湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


声楽曲・新譜速報1


※発売済のアイテムも含め、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。



MDG

MDG-61322712(1CD)
ミヨー:歌曲集 Vol.1
ジャン・コクトーの3つの詩 Op.59
リオの街で Op.44a
ユダヤの詩 Op.34
ペトログラードの夜 Op. 55
レオ・ラティールの4つの詩 Op.20
最初の家庭 Op.193より2曲
ヴォカリーズ Op.105
ホルガー・ファルク(Br)
シュテッフェン・シュライエルマッヒャー(P)
ハンス・アイスラーの歌曲集やオネゲル:歌曲集(MDG-61322032)など知られざる作品を録音してきたバリトン歌手のホルガー・ファルク、ピアニストのシュ テッフェン・シュライエルマッヒャーがこの度、フランス6人組のメンバーの一人ダリウス・ミヨーの歌曲の録音シリーズをスタートさせます。ミヨーの歌曲は華やかな キャバレー・ソングからシリアスな歌曲まで音楽の幅が非常に広く、その全貌を把握するのは困難です。その巨大なミヨーの迷路に二人がどのように挑んでいくのか 非常に楽しみなシリーズ・スタートといえるでしょう。
ミヨーは、同時代の作曲家たちが無調や十二音技法を追及していく中、生涯調性音楽に忠実でありました。ただ楽曲の中で、同時に複数の調性を使用する多調性は ミヨーの特徴とも言えます。8分の5拍子の「ヴォカリーズ・エチュード」は、発声練習というより南米の踊りのような独特な響きが感じられます。また「リオの街で」は、 ブラジルに滞在した際の思い出が影響されています。またロシアの移民団の録音をもとにした「ペトログラードの夜」はユニークなキャバレー音楽のような印象を受け ます。多彩で豊富な楽想を駆使したミヨーの世界を十分に楽しむことのできる1枚です。 (Ki)
MDG
MDG-10200032(2CD)
ロッシーニ:小荘厳ミサ曲 ゲルダ・ハーグナー(S)
ガブリエレ・シュナウト(A)
アルド・バルディン(T)
カール・フェイス(Bs)
マリー=テレーズ・アンゲリッシュ(P)
クリスティアン・デ・ブリュイン(P)
マルティン・ルッカー(ハーモニウム)
ギュータースロー・バッハcho
ヘルマン・クロイツ(指)

録音:1976年11月7日、マリーエンフェルト修道院(ライヴ)
MDGレーベル始まりの録音がこの度満を持してCD化されました。曲目は、ヘルマン・クロイツ指揮によるロッシーニの「小荘厳ミサ曲」で、1976年マリーエ ンフェルトの修道院でライヴ収録されました。音楽的にも音響的にも妥協が一切ない見事な録音で、46年間培われたMDGレーベルの首尾一貫した録音のスター トを感じることができます。MDGの録音信条は、音楽が第一優先であり、過度な録音技術に頼らず、会場の響きを最大限取り込み、必要最低限のマイクセッティン グで収録するものです。このロッシーニの「小荘厳ミサ曲」はLPでリリース直後、大きな反響があり「お気に入りレコードだ!傑出した音響空間を捉えている!」(ス テレオプレイ誌)、「音楽的にも録音として最高峰だ!」(フォノフォーラム誌)と業界でも高い評価を受けました。
そしてギュータースロー・バッハの演奏も必聴です。この合唱団はヘルマン・クロイツが何十年もかけて育て上げた地域に根付いた最高のアンサンブルです。4 人のソリストと2台のピアノとハルモニウムという特徴的な楽器編成でロッシーニの美しい音楽を見事演奏しています。
今回のプロデューサーのヴェルナー・ダブリングハウス氏が丁寧にリマスタリングを行い、惜しくも数年前に亡くなった録音パートナーであったライムント・グリ ム氏の思い出と共に、最良の形で蘇らせました。 (Ki)

BR KLASSIK
BR-900530(1CD)
NX-B09
モーツァルト:ミサ曲 ハ長調 「戴冠式ミサ」 K. 317- キリエ、グローリア
教会ソナタ K. 326
ミサ曲 ハ長調 「戴冠式ミサ」 K. 317-クレド
.創造主の御母 K. 277
ミサ曲 ハ長調 「戴冠式ミサ」 K. 317-サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイ
主日のための晩課 K. 321
カタリナ・コンラディ(S)
ソフィー・ハームセン(Ms)
スティーヴ・ダヴィスリム(T)
クレシミル・ストラジャナッツ(Bs)
ラファエル・アルパーマン(Org)
バイエルン放送cho
ベルリン古楽アカデミー(ピリオド楽器使用)
ハワード・アーマン(指)

録音:2022年5月19-21日
ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ録音)
モーツァルトがザルツブルク時代後期に作曲した教会音楽によるコンサートのライヴ録音が登場。 「戴冠式ミサ」の名はモーツァルトの命名ではありませんが、ウィーンの宮廷では人気があったらしく、1791年の神聖ローマ帝国皇帝レオポルト2世の戴 冠式で宮廷楽長アントニオ・サリエリの指揮により演奏されています。作曲当時は教会で演奏される音楽が過度に複雑になるのを禁じていたため、わ かり易く華やいだ曲想が好まれた理由かもしれません。ここではほぼ同時期に書かれたと見られる教会ソナタや晩課を加え、祝祭的な雰囲気を演出 しています。ソリストに実力派の若手・中堅を揃えた、気鋭の古楽アンサンブルとの共演で、バイエルン放送合唱団もアクセントの利いた精彩に富んだ 演奏を聞かせます。 (ブックレットに歌詞は掲載されていません)

BR KLASSIK
BR-900342(1CD)
NX-B09
アンドレ・カプレ:オラトリオ「イエスの鏡」(1923) アンケ・フォンドゥング(Ms)
バイエルン放送cho
ミュンヘン放送O
ハワード・アーマン(指)

録音:2019年4月4&5日ミュンヘン、イエスの聖心教会(ライヴ)
2023年はドイツの公共放送100周年にあたり、これを記念した企画がBR-KLASSIKから登場。 ベルリンのポツダム広場の一角からドイツの公共放送サービスが始まったのが1923年。カプレの『イエスの鏡』 は同年春から秋にかけて作曲されました。聖母マリアという「鏡」に映ったキリストの生涯を描いたアンリ・ゲオン の詩をテキストとするオラトリオで、マリア役のメゾ・ソプラノが時に歌い、時に語るように物語を進め、カプレが研 究した中世音楽のような響きと無調的な瞬間が入れ替わります。小編成の女声合唱がもたらす透明感と浮 遊感に弦楽合奏とハープを交えたサウンドが、キリストの苦悩と受難を描く第2部にあっても物語を神秘的に 彩り、最後の被昇天の法悦感も見事に演出。 1923年は第1次世界大戦が終わってから5年目で、戦争の傷跡もそこかしこに残っていました。カプレも第1 次大戦従軍中の負傷による後遺症に苦しみ、彼の作品中でも屈指の大作となった『イエスの鏡』を仕上げた 後、2年も経たずに亡くなりました。

OMF
KCD-2094(1CD)
税込定価
山田耕筰歌曲集
1. 赤とんぼ(野口雨情)
2. 中国地方の子守唄* (中国地方民謡)
3. 曼珠沙華(AIYAN の歌)(北原白秋)
4. 待ちぼうけ (北原白秋)
5. 山百合(川路柳虹)
6. 野道(川路柳虹)
7. 七夕(川路柳虹)
8. 燕 (川路柳虹)
9. かへろかへろと(北原白秋)
10. この道(北原白秋)
13. 砂山(北原白秋)
14. 赤とんぼ(三木露風)
15. あわて床屋(北原白秋)
16. からたちの花II (北原白秋)
17. からたちの花(北原白秋)
18. 夜中(北原白秋)
19. 雪こんこん(北原白秋)
20. ペイチカ(北原白秋)
21. 雪こんこん(野口雨情)
22. 子守謡* (日本古謡)
23. さくらさくら* (近世筝曲)

*採譜編曲:山田耕筰
阿部雅子(S)
西山まりえ(バロックハープ)
ハマ(パーカッション)

録音:2021年11月2日-4日神奈川県立相模湖交流センター
【阿部雅子 ソプラノ】
国立音楽大学声楽科、同大学大学院修士課程、後期博士課程音楽研究科声楽研究領域修了。博士論文『C. モンテヴェルディの 歌劇「ポッペーアの戴冠」におけるポッペーア像の研究』とそれに関する演奏で博士号(音楽)取得。C. モンテヴェルディ「ポッペーアの戴 冠」タイトルロール、W. A. モーツァルト「イドメネオ」イリア、G. プッチーニ「つばめ」リゼット、N. ロータ「かしこいリス」タイトルロール、G. F. ヘン デル「メサイア」、L. V. ベートーヴェン「第九」、G. B. ペルゴレージ「スターバト・マーテル」等のソリストを務める。中でも「ポッペーアの戴冠」は これまで4回タイトルロールを務め、深い人物像解釈に基づく歌唱と高い演技力でいずれも好評を博す。バロック時代の音楽を中心とする 傍ら、N響団友会との共演や、イタリアで開催されたAMI Festival(2012)、NYの国連イベント日本歌曲コンサート(2014)、東京・春・ 音楽祭(2018)への出演、また高い演技力と「四大気質」に基づく人物像分析の研究を生かした演技指導・演出などで、演奏以外で も幅広く活躍の場を広げています。2018年7月に「Ego flos campi わたしは野の花」(レコード芸術誌・準特選盤/OMFレーベル)を リリース。 現在は得意の絵を生かし、イラストレーターとしても活動を開始。本CDのカヴァーイラスト、挿絵も本人によるものです。

LAWO Classics
LWC-1231(1CD)
カラーズ・オヴ・クリスマス
キム・アンドレ・アルネセン(b.1980):クリスマスの夜
ジョン・ラッター(b.1945):カラーズ・オヴ・クリスマス
キム・アンドレ・アルネセン:フライト・ソング
フレードリク・シクステン(b.1962):娘シオンよ、大いに踊れ
トーヴェ・クヌートセン(b.1951):いちばん小さい星
カーリン・レーンクヴィスト(b.1957):暗闇をこわがらないで
キム・アンドレ・アルネセン:ゆりかごの歌、こんどのクリスマスにはキャンドルに火を灯そう
ジョン・ラッター:キャンドルライト・キャロル
伝承曲(エド・ロジェスキ(1942-2020)編):ディンドン、空高く
キム・アンドレ・アルネセン:愛を探り
スヴァイン・モッレル(1958-1999):命のある限り恵みと慈しみはいつも
Z・ランドル・ストループ(b.1953):永遠の光
ミコラ・レオントヴィチ(1877-1921):鐘のキャロル
フレードリク・シクステン(b.1962):神よ、あなたをほめ讃えましょう!
ブラゲーネス教会ユースcho、器楽アンサンブル〔ボグミラ・ドヴラシュ・ニューステット(Vn)、アマンダ・ホーオイ・ホルン(Vn)、ヘンニンゲ・ランドース(Va)、アンネ・スティーネ・ダール(Vc)、フローデ・ベルグ(Cb)、スンニヴァ・ロードラン(Hp)、イングリ・ホルメン(Fl)、ヤン・ベッテルセン(Ob)、オッド・ニルセン(Tp)、アンデシュ・アイステン・ダール(オルガン、ピアノ)、アンデシュ・クレグネス・ハンセン(打楽器)〕、ベアーテ・ストロンメ・フェヴァング(指)

録音:2019年4月27日&6月16日、2021年5月2日-3日&5月10日、ブラゲーネス教会(ドランメン、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ノルウェーの首都オスロの南西44キロほどのところにあるドランメン市は、多くの詩人、哲学者、画家、音楽家、スポーツ選手を育んできました。ブラゲーネス教会は、この町の音楽活動の一翼を担い、聖歌隊、少女合唱団、少年合唱団などがさまざまな活動を行っています。このアルバムで素晴らしい歌声を聴かせてくれる「ブラゲーネス教会ユース合唱団」もその団体のひとつ。終身指揮者ベアーテ・ストロンメ・フェヴァングの下、十代の女性たちが集まってコンサートとツアーを行い、ニューヨークのセント・パトリック大聖堂やウィーンのシュテファン大聖堂でも歌いました。このクリスマス・アルバム『カラーズ・オブ・クリスマス』では、「クリスマスのメッセージ」を伝えるキャロルの中からメンバーが選んだ、初録音の作品も含む15曲を歌っています。
ノルウェーでもっとも国際的に人気のある作曲家のひとり、キム・アンドレ・アルネセンの作品からは、ユアン・テイト(b.1968)、アイザック・ワッツ(1674-1748)、ハワード・サーマン(1899-1981)の詩に作曲した5曲を収録。同じくノルウェーのトーヴェ・クヌートセンはアルヴィド・ハンセン(1932-1998)の詩、スヴァイン・モッレルは『詩編23番』をテキストに使っています。スウェーデン生まれでニーダロス大聖堂のカントルを務めたフレードリク・シクステンは今もトロンハイムに住んで宗教作品を中心に作曲しており、「娘シオンよ、大いに踊れ」は『旧約聖書』の『ゼカリア書』と『新約聖書』の『ヨハネによる福音書』を、「神よ、あなたをほめ讃えましょう!」は、マルティン・ルターをテキストにした作品。イギリスのジョン・ラッターの「キャンドルライト・キャロル」とウクライナのミコラ・レオントヴィチの「鐘のキャロル」は、クリスマスの季節の歌として定着しています。アメリカのZ・ランドル・ストループ「永遠の光」は、「レクイエム・ミサ」のラテン語の典礼文による作品です。アカペラのほか、オスロ・フィルハーモニックのボグミラ・ドヴラシュ・ニューステットをはじめとするプレーヤーたちのアンサンブルとの共演、ブラゲーネス教会のオルガニストで音楽監督のアンデシュ・アイステン・ダールによるオルガンとピアノの伴奏で歌われています。

SOMM
SOMMCD-279(1CD)
NX-B04
グスターヴ・ホルスト:宗教的合唱作品集
1. Nunc Dimittis 今こそ主よ、僕を去らせたまわん
2. Gird on Thy Sword 汝の剣を身に着けよ
2つの詩篇
 詩篇第86篇
 詩篇第148篇
5. 4Hymns for Songs of Praise:
No. 2. In This World, the Isle of Dreams
6. Not Unto Us, O Lord*
7. Our Blest Redeemer
8. Short Festival Te Deum(I. ファリントンによる合唱とオルガン編)*
9. 3Hymns for The English Hymnal:
No. 2. From Glory to Glory Advancing
10. Man Born to Toil
11. Eternal Father
12. By Weary Stages the Old World Ages
13. Christ Hath a Garden
14. Ave Maria, Op. 9b
15. I Vow to Thee, My Country
16. 3Festival Choruses 3つの祝祭合唱曲 Op. 36a -No. 3. A Festival Chime(I. ファリントンによる合唱、チューブラー・ベルとオルガン編)*
17. All People That on Earth Do Dwell
18. 3Festival Choruses 3つの祝祭合唱曲 Op. 36a -No. 1. Let All Mortal Flesh Keep Silence(I. ファリントンによる合唱とオルガン編)*
19. 3Festival Choruses 3つの祝祭合唱曲 Op. 36a -No. 2. Turn Back, O Man (I. ファリントンによる合唱とオルガン編)*
ジョシュア・ライアン(Org)
リチャード・ホーン(チューブラー・ベル/バス・ベル)
ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペルcho
ウィリアム・ヴァン(指)


録音:2021年7月21-22日
世界初録音…6、8、16、18、19
20世紀英国を代表する作曲家ホルスト合唱作品集。このアルバムは、現在知られている彼の宗教的合唱作品を全て集めたものであり、演奏はアンサン ブルに定評あるロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペル合唱団が担っています。ホルストの作品では組曲『惑星』が知られますが、宗教音楽も多数手がけ ており、オリジナルからアレンジまで様々な作品を遺しています。ここで聴ける英国国教会の「夕べの祈り」のための「Nunc Dimittis 今こそ主よ、僕を去ら せたまわん」や、充実した内容を持つ「2つの詩篇と4つの祝祭合唱曲」では、ホルストが聖書や16世紀の音楽、バッハなどの作品から得たであろうイン スピレーションが感じられます。他には8声部からなる無伴奏女声合唱で歌われる「アヴェ・マリア」など官能的な響きを持つ作品も含まれています。更に 2020年に初演されたトラック6「Not Unto Us, O Lord」や、有名な「木星」の旋律を転用した「I Vow to Thee, My Country」、英国ホルスト協会 がイアン・ファリントンに編曲を依頼した4作品などが演奏されており、英国に脈々と受け継がれる合唱作品の伝統を感じることができる1枚です。 ペア・ノアゴーとヨーン・ストルゴーズ
SOMM
SOMMCD-0659(1CD)
NX-B04
スティーヴン・ドッジソン(1924-2013):The Peasant Poet 農民詩人- 歌曲集 第1集
ジョン・クレアの4つの詩*
Mrs. Hen
Heaven-Haven
Five Eyes
The Monk and his Cat
Bush Ballads 茂みのバラード 第2集
8つの空想的な小品より
  No. 1. A Leaf in the River
  No. 2. Shrovetide Procession
Irishry アイリッシュリー
Tideways 潮汐
Inversnaid
Slow, Slow Fresh Fount
アイリッシュ・タイナン(S)
ケイティー・ブレイ(Ms)
ジェイムス・ギルクリスト(T)
ロデリック・ウィリアムズ(Br)
クリストファー・グリン(P)
マーク・エデン(G)
イアン・ウィルソン(リコーダー)

録音:2021年2月4-7日、9月6-8日
*以外=世界初録音
SOMM RECORDINGSは、2013年に89歳で亡くなった作曲家スティーヴン・ドッジソンの10周忌を記念して、その豊かで多彩な歌を収録した全3巻の 「歌のアルバム」のリリースを予定しています。第1巻の「農民詩人」では、ジェイムズ・ギルクリスト(T)、ロデリック・ウィリアムズ(Br)をはじめとした英 国を代表する4人の名歌手をフィーチャーし、ピアノやギターの伴奏による様々な歌曲を紹介。象徴主義の画家ジョン・アーサー・ドッジソンの息子で、ルイ ス・キャロルの遠縁にあたる作曲家の作品を存分に味わうことができます。アルバム・タイトルでもある「農民詩人」は農民労働者の息子であった詩人、ジョ ン・クレアの4つの詩からの1篇。悩める詩人の揺れ動く心情が描かれた美しい作品です。他の曲も時にはシンプルに、時には豊かなハーモニーを持つ多彩な もの。ほとんどの作品が世界初録音であり、英国における芸術歌曲の一端を知る有益な1枚です。

TOCCATA
TOCC-0644(1CD)
NX-B03
ハンス・ガル(1890-1987):声楽作品集 第2集
ライナー・マリア・リルケの詩に基づく3つの歌曲 Op. 31(1928)
3つの歌曲 Op. 37(1929-30)
遅い収穫 Op. 91(1966)
トーマス・ロッジの詩による2つのマドリガル(1939-40)
3つの習作肖像画 Op. 34(1929)
若人の歌 Op. 75(1959)
トーマス・ムーアの詩による3つの抒情歌 (1942)
ボレアリス(声楽アンサンブル)
イアン・バックル(P)
ブリジット・バッジ(指)
スティーヴン・ミューア(指)

録音:2020年1月3-6日
全て世界初録音
ハンガリー系ユダヤ人としてドイツ、オーストリアを経てイギリスで活躍した作曲家ハンス・ガルの声楽作品集第2集。彼はナチスによってドイツを追われるも、 移住先の英国エジンバラで音楽界の中心人物となり、本国ドイツやオーストリアの伝統を継ぐ数多くの歌劇や交響曲などを書き上げています。また、人々を 音楽に参加させる手段としての合唱を提案し、自ら合唱団を創設、指揮するとともに合唱作品を多く遺しました。このアルバムでは混声合唱、女声合唱、 男声合唱、ア・カペラ、ピアノ伴奏による合唱など40年にわたって書かれた室内合唱曲を収録。演奏は、指揮者スティーヴン・ミューアが創設した合唱団ボ レアリス(「北、北風」の意味を持つ)が担当。ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジで合唱を研究し、現在はイギリスやドイツでオペラやオラトリオのソリストとし て活躍するブリジット・バッジも指揮者として加わり、演奏が難しいとされるガルの作品の数々を歌いこなしています。

J.S.Bach-Stiftung
C-111CD(1CD)
NX-E03
バッハ:カンタータ 第41集
カンタータ 第27番「わが終わりの近きをだれぞ知らん」 BWV 27
カンタータ 第165番「おお聖なる洗礼」 BWV 165*
カンタータ 第122番「新たに生まれしみどり児」 BWV 122#
リア・アンドレス(S)
マーゴット・オイツィンガー(A)
ゼーレン・リヒター(T)
マルクス・フォルペルト(Bs)
マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク(S)*#
エルヴィラ・ビル(A)*#
コリン・バルザー(テノール*#2
ドミニク・ヴェルナー(Bs)*#
ミリアム・ヴェルンリ(S)#
リザ・ヴァイス(A)#
ラファエル・ヘーン(T)#
ステファン・マクロード(Bs)#
ルドルフ・ルッツ(指)
バッハ財団O&cho(ピリオド楽器使用)

録音:Evangelischen Kirche Trogen AR (スイス)(ライヴ)
2021年8月20日、2012年3月19日*、2021年12月17日#
第27番「わが終わりの近きをだれぞ知らん」は1726年10月6日の三位一体後第16日曜日に初演された作品。世の終わりに際し、自らの死について思い を巡らすという深刻な内容が、冒頭の合唱から丁寧に描かれています。オーボエ・ダ・カッチャを用いたアルトのアリア、諦観と世の喧噪を鮮やかに対比させた バスのアリアも聴きどころです。第165番「おお聖なる洗礼」はワイマール時代(1708-1717)の作品。"洗礼"の重要性を説く内容を持ち、1715年の三位 一体日に初演されたと推定されています。管楽器を用いない室内楽的な編成によるカンタータです。第122番「新たに生まれしみどり児」は1724年に書か れた降誕祭後の日曜日のための作品。この年はこの日が大晦日にあたったため、年の変わり目を祝す賛美歌が選ばれています。メヌエットの形式による第1 曲にはじまり、厳かなバスのアリアとソプラノのレチタティーヴォが続き、三重唱のアリアで頂点を迎え、喜びに包まれたバスのレチタティーヴォと、冒頭と同じく三 拍子で書かれた簡潔なコラールで曲は締めくくられます。

STEINWAY&SONS
STNS-30208(1CD)
NX-B07
アルトゥール・シュナーベル(1882-1951):歌曲全集
5つの歌曲…世界初録音
10の歌曲 Op. 11
7つの歌曲 Op. 14
ノットゥルノ Op. 16
サラ・クーデン(C.A)
ジェニー・リン(P)

録音:2022年4月23-25日
ベートーヴェン弾きとして知られる名ピアニスト、アルトゥール・シュナーベル(1882-1951)。実は作曲家としても精 力的に活動し3曲の交響曲をはじめ、ピアノ曲や声楽曲を遺しました。このアルバムは、彼の歌曲を全て収録した もので、台湾で生まれ現在はアメリカで活躍するピアニスト、ジェニー・リンと、同じくアメリカのコントラルト、サラ・クー デンの演奏によるもの。ジェニー・リンはシュナーベルのピアノ作品全集(STNS-30074)を2019年にリリースしてお り、シュナーベル作品の紹介に取り組んでいます。

EUROARTS
20-45093F(Bluray)

20-45099F(2DVD)
バッハ:クリスマス・オラトリオ

【ドキュメンタリー】
・「歓呼の声を放て、喜び踊れ!」〜ガーディナー、カンタータ巡礼の旅
・バッハ再訪〜ガーディナー、ザクセン=テューリンゲンを訪れる
ジョン・エリオット・ガーディナー( 指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
クラロン・マクファーデン(S)
ベルナルダ・フィンク(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)
モンテヴェルディcho

収録:1999年12月23,27日、ワイマール、ヘルダー教会(ライヴ)
◆Bluray
画面:16:9、Full HD
音声:PCMステレオ、
DD5.1、DTS-HDMA5.1
リージョン:A l l
字幕:英独仏韓、日本語
本編145分
ドキュメンタリー52分
◆DVD
画 面:16:9、N T S C
音声:PCMステレオ、
DD5.1、DTS5.1
リージョン:A l l
字幕:英独仏韓、日本語
本編145分
ドキュメンタリー52分
大家ガーディナーによる演奏で聴く6曲のカンタータからなるバッハの傑作『クリスマス・オラトリオ』。ガーディナーはバッハ没後250年企画として、ヨーロッパとアメリカの約50都市の教会を訪れ、バッハの教会カンタータ全曲を演奏するという壮大な企画「バッハ:カンタータ巡礼」を打ち立て見事完走しました。この演奏は、その巡礼の旅の出発点ともなった記念碑的コンサート。収録されたワイマールにあるヘルダー教会は、バッハの子供たちが洗礼を受けた場所で、クラーナハの祭壇画で知られています。ガーディナーの明晰な解釈と細部までコントロールされた合唱陣、深々とした祈りの音楽を完璧に表現しています。さらに巡礼の旅へかけた思いと同様、ガーディナーの情熱が聴衆を感動に導きます。ドキュメンタリーでも、ガーディナーはこの巡礼の旅への思いを語っています。 (Ki)

Signum Classics
SIGCD-729(1CD)
チルコット:カンティクルズ・オヴ・ライト
ボブ・チルコット:カンティクルズ・オヴ・ライト、ムーヴ・ヒム・イントゥ・ザ・サン
セシリア・マクドウォール:スタンディング・アズ・アイ・ドゥ・ビフォー・ゴッド
フランシス・ポット:ラメント
ジェイムズ・マクミラン:子供の祈り
チルコット:シング・ザ・カラー・オヴ・ピース
NFM合唱団、 NFMヴロツワフPO団員、
アグニェシュカ・フランクフ=ジェラズニ(指)

録音:2019年3月23日-26日
Signumレーベル9枚目となるボブ・チルコットの作品集「カンティクルズ・オヴ・ライト」。同時収録されたセシリア・マクドウォール、フランシス・ポットやジェイムズ・マクミランの作品は、指揮者であるアグニェシュカ・フランクフ=ジェラズニによって慎重に選ばれました。最終トラックに収録された「シング・ザ・カラー・オヴ・ピース」はボブ・チルコットがNFM(National Forum of Music/国立音楽フォーラム)合唱団のために書き上げた作品です。
ボブ・チルコットは英オブザーバー紙によって「英国の合唱音楽の現代的英雄」と称される作曲家兼指揮者で、特に合唱作品に精通しておりオックスフォード大学出版から出版された膨大なカタログはその幅広い音楽スタイルを反映したものとなっています。

Ars Produktion
ARS-38353(1SACD)
シュナイダー:オラトリオ「幼児キリスト」  ドロテア・ブラント(S)、エルヴィラ・ビル(A)、サンティアゴ・サンチェス(T)、クリストフ・シェーベン(Bs)、ヴッパータールSO、カントライ・ブレーメン=ゲマルケ、アレクサンダー・リューケン(指)

録音:2021年11月
ドイツのピアニスト、オルガン奏者でもあった作曲家のフリードリヒ・シュナイダー(1786-1853)による三部作のオラトリオ。デッサウ宮廷音楽監督であったシュナイダーは1820年代にキリストの生涯に基づいた長編オラトリオの構想を持っていました。初演から190年以上が経った2021年に出版された版による世界初録音です。

Rondeau
ROP-622122(2CD)
バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV 248 アンサンブル・ポリハルモニーク、
テューリンゲン・バッハ・コレギウム、
ベンヤミン・グラウビッツ(T)、
イェルク・レディン(Org)、
ゲルノート・ジュスムート(指)

録音:2020年12月18日-20日&2021年4月6日-9日、バッハ教会(アルンシュタット、ドイツ)
バッハがオルガン奏者を務めていたアルンシュタットのバッハ教会のオルガンを用いた「クリスマス・オラトリオ」が登場です。声楽には古楽合唱に定評のある8人の歌手によるアンサンブル・ポリハルモニークが参加し、器楽演奏はバッハが30年間過ごしたテューリンゲンに拠点を置くテューリンゲン・バッハ・コレギウム。バッハやその一族の作品を中心に演奏活動を行っており、シュターツカペレ・ベルリンのコンサートマスターでもあったゲルノート・ジュスムートが率いています。

Rondeau
ROP-6220(1CD)
スィングス・オヴ・ジョイ
メンデルスゾーン:Im Advent
プレトリウス:いざ来ませ、異教徒の救い主よ
ヤン=オーケ・ヒッレルード(b.1938):久しく待ちにし主よとく来たりて
レーガー:Es kommt ein Schiff, geladen
メンデルスゾーン:クリスマス
セバスチャン・ナップ(b.1989):Kommet, ihr Hirten
コルネリウス(クリトゥス・ゴットヴァルト編):羊飼い、Die Konige
ゴットフリート・ヴォルタース(1910-1989):マリアはいばらの森を歩む
ヒューゴ・ディストラー:Es ist ein Ros entsprungen
ハインリヒ・シュッツ
:Ein Kind ist uns geboren
プレトリウス:もろびと声あげ
デイヴィッド・ウィルコックス:明日は私の踊る日
ナップ:Tidings of Comfort and Joy
ヒュー・マーティン&ラルフ・ブレイン(ピーター・グリットン編):ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
ジェームス・ロード・ピアポント(1822-1893)(ベン・パリー編):ジングル・ベル
アーヴィング・バーリン(1888-1989)(ジェレミー・デイヴィス編):ホワイト・クリスマス
ヴォクテット・ハノーファー

録音:2021年3月27日-31日、ハノーファー(ドイツ)
8人の声楽アンサンブル、ヴォクテット・ハノーファーによるクリスマス・アルバム。学生時代に結成されたアンサンブルは様々な国際コンクールで優秀な成績をおさめ、ポリフォニーから現代曲まで多岐に渡るレパートリーで、アルブレヒト・マイヤーなど著名なアーティストとも共演を果たしています。このアルバムでもその幅広いレパートリーを存分に活かし美声を聴かせてくれています。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0052(2CD)
故郷の歌、500年
[CD1]
1ハインリヒ・イザーク(ca.1450-1517):インスブルックよさようなら
2「人にはどれほどの家が必要か?」ジャン・アメリー*
3ミシャ・スポリアンスキー(1898-1985):人には家がなくてはならない
4ブラームス:ドイツ民謡集 WoO 33より 谷底で
5リヒャルト・トルンク(1879-1968):都市
6「友へ」テオドール・シュトルム
7シューベルト:魔王 D328
8ドヴォルザーク(アンドレ・フィッシャー編):家路
9「郷愁、とは何?」マーシャ・カレコ
10ハンス・ナウミルカート(1919-1994):私たちの家
11民謡:クルプファルツの狩人
12「丘の上から見下ろす私の世界」ベッティーナ・フォン・アルニム*
13クルシェネク(1900-1991):オーストリア・アルプスからの旅日記 Op.62より 雨天
14ダニエル・ベーレ(1974-):家とは鍵のあるところ
15シューベルト:海の静けさ
16「家の祝福」著者不明*
17ブラームス:荒野の上を
18伝承曲:鳥が飛んできて
19「孤独」フリードリヒ・ニーチェ*
20ワーグナー:聖杯伝説(彼方の国に)
[CD2]
21クルシェネク:オーストリア・アルプスからの旅日記 Op.62より モティーフ
22「モットー」フリードリヒ・ヘルダーリン*
23アイスラー:故郷
24アイスラー:逃避行
25ウィリー・エンゲル=ベルガー(1890-1946)、ウィル・マイゼル(1897-1967):新しい春
26ヘルマン・レオポルディ(1888-1959):ブーヘンヴァルトの歌
27カルロ・ジグムンド・タウベ(1897-1944):ユダヤの子
28「浮浪」マックス・ヘルマン=ナイセ*
29ヴェルナー・アイスブレンナー(1908-1981):難民の歌
30マーラー:この世の暮らし
31シューベルト:さすらい人の夜の歌
32「旅の途中」李白/リヒャルト・デーメル*
33スウェーデン民謡:朝露に濡れた山の中で
34クルシェネク:オーストリア・アルプスからの旅日記 Op.62より 上へ下へ
35ゲオルク・クライスラー(1922-2011):ウィーン人のいないウィーン
36「異国にて」フランツ・グリルパルツァー*
37ヨハネス・オルディング(1981-):故郷
38ヴェルナー・ボッホマン(1900-1993):故郷、あなたの星
39テオ・マッケベン(1897-1953):そして私たちの上には空が

※14・20を除き、アレクサンダー・クランペによるホルン四重奏とテノールのための編曲
ダニール・ベーレ(T)
ジャーマン・ホルンサウンド(ホルン四重奏)
クリストフ・エス、セバスティアン・ショール、ステファン・ショットシュテット、ティモ・シュタイニンガー
マリオ・アドルフ(朗読*)

録音:2021年1月9-13日、2022年4月4日
2017年に知り合ったテノール歌手ダニエル・ベーレとホルン四重奏団ジャーマン・ホルンサウンドによるアルバムです。彼らは「家」から派生し「故郷・母国」 といった意味を持つドイツ特有の言葉〈Heimat〉をテーマとして曲を集め、自分たちの編成に合わせてアレンジするというプロジェクトを行い、最終的にあらゆる 時代とジャンルの歌を50曲集めました。そこからCD2枚分選曲し、実演でも共演した著名な俳優マリオ・アドルフの朗読を絡めて構成。家や故郷、自身のルーツ について考えさせる労作に仕上がっています。 (Ki)


ATMA
ACD2-2411(13CD)
マスネ:歌曲全集
■CD1
1聞いてよマドレーヌ[未出版]
2幼年時代の思い出[未出版]
3花嫁花婿のセレナード
4ソネット/5子供の肖像
6古いエールに基づく新しい歌[未出版]
7花と蝶※初録音
8あなたのおそばに[未出版]
9バラの命/10四月の詩
11枝の下で/12奴隷
13バラの季節のことだった※初録音
14内なる歌
15リッツィオのバラード(カンタータ「デヴィッド・リッツィオ」より)
16リッツィオの歌[未出版]
17通りがかりのセレナード
18即興詩人
19ブルターニュのメロディ(歌劇「大おばさん」より)
20ラ・ロシェルの娘たち(歌劇「大おばさん」より)
■CD2
1悲歌(付随音楽「復讐の3女神」より)
2十字架[未出版]/3思い出の詩
4不安[未出版]/5夕べ(二重唱)
6夜の対話(二重唱)
田園詩
7I.合唱付きパストラール
8II.ミュゼット
9III.あけぼの
10IV.風景
11V.たそがれ
12VI.羊飼いの別れ
13即興詩人
14ようこそ春よ!(二重唱)
15ジュデッカ風に(ヴェネツィアの歌)(二重唱)
16亡命者(ロマンスOp.21)[未出版]
17ゆったりと(二重唱)[未出版]
18東洋の思い出(ロマンスOp.2)[未出版]
19ナポレターナ[未出版]
■CD3
1秋のセレナード
2プロヴァンスの歌
3口づけ―即興曲
410月の詩/5雨が降っていた
6夢見よう、今はその時(二重唱)
7マグダラの女たち(付随音楽「マグダラのマリア」より)
8マドリガル
9スタンス(またはジルベールとの別れ)
10別れ
3つのメロディと3つの重唱
11I.おやすみ
12II.松林
13III.果樹園
14IV.海(二重唱)
15V.喜び(二重唱)
16VI.夏の朝(三重唱)
17スペインの夜(愛の時)
18セビリャーナ(歌劇「バザルのドン・セザール」より)
19眠れ、友よ(歌劇「バザルのドン・セザール」より
20私は決して見ることがない(ピレネーの歌)
21ジュデッカ風に
22ミュゼットの歌(付随音楽「ボヘミアの生活」より)
23コロンビーヌに/24カプリの歌
■CD4
1アルキヨン/2誕生日
3ユゴー賛歌※初録音
4オーバード
5雛鳥(付随音楽「3人の泥棒」より)
6この前の春/7知っているかい?
8願い/9見えなくなった小道(牧歌)
愛の詩
10I.雉鳩に訴えた
11II.夜はたしかに美しすぎた
12III.君の青い目を開けて(二重唱)
13IV彼女に僕の人生を捧げたので
14V.どうして泣くの?
15VI.おお、やめないで(二重唱)
16悲歌(Vc助奏付き版)(付随音楽「復讐の3女神」より)
17ネーレ(付随音楽「復讐の3女神」より)
18泉のほとりのナルキッソス(付随音楽「ナルキッソス」より)
19おおいとしい泉よ(付随音楽「ナルキッソス」より)※初録音
20モードよ、庭にお入り
21私から遠く離れて君の唇は偽り
22告白
23セレナード「ド・モリエール」
24異教徒のソネット
25もし君が望むなら、かわしい人よ
26スペインの夜(愛の時)(J.ホルマン編)
27ギター/28婚礼の日
■CD5
1冬の詩
2私が歌い上げたいのはこの子供たち
3聖ニコラウスの伝説※初録音
4神の分け前※初録音
5子供たち/6乳母の歌
73つの純潔の詩
8来たれ、聖なるメシア(クリスマスの歌)※初録音
9異教徒のクリスマス
10花のクリスマス
11貧者のクリスマス
12幼子イエスの宵
13雪/14幼子イエス
15憶えていてください聖母マリア
16アヴェ・マリア(タイスの瞑想曲)
■CD6
1出発/2詩人と幽霊
3もっと速く!/4フルヴィエール
5理想※初録音/6星へ(二重唱)
7アルバムのページ※初録音
8摘まれた花々/9花の魂
10あなたを愛しています
11心を与えないで
12夜の美女たち/13魅惑
14小道で/15アンダルシアの歌
16ホラティウスとリディア(二重唱)
彼と彼女(二連画)/17I.彼
18II.彼女
19フランスだけのものでなく(「フロレアル」より)
20祝婚歌(二重唱)(「フロレアル」より)
21範囲/22侯爵夫人
23愛する時(セレナード)/24春の思い
25九月/26秋の思い
■CD7
1愛の賛歌
2あなたを愛しています(オリヴィエ・ゴダン編)
3愛されて/4唇の歌
5私の好きな美しい目
6追憶※初録音/7夕べの詩
8春の夕べ※初録音
9魂/10花(二重唱)
11最初の銀の糸
12母/13母の涙
14コサックの戦の歌
15ジプシーの嘆き(付随音楽「ゴム」より)※初録音
16彼女は行ってしまった
17別離/18最後の歌
19無限を前にして
20幸福を追い求めて
21彼女のための歌
22詩人は王様
■CD8
1私のもの/2恋する女
3恋の誘惑/4永遠
5アモルよ、祝福したまえ
6意中の人に
7あなたは通り過ぎて
8あなたがあえてそうするなら
9古い手紙/10情熱的に
11両手/122人で泣いて!
13口づけ[未出版]
14選ばれし修道女
15巣/16鳥の魂
17魂/18アントワネットのために
19おちびさん/20子守歌
21酩酊の杯
■CD9
1春が大地を訪れ
2四月はそこに/3四月は恋
アマランサスの森の歌
4I.おお楽しい春よ(三重唱)
5II.森の鳥(二重唱)
6III.大切な花々(四重唱)
7IV.小川よ(三重唱)
8V.歌っておくれ!(四重唱)
9川/10聖なる花※初録音
11おお、花に目があったなら(オリヴィエ・ゴダン編)
12天使と子供/13ちいさなミレイユ
14幸あれ、マルガリータ
15子供のまなざし
16私の愛しい母は泣いた
17女たちの声
18祝福されし愛(オリヴィエ・ゴダン編)
19迂回路※初録音
20人の噂/21森の美女のロンデル
22ムスメ/23最初の踊り
■CD10
1盗まれた時間/2ミティスの詩
3目を閉じて
4いくつかの薄紫色の歌
5甘美な時/6口づけのメロディ
7人の噂/8お眠り、マグダ!
9あなたの笑顔に私は気掛かる※初録音
10おお、花に目があったなら
11春の法悦/12目覚め/13君と!
14ヴァン・アセルトの詩により
15私は愛に向って立ち去り/16口説き歌
17拒否(二重唱)※初録音
18恋する女は気もそぞろ
19私の小姓/20幸せな苦悩
21先に※初録音
22収穫(二重唱)※初録音
23カルロ・バルディのナポリ行進曲(マスネ編)※初録音
24戦争前(ライヒスホッフェン)(二重唱)※初録音
25歌いながら※初録音
26みなしご/27鐘が告げること
28夢のかなたに
29聖女テレーズの祈り
■CD11
1白雪姫(付随音楽「白雪姫と7人の小人」より)
2感傷的な夢(オリヴィエ・ゴダン編)
3手紙
4目を閉じて(オリヴィエ・ゴダン編)
5森の春(試験用小品第4番)※初録音
6叙情的表現(朗誦付版)
7私はあなたより死ぬ(「敬意の頌歌」より)
8君の髪/9百合のなかで眠ろう
10夢の商人/11恋に酔いしれて
12時と愛(二重唱)/13それから…
14春だ/15小川の歌(二重唱)
16孤独な時間(二重唱)
■CD12
1蝉の死/2それが愛
3彼が好きだと伝えてください/4鳥の帰巣
5ピュイジョリのガヴォット(二重唱)
6君の思い出/7星の恋人※初録音
8いつも/9すべてが過ぎて
10鎮静/11何も起こらず!
花の詩/12I.前奏曲(三重唱)
13II.花の賛歌
14III.小枝の踊り(二重唱)
15IV.5月の歌(三重唱)
16ギター[未出版,オリヴィエ・ゴダン&H.オレオン完成]
17絶望の歌
18感傷的な夢想
19メランコリー(初版)※初録音
20最後の眠り※初録音
21夕べの悲しみ(偽作?)
22神が砂漠を作られた※初録音
23それを言っていただけるなら
24コモディア※初録音
25ロチの光景※初録音
■CD13
1芳香/2黒檀の小箱
3生きられた時間/4至高の声
5夕日/6叙情的表現(歌曲版)
7本当の人生[遺作・初録音]
8感動/9もし私を愛してくれるなら
10無名の魂/11異教のあけぼの
12恍惚/13極楽鳥/14夜
15夢のような夕べ/16愛が泣いて
17いとしい嘘つきさん/18もう決して!
■CD1
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(3) (15)、
カリーナ・ゴーヴァン(5) (12) (13) (17) (19) (20)、
マガリ・シマール=ガルデス(9)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(1) (7)
テノール:アントニオ・フィゲロア(2) (4) (18)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(16)
バリトン:ジャン=フランソワ・ラポワント(6) (8) (10) (11)、
マルク・ブーシェ(14)
オリヴィエ・ゴダン(P)
■CD2
ソプラノ:カリーナ・ゴーヴァン(1) (4) (5) (14)、
アンナ=ソフィー・ネーハー(6) (7) (8) (12)、
マガリ・シマール=ガルデス(7) (9) (12) (15)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(15) (17)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(5) (7) (11) (12)、
マリー=ニコル・ルミュー(14)
テノール:アントニオ・フィゲロア(6) (10) (12) (13)、
エマヌエル・ハスラー(16) (18)、エーリク・ラポルテ(19)
バリトン:ヒューゴ・ラポルテ(2)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(3)、
マルク・ブーシェ(17)
オリヴィエ・ゴダン((4)以外ピアノ)、
ダヴィッド・ジャック(G) (4)
■CD3
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(5) (11) (14)、
カリーナ・ゴーヴァン(6) (7) (8) (15) (16)?、
マガリ・シマール=ガルデス(12) (14) (18)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(1) (2) (3) (13)、
ジュリー・ボーリアン(15) (16)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(16)、
フローレンス・ブルジェ(19)
テノール:エマヌエル・ハスラー(6)、
アントニオ・フィゲロア(17)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(20) (23) (24)
バリトン:マルク・ブーシェ(4)、
ヒューゴ・ラポルテ(9) (10)
オリヴィエ・ゴダン(P)
■CD4
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(2) (5)、
ソフィー・ノベール(12) (15)、
マガリ・シマール=ガルデス(19)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(27)、
ジュリー・ボーリアン(19) (26)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(22)
テノール:エマヌエル・ハスラー(6)、
アントニオ・フィゲロア(7) (8) (9) (17) (18)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(23) (25(28)
フレデリック・アントウン(16) (24)
バリトン:マルク・ブーシェ(2) (3) (4) (10) (11) (12) (13) (14) (15)、
ヒューゴ・ラポルテ(20) (21)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(1)
オリヴィエ・ゴダン(P)、
ステファン・テトロー(Vc) (16) (26)
■CD5
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(14)、
カリーナ・ゴーヴァン(3) (4) (8) (10) (15)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(2) (9)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(6) (7) (16)、
フローレンス・ブルジェ(5) (11) (12) (13)
バリトン:ジャン=フランソワ・ラポワント(1)
オリヴィエ・ゴダン(P、(16)のみハルモニウム)、
アントワーヌ・バライル(ヴァイ
オリン) (16)、ヴァレリー・ミロト(Hp) (16)、
ジャン・マルシャン(語り) (6)
■CD6
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(23)、
カリーナ・ゴーヴァン(6) (9)、
マガリ・シマール=ガルデス(1) (11) (12) (20) (24)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(18)、
ジュリー・ボーリアン(3) (14) (15) (16) (21) (25)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(5) (6) (10)、
フローレンス・ブルジェ(20)
テノール:アントニオ・フィゲロア(2) (4) (13) (22) (2)、
エーリク・ラポル(17)
バリトン:マルク・ブーシェ(19)、
ヒューゴ・ラポルテ(7) (8) (16)
オリヴィエ・ゴダン(P、(19) (20)のみチェンバロ)
■CD7
ソプラノ:ソフィー・ノベール(5)、
アンナ=ソフィー・ネーハー(9) (21)、
カリーナ・ゴーヴァン(2) (4) (6) (11) (13)、
マガリ・シマール=ガルデス(10)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(1) (12) (15)
テノール:フレデリック・アントウン(3)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(10) (14) (16)、
アントニオ・フィゲロア(18) (19) (20)、
エマヌエル・ハスラー(22)
バリトン:ヒューゴ・ラポルテ(7) (17)
オリヴィエ・ゴダン((11)以外ピアノ)、
ステファン・テトロー(Vc) (2)、
ヴァレリー・ミロト(Hp) (11)、
ジャン・マルシャン(語り) (8)
■CD8
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(17) (18)、
カリーナ・ゴーヴァン(2) (6) (9) (11) (13) (14)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(15) (16) (19) (20)、
ジュリー・ボーリアン(3) (4) (5)
テノール:エマヌエル・ハスラー(1)、
フレデリック・アントウン(7) (8)、
エーリク・ラポル(10) (21)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(12)
オリヴィエ・ゴダン(P)
■CD9
ソプラノ:カリーナ・ゴーヴァン(1) (4) (5) (6) (7) (8) (11) (18) (19)、
マガリ・シマール=ガルデス(9) (15) (17) (21) (23)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(3) (12) (13) (14)、
ジュリー・ボーリアン(16)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(4) (5) (6) (7) (8) (10)
テノール:アントニオ・フィゲロア(2)、
アントワーヌ・ベランジェ(4) (6) (7) (8)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(22)
バリトン:マルク・ブーシェ(6) (8)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(20)
オリヴィエ・ゴダン(P)、
ステファン・テトロー(Vc) (11) (18)、
マリー・エーヴ=ペルティエ(語り) (4) (5) (6) (7) (8)
■CD10
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(12) (21)、
ソフィー・ノベール(21)、
カリーナ・ゴーヴァン(9) (28) (29)、
マガリ・シマール=ガルデス(18)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(17) (23) (24) (26) (27)
ミシェル・ロジエ(10) (11)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(19) (20)、
マリー=ニコル・ルミュー(3) (5) (6) (7) (25)
テノール:フレデリック・アントウン(8)、
アントニオ・フィゲロア(13) (14) (15) (16)
バリトン:マルク・ブーシェ(22) (24)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(22)、
ヒューゴ・ラポルテ(1) (2) (4) (17)
オリヴィエ・ゴダン(P)、
ステファン・テトロー(Vc) (9)
■CD11
ソプラノ:カリーナ・ゴーヴァン(4) (11) (15) (16)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(2) (3)、
ミシェル・ロジエ(1) (5)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(9)、
マリー=ニコル・ルミュー(6) (15) (16)
テノール:エーリク・ラポル(12)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(13) (14)
バリトン:マルク・ブーシェ(7) (8) (10) (12)
オリヴィエ・ゴダン((1)以外ピアノ)、
ステファン・テトロー(Vc) (2) (4)
■CD12
ソプラノ:ソフィー・ノベール(18)、
カリーナ・ゴーヴァン(12) (14) (15) (16)、
マガリ・シマール=ガルデス(1) (2) (4) (5) (25)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(12) (15)、
ミシェル・ロジエ(6)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(10) (25)、
マリー=ニコル・ルミュー(12) (13) (14) (15) (19) (20) (21)
テノール:フレデリック・アントウン(11)、
アントニオ・フィゲロア(3) (9) (25)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(17)
バリトン:マルク・ブーシェ(5) (25)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(7) (8)、
ヒューゴ・ラポルテ(22) (23) (24)
オリヴィエ・ゴダン(P)、
ステファン・テトロー(Vc) (21)、
ジャン・マルシャン(語り) (25)
■CD13
ソプラノ:カリーナ・ゴーヴァン(1) (2) (18)、
アンナ=ソフィー・ネーハー(9) (10)、
マガリ・シマール=ガルデス(13)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(3) (4)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(16)、
マリー=ニコル・ルミュー(6) (12)
テノール:アントニオ・フィゲロア(11)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(14) (15)
バリトン:マルク・ブーシェ、ジャン=フランソワ・ラポワント、ヒューゴ・ラポルテ(5) (7) (8) (17)
オリヴィエ・ゴダン(22以外ピアノ)、ヴァレリー・ミロト(Hp) (22)

録音:2020年9月〜2022年4月
ありそうでなかったマスネの歌曲全集が最新録音で登場します。何とCD13枚、独唱、2重唱、3重唱、4重唱を含む全333曲、うち13曲が未出版作品、31 曲世界初録音という快挙。カナダのATMA Classique渾身の制作で、カナダ史上最大の歌曲アルバムとなりました。
マスネはまずオペラ作曲家として知られ、生前は絶大な人気を誇っていました。オシャレでメロディアスな歌は、ちょうど今日のポップスのようにブティックの店 員や飲食店のスタッフが鼻歌で歌うほど浸透していたといわれます。オペラの多くは今日録音で楽しむことができますが、終生書き続けた歌曲はいくつかを除き聴 く機会がありませんでした。日本を題材とした「ムスメ」なる秘曲から遺作の「本当の人生」まで興味深い曲が並びます。
このアルバムは、バリトン歌手マルク・ブーシェのイニシアティブのもと、ケベック州で最も美しい歌声の持ち主たちが集結。オリヴィエ・ゴダンが1854年製エラー ルのコンサート・グランドピアノで伴奏を務めました。マスネはピアノの名手だったこともあり、歌曲のピアノ・パートも冴えた筆致が光り存在感にあふれているこ とがわかります。ピアノは1859年当時のパリで制定されていたピッチ435Hzによるのも注目です。
伴奏はピアノだけでなくチェンバロ、ギター、ハープによるものもあり、変化に富み聴きごたえ満点。音楽史上最も旋律の泉に恵まれた作曲家と称されるマスネ の絶美の世界を存分に堪能できます。資料としても超貴重です。 (Ki)

QUERSTAND
VKJK-2111(1CD)
ヴォルフ:イタリア歌曲集(全46曲)
小さなものでも/噂によると/あなたはこの世の中で/ 祝福あれ、この世をお創りになった方に/幸いなるかな、盲目の者は/誰があなたを呼んだのか/月はひどい嘆きを抱えて/さあ平和を締結しよう/ あなたの魅力のすべてが/あなたは 細い一本の糸で/どれほど長い間/ いいや、若いお方よ!/あなたは高慢だ/友よ、修道服に身を包もう/ 私の恋人は背が低い/戦場に向かう若い人たちよ/ あなたが恋人の死を見たいなら/金髪の頭を/私たち二人は長いこと/ 私の恋人が家の前で歌う/人が言うには/あなた方にセレナーデを/ いったいどんな歌を/私はもう乾いていないパンを食べることはない/ 私の恋人が私を食事に誘った/聞いた話では/ベッドに疲れた身を投げたのに/ 私は侯爵夫人じゃないと言うけれど/あなたの身分は分かっている/ 放っておけばいい!/どうして陽気でいられようか?/ 何を怒っているのかい/私が死んだら/あなたが朝早くにベッドから起きて/ あなたの亡くなったお母さまに祝福があるように/ あなたが、愛する人よ、もし天国に召されるようなことがあれば/ どれだけたくさんの時間を私は無駄にしたことか/あなたは私を一瞥すると/ 緑に幸いがあるように!/もしあなたの家がガラスのように透明だったら/ 昨夜私が目を覚ますと/もうこれ以上私は歌えない/ちょっと静かに黙りなさい!/ あああなたは知っているのか、どれほど私があなたのために/ 深淵が私の恋人の小屋を飲み込むがいい/私にはペンナに住む恋人がいる
ミレッラ・ハーゲン(S)、
トビアス・ベルント(Br)
フランク=インモ・ツィヒナー(P)

