの 「フィデリオ」と同じであるものの、パエール作品では政治的な要素は薄められ、個人の愛と正直さが称賛さ れています 。また台本はイタリア語であり、この言葉の違いが音楽に表現方法やリズムなどのかなりの違い をもたらしています。構成はハッセやポルポラ、モーツァルトなどの影響を受けたイタリア・オペラの形式に則っ ており、リズミカルなレチタティーヴォやコロラトゥーラを駆使した聞かせどころの多いアリア、カバレッタ、そしてま ろやかな二重奏などが次々と登場します。イタリア・バロック・オペラの指揮で名高いアレッサンドロ・デ・マルキ による精彩に富んだ音楽と、題名役を歌うベロッキの見事にコントロールされた高難度のコロラトゥーラが聴 きどころです。

Orchid Classics
ORC-100171(1CD)
NX-B03
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア
ファンタジア第1番変ロ長調
ファンタジア第2番ト長調
ファンタジア第3番ヘ短調
ファンタジア第4番ニ長調
ファンタジア第5番イ長調
ファンタジア第6番ホ短調
ファンタジア第7番変ホ長調
ファンタジア第8番ホ長調
ファンタジア第9番ロ短調
ファンタジア第10番ニ長調
ファンタジア第11番ヘ長調
ファンタジア第12番イ短調
イリーナ・ギントヴァ(Vn)

録音:2019年5月10-15日
テレマンの「無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア」は1735年、『ターフェルムジーク』の少し後に作曲されました。多くの楽器の演奏法に精通し ていたテレマンは、他にもフルート、ガンバ、チェンバロのためにファンタジア集を書いており、どれもが明晰なスタイルと親しみやすい旋律にあふれているこ とで知られています。この無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジアは随所に重音奏法による対位法、自由で即興性を感じさせる音楽作りであるととも に、テレマンは楽器の表現の可能性を試しつつ聞いて楽しめるように作曲しており、演奏者の技巧も存分に発揮される見事な仕上がりです。 イリーナ・ジントヴァはウクライナ出身のヴァイオリニスト。キエフでリュドミラ・オフチャレンコに学び、チューリッヒ芸術大学に留学、数多くのコンクールの入 賞経験を持っています。2002年にはギドン・クレーメルが主催するロッケンハウスの室内楽フェスティヴァルに出演するなど、世界中で活躍しています。 10歳の時に初めてテレマンのファンタジアを演奏したという彼女、およそ20年を経てこの録音に臨み、これまでの経験と自身の成長を反映させた集中 力の高い演奏を披露しました。

Resonus
RES-10285(1CD)
NX-B05
ヨハン・パッヘルベル:オルガン作品集 第1集
プレリュード ニ短調 P407
フーガ ニ短調 P154
トッカータ ヘ長調 P463
コラール・パルティータ
ああ罪人なるわれ、何をなすべきか」P7a
5声のマニフィカト・フーガ P314-325
チャコーナ ヘ短調 P43
何ゆえに悲しむや、わが心よ(第1稿)P483
何ゆえに悲しむや、わが心よ(第2稿)P484
コラール・パルティータ「神のみわざは善きかな」 P379
われらが神は堅き砦 P106
マシュー・オーウェンズ(Org)
1965年製 フロベニウス・オルガン

