湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


バロック以前・新譜速報4


※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。



MSR
MS-1304(1CD)
「5月の愛/ロンサールの時代の恋の歌」
ル・ジュヌ、デ・カストリ、コステレイ、
グドメル、ボネの作品ほか全33曲
ジュリアンヌ・ベアード(S)、
ロバート・ミーリー(Vn)、
パルテニア(ヴィオール四重奏)

録音:2008年
ピエール・ド・ロンサールは16世紀にフランスで活躍した詩人で多くの恋愛詩を作りソネットという詩の形式を創始したことで知られています。このアルバムは彼の詩に作曲した歌が収録されています。雅やかなルネサンスの宮廷の雰囲気が伝わってくる内容。ヴィオール・アンサンブルのパルテニアはニューヨークに拠点を置く団体で近年はルネサンスのみならず新しい作品の委嘱を行ってレパートリーを拡充しています。
DDA-21215(2CD)
チャールズ・エイヴィソン(1709-1770):2つのヴァイオリンとチェロを伴うハープシコード・ソナタ集Op.5&7
CD1)6つのハープシコード・ソナタ Op.5
CD2)6つのハープシコード・ソナタ Op.7
エイヴィソン・アンサンブル【ゲーリー・クーパー(Cemb)、パヴロ・ベズノシウク(Vn)、キャロライン・ボールディング(Vn)、ロビン・マイケル(Vc)】

録音:2008年4月
2009年の生誕200年で再評価されつつあるエイヴィソン。エイヴィソン・アンサンブルによる4タイトル、計8枚のCDも好評を得ている。エイヴィソンはイギリス・カッスル出身で音楽家の両親に音楽の手ほどきを受けた後、イタリアの作曲家ジェミニアーニに教えを受けました。主に協奏曲を中心に作品を発表、生涯の殆どを生まれ故郷で過ごし60才でこの世を去った。ラモー、コレルリの影響を受けた軽やかで歌謡性にあふれた音楽。ハープシコードのクーパーはオックスフォード大学でハープシコードとフォルテピアノを学び、バッハとモーツァルトに定評がありますがベートーヴェン、シューベルトなど古典派から初期ロマン派も取り上げました。

PNEUMA
N-1190(1CD)
エルナンド・デ・タラベラ(1428-1507):グラナダ奪還を祝う聖務(夜課)

[初めの祈祷]
Domine, labia mea aperies / Regem triumphatorem + Ps.94
Sacris sollemniis
[第1の夜課]
Beatus rex Fernandus + Ps.III / Subiecisti, Domine + Ps.8
Quoniam rex et regina + Ps.20 / Benedicamus Patrem
Hodie nobis de caelo / Ego te tuli / Benedixit de Dominus
[第2の夜課]
Posuit hodie Dominus + Ps.45 / Cantemus Domino + Ps.82
Laudemus Deum nostrum + Ps.93 / Exaltate, Domine
Cantemus Domino / Congregati sunt / Tua est potentia
[第3の夜課]
Laetentur caeli + Ps.95 / Laetamini in Domino + Ps.96
Psallamus Domino + Ps.97 / Benedicat nos Deus / Benedicite Deum caeli
Cantemus iterum Domino / Te Deum laudamus / Benedicamus Domino
フアン・カルロス・アセンシオ(指)
スコラ・アンティクァ

録音:2008年11月7-9日、セゴビア(スペイン)、エル・パラル修道院
エルナンド・デ・タラベラはアビラ司教を務めた後、カトリック両王のグラナダ奪還後最初のグラナダ大司教に就任した聖職者で、イサベル女王の聴罪司祭兼顧問。教会音楽においても活躍し、レコンキスタの仕上げであるイスラム王からのグラナダ奪還を記念する「高名なる都市グラナダの引き渡しを祝う聖務とミサ」を作曲しました。スコラ・アンティクァ(1984年創設)は「死者の谷の聖十字架修道院聖歌隊」のOBから成るスペインの男声合唱団。

Tram
TRM-0079(1CD)
【未案内旧譜】
ナルシス・カザノベス(1747-1799):オルガン作品集
ヒムヌス「パンジェ・リングァ」によるソナタ [25]
ソナタ [34]/ロンド [16]
バスのパルティータ [12]
アンティフォナ「サルヴェ・レジナ」によるパソ [7]
カンタービレ [21]/ソナタ [III]/パソ [IV]
ヒムヌス「アヴェ・マリス・ステラ」によるパソ [6]
田園ソナタ(ヴァージョンA)[32]/パソ [VII]
クラリーノのソナタ [28]
パソ [4]/パソ [XII]/パソ [X]
モデスト・モレノ・イ・モレラ(Org)

録音:ジロナ県プチセルダ、聖マリア教会
使用楽器:ブランカフォルト製
TramはDiscmedi社が世界配給するバルセロナのレーベル。「Discmedi」のロゴ表記はございません。

Fra Prod
FRA-501(Bluray)

FRA-001(DVD)
パーセル:歌劇「ディドーとエネアス」 マレーナ・エルンマン(Msディド)
クリストファー・モルトマン(Brエネアス)
ユディット・ヴァン・ワンロイ(Sベリンダ)
ヒラリー・サマーズ(A魔法使いの女)
セリーヌ・リッチ(S第1の魔女)
アナ・クインタンス(S第2の魔女)
マルク・モイヨン(Br精霊)
ダミアン・ホワイトリー(Bs水夫)
フィオナ・ショー(プロローグ)

ウィリアム・クリスティ(指)レザール・フロリサン
演出:デボラ・ウォーナー

収録:2008年12月,オペラコミーク
■新レーベル、fra Prodをご紹介。fraとはフランソワ・ルシヨン&アソシエFrancois Roussillonet Associesの略で、フランスの映像監督フランソワ・ルシヨンが立ち上げた団体の映像出版部門です。今後、様々なオペラのDVD、Bly-Rayの発売が予定されています。第1弾は、ウィリアム・クリスティトレザール・フロリサンの「ディドーとエネアス」です。
バロック音楽界の巨匠クリスティが、パーセルの「ディドーとエネアス」を上演した映像です!クリスティはパーセルをたいへん好んで取り上げており、録音も多数。ことに「ディドーとエネアス」はHMFとERATOに二度録音、さらにヴィレでのライヴがDVD(PALのみ)になっていたので、実にこれが四度目の収録です。デボラ・ウォーナー演出のプロダクションは、2006年に5月にウィーン芸術週間で初演されてから、パリ、アムステルダムなどでも上演され、大きな話題になったものです。記録されている最古の上演が女学校でのものだったことから着想し、舞台はヴィクトリア朝時代風の英国の女学校。オペラの前にプロローグが置かれており、ここでハリー・ポッター・シリーズでおなじみのアイルランドの名女優ショーが、テッド・ヒューズ「エコーとナルシス」、T.S.エリオット「荒地」、ウィリアム・バトラー・イエィツ「彼は天の衣を求める」を朗読して悲劇を予告。一方、児童たちが多数舞台に参加すると、その無邪気さからカルタゴの楽園的平和が広がり、その中で起きる悲劇が一層際立つというもの。この設定はたいへんに効果的で、ディドーの死の場面がいっそう胸に迫ってきます。ディドー役は、今ノリにノッているスウェーデンのメッゾ、エルンマン。歌よし演技よし容姿よしの三拍子揃った歌手で、バロックから現代ものまでたいへんな活躍をしています。エネアスを歌う英国のバリトン、モルトマンの男っぽさや、魔法使いの女を歌うウェールズの名アルト、サマーズの怪演も見物。もちろんクリスティの演奏は、気品のある音色を自由自在に操った極上のもの。映像も美しく、ことにBly-RayはHDD収録ならでは。特典に、クリスティとウォーナーがパーセルについて語る映像が23分収録されています。 (Ki)

Glossa
GCD-922501(1CD)
ヘイズ:ザ・パッションズ、
音楽のための頌歌
エヴェリン・タブ(S)、
ウルリケ・ホフバウアー(S)、上杉清仁(C.T)、
デイヴィッド・マンダーロー(T)、
リサンドロ・アバディエ(Bs)、
アントニー・ルーリー(指)
ラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼル、
バーゼル・スコラカントルムcho

録音:2008年10月、フォルクスハウス・バーゼル(スイス)
1933年に創設されたスイスの古楽専門音楽大学バーゼル・スコラ・カントルム。グロッサとバーゼル・スコラ・カントルムの共同作業による新シリーズ"バーゼル・スコラ・カントルム・シリーズ(SCBシリーズ)"の第1弾では、同校で16世紀、17〜18世紀のアンサンブル、ヴォーカルアンサンブル専攻の教授を務める英国の名匠アントニー・ルーリーがウィリアム・ヘイズ(1708−1777)を取り上げます。「ザ・パッションズ、音楽のための頌歌(The Passions, An Ode for Music)」は、啓蒙時代のイギリス、主にオックスフォードを活躍の場としたウィリアム・ヘイズが、同世代でオックスフォード大学出身の詩人、ウィリアム・コリンズの作品を題材として1750年にオックスフォードで完成させた"劇的なオラトリオ"。後期バロックの語法やギャラント様式、古典派の到来を予感させる作風、当時の芸術と科学に偏在していた"人間の情熱と感情"というテーマを巧みに表現したヘイズの音楽を再評価へと導くキーマン、アントニー・ルーリーの手腕に期待が懸かります。
Glossa
GCD-922502(1CD)
きたまえ、エウテルペよ〜17世紀初期のイタリアン・モノディー
カッチーニ:東の門から
カプスベルガー:トッカータ第1番
カッチーニ:愛よ、私は去り行く
カプスベルガー:アルペジアー第2番
ピッチニーニ:トッカータ第5番
フレスコバルディ:さよなら、愛しい人
カッチーニ:聞きたまえ、エウテルペよ
ディンディア:スクアリド・エ・オスクロ、
 聖母マリアの悲しみ、私の涙に獣たちも
フェラーリ:この世から消え去りたい
カプスベルガー:ガリアルダ
フレスコバルディ:アルド・エ・タッシオ
ペッレグリーニ:チャッコーナ
フェッラーリ:恋する男達よ、私は君達に言いたい
ローザ・ドミンゲス(Ms)、
モニカ・プスティルニク(アーチリュート&ルネサンス・ギター&オルガン)、
ドロレス・コストヤス(テオルボ&バロック・ギター)

録音:2008年9月、カプローナ・サンタ・ジュリア(イタリア)
1602年に出版された歌曲集「新音楽」で、音楽とテキストの新しい関係"モノディ様式"を提案したジュリオ・カッチーニ。このカッチーニの音楽を中心に、鍵盤作品の巨匠フレスコバルディや当時有数のマドリガリアンだったディンディア、ヴェネツィアとウィーンで作曲家、詩人として活躍したフェッラーリなど、17世紀初期のイタリアで花開いたモノディーを歌うのは、エルンスト・ヘフリガーやルネ・ヤーコプスから教えを受けたアルゼンチンのメゾ・ソプラノ歌手ローザ・ドミンゲス。バーゼル・スコラ・カントルムで共にホプキンソン・スミスから薫陶を受けたアルゼンチン生まれの古楽器奏者、プスティルニクとコストヤスとのアルゼンチン・トライアングルが奏でるイタリアン・モノディーから放たれる香りをお楽しみください。
Glossa
GCD-922503(1CD)
ザンクト・ガレンの音楽と詩〜ラトペルト(d.890)、ノートケル(d.912)、トゥオティロ(d.913)の作品
― 聖ガルス/降誕/福音史家ヨハネ
イノセンテス/主の公現
ヴェルスス・アド・プロセッショネム
復活祭/安息日W/キリストの昇天
聖霊降臨
ドミニク・ヴェラール(ディレクター&テノール)、
アンサンブル・ジル・バンショワ

録音:1996年4月ロマンモティエ教会(スイス)

※HMC-905239(H.M.F)からの移行発売
中世、ルネサンス音楽を専門とする世界屈指のヴォーカル・グループ、アンサンブル・ジル・バンショワの主宰であり、スイスの古楽発信地バーゼル・スコラ・カントルムでは、中世、ルネサンスのアンサンブルと声楽の教授という要職にあるドミニク・ヴェラール。この「ザンクト・ガレンの音楽と詩」は、西暦613年に聖ガルスにより設立されたスイスの文化遺産、ザンクト・ガレン修道院に保管されているセクエンツイア集の写本(381)とトロープス集の写本(484)に収められた9世紀の音楽集。ヴェラール率いるアンサンブル・ジル・バンショワのハーモニーはもちろんのこと、音楽史の資料としても非常に価値の高い音源と言えるでしょう。
Glossa
GCD-920310(2CD)
カルダーラ:歌劇「絶大なる名声」 マリア・エスパダ(S)、ラケル・アンドゥエサ(S)、
マリアンネ・ベアーテ・キーラント
(Ms)、ロビン・ブレイズ(C.T)、
アグスティン・プルネル=フレンド(T)、
エミリオ・モレーノ(指)
エル・コンチェルト・エスパニョール

録音:2009年11月、オーディトリ・エンリク・グラナドス(リェイダ/スペイン)でのライヴ
ヴェネツィアで生を受け、マントヴァ、バルセロナ、ローマ、ウィーンに大きな足跡を残したカルダーラ。スペイン継承戦争真っ最中の1708年、ローマのオットボーニ枢機卿の公邸での歌劇「聖カテリーナの殉教」の上演後にスペインのバルセロナへと向かったカルダーラが、同地で後の神聖ローマ皇帝カール6世の婚礼を祝うために上演した作品がこの歌劇「絶大なる名声」です。エミリオ・モレーノは初めてスペインで演奏されたイタリア・オペラと伝わるカルダーラの「絶大なる名声」を上演するために、カウンタテナーのロビン・ブレイズや、スペインのソプラノ、マリア・エスパダ、ノルウェーのメゾ・ソプラノ、マリアンネ・ベアーテ・キーラントなど欧州各国の名歌手たちをソリストに招くなど陣容もかなり強力。カルダーラのスペイン滞在時代の功績が、モレーノ&エル・コンチェルト・エスパニョールの演奏で明らかになります。

Crystal Classics
N-67018(1CD)
グレゴリオ聖歌集
受難とイースターの祈り
フーベルト・ヴェルテン(指)
カントアルテ・レーゲンスブルク

録音:995年12月
※スリップケース仕様
ドイツ、バイエルン州の都市レーゲンスブルクの男声聖歌隊が歌うグレゴリオ聖歌のハーモニーは、まるで神々からのメッセージのように響く。録音会場となったレーゲンスブルク教会音楽学校のコンツェルトザールの豊かな残響が、神聖な雰囲気を高めている。

Dynamic
CDS-656(3CD)
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り,ミサ曲「その時に」 ロベルト・ジーニ(指)
アンサンブル・コンチェルト,
アンサンブル・ラ・ピファレスカ,
コンチェルト・パラティーノ,d.s.g.合唱団

録音:2006年8月,カターニャ、2007年10月,マントヴァ、2009年10月,ボローニャ
モンテヴェルディの代表作の一つ「聖母マリアの夕べの祈り」が出版されたのが1610年、今年はそれから400年にあたります。今回登場する新録音は、モンテヴェルディのスペシャリストとして知られるロベルト・ジーニが指揮したもの。ジーニは「倫理的、宗教的森」の初の全曲録音を果たすなど、モンテヴェルディ復興に大きな貢献を果たした人物です。ここでもモンテヴェルディを知り尽くした充実した音楽を繰り広げています。また1610年に出版された楽譜にあるミサ曲「その時に(イン・イッロ・テンポレ)」も収録。2曲あるうち1曲に選択されることもあるマニフィカトも2曲とも収録。そのため3CDですが、なんと1.5CD価格という太っ腹!充実した演奏をお手頃価格でお楽しみいただけます。 (Ki)

K617
K617-214(1CD)
オルガン演奏によるアンデスのお祭
スヴェーリンク:もしも運命の女神に愛されるなら
ピエトロ・フィリップ:幻想曲
ドメニコ・ジッポーリ:トッカータ
即興演奏
ジュアン・カピストラーノ・ペルカ、
フランシス・カペレ、ウリエル・ヴァラディ(Org)

録音:2008年10月31日~11月3日、ペルー(ライヴ)
オルガン演奏が活躍する歴史的なアンデスのお祭り。華やかな衣装に身を包み踊るアンデスのお祭り。これをペルーの歴史的なオルガンでスヴェーリンクから即興演奏まで時代をこえた曲目で構成されております。 (Ki)

FLORA
FLORA-1307(1CD)
ノルウェーのアーベル
トマス・ロビンソン(活躍:1589頃-1609頃):鐘による20のウェイズ
ベイアルン伝承曲:結婚行進曲
フェリーチェ・ジャルディーニ(1716-1796):アンダンテ−ロンド・グラツィオーソ
オイスタイン・ニルソンのフッラスラーグ
シリ・デュヴィークのスプリンガル
クヌート・ハムレのハルダンゲル・ルール
カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):アレグロ
ヨハン・カスパル・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):ロンド
ウィリアム・ブレイド(1560-1630):スコットランド舞曲
不詳:I can not keepe my wife at howme / Home again, Market is done
不詳:Cuperaree
不詳:妖精の仮面
ヨハン・マッテゾン(1681-1764):Felsenlied unsichtbarer Geschopffe
バッハ(1675-1750):ガヴォット I&II
カール・フリードリヒ・アーベル:アルペッジョ−アダージョ−アレグロ
ヴォス伝承曲:ノッリンゲン
ハリングダール伝承曲:ファニトゥレン
セテスダールのヴィーダル・ランデのガンガル:ゴルラウス
ニルス・オークラン(ハリングフェレ)
エリーザベト・ザイツ(ティンパノン)
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2007年9月、ベルギー、ブラ=シュル=リエンヌ
ドイツの作曲家で音楽史上におけるヴィオラ・ダ・ガンバの最後の名手カール・フリードリヒ・アーベルが北欧ノルウェーを旅し、民俗楽器奏者と交流するという「架空の旅」シリーズ第2弾(第1弾は「ヒューム大佐のインドへの旅」;FLORA 1006)。今回のゲストはハリングフェレ(ハルダンゲル・フィドル)の名手ニルス・オークラン。透明で冷涼な空気感の漂う中、穏やかに楽しげに繰り広げられる音楽の語らい。ティンパノン(真鍮弦を2つのヘラのようなもので叩く卓上琴)が二つの弦楽器の仲をとりもつかのように彩を添えて。例によってブックレット無しのパターンですが、理屈抜きでご堪能いただけること請け合いです。

MUSIC CENTRE SLOVAKIA
HC-10015(1CD)
Pestry Zbornik(ダブラチュア雑譜集)の音楽
ヨハン・カスパル・ホルン(1630頃-1685):「パレルゴン・ムジクム、または音楽の副業」(1663)〜
アルマンド(115),クラント(116),バッロ(117),サラバンド(118)
不詳:アリア(8)/ヴォルタ(9)/アモール(99)/トレツァ(20)
ザムエリス・マルクフェルナー(1621-1674):前奏曲ハ長調(97)
不詳:その夜が来た(46)/暁の星の何と美しいことか(44)
私の心の底から(44)/終結(98)
ヨハン・カスパル・ホルン:「音楽のパレルゴン、…」から
アルマンド(111),クランド(112),バッロ(113),サラバンド(114)
不詳:私のリリア、私の心(14)/変奏(15)/Schmiedt Current(134)
サラバンド(16)
スタニスワフ・ルボミルスキ:コレア(83)
ヨハン・カスパル・ホルン:「音楽のパレルゴン、…」から
アルマンド(128),クラント(129),バッロ(130),サラバンド(131)
不詳:コレア イ長調(71)/同変ロ長調(72)/同ハ長調(73)/同ニ長調(74)
同ホ長調(75)/同ヘ長調(76)/同ト長調(77)/同ロ長調(78)
ザムエリス・マルクフェルナー:フーガ第6旋法(95)/フーガ(136)
不詳:サラバンド(31)/サラバンド(32)/Semitta(30)
ヨハン・カスパル・ホルン:「音楽のパレルゴン、…」から
アルマンド(107),クラント(108),バッロ(109),サラバンド(110)
不詳:前奏曲(91)/おお、悲しみよ(60)/恩寵である聖霊(47)
今こそ私たちは聖霊に祈る(48)/高みにある神にのみ栄光あれ(49)
ヨハン・カスパル・ホルン:「音楽のパレルゴン、…」から
アルマンド(124),クラント(125),バッロ(126),サラバンド(127)
不詳:イントラーダ(70)/ハンガリーのコレア(23)/調和(24)
Rund laetum et truncum(101)/ポーランドのコレア(62)/Wechsl Tantz(52)
ヨハン・カスパル・ホルン:「音楽のパレルゴン、…」から
アルマンド(65),クラント(66),バッロ(102),サラバンド(67)
マルティナ・ダクスベック(S)
ソマ・ディニェース(チェンバロ、オルガン)
ソラメンテ・ナトゥラーリ
ミロシュ・ヴァレント(指)

録音:2006年12月16日、プラチスラヴァ、大司教宮殿、ライヴ
「Pestry Zbornik」は17世紀終盤にレヴォチャの有力商人のために作られた楽譜集で、当時のスロヴァキアでの音楽を伝える有名な資料。(上記の括弧の中の数字は各曲に付された番号と思われます。) 中核を成すのは、オーストリアのアマチュア作曲家(本業は医者)ヨハン・カスパル・ホルンが書いた舞曲。ソラメンテ・ナトゥラーリはミロシュ・ヴァレントが1995年に創設したスロヴァキアのピリオド楽器アンサンブル。

露OLYMPIA
MKM-239(1CD)
聖三位一体〜五旬祭の奉神礼から
ロシア正教聖歌(全24曲)
カントゥス聖楽アンサンブル
リュドミラ・アルシャフスカヤ(指)

録音:1993年

CZECH RADIOSERVIS
CR-0001-3(1CD)
【未案内旧譜】
ルネサンス声楽曲集
ピエール・アテニャン(1494頃-1551/1552):Tourdion
クレマン・ジャヌカン(1485頃-1558):Petite nymphe folastre
ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517):Innsbruck, ich muss dich lassen
トワノ・アルボー(1520-1595):Pavanne
クレマン・ジャヌカン:Faictes le moi
ヤコブ・レニャールト(1540頃-1599):Wann ich gedenk der Stund
メルヒオール・シェーラー(16世紀):Herzlich tut mich erfreuen
コンラート・フォン・ハーゲン(1550-1616):Herzlich tut mich erfreuen
ジョン・ベネット(1575/1580-?):Weep, o mine eyes
オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):Che piu d'un giorno
ピエール・パスロー(1509-1547):Tous amoureux
ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(1556-1622):Viver lieto voglio
アドリアン・ヴィラールト(1509-1562):Zoia zentil
バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470頃-1535頃):Se ben hor
オルランドゥス・ラッスス:Bon jour, mon coeur
ヤコブ・レニャールト:Ich hab vermeint
アントニオ・スカンデッロ(1517-1580):Ein Hennlein weiss
トマス・モーリー(1557頃-1603):It wAS-a lover and his lass
フィリップ・ヴェルドロ(1500-1565):Madonna, per voi ardo
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525-1594):Alla riva del Tebro
フィリップ・ヴェルドロ:Donna leggiadr'e bella
カンツィオ・アンティクァ
ペトル・ネイェドリー(指)

録音:1995年11月5-19日、パルドゥビツェ(チェコ)
チェコの声楽アンサンブル、カンツィオ・アンティクァの自主製作アルバム(1996年発売か)がそのままチェコ放送レーベルに移行したと思われる商品。本体・外装ともにレーベル、規格番号の表記はございません。規格番号とバーコードを記載したシールが貼られるようですが、徹底しないことも考えられますのであらかじめご了承ください。