録音:2020年7月23―24日 ドイツ ベルリン ダーレム
ヴォルフの傑作、イタリア歌曲集に素晴らしい録音が登場。ズバリ申し上げて、これは今 メキメキと人気ソプラノへと駆け登っているミレッラ・ハーゲンを聞くべきCD。ミレッラ・ハーゲ ンは1984年、バイエルン州ヴュルツブルクの生まれ。彼女の美声はクリスタルに喩えられる ほどの透明で硬質で素晴らしい響き。バロックやモーツァルトを得意とする一方、ピンと張っ た声はロマン派でも圧倒的で、2013年から 2015 年に渡ってバイロイト音楽祭でヴォークリ ンデと森の小鳥を歌った。そして彼女はヴォルフには強い思い入れがあるようで、2012 年、 シュトゥットガルトでの歌曲コンクールでヴォルフを歌ってファイナリストに入っています。それ から 8年後のハーゲンは表現もしっかり練られています。CD では歌曲の録音はどうしてもベ テランが受け持ちがちだが、若く瑞々しい声の歌手によるドイツリートは実に新鮮だ。一方 のバリトンのトビアス・ベルントも素晴らしい。1979 年、ベルリン生まれの中堅。一声聞けば 偉大なフィッシャー=ディースカウの伝統に連なる歌手と分かる逸材。バッハのバリトンとし て大活躍しています。
QUERSTAND
VKJK-2205(1CD)
子供のための歌曲
シューベルト:子守歌 D304
ムソルグスキー:「子供部屋」―ばあやといっしょ,部屋の隅
シューベルト;子守歌 D498
ムソルグスキー:「子供部屋」―カブトムシ,人形と
ルビ:アーメンの歌
ムソルグスキー:「子供部屋」―夕べの祈り
ブラームス:子守歌 Op.49-4
ムソルグスキー:「子供部屋」―木馬に乗って,いたずら猫
チャイコフスキー:嵐の中の子守 Op.54-10
ツァイスル:子どもの歌曲集―眠りの歌
ツェムリンスキー:眠りの歌
ヴァインベルク:7つのイディッシュ語の歌 Op.13
6つの子供の歌 Op139―子守歌
イルゼ・ウェーバー:そして雨が滴る
ヴァインベルク:私が子供を揺すって寝かせると Op.110-4
フックス:子供の死によって
イルゼ・ウェーバー:タニウツギ(ヴィーガラ)
シューベルト:私の揺りかごに D927
アンナ・グラーフ(S)
ハン=リン・ユン(P)

録音:2022年2月21-23日
曲名を見れば分かる通り、子守歌など子供のための歌曲を集めた面白い内容のCD。シ ューベルトの歌曲や、ムソルグスキーの「子供部屋」(全 7曲収録)などの有名曲から、ヴァ インベルクのイディッシュ語の歌、アウシュビッツ強制収容所で処刑された悲劇の詩人、イ ルゼ・ウェーバーの子供のための歌まで、さまざま。 アンナ・グラーフは、ロシア南西部、カフカス(コーサカス)地方のカバルダ・バルカル共和 国の首都ナリチク出身。現地で学んだ後、21 歳でケルンに留学。元々は合唱指揮者にな るつもりだったそうだが、素晴らしく優しく温かい美声の持ち主で、歌手としての活動が主に なった。まだデビューして数年だが既にドイツの地方歌劇場では人気のソプラノです。こ こでの子供向けの歌曲は絶品で、若い母親が愛情いっぱいに子供に歌って聞かせている ような安らぎに満ちています。ハン=リン・ユンは台湾出身のピアニスト。

GENUIN
GEN-22561(1CD)
「境界の影」 〜クリスティアン・FP・クラム(b.1968):歌曲集
(1)境界の影(2004/10)〜6つの歌曲
(2)サルゴン(2001)〜サルゴン・ボウルスの詩による 5つの歌曲
(3)ニーチェ格言集(2019)〜11の格言
(4)静かな反響(2002)(全2曲)
(5)雪は降る(2012)(全10曲)
(1)(3)(5)クリストファー・ユング(Br)、ヤン・ローロフ・ヴォルトハウス(P)
(2)(4)マライケ・シェレンベルガー(Ms)、オリヴィエ・ルシャルドゥール(P)

録音:(1)(3)(5)2021年9月14-15日、(2)(4)2021年10月28-29日、ライプツィヒ
※(2)-(5)世界初録音
ドイツの作曲家クリスティアン・FP・クラム(Christian FP Kram) はエッセンのフォルクヴァン ク大学で音楽理論とピアノを学び、デュッセルドルフのシューマン大学でマンフレー ト・トロヤーンに作曲を、ライプツィヒ音楽大学でペーター・ヘルマンとディミトリ・テルザキスに 師事した。また 2002年から 2004年にかけて、ライプツィヒの HMT で 電気音響作曲コースを受講しました。現代音楽的な無調で硬派な作風。

ANTARCTICA
ANTAR-039(1CD)
ロベール・グロスロ(1951-):作品集
室内オペラ『I Will Come Back』
ウィリアム・バトラー・イェイツの6つの詩
フラマン放送cho
トーマ ス・オリーナン ス(バリトン )
エロイーズ・マス(S)
ブリュッセル・フィルハーモニック
録音:2020年、2021年
ベルギーの作曲家ロベール・グロスロによる、文学と音楽をつなぐ作品集。『I Will Come Back』はオランダの作家アドリアン・ファン・ディス著の同タイトル の小説『Ik kom terug』を原作とした室内オペラ。台本は作曲者の手によるもの。アイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツの詩を用いた歌をカップリ ングしています。どの曲も幻想的で美しい響きと、管楽器と打楽器が活躍する手の込んだ伴奏が印象的。

MSR
MS-1784(1CD)
レスピーギをめぐる友人の輪と彼らの歌曲集
リムスキー=コルサコフ:西は遥か遠く
マルトゥッチ:3つの歌曲Op.84
レスピーギ:森の神々
エルザ・サンジャコモ・レスピーギ(1894-1996):ルバイヤートの四行詩による歌曲
ヴィットリオ・リエッティ(1898-94):マックス・ジャコブの4つの詩の歌曲より
エルザ・サンジャコモ・レスピーギ:3つのスペインの詩による歌曲
レスピーギ:雪が降る、夜、霧、雨
リムスキー=コルサコフ:ニンフ
ガブリエル・ヘーグ(S)
ランドール・フスコ(P)

録音:2020年11月10-12日カリフォルニア、聖ステファン司教教会
レスピーギと彼と関わりの深かった作曲家による歌曲を収録。エルザ・サンジャコモ・レスピーギ はオットリーノ・レスピーギの妻で元は彼の弟子であり歌手でもあったが、作曲家としてもいくつか の作品を残しています。マルトゥッチはレスピーギの師匠です。リムスキー=コルサコフとレスピー ギの関係は意外に思われるかもしれないが、レスピーギは若い頃、コルサコフに師事していた。 収録されている歌曲はいずれも19世紀末から20 世紀初頭の成熟した和声書法と優美でたおや かな旋律に溢れており、楽しめる。ソプラノのガブリエル・ヘーグのリリカルな歌声も素晴らしい。

NIFC
NIFCCD-135(1CD)
モニューシュコ:歌曲集 第3巻
四季/ジグムントの柱の下/3つの花/穏やかな川の上で/運命/マズールへの呼びかけ/私のコロヴァイ/小さなナイチンゲール/即興曲/天使の子/氷上のボール/鹿毛の雄馬を飼っていた/水を求めて/村長の歌/盗癖/涙/幸せな日々/夕暮れに/村のハーディー・ガーディー・マン(3)/漁師/歌「Lo the sun it’s dial’s hidden」/ラメント第5番/酔い騒ぐ老人/マチェク
マリウシュ・ゴドレフスキ(Br)、
ラドスワフ・クレク(ピリオド・ピアノ/クラール&ザイトラー1864)

録音(ライヴ):2021年1月3日-6日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
2019年に生誕200年を迎えNI-FC(ポーランド国立ショパン研究所)がその作品の再発見、再評価に総力を挙げている作曲家、スタニスワフ・モニューシュコの歌曲集第3弾!モニューシュコは「ポーランド・オペラの父」と言われ、フレデリック・ショパンと並ぶポーランドを代表する作曲家の一人です。近年ではピリオド楽器による主要なオペラ作品のリリースが続いており、歌曲集も継続しています。前作(NI-FCCD116)に引き続き、ポーランドの国内外の多くのオペラ・シーンで活躍し、ドイツ・リート、イギリス・バロックなどもレパートリーとするポーランド有数のバリトン歌手、マリウシュ・ゴドレフスキが歌います。今作では1864年製のクラール&ザイトラーのピアノが使用されており、前作までとはまた違った響きを出しています。

Lyrita
SRCD-409(1CDR)
ウィリアム・ブッシュ:歌曲集
ジェラルド・フィンジ:ぼくが早朝の太陽の中に横になっているとき**
エリザべス・ポストン:スウィート・サフォーク・オウル*
フィンジ:ただ放浪する者だけが**
ウィリアム・ブッシュ:まどろみの歌§、
中秋の名月**、スウィート・コンテント*
マイケル・ヘッド:ホワイ・ハヴ・ユー・ストールン・マイ・デライト?§
フィンジ:おお, 見るも美しい**
ブッシュ:妖精たち*、休憩*
フィンジ:喜びに**/ヘッド:歌手§
ブッシュ:ケンタウロス**、
秋へのオード**、もう泣かないで*、
こだまする野辺§、羊飼い§、
ベルマン**、青い鳥**、幸せな日々だった*、ロウエスト・ツリーズ・ハヴ・トップス**、イフ・ゾウ・ウィルト・イーズ・シン・ハート§、スノードロップ・イン・ザ・ウィンド§
フィンジ:収穫**
ポストン:スノードロップ・イン・ザ・ウィンド*
ブッシュ:来たれ, 来たれ, 私の人生の喜びよ§
ヘッド:親愛なる喜び§
ポストン:スウィート・サフォーク・オウル*
ダイアナ・ムーア(Ms)*、
ロデリック・ウィリアムズ(Br)**、
ロビン・トリッチュラー(T)§、
ジョン・レイド(P)

録音:2021年6月21日-23日、ワイアストン・レイズ(イギリス)
20世紀前半にコンサート・ピアニストとしても活躍したイギリスの作曲家、ウィリアム・ブッシュの歌曲集。アルバムには、ブッシュと同世代のイギリスの作曲家、ジェラルド・フィンジ、エリザベス・ポストン、マイケル・ヘッドの作品をカップリング。
2016年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞を受賞、リーズ・リーダー音楽祭2016の芸術監督も務め、日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンとの定期的な共演でも知られる名バリトン、ロデリック・ウィリアムズなど、イギリスを代表する豪華歌手陣による万全の態勢で、知られざるブッシュの作品の魅力を伝えていきます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Avie
AV-2547(1CD)
ヘヴンリー・バッハ〜バッハ:アリアとカンタータ集
バッハ:カンタータ第51番「全地よ、神に向かいて歓び呼ばわれ」 BWV.51
ヨハネ受難曲BWV.245より アリア 「わが心よ、溢れる涙となり溶け出し」
カンタータ第202番「いまぞ去れ、悲しみの影よ」 BWV.202(結婚カンタータ)
ヨハネ受難曲 BWV.245より アリア 「われもまた汝に従い行かん」
アマンダ・フォーサイス(S)、
アポロズ・ファイア、
ジャネット・ソレル((指)ハープシコード)

録音:2021年4月23日-26日、ファースト・バプテスト教会(シェーカー・ハイツ、アメリカ)
2016年3月5日-7日、2018年2月9日&12日、セント・ポール教会(クリーブランド・ハイツ、アメリカ)
ビルボード・チャート第1位、2015年の第57回グラミー賞では「BEST OPERA RECORDING」に輝いたアメリカのソプラノ、アマンダ・フォーサイスと、アムステルダムでグスタフ・レオンハルト、アメリカでロジャー・ノリントン、レナード・バーンスタインに師事した才女ジャネット・ソレルが創設したアメリカ、クリーヴランドのピリオド・オーケストラ、アポロズ・ファイアによるバッハの神聖な音楽。
本アルバムでは、ソプラノの重要レパートリーとして挙げられる2つのカンタータに、ヨハネ受難曲から崇高なアリアをカップリング。高音域による技巧を要求されるこれらの作品で、フォーサイスは芯のある歌声と妙技を見事に発揮。天上へと響き渡る至高のひと時を聴かせてくれます。

Etcetra
KTC-1731(1CD)
リエラント:グイード・ゲゼルの詩による歌曲集
ヨーゼフ・リエラント(1870-1965):Avondstemmen Op.8-4/k’En hoore u nog niet Op.46-1/Ego Flos(1920) Op.77/5つの霊歌(1905) Op.44/Liederenkrans(1904) Op.38/Eerste communielied(1904)/Smeeklied Op.68-3/Zielzuchten(1901) Op.34
エミリエ・デ・フォフト(S)、
ピーター=ヤン・フェルホーエン(フォルテピアノ)
ベルギー出身の司祭であり詩人であるグイード・ゲゼルの詩による歌曲集。ヨーゼフ・リエラント(1870-1965)は同郷であったゲゼルの詩を広めるためにこの歌曲集を作ったと言われています。現在では19世紀のベルギーを代表する詩人と考えられているゲゼルの詩は抒情性に満ちており、リエラントにインスピレーションを与えました。
Etcetra
KTC-1725(1CD)
ガーランド〜ソプラノ、ヴァイオリンとハープのための16の歌曲
ブリテン:Bonny at morn、She’s like the Swallow
ヘンデル:燃えるようなバラ HWV210
リムスキー=コルサコフ:Plenivshis’rozoy, solovey - Enslaved by the Rose, the Nightingale Op.2-21
パンクラス・ロワイエ:L’Aimable
ブリテン:イリュミナシオン Op.18
R.シュトラウス:明日 Op.27-4
ヘンデル:甘い静けさ、やさしい泉よ HWV205
ブリテン:I wonder as I wander、キャロルの祭典 Op.28
ピアソラ:チキリン・デ・バチン
トリオ・ギリュー
ソプラノ、ヴァイオリンそしてハープという珍しい編成のトリオによる歌曲集。2021年に結成された若いこのトリオは、特に20世紀と現代作曲家の作品に力を入れながらも、その他の時代の音楽もレパートリーにしています。それぞれ国内外のコンクールで受賞歴のある三人の編成に合わせた特別な編曲でお楽しみいただけます。

Signum Classics
SIGCD724(1CD)
ペンブルックのクリスマス
1. パトリシア・ファン・ネス:Archangelus/2. エイドリアン・ピーコック:Venite, Gaudete!/3. メリッサ・ダンフィ:Halcyon Days、4. O Oriens/5. ジェイムズ・マクミラン:O Radiant Dawn/6. エマ・ジョンソン:I Sing of a Maiden/7. ケレンザ・ブリッグス:A Tender Shoot/8. ペンブルック・カレッジ少女合唱団:Gaudete!/9. ルーシー・ウォーカー:My Heart, O God/10. ケタキ・プラティヴァディ:オン・クリスマス/11. ロデリック・ウィリアムズ:おお,神よ/12. ウィル・トッド:我が主,来たりて/13. エレノア・デイリー:The Huron Carol/14. ペンブルック・カレッジ少女合唱団:The Pembroke Carol/15. オラ・イェイロ:Serenity/16. セシリア・マクドウォール:Lo! He Slumbers/17. ベン・ポニア:Seeing the Star/18. サミュエル・コールリッジ=テイラー:The Evening Star/19. エリック・ウィテカー:Lux Aurumque/20. ペンブルック・カレッジ少女合唱団:きよしこの夜/21. ジョン・ラッター(オワイン・パーク編):The Very Best Time of Year
ケンブリッジ・ペンブルック・カレッジ礼拝堂cho、
アナ・ラップウッド(指)、
ペンブルック・カレッジ少女cho (3,6-8,12-14,17,20)、
エマ・ジョンソン(クラリネット、6)、
ウォリス・パワー(Vc、15)

録音:2022年3月25日-27日、セント・ジョージ教会(ケンブリッジ、イギリス)
ケンブリッジ・ペンブルック・カレッジ礼拝堂合唱団とアナ・ラップウッドによる初めてのクリスマス・アルバムが登場!21歳という若さでケンブリッジ・ペンブルック・カレッジ礼拝堂合唱団の音楽監督となったアナ・ラップウッドの指揮で、伝統的なキャロルからジェイムズ・マクミラン、メリッサ・ダンフィといった現代作曲家の作品まで幅広く収録されています。そのうち半数近くの曲ではラップウッドが創設したペンブルック・カレッジ少女合唱団も参加し、ケンブリッジ・ペンブルック・カレッジ礼拝堂合唱団とともに美しいアンサンブルを聴かせています。その美しさは驚異的でまさに聖なる夜を祝うにふさわしいものとなっています。

Nimbus Alliance
NI-6431(1CDR)
ソングズ・オヴ・セレブレーション
エマ・ジョンソン:ソングズ・オヴ・セレブレーション
ジョナサン・ダヴ:パイド・パイパー
ミコラ・レオントヴィチ(ジョンソン編):鐘のキャロル
伝承曲(ジョンソン編):コヴェントリー・キャロル
グルーバー(ジョンソン編):きよしこの夜
ジョンソン:「クリスマスおめでとう」による変奏曲(クラリネットとピアノ版)
バッハ(ジョンソン編):主よ、人の望みの喜びを
エマ・ジョンソン(クラリネット、ナレーター)、
グロスター大聖堂聖歌隊、
エイドリアン・パーティントン(指)、
ジョン・レネハン(P)

録音:2022年3月9日-11日、グロスター大聖堂(イギリス)
イギリスで最も有名なクラリネット奏者のひとり、エマ・ジョンソンによるクリスマス・アルバム。これまでに30以上の録音があり、 一部の録音はSpotifyで300万回再生されるなど世界的にも人気を誇るエマ・ジョンソンの自作や「きよしこの夜」や「主よ、人の望みの喜びを」などの編曲を含むクリスマス・アルバムは、彼女がナレーションも務めた「ハーメルンの笛吹き」を題材にしたジョナサン・ダヴの作品も含めた充実の内容です。ジョンソン作曲の「ソングズ・オヴ・セレブレーション」は、近年ダブリン、ロンドン、そして東京でも演奏されています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-421(2CD)
エミーリオ・アリエータ(1823-1894):芸術歌曲全集
ジプシー女(第1版)/夕べに/ある赤子の死に/漕げ!/ジプシー女(第2 版 ポロネーズ風)/運命/コレラ伝染病/気紛れ/美女/ オアシス/憂鬱/追放された娘/湖上で/天才/欲求/悲哀/溜め息/ トルクワートへのエレオノーラの告別/君に!/モリスコのセレナータ/ 棘のない薔薇/少女たちの眼差し/少女一人/親交/影/ レパントの海戦でのセルバンテス/捨てられた娘 第1番/春/国民の嘆き/ ああ、天の快さよ!/平和/哀れなグラナダよ!/独白/捨てられた娘 第2番
ソフィア・エスパルサ(S)、
リナルド・ゾック(P)
アリシア・グリフィツ・トゥリーリャス(ハープ;悲哀)

録音:2021年2月17-22日,12月7―9日 イタリア アブルッツォ州 モンテシルヴァーノ
19世紀のスペインの作曲家、エミーリオ・アリエータ(1823-1894)の芸術歌曲を集めた CD。正確なことは分からないが世 界初録音の曲が多く含まれていると思われます。アリエータはナヴァラのプエンテ・ラ・レイナの生まれ。マドリードで学んだ後、 イタリアに渡りミラノ音楽院でイタリアの音楽を学び、1846 年には最初のイタリア・オペラ「イルデゴンダ」を初演。その後マドリ ードに戻るもしばらくはイタリア直伝の音楽を書いていたが、後半生はサルスエラに身を投じた。アリエータの CD はほとんど がサルスエラとそのアリア、それにイタリア・オペラが加わるだけで、当時人気を博した彼の歌曲はあまり顧みられなかった。 ここに CD2枚に彼の歌曲がまとまったことは大変意義深くまた未知の宝との出会いが生まれた。イタリア語ありスペイン語あ り、音楽もイタリア風ありスペイン風あり、ともかくいずれも素敵な曲ばかりだ。 ソフィア・エスパルサはスペイン、ナヴァラ州パンプローナ生まれのソプラノ。美声のソプラノで、スペインを中心に活躍してい る。リナルド・ゾックはイタリア、トリエステ生まれのピアニスト。ODRADEK からはリストのヴェルディによるパラフレーズ集 (ODRCD 309)、アルトゥール・ピサロと組んだドヴォルザークのピアノ連弾曲集(ODRCD 323)、同じくベートーヴェンの4手ピ アノ作品全集(ODRCD 335)、ヘスス・ガルシア・レオス作品集(ODRCD 347)と立て続けに録音が出ています。 ※ブックレットに歌詞は掲載されておりません。 ※※CD の収録曲は上記34曲です。デジタル配信に含まれるボーナス2 曲は含まれていません。

ACCENT
ACC-26504(2CD)
エステルハージ・ミュージック・コレクション Vol.4
M・ハイドン:オラトリオ『皇帝コンスタンティヌス1世の遠征と勝利』(1769)
エメーケ・バラート(ソプラノ;神学)
クラーラ・コロニツ(ソプラノ;弱気)
テオドーラ・ラフティス(ソプラノ;哲学)
シャンタル・サントン =ジェフェリー(ソプラノ;信仰)
ストレーリ・カタリン(ソプラノ;勇気)

ジェルジュ・ヴァシェジ(指揮 )
オルフェオO、パーセルcho

録音:2016年5月25-27日 / ハンガリー、ベラ・バルトーク国立コンサートホール
今では完全に兄ヨーゼフの影に隠れているものの、生前は高く評価されていたミヒャエル・ハイドン。近年、ミヒャエルの作品とその画期的な書法が再発見され つつあります。ここに収められたオラトリオはブダペストのエステルハージ音楽資料館で発見されたもので、当盤が世界初録音になります。エステルハージ家の音楽 遺産を紹介する「エステルハージ・ミュージック・コレクション」の第4弾。
四旬節のためのオラトリオとして書かれ、1762年にザルツブルクで初演された『皇帝コンスタンティヌス1世の遠征と勝利』。312年ローマ帝国のミルウィウ ス橋の戦いにおいて、神から印を授かった皇帝コンスタンティヌス1世が勝利を収め、キリスト教に改宗する場面を取り上げており、信仰、勇気、弱気、神学といっ た登場人物がキリスト教の教義や信仰について、コンスタンティヌスの勝利について論争を繰り広げます。
ミヒャエル・ハイドンはこの神学論争をみずみずしい音楽で色彩豊かに表現しており、その充実した書法は当時の宮廷歌手や管楽器奏者の質の高さを物語って います。 (Ki)

CPO
CPO-555360(1CD)
NX-B10
カール・ヴァイグル(1881-1949):作品集
3つの歌曲 - ソプラノと管弦楽のために
狂詩曲 - 弦楽オーケストラのために
ピアノ協奏曲 ヘ短調 Op. 21
リナ・ジョンソン(S)
オリヴァー・トリンドル(P)
イェナPO
ジモン・ガウデンツ(指)

録音:2022年4月28-29日、2021年6月21-22日、2022年6月21-22日
オーストリアの上流階級出身のカール・ヴァイグル。シェーンベルクと親交を育みながらも、自身は決して十二音技 法には手を染めず、若い頃に影響を受けたマーラーの作風を受け継ぎ生涯後期ロマン派の曲調を貫いた作曲家 です。1925年にはウィーン市賞を受賞、フルトヴェングラーら著名な演奏家たちが挙って彼の作品を演奏しました が、ユダヤ系であったため、ナチスの侵攻に伴い自身はアメリカに亡命。作品の演奏を禁じられたため長い間忘れ られてしまいました。しかし、20世紀の終りに巻き起こった「退廃音楽」の発掘と再評価によって近年注目が高 まっています。 このアルバムには1906年作曲の弦楽六重奏曲を原曲として1931年に書かれた弦楽オーケストラのための「狂 詩曲」、同じく1931年の「ピアノ協奏曲」、1916年に書かれた「3つの歌曲」の3作品を収録。ピアノ協奏曲だけ は少しだけ先進的な味わいを持っていますが、基本的には調性感のある耳なじみのよい作品に仕上がっていま す。ピアノ協奏曲を演奏するのはヴェテラン、オリヴァー・トリンドル。ノルウェー出身の若きソプラノ、リナ・ジョンソンの 美しい歌声も聴きどころです。

Gramola
GRAM-99280(1CD)
R・シュトラウス/ロット/マーラー: 歌曲集
R・シュトラウス:献呈 Op. 10-1
 万霊節 Op. 10-8/峡谷 Op. 51-1
 孤独 Op. 51-2
 黒髪を この頭上に拡げ Op. 19-2
 ひそやかな誘い Op. 27-3
 解き放たれて Op. 39-4
ハンス・ロット(1858-1884):歌い手
 精霊の挨拶
 さすらい人の夜の歌
マーラー:二度と会えない
 死んだ鼓手
 シュトラスブルクの砦の上
 少年鼓手/原光
ギュンター・グロイスベック(Bs)
マルコム・マルティノー(P)

録音:2022年8月14-16日
オーストリアのバス歌手ギュンター・グロイスベック。これまでにもブラームスやマーラーなどのドイツ・リートの録音で、 その深く力強い声を披露、絶賛されました。今作では、長く共演を重ねるピアニスト、マルコム・マルティノーととも に、R・シュトラウスの様々な歌曲、マーラーの「子供の不思議な角笛」と「若き日の歌」から、そしてハン ス・ロットの3つの歌曲を歌っています。中でもマーラーに影響を与えたハンス・ロットの歌曲は録音が少なく、ここで 聴ける3曲は貴重なものと言えるでしょう。

BIS
BISSA-2568(1SACD)
『エコー(Echo)- 時代を越える歌』
バッハ:サラバンド(Sarabande)(「パルティータ第4番 ニ長調 BWV 828」から)
●思え、わが心よ(Gedenke doch, mein eist, zurucke)(ブリテンによる編曲「5つの宗教的歌曲」第1曲)
バッハ:サラバンド(Sarabande)(「フランス組曲第3番 ロ短調 BWV 814」から)
甘き死よ来たれ(Komm, susser Tod)(ブリテンによる編曲「5つの宗教的歌曲」第4曲)
バッハ:コレンテ(Corrente)(「パルティータ第6番 ホ短調 BWV 830」から)
いと尊きイエスよ(Liebster Herr Jesu)(ブリテンによる編曲「5つの宗教的歌曲」第3曲)
ヒュー・ワトキンズ(1976-):エコー(Echo)(2017)(ソプラノとピアノのための)
  T.エコー(Echo)
  U.恍惚の一瞬には(For each ecstatic instant)
  V.悲しみが燃え尽きるものなら(If grief could burn out)
  W.あなたが年老いたとき(When you are old) 
  X.青ざめた赤子(Baby blue)
パーセル(c.1659-1695):
 美しい柔和さが(By beauteous softness)(トーマス・アデスによる編曲(2017))
 しばし楽の音に(Music for a while)(マイケル・ティペットとウィルター・バーグマンによる編曲(1949))
伝承曲(ブリテン編)
彷徨いながら不思議に思う(I wodner as I wander)(c.1941)
ホワイト・ロックのデイヴィッド(Dafydd y Garreng Wen) (「8つの民謡の編曲」(1976)から コリン・マシューズによるピアノ版)
なんと優しいエコーの答え(How sweet the answer)(「民謡の編曲 第4巻」(1957)から)
デボラ・プリチャード(1977-):世界(The World)(2021)
シェリル・フランシス=ホード(1980-):嘆き(Lament)(2012)
エロリン・ウォレン(1958-):地に平和を(Peace on Earth)(2006)
ルビー・ヒューズ(S)、
ヒュー・ワトキンズ(P)

録音:2021年4月28日-5月1日/ポットンホール(ウェスルトン、サフォーク、イングランド)
イギリスのソプラノ歌手、2011年から2013年の BBC New Generation Artists に選ばれたひとり、ルビー・ヒューズ Ruby Hughes は、2014年の『ヴェネツィアのクリスマス』(BIS SA-2089)、ヴァンスカとミネソタSOのマーラーの「復活」(BIS SA-2296)、ユナイテッド・ ストリングズ・オブ・ヨーロッパの『リニューアル』(BIS SA-2549)の録音に参加、『愛と喪失のヒロインたち』(BIS SA-2248)に始まる3枚のリサイタル・ アルバムをリリースしてきました。
作曲家でピアニストのヒュー・ワトキンズ Huw Watlkins(1976-)と共演した新作の『エコー(Echo)』は、「時代を越える歌(songs across the ages)」の副題をもち、それぞれの音楽で語り、たがいに愛情をこめて「響きあう」17世紀から現代の作曲家たちの作品によるプログラムのアルバムです。「時 を越える感情の結びつきを示唆する」バッハのソロ・キーボードのための「サラバンド」と「コレンテ」、ブリテンがバッハの曲を「現代の音楽」に作っ た「5つの宗教的歌曲」と、イギリスの民謡の編曲。「8つの民謡の編曲」の〈ホワイト・ロックのデイヴィッド〉は、ウェールズ生まれのヒューズとワトキンズに敬意 を払って選ばれ、コリン・マシューズが作ったピアノ共演版で演奏されます。パーセルの「美しい柔和さが」と「しばし楽の音に」は、トーマス・アデス、マイケル・ティ ペットとウィルター・バーグマンによる版による演奏です。
ヒュー・ワトキンズの歌曲集「エコー」は、クリスティーナ・ロセッティ、エミリ・ディキンソン、フィリップ・ラーキン、W・B・イェイツ、デイヴィッド・ハーセン トの詩がテクストに使われています。メイン・プログラムにふさわしい、詩情と内省の音楽です。カーネギーホールとウェールズのプレスティン音楽祭からルビー・ ヒューズのために委嘱され、2017年10月にニューヨークで初演されました。
プログラム最後の3つの歌は、イギリスの作曲家による作品です。デボラ・プリチャード Deborah Pritchard(1977-)が、ヘンリー・ヴォーン Henry Vaughan(1621-95)の詩に作曲した、ルビー・ヒューズのための「The World(世界)」。シェリル・フランシス=ホード Cheeryl Frances-Hoad (1980-)のアンドルー・モーション Andrew Motion(1952-)の詩による「Lament(嘆き)」。エロリン・ウォレン Errollyn Wallen(1958-)が自身で 詩を書いた「クリスマスキャロル」の「Peace on Earth(地に平和を)」。 前作の『新しい命と愛の歌(Songs for New Life and Love)』(BIS SA-2468)に「ガーディアン」紙が呈した「美しい演奏による、想像力あふれるリ サイタル」の賛辞が「こだま」するアルバムです。 (Ki)

CALLIOPE
CAL-22103(1CD)
夜に〜シューマン&シューベルト
シューマン:幻想小曲集 Op.73(クラリネットとピアノのための)、
 「4つの二重唱曲」Op.78より第3曲「君を想う」(ソプラノ、バセット・ホルンとピアノのための)、
 アダージョとアレグロ Op.70(バセット・ホルンとピアノのための)
シューベルト
:歌劇「謀反人たち」D.787より「ヘレーネのロマンス」(ソプラノ、バセット・ホルンとピアノのための)、
 岩の上の羊飼い D.965(ソプラノ、クラリネットとピアノのための)
シューマン:3つのロマンス Op.94(クラリネットとピアノのための)、
 3つの二重唱曲 Op.43(ソプラノ、バセット・ホルンとピアノのための)、
 「スペインの歌遊び」Op.74より第4曲「夜に」(ソプラノ、バセット・ホルンとピアノのための)
フランク・ルッソ(クラリネット、バセット・ホルン)、
リア・ナヴィリアット・クンチッチ(S)、
ロリアンヌ・コルネイユ(P)

録音:2020年9月7日-10日、パリ(フランス)
1986年生まれのフランスのクラリネット奏者フランク・ルッソによるファースト・アルバム、シューマンとシューベルトのクラリネット作品集。パリ国立高等音楽院で学び「プラハの春」クラリネット国際コンクール、ドビュッシー国際クラリネットコンクールなどの受賞歴のあるフランク・ルッソが、クラリネットとバセット・ホルンを駆使し、クラリネット、ソプラノとピアノといった珍しい編成の楽曲まで、温かみのある音色を存分に活かして紡いでいきます。

Da Vinci Classics
C-00625(1CD)
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):フェルナンド・ペソアの詩による歌曲集 シルヴィア・レガッツォ(Ms)、
クラウディオ・プロイエッティ(P)

録音:2020年9月、クラシカル・レコーディング・スタジオ(ペルージャ、イタリア)
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994)が20世紀を代表するポルトガル人作曲家であるとすれば、詩人フェルナンド・ペソア(1888-1935)はこのレコーディング・プロジェクトの真の魂を構成し、この2人が共に大きく多面的で、そして非常に複雑な宇宙(歌曲集)を創造することになったのだと言えるでしょう。
メゾ・ソプラノのシルヴィア・レガッツォの歌声が、この20世紀ポルトガルの作曲家と詩人の精神を現代に蘇らせます。

DUX
DUX-1726(1CD)
アレクサンドラ・ブレイザ:夜想曲風に〜声楽とピアノのための作品集
レクサンドラ・ブレイザ(b.1963):イン・ア・ポアー・A
日本の鳥*/ヌースへのオマージュ
3つの歌*/夜想曲風に/雲**/我が祖国にて**/ノモスのスタディ
マウゴジャタ・フルヘ=ユルチク(P)、
イリナ・ウシャノヴァ=ルドコ(S)*、
アダム・ザレンバ(Br)**

録音:2021年(ポーランド)
ポーランドの現代作曲家、アレクサンドラ・ブレイザは、フェリクス・ノヴォヴィエイスキ音楽院で作曲と音楽理論を学び、これまでに、タデウシュ・バイルト若手作曲家コンクールで2度入賞、ニュー・ロンドン室内合唱団主催の国際作曲家コンクールでファイナリスト、カトヴィツェで開催された国際詩篇コンクールで第2位に輝くなど、多くのコンクールで入賞を果たしています。
本アルバムでは、ブレイザがメインとしているピアノ作品と、アート・ソング(P伴奏付き詩歌)を収録。ピアノは、多くの現代作曲家の作品を初演してきたマウゴジャタ・フルヘ=ユルチク。ユルチクは、フェリクス・ノヴォヴィエイスキ音楽院と、ショパン音楽院ではタチアナ・シェバノワの下で研鑽を積み、7年間ティーチングアシスタントも務めています。
DUX
DUX-1693(1CD)
フェリクス・ノヴォヴィエイスキ:オラトリオ 「放蕩息子の帰還」 (オリジナル版/ドイツ語歌唱)
アグニェシュカ・レーリス(メゾ・ソプラノ/母親)、アルノルト・ルトコフスキ(テノール/息子)、ウカシュ・コニェチュニ(バス/父親)、マレク・パヴェウェク(Org)、クラクフ・シマノフスキ・フィルハーモニーcho、フェリクス・ノヴォヴィエイスキ・ヴァルミア=マズリPO、ピオトル・スウコフスキ(指)

録音:2020年9月&2021年6月(ポーランド)
ポーランド後期ロマン主義の作曲家、指揮者、教師、オルガン奏者、フェリクス・ノヴォヴィエイスキによる最初の大編成作品、オラトリオ 「放蕩息子の帰還」。この作品は、ベルリンでブルッフの下で研鑽を積んでいた1901年に作曲され、ローマ賞を受賞。1993年に世界初演がされました。それ以降は、ほとんど上演される機会はありませんでしたが、合唱指揮者やオルガン奏者としての経験も活かされ、楽器の特性を多用途に用いたオーケストラの華々しく力強いサウンドと、旋律美溢れる合唱、オルガンの重厚なハーモニーの調和が見事に取れた作品です。今日では、シマノフスキ、カルウォヴィチらと並び、ポーランドの同世代の作曲家として重要視されているノヴォヴィエイスキの大作が甦ります。
DUX
DUX-1853(1CD)
ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1831-1921):ピアノ作品集と歌曲集
1. 幻想的アレグロ「夢」Op.15/2. 牧歌 Op.63-2/3-5. Wiazanie dla buni/6. マズルカ Op.31-1/7. マズルカ Op.31-2/8. 空想 Op.48/9. Opuszczona Op.10-3/10. Teschnota Oo.25-3/11. Zazulka Op.10-1/12. 真夏の夜の夢 Op.23-1/13. Slowiczku moj/14. 優雅な女の子 Op.25-5/15. Co bym ci chciala dac Op.25-6/16. Mlodo zaswatana Op.19-1/17. Czarna sukienka Op.12-1/18. Marsz uroczysty ku czci Mickiewicza Op.44/19. ショパンの影/20. Wspomnienie Op.8-3
マリア・ガブリス=ヘイク(P)、
マルタ・トリブレツ(ソプラノ、9-17,19-20)

録音:2021年
音楽教師として活躍しクラクフ音楽アカデミーの院長としても活躍したポーランドの作曲家、ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1831-1921)。彼が遺したピアノ曲と歌曲の著名な作品と、最近発見された作品をこのアルバムでは収録しています。ジェレンスキは交響曲を始めとした管弦楽作品の他、特に声楽作品を多く作曲しました。

Rondeau
ROP-6211(1CD)

PROP-6211(1CD)
国内盤仕様
税込定価
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626(1791)(編曲・補筆完成:ビルガー・ピーターゼン、フランツ・クサヴァー・ジュスマイヤー)
ゲオルク・ヨーゼフ・フォーグラー(1749-1814):ルイ16世のための葬送音楽(SCHV 154)(ハルモニームジーク版/世界初録音)
アントーニオ・サリエーリ:深き淵より(合唱と管弦楽のための/世界初録音)
グーテンベルク室内cho
ノイマイヤー・コンソート、
フェリックス・コッホ(指)、
谷垣千沙(S)、
レベッカ・シュトルツ(A)、
ファビアン・ケリー(T)、
クリスティアン・ヴァークナー(Bs)

録音:2019年10月23日-26日、ゼンガーハレ(ザウルハイム、ドイツ)
マインツ音楽大学の教授、ヨハネス・グーテンベルク大学マインツのコレギウム・ムジクムの指揮者、フランクフルト古楽フォーラムの芸術監督などを務める指揮者、チェリスト、音楽教師のフェリックス・コッホと、コッホが2007年に設立したドイツのバロック・オーケストラ「ノイマイヤー・コンソート」。そしてヨハネス・グーテンベルク大学マインツ合唱アカデミーのエリート合唱団として2013年に設立されたグーテンベルク室内合唱団。新たに再構築されたバッハの「マルコ受難曲」の1744年版録音(CHR77423)などでも話題を呼んできた彼らの次なる注目すべきレコーディング・プロジェクトは、モーツァルトのレクイエム!
モーツァルトの弟子フランツ・クサヴァー・ジュスマイヤー(ジュースマイヤー)が補筆完成させた版をベースに、マインツ音楽大学音楽理論科教授のビルガー・ピーターゼンが「ラクリモーサ」の後の「アーメン・フーガ」をモーツァルトのスタイルと精神で完成させ、コッホが「マインツ版モーツァルト・レクイエム」と呼ぶ作品が生まれました。
更に、モーツァルトと同世代の作曲家、アントーニオ・サリエーリ(アントニオ・サリエリ)とゲオルク・ヨーゼフ・フォーグラーの2つの世界初録音作品が、このレパートリーを補完し、アルバムをより魅力的なものとしています。
Rondeau
ROP-6196(1CD)

PROP-6196(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ヴェルディ:レクイエム ライプツィヒ大学cho
ライプツィヒ・メンデルスゾーンO、
ダヴィット・ティム(指)、
ヴィクトリヤ・カミンスカイテ(S)、マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(Ms)、アンドレ・ハマスミー(T)、ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)

録音(ライヴ):2018年11月24日、ライプツィヒ聖トーマス教会(ドイツ)
2005年にライプツィヒ大学の音楽監督に就任し、同大学で様々な学問を修めながら音楽に情熱を注ぐ若い学生たちによって構成されるライプツィヒ大学合唱団を指揮してライプツィヒ音楽界を支えるダヴィット・ティム(ダーフィト・ティム)。ライプツィヒ音楽演劇大学(フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学ライプツィヒ)の卒業生を中心に結成され、現在は地元の音楽家に加えドイツ全土、場合によっては海外からの演奏家も加わって演奏会ごとに新しく結成されるというライプツィヒ・メンデルスゾーンO。ダヴィット・ティムと歴史的な演奏を得意とするメンデルスゾーンOによるライヴ録音は、ピリオド楽器によるヴェルディの「レクイエム」という注目プログラムが登場!
バッハやモンテヴェルディの演奏ではもちろん、モーツァルトやメンデルスゾーンの作品でもピリオド楽器による録音は珍しくなくなりましたが、ヴェルディではまだ限られているピリオド楽器演奏。19世紀末には近代的なオーケストラが定着してきましたが、個々の楽器については地域差が大きく、新しい楽器が普及するスピードもまちまちでした。今回の録音では、弦楽器はガット弦を使用し、当時の標準的なピッチであったA4=438Hzを選び、ヴェルディになじみのある音色を探求。特に管楽器は当時使われていたものとかなり違っており、4本のファゴットに加え、4本のトロンボーン、更に低音域はオフィクレイド(ここではキー式ではなくヴェルディの時代に発展したヴァルヴ式のオフィクレイド)が補っています。作曲家が意図した音色を細部に至るまで再現し自在に操るライプツィヒ・メンデルスゾーンOと、情熱的で感情的なライプツィヒ大学合唱団の若々しい合唱、ドイツの優れた声楽ソリストたち、そしてヴェルディが考えていたような楽器の組み合わせによって、魅力的で刺激的な「レクイエム」の録音が完成しました。
Rondeau
ROP-6244(1CD)
フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ(1803-1836):リート&悲歌集
8つのドイツ風カンツォーネ Op.3(Pのための)
Deklamatorische Gesange
クラウス・メルテンス(Bs-Br)、
ヴォロディミール・ラヴリネンコ(P)

録音:2022年7月6日-8日
1803年にスイスのブルックに生まれたフリードリヒ・テオドール・フレーリヒは、33歳の若さで亡くなってしまいましたが、スイスの初期ロマン派の重要な作曲家のひとりです。現在その作品はあまり演奏される機会に恵まれていませんが、バーゼル大学図書館のアーカイヴには700以上の作品が保管されています。それらの作品は、2017年以降ブルックに拠点を持つ国際フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ協会によって再発見され、少しずつ編集されるとともにコンサートで演奏されました。バス・バリトンのクラウス・メルテンスは、フレーリヒの足跡を辿りながら、リート伴奏の名手であるヴォロディミール・ラヴリネンコを迎えて歌い上げます。
Rondeau
ROP-8003(1CD)
ア・セレブレーション・オヴ・ブリティッシュ・フォークソング
デイヴィッド・デ・ワーレン編:4つのイングリッシュ・フォークソング
ベンジャミン・ブリテン編:ザ・サリー・ガーデンズ、リトル・サー・ウィリアム、O Can Ye Sew Cushions?
ピーター・ホワイト編:4つのブリティッシュ・フォークソングより
ブリテン編:ザ・スリー・ゼイ・グロウ・ソウ・ハイ
グレイストン・ビル・アイヴズ:On a Summer’s Morn
ブリテン編:The Bonny Earl O’Moray、The Ash Grove
ワーレン編:The Skye Boat Song
トリニティ少年cho、
デイヴィッド・スウィンソン(指)、
レティシア・フェデリッチ(Org)

録音:2019年9月20日-22日、トリニティ・スクール・コンサート・ホール
ヴィクトリア朝後期に再発見されたイギリス民謡の多くは20世紀イギリスの作曲家たちに多大な影響を与えました。例えばブリテンがそのひとりとして挙げられるでしょう。このアルバムにはそうした新たに編曲されたイギリス民謡を収録しており、ロンドンの名門校トリニティ・スクールに創設されたトリニティ少年合唱団が透き通るような美しい歌声を聴かせてくれています。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-078(1CD)

NYCX-10357(1CD)
国内盤仕様
税込定価
二つのレクイエム
サリエリ:レクイエム ハ短調(1804)
モーツァルト:レクイエム ニ短調(1791・未完/補筆: F.X.ジュスマイヤー[1766-1803])
ヴァレンティーナ・ナフォルニータ(S)
アンブロワジーヌ・ブレ(A)
ロビン・トリッチュラー(T)
アンドレアス・ヴォルフ(Bs)
ル・コンセール・スピリチュエル(古楽器&声楽アンサンブル)
コンサートマスター:テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルト
フランソワ・サンティヴ(大オルガン)
エルヴェ・ニケ(指)

録音:2021年11月19-23日ヴェルサイユ王室礼拝堂、フランス
※国内仕様盤解説、歌詞日本語訳…白沢達生/序文…かげはら史帆
ピーター・シェーファーの戯曲(1979)に基づくミロス・フォアマンの映画『アマデウス』(1984)で、通念を覆すモーツァルト像の引き立て役として 大きな存在感を放ったイタリア人作曲家サリエリ。作中ではモーツァルトの才能への抗いがたい憧憬と強い嫉妬から、立場を隠して『レクイエ ム』作曲を依頼、毒を盛って徐々にモーツァルトを死に追いやる悪役として描かれましたが、これはサリエリの晩年、イタリア人作曲家たちの人 気への反発からウィーンの一部の者たちが流した、根拠なき悪評の遠い結実にほかなりません。生前のサリエリは後進思いの人徳ある教育 家で、一時勝手な反感を抱いていたモーツァルトも晩年には和解、互いに才能を認め合う間柄になっていました。結果的には数世紀後のサ リエリ復権の鍵を握る作品にもなったこのモーツァルト未完の『レクイエム』を、歌劇界引退直後のサリエリが自身のために作曲した『レクイエ ム』とのカップリングで、鬼才ニケの指揮で聴けるアルバムが登場!モーツァルトでは一般的なジュスマイヤー補筆版を用いながら、緩急豊かに 圧倒的なドラマを描き出す手腕はまさにニケの面目躍如ですが、古楽器での録音はこれが初となるサリエリでも、作曲者自身の旧作からの 引用などオペラの劇的語法が豊かに活かされた、曲本来の真価を余すところなく引き出してゆきます。18世紀のモデルと同じ指孔なしナチュ ラル・トランペットを吹きこなすジャン=フランソワ・マドゥーフをはじめ器楽陣も名手揃い!後世の風評を洗い落とし「礼拝音楽本来の存在 感のままに」(ニケ談)生々しい素顔の作品像に迫った名演に仕上がっています。

ONDINE
ODE-1413(1CD)
NX-B07
アルフレード・モモテンコ(1970-):合唱作品集
天使の創造者(2021)
3つの聖なる賛歌(2019)
子守歌(2021)
情熱的に(2017)- 10話からなる2楽章の叙事詩
沈黙の神秘(2019)/奇蹟(2022)
イエヴァ・サブロフスカ(Hp)
ラトヴィア放送cho
シグヴァルズ・クラーヴァ(指)

録音:2019年3月18-19日、2020年1月8日、2022年1月19日、2022年5月12-13日
シグヴァルス・クラーヴァが指揮するラトヴィア放送合唱団の最新アルバムは、ウクライナ生まれの作曲家アルフレード・モモテンコ(モモテンコ=レヴィツキー)の 合唱作品集です。1970年生まれのモモテンコはリヴィウで生まれ、ソチ芸術大学とモスクワ文化芸術大学で学び、1990年に政治情勢が悪化したためオ ランダに移住、ブラパント音楽院でパーカッションの即興演奏を学び、ハーグ王立音楽院で更なる研鑽を積みました。彼は管弦楽作品からオルガン曲、声 楽のための作品などさまざまな分野の作品を書いていますが、合唱作品は何世紀にもわたる合唱音楽の伝統を受け継いだものが多く、一部ではアルフ レート・シュニトケの影響も受けています。このアルバムには2017年から2022年にかけて書かれた作品を収録、ロシア正教会の伝統的な聖歌であるズナメ ニ聖歌と現代の聖歌、この二つを採り入れた「天使の創造者」にはじまり、特色ある作品を聴くことができます。キリストの生涯における重要なエピソードを 元にした「3つの聖なる讃歌」はシュニトケの同名作品に倣ったもので、正教会のテキストに音楽をつけています。その他、モモテンコ自身がウクライナ語でテキ ストを書いた女声とハープのための「子守歌」やラフマニノフの「徹夜祷」に倣った比較的規模の大きな「Na strastnoy」、マリアのイコンへの問い掛けが続く 「沈黙の神秘」、ヨーゼフ・ブロツキーの詩の英訳に曲を付けた「Miracle」の6作品を収録。どの曲も刺激的な不協和音と、美しい全音階和声が交錯する 豊かな響きが印象的です。 ペア・ノアゴーとヨーン・ストルゴーズ

ALPHA
ALPHA-887(1CD)
『うんざりだ、冬って奴は』〜路傍の人たちの嘆きの歌を集めて〜
1. 作者不詳(13世紀):怒りの日〔器楽による演奏〕
2. 作者不詳:うんざりだ、冬って奴は〔I〕(ジャン・リクテュス〔1867-1933〕の詩「貧者の独白」〔1903〕による)
3. アリスティード・ブリュアン(1851-1925): これがコレラだ(『通りでは』〔1889〕より)
4. ヴァンサン・スコット(1874-1952):舗道の毒蛇(作詞: ジャン・ロドール〔1881-1967〕)
5. フランシス・ポピー(1874-1928):憂愁 〜ためらいのワルツ(1921)〔器楽による演奏〕
6. 作者不詳(「ザクセン元帥の歌」の調べによる): フュアルデスの嘆き(1818)
7. ワルトトイフェル(1837-1915): ワルツ「恋と春」(1880)〔器楽による演奏〕
8. ギュスターヴ・グブリエ(1856-1926):女工をしている娘(1898/ジュール・ジュイ〔1855-1897〕の詩による)
9. ジャン・ヴァルネ(1868-1904):舗道のセレナーデ(1894)
10. ポール・ベルナール(1825-1879):鳥たちが怖がるので(1864)〔器楽による演奏〕
11. デュクリュ&ベレッタ:道化師の嘆き(1903?)
12. 作者不詳:放浪歌手の独白(リクトゥスの詩「貧者の独白」〔1903〕による)
13. キュイ:路傍の子ら (『ジャン・リシュパンの詩による20の歌』Op.44より)
14. ガストン・ガバロシュ(1884-1961):夜型の者たち(1914/ラウル・ル・ペルティエ〔1870頃-1926〕とシャルル・クリュニー〔1882-1962〕の詩による)
15. 作者不詳(15世紀):ラ・ペロネル (作者不詳〔伝ラブレー〕『パンタグリュエル第五之書』〔1564〕より)
16. 作者不詳:うんざりだ、冬って奴は〔II〕 (ジャン・リクテュス〔1867-1933〕の詩「貧者の独白」〔1903〕による)
ステファニー・ドゥストラック(Ms)
アルノー・マルゾラーティ(バリトン、構成、音楽監督)
レ・リュネジアン【エルサ・モアッティ(Vn)、メラニー・フラオー(バスーン、リコーダー、声、歌)、ピエール・キュサック(アコーディオン)、ペルネル・マルゾラーティ(Hp)、クリストフ・テラール(ハーディガーディ、バグパイプ)、アントワーヌ・ビトラン(手回しオルガン)、ジョエル・グラール(打楽器)】
サントメール・オードマリア女声cho

録音:2020年6月22-29日 ムーラン・ア・カフェ劇場、サントメール(フランス北部パ=ド=カレー県)
童謡や民俗舞踊などの伝統音楽にも光を当て、ALPHAに名盤も多いル・ポエム・アルモニークで創設以来重要な役割を演じてきた歌手ア ルノー・マルゾラーティが、同団体の仲間も含めた経験豊かな古楽プレイヤーを集め、自ら主宰する個性派団体レ・リュネジアン。フランス革 命以降の時代を中心に、西洋音楽史の主流がすくい切れずにいた音楽領域を探り続けてきた彼らは『セントヘレナ 〜ナポレオンの伝説』 (MU044/国内仕様盤NYCX-10219)でもユニークな名演を聴かせました。今回は時代をぐっと下り第一次大戦前後、ベル=エポックか ら狂乱の時代に至る華やかなフランス文化の裏で辛酸をなめ、路傍に追いやられた人々の暮らしを扱った詩句にもとづく歌の数々に光を当 てます。俳優として研鑽を積んだ後クリスティに見出され、今やミンコフスキやマナコルダら実力派指揮者たちとの共演が続く個性派歌手ドゥ ストラックとともに、マルゾラーティは演技力抜群の朗読と鮮やかな歌唱を自在に行き来し、小劇場の極上レビューのごとく変幻自在の音楽 世界を展開。ル・ポエム・アルモニークの伝統音楽系アルバムでも活躍した名手続々の器楽勢も、雑味交じりの民俗楽器や手廻しオルガン など楽器の持ち味を最大限に引き出し、冒頭の「怒りの日」から鮮烈な存在感で歌を彩り続けます。土臭いシャンソン風味と表裏一体の高 雅なワルツも魅力なら、唯一19世紀初頭生まれの歌「フュアルデスの嘆き」での堂々たる展開も聴きごたえあり。いかにもALPHAレーベルら しい1枚です。

DIVERSIONS
DDV-24171(1CD)
NX-A14
ジェイムズ・クック(1963-):「愛の死」交響曲(P伴奏版) ヘレン・レイシー(S)
ポール・マッケンジー(P)

録音:2021年11月26日
1963年ウェールズ生まれの作曲家ジェイムズ・クック。活動の初期には交響曲や合唱作品を発表していました が、近年は聖書をもとにした歌劇や声楽曲で注目されています。この「愛の死」交響曲は、もともとソプラノとオー ケストラのために書かれた5曲からなる連作歌曲集ですが、ここでは作曲家自身によるピアノ伴奏版が用いられ ています。タイトル通り、どの曲もワーグナーを題材にしたもので、最初の4曲はさまざまな詩人によるワーグナーに ついてのテキストが用いられており、最後の曲はクックが関心を寄せている「トリスタンとイゾルデ」の「愛の死」にち なんだ作品です。 伸びやかな歌唱を聴かせるのは英国王立音楽院を卒業したばかりのリリック・ソプラノ、ヘレン・レイシー。伴奏の ポール・マッケンジーはジャズの分野でも活躍するピアニストです。※収録時間 31’39