録音:2014年7月17-18日チャペル・オブ・クィーンズ・カレッジ、オックスフォード(UK)
『パッヘルベルのカノン』で知られる作曲家パッヘルベル。ブクステフーデと近い時代を生きた彼は、優れた鍵盤楽 器奏者であるとともに、フレスコバルディやフローベルガーなどの初期バロックの作曲家から受けた影響を、次世代 のバッハへと伝える架け橋になりました。とりわけコラール前奏曲やフーガの発展に大きく寄与し、その作品は当 時の人々から高い人気を得ていました。このRESONUS CLASSICSでのパッヘルベル:オルガン作品集を手掛 けているのは、2005年1月よりウェルズ大聖堂のオルガニストと聖歌隊監督を務めたマシュー・オーウェンズ。 バッハ全オルガン作品の演奏で高く評価されています。今回の録音に使用されたのは1965年製のフロベニ ウス・オルガン。パッヘルベル作品の多様なスタイルを表現するにふさわしい音色を備えた楽器です。
Resonus
RES-10282(1CD)
NX-B05
イタリア・バロック黎明期における超絶技巧ヴァイオリンの装飾技法
1. ジョヴァンニ・バッサーノ(1561頃-1617): 第1リチェルカータ
2. シプリアーノ・デ・ローレ(1515頃-1565): Anchor che col partire
リッカルド・ロニョーニ(1550頃-1620頃)による装飾
3. ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(1525頃-1594):Deh hor foss’io col vago della luna
ウェッバー(1969-)による装飾
4. アスカニオ・マイオーネ(1565頃-1627):Canzon francese prima 第1フランス風カンツォン
5. ビアージョ・マリーニ(1594-1663):シンフォニア「ラ・ガルダーナ」
6. オリヴァー・ウェッバー:リチェルカータ(原曲: ジョヴァンニ・バッサーノ)
7. トマ・クレキヨン(1505頃-1557頃):Par trop souffrir de fortune
ennemie
ウェッバーによる装飾
8. オルランド・ディ・ラッソ(1532頃-1594): Susanne ung jour
ジローラモ・ダッラ・カーサ(1601年没)による装飾
9. ゲルトナー(生没年不詳):トッカータ
10. マリーニ:シンフォニア「ロルランディナ」
11. ジョヴァンニ・ガブリエリ(1555頃-1612): 第2旋法によるトッカータ
12. トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548頃-1611): Dilectus tuus candidus
ジョヴァンニ・バティスタ・ボヴィチェッリ(16世紀後半に活躍)による装飾
13. デ・ローレ:Signor mio caro
ウェッバーによる装飾
14. ウェッバー:チャッコーナ(モンテヴェルディ、サンチェス、R&F. ロニョーニにならって)
15. ミケランジェロ・ロッシ(1601頃-1656): 第9トッカータ
16. ダリオ・カステッロ(1602-1631):第1ソナタ
17. カルロ・G(1600頃-1620活躍):Convertisi planctum
18. ジョヴァンニ・パオロ・カプリオーリ(1580頃-1627頃): Vulnerasti cor
meum
ウェッバーによる装飾
19. アントニオ・モルターロ(1587-1610活躍): カンツォーナ「ラ・マルヴェッツァ」
ウェッバーによる装飾
20. アウレリオ・ヴィルジリアーノ(1600頃活躍): 「Vestiva i coll」[リチェルカータ]
21. パレストリーナ:Cosi le chiome mie
ウェッバーによる装飾
22. アンドレア・ガブリエリ(1532頃-1585): 4声のイントナツィオーネ
23. パレストリーナ:Io son ferito
フランチェスコ・ロニョーニ(?-1626頃)による装飾
オリヴァー・ウェッバー(Vn)
スティーヴン・デヴァイン(オルガン&チェンバロ)

録音:2021年2月10-12日
16世紀の終わりから17世紀の初頭にかけて発展した「ディミニューション=旋律中の音を細かい音価の音符に細分すること」と呼ばれる演奏様式。 これは変奏曲などでよく使われる方式で、当時の奏者たちは元のシンプルな旋律に即興的な装飾を付ける技術が求められていました。 このような作品の一つに、パレストリーナのマドリガーレ「Io son ferito ああ、私はこんなに傷ついて」の旋律にフランチェスコ・ロニョーニが装飾を施した ものがあり、ここには「芸術と熟達の技」というキャプションが付けられていました。このアルバムには、当時のディミニューションの作例と、ヴァイオリニストの オリヴァー・ウェッバー自身がこの時代の作品に新たな装飾を施したヴァージョンを聴くことができます。 オリヴァー・ウェッバーは17世紀から18世紀作品を得意とするピリオド楽器アンサンブル「モンテヴェルディ弦楽バンド」の音楽監督。このアルバムはアン サンブルに属する奏者たちをフィーチャーするシリーズ『モンテヴェルディ弦楽バンド・イン・フォーカス』の最初の1枚となります。

Orlando Records
C-00271(1CD)
スカルラッティ:リコーダーとソプラノのためのソナタとカンタータ集
ソナタ ト長調 K.91/ソナタ ニ短調 K.77
ソナタ ホ短調 K.81/ソナタ ニ短調 K.89
ソナタ ヘ長調 K.78
カンタータ「眠っていても」ハ短調
ジョルジオ・マッテオリ(リコーダー&指揮)、
リタ・アロッジャ(S)、ア
ンサンブル・フェスタ・ルスティカ

録音:2018年5月12日−14日、サラ・パロッキアーレ・ジョヴァンニ・パオロU(クレメッラ、イタリア)
ナポリ出身の巨匠中の巨匠、ドメニコ・スカルラッティの「ソナタ」をリコーダーとピリオド・アンサンブルの編成で奏でたご当地イタリアのレーベルならではの注目盤!
リコーダーのジョルジオ・マッテオリは1994年に自身の団体であるアンサンブル・フェスタ・ルスティカを創設。
アンサンブル・アウローラやカペラ・ムジカーレ・ディ・サンペトロニオ、アカデミア・モンティス・レガリス、アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソートなどのイタリアの世界的ピリオド・アンサンブルでも活躍した名手です。
エンニオ・モリコーネとマルコ・フリシーナが音楽を担当した「十戒(The Bible)」にも参加するなど、その演奏活動は多岐に渡っています。

