湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


バロック以前・新譜速報1


※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
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Christophorus
CHR-77454(1CD)
ゲオルク・クリストフ・シュトラットナー:宗教コンチェルト集
わたしは常に主を賞め讃えたい
父よ、私は罪を犯しました
信実なる創造主
Ich stelle mich bei meinem Leben
イスラエルの羊飼い、聞いてください
Herr, der du uns hast anvertraut
おお神よ、あなたはすべての愛の源 (全曲世界初録音
ミリアム・フォイエルジンガー(S)、
モニカ・マウフ(S)、
アレクサンダー・シュナイダー(A)、
ダニエル・シュライバー(T)、
マルクス・フライク(Bs)、
レゼスカパード、
コシモ・スタヴィアルツキ(指)

録音:2020年9月28日−30日、復古カトリック教会(カールスルーエ、ドイツ)
古楽界で花開いたオーストリアの古楽系ソプラノ、ミリアム・フォイエルジンガー。2014年にグラウプナーのカンタータ集(CHR 77381)でエコー・クラシック賞を受賞し話題を呼び、その後もドイツ・バロックの宗教音楽のスペシャリストとして高い評価を浴び続けるフォイエルジンガーの新たな録音では、「ヨハン・ローゼンミュラーと同時代の知られざる作曲家たちの宗教コンチェルト集」(CHR77425)でも取り上げていたゲオルク・クリストフ・シュトラットナー(1644/45−1704)の宗教コンチェルト集。
シュトラットラーはいとこのザムエル・カプリコルヌスに最初の音楽教育を受け、バーデン=ダーラッハ辺境伯宮廷の楽長や、フランクフルト市の音楽監督などの要職を務めたドイツの教会音楽家、作曲家です。ソプラノ、アルト(この録音ではカウンターテナー)、テノール、バスの4声部(1部の曲ではソプラノ2人)と複数本ずつのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のために書かれた、すべて世界初録音となる宗教的声楽作品。前作(CHR77425)同様、女流奏者4名からなるヴィオール・アンサンブル「レゼスカパード(Les Escapades)」にヴァイオリン、テオルボ、オルガンのゲスト・ミュージシャンが加わった8名が、繊細なアンサンブルでフォイエルジンガーらの歌声に花を添えています。

Signum Classics
SIGCDSC-672(2CD)
アーン:歌劇 「アルタクセルクセス」 モーツァルティスツ、
イアン・ペイジ(指)、
クリストファー・エインズリー(C.T)、
エリザベス・ワッツ(S)、
ケイトリン・ハルカップ(Ms)、
アンドルー・ステイプルズ(T)、
レベッカ・ボットーネ(S)、
ダニエル・ノーマン(T)

録音:2009年11月18日−21日&2010年4月2日、エア・スタジオ(ロンドン)
モーツァルトの初期作品や「疾風怒濤シリーズ」などで人気を博しているイアン・ペイジと、ピリオド・オーケストラ「モーツァルティスツ」。2010年にLinn Recordsからリリースされていた名盤、アーンの歌劇「アルタクセルクセス」全曲録音盤が、Signum Classicsから復刻。(リリース当時は「クラシカル・オペラ・カンパニー」名義)
「ルール・ブリタニア」の作曲者トマス・アーン(1710−1778)の生誕300周年を記念して、世界初の全曲盤録音としてリリースされた歌劇「アルタクセルクセス」。ジョーン・サザーランドが得意としていたアリア「戦に疲れた戦士は」で知られてきた作品で、失われたフィナーレを英国の作曲家、音楽学者のダンカン・ドゥルースが復元、レチタティーヴォをイアン・ペイジが作曲し全曲演奏が実現しています。
クリストファー・エインズリー、エリザベス・ワッツ、アンドルー・ステイプルズらの豪華歌手陣はもちろん、ボヤン・チチッチ(vn)、ジョゼフ・クラウチ(vc)、リサ・ベズノシウク(fl)、ジェイムズ・イースタウェイ(ob)、ギャヴィン・エドワーズ(hr)、サイモン・デュブルレイ(tp)、スティーヴン・ディヴァイン(cemb)などの古楽器の名手たちによる精緻な古楽器オーケストラの音色、名レコーディング・エンジニア、フィリップ・ホッブスによる優秀録音にもご注目ください。

Danacord
DACOCD-893(4CDR)
グラモフォーン・ショップ・著名音楽家シリーズ 〜デンマーク録音全集 1948−1950
■Disc 1、「17世紀北ドイツのバロック・カンタータ」
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672)
・われ心から汝をを愛す、おお主よ(Herzlich lieb hab’ ich dich, O Herr) SWV.348
ロッリ・ライル(A)、エルセ・マリーエ・ブルーン(Vn)
ユーリウス・コペル(Vn)、アルベルト・メディチ(Vc)
フィン・ヴィーザウー(Org)※録音:1950年6月13日※GSC 59/GSC 60、
・あなたは何をしたのか(Was hast du verwirket) SWV.307
ロッリ・ライル(A)、アルベルト・メディチ(Vc)
フィン・ヴィーザウー(Org)※録音:1950年6月15日※GSC 61、
・主に帰せよ、神の子らよ(Bringt her dem Herren, ihr gewaltigen) SWV.283
ロッリ・ライル(A)、アルベルト・メディチ(Vc)
フィン・ヴィーザウー(Org)※録音:1950年6月15日※GSC 62、
・おお、やさしく恵み深い主イエス・キリスト(O susser, o freundlicher, o gutiger Herr Jesu Christe) SWV.285
ロッリ・ライル(A)、ヤール・ハンセン(Vc)
フィン・ヴィーザウー(Org)※録音:1950年9月26日※GSC 63、
・汝、慈愛に満てるイエス(O misericordissime Jesu) SWV.309
ロッリ・ライル(A)、ヤール・ハンセン(Vc)
フィン・ヴィーザウー(Org)※録音:1950年9月26日※GSC 64、

ディートリク・ブクステフーデ(c.1637-1707)
・イエスは我が喜び(Jesu, meine Freud’ und Lust) BuxWV.59
ロッリ・ライル(A)、エルセ・マリーエ・ブルーン(Vn)
ユーリウス・コペル(Vn)、ハンス・カスコウ(Va)
アルベルト・メディチ(Vc)、フィン・ヴィーザウー(Org)
※録音:1950年6月12日※GSC 64/GSC 63、
・全地よ、主をたたえよ(Jubilate Domino, omens terra)」 BuxWV.64
ロッリ・ライル(A)、アルベルト・メディチ(Vc)
トマス・ローセンベア(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、フィン・ヴィーザウー(Org)
※録音:1950年6月14日※GSC 62/GSC 61/GSC 60、
・主イエスよ、もし我が汝を(Wenn ich, Herr Jesu, habe dich)」 BuxWV.107
ロッリ・ライル(A)、エルセ・マリーエ・ブルーン(Vn)
ユーリウス・コペル(Vn)、アルベルト・メディチ(Vc)
フィン・ヴィーザウー(Org)※録音:1950年6月13日※GSC 59、

フランツ・トゥンダー(1614-1667)
・目覚めよと呼ぶ声あり(Wachet auf, ruft uns die Stimme)
コペンハーゲン少年合唱団、室内O、モーウンス・ヴルディケ(指)
※録音:1948年12月30日※GSC 31、

マティアス・ヴェックマン(1619-1674)
・シオンは言う:主は我を見捨てられた(Zion spricht:Der Herr hat mich verlassen)
エルサ・シグフース(A)、ヴォルマー・ホルブル(T)、ホルガー・ヌアゴー(Bs)
室内O、モーウンス・ヴルディケ(指)
※録音:1948年12月30日※GSC 32/GSC 33、

ハインリヒ・シュッツ(1585-1672)
・助け給え、キリストよ(O, hilf Christe) SWV.296
・師よ、われら夜もすがら働けり(Meister, wir haben die ganze Nacht gearbeitet) SWV.317
ヴォルマー・ホルブル(T)、エスキル・ラスク・ニルセン(Br)
アルベルト・メディチ(Vc)、モーウンス・ヴルディケ(Cemb)
※録音:1948年12月28日※GSC 34、
・ファリサイ派の人と徴税人 − 二人の人が祈るために神殿に上った(Pharisaer und Zollner - Es gingen zweene Menschen) SWV.444 I
・ファリサイ派の人と徴税人 − 呼び求めるわたしに答えてください(Pharisaer und Zollner - Ich sage euch:Erhore mich, wenn ich rufe) SWV.444 II マヤ・ベランセン(S)、ヴァルボー・ガーゼ(A)、ヴォルマー・ホルブル(T)
ホルガー・ヌアゴー(Bs)、アルベルト・メディチ(Vc)、モーウンス・ヴルディケ(Cemb)
※録音:1948年12月29日※GSC 35/GSC 36、

■Disc 2、「17世紀北ドイツのバロック・カンタータ」
フィンセント・リューベック(1654-1740)
・やさしい花婿よ、ようこそ(Willkommen susser Brautigam)
カーアン・ヘーロプ(S)、ヴァルボー・ガーゼ(A)
エルセ・マリーエ・ブルーン(Vn)、ユーリウス・コペル(Vn)
アルベルト・メディチ(Vc)、モーウンス・ヴルディケ(Cemb)
※録音:1949年1月11日※GSC 36/GSC 35/GSC 34、

クリストフ・ベルンハルト(1628-1692)
・恐れることなかれ(Furchtet euch nicht)
カーアン・ヘーロプ(S)、エルセ・マリーエ・ブルーン(Vn)
ユーリウス・コペル(Vn)、モーウンス・ヴルディケ(Cemb)
※録音:1949年1月10日※GSC 33/GSC 32、

ディートリク・ブクステフーデ(c.1637-1707)
・おお、いかに喜びに満ちたるか(O wie selig sind) BuxWV.90
ニルス・ブリンカー(T)、ホルガー・ヌアゴー(Bs)、エルセ・マリーエ・ブルーン(Vn)
ユーリウス・コペル(Vn)、アルベルト・メディチ(Vc)、モーウンス・ヴルディケ(Cemb)
※録音:1948年12月28日※GSC 31、

「ルネサンスの合唱音楽」
オルランド・ディ・ラッソ(オルランドゥス・ラッスス)(1532-1594)
・ダヴィデの残穢の詩編(Psalms poenittentialis)「深き淵より、われ汝を呼ぶ(De profundis)」
※録音:1949年6月16日※GSC 53、
・わが心、侮辱と悲惨によりて(Improperium)
※録音:1949年9月15日※GSC 55、

ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(c.1525-1594)
・モテット「バビロンの流れのほとりで(Super flumina Babylonis)」
※録音:1950年2月10日※GSC 56、
・モテット「神聖なる日が(Dies sanctificatus)」
※録音:1949年6月17日※GSC 57、
・ミサ曲「永遠のキリストの恵み」(Missa Aeterna Christi Munera)− アニュス・デイ I & II
※録音:1949年6月17日※GSC 58、

ハンス・レーオ・ハスラー(bap.1564-1612)
・モテット「マリアは天使に言われた(Dixit Maria ad angelum)」
※録音:1949年9月15日※GSC 58、

ヤコブス・ガルス(ヤーコプ・ハンドル)(1550-1591)
・天にましますわれらの父よ(Pater noster)
※録音:1949年9月15日※GSC 57、

クレメンス・ノン・パパ(1510-1556)
・モテット「ラマで声が聞こえた(Vox in Rama audita est)」
※録音:1949年6月17日※GSC 56、

ジョスカン・デ・プレ(c.1450/1455-1521)
・ミサ・パンジェ・リングァ(Missa pange lingua)
キリエ、クリステ、キリエ − サンクトゥス
ピエニ・スント・チェリ − ベネディクトゥス
オサナ − アニュス・デイ
※録音:1949年9月15日※GSC 55/GSC 54/GCS 53、
デンマーク放送マドリガル合唱団、モーウンス・ヴルディケ(指)

■Disc 3、「後期ルネサンスと初期バロックのオルガン音楽」
ザムエル・シャイト(1587-1654)
・第2旋法によるマニフィカト(Magnificat secondi toni)1-6(1624)
※録音:1949年3月18日※GSC 47、

ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643)
・使徒書簡朗読後のカンツォーナ(Canzona dopo l’epistola)(1635)
※録音:1949年2月19日※GSC 49、

ハインリヒ・シャイデマン(c.1595-1663)
・前奏曲(Praeambulum)(ドリア旋法の)
※録音:1949年5月19日※GSC 50、

アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)
・ディフェレンシア(Diferencias)
・第4旋法によるティエント(Tiento del quarto Tono)
※録音:1949年3月19日※GSC 51/GSC 52、

ジャン・ティトゥルーズ(c.1562-1633)
・第5旋法によるマニフィカト(Magnificat quinti toni)(1626)
Magnificat, Quia respixit, Et misericordia elus, Deposuit potentes,
Deposuit potentes alter versus, Suscept Israel, Gloria patri et filio
※録音:1949年3月21日※GSC 52/GSC 51/GSC 50、

メルヒオール・シルト(1592/93-1667)
・前奏曲(Praeambulum)

オーランド・ギボンズ(1583-1625)
・ファンタジア(Fantasia)
※録音:1949年3月22日※GSC 49、

ヤン・ピータスソン・スヴェーリンク(1562-1621)
・おお幸いなる光よ、三位一体よ(O lux beata trinitas) 第1変奏、第2変奏
※録音:1949年3月23日※GSC 48、

ヤーコプ・プレトーリウス(1586-1651)
・前奏曲(Praeambulum)

ミヒャエル・プレトーリウス(1571-1621)
・乙女マリアの胎に宿れり(Altus tumescit virginis)
※録音:1949年3月23日※GSC 47、
フィン・ヴィーザウー(Org)
[フレゼリクスボー城のコムぺニウス・オルガン(ヒレルーズ、デンマーク)、

[Bonus、「フィン・ヴィーザウー、初録音集」
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)
・第1旋法によるティエント(Tiento del primer tono)

トマス・デ・サンタ・マリア(c.1515-1570)
・第3旋法によるファンタジア(Fantasia tertii toni)(「ファンタジア演奏の技法(Arte de taner fantasia)」から)

ニコラ・ルベーグ(1630-1702)
・鐘(Les Cloches)(「オルガン曲集第3巻(Troisieme livre d’orgue)」から)
[HMV DA 5207、

ザムエル・シャイト(1587-1654)
・『イエス十字架にかけられしとき』による変奏曲(Variazionen uber Da Jesus an dem Kreuze stund)verses 1-6(「新タブラトゥーラ(Tabulatura nova)」から)
[HMV DB 5213、

ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643)
・Toccata sopra I pedal(「トッカータ、カンツォーネ、マニフィカト、がリアルだ、コッレンテ集 第2集」から)

ヤン・ピータスソン・スヴェーリンク(1562-1621)
・エコー・ファンタジア(Fantasia op de Maneer von een Echo)
[HMV DB 5214、
フィン・ヴィーザウー(Org)、※録音:1937年11月12日※コムぺニウス・オルガン、

[Bonus、「フィン・ヴィーザウー、グルントヴィ教会のマークセン・オルガン」
ディートリク・ブクステフーデ(c.1637-1707)
・コラール前奏曲「ああ主よ、あわれなる罪人のわれを罰したもうな(Ach Herr, mich armen Sunder)」 BuxWV.178
・コラール前奏曲「いざ来たれ、異教徒の救い主よ(Nun komm, der heiden Heiland)」 BuxWV.211
・コラール前奏曲「天にいますわれらの父よ(Nim von uns, Herr, du treuer Gott)」 Spitta II, 1, 96
・コラール前奏曲「今ぞわれら聖霊に願いたてまつる(Nun bitten wir den heiligen Geist)」 Spitta II, 2,24
フィン・ヴィーザウー(Org)※録音:1941年9月18日、グルントヴィ教会(コペンハーゲン )、
[HMV DB 5260、

■Disc 4、「17世紀のオルガン音楽」
ディートリク・ブクステフーデ(c.1637-1707)
・トッカータ ヘ長調 BuxWV.156※GSC 37/GSC 38、

ヨハン・ヤコブ・フローベルガー(1616-1667)
・フリギア旋法によるリチェルカーレ、リチェルカーレ 嬰ヘ短調※GSC 39/GSC 40、

ルイ・マルシャン(1669-1732)
・グラン・ディアローグ(Grand dialogue) ハ長調※GSC 41/GSC 42、

フランツ・トゥンダー(1614-1667)
・前奏曲 ト短調※GSC 42、

マティアス・ヴェックマン(1619-1674)
・トッカータ ホ短調※GSC 41、

ヨハン・パッヘルベル(1653-1706)
・ファンタジア ト短調、リチェルカーレ ハ短調※GSC 40/GSC 39、

ディートリク・ブクステフーデ(c.1637-1707)
・前奏曲とフーガ ニ短調 BuxWV.140、カンツォネッタ ホ短調※GSC 38/GSC 37、
※録音:1949年1月11日&6月、イェーヤスボー教会(デンマーク)(マークセン・オルガン)、

[Bonus、「フィン・ヴィーザウー、初期録音集」
ディートリク・ブクステフーデ(c.1637-1707)
・前奏曲とフーガ ト短調 Spitta 14※録音:1940年7月11日※HMV DB 5248、
・パッサカリア ニ短調 Spitta 1※録音:1940年7月12日※HMV DB 5222、
・トッカータ ヘ長調 Spitta 21、コラール前奏曲「甘き喜びのうちに(In dulci Jubilo)」 BuxWV.197
※録音:1940年7月12日※HMV DB 5223、
[クリスチャンスボー城教会(コペンハーゲン)(マークセン・オルガン)、
・前奏曲とフーガ ホ長調 Spitta 8
フィン・ヴィーザウー(Org)
※録音:1941年9月18日、グルントヴィ教会(コペンハーゲン )(マークセン・オルガン)※HMV DB 5238、
※復刻:クラウス・ビューリト/MONO ADD
レコード録音の歴史は、19世記の後半にさかのぼり、初期は、すべて機械的装置によるアコースティック録音が行われていました。黎明期ともいえるこの時代を経て、1925年、マイクロフォンやアンプを使った電気式の録音が導入されると、レコード録音の数が一気に増え、78回転のSPレコードを販売する店も都市を中心に生まれました。ニューヨーク市の42丁目東にあった「The Gramphone Shop(グラモフォーン・ショップ)」は、独自のカタログによる希少価値の高いヨーロッパの高品質レコードの通信販売で知られ、第二次世界大戦が終わると、自身のレコード録音も手がけ、「The Gramophone Shop Celebrity Series(グラモフォーン・ショップ、著名音楽家シリーズ)(GSC)」のレーベル名をつけて販売しました。
このシリーズには、デンマークで主に「古楽」の分野で活躍していた音楽家も起用されました。オルガニストのフィン・ヴィーザウー(1906−1987)、指揮者でオルガニストのモーウンス・ヴルディケ(モーゲンス・ヴェルディケ) (1897−1988)と彼が指揮者だったデンマーク放送マドリガル合唱団、スウェーデンのアルト歌手、ロッリ・ライル(1904−1978)、デンマーク放送室内Oのメンバーを中心とする弦楽器奏者。当時の純正な演奏スタイルを伝える音楽家たちです。彼らは、1948年から1950年にかけて、テープを使わず直接ワックス盤に刻む方式で演奏を録音。78回転レコードを6枚ずつ収めた5組のアルバムとしてリリースされました。
この Danacord Records のアルバムには、彼らが無編集で記録した78回転レコード30枚分の音楽が、エンジニアのクラウス・ビューリトの所有する28枚と王立図書館所蔵の2枚のレコードを復刻して収録されました。「17世紀北ドイツのバロック・カンタータ」「ルネサンスの合唱音楽」「後期ルネサンスと初期バロックのオルガン音楽」「17世紀のオルガン音楽」。この中には、ドイツの演奏家が校訂した楽譜だけが存在し「音」としての記録が残っていない、音楽と音楽史にとって貴重な録音も含まれています。ディスクの余白部分に「Bonus」として、ヴィーザウーの「コレクション」(DACOCD- 791−792/793−794/795−796/797−798)に収録されなかった、彼の初期の録音が収められています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Glossa
GCD-921810(1CD)
ヨーゼフ・アントン・ステファン(1726-1797):ハープシコード・ソナタ集
ソナタ ト短調 「マリアツェルの行列」 S.20
ソナタ ト長調/ソナタ ハ短調
ソナタ 変ロ長調/ソナタ 変ロ長調
ミッツィ・メイヤーソン(ハープシコード)

録音:2019年8月、ドルフキルヒェ・ラーンスドルフ(ドイツ、ベルリン)
Glossaの専属レコーディング・アーティストとして、バルバトル、ムファット、ソミス、フランクールなどの作品を世に送り出し、高い評価を得てきたハープシコード奏者、ミッツィ・メイヤーソンの最新盤!あまり知られていない、あるいは失われた鍵盤作品の研究と演奏を専門とするメイヤーソンが、その魅力と音楽史的価値を伝えるべく今作で取り上げたのは、18世紀のウィーンで非常に高く評価されていたボヘミア出身の作曲家・鍵盤奏者、ヨーゼフ・アントン・ステファン(ステパン)のハープシコード・ソナタ!
ヨーゼフ・アントン・ステファンは1726年、ボヘミア地方北東部の小さな村、コピドルノに生まれました。彼は幼いころから楽才を示し、その才能に感銘を受けた伯爵の手配により、ウィーンの高名な音楽家ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイルに師事するようになります。ヴァーゲンザイルは後年健康を害したため、ステファンはそこで宮廷音楽家としての職務を任されることになりました。ウィーンの写譜家ジモン・ハシュケは、ステファンをヴァーゲンザイル、バッハ、ハイドンと並ぶ現代最高の作曲家の一人と考えており、また当時の著名な音楽学者チャールズ・バーニーは、ウィーンの2大鍵盤奏者として、ステファンとアルブレヒツベルガー(ベートーヴェンの師匠の一人)の名を挙げていました。ステファンは作曲家、指揮者、演奏家としての全盛期であった1775年頃、視力を完全に失うという悲劇に見舞われ、舞台や宮廷の仕事の多くから引退を余儀なくされましたが、彼を高く評価していたマリア・テレジアは、その後も20年間にわたり給料の満額支給を行ったといいます。ステファンは膨大な数の鍵盤作品を残しましたが、そのほとんどは手稿でしか存在せず、出版されることはありませんでした。メイヤーソンは、新たに見つかったステファンのソナタを「ハープシコードからフォルテピアノへの移行期におけるミッシングリンクのようなもの」「モーツァルト、ハイドン、初期のベートーヴェンの香りがする」「新しい時代の作曲法への発展の最前線」と表現しています。
Glossa
GCD-922810(1CD)
モンテヴェルディ:「恋人の涙」〜愛と悲しみのマドリガーレ集
01 波のささやき(第2巻)/02 私の魂は(第5巻)/03 輝く美しい目を一目見ただけで(第4巻)/04 さあシルヴィオ(第5巻)/05 私が恋人の燃える美しい目をじっと見つめると(第2巻)/06 甘美で優しい口づけ(第1巻)/07 お願い、もう戦争はやめて(第4巻)/08 安らかにここにいなさい(第3巻)/09 おお春よ(第3巻)/10 ああ悲しい別れ(第4巻)/11 西風がかえり(第6巻)/12 あなたから遠く離れて、私の心の人よ(第4巻)/13 いとしい女の墓に注ぐ恋人の涙(第6巻)
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ〔ロッサーナ・ベルティーニ(S)、フランチェスカ・カッシナーリ(S)、エレーナ・カルツァニーガ(A)、ジュゼッペ・マレット(T)、ラッファエーレ・ジョルダーニ(T)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)、マッテオ・ベッロット(Bs)〕

録音:2018年9月16日−21日&2020年7月5日−6日、聖ロッコ&セバスティアーノ信心会(トリノ、イタリア)
モンテヴェルディの傑作「聖母マリアの夕べの祈り」(GCD 922807)で2017年レコード・アカデミー賞「音楽史部門賞」を受賞し、一躍その名を世界へ轟かせた屈指のラテン系ヴォーカル・アンサンブル、"ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ"。
レコーディング第10弾は、再びモンテヴェルディに回帰! ジェズアルド、マレンツィオ、デ・ローレなどのマドリガーレ集でも高いアンサンブル能力と表現力を魅せてくれたラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレが、モンテヴェルディのマドリガーレ集第1巻〜第6巻の中から13曲をセレクションし、儚き愛や愛する人の死など悲痛な悲しみを表情豊かに歌います。2020年のコロナ下における録音では、ダニエーレ・カルノヴィチに変わりマッテオ・ベッロットが参加。エレーナ・カルツァニーガを除く全メンバーが、ラ・ヴェネクシアーナが打ち立てた偉業「モンテヴェルディ:マドリガーレ全集」(GCD920929)の録音にも参加していたという、まさに同曲のスペシャリストたちによる最新のモンテヴェルディにご期待ください!

Hyperion
CDA-68337(1CD)
イザーク:ミサ曲 「どうしたら楽しみを手に入れられるだろう」
イザーク:ミサ曲 「どうしたら楽しみを手に入れられるだろう」*
ジョスカン・デ・プレ:どうしたら楽しみを手に入れられるだろ
チンクエチェント〔テリー・ウェイ(C.T)、
アヒム・シュルツ(T)、
トーレ・トム・デニス(T)、
ティム・スコット・ホワイトリー(Br)、
ウルフリード・スターバー(Bs)〕、
ヤン・ペトリカ(T)*

録音:2020年1月6日−8日、マウアーバッハ教会(ウィーン)
ヨーロッパ各国(オーストリア、ベルギー、イギリス、ドイツ、スイス)のプロフェッショナルな歌手が集ったルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、「チンクエチェント」。これまで、ジャン・リシャフォールやフィリップ・シェーンドルフ、フィリップ・デ・モンテ、ヤコブ・ルニャールなど、フランドル楽派を中心とするルネサンスの知られざるプログラムでアルバムを彩ってきたチンクエチェントの新録音は、ハインリヒ・イザーク!
同世代の巨匠ジョスカン・デ・プレのライバルでもあり、フィレンツェのロレンツォ・デ・メティチや神聖ローマ帝国のマクシミリアン1世に重用されるなどルネサンス全盛期に大きな影響力を持ちながらも、現代ではジョスカンの陰に隠れてしまっていたイザークのミサ曲とモテット集。ミサ曲 「どうしたら楽しみを手に入れられるだろう」(Missa Wohlauff gut Gsell)は、当時のポピュラー・ソング(恐らく元々はフランス語で、後に別のドイツ語のテキストが付けられた)の旋律を基にしたパロディ・ミサで、ジョスカン・デ・プレが同じ旋律を基に作ったポリフォニック・バージョンのモテット(Comment peult avoir joye?)でも知られています。1490年頃に4声のミサとして作曲された後に声部が拡張され、6声のミサ曲として完成したイザークのもっとも素晴しい作品の1つ。ゲスト・メンバーとして、ミサ曲ではポーランド出身のテノール、ヤン・ペトリカが参加しています。

Tactus
TCSC-760602(1CD)
ジャコモ・ゴティフレド・フェラーリ(1763-1842):ハープとピアノのための作品集
ハープとピアノのための二重奏曲 第2番 Op.20(1795?)、
2台ホルンの伴奏つきハープとピアノのための二重奏曲 第3番Op.27(1795年以前)、
2台ホルンとタンバリンの伴奏つきハープとピアノのための15のディヴェルティメント Op.24(1800?)
ロベルタ・アレッサンドリーニ(Hp)、
コッラード・ルッツァ(P)

録音:2015年12月(トレント、イタリア)
18世紀イタリアの作曲家ジャコモ・ゴティフレド・フェラーリ(1763-1842)は、幼い頃から音楽の才能に溢れていました。青年期を過ごした修道院では多くのドイツ音楽を、またナポリに滞在した折には短い時間ではありましたがパイジェッロに教えを乞うことができました。その後パリやロンドンなどヨーロッパ各地で様々な作曲家の影響を受けたフェラーリでしたが、最も影響を受けたのはモーツァルトでした。ハープとピアノのための作品もそのモーツァルトの影響をうかがわせるような快闊で明るいものが多くなっています。編成もユニークで、ホルンやタンバリンが良いアクセントとして使われています。
Tactus
TCSC-631804(1CD)
ベルナルド・パスクィーニ(1637-1710):15の二台のハープシコードのためのソナタ
ソナタ第1番ニ長調、ソナタ第2番ハ長調、ソナタ第3番 ニ短調、ソナタ第4番変ロ長調、ソナタ第5番 ロ短調、第6番ホ短調、ソナタ第7番ヘ長調、ソナタ第8番 ト短調、ソナタ第9番ハ短調、ソナタ第10番 ホ短調、ソナタ第11番ト短調、ソナタ第12番 変ロ長調、ソナタ第13番イ短調、ソナタ第14番 ト短調、ソナタ第15番イ短調
マリーナ・スカイオリ(ハープシコード)、
フランチェスコ・タシーニ(ハープシコード)

録音:2019年10月(ベルティノーロ、イタリア)
パスクィーニは、その生涯で鍵盤作品に関するいくつかの本を出版しています。それらの本のうち、1691年から1702年に作成された3冊は現在1冊にまとめられたものになって伝えられています。それらによると、パスクィーニの鍵盤のための作品は、主に甥のために作られた練習曲であると考えられています。特に通奏低音を学ぶには優れた教科書となっています。とはいえ音楽的にも優れているのは言うまでもありません。スカイオリとタシーニの息の合った演奏で、美しい音楽となって蘇ります。
Tactus
TCSC-720102(1CD)
マリア・テレーザ・アニェージ(1720-1795):歌劇 「ソフォニスバ」よりアリア集
Recitativo introduttivo Forse men di Roma、Aria Dall'eterno fellice soggirno、Aria Dubbia ancor、Aria Da me che in te riposa、Aria Pensa che in te riposa、Aria Spera Roma、Aria Dille che se catene non vuol、Aria Forse verra quel di、Aria La tua sol fra l'alme belle
エレーナ・デ・シモーネ(Ms)、
アンサンブル・イル・モザイコ

録音:2019年7月(サン・ヴィトコーリ教会、イタリア)
イタリアの女性作曲家マリア・テレーザ・アニェージの生誕300年を記念して録音されました。作曲された当時、歌劇「ソフォニスバ」は演奏された様子はなく、彼女自身が演奏されることを望んで歌劇場へスコアを送ったものの実現されなかったようです。歌詞の内容から想像すると、当時ウィーンで人気のあった歌手ヴィットーリア・テージを想定して書かれたようですが、実際には非公式で演奏された様子はあるものの、歌劇場での演奏はされなったようです。しかし、そのアリアは当代きっての人気歌手を想定して書かれたものだけに、時に難解な歌唱を求められるような聴き応えのある作品に仕上がっています。
Tactus
TC-880002(1CD)
アッシジのサン・フランチェスコ聖堂のアリア
アレッサンドロ・ボローニ(1820-1896):Apostrofe a Maria/アヴェ・マリア ト長調/聖母マリアへの贈り物/神を歓喜せよ/Justorum animae/聖家族への捧げもの/Qui tollis/地は震え/ドメニコ・ステッラ(1881-1956):主よ、あなたを崇拝します/アヴェ・ヴェルム/O Bella mia speranza/アントニオ・アレマンノ(1936):absorbeat/Dio per sempre/Supplica a Cristo bambino/アヴェ・マリア
メグミ・アカヌマ(S)、
フィリッポ・ファリネッリ(P)

録音:2017年6月、2019月11月(ウンブリア音楽センター、イタリア)
アッシジのサン・フランチェスコ聖堂に仕える三人の神父による作品を集めたアリア集。19世紀のボローニ神父、19世紀から20世紀はステッラ神父、そして20世紀のアレマンノ神父と三代の作品を収録しています。これらの作品は、ほとんどが忘れ去られてしまっていましたが、その芸術性の高さは素晴らしく、後世に伝えるためにも今回の録音が行われることとなりました。ライナーノーツはピアノのファリネッリが書いておりこれらの作品に対する意気込みが感じられます。
Tactus
TC-660005(1CD)
18世紀の愛の争い
A.スカルラッティ:インテルメッツィ「パランドラーナとザンベルルッコ」
作曲者不詳(18世紀):セルヴァッジャとダメータ
バルバラ・ディ・カストリ(A)、
マルセラ・ヴェンチューラ(A)、
ガストーネ・サルティ(Bs)、
チェーザレ・ラーナ(Bs)、
ロベルト・カーショ(指)、
カペラ・ムジカーレ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレ

録音:2001年5月、2017月4月(ボローニャ、イタリア)
モーツァルトも学んだと言われる、サン・ジャコモ・マッジョーレ教会の音楽院のたくさんのアーカイヴの中から、18世紀の幕間劇を取り上げた今作。男女のやり取りを描いた作品で、内容的にもアルトとバスのコミカルな歌声で軽快に歌い上げる楽観的な音楽が魅力となっています。

Musica Ficta
MF-8034(1CD)
ギユマン:四重奏によるソナタ集第2巻 Op.17〔ソナタ第1番〜第6番〕 アンサンブル・ラ・フランセーズ〔オード・レスティエンヌ(芸術監督、フルート)、大野しほ(Vn)、ミリアム・ロウパース(バス・ヴィオール)、ジャン=バプティスト・ヴァルフレ(Vc)、郡司和也(Cemb)〕

録音:2020年7月、リヨン(フランス)
ルイ15世の宮廷で「もっとも速く、もっとも並外れたヴァイオリニスト」と称えられたフランス・バロックの作曲家&ヴァイオリン奏者、ルイ=ガブリエル・ギユマン(1705−1770)。1756年にパリで出版されたソナタ集第2巻 Op.17は、フルート、ヴァイオリン、バス・ヴィオールと通奏低音のために書かれた6つのソナタで、ギユマンの没後250周年記念として2020年に世界初録音されました。クリエイティヴで複雑なリズムへのアプローチ、フランス的な繊細さと幻想性が美しい作品で、古楽ファンは要注目。
フルート奏者のオード・レスティエンヌをリーダーに、2013年に結成された古楽アンサンブル「アンサンブル・ラ・フランセーズ」は、ベルギーのオイペン・アカデミーで講師を務め、NoEsTangoやProject Boussu、Quatuor Prosperus4など様々なアンサンブルのメンバーとしても活動する大野しほや、ブルージュ国際チェンバロ・コンクールで最高位を受賞し、リヨン国立高等音楽院とリヨン地方音楽院で講師を務める郡司和也ら、ヨーロッパで活躍する優れた日本人古楽奏者が参加しています。

Coviello
COV-92107(2CD)
トーマス・ゼレ(1599-1663):作品集
トーマス・ゼレ:Kyrie summum teutsch SW 68 / Thomas Selle:Nunc dimittis SW 60 /Thomas Selle:Ich dancke dem
Herrn von gantzem hertzen SW 35
バルトルド・ハイリゲンムント:Ach ist nicht Ephraim SW 82
トーマス・ゼレ:Misericordias SW 37 / Das alte Jahr vergangen ist SW 120
ヨハン・ストイエルライン:Das alte Jahr SW 8
フィリップ・クルシウス:O Nomen Jesu SW 48
ニコラウス・ハイネクシウス:Allein Gott in der Hohe SW 83
トーマス・ゼレ:Et cum spiritu SW 232 / Wie eine Rose SW 156 / Wie ein Juengling SW 162 / Aria 2 SW 237 / Ich suchte
des Nachts SW 19 / So frewe dich Juengling SW 20 / Quam pulchra es SW 64 / Ut, re mi / Wie manchesmahl SW 230 /
Liebe du mich SW 117
ハインリヒ・グリム:Liebe du mich SW 117
トーマス・ゼレ:Du bist die Schoenste SW 166 / Jetzt blicken aus des Himmel Saal SW 231
モニカ・マンデラルツ(指)
ミュゼズ・フェローズ
およそ400年前にシュッツ、シャイン、シャイトと並ぶ重要な作曲家の一人とみなされていたトーマス・ゼレ。モニカ・マンデラルツはこの知られざる作曲家に注 目し、楽譜を発掘し調査、編纂して録音するという研究を集中的に行いました。収録された作品は初めて録音されたもので、古楽の新しいレパートリーを提示して います。 (Ki)

Pentatone
PTC-5186895
(1SACD)
「ブラバント1653」
(1)ゲメールト・グラデュアル(フランス・イェスパース):「全ての者の贖いぬしなるイエズスよ」
(2)コルネリス・ヴァードンク(1563-1625):「イエスの愛はかくも麗しく」
(3)ベネディクトゥス・ア・サンクト・ヨゼフォ(1642-1716):マニフィカト Op.5-3
(4)グレゴリオ聖歌:「命の中で」
(5)ヴァードンク:「恵みあふれる聖マリア」
(6)グレゴリオ聖歌:「元后あわれみの母」
(7)ヨゼフォ:「救い主のうるわしき母」Op.5-10
(8)カール・ロジェ(1640-1725):「天の元后」
(9)ヨゼフォ:「元后あわれみの母」Op.5-8
(10)ヨゼフォ:「Quis me territat?」Op.6-8
(11)ヨゼフォ:「アダージョ」Op.8-1
(12)ヘルマン・オランデルス(1595-1640頃):「おお あなたたち」
(13)ヘルマン・フィンケルス(1954-):アヴェ・マリア
(14)ヨゼフォ:「大いなる秘跡」Op.9-11
【全てユディト&ティネケ・ステーンブリンクによる再構成版】
ユリー・タヤーナ・ロゼット(ソプラノ[(9)(13)])、
デボラ・カシェ(S)、
アレックス・ポッター(アルト[(8)])、
ミルコ・ルートヴィヒ(T)、
カルロス・ネグリン・ロペス(T)、
ドミニク・ヴェルナー(バス[(6)(10)])
※[]内は独唱
オランダ・バロック

録音:2020年9月/ワロン教会(アムステルダム、オランダ)
ランダ・バロックの新譜は、17世紀の北ブラバントの音楽を集めたアルバム「ブラバント1653」です。その中心は17世紀後半にブ ラバント地方で活躍した作曲家でオルガンの名手でもあったベネディクトゥス・ア・サンクト・ヨゼフォ(1642-1716)の作品です。オランダ・バロックの芸術監 督のユディト&ティネケ・ステーンブリンクが彼と同時代の作曲家たちの音楽に焦点を当て、当時の音楽がいかに豊かで充実していたことを表しております。声楽 陣はバッハ・コレギウム・ジャパンの客演でも知られるドミニク・ヴェルナーをはじめ実力派が揃いました。

PAN CLASSICS
PC-10425(1CD)
皇帝のアリア 〜ウィーン宮廷のためのオペラとオラトリオより
ヨハン・ヨーゼフ・フックス(1660-1741):『Giunone placata』(1725)より 序曲
『Dafne in Lauro』 (1714)より レチタティーヴォ「Se dunque alla virtute」、アリア「Il voler vincer Amore」(Diana)
『Giunone placata』より アリア「Io non potea soffrir」(Giunone)
『La Deposizione dalla Croce di Gesu Cristo Salvator Nostro』(1728)より レチタティーヴォ「Caro Maestro」、アリア「Caro
mio Dio」(Maria Maddalena)
『Il Fonte della Salute aperto dalla Grazia nel Calvario』(1716)より アリア「Vedi, che il Redentor」(La Grazia)
『Julo Ascanio』(1708)より アリア「Si, vendetta io voglio far」(Emilia)
『La decima Fatica d’Ercole』(1710)より アリア「Qual’ il sol in prato」(Clori)
『Orfeo ed Euridice』(1715)より アリア「Rondinella, che tal volta」(Euridice)
『Il Testamento di nostro Signor Gesu Cristo sul Calvario』(1726)より アリア「Si tempra il mio martir」(La Santissima Vergine)
マリア・ラドゥルナー(S)
ビーバー・コンソート

録音:2020年9月28?30日/聖フローリアン修道院
ヨハン・ヨーゼフ・フックスはウィーンの宮廷楽長として活躍した作曲家で主に教会音楽や器楽曲で知られていますが、舞台作品でも高い評価を得ていました。 当盤には1708年から1728年の間に書かれたオペラやオラトリオの中からソプラノのためのアリア9曲と、それに付随するレチタティーヴォを収録。オーストリア の若手ソプラノ、マリア・ラドゥルナーがフックスの華やかなアリアに光を当てます。 (Ki)
PAN CLASSICS
PC-10429(1CD)

KKC-6375(1CD)
国内盤仕様(1CD)
税込定価
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲 TWV40:14-25(ハンブルク、1735)
第1番変ロ長調 TWV40:14
第2番ト長調 TWV40:15
第3番へ短調 TWV40:16
第4番ニ長調 TWV40:17
第5番イ長調 TWV40:18
第6番ホ短調 TWV40:19
第7番変ホ長調 TWV40:20
第8番ホ長調 TWV40:21
第9番ロ短調 TWV40:22
第10番ニ長調 TWV40:23
第11番ヘ長調 TWV40:24
第12番イ短調 TWV40:25
グナール・レツボール(Vn;セバスティアン・クロッツ製、18世紀)

録音:2020年9月23-25日/聖フローリアン修道院
古楽ヴァイオリン界の名匠であり、アルス・アンティクヮ・アウストリアの指揮者としてもその名を轟かせているグナール・レツボール。2020年発売の『ロザリオ・ ソナタ』(PC-10409/KKC-6182)は非常に高い評価を受けました。そんな彼の次なる新譜はテレマンの無伴奏!バッハの無伴奏(PC-10286、PC-10298)に続く、大注目のソロ録音が登場します。
テレマンは1730年代にハンブルクでフルート、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴァイオリン、チェンバロそれぞれのための無伴奏による幻想曲を出版しました。どれ も作曲技法の高まりと楽器への深い理解がなせる名作です。このヴァイオリンのための12の幻想曲では、フーガに代表されるドイツの伝統に根差したポリフォ ニーのスタイルと、ギャラント様式やイタリアのソナタ・協奏曲にみられる当時流行のスタイルが巧みに融合されています。
ブックレットにはレツボール本人による解説を収録。国内仕様盤は日本語訳付きです。

GENUIN
GEN-21724(2CD)
「ロレム・イプサム」
セファルディの伝承歌:私の娘よ
レグレンツィ:目よ、泣かないで
18 世紀のペルーの音楽:トナーダ「エル・ディアマンテ(ダイヤモンド)」
8世紀のペルーの音楽:カチュア・セラニータ
セファルディの伝承歌:ニモルド王が郊外に出た時
F.カッチーニ:私は憔悴し
ファルコニエーリ:ドニャ・タロリリャ・デ・カラリェノスのためのフォリア
フレスコバルディ:そよ風がすっかり優しく吹けば
トレホン・イ・ベラスコ:眠れぬ私の主よ/私の熱愛する素敵な人が/トナーダ「ラ・ラタ」/セニョーラ・ドニャ・マリア
メールラ:カンツォネッタを聞いておくれ
セファルディの伝承歌:サヨナキドリたちが歌う
パーセル:少しの間の音楽
コンボ・カム(古楽アンサンブル)

録音:2020 年 2 月24-27 日 ライプツィヒ
中世からバロックにかけてのスペイン、イタリア、ペルーなどの音楽を歌と古楽器アンサン ブルで演奏しています。コンボ・カムは、6 人の音楽家(うち一人は歌の担当のヴィオラ・ブラン シュ)とドリス・メーレスビュヒナーからなる古楽団体。メーレスビュヒナーは演奏には参加して おらず、ブックレットに長めの解説(独英文)を寄せているが、読んでもあまり良く分からない。 CD1 では上記 15 曲に加え 8 つの短い情景のようなものが挟まっています。CD2 は曲間に情 景を入れず15 曲だけ、ただし曲順が異なります。
GENUIN
GEN-21728(1CD)
通奏低音なし〜バッハへ至る道で
バルツァー:前奏曲
マッテイス:壊れた経過区、急速な楽句そして幻想曲
ヴェストホフ:組曲 イ短調
コレッリ:前奏曲 イ長調
トレッリ:前奏曲 ホ短調
ピゼンデル:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ短調
コレッリ:前奏曲 ニ長調
作者不詳(ノゲイラ手稿譜):幻想曲 ニ長調
フィルスマイヤー:パルnティータ イ長調
作者不詳(ノゲイラ手稿譜):前奏曲と幻想曲 ヘ長調
バルツァー:アルマンド
パーセル:前奏曲 ト短調 N773
ビーバー:パッサカリア
ナージャ・ツヴィーナー(Vn)

録音:2020 年 6 月 8-10 日 ライプツィヒ
「バッソ(=通奏低音)なし ―バッハへ至る道で」と題された、17 世紀後半から 18 世紀前半 にかけての無伴奏ヴァイオリン作品集。無伴奏ヴァイオリンと言えばバッハとなってしまうが、 その先駆作品を聞くことができます。個々の曲がいずれも素晴らしい作品ばかりで、しかもそれ らが並ぶことで、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、パルティータ集がこれらの伝統の上に 成り立っていることがよく分かる。ことにヨハン・ヨーゼフ・フィルスマイアー(1663―1722)のパ ルティータ集(ここに収録されているニ長調を含む6 曲)は、バッハよりも数年前の作品で、極 めて充実した内容で聞き応えがある。 ナージャ・ツヴィーナーは、まだ十代の学生の頃に、今や人気SQであるクス四重 奏団の創立メンバーを務めたヴァイオリニスト(彼女は正式には第 2 ヴァイオリンだったが、し ばしば第 1 ヴァイオリンを受け持った)。そう言われてみれば、1 つのヴァイオリンながら緻密 なアンサンブルを思わせる演奏で、また重音でも音程が極めて正確で美しい。

ATHENE
ATH-23209(2CD)
NX-C04
ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー(1616-1667): チェンバロのための組曲集 第2集
【CD1】
組曲 ニ長調 FbWV 620
組曲 イ短調 FbWV 610
組曲 ヘ短調 FbWV 653 (“Die Hochstadter Leuchte”)
組曲 ハ長調 FbWV 605
組曲 ホ短調 FbWV 643
組曲 ロ短調 FbWV 626
組曲 ト長調FbWV 616
組曲 ホ短調 FbWV 607
組曲 ト短調 FbWV 641
組曲 変ロ長調 FbWV 655 (“Der Naseweise Orgelprobrier”)
組曲 ニ短調 FbWV 625
組曲 ト長調 FbWV 603
ギルバート・ローランド(Cemb)
アンドルー・ウッダーソン復元、2段鍵盤、フレンチ・モデル(2005)
1750年グルマン(パリ)製チェンバロに基づく

録音:2020年7月20-22日
2019年に発売された第1集(ATH-23204)に続くフローベルガーの「チェンバロのための組曲集 第2集」。彼が大量に残した鍵盤作品の中でも、とり わけ重要な位置を占めるのが一連の組曲です。ほとんどの組曲はアルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4曲で構成されていますが、内容は驚く ほど多彩で、どれも聴きごたえたっぷり。また、フローベルガーは作品にユニークな副題を付けることでも知られ、このアルバムに収録された「組曲 ニ長調 FbWV 620」の第1曲にも"Meditation sur ma mort future=私の来るべき死についての瞑想"というタイトルが付されています。 演奏は、1946年スコットランド生まれのチェンバロ奏者ギルバート・ローランド。現在ヨーロッパにおける最古参の一人です。NAXOSレーベルからはソ レールのチェンバロ・ソナタ全集とラモーのクラヴサン曲集、DIVINE ARTからはヘンデルの組曲をリリース、それぞれの作品が書かれた時代を深く追求 した素晴らしい演奏は、どれも高く評価されています。

CPO
CPO-555425(1CD)
NX-B10
テレマン:復活祭カンタータ集
Ich war tot, und siehe, ich bin lebendig わたしは死んだことはあるが、見よ、世々限りなく生きている者である TWV 1:872
Triumph! Ihr Frommen freuet euch
勝利だ! 喜べ、汝ら敬虔なる者よ TWV 1:1424
Er ist auferstanden 主はよみがえりぬ TWV 1:460
Brannte nicht unser Herz in uns わたしたちの心は燃えていたではないか TWV 1:131
Verlass doch einst, o Mensch 一度捨てよ、人間よ TWV 1:1470
ヨハンナ・ヴィンケル(S)
マルゴット・オイツィンガー(A)
ゲオルク・ポプルッツ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
ケルン・アカデミー(古楽器使用)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)

録音:2020年11月17-20日
テレマンは、アイゼナハの宮廷時代(1708-12)、フランクフルト・アム・マイン市の音楽監督時代(1712- 21)、ハンブルクの音楽監督時代(1721-67)、この60年間に1700曲以上のカンタータを作曲していま す。このアルバムに収録された「復活祭のためのカンタータ」はハンブルクの音楽監督時代の作品で、オペ ラ、コンサート、教会音楽の演奏を精力的に行うとともに、作品を次々と出版し高い名声を獲得していた 頃に書かれたものです。レチタティーヴォを持たないカンタータは金管楽器と木管楽器のアンサンブルが多用 され、聖書の言葉を引用し対位法を駆使したアリアにも重点が置かれています。レチタティーヴォを持つカン タータは、最初のシンフォニアの後に伴奏付きのレチタティーヴォが続き、その後にコラールと精巧に書かれた デュエットが置かれています。 美しい独唱の旋律と荘厳で華麗な合唱、これを彩る楽器の響きが融合した 作品を、宗教曲を得意とするソリストたちがケルン・アカデミーとともに、ヴィレンズの指揮で歌い上げていま す。

BIS
BISSA-2519(2SACD)
モンテヴェルディ:歌劇(音楽による寓話)「オルフェオ」 SV.318(1607) アンサンブル・ルンダバロック
ユーハン・リンデロート(テノール、オルフェオ)
クリスティーナ・ヘルグレーン(ソプラノ、ムジカ、プロセルピナ、合唱)
クリスティーネ・ノンボー・アナセン(ソプラノ、第1のニンフ、エウリディーチェ、合唱)
マリア・フォシュストレム(メゾソプラノ、使者、合唱)
アンナ・サンデル(メゾソプラノ、第1の羊飼い、スペランツァ(希望)、合唱)
エーダム・リース(テノール、第2の羊飼い、アポロ、エコー、合唱)
ダニエル・オーベリ(バリトン、第3の羊飼い、第2の冥界の精霊、合唱)
ステフェン・ブルーン(バス、渡し守カロンテ)
カール・ペーテル・エーリクソン(バリトン、第4の羊飼い、冥界の王プルトーネ、合唱)
アン=マルグレート・ニューベリ(ソプラノ、第2のニンフ、合唱)
ラスムス・グラーヴァス・ニルセン(テノール、第1の冥界の精霊、合唱)
スタファン・アルトヴェーグ(バス、第3の冥界の精霊、合唱)
ヘッドヴィグ・フォン・シャンツ(ソプラノ、合唱)
スタファン・スレーン(テノール、合唱)
ペッテル・オストベリ(テノール、合唱)
ホール・バロック
アンサンブル・アルタプンタ
フレードリク・マルムベリ((指)オルガン)

録音:2019年7月&8月/エースレーヴ教会(ルンド、スウェーデン)
モンテヴェルディが1607年に作曲した「音楽による寓話」「オルフェオ」は、5幕という構成、登場人物の多さ、明確なオーケストラの 書法、後の時代のオペラと同様に古典的神話に基づく台本といったことから、真の意味での最初の歌劇と言われています。1607年の初演の後、長い空白の期間 を経て、1904年、パリのスコラ・カントルムでの演奏会形式での上演をきっかけに演奏機会が次第に増え、21世紀までにはスタンダードのレパートリーとして定 着しました。
BIS レーベルがリリースする新しい録音は、スウェーデン南部の3つのアンサンブルのコラボレーションから生まれました。テノール歌手ユーハン・リンデロート をはじめ、ソプラノのクリスティーナ・ヘルグレーン、クリスティーネ・ノンボー・アナセン、マリア・フォシュストレムたち、ルネサンスや初期バロックの声楽作品の 経験豊富な歌手が集まった、大学都市ルンドの古楽シーンで活動するヴォーカルグループ「アンサンブル・ルンダバロック」。2012年から毎夏、ホールの町で開 催される「ホール・バロックフェスティヴァル」のアンサンブル・イン・レジデンスとして結成された「ホール・バロック」は、2016年に『テレマン、コレッリ、J. S. バッハの組曲と協奏曲』(BIS SA-2235)をリリース。ルーマンの「ゴロヴィンの音楽」(BIS SA-2355)でスウェーデン・グラミー賞を獲得しました。そして、 金管楽器のグループ「アンサンブル・アルタプンタ」。3つのアンサンブルをまとめるフレードリク・マルムベリは、マルメ音楽大学で学び、現在、王立ストックホル ム音楽大学の合唱指揮の教授とエーリク・エーリクソン室内合唱団の首席指揮者を務めています。
この録音に参加したアンサンブルには、アンサンブル・アルタプンタでトロンボーンとコルネットを担当するオーレ=クリスチャン・アンデシェンのように、「オルフェ オ」の上演と録音を何度となく経験したプレーヤーも多数含まれています。2019年夏、ルンドのエースレーヴ教会でのセッション録音です。 (Ki)

la musica
LMU-026(1CD)
ベネデット・フェラーリ:独唱のためのさまざまな作品集より
(1)恋人たちよ、ひとつ教えようか
(2)わが二つの眼よ、なぜ閉じないのだ
(3)彼女はぼくにすっかり夢中で
(4)愛が、富が、いかに心を打ち砕くか知らぬ者があろうか
(5)気を引き締めよ、おお、わが心
(6)地獄の森で育まれた、この鋭い棘は,女の言語というものは
(7)聞きなさい、恋人たちよ
(8)わたしは心の中で言った
(9)こんな馬鹿げた黄金色の髪に、二度と心を売るものか
(10)神よ、この甘美な過ちをお許し下さい
(11)あなたを愛するべきなのか、否か?
(12)死すべき定めの憐れな者が、心安らいでいる時は
(13)おお墓よ、開くのだ
フィリップ・ジャルスキー(C.T)、
アンサンブル・アルタセルセ

録音:2002年12月/パリ
ambroisieレーベルから2005年にリリースされたフィリップ・ジャルスキーの記念すべきデビュー・アルバムが、LA MUSICAレーベルでリマスターのうえ 再発売されます。
今やカウンターテナー界の実力・人気ともトップアーチストとなったジャルスキーが24歳の時にレコーディングしたもので、彼が結成したアンサンブル・アルタ セルセを率いてイタリア・バロックの作曲家ベネデット・フェラーリ(1603頃-1681)の13篇に挑戦。
声の美しさ、技巧の正確さはもとより、独特の華のある芸風はすでに明瞭に現われていて酔わされます。また完成されたものが残っていないとされるフェラーリ の作品をこれほど上質な演奏で味わえるのも貴重。
本当ならば2020年3月に来日公演を楽しむことができたはずのジャルスキーとアンサンブル・アルタセルセ。このアルバムがたっぷり補ってくれるでしょう。 (Ki)

Perfect Noise
PN-2007(1CD)
優雅な野蛮人〜1770-1800年のモスクワにおけるドイツの作曲家による室内楽名曲集
ゼバスティアン・ゲオルゲ(ca.1740-1796):2本のフルート、2つのヴァイオリンとチェロのための五重奏曲 ヘ長調、
2本のフルート、2つのヴァイオリンとチェロのためのコンチェルティーノ ト長調(1770)
ヨハン・ヨーゼフ・ケルツェッリ(1752-1820):三重奏曲第5番 ハ短調 Op.1-5、三重奏曲第1番イ短調 Op.1-1
ヨハン・ハインリヒ・ファチウス(1759−after 1810):2つのチェロのための二重奏曲第3番 ニ長調 Op.1-3(1799)
ハイドン:交響曲第63番 「ラ・ロクスラーヌ」よりアンダンテ・ポーコ・アレグレット(2本のフルート編、編曲者不詳)
アンサンブル・アルテラ・パルス

録音:2020年7月、ゼンデザール(ドイツ、ブレーメン)
古典派ファン必聴!バロックや古典派音楽の演奏を専門とする国際的なアンサンブル「アルテラ・パルス」(英語でOther Sideの意味)が探る、18世紀ロシアの音楽世界。アンサンブルのメンバーは、ヨーロッパのオーケストラでピリオド楽器を演奏する一流のソリストたちです。一般的には未知の領域といえる18世紀のロシアの音楽生活ですが、エカチェリーナ大帝の宮廷でも他のヨーロッパの宮廷同様、音楽は重要な役割を果たしていました。残念ながらかなりの数の楽譜が保存されていないか、あるいは失われてしまっていますが、綿密な調査の結果いくつかの音楽が再発見されました。本アルバムにはモスクワに招かれた外国人作曲家たちの室内楽曲が集められており、ケルツェッリやファチウスらの驚くほど優れた作品と出会うことができます。ゼンデザール・ブレーメンの美しい音響もポイント。

Raumklang
RK-3902(1CD)
オケゲム:ミサ・プロラツィオーヌム
死よ、そなたは矢で傷つけてしまった
ルルティマ・パローラ

録音:2019年5月17日−18日、ベルリン・キリスト教会(ドイツ)
おそらく15世紀でもっとも並外れた対位法の成果」や、大バッハの「フーガの技法」に匹敵するとさえ言われる、音楽史上もっとも野心的で魅力的な作品の1つ、ヨハネス・オケゲム(ca.1420−1497)の「ミサ・プロラツィオーヌム」。
ミサ曲全体がカノン形式で構成され、恐ろしいまでの難しさのために滅多に演奏されないこの作品の演奏・録音のために特別に結成されたヴォーカル・アンサンブル「ルルティマ・パローラ(L'ultima Parola)」。テノール歌手とサクソフォン奏者という2つの顔を持つベルント・オリヴァー・フレーリヒが中心となって進めてきたプロジェクトで、ベルリンでのパフォーマンスの大成功に続いて、アントワープの音楽祭での演奏や、今後他の初期ルネサンス作品の録音なども予定しています。

CORO
COR-16185(5CD)
ポーリッシュ・コレクション
■CD1〜ペンキェル:ミサ曲 「ロンバルデスカ」 ―― ペンキェル:「14声のミサ」 より(キリエ&グローリア)/賛美の歌を鳴り響かせ/甘き愛、イエス/主の大いなる御名を/アウディーテ・モルタレス/オー・アドランダ・トリニタス/汝、神の子ぞ生まれる/マリアは天に昇らされたまいぬ/アヴェ・マリア/ミサ曲 「ロンバルデスカ」
■CD2〜ポーランドのイタリアの巨匠たち
パチェッリ:来れ、キリストの花嫁
アネリオ:ようこそ天の女王
パチェッリ:祝福された乙女マリア
ベルトルージ:天の女王
アネリオ:聖母マリアのためのリタニア
アネリオ:ミサ・プルクラ・エス
ベルトルージ:どうか、あなたの口の口づけをもって
ベルトルージ:私は野の花
パチェッリ:王が宴におられる間に
■CD3〜ゴルチツキ:ミサ・ロラーテ
作曲者不詳:ヘイナウ・マリアツキ
ゴルチツキ:主よあなたに感謝を、ほまれ高き王、イルクシット・ソル、ミサ・ロラーテ、コンドゥクトゥス・フネブリス、主が葬られたまいし後、神の摂理への連祷
■CD4〜ポーランドのイタリアの巨匠たち
マレンツィオ:わたしの心の分かれている者を憎んだ(8声)、ミサ曲「わたしの心の分かれている者を憎んだ」(全曲版世界初録音)、神に向かいて喜びの声をあげよ
パチェッリ:汝らは幸なり、天において喜び、真夜中に、キリストはよみがえり
ベルトルージ:アヴェ・ヴェルム・コルプス、わたしは日々罪を犯します、神を畏れることは、聖なるマリア
■CD5〜ミエルチェフスキ:ミサ・オ・グロリオザ・ドミナ ―― ミエルチェフスキ:ミサ・オ・グロリオザ・ドミナ(ミサ曲「おお、栄光の聖母よ」)/ミサ・セルヴィエンシアナ/神よ、あなたの御名にかけて/祝福と光栄と/来たれ、主よ/喜べ神の御母/神を喜びたたえよ/大地、海、空/2声のカンツォーナ第1番/2声のカンツォーナ第3番
ザ・シックスティーン、
イーモン・ドゥーガン(指)

■CD1
録音:2012年10月

■CD2
録音:2013年11月

■CD3
録音:2014年11月

■CD4
録音:2015年11月

■CD5
録音:2016年11月



※COR16110、COR16123、COR16130、COR16141、COR16153をセットにした5枚組BOX。
ザ・シックスティーンとアソシエイト・コンダクター、イーモン・ドゥーガンのコンビによる"バロック時代のポーランド"における宗教合唱作品の探究の旅。2012年から2016年までに録音されたシリーズ全5巻がセットになった限定コレクションBOXが登場!
ポーランド・バロックの巨匠、バルトウォミェイ・ペンキエル(fl.1633−1670)、グジェゴシュ・ゲルヴァーズィ・ゴルチツキ(1665−1734)、マルチン・ミエルチェフスキ(d.1651)の作品に加え、パチェッリ、アネリオ、ベルトルージ、マレンツィオら、ポーランド王ジグムント3世(1566−1632)の宮廷音楽家として活躍したイタリア人音楽家たちの作品を集成したこだわりのプログラムです。
ソプラノのサリー・ダンクリーと共に、時代考証、楽曲研究を担当し、ザ・シックスティーンの演奏のベースを構築するという重要な役割を担ってきたイーモン・ドゥーガン。イギリス・ナショナル・ユース合唱団、ヴロツワフ・フィルハーモニー合唱団の首席客演指揮者、ブリテン・シンフォニア・ヴォイセズのコーラス・ディレクターなど、すでに合唱指揮者として豊富なキャリアを持つイーモン・ドゥーガンの手腕が冴えわたる、「ポーリッシュ・コレクション」にご注目ください。

fra bernardo
FB-2017671(1CD)
パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ
作者不詳(主の待降の賛歌):来ませ, 異邦人の贖い主よ
パレストリーナ:キリエ(教皇マルチェルスのミサより)
作者不詳(キリスト聖体節の賛歌):パンジェ・リングァ
パレストリーナ:グローリア(教皇マルチェルスのミサより)
作者不詳(洗礼者聖ヨハネの賛歌):汝のしもべが
パレストリーナ
:クレド(教皇マルチェルスのミサより)
作者不詳(祝福されし乙女マリアの賛歌):めでたし, 海の星(アヴェ・マリス・ステラ)
パレストリーナ:サンクトゥス(教皇マルチェルスのミサより)
作者不詳(聖ベルナルドの賛歌):ベルナルドゥス・ドクトル・インクリトゥス
パレストリーナ:アニュス・デイ(教皇マルチェルスのミサより)
作者不詳(聖霊の賛歌):テ・デウム
ビューティー・ファーム

録音(ライヴ):2020年10月11日、ブルネンタール訪問教会(オーストリア)
"ビューティー・ファーム"は、2014年に設立された男声6人のヴォーカル・アンサンブル。コレギウム・ヴォカーレ・ヘントやチンクエチェント、グランドラヴォア、カピラ・フラメンカ、ウエルガス・アンサンブルなどの一流合唱団、アンサンブルで活躍してきたメンバーでスタートし、オーストリア、マウアーバッハのカルトジオ会修道院を拠点に、ルネサンス期のフランコ=フレミッシュ・ポリフォニーの音楽を中心に歌っています。
これまで、オケゲム、ラ・リュー、オブレヒト。ゴンベールといったフランドル楽派の知られざるミサ曲録音で高い評価を得てきたビューティー・ファームの新録音は、少し路線を変え、イタリア・ルネサンスの巨匠ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナの傑作「教皇マルチェルスのミサ」をリリース! タリス・スコラーズ以前の英国古楽界をリードしていたア・カペラ・グループ、「プロ・カンティオーネ・アンティクァ」を指揮した高名な音楽学者ブルーノ・ターナーの生誕90周年に捧げる特別プログラムで、16世紀半ばにトレント公会議による規制によって危機に瀕したカトリック教会音楽を守ったというエピソードを持つ「教皇マルチェルスのミサ」が、現代のパンデミックにおける音楽の危機になぞらえられています。ミサ曲の間に、「来ませ, 異邦人の贖い主よ」、「アヴェ・マリス・ステラ」、「テ・デウム」などの有名な賛歌(イムヌス)を挟んで歌われたライヴのレコーディングです。

Da Vinci Classics
C-00380(1CD)
チェロの内側〜ガット弦の響き
ジャン=ルイ・デュポール:練習曲第6番
バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ短調 BWV.1009
ジャン=ルイ・デュポール:練習曲第10番、練習曲第8番
バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 BWV.1008
ボンファ(マリン編):カーニバルの朝
フェルナンド・マリン(バロックVc)

録音:2019年10月20日−23日、エルミタ・パレド・デルガダ(タラゴナ、スペイン)
カンタール・アラ・ヴィオラのメンバーとしてジャンルの枠組みを超えた意欲作「ヴィオラ・ダ・サンバ」が大きな反響を呼び、ソリストとしてもリラ・ダ・ガンバやビウエラ・ダルコ、リラ・ヴァイオルなど様々な古楽系撥弦楽器による演奏を続々と世に送り出したスペインのヴィオラ・ダ・ガンバ&チェロ奏者のフェルナンド・マリン。
スペインのアリカンテで生まれ、巨匠ヴィーラント・クイケンに師事したマリンは「ガット弦の響き」を徹底的に追求するために、チェロ奏者にとってのバイブルである大バッハの「無伴奏チェロ組曲(第2番&第3番)」と、18世紀後半〜19世紀初頭のパリで活躍したジャン=ルイ・デュポール(1749−1819)の「練習曲(3曲)」を選曲。
マリンは弦楽器における古楽器の音の本質は、ガット弦の響きにあり、特にルネサンスやバロック時代の音楽では、ガット弦の音が重要と考え、1800年頃にボヘミアで製作されたとされる作者不詳のバロック・チェロに天然のガット弦を張ってこの「チェロの内側 〜 ガット弦の響き」の録音に臨んでいます。
ガット弦を通じて発せられるチェロの"内なる声"を、スペイン古楽界の異才がリアルに響かせます。
Da Vinci Classics
C-00383(1CD)
ストラデッラ:オラトリオ「聖女エディッタ」 アンサンブル・イル・グロヴィッリオ、
ラウラ・アンドレイーニ(S)、
シルヴィア・ヴァジェンテ(S)、
ミケーレ・ミニョーネ(Bs)、
マルコ・アンジョローニ(T)、
シルヴァイン・マネ(A)、
フランチェスカ・カポーニ(S)

録音:2020年7月、サン・マルコ・ヴィリャルバ教会(アレッツォ、イタリア)
「コンチェルト・グロッソ」(合奏協奏曲)の形式の創始者であるとされ、数々の優れた宗教作品を作曲すると同時に、その波乱万丈に満ちた生涯がクローズアップされることも多いバロック時代のイタリアにおける大作曲家、アレッサンドロ・ストラデッラ(1639−1682)。
ローマで教会のお金を横領し逃亡。ほとぼりが冷めた頃を見計らい帰還したローマと次なる逃亡先ヴェネツィアで女性関係で多くの問題を起こして最終的にはジェノヴァで暗殺者に刺殺されるとういう凄まじい生涯を送ったストラデッラ。
ヴェネツィアへと逃亡する前の1972年から73年頃にかけて作曲したとされるオラトリオ「聖女エディッタ」は、独唱陣と通奏低音のみのコンパクトな編成で演奏される作品。
ここではチェロ、テオルボ、ハープシコードが通奏低音を担当しており、6人の独唱者たちの歌声を存分に引き立てています。

Christophorus
CHR-77453(1CD)
中期ドイツ・バロックの詩篇&讃美歌集
ヨハン・クリストフ・シュミット(1664−1728):主をほめたたうるは良きことなり
作者不詳:主よあなたの憐れみを忘れないでください
ゲオルク・ブレイヤー(1647−after 1683):フランス風の4声のパルティータ ト短調
ヨハン・タイレ(1646−1724):なぜうなだれるのか私の魂よ
ヴォルフガング・カール・ブリーゲル(1626−1712):イエスの愛はかくも麗しく、ソナタ イ長調(Vn&通奏低音)
作者不詳/ヨハン・クリスティアン・シュタークロフ?(1655−1722):もろもろの国よ、主をほめ讃えよ
作者不詳:マニフィカト
ダヴィド・エーラー(A〔カウンターテナー〕)、
ラルパ・フェスタンテ

録音:2020年6月5日−7日、ミュールハイム・マルティンス教会(ドイツ)
ローレンス・カミングス、フィリップ・ヘレヴェッヘ、ヨス・ファン・インマゼール、トン・コープマンなど著名な指揮者たちと共演し、アマルコルド、カルムス・アンサンブル、シュティムヴェルクなどのアンサンブルにもゲスト参加してきたドイツのカウンターテナー、ダヴィド・エーラーが歌うドイツ・バロックの宗教作品(大半は世界初録音)。伴奏は、様々な知られざるバロック音楽の録音実績を持つ古楽アンサンブル、ラルパ・フェスタンテ。エーラーは講師や編集者としても活動しており、ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社の「ヨハン・クーナウ:声楽作品全集」のチーフ・エディターも務めています。

Delphian
DCD-34236(1CD)
ザ・テイスト・オヴ・ディズ・ネイション 〜 ペープシュ、コーベット、シャトルワース
ウィリアム・コーベック(1680−1748):Le Bizarrie UNI-versali:Al' Inglese
ヨハン・クリストフ・ペープシュ(1667−1752):Kindly fate at length release me
オバダイア・シャトルワース(c.1675−1734):合奏協奏曲第1番(アルカンジェロ・コレッリのOp.5-1による)
ペープシュ:春
シャトルワース:合奏協奏曲第11番(コレッリのOp.5-11による)
ペープシュ:クロエ
コーベット:トランペットとオーボエのためのソナタ Op.1-12
ペープシュ:While pale BritanNI-a pensive sate
コーベット:Le Bizarrie UNI-versali: Alla Bolognese
スピリタート、シアラ・ヘンドリク(Ms)、
キンガ・ウイサーシ(ディレクター)

録音:2020年2月17日−19日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク)
※コーベットの「トランペットとオーボエのためのソナタ」を除く、全曲世界初録音
イングリッシュ・コンサートとエイジ・オヴ・インライトゥンメント管のメンバーであり、エンシェント室内O、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、ダニーデン・コンソートにも度々参加、アイルランド・バロック・オーケストラやEUバロック・オーケストラもリードしてきたバロック・ヴァイオリニスト、キンガ・ウイサーシがディレクターを務める古楽アンサンブル、スピリタート。舞台は1700年代初頭のロンドンで、ウィリアム・コーベック、ヨハン・クリストフ・ペープシュ、オバダイア・シャトルワースの3人の合奏協奏曲を中心とした器楽作品によって、英国音楽の歴史における決定的な分岐点を探求。この時代に演奏されていたイタリア風の音楽とミュージシャンたちの成功から、ヘンデルがイギリスに到着する前から、すでに活気に満ちた国際的なシーンがロンドンで発生したことが示されています。

Ayros
AYCD-05(1CD)
イヴニング・ソング〜ポーランド・リトアニア共和国の16世紀の歌曲、聖歌&詩篇集
ミコワイ・ゴムウカ(c.1535−after 1591, probably 1609):詩篇第137篇、詩篇第127篇、詩篇第22篇、詩篇第91篇、詩篇第30篇
ペトルス・デ・ドゥルシナ(c.1560−1611):Resonet in laudibus
ツィプリアン・バジリク(c.1535−c.1600):敬虔な歌、オラティオ・ドミニカ、詩篇第130篇
バリント・バクファルク(1526/30−1576):黒牛
バジリク:パニスカの慈悲、詩篇第71篇
作者不詳::Radim Themu、Passomecz
クシシュトフ・クラボン(c.1550−c.1616):カリオピ・スウォヴィエニスキエイの歌
ヴァツワフ・ズ・シャモトゥウ(c.1550−c.1560):詩篇第117篇、光にして日なるキリストよ、詩篇第1篇、詩篇第86篇、イヴニング・ソング
アンサンブル・モルガイネ

録音:2019年11月25日−28日、リトアニア国立文化センター(ヴィリニュス)
リトアニアの首都ヴィリニュスで活動するハープシコード奏者アリーナ・ロタルとヴィオール奏者ダリウス・スタビンスカスによる古楽アンサンブル「モルガオネ」。後期ルネサンスから初期バロック、特にポーランド・リトアニア共和国の黄金時代を専門とするアンサンブル・モルガイネのデビューCD。16世紀ポーランド・リトアニア共和国の知られざる作曲家たちの歌曲、聖歌、詩篇を、ソプラノ、アルト、テノール、バスの歌手とリコーダー、トレブル・ヴィオール、ハープシコード&オルガン、リュートの真摯なアンサンブルで再現します。

FONE
CD98F-22(1CD)
ジェラール・ズシェットの中世音楽
「ラ・プリマヴェーラ・ダモーレ」 イ・トリヴァトーリ
12〜13世紀の音楽
Un sonet m'es bel qu'espanda Raimon de Miraval(..1191-1229..)/Una danseta Uc de sant Circ(..1217-1253..)/ Altas ondas Raimbaut de Vaqueiras(..1181-1205..)/D'un sirventes faire Peire de la Cavarana(..1157..)/D'un sirventes far Guilhem Figueira(..1215-1240..)/Tant ai ame onon de Bethune(..1220-1269..)/Quan vei la lauzeta Bernart de Ventadom(..1147-1170..)/Ara lausatz Anonyme(..1250..)/Ab la doussor del temps novel Guilhem de Peiteus(..1071-1126..)/Ara-m digatz senher Raimbaut Albert Marques de Malaspina(..1180-1210..)/Calendo maia Raimbaut de Vaqueiras(..1180-1205..)/ Ai las e que-m fan mei uelhs Sordel(..1220-1269..)
ジェラール・ズシェット(ヴォーカル、フルート、シトル、オルガニストルム、ハーモニウム、ショーム)、パトリス・ブリアン(ギター、シターン、レベック、その他)、ジャック・クディル(ダラブッカ、ベンディール、体鳴楽器)

録音:1997年10月、サン・ガヴィーノ大聖堂(イタリア、ポルト・トッレス)
中世音楽、特にトルバドゥールを専門とするジェラール・ズシェットによる12〜13世紀音楽のアンソロジー。ズシェットは研究者、音楽家としてトルバドゥールの歌の解釈や再現を行いつつ、トルバドゥール芸術の普及のための幅広い活動を行っています。理想的な音響効果を持つサン・ガヴィーノ大聖堂の中で繰り広げられる陶酔的、幻想的な音楽は、予備知識なしで聴いても楽しめること間違いなし。

Glossa
GCD-923524(2CD)
ジャンネッティーニ:オラトリオ 「岐路に立つ男」 (モデナ、1687) マルコ・メンコボーニ(指)、
カンタール・ロンターノ、
フランチェスカ・ボンコンパーニ(ソプラノ/天使)、
マルタ・フマガッリ(メゾ・ソプラノ/男)、
マッシモ・アルティエーリ(テノール/語り手)、
サルヴォ・ヴィターレ(バス/悪魔)

録音:2016年11月24日−26日、ジネストレート旧教区教会(ペーザロ、イタリア)
現在ではほとんど知られていないイタリア・バロック期の作曲家、アントニオ・ジャンネッティーニ(1649−1721)の没後300周年アニヴァーサリー・アルバム。ジャンネッティーニはヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂(サン・マルコ寺院)で最初は歌手として、後にオルガニストとして働き、1686年から亡くなるまでは、モデナ宮廷の楽長を務め、約20の舞台作品、オラトリオ、カンタータ、ミサ曲、その他宗教作品を書きました。
モデナ宮廷に迎えられてから間もなくの1867年に書かれたオラトリオ「岐路に立つ男(L'Umo In Bivio)」は、天使と悪魔が若い男の魂のために戦うという興味深い内容の作品です。
演奏は、モンテヴェルディのマドリガーレ集(GCD923512)以来のGlossa登場となる、イタリアの名チェンバリスト&オルガニスト、マルコ・メンコボーニ。トン・コープマンやグスタフ・レオンハルトに師事し、ジョルディ・サヴァールのエスペリオンXXのメンバーとしても活躍した名手と、自身がソリスト&ディレクターを務めるアンサンブル「カンタール・ロンターノ」によって、歴史に埋もれていたジャンネッティーニの魅力に迫ります。

Audax Records
ADX-13729(1CD)
3本のヴァイオリンのためのソナタ集
ヨハン・ゾンマー(1570−1627):詩篇第8番
フォンタナ(1571−1630):ソナタ第16番
ジョヴァンニ・バッティスタ・ブオナメンテ(1595−1642):ソナタ第2番
パッヘルベル(1653−1706):カノン、ジーグ
トレッリ(1658−1709):3本のヴァイオリンのためのソナタ
ヨハン・ヨーゼフ・フックス(c1660−1741):バスを伴わない3本のヴァイオリンのためのソナタ
ルイ=アントワーヌ・ドルネル(1685−1765):四声部のソナタ
ジョヴァンニ・ガブリエリ(c1555−1612):3本のヴァイオリンによるソナタXXI
パーセル(1658/9−1695):グラウンド上の三声、パヴァーヌ
シュメルツァー(1620−1680):3本のヴァイオリンのためのソナタ
トマス・バルツァー(c1631−1663):「パヴァーヌ」
カロルス・ハカール(c1640−a1686):10のソナタ
ヨハネス・プラムゾーラー(Vn)、
アンサンブル・ディドロ〔ヨハネス・プラムゾーラー(Vn1)、ロルダン・ベルナベ(Vn2)、シモーネ・ピッリ(Vn3)、チェ・グゥリム(Vc)、フィリップ・グリスヴァール(チェンバロ&オルガン)〕

録音:2020年1月20日−22日&24日−25日、クラウス・フォン・ビスマルク・ホール(ケルン)
南チロルから世界へと羽ばたいた"21世紀世代"のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーは、アンサンブル・ディドロやインターナショナル・バロック・プレーヤーズを主宰し、師であるレイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックのメンバーとしても活躍する若き名手。2013年に自身のレーベルAudax(オーダックス)を立ち上げています。
プラムゾーラーが2008年に結成し、17世紀・18世紀のバロック・トリオ・ソナタのレパートリーを発掘してきたアンサンブル・ディドロ(名前の由来は、18世紀フランス啓蒙思想時代の思想家・哲学者、ドゥニ・ディドロにちなむ)の新録音。今度は、2つの旋律楽器と1つの通奏低音による「トリオ・ソナタ」から更に拡張し、「3本のヴァイオリン」が競い合うように旋律を奏でる「3本のヴァイオリンのためのソナタ」を探求。作品は古いものは1600年頃のものから約100年の期間に渡り、器楽カンツォーネに起源をもつパッチワーク・ソナタ(ガブリエリ、フォンタナ、ブオナメンテ)、ソナタ導入部を持つ舞踏組曲(ハカール)、記念碑的なパヴァーヌの単独楽曲(パーセル、バルツァー)、執拗(オスティナート)バス付きの作品(パッヘルベル、パーセル)、コラール旋律による変奏曲(ゾンマー)などから、盛期バロック期の教会ソナタに近い作品(シュメルツァー、トレッリ、ドルネル)まで、広きに渡る多様なスタイルを取り上げています。

IBS CLASSICAL
IBS-12021(1CD)
Per voi ardo 愛しき女性、私はあなたゆえに身を焦がす イタリアからスペインに来たマドリガーレ集
1. ジャック・アルカデルト(1507-1568):Amor tu sai(E.D.バルデラーバノ編)
2. フィリップ・ヴェルドロ(1485-1532):Vita de la mia vita(E.D.バルデラーバノ編)
3. エンリケス・デ・バルデラーバノ (1500頃-1557頃): ソネット XX Benedicto sea el giorno
4. バルデラーバノ:ファンタジアXIV contrahecha a una del milanes
5. アロンソ・ムダーラ(1510-1580):La vita fugge
6. ムダーラ:O gelosia d’amanti
7. ディエゴ・ピサドール(1509-1557):Sparci Sparcium
8. アドリアン・ヴィラールト(1490-1562):Lagrime mesti (D.ピサドール編)
9. ヴィラールト:A quando a quando havea(D.ピサドール編)
10. ミゲル・デ・フエンリャーナ(1500頃-1578): ファンタジア VII
11. アルカデルト:Il bianco e dolce cigno (M.D.フェンリャーナ編)
12. フィリップ・ヴェルドロ(1485-1532):Quanto sia lieto il giorno (M.D.フェンリャーナ編)
13. フエンリャーナ:Quanto ti vegio
14. ムダーラ:ファンタジア I
15. ムダーラ:ファンタジアVII
16. ムダーラ:Itene a l’ombra
17. バルデラーバノ:ファンタジア XIII de contrapunto
18. バルデラーバノ:ソネット II
19. ヴェルドロ:Gloriar mi poss’io donne (E.D.バルデラーバノ編)
20. ヴェルドロ:Madonna qual certezza (E.D.バルデラーバノ編)
21. フエンリャーナ:ティエント II
22. ジャケ・ド・ベルシェム(1505-1567):O s’io potessi donna (M.D.フェンリャーナ編)
23. アルカデルト:O felici occhi miei(M.D.フェンリャーナ編)
24. ヴェルドロ:Madonna per voi ardo (M.D.フェンリャーナ編)
25. ヴィラールト:O bene mio fa(D.ピサドール編)
26. ヴィラールト:Madonna mia fa(D.ピサドール編)
カルロス・メナ(C.T)
マヌエル・ミンギロン(ビウエラ)
6-course vihuela in G (2001)
6-course vihuela in E (2002)
フランシスコ・ヘルバス製 グラナダ(スペイン)

録音:2019年11月11-14日
このアルバムには、16世紀中頃のスペインで活躍した作曲家たちが編纂した「ビウエラのための曲集」に掲載された"マドリガーレ"が収録されていま す。中心をなすのは、1547年にバルデラーバノが編纂した171曲からなるビウエラ曲集、1552年にピサドールが編纂した95曲からなる曲集、1554 年にフエンリャーナが編纂した182曲からなる曲集に含まれるマドリガーレで、アルカデルトのようなイタリア語のテキストを使用したものから、スペインの オリジナルのものまでさまざまな曲が紹介されています。これらはどれもオリジナルのタブ譜(弦を抑える箇所を指定する譜面)で書かれており、スペイン でのアレンジを示す重要な資料にもなっています。演奏しているカルロス・メナは来日経験もあるスペインのカウンターテナー。澄み切った美しい声が高 く評価されています。ギタリスト、マヌエル・ミンギロンは通奏低音とソロのどちらも得意としており、さまざまな古楽系オーケストラと共演しています。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-035(1CD)
F.クープラン:ヴィオール作品集
組曲 ホ短調
幸せな思いつき(テオルボ独奏版)
ラ・メザンジェール(二つのヴィオールとテオルボ版)
ティク=トク=ショクまたはオリーヴ圧搾機:ロンド(二つのヴィオール版)
ラ・シャゼ(ヴィオール、クラヴサンとテオルボ版)
森の精たち(ロベール・ド・ヴィゼー〔1655-1732〕編曲によるテオルボ独奏版)
ラ・メヌトゥー:ロンド(ヴィオール、クラヴサンとテオルボ版)
組曲 イ短調
ねんね、または揺り籠の天使:ロンド(ヴィオールとテオルボ版)
マティルド・ヴィアル、ルイーズ・ブド=マレ(バス・ド・ヴィオール)
ティボー・ルーセル(テオルボ、バロックギター)
セバスティアン・ドゥセ(クラヴサン)

録音:2019年6月24-27日 ヴェルサイユ宮殿「ヴィクトワール王女の大広間」
フランス古楽の世界において、パリやストラスブールと並ぶ古楽教育の拠点として知られる南仏リヨンの音楽院で、名手マリアンヌ・ミュレールに 師事したヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者マティルド・ヴィアルが、同門のルイーズ・ブド=マレ、多忙な古楽撥弦楽器奏者ティボー・ルーセ ル、そして音楽学者としてもバロック声楽の指揮者としても世界的な信望を集めているクラヴサン(Cemb)奏者、セバスティアン・ドゥセという 豪華な共演陣を得ておくる、フランソワ・クープランのヴィオール作品集。クラヴサン独奏曲の数々で知られるクープランは、フランス生粋の室内 楽伝統に連なるヴィオールと通奏低音のための組曲集も刊行しましたが、ここでは二つの組曲のほかにクラヴサン独奏曲を原曲とするメンバー による編曲も数多く収録。ルーセルの細やかな撥弦が光る独奏曲も交え、クープランの作品がいかに弓奏弦楽器でもなじみやすいものであっ たか、さまざまな角度から解き明かしてゆきます。有名な「オリーヴ圧縮機」で二つのヴィオールの弓使いから繰り出される規則的な音の重な り、「ねんね、または揺り籠の天使」での撥弦と弓奏の優しい寄り沿い合いなど、フランス古楽勢ならではの作品との親和性でこのうえなく優美 なバロック世界が展開してゆく見過し難いアルバムです。

Radio France FRF-066(1CD)
NX-B09
シャルパンティエ(1643-1704):4つの合唱によるミサ曲 H4
フィリップ・エルサン(1948-):燃え盛る炉にいる3人の子供の讃歌
ソフィ・ジャナン(指)
フランス放送児童cho
ヴェルサイユ・バロック音楽センター聖歌隊
ヴェルサイユ・バロック音楽センター合奏団(古楽器使用)

録音:2019年2月 フランス放送オーディトリアム
スウェーデンと英国で研鑚を積み、合唱作品の指揮で英仏をまたにかけ注目を集めつつある、フランス放送児童合唱団の指揮者ソフィ・ジャ ナン。ここでは磨き抜かれた技量を誇るヴェルサイユ・バロック音楽センターの少年歌手たちとともに、古楽器演奏発展の先端を担う同セン ターを支えてきたヴェテラン合唱指揮者オリヴィエ・シュネーベリのサポートを得て、多重合唱様式のために書かれた17世紀と21世紀の作品を 披露しています。シャルパンティエはローマ留学でイタリア様式を学んだフランスの作曲家、エルサンはフランスの作曲家ですがローマに生まれて おり、かの永遠の都で少年時代を過ごしています。シャルパンティエ作品として選ばれたのは、当時ローマでベネヴォリが発展させていた多重合 唱様式による珍しいミサ曲。これと同じ編成のために、ヴェルサイユ・バロック音楽センターとフランス放送の共同委嘱でエルサンが作曲した『燃 え盛る炉にいる3人の子供の讃歌』は、旧約聖書『ダニエル書』にもとづきアントワーヌ・ゴドー(1605-1672)が書いた詩による宗教的作 品。ガンバ、コルネット、セルパン、サックバット、ポジティフオルガン……現代の新作でありながら演奏はシャルパンティエと同様に古楽器合奏 団が担い、独特の異界感あふれる美しいサウンドが多重合唱のステレオ効果とあいまって、ユニークな聴覚体験をもたらします。

ARCANA
A-121(1CD)
ジョヴァンニ・アントニオ・リガッティ(1613頃-1648): 聖母マリアの晩課 ほか
アンドレア・ガブリエーリ(1533頃-1585):第6旋法によるイントナツィオーネ
単旋律聖歌:神よ、聞き届けてください
カルロ・ミラヌッツィ(1590/92-1647頃):主よ、どうかお聞き下さい*
 単旋律聖歌:王が休んでおられるとき
ジョヴァンニ・アントニオ・リガッティ(1613頃-1648): 詩篇唱「主は言われた」*
ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチオ(1609-1621頃活躍):4声のソナタ
単旋律聖歌:その方の左手が、わが頭の下に
リガッティ:詩篇唱「讃えよ、主の子らよ」*
セラフィーノ・パッタ(1606-1619頃活躍):その方の左手が、わが頭の下に*
単旋律聖歌:わたしの肌は黒いが
リガッティ:詩篇唱「わたしは嬉しかったのです」*
アドリアーノ・バンキエーリ(1568-1634):わたしの肌は黒いが*
単旋律聖歌:冬は過ぎ去り
リガッティ:詩篇唱「主が建てて下さらなければ」*
フランチェスコ・ウスペル(1560頃-1641):第8リチェルカーレ*
単旋律聖歌:あなたは美しく
リガッティ:詩篇唱「讃えよ、イェルサレムよ」*
単旋律聖歌:あなたは美しく
単旋律聖歌:はじめに、この世ができる前
ジョアンピエートロ・デル・ブオーノ(?-1647頃): 讃歌「めでたし、海の星」*
単旋律聖歌:わたしが讃美にふさわしくあるよう
単旋律聖歌:あらゆる世代の方から、わたしは祝福された女と言われるでしょう
リガッティ:マリアの讃歌「マニフィカト(わたしの魂は主をあがめ)」*
バンキエーリ:「丘は緑に」の調べによるカンツォン「アルチェナジーナ」
単旋律聖歌:祈りましょう、わたしたちはあなたのしもべ
単旋律聖歌:主を祝福しましょう
リガッティ:アンティフォナ「サルヴェ・レジーナ(ごきげんよう、皇后さま)」*
リガッティ:退場唱「拍手して讃えよ」*
イ・ディズィンヴォルティ【マッシモ・アルティエーリ、マッシモ・ロンバルディ(T)、グリエルモ・ブオンサンティ(Bs)、ノエリア・レベルテ・レチェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、マルコ・サッカルディン(テオルボ、バリトン)、ニコラ・ラモン(Org)】

ウトファソル・アンサンブル【ピエトロ・モデスティ(木管コルネット)、スザンナ・デフェンディ(アルト・サックバット、[23]テナー・サックバット)、ファビオ・デ・カタルド(テナー・サックバット、[23]アルト・サックバット)、ヴァレリオ・マッツッコーニ(バス・サックバット)】

マッシモ・ロンバルディ(指)
古楽器使用/a’=440Hz

録音:2018年5月1-3日、2019年6月5日 サンティ・フィリッポ・エ・ジャコモ教会、モンテ・マグレ(イタリア)
* は世界初録音
モンテヴェルディがヴェネツィアに来て以降のマドリガーレに見られる独唱主体の多声様式(コンチェルタンテ様式)は、続く世代の華やかなヴェネ ツィア楽派の栄光を予告するものでした。彼の愛弟子でオペラの大家として名を馳せたカヴァッリが有名ですが、その陰では高い実力を持ちな がら今や名が埋もれてしまった、無数の作曲家たちの活躍もありました。本盤でとりあげられているリガッティもまさにそうした知られざる天才の 一人。イタリア新世代の古楽器奏者たちが集うアンサンブルによってここに取り上げられている『晩課』のプログラムは、三十代半ばで早世した リガッティの曲集から作品を選び、単旋律聖歌を交えながらバロック期のヴェネツィアにおける夕暮れ時の礼拝の再現を試みたもの。独唱ない し数パートからなる重唱に木管コルネットの独奏やサックバット(Tb)の響きが豊かな味わいを添える詩篇唱の数々は、少数精鋭の演 奏陣でこそ映える凝縮されたイタリア初期バロック音楽の魅力が詰まっています。磨き抜かれた演奏のクオリティを、イタリア古楽の録音に確か な実績をもつ技師ジュゼッペ・マレットのエンジニアリングが的確に捉えた秀逸な1枚です。

RAMEE
RAM-2004(1CD)
フィリップ・デ・モンテ(1521-1603):イタリア語マドリガーレとフランス語シャンソン(世俗歌曲集)
1. 幸せそうな恋人の話を聞くと [ピート・ストリケルス(1955-)編] i
2. 去れ、悲しみよ、わたしの心から f
3. わたしの嘆き声が長く続くので[ヨアヒム・ファン・デン・ホーフェ(1567?-1620)編]*
4. ああ、なんと美しい涙が i
5. ああ悲しき憂鬱、ああ残酷なる運命 f
6. 主イエス・キリストよ[ジューリオ・チェーザレ・バルベッタ(1540-1603)編]*
7. わたしは亡霊、ここに埋められた者の i
8. この憔悴する心が、あなたに届ける大きな愛は f
9. 高すぎる望みが、わたしの心を貫いたというなら i
10. キリストを讃えよう*
11. 来る日も来る日も、わたしは表情や髪型を変え i
12. わが神々しき太陽にも等しい二つの眼が i
13. 恋の神の導きで、わたしは美しくも残酷な腕の中に i
14. 高貴な生まれの魂よ、わたしの悲しみが i
15. わたしは自らの溜息に i
16. あなたも、わたしと同じ気持ちでいてくださるなら i

※i…イタリア語マドリガーレ/f…フランス語シャンソン/*…器楽曲
ラタス・デル・ビエホ・ムンド(古楽器使用)【ミヒャエラ・リーナー(S)、スートキン・バプティスト(Ms)、アンネ・リンダール・カールセン(A)、トマス・マシェ(Bs)】