KLARTHE
KLA-145(1CD)
カロル・ベッファ:命のなかで
(1) 深き淵より〜混声合唱とヴィオラのための
(2) 至点〜ピアノのための
(3) 冬のセレナード〜ピアノのための
(4) アポリネールの2つの詩〜ソプラノとピアノのための
(5) 忘れられた街〜ピアノのための
(6) 命のなかで〜混声合唱のための
(7) 歩み半ばで〜ピアノのための
(8) ロッキングチェア〜ピアノのための
(9) 中国断章(全4曲)〜ソプラノとピアノのための
(10) 自画像〜ピアノのための
カロル・ベッファ(P)、
ジャンヌ・ジェラール(S)(4)(9)
アルノ・トレット(Va)(1)、
リオネル・ソー(指)
命のなかでcho

録音:2020年9月7日/スタジオ・セクスタン
1973年生まれのポーランド系フランス人作曲家カロル・ベッファ。作曲のみならずピアニスト、俳優としても知られる才人。作曲家としては前衛性よりもヒーリ ング系の音楽を生み出しています。
バレエ用に書かれた「深き淵より」と「命のなかで」は合唱作品。また同じポーランド系の出自ゆえか大好きだというアポリネールの詩につけた歌曲も聴きもの。 ピアノ曲ではベッファの名手ぶりが光りますが、「自画像」は自分の名BEFFA (B♭?ミ?ファ?ファ?ラ)NO 音名象徴に基づいています。

THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0066(2CD)
The Street
[CD1]
バッハ:パルティータ第2番ハ短調 BWV 826
ニコ・ムーリー作曲、アリス・グッドマン台本:The Street(道)※ハープ独奏版
[CD2]
ニコ・ムーリー作曲、アリス・グッドマン台本:The Street(道)※語り、合唱を伴うフル・ヴァージョン
パーカー・ラムゼイ(Hp)
ロージー・ヒラル(語り)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジcho、
ダニエル・ハイド(音楽監督)

録音:2021年4月25-27, 29,30日キングズ・カレッジ聖堂(ケンブリッジ)
The Choir of King's Collegeの新譜は、同カレッジの卒業生であるハープ奏者、パーカー・ラムゼイの2枚目のアルバム。近年評価の高まっている作曲家 ニコ・ムーリー作曲、アリス・グッドマン台本による、「The Street」です。キリストが十字架につけられるまでの「道のり」である14の留(磔刑の宣告を受け、 十字架にかけられ亡くなるまでを14の場面であらわしたもの)に沿って、キリストの最後の日々を、ハープ独奏、語り、そして聖歌という3つの要素で崇高な美し さで物語っていきます。また、ハープ独奏のためのバージョンも収録されています。
当盤のもうひとつの注目は、ゴルトベルク変奏曲(KGS.0049)をハープで演奏して世界から注目を浴びたラムゼイの第2弾ということで、鍵盤のための「パ ルティータ第2番ハ短調 BWV 826」が収録されていること。パルティータ第2番のシンフォニアはフランス風序曲のリズムで幕を開けますが、このリズムは「王 の入城」、つまりキリストがエルサレムに入る場面を表しているともいえ、この「The Street」への導入としてもまことにふさわしい選曲といえるでしょう。チャペ ルのたぐいまれなる豊かな残響を生かした素晴らしい録音にも注目です。 =パーカー・ラムゼイ= アメリカ人として初めてキングズ・カレッジでオルガン奨学生(2010-2013)となります。アメリカのオーバーリン音楽院では歴史的鍵盤楽器の研究を修めた。ジュ リアード音楽院で学び、イザベル・ペラン、シヴァン・マーゲン(ニューヨーク・フィル奏者)らに師事。現代ハープ、古楽ハープの両方を演奏する。キングズのオル ガン奨学生は、礼拝での演奏のほか、時によっては合唱隊を指揮するなど様々な能力が要求されるが、ラムゼイはそのどれもに優れた能力を発揮し、6回の世界ツ アー、さらにレコーディングにも4回参加した。コンセルトヘボウ、ロイヤル・アルバート・ホールなど世界的なホールでも演奏している上、新作初演も多数手がけ ています。

ACCENTUS Music
ACC-30564CD(2CD)
ハイドン:オラトリオ「天地創造」 ゲヒンガー・カントライ(ゲヒンゲン聖歌隊)
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)
カタリーナ・コンラーディ(S)
ユリアン・ハベルマン(T)
トビアス・ベルント(Bs)

録音:2021年10月、ルートヴィヒスブルク
「天地創造」は晩年の2度にわたる英国滞在中に、「メサイア」などヘンデルの大作におおいに触発され着想した、その規模内容ともにハイドンの最高傑作とい われるオラトリオ。旧約聖書の『創世記』と『詩篇』、ミルトンの『失楽園』をテキストの題材として、神による創造の第1日から第4日まで、生き物が出現する第 5日と第6日、そしてアダムとイヴの登場と、創世の七日間を時系列に沿って3部構成で描いています。このように直截的にキリスト教的世界観で彩られた内容と、 絵画的ともいうべき巧みな手法でわかりやすく活写される動物たちの魅力や、オーケストラや合唱が全体を通して活躍することから、欧米ではとりわけ人気も高く 特別な作品として迎えられています。
ハンス=クリストフ・ラーデマン率いるゲヒンガー・カントライは、2019年にヘンデルの「メサイア」、2020年にバッハの「マタイ受難曲」と宗教曲の大作 を次々に録音し、圧巻の演奏を聴かせてくれただけに、今回の「天地創造」も期待が高まります。ソリストには、キルギス共和国出身のソプラノ、カタリーナ・ コン ラーディ。ドイツ国内を中心に欧州各地で活躍しているテノール、ユリアン・ハベルマン。ドレスデン聖十字架合唱団でボーイソプラノとして活動していた現在はバ ス歌手のトビアス・ベルントといった充実の歌手陣が揃い、見逃せない録音となっております。

TYXart
TXA-20151(1CD)
ヨーゼフ・ハース(1879-1960):女声合唱とピアノのための作品集
民謡による3つの歌曲 Op.89(1940-1952)
陽気な讃美歌 Op.73(1930)
歌曲集 Op.44(1916)
3つの3声による小さな歌(1929)
結婚式の歌(1935)
Heisa, Kathreinerle(1932)
幼子がやってくる Op.76-2(1952)
女声とピアノのためのカンタータ Op.81
ミュンヘン女声cho
スザンヌ・ユッツ=ミルトシツキー(P)
カトリン・ヴェンデ= エーマシ

録音:2021年7月
ヨーゼフ・ハース(1879-1960)はレーガーに作曲を学び、ヒンデミットと共にドナウエッシンゲン音楽祭の運営に携わるなどドイツの音楽界の発展に貢献し た人物。女声合唱のための作品は比較的数が多く、民謡や賛美歌、音楽と自然を讃えるカンタータなどがあります。

MDG
MDG-92322596
(1SACD)
バッハ:来たれ、イエスよ、来たれ BWV229
ヨハン・シェレ(1648〜1701):来たれ、イエスよ、来たれ
バッハ:カンタータ第82番「わたしは満ち足りている」 BWV82
アルマ・マーラー=ヴェルフェル(1879〜1964):なま暖かい夏の夜を待ちわびて
ヤコブ・グルシュマン(1991〜):ゲヌーク〜カンターテ(2021)
アルマ・マーラー:夜への賛歌
ヨハン・ルドルフ・アーレ (1625-1673):エリヤの幻の言葉〜もう十分です!
バッハ:カンタータ第60番「おお 永遠、そは雷のことば 」BWV60
アンサンブル・バッハヴェルクヴォーカル
ゴードン・サファリ(指)
コラール「イエス、わが喜び」を題材にしたアルバム(MDG-92322076)をリリースした、ゴードン・サファリ率いるアンサンブル・バッハヴェルクヴォーカル。 今回のテーマはバッハのカンタータ第82番でも歌われている「わたしは満ち足りている」Ich Habe Genug (it is Enough)。このカンタータは、老人シ メオンが救世主たる幼子イエスを抱き、満ち足りた気分で安らかな死を迎えて清められたいと願う場面を題材にしたもの。この言葉をテーマに、バッハ、アーレ、シェ レ、アルマ・マーラー、グルシュマンと時代を超えた作曲の作品を収録することにより、死に向き合う人々の考え方の変化を印象的に表したアルバムとなっていま す。アンサンブル・バッハヴェルクヴォーカルが色々な時代の音楽を柔軟に解釈し、優れた音楽的センスで演奏。MDGの見事な立体音響録音もあいまって、感動 的な1枚に仕上がっています。 (Ki)

H.M.F
HMM-905345(1CD)
Mein Traum(わたしの夢)
1. シューベルト:レチタティーヴォとアリア「私はどこに・・・力ある者よ、塵の中に (‘Wo bin ich… O konnt’ ich’)」(「ラザロ」D 689第2幕より)
2. 合唱「狩りへ‘Zur jagd’」(「アルフォンソとエストレッラ」D 732第1幕より)
3. レチタティーヴォ&アリア「‘O sing mir Vater… Der Jager’」(「アルフォンソとエストレッラ」D 732第2幕より)
4. シューベルト(リスト編曲によるオーケストラ版):影法師(「白鳥の歌」D 957より)
5. シューベルト:交響曲第7番ロ短調 「未完成」D 759より第1楽章Allegro moderato
6. ウェーバー:「おお!海の上に浮かぶのはなんと心地よいことか‘O wie wogt es
sich schon auf der Flut’」(オベロン、第2幕より)
7. シューベルト:交響曲第7番ロ短調 「未完成」D759より第2楽章Andante con moto
8. シューマン:人魚Meerfey op.69-5(女声のための6つのロマンス第1集より)
9. ウェーバー:レチタティーヴォ&アリア“どこに隠れよう・・・そして、私は復讐の力に身を捧げる”(抜粋)(歌劇『オイリアンテ』より)
10. シューベルト:序奏〜アルフォンソとエストレッラ D732第3幕より
11. シューベルト(ブラームス編):タルタロスの群れ D583
12. シューベルト:アヴェ・マリア(エレンの歌 第3番) D839, op.52, no.6
13. シューベルト:合唱「やさしく静かに(‘Sanft und still’)」〜「ラザロ」D 689第2幕
14. シューマン:アリア“ここは見晴らしがよく(‘Hier ist die Aussicht frei’)” 「ゲーテのファウストからの情景」WoO 3より第3部第5場
15. シューベルト:「神はわたしの羊飼い」D 706
ラファエル・ピション(指)
ピグマリオン(合唱、管弦楽)

ステファヌ・ドゥグー(バリトン/1, 3, 4, 9, 11, 14)
ユディト・ファ(ソプラノ/3, 6)
ザビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ/12)

録音:2020年12月、ピエール・ブーレーズ・ホール、フィルハーモニー・ド゙・パリ
「マタイ受難曲」(KKC.6514)で世界を驚かせたピション&ピグマリオン、注目の新作のテーマはシューベルト。1822年のある朝、シューベルトは様々な思い 出(愛する父から何度か拒絶された記憶や、父に拒絶された後絶望の中にさすらう旅をしたこと、母が亡くなった時のことや失恋のことなど)を記した謎めいた 文章を書き残しました。シューベルトの心の闇、シューベルトの作品の裏に感じられる孤独や絶望といったものの根源が観られるようです。ピションとドゥグーは、 シューベルトの傑作や演奏機会の少ない楽曲、さらに関連あるほかの作曲家たちの作品を注意深く集めて、1枚の広大な絵物語を創り出しました。シューベルトが 主人公のドラマティックなオペラのようになっております。 (タイトルの「Mein Traum(私の夢)」とは、フェルディナント・シューベルトがフランツの文章につけたタイトルです) (Ki)

GENUIN
GEN-22797(1CD)
グローリア ドイツと世界のクリスマス・ソング集 第3集
ウェイド:ここに来なさい、ああ信心深い者たちよ(神の御子は今宵しも)
ゲーゼ:幼児イエスは飼い葉桶の中に横たわっていた
ジェイムズ:3人の家畜追い
作者不詳:羊の傍で番をしていると
ロシアの歌:この聖なる夜は
オード:アダムは縛られて横たわり
レーガー:マリアの子守歌
マウエルスベルガー:クリスマス
東ポーランドの歌:羊飼いよ、小屋へ
テニェール:湖と湖畔を照らす
伝ディルク・ヤンスゾーン・スウェーリンク:ああクリスマスの夜よ
フランスの歌:幼児イエス
カールソン:冬の魔法
エーベル:静かに雪が降り
ニコラウス・ボイットナーの歌本:私たちの愛する女性の夢
シレジア民謡:この上なく優しく鐘が鳴る
クヴェルノ:めでたし海の星
ラインターラー:この暗い日々に
伝承歌:もみの木
ビーブル:アヴェ・マリア
サバテ:グローリア
フィリップ・アーマン(指)
MDR放送cho

録音:2022年1月25-28日 ドイツ ライプツィヒ
第1集(GEN-15381)、第2集(GEN-17484)に続く、フィリップ・アーマン指揮MDR 放送合 唱団による世界のクリスマス曲集、第2 集から5年ぶりの第3集が登場。今回も有名曲から渋 い選曲まで幅広くクリスマスの歌が美しい無伴奏合唱で楽しめる。フィリップ・アーマンは1974 年生まれ。ケルンでマーカス・クリードに学んでいる。2013 年から2016年までMDR 放送合唱 団の首席客演指揮者を務めたのち、 2020年に同団の芸術監督に就任している。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0031(1CD)
ブリテン:声楽と管弦楽のための作品集
(1)テノールと管弦楽のための『狩をする私たちの先祖』 Op.8
(2)ソプラノと管弦楽のための4つのフランス歌曲
(3)テノールと管弦楽のための交響組曲『グロリアーナ』 Op.53a
クリスティーナ・ランツハマー(ソプラノ(2))
マーク・パドモア(テノール(1))
アラスデア・ケント(テノール(3)「リュートの歌」)
アイヴァー・ボルトン(指)
バーゼルSO

録音:(1)(3)2020年8月10-14日、(2)2020年8月17・18日/ドルナッハ、ゲーテアヌム
2016/17年シーズンの初めからバーゼルSOの首席指揮者を務めているアイヴァー・ボルトン。彼は常に祖国イギリスの音楽に特別な親近感を抱いてお り、ブリテンの割とマイナーな作品を取り上げた当盤はボルトンのやりたかったことが詰まったアルバムと言えます。パドモアら声楽陣の活躍も聴き 逃せません。
『狩をする私たちの先祖』は23歳、『4つのフランス歌曲』は僅か14歳で作曲された天才的な作品。また1953年にエリザベス二世の戴冠式のために書かれ たオペラ『グロリアーナ』からの組曲も収録しています。 (Ki)

Delphian
DCD-34252(1CD)
ヴェナブルズ:レクイエム&ハウエルズ:合唱と管弦楽のためのアンセム集
ハウエルズジョナサン・クリンチ:オーケストレーション):おおエルサレムの平和のために祈れ
ハウエルズ(ハワード・エクダール:オーケストレーション):Like as the hart desireth the waterbrooks
ハウエルズ:The House of the Mind
イアン・ヴェナブルズ(b.1955):レクイエム Op.48(オーケストラ伴奏版)、God be merciful Op.51、
 ラプソディ 「ハーバート・ハウエルズの思い出に」 Op.25(オルガン独奏
ベンジャミン・ニコラス(指,Org)、
オックスフォード・マートン・カレッジcho、
オックスフォード・コンテンポラリー・シンフォニア

録音:2021年6月、オックスフォード・マートン・カレッジ礼拝堂
英国合唱界の2人の名匠ベンジャミン・ニコラスとピーター・フィリップスの指導の下、瞬く間にオックスフォード大学の混声合唱団の代表的存在の1つとなったマートン・カレッジ合唱団。
指揮者のベンジャミン・ニコラスは、ハウエルズの親しみやすいイギリスの合唱音楽と、現代の作曲家イアン・ヴェナブルズの音楽との間に類似性を見出し、このアルバムを完成させました。ヴェナブルズのレクイエムは、2020年にオルガン伴奏のみのバージョンで初録音されていますが、今回はこのアルバムのために特別にオーケストレーションを施したバージョンで収録。ハウエルズの研究者であるハワード・エクダールとジョナサン・クリンチの編曲による「4つのアンセム」のうちの2曲は新しいオーケストラ伴奏版となって、ステンドグラスの美しい光のようにハウエルズの豊かな合唱曲を照らし出します。

Signum Classics
SIGCD-723(1CD)
イントゥ・ザ・ライト
伝承曲ソーンダー・チョイ編):荒野の果てに
ケネス・ジェニングス:ああベツレヘムよ
ジョン・ジェイコブ・ナイルズ(ポール・ジョン・ルドイ編):めぐり歩きながら思いめぐらす
ジョニ・ミッチェル:リヴァー
シェリル・カム:アレルヤ!真の光の中に
クリス・フォス:愛よ, 永遠の神よ
B.E.ボイキン:おお, 大いなる神秘
伝承曲:Glory Hallelujah to Duh Newbo’n King(R.パウエル、W.C.パウエルによる男声合唱編)
フランシスコ・グラウ・ベガラ:Mensaje de Paz
伝承曲カントゥス編):チルドレン・ゴー!
伝承曲R.ボーエンス編):三隻の船
伝承曲ソーンダー・チョイ編):アギナルド・キャロル
伝承曲A.ハンブル編):スティル, スティル, スティル
伝承曲S.セーデルベリ編):新しいクリスマス
グルーバーC.H.ハリス編):きよしこの夜
クリス・フォス:クリスマスのまえのばん
リンダ・カシェルマイアー:ウィー・トースト・ザ・デイズ
カントゥス

録音:2021年7月、アメリカ
カウンターテナーなし、テノール×4、バリトン×2、バス×2の低声部のみで構成される男声ヴォーカル・アンサンブル「カントゥス」。
YouTubeとFacebookで話題となった前作、「ザ・COVID-19・セッションズ」(SIGCD819)に続くSignum第3弾は、クリスマスをテーマとした作品集。
今作では、ジョン・ジェイコブ・ナイルズ、ケネス・ジェニングスからジョニ・ミッチェルやB.ボイキンまで、5つの幅広い言語に跨る様々な作品、R.ボーエンス、C.H.ハリスによる2つの新しいアレンジや、カントゥスのために特別に作られた6つの作品など、ルネサンスから21世紀まで幅広いレパートリーを持つ彼らの魅力を引き出した好企画。混乱の渦中にある世界に、清らかな歌声で癒しのひと時を贈り出します。
Signum Classics
SIGCD-690(1CD)
イン・ウィンターズ・ハウス〜テネブレのクリスマス
ボブ・チルコット:羊飼いのキャロル
ジョアンナ・マーシュ:イン・ウィンターズ・ハウス
伝承曲:天使がおとめのもとに
ヴォーン・ウィリアムズ:天からの真実
J.フォーブス・レストレンジ:Advent‘O’Carol
オワイン・パーク:おお大いなる神秘
E.ウッドール・ネイラー:Vox dicentis:Clama
ブリテン
:キャロルの祭典
サリー・ビーミッシュ:静けさの中で
エリザベス・ポストン:イエス・キリスト・ザ・アップル・ツリー
ジューン・コリン:静かな心
ハウエルズ:子守歌を歌う
ベン・パリー:オールドバラ・キャロル
ジョゼフ・フィブス:Sleep My Pretty One, Sleep
テネブレ、ナイジェル・ショート(指)、
カミラ・ペイ(Hp)、
ジョシュア・デイヴィットソン(Boy-S)

録音:2022年3月7日-10日、オール・ハローズ教会(ロンドン)
キングズ・シンガーズの元メンバーであるナイジェル・ショートによって2001年に設立され、世界最高峰のヴォーカル・アンサンブルの一つとして広く活動する"テネブレ"。2016年に「ブラームス&ブルックナーSIGCD430)」が2度目のBBCミュージック・マガジン賞を受賞し、2018年には「天体の音楽(SIGCD904)」がグラミー賞にノミネートされ、大きな注目を浴びたテネブレによる4枚目となるクリスマス・アルバム。
テネブレは定期的に世界的なオーケストラと共演し、音楽祭などにも出演、聴衆から絶大な評価を受けてきました。今回のクリスマス・アルバムは、ブリテンの「キャロルの祭典」をメイン・プログラムとして、ヴォーン・ウィリアムズやハーバート・ハウエルズといった20世紀の作曲家から、ボブ・チルコットやオワイン・パークといった現代のイギリスを代表する作曲家たちの作品まで幅広く収録しています。合唱ファンだけでなくイギリス音楽ファンにもおすすめ出来る1枚です。

Etcetra
KTC-1770(1CD)
永遠の二元性
グノー:Ou voulez-vous aller?
ディーペンブロック:Recueillement
イベール:Deux steles orientees
マスネ:エレジー
ダッラピッコラ:Rencesvals
デュパルク:恍惚、ローズモンドの屋敷、
 フィレンツェのセレナード
ワーグナー:Les Deux Grenadiers
カプレ:おいで!見えない笛の音よ
ラヴェル
:マダガスカル島民の歌
グノー:セレナード
フロリアン・ユスト(Br)、
ジュリー・ムーラン(Fl)、
シュテファン・ヘーバー(Vc)、
ヤン=パウル・フライピンク(P)
フルート、チェロ、ピアノを伴奏に用いるという珍しいバリトン歌曲集。フロリアン・ユストはドイツ出身で幼い頃からドレスデンのゼンパー・オーパーとベルリン国立歌劇場などに出演していました。その後アムステルダム音楽院で、ウド・ライネマンに師事し、トーマス・ハンプソン、ヤルト・ファン・ネスなどのマスタークラスに参加しました。現在ではシュターツカペレ・ドレスデンなどの演奏会やオランダの歌劇場に定期的に出演しており、活躍しています。

FUGA LIBERA
FUG-810(1CD)
『夜の中の光』 〜ドイツとフランスの近代歌曲集
シェーンベルク:4つの歌曲 Op. 2(1899)
ドビュッシー:ビリティスの3つの歌(1897-1898)
ツェムリンスキー:リヒャルト・デーメルの詩による幻想曲 Op. 9より I. 夕べの声 (1898) *
ラヴェル:クレマン・マロの2つの風刺詩(1896-1899)
リリ・ブーランジェ:3つの小品 より I. 古い庭園にて(1914) *
アルマ・マーラー1879-1964):5つの歌曲 (1910)
リリ・ブーランジェ:反映 (1911)
ナディア・ブーランジェ1887-1979):暗く果てしない眠り (1906)
リリ・ブーランジェ:空の広がり より VI. もしこれがちっぽけな夢にすぎなかったら(1914)
ベルク:4つの歌曲 Op. 2 (1910)
*…ピアノ独奏
コリーヌ・デュティユル(Ms)
クナル・ラヒリー(P)

録音:2021年9月27-29 オリーヴ山教会スタジオ、ベルリン
ベルギーのメゾソプラノ、コリーヌ・デュティユルが歌う、フランス印象派からウィーン世紀末を巡る歌曲の旅。アルマ・マーラー、ブーランジェ姉妹 の貴重な作品を含むプログラムを、深みのある表現力で聴かせます。

Pentatone
PTC-5187023(1CD)
ハンス・ゾマー(1837-1922):管弦楽伴奏付き歌曲集
■声楽と管弦楽のための作品集
(1)「自由な想い」
(2)「トゥーレの王」
(3)「ミニョンの家」
(4)「銘記T」
(5)「銘記U」
(6)「憩いのない恋」
(7)「嵐の中で」Op.4-3
(8)「エゼルベルト卿」Op.11-4
(9)-(13)歌劇『ローレライ』からの伝承曲 Op.13【第1曲「艀での伝承」/第2曲「薔薇の
つぼみと蝶々」/第3曲「伝承と従者」/第4曲「森の中で」/第5曲「岩の上に」】(ハンス-クリストフ・マウラスシャット&マルティン・アルブデヒト-ホーマイヤー校訂(2020))
(14)「 夜 、船室にて」
(15)「さすらいの夜想曲T」
(16)「さすらいの夜想曲U」
(17)「追憶」(オルガ・クロウポヴァー編曲(2020))
■声楽と室内アンサンブルのための作品集
(18)「村に咲きほこる菩提樹」
(19)-(22)歌曲集『フーノルト・シングーフ』Op.4より【第1曲「ご挨拶」/第2曲「夏の遊び」/第3曲「ルアー」/第4曲「その酒」】
(1)(2)(8)(15)(16)(19)-(22)ベンヤミン・アップル(Br)、
(3)(4)(7)(18)(22)アンケ・フォンドゥング(Ms)、
(5)(6)(9)-(13)(17)(22)モイツァ・エルトマン(S)、
(14)(22)マウロ・ペーター(T)
(1)-(17)ベルリンRSO、グリエルモ・ガルシア・カルヴォ(指)
(18)-(22)クリストフ・コーン(Cl)、アンネ・フェルツ(Vn1)、ブリギッテ・ドラガノフ(Vn2)、アレハンドロ・レグエイラ・カウメル(Va)、ペーター・アルブレヒト(Vc)

録音:2021年5月25-28日/ハウス・デス・ルンドフンクス、ザール1(ベルリン)
※(16)を除く全曲世界初録音
ハンス・ゾマー(1837-1922)作曲の管弦楽伴奏付き歌曲をモイツァ・エルトマン、アンケ・フォンドゥング、マウロ・ペーター、ベンヤミン・アップルという充実のソリ スト陣を迎え、グリエルモ・ガルシア・カルヴォ(指)ベルリンRSOが録音。「さすらいの夜想曲U」以外、管弦楽伴奏版では全曲世界初録音という注目の内容です!
ドイツの作曲家ハンス・ゾマーは数学を学び、のちに物理学の教授となり、工科大学の学長も務めるなど、音楽家としては異例の経歴の持ち主。ライプツィヒではブラー ムス、シューマン、ヨアヒムらが参加したサークルに所属し、作曲家としても着実に研鑽を積み、ゾマーの作品はR・シュトラウスからも絶賛されるほどでした。作品 の中心は歌曲や歌劇といった声楽曲ですが、彼の異色の経歴に加え、楽譜が出版されることがほとんどなかったため、ゾマーの作品は長い間日の目を見ることがありませ んでした。
近年その作品の再評価が進んでいますが、今年(2022年)歿後100年を記念して充実のアルバムが登場です。ゾマーの歌曲はゲーテを中心とした詩にロマン派らしい 美しい旋律と民謡とを融合させた色彩豊かなオーケストレーション、そしてドラマティックな音楽が最大の魅力。この輝かしい歌曲を世界最高峰のソリスト陣が思いを込めて 歌い上げます! (Ki)

arcantus
ARC-20024(1CD)
「難民」〜ユダヤ系アメリカ人作曲家の声楽曲集
(1)ジェイコブ・ラッパポート:A Pastokh'l, A Troymer(1933)
(2)ガーション・キングスレイ:2つの瞑想的な歌(1972)
(3)キングスレイ:The Lord ind My Shepherd(1976)
(4)イスラエル・オルター:Ad Anah(1963)
(5)ハインリヒ・シャリト:イェフダ・ハレヴィの展望(1970)
(6)ラザール・ウェイナー:3つの聖書の歌(1972)
(7)伝承曲(カステルヌオーヴォ=テデスコ編):3つのセファルディムの歌(1959)
(8)フレデリック・ピケット:信仰のための3つの歌(1970)
(9)マックス・ヤノフスキ:Oseh Shalom(1978)
(10)アーヴィング・バーリン:Give Me Your Tired, Your Poor(1949)
デイヴィッド・バーガー(歌)、
ジョイス・ローゼンツヴァイク(P)

ン録音:2017年5月〜2019年5月/トランジェント・サウンド・レコーディング・スタジオ(シカゴ)
シカゴ出身のユダヤ系アメリカ人の声楽家デイヴィッド・バーガーとニューヨーク出身のピアニスト、ジョイス・ローゼンツヴァイクによるアルバム『難民』。アメリ カは何百年もの間、世界中のユダヤ人にとっての避難場所で、アメリカほどユダヤ人社会が発展してきた場所はありません。このCDに収録されている作曲家たち は、反ユダヤ主義から逃れるために難民としてアメリカに渡った音楽家の声楽曲で、20世紀のアメリカ・ユダヤ音楽を語る上で欠かせない作品集です。 (Ki)

Phi
LPH0-39(1CD)
ベートーヴェン:オリーヴ山のキリスト キリスト…ゼバスティアン・コールヘップ(T)
セラフィム(熾天使)…エレノア・ライオンズ(S)
ペトロ…トーマス・バウアー(Bs)
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
シャンゼリゼ劇場O(古楽器使用)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)

録音:2022年3月 ポワチエ・テアトル・オーディトリアム(TAP)、フランス
三十代前半、1802年に『ハイリゲンシュタットの遺書』を書いたベートーヴェンがその翌年に書き上げた、初めての宗教的作品「オリーヴ山の キリスト」。自らの運命を予感したキリストがオリーヴ山で祈りを捧げているところへ兵士たちが現れ、ペトロらの抵抗も空しく囚われてしまう場 面までが描かれています。テキストを聖書に求めずオペラ作家のフーバーにオリジナルを依頼、結果的にはベートーヴェンが生涯で唯一書いた オラトリオであるこの作品は、その生前にはヨーロッパ各地で80回以上も演奏されたという人気でしたが、現在では録音も演奏回数も決して 多いとは言えません。この作品にヘレヴェッヘによる新録音が登場します。70歳のインタビューで「残された人生では真に向き合う価値を感じ る作品だけを演奏する」と語った彼がここでこの作品を取り上げるのは、その価値を改めて世に問うに足る内容であると認めるからにほかなら ないでしょう。管弦楽は2011年録音の「ミサ・ソレムニス」と同様シャンゼリゼ劇場Oを起用、中心となるキリスト役にはヤーコプス指 揮の大バッハ作品録音(ヨハネ受難曲、ロ短調ミサ)に参加するほか活躍目覚ましいコールヘップを配するなど、万全の布陣で臨んでいます。 『英雄』に始まる「傑作の森」の直前に書かれた意欲作に新たな光を当てる、決定的なアルバムの登場です。

SOMM
ARIADNE-5018(1CD)
NX-B04
ヴォーン・ウィリアムズ・ライヴ 第2集
勝利のための感謝祭(感謝の歌)
音楽へのセレナード*
仮面劇『ヨブ』#
エルシー・サダビー(S)
ヴァレンタイン・ダイヤル(ナレーター)
ジョージ・ソールベン=ボール(Org)
トーマス・コラム・スクール児童cho
イゾベル・ベイリー(S)*
アストラ・デズモンド(C.A)*
ベヴァリッジ・ホワイト(T)*
ハロルド・ウィリアムズ(Br)
BBC響&cho
ボストンSO#
エイドリアン・ボールト(指)

録音:全てライヴ
1945年5月13日 BBC broadcast(UK)
1946年9月29日 BBC broadcast(UK)*
1946年1月26日 Symphony Hall, Boston Massachusetts(USA)#
第1集(ARIADNE5016)に続く、ヴォーン・ウィリアムズの生誕150年を記念したアルバム。今作はエイドリアン・ボールトの指揮による3つの作品をクリアな 音で復刻しています。 冒頭の2作品は、1930年にボールトが創設し、1950年まで首席指揮者を務めたBBCSOによる演奏。「勝利のための感謝祭」はソプラノ・ソロ、ナ レーターとオルガン、オーケストラ、合唱の大編成による作品で、1945年の初演となったラジオ放送の録音です。「音楽へのセレナード」は1946年のBBC 第3番組(現ラジオ3)のオープニング・ナイトで演奏された作品で、『ヴェニスの商人』の第5幕第1場が題材となっています。こちらは1938年に作曲家の友 人で、名指揮者ヘンリー・ウッドへのオマージュとして書かれました。もともとは16人の歌手のための曲でしたが、ヴォーン・ウィリアムズ自身によりオーケストラと 4人のソリスト、合唱のためにアレンジ。この放送が当ヴァージョンの世界初演となりました。 『ヨブ』はボールトに献呈された劇音楽で、ボールトはこのボストンSOとの演奏の後、4回のスタジオ録音を行うほどのお気に入り作品でした。 今回の復刻も、これまでにも数々の名盤の復刻にあたった、英国を代表するリマスター・エンジニア、ラーニ・スパールが手掛けており、丁寧なリマスターによる ノイズの少ないリアルな音が蘇りました。なお、ブックレットにはヴォーン・ウィリアムズの評伝を執筆した英国の研究家サイモン・ヘファーによる解説(英語のみ) が掲載されています。 ペア・ノアゴーとヨーン・ストルゴーズ

ALBANY
TROY-1898(1CD)
ドン・ウォーカー(b.1941):女性詩人の詩による歌曲集
「アンネ・ブラッドストリートの詩による歌曲集」
「フィリス・フィートリーの詩による歌曲集」
「エミリー・ディキンソンの詩による歌曲集」
「ヘレン・ハント・ジャクソンの詩による歌曲集」
「ガートルード・スタインの詩による歌曲集」
「エドナ・セント・ビンセント・ミレイの詩による歌曲」
「ハリー・アレイの詩による歌曲集」
アン・モス (S)
カレン・ローズナック(P)

録音:2018年、2020年オークランド第25通りスタジオ、カリフォルニア
ドン・ウォーカーはカリフォルニアを拠点に活動する作曲家。多作家で 10曲の交響曲を始
め、3つのオペラ、14曲の弦楽四重奏曲など総数200 曲を作曲しています。このディスクはアメリカの女性詩人の詩に作曲した歌曲で、いずれも調性によって書かれた、穏健な作風。エミリー・ディキンソンとガートルード・スタインは邦訳もあるほど世界的に著名な詩人。
ALBANY
TROY-1899(1CD)
「パリを気取るニューヨーク」〜エリック・ショール歌曲集
歌曲集「花々」〜詩:シンシア・ザンリン
「朝帰り」〜詩:トマス・マーチ
「フランスの物語」〜詩:リッチー・ホフマン
「あなたが行ってしまった後、アパートの一室で」〜詩:トマス
マーチ
「小さな街の超能力者のためのエレジー」〜詩:モリ・クリーチ
「液体」〜詩:アーロン・スミス
「今さらながら」〜詩:アーロン・スミス
「謹慎中」〜詩:スーザン・キンソルヴィング
「改造」〜詩:スーザン・キンソルヴィング
「パリを気取るニューヨーク」〜詩:アーロン・スミス
イヴ・ジリオッティ(MS)
ジェシー・ダーデン(T)
マイケル・ケリー(Br)
エリック・ショール(P)
エリカ・スウィッツァー(P)
クリス・フリスコ(P)
19マーサー・アンサンブル

録音:2021年6月-2022年3月
エリック・ショールは主に演劇、テレビ、映画のための音楽の作曲に従事、またブロードウェイの芝居、ミュージカルのためにも音楽を提供しています。このディスクにはそうした彼のキャリアを反映してか、ブロードウェイ・ミュージカル風の声楽と室内オーケストラのための歌曲集が収録されています。親しみ易いメロディと暖かなハーモニーに心がなごむ一枚。
ALBANY
TROY-1902(1CD)
As One(一心同体)〜現代アメリカの歌曲集
ロバート・オーウェンズ(1925-2017):銀色の雨Op.11
ネッド・ローレム(b.1923):「若き日、古い世代そして夜」/「雲」/「大いなるハドソン」/ 「彼らが私をどれだけ愛しているか」
ザカリー・ワズワース(b.1983):「物語のない場所」〜ロビンソン・ジェファーの5 つの詩による
スルール・アーヴィング・グリック(1934-2002):2つの風景
リビー・ラーセン(b.1950):私のアントニア
ジョス・ミルトン(T)
メリンダ・コーフェイ・アームステッド(P)

録音:2021年9月25-30日 ハイデン・バレー・ミュージック・セミナー、カリフォルニア
20〜21世紀の様々な世代のアメリカの作曲家による歌曲を収録。全体にバーバーやコープ ンドを思わせるロマンティックで親しみ易い作風。ジョス・ミルトンはアメリカの地方都市で活躍 るテノールだが、その伸びやかで柔らかい声が素晴らしい。

ALPHA
ALPHA-638(1CD)
『私の中のゴッホ』 〜ゴッホとクリムトの時代を巡るア・カペラ・コーラスの旅
サン=サーンス:2つの合唱曲 Op. 68
ドビュッシー:お告げの鐘 L. 76 (クリトゥス・ゴットヴァルト編)
 シャルル・ドルレアンの3つの歌 L. 98
 雪の上の足跡 (ゴットヴァルト編) 〜前奏曲集 第1巻 より
サティ:ジムノペディ 第1番(ウィリアム・ナイト編曲、ティド・フィセルの発案による)
R・シュトラウス:夢の中の光
マーラー:原光 (ゴットヴァルト編)
アルマ・マーラー(1879-1964):なま暖かい夏の夜 (ゴットヴァルト編)
マーラー:夕映えに (ゴットヴァルト編曲、交響曲第5番アダージェットによる)
A.マーラー:静かな町 (ゴットヴァルト編)
マーラー:私はこの世に捨てられて 〜リュッケルトによる5つの歌曲 より
シェーンベルク:千年を三たび Op. 50a
 地には平和を Op. 13
オランダ室内cho
ペーター・ダイクストラ(指)

録音:2022年2月 ハーレム・フィルハーモニー、オランダ
ペーター・ダイクストラ率いるオランダ室内合唱団による、ゴッホとクリムトが生きた19世紀末近辺のフランスとドイツの音楽を集めたア・カペラ・ アルバム。サン=サーンス、ドビュッシー、R・シュトラウス、シェーンベルクといった大家の合唱作品が聴けますが、サティの「ジムノペディ 第1番」(この編曲による世界初録音)などの合唱編曲版などが収録されているのが嬉しいところ。中でも、妻アルマの作品と会話のように交 互に収められたマーラーの編曲版に注目で、彼らならではの高純度のア・カペラで歌われる「原光」や交響曲第5番「アダージェット」の美しさ は、まさに天国的と言えるでしょう。合唱編曲の多くは、この分野で定評のあるドイツの作曲家クリトゥス・ゴットヴァルトによるものです。またこ の作品はイタリアのアート集団「fuse*」とのコラボレーションとなっており、実演では、ステージ上の大きなスクリーンにゴッホとクリムトの絵を元 にしたイメージを投影し、それが観客と演奏者の生体反応をリアルタイムに反映して次々と変化していく、インスタレーションの要素を導入して いました。その様子もブックレットにカラーで掲載されています。
ALPHA
ALPHA-897(1CD)
『ノクターン』 〜ラフマニノフ:徹夜祷、ビザンティン聖歌
ラフマニノフ:徹夜祷 Op. 37
<徹夜祷>
1. ビザンティン聖歌:Anixandaria
2. O come, let us worship
3. Bless the Lord, O my soul (greek mode)
4. ビザンティン聖歌:Makarios anir
5. Blessed is the man
6. ビザンティン聖歌:Kyrie ekekraxa
7. hail, gladdening light (kievan mode)
8. Nunc Dimittis (kievan mode)
9. ビザンティン聖歌:Litia ? Kyrie eleison
10. Ave Maria ? Rejoice, O Virgin
<早課>
11. The Six Plams (Glory to God in the highest)
12. ビザンティン聖歌:Dhouli kirion
13. Praise ye the name of the Lord (znamenny mode)
14. ビザンティン聖歌:les Antiphones
15. Blessed art thou, O Lord (znamenny mode)
16. ビザンティン聖歌:Evloghitos i Kyrie
17. Having beheld the Resurrection of Christ
18. Magnificat ? My soul doth magnify the Lord
19. ビザンティン聖歌:Tin timioteran
20. Great Doxology (znamenny mode)
エイドリアン・シルブ(ビザンティン聖歌)
マティルド・ガトゥイヤ(A)
エドゥアルト・モンジャネル(T)
ラ・タンペート(合唱)
シモン=ピエール・ベスティオン(指)

録音:2021年12月 サンテスプリ教会、パリ
様々な時代、地域の音楽をユニークな形で組み合わせるコンセプト・アルバムで、世界の合唱シーンを常に刺激するフランスの声楽アンサン ブル、ラ・タンペート。今回は指揮者ベスティオンが、一見シンプルな印象を与えながら、実際は合唱をオーケストラのように扱う複雑な手法が 当時としては革新的と語る難曲、ラフマニノフの「徹夜祷(晩祷)」に臨みました。この作品に深い感動を覚えたというベスティオンは、ロシアと ルーマニアで経験した正教会の儀式を踏まえ、その典礼的な文脈の中に位置付けてみるために、ビザンティン聖歌と交互に演奏するという 手法を採用しています。宗教音楽らしい奥深さをぐっと増した、たいへん興味深いアルバム。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-077(1CD)
ソフィー・ガーユとフランス第一帝政期のハープ伴奏歌曲
1. ルイ=エマニュエル・ジャダン(1768-1853):コラス、コラス、どうか誠実に慕って
2. ソフィー・ガーユ(1775-1819):わかっている、若い頃には(第1・2連)
3. フランソワ=ジョゼフ・ナーデルマン(1781-1835):西風がやさしく吹き寄せてくれようと*
4. ガーユ:それは彼女とは違う
5. ジャン=ポール・エジード・マルティーニ(1741-1816)/ナーデルマン編)):愛の喜び*
6. モーツァルト:クロエに K. 524
7. ガーユ:期待
8. F-J. ナーデルマン:ソフィー・ガーユの「おお漁師よ」の調べによるハープのための幻想曲*
9. ガーユ:悪魔の円舞
10. ガーユ:ミラノの司祭の歌、別名「間に合わせの食卓」
11. L-E. ジャダン:ウェルテルの死
12. ジャン=ルイ・アダン(1758-1848):ウェルテルの墓を訪れたシャルロット(第1・2連)
13. ガーユ:もはや死ぬほかない
14. フランソワ=アドリアン・ボワエルデュー:思い出*
15. J-L. アダン:後悔
16. モーツァルト:ラウラに寄せる夕べの思い K. 523
17. ガーユ:夕暮れのひととき
18. モーツァルト:鳥たちよ、年ごとに K. 307
19. ニコラ=シャルル・ボクサ(1789-1856):モーツァルトの「わたしの心は溜息をつく」によるハープのための変奏曲*
20. ガーユ:わたしの心の機微がわかる人は
21. J-P-E. マルティーニ:涙を流す人
22. ガーユ:愛しきフロンタン

*=ハープ独奏
マイリス・ド・ヴィルトレ(S)
クララ・イザンベール(Hp)
使用楽器:パリのジョルジュ・ブレシェール1800〜20年頃製作によるオリジナル楽器(A=430Hz)

録音:2021年10月5-8日ブロス教会(フランス中東部ブルゴーニュ地方)
近年フランスでバロック作品を中心に歌劇シーンを賑わせているマイリス・ド・ヴィルトレが、古楽器ハープの弾き手クララ・イザンベールと提案 するプログラムのテーマは第一帝政期、つまりナポレオンの時代。18世紀末にマリー=アントワネットが女性を中心とした文化談義の場を華 やがせ、その中心でハープという楽器の立場を大きく向上させた後、ナポレオンがフランス皇帝となった時代にもハープは「太古から存在する 楽器」として古代帝国への憧憬をつのらせる文化人たちを魅了。楽器製作者の息子ナーデルマンや名手ボクサら数多くの俊才たちの妙技 が人々を虜にするとともに、繊細な恋歌のための伴奏楽器としてもハープは大きな人気を獲得しました。ヴィルトレとイザンベールは革命期か ら10代で作品を発表しはじめた早熟の女性作曲家ソフィー・ガーユの作品を中心に、この曲種にすぐれた手腕を発揮したジャダン兄や「愛 の喜び」で知られるマルティーニ、ハープ奏者たちや歿後間もなく国際的名声を博したモーツァルトなど、19世紀初頭のフランスで動乱に戸 惑う多くの人々の心を慰めた調べの数々を入念に選び、じっくり味わわせてくれます。使用されているハープも当時のもの。ケルビーニの救出 オペラやベートーヴェンの交響曲の影で歴史に埋もれていったままにしておくには惜しすぎる、繊細そのものの音楽世界をじっくりご堪能くださ い。

Gramola
GRAM-99275(1SACD)
NX-B08
私はこの地を愛す
ヴォルフ:メーリケ歌曲集より
 No. 6Er ist's 時は春
 No. 12Verborgenheit 隠棲
シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン Op. 2 D. 118
 楽興の時 Op. 94D. 780? No. 6変イ長調
 ガニュメート Op. 19No. 3D. 544
R・シュトラウス:あなたは私の心の王冠 Op. 21No. 2
 セレナード Op. 17No. 2
シューベルト:4つの即興曲 Op. 142? 第2番 変イ長調
マーラー:『リュッケルト歌曲集』 - 美しさゆえに愛するなら
 『若き日の歌』 - 夏に小鳥はかわり
 『子供の不思議な角笛』 - 誰がこの歌を作ったか
シューベルト:6つの楽興の時 Op. 94D. 780 - No. 2変イ長調
ツィー・ファン(1904-1938):ばらの3つの願い
ツァイイ・ルー(1943-):I 私はこの地を愛す
ワン・シン(S)
ニールス・ムース(P)

録音:2021年11月15-18日
中国とオーストリアの国交50周年を記念して製作された1枚。アルバムにはオーストリア在住の中国人ソプラノ歌手、ワン・シンが歌うオーストリアの作曲 家、ヴォルフ、シューベルト、R・シュトラウス、マーラーの歌曲と中国の作曲家たちの歌曲が中心に収録されています。 ワン・シンは、ウィーン市立音楽芸術大学の教授であり、以前はウィーン・フォルクスオーパーのキャスティング・ディレクターを務めていたため、オーストリアの聴 衆にはおなじみの存在。また、オペラ指揮者としても国際的によく知られているデンマーク系アメリカ人のピアニスト、ニールス・ムースが、1928年にドイツで制 作したピアノ「ユリウス・フォーリヒ280」を演奏。現代のピアノとは一味違う音色をお楽しみください。アルバム・タイトルに選ばれた「Ich liebe dieses Land 私はこの地を愛す」は中国の作曲家ツァイイ・ルーの作品で、まさにコンセプトにふさわしい選曲となっています。

Capriccio
C-5501(1CD)
NX-B05
ヨアヒム・ラフ:無伴奏混声合唱曲集
混声合唱のための10の歌(1860-1874)
 1. No. 1Fruhlingsjubel 「Fruhling ist da」
 2. No. 2Ave Maria 「Die Abendglocken klingen」
 3. No. 3Und dann nicht mehr 「Der Rose Pracht hat ihren Tag」
 4. No. 4Haidelieder I 「Die Haide ist voll Licht und Luft」
 5. No. 5Haidelieder II 「Nacht voller Sterne, dunkel und lind」
 6. No. 6In Mondenglanz 「In Mondenglanz die Berge flimmern」
 7. No. 7Stilles Gluck 「Zarte Rose, still erbluhte」
 8. No. 8Schneeglockchen 「Horch, liebliches Lauten」
 9. No. 9Maitag 「Die Zweige wieder schiesen」
 10. No. 10Nachtgrus vom Rhein 「Nun alle Wipfel schlafen!」
4つのマリアのアンティフォナ WoO 027(1868)
無伴奏混声合唱のための(5-8声 ローマ・カトリック教会定旋律による)
 11. No. 1Alma redemptoris mater(6声)
 12. No. 2Ave regina coelorum(5声)
 13. No. 3Regina coeli(5声)
 14. No. 4Salve Regina(8声)
 15. Ave Maria アヴェ・マリア(8声) WoO 033 (1869)
キリエとグローリア(6声) WoO 031(1869)…世界初録音
 16. I. キリエ
 17. II. グローリア
 18. Pater noster 天にましますわれらの父よ(6声) WoO 032(1869)
バーゼル・マドリガリステン(声楽アンサンブル)
ラファエル・インモース(指)

録音:2022年2月2-5日
2022年に生誕200年を迎えたスイスの作曲家ヨアヒム・ラフ。若い頃にフランツ・リストの助手としてオーケストレーションの腕を磨き、10曲を超える交響曲 を書いてスイスを代表するシンフォニストと評価されています。優れたピアニストであったもラフはピアノ曲を含む多くの作品を遺し、それらはスイスの自然を思 わせる伸びやかな美しさと、ロマン派の伝統に連なるあたたかなサウンドによって日本でも根強い人気を獲得しています。このアルバムに収録された無伴奏 合唱曲は、どれもラフ30代終わりから40代にかけて書かれたもので、作曲家としては遅咲きだった彼が、交響曲第1番で認められた頃の充実した筆致によ る見事な作品に仕上がっています。作風はロマン派の様式に基づいていますが、ルネサンス期のポリフォニーの要素も盛り込まれています。 19世紀と20世紀の希少作品を研究する指揮者ラファエル・インモースが芸術監督を務める、スイスの声楽アンサンブル、バーゼル・マドリガリステンによる演 奏です。

ORFEO DOR
C-230072(2CD)
NX-B07
ヘンデル:オラトリオ『マカベウスのユダ』 HWV 63(ドイツ語歌唱) バイエルンRSO&cho
ラファエル・クーベリック(指)
録音:1963年10月25日 モノラル

旧品番C475992DR
フリッツ・ヴンダーリヒのほか、アグネス・ギーベル、ユリア・ファルクら当時の名歌手を配したこの演奏は、発売当時 から名演として名高いもので、その評価は現代でも変わることがありません。モノラルでありながら、聴きやすい音 質も魅力です。 クーベリックは演奏にあたり、19世紀後半に出版されたドイツの音楽学者フリードリヒ・クリュザンダーによるエディ ションを採用。古風なドイツ語歌唱に加え、クリュザンダーが行った大幅なカットもそのまま反映されています。
ORFEO DOR
C-230091(1CD)
NX-A13
クリスマス・コンサート
ヘンデル:メサイアHWV 56より
 1. Part I:Denn es ist uns ein Kind geboren
 2. Part I:Pastoral Symphony
 3. Recitative:Es waren die Hirten beisammen auf dem Felde(Soprano)
 4. Part I:Ehre sei Gott (Chorus)
 5. Part I:Aria:Erwache, frohlock(Soprano)
 6. Part II:Hallelujah
コレッリ:合奏協奏曲 ト短調 「クリスマス協奏曲」 Op. 6, No. 8
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス K. 618
 証聖者の荘厳晩課 K. 339- 主をほめ讃えよ
レオンハルト・シュレーター(1532-1601):Ein Kindelein
ヨハン・シュトーバウス(1580-1646):Nun lasst uns mit den Engelein
バッハ:片足は墓穴にありてわれは立つ BWV 156
ヨハネス・エッカールト(1553-1611):おお、この上ない喜び
ヘルベルト・パウルミヒル(1935-):天国の門開き
カール・ティール(1862-1939):神の御子は今宵しも(おお、すべての忠実な崇拝者よ)
モーツァルト:踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ K. 165
ヘレン・ドナート(S)
レーゲンスブルク大聖堂少年cho
クルト・アイヒホルン(指)
ミュンヘン放送O

録音:1988年12月11日
旧品番C446961DR
ヘレン・ドナート、レーゲンスブルク大聖堂少年合唱団とクルト・アイヒホルンが指揮するミュンヘン放送Oによる「クリスマスの夕べ」のコンサート。毎週 日曜日に開催されるコンサート・シリーズの中でもとりわけ人気の高いもので、この日はヘンデルの『メサイア』からの6曲の他、コレッリの「合奏協奏曲」や、合 唱団による様々なクリスマス・キャロル、そしてドナートの美しい声が楽しめるモーツァルトの「アレルヤ」など、クリスマスにふさわしい曲が盛りだくさん。曲の終わ りの拍手もひときわ温かく感じられます。 ペア・ノアゴーとヨーン・ストルゴーズ

Albion Records
ALBCD-053(1CD)
ヴォーン・ウィリアムズ:セレナード
1. 3本のトランペットのためのフラリッシュ
2. 音楽へのセレナード(オルガン編曲版)
3. 彼女はツバメのように
4. 冬は去った
5. 恋人にリンゴを
6. 4本のトランペットのための4つのケンブリッジのフラリッシュより 1&2
7. すべての聖人と即興のために
8. 4本のトランペットのための4つのケンブリッジのフラリッシュより 3&4
9. アリストファネス組曲「すずめばち」より
第3曲「台所用品の行進曲」(オルガン編曲版)
10-13. ピアノ4手連弾(1台4手)のための組曲
14. アベリストウィスによる変奏曲
(オルガン編曲版)
15. バースデー・ギフトより ペッツォ・オスティナート(オルガン編曲版)
16. 5つの神秘的な歌より 第4曲「使命」(オルガン編曲版)
17. 2つのヘレフォードシャーのキャロル(ブラス・バンド編曲版)
18. 富める人とラザロ
19. 神共にいまして
デイヴィッド・ブリッグス(オルガン/tr.2, 7, 9)、トレデガー・タウン・バンドのメンバー(tr.1, 6, 8,)、トレデガー・タウン・バンド(tr.17)、イアン・ポートハウス(指揮/tr.17)、メアリー・べヴァン(ソプラノ/tr.3)、ニッキー・スペンス(テノール/tr.4)、ロデリック・ウィリアムズ(バリトン/tr.5)、ウィリアム・ヴァン(P/tr.3, 4, 5、指揮/tr.7, 18, 19)、ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペル合唱団(tr.7, 18, 19)、ジョシュア・ライアン(オルガン/tr.7, 19)、リン・アーノルド(P/tr.10-13)、チャールズ・マシューズ(P/tr.10-13、オルガン/tr.14, 15, 16)、エロイーズ・アーヴィング (ソプラノ/tr.19)、アンガス・マクフィー(バリトン/tr.19)