Centaur
CRC-3672(1CD)
バルバラ・ストロッツィ:情熱的な歌〜セシリアズ・サークル
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):うかつ者 Op.8
カンタータ、アリエッタと二重唱曲集 Op.2 より 「アイ・バーチ」
サクリ・ムジカーリ・アフェッティ Op.5 より 「立ち上がれ、立ち上がれ」
ケ・シ・プオ・ファーレ(Musing #1)
エウテルペの遊戯 Op.7 より 「Non occorre ch'io ci pensi」
サクリ・ムジカーリ・アフェッティ Op.5 より 「サルヴェ・レジーナ」
カンタータ、アリエッタと二重唱曲集 Op.2 よりLa Riamata da chi amava、 美しい瞳が
エウテルペの遊戯 Op.7 より 「Non volete ch'io mi dolga」
ケ・シ・プオ・ファーレ(Musing #2)
カンタータ、アリエッタと二重唱曲集 Op.2 より アモール・ドルミリオーネ
ジャネット・ヤングダール(S)、
ヴィヴィアン・モンゴメリー(ハープシコード、オルガン、アコーディオン)、キャサリン・ボット(S)、ベンジャミン・カッツ(ハープシコード、オルガン)、エリザベス・ケニー(テオルボ)、ジュリア・マッケンジー(Vn)

録音:2014年6月、チョートン・ハウス・ライブラリー(ハンプシャー、イギリス)&2015年5月、ユニテリアン・ユニヴァーサリスト教会(マサチューセッツ、アメリカ)
バロック初期のイタリアでソプラノのための作品を中心に作曲していた女性作曲家・声楽家、バルバラ・ストロッツィの歌曲集。ジャネット・ヤングダールはレスブリッジ大学で准教授を務めるソプラノ歌手で、中世音楽のアンサンブル「Sequentia」とヨーロッパと北米でツアーを行うなど精力的に活動。カナダをはじめ各地で講演や論文の発表なども行っています。

Caprice
CAP-21930(1CD)
バロック物語
プロローグ:ポルスカとツインポルスカ(ユーン=エーリク・ハルによる)/オーロフ・ヌードブラードのポルスカ/「ヨンサグッベン」オーロフ・ユーンソンの松のポルスカ/マンネ・オールソンの「ボルネスの古いポルスカ」/ヨニー・ショーニングの2つのポルスカ/スニッカル=エーリク・オールソンのポルスカ/エミール・リンドヴァールの白樺皮の靴のマーチ/エピローグ:カール・スヴェードの2つのポルスカ (全編曲:リンクス・アンサンブル)
リンクス・アンサンブル〔ネッタ・ヒュプシャー(リコーダー)、リンネア・オール・キャンベル(Vn)、アンナ・グスタフソン(ニッケルハルパ)、レオノル・パラッツォ(バロック・チェロ)、アヴィノアム・シャレヴ(Cemb)〕

録音:2020年
「リンクス・アンサンブル(Lynx Ensemble)」は、スウェーデン、ドイツ、イスラエル、オランダのバロックとフォークの音楽家が集まって結成した音楽プロジェクトです。17世紀と18世紀がルーツのスウェーデンの伝統舞曲を探求し、当時の演奏スタイルをあらためて「イメージ」として再現することを目的に活動しています。デビュー・アルバム『バロック物語』は、かつての音楽語法が独自の方法で維持されているヘルシングランドのフォークミュージックに焦点を当てて制作されました。「ヨンサグッベン(うすのろ爺さん)」のニックネームで愛されたオーロフ・ユーンソンや、「スニッカル=エーリク(こそこそエーリク)」の名で親しまれたスペルマン(フィドラー)で農夫のオールソンたちの「ポルスカ」。息の長い非対称のフレーズ、スペルマンたちが名人芸を競ったパッセージなど、いわゆる「華麗な様式」を示す曲が、ドローン、ダブルストップ、平行三度といった伝統の伴奏技法も使った編曲で演奏されます。2020年の録音。COVID-19 の影響でドイツからスウェーデンに渡れなかったノーラ・マッティエスに代わり、ヨーテボリ在住のレオノル・パラッツォがバロック・チェロを弾いてセッションが行われました。

SUPRAPHON
SU-4293(1CD)
シモン・ブリクシ:ミサ曲
Arietta de gloriosissima resurrectione Domini nostri Jesu Christi
Litaniae de Venerabili Sacramento
Alma Redemptoris Mater
Domine ad adjuvandum me festina
マニフィカト
ハナ・ブラシコヴァ(S)、
ヤロミール・ノセック(Bs)
ヒポコンドリア・アンサンブル、
ヤン・ハーデク(音楽監督)