サロメ・ガスラン、ガランス・ボワゾ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フロリス・デ・レイケル(リュート、バロックギター)

録音:2020年9月22-24日
イェズス会教会、リール、ベルギー
個性豊かで高いセンスを感じさせる歌い手が集い、それぞれの持ち味が際立って聴こえるユニークな重唱で特徴的な響きを組み上げる古楽 アンサンブル、ラタス・デル・ビエホ・ムンド。RAMEEレーベルからリリースされるアルバムは1枚ごと独特な味わいで興趣がつきませんが、このデ・ モンテ作品集にもそのことは確実に当てはまります。フィリップ・デ・モンテはラッススやパレストリーナ、ビクトリアらと同じ時代を生きたルネサンス後 期の才人で、フランドル楽派としてはやや遅い世代に属し、その活躍期の終わりにはバロックと呼ばれる音楽が世に現れ始めていました。ハプ スブルク領フランドルのメヘレンで生まれ、イタリアでの修業をへてウィーンで皇帝マクシミリアンとルドルフに相次いで仕え、後者のプラハの宮廷 でも大いに活躍。溢れんばかりの才能は、マレンツィオやモンテヴェルディよりも早い時期に書かれたイタリア語のマドリガーレでも、またルジュヌ やラッススらと同時期のフランス語シャンソンでも、1曲ごとに異なる作品美に貫かれています。歌詞の持ち味をよく活かしつつ、ガンバや撥弦が 絶妙な興を添える解釈が冴えわたる1枚です。

ALPHA
ALPHA-558(1CD)

NYCX-10218(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ヤーコプ・ファン・エイク(1590頃-1657):『笛の楽園』
1. プレルディウム、または前奏
2. ヤンネマンとアーレムール
3. 麗しのアマリッリ
4. イングランドのナイチンゲール
5. 涙のパヴァーヌ
6. ファンタジアとエコー
7. ロバート侯の仮面劇
8. わが喜び、その幸せ
9. 静かに、どうか今ひととき
10. あるスペインの調べ
11. そのとき、美しき乙女ダフネは
12. 空威張り
13. ラウラ
14. わたしを癒したいなら
15. 道化師たち
16. 戦い
17. いかれたシモン
18. 詩篇 第9篇
19. あるスコットランドの小唄
20. おお、祝福されし聖なるベツレヘムよ
21. 鐘が鳴り
22. 何をしようか、日が暮れたら
フランソワ・ラザレヴィチ(各種リコーダー、円筒管フラウト・トラヴェルソ、ミュゼット)

録音:2020年7-8月、ベフェル・ロザリオ修道院、ベルギー
※国内盤に日本語解説付き
曇りない目で「作曲当時の作品の姿」を見据える研究的姿勢と、圧倒的な演奏能力とを兼ね備えた「古楽の笛」の達人フランソワ・ラザレ ヴィチ。ALPHAレーベルではフランス中南部の伝統音楽を集めたバグパイプ・アルバムでデビューしたという異色プレイヤーでもありますが、バッ ハやテレマンなどのフルート作品の本質に生々しく迫ったトラヴェルソ演奏を聴かせる一方、古楽器でアイルランド音楽と向き合うなど、アルバ ムごとに目が離せない存在です。そのラザレヴィチが、リコーダー史上の聖典ともいうべき17世紀オランダの曲集『笛の楽園』と正面から対峙。 ユトレヒトの教会から町の人に素晴らしい演奏を聴かせたという盲目のカリヨン奏者が綴った、あらゆる笛で演奏しうるというこの曲集の世界 を、自身の主たる楽器である横笛はもちろん、ソプラノからバスまで大小さまざまなリコーダー、さらにはバロック-ロココ期に使われたミュゼット (ふいご式バグパイプ)まで駆使して解き明かします。徹底しているのは、異色ともいえるその楽器選択を忘れさせる卓越した演奏クオリティ! 17世紀の名旋律をたくみに変奏してゆくファン・エイクの機微をとらえた味わい深い演奏は、古楽の枠内に留めておけない圧倒的な存在感 です。解説に寄せられた本人のインタビューも興味深い内容。ALPHAならではの特徴的なアルバムがまたひとつ世に生み出されました。

MUSO
MU-044(1CD)
NX-B09
『セントヘレナ − ナポレオンの伝説』 〜ナポレオンにまつわる歌曲、ファンファーレ、行進曲など
1. ジョゼフ=ダヴィド・ビュール(1781-1860): ファンファーレ「旗の下に」〔1805〕
2. ジョゼフ・ドゥニ・ドシュ(1766-1825)/エミール・ドブロー(1796-1831)編)): 覚えているか?〔1817〕
3. ビュール:ソヌリ「火を消すために」〔1805〕
4. オルタンス・ド・ボアルネー(1783-1837): 母から息子へ 別れの言葉〔1809/13〕
5. 作者不詳:じゃがいも
6. ポワリエの無名歌手:ボナパルト将軍に従うフランス国民〔1799?〕
7. 王党派の無名歌手:ボナパルトの功績〔1815〕
8. 作者不詳:仕掛け爆弾の哀歌〔1801?〕
9. ジョヴァンニ・パイジエッロ(1740-1816): 第一統領行進曲〔1802/03〕
10. ジャン=ジョゼフ・ヴァデ(1720-1757): ナポレオンの戴冠(編曲者不詳)〔1805〕
11. ビュール:アダージョとポロネーズ〔1804〕
12. ロイザ・ピュジェ(1810-1889):見習士官隊〔1843〕
13. アンドレ・エルネスト・モデスト・グレトリー(1741-1813): 勝利は我らのもの(編曲者不詳)〔1812〕
14. 作者不詳:たまねぎの歌〔1800〕
15. 作者不詳:徴集兵〔1810?〕
16. ピエール=ジャン・ド・ベランジェ(1780-1857): イヴトーの王〔1813〕
17. 作者不詳:ロシア遠征
18. ルイージ・ケルビーニ(1760-1842):パ・ルドゥブレ 第4番〔1814〕
19. アントワーヌ・ロマニェージ(1781-1850): ジョゼフィーヌの墓〔1814?〕
20. マルク=アントワーヌ・デゾジエ(1772-1827): ワーテルローの戦い〔1815〕
21. ケルビーニ:行進曲 第2番〔1814〕
22. ベランジェ:人民の追憶〔1828〕
23. ベランジェ:セントヘレナ
レ・リュネジアン【サビーヌ・ドゥヴィエル(S)、ダヴィド・ギラルディ(T)、イゴール・ブアン(Br)、ジョフロワ・ビュフィエール(Bs)、ダニエル・イゾワール(フォルテピアノ)、パトリック・ヴィバール(セルパン)、ローラン・マドゥーフ(手廻しオルガン)】

ロマンティーク金管合奏団【ジャン=フランソワ・マドゥーフ、ジャン=ダニエル・スション(ナチュラルトランペット、キイ式ビューグル)、フローリアン・レアール、ローラン・ジャンティル(ナチュラルトランペット)、ピエール=イヴ・マドゥーフ、シリル・グルノ、リオネル・ルヌー(ナチュラルホルン)、ローラン・マドゥーフ(ビュサン=トロンボーン、オフィクレイド)】

マリー=アンジュ・プティ(各種打楽器)
アルノー・マルゾラーティ(バリトン、音楽監督)
※古楽器使用
徹底した当時の流儀で一切の妥協無しに19世紀以前のレパートリーと向き合うため、近年は独自の楽団も立ち上げた古楽器金管奏者 ジャン=フランソワ・マドゥーフ。彼らが、ル・ポエム・アルモニークで長く中心的役割を果たしてきた個性派古楽歌手アルノー・マルゾラーティの グループと、西洋史屈指の異端児ナポレオンについてのユニークなアルバムを録音! フランス大革命が生んだ異端児ナポレオン・ボナパルト は、その破天荒な活躍ゆえ熱狂的支持と風刺や嫌悪とをどちらも巻き起こしましたが、ここには彼が活躍した時代から太平洋のセントヘレナ 島へ追放された後まで、さまざまな時期に書かれた歌が集められています。演奏陣はまさに精鋭ぞろいで、ERATOレーベルで素晴らしい歌 声を聴かせている美貌のソプラノ歌手ドゥヴィエルや、レ・シエクルのオフィクレイド&セルパン奏者ヴィバールの参入も頼もしいところ。ナチュラル 楽器から最初期のピストン付にいたるピリオド金管の響きの玄妙さがアクセントを添える中、時代感の演出に終わらない細やかなフォルテピア ノ演奏で歌を支えるダニエル・イゾワールの好演も聴きどころ。変幻自在の表情豊かな歌声を交錯させる歌手陣の巧みな解釈は、作曲者さ え不明なものも多いこれらの作品を驚くべき生々しさで現代に甦らせてゆきます。街角で人々の耳目を弾いた手回しオルガンの再現まで試 みられている点も驚き……徹底した古楽的解釈姿勢あればこそ辿り着き得た、聴くほどに惹かれる異色の19世紀音楽アルバムです。

Naive
V-5473[NA](1CD)
黒い太陽
フランチェスコ・ラージ(1574-1621):indarno febo (オルフェオの涙) / filli mia, filli dolce
ジュゼッピーノ・デル・ビアード(?-1616):fuggi, fuggi da questo cielo (ラ・マントヴァーナ)
マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643):lamento d’apollo (ダフネ)
カッチーニ:amarilli
ジャコポ・ペーリ(1561-1633):un di soletto
トーマス・ダンフォード(1988-):passamezzo (リュート即興)
フランチェスコ・ラージ:ardo, ma non ardisco / messagier di speranza
アンドレア・ファルコニエーリ(1585/86-1656):la suave melodia (ヴィオラとハープ)
フランチェスコ・ラージ:o che felice giorno
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):gagliarda del principe di venosa (Hp)
カッチーニ:dalla porta d’oriente
ディンディア(c.1582-before 1629):amico, hai vinto
モンテヴェルディ:quel sguardo sdegnosetto
フランチェスコ・ラージ:o pura, o chiara stella
アンドレア・ファルコニエーリ:e vivere e morire
イ・ジェメッリ
[エミリアーノ・ゴンザレス・トロ(T)
ルイーズ・ピエラール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
トーマス・ダンフォード(テオルボ)
フローラ・パパドプーロス(Hp)
マチルド・エティエンヌ(コンセプト)]

録音:2019年2月5-7日/パリ、ノートルダム・ド・ボンスクール教会
17世紀に作曲家、詩人、歌手として活躍したフランチェスコ・ラージ(1574-1621)はバロックの幕開けとオペラの誕生に大きな影響を与えた人物で、モン テヴェルディの『オルフェオ』ではタイトルロールを演じました。自ら詩も書いた歌曲を、ハープやリュートを用いて弾き語ったりもしていたそうです。
このCDのプログラムはエミリアーノ・ゴンザレス・トロと彼のアンサンブル「イ・ジェメッリ」が考案したもので、フランチェスコ・ラージが歌ったり密接に関わっ たりした音楽で構成されています。独唱、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、ハープというシンプルな編成で、当時のイタリア音楽のベスト・アルバムともいうべき内 容が楽しめます。
ジェラール・ド・ネルヴァル(1808-1855)の幻想的な詩『不幸者 el desdichado』に基づく「黒い太陽 Soleil noir」をアルバムタイトルとして掲げ、メ ランコリックで不思議なイメージを創出しているのも何やら暗示的です。

Challenge Classics
CC-72875(1CD)
恋は盲目〜ジュゼッペ・マリア・ボスキのためのオペラ・アリア集
ヘンデル:Sibilar gli angui d’Aletto (リナルド)
ヨハン・ダヴィド・ハイニヒェン (1683-1729):Servi, il bagno chiudete... / Vostre imagini (フラヴィオ・クリスポ)
ジョヴァンニ・ボノンチーニ (1670-1747):Timor e speme (グリセルダ)
アントニオ・ロッティ (1667-1740):Del minacciar del vento (テオファーネ) / Eterni Dei (寛大な勝者)
アッティリオ・アリオスティ (1666-1729):Quella calma che a noi viene (コリオラーノ)
アントニオ・マリア・ボノンチーニ (1677-1726):Torna Demetrio al figlio... / Rimbomba la tromba (テーベの奪還)
ジョヴァンニ・ボノンチーニ:Cieco amor (エテアルコ)
ニコラ・ポルポラ (1686-1768):Ah, perfida! Conosco che vuoi... / Va’ dal furor portata (エツィオ)
ヘンデル:Ove son? Che m’avvenne?... / Gelido in ogni vena (シロエ)
アッティリオ・アリオスティ:Su fieri guerrieri (ヴェスパシアーノ)
アントニオ・ロッティ:Bella non piangere (ポリドーロ)
ジュゼッペ・マリア・オルランディーニ (1676-1760):So ben che nel tuo petto (アルサーチェ)
ヘンデル:“Sulla riva del Tebro in men d’un’ora”... / Volate piu dei venti (ムツィオ・シェヴォラ)
アンドレア・ステファノ・フィオレ (1686-1732):Mira l’onda furibonda (エジプトの王セソストリ)
アントニオ・カルダーラ (1670-1736):Guerrieri invitti... / Al suon delle Trombe (寛大な敵)
セルジョ・フォレスティ(Br)
アンドレア・ブッカレッラ(指)
アプコルディス・アンサンブル

録音:2018年10月8-12日/バーゼル、サクレクール・カトリック教会
現代を代表するバロック・バリトンの一人、セルジオ・フォレスティによるCHALLENGE CLASSICSレーベル初のソロ・アルバム。ヘンデルやボノンチーニの 時代にロンドンで大人気を誇った有名なバリトンで、1703年から1729年までに83以上のオペラに出演した記録の残っているジュゼッペ・マリア・ボスキのた めに書かれたアリアの数々を収録しています。ファリネッリなどの伝説的カストラートをはじめ当時の人気歌手に肩をならべる大活躍を見せたボスキの実力がうか がえる充実の楽曲が並び、知られざる作品も多く聴くことができます。バリトンならではの強烈にドラマティックな迫力がたまりません。
バックを務めるアプコルディス・アンサンブルはドイツ・ハルモニア・ムンディに録音のある気鋭の団体で、フォレスティの力強く濃厚な歌を見事に支えて盛り上 げます。リュートやギターのオブリガート的な使用やザクザクと和声を刻み付けるチェンバロも効果的。歌のエネルギーを存分に活かしきった速すぎないテンポ設定 もたいへん好印象で、これぞ「聴きごたえ」という重量級の愉悦がたらふく味わえます。 (Ki)

NoMadMusic
NMM-089(1CD)
天使
ウィリアム・バード:アヴェ・ヴェルム・コルプス
ジョナサン・ハーヴェイ:愛するわが主よ
同:来たれ、聖霊よ
同:平和と光の讃歌
パーセル:主よ、我らの罪を思い出したもうことなかれ
ハーヴェイ:主よ、思い出したもう
パレストリーナ:スターバト・マーテル
ハーヴェイ:受胎告知
同:天使
レオ・ヴァリンスキ(指)
)レ・メタボール

録音:2019年9月/ロワイモヨン修道院
レオ・ヴァリンスキはポーランド系の姓ながらフランスで生まれ育ち、パリ音楽院でフランソワ=グザヴィエ・ロトに師事した期待の若手指揮者。2010年に創設 した手兵の合唱団レ・メタボールとラヴェル、サン=サーンス、ブリテンの作品を集めたアルバム「妖精の園」(NMM065)でCDデビューしましたが、第2弾はイ ギリスの荘厳な宗教作品の伝統を中心にしています。現代のジョナサン・ハーヴェイ(1939-2012)作品の独特な色彩感が興味津々。録音場所のロワイモヨン修 道院の音響が雰囲気を醸し出しています。 (Ki)

SUPRAPHON
SU-4282(1CD)
「セプテム・ディエース(一週間)」〜プラハ大学の音楽(1360年〜1460年)
■聖月曜日【亡者恩顧】
典礼の中では(Sly?i? zem? Song/Kyrie pro defunctis/Memento etiam Domine/Veni sancte Spiritus et in me robur
auge Cantio)
典礼の外では(Miretur omnis nacio Cantio (instrumental)/Degentis vita ? Cum vix artidici ? [Vera pudicitia] Motet)
■聖火曜日【聖カタリナ(アレクサンドリアのカタリナ)の】
典礼の中では‐晩餐【Deus in adiutorium Versus/Quia devotis laudibus / Ps. 147 Lauda Ierusalem/Antiphon with
psalm/Benedicamus Domino Versus】
典礼の外では(Nunc festum celebremus Cantio/Ein schone liebe Junckfraw Song/Vsed ?abel bab? na plece Song)
■聖水曜日【聖マルティヌスの】
典礼の中では(Sanctus scholasticum/Ora pro nobis Antiphona)
典礼の外では(Martino divo presuli Cantio/Generari voluit Cantio (instrumental))
■聖木曜日【聖体の祝日の】
典礼の中では(Caro mea vere est cibus Graduale/Jesus Christus nostra salus Cantio)
典礼の外では(Esto quod expertus sis in trivio Cantio/ベルナール・ド・クリュニー:Apollinis eclipsatur ? Zodiacum
signis ? In omnem terram Motet)
■聖金曜日【十字架の】
典礼の中では(Et factum est postquam in captivitatem Lamentations of Jeremiah)
典礼の外では(Christus Rex pacificus)
■聖土曜日【聖母マリアと希望の復活の】
典礼の中では(Quid admiramini Cantio/Salve sancta parens Introitus/ペトルス・ヴィルヘルミ・デ・グルデンツ:
Poligena exanimes Cantio)
典礼の外では(O regina lux divina Cantio/Jour a jour Rondeau)
■主日【お告げの祭日】
Sacerdotes Dei Cantio/Asperges me hyssopo Antiphon/アントニオ・ダ・シビダーレ:Gloria in excelsis Deo
スコラ・グレゴリアーナ・プラジェンシス【ハサン・エル=ドゥニア(T)、オンドジェイ・ホルプ(T)、ヤン・クカル(Br)、トマーシュ・ライトケプ(T)、オンドジェイ・マニョウル(T)、ミカル・メデク(Bs)、スタニスラフ・プジェドタ(Bs)】
ダヴィト・エベン(指)、
コリーナ・マルティ(クラヴィシンバルム)

録音:2019年9月25&26日、10月1-3日/聖母マリア修道院(ミレヴスコ)
このアルバムにはフス戦争と大学の革新を経た15世紀半ば、プラハのカレル大学の学生が演奏していた音楽を集めました。典礼音楽、若い聖職者による聖歌、 世俗音楽など、大学生が娯楽のために演奏した幅広い作品を収録。その作品にはグレゴリオ聖歌や修道士ベルナール・ド・クリュニー、ペトルス・ヴィルヘルミ・デ・ グルデンツ、アントニオ・ダ・シビダーレの作品も含まれます。15世紀以前の作品の演奏・録音に積極的に取り組んでいるスコラ・グレゴリアーナ・プラジェンシ スが当時の世界へと誘います。 (Ki)

299 MUSIC
NIKU-9032(2CD)
税込定価
F・クープラン:クラヴサン曲全集1
■DISC-1
)クラヴサン曲集第1巻 第4 オルドル ヘ調 (1713)
クラヴサン奏法/前奏曲第7 番 変ロ長調(1716)
クラヴサン曲集第2 巻 第6 オルドル 変ロ長調(1717)
クラヴサン奏法/前奏曲第3 番 ト短調(1716)
クラヴサン曲集第2 巻 第7 オルドル ト調(1717)
■DISC-2
クラヴサン曲集第3 巻 第17 オルドル ホ短調 (1722)
クラヴサン奏法/前奏曲第4 番 ヘ長調(1716)
クラヴサン曲集第3 巻 第18 オルドル ヘ調(1722)
クラヴサン奏法/前奏曲第8 番 ホ短調 (1716)
クラヴサン曲集第4 巻 第21 オルドル ホ短調(1730)
クラヴサン曲集第4 巻 第25 オルドル 変ホ長調-ハ長調-ハ短調(1730)
中野振一郎(Cemb)

録音:2020年7 月13-16 日、9 月7-8 日 岐阜・サラマンカホール
クラヴサン曲集:第4・6・7・17・18・21・25 オルドル/クラヴサン奏法:前奏曲 第3・4・7・8 番 ロココの戯れ、フランス的甘さ、そして謎めいたムードなど、ユニークかつ多様な作品群の情緒あふれる世界を、その流麗で 円熟味をました表現と時折垣間見える遊び心で深みと新鮮さを与え展開する。楽壇生活 35 年を迎える中野振一郎が物語 る、フランソワ・クープランの成し遂げた偉業の真価。

MDG
MDG-92322076
(1SACD)
イエス、わが喜び
テレマン:カンタータ「イエス、わが喜び」TWV1:966
ドーレス:モテット「イエス、わが喜び」
バッハ:モテット「イエス、わが喜び」BWV227
クレープス:カンタータ「イエス、わが喜び」KWV110
アンサンブル・バッハヴェルクヴォーカル
ゴードン・サファリ(指)
17世紀ドイツで愛されてきたコラール「イエス、わが喜び」。特に有名なのはバッハのモテット。ここには4人作曲家による作品を収録しています。テレマンの作品は、フランス・オペラを題材としており、印象的な短いコラールのあとに技巧的なアリアが続きます。バッハの弟子であったドーレス。気品と優雅さを兼ね備えた彼のモテットは、ウィーン古典派を予見させるような作品。同じくバッハに師事したクレープスは同時代の弟子の中でも最も評価されていた高弟です。バッハの偉大なモテットと対照的なテレマンの刺激的な作品や、弟子たちの作品を一緒に収録することにより、奥行きのある内容に仕上がっています。 (Ki)
MDG
MDG-92122046
(1SACD)
ヨハン・クリーガー:6つのパルティータ タチヤナ・ヴォロビヨーヴァ(ハープシコード)
ニュルンベルク生まれのドイツのオルガニスト兼作曲家ヨハン・クリーガー(1652−1735)。兄のヨハン・フィリップ・クリーガーのともに、バイロイト王室の オルガニストを務め、その後グライツ宮廷楽長、ツィッタウ市音楽監督兼オルガニストを歴任。ヘンデルからも当代随一のオルガン奏者で作曲とみられていました。 宗教曲やオルガン曲、鍵盤楽曲を多く作曲していましたが、その多くが戦争等で失われてしまっています。 現存するヨハン・クリーガーの作品の中でも重要なのが、ここに収録されている6つの組曲です。これはニュルンベルクで1697年に作曲。当時のリュート奏者た ちが用いたStyle Brise (崩された様式)と呼ばれる自由奔放な様式を模倣していますが、ヨハン・クリーガーの創意工夫がこらされた立派な作品。 演奏するのはラトヴィア出身の鍵盤奏者タチヤナ・ヴォロビヨーヴァ。ルッカースの二段鍵盤チェンバロでヴェルクマイスター調律のための希少な作品を、立体的に 演奏しています。 (Ki)

ATMA
ACD2-2798(1CD)
隠された宝 〜17世紀ハプスブルクとボヘミアの音楽
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス(c.1600-1679):O dulce nomen Jesu
作者不詳::8声のシンフォニア
マッシミリアーノ・ネーリ(c.1621-1666 or after 1670):第4ソナタ Op.2
ジョヴァンニ・バッティスタ・ブオナメンテ(late 16th century-1642):6声のソナタ
アントニオ・ベルターリ(1605-1669):6声の第1ソナタ
フィリップ・ヤコブ・リットナー(c.1637-1690):3声のソナタ
作者不詳:4声のサルヴェ・レジーナ
ゲオルク・ピスカトール(c.1610 -after1643 ):7声のソナタ
アントニオ・ベルターリ:ソナテッラ第3番
作者不詳:O quam suavis
アントニオ・ベルターリ:ソナテッラ第1番/6声の第2ソナタ
ジョヴァンニ・ヴァレンティーニ(1582/3-1649):4声のカンツォーナ
アントニオ・ベルターリ:ソナテッラ第2番
ウェンデリン・ヒューバー(1615-1679):6声の第4ソナタ
ヨハネス・マリア・マンデル(17th century):Transfige o dulcissime mi Jesu
アントニオ・ベルターリ:ソナテッラ第5番
フェデリコ・カウダ:Laudate, pueri, Dominum
ヴィッキ・サン・ピ エール(C.A)
リンダ・ピアース(指)
サカブチェ!(声楽&器楽)

録音:2019年5月20-23日/ケベック
カナダのアンサンブルによる17世紀の音楽集。ハプスブルク宮廷の歴史に彩られた音楽が鮮やかによみがえります。コントラルトの歌と器楽作品で構成され、 器楽はヴァイオリン、コルネット、サックバット、テオルボ、オルガンが用いられています。 (Ki)

BIS
BIS-2387(1CD)
C.P.E.バッハ(1714-88):鍵盤独奏曲全集 Vol.40『鍵盤用編曲集第1集』
メヌエット ニ長調 Wq.116/35(H.309)
ポロネーズ イ長調 Wq.116/34(H.308)
アレグレット・グラツィオーソ ハ長調 Wq.116/57(H.331)
メヌエット ト長調 Wq.116/29(H.303)
シンフォニア ニ長調 Wq.176(H.303)
メヌエット ニ長調 Wq.116/35(H.309)
マーチ ト長調 Wq.116/31(H.305)
メヌエット ニ長調 Wq.116/40(H.314)
ポロネーズ 変ロ長調 Wq.116/43(H.317)
メヌエット ハ長調 Wq.116/47(H.321)
プレスト イ短調 Wq.116/39(H.313)
ポロネーズ イ長調 Wq.116/42(H.316)
アレグロ ハ短調 Wq.116/51(H.325)
協奏曲 ヘ長調 H.242(Wq. deest.)
アレグロ 変ロ長調 Wq.116/38(H.312)
ポロネーズ ヘ長調 Wq.116/41(H.315)
メヌエット ニ長調 Wq.116/33(H.307)
アレグロ・ディ・モルト イ長調 Wq.116/36(H.310)
「ゆっくりとした、そして悲しい」 イ短調 Wq.116/50(H.324)
ポロネーズ ニ長調 Wq.116/49(H.323)
シンフォニア ホ短調 Wq.122/3(H.652)
ミクローシュ・シュパーニ(Cemb)
[楽器 Double manual harpsichord built around 1965 by the workshop Ammer, Eisenberg, Germany,
inspired by 18th century harpsichords from the Thuringian and Saxon tradition]

録音:2019年7月28日-8月1日/ハールト福音教会、ノイシュタット・アン・デア・ヴァインシュトラーセ(ドイツ)
ミクローシュ・シュパーニによるC.P.E. バッハの鍵盤独奏曲全集の第40集。この巻ではC.P.E.バッハが別の楽器のために書いた作品を鍵盤用に編曲したもの を集めました。18世紀後半には、上流階級の人々が鍵盤楽器を演奏することが増え、それにより編曲作品も多く残しました。ここではシンフォニアのチェンバロ版 も収録しております。シュパーニはオリジナルの資料をもとに、最も適した楽器を選択して演奏。C.P.E.バッハの膨大な作品に対して時間をかけ、着実に録音活動 をしてきたシュパーニにでしか表現することのできない明晰な解釈で演奏されております。ki

APARTE
AP-249(1CD)
アウグスティン・プフレーガー:キリストの生涯と受難 マルティン・ヴァルベルグ(指)
オルケルテル・ノルド、ヴォックス・ニドロシエンシス【ナタリー・ペレス、グンヒルド・アルスヴィク(S)、サミュエル・ボーデン、ヴィクトル・サルド・ヴィツエンテ(T)、ホーヴァンル・ステンスヴォルト(Bs)】

録音:2018年9月27-29日/セルブ教会(ノルウェー)
ノルウェーのチェロ奏者でもある指揮者マルティン・ヴァルベルグが2009年に創設した古楽器アンサンブル、トロンハイム・バロック。17-8世紀作品を主要レ パートリーとし高い評価を受けていますが、2018年にオルケルテル・ノルドと改名してさらなる可能性を模索しています。
今回はアウグスティン・プフレーガー(1635頃-1686)の宗教曲に挑戦。大バッハが生まれる前年に歿したドイツの作曲家で、その先駆的な宗教曲を残してい ます。ここでは彼の宗教コンチェルト6篇を並べ、キリストの生涯と受難を描く大作に仕立てています。声楽アンサンブルのヴォックス・ニドロシエンシスは5構成 名で、ノンヴィヴラートの透明な歌唱を聴かせます。 (Ki)

Dynamic
CDS-7910(2CD)
NX-C09
アレッサンドロ・ストラデッラ(1643-1682):作品集
【CD1】
カンタータ『Soffro, misero, e taccio 苦しく、みじめで、黙っている』- ソプラノ・ソロと通奏低音のために*
『Dormi, Titone, addio! 眠れ、ティトーネ、さらば』- 「ラ・ドーリ」のためのプロローグ〜2人のソプラノとテノール、2台のヴァイオリンと通奏低音のために*
カンタータ『知りたがりの欲望が意味を持つとき、またはラ・チルチェ』(第1稿)〜3声のカンタータ(楽器を伴う)
【CD2】
1-4. ヴィオールのためのソナタ ニ長調
5-31. 『煌めく奔流、またはラ・チルチェ』(第2稿)〜3声のカンタータ(楽器を伴う)*
エステヴァン・ヴェラルディ(指)
【ソリスト】
クリスティーナ・ファネッリ(S)
アンナ・キエリケッティ(S)
レスリー・ヴィスコ(S)
フランチェスコ・トーマ(T)
ジュゼッペ・ナヴィーリオ(Bs)
アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート(ピリオド楽器使用)

録音:2019年3月11-17日、2017年5月26日

*=世界初録音
17世紀後半のイタリアで強い影響力を持っていた作曲家アレッサンドロ・ストラデッラ。「合奏協奏曲」様式 の創始者として、また数多くの浮名を流したプレイボーイとして、短い一生であったにもかかわらず音楽史に名 を残しています。この「ラ・チェルチェ」はイタリアの名家メディチ家出身のレオポルド・デ・メディチ(1617- 1675)が枢機卿に任命された際の祝典行事のために作曲されたカンタータ。主人公チルチェ(キルケー)はあ らゆる秘薬と魔法に精通した魔女であり、17世紀にはしばしば愛の象徴として歌劇に登場しますが、ストラ デッラはそんな魔女でさえもメディチ家の栄光には目がくらんでしまうと、当時の貴族が好んだ華麗な音楽でメ ディチ家を讃えています。この2枚組では、省略なしの初稿版と、世界初録音となる改訂版第2稿を収録。 イタリア・バロック期作品の研究家、エステヴァン・ヴェラルディは自らストラデッラ作品の校訂を行い、比較校 訂版を作成。この演奏では、作曲家の名を冠したアンサンブル「アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート」を率 いて、作品の魅力を伝えます。 既発リリース

TOCCATA
TOCC-0599(1CD)
NX-B03
ヨーゼフ・ヴェルフル(1773-1812):ピアノ作品集 第2集
3つのソナタ Op. 6(1798)
 ソナタ第1番イ短調
 ソナタ第2番ニ長調
 ソナタ第3番イ長調
ピアノ・ソナタ ニ長調 Op. 58(1811頃)…世界初録音
アダルベルト・マリア・リーヴァ(P…ベーゼンドルファー・インペリアル)

録音:2016年7月5-6日、2020年9月18-19日
ザルツブルクで生まれ、モーツァルト一家のもとでヴァイオリンとピアノのレッスンを受け、7歳でヴァイオリニスト として舞台に立ったヨーゼフ・ヴェルフル。卓越した鍵盤奏者としても知られた彼は、ウィーンにおいて「ベー トーヴェンのライバル」と見做されていました。このアルバムに収録されたOp. 6の3つのソナタは、そのベー トーヴェンに献呈されたもので、どの曲も急-緩-急の三楽章構成からなるハイドンやモーツァルトを思わせる 端正な様式の中に、技巧的なパッセージが多用されています。晩年の「ピアノ・ソナタ ニ長調」は、彼が定 住したロンドンで書かれたもので、第2楽章には即興的なパッセージに彩られた変奏曲が置かれた、初期 ロマン派へと通じる充実した作品です。

CD ACCORD
ACD-280(2CD)
NX-D11
ヤチェク・ルジツキ(1635-1704頃):作品全集
【CD1】
1. DIXIT DOMINUS 主は言われた
2. CONFITEBOR 主をほめまつる
3. EXULTEMUS OMNES すべての人よ、喜ぼう
4. FIDELIS SERVUS ET PRUDENS 賢く、忠実な
5. AETERNA CHRISTI MUNERA I 永遠のキリストの恵み I(使徒たち)
6. AVE SANCTISSIMA MARIA めでたし、いとも聖なるマリアよ
7. ISTE SANCTUS 聖なるかな
8. MAGNIFICAT 我が心、主を崇め
【CD2】
1. AETERNA CHRISTI MUNERA II 永遠のキリストの恵み II(使徒たちの日)
2. AURORA LUCIS RUTILAT 暁の光は赤く染まり(復活の日)
3. CHORUS NOVAE JERUSALEM 新しいエルサレムへの合唱(復活の日)
4. EXULTET ORBIS GAUDIIS 地に喜びの声を(使徒たちの日)
5. GAUDE CAELESTIS CIVITAS 喜びの天上都市(De Sancto Botvido)
6. SALVE DECUS HUMANI GENERIS めでたし人のほまれ(祝福された聖母の日)
7. LAUDES AD LAUDES IUNGITE 称賛、称賛をつなぎたまえ(De Sancto Erico)
8. VERBUM SUPERNUM PRODIENS 御言葉が不可思議にも生まれ出でた(聖体の祝日)
9. REGINA TERRAE, REGINA CAELI I 地の女王、天の女王 I(祝福された聖母の日)
10. O MARIA STELLA MARIS おお、海の星の聖母(祝福された聖母の日)
11. OMNI DIE DIC MARIAE 毎日マリアに賛歌を捧げよ(祝福された聖母の日)
12. REGINA TERRAE, REGINA CAELI II 地の女王、天の女王 II(祝福された聖母の日)
13. SALVATORIS MATER PIA 救い主の母(祝福された聖母の日)
14. AETERNA CHRISTI MUNERA I 永遠のキリストの恵み I(使徒たちの日)
アンジェイ・コセンジャク(指)
ヴロツワフ・バロック・アンサンブル

録音:2020年9月14-17日
※ルジツキ作品全集…世界初録音
ポーランドのバロック期に活躍した作曲家ヤチェク・ルジツキ。ヴァーサ家出身のポーランド王ヴワディスワフ4世 の宮廷音楽家として仕え、やがて楽長となります。その後、ミハウ・コリブト・ヴィシニョヴィエツキ、ヤン2世、アウ グスト2世と計4人のポーランド君主に仕えた彼は、王の秘書官を務めるまでに厚く信頼されたということです。 若い頃には器楽作品を作曲した形跡が残っていますが、これらは失われてしまい、この2枚組に収録されてい るのが残存するルジツキの全作品です。イタリアの様式が感じられるマニフィカトや、プロテスタント教会音楽か ら強い影響を受けたと思われる讃美歌を用いた作品、そして不完全な形で残された作品までを、ポーランド・ バロック音楽の専門家でもあるコセンジャクが一つ一つの曲に詳細な研究を加え、当時の演奏慣行に基づく 縮小や、即興も交えながら再現していきます。

ARCANA
A-486(1CD)
『解き放たれたフォルクレ』 〜アントワーヌ・フォルクレのヴィオール作品を中心に
1-7. ト調のモザイク組曲
1. シャコンヌ 「茂み La Buisson」(フォルクレ) Vdg, Th, Cmb
2. アルマンドとドゥーブル〔78-80〕(マレ) Vdg, Th, Cmb
3. 嘆き Plainte〔86〕(マレ) Vdg, Th
4. マンドリン La Mandoline(フォルクレ) Vdg, Th, Mnd
5. デュブリュイユ La Dubreuil(フォルクレ) Vdg, Th
6. ギター La Guitare(マレ) G
7. ギター La Guitare〔107〕(マレ) Vdg, Th
8-12. ハ調のモザイク組曲
8. パサカーユ ハ長調(L.クープラン) Cmb
9. プレリュード〔123〕 Prelude(マレ) Vdg, Lu
10. ユピテル Jupiter(フォルクレ) Vdg, Th, Cmb
11. 森の精 La Sylva(フォルクレ) Vdg, Th, Cmb
12. モンティニ La Montigni(フォルクレ) Vdg, Th, Cmb
13-18. ニ調のモザイク組曲
13. プレリュード(作者不詳/ヴォドリ・ド・セズネの音楽帳より) Lu
14. サラバンド(ド・ヴィゼー) Vdg, Th
15. フェラン La Ferrand(フォルクレ) Vdg, Th
16. トロンシャン La Tronchin(フォルクレ) Vdg, Th
17. クラント I&II(ド・ヴィゼー) Vdg, Th
18. 仮面舞踏 La Mascarade(ド・ヴィゼー) Vdg, Th

※曲名、作曲者のあとのアルファベットは楽器編成を表します。
アンドレ・リスレヴァンド(バス・ド・ヴィオール Vdg)
ヤドラン・ダンカン(テオルボ Th、バロックリュート Lu)
パオラ・エルダス(クラヴサン Cmb)
ロルフ・リスレヴァンド(バロックギター G、マンドリン Mnd)

録音:2018年2月7-14日、2019年4月5-10日 ムーシカ・スタジオ、リスレヴァンド エヴイェ、ノルウェー
ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)はバロック期のフランスで大いに好まれた弦楽器。その名手として双璧をなした存在が「天使のように弾く」と讃え られたマラン・マレと、対照的に「悪魔のように弾く」との賛辞で知られたアントワーヌ・フォルクレでした。息子への暴力など悪い噂もありながら幼 少期より圧倒的な音楽性と演奏能力でフランス王室を驚かせ、ヴィオール芸術の発展に大いに尽くしながらも生前は作品を楽譜出版するこ とのなかったフォルクレの遺稿は、本人の歿後まもなく息子によって整理・刊行され世に残っています。縦横無尽にヴィオールを扱う名品揃い のこの曲集は五つの組曲からなる構成ですが、本盤ではバロック期にもそのようにすることがあったように、他の作曲家の作品も交え曲の調性 にあわせて三つの組曲にまとめ直して収録(本盤ではこれらを「モザイク組曲」と名づけています)。好敵手マレや同時代の撥弦楽器作曲家 ド・ヴィゼーらも含めたその音楽世界を精緻な演奏で浮き彫りにしてゆくのは、リュートの巨匠ロルフ・リスレヴァンドの息子、アンドレ・リスレヴァ ンド(アルバム解説も彼自身が執筆)。古楽演奏の空気を存分に吸いながら育った彼ならではの作品美に寄り沿う解釈を、若き俊才たちが 親密な共演で盛り上げます。父ロルフもプロデューサー&エンジニアとしてアルバムを全面的にバックアップ。演奏にも2曲ほど参加しています。

RICERCAR
RIC-422(1CD)
アレッサンドロ・スカルラッティ:弦楽のための4声のソナタ集 〜音楽史上初の弦楽四重奏曲
1-4. チェンバロなしの4声のソナタ 第1番 ヘ短調(A.スカルラッティ)
5-8. チェンバロなしの4声のソナタ 第2番ハ短調(A.スカルラッティ)
9. デュレッツェ・エ・リガトゥーレ(トラバーチ)
10. ヴェノーサ公のガリアルダ(ジェズアルド)
11-14. チェンバロなしの4声のソナタ 第3番 ト短調(A.スカルラッティ)
15-19. チェンバロなしの4声のソナタ 第4番 ニ短調(A.スカルラッティ)
20-23. 4声のソナタ 第9番ニ長調(F.スカルラッティ)
24-27. 4声のソナタ イ短調(A.スカルラッティ&F.スカルラッティ/カミレリ編)
28-31. 4声のソナタ 第4番ホ短調(F.スカルラッティ)
32. ソナタ ロ短調 K.87(D.スカルラッティ/カミレリ編)
レ・レクレアシオン(古楽器使用)【マチュー・カミレリ(ヴァイオリン、ヴィオラ[20-23,28-31])、サンドリーヌ・デュプレ(Vn)、クララ・ミューレターラー(ヴァイオリン[20-23,28-31]、ヴィオラ)、五味敬子(Vc)、エティエンヌ・ガルティエ(テオルボ[9,20-23,28-31]、アーチリュート[10])】

録音:2020年6月29日-7月2日バス・ボドゥー聖母被昇天教会、ベルギー
イタリア後期バロック最大の作曲家の一人アレッサンドロ・スカルラッティの圧倒的な技量は、教会音楽の伝統的な多声書法を知り尽くしてい たからこそ開花し得たもの。おもに声楽で知られた大家ですが、その一方で鍵盤曲や協奏曲風合奏曲など器楽にも若干の作品を残してお り、ここではその白眉ともいうべき弦楽のための「4声のソナタ集」がプログラムの中軸を占めています。作曲家の歿年にあたる1725年にまとめ られたこの曲集は、教会風の多声書法でソナタとしてまとめられていながら、低音部に和音を出せる楽器を添える当時の風習をあえて避け 「低音部はチェンバロなしで」と明記してある点が特徴で、このことから音楽史上初の弦楽四重奏曲集ともみなされている重要な作品集。同 時代のコレッリやアルビノーニにも通じる端正なバロック的美質の世界が通奏低音抜きで展開してゆく聴覚体験は一種独特で、音楽史の流 れを思わず再考してしまう興趣の尽きないトラックが続きます。フランスを中心に活躍する古楽器集団レ・レクレアシオンは、弦楽四重奏編成 でありながら軸足をあくまでバロックに置いているユニークな古楽器グループ。アレッサンドロの弟で英国を中心に活躍したフランチェスコ・スカル ラッティの作品や、オルガン曲を弦楽合奏で弾くこともあったルネサンスの習慣をふまえて演奏されているトラバーチと息子D.スカルラッティの鍵 盤曲など、A.スカルラッティの異色の曲集を考える上で好適な併禄作品を含め、素晴らしい演奏を聴かせています。バロック・ヴァイオリン奏者 として活躍していた録音技師R.アルントによる、適切なエンジニアリングにも好感が持てます。

SOOND
SND-21014(1CD)
NX-B09
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):『マドリガーレ集 第4巻』
1. Se Chiudete nel core あなたの心に小さな愛があれば
2. Io tacero (parties 1 et 2) 私は黙する
3. Or che in gioia (parties 1 et 2) 今や、喜びのうちに
4. Questa crudele e pia この、残酷にも思いやり深き人が
5. Mentre gira costei 最後に溜息をつき、私は死ぬ
6. A voi, mentre il mio core 私の心を伝えよう
7. Che fai meco わたしと、どうするおつもりか
8. Sparge la Morte 死が、手を伸ばして
9. Arde il mio Cor 熱くなる、わが心
10. Tall'or sano desio ひっきりなしに、健全なる欲望が
11. Cor mio, deh, non piangete (parties 1 et 2) わが心よ、ああ、泣くことはない
12. Ecco, moriro dunque (parties 1 et 2) さあ、これで私は死ぬのです
13. Luci serene e chiare 清らかな澄んだ光よ
14. Moro, et mentre sospiro (parties 1 et 2) わたしは死ぬ、そうして喘いでいるうちに
アンサンブル・タランチュール【モルガーヌ・コロン(S)、マリー・キュベーヌ(Ms)、セシル・ガロワ(C.T)、グザヴィエ・リニュロル(T)、ヴァンサン=アルノー・ゴーティエ(バス=バリトン)】

録音:2018年11月 ブリュッセル
若い頃には暗殺者を雇い不義密通の妻と愛人を惨殺させながら、貴族の身分ゆえ罪に問われず、後年はその記憶もあってか心を病んで城 に引きこもり、誰にも似ていない異形の声楽作品ばかり綴りつづけた南イタリアの作曲家ジェズアルド。バロックと呼ばれる新たな潮流の音楽 がイタリア半島に芽吹き始めた時代にあって、彼はモンテヴェルディと同じくマドリガーレ(俗世向けの歌詞による精巧な重唱曲)を数多く書き、 当初はこの同世代人と同じように保守的ながらも、晩年はルネサンス的多声書法を独自の和声感覚で極限まで発展させた極めてユニーク な作風にたどりつきました。6巻あるマドリガーレ集のうち、晩期の2巻は居城の地下室で印刷したという異例作ですが、ここではそこに至る前、 北イタリアのフェラーラで1596年に出版された第4巻の世界を堪能できます。当時フェラーラには、複雑な和声技法に通じ若きフレスコバル ディに大きな影響を与えたルッツァスキなどもおり、伝統的な作曲様式をふまえながら独特な音感覚を獲得してゆくうえで、ジェズアルドがこの 先進的文化拠点からどのような影響を得たかが、1曲ごとに実感される内容は実に興味深いところ。全体に清らかで穏当な作風と思いき や、予期せぬ瞬間に現れる不協和めいた大胆な和声進行に翻弄される、異色体験への入り口ともいうべき「過渡期のジェズアルド」の味わ いを、フランス語圏の歌い手たちがア・カペラで細やかに伝えてくれます。

PAN CLASSICS
PC-10427(1CD)
マドリード王室礼拝堂、1734年の大火後の聖なる音楽
フランチェスコ・コルセッリ(1705 -1778):聖木曜日のための第二哀歌(1747)
 第二カンタータ「ああ、なんと哀れな」(1749)
 4声のコンチェルティーノ(1770)
サルヴェ・レジーナ(1761)
ドメニコ・ポッレッティ(1709-1783):序曲 ニ長調(1763)
フランチェスコ・コルセッリ:カンタータ「聖夜の羊飼い」(1743)
ホセ・リドン(1748-1827):聖水曜日のための第一哀歌(1797)
マリア・エスパーダ(S)
ハビエル・ウリセス・イリャン(指)
ネレイダス

録音:2020年10月11-13日/マドリードオ、イサベル・クララ・エウヘニア劇場
めずらしい18世紀スペインの宗教音楽集です。当時、文化的・宗教的生活の中心であったアルカサルには王家御用達の典礼音楽が保管されていましたが、 1734年に火災が起きたことで大きな影響を被ります。ときの宮廷楽長フランチェスコ・コルセッリは同僚とともに、典礼行事に必要な音楽を再構築しなければな りませんでした。ここに収録された音楽はそのようにして生まれたもので、王家の権威を高めるべく腕によりをかけて書かれた作品と言えるでしょう。

ACCENT
ACC 24373(1CD)
楽園への扉〜ハンス・メムリンクの『奏楽天使』
Prosa Ave Maria gracia plena
ギヨーム・デュファイ(1397-1474):Fuga duo[rum] temp[orum]
ギヨーム・デュファイ:Hymnus Proles de caelo
Introitus In excelso throno
Basse Danse Paradisi porte
Sequentia Alma cohors Domini
Graduale Tollite portas
ジョン・ダンスタブル(1390-1453):Motet Christe sanctorum - Tibi Christe
Improperia Popule meus
Basse Danse Danse de Cleves
ギヨーム・デュファイ:Hymnus Ad cenam agni providi
ヤーコプ・オブレヒト(1457/58-1505):Chanson Den haghel ende die calde snee
Sequens Ave mundi spes Maria
ジル・バンショワ(c1400-1460):Motet Virgo rosa
Antiphona Paradisi porte
」Salve「 (Salve Regina)
ジョン・ダンスタブル:Canticum BMV Magnificat secondi toni
バルボラ・カバートコヴァー(指)
ティブルティナ・アンサンブル(歌)
ヴィム・ベキュ(指)
オルトレモンターノ・アントワープ(器楽)

録音:2020年12月8-10日/アントワープ、AMUZ
1490年頃、画家のハンス・メムリンクは『奏楽天使』を制作しました。この作品は左右対称の構図による3枚の絵で、左右の絵にはそれぞれ端から弦楽器を奏する天使3人と管楽器を奏する天使2人が、中央の絵には父なる神とその両脇で歌う3人ずつの天使が描かれています(当時は人の声が最高位の音楽で、中央に行くほど位が高くなっていくように描かれている)。メムリンクが実際にどんな音を想像して書いたのか、グレゴリオ聖歌と当時の作曲家の音楽を絡めて、その実態に迫る凝りに凝ったCDです。アンドリュー・ローレンス・キングもハープで参加。 (Ki)

Coviello
COV-92012(1CD)
敬虔なる夜〜三十年戦争、詩と音楽
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):Mein Herz ist bereit SWV 341
ヨハン・フィリップ・クリーガー(1649-1725):Cantate Domino
アンドレアス・グリューフィウス(1616-1664):Menschliches Elende
マウルス・フリーゼネガー(1590-1655):Tagebucheintrag
ヨハン・フィリップ・クリーガー:Herr, auf dich trau ich
アンドレアス・ハンマーシュミット(1611or1612-1675):Ich schlaffe
アンドレアス・グリューフィウス(1616-1664):Thranen des Vaterlandes
ペーター・ハーゲンドルフ(1601or1602-1679):Tagebucheintrage
アンドレアス・ハンマーシュミット:Vulnerasti cor meum
ヨハン・ローゼンミュラー(1619-1684):Sonata Quarta a 3
フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ(1657-1714):Kommt, ihr Stunden
アンドレアス・グリューフィウス:Abend
ヨハン・クリーガー(1651-1735):Abend-Andacht
クリストフ・ベルンハルト(1628-1692):Aus der Tieffen
ペーパー・カイト・アンサンブル[マリー・ヘーシェン(S)、アントニオ・デ・サルロ、ラファエル・ロト(Vn)、ギレルモ・トゥリーナ(Vc)、フェリックス・シェーンヘル(Org)]
ゲスト:トマス・デーラー(ナレーション)、セーレン・レウポルド(テオルボ)
今日では想像もできないような大惨事となった三十年戦争。戦争そのものだけでなく飢饉や伝染病、精神状態の限界からくる治安の悪化なども起こり、日常生 活が常に危機にさらされていました。その中で残されたテキストや音楽に、悲惨さを乗り越えて世界を肯定しようとする人間の力を見出すべく作られたアルバムで す。修道院長や兵士の著したテキストなども取り上げ、ナレーションと音楽で構成。その時代に実際に生きていた人間の確かなエネルギー、存在感を今に伝えます。 (Ki)

Glossa
GCD-923526(1CD)

PGCD-923526(1CD)
国内盤仕様
税込定価
エイヴィソン:合奏協奏曲集
チャールズ・エイヴィソン(1709−1770):協奏曲第9番ハ長調
ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K.87
エイヴィソン:協奏曲第12番ニ長調
スカルラッティ:ソナタ ハ短調 K.11
エイヴィソン:協奏曲第5番ニ短調
スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.213
エイヴィソン:協奏曲第6番ニ長調
スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K.27
イグナシオ・プレーゴ(ハープシコード、指揮)、
ティエント・ヌオーボ

録音:2020年10月12日−14日、スペイン
※国内盤解説:イグナシオ・プレーゴ、ニエベス・パスクアル・レオン(日本語訳:白沢達生)
2012年ウェストフィールド国際チェンバロ・コンクールで優勝し、エル・モンド紙によって「クラシック・シーンでもっとも多彩で突出したスペインのミュージシャン」と評されるスペインの若きハープシコード奏者、イグナシオ・プレーゴ。ハリー・ビケット、モニカ・ハジェット、鈴木雅明、ジョルディ・サバールら古楽界の巨匠たちと共演し、ヨーロッパはもちろん、日本や中国、南北アメリカを含む世界中で演奏し、Glossaではホセチュ・オブレゴン&ラ・リティラータのファルコニエーリのアルバムでも共演していたプレーゴのアンサンブル・ディレクターとしてレコーディング。
ドメニコ・スカルラッティの鍵盤楽器のためのソナタからインスピレーションを得て作曲されたチャールズ・エイヴィソンの合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)集を、元になったスカルラッティのソナタととも収録した注目盤。当時イタリア音楽はイギリスで非常に人気があり、エイヴィソン自身もジェミニアーニに音楽を学んでいます。
ティエント・ヌオーボは、イグナシオ・プレーゴが新しく設立したアンサンブルで、レザール・フロリサンのコンサートマスターとしても活躍したイタリアのバロック・ヴァイオリニスト、エマヌエル・レスケ=カゼルタがリーダーを務めています。

arcantus
ARC-21027(1CD)
『われらが神は堅き砦』
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):「シオンの音楽」より
「天にましますわれらの父よ」〜2人のテノールとオルガンのための(「シオンの音楽」第9巻より)
「天にましますわれらの父よ」(8声)〜2人ずつの4声の合唱のための(「シオンの音楽」第1巻より)
「われらが神は堅き砦」〜テノールとバスのための(「シオンの音楽」第9巻より)
コラール幻想曲「われらが神は堅き砦」〜オルガンのための(「シオンの音楽」第8巻より)
「主よ頌めよ」〜2声から6声のための(「シオンの音楽」第5巻より)
「日にして光なるキリスト」〜ソプラノ、テノールと通奏低音のための(「シオンの音楽」第9巻より)
「主なる神よ、汝をわれらは讃えまつらん」〜2声から6声のための(「シオンの音楽」第5巻より)
「われらが神は堅き砦」(8声)〜2人ずつの4声の合唱のための(「シオンの音楽」第3巻より)
「われらが神は堅き砦」〜アルト、テノールとバスのための(「シオンの音楽」第9巻より)
「われらが神は堅き砦」〜2人のアルト、2人のテノールと通奏低音のための(「使者たるポリヒムニア-平安と歓喜」より)
ラ・プロテツィオーネ・デラ・ムジカ(管弦楽・声楽)、
イェルーン・フィンケ(指)

録音:2020年11月/聖マリエン教会(レムゴー)
2021年に没後400年を迎えたミヒャエル・プレトリウスを記念して古楽アンサンブル「ラ・プロテツィオーネ・デラ・ムジカ」が「シオンの音楽」から の作品を録音しました。多作で知られるプレトリウスですが「シオンの音楽」はその代表作です。9巻からなる当曲集は1000をこえるコラールと賛美歌の編曲を 含み当録音ではその中でも有名な「われらが神は堅き砦」を中心とした10曲を収録しました。心洗われる美しい旋律が魅力です。
2015年イェルーン・フィンケによって設立した古楽アンサンブル「ラ・プロテツィオーネ・デラ・ムジカ」は16世紀後半から17世紀前半の作品を中心とした レパートリーで演奏活動を展開している新進気鋭の団体。ARCANTUSレーベルからリリースしたヨハン・キリアクス・キーリング(1670-1727)のマタイ受難 曲の世界初録音(ARC-20020)でも話題となりました。

ALPHA
ALPHA-721(1CD)

NYCX-10213(1CD)
国内盤仕様
税込定価
『ラモーの一族』〜ラモー家と18世紀フランスの鍵盤音楽〜
ジャン=フィリップ・ラモー
1. 優しい嘆き
2. 一つ目の巨人
3. ラ・ラモー〔ジュスタン・テイラー編〕
4. ムニュエ・バロセー(バロス風メヌエット)〔クロード・ラモー(1689-1761)〕
5. めんどり
6. 未開人〔ラモー/ジャン=フランソワ・タプレ(1738頃-1819頃)〕
7. 「未開人」に基づく変奏曲〔タプレ〕
8. トリオレ
9. ラ・フォルクレ〔クロード=フランソワ・ラモー(1727-1788)〕
10. エジプト風
11. アルマンド ホ短調
12. 優美なロンド -第1ソナタより〔ラザール・ラモー(1757-1794)〕
13. 鳥のさえずり
14. アルマンド イ短調
15. クラント イ短調
16. サラバンド イ長調
17. ガヴォットとドゥーブル
18. ラモーを讃えて - 『映像 第1集』より〔クロード・ドビュッシー〕*
ジュスタン・テイラー(クラヴサン/ピアノ…18)
使用楽器
クラヴサン(Cemb):リヨンのドンズラグ18世紀製オリジナル
ピアノ:パリのエラール1891年製オリジナル

録音:2020年10月 アサス城、フランス
2020年11月 フィラルモニー・ド・パリ*
2021年1月、新型コロナ感染拡大のなか隔離待機期間を経て来日ツアーを成功させ、フランスをはじめとするヨーロッパでの注目度の高さ を裏書きしたクラヴサンの名手ジュスタン・テイラー。ブリュッヘ(ブリュージュ)国際古楽コンクールで成功をおさめ、ALPHAレーベルで着実にリ リースするアルバムの多くがフランス内外でも高評価を博す新世代の俊才が、新たに世に問うアルバムは「ラモーの一族」。啓蒙主義思想家 として知られるディドロの対話劇風論考『ラモーの甥』でも知られる通り、ラモーは一族にも音楽家が幾人かおりましたが、ここでは大御所ジャ ン=フィリップ・ラモーのクラヴサン作品に加え、古典派時代にいたる一族の系譜をたどりながら彼らの作品も併せて収録しています。さらに、 18世紀後半の重要な鍵盤音楽家タプレの作品や、19世紀末のピアノの銘器を使用してのドビュッシー作品をプログラムに編み込み、アル バムとしての面白さがひときわ多層的に(解説は演奏者自身が執筆)。クラヴサンは故スコット・ロスが愛奏したことで有名な南仏アサス城の 18世紀の楽器。歴史的ピアノはパリのシテ・ド・ラ・ミュジークにある楽器博物館所蔵のオリジナル。惚れ惚れするような美音と空間の響きを ALPHA初期からの名技師ユーグ・デショーが鮮明に収録しており、テイラーの自然体から立ちのぼる音楽の味わいを空気感ともども伝えてい ます。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-034(1CD)

NYCX-10214(1CD)
国内盤仕様
税込定価
F.クープラン&ド・ラランド
フランソワ・クープラン:聖水曜日のための第1ルソン
 聖水曜日のための第2ルソン
 聖水曜日のための第3ルソン
ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657-1726):第4の賛歌: 正しき者たちの幸福と見放された者たちの不幸について
フランソワ・クープラン:謝肉祭主日のためのモテ: 甦った救世主の勝利
ソフィー・ユンカー(S)、
フロリー・ヴァリケット(S)
ヴェルサイユ旧王室礼拝堂O(古楽器使用)【リュシル・ブーランジェ(バス・ド・ヴィオル)、リス・コカール(バス・ド・ヴィオロン)、ピエール・リンデルクネシュト(テオルボ)】
ステファーヌ・フュジェ(クラヴサン、オルガン・指揮)

録音:2020年6月13-17日 ヴェルサイユ旧王室礼拝堂
※ 国内盤には日本語解説・歌詞訳付き
クラヴサン(Cemb)音楽の大家として知られるクープラン。生前はオルガニストとしても活躍し、教会音楽でも傑作を少なからず残していま す。そのなかでも出色の名品として名高い『ルソン・ド・テネブル』は、復活祭前の節制期間である受難節の最後の週、未明に唱えられてい た旧約聖書『哀歌』の詩句にもとづく静謐な音楽。受難節の音楽はできるだけ楽器を減らして質素にとりおこなうのが常だった当時、通奏低 音だけを伴った独唱・二重唱で驚くほど豊かな音世界が紡がれるこの名品3編は過去にも録音が少なくないところ、フランス古楽界で活躍 する精鋭がヴェルサイユに集いじっくり録音した今回のアルバムは、その馥郁たる香気漂う響きで強い魅力を放っています。クープランと同時 代を生き、リュリの後を受けてルイ14世の王室礼拝堂をまとめたド・ラランドの貴重なプティ・モテが併録されているところも魅力。古楽の世界 でも欧州歌劇界でも着実に注目度を高めつつあるベルギー出身のソフィー・ユンカー、ALPHAレーベルにソロ録音も多いヴィオルのリュシル・ ブーランジェら注目のプレイヤーたちを、フランスの古楽器世界で確かな信頼を集めるステファーヌ・フュジェがあざやかにまとめています。また、 国内盤はかなり稀少な作品です。

CPO
CPO-555174(1CD)
NX-B10
ヨハン・ローゼンミュラー(1619-1684):マニフィカトと宗教的コンツェルト集
1. マニフィカト 「Anima mea Dominum 私の魂は主を崇めます」(宗教的コンツェルト)
2. Der Name des Herren あの方のお名前 (宗教的コンツェルト)
3. Domine, probasti me, 主よ、汝はわれをためし(詩篇コンツェルト)
4. Ego te laudo あなたはほめる(宗教的コンツェルト)
5. 第1シンフォニア - 組曲「室内シンフォニアとソナタ」より
6. Confitebor tibi, Domine 私は正しい者の集い(詩篇コンツェルト)
7. Welt, ade! ich bin dein mude 世よさらば!われは汝に倦みたり(コラール)
8. Nunc dimittis 今こそ主よ、しもべを去らせたまわん(宗教的コンツェルト)
9. Bleibe bei uns, denn es will Abend warden
われらのもとに留まりたまえ、はや夕べとなれば(ディアローグ)
アンサンブル1684(古楽器使用)
グレゴール・メイヤー(指)

録音:2019年9月24-26日
ローゼンミュラーはドイツで生まれ、聖ニコライ教会のオルガニストとして活躍するも、当時禁じられていた同 性愛の容疑で投獄されてしまいます。全ての地位を失いヴェネツィアに逃亡しましたが、幸いなことにイタリ アで名声を得て、最終的には名誉回復の上、ドイツに帰国したという波乱万丈の生涯を送りました。以前 リリースされた「祝祭音楽と宗教的協奏曲」(555187)はローゼンミュラーの生誕400周年記念アルバム でしたが、今回のアルバムではマニフィカトや宗教的コンツェルトなど、17世紀イタリアとドイツの音楽様式を 融合させた、華やかな雰囲気を持つ作品を聴くことができます。アンサンブル1684の芸術監督グレゴール・ メイヤーは、ゲヴァントハウス合唱団の芸術監督も務める、ローゼンミュラー作品の研究家。アンサンブルで は通奏低音を担当、作品の普及に尽力しています。

ATHENE
ATH-23210(1CD)
NX-B07
THE GREAT VIOLINS第4集
ヨハン・ヨーゼフ・ヴィルスマイアー
(1663-1722):6つのパルティータ
 パルティータ第1番イ長調
 パルティータ第2番変ロ長調
 パルティータ第3番ハ短調
 パルティータ第4番ニ長調
 パルティータ第5番ト短調
 パルティータ第6番イ長調
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(Vn)
使用楽器:1629年製 ジローラモ・アマティ

録音:2020年1月29日、2月21日、7月29日
イギリスの名ヴァイオリニスト、ピーター・シェパード・スケアヴェズがさまざまな銘器でその時代の音楽を演奏す るシリーズ。第4集ではビーバーの優秀な弟子であったと言われるオーストリアのヴァイオリニストで作曲家、ヨ ハン・ヨーゼフ・ヴィルスマイアーの「6つのパルティータ」を演奏しています。この作品は1715年にザルツブルク で出版された「Artificiosus Concentus pro Camera 巧みな室内のためのコンツェルト集」に含まれる 曲集で、以前は独奏ヴァイオリンと通奏低音用とみなされていましたが、近年の研究で通奏低音はもともと 付けられていなかったことがわかっています。スケアヴェズが演奏で用いたのは、ロンドンの王立音楽院に所蔵 されている1929年に製造された『ブラザーズ・アマティ』の楽器。アマティ一族の初代製作者アンドレアの息 子ジローラモ(1561?-1630)が、生前最後に製作した楽器の一つであると推測され、初期のクレモナ様 式の外観を備えています。

ARCANA
A-485(1CD)
『ローマ、バロック揺籃の地』〜18世紀初頭の音楽会再現〜
アントニオ・カルダーラ(1670-1736):シンフォニア -「聖女カテリーナの殉教」(1708)より
カルロ・フランチェスコ・チェザリーニ(1666頃-1741): アリア「わたしは何を成すべきか、おお星よ」-「ジューニオ・ブルート、またはタルクィーニの失脚」(1711)より
ヘンデル:アリア「この男、時が眠っていると思っているのか」-『時と真実の勝利』(1707)より
ソナタ -『時と真実の勝利』(1707)より
アリア「波に呑まれそうになりながら」-『復活』(1708)より
プレリュード 変ロ長調-『クラヴサンのための8つの組曲』第1組曲 HWV 434より
コレッリ:プレリュードとジガ(ジグ)-ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品5-9(1700)より(リコーダーとチェンバロによる演奏)
A・スカルラッティ:アリア「わたしは留まっていよう、自分の木立に」-『薔薇の庭園』(1707)より
ヘンデル:ソナタ=序曲 -『時と真実の勝利』(1707)より
ニコラ・フランチェスコ・ハイム(1678-1729):チェロと通奏低音のためのソナタ イ短調/ホ短調
D・スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ ト短調 K 12
ヘンデル:アンダンテとアレグロ -トリオ・ソナタ ハ短調 Op.2-1(1733出版)より
A・スカルラッティ:室内カンタータ『聖なる名をもつ美しき貴婦人』(1706)
レ・スタジョーニ(古楽器使用)
ソロ:
ティアム・グダルジ(リコーダー)
ダニエル・ランティエ(Ob)
タミ・トロマン、リヴ・ヘイム、ロルダン・ベルナベ=カリオン、
オーガスタ・マッキー・ロッジ(Vn)
マルコ・フレッツァート(Vc)
パオロ・ザンズ(チェンバロ、フォルテピアノ、オルガン、指揮)
カルロ・ヴィストーリ(C.T)
調律:1/6コンマ・ミーントーン a’=415Hz

録音:2020年7月24-27日 レンパール劇場、スミュール=アン=オーソワ(フランス東部ブルゴーニュ地方)
【国内盤】日本語解説・歌詞訳付き
イタリア出身ながら英国とフランスのすぐれた古楽伝統を吸収し、ルセやセラシらの薫陶を受けレザール・フロリサンのアシスタントを務めなるな どじっくりキャリアを築いてきた、ミレニアル世代の才人パオロ・ザンズ。2017年に立ち上げたレ・スタジョーニには、同じイタリア出身のバロック・ チェロ奏者マルコ・フレッツァートをはじめ、欧州古楽界より選りすぐりの気鋭奏者たちが揃います。そんな彼らがイタリアに本拠を置くArcana レーベルから世に問う初アルバムのテーマは、巨匠コレッリが若きヘンデルと共演し、スカルラッティ父子がともに現役で音楽通たちを瞠目させて いた1700年代初頭のローマ! 17世紀以来、建築・美術・文芸・音楽とさまざまな芸術分野に深い愛を注いだ聖職者や貴族が多かった この「永遠の都」で、いかにバロック後期の活況の萌芽が見られたかを伝えてくれます。名カウンターテナー歌手ヴィストーリの美声と技巧がアリ アのしなやかな旋律美を描き出すかたわら、さまざまな古楽器の味わいが活きる器楽陣も絶妙。プログラムの巧妙さは解説でも詳述されてい ますが、イタリアの心意気に満ちた地中海情緒満点の古楽器演奏で体感する「音の時間旅行」には格別のものがあります。

Capella de Ministrers
CDM-2150(1CD)
NX-B08

NYCX-10215(1CD)
国内盤仕様
税込定価
カステーリャ王アルフォンソ10世「賢王」(1221-1284): 『聖母マリアのカンティガ集』より
1. カンティガ第18番 疑念が晴れるよう
2. カンティガ第29番 〔器楽合奏〕
3. カンティガ第41番・第119番 〔器楽合奏〕
4. カンティガ第76番 〔器楽合奏〕
5. カンティガ第99番 〔器楽合奏〕
6. カンティガ第105番 〔器楽合奏〕
7. カンティガ第132番 マリアさまから離れる者は
8. カンティガ第139番・第183番 〔器楽合奏〕
9. カンティガ第159番 〔器楽合奏〕
10. カンティガ第166番 〔器楽合奏〕
11. カンティガ第167番 〔器楽合奏〕
12. カンティガ第173番 〔器楽合奏〕
13. カンティガ第189番 マリアさまはあらゆる毒を清めてくださる
14. カンティガ第192番 悪魔にかどわかされた者たちは、概して
15. カンティガ第193番 深き海の上、高き山並のまた上に
16. カンティガ第205番 マリアさまは、あらゆる祈りを喜んで聞いてくださる
17. カンティガ第212番・第12番 〔器楽合奏〕
18. カンティガ第265番 〔器楽合奏〕
19. カンティガ第239番 どれほど多くの救いの手段をマリアさまがお持ちか
カペリャ・デ・ミニストレルス(古楽器使用)
カルレス・マグラネル(ディレクター)

録音:2002-2017年 レケナ聖母教会
バレンシア・ラ・ナウ文化センター
バレンシア・カルメル会現代文化センター
バレンシア福祉文化センター内アルフォンソ大王サロン
(すべてスペイン・バレンシア地方)
※ 国内盤には日本語解説・訳詞付き
中世音楽でもとくに人気が高いにもかかわらず、日本では手に取りやすい音盤が意外に多くない『聖母マリアのカンティガ集』。イベリア半島の 南側にまだイスラム教徒の領主たちが数多く暮らしていた時代にあって、のちのスペイン王国の中軸のひとつにもなったカステーリャの王として 君臨、諸言語に通じ文化百般に通じた王として「賢王」の異名とともに歴史に名を残したアルフォンソ10世がまとめた、400を越える歌が集 められている重要作品集です。ノートルダム楽派や南フランスのトルバドゥール(宮廷詩歌人)たちが活躍していた13世紀、敬虔なキリスト教 信者たちが出会った聖母マリアの奇跡に関する物語を綴ったこの歌集を、スペイン・バレンシア地方に拠点をおくカペリャ・デ・ミニストレルスが 多彩な楽器編成とともに演奏。多くの中世音楽プレイヤーたちがそうするように器楽編曲もあり、ここではとくに器楽トラックが多数を占めてい る点も中世楽器の音色の魅力を堪能できるポイントになっています。ビウエラ、レベック、弓奏ヴィエル(中世フィドル)、中世ハープ、各種打楽 器など、直接音を活かした丁寧なエンジニアリングが光る生々しいサウンドが魅力のレーベルならではの1枚。古楽ファンのみならず広く中世 文化に関心のある層からも注目されている曲集ですが、国内盤はかなり稀少でもあります。

Hortus
HORTUS-065(1CD)
『ボーアン写本』
ルイ・クープラン:組曲 イ短調【@.前奏曲/A.アルマンド/B.クラントT/C.クラントU/D.サラバンド/E.ピエモントの人びと】
ロッシ:パッサカリア
フローベルガー:トッカータ ニ短調
フレスコバルディ:奇想曲 ト短調
フローベルガー:アルマンド「パリにて作曲」、ジーグ「Nommee la rusee Mazarinique」、トッカータ ヘ長調
ルイ・クープラン:組曲 ヘ長調【@.整っていない前奏曲/A.アルマンド/B.バスクのブランル/C.サラバンド/D.ド・ブランクロシュ氏のトンボー】
バンジャマン・アラール(クラヴサン)

録音:2008年/フランス
鬼才鍵盤奏者バンジャマン・アラール。ハルモニアムンディからバッハの全曲録音を進めている、現在最も注目されている演奏家の一人です。当アルバムはアラールが20代前半に録音した『ボーアン写本』からのクラヴサン作品集です。フランソワ・クープランの伯父、ルイ・クープランはフランス・クラヴサン音楽に和声的様式を用いた初期の作曲家として知られ、その色彩豊かな旋律が魅力です。若きアラールが挑んだ名盤をお楽しみください。仏ディアパソン・ドール5受賞ディスク。 (Ki)
Hortus
HORTUS-169(1CD)
シャルル・ダスシー:「4声のエア」
エヌモン・ゴーティエ:「カナリー」、「不滅」
シャルル・デュフォー:「前奏曲」、「サラバンド」
アンジェロ・ミケーレ・バルトロッティ:「クーラント」〜キターラ集第2巻
エティエンヌ・ムリニエ:ヴィオールのためのファンタジー第1番
シャルル・ユレル:「前奏曲」
アンサンブル・ファレンツァ
サラ・ルフューヴル(S)、
サスキア・サランビエ(Ms)、
フランシスコ・マニャリッチ(T)、
エマニュエル・ヴィストルキ(Bs)、
オドレ=マリー・ピロツ(デュシュ・ド・ヴィオール)、
ダニエラ・マルトラン(ヴィオール)
マルコ・オルヴァ(テオルボ&指揮)

録音2018年7月10-13日/イエロン美術館、パライユ=ル=モニアル(フランス)
シャルル・ダスシー(1605-1677)の唯一の現存する作品「4声のエア」を主軸にエヌモン・ゴーティエ、シャルル・デュフォー、アンジェロ・ミケーレ・バルトロッ ティ、エティエンヌ・ムリニエ、シャルル・ユレルの作品を収録したテオルボ奏者マルコ・オルヴァ率いるアンサンブル・ファレンツァ演奏のアルバム。「4声のエア」 は1653年に分割した形で出版されました。ダスシーは何といっても音楽の質の高さが最大の魅力。実力派団体が歌うことでその美しい世界がより一層際立ちま す。仏ディアパソン・ドール5受賞ディスク。 (Ki)

arcantus
ARC-20023(1CD)
『2つの間に』
(1)マルチェッロ:チャッコーナ
(2)ジャン=バティスト・バリエール:ソナタ第4番
(3)ネストル・ファビアン・コルテス・ガルソン:アマンディータとアウロラ
(4)フアン・フランシス・デ・イリバレン:クリスマス・キャロル「ヴァヤ・デ・シャカラ」
(5)フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ:ヴァイオリンと通奏低音のためのアカデミック・ソナタ第7番 ニ短調 Op.2-7
(6)作者不詳(コディセ・マルティネス・イ・コンパニョン編):うさぎの歌
(7)サンティアゴ・デ・ムルシア:パッサカリア ホ短調
(8)ジャン・バティスト・カナヴァス:チャッコーナ
(9)タールキニオ・メールラ:「もう寝る時間だ」
(10)作者不詳(コンパニョン編):組曲「先住民族」
(11)作者不詳(コンパニョン編):「Para Las Chinas Locas」
ロス・テンペラメントス
ネストル・ファビアン・コルテス・ガルソン(指揮&バロック・チェロ)
スワンティー・タムス・フライアー(S)、
カロリーネ・ブルックナー・フライアー(Ms)、
ズンケ・タマス・フライアー(バス=バリトン)
フェリペ・マクリミリアノ・エガーニャ・ラブリン(トラヴェルソ、ピッコロ・トラヴェルソ)、
バディアロヴァ朋絵(バロック・ヴァイオリン)、
アリーセ・ファツ(バロック・ヴァイオリン)、
ナディーヌ・レンメルト(Cemb)、
ウゴ・ミゲル・デ・ロダス・サンチェス(バロック・ギター)、
ミゲル・アンヘル・アルタマル・デ・ラ・トーレ(打楽器)

録音:2019年7月/聖パウリ教会(ブレーメン)
ラテンアメリカのバロック音楽を中心レパートリーとする、ネストル・ファビアン・コルテス・ガルソンが芸術監督を務める「ロス・テンペラメントス」が300 年前のスペイン語圏の世界へと誘います。当時のスペイン語圏の世界は、現在と同じように、常に変化し続けていました。当アルバム『2つの間に"Entre dos Tiempos"』では、ラテンアメリカや南ヨーロッパのバロック音楽の非常にリズミカルで舞曲の要素を取り入れた作品を収録。その多彩でエキサイティングな演奏を ご堪能いただけます。アルバム・タイトルの『2つの間に』には、人間の生活と音楽の存在の二重性を表現。音楽はその時代を反映しており、その人生そのものが まるで舞曲であったように演奏しております。当演奏ではバロック・ヴァイオリンの名手バディアロヴァ朋絵がヴェラチーニを演奏していることも注目です!
arcantus
ARC-20015(1CD)
マルチヌス・レース(1702-1766):フルート・ソナタ集
(1)フルート・ソナタ第1番イ長調
(2)フルート・ソナタ第2番ニ長調
(3)フルート・ソナタ第3番ハ短調
(4)フルート・ソナタ第5番ト長調
(5)フルート・ソナタ第6番ハ長調
(6)フルート・ソナタ第7番イ長調
クララ・グルベルグ・ラヴン(リコーダー)、
アンナ・パラディソ(Cemb)、
マッツ・オロフソン(Vc)、
ユーナス・ヌードベリ(テオルボ)

録音:2019年11月/聖ペテロ教会、ダンデリード市(スウェーデン)
デンマークのリコーダー奏者クララ・グルベルグ・ラヴンがマルチヌス・レース(1702-1766)作曲のフルート・ソナタ集第1〜3、5〜7番を収録したアルバ ムをリリースしました。当作品集はギエーデ・コレクションからの作品です。ラヴンの繊細な演奏とともにアンナ・パラディソ、ユーナス・ヌードベリ、マッツ・オロフ ソンといったBISレーベルでもおなじみの名手との共演により演奏が一層光り輝きます。 (Ki)

GALLO
GALLO-1629(1CD)
テレマン:オーボエのための幻想曲・カノン集
12 の幻想曲 TWV40:2/13〜第11 番ト長調 TWV 40:12
旋律的カノン イ短調 TWV40:123
12 の幻想曲 TWV40:2/13〜第6 番ニ短調 TWV 40:7
12 の幻想曲 TWV40:2/13〜第1 番イ長調 TWV 40:2
12 の幻想曲 TWV40:2/13〜第2 番ホ短調 TWV 40:3
旋律的カノン ト長調 TWV40:118
12 の幻想曲 TWV40:2/13〜第8 番ホ短調 TWV 40:9
バッハ:パルティータ第2 番BWV1004〜アルマンド,ジーグ
テレマン:12 の幻想曲 TWV40:2/13〜第4 番 変ロ長調 TWV 40:5
W.F.バッハ:二重奏曲 変ホ長調 F56
(以下ボーナス:トラック)
テレマン:旋律的カノン イ短調 TWV40:123(単声のみ)
旋律的カノン ト長調 TWV40:118(単声のみ)
ファブリス・フェレーズ(Ob)

録音:2020年7月 ブザンソン
スイスのオーボエ奏者、ファブリス・フェレーズ(若しくはフェレ)の演奏するテレマンを 中心とした無伴奏のバロック作品。テレマンの幻想曲集は本来フルートのための作品。 ボーナス・トラックにカノンを追いかけ無しで演奏したものも収録。バッハのパルティータ はもちろん無伴奏ヴァイオリンのための作品。 ファブリス・フェレーズは国立リヨン音楽大学を修了後、グスタフ・マーラー・ユーゲント管 弦楽団のオーボエ奏者として活躍。現在はブザンソン音楽院の教授を務めています。また 指揮者としても知られています。

Da Vinci Classics
C-00240(1CD)
乳母の歌〜イタリアのバロック・オペラからのアリア集
カヴァッリ:歌劇「ムツィオ・シェーヴォラ」より シンフォニア、
歌劇「ドリクレア」より 私も試してみたい、
歌劇「エリトリア」より 危うく赤子のまま、歌劇「エリスメナ」より 本当にごめんなさい、
歌劇「オリモンテ」より まだ私は美しい
カヴァッリ:歌劇「カリスト」より 伴侶を得るために、
歌劇「ムツィオ・シェーヴォラ」より 逃げる時間があったとしても、
歌劇「ムツィオ・シェーヴォラ」より 聞かせておくれ、おお星よ!
チェスティ:歌劇「イル・ティート」より シンフォニア
メラーニ:歌劇「イル・ジレッロ」より シンフォニア
カヴァッリ:歌劇「エジスト」より ヒッパルコス、他に愛する人がいないのであれば、歌劇「エリオガバロ」より 年を重ねることは大いなること
サルトリオ:歌劇「セレウーチョ」より シンフォニア、歌劇「オルフェオ」より 見る心が無く
スカルラッティ:歌劇「王位回復したオッタヴィア」より この口の中の騒動は、歌劇「王位回復したオッタヴィア」より 叔父さん!
マルコ・アンジョローニ(T)、
フランチェスカ・マルティーニ(S)、
アンサンブル・イル・グロヴィリオ

録音:2019年8月20日−22日&10月、サン・マルコ・ヴィッラルバ(アレッツォ、イタリア)
イタリアのリリック・テノール、マルコ・アンジョローニのソロ・デビュー・アルバムは、同郷の古楽アンサンブルで17〜18世紀の音楽の発掘と紹介に力を注ぐアンサンブル・イル・グロヴィリオとのコンビによる「乳母」をテーマとしたアリア集。
フィレンツェのルイジ・ケルビーニ音楽院を卒業した後にフランスへと渡り、ヴェルサイユ・バロック音楽センター(CMBV)に加入したアンジョローニ。
2018年にドイツのマグデブルク歌劇場で、テレマンが手直しを施したと伝わるヘンデルのジングシュピール「獅子心王リチャード1世」でミュルミラ役を歌った際、今回のプログラムを思いついたと言います。
フランスの古楽界で多くの経験を積み、今後の飛躍が期待されるテノールの歌声にご注目下さい。

ALIA VOX
AVSA-9942
(1SACD)
La Lira d’Esperia 西方のリラ〜中世のフィドル音楽1100-1400
【I】
1. ROTUNDELLUS* - Trad. Galicia - CSM 105
2. LAMENTO* - Trad. Adrianopoli, Sefarade
3. DANZA DE LAS ESPADAS* - Trad. d’Algerie, El Kantara
4. ISTAMPITTA:IN PRO - Italie:Trecento mss.
5. SALTARELLO Italie:Trecento mss.
【II】
6. RITUAL* - Trad. Algerie, Zendani
7. EL REY DE FRANCIA* - Trad. Smyrne (Izmir), Sefarade
8. DANZA RITUAL* - Trad. Galicia - CSM 353
9. ISTAMPITTA:LA MANFREDINA - Italie: Trecento mss.
10. TROTTO - Italie:Trecento mss.
【III】
11. ALBA* - Trad. Castello de la Plana
12. PAXARICO TU TE LLAMAS* - Trad. Sarajevo, Sefarade
13. DANZA DEL VIENTO * - Trad. Algerie, Berbere
14. ISTAMPITTA:LAMENTO DI TRISTANO - Italie :Trecento mss.
15. SALTARELLO - Italie:Trecento mss.
【IV】
16. DUCTIA* - Trad. Galicia - CSM 248

*ジョルディ・サヴァール編
ジョルディ・サヴァール(リラ、ラバーブ、レベック、ヴィオール)
ペドロ・エステヴァン(打楽器)

録音:1994年
サヴァールと盟友エステヴァンによる1994年録音、ASTREEレーベルの名盤「西方のリラ」(E-8547)がSACDハイブリッドでリマスター再登場!高音質録 音でも話題となったディスクゆえにたいへん嬉しい復活です。中世の弦楽器が響かせた音楽を雰囲気たっぷりに現代によみがえらせたプログラムは、音楽を通して 魂が大胆さと勇気、寛大さに動かされることを確信していたすべてのジョングルールへのオマージュ。永遠を感じさせる音楽のすばらしさに浸ってください。
1999年録音の「西方のリラII〜ガリシアの中世の音楽」も既にSACDハイブリッドで再発売されているので(AVSA-9907)、合わせて聴けば復活の喜びも ひとしおです。 ※タイトルの「Esperia」とは、古代ギリシア人、古代ローマ人がイタリア、スペインを指して用いた名称。

H.M.F
HMM-902350(2CD)
『七つの言葉とイエスの四肢』
ブクステフーデ:7つの連作カンタータ『わたしたちのイエスの四肢』BuxWV75
ブクステフーデ:「嘆きの歌:それでもなお死は逃れられないのか」〜カンタータ『安らぎと喜びもてわれは逝く』
BuxWV76より第2曲
ブクステフーデ:「安らぎと喜びもてわれは逝く」〜カンタータ『安らぎと喜びもてわれは逝く』BuxWV76より第1曲
シュッツ:『われを憐れみたまえ、おお主なる神よ』SWV447
シュッツ:『十字架上のキリストの最後の七つの言葉』SWV478
ディークマン:葬送音楽「嘆きの歌」
ブクステフーデ:『おお主よ、心からわれ汝を愛す』 BuxWV 41
アンサンブル・コレスポンダンス、
セバスティアン・ドセ(指)
ソプラノ:カロリーヌ・ウェイナンツ、
ジュリー・ロゼ、カロリーヌ・バルド、
ペリーヌ・ドゥヴィレール
アルト:ルシール・リシャルドー、
ポール=アントワーヌ・ベノス・ジアン
テノール:ダヴィ・コルニヨ、
アントニン・ロンピエール
バス:エティエンヌ・バゾラ、
ニコラ・ブルイマン
ヴァイオリン:ジョゼフ・コッテ、シモン・ピエール
ヴィオラ・ダ・ガンバ:マチルド・ヴィアル*、エティエンヌ・フロウチエ*、
ルイーズ・ブエド、マチアス・フェレ、
ジュリー・デサン
バス:エティエンヌ・フロウチエ*
リュート:ディエゴ・サラマンカ*
テオルボ:ティボー・ルーセル*
ハープ:カロリーヌ・リエバイ*
オルガン&チェンバロ:マチュー・ボティノー*
オルガン:セバスティアン・ドセ*
*=通奏低音

録音:2020年8月&9月/アベイ・オ・ダム(サント、フランス)
鍵盤奏者、指揮者のセバスティアン・ドセのもとに2008年にリヨンで創設されたアンサンブル・コレスポンダンス。17世紀のフランス宗教音楽を中心レパートリー とし、著名な作曲家の作品を再発見するなど、その精力的な演奏・録音活動で定評のあるアンサンブルとしてフランスの古楽界を牽引する存在となっております。
『七つの言葉とイエスの四肢』と題された当アルバムではバッハ以前のヨーロッパにおけるルター派の宗教音楽発展に寄与したブクステフーデ、シュッツ、 ディークマンの作品を収録しております。 1645年頃にスウェーデンのヘデモラで生まれ、1717年にストックホルムで亡くなったオルガニスト、作曲家のリューデット・ディークマンはスウェーデンの各 地で活躍しました。ディークマン唯一の現存の作品、葬送音楽「嘆きの歌(悲歌)」はスウェーデンの二人の王子グスタフ(1683-85)とウルリク(1684-85) の死を悼むもので、1685年4月にその短い生涯をとじた二人の王子の葬儀の際に作曲されました。悲しくも実に心温まる旋律が印象的なディークマンの作品は、 同時代のシャルパンティエを思わせる響きを思わせます。
ソリストとしても活躍する精鋭が揃った当アンサンブルの演奏・歌唱は極上の一言。嘆きの歌をはじめ、聴き手の心に染みわたる録音です。 (Ki)

H.M.F
HMM-902637(1CD)
ペルゴレージ:スターバト・マーテル(悲しみの聖母) へ短調
アンジェロ・ラガッツィ(1680-1750):4声のソナタ へ短調 Op.1-4
ジョアン・ロセール(1724-1780):2人の歌手のためのサルヴェ・レジーナ へ短調『サルヴェ・ア・ドゥオ』
ジュリア・セメンツァート(S)
ルシール・リシャルドー(Ms)
リッカルド・ミナージ(Vn、指)
アンサンブル・レゾナンツ

録音:2020年9月/ハンブルク、フリードリヒ・エーベルト・ハレ
26歳で世を去った天才ペルゴレージ畢生の名品『スタバート・マーテル(悲しみの聖母)』は、18世紀宗教音楽の中で最も崇高な、聖なる奇跡のひとつ。古 楽と現代を「共鳴(レゾナンス)させる」というテーマを掲げて活動を重ねてきた名団体アンサンブル・レゾナンツと2018年からアーティスト・イン・レジデン スを務めるリッカルド・ミナージが、この感動的な作品に驚くほど現代的な光を当てます。
ただ美しいのではなく、時に穏やかならぬ響きを発し突き刺さる悲しみを痛切に表現。幾度もぶつかっては解決を繰り返す冒頭の軋み。暗闇のどん底のよう な短調と、ほのかな灯りがともるような長調。そして歌を含めた最強音と最弱音の、表情の幅のとてつもない広さ。闇の中にいかに光を対比させ命を宿すかと いうバロック芸術の精神が、劇的なまでに生々しく迫ってきます。血と苦しみを絞り上げるように歌う二人の歌手もほんとうに素晴らしい。
互いに共鳴し合うカップリングにも大注目。ヴァイオリン3本と通奏低音によるラガッツィのソナタは洗練された対位法を効果的に使った音楽で、第2楽章に 『スターバト・マーテル』そっくりの進行が登場。「サルヴェ・レジーナのイミテーション」という副題を持っていて、技巧を織り交ぜつつもしめやかで気品に満ち た音楽です。そして『スターバト・マーテル』と同じく二人の女声歌手をソリストにしたカタルーニャの作曲家ジョアン・ロセールによる『サルヴェ・レジーナ』も 悲痛なまでの美しさ。長くペルゴレージ作として伝わっていた音楽で、語法はまさにペルゴレージそのもの。謎の多い作品ですが劇的な表現は本家に引けを取り ません。 (Ki)

Passacaille
PAS-1091(1CD)
天使の息吹の上で
カルロ・G:天使の糧 / 花婿の母のように / 母なるエルサレム
パレストリーナ:お告げの祈り
ディンディア:見よ、主の母の奇跡(3声)
カヴァッリ:3声のソナタ / なんと素敵な
ジュリアン・ヴァヒナー(1969-):大天使のビジョン
ボノンチーニ:シンフォニア / 『勝利のカミラ』より「もしもあなたが女神なら」「しかしこの苦しみが」「武装したすべて」
サティ:『3つの歌』より 天使たち
イヴァン・ムーディ(1964-):大天使と天使たち
ボノンチーニ:ソナタ第5番Op.6より
A・スカルラッティ:『気楽なアントニーノ』より「月桂冠」「愛しく甘き思い出」「復讐を望む心」
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ブルース・ディッキー(コルネット)
ブレステイキング・コレクティヴ

録音:2020年2月10-14日/ベルギー、シント=トロイデン
器楽アンサンブルを伴奏として、名歌手ブラシコヴァと名コルネット奏者ディッキーの美しい「二重唱」が繰り広げられるアルバムです。16世紀半ばから18世 紀にかけて人気の高まったコルネットは、天使の楽器として美術作品にもよく登場しました。そんな天使の音楽のイメージから出発し、時代をめぐりサティを経て、 現代の委嘱作品2曲にまでたどり着くプログラム。メランコリックで繊細な響きに満ちた演奏で、、時空をたゆたうように紡がれていく音楽が胸にしみます。コルネッ トは4種類を使い分けて演奏。器楽伴奏はヴァイオリン、ガンバ、通奏低音。ヤコブ・リンドベルイがテオルボで参加しています。 (Ki)
Passacaille
PAS-1099(1CD)
コレッリのチェロ
ヴィターリ:ヴィオローネのためのトッカータ
ヴィターリ:ヴィオローネのためのルッジェーロ
ガブリエリ:リチェルカーレ第6番
ジョヴァンニ・ロレンツォ・ルリエル:ヴィオローネと通奏低音のためのソナタ
ヴィターリ:ヴィオローネのためのカプリッチョとパッサカリア
ガブリエリ:リチェルカーレ第7番
ピエトロ・ジュゼッペ・ガエターノ・ボーニ:チェロと通奏低音のためのソナタ第10番
ヴィターリ:ヴィオローネのためのカプリッチョ
ガブリエリ:リチェルカーレ第5番
ジュゼッペ・コロンビ:ヴィオローネのためのトロンバ
ガブリエリ:チェロと通奏低音のためのソナタ
ドメニコ・ガブリエリ:カノン
ジュゼッペ・コロンビ:ヴィオローネのためのチャッコーナ
アレッサンドロ・パルメリ(ヴィオローネ;1685年ローマ、シモーネ・チマパーネ製)
リッカルド・ドーニ(チェンバロ、オルガン)
懸田貴嗣(Vc)
演奏ピッチ:390Hz

録音:2012年10月31日-11月2日/イタリア、クレーマ
チェロの前身であるヴィオローネの、1685年製オリジナル楽器を用いた珍しい録音。この楽器はコレッリが参加したローマのアンサンブルでも使用されていた という貴重なものです。無伴奏あり通奏低音付きあり、独立したソロ楽器としてのチェロ語法が発展・確立されていく時代の作品が並び、のびやかなヴィオローネ の歌が楽しめます。特にジョヴァンニ・ロレンツォ・ルリエルは「ヴィオローネのジョヴァンニーノ」というあだ名で呼ばれていた作曲家で楽器の使い方も天下一品、 華やかなソナタに心が躍ります。 ★見事なヴィオローネを聴かせるアレッサンドロ・パルメリは古楽チェロの名手で、鍵盤奏者のリッカルド・ドーニと共にエンリコ・オノフリとの共演も多い演奏家。 日本の誇る名チェリスト懸田貴嗣も通奏低音で参加しています。 (Ki)