録音:2018-2021年(イギリス)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」が贈る、ヴォーン・ウィリアムズ生誕150周年記念アルバム第3弾は、トランペット・アンサンブル、ブラス・バンド、ピアノ・デュオ、合唱、オルガンなど、世界初演を含む様々な作品をセレクト。
Albion Recordsが長きにわたりリリースしてきた多くのアルバムと同時期にレコーディングされてはいたものの、各アルバムには未収録だった貴重な音源を掘り起こした好企画。国際的に活躍する名オルガン奏者、デイヴィッド・ブリッグスのアレンジによる自作自演、ブラス・バンド大国としても知られるイギリスの歴史あるブラス・バンドのひとつ、トレデガー・タウン・バンドや、同バンドのトランペット・メンバーによるアンサンブル、人気シリーズであるヴォーン・ウィリアムズ編曲の民謡集でもお馴染みの豪華歌手陣(メアリー・べヴァン、ニッキー・スペンス、ロデリック・ウィリアムズ)が、2022年10月12日に生誕150年を迎えるヴォーン・ウィリアムズの偉大な功績を華々しく祝います。
※トラック7の一部,10、12、13、18は、過去にリリースされたアルバムからの復刻になります。

Da Vinci Classics
C-00608(1CD)
スタンフォード:歌曲集 Vol.2
信仰の歌 Op.97
子供たちの歌の花輪 Op.30
放浪の旅人の歌 Op.157
4つの愛国的な歌/鐘のキャロル
エリザベッタ・パーリア(Ms)、
クリストファー・ハウエル(P)

録音:2021年、ストゥディオ・オヴ・グリファ・エ・フィリ(ミラノ、イタリア)
チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードは長い間、英国国教会のための音楽と同義であったのと同時に、19世紀末のイギリス音楽の復興に貢献したことで広く知られています。
イタリアのメゾ・ソプラノ、エリザベッタ・パーリアが歌うスタンフォードの歌曲集第2巻には、1917年から18年にかけて出版された「4つの愛国的な歌」の全曲、1世紀以上振りとなる1915年の「鐘のキャロル」の完全版などを収録しています。

NIFC
NIFCCD-117(1CD)
モニューシュコ:歌曲集
つぼみに/春の歌/花/少女と鳥/誰かが私を心から愛してくれたら/変換/キティ/トリオレ(あなたは今ウェディング・ガーランドを編む)/金の魚/ドゥムカ(食べられない、眠れない、悩んでいる)/ウクライナを離れる/フォーク・ヒーラーの占い/ポジーリャのエレジー/マッチメイキング/糸紡ぎの女/ナジャの歌/恐ろしい少女/ドゥムカ(来て、マイ・ダーリン)/春の戻り/外国の歌手/追憶/ルエ/コサック/涙
オルガ・パシェチュニク(S)、
エヴァ・ポブウォツカ(ピリオド・ピアノ)

録音:2020年7月19日-23日、2021年3月29日-4月2日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
※使用ピアノ:クラール&ザイトラー1864
ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)が総力を挙げて再評価・再興を進めているポーランドの重要作曲家の一人、「ポーランド・オペラの父」と呼ばれ、ショパンと並ぶポーランド・ロマン派を代表する音楽家、スタニスワフ・モニューシュコ。
モニューシュコの歌曲は、NIFCからはマリウシュ・ゴドレフスキ(Br)が歌う歌曲集(NIFCCD-112)が発売されていましたが、今度はソプラノのオルガ・パシェチュニクが歌う歌曲集が登場。
オルガ・パシェチュニクはウクライナのリウネ(リヴネ)でポーランド系の家系に生まれ、キエフ音楽院、ワルシャワのショパン音楽大学などで研鑽を積みました。在学中にワルシャワ室内歌劇場にデビューした以降、パリ、バイエルン、フランドル、ジュネーブ、ラインなどヨーロッパの多くのオペラ・ハウスで主役を演じ、ピアニストである妹のナターリャ・パシェチュニクとともに広くコンサート・ツアーも行い、約50枚のCDとDVDを録音しています(NIFCからは、ショパンの歌曲集(NIFCCD-027)もリリース)。
1980年の第10回ショパン国際ピアノ・コンクールでの入賞とマズルカ賞受賞の実績を持つ現代ポーランドを代表するピアニストの1人、エヴァ・ポブウォツカが当時のピリオド・ピアノで伴奏するという豪華なセッティングも、本アルバムのポイント。ピアノは、1830年頃から1896年頃まで営業し、「ポーランドのプレイエル」と呼ばれてヨーロッパや東欧で高く評価されていたワルシャワのピアノ工房、クラール&ザイトラー(Krall & Seidler)の1846年頃に生産されたピアノ。更にこの録音で使用されているのは、モニューシュコが娘へ贈り、孫娘へと受け継がれた(そして恐らくモニューシュコ本人も弾いていたであろうと考えられる)シリアル・ナンバー「3043」入りの貴重なオリジナル楽器です。また、ドゥムカや「ウクライナを離れる」、「ポジーリャのエレジー」、「コサック」など、ウクライナをテーマにした作品が複数選ばれている点にもこだわりを感じられるアルバムです。

LPO
LPO-0125(2CD)
ジェームス・マクミラン(b.1959):クリスマス・オラトリオ マーク・エルダー(指)LPO
ルーシー・クロウ(S)
ロデリック・ウィリアムズ(Br)

録音:2021年12月4日ロイヤル・フェスティヴァルホール
2021年12月4日行われた、マクミランのクリスマス・オラトリオの演奏会の記録。本来はLPOが本作の世界初演を行うはずでしたが、パンデミックのために 公演は延期となり、世界初演公演は2021年1月のオランダ放送フィル&choによって行われるかたちとなった作品です。 2019年にLPOの委嘱により作曲されたこの作品は、マクミランのスコットランドのルーツとカトリックの信仰を反映し、スコットランド・ゲール語の子守歌、英語 の詩、ラテン語のテキスト、キリスト降誕を語る聖書の一節を取り込んでいます。作品は2部に分かれ、それぞれ7つの楽章をもちます。各部ともオーケストラの短 い楽章で始まり終わるという回文的な構造になっています。ソロ歌手は、それぞれ2つのアリアと、合唱とともにタブローの部分を歌いいます。クリスマス・キャロ ルのような旋律が心躍るリズムを伴って聴こえてきたり、子供たちがクリスマスを喜ぶ様子が表現されていたり、合唱がエヴァンゲリストのように降誕の場面を語 るなど、クリスマスの様々な側面が描写されています。 (Ki)

Signum Classics
SIGCD-721(1CD)
詩篇集
ヘンリー・ガントレット(1805-1876)、ウィリアム・ハイン(1687-1730):詩篇第18篇「 わが力なる主よ、わたしはあなたを愛します」
パーシー・ウィットロック(1903-1946):詩篇第99篇「主は王となられた」
アラン・ヘミングス(1931-2018):詩篇第85篇「主よ、あなたはみ国にめぐみを示し」
ロバート・アッシュフィールド(1911-2006):詩篇第76篇「神はユダに知られ、そのみ名はイスラエルにおいて偉大である」
チャールズ・ヒルトン・スチュワート(1884-1932):詩篇第52篇「力ある者よ、何ゆえあなたは神を敬う人に与えた災について誇るのか」
ウィリアム・プレンダーガスト(1868-1933):詩篇第88篇「わが神、主よ、わたしは昼、助けを呼び求め、夜、み前に叫び求めます」
トーマス・アトウッド(1765-1838):詩篇第29篇「神の子らよ、主に帰せよ」
クリストファー・ロビンソン(b.1936):詩篇第2篇「なにゆえ、もろもろの国びとは騒ぎたち、もろもろの民はむなしい事をたくらむのか」
ハイモア・スキーツ・ジュニア(1787-1835):詩篇第139篇「主よ、あなたはわたしを探り、わたしを知りつくされました」
クリストファー・ロビンソン:詩篇第148篇「主をほめたたえよ。もろもろの天から主をほめたたえよ」
ヘンリー・ウォルフォード・デイヴィス(1869-1941)詩篇第121篇「わたしは山にむかって目をあげる」
アイヴォー・アトキンズ(1869-1953):詩篇第122篇「 人々がわたしにむかって『われらは主の家に行こう』と言ったとき、わたしは喜んだ」
ウィリアム・クロッチ(1775-1847):詩篇第123篇「天に座しておられる者よ、わたしはあなたにむかって目をあげます」
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジcho、
アンドルー・ネスシンガ(指)、
ジェイムズ・アンダーソン=ベサント(オルガン、第88篇、第122篇、第123篇)
、グレン・デンプシー(オルガン、第18篇、第85篇、第29篇、第148篇)、
ジョージ・ハーバート(オルガン、第99篇、第76篇、第52篇)

録音:2018年-2022年、セント・ジョンズ・カレッジ礼拝堂(ケンブリッジ、イギリス)
1670年代に創設され、世界でも有数のカレッジ聖歌隊として活動を続けるケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団(聖歌隊)と、2007年の音楽監督就任後、数多くの名演を共に創り上げてきた名指揮者アンドルー・ネスシンガ。これまでにBBCミュージック・マガジン賞の「合唱部門賞」(SIGCD456)、BBCミュージック・マガジンの「Choral & Song Choice」(SIGCD541)、英グラモフォン誌の「Editor's Choice」(SIGCD456、SIGCD567、SIGCD588、SIGCD667)に選ばれ、「マイケル・フィニシー:パイアス・アンセムズ&ヴォランタリーズ」(SIGCD624)ではこれら2つの賞に加え、2021年の英グラモフォン賞現代音楽部門にノミネートされるなど、英メディアでの極めて高い評価を維持しています。
このアルバムは、2022年に初めて女性団員の入団を受け入れたケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団による、2018年から2022年に収録した詩篇集です。様々な時代のイギリスの作曲家やオルガニストたちが詩篇をテキストに作り上げた作品を、独特の豊かで温かみのあるサウンドで歌い上げています。

Pentatone
PTC-5186786(1CD)
シューベルト:歌曲集『白鳥の歌』D.957
『孤独に』D.620
イアン・ボストリッジ(T)、
ラルス・フォークト(P)

録音:2021年11月/ウィグモア・ホール(ロンドン)
知的なアプローチ、多彩な美声、そして繊細な語り口で21世紀を担うリート歌手イアン・ボストリッジ。当アルバムはPENTATONEレーベルからのシューベルト 3大歌曲集の完結編となる『白鳥の歌』で、共演はラルス・フォークトです!
ボストリッジは過去にパッパーノと共演したアルバム(2008年録音)も評価が高かっただけに今回の新録音も期待が高まります。
シューベルトの死後に編纂・出版された『白鳥の歌』は、レルシュタープ、ハイネ、サイドルの3人の詩人による14曲からなる歌曲集。ロマンティックな第4曲「セ レナーデ」から陰鬱な第13曲「影法師」など、深い悲しみと憧れを感じさせる歌曲集です。ボストリッジの成熟した解釈と、その歌に寄り添うように奏でるフォー クトのピアノ演奏が実に見事で、当曲集の新たな名盤誕生と申せましょう。カップリングには『孤独に』を収録。殺伐とした雰囲気を漂わせながらも最終的には慰 めに導かれます。
ボストリッジによる『美しき水車小屋の娘』(P:サスキア・ジョルジーニ)(PTC-5186775)、『冬の旅』(P:トーマス・アデス)(KKC-6106 / PTC-5186764)と併せてお楽しみください

Hanssler
HC-22009(1CD)
ヘンデル:9つのドイツ語のアリア
(1)「先なる日々の思いわずらい」HWV202
(2)「戯れる波のきらめく輝き」HWV203
(3)「かわいい矢車草の花」HWV204
(4)「快い静けさ、安らぎの泉」HWV205
(5)「歌え魂よ、神をたたえて」HWV206
(6)「私の魂は見えつつ聞く」HWV207
(7)「うす暗い墓穴から来たおまえたち」HWV208
(8)「快い茂みの中に」HWV209
(9)「燃えるばら、大地の飾り」HWV210
【ボーナストラック】
(10)「オンブラ・マイ・フ」 HWV40
(11)「私を泣かせてください」 HWV7
エリカ・ビュンシュ(S)、ラウル・テオ・アリアス(Vn)、ヨハン-ゼバスティアン・ゾマー(Vc)、
ベルンハルト・ビュンシュ(P、編)

録音:2021年/スタジオ・グライヒェン、ゲッティンゲン(ドイツ)
ソプラノのエリカ・ビュンシュが夫のベルンハルト・ビュンシュとともにヘンデルの「9つのドイツ語のアリア」を録音しました!彼らは2011年からリート作品に 力を注ぎ、2019年にはドイツ中部のゲッティンゲン近郊グライヒェンにスタジオを設立。当スタジオにて名曲だけでなく、知られざる作品も積極的に取り上げるサ ロン形式の演奏会を定期的に開いております。
当アルバムではヘンデルに挑戦。「9つのドイツ語のアリア」はバルトルト・ハインリヒ・ブロッケス(1680-1747)の詞をもとにした1729年ごろの作品。当 演奏ではベルンハルト・ビュンシュが編曲したヴァイオリン、チェロとピアノによる伴奏でお届けします。ボーナストラックには名曲「オンブラ・マイ・フ」、「私を泣 かせてください」も収録しております! (Ki)

BRAVO RECORDS
BRAVO-10010(1CD)
税込定価
シューマン:『詩人の恋』Op.48
ベートーヴェン:『遙かなる恋人に寄せて』Op.98
シェーンベルク:『2つの歌曲』Op.1
大西宇宙(Br)、小林道夫(P)

録音:2022年6月7、8、9日/J:COM 浦安音楽ホール
欧米の歌劇場や音楽祭などで絶賛を浴び、国内でも数々のオペラ、演奏会に出演し絶大な人気を誇るバリトン歌手の大西宇宙(おおにし たかおき)がついに CD をリリースします。
ピアノ伴奏には、過去にフィッシャー=ディースカウやヘルマン・プライなど、数々の伝説的名歌手との共演を果たしてきた日本楽壇のレジェンド 小林道夫を 迎え、大西の瑞瑞しい感性と小林の深い洞察が、新たなドイツ歌曲の世界を拓いていきます。
2人の出会いは、2019年の第30回日本製鉄音楽賞で、大西がフレッシュ・アーティスト賞、小林は特別賞を受賞したことが契機となりました。以来、お 互いにプログラムを練り上げ、幾多のリハーサルを重ねた後に、今回のレコーディングが行われました。
プログラムは正統的なドイツ歌曲集。特に演奏機会の少ないベートーヴェン、CDなどの録音が少ないシェーンベルクは、本作が貴重なレコーディングと言えます。
ライナーノートは野平一郎氏の書き下ろし。作曲家・ピアニストとしての鋭い視点から探る演奏論、楽曲解説は必読です。 (Ki)

BAM International
BAM-20629(1CD)
罪の枷
カルロス・ガルデル:Lejana tierra mia
ヒナステラ:Cancion al arbol del olvido
ドニゼッティ:Me voglio fa’ na casa
プッチーニ:Sogno d’or
カルロス・ガルデル:Golondrinas
ロッシーニ:Il Rimprovero
ヴェルディ:Ad una stella
カルロス・ガルデル:El dia que me quieras
ヴェルディ:Stornello
アタウアルパ・ユパンキ:Piedra y camino
ベッリーニ:Vaga luna, che inargenti
プッチーニ:Sole e amore
ヴェルディ:In solitaria stanza
カルロス・グアスタビーノ:La rosa y el sauce
カルロス・ガルデル:Volver
ピアソラ:Oblivion
イヴァンナ・スペランツァ(歌)
パルマ・オペラ・アンサンブル

発売:2021年
イヴァンナ・スペランツァはアルゼンチン、コルドバ生まれのリリック・コロラトゥーラ・ソプラノ。20 歳でイタリアに渡り、ルチアーノ・パヴァロッティの師であ るアリゴ・ポーラと、ミレッラ・フレーニに師事しました。情熱的でスリリングな歌唱を持ち味とし、オペラの本来的なエネルギー感をまざまざと見せつけてくるパ フォーマンスで聴衆を魅了する名歌手です。
アルゼンチンとイタリアの作曲家の楽曲を収録。どれも共感たっぷりに歌われます。伴奏はピアノと様々な楽器の室内楽で、管楽器の色彩が美しいアレンジとなっ ています。

Kaleidos
KAL-63422(1CD)
期待〜歌曲集
アントン・ウルシュプルフ:薔薇の歌 Op.5(世界初録音)
ラフ:捨てられた少女、Keine Sorg' um den Weg
ウルシュプルフ:Deine weissen Lilienfinger、Ich lieb' eine Blume、Mit Rosen hast du mich geweckt、Nachtgesicht
リスト:Freudvoll und leidvoll、Die Loreley
ウルシュプルフ:8つの歌 Op.23
シビッラ・ルーベンス(S)、
カール=マルティン・ブットゲライト(P)

録音:2018年1月(フランクフルト)
リストとラフの系譜を継ぎドイツ後期ロマン派の作曲家であったアントン・ウルシュプルフの歌曲と、その師であるリストとラフの歌曲集。教育者としても有能だったウルシュプルフは、現代では忘れられてしまった作曲家の一人ですが、室内楽からオーケストラ曲まで幅広く作曲しておりクララ・シューマンやヨハネス・ブラームスとも交流があった人物です。その作品をフィリップ・ヘレヴェッヘやトン・コープマンなどとも共演があり、その歌唱力に定評のあるソプラノ、シビッラ・ルーベンスが歌い上げます。

Danacord
DACOCD-938(1CD)
トニ・ランディ、デンマークの歌を歌う
アクセル・エーヤビュー(1889-1942):五月の夜*
J.P.E.ハートマン(1805-1900):教えてくれ,夜の星よ*
ニールセン:わが恋人は琥珀と輝き*
ペーター・アーノル・ハイセ(1830-1879):あなたはあの赤いバラをくれた*、覚えているか,収穫の時に*
ニールセン:花よ,ただ頭(こうべ)をしずめなさい*
イェンス・ビェアー(1903-1986):若い母へ*
P.E.ランゲ=ミュラー(1850-1926):春の夜*
ニールセン:穏やかな日は明るく長く*
トマス・ラウプ(1852-1927):心よしずまれ,太陽が沈んでいく*
ニールセン:夏の歌*
ペーター・アーノル・ハイセ:一日が終わるとき*
ランゲランの旋律(伝承曲):深く静かな森の中で*
ポウル・シアベク(1888-1949):さようなら夏*
トマス・ラウプ:見わたすかぎり雪*
ニルス・ヴィルヘルム・ゲーゼ:白樺の木*、三月のすみれ*
ヘンリク・ロング(1807-1871):ナイル川がエジプト人の大地に水を与える地**、母の名は天の響き(母国の言葉)**、あなたの魂のうちで天使を讃美します**
ペーター・アーノル・ハイセ:美の女神の娘たちはいない***
ニルス・ヴィルヘルム・ゲーゼ:さようなら小さなグレーテ**、王女グロリアン**
ペーター・アーノル・ハイセ:あわれな心よ,疲れたのか***
オト・モーテンセン(1907-1986):わたしの赤ちゃん**
トニ・ランディ(T)、
フリードリク・ギュアトラー(P)*、
インゴルフ・オールセン(G)**、
カイア・ボンゴー(P)***

録音:1966年、1968年、1969年/ADD
1937年に生まれ今年85歳を迎えた、コペンハーゲン生まれのデンマークを代表する歌手、トニ・ランディ。1959年2月1日、王立劇場でヴェルディの「ラ・トラヴィアータ」のアルフレードを歌いオペラ歌手としてデビュー、1978年から1994年まで王立劇場の終身テノール歌手を務めました。ロッシーニ、ヴェルディ、グノー、プッチーニのオペラのリリック・テノール役をベルカントのスタイルで歌い、ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のヴァルター、デンマークの作品ではカール・ニールセンの「仮面舞踏会」のレアンダーとペーター・アーノル・ハイセの「王と代官」のラーネ・ヨンセンを持ち役にしていました。長いキャリアの間、リューベックの歌劇場とヨーテボリの大劇場でも歌い、1996年からは俳優としても活動しています。コペンハーゲンの王立デンマーク音楽アカデミーとオーフス王立音楽アカデミーで教え、1977年にデンマーク王国のダネブロー騎士勲章を与えられました。Danacordレーベルのリリースするこのアルバムには、彼が1960年代にRCAレーベルに録音したデンマークの19世紀と20世紀のピアノ伴奏やギター伴奏による歌曲が25曲、クラウス・ビューリトの復刻による音源で収録されており、全曲が初CD化となります。

APARTE
AP-277(1CD)
アルヴォ・ペルト:スターバト・マーテル
フラトレス(1977/1983)〜弦楽と打楽器
我が心はハイランドに(2000/2013)〜カウンターテナー、弦楽三重奏、ピアノ
天にまします我らの父よ(2005/2013)〜カウンターテナー、弦楽
鏡の中の鏡(1978)〜ヴィオラとピアノ
何年も前のことだった(1984)〜カウンターテナー、ヴァイオリン、ヴィオラ
巡礼者の歌(1984/2021) 〜カウンターテナー、弦楽
スンマ(1977/1991)〜弦楽
スターバト・マーテル(1985/2021) 〜カウンターテナー、ソプラノ、テノール、弦楽
アレクサンドラ・クジャク(S)、
アンドレアス・ショル(C.T)、
ロベルト・アラーニャ(T)
トマシュ・ヴァブニツ(指)モーフィング室内O

録音:2021年9月12-16日/カジノ・バウムガルテン(ウィーン)
ペルトの作品は世界的な名手たちにより演奏、録音されていますが、またひとつ超豪華な演奏陣によるアルバムの登場です。ペルトのピュアな美をアンドレアス・ ショルの美声で楽しめるのも格別ですが、人気急上昇のポーランドのソプラノ、アレクサンドラ・クジャクと現在の夫君ロベルト・アラーニャと「スターバト・マーテ ル」に挑戦しているのに驚き。
ペルトの「スターバト・マーテル」はカウンターテナー、ソプラノ、テノールの弦楽三重奏のために書かれていますが、ここではモーフィング室内Oリーダー のヴァブニツによる弦楽オーケストラ版による豊かな響きで披露。心洗われるひとときを体験できます。
他もショルによるペルトの透明かつ静寂な4篇が収められ、現代でありながら中世のような音世界が広がります。名録音で知られるリトル・トリベカが繊細な息 遣いまで再現。酷暑の清涼な気持ちにさせてくれます。
モーフィング室内Oはリーダーのヴァブニツを指揮者に、「ウィーン弦楽合奏団」の名で今年12月に全国ツアーが予定されています。 (Ki)

CLAVES
50-3056(1CD)
「心血」〜スイスの無伴奏合唱曲
クルト・ウィドルスキ(1978-):「Es flieht der Sunneschtrau」【チューリヒ・ジング・アカデミー委嘱作品】
ハンス・フーバー(1852-1921):民民謡のスタイルによる6つの歌 Op.29〜男声合唱のための
リヒャルト・フルーリー:「降臨」「湖の夕べ」「アヴェ・マリア」〜女声合唱のための
ヘレナ・ヴィンケルマン(1974-):「ラ・セラ・ダ・ビアラウラ」〜コルネット、ヴァイオリン、ダルシマーと合唱のための
シリル・シューリヒ(1974-):「連帯」「理解」
ブラームス-ブルクハルト・キンツラー(1963-):「Herbstsynkopen」【チューリヒ・ジング・アカデミー委嘱作品】
チューリヒ・ジング・アカデミー、
フローリアン・ヘルガート(指)

録音:2020年9月マルクトベルドルフ(ドイツ) 、2018年6月&2020年9月チューリヒ(スイス)
※すべて世界初録音
フライブルク・バロック・オーケストラとの「第九」(パブロ・エラス=カサド指揮)(KKC-6234 / HMM-902431)、「魔弾の射手」(ルネ・ヤーコプス指揮) (KKC-6532/ HMM-902700)、「フィデリオ」(ルネ・ヤーコプス指揮)(KKC-6133 / HMM-932414)など、数多くの録音でも知られるチューリヒ・ ジング・アカデミーが、世界初録音の無伴奏合唱曲のCD「心血」をリリース。
同団は2011年創設。スイスを中心に活動しながらドイツ、イタリア、イスラエル、オランダ、レバノン、台湾、中国など各国でも演奏。多くの音楽祭にも出演し、 BBCプロムス出演で世界的に知られる合唱団となりました。
当アルバムには同団委嘱の2作含む世界初録音の作品を収録。ロマン派から現代までスイス人作曲家の多様な合唱曲を聴くことができます。最後に収録したブ ルクハルト・キンツラー作曲の「Herbstsynkopen」はブラームスの5つの歌Op.104(第1曲「夜警1」、第2曲「夜警2」、第3曲「最後の幸福」、第4曲「失 われた青春」、第5曲「秋に」)とキンツラーが「秋に」から着想を得て、シンコペーションの形で作曲した6つの「Herbstsynkope 0〜V」を交互に組み合わせ た11曲からなる作品。同団32人のメンバーが透明で温かみのある歌声で見事に歌いこなしています。指揮のフローリアン・ヘルガートは合唱のエキスパート。コー ルヴェルク・ルール、コンチェルト・ケルンとの「モーツァルト:レクイエム K.626(ミヒャエル・オストシガ補筆完成版)」(KKC-6274 / COV-92009)、「シュ トックハウゼン&カーゲル:合唱曲集」(COV-92113)など、意欲的な録音でも知られます。 (Ki)

MClassics
MYCL-00033(1CD)
税込定価
シェーンベルク:月に憑かれたピエロ 作品21(エルヴィン・シュタインによるピアノ伴奏版)
服部良一(廻由美子編):蘇州夜曲
工藤あかね(S)
廻由美子(P)

録音:2022年4月6-8日 神奈川県、相模湖交流センター ラックスマンホール
作曲者の弟子であるエルヴィン・シュタインがヴォーカルとピアノのデュオ に編曲した、シェーンベルクの傑作「月に憑かれたピエロ(ピエロ・リュ ネール)」の世界初録音です。ヴォーカルのほか、原曲では5名の器楽 奏者(8つの楽器)という編成ですが、ピアノ1台のみによってキャラク ターを際立たせ音楽的に描き分けるという、演奏者にとって高難度な 作品となっています。ソプラノの工藤あかねとピアノの廻由美子のデュオ は、この作品に真摯に向き合い、官能的で狂気性が露わとなる独特 の世界観を作り上げています。最小編成であるからこそ得られる、最 大限に解放される豊かな音楽を感じとることが出来るでしょう。原曲初 演から110年を経て、録音されたデュオ版。要注目です。さらにカップリ ングには、服部良一の「蘇州夜曲」を収録。美しく霊妙な世界をぜひ お聴き下さい。

GALLO
GALLO-1657(2CD)
聖母被昇天ノートル・ダム・バジリカ聖堂での演奏会
■CD1
バッハ:カンタータ「私たちはあなたに感謝する、神よ」BWV29
シャルパンティエ:マニフィカト H73/「太鼓とシンバルとラッパで」 H323
ヘンデル:オルガン協奏曲第4番Op.4-4HWV292〜第1 楽章
バッハ:カンタータ 「鳴り響け、あなた方の歌よ」 BWV172
■CD2
バッハ:幻想曲 ト長調 BWV572/ アリア ヘ長調 BWV587(原曲 クープラン)
マルシャン:オルガン曲集第1巻
メイエ神父:マニフィカトの唱句
ブラン:雷雨に驚いた村祭りの行列/牧歌/ファンファーレ/ 太鼓と行進曲の模倣/若い娘たちの讃美歌/嵐の前触れの強風/雷雨と雷鳴/人の声の合唱/
行進曲/村民の帰宅
メイエ神父:ファンファーレ
■CD1
ダミアン・サヴォワ(Org)
ファキュンド・アギュダン(指)
ミュジク・デ・リュミエールO
シモン・ペギロン(指)ヌシャテル参事会教会声楽アンサンブル
ミリアム・エリヒ(S)
マリー・リップ(S)
ヴェロニク・メイラン(A)
エティエンヌ・アンカー(T)
コンタン・ガイヤール(Bs)
録音:2021年10月2日 スイス ヌ
シャテル

■CD2
ギ・ボヴェ(Org)
録音:2021年10月16日 スイス
ヌシャテル
スイス西部の町ヌシャテルの聖母被昇天ノートル・ダム・バジリカ聖堂での 2つの演奏会を収 録。2021年10月2日の演奏会はオルガン、オーケストラ、独唱、合唱による華やかなもの。バッ ハの2つのカンタータを枠にして、間にシャルパンティエとヘンデル。ダミアン・サヴォワはこの聖 堂に所属するオルガン奏者。2枚目は御大ギ・ボヴェを招いての演奏会。バッハももちろん良い が、後半のメイエ神父やブランの作品が面白い。ジュール・ブランは19 世紀前半のフランスの作曲家。これまで録音はごく少なく、10 曲もまとまるのは非常に珍しい。題名の通り親しみやすい 曲です。

Diapason
DIAP-149(1CD)
リリ・ブーランジェ:詩篇集

(1)詩篇第24篇「世界は主のもの」
 詩篇第130篇「深き淵より」
 詩篇第126篇「Ils m’ont assez opprime」
 古い仏教徒の祈り
 ピエ・イエズ
(2)「空の晴れ間」フランシス・ジェームスの詩によるテノールとピアノのための13のメロディ
(3)夜想曲
(1)ジャン=ジャック・グリュネンワルド(Org)、エリザベート・ブラッスールcho、ラムルーO
イーゴリ・マルケヴィチ(指)
録音:1958年

(2)エリック・タピー(T)、ジャン・フランセ(P)
録音:1967年(ワーナークラシックス)

(3)イヴォンヌ・アストリュク(Vn)、ナディア・ブーランジェ(P)
録音:1930年
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第149巻として登場するのは、ローマ大賞を受賞し、フォーレの薫陶を受けた才女リリ・ブーランジェの詩篇集!
名音楽教師であったナディア・ブーランジェを姉に持ち、類まれなる才能で短い活動期間ながらも後世に影響を残すほどの作品を生み出したリリ・ブーランジェ。絶筆である「ピエ・イエズ」を含む名匠マルケヴィチによる詩篇集は、彼女の名が世に知られたきっかけともなった記念すべき録音。作曲家のジャン・フランセがピアノを弾いたエリック・タピーによる「空の晴れ間」や、姉であるナディア・ブーランジェが伴奏したイヴォンヌ・アストリュクによる「夜想曲」というカップリング曲も注目です。

LAWO Classics
LWC-1239(1CD)
シベリウス:管弦楽伴奏歌曲集
秋の夕べ Op.38-1/海辺のバルコニーで Op.38-2/夜に Op.38-3/もはや私は問わなかった Op.17-1/眠れ! Op.17-2/鳥のさえずり Op.17-3/とんぼ Op.17-5/夕べに Op.17-6/川面に漂う木屑 Op.17-7/黒いバラ Op.36-1/しかし私の鳥は帰って来ない Op.36-2/葦よそよげ Op.36-4/3月の雪 Op.36-5/3月の雪の上のダイヤモンド Op.36-6/初めての口づけ Op.37-1/日の出 Op.37-3/夢かしら? Op.37-4/逢い引きから戻った娘 Op.37-5
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、
ペトル・ポペルカ(指)、
ノルウェー放送O

録音:2021年2月9日-12日、NRK放送コンサート・ホール(オスロ、ノルウェー)
Lawo Classicsのメイン・アーティストの1人であり、鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパンとの定期的な共演でも知られ、2022年10月に行われる新国立劇場の2022/2023 シーズンオペラ、ヘンデルの「ジュリオ・チェーザレ」公演にも参加を予定しているノルウェーの名メゾ・ソプラノ歌手、マリアンネ・ベアーテ・シェラン(マリアンネ・ベアーテ・キーラント)。Lawo Classicsで17枚目となるアルバムでは、チェコの新星ペトル・ポペルカ率いるノルウェー放送Oをバックに、フィンランドの巨匠シベリウスが書いた歌曲のオーケストラ伴奏版を歌います。管弦楽版へのアレンジは、シベリウス自身が行ったものもあれば、同時代のシモン・パルメ(1897-1969)やシベリウスの娘婿で指揮者のユッシ・ヤラス(1908-1985)、エルネスト・パングー(1887-1942)、イヴァル・ヘルマン(1891-1994)などから、現代のコリン・マシューズ(b.1946)の手によるものも含み、Op.17、Op.36、Op.37、Op.38の4つの曲集からのセレクションを精緻で雄大なオーケストレーションとマリアンネ・ベアーテ・シェランの素晴らしき歌声で贈ります。
指揮は、2020年秋からノルウェー放送Oの首席指揮者を務め、2022年9月からはプラハRSOの首席指揮者&音楽監督にも任命されているチェコの注目若手指揮者、ペトル・ポペルカ。1986年プラハ出身、シュターツカペレ・ドレスデン(ドレスデン国立歌劇場O)のコントラバス奏者として活動した後、現在はハンブルクとプラハの両都市を拠点に、ヨーロッパの一流オーケストラ、主要なオペラの舞台で急成長を遂げています。既にノルウェーの主要オーケストラのほとんどを指揮し、ノルウェー国立オペラ&バレエにも何度か出演。2022年8月には、東京SOとの共演(マティアス・ピンチャーの代役)で、日本デビューを控えている気鋭のマエストロです。

NEOS
NEOS-1220304(2CD)
クラウス・フーバー:声楽作品集
(1)Oratio Mechtildis(アルト声部を伴うチェンバー・オーケストラのための室内交響曲)(1957)
(2)Umkehr - im Licht sein …(合唱、メゾ・ソプラノ、語りてとスモール・オーケストラのためのディプティク)(第2版、1997)
(3)Das kleine Lied(アルト声部とヴィオラのためのトゥー・タイムズ・セヴン・デュエッツ)(1955)
(4)Ein Hauch von Unzeit(ヴォイスとアコーディオンのためのヴァージョン)(1972/76/87)
(5)Nous!? - La raison du coeur …(アルト声部のための)(2008)
カタリーナ・リクス(A)
(6)Intarsioso(フォルテピアノ、弦楽四重奏とアルト声部のための)(2009)
(1)カタリーナ・リクス(A)、ドイツ放送フィルハーモニー、ブラッド・ラブマン(指)
録音:2015年5月17日(ライヴ録音)
(2)カタリーナ・リクス(Ms)、クリストフ・ヴェルクハウゼン(語り手)、ハンガリー放送cho、フランクフルトRSO、ルーカス・フィス(指)
録音:1997年10月12日(世界初演のライヴ録音)
(3)カタリーナ・リクス(A)、マリアーナ・ダウティ(Va)
録音:2021年5月19-20日
(4)カタリーナ・リクス(Ms)、フーゴー・ノート(アコーディオン)
録音:1997年6月7日
(5)カタリーナ・リクス(A)
録音:2008年5月17日(世界初演のライヴ録音)
(6)カタリーナ・リクス(A)、ジャン=ジャック・ドゥンキ(フォルテピアノ)、アルディッティQ
録音:2009年8月29日(世界初演のライヴ録音)
クラウス・フーバー(1924-2017)の声楽作品の世界初録音音源を集めた2枚組。本作は、フーバーとその娘であるカタリーナ・リクスとの特別な芸術的パートナーシップの記録でもあります。彼女が父親から強い影響を受けたのと同じように、彼女の声はここに収録された作品の多くにインスピレーションを与えています。フーバーの音楽を歌うには、非常に正確な耳とリズムの確保、そして解釈における寛容さが必要だと彼女は述べています。
本作の中で最も重要な作品「Umkehr - im Licht sein ...」は、1997年に作曲され、1990年代後半の創作活動におけるマイルストーンとなりました。「Oratio Mechtildis」は古典的な形式や楽器編成に対するフーバーの自由なアプローチが特徴的な作品。2枚目は声楽を含む室内楽編成の作品が収録されており、フーバー最後の作品であるフォルテピアノ、弦楽四重奏とアルトのための「Intarsioso」で締めくくられます。

BR KLASSIK
BR-900344(1CD)
NX-B07

NYCX-10343(1CD)
国内盤仕様
税込定価
シルヴェストロフ(1937-):ラリッサに捧げるレクイエム(1999) プリツカ・エーザー(S)
ユッタ・ノイマン(A)
アンドレアス・ヒルトライター(T)
ヴォルフガング・クローゼ(Bs)
ミヒャエル・マンタイ(Bs)
バイエルン放送cho
ミュンヘン放送O
アンドレス・ムストネン(指)

録音:2011年6月17日ミュンヘン、イエスの聖心教会 Herz-Jesu-Kirche(ライヴ)
※国内仕様盤には原盤解説及び歌詞の日本語訳が付属します。
ウクライナのキーウ(キエフ)に生まれたシルヴェストロフ。「キエフ・アヴァンギャルド」の一員として前衛的な作品を発表し、ソ連時代には演奏を禁じられ たこともありますが、1970年代には調性感のある、穏やかな曲想の音楽に転じ、近年はじわじわと人気を広げて来ました。シルヴェストロフはかつて 自身が取り組んだ前衛音楽を音楽史の終着点とし、近年の自身の作品を「音楽史が尽きた後に鳴り響く音楽」と位置付けています。 この「レクイエム」は、1996年に音楽学者で文学者でもあった妻ラリッサ・ボンダレンコに先立たれたシルヴェストロフが3年をかけて完成させた作品。 全7章からなり、ラテン語のレクイエムの断片を歌詞としつつ、中央の楽章ではウクライナの国民的詩人タラス・シェフチェンコの詩「夢」が引用されてい ます。最愛の人を悼んで書かれたこのレクイエムの特徴は、多くの作曲家が激烈な音楽を付けてドラマティックに描いた神による裁きの場面が無いこ と。時に甘美な回想をまじえつつ、60分余りをかけてゆるやかに起伏する悲しみと哀悼の音楽は、亡き人の魂の平安を願いつつ、残された人の心を 慰めるかのようです。 2022年2月にロシアがウクライナに侵攻すると、キーウにいたシルヴェストロフは知人らの働きかけによって避難し、3月上旬にドイツに移りました。この 録音は、キーウの姉妹都市ミュンヘンから、シルヴェストロフ85歳の記念としてリリースされるものです。 指揮のアンドレス・ムストネンはエストニアのタリンに生まれ、中世音楽や中近東の音楽、バロック、古典派から現代音楽まで演奏。特にトゥール、ペ ルト、グバイドゥーリナ、ペンデレツキの作品に熱心に取り組んでいます。ここでは合唱団とオーケストラから繊細で緻密な響きを引き出し、作品を織り 上げています。

NEOS
NEOS-12217(1CD)
MCMGと現代作曲家による作品集
MCMG & ユリア・ヴァーレン(b.1968):くしゃみ(アンサンブルとヴォイスのための)(2020)
ミヒャエル・エマヌエル・バウアー(b.1974):HUNGER:FADEN(ライヴエレクトロニクスとピアノを伴うヴォイス、フルートのための)(2021)
ヤセル・ムニョス(b.1996)、MCMG & ユリア・ヴァーレン:ANHELO DE MALECON*(アンサンブルとサウンドスケープのための)(20021)
MCMG:フォロワーからインフルエンサーへ(アンサンブルとライヴ・エレクトロニクスのための)(2022)
MCMG & ユリア・ヴァーレン:LOLOOP FOR JOHN DONNE(アンサンブル、ループ、ライヴ・エレクトロニクスとヴォイスのための)(2020)、
 ESPERO**(アンサンブル、ヴォイスとサウンドスケープのための)(2021)
MCMG:CORONAVERSE #2(アンサンブルとサウンドスケープのための)(2022)
MCMG、ユリア・ヴァーレン(ヴォイス)、
ヤセル・ムニョス(Fl)*、
ペペ・ガビロンド(スピーカー)**

録音:2022年4月21日-22日
アンサンブルMCMG〔ミュンヘン現代音楽グループ(Munich Contemporary Music Group)〕は2017年に設立されフルート、クラリネット、サックス、コントラバス、ピアノを中心とした編成(エレキベースや電子楽器も含む)で構成され、幅広いジャンルのアーティストと共演し数々の世界初演を行っています。またジョージアの有名な音楽祭「トビリシ現代音楽の夕べ」ではその実験的なプログラムで好評を博しています。
このアルバムにはコロナ禍の作品が多数含まれており、その中の一曲である「ANHELO DE MALECON」ではフルート奏者のユリア・ヴァーレンがヴァーチャル・ゲストといった形で参加し、2021年にハバナの路上で録音された音源が使われており市中の騒めきもそのまま収録されておりパンデミック後の様子をリアルに捉えています。
NEOS
NEOS-12123(1CD)
モーリッツ・エッゲルト:歌曲集
パラダイス・ベルリン(2003)
Krausseriana(1998)
Buchner-Portrat(1996/1997)
詩人の死(2004)/Neue Dichter Lieben - Appendix(2000)
ausklang(2001)
ペーター・シェーネ(Br)、
モーリッツ・エッゲルト(P)

録音:2021年3月22日-24日
ドイツの現代作曲家モーリッツ・エッゲルト(b.1965)にとって声楽曲は非常に重要な位置を占めており、特にバリトンとの作品は多く作曲されています。このアルバムに収録された作品は全て世界初録音であり、世界的なバリトン歌手ペーター・シェーネをソリストに迎えて、ピアニストとしても活躍する作曲者自身の伴奏によって収録されています。

PAN CLASSICS
PC-10438(1CD)
抒情的な間奏曲〜初期ドイツ・ロマン派のクラリネットを伴う歌曲集
ゲーゼ:クラリネットとピアノのための幻想小曲集 Op.43より 第1番
ルイ・シュポワ(1784-1859):声楽、クラリネット、ピアノのための6つのドイツ歌曲 Op.103
ゲーゼ:クラリネットとピアノのための幻想小曲集 Op.43より 第4番
コンラディン・クロイツァー(1780-1849):粉ひき器 Op.72
マイアベーア:羊飼いの歌 (1842)
ゲーゼ:クラリネットとピアノのための幻想小曲集 Op.43より 第2番
フランツ・ラハナー(1803-1890):抒情的間奏曲(1832)
ゲーゼ:クラリネットとピアノのための幻想小曲集 Op.43より 第3番
シューベルト:岩の上の羊飼い D.965
ヴェルナー・ギューラ(T)
ローラ・ルイス・フェレレス(Cl)
クリストフ・ベルナー(P)

録音:2022年2月14-16日/ケルン、ドイチュラントフンク、カンマームジークザール
テノール、クラリネット、ピアノという珍しい編成による歌曲集です。収録されているのは1828年から1848年までの20年間に書かれた作品で、初期ロマン 派の詩的で抒情的な感性が美しく息づいた音楽ばかり。
ヴェルナー・ギューラとクリストフ・ベルナーはharmoniamundiレーベルに録音もある名コンビで、そこに饒舌な「歌詞のない歌」を絡めるローラ・ルイス・フェ レレスのクラリネットもまた絶品。

MSR
MS-1725(1CD)
ジョージア・シュリーヴ:「ラヴィニア」(2020)〜1幕のオラトリオ
台本:ジョージア・シュリーヴ
「アンナ・コムネナ」(2020)〜1幕のオラトリオ
台本:ジョージア・シュリーヴ
スティーヴン・マーキュリオ(指)
チェコ・ナショナルSO
メレディス・ラスティグ (S)
カルラ・ヤブロンスキ(Ms)
アレクサンダー・マクキシック(T)
ティモシー・マクデヴィット(Br)
ブラントン・セデル(B-Br)、ほか

録音:2020年プラハ
ジョージア・シュリーヴの生年は不明だが、ブックレットの写真から中堅世代以上の作曲家と 思われます。彼女は声楽曲を中心に創作を続けており、管弦楽曲、オペラなどを発表、またブロ ードウェイ、オフ・ブロードウェイでも舞台作品を発表し好評を博しています。「ラヴィニア」とはロ ーマ神話の女性の登場人物、「アンナ・コムネナ」は 1000年代に実在したとされるビザンツ帝 国の女性で、この時代としては高い教養を持った女性であった。作曲者はこの二人の女性を フェミニストの元祖としてとらえ、自ら台本を書きオラトリオ化した。音楽はロマンティックでブロ ードウェイの音楽を担当する作曲家だけあって親しみ易いもの。

MSR
MS-1725(1CD)
ジョージア・シュリーヴ:「ラヴィニア」(2020)〜1幕のオラトリオ
台本:ジョージア・シュリーヴ
「アンナ・コムネナ」(2020)〜1幕のオラトリオ
台本:ジョージア・シュリーヴ
スティーヴン・マーキュリオ(指)
チェコ・ナショナルSO
メレディス・ラスティグ (S)
カルラ・ヤブロンスキ(Ms)
アレクサンダー・マクキシック(T)
ティモシー・マクデヴィット(Br)
ブラントン・セデル(B-Br)、ほか

録音:2020年プラハ
ジョージア・シュリーヴの生年は不明だが、ブックレットの写真から中堅世代以上の作曲家と 思われます。彼女は声楽曲を中心に創作を続けており、管弦楽曲、オペラなどを発表、またブロ ードウェイ、オフ・ブロードウェイでも舞台作品を発表し好評を博しています。「ラヴィニア」とはロ ーマ神話の女性の登場人物、「アンナ・コムネナ」は 1000年代に実在したとされるビザンツ帝 国の女性で、この時代としては高い教養を持った女性であった。作曲者はこの二人の女性を フェミニストの元祖としてとらえ、自ら台本を書きオラトリオ化した。音楽はロマンティックでブロ ードウェイの音楽を担当する作曲家だけあって親しみ易いもの。

B RECORDS
LBM-044(1CD)
『幻想の影』 〜オルセー=ロワイヨモン・アカデミー歌曲コンサート・シリーズ
1. ドビュッシー:夕べの調べ 〜『ボードレールの5つの詩』 より
2. ベルク:夜 〜『7つの初期の歌』 より
3. ベルク:夜鳴きうぐいす 〜『7つの初期の歌』 より
4. ドビュッシー:恋人たちの死 〜『ボードレールの5つの詩』 より
5. ベルク:夢を抱いて 〜『7つの初期の歌』 より
6. ドビュッシー:黙想 〜『ボードレールの5つの詩』 より
7-10. ウルマン(1898-1944):『ハーフィスの詩による歌曲集』 Op. 30
11-14. マーラー:『子供の不思議な角笛』 より
 歩哨の夜の歌/ラインの伝説/ もう会えない/死んだ鼓手
15. サン=サーンス:私に言うことがないのなら
16. ヴィアルド(1821-1910):漁師の歌「哀歌」
17. シャミナード(1857-1944):初めての手紙
18-21. フォーレ:『幻想の水平線』
22-24. ドビュッシー:『フランソワ・ヴィヨンの3つのバラード』
フロレンス・ロッソー(Ms)、エレノラ・ペルツ(P)…1-6
グレゴリー・フェルドマン(Br)、ラタニエル・ラナサ(P)…7-10、18-21
リヴュー・ホレンダー(Br)、ジュリエット・ジュルノー(P)…11-14
アンヌ=リス・ポルクロペク(Ms)、ニコラ・ロワイエ(P)…22-24

録音:2022年2月26日、3月1日オルセー=ロワイヨモン・アカデミーでのライヴ
毎年、オルセー美術館とロワイヨモン財団により開催されるオルセー=ロワイヨモン・アカデミーで行われる歌曲リサイタル。こちらは2022年2 月から3月に行われたコンサートの模様を収録した1枚。今回も4組の歌手とピアニストがフランス近代歌曲を中心に、ウルマン、ベルク、マー ラー、ポーリーヌ・ヴィアルドの作品まで、素晴らしい演奏を披露しました。

SOMM
SOMMCD-0654(1CD)
NX-B04
弦楽四重奏を伴うイギリス歌曲集
ピーター・ウォーロック(1894-1930):
1. Peterisms, Set 1ピーター主義 第1セット - No. 1. Chopcherry
2. Corpus Christi
3. The Fairest May
4. Mourne no Moe
5. Peterisms, Set 1ピーター主義 第1セット - No. 2. A Sad Song
6. My gostly fader
7. My Lady Is a Pretty One
8. My little sweet darling
9. Sleep
10. Sorrow's Lullaby
11. Saudades:Take, O take those lips away
バーバー
12. Dover Beach ドーヴァー・ビーチ Op. 3
13. 3つの歌 Op. 10- No. 2. Sleep now(R.ウィリアムズ編)*
14. 4つの歌 Op. 13- No. 3. Sure on this Shining Night(R.ウィリアムズ編)*
サリー・ビーミッシュ(1956-):Tree Carols 木のキャロル*
15. No. 1. The Miracle Tree
16. No. 2. The trees are troubled
17. No. 3. Vigil
18. No. 4. The tree is a changing sky…
19. No. 5. Bushes and Briars
ディーリアス
20. I-Brasil(R.ウィリアムズ編)*
21. ノルウェーの7つの歌 -No. 3Twilight Fancies(R.ウィリアムズ編)*
22. ノルウェーの7つの歌 -No. 4Young Venevil(R.ウィリアムズ編)*
ジェイムス・ギルクリスト(T)…1、3、7、10
ソフィー・ベヴァン(S)…2、5、8、10
ロデリック・ウィリアムズ(Br)…2、4、6、9、11-22
コウルQ

録音:2021年6月1-3日
*…世界初録音
英国を代表する声楽家、ジェイムズ・ギルクリストとロデリック・ウィリアムズ、ソフィー・ベヴァンが歌う歌曲集。これらはすべて弦楽四重奏と歌という組み合わせ が魅力です。 伴奏は1974年、英国王立音楽院の学生たちによって創立、以降イギリス作品を中心に活発に活動を続けるコウル四重奏団が担当しています。 ヴィオラ奏者でもあるビーミッシュの「木のキャロル」は初録音。ロデリック・ウィリアムズが弦楽四重奏の伴奏に編曲した5曲も初録音です。ディーリアスの親友で あったウォーロックの繊細な11曲、バーバーの「ドーヴァー・ビーチ」と共に、当代きっての英国歌曲の歌い手3人の歌唱、しっとりと落ち着いた弦の響きでお楽し みください。

H.M.F
HAF-890535(1CD)
ヴィヴァルディ:ヴェネツィアの「大ミサ曲」
キリエ(RV 587)
グローリアへの導入:モテット「深紅色で描かれた女」 RV 642(Introduzione al Gloria:Motet Ostro picta, armata spina RV 642)
グローリア RV 589
クレド RV 591
サンクトゥス〜グローリア「主を怖れるものは幸いなり RV 597第1曲、「主は言われた」 RV 807第7曲のコントラファクトゥム(contrafactum of Beatus Vir RV 597/1and Dixit Dominus RV 807/7)
ベネディクトゥス〜「主は言われた」 RV 807第8曲のコントラファクトゥム(contrafactum of Dixit Dominus RV 807/8)
アニュス・デイ〜マニフィカト RV 610第1,8曲およびキリエ RV 587のコントラファクトゥム(contrafactum of Magnificat RV 610/1& 8and Kyrie RV 587)
レザール・フロリサン(合唱、管弦楽)
ゾフィー・カルトホイザー(S)
ルシール・リシャルドー(Ms)
レナータ・ポクピク(Ms)

録音:2020年3,10月、パリ
ヴィヴァルディは司祭の資格を持ち、「赤毛の司祭」と呼ばれていますが、礼拝などを取り仕切ることはない在俗司祭でした。ピエタ慈善院付属音楽院での教職、 およびオペラ作曲家やヴァイオリンのヴィルトゥオーゾとしての活躍がその活動の大部分を占め、教会音楽のジャンルの作曲は比較的少なく、ミサ典礼文のすべて に付曲したいわゆる完成した「ミサ曲」も残されていません。アグニュー率いるレザール・フロリサンは、現存する完成された宗教曲「グローリア」などとともに、ヴィ ヴァルディのほかの楽曲に、旋律を変えずにミサ通常文のテキストをあてはめ(コントラファクトゥム)たものを組み合わせて、ひとつの完成した「ミサ曲」を作り上 げました。素晴らしいソリスト、器楽陣によって、壮麗かつ極上の柔らかさと、音楽することの喜びと音楽への愛にあふれた演奏となっています。

Signum Classics
SIGCD-699(1CD)
ヴィヴァルディの女性たち〜ピエタ院の女性奏者&歌手のための器楽&宗教的声楽作品
ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ニ短調 RV394/トロンバ・マリーナ風ヴァイオリンのための協奏曲 ト長調 RV313/「グローリア」への導入歌「なぜ矢を」 RV637/ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調/ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲 ニ短調 RV541/詩篇第126篇 RV803(ソプラノ、メゾ・ソプラノ、コントラルト、トロンバ・マリーナ風ヴァイオリン、ヴィオラ・ダモーレ、シャリュモー、チェロ、オルガン、弦楽と通奏低音のための)
ラ・セレニッシマ、エイドリアン・チャンドラー(ディレクター、ヴァイオリン)、
クレア・ブース(S)、
レナータ・ポクピチ(Ms)、
ジェス・ダンディ(C.A)、
ロバート・ハワース(Org)

録音:2021年10月25日-28日、シーダーズ・ホール(ウェルズ、サマセット、イギリス)
ヴィヴァルディが教師を務めたピエタ院の女性奏者や歌手のための貴重な作品集。ピエタ院とは孤児などあらゆる事情により、親と共に生活できない子供たちを養育した慈善機関で、その維持のために付属音楽院の演奏会が貴重な収入源となっていました。このアルバムには、ヴィヴァルディによってその音楽院の奏者のために作られた作品が収録されており、特にヘ長調のヴァイオリン協奏曲は世界初録音になります。また、ストラディバリウスが設計したヴィオラ・ダモーレや、ヴィヴァルディ自身が発明したトロンバ・マリーナ風ヴァイオリンといった今では珍しい古楽器の協奏曲も併せて収録されており、当時の演奏会の様子を窺い知ることが出来る貴重なアルバムに仕上がっています。
1994年に英国屈指のバロック・ヴァイオリニスト、エイドリアン・チャンドラーによって創設されたピリオド・アンサンブル、ラ・セレニッシマ。赤毛の司祭ヴィヴァルディを中心とする18世紀ヴェネツィアとその周辺の作曲家たちの知られざる作品や、再発見された作品の世界初録音を続々と世に送り出し、2度のグラモフォン賞に輝いています。