録音:2021年2月5-10日/ミフナ宮殿(プラハ)
スプラフォン・レーベルが力を注いで録音を続けている「18世紀のプラハの音楽」。当アルバムではシモン・ブリクシ(1693-1735)をとりあげました。18 世紀前半のプラハは音楽の中心地であり、イタリアのオペラ、コンチェルト、フランスの組曲、イタリアやドイツのオラトリオなどが演奏され地元の教会では最新の音 楽を聴くことができました。その中、同時代ボヘミアを代表する作曲家がプラハ出身のシモン・ブリクシです。彼はヨーロッパの豊かな音楽からインスピレーション を得て、独創的な音楽を創造した最も優れた作曲家の一人といえます。ゼレンカを思わせる高度な技術が要求されるシモン・ブリクシの作品をBCJでもおなじみ の名唱ハナ・ブラシコヴァ、そしてバスのヤロミール・ノセックが美しく歌います。 (Ki)

Da Vinci Classics
C-00414(1CD)
バセオ:5声のためのマドリガーレ集第1巻(世界初録音) スコラ・カントルム・バレンシス、
ジルベルト・スコルダリ(指)

録音:2021年1月、サン・ジャコモ教会(バーリ、イタリア)
詳しい生没年や経歴等は判明していないものの16世紀の最後の30年間に活躍し、レッチェ大聖堂を務めていたとされるイタリアの音楽家フランチェスコ・アントニオ・バセオ(16世紀頃)。
バセオは「ナポリ風カンツォン集」(1573年)や「2つのマドリガーレ集」(1573年、1582年)を出版しており、今回録音が行われたの世界初録音となる「5声のためのマドリガーレ集第1巻」1582年にヴェネツィアで出版されました。
イタリアのヴォーカル・アンサンブル、スコラ・カントルム・バレンシスは、アンサンブル・ジル・バンショワを筆頭とするピリオド・アンサンブルで通奏低音奏者として活躍したジルベルト・スコルダリによって2018年に創設。
1500年から1700年にかけてイタリアのプーリア州近郊で作曲された音楽の発掘、蘇演に力を注いでる気鋭の団体です。

RAMEE
RAM-1916(1CD)
『KEY NOTES ルネサンス以前の鍵盤音楽の世界』〜ヨーロッパ各地の手稿譜から
1. 天より降り来たり Descendit de celis
2. 王の舞曲 Danse real
3. 神よ Domino
4. 嫌われぬ民を Tribum quem non abhoruit(原曲: フィリップ・ヴィトリ〔1291-1361〕『フォーヴェル物語』)
5. タシンの手法で Chose Tassin(タシン〔13世紀に活躍〕/コリーナ・マルティ)
6. 全能にして神の父なる主よ、憐れみ給え(キリエ IV) Kyrie cunctipotens genitor Deus
7. めでたし、海の星 Ave maris stella
8. 天使のキリエ Kyrie ang[e]licum
9. ホ調のレデウンテス Redeuntes in mi
10. わたしは一心にあなたに祈ります Mit ganczem Willem wunch ich dir
11. 慎ましくも慈愛を Humble Pitie
12. レ・ラ・ファ・ソの調べによるプレアンブルム Praeambulum super d a f et g
13. (表題のない曲)
14. 敬虔の星 Stella pia (アルジェントラートのヘンリクス・ヘスマン〔14世紀末-15世紀初頭に活躍〕)
15. パリの風車 Molendium de Paris(原曲:ピエール・デ・モラン〔14世紀に活躍〕)
16. 我ら主を祝福せん Benedicamus Domino
17. アーメン Amen
18. わたしはその枝に Io me son uno che per la frasche(原曲:ヤーコポ・ダ・ボローニャ〔1340?-86年頃に活躍〕)
19. ああ、いつだったかあなたがわたしを優しく抱きとめてくれた時のように
Deh come dolcemente m’abbracciava
(ジョヴァンニ・ダ・フィレンツェ〔1340-60頃活躍〕〕
20. もし、その甘やかな眼差しが Se la vista soave(フランチェスコ・ランディーニ〔1325頃-1397〕)
21. 広き野原に、草木の茂った大きな森に Per larghi prati e per gran boschi folti (ジョヴァンニ・ダ・フィレンツェ)
22. 愛らしい天使たちが神への感謝を歌う Cantano gl’angiolieti Sanctus
23. 祝福して迎えよう、全人類の只中で Benedicamus: Sane per omnia
24. 祝福して迎えよう Benedicamus
(特記無き楽曲は全て作曲者不詳)
コリーナ・マルティ(クラヴィシンバルム、クラヴィシテリウム、オルガネット〔ポルタティーフ・オルガン〕、オルガン)