Hortus
HORTUS-173(1CD)
オルガンのための13のノエル集
ダンドリュー:ノエル集より第3番、第16番、第17番
ダカン:新しいノエル集 Op.2より第6番、第10番、第11番
コレット:新しいノエル曲集組曲第2番より第1曲、第3曲、第4曲
バルバトル:ノエルの形式による4つの組曲第1番より第3曲、第4曲
バルバトル:ノエルの形式による4つの組曲第2番より第4曲
メイラン:「厳かな日」
ダニエル・メイラン(Org/イスナール製作)

録音:2019年/サン=マクシマン=ラ=サント=ボーム教会(フランス)
フランスのクリスマスにかかせないノエルを集めたアルバムをオルガニスト、ダニエル・メイランが録音しました。演奏に用いたのはサン=マクシマン=ラ=サント =ボーム教会に据え付けられたイスナール・オルガン (1772年建造)です。厳かな雰囲気漂う演奏です。 (Ki)

DynamicCDS-7893(1CD)
NX-B03
アレッサンドロ・ストラデッラ(1639-1682): カンタータとセレナータ集 第1集
ソロ・カンタータ『Arsi gia d'una fiamma 炎は燃えて』〜 ソプラノと2つのエコー、弦楽と通奏低音のために
セレナータ『Or ch’alla dea notturna 今宵の女神』〜 ソプラノとテノール、通奏低音のために
カンタータ『Disperata rimembranza, lascia omai 絶望的な記憶、お前から離れる』〜ソプラノソロと通奏低音のために
カンタータ『Infinite son le pene 無限の苦痛よ』

すべてエステヴァン・ヴェラルディによる比較校訂版使用
エステヴァン・ヴェラルディ(指)
【ソリスト】
ロジータ・フリサーニ(S)
アンナ・キエリケッティ(S)
サラ・マルケージ(S)
マリオ・ヌヴォーリ(T)
リッカルド・リストーリ(Bs)
アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート
76ページの解説付き(イタリア語・英語のみ)

録音:2006年3月1-6日,2007年2月26-28日, 2011年2月18-21日Sori, Oratory of St Erasmus, Genoa,(イタリア)
世界初録音
17世紀後半のイタリアで活躍した作曲家アレッサンドロ・ストラデッラ。「合奏協奏曲」様式の創始者として、 また数多くの浮名を流したプレイボーイとして、音楽史に名を残しています。歌劇の人気がそれほど高くなかっ たこの時代、ストラデッラは演技を伴わないオラトリオ『洗礼者聖ヨハネ』をはじめ、ソロ・カンタータ、そして一 種の世俗カンタータである『セレナータ』のジャンルで夥しい作品を発表、ヘンデルとバッハ以前における最 大のカンタータ作曲家の一人として名を馳せました。その多くは愛の痛みを題材にしたもので、技巧的な歌と 楽器の掛け合いが見事な作品に仕上がっています。イタリア・バロック期作品の研究家、エステヴァン・ヴェラ ルディは自らストラデッラ作品の校訂を行い、比較校訂版を作成。この演奏では、作曲家の名を冠したアン サンブル「アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート」を率いて、作品の魅力を伝えます。

RICERCAR
RIC-424(4CD)
NX-D11
マラン・マレ:ヴィオール曲集 第3巻(1711)全曲

ラシェロン(古楽器使用)
フランソワ・ジュベール=カイエ(バス・ド・ヴィオール)
サラ・ファン・アウデンホーフェ、ロバン・ファロ(バス・ド・ヴィオール/Vdg)
ミゲル・アンリ(テオルボ/Th、バロックギター/G)
アンドレ・アンリック(テオルボ/Th)
フィリップ・グリスヴァール(クラヴサン/Cmb)

録音:2017年9月、2018年9月、2019年5月 サンテーユ聖母教会、シラン(南仏ラングドック地方)
ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)を誰よりも巧みに弾きこなし、この楽器の演奏技法をさまざまな角度から深めていったマラン・マレ。その偉大さ はあらゆるヴィオール奏者が認識しており、すでに録音史に残る名盤も数多く世に出ていながら、総数500にも上るというマレのヴィオール作 品の全てを録音した演奏家はまだ現れていません。この壮大な企画を2017年からスタートさせたベルギーの古楽レーベルRicercarで腕を 振るうのは、レーベル主宰者の信頼も厚いフランスの名手ジュベール=カイエ。1711年に発表されたマレ3番目の曲集は、「おどけ仕草」「グ ラン・バレ」「移り気」といった比較的有名な作品も多く含まれ、多様な弓奏と撥弦とを使い分けなくてはその魅力を発揮し得ない難しさを前 に、ジュベール=カイエは味わい深い演奏で答えを出してゆきます。時にダイナミック、時に細やかなその演奏を支える通奏低音にはヴィオー ル、テオルボ、バロックギター、クラヴサン(Cemb)が組曲ごとに入れ替わりながら起用され、クラヴサンだけがヴィオールと対峙する緊密な二 重奏として演奏されている組曲もあれば、クラヴサン抜きの独特なしっとりした響きが味わえる組曲もある、そんな多彩さもこのセットの魅力の 一つとなっています。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-031(2CD)
NX-D07
ラモー:『優雅なインドの国々』 序幕付き全3幕の舞踏歌劇(1761年版) アンナ・カンタンス(S)…エベ(婚礼の女神)、ジマ
エマニュエル・ド・ネグリ(S)…エミリー(女奴隷)、ファニ
ジュリー・ロゼ(S)…アモール(恋の神)
マティアス・ヴィダル(T)…ヴァレール、ドン・カルロス、ダモン
アレクサンドル・デュアメル(Br)…ウアスカル
エドウィン・クロスレ=メルセ(Br)…ベローヌ(諍いの神)、ドン・アルヴァル
ギヨーム・アンドリュー(Br)…太守オスマン、アダリオ
ラ・シャペル・アルモニーク(古楽器使用)&cho
ヴァランタン・トゥルネ(指)

録音:2019年11月14-16日&2020年6月26-27日 ヴェルサイユ宮殿、フランス
最も若い世代からシーンを瞠目させるグループが続々登場するフランス古楽界ですが、大規模なプロジェクトを続々成功させ専門家たちの注 目を急速に集めつつある1996年生まれの俊才ヴァランタン・トゥルネが率いるラ・シャペル・アルモニークはまさにその最注目株といっても過言 ではないでしょう。各地の音楽祭から次々と招かれ、バッハの『マニフィカト』初稿版(CVS009/日本語解説・訳詞付NYCX-10097)で CDデビューしたのが2019年。そのときのパートナーでもあったヴェルサイユ宮殿主宰のレーベルから、まさに彼らの自家薬籠中のレパートリーと も言うべきフランス18世紀作品の、それも名曲中の名曲の注目新録音が登場します。齢50を過ぎて歌劇作曲家としてデビューしたばかりの ラモーに大きな名声をもたらし、18世紀の間も幾度となく再演された傑作『優雅なインドの国々』(「インド」とは18世紀フランスの人々にとって の「異国」あるいは「異教徒の世界」という意味で、南米やトルコ、アフリカ大陸などが舞台になりながら実際のインドは出てきません)……ラ モー晩年の1761年に再演された時の「インカとペルー」の幕から始まる異版が使われているのも特徴のひとつです。フランス語話者たちならで はの音楽の造形への親和性が活きる、その丁寧な解釈から立ち上る香気と豊かな活気はまさに今の彼らならではのもの。細部まで聴き深め 甲斐のある充実の演奏に仕上がっています。

AMBRONAY AMY-313(1CD)
『機を織るように』 〜17世紀イタリアのヴァイオリン音楽さまざま
1. エッカルドと呼ばれたる舞踏曲-『コンチェルタート様式による教会と室内のカンツォーナまたはソナタ集』より(メールラ)
2. 3声のカンツォーナ -『聖なる音楽集』より(カヴァッリ)
3. ジェンナーロと呼ばれたる舞踏曲 -『コンチェルタート様式による教会と室内のカンツォーナまたはソナタ集』より(メールラ)
4. 「若き貴婦人」の調べによる即興(マルコ・クロゼットによる)
5. 若き貴婦人、緑なす月桂樹の木蔭で(ガブリエーリ/イグナシオ・ラマルによる分割装飾付き演奏)
6. 第7ソナタ -『ヴァイオリン、コルネット、ドゥルツィアン、及びこれに類する他の楽器のための1、2、3声のソナタ集』より (フォンターナ)
7. 第8シンフォニア -『さまざまなソナタ、シンフォニア、ガリアルダ 第3巻』より(ロッシ)
8. ベルガマスカ -『さまざまなソナタによる組曲集』より(ヴィターリ)
9. 第3ソナタ -『先進様式によるコンチェルタート様式のソナタ集 第1巻』より(カステッロ)
10. ポッリチオと呼ばれたる舞踏曲-『コンチェルタート様式による教会と室内のカンツォーナまたはソナタ集』より(メールラ)
11. 第9シンフォニア-『さまざまなソナタ、シンフォニア、ガリアルダ 第3巻』より(ロッシ)
12. 3声のソナタ「イル・コリジーノ」-『マドリガーレ集』より(トゥリーニ)
13. わが主君たる貴婦人タロリリャ・デ・カラリェノス閣下のために作られたるフォリア-『カンツォーナ、シンフォニア、ファンタジア集 第1巻』より(ファルコニエーリ)
14. わが心よ、なぜ死なぬのか?(モンテヴェルディ/マヤ・カディシュによる分割装飾付き演奏)
15. 第9シンフォニア -『シンフォニアおよびガリアルダ集 第1巻』より(ロッシ)
ラ・ヴァゲッツァ(古楽器使用)
イグナシオ・ラマル、マヤ・カディシュ(Vn)
ジャンルーカ・ジェレミア(テオルボ)
アナスタジア・バラヴィエーラ(Vc)
マルコ・クロゼット(チェンバロ、オルガン)

録音:2020年7月11-15日 ジュジュリュ、フランス
「前世紀の音楽よりもずっと複雑で、獣のような音楽」――17世紀初頭のイタリアに花開いた器楽芸術について、新進気鋭の国際派古楽 器グループ「ラ・ヴァゲッツァ」はそう説明しています。2016年の結成以降、急速に古楽シーンの前線へ出てきた彼らは英国、スペイン、フラン ス、イタリアからメンバーが集い、活気あふれるバロック本来の音楽の奔放さを脈々と伝える、緩急自在の演奏で注目を浴びつつある団体で す。記念すべき最初のアルバムは彼らの持ち味が最大限に生きる、まさに獣のような大胆さを秘めたイタリア初期バロックの傑作選。撥弦・弓 奏をダイナミックに交錯させてのコントラスト豊かな音楽作りは、聴くほどに惹き込まれるクオリティ!バロック流儀の即興装飾演奏(分割装飾、 ディミヌツィオーネ)も自在そのもので、陰影差の対比がきわだつ17世紀イタリア絵画にも通じる痛烈な音楽美を心ゆくまで味わえる仕上がり になっています。16世紀の大家ガブリエーリに始まり、ナポリのファルコニエーリ、ヴェネツィアのフォンターナやカステッロを経て、有名なシャコンヌ の作曲家の父で、生前は息子よりはるかに有名だったボローニャのG.B.ヴィターリにいたる、イタリア音楽史のつながりを概観できる選曲も魅 力の一つです。

Linn
CKD-639(1CD)
NX-B09
『テンドゥッチの試練』 -アイルランドのカストラート、G.F.テンドゥッチにまつわる古典派声楽作品集-

1-3. 交響曲 ト長調 VR 28*(ファン・マルデレ)
4. アリア「数多の悲しみに苛まれながら」- 歌劇「アータゼアクシーズ(アルタクセルクセス)」第1幕第2場より(アーン)
5. アリア「海から押し寄せる水が」(アーン)- 歌劇「アータゼアクシーズ(アルタクセルクセス)」第3幕第1場より(アーン)
6-8. 聖人たちの島に捧ぐ、高名な序曲とアイルランド民謡メドレー*(ジョルダーニ)
9. カロ・ミオ・ベン(いとしき人よ)(ジョルダーニ)
10. メアリ女王の嘆き(ジョルダーニ)
11. 「グラマクリー・モリー」の調べに変奏を添えて(アンダンテ)- オーボエ協奏曲 第7番ヘ長調より(フィッシャー)
12. レチタティーヴォ「然り!それでよしとしようではないか」/アリア「さらば、今生の別れになるかは知らぬが」- 歌劇「アルサーチェ」のアリアにもとづくオーボエとフォルテピアノのためのオブリガート付編曲版(モルテッラーリ/J. C. バッハ編)
13. バレンデンの丘*(作者不詳/J. C. バッハ編)
14-17. エクスルターテ・ユビラーテ(喜び踊れ、汝幸いなる魂よ) KV 165(モーツァルト)
タラ・エロート(Ms)
アンドレアス・ヘルム(Ob)…11
ピーター・ウィラン((指)フォルテピアノ)
アイルランド・バロックO(古楽器使用)

録音:2020年2月8-10日聖ピーター教会、ドロヘダ(アイルランド)
*=世界初録音
変声期前に特殊な手術を受けることにより高音の美声を保ち、18世紀にはオペラの花形だったカストラートには、絶大な名声を誇った者も 少なくなく、世紀後半もその人気は衰えませんでした。モーツァルトと縁のあったラウッツィーニやイタリア半島を席巻したカッファレッリら古典派時 代を沸かせた名歌手たちと並んで見逃せないのが、このアルバムの主人公ジュスト・フェルディナンド・テンドゥッチ(1736頃-1790)。イタリア北 西部サヴォイア公国で頭角を現し、軽快な美声でロンドンを虜にした彼は、エディンバラでも成功を収めつつ生涯の多くをダブリンで過ごしまし た。借金や駆け落ちなどでたびたび裁判沙汰に追われながら、何度も舞台に戻っては大喝采を受け、大成功のうちに引退して絶大な名声 のなかで亡くなります。ここでは欧州歌劇界で今最も注目される新進メゾ・ソプラノの一人、ロマン派以降の作品でも絶好調のタラ・エロートが テンドゥッチの名声を振り返る傑作群を披露。J.C.バッハやジョルダーニ(名高い「カロ・ミオ・ベン」はこの頃の英国で初出版されたばかりか、実 はテンドゥッチ得意の持ち歌の一つでした)ら、大陸の作曲家たちの英国における活躍ぶりがうかがえる名品も並ぶ中、英国18世紀を代表す る作曲家アーンの大作『アータゼアクシーズ(アルタクセルクセス)』でテンドゥッチが演じた役柄の歌も収録する充実度。親交のあったモーツァル トとの縁から選曲されている『エクスルターテ・ユビラーテ』も含め、オーボエ独奏やフォルテピアノの巧みな技も光る、アイルランド・バロック管の抜 群の解釈にも注目です。

RAMEE
RAM-1913(1CD)
『ハインリヒ・アルベルトの南瓜小屋』
●「I. 戦争」
5声の戦いのガリアルダ SSWV 59(シャイト)
天にまします神よ SWV 356(シュッツ)
4声の悲しきパヴァーナ SSWV 42(シャイト)
戦時の悩みによる溜息(ヒルデブラント)
4声の悲しきクラント SSWV 47(シャイト)
●「II. 死せる定めの者、平安を待ち望みながら -ケーニヒスベルクの「南瓜庭園」-」
『音楽による南瓜小屋』(アルベルト) より
時とともにわたしは来た - 第1曲
人間よ、わたしに留まってほしいのはわかるが - 第4曲
やがて見る時が来る、わたしのことをよく覚えておきなさい - 第6曲
時も儚く、我らも儚い - 第9曲
わたしも、わが樹木の葉も知っている - 第10曲
われらが命は、つかの間の影(バッハ)
●「III. 休戦協定、しかし一触即発」
見よ、何と素晴しく愛おしく 第1部 SWV 48(シュッツ)
今こそ愛を(アルベルト)
ガリアルダ - 5 声の組曲 ニ短調より(ハンマーシュミット)
奮い立ち、跳ねよ(アルベルト)
サラバンド - 5声の組曲 ニ短調より(ハンマーシュミット)
そのかたの愛おしき腕の中で(アルベルト)
ガリルダ - 5声の組曲 ハ長調より(ハンマーシュミット)
バレット - 5声の組曲 ハ長調より(ハンマーシュミット)
わが最愛の魂、どうかわたしたちを生きさせてください(アルベルト)
今こそ夜が来た(ナウヴァハ)
ドロテー・ミールズ(S)
ハトホル・コンソート(古楽器使用)
ロミーナ・リシュカ(ディスカント・ガンバ&ディレクター)
ソフィー・ジェント(Vn)
ランベール・コルソン(ツィンク)
リアム・フェンリー(テノール・ガンバ)
トマ・ベテ(バス・ガンバ)
イレーネ・クライン(コンソート・バス)
ジョヴァンンア・ペッシ(バロックハープ)
レイツェ・スミッツ(Org)

録音:2019年11月14-17日
ベギン会修道院教会、シント・トライデン(ベルギー)
イタリア半島で初期バロック音楽が花開いた17世紀前半、その影響を受けつつルネサンス式の音楽から徐々に新しく生まれ変わっていったド イツ語圏の音楽。しかし当時、その周辺ではプラハでの新教旧教対立を発端とする紛争が諸国を巻き込んで続いており、のちにドイツ三十 年戦争と呼ばれることになるその戦乱では疫病・飢饉も蔓延、欧州人口の実に1/5が失われました。そのような惨禍のなか音楽活動を継続 した都市や宮廷のあったことは、人々にとってどれほど大きな救いと希望になり得たか――多芸なガンバ奏者ロミーナ・リシュカ率いる上り調子 の古楽器団体ハトホル・コンソートが、ヘレヴェッヘやヘンゲルブロックら第一線の古楽器系指揮者たちの信頼も厚い名歌手ドロテー・ミールズ とともに、当時を代表する「ドイツ三大S」とその周辺の音楽を通じてドイツ三十年戦争を辿る、充実したアルバムを制作しました。タイトルに ある「南瓜小屋」とは、三十年戦争期にバルト海沿岸の都ケーニヒスベルクにあった詩人たちの集う農園の一角で、のちに作曲家ハインリヒ・ アルベルトがその名にちなんだ曲集を編んだ場所。ガンバ合奏が緩急豊かに浮き彫りにするドイツ・バロック特有の陰影の深さが、ミールズのし なやかな美声とあいまって深い鑑賞体験をもたらします。

TOCCATA
TOCC-0375(1CD)
NX-B03
ジョン・ウォーガン(1724-1790):チェンバロ作品全集
アレグロ・ノン・タント ニ短調(1795年頃出版)
チェンバロのための6つのソナタ(1769年出版)
ソナタ第1番ト長調
ソナタ第2番ハ長調
ソナタ第3番ヘ長調
ソナタ第4番変ロ長調
ソナタ第5番変ホ長調
ソナタ第6番ニ長調 サラバンドと変奏
若い生徒たちの手を養成する目的で作曲されたチェンバロ小品集(1780)*
チェンバロのための新しい協奏曲 ト長調(1785出版)
ジュリアン・パーキンズ(1772年ジャコバス・カークマン工房製の2段鍵盤チェンバロ)
ティモシー・ロバーツ(ドゥルッケン製、1973年クラウス・アーレント復元の2段鍵盤チェンバロ)*
ピッチ=415Hz

録音:2018年6月6日、2020年10月25-26日
世界初録音
18世紀のロンドンでオルガニスト兼チェンバリストとして輝かしい名声を誇っていたジョン・ウォーガン。6人兄 弟の一人として生まれ、セント・ジョンズ・カレッジで音楽の博士号を取得し、ヴォクソール・ガーデンのオル ガニストを務めました。ヘンデルも彼の演奏に称賛を送り、『音楽見聞録』で知られるチャールズ・バーニー もウォーガンについて著書で触れています。このアルバムには、ウォーガンの現存するチェンバロ作品の全て を収録。これらは教育目的の小品集も含め、どれもドメニコ・スカルラッティを思わせる快活で機知に富ん だ作風を持っています。アルバムでは歴史的楽器と、復元楽器、2種類のチェンバロの響きが楽しめます。

Capriccio
C-5411(1CD)
NX-B05
クリストフ・グラウプナー(1683-1760):復活祭のカンタータ集
正しき人へのおそれ GWV 1126/33- 聖木曜日のためのカンタータ
あなたの瞳の源を開く GWV 1127/25-  聖金曜日のためのカンタータ
勝利はここに GWV 1128/43- 復活祭第1日目のためのカンタータ
あなた方は悲しみの中に GWV 1129/19- 復活祭第2日目のためのカンタータ
セバスティアン・ヒュープナー(T)
ヨハネス・ヒル(Bs)
ヤン・イェルリチュカ(A)
カペラ・ヴォカリス少年cho
プルクラ・ムジカ・バロック・オーケストラ
クリスティアン・ボナート(指)

録音:2019年7月30日-8月2日
ドイツ後期バロック時代の作曲家グラウプナー。1705年からハンブルク歌劇場のチェンバロ奏者として活躍 するとともに、当時の北ドイツにおいて最も人気のある歌劇作曲家としても名声を確立。その後はヘッセン =ダルムシュタット方伯の宮廷楽団に歌劇作曲家としての地位を得て、1711年には宮廷楽長に昇進し ました。しかし、宮廷の経済事情により歌劇の上演ができなくなってからは、宗教曲作曲家としての職務に 励み、ほぼ半世紀にわたって、毎週の礼拝のために1400曲以上の膨大なカンタータを残しています。 1722年にはライプツィヒのトーマス教会からカントル職の打診を受けますが、ヘッセン=ダルムシュタット方 伯が彼を手放さなかったため、この職務はバッハが請け負うことになったエピソードも知られています。このア ルバムには復活祭のための4曲のカンタータが収録されており、これらの華やかな曲からは、当時、バッハよ りも人気が高かったグラウプナーの見事な手腕を窺うことができます。
Capriccio
C-5425(2CD)
NX-C05
アントン・シュヴァイツァー(1735-1787):オラトリオ『キリストの復活』(1776)-ソプラノ、テノール、バス、4部合唱とオーケストラのために
感謝祭カンタータ『LOBET, IHR KNECHTE DES HERREN 主のしもべをたたえよ』-バス独唱、4部合唱とオーケストラ、オルガンのために
ミサ・ブレヴィス ハ長調(1780)-4部合唱とオーケストラのために
ミレッラ・ハーゲン(S)
ヘンリエッテ・ゲッデ(A)
シュテファン・シェルペ(T)
トビアス・ベルント(Bs)
【合唱】
ユリア・グロムバル(S)
アンナ=ゾフィア・バックハウス(アル
ト)
トビアス・シェーファー(T)
オリヴァー・ルーン(Bs)
チューリンゲン・バッハ・コレギウム
ゲルノート・ジュスムート(指)

録音:2020年7月2-5日
世界初録音
1735年、ドイツ、バイエルン州のコーブルクで生まれた作曲家アントン・シュヴァイツァー。幼少時は聖歌隊 で歌い、ザクセンのヒルトブルクハウゼン公爵の庇護を受け、宮廷楽団でヴィオラとチェロを演奏。1764- 1766年にはイタリアで学び、1769年からは劇場監督アーベル・ザイラーが率いるシアター・カンパニーの劇 場付き作曲家になります。ドイツ語圏でシェイクスピアを紹介したことで知られるザイラーとともに、ヨーロッパ 中を巡り、いくつかの歌劇とメロドラマを発表。ゲーテを始めとした当時の文化人たちに高く評価されまし た。その後、1771年にワイマールの楽長になりましたが、宮殿が火事で焼失、1775年にゴーダへ移住し ゲオルク・アントン・ベンダの後任として楽長に就任、この地で生涯を終えています。残された作品はあまり 多くありませんが、最近になって宗教曲の写譜がいくつか発見されており、この世界初録音となるオラトリオ 『キリストの復活』もその1曲です。劇音楽に秀でていた作曲家だけに、オラトリオにおける場面描写が見 事です。

AAM Records
AAM-12(2CD)
NX-C09
ジョン・エクルズ(1668-1735):歌劇「セメレー」 セメレー:カドモスの娘…アンナ・デニス(S)
ジュピター:神々の王…リチャード・バークハード(Br)
ジュノー:神々の女王…ヘレン・チャールストン(Ms)
アタマス:ヴィオティアの王子…ウィリアム・ウォレス(T)
イーノ:セメレーの姉妹…イーファ・ミスケリー(S)
イリス:ジュノーの召使…エロイーズ・ベルナール(S)
クピド:愛の神…ベサニー・ホラク・ハレット(S)
ソムヌス:眠りの神…クリストファー・フォスター(Bs-Br)
アポロ:太陽神&予言の神…ジョリオン・ロイ(Br)
カドモス:テベスの王…ジョナサン・ブラウン(Br) 他
ジュリアン・パーキンス(指)
エンシェント室内O(コンサート・マスター…ボヤン・チチッチ)

録音:2019年11月23-25日、2019年11月26日
英国バロック期の作曲家ジョン・エクルズ(エックレス)。高名な音楽家ソロモン・エクルズの長男として生まれた彼 は、幼い頃から音楽に親しみ、1693年にはドルーリー・レーン劇場の作曲家となり、その後もシェイクスピアやドライ デンなどの劇音楽の作曲家として高く評価されました。後半生は悠々自適の生活を送り、多くの時間を趣味の釣 りに費やしたと伝えられています。この歌劇「セメレー」は当時人気の台本作家ウィリアム・コングリーヴの台本を用 いたもので、ヘンデルも1744年、同じ題材に音楽を付けています。エクルズ作品は20世紀に至るまで演奏される ことがありませんでしたが、エンシェント室内Oはこのような知られざる作品を発掘、演奏することで作品の 真価を広めるために尽力しています。指揮はバーゼル・スコラ・カントルムやロンドン王立音楽アカデミーで学び、鍵 盤奏者としても知られるジュリアン・パーキンス。実力派の歌手たちをまとめ、見事な音楽を紡ぎ出しています。作 品の成立から台本、学術エッセイなどを網羅した200ページのブックレット(英語)も貴重です。

sonorite
SNRT-2001(1CD)
税込定価
Rebirth
ヨハン・パッヘルベル:組曲 嬰ヘ短調
パッヘルベル:前奏曲 ニ短調
ヨハン・アダム・ラインケン:アリア「嫁をもらえなんて言わないで」による変奏曲
ブクステフーデ:アリア ラ・カプリチョーザ
ヘンデル:シャコンヌ ト長調
パッヘルベル:シャコンヌ ヘ短調
ブクステフーデ=ストラダル(大内暢仁編):シャコンヌ ホ短調
ジョゼフ=二コラ=パンクラス・ロワイエ:スキタイ人の行進
大内 暢仁(P)

録音:2020年9月1日〜3日、コピスみよし
使用ピアノ:ニューヨーク・スタインウェイD(タカギクラヴィア所蔵)
プロデューサー/ディレクター:内藤 晃
大内暢仁は1991年生まれの俊英。丸山桂介氏のもとでルネサンス・バロック時 代の音楽史を専門的に研究する大内は、当時の哲学や数秘術なども踏まえ、 オーセンティックな古楽をモダンピアノで発信することに情熱を注いでいます。本アル バムでは、ブクステフーデやパッヘルベルの秘曲が、煌めくニューヨーク・スタインウェ イに乗せた大内のタッチで色鮮やかに蘇り、大バッハの蔭に隠れたバロックの名匠 たちの音楽世界をスリリングに体感させてくれます。

オクタヴィア
OVCL-00747(1SACD)
税込定価
2021年2月24日発売
La Vitalite ラ・ヴィタリテ
フレスコバルディ:「トッカータ集 第2巻」よりトッカータ 第5番
 賛歌 めでたし海の星
B.パスクィーニ:スコットランド人のためのパッサガッリ
G.ベーム:アリア “イエスよ、汝はいとも美しき”
ブクステフーデ:フーガ ハ長調 BuxWV174
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
 「ライプツィヒ・コラール集」より「主イエス・キリスト、われらを顧みたまえ」にもとづくトリオ BWV655
 装いせよ、おお わが魂よ BWV654
 プレリュードとフーガ ニ長調 BWV532
坂本日菜:間奏曲 II (オルガンのための組曲「暗闇行くときには」より)
J.V.オートメルセン:ファータ・モルガーナ (蜃気楼)
永見亜矢子(Org)
使用楽器:Zanin Organ (Organo Zanin) 2005年

録音:2020年11月9-11日 Casa d'angela 馬車道
東京藝術大学音楽学部オルガン科卒業、フランスにて研鑽を積みオルガニストとして国 内外で演奏活動を展開する永見亜矢子が、エクストン・レーベルに登場です。 La Vitalite(生命力)と題したこのアルバムには、バッハの名曲「トッカータとフーガ ニ 短調」をはじめ、初期バロック音楽から、現代までの作品をひとつのストーリーと見立て、 「ZANIN」の職人が創り上げたイタリア伝統技法を受け継ぐ最高峰のオルガンの音色を、 余すことなく高音質DSD11.2MHzで収録しました。豊かな音色が教会内に響き渡り、心に 安らぎを与え、思わず聴き入ってしまいます。 (オクタヴィア)

PAN CLASSICS
PC-10420(2CD)
バルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785):オラトリオ『ヤエル』 ジェニー・ヘグストレム(S)、グンヒルド・アルスヴィク(S)、クリスティーネ・ヨーナルクスネ(S)、ユリア・キルヒナー(S)、ディナ・ケーニッヒ(A)、クリスティーナ・メッツ(A)
バーゼル少女cho
ダニエラ・ドルチ(指)
ムジカ・フィオリタ

録音:2020年2月/バーゼル、アドラム教会
バロック時代、音楽の中心地ヴェネツィアには4つの女子孤児院「オスペダリ」があり、様々な作曲家が孤児たちに音楽を教え、演奏会を指導しました(ヴィヴァ ルディが教えた有名なピエタ孤児院はその1つ)。オペラで名を馳せたガルッピもまた、オスペダリの1つであるメンディカンティ孤児院で12年間指導者を務めた 人物。1747年に書かれたオラトリオ『ヤエル』はこの孤児院で上演された作品です。聖書を題材とした、女性ヤエルがイスラエル解放のために軍の指導者シセラ を殺すというストーリー。音楽は古典派の到来を予感させるもので、またアリアの素晴らしさは当時の孤児院メンバーの歌唱力の高さを物語っています。当アルバ ムも歌っているのはすべて女性。古楽の声楽作品を得意とするダニエラ・ドルチ指揮による演奏です。 (Ki)

BIS
BISSA-2277
(1SACD)
『そして太陽は光を失った−受難節の音楽』
ロワゼ・コンペール(c.1445-1518):モテット「勝利した十字架(Crux triumphans)」
ジョスカン・デ・プレ:モテット「御身は貧しき者の隠れ家(Tu pauperum refugium)」
アンドルー・スミス(1970-):詩編55番(Salme 55)
アドリアン・ヴィラールト(c.1490-1562):天にましますわれらの父よ(Pater noster)- アヴェ・マリア(Ave Maria)
キリルス・クレーク(1889-1962):詩編22番(Taaveti laul 22/Psalm 22)
ロワゼ・コンペール(c.1445-1518):モテット集「十字架の聖務日課(Officium de Cruce)」
ピエール・ド・ラ・リュー(c.1452-1518):おお、救いのいけにえよ(O salutaris hostia)
ニューヨーク・ポリフォニー【ジェフリー・ウィリアムズ(C.T)、スティーヴン・カルディコット・ウィルソン(T)、クリストファー・ダイラン・ハーバート(Br)、クレイグ・フィリップス(Bs)】

録音:2018年6月/プリンストン・アビー(プリンストン、ニュージャージー州)
ニューヨーク・ポリフォニー」は、ジェフリー・ウィリアムズ、スティーヴン・カルディコット・ウィルソン、クリストファー・ダイラン・ ハーバート、クレイグ・フィリップスの4人が2006年に結成。顧みられることの少ないルネサンスと中世の作品をレパートリーに活動をつづけ、室内ヴォーカル アンサンブルとして真っ先に挙げられるグループのひとつとしての地位を確立してきました。CD録音も継続的に行い、2012年の『endBeginning − フラ ンドル楽派のポリフォニー音楽』(BIS SA-1949)をはじめとする5枚のアルバムを BIS レーベルからリリース。ルネサンス期スペインの作品を歌った『哀歌 (Lamentationes)』(BIS SA-2407)は、イギリスの音楽誌が主宰する「グラモフォン賞」の「アーリーミュージック部門」の「2020年最優秀アルバム」に 選ばれ、アメリカの「Fanfare」からは「内面の光に照らされたかのような輝かしい演奏。このうえ何が望めるのか、わからない…」と評されました。
『And the sun darkened(そして太陽は光を失った) 』は、ニューヨーク・ポリフォニーの6作目のアルバムです。「受難節」をテーマに「古い音楽と新しい 音楽の交差するところを探る」という彼らの活動に沿った新旧7つの作品を取り上げています。フランス北部、アルトワのロワゼ・コンペール(c.1445-1518) の作品が2曲。中世後期の宗教詩に作曲したモテット「勝利した十字架」と、彼がミラノ公ガレアッツォ・マリア・スフォルツァの宮廷に滞在した1470年代に書い たとされる、『フィリピの信徒への手紙』(2節)『聖金曜日のアンティフォン』、14世紀の賛美歌『Pater sapientia(父の英知)』がテクストの「十字架の聖務 日課」。ジョスカン・デ・プレ(c.1450/1455-1521)の祈りのモテット「御身は貧しき者の隠れ家(汝、貧しき者の憩いよ)」。
アンドルー・スミス(1970-)は、イギリスに生まれ、ノルウェーを本拠に作曲家、歌手、著作家として活動しています。「詩編55番」(「神よ、わたしの祈りに 耳を向けてください。嘆き求めるわたしから隠れないでください」)(新共同訳)は、ヴェストフォル音楽祭で上演される劇『Notes for a Requiem(レクイエム のための記録)』のために委嘱を受けて作曲した音楽を改作した「アカペラ男声四重唱曲」です。フランドルのアドリアン・ヴィラールト(c.1490-1562)がグレ ゴリオ聖歌の旋律も引用して書いた「天にましますわれらの父よ ? アヴェ・マリア」。エストニアの作曲家、合唱指揮者のキリルス・クレーク(1889-1962)の「詩 編22番」(「わたしの神よ、わたしの神よ なぜわたしをお見捨てになるのか」)は、彼が『詩編』をテクストに作曲した、国際的に知られる作品のひとつ。フラン ドル楽派のピエール・ド・ラ・リュー(c.1452-1518)の「おお、救いのいけにえよ」は、聖トマス・アクィナスの賛美歌『Verbum supernum pro-diens(天 上の御言葉)』に作曲された輝かしい作品です。 (Ki)

Hyperion
CDA-68333(1CD)
スコットランド王のための音楽〜ジェームズ4世のプレジャー・パレスの内側

作曲者不詳:聖カタリナのためのレスポンソリウム「Horrendo subdenda rotarum machinamento」、聖カタリナのためのミサ曲の入祭唱「Dilexisti iustitiam」
作曲者不詳(カーヴァー・クワイアブックより):ミサ曲「Horrendo subdenda rotarum machinamento」、マニフィカト
ウィリアム・コーニッシュ(d.c.1502):アヴェ・マリア, マーテル・デイ
バンショワ・コンソート、
アンドルー・カークマン(指)

録音:2019年9月8日−11日、AudioLab, Genesis 6(ヨーク、イギリス)
アンドルー・カークマンにより1995年に結成され、15世紀のフランスとイギリス、ブルゴーニュ楽派の音楽を主なレパートリーとする男声ヴォーカル・アンサンブル、バンショワ・コンソート。
ニュー・アルバム「スコットランド王のための音楽」は、ジェームズ4世の別荘(Pleasure Palace)として、壮麗な装飾や彫刻に囲まれ、熟達した音楽家たちが歌う音楽が響いていたリンリスゴー宮殿で行われたであろう15世紀初頭の典礼音楽を再現。宗教改革前のスコットランドから生き残る大規模な音楽コレクションのうちの1つ「カーヴァー・クワイアブック」からの作者不詳のミサ曲(以前は大陸もしくはイングランドのものとされていましたが、現在ではスコットランド起源のもっとも古く現存するミサ・サイクルと信じられています)を中心に、ジェームズ4世の宮殿を彩ったスコットランドの宗教音楽を、バンショワ・コンソートの熟練のポリフォニーが再現します。

Tactus
TC-580609(1CD)
フレスコバルディ:チギ写本からの未出版作品集(Q. IV. 24, 25, 29)(全曲世界初録音) イヴァナ・ヴァロッティ(Org、1565年グラツィアディオ・アンテニャーティ制作)

録音:2019年7月
フレスコバルディの鍵盤作品全集(TC580600)に続き、タクトゥス(Tactus)レーベルはフレスコバルディの未出版作品の世界初録音に取り組み始めました。イヴァナ・ヴァロッティは、マントヴァの聖バルバラ教会にある、グラツィアディオ・アンテニャーティが1565年に制作したヒストリカル・オルガンを用いて、トッカータ、カンツォーナ、リチェルカーレなどの多彩なアンソロジーを演奏しています。各作品は、枢機卿ファビオ・チギと甥のフラヴィオ・チギを中心としたチギ家が収集した、17世紀の声楽作品と鍵盤作品の写本のコレクションであるチギ写本に収録されているものです。
Tactus
TC-590005(1CD)
マドリガーレ選集 「四季折々の別荘の楽しみ」(ヴェネツィア、1601年)
ジョヴァンニ・ナニーノ(1544-1607):Chi di gare e rancori、Lasso, ch'il caldo estivo
ジョヴァンニ・クローチェ(1557-1609):春
レリオ・ベルターニ(ca.1554-ca.1624):夏
イッポリート・バックージ(1540-1609):秋
フィリッポ・デ・モンテ(1521-1603):冬
ルカ・マレンツィオ(1556-1599):Gia torna a rallegrar
オルランド・ディ・ラッソ:不確かな冬
リナルド・デル・メル(ca.1554-ca.1598):幸せな春
モーエンス・ペデルセン(ca.1583-1623):春は来たりぬ
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):おお春よ、恋の苦い甘さ、春は笑う
グルッポ・ヴォカーレ・アルシ&テシ、
トニ・コッラディーニ(指)

録音:2019年9月
ルネサンス時代の偉大な作曲家たちの作品からなるマドリガーレ集「四季折々の別荘の楽しみ」は、季節ごとの物語のエピソードのように連ねられた詩で構成されており、各曲は一年のさまざまな時期に現れる田舎の生活の楽しみを讃え、都会の華やかさから遠く離れた場所に住む人々がさまざまな月々に捧げる職業や娯楽を、生き生きとしたイメージの連続で描写しています。畑、川、花、木、変化に富んだ動物、羊飼い、農民、ワイン、果物、釣り、狩猟、水浴び、ニンフの踊りなどが、まるで聴き手の目の前に現れたかのように、アルカディアの世界の響きが感じられることでしょう。『マドリガーレ選集「ドリの勝利」(ヴェネツィア、1592年)』(TC590003)が絶賛されたトニー・コッラディーニとグルッポ・ヴォカーレ・アルシ&テシによる演奏です。
Tactus
TC-670004(1CD)
ルネサンスからバロックにかけてのプーリア 〜 ナポリにおけるオルガンの伝統
ガエターノ・グレコ(1657-1728):インタボラトゥーラ
作曲者不詳(ガリポリ、18世紀):パストラーレ
ニコロ・ヨンメッリ(1714-1774):シャコンヌ
A・スカルラッティ:フーガとジーグ ニ長調
レオナルド・レーオ(1694-1744):パストラーレ
ジャコモ・インサングイネ(1728-1795):オルガンのためのソナタ
ロッコ・ロディオ (1530-1607):第3リチェルカータ、第5リチェルカータ
ニコラ・ボニファチオ・ログロスチーノ(1698-1764):ソナタ ト長調、ソナタ 変ロ長調
フェデレ・フェナローリ(1730-1818):パストラーレ
ジョヴァンニ・パイジェッロ(1740-1816):オルガンのためのソナタ
ニコラ・ポルポラ(1686-1768) :全音階・異名同音・半音階のフーガ
マルゲリータ・シッドゥルロ(Org)

録音:2018年11月
イタリアのプーリア(プッリャ)州モーラ・ディ・バーリのサンタントニオ教会にあるペトルス・デ・シモーネのヒストリカル・オルガン(1747年)を用いた、当地のオルガン作品集。アレッサンドロ・スカルラッティやニコラ・ポルポラ、レオナルド・レーオ、ニコロ・ヨンメッリ、ジョヴァンニ・パイジェッロなど、ナポリ楽派の先駆者から前期・後期のナポリ楽派まで、各時代を代表する偉大な作曲家たちの作品が選ばれています。

Audax Records
ADX-13790(2CD)
イギリスとフランスの初期トリオ・ソナタ集
■CD1「パリ・アルバム」
エリザベト・ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665−1729):トリオ・ソナタ ト短調
セバスティアン・ド・ブロッサール(1655−1730):トリオ・ソナタ イ短調 「デッタ・ラ・プリモジェニータ」*
カンプラ(1660−1744):トリオ・ソナタ第1番 変ロ長調*
セバスティアン・ド・ブロッサール:トリオ・ソナタ ハ長調 「デッタ・ラ・セコンダ」*
フランソワ・クープラン(1668−1733):ラ・コンヴァレサント
ルイ=ニコラ・クレランボー(1676−1749):トリオ・ソナタ ト長調 「ラ・フェリシテ」
カンプラ:トリオ・ソナタ第2番 イ長調*
セバスティアン・ド・ブロッサール:トリオ・ソナタ ニ長調
ルベル(1666−1747):リュリ氏のトンボー■CD2「ロンドン・アルバム」
ロバート・キング(c.1660−1726):イタリアの流儀にならったソネッタ*
ジョヴァンニ・バッティスタ・ドラギ(c.1640−1708):トリオ・ソナタ ト短調
パーセル(1658/9−1695):トリオ・ソナタ第6番ハ長調 Z.795(3声のソナタ集より)
ヨハン・ゴットフリート・ケラー(d.1704):トリオ・ソナタと組曲 ト短調*、チャッコーナ ト長調*
パーセル:トリオ・ソナタ第9番ハ短調 Z.798(3声のソナタ集より)
ジョン・ブロー(1648/49−1708):トリオ・ソナタ イ長調
ゲルハルト・ディースゼーナー(c.1640−1683):トリオ・ソナタ ト短調*
パーセル:トリオ・ソナタ第6番 ト短調 「大シャコンヌ」 Z.807(4声のソナタ集より)
ヨハネス・プラムゾーラー(Vn)、
アンサンブル・ディドロ

録音:2018年12月17日−22日、グスタフ・マーラー・ザール(トーブラッハ、イタリア)
*=世界初録音
ヨハネス・プラムゾーラーとアンサンブル・ディドロがイギリスとフランスの初期トリオ・ソナタを探求した名盤、「パリ・アルバム」と「ロンドン・アルバム」がお得なセットで登場!
CD1「パリ・アルバム(ADX-13717)」は、リュリ亡き後の17世紀末フランスで「フランス様式」と「アルプスの向こうの熱情(ardeur transalpine)」(「transalpine」は、アルプス山脈の向こう側、転じてイタリア音楽のこと)を融合し、より優れた新しい様式を確立するために情熱が向けられていたフランスの音楽。CD2「ロンドン・アルバム(ADX-13718)」は、1683年にパーセルが「三声のトリオ・ソナタ集」を出版し、独特なイングランド音楽の語法と最新のイタリアやフランスの音楽を巧みに取り入れながら発展していったイギリス・バロックの最初の最盛期となった時代の音楽。新たな発見でいっぱいの二つの「トリオ・ソナタ集」を、プラムゾーラーとアンサンブル・ディドロの精緻でエネルギッシュな演奏で贈ります。

Da Vinci Classics
C-00296(1CD)
アブスコンディタス〜スカルラッティ(ジュリアーニ編):ギターのための編曲された15のソナタ
ソナタ ニ短調 K.176/ソナタ ハ短調 K.73/ソナタ ニ短調 K.213/ソナタ ニ長調 K.164/ソナタ ニ長調 K.490/ソナタ変ロ長調 K.440/ソナタ ロ短調 K.408/ソナタ ハ短調 K.40/ソナタ ニ短調 K.77/ソナタ ホ短調 K.291/ソナタ ホ短調 K.292/ソナタ ホ長調 K.380/ソナタ イ長調 K.279/ソナタ ト短調 K.60/ソナタ イ長調 K.322
ルイージ・アッタデモ(G)

録音:2015年5月10日−12日(ウェストン、イギリス)
555曲におよぶチェンバロのための単一楽章のソナタを作曲したバロック時代の巨匠ドメニコ・スカルラッティ(1685−1757)。
その膨大な数のソナタの中からギター独奏のために編曲された様々な表情を持つ15曲のソナタを、イタリアのギタリスト、ルイージ・アッタデモがギター1本でレコーディング。スカルラッティのソナタの光と陰の両面を巧みに描いた好演です。
アッタデモは、ハイメ・パヒッサやアレクサンドル・タンスマン、ガスパール・カサドなどの未出版の写本の発見や研究を行うなど、その音楽活動は国内外で非常に高い評価を受けています。

Coviello
COV-92104 (1CD)
影の世界で 〜『オルフェオとエウリディーチェ』による音楽 ヨゼメ・アジェイ(C.T)
コリンナ・シュライター(S)
マルティン・エルロット(ナレーター)
ノイエ・ニュルンベルク・ラーツムジーク

録音:2020年9月17日-20日/ノイマルクト
オペラ史に名を残す傑作を書いたグルックの作曲家生活は決して順風満帆なものではありませんでした。ウィーン版とパリ版で伝わる『オルフェオとエウリ ディーチェ』のように、常にその土地、その舞台、その演者に合わせて作品を書かねばならず、またいつも音楽家や評論家の攻撃の的となり、晩年は体を壊して しまい病床生活を送ります。ここでグルックは「最低限の歌手と楽器で、本当に必要なものだけでオペラを作る」というひとつの夢を見ました。それを実現させ ようと作品を再編したのがこのアルバムです。数人の歌手がそれぞれ複数の役を演じ、レチタティーヴォは所々ナレーションに変わり、スリムなアンサンブルと一 緒に集中度の高い演奏を聴かせます。 (Ki)

ATMA
ACD2-2807(1CD)
フランドル楽派の初期ポリフォニー音楽集
作者不詳とロバート・モートン(v.1430-ap.1479):Chanson L’homme arme et Rondeau Il sera pour vous combattu / L’homme arme a 3 voix (1464)
アントワーヌ・ビュノワ(v.1433-1492):Kyrie de la Missa L’homme arme a 4 voix (v.1468)
ジョン・ダンスタブル(v.1390-1453):Motet Quam pulchra es a 3 voix (s.d.)
ギヨーム・デュファイ(1397-1474):Gloria ad modum tuba a 4 voix (s.d.)
 Credo de la Missa L’homme arme a 4 voix (v.1461)
アレクサンダー・アグリコラ(1445-1506):Motet Regina coeli a 4 voix (s.d.)
ジル・バンショワ(v.1400-1460):Motet Asperges me a 4 voix (s.d.)
アントワーヌ・ビュノワ:Motet Anthoni usque limina a 3 voix et cloche (v.1463)
ジル・バンショワ:Motet A solis ortus cardine a 4 voix (v.1450)
ヨハネス・オケゲム(v.1420-1497):Sanctus de la Missa L’homme arme a 4 voix (codex Chigi, v.1498)
ギヨーム・デュファイ:Motet Nuper rosarum flores a 4 voix (1436)
ジョスカン・デ・プレ(v.1450-1521): Agnus Dei de la Missa L’homme arme sexti toni a 4 et 6 voix (Missarum, liber primus, Venise, 1502)
 Motet Ave verum corpus a 5 voix (in Cantiones Triginta Selectissima, Nuremberg, 1568)
アンドリュー・マッカナーニー(指)
モントリオール古楽スタジオ

録音:2020年9月/モントリオール、グラン・セミネール教会
アカペラ、またはサックバットの伴奏を伴い演奏されるフランドル楽派の対位法芸術。1974年結成の歴史ある声楽グループ、モントリオール古楽スタジオは「豊 かな質感と躍動感のあるサウンドで、催眠術のような美しさ」と評されるカナダの名団体。2015年から指揮者を務めているアンドリュー・マッカナーニーも古楽 のスペシャリストで、自ら古い音楽の楽譜を編纂するなど忘れられた作品の再発見にも力を注いでいます。
「コロナ禍での録音だったため歌手と管楽器奏者の安全に配慮し距離を取り、演奏者たちは14mにも広がってレコーディングしなければなりませんでした。しか しこのプロジェクトは特別に楽しいものでした。半年ぶりにシンガーたちが一堂に会して音楽を作った時の、あの喜びと高揚感は忘れられません。」(アンドリュー・ マッカナーニー氏のコメント) (Ki)

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-033(1CD)

NYCX-10204(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ペルゴレージ:スターバト・マーテル(悲しみの聖母)
ヴィヴァルディ:モテット「いとも正統なる怒りに燃え」 RV 626
 ヴァイオリン,オルガンとチェロのための協奏曲 ハ長調 RV 554a
 スターバト・マーテル(悲しみの聖母) RV 621
サミュエル・マリーニョ(男声ソプラノ)
フィリッポ・ミネッチア(アルト=カウンターテナー)
マリー・ファン・レイン(Org&指)
ヴェルサイユ旧王室歌劇場O(古楽器使用)
ヨセフ・ジャーク(Vn)
アリス・コカール(Vc)

録音:2020年6月19-20日、ヴェルサイユ宮殿旧王室礼拝堂
【国内盤】日本語解説・歌詞訳付き
バロック後期の傑作、26歳で早世したナポリの天才作曲家ペルゴレージによる「スターバト・マーテル」。その絶大な人気の一端を支えたのが パリで、18世紀中盤以降この作品は定期演奏会コンセール・スピリチュエルで最も頻繁に取り上げられた曲目の一つでした。当時の教会音 楽は男声で歌われることが圧倒的に多く、イタリア・オペラの舞台を賑わせた人気のカストラート(去勢男声高音歌手)たちに抵抗感を示す 人が多かったフランスでさえ、ルイ15世の礼拝堂歌手だった男声歌手たちがこの作品を歌って大成功を収めたほど。ベネズエラ出身で欧州 各地の歌劇場を沸かせており、先ごろORFEOからソロ・デビュー盤(C998201)もリリースしたサミュエル・マリーニョと、カウンターテナー界で着 実に知名度をあげつつあるフィリッポ・ミネッチアの二人が歌うこの傑作、ヴェルサイユに集う精鋭古楽陣が検証の末たどり着いた小編成による 演奏もみごとな仕上がり!併録作にヴィヴァルディの独唱のためのモテットと「スターバト・マーテル」、さらにオルガンが弦楽器のソロとわたりあう 珍しい協奏曲まで収録されているのも嬉しいところです。解説にも作品成立背景が端的に説明されており、18世紀の傑作が当時の人々に どう聴こえたのか、ヴェルサイユの歴史的会場の響きで追体験できる充実企画です。

ARCANA
A-484(1CD)
『2つの魂の間に』〜サンティアゴ・デ・ムルシア(1673-1739): バロックギターのための独奏曲集
ファンダンゴ*/イタリア風フォリア*
ソナタ ホ短調 -A.コレッリのソナタ集Op. 5のソナタ第5&8番による**
ガリシア風フォリア*/タランテラ*,***
マリサパロスの歌*/カナリオス*
ソナタ ハ長調 -A.コレッリのソナタ集Op. 5のソナタ第3番による**
ハカラ*
ラッパの響きにもとづく、珍奇なる創意の曲**

「楽譜出典」
* 『サルディバル写本』第4編(1732年頃)
** 『パサカリェ、およびその他のギター曲集』(1732)
*** 『ギター伴奏法提要』(1714)
ステファノ・マイオラーナ(バロックG)
使用楽器:ヴェネツィアのジョルジオ&マッテオ・セラス〜17世紀後半製作モデルに基づく、サセックスのマーティン・ヘイコック
2015年製作による再現楽器

録音:2019年2月1-5日、ヘミオラ・スタジオ、ローマ
1700年前後のスペイン王室に仕え、1718年から1731年までメキシコでも活躍したスペインのギター音楽家サンティアゴ・デ・ムルシア。バ ロック後期のギター独奏曲を書いた作曲家としては、年長のガスパル・サンスや同時代のフランス人ロベール・ド・ヴィゼーらとともに高名なひとり で、その作品は“ギターの神様”アンドレス・セゴビアが熱心に取り上げたことをはじめ、現代のギター奏者たちにとっても決して縁遠いものではあ りません。しかし300年前の時代を生きた彼はあくまで、5コースからなるバロックギターが標準的な存在だった時代の人。このアルバムは古楽 器の世界からサンティアゴ・デ・ムルシアの音楽を検証、スペイン語圏の音楽ということで連想されるような野趣や民俗情緒だけでは説明のつ かない、イタリア音楽がスペインを含む欧州各地に大きな影響を及ぼしつつあった時代ならではの音世界に迫ってみせています。スペインとイタ リア、このあたりが「2つの魂」のアルバム・タイトルの由来でしょう。コレッリのヴァイオリン・ソナタ集による編曲2作も興味深く、その一方でハカラ やフォリア、ファンダンゴなどといったスペイン語圏特有の音楽も満載。17世紀モデルの楽器を用いたイタリアの名手ステファノ・マイオラーナ(バ ロックギター世界の開拓に大きく寄与したアンドレア・ダミアーニやポール・オデットの門下に学んだ古楽撥弦奏者)による演奏も素晴しく、充実 した参考文献表も掲載されている原盤解説(英仏伊西)も一読の価値があります。

GENUIN
GEN-21733(1CD)
「センティメント」〜フランス・バロックとアニタ・ミエゼのチェンバロ作品集
L.クープラン:プレリュード・ノン・ムジュレ(拍子のない前奏曲) ヘ長調
アニタ・ミエゼ(b.1980):感情(Sentiment)1
デュフリ:ラ・フォルクレ,メデ,シャコンヌ
ラモー:ミューズたちの対話
デュフリ:三美神,ラ・ド・ブロンブル
ラモー:ガヴォットと6 つのドゥーブル(イヴァノヴァによるプレリュード・ノン・ムジュレ付き)
ミエゼ:感情(Sentiment)2/L.クープラン:シャコンヌ ヘ長調
デュフリ:ラ・フェリックス,優しいロンド
ロワイエ:第1 タンブーラン,第2 タンブーラン,愛らしさ,気まぐれ
ミエゼ:葉書
L.クープラン:ブランロシェ氏の墓石
アレクサンドラ・イヴァノヴァ(Cemb)

録音:2018年8月、10月 オランダ,アス
ロシアのチェンバロ奏者、アレクサンドラ・イヴァノヴァの独奏CD デビュー。アレクサンドラ・ イヴァノヴァはロシア、バイカル湖畔の生まれ。モスクワのチャイコフスキー音楽院でピアノを 学びつつ、徐々にチェンバロやフォルテピアノ、オルガン演奏に傾倒して行く。これらをバー ゼルのスコラ・カントルムでさらに学び、現在はスイスを拠点に活躍しています。このデビュー CD では、ルイ・クープランやラモー、デュフリ、ロワイエといったフランス・バロック音楽の作品 を中心に、ラトヴィアの作曲家、アニタ・ミエゼ(b.1980)の作品を交えています。気品に溢れつ つ、明快で主張のはっきりした演奏が気持ちいい。

TUDOR
TUD-7207(1CD)
ホフマイスター:6つのフルート四重奏曲 Op.18
第1 番ト長調/第2 番ニ長調
第3 番イ短調/第4 番ヘ長調
第5 番変ロ長調/第6 番ハ長調
アンドレアス・ブラウ(Fl)
クリストフ・シュトロイリ(Vn)
ウルリヒ・クネルツァー(Va)
ダーフィト・リニカー(Vc)

録音:2019 年10 月10-12 日 ベルリン=ダーレム
ベルリンPOのメンバーによるホフマイスターのフルート四重奏曲集。 モーツァルトの同時代人で、作曲家として、また出版業者として生前は高名だったフランツ・ア ントン・ホフマイスター(1754-1812)は、シュトゥットガルトに近いロッテンブルクの生まれで若く してウィーンに移住、当時のウィーンの作曲家たちと幅広く交友があった。彼の名前は、モー ツァルトが弦楽四重奏曲第20 番ニ長調 K.499 をホフマイスターの出版のために書いたこと で知られています。作風はまさにウィーン古典派。唯一短調の第3 番がとりわけ魅力的だ。 フルートのアンドレアス・ブラウは、1969 年、弱冠 20 歳でベルリン・フィルハーモニー管弦楽 団の首席フルート奏者に就任、2015 年まで務めた名フルート奏者。ヴァイオリンのクリストフ・ シュトロイリ、ヴィオラのウルリヒ・クネルツァー、チェロのダーフィト・リニカーの三人はいずれも ベルリンPO員です。ベルリン=ダーレムのイエス・キリスト教会で の録音。
TUDOR
TUD-7171(1CD)
グレゴーリ&ストラデッラ
グレゴーリ:コンチェルト・グロッソ第1 番 ハ長調、第2 番ニ長調
ストラデッラ:ソナタ 「2 つの楽隊で」
グレゴーリ:コンチェルト・グロッソ第3 番 変ロ長調、第4 番イ長調
ストラデッラ:シンフォニア集 「極めて聖なる生誕祭のために」
グレゴーリ:コンチェルト・グロッソ第5 番 ロ短調、第6 番イ短調、第7 番ホ長調
ストラデッラ:ソナタ・ディ・ヴィオレ 「2 つのヴァイオリンとリュートのコンチェルティーノ、ヴィオラ群のコンチェルト・グロッソ」
グレゴーリ:コンチェルト・グロッソ第8 番 ニ長調、第9 番ト短調、第10 番イ長調
ストラデッラ:シンフォニア・カンタータ 「なんという奇跡」
ドミニク・キーファー(指)カプリッチョ

録音:2005年3月9日-4月10日 スイス,ビンニンゲン
かつてCAPRICCIO レーベルから SACD で発売されていた録音(その際のオーケストラ 名は カプリッチョ・バーゼル)の CD での再発売。ジョヴァンニ・ロレンツォ・グレゴーリの 10 のコンチェルト・グロッソ Op.2 の全曲にストラデッラの作品を挟み込んでいます。ジョヴァン ニ・ロレンツォ・グレゴーリ(1663-1745)は、北イタリアルッカに生まれ、同地で活躍し亡くな ったヴァイオリニストで作曲家。Op.2 の10 のコンチェルト・グロッソは1698 年に出版された 彼の代表作。このうちの第 3 番を、バッハより半年上のオルガン奏者、ヨハン・ゴットフリー ト・ヴァルター(1684-1748)がオルガンに編曲していたことでも知られており、バッハもグレ ゴーリを知っていた可能性がある。 バーゼルのピリオド・オーケストラ、カプリッチョがキリリとした演奏を聞かせてくれます。全 10 曲の録音はおそらくこれが唯一。グレゴーリより2 世代上でコンチェルト・グロッソの祖と言わ れるアレッサンドロ・ストラデッラの作品も素敵だ。

CPO
CPO-555203(1CD)
NX-B10
ヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテル(1727-1789): シンフォニアと協奏曲集
シンフォニア ヘ長調
チェロ協奏曲 イ短調
オルガン協奏曲 ト長調- オルガン、2つのホルン、2本のフルートと弦楽合奏のために
シンフォニア ニ長調
チェロ協奏曲 イ長調
ミヒャエル・シェーンハイト(Org&指)
ベッティーナ・メッサーシュミット(Vc)
メルセブルク・ホーフムジーク(古楽器使用)

録音:2019年7月2-5日
優れたヴィオラ・ダ・ガンバ奏者であったヨハン・クリスティアン・ヘルテルを父に持つヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテ ル。幼い頃からチェンバロ奏者として父の演奏会に随行するとともに、フランツ・ベンダからヴァイオリンを学び ました。教育者としても素晴らしい功績を残し、晩年には宗教音楽を中心に数多くの作品を書きあげまし た。しかし、その作品はほんのわずかしか印刷されなかったため、彼の作品が広く普及することはありません でした。このアルバムには1990年代に発見された2曲のチェロ協奏曲を中心に、残存しているオルガン協 奏曲とシンフォニアを収録。ドイツ前期古典派のスタイルによるチェロ協奏曲は、同時代のカール・フィリップ・ エマニュエル・バッハのチェロ協奏曲を彷彿させる弦とオーケストラの豊かな対話が生きた見事な仕上がりを 誇ります。1756-57年頃に作曲されたオルガン協奏曲も、技巧的なオルガンのパッセージが映える壮麗な 作品です。

Hortus
HORTUS-184(2CD)
グリニーのオルガン曲集第1巻
作者不詳:「汝らの心の中にあるもの」
グリニー:オルガン曲集第 1 巻
ニコラ・ルベーグ:モテット集
作者不詳:「賛美の声をあげる」
ニコラ・ビュシェール(Org)
マリオン・タッソー(S)、
ヴァンサン・リエーヴル=ピカール(T)、
アンサンブル・ジル・バンショワ、
ドミニク・ヴェラール(指)

録音:2019年8月5-10日/ラ・シェーズ=デュ大聖堂、オート=ロワール県(フランス)
フランスのバロック時代を代表するオルガニストで作曲家のニコラ・ド・グリニー(1672-1703)のミサと教会年の主な祝日の賛美歌からなる『オルガン 曲集第1巻』とグリニーの師ニコラ・ルベーグ(1631-1702)のモテットを集めたアルバム。ランス生まれのグリニーは1693年よりパリ近郊のサン=ドニ教 会に奉職し、その後1696年から急死する没年まで故郷ランスのノートルダム大聖堂のオルガニストを務めました。ここに収録された唯一の現存作品、1699 年作曲のオルガン曲集第1巻は1曲のミサ曲と一年の主要祝日の賛美歌を含むオルガン小曲集で、あのヨハン・セバスティアン・バッハがこの曲集を高く評価し、 グリニーの作品を手写して学んでいたとされます。短命であったため天才グリニーが残した傑作と師ルベーグのモテット集を聴くことでフランスのバロック時代 の情感豊かにして華麗な世界に誘われます。 (Ki)
Hortus
HORTUS-187(1CD)
イギリス、フランスの作曲家による2つのヴィオラ・ダ・ガンバ(ヴィオール)のための作品集
マシュー・ロック:幻想曲―サラバンド
トバイアス・ヒューム:「ガンバの魂」「音楽の受難」
トマス・モーリー:2声のカンツォネッタ
マイケル・イースト:「そしてあなたのように私もまた」「ホールド・ライト」
クリストファー・シンプソン:2つのヴィオラ・ダ・ガンバのためのディヴィジョンズ
ルイ・クープラン:ヴィオールのためのファンタジー
ムッシュ・ド・サント=コロンブ:2つのヴィオールのための合奏曲集より第42番「ダラン」、コンセール第3番「優しさ」
マラン・マレ:田園の合奏
ルイ・ド・ケ=デルヴロワ:ヴィオールの小品集第4巻
ボワモルティエ:ソナタ第1番 ホ短調 Op.10
マレ:夢
オリヴィエ・グラドフォーファー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
エレノア・ルイス=クロエ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2019年/フランス
ヴィオラ・ダ・ガンバ(ヴィオール)は、16世紀末から18世紀にかけてイギリスとフランスで人気を博しました。表現力の優れた楽器として聴き手を感 動させます。当アルバムはモーリー、ヒューム、イースト、ロック、シンプソン、クープラン、サント=コロンブ、マレ、ボワモルティエ、ケ=デルヴロワの作品を アンソロジーとして収録し、黄金時代を想起させる充実の演奏を聴かせます。 (Ki)

CLAVES
50-3026(1CD)
ルクレールのソナタと舞曲
(1)「ジーグ」〜歌劇『シラとグロキュス』より
(2)「パスピエ」〜歌劇『シラとグロキュス』より
(3)ヴァイオリン・ソナタ第5番イ短調 Op.9-5
(4)「エール第2番」〜歌劇『シラとグロキュス』より
(5)ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ長調 Op.9-3
(6)「ミュゼット」〜 歌 劇『シラとグ ロキュス』より
(7)「エール第1番とロンドー」〜歌劇『シラとグロキュス』より
(8)「羊飼いと森の精の行進曲」〜歌劇『シラとグロキュス』より
(9)トリオによる序曲 イ長調 Op.13-3
(10)「フォルラーヌ」〜 歌 劇『シラとグ ロキュス』より
(11)「エール第2番(華やかに)」〜歌劇『シラとグロキュス』より
(12)「エ ー ル 第 3 番( 速く)」〜 歌 劇『シラとグ ロキュス』より

編曲:ル・コンセール・ユニヴァセル
(1)(2)(8)(10)(11)(12)2つのヴァイオリンと通奏低音のための編曲版
(4)ヴァイオリン伴奏付のチェンバロのための編曲版
(6)チェンバロのための編曲版
(7)ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための編曲版
ル・コンセール・ユニヴァセル
ジュリエット・ルマイラック(バロック・ヴァイオリン&指揮)、
ステファニー・ド・ファイー(バロック・ヴァイオリン)、
シルヴィア・ド・マリア(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ブリス・サイー(Cemb)

録音:2016年/サンティーユ聖母教会(フランス)
ジェローム・コレア率いるレ・パラダンのメンバーとしても活躍しているヴァイオリニストのジュリエット・ルマイラックが創設したピリオド楽器のアンサンブル、ル・ コンセール・ユニヴァセルがルクレールの作品を録音しました。“エレガンスとヴィルトゥオシティを兼ね備えたアンサンブル”として注目されている当団はヴァイ オリンのステファニー・ド・ファイー、チェンバロのブリス・サイーなどの名手が集まっており、密度の濃い室内楽的なアンサンブルを得意とします。 フランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の創始者と見做されている18 世紀のフランスを代表するヴァイオリニスト、作曲家のルクレール。ヴァイオリンの作品 を中心に作曲しましたが、唯一の歌劇『シラとグロキュス』も残しております。当録音ではル・コンセール・ユニヴァセルによる編曲版で舞曲を抜粋した形で録音。 ルクレールの世界を室内楽の形で収めた注目盤です。まるで語り合うような温かい音色が魅力の当団が思いを込めて演奏しております。 (Ki)

H.M.F
HAF-8905309(2CD)
ジェズアルド(1566-1613):マドリガーレ集vol.2
CD1:第3集(フェッラーラ,1595)
CD2:第4集(フェッラーラ,1596)
ポール・アグニュー(指)
レザール・フロリサン
ミリアム・アレン(S)
ハンナ・モリソン(S)
ルシール・リシャード(C.A)
ショーン・クレイトン(T)
ポール・アグニュー(T)
エドワード・グリント(Bs)
レザール・フロリサンの共同指揮者、ポール・アグニューによる、ジェズアルドのマドリガーレ集第2弾です。 ジェズアルドは、1560 年頃イタリア・ナポリ王国の名門貴族として生まれ、イタリア・マドリガーレの最後を飾る作曲家です。ジェズアルドが 20 歳の頃に結婚、 しかし不義の妻と愛人を殺害し、このことが彼の人生に暗い影をおとします。ジェズアルドは、1594年(28歳頃)再婚のためにフェッラーラに赴きます。彼 の地フェッラーラは、宮廷で活躍していたルッツァスコ・ルッツァスキの影響でマドリガーレが盛んであり、ジェズアルドはこの街で生気を取り戻し、立て続けに 4巻のマドリガーレ集を出版しました。これらの曲集は、当時の様式に則りながらも、彼らしい激しい感情表現を、半音階的進行や不協和音など大胆な和声を 駆使した作品で、同時期のモンテヴェルディの作品と並び16世紀末を代表するマドリガーレ集となっています。本盤では、前作(HAF-890507)に続き第3 &4集を収録しています。レザール・フロリサンの刺激的かつ美しい演奏で、聴くことができます。 (Ki)

Pentatone
PTC-5186845(1CD)
『情熱の狂乱』〜アンナ・ルチア・リヒターのモンテヴェルディ
モンテヴェルディ:(1)プロローグ 「愛するペルメッソ川のほとりから」〜歌劇『オルフェオ』(1607)より
(2)「西風が戻り」〜『音楽の諧謔』(1632)より
(3)「愛しい私のトルコ女」〜『美しい歌の諧謔第4集』(1624)より
『アリアンナの嘆き』(1623)
(4)第1部「私を死なせてください」
(5)第2部「おおテゼオ、おお私のテゼオ」
(6)第3部「あなたの真心はどこに」
(7)第4部「ああ、あなたは答えない」
(8)「ただあなたを見つめ」〜歌劇『ポッペアの戴冠』(1643)より
(9)「それは本当なのか」〜『音楽の諧謔』(1632)より
(10)「主よ、私は心を尽くして感謝を捧げる」(1641)
(11)「ニンファの嘆き」〜『マドリガーレ集第8巻』(1638)より
(12)「苦しみが甘美なものならば」〜『美しい歌の諧謔第4集』(1624)より
(13)「ああ、私は傷つき倒れる」〜『美しい歌の諧謔第4集』(1624)より
アンナ・ルチア・リヒター(S)
アンサンブル・クラウディアーナ、ルカ・ピアンカ(リュート、テオルボ、セテローネ、指)
(2)(8)ドミトリー・シンコフスキー(C.T)
(11)チーロ・アローニ(T)、テオ・アローニ(T)、アレッサンドロ・ラヴァシオ(Bs)

録音:2020年1月2-5日/オーディトリウム・ステリオ・モーロ(ルガーノ)
ドイツの名唱、麗しきソプラノ歌手アンナ・ルチア・リヒター。当アルバムでは技巧的な歌唱も魅力のモンテヴェルディに挑みました。リヒターは、9歳から母より声楽の手ほどきを受け、ケルン大聖堂少女聖歌隊の隊員となりました。その後バーゼルでクルト・ヴィトマー教授に師事、またケルンで研鑽をつみました。主な受賞歴としては2008年ベルリン全国声楽コンクール年少部門第2位、2011年キッシンゲンの夏音楽祭ルイトポルト賞、2012年ツヴィッカウで行われた国際ロベルト・シューマン・コンクール優勝などがあげられます。2015年10月ベルナルト・ハイティンク(指)ロンドンSOの来日公演では、マーラーの交響曲第4番のソリストで登場し、その美声を披露しました。PENTATONEレーベルのデビュー盤「シューベルト:歌曲集」(PTC-5186839)では澄み渡った透明感のある歌声で魅了しております。
当アルバムでは『アリアンナの嘆き』を中心に置き、歌劇『ポッペアの戴冠』から「ただあなたを見つめ」、歌劇『オルフェオ』から「愛するペルメッソ川のほとりから」などモンテヴェルディの作品を堪能できる1枚に仕上げました。リヒターの才能が花開いた注目盤の登場です。
共演はイル・ジャルディーノ・アルモニコの創立者の一人でもあるリュート奏者ルカ・ピアンカが2008年に創設したピリオド楽器団体、アンサンブル・クラウディアーナです。卓越した演奏技術と豊かな表現力で評価されるアンサンブルとの共演も注目です。また、天才ヴァイオリニスト、指揮者、そしてカウンターテナーと多彩な顔を見せるドミトリー・シンコフスキーとのデュオも聴きものです。なお、シンコフスキーは楽団メンバーとしてヴァイオリンも演奏しております!

ALIA VOX
AVSA-9941(1SACD)
アリアドネの迷宮
(1)ゴーティエ・ド・コワンシー(1177-1236):Efforcier m'estuet ma voiz*
(2)作者不詳(即興):Rotundellus I*(器楽独奏)
(3)作者不詳(Cc. de Sant Joan de les Abadesses 13世紀):Amors merce non sia*
(4)作者不詳(即興):Rotundellus II*(器楽独奏)
(5)アルフォンソ10世賢王(1221-1284):Strela do dia, d'apres CSM 100/166(器楽独奏)
(6)『モンセラートの朱い本』よりFantaisie sur Stella splendens*(器楽独奏)
(7)作者不詳::Lamento di Tristano / La Rotta*(器楽独奏)
(8)作者不詳(15世紀フランス):Une jeune fillette*
(9)アロンソ・ムダーラ(1510-1580):Fantasia que contrahaze la harpa en la manera de Ludovico(器楽独奏)
(10)ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(1580-1651):Toccata II Arpeggiata*(器楽独奏)
(11)ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ(1575-1647):Toccata Seconda & Ligature per l’arpa(器楽独奏)
(12)タールキニオ・メールラ(1594-1665):Folle e ben che si crede, 1638
(13)ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー:Toccata VI(器楽独奏)
(14)モンテヴェルディ:『オルフェオ』よりRitornello per l'arpa(器楽独奏)
(15)ルーカス・ルイス・デ・リバヤス(1626-1677):Espanoleta(器楽独奏)
(16)ガスパール・サンス(1640-1710):Folies d'Espagne*(器楽独奏)
*編曲:アリアンナ・サヴァール
アリアンナ・サヴァール(アンティークハープ、歌)

録音:2018年5月23・24日、10月2・3日/ベルギー、シャトー・ド・フラウィンヌ
使用楽器:(2)(3)(4)ロマネスクハープ(Harpe romane modele Troubadour de Franz Reschenhofer)
(1)(7)ゴシックハープ(Harpe gothique de Franz Reschenhofer)
(6)ダブルハープ(Harpe double medievale d’Aragon de Franz Reschenhofer)
(5)ロタ(Rota de Carlos Paniagua)
(8)アルパ・ドッピア(Arpa doppia modele Viaggio de Rainer Thurau)
(9)(15)(16)クロスハープ(Arpa cruzada modele Ivan de la Torre de Rainer Thurau)
(10)〜(14)トリプルバロックハープ(Harpe baroque triple modele Cellini de Rainer Thurau)
歌手でありハープ奏者でもあるアリアンナ・サヴァール、全編1人で演奏したソロ・アルバムは今作が初。中世からバロック時代のレパートリーを7 種類の歴史的 ハープを用いて演奏。順に年代を追って、器楽独奏と弾き語りで構成されています。ハープが文化生活の中で重要な位置を占めていたイタリア、フランス、スペイン の3カ国の音楽は、ハープ独自の多様性と美しさを開花させたもの。アリアンナ・サヴァールの澄んだ声で聴く甘美な歌は、まるで失われた楽園を思わせる美しさ。 遠く離れたいにしえの幻想が時代を超越し現代の心に希望と共に寄り添ってくる、奥深い味わいの音楽です。
「私たちはミノタウロスのいない喜ばしい迷宮に彼女と一緒に入っていき、その中で音楽的にも神話的にも美しい体験をし、豊かな充実を手に入れます。もう一人 のアリアドネが奏でる音楽の糸のおかげで、ハープと歌に満たされた、新鮮で刺激的かつインスピレーションあふれる旅に出逢えるのです」…ジョルディ・サヴァール
アリアンナ・サヴァールは1972年スイス・バーゼル生まれ。高名なヴィオール奏者・指揮者のジョルディ・サヴァールを父に、歌手の故モンセラート・フィゲー ラスを母に持ち、兄のフェラン・サヴァールも歌手。マリア=ドローレス・アルデアに声楽を、ロルフ・リズレヴァンに撥弦楽器を師事。カタルーニャ語、フランス語、 英語、スペイン語、ポルトガル語など世界各国の言語を駆使して歌を歌っています。

BONGIOVANNI
GB-5212(1CD)
フランソワ・ドヴィエンヌ:6つのファゴット・ソナタ Op.24
第1番ハ長調/第2番ト長調/第3番ヘ長調/第4番 変ロ長調/第2番ト短調/第6番ハ長調
マウロ・モングッツィ(Fg)
ジョヴァンニ・ブロッロ(P)

録音:2019年7月15-16日
フランソワ・ドヴィエンヌ(1759-1803)が残した革新的なファゴット・ソナタ集。ミラノRAISO、フェニーチェ歌劇場Oなどのファゴット奏者を務めるマウロ・モングッツィによる演奏です。

IDIS
VERMEER-40024(1CD)
スペイン黄金時代のビウエラ作品集 第1集
ルイス・デ・ミラン:ビウエラ作品集
(Libro de Musica de vihuela de mano. Intitulado El maestro, Valencia, 1536)
ルイス・デ・ナルバエス:ビウエラ作品集
(Los seys libros del Delphin de musica de cifras para taner vihuela, Valladolid, 1538)
パオロ・ケリーチ(ビウエラ;Giuseppe Tumiati, Milano 1995)

録音:2020年1月
IDIS
VERMEER-40026(1CD)
スペイン黄金時代のビウエラ作品集 第2集

アロンソ・ムダーラ:ビウエラ作品集

(Tres libros de musica en cifras para vihuela, Sevilla, 1546)
エンリケス・デ・ヴァルデラーバノ:ビウエラ作品集
(Libro de musica de vihuela intitulado Silva de sirenas, Valladolid, 1547)
ディエゴ・ピサドール:ビウエラ作品集
(Libro de musica de vihuela, Salamanca, 1552)
ミゲル・デ・フエンリャーナ:ビウエラ作品集
(Libro de musica para vihuela, intitulado Orphenica Lyra, Sevilla, 1554)
エステバン・ダサ:ビウエラ作品集
(Libro de musica en cifras para vihuela, intitulado el Parnasso, Valladolid, 1576)
パオロ・ケリーチ(ビウエラ;Giuseppe Tumiati, Milano 1995)

録音:2020年3月
IDIS
VERMEER-40028(1CD)
フルートと通奏低音のための作品集
サンマルティーニ:ソナタ ト長調/ト長調/ニ長調/イ短調
カルロ・ズッカーリ:ソナタ ト長調
ジョヴァンニ・アンドレア・フィオリーニ:ソナタ ニ長調
マリオ・カルボッタ(Fl))
ロベルト・コニャッツォ(Cemb)

録音:1991年3月

Raumklang
RK-3903(1CD)
シュッツ:宗教的合唱曲集(1648)
「天は神の栄光を語り」SWV.386/「我らは天上をさまよう」SWV.390/「おお、愛する神よ」SWV.381/「主よ、御もとに身を寄せ」SWV.377/「ひとつのことをわれ主に乞えり」SWV.294/「涙と共に種まく者は」SWV.378/「私たちの中には誰ひとり自分のために生きる者はいない」SWV.374/「キリストの魂はわれを清めたまえ」SWV.325/「われは呼びかけたる声なり」SWV.383/「これは確かなまこと」SWV.388/「私が呼ばわるとき、お答えください」SWV.289/「かく神は世を愛したもう」SWV.380/「われはぶどうの木に違わず」SWV.389/「こうして私はキリストの御もとに行く」SWV.379/「幸いなり、今よりのち主にありて死ぬる死者らは」SWV.391
アンサンブル・ポリハルモニーク、
アレクサンダー・シュナイダー(カウンタテナー&ディレクター)

録音:2019年6月30日−7月3日、レールバッハ(ドイツ)
カウンターテナー歌手のアレクサンダー・シュナイダーが芸術監督を務め、17世紀〜18世紀のドイツとフランドルの声楽作品を探求しているヴォーカル・アンサンブル "ポリハルモニーク"(ポリアルモニーク)。
カヴァッリのレクイエム(RK3601)、キュンステルのマルコ受難曲(CHR-77435)などの注目録音で話題を呼んだポリハルモニークが歌うハインリヒ・シュッツ。1648年にドレスデンで出版された、シュッツの宗教音楽の集大成とも言われるドイツ語のモテット集「宗教的合唱曲集(Geistliche Chor-Music)」からの音楽。当時のイタリアの現代的で革新的なマドリガル・スタイルの影響を大きく受けていたというドイツの宗教音楽を、ポリハルモニークの豊かで神聖な歌声でお届けします。

Etcetra
KTC-1707(2CD)
アンリ=ジャック・ド・クロース:6つのヴァイオリン協奏曲
6つのヴァイオリン協奏曲 Op.1(ブリュッセル, 1734)〔ヴァイオリン協奏曲第1番/ヴァイオリン協奏曲第2番/ヴァイオリン協奏曲第3番/ヴァイオリン協奏曲第4番/ヴァイオリン協奏曲第5番/ヴァイオリン協奏曲第6番〕
アン・クノップ(バロック・ヴァイオリン、指揮)、
ル・パヴィヨン・ド・ミュジク
ラ・プティット・バンドの元第1ヴァイオリンを務め(他に、イル・フォンダメント、エウローパ・ガランテ、バッハ・コンツェントゥスなどの著名なアンサンブルでも活動)、ハノーファーのピリオド・オーケストラ「コンチェルト・フォスカリ」のコンサートマスター、SQ「QUATUOR "a4"」の第1ヴァイオリンなどとしても活躍するベルギーの名女流ヴァイオリニスト、アン・クノップが2020年に設立したばかりの新しいアンサンブル、「ル・パヴィヨン・ド・ミュジク(Le Pavillon de Musique)」。バロックから初期古典派の知られざる音楽に焦点を当てて活動するル・パヴィヨン・ド・ミュジクの最初のプロジェクトは、アントワープ聖ヤコブス教会の第1ヴァイオリニストやロレーヌのシャルル教会楽長などを務めたベルギーのヴァイオリニスト&作曲家アンリ=ジャック・ド・クロース(クルス)(1705−1786)の新しく発見されたヴァイオリン協奏曲集です。(レーゲンスブルク宮廷の楽長を務めたアンリ・ジョゼフ・ド・クロースは息子。)
Etcetra
KTC-1703(1CD)
アーミー・オヴ・ジェネラルズ Vol.1〜マンハイム宮廷オーケストラの世界1742−1778
フランツ・イグナーツ・ベック(1734−1809):周期的交響曲第17番変ホ長調 C.27
ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735−1782):「愛の勝利」からのレチタティーヴォ「Anime, che provate」とアリア「Queste selve gia d’amore」
J.C.バッハ:ピアノ協奏曲変ホ長調 Op.13-6
モーツァルト:レチタティーヴォ「アルカンドロよ、私はそれを告白する」とアリア「私は知らぬ、どこからこの愛情が来るのか」 K.294
ニッコロ・ヨンメッリ(1714−1774):「見棄てられたディド」からのアリア「Va crescendo il mio tormento」
カール・シュターミッツ(1745−1801):狩りの交響曲 ニ長調
アンダーズ・ムスケンス(フォルテピアノ、指)

新マンハイム・オーケストラ
プファルツ選帝侯カール4世フィリップ・テオドールの力により当時のヨーロッパの音楽生活の中心地となったマンハイム宮廷オーケストラのサウンドを現代に蘇らせる注目プロジェクト第1弾。カナダのチェンバリスト兼フォルテピアニスト、アンダーズ・ムスケンスによって2016年にハーグで結成された新マンハイム・オーケストラ(Das Neue Mannheimer Orchester/DNMO)は、若く優れた古楽器奏者たちが集まり、バロック、ギャラント、古典、初期ロマン派までの、特にマンハイム楽派の作曲家を取り上げて、国際的にコンサート活動を行っています。

Christophorus
CHR-77449(1CD)
門を開け〜ライプツィヒ聖トーマス教会のクリスマス音楽
ヨハン・シェレ:門を開け
トビアス・ミヒャエル:門を開け
讃歌:幸福な日
セバスティアン・クヌッファー:幸福な日
ヨハン・カスパール・ホルン:Es begab sich aber zu der zeit
ヨハン・クーナウ:歓喜せよ汝ら地の民よ
アントニア・ブーヴ(S)、
シモーネ・シュヴァルク(S)、
ヨハンナ・クレル(A)、
フローリアン・クラーマー(T)、
ハンスイェルク・マンメル(T)、
マルクス・フライク(Bs)、
スザンネ・ローン(指)、
バート・ホンブルク救世主教会室内cho
ヨハン・ローゼンミュラー・アンサンブル

録音:2020年1月16日ー18日、バート・ホンブルク救世主教会(ドイツ)
こちらはCHR-77448の作曲家達に更にトビアス・ミヒャエル(1592−1657)まで加えた、バッハのちょうど4代前までのトーマスカントル(ライプツィヒ聖トーマス教会の楽長)たちのクリスマス音楽集。この中でヨハン・カスパール・ホルン(1636−1722)だけがトーマスカントルを務めていない作曲家ですが、ルカによる福音書からの有名なクリスマスのテキストを用いた「Esbegabsich aber zu der Zeit」は、聖トーマス教会で演奏された記録が残っている作品です。バッハ以前にも連綿と受け継がれていた聖トーマス教会の素晴らしきクリスマス音楽の宝石をどうぞ。クヌッファーとミヒャエルの作品は世界初録音。
Christophorus
CHR-77451(1CD)
抑圧の時代のクリスマス声楽作品集
ヨハン・ヘルマン・シャイン、オルランド・ディ・ラッソ、ヨハネス・エッカルト、ハンス・レオ・ハスラー、アンドレアス・ラゼリウス、ハインリヒ・イザーク、ヤコプ・ルニャール、ミヒャエル・プレトリウス、他の作品/エンノ・ルドルフのテキスト朗読
ヴァルター・ヌスバウム(ディレクター)、
スコラ・ハイデルベルク〔ドロテア・ヤコブ(S)、フランツ・ヴィッツム(A)、テリー・ヴェイ(C.T)、セバスティアン・ヒューブナー(T)、マティアス・ホーン(Bs)〕、
ボド・プリムス(朗読)

録音:2020年5月29ー6月1日、聖バーソロミュー教会(ディルスベルク、ドイツ)
創設者ヴァルター・ヌスバウムの芸術監督の下、古楽(16〜17世紀)と現代音楽(20〜21世紀)の両面で活躍する合唱団、スコラ・ハイデルベルク。COVID-19のパンデミックによってすべての公演がキャンセルとなり、その空いた時間を利用して、ハイデルベルクの最高の歌手を集め、安全な距離を確保してレコーディングに臨んだルネサンスの降誕節とクリスマスの合唱作品集。哲学者のエンノ・ルドルフがこれらの作品が書かれた時代についてのテキスト(ドイツ語)を書き、ボド・プリムスが朗読してプログラムを説明しています。このCDの収益の一部は、クラングフォルフム・ハイデルベルクの「コロナ時代の音楽家救援基金」に寄付されます。
Christophorus
CHR-77448(1CD)
高き天よりわれは来れり〜ライプツィヒからのクリスマス・コンチェルト
ヨハン・シェレ:御空より天使の群れ来たり
セバスティアン・クヌッファー:ああ、最愛のイエス
ヨハン・シェレ:Actus Musicus auff Weyh-Nachten
ヨハン・クーナウ:マニフィカト ハ長調
モニカ・マウフ(S)、ハンナ・ツムザンデ(S)、フランツ・ヴィッツム(A)、ゼバスティアン・ヒュープナー(T)、エッケハルト・アベーレ(Bs)
ペーター・ゴートナー(指)、
カールスルーエ・キリスト教会室内cho
クリストフ・ヘッセ(指)ラルパ・フェスタンテ

録音(ライヴ):2019年12月22日、カールスルーエ・キリスト教会(ドイツ)
大バッハの前にそれぞれライプツィヒ聖トーマス教会のカントル(楽長)を務めたセバスティアン・クヌッファー(1633−1676)、ヨハン・シェレ(1648−1701)、ヨハン・クーナウ(1660−1722)のクリスマス音楽。いずれもマルティン・ルターのコラール「高き天よりわれは来れり(Vom Himmel hoch, da komm ich her)」が使われており、管楽器・弦楽器を伴う壮麗なクリスマス・カンタータ、クリスマス・コンチェルト、クリスマス・オラトリオが、カールスルーエの室内合唱団とドイツの室内オーケストラ「ラルパ・フェスタンテ」によって演奏されたライヴ録音です。

Aeolus
AE-11261(2SACD)
マティアス・ヴェックマン:オルガン作品全集
■Disc1〜第1旋法による5声の前奏曲 ニ短調/第1旋法によるフーガ ニ短調/カンツォン ト長調/神をほめ、祝しまつらん/トッカータ ホ短調/カンツォン ニ短調/我ら貧しき罪人を/ファンタジア ニ短調/来てください、聖霊、主なる神よ/カンツォン ハ短調/今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ/第12旋法によるトッカータ ハ長調/カンツォン・ダル・イステッソ・トゥオーノ ハ長調
/トッカータ、または第1旋法による前奏曲 ニ短調/第2旋法によるマニフィカト
■Disc2 〜 イエス・キリストよ、賛美を受け給え 第2曲/カンツォン ハ長調/イエス・キリストよ、賛美を受け給え 第1曲/おお、光よ、祝福されし三位一体/トッカータ ニ短調/救いはわれらに来れリ
レオン・ベルベン(Org)

録音:2019年7月、タンガーミュンデ(CD2)&2020年6月、リューベック(CD1)
貴重なヒストリカル・オルガンの高音質SACD録音で高い評価を得ているドイツのAeolus(エオルス)新録音。
グスタフ・レオンハルトの最後の生徒であり、ゲーベル率いるムジカ・アンティクヮ・ケルンのチェンバリストとしても活躍した、古楽王国オランダの名手、レオン・ベルベン。作品と同時代の17世紀前半のオルガンによる初の全曲録音となる、ハインリヒ・シュッツの弟子マティアス・ヴェックマン(c.1616−1674)のオルガン作品全集。
CD1はリューベック聖ヤコビ教会のフリードリヒ・シュテルヴァーゲン・オルガン(1637)、CD2はタンガーミュンデ聖シュテファヌス教会のハンス・シェーラー・オルガン(1624)を使用。
Aeolus
AE-10184(1SACD)
ルイ・クープラン・エディション Vol.4〜クープラン氏のパヴァーヌ
ルイ・クープラン(c.1626−1661):組曲ト短調/組曲ニ短調/組曲ハ長調/組曲ホ短調/組曲ロ短調/組曲ニ長調/パヴァーヌ 嬰ヘ短調/ファンタジー ホ短調(フリギア旋法)
ボブ・ファン・アスペレン(Cemb)
※使用楽器:ヨハネス・ルッカース1640年製のオリジナル・チェンバロ
フランス音楽界に栄えたクープラン一族の中で「大クープラン」ことフランソワ・クープランに次ぐ重要人物であり、フランソワの伯父にあたる、ルイ・クープラン(c.1626−1661)のチェンバロ作品集。ヨハン・ヤーコプ・フローベルガーと親交を結び、大きな影響を受けたルイ・クープランの作品は、フローベルガーのスペシャリストでもあるアスペレンならではの解釈が光る。今作では、ドイツ、ヴェストファーレンのヴァレン城ゆかりのオリジナル・チェンバロ、ヨハネス・ルッカース1640年製の楽器を使用し、比類なき技術でルイ・クープランの音楽を解明していきます。
また、ルイ・クープランのチェンバロ作品全集はこれで完結となりますが、「ルイ・クープラン・エディション」の第5巻としてオルガン作品集も予定しているとのことで、アスペレンのこれからの活動にもますます期待がかかります。

fra bernardo
FB-2005329(2CD)
ゴンベール:ミサ曲集
■CD1〜戴冠式ミサ(ミサ・ア・ラ・インコロネーション)(5声)/生涯の真中で(メディア・ヴィータ)(6声)/ミサ曲 「生涯の真中で」(ミサ・メディア・ヴィータ)(5声)
■CD2 〜 ミサ・フィロメナ・プレヴィア(5声)(世界初録音)/主を畏れたるすべての者は幸いなり(ベアティ・オムネス)(5声)(世界初録音)/ミサ曲 「主を畏れたるすべての者は幸いなり」(ミサ・ベアティ・オムネス)(4声)
ビューティー・ファーム

録音:2019年5月&10月、マウアーバッハ・カルトジオ会修道院(オーストリア)
"ビューティー・ファーム"は、2014年に設立された男声6人のヴォーカル・アンサンブル。コレギウム・ヴォカーレ・ヘントやチンクエチェント、グランドラヴォア、カピラ・フラメンカ、ウエルガス・アンサンブルなどの一流合唱団、アンサンブルで活躍してきたメンバーでスタートし、オーストリア、マウアーバッハのカルトジオ会修道院を拠点に、ルネサンス期のフランコ=フレミッシュ・ポリフォニーの音楽を中心に歌っています。
これまで、オケゲム、ラ・リュー、オブレヒトといったルネサンスの巨匠や知られざるフランドル楽派のミサ曲録音で高い評価を得てきたビューティー・ファームのレコーディング第8弾。既にビューティー・ファームが2つのモテット集(FB-1612457、FB-1504211)も録音しているニコラ・ゴンベール(c.1495−c.1560)のミサ曲集。有名な「ミサ・メディア・ヴィータ」から、世界初録音となる「ミサ・フィロメナ・プレヴィア」まで、ジョスカンの弟子にあたるフランドル楽派の巨匠の巧みな作曲技法を探求します。高い完成度を誇る精緻なポリフォニーはもちろん、ビューティー・ファームのアルバムでは恒例となっている、刺激的で印象的なジャケット・デザインもポイントです。
fra bernardo
FB-2092112(1CD)
ド・ヴィゼー:テオルボ作品集
前奏曲、アルマンド、パッサカイユ、ロジスティーユ(リュリ氏)
前奏曲、アルマンド 「会話」、クーラント、ロンドー 「ラ・ミュゼット」、サラバンド、ハーレクインのシャコンヌ(リュリ氏)、「嘆き」または「ド・ヴィゼー嬢のトンボー」
前奏曲、アルマンド、シャコンヌ、サラバンド、ジグ
ヨハネス・エッツブルガー(テオルボ)