ORFEO
C-210311(1CD)
NX-B08
シマノフスキ&ペンデレツキ
シマノフスキ:スターバト・マーテル Op. 53*
ペンデレツキ:ディエス・イレ*
 広島の犠牲者に捧げる哀歌
エレーナ・モシュク(S)*
アネッテ・マルケルト(A)*
アントン・シャリンガー(Br)*
シネ・ノミネcho*
エヴァ・イジュコフスカ(S)
ザコス・テルツァキス(T)
スティーヴン・ロバーツ(Br)
ウィーン・コンサートcho
ウィーンRSO
ミヒャエル・ギーレン(指)

録音:Konzerthaus Wien(オーストリア)
2000年1月28日*、1995年3月31日
オーストリア放送のアーカイブ録音より、ミヒャエル・ギーレンが得意とする近現代作品集の登場。今回のアルバムに収録された3つの作品は異なる音楽語 法を用いた「哀歌」であると言えるでしょう。ギーレンはどの作品においても、決して音楽に没入することはなく、作品の持つ追悼の念を理知的に表現してい ます。 1926年に書かれたシマノフスキの「スターバト・マーテル」は、中世ラテン語のテキストをポーランド語に翻訳したものが用いられた作品。イエスを亡くした母マ リアの悲しみが描かれています。ペンデレツキの3部構成の「ディエス・イレ」は1926年の作品。アウシュビッツ強制収容所の犠牲者を追悼するために書かれ たため「アウシュビッツ・オラトリオ」の副題を持っています。アルバムの最後には52の弦楽器のための「広島の犠牲者に捧げる哀歌」が置かれています。トーン クラスターなどの技法と幅広いダイナミクスが特徴で、20世紀を代表する作品の一つです。とりわけ最後の場面でのfffからppppへのフェードアウトはギーレ ンの手腕が冴える聴きどころです。歌手たちも当時最高の顔ぶれが揃えられており、見事なアンサンブルを聴かせています。

Simax
PSC-1381(1CD)
白鳥の歌
シューベルト/フランコーグンナル
歌曲集「白鳥の歌」 D.957/965a
1.愛の使い2.兵士の予感3.春の憧れ4.セレナーデ5.住処6.遠い国で7.別れ
8.アトラス9.彼女の絵姿10.漁師の娘11.街12.海辺にて13.影法師14.鳩の使い
フランク・ハーヴロイ(ヴォーカル)
グンナル・フラグスタ(P/ベーゼンドルファー225)

録音:2020年11月
「シューベルトの歌曲は、ウィーンのヨハン・ミヒャエル・フォーグルが最初に歌った歌手としてクレジットされています。しかし、初演者はもうひとりいた。シューベ ルト自身だ。シューベルトの声は、どんなだったのでしょう。力強かったのか、ざらざらした声だったのか、耳に心地よく響いたのか、柔らかかったのか。わたしたち は推測するしかない……」(作曲家アイヴィン・ビューエネ PSC 1381ブックレットから)。
『白鳥の歌(Schwanengesang)』と題した歌曲集は、作曲者のシューベルトが亡くなった翌年の1829年、音楽家でもあったトビアス・ハスリンガーにより ウィーンで出版されました。収録された作品は、ルートヴィヒ・レルシュタープ の詩による7つの歌曲(D.957nos.1-7)、ハイリンリヒ・ハイネの詩による6つ の歌曲(D.957nos.6-13)、ザイドル の詩に作曲した「鳩の使い」(D. 965a)。すべて、シューベルトが亡くなった1828年に書かれた作品です。
オスロのヴォーカル・グループ「ノルディック・ヴォイセズ」のバリトン歌手で作曲家のフランク・ハーヴロイ Frank Havroy(1969-)。室内楽のピアニスト としてノルウェーの主だった音楽家のほぼ全員と共演してきたと言われるグンナル・フラグスタ Gunnar Flagstad。このふたりが組んだ「フランコーグンナル Frankagunnar」による『白鳥の歌』の録音は「作品への忠実(Werketreue)」の考え方からスタートしたと言います。楽譜の細部まで気を配りながら歌うの ではなく、歌を「真実」として響かせることで、作曲者の意図を忠実に再現する。「『白鳥の歌』が建築物であったとしたら、ハーヴロイとフラグスタのプロジェクト は、入念な修復や復元ではなく、建物の姿を一変させる作業だろう」(ビューエネ)。
オスロのスタジオで録音セッションが行われ、ドイツ語と発音のコンサルタントとしてオスロ大学とノルウェー国立音楽大学の准教授が参加しました。
「フランツ・シューベルトは、気に入ってくれただろうか……音楽家は誰もが、フランツおじさんに肩をすくめさせることなく、この音楽を自由にイメージすること ができます。シューベルトが亡くなって200年以上が過ぎた。だが、この音楽は今も、すこぶる元気だ」(ビューエネ)。 (Ki)

SONNET
MHS-007(1CD)
税込定価
「想いの届く日」El dia que me quieras
1. 想いの届く日(ガルデル)
2. 私のお気に入り(ロジャース)
3. ソリチュード(パーセル) *with contrabass
4. もしもまだ(ピアソラ) 
5. 私はマリア(ピアソラ/編曲:エスティガリビア *with contrabass
6. オブリビオン(ピアソラ)*with contrabass
7. 首の差で(ガルデル) *bandoneon solo
8. 夏のクリスマス(ラミレス)
9. アルフォンシーナと海(ラミレス /編曲:スエッ)
10. 薔薇と柳 (グアスタビーノ)
11. アマポーラ(ラカジェ)
12. 愛の小径 (プーランク)  
13. クロリスに(アーン)A Chloris (Reynard Hahn) *with contrabass      
14. もし?ニューシネマパラダイス(モリコーネ)
15. ククルクク・パロマ(メンデス)
波多野睦美(歌)
北村 聡(バンドネオン)
田辺和弘(コントラバス)

録音:2022年4月13-15日 浦安音楽ホール(千葉)
波多野睦美自身のレーベル「ソネット」の7枚目のアルバム「想いの届く日」El dia que me quieras。今回は日本屈指のバンドネオン奏者北村聡との共演。そしてクラシック、アルゼンチンタンゴ、即興演奏などで活動するコントラバス奏者田辺和弘も参加するという、なんともボーダレスな内容となっています。★収録曲は、パーセル「ソリチュード」、カルロス・ガルデル「想いの届く日」、リチャード・ロジャーズ「私のお気に入り」、アストル・ピアソラ「オブリビオン」、アリエル・ラミレス「アルフォンシーナと海」、ホセ・ラカジェ「アマポーラ」、フランシス・プーランク「愛の小径」など、これまで波多野自身が好んで歌ってきた楽曲を、バンドネオンとのアレンジで新たな魅力たっぷりにお届けします。 (Ki)

GENUIN
GEN-22782(1CD)
ベルク:7つの初期の歌
フォーレ:5つの調べ Op.51
バーバー:恨みと沈黙 Op.41
コルンゴルト:3つの歌 Op.22(5曲)
プーランク:変身(3曲)
トゥリーナ:歌のかたちの詩 Op.19(5曲)
ナタリア・ラブルデット(S)
ヴィクトリア・ゲレーロ(P)

録音:2021年7月26-29日 ドイツ フランクフルト・アム・マイン、60'06
ナタリア・ラブルデットの歌う歌曲集。フォーレが19 世紀末、バーバーが1969年、他は20世紀前半の作品。 ナタリア・ラブルデットはマドリッド生まれのスペインのソプラノ。声楽はベルリン芸術大学で 学んでいます。オペラデビューは 2016年というのでまだ若い歌手だが、透明感と伸びのある 声はたいへん美しく、歌い口もひたむきで好感が持てる。
GENUIN
GEN-22787(1CD)
「とても美しい牧草地で」〜ドイツの民謡・歌曲集
北ドイツ民謡:あなたは、あなたは私の心の中にいる
ジルヒャー:タラウのエンヒェン
フェスカ:ザーレ川の美しい岸で
バーデンのプファルツの学生歌:聞け、外から来るものを
民謡:昔、二人の王様の子どもがいた
メンデルスゾーン:そっと私の心を通り抜けるOp.19a-5
モーツァルト:春への憧れ(来なさい、愛する五月よ) K.596
ヴェルナー:野ばら
シューベルト:菩提樹
ホーネ:黄色い馬車の上に高く
民謡:とても美しい牧草地で
ジルヒャー:私はそれが何を意味しているか分からない
シュヴァーベン地方の民謡:すべての泉が流れる時
ジルヒャー:明日にはここを去らねばならない
F・グルック:ひんやりした大地で
フロレンティン・フォン・ツッカルマーリオ:今の時代にこれほど美しい国はない
民謡:陽光溢れる道で民謡:お月様よ、あなたはそんなに静かに歩む
シュルツ:月が昇った
民謡:荒野はもう暗くなり
ブラームス:こんばんは、おやすみなさい Op.49-4
ダニエル・ブルーメンシャイン(Br)
ロベルト・ヴァン・スタイン(指)
ライプツィヒSO

録音:2021年10月20-22日 ドイツ ベーレン
ドイツの民謡、歌曲などを、オーケストラ伴奏でバリトンが歌っています。いずれもシュテファ ン・ケーニヒの編曲。ケーニヒは1963年、ベルリンの生まれ。長年フリーで活躍してきた音楽 家で、耳に親しみやすい音楽にうまく仕立てています。かつては日本でも親しまれていたハイ ンリヒ・ヴェルナーの「野ばら」など、懐かしく思われる方も多いでしょう。 ダニエル・ブルーメンシャインは、ドイツ、ハレ出身のバリトン。ライプツィヒのフェリックス・メン デルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学で学び、ドイツ・リートやオペラ、バロック音楽など 幅広く活躍しています。ロベルト・ヴァン・スタインはオランダの指揮者。2021 年からライプツィヒ SOの首席指揮者、音楽総監督を務めています。

J.S.Bach-Stiftung
C-080CD(1CD)
NX-E03
J.S. バッハ:カンタータ 第40集
カンタータ 第146番「われらあまたの苦難を経て神の御国に入らん」 BWV 146
カンタータ 第188番「われはかたき信仰をもつ」 BWV 188
ウルリケ・ホーフバウアー(S)
マルクス・フォルスター(A)
ハンス・イェルク・マンメル(T)
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)
グーロ・ヒェムリ(S)
ヤン・ベルナー(A)
ヨハネス・カレシュケ(T)
マヌエル・ヴァルザー(Bs)
ルドルフ・ルッツ(指/Cemb)
バッハ財団cho
バッハ財団O(ピリオド楽器使用)

録音:2012年4月27日、2012年10月26日 全てライヴ
ルドルフ・ルッツとバッハ財団Oによるカンタータ集。第40集には2つのカンタータが収録されています。 第146番「われらあまたの苦難を経て神の御国に入らん」は、バッハのライプツィヒ・カンタータ第3集に属する作品ですが、彼の死後に作成された筆写譜の みが残存、カンタータの詞も作者不詳であるなど、成立が良く分かっていない作品です。内容は復活祭後第3日曜日のためのものですが、初演時期もわ かっていません。開始のシンフォニアは、失われたニ短調のヴァイオリン協奏曲をオルガンに編曲したものが使われており、次の合唱も同じ曲に基づいていま す。悲しみに満ちた楽章は刻々と困難に打ち勝つような力強い楽章へと移り変わり、聴き手は歓喜の歌声に包まれますが、筆写譜最後のコラールに歌詞 がなく、この演奏では「Freu dich sehr, o meine Seele"(大いに喜べ、わが魂よ)」の第1節を用いることで人々の生きる道標としています。 1728年10月に初演された第188番「われはかたき信仰をもつ」も不完全な形で伝わる作品の一つ。バッハの自筆スコアの一部は現存するものの、オリジ ナルのパート譜は失われており、自筆譜も切り刻まれたりして完全な形では残っていません。1720年代も末になると、バッハは毎週の演奏会から次第に距 離を置き、新しいカンタータを作曲することは少なくなっていましたが、指揮は行っていたようで、この曲のシンフォニアも「チェンバロ協奏曲ニ短調 BWV 1052」の素材が転用されています(のちにC.P.E.バッハもこの素材を用いて異稿版を作成しているので耳にする機会は多い曲です)。ピカンダーの詞は三 位一体後第21日曜日用のもので、神への強い信頼が描かれています。
J.S.Bach-Stiftung
C-089CD(1CD)
NX-E03
バッハと時の流れ
1. 前奏曲 - チェンバロのために
2. ああいかにはかなく、いかに空しき BWV 26 - コラール
3. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ短調BWV 1003 - アンダンテ
4. 間奏曲 - チェンバロとコラール・フラグメントのために
5. 汝いずこに行くや BWV 166- アリア「Wo gehest du hin?」
6. 汝いずこに行くや BWV 166- レチタティーヴォ「Gleich wie die Regenwasser」
7. 間奏曲 - チェンバロのために
8. ああいかにはかなく、いかに空しき BWV 26- 合唱「Ach wie fluchtig, ach wie nichtig」
9. ああいかにはかなく、いかに空しき BWV 26- アリア「So schnell ein rauschend Wasser」
10. 管弦楽組曲 第1番BWV 1066- フォルラーヌ
11. 間奏曲 - チェンバロのために
12. 管弦楽組曲 第1番BWV 1066- フォルラーヌ(シュネラー版)
13. わが心に憂い多かりき BWV 21- シンフォニア
14. 間奏曲 - チェンバロのために
15. 鳴りひびけ、汝らの歌声 BWV 172- ソプラノとテノールの二重唱「Komm las mich nicht langer warten」
16. Uberleitung Cello チェロによる中継ぎ
17. 平均律クラヴィーア曲集第1巻 - 前奏曲第1番 ハ長調 BWV 846
18. 目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV 140- コラール「Zion hort die Wachter singen」
19. 音楽の捧げもの BWV1079- リチェルカーレ
20. ヨハネ受難曲 BWV 245-合唱「Ach Herr, las dein lieb Engelein」
21. 無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV 1011 - サラバンド
22. 天は笑い、地は歓呼す BWV 31-合唱「So fahr ich hin zu Jesu Christ」
23. 天は笑い、地は歓呼す BWV 31- ソナタ
24. 間奏曲 - チェンバロのために
25. わが心に憂い多かりき BWV 21-合唱「 Das Lamm, das erwurget ist」/ 「Lob und Ehre」
ウルリケ・ホーフバウアー(S)
アレックス・ポッター(C.T)
櫻田 亮(T)
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)
ルドルフ・ルッツ(指/Cemb)
バッハ財団cho
バッハ財団O(ピリオド楽器使用)

録音:2011年10月11日(ライヴ)
バッハ財団が行っている「Wort & Klang 言葉と響き」と題するシリーズ・コンサートのライヴ録音。 2011年は財団の5周年にあたり、「流れ」をテーマとしたプログラムが組まれました。バッハの膨大な作品から周到に選ばれた曲を、一部にはルドル フ・ルッツによる編曲を加えて間を空けずに(アタッカで)演奏することで、千変万化するリズムによってバッハの多彩で卓越した作曲のセンスを驚きを もって再発見すると共に、その歌詞を通じて時の流れの中における人間の生のはかなさと神の世界の永遠をかみしめる構成になっています。 ルッツとバッハ財団O&choのいつも通りのヴィヴィッドな演奏に加えて、バッハ・コレギウム・ジャパンをはじめ世界で活躍する櫻田亮ら歌 手陣が歌詞と曲想にふさわしい共感のこもった歌唱を聞かせます。
J.S.Bach-Stiftung
C-090CD(1CD)
NX-E03
ハイドン:ミサ曲 ハ長調「よき四季斎日のミサ」(戦時のミサ) Hob.XXII:9 ジュリア・ドイル(S)
クラウデ・アイヒェンベルガー(A)
ベルンハルト・ベルヒトルト(T)
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)
ルドルフ・ルッツ(指,Cemb)
バッハ財団cho
バッハ財団O(ピリオド楽器使用)

録音:2013年10月1日(ライヴ)
チューリッヒ・トーンハレ(スイス)
収録時間 36’59”
1795年に作曲されたハイドンの「よき四季斎日のミサ」は別名「戦時のミサ」と呼ばれる、ナポレオン時代の 戦乱に関連した作品です。また「Agnus Dei」の部分で突然鳴り響くティンパニの連打が特徴で "Paukenmesse 太鼓のミサ"と呼ばれることもあります。今回の発売は、2022年の劇的な世界状況を 鑑み、音楽による平和を訴えるルッツの強い要望から実現したもの。「私たちは無防備で無力なわけでもな く、音楽により恐怖や絶望から解放されることもできる」とブックレット内(英語、ドイツ語)で彼は語ります。 この録音は2013年10月1日にチューリッヒのトーンハレで行われた演奏会のライヴ収録で、この日には既に CDとして発売されているベートーヴェンの交響曲第9番(B904CD)も演奏されました。

ACCENTUS Music
ACC-10550BD
(Bluray)

ACC-20550DVD(DVD)
ドキュメンタリー「メタノイア」
1.パリ、ラ・セーヌ・ミュージカル
プッチーニ:4声のミサ曲(ミサ・ディ・グローリア )
2.アントニオ・パッパーノとの談話(I)
3.ライプツィヒ、画家のアトリエにて
4.フィレンツェ
5.ブランカッチ礼拝堂〜マイケル・トリーゲルとの談話
6.ペルト:In Spe
7.アントニオ・パッパーノとの談話(II)
8.ミラノ
9.サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会〜マイケル・トリーゲルとの談話
10.サッビオネータ
11.アンティーカ劇場
12.ヴァレリオ・ロンゴとの談話
13.マラ・ドブレスコとの談話
14.ボロディン/ヴァンサン・ポーレ編)):だったん人の踊り
15.ローマ
16.ヴィラ・メディチ〜アルベルト・カヴァリとの談話
17.サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会
18.アレッサンドロ・マナレージ 神父との談話
19.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調BWV1002より「サラバンド」
20.ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第4番より「前奏曲」
21.トスカーナ、カステッロ・ディ・カスタニェート・カルドゥッチ
22.アントニオ・パッパーノとの談話(III)
23.マノン・ガリーとニコラ・デュポンとの談話
24.パリ、ラ・セーヌ・ミュージカル
モリコーネ:ミッション
25.クレジット
シモー ネ・メネセス(指)
K(室内楽アンサンブル)
セクエンツィア9.3
監督:ポール・スマチヌィ

◆Bluray
画面:16:9,Full HD
音声:PCMステレオ、DTS
HSMA5.1
リージョン:All
BD25
字幕:伊仏英独韓
81'14

◆DVD
画面:16:9,NTSC
音声:PCMステレオ、
DTS5.1
リージョン:All
DVD9
字幕:伊仏英独韓
81'14
ブラジル出身の注目の指揮者シモーネ・メネゼス。彼女が2020年に結成したアンサンブル「K」と声楽アンサンブル「セクエンツァ9.3」とともに、イタリ アを旅しながら偉大な芸術家たちの足跡をたどるドキュメンタリー映像。
冒頭はパリの「ラ・セーヌ・ミュージカル」からスタート。セーヌ川の中洲であるセガン島に2017年にオープンした大規模な音楽複合施設で、世界的に活躍 する日本人建築家、坂茂氏が設計を手掛けています。そして現代を代表する名指揮者、アントニオ・パッパーノとの談話を挟み舞台はイタリアへ。ルネサンス期 のフレスコ画『貢の銭』のあるフィレンツェのブランカッチ礼拝堂、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会な どをまわります。タイトルの「メタノイア」とは、古代ギリシア語で思考を超えて視野を広げ見方を変えることを意味しており、このイタリア音楽旅行で行われる 音楽家、画家たちとの対話を通し、歴史的偉人たちがどのように創造していったのかを明らかにしていきます。 (Ki)

Kaleidos
KAL-63512(1CD)
マルティン・シュマルツ:人間-自然-存在
愛の歌(2012-2013)/3つのジョージアの歌(2018)/3つの穏やかな歌(2012)/人間-自然-存在(2017)
ペレ・ポー・ヨンパルト(T)、
マルティン・シュマルツ(P)

録音:2019年7月&2020年7月(フランクフルト)
「人間-自然-存在」というタイトルで、フランクフルトの作曲家マルティン・シュマルツは、「愛」と「自然」をテーマにした4つの連作歌曲をまとめています。彼の「人間の音楽」の概念の枠組みの中で、彼は人生から直接得られた感情や心の状態、そして手つかずの自然と人間によるその破壊の音楽的表現に成功しています。その結果、愛、陽気、喜び、または絶望と痛みといった様々な表現が現れています。
ペレ・ポー・ヨンパルトは作曲家兼テノール歌手であり当初はピアノ、ヴィオラと作曲を学んでいましたが、バレンシアとフライブルクの音楽大学で声楽も学びました。その後スイスの作曲家兼指揮者であるアンドレ・リチャードらと共に長年現代音楽に取り組み、現代作品のための音楽祭などに多数参加し、数々の世界初演を行っています。

CORO
COR-16194(2CD)
バッハ:ルター派ミサ曲集
ミサ曲 ト短調 BWV.235
カンタータ第102番「主よ、汝の目は信仰を顧みたもう」 BWV.102
ミサ曲 ヘ長調 BWV.233
ミサ曲 ト長調 BWV.236
カンタータ第79番「主なる神は日なり、盾なり」 BWV.79
ミサ曲 イ長調 BWV.234
ザ・シックスティーン、
ハリー・クリストファーズ(指)

録音:2013年5月20日-24日、セント・オーガスティン教会(ロンドン)
1979年にハリー・クリストファーズが設立し、それ以来世界最高クラスの合唱団として活動し続けている英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン。彼らが2013年に収録した「ルター派ミサ曲集」(第1集 COR16115/ 第2集 COR16120)が2枚組になって再登場。

ルター派の主流であった「キリエ」と「グローリア」のみによる、「ミサ・ブレヴィス」または「ルター派ミサ曲」と呼ばれるバッハの4つのミサ曲。その大部分は、自らの教会カンタータを題材としており、作曲者自身が選んだ音楽の"再創造"によって誕生した「ルター派ミサ曲」は、「ロ短調ミサ」や「受難曲」と並ぶバッハの教会音楽の傑作です。グレイス・デイヴィッドソンやロビン・ブレイズ、イーモン・ドゥーガンなど豪華メンバーの歌声によって絶賛されたザ・シックスティーンによるバッハの傑作が今蘇ります。今なお色褪せない彼らの美しい歌声をご堪能ください。

NIFC
NIFCCD-058140(2CD)
シューベルト:冬の旅×2
シューベルト:冬の旅(スタニスワフ・バランチャクの詩による)
冬の旅(ヴィルヘルム・ミュラーの詩による)(原詩)*
トマシュ・コニェチュニ(Bs-Br)、
レフ・ナピェラワ(P)

録音:2017年12月14日、18日&20日/2019年8月27日-28日&9月2日-3日*、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
2018年にリリースされた現代ポーランドの詩人、スタニスワフ・バランチャクの詩による「冬の旅」に、新たに原詩の歌唱をカップリングして新装再発売!

2018年にリリースされ話題を呼んだ、20世紀ポーランドの著名な詩人であり翻訳家であったスタニスワフ・バランチャクの詩を用いてトマシュ・コニェチュニが歌ったシューベルトの「冬の旅」。そのまさにNIFCならではといえる好企画盤が、この度同アーティストで新たに録音した原詩(ドイツ語歌唱)の「冬の旅」をカップリングしての新装再発売が決定!
コニェチュニは1998年にドヴォルザーク国際声楽コンクール(カルロヴィ・ヴァリ、チェコ)で優勝し、世界中のオペラ・ハウスで活躍するポーランド生まれのドラマティック・バス・バリトン。ディスコグラフィーにはサイモン・ラトル、フランツ・ウェルザー=メスト、クリスティアン・ティーレマン、マレク・ヤノフスキらとの共演盤が並ぶほか、2014年、2016年、2017年、2018年の東京・春・音楽祭に出演し日本での評価も着実に積み重ねています。また、コニェチュニと定期的に演奏しているピアニストのレフ・ナピェラワは、2016年の東京・春・音楽祭でも共演しています。
原詩による録音はポーランド語の詩での録音からおよそ2年後の2019年8月と9月に、同じワルシャワのヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオで行われました。原詩歌唱と並べることによってバランチャクの詩が傑作「冬の旅」に与えた現代的でまったく新しい側面がより一層際立つことでしょう。

Nimbus Alliance
NI-6430JP(1CD)
日本向け限定生産
日本の歌百年〜日本の旅路 第三巻
1. 岡野貞一:紅葉/2. 山田耕筰:燕/3. 中山晋平:波浮の港/4. 山田耕筰:六騎/5. 中山晋平:しょうじょう寺のたぬきばやし/6. 山田耕筰:みぞれに寄する愛の歌/7. 岡野貞一:おぼろ月夜/8. 弘田龍太郎:小諸なる古城のほとり/9. 山田耕筰:蟹味噌/10. 小倉 朗:ふるさと/11. 山田耕筰:嘆き/12. 山田一雄(夏精):もうじき春になるだろう/13. 中田喜直:ちいさい秋みつけた/14. 團伊玖磨:聲曲/15. 中田喜直:おやすみなさい/16. 團伊玖磨:藤の花/17. 中田喜直:未知の扉/18. 團伊玖磨:紫陽花/19. 武満徹:見えない子供/20. 中田喜直:すずしきうなじ/21. 團伊玖磨:花の街/22. 船橋登美子:雲/23. 平岡荘太郎:もう春ですね/24. 新井 満:千の風になって
シャーロット・ド・ロスチャイルド(S)、
エイドリアン・ファーマー(P)

録音:2022年2月7日-9日、ワイヤストン・レイズ(モンマス、イギリス)
世界中にその歌声を響かせるソプラノ歌手であり、イギリスの歴史ある名門ロスチャイルド家の長女でもあるシャーロット・ド・ロスチャイルドは、ザルツブルク音楽学校、英国王立音楽大学、同大学院を卒業し、音楽の才を発揮。18ヶ国語の歌をレパートリーとするなど、世界各地で音楽活動を行っています。
「日本人以上に日本の心を歌う」と称されたシャーロット・ド・ロスチャイルド。1999年に録音した「日本の旅路(NI6190)」は、「外国人歌手が日本歌曲を全て日本語で歌った初めての録音」として話題を呼び、2016年には「花は咲く」をはじめとする日本歌曲を新たに編曲した「オーケストラ伴奏の日本歌曲集(NI6330JP)」を、2017年には、「日本の旅路」第2弾「故郷」(NI6357JP)を発売。
2022年の来日を記念して新たに贈り出す「日本の旅路」シリーズ第3弾は、アルバムのタイトルを「日本の歌百年」と表して、岡野貞一や山田耕筰から新井満や船橋登美子まで、およそ100年間に及ぶ日本の歌曲と、日本人の心に深く根付いてきた童謡を組み合わせた、素晴らしき日本の歌の数々を収録。「日本の歌曲は、ドイツ・リートやフランスのシャンソンに匹敵する」と語るシャーロット・ド・ロスチャイルドが、その麗しき歌声で改めて日本歌曲の素晴らしさを伝えます。
※「NI6430JP」はSONY DADCプレスによる、日本向けの限定生産盤となります。海外で発売される「NI6430」品番の商品はCD-R盤です。予めご了承ください。

fra bernardo
FB-2242327(2CD)
ヴィヴァルディ:オラトリオ 「勝利のユディータ」 RV.644 ロベルト・ザルペロン(指)、アンサンブル・ロレンツォ・ダ・ポンテ、ルチアーナ・マンチーニ(メゾ・ソプラノ/ユディータ)、エレーナ・ビスクオーラ(メゾ・ソプラノ/ホロフェルネス)、シルヴィア・フリガート(ソプラノ/ヴァガウス)、フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(ソプラノ/アブラ)、マルタ・フマガッリ(メゾ・ソプラノ/オジアス)、サント・スピーリト・アカデミーcho
フランチェスコ・ピナモンティ(芸術監督)

録音:2016年4月17日、フェッラーラ・コムナーレ劇場
マンチーニ、ビスクオーラ、フリガート、マッズーリ、フマガッリとソリストも実に豪華!
非常に多作であったアントニオ・ヴィヴァルディにとって、意外なことにも現存する唯一のオラトリオである『勝利のユディータ』。ヴィヴァルディが生涯を通じて密接な関係にあったヴェネツィアの女子孤児院『ピエタ院(ピエタ養育院)』のために1716年に作曲された作品のため、ソリストも合唱も女声のみで演奏され、またシャルモー、2本のクラリネット、4本のテオルボ、ヴィオラ・ダモーレ、マンドリンなど、珍しい楽器が使われている点も特徴です。
ロベルト・ザルペロンが率いるアンサンブル・ロレンツォ・ダ・ポンテは、ウィーン・フィル、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、チューリッヒ歌劇場、ミラノ・スカラ座、モーツァルトO、ヨーロッパ室内O、ブダペストSOのメンバーなど、中央ヨーロッパ地域の優れたミュージシャンたちが集う室内オーケストラ。このアルバムでは、マンチーニ、ビスクオーラ、フリガート、マッズーリ、フマガッリら、イタリアのまばゆき古楽系歌手たちを集めてメランコリックで激しい音楽への情熱を響かせた2016年のライヴを収録しています。

Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-81115(1CD)
バッハ:復活祭オラトリオBWV.249
オルガン協奏曲(原曲:BWV.35&BWV.156)
フランス・ブリュッヘン(指)、
18世紀オーケストラ、カペラ・アムステルダム、イルセ・エーレンス(S)、マイケル・チャンス(C.T)、マルクス・シェーファー(T)、デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Bs)、ピーター=ヤン・ベルダー(Org)

録音(ライヴ):2011年4月、アムステルダム&ユトレヒト(オランダ)
フランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラのバッハ「復活祭オラトリオ」のライヴ・レコーディング!
ブリュッヘン&18世紀オーケストラは、キリストの復活を祝う壮麗な「復活祭オラトリオ」の合唱に「ロ短調ミサ」、「ヨハネ受難曲」でもコンビを組んだカペラ・アムステルダムを起用。
「復活祭オラトリオ」のライヴのために集まったソリストたち、マイケル・チャンスや、マルクス・シェーファーなど、ブリュッヘンからの信頼も厚い名歌手たちの存在も心強いものがあります。
ブリュッヘン&18世紀オーケストラは、「昇天節オラトリオ」ではなく「オルガン協奏曲」を「復活祭オラトリオ」に組み合わせるという独自の解釈を披露。
ピーター=ヤン・ベルダーがソリストを務めるこの"仮想"の「オルガン協奏曲」は、2つのカンタータ「BWV.35」と「BWV.156」の器楽楽章を題材としており、ブリュッヘンの「復活祭オラトリオ」を完成させる重要な役割を担っています。
ブリュッヘン&18世紀オーケストラの"奇跡のバッハ"が今ここに舞い降りる

Prima Classic
PRIMA-014(1CD)
ヴォヤージュ〜フランス語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語によるフランス歌曲集
デュパルク:旅へのいざない
シャミナード:スラヴの歌
マリー・ジャエル:夢
ラヴェル:魔法の笛
サン=サーンス:東洋の憧れ
ヴィドール:インドの歌
フォーレ:イスファハンのバラ
グノー:なぜ泣いているの?
サン=サーンス
:子を抱く聖母、テブロ川のほとりで
グノー:ああ, 彼女は言う!
ポーリーヌ・ヴィアルド:恋人
ジャエル:あなた、嵐、
 小鳥、永遠の愛、頬は青白い
ヴィアルド:コガラ、柳、セレナード、花、囁き, 内気な呼吸…、祈り
マリナ・レべカ(S)、
マチュー・ポルドワ(P)

録音:2021年5月、ラトビア放送スタジオ(リガ)
自身が創設したレーベル「Prima Classic」からリリースする、ラトビアの歌姫マリナ・レベカの新録音。これまでのアルバムはオーケストラ伴奏によるアリアや歌曲集だったため、初のピアノ伴奏によるリサイタル・アルバムとなる今作は、フランスの女性と男性の作曲家がフランス語と外国語(イタリア語、ドイツ語、ロシア語)のテキストに作曲した歌曲を集めた、極めて意欲的な好企画です。
このリサイタルに収録されている旋律のほとんどは、1860年から1890年の間、ベル・エポックと第二次産業革命の入口の時期に作曲されたもの。デュパルク、ラヴェル、サン=サーンス、ヴィドール、フォーレ、グノーら偉大な作曲家たち、そしてセシル・シャミナード、マリー・ジャエル、ポーリーヌ・ヴィアルドといった才能ある女性作曲家たちの作品をまとめて収録している点も大きなポイント。マリナ・レベカと、フランスのコラボレイティヴ・ピアニスト、マチュー・ポルドワは、これらの多彩なレパートリーをカラフルな音楽で表現し、19世紀の素晴しき音楽の旅(Voyage)へと誘います。
マリナ・レベカ(マリーナ・レベカ)はラトビアのリガ生まれ。ラトビアで音楽を学んだあとローマのサンタ・チェチーリア音楽院を卒業。ザルツブルクの国際サマー・アカデミーとペーザロのロッシーニ・アカデミーでも研鑽を積み、ヴェルディとロッシーニ、モーツァルトの第一人者として世界で高い評判を得、2017/18シーズンでは、ミュンヘン放送Oの最初のアーティスト・イン・レジデンスに選ばれています。また、これまでにロイヤル・オペラ・ハウス、MET、ウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座等、世界の主要なオペラ・ハウスで「椿姫」のタイトルロールを務め、名実ともに「現代最高のヴィオレッタの一人」として認められ、2019年11月に行われたトリエステ・ヴェルディ歌劇場の来日公演「椿姫」でも素晴らしいヴィオレッタを演じ大きな反響を呼びました。
2016年にラトビア共和国の最高賞である三ツ星勲章を授与され、2020年には「ICMA(国際クラシック音楽賞)」の「アーティスト・オヴ・ザ・イヤー」とラトビア文化省賞を受賞。2021年、最初の「トティ・ダル・モンテ生涯功労賞」に選ばれ、2022年の「ICMA」では、マリナ・レベカも参加した「ベッリーニ:歌劇 「海賊」」のアルバム(PRIMA010)が「年間最優秀オペラ録音賞」に選出されています。

RICERCAR
RIC-442(1CD)
ヘンデル:サルヴェ・レジーナ 〜ソプラノのためのモテットとアリア
5声の協奏曲(「主は我が光」HWV 255、仮面音楽劇「エイシスとガラテア」HWV49より編)
ごきげんよう、慈愛の母后(サルヴェ・レジーナ)HWV 241
アリア「喜びの声で主を讃えよ」 〜オラトリオ「エステル」HWV 50より
グローリア HWV deest(1706)
モテット「風よ鎮まれ」HWV 242
アリア「高き天の公使よ」 〜オラトリオ「時と真実の勝利」HWV 46aより
ジュリー・ロゼ(S)
ミレニアム・オーケストラ(古楽器使用)
アドリア・グラシア・ガルベス(オルガン、チェンバロ)
マリー・ブルニジアン(Hp)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)

録音:2021年9月 グラン・マネージュ、ナミュール、ベルギー
ヨーロッパ有数の大都市ロンドンで、本場イタリア最前線の歌手たちと活気あふれるオペラ世界を紡ぎ出してきたヘンデル。若き日にローマや ヴェネツィアで培った音楽センスと最新の流行を捕える機微は、オペラや室内カンタータのような俗世向けの声楽曲だけでなく、教会音楽でも 華やかな開花を見せていました。欧州最前線の古楽シーンで注目を集め、RICERCARではA.スカルラッティのカンタータ集(RIC396/国内 盤仕様NYCX-10027)でも名演を聴かせたソプラノ歌手ジュリー・ロゼが、異才アラルコンと放つヘンデル作品集は、埋もれがちなヘンデルの 教会向け独唱モテットや初期オラトリオのアリアを集めた注目のプログラム。まさに古楽歌手!というべき純然たる美声を自在に操り、清らか なカンティレーナから華やぎある技巧的パッセージまで思いのままのロゼの歌唱は、まさにこれらの作品を紹介するのにうってつけの適性。アラ ルコンも地中海バロックの熱演だけでなく精妙なバッハ解釈でも知られる人だけに、ここでは小ぶりの古楽器合奏の一体感と機動性を活か し、各作品の魅力を最大限に引き出してゆきます。ハープやオルガンの独奏が加わるトラックも絶妙。隅々まで楽しめる見過ごせないヘンデ ル・アルバムがまた一つ世に生まれました。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-072(1CD)
ヘンデル:シャンドス・アンセム 第1・4・6番 ほか
シャンドス・アンセム第1番「主に向かって喜ばしき声をあげよ」HWV 247
ヴォランタリー第3番イ短調*
シャンドス・アンセム第4番「主に向かって新しい歌を歌え」HWV 249b
シャコンヌ ト短調 HWV 486*
シャンドス・アンセム第6番「鹿が清水を求めて喘ぐように」HWV 251b
マルグリット・ルイーズ(合唱&古楽器アンサンブル)
ガエタン・ジャリ(オルガン…*ソロ、指揮)
ソリスト:フロリー・ヴァリケット(S)、ニコラス・スコット(T)、ヴィルジル・アンスリ(Bs)

録音:2021年5月22-25日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
イタリアからドイツに戻った若きヘンデルは、ハノーファー宮廷での仕事を経て渡英、1710年代を通じて王都ロンドンの人々の心を着実に掴んでゆきました。そ の過程で、1717年からしばらく彼に作曲の場を与えたのが裕福な貴族のシャンドス公。当時ロンドン郊外に設営中だった公の邸宅キャノンズには、音楽演 奏に向いた大広間や礼拝堂も徐々に調えられ、ヘンデルはそうした場で公が聴き楽しめる音楽を続々と作曲します。こうして仕上がった作品群の中でも、10 曲あまりが残されている中規模声楽曲の数々は『シャンドス・アンセム』と総称され、イタリア風の声楽様式で英語の詩句があざやかに歌い上げられるその音 楽内容は作曲者の歿後、19世紀に楽譜刊行され世界的に知られるようになりました。ヴィオラを省いた弦楽編成、アルトを省いた合唱が独特の平明な構 成の面白さに繋がるこれらのアンセムに潜む、室内楽と大規模合唱の間をゆく独特の味わいを、ここではヴェルサイユ宮殿に集うフランス最前線の古楽アンサ ンブルがじっくり解釈。そもそもヘンデルの音楽はイタリア様式を下地にしていながら、序曲や舞曲などの形式、オーボエ群を活かした楽器編成などフランスから の影響も見られ、ガエタン・ジャリ率いるマルグリット・ルイーズの演奏解釈はそうした一面を玄妙な響きで浮き彫りにしてゆく味わい深さもあります。伸びやかな バロックオーボエのソロやテオルボを組み込んだ通奏低音の多彩さもさることながら、各パート5〜6人からなる3声の合唱が織り上げてゆく一体感に満ちた歌 唱も見事なもの。ヴォランタリーやシャコンヌでは指揮者ジャリのオルガン独奏で、18世紀オリジナルの形に復元されたヴェルサイユ王室礼拝堂の銘器の美音 も味わえます。逞しさよりも優雅さが際立つヘンデルの一面にはっとさせられる新録音です。

ALPHA
ALPHA-864(1CD)
『光に寄す』 〜サン=サーンス、アーン:合唱曲集
サン=サーンス:夕暮れのロマンス Op. 118
 2つの合唱曲 Op. 68
 並木道の足跡 Op. 141-1
 サルタレッロ Op. 74Saltarelle
レイナルド・アーン(1874-1947):『歌とマドリガル』〜さあ、優美な方よ(リュリのリズムで)
 私と一緒に泣いて下さい
 夏めく季節
 暗部 …世界初録音
 光に寄す …世界初録音
 『ロンデル』より 昼(第1曲) /夜 (第11曲)
 アテネ式の朝の歌*
アクサンチュス(合唱)
クリストフ・グラッペロン(指)
エロイーズ・ベッラ・コーン(P)
マリー・ピコー(S)*
ジュヌヴィエーヴ・シラス(A)*

録音:2021年10月20-21日
オーディトリアム、ラジオ・フランス、パリ
合唱という形態が聴かせる表現の驚くべき幅広さを、気鋭指揮者ローラン・エキルベイとともに世界に印象づけてきたアクサンチュス。彼らの 拠点でもあるフランスにおいて、21世紀の音盤世界でユニークな立ち位置を占めるレーベルAlphaからのリリースは、19世紀フランス楽壇に 新境地を切り開いた名匠サン=サーンスと、早くから才能を開花させ世紀をまたいで音楽シーンを賑わせたアーンの合唱作品集です。どちら もそれぞれの関心から、バロック以前のポリフォニー音楽を作風の一助としてきた作曲家だけに、注目される機会が多いとは言えない合唱曲 の分野にも名品が続々。ロマン派時代ならではの音作りながら古楽との相性が意外にも良い彼らの音楽と、美しい響きに独特の人間的温 もりをたたえたアクサンチュスの歌唱が相まって、このアルバムに大きな存在感を与えています。指揮はエキルベイのもとで経験を積み、ミンコフ スキを支える合唱指揮者としても19世紀フランスの声楽作品で実績を上げてきたクリストフ・グラッペロン。俊英室内合唱団の輝かしい新時 代の幕開けを飾る注目の新録音です。

Pentatone
PTC-5186986(1CD)
「黄昏」〜ブラームス:歌曲集
セレナード Op.106-1
サッフォー風頌歌 Op.94-4
失望 Op.72-4
月はこれより輝かないで WoO 33-35
愛のまこと Op.3-1
甲斐なきセレナーデ Op.84-4
窓の前で Op.14-1/響き Op.7-3
野の寂しさ Op.86-2
動かぬなまぬるい空気 Op.57-8
墓地にて Op.105-4
死は冷たい夜 Op.96-1
夜に私は急に立ち上がり Op.32-1
おとめの歌 Op.107-5
あの柳の林のなかに WoO 33-31
永遠の愛について Op.43-1
5月の夜 Op.43-2
秘めごと Op.71-3
子守歌 Op.49-4/眠りの精WoO 31-4
アンナ・ルチア・リヒター(Ms)
アミエル・ブシャケヴィッチ(P)

録音:2022年2月&3月リスト・センター、ライディング(オーストリア)
名歌手アンナ・ルチア・リヒター、PENTATONEレーベルからの第3弾はブラームスのリート集でメゾ・ソプラノの声域で歌いました!当アルバムは愛の詩から ドイツ民謡まで20曲を収録。ピアノのブシャケヴィッチの詩的な演奏とともにリヒターの格調高い歌声でブラームスの黄昏の世界に誘います。リヒターはドイツ語 歌曲に対する造詣も深く、曲目解説も自身が担当しております。
リヒターは9歳から母より声楽の手ほどきを受け、ケルン大聖堂少女聖歌隊の隊員となりました。その後バーゼルでクルト・ヴィトマー教授に師事、またケルンで 研鑽をつみました。主な受賞歴としては2008年ベルリン全国声楽コンクール年少部門第2位、2011年キッシンゲンの夏音楽祭ルイトポルト賞、2012年ツヴィッ カウで行われた国際シューマン・コンクール優勝などがあげられます。2015年10月ベルナルト・ハイティンク(指)LSOの来日公演では、 マーラーの交響曲第4番のソリストで登場し、その美声を披露しました。PENTATONEレーベルからリリースしている「シューベルト:歌曲集」(PTC-5186839)、 「情熱の狂乱〜モンテヴェルディ・アルバム」(PTC-5186845)では澄み渡った透明感のある歌声で魅了しております。
ピアノのアミエル・ブシャケヴィッチはイスラエルのイェルサレム生まれの南アフリカ育ち。シューベルト国際ピアノ・コンクールをはじめ数々の国際コンクールで 優秀な成績をおさめ、以後国際的に活動する若手ピアニストとして注目されております。

2L
2L-171SABD
(Blu-ray Disc Audio+SACD Hybrid)
幸いなるかな
キム・アンドレ・アルネセン(1980-):幸いなるかな ? 傷ついた世界のための至福の教え(2018)
心の貧しい人々は(The Poor in Spirit)
わたしは貧しい(I am Poor)
憐れみ深い人々は(The Merciful)
四十日四十夜を(Forty Days and Forty Nights)
平和を実現する人々は(The Peacemakers) 
平和とはなにか(What is Peace?)
柔和な人々は(The Meek) 
レイチェルの歌(Rachel’s Song)
心の清い人々は(The Pure in Heart)
神の顔は(The Face of God)
祝福:わたしは望む(Blessings:I Hope) 
悲しむ人々は(Those Who Mourn)
百合の歌(Song for Lily) 
義に飢え渇く人々は(Those Who Hunger and Thirst for Righteousness)
正義の歌(Song for Justice)
義のために迫害される人々は(Those Who Are Persecuted for Righteousness)
わたしの手をとりなさい(Hold My Hand) 
あなたがたは世の光である(You are the Light)
ニーダロス大聖堂少女cho
トロンハイム・ソロイスツ
ヒシュティ・フューケ(ヴォーカル) 
ムハンマド・アル=マジャブ(ヴォーカル)
ハンス・フレードリク・ヤコブセン(Fl)
ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(ツィンバロン)
ルース・ポター(Hp)
エスペン・オールベルグ(打楽器)
カール・ホーコン・ヴォーデラン(打楽器)
オーラ・リンドセット(コンサートマスター)
アニタ・ブレーヴィク(指)

録音:2020年11月、2021年2月 ニーダロス大聖堂(トロンハイム、ノルウェー)
現代合唱音楽の作曲家としてもっとも作品が演奏されているひとり、ノルウェーのキム・アンドレ・アルネセンの新作アルバム。 キム・アンドレ・アルネセン Kim Andre Arnesen は、トロンハイムのノルウェー工科自然科学大学(NTNU)の音楽学部で学び、合唱音楽作家としての名声と 人気を確立しました。彼の作品はすでに、50カ国以上で歌われ、「レクイエム」「聖霊ミサ曲」といった大作が、ニューヨークとワシントンで初演されました。 「幸いなるかな(Tuvayhun)」というアラム語の曲名をもつ作品は、マンハッタン少女合唱団と芸術監督ミシェル・オースタリー Michelle Oesterle の委 嘱を受け、2018年に作曲されました。「環境危機、大量移民、地球規模のパンデミック、政治的二極化、所得不平等の拡大、権威主義体制の興隆、前例のな い社会変化といったことで傷ついている世界」と「それにもかかわらず、よく見れば世界は美しい」をテーマに作曲され、「傷ついた世界のための至福の教え (Beautiitudes for a Wounded World)」の副題がつけられました。『マタイによる福音書』の「山上の説教」(第5章)の8つの「至福の教え」と、アメリ カの詩人チャールズ・アンソニー・シルヴェストリ Charles Anthony Silvestri(1965?)が書いた、それぞれの教えが現実の世界にどう当てはまるかを例示 する歌詞による〈わたしは貧しい〉以下の8曲、合唱団の少女たちがそれぞれの祈りをさまざまな言語で唱える〈祝福:わたしの望み〉、そして、『マタイによる福 音書』(第5章14節)『ヨハネによる福音書』(第12章36節)『フィリピの信徒への手紙』(第2章15節)をテクストにした〈あなたがたは世の光である〉で構成。 古い時代と現代、聖と俗の間の「リミナル・スペース」(現実空間と異空間の狭間)を交流する音楽が、少女合唱とヴォーカル・ソロ、弦楽オーケストラと器楽奏者 によって演奏されます。 NTNU で学んだジャズ・シンガーでソングライターのヒシュティ・フューケ Kirsti Huke と、シリア出身、ベルゲンで学びながら、古典的スタイルのアラブとスーフィ の音楽を演奏するグループ「Sharqant」で歌うムハンマド・アル=マジャブ Mohannmed Al=Majzoub のヴォーカル・ソロ。ジャンルを超えて活動する器楽 奏者たちが参加。モッテン・リンドベルグ Morten Lindberg のプロデュースによりニーダロス大聖堂で録音セッションが行われました。 (Ki)
[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu?ray ディスクにはインデックスを除き映像は収 録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレー ヤーでは再生できないので、Blu?ray プレーヤーもしくは Blu?ray 対応のPCをお使いください。]


APARTE
AP-284(3CD)
フォーレ歌曲全集
五月Op.1の2/蝶と花Op.1の1
私は口づけをしたから(1862)
オランピオの悲しみ(1865頃)
僧院の廃墟でOp.2の1
水夫たちOp.2の2/秋の歌Op.5の1
愛の夢Op.5の2/いなくなった人Op.5の3
あけぼの(1870頃)
5つのヴェネツィアの歌Op.58
贈り物Op.46の1/月の光Op.46の2
夕べOp.83の2/牢獄Op.83の1
涙Op.51の2/墓地でOp.51の2
憂鬱Op.51の3/ばらOp.51の4
優しい歌Op.61(全9曲)
水のほとりでOp.8の1
この世では!Op.8の3
身代金Op.8の2/シルヴィOp.6の3
悲しみOp.6の2/朝の歌Op.6の1
愛の歌Op.27の1
歌を教える仙女Op.27の2
あけぼのOp.39の1
捨てられた花Op.39の2
夢の国Op.39の3
イスパハンのバラOp.39の4
ネルOp.18の1/旅人Op.18の2
秋Op.18の3
私たちの愛Op.23の2
ゆりかごOp.23の1
秘密Op.23の3
いちばん楽しい道Op.87の1
山鳩Op.87の2
シャイロックOp.57【シャンソン/マドリガル】
九月の森でOp.85の1
水面を漂う花Op.85の2
伴奏Op.85の3
イヴの歌Op.95(全10曲)
リディアOp.4の2
漁師の歌Op.4の1
アポロン賛歌Op.63
「町人貴族」のセレナード(1893)
ある日の詩Op.21(全3曲)
沈黙の贈り物Op.92
歌Op.94
閉ざされた庭Op.106(全8曲)
夜想曲Op.43の2
降誕祭Op.43の1
祈りながら(1890)
平和が来たOp.114
幻影Op.113(全4曲)
夢のあとにOp.7の1
賛歌Op.7の2/舟歌Op.7の3
トスカーナのセレナードOp.3の2
独りぼっち!Op.3の1
アルペッジョOp.76の2
消えない香りOp.76の1
幻想の水平線Op.118(全4曲)
シリル・デュボワ(テノール)、
トリスタン・ラエ(ピアノ)

録音:2020年7月3日、8月10-17日、2021年6月14-16日/サル・コロンヌ(パリ)
フォーレは室内楽やピアノ曲で人気がありますが、フランス歌曲のおける最も偉大な巨匠として100を超える名品を残しています。そのなかには「月の光」や「夢 のあとに」のようによく知られたものもあります。
このアルバムは1984年生まれのフランスのテノール、シリル・デュボワが相方ピアニスト、トリスタン・ラエとフォーレ歌曲に挑戦したもので、ひとりの歌手によ る全集は初とされます。彼らはこれまでもリストやブリテンの歌曲集で優れた演奏を披露してくれましたが、何より非の打ち所のないフランス語の発音と並外れた 解釈がフォーレにピッタリ。詩の雰囲気や感情、気分を自然に伝えてくれます。
フォーレの歌曲は長い生涯にわたり書かれているため、4つの作風に分けられるとされます。1860-70年代はロマンティックで、どちらかというとセンチメン タルで暗い情感のものが支配的。1880年代は高踏派の詩人によるものが多く優美。1890年代は大胆で力強い表現が顕著。20世紀に入ってからは渋い内省性 に加え、大胆な和声など時代の影響も感じられます。そのいずれをもデュボワは味わい深い表現で聴かせてくれます。

Hanssler
HC-20026(1CD)
クララ・シューマンとファニー・ヘンゼルの歌曲集
(1)ファニー・ヘンゼル:アヴェ・マリア
(2)クララ・シューマン:愛の魔法〜6つの歌曲 Op.13より第3曲
(3)ファニー・ヘンゼル:この孤独な涙は一体何だ
(4)ファニー・ヘンゼル:魔法の輪
(5)クララ・シューマン:しとやかな蓮の花〜6つの歌曲 Op.13より第6曲
(6)ファニー・ヘンゼル:ゲータとカプアの間
(7)クララ・シューマン:ローレライ
(8)ファニー・ヘンゼル:アレグレット・グラツィオーソ ホ長調 Op.2-3
(9)クララ・シューマン:おお、別れの辛さ
(10)ファニー・ヘンゼル:白鳥の歌〜6つの歌曲 Op.1より第1曲
(11)ファニー・ヘンゼル:さすらいの歌〜6つの歌曲 Op.1より第2曲
(12)ファニー・ヘンゼル:さようなら
(13)クララ・シューマン:断崖で
(14)ファニー・ヘンゼル:アンダンテ ト長調 Op.2-1
(15)ファニー・ヘンゼル:春〜6つの歌曲 Op.7より第3曲
(16)クララ・シューマン:あなたが美しさゆえに愛するのなら〜愛の春 Op.12より第4曲
(17)ファニー・ヘンゼル:おそろしい涙
(18)ファニー・ヘンゼル:おお、なんという至福の時
(19)ファニー・ヘンゼル:夜
(20)クララ・シューマン:夜想曲〜音楽の夜会 Op.6より第2曲
?クララ・シューマン:あの人はやってきます〜愛の春 Op.12より第2曲
?クララ・シューマン:私はあなたの瞳に〜6つの歌曲 Op.13より第5曲
?ファニー・ヘンゼル:光輝く夏の朝
?ファニー・ヘンゼル:妖精の歌
?ファニー・ヘンゼル:前夜礼拝
?クララ・シューマン:おやすみなさい
ベティーナ・パーン(S)、
クリスティーネ・ショルンスハイム (フォルテピアノ)