録音:2019年5月13-14日 聖ニコライ教会、アルテンブルフ、ドイツ
2019年8月2-3日 聖レオデガル教会、メーリン、スイス
バーゼル・スコラ・カントルムで教鞭をとるコリーナ・マルティ。リコーダーやルネサンス以前の様々な管楽器を吹きこなす一方、チェンバロやヴァー ジナルより前に存在した中世の鍵盤楽器の歴史にも詳しく、チェンバロの祖先クラヴィシンバルムや、ふいごを自ら操作し膝上などで演奏する 小型のオルガン、オルガネット(ポルタティーフ・オルガン)の名手でもあり、リュート奏者ミハウ・ゴントコとのユニット「ラ・モッラ」でRAMEEレーベル ほかから興味深い中世音楽アルバムを制作してきました。古楽器アンサンブル、アントネッロの鍵盤&ハープ奏者西山まりえとの共演でも知ら れる彼女が今回ソロで世に問うのは、鍵盤楽器ひとつで弾く西洋音楽の源流ともいうべき楽曲を探るプログラム。ノートルダム楽派からアル ス・ノーヴァを経てブルゴーニュ楽派に至るまで、ルネサンスと呼びうる時代以前にどのような音楽が、どのような楽器で、どのように演奏されてい たのかを辿るアルバムです。スクワチャルーピ写本、ファエンツァ写本、ブクスハイム・オルガン曲集など、この種の企画で広く典拠とされる写本は もちろん、演奏者自身の見地から多種多様な史料が用いられており、中世流即興の名手でもあるマルティの解釈も含め、弦をはじく音や管 を通る音など、素材感のある響きで奏でられる音楽の異世界的な味わいは格別。どのような歴史的検証のもと選曲されたかなど、充実した 解説(英・仏・独語で掲載)が添えられているのも魅力の一つです。

IBS CLASSICAL
IBS-92021(2CD)
NX-B07
ガエターノ・ブルネッティ(1744-1798):オーボエ六重奏曲全集
【CD1】
六重奏曲 第1番変ロ長調 L273
六重奏曲 第2番ヘ長調 L274
六重奏曲 第3番変ホ長調 L275
【CD2】
六重奏曲 第4番変ロ長調 L276
六重奏曲 第5番ハ長調 L277
六重奏曲 第6番ヘ長調 L278
ロベルト・シリャ(Ob)
イル・マニアティコ・アンサンブル【ルイス・マリア・スアレス(Vn)、パブロ・マルティン(Vn)、サンドラ・ガルシア(Va)、シルビナ・アルバレス(Va)、カルラ・サンフェリクス(Vc)】

録音:2020年8月1-4日スペイン
世界初録音
イタリア出身の作曲家ブルネッティ。優れたヴァイオリニスト、ピエトロ・ナルディーニに師事し、1760〜62年頃、両親 とともにマドリードに移住。1767年にはスペイン王室の宮廷楽団員となり、カルロス3世の王太子付きのヴァイオリン 教師、音楽指南役に選任されました。カルロス3世の崩御後は、カルロス4世が組織した「王室室内合奏団」に所 属、ヴァイオリンを担当。1795年には「王室室内O」の指揮者に選任され、以降、亡くなるまでスペイン王 室に仕えるとともに音楽的な影響力を発揮しました。彼は王の御前で演奏するために多数の作品を書きあげてお り、これらのほとんどは管弦楽と室内楽作品ですが、その大部分は出版されなかったため、没後はほぼ忘れられてし まいました。このオーボエ六重奏曲集もカルロス4世のためのの作品で、写本などのデータから1796年から98年の 間に書かれたと推測されています。古典的な形式の中に優美な旋律が溢れる魅力的な音楽です。 ロベルト・シリャはバレンシアで学んだオーボエ奏者。22歳の時にポルトSOの首席奏者に就任したのを皮切り に、現在ではスペイン国立Oの首席奏者を務めています。客演も数多く、2008年にはYOU TUBEシン フォニー・オーケストラのオンライン・オーディションに参加、マイケル・ティルソン・トーマスと共演したことも大きな話題と なりました。

CLAVES
50-3008(1CD)
「スイス、ルネサンス期の詩篇とモテット集」
ジュネーブ詩篇:第105、121、122、104、33、100、150詩篇
スウェーリンク:第105、25、121、12、122、42、9、63、150詩篇
グディメル:第25、12、104、33、8、150詩篇
アンサンブル・ラマラヴィリア、
ステファニー・ボラー(指)

録音:2020年6月&8月/ヴァルデンブルク・スタジオ(スイス)
16世紀半ば、ジュネーブ詩篇はスイスを含む改革派のヨーロッパ全体に広がり、ジュネーブの改革派であるジャン・カルヴァンが150の詩篇を収録した最初の 全集を1562年に出版しました。その後詩篇はフランス語に翻訳されジュネーブのさまざまなカントールがその詩篇に旋律をつけました。
クロード・グディメル(c. 1514-1572)が作曲した4部作の詩篇は、初演からわずか2年後の1564年に出版されました。この詩篇は旋律をテノール・パー トに配したシンプルな構成で、瞬く間に絶大な人気を博しました。アンサンブル・ラマラヴィリアがこれらの美しい詩篇を歌います。 (Ki)