SONUS
S-002051(1CD)
【未案内旧譜】
クリスマスを名作曲家たちの音楽とともに
ヨハン・クリストフ・ペッツ(1664-1716):2つのアルトリコーダー,弦楽と通奏低音の為のコンチェルト・パストラーレ ヘ長調*
トマシュ・ノルベルト・コウトニーク(1698-1774):バス,弦楽とオルガンの為のパストレッラ・ハナティカ+
フランチシェク・クサヴェル・ポコルニー(1729-1794):シンフォニア ニ長調
ヤクプ・ヤン・リバ(1765-1815):ソプラノ,アルト,ヴィオラと管弦楽の為のパストレッラ変ホ長調#
イジー・イグナーツ・リネク(1725-1791):バス,弦楽とオルガンの為のパストレッラ ト長調+
ヴァーツラフ・ピフル(1741-1805):シンフォニア・パストラーリス ニ長調
ヨハン・マティアス・シュペルガー(1750-1812):ソプラノ,コントラバス,管弦楽と通奏低音の為のレチタティーヴォとアリア 変ホ長調**
ペトラ・エルレバホヴァー(S)#/**
アンナ・ハヴリーコヴァー(A)#*
ラデク・クレイチー(Bs)+
エヴァ・パウリチコヴァー、
イロナ・ヴェセロフスカー(リコーダー)*
マルチン・ジホフスキー(Cb)*
イジー・ハヴリーク(指)ベンダ室内O

録音:2005年2月26-27日、5月7日、ウースチー・ナド・ラベン、チェコ放送北部支局スタジオ

K617
K617-216(1CD)
マテオ・フレチャ:エンサラダ集(プラハ、1581年)
エル・ボン・ジョルン(ペレ・アルベルヒ・ヴィラ)
エル・フエゴ(マテオ・フレチャ)
ラ・トルッラ(バルトム・カルセレス)
ラ・ルハ(ペレ・アルベルヒ・ヴィラ)
ラ・ボンバ(マテオ・フレチャ)
ラ・コロンビーナ

録音:2009年4月
エンサラダは、16世紀ごろのスペインにおいて宮廷を中心に流行した、一種のこっけいなマドリガルです。名称は「サラダ」を意味し、その歌詞には諸国(スペイン、フランス、イタリア、カタロニアほか)の俗語およびラテン語が、任意にとりまぜられています。旋律にも、諸国の通俗的な歌が多く用いられています。このエンサラダのもっとも高名な作曲家マテオ・フレチャによる、1581年に出版されたエンサラダ集に収められた作品が聴けます。古きよき外国の早口ことば歌の様相で、楽しい1枚です。 (Ki)
K617
K617-218(1CD)
17世紀後半のフランスの作曲家たちの名曲集
エリザベト・クロード・ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665-1729):紅海の路(第1巻,1708年)、
 トリオ・ソナタ第3番ニ長調(1695年)
セバスティアン・ド・ブロッサール:トリオ・ソナタト短調SdB.222、
 サロモンのシュエット(SdB.71)、
 リトルネロ(SdB.226)
ルネ・ドルアール・ド・ブッセ(1703-1760):ユディート(第1巻1735年
ル・タンドル・アムール
ルアンダ・シキエーラ(S)

録音:2009年7月
フランスの音楽界に君臨していたリュリの死後、フランスには、イタリアなどから新鮮な風が吹き込みました。この新しい風を受けて、このCDに収められているような、作曲家たちの作品が生まれました。ジャケ・ドゥ・ラ・ゲール、ブロッサール、ブッセの音楽がここよみがえります。 (Ki)
K617
K617-220(2CD)
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(1610年) ガブリエル・ガッリード(指)
アンサンブル・エリマ、
エウフォニア声楽アンサンブル、
アントニオ・イル・ヴェルソcho、
マドリガリアcho、
レ・サクブティエ・ド・トゥールーズ

録音:1999年7月シチリア島エリーチェ/聖マルティヌス教会
※K617-136の再発盤
力強さと透明な美しさを併せ持つ名盤、ガッリードの「聖母マリアの夕べの祈り」復活です。心の底から真に祈っているような力強い表情に圧倒されっぱなしの約2時間です。 (Ki)

ENZO Recordings
EZCD-10005(1CD)
サクバットの決意/宮下宣子

[1]トバイアス・ヒューム:兵士の決意
[2]チプリアーノ・デ・ローレ/リッカルド・ロニョーニ:別れのときに
[3]アンドレア・ガブリエリ/ジョヴァンニ・バッサーノ:愛しい人よ
[4]トーマ・クレキヨン/ジョヴァンニ・バッサーノ:爽やかなガリヤルド
[5]ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ/フランチェスコ・ロニョーニ:麗しきかな
[6]濱田芳通:バルバラ・ストロッツィの「秘密の恋人」を基にしたパッサカリオ
[7]アンドレア・チーマ:2声のためのカプリッチオ
[8]濱田芳通:若い娘(フランス古謡)
[9]バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラべルデ:コレンテ第26番
[10]バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラべルデ:2声のためのカンツォン第22番
[11]-[14]ゲオルグ・フィリップ・テレマン:幻想曲第9番
[15]ヘンリー・パーセル:夕べの祈り
[16]-[19]アントニオ・ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ第6番
宮下宣子(サクバット)
廣田芳通(コルネット[8])、
西山まりえ(バロックhap[1]-[10][15]-[17][19]、レガール[1]、
矢野薫(Org[1]-[10][15][17]-[19])、
橋木香哉(セルパン[1][7][9][10」)

録音:2009年8月5-7日栃木、岩舟コスモス・ホール(セッション・デジタル)
日本女性金管奏者のパイオニア宮下宣子が、日本人奏者としては初となるサクバット・ソロ・アルバムを堂々完成。濱田芳通、西山まりえら古楽界最高のメンバーと共にルネサンス〜バロック期の音楽を奏でた注目作です。 (Ki)
★宮下宣子…東京芸術大学及び同大学院修士課程修了。在学中、安宅賞受賞。文化庁海外派遣研修員としてケルン音楽大学に留学、最優秀で卒業。第1回モーリス・アンドレ国際コンクール、アンサンブル部門入選。第49回毎日新聞社NHK共催音楽コンクール金管楽器部門第3位。大学在学中より日本オーケストラ界初の女性金管奏者として、新日本フィルハーモニー交響楽団に入団、現在に至る。フェリス女学院大学非常勤講師。モダン・トロンボーンを伊藤清、ブラニミール・スローカー。サクバットを飯塚睦彦、ダヴィッド・ヤークス、キャサリン・モトゥーズ、シュテファン・レジェー、フランク・ポイトゥリヌ。古楽を濱田芳通各氏に師事。また、東京ヒストリカルブラスのメンバーとしてテナーホルン、バスフリューゲル、ナチュラルトランペットやクラシカルトロンボーンなどを駆使して、作品のオリジナル性を生かした活動も積極的に行なっている。

K617
K617-212(1CD)
シギスムント・ノイコム(1778-1858):ミサ・ソレムニス ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ(王室大厩舎・王宮付楽団)
シャンブル・デュ・ナムールcho
マリー・カミーユ・ヴァキエ、
カミーユ・ポウル(S)
ジェンマ・コマ=アラベール(Ms)
ダニエル・オーチンクロス(T)、
ジョナサン・ガントルプ(Br)

録音:2008年10月3,5日(ライブ)
ノイコムの大作「ミサ・ソレムニス」の登場。1810年代をブラジルで過ごし、ジョアン6世の宮廷で働きました。この作品は、ノイコムがブラジルに滞在していた1817年のもの。ジョアン6世の王位就任儀式のために作曲されましたが、うやむやな政治的理由で日の目を見ることなく、演奏されることのなかった手稿譜は、作曲家自身が後にフランス国に寄贈した幾千もの楽譜の中に埋もれたままになっていました。全体的にやわらかな雰囲気に包まれていますが、「グローリア」楽章冒頭のティンパニ連打は印象的。「サンクトゥス」の荘厳さもたいへんすがすがしいものとなっています。マルゴワールが、ノイコムの大作に新たな光をあてています。 (Ki)

Glossa
GCD-921620(2CD)
グレトリ:音楽悲劇「アンドロマケ」 カリン・ドゥシェー(S/アンドロマケ)、
マリア・リッカルダ・ウェッセリンク(Ms/ヘルミオネ)、
セバスチャン・グーゼ(T/ピュロス)、
タシス・クリストヤニス(Br/オレステス)、
エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル、
ヴェルサイユ・バロック音楽センターcho

録音:2009年10月、ブリュッセル・ボザール・パレス
17世紀フランスの名作家ジャン・ラシーヌ(1639−1699)の「アンドロマケ(アンドロマック)」を原作としたグレトリの音楽悲劇。マリー・アントワネットの庇護を受け、ナポレオンからはレジオン・ドヌール勲章を授けられるなど栄誉を極めたグレトリの生涯や、ギリシャ神話やギリシャ悲劇に登場する「アンドロマケ」を主役としたストーリー。これらの知名度の高さとは相反するかのように、ほとんど知られてこなかった音楽悲劇の"音楽"の部分が、マレやデトシュ、リュリの音楽悲劇を見事に蘇演させてきたニケ&コンセール・スピリチュエルによって蘇ります。

PNEUMA
PN-1140(1CD)
モリスコのサンブラ(宴)
[追放]
アル=アンダルスの思い出(器楽による序奏)
高貴なるセビリャの(歌詞:不詳、アグスティン・ドゥランのロマンセ全集から)
Twishya(舞曲)
[地域的信仰心]
モリスコの女たち、ファンダンゴ(歌詞:不詳、アグスティン・ドゥランのロマンセ全集から)
モリスコの女たち(音楽:フアン・デル・エンシナ(1468-1529)作曲「美しい婦人」)
彼女が情熱的に愛しているとは驚きだ−豊かな愛
モリスコの多くは(歌詞:不詳、アグスティン・ドゥランのロマンセ全集から/音楽:フアン・デル・エンシナ作曲「私は休んでいた」)
[私の故郷への愛]
杯を交え、満たし、繰り返せ(歌詞:イブン・アル・ジャティブ(グラナダ1313-フェズ1374))
ラ・ハカラ(器楽、作曲者不詳、17世紀)
他の誰もあり得ない−私はそれが愛であるとわからなかった−
私は愛する人のために耐える−あなたは賢くなり、私は愛するようになる
[モリスコの誇り]
すでに大いに飾り立てられ(歌詞:不詳、アグスティン・ドゥランのロマンセ全集から)
私は泉から小川まで来た
硬い麻のサンダルを履いたモリスコの男(歌詞:不詳、アグスティン・ドゥランのロマンセ全集から音楽:フアン・アラニェス(1560頃-1649)作曲「シャコンヌの夜会」))
[モリスコのセビリャからの出発]
その上、ベティスは(若い未亡人と三人の子供)(歌詞:ガスパル・デ・アギラル、バレンシア、1610/音楽:フアン・デル・エンシナ作曲「ため息はおさまらず」)
あなたの愛は私の心を壊した
さらに、大きな一軍を見よ(帰還したスペインの報復)(歌詞:ガスパル・デ・アギラル、バレンシア、1610/音楽:作曲者不詳「たいまつの踊り」(マドリード、1677))
またあの有名な門も見よ(歌詞:ガスパル・デ・アギラル、バレンシア、1610/
音楽:ルカス・ルイシ・デ・リバヤス、マドリード、1677)
[サンブラ、モリスコの婚礼の宴]
庭のせせらぎを見よ つまづいた愛(フアン・イダルゴ(1614-1685)作曲)
おお、満月の夜は明ける
ムシカ・アンティグア[サイド・ベルカディ(モリスコ歌唱、リュート、デルブカ、タル)、セサル・カラソ(歌、ビオラ)、アハメド・アル・ガジ(ラバブ、ビオラ・アルト)、フェリペ・サンチェス(バロックギター)、アブデル・ウアヒド・センハジ(ナイ)、ダビド・マヨラル(太鼓、デルブカ、ダフ、小タンバリン、鈴)]
エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、笛、コーラス、指揮)

録音:2009年、マドリード、Axis
モリスコとは、イベリア半島のレコンキスタ(キリスト教徒による再征服)においてカトリックに改宗したイスラム教徒を指す言葉。彼らの改宗の多くは表向きで、結局はレコンキスタ完了(1492年)後は「隠れイスラム教徒」として迫害を受け、スペインから追放されてしまいました。
PNEUMA
PN-1160(1CD)
アルハンブラのばら−ワシントン・アーヴィングの物語
14−19世紀の音楽

■[三人の美しい王女の伝説]
アルジェリアのGharnati(15世紀):アルハンブラ物語
モロッコ伝承のアンダルシア音楽:三人の美しい王女
フアン・デル・エンシナ(1468-1529):ああ私は悲しい(王宮の歌曲集 CMP293;15世紀)
不詳:あの騎士よ、お母様(王宮の歌曲集 CMP350)
不詳:三人のモーロの乙女(王宮の歌曲集 CMP24)
不詳:あなたのせいで私に災いが起こる、姫よ(王宮の歌曲集 CMP376)
モロッコ伝承のアンダルシア音楽:私の愛情
フアン・ポンセ:姫たちの塔(王宮の歌曲集 CMP341)
アロンソ:姫よ目を伏せないで(王宮の歌曲集 CMP403)
チュニス伝承のアンダルシア音楽(14世紀):ゾラハイダの持つ力(器楽)
不詳:愛の水浴に(王宮の歌曲集 CMP149)
■[アルハンブラのばらの伝説]
チュニス伝承のアンダルシア音楽(14世紀):王妃のための婚礼の歌
オリエント伝承のセファルディムの歌:ばらが花開く
サンティアゴ・デ・ムルシア(1682-1735):苦悩(メキシコ、サルディバル写本;1730)
北アフリカ伝承のセファルディムの歌:畑のばらのように
ジプシーの歌:ほめ言葉(1825年、マドリードで出版)
不詳:4つのフォリア(1593;マドリード国立図書館 Mss6001「花束」)
マヌエル・ガルシア(1775-1832):茨の中のばらのように(セギディリャ;1815頃)
サンティアゴ・デ・ムルシア:ファンダンゴ(メキシコ、サルディバル写本;1730)
シリア、アレッポ伝承のアンダルシア音楽:ガゼルの牧者
ムシカ・アンティグア[フェリペ・サンチェス(中世ギター、バロックギター、ロマンティックギター)、セサル・カラソ(歌、ビオラ)、ワフィル・シェイク(アラブ・リュート)、ハイメ・ムニョス(横笛、カバル、アハベバ、コルヌミューズ、シャリュモー、葦笛)、ダビド・マヨラル(太鼓、タンバリン、ダルブカ、小タンバリン、タル、レク)
エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、各種フルート、タル、指揮)

録音:2009年、マドリード、Axis
「アルハンブラ物語」の作者ワシントン・アーヴィング(1783-1859)の没後150年記念盤。

Dynamic
DYNDVD-33641(2DVD)
モンテヴェルディ:「ウリッセの帰還」 コビー・ヴァン・レンスブルグ(Tウリッセ)
クリスティーン・ライス(Msペネーロペ)
シリル・オヴィディ(Tテレーマコ)
ジョゼフ・コーンウェル(Tエウメーテ)
ウンベルト・キウンモ(Bsアンティノー)
フアン・サンチョ(Tアンフィーノモ)
シャビエ・サバタ(CTピサンドロ)
クレア・デボノ(Sミネルヴァ)
ルイージ・デ・ドナート(Bsネットゥーノ)他
ウィリアム・クリスティ(指)レザール・フロリサン

収録:2009年4月,マドリッド
※リージョン・オール/NTSC/16:9DD5.1、LPCM2.0/175m/字幕:伊英独仏西
クリスティのモンテヴェルディ、第2弾!大好評の《オルフェオ》に続き、クリスティ&ピッツィの豪華コンビによるモンテヴェルディが登場。今回は《ウリッセの帰還》。トロイ戦争の後、神々の怒りを買って放浪の身となり、苦難の末20年ぶりに妻と再会を果たしたウリッセ(オデュッセウス、ユリシーズ)の物語。モンテヴェルディのオペラの中では最も渋い、けれども深々とした感動のある名作です。それをクリスティとピッツィの大御所二人が手がけると言うのですから、面白くないはずがありません!またキャストも秀逸。熱の入ったバロックテノールとして知られるレンスブルグのウリッセを筆頭に、ライス、オヴィディ、サバタと、バロック声楽ファンなら「おお!」と喜ぶような優れた面々。ことに要所でウリッセを導くミネルヴァを歌うマルタ島出身のソプラノ、デボノの透明な声は要注目です。特典映像として、クリスティ、レンスブルグ、ライスへのインタビュー映像付きです。 (Ki)

ORF
ORFCD-3086(2CD)
モンテヴェルディ:歌劇《オルフェオ》(ヒンデミット校訂・編曲版) パウル・ヒンデミット(指)
器楽アンサンブル(ウィーン・コンツェントス・ムジクス),
ウィーン・ジングアカデミー
P.ブリントン、G.シニムベルギ、U.グラフ、他の歌手陣

録音:1954年ウィーン芸術週間におけるライヴ

※ピリオド楽器による世界初録音
ボーナスPDFファイル:リブレット(イタリア語、ドイツ語、英語)、当時のパンフレット、1609年出版の総譜(全104ページ)
アーノンクールは第21回京都賞の思想・芸術部門受賞のスピーチで当録音であるヒンデミット編曲、指揮による《オルフェオ》について言及しています。「1954年にパウル・ヒンデミットがウィーンでモンテヴェルディの「オルフェオ」を上演しました。コンツェントゥス・ムジクスの弦楽器奏者は全員、楽器を総動員して参加しました。これが私とモンテヴェルディとの最初の出会いでした。(中略)ヒンデミットによる上演は、私の音楽家としての将来に多大な影響を与えることになったわけです。」使用されている楽譜はヒンデミットが欠落していると思われる箇所を補作し、また部分的にヒンデミットのイマジネーションが盛り込まれた魅力的なスコアで古楽好きのみならず多くのファンを魅了することでしょう。1953年にアーノンクールが結成したコンツェントゥス・ムジクスですが、まだ公式デビュー(1957年)前の演奏です。もちろんアーノンクールもチェロ奏者として参加しています。1954年の歴史的ライヴ録音(モノラル)ですが、立体感のあるみずみずしい音質です。
またボーナスとしてパソコン(PDFファイル)にてリブレットや貴重な資料を閲覧できます。
ORF
ORFCD-3082(5CD)
レゾナンツェン音楽祭2009「喜びの庭園」
CD1)
(1)ヴィヴァルディ:音楽劇《テルモドンテ川のヘラクレス》
(2)ローゼンミュラー:ソナタ]U
 フレスコバルディ:カプリチオ第9番
(3)バッティフェリ:リチェルカーレ第6番
 パーセル:劇音楽《ほどかれたゴルディウスの結び目》
(4)ヘンデル:仮面劇《エイシスとガラテア》
CD2)
(5)J.オトテール:田園風の結婚式
 N.シェドヴィユ:ソナタ ト短調/
M.モンテクレール:田園風アリア
(6)A.ブリュメル:祝福された聖母のミサ
 作者不詳(1550年頃):アヴェ・サンクティシマ・マリア
(7)J.F.マイスター:5度の音楽ハ長調、
 シャコンヌニ短調、
フレスコバルディ
:ベルガマウスク
CD3)
(8)ルッツァスキ:2人または3人の女声のための歌曲(4曲)
(9)フレスコバルディ:トッカータ集第2集より第9番
(10)ダウランド、フェラボスコ、ダニエルの作品(全6曲)
(11)ヘンデル:セレナータ《アチ、ガラテアとポリフェモ》HWV72
CD4)
(12)バード、イシャム、パーセル、プレイフォード、
 ジェンキンス、ハンフリーの作品
(13)フレスコバルディ:トッカータ第7番
 フローベルガー:カプリッチョ第3番、組曲第12番ハ長調
(14)モンテクレール:《パンとシランクス》
(15)ラモー:コンセール第2番ト長調(コンセール用クラヴサン曲集より)
CD5)
(16)フォルクレイ、マレの作品(全7曲)
(17)作者不詳(1800年頃)の作品全4曲
(1)ファビオ・ビオンディ(指)エウローパ・ガランテ,
 ヴィヴィカ・ゲノー、ロベルタ・インヴェルニッツィ、
 ステファニー・イラニ、フィリップ・ジャルスキー、
 ロミーナ・バッソ
(2)(3)ヴェロニカ・スクプリク((指),Vn)ラ・ドルチェッツァ
(4)P.マクリーシュ(指)
 ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズ,
 マイリ・ローソン、ジェイムズ・ギルクリスト、
 クリストファー・パーヴェス
CD2)
(5)ドロテー・オバーリンガー((指)、B.fl)アンサンブル1700
(6)シュティムヴェルク
(7)アルテ・ムジーク・ケルン(Vn、Vc、Gamb、lute、cemb)
CD3)
(8)(9)フランチェスコ・チェーラ((指)、Cemb)
 アンサンブル・アルテ・ムジカ、
(10)エヴァンゲリナ・マスカルディ&モニカ・プスティルニク(Lute)
(11)P.マクリーシュ(指)
 ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズ、
 バルバラ・コジェリ(ガラテア)、
 ギリアン・ウェブスター(アチ)、
 クリストファー・パーヴェス(ポリフェモ)
CD4)
(12)レッド・バード(T、B、Vn、lute又はバロックG、Cemb又はOrg)
(13)マグダレーナ・ハイジベーダー(Cemb)
(14)ラ・ルシニョーラ(S、B-fl、バロックOb、Gamb、Cemb)
(15)アンサンブル・アミカル(flトラヴェルソ、Gamb、Cemb)
CD5)
(16)クリストフ・ウルバネッツ(gamb)、
 A.M.ドラゴシツ(Cemb)
(17)シカネーダース・ユーゲント(シャルマイ、声、口琴、牧羊笛、手回し風琴)

録音:2009年1月ウィーン・コンツェルトハウス,全てライヴ録音
ウィーンではチケットもなかなか取れない人気の古楽界の一大イベント「レゾナンツェン音楽祭」。2009年もビオンディやマクリーシュといった大物による大編成作品から室内楽まで盛りだくさんのCD5枚組。

LICANUS
CDM-0824(1CD)
12-13世紀バレンシアにおけるアンダルシアの音楽と詩

サーナ第1番「ああ、私のアル=アンダルス」:Ibn Jafaya(アルシラ、1058-1139)
サーナ第2番「アルシラの私の土地」:Ibn Jafaya
サーナ第3番「おお、バレンシア、お前はお前ではない」:Ibn Jafaya
サーナ第4番「あなたの眼差し」:Amat al-Aziz al-Husayniyya(レバンテ、12-13世紀)
サーナ第5番「バレンシアのルサファ」:Al-Rusafi(バレンシア、ルサファ、1141- マラガ、1177)
サーナ第6番「浴場」:Al-Rusafi
サーナ第7番「私の魂をあげる」:Ibn Labbana(?- バレンシア、1113)
サーナ第8番「水汲み水車」:Ibn al-Abbar(バレンシア、1199- チュニス、1260)
サーナ第9番「恋する者たち」:Ibn al-Arif(アルメリア、1088- フェズ=マラケシュ、1141)
サーナ第10番「夜明けの歌」:Ibn Yinnan al-Xativi(ハティバ)(未完?)
サーナ第11番「戦士の墓碑銘」:Ibn Zaqqat(?- アルシア、1134)
サーナ第12番「嵐の日」:Ibn Zaqqat
アブデルラヒム・アブデルモウメン(歌)

モハメド・アミン・エル・アクラミ(指)アンサンブル・アクラミ
カルレス・マグラネル(指)カペリャ・デ・ミニストレルス

録音:2008年3月1-2日、 ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール
カトリック教徒による再征服のためスペインから逃れたイスラムの芸術家にとって「失われた庭」となったバレンシア地方。バレンシアにおけるイスラム芸術全盛期の音楽と詩を、北アフリカに伝わる資料に基づいて再現したアルバムです。
LICANUS
CDM-0825(3CD)
ハイメ1世の時代の音楽
【CD-1: CDM-0822】
聖母の誉を称えるためにアラゴン王国のアルス・アンティクァ
タラゴナ、サンタ・クレウス[聖十字架]修道院?(13世紀)
 Ab hac familia(器楽)
 聖母の謙虚さが世に救いをもたらした[Sospitati dedit mundum]
 サンクトゥス/天の軍団はこぞりて御身をたたえる[Te laudant agmina]
 罪を除きたまえ[Crimina tollit]
タラゴナ県エスカラデイの修道院長
 神の御母よ[Mater Dei]
タラゴナ、サンタ・クレウス[聖十字架]修道院?(13世紀)
 聖母マリアの生誕を[Nativitas Marie virginis]
 御身はあまたの称賛に値し[Promeneris summe laudis]
 栄光に満てる神の御母は[Gloriose matris Dei]
ジロナ県リポイの聖マリア修道院(13世紀)
 冬の寒さが緩み[Cedit frigus hiemale]
タラゴナ県トルトザの大聖堂(13世紀)
 イザヤは歌った[Isaias cecinit]
 春の花の姿で[Veri floris sub figura]
 忠信を捧げる者たちよ、喜べ[Gaudeat devotio fidelium]
バルセロナ県ムルタのサン・ジェロニ[聖ジェロニモ]修道院(14世紀)
 至高の父の誉を称えるために[Ad honorem summi Patris]
シビラの歌(ジローナ? 12世紀)
 審判の徴[Iudicii Signum]