録音:2019年10月、マウアーバッハ・カルトジオ会修道院図書館(オーストリア)
ヨハネス・エッツブルガーは、Fra Bernardoレーベルでは「アンサンブル392」のメンバーとして複数のレコーディングに参加しているオーストリアのヒストリカル・リュート、テオルボ、バロック・ギター奏者。ルイ14世の宮廷音楽家、王のギター教師を務め、当時パリ最高のギター&テオルボ奏者と評されたロベール・ド・ヴィゼー(c.1656/60−1732)のテオルボのための3つの組曲。
fra bernardo
FB-2085199(1CD)
シルク&ツイード〜ニコラ・マッテイスのセンティメンタル・ジャーニー
ニコラ・マッテイス:パッサージョ・ロット、アダージョ、アッレマンダ、サラバンダ・アモローサ(愛のサラバンド)
ヴィヴァルディ:ソナタ ニ短調 Op.2-3
ジョヴァンニ・ザンボーニ:ソナタ ト短調 Op.1-6
ジョヴァンニ・ブオナベントゥーラ・ヴィヴィアーニ:ソナタ第1番ト短調
ゴットフリート・フィンガー:ソナタ第2番ヘ長調
ジョン・プレイフォード:ノーフォード公、イタリアのグラウンド、ジョン今キスして
ヴェロニカ・スクプリク(Vn)、
アンドレアス・アレンド(アーチリュート)

録音:2020年2月25日−26日、ドイツ
ラルぺッジャータやオルトレモンターノ、コンチェルト・パラティーノなどでも活躍するドイツの女流ヴァイオリニスト、ヴェロニカ・スクプリク。ナポリに生まれイギリスで名声を得た17世紀のヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾ、ニコラ・マッテイス(c.1644-1649−before 1695)からスタートし、ヴィヴァルディ、ザンボーニ、ヴィヴィアーニ、フィンガー、プレイフォードへと至るセンティメンタルなヴァイオリンの旅。

Da Vinci Classics
C-00302(1CD)
18世紀初期のイタリアにおけるフルート作品集
コレッリ:「フルートと通奏低音のための6つのソロ」より ソナタ ト長調
ボーニ:ソナタ第2番ホ短調
チャブード:ソナタ第5番ト長調
ヴァレンティーニ:ソナタ第5番ホ短調 Op.12
テッサリーニ:ソナタ ト長調 Op.2-4
ブリーヴィオ:ソナタ ニ長調
エンリコ・カスラーロ(トラヴェルソ)、
アンドレア・コーエン(ハープシコード)

録音:2018年6月22日−25日、ネーピ教会(イタリア)
オランダでトラヴェルソの巨匠フランス・フェスターに師事し、フラトゥス・アンサンブルを創設。2012年からはローマのサンタ・チェチーリア音楽院でトラヴェルソの指導にもあたっているイタリアの古楽系フルーティスト、エンリコ・カスラーロが、チマローザの鍵盤ソナタ全集のクリティカル・エディションや60巻におよぶクレメンティの作品全集の監修を任されたイタリアの古楽系鍵盤楽器奏者、アンドレア・コーエンと共にたどる1700年代のイタリアにおけるフラウト・トラヴェルソの歴史。
コレッリのソナタで始まるカスラーロとコーエンのプログラムは、18世紀のイタリアにおけるトラヴェルソのための音楽がどのように発展していったのか、チャブードやボーニ、ブリーヴィオなどの珍しい作品を交えながらその起源と歴史を演奏で解説してくれています。
Da Vinci Classics
C-00305(1CD)
幸運の輪〜タロットの音楽的な肖像画
ダウランド:ウィルビー卿ご帰館
マルコ:太陽
ダウランド:ラッセル夫人のパヴァン
マルコ:女帝
ダウランド
:ナイト氏のガリアー
マルコ:力
ダウランド:艦長ディゴリー・パイパーのガリアード
マルコ:正義
ダウランド:ホワイト夫人に事なし
マルコ:死神、運命の輪、隠者
ダウランド:リール子爵閣下のガリアードマルコ:恋人
ダウランド
:ハンソン夫人のパフ
マルコ:愚者
ダウランド
:ジョン・スミス卿のアルメイン
マルコ:魔術師/
ダウランド:ケイス博士のパヴァン
マルコ:月
ダウランド
:ダウランド氏の真夜中
フランチェスコ・モルメンティ(G)

録音:2019年1月、サーラ・ムジカーレ・ジャルディーノ(クレマ、イタリア)
イングランドのエリザベス朝時代に活躍したコンポーザー=リューティストであり、音楽史上有数のメロディメーカーでもあったジョン・ダウランド(1563−1626)。
ここでイタリアのギタリスト、フランチェスコ・モルメンティが構成したプログラムは、ダウランドが音楽的に描いたエリザベス朝時代の人物を、スペイン、マドリード出身の作曲家トマス・マルコ(1942−)が音楽的に翻訳した"タロットカード"で表現するという非常にユニークな内容。
エリザベス朝のイングランドの人物とタロットカードが結び付き、魅惑的なおとぎ話を創り上げています。
Da Vinci Classics
C-00323(1CD)
プロイセン王フリードリヒ2世の宮廷での音楽
バッハ:王の主題による無限カノン
プロイセン王フリードリヒ2世:ソナタ第2番イ短調
バッハ:トリオ・ソナタ ト長調(世界初録音/ガブリエレ・トイアによるBWV.1027, BWV.1039からの編)
グラウン:ソナタ ニ長調 IKG.34
クヴァンツ:ソナタ ロ短調 QV.1:168
C.P.E.バッハ:ソナタ ト長調 WQ.123
トイア:ポツダムへの別れ(世界初録音)
ガブリエレ・フォルメンティ(トラヴェルソ)、ガブリエレ・トイア(ハープシコード)

録音:2019年7月、ストゥーディオ・クラシカ・ヴィヴァ(パヴィア、イタリア)
第3代プロイセン国王であると同時に卓越した芸術的才能を備え、自らも優れたコンポーザー=フルーティストとして当時の宮廷における音楽文化の発展に影響を与えたことがあまりにも有名なフリードリヒ2世(1712−1786)。
この「プロイセン王フリードリヒ2世の宮廷での音楽」では、「北のヴェルサイユ」とも称されプロイセン王国の宮殿や施設が数多く存在したポツダムで演奏されたであろう、トラヴェルソのために傑作の数々を収録。
フリードリヒ2世はもちろん、王に仕えたクヴァンツやグラウン、C.P.E.バッハの作品はもちろんのこと、この地で「音楽の捧げもの」の着想を得たと伝わる大バッハの作品を、バルトルド・クイケンらに師事したミラノの名手、ガブリエレ・フォルメンティが奏でています。
フォルメンティはこの録音で、ファビオ・ディ・ナターレによって製作されたフリードリヒ2世使用のトラヴェルソのレプリカを使用しています。

Da Vinci Classics
C-00199(1CD)
バスポザウネのための4つの協奏曲集
カール・ハインリヒ・マイヤー:バスポザウネのための「コンチェルティーノと変奏」
フリードリヒ・アウグスト・ベルケ:バスポザウネのためのコンチェルティーノ Op.40(ピアノ伴奏編曲&校訂:エリック・バーガー)
クリスティアン・ゴットリーブ・ミュラー:バスポザウネのためのコンチェルティーノ変ホ長調 Op.5
ヨハン・インマヌエル・ミュラー:前奏、コラール、変奏とフーガ
アルド・カテリーナ(バスポザウネ/アルベルト・ヴォルフラム1976年製)、ジョヴァンニ・サベーラ(P/シュタインバッハ1913年製)

録音:2019年3月、アウディトリウム・アッカデミア・デッラ・ムジカ・ランチャーノ(イタリア)
ドイツのマイスターたちによって製作されるドイツ製のトロンボーン「ポザウネ」。
ベートーヴェンの「運命」の第4楽章に用いられ、その後の19世紀のロマン派時代にクラシック界、特にドイツで市民権を得て発展を遂げたポザウネ(Tb)のために作曲された4曲の初期ロマン派の重要作を収録した音楽史的観点からも興味深いプログラムが登場(ここではF管アタッチメント付きのバスポザウネ/バス・トロンボーン)。
19世紀前半のドイツを代表するトロンボーン奏者であり、共にライプツィヒ・ゲヴァントハウスOに所属した経歴を持つフリードリヒ・アウグスト・ベルケ(1795−1874)とカール・トラウゴット・クヴァイサー(1800−1846)。
この2人の活躍により発展したトロンボーンの演奏技術、楽器のメカニズム、音楽、そして伝統のジャーマンサウンドに接することの出来る貴重な録音の登場です!
1976年製のバスポザウネを吹くアルド・カテリーナは2017年11月にローマのパルコ・デッラ・ムジカ音楽堂で行われた国際コンクールにおいて第2位、最優秀イタリア人演奏家賞を獲得した実力派。
現在はドイツを活動の拠点としており、ロマン派時代のドイツにおけるポザウネのためのレパートリーの発掘、演奏に情熱を注いでいます。
◆使用楽器について
※バスポザウネ:19世紀前半の製作者不詳のトロンボーンをモデルとして1976年アルベルト・ヴォルフラムが製作した楽器(Model Sinfonia, Weite 3)に、2018年1月、アルベルトの息子でマルクノイキルヒェンに工房を構えるゲルハルト・ヴォルフラムがF管アタッチメントを追加し、ロマン派時代のサウンドを再現できるドイツ管のシングルローターのバスポザウネ(バストロンボーン)として復元しました。
※ピアノ:1913年にトリノのシュタインバッハが製作した楽器。イタリア、サン・ベネデット・デル・トロントのジョコンディ社が復元を担当しました。

VIVAT
VIVAT-121(1CD)

PVIVAT-121(1CD)
国内盤仕様
税込定価
パーセル:ロイヤル・オード集
ジェイムズU世歓迎のためのオード「なぜ、なにゆえミューズたちは黙しているのか?」 Z.343(1685)
メアリー女王の誕生日のためのオード「今や輝かしき日は来たりぬ」 Z.332(1689)
メアリー女王の誕生日のためのオード「ようこそ、栄光の朝」 Z.338(1691)
キングズ・コンソート、
ロバート・キング(指)、
キャロリン・サンプソン(S)、エミリー・オーウェン(S)、イェスティン・デイヴィス(C.T)、ヒュー・カッティング(C.T)、チャールズ・ダニエルズ(T)、デイヴィッド・デ・ウィンター(T)、マシュー・ブルック(Bs)、エドワード・グリント(Bs)

録音:2020年9月30日&10月1日−2日、フェアフィールド・ホール(クロイドン、イギリス)
国内盤:解説&歌詞日本語訳&日本語曲目表記オビ付き
英国古楽界の巨匠ロバート・キングとキングズ・コンソートが2013年に立ち上げた自主レーベル「Vivat」(ヴィヴァット)から、ヘンリー・パーセルの新しいレコーディングが登場!
キングズ・コンソートのパーセルと言えば、1988年録音のオード(頌歌)集第1巻から始まり、当時はあまり知られていなかったパーセルのオード全曲を第8巻にわたり録音(CDS44031/8)。その後、パーセルの宗教音楽全集(CDS44141/51)、世俗的独唱歌曲全集(CDS44161/3)などの一連の録音で古楽界を席捲し、パーセルのスペシャリストとしてのキングズ・コンソートの名を広めました。
それから32年後、2020年秋のパンデミック・ロックダウン中にレコーディング・セッションが組まれ、キングズ・コンソートによる新しいパーセル録音が実現。ジェイムズ2世とメアリー女王のための3つの傑出したオード(頌歌)を、キャロリン・サンプソン、イェスティン・デイヴィス、チャールズ・ダニエルズ、マシュー・ブルックら、キングズ・コンソートとともに20年間パーセルを録音・演奏してきた超一流古楽系歌手達(ダニエルズはオード集第1巻の録音にも参加!)と、カティ・デブレツェニがリードする精鋭揃いのアンサンブルでお贈りします。"VIVAT"の創設以来、最大級の重要リリースと自信を持って送り出される、素晴らしきパーセルにご期待ください。

Glossa
GCD-924010(3CD)
ラモー:抒情悲劇 「ダルダニュス」 (パリ、1744) オルフェオO、パーセルcho、
ジュルジ・ヴァシェジ(指)、
ユディト・ファン・ヴァンロイ(イフィス、ラムール)、シャンタル・サントン=ジェフリー(ヴェニュス、フリジアの女)、シリル・デュボワ(ダルダニュス)、トマ・ドリエ(テウケル、イスメノール)、タシス・クリストヤンニス(アンテノール)、クレマン・ドビューヴル(アルカス)

録音:2020年3月7日−9日、ベーラ・バルトーク国立コンサート・ホール(ブダペスト芸術宮殿、ハンガリー)
エルヴェ・ニケに代わりGlossaのフランス・バロック・レコーディングを充実させてきたハンガリー古楽界の奇才ジュルジ・ヴァシェジとオルフェオO&パーセル合唱団。Glossa移籍後も驚異的なペースで録音活動を続けてきたヴァシェジのフランス・バロック・プロジェクト最新作は、ジャン=フィリップ・ラモーの抒情悲劇(トラジェディ・リリック)「ダルダニュス」。シャルル=アントワーヌ・ルクレール・ド・ラ・ブリュエールによるフランス語の台本にラモーが音楽を付けたプロローグと5幕の大作で、1739年にパリ・オペラ座で初演されましたがドラマの弱さのため大成功とはいかず、ラモーとラ・ブリュエールは後半3幕を全面的に改定。悲劇的なドラマを強化した1944年版として復活させ、1760年の再演時にはラモーのもっとも偉大な作品の1つとして賞賛を浴びました。
ジュルジ・ヴァシェジの録音シリーズではお馴染みとなっているフランスの名ソプラノ、シャンタル・サントン=ジェフリーを始めとするまばゆいばかりのソリスト達、古楽界の名手サイモン・スタンデイジがコンサート・マスターを務めるオルフェオOの華やかなオーケストラ演奏(有名な「シャコンヌ」を含む)をご堪能あれ。

Hyperion
CDA-68347(1CD)

PCDA-68347(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ゲレーロ:マニフィカト、哀歌、カンシオン集
第4旋法によるマニフィカト
ようこそ, いと聖なる乙女(アヴェ・ヴィルゴ・サンクティッシマ)
主よ, なんと悲しいことか/哀歌集
Beatus Achacius oravit(祝福されしアチャシウスの祈り)
神聖で不可侵な
8声のレジナ・チェリ
天の主を褒めたたえよ(ラウダーテ・ドミヌム・デ・カエリス)
宗教的カンシオンとビリャネスカ集より
エル・レオン・デ・オロ、
ピーター・フィリップス(指)

録音:2019年10月25日−27日、サン・サルバードル・デ・コルネッジャーナ王立修道院教会(アストゥリアス、スペイン)
「エル・レオン・デ・オロ」は、マルコ・アントニオ・ガルシア・デ・パスが創設し2017年には20周年を迎えているスペインの合唱団。2014年ロンドン国際ア・カペラ合唱コンクール最優秀賞や、スペイン・クラシック音楽祭協会の「Circuitos FestClasica 2020 award」の古楽部門など、多くの賞を受賞してきた実力派です。世界最高峰のポリフォニー・グループ、タリス・スコラーズの創設者兼ディレクターとして名声を誇り、日本を含む世界各地でマスタークラスや合唱ワークショップを開いているピーター・フィリップスがエル・レオン・デ・オロの名誉指揮者を務めており、毎年タリス・スコラーズとのコラボレーションなども行っています。
そんな名匠ピーター・フィリップスとエル・レオン・デ・オロによるレコーディング第2弾は、スペイン・ルネサンスの巨匠の一人、フランシスコ・ゲレーロ(1528−1599)の音楽。マニフィカトやエレミヤの哀歌などラテン語によるポリフォニーから、スペイン語によるカンシオン&ヴィリャネスカまでの幅広いプログラムで、スペイン・ポリフォニーの黄金時代の歴史においては偉大な同胞ビクトリアの陰に隠れていたゲレーロの正当な評価を確立してゆきます。

ALPHA
ALPHA-665(1CD)

NYCX-10199(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ビーバー:レクイエム〜17世紀ドイツ語圏の教会音楽
クリストフ・ベルンハルト(1628-1692):
主よ、今こそあなたのしもべたちを
 わたしは絶望したでしょう、あなたの慈しみを知らなかったなら
ヨハン・ミヒャエル・ニコライ(1629-1685):6声のソナタ イ短調
ビーバー(1644-1704):レクィエム ヘ短調 C 8
フックス(1660-1741):4声のソナタ ト短調 K.347
 全地の者たちがあなたを讃えます K.183
ヴォクス・ルミニス(声楽アンサンブル)
フライブルク・バロックコンソート(古楽器使用)
リオネル・ムニエ(総指揮)

録音:2019年2月 洗礼者聖ヨハネ教会、ボーファイ(ベルギー)
【国内盤】日本語解説・歌詞訳付き
すでにRicercarやALPHA-で多くの名盤をリリース、世界的に絶賛されているヴォクス・ルミニス。彼らが、ヨーロッパ随一の古楽拠点であるド イツのフライブルクに集う精鋭器楽奏者たちとともに制作したこのアルバムは、最も得意とする17世紀ドイツ語圏の音楽!以前より、シュッツ 『音楽による葬送』やフックスのレクィエムをはじめ、死者に捧げられる礼拝音楽の録音で高評価を得てきたグループですが、今回はこれまでと りあげてこなかった、ザルツブルクの巨匠ビーバーの傑作がプログラムの中心を占めています。器楽陣営にはヴェロニカ・スクプリクやペトラ・ミュレ ヤンス、ヒレ・パールにリー・サンタナ、あるいはサックバット(Tb)のシメン・ファン・メヘレン……と、世界の古楽シーンをまたにかけ活躍 する実力派が、極小編成に集まっているのがポイント。声楽パートも少人数でメンバーの個性が際立って聴こえ、古楽器の美しい音色ととも に各作品の音運びを生々しく捉えてゆく妙演となっており、17世紀ならではの音楽世界が鮮明に浮かび上がる感触がたまりません。ハンブル クのベルンハルトに始まりウィーンの巨匠フックスで締めくくられる、ドイツ語圏の北と南のつながりを概観する選曲も絶妙。ALPHA-レーベルなら ではの筋の通った古楽アルバムです。
ALPHA
ALPHA-663(1CD)
『暴君の愛』〜英国バロックの舞台音楽に現れる暴君たち〜
1. 第2幕のホーンパイプ -「アーサー王」Z 628より(H.パーセル)
2. わたしの頭は燃え尽き、灰となる -「ドン・キホーテの愉快な物語 第2部 」より(エックルズ)
3. 哀れなセラドン、どうしようもなくため息をつくばかりで(ブロウ)
4. 憤怒の鬼たちの踊り -「預言者、またはダイオクリージャンの物語」Z 627より(H.パーセル)
5. この世には豚一匹どころではなく -「妻は御すべし」Z 587より(H.パーセル)
6. ホーンパイプ -「妖精の女王」Z 629より(H.パーセル)
7. 妖精たちの踊り -「妖精の女王」Z 629より(H.パーセル)
8. グリーンマンたちの踊り -「妖精の女王」Z 629より(H.パーセル)
9. 汝は2000の神に匹敵し -「インドの女王」Z 630より(H.パーセル)
10. シンフォニア(合奏曲) -「インドの女王」Z 630より(H.パーセル)
11. あえて懸念の種を探すことはない -「インドの女王」Z 630より(H.パーセル)
12. 恵みの精たちのサラバンド -「ヴィーナスとアドニス」より(ブロウ)
13. 女ほどどうしようもないものもない -「愚者の昇進、または3人のダンスタブル公爵」Z 571より(H.パーセル)
14. 序曲 -「立派なる妻」Z 611より(H.パーセル)
15. お眠りなさい若者よ、安らかに -「ドン・キホーテの愉快な物語 第1部」より(エックルズ)
16. 遅いエア -「立派なる妻」Z 611より(H.パーセル)
17. エア -「立派なる妻」Z 611より(H.パーセル)
18. ヨークシャーの祭りの歌 Z 333(H.パーセル)
19. アナクレオンの敗退 Z 423(H.パーセル)
20. グラウンド ニ短調 -「聖母被昇天の歌」より(クラーク)
21. いとしき麗しの君、恋しくてたまりません
-「亡国の徒ポーサニアス」Z 585より(D.パーセル)
22. さあ、わがダミルカルよ
-「暴君の愛、高貴な殉教者」Z 613より(H.パーセル)
23. シャコンヌ -「アーサー王」Z 628より(H.パーセル)
アンサンブル・レ・シュルプリーズ(古楽器使用)【ウジェニー・ルフェビュール(S)
エティエンヌ・バゾラ(バリトン、打楽器)
ガブリエル・グロスバール、ガブリエル・フェリ(Vn)
リカ・ラルーン(Va)
ローラ・デュテュイレ、グアヴィエ・ミケル(オーボエ、リコーダー)
リュシル・テシエ(ドゥルツィアン、リコーダー、テナー・オーボエ)
ジュリエット・ギニャール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
エティエンヌ・ガルティエ(テオルボ、バロックギター)
ギィ・ルー・ボワノー(タンバリン)
ルイ=ノエル・ベスティオン・ド・カンブラ(チェンバロ、オルガン&総指揮)】

録音:2020年2月 ヴィルファヴァール農園(フランス)
「疫病、飢饉、宗教にかかわる内戦、あるいは対外戦争……17世紀の英国がこのうえなく動乱に満ていたからこそ、人々は他の時代より いっそう強く精力的に、輝きにみちた演劇空間をつくりだそうと意欲を燃やしたのでした」――そう語るアンサンブル主宰者ルイ=ノエル・べスティ オン・ド・カンブラ。彼らフランス語圏の古楽奏者たちは、整然とした折り目正しさに貫かれた理知的英国文化のイメージを越えた、躍動感あ ふれる17世紀の生々しい英国音楽の素顔をあざやかに甦らせてきましたが、ここにまたひとつエキサイティングな新録音が登場しました。テーマ は『暴君の愛』。古代神話や中世伝説、悪漢小説などに登場する暴君・猛女たちが、いかに英国の舞台を賑わせ、人間味に満ちた恋物語 を劇場に現出せしめていたか、17世紀の英国人作曲家たちの思いがけない付随音楽を通じて炙り出す充実のプログラム。天才パーセルの 名品が大部分を占めながらも、その大先輩ブロウや人気作曲家エックルズら同時代の他の作曲家たちの演目もそれぞれに聴きごたえある逸 品ばかり。随所で打楽器がアクセントを添えるスリリングな音楽作りもさることながら、パーリー・オヴ・ザ・インストゥルメンツの主宰者でもある音 楽学者ピーター・ホルマンの充実した解題を通じて選曲の妙が解き明かされる解説も貴重。1枚のアルバムを通じて昔日文化の一端を味わ い深く伝えようとする意欲にみちた、Alphaならではの充実盤に仕上がっています。

RAMEE
RAM-1915(1CD)
無伴奏ヴィオール作品集
ガンバのスピリット(ヒューム)
キャプテン・ヒュームのパヴァーヌ(ヒューム)
恋人の別れ(ヒューム)

プレリュード -『バス・ド・ヴィオル独奏作品集』(1680頃)より(サント=コロンブ)
父サント=コロンブの哀悼曲(サント=コロンブ〔子〕)
ロンドー形式によるファンテジー(サント=コロンブ〔子〕)
ミュゼット(フォルクレ)
シャコンヌ -『ヴィオール曲集 第1巻』より(マレ)
ラ・レオン(フォルクレ)
戯れ-『ヴィオール曲集 第4巻』より(マレ)
独奏曲 ニ短調 WKO 205(アーベル)
独奏曲 ニ短調 WKO 208(アーベル)
無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア第7番 ト短調 TWV 40:32(テレマン)
ヴォワ・ユメーヌ(人間の声)(マレ)
上村かおり(バス・ド・ヴィオール〔=ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
使用楽器:ヨハンネス・ティールケのモデルによる7弦バス・ド・ヴィオール、フランソワ・ボダール1985年製作
製作者不詳の6弦バス・ド・ヴィオール(18世紀製オリジナル)、ティルマン・ムテジウス修復

録音:2019年6月11-13日 聖アポリネール教会、ボラン(ベルギー南東部)
日本語解説:上村かおり
バッハ以前の音楽の広さと味わいを古楽器による演奏で私たちに強く印象づけたベルギーの銘団体リチェルカール・コンソートで長く中軸メン バーとして活躍し、ル・ポエム・アルモニークでも細やかな演奏を聴かせてきた上村かおり。パートナーの寺神戸 亮とクリストフ・ルセとの共演によ るトリオでも数々の名演を披露、欧州と日本を行き来しながら世界的ヴィオール奏者として静かな存在感を放ってきた彼女にとって初の無伴 奏アルバムが、丁寧な音盤作りで知られるRAMEEレーベルから登場します。英国ルネサンス期の異才トバイアス・ヒュームの名作に始まり、フ ランスの「偉大なる世紀」を彩ったサント・コロンブ父子やマレ、フォルクレ、そして18世紀のアーベルや近年ふいに発見されたテレマンの作品ま で、一貫して「ひとりで弾く」という音楽のありかたを見据えた泰然自若の演奏には、世界のどこにいても自身の解釈姿勢を見失わない稀代の 演奏家であればこその豊かさが息づいています。演奏者本人の言葉で語られる作品解説(日本語も原盤ブックレットに掲載)も読みごたえ充 分。数百年の時を越えて聴き手それぞれの聴覚体験に寄り添う名品の数々……RAMEEならではの自然なたたずまいのエンジニアリングで この演奏に接することができるのも、古楽録音史における喜ばしい「出会い」のひとつと言えるでしょう。

ARCANA
A-483(1CD)

NYCX-10194(1CD)
国内盤仕様
税込定価
シュッツ:『音楽による葬送』、およびその他の17世紀ドイツ葬送音楽
ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630):わたしは黙っていよう、この口を閉じていよう (1617)
アンドレアス・グライヒ(1622-1693):死せる者たちは幸いである (1651)
ゼバスティアン・クニュプファー(1633-1676):わたしを見つけてください、神よ (1674)
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):音楽による葬送 作品7 (SWV 279-281) (1636)
ヨハン・シェッレ(1648-1701):わたしは知っています、罪を贖ってくださるかたが生きていると (1684)
ヨハン・ゲオルク・エーベリング(1637-1676):あなたの庭で過ごす一日は、他のところで千日過ごすより素晴しい (1666)
ヨハンネス・ケッセル(生歿年不詳、17世紀に活躍):わたしは待ち望んでいます、旅立ちのときを (1657)
ヨハン・ローゼンミュラー(1617-1684):では、それは何なのでしょう――人間の生とは (1654)
ヴォーチェス・スアーヴェス(古楽器使用)
ヨハンネス・シュトロープル(オルガン、指揮)

録音:2020年7月7-10日
ボスヴィル芸術館(旧ボスヴィル教会)、スイス
【国内盤】日本語解説、歌詞訳付き
シュッツの代表作のひとつ『音楽による葬送』を軸として、初期ドイツ・バロックの多声作品を集めたArcanaならではのプログラム。バーゼル・ス コラ・カントルム出身の精鋭が集うヴォーチェス・スアーヴェスによるアルバムです。『音楽による葬送』は1636年、ザクセン選帝侯宮廷の音楽 監督としてキャリアを重ねていたシュッツが手がけた、ドイツ語の声楽曲。彼の故郷ケストリッツの領主で、生涯親交のあった人文主義者ハイ ンリヒ・ロイスに捧げられたこの傑作は、ブラームスの『ドイツ・レクィエム』の先駆としても早くから注目されてきました。ヴォーチェス・スアーヴェスは これを17世紀ドイツ語圏の音楽の中に改めて置くことで、新旧世代の間でのシュッツの音楽の特性を浮き彫りにしてゆきます。世紀初頭の シャインから数十年後のローゼンミュラーまで、「バッハ以前」のドイツ宗教音楽の充実が「葬送」というテーマの中でありありと実感される選曲 と言えるでしょう。歌手それぞれが音楽の構成をよく踏まえて声を重ねてゆくことで充実した響きが生まれており、音楽学的知見を紐解いた 解説とともに、その作品美を堪能する「欧州古楽最前線」を聴く一枚です。

RICERCAR
RIC-427(1CD)

NYCX-10195(1CD)
国内盤仕様
税込定価
クープラン氏のクラヴサン曲集 〜ルイ・クープランと二人の弟〜
ルイ・クープラン(1626頃-1661)
フランソワ・クープラン1世(1631頃-1710頃)
シャルル・クープラン(1638-1679)

ニ調の小品集(組曲)
1. プレリュード(1)
2. アルマンド(36)
3. クラント(42)
4. クラント(43)
5. サラバンド(51)
6. カナリー(52)
7. ラ・パストゥレル(羊飼い女)(54)
8. シャコンヌ(55)
9. ヴォルト(53)
10. パヴァーヌ 嬰ヘ短調 (121)
ホ−イ調の小品集(組曲)
11. プレリュード(14)
12. 平穏のアルマンド(63)
13. クラント(64)
14. サラバンド(65)
15. ラ・ピエモンテーズ(ピエモンテ風)(103)
ハ調の小品集(組曲)
16. プレリュード(9)
17. アルマンド「ラ・プレシューズ(貴重)」(30)
18. クラント(31)
19. クラント(16)
20. サラバンド(32)
21. サラバンド(25)
22. ジグ(33)
23. パサカーユ(27)
24. ムニュエ(メヌエット)(29)
※数字はブルース・ガスタフソン監修『ボーアン写本』
ファクシミリ版での作品記載番号
ブリス・サイー(クラヴサン)
使用楽器:トゥルーズのヴァンサン・ティボー
17世紀後半製作モデルに基づく
エミール・ジョバンによる再現楽器(2005年製作)

録音:2020年5月、モンジェルー城(フランス北部ヴァル・ドワーズ県)
フランスのクラヴサン(Cemb)音楽といえば、1668年生まれのフランソワ・クープランが「大クープラン」として有名ですが、ルイ・クープランはそ の伯父であり、鍵盤奏者の家系として知られたクープラン一族でも、最も早くからクラヴサンのための独奏曲を書き残した一人。しかし生前に 曲集を出版することはなく、手稿譜を通じて後世に伝わった作品には謎も多くありました。特に重要な史料のひとつボーアン写本に収録され ている曲は、多くの場合「クープラン氏」とだけ記され、ルイの作品と特定できない場合もあります。彼には二人の弟がおり、大クープランの父 シャルルやその兄フランソワ(1世)も鍵盤奏者だったため、彼らの作品がそこに交じっていても不思議はありません。Ricercarレーベルに声楽・ 室内楽を交えた大クープラン作品集(RIC387)も録音しているフランスの俊英ブリス・サイーは、そうした前提のもと3人のクープラン兄弟全 員に意識を向けつつ、ボーアン写本に含まれる「クープラン」名義の作品をいくつかの組曲にまとめるかたちで新たな録音を世に送り出しまし た。巨匠レオンハルトからも信頼を受けていた現代の名工エミール・ジョバンが再現した、17世紀フランス南部製のクラヴサンをモデルとする銘 器を用い、一音ごと味わい深い音運びでじっくり読み解かれるその音楽は、果たして三兄弟の誰のものか……サイー自身の書き下ろしによる 解説も充実しており、古楽愛好家にファンの多いルイ・クープランの録音史に新たな一歩を刻んだと言ってよいアルバムに仕上がっています。

HITASURA PRODUCTIONS
HSP-006(1CD)
協奏曲とソナタ
タルティーニ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 B.g5 「悪魔のトリル」
C.P.E.バッハ:第1ロンド 変ホ長調- 『識者と愛好家のための鍵盤ソナタ第6番 Wq 61』より
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 D II2
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ イ短調 a3
C.P.E.バッハ:チェンバロ協奏曲 ホ短調 Wq 15
ミラ・グロデアヌ(ヴァイオリン独奏)
フレデリク・ハース(チェンバロ独奏、チェンバロ&オルガン〔通奏低音〕)
オーゾニア(古楽器使用)

録音:2019年12月1-3日 アルソニック音楽堂、モンス舞台芸術センター内、ベルギー
タルティーニとC.P.E.バッハ。どちらも18世紀半ば、バロックから古典派への過渡期とも言える時代を生きた作曲家でした。生前はそれぞれ ヴァイオリンと鍵盤楽器の名手であり、そしてどちらも音楽理論書を残している――共通点を多く持ちながら、生前の接点はまず無かったであ ろうこの二人の天才を並べたアルバム。ベルギーHITASURAレーベの創設者であり、筋の通った作品解釈で知られるチェンバロ奏者フレデリ ク・ハースとこの試みを実現したのは、ルーマニア出身で「東」の民俗情緒を漂わせた演奏を聴かせるバロック・ヴァイオリン奏者ミラ・グロデア ヌ。ル・ポエム・アルモニークの弦楽合奏リーダーとしても知られる彼女独特のテンポ感と装飾的弓奏の「悪魔のトリル」で始まるプログラムは、 知る人ぞ知るC.P.E.バッハの協奏曲や晩期の鍵盤曲、演奏機会の少ないタルティーニの協奏曲などを経て、彼ら二人の作曲家の音楽理 論が確かに息づいていた「ありのままの18世紀」へと私たちを誘います。その選曲と解釈の秘訣は、ハース書き下ろしの解説に詳しく記述。 通奏低音以外は各パート一人ずつの室内楽編成が、丁寧なエンジニアリングを得て音楽の輪郭を触感確かに伝えます。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-032(1CD)
『怒りの日』 ジャン=バティスト・リュリ: グラン・モテ集Vol.1
怒りの日 LWV 64
おお涙よ、信徒の涙よ LWV 26
深き淵より LWV 62
ステファーヌ・フュジェ指揮 レゼポペー(古楽器使用)【クレール・ルフィリアトル(ドゥシュ〔ソプラノ〕)
シリル・オヴィティ、セルジュ・グビウ(オートコントル〔高音テノール〕)
マルク・モイヨン(ターユ〔テノール〕)
ブノワ・アルヌー(バス=ターユ〔バリトン〕〕他】

録音:2020年7月10-12日 ヴェルサイユ宮殿 旧王室礼拝堂
グラン・モテとは17世紀のフランスで発祥した、合唱に比較的大規模な合奏が加わる教会声楽曲のこと。太陽王ルイ14世の宮廷楽団総 監督となったリュリが手がけたものは、洗練された手法で弦楽器や管楽器の響きを重ね、劇的起伏に満ちた素晴しい音世界がくり広げられま す。その栄華の現場でもあったヴェルサイユ宮殿の王室礼拝堂を拠点に、かの大作曲家が残したグラン・モテの数々を体系的に録音してゆく シリーズがスタート。本場フランスの古楽シーンでも定評あるステファーヌ・フュジェのもと、弦楽パートは大小のヴィオラやバス・ド・ヴィオロンなど、 フランス17世紀ならではの楽器を巧みに奏でる総勢22人の大編成。管楽器ではリコーダー奏者7人(うち4人はオーボエまたはバスーン持ち 替え)に低音楽器セルパンが加わり、重厚にして味わい深い響きをオルガン、クラヴサン(Cemb)と2挺のテオルボまで動員した通奏低音 勢が支える合奏。21人からなる合唱団には、ル・ポエム・アルモニークの初期メンバーとしても知られるルフィリアトル、グビウ、アルヌーといった 超実力派たちが参加しています。一聴して「本場」を感じる求心力の強い演奏は、並み居る競合盤を顔色なからしめるほどの存在感にあふ れたもの。「Vol.1」と銘打たれていることに早くも頼もしさを感じる充実の録音で、指揮者自ら書き下ろした解説文(英訳あり)も読みごたえ 十分です。

MUSO
MU-042(1CD)
NX-B09
『オランダの断片を集めて』〜中世ネーデルラント北部のポリフォニー音楽〜
マルティヌス・ファブリ(生年不詳-1400頃)
フベルトゥス・デ・サリニス(1378/84-1403/09以降)
オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(1376-1445)
ファエンツァ写本(15世紀初頭に編纂)
フローニンゲン鍵盤曲集(15世紀に編纂)

1. 名誉と賛美が好機をもたらしますように(マルティヌス・ファブリ)
2. 別れの挨拶を申し上げなくてはなりません(作者不詳)
3. 欲望と希望は仲がわるい〔オルガン独奏〕(ファエンツァ写本)
4. これはちょっと前の話なんだが(マルティヌス・ファブリ)*
5. ごきげんよう、慈愛の母なる皇后よ〔サルヴェ・レジーナ〕(単旋律聖歌)
6. もしそうなら、わたしの苦しみたるや(作者不詳)
7. よう相棒、面白いことになってるらしいな(作者不詳)*
8. わしらが歩き始めてすぐ、骸骨がいて
9. 主よ、憐れみたまえ〔キリエ/オルガンと歌〕(ファエンツァ写本)
10. 栄光あれ、高き天の神に〔グローリア〕*(作者不詳)
11. 大勢が歌う、新たな歌を(フベルトゥス・デ・サリニス)
12. 栄光と歓喜を神に*(フベルトゥス・デ・サリニス)
13. 行け、ミサは終わりだ(単旋律聖歌)
14. おお、栄光の十字架よ〔オルガン独奏〕(単旋律聖歌による即興)
15. 地元の言葉でも、ラテン語でも、フランス語でも(作者不詳)
16. またしても、心浮き立つ五月が(作者不詳)
17. 恋に囚われて〔オルガン独奏〕(フローニンゲン鍵盤曲集)*
18. 楽しくやろう、歌い跳ねよう(オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン)/
嬉し楽しでいる理由がないとでも?(マルティヌス・ファブリ)
19. 希望もて〔オルガン独奏〕(フローニンゲン鍵盤曲集)
20. ホー、ホー、ホー(作曲者不詳)
* エリアーネ・ファンクハウザー、ニールス・ベーレントセン、
ジャック・メーゲンスによる復元
ディスカントレス(古楽声楽アンサンブル)
オスカル・フェルハール、アンドルー・ハロック(C.T)
ベンヤミン・ヤーホ・ラルハム、ニールス・ベーレントセン(T)
ジャック・メーゲンス(Org)
総指揮:ニールス・ベーレントセン

録音:2017年5月、デン・ハーグ旧カトリック教会
2017年11月、オルヘルパルク音楽堂、アムステルダム
17世紀初頭、ハプスブルク領ネーデルラント諸州から北部7州が独立して出来た国、オランダ。その国土となった地域では、すでに中世から 知識人たちの豊かな文化が育まれていました。南部ネーデルラントのルネサンス期にフランドル楽派が栄光の時代を迎えたため影に隠れがち だった「オランダの中世」を丹念に研究してきた音楽学者エリアーネ・ファンクハウザーの研究成果が今、古楽先進地であるオランダやベル ギー、およびフランスで研鑚を積んできたミレニアル世代の俊才古楽歌手たちによって1枚のアルバムに結晶しました。14世紀、つまりアルス・ ノーヴァの作曲家たちがフランスやイタリアで活動していた頃、この北部の文化拠点でいかに清廉かつ精巧なポリフォニーが紡がれていたか、男 声4人による美しい歌唱でじっくり味わうことができます。歌われる詩句はラテン語もあれば中世オランダ語、中世フランス語の一種など俗語に よるものもあり、のちのフランドル楽派にも通じる、百年戦争期の文化的広がりを感じさせる独特な言葉の響きも魅力。マショーやランディーニ といった同時代の巨匠たちに負けない音世界は、一度聴いたら虜になること必至です。古楽鍵盤奏者として豊富なキャリアをもつアンドレア・ フリッジが録音技師をつとめ、古い時代の音楽のツボを押さえたエンジニアリングでその魅力を的確に収めているのもポイント。また一部オルガ ンが使われる部分では、現存最古のオルガンとも言われる1479年建造のユトレヒトの楽器を精巧に再現したレプリカを使用。シンプルかつ古 雅なその音色で、知られざる音楽の面白さをいっそう味わい豊かなものにしています。

FUGA LIBERA
FUG-770(1CD)
NX-B08
トリオ・ペルトマー・フラーニェ・ペルコラ
孤立 Unum
おお、智は美徳なり(ヒルデガルト・フォン・ビンゲン)
なんと幸いなる胎よ(ペロティヌス)
誰が与えてくださるのだろうか(ウェルガス写本)
わたしは異国にいて(ピエ・カンツィオーネス)
雨 Rain
全天の皇后よ(モンセラート修道院の「朱い本」)
大気 AER
道 Via
※特記のない作品はオリジナル楽曲
トリオ・ペルトマー・フラーニェ・ペルコラ【アイノ・ペルトマー(歌、中世ハープ、鐘)、ハルメン・フラーニェ(P、プリペアード・アップライトピアノ)、ミッコ・ペルコラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、歌、エフェクト、エレクトロニクス)】

録音:2019年11月13、14日 聖ラウレンティウス礼拝堂、ヴァンター(フィンランド)
中世にもキリスト教の流入がやや遅れて進んだバルト海周辺国のなかでもフィンランドは、ゲルマン系の北欧神話とは違った文化背景を持 ち、スウェーデン領時代とロシア領時代に複雑な歴史をたどった国。ジャズが早くから定着し、前衛音楽でもユニークな活況が続くこの国にあっ て、古楽や古楽器に独特なスタイルでコミットしてきたのが、このアルバムのトリオ・ペルトマー・フラーニェ・ペルコラです。中心にいるのはオランダ 出身で北欧のプレイヤーとも共演が多く、ECMやWinter&Winterのような越境系レーベルでも活躍してきた作曲家=ピアニスト、ハルメン・ フラーニェ。コンチェルト・パラティーノやファンタズムといった欧州最前線の古楽アンサンブルに活動拠点をもつガンバ奏者ミッコ・ペルコラ、現代・ ジャズ・即興にも強い中世音楽歌手アイノ・ペルトマーらと手を携え、プリペアードを含む現代ピアノの響きがいかに古楽器のオーガニックな感 触や古楽歌唱と相性がよいものだったか、驚かされる聴覚体験を提供してくれます。ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(ビンゲンの聖女ヒルデガル ト)や『モンセラートの“朱い本”』など中世音楽のレパートリーがアンビエントな響きのなか本質的な姿を失わず、楽器の素材感が心地よく伝わ る音使いで構成されたオリジナル楽曲と不思議な共存をみせるプログラムは、このうえなく味わい深いもの。尖鋭的に捉え過ぎず自然体で新 鮮な響きを体現してしまう、北欧最前線の古楽/現代の越境に心そそられる一枚です。

Dynamic
CDS-7879(1CD)
NX-A13
フランソワ・クープラン:Les Regrets ou L’art de la Melancolie 嘆きまたはメランコリーの芸術
1. クラヴサン奏法 第1前奏曲
2. 嘆き - クラヴサン曲集 第1巻 第3組曲
3. お気に入り(2拍子のシャコンヌ)
- クラヴサン曲集 第1巻 第3組曲
4. クラヴサン奏法 第2前奏曲
5. 幸福な思い - クラヴサン曲集 第1巻 第2組曲
6. 熱心な女 - クラヴサン曲集 第1巻 第2組曲
7. クラヴサン奏法 第3前奏曲
8. 魅力的な女(ロンドー) - クラヴサン曲集 第1巻 第1組曲
9. 花傘、またはやさしいナネット - クラヴサン曲集 第1巻 第1組曲
10. クラヴサン奏法 第4前奏曲
11. 目覚まし時計 - クラヴサン曲集 第1巻 第4組曲
12. クラヴサン奏法 第5前奏曲
13. ロジヴィエール(アルマンド) - クラヴサン曲集 第1巻 第5組曲
14. クラヴサン奏法 第6前奏曲
15. 女流詩人(アルマンド) - クラヴサン曲集 第2巻 第8組曲
16. クラント 第2 - クラヴサン曲集 第2巻 第8組曲
17. 風変り(サラバンド) - クラヴサン曲集 第2巻 第8組曲
18. クラヴサン奏法 第7前奏曲
19. 牧歌 - クラヴサン曲集 第2巻 第6組曲
20. クラヴサン奏法 第8前奏曲
21. 双生児 - クラヴサン曲集 第2巻 第12組曲
22. アタラント - クラヴサン曲集 第2巻 第12組曲
ステファノ・ロレンツェッティ(Cemb)

録音:2018年12月
フランスのバロック期を代表する作曲家の一人、フランソワ・クープラン。室内楽曲や声楽曲など数多くの作 品を作曲しましたが、その中で主要な位置を占めるのが27の組曲(オルドル)で構成された4巻からなるクラ ヴサン(Cemb)曲です。220曲ほどの小品がひしめくこの曲集ですが、ほとんどの曲には優雅なタイトルが 付されていることでも知られています。 このアルバムは、イタリアを拠点に活躍するチェンバロ奏者ロレンツェッティが、第1巻と第2巻から特徴的な14 曲を選び出し、ここに1716年に出版された『クラヴサン奏法』に付された8曲の前奏曲を組み込むことで、彼 独自のユニークな「組曲」を創り上げたものです。
Dynamic
CDS-7882(1CD)
NX-A13
ベネデット・マルチェッロ(1686-1739):詩篇とソナタ集
詩篇第21篇
ソナタ第5番ヘ長調 第1楽章 Larghetto-チェンバロ独奏のために
ソナタ第4番ト短調 第1楽章 Toccata-チェンバロ独奏のために
ソナタ ホ短調 Op.1 No.10-ヴァイオリンと通奏低音のために
詩篇第42篇
アンサンブル・サラモーネ・ロッシ(古楽器使用)【リディア・チェヴィダッリ(指揮・独奏ヴァイオリン・独奏ヴィオラ)、マルタ・フマガッリ(Ms)、ローレンス・メイクル(Bs)、アンドレア・バッサッレ(Va)、渡邉一世(Vc)、ロベルト・パネッタ(Cb)、ディエゴ・カンタルピ(テオルボ)、ジョヴァンニ・トーニ(チェンバロ&通奏低音)】

録音:2018年7月
イタリア・バロック期に活躍したベネデット・マルチェッロ。寡作家だった兄アレッサンドロに対し、700点近くもの作品を遺し、これらは現代でも人気を 誇っています。中でも『詩的・音楽的霊感 Estro poetico-armonico』と題された作品は代表作の一つであり、11曲の古代ユダヤの歌と2曲のギ リシャの賛歌を含む50曲の詩篇をまとめたこの曲集は高く評価され、後にイギリスで英語の詩を付けて出版されました。 このアルバムでは、その中から詩篇21篇と詩篇42篇を選び、ヴァイオリンとチェンバロのソナタを併せて演奏されています。 チェリスト渡邉一世が参加するアンサンブル・サラモーネ・ロッシは、1991年にリディア・チェヴィダッリが設立した古楽アンサンブル。ベルギーを拠点に活 動し、スペイン、アメリカの他、近年ではBBCのドキュメンタリーに登場した注目のアンサンブルです。
Dynamic
CDS-7892(2CD)
NX-C09
マウロ・ダライ(1687頃-1757):12のヴァイオリン協奏曲 Op.1 レアーレ・コンチェルト(古楽器使用)
ルカ・ファンフォーニ(ソロ・ヴァイオリン) アントニオ・ストラディヴァリ1716年製…*
ダニエレ・ファンフォーニ(ソロ・ヴァイオリン) ジオフレード・カッパ 1690年製…**
アントネッラ・タネッティ(Vn1) マリーノ・カピッキオーニ 1928年製
ディミトリ・シラット(Vn2) パオロ・アントニオ・テストーレ 1698年製
ベネデッタ・ファンフォーニ(Va) ガエターノ・スガラボット 1947年製
マッシミリアーノ・ファンフォーニ(Vc) ジローラモ・アマティ 1600年頃製
アンゲロ・アントニーノ・アリベルティ(室内オルガン、bourdon at 8’)フランチェスコ・ギベリーニ 2010年製
カミラ・ファンフォーニ(18世紀フレンチ・ドラム)

録音:2020年5月27,28日
世界初録音
パルマ出身のヴァイオリニスト・作曲家マウロ・ダライ。1712年から1726年及び 1730年から1739年にサンタ・マリア・デッラ・ステッカータ大聖堂に仕えていたこと 以外、彼の経歴はほとんど知られておりませんが、スペインの女王となったエリザ ベッタ・ファルネーゼのお気に入りとしてかなりの富と名声を得たとされています。彼 はファルネーゼの夫フェリペ5世から下賜された1718年製のストラディヴァリウスを 生涯大切にし、ヴァイオリン曲を中心に、ソナタやカンタータなど、いくつかの作品を 残しています。このアルバムには世界初録音となる1725年に出版された12の ヴァイオリン協奏曲を収録。ヴェネツィア楽派に影響された作風による明朗で活発 な作品を、名手ルカ・ファンフォーニとダニエレ・ファンフォーニを中心としたアンサンブ ル「レアーレ・コンチェルト」が演奏しています。

NAXOS
NAXOS-2.110679
(DVD)
NX-D05

NBD-0118V(Bluray)
NX-D05
カヴァッリ:歌劇「恋するヘラクレス」 ヘラクレス…ナウエル・ディ・ピエロ(Bs)
ユノー…アンナ・ボニタティブス(Ms)
デイアネイラ:ヘラクレスの妻…ジュゼッピーナ・ブリデッリ(Ms)
イオレー…フランチェスカ・アスポロモンテ(S)
ヒュロス:ヘラクレスの息子…クリスティアン・アダム(T)
パシテア…ウジェニー・ルフェーブル
ウェヌス…ジュリア・セメンザート
ネプトゥヌス…ルカ・ティットート
小姓…レイ・シュネ(C.T)
リカス…ドミニク・ヴィス(C.T) 他
指揮:ラファエル・ピション
ピグマリオン(オーケストラ&合唱)
演出:ヴァレリー・ルソール&クリスティアン・エク(コメディ=フランセーズ)

収録 2019年11月6、8日
オペラ=コミック座(パリ)
共同制作:オペラ=コミック座/フランソワ・ルシヨン&アソシエ
収録時間:187分
音声:イタリア語歌唱
PCMステレオ2.0/Dolby digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・ドイツ語・イタリア語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク×2
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
興味深い蘇演プロジェクトの数々で話題を集めるパリ・オペラ=コミック座より、イタリア・バロックオペラの創始者モンテヴェルディの高弟として17世 紀中盤に絶大な人気を誇ったカヴァッリの歌劇「恋するヘラクレス」の登場です。この作品はフランスの太陽王ルイ14世とスペインのマリア・テレサ の結婚を祝うために、ルイ14世を英雄ヘラクレスに仮託し、人間界と天上の神々が交錯するスペクタクルな祝祭劇として創作されました。華やか なアリア、合唱、バレが次々と交代するこの作品は、このプロダクションでヴァレリー・ルソールとクリスチャン・エクによるポップでキッチュな美術、舞台 メカニズムと衣装(着ぐるみ)によって、原作のコンセプトを生かしつつ眼にも鮮やかなステージとして創りあげられました。外題役をナウエル・ディ・ ピエロ、ユノー役をアンナ・ボニタティブス、そしてデイアネイラの召使リカスにベテラン、ドミニク・ヴィスを配した豪華な歌手陣による歌唱を、バロック オペラ上演のエクスパート、ラファエル・ピション率いるアンサンブル・ピグマリオンの若々しくダイナミックな演奏が見事に支えています。

HITASURA PRODUCTIONS
HSP-005(1CD)
アントニオ・ヴァレンテ(1520頃-1580以降): 『鍵盤譜表集』(1576年ナポリ刊)〜イタリア最初期のチェンバロ曲集〜
1. 「クラロス伯爵」の調べによる五つの変奏 (ルイス・ベネガス・デ・エネストローサ作曲)
2. 「クラロス伯爵」を12通りに (アロンソ・ムダーラ作曲)
3. ナポリのガリアルダに多数の変奏を添えて
4. 第8旋法によるレセルカータ
5. ナポリ風の低音定旋律と六つの変奏
6. 第1旋法によるレセルカータ
7. パス・エ・メソ(パッサメッツォ)の定旋律に六つの変奏を添えて
8. 第7旋法によるレセルカータ
9. 西風の歌の定旋律に12の変奏を添えて
10. 松林の歌と変奏
11. ラ・ロマネスカの調べに五つの変奏を添えて
12. 第1旋法によるファンタジア
13. 捻りの舞踏曲に七つの変奏を添えて
14. 「誰が彼女に言うのか」の調べと変奏
15. 第3旋法によるレセルカータ
16. バシア・フラミニア(バッサ・フィアミンガ)
17. フィリプス・デ・モンテの「運命はもはやわたしを」の調べに
アントニオ・ヴァレンテ流儀の装飾を施して
18. ロンバルディアの舞踏曲
19. 第4パヴァーナ〜ロンバルディアのガリアルダ〜
ロンバルディアのガリアルダにパオラ・エルダス流儀の装飾を施して
(ルイス・ミラン、アントニオ・ヴァランテ、パオラ・エルダス 作曲)
20. ヴェノーサの君子ドン・カルロ・ジェズアルドによるフランス風カンツォン
(カルロ・ジェズアルド作曲)
パオラ・エルダス(チェンバロ、ヴァージナル)
※ヴァージナル:フィレンツェのルチェッライ家の楽器(16世紀製オリジナル)
※チェンバロ:サンセヴェロ侯の楽器(16世紀製オリジナル)
楽器修復・調律:アントニオ・ボンツァ、トーマス・シュタイナー
イタリア鍵盤音楽の巨匠フレスコバルディは、ルネサンス末期に花開いたナポリの鍵盤芸術に大きく影響を受けていたのですが、ここに録音さ れたのはそのなかでもとくに古い、1576年にまとめられたアントニオ・ヴァレンテの曲集。まだパレストリーナやラッスス、ビクトリアといったルネサン スの大家たちが存命中に綴られたこれらの作品には、ナポリ王国がスペイン支配下にあった時代の賜物として、ルネサンス期のスペイン音楽の 流れをくむ変奏芸術の精華が示されており興趣がつきません。ARCANAその他のレーベルで注目すべき録音をリリースしてきたイタリア・サル デーニャのチェンバロ奏者パオラ・エルダスは、現存例がきわめて珍しい16世紀製オリジナルのチェンバロとヴァージナル(長方形スピネット)を使 用。1音1音を大切にした精妙さに息を呑むような解釈でありながら淀みない演奏で、変奏ひとつひとつの造形美を適切に伝えてくれます。鋭 角的な音にもかかわらず温もりが宿る歴史的楽器の美音、両楽器の対比も味わい深いHITASURAレーベル面目躍如の新録音です。
HITASURA PRODUCTIONS
HSP-004(1CD)
『Passion』 ビーバー、ローゼンミュラー、フローベルガー 受難にまつわる17世紀ドイツ語圏の音楽 〜「ロザリオのソナタ集」を中心に〜オーゾニア
1. ロザリオのソナタ 第6番「オリーヴ山の庭園で」:哀歌(ビーバー)
2. 聖週間の第3の朝課:聖金曜日(ローゼンミュラー)
3. 皇帝フェルディナント3世のいとも悲痛なる死に寄せる哀歌(フローベルガー)
4. ロザリオのソナタ 第7番「イエスの鞭打ち」(ビーバー)
5. 聖週間の第3の朝課:聖木曜日[I](ローゼンミュラー)
6. ロザリオのソナタ 第8番「いばらの冠」(ビーバー)
7. トッカータ ホ短調(ヴェックマン)
8. 聖週間の第3の朝課:聖木曜日[II](ローゼンミュラー)
9. ロザリオのソナタ 第9番「十字架を背負うイエス」(ビーバー)
10. ロンドンにて、憂鬱を払うために書いた嘆きの調べ(フローベルガー)
11. 宗教的ソネット「十字架にすがるマグダラのマリア」(フレスコバルディ)
12 . ロザリオのソナタ 第10番「磔刑」(ビーバー)
オーゾニア(古楽器使用)
マイリス・ド・ヴィルトレ(S)
ミラ・グロデアヌ(Vn)
ジェイムズ・マンロー(ヴィオローネ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フレデリク・ハース(チェンバロ、オルガン)

録音:2017年 サン=ミシェル大修道院、ティエラルシュ(フランス)
ビーバーの『ロザリオのソナタ集』がこのプログラムの中軸にありますが、全曲録音にこだわりすぎて本質を見失わないようにしたいと語るアンサン ブル主宰者ハースは、この傑作曲集からの作品にいくつか、同時代のドイツ語圏の声楽曲や独奏曲を織り交ぜ、受難物語を追体験しなが ら音楽の味わいを確かめてゆくような独特の曲順を構想しました。独奏曲では自らよどみないタッチでオルガンやチェンバロを奏でる一方、通奏 低音パートはあえて豪華にせず、バロック期の受難節における礼拝音楽がしばしばそうであったように、最低限の編成で演奏してみせていま す。器楽曲の数々のあいだでふいに湧き上がる、ドイツ・バロックに名演の多いマイリス・ド・ヴィルトレの美声も魅力的。変則調弦が時に独特 な味わいを醸し出す、ガット弦の生々しい響きを適切に捉えたユーグ・デショーのエンジニアリングも絶妙な、HITASURAレーベルならではのア ルバムに仕上がっています。

MDG
MDG-90222096
(1SACD)
バルト海沿岸諸国の音楽シリーズ8
ヨハン・バルタザール・クリスティアン・フライシュリヒ(1687-1764):世俗カンタータ
ミューズの子供たち PL-GD Ms.Joh.37 FreisWV E28(1749年1月9日教授就任記念のためのカンタータ/ソロ、合唱、オケ)
喜びの船が急いで東方からやってくる PL-GD Ms.Joh.11 FreisWV E33(コーヒーカンタータ/バス・ソロ、オケ)
グダニスクで歓喜の合唱を PL-GD Ms.Joh.15 FreisWV E20(1754年2月27日ドイツ騎士団からの解放を祝って/ソロ、合唱、オケ)
ゴルトベルク・バロック・アンサンブル
ゴルトベルク・ヴォーカル・アンサンブル
アンドレイ・シャデイコ(指)
独MDGレーベルによるバルト海沿岸諸国の音楽シリーズ第8弾は、ヨハン・バルタザール・クリスティアン・フライシュリヒ (1687-1764)の世俗カンタータ集。
ポーランドの湾岸都市で古い歴史を誇る街グダンスクは、14世紀にバルト海周辺で隆盛を誇ったハンザ同盟に加盟し、交易の中心地として栄え、16世 紀にはポーランド王国の直接の庇護を得て、黄金期を迎えます。そのグダニスクの美しい教会聖母マリア教会では、当時頻繁にオルガン演奏が行われ、カペ ルマイスターはそのために作品を次々と生み出す必要がありました。
ヨハン・バルタザール・クリスティアン・フライシュリヒは、バッハより2歳年下で、すでに次世代の音楽を感じさせる作風です。ヨーロッパの中心部 から離れているものの、グダンスクの中産階級の人々に向けた華麗な音楽で、凛々しくも、繊細な技法で書かれています。豊富なバルト音楽の遺産を発見で きると魅力的なアルバムです。 (Ki)

IDIS
IDIS-6734(1CD)
フランス・ブリュッヘン 初期録音集 第1集
(1)サンマルティーニ:リコーダー協奏曲 ヘ長調
(2)ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲 ハ長調 RV443
(3)テレマン:6つのリコーダー・ソナタ(TWV 41:F2/41:B3/41:C5/41:f1/41:d4/41:C2)
フランス・ブリュッヘン(リコーダー)
(1)(2)アンドレ・リュウ(指)、アムステルダム室内O
(3)アンナー・ビルスマ(Vc)、グスタフ・レオンハルト(Cemb)

録音:(1)1962年、(2)(3)1963年
リコーダーという楽器がまともに聴かれたことのない時代、ブリュッヘンは自らの凄まじい演奏でもってこの楽器の素晴らしさを世に知らしめました。バロック時代にはこんな音があったのか、と当時の人々に衝撃を与えた初期録音集。1962年、63年のスタジオ録音です。
IDIS
IDIS-6742(1CD)
フランス・ブリュッヘン デビュー・レコーディング1962&ハンス=マルティン・リンデ 1960/1962
(1)テレマン:カノン風ソナタ ニ短調
ウィレム・デ・フェッシュ:リコーダー・ソナタ ト長調
ジャン=バティスト・ルイエ:リコーダー・ソナタ ヘ短調
テレマン:リコーダー・ソナタ ホ短調
ヴェラチーニ:リコーダー・ソナタ ト長調
(2)ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲 ハ長調 RV443
(3)クヴァンツ:リコーダー、フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ ハ長調
(1)フランス・ブリュッヘン(リコーダー)、ヤニー・ファン・ウェリング(Cemb)
(2)ハンス=マルティン・リンデ(リコーダー)、ヴォルフガング・ホフマン(指)、エミール・ザイラー室内O
(3)グスタフ・シェック(リコーダー)、ハンス=マルティン・リンデ(フラウト・トラヴェルソ)、
ヨハネス・コッホ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、エドゥアルド・ミュラー(Cemb)

録音:(1)1962年、(2)1962年、(3)1960年
今でこそ古楽器としてのリコーダーは当たり前になっていますが、ブリュッヘンの力なくしてこの楽器が市民権を得ることはなかったでしょう。古楽復興の 最前線で活躍したブリュッヘン、これがデビュー・レコーディングです。リンデのソロ録音をカップリングしており、こちらも今となっては貴重!
IDIS
IDIS-6737(1CD)
フランス・ブリュッヘン 初期録音集 第2集
(1)テレマン:リコーダーとフラウト・トラヴェルソのための協奏曲 ホ短調
(2)バッハ:カンタータ第106番より ソナティナ
(3)バッハ:カンタータ第182番より ソナタ・コンチェルト
(4)ヘンデル:6つのリコーダー・ソナタ
(イ短調 Op.1-4/ハ長調 Op.1-7/変ロ長調/ト短調 Op.1-2/ニ短調/ヘ長調 Op.1-11)
フランス・ブリュッヘン(リコーダー)
(1)フランス・フェスター(フラウト・トラヴェルソ)、アンドレ・リュウ(指)、アムステルダム室内O
(2)ジャネット・ファン・ウィンゲルデン(リコーダー)、ハインリヒ・ハーフェルラント(ヴィオール)、
ヴェロニカ・ハンペ(ヴィオール)、グスタフ・レオンハルト(Org)
(3)マリー・レオンハルト(Vn)、グスタフ・レオンハルト(Org)、レオンハルト・コンソート
(4)アンナー・ビルスマ(Vc)、グスタフ・レオンハルト(Cemb)

録音:(1)(4)1962年、(2)(3)1963年
驚きのブリュッヘン初期録音集第2弾。レオンハルト夫妻やビルスマと共に古楽の世界を果敢に切り拓いたブリュッヘンの見事すぎる演奏に圧倒される1 枚。何年たっても色褪せない名演です。

BONGIOVANNI
GB-2579(2CD)
レオナルド・レーオ(1694-1744):3幕の宗教劇『マグダラのマリア、死から生へ』 マグダラのマリア:アガタ・ビエンコフスカ(S)
リヴィア:ジャンルカ・パゾリーニ(T)
アントゥオーノ:ジュゼッペ・ナヴィリオ(Bs)
マテルノ:エンリコ・トッレ(C.T)
アンジョロ:アウレリオ・スキアヴォーニ(C.T)
デモーニオ:カルロ・トッリアーニ(Bs)
リコ:パオロ・リロペス(ソプラニスタ)
コジモ・プロンテラ(指)
ラ・コンフラテルニタ・デ・ムジチ・バロックO

録音:2019年12月22日/イタリア、ブリンディジ、聖パオロ教会(レオナルド・レーオ・バロック音楽祭でのライヴ)
ナポリ楽派の重要な作曲家であるレーオ。このオペラは当時演奏されたきり忘れ去られていた作品です。作曲家自身の手による楽譜が2009年にフラン スで発見され、入念な準備の結果、2019年に復活蘇演がなされました。そのライヴ録音を収録したのがこのアルバム。イエスの死と復活を見届けたとも言 われるマグダラのマリアをテーマにした音楽で、様々な登場人物の美しいアリアに魅了されます。 (Ki)
BONGIOVANNI
GB-2581(2CD)
モンテヴェルディ:歌劇『ポッペアの戴冠』 ポッペア:オクサーナ・マルツェヴァ (S)
ネローネ:シン・ヨーウォン(S)
フォルトゥーナ:スザンナ・リガッチ(S)

フェデリコ・バルダッツィ(指)
アンサンブル・サン・フェリーチェ

録音:2020年1月/フィレンツェ
初期バロックオペラの名作『ポッペア』。この録音ではイタリア、フランス、ロシア、ウクライナ、トルコ、ブラジル、メキシコ、中国、韓国などなど様々な国 の若手がキャストに参加しています。また古楽器によるオーケストラもリコーダーやギター、打楽器を鮮やかに用い、迫力ある通奏低音も勇ましい聴き応え のある演奏となっています。 (Ki)

PREISER
PRCD-91497(1CD)
(1)ヴィヴァルディ:ニシ・ドミヌス RV608
(2)ペルゴレージ:スターバト・マーテル
アロイス・ミュールバッハー((1)(2)カウンターテナー)
クリスティアン・ツィエムスキ((2)ソプラノ)
フランツ・フランベルガー(指)
アンサンブル・スカラムーシュ

録音:2020年
ヴィヴァルディとペルゴレージの名品をカップリング。聖フロリアン少年合唱団の歌手が参加、「スターバト・マーテル」のソプラノ・パートはボーイソプラ ノで歌われています。

ACCENT
ACC-24374(2CD)
フックス:オラトリオ『ペトロに否認されしキリスト』(1719) ダニエル・ヨハンセン(テノール;ペトロ)、他
グナール・レツボール(ヴァイオリン、指揮)
アルス・アンティクヮ・アウストリア

録音:2020年1月24日/ウィーン・コンツェルトハウス、モーツァルトザール(レゾナンツェン音楽祭でのライヴ)
ウィーンの宮廷楽長を務め、また現代対位法の創始者として名著『グラドゥス・アド・パルナッスム』を残しているヨハン・ヨーゼフ・フックス (1660-1741)。厳格な書法のみならず豊かな感情表現も得意とし、オペラや宗教的オラトリオではスタイルに縛られない自由な作風を見せます。ペ テロがイエスを否認する有名で劇的な場面を題材にしたこのオラトリオも、情熱的な人間のドラマと論理的な音の組み合わせが高度に織りなされた深みの ある音楽。古楽界の大御所レツボールとアルス・アンティクヮ・アウストリアが2020年1月のレゾナンツェン音楽祭で300年ぶりに復活上演した際の ライヴ録音がお聴きいただけます。 (Ki)

PAN CLASSICS
PC-10423(1CD)
オペラこそわが人生 〜ステッファーニ:オペラ・アリア集

〈ミュンヘン1666-1688〉
アゴスティーノ・ステッファーニ(1654-1728):Guardati, o core/Dal mio petto/Ogni core puo sper
ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(1690頃-1758):トリオ・ソナタ第6番 ロ短調

〈ハノーファー1688-1703〉
アゴスティーノ・ステッファーニ:La cerasta piu terribile/Il pelago ondoso/Onde chiare/Spiriti del Tartaro

〈デュッセルドルフ1703-1709〉
ヨハネス・シェンク(1660-1717頃):幻想曲 イ短調 Op.7-1
アゴスティーノ・ステッファーニ:Padre, s'e colpa in lui/Piu non v'ascondo
シルヴィア・フリガート(S)
アンサンブル・カストール

録音:2020年8月22-25日/リンツ、ブルックナーハウス、中ホール
作曲家にして外交官、聖職者と多彩な活躍を見せたステッファーニ。幼くしてミュンヘンに渡り音楽を本格的に勉強、1688年にハノーファー宮廷楽長 に就任、その後デュッセルドルフで仕官、各所の劇場のためにオペラを作曲しています。このCDはステッファーニのオペラ・アリアの抜粋と、同地に縁 のある作曲家の器楽作品を組み合わせた構成がとられ、常にオペラと共にあったステッファーニの音楽人生を順に辿ることのできるアルバムになっていま す。

Passacaille
PAS-1079(1CD)
アントニオ・ヴァンディーニ(1691-1778):作品全集
ソナタ イ短調 Van.4/ソナタ ハ長調 Van.2
ソナタ 変ロ長調 Van.6/協奏曲 ニ長調 Van.5
ソナタ ハ長調 Van.1/ソナタ 変ロ長調 Van.3
ソナタ ホ長調 Van.7
エラナー・フレイ(独奏チェロ)
イザベラ・バイソン(Vn)
ロレンツォ・グゴ ール( ヴァイオリン )
マリア・ボチェッリ(Va)
マルク・ファンスヘーウヴェイク(チェロ、バッソ・ディ・ヴィオリーノ)
パッツィ・モンテーロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、コントラバス)
フェデリカ・ビアンキ(Cemb)

録音:2019年9月26?28日
18世紀のもっとも重要なチェリスト兼作曲家のひとりであるアントニオ・ヴァンディーニ。残された6つのソナタと1つの協奏曲はすべてチェロのた めに書かれたものです。ヴィヴァルディやタルティーニといった弦のヴィルトゥオーゾに比肩する眼の醒めるような叙情性と技巧性の両立がここにあります。 またヴァンディーニはジャケットの絵からも分かるようにガンバのように弾く「アンダーハンド・ボウ」奏法を最後まで使い続けたチェリストとも言われて います。このアルバムではヴァンディーニの音楽に魅せられたエラナー・フレイが同じ奏法で演奏しており、当時随一の輝きを持ったであろうチェロ音楽 がみごとに蘇ります。 (Ki)

C Major
75-6708(DVD)
KKC-9636(DVD)
国内盤仕様
税込定価

75-6804(Bluray)
KKC-9635(Bluray)
国内盤仕様
税込定価
グルック:歌劇「アルセスト」 アントネッロ・マナコルダ(指)
バイエルン州立歌劇場O&cho
チャールズ・カストロノーヴォ(アドメート)
ドロテア・レッシュマン(アルセスト)
ミヒャエル・ナジ(アポロの神/エルキュール)
マニュエル・ギュンター(エヴァンドロ)
ショーン・マイケル・プラム(伝令官/アボローン)
アンナ・エルカシェム(コリフェ)
カラム・ソープ(託宣者/地獄の神)
イーストマン(ダンスカンパニー)
演出:シディ・ラルビ・シェルカウイ

収録:2019年5月、ナツィオナル・テアター, ミュンヘン(ライヴ)
◆DVD
画面:NTSC,16:9
音声:PCM ステレオ、DTS5.1
リージョン:All
DVD9
字幕:英独韓,日本語
原語:フランス語、135分
◆Bluray
画面:HD,1080i,16:9
音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1
リージョン:All
BD:50
字幕:英独韓,日本語 
原語:フランス語、135分
2019年5月にバイエルン国立歌劇場で上演されたオペラ『アルセスト(アルチェステ)』の映像。演出はコンテンポラリー・ダンス界の寵児シディ・ラルビ・シェ ルカウイ。 『アルセスト』は、グルックの代表作『オルフェオとエウリディーチェ』に続くカルツァビージの台本による作品です。瀕死の王の命を救うためには誰かが命を差し 出さなければならないとの神託が下り、王妃が自らを犠牲にして王を救おうとするストーリー。 シェルカウイ演出では、シェルカウイが設立したカンパニー”イーストマン”のメンバーがアルセストやアドメートの心を表すかのように踊り、ダンサーが大きな役割 を果たし、洗練されたシンプルな衣装と舞台装置で視覚的にも印象深いものです。そしてアルセストを演じるドロテア・レッシュマンの歌唱力と存在感、アントネッ ロ・マナコルダ指揮のオーケストラのドラマティックな演奏は圧巻です。

Coviello
COV-92014(1CD)
ゲオルク・アントン・ベンダ(1722-1795):メロドラマ『メデア』(1775) カタリナ・タールバッハ(ナレーション)
マルクス・ボッシュ(指)
カペッラ・アクイレイア

録音:2018年10月26-27日(ライヴ)
ゲオルク・アントン・ベンダ(1722-1795)のメロドラマ『メデア』(1775年)はモーツァルトが激賞したという作品。話し言葉のテキストと劇的な音楽の組み合わせが感情豊かな表現を生んでいます。正確で透明感あるサウンドが持ち味のボッシュ&カペッラ・アクイレイアと、ドイツの女優カタリナ・タールバッハのナレーションによる演奏。
Coviello
COV-92101(2CD)
ヨハン・クリスティアン・ハインリヒ・リンク(1770-1846):オルガン作品集
[CD1]
オルガン協奏曲 ハ短調(演奏:ゲルハルト・グナン)
アダージョ ニ長調 Op.57-10(演奏:ベルンハルト・ヘルツォーク)
コラール変奏曲「いざ、もろびと神に感謝せよ」 Op.127(演奏:ニクラス・ヤーン)
後奏曲 ニ長調(演奏:スヴェン・ハナガース)
アダージョ イ短調 Op.57-7(演奏:ベルンハルト・ヘルツォーク)
後奏曲 ハ長調(演奏:キャロリン・カイザー)
アダージョ ホ長調 Op.57-8(演奏:ベルンハルト・ヘルツォーク)
後奏曲 ホ短調(コン・モート) Op.48-10(演奏:アンナ・ツィエルト)
アダージョ イ長調 Op.57-1(演奏:ベルンハルト・ヘルツォーク)
後奏曲 ヘ長調 Op.48-6(演奏:ダヴィド・エマヌエル・フランケ)
アダージョ ハ長調 Op.57-5(演奏:スヴェン・ハナガース)
幻想曲とフーガ 変ホ長調(WoO)(演奏:ベルンハルト・ヘルツォーク)
フーガ(モデラート)(演奏:ベルンハルト・ヘルツォーク)
[CD2]
オルガン協奏曲 ヘ長調(演奏:ステファン・ラーン)
コラール変奏曲「イエス、わが喜び」 Op.127(演奏:キャロリン・カイザー)
後奏曲 ト長調 Op.55(演奏:アンナ・ツィエルト)
アダージョ ホ短調 Op.57-4(演奏:ベルンハルト・ヘルツォーク)
後奏曲 イ長調 Op.48-11(演奏:ダヴィド・エマヌエル・フランケ)
アダージョ ト長調 Op.57-2(演奏:スヴェン・ハナガース)
9つの変奏と終曲 Op.90(演奏:ニクラス・ヤーン)
ゲルハルト・グナンと学生たち(Org)

録音:2020年5月
ベートーヴェンと同年生まれのヨハン・クリスチャン・ハインリヒ・リンク(1770-1846)。オルガン名手としても活躍した、2020年生誕250周 年の知られざる作曲家です。 マインツの聖イグナチオ教会にあるオルガン(ベルンハルト・ドレイマン1837年制作)を使用し、マインツ音楽大学教授のゲルハルト・グナン氏と、 オルガン科の学生たちがリンクの作品を演奏。古典派からロマン派への移行期にあたる時代に書かれた興味深い音楽が聴けます。 (Ki)
Coviello
COV-92103(1CD)
バルタザール・エルベン(1626-1686):宗教コンチェルト集
バルタザール・エルベン:ディクシット・ドミヌス *
Ach, dass ich doch in meinen Augen hatte *
パッサカリア、クーラントとサラバンド *
Erbarm dich mein, o Herre Gott *
ラウダーテ・ドミヌム *
ソ ナタ『ド 、レ 、ミ、ファ、ソ、ラ 』 *
Ich freue mich im Herrn
Peccavi super numerum *
マティアス・ヴェックマン:トッカータ イ調
バルタザール・エルベン:12声のマニフィカト *
イェルク=アンドレアス・ベッティヒャー(Org、Cemb、指)
アーベントムジーケン・バーゼル

録音:2020年1月5-9日
*世界初録音
1626年ダンツィヒ生まれのバルタザール・エルベンは国際色豊かな人物でした。27歳の時に故郷の聖マリエン教会のカペルマイスターに応募し落選 しますが、市議会が彼の将来に可能性を感じ奨学金を支給、それを旅費として5年間ヨーロッパ各地を巡ります。ローマをはじめとする文化の中心地を 訪れたこの間に彼の音楽観は大いに深まり、様々な影響を巧みに織り交ぜた独特の作風を確立しました。その後一度は落選したマリエンキルシェのカペル マイスターに任命されることになり、亡くなるまでダンツィヒでその職を全うしました。

GENUIN
GEN-20722(1CD)
「ハイディ・マリア・タウベルト(S)」
ファルコニエーリ(1585-1656):チャッコーナ
モンテヴェルディ:あの高慢な眼差しは
メールラ(1595-1665):カンツォネッタをお聞きなさい
フレスコバルディ:モニカのアリアによるパルティータ集〜第1 番,第2 番,第4 番,第6 番,第9 番,第11 番
ストロッツィ(1619-1677):恋するエラークリト(恋するヘラクレイトス)
クリーガー(1649-1725):孤独よ、心の苦しみであるお前よ
パーセル:ひとときの音楽
ヘールマン(1585-1647):君は何を悲しむつもりなのか
作者不詳::人は影のように逃げる
ニジーニ(b.1971):戦いの子守歌
メールラ:子守歌による宗教的カンツォネッタ
マリーニ(1594-1663):モニカのアリアによるソナタ
ニジーニ:チャッコーナ「時は移ろう」
タウベルト(b.1978)&ニジーニ:平和を与えろ
ハイディ・マリア・タウベルト(S)
エルコレ・ニジーニ(指)
インストゥルメンタ・ムジカ

録音:2019 年9 月23-25日 ドレスデン
ドイツのソプラノ、ハイディ・マリア・タウベルトの初のソロ CD。バロック声楽曲を中心に収録し ています。ハイディ・マリア・タウベルトはドレスデン出身のソプラノ。透明感のある美しい声でルネ サンス、バロックの声楽作品を得意とし、その魅力はこのCD でもたっぷり聞いて取れます。エルコ レ・ニジーニはイタリア人だがドイツで活躍しているトロンボーン奏者。ルネサンス、バロック、古 典派の音楽を得意とし、2004 年にインストゥルメンタ・ムジカを結成し精力的に活動しています。ニ ジーニとタウベルトの作曲した曲も含まれています。

QUERSTAND
VKJK-2003(1CD)
「チロルの英国人 ウィリアム・ヤグ(?-1662)のヴィオール音楽
3 声のソナタ第1 番/エア/
3 声の幻想曲第1 番/クーラント/エア第1 番/エア第2 番/ 2 声のソナタ第2 番/アルマンド/ クーラント/組曲 ニ長調(9 曲)/ 2 声のソナタ第29 番/ 3 声の幻想曲第2 番/ 前奏曲/クーラント/3 声のソナタ第3 番/英国人
アンサンブル・アルト・デコー【ユリアーネ・ラーケ(指揮,ディスカントガンベ,バスガンベ)
エルファ・ルン・クリスティンスドッティル(バロックヴァイオリン)
小林佳緒里(バロックヴァイオリン)
イレーネ・クライン(アルトガンベ)
トール=ハラルト・ヤンセン(テオルベ)
カルステン・ローフ(チェンバロ,トゥルヘンオルゲル)
フラウケ・ヘス(バスガンベ)】

録音:2020年2月10-13日 ベルリン
ユリアーネ・ラーケ率いるアンサンブル・アルト・デコーのquerstand への4 枚目のCD。「チロルの英国人」と題された、ウィ リアム・ヤング(?-1662)の作品集。ウィリアム・ヤングは、17 世紀半ばにチロル地方を支配した大公フェルディナント・カール のインスブルックの宮廷でガンバ奏者を務めており、1652 年に初めて記録に名前が現れています。それより前はオランダ辺り で活動していたと推測されているが、生年も含め詳しいことはまったく謎です。インスブルック時代のヤングの最も有名な逸 話は、1655 年にインスブルックを訪問したスウェーデン女王クリスティーナへの祝賀の一環として彼女の御前で演奏、好評を 得たというものです。作品はいずれも充実したものであるが、録音はこれまであまり多くない。アンサンブル・アルト・デコー の気品ある演奏でこのチロルの英国人の魅力がたっぷり味わえます。 ユリアーネ・ラーケはドイツを代表するガンバ奏者の一人。ブレーメン芸術大学、王立ハーグ音楽院を修了。ガンバ奏者とし てのみならず、アンサンブル・アルト・デコーのリーダーとしても活躍。札幌出身でベルリンを拠点に活躍しているバロックヴァ イオリン奏者、小林佳緒里(こばやし かおり)が参加しています。
QUERSTAND
VKJK-2002(2CD)
「愛の苦しみ」〜ヨハン・アドルフ・ハッセ(1680-1750)と同時代の作品
スカラブリーニ:シンフォニア ト短調 Op.5-6
ロイター:私の偶像が寝ているからには」〜「どうして私は苦しまなくてはならないのか?
ハッセ:3 声のソナタ ニ長調 Op.2-6
ポルジーレ:アリア「私の抱えるつらい苦しみは」〜「誠実な心を引き裂かないでくれ」
スカラブリーニ:シンフォニア ニ長調 Op.5-4
ハッセ:「花を、草を、小川を後にして」〜「しかし私の正当な仕返しを」
ハッセ:3 声のソナタ イ長調 Op.2-3
ハッセ:「思い出さないでおくれ、私のフィッレよ … 心地よい喜びを私は感じている」〜「私もまたその過酷な苦しみを良く知っている」
フィリップ・マトマン(カウンターテノール)
ゲルト・アメルンク(チェンバロ,指揮)
カペラ・イェネンシス

録音:2019年9月30日-10月3日 ドイツ,イェーナ
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1680-1750)を中心に彼の同時代の作曲家の作品を集め、アンサン ブル曲とアリアを交互に並べています。ゲオルク・ロイター(1708-1772)は少年時代のハイドンを 見出しウィーンに導いたことで知られる人物。ジュゼッペ・ポルジーレ(1680-1750)はナポリ生ま れの作曲家。1708 年からバルセロナ、次いで1713 年からウィーンで活動。ハッセは彼を高く評 価していた。パオロ・スカラブリーニ(1719-1806)はデンマークのコペンハーゲンで活躍したイタ リア人作曲家。シンフォニア ト短調はパリでハッセの名前で出版されて広まってしまったもの。 アリアを歌っているフィリップ・マトマンはドイツの若いカウンターテノール。ここではソプラノ音域 までカヴァーしています。カペラ・イェネンシスは2014 年結成のバロックアンサンブル。イェーナを 拠点に活動しています。

GALLO
GALLO-1627(1CD)
カロリーヌ・ボワシエ=ビュティーニ (1786-1836)作品集
(1)ピアノ協奏曲第5番「アイルランド」
(2)ピアノ協奏曲第6番「スイス」〜ピアノ、オ ブリガート・フルートと弦楽のための
(3)ピアノ、クラリネットとファゴットのためのディ ヴェルティスマン
アダルベルト・マリア・リーヴァ(P)
(1)(2)ジョナタン・ニュベル(指)アンサン ブル・ル・モマン・バロック
(2)サラ・ファン・コルネヴァル(トラヴェルソ)
(3)ピエール=アンドレ・タイヤール(クラリ ネット)
(3)ロジェリオ・ゴンサルヴェス(Fg)
録音:(1)(2)2019年3月16、17日 ジュネーヴ、2019年6月24日 スイス,ヴィック
スイスのピアニスト、作曲家、カロリーヌ・ボワシエ=ビュティニ(1786―1836)の作品を集めた CD。しかもピリオド楽器演奏です。 カロリーヌ・ボワシエ=ビュティーニはジュネーヴに生まれ育ち、少女時代からピアノ演奏に音楽 に大きな才能を示した。ちなみにボワシエは夫の姓。作風は概ね初期ロマン派。ボワシエ=ビュテ ィーニの作品の録音はまだ少ない。アイルランド協奏曲は世界初録音。スイス協奏曲とディヴェル ティメントはGALLOからモダン楽器演奏のCDが出ていたが(GALLO-1277)、今回はピリオド楽器 演奏での初録音。1835年頃のアントニン・トマシェク製作のフォルテピアノを使用。

ARCANA
A-483(1CD)

NYCX-10194(1CD)
国内盤仕様
税込定価
シュッツ:『音楽による葬送』、およびその他の17世紀ドイツ葬送音楽
ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630):わたしは黙っていよう、この口を閉じていよう (1617)
アンドレアス・グライヒ(1622-1693):死せる者たちは幸いである (1651)
ゼバスティアン・クニュプファー(1633-1676):わたしを見つけてください、神よ (1674)
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):音楽による葬送 作品7 (SWV 279-281) (1636)
ヨハン・シェッレ(1648-1701):わたしは知っています、罪を贖ってくださるかたが生きていると (1684)
ヨハン・ゲオルク・エーベリング(1637-1676):あなたの庭で過ごす一日は、他のところで千日過ごすより素晴しい (1666)
ヨハンネス・ケッセル(生歿年不詳、17世紀に活躍):わたしは待ち望んでいます、旅立ちのときを (1657)
ヨハン・ローゼンミュラー(1617-1684):では、それは何なのでしょう――人間の生とは (1654)
ヴォーチェス・スアーヴェス(古楽器使用)
ヨハンネス・シュトロープル(オルガン、指揮)

録音:2020年7月7-10日 ボスヴィル芸術館(旧ボスヴィル教会)、スイス
【国内盤】日本語解説、歌詞訳付き
シュッツの代表作のひとつ『音楽による葬送』を軸として、初期ドイツ・バロックの多声作品を集めたArcanaならではのプログラム。バーゼル・ス コラ・カントルム出身の精鋭が集うヴォーチェス・スアーヴェスによるアルバムです。『音楽による葬送』は1636年、ザクセン選帝侯宮廷の音楽 監督としてキャリアを重ねていたシュッツが手がけた、ドイツ語の声楽曲。彼の故郷ケストリッツの領主で、生涯親交のあった人文主義者ハイ ンリヒ・ロイスに捧げられたこの傑作は、ブラームスの『ドイツ・レクィエム』の先駆としても早くから注目されてきました。ヴォーチェス・スアーヴェスは これを17世紀ドイツ語圏の音楽の中に改めて置くことで、新旧世代の間でのシュッツの音楽の特性を浮き彫りにしてゆきます。世紀初頭の シャインから数十年後のローゼンミュラーまで、「バッハ以前」のドイツ宗教音楽の充実が「葬送」というテーマの中でありありと実感される選曲 と言えるでしょう。歌手それぞれが音楽の構成をよく踏まえて声を重ねてゆくことで充実した響きが生まれており、音楽学的知見を紐解いた 解説とともに、その作品美を堪能する「欧州古楽最前線」を聴く一枚です。

RICERCAR
RIC-427(1CD)

NYCX-10195(1CD)
国内盤仕様
税込定価
クープラン氏のクラヴサン曲集 〜ルイ・クープランと二人の弟〜
ルイ・クープラン(1626頃-1661)
フランソワ・クープラン1世(1631頃-1710頃)
シャルル・クープラン(1638-1679)

ニ調の小品集(組曲)
1. プレリュード(1)
2. アルマンド(36)
3. クラント(42)
4. クラント(43)
5. サラバンド(51)
6. カナリー(52)
7. ラ・パストゥレル(羊飼い女)(54)
8. シャコンヌ(55)
9. ヴォルト(53)
10. パヴァーヌ 嬰ヘ短調 (121)
ホ−イ調の小品集(組曲)
11. プレリュード(14)
12. 平穏のアルマンド(63)
13. クラント(64)
14. サラバンド(65)
15. ラ・ピエモンテーズ(ピエモンテ風)(103)
ハ調の小品集(組曲)
16. プレリュード(9)
17. アルマンド「ラ・プレシューズ(貴重)」(30)
18. クラント(31)
19. クラント(16)
20. サラバンド(32)
21. サラバンド(25)
22. ジグ(33)
23. パサカーユ(27)
24. ムニュエ(メヌエット)(29)

※数字はブルース・ガスタフソン監修『ボーアン写本』
ファクシミリ版での作品記載番号
ブリス・サイー(クラヴサン)

使用楽器:トゥルーズのヴァンサン・ティボー
17世紀後半製作モデルに基づく
エミール・ジョバンによる再現楽器
(2005年製作)
録音:2020年5月、モンジェルー城
(フランス北部ヴァル・ドワーズ県)
【国内盤】日本語解説付き
フランスのクラヴサン(Cemb)音楽といえば、1668年生まれのフランソワ・クープランが「大クープラン」として有名ですが、ルイ・クープランはそ の伯父であり、鍵盤奏者の家系として知られたクープラン一族でも、最も早くからクラヴサンのための独奏曲を書き残した一人。しかし生前に 曲集を出版することはなく、手稿譜を通じて後世に伝わった作品には謎も多くありました。特に重要な史料のひとつボーアン写本に収録され ている曲は、多くの場合「クープラン氏」とだけ記され、ルイの作品と特定できない場合もあります。彼には二人の弟がおり、大クープランの父 シャルルやその兄フランソワ(1世)も鍵盤奏者だったため、彼らの作品がそこに交じっていても不思議はありません。Ricercarレーベルに声楽・ 室内楽を交えた大クープラン作品集(RIC387)も録音しているフランスの俊英ブリス・サイーは、そうした前提のもと3人のクープラン兄弟全 員に意識を向けつつ、ボーアン写本に含まれる「クープラン」名義の作品をいくつかの組曲にまとめるかたちで新たな録音を世に送り出しまし た。巨匠レオンハルトからも信頼を受けていた現代の名工エミール・ジョバンが再現した、17世紀フランス南部製のクラヴサンをモデルとする銘 器を用い、一音ごと味わい深い音運びでじっくり読み解かれるその音楽は、果たして三兄弟の誰のものか……サイー自身の書き下ろしによる 解説も充実しており、古楽愛好家にファンの多いルイ・クープランの録音史に新たな一歩を刻んだと言ってよいアルバムに仕上がっています。

HITASURA PRODUCTIONS
HSP-006(1CD)

NYCX-10193(1CD)
国内盤仕様
税込定価
協奏曲とソナタ
タルティーニ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 B.g5 「悪魔のトリル」
C.P.E.バッハ:第1ロンド 変ホ長調 - 『識者と愛好家のための鍵盤ソナタ第6番 Wq 61』より
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 D II2
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ イ短調 a3
C.P.E.バッハ:チェンバロ協奏曲 ホ短調 Wq 15
ミラ・グロデアヌ(ヴァイオリン独奏)
フレデリク・ハース(チェンバロ独奏、チェンバロ&オルガン〔通奏低音〕)
オーゾニア(古楽器使用)

録音:2019年12月1-3日 アルソニック音楽堂、モンス舞台芸術センター内、ベルギー
【国内盤】日本語解説付き
タルティーニとC.P.E.バッハ。どちらも18世紀半ば、バロックから古典派への過渡期とも言える時代を生きた作曲家でした。生前はそれぞれ ヴァイオリンと鍵盤楽器の名手であり、そしてどちらも音楽理論書を残している――共通点を多く持ちながら、生前の接点はまず無かったであ ろうこの二人の天才を並べたアルバム。ベルギーHITASURAレーベの創設者であり、筋の通った作品解釈で知られるチェンバロ奏者フレデリ ク・ハースとこの試みを実現したのは、ルーマニア出身で「東」の民俗情緒を漂わせた演奏を聴かせるバロック・ヴァイオリン奏者ミラ・グロデア ヌ。ル・ポエム・アルモニークの弦楽合奏リーダーとしても知られる彼女独特のテンポ感と装飾的弓奏の「悪魔のトリル」で始まるプログラムは、 知る人ぞ知るC.P.E.バッハの協奏曲や晩期の鍵盤曲、演奏機会の少ないタルティーニの協奏曲などを経て、彼ら二人の作曲家の音楽理 論が確かに息づいていた「ありのままの18世紀」へと私たちを誘います。その選曲と解釈の秘訣は、ハース書き下ろしの解説に詳しく記述。 通奏低音以外は各パート一人ずつの室内楽編成が、丁寧なエンジニアリングを得て音楽の輪郭を触感確かに伝えます。

CONCERTO CLASSICS
CNT-2121(1CD)
ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690):クリスマス・ミサ〜1685年、サン・マルコ大聖堂
1. 第3ソナタ(4声)-第1部
2. Quid timetis pastores(3声)*
3. キリエ(13声)*
4. グローリア(13声)*
5. 第3ソナタ(4声)-第2部
6. Non sussurate(独唱)
7. クレド(13声)*
8. O mirandum(独唱)
9. 第4ソナタ(4声)-第1部
10. Obstupescite(4声)*
11. 第4ソナタ(4声)-第2部
12. Alma redemptoris(5声)*
マルコ・ジェンマーニ(指)
カペッラ・マルチアーナ