MUSICA VIVA
MV-103(1CD)
戦いと嵐
シャイト:戦いのガイヤルド
ロック:序幕の音楽
フェルディナンド・フィッシャー:「春の日記」より 組曲第1番
ヨーゼフ・ヴェルナー:「音楽のカレンダー」より 11月
ビーバー:戦い
テレマン:組曲「ドン・キホーテのブルレスク」TWV.55
リュリ:グラン・デール・アン・ゲール、「平和の神殿」より
アッカデーミア・ムジカーレ・デラヌンチアータ、
リッカルド・ドーニ(指)

録音:2014年10月11日−18日、アッビアテグラッソ(ミラノ、イタリア)
イタリア古楽界を代表する鍵盤奏者の1人であるリッカルド・ドーニがミラノのアッビアテグラッソで創設したピリオド・オーケストラ、アッカデーミア・ムジカーレ・デラヌンチアータによる「戦いと嵐」をテーマとしたバロック・プログラム。
17世紀における器楽の台頭、そして美術、絵画の世界における題材としての「戦い」と「嵐」の存在感の大きさを、ドーニが自身のピリオド・オーケストラで表現してくれています。
MUSICA VIVA
MV-118(2CD)
ロンドンのイタリア人〜ジャルディーニ、J.C.バッハとアーベル
ジャルディーニ:無伴奏ヴァイオリンのための6つの協奏曲集 Op.15
J.C.バッハ:シンフォニア第6番Op.6
アーベル:序曲第4番ハ長調 Op.17
ジュリアーノ・カルミニョーラ(Vn)、
アッカデーミア・ムジカーレ・デラヌンチアータ、
リッカルド・ドーニ(指)

録音:2016年6月19-26日、サンタントニオ・アバーテ教会(ミラノ、イタリア)
イタリアが世界に誇るバロック・ヴァイオリンの鬼才ジュリアーノ・カルミニョーラが、コレッリの弟子ソーミスの弟子である18世紀イタリアのコンポーザー=ヴァイオリニスト、フェリーチェ・ジャルディーニ(1716−1796)の「6つのヴァイオリン協奏曲 Op.15」を網羅!
ジャルディーニはヨンメッリの作品を作曲者の眼前で演奏した際、自身のヴィルトゥオージティを最大限にアピールするために過剰な即興的装飾を付け加えたがために、怒りが頂点に達したヨンメッリから平手打ちを受けたというエピソードを持っています(聴衆はその圧倒的な演奏に大喝采)。
1750年にロンドン・デビューを飾り、その後は同地に定住してヨハン・クリスティアン・バッハ、カール・フリードリヒ・アーベルたちと親交を深めたことも知られています。
1772年にロンドンで出版され、スペインのマドリッド国立図書館に保存されていたジャルディーニの「Op.15」の知られざる魅力が、名匠カルミニョーラのヴァイオリンによって解き放たれます。

Etcetra
KTC-1922(1CD)
金鉱〜バッハ・ファミリー、ゴルトベルク、テレマン
バッハ:リコーダーとハープシコードのためのソナタ ヘ長調(原曲:ヴァイオリンとハープシコードのための) BWV.1016
C.P.E.バッハ:フルートとハープシコードのためのソナタ ニ長調
バッハ:リコーダーとハープシコードのためのソナタ第3番 ニ短調(原曲:オルガンのための) BWV.527
J.G.ゴルトベルク:リコーダーとハープシコードのためのソナタ 変ホ長調(原曲:2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調) DurG13(BWV.1037)
テレマン:クラヴサンのための36のファンタジーより 〜 ファンタジー第1番ニ長調 (ファンタジー TWV33:34とTWV33:14からの編)、ファンタジー第2番 ト短調(ファンタジー TWV33:8とTWV33:14からの編)
W.F.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BR-WFB B17
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988より アリア(リコーダーと通奏低音のための編)
ザ・シアター・オヴ・ジ・イヤーズ〔カーステン・エッケルト(リコーダー)、アレクサンドラ・コレネワ(ハープシコード)〕
ウィーン国立音楽大学のリコーダー科教授を務め、古楽と現代音楽のもっとも多彩で需要の高いリコーダー奏者の一人として活動するカーステン・エッケルト。古楽の新しい発見、希少性、好奇心からなる魅力的なプログラムを追求してきたエッケルトのアンサンブル「ザ・シアター・オヴ・ジ・イヤーズ(The Theatre of The Ears/耳の劇場)」の新録音。プログラムによって編成や共演者もまったく異なるアンサンブルですが、本アルバムでは、アルセナーレ・ソノーロやラ・ヴォーチェ・ストゥルメンターレのメンバーを務めるロシアのハープシコード&ピアノ奏者、アレクサンドラ・コレネワどのデュオで、大バッハと息子のカール・フィリップ・エマヌエル・バッハとヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ、「ゴルトベルク変奏曲」との関係でも知られるヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク、そしてテレマンの音楽を、多彩なアレンジ&トランスクリプションによるリコーダーとハープシコードのための作品として披露します。
Etcetra
KTC1721(2CD)
レーマンス(1741−1771):6つの交響曲
交響曲第9番ト長調/交響曲第4番ハ長調/交響曲第3番へホ長調/交響曲第12番ニ長調/交響曲第7番ヘ長調/交響曲第11番ハ長調/交響曲第6番変ロ長調
ヴラド・ウェーフェルベルヒ(指)、
テラ・ノヴァ・コレクティーフ
ベルギーの音楽一家に生まれ、当時の多くの芸術家や音楽家と同じように、ブルージュからパリへと渡り活動したエベール・レーマンス(1741−1771)の交響曲集。レーマンスは、フランソワ=ジョセフ・ゴセックとともに初期のフランスの交響曲スタイルの発展に重要な役割を果たし、少なくとも14曲の交響曲を作曲しています。
テラ・ノヴァ・コレクティーフは、イ・ソリスティ・デル・ヴェントやシャン・ダクションのメンバーでもあるクラリネット奏者、ヴラド・ウェーフェルベルヒを芸術監督として2012年に結成されたベルギーのピリオド・アンサンブル。18世紀〜19世紀の知られざるベルギーの音楽を続々と発掘・録音しています。