【CD-2: CDM-0823】
恋と恋歌12-13世紀、アラゴン王国のトルバドゥール
ライモン・デ・ミラヴァル(12世紀-13世紀):Bel m'es q'ieu chant
ベレンゲル・デ・パロウ(12世紀):
 Bona dona / De la gensor qu'om vey' / Ab la fresca clardat
 Totz temoros e duptans / Dona, la genser qu'om veya
 Aital dona / Tant m'abelis
ポンス・ドルタファ(12世紀-13世紀):Si ai perdut mon saber
ギラウト・リキエル(?-1292):Pus astres no m'es donatz
不詳(サン・ジュアン・デ・レス・アバデセス歌集 から;13世紀):
 Era us preg / S'anc vos ame / Amors, merce no sia / Ara lausetz, lauset
Matieu de Caersi[マテュー・デ・ケルシ?](13世紀):Tant suy marritz

【CD-3: CDM-0824】
失われた庭12-13世紀バレンシアにおけるアンダルシアの音楽と詩
 サーナ第1番「ああ、私のアル=アンダルス」:
 Ibn Jafaya(アルシラ、1058-1139)
 サーナ第2番「アルシラの私の土地」:Ibn Jafaya
 サーナ第3番「おお、バレンシア、お前はお前ではない」:Ibn Jafaya
 サーナ第4番「あなたの瞳」:
 Amat al-Aziz al-Husayniyya(レバンテ、12-13世紀)
 サーナ第5番「バレンシアのルサファ」:
 Al-Rusafi(バレンシア、ルサファ、1141- マラガ、1177)
 サーナ第6番「浴場」:Al-Rusafi
 サーナ第7番「私の魂をあげる」:Ibn Labbana(?- バレンシア、1113)
 サーナ第8番「水汲み水車」:
 Ibn al-Abbar(バレンシア、1199- チュニス、1260)
 サーナ第9番「恋する者たち」:
 Ibn al-Arif(アルメリア、1088- フェズ=マラケシュ、1141)
 サーナ第10番「夜明けの歌」:Ibn Yinnan al-Xativi(ハティバ)(未完?)
 サーナ第11番「戦士の墓碑銘」:Ibn Zaqqat(?- アルシア、1134)
 サーナ第12番「嵐の日」:Ibn Zaqqat
【CD-1】
カペリャ・デ・ミニストレルス
ピラル・エステバン(S)
アルベルト・グァルディオラ、ホセ・ピサロ(T)
ダビド・アンティク(リコーダー)カルレス・マグラネル(ヴィエール)
エフレン・ロペス(中世リュート、ギテルナ)
イグナジ・ジュルダ(Org)
パウ・バリェステル(鈴、打楽器)
リュイス・ビク・ヴォカーリス(男声合唱)
カルレス・マグラネル(指)
録音:2007年12月29-30日、バレンシア(スペイン)、  ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

【CD-2】
マルタ・インファンテ(Ms)
ジョルディ・リカルト(Br)
カペリャ・デ・ミニストレルス
ダビド・アンティク(各種フルート)
フアン・マヌエル・ルビオ(ウード、ハープ、ハーディガーディ)
エフレン・ロペス(ウード、ハーディガーディ、中世リュート、ヒテルナ)
パウ・パリェステル(打楽器)
カルレス・マグラネル(指)
録音:2008年2月1-2日、バレンシア(スペイン)、 ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

【CD-3】
アブデルラヒム・アブデルモウメン(歌)
アンサンブル・アクラミ
モハメド・アミン・エル・アクラミ(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス
カルレス・マグラネル(指)
録音:2008年3月1-2日、 ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール
■CD1=アラゴン王国に併合されたカタルーニャにおける、古い技法(ars antiqua)による教会ポリフォニー音楽。
■CD2=トルバドゥールの重要な活躍地の一つであったアラゴン王国(スペイン北東部の内陸)の宮廷で歌われた恋愛歌を集めたアルバム。
■CD3=カトリック教徒による再征服のためスペインから逃れたイスラムの芸術家にとって「失われた庭」となったバレンシア地方。バレンシアにおけるイスラム芸術全盛期の音楽と詩を、北アフリカに伝わる資料に基づいて再現したアルバムです。

アラゴン国王ハイメ1世(ジャウメ1世;1208-1276;在位1213-1276)はイスラム教徒からバレアレス諸島とバレンシアを、フランスからカタルーニャを奪還したイベリア半島の名君。この商品は彼の生誕800年を記念して制作されたハードカバーCDブックです。CDは単売もされている3枚。カタルーニャ語・カスティリャ語(標準スペイン語)・フランス語・英語による解説・対訳は全200ページ。
LICANUS
CDM-0927(1CD)
【高価格帯】
アウジアス・マルクのための音楽と詩
ジャン・ヴォワザル:La Verdelete
ジュアン・ブルデュー(1520?-1591)/アウジアス・マルク詩:夢想にふけり、私は愛を見い出した
不詳:愛よ、私があなたにしてきたことは/私の脳は夜も昼も
不詳:Zappay (lo campo)
ジュアン・ブルデュー/アウジアス・マルク詩:もし愛が合理的な物だったならば
ジュアン・コルナゴ:私はしぬ、なぜなら
エンリケ・デ・パリス:私の愛があなたを強く求めている
不詳:水を渡ろう、ジュリエタ/Voca la galiera
ジュアン・ブルデュー/アウジアス・マルク詩:茨の中の百合よ、私の愛は欲望は和らいだ
ヨハンネス・ティンクトーリス(1435頃-1511頃):あなたの眼差しが私をひどく傷つけた
不詳:わがままな私の心よ、我慢だ!我慢だ!
不詳:ディンディリン、ディンディリンダナ/Correno multi cani ad una cazia
ジュアン・ブルデュー/アウジアス・マルク詩:私の意志と理性は包まれた
不詳/フランチェスコ・ガレオタ:おお、良い季節
Aliot Nichola:Aliot nouvella
ジュアン・コルナゴ:死か、慈悲か
不詳:Chiave, chiave
ジュアン・ブルデュー/アウジアス・マルク詩:分別あるご婦人よ、ひとかけらいただけますか?
不詳:スペイン王のバス・ダンス/ごひいきに、乙女よ/挽き臼で、ご婦人方
ピラル・エステバン(S)
ホセ・エルナンデス=パストル(C.T)
カペリャ・デ・ミニストレルス
カルレス・マグラネル(指)

録音:2008年11月15-16日、
  ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール
アウジアス・マルク(1397頃-1459)はバレンシアの詩人。トルバドゥールが使ったオクシタン語ではなく日常語であるカタルーニャ語で創作した最初の詩人の一人とされています。この商品は彼の作品の夢想性をテーマとしたハードカバーCDブック。カタルーニャ語・カスティリャ語(標準スペイン語)・フランス語・英語による解説・対訳は全96ページ。CDはオリジナルで、現在この形でのみ入手可能となっています。

DIES
DIES-200919(1CD)
ビクトリア:レスポンソリウム集
聖週間の聖務日課集(1585)から
[聖木曜日]
 私の友は/商人ユダは/弟子の一人が
私は子羊のように/ひとときも
 民の長老たちは
[聖金曜日]
 まるで強盗に立ち向かうように/暗くなり
私の魂を/彼らは私を引き渡した
 不敬な者はイエスを引き渡した
私の眼はかすんだ
[聖土曜日]
 羊飼いたちは去り
おお、あなたがたすべての者よ,
見よ、その最期を
王たちは立ちあがった/私は見なされた
主が葬られた後
ハビエル・マルティネス・カルメナ(指)
エル・エスコリアル修道院聖歌隊
レアル・カピリャ・エスクリアレンセ

録音:2008年3月、エルエスコリアル修道院(スペイン)、講堂・会計人室
スペインの少年聖歌隊によるビクトリアの教会音楽の録音で演奏水準が安定したものは少ないのですが、これはおすすめできます。やはりボーイソプラノ&アルトで聴くビクトリアは雰囲気が違います。

PNEUMA
PN-1010(1CD)
カスティリャのロルバドゥール/アルフォンソ8世とアルモハド朝
ベルトラン・ド・ボルン(活躍:1159-1195;-1215):
 ああ、リムーザン、礼儀正しきフランスの地よ(器楽)
ユク・デ・レスクラ(活躍:1190-1204):
 私はペイレ・ヴィダルの尊大な言葉など恐れない
アンダルシア伝承曲:
 恋人は私と一緒にいる(クァイム・ワ・ニスフ Hidjaz Kabir;器楽)
ベルナルド・デ・ヴェンタドルン(活躍:1147-1170):ひばりを見ると
アンダルシア伝承曲:私の理解(イスビハンのモードによる骨製横笛演奏)
アイメリク・デ・ペギヤン(活躍:1190-1221):アルフォンソ王崩御の時
アンダルシア伝承曲:戦争を誘発する者(クダム・イスビハン;器楽)
アンダルシア伝承曲:
 最高の恋人(ヌーバ・ラム・アル・マヤのクァイム・ワ・ニスフ;器楽)
ライモン・デ・ミラヴァル(活躍:1191-1229):歌って優しくなるのは良いことだ
ユダヤ=スペインの旋律:モリコス(骨製縦笛演奏)
ペイレ・ヴィダル(活躍:1183-1204):温和で誠実なわが友
エドゥアルド・パニアグア(指)
ムシカ・アンティグア[セサル・カラソ(歌、ヴィオラ・デ・ブラソ)、ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、フィドゥラ)、ハイメ・ムニョス(骨製横笛、アハベバ、葦笛、コルヌミューズ、ガイタ、ガルーベ、タンボリル)、ホタ・マルティネス(ハーディガーディ)、フェリペ・サンチェス(中世ギター、ビウエラ・デ・ペニョラ)、ワフィル・シャイクヘルディネ(アラブ・リュード)、ダビド・マヨラル(太鼓、ダルブガ、タンバリン、ダフ、タル)、エドゥアルド・パニアグア(骨製縦笛、リコーダー、フハル、ダルブガ、タル、鈴)]

録音:2007-2009年、マドリード、Axis
PNEUMA
PN-1150(1CD)
フランドルのカンティガ
アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
 第139番「驚くべき奇跡」
 第158番「投獄された騎士」
 第102番「聖職者と泥棒」
 第32番「無知な聖職者」
 第216番「悪魔との契約」
 第261番「聖人たちの幻影」
 第267(373)番「フランドルの商人」
 第11番「溺死した僧」
エドゥアルド・パニアグア(指)
ムシカ・アンティグア[セサル・カラソ(歌、コーラス、ビオラ)、ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、コーラス)、サムエル・クルス(アルト、コーラス)、ハビエル・コブレ(手吹きオルガン、鐘)、フェリペ・サンチェス(中世ギター、ビウエラ)、ハイメ・ムニョス(アハベバ、葦笛、シャリュモー、コルヌミューズ、三穴笛、タンボリル)、エドゥアルド・パニアグア(笛、プサルテリウム、ツィター、羊飼いの笛、タルブガ、タンボレテ、銅鑼)

[ゲスト]
ルイス・デルガド(ハーディガーディ、シトラ、ギンブリ&カンタラ、タンバリン)
ダビド・マヨラル(ダルブガ、タンバリン)
エンリケ・アルメンドロス(三穴笛、チコテン)
ラファエル・マルティン(ハーディガーディ)
ルイス・ビセント(カニョ[プサルテリウム])

録音:2009年、マドリード、Axis
PNEUMA
PN-1170(1CD)
カンタブリア海のカンティガ
アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
第209番「カスティリャ王アルフォンソ、ビトリアで病に倒れる」
第112番「コリウールから来た船乗り」
第93番「千回のアヴェ・マリア」
第248番「ラレドから来た船乗り」
第254番「二人の背教僧」
第274番「ブルゴスの修道士」(器楽)
第263番「サンタンデルのクデヨの癒し」
第244番「ラレドの居酒屋」
第343番「カオールから来た娘」
ムシカ・アンティグア[セサル・カラソ、ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、コーラス、ビオラ)、ハビエル・コブレ(手吹きオルガン、鐘)、フェリペ・サンチェス(ビウエラ・デ・ペニョラ)、ハイメ・ムニョス(アハベバ、葦笛、シャリュモー)
エドゥアルド・パニアグア(笛、フハル、ダルブガ、カンタラ、アグア・パルメアダ、シンバル、クロタロ[カスタネット]、鈴、鐘、銅鑼)

[ゲスト]ダビド・マヨラル(ダルブガ、タンバリン、ダフ)
エドゥアルド・パニアグア(指)

録音:2009年、マドリード、Axis
PNEUMA
PN-1180(1CD)
モラレスの教会音楽とバスケスの世俗音楽
フアン・バスケス(1510頃-1560頃):Si no os hubiera mirado
クリストバル・デ・モラレス(1500頃-1553):Circumdederunt me gemitus mortis
 レクィエム(4声) から Introitus
フアン・バスケス:Puedo apartarme / De donde venis amores / De los alamos vengo
クリストバル・デ・モラレス:レクィエム から Kyrie
フアン・バスケス:Por via de mis ojos / Quando quando?
クリストバル・デ・モラレス:レクィエム から Graduale
フアン・バスケス:Determinado amor a dar contento / Dizen a mi que los amores e
クリストバル・デ・モラレス:レクィエム から Offertorium / Peccantem me quotidie
フアン・バスケス:Con que la lavare
クリストバル・デ・モラレス:レクィエム から Sanctus
フアン・バスケス:El que sin ti bivir ya no querria
クリストバル・デ・モラレス:レクィエム から Agnus Dei
フアン・バスケス:Buscad buen amor
 Quien amores tiene como duerme / Ojos morenos quando nos veremos?
クリストバル・デ・モラレス:Lamentabatur Jacob
フアン・バスケス:Lagrimas de mi consuelo I,II
クリストバル・デ・モラレス:Emendemus in melius
フアン・ディエゴ・アロヨ(指)
ラ・カメラータ[マリア・インマクラタ・ギラオ(S)、アンヘラ・オルティス(Ms)、アグスティナ・エルナンデス(A)、アレクス・アラバルト、ラファエル・ボナバル(T)、フアン・ディエゴ・アロヨ(Br)

録音:2006年6月15-17日、マドリード県ロサス・デ・プエルト・レアル、小神学校礼拝堂
16世紀前半のスペインを代表する作曲家モラレスの教会用声楽作品と、同時代の作曲家バスケスの世俗的声楽作品を組み合わせた興味深い企画。音楽的な共通点が多く見られるため、無理のない構成となっています。ラ・カメラータは1991年に創設されたスペインの声楽アンサンブル。

Discmedi
DM-4650-02(1CD)
モンセラト修道院のオルガニスト兼教師たち
ミケル・ロペス(1669-1723):無題作品
デスパシオ[ゆっくりと]/アリオーソ
アンセルム・ビオラ(1738-1798):左手のパルティータ
ソナタハ長調
右手の2つのトレブルのパルティータ
右手のパルティータ
ナルシス・カサノベス(1747-1799):ソナタニ長調/バスのパルティータ/カンタービレ
トレブルとバスのフガーチェ=パルティータ
パス[Pas]ト短調
ソレル:ソナタ第67番ニ長調
ミケル・ゴンザレス(Org)

録音:2000年10月13-14日、マヨルカ島(スペイン)、サンタニー

Monopole
CD-505016(1CDR)
アルブレヒツベルガー:パルティータ.ハ長調(For Flute, Harp and Cello)
ハープ協奏曲 ハ長調 
Ensemble Harpeggio Luc Loubry指揮
コンチェルティーノ変ホ長調(For Flute, Violin, Viola, Cello and Harp)
Luc Loubry(指)Ensemble Harpeggio

Rachel Talitman(Hp)
Marcos Fregnani-Martins(Fl)
Damien Ventula(Vc)
Benjamin Brande(Vn)
Pierre-Henry Xuered (Va)
Monopole
CD-505019(1CDR)
フリードリヒ・ウィルヘルム・ルスト(1739-1796):ハープとフルートのためのソナタ
アントン・ゴットリーブ・ハイゼ:ハープとフルートのためのソナタ
ヨハン・バプティスト・クラーマー:ハープとフルートのためのソナタ第1番 op.13
フランツ・アントン・ホフマイスター:ハープとフルートのためのソナタ
アントン・ベルンハルト・フュルステナウ:ハープとフルートのための幻想曲 op.67
Rachel Talitman(Hp)
Marcos Fregnani-Martins(Fl)

Glossa
GCD-920916(3CD)
モンテヴェルディ:歌劇《ポッペアの戴冠》(ナポリ稿) エマヌエラ・ガッリ(ポッペア/S)、
ロベルタ・マメリ(ネローネ/S)、
ホセ・マリア・ロー・モナコ(オットーネ/Ms)、
セニア・マイヤー(オッターヴィア/Ms)
イアン・ハニーマン(アルナルタ/テノール)、
ラファエレ・コンスタンティーニ(セナカ/Bs)、
クラウディオ・カヴィーナ(指)ラ・ヴェネクシアーナ

録音:2009年9月、サン・カルロ教会(モデナ)
古代ローマ帝国の皇帝ネロとポッペアを描いたモンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」は作曲者自身の自筆譜が遺されておらず2つの筆写譜、いわゆる"ヴェネツィア稿"と"ナポリ稿"という形で現代に伝えられており、その真の姿は現在もベールに包まれています。
鬼才カヴィーナとヴェネクシアーナが「ポッペアの戴冠」の演奏のために用いたのは、より音楽的に優れているとされる"ナポリ稿"。
この"ナポリ稿"は、モンテヴェルディ自身の音楽に、弟子のフランチェスコ・カヴァッリ(1602−1676)、ベネデット・フェラーリ(c.1603−1681)、フランチェスコ・サクラーティ(1605−1650)たち(と思われる)の音楽が加筆されており、当時のイタリアで隆盛を誇った多くの才能が結集された"師弟共作"なのです。現代の古楽シーンで綺羅星の如く輝くソプラノ、エマヌエラ・ガッリとロベルタ・マメリをポッペアとネローネ(ネロ)役に据え、鬼才カヴィーナが繰り広げる「ポッペアの戴冠」は聞き逃せません。

ABC Classics
ABC-4765965
【未案内旧譜】
バロック時代の合唱作品の祝祭
バッハ:主よ人の望みの喜びよ
ヴィヴァルディ:マニフィカトRV.610
バッハ:シオンは物見らの歌うのを聞き
ヘンデル:オラトリオ「ユダス・マカベウス」BWV.63より
パーセル:歌劇「妖精の女王」Z.629より
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」より
バッハ:汝の行くべき道と
ヘンデル:オラトリオ「セメレ」HWV.58より
ラモー:歌劇「ダルダニュス」より/ロッティ:十字架
バッハ:すべての国よ、主を讃美せよBWV.230
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」HWV.56より
アントニー・ウォーカー(指)
ブレット・ウェイマーク(指)
カンティレイション、アンティポディーズO、
シリウス・アンサンブル

録音:2001年〜2006年
南半球、オーストラリアの大地で培われたプロフェッショナルの混声合唱団、カンティレイションのハーモニーで響くバロックの合唱コレクション。バッハの「主よ人の望みの喜びよ」やヴィヴァルディの「マニフィカト」、ヘンデルの「ハレルヤ・コーラス」などの有名どころからラモーやロッティまで。ヨーロッパの超一流合唱団と肩を並べる豪州のカンティレイションが音楽史に輝く名作を感動的に歌います。

Dynamic
CDS-653(2CD)
レグレンツィ:教会で用いられるための合奏音楽集Op.1(4声のミサ,証聖者の盛儀晩課) リッカルド・ファヴェーロ(指)
オフィチーナ・ムジクム

録音:2008年11月,マッサンザーゴ
ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626−90)は、17世紀に半ばに活躍した作曲家。1645−56年にベルガモのサンタ・マリア・マッジョーレ教会のオルガニストを、1665年まではフェラーラのアッカデミア・デッロ・スピリト・サントの楽長を、そして晩年はヴェネツィアのサン・マルコ寺院で楽長にまで昇り詰めています。「教会で用いられるための合奏音楽集」は1654年にヴェネツィアで出版された曲集で、作品番号1が与えられています。「4声のミサ」は、キリエ、グローリア、クレドの3曲だけにもかかわらず30分を超える力作。「証聖者の盛儀晩課」は、21曲からなる70分に迫る大作です。いずれも世界初録音。オフィチーナ・ムジクムは16、17世紀の音楽を演奏する団体で、器楽合奏と声楽ソリストで編成されています。 (Ki)

CALLIOPE
CAL-9424(2CD)
ラモー:「プラテー」 ブルース・ブルワー(Tプラテー)
イザベル・プルナール(S愛の神、フォリ)
ニコラ・リヴァンク(Brサテュロス,シテロン)
ジル・ラゴン(Tテスピス,メルキュール)
エリザベート・ボドリ(Sタリー,クラリーヌ)
ジャン=フランソワ・ガルデイル(Brモミュス)
クリス・ド・モール(Bsジュピテル)ほか
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ(王室大厩舎・王宮付楽団)

録音:1988年9月5-12日,パリ
ラモーの傑作として近年非常に人気の高いのが「プラテー」。妻ジュノンの嫉妬深さにウンザリしていた大神ジュピテルは、蛙の姿をした沼の妖精プラテーに夢中になっている芝居をするということに。プラテーはすっかり有頂天。二人の結婚式に、怒り狂ったジュノンが乗り込むも、プラテーの姿を見て大笑いし、ジュピテルとジュノンは仲直り。怒りの収まらないプラテーは、恨みの言葉を吐いて逃げていく、というもの。このマルゴワールの録音は、ピリオド楽器の録音として初のもので、元々CBSレコードから発売されましたが、比較的短期間で消えてしまい、幻の「プラテー」となっていました。今回約20年ぶりの再発売です。タイトルロールのブルワーは、1944年生まれの米国のテノールで、1970,80年代にヨーロッパでモーツァルト・テノールとして活躍しました。また当時復興し始めたばかりのフランスバロック音楽で、高音を柔らかく歌うオートコントルとして貴重な人材でした。さらにプルナールを始め、懐かしい1980年代の古楽系名歌手が集まっています。マルゴワールの優しい感触の演奏も味があります。 (Ki)

NIBIRU
NIBIRU 0151-2(2CD)
ゼレンカ:セレナータ「ディアマンテ」ZWV177 ロベルタ・マメリ(S:ジュノーネ[ユノー、結婚の女神])
マリエ・ファイトヴァー(S:アモーレ[エロース、性愛の神])
ガブリエラ・エイベノヴァー(S:ヴェネレ[ウェヌス、愛と美の女神])
ハナ・ブラージコヴァー(S:大地)
カイ・ヴェッセル(男性A:イメネオ[ヒュメナイオス、結婚の祝祭の神])
アンサンブル・イネガル
アダム・ヴィクトラ(指)プラハ・バロック・ソロイスツ

録音:2009年9月9-13日、プラハ、鎖の聖母教会
ゼレンカの最後の世俗作品「ディアマンテ」の世界初録音。ドレスデンの貴族の結婚式のために書かれたセレナータ(カンタータとオペラの中間的ジャンル)で、ユノーが結婚の女神に、ダイアモンドが結婚の証の宝石になる経緯が筋となっています。