録音:2019年12月17日
*世界初録音
「カペッラ・マルチアーナ」はヴェネツィアのサン・マルコ教会の聖歌隊と器楽奏者たちに冠せられたグループ名で、16世紀以前から脈々と続く伝統があり、 モンテヴェルディ、カヴァッリといった作曲家も楽長を務めていました。このCDで取り上げられているレグレンツィもまた1685年から1690年まで楽長を務 めた作曲家です。そのレグレンツィ作品で構成された本作は2000年から同グループの指揮者を務めているマルコ・ジェンマーニが1685年のクリスマス・ミサ を再現した意欲的なライヴで、世界初録音も多く収録しています。サン・マルコ大聖堂でのクリスマス・ミサはヴェネツィアの街にとって最も重要なイベントの 一つで、当時はヴェネツィア中の貴族が参加してたため、作曲家にとっても腕の見せ所だったと言えるでしょう。ダイナミックなリズム感と独特な対話性に富ん だレグレンツィの音楽をお楽しみください。 (Ki)

Audite
AU-97775(1CD)
ヴェントゥリーニ:室内協奏曲集
室内協奏曲第2番イ短調 Op.1-2
室内協奏曲第11番ロ長調 Op.1-11
序曲第5番ホ短調
序曲第6番イ長調
室内協奏曲第9番ト短調 Op.1-9
ラ・フェスタ・ムジカーレ

録音:2019年10月21-24日/ゼンデザール(ブレーメン)
ベルギーのヴァイオリニストで作曲家のフランチェスコ・ヴェントゥリーニ(1675-1745)。バッハと同時代を生きたヴェントゥリーニはヴァイオリンのヴィル トゥオーソとして知られ、メロディアスかつエレガントそして舞曲を取り入れた作品を残しましたが、現在ではほとんど演奏されることがなく録音も非常に貴重 です。
ヴェントゥリーニは18世紀に入り、ハノーファーの宮廷で活躍していたころに自身の音楽を形成していきました。コンチェルト・ダ・カメラ(室内協奏曲)は 1715年頃にアムステルダムで出版され、イタリア様式とフランス様式の混合を試みた「趣味の融合」として知られている様式で作曲された革新的な作品です。 フランス風の堂々とした序曲とイタリア風の見事な協奏曲、そしてオーケストレーションはバッハ、テレマン、ラモーのような色彩感覚を持ち合わせています。
またヴェントゥリーニの協奏曲においての特徴として、ソリストは1つまたは2つではなく実に多様なその組み合わせで書かれていること。例えばオーボエ、 リコーダー、ヴァイオリン、ファゴット2本そしてチェロ2本など。それはまるでバッハのブランデンブルク協奏曲を彷彿とさせます。
今回、室内協奏曲第2番イ短調 Op.1-2、序曲第5番 ホ短調、序曲第6番イ長調は世界初録音となります。名手が揃った北ドイツのバロック・アンサンブル、 ラ・フェスタ・ムジカーレがヴェントゥリーニの美しい音楽を色鮮やかに奏でます。 (Ki)

PAN CLASSICS
PC-10422(1CD)
フィリップ・ヴェルドロ(c.1480-c.1530):4声のマドリガル集
1 Se l’ardor foss’ equale
2 Se mai provasti donna
3 Gloriar mi poss’io donne
4 Igno soave
5 Io son tal volta (器楽演奏)
6 Divini occhi sereni
7 Trist’ Amarilli mia
8 Ognor per voi sospiro
9 Madonna, qual certezza
10 Madonna, per voi ardo
11 Se dimostrarvi a pieno (器楽演奏)
12 Si lieta e grata morte
13 Deh, perche si veloce
14 Quando Amor i belli occhi a terra inchina
15 Non vi fidate o simplicetti amanti
16 Con lagrime et sospir (器楽演奏)
17 Fuggi, fuggi, cor mio!
18 Con suave parlar con dolce accento
19 Passer mai solitario in alcun tetto
20 Ben che’l misero cor (器楽演奏)
21 La bella man mi porse Madonna
22 Gran dolor di mia vita
プロフェー ティ・デッラ・クインタ

録音:2020年6月30日-7月2日、7月19-20日/スイス、ヴァルデンブルク・スタジオ
フランスに生まれて若くしてイタリアに移住、イタリア・ルネッサンス期のマドリガルの発展に大きく寄与したフィリップ・ヴェルドロ。1520年代はフィレ ンツェ教会音楽の権威として大聖堂のマエストロ・ディ・カペラも務める人物でしたが、1530年以降に彼の痕跡はほとんど残されておらず、メディチ家追放 のいざこざに巻き込まれたという説もあります。このアルバムでは(おそらく彼の死後)1540年と1565年に編まれたアンソロジーから、4声部のマドリガ ルが選ばれ演奏されています。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72829(1CD)
ウィレム・デ・フェッシュ(1687-1761):合奏協奏曲&ヴァイオリン協奏曲集
合奏協奏曲 ニ長調 Op.10-4
合奏協奏曲 ハ長調 Op.3-1
合奏協奏曲 ホ短調 Op.3-5
ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 Op.5-5
合奏協奏曲 イ短調
合奏協奏曲 ハ長調 Op.10-3
合奏協奏曲 ヘ長調 Op.10-5
リーデウェイ・ヴァン・デル・ヴォールト(Vn)
マイク・フェントロス(指)
ラ・スフェラ・アルモニオーサ

録音:2019年11月17日/オランダ、アルクマール
ウィレム・デ・フェッシュ(1687-1761)はオランダのアルクマール生まれの作曲家。1708年にアムステルダムの劇場オーケストラのヴァイオリニストに 任命され、劇場公演のために多く作曲しました。ヘンデルやヴィヴァルディを思わせる作風を持ち、完成度の高さに驚かされます。パーセル(CC-72783)、カヴァッリ(CC-72774)に続くラ・スフェラ・アルモニオーサ3枚目のアルバムです。 (Ki)

Da Vinci Classics
C-00347(1CD)
テレマン:カンタータ&トリオ・ソナタ集
カンタータ「汝呪われし者、恐ろしい声よ」TWV.1:385
トリオ・ソナタ イ短調 TWV.42:A1
カンタータ「堅き砦に」TWV.1:96
トリオ・ソナタ ト短調 TWV.42:A4
カンタータ「魂よ、見分けることを学び」TWV.1:1258
トリオ・ソナタ ヘ長調 TWV.42:F8
アンサンブル・フェスタ・ルスティカ〔ロジータ・フリサーニ(S)、ジョルジオ・マッテオーリ(リコーダー&指揮)、ワルテル・マッマレッラ・ジョルダーノ(ハープシコード)、カルロ・ラッツァローニ(Vn)、マルチェロ・スカンデッリ(Vc)〕

録音:テアトロ・ロゼタム(ミラノ、イタリア)
ピリオド楽器使用のイタリアの古楽演奏団体アンサンブル・フェスタ・ルスティカは、1725年から26年にかけてハンブルクで出版されたドイツ・バロックの巨匠テレマンの72曲のカンタータ集からソプラノのための3曲を選曲。カンタータでは、ソプラノ独唱とオブリガートを担当するリコーダーやヴァイオリンとの兼ね合いによる濃密な対話が印象的。
また、リコーダー、ヴァイオリンと通奏低音による「トリオ・ソナタ」では、アンサンブル・アウローラやアカデミア・モンティス・レガリスなどのイタリアを代表する古楽アンサンブルと共演を重ねてきたリコーダー奏者、ジョルジオ・マッテオーリが躍動。
テレマンのトリオ・ソナタの優れた作曲技法に改めて感嘆させられる秀演です。
Da Vinci Classics
C-00348(1CD)
クラヴィカラーズ
クレーブ:ブクステフーデの「キリストはよみがえり給いぬ」による即興曲、運命の女神よ、フォルトゥナ・ジャズペラータ 〜 15世紀の「運命の女神よ」による変奏曲
ダウランド:さあ、もういちど
クレーブ:甘い愛 〜 ダウランドの「さあ、もういちど」による即興曲
マルプルク:「クラヴィチェンバロのためのシンフォニア」より 第3楽章 アレグロ・アッサイ
クレーブ:サンバ・ド・ハンス、バイアンドゥ、チェンジズ、メディタンゴ、トケ・デ・ボサ、サンバ・ド・ベートーヴェン、クラバキーニョ、キリエ、ジャズ・クーラント
ヘンデル:組曲ニ短調 HWV.437より アルマンド
バッハ:フランス組曲第1番ニ短調 BWV.812より アルマンド
クレーブ:モレニーニャによる即興曲、エピローグ
ジャン・クリーブ(クラヴィコード)

録音:2019年7月、ニーダーヴァイマール古教会(ドイツ)
異色のトリオ、ヴィオラ・ダ・サンバの「ダ・リオ・ア・リオ」(Quartz/QTZ2121)では変幻自在、かつノリノリの快演を披露してくれたコンポーザー、インプロヴァイザー、そしてクラヴィコード&ピアノ弾きであるブラジルの鬼才ジャン・クリーブ(1964−)。
南米ブラジルの異色の音楽家が放つ次なるプロジェクトは、クラヴィコード・ソロによる自作と大作曲家たち、ヘンデル、バッハ、ダウランド、マルプルクの作品とのコラボレーション!
自身の即興や伝承曲、有名作曲家の作品からの変奏曲などをたっぷりと投入し、1台のクラヴィコードでクラシック、ラテン、インプロが同居する刺激的なプログラムを構築。クラヴィコードの音色と、カラフルなプログラムとのコントラストを存分にお楽しみください。このアイディア、お見事です。
Da Vinci Classics
C-00350(1CD)
アラ・ルナ〜ペル・ソナール&カンタール
マリーノ:ソナタ第10番、インヴィト・アッラレグレッツァ
ストロッツィ:眠っている愛の神よ
ファルコニエリ:フォリア
マリーニ:アラ・ルナ、これまでより空に星が
ファルコニエリ:甘味な旋律とコッレンテ
マリーニ:私のキューピッド
ファルコニエリ:愉快なファンタジー、スピリティッロ
モンテヴェルディ:苦しみが甘美なものならば
フォンターナ:ソナタ第2番
ピッチニーニ:トッカータ第6番
メールラ:そう思い込むお人好し
フレスコバルディ:カンツォーナ第5番
モンテヴェルディ:それはやはり本当なのだ
マリーニ:ソナタ第12番、新しい5月の陽気
アンサンブル・ラ・セルヴァ〔マリリア・ヴァルガス(S)、カロリーナ・パーチェ(リコーダー)、ジャンニ・ラ・マルカ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、フランチェスコ・トマージ(リュート&バロック・ギター)、ミケーレ・カレカ(テオルボ)

録音:2009年5月12日−14日
2005年にリコーダー奏者のカロリーナ・パーチェが中心となって結成されたイタリアの古楽演奏団体、アンサンブル・ラ・セルヴァによる「月」や「夜」をテーマとしたプログラム。
ヨーロッパ各国だけでなくアメリカやブラジル、アルジェリアなどへのツアーを行うなど、ルネサンス時代から後期バロックまでの幅広いレパートリーを持ち味としているアンサンブルです。
Da Vinci Classics
C-00268(1CD)
シェーラー:14のトリオ・ソナタ Op.3(世界初録音) アンサンブル・イル・リエト・アルドーレ

録音:2019年1月2日−5日、ズマラーノ(イタリア)
生まれ故郷であるドイツのウルムでその生涯の大半を過ごしたコンポーザー=オルガニスト、セバスティアン・アントン・シェーラー(1631−1712)の2本のヴァイオリン、チェロと通奏低音のための「トリオ・ソナタ集 Op.3」。
シェーラーはウルム大聖堂のオルガニストだったトビアス・エーバーリンに師事していたと考えられており、1671年にはその後任として同大聖堂のオルガニストに就任し、エーバーリンの娘と結婚したと伝えられています。1684年にはストラスブールのサン・トマ教会のオルガニストに就任するものの、その生涯の大半を故郷ウルムの音楽の発展に捧げた音楽家です。
1680年の「トリオ・ソナタ Op.3」では優れた作曲技法が見られ、特に緩徐楽章にはコレッリを彷彿とさせる作風や美しさが息づいています。
Da Vinci Classics
C-00274(1CD)
ムラトーレ:ヴィオラ・ダモーレのためのアリア集「愛」 ヴァレリオ・ロジト(ヴィオラ・ダモーレ)

録音:2018年9月10日−13日、ローマ(イタリア)
バロック時代の楽器である「ヴィオラ・ダモーレ」と「コンテンポラリー・アート」をリンクさせるというプロジェクトの成果として誕生したアリア集「愛」。
作品は5つのチャプターで構成されており、チャプター2(第2楽章)は、松尾芭蕉の俳句をテーマとしています。
バロックとコンテンポラリーのコラボレーションにソロで取り組むのは、エンリコ・オノフリとイヴォンヌ・エクマンに師事したバロック・ヴァイオリニスト、ヴァレリオ・ロジト。ヴィオラ・ダモーレ1本でどこか不思議で幽玄な世界を表現しています。
Da Vinci Classics
C-00280(1CD)
冴えないリピーノよりも!〜ヴィオラのためのバロック時代のソナタ集
グラウン:ソナタ変ロ長調 A:XV:16
C.P.E.バッハ:ソナタ ト短調 Wq.88/H.512
ヤニチュ:トリオ・ソナタ ニ長調 SA.3444
ジャルディーニ:ソナタ ヘ長調
フラックトン:ソナタ第6番 Op.2-6
フランチェスカ・ヴェントゥーリ・フェッリオーロ(バロック・ヴィオラ)、ヨハネス・ベルガー(Vc)、ファジョン・リー(フォルテピアノ/ハープシコード)

録音:2018年10月29日−11月1日、ブルク教会(ニーダー=ロースバッハ、ドイツ)
古楽の花形「バロック・ヴァイオリン」ではなく『バロック・ヴィオラ』の大いなる魅力と可能性にスポットライトをあてた古楽ファン要注目の好企画!
ヴィオラを中心に据えた多様で興味深い数々の室内楽作品を取りあげたイタリアのバロック・ヴィオラ奏者フランチェスカ・ヴェントゥーリ・フェッリオーロは、フライブルク・バロック・オーケストラのヴェルナー・ザラーなどに師事。
「ヴィオラ、チェロ、フォルテピアノ、チェンバロによる18世紀後半のソロまたはトリオ・ソナタは、バロック時代末期のヨーロッパにおける作曲の多様性を詳細に描いたものです。」と述べています。
フェッリオーロはウィリアム・フラクトンが「6つのソロ Op.2」の序説の中で述べているのと同じように、バロック・ヴィオラをオーケストラの「冴えないリピーノ」としての役割から解放し、この楽器に新たな光を与えようと今回のプログラムを考案。
ソロ楽器としてのバロック・ヴィオラの魅力が詰まったフェッリオーロが奏でるソナタ集にご期待下さい!

Ars Produktion
ARS-38549(1CD)
ジュリアーニ&カルッリ&ディアベッリ:フルートとギターのための作品集Vol.2
マウロ・ジュリアーニ&ヨーゼフ・マイセダー:グラン・デュオ Op.130
フェルディナンド・カルッリ:6つのデュオ Op.103-1
アントン・ディアベッリ:感傷的なセレナーデ Op.99、「夜の会話」よりノットゥルノ
アンサンブル・コンソラツィオーネ

録音:2016年2月
※全曲ピリオド楽器による世界初録音
1995年から現在の編成で活動しているアンサンブル・コンソラツィオーネは、元々フルートとギターのための20世紀作品をモダン楽器で演奏するデュオでした。その後二人はより古い音楽と歴史的な楽器に共通の関心を見出し、19世紀初頭のヴィルトゥオジックな「デュオ・コンチェルタンテ」を当時の様式で演奏するようになります。2002年以降、彼らは当時のオリジナル楽器またはそのレプリカのみを用いて演奏しており、歴史的解釈の技術を研究し、アーカイブやコレクションから忘れ去られたレパートリーを復活させることに力を注いでいます。本アルバムにはベートーヴェンと同時代の作曲家たちによる、当時の人気オペラの旋律を織り込んだビーダーマイヤー風の気取らないデュオ作品が収録されており、オリジナル楽器の音色とテキストの忠実な解釈による、軽快でウィットに富んだ音楽を楽しむことができます。全曲ピリオド楽器による世界初録音です。
Ars Produktion
ARS-38551(1CD)
パッシオ(PASSIO)
トマス・タリス:世の救い主よ
パーセル:メアリー女王のための葬送音楽より(Man that is born of a woman / In the midst of life / Thou knowest, Lord)
ケヴィン・ハートネット(1990 -):深き淵より
バッハ:イエス、わが喜び BWV.227
トマス・タリス:もし汝われを愛さば
チューリッヒ・チェンバー・シンガーズ、
クリスティアン・エルニー(指)

録音:2017年10月
音楽の歴史の中で作曲家たちは、静寂と期待の時である「受難の聖節」にインスピレーションを受けてきました。チューリッヒ・チェンバー・シンガーズのアルバム『PASSIO』はこの美しいレパートリーに捧げられており、イギリスやドイツの受難節や葬送のための音楽と、アメリカの作曲家ケビン・ハートネットによる委嘱作品「深き淵より」を組み合わせています。

Glossa
GCD-923903(3CD)
ルイージ・ロッシ:歌劇 「オルフェオ」 アッラバストリナ、エレーナ・サルトーリ(指)、フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(オルフェオ)、エマヌエラ・ガッリ(エウリディーチェ)、パオラ・ヴァレンティーナ・モリナーリ(アリステオ)、マウロ・ボルジョーニ(サティーロ)、アレッシオ・トージ(エンディミオーネ、アポロ)、ラッファエーレ・ジョルダーニ(ジョーヴェ)、サラ・ビーノ(アモーレ)、ミケーレ・ロ・ビアンコ(カロンテ、バッコ)、アレッサンドロ・ジャングランデ(モーモ)、アリアンナ・ストルネッロ(ヴェネーレ、プロセルピーナ)、ガブリエッラ・マルテッラッチ(ジェロジーア)、クラリッサ・レアーリ(メルクリオ)、ロッコ・リア(アウグーレ、プルトーネ)、マルティーナ・ザッカリン(ソスペット)、マイラ・フリニャーティ(ヴィットーリア)

録音:2019年8月22日ー28日、12月28日ー29日、ボルツァーノ(イタリア)
ジュリオ・カッチーニの長女フランチェスカ・カッチーニのオペラ「アルチーナ島からのルッジェーロの救出」(GCD923902)の録音で話題を呼んだイタリアの女流鍵盤奏者、指揮者であるエレーナ・サルトーリと、サルトーリが率いる古楽アンサンブル&choのアッラバストリナ(アッラバストリーナ)。Glossaレコーディング第2弾は、モンテヴェルディの「オルフェオ」から40年後に初演されたルイージ・ロッシ(1597?ー1653)の歌劇「オルフェオ」。
ルイージ・ロッシはフィレンツェとローマの貴族(ボルゲーゼ家とバルベリーニ家)で音楽家を務め、1646年からはフランスに渡り、マゼラン枢機卿の宮廷ではもっとも尊敬される作曲家として活動。フランチェスコ・ブティの台本による3幕の悲喜劇「オルフェオ」は、1647年3月2日にパリのパレ・ロワイヤル劇場で初演。フランスで上演された最初期のオペラの1つであり、パリの聴衆にイタリア・オペラを紹介したこの公演は約6時間続き、大成功したと言われています。
ウィリアム・クリスティ&レザール・フロリサンによる最初の録音から20年、エレーナ・サルトーリとアッラバストリナが送り出すロッシの「オルフェオ」の2つ目の録音(他に、ラファエル・ピションによる映像作品もあります)。総演奏時間は、ワーグナー並みの約4時間。主役のオルフェオとエウリディーチェは、Glossaのオペラ録音でもお馴染みのバロック・ヴォーカルのスペシャリスト、フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリとエマヌエラ・ガッリです!

Tactus
TC-670290(2CD)
ベッセーギ:室内ソナタ集 Op.1
アンジェロ・ミケーレ・ベッセーギ(1670−1744):ヴァイオリン独奏とヴィオローネまたはハープシコードのための室内ソナタ集 Op.1(1710)
ソナタ第1番/ソナタ第2番/ソナタ第3番
ソナタ第4番/ソナタ第5番/ソナタ第6番
ソナタ第7番/ソナタ第8番/ソナタ第9番
ソナタ第10番/ソナタ第11番/ソナタ第12番
オペラ・クヴィンタ〔ファブリツィオ・ロンゴ(Vn)、ロシータ・イッポリート(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ファビアーノ・メルランテ(アーチリュート&バロック・ギター)、ヴァレリア・モンタナーリ(ハープシコード)〕

録音:2015年12月、バニャカヴァッロ(イタリア)
シチリア島メッシーナ出身のバロック・ヴァイオリニスト、ファブリツィオ・ロンゴと自らが創設したアンサンブル、オペラ・クヴィンタによるイタリア・バロックの遺産の発掘。前作「パンドルフィ・メアッリのソナタ集(TC621602)」に続くのは、ボローニャ出身の作曲家、ヴァイオリニスト、ハープシコード奏者であったアンジェロ・ミケーレ・ベッセーギ(1670−1744)が作曲し、1710年に出版された室内ソナタ(ソナタ・ダ・カメラ)集。10年前に出版されたコレッリのヴァイオリン・ソナタ集 Op.5の影響も大きくみられる作品を、ファブリツィオ・ロンゴの躍動感と色彩にあふれたヴァイオリンで彩ります。
Tactus
TC-660004(1CD)
マスチッティ、フォルナーチ、フェナローリ:アリア&ソナタ集
ミケーレ・マスチッティ(1664−1760):2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第10番(Op.4より)
ジャコモ・フォルナーチ(1598−?):愛の音楽の息吹 第1巻より
フェデーレ・フェナローリ(1730−1818):オルガン・ソナタ第2番、オルガン・ソナタ第3番、オルガン・ソナタ第5番
マスチッティ:2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第11番(Op.4より)
フォルナーチ:愛の音楽の息吹 第1巻より
フェナローリ:オルガン・ソナタ第7番、オルガン・ソナタ第8番、
 オルガン・ソナタ第9番
マスチッティ:2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第12番(Op.4より)
ラビリント・アルモニコ〔エリザベッタ・パッルッキ(Ms)、ピエルルイジ・メンカッティーニ(Vn)、ジョヴァンニ・ロータ(Vn)、ガリレオ・ディ・イリオ(Vc)、ステファニア・ディ・ジュゼッペ(ハープシコード)、マウリツィオ・マッフェッツォーリ(Org)〕

録音:2018年11月、メルゴ(イタリア)
17世紀初めから18世紀終わりまでのイタリアでそれぞれ異なるスタイルで活動しながら、「イタリアのアブルッツォ州出身」という共通点で結ばれた3人の作曲家による声楽と器楽のための作品集。フランスでイタリアのスタイルを広める役割を果たした著名なヴァイオリニスト兼作曲家のミケーレ・マスチッティのヴァイオリン・ソナタ。重要な教師として活躍したフェデーレ・フェナローリのオルガン・ソナタ。そして、3人の中でもっとも古く、このCDに収録されたアリアのコレクションのみが現存しているジャコモ・フォルナーチの声楽作品を収録。
Tactus
TC-671390(2CD)
マンチーニ:12のソロ(ロンドン, ca.1724)
■CD1〜ソナタ第1番(リコーダー)/ソナタ第2番(リコーダー)/ソナタ第3番(ハープシコード)/ソナタ第5番(Fl)/練習のためのハープシコードによるトッカータ(第1番)/ソナタ第4番(リコーダー)/ソナタ第6番(リコーダー)
■CD2 〜 ソナタ第7番(リコーダー)/ソナタ第8番(リコーダー)/ソナタ第9番(ハープシコード)/ソナタ第10番(Fl)/練習のためのハープシコードによるトッカータ(第2番)/ソナタ第11番(リコーダー)/ソナタ第12番(リコーダー)
アルモニア・デッレ・スフェーレ〔ダニエーレ・サルヴァトーレ(リコーダー、フルート)、ペリクリ・ピーテ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)、シルヴィア・ランバルディ(ハープシコード)〕、ペドロ・アルカセル・ドリア(テオルボ、バロック・ギター)

録音:2016年10月、ヴォギエーラ(イタリア)
ピリオド・アンサンブル、アルモニア・デッレ・スフェーレのリーダーを務めるフルート奏者&研究家、ダニエーレ・サルヴァトーレが吹く、1724年頃にロンドンで出版されたマンチーニの12のソナタ集。ナポリ楽派の代表的作曲家であり、オペラとオラトリオでも音楽史に大きく貢献したフランチェスコ・マンチーニ(1672−1737)による、もっとも野心的な器楽作品の1つを紹介します。
Tactus
TC-701307(1CD)
マルティーニ:アツィオーネ・テアトラーレ(1726)
アツィオーネ・テアトラーレ(1726)
ボローニャの市場での露天商による呼び声*
ジャコモ・コントロ(バス/メリッサ)、ヴィンチェンツォ・ディ・ドナート(テノール/セルピッロ)、アンゲラ・トロイロ(アルト/グリレッタ)、ダニエーレ・サルヴァトーレ(バス・フルート)、ペルクリ・ピーテ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ジョヴァンニ・フィーニ(アーチリュート)、マルチェッロ・ロッシ・コッラディーニ(ハープシコード)、エウリディーチェ室内cho*、アンサンブル・ディ・ストゥルメンティ・アンティーキ・チルチェ*、ピエール・パオロ・スカットリン(指)*

録音:2017年7月、ボローニャ(イタリア)
博識な演奏家、音楽論文の専門家、先駆的な歴史家、そして本物の「マエストロ」として名声を誇った多才な音楽家、ジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ(1706ー1784)。作曲家としても、ミサ曲、モテット、詩編曲、讃美歌、オルガンやハープシコードのソナタ、協奏曲、カンタータ、世俗的なアリアなど様々な作品を残したマルティーニの作品から、小規模な劇場音楽であるアツィオーネ・テアトラーレ(1726)と「ボローニャの市場での露天商による呼び声(Richiami degli ambulanti al Mercato di Bologna)」を復元。18世紀ボローニャの活気ある日常の側面を現代に呼び起こします。

Musicaphon
M-56982(1SACD)
クリストフ・フェルスター:カンタータと協奏曲集(世界初録音)
3本のトランペット、ティンパニ,2本のオーボエと弦楽合奏,通奏低音のための協奏曲 ニ長調
オーボエと通奏低音のためのソナタ ハ短調/オルガンのための協奏曲 ト長調
大天使ミカエルの祝日のためのカンタータ
オーボエ、オブリガート・チェンバロと通奏低音のための協奏曲 ハ長調
オーボエと弦楽合奏、通奏低音のための協奏曲 変ロ長調
2本のホルン、2本のフルート、2本のオーボエ、2本のファゴットと弦楽合奏、通奏低音のための協奏曲 ニ長調
コンサート・ロイヤル・ケルン

録音:2018年11月
クリストフ・フェルスター(1693-1745)はテューリンゲンのバート・ビブラ出身のドイツの作曲家。1710年からヴァイセンフェルスでヨハン・ダーフィト・ハイニヒェンに、その後メルゼブルクでゲオルク・フリードリヒ・カウフマンに師事し、宮廷オーケストラのコンサートマスターを務めました。1723年にはボヘミアで行われる戴冠式のためにプラハを訪れ、ヨハン・ヨーゼフ・フックス、アントニオ・カルダーラ、フランチェスコ・バルトロメオ・コンティなどの重要な音楽家たちと出会っています。フェルスターは教会カンタータ、詩篇、聖歌、ミサ曲、序曲や交響曲などの管弦楽作品、協奏曲、小編成のアンサンブルのための室内楽など、幅広いジャンルの作品を数多く作曲しており、特に器楽曲においては、バロックの後期から古典派の初期にかけて流行したギャラント様式や多感様式の特徴が早くも表れています。全曲世界初録音。
Musicaphon
M-56984(1CD)
ヨハン・セバスティアン・バッハの先駆者
トーマス・バルツァー(ca.1630-1663):前奏曲 ト長調
ヴェストホフ(1656-1705):組曲 イ長調
ビーバー(1644-1704):パッサカリア ト短調
バッハ
:パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004
アネグレット・ジーデル(バロックVn/1670年頃ヤコブ・シュタイナー製作)

録音:2019年7月、聖ラウレンティ教会(ドイツ、イツェホー)
ヴァイオリン独奏のために書かれた作品の中で最も圧倒的な作品であるバッハのシャコンヌ(パルティータ第2番)と、バッハの先駆者たちによる作品を並べ、ヴァイオリンにおけるポリフォニックな演奏の歴史、展開について考察を行った1枚。何よりも旋律楽器として扱われているヴァイオリンが、4本の弦だけでどれだけ豊かな音楽を生み出すことができるのか……アネグレット・ジーデルのテクニックと音楽性の素晴らしさも特筆されます。ジーデルはこの時代に理想とされた、高貴で明るく色彩豊かな音を持つヴァイオリンとして、1670年頃に製作されたヤコブ・シュタイナー(ca.1617-1683)の楽器を使用しており、音楽が作られた当時の本物の音を味わうことができます。(バッハもシュタイナーのヴァイオリンを所有していたという記録が残っています。)
Musicaphon
M-36985(1CDR)
私のソナタ・アルバム〜18世紀のオーボエ・ソナタ集
クリストフ・フェルスター(1693-1745):ソナタ ハ短調
ウィリアム・バベル(ca.1690-1723):ソナタ 第11番ト短調、ソナタ 第12番ハ短調
シニョール・バッハ(ヨハン・ヤコブ・バッハ?):ソナタ ハ短調
ヨハン・ゲオルク・リニケ(ca.1680-1762):ソナタ ヘ長調
ヨハン・ジギスムント・ヴァイス(ca.1690-1737):ソナタ 変ロ長調
ヘンデル:ソナタ ヘ長調 HWV.363a
ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス(1714-1785):オーボエ・ソロと通奏低音のためのソナタ HoWV XI.1
カルラ・シュレーター(バロックOb)、
コンサート・ロイヤル・ケルン

録音:2006年ー2018年
コンサート・ロイヤル・ケルンの創設者でもあるバロック・オーボエの名手、カルラ・シュレーターが演奏する18世紀のオーボエ・ソナタを集めたコンピレーション・アルバム。登場する作曲家の多くはドイツとイギリスで活動していましたが、彼らは当時、多かれ少なかれ互いに密接な関係を持っていました。ここに収録されているソナタのうち3曲(フェルスター、ヴァイス、ヘンデル)は、ブリュッセルの有名な写本「15.115」に収録されています。(出典の詳細はブックレットに記載)。様式の面では、リニケ、ヴァイス、ホミリウスのソナタは、バロックから初期古典派への移行の初期段階を明確に示しており、部分的または完全に、多感様式と見做すことができます。クリストフ・フェルスターもまた、作品の多くに初期古典派のはっきりとした特徴が表れている作曲家です。各作品はシュレーターの過去の録音(MusicaphonまたはCantateレーベル)から集められています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

la musica
LMU-019(1CD)
ナポリのモテット集
(1)レオナルド・レーオ:天と海が荒れ狂い
(2)A・スカルラッティ:愛に対して全く弱いもの
(3)ニコラ・ポルポラ:天の女王
(4)A・スカルラッティ:暗い穴から
アンテア・ピシャニク(C.A)、
ティボー・ノアリ(指)レ・ザクサン

録音:2019年7月16-19日/サン=ピエール・ルーテル教会(パリ)
アンテア・ピシャニクは「真珠、ビロードの輝き」と称される深い声質と明快な発音で将来を期待されるフランスのコントラルト。初のソロ・アルバムは 17世紀イタリアのモテット集。有名なヴィヴァルディをあえて避け、レオとポルポラの世界初録音を加えるなど意欲的なところを見せています。宗教作品な がら低い声が妖しげな雰囲気さえ出していて魅力的。目の離せないアーチストと申せましょう。

BIS
BISSA-2503
(1SACD)
『Amavi(私は愛した)− マイケル・イースト ヴィオールと声のための音楽 』
マイケル・イースト(1580-1648):Desperavi(私は絶望した)
アンセム「ダビデは、アブサロムが殺されたと聞き(When David heard)」(『サムエル記下』)*/**
Peccavi(私は罪を犯しました)
わたしの罪に御顔を向けず(Turn thy face)(『詩編51番』)*/**
御救いの喜びを再びわたしに味わわせ(O give me the comfort of thy help again)(『詩編51番』)*/**
Vidi(私は見た)
マドリガル「Hence stars too dim of light(星の光が弱すぎて)」(作者不詳の詩)*
Penitet(私は飲んだ)
マドリガル「Farewell sweet wood s(さようなら優しい森)」(作者不詳の詩)*
Credidi(私は信じた)
O Lord of whom I do depend(おお主よ、あなたを信頼しています)(ジョン・マーカントの詩)*
Vixi(私は生きた)
Life tell me(人生よ教えてくれ)(イタリアの詩の作者不詳訳)*
Triumphavi(私は勝利した)
すべての民よ、手を打ち鳴らせ(O clap your hands)(『詩編47番』)*
神は歓呼の中を上られる(God is gone up)(『詩編47番』)*
Amavi(私は愛した)
マドリガル「When I lament(わたしが嘆くと)」(作者不詳の詩)*
ジル・ジャーマン(1959-):
Now are my thoughts at peace(心穏やかに思うこと)(サー・ヘンリー・ウォットンの詩)*
フィエリ・コンソート*【ハナ・イーリー、ルシンダ・コックス、ヘレン・チャールストン、ナンシー・コール、ジョッシュ・クーター、トム・ケリー、ベン・マッキー】
チェリス・ヴィオール・コンソート【イブラヒム・アジズ(トレブル・ヴィオール)、アリソン・キンダー(トレブル・ヴィオール、テナー・ヴィオール)、ケイト・コンウェイ(テナー・ヴィオール)、サム・スタドレン(テナー・ヴィオール、バス・ヴィオール)、ジェニファー・ブロック(バス・ヴィオール)、エミリ・アシュトン(テナー・ヴィオールs)**】
[楽器:Treble viol:Kazuya Sato, Japan 2006/Treble viol:Robert Eyland, England 1988/Tenor viol: Michael Metcalfe,
England 1984/Tenor viol:Kazuya Sato, Japan 2007/Tenor viol:Joe Lotito, England 2012/Bass viol:Jane Julier,
England 2017/Bass viol:Renate Fink, Germany 2007]

録音:2018年8月/ガートン・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ、イングランド)
16世紀と17世紀初頭のイギリスでは、ヴィオールのコンソートがもてはやされ、作曲を手がけるイギリスの音楽家たちはこのレパー トリーのための音楽を最優先に作曲していったと言われます。マイケル・イースト Michael East(c.1580-1648)も、そのひとりです。ケンブリッジ大学 の音楽学士号を取得、イーリー大聖堂とスタフォードシャーのリッチフィールド大聖堂で作曲家、オルガニスト、聖歌隊指揮者として働きました。彼の作曲し たヴィオールと声楽のための音楽は7巻の曲集として出版され、当時もっとも多く作品が出版された作曲家のひとりでした。代表作とされる『5声のファンタジー (ファンシー)』にアンセムとマドリガルをちりばめた構成によるイーストの作品集『Amavi(私は愛した) 』。プログラムの中心、〈Desperavi(私は絶望した)〉 〈Peccavi(私は罪を犯しました)〉などラテン語の曲名がつけられた8曲の「5つのヴィオールのためのファンタジア(ファンシー)」は、この録音のちょう ど400年前、1618年に出版された『第4巻』に収録され、極めて高い評価を受けました。声楽のためのアンセムとマドリガルは、同じ曲集と1610年の コレクションの曲が選ばれた他、トマス・モーリーが1601年に編纂した『オリアーナの勝利』に収録されたマドリガル「Hence stars too dim of light(星 の光が弱すぎて)」が加えられています。
「フィエリ・コンソート(Fieri Consort)」は、2012年の創設されたイギリスのヴォーカルグループです。16世紀と17世紀のイタリア音楽を主なレパートリー とし、アカペラ作品と古楽器をともなう作品を指揮者を置かずに歌います。2017年のヨーク・アーリーミュージック・フェスティヴァルで「ケンブリッジ賞」 を受賞しました。「チェリス・ヴィオール・コンソート(Chelys Consort of Viols)」(チェリス・コンソート・オブ・ヴァイオルズ)は、イギリスを代表するプレーヤー を集めて結成されたアンサンブルです。BBC Radio 3 に出演。クリストファー・シンプソンのエアとディヴィジョンを演奏した『Ayres & Graces』(BIS-2153) ダウランドと彼の時代の作曲家の作品を集めた『心地よき憂鬱(A Pleasing Melancholy)』(BIS SA-2283)を BIS レーベルに録音しています。チェリスは、 2019年、『心地よき憂鬱』で共演した「デーム・エマ・カークビー」の70歳誕生日を祝って開催されたウィグモア・ホールのコンサートにフィエリ・コンソー トとともに出演しました。
このアルバムの最後、イギリスの作曲家でジャズ・ピアニストのジル・ジャーマン Jill Jarman(1959-)が、マイケル・イーストと同時代の詩人サー・ヘンリー・ ウォットン Sir Henry Wotton(1568-1639)をテクストに作曲した新作「Now are my thoughts at peace(心穏やかに思うこと)」が演奏されます。

Pentatone
PTC-5186878
(1SACD)
『テレマンのポロネーズ』
テレマン:Polonie【Polonie 2(TWV 45)/ Polonesie(TWV 45) / Polenesie 8(TWV 45)/ Allegro(TWV 43:B2)/ Tourbillon(TWV 55:D12)】
Polonesie【Polonoise(TWV 55:a4)/ Polonesie 4(TWV 45)/ Polonesie 17&18(TWV 45)/ Polonoise(TWV 55:D13)
/ Musette(TWV 55:D13)/ Bateliere(TWV 55:D13)】
ポーランド風協奏曲 変ロ長調 TWV 43:B3
ポーランド風のパルティー TWV 39
Polonoise(TWV 41:D4)
Loure(TWV 55:g4)
ポーランド風協奏曲 ト長調 TWV 43:G7
Hanac【29 Polonie(TWV 45)/ Hanaquoise(TWV 55:D3)/ Hanac(TWV 45)/ Hanac(TWV 45)/ Hanasky(TWV 55:E1)】
編曲:ユディト&ティネケ・ステーンブリンク
オランダ・バロック、
アイスリン・ノスキー(Vn)

録音:2020年8月/アーネム(オランダ))
レイチェル・ポッジャーなど世界的なアーティストと共演をしてきたオランダ古楽界の精鋭集団オランダ・バロック(元オランダ・バロッ ク協会)のPENTATONEレーベル第2弾はオール・テレマン・プログラムに挑戦しました。当アルバムではテレマンがポーランドを旅していた時に聴いた舞曲 を書き留めた『ポーランド風舞曲集』TWV 45を主軸にオランダ・バロックとヴァイオリニストのアイスリン・ノスキーが、テレマンの語法でポーランドのスタイ ルをどのように取り入れているかを卓越した演奏で証明しております。ポーランドの大自然と絵のように美しい村の居酒屋の情景などその生き生きとした演奏 で楽しむことができます。編曲はオランダ・バロックの音楽監督であるユディト・ステーンブリンクとティネケ・ステーンブリンクが担当しており、爽やかな響き を放っています。
中国笙の第一人者ウー・ウェイの奇跡のコラボレーション・アルバム「シルク・バロック」(PTC-5186800)も好評発売中です。 (Ki)

KLARTHE
KLA-106(1CD)
熱狂のバロック
ヴィヴァルディ:「お願いだ、もうやめてくれ」RV684〜ああ、いつもどんなに不幸か
 「ファルナーチェ」RV711〜全身の血管が凍りついたように
 「狂乱を装ったオルランド」RV728〜この深き闇の世界で
ヘンデル:「ジュリオ・チェザーレ」〜この胸に息のある限り
モンテヴェルディ:「ポッペアの戴冠」〜ただあなたを見つめ
フレスコバルディ:アリア集第1巻〜そよ風吹けば
ヴィヴァルディ:「ユスティヌス」〜胸で感じる涙の雨
ヘンデル:「セルセ」〜いいえ、彼女は私のもの
パーセル:「メアリー女王の誕生日の頌歌」〜ラッパを吹き鳴らせ
ヘンデル:「エジプト王トロメーオ」〜静かなる祈り
パーセル:「メアリー女王の誕生日の頌歌」〜リュートをつま弾け
ヘンデル:「ラダミスト」〜かかって来い!
マチュー・サラマ(C.T)
ジャンヌ・パリ(Ms)、
ベンジャミン・ロチャー(C.T)、
ステファノ・イントリエリ(指)
ラ・レジュイサンス

録音:2020年2月/ボン・スクール教会
マチュー・サラマは1980年生まれのフランスのカウンターテナー。なんと30歳を過ぎるまでポップス歌手として活動していましたが、ヴェネツィアでクラシッ クに開眼し、ニコール・ファリエンに師事してカウンターテナー歌手の修業を積みました。現在ではさまざまな古楽団体やバロック・オペラにひっぱりだこの 人気者となりました。
このアルバムでは喜び、憂鬱、情熱、苦悩、狂乱を表すアリアと二重唱から成り、それぞれがこのバロック音楽への旅を織り成しています。名チェンバロ 奏者ステファノ・イントリエリ率いる古楽団体ラ・レジュイサンスがフレッシュに支えています。 (Ki)

Hanssler
HC-20062(1CD)
クリスティアン・カンナビヒ(1731-1798):メロドラマ「エレクトラ」(台詞:ヴォルフガング・ヘリベルト・フォン・ダールベルク男爵) イザベル・レッドファーン(エレクトラ)、
ベルント・シュミット(オレスト)、
ジグルン・ボルントラーガー(ソルダート)、
イゾルデ・アッセンハイマー(カイロン)、ほか
シュトゥットガルト室内cho、
シュトゥットガルト・ホープカペレ、
フリーダー・ベルニウス(指)

ライヴ録音:2019年2月24日/シュトゥットガルト
1770年代にフランスに生まれ、その後ドイツ語圏でも成功しさらに19世紀にはアメリカでも流行した音楽劇の一形態「メロドラマ」。恋愛物語を題材と した感情の起伏を誇張した感傷的な劇がその特徴です。
作曲家、ヴァイオリニストのクリスティアン・カンナビヒ(1731-1798)はマルティン・フリードリヒ・カンナビヒ(1675-1759)の息子で、マンハイム 楽派最大の作曲家の一人。生涯200曲に上る作品を残し、マンハイム宮廷楽団の最盛期にその指導に当たった人物です。今回ベルニウスは1781年に作 曲されたマンハイムの言葉を用いたメロドラマ「エレクトラ」(台詞はマンハイム国民劇場総監督を歴任したヴォルフガング・ヘリベルト・フォン・ダールベル ク男爵作)を演奏。知られざる名作に光を当てるベルニウス渾身のライヴです。
ドイツ合唱界を代表する名指揮者フリーダー・ベルニウスは1968年にシュトゥットガルト室内合唱団を設立しその後多くの合唱曲を演奏。またシュトゥッ トガルトRSO、北ドイツRSOなどを指導し、ドイツの重鎮として確固たる地位を得ております。2006年に創設したシュトゥットガルト・ホー プカペレは19初頭までの作品を中心レパートリーとする団体。質の高い演奏が魅力です。

TYXart
TXA-19144(1CD)
聖オズワルド教会のシュペート・オルガン
ハインリヒ・シャイデマン(ca.1596-1663):トッカータ ト調
バッハ(1685-1750):Nun komm, der Heiden Heiland BWV 659
ゲオルク・ベーム(1661-1733):Freu dich sehr, o meine Seele Choralpartita
ヨハン・ヤーコプ・ヌフヴィル(1684-1712):シャコンヌ ロ短調
バッハ:幻想曲 イ短調 BWV 561
モーツァルト:グラスハーモニカのためのアダージョ ハ長調 KV 356
ベルナルド・パスクィーニ(1637-1710):スケルツォ付きトッカータ
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):幻想曲 ヘ調 Krebs-WV 419 イタリア風幻想曲 Krebs-WV 422
 幻想曲 ヘ調 Krebs-WV 420-1
ルー マン・エミリウス(Org)

録音:2020年2月
バイエルン、レーゲンスブルクにある聖オズワルド教会のオルガンを使用。このオルガンは1750年に作られたもので、2020年に制作270年を記念して 録音されました。今も現役で十分に演奏することが出来る貴重な歴史的楽器です。製作者はフランツ・ヤーコプ・シュペート(1714-1786)。彼はオルガ ンのみならず当時最先端のピアノ製作者としても有名な人物で、タンジェント・ピアノの発明者でもあります。

ALPHA
ALPHA-662(1CD)
『王のヘンデル』〜ロンドン1720年代のヘンデル・アリア集
ヘンデル:グイードのアリア「わたしは罠を砕き、矢をことごとく折る」-「ランゴバルド族の王フラヴィオ」HWV 16(1723)より
アッティリオ・アリオスティ(1666-1729):ヴェトゥリアのアリア「聖なる神々よご加護を」-「カイオ・マルツィオ・コリオラーノ」(1723)より
ヘンデル:アルチェステのアリア「嫉妬に容赦せず、おおアレットよ」-「テッサリアの王アドメート」HWV 22(1727)より
シローエのレチタティーヴォとアリア「ああ疲れた-わたしは死ななくてはならないのか」-「ペルシアの王シローエ」HWV 24(1728)より
トローメオのレチタティーヴォとアリア「人でなしの兄弟-苦々しい雫が」-「エジプトの王トローメオ」HWV 25(1728)より
エルミーラのアリア「しかしわたしはまもなく、その星々が沈むのを見るだろう」-「フロリダンテ」HWV 14(1721)より
セストのアリア「あの暴君は、息をするのも」-「エジプトの王ジューリオ・チェーザレ」HWV 17(1724)より
マティルダのアリア「ああ、あなたは知らないのですね」-「ジェルマニアの王オットーネ」HWV 15(1723)より
アリオスティ:ヴェトゥリアのアリア「実に喜ばしいことね」-「カイオ・マルツィオ・コリオラーノ」(1723)より
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):アムリオのアリア「責め苦と殺戮と、激怒と死が」-「クリスポ」(1721)より
ヘンデル:ラダミストのアリア「いとしき妻の亡霊よ」-「ラダミスト」HWV 12(1720)より
リッカルドのアリア「おそろしい嵐に翻弄されて」-「英国の王リッカルド1世」HWV 23(1724)より
エヴァ・ザイシク(Ms)
ル・コンソート(古楽器使用)
ジュスタン・テイラー(Cemb)

録音:2020年6月、パリ聖霊教会
すでにAlphaで数々の注目盤を連発してきた、フランス新世代のチェンバロ奏者ジュスタン・テイラーを中心とする少数精鋭楽団ル・コンソー ト。2019年にはフランス・バロックへの圧倒的適性を示すカンタータ集で批評誌からも高い評価を得ましたが、そのときソロで参加していたエ ヴァ・ザイシクとの新しいアルバムはバロック王道中の王道、ヘンデル躍進期のオペラ・アリア集! ザイシクは2010年までパリのノートルダム大 聖堂聖歌隊にいた若手ですが、その後はパリ音楽院在学中から数々のバロックオペラ公演に登場、ル・ポエム・アルモニークやレザール・フロリ サンなど最前線のフランス古楽グループのオペラ公演で注目を浴び続け、2018年に音楽院の専門コースを卒業するまでにはすっかりバロック オペラの新鋭として名を知られる存在になっていました。このアルバムではヘンデルがロンドン楽壇で最も注目を浴びた1720年代、王室歌劇 場で披露された傑作群からのナンバーを集め、今回が初録音となる仇敵アリオスティやボノンチーニらロンドンのイタリア人たちのアリアも併録。 起伏に富んだ一本筋ある選曲に、ル・コンソートの引き締まった編成による血脈の通ったアンサンブルが、音楽をいっそう精彩あふれるものにし ています。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-029(1CD+DVD)
『国王御就寝』 〜ルイ14世の寝室に響いた「入眠の宮廷音楽」〜
1. プレリュード〔ヴェルサイユの写本より〕(ド・ラランド)
2. 王の偉大なる楽曲〔『美しき合奏曲さまざま』(1695)より〕(ド・ラランド)
3. プレリュード〔ワルシャワ音楽協会図書館の『クラクフ写本』より〕(ルモワーヌ)
4. 薄暗く、人の気配なく〔『さまざまな作曲家による第1エール集』(1659)より〕(伝ランベール)
5. アティスの嘆き〔フランス国立図書館の写本より〕(リュリ/編曲者不詳)
6-12. 組曲 ト長調〔『アティス』『アルセスト』『愛の勝利』『ミューズたちの舞踏劇』抜粋
 フランス国立図書館の写本、および『リュリ氏の合奏組曲とトリオ』(1713)より
 一部フィリドールのトリオ[11]を含む〕(リュリ/フィリドール編)
13. 陽気なアルマンド「ラ・ミュティーヌ(反乱者)」〔『ヴォドリ・ド・セズネ写本』(1699)より〕(ド・ヴィゼー)
14. ああ! 誰が大人しく待っておれましょう〔『さまざまな作曲家による第11エール集』(1668)より〕(ル・カミュ)
ラ・コンヴェルサシオン(語らい)〔『ヴォドリ・ド・セズネ写本』(1699)より〕(ド・ヴィゼー)
マルクス=アントニウスとクレオパトラの対話〔『1、2、3、4声のための通奏低音付エール集』(1689)より〕(ランベール)
プレリュード〔『ヴォドリ・ド・セズネ写本』(1699)より〕(ド・ヴィゼー)
嘆き〔『トリオによる作品集』(1694/1707)より〕(ド・ラ・バル)
町人貴族』のアルルカンたちのシャコンヌ〔『ヴォドリ・ド・セズネ写本』(1699)より〕(リュリ/編曲者不詳)
ジグ、リゴードンとブランル(『トリオによる作品集』(1692)より)(マレ)
パッサカーユ〔『ヴォドリ・ド・セズネ写本』(1699)より〕(ド・ヴィゼー)
夜は好きに過ごさせて〔『2、3声のためのエール集』(1678)より〕(ル・カミュ)
子守唄、または揺り籠に寄り添う恋の神〔『クラヴサン曲集 第3巻』(1722)より〕(クープラン)

【DVD】
1. プレリュード (ド・ラランド)
2. 王の偉大なる楽曲 (ド・ラランド)
3. エール「夜は辛く長いので」(ド・ラランド) *
4. プレリュード (ド・ヴィゼー)
5. 薄暗く、人の気配なく (伝ランベール)
6. 四重奏ソナタ 作品1より(ドルネル) *
7. エール「ああ!辛苦のあまりの激しさに」(ランベール) *
8. トリオ・ソナタ第 4番ヘ短調 Op.3-4 (オトテール) *
9. エール「愛されているためには」 (ランベール) *
10. アティスの眠りのサンフォニー (リュリ)
11. 夜は好きに過ごさせて (ル・カミュ)
12. 子守唄、または揺り籠に寄り添う恋の神 (クープラン)
*=CD未収録作品
ダナエ・モニエ、ユジェニー・ルフェビュール**(S)
マルク・モイヨン*、エティエンヌ・バゾラ**(Br)
ジョゼフ・コッテ、川久保洋子、ビルジット・ゴリス**、バトリス・リノン**(Vn)
トマ・ルコント、ヴァレリー・バルサ(フラウト・トラヴェルソ)
ミリアム・リニョル、マティルド・ヴィアル(ドシュ&バス・ド・ヴィオル)
ジュリー・デサン(バス・ド・ヴィオル)
アントワーヌ・トゥーシュ(バス・ド・ヴィオロン)**
カロリーヌ・リービ(バロックハープ)**
セバスティアン・ドゥセ(クラヴサン)
ロマン・ファリク(テオルボ風リュート、バロックギター)*
ティボー・ルーセル(テオルボ、バロックギター、総指揮)
*CDのみ **DVDのみ

CD録音:2019年7月15-18日、ヴェルサイユ宮殿 (74分)
DVD収録:2020年6月22日、ヴェルサイユ宮殿(カラーNTSC、All regions、片面二層、59分)
ルイ14世は洗練された文化人たちを王室に集め、建築や美術、練兵や服飾のみならず音楽においても最高級の粋に囲まれました。しかも その宮廷生活を公に披露し、衆人見守るなか絢爛な音楽を奏でさせ食事をしたり、寝室に向かったりしています。そして最後はマレやド・ヴィ ゼーらごく数人の秀でた楽人たちだけを寝室に連れ、眠りに落ちるまで音楽を奏でさせたそうです。本盤はそこで王が聴いたであろう、昔日の 栄光と安らぎを演出する楽曲を入念に選曲。フランス語圏の古楽界で多忙な活躍を続けてきた実力派たち(トラヴェルソのヴァレリー・バルサ やヴァイオリンの川久保洋子など多くの一流アンサンブルで見かける奏者ばかりです)が本気で「昔日の安らぎ」を追求した演奏を、Alpha初 期の名盤群で知られる自然派録音技師ユーグ・デショーによるエンジニアリングで生々しく収録しました。結果それが王者の豊かさで快眠をも たらすか、むしろ脳を刺激されて聴き入ってしまうかはあなた次第……ヴェルサイユ・バロック音楽センターの碩学トマ・ラコントによる充実解説 (英独訳付)のほか、絢爛の極致ともいうべき史跡ヴェルサイユ宮殿でのライヴを収録したDVDが添えられているのも嬉しいところです。

RAMEE
RAM-1902(1CD)
『SERENISSIMA いとも晴朗なる都』
ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲 ニ短調 RV 454(作品8-9〔RV 236〕のオーボエ版)
室内カンタータ「疑念の陰に」 RV 678-ソプラノ、フラウト・トラヴェルソと通奏低音のための
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ長調 RV758(マンチェスター・ソナタ第6番)
ドメニコ・スカルラッティ:12. チェンバロのためのソナタ ホ長調 K 162
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):アリア「慈悲深き天よ、わたしをお守りください」-ソプラノ、オーボエ、弦楽合奏と通奏低音のための(歌劇『アリアンナとテーゼオ』より)
室内カンタータ「よく茂ったプラナタスが」ソプラノと通奏低音のための
サンマルティーニ(1695-1750):オーボエと通奏低音のためのソナタ ハ長調(作品2-2) GSM 1323b
ヴィヴァルディ:カンタータ「ため息をついて何になろう」 RV 679ソプラノ、弦楽合奏と通奏低音のための
ザ・1750プロジェクト(古楽器使用)【ペリーヌ・ドヴィレール(S)、ブノワ・ローラン(Ob)、ヤン・ファン・デン・ボルレ(フラウト・トラヴェルソ)、ヤツェク・クジトウォ、サロメ・ラトー(Vn)、ナディーヌ・エンリクス(Va)、マティルド・ヴォルフス(Vc)、コルネール・ベルノレット(Cemb)】

録音:2019年3月30日-6月2日 サン・マルタン教会、マリル、ベルギー
バロック後期から古典派時代にかけてのオーボエ作品に通じ、Ricercarレーベルに充実したディスコグラフィを持つブノワ・ローラン。ベルギー、 オランダ、フランスなどの音楽仲間たちと立ち上げた気鋭グループ「ザ・1750プロジェクト」とともに、1720年から1750年へと至る、バロック音 楽の粋ともいうべき時期の1年ごとに光をあてながら、知られざる名品を有名作品に絡めて紹介してゆく企画を立ち上げました。その第1弾は 1726年、ヴェネツィアの音楽に焦点をあてた充実のプログラム。当時この地で最大の巨匠として活躍していたヴィヴァルディは、『四季』を含む 『和声と創意の試み』作品8がヒットを続け、遠く離れたパリでもオペラを上演する人気ぶり。さらにミラノ出身のサンマルティーニ兄やナポリ育ち のポルポラなど、イタリア各地の俊才たちが出入りしてヴェネツィアの音楽界をひときわ盛り上げていました。今回、演奏陣は欧州各地の図書 館に残る当時の手稿譜を精査のうえ、極小編成で協奏曲や室内楽の名品を続々披露しているほか、さらに今上り調子の古楽歌手ペリー ヌ・ドヴィレールを迎え、声楽作品でも精彩に富んだ演奏を聴かせてくれます。バロック・オーボエやトラヴェルソなど、独奏楽器としての可能性 に当時ヴェネツィアでも注目が集まりつつあった楽器が映える作品も、このアルバムの大きな魅力となっています。

ARCANA
A-120(1CD)
NX-A11
『装飾楽句の嵐』 木管コルネットのための作品集
1. 丘は緑に(パレストリーナ/ロニョーニ編)
2. 第1ソナタ(フォンターナ)
3. 高音部独奏による第1ソナタ (『最新様式によるソナタ・コンチェルタンテ集 第2集』より)(カステッロ)
4. この別れにさいして、なお(デ・ローレ/ロニョーニ編)
5. 第19カンツォン(メールロ)
6. ルッジェーロの調べによるヤコピーノ神父のカプリッチョ(フレスコバルディ)/高音部でルッジェーロの調べを(グレーゴリ)
7. 「羊飼い」の名で知られるフランス風カンツォン(ガブリエーリ)
8. リコーダー、コルネット、ヴァイオリン、横笛などによる戦いのリチェルカータ(ヴィルジリアーノ)
9. 恋は決して長くは続かぬ(クレキヨン)
10. 高音部独奏による第2ソナタ (『最新様式によるソナタ・コンチェルタンテ集 第2集』より)(カステッロ)
11. 薔薇の調べ(ウィラールト/ダッラ・カーザ編)
12. 麗しくも陽気に(ノン・パパ/ダッラ・カーザ編)
13. 心地良き空気(ルッツァスキ)
14. 第4ソナタ(フォンターナ)
15. 羊飼いたちのもとへ、天使が現れ(デ・ローレ/ボヴィチェッリ編)
16. ブランル「イル・スピーリティッロ」(ファルコニエーリ)
イ・カヴァリエーリ・ディ・コルネット(古楽器使用)【アンドレア・インギシアーノ(木管コルネット、ミュート・コルネット)、マリア・ゴンサレス(イタリア式チェンバロ、ポジティフ・オルガン)】

録音:2016年7月19-21日&2018年6月23-25日 サン・マルティーノ教区教会、ルーコ(イタリア中部シエナ県)
木管コルネット(ドイツ名ツィンク)とは、リコーダーをやや大きくした木管ないし骨材管に金管式のマウスピースがついた、ルネサンス〜バロック期 に流行した管楽器。400年前の欧州では非常に愛されていた楽器にもかかわらず、吹きこなすのは並大抵ではなく、古楽復興の流れでもプ ロ演奏家の登場が比較的遅かった楽器のひとつでもあります。しかし1980年代に登場した伝説的名手ブルース・ディッキーが数多くの名手 を育てたおかげで、この楽器を巡るシーンは21世紀に飛躍的な広がりを見せました。イタリア出身の超実力派インギシアーノもまさにディッキー 門下の俊才のひとり。彼の卓越した息遣いと指回りで、昔日の精鋭奏者たちが吹きこなした大作曲家たちの独奏名品を心ゆくまで味わえる この新録音は、イタリア人古楽器奏者によるイタリア古楽がこれほどまでに作品の存在感にぴたりと寄り添うものかと驚かされる、絶妙の歌心 がたまりません。共演が鍵盤楽器ひとつというシンプルな編成なのも魅力のひとつ。木管コルネットの旨みをきわだたせるシャープなイタリア式 チェンバロやポシティフ・オルガンの響きも味わい深く、昔日のイタリアの音楽世界を満喫できる上質アルバムに仕上がっています。

Capella de Ministrers
CDM-2049(1CD)
戦争と平和のルネサンス音楽
ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517)いざ戦いへ
ティルマン・スザート(1500頃-1564):『ダンスリー(舞踏曲集)』より
マテオ・フレチャ(1481頃-1553):エル・フビラテ(神に歓呼せよ、全地よ)
クロード・ジェルヴェーズ(1525-1583):戦いのパヴァーヌとガリアルド
クリストバル・デ・モラレス(1500-1553):神に歓呼せよ
ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612):イントラーダとガリアルダ
マテオ・フレチャ(1481頃-1553):良き兵士たちはみな)
アンドレア・ガブリエーリ(1510頃-1586):戦いの調べ
オルランド・ディ・ラッソ:平安を、主よ
ミヒャエル・プレトリウス(1571/72-1621):『テルプシコーレ』より
ザムエル・シャイト(1587-1654):組曲「戦い」
ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(1556-1609):勝ち誇る恋の神
カルレス・マグラネル指揮 カペリャ・デ・ミニストレルス(古楽器使用)
 編成… 声楽-ソプラノ1、カウンターテナー1、テノール4、バリトン1
ヴィオラ・ダ・ガンバ4、ヴィオローネ1
リコーダー1、木管コルネット1、チリミア(ショームの一種/ダブル・リード楽器)1、サックバット(Tb)4、バホン(ドゥルツィアン=ルネサンスファゴット)1、打楽器1、ギター&テオルボ1、アルパ(Hp)1

録音:2019年7月7-9日サント・ミケル・デルス・レイス教会、バレンシア、スペイン
バレンシアに拠点をおくヴィオラ・ダ・ガンバを中心とした実力派古楽器アンサンブル、カペリャ・デ・ミニストレルスの今回のテーマは「戦争と平 和」――統一スペイン王国に君臨したカルロス1世(皇帝カール5世)の支配に対するバレンシア地方での反乱を切り口として、16世紀から 17世紀初頭にかけて欧州各地で書かれた戦争にまつわる音楽を、意外にも戦乱期と不可分でもあった教会音楽の傑作とともに厳選したプ ログラムは、冒頭から心つかまれるドラマティックな魅力がたっぷり! 反乱の首謀者たちはバレンシアの職人組合を中心とする市民で、「兄 弟」をあらわすヘルマニア(実際のバレンシア語ではジェルマニアですが、現在一般に標準スペイン語読みされています)と呼ばれていましたが、 奇しくも彼らの敵たるカルロス1世はドイツ人たちの帝国の皇帝であったとともに音楽文化の偉大な擁護者……プログラムにはドイツ語圏の 作曲家たちによる傑作も続々盛り込まれ、皇帝とバレンシアの人々の緊迫感を演出するかのよう。しかし何より演奏がすばらしく、この時代と してはかなり大規模な弦楽・金管入り乱れての編成は、戦場の興奮を象徴するかのようなスリリングな響きから平和への祈願ともいべうき静 謐さまで、7人の精鋭歌手からなる声楽アンサンブルと見事なコントラストを描き出してゆきます。確かなテーマ性が古楽器サウンドの面白さに 一貫性を与えている好企画。オーディオファンにもお勧めしたい充実内容です。

H.M.F
HMM-93389(1CD)
古楽幻想「アラブ=アンダルシアの音楽」
1インシャード―バイタイン―インシラフ
2トゥシア―サナア
3[タイトルなし]
4サナア
5ムサッダル―サナア
6ムサッダル
7ムシャルヤ
8サナア―トゥシア
9サナア
10ムサッダル―サナア
11タクシーム―[タイトルなし]
12ムシャルヤ―トゥシア―サナア
13タクシーム―サナア
14ダクシーム―ムアッサ―タクィル―サナア
グレゴリオ・パニアグワ(指)
アトリウム・ムジケー古楽合奏団

録音:1976年10月
オーディオ評論家・故長岡鉄男氏がアナログ時代に絶賛したことで注目を集めたグレゴリオ・パニアグワ指揮アトリウム・ムジケー古楽合奏団のアルバム。 1944年マドリード生まれの、グレゴリオ・パニアグワ。中世のあらゆる楽器を自らの工房で製作し、該博な知識と演奏能力を駆使しながら、どこまでも音楽を 楽しみ、かつ楽しませてくれている彼らが放った、『アラブ=アンダルシアの音楽』。遠く夢のように消え去ってしまった世界、そして、豊麗な文明社会であった世 界、すなわち、中世スペインのイスラム社会が生んだ音楽集です。 『アラブ=アンダルシアの音楽』において最も大切なものと考えられた形式「ヌバ nuba, nouba」(“順番”のことで、バロック時代の「組曲」と似ています)。この 「ヌバ」は、記譜されることがなく、口頭伝承によって伝えられました。イスラム教徒がやむなくスペインを出た後に渡った、北アフリカの幾つかの都市に、南ス ペインから出た「落人」たちの子孫が住みつき、大切な財産である『アンダルシアの音楽』を、幾世紀をこめて守り伝えて来たものの結晶がここに収められてい ます。魅惑の土地「アンダルシア」に今も漂う文化の残り香に思いを馳せながら聴きたい名盤です。 (HMA 195389は廃盤です) (Ki)

BIS
BISSA-2445(1SACD)
ロカテッリ:「ヴァイオリンの技法」Op.3より
(1)ヴァイオリン協奏曲 ト長調 Op.3-9
(2)ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Op.3-11
(3)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.3-12
イリア・グリンゴルツ(Vn&指)[ヴァイオリン:フェルディナンド・ガリアーノ(1770年頃制作)、弓:ルイス・エミリオ・ロドリゲス制作)]
フィンランド・バロックO

録音:2019年1月/ヤルヴェンパー教会(ヤルヴェンパー、フィンランド)
鬼才イリア・グリンゴルツがロカテッリの「ヴァイオリンの技法」から3曲を録音!1733年に出版されたピエトロ・ロカテッリの代表作、 独奏ヴァイオリン、弦楽器と通奏低音のための「ヴァイオリンの技法」Op.3は12曲のヴァイオリン協奏曲と24のカプリッチョ(随意)による各3楽章構成の作品。 のちのパガニーニの24の奇想曲の先駆をなし、その美しい旋律と独奏ヴァイオリンの華麗な技巧が最大の魅力です。
注目はなんといってもグリンゴルツの圧倒的な技巧で聴くカプリッチョ。第11番 イ長調の第3楽章ではなんと第17ポジションまで到達する驚きの高音部ま で演奏。確固たる技術を武器にグリンゴルツは流麗に奏でます。フィンランド・バロックOとの対話も実に見事でアンサンブルを楽しみながら優美に演 奏しております。
イリア・グリンゴルツは弱冠16歳のときにパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝して一躍世界的に有名になりました。その後、パガニーニの協奏 曲第1番でCDデビュー(BIS 999)し注目を集め、以後バロックから現代まで幅広いレパートリーを、BISレーベルをはじめとする様々なレーベルから積極的 なリリースを続けているヴァイオリニストです。当録音では1770年ごろに制作されたフェルディナンド・ガリアーノの名器を使用。温もり感じる艶やかな音色 が魅力です。

DUX
DUX-1679(1CD)
モンテヴェルディ:マドリガーレ集
歌っているあの小鳥は/美しい目の輝きに/私の魂は愛しいまなざしを私に向けさせ/悲しみの魂よ/星空の輝きのもとに/私は若い娘/まだ陽は昇っていなかった/そして女は嘆息しながら言った/波はささやき/おお、春よ/私の魂は/美しい目の輝きに/悲しみの魂よ/星空のもと/私は若い娘/ああ、悲しい別れ/こうして死ねるものなら/私の魂は/恋する小鳥/嘆きと溜め息/ああ、麗しい太陽に向かうように/あなたを愛しています、私の生命よ/愛よ、お前がもし公正ならば/星の光に/ずるがしこい敵、愛の神が
イル・カント、
ミハウ・ストラシェフスキ(バス&音楽監督)

録音(ライヴ):1991年5月19日&1997年10月10日、ワルシャワ(ポーランド)
地元のポーランド放送からは「ポーランドにおける最高の混声ヴォーカル・アンサンブル」という最大級の賛辞を贈られるなど、同国を代表するヴォーカル・アンサンブルであるイル・カントが歌う、モンテヴェルディの珠玉のマドリガーレ集。
1984年にワルシャワで結成され35年以上の歴史を持つイル・カント。作品により5〜7名での編成を基本とし、ア・カペラ作品、器楽伴奏付き作品のどちらにでも対応できるフレキシブルなスタイルでポーランドの古楽シーンで活躍してきました。
DUX
DUX-1575(1CD)
ザイドレル:晩祷 シンフォニエッタ・クラコヴィア、
ポーランド室内cho、
ミハウ・クラウザ(指)
その生涯の大部分は謎に包まれており、当時在職していた修道院の豊富な書籍から音楽を学び、当時の有力な音楽家から作曲を学んだとも伝わるポーランドの音楽家、ユゼフ・ザイドレル(1744−1806)。
約200年もの歳月の間、忘れられてきたその作品の数々はグロジスク・ヴィェルコポルスキやグニェズノ、ポズナンなどに遺された筆写譜から復元が進められています。
今回、復元、蘇演されたのは「晩祷」。当時、その作風からポーランドのモーツァルトとも称されたというザイドレルの音楽がまた1つ蘇ります。

Delphian
DCD-34237(1CD)
ペラム・ハンフリー(1647-1674):宗教的合唱曲集
おお主に感謝せよ/サーヴィス ホ短調 − モーニング・サーヴィス/サーヴィス ホ短調 − コミュニオン・サーヴィス/バビロンの流れのほとりに/サーヴィス ホ短調 − イヴニング・サーヴィス/おお主よ我が神よ
ジョセフ・マクハーディ(指,Org)
チャペル・ロイヤルcho
ボヤン・チチッチ(Vn1)、エリン・ホワイト(Vn2)、ジェーン・ロジャーズ(Va)、サラ・マクマホン(Vc)、アレックス・マッカートニー(テオルボ)、マーティン・ノーブル(Org)

音:2020年1月、セント・ジェームズ宮殿(イギリス)
非常に古い伝統を持ち、タリス、バード、ヘンリー・パーセルなど、イギリスの著名な音楽家も所属していた音楽隊、チャペル・ロイヤルの音楽監督(Master of the Children)を務めたペラム・ハンフリー(1647/8-1674)の宗教的な合唱作品集。
ハンフリーはヨーロッパ大陸からの影響を受けながら、母国イングランドの音楽生活を豊かにした世代の音楽家のひとりであり、ヘンリー・パーセルを指導したことでも知られています。現在、同じ聖歌隊がセント・ジェームズ宮殿で活動しており、今回の録音は女王陛下の寛大なる許可のもと行われました。10人の少年合唱団と6人の大人の歌手からなるこのグループは、ホワイトホールにあった旧礼拝堂の記録に触発されたアンティフォナ(交唱)の配置を採用し、デルフィアンの常連で新世代のバロック・ヴァイオリニストの旗手の1人、ボヤン・チチッチが率いる小編成の器楽アンサンブル(ヴィオラはジェーン・ロジャーズ!)とともに、先人たちの即興的な才を生かした親密な演奏で、その音楽と祈祷の世界を蘇らせています。

Hyperion
CDA-68321(1CD)
ジョスカン・デ・プレ:モテット&ミサ曲楽章集
主はこの乙女に/うるわしき救い主のみ母/めでたし, 天の女王/輝くオリュンポスの山より(6声)/スターバト・マーテル(6声)/おお慈悲深く, いと優しきイエスよ(6声)/主よ, 御身の怒りにて...ミゼレーレ/主よ, いつまでもわれを/ある人が大いなる宴を催し/祝福された聖処女のグローリア/受難のサンクトゥス
ブラバント・アンサンブル、
スティーヴン・ライス(指)

録音:2020年1月16日−18日、殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン、ロンドン)
ネーデルラント、フランドル楽派の未知なる音楽、ポリフォニーの発掘、研究に情熱を注ぎ続けるブラバント・アンサンブルとスティーヴン・ライス。これまでグラモフォン賞に3度ノミネートしてきたブラバント・アンサンブルによる、ジョスカン・デ・プレ(c.1450/55−1521)の没後500周年記念レコーディング。
一つの定旋律でミサ曲の各楽章を統一した定旋律ミサ曲(循環ミサ曲)としては、タリス・スコラーズがジョスカンのミサ曲全集録音という偉業を達成しましたが、ここではそういった定旋律ミサの形式が定着する前の15世紀初頭に一般的であった、単独の楽章による2つのミサ曲(「祝福された聖処女〔ベアテ・ヴィルジネ〕」と「受難〔パッシオーネ〕」)を含む、モテットとミサ曲楽章の珍しい小品を取り上げています。

RICERCAR
RIC-423(1CD)

NYCX-10184(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ジョスカン・デ・プレ(1450/55頃-1521)の世俗歌曲さまざま 〜テイルマン・スザート1545年刊行の『第7歌曲集』より〜
1. 果てしない悲しみに、わたしは耐えねばならない
2. わたしを安らがせてください、麗しく楽しき栗毛色のお嬢さん
3. やさしさがわたしを打ちのめす
4. 恋人のことで嘆かずにはおれない
5. やつれきった心で思うのは、ただ
6. 千々の悲しみ(ルイス・デ・ナルバエスによる器楽版)
7. 偉大なるユピテルの娘であるミューズたちよ
8. 可愛らしくも冷淡な人が、わたしを死に追いやる
9. もう悲しみはこれ以上
10. わが恋人をあとにする苦しみの大きさよ
11. ラ・ベルナルディーナ
12. 金がないのがいちばん辛い
13. わたしに口づけをください、わが愛しくも麗しき女よ
14. わが口には笑み、わが心には嘆き
15. おお、避けがたき死よ(ヒエロニムス・フィンデルスによる器楽版)
16. 千々の悲しみ(ハンス・ノイジードラーによる器楽版)
17. 深い悲しみも、嘆かわしき喜びも
18. どうかわたしをあなたの腕の中に
19. 森の精たちよ(オケゲムの死を悼む悲歌)
クレマン・ジャヌカン・アンサンブル【アナイス・ベルトラン(A)、ドミニク・ヴィス(C.T)、マルシャル・ポリア、ユーグ・プリマール(T)、ルノー・ドレーグ(Bs)、エリック・ベロック(リュート・フォルテ)、ヤン・ムーラン(ヴァージナル&ポジティフ・オルガン)】

使用楽器:副鍵盤付ミュゼラール型ヴァージナル
アントウェルペンのヨハンネス・リュッケルス1623年製作モデルに基づく
アンドレアス&ヤーコブ・シルストレーム2008〜2010年製作

5音栓付ポジティフ・オルガン
フランソワ・レイエラント・コレクションのドイツ語圏およびイタリア半島における
16〜17世紀の楽器群に基づくスタヴロ(ベルギー)のドミニク・トマ製作

リュート・フォルテ
アンドレ・ビュルゲットのモデルに基づくミヒャエル・ハーザー2016年製作
調律:1/6コンマ・ミーントーン

録音:2020年2月 アルドロ城エリザベス朝式劇場、コンデット(フランス東北部パ=ド=カレ県)
【国内盤】日本語解説、歌詞訳付き
1980〜90年代以来、ルネサンス期のフランス語声楽曲の面白さを紹介し続けたクレマン・ジャヌカン・アンサンブル。主宰者ドミニク・ヴィス は今もバロック・オペラの個性的なキャラクターで活躍していますが、アンサンブルとしての録音は数年ぶり。それも、彼らの音楽性や演劇的な 存在が際立つフランス・ルネサンスのレパートリー、しかもジョスカン・デ・プレの世俗シャンソンをアルバム1枚かけて探求するという内容も嬉し いところです。 ジョスカンはフランドル楽派が最も注目された15世紀後半〜16世紀前半に活躍し、その絶大な名声がイタリアや北方まで欧州各地に及 びました。現在、比較的大規模な教会音楽は多く録音される一方、もうひとつの中軸分野たる世俗シャンソンは体系的な録音がぐっと少な くなっています。今回の新録音は知られざる名作の数々はもちろん、本人の歿後に派生作が続々創られた「千々の悲しみ」の器楽版も含 め、その重要な要素を網羅したと言ってよい選曲。最新の知見をふまえた解説とともに、フランス語圏の歌手たちならではの適性と豊饒な実 践経験が活かされたアルバムに仕上がっています。

ATMA
ACD2-2797(1CD)
器楽アンサンブル版『嫉妬深い恋人』
アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ(1741-1813):3幕のオペラ・コミック『嫉妬深い恋人』(フラウト・トラヴェルソ、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音のための編曲版)
フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドール(1726-1795):オーボエ、2つのヴァイオリンと通奏低音のための四重奏曲 ヘ長調
アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ:カイロの隊商(ピッコロ、フラウト・トラヴェルソ、オーボエ、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、ホルン、通奏低音のための幕間音楽)
クリストファー・パラメータ(オーボエ、指揮)
ノットゥルナ

録音:2019年11月
グレトリのオペラ「L'Amant jaloux(嫉妬深い恋人)」はモーツァルトにも影響を与えたとされ、「フィガロの結婚」にも通じる愉悦感を持った洒脱な音楽。 あまり取り上げられない作品ですが、このアルバムに収録されているのはさらに珍しい器楽アンサンブル編曲版。トラヴェルソ、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィ オラ、通奏低音のために書かれたこの編曲はモデナにあるエスタンセ・ディ・モデナ図書館で発見されたもので、誰の手によるものか不明。グレトリがオペ ラを作曲した年である1778年に書かれたとされています。カナダの古楽器アンサンブル「ノットゥルナ」による演奏です。 (Ki)

Paraty
PARATY-100273
(1CD)
ティトゥルーズ:聖歌、マニフィカトとオルガン小品集2
ミサ・セクス・ヴォクム・シンプリーチ・コルデ
第5旋法によるマニフィカト
ミサ・クァトゥオール・ヴォクム・ヴォティヴァ
アニュエ・クリステ
トーマス・ファン・エッセン、
ヴォルニ・オスティオ(指)
アンサンブル・レ・メランジュ
フランソワ・メニシエ (Org)

録音:2019年7、9月
アンサンブル・レ・メランジュはトーマス・ファン・エッセンが結成した古楽団体で、ノルマンディを本拠に活動しています。彼らが2019年にリリースしたジャ ン・ティトゥルーズ(1563頃-1633)のミサ曲に次ぐ第2弾。ティトゥルーズはカトリックの司祭でルーアン大聖堂のオルガニストも務めた作曲家。ルネサ ンス声楽音楽の伝統を忠実に守る初期フランス・バロックの貴重な録音と申せましょう。 (Ki)
Paraty
PARATY-520268
(1CD)
荒涼とした森〜ルネサンスからパーセルまでのイギリス音楽
ホルボーン:メランコリーの印象/妖精のラウンド/ムイ・リンダ/エルモーサ
作者不詳:ワトキンズ・エール/パキントンのパウンド
バード:ローランド/ヴォルタ/荒涼とした森
ファーナビー:セント・ポールの岸辺
クリストファー・タイ:イン・ノミネ第12、第15
ヒュー・アストン:ヒュー・アストンのマスク
ロバート・ジョンソン:テンプルの2番/王子の1番
ジョン・コプラリオ:クパラレーまたはグレイズ・イン
ジョン・アドソン:おどけたテンプルの1番/2番
ウィリアム・マンディ:おお世界の母よ
マシュー・ロック:組曲第3番(全4部)
パーセル:パヴァン/チャコーニー
コンソート・ブルイヤミーニ

録音:2019年4月/ジャンブル教会
コンソート・ブルイヤミーニはリヨン音楽院5人の学生が結成したリコーダー合奏団。2012年スペインのヒホン古楽国際コンテスト、2016年ヴァンヴ の国際古楽コンクールでともに優勝した実力派。彼らがイギリス黄金時代からパーセルまでの作品に挑戦。大半がリュートや鍵盤のために書かれたものを、 彼ら自身が編曲。古雅な魅力に富んでいます。

CPO
CPO-555305(1CD)
NX-B10
クーナウ(1660-1722):宗教音楽全集 第6集
1. Ihr Himmel, jubiliert von oben あなたの天国、天上からの歓声
2. Bone Jesu, care Jesu 慈悲深きイエス
3. Ich freue mich im Herrn われに語られしとき、われ喜ぶ
4. Laudate pueri Dominum ほめたたえよ、神のしもべたちよ
5. Lobet, ihr Himmel, den Herrn 主よ、あなたの天国を讃えます
オペッラ・ムジカ(声楽アンサンブル)
カメラータ・リプシエンシス(古楽器使用)
グレゴール・メイヤー(指)

録音:2019年7月3-5日
ドイツ・バロック期にライプツィヒで活躍した作曲家ヨハン・クーナウの宗教曲全集。この第6集には後期の2 つの大作「あなたの天国〜」と「主よ、あなたの天国を〜」を中心に、1690年に初演された室内アンサン ブルとソプラノ独唱のための「慈悲深きイエス」と同時期の「ほめたたえよ」、その中間に作曲された「われに 語られし時」の5作が収録されています。初期の作品は当時人気があったイタリア風の作風が用いられて いますが、後期の作品は大規模な編成が用いられており、まさにトーマス・カントルの地位にふさわしい壮 大な仕上りを見せています。シリーズを通じて全てのアルバムで清冽な歌唱を聴かせるのは、2011年に指 揮者グレゴール・メイヤーによって設立されたオペッラ・ムジカ。実力派の歌手たちによるアンサンブルが、今 回は最新のスコアを用いてクーナウ作品を演奏しています。
CPO
CPO-555369(3CD)
NX-D11
グラウプナー(1683-1760):歌劇「アンティオクスとシュトラトニカ」 アンティオクス…クリスティアン・イムラー(Br)
シュトラトニカ…ハナ・ブラジーコヴァー(S)
セレウクス…ハリー・ファン・デア・カンプ(Bs)
ミルテニア…イム・スンヘ(S)
エレニア…シェレザード・パンタキ(S)
デメトリウス…アーロン・シーハン(T)
ヘシキウス&僧侶…ジェシー・ブランバーグ(Br)
ネグロドルス…ヤン・コボウ(T)
フラヴィア…カリーナ・ホグレフェ(S)
メドール…キム・カヴァナー(S)
カペラ・アンスガリ(合唱)
【メンバー】
マーニャ・シュテファン(S)
ベンヤミン・キルヒナー(T)
ミーナ・ベールケ(A)
アレクサンダー・シューマン(Bs)
ポール・オデット&スティーヴン・スタッブス(音楽監督)
ロバート・ミーリー(コンサートマスター)
ボストン古楽音楽祭O

録音:2020年1月23日-2月2日
世界中で高く評価されているボストン古楽音楽祭アンサンブル。cpoでは特にフランスものを中心としたバ ロック・オペラの録音で親しまれていますが、今回彼らが手掛けたのはドイツ・バロック期の作曲家クリストフ・ グラウプナーの歌劇です。この「アンティオクスとシュトラトニカ」は画家アングルが題材に用いたことでも知ら れる、デルフォイの最高神官プルタルコスの「英雄伝」からのエピソード。アレクサンドロス大王の後継者セレ ウクスの息子アンティオクス(アンティウコス)は、自身の継母シュトラトニカ(ストラトニケ)に恋して死を望む という史実に基づいていますが、物語りには魔法使いや精霊が登場するだけではなく、アンティオクスの義 理の弟デメトリウスとペルシャの王女ミルテニアと妻エレニアの三角関係も描かれるなど、入リ組んだ筋立て になっており、最後はハッピーエンドで物語を閉じます。 グラウプナーは弦と通奏低音に、3本のリコーダーや4本のオーボエを加えた色彩豊かな響きを準備し、この 幻想的な作品に彩りを与えています。クリスティアン・イムラーやハナ・ブラジーコヴァー、イム・スンヘら実力 派の歌手たちが素晴らしい歌唱を聴かせます。
CPO
CPO-555314(1CD)
NX-B10
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り アレーナ・ダンチェヴァ(S)、ナターシャ・シュヌール(S)
アンドレア・ガヴァーニン(A)
オフェーリア・クルンプ(A)
ヤコブ・ピルグラム(T)、ミヒャエル・レーマー(T)
ダーヴィド・シゲトヴァーリ(T)、ヨハネス・ヴァイス(T)
リサンドロ・アバディエ(Bs)、ジェフロワ・ビュフィエール(Bs)

イル・グスト・バロッコ-シュトゥットガルト・バロックO
イェルク・ハルベック(指)
録音
2019年6月14-16日

https://youtu.be/qrRxi0GkiqM
※CDの収録時のものではありません
モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」はこれまでにも数多くの録音がありますが、この演奏は、スペイ ン生まれのカリスト・ビエイトの演出による舞台上演を経て録音されたものです。ドイツの歌劇場を中心に 過激な演出で知られるビエイトはこの作品に、彼が生まれ育ったイベリア半島のカトリック文化と強い女性 のイメージを見出したと語っています。 2018年12月のマンハイム国立歌劇場での初演は高水準の演奏 が高く評価され、このCD録音につながりました(オペラ上演とCDとではソリストが異なります)。オーケスト ラと合唱は人数を極限まで切り詰め、時には即興を加えながらも劇的な表現力を発揮しています。敬虔 さを重んじた宗教曲の演奏とは一味違う、劇的なモンテヴェルディをお楽しみいただけます。
CPO
CPO-555368(1CD)
NX-B10
トビアス・ツォイチュナー(1621-1675):クリスマスの歴史
1. Ehre sey Gott allein a 12 神だけに栄光あれ 12声
2. 作者不詳::Hosianna Filio David a 6 ホシアンナの息子ダヴィド 6声
3. Die Geburth unsers HERRN und Heylandes Jesu Christi イエス・キリスト、主の誕生
4. Es ist kein ander Heyl a 6 それは他の賞賛ではない 6声
5. 作者不詳::Halleluja! Gelobet seystu, Jesu Christ a 15
歓喜せよ、イエス・キリストが生まれた 15声
6. Ecce nunc benedicite a 3 今こそ祝福せよ 3声
7. 作者不詳::Magnificat cum rotulis a 18 マニフィカト・クム・ロトゥリス 18声
マンフレート・コルデス(指)
ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス
(古楽器使用)
録音:2020年1月3-5日
ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンスが開催しているコンサート・シリーズ「ブレスラウ(ヴロツワフ)-ヨーロッパの 中心にある都市」は2つの目標を念頭に置いています。一つは“音楽を楽しむこと”もう一つは「何十年も 忘れられていた古い文化的環境を思い出すこと」です。このアルバムに収録されたクリスマス物語「私たちの 主と救い主イエス・キリストの誕生」は、ベルリン州立図書館で発見された手稿譜や印刷譜からいくつかの 曲が選択されており、中心となっているのはブレスラウの主要教会である聖ベルンハルディン教会と、聖マリ アマグダレン教会のオルガニストとして活躍した作曲家ツォイチュナーの曲。かつてシレジアの首都であったこ の地域の音楽文化の多様性と質の高さを証明する見事な作品です。
CPO
CPO-555414(6CD)
NX-G11
テレマン:様々な楽器のための協奏曲集
【CD1】…777859
1-5. 2つのトランペットと2つのオーボエのための協奏曲 ニ長調 TWV deest
6-9. 2つのフルートとオーボエのための協奏曲 変ロ長調 TWV 54:B1
10-12. 2つのオーボエ・ダモーレとチェロのための協奏曲 ニ長調 TWV 53:D3
13-16. フルート、オーボエ・ダモーレとヴィオラ・ダモーレのための協奏曲 ホ長調 TWV 53:E1
17-20. 七重奏曲 イ短調 TWV 44:42
21-23. シンフォニア ヘ長調 TWV 50:3
【CD2】…777890
1-4. 2つのヴァイオリンとファゴットのための協奏曲 ニ長調 TWV 53:D4
5-8. リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲 イ短調 TWV 52:a1
9-12. 3つのトランペットとティンパニのための協奏曲 ニ長調 TWV 54:D4
13-16. 2つのリコーダーと2つのオーボエのための協奏曲 変ロ長調 TWV 54:B2
17-19. 協奏曲 ニ長調 TWV 53:D5
【CD3】…777891
1-5. 3つのトランペットとティンパニのための協奏曲 ニ長調 TWV 54:D3
6-10. フルートとヴァイオリンのための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e3
11-13. 3つのコルノ・ダ・カッチャ、2つのオーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 TWV 54:D2
14-17. 2つのオーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ホ短調 TWV 53:e2
18-21. 2つのフルート、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ニ長調 TWV 54:D1
【CD4】…777892
1-4. トリオ・ソナタ ハ短調 TWV 42:c7
5-7. 協奏曲 ニ長調 TWV 53:D2
8-14. 協奏曲 ヘ長調 TWV 54:F1
15-18. 2つのリコーダー、2つのヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 TWV 44:41
19-22. 2つのフルートのための協奏曲 ホ短調 TWV 53:e1
【CD5】…555082
1-6. ディヴェルティメント 変ホ長調 TWV 50:21
7-9. シンフォニア ト長調 「グリーレン・シンフォニー」 TWV 50:1
10-14. 2つのオーボエとファゴットのための協奏曲 ト短調 TWV 53:g1
15-17. シンフォニア ニ長調 TWV 44:1
18-24. ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 TWV 51:F4
【CD6】…555239
1-7. シンフォニア・メロディカ ハ長調 TWV 50:2
8-11. ターフェルムジーク 第3部-2つのホルンのための協奏曲 変ホ長調 TWV 54:Es1
12-14. 3つのオーボエ、3つのヴァイオリンと通奏低音のための七重奏曲(協奏曲)
変ロ長調 TWV 44:43
15-19. ソナタ ホ短調 TWV 50:4
20-23. ターフェルムジーク 第1部-フルート、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 イ長調 TWV 53:A2
ラ・スタジオーネ・フランクフルト(古楽器使
用)
ミヒャエル・シュナイダー

録音:2013-2014年、2016年、2018年3月9−11日
テレマンの数多い作品の中から、各種の楽器群をソリストに据えた協奏曲を集めたBOX。全6枚からなるこの曲集は、どれも弦楽合奏を伴奏に、ト ランペットやフルートなどの管楽器からヴァイオリンやヴィオラ・ダモーレのアンサンブルが華やかな旋律を奏でる合奏協奏曲の形式を採ったもの。これら はテレマンの創造力をかきたて、フランス風の優雅さ、イタリア風の明るさからドイツ、ポーランドの精神までを幅広くカバーした多彩な音楽になっていま す。全ての曲はミヒャエル・シュナイダーが時には楽器を操りながら、ラ・スタジオーネ・フランクフルトとともに情熱的に演奏しています。テレマン入門にも 最適です。

フォンテック
FOCD-9840(1CD)
税込定価
ヤコブ・ファン・エイク 笛の楽園 Vol.6
ヤコブ・ファン・エイク(1589-1657):笛の楽園
No.89 プレリュード/No.90 ファンタジア
No.91 詩篇1 番いかに幸いなことか
No.92 朝、シルヴェスターは
No.93 フェリート作のアルマンド
No.94 詩篇9 番わたしは心を尽くして主に感謝をささげ
No.95 羊飼い/No.96 フランスのエア
No.97 王妃
No.98 詩篇33 番主に従う人よ、主によって喜び歌え
No.99 羊飼いの娘フィリスと彼女の美貌
No.100 さあ、起きて、愛犬ビーグルとグレーハウンドよ
No.101 馭者
No.102 あなたの信心により
No.103 菩提樹の木の下で
No.104 ヤギの足(ギリシャ神パン)
No.105 詩篇119 番いかに幸いなことでしょう
No.106 最後に愛は勝つ/No.107 ロッスィー
No.108 道化師
江崎浩司(リコーダー、その他)

録音:2019 年5 月9-11 日 神奈川県立相模湖交流センター
希代のマルチプレイヤー、江崎浩司による「笛の楽園」全集プロジェクト(全8 タイトル予定)第6 弾! ヤコブ・ファン・エイク(1589/90-1657)の「笛の楽園」は全151 曲(XYZ 社版)にもなる膨大な独奏 楽器のための曲集で、アマチュア演奏家も含め、リコーダー奏者にとっては大変重要なレパートリーで すが、全集録音は極めて少なく、江崎は2016 年より国内初の全曲録音という大プロジェクトに取り組 んでいます。 2014 年に「テレマン:12 のメトーディッシェ・ゾナーテンvol.1&2」(FOCD-9614、9627) でレコード芸術誌のレコード・アカデミー賞を受賞し、シルク・ド・ソレイユの演奏メンバーでもある 江崎は、様々な楽器を操るマルチプレイヤーとしても活躍中です。今作でも各種リコーダーに加え、オ ーボエの先祖であるショームなど9 種類もの楽器を変幻自在に吹き分けています。また江崎本人による 曲目解説は、この謎に満ちた曲集に新たな光を当てるもので、読み応え十分。 (フォンテック)

Glossa
GCD-920418(1CD)