録音:2021年11月8-10日/ゼンデザール(ブレーメン)
古楽の名ソプラノ歌手ベティーナ・パーンと鍵盤奏者クリスティーネ・ショルンスハイムの注目の共演アルバムは2人の天才女性作曲家クララ・シューマンとファ ニー・ヘンゼル(メンデルスゾーン)の歌曲集です!ここにはヘンゼルを高く評価していた詩人ハイネの「白鳥の歌」など、ヘンゼルの歌曲もふんだんに収録してい ます。近年再評価され演奏機会も増えている両作曲家の歌曲を現代最高の演奏者が情感豊かに演奏いたします。 (Ki)
Hanssler
HC-20036(4CD)
2000年の受難曲

■Disc1
グバイドゥーリナ:ヨハネ受難曲(2000、2006改訂ドイツ語版)

■Disc2
グバイドゥーリナ:ヨハネの復活祭オラトリオ(2006)
Disc3, 4
ゴリホフ:マルコ受難曲(2000)
■Disc1,2:ユリヤ・スクマノワ(S)、コービー・ウェルチ(T)、ベルント・ヴァレンチン(Br)、ニコラス・イシャーウッド(Bs)
ゲヒンガー・カントライ、トロッシンゲン音楽大学室内合唱団
シュトゥットガルトRSO、ヘルムート・リリング(指)
■Disc3,4:ルシアーナ・ソウザ、レイナルド・ゴンザレス・フェルナンデス(ヴォーカル)、サミア・イブラヒム(S)、スコラ・カントルム・デ・カラカス、カントリア・アルベルト・グラウ
オルケスタ・ラ・パシオン、マリア・ギナンド(指)

録音:2007年2月16/18日(ヨハネ)、2000年9月5日ライヴ(マルコ)/シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェンザール
2000年のバッハ歿後250周年にシュトゥットガルト国際バッハ・アカデミーは4人の現代作曲家にそれぞれの母国語による受難曲を依頼しました。グバイドゥー リナはロシア語による「ヨハネ受難曲」を作曲。ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管により初演されました。
初演を聴いたリリングは是非ドイツ語版で上演したいと希望しますが、音楽がロシア語とあまりにも結びついているため、翻訳というより改訂が必要でした。彼 は作曲者を鼓舞、協力して2006年に新たな作品として完成、2007年2月9日にドレスデンで初演されました。そして受難曲の続編としてハノーファー放送局か ら依頼された『ヨハネの復活祭オラトリオ』も含め録音した幻のディスクの復活となります。
一方アルゼンチンのゴリホフによる「マルコ受難曲」はスペイン語により、ラテンやアフリ・キューバ風なリズムが現れるなど南米色が驚きの作品。ベネズエラ出 身の女性指揮者マリア・ギナンドによる世界初演時のライヴで、発売時に2002年のグラミー賞にノミネートされるほど注目されました。
Hanssler
HC-22051(4CD)
「スターバト・マーテル」集

■CD1&CD2
(1)ドヴォルザーク:スターバト・マーテルOp.58

■CD2
(2)ペンデレツキ:スターバト・マーテル

■CD3
(3)シューベルト:スターバト・マーテル ヘ短調 D.383
(4)ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル ヘ短調 RV.621

■CD4(ボーナスCD)
(5)ペルゴレージ:スターバト・マーテル
(1)マリーナ・シャグチ(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、ジェイムズ・テイラー(T)、トーマス・クヴァストホフ(Bs)、ヘルムート・リリング(指)、オレゴン・バッハ祝祭室内cho、オレゴン・バッハ祝祭室内O
(2)クシシトフ・ペンデレツキ(指)、バイエルン放送cho、ミュンヘン放送O
(3)マルゴ・ギョーム(S)、マルギット・コベック(A)、ヨハネス・フェーヤーベント(T)、エヴァルト・カルデヴィーアー(Bs)、ギュンター・ヴァント(指)、ケルンRSO(ケルンWDRSO)、同cho
(4)イングリッド・ハーバーマン(S)、マルタ・ベニャチコヴァー(Ms)、クルト・アツェスベルガー(T)、ペーテル・ミクラーシュ(Bs)、ヴィルトゥオージ・ディ・プラハ、プラハ室内cho、マルティン・ジークハルト(指)
(5)テレサ・シュティッヒ=ランダル(S)、エリーザベト・ヘンゲン(A)、マリオ・ロッシ(指)、ウィーン・アカデミーcho、VPO

録音:(1)1995年7月8-11日ハルト舞台芸術センター、(2)2001年4月13日イエスの御心教会、
(3)1953年10月17日ケル
13世紀のフランシスコ会を起源にもつカトリック教会の聖歌の1つ、スターバト・マーテル。「悲しみに沈める御母はたたずみ給えり」の意で通称「悲しみの聖母」 として親しまれています。ローマ典礼においては続唱にも賛歌にも用いられる詩ですが、クラシックの歴史上この詩を用いた作品は数多く存在します。 ★当アルバムはドヴォルザーク、ペンデレツキ、シューベルト、ヴィヴァルディ、ペルゴレージの作品を集めた4枚組。作曲家の個性の違いはもちろんこと、各録音が 水準の高い演奏であることも嬉しい限りです。 (Ki)

EVIDENCE
EVCD-089(1CD)
リスト:7つの典礼〜1869-1884の宗教作品集
タントゥム・エルゴ
クリスマスの歌(おお聖なる夜)
アニマ・クリスティ・サンクティフィカ・メ(キリストの御魂、われを聖ならしめ給え)
Meine Seel' erhebt den Herrn!(わが魂は主をあがめ)
Sancta Caecilia(聖セシリア Fiat cor meum)
リベラ・メ
O Haupt voll Blut und Wunden(おお、血と涙にまみれた御頭よ)
Le Crucifix(十字架にかけられ)
Septem sacrament(7つの典礼)
パーテル・ノステルV(われらが父第3番)
アンサンブル・ジル・バンショワ
アルティテュードcho
ドミニク・ヴェラール(指)
クルト・リューデル( ハルモニウム)

録音:2021年8月23-26日
フランツ・リストの晩年の宗教作品集。リストはなんといってもヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして、そしてその後も交響詩などの分野で華々 しく世界に名をとどろかせましたが、1865年には僧籍に入るなど、その人生の後半以降は、宗教音楽の分野にも積極的に取り組むようになります。当時形骸化し ていた宗教音楽をそもそもの姿にもどし、神のメッセージや神秘的なものを伝えられるような作品を書き、宗教音楽への地位を回復しようと努めました。リストの 音楽による説話は、過去のリストのピアノ作品などの音世界とと比べれば控えめに感じられるかもしれませんが、それでもなおあふれ出る音楽が感じられ、時には 大胆な和声もみられます。ドミニク・ヴェラールは1869-84年の間の、リストの宗教作品の中でもあまり知られていない作品を選び、リストが音に込めた敬虔な 祈りを見事に音化しています。 (Ki)

ALPHA
ALPHA-868(1CD)

NYCX-10331(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ヘンデル:戴冠式アンセム 〜英国王ジョージ2世のための
デッティンゲン・テ・デウムHWV 283
ル・コンセール・スピリチュエル(古楽器&声楽アンサンブル)
エルヴェ・ニケ(指)

録音:2021年6月 オーディトリアム・ド・ラ・セーヌ・ミュジカル、
ブローニュ=ビヤンクール(パリ郊外)
※ 国内仕様盤 解説、歌詞日本語訳…白沢達生
ヘンデルの合唱曲の中でも、金管や打楽器を交えたオーケストラが壮麗な響きを作り出す大作はロマン派時代にも人気が高く、19世紀に も多くの作品が蘇演され評判を呼んでいました。その迫力はヘンデル生前の演奏様式に立ち返っても有効なだけでなく、時に現代楽器演 奏をも凌ぐインパクトさえ与えうるものであることを、欧州古楽シーンの最前線をゆく才人エルヴェ・ニケがありありと伝える痛快な名演が登場 します。『メサイア』作曲の2年後、オーストリア継承戦争中の英国軍勝利を祝して書かれた1743年の『デッティンゲン・テ・デウム』と、英国 王室の式典で今なお演奏される「司祭ザドク」をはじめとする『戴冠式アンセム』(1727年、ジョージ2世の戴冠式のために作曲)のカップリン グですが、注目は初演時に近づけた編成の大きさ! 総勢35名の合唱、コントラバス2を含む弦20名、2パートのオーボエ各5にファゴット 6、トランペット8にティンパニ2組という大編成を採用。金管には18世紀流の指孔なしナチュラルトランペットの名手マドゥーフ、木管には『王 宮の花火の音楽』録音から楽器再現も含めてニケの協力を続けるジェレミー・パパセルジオーら、最前線の名手たちが加わっての演奏はまさ に圧倒的。古楽器ならではの響きを伴うファンファーレの痛烈な迫力から、合唱と器楽の玄妙な交錯まで、聴き手をはっとさせる強い存在感 の解釈がそこかしこに詰まっています。ニケとヘンデルの相性の良さを改めてよく示す新時代の名盤です。

TOCCATA
TOCC-0648(1CD)
NX-B03
ロベルト・フュルステンタール(1920-2016): 合唱作品全集 第1集
ピアノ・ソナタ ヘ長調 Op. 54
アッシジの聖フランチェスコによる太陽の賛歌
4手のためのピアノ・ソナタ Op. 58(2009)
イアン・バックル(P)
リチャード・ケイシー(P)
フィリッパ・ハイド(S)
エマ・ロバーツ(S)
ロリー・カーヴァー(T)
フェリックス・ケンプ(Bs)
ボレアリス(合唱)
スキップトン・カメラータ【デイヴィッド・ミルソム(Vn)、ヘレナ・ルーナード(Vn)、エリス・トンプソン(Va)、ダグラス・バッジャー(Vc)】
スティーヴン・ミューア(指)

録音:2021年1月3日、2021年7月24、25日
世界初録音
1920年、ウィーンのユダヤ人家庭に生まれたフュルステンタール。1938年にナチスがオーストリアに侵攻した際には、彼も多くのユダヤ人たちと同じくア メリカへ亡命しました。その後の彼は音楽を捨て、会計士として生活を始めましたが、亡命から35年を経た時、かつて愛した人と再会したことで音楽 への情熱を取り戻します。そして作曲をする際「私はいつもウィーンに戻っている」と語っていたというフュルステンタールは、96歳で生涯を閉じるまで数 多くの作品を書き上げました。このアルバムに収録された合唱曲「アッシジの聖フランチェスコによる太陽の賛歌」は、作曲年不詳の独唱、合唱、ピア ノと弦楽四重奏による規模の大きな作品で、彼の存命中には演奏されることはありませんでしたが、後期ロマン派の伝統を継承した美しいハーモ ニーを持っています。また最初と最後にはシューベルト風のピアノ・ソナタが置かれています。2009年のソナタは4手のための作品で、簡潔な形式の中 に様々な要素が盛り込まれた凝った曲です。

Music&Arts
M&ACD-1305(1CD)
ネポムセーノと同時代の作曲家による歌曲集
ネポムセーノ:私を愛して
グリーグ:薔薇の季節にOp.48-5
ネポムセーノ:夢見た幸せ
R.シュトラウス:夜 Op.10-3
ネポムセーノ:秋
グリーグ:挨拶 Op.48-1
ネポムセーノ:鐘の音
ネポムセーノ:選ばれた眼
R.シュトラウス:何も
ネポムセーノ:彼女を優しく揺する
ネポムセーノ:祈り
グリーグ:君を愛す Op.5-3
R.シュトラウス:憩え、私の魂よ Op.27-1
ネポムセーノ:それは宙に浮いている
ショーソン:蝶々 Op.2-3
ネポムセーノ:忘却への憧れ
ショーソン:ハチドリ
R.シュトラウス:高鳴る胸 Op.29-2
キンドラ・シャーリッチ(Ms)
リカルド・バレステロ(P)

録音:2019年2月21-23日 米国 カリフォルニア州 ベルベディア・ティブロン
近年再評価の進むブラジルの作曲家、指揮者、音楽教育者のアウベルト・ネポムセーノ (1864-1920)の歌曲を中心に、彼と同世代の作曲家の作品も収録。アウベルト・ネポムセー ノはブラジル北東部のフォルタレザの生まれ。早くから音楽の才能を示し、20 代でヨーロッ パに留学。ベルリンで出会い結婚した妻がグリーグの弟子だった縁でグリーグと親しくなり、 彼の民俗主義音楽から大きな影響を受けた。彼はまたマーラーとも交流があった。ブラジル では自国の文化に根ざした音楽の発展に尽力。しかし病気のため56 歳で亡くなった。ブラ ジル音楽史を語る上で無くてはならない偉大な作曲家であるにもかかわらず、これまで録 音は数えるほどしかなかった。ポルトガル語を用いた歌曲がまとまって CD になるのは、少 なくとも国際的な販路ではこれが初めてかもしれない。穏やかな作風の中に、ヴィラ=ロボ スら後進への影響がたしかに聞こえます。1世代上のショーソン(1855―1899)や、 同年生まれでネポムセーノと親しかったというR.シュトラウス(1864―1949)の作品と比べる のも楽しいでしょう。 キンドラ・シャーリッチは米国の中堅のメッゾソプラノ。歌曲歌手として幅広く活躍しており、 またバロック歌劇にもたびたび出演しています。リカルド・バレステロはブラジル、サンパウロ 生まれのピアニスト。歌劇場のコレペティトゥール(伴奏歌唱指導ピアニスト)や歌曲の伴奏 ピアニストとして活躍しています。。

Salamandre
SALAM-002(2CD)
「五月の夜」〜アルフレッド・ブリュノ:歌曲と室内楽作品集
(1)古風な歌曲集(10曲)
(2)戸外(10曲)/ (3)奇跡/(4)晩
(5)五月の夜
(6)ヴァイオリンの為のロマンス
(7)ホルンの為の幻想曲
(8)ヴィオラの為のロマンス
(9)チェロの為の小曲集
(10)クラリネット四重奏の為のロマンス
(11)「子どもの王」前奏曲
シリル・デュボワ(T)
ジェフ・コーエン(P)
ヴァンサン・フィギュリ(朗読)
ヴァレーズ四重奏団
マリー・ノルマン(Hp)
ジャン・マクマナマカ(Hrn)
アンシェ・アンテ四重奏団(クラリネット四重奏)

録音:2018年 11月,2019年5月 フランス パリ
近代フランス音楽が好きな方にはぜひお勧めの 2CD。近年ジワジワと人気が高まっている フランスの作曲家、アルフレッド・ブリュノの歌曲と室内楽作品を収録。古風な歌 曲集は、ジョルダーノの歌劇で有名なフランス革命に散った詩人、アンドレ・シェニエの詩に 付けた歌曲。こんな素晴らしい近代フランス歌曲があったのか!というほど美しい曲ばかり。古 風という通り伴奏は控えめなものなのだが、それが一層気品の高さを醸しています。この傾向は テオフィル・ゴーティエの詩による歌曲集「戸外」でも同様です。どちらもシリル・デュボワが極 めて柔らかく、フランス的柔和で歌っています。「五月の夜」は、ハープと弦楽四重奏の演奏に朗 読が入る作品。ヴァイオリンの為のロマンス、ホルンの為の幻想曲、ヴィオラの為のロマ ンスなどの小品はいずれもサロン風の気の利いた音楽。クラリネット四重奏の為のロマンスも しっとりとした名曲。「子どもの王」は、エミール・ゾラの台本による 1905年の歌劇。その他の曲も含め、どれも非常に魅力的な曲ばかりで、CD2 枚たっぷり楽しめるでしょう。
Salamandre
SALAM-004(1CD)
シベリウス:メロドラマ集
妬ましい夜(フランス語朗読)/ 孤独なスキーの滑り跡(フランス語朗読)/ 伯爵夫人の肖像画(朗読なし)/ 森の精/伝説/もしあなたが見たのなら/ 伯爵夫人の肖像画(フランス語朗読)/ 孤独なスキーの滑り跡(スウェーデン語)
ヴァンサン・フィギュリ(朗読)
アンサンブル・カリオペ
秦茂子(はた しげこ,ソプラノ)

録音:2020年 12月 14,15,16日,2021年3 月22日
シベリウスの作品の中でも隠れた名作と言われるメロドラマを集めたもの。メロドラマとは朗 読と伴奏を絡めた音楽で、特にフランスでよく用いられた形式。シベリウスは若い頃にメロドラ マをいくつか書いており、いずれも瑞々しい美しさに満ちた名曲なのだが、取り上げられる機 会はあまりなく、録音ですら数えるほど。「妬ましい夜」は15 分に迫り、ソプラノも加わる力作。 「孤独なスキーの滑り跡」は4 分弱の短い曲ながら非常に魅力的な音楽。ピアノ版とハープ+ 弦楽合奏版があるが、ここでは後者。「伯爵夫人の肖像画」はしばしば朗読なしで演奏され、 ここでも朗読ありと朗読なしの2種を収録。「森の精」は、管弦楽の為のバラードの「森の精」 の兄弟作品。朗読は基本的にフランス語によるが、「孤独なスキーの滑り跡」は原語であるス ウェーデン語でも収録されています。 ヴァンサン・フィギュリはフランスの音楽家、詩人。アンサンブル・カリオペは 1999年創立の 室内アンサンブル。ソプラノ独唱で福島県出身の秦茂子が参加しています。
Salamandre
SALAM-600(1CD)
プロコフィエフ:「冬のかがり火」(フランス語朗読)
「冬のかがり火」(英語朗読)
「冬のかがり火」(朗読なし)
ヴァンサン・フィギュリ(朗読)
アンドレイ・チスチャコフ(指)
セゾン・リュスSO,セゾン・リュス合唱団(児童合唱)

録音:1995年 5月モスクワ(管弦楽部分,Le Chant du Monde からのライセンス使用)
プロコフィエフが 1950年に子ども向けに書いた組曲「冬のかがり火」は、サムイル・マルシ ャークの詩に音楽を付けたもの。たいへんに親しみやすい音楽なのだが、残念ながらあまり 知名度が高くない。ここでは、1995年にアンドレイ・チスチャコフが指揮した管弦楽録音に、 音楽家で詩人のヴァンサン・フィギュリがマルシャークの詩の朗読を加えています。プロコフィエ フは「冬のかがり火」の楽譜に朗読を入れる場所を指定しなかったため、一般的には朗読そ れから音楽という演奏になるが、フィギュリはそれでは詩と音楽がバラバラになってしまうと、 自身で音楽の中に朗読が入る場所を捜して、上手く絡むように仕立てています。ここではフラン ス語朗読、英語朗読、そして朗読なし管弦楽のみの 3種が収録されています。チスチャコフの 演奏はLe Chant du Monde からのライセンス使用。 アンドレイ・チスチャコフは、1949 年ソ連、レニングラードの生まれ。1990年代にメキメキと頭角 を現し、ボリショイ劇場の指揮者も務め、録音も多数と活躍したが、2000 年、51歳で早世した。

KLARTHE
KLA-044(2CD)
Confluence{s}
(1)フィンジ:カディッシュ〜テノール、チェロとピアノのための
(2)バルレーヌ:4つのユダヤの歌より3曲
(3)ミヨー:ユダヤの歌 Op.34より4曲
(4)シロンスキー:パレスチナの印象より2曲
(5)アルガジ:6つの民謡より4曲
(6)アルガジ:3つのユダヤ民謡より2曲
(7)オーベール:3つのヘブライの詩より2曲
(8)ロザンタール:5つのユダヤの歌より4曲
(9)バクリ:生と死〜チェロのための
(10)ミヨー:2つのパレスチナ民謡
(11)オネゲル:ラ・イヌ・アマレーヌ
(12)ミヨー:6つのヘブライ民謡より「子守唄」
(13)マルトノー:4つのヘブライ民謡より2曲
(14)ラヴェル:2つのヘブライの歌
ベンジャミン・アルンニ(T)
マリーヌ・ソロー・ラ・サル(P)
リディア・シェリー(Vc)

録音:2016年12月ボン=セコース寺院
当アルバムのタイトルConfluence{s}は「合流」や「2つの出来事が重なった状態」を意味します。このアルバムは織り成す2つのテーマがあり、ユダヤ民謡と フランス人作曲家です。
ユダヤの民謡をもとにフランスの作曲家が書いたこれらの作品はきらめきと変化に富んでおり、テノールのベンジャミン・アルンニがこの2つのテーマを見事に 織りなし、エキゾチックな世界を表情豊かに歌い上げます。ヴォーチェSQのチェリストをつとめるリディア・シェリーの演奏も聴き逃せません。 (Ki)
KLARTHE
KLA-059(1CD)
シューベルト:猟師の歌 D.881
ガニュメート Op.19-3D.544
魔王 Op.1D.328/憩いなき愛 D.138
孤独な男 Op.41D.800
白鳥の歌 D.957
トマ・ドリエ(Br)、
オリヴィエ・ゴダン(P)

録音:2017年10月23-25日サル・ブルギー、モントリオール美術館(カナダ)
シューベルトの遺作をまとめた歌曲集「白鳥の歌」を近年古楽界でも大いに活躍するバリトン、トマ・ドリエが録音しました。ピアノ伴奏は名手オリヴィエ・ゴダン。 当録音では1859年製のエラールピアノを用いて演奏。奇跡的ともいえる保存状態で現在も変わらぬ音色が聴けます。 (Ki)
KLARTHE
KLA-061(1CD)
「忍耐」〜ガブリエル・シヴァクの作品
(1)夜のゆりかご/(2)忍耐
(3)母音/(4)愛のない国
(5)3つの夢のような瞬間
(6)雲のような削り工
(7)スラムの歌手と管弦楽のための協奏曲
(1)エロイーズ・シヴァク(指)、赤ん坊の声(VoixdeBebe)、(2)パリ児童合唱団、オード・グラター(指)、
(3)フランス放送少年少女合唱団、アニエス・ボンジャン(指)、
(4)マヤ・ビリャヌエバ(S)、ピエール=アントワーヌ・ショミアン(T)、フランソワ・ヘンリー(P)、
(5)マヤ・ビリャヌエバ(S)、パトリック・ランゴ(Vc)、ロマン・ダヴィド(P)、
(6)パリ児童合唱団、エマヌエル・デュボ(指)、(7)ガンジ(ヴォーカル)、ピカルディO、アリー・ファン・ベーク(指)

録音:(1)2010年5月/CRR(パリ)、(2)2016年5月/マランボ・スタジオ(フランス)、(3)2018年4月/ラ・ファム(パリ)、
(4)2017年6月/マルセル寺院(パリ)、(5)2016年5月/マルセル寺院(パリ)、
(6)2018年5月/アニス・グラ(アルクイユ)(ライヴ)、(7)2016年11月/REX文化センター(フランス)(ライヴ)
フランス注目の音楽家ガブリエル・シヴァク。チェリスト、オフェリー・ガイヤールからも絶大な信頼を得ている作曲家、ピアニストでマルチな才能を発揮しており、 多彩な世界観は唯一無二の存在感を示しております。
このアルバムではアルゼンチン、ポピュラー音楽、スラム音楽そしてラップなど、あらゆるジャンルからインスピレーションを得て作曲。微分音を多用した声、口笛、 つぶやき、赤ん坊の泣き声など夢のような世界が広がります。 (Ki)

C Major
80-6508(DVD)

80-6604(Bluray)
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123 リッカルド・ムーティ(指) VPO
ウィーン国立歌劇場cho
ロー ザ・フェオーラ(S)
アリサ・コロソーヴァ(A)
ドミトリー ・コルチャック(T)
イルダル・アブドラザコフ(Bs)
録音:2021年8月、ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)

◆DVD
画面:16:9 NTSC
音声:PCMステレオ、DTS5.0
原語:ラテン語
字幕:英独仏韓,日本語
91分
◆Bluray
画面:16:9 1080i
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.0
原語:ラテン語
字幕:英独仏韓,日本語
91分
2021年ザルツブルク音楽祭で行われた、ムーティ&ウィーン・フィルによる「ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス」のライヴ映像。1989年にカラヤンが亡くなって 以来、マリア昇天祭の祝日(8月15日)の前後に行われるウィーン・フィルの演奏会はリッカルド・ムーティに託されています。ザルツブルク音楽祭の毎年のハイライ トである人気公演に80歳となるムーティが選んだ演目は「ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス」でした。ムーティにとって同演目は意外にも初挑戦とのこと。50年 以上前から作品については勉強を重ねていたそうですが、作品の偉大さを前に中々演奏することができなかったといいます。しかし、2020年のパンデミックを機 に音楽家の使命としてミサ・ソレムニスに取り組むことができ、2021年ザルツブルク音楽祭で初披露することとなりました。
ベートーヴェンのミサ・ソレムニス(荘厳ミサ)は1819年から5年の歳月を費やして書かれ、同時期には交響曲第9番の作曲も行っており、ベートーヴェン自ら 「わたしの最高傑作」と言う晩年の大作。親交の深かったルドルフ大公の大司教就任祝いにこのミサ曲を書き始めましたが、構想がどんどん膨れ上がり結局その お祝いには間に合わず、就任から4年後にようやく全曲が初演。完成した作品は、カトリックの典礼、ドラマチックな表現力、瞑想的な祈り、賛歌のような表現、古 風な要素、交響曲的な構成といったものを一つにまとめ上げた記念碑的な芸術作品となり、ベートーヴェンがミサ曲という枠組みを超える作品を生み出すべく格 闘した結果といえるでしょう。
そして作曲家最晩年の大作であると同時に、解釈が非常に難しいことでも知られる楽曲ですが、それだけに指揮者の力量が問われます。ローザ・フェオーラ、ア リサ・コロソヴァ、ドミトリー・コルチャック、イルダール・アブドラザコフの4人のソリスト、そしてウィーン・フィルとともに濃密な演奏を繰り広げ、ムーティが長年畏 敬の念を持って接していた作品だけに、作曲上の意図を最大限に表現した見事な音楽を作り上げています。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72917(9CD)
ラ・プティット・バンド50周年記念ボックス〜バッハ:宗教作品集成


[CD1-3]マタイ受難曲 BWV244
[CD4-5]ヨハネ受難曲 BWV245
[CD6-7]クリスマス・オラトリオ BWV248
[CD8-9]ミサ曲 ロ短調 BWV232
[CD1-3]ゲルリンデ・ゼーマン(ソプラノ1)、マリー・クイケン(ソプラノ2)、ペトラ・ノスカイオヴァ(アルト1)、パトリツィア・ハルト(アルト2)、クリストフ・ゲンツ(テノール1、福音史家)、ベルンハルト・フンツィカー(テノール2)、ヤン・ファン・デル・クラッベン(バス1、イエス)、マルクス・ニーダーマイア(バス2)、エミリエ・デ・フォフト(リピエーノ、下女、ピラトの妻)、オリヴィエ・ベルテン(ペテロ、ピラト、祭司長2)、ニコラス・アクテン(ユダ、大祭司カヤバ、祭司長1)

[CD4-5]ゲルリンデ・ゼーマン(S)、ペトラ・ノスカイオヴァ(A)、クリストフ・ゲンツ(テノール、福音史家)、イェンス・ハーマン(バス、イエス)

[CD6-7]イム・スンヘ(S)、ペトラ・ノスカイオヴァ(A)、ステファン・シェルペ(T)、ヤン・ファン・デア・クラッベン(Bs)

[CD8-9]ゲルリンデ・ゼーマン、エリーザベト・ヘルマンス(S)、パトリツィア・ハルト(ソプラノアルト)、ペトラ・ノスカイオヴァ(A)、ベルンハルト・フンツィカー、クリストフ・ゲンツ(T)、マルクス・ニーダーマイヤー、ヤン・ファン・デル・クラッベン(Bs)

シギスヴァルト・クイケン(指)、ラ・プティット・バンド

録音:[CD1-3]2009年4月5-9日ベルギー、ルーヴェン、プレディクヘーレン教会
[CD4-5]2011年4月17‐20日ベルギー、シントトロイデン、アカデミーザール
[CD6-7]2013年12月11、13-17日ベルギー、ルーヴェン、プレディクヘーレン教会
[CD8-9]2008年3月16-19日スペイン、エル・エスコリアル修道院
古楽界に計り知れない影響と恩恵をもたらしたラ・プティット・バンド。2022年には創立50周年を迎え、指揮者シギスヴァルト・クイケンと共にその存在感は ますます偉大なものとなっています。Challenge Classicsレーベルへの数々の録音の中から、特に素晴らしい成果であるバッハの『マタイ』『ヨハネ』『ロ 短調ミサ』『クリスマス・オラトリオ』をひとまとめにした記念ボックスが登場。単体では入手が難しくなってきたものもあり、嬉しいセット化です。少人数のアンサ ンブルと研ぎ澄まされた解釈が作り出す硝子のように透明でありながらも音楽の持つ力をまざまざと魅せつけてくれる演奏は、いつ聴いても美しく、どれほど月 日が流れても鮮烈。発売当時からずっと高評価を保っている屈指の名演をたっぷりとお楽しみください。
『マタイ』『ヨハネ』『クリスマス・オラトリオ』では、近年ソリストとしても人気うなぎのぼりの名手バンジャマン・アラールがオルガンを弾いています。
「音楽家は常にアマチュアであり続けなければならない。それでこそ聴き手も楽しみを共有できるのだから」(シギスヴァルト・クイケン)

LAWO Classics
LWC-1217(1CD)
こっけいなメッセージ
ヘルムート・ラッヘンマン(b.1935):なくなった(2007/08)〔さすらい人、ラブレターとは馬鹿げたもの、なくなった - 告知〕
ヨン・オイヴィン・ネス(b.1968):ジョルジュ・ド・ラ・トゥールによる瞑想 17番(2016)
ロルフ・ヴァリーン(b.1957):跡をつけたものは行ってしまったが…(1987
エリサベト・ホルメルツ(S)、
ケンネト・カールソン(P)

録音:2018年1月24日-26日&9月25日-26日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
スウェーデンのソプラノ、エリサベト・ホルメルツと1989年からチカーダ・アンサンブルのアーティスティック・リーダーを務めるピアニスト、ケンネト・カールソンの“妥協を知らない”デュオがずっと温めてきたというアイデアを実現させた企画。ドイツとノルウェーの作曲家による「現代歌曲」のアルバムです。
ヘルムート・ラッヘンマン(b.1935)の「なくなった」は、「現代の古典」とも言われる曲集。フリードリヒ・ニーチェの『悦しき知識』の詩による〈さすらい人〉、フェルナンド・ペソアの詩による〈ラブレターとは馬鹿げたもの〉、ベルリン=グリューネヴァルトのヴィラ・ヴェルテルのエレベーター内にあった「今日、私の洗濯籠がなくなった」と始まる書きつけをテキストにした〈なくなった - 告知〉の3曲から成ります。後半にはヨン・オイヴィン・ネス(b.1968)がポール=ヘルゲ・ハウゲンの書いたテキストに作曲したメランコリックな「ジョルジュ・ド・ラ・トゥールによる瞑想 17番」と、ユダヤ系ロシアの詩人オーシプ・マンデリシターム(オシップ・マンデリシュターム)の『蹄鉄を見つけた人は誰だろうと』の抜粋をテキストにした作品であるロルフ・ヴァリーン(b.1957)の「跡をつけたものは行ってしまったが…」が選曲されています。

CANTATE
C-58027(1CD)
エルンスト・ペッピング:ミサ曲「ドナ・ノービス・パーチェム(われらに平和を与えたまえ)」
モテット「イエスとニコデモ」
モテット「万物には時宜がある」
モテット「われらにみどり児生まれたもう」
ベルリン・ヴォーカル・アンサンブル、
ブレント・シュテークマン(指)

録音:2005年10月、シュティフト教会(ドイツ、バッスム)
エルンスト・ペッピング(1901-1981)は、ベルリン音楽大学で作曲の教授を務め、プロテスタント教会音楽家として多数のミサ曲やモテットを残した20世紀ドイツの作曲家。彼の作品のなかでも特に有名な「イエスとニコデモ」を含む、響きの美しい声楽曲4作品を収録し、多数の現代作品初演を行っているベルリン・ヴォーカル・アンサンブルが透明感のある歌唱で聞かせます。

Lyrita
SRCD-406(1CDR)
ブラックフォード:合唱作品集
ミラー・オヴ・パーフェクション*
ヴィジョン・オヴ・ア・ガーデン**
エリザベス・ワッツ(S)*、ロデリック・ウイリアムズ(Br)*、アイコン*、ブリテン・シンフォニア*、スティーヴン・ガッド(Br)**、
バッハcho**、フィルハーモニアO**、
デイヴィッド・ヒル(指)

」録音:2021年10月26日、30日
作曲家のリチャード・ブラックフォードは、ロンドンの王立音楽大学でジョン・ランバートに、その後ローマでハンス・ヴェルナー・ヘンツェに作曲を学びました。この頃にタゴール・ゴールドメダルとメンデルスゾーン奨学金を獲得しています。そしてブルノPOのコンポーザー・イン・レジデンスを務めるなどし、彼の作品はベルリン、BBCプロムスなど世界の主要な音楽祭などで演奏されています。
「ミラー・オヴ・パーフェクション」ではアッシジの聖フランチェスコの詩を取り上げ、美しく叙情的なカンタータに仕上げており、「ヴィジョン・オヴ・ア・ガーデン」ではCovid-19を患ったピーター・ジョンストンの入院生活を描いています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Signum Classics
SIGCD-718(1CD)
ライブラリー Vol.4
ハロルド・アーレン&E.Y.ハーバーグ(ニール・リチャードソン編):虹の彼方に*
フレディ・マーキュリー(ポール・ハート編):シーサイド・ランデヴー
ボブ・ディラン(アレクサンダー・レストランジ編):メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ
リチャード&ロバート・シャーマン(ブレイク・モーガン編):ハッシャバイ・マウンテン**
フランス民謡(ゴフ・リチャーズ編):羊飼い
ジョニ・ミッチェル(パトリック・ダナキー編):Sisotowbell Lane
ランディ・ニューマン(ボブ・チルコット編):テキサス・ガール・アット・ザ・フューネラル・オヴ・ハー・ファーザー
サイ・コールマン&ドロシー・フィールズ(ピーター・ナイト編):リズム・オヴ・ライフ
キングズ・シンガーズ〔パトリック・ダナキー(C.T)、エドワード・バトン(C.T)、ジュリアン・グレゴリー(T)、クリストファー・ブリュートン(Br)、ニック・アシュビー(Br)、ジョナサン・ハワード(Bs)〕、リーアム・ダナキー(P)*、ミーシャ・ムロフ=アバド(ダブルベース)*、チェット・ハキム(パーカッション)**、ゲイリー・ラヴネスト(パーカッション)**

録音:2021年10月18日-21日、スネイプ・モルティングス、サフォーク(イギリス)
※※収録時間:約29分
2018年に結成50周年を迎えた男声ア・カペラ・グループのレジェンド、キンクズ・シンガーズ。エドワード・バトン(C.T)、ニック・アシュビー(Br)が加わった新メンバー(2019年7月来日公演時のメンバー)によるニュー・アルバムは、何千ものポップス、ジャズ、フォークソングのアレンジメントのレパートリーを歌い育ててきたキングス・シンガーズによるミニ・アルバム・シリーズ「ライブラリー」の第4弾です。
お気に入りレパートリーと、新たなアレンジによる作品を組み合わせて収録されるこのシリーズ。今回のアルバムではミュージカルナンバーの定番である「虹の彼方に」や、フレディ・マーキュリーの「シーサイド・ランデヴー」、そしてボブ・ディランの「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」にフランス民謡の「羊飼い」など幅広いレパートリーを聞かせます。
Signum Classics
SIGCD-714(1CD)
天の夜明け
ナディア・ブーランジェ:賛美歌
ジョン・ダンクワース:世界の光
ウェイン・マーシャル:マニフィカト、ヌンク・ディミティス
メンデルスゾーン:イフ・ウィズ・オール・ユア・ハーツ
ハリー・サッカー・バーリー:オー・パーフェクト・ラヴ
パヌフニク:慈しみと愛のあるところ
エリック・ウィテカー:ザ・シール・ララバイ
バークリー::O That I Once Past Changing Were
リリ・ブーランジェ:ピエ・イエズ
リチャード・シェファード:静かに涙を流しながら
メンデルスゾーン(アナ・ラップウッド編):鳩のように飛べたなら
アイアランド:Ex Ore Innocentium
クリスティーナ・アラケリャン:ユー・ノウ・ミー
バッハ(グノー編):アヴェ・マリア
ベン・ポニア:聖霊への連祷
ジェイムズ・デヴォー:イエスの声を聞いた
ベン・パリー:マニフィカト、ヌンク・ディミティス
ペンブルック・カレッジ少女cho
アナ・ラップウッド(指)、他

録音:2021年7月8日-11日、ペンブローク大学教会、ケンブリッジ(イギリス)
ペンブルック・カレッジ少女合唱団は、2018年10月に設立されるとすぐにイギリスを代表する少女合唱団として評価されました。11歳から18歳の18人のメンバーで構成されている合唱団は大学のチャペルで週二回歌うほか、大学の合唱団と共に定期的に演奏会を行っています。
アナ・ラップウッドはわずか21歳でケンブリッジ大学ペンブルック・カレッジの音楽監督に就任した指揮者でありオルガン奏者で、ヨーロッパ各地でオルガン・リサイタルを行っています。また司会者としても活躍しており、2020/21のBBCヤング・ミュージシャンや2021年のBBCプロムスに出演しました。
このアルバムでは、これまでにあまり録音されていない作品や新しい編曲の作品、新作の初演を含んでおり、現代作曲家の作品を中心にペンブルック・カレッジ少女合唱団の美しい歌声を収録しています。

DUX
DUX-1800(1CD)
ムジカ・ヴァルミエンシス Vol.1
ヤン・クシュチテル・ヴァンハル:Terzetto Quis nos separabit
作者不詳:3つの奉献
P.ホマン:合唱と管弦楽のためのミサ曲ハ長調(世界初録音)
イングリダ・ガーポヴァー(S)、 ピオトル・オレフ(C.T)、アレクサンデル・レヴィンスキ(T)、アンジェイ・ザヴィシャ(Bs)、カペラ・ヴァルミエンシス・レスティテュータ(編成:ヴァイオリン×2、チェロ、コントラバス、ポジティフ・オルガン、トランペット×2)

録音:2021年8月(ポーランド)
ポーランド北東部ヴァルミアに存在する教会バンドによって奏でられた、18世紀の神聖な音楽を発掘するプロジェクト第1弾。このレコーディング・プロジェクトの基となった資料は、オルシュティンにあるヴァルミア・メトロポリス「ホシアナム」の高等神学校の図書館のコレクションで、トマシュ・ガルボリンスキ神父によって発見されました。800以上の豊富なコレクションの中で最も古いものは、16世紀にまで遡ることができ、これらは主に、アリア、晩課、連祷、供物、昇階、大衆を含む神聖な声楽と器楽の作品ですが、世俗的な作品も含まれています。

KLARTHEKLA-138(1CD)
自然の魂
パトリック・ネブラ:自然の魂(全5曲)
選ばれた瞬間(全5曲)
カクテル(全5曲)
彼女と彼(全5曲)
カミーユ・シュノール(S)、
パトリック・ネブラ(P)

録音:2021年8月17-19日/スタジオ・アリス(マンテイエ、フランス)
1986年ニース生まれ、現在主にオペラで活躍するソプラノ、カミーユ・シュノールが最新の歌曲集に挑戦。同郷の作曲家パトリック・ネブラがイングリット・ド・ クレルシーの詩に付曲した20篇で、いずれも作曲者のピアノ伴奏で録音。
どの曲も全く現代的でなく、アーンやプーランクの作品を思わせるフランス歌曲の伝統を感じさせます。作詞者によれば、「私たちを感情の中心に誘う時間を超 えた旅」を表しているとのこと。シュノールの優しい声に癒されます。 (Ki)

CPO
CPO-555380(1CD)
NX-B10
ヴォルフ:管弦楽伴奏歌曲集&交響詩
眠るみどりごイエス/顕現節
アナクレオンの墓
それを思え、おお魂よ!
プロメテウス/眠りに寄す
竪琴弾き I-III
祈りながら死んでいく/散歩
交響詩「ペンテジレア」
ベンヤミン・アップル(Br)
イェナPO
ジモン・ガウデンツ(指)

録音:2020年9月21-25日
「私は臆病すぎるから、まともな作曲家にはなれない」と、フーゴー・ヴォルフがウィーンの友人に告白したの は、彼が28歳のときでした。感受性に富み、気難しい性格を持つ彼は1887年の時に12の歌曲を発表、 以降、9年の間に集中的に歌曲を中心とした作品を書き上げた後、精神を病み1903年にこの世を去って います。 このアルバムには、ヴォルフ自身の編曲による管弦楽伴奏付きの12の歌曲と、初期作品である交響詩「ペ ンテジレア」を収録。管弦楽伴奏の歌曲はあまり演奏される機会がありませんが、原曲のピアノ伴奏が絶妙 なアレンジにより、よりスケールの大きな作品に仕上がっています。ここで独唱しているのは1982年ドイツの レーゲンスブルク生まれのベンヤミン・アップル。フィッシャー=ディースカウが2012年に亡くなる2週間前まで レッスンを受けていたという、文字通り最後の弟子で、すでに国際的に高い評価を確立しています。 「ペンテジレア」は、H.V.クライストの同名戯曲に基づいて女王ペンテレジアと勇士アキレウスの物語を描い た、 起伏に富んだ作品です。

Orchid Classics
ORC-100200(1CD)
NX-B03
ヴォーン・ウィリアムズ:5つの神秘的な歌…弦楽とピアノ伴奏版世界初録音
レノックス・バークリー:(1903-1989):オーランド・ギボンズの賛歌による変奏曲 Op. 35…世界初録音
ウォーロック(1894-1930):Capriol Suite カプリオール組曲
ヴォーン・ウィリアムズ:揚げひばり(ポール・ドレイトンによるヴァイオリンと合唱編)
ロデリック・ウィリアムズ(Br)
アンドルー・ステイプルズ(T)
エリナ・ユリオスティ(Vn)
ロンドン・コーラル・シンフォニアcho
ロンドン・コーラル・シンフォニア・オーケストラ
マイケル・ウォルドロン(指)

録音:2022年1月25-27日
Ochird Classics通算200枚目のリリースとなるアルバムは、イギリスを代表する作曲家たちの作品を集めた1 枚です。合唱が盛んな英国らしい選曲はもちろんのこと、2022年のヴォーン・ウィリアムズ生誕150年を記念す るアルバムにもなっています。 冒頭に置かれたヴォーン・ウィリアムズの「5つの神秘的な歌」は弦楽とピアノの伴奏によるバリトンを伴う合唱のた めの編曲。これは作曲家自身のアレンジで、このヴァージョンは世界初録音となります。英国歌曲でおなじみ、ベ テランのバリトン歌手ロデリック・ウィリアムズがソリストを務めました。アンドルー・ステイプルズが歌うレノックス・バーク リーの「オーランド・ギボンズの賛歌による変奏曲」も世界初録音。約70年前のオールドバラ音楽祭で初演され、 ブリテンが「素敵な作品」と称賛した曲です。ウォーロックの人気作「カプリオール組曲」が続き、最後はオーケストラ のパートを合唱が歌うという驚きのアレンジによる「揚げひばり」で締めくくられます。

Altus
ALT-517(1CD)
ゴロワノフの芸術 第8集
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626 〈ピッチ修正版〉
ナタリア・シュピーレル(S)
ワルワラ・ガガリーナ(A)
ピョートル・マリュチェンコ(T)
セル ゲ イ・クラソフスキー(Br)
ニコライ・ゴロワノフ(指)
モスクワRSO、cho

録音:1951年(モノラル)
これまでトラック毎に音の高さが変わるという不完全なピッチの音盤ばかり世に出ていたため、真の凄まじさが伝わり切らず今ひとつ人気の奮わなかったゴロワ ノフのモツレク。おそらく初の〈ピッチ修正版〉としてこの究極演奏を世に問いなおさんとするのが当盤です。本来のテンポ・音響バランスが蘇ることで逆にさらに 明白になった異形さ、恐ろしいまでの音塊となって迫り来る声楽と管弦楽の大エネルギー。聴く者を異界へといざなう空前の怪演をより強く深く危険な領域まで踏 み込んで味わえること請け合いです。
音楽が表現しうる極北、その限界をいとも簡単に乗り越え、遥か彼方めがけて未踏の地を突き進むゴロワノフ。合唱もソリストもオーケストラも、火の玉のよ うに燃え上がり持っているすべてを音楽にぶつけ、驚異的な演奏を繰り広げていきます。「Tuba mirum」の全開トロンボーン、「Lacrimosa」の異様な暗さ、 「Sanctus」の目もくらむ輝き、どこをとっても他では絶対に聴けない、かつて誰も考えたことのないような音が鳴り響く、とんでもないモツレクです。
〈「涙の日」は、全曲の中でも最も印象的と言えるでしょう。テンポは非常に遅い。ヴァイオリンがソロに変更されており、これがいかにももの悲しげに奏されます。 合唱は全員が涙ながらに歌っているようで、涙が床に落ちてビショビショに濡れているような雰囲気です。最後の長いフェルマータもいかにもゴロワノフだ〉〈宗 教的とは言えない、オペラ的にすぎる、モーツァルトらしくない、などいくらでもケチをつけられそうな演奏であることは確かだ〉〈ゴロワノフはきっと、自身の解釈 が正しいかどうかは重要視していないと思う。彼が最も望んでいたのは、人の心をいかに揺さぶるかということです。それに全身全霊を傾けた、そうした姿勢が 生々しいほど感じられる〉(平林直哉氏の解説より)

KLARTHE
KLA-018(1CD)
モーツァルト:ミサ曲 ハ短調 『孤児院ミサ』 K.139(K.47A) グレゴワール・オーギュスタン(S)、アレックス・ライアン(A) 、ロバート・ゲッチェル(T)、、アラン・ビュエ(Bs) 、
カーン歌劇場少年cho
レ・ミュジシャン・デュ・パラディ

オリヴェエ・オプ デビ ー ク( 指 揮 )
録音:2012年5月26日/カーン歌劇場(フランス)
天才モーツァルトが12歳の時に書き上げたとされるミサ曲 ハ短調。ウィーンの孤児院教会の献堂式のために『孤児院ミサ』と呼ばれています。演奏はグレゴ ワール・オーギュスタンら4人の独唱、オリヴェエ・オプデビーク率いる古楽団体レ・ミュジシャン・デュ・パラディそしてカーン歌劇場少年合唱団です。
「このミサ曲は、私たちの合唱団と同年代の少年(モーツァルト)が書いたものですが驚くほどの完成度に仕上げており、モーツァルトの初の宗教曲にして傑作 です。モーツァルトはイタリアのミサ曲の形式で書いており、各楽章は合唱、四重唱、デュオ、ソロが交互に配置されています。オーケストラは4本のトランペットと ティンパニ、3本のトロンボーン、オーボエ、弦楽器という豪華な編成です。このような荘厳な作品ではよくある編成ですが、若きモーツァルトは楽器の使い方に工 夫を凝らしており、トロンボーンはキリエの序奏で登場し、アニュス・デイの冒頭で再び登場します。」(オリヴェエ・オプデビーク)kジ

THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0065(1CD)
イースターのための合唱作品集
ジョージ・マルコム:Ingrediente Domino
ウィンチェスター・ニュー聖歌集よりRide on! ride on in majesty!
デュリュフレ:Ubi caritas et amor
ロッシーニ:O salutaris Hostia
サミュエル・セバスティアン・ウェスリー:Wash me thoroughly
ウィリアム・バード:Civitas
ウィリアム・ホースリー:There is a green hill far away
アントニオ・ロッティ:Crucifixus(6声)
ジョン・アイルランド:Greater love hath no man
ジョン・シュタイナー:God so loved the world
エドワード・ミラー:When I survey the wondrous cross
フランス伝承:Now the green blade riseth
サミュエル・セバスティアン・ウェスリー:Blessed be the God and Father
T. フレデリック・H.キャンドリン:King of Glory
リラ・ダヴィディカ:Jesus Christ is risen today
エルガー:Light of the World
Christus vincit | Laudes Regiae (arr. Martin Baker)
トゥルヌミエール作曲、デュリュフレによるトランスクリプション:‘Victima Paschali’にもとづくコラール即興曲
ダニエル・ハイド(指)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジcho
マシュー・マルタン&ポール・グリーリー(Org)

録音:2021年6月28-29日、7月1-2日、キングス・カレッジ、ケンブリッジのチャペル
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団による、イースターのための合唱曲集。バード、ロッシーニ、そして20世紀半ばの合唱作品の傑作までが網羅されてい ます。最後に収録されているのは、デュリュフレによる師匠トゥルヌミエールの作品のトランスクリプション(オルガン作品)。チャペルの壮麗なオルガンの音色が、 KGSレーベルのこだわりの音質で聴けるのもうれしいところです。

NEOS
NEOS-12206(1CD)
「モザイク」〜イランの音波の視点
セイエド・シナ・サデグポア(b.1977):ソプラノと混合アンサンブルのための室内楽作品集

(1)「アヴァズI」(2015) 〜Sop, Hrp, Hr, ワイン・ボトルのための
(2)「リラ」(2013)〜Sop, バスCl のための
(3)「ドゥルファラク」(2012) 〜プリペアド・ピアノのための
(4)「ファーシュ」(2017)〜2Hr, Trp, Trb, タール, ウード, トンバク, Vc, 2Sop のための
(5)-(14)「ゼンダニエ・ヴァゼーハ」(2012) 〜Sop, Trb, Vc, Pf, Perc のための
(15)「チャハルガー」(2008) 〜チェロとプリペアド・ピアノのための
(16)「アヴァズII」(2016) 〜Hrp, Hr, Cl, 話し声, ワイン・ボトルのための
(17)「デラクテ・シブ」(2019) 〜Hrp, Vc, サイド・ドラム, クロタル, Sop のための
ガラレー・バジリザデー (S)
サイエー・ソデイフィ (S)
アザデー・アミリ(タール)
ダナ・バラク(Cl)
ザビーネ・ブッフマン(Vc)、
カルロ・アイゼンマン(Trb)
ヘンリケ・ゲニーザー(Trp)
ミヒャエル・ホフマン(Hrn)
エヴェレット・ホプフナー(P)
サスキア・クリーマン(Perc)
チン=ティン・ルー(Hrn)
マリヤム・モラ(トンバク)
マルティン・シュマルツ(P)
レア・ヴィルツ(Hrp)
レイラ・ザヒレディニ(ウード)

録音:2012年12月14日フランクフルト、2020年3月7日フランクフルト、2020年8月31日テヘラン
セイエド・シナ・サデグポアはイラン出身の作曲家で現在、フランクフルトとテヘランで活動しています。当初、母国のテヘラン 音楽院でクラリネットを学び、地元のRSOで奏者として活動していたが、作曲に転向、フランクフルト大学でセヴェ ン・ヴァン・デ・キップに作曲を学んだ。彼の作風はイランの伝統音楽の要素とヨーロッパ前衛音楽を融合しようとするもので全 体に調性的、旋法的な響きと、ゆったりした静かな旋律が支配するリリカルなもの。イランの伝統楽器ウード(リュート属の撥弦 楽器)、トンバク(皮製膜質打楽器)にプリペアド・ピアノ、さらにはワインの瓶そして西洋の楽器、声楽が加わり、ワールド・ミュー ジック系の実験音楽といった趣きの音楽が展開する。

Da Vinci Classics
C-00585(1CD)
シノーポリ:室内楽&合唱作品集
無伴奏合唱のための「夜が更けるのもつかの間」
弦楽五重奏のための「音色」
ソプラノと弦楽五重奏のための「空(シューニャター)〜 主題と変奏」
弦楽四重奏のための「ペヴェレッリの楽園の樹のために」
磁気テープのための「イソリズムU」
ソプラノとピアノのための「叙情詩」
ソプラノとピアノのための「子供のための哀歌」
テノールとピアノのための「逃避」
合唱のための「我が民よ」
3声のための「3つの連祷」
ピアノのための「バレエ組曲」
ピアノのための「モメント」
ピアノのための「コラール」
クララ・ポリート(S)、ガリーナ・オフチニコワ(S)、アルベルト・ムナフォ・シラグサ(T)、フランチェスコ・アッレグラ(P)、ヴィンチェンツォ・ベッリーニ弦楽五重奏団、コーロ・リリコ・シチリアーノ、フランチェスコ・コスタ(指)

録音:2022年1月、グラヴィーナ・ディ・カターニャ(イタリア)
「アイーダ」の演奏中に倒れそのまま帰らぬ人となったイタリアの名匠ジュゼッペ・シノーポリ(1946-2001)の突然の逝去から20年が経過した今、その「作曲家」としての功績を世に示す非常に興味深い録音がダ・ヴィンチ・クラシックスから登場!
「作曲家シノーポリ」としては1981年にバイエルン国立歌劇場で初演された歌劇「ルー・ザロメ」が代表作として知られていますが、その他の作品に接する機会は決して恵まれているとは言えないだけに、没後20年記念の意味合いも持つ本盤の登場はシノーポリ・ファン要注目であり、その作曲技法を知るための貴重な資料ともなることでしょう。
指揮者、作曲者であると同時に心理学者と脳外科医、さらには考古学者でもあったシノーポリ。1960年代から70年代にかけて生み出された若き日の"作曲家シノーポリ"の芸術にご注目下さい。
Da Vinci Classics
C-00564(1CD)
ファルチ:詩的な時間〜声楽とフルートのための音楽
テノール、フルートとピアノのための「朝の歌」
ナレーター、ソプラノ、テノールとピアノのための「ポリコルドン」
テノールとピアノのための「歌のアルバム」
フルートとピアノのための「子守歌)
テノール、ソプラノとピアノのための「詩的な時間」
ローサ・リッチオッティ(S)、
カン・シン・モ(T)、ジャン=ルカ・ペトルッチ(Fl)、パオラ・ピサ(P)、マルコ・フランチェスカンジェリ(ナレーター)