Aeolus
AE-10166(1SACD)
暗闇は私の歓び〜イギリス・ルネサンス時代の音楽
作曲者不詳:暗闇は私の歓び
ダウランド:悲しみよ、来たれ
バード:天使は優雅なる言葉にて
作曲者不詳:このうれしい春に/モーリー:うぐいす
パーソンズ:ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ
フェッラボスコ:我を聞きたまえ、おお神よ
アシュトン:ヒュー・アシュトンのマスク
作曲者不詳:柳の歌/プレストン:ラ・ミ・レ
バード:ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ/ニコルソン:かっこう
バード:ファンタジア/ジョンソン:サテュロスの踊り
フェッラボスコ:4声のパヴァン
ニコルソン:スイート・ゼイ・セイ
モーリー:パヴァーナ
ウィグソープ:I am not I of such belief
作曲者不詳:カプリチオ&ヴォルタ・デュ・タンブール
フランダース・リコーダーQ、アマリリス・ディールティンス(S)、バート・ネーセンス(Cemb)
1987年に結成され20年以上という長き歴史を持つベルギーの世界的リコーダー・アンサンブル、フランダース・リコーダーQ。これはソプラノからグレートバスまで18本のリコーダーを使い分け、イギリス・ルネサンス時代の音楽をソプラノとチェンバロと共にたどる旅。2008年のオランダ・バッハ協会来日公演にも同行した実力派ソプラノ歌手アマリリス・ディールティンスの歌声と、フランダース・リコーダーQのサウンドのブレンドが儚く、悲しく、そして美しい。

AUTOR
SA-01386(1CD)
【未案内旧譜】
18世紀ナバラの鍵盤音楽
セバスティアン・アルベロ(1722-1756):レセルカダ(リチェルカーレ)第1番/フーガ第1番/ソナタ第1番
ジローラモ・セルトーリ(?-?):チェンバロ・ソナタ第6番
[以下、ドニャ・マリア・ホセファ・マルコの譜本 から]
不詳:ソナタ
ホセ・フェレル(1745頃-1815):ソナタ
不詳:メヌエット第1番&第2番/ソルシコ/コントルダンス I/パストレラ/コントルダンス II/ガリシアのガイタ/ファンダンゴ
マリア・テレサ・チェンロ(Cemb)

使用楽器:1975年、デイヴィッド・ルビオ製(モデル:1764年、パスカル・タスカン製)
ナバラはスペイン北部、フランスに国境を接する地方。マリア・テレサ・チェンロは南米ウルグアイ出身。

ORF
ORFCD-3006(1SACD)
ニコラ・ゴンベール第2集
ゴンベール:ミサ「この上もない悲しみに」
どこなのかわからないならば/シメオンの歌
サンクタ・マリア/アヴェ・サルス・ムンディ
よりよき生活のうちに
主よ思い出したもうことなかれ
我らを救いたまえ
ザ・サウンド・アンド・フュアリ(音と熱狂)
ORF
ORFCD-3077(1CD)
ニコラ・ゴンベール第3集
ゴンベール:閉ざされた庭園
バビロンの流れのほとりで/私の人生の残りを
輝かしい十字架/あらゆる目があなたを見ている
私たちが多くの幸福を受けたなら
ああ聖なる、汚れない処女なるものよ
私の罪が私を矢のように貫いた/母なる神の他(全12曲)
ザ・サウンド・アンド・フュアリ(音と熱狂)

録音:2008年11月13日(ライヴ録音)
第1集(CD463 SACD)に続く、ザ・サウンド・アンド・フュアリによるニコラ・ゴンベール(1495頃-1560頃)の作品集。第3集は通常CDでの発売。第2集はソプラノ、カウターテナーを含んだ6人によるアンサンブル、第3集はカウンター・テナーを含む男声7人によるアンサンブルによる演奏。フランドル学派のゴンベールはジョスカン・デ・プレに学び、厳格な対位法による作品を多数残しました。
ORF
ORFCD-3058(1CD)
アラ・ルーチェ〜フレスコバルディ・モンテヴェルディ・ロヴェッタ・ストッツィ
カプスペルガー:光に,ご覧を,陽が巡り,陰に
モンテヴェルディ:あの蔑みの眼差し,なぜ逃げるのか,戻っておいで
フレスコバルディ:トッカータ・オターヴァ,美しい暴君,風がそよげば,息ができない,僕のところにおいで
ロヴェッタ:酷いあなたは行ってしまう,ああ何度も
ストロッツィ:何度も/ほか(全21曲)
ヴィヴァンテ(古楽アンサンブル)

録音:2008年2月(ライヴ録音)
「リ・フィオリ〜カプスベルガー作品集」(CD465 SACD)が好評だったヴィヴァンテのORFへの新録音。16世紀前半に活躍した有名作曲家の作品を集めている。通常の古楽団体がソプラノを重用するのに対し、ヴィヴァンテはトーレ・トム・デニスとエリック・ライダルという二人のテノールを起用しているのが特徴で、温かい感触が新鮮です。

ENZO Recordings
EZCD-10006
MONO=POL(I モノ=ポリ)
[1] 作者不詳(イギリス):夏のカノン(1260年頃)
[2] 作者不詳:アレ〈歌え〉ルヤ(13世紀)
[3] 作者不詳(イギリス):ねんころりん、私は可愛らしい、上品な姿をみた(14-15世紀)
[4] 作者不詳:ローマは喜び歓喜の声をあげよ(12-13世紀)
[5] ダンスタブル(ca.1390-1453):聖なるマリア
[6]-[8] ジェズアルド(ca.1560-1613):マドリガル曲集第6巻より(1611年出版)
  麗しき人よ、あなたが去ってしまうのなら
  ああ、なんとむなしく、私はため息をつくのか
  私は、ただ呼吸する
[9] J・S・バッハ(1685-1750):8声のカノン BWV 1072(1754年出版)
[10] モーツァルト(1756-1791):心より愛します KV 348(382g)(1782年)
[11] グリーグ(1843-1907):めでたし、海の星(1893年)
[12] ストラヴィンスキー(1882-1971):アヴェ・マリア(1934/49年)
[13] シェーンベルク(1874-1951):《3つの風刺》 より 分かれ道にて Op. 28-1(1925年)
[14] ケージ(1912-1992):《居間の音楽》より 昔話(1940年)
[15] リゲティ(1923-2006):ルクス・エテルナ(1966年)
[16] 松平 敬(1971- ):モノ=ポリ(2009年)
[17] -[18] ブライアーズ(1943- ):マドリガル集第2巻より(2002年)
  私は、この地上に天使のような姿を見た
  おお、あてどない歩みよ、おお、うつろいやすく、しかし確固とした思いよ
[19] ベリオ(1925-2003):もし私が魚なら(2002年)
[20] ケージ:声のためのソロ2[4ヴァージョンの同時演奏](1960年)
[21] シェーンベルク:千年を三度 Op. 50A(1949年)
[22]-[24] ドビュッシー(1862-1918):シャルル・ドルレアンの3つの歌(1898/1908年)
  I. 神よ!なんたる眼の保養
  II. 太鼓の音が鳴りひびき
  III. 冬よ、御身が憎らしい
[25] ブラームス(1833-1897):おお、なんとなだらかに(1970年頃)
[26] パーセル(1659-1695):主よ、わが祈りをききたまえ(1680年頃)
[27] パレストリーナ(ca.1525-1594):主よ、今こそあなたは
[28] ジョスカン・デ・プレ(ca.1440-1521):ミサ《ダ・パーチェム》より アニュス・デイ
[29] 作者不詳(スペイン):3人のムーア娘(15-16世紀)
[30] 作者不詳(スペイン):手に手をとって(15-16世紀)
[31] マショー(ca.1300-1377):我が終わりは我が始まり

松平 敬(歌&多重録音)

録音:2009年8月 スタジオ録音24Bit/96KHz ProTools HD3 Recording System
アクティヴに活躍する気鋭の声楽家。湯浅譲二「天気予報図」を10 回にわたって取り上げ、全曲シェーンベルク作品によるリサイタルや、シューベルト「冬の旅」とケージ「冬の音楽」を組み合わせたコンサートなど、独創的なライヴ・パフォーマンスが話題を呼んでいます。
●バリトンでありながら、ファルセットを駆使しつつ、混声のソプラノパートまですべてひとりで歌いのけた松平敬。たった一人の肉声を駆使してとてつもなく広い音域を歌うことだけでも、曲の難易度を考えれば大変な偉業ですが、驚くのはその歌唱力だけではありません。彼自らがDAW(デスクトップ・オーディオ・ワークステーション)システムを駆使し、エディットからエフェクト処理といったポストプロダクションまでその手で行ってアルバムを完成させている点でも注目に値するものと言えるでしょう。結果生まれた今回の作品は、世界のどんな一流声楽アンサンブルもなし得ない空前絶後の精度の高さで、劇的空間を創出したものとなりました。
●このアルバムのオーディオ的音響はどこを切っても、カミソリのような鮮度、切れ味、豊かな倍音による空間的広がりと透明感を有します。特にリゲティ《ルクス・エテルナ》(16 声部)#15 の、果てしなく広がる宇宙的なトリップ感は、24Bit/96KHz のトラックをどれだけ並べても理論上なんら問題のないDAW システムならでは。「ルクス・エテルナ」はキューブリック監督の「2001 年宇宙の旅」に使われたことで有名。意志を獲得したコンピューター及び人類の未来の姿を見せた黙示録的なこの映画の曲を選択した意味は、映画そのものが持つテーマと共通しているとも言えます。
●選曲と配曲にもこだわりが発揮されています。このCD は、「カノン」という音楽のこだま効果がモチーフになっています。収録曲全体を、古い作品から新しい作品へ、そしてまた古い作品へと時代が逆行してゆくように配置することによって、全体がマショーのカノンと相似形をなすようにした、コンセプト・アルバムになっているのです。 (Ki)

Gimell
CDGIM-043(1CD)
日本先行発売
ビクトリア:エレミアの哀歌
 聖木曜日のための哀歌
 聖金曜日のための哀歌、聖土曜日のための哀歌
ファン・グティエレス・デ・パディーリャ(c.1590−1664):聖木曜日のための哀歌
ピーター・フィリップス(指)タリス・スコラーズ
1980年3月22日〜23日に英国オックスフォードのマートン・カレッジ・チャペルで、タリス・スコラーズの初録音にして永遠の名唱アレグリの「ミゼレーレ」が誕生してから今年で30周年。この初録音から30周年という節目の年を祝い、タリス・スコラーズにとってギメル(Gimell)での通算50枚目としてリリースされる新録音。他の作曲家の「エレミアの哀歌」と比べ"スペイン的"とも言われるビクトリアの「エレミアの哀歌」は、「レクイエム−死者のための聖務曲集」(1605)と並びスペイン・ルネサンス音楽の最高峰に位置する「聖週間の聖務日課集」(1585)に収められた音楽史上に輝く不朽の合唱芸術の1つです。ビクトリアに続く形でタリス・スコラーズが歌うのは、スペインで生まれメキシコへと渡ったパディーリャの「エレミアの哀歌」。当時スペインの支配下にあったメキシコでプエブラ大聖堂の楽長などを務めるなど、ビクトリアの次の世代を代表する実力者として歴史にその名を刻んでいます。

ARSIS
ARSIS-4237(1CD)
ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695-1750):オーボエ・ソナタ集
ソナタ変ロ長調(シブリー音楽図書館 No.2)
ソナタ ト長調 Op.13 No.4
ソナタ ハ長調(シブリー音楽図書館 No.1)
ソナタ ト短調 Op.13 No.5
ソナタ変ホ長調(シブリー音楽図書館 No.4)
ソナタ ト長調 Op.13 No.6
ソナタ変ロ長調(シブリー音楽図書館 No.3)
シャビエ・ブランク・メスキリス(Ob)
ヒッポカンプス[バルバラ・セラ(Fg)、ルト・ベロナ(Vc)、ジョルディ・コメリャス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、パブロ・マルティン(Cb)、ヘスス・フェルナンデス・バエナ(テオルボ)、アルベルト・マルティネス・モリナ(Cemb)、パトリシア・モラ(Org)]

録音:2009年9月1-4日、マドリード県ビンクラ・デ・ラ・ビリャ・デ・バルカス、聖ペドロ教会
イタリアのミラノに生まれたオーボエ奏者・作曲家ジュゼッペ・サンマルティーニは、弟である作曲家・オルガン奏者ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニとともにロンドンに渡り活躍しました。合衆国ロチェスターのシブリー(Sibley)音楽図書館所蔵のソナタは彼の渡英前の作品と推測されています。
ARSIS
ARSIS-4222(1CD)
イラリオン・エスラバ(1807-1878):教会音楽集
4声とオルガン伴奏のためのモテット集 Op.156 から(+/#)
アヴェ・マリア(No.1)/おお大いなる宴(No.3)
私の神よ私の優しい願いを受け取ってください(美しいフーガ)(+)
待降節と四旬節のための無伴奏4声のミサ(+)
「ムセオ・オルガニコ・エスパニョル」〜オフェルトリウム第2番(#)
聖木曜日の第一のエレミヤ哀歌(*/#)
独唱者たちのための2つのモテット(+);おお大いなる宴,善き羊飼い
サルヴェ・レジナ(+/#)
ビルヘン・デル・カミノのセビリャナ(+/#)
イエス甘美な記憶(+)/お前はペテロである(+/#)
リヒア・グティエレス・バルガス(S(*))
パンプロナ室内合唱団(+)
オスカル・カンデンド・サバラ(Org(#))
ダビド・ギンダノ・イガレタ(指(+))

録音:2007年6月22-24日、ナバラ県マニェル(スペイン)、聖ペドロ教会
イラリオン・エスラバはセビリャ大聖堂楽長、マドリード王室礼拝堂楽長、マドリード音楽院教授等を務めた作曲家・音楽著述家。

FLORA
FLORA-1809(1CD)
ジョン・ジェンキンズ(1592-1678):満ち足りた眠り
トレブル、リラ、バス・ヴァイオルとチェンバロのためのエア集
パヴァン,アルマン,コラント,サラバンド(*/#)/ソナタ(**)
エア,クラント,サラバンド(*/#)
ファンタジー,エア,クラント(**)
5つの鐘(*/#)/パヴァン(*)/エッコ・コラント(*/#)
ファンタジー,アルマン,コラント(**)
アルマン,コラント,サラバンド,満ち足りた眠り(+/#)
ソフィー・ジェント((Vn)
フィリップ・ピエルロ(リラ・ヴァイオル(*)、
ヴィオラ・ダ・ガンバ(*以外))
ロミーナ・レシュカ(リラ・ヴァイオル(+)、
ヴィオラ・ダ・ガンバ(+以外))
フランソワ・グェリエ(チェンバロ(#)、オルガン(**))

録音:2008年10月16-18日、バス=ボドゥー教会(ベルギー)
イングランドの作曲家ジョン・ジェンキンズはウィリアム・バード(1543-1623)の時代からヘンリー・パーセル(1659-1695)の時代まで長きにわたって活躍し、特にヴァイオル・コンソートの分野に多数の優れた作品を残しました。ソフィー・ジェントはハーグ王立音楽院で寺神戸亮に師事したオーストラリア生まれのヴァイオリニストとして日本の古楽ファンにはもうお馴染み。ジェントとフィリップ・ピエルロは、ジェンキンズの友人だった作曲家ウィリアム・ローズ(1602-1645)のハープ・コンソート組曲集のCD(FLORA 1207)でも共演していました。アルバムを通して、精緻なアンサンブルに知的な即興性を織り込んだ格調高い演奏を堪能できます。
観音開きディジパック仕様。このレーベルではよくあるパターンですが、解説書は添付されておりません。
FLORA
FLORA-2009(1CD)
17世紀イタリア音楽における光と影
メールラ(1595-1665):愛の竪琴にのせて(1633)(*)
ファルコニエーリ(1585-1656):サタンの娘婿、バラバソの戦い(1650)
モンテヴェルディ(1567-1643):主をたたえよ(1640)(*)
フォンターナ(1589?-1630?):ソナタ第11番(1641)
モンテヴェルディ:西風が戻り(1632)(*)
カステッロ(?-1630?):カンツォン第1番(1644)
モンテヴェルディ:愛の手紙(1619)(*)
カステッロ:カンツォン第12番(1644)
ドナーティ(1612-1638):おお、栄光の聖母よ(1626)(*)
フレスコバルディ:カンツォン「ラ・ビアンキーナ」(1628)
モンテヴェルディ:私は主に感謝する(1640)(*)
アドリアナ・フェルナンデス(S)*
レ・サックブーティエ[エレーヌ・メドゥス((Vn)、ジャン=ピエール・カニャック(コルネット[ツィンク])、ダニエル・ラサル(サックバット) グイード・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、マティアス・シュペーター(アーチリュート、キタローネ)、ヤスコ・ブヴァール(Org)、ロラン・ル・シュナデク(ドゥルツィアン)、フロラン・ティセイル(Perc)]
徹底した写実と劇的表現でバロック絵画に革新をもたらしたイタリアの巨匠カラヴァッジョ(1571-1610)。このアルバムでは、彼が駆使した光の明暗の効果を、続く時代の音楽の中に見い出していきます。音楽史におけるカラヴァッジョ的存在と言ってもよさそうなモンテヴェルディのマドリガーレを中心に、同時代作曲家の器楽作品を交えた構成で、演奏テクニックは抜群。前作「タンクレディとクロリンダの戦い」(FLORA 1709)に続く共演となるアドリアナ・フェルナンデスのソプラノとジャン=ピエール・カニャックのコルネットの掛け合いが特に聴きものです。
ブックレットにはフランス語の解説およびイタリア語の原歌詞とフランス語訳のみ記載されており、英語はございません。

CARUS
CARUS-83.439(1CD)
テレマン:カンタータ集
カンタータ「一日の時」
カンタータ「いざもろびと神に感謝せよ」
モニカ・マウフ(S)
ゲルヒルト・ロンベルガー(A)
ハンス・イエリク・マンメル(T)
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
フリッツ・ネフ(指)バーゼル・マドリガリステン
アルファ・フェスタンテ

録音:2009年5月

NUMERICA
NUM-1189(1CD)
マルコス・ポルトゥガル(1762-1830):大ミサ(1782頃-1792;第2版) アナ・パウラ・ルソ、スザナ・ガスパル(S)
エレナ・リマ(Ms)
ジョアン・ロドリゲス、ヌノ・フォンテカ(T)
ジョルジェ・マルティンス、ルイ・バエタ(Br)
リスボン室内cho
ルイス・サ・ペソア(Vc)(Cb)
アントニオ・ドゥアルテ(Org)
テレジタ・グティエレス・マルケス(指)
マルコス・ポルトゥガル(ポルトゥガウ)はその名(姓は本名ではなく名付け親の姓を名乗った)が示す通りポルトガルの作曲家。リスボンに生まれ、ソザ・デ・カルヴァリョ(1745-1799)に師事、1792年にナポリに留学すると次々にオペラを発表して大成功を収め1800年に帰国、王室礼拝堂楽長およびサン・カルロス劇場監督に就任。1811年、ブラジルのリオデジャネイロに遷都していた国王ジョアン6世のもとに赴き宮廷礼拝堂楽長等として活躍。1821年の国王帰国に同行できず、ブラジル独立後に没しました。「大ミサ」は当盤収録時間約58分半の大作で、これが世界初録音。初版は管弦楽伴奏ですが、ここでは通奏低音伴奏の第2版に拠って演奏されています。

ALEVARE
LCD-41(2CD)
マリアノ・ロドリゲス・デ・レデスマ(1779-1847):死者の為の聖務日課 RL22(1838)
死者の為のミサ(レクィエム)RL3(1819)
アンヘレス・テイ(S)
フラビオ・オリベル(男性アルト)
アレハンドロ・ロイ(T)
イニャキ・フレサン(Bs)
マトリトゥム・カンタト(合唱)
スコラ・グレゴリアーナ・デ・マドリード(グレゴリオ聖歌斉唱)
トマス・ガリド(指)マドリードSO

録音:2008年3月5日、マドリード、聖イシドロ参事会教会
ロドリゲス・デ・レデスマはアラゴン地方の中心都市サラゴサ生まれの作曲家。サラゴサ大聖堂でフランシスコ・ハビエル・ガルシア・ファヘル(1731-1809)に師事、歌手・声楽教師としてヨーロッパ各地で名声を得た後、1836年から没するまでマドリードのスペイン王室礼拝堂楽長を務めました(後任はイラリオン・エスラバ(1807-1878))。解説書表記はスペイン語のみですが、豊富なカラー図版を伴う作曲者の小伝記や作品一覧を含むブックレットは全104ページにおよび、外装はハードカバーブック仕様。2枚組で1枚分の価格です。
ALEVARE
LCD-43(1CD)
ムデハルの遺産の為の音楽
ハビエル・マス:ムデハルの郷愁*/ヤルリ+/フィ・リリエト・サマル#/アルハフェリア**
ルイス・デルガド:ティルワル(テルエル)++/エル・サルバドルの塔##
ハビエル・マス(12弦ギター(*/**)、パンデロ*、手拍子*、
アーチリュート(+/#)、レインスティック+、リュート**、
バンドゥリア**、スパニッシュギター**、打楽器*)*
ジョルディ・ガスパ(コントラバス(*/**))
ドミトリ・プソニス(リク)*
ジョルディ・ラリュ(打楽器(*/+/#))
マリオ・マス(打楽器)*
アブデルジャリル・コドシ(歌(+/#)、手拍子)+
アブデラジズ・アッラディ(センティル(+/#)、コーラス)+
モウライ・ムハメド・エンナジ(カルカバス+、コーラス+、手拍子)+
アントニオ・サンチェス(ウドゥ**、ウォーター・パーカッション*)*
ルイス・デルガド(リュート・ソロ++、カリフのリュート#)#*
モハメド・セルギニ・エル・アラビ(ヴィオラ(++/##))
ハイメ・ムニョス(クラリネット++、トルコのクラリネット#)#*
ラルビ・アクリム(リュート・ソロ(++/##))
クコ・ペレス(アコーディオン(++/##))
ダビド・マヨラル(打楽器(++/##))
ジャマル・エッディネ・ベン・アッラル(ヴァイオリン#)#*

録音:2008年12月、バルセロナ**/タンジェ(モロッコ)(++/##)
「ムデハル」とは建築用語で、イベリア半島のレコンキスタ(キリスト教徒によるイスラム教徒追放、1492年完了)に伴い形式的にキリスト教に改宗し残存したイスラム教徒とキリスト教徒の建築様式が融合した様式を指します。「アラゴンのムデハル様式の建築物」は世界遺産に指定されており、このアルバムはそれらの建築物やその歴史背景・文化に捧げられています。ハビエル・マス(サラゴサ生まれ)、ルイス・デルガドはともにポップス、トラッドから古楽まで縦横無尽に活躍するミュージシャン。解説書表記はスペイン語のみですが、豊富なカラー図版を伴うアラゴンのムデハル文化の解説を含むブックレットは全96ページにおよび、外装はハードカバーブック仕様。

CODA OUT
COUT-2027(2CD)
フランシスコ・デ・ゴヤの時代の音楽
[スペインのサロン]
サルバドル・カストロ・デ・ヒスタウ(1770?-?):恋人たちの申し出を信じてはいけない(セギディリャ)Op.19(*/#)
6つのセギディリャOp.3〜動物の暴君(*/#)
ファンダンゴOp.12+
フェデリコ・モレッティ(?-1838頃):12の歌Op.24〜反映(*/#)
ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲Op.9+
私の目があなたに死を与えるとあなたが言うなら(セギディリャ)(*/#)
レクィエム・エテルナムのセギディリャ(*/#)
ディオニシオ・アグアド(1784-1849):ロンドOp.2-3+
マリアノ・ロドリゲス・デ・レデスマ(1779-1847):6つのスペイン歌曲〜説得,イエスかノーか(*/#)
ホセ・ガリェス(1761-1836):ギター・ソナタ ハ長調+
マヌエル・ガルシア(1775-1832):歌と抒情的カプリッチョ集〜善き体(「偽りの執事」のポロ),
私は密輸業者だ(「計算ずくの詩人」のポロ)(*/#)
[イタリアのサロン]
ジュリアーニ:6つのアリエッタOp.95 から
心地よい日陰,その日がいつになるのか(*/#)
フェルディナンド・カルッリ(1770-1841):二重奏曲Op.51(+/#)
ソフィア・コッリ(1775-1831):ハープ・ソナタ変ロ長調Op.2#
マウロ・ジュリアーニ:6つのアリエッタOp.95〜遅れ,別の罠(*/#)
フランチェスコ・モリーノ(1775-1847):ギター・ソナタOp.15-2+
ルイジ・モレッティ(18世紀-19世紀):6つのアリエッタ〜私はため息をつき、嘆き(*/#)
フェルディナンド・カルッリ:6つの華麗なディヴェルティスマンOp.317〜ラルゴ・アッサイ−ボレロ+
ジュリアーニ:胸いっぱいの震え(カヴァティーナ)Op.79(*/#)
ルクス・ベッラ
アナ・カルピンテロ(S*、G+)
グロリア・マリア・マルティネス(Hp))#*