PGCD-920418(1CD)
国内盤仕様
税込定価
センチメンタル・ジャーニー〜カール・フリードリヒ・アーベル:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
アンダンティーノ〜主題(ソナタ ニ長調 A2:67より/パンドルフォ編曲
ソナタ ニ長調 A2:50/ソナタ イ短調 A2:57A
ソナタ イ長調 A2:53/ソナタ ニ長調 A2:75
ソナタ ト短調 A2:56A/ソナタ ト長調 A2:72
ソナタ ホ短調 A2:7/WKO 150
アンダンティーノ〜主題と変奏(ソナタ ニ長調 A2:67より/パンドルフォ編)
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・バスタルダ)、
アメリ・シュマン(バロック・チェロ&ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
アンドレア・ブッカレッラ(フォルテピアノ&ハープシコード)、
トーマス・ボイセン(バロック・リュート

録音:2020年3月、バーゼル(スイス)
約280年ぶりに再発見されたテレマンの「無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア」の録音(OGCD920417)で大きな話題を呼び、「ヴィオラ・バスタルダ」というレア楽器を使用した録音(PGCD922519)でも注目を浴びた(どちらもレコード芸術「特選盤」)ヴィオラ・ダ・ガンバの革命家、パオロ・パンドルフォ。
12年前に録音された無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための作品集「ドレクセルの写本」(GCD920410)以来となる、カール・フリードリヒ・アーベル(1723ー1787)の作品集。アーベルは当時ヴィオラ・ダ・ガンバの極めて優れた名手として、また作曲家としてヨーロッパ中に名を響かせ、J.C.バッハとともに、西洋音楽史における最初の予約制定期演奏会「バッハ=アーベル・コンサート」を設立したことでも知られています。 ここに収録されたヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタの多くは、近年発見され世界初録音となる作品です。パンドルフォが華麗なカデンツァと装飾を追加し、刺激的で技巧的、カラフルで情熱的なガンバ・ソナタを彩ります。アルバム・タイトルの「センチメンタル・ジャーニー」は、アーベルと同世代の画家トマス・ゲインズバラが「トリストラム・シャンディ」で有名な小説家ローレンス・スターンに例えたことから(He was the Sterne of Music)、スターンの未完の小説「フランスとイタリアを巡るセンチメンタル・ジャーニー」から採られています。

Globe
GLO-5274 (1CD)
熟練のヴァイオリニスト〜ヨハン・フィッシャー:作品集
ヨハン・フィッシャー(1646−1716/17):4声のバレッタ
ハンス・レオ・ハスラー(1564−1612):我が心千々に乱れ
ヨハン・フィッシャー:われ心よりこがれ望む、ヴィオリーノ・ピッコロのための組曲、組曲第1番(Musikalisch Divertissement(1701)より)、Das Eins-Dreij und Dreij Eins oder Der habile Violiste、Unterschied zwischen einen rechten Violinist und gemeinen Bauern-Fiedler*、ポーランドの踊り、Hoff- und baurengeyger schicken sich an, eyn ballet zu spielen und tantzen*
アントワネット・ローマン(Vn)、
フロール・ムジクス、フロール・アグラリクス*

録音:2020年2月、オランダ
アムステルダムのスヴェーリンク音楽院でヴァイオリン、ヴィオラ、ヒストリカル・ヴァイオリンを学び、フリーランスの演奏家として多くの古楽アンサンブルやオーケストラで演奏(オランダ・バッハ協会の2008年来日公演などにも参加)してきたオランダの女流ヴァイオリニスト、アントワネット・ローマン。ローマンが2008年に設立したピリオド・アンサンブル"フロール・ムジクス(Furor Musicus)"。
知られざる音楽を独自の視点で掘り起こして録音したアルバム、「ファンタジア・ムジカ」(GLO5265)、「ピーター・ヘレンダール」(GLO5271)は共に国際的に高い評価を得てきました。続くGlobeレコーディング第3弾は、シュトゥットガルトで学び、パリで働き、リュリの写譜係を務めたという音楽家、ヨハン・フィッシャー(1646−1716/17)の作品集。若いころの人生については殆ど知られておらず、後年についてもいくつかの矛盾した情報があり、肖像画でも別のヨハン・フィッシャーと混同されるなど謎多き人物ですが、アントワネット・ローマンによる子細な研究によって、その異才の一端が明らかになります。収録曲の半数以上は世界初録音。
ソリストが3つの異なる楽器(ヴィオリーノ・ピッコロ、ヴァイオリン、ヴィオラ)を持ち替え、それもすべてスコルダトゥーラ(変則調弦)が要求されるという作品(アルバム・タイトルにも使われた「Der habile Violiste(熟練のヴァイオリニスト)」)や、ブンバス(豚の膀胱の太鼓に太い一本弦を張りシンバルなどの装飾を付けた楽器)や、クロッグ・フィドル(木靴をボディにしたヴァイオリン)、バウエルンライアー(ハーディ・ガーディ)、ツィターなどの民族楽器(あるいは農民の楽器)を用いたアンサンブル「フロール・アグラリクス」が参加した2曲の野性的なサウンドなど、実に興味深い作品が収録されています。

299 MUSIC
NIKU-9030(1CD)
税込定価
サクバットの舞
J.ショップ(c.1590-1667):涙のパヴァーヌ
作曲者不詳:イタリアーナ [2’59”] *リュート・ソロ
バッハ:無伴奏フルート・パルティータBWV1013 より *サクバット・ソロ
A.コレッリ:12 のヴァイオリン・ソナタ集/ソナタ第5 番
T.オ・カロラン(1670-1738)[編曲:高本一郎]: 小さな妖精と大きな妖精 [2’04”] *リュート・ソロ
M.マレ:ヴィオール曲集 第5 巻/組曲 第6 番より I. Prelude [1’39”]/II. Allemande. La Fiere [1’35”]/ III. Sarabande [2’37”]/IV. Gigue. La Precieuse [2’13”]/ V. Gavotte 1&2 [2’44”]/VI. Menuet 1&2 [2’42”]/ VII. Rondeau. Le Troilleur [4’33”]/VIII. Chaconne [2’49”]
D.オルティス(c.1510-c.1570):マドリガーレ〈幸せなわが眼よ〉による レセルカーダ第2 番[3’19”]
D.オルティス:レセルカーダ第1 番〈パッサメッツォ・アンティコ〉[2’03”]
D.オルティス:レセルカーダ第2 番〈パッサメッツォ・モデルノ〉[1’38”]
宮下宣子(サクバット)
高本一郎(Lute)

録音:2020 年2 月17-19 日 プラザ・ウエスト「さくらホール」 [66’39"]
日本の“金管女子”のパイオニアで、サクバットの第1人者としても活躍する宮下宣 子と、リュート奏者として様々な活躍をみせる高本一郎のデュオが、燦然と輝く名曲に 新たな煌めきを与えます。優しく舞い踊るかのような響きのサクバットと、繊細かつ暖かい 音色のリュートが出会ったとき、立ち上る極上の音世界が目の前に広がる。

Coviello
COV-92016(2CD)
ビーバー:技巧的で楽しい合奏
パルティータ第1番ニ短調
パルティータ第2番ロ短調
パルティータ第3番イ長調
パルティータ第4番変ホ長調
パルティータ第5番ト短調
パルティータ第6番ニ長調
パルティータ第7番ハ短調
ムジカリッシェ・ガルテン
スコルダトゥーラ(変則調弦)を駆使した『技巧的で楽しい合奏』。スコルダトゥーラを誰よりも使いこなした偉大なヴァイオリニスト、ビーバーの面目躍 如ともいえる華やかな音響に満ちた曲集です。高い音に調弦すればテンションが上がって緊張度が増し、低い音に調弦にすれば余裕のある響きとなり柔らか な空間が広がる、そんな楽器の特性がそのまま音楽に反映されているようなバラエティに富んだ内容です。 (Ki)

MDG
MDG-90221926
(1SACD)
バルト海沿岸諸国の音楽シリーズ7
ヨハン・ヴァレンティン・メーダー(1649-1719):モテット集
ゴルトベルク・バロック・アンサンブル
アンドレイ・シャデイコ(指)
イングリダ・ガーポヴァー(S)、
アンナ・ザヴィシャ(S)、
ダヴィド・エーラー(A)、
ヤコプ・ピルグラム(T)、
クリスティアン・イムラー(Bs)、他
独MDGレーベルによるバルト海沿岸諸国の音楽シリーズ第7弾は、ヨハン・ヴァレンティン・メーダー(1649-1719)によるモテッ ト集。
ポーランドの湾岸都市で古い歴史を誇る街グダンスクは、14世紀にバルト海周辺で隆盛を誇ったハンザ同盟に加盟し、交易の中心地として栄え、16世 紀にはポーランド王国の直接の庇護を得て、黄金期を迎えます。そのグダニスクの美しい教会聖母マリア教会では、当時頻繁にオルガン演奏が行われ、カペ ルマイスターはそのために作品を次々と生み出す必要がありました。
ヨハン・ヴァレンティン・メーダーは、ドイツの音楽一家に生まれ、ライプツィヒ、ブレーメン、ハンブルクで歌手として活動し、コペンハーゲンでブクスデ フーデと出会い影響を受けます。エストニアのタリンで音楽教師を務めた後、1687年から1698年まで聖母マリア教会のカペルマイスターを務めていました。 グダンスクを後にしたメーダーは、ラトヴィアのリガの大聖堂の音楽監督を1917年に亡くなるまで務めました。
音楽学者で指揮者でもあるアンドレイ・シャデイコは、この歴史あるグダンスクの音楽を研究し発掘しシリーズとして録音しています。 (Ki)

PAN CLASSICS
PC-10421(1CD)
パレンジ写本 〜リコーダー・ソナタ集
アルカンジェロ・コレッリ:フルートと通奏低音のためのソナタ ヘ長調
ドメニコ・マリア・ドレイエル(fl.1731):フルートと通奏低音のためのソナタ イ短調
フィリッポ・ローザ(fl.1710s?):フルートと通奏低音のためのシンフォニア ヘ長調
ピエトロ・ペッレグリーニ(?c1715-1780):フルート協奏曲 ハ長調
作者不詳(アルビノーニ?):フルートと通奏低音のためのシンフォニア ト長調
ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス(1686-1763):フルートと通奏低音のためのシンフォニア.ヘ長調
ヴィヴァルディ、パオロ・ベネデット・ベッリンツァーニ、ジョヴァンニ・アントニオ・カヌーティ、作者不詳:パスティッチョ ヘ長調
タベア・シュヴァルツ(リコーダー)
ダニエル・ロシン(Vc)
トーマス・レイニンガー(Cemb)

録音:2019年10月
パルマのパラティーナ図書館に所蔵されている「パレンジ写本」はタイトルページに「Paolo Parensi」と名前が記されていて、これはこのコレクションの 所有者あるいは演奏者であったとされますが、詳しいことは分からず謎に満ちた写本です。作者不詳の作品も多く収録されています。この写本に挑むのはタ ベア・シュヴァルツ。本作ではリコーダーを奏でていますが、弦楽器の演奏にも長けている多彩な才能の持ち主で、これがデビューアルバムとなります。 (Ki)

Naive
OP-30580(1CD)
モンテヴェルディ:5声のマドリガーレ集 第3巻(1592)
若い草木は
ああ、何と大きな苦しみか
柔らかな草と白い花の上で
ああ私の愛しい人よ
私の心を引き裂いて
夜鳴きうぐいす
激しい情熱であれば
去れ残酷な者よ
おお春よ、青春よ/凶暴な顔
私があなたを愛していないのかって?
その瞳はかつての私のいのち
苦悩と共に生きてゆく
愛しき瞳よ/安らかであれ
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2019年5月31日-6月2日/イタリア、レッジョ・エミリア、聖フィリッポ教会
アレッサンドリーニは過去30年来、モンテヴェルディのマドリガーレを重要なレパートリーとして演奏してきました。ルネサンス期から連綿と連なるアカペ ラによるポリフォニーはモンテヴェルディの手によってさらなる偉大な発展を遂げ、オペラへと進化していきます。第3巻のマドリガーレは1592年、モンテヴェ ルディ25歳のときの作品で、さまざまな苦悩に打ち勝たんとする非常に人間的なドラマを内包した力強い音楽となっています。
コンチェルト・イタリアーノの演奏は分析的でありながら非常に繊細。正確なイントネーションによる歌唱で人間の感情を豊かに表現しきっています。言葉 の裏から滲み出る音楽の核心、魂の部分を見事に美しく映し出した名演! (Ki)

Hyperion
CDA-68318(1CD)
マショー:ザ・ライオン・オヴ・ノービリティ オルランド・コンソート〔マシュー・ヴェンナー(C.T)、マーク・ドーベル(T)、アンガス・スミス(T)、ドナルド・グレイグ(Br)〕
1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クヮルテット、オルランド・コンソート。
かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、現在はタリス・スコラーズのメンバーでもあるドナルド・グレイグが低声部を支える精緻な歌声で、中世ポリフォニー音楽の最高峰として活動しています。
現在オルランド・コンソートがコンサートとレコーディングの中心プロジェクトとして演奏を続けているのが、14世紀アルス・ノーヴァを代表する作曲家・詩人ギヨーム・ド・マショー(c.1300−1377)。これまで、レコード芸術海外盤REVIEW「今月の特選盤」や英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」、グラモフォン賞ノミネート、ICMA(国際クラシック音楽賞)ノミネートなど極めて高い評価を獲得してきたマショー・プロジェクトの第7巻は、(おそらく)フランスのジャン2世のことを指す「The lion of nobility(高貴なライオン)」をタイトルに、百年戦争の戦いのうちの1つ「ポワティエの戦い」でのフランスの敗北を嘆いた作品などを、オルランド・コンソートが誇る高品質なアンサンブルで歌います。

Ars Musici
ARS-232363(1CD)
ヤコブス・ハンドル=ガルス(1550−1591):モラリア集
『倫理歌集 Moralia』 より 8声による倫理歌、6声による倫理歌、5声による倫理歌/『倫理の調和 Harmoniae morales』 より 第1巻より 第1〜7歌、第2巻より 第25〜31歌、第3巻より 第34〜38歌、第41〜43歌、第49〜50
ジンガー・プル〔へトヴィヒ・ヴェストホフ=デュップマン(S)、クリスティアン・ヴェークマン(T)、クラウス・ヴェンク(T)、マルクス・ツァップ(T)、トマス・バウアー(Br)、マルクス・シュミードル(Bs)〕
ドロテー・ミールズ(S)、ゴードン・ジョーンズ(Br)

録音:1999年4月9日−12日&6月19日−23日
40歳ほどで世を去るまでに500以上の作品を残した、スロベニア出身、フランドル楽派に属する作曲家ヤコブス・ハンドル=ガルス。古風な多声音楽の作法をベースとした作品の数々を、ドイツをはじめヨーロッパで絶大な人気を誇るヴォーカル・アンサンブル、ジンガ−・プルに2名のゲストを加えた8声で贈る。
Ars Musici
ARS-232354(1CD)
ヤコブス・ファート(ca.1529−1567):レクイエムとモテット集
イェルサレムのむすめよ/太陽の昇るところから/この方はヨハネさま/めでたし、海の星/おお、なんと栄光あふれる/コンティヌオ・ラクリマス/死者のためのミサ曲(レクイエム)
デュファイ・アンサンブル
〔エッケハルト・キーム((指)バス)、アラン・エーベルト(A)、ロルフ・エーラーズ(T)、アヒム・プラゲ(T)、フロリアン・クラマー(T)、ミヒャエル・ブンゼ(T)、ユアン・バーテルス(Br)、ゲオルク・ハグ(Bs)〕

録音:2002年1月
ジョスカン・デ・プレ、パレストリーナの中間の世代の代表的作曲家の一人、ヤコブス・ファート。作風は、自由なテクスチャと大胆な不協和音を多く含み、親交があったラッススの影響も受けたとされます。
演奏は、フライブルク大学出身の声楽アンサンブル、デュファイ・アンサンブル。通常各パート同人数で歌われるが、当盤では男声だけで全パートをカバーしています。
Ars Musici
ARS-232341(1CD)
ヨハン・クリスティアン・シックハルト(ca.1682-1762):4本のリコーダーと通奏低音のための協奏曲集
協奏曲第1番ハ長調
協奏曲第4番ヘ長調
協奏曲第2番ニ短調
協奏曲第5番ホ短調
協奏曲第3番ト長調
協奏曲第6番ハ短調
フラウタンド・ケルン

録音:2001年3月
ヴィヴァルディ、バッハ、テレマン、ヘンデル、コレルリの作品から大きく影響を受け、北欧で活躍した作曲家、ヨハン・クリスティアン・シックハルトの4本のリコーダーのための協奏曲集。
演奏は、独創的な演奏活動のスタイルでも注目を集めている、1990年にドイツの4人の女性リコーダー奏者によって結成されたフラウタンド・ケルン。
Ars Musici
ARS-232262(1CD)
Die Herrlichkeit der Erden muss Rauch und Aschen werden〜「30年戦争」における音楽と詩
ディートリヒ・ベッカー:5声のカンツォーナ
アンドレアス・グリフィウス: Thranen des Vaterlandes(朗読)
アルベルト・ショップ:ああ, ああ, ああ, 主よ!
アンドレアス・グリフィウス: Vanitas ! Vanitatum Vanitas !(朗読)
ヨハン・フィールダンク:カプリッチョ第17番
アンドレアス・グリフィウス: Auff H. Ditterich Baums und Jungfr. Annae Mariae Gryphiae Hochzeit (朗読)
ヨハン・フィールダンク:Singet dem Herrn
アンドレアス・グリフィウス:Annae Mariae Gryphiae Tod (朗読)
トーマス・ゼーレ: O Ungluck
アンドレアス・グリフィウス:Auff den Tag Johannis des Evangelisten (朗読)
トーマス・ゼーレ: Ade du edles Mundlein roth
アンドレアス・グリフィウス:Auff den Sontag des Himmlischen Brautigams (朗読)
トーマス・ゼーレ: Frisch auff mein Herz
アンドレアス・グリフィウス:詩篇第71番(朗読)
ヨハン・シュターデン:3声のソナタ第5番、6声のシンフォニア LXIV
アンドレアス・グリフィウス:Es ist alles Eitel
ダニエラ・ドルチ(指&ハープシコード)、
ムジカ・フィオリータ
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(朗読)

録音:1997年7月−9月
1517年に始まった宗教改革から、ほぼ百年後に起こった最大の宗教戦争と言われる三十年戦争(1618年〜48年)における音楽の数々。演奏は、バーゼル・スコラ・カントルムで歴史的鍵盤楽器と古楽を学び、アムステルダムでグスタフ・レオンハルトに師事したダニエラ・ドルチがリーダーを務める、スイスの古楽器アンサンプル、ムジカ・フィオリータ。朗読は、20世紀最高の歌手の一人、ドイツを代表する名バリトン、ディートリヒ・フィッシャーディースカウ。

CLAVES
50-3001(1CD)
未出版のイタリア・バロック・カンタータ集
カルロ・モンツァ(1685-1739):「愛以上のものを求めて」
フランチェスコ・ガスパリーニ(1661-1727):「そして、私にできることは」
ジュゼッペ・ポルジーレ(1680-1750):「不幸なアリアドネ」
フランチェスコ・マンチーニ(1661-1737):「Non voglio piu catene」
A・スカルラッティ:「Lontananza non risana」
ポルジーレ:「Ch’io t’adori o mia Clori」
ポルジーレ:「Necessita di fato」
マンチーニ:「Va sospirando il core」
A・スカルラッティ:「Ch’io da te mi divida」
ジュリエット・ド・バーンズ・ガルドンヌ(Ms)、
ブリュノ・コセ(Vc)、
パオロ・コルシ(Cemb)、
エマヌエーレ・フォルニ(テオルボ)

録音:2019年8月/ヴェズレー(フランス)
パドヴァのアントニアーナ図書館には、「カンターテ・アッラ・ヴィルトゥ・デッラ・シニョーラ・マリア・ピニャテッリ(Cantate alla virtu della Signora Maria Pignatelli)」と呼ばれる写本が所蔵されています。18世紀初頭のカンツォーニエーレには、1700年前後のイタリアの偉大な芸術の中心地にいたロー マと教皇国(ボローニャ、フェラーラ、ラヴェンナ)、ミラノ公国、ナポリ、シチリア王国、ヴェネツィアなど、17人の作曲家による48の世俗的なカンタータがあり ます。この未出版のイタリア・バロックのカンタータを収録したのが当アルバムで、モンツァ、ガスパリーニ、ポルジーレ、マンチーニ、アレッサンドロ・スカルラッ ティの作品を収録しております。フランス期待のガルドンヌ独唱、古楽界屈指の名手ブリュノ・コセと実力派の演奏家が当時の世界を蘇らせます。 (Ki)

Naive
V-7260[NA](1CD)
CELLO 360
(1)サント=コロンブ(1660頃-1720):組曲第4番 ホ短調より「前奏曲」 x:xvii
(2)ダウランド:「ラクリメ、または7つの涙」
(3)マラン・マレ:ヴィオール曲集第2巻より「スペインのフォリア」
(4)ラモー:新クラヴサン組曲集第2番(第5組曲)より「未開人」
(5)パブロ・カザルス(1876-1973):「鳥の歌」
(6)デュティユー:「3つのストロフ」
(7)パーセル:『ディドとエネアス』よりディドのラメント「私が地に横たえられるとき」
(8)リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
(9)マレ:ヴィオール曲集第2巻より「人間の声」
(10)テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ TWV 40:1より「アレグロ・ヴィヴァーチェ」
(11)ティエリー・エスケシュ(1965-):カントゥス第1番
(12)グリーグ:ソルヴェーグの歌
(13)ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):哀歌
(14)チャールズ・チャップリン(1889-1977):「愛のテーマ」
(15)ジョン・レノンポール・マッカートニー:「イエスタデイ」
(16)クリスチャン=ピエール・ラ・マルカ(1983-)−ラヤン(1992-)−m.a.s.(1973-):タイムレス
クリスチャン = ピエール・ラ・マルカ(Vc)
(16) Feat.マリー・アメリー・セニエ&ラヤン

録音:(1)-(13)2020年7月13-16日/ポミエ=アン=フォレ修道院礼拝堂(ロワール県ポミエ、フランス)、
(14)-(16)2020年8月30&31日/ラ・セーヌ・ミュージカル・センターのRiffxスタジオ(パリ、フランス)
今や風格さえ漂うフランスのチェリスト、クリスチャン=ピエール・ラ・マルカがnaiveレーベル初登場!これまでソニー・クラシカルからリリースしたディス クでも自身が描く独自のコンセプトで高い評価を得てきました。期待の新譜「CELLO 360」では時代を超越した旅のような内容で、バロック、映画音楽、ポッ プス、電子音楽まで、17世紀から現代までのあらゆるジャンルの音楽を巧みにアレンジした、チェロという楽器の無限の可能性を明らかにしています。
「コンサートでもレコーディングでも、私はいつも物語を語るようにリスナーを旅に連れて行きたいと思っています。今回の選曲は、これまでのプログラムより も一層コンセプチュアルなものになっています。「CELLO 360」では、無伴奏チェロを中心とした、全く新しいオリジナルのプロジェクトを作りました。プログラ ムのはじめはヴィオラ・ダ・ガンバのために作曲された私が特に好きな曲を、近現代の名曲と並べてみようと考えました。18世紀から20世紀にかけての無伴 奏チェロ作品のレパートリーには大きな違いがあります。その“違い”を聴いて楽しんでいただけるような選曲となっております。」(クリスチャン=ピエール・ラ・ マルカ)

Naive
V-7176(2CD)
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」 オルフェオ:エミリアーノ・ゴンザレス=トロ(テノール、指揮)
エウリディーチェ・ムジカ:エメーケ・バラート(ソプラノ)
希望・牧人III:アリックス・ル・ソー(Ms)
カロンテ・精霊:ジェローム・ヴァルニエ(バス)
プロセルピーナ:マチルド・エティエンヌ(ソプラノ)
プルトーネ・牧人IV:ニコラス・ブローイマンス(Bs).
アポロ・精霊・こだま:フルヴィオ・ベッティーニ(Br)
牧人I・精霊:ザカリー・ワイルダー(T)
牧人II・精霊:フアン・サンチョ(T)
ニーファ:アリシア・アーモ(S)
イ・ギメッリ
アンサンブル・ヴォーカル・ド・ポッシュ

録音:2020年1月2-10日、コルム、モンペリエ(フランス)
ギリシャ神話「オルフェウス」を原作とした、初期バロックオペラの傑作モンテヴェルディ作曲のオペラ「オルフェオ」(1607年初演)。 あらすじは、羊飼いやニンフたちが野原に集まり、オルフェオとエウリディーチェの婚礼を祝った直後、エウリディーチェが毒蛇に噛まれて亡くなってしまいま す。オルフェオは、妻を返してもらうため黄泉の国に行き、そこで冥界の王プルトーネは地上に戻るまで決して彼女を振り返ってはならぬという約束で連れ帰る ことを認めます。しかし耐え切れず、オルフェオが後ろを振り向いた途端、ふたりは引き離されてしまいます。ひとり地上に戻り嘆き悲しむオルフェオのもとに太 陽神アポロが現れ、不滅の生命を与えると言い、二人は天に昇り、羊飼いたちがそれを見送ります。 当盤は、変幻自在の歌唱力と演技力を誇るテノール、エミリアーノ・ゴンザレス・トロが、タイトルロールと指揮を務めます。エウリディーチェは、透明な美声が 魅力のハンガリー出身のソプラノ歌手エメーケ・バラート。演奏は、エミリアーノ・ゴンザレス・トロ率いるイ・ギメッリ。パリの音楽博物館から借りた1600年 代のキタローネの音色が印象的。2019年末には同キャストで、パリとトゥールーズで上演され高く評価された演奏です。 (Ki)

Passacaille
PAS 1071(1CD)
ペドロ・ラバッサ:Astro Nuevo. Cantata al Santisimo con violines
Aleph. Ego vir videns. Lamentacion 3a de Viernes Santo a solo con violines
フアン・パスカル・ヴァルディヴィア:Si recatada, si traslucida. Area a Solo con violines para tiple
ペドロ・ラバッサ:Corred, corred, pastores. Villancico al Nacimiento de Cristo para tiple solo con violines
フアン・マヌエル・ゴンザレス・ガイタン:Eternamente triste. Cantada a solo a la Purisima Concepcion para soprano, violines, trompas y acompanamiento
ペドロ・ラバッサ:鍵盤楽器のためのソナタ
フアン・マヌエル・ゴンザレス・ガイタン:Voy buscando a mi cordero. Cantada a solo al Santisimo Sacramento para tiple, violines y acompanamiento
ジュリア・ドイル(S)
カルロス・メーナ(C.T)
アレハンドロ・カサル(Cemb)
エンリコ・オノフリ(指)
セビリア・バロックO
エンリコ・オノフリ指揮によるマニアックなスペイン古楽シリーズ。40年以上にわたってセビリア大聖堂のカペルマイスターを務めたペドロ・ラバッサ (1683-1767)の作品を中心に収録しています。ジュリア・ドイルとカルロス・メーナ、ふたりの優れた歌手がおおいに活躍、スペイン・バロックの美味し いところを凝縮した魅惑のアルバムとなっています。 (Ki)

Passacaille
PAS-1080(1CD)

KKC-6314(1CD)
国内盤仕様
税込定価
『スコルダトゥーラの技法』〜ビーバーからタルティーニまでのヴァイオリン作品集
ビーバー(1644-1704):ソナタ第6番ハ短調、C143〜ヴァイオリン独奏のためのソナタ集(ザルツブルク/ニュルンベルク1681年)
ヨハン・ヨゼフ・フィルスマイヤー(1663-1722):ヴァイオリン・パルティータ第5番ト短調〜宮廷のための技巧的調べ(ザルツブルク1715年)
カルロ・アンブロジオ・ロナーティ(1645-c.1715):ヴァイオリン・ソナタ第1番(第7番)ト短調〜ヴァイオリンと低音のための12のソナタ(ミラノ1701年)
作曲者不明:ヴァイオリン独奏のためのバレットト短調〜クレムジア/クロムニェジーシュに残る手稿譜A4683(1670年以後)
ピエトロ・カストルッチ(1679-1752):ソナタ第12番イ長調〜ヴァイオリンとヴィオローネまたはチェンバロのためのソナタ集作品1(アムステルダム1718年)
タルティーニ:パストラーレイ長調〜低音を伴うヴァイオリンのための12のソナタ作品1(ロンドン1734年)
ビアッジョ・マリーニ(1594-1663):ヴァイオリンのための創意の第2ソナタ〜風変わりで当世風のソナタ、シンフォニー、カンツォン...作品8(ヴェネツィア1629年)
平崎真弓(Vn)
使用楽器:・クリスティアン・ザガー(チューリッヒ2003年)
スコルダトゥーラg-d’-a’-e’’(ビーバー&マリーニ)
スコルダトゥーラg-d’-a’-d’’(ビーバー、フィルスマイヤー&作曲者不明の作品)
スコルダトゥーラa-e’-a’-e’’(タルティーニ)
スコルダトゥーラg-d’-a’-c’’(マリーニ)
・ジュゼッペ・ガッフィーノ(パリ1750年頃)
スコルダトゥーラg-d’-g’-d’’(ロナーティ)
・ティエルケ周辺の製作者(ハンブルク1700年頃)
スコルダトゥーラa-e’-a’-e’’(カストルッチ)
クリストフ・ウルバネツ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヨハネス・レッシャー(ヴィオローネ)
ミヒャエル・フライムート(リュート、テオルボ、バロック・ギター)
ロレンツォ・ギエルミ(Cemb)

録音:2019年11月16-19日/ドイツ放送カンマームジークザール(ケルン)
現在、ヨーロッパで最高のバロックデュオとして高く評価されている、平崎真弓とロレンツォ・ギエルミのデュオと仲間たちによるスコルダトゥーラを使用し たバロック・ヴァイオリン作品集です。
スコルダトゥーラとは変則調弦のことで、弦楽器の調弦を通常とは異なる調にし、響きや音色を変化させる技法のこと。主にバロック時代のボヘミアで流行 しましたが、このアルバムには、ボヘミアのビーバーとその弟子のフィルスマイヤーの作品だけでなく、スコルダトゥーラを初めて作品に導入したというイタリ アのマリーニから、ミラノ出身のロナーティ、ヘンデルの同僚でイギリスで活躍したカストルッチ、「悪魔のトリル」で知られるタルティーニまで、ボヘミア以外の 作曲家のスコルダトゥーラによるヴァイオリン作品も集めた好企画盤です。平崎真弓は数種類のヴァイオリンと多様に調弦された楽器を用いて、まばゆいほど の技巧でこの一風変わった、なんとも魅力的なヴァイオリン作品の数々を奏でています。時折加えられる即興的装飾もセンス抜群です。ギエルミら精鋭揃いの 通奏低音奏者たちも、雄弁な演奏で見事にヴァイオリンを支えています。驚くほど豊穣で多彩なスコルダトゥーラの技法を、圧巻の演奏で堪能できる一枚です。
※国内仕様盤(KKC 6314)にはベルント・ハイダー著「響きのカメレオン」の香住隼による翻訳・補筆・注の日本語解説書付。実に読み応えのある内容となっ ております。
Passacaille
PAS-1040(1CD)
わが心は血の海に漂う
(1)ブクステフーデ:ソナタ イ短調 BuxWV254〜ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための
(2)ブクステフーデ:カンタータ「おお、甘美なるイエスよ」〜ソプラノ、2つのヴァイオリンと通奏低音のための
(3)バッハ:コラール「イエスわが喜び」 BWV713
(4)テレマン:カンタータ「ああ、主よ、われを責めたもうな」TWV7:2
(5)バッハ:コラール「イエスわが喜び」 BWV1105
(6)バッハ:カンタータ第199番「わが心は血の海に漂う」 BWV199
フリート・ド・ジェーテル(S)、
レオ・ファン・ドゥセラール(Org)、イル・ガルデリーノ

録音:2020年1月20-23日/ルーテル教会(ヒルフェルスム)
このアルバムはブクステフーデ、テレマン、バッハという偉大な3人の作曲家の作品を集めたアルバムで、ソプラノを独唱に迎えた3つのカンタータ のほか、オルガン作品、室内楽作品を収録しております。ベルギー期待のソプラノ、フリート・ド・ジェーテルと、オランダの古都フローニンゲンにあるマルティ ン教会の専属オルガニストも務めるレオ・ファン・ドゥセラールを迎え、名団体イル・ガルデリーノが演奏しております。 (Ki)
Passacaille
PAS-1081(1CD)
デューベン・コレクションからの音楽
(1)ダヴィト・ポール(1624-1695):ソナタ第5番 ハ長調
(2)カスパー・フェルスター(1616-1673):「イエス、甘き思い出」
(3)クラト・ビュトナー(1616-1679):3声のカンツォント長調
(4)サミュエル・カプリコルヌス(1628-1665):「われを救いたまえ」
(5)作者不詳::5声のソナタ ト長調
(6)サミュエル・カプリコルヌス:「われ主のうちに大いに楽しみ」
(7)ヨハン・ミヒャエル・ニコライ(1629-1685):2声のソナタ ニ短調
(8)ヨハン・クリーガー(1651-1735):「主はわが光」
(9)セバスティアン・クヌッファー(1633-1676):組曲 ニ短調
(10)ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):「主よ、今こそあなたはこの僕を」
(11)ヨハン・ミヒャエル・ニコライ:2声のソナタ ト長調
(12)カルロ・パッラヴィンチーノ(1630-1688):「われ喜びに満てり」
ドミニク・ヴェルナー(Bs)、
キルヒハイマー・デューベン・コンソート、
ヨルグ・アンドレアス・ベッティッハー(オルガン、指揮)

録音:2020年2月29日-3月3日/キルヒハイマー福音教会(カルシュタット、ドイツ)(調律=465 Hz)

世界初録音=(1)(3)(4)(5)(6)(8)(9)(10)(12)
ッハ・コレギウム・ジャパンへの客演でもおなじみのバス歌手ドミニク・ヴェルナーが、ヨルグ・アンドレアス・ベッティッハー率いるキルヒハイマー・ デューベン・コンソートと有名な「デューベン・コレクション」から12曲を取り上げました。そのほとんどが世界初録音です!2000近くの楽譜が収められた、 17世紀後半の音楽を今に伝える貴重な「デューベン・コレクション」は、声楽曲、器楽曲あり、男声、女声、管楽器に弦楽器とさまざまな編成の作品群です。 名唱ヴェルナーとトップクラスのアーティストで構成されたこのアンサンブルでその奥深い世界を堪能することができます! (Ki)

ATMA
ACD2-2809(1CD)
LA PESTE(ペスト)
シュメルツァー(1623-1680):ソナタ第3番
カステッロ(1590-1631):高音独奏楽器のためのソナタ第2番
フォンタナ:(1589-1630):ヴァイオリン独奏のためのソナタ第4番
パンドルフィ(1624-1670):ヴァイオリン・ソナタ『ラ・ビアンクッチャ』 Op.4-4
サロモネ・ロッシ(1570-1630):ウィーン風の対話形式ソナタ
ミケランジェロ・ロッシ(1601-1656):トッカータ第7番
シュメルツァー:ソナタ第2番
ファリーナ(1600-1639):ソナタ『ラ・デスペラータ』
シュメルツァー:ソナタ第4番
ル・バロクダ

録音:2020年5月
若々しく大胆な演奏を聴かせるアンサンブルによる、ペストをテーマにしたATMAレーベル・デビュー盤。このアルバムのために選ばれた作曲家は全員ヴァ イオリニストであり、またペストの影響を受けた人々。そのために亡くなった作曲家も含まれます。ちなみに疫病をテーマにすることは2019年9月の時点 で決められていて、その後コロナが猛威を振るうことはもちろん知りえませんでした。

Dynamic
DVD-37871(DVD)
NX-C09

DYNBRD-57871(Bluray)
NX-C09
アレッサンドロ・メラーニ(1639-1703):歌劇「罰せられた悪党」 アトラーチェ…アレッサンドロ・ラヴァシオ(Bs)
イポメーネ…ミケーラ・グアッレラ(S)
クロリドーロ…カルロッタ・コロンボ(S)
アタミーラ…サブリーナ・コルテーゼ(S)
アクリマンテ…マウロ・ボルジョーニ(Bs)
ビビ…ジャコモ・ナンニ(Bs)
デルファ…アレッシオ・トージ(T)
ティデモ…リッカルド・ピサーニ(T)
コリムボ…ルカ・チェルヴォーニ(T)
プロセルピナ…マリア・エレナ・ペーピ(Ms)
デモニーオ…グリエルモ・ブオンサンティ(Bs)
2人の牧人…マリア・エレナ・ペーピ/ルカ・チェルヴォーニ 他
アレッサンドロ・クァルタ(指)
レアーテ音楽祭バロック・アンサンブル(ピリオド楽器使用)
チェーザレ・スカルトン(演出)
ミケーレ・デッラ・チオッパ(装置)
アンナ・ビアジオッティ(衣装)
アンドレア・トッキーノ(照明)
マキシム・デレヴィアンコ(映像ディレクター)
収録 2019年10月2日レアーテ音楽祭 ヴィッラ・トルロニア劇場 、ローマ
収録時間:136分(指揮者と監督へのインタビュー付き)
音声:イタリア語歌唱
PCMステレオ2.0/Dolby digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)

字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画面:16:9 REGION All(Code:0)
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 50GB 1080i High Definition 
世界初映像
17世紀スペインの伝説上の放蕩者、ドン・ファン。劇作家ティルソ・デ・モリーナの戯曲 『セビーリャの色事師と石の招客』により、この美男で好色な人物は数多くの文学、音 楽作品の主題となりました。モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」はその代表的なもの のひとつ。モーツァルトに先立つこと120年ほど前の1669年2月17日、ローマで初演さ れたメラーニの歌劇「罰せられた悪党」は、このドン・ファン伝説の戯曲に基づく初の音 楽劇とされる作品です。初演の地ローマで350周年を記念して2019年10月に行わ れたこの上演は、現代的な舞台美術と衣装による斬新なスタイルを打ち出していま す。指揮者クァルタの即興性を重んじた活力に溢れる器楽伴奏は、技巧的な歌唱を 見事に演ずる充実した歌手陣を見事にサポート。魅力的な演奏を行っています。

Paraty
PARATY-269189
(1CD)
ツィポーリ:オルガン曲全集
タブラチュアのソナタ集(1716)(全31曲)
サン・ラファエル・デ・ベラスコの草稿集(全6曲)
マルコ・ブレシア(Org)

録音:2016年6月/ミナス・ジュライス州ディアマンティア(ブラジル)
ペーテル・コルネット(1570/80-1633)はフランドルのオルガニストで作曲家。フランドルの作曲家ながら当時のイギリス、イタリア、スペインの様式に通じ、 そのオルガン曲は17世紀初頭の重要な作品となっています。 アルノー・ヴァン・ド・コーテルは17世紀フランドル音楽の権威でリエージュ音楽院教授。深い研究に基づく説得力満点の演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
Paraty
PARATY-220191
(1CD)
天上の調べ
ニコラス・ラドフォード:土曜日のミサ曲
ジェレミー・クルー(指)
ラ・キンティーナ

録音:2019年4月/ロック=デュ修道院
世界初録音。ニコラス・ラドフォード(1490頃-1557)はイギリス・チューダー朝の作曲家で、「ルネサンス期イギリスのバッハ」と称されています。ウエ ストミンスター寺院の聖歌隊で歌い、作曲家としては天才的なポリフォニー書法を見せました。美しいメロディを紡ぐ才に恵まれ、さながら天上の調べのよ うな世界を繰り広げます。
Paraty
PARATY-120190
(1CD)
愛のヴァリエーション
13世紀の宮廷恋歌を巡る旅(全26曲)
ブリジット・レーヌ(指)
アッラ・フランチェスカ

録音:2019年4月/プロテスタント教会(パリ)
音楽学者にして歌手、ハープ奏者のブリジット・レーヌが13世紀の宮廷恋歌に挑戦。変奏曲のルーツを探る貴重で興味深い試みでもあります。いずれも聖母賛歌の単旋律をポリフォニー化して変奏していくもので、内容は愛や嫉妬に関する世俗的なものに変化。歌のみならず各種中世楽器の織りなす古雅な響きが絶美。癒しに満ちた時間を提供してくれます。
Passacaille
PAS-1073(1CD)
自然の秘めたる声 〜ヨハネス・ケプラーの天体音楽
オルランド・ディ・ラッソ:Tui sunt coeli(8声)/In me transierunt(5声)/Si coelum et coeli coelorum(6声)
アンドレア・ガブリエリ(1532/33-1585):Deus misereatur nostri(12声)/Beati quorum remissae sunt(6声)
ハンス・レーオ・ハスラー(1564-1612):Jubilate Deo(12声)
アンニバレ・ペリーニ(1560-1596):Cantate Domino(7声)
ランベール・ド・サイヴ(c.1548-1614):Miserere mei Deus(6声)/De profundis(10声)
カリオペ・ツパキ(1963-):Astron
エラスムス・ヴィトマン(1572-1634):Intrada and Canzon(5声)
ランベール・ド・サイヴ:O quam suavis est(12声)
アンドレア・ガブリエリ:Emendemus(6声)
アンニバレ・ペリーニ:Laudate Dominum(7声)
オルランド・ディ・ラッソ:Tristis est anima mea(5声)/Aurora lucis rutilat(10声)
ランベール・ド・サイヴ:Regna triumphalem(12声)
ブルース・ディッキー(コルネット)
コンチェルト・パラティーノ(声楽アンサンブル+ 金管アンサンブル)

録音:2019年11月11-14日/アントワープ、AMUZ
偉大な数学者であり天文学者であったヨハネス・ケプラー(1571-1630)は、その生涯を通じて、音楽と宇宙の結びつきを強く意識していました。天体 の動きを数学理論から解き明かした彼は、ピタゴラスの提唱した「天体の音楽」論を擁護する立場でもあり、当時の高度な対位法を駆使して作られた音楽を、 天体運動における幾何学的なすべてが映し出された高次元のものとみなしました。コンチェルト・パラティーノはケプラーの思想をテーマに同時代のポリフォ ニー音楽から選曲、宇宙と調和する音楽を奏でていきます。
現代作曲家カリオペ・ツパキの「Astron」は「星へ向かって」という意で、古代ギリシャのデルフィック讃歌を素材としています。現存する最古の記譜さ れた音楽を現代の作曲家が書き変えることによって、時空を超えた調和が生まれます。 ★金管アンサンブル編成がメインにのコンチェルト・パラティーノですが、このアルバムではハナ・ブラシコヴァら名歌手を揃えた声楽アンサンブルがプラス された編成で演奏。ディッキー率いるコルネットとトロンボーン、オルガンが作るあたたかな響きと、美しい歌声が織りなす演奏の素晴らしさも絶品です。 (Ki)
Passacaille
PAS-1082(1CD)
音楽の対話 〜ジョヴァンニ・ガブリエリ:2台のオルガンのためのカンツォン集
Fuggi pur se sai. Aria da sonar(8声)
O che Felice giorno. Hodie Christus natus est(8声)
Chiar' Angioletta. Aria da sonar(8声)
Dormiva dolcemente(8声)
Canzon Septimi Toni(8声)
Sonata Pian & Forte(8声)
Canzon Noni Toni(8声)
Canzon Septimi Toni(8声)
Canzon Duodecimi Toni(8声)
Sonata Octavi Toni(12声)
Canzon XXVII Fa Sol La Re(8声)
Canzon XXVIII Sol Sol La Sol Fa Mi(8声)
Canzon XII(8声)
Canzon XIV(10声)
Canzon VIII(8声)
リウヴェ・タミンガ、
レオ・ファン・ドゥセラール(Org)

録音:1994年9月/ボローニャ、聖ペトロニオ大聖堂
二重合唱や金管アンサンブルで親しむことの多いジョヴァンニ・ガブリエリは当時のヴェネツィアで随一の作曲家として名をはせ、またオルガニストとして も高名な人物でした。このアルバムでは分割合唱を用いた8声から12声までの作品を2台のオルガンに移し替えて演奏しています。ガブリエリのポリフォニー の面白さはどんな楽器で演奏しても損なわれることのない普遍性と言えますが、教会に設置された2つのオルガンを大胆に使ったこの演奏には、他では味わ えない絢爛たる喜びが付加されています。まばゆく壮麗・崇高な音楽が鳴り響き、聴く者の全身にくまなく降り注いでくるよう。 (Ki)

H.M.F
HMM-902640(1CD)
シャルパンティエ:4つの合唱のためのミサ曲 〜イタリア旅行記
【パリ】
マルカントワーヌ・シャルパンティエ:主の御保護のもとに H.28
【ボローニャ】
マウリツィオ・カッツァーティ:(1616-1678):Salve caput sacrosanctum
【ヴェネツィア】
フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):12声のソナタ ニ短調/マニフィカト
【クレモナ】
タルクィーノ・メールラ(1594/95-1665):Credidi propter quod
【ローマ】
フランチェスコ・ベレッタ(ca.1640-1694):Missa Mirabiles elationes maris
ジュゼッペ・ジャンベルティ(ca.1600-ca.1663):Similabo eum viro sapienti
フランチェスコ・ベレッタ:Missa Mirabiles elationes maris〜 Et incarnatus est
オラツィオ・ベネヴォリ(1605-1672):Missa Si Deus pro nobis〜 Crucifixus
フランチェスコ・ベレッタ:Missa Mirabiles elationes maris
【パリ】
マルカントワーヌ・シャルパンティエ:死者のためのミサ曲 H.2〜 Symphonie du Kyrie/
4つの合唱のためのミサ曲 H.4/Domine salvum fac regem H.285
セバスティアン・ドゥセ(指)
アンサンブル・コレスポンダンス

録音:2019年4月
パリの作曲家シャルパンティエは1660年代にローマへ渡り、イタリアの音楽を吸収してフランスへ持ち帰りました。フランス古楽界の旗手セバスティアン・ ドゥセがシャルパンティエの旅路を当時の音楽で構成して再現したのがこのアルバム。クレモナ、ローマ、ヴェネツィア、ボローニャと、聴き手を想像力豊かな旅 へ誘います。作曲家と同じようにイタリア体験を経て、イタリアの色彩が色濃く生かされた作品であるシャルパンティエの『4つの合唱のためのミサ』にたどり着 くと、その壮大なサウンドにフランス・イタリア双方の旨味を感じることが出来るでしょう。 (Ki)

CPO
CPO-555389(1CD)
NX-B10
テレマン:序曲集
序曲(組曲) ト長調 TWV55:G1
6声の序曲(組曲) 変ロ長調 TWV55:B13
序曲(組曲)ト長調 TWV55:G5
カリン・ファン・へールデン(指)
オルフェオ・バロックO(古楽器使用)

録音:2020年2月6-8日
世界初録音
18世紀前半、ハンブルク市の音楽監督として活躍、生前はヨーロッパ随一と言われる人気と名声を誇 り、ヘンデルやバッハとも親交を結んだテレマン。数多くの作品を残したため、その全貌は未だきちんと把握 されておらず、現代においても各地の図書館などから、しばしば未発見の作品が掘り起こされます。このア ルバムに収録された3作品も世界初録音。どの曲も、ドイツ音楽の伝統の中に、若い頃から親しんだフラ ンス・イタリア・ポーランドの民族音楽からの影響や、当時最先端のロココ趣味が織り込まれているため、作 品から作曲年代を推測するのはなかなか困難です。さまざまなアイディアが盛り込まれた作品を演奏する のは、オルフェオ・バロックO。前作(777218)に続く2作目の序曲集となります。
CPO
CPO-555219(1CD)
NX-B10
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697-1763):チェンバロ協奏曲&ヴァイオリン協奏曲
チェンバロ協奏曲 ト長調(I 54)
チェンバロ協奏曲 ハ長調(I 48)
ヴァイオリン協奏曲 イ長調(I 18)
チェンバロ協奏曲 ヘ長調(I 52)
チェンバロ協奏曲 イ長調(I 57)
ロベルト・ロレジャン(Cemb)
ラルテ・デラルコ(古楽器使用)
フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン&指揮)

録音:2017年3月21-23日
イタリアのオーボエ奏者で作曲家のプラッティ。彼が活躍した時代はバロックから古典派の端境期であり、 チェンバロからフォルテピアノへと、鍵盤楽器が発展した時期でもありました。彼の鍵盤楽器のための作品に は強弱記号は記されていませんが、曲の中には、当時のチェンバロの音域では出せない音が書かれている ものがあり、発明されたばかりのフォルテピアノのための作品である可能性も否定できません。どれも定型的 な3楽章形式を採りながら、作風は独創的であり、イタリア風の歌心溢れる心地よい旋律と、技巧的な パッセージが用いられた作品に仕上っています。独奏を務めるのはイタリアのオルガン、チェンバロ奏者ロベ ルト・ロレジャン。ハーグ王立音楽院でトム・コープマンに師事、知られざる作品の紹介に力を注いでいま す。フェデリコ・グリエルモ率いるイタリア・バロック作品のオーソリティ、ラルテ・デラルコの流麗な演奏も聴きど ころです。
CPO
CPO-555333(2CD)
NX-D01
ヨハン・フィリップ・クリーガー(1649-1725): 12のトリオ・ソナタ Op.2
ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のために
アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブ(古楽器使用)【クリスティアン・ツィンケ(ヴィオラ・ダ・ガンバ&指揮)、マルティン・ヨップ(Vn)、トーマス・ボイセン(テオルボ)、アンネ・マリー・ダゴシツ(オルガン/チェンバロ)、ラインヒルト・ヴァルデク(Hp)、エリザベート・ザイツ(サルテリオ)】

録音:2014年3月24-26日、11月24-27日
弟のヨハンとともに、ドイツ・バロックの全盛期に活躍したヨハン・フィリップ・クリーガー。ニュルンベルクに生ま れ、コペンハーゲンに移住、ペーター教会をはじめ、コペンハーゲンの主要な教会でオルガニストとして活躍 した後は、バイロイトの辺境伯クリスティアン・エルンストの宮廷楽長に就任。1677年には当時のヴァイセ ンフェルス公国で職を得て、1680年には宮廷楽長として数多くの宗教曲やオペラを作曲、ドイツのバロッ ク様式をリードするまでになりました。彼は生前、2000曲以上の声楽曲を遺した他、多くの器楽曲も書 き上げています。この12のトリオ・ソナタは旋律的にも和声的にも優れているにもかかわらず、これまでにま とまった録音はほとんどありません。アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブのメンバーは、各々の音を大切にし ながら緊密なアンサンブルを創り上げ、一見さまざまな素材をランダムに並べたかのような12の作品を有機 的に結び付けています。
CPO
CPO-555145(2CD)
NX-D11
アドルフ・ベルンハルト・マルクス(1795-1866):『モーゼ』
ソリスト、合唱団、オーケストラのための聖典のオラトリオ
ヨハンナ・クナウト(S)
ユリア・ゾフィー・ヴァグナー(S)
ヘンリエッテ・ゲッデ(A)
トビアス・フンガー(T)
フローリアン・ジーフェルス(T)
ダニエル・オチョア(Bs)
フェリックス・シュヴァントケ(Bs)
トビアス・エイ(Br)
ゲヴァントハウスcho
カメラータ・リプシエンシス
グレゴール・メイヤー(指)

録音:2019年11月8-10日
ドイツ初期ロマン派の作曲家ベルンハルト・マルクスの壮大なオラトリオ『モーゼ』。機関紙「ベルリン音楽報 知新聞」の編集員として、当時の音楽を批評した他、メンデルスゾーンとも親交を結んだことで知られてい ます。この『モーゼ』は教会ではなくコンサート・ホールでの演奏を目論み作曲されたオラトリオ。1841年に ブレスラウで初演された際は“宗教性が感じられない”という理由で賛否両論を巻き起こしましたが、彼は 従来のオラトリオを超えた作品を書きたかったと語っています。楽器の使い方もユニークで、イスラエル人の 苦悩はオーボエが表し、トロンボーンはモーゼやアロンの言葉に尊厳と重さを与えています。また、トランペッ トはモーゼの神への賛美を強調。ワーグナーの楽劇を先取りするかのようなドラマティックな作品です。

Glossa
GCDP-31909(1CD)
ジョスカン・デ・プレ:スターバト・マーテル
スターバト・マーテル/サヴォアの羊飼い(器楽)/アヴェ・マリア/ラ・ベルナルディーナ(器楽)/見よ、あなたは全く美しい/あらゆるよいものに満ち(器楽)/サルヴェ・レジナ/私はもの思いに沈んだ/幸いなるかな天の女王/絶望的な運命の女神(器楽)/連作モテット「民のうちの富める者はみな御身は御顔を」/水のニンフ ― 我を取り囲む
ジュゼッペ・マレット(ディレクター、テノール)、
カンティカ・シンフォニア〔ラウラ・ファブリス(S)、ジューリア・ベアティーニ(S)、エレナ・カルツァニーガ(A)、ジュゼッペ・マレット(T)、ジャンルカ・フェッラリーニ(T)、マッシモ・アルティエーリ(T)、リヴィオ・カヴァッロ(T)、マルコ・スカヴァッツァ(Bs)、マッテオ・ベッロット(Bs)、グイド・マニャーノ(Org)、マルタ・グラジオリーノ(Hp)、エフィクス・プレオ(フィドル)、ラウラ・ベルトリーノ(フィドル)、マウロ・モリーニ(スライド・トランペット、サックバット)、ダヴィド・ヤクス(サックバット)〕

録音:2018年8月、2020年2月&6月、クミアーナ(イタリア)
「デュファイ・トリロジー(三部作)」やビュノワ、イザークのミサ曲など、数多くの名唱を生み出してきた、名匠ジュゼッペ・マレットが率いるイタリアのヴォーカルと器楽によるピリオド・アンサンブル、カンティカ・シンフォニア。
2017年度のレコード・アカデミー賞を受賞したラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレのモンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」(OGCD922807)にも参加していましたが、「カンティカ・シンフォニア」単独でのニュー・アルバムは約5年ぶりとなります。
待望の新録音では、ルネサンスのフランドル楽派最高峰の巨匠ジョスカン・デ・プレが書いたア・カペラ・ポリフォニー作品と、オルガン、フィドル、ハープ、サックバットなどによる器楽作品を収録。スターバト・マーテルやアヴェ・マリア、7つのセクションに分かれた連作モテット「民のうちの富める者はみな御身は御顔を(Vultum tuum deprecabuntur)」など、聖母マリアを讃える美しきモテットを、カンティカ・シンフォニアの純度の高いハーモニーと心安らぐ古楽器演奏でお贈りします。

NCA
NCA-60235(1CD)
テレマン:ダンツィヒのマタイ受難曲 TWV5:53(1754) マルティン・クリートマン(T)、
クラウス・メルテンス(Bs)、
パール・ネーメト(指)、
ハレ・カンタムス室内cho、
ハレ・ブーケ・ヴォカリス男声cho

録音:1993年5月22日−23日、マクデブルク(ドイツ)
後期バロック音楽を代表するドイツの作曲家テレマンは、クラシック音楽史上もっとも多くの曲を作曲した作曲家として知られており、全3600曲以上のうちイエス・キリストの受難を描いた宗教作品「受難曲」だけでも46曲書いています。
このアルバムでは、ポーランド北部の都市グダニスク(ドイツ名ダンツィヒ)の教会のために書かれ、「ダンツィヒのマタイ受難曲」の名で知られるマタイ受難曲を収録。1990年代から中東欧の古楽界で充実の活動を続けるハンガリーのピリオド・アンサンブル「カペラ・サヴァリア」と音楽監督パール・ネーメトが、後期テレマンの知られざる傑作を録音した同曲の代表盤です。

Ars Musici
ARS-232441(1CD)
ビーバー:聖母マリアの夕べの祈り(1693)
ソナタ第8番&第9番
キム・アンプス(S)、
クリストファー・ロブソン(A)、
アントン・ロスナー(T)、
アルベルト・ハルティンガー(Bs)、
ハワード・アルマン(指)、
ザルツブルク・バロック・アンサンブル、
ブレーザークライス・インスブルック、
ザルツブルク・バッハcho

録音:1986年4月11日−13日
7世紀を代表するヴァイオリン奏者、作曲家、ハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704)。ヴァイオリンを中心とした器楽作品で名を馳せ、スコルダトゥーラ(変則調弦)や、重音奏法を用いた斬新な作品が目立つが、宗教的な声楽作品では、荘厳な美しさを湛えたものが多い。当アルバムでは、1693年に作曲された「聖母マリアの夕べの祈り」と、ソナタ2曲をカップリング。
指揮を務めるハワード・アーマンは、イギリス出身でドイツを拠点に活躍。北ドイツ放送合唱団、南西ドイツ放送合唱団、ベルリンRIAS合唱団など、世界的に著名な放送局の合唱団を指揮。合唱指揮者として高い評価を得ています。
Ars Musici
ARS-232445(1CD)
ラ・スピリタータ〜何世紀にもわたるリコーダー作品集
タルクィニオ・メールラ:カンツォン 「うぐいす」
パレストリーナ:バビロンの流れのほとりに、涸れた谷に鹿が水を求めるように
トルステン・ウィルケ・ミュラー:Raume I
ガブリエリ:カンツォン第1番「ラ・スピリタータ」、カンツォン第2番
フレスコバルディ:ミ・レ・ファ・ミによるリチェルカーレ第4番
フランス・ヘイセン(b.1936):Periferisch -diagonaal -concentrisch
ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ:半音階的フランス風カンツォン
ジョヴァンニ・バッサーノ: 「別れの時」 による10のディミニューション
廣瀬量平:牧歌T
作者不詳::サルタレッロ
フラウタンド・ケルン

録音:1996年5月3日−5日
1990年にドイツの4人の女性リコーダー奏者によって結成されたフラウタンド・ケルン。バロックや古典作品にとどまらず、現代音楽やパーカッションを取り入れた独創的な演奏活動のスタイルでも注目を集めています。今作でも、時代の枠を超えたバリエーションに富んだプログラムとなっています。

Initiale
INL-01(1CD)
テレマン:序曲集
ヘンデル:歌劇「エツィーオ」 HWV 29 より”マルシェ”
ジャン=ジョゼフ・ムーレ:ファンファーレ「小さな狩り」
テレマン:序曲「ラ・ジョア」TWV44:8
ジャン=バティスト・モラン:2本のトランペットのためのファンファーレ
テレマン:序曲「ラ フォーチューン」TWV44:9
テレマン:序曲「狩り」TWV44:10
ヨハン・メルヒオール・モルター:マルシェ MWV VIII/29
アッレサンドロ・オルランド(Hrn)
アンサンブル・サルバカン

録音:2017年11月17日
イタリア出身のホルン奏者アッレサンドロ・オルランド。本盤では、18世紀の楽器を用いた管楽器アンサンブル「サルバカン」と共に、管を巻いただけの 非常にシンプルな構造をしたナチュラルホルンでテレマンの序曲を録音しました。現代の楽器とは異なり、ナチュラルホルンは、自然倍音とハンドストップだ けで音階を奏でる難しい楽器ですが、アッレサンドロ・オルランドは見事な技術で、当時の響きを再現しています。 (Ki)
Initiale
INL-03(1CD)
音響の孤独〜スペイン黄金時代の鍵盤作品集
アントニオ・デ・カベソン/ホアン・マグラーネ・フィゲーラ
1.Tiento de quinto tono (LXV)
2.Diferencias sobre el villancico de 「 quien te me enojo, Isabel 」
3.[Fantasia de sexto tono] (Libro II, f. 83)
4.Prenez pitie
5.Ancor che col partire
6.Pavana con su glosa
7.[Fantasia de primer tono] (Libro I, f. 67)
8.Tiento de primer tono (LXVII)
9.Diferencias sobre la Gallarda Milanesa
10.D’ou vient cela
11.Diferencias sobre la Pavana italiana
12.[Fantasia de segundo tono] (Libro I, f. 68)
13.Un gay berger
14.Tiento de primer tono (LX)
15.[Fantasia de cuarto tono] (Libro I, f. 68)
16.Tiento de octavo tono (LXV)
17.Diferencias sobre el Canto del caballero
18.Diferencias sobre el Canto del caballero
19.Ancor che col partire
ヘスス・ノゲラ・ギレン(ハープシコード/クラヴィコード)

録音:2018年2月8日
1993年スペイン出身の鍵盤奏者ヘスス・ノゲラ・ギレン。パリ国立高等音楽院では、オリヴィエ・ボーモン、ブランディーヌ・ランヌーに師事。クリスト フ・ルセ、スキップ・センペの元でも研鑽を積みました。またソルボンヌ大学で黄金時代の鍵盤楽器音楽について研究しています。2017年にはミラノ国際チェ ンバロ・コンクールで入賞、世界的な古楽アンサンブルのコンサートにも参加し活躍しています。 このアルバムは、現在彼の研究対象であるスペイン黄金時代の鍵盤作品集。スペインのルネサンス音楽の作曲家アントニオ・デ・カベソンの作品とスペイン の現代作曲家ホアン・マグラーネ・フィゲーラ(1988-)がカベソンへのオマージュとして作曲した作品を収録しています。スペイン黄金時代の音楽を多角 的に聴くことができます。
Initiale
INL-03(1CD)
音響の孤独〜スペイン黄金時代の鍵盤作品集
アントニオ・デ・カベソン/ホアン・マグラーネ・フィゲーラ
1.Tiento de quinto tono (LXV)
2.Diferencias sobre el villancico de 「 quien te me enojo, Isabel 」
3.[Fantasia de sexto tono] (Libro II, f. 83)
4.Prenez pitie
5.Ancor che col partire
6.Pavana con su glosa
7.[Fantasia de primer tono] (Libro I, f. 67)
8.Tiento de primer tono (LXVII)
9.Diferencias sobre la Gallarda Milanesa
10.D’ou vient cela
11.Diferencias sobre la Pavana italiana
12.[Fantasia de segundo tono] (Libro I, f. 68)
13.Un gay berger
14.Tiento de primer tono (LX)
15.[Fantasia de cuarto tono] (Libro I, f. 68)
16.Tiento de octavo tono (LXV)
17.Diferencias sobre el Canto del caballero
18.Diferencias sobre el Canto del caballero
19.Ancor che col partire
ヘスス・ノゲラ・ギレン(ハープシコード/クラヴィコード)

録音:2018年2月8日
1993年スペイン出身の鍵盤奏者ヘスス・ノゲラ・ギレン。パリ国立高等音楽院では、オリヴィエ・ボーモン、ブランディーヌ・ランヌーに師事。クリスト フ・ルセ、スキップ・センペの元でも研鑽を積みました。またソルボンヌ大学で黄金時代の鍵盤楽器音楽について研究しています。2017年にはミラノ国際チェ ンバロ・コンクールで入賞、世界的な古楽アンサンブルのコンサートにも参加し活躍しています。 このアルバムは、現在彼の研究対象であるスペイン黄金時代の鍵盤作品集。スペインのルネサンス音楽の作曲家アントニオ・デ・カベソンの作品とスペイン の現代作曲家ホアン・マグラーネ・フィゲーラ(1988-)がカベソンへのオマージュとして作曲した作品を収録しています。スペイン黄金時代の音楽を多角 的に聴くことができます。

CONTINUO Classics
CC777-816(1CD)
暗闇から光へ〜バロック時代のソナタとカンタータ〜共鳴弦付弦楽器と共に
ヨハン・ヴァレンティン・メーダー(1649-1719):トリオ・シャコンヌ
アントニオ・カルダーラ(1670-1736):カンタータ第6番よりアリア「恋に痛みはない」
アンリ・デュ・モン(1610-1684):アルマンド3とサンフォニー9
エクトール・ジョセフ・フィオッコ(1703-1741):「哀歌」第1番
テレマン:トリオ・ソナタ イ短調
ヴィヴァルディ:カンタータ「疑いの影が差して」RV678
テオドール・シュヴァルツコップ(1659-1732):ヴィオール、チェロと通奏低音のためのソナタ
シャルロット・リュビ(S)
ル・コンチェルト・ダムール【イザベル・ケリエ(パルドゥッシュ・ドゥ・ヴィオール・ダムール&ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ジャン=ピエール・ヌオー(チェロ・ダムール)、マリー・ヌオー(ヴィオロン・ダムール)、ブノワ・ファレ(テオルボ)】

録音:2019年/フランス
共鳴弦付の弦楽器のアンサンブルという類を見ない珍しいピリオド楽器アンサンブルである、ル・コンチェルト・ダムールの録音シリーズ、"コレクション・ ムジカ・アンジェリカ"の第2弾。今回はソプラノ歌手を迎え、より多彩な選曲となっています。ヴィオールやチェロ、ヴィオローネに共鳴弦が付いた楽器は、「愛 (アムール)の」という言葉が付けられ、そのヴェールがかかったような柔らかい音色は、まさに「愛」の名にふさわしい優しい響きがします。また今作では、ヴィ オラ・ダ・ガンバ族の中でもヴァイオリンの音域までカバーするための高音ヴィオールであるパルドゥッシュ・ドゥ・ヴィオールに共鳴弦を付けた楽器の音も 聴けます。18世紀に大流行し、フランス革命までは貴族たちに愛奏されていたこの楽器にえもいわれぬ響きは格別。優しい共鳴弦の豊かで温かな響きに包 まれる雰囲気満点のアルバムです。 (Ki)

H.M.F
HMM-902305(1CD)
「狂おしい恋人」
ジョン・エクルズ(1668頃-1735):「グラウンド」〜組曲『狂おしい恋人』(アリア集第5番)より
パーセル:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第6番
 即興曲〜リュートのための
ニコラ・マッテイス(1650頃-1714頃):ラ・フォリア変奏曲
ニコラ・マッテイスJr.(1670年代-1737):幻想曲 イ短調
マッテイス:組曲 イ短調「サラバンダ・アモローザ」
マッテイス:「昔のサラバンダあるいはチャッコーナ」〜組曲 ハ長調より
パーセル:前奏曲 ト短調 ZN.773
ヘンリー・エクルズ(1680頃-1740頃):ヴァイオリン・ソナタ第11番 ト短調
マッテイス:組曲 ト長調
ヘンリー・エクルズ:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ホ短調
マッテイスJr.:幻想曲 ハ短調
ヘンリー・エクルズ:「ジョン、さあキスして」の新しいディヴィジョン
ジョン・エクルズ:「グラウンド」〜『狂おしい恋人』組曲(アリア集第3番)より
テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ(Vn/ヤコブ・シュタイナー1665年製作)
トマ・ダンフォール(Lute/ジュゼッペ・トゥミアティ1993年製作)

録音:2019年2月/ドイツ・プロテスタント教会(パリ)
現在フランスを中心に活躍する若手奏者、ヴァイオリンのテオティム・ラングロワ・ド・スワルテとリュートのトマ・ダンフォールのデュオのアルバム「狂おし い恋人」。この録音のアイディアが生まれたのは二人がヴァイオリンとリュートのための作品を研究する中で、ジョン・エクルズの「グラウンド」を見つけすぐに レパートリーにしたことがきっかけになったとのこと。この作品はアルバム・タイトルにもなっているジョン・エクルズの組曲『狂おしい恋人』からの作品。演奏 時間3分ほどの付帯音楽ながらその官能的な世界に誘います。その旋律は、かの有名な“ヴィターリのシャコンヌ”の冒頭を連想させ、変奏的に色彩豊かに奏 でられます。その他パーセル、ニコラ・マッテイス、マッテイスJr.、ヘンリー・エクルズの作品を見事に編み込んだ選曲となっております。どこかもの悲しい、し かしその美しい旋律が魅力であり、“高尚な憂鬱”と表現できるアルバムです。

Paraty
PARATY-138245
(1CD)
悲しみよ、来たれ
ロバート・ジョーンズ:悲しみよ、来たれ
ダウランド
:ダウランドのオリヴァー・クロムウェル先生への別れ
ジョーンズ:愛が希望に翼をくれた
 かくも私の考えが
ダウランド:蛙のガリアード
ジョーンズ:ひどいわ、ひどい
トバイアス・ヒューム:兵士の歌
 兵士のガリアード
 どれほどの悲しみが
フェッラボスコ二世:ヴィオール練習曲〜アルメインV、ガリアードU、コランテW
ジョーンズ:さて、愛とは何
 愛の神は少年だ
ヒューム:悲しき、哀れな男
 喜んで変えよう/煙草
ジョーンズ:私ほど愛しただろうか
ヒューム:パヴァン
ダウランド:流れよ、わが涙
アンサンブル・プレ・ド・ヴォートル・オレイユ【アナイス・ベルトラン(Ms)、ニコラ・ブローイマンス(Bs)、ティボー・ルーセル(Lute)、ロビン・ファロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)】

録音:2018年6月/エリザベート劇場(アルドロ)
1990年生まれの期待のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者ロビン・ファロ率いる古楽団体アンサンブル・プレ・ド・ヴォートル・オレイユ。「あなたの耳のそばで」 という意味で、声楽2人とリュート、ガンバから成ります。
このアルバムは、2011年にパロがソプラノのアナイス・ベルトランと出会い、トバイアス・ヒュームの歌とガンバのための作品を知った時から温めてきた 企画で、ヒュームのほか、イギリス黄金時代の美しい歌が紡がれます。もちろんダウランドの名作「流れよ、わが涙」も収録。今後も要注目の若手実力派団 体です。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-91(1CD)
ヘンデル:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための作品集
ヘンデル:ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ト短調 HWV364b
 ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ト長調(アジズ編/原曲:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 HWV372)
 ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための「カッセル・ソナタ」第5番 ニ長調(伝ヘンデル/J.J.クレス(1685-1728)作曲?)(世界初録音)
サント=コロンブ2世:ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲 ホ短調より 前奏曲
ヘンデル:チェンバロ組曲第1集 第4番ホ短調 HWV429(ムファット版)
 ヴィオラ・ダ・ガンバのための前奏曲 ニ短調(アジズ編/原曲:チェンバロ組曲第2集 第4番ニ短調 HWV437より 前奏曲)
 ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための組曲 ニ短調(アジズ編/原曲:チェンバロ組曲 ニ短調 HWV448)
 ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ハ長調
イブラヒム・アジズ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
山本満寿美(Cemb)

録音:2019年10月25−27日/ロンドン
様々な編成、様々なジャンルの音楽を手掛けたヘンデルですが、ヴィオラ・ダ・ガンバとのつながりはあまり語られることはありません。このアルバムでは ヘンデル作とされるオブリガート・チェンバロ付きソナタや新発見の「カッセル・ソナタ」世界初録音が含まれ、また編曲を通して、ヘンデルの音楽をガン バで奏でることが試みられています。当時は楽器を替えて演奏することも一般的に行われており、ガンバの市民権もまだまだあったので、このような音が実 際に響いていたことも十分に考えられます。ヘンデルの美しく歌うような旋律がガンバの古雅なる音色で奏でられる、珍しくも魅惑的なアルバムです。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-89(1CD)
驚異の棚 第1集
ヨハン・ヨーゼフ・ヴィルスマイヤ(1663-1722):変則調弦ヴァイオリンと通奏低音のためのパルティータ(ソナタ) ホ長調(世界初録音)
ガスパロ・ヴィスコンティ(1683-1731):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ヘ長調(世界初録音)
ヨハン・フリードリヒ・シュレイフォーゲル(fl. 1707?1749):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 変ホ長調(世界初録音)
キンガ・ウイスザスジ(Vn)
トム・フォスタ ー(Cemb)

録音:2020年3月14-16日/ロンドン
ドレスデンのシュランク2 世のコレクションをもとにしたシリーズ第 1 弾。シュランク2 世はピゼンデルの所有していた楽譜や、ヨーロッパ中を旅し自ら筆 写した譜面などを数多く所蔵していました。今作では後期バロックの多様性に富んだヴァイオリン・ソナタが取り上げられていて、奇抜な幻想性が病み付き になりそう。世界初録音も収録されています。未知の世界を開く驚異の書棚に迫る注目シリーズ。演奏者の二人はイングリッシュ・コンサートのメンバーとし ても活躍する名手です。

APARTE
AP-236(2CD)
アルマン=ルイ・クープラン:クラヴサン曲集(1751)
組曲ト長調【(1)勝利/(2)アルマンド/(3)クロワシーのクーラント/(4)おしゃべり/(5)グレゴワール/(6)勇ましい人/(7)メヌエット/(8)道化またはアダム/(9)ブランシェ/(10)ド・ボワジルー/(11)フォウケ/(12)セミラントまたはジョリー】
組曲変ロ長調【(1)テュルパン/(2)ガヴォット/(3)メヌエット/(4)ブレイユ/(5)ケロン/(6)悲しむ人/(7)楽しみ/(8)柔らかな感傷/(9)優雅なロンドー/(10)イタリア人/(11)イギリス人/(12)ドイツ人/(13)フランス人】
クリストフ・ルセ(Cemb)(ジャン=クロード・グジョン/ヨアヒム・シュヴァネン作1749/1784。音楽博物館所蔵)

録音:2017年9月25-27日/アンフィテアトル(シテ・ド・ラ・ミュジーク・フィルハーモニー)
近年指揮活動でも高い評価を受けるルセですが、やはりチェンバロ演奏を聴きたいという声も多いなか、待望の最新リリースが登場となります。それもアル マン=ルイ・クープランの2枚組作品集というルセのCD初レパートリー。
アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789)はクープラン一族の出で、大クープランことフランソワの従弟の子にあたります。時代的にはC.P.E.バッハなどと 同世代で、チェンバロの伝統がピアノにとってかわられる最後の大物作曲家のひとりでした。彼は宗教作品やオペラを書かず、チェンバロ曲とオルガン曲に専念 しましたが、フランソワ・クープランを崇拝して様式を継承したため時代錯誤と批判もされました。しかし楽器の改良で音域も広がり、大クープランからの進化 は明瞭に感じられます。
当ディスクには1751年の代表作「クラヴサン曲」全25曲が収められています。アルマンド、ガヴォット、メヌエットなどの古典舞曲のほか、イタリア人、イギリ ス人、ドイツ人、フランス人を描いた「四つの国民」など興味深い作品が続きます。ルセの演奏で聴くと、いずれもたいへんな名作に思えます。
ルセはパリの音楽博物館が所蔵するジャン=クロード・グジョン/ヨアヒム・シュヴァネン作(1749/1784)の国宝的名器を用いて録音に臨みました。繊細 かつギャラントな響き、ルセならではの指さばきと洗練された表現で、極上のひとときを味わせてくれます。 (Ki)

ARCANA
A-118(1CD)
NX-A11
『恋人よ、あなたは美しい』〜17世紀イタリアの器楽作品にみる愛の形〜
1. ダリオ・カステッロ(1602-1631):2声の第6ソナタ -高音部とトロンボーンまたは弦楽器による (アルト・リコーダー、チェロ、テオルボ)
2. ジョヴァンニ・アントニオ・ベルトーリ(1598-1645以降): 第1ソナタ (バス・ドゥルツィアン、チェロ、テオルボ)
3. ジュゼッペ・コロンビ(1635-1694):低音部独奏のためのチャコーナ (Vc)
4. フランチェスコ・ロニョーニ(16世紀後半-1626以降): 恋人よ、あなたは美しい-パレストリーナのモテットにもとづく高音部または中音部のためのパッセジャート (テナー・ドゥルツィアン、アーチリュート)
5. ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(1589?-1630?): 第2ソナタ (アルト・リコーダー、テオルボ)
6. アンドレア・ファルコニエーリ(1585/86-1656): コルレンテ(クラント)、通称「ラ・クエッラ」
7. ファルコニエーリ:ブランド(ブランル)「イル・スピリティッロ」
8. ファルコニエーリ:ブランド、通称「エル・メーロ」 (以上、ソプラノ・リコーダー、チェロ、テオルボ)
9. ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー(1580?-1645): 第1カンツォーナ (テオルボ)
10. ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ(1632-1692): ルッジェーロ (チェロ、テオルボ)
11. ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(1624-1687?): 第4ソナタ「ラ・ビアンクッチア」 (ソプラノ・リコーダー、チェロ、テオルボ)
12. マルコ・ウッチェリーニ(1603?-1680):ヴァイオリンと低音のための第7ソナタ、通称「ラ・プロスペリーナ」 (アルト・ドゥルツィアン、チェロ、テオルボ)
13. バルトロメ・デ・セルマ・イ・サラベルデ(1595?-1638以降): パレストリーナの「丘は緑萌え」-低音部独奏のためのパッセジャート (チェロ、テオルボ)
14. ファルコニエーリ:甘美なる旋律 (テナー・リコーダー、チェロ、テオルボ)
15. ウッチェリーニ:ヴァイオリン独奏のための第6アリア
16. ウッチェリーニ:ヴァイオリン独奏のための第18コルレンテ
17. ウッチェリーニ:ヴァイオリン独奏のための第13コルレンテ (以上、ソプラノ・リコーダーまたはテナー・リコーダー、チェロ、アーチリュート)
18. セルマ・イ・サラベルデ:2声の低音部のためのカンツォン (バス・ドゥルツィアン、チェロ、テオルボ)
イル・リチェルカール・コンティヌオ(古楽器使用)【ジュリア・ジェニーニ(各種リコーダー&ドゥルツィアン)、アレッサンドロ・パルメーリ(Vc)、ミケーレ・パソッティ (アーチリュート&テオルボ)】

録音:2017年1月19〜22日 スイス・イタリア語放送
アウディトリオ・ステリオ・モロ、 ルガーノ
ルネサンス以来の多声合唱を離れた独唱芸術が大いに発展するとともに、その独唱技法をまねるようにして独奏楽器のための音楽が飛躍 的に発達した17世紀のイタリア。さまざまな曲集や手稿譜の断片が見つかっている中、ここではイタリア最前線で活躍する気鋭古楽器奏者 3人が入念な選曲と楽器選択を通じ、世紀初頭から後期バロックにさしかかる頃にいたるまでの多彩な作品を紹介します。大小3種のリコー ダーのみならず、ドゥルツィアン(ルネサンス期から用いられていたダブルリード楽器、ファゴットの前身)も高音部用から低音部用まで3種を使い 分ける、ジュリア・ジェニーニのメロディアスな歌い口。そして、音楽史上最初期のチェロの名手のひとりG.B.ヴィターリ(「ヴィターリのシャコンヌ」で 有名なT.A.ヴィターリの父で、生前はこちらの方が圧倒的に有名)の作品をはじめ、貴重な17世紀チェロ作品をとりあげるアレッサンドロ・パル メーリの弓奏も見事。あえて鍵盤を使わず、ミケーレ・パゾッティの撥弦が唯一の和音通奏低音楽器として用いられているところも特徴的で、 親密なアンサンブルのなか躍動感あふれる音楽を体感できる1枚に仕上げられています。
ARCANA
A-478(1CD)

NYCX-10177(1CD)
国内盤仕様
税込定価
『タルティーニとチェロ』〜チェロ・ピッコロによる協奏曲とソナタ〜
アントニオ・ヴァンディーニ(1690頃-1778):チェロ協奏曲 ニ長調
タルティーニ:ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ト短調
 ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調
 4声のソナタ ニ長調 GT 5.D01
 チェロ協奏曲 イ長調 GT 1.A28
 チェロ協奏曲 ニ長調 GT 1.D34
ジューリオ・メネギーニ(1741-1824):合奏協奏曲(コンチェルトーネ) 第3番ハ長調-タルティーニのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ Op.1-3 〔GT 2.C11〕による
マリオ・ブルネロ(4弦チェロ・ピッコロ)
 ブレーシアのフィリッポ・ファセル2017年製作による再現古楽器
 クレモナのアントニオ&ジローラモ・アマティ1600-1610年製作モデルによる
アカデミア・デッラヌンチアータ(古楽器使用)
リッカルド・ドーニ(チェンバロ、指揮)

録音:2019年11月19-23日 サン・ベルナルディーノ教会、アッビアーテグラッソ(ミラノ近郊)、イタリア
【国内盤】日本語解説付き
現代イタリアを代表するチェロ奏者のひとりマリオ・ブルネロが近年、アマティのモデルにもとづく独特の小型チェロで古楽研究的アプローチもさ かんに試みるようになっているのは見逃せません。ヴァイオリンと調弦が同じでオクターヴ違いの低音が鳴るこの楽器を用いて、彼がバッハの無 伴奏ヴァイオリン曲集を録音し大きな成功を収めたのも記憶に新しいところ(国内仕様NYCX-10100/輸入盤A469)、同じ楽器で今度 は故郷イタリアの重要作曲家に向き合ったアルバムをリリース。しかも選曲にこだわりありの注目企画です。 バッハよりも少し後、1692年生まれのタルティーニは今年(2020年)が歿後250周年。その作品は自らが抜群の演奏能力を誇ったヴァイオ リンのためのものがほとんどですが、ごくわずかながら低音弦楽器のために書かれた作品もあり、チェロの巨匠たちから愛されてきました。しかし 本盤でブルネロは、最新の音楽学知見も参照しながら、ヴァイオリンのための作品も上述した小型4弦チェロで演奏。さらにテレマンの無伴奏 ガンバ曲集と同じコレクションに含まれ、近年発見されたというガンバのための作品もとりあげ、門弟による合奏協奏曲編曲なども交えて、興 趣のつきない選曲でタルティーニの世界を縦横無尽に駆け巡ります。協奏曲での共演は、ブルネロとカルミニョーラによる二重協奏曲アルバム (NYCX-10133/A472)でも名演を聴かせてくれたイタリアのピリオド楽器アンサンブル。充実した解説も添えられており、記念年ならでは の意欲的企画で、タルティーニの思わぬ低音世界を発見できる1枚です。

RAMEE
RAM-1901(1CD)
『獣たちの歌』〜中世音楽にあらわれる動物たち〜
1. ヒョウは軍神マルスのお供に(チコーニア)
2. 獅子のわきまえ(不詳)〜狩猟の技芸について〜
3. 優美なる渡り鳥が(パオロ・ダ・フィレンツェ)
4. 美しき者はどこへ(ヤーコポ・ダ・ボローニャ)
5. ディアナに仕える野生の生き物は(ランディーニ)
6. 犬どもが狩りに出かけていった(チコーニア) 〜毒蛇は過剰な湿気から生まれ〜
7. 毒蛇よ、おお毒蛇よ(逸名のフランチェスコ会士)
〜あらゆる種類の鳥たち、およびそのそれぞれの特徴〜
8. さあ、いつまでも寝ていないで(不詳)
9. 気高き鷹は(不詳)
10. わたしは不死鳥だった(ヤーコポ・ダ・ボローニャ)
11. わたしのなかには6羽のクジャクが(ジョヴァンニ・ダ・フィレンツェ) 〜毒蛇、サソリ、バジリスク〜
12. 毒蛇が一匹、わが婦人の胸のうちに棲んでいる(マショー)
13. 物言わぬマムシと黒い毒蛇が(ドナート・ダ・フィレンツェ)〜蝙蝠とネズミについて〜
14. まどろみのうちに(トレボル)
15. おお、わたしは憐れなネズミです(不詳)
アンサンブル・ドラグマ(古楽器使用)【アニェシュカ・ブジィンスカ=ベネット(歌、中世ハープ)、ジェーン・アクトマン(中世フィドル)、マルク・レヴォン(リュート、中世フィドル、歌)】

録音:2019年4月23-26日 聖ニコラウス教会、ヘルツナハ(スイス)
現代人が知らない、歴史上の魅力的な響きを見つけ出すセンスにすぐれたRAMEEレーベルから、欧州古楽界のいずれ劣らぬ実力派3人に よる、「動物」をテーマにした知的刺激満載のアルバムが登場。教会建築の外装装飾や工芸品、中世写本の隅々などを彩るユーモラスな動 物たちの姿をふんだんに解説書にあしらいながら、中世の音楽にあらわれる動物たちがどのような描かれ方をしてきたのか、3人であることを忘 れさせる多彩な演奏を通じて解き明かしてゆきます。欧州でいま最も熱い古楽拠点のひとつポーランド出身で、世界の中世音楽愛好家たち の注目を集めるアルバムをリリースしてきたアニイェシュカ・ブジィンスカ=ベネットと、NAXOSレーベルの中世音楽アルバムでもお馴染みのユニ コーン・アンサンブルの一員で、アンサンブル・レオネスの主宰者でもある大御所マルク・レヴォンの顔合わせに、ガンバの名手としてルネサンス〜 バロックの名盤も多いヴェテランのジェーン・アクトマン(ヤーネ・アハトマン)が加わってのサウンドは、精妙でありながら隅々まで人間味豊かな温 もりに満ちています。500年を越える空想旅行を肌で体感できる内容はさすがRAMEEというほかありません。 ブックレットには、アルバム収録曲をBGMに使用した、中世の動物絵画による美しいアニメーション作品へのリンク入り。

AMBRONAY
AMY-312(1CD)
『トランシルヴァニア人』 イタリア半島とハンガリー王国、1600年前後の音楽交流 〜カイオーニ写本所収の作品とハンガリー伝統音楽を中心に〜
1. トッカータ「ディルータ」(ダーヴィド・ブダイ)
2. 朝の歌(ハンガリーの伝承歌)
3. ラ・ロマーナ〔ローマ気質/ロマ気質〕(タルディーティ)
4. サラバンダ〔=サラバンド〕「ジェスネーリ」(作者不詳/カイオーニ写本より)
5. ラ・モニカの調べによるソナタ(マリーニ)
6. ハンガリー式カヴァルの独奏(エリザベート・シャンポリオン)
7. 高い崖から(ハンガリーの伝承歌)
8. ハンガリーの舞踏曲(ピッキ)
9. パドアーナ〔=パヴァーナ〕「ハンガリー」(ピッキ)
10. ガリアルダ〔ガリアルド〕「ハンガリー」(ブダイ)
11. バラッド「英国の理髪師」(ハンガリーの伝承歌)
12. フェレンツ・クルチャールのポントゾー(ハンガリーの男性向け伝統舞踊)
13. 二人の少女が花を摘みに(ハンガリーの伝統民俗歌)
14. イントラーダ(作者不詳/カイオーニ写本より)
15. ハンガリー風組曲(マイネリオ/カイオーニ写本より)
16. フランス風トッカータ(ブダイ)
17. どうかお目こぼしください、主よ(ハンガリーの伝承歌)
18. わたしはスミレの種をまいた(ハンガリーの伝承歌)
19. 腰帯の踊り-悪魔の道をたどり(ハンガリーの伝統舞踊)
20. チャラ・カラテイ地方およびパラトカ地方の踊り「ひとり者」(ハンガリーの伝統舞踊)
プリスマ(古楽器使用)【エリザベート・シャンポリオン(リコーダー、ハンガリー式カヴァル)、フランツィスカ・ハイドゥ(ヴァイオリン、歌)、ダーヴィド・ブダイ(バス・ヴァイオリン、フォーク・ヴィオラ)、アロン・サリエル(アーチリュート、マンドリン)、ゲスト: ガーボル・ユハース(コントラバス、テオルボ)】

録音:2020年3月2-5日 ジュジュリユ(フランス南東部ローヌ地方)
クラシック音楽とハンガリー民俗音楽といえば、20世紀のバルトークやコダーイ以前から、リスト、ヨアヒム、ブラームスといった作曲家たちが非定 住者ロマ(ジプシー)の伝統音楽を自作品に取り入れてきたことで有名。しかしその先例は意外やバロック初期のイタリア音楽にも、さまざまな かたちで確認できます。そうした歴史的文化交錯に意識を向け、民俗楽器やその専門家たちも動員して生々しいバロック像の刷新を体現し てみせる新録音。低音域まで充実した響きで満たされる撥弦サウンドに乗せ、リコーダーやバルカン半島周辺の伝統的な縦笛カヴァルといっ た管楽器の味わい豊かな音色と、異国情緒あふれるハンガリー伝統の弓奏との交錯が織りなすユニークな聴覚体験は、今まで知っていたバ ロックの通念を静かに覆す発見の瞬間にあふれています。近現代作品での中東欧音楽にたぎる躍動感に惹かれる方々にも、古楽再発見の 思いがけないきっかけを呼び込むアルバムとしてお勧めしたい1枚です。

RICERCAR
RIC-420(1CD)

NYCX-10178(1CD)
国内盤仕様
税込定価
『ドゥルツィアンとボンバルド』 〜17世紀ドイツのダブルリード合奏さまざま〜
1. シャイン:ダヴィデの子にホサナ
2. ベデッカー:「ラ・モニカ」にもとづくソナタ (ドゥルツィアン独奏による)
3. 作曲者不詳:四つのヴィオラと四つのドゥルツィアンによる8声のソナタ
4. フィーアダンク:カンツォン 第30番
5. シャイト:4声の第3パドゥヴァン
6. シャイト:4声の第16アルマンド
7. シュッツ:わたしは寝所で夜を通じ SWV 272
8. シュッツ:都の見張番がわたしを見つけ SWV 273
9. ローゼンミュラー:4声の第7ソナタ
10. シュペーア:第2ソナタ
11. タイレ:ドゥルツィアン独奏によるソナタ
12. 作曲者不詳:第2ソナタ
13. ブフナー:第8ソナタ
14. 作曲者不詳:第1ソナタ
15. アーレ:恐れることはない
シンタグマ・アミーチ(古楽器使用)
【エルザ・フランク、フランシス・メルセ、アドリアン・ルボワソン、
ステファーヌ・タンビ、クシシュトフ・レヴァンドフスキ、
ジェレミー・パパセルジオー(各種ドゥルツィアン&ボンバルド)
ジョゼフ・コッテ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオラ・ダ・スパッラ)
ダニカン・パパセルジオー(ヴァイオリン、ヴィオラ)
グザヴィエ・シシェル(Va)
マリオン・パパセルジオー(バッソ・ダ・ブラッツォ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ガブリエル・リニョル(テオルボ)
ヨアン・ムーラン(オルガン、チェンバロ)】
ジュリー・ロゼ(S)
ポラン・ビュンドゲン(C.T)
ヴォクス・ルミニス(声楽アンサンブル)…1、15
リオネル・ムニエ(バス、音楽監督)
バルト・ヤーコプス(Org)

録音:2019年10月&2020年6月、2018年9月
【国内盤】日本語解説付き
バッハ以前のバロックやルネサンスにも通じた音楽学者ジェローム・ルジュヌが古楽大国ベルギーで主宰する、40年の歴史を誇るRicercar。 このレーベルは折々、現代人にとって馴染みがうすい珍しい古楽器を重点的に紹介するアルバムをリリースしてきましたが、今回はその最新 盤として、ボンバルドとドゥルツィアンという、ルネサンスから初期バロックにかけて用いられていた2種の重要なダブルリード管楽器の魅力を紹介 します。ボンバルドはショームの一種でオーボエの祖先ともみなしうる楽器ですが、ヴィオラ・ダ・ガンバやリコーダーと同様に大小さまざまなサイ ズのものがあり合奏も可能。またファゴットの前身である低音管楽器ドゥルツィアンにも、同じように高音・中音向けなどの同属楽器がありまし た。この新録音では両楽器をそれぞれ、あるときは同属楽器同士で重ね、またあるときは両者を同一楽曲のなかで対置させながら、その変 幻自在の演奏編成がたいへん興味深い響きを作り出し、それがアルバムを通して聴くことの面白さを演出しています。またこうしたアルバムの 常として、解説テキストの充実も見逃せないところ。マドリガーレやシャンソンといった多声の声楽曲を、楽器だけで演奏できるようにした 1600年前後ならではの編曲も多く見られ、2人の俊才古楽歌手が要所で聴かせる独唱との対比も興趣がつきません。専門的知見の集 成がいざなう思いがけない音響世界。400年前のリアルなサウンドスケープをじっくり読み解けるアルバムです。

PAN CLASSICS
PC-10415(1CD)
弦楽四重奏の進化
ジョヴァンニ・マリア・ボノンチーニ(1642-1678):3声の室内ソナタ ヘ長調(2ヴァイオリン、通奏低音)/通奏低音なしの4声の室内ソナタ 変ホ長調
A.スカルラッティ:2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための4つのソナタ(チェンバロなし)
第1番ヘ短調/第2番ハ短調/第3番ト短調/第4番 ニ短調
マッダレーナ・ラウラ・ロンバルディーニ=ジルメン(1745-1818):四重奏曲第1番変ホ長調/四重奏曲第5番 ヘ短調
ダニエラ・ドルチ(Cemb)
ムジカ・フィオリタ

録音:2019年10月21-24日/バーゼル、アドゥラム・カペレ
弦楽四重奏というジャンルはボッケリーニやハイドンによって確立される前から、様々な実験と自由な発展がありました。このアルバムは特に器楽作品が盛 んだったイタリアにおける、弦楽四重奏が生まれる前の約100年の歴史をたどるプログラムです。有名なジョヴァンニ・バティスタの父であるジョヴァンニ・ マリア・ボノンチーニの2つの作品から始まり、通奏低音が次第に独立した低音声部に移行していく様が描かれます。アレッサンドロ・スカルラッティの作 品は晩年の四重奏曲で、声楽作曲家のイメージからは少し離れた、入念な4声体による筆致が味わえます。また最後に置かれたマッダレーナ・ラウラ・ロ ンバルディーニ=ジルメンの作品は聴き馴染みのないものですが、弦楽四重奏の初期段階を代表するものと言えます。 (Ki)