Christophorus
CHE-02232(1CD)
オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタインの歌 アンサンブル・レオネス、
マルク・レヴォン(歌、リュート、チェトラ、ヴィオラ・ダルコ、指揮)

録音:2013年4月2日ー5日、ビニンゲン聖十字架教会(スイス)
「ジョスカン・デ・プレ(CHR77348)」、「アレクサンデル・アグリコラ(CHR77368)」らの器楽作品集といった、画期的なプログラムとクオリティの高い演奏で評判を呼んだアンサンブル・レオネス。ヨーロッパから西アジア、北アフリカまで渡り歩いたという中世ドイツ語圏の詩人・作曲家、オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタインの歌曲と器楽作品集。各地の文化を吸収・発展させていった、豊かで個性的な音楽が収録されており、カウ・ホルン、ハーディ・ガーディ、バグパイプ、中世フルート、ヴィエールなど、中世器楽のスペシャリスト達の演奏と歌が楽しめます。2015年にリリースされていたオリジナル盤(CHR77379)は、朝日新聞夕刊の「for your Collection〜クラシック音楽」でも紹介され話題を呼びました。
Christophorus
CHE-02222(1CD)
ローゼンミュラー:サルヴェ・レジナ〜ヴェネチアでうまれた宗教音楽
ヨハン・ローゼンミュラー:勇ましく戦いに臨め/3声のソナタ第4番/讃美すべく立ち上がらん/おお、富めるかた/私はあなたを讃えます/主よ、私は信頼しました/5声のソナタ第12番/主のしもべらよ、主をほめたたえよ/サルヴェ・レジナ
ホスエ・メレンデス・ペラエス(指)、イ・フェデーリ、ロレンツァ・ドナディーニ(S)、ハビエル・ロブレダーノ・カブレラ(C.T)、ダニエル・イッサ(T)、リザンドロ・アバディー(Bs)、イズマエル・ゴンサレス・アロニス(Bs)

録音:2010年3月、スイス
ヨハン・ローゼンミュラー(1619−1684)は、ライプツィヒ聖トーマス教会のカントルに内定しながらも同性愛疑惑により投獄され、脱獄しイタリアで活動しながらその名を広めた作曲家。ここでは、ピエタ院などで働いていたヴェネツィア時代のほとんどの宗教音楽と器楽作品を、ホスエ・メレンデス・ペラエスが芸術監督を務める16世紀〜17世紀を専門とする古楽アンサンブル、イ・フェデーリが演奏。

Passacaille
PAS-1094(1CD)
コントラファクタ
ペルゴレージ:スターバト・マーテル(フアン・フランシス・デ・イリバレン編曲版)
フアン・フランシス・デ・イリバレン(1699-1767):Amen / Ave Maria / Ego sum panis vivus / Sabia extension / Ego dormivi / Te invocamus / Lamentacion 2a del Viernes Santo
マリア・エスパダ(S)
カルロス・メーナ(A)
エンリコ・オノフリ(指)
セビリア・バロックO