録音:2007年9月、サラゴサ(スペイン)、アウディトリオ、ルイス・ガルベ・ホール
使用楽器:1820年頃、フィレンツェ、マンノ・マンニ製+
1820年頃、ロンドン、セバスティアン・エラール製#
スペインの大画家フランシスコ・デ・ゴヤ(1746-1828)の時代をテーマとしたアルバム。楽器も当時のものを使用しています。プログラムはすばらしいのですが、アナ・カルピンテロの歌唱が素人っぽいのが難点で、ここは専門の歌手を起用してもらいたかったところです。そのようなわけで、これはマニアックなアイテムということでお願いいたします。

TERNARI
WHCM-326(1CD)
2つのドゥルサイナとオルガン
モンテヴェルディ:「ポッペアの戴冠」より
スザート:パヴァーヌ
パーセル:最愛の人[My darest, my fairest]
リュリ:メヌエット/コレッリ:サラバンド I
ジャゾット:アルビノーニのアダージョ
パーセル:トリオ・ソナタ ニ長調
パッヘルベル:カノン
A・マルチェッロ:オーボエ協奏曲〜アダージョ
不詳:エルスの神秘劇〜おお、高き統治の力よ
不詳:エコーを伴うコルネットのカンツォン
リュイス・リャク:懐かしさ
アルヘメシ:ラ・ムイシェランガ
ペトレ:カルバリの丘のキリストに喜びあれ
グループ・テルナリ[エリセウ・ガルシア、シルベストレ・ナバロ・ベラ(ドゥルサイナ)、ハビエル・ゴンサルベス・バレロ]
ドゥルサイナはオーボエを短くしたようなスペイン独特のリード楽器で、篳篥(ひちりき)に似たずり上がり・下がりや揺れを伴う甲高い音を発します。
※当商品はすでに入手困難となっている可能性がございます。あらかじめご了承ください。

CONSENTINO
【高価格帯】
IRCO-221(1CD)
サンティアゴ・デ・コンポステラの巡礼の音楽
カリクスト写本(12世紀)〜Dum Pater Familias
聖母マリアのカンティガ(アルフォンソ10世(1221-1284)編纂)
第26番 Non e gran cousa
カリクスト写本〜Annua Gaudia
ラス・ウエルガス写本(12世紀)〜Fa fa mi fa-Ut re mi ut
聖母マリアのカンティガ 第103番 Quen a Virgen ben servira
カリクスト写本〜Regi perennis glorie
ラス・ウエルガス写本〜Belial vocatur
聖母マリアのカンティガ 第49番 Ben com'aos que van per mar
ラス・ウエルガス写本〜Planctus
聖母マリアのカンティガ 第184番 A Madre de Deus
ラス・ウエルガス写本〜Surrexit de tumulo
聖母マリアのカンティガ 第253番 De grad' a Santa Maria
カリクスト写本〜Dum Pater Familias
クリスティアン・エルナンデス・ラルギア(指)
コンフント・プロ・ムジカ・デ・ロサリオ

録音:1995年7月17-23日、ロサリオ(アルンゼンチン)、聖処女神学校礼拝堂

ALMAVIVA
DS-0150(1CD)
18世紀マラガ&カディス大聖堂の音楽
ハイメ・トレス(1741-1803):無原罪の宿りのアリア「毒蛇」(1771)*
フアン・フランセス・デ・イリバレン(1699-1767):聖体の秘蹟のカンタータ「人間の力は限られているが」(1739)*
フアン・ドミンゴ・ビダル(1735-1808):5声のミサ(1788)〜キリエ(*/#)
3声の詩篇「僕らよ、主をほめたたえよ」[Laudate pueri Dominum]#
フアン・フランセス・デ・イリバレン:聖体の秘蹟の二重唱曲「至高のベスビオ」(1748)*
フアン・フランセス・デ・イリバレン:聖体の秘蹟のカンタータ「美しいカーネーション」(1720)(*/+)
聖体の秘蹟のカンタータ「天の食卓で」(1756)+
ルイス・デ・メンドサ・イ・ラゴス(1718-1798):5声のマニフィカト(*/#)
フランシスコ・デルガド(1719-1792):8声の詩篇「われは信ず」(1771)#
フアン・フランセス・デ・イリバレン:4声のビリャンシコ「ああ、聖なるキューピッド」(1734)#
6声のビリャンシコ「今夜、私は着る」(1753)(*/+/#)
マリア・エスパダ(S)*
ダビド・サガストゥメ(男性アルト)+
アンダルシア・バロックcho#
ディエゴ・ファゾリス(指)セビリャ・バロックO

録音:2006年11月27-28日、セビリャ(スペイン)、ラ・パス修道院内教会
マラガ、カティスはともにアンダルシア地方南部の港湾都市。フアン・フランセス・デ・イリバレンは18世紀スペイン音楽における重要な音楽家の一人。サラマンカで16年間オルガニストを務めた後、1733年にマラガ大聖堂の楽長に就任、1766年の引退まで33年にわたり活躍しました。バリー・サージェントとベントゥラ・リコにより1995年に創設されたピリオド楽器オーケストラ、セビリャ・バロックOとその併設choとして創設されたアンダルシア・バロックchoをスイスの名匠ファゾリスが指揮した充実の演奏。最終トラックでアンダルシアの熱気が噴出します。

PICAP
PICAP-910788-02
16-20世紀スペインのオルガン音楽
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1575/1577-1654):ティエント第5旋法*
パブロ・ブルナ(1611-1679):ティエント第2旋法、聖母の為のリタニアによる(por ge sol re ut)*
フランシスコ・ビラ(17世紀):ティエント・デ・ファルサス*
フランセスク・アンドレウ(17世紀):右手の為の3声のティエント・パルティド*
ミケル・ロペス(1669-1723):「厳かなるいけにえ」によるヴァース*
アントニオ・ソレル:クラリネット管のソナタ R.54*
リュイス・ブルジ(18世紀):ヴァース第1旋法*
ベネト・ブレイ(1786-1850):ソナタ ヘ長調*
ジャシント・ボアダ(1772-1859):ソナタ ニ長調*
ウディロ・M・プラナス(1925-):聖ベニトの為のアンティフォナとイムヌス+
サルバド・プエヨ(1935-):考える・・・+/均等運動+
モデスト・モレノ・イ・モレラ(Org)

録音:1992年5月18日、タラルン(スペイン)、教区教会*
1992年5月19日、バルセロナ、ポンペイア聖堂+
使用楽器:1748年ジュゼプ・ボスカ・セリンジェナ製(1975年、ゲルハルト・グレンツィング復元)*
PICAP
PICAP-910823-02
(1CDR)
ポブレト修道院のオルガン音楽
ベルナルド・パスクイーニ(1637-1710):トッカータ第2旋法
ヨハン・ゴットリープ・ヴァルター(1684-1748):コラール「私はイエスから去らない」と3つの変奏曲
バッハ:人よ、自分の罪の大きさを嘆け(コラール前奏曲)BWV622
ドメニコ・ツィポリ(1688-1726):ヴァースとラルゴ ト短調
バッハ:キリストは死の絆につかれた(コラール前奏曲)BWV625
聖なるキリストはよみがえり(コラール前奏曲)BWV628
私は神から去らない(コラール)BWV.658
主キリスト、神のひとり子(コラール前奏曲)BWV601
ヨハン・パッヘルベル:私の魂は主を崇める(コラール前奏曲)
ドメニコ・ツィポリ:4つのヴァース ホ短調/ラルゴ ロ短調
フレスコバルディ:トッカータ集第2巻〜第2番ト短調
ヤコブ・アルカデルト(リスト編):アヴェ・マリア
バッハ:私は心から願うBWV727(コラール)/
前奏曲とフーガ ハ短調BWV546
今こそ来てください異教徒の救い主よ(コラール)BWV659
フーガ ニ長調BWV580
ジョルディ・M・ボウ神父(Org)

録音:ポブレト修道院(スペイン) 
(P)1994
おそらくLP時代の録音と思われます。CD-Rですのでご注意ください。


King International
KKC-027(1CD)
クープランがビートルズを聴いたら…

◆クラヴサン組曲第1番ト長調
前奏曲(ハニー・パイ)/アルマンド(ヘイ・ジュード)/クーラント(愛こそはすべて)/サラバンド(ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ)/ジグ(オブラディ・オブラダ)/ロンドー(イエロー・サブマリン〜ミシェル)/メヌエット(ヘルプ)/リゴドン(ホエン・アイム・シックスティー・フォー)/カナリー(ユア・マザー・シュッド・ノウ)/ロンドー(レット・イット・ビー〜ストロベリー・フィールズ〜ヒア・カムズ・ザ・サン〜クライ・ベイビー・クライ)/ルール(抱きしめたい)/ミュゼットT、U(ノルウェーの森〜フール・オン・ザ・ヒル)/タンブーラン(ひとりぼっちのあいつ)/ロンドー(ブラックバード〜セクシー・セディー〜イエスタディ/華やかなエール(レボリューション)
◆クラヴサン組曲第2番ニ長調
前奏曲(ゴールデン・スランバー)/アルマンド(ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア)/クーラントT(マーサ・マイ・ディア)/クーラントU(サムシング)/サラバンド(アイ・ウィル)/ジグ(ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ヒル)/ミュゼットT、U(イエロー・サブマリン〜エリナー・リグビー)/華やかなエール(アイム・ソ・タイアード)/ロンドー(キャリー・ザット・ウェイト〜アンド・アイ・ラヴ・ハー〜マザー・ネイチャーズ・サン〜ア・デイ・イン・ザ・ライフ/ブーレ(フローム・ミー・トゥ・ユー)/ガヴォット(オール・マイ・ラヴィング)/メヌエット(ビートルズがやって来る ヤア!ヤア!ヤア!)/パスピエ(ストロベリー・フィールズ)/シャコンヌ(ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン)
アンデシュ・ダンマン(編作&Cemb)

録音:2008年6月
キングインターナショナル独自制作盤。スウェーデン出身の実力派チェンバロ奏者アンデシュ・ダンマンがクープランの様式に従ってビートルズの名作 の数々をクラヴサン(チェンバロ)組曲に仕立てました。もともとビートルズの音楽は旋法的な要素が強く、バロック風の処理を施すと違和感どころか絶 妙な効果を生むことが多くの録音で実証済み。さらにダウランドをはじめバロック期の作曲家の多くは、当時の流行歌の旋律を取り入れて曲を作ってい たので、もしもクープランが現代に生きてビートルズを聴いたならば書いたであろう世界になっています。しかもどのチェンバロ曲より旋律的な魅力は強 力です。。「ミシェル」や「レット・イット・ビー」がアルマンドやクーラントなど古典舞曲の形式を借り、優雅極まりないチェンバロの響きで迫り、失神す るほどの美しさに魅了されること間違いございません。BGM としても上品の極み。リッチなひとときを味わえます。 (Ki)

PNEUMA
PN-1060(1CD)
アンダルシアの歌集(セファルディムとアラビア語の歌)
ブランカ・ニーニャ[色白の子供](セファルディム=アンダルシア)
モレニカ(セファルディム)
リ・ハビービ(アンダルシア)
Miragres Muitos(聖母マリアのカンティガ第122番)
トレ・ゼルマニカス・エラン(セファルディム)
アンタ・アフラ(アンダルシア)
火のカンティガ(セファルディム)
イェディ・クレー(セファルディム)
コルト・ヤ・アシア(アンダルシア)
アルタ・エス・ラ・ルナ(セファルディム)
ハコ(セファルディム)
Des oge(聖母マリアのカンティガ第1番)
サミラ・カディリ(歌)
アンサンブル・アラベスク[ナビル・アクビブ(ヴァイオリン、指揮) モハメド・ロチディ・ムファレジ(カーヌーン)、イハム・ズベイリ(ウード) ムスタファ・アハカム(ナイ)
アブデリラー・デムナティ(Vc)、モハメド・ハリフィ(打楽器:タル、デルブカ、ベンディール) ]
スペイン系ユダヤ人の伝承歌(ラディノ語による)とアンダルシアのアラビア語の歌を中心に、アルフォンソ10世編纂のカンティガを挿入したアンダルシア歌集。歌っている女性歌手サミラ・カディリは、モロッコのテトゥアンやタンジールで伝統音楽のディレクターも務める音楽家。タイトルの「岸から岸へ」とは、セファルディムとアラブ・アンダルシア音楽、またセファルディム文化が興った西地中海のスペイン〜マグレブと、レコンキスタ後に離散して行った東地中海(ギリシア、トルコ、バルカン、シリア)の双方をイメージしているようです。セファルディムの歌とアラブ・アンダルシア音楽が分離せず見事にブレンドされた演奏。
PNEUMA
PN-10701CD)
ハゲタカの翼骨製の笛による12-13世紀のメロディー
トルヴェールのメロディ:戦いの前に/グアディアナ川/ハゲワシの飛行
ラインバウト・デ・バケイラス(?-1180-1205-?):新鮮な風、戦いの後に
ナバラ王テオバルド1世(シャンパーニュ伯ティボー4世;1210-1253):良き愛
カスティリャ王アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ第322番「カラトラバの忠告」
コロン・ド・ベテュヌ(1155頃-1219/1220):アルカサバ、アルフォンソ8世はアラルコスを失う
ナバラ王テオバルド1世:眠っている間、夢の中で
ナバラ王テオバルド1世/獅子王リチャード1世(1157-1199):ハゲタカの翼、ライオンの心
エドゥアルド・パニアグア(ハゲタカの骨製縦笛、プサルテリウム、ダルブガ、手拍子、水音)
ハイメ・ムニョス(ハゲタカの骨製三穴横笛、長太鼓)
ダビド・マヨラル(カンタラ、ダルブガ、太鼓、タンバリン)
珍しい骨笛(三穴横笛はアラルコスで見つかったものの複製)で、アラルコスの戦い(1195年、スペイン、キリスト教徒軍とイスラム教徒軍の戦い)をテーマとした音楽を綴るという企画。収録曲のタイトルはいずれも原曲とは異なります。
PNEUMA
PN-1080(1CD)
ブルゴスのカンティガ
アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」〜
第242番「カストロヘリスの石切り工」
第249番「カストロヘリスの石切り工の転落」
第266番「カストロヘリスの木製の梁」
第373&267番「カンタブリア海の波間」(器楽)
第252番「カストロヘリスでの砂からの救出」
第361番「ラス・ウエルガス修道院の像」
第303番「ラス・ウエルガス修道院で少女に」
第274番「ブルゴスの修道士」
エドゥアルド・パニアグア(指)
ムシカ・アンティグア[セサル・カラソ(歌、ビオラ)、ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、フィドル)、サムエル・クルス(C.T)、ハビエル・コブレ(手回しオルガン、鐘)、フェリペ・サンチェス(中世ギター、シトラ、ビウエラ・デ・ペニョラ)、ハイメ・ムニョス(ボンバルダ、シャリュモー、アハベバ、カラモ、フラビオル)、ダビド・マヨラル(ダルブガ、ドゥンベク、ダフ、タンバリン、カンタラ)、エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、カーヌーン、リコーダー、太鼓、タール、銅鑼)]

録音:2008年、マドリード、Axis
PNEUMA
PN-1090(1CD)
ドイツのカンティガ
アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」〜第14番「ケルンの聖ペーター修道院のドミニコ会修道士」
第42番「指輪と彫像」
第294番「ドイツ人のいかさま師の女がプーリアで」
第149番「聖体の秘蹟を疑う者」
第95番「隠者アルバン伯」
エドゥアルド・パニアグア(指)
ムシカ・アンティグア[ハビエル・コブレ(手回しオルガン、鐘)、フェリペ・サンチェス(ビウエラ・デ・ペニョラ)、ハイメ・ムニョス(ボンバルダ、シャリュモー、アハベバ、カラモ)、ダビド・マヨラル(ダルブガ、ドゥンベク、カンタラ、タンバリン、鈴)、エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、カーヌーン、リコーダー、太鼓、タール、ナカラス)、セサル・カラソ(歌、ビオラ) ルイス・アントニオ・ムニョス(Br)、サムエル・クルス(C.T)]

録音:2008年、マドリード、Axis
PNEUMA
PN-1110(1CD)
11-12世紀、タイファ諸王国の古典音楽
挨拶の答え(モロッコのアンダルシア音楽 Qaim ua nisf Ram al Maya)
私の心を捕らえたのは誰(モロッコのアンダルシア音楽 Basit Isbihan)
驚嘆すべき夜(モロッコのアンダルシア音楽 Leilum hadzib. Betayhi Garibat al Husein)
バシュラフ・サマーイ(トゥネスのアンダルシア音楽)
勝利の王国の到来(モロッコのアンダルシア音楽 Quddam Iraq)
預言者は首飾りの真珠(モロッコのアンダルシア音楽 Basit Ram al Maya)
私の心が行ってしまう愛しい人よ(トゥネスのアンダルシア音楽 アブラハム・イブン・エズラのハルチャ)
神は素晴らしい(モロッコのアンダルシア音楽 Darch Ram al Maya)
全ての恋人たち(モロッコのアンダルシア音楽 Betayhi Ram al Maya)
私は訪問を希望(トゥネスのムワッシャハ Zarani muniati)
光は神の玉座に昇る (モロッコのアンダルシア音楽 Quddam Ram al Maya)
最高の恋人(モロッコのアンダルシア音楽 Qaim ua nisf Ram al Maya)
カモシカの牧者(シリア、アレッポのモアッシャハ Ya rai)
その夜、私は分別を取り去った(モロッコ、スーダンのアンダルシア音楽 Laila)
エドゥアルド・パニアグア(指)
ムシカ・アンティグア[ハイメ・ムニョス(ナイ、カヴァル、アハベバ、カラモ、キリミア、ガイタ)、ダヴィッド・マヨラル(カンタラ、ダルブガ、タンバリン、ダフ、タール、レク、コーラス)、エドゥアルド・パニアグア(カーヌーン、ファル、笛、キリミア、デルブカ、コーラス)、ワフィル・シャイケルディヌ(歌、アラブ・リュート、デルブカ)、セサル・カラソ(歌、フィドル) フェリペ・サンチェス(シトラ、リュート)、共演:ルイス・アントニオ・ムニョス(フィドル) ホタ・マルティネス(ハーディガーディ)

録音:2008年
レコンキスタが始まる前のイベリア半島の音楽状況を再現した演奏内容。タイファとは、かつてイベリア半島に存在したイスラム教諸王国およびその君主を指す語で、1031年、後ウマイヤ朝が滅亡した後に生まれた、アラビア語で「分立している集団」「部族集団」等を意味する「ターイファ」に由来する名称。トゥネスとは紀元前4世紀にチュニスの地に存在した古代都市トゥネス(Thunes)で、国名のチュニジアはトゥネスが転訛したもの。因みにアンダルスの語源は、ローマ帝国末期にヨーロッパ中央部に侵入し、北アフリカのカルタゴを中心にヴァンダル王国を建国したゲルマン人の一派ヴァンダル人(アラビア語ではアル・アンダリーシュ)の名前が訛って変化したものと考えられています。7曲目のハルチャ(Jarcha)とは、アラビア語の長詩モアシャッハの末尾に付された短詞のことで、多くは女性の心を歌っています。
PNEUMA
PN-120(1CD)
【未案内旧譜】
チュニジアのマルーフとムワッシャハの伝統における中世セビリャのアラブ・アンダルシア音楽
Las Noches del Encuentro(ライリ・アル・ワスル;ムワッシャハ)
Consoladme(ウードのタクシーム)
Consoladme: Ninas al Alba(ウアッダアウニ;チュニジアの歌)
El Nacimento del Profeta(タリラトゥ・アル・ワティア;チュニジアの歌)
Beyati(ベヤーティ旋法のウード・タクシーム)
Bashraf Samai Asba'ayn(ヌーバ・アスバアインの器楽前奏曲;マルーフ)
Eh Chicas, Mi Corazon Emocionado y Dolorido(チュニジアの歌)
Traje Verde de Washy(ウードのタクシーム)
Me Visito Mi Amado(ザラーニ・アル・マフバブ;ムワッシャハ)
La Chica Soltera(タリラトゥ・アル・アルサ;チュニジアの歌)
Bashraf Samai Sika(ヌーバ・スィカーの器楽前奏曲;マルーフ)
El Alba(ウードのタクシーム)
Nana Andalusi(ニンニ・ニンニ・ジャハーヌム;チュニジアのアンダルシア発祥の地の歌)
Despedidme(ウードのタクシーム等)
ムシカ・アンティグア[ワフィル・シェイク(ウード[リュート]、スイセン、ビオラ、ダルブガ、タール、手拍子)、ハミラ・ガルミ(歌、手拍子)、ルイス・デルガド(カンタラ、ナカラト、ダルブガ、タンバリン、タール、カラケブ、手拍子)、エドゥアルド・パニアグア(ファル[カスバ]、ナイ、カラモ、ベンディール、タンバリン、アグアル、タール、銅鑼、ダルシマー、カラケブ、アホルカ、手拍子) ]

録音:1997年、トレロドネス(スペイン)/1998年、ウルエニャ(スペイン)
北アフリカのチュニジアに残る中世セビリァ起源のアラブ・アンダルス系音楽(マルーフとムワッシャハ)の演奏。曲によってはフラメンコに見られるパルマ(手拍子)などを取り入れ、スペインのリズムを強調した面もあります。
PNEUMA
PN-130(1CD)
【未案内旧譜】
アンダルスのスーフィー音楽
第1部 イフティターヒッヤー(前奏曲)
第2部 トゥブ(旋法):グリブト・ル・ハスィン、グリバ・ムハッララ、スィカー
第3部 アル・イマーラ、法悦またはトランスのスーフィー・ダンス
トゥブ(旋法):アル・ヒヤーズ・アル・マシュリキ、ラムル・ル・マーヤ&ハムダーン
オマル・メティウイ(指)
アル・シューシュタリー

録音:タンジェ(モロッコ)、バリャドリド県ウルエニャ(スペイン)
ジクルとサマアはイスラーム神秘主義のスーフィー儀礼の中で歌われる宗教声楽の重要な形式で、中東各地域に同名で存在しますが、ここではアンダルス音楽の色彩で染め上げられた両ジャンルの独唱や合唱が聞かれます。「ラー・イラーハ・イッラー・ラー(アッラーの他に神はなし)」の文句が繰り返されるのが中東一帯のジクルの典型的イメージ。仏教の念仏やキリスト教の連祷のイメージに近いと言えば、当たらずとも遠からずでは。アラブ古典声楽のムワッシャハやマウワルを間に挿入しながらも、スーフィー音楽の特色を付加した演奏になっています。
PNEUMA
PN-140(1CD)
【未案内旧譜】
エル・シドのロマンス
ロドリゴ、父のところに来る/ロドリゴの勇敢さ
ヒメナ、フェルナンド王に乞う
エル・シド、サンティアゴへの巡礼に行く
レル・シド、アブダラに敗れる
ヒメナ、産婦のミサに行く
ドン・サンチョ、サモラ近く
ベリド・ドルフォスの裏切り
ディエゴ・オルドニェス、サモラに挑む
アリアス・ゴンサロ、息子エルマンを埋葬する
サンタ・ガデアの宣誓
エル・シドの追放/エル・シド正義を求める
エル・シドの遺言
ホアキン・ディアス(歌、ギター)
ヘルマン・ディアス(ハーディガーディ)
ルイス・デルガド(鍵盤オーボエ、長太鼓、角笛、鍵盤チェロ、中世リュート、トロンバ・マリーナ)