ATMA
ACD2-2801(1CD)
LA BERGERE (羊飼い)
ピエール・ゲドロン(1570-1620):Air Aux plaisirs, aux delices, bergeres/Air Un jour l'amoureuse Sylvie
ガブリエル・バタイユ(1574-1630):Air Ma bergere non legere
作曲者不詳:シャコンヌ
ジョゼフ・シャバンソー・ド・ラ・バール(1663-1678):Air Forets solitaires et sombres/Air Allez bergers dessus l’herbette/Air Ah, je sens que mon coeur va mourir
ミシェル・ピニョレ・ド・モンテクレール(1667-1737):Cantate La Bergere, 「a voix seule, avec une flute et un violon」
ミシェル・ランベール(1610-1696):Air Dans nos bois, Tircis apercut/Air Le repos, l’ombre et le silence
マルカントワーヌ・シャルパンティエ:Air Sans frayeur dans ce bois
ジャン=バティスト・リュリ:Recit de la beaute de la comedie-ballet
ミシェル・ランベール:Air Ma bergere est tendre et fidele/Air Ombre de mon amant
作曲者不詳:サラバンド
ミシェル・ランベール:Air Vos mepris chaque jour
マリー・マジストリー(S)
シルヴァイン・ベルジェロン(アーチリュート)、他
ソプラノ歌手のマリー・マジストリーによるソロ・デビュー録音。17世紀のフランスの「エール・ド・クール」の魅力を味わう世俗歌曲集です。牧歌的な 雰囲気と、凛とした歌声。優しくも表情豊かな歌唱が聴きもの。伴奏にはアーチリュートの他、バロック・ヴァイオリン、トラヴェルソ、ガンバが加わります。 (Ki)

Coviello
COV-92013(1CD)
17世紀ヴェネツィアの音楽
ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690): ラ・ベナーリャ
アレッサンドロ・ストラデッラ(1639-1682):シンフォニア第22番
ジョヴァンニ・バッティスタ・ブオナメンテ(16世紀後半-1642):3つのヴァイオリンのためのソナタ第2番
マルコ・ウッチェリーニ(ca.1610-1680):アリア『ベルガマスカ』
ダリオ・カステッロ(ca.1590-ca.1650):ソナタ第4番
ミケランジェロ・ロッシ(ca.1601/02-1656):トッカータ第9番
ダリオ・カステッロ:ソナタ第10番
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ハ短調 RV401
フランチェスコ・トゥリーニ(1589-1956):第2旋法による3声のソナタ
ベッレロフォンテ・カスタルディ(1580-1649):我流のアルペッジャータ
ビアジョ・マリーニ(1594-1663):3声のソナタ『ラ・フォスカリーナ』
 ソナタ『ラ・モニカ』
アンサンブル・コロリート

録音:2019年
科学が飛躍的に発展した17世紀は、音楽もまた革新がありました。1600年以降バロック・オペラが登場し豊かな感情表現がみられるようになり、それ は器楽作品の在り方にも波及していきます。ヴェネツィアで花開いた器楽音楽の隆盛は「言葉の無いオペラ」に例えられるほどの表現力を持ちました。「いき いきと、色彩豊かな」という意味を持つ「Ensemble Colorito」が、その名の通りの華やかな演奏を聴かせます。ki

CPO
CPO-555325(1CD)
NX-B02
ヘンデル/ムファット:チェンバロ作品集
ヘンデル:組曲第5番ホ長調 HWV430
 組曲第4番ホ短調 HWV429
ムファット:チャコーナ ト長調(Componimenti musicali 1739)
 組曲第3番ニ長調(Componimenti musicali 1739)
フィローラ・ファーブリ(Cemb)

録音:2019年10月5,6,13日
ブダペスト出身、新進気鋭の鍵盤楽器奏者フィローラ・ファーブリのソロ・デビューアルバム。バルトーク音楽 院でアニコ・ソルテスに師事、ミュンヘン音楽大学では名手クリスティーネ・ショルンスハイムからフォルテピアノを 学ぶとともに、東京藝術大学に短期留学し研鑽を積んだファーブリは、高い技術と音楽性が高く評価され、 室内楽や歌劇の通奏低音奏者として大活躍しています。このアルバムで彼女は、ほぼ同じ時期に生まれ ながら、個人的には遭ったことのない2人の大作曲家、ヘンデルとムファットの作品を演奏。ヘンデルの音楽 を賞賛したムファット、ムファットの音楽から影響を受けたとされるヘンデル。ファーブリは2人の作品の根底に ある共通性を探りながら、各々の音楽を紡ぎだしていきます。
CPO
CPO-555353(2CD)
NX-D11
グラウプナー(1683-1760):ファゴットを用いたカンタータ集
Hebet eure Augen auf gen Himmel
天国に目を向ける GWV 1102/40
Jauchzet, ihr Himmel, freue dich, Erde
歓呼せよ汝の天国、喜べ大地 GWV 1105/43
Jesu, mein Herr und Gott allein,
イエス、わが主、全ての神 GWV 1109/37
Kehre wieder, du abtrunnige Israel,
戻れ、背教のイスラエル GWV 1125/43
Ach, bleib‘ bei uns, Herr Jesu Christ,
ああ、私たちと一緒にいてください、主イエス・キリストGWV 1129/46
Wir werden ihn sehen, 我らは汝を見る GWV 1169/49
セルジオ・アッツォリーニ(Fg)
モニカ・マウフ(S)
フランツ・フィッツトゥム(A)
ゲオルク・ポプルッツ(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
フロリアン・ヘイエリック(指)
キルヒハイマー・バッハコンソート(古楽器使用)

録音:2020年1月4-5日 ライヴ
18世紀初頭のファゴットは3つか4つのキイを持ったシンプルな楽器でした。18世紀半ばになってようやく6つ のキイを備えた楽器が登場しましたが、それ以前は演奏者のテクニックに依存しないことには、この楽器をア ンサンブルに用いるのは難しかったようです。以前からファゴットの音色を好み、自身の作品で使いたかったグ ラウプナーは、1736年4月、ツェルプストからダルムシュタットにやってきた名ファゴット奏者、ヨハン・クリスティ アン・クロッチと会ったことで、ようやくこの楽器のための作品を書き上げることができたのです。まず何曲かの協 奏曲を書き上げたグラウプナーは、次に教会で彼の腕前を試したいと考え、クロッチと契約を結び、ファゴット の音色に焦点を当てたカンタータを作曲、最終的には1741年までに16曲のカンタータにファゴットを使用 し、革新的な音色で聴衆を魅了しました。このアルバムには6曲を収録。ここでファゴットを演奏しているのは イタリアの奏者セルジオ・アッツォリーニ。バロック期の繊細な造りのファゴットの扱いに長けており、素晴らしい 演奏を披露しています。
CPO
CPO-555396(1CD)
NX-B10
テレマン:クリスマス・カンタータ 第3集
Was fur ein jauchzendes Gedrange, どのような歓喜の群衆か
アドヴェント第1週のためのカンタータ TVWV 1:1509
Eilt zu, ruft laut, ihr langst verlangten Boten,
急いで、大声で叫べ、待ち望まれた使者たちよ
アドヴェント第1週のためのカンタータ TVWV 1:415
Verirrter Sunder, kehrt, ach, kehret um,
失われた罪人よ、悔い改めよ
クリスマス第2日のためのカンタータ TVWV 1:1469
Da aber die Zeit erfullet war,しかし、時は満たされたので
クリスマス第2日のためのカンタータ TVWV 1:154
ハンナ・ヘルフルトナー(S)
カロラ・ギュンター(A)
ミルコ・ルートヴィヒ(T)
ファビアン・シュトロートマン(T)
ペーター・コーイ(Bs)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)
ケルン・アカデミー(古楽器使用)

録音:2020年7月15-17日ヴッパータール、インマヌエルス教会
世界初録音
テレマンは、フランクフルト・アム・マイン市の音楽監督時代の1717年からハンブルク市の音楽監督を務めた 1765年までの間に、教会暦全ての日曜日のために1700曲以上のカンタータを作曲しました。この「クリス マス・カンタータ」シリーズでは、アドベント期間の4つの日曜日と、クリスマスの3日間のためのおよそ200曲の カンタータの中から厳選した作品を収録。第3集の4作品は全て世界初録音となります。美しい独唱の旋 律と荘厳で華麗な合唱、これを彩る楽器の響きが融合した独創的な作品は、テレマンが世を去って250 年を経ても全く色褪せることがありません。ヴィレンズが指揮するケルン・アカデミーの美しい響きが人々の喜 びを歌い上げます。

H.M.F
HMM-905322(1CD)
ロンドン〜1720年頃/コレッリの遺産
ウィリアム・バベル(c.1690-1723):協奏曲 第2番ニ長調 op.3(6つのフルートの為の)
フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):ソナタ第4番 ニ長調 op.1, H.4
アルカンジェロ・コレッリ(ヨーハン・クリステァイン・シックハルト編):ソナタ第4番 ヘ長
調 op.6(合奏協奏曲op.6-1&2より)
ヨーハン・クリスティアン・シックハルト:協奏曲第2番 イ短調 op.19
ヘンデル:ヴィオラ・ダ・ガンバの為のソナタ ト短調 HWV 364b/歌劇「アドメート」よりアリア”Spera si mio caro bene”
ニコラ・フランチェスコ・ハイム(ピエトロ・チャブ編):Thus with thirst my souls expiring(A.スカルラッティのIl pirro e Demetrioのロンドン上演時翻案より)
ラ・レヴーズ〔バンジャマン・ペロー(テオルボ)、フロランス・ボルトン(バス・ド・ヴィオール)ほか〕

録音:2019年10月、パリ
18世紀初頭、コレッリの影響はヨーロッパに広く及んでいました。1720年代のロンドンでは、音楽に対する需要が高まり、多くの外国 人芸術家がロンドンに移り住んできました。ロンドンの人々は音楽を愛し、イタリアの最高のヴァイオリニストたちを惹き付けたと考えられます。1714年には、 コレッリのもっとも傑出した弟子の一人、ジェミニアーニがロンドンに到着、瞬く間に人気を博しました。コレッリのヴァイオリンの為の作品は、よりアマ チュアが手に取りやすいリコーダー用に編曲されました。ここに収録された合奏協奏曲op.6も、2つのリコーダーと通奏低音のために編曲され、楽曲順も 並び変えられものです。また、バベルの協奏曲は、当時の人気リコーダー奏者が、歌劇の幕間に演奏したものです。18世紀初頭のロンドンは音楽が盛んで、 同時にリコーダーの最後の栄光の時代でもありました。当時のリコーダー奏者たちが聴衆を魅了している様子が目に浮かぶような、楽しくも華やかな編曲に 心躍る1枚となっております。 ラ・レヴーズは、バンジャマン・ペローとフロランス・ボルトンによって設立された古楽アンサンブル。これまでにMIRAREからもリリースがありましたが、 ハルモニアムンディからの登場となります。17-18世紀の音楽をメインのレパートリーとしています。 (Ki)
H.M.F
HAF-8901471(1CD)
ギョーム・ブジニャック(c.1587-c.1642):テ・デウム、モテット集
1. Ecce festivitas amoris(愛の祭典の日を見よ)(合唱および独唱)
2. Ecce homo(この人を見よ)(合唱および独唱)
3. Unus ex vobis(あなたがたのうちの一人が私を裏切るだろう)(合唱および独唱)
4. In pace, in idipsum(平和のうちに私は) (合唱および独唱)
5. Ha ! Plange(ああ!嘆くがよい)(合唱)
6. Vulnerasti cor meum(私の心を喜ばせたが)(四重唱)
7. Alleluia, venite amici(アレルヤ!友よ、来て下さい)(Choeur)
8. Flos in flores [器楽曲](ヴィオール・アンサンブル)
9. O Mors, ero mors tua(おお死よ)(合唱)
10. Clamant clavi(釘が鳴く棘が鳴く)(合唱および独唱)
11. Ecce Aurora(暁を見よ)(合唱および独唱)
12. Dum silentium(あらゆるものが静寂のうちに)(合唱および独唱)
13. Jubilate Deo(神に向かって喜び歌え)(合唱および独唱)
14. Salve, Jesu piissime(イエスをたたえよ!)(合唱および独唱)
15. Ave Maria(アヴェ・マリア)(合唱および独唱)
16. Tota pulchra es(汝は万物の美)(四重唱)
17.テ・デウム(合唱および独唱)
レザール・フロリサン(声楽・器楽)、
ウィリアム・クリスティ(指)

録音:1993年4月
ブジニャックは、16世紀末に生まれ、17世紀前半に活動した音楽家。その音楽は、250年以上歴史に埋もれ、発掘されてからもなお50年ほどは事実 上無視されていました。彼は宮廷や教会には仕えず、また、当時彼の楽譜が出版もされていなかったからです。しかしその作品は、大バッハに勝るとも劣ら ぬ迫力の作品。たとえば受難のシーンをモテットに仕立てた作品(トラック2)では、ピラトと群衆のやりとりが音楽で再現されたいわば「対話」のスタイル によっています。磔刑のシーンの、群衆とピラトとのやりとりがソロと合唱で繰り広げられるのですが、バッハ以前にこのようなものが書かれていたのかと驚 かされます。それにほかにも、リトルネッロのスタイルを用いて書かれたJubilate Deoなど、こんな作品があったのかと驚かされることの連続。クリスティ が率いるレザール・フロリサンのやわらかな声楽がまた見事。器楽陣には、フィリップ・ピエルロ、上村かおり、ジェローム・アンタイ、ケネス・ヴァイスといっ た錚々たるメンバーが名を連ねております。
H.M.F
HAF-8901123(1CD)
ミシェル・ランベール(c.1610-1696):エール・ド・クール集
1. Tout l’univers obeit a l’Amour(全世界は愛にひれ伏す)
2. Ombre de mon amant(私の愛しい人を隠しておくれ)
3. C’en est fait, belle Iris(いとしいイリスよ、もう終わったのだ)
4. Je suis ayme de celle que j’adore(私は私の敬愛する人に愛されている)
5. Il faut mourir plutost que de changer (変わるより死んだほうがましだ)
6. Le repos, l’ombre, le silence(休止、木陰、静寂)
7. D’un feu secret je me sens consume(私は秘めた炎に飲み込まれたようだ)
8. Trouver sur l’herbette(やわらかな葉の上で見つけるために)
9. Par mes chants tristes et touchants(悲しくも感動的な私の歌によって)
10. Ah ! qui voudra desormais s’engager (誰が彼に誓うのか?)
11. Iris n’est plus, mon Iris m’est ravie (イリスはもはや)
12. Pour vos beaux yeux, Iris(その美しい瞳のために、イリスよ)
13. Admirons notre jeune et charmante Deesse (若くて魅力的な女神をほめたたえよう)
14. Ma bergere est tendre et fidelle(私のいとしい羊飼いはやさしく誠実だ)
レザール・フロリサン、
ウィリアム・クリスティ(指)

録音:1983年4月
1689年、79歳の時にランベールがルイ14世のために出版・献呈した60の歌曲のコレクションは、いわば当時大流行していた「エール(エア、アリ ア)」の決定打ともいえるものでした。ランベールは、歌手、テオルボ奏者、そして作曲家として当時絶大な名声を得て活躍した作曲家の一人。「1979年に アンサンブル「レザール・フロリサン」を結成したとき、バロックのレパートリーを再び人気のあるものにするための戦いを、コンサートホールだけでなく、‘録 音’ という素晴らしい魅惑の武器を使って行いたいと思っていました。」とはクリスティの言葉ですが、まさにこの録音は、クリスティが世にその作品の真価を 問うたフランス・バロック作品録音の渾身の1枚ともいえる名録音です。声楽陣には、ドミニク・ヴィスも名を連ね、また器楽陣もダニエル・キュイエやコン ラート・ユングヘーネルら、錚々たる顔ぶれ。

ABC Classics
ABC-4819282(2CD)
コレッリ:合奏協奏曲 Op.6(全曲) ソフィー・ジェンツ(指)
ジェネシス・バロック

録音:2019年7月
南半球オーストラリア、メルボルンで誕生した古楽界の新進気鋭のアンサンブル、ジェネシス・バロックのデビュー盤!ジェネシス・バロックは、バロック・ヴァイオリニストで芸術監督を務めるジェニファー・カースナーによって2017年に設立され、著名なバロック・ヴァイオリニストのルシンダ・ムーンを中心に活動を行っています。メルボルンを拠点とするこのアンサンブルは、オーストラリアで最も歴史に精通した音楽家たちで構成されており、感情を揺さぶるような生き生きとした演奏で急速に評価を高めています。この録音では、ルシンダ・ムーンとの共演のために久しぶりにオーストラリアに戻ってきたヴァイオリニストのソフィー・ジェントが指揮を執りました。ジェントはリチェルカーレ・コンソート、イル・ジャルディーノ、カプリッチョ・ストラヴァガンテなどのメンバーとして頻繁に演奏、録音を行っています。両者ともにニュアンスに富んだエレガントなアプローチと豊かな創造性で注目されており、コレッリの名曲が持つ色彩と楽器間の対話を通して聴き手を魅了することは間違いありません。

Cybele
CYBELE-231904S
(1SACD)
ドレイヤー、デトリ、ヴィヴァルディ:独奏楽器と通奏低音の為のソナタ集
ドメニコ・マリア・ドレイヤー(17-18世紀):リコーダーと通奏低音の為のソナタ ハ長調
オーボエと通奏低音の為の第6ソナタ イ短調
ルイ・デトリ(17-18世紀):フルートと通奏低音の為のソナタ ハ短調
ドメニコ・マリア・ドレイヤー:オーボエと通奏低音の為の第5ソナタ ト短調
オーボエと通奏低音の為の第2ソナタ ハ長調
ヴィヴァルディ:リコーダー、ファゴットと通奏低音の為のトリオ・ソナタ イ短調
レナータ・ドゥアルテ(リコーダー、Ob)
アリーン・ジルベライシュ(Cemb)
リカルド・ラポポルト(Fg)
アンナベッレ・ルイーズ(Vc)
ヴィヴァルディと、同時代の知られざる作曲家による管楽器の活躍するソナタ集です。ドメニコ・マリア・ドレイヤーはフィレンツェの作曲家で、明瞭なリ ズムとヴィルトゥオジティが魅力。ルイ・デトリはフランスの作曲家で、フランス風の優雅な緩徐楽章とイタリア的な急速楽章が同居した音楽になっています。
CYBELE レーベルならではのバイノーラル録音を含む高品質 SACD ハイブリッド盤。 (Ki)

299 MUSIC
NIKU-9029(1CD)
税込定価
「フレネジア」
F. M.ヴェラチーニ:「12 のヴァイオリン・ソナタ集」Op.1(1721)より
(1)-(5)ソナタ第1番ト短調
I. Overtura:Largo ? Allegro ? Adagio [05’15]/II. Aria:Affettuoso [04’55]/
III. Paesana:Allegro [01’46]/IV. Minuet: Allegro [01’33]/
V. Giga:Allegro [04’01]/
(6)-(10)ソナタ第6番ホ短調
I. Fantasia:Largo [00’55]/II. Allegro assai - Largo [03’33]/
III. Alemanda:Larghetto [03’13]/VI. Pastorale: Adagio [02’48]/
V. Giga:Allegro [03’26]
「12 のヴァイオリンまたはリコーダーの為のソナタ集」(1716)より
(11)-(14)ソナタ第6番イ短調
I. Largo [01’21]/II. Allegro [02’49]/
III. Allegro ? Adagio - Allegro- Adagio [03’10]/IV. Allegro [03’08]
「12 のアカデミック・ソナタ集」Op.2(1744)より
(15)-(18)ソナタ第12 番ニ短調
I. Passagallo:Largo assai, e come sta, ma con grazia - Andante [04’44]/
II. Capriccio Cromatico:Allegro, ma non presto [02’56]/
III. Adagio [01’41]/IV. Ciaccona:Allegro, ma non presto [05’59]
A.コレッリ:「12 のヴァイオリン・ソナタ集」Op.5(1700)より
(19)ソナタ第12 番ニ短調「ラ・フォリア」 [11’21]
アンサンブルLMC【丸山 韶(Vn)、島根朋史(Vc)、 金子 浩(Lute)、上尾直毅(チェンバロ&オルガン)】

録音:2020 年2 月5-7 日 相模湖交流センター
17 世紀から 18 世紀にかけて大きく発展を遂げたヴァイオリン音楽。その時代、ヨ ーロッパをリードしてきたイタリアの作曲家たちのなかで、傑出したヴァイオリニストであ ったコレッリとヴェラチーニは、磨き抜かれたヴァイオリン作品を残した。新世代バロッ ク・ヴァイオリニスト丸山韶が今回取り上げるのは、両作曲家の狂気に満ちたソナタ。 繊細かつ躍動感溢れる表現で、当時の熱狂を呼び覚ます。

Edition HST
HST-119(1CD)
税込定価
J.B.ヴァンハル(1739 -1813):弦楽三重奏曲集第2巻
弦楽三重奏曲集op.11(1772) から
第3番ヘ短調Weinmann VIa:f1
第2番ト長調Weinmann VIa:G3
第5番イ長調Weinmann VIa:A3
第6番ホ長調Weinmann VIa:E1
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
リーダー;松井利世子、福本 牧(Vn)、小原 圭(Vc)

録音:2019 年12 月12 日、東京・三鷹、風のホール・ライヴ
※全曲世界初録音
1772 年パリから出版されたことから、作曲は 1771 年イタリア留学中または直 後と推定されます。 その年、英旅行作家バーニー氏は作家を表敬訪問し「重篤な精神病」と報告し た分岐点に当たる。 同時進行で作曲された交響曲、弦楽四重奏曲と全く同じスタイルを取り(メヌエッ トは省略)、いつもの天真爛漫な美しい旋律に溢れています。

Linn
CKD-632(1CD)
ジョン・シェパード(1515頃-1558):われら生のただ中にありて 〜モテット集
太陽の昇る地平から A solis ortus cardine *
主よ、耳を傾けたまえ Inclina Domine 5vv *
神よ、われを裁き Iudica me Deus *
神がわれらを憐れみ Deus misereatur 5vv
われは御身に告白す Confitebor tibi *
この聖なる儀式にあたり Sacris solemniis
われら生のただ中にありて Media vita
オックスフォード・ニュー・カレッジcho
ロバート・クウィニー(指)

録音:2019年7月9-12日、10月9日聖ミカエル教会、サマータウン、オックスフォード、UK
*=初録音
1379年、オックスフォード・ニュー・カレッジの創設と共に設立された合唱団。ルネサンス期の大作曲家ジョン・シェパードが、モードリン・カレッジ の聖歌隊長としてオックスフォードに赴任した頃には、その歴史はすでに150年以上も経っていました。少年のトレブルのみによる最高音域が 作り出す安定した美しいハーモニーは、現在も世界中の人々を虜にしています。このアルバムは美しい大作「われら生のただ中にありて」のほ か、所縁あるシェパードのモテットを収めたもので、今回が初録音となる作品を含み、その美しさを十二分に堪能できる内容となっています。
Linn
CKD-626(1CD)
NX-B09
バルサンティ:合奏協奏曲集
フランチェスコ・バルサンティ(1690頃-1775):合奏協奏曲 ハ長調 Op. 3-6
 合奏協奏曲 ハ長調 Op. 3-7
 合奏協奏曲 ハ長調 Op. 3-8
古いスコットランドのメロディ より
 ダンバートンの太鼓
 エトリック川の両岸
 トラクエアの森
 コーンリッグスは素晴らしい
ヘンデル:17-18. 歌劇「アタランタ」序曲 HWV 35
バルサンティ:合奏協奏曲 ニ長調 Op. 3-9
 合奏協奏曲 ニ長調 Op. 3-10
アンサンブル・マルシュアス (古楽器使用)
ピーター・ウィーラン ((指)チェンバロ)
コリン・スコビー (Vn)
エリゼベス・ケニー (バロック・ギター)

録音:2019年12月2-4日 オール・セインツ・チャーチ、イースト・フィンチレー、ロンドン、UK
現在では概ねリコーダーやフルートの作品で知られているフランチェスコ・バルサンティは、イタリアのルッカに生まれパドヴァで音楽を学んだ後に 英国へ渡り、さらにスコットランドへと移ってヴァイオリン奏者、作曲家として生活しました。彼はたくさんのスコットランド民謡を編曲したほか、生 涯に7つの作品を出版しており、そのうち作品1が6つのリコーダー・ソナタ、作品2が6つのフルート・ソナタ、そして作品3が1742年に出版され た10の合奏協奏曲となっています。スコットランド室内Oの首席ファゴット奏者であり、テノール歌手であり、ピアノでの伴奏からチェンバ ロでの通奏低音もこなすという才人ピーター・ウィーランが組織したアンサンブル・マルシュアスは、2017年に録音した『エディンバラ 1742』 (CKD567)で作品10の前半5曲を発表。このアルバムはICMAやグラモフォン誌で軒並み高評価を得ています。今回はその第2弾として、 合奏協奏曲の後半と、ヴァイオリンとギターのデュエットによるスコットランド民謡、そして前回も収録されたヘンデル作品からは「アタランタ」の序 曲を収録しています。作品の特質を生かした、からっとした勢いのある演奏がなんとも魅力的なアルバムです。

ARCANA
A-475(3CD)
NX-D11
ストラデッラ(1643-1682):「家庭教師トラスポロ」 3幕の喜歌劇(1679年ジェノヴァ初演) トラスポロ…リッカルド・ノヴァロ(Br)
アルテミジア…ロベルタ・マメリ(S)
ニーノ…ラファウ・トムキェヴィチ(C.T)
チーロ…シルヴィア・フリガート(S)
シモーナ…ルーカ・チェルヴォーニ(T)
デスピーナ…パオラ・ヴァレンティーナ・モリナーリ(S)
アンドレア・デ・カルロ指揮 アンサンブル・マーレ・ノストルム(古楽器使用)【ガブリエーレ・プロ、ドメーニコ・シッキタノ(Vn)、アンドレ・リスレヴァンド(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ジューリア・ジッリオ・ジャネッタ(Vc)、アンナ・バトル(ヴィオローネ)、ダニエル・ザピコ(テオルボ)、シモーネ・ヴァッレロトンダ、ジェドラン・ピーター・ダンカン(アーチリュート)、フローラ・パパドプロス(トリプルハープ)、ルチア・アデライーデ・ディ・ニコラ(Cemb)、サルヴァトーレ・カルキオーロ(Org)】

録音:2019年8月23-29日 ファルネーゼ宮 元馬術教練所、カプラローラ(イタリア)
モンテヴェルディとヴィヴァルディの間、中期バロックのイタリアを代表するほどの名匠のひとりでありながら、体系的紹介が意外になされてこなかっ たアレッサンドロ・ストラデッラ。その数ある宗教音楽劇を毎年のように発掘・録音しつづけてきたイタリアのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者=指揮者アン ドレア・デ・カルロは今回、放縦な生活がたたった作曲家が刺客の手に倒れる3年前、終焉の地ジェノヴァで披露した長大な音楽喜劇をとり あげます。 自身の家庭教師トラスポロに恋してしまった貴婦人アルテミジアに思いを寄せるニーロとチーロの兄弟を横目に、トラスポロは密かに思いを寄せ ている小間使いのデスピーナと愛を育み、アルテミジアは大騒動の末に兄弟のひとりと結ばれる……厳選された登場人物のやりとりを、通奏 低音に数多くの撥弦楽器・弓奏低音弦楽器を配した独特の編成で起伏ゆたかに彩ってゆく濃密な演奏内容は、まさにイタリア古楽界の猛 者集団ならではのドラマにあふれています。カヴァッリ亡き後のイタリアで、ダ・カーポ・アリアが定着する前に花開いた過渡期特有の面白さをご 堪能ください。

RICERCAR
RIC-419(1CD)
『皇帝の騎士たち』〜ゼノービとサンゾーニ、コルネットの偉大なる名手
1. オルランド・ディ・ラッソ:我が魂の望む力〜2コルネット、2サックバット
2. チプリアーノ・デ・ローレ(1515頃-1565)/リッカルド・ロニョーニ(1550-1620): 別れの時〜コルネット、チェンバロ
3. ダリオ・カステッロ(1602-1631):ソナタ 第17番〜コルネット、ヴァイオリン、オルガン、コルネット(エコー)、ヴァイオリン(エコー)
4. ルッツァスコ・ルッツァスキ(1545-1607): わが心の人〜2コルネット、チェンバロ
5. ジョヴァンニ・プリウーリ(1575/1580-1629): 6声のソナタ 第3番〜2コルネット、4サックバット、オルガン
6. ラッソ/エマニュエル・アドリアンセン(1554-1604): わが聖母マリアよ、慈悲を〜コルネット、チェンバロ
7. ジョヴァンニ・ヴァレンティーニ(1582-1649): 4声のソナタ〜ヴァイオリン、コルネッティーノ、サックバット、ファゴット、オルガン
8. 作者不詳:リチェルカール〜チェンバロ
9. ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623-1680): 4声のソナタ 「ラ・カロリエッタ」〜ヴァイオリン、コルネット、サックバット、ファゴット、オルガン
10. アスカニオ・マイオーネ(1570-1627):3声のリチェルカール 第1番〜コルネット、チェンバロ
11. マッシミリアーノ・ネリ(1623頃-1673): 6声のソナタ 第8番〜2コルネット、ファゴット、3サックバット、オルガン
12. ジョヴァンニ・バッティスタ・ブオナメンテ(1595-1642): ソナタ 第4番〜ヴァイオリン、コルネット、オルガン
13. シュメルツァー:8声のソナタ 第2番〜2ヴァイオリン、2バス・ヴァイオリン / コルネット、3サックバット、オルガン
14. ヴィンチェンツォ・ルッフォ(1508-1587): 聖土曜日のための晩祷〜2コルネット、4サックバット
インアルト(古楽器使用)
ランベール・コルソン(木管コルネット、指揮)

録音:2019年9月 サンタポリネール教会、ボラン、ベルギー
イタリアのアンコーナに生まれたルイジ・ゼノービ(1547/48-1602より後)は、ウィーンでマクシミリアンII世のハプスブルク家に宮廷コルネット (ツィンク)奏者として雇われ、続くルドルフII世の治世には「コルネットの騎士」とまで呼ばれた名手。その後フェラーラでエステ家に仕えたのち ウィーンに戻り、さらに晩年はスペインの貴族フランシスコ・ルイス・イ・カストロのナポリの邸宅に召し抱えられていたという具合に、当時ヨーロッパ 中に名声を轟かせていました。もう一人の名手ジョヴァンニ・サンゾーニ(1593-1648)はヴェネツィアに生まれ、サン・マルコ大聖堂でコルネッ ト、サックバット、ファゴット奏者として名をあげた後、グラーツでフェルディナントII世の礼拝堂に仕え、モテットなどの作品も残しています。ルネサ ンス期のイタリアを代表する二人の名手を讃え、彼らがコルネットで演奏したであろう当時のモテットや、器楽合奏曲を収めたアルバムがこち ら。現代の名手ランベール・コルソンと、彼が主宰するインアルトのメンバーにより、雅な旋律や華やかな音の綾が再現されています。

RAMEE
RAM-1907(1CD)
NX-B08
『ダストルガとラッリ』 カンタータとソナタ〜18世紀イタリアの作曲家と詩人のまわりで
ヘンデルまたはテレマン: 4声の協奏曲 ニ短調 - フルート、ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音のための
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):室内カンタータ「この胸の奥に感じるのは」
ヘンデル:トリオ・ソナタ ニ短調 HWV 386b
ダストルガ(1680-1757頃):室内カンタータ「おまえは何の役に立つのか、残酷な恋神よ」
ヴィヴァルディ:ラルゴとアレグロ - チェロと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調 RV 46/47より
ヘンデル:ラルゲットとアレグロ - ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 HWV 364aより
A・スカルラッティ:ラルゴ - チェロと通奏低音のためのソナタ ニ短調より
ダストルガ:室内カンタータ「ただ遠く離れているばかりか」
レザッバリアーティ(古楽器使用)【スートキン・エルベルス(S)、シーン・ハイブレヒツ(フラウト・トラヴェルソ)、 アンネリース・デコック(バロック・ヴァイオリン)、ロナン・ケルノア(バロック・チェロ)、ディモス・デ・ブーン(Cemb)】

録音:2019年7月2-5日バス・ボドゥー聖母被昇天教会、ベルギー
アニマ・エテルナ・ブリュッヘやレザグレマンなどのメンバーとして多忙な日々を送るベルギーの俊才古楽器奏者たちが、歌手スートキン・エルベル スを迎えて打ち出したプログラムは、バロック盛期の1731年ににイタリアのマントヴァで行われた音楽会の内容を仮想的にたどった選曲。歌手 雇用のためイタリアを訪れていたヘンデルが、かの地のすぐれた音楽家たちの傑作のかたわら自作を発表する……という流れで、シチリア生ま れで英国でも活躍した作曲家ダストルガが親友の詩人ラッリの詩に曲をつけた2曲のカンタータが、目玉作品として収録されています。わざわ ざヘンデルの傑作と並べて紹介しようというだけはある充実の音楽が続き、それを起伏に富んだ演奏で堪能できる喜びは、美しいジャケットと あいまってRAMEEならではの格別の古楽体験といえるでしょう。

CARPE DIEM
CD-16323(1CD)
『LETHE〜忘却の川』 テッサロニキ、ニコシア、イスタンブール、中世から17世紀までの知られざる宮廷音楽
1. 作者不詳::フランスの王(セファルディ=スペイン系ユダヤ伝承歌)
2. ディミトリ・カンテミル(1673-1723):ニサブルのペシュレフ(器楽)
3. アリ・ウフキ(1610-1675):ムランバ - わが主君、陛下の髪に心乱され
4. カンテミル:ベステニヤルのペシュレフ(器楽)
5. ニコラキ・ケメンチェジ(19世紀に活躍): マフル・セマイの調べ(器楽)
6. ランボー・ド・ヴァケラス(生年不詳-1207): わたしは冬も春も好きになれない
7. 即興演奏による南仏宮廷詩人の哀悼歌(器楽)
8. 作者不詳::ロンドー「わが婦人がすぐ戻ってくる喜びも」(トリノJ.II.9写本)
9. 作者不詳::ロンドー「あなたの気高き顔を思い出すと」(トリノJ.II.9写本)
10. 作者不詳::ロンドー「甘美なる美しさ」(トリノJ.II.9写本)
11. 作者不詳::ヴィルレー「わたしは心を」(トリノJ.II.9写本)
エクス・シレンティオ (古楽器使用)【 ファニー・アントネルー、テオドーラ・バカ (歌)、ディミトリス・クントゥラス (リコーダー、指揮)、ティミオス・アツァカス (ウード)、アンドレアス・リノス、エレクトラ・ミリアドゥー (フィドル、ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ニコス・ヴァレラス (打楽器)】

ゲスト
ソクラティス・シノプロス (リラ…小型弓奏弦楽器)】

録音:2019年9月11-14日 アギオス・ラヴレディオス(アイオス・ラヴレンディオス)、ギリシャ
ヨーロッパの新しい古楽シーンを柔軟な感性で切り取りつづけるCarpe Diemレーベルで、すでにいくつかの越境型アルバムをリリースしている ギリシャの古楽合奏団エクス・シレンティオ。リコーダーやヴィオラ・ダ・ガンバ、中世フィドルなどの西欧古楽器に中近東の伝統的撥弦楽器ウー ドが絡むサウンドが心地よく、東地中海の文化多層地域へ思いを誘います。今回のアルバムではさらにバルカン半島に広く流布している民俗 弦楽器リラも参加。ローマ帝国の後継国家ビザンティン帝国が栄え、十字軍遠征がたびたびあった中世ギリシャの西欧型宮廷音楽から、オ スマン朝が支配権を伸ばした 16世紀以降のトルコ古典音楽まで、欧州古楽と近東の音楽との接点と重なりあいを、同じ楽器の組み合わ せで探る好企画。先行作「MNEME 記憶」(CD-16306)と対をなす、昔日のバルカンに思いを馳せるプログラムです。エンジニアリングも秀 逸で、自然な響きでくりだされる妙音のなか異国情緒と歴史探訪に浸れる絶妙の1枚です。

Dynamic
CDS-7890(1CD)
NX-B03
アントニオ・ヴァンディーニ(1690-1778):作品全集
チェロ・ソナタ ハ長調 (I-Vnm)
チェロ・ソナタ 変ロ長調 (F-Pn)
チェロ・ソナタ イ短調(F-Pn)
チェロ協奏曲 ニ長調(D-SWl)
チェロ・ソナタ 変ロ長調 (D-B)
チェロ・ソナタ ホ長調(D-B)
チェロ・ソナタ ハ長調(D-B)
カエリノール・フライとマルク・ヴァンスヘウワイクによる最新の作品目録による
フランチェスコ・ガッリジョーニ(Vc)
ラルテ・デラルコ(古楽器使用)【フェデリコ・グリエルモ(Vn)、ジャンピエロ・ザノッコ(Vn)、アレッサンドラ・ディ・ヴィンチェンツォ(Va)、パオラ・フレッツァート(Fg)、ロベルト・ロレッジャン(チェンバロ&チェンバー・オルガン)】

録音:2020年2月16,18日
イタリア・バロック時代の作曲家ヴァンディーニ(1691-1778)は、優れたチェリストとしても活躍しました。彼 はタルティーニの親友であり、パドヴァでは同じ楽団で演奏していたことでも知られています。彼の高度な演奏 は、当時、この地を訪れたイギリスの音楽評論家チャールズ・バーニーを感嘆させたようで、『音楽見聞録』に も称賛の言葉が記載されています。またバーニーは彼の弓の持ち方についても言及、アンダーハンドグリップ (コントラバスのように下から持つやり方)で演奏していたことも添えられています。このアルバムでは、最新の 研究結果に基づく、ヴァンディーニが遺したとされる全ての作品を録音。技巧的で華やかな作品をオリジナル 楽器の響きで存分に楽しめます。チェロを演奏するフランチェスコ・ガッリジョーニはヴァンディーニと同じく、弓を アンダーハンドグリップで持ち、当時の演奏法の再現に努めています。

Dynamic
CDS-7875(1CD)
NX-B03
中世の宗教的作品集
1. Audi tellus, audi magni maris limbus-Versus 節
 モンペリエ市立図書館所蔵の手稿 ms.lat.6(10世紀)
2. Ordo prophetarum-Liturgical Drama 典礼劇
 パリ、フランス国立図書館所蔵 lat. 1139
(サン・マルシアル・リモージュ、11,12,13世紀)
 BENEDICAMUS DOMINO-Motet モテット
 ウェルガス(ブルゴス)(サンタ・マリア・ラ・レアル修道院)(1300年頃)
3. EL CANT DE LA SIBIL・LA-Catalan Oral Tradition
カタロニアの口頭伝承
4. Veni venia veniae(楽器演奏のみ)
 Conductus-Motet コンダクトゥス=モテット
 ウェルガス(ブルゴス)(サンタ・マリア・ラ・レアル修道院)(1300年頃)
5. Audi pontus, audi tellus Conductus コンダクトゥス
 ウェルガス(ブルゴス)(サンタ・マリア・ラ・レアル修道院)(1300年頃)
6. Madre de Deus ora From “Cantigas de Santa Maria”
 「聖母マリアのカンティガより」Motet モテット
 エルエスコリアル、サン・ロレンソ・デル・エルコリアル修道院図書館所蔵
 b.I.2(13世紀)
7. Splendidus regis thronus solaris / Leo bos et aquila regalis (楽器演奏のみ)
 ウェルガス(ブルゴス)(サンタ・マリア・ラ・レアル修道院)(1300年頃)
8. Dies irae-Sequence ゼクエンス
ローマ・グラドゥアーレ(1908年版)
A=438 Hz
ムジカラウンド・アンサンブル
【メンバー】
ヴェラ・マレンコ(指)
イスラエル:マッテオ・アルマニーノ
モーゼス:アルベルト・ロンギ
イサイア:アルトゥーロ・ダル・ビアンコ
イェレミア:ルカ・デッラカーサ
ダニエルとダヴィッド:グィド・リポリ
ハバックク:ロベルト・パピーニ
エリザベス:フランチェスカ・ルピノ
洗礼者ヨハネ:ウンベルト・バルトリーニ
ウェルギリウス:マッテオ・グェリエーリ
ネブカドネザル:フィリッポ・ビオレ
スコラ・グレゴリアーナ…1,8
女声アンサンブル…2,5
ジュリアーノ・ルチーニ(Lute)
マルチェッロ・セラフィーニ(ヴィオール)
マリア・ノタリアンニ(ポルタティーフオルガン)
ホセ・マヌエル・フェルナンデス・ブラーボ(リコーダー)
ステファノ・ボリン(パーカッション)
シビラ:エウジニア・アミサーノ(歌)
アーカンセ合唱団…2,3,6

録音:2019年11月22-24日
2010年、ユネスコの世界無形文化遺産に登録された「シビラの歌」。古代ギリシャの神殿で、神託を受けた 巫女たちの預言をまとめたこの文書は、キリスト教の普及とともに一旦は“異端の書”とみなされますが、中世 には歌として伝わり、各地の教会に広まっていきました。このアルバムには、カタロニア語で歌われた「シビラの 歌」と、同じくカタロニア語による中世の宗教作品が集められており、シビラの予言が辿った道筋の一端を知 ることができます。ムジカラウンドの指揮者ヴェラ・マレンコは、この曲を演奏するためには比較的大きな編成の 合唱団が必要であったと語り、素晴らしい演奏者を得て、人の声が持つ力強さを伝えています。録音はジェ ノヴァの丘の上にある小さな教会で行われており、壮麗な響きが余すことなく捉えられています。

Incises
INC-004(2CD)
NX-D07
ミシェル・ド・ラ・バル(1675-1745):フルートのための組曲とソナタ 〜フランス18世紀、縦笛と横笛の世界〜
【DISC 1】
1-4. 第9組曲ト長調「知られざる者のソナタ」(D)
5-8. 第3ソナタ ホ短調(C)
9-15. 第2組曲 ハ短調*(D)
16-21. 第3組曲 ロ短調**(C)
*前奏曲[9]は第1曲集(B)の4組曲からクラヴサン独奏用に編曲して編入、
サラバンド[11]とロンド[12]は第2曲集(D)の第1組曲から編入。
**「嘆き」[19]は第2曲集の第2組曲から編入。
【DISC 2】
1-7. 第1組曲 ハ短調(A)
8-16. 第2組曲 ト長調(B)
17-24. 第1組曲 ト短調(C)
25-30. 第5組曲 ニ短調(B)
〔出典〕
(A)『ヴァイオリン、フルートおよびオーボエのための第1トリオ集』(1694)
(B)『フルートと通奏低音のための第1曲集』(1702)
(C)『ヴァイオリン、フルートおよびオーボエのための
トリオさまざま、およびフルートのためのソナタからなる第3曲集』(1707)
(D)『フルートと通奏低音のための第2曲集』(1710)
アンサンブル・ティク=トク=ショク(古楽器使用)【ヴァレリー・バルサ(フラウト・トラヴェルソ、ピッコロ)、ジャン=ピエール・ニコラ(アルト・リコーダー、ソプラノ・リコーダー、ヴォイス・フルート)、エマニュエル・バルサ(バス・ド・ヴィオル)、ミシェル・デヴェリテ(クラヴサン)、ミゲル・アンリ(テオルボ、バロックギター)】

録音:2017年5、6月、サン・ランベール・デ・ボワ教会、フランス
バロック期にはイタリア音楽と並ぶ影響力を誇ったフランス音楽。その象徴ともいうべき横笛型のフルートは17世紀末からフランス宮廷音楽に 登場しますが、その最初の名手のひとりがミシェル・ド・ラ・バルでした。オトテールやフィリドールよりも早くこの楽器のための楽譜を出版したのも 彼ですが、当時は「フルート」と書いてあるだけでは横笛か縦笛(リコーダー)か判断ができなかったこともあり、その作品集は「横の笛」と明記さ れている場合まで含め、より古くからあったリコーダーで演奏されていたケースも珍しくはなかったはず……との観点から、当時のフルート(フラウ ト・トラヴェルソ)とリコーダーをどちらも使いド・ラ・バル作品を重点的に演奏したのがこのアルバム。この作曲家が単体のアルバムで扱われた例 はきわめて少なく、実に数十年ぶりの快挙であるとともに、楽器選択から調律にいたるまで最新の音楽学の知見が反映されていることもあり、 画期的な2枚組ということができます。しかも演奏陣はレ・ザール・フロリサンやレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルなどの名録音にも多数参加してき たトラヴェルソ奏者ヴァレリー・バルサと、同様にフランス古楽復興の流れのなか数々のアンサンブルで多忙な活躍をみせてきたエマニュエル・バ ルサを中心とする、フランスの積年の実力者たち。舞曲の数々には標題が添えられているものも多く、クープランの鍵盤作品と同じくフランス語 文化を知っていればこその機微をとらえた演奏で聴けるのは貴重。Zig-Zag Territoiresレーベルで多くの古楽器アルバムを収録してきた録 音技師、フランク・ジャフレスの仕事ぶりもみごとな充実のフランス古楽新譜です。

CANTATE
CANT-58052(1CD)
天の誉れ〜3世紀にわたる音の輝き
テレマン:ハンブルク海軍提督のための音楽
リュリ:トランペットのためのアントレ
バッハ:暁の星のいと美しきかな
ヴィヴァルディ:協奏曲 ハ長調
バッハ:われ汝に別れを告げん
マーティン・ピアソン(1572-1650):フォール・オブ・ザ・リーフ
ミヒャエル・プレトリウス(1528-1573):今我ら聖霊に願う
テレマン:主を讃えよ
バッハ:審判の日は来れり
メンデルスゾーン:フーガ ホ短調
ビゼー:「アルルの女」第1組曲より前奏曲
ラインベルガー(1839-1901):カンティレーヌ ヘ長調
ルフェビュール=ヴェリー(1817-1869):行進曲
プファイファー・トランペット・コンソート

録音:2017年3月
トランペット、打楽器、オルガンのアンサンブルによる、輝かしい響きのアレンジ作品を集めた1枚!ヨアヒム、ハラルド、マルティンらプファイファー兄弟によって結成されたプファイファー・トランペット・コンソートは、有名な作品はもちろんのこと、あまり知られていない作品に新しい衣を着せ、華やかに輝かせる独自の編曲を得意としています。レパートリーを広げるための新たな発見を求めて、たゆまぬ努力と情熱を注ぐ彼らの活動にご注目ください!
CANTATE
CANT-58049(1CD)
中世後期のミサ曲〜14世紀ゲッティンゲンの聖ヨハネ・ミサ典礼書に基づく スコラ・カンタンド・プレディカーレ、
アンサンブル・エオロス

録音:2013年8月
1995年にゲッティンゲンの聖パウロ教会で誕生した合唱団、スコラ・カンタンド・プレディカーレが歌う、同地ゆかりの作曲者不明のミサ曲!グレゴリオ聖歌のスペシャリスト集団ならではのオーセンティックな演奏で、できるだけ当時の演奏習慣に近づけるべく、器楽による即興的なトラックや、既存作品からの転用も挿入されています。器楽を担当するのはルネサンス音楽を専門とするアンサンブル・エオロスで、22トラック中の7曲を担当。うち3曲は当時非常に影響力のある作曲家、音楽理論家であったフィリップ・ド・ヴィトリ(1291-1361)の作品が取り上げられています。
CANTATE
CANT-58053(1CD)
ヨハン・クリーガー:トッカータ ニ長調
ザムエル・シャイト:アルマンダ
ジョヴァンニ・プリウーリ:6声のカンツォーナ
ルイ・クープラン:カリヨン、パストゥレル
ヘンデル
:組曲 ヘ長調 HWV 427
ホセ・エリアス:第6旋法によるティエント・デ・ファルサス
バッハ:協奏曲 ニ長調 BWV 972 (ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.3-9による)
クレープス:前奏曲
レオポルト・モーツァルト:アダージョと変奏曲 ヘ長調
ベートーヴェン:アンダンテ イ長調 Op.33-4、バガテル「楽しい−悲しい」 WoO.54、バガテル ハ短調 WoO 52、アンダンテ ハ長調
クロード=ベニーニュ・バルバトル:前奏曲とロンド
クリスティアン・ブレンベック(Org)

録音:2017年4月、聖ミカエル教会(ドイツ、ボーベンタール)
フランスとの国境近くに位置する絵のように美しいドイツの村、ボーベンタールにある聖ミカエル教会のオルガンを使用した、バロック〜古典派の作品集。この教会のオルガンは1817年にキールヴァイラー出身のオルガン製作者、ヴェンデリン・ウブハウスによって製作され、2016/17年に修復が行われました。クリスチャン・ブレンベックは、鍵盤楽器のための初期の作品から現代音楽の初演まで幅広いレパートリーを持つオルガンとピアノのスペシャリスト。ブレンベックの関心は、あらゆる時代の偉大な作品のみならず、遠隔地の作品や忘れ去られた宝物にも及んでおり、業界紙や音楽愛好家からは「並外れた音楽家」「アーカイヴ音楽家」などと呼ばれています。
CANTATE
CANT-58030(1SACD)
アンドレアス・ホーファー:音楽的な晩祷 モニカ・マウフ(S)、ティーナ・ザーン(Ms)、ヘニング・フォス(T)、ヘニング・カイザー(T)、ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)、アンネグレット・ジーデル(指)、ザルツブルク・ベラルテ
アンドレアス・ホーファー(1627/29-1684)は、ヴァイオリンの名手として有名なハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704)の同時代人で、ビーバーと同じくザルツブルクの宮廷楽長を務めた音楽家です。ホーファーが宮廷楽長の時代にはビーバーが副楽長を務めていました。現在図書館や修道院に保存されているホーファーの作品はみな典礼用に書かれたもので、言葉と音楽の親密で重層的なつながりが特徴です。本アルバムではホーファーとビーバーのほか、ジョヴァンニ・ヴァレンティーニ(1582-1649)とヨハン・バプティスト・ドラー(ca.1620-1673)の音楽を聴くことができます
CANTATE
CANT-58038(1CD)
バッハの弟子たちによるバロック・オーボエとオルガンのための作品集
ザクセンの城の教会からの音楽
カルラ・シュレーター(バロック・オーボエ、オーボエ・ダモーレ)、コンサート・ロイヤル・ケルン

録音:2008年12月
.S.バッハの弟子、孫弟子たちの手によるオーボエとオルガンのための作品を集めた1枚。18世紀には、ザクセンを中心に教会音楽の中で生まれた管楽器(特にオーボエ)とオブリガート・オルガンの編成による、特別な器楽アンサンブルのジャンルがあったといい、それらは主にバッハの弟子たちのサークルの中で発展してゆきました。クレープスとホミリウスはバッハの弟子、J.J.バッハ(シニョール・バッハ)はバッハの兄、タークはホミリウスの弟子で、エプハルトはさらにタークの弟子にあたる作曲家です
CANTATE
CANT-58044(1SACD)
聖ルチアの日のための合唱作品集 聖グレゴリウス児童合唱団、
ヨーロピアン・ヴォーカル・ソロイスツ、
シュテッフェン・シュライヤー(指)

録音:2008年11月&2009年6月
聖ルチアの日は、スカンディナヴィア諸国などで12月13日に行われる光の祭典のことで、本アルバムではよく知られているドイツやヨーロッパのクリスマスソングに加えて、典型的なルチアの歌を聞くことができます。 スウェーデンでは音楽教師がルチアの伝統の継続的な発展と新しい合唱編曲の創造に大きな役割を果たしてきたといいます。本アルバムには近現代作品や編曲作品も多く含まれていますが、スウェーデンでは合唱団の数が非常に多いため、伝統的な楽曲のみならず新しい曲や編曲作品も高い人気を得ているのです。
CANTATE
CANT-58029(1SACD)
ヴァイオリンとオルガンのためのバロック時代の傑作集
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565、
 ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第6番 ト長調 BWV.1019より プレスト
ヨハン・アダム・ラインケン(1643-1722):いかなる辛苦がわれらを襲えども
ウィリアム・ブレイド(1560-1630):コラール
ハインリヒ・シャイデマン(1595-1663):前奏曲 ヘ長調、トッカータ ト長調(ヴァイオリンとオルガン編)
ヨハン・ショップ(1590-1667):涙のパヴァーヌ
ハインリヒ・シャイデマン:涙のパヴァーヌ
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565(ヤープ・シュレーダーによるヴァイオリン独奏編曲版)、ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第6番 ト長調 BWV.1019よりカンタービレ
ブクステフーデ:前奏曲 ト短調 BuxWV.148
アンネグレット・ジーデル(バロックVn)、
ピーター・ファン・ダイク(Org)

録音:2006年9月
教会の大オルガンとバロック・ヴァイオリンの共演!現代では珍しい組み合わせに感じるかもしれませんが、16〜17世紀、ドイツ北部の町教会の記念碑的オルガンのオルガニストには、他の楽器や小編成のアンサンブルと共演するための技術が求められていたといいます。本アルバムには、当時北〜中央ドイツで聴かれていたオルガンとヴァイオリンのための音楽が多数収録されています。ユニークな点として、大バッハの有名なオルガン曲「トッカータとフーガ ニ短調」は、オルガン版とヴァイオリン独奏版の2種を聴き比べることができます。もともとヴァイオリンのために書かれた作品という説もあるようですが、たしかにヴァイオリンでも違和感なく、興味深い編曲に仕上がっています。
CANTATE
CANT-58025(1SACD)
ギャラント様式〜モーツァルトとその同時代人のオルガン作品集
モーツァルト:3つの行進曲 第1番ハ長調 K.408、アダージョ ハ長調 K.356、ヴェルセット ト長調 K.154a、3声のフーガ K.443、ジーグ ト長調 K. 574、ヴェルセット ニ長調 K.154a
ユスティン・ハインリヒ・クネヒト(1752-1817):オーボエ小協奏曲 変ロ長調、いざ、もろびと神に感謝せよ、多声の幻想曲 イ長調
テオドール・グリュンベルガー (1756-1820):新しいオルガン曲 変ロ長調より
ヤン・クルシュティテル・クハシュ(1751-1829):アンダンテ イ短調、パストラーレ ハ長調
モーツァルト
:葬送行進曲 ハ短調 K.453a
レオポルト・モーツァルト:アダージョと変奏曲 ヘ長調
モーツァルト
:アンダンテ ヘ長調 K.616
アベ・ゲオルグ・ヨーゼフ・フォーグラー(1749-1814):6つの小前奏曲より
ヨハン・ハインリヒ・リンク(1770-1846):「ああ、お母さん聞いて(きらきら星)」による序奏、変奏と終曲
クリスティアン・ブレンベック(Org)
使用楽器:ヨハン・ネポムク・ホルツァイ製オルガン(1798年)

録音:2005年7月、ネーレスハイム修道院(ドイツ)
クリスチャン・ブレンベックは、鍵盤楽器のための初期の作品から現代音楽の初演まで幅広いレパートリーを持つオルガンとピアノのスペシャリスト。ブレンベックの関心は、あらゆる時代の偉大な作品のみならず、遠隔地の作品や忘れ去られた宝物にも及んでおり、業界紙や音楽愛好家からは「並外れた音楽家」「アーカイヴ音楽家」などと呼ばれています。本アルバムでは、ヨハン・ネポムク・ホルツァイ製のオルガン(1798年製)を用いて、モーツァルトとその同時代人の多種多様なオルガン作品を紹介します。クネヒトやフォーグラーなど古典派ファンには嬉しい周辺作曲家も含まれており、愛好家必聴の1枚です。

Perfect Noise
PN-2104(1CD)
テレマン:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための12のファンタジア TWV.40:26-37 レナート・ムンディ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2019年10月&11月
ヒレ・パールやクリスティン・フォン・デア・ゴルツに師事したヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、レナート・ムンディによる、テレマンの「無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための12のファンタジア」。この作品の楽譜は消失したものと思われていましたが、2015年、作曲から約280年という歳月を経て発見され、センセーションを巻き起こしました。12曲はそれぞれ異なる調で作曲され、第7番の暗いト長調から第2番の輝くニ長調まで、あらゆる色相を用いて、さまざまなムードが描かれています。特に速い楽章において、古い対位法様式とより現代的なギャラント様式の両方が用いられているのが特徴で、軽快でウィットに富んだメロディックな要素が、対位法的な音楽と一緒になっている面白さがあります。ムンディは、テレマンが何を意図していたかを理解し、ガンバにとって何が現実的で、可能であるかという観点から適切なキャラクターを見つけ、各曲を見事に弾き分けることに成功しています。ガンバの味わい深い音色が絶品の1枚。
Perfect Noise
PN-1904(1CD)
音楽は治療だ!(ラ・ニンフェアの薬箱)
パーセル、リュリ、マレ、シャルパンティエほか、病気と治療、そして喜びに満ちた回復にまつわる作品集
ラ・ニンフェア、ミルコ・ルートヴィヒ(T)

録音:2019年5月
次世代を担う新進気鋭の古楽アンサンブル「ラ・ニンフェア」(イタリア語で睡蓮)による、病や治療、回復をテーマにしたユニークなコンセプト・アルバム!
彼らは未知の作品の発掘や歴史的な楽譜の再構築に情熱を注ぎ、鮮やかな解釈と歴史的な情報に基づいた演奏でリスナーに大きな喜びを与えています。本アルバムでも、ある退職した薬剤師の80歳の誕生日を祝うプライベート・コンサートのプログラムを作成するように依頼されたのをきっかけに調査・研究がスタートし「病気、治療、喜びに満ちた回復」の3つのカテゴリーに分類された、充実のプログラムが完成しました。パーセルやリュリ、マレの作品のほか、「ラ・フォリア」など伝統音楽に基づいて彼ら自身が作編曲したトラックも複数収録されています。
Perfect Noise
PN-2001(1CD)
喜びの涙
プレイフォード、デュファイ、ボワモルティエ、バードほか、涙にまつわる作品集
トリオ・ヴィアッジョ

録音:2019年3月
3名の女性で20種類以上のリコーダーを演奏し、中世からルネサンス、バロック時代、そして現代まで、幅広いレパートリーを持つリコーダー三重奏団、トリオ・ヴィアッジョの「涙」をテーマにした作品集。プログラムは実に多彩で、プレイフォード、デュファイ、ボワモルティエ、バードらの、愛に満ちた涙、苦しい涙、そして宗教的な崇拝、多幸感、喜びからくる涙を描いた作品が並びます。2つの現代作品の世界初録音も収録されており、リコーダー愛好家必聴の1枚!

Hyperion
CDA-68358(1CD)
クリスマスの秘宝
スウェーリンク:今日, キリストが生まれた
ジョヴァンニ・ガブリエリ:おお, 大いなる神秘
聖歌:アレルヤ 「聖なる日は」
ハンス・レオ・ハスラー:肉体となりたまいしみ言葉はまことのパンを/ジャン・ムートン:処女なる御母は
ザムエル・シャイト:ベツレヘムに幼な子生まれぬ
ゲレーロ
:羊飼いらは互いに言った
ラッスス:賛美のうちに歌わん
ビクトリア:おお, 大いなる神秘
ビクトリア:救い主のうるわしき母(5声)
パレストリーナ:立て、輝け、エルサレムよ
ラッスス:サバの民よ
ジョン・シェパード:タルシスと島々の王らは
クレメンス・ノン・パパ:東方より博士たちが
タリス
:御母の奇跡をみよ
ロンドン・オラトリー・スコラ・カントルム少年cho
チャールズ・コール(ディレクター)

2020年3月16日&19日−20日、聖オーガスティン教会(キルバーン、ロンドン)
Hyperion
CDA-68359(1CD)
スペインの秘宝
ゲレーロ:レジナ・チェリ(8声)、
 おお, 主イエス・キリストよ、めでたし, いと聖なる乙女、
 おお, 聖なる饗宴よ
ベルナルディーノ・デ・リベーラ:ディミッテ・メ・エルゴ
モラレス
:日々過ちを犯す私を
メルチョ−ル・ロブレ−ド:サルヴェ・レジナ
フアン・エスキベル:われは命の糧なり
セバスティアン・デ・ビバンコ:いと優しきマリア
ビクトリア:アヴェ・マリア(4声)、アヴェ・マリア(8声)
おお, なんと栄えあることか
アロンソ・ロボ:わがハープは悲しみの音に変わり、おお, なんと甘美な
ロンドン・オラトリー・スコラ・カントルム少年cho、
チャールズ・コール(ディレクター)

録音:2017年11月16日−17日&20日、聖オーガスティン教会(キルバーン、ロンドン)
1996年に設立されたロンドン・オラトリー・スクールの聖歌隊、ロンドン・オラトリー・スコラ・カントルムがHyperionに初登場。ルネサンス・ポリフォニーの偉大なる遺産を紹介する「Sacred treasures」シリーズとして、「クリスマス」と「スペイン」の2タイトルが一挙リリース。 ロンドン・オラトリー・スコラ・カントルムは、7歳から18歳のカトリックの少年たちが公的な教育制度の中で高度な合唱教育の機会を享受し、毎週土曜日の典礼と主要な祝祭日でミサを歌いながら、アメリカとヨーロッパの演奏ツアーや多くのレコーディングに参加しています。

Arte dellarco Japan
ADJ-063(2CD)
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第7巻『コンチェルト』(1619)
(CD1) 75'12
1.シンフォニア(T)
2.私は竪琴の調子を合わせ
3.シンフォニア(U)
4.この楡へ、この木蔭へ、この泉へ
5.優しい心を持っていないのだ
6.ああ、なんて優しく歌うのだ
7.私はとっても愛らしい羊飼い娘
8.ああ燃え盛る炎よ、ああ熱いため息よ
9.ああフィッリ、君にキスしたいな
10.僕の美しいリコーリは
11.僕がこの先、美しい天空の星々を見ることはないだろう
12.ああ、操を立てている者を
13.ああ虎のように残酷な女よ
14.なぜ柳の中に逃げるの?
15.愛しい口づけよ戻ってきてくれ
16.甘美で自由な人よ
17.愛する人よ、あなたの心は
18.断ち切られた希望、永遠の真心
19.声高らかに歌う小鳥よ
20.夜露にぬれた薔薇が
(CD2) 64'39
21.キスの準備はできてるわ
22.哀れな僕は告白すべきか黙るべきか?
23.眠っているのか?ああ、残酷な心を持った人よ
24.星明りのもと
25.芳しい唇よ、なんという甘さなのだ!
26.ああ、僕の愛しい人はどこ?心の人はどこ?
27.恋文
28.愛の別れ
29.黄金の髪よ、美しい宝よ
30.愛の神よ、僕はどうしたらいいのだ?
31.ティルシとクローリのバッロ
ラ・フォンテヴェルデ【鈴木美登里・染谷熱子(S)、布施奈緒子(Ms)、上杉清仁(C.T)、
谷口洋介・中嶋克彦(T)、小笠原美敬・浦野智行(Bs)】
田中せい子・ダニエレ・ブラジェッティ(リコーダー)、若松夏美・荒木優子(Vn)、成田寛・佐藤駿太(Va)、
福沢宏・鬼澤悠歌(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、山本徹(Vc)、西澤誠治・角谷朋紀(ヴィオローネ)、平塚拓未(Cb)、
伊藤美恵(バロック・ハープ)、金子浩(Lute)、上尾直毅(Cemb)、今井奈緒子(Org)

録音:2013年5月20-22日、2014年9月21-23日、2016年5月15-18日、2017年5月15-18日、2017年9月11-14日、
2018年7月23-25日、2018年12月4-6日/秩父ミューズパーク音楽堂(録音:櫻井卓)

日本語帯・解説・歌詞対訳付
鈴木美登里を中心に結成された本格派声楽アンサンブル、ラ・フォンテヴェルデ。現在進行中のモンテヴェルディのマドリガーレ全曲録音の「第7巻」がリリー スされます!日本人としてははじめてで、ヨーロッパでもほとんど例のない貴重な試みであるこの一大企画では、作曲家の成長と作風の変化に焦点を当て、モンテ ヴェルディの生涯に沿ってプロジェクトを進めていく形を取っています。もっぱらオペラなどの大作で知られる作曲家の半世紀をかけたライフワークが今ここに巻 を追って響きとなります!
モンテヴェルディは『オルフェオ』や『ポッペアの戴冠』などのオペラで一世を風靡し、バロックの扉を開いた作曲家です。しかし彼がライフワークとしていたのは、 16世紀から17 世紀にかけてヨーロッパ全土で流行したマドリガーレでした。1587年に出版されたマドリガーレ第1巻から1638年の第8巻に至るまで、彼は実 に半世紀もの年月をその創作に費やし、新しい作曲技法や様式を追求し続けました。
『コンチェルト。1声、2声、3声、4声および6声とその他の種類の歌』とタイトルに書かれている「第7巻」(1619年)は充実の器楽陣が加わり、より一層華やか な世界が広がった全31曲の長大な曲集です!
現在、マドリガーレ集「第6巻」(ADJ 060)マドリガーレ集「第5巻」(ADJ 058)、マドリガーレ集「第4巻」(ADJ 054)、マドリガーレ集「第3巻」(ADJ 051)、マ ドリガーレ集「第2巻」(ADJ 048)、マドリガーレ集「第1巻」(ADJ 046)がリリースされ好評を博しております。  (Ki)

ACCENT
ACC-24371(1CD)
テレマン:ソプラノとリコーダーのための作品集
リコーダーと通奏低音のためのソナティナ イ短調 TWV 41:a4
カンタータ「Du bist verflucht, o Schreckensstimme」 TWV 1:385
トリオ・ソナタ ニ短調 TWV 42:d7(リコーダー、トレブル・ヴィオール、通奏低音)
カンタータ 「Locke nur, Erde, mit schmeichelndem Reize」 TWV 1:1069
トリオ・ソナタ ヘ長調 TWV 42:F3(リコーダー、バス・ヴィオール、通奏低音)
カンタータ 「In gering und rauhen Schalen」 TWV 1:941
トリオ・ソナタ ト短調 TWV 42:g9(リコーダー、トレブル・ヴィオール、通奏低音)
ドロテー・ミールズ(S)
シュテファン・テミング(リコーダー)
ダニエル・ロジン(Vc)
ドーメン・マリンチッチ(ヴィオール)
ヴィプケ・ヴァイダンツ(Cemb)他

録音:2020年2月26-28日/ミュンヘン、ゼンドリング聖昇天教会
共に古楽界の実力者として名をはせている、南アフリカのリコーダー奏者シュテファン・テミングとドイツのソプラノ歌手ドロテー・ミールズ。二人は数年 前からコンビを組み活動しています。今注目している作曲家はテレマン、ということで作られたのがこのアルバム。テレマンは非常に多作家であらゆる編成の 楽曲を網羅していると言えますが、『音楽による礼拝』(Harmonischer Gottesdienst)と題された曲集には、まるでこの二人のために書かれたかのような ソプラノとオブリガート・リコーダーのための魅力的なカンタータがあります。そのカンタータを3曲収録し、器楽作品と組み合わせたプログラム。二人の 音楽家の見事な演奏に酔いしれます。 (Ki)
ACCENT
ACC-26502(2CD)
エステルハージ・ミュージック・コレクション Vol.2
グレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー(1693-1766):オラトリオ『善き羊飼い』(1739)
アグネス・コヴァー チ(S)
ペーテル・バーラーニ(C.T)
ゾ ルタン・メジェシ(T)
ローラント・ナイバウアー(Br)
アドリアーナ・カラフスキー(S)
ジェルジ・ヴァシェギ(指)
パーセルcho、オルフェオO

録音:2019年1月8-9日/ブダペスト、リスト音楽院大ホール
グレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー(1693-1766)は1728年から亡くなるまでエステルハージ家の宮廷楽長を務めた作曲家で、ハイドンの前任者。オ ラトリオ『善き羊飼い』(Der gute Hirt)の題材はウィーンの伝統的なもので、当時流行していたイエス・キリストの死、埋葬を描く音楽です。聖書に基づ いた内容でテキストの編纂はヴェルナー自身が行いました。キリストが語ったたとえ話である「善き羊飼い」とは、飼っている羊のうち一匹でも見失ったらそ れを必死に探そうとする者で、迷う罪人とそれを見つけて赦そうとする神のことを指しています。楽譜は現在ブダペストのハンガリー国立図書館に保存されて います。
エステルハージ・ミュージック・コレクション第1弾はハイドンの交響曲『朝』『昼』『夕』三部作(ACC26501)です。好評発売中。
ACCENT
ACC-24367(1CD)
ノスタルジア、記憶の海〜初期バロック音楽と地中海の歌
1 Giati pouli m' den kelaidis
2 ルイジ・ロッシ(1598-1653):パッサカリア/フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):アポロの嘆き
3 K-z-lc-klar oldu mu
4 ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー(c1580-1651):カポーナ
5 モンテヴェルディ:アポロのシンフォニア/アレッサンドロ・グランディ(1590-1630)
quam tu pulchra es
6 Ah, nice bir uyursun
7 バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラベルデ(1580-1640):スザンナ・パッセッジャータ
8 Ya salio de la mar
9 Nani nani
10 タランテッラ(即興)
11 Amor de mel, amor de fel
12 Sareri Hovin Mernem
13 ディエゴ・オルティス(c1510-c1576):Recercada segunda sobre el passamezzo moderno
14 前奏曲(即興)/Wa Habibi
15 サント=コロンブ(c1640-c1690/1700):前奏曲
16 サント=コロンブ:シャコンヌ
17 作者不詳(17世紀イタリア):人生のパッサカリア

【ボーナストラック】
18 Due discanti
ニハン・デヴェジオウル(歌)
フリーデリケ・ホイマン(ガンバ、リローネ)
シャビエル・ディアス=ラトレ(テオルボ、5弦バロックギター)

録音:2019年12月19-22日/ベルギー、ナミュール
複雑な歴史的背景を持つ地中海地域には多彩な文化が詰まっています。セファルディの歌、レバノン、トルコ、ギリシャの音楽、ヴェネツィアの芸術音楽か らスペイン、ポルトガルのファドまでさまざまな要素が盛り込まれた、トルコの歌手、ドイツのガンバ奏者、スペインのギタリストが奏でる古の地中海音楽集です。 (Ki)

Hortus
HORTUS-182(1CD)
17&18世紀の声楽とリュート、ヴィオールの作品集
(1)カンピオン:「アポロ!願わくばあなたこそ」〜アリア集第2巻 Op.5より
(2)パーセル:「つかの間の音楽」〜劇音楽「エディプス、テーベの王」Z.583より
(3)ミラヌッツィ:「苦しみのない愛はない」
(4)ビュイソン:前奏曲
(5)カンプラ:「ヴィアンと竪琴」
(6)作者不詳::「パッサカリア・デッラ・ヴィータ」
(7)マレ:「アルペッジョによる前奏曲」〜ヴィオール曲集第5巻 組曲 イ短調より
(8)カスタルディ:「誰が、わたしに幸せを見出そうか」
(9)パーセル:新しいグラウンド ホ短調 Z.T682
(10)カヴァッリ:歌劇「アポロとダフネの愛」より第3幕「アポロの嘆き」
(11)ユレル:「もし酒場に行くことがあったなら」
(12)ピッチニーニ:「アレマナと呼ばれるこのフランスの空気」〜リュートとキタローネのためのタブラチュア曲集第1巻より
(13)モンテヴェルディ:「チェトラの調べに合わせて」〜マドリガーレ集 第7巻より
(14)キャンピオン:「コリンナがリュートに歌う時」
(15)パーセル:「ユリア、お前のいわれなき軽蔑の目は」
(16)マレ:ロンドー〜ヴィオール曲集第5巻 組曲 イ短調より
(17)作者不詳::「リゼットが大好き」
(18)ミラヌッツィ:「空気のような曖昧さ」
(19)ビーバー:パッサカリア
(20)ル・カミュ:「このボカージュでは何も聴こえない」
フランシスコ・ハビエル・マニャリチ(歌、ヴィオール)、
マルコ・オルヴァ(歌、リュート)
フランシスコ・ハビエル・マニャリチとマルコ・オルヴァが楽器を演奏しながら歌うという古来の伝統を受け継いだ形で演奏しました。収録作品は17世紀 から18世紀にかけてのフランス、イタリア、イギリスのレパートリーから選曲しました。 (Ki)

Forgotten Records
fr-1720(1CDR)
F・クープラン:聖水曜日の3つのルソン・ド・テネーブル ユーグ・キュエノー(T) 
ジーノ・シニンベルギ(T)
フランツ・ホレチェク(Cemb/Org)
リヒャルト・ハラント(Vc)

録音:1958年?
※音源:Westminster XWN 18581、 W-9601
Forgotten Records
fr-1729(1CDR)
エトヴィン・レーラーのモンテヴェルディ
マドリガーレ曲集第8巻〜タンクレディとクロリンダの戦い*
3声のスケルツィ・ムジカーリ(音楽の諧謔)第1巻 より#
【羊飼いの少女/愛しのクローリ/バレット「美にふさわしい賞賛」】
マドリガーレ曲集第7巻 より
【唇よ、何とかぐわしく匂うことか+ /愛の神よ、私のなすべきことは** 】
ロドルフォ・マラカールネ(T;*,**)
ルチアーナ・ティチネッリ=ファットーリ(S)
バジア・レチツカ(S;#,**)
ラエルテ・マラグーティ(Br)*
ジェイムズ・ルーミス(B;#,**)
ルチアーノ・スグリッツィ(Cemb;*,**)
ルイ・ゲ・デ・コンブ,アントニオ・スクロゾッピ(Vn;#,**)
エジディオ・ロヴェーダ(Vc;**)
ミケランジェロ・ファゾリス(Cb;**)
エトヴィン・レーラー(指)
ソチエタ・カメラリスティカ・ディ・ルガーノO

録音:1961年11月5日-7日,ルガーノ大聖堂(ステレオ)
※音源:Ricordi 630036,CYCNUS, 30 CM 505

ARCANA
A-480(1CD)
『バッハ家の音楽帳』〜オリジナル手稿譜と当時の出版譜から再現する、バッハ一家の音楽の夕べ
バッハ: フランス組曲 第4番変ホ長調 異稿 BWV 815a - 前奏曲
バッハ:フランス組曲 第4番変ホ長調 BWV 815
ヨハン・クーナウ(1660-1722):聖書の物語の音楽的描写 「聖書ソナタ」 - 第4番瀕死のヒゼキア王とその回復
死の予告に嘆くヒゼキア王と、彼の熱心な祈り
その祈りを神が聞きとどけた
健康を回復した喜び
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783): ポロネーズ ト長調 (BWV Anh. 130)
ゲオルグ・ベーム(1661-1733):前奏曲、フーガと後奏曲 ト短調
バッハ:前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BW 998
フランソワ・クープラン:ロンドー 変ロ長調 (BWV Anh. 183)
(クラヴサン曲集 第2巻 第6オルドル 「牧歌」)
テレマン:序曲(組曲) 変ホ長調 (TWV 55:Es4 による) より ※
序曲
メヌエット I - II
ルール
ブーレー I - II
アリア
パスピエ I - II
バッハ:カプリッチョ 変ロ長調 「最愛の兄の旅立ちに」 BWV 992
アリオーソ 「旅を思いとどまらせようとする友人たちのやさしい言葉」
「他国で起こるかもしれないさまざまな不幸の想像」
「友人一同の嘆き」
「友人たちは(どうしようもないと知って)集まり、別れを告げる」
郵便馬車の御者のアリア
郵便ラッパを模したフーガ
. バッハ:ただ愛する神の摂理にまかす者 BWV 691
フランチェスコ・コルティ (Cemb)

使用楽器:ハノーファーのクリスティアン・ファーター
1738年製楽器(ニュルンベルクのゲル
マン国立博物館所蔵)にもとづき、
ミラノのアンドレア・レステッリが1998年
に複製した楽器

録音:2019年5月13-15日ジャルディーノ音楽ホール、クレマ、クレモナ
※ デジタル配信版には、テレマンの組曲のうち、省略されている「アントレ」「ジーグ」「ポロネーズ」が収録されています。
アムステルダムでボブ・ファン・アスペレンに師事し、マルク・ミンコフスキのルーヴル宮音楽隊などで活躍、日本を含む世界各地でリサイタルを行 い、ソリスト、指揮者としても活動するほか、バーゼル・スコラ・カントルムで教鞭も取るフランチェスコ・コルティ。ここで聴かせてくれるのは、「アン ナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」「メラー手稿譜」「アンドレアス・バッハ 写本」など、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが関わった手稿譜に含まれるものを中心に収録した内容で、バッハ一家はおそらく、このようなプログラ ムで音楽を楽しんでいたのではないか、という再現となっています。各作品はそれぞれの手稿譜のオリジナルや、BWV 998では東京の上野 学園に保存されている自筆譜コピーなど、バッハ一家の資料として出来る限りの原本をあたって検証されています。結果、フランス組曲第4番 には異稿版に添えられた前奏曲を加え、偽作の疑いのあるメヌエットが省かれました。また、バッハ自身のカプリッチョに大きな影響を与えたと 言われるクーナウの「聖書ソナタ」の一部も収録され、こちらは1700年にライプツィヒで出版された一番最初の出版譜に拠っています。

RICERCAR
RIC-418(1CD)
『ああ、イエスは死なん』 アンドレアス・ハンマーシュミット(1611-1675): 宗教モテット集
1. Ach Jesus stirbt ああ、イエスは死なん
2. O barmherziger Vater おお、慈悲深き父よ
3. Warum betrubst du dich, mein Herz 何ゆえに悲しむや、わが心よ
4. Ach Gott, warum hast du mein vergessen ああ神よ、何故ゆえに我を忘れしか
5. Erbarm dich mein 憐れみたまえ
6. Bis hin an des Creutzes Stamm 十字架に掛けられたり
7. Christ lag in Todesbanden キリストは死の縄目につながれたり
8. Vater unser 我らが父よ
9. Ich bin gewis, das weder Tod 我は信ず、いずれも死なりと
10. Triumph, Triumph, Victoria 勝利、勝利、栄光
11. Die mit Tranen saen 涙とともに蒔くものは
12. Wer walzet uns den Stein 誰が墓の入口から石を転がさん
13. Ist nicht Ephraim mein theurer Sohn エフライムはわが最愛の子なりしか
14. Ich fahre auf zu meinem Vater 我、わが父の元へと昇らん
15. Siehe, wie fein und lieblich ists 見よ、いかに美しく愛らしきかを
(12声のツヴァイファッハ・エコー)
ヴォクス・ルミニス (合唱/器楽合奏 古楽器使用)(Sop 4、Ct-tn 2、Tn 4、Bs 3、トランペット2、サックバット3、ドゥルツィアン、オルガン)
クレマチス (古楽器使用) …6、8、12
(ヴァイオリン2、ヴィオラ2、ヴィオローネ)
総指揮:リオネル・ムニエ

録音:2019年9月ガディンヌ聖母教会、ベルギー
ボヘミア生まれながらフライベルクで学び、ツィッタウでオルガニストとして活躍したドイツ・ザクセン地方の作曲家ハンマーシュミット。作曲家として の名声は絶大で、ドイツ三十年戦争の頃から室内楽や声楽など数多くの作品集が出版され、ポスト=シュッツ世代のドイツ中部で最も成功 した作曲家のひとりでした。本人の歿後、音楽の世間的な好みが大きく変わった18世紀にもハンマーシュミットの教会音楽はドイツ各地で根 強く愛され、そのことについての後続世代の音楽家たちの驚嘆の声も残っています。その作風はシュッツがヴェネツィアからドイツに持ち込んだコ ンチェルタート様式を継承したもので、各声部、クワイアが金管楽器と共に掛け合い、たいへん華やかです。シュッツ、ケルル、フックスなどドイツ 語圏の17世紀作品の解釈できわめて高い評価を博してきた少数精鋭の古楽声楽集団ヴォクス・ルミニスは、作品の真価を問う素晴らしい 演奏を披露、当時の名声をありありと思い起こさせてくれます。弦楽パートにはステファニー・ド・ファイー率いるクレマチスが参加。ヴォクス・ルミ ニスの先行盤となるバッハの先祖たちの作品集(RIC401・国内仕様NYCX-10068)と同じく、17世紀ドイツでは必ずしも広まっていなかっ たチェロを使わず、ヴィオローネ(コントラバスの前身)とドゥルツィアン(ルネサンス・ファゴット)だけが鍵盤と通奏低音を支える編成も効果的で、 青年バッハにつながる17世紀ザクセンの音楽を生々しく追憶させる演奏内容になっています。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-027(1CD)
リュリ:クロード・バベロン(不明-1715):王の親衛隊のための行進曲
抒情悲劇「プシュケ」 LWV 45
第5幕 最終場 - トランペット群と弦楽によるエコー形式の前奏曲
牧歌劇「ヴェルサイユの洞窟」 LWV 39(1667あるいは1668年ヴェルサイユ/台本: フィリップ・キノー)
抒情悲劇「プシュケ」 LWV 45 第5幕 最終場
- マルス神の信奉者による第1のエール
抒情悲劇「プシュケ」 LWV 45 第5幕 最終場 - 同、第2のエール
コメディ=バレ「ジョルジュ・ダンダン、あるいはやり込められた夫」 LWV 68(1668年6月18日ヴェルサイユ/台本:モリエール)
「ヴェルサイユの洞窟」
ダヴィッド・ヴィチャック(Br)…シルヴァンドル
アントナン・ロンドピエール(T)…コリドン
フランソワ=オリヴィエ・ジャン(T)…メナルク
ジュリエット・ペレ(S)…イリス
ダヴィド・ギラルディ(T)…ダフニス
ランセロ・ラモット(T)…リカス
セシル・アシール(S)…第1の女羊飼い/エコー
ヴィルジニー・トマ(S)…第2の女羊飼い
「ジョルジュ・ダンダン」
カロリーヌ・アルノー(S)…クリメーヌ
ヴィルジニー・トマ(S)…クロリス
フランソワ=オリヴィエ・ジャン(T)…-ティルシス/羊飼い
ダヴィッド・ヴィチャック(Br)…フィレーヌ
ヴィルジル・アンスリ(Bs-Br) -バッコス神の仲間
カロリーヌ・アルノー, ジュリエット・ペレ, ダヴィド・ギラルディ,
ギヨーム・グティエレス(T)…恋神に従う者たちの合唱
マルグリット・ルイーズ (合唱/管弦楽 古楽器使用)
ガエタン・ジャリ(指)

録音:2020年2月26-28日 ヴェルサイユ宮殿、十字軍の間
17世紀フランス宮廷で宮廷楽長として絶大な地位を誇ったリュリによる、モリエールとキノーという17世紀屈指の劇作家たちの演劇2作に添 えられた音楽を中心としたアルバム。いずれも演劇として物語が進行する合間にリュリの音楽が挟まれていくという趣向で、そのための音楽部 分のみを収録しています。演奏機会もそれほど多いとは言えない貴重な作品を、初演時の王室とゆかりの深いヴェルサイユ宮殿で制作され たフランス古楽器勢による新録音で聴けるのは貴重です。「ヴェルサイユの洞窟」は、宮殿内にある人工洞窟にまつわるお話で、台本はリュリ と組んで多くの傑作を生んだ詩人フィリップ・キノー、「ジョルジュ・ダンダン」は成り上がりものの主人公が、頭は切れるが浮気者の若妻にさんざ ん振り回されるという喜劇で、台本は人気作家のモリエール。彼は初演時に自ら主人公ダンダン氏役で舞台にあがり、劇中に挿入された牧 歌劇を歌う歌手たちと共演しました。「プシュケ」からの景気の良い音楽も取り混ぜて、ガエタン・ジャリ率いるマルグリット・ルイーズによる華麗 極まりない演奏でお楽しみいただけます。録音も、豪華絢爛な装飾で知られるヴェルサイユ宮殿内の「十字軍の間」で行われたものです。

Lauda
LAU-020(2CD)
NX-D07
ビクトリア(1548-1611): 死者のための聖務日課集、レクイエム
【DISC 1】
Ad Matutinum 朝課
Versus initialis 初めの祈り
1. Domine labia mea aperies (詠唱)
2. Deus in adjutorium meum intende (fabordon a 4)
3. Invitatorium:Circumdederunt me (詠唱)
Psalmus 94:Venite, exsultemus Domino (詠唱)
In primo nocturno 第1夜課
4. Lectio I:Parce mihi Domine (詠唱)
5. Responsorium I:Credo quod redemptor
6. Lectio II:Taedet animam meam
7. Responsorium II:Qui Lazarum resuscitasti (詠唱)
In tertio nocturno 第3夜課
8. Lectio VII:Spiritus meus attenuabitur (詠唱)
9. Responsorium VII:Peccantem me quotidie
Ad Laudes 賛課
10. Antiphona:Exsultabunt Domino (詠唱)
Psalmus 50:Miserere mei Deus
11. Antiphona:Ego sum resurrectio (詠唱)
Canticum:Benedictus Dominus Deus Israel
【DISC 2】
Missa Pro Defunctis 死者のためのミサ
1. Introitus:Requiem aeternam
2. Kyrie
3. Graduale:Requiem aeternam
4. Tractus:Absolve, Domine (詠唱)
5. Sequentia:Dies irae (詠唱)
6. Offertorium:Domine Iesu Christe
V/. Hostias et preces (詠唱)
7. Praefatium (詠唱)
8. Sanctus - Benedictus
9. In elevatione (motectum):Versa est in luctum
10. Agnus Dei
11. Communio:Lux aeterna
12. Postcommunio:Dominus vobiscum (詠唱)
Absolutio / Absolucion 赦祷式
13. Responsorium:Libera me, Domine
ラ・グランド・シャペル(Sop 4、Ct-t 2、Tn 4、Bs 2)
ホセ・ゴメス (バホン)
アルベルト・レカセンス(指)
詠唱:スコラ・アンティクァ (11名)
ホアン・カルロス・アセンシオ(指)

録音:2019年10月2-5日サント・ドミンゴ・エル・レアル修道院、トレド
プロデューサー、エンジニア:フィリップ・ホップス (LINN RECORDS)
※ ミサ全体として世界初録音
黄金時代のスペイン最大の作曲家の一人ビクトリア。その代表曲にしてルネサンス期スペインの重要作品である5声の「死者のためのミサ曲 (レクイエム)」が1603年に作曲されたのは、およそ20年近くにわたって彼を支援した神聖ローマ皇太后マリア・デ・アブスブルゴ(カール5世の 娘、フェリペ2世の妹、マクシミリアン2世の妻)の葬礼のためでした。今回アルベルト・レカンセンスとホアン・カルロス・アセンシオが協力して制作 したこのアルバムは、ビクトリアが作曲した「レクイエム」とモテット数曲のみならず、当時歌われたと目されるカント・リャーノ(単旋律聖歌/詠唱) も含め、2日間にわたって行われた葬礼の音楽を全て収録したという労作です。さらに、スペイン教会音楽の当時の慣例を踏まえ、低声部を バホン(ファゴットの原型ドルツィアンのスペイン名)が先導しているのも注目で、その音色が芯となってハーモニーに安定をもたらし、非常に美し い響きを創り上げます。録音はLINN RECORDSのフィリップ・ホップスが担当。修道院の音響を見事再現した極上のエンジニアリングです。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-028(1CD+DVD)
NX-D07
アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ(1741-1813): 「獅子心王リシャール(リチャード)」 全3幕のオペラ・コミーク (1784) ブロンデル…レミ・マチュー(テノール/DVD)、エンゲルラン・ド・イス(テノール/CD)
リシャール…レイナウト・ファン・メヘレン(T)
ローレット…メロディー・ルルジャン(S)
アントニオ、伯爵夫人…マリー・ペルボー(S)
ウイリアム…ジョフロワ・ビュフィエ(Bs)
ユルバン、フロレスタン、マチュラン…ジャン=ガブリエル・サン=マルタン(Br)
ギヨー、シャルル…フランソワ・パルダイレ(T)
マチュラン夫人…セシル・アシール(S)
執事…シャルル・バルビエ(C.T)
コレット…アガート・ブデ(S)
ベアトリクス…ヴィルジニー・ルフェーヴル(S)
ル・コンセール・スピリチュエル(合唱、管弦楽/古楽器使用)
王立歌劇場舞踏団
エルヴェ・ニケ(指)

収録:2019年10月 ヴェルサイユ宮殿王立歌劇場
【CD】 収録時間:73分
【DVD】
収録時間:87分 NTSC All regions 片面二層ディスク
字幕:仏語、英語、独語
音声:Stereo & Dolby Digital 5.1
18世紀後半のフランスで最も愛された作曲家で、マリー=アントワネットの寵を受けながらフランス革命後も絶大な人気を保った、ベルギー出 身のグレトリ。19世紀以降も衰えなかった人気は、ユーロ導入前の故郷ベルギーで高額フラン紙幣にその肖像が使われたり、フランコ・ベル ギー派の作曲家ヴュータンのヴァイオリン協奏曲第5番にその旋律が使われていたことにも示されています。そのヴュータン作品の典拠になった ほか、ベートーヴェンがピアノのための変奏曲に仕上げたブロンデルのロマンス「燃える情熱」、チャイコフスキーが歌劇「スペードの女王」で引用 したローレットのアリア「夜になるとあの人と話すのが怖い」、フランス革命のなか王政主義者の間で歌われたブロンデルのアリア「おおリシャー ル、おお我が王」などを含む音楽史上の重要作品が、彼の代表作のひとつ「獅子心王リシャール」。戦いと冒険に明け暮れたと伝わるイングラ ンド王リチャード1世、通称獅子心王リチャード(フランス読みでリシャール)の救出劇を描いたこの作品は、台詞をはさんで進行するオペラ・コ ミーク初期を代表する記念碑的作品にもかかわらず、録音・映像が意外なほど出てきませんでした。今回のアルバムは滅多に表れない古楽 器での録音としてもきわめて貴重で、18世紀フランス語オペラに名盤多数のニケのチームがこれを手がけている意義は計り知れません。しかも 今回はCDとDVDのセットで、映像の舞台演出は古典的演出に定評のあるピンコスキという豪華さです。ニケの演奏も力強さ漲る素晴らしい もの。豪華な歌手陣と詳細な時代考証に支えられた躍動感溢れる力演をお楽しみください。

RAMEE
RAM-1910(1CD)
ジャン・ボワイエ(1600以前-1648):酒と踊りの歌、宮廷歌曲(エール・ド・クール)
1. あなたの美しい目から離れて
2. わが心を清めてくれるフィランドル
3. どうしよう?何と言おう?
4. いまは自分らしくいられるとき
5. クラント
6. おいコンペール、ワインがあるぞ
7. 過ぎ去った快楽への厳しい追憶
8. きみの乙女心をくれないか
9. この麗しき目はどこからきたのか
10. なにしやがる、ウドの大木め
11. サラバンド
12. あなた以外に心を奪われたなら
13. 薄暗き森、漆黒の谷間
14. まったく!いつもひとつの情熱を抱えていなくては
15. 口を開けばその話ばかりね
16. わが愛しき酒瓶を手にしていれば
17. 美しき方、あなたの麗しさに
18. 美しく神々しき目よ、わが心に何を見つけたのです
19. わたしは生きていたい、あなたに仕えていると
ラタス・デル・ビエホ・ムンド(古楽器使用)
ミヒャエラ・リーナー (S)
スートキン・バプティスト (A)
インドレ・ユルゲレヴィチウーテ (声、カンテレ)
トゥマス・マシェ (Bs)
ユッタ・トロッホ (バロック・ハープ)
ロミーナ・リシュカ (ヴィオール)
ディモス・デ・ビューン (ガット弦チェンバロ)
フローリス・デ・レイケル(テオルボ、各種リュート、バロック・ギター、シターン、総指揮)

録音:2019年3月18-20日
聖アウグスティヌス教会、
アントウェルペン、ベルギー
RAMEEレーベルの新しいラインナップ「黒レーベル」の記念すべき第1作『OSSESO 愛の執着〜イタリアのマドリガーレ』 (RAM1808/ NYCX-10036)で、底深い執念と禁断の香り漂うマドリガーレで人々を魔性の魅力に引き込んだラタス・デル・ビエホ・ムンド。第2作は17世 紀フランスの宮廷作曲家ジャン・ボワイエの作品集です。いわゆる「エール・ド・クール」の作曲家として「どうしよう?何と言おう?」(トラック3)な どが有名なボワイエですが、アルバム1枚まるまるその作品集というのは、おそらく今回が初めての試み。美しい歌曲と抑制の効いた舞曲は上 品さを帯びたものですが、シターンやカンテレ、地声での歌などの響きが妖しいアクセントとなり、人々の集うところに生まれる様々な思惑も感じ させ、彼らならではの奥深さを音楽に与えています。ヴィオールに名手ロミーナ・リシュカが参加。