録音:2001年3月、スタジオ・ヴァルドム(ローマ、イタリア)
イタリア、ウンブリア州南部のテルニ出身で同地とローマで研鑽を積み、1877年からはサンタ・チェチーリア音楽院で合唱、和声、作曲の教授を務め、1902年から1916年までは院長という大役を担ったスタニスラオ・ファルチ(1851-1922)の貴重な作品集。
ファルチは3作のオペラを書き、中でも1899年に初演された「タルティーニ、または悪魔のトリル」が最も知られています。

Raumklang
RKAP-10122(1CD)
マスタークラス〜カール・ライネッケと彼の生徒たち
ライネッケ:春が来ると Op.68-3
ブルッフ:朝の歌 Op.48/1
ヤナーチェク:4つの男声合唱曲
ライネッケ:Geleit Op.97-1
チャドウィック (1854-1931):マルガリータ
エセル・スマイス(1858-1944):「フェット・ガランテ」より「ソウルズ・ジョイ,ナウ・アム・ゴーン」
ライネッケ:Mailied Op.158
グリーグ:「男声合唱のためのアルバム Op.30」より
チュルリョーニス(1875-1911):闇の日、Ten,kur Nemunas banguoja
スヴェインビョルンソン(1847-1927):星へ
ライネッケ:Feur her! Op.41-2、Scolie Op.115-4
スタンフォード:「男声のための4つのパートソング」より
サリヴァン:「7つのパートソング」より
ライネッケ:おやすみ Op.187-3
アマルコルド〔ヴォルフラム・ラットケ(T)、ロベルト・ポーラース(T)、フランク・オツィメク(Br)、ダニエル・クナウフト(Bs)、ホルガー・クラウゼ(Bs)〕

録音:2018年10月、2020年9月
バッハが音楽監督(カントル)を務めたことでも知られるライプツィヒ聖トーマス教会少年合唱団の元メンバーたちによって1992年に結成されてから、30周年を迎えた男声ヴォーカル・アンサンブル、アマルコルド。ドイツを代表するグループとなった彼らが、カール・ライネッケとその生徒たちによる男声合唱作品を収録しました。
メンデルスゾーンやシューマンに師事したライネッケは、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスOの楽長となり、35年間指揮者として活躍。またライプツィヒ音楽院の教授にも就任し、42年間作曲を教え、このアルバムでも収録されている、ブルッフ、ヤナーチェク、そしてグリーグなどの多くの門下生を育て上げ、当時のライプツィヒで最も影響力のあるアーティストの一人でした。ライネッケ自身も多くの作品を残しており、その作品からはドイツ・ロマン派の影響を色濃く感じることが出来ます。

Avie
AV-2517(1CD)
ストレンジャー〜ニコ・ミューリー(b.1981):テノールのための作品集
1-7. ストレンジャー
8. Lorne Ys My Likinge
9-10. インポッシブル・スィングス
ニコラス・パーン(T)、ブルックリン・ライダー(1-7)、レジナルド・モーブリー(カウンターテナー、8)、リサ・カプラン(P、8)、コリン・ヤコブセン(Vn、9-11)、エリック・ヤコブセン((指)9-11)、ザ・ナイツ(9-11)

録音:2021年5月28日、オクターヴェン・オーディオ(ニューヨーク、1-7)、2021年7月、ローガン・コンサートホール(シカゴ、8)、2021年10月16日、ザ・パワー・ステーション(ニューヨーク、9-10)
「世界で最も注目に値する歌手の一人」(ボストン・グローブ紙)と評され、これまでにグラミー賞に二度ノミネートされているテノール歌手、ニコラス・パーン(ニコラス・パン)によるニコ・ミューリー作品集が登場です。ニコ・ミューリーは、フィリップ・グラスやビョークなどの様々なジャンルのミュージシャンとコラボレーションしており、今最も人気のある現代作曲家の一人で、パーンとのこのアルバムは、ミューリーが2020年のフィラデルフィア室内楽協会のために企画したことから始まりました。テノールと弦楽四重奏のための連作歌曲である「ストレンジャー」では移民をテーマとして、移民者へのインタヴューや手紙をテキストにしています。
カーネギーホール、ロンドンのヴィグモアホール、メトロポリタン美術館など世界の主要なホールに出演し、モンテヴェルディから現代作曲家の作品まで驚くほど広いレパートリーを誇る注目のテノール歌手ニコラス・パーン。彼は、2010年にはシカゴで声楽の演奏と研究を行う機関、コラボレイティヴ・アーツ・インスティテュート・イン・シカゴ(CAIC)を共同設立し、芸術監督を務めています。また2016年には、バッハ・コレギウム・ジャパンに初登場し、好評を博しました。2017年と2020年にはグラミー賞の「最優秀クラシック・ソロ・ボーカル・アルバム」にノミネートされています。

DUX
DUX-1841(1CD)
ピオトル・マシンスキ(1855-1934):歌曲集
Dzieqicze brzozy Op.68/2つの歌 Op.68/私は涙を流した Op.59/Renegat. Ballada Op.18/バグパイパーの歌 Op.20/3つの歌 Op.48/Dzwonki polne Op.41/一瞬/Z wiosennych strof/ドゥナイェツ川 Op.26/3つの歌 Op.58/Przez waly chmur Op.51-2
リリアンナ・ザレシンスカ(Ms)、
ヨランタ・プシュチュウコフスカ=パウリク(P)

録音:2021年6月-9月、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
ワルシャワ生まれの作曲家、ピオトル・マシンスキ(1855-1934)による歌曲集が全曲世界初録音で登場です。マシンスキは、スイスでポーランドの作曲家であり指揮者であったジグムント・ノスコフスキに師事しました。その際ノスコフスキが指揮するボーダン合唱団をアシスタントとして指揮する機会に恵まれ指揮者としてのキャリアをスタートさせました。ワルシャワに戻るとワルシャワ歌唱協会「リュート」を設立し、その合唱団のために作曲を行うなどポーランドの声楽の発展に貢献しました。
メゾ・ソプラノのリリアンナ・ザレシンスカは、ワルシャワで生まれウィーン国立音楽大学で学びました。また、ブリュッセルの王立音楽院でも学びました。ポーランド及び海外の国際声楽コンクールで優勝しており、2011年にはケルンで行われた国際声楽コンクールで最優秀賞を受賞しています。その後、世界各地の音楽祭や演奏会などで活躍しています。
DUX
DUX-1776(1CD)
水彩
ルドミル・ルジツキ:水彩 Op.16-6、「The cycle Orphan」より4つの歌 Op.12、私の心の夜明けについてのおとぎ話 Op.16-3、海にて Op.9-2、夜想曲 Op.9-8、おとぎ話 Op.51-1、私が遠くに行くとき Op.9-1、あ…あ…二匹の猫、オペレッタ「観覧車」より楽園の鳥、リング,リトル・ベル,リング、歌劇「カサノヴァ」よりCaton Song、銀の涙が静かに流れている Op.9-3、あなたの唇 Op.51-2
グラジナ・バツェヴィチ:薔薇、10世紀からの3つのアラビアの歌、話しかけて、別れ、その夜、シャドウ・ライン、大きく澄んだ水の上、ベル・アンド・スモール・ベルズ、頭痛、小さなかささぎ
ヨアンナ・フレシェル(S)、
バルトゥオミェイ・コミネク(P)

録音:2021年9月22日-24日、10月31日-11月1日
ポーランドを代表する作曲家ルドミル・ルジツキとグラジナ・バツェヴィチによる歌曲集。ルジツキはワルシャワ音楽院の教授の息子として生まれ、作曲をフンパーディンクに師事しました。シマノフスキなどと新しい音楽を出版し広めるために「若きポーランド」といわれる組織を結成しました。バツェヴィチは、ナディア・ブーランジェの薫陶を受け、ポーランド国内外に知られた最初の女性作曲家です。
ソプラノのヨアンナ・フレシェルはショパン音楽アカデミーでヤドヴィガ・ラッペに師事しました。彼女はシマノフスキ国際コンクールで3位を獲得するなど数々のコンクールで受賞しています。このアルバムでも透き通るような美しい歌声を披露しています。
DUX
DUX-1813(1CD)
ロマンティック・デュエット
ヤン・カルウォヴィチ:心の涙、ニェメンの川に
ミェチスワフ・カルウォヴィチ:Uplywa dzien
ヴワディスワフ・ジェレンスキ:Tedy lecial ptaszek、
 舟歌
ヴィエニャフスキ:さすらい人の夜の歌、
 五月の歌、Viel vogel sind geflogen
メンデルスゾーン:夕べの歌
フォーレ
:この世ではどんな魂も Op.10、
 タランテラ
ショーソン:夜 Op.11-1、
 目覚め Op.11-2
ロッシーニ:魚、ヴェネツィアの競艇
ポーリーヌ・ヴィアルド:ハバネラ
ユスティナ・レチェニェディ(S)、
アンナ・ラジェイェフスカ(Ms)、
クシシュトフ・トシャスコフスキ(P)

録音:スタジオ52(ポーランド、ワルシャワ)
ロマン派の作曲家たちの作品を中心にしたソプラノとメゾ・ソプラノによるデュエット集。1800年から1900年にかけて音楽のみならず詩、演劇、絵画などあらゆる芸術文化が急速に発展しました。音楽もそれらの影響を受けて急速な進化を遂げており、たくさんの名曲が誕生しています。
ソプラノのユスティナ・レチェニェディは、ワルシャワでヴァイオリンと声楽を学び、国内外の声楽コンクールで入賞しました。現在はポーランド王立オペラのソリストとしても活躍しています。メゾ・ソプラノのアンナ・ラジェイェフスカは、ワルシャワの音楽アカデミーで研鑽を積み、2012年にはザルツブルク音楽祭、2017年にはスカラ座に出演するなどヨーロッパを中心に活躍しています。
DUX
DUX-1810(1CD)
パデレフスキ:歌曲集
イグナツィ・ヤン・パデレフスキ3つの歌 Op.7
3つの歌 Op.18/12の歌 Op.22
エヴァ・トラッチ(S)、
ヤクブ・ボルギエル(Br)、
ヤクブ・シュミット(Bs)、
スタニスワフ・ナピエラワ(T)、
グジェゴシュ・ビエガス(P)他

録音:2021年10月26日-28日
政治家としてそしてピアニストとして知られているイグナツィ・ヤン・パデレフスキによる歌曲集。彼の作品は、ポーランドの首相を務めたり、ピアニストとして大成功したことを考えるとそれほど知られていません。特にこのアルバムに収録されている歌曲は現在ではあまり演奏される機会がありませんが、当時のヨーロッパの音楽の変化が読み取れる貴重な録音となっています。

CAvi music
85-53147(2CD)
モーツァルト:大ミサ曲 ハ短調 K 427(H.C.ロビンス・ランドン版)、
レクイエム ニ短調 K 626(フランツ・バイヤー版)
フォルカー・ヘンプフリンク(指)、
ケルン・カントライ、
ガブリエーレ・ヒールダイス(S)、アリソン・ブラウナー(Ms)、マルクス・ウルマン(T)、マルクス・フォルペルト(Bs)、ヨハン・クリスティアン・バッハ・アカデミー、インゲボルク・シェラー(リーダー)

録音:2006年3月25日、リンブルグ大聖堂(ライヴ)
フォルカー・ヘンプフリンクによって創立されたケルン・カントライがリンブルグ大聖堂で行った40周年を記念した演奏会を収録。バロックから現代作品、アカペラからオラトリオまで様々な作品を美しいアンサンブルで聴かせてくれるケルン・カントライによる渾身のモーツァルトをお楽しみください。
CAvi music
85-53229(1CD)
モダン・タイムズ
シュレーカー:情熱的な小男、愛はどのようにあなたのもとへやってきたのか
ハンス・ガル(1890-1987):5つの歌曲 Op.33
ゴルトシュミット(1903-1996):クリスティアン・モルゲンシュテルンの詩による2つの歌 Op.27
アイスラー
:クリスティアン・モルゲンシュテルンの詩による「絞首台の歌」 より
コルンゴルト:道化の歌 Op.29
ツェムリンスキー:12の歌曲 Op.27より
アイスラー
:6つのバラード Op.18より
ヴィルヘルム・グロス(1894-1939):ベンケルとバラード Op.31
クリスティアン・イムラー(Br)、
ヘルムート・ドイチュ(P)

録音:2011年1月(ミュンヘン)
2001年にパリのナディア&リリ・ブーランジェ・コンクールで優勝したバリトン、クリスティアン・イムラー。日本でもバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演などでご存知の方も多いでしょう。12年にわたってヘルマン・プライの伴奏も務めていた歌曲伴奏の名手中の名手、ヘルムート・ドイチュの極上の伴奏に乗せて、20世紀の独墺歌曲を歌っています。

Tactus
TC-920290(2CD)
ブルーノ・マデルナ:オペラからの組曲「ヒュペーリオン」 アネット・マリウェザー(S)、
アンジェロ・ペルシキッリ(Fl)、
アウグスト・ロッピ(Ob)、
カルメロ・ベネ(朗読)、
ミラノRAISO&cho、
ヴィットリオ・ロゼッタ(合唱指揮)、
マルチェッロ・パンニ(指)

録音:1981年10月16日
ブルーノ・マデルナ(1920-1973)は、イタリアの作曲家兼指揮者で、作曲をモンテヴェルディやヴィヴァルディの校訂者としても有名なジャン・フランチェスコ・マリピエロに師事し、指揮をヘルマン・シェルヘンに師事しました。彼が全身全霊を傾けたオペラ作品「ヒュペーリオン」はドイツの思想家フリードリヒ・ヘルダーリンの書簡体小説が基になっています。

KLARTHE
KLA-025(1CD)
パトリック・ブルガン(1960-):レクイエム マリオン・デ ルクー ル(Ms)、ル イーズ・マルシア(Cl)、ポー ル・ラマルク(Sax)、ファブリス・ビアン( チェロ)、ヴァンサン・グラッピー( オル ガン )、ジャン =クリストフ・ガルニエ(Perc)、リオネル・ルフォルニ(Perc)
ミクロコスモス室内cho、ロイク・ピエール(指)

録音:2015年7月4-12日/デカール&2015年11月4日/ブロワ大聖堂
合唱作品を数多く出かけるパトリック・ブルガンが「レクイエム」を作曲!この作品ではクラリネット、サクソフォン、打楽器など「レクエイム」のイメージからは想 像もできない斬新な楽器選択が最大の魅力。現代感覚満点の独自の世界が広がります。 (Ki)
KLARTHE
KLA-030(1CD)
「フレンチ・キス」
(1)ロウ:「踊りあかそう(I could have danced all Night)」
(2)バーンスタイン:「なんて幸せな私たち!(Oh, Happy we !)」
(3)バーンスタイン:「着飾ってきらびやかに(Glitter and be Gay)」
(4)バーンスタイン:「素敵な気持ち(I feel Pretty)」
(5)ロジャース:「もしも私が愛したら(If I Loved You)」
(6)ムーア:「柳の歌(Willow Song)」
(7)バーンスタイン:「いっしょに夢を見よう(Dream with me)」
(8)ソンドハイム:「覚えているわ(I Remember)」
(9)アーレン:「虹の彼方に(Somewhere over the Rainbow)」
(10)バーンスタイン:「ちょっと恋して(A Little bit in Love)」
(11)ソンドハイム:「緑の鳥(Green Finch and Linnet Bird)」
(12)ロイド=ウェバー:「愛は死なず(Love Never Dies)」
(13)チャーチル:「いつか王子様が(Un Jour mon Prince viendra)」
(14)バーンスタイン:「トゥナイト(Tonight)」
フルール・ミノ(S)、
ケヴィン・アモス(P)
(2)(14)ジュリアン=カルロス・エケヴェリー(T)、
(2)(5)(7)(12)(14)ジェニファー・ハーディー(Vc)

録音:2015年11月23-25日/フランス
『キャンディード』『ウエスト・サイド・ストーリー』『オペラ座の怪人』『マイ・フェア・レディ』などの名作ミュージカルの中から最も美しい作品を集めたのが当 アルバム「フレンチ・キス」。著名な文学作品に触発され書き上げたこれらの作品は、今もなお色あせることなく強い魅力を放ちます。魅惑のソプラノ、フルール・ ミノが情感豊かな表現で歌い上げます。

BIS
BISSA-2590(1SACD)
ウロ・クリグル(1978-):合唱作品集
(1)「水は(Vesi ise)」〜合唱とエレクトロニクスのための(2015)
(2)「湖は荒れ始めた(And the Sea Arose)」〜合唱と弦楽のための(2019)*
(3)「だが、常に上を向け(Aga vaata aina ules)」〜アカペラ合唱のための(2019)
(4)「液体が変化する(liquid turns)」〜合唱とエレクトロニクスのための(2020)
エストニア・フィルハーモニック室内cho
タリン室内O *
カスパルス・プトニンシュ(指)

録音:2021年8月16-21日メソジスト教会(タリン、エストニア)
タリン生まれのウロ・クリグル(1978-)は、活気に満ちたダイナミックな表現の音楽で注目され、21世紀エストニアの音楽を作曲家と して注目されています。彼はロックとジャズ・アンサンブルのキーボード・プレーヤーとアレンジャーを10代で経験した後、エストニア音楽アカデミーとウィーン国 立音楽大学で学びました。ジャズ、ポスト・ミニマリズム、ソノリズムなどの影響も受けた広い領域の技法と語法による作品を発表。国内とドイツ、オーストリア、チェ コ、ラトビア、ウクライナといった各国の音楽祭で演奏されてきました。クリグルは、今も、実験的音楽グループとロックバンドのメンバーとして活動しています。
このアルバムの3つの曲は、クリグルがエストニア・フィルハーモニック室内合唱団のコンポーザー・イン・レジデンスだった2019年から2020年の間に作曲 された作品です。3作は、共通のコンセプト(「水」「光」「霊」)と音楽素材のリサイクルという点で繋がる「三部作」とみなされ、エストニア・フィルハーモニック 室内合唱団と指揮者プトニンシュ(1966-)のために彼が初めて作曲した「Vesi ise(水は)」は、共通する「旅」への「前奏曲」の役割を担っています。
「Vesi ise(水は)」は、作曲者のクリグルが「瞑想習慣とコンサート・ミュージックの中間領域に位置する」と語る作品です。エストニア・フィルハーモニック室 内合唱団の委嘱を受け、特定のテクストのないまま作曲され、初演の数週間前になって、エストニアのシュルレアリスム詩人、イルマル・ラーバン(1921-2000) の詩が歌詞として追加されました。
「And the Sea Arose(湖は荒れ始めた)」は、「水」「イエス」「聖ペテロ」を主役とする「小劇」を思わせる作品です。『ヨハネによる福音書』(6章18節) (「強い風が吹いて、湖は荒れ始めた」)と『マタイによる福音書』(14章29節?32節)をヘディ・ロスマ Hedi Rosma が編集した英語のテクストが使われて います。
「Aga vaata aina ules(だが、常に上を向け)」は、「われわれを囲む物理的世界とわれわれの内にある哲学的世界を結ぶ」をコンセプトにエストニアの哲学 者ウク・マシング Uku Masing の『Vaatlusi maailmale eoloogi seisukohalt(神学者の視点による世界の観察)』の文章をヘディ・ロスマがアセンブル したテクストが歌われます。〈Hingamisi(呼吸)〉〈Oo on pime(夜は暗い)〉〈Puud aina kasvavad(木々は育つ)〉〈Ainuski pilv ei tule tagasi(雲 は戻らない)〉〈Lahkuda onnidest (小屋を離れろ)〉〈Kui canasta raagiti tuulest(むかし風のことを話したとき)〉の6楽章の作品です。
「liquid turns(液体が変化する)」は、この2つの作品のテクストと音楽の断片を抽出して「新たな全体」として再創造した作品です。IRCAM とエストニア・ フィルハーモニック室内合唱団の委嘱で作曲され、「液体が変化する - 融解と凝固」を表す「凍った川のフィールド・レコーディング」と「氷の溶ける音と水の凍 る音の録音」を素材とするコンピューター・ミュージック・デザインを IRCAM のカルロ・ラウレンツィが担当しました。 (Ki)

la musica
LMU-029(1CD)
ラ・ルクレツィア
ヘンデル:カンタータ第145番「おお、永遠の神々よ」HWV145
同:カンタータ第139番「ニンフさん、牧人さん」HWV139b
同:カンタータ第103番「ああ、そっとしておいて傷つけないで」HWV103
ポルポラ:カンタータ「おお、それが私の心なら」S.74
ヴィヴァルディ:カンタータ「泣き、嘆き」RV676
カルロ・ヴィストーリ(C.T)
レ・スタジオーニ【パオロ・ザンズ(チェンバロ、指揮)、マルコ・フレッツァート(Vc)、シモーネ・ヴァッレロトンダ(テオルボ)】

録音:2021年
1987年スペイン出身のカウンターテナー歌手カルロ・ヴィストーリ。ガーディナーのヘンデル「セメレ」やクリスティとレザール・フロリサンの「イタリアの庭で」 の録音で安定感のある美声で注目されています。そのヴィストーリ待望のソロ・アルバム登場。
彼の十八番ヘンデルをたっぷり味わえるのも大歓迎。ヘンデルのカンタータはライバルのバッハと異なりオペラのように伸びやかなメロディが魅力ですが、ヴィス トーリは、ある時はドラマティックに、ある時は甘く官能的なまでの美しさで表現。チェンバロ、チェロ、テオルボによるレ・スタジオーニの味わい深い伴奏がいろど りを添えています。

KLARTHE
KLA-140(1CD)
ロッシーニ:フランス語歌曲集
昔の女へのアリエッタ(J.J.ルソー詞)
村人のアリエッタ(J.J.ルソー詞)
チロルの孤児(E.パチーニ詞)
ゾラの歌(E.デシャン詞)
北京での恋(E.パチーニ詞)
希望なき愛(E.パチーニ詞)
世を去る人の枕元で(E.パチーニ詞)
さらば人生よ(E.パチーニ詞)
グラナダで(E.パチーニ詞)
見捨てられた魂(C.ドラヴィーニュ詞)
ポンパドゥール、高名なコケット(E.パチーニ詞)
マルゲリートの伝説(N.シンバル詞)
ニース(E.デシャン詞)
子供たちのねんね(E.パチーニ詞)
赤ん坊の歌(E.パチーニ詞)
メロディ・ルルジアン(S)、
ジュリオ・ザッパ(P)

録音:2021年8月/スタジオ・アリス(マンテレ)
ありそうであまりないロッシーニ歌曲集の録音の登場。それも大半が晩年に書き溜めた「老いのいたずら」からのもので、フランス語詩に付けられているのも注 目です。
ロディ・ルルジアンはアルメニア人の父とスペイン人の母の間に生まれたフランスのソプラノ。美しい声質でオペラの世界でひっぱりだこのですが、歌曲も驚きの 巧さ。古典風、スペイン風、さらには中国風のものまでロッシーニ一級のメロディを、歌ごころに満ちた美声で聴かせてくれます。 (Ki)
KLARTHE
KLA-016(1CD)
ヒナステラ:作品集
(1)2つの歌曲 Op.3
(2)5つのアルゼンチン民謡集 Op.10
(3)ある農園での一日 Op.11
(4)パンペアーナ第2番Op.21
(5)チェロ・ソナタ Op.49
(6)ガブリエル・シヴァク(1979-):3つの夢のような瞬間
(1)(2)(3)(6)マヤ・ビリャヌエバ(S)、
(4)(5)(6)パトリック・ランゴ(Vc)
ロマン・ダヴィド(P)

録音:2016年/パリ
ソプラノのマヤ・ビリャヌエバ、チェロのパトリック・ランゴ、ピアニストのロマン・ダヴィドがヒナステラの作品を録音しました。パンパの伝承音楽をもとにした2 つの歌曲から妻でチェリストのオーロラ・ナトラに捧げたソナタのモダンな響きまでヒナステラの魅力が凝縮されたアルバムです。最後にはヒナステラから影響を受 けたガブリエル・シヴァックの「3つの夢のような瞬間」の世界初録音を収録しております。 (Ki)

H.M.F
HMM-902267(1CD)
ブリテン:イリュミナシオン
ブリテン:「イリュミナシオン」 op.18(高声と弦楽オーケストラのため
「セレナード」 op.31(ホルン、テノールと弦のための、1943年)
「ノクターン」 op.60(テノール、6つのオブリガート楽器と弦楽のための、1958年)
アンドルー・ステイプルズ(T)
クリストファー・パークス(Hrn)
スウェーデンRSO、
ダニエル・ハーディング(指)

録音:2018年3月、2019年5月ベルワルト・ホール(ストックホルム)
ハーディングが、ブリテンによる、(弦楽)オーケストラ伴奏歌曲を録音しました。ハーディングといえば交響曲はもちろん、声楽付きの管弦楽やオペラ(ブリテン のねじの回転も含む)でもその手腕を発揮しているのは誰もが知るところ。ここでも、故郷の作曲家の作品を、手兵スウェーデン放送響の多彩な音色を駆使して、 作品の魅力を120%引き出しています。歌うのは、1979年ロンドン生まれのテノール、アンドルー・ステイプルズ。ロイヤル・オペラ・ハウスでデビューしたのち、 ラトル指揮のベルリン・フィルやウィーン・フィルなどとも共演、演奏会やオペラ、リサイタルで活躍する存在で、重すぎず品格ある響きはどこかピーター・ピアー ズを思い起こさせる瞬間もあるようで、非常に魅力的です。さらに、フォトグラファーとしてもセンスある写真を多数撮影している存在です。
「イリュミナシオン」は、ランボーの詩によるもの(原語のフランス語で歌われる)。ブリテンは、この詩についてvisions of heaven(天国の光景)と語ってお り、詩が含有する世界を見事な書法で華麗に音化しています。ハーディングが器楽から引き出す音色がとにかく極彩色で高精度。素晴らしい出来栄えです。「セレ ナーデ」ではホルンのクリストファー・パークスのソロが光ります。クリストファー・パークスは1981年ドンカスター(イギリス)生まれ。はじめにコルネットを習っ たあと、7歳でアルトホルン(イギリスではテナーホルン)をはじめ、15歳でフレンチホルンに転向。ロンドン・フィルのホルン奏者を務めたのち、2007年にロイ ヤル・フィルの首席奏者に就任。2010年からはスウェーデンRSOで首席奏者を務めています。「ノクターン」は8曲からなり、それぞれの詩は英国を代 表する詩人(あるいは作家)のものが採用されています。詩の素晴らしさもですが、各曲で、ファゴットやハープ、ホルン、ティンパニ、コールアングレ、フルートや クラリネットのオブリガート楽器が活躍するのもまた聴きどころの作品。ここではスウェーデン放送響のメンバーたちによる素晴らしいアンサンブルをお楽しみいた だけます。1975年生まれのハーディングが、ここにきてさらに充実していることを感じさせると同時に、作品についての明確なヴィジョンを持っていることが、音 からも実によく伝わってくる、秀逸な演奏です。 (Ki)

Solo Musica
SM-380(1CD)
NX-B0
ソプラノのための歌曲集
第1部【VIERGE 若き処女】
フェリス・アンネ・レイエズ・マカヒス:La Vierge de Cluny - Chant d'une Femme
オネゲル:歌劇「ジューディト」H. 57b- 第1部 祈り
シェーンベルク:4つの歌 Op. 2 - 第2曲 ぼくにあなたの金色の櫛をください
リリー・ブーランジェ:空の開けたところ- 第5曲 ぼくのベッドの裾のところに
第2部【SIRENE 水の精シレーヌ】
オネゲル:. 2つのアリエルの歌 H. 48b - 第1曲 来て、この黄金の砂浜に
「小さな人魚」より3つの歌 H. 63
  No. 1. Chanson des Sirenes
  No. 2. Berceuse de la Sirene
 No. 3. Chanson de la Poire
ヒンデミット:8つの歌 Op. 18より
 No. 1. Die trunkene Tanzerin
 No. 3. Traum
第3部【HEROINE 女主人公】
ヴァイル:ナナの歌
アレクサンダー・ヴァーゲンドリステル(1965-):ヨハンナ・ダークの4つのスピーチ - 第2曲 Die schaukel
ヴァイル:ユーカリ
メシアン:ハラウィより
 No. 1. La ville qui dormait, toi
 No. 5. L'amour de Piroutcha
ショーソン(1855-1899):シェイクスピアの歌 Op. 28第3曲 オフェーリアの歌
R・シュトラウス:6つの歌 Op. 67より
 No. 1. Wie erkenn' ich mein Treulieb vor andern nun?
 No. 2. Guten Morgen, 's ist Sankt Valentinstag
 No. 3. Sie trugen ihn auf der Bahre blos
リーム(1952-):オフィーリアの歌
吉田文(1992-):Requiem para un nin?o - Cancio?n de cuna eterna-(『子供へのレクイエム』〜永遠の子守唄〜)
ヨゼフィーネ・コンスタンツェ・ゲーマン(S)
マリオ・ヘリング(P)

録音:2020年12月18-20日、2021年5月21-22日
ハノーファーでチリ出身の家族に生まれ、近年ドイツの歌劇場で活躍が目覚ましいソプラノ、ヨゼフィーネ・ゲーマンのデビュー・アルバムは、女性の力とその復 権をコンセプトとしたアルバムになっています。きっかけはゲーマンが目にした美術館のポストカードで、 そこに描かれていたフリーダ・カーロやポーラ・モーダーソン =ベッカーらの自画像を通して、さまざまな女性の自己表現のあり方に気付きました。 ゲーマンはこのアルバムを4つの展示室を持つ美術館に例え、聖書における処女性を表現した「Vierge」、神秘的な歌声で人を惑わす「水の精」、主人公 となった女性たち、シェイクスピアのオフィーリアのイメージ...と順にめぐってゆきます。アルバムの最後は神戸に生まれヨーロッパを拠点に活動する吉田文の作 品で締めくくられています。

ALPHA
ALPHA-856(1CD)
シューマン、イェルク・ヴィトマン: 歌曲集
シューマン:「ヴィルヘルム・マイスター」による歌曲集 Op. 98a より
 II. 竪琴弾きのバラード/ IV. 涙と共にパンを食べたことのない者は/ VI. 孤独に身をゆだねる者は/VIII. 戸口に忍び寄り
 レーナウの6つの詩とレクイエム
イェルク・ヴィトマン(1973-):DAS HEIsE HERZ 世界初録音
クリスティアン・イムラー(Bs-Br)
アンドレアス・フレーセ(P、T)

録音:2020年9月、11月マルクス・シティックス・ザール、ホーエネムス、オーストリア
バッハ・コレギウム・ジャパンとの共演でも知られるドイツのバス=バリトン歌手クリスティアン・イムラーが歌う、シューマンとヴィトマンの歌曲集。 持ち前の滑らかな声と豊かな歌唱力で、作品の世界を奥深く表現しています。現代最も多忙な作曲家の一人イェルク・ヴィトマンが、ドイツ の詩人クレメンス・ブレンターノやクラブント、ハインリヒ・ハイネ、子供の不思議な角笛などの詩に曲をつけ、2018年に初演された「DAS HEI sE HERZ (「燃ゆる心」の意)」は、今回が初録音。ピアニストのアンドレアス・フレーセがトラック18で1フレーズだけ、美しいテノールでハーモ ニーを重ねています。

FUGA LIBERA
FUG-793(1CD)

NYCX-10321(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ジョン・ケージ:フォー・ウォールズ〜マース・カニングハムの振り付けによる舞踏劇の音楽、ピアノ・ソロと声のための
初演:1944年ニューヨーク
アレクセイ・リュビモフ(P)
マリアンヌ・プスール(S)

録音:1994年7月8日24時-9日1時
ロッケンハウス室内楽音楽祭、オーストリア
初出:2002年、Long Arms Records Moscow

※国内仕様盤日本語解説…山崎浩太郎
ジョン・ケージがチャンス・オペレーションによる作品を発表する前、1944年にマース・カニングハム振り付けによる舞踏劇のために書いた 「フォー・ウォールズ」。カニングハムの「演奏の容易なもの」というリクエストもあったとされますが、ピアノは白鍵のみを使用して演奏するように作 曲されており、9曲目にあたる「VII」のみ、カニングハムによる詞をソプラノがソロで歌います。演奏はケージのスペシャリストであり、1992年以 降コンサートやダンサーとのコラボレーションでこの作品を度々演奏してきた、アレクセイ・リュビモフ。1994年のロッケンハウス音楽祭で、真夜 中の12時から行われたというライヴの記録です。深淵を覗くような静寂と、暴力的なまでの激しい動きを行き来するその響きは、「フィリップ・ グラスやアルヴォ・ペルトのスタイルと、ミニマリズム全体を予見する」(リュビモフ)という美しさと刺激に溢れています。2002年にモスクワのレーベ ルからリリースされたアルバムの再発売で、プロデュースはリュビモフ自身です。

オクタヴィア
OVCL-00784(1SACD)
税込定価
2022年6月22日発売
夢と眠りの先にあるもの
シューベルト:魔王 D328作品1
 歌曲「白鳥の歌」D957より 「影法師」
R.シュトラウス:秘密の誘い 作品27-3
 夜 作品10-3
ヴォーン=ウィリアムズ:沈黙の昼下がり/疲れた
バーバー:軍隊が聞こえる
デュパルク:フィディレ
 過去の人生/波と鐘
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」より 「期限は満ちた」
ビゼー:歌劇「美しきパースの娘」より 「時に愛の炎は」
ヴェルディ:歌劇「マクベス」より 「足元に気を付けよ、息子よ!…天から影が落ちるように」
 歌劇「ドン・カルロ」より 「彼女は私を愛していなかった…一人寂しく眠ろう」
ベルト・ケンプフェルト:夜のストレンジャー
ジョン・カンダー:ニューヨーク、ニューヨーク
河野鉄平(Bs)、田中健(P)

録音:2022年3月5日王子ホール・ライヴ
※全曲歌詞対訳付き
このところの活動著しいバス歌手、河野鉄平のデビュー盤。 クリーブランド音楽院大学卒業、2003年サンフランシスコオペラの『フィガロの結婚』フィガロでデビュー。第 22回日本クラシック音楽コンクール最高賞受賞ほか各コンクールでも上位入賞を果たしています。アメリカ から帰国後は、オペラ界で大活躍を見せ、2022年春には、新国立劇場『さまよえるオランダ人』でタイト ルロールに抜擢され絶賛を博しました。 このライヴでは、自身の思い入れ深いデュパルクを中心に英米の歌曲とオペラの名アリアで囲む盤石のレ パートリー。アンコールではシナトラのヒット曲を披露して喝采を浴びながら鮮やかにアルバムを締めくくりま す。 今最も輝きのあるバス歌手の、歌声全開の一夜をお聴きください。(オクタヴィア)

H.M.F
HMM-902359(1CD)
ジェルジ・クルターグ(b.1926-):カフカ断章 op.24 イザベル・ファウスト(Vn/1704年製ストラディヴァリウス”スリーピング・ビューティ”)
アンナ・プロハ スカ(S)

録音:2020年5月、テルデックス・スタジオ・ベルリン
イザベル・ファウスト(Vn)と、アンナ・プロハスカ(S)という、今世界の誰しもが認めるふたりの演奏家の共演による録音が実現しました。 作品は、「カフカ断章」。1926年ルーマニア生まれのハンガリー人作曲家クルターグが、フランツ・カフカ(1883-1924)の断片的な40のテキスト(クルター グ自身が選んだ)に、ヴァイオリンとソプラノという珍しい編成で作曲した作品です(1987年完成)。
【作品について】
「カフカ断章」は、カフカが書いた日記や手紙、あるいは死後見つかった遺稿から40をクルターグが選び、4部(I:19曲、II:1曲、III:12曲、IV:8曲) に構成、それぞれのテキストに、ヴァイオリンとソプラノのデュオのために作曲したもの(1985-1987)。全体を通した物語の筋はありません。それぞれのテキ ストは、「Ruhelost(心がやすまらない)」と一言のみのものから、孤独の叫びや恋人(あるいは特定のひと)を思わせるもの、さらに子供への優しいまなざし を感じさせるものなど様々です。テキストはどれも比較的短く、長いものでも約80語ですが、楽曲の長さは30秒に満たないものから、長いもので6分を超 えるものまで様々です。 (Ki)

MSR
MS-1783(1CD)
「ガラスの天井」〜ジェイク・ヘギー(b.1961)の連作歌曲集
イヴの歌(8曲)
オフェリアの歌と詩(4曲)
カミーユ・クローデル―炎の中に(8曲)
メリッサ・デイヴィス(S)
ジェリー・ウォン(P)

録音:2021年3月31日,4月1日,5月
12-13日 オーストラリア メルボルン
米国の人気作曲家、ジェイク・ヘギー(1961-)の連作歌曲 3作を収録。いずれも女性を題材 にした詩を元にしています。 メリッサ・デイヴィスは米国生まれで現在はオーストラリアのメルボルンを拠点としているソプラ ノ。近代米国歌曲を得意としています。ジェリー・ウォンは南カリフォルニアの生まれの中国系米国 人。インディアナ大学、ピーボディ音楽院、マンハッタン音楽学校で学び、1999 年にバルトーク =カバレフスキー=プロコフィエフ国際ピアノ・コンクールで4 人の受賞者の一人に選ばれた。

Ars Produktion
ARS-38610(1CD)
イギリス歌曲集
ヴォーン・ウィリアムズ:生命の家
ジョージ・バターワース(1885-1916):シュロプシャーの若者の6つの歌
アイヴァー・ベルティエ・ガー二ー(1890-1937):5つのエリザベス朝の歌
ベンジャミン・ヒューワット=クルー(Br)、
ユハオ・グオ(P)

録音:2021年6月
ヴォーン・ウィリアムズ生誕150年の節目に彼と関わりの深いジョージ・バターワースとアイヴァー・ベルティエ・ガー二ーの作品を同時収録しています。三人とも第一次世界大戦を経験しその悲劇を目の当たりにした経験が作品に影響を与えており、この録音からは当時の様子を垣間見ることが出来ます。
イギリスのバリトン歌手ベンジャミン・ヒューワット=クルーは、22歳でドイツに渡り、ケルンの音楽院で2015年から2018年までクリストフ・プレガルディエンに師事し、現在ではリオバ・ブラウンに師事しています。近年ドイツ国内で評価を高めているバリトン歌手の一人です。

Hanssler
HC-22044(6CD)
ブラームス:声楽曲傑作集

■CD1
ドイツ・レクイエムOp.45
■CD2
(1)3つのモテット Op.110
 祭典と記念の格言 Op.109
(2)埋葬の歌 Op.13
 運命の歌 Op.54
 哀悼歌 Op.82
 運命の女神の歌 Op.89
■CD3
(1)リナルド Op.50
(2)アルト・ラプソディ Op.53
(3)4つの歌 Op.17〜2つのホルンとハープの伴奏による女声合唱のための
■CD4
愛の歌 Op.52
新・愛の歌 Op.65
■CD5
(1)3つの四重唱曲Op.31
 3つの四重唱曲Op.64
 4つの四重唱曲Op.92
 6つの四重唱曲Op.112より憧れ / 夜に
(2)4つの厳粛な歌 Op.121
■CD6
リート集
「湖上で」Op.59-2
「エオリアン・ハープに寄せて」Op.19-5
「秘めごと」Op.71-3
「たそがれは迫り」Op.59-1
「森の寂しさの中で」Op.85-6
「森の寂しさ」Op.86-2
「雨の歌」Op.59-3
「余韻」Op.59-4
「昔の恋」Op.72-1
「失望」Op.72-4
「春は恋の季節」Op.71-1
「夏の夕べ」Op.85-1
「月の光」Op.85-2
「死は冷たい夜」Op.96-1
「花は見ている」Op.96-3
「航海」Op.96-4
「ああ天使のような羊飼いの娘」WoO.33-8
「谷の底では」WoO.33-6
「太陽はもう照らない」WoO.33-5
「お姉さん,私たちはいつ家に帰るの」WoO.33-15
「私は彼女にお休みが言いたい」Op.33-18
「かわいい恋人よ,素足で来ないで」Op.33-12
「静かな夜に」WoO.33-42
「子守歌」Op.49-4
■CD1
ドナ・ブラウン(S)、ジル・カシュマイユ(Br)、ヘルムート・リリング(指)、シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
録音:1991年シュトゥットガルト
■CD2
(1)ルペルト・フーバー(指)、南ドイツ放送合唱団
録音:1996年シュトゥットガルト
(2)ヘルムート・リリング(指)、シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
録音:1997年4月3&リーダーハレ、ベートーヴェンザール、シュトゥットガルト
■CD3
(1)カルステン・ズュース(T)
ヘルムート・リリング(指)、シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、バーデン=バーデン南西ドイツRSO
録音年未記載
(2)リオバ・ブラウン(A)、ヘルムート・リリング(指)、シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、バーデン=バーデン南西ドイツRSO
録音年未記載
(3)ヘルムート・リリング(指)、シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
録音:1997年4月3&リーダーハレ、ベートーヴェンザール、シュトゥットガルト
■CD4
ヘルムート・リリング(指)、シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、
ユルゲン・ウーデ&レナーテ・ヴェルナー(P・デュオ)
録音:1975年シュトゥットガルト
■CD5
(1)シュトゥットガルト室内合唱団、フリーダー・ベルニウス(指)、アンドレアス・ロートコプフ(P)、
録音:1983年1月シュトゥットガルト
(2)フィッシャー=ディースカウ(Br)、ヘルタ・クルスト(P)
録音:1949年9月(モノラル)
■CD6
インゲボルク・ダンツ(A)、アルムート・エケルス(P)
録音:1997年ケルン
独ヘンスラー・レーベルが誇る充実の音源を中心としたブラームスの声楽曲の傑作を集めた6枚組の登場!オーケストラ作品で数々の名曲を残したブラームス。 声楽曲の分野でもまた「ドイツ・レクイエム」などの傑作を残しました。当セットではリリングの名盤をはじめとする演奏でお届け。現在入手困難な録音も多く、この ような形での再発売は歓迎といえましょう。 (Ki)

BIS
BISSA-2553(1SACD)
ヴォルフ:『イタリア歌曲集』 IHW 15 キャロリン・サンプソン(S)
アラン・クレイトン(T)
ジョセフ・ミドルトン(P)

録音:2020年9月21-23日(S)、2021年7月6-8日(T)/ポットン・ホール(サフォーク)
ヴォルフの「イタリア歌曲集」を名歌手キャロリン・サンプソンとアラン・クレイトンが録音しました!
パウル・ハイゼのドイツ語訳詩にイタリア民謡になぞらえて編曲した全2巻46曲からなる「イタリア歌曲集」。この曲集はトスカーナの風景を背景に恋する男女 の嫉妬、浮気、喜び、絶望などを描いた短編の愛の詩で構成されています。ハイゼの翻訳はしばしば原詩のシンプルなイタリア語を強調しており、ヴォルフは詩のも つ力と感情をさらに高めるように魅力的な旋律にのせました。
幅広いレパートリーを誇りBCJの客演でもおなじみのキャロリン・サンプソンとアラン・クレイトンが男女の愛や恋の起伏に富んだ感情を生々しく表現しており ます。圧倒的な歌唱力と表現力を持ち合わせた二人による新録音。ご期待ください! (Ki)

Perfect Noise
PN-2202(1CD)
バルバラを語る
バルバラ・ストロッツィ:私の涙、眠っている愛の神よ
マックス・フォルバース&モンテヴェルディ:Sonata sopra “Hor che’l ciel e la terra“
モンテヴェルディ:「ウリッセの帰還」第5幕より「Illustratevi, o cieli」
ストロッツィ:E pazzo il mio core
カッチーニ:麗しのアマリッリ、泉で,牧場で
チプリアーノ・デ・ローレ:別れの時は
ストロッツィ:シャコンヌ
モンテヴェルディ:苦しみはかくも甘き
ストロッツィ:Sete pur fastidioso
ライラ・サロメ・フィッシャー(Ms)、
マグヌス・メール(Sax)、
イル・ジラテンポ〔マックス・フォルバース(リコーダー、クラビオルガン)、ロバート・スミス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ヴァネッサ・ハイニッシュ(テオルボ、バロック・ギター)、マニュエル・ダム(クラビオルガン)〕

録音:2019年11月
1600年代のヴェネツィアはオペラが誕生し、リベラルで世俗的な音楽文化の出現も見られました。それ以前のポリフォニックの厳格さから、表現力豊かなソリストたちの時代へと変化していき、作曲家や音楽家たちが裕福なエリートのサロンを席巻するようになっていきます。その頃活躍したのが、バルバラ・ストロッツィです。彼女はフランチェスコ・カヴァッリに作曲を師事し、また歌手として高い評価を得て当時を代表する声楽家の一人となりました。このアルバムでは彼女の作品を中心として、ライラ・サロメ・フィッシャーの歌声に、ジャズ・サクソフォン奏者マグヌス・メールが加わり、新しい音楽の幕開けを迎えた1600年代のヴェネツィアの精神を現代の舞台に甦らせます。

Delphian
DCD-34269(1CD)
フレーズ
エロイーズ・ウェルナー(b.1991):好きな言葉
ジョゼフィーヌ・スティーヴンソン(b.1990):Comme l'espoir/you might all disappea
エロイーズ・ウェルナー&ゾイ・マートルー(b.1968):シンコペート
シェリル・フランセス=ホード(b.1980):Something More Than Mortal
ニコ・ミューリー(b.1981):ベネディクト・レシテーション
ジョルジュ・アペルギス(b.1945):レシテーション3&8
エロイーズ・ウェルナー:Unspecified Intentions
ジョルジュ・アペルギス:レシテーション9&11
エロイーズ・ウェルナー:告解
オリヴァー・リース(b.1990):yhyhyhyhyh
エレーヌ・ミッチェナー(b.1970):whetdreem
エロイーズ・ウェルナー:Mixed Phrases
エロイーズ・ウェルナー(S)、
コリン・アレグザンダー(Vc)、
カラム・ヒューガン(パーカッション)、
ダニエル・シャオ(Fl)、
エイミー・ハーマン(Fg)、
ローレンス・パワー(Vn、ヴィオラ)、
ローラ・スノーデン(G)

録音:2021年10月5日-7日、セント・ジョン・ザ・エヴァンゲリスト教会(オックスフォード、イギリス)
ハープ、クラリネット、ソプラノ、コントラバスという異色の編成で2013年に結成されたコンテンポラリー・アンサンブル、"ザ・ハーメス・エクスペリメント"で共同ディレクターを務めるエロイーズ・ウェルナーが初のソロ・アルバムをリリース!
ウェルナーは1991年にパリに生まれロンドンを拠点に活動するソプラノ歌手、作曲家。"ザ・ハーメス・エクスペリメント"でDelphianからリリースした2枚のアルバムが英グラモフォン誌の「Editor's Choice」に選ばれるなど大きな注目を集めており、ウェルナーの唯一無二の才能をより深く味わえるソロ・アルバムのリリースは聴き逃がせません。
自作の5曲(うち1曲はゾイ・マートルーとの共作)に、ジョルジュ・アペルギスの前衛的な名作「レシテーション」からの4曲、そしてニコ・ミューリー、オリバー・リースといった作曲家に委嘱した5つの新しい作品を組み合わせた意欲的なアルバムに仕上げました。「レシテーション」以外はすべて世界初録音となります。ナッシュ・アンサンブルのメンバーでもある現代最高峰のヴィオリスト、ローレンス・パワーや、フィルハーモニア管、イングリッシュ・ナショナル・オペラの首席奏者を務め、オルシノ・アンサンブルのメンバーとしても活動するファゴット奏者、エイミー・ハーマンなどといった豪華共演陣に支えられてこの魅惑的なプログラムを類稀な感性で歌い上げており、今後の活躍にもますます期待が持てます。

Delphian
DCD-34289(1CD)
バーナード・ヒューズ(b.1974):合唱作品集
Perhaps/詩篇第56篇/プレシャス・シングス/菩提樹/ザ・シンガーズ/If we shadows have offended/主に向かって喜びの声を上げよ/I Sing of Love/2つの春の歌/Jesus, Springing/A Ternary of Littles/Seek the peace of the city/ヴォカリーズ
エピフォニ・コンソート、
ティム・リーダー(指)

録音:2021年9月3日-5日(ロンドン)
エピフォニ・コンソートによるDelphianレーベル3枚目のアルバム。1974年生まれの作曲家、バーナード・ヒューズの作品はBBCプロムス2021でも初演されるなどイギリス内外で演奏され、BBCシンガーズ、クラウチ・エンド・フェスティヴァル合唱団、ジュース・ヴォーカル・アンサンブルなどの委嘱を受け、常に高く評価されています。エピフォニ・コンソートは、ティム・リーダーによって2014年に設立され、2015年には、テネブレ合唱団が主催しナイジェル・ショートが審査した「Locus Iste Competition」で第1位に輝き、テネブレのコンサートでも共演しています。

KAIROS
0015107KAI(1CD)
チェルハ(1926-):Keintate I,II(バリトンとシュランメル・クァルテット版、抜粋) ホルガー・ファルク(Br)、
アテンサム・クァルテット

録音:2021年3月、4月、7月(オーストリア、ウィーン)
オーストリアの大御所、フリードリヒ・チェルハ(1926-)がアテンサム・クァルテットのために書き下ろした2つの「Keintate」を、バリトンとシュランメル・クァルテットのためのヴァージョンで収録!チェルハは、アルバン・ベルクの「ルル」を完成させたことや、数々の記念碑的なオーケストラ作品の作曲で有名ですが、一方で故郷ウィーンの民族音楽、芸術音楽に忠実であり続けた作曲家でもありました。彼のあまり知られていないウィーン風の作品を、ハンス・アイスラーの歌曲の録音で

Albion Records
ALBCD-054(1CD)
ヴォーン・ウィリアムズ:仮面劇 「パンの記念日」(一部編曲:ホルスト)*
ヴォーン・ウィリアムズ(オーケストレーション:クリストファー・ゴードン):マージェリー・ウェントワース*、
 平和, 去って来い*、眠るために!眠るために!*
トマス・タリス:詩篇 「Why Fum'th in Sight」
ヴォーン・ウィリアムズ:トマス・タリスの主題による幻想曲(ティモシー・バークによる合唱と弦楽八重奏版)*
ティモシー・ウェスト(羊飼い/語り)、
サミュエル・ウェスト(剣士/語り)、
メアリー・ベヴァン(S)、
ソフィー・ベヴァン(S)、
ジェス・ダンディ(C.A)、
ケンブリッジ・クレア・カレッジcho
ブリテン・シンフォニア 、
ウィリアム・ヴァン(指)

録音:2021年9月、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン、イギリス)
*=世界初録音
ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(AlbionRecords)」が贈る、ヴォーン・ウィリアムズ生誕150周年記念アルバム。
ヴォーン・ウィリアムズ慈善信託とレイフ・ヴォーン・ウィリアムズ協会の多くのメンバーの寛大なサポートによって実現したこの野心的なプロジェクト。アルバムのメインとなる仮面劇 「パンの記念日(Pan's Anniversary)」 は、17世紀イギリスの劇作家・詩人のベン・ジョンソンのテキストに、ヴォーン・ウィリアムズが作曲した附随音楽(いくつかの舞曲の編曲は友人のホルストが行っている)が取り上げられた作品で、1905年のシェイクスピアの誕生日祝賀会で一度だけ演奏され、この録音のために再構築されました。本アルバムでは、英国ロイヤル・フィルハーモニック協会のヤング・アーティスト賞や英国批評家サークル賞、2019年には栄誉あるMBE(大英帝国五等勲爵士)を受勲するなど、輝かしい活躍を見せるイギリスの名ソプラノ、メアリー・べヴァンを筆頭に、実力派のソリスト陣を迎え、合唱団、オーケストラが織り成す4つの美しい讃美歌が音楽の中心に描かれています。
「トマス・タリスの主題による幻想曲」 は、本来は3群に分けられた弦楽合奏の編成ですが、本アルバムでは弦楽八重奏に合唱団を加えた編成にアレンジ。合唱のテキストには、パーカー大司教の詩篇65篇の英訳が用いられています。弦楽器の緻密なアンサンブルと、まるでパイプオルガンを思い起こさせる合唱の荘厳な響きでアルバムを締めくくります。

Etcetra
KTC-1765(1CD)
私の愛の歌
ベルリオーズ:夏の夜
トーマス・イェンネフェルト(b.1954):7つの愛の歌
マーラー:さすらう若人の歌
ヘレナ・ファン・ヘール(Ms)、
ナオミ・タムラ(P)
スウェーデンとオランダをルーツに持つメゾ・ソプラノ、ヘレナ・ファン・ヘールによる愛にまつわる歌曲集。彼女はバッハから現代曲まで幅広いレパートリーを持っており、これまでに18世紀オーケストラやネーデルラント室内O、フランス・ブリュッヘンやペーテル・エトヴェシュなどと共演しています。このアルバムで収録されているトーマス・イェンネフェルトとは伴奏のナオミ・タムラと共に収録前に接する機会があり、曲の解釈がより洗練されたものになったと言います。