録音:1999年、バリャドリド県ウルエニャ(スペイン)
スペインの英雄エル・シド(本名ロドリゴ・ディアス)の物語から、スペイン・トラッドの大物ディアスが年代順に抜粋し、カスティリャ地方の伝承旋律とオリジナルの作曲によってロマンス組曲に仕立てたアルバム。
PNEUMA
PN-150(1CD)
【未案内旧譜】
アル・アンダルシアのアル・アーラ
I ヌーバ・アル・ヒジャーズ・アル・マシュリキ
ブギャ/トゥーシア1/インシャード1
トゥーシア2/トゥーシア3
トゥーシア4/インシャード2/トゥーシア5
トゥーシア6/インシャード3/トゥーシア7
II ヌーバ・イラク・アル・アヤム
ブギャ/トゥーシア
インシャード4(ミザーン・ブタイヒ)
サナア・フティントゥ・ミン・ナズラ
ウードのタクシーム
サナア・ヤー・カウミ・ハヤルニ
サナア・カルビ・マン・ユリダク
マウワル・ティー・ダララン
サナア・サキルナ・ワ・タブ・シュルブナ
サナア・ヤ・ワルダ・ッザワン
サナア・カドゥル・ル・カラム
オマル・メティウイ・アンサンブル

録音:タンジェ(モロッコ)、バリャドリド県ウルエニャ(スペイン)
モロッコの古典音楽で、アーラとはサマーウ(またはアッサマー、宗教音楽の意)に対する世俗音楽を指す言葉で、同時に楽器も意味します。本作で登場するトゥーシアやブギャは、アーラを構成する代表的な楽曲形式。ヌーバ・アル・ヒジャーズ・アル・マシュリキの中のマシュレクは「東」の意味、ヒジャーズ(スペイン語の綴りではヒヤーズ)は聖地メッカのある地方名なので、遥か東にあるイスラームの聖地をイメージしている旋法と思われます。ブギャはフリーリズムの器楽曲で曲の冒頭に置かれ、続くトゥーシアは拍節のある器楽曲。ヒジャーズ・アル・マシュリキを構成する7つのトゥーシアの間に挿入されるインシャードは声楽曲で、新しい音楽の要素を導入します。イラク・アル・アヤムに出てくるサナアとは歌の意味で、サナア以下がアラビア語のタイトル名。
PNEUMA
PN-160(1CD)
【未案内旧譜】
アンダルス音楽〜ラバト楽派
ムシャリッヤ・リ・クビラ*
ヌーバ・アル・イスティフラル+
ヌーバ・ラスト、ミザーン・ブタイヒ#
ラムル・ル・マーヤのヴィオラ・タクシーム
ムライ・アフメド・ルキリ(指)
モロッコ放送楽団

録音:1958年#/1959年+/1962年*
アラブ・アンダルス楽団の歴史的録音。モロッコの首都ラバトの名を冠するこの流派は、1909年フェズ生まれのリーダー、ルキリが創設者。この盤の監修は、彼らのアンダルス音楽の後輩オマル・メティウィ。古えのアンダルス音楽の典雅な響きを堪能する一枚。
PNEUMA
PN-190(1CD)
【未案内旧譜】
フェズ楽派
ミザーン・クッダム・アル・マーヤ
インシャード、ムハメド・ジサースィ・タブ
マウワル、ムハメド・ジサースィ・タブ(ラムル・ル・マーヤ旋法)
アブデルカリム・ライス(指)オルケスタ・ブリヒ

録音:1960年*
アブデルカリム・ライス(1912-1996)はモロッコ、フェズのアンダルシア音楽の巨匠。雅やかで引き締まったアンサンブルの演奏は、実に華があります。
PNEUMA
PN-200(1CD)
【未案内旧譜】
アル・アンダルスの神秘主義
I ハッラーキヤー同砲団のイスラーム神秘主義の歌〜クッリ・フ・ウユーダク(わが主よ),スカーニ・ハドゥ・ル・ムダム・ヤー・ウッシャーキ
マウワル、ワ・アフサヌ・アフワーリー
トゥリド・ヤー・フカッヤル,アン・ハワクム・カイファ・アンサリフ,ヤー・ウハイラ・ル・ヒマー,ムタカーリブ アッラーフ・マー・サッリ
II アス・サマー*
アザーン/コーラン朗唱、バカラ(雌牛)章 285-286節
アル・マウリディッヤー/ヤダ・ビ・ル・ウィサル
アタリキ・サヒラ・ル・ラヤーリ/マウワル ブー・ビ・ル・ガラミ
モハメド・ベッラク、ハサン・アジャル、
アブデッセラム・エル・アムラニ(独唱)*
オマル・メティウイ(指)アル・シューシュタリー

録音:タンジェ(モロッコ)、バリャドリド県ウルエニャ(スペイン)
コーラン朗唱のムアッジン含む9人ほどの歌唱と、ウード、ナイ、ヴァイオリン、ベンディール他の伴奏。アンダルス音楽とマグレブのスーフィー音楽の接点が窺える作品。ペルシア起源のシューシュタリーという語が、アンダルスでも聞ける点に興味深いものがあります。
PNEUMA
PN-230(1CD)
【未案内旧譜】
アルハンブラの詩
イブン・ザムラク(1333-1393)作詩:Palacio de Comares
Palacio de los Leones
エル・アラビ・セルギーニ・モハメッド(歌、ヴィオラ、ダルブガ)
ジャマル・エッディン・ベン・アラル(Vn)
エドゥアルド・パニアグア(笛、カーヌーン、他)
ラルビ・アクリム(ラウード)
ルイス・デルガド(ラウード・アンダルスィ、ダフ、ブザク・アルビー、ダルブガ、他)

録音:2000年4-5月、バリャドリド県ウルエニャ(スペイン)
イスラム王朝下の中世スペインのアルハンブラ宮殿で流れた音楽を想像させる内容。音楽は典雅なアラブ・アンダルシア音楽。詩は2部構成。アラビア語歌詞とアルハンブラの細部の写真入り解説の美しさは特筆もの。

AUTOR
SA-00703(1CD)
マヌエル・ガルシア(1775-1832):スペイン抒情奇想曲集(全14曲) テレサ・ベルガンサ(Ms)
フアン・アントニオ・アルバレス・パレホ(P)
ホセ・マリア・ガリャルド・デル・レイ(G)

録音:1995年9月、クエンカ(スペイン)、聖ミゲル教会

JVC-XRCD
JMXR-24500(1XRCD)
税込定価
クレマン・ジャヌカン(1485頃-1558):『鳥の歌』
1「.鳥の歌」
2「.夜ごと夜ごとに」
3「.のぞみはゆるぎなく」
4「.その昔、娘っ子が」
5「.悲しいかな、それははっきりしたもの」
6「.ある日コランは」
7「.ああ、甘い眼差しよ」
8「.ひばりの歌」
9「.もしもロワール河が」
10「.ああ、わが神よ」
11「.私の苦しみは深くない」
12「.ああ、あの苦しみよ」
13「.草よ、花よ」
14.「盲目になった神は」
15「.この美しい5月」
16「.満たされつつも」
17「.とある日、さるひとが私に言うに」
18「.ある朝目覚めた私」
19「.私の愛しいひとは神の贈り物を授かっている」
20「.うぐいすの歌」
クレマン・ジャヌカン・アンサンブル、
ドミニク・ヴィス(C.T)、ミッシェル・ラプレニー(T)、フィリップ・カントール(Br)、アントワーヌ・シコ(Bs)、クロード・ドゥボーヴ(Lute)

録音:1982年7月、ラジオ・フランス106スタジオ
アカペラ音楽の魅力!ルネッサンス音楽の楽しさをこの盤に凝縮!アナログ録音最後期の1982年の録音で、アナログ特有の濃厚な味わいを堪能できます。まさにアナログ録音最後の華と申せましょう!なお、現在ハルモニア・ムンディ・フランス本体にこのカタログはありません。このXRCDのみの発売です。 (Ki)

VMS
VMS-637(1CD)
バロックのサウンド
シュピーグラー:2声のカンツォーナ
カステッロ:ソナタ第7番
ベッデッカー:ソナタ・ソプラ「ラ・モニカ」
フレスコバルディ:カンツォーナ第5番
ヴァレンタイン:ソナタ ニ短調
ヴァルター:協奏曲ト短調
プレンツェル:2声のソナタ
フレスコバルディ:カンツォーナ第5番
ペーツェル:ソナタ ハ長調
ローゼンミュラー:ソナタ第3番ニ短調
ヴォルフガング・バッシュ(Tp)
ジェシー・リード(Fg)、
ドレーン・オーケ(Org &Cemb)、
ナン・マッキー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:1996年
バロック時代初期に流行を見せたスティル・モデルノ様式のソナタやカンツォーナを輝かしいトランペットと瑞々しいファゴットの演奏で。フランクフルト州立歌劇場管の首席トランペット奏者ヴォルフガング・バッシュ、バンクーバー歌劇場管の首席ファゴット奏者リードの演奏が、管楽器のレパートリーにおけるバロック音楽の重要度を教えてくれます。

BERLIN CLASSICS
BC-1657(1CD)
17世紀の北ドイツの音楽
ブクステフーデ:ソナタBuxWV.266
ヨハン・ショップ:sine titulo ニ短調
シュトルンク:ソナタ ニ短調
トーマス・バルツァー:プレリュード ト長調
ヴェックマン:カノン ニ短調
ラインケン:パルティータ イ短調
ヨハン・フィエルダンク:ソナタ ニ短調
ディートリヒ・ベッカー:ソナタ ニ長調、他
アンネクレット・シーデル(指)
ベル・アルテ・ザルツブルグ
BERLIN CLASSICS
<reference series>

BC-1408(1CD)
シュッツ:ダヴィデ詩篇集 ドレスデン聖十字架少年cho
ライプツィヒ・カペルラ・フィディーチニア

Marc Aurel Edition
MA-20041(1CD)
マショー:花々の中の花 〜 レー(Lais)とヴィルレー(Virelais)集 ノルベルト・ローデンキルヒェン(トラヴェルソ)
アルス・ノヴァ時代の代表者ギョーム・ド・マショーと作曲者不詳の"レー"や"ヴィルレー"といったモノフォニーで構成されたトラヴェルソのためのプログラム。ノルベルト・ローデンキルヒェンは、著名な古楽アンサンブル、セクエンティアやディアロゴスの演奏に加わり、モダン楽器ではベルリン・フィルのアルブレヒト・マイヤーとデュオを組む凄腕のトラヴェルソ&フルート奏者。トラヴェルソの儚い音色が、アルス・ノヴァのモノフォニーに持ち味を引き出しています。
Marc Aurel Edition
MA-20040(1CD)
テレマン:リコーダー二重奏曲集
ソナタ ハ短調TWV.40-105
デュオ第3番変ホ長調TWV.40-134
デュエット第1番変ロ長調TWV.40-124
ソナタ変ロ長調TWV.41-B3
デュオ第2番ヘ短調TWV.40-131
カノン風ソナタ第1番ト長調TWV.40-118
ソナタ第4番ト短調TWV.40-104
カノン風ソナタ第3番ト長調TWV.40-120
ドロテー・オベルリンガー(リコーダー)、
ロレンツォ・カヴァサンティ(リコーダー)
ドイツが生んだ美貌の天才女流奏者オベルリンガーと、ブリュッヘンやブッケから薫陶を受けたイタリアの名手カヴァサンティという当代屈指のリコーダー・デュオのプログラムは、リコーダー奏者に欠かせないバイブルとして大切にされてきたテレマンの音楽。
作品やピッチに応じてオベルリンガーは8種類、カヴァサンティは7種類のリコーダーを使い分けているところからも、両者のテレマンの音楽に対する本気度が伝わります。

Audiomax
703 1178-2(1CD)
【未案内旧譜】
イギリスの史的背景
ボールドウィン:4声
作曲者不詳:我らを救いたまえ
タヴァナー:主の御名において
アルテナ:ウィリアム・バードのイン・ノミネ
ボールドウィン:アポン・イン・ノミネ
ロック:組曲第4番ヘ長調
パーセル:歌劇「ディドとエネアス」より
バレット:愛の死/パーセル:ファンタジア第7番
ブロウ:「ヴィーナスとアドニス」より
フェアファックス:Mese tenor、Paramese tenor
パワー:めでたし天の女王、栄光ある聖女
タリス:我を明らかにしたまえT&U
マレ・シメン・クヮルテット

録音:2002年
マレ・シメン・クヮルテットは、女流リコーダー奏者4人が集い1994年から活動をスタートさせたオランダのリコーダーQ。
16世紀〜17世紀のイギリス音楽を4本のリコーダーが豊かなハーモニーと高いアンサンブル能力でじっくりと紡いでゆく。プログラムの中盤で突如現れるリチャード・バレット(1959−)の作品によってガラリと雰囲気が変わる仕掛けも面白い。

Dynamic
CDS-623(1CD)
カヴァッリの宗教作品集
6声のマニフィカト/10声のマニフィカト
10声のカンツォーナ/8声のマニフィカト
8声のマニフィカト/10声のマニフィカト
私は喜び(ラエタトゥス・スム)
12声のカンツォーナ
主は言われた(ディクスィット・ドミヌス)
ブルーノ・ジーニ(指)
アンサンブル・ラ・ピファレスカ,
クレーマ・クラウディオ・モンテヴェルディcho

録音:2008年10月,アッバディーア・チェッレート
フランチェスコ・カヴァッリ(1602.1676)は、モンテヴェルディの一番弟子として名前は有名なものの、録音は決して多くはありませんでした。このCDにはカヴァッリのマニフィカトが5曲、カンツォーナが2曲収録されています。指揮者、合唱指導者のジーニは、カヴァッリの第一人者。クレーマのモンテヴェルディ合唱団は、1986年にジーニによって創設された合唱団で、2007年には英国のカンタベリー大聖堂に招かれています。 (Ki)
Dynamic
CDS-632(1CD)
ローマ1670
コレッリ:ソナタニ長調(ヴァイオリンと通奏低音))
ストラデッラ:疑い,キプロスの玉座を棄て,私を支えて
マンネッリ:ソナタ第1番「ラ・フォッジャ」Op.2-1(2つのヴァイオリンと通奏低音)
作者不詳:ソナタイ短調(ヴァイオリンと通奏低音)
ロナーティ:シンフォニアハ長調,パルティータト長調
マリア・パルンボ(指,cemb)
イル・コンチェルト・ダリアンナ
クリスティアーナ・アルカーリ(S)
ロベルト・スタッチョーリ(T)

録音:2006年11,12月
17世紀後半にローマで活躍した作曲家の作品が集められています。ご存知アルカンジェロ・コレッリ(1653.1713)、数奇な運命を辿った鬼才アレッサンドロ・ストラデッラ(1639.1682)は有名でしょう。カルロ・マンネッリ(1640.1697)は、年齢こそコレッリより一回り上ですが、ローマの楽壇ではヴァイオリンの同僚で、共に第1ヴァイオリンのトップを務めた人物。カルランブロージョ・ロナーティ(1645頃.1720)は、フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687.1762)が若き日にミラノで師事した師匠として知られています。コンチェルト・ダリアンナは、1990年代末にローマで結成された古楽団体。ほとんどが世界初録音です。 (Ki)

LIR Classics
LIR-018(1CD)
アルベーロ:チェンバロのためのソナタ集より
ソナタ第1番ハ長調/同第2番ハ長調
同第22番へ短調/同第23番へ短調
同第13番変ロ長調/同第14番変ロ長調
同第11番ニ短調/同第12番ニ長調
同第15番ト短調(フーガ)/同第24番変ホ長調
同第25番変ホ長調/同第18番ロ短調
同第19番ロ短調/同第9番ト長調
同第10番ト長調/同第16番ト短調
同第17番ト短調/同第30番ニ長調(フーガ)
ギルバート・ローランド(Cemb)
1748年には宮廷礼拝堂のオルガニストに抜擢されたセバスティアン・アルベーロ(1722−1756)はアントニオ・ソレールと同世代で、スカルラッティのスペイン時代とほぼ同時期を生きた18世紀スペインの作曲家。アルベーロの「ソナタ」からは、スペインの舞曲や民謡、スカルラッティからの影響など様々な要素が浮かび上がる。演奏のギルバート・ローランドはソレールやスカルラッティ、ラモーを得意とするイギリスのベテラン鍵盤奏者。

CORO
COR-16076(1CD)
ステッファーニ(1654-1728):スターバト・マーテル(1727)*
ヘンデル:ディクシト・ドミヌス[主は言われた]BWV232+
エリン・マナハン・トマス、グレース・ダヴィドソン(S)
ルース・マッシー(A)+
ジェレミー・バッド、マーク・ドベル(T)
ロブ・マクドナルド(Bs)*
イーモン・ドゥーガン(Bs)+
ハリー・クリストファーズ(指)
シックスティーン(合唱&管弦楽)

録音:2009年5月、ロンドン、ケンティッシュ・タウン、殉教者聖サイラス教会
ステッファーニはドイツで活躍したイタリア人作曲家・聖職者・外交官。ミュンヘンの宮廷オルガニストやハノーファー選帝侯の宮廷楽長等を務めました。作品は得意の室内二重唱曲や歌劇等世俗音楽が大半ですが、「スターバト・マーテル」は教会音楽の分野に残した代表作で、6声と管弦楽のための壮麗な作品。ステッファーニは一世代下のヘンデルの才能を高く評価し、彼のハノーファー選帝侯の宮廷楽長任命に手を貸したと伝えられています。「ディクシト・ドミヌス」はヘンデルがイタリアで書いた5声と弦楽のための詩篇曲(詩篇109)。古楽ファンのみならず合唱ファンにも人気のある若々しい勢いのある作品で、まさにシックスティーンにぴったりです。
CORO
COR-16074(1CD)
ハプスブルク帝国宮廷の音楽
レオポルト1世:ああ、何と正しいことか(アントニオ・チェスティの歌劇「黄金のりんご」より)
カヴァッリ:歌劇「ジャゾーネ」〜不幸な者よ、私は何を聞く?
ジャック・ド・サン・リュク(1616-1710):Francois Ginter のトンボー
シュメルツァー(1623-1680) :歌劇「愛の強さ」〜流れよ、流れよ、涙の小川
フローベルガー(1616-1667):パルティータ「Auf die Mayerin」FbWV605
レオポルト1世:「思い違いの兄妹愛」〜どれほど私は押さえ付けられていることか
ムッファト:シャコンヌ
アントニオ・サルトリオ(1630-1680):歌劇「オルフェオ」〜冷酷な蛇が
ヨハン・カスパル・ケルル(1627-1693):トッカータ
アントニオ・サルトリオ:歌劇「オルフェオ」〜私は恋をしているが不幸だ
アントニオ・ドラーギ(1635-1700):歌劇「タジェアのレニーダ」〜運命が
ヨハン・シェンク(1656-1717頃):「ドナウのこだま」〜ソナタ第6番
ヨハン・ヨゼフ・フックス(1660-1741):オラトリオ「救済の泉」〜私は知っている
歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」〜小さなつばめ
ル・ジャルダン・セクレ[エリザベス・ドビン(S)、ソフィー・ヴァンデン・エインデン(テオルボ、バロックギター)、デイヴィッド・ブルンデン(Cemb)、ロミーナ・リシュカ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、マリアン・ミネン(Vc、バス・ド・ヴィオロン) ]

録音:2009年5月、ロンドン、ケンティッシュ・タウン、殉教者聖サイラス教会
音楽を愛し、自ら作曲・演奏、宮廷楽団を大幅に拡大して音楽の発展に取り組んだハプスブルク家の神聖ローマ皇帝レオポルト1世の時代のウィーン宮廷の音楽。
2007年、イギリスのアーリー・ミュージック・ネットワーク・ヤング・アーティスツ・コンペティションで優勝した若手アンサンブル、ル・ジャルダン・セクレのデビューCDです。

Dacapo
MAR-8.226058(1CD)
シュッツ:復活の物語SWV450
クリスマス物語SWV435/復活の物語SWV450
福音史家…アダム・リース(T)
天使…エルゼ・トルプ(S)
ヘロデ…ヤコプ・ブロッホ・イェスペルセン(Bs)
福音史家…ヨハン・リンデロート(T)
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン
コンサート・コペンハーゲン
ポール・ヒリアー(指)ザ・シリウス・ヴィオールズ
このシュッツの「クリスマス物語」(クリスマス・オラトリオとも称される)は30分程の作品で、バッハの作品のような壮大で輝かしい響きは持っていませんが、その分、端正で敬虔な祈りの心をストレートに表す素朴な美しさに満ちています。全体は大きく8つの部分に分かれ、福音史家の語りと天使、羊飼い、博士らの歌が交互に奏されます。各々の部分は密接に結びつき、驚くほどに繊細な心を伝えてくれる名作と言えるでしょう。前作、ルカ受難曲(8.226019)で心洗われる演奏を聴かせてくれたポール・ヒリアーとアルス・ノヴァ・コペンハーゲン。ヴィオラ・ダ・ガンバの名手ヒッレ・パール率いるアンサンブル「ザ・シリウス・ヴィオールズ」の参加もこの演奏に華を添えます。

Pproprius
PRCD-2044(1CD)
スウェーデンのヴィルトゥオーゾ
ユーハン・ヘルミク・ルーマン(1694-1758):シンフォニア ニ短調 BeRI27
パルティータ ハ短調 BeRI8
ヴァイオリン協奏曲ヘ短調 BeRI52/
フルート協奏曲ト長調/・トリオ・ソナタ ト短調 BeRI113
シンフォニア ホ短調 BeRI22
ドロットニングホルムの音楽 BeRI2〜第1楽章Rebaroque
マリア・リンダル(Vn、指揮)

Paradizo
PA-0008(1CD)
マドリガーレを器楽演奏で
パレストリーナ/フランチェスコ・ロニョーニ(1620):Pulchra es amica mea
チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565)/リチャード・ロニョーノ(1592)編:アンコール・ケ・コル・パルティール
ジョスカン・デプレ(c1440-1521):イン・テ・ドミネ・スペラヴィ(オリジナルのフロットラのリコーダー・コンソート演奏版)
ピエール・サンドリン(c1490-after 1561)/ドーロン・シェルヴィン編:ドゥルス・メモワール
ジャック・アルカデルト(c1505-1568)/ディエゴ・オルティス編:オ・フェリーチ・オッキ・ミエイ
アルカデルト(ヴィンチェンツォ・ルッフォ):オ・フェリーチ・オッキ・ミエイ
ピエール・サンドリン/ヤン・ファン・ルブリン(1537-48) 編:ドゥルス・メモワール
ピエール・サンドリン/オリジナルシャンソンのヴィオール・コンソート演奏版:ドゥルス・メモワール
ジャコモ・フォリアーノ(1468-1548)/オリジナル・フロットラのリコーダー・コンソート・ヴァージョン:ラモール・ドーナ・キオ・テ・ポルト
チプリアーノ・デ・ローレ/ドーロン・シェルヴィン編:アンコール・ケ・コル・パルティール
デ・ローレ/オリジナル・マドリガーレのヴィオール・コンソート演奏版:アンコール・ケ・コル・パルティール
ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ/フランチェスコ・ロニョーニ編(1620):ヴェスティーヴァ・イ・コッリ
チプリアーノ・デ・ローレ/ジローラモ・ダッラ・カーザ編(1584):ベン・キ・シ・モストラルシェル
チプリアーノ・デ・ローレ/ジョヴァンニ・バッティスタ・スパーディ編:アンコール・ケ・コル・パルティール
マルチェット・カーラ(1470-1525):Cantai mentre nel core(オリジナル・フロットラのリコーダー・コンソート演奏版)
パレストリーナ/ドーロン・シェルヴィン編(2009):イオ・ソン・フェリート
パレストリーナ/バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラヴェルデ編(1638):ヴェスティーヴァ・イ・コッリ
マルケット・カーラ/アンドレア・アンティコ編(1517):カンタイ・メントレ・ネル・コーレ
ピエール・サンドリン/ディエゴ・オルティス(1553):ドゥルス・メモワール
ピエール・サンドリン/ディエゴ・オルティス(1553):ドゥルス・メモワール
オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594)/ドーロン・シェルヴィン編(2009):ある日のスザンナ
スキップ・センペ(Cemb)、
ジュリアン・マルティン(Rec)、
ジョス・チートハム( ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ドーロン・シェルヴィン(コルネット)、
カプリッチョ・ストラヴァガンテ