録音:2017年10月
ペルゴレージ死の年、1736年に作られた畢生の名作『スターバト・マーテル』は、瞬く間にヨーロッパ中で大流行しました。18世紀宗教作品の最も美しい成 果とされ、数えきれないほどの印刷譜や手書き譜が世界中の図書館に残されています。そこで、古楽界の大ヴァイオリニストにして指揮者としても活躍を続けるオ ノフリが目を付け録音したのは、各地に散らばり姿を変えていった後の『スターバト・マーテル』!このCDではスペイン、マラガ大聖堂のアーカイブに残っている5 冊の『スタバト・マーテル』の写本から、フアン・フランセス・デ・イリバレンが同大聖堂の楽長を務めていたときに演奏されたバージョンが取り上げられています。 原作を忠実に書き写すのではなく、ときに大胆な変更を加えた「イリバレン改訂版」にご注目ください。イリバレン自身の作品をカップリングしているのも面白いポ イントです。 (Ki)
Passacaille
PAS-1107(1CD)
いちばん高貴な楽器 〜イタリア・ルネッサンス、リュートの技巧
フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497-1543):ファンタジア第65番 / 第30番
ジョヴァンニ・マリア・ダ・クレマ(1492-1550):リチェルカーレ第2番
クローダン・ド・セルミジ(ca1490-1562)、フランチェスコ・ダ・ミラノ:Las je m’y plains
ヴィンチェンツォ・カピローラ(1474-1548):スパニョーラ風リチェルカーレ
フランチェスコ・ダ・ミラノ:2声のカノン
ペリーノ・フィオレンティーノ(1523-1552):ファンタジア第1番
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第7番
フランチェスコ・ベンドゥージ(1553頃没):Ballo detto “Incognito”
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第33番
ジャン・リシャフォール(ca1480-ca1547)、フランチェスコ・ダ・ミラノ:De mon triste deplais
ヴィンチェンツォ・カピローラ:リチェルカーレ第9番
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第1番
ジュリオ・チェーザレ・バルベッタ(1540-1603):ファンタジア第7番
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第15番 / 第34番“La Compagna”
オラツィオ・ヴェッキ(1550-1605):So ben mi chi ha bon tempo
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第87番 / 第10番
ジョヴァンニ・マリア・ダ・クレマ:リチェルカーレ第15番
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第61番
ジュリオ・セーニ・ダ・モデナ(1498-1561):ファンタジア第8番
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第90番
ヴィンチェンツォ・カピローラ:リチェルカーレ第6番
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第67番
アントニオ・ロッタ (1828-1903):リチェルカーレ第4番
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第5番
ヨアン・アンブロシオ・ダルツァ(fl.1508):Calata alla spagnola
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第22番
ルカ・ピアンカ(Lute)

録音:2020年8月25-28日
リュートの黄金時代と言われるイタリア・ルネッサンス。この時代のリュート作品は質・量ともに19世紀のピアノ作品に匹敵するものがあります。このCDではミ ケランジェロやモンテヴェルディと並び称され、「悪魔」とまであだ名された天才フランチェスコ・ダ・ミラノと、彼の弟子たちの作品を中心に収録しています。リュー トが16世紀に最も高貴な楽器と考えられていた理由が容易に理解できる素晴らしい楽曲たち。イル・ジャルディーノ・アルモニコ創設メンバーのルカ・ピアンカ による巧みな演奏でどうぞ。 (Ki)

CPO
CPO-555426(1CD)
NX-B10
テレマン:イギリス王、ハノーファー選帝侯ジョージ1世のためのカンタータ集
Bleibe, lieber Konig, leben 留まりたまえ、親愛なる王よ TWV13:21〜バス独唱、2つのトランペット、ティンパニ、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音のために
Du bleibest dennoch unser Gott 未だ留まれ、われらが神よ TWV13:9b〜ソプラノ、バス独唱、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音のために
Lieber Konig, du bist tot TWV4:15〜バス独唱、2つのトランペット、ティンパニ、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音のために
Gib, das ich mich nicht erhebe TWV1:621
1749年、三位一体後の第23日曜日のためのカンタータ〜ソプラノ独唱、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音のために
Grosmachtigster Monarch der Briten ブリテンの最も強力な君主 TWV12:11〜ソプラノ、バス独唱、2つのトランペット、ティンパニ、2つのフルート、2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のために
ハンナ・ツムザンデ(S)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
バロックヴェルク・ハンブルク(古楽器使用)
イラ・ホックマン(指)

録音:2020年10月12-14日
このアルバムには、テレマンの膨大な声楽曲の中から3つの機会カンタータと2つの教会カンタータが収録され ています。作品はどれも、ハノーファー選帝侯からイギリス国王となったジョージ1世のために書かれたもので、 3つの機会カンタータはそれぞれ、王の誕生日、業績を称えるための曲、そして葬儀のためのもの。どの曲も 王を象徴するトランペットが活躍し、君主に対する感謝や悲しみを余すことなく表現しています。 ここで称えられているのは、神聖ローマ帝国のハノーファーで生まれたジョージ(ゲオルク)1世(1660- 1727)。彼の母ゾフィーがイングランド王ジェームズ1世の血を引いていたため、アン王女の崩御に伴いス テュワート朝が断絶すると、54歳でグレートブリテン王