AMBRONAY
AMY-056(1CD)
シャルパンティエ: 四旬節の黙想 H. 380-389
ロベール・ド・ヴィゼー(1650から1665頃-1732以降):11.ド・ヴィゼー嬢へのトンボー
セバスティアン・ド・ブロサール(1655-1730):モテ「王キリストよ、救いたまえ」
マラン・マレ:ヴィオール曲集第1巻よりニ調の前奏曲
セバスティアン・ド・ブロサール:モテ「おお、怒りの日よ」
アンサンブル・レ・シュルプリーズ(声楽/器楽-古楽器使用)
パコ・ガルシア(オートコントル〈高音域テノール〉)
マルタン・カンデラ(ターユ〈テノール〉)
エティエンヌ・バゾーラ(バス=ターユ〈バリトン〉)
ジュリエッタ・ギニャール(ヴィオール)
エティエンヌ・ガレティエ(テオルボ)
ルイ=ノエル・ベスティオン・ド・カンブーラ((指)オルガン、クラヴサン)

録音:2019年9月9-11日サン=ピエール・ルター派教会、パリ
シャルパンティエが復活祭前日までの期間である四旬節のために書いた10篇のプティ・モテと、同時代のブロサールによるモテ2曲を中心とした アルバム。この時期には伝統的にイエスの死の理由、つまり人類の罪に思いを馳せ自粛節制して過ごす風習があり、そのため礼拝のための宗 教曲も演奏編成が最小限に絞られました。シャルパンティエはフランス王室の音楽監督リュリに締め出されながらも、パリのさまざまな宗教組 織に高く評価され名品を多く残しており、四旬節向けの小編成作品でも傑作が少なくありません。『四旬節の黙想』は男声での静謐な表現 が美しい名品中の名品。一方ブロサールは楽譜収集家として有名ながら、彼自身の作品は録音もたいへん少なく、同時代のシャルパンティ エとの作風対照例としても好適なカップリングと言えそうです。マレやド・ヴィゼーの器楽トラックも含め、フランス語圏で活躍をみせる古楽プレイ ヤーたちならではの洗練のきわみといえる新録音。男声中低域3人と通奏低音のみというアンサンブルが、心地よい響きを生み出します。ルイ =ノエル・ベスティオン・ド・カンブーラは1989年フランス生まれの俊英。

Musique en Wallonie
MEW-1995(2CD)
NX-D07
オケゲム:シャンソン全集
【DISC 1】
1 森の妖精たちよ(オケゲム追悼)/レクィエム 〔5声〕
(ジョスカン・デプレ作曲)
2 わが婦人、誰よりも愛しき方
3 さながら身もこわばり、死したに等しく
4 過ぎし日には過ぎし日なりの
5 わが唇に笑みが
6 わが命とは、と問われるか 〔4声〕
(ヨハンネス・カルナゴのスペイン語歌曲による)
7 口づけをください
8 さらなる苦渋が
9 どれほど、あなただけを
10 悲しいのは、それでも死ねないこと 〔3声〕
11 嘘つきは調子づき
12 わが喜びはいとも優美に
【DISC 2】
1 彼女が愛してくだされば/鼻先であしらわれ 〔4声〕
2 悲しいのは、それでも死ねないこと 〔4声〕
3 あなたこそは新たなる美の女神
4 ただ死を待つだけが
5 ただ死を待つだけが/ただ期待感だけが
6 おお美しき薔薇よ 〔2声〕 (ヨハンネス・ベディングハムの歌曲による)
7 彼女から隔てられて
8 もしもあなたの心が
9 お示しください、あなたの理想の愛を
10 ほかの誰かに慕われている方なら
11 心を向けるのはあなただけです
12 死神よ、おまえは矢で痛めつけた/憐れんでください 〔4声〕
ジェシー・ローディン(指)
カット・サークル(2Sop、2Ten、Br、Bs)

録音:2018年8-9月 ザ・レコード・カンパニー、ボストン
2019年6月 ユニテリアン第一教会、ベルモント
ジェシー・ローディン率いるアメリカのルネサンス音楽のスペシャリストによる歌で、フランドル楽派初期の最重要作曲家オケゲムが残した21曲 のシャンソンと、その門下のジョスカン・デ・プレ、同時代のヨハネス・コルナゴ、ヨハネス・ベディンクハムの作品を収めたアルバム。オケゲムの世俗 シャンソン(多声によるフランス語歌曲)だけを集めたアルバムはきわめて貴重で、充実した解説書とともに見過ごせないリリースです。すでにジョ スカンのミサ曲集をはじめ、フランドル楽派の故郷ともいえるフランス語圏ベルギーが誇るMusique en Wallonieレーベルから数多くの名盤を 出している彼らがこのような企画に抜擢されたことは、古楽ファンにとっても待望の采配と言えるでしょう。6人編成と少人数ながら変幻自在の 歌声で、多彩な音楽を創り上げています。

RICERCAR
RIC-414(1CD)
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集
協奏曲 ニ長調 D. 24
協奏曲 ト短調 D. 85 (Op.1-1)
協奏曲 イ長調 D. 89 (Op.1-6)
協奏曲 ホ短調 D. 55
協奏曲 ホ長調 D. 48
エフゲニー・スヴィリドフ ((指)ヴァイオリン/ヤヌアリウス・ガリーノ、ナポリ、1732年制作)
ミレニアム・オーケストラ (古楽器使用)

録音:2019年10月 ダダ・スタジオ、ブリュッセル
2017年ブルージュ国際古楽コンクールで圧倒的優位をみせ、世界の古楽ファンを驚かせた才人スヴィリドフ。前作「タルティーニ: ソナタ集」 (RIC391/NYCX-10018)でも見事なテクニックと感性で聴かせてくれた彼が、再びタルティーニに臨みます。レオナルド・ガルシア・アラルコン が音楽監督を務めるミレニアム・オーケストラをここでは自ら指揮し、安定のテクニックと、滑らかさと華やかさを兼ね備えた絶妙の指運びで、 瑞々しい音楽を創り上げています。タルティーニ没後250年の注目盤です。

MUSO
MU-040(1CD)
NX-B09
タルティーニ: 後期ヴァイオリン・ソナタ集 ヴァイオリンとチェロのデュオによる
ソナタ イ短調 Brainard a8
ソナタ イ長調 Brainard A4
ソナタ ニ長調 Brainard D19
ソナタ ニ短調 Brainard d5
ソナタ ニ長調 Brainard D9
デュオ・タルティーニ (古楽器使用)
ダヴィッド・プランティエ (Vn/ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ、1766年制作)
アンナベル・リュイ (Vc/ニコラ・オーギュスタン・シャピュイ、1777年製作)

録音:2019年9月8-11日 サン・レミ教会、フラン=ワレ、ベルギー
前作"Continuo, Addio!"(MU031)ではバロック後期に生まれたヴァイオリンと通奏低音のための作品を中心に、チェロとのデュオという古 典派へ繋がる演奏スタイルで聴かせてくれたデュオ・タルティーニ。今回はこの過渡期を代表し、2020年に没後250年となったタルティーニに 焦点を当てています。収録しているのは、1796年にナポレオンの軍隊によりイタリアからフランスに持ち帰られ、現在その国立図書館に保管さ れている写本からの5つの未出版のソナタ。彼らが最も力を入れる作曲家だけに生き生きとした音楽性はさすがで、アンサンブル415やカフェ・ ツィマーマンをはじめ多くの古楽アンサンブルで活躍してきたブランティエならではの即興も交えつつ、和声楽器を伴わないからこそ生きる声部の 織り成す綾が実に魅力的です。

Ars Produktion
ARS-38570(1CD)
リチャード・ミコ(ca.1590-1661):ヴィオールのためのパヴァンとファンシー集 コンチェルト・ディ・ヴィオール

録音:2019年7月
ウィリアム・バードの元パトロンであったウィリアム・ピーター卿に22年間仕え、多数のヴィオール曲を残した17世紀イギリスの作曲家、リチャード・ミコ(ca.1590-1661)の作品集。ミコの作品カタログは、16〜17世紀イギリスの音楽生活にコンソート音楽がいかに深く根付いていたかを反映しており、ヴィオラ・ダ・ガンバやコンソート音楽の作曲家、音楽理論家として名を残すクリストファー・シンプソン(ca.1605-1669)も、ヴィオール音楽の代表的な作曲家の一人として彼の名を挙げています。各曲には「甘いバラ」「春と夏の間」「暗闇の中で」など副題がついていますが、これらは演奏者たちが聴き手の想像力をかきたてるために、ダウランド、ホルボーン、ヒュームらの伝統に倣って新しくつけたものになります。

Etcetra
KTC-1679(1CD)
ブリュッセルのトリオ・ソナタ集
ヘンドリク=ヤコブ・ド・クロース(1705−1786):トリオ・ソナタ第3番ト短調(Op.1より)
ピーテル・ファン・マルデレ(1729−1768):トリオ・ソナタ変ホ長調(VR 15)(世界初録音)
ファン・マルデレ:2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第6番(VR 6)
ウジェーヌ・ゴドシャルル(1742−1798):2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第1番ニ長調(Op.3より)
ド・クロース:トリオ・ソナタ第3番イ短調(Op.3より)(世界初録音)
ゴドシャルル:2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第6番ハ長調(Op.3より)
プロジェクト・ブッス〔アン・クノップ(バロック・ヴァイオリン)、大野しほ(バロック・ヴァイオリン)、マチルド・ヴォルフス(バロック・チェロ)〕
プロジェクト・ブッス(アンサンブル・ブッス)は、メンバー全員が18世紀ベルギーの弦楽器製作家ブノワ=ジョゼフ・ブッス(1703−1773)の楽器のレプリカを使用しベルギー・バロックの音楽を紹介しているアンサンブル。楽器の製作・復元はすべてオランダの楽器製作家&研究家ヘールテン・フェルベルクモスが担当しており、アン・クノップ、大野しほ、マチルド・ボルフスの優れたピリオド楽器演奏家たちによって、ブリュッセルの知られざるトリオ・ソナタを再現しています。
Etcetra
ECL-1705(1CD)
ラインケン:トッカータ、パルティータ、組曲集
トッカータ イ長調
バレット − 様々なパルティータ
組曲イ長調(1710)〔アルマンド、クーラント、サラバンド、ジグ〕
トッカータ ト短調/フーガ ト短調
前奏曲ハ長調(バッハのBWV966より)
組曲ハ長調〔アルマンド、クーラント、サラバンド、ジグ〕
オランダのナイチンゲール「Schweiget mir vom Weiber nehmen, oder:Die Meierin」によるパルティータ
クレマン・ジョフロワ(Cemb)

録音:2017年12月、フランス
ヨハン・アダム・ラインケンは、おそらく1630年から1640年の間にオランダのデーフェンテルで生まれ、ドイツ北部のハンブルクでシャイデマンに師事し、その後ブクステフーデとともに北ドイツ・オルガン楽派の発展を支え、北ヨーロッパ全体に名声を広めたオルガニスト&作曲家。長い人生にも関わらず現在残されている作品は限られており、その中からチェンバロのためのトッカータ、パルティータ、組曲を収録。
クレマン・ジョフロワは、2011年にボローニャで行われたパオラ・ベルナルディ・ハープシコード・コンクールで第1位を勝ち取ったチェンバロ奏者。Enceladeレーベルには、ヴィヴァルディの「2台のチェンバロのための協奏曲集」(ECL1602)も録音しています。

Glossa
GCD-924009(2CD)
ボワモルティエ:オペラ・バレ 「キューピッドの旅」 (パリ、1736) オルフェオO、パーセルcho、
ジュルジ・ヴァシェジ(指)、シャンタル・サントン=ジェフリー(アムール〔キューピッド〕)、キャサリン・ワトソン(ゼフィールール)、ユディト・ファン・ワンロイ(ダフネ)、カティア・ヴェレタ(シテールの民、ヒュラース、ルシル、ディルケー)、エレオノール・パンクラツィ(ベロエ、アムールの巫女、ジュリー)、トマ・ドリエ(テルサンドル、アドヘルバル、占い師、オヴィド)

録音:2019年9月20日−23日、コダーイ・センター・コンサート・ホール(ペーチュ、ハンガリー)
エルヴェ・ニケに代わりGlossaのフランス・バロック・レコーディングを充実させてきたハンガリー古楽界の奇才ジュルジ・ヴァシェジとオルフェオO&パーセル合唱団。Glossa移籍後もハイ・ペースで活発な録音活動を続けるヴァシェジが歩みを進めるフランス・バロック・プロジェクト。新たな録音は、当時としては珍しくパトロンの支援を受けずに創作と出版のみで生計を立てることができたというフランス・バロックの作曲家、ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689−1755)のオペラ・バレ。1736年に王立音楽アカデミー(後のパリ・オペラ座)で初演された「キューピッドの旅(アムールの旅)」は、矢を放つ愛の神キューピッド(アムール)が、自身への真の愛を求めて村、町、宮廷を旅するという物語。この録音では、初演からすぐに代替バージョンが発表された第2幕は第1バージョン、第2バージョンの両方をまるごと収録しています。
このヴァシェジによる録音シリーズでもおなじみとなった、シャンタル・サントン=ジェフリーがタイトル・ロールで表情豊かな歌声を聴かせ、古楽界の名手サイモン・スタンデイジがコンサート・マスターを務めるオルフェオOの優雅な舞曲の数々も聞きものです。

MUSICAPHON
M-56924(1SACD)
ウィリアム・バベル:12のオーボエ・ソナタ (1725年出版) カルラ・シュレーター(Ob)、
コンサート・ロイヤル・ケルン

録音:2010年5月
イギリスで活躍したヴァイオリニスト、ハープシコード奏者、作曲家ウィリアム・バベル(ca.1690-1723)のオーボエ・ソナタ集。バベルはオーボエやヴァイオリン、フルートのための通奏低音つきソナタの作曲や、当時の有名なオペラ・アリアの鍵盤楽器用編曲に長けており、それらの楽譜はイギリスだけでなく、オランダやドイツでも出版されていました。様式の面ではヘンデルの影響が明らかですが、彼の作品は時にヘンリー・パーセルの作品よりも高く評価されていたといいます。(彼は当時の英語圏で最も重要な劇場の一つであった、王室のドルリー・レーン劇場でファゴット奏者をしていた父親に音楽的な訓練を受けました。その後ヨハン・クリストフ・ペープシュ(1667-1752)のもとでレッスンを受けたことは確かですが、ヘンデルに師事したかどうかは分かっていません。)当時は印刷に多額の費用がかかったこともあり、楽譜の販売数を増やすため、上声部用にさまざまな代替楽器を示すのが一般的でしたが、この曲集の初版楽譜には「ヴァイオリンまたはオーボエ」が独奏楽器として明記されています。
コンサート・ロイヤル・ケルンは、オーボエ奏者のカルラ・シュレーターによって結成されたドイツのピリオド・アンサンブル。18世紀以降、演奏されていない貴重な作品をアーカイヴやライブラリーで探し出し、これらの作品の蘇演を目指しています。基本的な編成はオーボエ、ファゴットとチェンバロ。作品によって、ナチュラルホルンやナチュラルトランペット、ヴィオラ・ダ・モーレなど様々なピリオド楽器が加わります。
MUSICAPHON
M-56972(1SACD)
ヨハン・ゲオルク・リニケ:管楽器のための協奏曲&室内楽作品集(世界初録音)
2本のオーボエとオブリガート・ヴァイオリンのための協奏曲ヘ長調
ヴァイオリン、オーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ト短調
オーボエ、ファゴットと通奏低音のためのトリオ・ソナタ変ロ長調
トランペット、オーボエ、フルート、バイオリンと通奏低音のためのソナタ変ホ長調「モルトリウム」
オーボエ・ソナタ ヘ長調
フラウト・トラヴェルソ、オーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ニ長調
2本のオーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ト長調/オーボエ協奏曲変ロ長調
コンサート・ロイヤル・ケルン

録音:2015年6月
1680年頃、ブランデンブルクの音楽家の家系に生まれた作曲家、ヨハン・ゲオルク・リニケ(ca.1680-1762)のオーボエをメインとする管楽器のための協奏曲&室内楽作品集。リニケは1699年にはベルリンの王室礼拝堂に入り「対位法の父」ヨハン・タイレ(1646-1724)の指導を受け、1705年に行われたゾフィー・シャルロッテ・フォン・ハノーファーの葬儀では、礼拝堂の責任者としてセンセーションを巻き起こしたといいます。名前の共通点以外にバッハ、ヘンデル、テレマンのような大作曲家とリニケとのつながりを想起するのは難しいかもしれませんが、彼はバロック時代の著名な作曲家との関わりが多い人物でした。ケーテンの宮廷で大バッハが活躍していた1718年頃に、リニケは宮廷を手伝っていたことが知られています。また1721年にはイギリスへの数年間の滞在許可を得て、1724/25年の冬まで滞在。イギリスでは数多くのコンサートを行い、ヘンデルのオーケストラに参加、特に1725年から26年にかけては、テレマンの指揮の下、ヘンデルのオペラ公演に参加していたといいます。バッハのブランデンブルク協奏曲のようにさまざまな楽器が活躍する、リニケの多彩な作品群をお楽しみください。

H.M.F
HMN-916117(1CD)
Ilgenioinglese〜天才/マッテイス、ロンドンのナポリ人
ヨハン・ショップ(c.1590-1667):涙のパヴァーヌ(ジョン・ダウランドによる)
ニコラ・マッテイス(c.1667-1737):グラウンドニ調「PERFARLAMANO」、組曲変ロ長調、ギターのための組曲、組曲イ短調、組曲ニ短調
マシュー・ロック(1621-1677):組曲 ホ短調
ゴットフリート・フィンガー(c.1660-1730):組曲ニ短調
ジョン・バニスター(c.1624-1679):ヘ調のグラウンドに基づくディヴィジョン(変奏)
アリス・ジュリアン=ラファリエール(Vn)
グラウンド・フロア〔エレナ・アンドレイエフ(Vc)、エティエンヌ・ガルティエ(テオルボ)、アンジェリク・モイヨン(Hp)、ピエール・ガロン(Cemb)〕

録音:2018年12月
ニコラ・マッテイスは、故郷イタリアを離れてロンドンに渡った天才ヴァイオリニスト。1590年頃に生まれ、1674年頃にロンドンに渡りました。ロンド ンに渡ってから3年ほどで亡くなりましたが、その素晴らしい演奏は当時の上流階級の人々を驚かせ、1676年には4巻から成る作品集の出版が始まったほ どに、その演奏と人柄で多くのパトロンを得た音楽家でした。ここでは、マッテイスの作品を中心に、当時活躍した音楽家たちの作品を並べて聴くことによって、 マッテイスがいかに当時の音楽家に影響を与えたか、ということをうかがい知ることができます。ヴァイオリン・ソロを務めるアリス・ジュリアン=ラフェリエー ルはピアノとヴァイオリンから音楽を学び始め、現在はバロック・ヴァイオリンを活動の中心に据えているアーティスト。アンサンブル・コレスポンダンスなど アンサンブルのメンバーとしても活躍しています。彼女の豊かな語り口が魅力の芸術性と、才能豊かなアンサンブル・グラウンド・フロアのメンバーの雄弁な 演奏により、18世紀の偉大な巨匠たちの足跡をたどる秀逸な1枚となっております。 (Ki)

ARCANA
A-481(1CD)

NYCX-10169(1CD)
国内盤仕様
税込定価
『スペイン領ミラノの時代』〜ビウエラと鍵盤楽器によるスペイン黄金時代の音楽〜
ピエトロ・パオロ・ボルローノ(1490/95頃〜1563以降)
フランチェスコ・カノーヴァ・ダ・ミラノ(1497〜1543)
ルイス・ミラン(1500以前〜1560頃以降)
アントニオ・デ・カベソン(1510頃〜1566)
アロンソ・ムダーラ(1510頃〜1580)
マティアス・ヴェルレコレ(1522以前〜1574以降)
エンリケス・デ・バルデラーバノ(1547年前後に活躍)
1) タリアーナの戦い 第2部 ヴェレルレコレ
2) ベルドリンの美談 作曲者不詳(16世紀)
3) ヨハンネス・ルーピの「すてきな木蔭で」 カベソン
4) パバーナによる四つの変奏 バルデラーバノ
5) 第一旋法の聖歌によるファボルドネス カベソン
6) テントによるファンタジア ミラン
7) ロンバルディアのソネート バルデラーバノ
8) ゴンベールの「悲痛なる別れ」に装飾を施して カベソン
9) 「ラ・ゴンベルティーナ」と呼ばれたるパバーナ ボルローノ
10) ミラノ風ガリャルダによる変奏曲 カベソン
11) ジョスカンの「天の皇后に祝福あれ」 カベソン
12) ジョスカンの「天の皇后に祝福あれ」第2部 カベソン
13) ジョスカンの「天の皇后に祝福あれ」第3部 カベソン
14) ファンタジア ミラン
15) 讃歌「救世主、全ての者の贖い主」 カベソン
16) めでたし、海の星 カベソン
17) ルドビコの作法により
ハープ向けに編曲されたファンタジア ムダーラ
18) ビウエラによるティエント ミラノ
19) 第5旋法によるティエント カベソン
20) クラロス伯爵 ムダーラ
21) 「貴婦人のご所望で」による変奏曲 ムダーラ
マウリツィオ・クローチ(チェンバロ、木製管オルガン)
エヴァンジェリーナ・マスカルディ(ビウエラ)

「使用楽器」
チェンバロ:ヴェネツィアのドメニコ・ダ・ペーザロ1531年製作モデル(ライプツィヒ楽器博物館所蔵)にもとづく再現楽器、アンドレーア・レステッリ2020年製作
木製管オルガン:歴史的モデルにもとづく再現楽器、チェルメナーテ(イタリア)のヴァルテル・キナーリア2017年製作
ビウエラ:歴史的モデルにもとづく再現楽器、グラナダのフランシスコ・エルバス2019年製作

録音:2020年1月24-26日スイス・イタリア語放送ステリオ・モーロ収録堂、ルガーノ(スイス)

【国内盤】日本語解説付き
世代交代が進む21世紀のヨーロッパ古楽シーン。TactusやStradivariusなどイタリアの古楽レーベルで、筋の通ったバロック録音を数多く リリースしてきたマウリツィオ・クローチも、彼のアンサンブル「ペガッソ」やマルコ・ビズリー率いる「アッコルドーネ」などで確かな撥弦さばきを聞かせ てきたエヴァンジェリーナ・マスカルディも、明敏な古楽リスナーにとっては新譜が見逃せない存在。この二人が妥協なくルネサンス音楽と向き 合った今回の録音は、撥弦と鍵盤の共演がルネサンス期の音楽においても意外なまでに可能性に満ちていたことを、理屈抜きに伝える期 待通りの仕上がりです。 舞台は16世紀。大国スペインは群雄割拠のイタリア半島にまで覇権を伸ばし、ミラノもその勢力圏に収めます。そこでスペイン貴族のもと行 われた、撥弦楽器と鍵盤とが妙なる対話を聴かせたという音楽会の再創造が本盤のテーマ。スペインで愛されていた撥弦楽器ビウエラと、撥 弦楽器の作法を手本に独自のスタイルを確立しつつあったチェンバロとの対話がくりひろげられます。曲によって二重奏と独奏を描き分け、イ タリア半島でも聴かれたスペインのさまざまな秘曲の世界へ……両奏者の精妙な音楽性、直接音と空気感のバランスも素晴しい自然派エ ンジニアリングも魅力。ビウエラの妙音のかたわら、木製管オルガンや16世紀モデルのチェンバロの音色にも惹かれます。

NEOS
NEOS-22001(1CD)
「憧れの姿」〜ミーントーン調律(中全音律)アコーディオンによる作品集
(1)フレスコバルディ:マドンナのトッカータ
(2)フレスコバルディ:上昇のトッカータ
(3)フレスコバルディ:3 番目の歌
(4)ニコラウス・ブラス(b.1948):ハーモニーI(2014)
(7)フローベルガー(1616-1667):幻想曲II FbWV202
(6)フローベルガー:幻想曲V FbWV205
(7)フローベルガー:カンツォンII FbWV302
(8)ニコラウス・ブラス:ハーモニーII(2018)
(9)ニコラウス・ブラス:ハーモニーIII(2014)
(10)ニコラウス・ブラス:ハーモニーIV(2014)
(11)ツィポーリ(1688-1726):カンツォーナ ニ短調
(12)ツィポーリ:カンツォーナ ハ長調
(13)ツィポーリ:カンツォーナ へ長調
(14)ツィポーリ:カンツォーナ ホ短調
(15)ツィポーリ:カンツォーナ ト短調
(16)ニコラウス・ブラス:「憧れの姿」(2019)
(17)フレスコバルディ:ベレロフォンテの第5 カンツォン(1645)
(18)フレスコバルディ:クエリーナの第9 カンツォン(1645)
(19)フレスコバルディ:堅苦しいカプリチオ(1624)
ハンス・マイアー(ミーントーン・アコーディオン)

録音:2019年9月
ミーントーン(中全調律)とは 15〜19 世紀に主に鍵盤楽器で使われた調律法で 3 度音程の純正さを保つために完全 5 度 の音程の幅をわずかに狭めています。中世からバロック音楽の演奏ではよくこの調律法が採用されることが多く、現代の平均律 と較べると独特の典雅でひなびた印象を与えます。フレスコバルディ、フローベルガー、ツィポーリらの鍵盤作品(もとはチェンバ ロのために書かれたと思われる)をアコーディオンで弾くこと自体がチャレンジングでどこかで聴いたようで実は初めて聴くよう な不思議な感覚にとらわれます。そして現代の作曲家ブラスはこの楽器をオルガンのように扱い、クラスターを多用した抽象画 のようなテクスチュアを描き出しています。バロックと現代音楽がアコーディオンという同じ土俵の上で相対した鮮烈なディスク。

ALIA VOX
AV-9938(1CD)
SYNERGIA〜キプロス島の音楽
1. Nanourisma
2. Andrikos karsilamas - Mandra (器楽)
3. Kochini triandafillia mou
4. Bahcada guzu 4’02
5. Fesligan - Ipsintri vasilijia mou
6. Kozan (instr.)
7. Gazel - Ada Sahilleri - Matia Mou
8. Drepanin (instr.)
9. Esira to milon
10. Yinekios karsilamas (器楽)
11. Hava mola
12. Pafitissa foni
13. Vraka - Konyal?
ディミトリ・プソニス(サントゥール、ザズ、指揮)、
カテリーナ・パパドプーロウ(ギリシア語の歌唱)、
エダ・カライトゥグ(トルコ語の歌唱)、
ミカリス・クルミス(Vn)、
ユルダル・トカン(ウード)、
ヴァゲリス・カリピス(パーカッション)

録音:2019年1月30-2月2日、アテネ(ギリシア)
キプロス島に古代から伝わる美しい歌と踊りを集めた1枚。すべてディミトリ・プソニスがセレクトした楽曲。プソニスは1961年アテネ生まれ。11歳で クラシックギターを始め、18歳よりサントゥールをはじめとする様々な楽器を学ぶようになります。これまでにサウンドトラックの録音のほか、サヴァールと の共演も多数の、ジャンルや時代を超えた活躍をみせている音楽家です。ここえはプソニスの呼びかけにより、キプロス島の歌手や楽器奏者のほか、ギリシャ やトルコの音楽家が結集しました。島に口頭伝承で伝わる古の音楽と、現代でも歌い継がれているもの両方が、実に活き活きと演奏されています。世代を超 えて受け継がれてきた伝統を知り尽くしたアーティストたちが、愛の歌、子守唄、そして情熱と活力に満ちた踊りに新たな命を吹き込んでいます。SYNERGIA (synergy)は相互作用の意味。古から伝わる音楽と、現代で活躍する音楽家たちによる生き生きとした対話が魅力です。キプロス島の古代文化の豊かな 多様性を感じる内容です。 (Ki)

CPO
CPO-555225(1CD)
NX-B02
マルティン・クリスティアン・シュルツェ(18世紀):Trattamento dell’Harmonia 和声の扱い
4つの楽器のためのシンフォニア
アンサンブル・クリンゲクンスト
【メンバー】
ジークリンデ・グレシンガー(トラヴェルソ)
ディミトリス・カラカンタス(バロック・ヴァイオリン)
クリストフ・ウルバネツ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カタジナ・チホン(バロック・チェロ)
マヤ・ミヤトヴィチ(Cemb)

録音:2018年2月4-8日
世界初録音
18世紀に活躍した作曲家シュルツェ。彼に関する伝記情報は、ほとんど伝えられていません。1733年にパ リで出版された彼の「Trattamento dell’Harmonia 和声の扱い」と題されたシンフォニア集の表紙には 「M・C・Schultze・ D・B」と名前が頭文字で記されており、これは国際的な音楽資料収集組織“RISM” によると「ベルリン出身のマルティン・クリスティアン・シュルツェ」の意味とされています。6つのシンフォニアは調 和のとれた形式で書かれているだけではなく、ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏には高い技術が求められており、シュ ルツェは優れたガンバ奏者であったと推測されます。ヴァイオリン・パートにも同じように高い技術が要求されて いますが、フルート・パートは比較的易しく書かれており、アマチュア向けに書かれたものと思われます。バロッ ク期の音楽に造詣の深いアンサンブル・クリンゲクンストによる活気に満ちた演奏で。
CPO
CPO-555334(2CD)
NX-D11
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):歌劇「カオニアのエネア」2幕 リリア…カルメラ・レミージョ(S)
エネア…フランチェスカ・アショーティ(Ms)
アンドロマカ…チェルソ・アルベロ(T)
エレノ:アンドロマカの妻…ラファエラ・ルピナッチ(Ms)
ニーソ:カオニアの女王…パオラ・ヴァレンティーナ・モリナーリ(S)
エネア・バロックO(ピリオド楽器使用)
ステファノ・モンタナーリ(指)

録音:2019年9月1-5日
世界初録音
2018年にメゾ・ソプラノ歌手フランチェスカ・アショーティによって設立された「エネア・バロックO」。その 素晴らしい演奏により、瞬く間にローマ有数のバロック・アンサンブルとして名を上げました。この世界初録音:となるハッセの「カオニアのエネア」は世俗カンタータの一種である「セレナータ」に属する作品で、声楽家と器 楽グループが主として野外で演奏することの多い、控えめな演出を伴うオペラとカンタータの中間的な存在 だったとされています。1725年に同じくセレナータ「アントニオとクレオパトラ」の上演が成功し、人気者となっ たハッセは次々とオペラやセレナータを作曲。この1727年に初演された「カオニアのエネア」もハッセの人気に 拍車をかけることとなりました。残念な事に、初演後は歴史に埋もれていた作品ですが、モーツァルトを予見 するほどにニュアンスに富んだ旋律と活気に満ちた音楽が魅力的です。
CPO
CPO-555097(1CD)
NX-B10
ミシェル=リシャール・ドラランド(1657-1726):ヴェルサイユの噴水

(1) 『ヴェルサイユの噴水』

(2)グラン・ピエス

(3)『アスクレピオスのコンセール』
テレサ・ワキム(ソプラノ・ソロ)
(1) ラトネ…ヴァージニア・ウォーンケン(Ms)
フローレ…モリー・ネッター(S)
アポロン…アーロン・シーハン(T)
セレス…ソフィー・ミショー(Ms)
エンチェラーデ…ジョン・テイラーウォード(Br)
バッカス…ブライアン・ギーブラー(T)
名声…マーゴ・ルード(S)
宴の神、コムス…ジェシー・ブランバーグ(Br)
運河の神…オリヴィエ・ラケル(Br)
(2)(3)テレサ・ワキム(ソプラノ・ソロ)
ヴァージニア・ウォーンケン(メゾ・ソプラノ・ソロ)
ジェイソン・マクストゥーツ(テノール・ソロ)
アーロン・シーハン(テノール・ソロ)
ジェシー・ブランバーグ(バリトン・ソロ)
ジョン・テイラーウォード(バリトン・ソロ)

ボストン古楽音楽祭声楽アンサンブル
ボストン古楽音楽祭チェンバー・アンサンブル
ロバート・ミーリー(コンサートマスター)
ポール・オデット(指)
スティーヴン・スタッブス(指)

録音:2019年1月27日-2月4日
ゼンデザール、ブレーメン
世界中で高く評価されているボストン古楽音楽祭アンサンブル。cpoでは特にフランスものを中心としたバ ロック・オペラの録音で親しまれています。彼らが今回手掛けたのは、フランス・バロックの偉大な作曲家の一 人、ミシェル=リシャール・ドラランド(ド・ラランド)の作品です。 1683年、25歳のドラランドは“太陽王”ルイ14世の宮廷音楽家として召し抱えられると、すぐに王のお気に 入りの一人となり、王女の音楽教師を務めながら、1714年には王室礼拝堂(シャペル・ロワイヤル)の楽 長となって、亡くなるまでその職務にあたりました。彼は宗教的な作品だけでなく、宮廷の行事のための作品 も数多く書き、これらは王族や貴族たちの間で人気を獲得しました。とりわけ『ヴェルサイユの噴水』は、美し く瀟洒な噴水の周りに神々が集まり、素晴らしい庭園の完成を祝うという内容の音楽劇で、この洗練され た作品は王を始めとした宮廷人たちを大いに喜ばせたのです。 『アスクレピオスのコンセール』は1683年5月に初演された劇音楽。アスクレピオスとはギリシャ神話に登場す る名医で、おそらくルイ14世の病気快癒を祝って上演されたと考えられています。「グラン・ピエス」は王が好 んだと言われる技巧的な小品です。

ARCANA
A-119(1CD)
NX-A11
『ヴェネツィアとその彼方』
アントニオ・ロッティ (1667頃-1740):4声のソナタ 変ロ長調〜2つのオーボエ、ファゴット、通奏低音(アーチリュート、チェンバロ)
アントニオ・カルダーラ (1670-1736):シンフォニア ト長調〜リコーダー、オーボエ、通奏低音(ヴィオローネ、アーチリュート、チェンバロ)
ヴィヴァルディ:協奏曲 ト短調 RV 103〜リコーダー、オーボエ、ファゴット
ガルッピ (1706-1785):3声のソナタ ト長調〜フルート、オーボエ、通奏低音(ヴィオローネ、アーチリュート、チェンバロ)
ジョヴァンニ・バッティスタ・フェランディーニ (1710頃-1791):ソナタ イ短調 Op. 2-2〜オーボエ、通奏低音(Cemb)
ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ (1690頃-1758):協奏曲 変ロ長調〜オーボエ、ファゴット、通奏低音(ヴィオローネ、アーチリュート、チェンバロ)
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ (1697頃-1763):ソナタ ト短調〜オーボエ、チェロ、通奏低音(ヴィオローネ、アーチリュート、チェンバロ)
古楽アンサンブル アフィニタ(古楽器使用)【エリザベト・バウマー (Ob)、マリエッラ・クキエーロ (オーボエ、リコーダー、ジークリンデ・クレシンガー (トラヴェルソ)、イヴァン・カレスターニ (Fg)、ペーター・トレフリンガー (Vc)、リッカルド・コエラーティ・ラーマ (ヴィオローネ)、ピエトロ・プロッサー (アーチリュート)、渡邊孝 (Cemb)】

録音:2018年4月2-7日
聖マルティン・クラーゲンフルト教区教会、オーストリア
「バロックオーボエ奏者エリザベト・バウマーにより、オーストリアとイタリアで活躍する古楽奏者の精鋭たちを集めて2012年に結成されたアンサ ンブル『アフィニタ』のデビューアルバムは、『ヴェネツィアとその彼方』。18世紀に活躍した、ヴェネツィアと深く関係を持った7人の作曲家たちによ る、木管楽器のために書かれた室内楽作品が選ばれました。ロッティのソナタにおけるファゴットの超絶技巧、世界初録音となったフェランディー ニのオーボエ・ソナタで聴かれる深い叙情性や爆発的な感情の起伏、そして、プラッティのオーボエとチェロのためのトリオ・ソナタにおける二つの 独奏楽器の間で行われるスリリングな音楽的対話など、多くの聞きどころを含みます。演奏家たちは、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、アカ デミア・ビザンチナ、エウロパ・ガランテ、などで活躍する演奏家たちからなり、音楽家としてだけではなく、良き友人として尊敬し合うメンバーの 『アフィニタ=親和性』も録音から感じていただくことができるでしょう。」―――アフィニタ、チェンバロ奏者・渡邊孝

ALPHA
ALPHA-636(1CD)
17-18世紀英国のカントリー・ダンスと歌
1. 「ボニー・カシャーン・ロギー」
2. ベッラミラ…ソロモン・エックレス(1618-82)による
 グリーンスリーヴス…ジェームズ・オズワルド(1710-69)
3. 「ウィッティ・ウエスタン・ラッセ」(ベガー・ボーイ)
4. 月の皇帝-オーモンド・ハウス
5. 「なんと下劣なる陰謀の悪徳よ」…ヘンリー・パーセル(1659-95)
6. セフォーチの別れ…ヘンリー・パーセルによる
7. 「イタリアの歌(逃げろ、逃げろ)」…ヘンリー・ローズ(1595-1662)による
8. 誰のものでもないジグ〜黒と灰色〜私たちのいい人はどこに横たわる〜メイデン通り
9. 「冬の寒さなど、どこかへ行ってしまう」
10. ジョン、今すぐ来てキスして…トーマス・バルツァー(1630頃-63)、クリストファー・シンプソン(1605頃-69)、ディヴィス・メル(1604-62)、ソロモン・エックレスによる変奏
11. 「ダフネが、公正なるポイボスのもとを去ったとき」
12. スコットランドのラント〜アルジェ…ヤコブ・ファン・エイク(1590-1657)による変奏
13. 「レイン氏の気まぐれ」
14. モンク卿のマーチ…ヘンリー・パーセル
 野営への呼びかけ…ジェームズ・オズワルド
15. 「町の若者たち」…ヘンリー・パーセルによる
16. バッカスの健康(ポール
レ・ミュジシャン・ド・サン=ジュリアン【フィオナ・マクゴウン (Ms)、エネア・ソリーニ (バリトン、打楽器、ダルシマー)、フランソワ・ラザレヴィチ (フルート、ミュゼット、指揮)、デイヴィッド・グリーンバーグ (Vn)、リュシル・ブーランジェ (ヴィオラ・ダ・ガンバ)、エリック・ベロック (リュート、シターン)、マリー・ブルニジアン (トリプル・ハープ)】

ニック・スコット (T)
オリヴァー・ポスティック、アイヴァー・アンドレアス・エルヴュー、デイヴィッド・コー、
エネア・ソリーニ、フランソワ・ラザレヴィチ (コーラス)

録音:2019年11月、12月 サル・コロンヌ、パリ
各種のフルートとバグパイプの名手フランソワ・ラザレヴィチ。バッハやテレマンなどフルートのためのバロック作品をそのレパートリーの一つの軸とす れば、小型のバグパイプであるミュゼットなどを使った故国フランスの古い作品がもう一つの軸、そしてもう一つの大切な軸が英国やその周辺国 の作品で、得意とするバグパイプやフルート類はその響きにぴったりです。今回のアルバムには、1651年から1728年の間にジョン・プレイフォー ド(1623-86)の出版社より20冊以上刊行され、大ヒットした「英国式舞踏指南」に掲載されたメロディを収録しています。ラザレヴィチ自身 が彼の主催するレ・ミュジシャン・ド・サン=ジュリアンとの演奏のため編曲を行い、「イタリアの歌」でのヴァイオリンの変奏はディヴィッド・グリーン バーグによるもの。聴いていると体を動かさずにはいられない、そんな楽しくも美しい音楽が次々と繰り出されます。

CALLIOPE
CAL-2079(1CD)
デュパルク:歌曲集
悲しき歌/ため息/戦いの起こった国へ/旅への誘い/波と鐘/エレジー/恍惚/ロズモンドの館/フィレンツェのセレナード/フィディレ/ラメント/遺書/前世
エマニュエル・キュリー(Br)、
サンドラ・シャモー(P)

録音:2019年4月18日−20日、プリュレ・ド・シラン(フランス)
その作品の大半を自らの手で破棄してしまったため、現存する作品は限られているものの、19世紀後半〜20世紀前半のフランスにおける歌曲の大家としてその名を歴史に遺すアンリ・デュパルク(1848−1933)。
カリオペ(Calliope)が贈るデュパルクの歌曲集は、13曲の作品を作曲年代順に配置。デュパルクの限られた作品、作曲期間の中での変遷を表現したフランスのレーベルならではの好プログラムです。
エマニュエル・キュリーはコンテンポラリー・ダンサーからバリトン歌手へと転身を遂げたユニークな経歴の持ち主。ヴェルサイユ・バロック音楽センター、スタジオ・ヴェルサイユ・オペラで研鑽を積み、ブクステフーデからリゲティまで、幅広いレパートリーを持ち味として活躍しています。

Signum Classics
SIGCD-624(2CD)
マイケル・フィニシー:パイアス・アンセムズ&ヴォランタリーズ
安息日が過ぎて/安息日が過ぎて − ダブル(オルガン・ソロ)/主のみ母の奇跡を見よ/主のみ母の奇跡を見よ − ダブル(オルガン・ソロ)/「暁の星の輝きのいかに美しきかな」によるコメンタリー(器楽)/カンタータ 「主キリスト、神のひとり子」/BWV.562によるコメンタリー(器楽)/プレブス・アンジェリカ/プレブス・アンジェリカ − オルタナティヴ(オルガン・ソロ)
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジcho
アンドルー・ネスシンガ(指)、
グレン・デンプシー(Org)、
ジェイムズ・アンダーソン=ベサント(Org)、
サラ・オフリン(Fl)、
セシリー・ウォード(Vn)

録音:2019年7月14日−18日、セント・ジョンズ・カレッジ礼拝堂(ケンブリッジ、イギリス)
1670年代に創設され、世界でも有数のカレッジ聖歌隊として活動を続けるケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団(聖歌隊)と、2007年の音楽監督就任後、数多くの名演を共に創り上げてきた名指揮者アンドルー・ネスシンガ。Signum Classics移籍後にも精力的なリリースを続け、これまでBBCミュージック・マガジン賞の「合唱部門賞」(SIGCD456)、BBCミュージック・マガジンの「Choral & Song Choice」(SIGCD541)、英グラモフォン誌の「Editor's Choice」(SIGCD456、SIGCD567、SIGCD588)に選ばれるなど、英メディアでの極めて高い評価を維持しています。
新たな録音は、1946年タルス・ヒル(イギリス)生まれの作曲家&ピアニスト、マイケル・フィニシー(フィニッシー)を取り上げました。王立音楽アカデミーやサセックス大学、サウサンプトン大学で教え、ボストンの現代音楽祭(SICPP)のコンポーザー・イン・レジデンス、メルボルンのヴィクトリアン芸術カレッジやケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジのレジデント・アーティストを務めるなど幅広く活動するフィニシーが、16世紀初期のモテットやバッハのカンタータなどにインスピレーションを得た宗教合唱作品。アンドルー・ネスシンガが4年間かけて1曲ずつじっくりと解釈してきたという、豊かで深みのある美しい合唱芸術です。
Signum Classics
SIGCD-646(1CD)
冬の夜〜合唱、金管五重奏とオルガンのためのクリスマス音楽
イングランドの伝承曲(フィリップ・マーシャル編):三隻の船
セシリア・マクドウォール:冬の夜(ア・ウィンターズ・ナイト)
フィリップ・レジャー:アダムは囚われの身
ヴォーン・ウィリアムズ(オリヴァー・アーニー編):ああベツレヘムよ
ザムエル・シャイト:ベツレヘムに幼な子生まれぬ
ジョン・ゴス(デイヴィッド・ウィルコックス編):冬の雪の中で見て
ホルスト(ティモシー・ジャクソン編):凍えそうな寒い冬
W.J.カークパトリック(ロバート・クィニー編):飼い葉の桶で
ジョン・ラッター:なんと甘美な音楽
イングランドの伝承曲(デイヴィッド・ウィルコックス編):明日はわたしが踊る日
ジョン・フランシス・ウェイド(デイヴィッド・ウィルコックス編):神のみ子は今宵しも
伝承曲(ロジャー・ハーヴィー編):午前三時過ぎ
ジョナサン・ウィルコックス:柊と蔦は
チャールズ・ウッド(ハリソン・オクスリー編):み子のみ母よ
メンデルスゾーン(オリヴァー・ターニー婉曲):天には栄え
フランスの伝承曲(マック・ウィルバーグ編):ディンドン空高く
ウィンチェスター・カレッジ礼拝堂cho、
オニックス・ブラス、
ベンジャミン・カニンガム(Org)、
ハワード・イオナスク(ディレクター)
合唱やオルガンによる伝統的なクリスマス・コンサートやキャロル・サーヴィスに金管アンサンブルを組み合わせるという、近年人気が高まっているスタイルによるクリスマス・アルバム。1382年創立という英国最古のパブリック・スクールである「ウィンチェスター・カレッジ」の礼拝堂合唱団が歌うピュアな少年合唱の響きに、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの伝統を受け継ぐ英国有数の金管五重奏団「オニックス・ブラス」の輝かしきブラス・サウンドを加え、「飼い葉の桶で」、「神のみ子は今宵しも」、「天には栄え」など世界で親しまれる讃美歌やクリスマス・キャロルの素敵なアレンジで聖なる夜を彩ります。










Ars Musici
ARS-232187(1CD)
バッハ・トランペット・ガラ Vol.3
シャルパンティエ:トランペットのための2つのエア
クープラン:教区のためのミサ曲〜グラン・ジュによる奉献唱
バッハ:カンタータ第34番「おお永遠の火、おお愛の源よ」BWV.34
作曲者不詳 (Suddeutschland, um 1760):Sechs Munchener Aufzuge (I)
マンフレディーニ:協奏曲 ニ長調 (1711)
作曲者不詳 (Suddeutschland, um 1760):Sechs Munchener Aufzuge (II)
フランツ・クサヴァー・シュニツァー:オルガンのためのソナタ第1番 ハ長調
カルダーラ:4つのトランペット、ティンパニとオルガンのためのソナタ第2番 ハ長調
バッハ:オルガンのためのコラール「われらが神は堅き砦」 BWV.720
バッハ/W.F.バッハ:カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」より
パッヘルベル:オルガンのためのシャコンヌ ヘ短調
ジャン=ジョセフ・ムーレ:交響的組曲第1番(1729)
ミュンヘン・バッハ・トランペット・アンサンブル
アルノルト・メール(指)
エドガー・クラップ(Org)

録音:1994年8月1日−4日
1971年にアルノルト・メールによって設立された、ミュンヘン・バッハ・トランペット・アンサンブル。バイエルン放送とArs Musiciとの共同制作盤第3巻は、第1巻(232123)でも共演している、ドイツ・オルガン界の名匠エドガー・クラップとの共演作。トランペットの華やかな音色とオルガンが生み出す荘厳な響きに注目。
Ars Musici
ARS-232221(1CD)
カール・ディッタースドルフ(1739-1799):宗教作品集
レクイエム ハ短調
聖ヨハン・ネポムクの栄誉に捧ぐオッフェルトリウム
ロレートのリタニア
ハンナ・ファリネッリ(S)、
ビルギット・カルム(A)、
ハイナー・ホプフナー(T)、
ニコラウス・ヒルデブラント(Bs)、
ゲオルク・ラッツィンガー(指)、
ミュンヘン・コンソルティウム・ムジクム、
レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊

録音:1986年7月21日−24日、小聖堂教会(レーゲンスブルク、ドイツ)
ハイドンやモーツァルトと同時代のウィーンに生まれた古典派の作曲家、ディッタースドルフの知られざる宗教作品集。合唱音楽の巨匠ラッツィンガー率いるレーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊の歌声で。

Gimell
CDGIM-051(1CD)

PCDGIM-051(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲集 「フェラーラ公エルコーレ」、
「恋の相手を変えたのなら」、「嘆きながら」
タリス・スコラーズ
ピーター・フィリップス(指)

録音:マートン・カレッジ・チャペル
1973年の結成から現在まで、ルネサンス宗教音楽演奏の世界最高峰としての地位を確立し続けてきた"究極のポリフォニー" タリス・スコラーズ。1986年にリリースされ見事グラモフォン大賞を受賞した「ミサ・パンジェ・リングァ」から始まり、33年かけてじっくりと積み上げてきたジョスカン・デ・プレ(c.1450−1521)のミサ曲全集。2021年の没後500周年アニヴァーサリー・イヤーに向けて、ついに最終巻となる第9巻が登場します!
最終巻では、ジョスカンが尊敬していたオケゲムのモテットに基づくミサ曲「恋の相手を変えたのなら(ダン・オートル・アメ)」、非常に短い旋律(8音と4音)から興味深い作品へと組み立てられたミサ曲「フェラーラ公エルコーレ(エルクレス・ドゥクス・フェラリエ)」とミサ曲「嘆きながら(フザン・ルグレ)」の3つの偉大な作品を収録し、タリス・スコラーズが誇る緻密に入念に編み込まれたポリフォニーでジョスカン・デ・プレの傑出した作曲技法を探求。録音史上に燦然と輝く、まさにピーター・フィリップスとタリス・スコラーズにしか成し得なかった偉大なプロジェクトが完成しました。ルネサンス音楽の愛好家はもちろん、古楽や合唱関係者、そしてすべてのクラシック・ファンにお届けする至高のジョスカン・ミサ曲全集です。

Indesens
INDE-132(1CD)
テレマン:無伴奏フルートのための12のファンタジー
マレ:スペインのフォリア
ヴァンサン・リュカ(Fl)

録音:2019年7月3日−4日、スタジオ・リブレット(フランス)
歳という若さでパリ国立高等音楽院に首席入学を果たし、同校を首席で卒業。
トゥールーズ・キャピトルOに在籍した後、1989年にベルリンPOに入団しアバド時代に6年間在籍。現在は母国フランスの名門、パリOの首席奏者として活躍するフランス・フルート界のエリートです。
フランスの名フルーティストの最新作は「無伴奏」作品集。バロック時代における無伴奏フルートのための最高峰、テレマンの「12のファンタジー」とマレの「スペインのフォリア」を組み合わせ、モダン・フルートでバロック音楽による「無伴奏フルート」の奥深く、味わい深い世界を創り上げています。
ヴァンサン・リュカが愛用しているのは、ここ日本におけるフルートメーカーのパイオニア的存在である「ムラマツフルート」。リュカの無伴奏によるテレマンとマレ、そして麗しきフルートの音色を存分にお楽しみください。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-026(3CD)
NX-D07
ラモー:「レ・ボレアド」(1763) 全5幕の叙情悲劇 アルフィーズ…デボラ・カシェ (S)
セミル…カロリーヌ・ウェイナンツ (S)
アバリス…マティアス・ヴィダル (T)
カリシス…ベネディクト・クリスティアンソン (T)
アダマス…ブノワ・アルヌール (Br)
ボリレ…トマーシュ・シェルツ (Bs-Br)
ボレ…ニコラス・ブローイマンス (Bs)
アポロン…ルーカシュ・ゼマン (Br)
愛…ヘレナ・ホゾヴァ (S)
ポリムニ…パヴラ・ラドストヴァー (S)
第1のニンフ…アンナ・サヴィシャ (S)
第2のニンフ…テレザ・マリチュカヨヴァー (S)
ヴァーツラフ・ルクス(指)
コレギウム1704(管弦楽と合唱/古楽器使用)

録音:2020年1月23-25日 ヴェルサイユ宮殿旧王立歌劇場
1763年、七年戦争終結の祝賀のために作曲された「レ・ボレアド」は、その素材をギリシャ神話から取っており、北風の神ボレアスを信奉する ボレアドと呼ばれる人々の女王が、身分違いの恋を貫いた末にそれを勝ち得るという物語。どうしたわけか初演はキャンセルされ、その後すぐに 当時のオペラ座(サル・デュ・パレ・ロワイヤル)が火災に見舞われたうえ、翌1764年にはラモーが亡くなってしまい、上演の機会を得られないま ま国立図書館に200年ものあいだ眠ることとなりました。その初演は1964年、フランスの放送局ORTFにてラモーの没後200年記念事業と して放送。舞台での初演は1982年にジョン・エリオット・ガーディナーの手によって行われ、同年録音もなされています。2003年にはウィリア ム・クリスティ指揮による舞台の映像収録もありましたが、管弦楽のみの組曲版ではない全曲録音はそれ以来現れず、今回のヴァーツラフ・ル クスによる録音はその後の研究成果をふまえての貴重なものです。また、ヴェルサイユ宮殿内の歌劇場(その完成はこの歌劇の作曲より後と はいえ)での録音という点でも意味のあるものと言えるでしょう。古典派時代と言ってよい頃の作ということもあり、クラリネットやホルン、打楽器 などを動員したラモーならではの管弦楽センスが映える、当時としては最大編成のオーケストラを生き生きとした古楽器演奏で聴ける点も魅 力。独唱陣は、近年活躍目覚ましくル・ポエム・アルモニークによる「アレグリ:ミゼレーレ」(ALPHA438/NYCX-10093)でもソプラノのトップ を堂々務めたデボラ・カシェを始め、レオナルド・ガルシア・アラルコンやセバスティアン・ドゥセらの信頼篤いカロリーヌ・ウェイナンツなどの実力派を 揃えており、その瑞々しい歌唱がラモー最晩年の不遇の傑作に若々しい躍動感とキレを与え、作品の真価を問う素晴らしい演奏に仕上げて います。

Ars Musici
ARS-232166(1CD)
【初紹介旧譜】
オルランドゥス・ラッスス:宗教的&世俗的合唱作品集
安息日に来たりしすべての人々/イェルサレムよ,主をたたえよ/すべての国々よ, 神に向かいて歓呼せよ/われ主をたたえん/ミサ曲「美しいアンフィトリット」/いかに広く/王様万歳/われに告げよ/いざ, 楽しまん/よく聞け/お百姓さん, お百姓さん, 袋の中に何がある/私はただひとりの乙女を知っている/ゆえに皆して飲まん/すっきりしたら, さあ俺と歌おう
ゲオルク・ラッツィンガー(指)
レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊

録音:1992年7月13日−16日
フランドル楽派後期最大の作曲家、オルランドゥス・ラッススの合唱作品集。1000年近い歴史を誇る世界最古の少年合唱団のひとつ、レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊の荘厳な歌声で。
Ars Musici
ARS-232181(2CD)
【初紹介旧譜】
C.P.E. バッハ:マルコ受難曲 マルティナ・ボヴェ(S)、ドロテー・ラプーシュ(A)、ゲルト・テュルク(テノール/福音史家)、ペーター・ジークリスト(T)、ライナー・パフナー(バス/キリスト)、ルネ・コッホ(Bs)、ベアト・ラーフラウプ(指)、アンサンブル・アド・フォンテス、バーゼル少年合唱団

録音(ライヴ):1994年3月11日&3月27日
ーロッパ青少年合唱祭の芸術カウンセラーを務めるスイスの指揮者、ベアト・ラーフラウプの手腕で贈るマルコ受難曲。
Ars Musici
ARS-232168(1CD)
【初紹介旧譜】
トロンボーンと声楽のためのバロック音楽
マイネリオ:4つのイタリア舞曲
シュッツ:わが子アブサロン, 見よ SWV.269
ヨハン・ルドルフ・アーレ (1625−1675):新たに植え込まれたテューリンゲンの遊歩庭園
クーナウ:聖書ソナタ第1番「ダヴィデとゴリアテの戦い」
シュッツ:われらが民 SWV.270
ゼッレ:主よ, わが祈りを聞きたまえ
バード:ソールズベリーのパヴァーヌ伯爵
コレッリ
:トリオ・ソナタ Op.3-7
プレトリウス:テレプシコーレからの4つの舞曲
ダチュラ・トロンボーン四重奏団
アントン・シャリンガー(Bs)、クレメンス・ヴァイゲル(バロック・チェロ)、トマス・シュトラウス(Org)、イェンス・ガーゲルマン(バロック・ティンパニ)、ラファエル・ヘーガー(パーカッション

録音:1993年9月14日−17日
名教師としても名高いトロンボーン界のレジェンド、ブラ二ミール・スローカーに師事した4人の学生達により結成されたダチュラ・トロンボーン四重奏団が奏でる、16世紀〜18世紀にかけて作曲されたトロンボーンと声楽のための作品集。メンバーは、トゥーロン国際音楽コンクールなどでの受賞経験者や、現在はドイツの主要なオーケストラで活躍する名手達。アンサンブルとしては、1993年にヤン・クーツィール賞を受賞しています。
Ars Musici
ARS-232123(1CD)
【初紹介旧譜】
バッハ・トランペット・ガラ Vol.1
シャルパンティエ:「テ・デウム」 〜 前奏曲
シャルパンティエ:ノエル第6番
作曲者不詳: Turmeraufzug
レオポルド・モーツァルト:音楽の橇の旅〜イントラーダ
作曲者不詳: Aufzug
ゲラジウス・ヒープラー:アリア−アンダンテ
C.P.E.バッハ:行進曲 ハ長調 Wq 188
W.F.バッハ:三重フーガ
パウル・ヨゼフ・ヴェイヴァノフスキー:セレナード第13番
ヨゼフ・セゲル:パストラルとフーガ
ヨハン・ディスマス・ゼレンカ: 騎手のファンファーレ第1番、5番、6番
ヨゼフ・セゲル:フーガ ヘ短調
ヨハン・クーナウ:Ad Festum Paschatis
バッハ:カンタータ第207番〜行進曲
ヨハン・ベルンハルト・バッハ:高き天よりわれは来れ
バッハ:クリスマス・オラトリオ より、カンタータ第190番より
ルートヴィヒ・クレプス: Freu dich sehr, o meine Seele
バッハ:カンタータ第21番 より
ルートヴィヒ・クレプス:ああ神よ, わがため息と嘆きを聞き入れたまえ
バッハ:カンタータ第29番 より
ミュンヘン・バッハ・トランペット・アンサンブル
アルノルト・メール(指)、
エドガー・クラップ(Org)

録音:1987年7月、ドイツ
主にバッハやドイツの作品を中心に現代作品まで幅広いレパートリーを誇る、1971年にアルノルト・メールによって設立された、ミュンヘン・バッハ・トランペット・アンサンブル。バイエルン放送とArs Musiciとの共同制作盤第1巻は、1971年のミュンヘン国際音楽コンクール・オルガン部門で優勝した、ドイツの巨匠エドガー・クラップとの共演作。
Ars Musici
ARS-232149(1CD)
【初紹介旧譜】
バッハ・トランペット・ガラ Vol.2
ヘンデル
:オケイジョナル・オラトリオ HWV.62〜序曲 ニ長調
ニコラウス・ブルーンス:前奏曲とフーガ ト短調
バッハ:いざ, 勇ましきラッパの嚠喨たる調べよ BWV. 207a
カールマン・コルブ:プレリュード第1番
作曲者不詳:Aufzug
ランツ・イグナツ・アントン・トゥマ:ソナタ ハ長調
ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター:パルティータ「主よ, 我が喜び」
バッハ
:ミサ曲 ロ短調 BWV. 232 「われらに平和を与えたまえ」
ヨハン・エルンスト・エバーリン:トッカータ第1番
ヘンデル:協奏曲ニ長調
ミュンヘン・バッハ・トランペット・アンサンブル
アルノルト・メール(指)、ヘトヴィヒ・ビルグラム(Org)

録音:1992年8月、ドイツ
ミュンヘン・バッハ・トランペット・アンサンブル第2巻。オルガンを奏でるのは、トランペット界のレジェンド、モーリス・アンドレとも長きにわたり共演をしてきたドイツを代表する鍵盤奏者、ヘトヴィヒ・ビルグラム。

NCA
NCA-60209(1CD)
バッハ、テレマン、ヘンテルの作品集〜歌、オーボエ、オルガンによるアンサンブル
バッハ:トッカータ ホ短調 BWV.914
テレマン:やがて、鐘が鳴る時がくる(Endlich wird die Stunde schlagen)
ヘルテル:オーボエ、オルガンと通奏低音のための第1パルティータ ハ長調
テレマン
:消え去れ、俗世の愛の輝きよ(Verloschet, ihr Funken der irdischen Liebe)
ヘルテル
:オーボエ、オルガンと通奏低音のための第3パルティータ ニ短調
テレマン:寛げ、やさしき平和のともがらたちよ(Umschlingt uns, ihr sanften Friedensbande)
バッハ:幻想曲とフーガ イ短調 BWV.561
ムジカ・アンジェリカ〔ロビン・ヨハンセン(S)、ゴンサロ・ルイス(Ob)、ジェレミー・ヨゼフ(Org)

録音:2010年8月27日−29日
ヤーコプス&ベルリン古楽アカデミーとの録音などで知られるアメリカのソプラノ、ロビン・ヨハンセン。モニカ・ハジェットとの共演によるバッハ録音で話題を呼んだ(管弦楽組曲集はグラミー賞ノミネート)アルゼンチンのバロック・オーボイスト、ゴンサロ・ルイス。南アフリカ共和国出身で、ウィーン王宮礼拝堂のオルガニストを務めるジェレミー・ヨゼフ。ソプラノ、オーボエ、オルガンというユニークな編成で活動するムジカ・アンジェリカが、大バッハとテレマンの二人の巨匠、そしてヨハン・クリスティアン・ヘルテルの息子、ヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテル(1727−1789)(鍵盤楽器奏者としてはバッハの孫弟子)の作品を説得力ある滑らかな演奏と歌声で魅了します。
NCA
NCA-60145314(2SACD)
【初紹介旧譜】
テレマン:ヴァイオリン、またはトラヴェルソと通奏低音のための12のソロ ミュンヒナー・カンマームジーク〔マリー・ウーティガー(バロック・ヴァイオリン)、ミヒャエル・シュミット=カスドルフ(フラウト・トラヴェルソ)、クリスティーネ・ショルンスハイム(Cemb)、ハルトヴィヒ・グロート(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ヨアヒム・ヘルト(バロックリュート、テオルボ)〕

録音:2004年11月、パウロ教会(ドイツ、ケルン、デルブリュック)
テレマンが1734年に出版した「ヴァイオリン、またはトラヴェルソと通奏低音のための12のソロ」の全曲を、マリー・ウーティガーやクリスティーネ・ショルンスハイムといった古楽の名手による演奏で。「ターフェルムジーク」(1733)や「忠実な楽長」(1734)同様に、アマチュアとプロ両方を対象にした曲集で、当時の教会ソナタの典型である緩-急-緩-急の形式で書かれています。各曲はヴァイオリンでもフルートでも演奏できるように楽器固有の奏法の使用を避け、調の選択にも注意が払われています。本アルバムでは奇数番号の作品をバロック・ヴァイオリンで、偶数番号の作品をフラウト・トラヴェルソで演奏しています。

RUBICON
RCD-1061(1CD)
WOVWN〜イギリス中世〜ルネサンス期の作曲者不詳の作品集
Nota (13世紀 イングランド)/Deo Gracis Anglia (1415年 イングランド)/Edward Llwyd (17世紀 ウェールズ)/Omnia Vincit Amor (愛はすべてに打ち勝つ)(16世紀 スコットランド)/Agnus Dei (アニュス・デイ)(12世紀 イングランド)/Ar Ne Kuth Ich Sorghe Non (Formerly I knew not sorrow) (13世紀初頭 イングランド)/Ar Ne Kuth Estampie (アンナ・タム作曲)/Kat Godeu (The Battle of the Tree) (アンナ・タム作曲、14世紀中葉 ウェールズ「The Book of Taliesin」より)/The Willow Song (柳の歌)(1600年頃 イングランド)/I Will Give My Love An Apple (恋人にリンゴを)(アンナ・タム編曲、1906年 イギリス民謡)/Verbum Patris Humanatur (父の言葉は人となり給う)(12世紀 イングランド)/The Broom of Cowdenknows (17世紀初頭 スコットランド/イングランド)/Danger Me Hath, Unskylfuly (15世紀 イングランド)/My Lady Carey’s Dompe (1528年 イングランド)/To Drive the Cold Winter Away (プレイフォード「イングランドのダンシング・マスター」1651年初版より)/Stanes Morris - Italian Rant - Nonesuch - Indian Queen (プレイフォード「イングランドのダンシング・マスター」1651年/1657年/1659年の各版より)
ウィルデ・ローゼズ〔アンナ・タム(ソプラノ、ニッケルハルパ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ハーディ・ガーディ、打楽器)、エミリー・ベインズ(メゾ・ソプラノ、リコーダー、パイプ)、アーンゲール・ハウクソン(リュート、ギターン、打楽器)〕
歌手、マルチ・インストゥルメンタリスト、作曲家、研究家のアンナ・タムが率いる古楽アンサンブル、ウィルデ・ローゼズ(Wilde Roses)による、イギリスの中世からルネサンス期の作曲者不詳の音楽を集めたアルバム「WOVEN(織物)」。
この時代の音楽は、縦糸として民俗的な伝統、伝承が対位法的に織り込まれた織物のようなもので、そのイメージがアルバムタイトルにも表れています。1100年代から1600年代末まで、そしてヘンリー1世からチャールズ2世までを旅するこのプログラムは、素晴らしい音楽のタイムマシンといえるでしょう。

Audax Records
ADX-13725(1CD)
C.F.C.ファッシュ:鍵盤楽器のための作品集
ラ・ハーゲンマイスター/ラントワーヌ/ラ・ジャネット/ソナタ 変ロ短調(1781)/ラ・チェッキーナ(1770」)/ソナタ ハ長調/ラ・ソクラテス/ソナタ ヘ長調(1770)/14の変奏曲からなるアリエッテ(1782) (全曲世界初録音)
フィリップ・グリスヴァール(Cemb)

録音:2019年11月19日−21日、マルティン教会(ミュールハイム、ドイツ)
※日本語解説付き
アンサンブル・ディドロの中核メンバーであり、ヨハネス・プラムゾーラーの伴奏としても多くの演奏&レコーディングで共演しているフランスのハープシコード奏者、フィリップ・グリスヴァール。「ヘンデルの鍵盤楽器作品集(ADX 13709)」以来となるセカンド・ソロ・アルバムは、ヨハン・フリードリヒ・ファッシュの息子であり、ベルリン・ジングアカデミーの創設者として知られるカール・フリードリヒ・クリスティアン・ファッシュ(1736−1800)のソナタ、変奏曲、性格的小品集。
登場が七年戦争勃発の時期に重なったことやフリードリヒ大王の死後にすべての作品を自ら焼却してしまったこと、音楽様式の覇権がウィーンに確立されていったことなど、様々な要因から音楽史からほとんど無視されてきたカール・ファッシュの作品。「保守的な音楽家であった」とする文献も多い中、グリスヴァールの研究によると、当時の様式上の大きな変革に柔軟であり、極めて独創的な音楽の語法を発展させる能力を持っていたという、知られざるファッシュの魅力に陽の光を当ててゆきます。
フィリップ・グリスヴァールは、フランスのナンシー生まれ。バーゼル・スコラ・カントルムで学び、現在はパリを拠点に、アンサンブル・ディドロの他、ヨーロッパ室内O、ル・ポエム・アルモニーク、アンサンブル・マルシュアス、レ・ヌーヴォー・キャラクテール、ラ・フェニーチェ、ラ・シャペル・レナーヌなど、数多くの古楽アンサンブルで重要な通奏低音奏者として活動しています。
Audax Records
ADX-13726(1CD)
ベルリン・アルバム〜ベルリンのトリオ・ソナタ集
ゲオルク・アントン・ベンダ(1722−1795):トリオ・ソナタ ホ長調*
ヨハン・ゴットリープ・グラウン(1703−1771):トリオ・ソナタ イ長調 GWV Av:XV:41*(変則調弦)
ヨハン・フィリップ・キルンベルガー(1721−1783):トリオ・ソナタ ニ短調
プロイセンの王女アンナ・アマーリア(1723−1787):フーガ ニ長調*
ヨハン・アブラハム・ペーター・シュルツ(1747−1800):トリオ・ソナタ イ短調*
ヨハン・ゴットリープ・グラウン:トリオ・ソナタ ト長調 「憂鬱屋と熱血漢」 GWV A:XV:11*
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ(1708−1763):トリオ・ソナタ ト長調*
ヨハネス・プラムゾーラー(Vn)、
アンサンブル・ディドロ

録音:2019年12月6日−10日、グスタフ・マーラー・ザール(トーブラッハ、イタリア)
*=世界初録音
※日本語解説付き
18世紀の知られざるトリオ・ソナタを地域ごとにプログラムした名盤「ドレスデン・アルバム(ADX13701)」、「パリ・アルバム(ADX13717)」、「ロンドン・アルバム(ADX13715)」の続編となる好企画。最新作は18世紀中頃の「ベルリン」の音楽を集成。当時のベルリンの音楽の主役を担ったフリードリヒ二世(大王)やカール・フィリップ・エマニュエル・バッハにはあえて着目せず、フリードリヒ大王にもっとも長く仕えたフランツ・ベンダの弟であるゲオルク・ベンダ、フランツ・ベンダの後に宮廷楽団のコンツェルトマイスターを務めたヨハン・ゴッドリープ・グラウン、大王の妹であるプロイセン王女アンナ・アマーリア、王女アンナの宮廷楽長&教師であったヨハン・フィリップ・キルンベルガー、キルンベルガーの弟子の一人ヨハン・アブラハム・ペーター・シュルツ、コントラバス奏者ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュらの作品が、プラムゾーラーとアンサンブル・ディドロの真摯な演奏で紡がれています。
多感様式が盛んなことやグラウン兄弟、ベンダ兄弟など多くの優れた教師を擁したこと、室内楽にとっての黄金郷であったことなど、ドレスデンとの違いを踏まえた当時のベルリンの音楽界について、プラムゾーラー自身による興味深い考察がブックレットに掲載(日本語、英語、フランス語、ドイツ語)されている点も大きなポイントです。

H.M.F
HMM-902646(1CD)
PORTRAITS DE LA FOLIE〜「フォリア」(狂気)さまざま
ラインハルト・カイザー(1674-1739):オペラ=コミック「こっけいな王子ヨーデレット」よりシンフォニア
アンドレ・カンプラ(1660-1744):オペラ・バレ「ヴェネチアの祭り」よりプロローグ”急いで”(Folie(狂気)のアリア)*/「セメレ」より”雷が鳴ってすぐに”*
アンドレ・カルディナル・デトゥシェ(1672-1749):独唱とサンフォニーのためのカンタータ「セメレ」(第1部)より”怒りに燃える私をとめないで”*/”この世についてかまってはいられない”*、”ロンドー風ガヴォット&「愛があなたを束縛することを許してください」”*(コメディ=リリック「狂気の謝肉祭」より)
マラン・マレ:「セメレ」より”降りてきて、いとしいひとよ”*/カプリース ホ短調(フルート、ヴァイオリン、バス・ド・ヴィオールのための組曲第5番より)
ヨハン・ダヴィド・ハイニヒェン(1683-1729):7声のコンチェルト ト長調 S.214
パーセル:静かな影から(エールと歌の選集より)/ばらのゆりかごから*(「ドン・キショット」より)
ジョン・エックレス(ca.1668-1735):グラウンド ヘ短調
ヘンデル:ああ、むごい人、私の涙には HWV 78*
ジャン=フェリ・ルベル(1666-1747):愛のためのエール;ロンドー(四大元素より)
ステファニー・ドゥストラック(Ms)*、
アンサンブル・アマリリス、
エロイーズ・ガイヤール

録音:2019年9-10月
プーランクの遠い親戚にあたるステファニー・ドゥストラックは、ウィリアム・クリスティの下でも研鑽を積んだフランスのメゾ・ソプラノ。幅広いレパート リーを誇りオペラと歌曲シーンで活躍しています。今回の彼女の新譜は、アンサンブル・アマリリスと共演したその名も「PORTRAITS DE LA FOLIE〜(狂 気)さまざま」。FOLIE(狂気)は中世の時代から芸術の重要なテーマのひとつでした。ここでは、バロックの作曲家による、絶望から喜び、誘惑から情熱 的な愛などのシーンを抜粋し、人間の感情の奥底に潜む様々な狂気をまとった音楽が集められています。歌唱をともなう楽曲ではドゥストラックの演技力豊か な歌唱に引き込まれ、器楽作品でも一見すると典雅な楽曲の中に織り込まれた様々な感情に思いを馳せながら楽しめる1枚となっています。 (Ki)

ANTARCTICA
ANTAR-014(1CD)
ITALIA PER SEMPRE
ドメニコ・サッリ(1679ナポリ-1744ナポリ):ニ調のコンチェルト
レオナルド・レオ(1660サン・ヴィート-1725ローマ):カンタータ”Angellino innocente(無邪気な小さな天使)”
ジョヴァンニ・アントニオ・カヌーティ(ca.1680ルッカ‐1739ルッカ):フルート・ソロと通奏低音のためのソナタ
ニコロ・フィオレンツァ(ca.1700ナポリ-1764ナポリ):イ調のコンチェルト
A.スカルラッティ(1660パレルモ-1725ローマ):シンフォニア「金星と愛」
作曲者不詳:フルート・ソロと通奏低音のためのソナタ
フランチェスコ・マンチーニ(1672ナポリ-1737ナポリ):カンタータ「あの素敵な幸せがほしいと言いたい」
トマゾ・アルビノーニ(1671ヴェネツィア-1750/51ヴェネツィア):フルート・ソロと通奏低音のためのソナタ
ドメニコ・サッリ(1679ナポリ-1744ナポリ):イ調のコンチェルト
ニコロ・フィオレンツァ(ca.1700ナポリ-1764ナポリ):フルート・ソロのためのシンフォニア
レッドヘリング・バロック・アンサンブル〔パトリック・デネカー(リコーダー、音楽監督)、アンネリース・ファン・グランベレン(S)、寺神戸亮(Vn)、ディルク・ファンデーレ(Vn)、ヴァレリオ・ラタルターラ(ヴァイオリン、ヴィオラ)、上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ヤン・ボンティンク(Vc)、フィリップ・マルフェイト(ギター/テオルボ)、ギィ・ペンソン(Cemb)〕

録音:2018年8月
フランス・ブリュッへンの後継者であるリコーダー奏者パトリック・デネカー率いるレッドヘリング・バロック・アンサンブルによる、イタリアに生まれ故郷 で活躍した作曲家たちの作品を集めた1枚。タイトルの「ITALIA PER SEMPRE」は、いわばイタリア・フォー・エヴァー。当時作曲家たちはロンドンを 始め様々な土地に移って活躍した中、アルビノーニ、A.スカルラッティ、マルチェッロをはじめとする作曲家たちは、故郷で活動を続け、国際的な流行のス タイルなどに大きな影響を受けることなく、独自のスタイルを深めることに成功しています。ここではリコーダーがソロを務めるソナタやシンフォニアなどの他、 ソプラノ独唱によるカンタータが収録されており、寺神戸亮や上村かおりら名手が顔をそろえたアンサンブルの薫り高い演奏を楽しむことができます。

Glossa
GCD-923523(1CD)
オルランド〜愛、嫉妬、狂気
ステッファーニ:歌劇 「寛大なオルランド」より シンフォニア、「Non ha’l mar calma sincera」、「Fa che cessi in questo petto」
ポルポラ:歌劇 「アンジェリカ」より 「Ombre amene」、「Ove son ? Chi mi guida ?」、「Da me che volete?」
ヴィヴァルディ:歌劇 「狂えるオルランド」より 「Sol da te, mio dolce amore」、「Nel profondo cieco mondo」
ヘンデル:歌劇 「アリオダンテ」より 序曲、「Spero per voi」、「Dover, giustizia, amor」
ヘンデル:歌劇 「オルランド」より 「Ah, Stigie larve!」
ジョヴァンニ・バッティスタ・メーレ(1693 or 1701−after 1752):歌劇 「アンジェリカとメドーロ」 より 「Non cerchi innamorarsi」
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715−1777):歌劇 「アリオダンテ」より 「Ombra cara」
ジュゼッペ・ミッリコ(?)(1737−1802):歌劇 「アンジェリカとメドーロ」 より シンフォニア、「Oh, dell’anima mia」、「Giusti Numi」
フィリッポ・ミネッチャ(C.T)、
ザ・ニュー・バロック・タイムズ、
パブロ・ガルシア(芸術監督)

録音:2019年11月27日−28日、ダダ・スタジオ(ブリュッセル)
ラ・ヴェネクシアーナやアントニオ・フローリオ&カペラ・ナポリターナ(旧イ・トゥルキーニ)、カルロ・イパタ&アウセル・ムジチなどの多くの録音・公演に参加し、極めて創造的な活動で注目を浴びるイタリアのカウンターテナー、フィリッポ・ミネッチャ。
ミネッチャの3つ目となるソロ・アルバム「オルランド 〜 愛、嫉妬、狂気」は、ルネサンス期イタリアの詩人ルドヴィーコ・アリオストが1615年に発行した叙事詩「狂えるオルランド(Orlando Furioso)」を題材とした様々なオペラ・アリアを集成するという意欲的なプログラム。この、愛(amore)、嫉妬(gelosia)、狂気(follia)などあらゆる感情が絡み合う英雄的な冒険譚はヨーロッパ中で大ヒットし、ヘンデルの「アルチーナ」、「アリオダンテ」、「オルランド」を始めとして、ヴィヴァルディ、ポルポラ、ステッファーニの作品など、数十のオペラがこの抒情詩から生み出されています。
Glossa
GCD-923522(3CD)
アレッサンドロ・メラーニ:歌劇 「不信心な処罰」(ローマ、1669)(世界初録音) アウセル・ムジチ、カルロ・イパタ(指)、
ラッファエーレ・ペ(アクリマンテ)、
ラファエッラ・ミラネージ(アタミーラ)、
ロベルタ・インヴェルニッツィ(イポメーネ)、
ジョルジョ・チェレンツァ(ビビ)、
アルベルト・アッレグレッツァ(デルファ)

録音(ライヴ):2019年10月12日−13日、ヴェルディ劇場(ピサ、イタリア)
バロック・フルート奏者カルロ・イパタが1997年に創設し、イタリア屈指の古楽アンサンブルとしての地位を確立したアウセル・ムジチ。ヘンデルやガスパリーニの知られざるイタリア・バロックを掘り起こしてきたイパタ&アウセル・ムジチによるイタリア・バロック・オペラ探究の新たなアルバムは、パスクィーニやスカルラッティらとともに17世紀ローマで活躍した作曲家の一人、アレッサンドロ・メラーニ(1639−1703)の歌劇「不信心な処罰(L’empio punito)」の世界初録音。
自由奔放で好色なキャラクターの代名詞ともなっている17世紀のスペインの伝説的な人物、ドン・ジョヴァンニ(ドン・ファン)は、モーツァルトの傑出したオペラ「ドン・ジョヴァンニ」で描かれるよりも一世紀以上前からヨーロッパの様々な舞台や劇場で取り上げられてきました。1669年にパリで初演されたメラーニの「不信心な処罰」は、このドン・ジョヴァンニというキャラクターを題材とした最初の音楽劇として知られており、二人のローマの詩人、フィリッポ・アッチャイウォーリとジョヴァンニ・フィリッポ・アポローニによって書かれた神秘的な台本が使われています。
ロベルタ・インヴェルニッツィやラッファエーレ・ペなどの豪華キャストで行われたこの録音は、2019年にピサのヴェルディ劇場で行われたパフォーマンスのライヴ・レコーディングです。

ALPHA
ALPHA-626(1CD)
『ラメント』 〜バロック期ドイツ語圏の器楽と声楽のための哀歌をあつめて
シュメルツァー (1623頃-1680):1. 五声のセレナータ
ビーバー (1644-1704): おお甘美なイエスよ
食卓の音楽 第3部
ヨハン・ミヒャエル・バッハ (1648-1694): ああ,いかにその時を待ちこがれることか
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー: フェルディナンド3世の死に寄せる哀歌
ヨハン・クリストフ・バッハ (1642-1703):あ、私の頭が水で満ちていたなら
フローベルガー (1616-1667): トッカータ第2番(第2巻 1649年より)、リチェルカール第1番 (第4巻 1656年より)
クリストフ・ベルンハルト (1628-1692): なにゆえに悲しむのか
ビーバー: パッサカリア (ロザリオのソナタ より)
ダミアン・ギヨン (C.T)
カフェ・ツィマーマン (古楽器使用)【パブロ・バレッティ、マウロ・ロペス・フェレイラ (Vn)、パトリシア・ガニョン、デアドル・ダウリング (Va)、ペトル・スカルカ (Vc)、ダヴィデ・ナーヴァ (Cb)、野入志津子 (テオルボ)、セリーヌ・フリッシュ (Org)】

録音:2019年5月20-23日 サン=ミシェル修道院 サン=ミシェル=アン=ティエラシュ、フランス
古くは13世紀からあり、ルネサンスを経てバロックに入る頃、声楽曲としてのみならず、器楽曲としてもその形式を確立した「ラメント(哀歌・悲 歌)」。ここにはオーストリアを中心に活躍したシュメルツァーとビーバー、存命中に大きな名声を得ていたヨハン・クリストフ・バッハ、その弟で大 バッハの先妻マリア・バルバラの父でもあるヨハン・ミヒャエル・バッハ、フレスコバルディに学んだ鍵盤音楽の重要作曲家フローベルガー、ドレスデ ンにおけるシュッツの高弟で後年ハンブルクに移り多くの教会音楽を残したベルンハルトらによる、ラメントの性格を持った作品を収録していま す。カフェ・ツィマーマンはこのアルバム制作にあたり、長年共演を重ねてきたダミアン・ギヨンを招き、しっとりとした表現に留まらず、時に波打つ ような動きを生き生きと歌い上げ、美しくもメリハリのある一枚に仕上げています。バレッティとフリッシュという、グループの中心人物二人それぞ れのソロも収められた多彩なプログラムです。

DISCMEDI
DM-4951-02(1CD)
ナルシス・カザノバス(ナルシソ・カサノバス)(1747-1799):6声のミサ
サルヴェ・レジーナ [Salve Regina](6声)
6声のミサ から キリエ / オルガンの為のコレアド [Correado] イ長調
6声のミサ から グローリア / シオンよ、称えよ [Lauda Sion](セクエンツィア)
6声のミサ から クレド / われは生けるパンなり [Ego sum](モテット)
6声のミサ から サンクトゥス / オルガンの為の2つのソプラノ声部のパルティータ
御父に、御子に II [Genitri II](モテット)
6声のミサ から アニュス・デイ / おお、何と甘美なことか [O quam suavis](モテット)
サルヴェ・レジーナ [Salve Regina](5声)
モンセラート修道院聖歌隊(エスコラニア・デ・モンセラート)
モンセラート修道士カペラ
モンセラート・ムジカ・カペラ
ミケル・ゴンザレス(Org)
ジョルディ=アグスティ・ピケ(指)

録音:1999年3月23-25日、モンセラート修道院、モンセラート (ムンサラット)、カタルーニャ、スペイン
前出:Discant, CD-E 1007(廃盤)
活動を終了した Discant レーベルから発売されていたCDのレーベル移行再発売。

ARCANA
A-477(1CD)

NYCX-10160(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ヨンメッリ(1714〜1774):死者の為のミサ曲(レクイエム)変ホ長調 サンドリーヌ・ピオー(S)
カルロ・ヴィストーリ(A)
ラファエレ・ジョルダーニ(T)
サルヴォ・ヴィターレ(Bs)
ジョルジオ・プランディ(指)
ギスリエーリ合奏団&cho(古楽器使用)

録音:2019年11月19-22日グスタフ・マーラー音楽堂、ドッビアーコ、イタリア
【国内盤】日本語解説付き
聞いたこともない作曲家・作品の録音に目の覚めるような体験をすることも古楽の楽しみの一つ。しかし、そのなかでも確実に高水準の内容 を約束してくれる「往年の巨匠作曲家」の新録音は間違いなく注目に値します。近年再評価めざましいナポリ楽派の大立者ヨンメッリの『レ クイエム』に光をあてたこの新録音も、まさにそうした系譜に連なる一聴して惹き込まれるリリースと言ってよいでしょう。 ニコロ・ヨンメッリは大バッハの次男C.P.E.バッハや改革的な歌劇作曲家グルックと同い年で、少し上世代のポルポラやレーオ、あるいは年齢 も近いペルゴレージらと並んでナポリ楽派を代表する重要作曲家。イタリアを離れシュトゥットガルトの宮廷作曲家として栄光の日々を歩んだ この才人、前古典派流儀のギャラント様式をあざやかに使いこなしながら、レチタティーヴォにまで合奏を動員する独特の作風で傑作歌劇 を連発しましたが、ここに録音されたのは珍しい宗教作品です。教会音楽に相応しい静謐さがナポリ楽派らしいパッションと交錯する『レクイ エム』は同時代人たちからも絶賛され、いくつもの手稿譜が残されているほど。ペルゴレージの幻のミサ曲を蘇演・録音して話題を呼んだ本場 イタリアの才人集団ギスリエーリ合奏団が、サンドリーヌ・ピオーをはじめとする独唱陣とともに絶好の解釈でその美に迫ります。充実した解説 含め、歌劇一辺倒ではなかったヨンメッリの才覚にあらためて感じ入らずにおれない新録音です。

TRITON
TRIHORT-568(2CD)
ニコラ・ド・グリニー(1672-1703):オルガン曲集第1 巻(1699)
CD1 「ミサ曲集」
5 声のテノールの第1 キリエ/キリエの歌を含む5 声のフュグ/2 声のテノールのクロモルヌ/対話のトリオ/グラン・ジュの対話/5 声のそして地上に平和を/フュグ/デュオ/ティエルス・アン・タイユのレシ/トロンペットのまたはクロモルヌのバス/対話/5 声のフュグ/トリオ/対話/グラン・ジュのオッフェルトワール(奉献唱)/5 声のテノール音域の第 1 サンクトゥス/フュグ/ベネディクトゥスの為のティエルスのレシ/聖体奉挙の為のフルートの対話/第 1 アニュス/対話/クロモルヌの 2 声のテノールの対話と聖体拝領の為のコルネの2 声のソプラノの対話/プラン・ジュ
CD2 「賛歌集」
5 声のテノールの「来たれ、創造主たる聖霊よ」/5 声のフュグ/デュオ/クロモルヌのレシ/グラン・ジュの対話/4 声のテノールのパンジェ・リングァ/5 声のフュグ/前曲の賛歌のレシ/至高の言葉よ/5 声のフュグ/対話のレシ/トロンペットのあるいはクロモルヌのバスのレシ/めでたし/4 声のフュグ/デュオ/グラン・ジュの対話/陽の昇るところから/5 声のフュグ/トリオ/グラン・ジュのポワン・ドルグ
オリヴィエ・ウエット(Org)

録音:2018 年10 月22、24、25、26 日 フランス,ポワチエ
フランスのオルガン史に大きな名を残すニコラ・ド・グリニー(1672-1703)。フランス国王の戴冠で知られるランスのノートルダム 大聖堂でオルガン奏者を務めたことからもその名声が窺い知れるが、残された作品集は 1699 年にパリで出版された「オルガン 曲集第1 巻」のみ。この曲集は極めて高く評価され各地に広まり、バッハが写譜を所有していたことが知られています。高名な割に まとまった録音が少なかったので、この新録音は歓迎されるでしょう。 オリヴィエ・ウエットはフランスの中堅オルガン奏者。20 歳でポワチエのサン・ピエール大聖堂のオルガン奏者に就任。この大聖 堂のオルガンは、18 世紀フランスの偉大なオルガン製作者フランソワ=アンリ・クリコ(1732-1790)が 1787 から製作したもの(完 成は没後の1791 年)。まさにフランス的な素晴らしい音色はそれだけでも価値があり、しかもそれが見事に録音されています。

ALPHA
ALPHA-973
(2CD+BOOK)
NX-D11
リュリ:抒情悲劇「アルミード」 アルミード…ヴェロニク・ジャンス(S)
ルノー…レイナウト・ファン・メヘレン(T)
イドラオ、憎悪…タシス・クリストヤニス(Br)
フェニス、リュサンド…シャンタル・サントン=ジェフリー(S)
シドニー、水の精、快楽…キャスリーン・ワトソン(S)
アロンテ、アルテミドール、ウバルド…フィリップ=ニコラ・マルタン(Br)
騎士ダノワ…ザッカリー・ワイルダー(T)
ル・コンセール・スピリチュエル(合唱と管弦楽/古楽器使用)
エルヴェ・ニケ(指)

録音:2019年4月 アルセナール音楽ホール、メス、フランス
※ 1778年版世界初録音
リュリ最晩年の傑作であり、長年タッグを組んだ詩人キノーと最後に完成させることが出来た歌劇「アルミード」。1686年の初演以降、オペラ 座の上演の柱として長く君臨し続けましたが、流行の変化もあり1766年を最後に舞台に掛けられる機会はなくなりました。折しもウィーン皇 室から輿入れしてきたマリー=アントワネットの招きで、パリではグルックが新しいフランス語オペラの王者として君臨しつつあった頃。1777年に はリュリ作品をさしおいてグルックが新版「アルミード」を書き成功を収めていました。しかしフランス国粋派のなかにはグルックに猛反発する勢力 もあり、彼らは1770年にヴェルサイユ王室歌劇場落成記念で上演された「ペルセー」(ニケによる1770年版の録音あり/ALPHA967)のよう に、リュリ作品を新時代に合わせて改稿することで復権をねらいます。当時パリ・オペラ座で活躍していたルイ=ジョゼフ・フランクール(長命作 曲家フランソワ・フランクールの甥)による改稿ではクラリネットやホルンなど、古典派時代のフランスならではの楽器が効果的に用いられ驚くほど 新鮮な響きでありながら、リュリ作品の魂はそのまま生きた独特の仕上がりになっています。しかしこの改訂版は未完に終わり上演はされず、そ のまま忘れ去られてしまいました。フランスの埋もれた名作を蘇らせることに定評あるエルヴェ・ニケが、史上初めてこの版による上演を行い、そ の後録音されたのが今回のアルバムです。手つかずだった第5幕第3場以降は、音楽学者ブノワ・ドラトヴィツキとジュリアン・デュブルクが周到 に補筆。歌手陣もジャンス、メヘレン、クリストヤニスほかというこの上ない豪華な面々を揃え、作品の真価を問う素晴らしい演奏となりまし た。またオリジナル版から100年の、フランスに於ける音楽事情の変化を聴くことが出来る点でも、たいへん貴重な録音と言えるでしょう。フラン ス語のリブレットとその英訳、多くの資料画像を掲載した80ページ以上におよぶカラーブックレット付き。

RAMEE
RAM-1914(1CD)
ビーバー(1644-1704):レクイエム ヘ短調
シュメルツァー(1620頃-1680):ソナタ 第9番ト長調
アンドレアス・クリストフォルス・クラーマー(1633-1701): パルティータ 第1番ホ短調
ビーバー:5声のソナタ 第8番ト長調
フランティシェク・イグナーツ・アントニン・トゥーマ(1704-1774):スターバト・マーテル ト短調 ※ 世界初録音
プルートアンサンブル(合唱/4Sop、2Ct、2Tn、2Bs)
マルニクス・デ・カート(音楽監督)
ハトホル・コンソート(古楽器使用/2ヴァイオリン、テノール・ヴィオール、バス・ヴィオール、ヴィオローネ、オルガン、3サックバット)
ロミーナ・リシュカ(音楽監督)

録音:2019年11月24-26日ノートル=ダム=ド=ラ=ナティヴィテ教会(キリスト降臨の聖母教会)ガディンヌ、ベルギー
18世紀ボヘミア前古典派の作曲家で、古典派への重要な橋渡しとして知られるトゥーマが残した5つの『スターバト・マーテル』のうちの一つ、 マルニクス・デ・カートがバイエルン州オットーボイレンの修道院で発見した作品の世界初録音です。トゥーマの活動後期の作品とみられ、バ ロックの枠からは大きく進んだ和声でテキストの悲痛さをよく反映しており、テノールとバスのデュオで開始されるのもこのジャンルとしては珍しいと 言えるでしょう。アルバムはトゥーマの1世紀前のボヘミア、オーストリアの作品と組み合わされ、ビーバーの傑作『レクイエム』や器楽合奏曲と並 べることで、トゥーマが継承した伝統と先鋭性どちらも感じ取ることの出来る構成となっています。デ・カートが主宰する合唱団「プルートアンサ ンブル」による美しく溶け合うハーモニーを堪能できるほか、器楽にはロミーナ・リシュカ率いる「ハトホル