録音:2009 年
セル幅=637

Griffin
GCCD-4003
【旧譜・低価格帯】
ヘンリー8世の時代の音楽
ヘンリー8世(1491-1547):真の愛
 名高き貴公子/ああ、奥様
 愛が支配するならば
 さようなら奥様/恵みを懇願する者は
コーニッシュ:ああ、ロビン
 ホルンを吹き鳴らせ狩人たちよ
他、フェヴァン、ゼンフル、リシャフォール、ファン・ヒゼヘム、イザーク、ペゼンティ、イザーク、ナルバエス、クーパー、ファン・ヴィルダー、作曲者不詳の作品
ジュリアン・ポッジャー(指)トリニティ・バロック
アラン・クランプラー(指)フォーバリー・コンソート
マーティン・ポープ(指)ホルベイン・コンソート
ゲスト:スティーヴン・プレイヤー(リュート、パーカッション、ルネサンスG)

録音:1995年4月2-6日、ヘアフォードシャー、レオミンスター・プライオリー
Griffin
GCCD-4026
【旧譜・低価格帯】
聖母をたたえて
ビクトリア:マニフィカト第1旋法
グレゴリオ聖歌:王の御旗は進む
主はよみがえりぬ/来たれ聖霊
ラッスス:スターバト・マーテル(クラーク・ウェアリング校訂)
リスト:アヴェ・マリア/サルヴェ・レジナ
ブルックナー:完璧に美しい/エサイの杖は
メンデルスゾーン:アヴェ・マリア
スティーヴン・クレバリー(指)
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
アンドルー・ライト(Org)

録音:1981年、ウェストミンスター大聖堂

Griffin
GCCD-4003
【旧譜・低価格帯】
ヘンリー8世の時代の音楽
ヘンリー8世(1491-1547):真の愛
 名高き貴公子/ああ、奥様
 愛が支配するならば
 さようなら奥様/恵みを懇願する者は
コーニッシュ:ああ、ロビン
 ホルンを吹き鳴らせ狩人たちよ
他、フェヴァン、ゼンフル、リシャフォール、ファン・ヒゼヘム、イザーク、ペゼンティ、イザーク、ナルバエス、クーパー、ファン・ヴィルダー、作曲者不詳の作品
ジュリアン・ポッジャー(指)トリニティ・バロック
アラン・クランプラー(指)フォーバリー・コンソート
マーティン・ポープ(指)ホルベイン・コンソート
ゲスト:スティーヴン・プレイヤー(リュート、パーカッション、ルネサンスG)

録音:1995年4月2-6日、ヘアフォードシャー、レオミンスター・プライオリー
Griffin
GCCD-4026
【旧譜・低価格帯】
聖母をたたえて
ビクトリア:マニフィカト第1旋法
グレゴリオ聖歌:王の御旗は進む
主はよみがえりぬ/来たれ聖霊
ラッスス:スターバト・マーテル(クラーク・ウェアリング校訂)
リスト:アヴェ・マリア/サルヴェ・レジナ
ブルックナー:完璧に美しい/エサイの杖は
メンデルスゾーン:アヴェ・マリア
スティーヴン・クレバリー(指)
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
アンドルー・ライト(Org)

録音:1981年、ウェストミンスター大聖堂

Sedem
SEDEMCD-20(1CD)
ホアキン・ガルシア:独唱と器楽のための聖体の秘蹟のトナダ、ビリャンシコ、カンタダ集
ホアキン・ガルシア(1710?-1779):Ay! Que prodigio(ビリャンシコ;1763)(*)
 Dejadmele dar(ビリャンシコ;1772)(*)
フアン・プラ(1720頃-1775):フルート,ヴァイオリンと低音のためのソナタ ト長調(1772)
ホアキン・ガルシア:Asombroso milagro(カンタダ;1757)(*)
 Ah, del rebano(トナダ;1735)(*)
 Quien ha visto cosecha(ビリャンシコ;1758)(*)
フアン・オリベル・イ・アストルガ(1733-1830):2つのフルートと低音のためのソナタ第2番
ホアキン・ガルシア:Tremendo Sacramento(カンタダ;1740)(*)
 Oh, Dios inmenso(カンタダ;1758)(*)
 Atencion que hoy empieza(カンタダ;1737)(*)
 Fuera, fuera(ビリャンシコ=トナダ;1737)(*)
オルガ・ピタルク(S)*

エスティル・コンセルタント[マリサ・エスペランサ、フェルナンダ・テシェイラ(フラウト・トラヴェルソ)、リナ・トゥル=ボネト(Vn)、ルト・ベロナ(Vc)、パブロ・ソピコ(ギター、テオルボ)、ラウラ・プエト(Cemb)]

録音:2008年3月、レケナ(スペイン)、プリンシパル劇場
ホアキン・ガルシアはバレンシア地方に生まれ、ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア(カナリア諸島)の礼拝堂楽長を44年にわたって務めた作曲家。

LICANUS
CDM-0823(1CD)
12-13世紀、アラゴン王国のトルバドゥール
ライモン・デ・ミラヴァル(12世紀-13世紀):Bel m'es q'ieu chant
ベレンゲル・デ・パロウ(12世紀):Bona dona /
De la gensor qu'om vey' / Ab la fresca clardat
Totz temoros e duptans /
Dona, la genser qu'om veya
Aital dona / Tant m'abelis
ポンス・ドルタファ(12世紀-13世紀):Si ai perdut mon saber
ギラウト・リキエル(?-1292):Pus astres no m'es donatz
不詳(サン・ジュアン・デ・レス・アバデセス歌集 から;13世紀):Era us preg / S'anc vos ame /
Amors, merce no sia / Ara lausetz, lauset
Matieu de Caersi[マテュー・デ・ケルシ?](13世紀):Tant suy marritz
マルタ・インファンテ(Ms)
ジョルディ・リカルト(Br)
カペリャ・デ・ミニストレルス
ダビド・アンティク(各種Fl)
フアン・マヌエル・ルビオ(ウード、ハープ、ハーディガーディ)
エフレン・ロペス(ウード、ハーディガーディ、中世リュート、giterna)
パウ・パリェステル(Perc)
カルレス・マグラネル(指)

録音:2008年2月1-2日、バレンシア(スペイン)、ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール
トルバドゥールの重要な活躍地の一つであったアラゴン王国(スペイン北東部の内陸)の宮廷で歌われた恋愛歌を集めたアルバム。
LICANUS
CDM-0826(1CD)
女の声〜ラス・ウエルガスの写本(12-14世紀)
女子修道院のためのモノディーとポリフォニー
Promereris sume laudis(主の受胎告知のプローサ)(*)
Gaude, chorus omnium [Angelus Domini](モテトゥス)
O Monialis Concio Burgensis(女子修道院長アグエロの死を悼むプランクトゥス)
Ave caro splendida [Omnes](コンドゥクトゥス・モテトゥス)
Belial vocatur(主の奉献のコンドゥクトゥス・モテトゥス)
Ex illustri(聖カタリナのモテトゥス)
Maria, Virgo Virginum(聖処女マリアのプローサ)
Rex obiit(アルフォンソ8世の死を悼むプランクトゥス)
Dum sigillum(コンドゥクトゥス)
Hec est Mater Domini(聖処女マリアのオルガヌム)
Ad celsi conubia(聖チェチーリアのプローサ)(*)
Rex eterne maiestatits(マグダラの聖マリアのプローサ)
Amor vincens/Mariae praeconio [Aptatur](聖処女マリアのモテトゥス)
Quis dabit capiti meo(プランクトゥス)
Mulierum hodie/Mulierum(聖アンナのモテトゥス)
Fa fa mi/Ut re mi(ソルフェージュの練習)
Iam nubes/Iam novum [Solem](モテトゥス)(*)
O Maria Virgo [In veritate](聖処女マリアのコンドゥクトゥス・モテトゥス)
Plange Castella misera(サンチョ王の死を悼むプランクトゥス)
Virgines egregie(プローサ、Comun de las Virgenes)
Verbum bonum et suave(オルガヌム、聖マリアのプローサ)
ピラル・エステバン、マルタ・インファンテ(Ms)
エリカ・エスクリバ=アスタブルアガ、ヨランダ・マリン(S)
カルレス・マグラネル(指)

録音:2007年4月9-11日、バレンシア(スペイン)、ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール
カスティリャ王アルフォンソ8世(1155-1214/在位:1158-1214)により1178年、スペイン北部の都市ブルゴスに創設されたラス・ウエルガス女子修道院。この修道院で編纂された写本に収められた楽譜は、中世ポリフォニー音楽の最重要資料の一つとなっています。当然ながら歌手は女声のみ。(*)は器楽演奏。

Crystal Classics
N-67001(1CD)
フリードリヒ2世の音楽〜フルート協奏曲&交響曲集
フリードリヒ2世:交響曲ニ長調、
 木管楽器のための「モルヴィッツ行進曲」*、
 フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調**
グラウン:歌劇「モンテズマ」〜二重唱+
フリードリヒ2世:トラヴェルソ,弦楽と通奏低音のための協奏曲第3番ハ長調++、
 交響曲ト長調
ハルトムート・ヘンヒェン(指)C.P.E.バッハCO、
ベルリンRSO管楽器セクション*、
クリストフ・フントゲボルト(トラヴェルソ)**、
ベルリン・バロック・カンパニー**、
エンカルナシオン・バスケス(Ms)+、
ドロディーア・ヴィルツ(S)+、
ヨハネス・ゴリツキ(指)ドイツ室内アカデミー+、
コンラート・ヒュンテラー(トラヴェルソ)++、
ウルフ・ビョルリン(指)カペラ・コロニエンシス++
"Crystal Classics"は、旧Capriccio音源の復刻や発掘、新録音のリリースを行うドイツの新しいレーベル。
フルートの演奏や作曲など音楽的才能にも長けていたプロイセンの第3代国王フリードリヒ2世(1712−1786)の作品集。名君主の傑作を、ヘンヒェンやベルリン・バロック・カンパニー、カペラ・コロニエンシスなどドイツの名アーティストたちの優れた演奏で ――。
Crystal Classics
N-67005(1CD)
ルネサンス・トレジャリー
ラッスス:いとしのマドンナわたしはある娘を知っている
モンテヴェルディ:来たれ、来たれ
ブレード:パドゥアン第13番、
 ガリアルド第13番
エッカルト:陽気に歌おう
ダウランド:我が主人ウィロビー卿のご帰館
モンテヴェルディ:あなたへの口づけ
ライスナー:リュート組曲第2番
ツァンギウス:EiN-dama schon
B・プレトリウス:パドゥアン第13番、
 ガリアルド第14番
ラッスス:こんにちは農夫よ袋の中に何を担いでいるの
ダルツァ:サルタレッロ
モンテヴェルディ:地より逃れゆけわが魂よ
ブレード:パドゥアン第23番、
 ガリアルド第23番
ラッスス:かつて私が散歩にでかけたとき
ヘッケル:街の歌
モンテヴェルディ:ただあなたを見つめ
ラウテン・カンパニー

録音:1991年&1993年
リュート奏者のヴォルフガング・カッチュナーとハンス・ヴェルナー・アーペルによって1984年に結成されたドイツの古楽アンサンブル、ラウテン・カンパニーの歌曲と器楽のためのの小品によるルネサンス作品集。モンテヴェルディやラッスス、ダウランドからブレードやバルトロメウス・プレトリウス・・・。一級品の演奏でルネサンス時代の音楽の"宝"が輝きを放ちます。
Crystal Classics
N-67007(1CD)
ヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲集
テレマン:序曲(組曲)ニ長調TWV.55:D6
プファイファー:協奏曲イ長調
グラウン:協奏曲ニ長調
ジークフリート・パンク(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
クリスティーネ・ショルンスハイム(Cemb)、
ベルリン古楽アカデミー

録音:1987年
ジークフリート・パンクは、1962年から1980年までライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のチェリストとして活躍し、その後クイケンやサヴァールからヴィオラ・ダ・ガンバを学びなおしたというドイツの重鎮。3つのヴィオラ・ダ・ガンバ協奏曲を弾くパンクをサポートするのはベルリン古楽アカデミー。中でもショルンスハイムのチェンバロの存在が光ります。

Glossa
GVD-921619(DVD)
パーセル:歌劇《アーサー王》 アナ・マリア・ラビン(S)、
シャンタル・サントン=ジェフェリー(S)、
メロディ・ルヴィオ(Ms)、
マティアス・ヴィダル(オート・コントル)、
マルク・モイヨン(T)、
ジョアン・フェルナンデス(Bs)、
エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル

収録:2009年3月、モンペリエ国立歌劇場(フランス)でのライヴ
※画像フォーマット:NTSC、カラー、16:9/サウンド・フォーマット:PCMステレオ、dts5.0/字幕:英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語/収録時間:1時間52分/ディジパック仕様
鬼才ニケは従来の常識にとらわれない「アーサー王」を上演するために、なんと演出をフランスのトップ・コメディアン(!)"シャーリー&ディーノ(コリンヌ&ジル・ベニジオ)"、映像監督を同じくフランスの名匠オリヴィエ・シモネに依頼。
シャーリー&ディーノとオリヴィエ・シモネから快諾を受けたニケ&コンセール・スピリチュエル。
超一級品の演奏と、"バロック・オペラ"という枠を超越した優れた演出のコラボレーションによって、コミカルなテイストとスパイスをふんだんに加えた奇想天外で全く新しい「アーサー王」の舞台が誕生したのです。そして劇中では指揮者のニケ自身が舞台上で歌い、踊るという衝撃的(笑撃的?)なシーンも!2009年3月、フランスのモンペリエ国立歌劇場で起きた"バロック革命"。

ORF
ORFCD-3076(1CD)
リュリ:オペラからのパスティッチョ
歌劇《愛の勝利》、《ファエトン》、《アルミード》、
《アマディス》、《カドモスとヘルミオネ》、
《ベレロフォン》、《ペルセウス》からアリアとデュエット集
レ・サンティマン【エリザベト・ドビン(S),マティアス・ヘルム(B),アンネ・マリー・ドラゴシツ(Cemb)、エウゲネ・ミケランジェリ(指、Cemb)】

録音:2008年8月
リュリのオペラからアリアとデュエットを収録。これらの作品は1680年前後に集中的に作曲されまし。甘い典雅な味わいは格別。レ・サンティマンは2006年ウィーンで4人の演奏家によって結成されたアンサンブル。

CHERRY RED
<el>
ACMEM-161CD(1CD)
ウイリアム・バード:合唱作品集
4声のミサ曲/5声のミサ曲
マニフィカート/今こそ去らせたまえ
アヴェ・ヴェルム・コルプス
サー・デーヴィス・ウィルコックス(指)
ケンブリッジ・キングスカレッジcho

Deux-Elles
DXL-1117(1CD)
モンツァ:チェンバロのための作品集
組曲ホ長調/同ハ短調/同ニ長調
同ハ長調/前奏曲とフーガ ヘ短調
前奏曲 ハ短調/前奏曲とフーガ/トッカータ
テレンス・チャールストン(Cemb)
声楽作品、舞台作品、教会音楽に重要な作品を残したペルゴレージと同世代のイタリア人作曲家カルロ・イグナツィオ・モンツァ(1696−1739)。現存するチェンバロのための作品は、フランス様式とイタリア様式の特徴を併せ持ち、クープラン、ラモー、ヘンデル、マッテゾンを連想させる作風を持ちます。

Aeolus
AE-10601(1SACD)
フローベルガー・エディションVol.6
リチェルカーレ第1番/同第5番/同第14番/同第10番/同第4番/同第11番/同第12番/同第2番/同第13番/同第7番/同第6番/同第9番/同第3番/同第8番/トッカータ第1番/同第2番/同第3番
ボブ・ファン・アスペレン(Org)

※使用楽器:2003年5月、ピストイア・サント・スピリト(イタリア)、ヘルマンス・オルガン(1664年製)
2006年に発表された"Vol.5"以来となるアスペレンのフローベルガー・エディション最新巻には、師であるフレスコバルディの影響を受けたフローベルガーの優れた対位法が発揮された「14のリチェルカーレ」を収録。17世紀ドイツの傑作として1つの高みに達したフローベルガーの「14のリチェルカーレ」は、後に現れる大バッハが「音楽の捧げ物」の中で見せる"リチェルカーレ"の礎となる意義深い作品なのです。名手アスペレンの培われた経験と研究成果が再び発揮されます。

RPR
RP-005(1CD)
バロック・チェロ・イルミネーションズ
エクルズ/ボンポルティ:ソナタ第11番ト短調/
フェッシュ:ソナタ ニ短調Op.8-3/
ヴィヴァルディ:ソナタ第5番ホ短調KV.40/
クープラン:「趣味の融合」〜演奏会用小品/
サンマルティーニ/ベルトー:ソナタ ト長調Op.1-3/
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV.1007
アンジェラ・イースト(バロックVc)、
ハワード・ビーチ(Cemb)、
ルース・アルフォード(バロックVc)
チェロの学習者も演奏に取り組める正統派レパートリーで構成された「バロック・チェロ・イルミネーションズ」。超刺激的な「四季」(RP 003)や「パイレーツ・オヴ・バロック」(RP 004)の印象が強すぎるため意外な選曲、内容ですが名曲集、学習用などと侮ることなかれ。イングリッシュ・バロック・ソロイスツなどの重要ポストを歴任した名手が、"バロック・チェロ"と"バロック・スタイル"による"バロック・レパートリー"という徹底的に"バロック"にこだわり抜いた入魂のソロ・アルバムなのです。イルミネーションのように美しくライトアップされた珠玉のバロック・チェロ・アルバムである。
※"RP 005"はレーベル・オフィシャルのCD-Rとなります。

Aeolus
AE-10301(1CD)
クープラン:2つのミサからなるオルガン小品集
 教区のためのミサ曲/修道院のためのミサ曲
セルゲ・ショーンブロート(Org)
大クープラン初期の代表作にして唯一のオルガン作品「2つのミサからなるオルガン小品集」を、ブリュッセル王立音楽院首席卒業のオルガニスト、ショーンブロートが作曲者存命当時に製作されたジャン・ウスタシュ1692年製のオルガンで厳かに響かせます。フランスのル・ピュイ・アン・ヴレイ、ノートルダム大聖堂での録音。

SOLITON
SCD-067-2(1CD)
ヨハン・テオドール・レームヒルト(1684-1756):カンタータ集
「われ汝らを慰めん」RoemV69
「信心深く、正しくあれ」RoemV43
「われら喜びもて進み行かん」RoemV19
「見よ、主は来たり」RoemV142
カペラ・ジェダネンシス

MAGMOS
MAGMOS-281013(1CD)
ペルゴレージ:スターバト・マーテル マグダレナ・モシェフ(S)
マルチン・チシェフスキ(C.T)
カロル・ヒッラ(指) アンサンブル

録音:2003年2月19日、グダンスク(ポーランド)、聖ミコワイ教会、ライヴ
マグダレナ・モシェフの自主制作盤と思われます。ピリオド楽器使用。スリップケース仕様。外装、盤とも型番表記が無いので、レーベル名とバーコード後半の数字列を組み合わせて規格番号とします。

Musiques a la Chabotterie
MC-605006(1CD)
ラモー:コンセールによるクラヴサン曲集(オーケストラ版)
第1組曲/第2組曲/第3組曲/第4組曲
第5組曲/ガヴォットと6つのドゥーブル
ユーゴ・レーヌ(指)サンフォニー・ドゥ・マレ
"コレクション・ラモー"のVol.2と題された同コンビの新録音は、ラモーのコンセールによるクラヴサン曲集(1741)の編成を拡大させてしまったという刺激的な逸品。

CONSENTINO
IRCO-221(1CD)
【高価格帯】
サンティアゴ・デ・コンポステラの巡礼の音楽
カリクスト写本(12世紀)〜Dum Pater Familias
聖母マリアのカンティガ(アルフォンソ10世(1221-1284)編纂)
第26番 Non e gran cousa
カリクスト写本〜Annua Gaudia
ラス・ウエルガス写本(12世紀)〜Fa fa mi fa-Ut re mi ut
聖母マリアのカンティガ 第103番 Quen a Virgen ben servira
カリクスト写本〜Regi perennis glorie
ラス・ウエルガス写本〜Belial vocatur
聖母マリアのカンティガ 第49番 Ben com'aos que van per mar
ラス・ウエルガス写本〜Planctus
聖母マリアのカンティガ 第184番 A Madre de Deus
ラス・ウエルガス写本〜Surrexit de tumulo
聖母マリアのカンティガ 第253番 De grad' a Santa Maria
カリクスト写本〜Dum Pater Familias
クリスティアン・エルナンデス・ラルギア(指)
コンフント・プロ・ムジカ・デ・ロサリオ

録音:1995年7月17-23日、ロサリオ(アルンゼンチン)、聖処女神学校礼拝堂
CONSENTINOはアルゼンチンのレーベル。

PETER LEE MUSIC STUDIO
PL-004(1CD)
スターバト・マーテル
ペルゴレージ:スターバト・マーテル
ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル
ピーター・リー(李文智)(C.T)
アー・ホン(S)
ボルティモア・バロック・バンド(ピリオド楽器)

録音:2008年ピーボディ音楽院グリスワルド・ホール,ボルティモア
台湾で2009年の第20回金曲賞(ゴールデン・メロディ賞)で李文智が伝統・芸術音楽作品類・最優秀演唱賞を受賞したアルバムです。クラシック(しかも古楽)としては異例のヒットとなったが日本上陸。このCDはカウンター・テナーの李文智(ピーター・リー)氏が自ら主宰するレーベルです。
李文智は1977年台湾出身で2000年に渡米しジョンズ・ホプキンス大学ピーボディ音楽院で研鑽を積みました。その後、ボルティモアを中心に宗教楽曲、オペラなど幅広い活動を行なっています。ソプラノのアー・ホンはニューヨーク・タイムズ紙にて「低音域は柔らかく、高音域はとろけるように甘く、愛らしい声」と絶賛され、ピーター・リーと同じくボルティモアを中心に活動しています。2005年には新発見されたバッハのアリアをアメリカ初演、録音しています。ボルティモア・バロック・バンドはピリオド楽器によるピーボディ音楽院のバロック・アンサンブル。弦楽五重奏にオルガンという最小編成のアンサンブルで、緻密で繊細な音楽作りにより、スターバト・マーテルにまた新たな名盤が生まれました。
解説は中国語・英語。ジャケットの作品名・曲名は原語標記。

BERLIN CLASSICS
BC-1653(1CD)
グラウプナー:リコーダーのためのソナタ集
リコーダー協奏曲GWV323、
ソナタGWV219、707、216、708、
序曲GWV447
サブリナ・フレイ(Recorder)
アルス・ムジカ・チューリッヒ

※世界初録音あり

CORO
COR-16069(1CD)
輝かしきハーモニーの宝珠
パーセル:エホヴァよ、わが敵のいかに多きことか
 われを憐れみたまえ
 思い出しだもうな主よわれらの罪を
 主を畏れる者は皆幸いなり
ジェイムズ・マクミラン(1959-):おお善きイエスよ
パーセル:わが目より涙を流さしめたまえ
ジェイムズ・マクミラン:ストラスクライドのモテット集 〜御手を差し伸べ、子供の祈り
 ストラスクライドのモテット集〜主は玉座に就き
パーセル:おお、神聖なる門番よ
 メアリー女王の為の葬送音楽(第1版)
 女より生まれる人は,生の半ばで,
 御身は知りたり主よわれらの心の奥を(第1版)
 御身は知りたり主よわれらの心の奥を(1695)
ハリー・クリストファーズ(指) シックスティーン

録音:2009年2月、ギルドフォード大聖堂(英国)、ライヴ
300年を隔てて英国に生まれ、ともに大胆な和声の使用で知られる二人の天才作曲家による教会音楽。

Musikmanufaktur Berlin
MMB-002(1CD)
ヨハン・シュターミッツ(1717-1757):シンフォニア.ト短調Op.4-5、
シンフォニア ハ短調 Op.4no.3
グルック:シンフォニア.ホ長調、トリオ.ヘ長調
カメラータ・ベロリネンシス(オリジナル楽器使用)
録音:2002年10月23-25日
MUSIKMANUFAKTURBERLINは、ベルリンを拠点とする古楽レーベル。 (Ki)

Glossa
GCD-921509(1CD)
リュリ:バレエとイタリア語のレチタティーヴォ
揶揄のバレエLWV.11/プシシェLWV.45
アルシディアーヌのバレエLWV.9
諸国のバレエLWV.43
病のアモルのバレエLWV.8
フローラのバレエLWV.40
偽装したアモルたちのバレエLWV.21
エマヌエラ・ガッリ(S)、
イェツァベル・アリアス・フェルナンデス(S)、
ステファニー・トゥルー(S)、
ファビオ・ボニッツォーニ(チェンバロ&ディレクター)、
ラ・リゾナンサ

録音:2008年10月、サンタ・マリア・アンヌンツィアータ教会(イタリア)
ルイ14世の寵臣であり、フランスで音楽悲劇(トラジェディ・リリック)を確立した"フランス・バロックの作曲家"リュリだが、その出生地はイタリアのフィレンツェ。そこでボニッツォーニとラ・リゾナンサが注目したのは、リュリが1661年12月にフランスへ帰化する前後に作曲を行った音楽、すなわちイタリア時代の影響を残すフランス時代初期の作品。イタリア語のレチタティーヴォやイタリアの音楽様式が随所に見られるこの"バレエ集"では、フランス人の"ジャン=バティスト・リュリ"へと生まれ変わろうとしていた"ジョヴァンニ・バッティスタ・ルッリ"の成長と変遷も表現している。リュリの歴史の隙間を埋めることになるであろう興味深く重要な録音の登場です。

ARSIS
ARSIS-4229(1CD)
キアロスクーロ
マンチーニ(1672-1737):リコーダーと通奏低音のためのソナタ イ長調
ガブリエッリ(1659-1690):無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第1番
ジェイムズ(ジャック)・ペジブル(1656頃-1721):リコーダーと通奏低音のためのソナタ ニ短調
ヴィヴァルディ:チェロと通奏低音のためのソナタ イ短調 RV43*
ルイエ・ド・ガン(1688-1720頃):リコーダーと通奏低音のためのソナタ ト長調
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番〜アンダンテ(バロックギターによる)
テレマン:リコーダーと通奏低音のためのソナタ ハ長調
ラ・リティラータ[タマル・ラロ(リコーダー)、エンリケ・ソリニス(バロックギター、テオルボ、アーチリュート)、ホセチュ・オブレゴン(チェロ、アーティスティック・ディレクター)、賛助:アンヘラ・ルビオ(チェロ;通奏低音*) ]

録音:2008年12月、アレレ(スペイン)、サンティアゴ教会
「キアロスクーロ」(イタリア語で「明暗法」「陰影法」を指す美術用語)というタイトルどおり、光と影の対比を効かせた選曲と演奏によるアルバム。

Avie
AV-2167(1CD)
イートン・クヮイアブックからの音楽
フォーキナー:喜べ棘のない薔薇
コーニッシュ:めでたし女王
ラム:マニフィカト
デイヴィー:In honore summe matris
ブラウン:スターバト・マーテル
スティーヴン・ダーリントン(指)
オックスフォード・クライスト・チャーチ聖歌隊
ヘンリー8世の戴冠500周年(戴冠式は1509年6月24日)を記念した、スティーヴン・ダーリントンとオックスフォード・クライスト・チャーチ聖歌隊による「イートン・クヮイアブック」からの合唱作品集。フォーキナー、コーニッシュ、ラム、デイヴィー、そしてのブラウン。ウィンザーの名門イートン・カレッジの図書館に所蔵されている写本楽譜集「イートン・クヮイアブック」からチューダー朝の音楽が甦ります。

Anthonello Mode
AMOE-10011(1CD)
「カチュワとトナーダ」〜南米ペルーのバロック音楽・トルヒーヨ写本〜
われらが主の生誕に寄せて(ヴァイオリンと通奏低音を伴う2声または4声のカチュワ)/
われらが主キリストの生誕に寄せ
て(通奏低音を伴う声楽のためのカチュワ)/
コンゴ(声楽と通奏低音を伴う、歌い踊るためのトナーダ)/
チモのバイレ(ヴァイオリンと通奏低音のための)/
ピファーノと太鼓を伴うバイレ(4人または8人、あるいはそれ以上の数の踊り手が手に刀やハンカチを持って踊るコントラダンサ形式の舞曲)/
チモのトナーダ/
優美な少女(声楽と通奏低音を伴う、歌い踊るためのトナーダ)/
うさぎ(声楽と通奏低音を伴う、歌い踊るためのトナーダ)/
嫉妬深い女(ランバイェケの町を起源とする歌うためのトナーダ)/
鳩(ランバイェケの町を起源とする歌い踊るためのトナディーヤ)/
踊るためのランチャス/ダイヤモンド(チャチャポヤスを起源とする歌い踊るためのトナーダ)/
トゥパマロ(カハマルカを起源とするトナーダ)/
ウィチョー(チャチャポヤスを起源とするトナーダ)/
小悪魔(グアマクチョを起源とする歌うためのトナーダ)/
別れ(グアマクチョを起源とするカチュワ)/
トゥパマロ(カハマルカを起源とするトナーダ)/
ウィチョー(トルヒーヨのカルメル派修道女を讃えて、オトゥスコの8人の踊り子が歌い踊った牧歌的カチュワ)/
善良な恋人(山岳地帯を起源とするカチュイータ)
アントネッロ-濱田芳通(リコーダー)、
石川かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
西山まりえ(Hp)、
アドリアン・ファン・デル・スプール(歌・ギター)、
わだみつひろ(Perc)、戸田薫(Vn)
藤沢エリカ(歌)、岡庭弥生(歌)
ジャケット・デザイン:さそうあきら
今日ペルーの音楽といえば「コンドルは飛んでいく」に代表されるフォルクローレであり、その音楽は第二次大戦後、メディアに乗って世界中に広まりました。しかしそれ以前のペルーの音楽状況を知る資料は決して多くありません。今回アントネッロが取り上げた「トルヒーヨの写本」とは1778年にペルー北部最大の都市トルヒーヨに赴任したスペインの司教バルタサール・マルティネス・コンパニョンによって収集されたこの地域の生活・音楽・芸術・文化を総称したもの。なかでもそこに残された音楽の重要性は、非常に高いと言えるでしょう。というのも、この時代におけるこの地域の音楽は、今日主として口頭で伝承されているもの以外には存在せず、それだけに、これらの資料はラテンアメリカ音楽の起源と進化を知るうえで、きわめて貴重なもの。これらの写本は、スペインによる南アメリカの植民地支配の最後の30年間における音楽に関して、豊かな情報を与えてくれます。ここでアントネッロと共演しているアドリアン・ファン・デル・スプールはアルゼンチンに生まれ、オランダのアムステルダム・スウェーリンク音楽院で指揮と作曲を学んだ後、ユトレヒト音楽祭の音楽監督をつとめる声楽家兼ギター奏者。このトルヒーヨ写本研究における世界的権威であり、かねてからこの写本に興味を抱いていた濱田芳通のたっての希望でレコーディングが実現したもの。「天正少年使節の音楽」(AMOE.10004)でキリシタン時代からの日本人の音楽の源流をさかのぼって比類なき高い評価を受けたアントネッロが、再び万を持して放つ超大作。 (Ki)
Anthonello Mode
AMOE-10012(1CD)
ヒューム大尉のガンバ曲集
トバイアス・ヒューム(1569-1645):グッド・アゲイン
タバコ、兵士の決意、愛の気晴らし、音楽の情熱
ヒューム大尉のパヴァン、兵士のガリアルド
アルメイン、ジグ、兵士の歌、聞け聞け
貴婦人のジグ、死、ジグ、兵士のマーチ
ガンバの心、パヴァン
石川かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)&アントネッロ
濱田芳通(コルネット)
西山まりえ(Hp)、春日保人(Br)
わだみつひろ(Perc)
ジャケット・デザイン:さそうあきら
アントネッロのコア・メンバーとして活躍する石川をソロ・フューチャーしたアルバムは他社からリリースされすでに廃盤となったバッハのソナタ集以来久々のリリース。マレと並び、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者にとって重要なヒュームのレパートリーだが、これまでの他の奏者による録音を遥かに凌駕するものであることは一聴して明らか。西山まりえのハープ、濱田芳通のコルネット、わだみつひろのパーカッション、春日保人の歌など、アントネッロ・ファンにおなじみのメンバーがゲスト参加しているなど、アントネッロ流のこだわりが遺憾なく発揮されています。石川自身による、オーヴァーダビングを駆使した二重奏、三重奏も適宜取り入れられ、三次元的な広がりを効果的に演出。ヒュームの曲になじみがないリスナーにも楽しめるように作られています。すでに無伴奏の作品2曲(ヒューム大尉のパヴァン、グッド・アゲイン)は、24Bit/96kHzによるハイレゾルーションWAVファイルが共同通信社のMOOK「PCオーディオFAN」の付録データCDに収録(ライヴによるテイクでこのCDのセッションテイクとは別)。MOOKは6月18日の発売からわずか数日にして品切れになるなど大好評。同時に、石川の高いレベルの演奏も大きな話題になっています。 (Ki)

Dynamic
DYNDVD-33588(2DVD)
レオ:歌劇「アリドーロ」 フランチェスカ・ルッソ・エルモッリ(Msエリーザ)
マリア・グラツィア・スキアーヴォ(Sファウスティーナ)
ヴァレンティーナ・ヴァッリアーレ(Sゼーザ)
マリア・エルコラーノ(Sルイージ)
ジュゼッペ・デ・ヴィットーリオ(Tドン・マルチェッロ)
ジャンピエロ・ルッジェーリ(Brメーオ)
フランチェスコ・モラーチェ(Brジャングラツィオ)
アントーニオ・フローリオ(指)カペッラ・デッラ・ピエタ・デイ・トゥルキーニ
演出:アルトゥーロ・チリッロ

収録:2008年2月,レッジョ・エミーリア
リージョン・オール/NTSC/16:9/DD5.1/LPCM2.0/165m/字幕:伊英独仏西
レオナルド・レオ(1694−1744)は、南イタリアのブリンディジ近郊に生まれ、ナポリで学んだ作曲家。18世紀前半のナポリ派の作曲家として重要な人物です。「アリドーロ」は1740年に初演されたオペラ。ジェンナロアントニオ・フェデリーコの台本は、登場人物が身分階級によって喋る言葉がナポリ語だったりトスカーナ語だったりというユニークなもの。実は18世紀前半のオペラブッファは楽譜が現存するものが極めて少なく(ペルゴレージの「奥様女中」はインテルメッツォ)、復活上演されるだけでもちょっとした事件なのです。加えて演奏が、ナポリのバロック音楽の権威、フローリオとトゥルキーニですから尚のこと。この上演には会場に多数の音楽学者たちが詰め掛けたといいます。最近ムーティがオペラに抜擢したことで知られるスキアーヴォや、トゥルキーニとの共演でお馴染みの歌役者デ・ヴィットーリオなど、水準の高いキャストをソロています。チリッロの舞台は、簡素な装置ながら、イタリア的な色彩感を生かした美しいものです。もちろん世界初収録! (Ki)

Glossa
GCD-P32303(1CD)
モテ・クロワゼ(Motets Croises)
ルゲ:主の祈り
モンテヴェルディ:おお、いかに美しき
フレスコバルディ:《主日のミサ》〜前奏のトッカータ、
 《使途のミサ》〜聖体奉挙のためのトッカータ
ルゲ:アレルヤ、アレルヤ(器楽)
シュッツ:おおイエスやさしき御名
フレスコバルディ:《聖母のミサ》〜書簡の朗読の後のカンツォーナ/
モンテヴェルディ:めでたし女王
フレスコバルディ:《使徒のミサ》〜聖体拝領後の第4旋法のカンツォーナ、
 《聖母のミサ》〜第5声部の歌の助奏を伴ったリチェルカーレ
ルゲ:聖マタイ
ドミニク・ヴェラール(T)、
ジャン=ピエール・ルゲ(Org)

録音:2004年6月&10月、フランス
2009年が結成30周年という節目の年となるアンサンブル・ジル・バンショワの記念リリースは、アンサンブルのディレクターを務める中世&ルネサンス音楽の世界的権威ドミニク・ヴェラールと、パリのノートルダム大聖堂で活躍する盲目のオルガニスト、ジャン=ピエール・ルゲのデュオによる教会音楽集!モンテヴェルディ、シュッツ、フレスコバルディ、そしてルゲ。"過去"と"現在"の教会音楽で、2人の巨匠ヴェラールとルゲの"歌"と"オルガン"が交差しゅいます。

CARUS
CARUS-83-433(1CD)
テューダー朝の音楽(イングリッシュ・ルネッサンス音楽集)
ヘンリー8世 (1491-1547)
ウィリアム・バード ( 1543-1623)
ナサニエル・パトリック (1569-1595)
ジョン・ダウランド (1563- 1626)
トーマス・シンプソン ( 1582-1628)
ジェロニモ・バッサーノ ( 1559-1635)
アウグスティン・バッサーノ( 1525-1604)の作品
Franz Vitzthum(C.T)、
Andrea Cordula Baur(Lute)
Katrin Krauss(Fl)
フラウタンド・ケルン(リコーダー四重奏団)
イングランド・アイルランド王であったヘンリー8世に縁の深い作曲家の作品から”イングリッシュ・ルネッサンス音楽”リコーダーによる作品を中心とした美しく、楽しい29曲の小品集。

RCOC
RCOC-0800(3CD)
ドミンゴ・ミゲル・ベルナベ・テラデーリャス(1713−1751):アルタセルセ(3幕の音楽劇/台本:メタスタージオ) アンナ・マリア・パンツァレッラ(アルタセルセ;S)
セリーヌ・リッチ(アルバーチェ;S)
マリーナ・コンパラート(マンダーネ;Ms)
スンヘ・イム(セミラ;S)
アグスティン・プルネル=フリエンド(アルタバーノ;T)
マリヴィ・ブラスコ(メガビーゼ;S)
ホアン・バウティスタ・オテロ(指)
王立室内オペラカンパニー
録音:2008年6月
テラデーリャスは、ナポリ楽派の作曲家。古典派を思わせる流麗なメロディー旋律と、イタリア・バロックのスパっと刻むリズムを併せ持つ作風が魅力です。モーツァルトのオペラを思わせるような魅力あるレチタティーヴォ、そして複雑な恋愛もようを描く華麗・充実のアリアの数々はまるでスペイン・バロックから古典派の魅力的なエッセンスがギュッとつまった玉手箱のよう。演奏者たちも意欲満点、きっちりとしたアンサンブルで聴かせます。
=「アルタセルセ」のあらすじ=ペルシャ王セルセ、彼の護衛軍の一人であったアルタバーノによって殺されます。アルタバーノは、自分の息子アルバーチェが、セルセの娘であるマンダーネと恋仲にあることを咎められ追放されたことへの復讐を果たし、さらに国家を治める権力を握ろうとします。そこへ、殺された王の息子であるアルタセルセが登場。アルタバーノは、自分に国王殺害の疑いが向けられないように様々に策を弄し、しまいには自分の息子に罪を着せて投獄するという暴挙に出ます。途中様々な恋愛もようを絡めながら、最終的にすべての事実は暴かれ、アルタセルセはすべてを許す、という内容。 (Ki)

Griffin
GCCD-4068(1CD)
ウェストミンスター大聖堂のグレゴリオ聖歌
Advent Hymn: Conditor alme siderum / Christmas Antiphon: Hodie Christus
Professional Chant for Candlemass: Lumen / Hymn for the cross: Vexilla regis
Easter Responsory: Surrexit Dominus / Two Easter versicles
Hymn to the Holy Spirit: Veni Creator / Kyrie: Orbis factor
Trisagion from the Good Friday liturgy / Three Easter Allelujahs
Iam lucis / An evening hymn: Te lucis / Gregorian Grace before meals
Two prayers of thanksgiving / Christmas hymn: Puer natus
Two antiphons for the dead - for the funeral of Phillyp Sparowe
Funeral chant: In Paradisum / A scripture reading
Medieval teaching aid: Ut queant laxis / Psalm: Laudate Dominum
Alma Redemptoris Mater / A moto from the organ loft
Instrumental plainsong: In Nomine - settings by John Taverner
The Laudes regiae or Royal acclamations: Chritus vincit
アルジャンタン、ノートルダム修道院の復活祭の徹夜祷(*)
Lumen Christi / Exultet iam (mode 3) (Priest)
Canticum: Cantemus Domino (mode 8) / Alleluia: Confitemini Domini (mode 8)
Litany / Antiphon Vidi aquam (mode 8) / Offertory: Dextera Domini (mode 2)
Communion: Alleluiah (mode 6)
スティーヴン・クレバリー(指)
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊、
ドニ・ルボン(指)
ノートルダム修道院のベネディクト派修道女たち*

録音:1980年10月ウェストミンスター大聖堂(英国)、1983年11月アルジャンタン(フランス)ノートルダム修道院*/原盤:Alpha

Anthonello Mode
AMOE-10010(1CD)
バロック・ハープとの出会い〜16-17世紀イタリアの作品
フレスコバルディ:第3旋法のトッカータ、パッサカッリア
作者不詳:トッカータ、
フレスコバルディ
:チャッコーナのパルティータ
タルクイーニオ・メールラ:カンツォーネ、
作者不詳
:トッカータ
ルッツァスコ・ルッツァスキ:第4旋法のトッカータ、
カッチーニ
:アリア《泉に、野に》
アスカニオ・マイオーネ:ハープ演奏によるコスタンツォ・フェスタの定旋律によるリチェルカーレ
作者不詳:トッカータ、
モンテヴェルディ
:アリア《私の胸の奥にある苦悩は》
ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ:第8旋法のトッカータ第2番、
作者不詳:バレット
ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ:トッカータ第2番、
 ハープのためのリガトゥーレ
タルクイーニオ・メールラ:アリア《そう信じてしまうおバカさん》
西山まりえ(バロック・ハープ/解説)

録音:2009年2月10-11日相模湖交流センター
ジャケット・アートワーク:さそうあきら(漫画家)
ソロイストとして、またアントネッロのメンバーとしてもその動向が常に注目を集める西山まりえのバロック・ハープ奏者としての初ソロアルバム。「バロック・ハープが最も愛され、奏された16-17世紀のイタリアの作品」を選りすぐって収録。西山まりえは、これまでゴシック(中世)ハープのアルバムを数点リリースしたことはありましたが、メカニズムが異なるバロック・ハープをソロだけで収録したのは初。バロック・ハープにはペダル機構はまだなく、弦を三列に並べた構造(写真1)になっており、半音を出すために指を突っ込んで弾かなければいけない複雑な楽器。これを音楽性豊かに弾きこなす日本人奏者は西山まりえをおいて他にいないでしょう。チェンバリストとして、また歌手としても絶大な評価を得ている西山まりえ。いにしえの時代の先人音楽家たちのように、楽器の枠を超えた活動が大きな反響を呼ぶことになるのは必至。今回もジャケット・アートワークは人気漫画家さそうあきら氏の書き下ろし。AnthonelloModeは「コドモのコドモ」「おくりびと」「神童」など、話題作の作者さそう氏が一貫してアートワークを手がけています。 (Ki)

FLORA
FLORA-1709(1CD)
モンテヴェルデ:タンクレディとクロリンダの戦い(*)
アレクサンダー・ゲール(1932-):モンテヴェルディのマドリガーレ「タンクレディとクロリンダの戦い」によるクラリネット独奏のためのパラフレーズ(1969)(+)
パオロ・クアリャーティ:アモールの忠節の車(ピエトロ・デラ・ヴァッレの台本による小オペラ;1611)(#)
アドリアナ・フェルナンデス(ソプラノ;クロリンダ(*)、アモール、名声(#))、
フアン・サンチョ(テノール;タンクレディ(*)、アポロン、アリオン(#))、
フリオ・ザナージ(バリトン;語り手(*)、オルフェウス(#))、ジャン=フランソワ・ヴェルディエ(Cl)+、
レ・サックブーティエ[ジャン=ピエール・カニャック、マリー・ガルニエ・マルズッロ(コルネット[ツィンク])、ダニエル・ラサル(テナーサックバット)、シルヴァン・デルヴォー(バスサックバット)、クリスティーヌ・パユー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、マティアス・シュペーター(アーチリュート、キタローネ)、ヤスコ・ブヴァール(オルガン、チェンバロ)]
かつてレ・サックブーティエ・ド・トゥールーズと名乗っていた、コルネット(ツィンク)の名手ジャン=ピエール・カニャックが主宰するフランスのコルネット&サックバット・アンサンブル、レ・サックブーティエがフローラ・レーベルに登場。「タンクレディとクロリンダの戦い」では弦楽パートがコルネットとサックバットで演奏されており、これが新鮮なだけでなくたいへんリアル。歌手陣の力演も相まって、インパクト抜群の名演となっています。
間奏曲的に置かれたドイツの現代作曲家ゲールの作品に続いて収録されているのは、モンテヴェルディと同時代のイタリアの作曲家クアリャーティ(キオッジャの貴族出身でローマで活躍した作曲家・官吏)の代表作「アモールの忠節の車」。四旬節前の祝祭にローマの市街において山車(だし)の上で上演された作品で、当盤では小オペラと表記されていますが、実際にはマドリガーレ風音楽劇というべきものです。
ブックレットにはフランス語の解説およびイタリア語の原歌詞とフランス語訳のみ記載されており、英語はございません。

MUSICA CLASICA GALEGA
BOA-25102002(1CD)
ガリシアのクラシック音楽 Vol.2 ルネサンス&バロック (1)
ホセ・デ・バケダノ(1642-1711):Guerra, guerra L.C.169(聖ヤコブのビリャンシコ、器楽を伴う11声;1699)
Suene esa alma L.C.172(使徒のビリャンシコ、4声;1702)
Rompa el clarin L.C.163(晩課のための使徒のビリャンシコ、10声;1695)
Manum suam L.C.121(聖木曜日のための第3の哀歌、3声)
Interveniat pro nobis L.C.135(悲しみの聖母のモテット、8声)
Desprendido va cruzando L.C.175(使徒のビリャンシコ、器楽を伴う8声;1704)
Que gira, que vuela L.C.181(使徒のビリャンシコ、4声;1706)
Espanoles guerreros L.C.165(使徒のビリャンシコ、10声;1697)
カルロス・ビリャヌエバ(指)
サンティアゴ・デ・コンポステラ大学グルポ・デ・カマラ

録音:2002年1月2-7日、サンティアゴ・デ・コンポステラ(スペイン)、 アウディトリオ・デ・ガリシア
ホセ・デ・バケダノは現ナバラ県のプエンタ・ラ・レイナに生まれ、マドリードのエンカルナシオン修道院とおよびサンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂の楽長を務めた作曲家。カルロス・ビリャヌエバによって1977年に創設されたサンティアゴ・デ・コンポステラ大学グルポ・デ・カマラは主としてガリシア地方の古楽に取り組んでいる声楽&ピリオド楽器アンサンブル。

LIR Classics
LIR-006(1CD)
フランスのチェンバロ
シャンボニエール:パヴァーヌ《神々の話し》
L・クープラン:組曲ヘ長調
ダングルベール:シャンボニエール氏のトンボー
ル・ルー
:組曲ヘ長調
F・クープラン:第6組曲変ロ長調より
ロワイエ:スキタイ人の行進
デイヴィッド・ポロック(Cemb)
ブライトン、エジンバラの国際音楽祭への出演や、イギリスのバロック・アンサンブル、パルナシアン・アンサンブルのメンバーとして活動する鍵盤奏者デイヴィッド・ポロックのフランス作品集。ポロックはアントワープの名工アンドレアス・リュッカースが製作したチェンバロ(1636年製)のコピー・モデルを用いており、作曲当時の演奏や作品本来の姿の表現を目指しています。

BNL
BNL-112894(1CD)
テレマン:チェンバロのための12の幻想曲 アン・ロベール(Cemb)

録音:1999年3月
躍動感にあるテレマンを弾く女流鍵盤奏者アン・ロベールが使用している楽器は、ルイ14世在位中の1674年にフィリップ・ドゥニによって製作された世にも貴重な銘器なのです。味わい深い音色はもちろんのこと、中国を意識したと思われる楽器の装飾など、西洋と東洋の融合とも言えるチェンバロは歴史的価値も計り知れません。


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