Albion Records
ALBCD-051(1CD)
Earth's Wide Bounds〜レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ:合唱作品集
ヴォーン・ウィリアムズ:テ・デウム ト長調
 労働から休むすべての聖人のために 手を打ち鳴らせ
モンクズ・ゲート:He Who Would Valiant Be
 聖体拝領ト短調*
キングスフォールド:I Heard the Voice of Jesus Say
 味わい、見よ
ピカルディ:生けるものすべて
 天の父への祈り
キングズ・リン:O God of Earth and Altar
アンティフォン:全世界を隅々まで歌で満たせ
ダウン・アンプニー:来たりて聖なるものを愛でよ
 真理のために勇敢に
 夜想曲:野営の気まぐれな炎の傍らで*
ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペルcho、
ジョシュア・ライアン(Org)、
ウィリアム・ヴァン(指)

録音:2020年10月22日-23日&2021年6月17日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン、イギリス)
*=世界初録音
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」。
本アルバムには、民謡や民族音楽の研究や収集、編曲の第一人者としても知られるヴォーン・ウィリアムズによる2つの重要な世界初録音を含む合唱作品を収録。メインとなる 「聖体拝領ト短調」 は、十戒への応答から始まりますが、104代目のカンタベリー大主教を務めたローワン・ウィリアムズが特別に読み上げています。

RUBICON
RCD-1095(1CD)
ウォーロック&ハウ:歌曲集
ピーター・ウォーロック(1894-1930):心に響く言葉の輝き、ロマンス、睡蓮、As ever I saw、The bayly berith the bell away、永劫の声、女王アン、鳥、バルラロウ、夜、The First Mercy、アダムは縛られて、Little trotty wagtail、夏の終わり、カササギ、眠り、秋の黄昏、And wilt thou leave me thus、The Contented Lover、プリティ・リング・タイム、公正と真実
フレデリック・ハウ(b.1951):マスター・キルビー、The banks of Sweet Primrose、茂みとイバラ、スウィート・ウィリアム、ジョーディー、6人の公爵が釣りに出かけると、騒がしい墓、Farewell, My Dearest Nancy、わたしの坊やウィリー
アンナ・ハーヴィー(Ms)、
マーク・オースティン(P)
イギリスの作曲家ピーター・ウォーロックは、音楽評論家フィリップ・ヘゼルタインが作曲をする際のペンネームです。彼はたくさんの作品を残していますが、その多くはこのアルバムに収められているような歌曲です。作風も古典的なものから近現代的なものまで多様で、独特な様式を持っています。同時収録されているのはフレデリック・ハウの作品で、彼は教会音楽や歌曲に力を入れており、その作風は古い作曲家たちの伝統を引き継いでいます。
このアルバムはメゾ・ソプラノのアンナ・ハーヴィーのソロ・デビュー・アルバムとなります。彼女はパリ・オペラ・コンクールで優勝、スヘルトーヘンボス国際声楽コンクールでオラトリオ&オーディエンス賞を受賞しています。2018年からはライン・ドイツ・オペラのレジテンス・ソロイストとして活躍しており国内外から評価されています。
フレデリック・ハウの全作品と、オリジナル・テキストによるウォーロックの「カササギ(The Magpie)」は世界初録音となります。

BRU ZANE
BZ-2004(1CD)
NX-B09
マスネ:管弦楽を伴う歌曲集
1. 春の思い Pensee de printemps [CD]
2. 詩人と幽霊 Le Poete et la Fantome [VG]
3. 愛の讃歌 Hymne d’amour [ED]
4. 恋する女 Amoureuse [NC]
5. きみがお望みなら、かわいい人よ Si tu veux, Mignone [JD]
6. プロヴァンスの歌 Chant provencal [CS]
7. コロンビーヌの夢 〜管弦楽のための無言劇『アルルカンの物語』より
Reverie de Colombine (du Roman d’Arlequin) 〔管弦楽〕
8. 思い出してください、乙女マリアよ(聖ベルナルドゥスの祈り)
Souvenez-vous, Vierge Marie ! ? Priere de Saint Bernard [VG]
9. 子供たち Les Enfants [JD]
10. 秋の思い Pensee d’automne [CD]
11. 突然のキス Baiser-Impromptu[CS]
12. 愛している Je t’aime [NC]
13. コロンビーヌに A Colombine [ED]
14. 宗教的場面 Scene religieuse〔管弦楽〕
15. 映え抜きの娘 Soeur d’election [VG]
16. 黄昏 〜『田園詩』より Crepuscule (de Poeme pastoral) [JD]
17. 薄明 〜『田園詩』より Aurore (de Poeme pastoral) [CS]
18. ピチュネット Pitchounette [CD]
19. 即興詩人 〜トラステヴェレの追憶
L’improvisatore ? Rimembranza di Trastevere [NC]
20. 花々 Les Fleurs [NC, ED]
21. 愛のメヌエット 〜歌劇「テレーズ」より
Menuet d’amour (de Therese) 〔管弦楽〕
22. 侯爵夫人! Marquise ! [CS]
23. 人の噂 On dit ! [VG]
24. ミュゼット 〜『田園詩』より Musette (de Poeme pastoral) [JD]
25. ミュゼットの歌 La Chanson de Musette [CD]
シャンタル・サントン・ジェフェリ(S)…CS
ジョディ・デヴォス(S)…JD
ニコール・カー(S)…NC
ヴェロニク・ジャンス(S)…VG
シリル・デュボワ(T)…CD
エティエンヌ・デュピュイ(Br)…ED
パリ室内O
エルヴェ・ニケ(指)

録音:2020年11月17-20日 シテ・ド・ラ・ミュジーク、サル・ド・コンセール、パリ
※トラック2, 7, 14, 21以外は全て世界初録音
「ウェルテル」や「タイス」、「エロディアード」など、ベル=エポック期を代表する傑作歌劇で知られるマスネ。オペラ以外にも管弦楽のための組 曲やピアノ協奏曲、無数の歌曲やピアノ曲など、その作曲分野は多岐にわたりますが、歌劇場での大成功が災いしたのか、オペラ以外の作 品の多くは正当な評価を受けることなく、作曲家の歿後は忘れ去られたままになっていました。19世紀フランスの知られざる音楽の復権に尽 力してきたPalazetto Bru Zaneによりここに集められたのは、そうしたマスネ作品の未知領域でも特に光の当たる機会に恵まれていなかっ た管弦楽伴奏付の歌曲。オペラ偏重の過去を見直し芸術性の高い音楽会への嗜好が育まれつつあった19世紀末のフランスでは、オーケ ストラ演奏会に歌手が客演する時に好適なこの曲種の需要が急速に高まり、人気作曲家マスネもそれに敏感に対応したのでした。彼が生 前にオーケストラ編曲した自身の歌曲を中心に幾つかの管弦楽作品も交えた、収録曲の大半が世界初録音という嬉しい選曲を指揮する のは、古楽器演奏の最前線から世に現れ、最近はフランス19世紀作品でも注目すべき実績を上げ続けているエルヴェ・ニケ。歌手陣もフラ ンス語圏を中心に欧州歌劇界を賑わせている俊英揃いの布陣で、精鋭パリ室内Oも精緻な音作りで個々のオーケストレーションの 魅力を最大限に引き出してゆきます。同レーベルの常通り充実したライナーノート(英・仏・独語)も魅力です。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-067(1CD)
バッハ:モテット集
バッハ:モテット「主に向かって新しき歌をうたえ」BWV 225
 モテット「来たれ、イエスよ、来たれ」BWV 229
 コラール前奏曲「イエス、わが喜び」BWV 610(オルガン独奏)
 モテット「イエス、わが喜び」BWV 227
 モテット「恐れることなかれ、われ汝とともにあり」BWV 228
ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):モテット「愛しき主なる神よ、我らを奮い起こし給え」
バッハ:モテット「聖霊はわれらの弱きを助けたもう」BWV 226
 モテット「おおイエス・キリスト、わが命の光」BWV 118
ゼバスティアン・クニュプファー(1633-1676):モテット「神よ、我をば見出し給いて」
バッハ:モテット「主をたたえよ、すべての異教徒よ」BWV 230
独唱:
エレーヌ・ヴァルター、アンナ=レナ・エルベルト(S)
ウィリアム・シェルトン(A)
ベンヤミン・グラウビッツ(T)
クリスティアン・イムラー(Bs)
ラ・シャペル・アルモニーク(声楽&古楽器アンサンブル)

ダヴィド・プランティエ(Vn/コンサートマスター)
フランソワ・ゲリエ(Org)
ヴァランタン・トゥルネ(指)

録音:2021年7月2-5日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
2019年にバッハの『マニフィカト』初演版の録音(CVS009/NYCX-10097)で鮮烈なCDデビューを飾った、フランスの新世代指揮者ヴァ ランタン・トゥルネ率いるラ・シャペル・アルモニーク。Chateau de Versailles Spectaclesレーベルではその後ラモーの「優雅なインドの 国々」(CVS031)や「レ・パラダン(遍歴騎士たち)」(CVS054)といったオペラのみずみずしい録音も聴かせてくれた彼らですが、今回のモテッ ト録音もバッハ作品への深い愛が見事な結実を見せた注目すべき内容となっています。二重合唱で各パート2〜3人となる小規模編成の 声楽陣に、ヴァイオリン2・ヴィオラ2・チェロとコントラバス各1にオーボエ2・ターユ(中音域オーボエ)1・ファゴット1とオルガンからなる器楽が参 加。ヴァイオリンのダヴィド・プランティエやオーボエのブノワ・ローラン、オルガンのフランソワ・ゲリエらヴェテラン勢が加わった充実の器楽陣が、合 唱の単なる補助以上の効果をもたらし、色彩感溢れる多声部の絡み合いでア・カペラとは違う豊かな作品像を描き上げます。大バッハに大 きな影響をもたらした親族ヨハン・クリストフ・バッハのモテットではバロック期の一部の習慣に従い、器楽にカンマートーン(A=390Hz)、合唱 にコーアトーン(A=465Hz)とピッチを別々に設定、約短三度の音程差を音符の読みかえ(器楽陣が in E♭ 読み)することで補正し、当 時の音響感覚に迫るという興味深い試みも。また大バッハ自身が筆写した17世紀の作曲家クニュプファーも収録し、ドイツの伝統とバッハの 繋がりを浮き彫りにするプログラム構成も秀逸です。

Gramola
GRAM-99246(1CD)
ゲーテの詩による歌曲集
シューマン:語らずともよい、黙っているがよいと言ってください(ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」による歌曲集 Op. 98a No.5)
ヨゼフィーヌ・ラング(1815-1880):ただ憧れを知る者だけが Op. 10-2(6つの歌より)
エンヨット・シュナイダー(1950-):I. Immer eins wie alles achten*
 Die volle Welt*
 Des Menschen Seele gleicht dem Wasser*
エイミー・ビーチ(1867-1944):恋する人のそばに Op. 35-3
ウェーベルン:似たもの同士 Op. 12-4
グリーグ:ばらの時に Op. 48-5(6つの歌より)
ドロテア・ホフマン(1961-):Aus dem Divan*
ベルク:君よ知るや南の国(若き日の歌より)
ヴェルディ:私はやすらぎを失い
ワーグナー:のやすらぎは去った WWV 15/6
シューベルト:愛はいたるところに群がっている D. 239/6
 スイスの歌 D 559
ヴォルフ(1860-1904):アナクレオンの墓(ゲーテ歌曲集第29番)
ヨハン・クサヴァー・シュテルケル(1750-1817):おすまし娘(ゲーテの詩による6つの歌曲より)
ウェーベルン:花の挨拶(5つの歌曲より第4番)
クレンツル(1962-):3つのゲーテの歌*
ファニー・ヘンゼル(1805-1847):An Suleika ズライカ
R・シュトラウス:この世間に対して誰が期待するというのだ(6つの歌 Op. 67-6)
シューマン:悲しい音色で歌わないで(ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」による歌曲集Op. 98a No.7)
ウーテ・ツィーマー(S)
今井寛子(P)

録音:2021年8月9-11日
*…世界初録音
ロジェクト」と題されたアルバムでは、ソプラノのウーテ・ツィーマーとピアノの今井寛子がゲーテの詩による歌曲を演奏。シューマンやグリーグ、ヴォルフらの 良く知られた歌から、このアルバムのために書かれたクレンツルの「3つのゲーテの歌」など世界初録音を含む20〜21世紀の歌まで、ゲーテの詩に魅 了された作曲家たちによる歌曲を楽しめます。
【ウーテ・ツィーマー】
ウィーン国立音楽大学で学び、2003年からはエリザベート・シュヴァルツコップから個人的な指導を受け、2006年にシュヴァルツコップが亡くなるまで に多くの歌曲やオペラの教えを受ける。2006年ヨハネス・ブラームス国際歌曲コンクール第1位を受賞したほか、多くのコンクールに入賞、現代作曲 家の作品の初演やテレビ番組制作にも協力、幅広く活躍するソプラノ歌手。
【今井寛子】
幼少期をペルーで過ごし、リマでピアノの手ほどきを受ける。日本に帰国後は国立音楽大学を卒業後、1997年からオーストリア、ウィーンに在住。 ウィーン国立音大大学院ピアノ演奏科卒業、日本演奏連盟主催による東京文化会館でのデビューリサイタルをはじめ、ベルリン・フィルハーモニー ホールでベルリンSOのソリストとして数回演奏。現在はウィーンやイタリアでのコンサートに定期的に出演するとともに、熱心な指導者としても活 躍中。

TYXart
TXA-19127(2CD)
優しい記憶〜ファニー&メンデルスゾーン:歌曲集
[CD1]
〈合図をください〉
1. メンデルスゾーン:歌の翼に Op.34-2(1835)#
2. メンデルスゾーン:恋人の手紙 Op.posth.86-3 (1831)
3. ファニー・メンデルスゾーン:非難 Op.posth.10-2 (1846)#
4. ファニー・メンデルスゾーン:アハメドからイルザへ / 庭にて (1827)*#
5. メンデルスゾーン:ヴェネツィアの舟歌 Op.57-5 (1842)#
6. ファニー・メンデルスゾーン:おそろしい涙 (1822.4.16)*
7. メンデルスゾーン:紡ぎ歌 Op.34-4(1837)#
8. ファニー・メンデルスゾーン:竪琴弾きの歌 (1825)
9. メンデルスゾーン:春の歌 Op.47-3(1839)#
〈すべては陽気に〉
10. ファニー・メンデルスゾーン:しずかな魂のなかで (1828)
11. メンデルスゾーン:花束 Op.47-5(1832) #
12. ファニー・メンデルスゾーン:5月の夜 Op.posth.9-6 (1838)#
13. メンデルスゾーン:もう一つの5月の歌 Op.8-8 (1827)
〈他のどこにもない〉
14. ファニー・メンデルスゾーン:夢想 (1844.10.18) #
15. ファニー・メンデルスゾーン:南へ Op.10-1 (1841)
16. ファニー・メンデルスゾーン:憧れ (1828/1829)*#
17. ファニー・メンデルスゾーン:ああ、またあの瞳が (1837)
18. ファニー・メンデルスゾーン:余韻1? 晴天の鳥たち (1841)#
19. ファニー・メンデルスゾーン:余韻2? ああ!どうしてだろう (1841)
20. ファニー・メンデルスゾーン:余韻3 ? 森へ逃げ込めるか (1841)
[CD2]
〈黄昏は降り注ぐ〉
1. メンデルスゾーン:少女の嘆き WoO23(1835)
2. ファニー・メンデルスゾーン:どこから来たの (2. Januar 1824)*#
3. ファニー・メンデルスゾーン:黄昏が上から降り来て (1843)#
4.ファニー・メンデルスゾーン:騒音 (初版タイトル:憧れ) (1828)#
5. ファニー・メンデルスゾーン:夜 (1831.10.1)*
6. ファニー・メンデルスゾーン:夜を歩く Op.7-1 (1843)#
7. ファニー・メンデルスゾーン:秋に (1822)#
8. ファニー・メンデルスゾーン:すべての山頂には安らぎが
〈白鳥の歌〉
9. ファニー・メンデルスゾーン:山の喜び Op.10-5
10. ファニー・メンデルスゾーン:白鳥の歌 Op.1-1#
11. メンデルスゾーン:古いドイツの春の歌 Op.86-6
12. メンデルスゾーン:葦の歌 Op.posth.71-4
13. メンデルスゾーン:夜の歌 Op.71-6

#=即興前奏つき
カテリーナ・カスパー(S)
ドミトリー・アブロギン(フォルテピアノ)

録音:2018年8月/フランクフルト音楽・舞台芸術大学、小ホール
*=世界初録音
天才作曲家の姉弟、ファニーとメンデルスゾーンの歌曲集。二人は音楽について語り合うために詩的な手紙を何通もやりとりしていたそうで、それ がそのまま音楽になったような構成になっています。
いくつかの曲には、20世紀初頭までよく見られた即興的な前奏が付加されています。これは録音中に自然に演奏していたものを、生演奏の雰囲気を出すために そのまま残してCD化したのだそう。
カテリーナ・カスパーはウクライナ生まれのソプラノ歌手。フランクフルト歌劇場のメンバーとして世界の主要な歌劇場に出演するかたわら、ソリストとしても各 地で活躍しています。
ドミトリー・アブロギンはモスクワ生まれのピアニスト。フランクフルト音大で学び、2018年第1回ショパン国際ピリオド楽 器コンクール入賞、2019年ブルージュ国際古楽コンクール第2位、2021年10月にフランクフルトで開催された「インターナショ ナル・ジャーマン・ピアノアワード」で優勝。現在はフランクフルト音大で教員も務めています。 (Ki)

Coviello
COV-92113(1SACD)
(1)シュトックハウゼン:カレ 〜四群のオーケストラと四群の合唱のための
(2)カーゲル:合唱曲集 〜鍵盤楽器と合唱のための
[Wer nur den lieben Gott / カーゲル:Wer nur den lieben Gott / オルガン独奏:Wer nur den lieben Gott / カーゲル:In allen meinen Taten / カーゲル:Du Friedefurst / バッハ:Ein feste Burg / カーゲル:Ein feste Burg / カーゲル:Vater unser im Himmelreich / バッハ:Ach Gott und Herr / カーゲル:Ach Gott und Herr / バッハ:Orgel solo Ach Gott und Herr / カーゲル:Ach Gott und Herr / バッハ:Soll's ja so sein / カーゲル:Heut triumphieret / カーゲル:Die Nacht ist kommen / バッハ:Die Nacht ist kommen / カーゲル:Christum wir sollen loben schon / カーゲル:Es ist genug / オルガン独奏Wer nur den lieben Gott / カーゲル:Wer nur den lieben Gott / バッハ:Wer nur den lieben Gott]
ルペルト・フーバー(指揮(1))
マチルダ・ホフマン(指揮(1))
ミヒャエル・アルバー(指揮(1))
ボーフム・シンフォニカー(1)

クリストフ・シュナッケルツ(P(2) )
クリストフ・レーマン(オルガン、ハルモニウム(2))
フローリアン・ヘルガート(指揮(1)(2))
コールヴェルク・ルール((1)(2))

録音:2016年、2018年
どんな時代の合唱曲も見事に歌いこなすドイツ屈指の室内合唱団コールヴェルク・ルールが、複雑な現代作品2曲を取り上げました。すさまじいスコアがみごと に音化されたおどろきの盤です。SACDハイブリッド仕様というのも嬉しい!
シュトックハウゼンの『カレ Carre』は4人の指揮者が4群のオーケストラ・合唱をコントロールする、『グルッペン』の上をゆく難物作品。それぞれの音符は非 常に複雑な歯車のネットワークになっていて、指揮者は徹底的に細かくタイミングを見極め振り分ける技量が求められます。むしろ完璧な機械には届かない人間が 演奏することによる、手に汗握る軋轢を狙っているのかもしれません。
バッハの4声コラールには音楽と和声の核となるものが完璧に含まれており、カーゲルもそれは「第一級の音楽体験」だと言っています。そのコラールをもとに 編まれた『合唱曲集 Chorbuch』には53曲のコラールがアルファベット順に収録されていますが、演奏の際は抜粋でも良し、曲順も自由、他の作品と組み合わ せても良し。ここではオルガン独奏やバッハの合唱コラールと、カーゲルの譜面が対比されています。叫び声をあげる、ジェスチャーをする、メガホンを使う、といっ たさまざまなユニークな支持があるのも特徴で、しびれるような複雑さが魅力です。

カメラータ
CMCD-28384(1CD)
税込定価
2022年5月31日発売
武満徹:ソング・ブック
明日(アシタ)ハ晴レカナ、曇リカナ
[武満徹]
見えないこども[谷川俊太郎]
恋のかくれんぼ[谷川俊太郎]
死んだ男の残したものは[谷川俊太郎]
島へ[井沢満]
MI・YO・TA[谷川俊太郎]
翼[武満徹]
三月のうた[谷川俊太郎]
うたうだけ[谷川俊太郎]
小さな空[武満徹]
めぐり逢い[荒木一郎]
雪[瀬木慎一]
さようなら[秋山邦晴]
○(マル)と△(三角)の歌[武満徹]
村松稔之(C.T)
高田ひろ子(P)
安ヵ川大樹(ベース)

録音:2022年2月 ほか/千葉
 「やっと私の思う武満徹Songsの理想が実現することとなった」井阪 紘(ブックレット掲載「プロデューサー・ノート」より)
古楽から現代音楽まで、幅広い作品に取り組み、ドイツの歌劇場 デビューも果たす注目のカウンターテナー村松稔之と、歌心あふれ るジャズ・ピアニスト高田ひろ子に、聴き手を魅了する安ヵ川大樹の ベースも加わり、武満「Songs」の理想的な演奏が実現しました。 武満徹の愛すべき「うた」たちをお楽しみください。(カメラータ)

ONDINE
ODE-1402(1CD)
NX-B07

NYCX-10313(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ジョン・ケージ:合唱作品集
Five (1988)/讃美歌と変奏(1979)
Four2(1990)/Four6(1992)
ラトヴィア放送合唱団
シグヴァルズ・クラーヴァ(指)

録音:2007年、2020年3月、2020年7月、2020年6月
演奏者が一切音を出さない作品「4分33秒」で音楽や演奏の意味を根底から揺さぶったアメリカの作曲家ジョン・ケージ。その実験的な音楽や思想は音 楽というジャンルを越えて多くのアーティストに影響を与えました。 ハーモニーを嫌悪していたというケージと「合唱」との組み合わせには意外な印象を受ける人も多いでしょう。彼が合唱曲を初めて手掛けたのは67歳の時 で、既存の楽曲(ウィリアム・ビリングスの讃美歌)を彼の流儀で変形して「変奏」したものでした。初期のアメリカ音楽の風合いを保ちつつ、ケージが忌避し た和声感を抜き去ること…様々な試行錯誤の末に生まれたのが、12声のための「讃美歌と変奏」です。 ケージが合唱曲として書いたのは、この作品の他には1990年に高校の合唱団のために書いた「Four2」のみ。各パートの独立した音の重なりから生まれる 偶然性の響きを、理論やルールにとらわれない自然なハーモニーとして、ケージは「Anarchic Harmony(無政府状態のハーモニー)」と呼びました。 他の2曲「Five」と「Four?」は合唱用に書かれたものではありませんが、演奏に用いる楽器の指定はなく、「Five」の5つのパートには特定の音域(主に高音 域)のみが指定されており、その音域を演奏できる声や楽器であれば何でも演奏することができます。「Four?」は更に演奏の自由度が高く、4パートの演奏 手段の指定が無い上に、演奏者は少ない音符と時間及び番号が記された楽譜から任意に音を選んで演奏することになります。このため、演奏次第で響き も演奏時間も全く異なるものとなります。 全ての曲には指定された歌詞は存在せず、ケージが声を「楽器」の一つと見なしていたことがうかがわれます。 来日公演でも高い評価を得たシグヴァルズ・クラーヴァが指揮するラトヴィア放送合唱団が見事な演奏を披露しています。 ※国内仕様盤には現代声楽曲のスペシャリストとして活躍する松平敬氏の解説が付属します。

Cypres
CYP-8617(1CD)
『それは幻なのか』 〜近現代歌曲集
アンリ・トマジ(1901-1971):コルシカの歌 より2曲
Lamentu d’u trenu / U Meru pastore
トマジ:コルシカの民謡 より4曲
 Ninina / Lamento / Ciuciarella / Zilimbrina
ベリオ:4つの民謡
ヴォルフ=フェラーリ:カンツァニオーレ Op. 17より3曲
  Preghiera Quando a letto vo’ la sera
 Vado di Notte, come fa la luna
  Preghiera Spirito Santo
ラヴェル:5つのギリシャ民謡
ブリテン:民謡集 より3曲
 糸紡ぎ/それは幻なのか/父と暮らしていた頃
オネゲル:アンデルセンの『人魚姫』より3つの歌
ジャン=リュック・ファフシャン(1960-):Les amours de madame Tchabai
(telles que les a revees le docteur Littman en fredonnant quelques chansons)
25. Le coeur dans un bocal (詞:Nazim Hikmet/曲: Yvette Theraulaz)
26. Belle abandonnee (詞:Brigitte Fontaine/曲: Areski Belkacem)
27. Madame reve (詞:Pierre Grillet/曲: Alain Bashung)
28. Fuir le bonheur de peur qu’il ne se sauve (詞、曲:Serge Gainsbourg)
29. Toutes les choses (詞:Claude Semal/曲: Patrick De Schuyter)
30. Immortels (詞、曲:Dominique A)
アルバーヌ・カレール(Ms)
ニコラス・クリューガー(P)
セバスティアン・ワルニエ(Vc)

録音:2022年1月7-9日、2月16日 アルソニック、モンス、ベルギー
ウィーン生まれで現在はフランスを中心に活躍するメゾソプラノ、アルバーヌ・カレールによる、フランス語を中心とした歌曲集。近現代の知られ ざる美しい作品を多数収録しています。ラストに収められたのは、ベルギーの作曲家ファフシャンが、シャンソンをメゾソプラノとピアノ、チェロのた めに編曲したもの。

Resonus
RES-10299(1CD)
NX-B05
エリザベス・マコンキー&レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ: 歌曲集 第1集
ヴォーン・ウィリアムズ:旅の歌
エリザベス・マコンキー(1907-94):Love Stood At My Door
 The Bee-String
 The Woodspurge
 The Cloths of Heaven
 The Thrush
 Impetuous Heart, Be Still
ヴォーン・ウィリアムズ:フレデグンデ・ショーヴによる4つの詩
ジェイムズ・ギア(T)
ロナルド・ウッドリー(P)

録音:2021年9月5-8日
ヴォーン・ウィリアムズ生誕150年の記念アルバム。ここでは、ヴォーン・ウィリアムズの2つの歌曲集とともに、彼の弟子エリザベス・マコンキーの歌曲を 紹介しています。「旅の歌」はヴォーン・ウィリアムズが初めて本格的に手がけた歌曲集。ロバート・ルイス・スティーヴンソンの詩を用いて1901年から 1904年にかけて作曲されました。バリトンのための曲集ですが、テノールでも歌われます。作曲家の妻アデリーヌの姪の詩を用いた「フレデグンデ・ ショーヴによる4つの詩」は1925年の壮年期の作品で、作風にも成熟が感じられる技巧的な歌曲です。マコンキーの歌曲は、1920年代半ばに ヴォーン・ウィリアムズに師事してから、1960年代から70年代にかけて英国モダニズムの美学に傾倒するまでの数十年間に作曲されたもので、ほぼ 未発表の作品です。 テノール歌手のジェイムズ・ギアとピアニストのロナルド・ウッドリーが、長年のパートナーシップを継続し、この曲を演奏しています。

Pentatone
PTC-5186806(1CD)
R・シュトラウス:管弦楽伴奏付き歌曲集
「セレナード」*/「 明日!」
「冬の霊感」/「万霊節」#
「森の喜び」
「こんにちは、愛らしいミルテよ!」
「マルヴェン」**/4つの最後の歌

※管弦楽伴奏編曲=フェリックス・モトル*、ロベルト・ヘーガー#、ヴォルフガング・リーム**
ハンナ・エリー ザ ベト・ミュラ ー(S)
クリストフ・エッシェンバッハ(指)
ケルンWDR響

録音:2019年12月14、16&17日ケルン・フィルハーモニー
魅惑のソプラノ、ハンナ・エリーザベト・ミュラー。シューマン、プーランク、ツェムリンスキー歌曲集(PTC-5186810)でPENTATONEレーベルのデビュー を華々しく飾りましたが、期待の第2弾では巨匠エッシェンバッハ率いるケルンWDRSOとの共演でR・シュトラウスの歌曲を録音しました!
ミュラーは2014年のザルツブルク復活祭音楽祭にてティーレマン指揮によるR・シュトラウスの歌劇『アラベラ』のズデンカ役でデビューし世界のひの き舞台にのぼりました。その後のキャリアは目覚ましくオペラの舞台で輝く最も注目されているソプラノのひとりです。
R・シュトラウスの有名な『4つの最後の歌』で締めくくる当アルバム『象徴』では人生の中で経験するさまざまな別れをテーマにした作品を集めました。 メランコリックな雰囲気の中でもR・シュトラウスの絢爛豪華な管弦楽と美しい旋律が魅力のソプラノが聴き手に深い慰めを与えてくれます。表現力豊かな 名歌手が満を持しておくる新録音です。 (Ki)

PREISER
PRCD-91561(1CD)
思い出を躍らせて〜ティモシー・ホーダー:歌曲集
1. Be My Autumn Life-Long
2. Photo Paper
3. Pink Starburst
4. ID Bracelet
5. She Paints over Me
6. I Oar Your Love
7. Let the Memories Dance
8. The Ebb and Flow Tide of Life
9. Love the Music
10. My Brother
11. Lava Love
12. Please Angels' Eyes
13. Prometheus Gave Us Fire
14. Stoke the Fire in Your Heart
15. Share the World
16. My Aurora
17. In a Sky of Blue Seasons
18. Live Longer than Dreams
19. Shore's Boardwalk
20. Let's Chase the Sun and Run
マリア・ツェペジ(S)
ズザ・ヴォルガ(P)

録音:2021年8月2-5日
「神聖な愛の歌」(PRCD91507)に続く、ティモシー・ホーダー作詞・作曲の歌曲集。美しくロマンティックな響きを用いた音楽です。 (Ki)

NIFC
NIFCCD-076(1CD)
シューベルト:白鳥の歌 D.957
シューマン:リーダークライス Op.39
クリストフ・プレガルディエン(T)
ジュリアス・ドレイク(P/スタインウェイ,D 578221)

録音(ライヴ):2020年11月7日-10日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
ポーランド国立ショパン研究所の自主レーベル「NIFC」による『ショパンの時代の音楽』シリーズから、ドイツの世界的リリック・テノールである、クリストフ・プレガルディエンによる最新のシューベルトとシューマンの録音が登場です。プレガルディエンは、古楽からロマン派のオラトリオまで幅広いレパートリーを誇っており、彼の知的な解釈と明快で正確なその歌唱は世界の巨匠たちからも絶大な信頼を得ています。BPO、ウィーンPOといった世界トップクラスのオーケストラにソリストとして出演し、バレンボイム、ティーレマン、メッツマッハーなどとも共演しています。またこれまでの録音は150以上にも及び、数々の賞に輝いています。
リート歌手の重鎮の一人であるクリストフ・プレガルディエンと、これまでにも数々の声楽家とシューベルトを演奏してきた名ピアニスト、ジュリアス・ドレイクとの「白鳥の歌」と「リーダークライス」は聴き逃せない注目盤です。

NMC
NMC-D268(1CD)
セヴァン・ホロックス=ホパイヤン作品集
(1)ミュートされたライン/ (2)ウェルカム・パーティ/ (3)洞窟画家(語り)/(4)洞窟画/(5)つばめと夜鶯/(6)淑女たち/(7)踊る鳥たち/(8)詩人(語り)/(9)インク壺/(10)愛/ (11)壁と道/(12)2つの間の子守唄/ (13)カセット(スケッチ)
セヴァン・ホロックス=ホバイヤン(Vo、語り、テープ)
(1)(2)(4)-(7)ジョン・ハーグリーヴズ(指)LSO団員
(1)トリッシュ・クロウズ(Sax)、
(1)ティム・ジャイルズ(ドラムス)
(5)(6)(8)(9)(10)ジアザン(Vo、語り)
(10)(12)(13)ガレス・ウィルソン(指)ケンブリッジ・ガートン・カレッジcho ほか

録音:2021年7月19-20日、6月28日
ホロックス=ホパイヤンはアルメニア系イギリス人の作曲家、歌手。生年は不詳。このア ルバムにはソングや室内アンサンブルのための小品が多数収められています。彼女の出自 であるアルメニアの聖歌や民謡を思わせる素朴で清らかな音楽が多く、心を癒される内 容。自ら詩の朗読も行い、その澄んだ声と音楽の透明な響きはケルト音楽やエンヤの世 界とも通底しています。

Forgotten Records
fr-1825(1CDR)
モーツァルト:洗礼者ヨハネの祝日の為の奉納唱「女より生まれし者とて」 K.72*
キリエ ト長調 K.89*
ロッシーニ:スターバト・マーテル#
イローナ・シュタイングルーバー(S)#
ダグマール・ヘルマン(A)#
アントン・デルモータ(T)#
パウル・シェフラー(Bs)#
ジョナサン・スターンバーグ(指)
ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカO&cho*、
ウィーン国立歌劇場O#、
ウィーン・アカデミーcho#

録音:1950年ザルツブルク*、1951年ウィーン#
※音源:Period SPLP 519*、Oceanic OCS 24#

ALBANY
TROY-1895(1CD)
「私が歌を歌った時」〜アーネスト・チャールズ(1895-1984)歌曲集
私の淑女が歩く、もしあなたが知ったなら、雲、白鳥、伝言、夜、昔々の甘い歌、三日月、私が歌を歌った時、ほか全24 曲
ニコラス・プロベンザーリ(Br)
テリー・クラインフェルター(P)

録音:2022年1月29日
アーネスト・チャールズはアメリカの作曲家で 1930年代から 50年代にかけて多くの芸術歌 曲を作曲した。今日ではその多くが忘れられてしまったが、キルステン・フラグスタートやトマス・ ハンプソンが好んで取り上げています。作風は明朗な形式と流麗なメロディが特色で R.シュトラウ スの歌曲にアメリカ的なポピュラリティを加えたような美しく聴きやすい音楽。

J.S.Bach-Stiftung
C-053CD(1CD)
NX-E03
バッハ:カンタータ 第39集
カンタータ第215番「恵まれしザクセンよ、汝の幸いをたたえよ」 BWV 215
カンタータ第120番「神よ、人は汝をひそかにたたう 」 BWV 120*
ミリアム・フォイアージンガー(S)
ヤン・ベルナー(A)
ダニエル・ヨハンセン(T)
ゼーレン・リヒター(T)
ペーター・コーイ(Bs)
ダニエル・ペレス(Bs)
ルドルフ・ルッツ(指)
バッハ財団O&cho

録音(ライヴ):2021年6月25日、2021年10月29日*
ルドルフ・ルッツとバッハ財団Oによるカンタータ集。第39集には2つのカンタータが収録されています。 第215番「恵まれしザクセンよ、汝の幸いをたたえよ」はザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト2世(ポーランド王アウグスト3世)が、1734年10月に支 配下にあったライプツィヒを訪問した際に、王を称え歓迎するために書かれたカンタータ。王を寓意的に扱うことなく、その人柄と資質を称える内容で す。バッハは3日間でこの作品を仕上げたとされており、第1曲のオープニングコーラスにカンタータ「国父なる主よ、万歳」(音楽は消失 BWV Anh.11)の歌詞を用いるなど、一部の素材は他の作品から転用しています。またバッハは後に、この作品の一部の旋律を『ミサ曲ロ短調』に、第7曲 のソプラノ・アリアは『クリスマス・オラトリオ』に転用しています。 第120番「神よ、人は汝をひそかにたたう」は1742年、もしくはその少しあとにライプツィヒでの市参事会交代式のために書かれたカンタータ。毎年「聖 バルトロメウスの日」である8月24日のあとの月曜日に行われるこの儀式は、ライプツィヒの聖ニコライ教会で礼拝が行われ、ここに音楽を提供するの は、トーマス・カントルの務めでした。バッハはこの職にあった27年間、毎年祝賀カンタータを寄せています。そのため、常に新作を用意したわけではな く、このカンタータも冒頭のアリアを含む3曲は、以前の同名作品(BWV 120b)からの転用であるとともに、他の作品にも転用するなど、バッハ自身の お気に入りの作品だったと推測されています。

OEHMS
OC-496(1CD)
NX-B03
二つの世界の間で
レベッカ・クラーク:The Tiger 虎
シューベルト:タルタロスの群れ D. 585
ベッツイ・ジョラス(1926-):いつでも
マルガレータ・フレク=ペトリ(1982-):インゲボルグ・バッハマンのために
シューベルト:アテュス D. 585
ヴォルフ:ムンメル湖の精霊たち
サーリアホ:あんたは飛び去った
ヴォルフ:水の精ビンゼフース
 夜の魔法
ラヴェル:シェエラザード
シェーンベルク:期待 Op. 2-1
クラーク:シールマン
シューベルト:夕映えの中に D. 709
クラウディア・タンドル(Ms)
ギーゼラ・イェブストル(P)

録音:2021年7月20-23日
「二つの世界の間で」と題されたこのアルバムは、男性/女性の作曲家、ロマン派と現代、さまざまな国と言語に属する作品を対照的に並べることで、音楽 における既存の序列から解放されたアプローチを提案しています。 アルバム・タイトルはフランスの作曲家ベッツィ・ジョラスの歌曲集『Plupart du temps I』の1曲目から採られていて、シュルレアリスム的なこの作品がシュー ベルトやヴォルフらのリートと強烈な対照をなし、聴き手の感性をゆさぶります。

フォンテック
FOCD-9868(1CD)
税込定価
2022年5月11日発売
見えない笛〜LIVE MENU-DAYS
サン=サーンス:見えない笛
2.プーランク:セー
3.ショーソン:果てしない歌
4-8.トマジ:「コルシカ島の12の歌」より
9.山田耕筰:からたちの花
10.山田耕筰:この道
11.別宮貞雄:さくら横ちょう
12.神戸孝夫:さくら横ちょう
13.山田耕筰:中国地方の子守唄
14.中田喜直:はなやぐ朝
15-16.牧野由多可:歌劇「黒塚」より“鬼女のアリア”
17.モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」より “楽しい日々はどこへ”
18.猪本隆:悲歌
19.チレア:歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」より “私は創造の神の卑しい僕です”
20.越谷達之助:初恋
東城弥恵(S)
紫園香(Fl)[1,20]
牧野裕史(P) [1-3, 18-20]
三林輝夫(指)[4-8]
日本女子大学cho[4-8]
河原忠之(P)[9-16]
今井俊輔(Br)[16]
冨平恭平(指)[17]
東京ニューシティO[17]
演奏活動の傍ら、日本女子大学や、生涯学習講座で教壇に立ち、そのユーモア溢れる親しみやすい講座には 定評があるソプラノ歌手 東城弥恵、1999-2021 年のライヴ集成です。

BR KLASSIK
BR-900201(1CD)
NX-B05
合唱作品集
(1)ペルト:ベルリン・ミサ
(2)プーランク:スターバト・マーテル FP148
(3)ストラヴィンスキー:詩篇交響曲
ゲーニア・キューマイアー(S)
バイエルン放送cho
バイエルンRSO
マリス・ヤンソンス(指)

録音:すべてライヴ録音
(1)2005年6月2、3日ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ドイツ)
(2)2007年11月8、9日ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ドイツ)
(3)2009年3月5、6日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ドイツ)

※マリス・ヤンソンス・エディション(900200)より分売
20世紀を代表する3つの合唱作品をマリス・ヤンソンスとバイエルン放送合唱団・SOの演奏で。一糸乱れ ぬハーモニーと力強いオーケストラの響きが見事な演奏です。 ティンティナブリの様式で書かれた美しいハーモニーを特徴とするペルトの「ベルリン・ミサ」は1990年5月にベルリン の聖ヘドウィッヒ大聖堂で初演されたため、この名で呼ばれます。五旬節(ペンテコステ)での演奏用に作曲さ れ、当初は4人のソリストとオルガンというシンプルな編成でしたが、後にペルト自身によって合唱と弦楽オーケストラ のために改められました。プーランクの「スターバト・マーテル」は彼の友人、画家クリスチャン・ベラールの不慮の死を 受けて書かれた曲。ロカマドゥールの黒い聖母を訪れたプーランクがカトリックの信仰を見出した後に書かれたもの で、彼の最も重要な作品に数えられています。ストラヴィンスキーの「詩篇交響曲」は、合唱とオーケストラのための 3楽章の交響曲で、1930年にボストンSOの委嘱により作曲されたもの。木管と金管、打楽器、2台のピ アノ、そしてヴァイオリンやヴィオラを使わず低弦(Vc、コントラバス)のみという珍しい編成が、この作品に独特 の響きを与えています。

CORO
COR-16191(1CD)
瞑想
ウィル・トッド(b.1970):私は平和の天使になるべきだろう *
ウィリアム・ヘンリー・ハリス(1883-1973):妙なる道しるべの(賛美歌:アルバータより)
アンナ・センプル(b.1997):瞑想 *
リチャード・ランシマン・テリー(1864-1938):いと清き神への賛美(賛美歌:Billingより)
エルガー:詩篇48番「主は偉大なり」 Op.67
リサ・ロバートソン(b.1993):…a link in a chain… *
エルガー:They are at rest(エレジー)
ウィリアム・ボイス(1710-79):主はみつにまして(賛美歌:ハルトン・ホルゲイトより)
エルガー:詩篇29番「主に捧げよ」 Op.74
オーウェン・デズモンド(b.1989):無駄などない *
ジェイムズ・マクミラン(b.1959):無駄などない *

●ボーナス・トラック
ボブ・チルコット(b.1955):主よ、あなたは私を探し、私の全てを知った **

* ジェネシス財団の委嘱により、ハリー・クリストファーズ&ザ・シックスティーンのために作曲
** ジェネシス財団の委嘱により、モンシニョール・ウラディミール・フェルツマンの生誕80周年のために作曲
ザ・シックスティーン、
ハリー・クリストファーズ(指)

録音:2022年1月18日-20日、テンプル教会(ロンドン)
1979年にハリー・クリストファーズが設立し、それ以来世界最高クラスの合唱団として活動し続けている英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン。彼らが結成40周年を迎えた年、2019年に詩人、聖職者、神学者、そして教育者でもあったジョン・ヘンリー・ニューマンは、聖ジョン・ヘンリー・ニューマンとして列聖されました。エルガーによって作曲された「ゲロンティアスの夢」の詩も彼の作品でした。その聖ジョン・ヘンリー・ニューマンが残した詩を用いて5人の現代作曲家が、ハリー・クリストファーズとザ・シックスティーンのために作曲した作品を世界初録音。その他にも聖ジョン・ヘンリー・ニューマンのイデオロギーを伝えるようなエルガーの詩編曲や賛美歌も選曲されており、現代へのメッセージとしてザ・シックスティーンが美しく歌い上げています。

Signum Classics
SIGCD-715(1CD)
デュパルク:歌曲全集
悲しき歌#/ためいき§/ミニョンのロマンス#/セレナーデ§/ギャロップ*/戦っている国へ#/旅へのいざない#/波と鐘*/恍惚#/エレジー#/ロズモンドの館+/フィレンツェのセレナーデ§/哀歌+/フィディレ+/遺書#/前世*
サラ・コノリー(Ms)#、
ヒュー・モンタギュー・レンダル(Br)+、
ニッキー・スペンス(T)§、
ウィリアム・トーマス(Bs)*、
マルコム・マルティノー(P)
プーランクとフォーレの歌曲全集を収録し絶賛されたイギリスの世界的伴奏ピアニスト、マルコム・マルティノー(マルコム・マルティヌー)によるデュパルクの歌曲全集が登場です。デュパルクは、フランクの弟子で、フランス後期ロマン派の作曲家として活躍し、特に歌曲の分野ではすぐれた作品を多数残しています。しかし、37歳の時に神経障害のため突如作曲活動が出来なくなり、その後は自分の作品を改訂するなどして過ごしました。
このアルバムでは、ロリン・マゼールのマーラーなどにも参加したベテランのサラ・コノリー、グラモフォン賞&BBCミュージック・マガジン賞を受賞し、2015年の国際オペラ・アワードで「ヤング・シンガー賞」にも名を連ねたニッキー・スペンス、BBC次世代アーティストに選ばれ2019年ヴェロニカ・ダン国際声楽コンクール優勝のウィリアム・トーマス、すでにザルツブルク音楽祭など主要な舞台で活躍している若手バリトンのヒュー・モンタギュー・レンダルが参加しており、この豪華な歌手陣をこれまでも世界の名歌手たちを支えてきたマルコム・マルティノーのピアノが寄り添っています。

Avie
AV-2506(1CD)
ラ・ジンガレッラ〜ロマニー・ソングランドを通して
リスト:3人のジプシー S.320
ブラームス:ジプシーの歌 Op.103
ドヴォルザーク:ジプシーの歌 Op.55
セバスティアン・イラディエル(1809-1865):Juanita o la perla de Aragon、La Perla de Triana(アンダルシアのセレナータ)、El arreglito(ハバネラ)
ビゼー:ハバネラ「恋は野の鳥」(歌劇 「カルメン」より)
ホアキン・バルベルデ(1875-1918):クラベリトス(ジプシーのサンブラ)
ヘンリー・F.B.ギルバート(1868-1928):2つの南アメリカのジプシーの歌(Vn・オブリガートを伴う)〔La Montonera、La Zambullidora〕
モーリス・イヴァン(1891-1965):アリア「ラ・ジンガレッラ」(オペレッタ 「ジプシーの歌」より)
レハール:歌とチャールダーシュ「ツィンバロンの響きを聴けば」(歌劇 「ジプシーの恋」より)
エメリッヒ・カールマン(1882-1953):アリア「Heia, heia, in den Bergen」(オペレッタ 「チャールダーシュの女王」より)
ヴィクター・ハーバート(1859-1924):歌「ジプシーの愛の歌」(オペレッタ 「占い師」より)
(世界初録音編曲:ペーター・ティーフェンバッハ&ジョン・グリアー)
イザベル・バイラクダリアン(S)、マーク・フューアー(Vn)、フアン=ミゲル・エルナンデス(Va)、グリフォン・トリオ〔アンナリー・パティパタナクーン(Vn)、ローマン・ボリス(Vc)、ジェイミー・パーカー(P)〕

録音:2021年8月、カナダ
イザベル・バイラクダリアンはレバノン生まれのアルメニア系カナダ人のソプラノ。現在ではアメリカ(南カリフォルニア)を拠点とし、メトロポリタン歌劇場をはじめとして、ミラノ・スカラ座、ゼンパーオーパー、そしてサイトウ・キネン・フェスティヴァルなど世界各地で活躍しています。
Avieの前作(AV2449)では、彼女のルーツとなるアルメニアの子守歌を録音したバイラクダリアン。次なるアルバム「ラ・ジンガレッラ(ジプシー娘)」では、ジプシー(ロマ)をテーマに、リスト、ブラームス、ドヴォルザークのリートと様々なジプシーをテーマにしたオペラ・アリアを歌います。ヴァイオリンを中心に曲によってピアノ・トリオなども参加する独特の編成とアレンジにも注目。

Sterling
CDA-18572(1CDR)
向こうはとても静かだ〜エーヴェット・トーブの広く知られていない歌
エーヴェット・トーブ(1890-1976)(編曲:ユーナス・イーサクソン、スティーナ・ヘルベリ・アイバック):向こうはとても静かだ/パリから来た老画家/プロヴァンスのワルツ/ビッビ/ミューシンゲンのワルツ/思い出と沈黙/バッゲンスフィエルデンの朝の歌/個人的な通話/西風/雨上がりの朝/十七番目のバラード/ブランカ=ニーニャのバラード/吹け、カイサ、吹け/スミレをつけた黒衣のご婦人/サンドハムンのバラード/レーブム夫人の不思議な愛の歌/ヴィンタッパルグレンドのヴェラとイタリアの音楽家/美しいヘレンまたはペルーの娘/ドットーレ・ボンドーネ/明かりの灯っていた窓は/シェップスホルメンの舞踏会/ノクターン
トシュテン・モッスベリ(T)、
スティーナ・ヘルベリ・アイバック(Hp)、
アンドレーアス・ニューベリ(Vn)、
ユーナス・イーサクソン(ギター、リュート)

録音:2020年11月2日、12月11日-12日、2021年4月25日、6月1日、グリスリンゲ・ゴード(インガロー島、スウェーデン)
麻酔科学と集中治療学が専門の医師が本業のスウェーデンの歌手、トシュテン・モッスベリのソング・コレクション。このアルバムの歌を書いたエーヴェット(エヴェルト)・トーブは、シンガーソングライター、作家、詩人、画家として活動し、スウェーデン・バラードの伝統を20世紀に伝える「吟遊詩人」としてスウェーデンの人たちの尊敬を集めました。「非公式のスウェーデン国歌」ともみなされている 「カッレ・シェーヴェンのワルツ」、「わたしの愛しい女(ひと)」 や 「ヴァルパライソのワルツ」 といった作品はスウェーデンの人たちに親しまれています。 本アルバムは、トーブのあまり知られていない歌を収録。「聖霊降臨祭の海辺のワルツ」 「向こうはとても静かだ」 。トーブが、プロヴァンス人で吟遊詩人の詩作の後継者とみなしていたという詩人カールフェルトへのオマージュとした 「プロヴァンスのワルツ」 。アルゼンチンの音楽とボートのエンジンの刻む「タンゴのリズム」の 「ビッビ」 。船乗りやヨットマン、パンパスの労働者として世界を回ったトーブが、そこで出会った人や自然からインスピレーションを得て作った歌の数々。イーサクソンの編曲がとても自然で繊細だったという理由から、アルバムの最後に、よく知られている 「ノクターン」 を歌っています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

GWK
GWK-155(1CD)
犯行現場 Crime Scenes
シューベルト:野ばら、ます、小人 Op.22-1
モーリッツ・エッゲルト(1965-):Stille Oeynfassung
シューマン:母の夢 Op.40-2、荒野の少年のバラード Op.122-1、心の痛み Op.107-1、ベルシャザール Op.57、ライオンの花嫁 Op.31-1、兵士 Op.40-3
バーバー:十字架 Op.29-5
ミヒャエル・ゲース(1953-):少女の月の歌
プフィッツナー:疲れ
スヴィリドフFindlay
グリーグ:沈黙した夜鳴きうぐいす Op.48-4
ブレヒチェ・ネレケ・ファン・ダイク(1993-)絶滅危惧種
ウルマン:疲れた兵士
ムソルグスキー:陸軍元帥
イルゼ・ウェーバー(1903-1944):テレージエンシュタットを歩く
エスター・バレンティン(Ms)、
アナスタシア・グリシュティナ(P)
2018年のドルトムント国際シューベルト・コンクールで共演し、第1位と聴衆賞を受賞したメゾ・ソプラノのエスター・バレンティンと、ピアノのアナスタシア・グリシュティナのデュオによるセカンド・アルバムは、暴力や犯罪がテーマ。「愛」がテーマであったデビュー盤(GWK-144)同様、さまざまな時代・国の作品を組み合わせ、衝動や愛による殺人や戦争犯罪など、いつの時代でも変わらない、今日も私たちのすぐ近くで起こっているような、普遍的な主題について深みのあるプログラムを紡いでいます。

CRD
CRD-3539(1CDR)
われはよみがえりぬ!〜モーツァルトとハイドン兄弟のウィーンの復活祭
モーツァルト:「レジナ・チェリ」 K276より聖母マリアへの信心業
聖歌:「聖母マリアよ、喜び祝ってください」よりレスポンソリウム
聖歌:「われはよみがえりぬ」より入祭文
聖歌:「水を見た」よりPenitential rite and sprinkling
モーツァルト:「シュパウルミサ」 K258よりキリエ、グロリア
聖歌:「この日こそ」よりグラドゥアーレ
モーツァルト:K274 ト長調より教会ソナタ
聖歌:「Pascha nostrum」よりアレルヤ
聖歌:「復活のいけにえに」よりセクエンツィア
ミヒャエル・ハイドン:「復活のいけにえに」 MH361よりセクエンツィア
モーツァルト:「シュパウルミサ」 K258よりクレド
聖歌:「地は震え」より奉納唱
モーツァルト:「シュパウルミサ」 K258よりサンクトゥス、ベネディクトゥス
聖歌:「我らの父よ」より主祷文
モーツァルト
:「シュパウルミサ」 K258よりアニュス・デイ
聖歌:「Pascha nostrum」よりコミュニオン
聖歌:「イテ,ミサ・エスト」よりDismissal
ハイドン:Hob.XXIIIc.1 ハ調よりテ・デウム
オックスフォード・キーブル・カレッジcho
インストゥルメンタル・オヴ・タイム&トゥルース、ポール・ブラフ(ディレクター)、エミリー・ディケンズ(S)、レベッカ・ジョーンズ(Ms)、フィリップ・デュラント(T)、グラハム・カーク(バリトン、カントール)、ベンジャミン・ミルズ(チェンバー・オルガン)

録音:2021年10月2日-3日、キーブル・カレッジ・チャペル
オックスフォードを代表する混成合唱団のひとつ、オックスフォード・キーブル・カレッジ合唱団によるモーツァルトやハイドン兄弟の楽曲と聖歌集。彼らはヨーロッパ各地でコンサートを開くほか、ラジオなどにも定期的に出演しています。このアルバムでは現代イタリアの神聖な様式によるラテン語で発音された美しい歌唱が、音楽をより生き生きとした躍動感あるものにしています。モーツァルトの楽曲では特に際立ってその効果が出ています。伴奏は2014年に設立された古楽オーケストラ"インストゥルメンタル・オヴ・タイム&トゥルース"(OAE、エンシェント室内管、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ等のメンバーが参加)です。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Lyrita
SRCD.2400(4CDR)
セシル・アームストロング・ギブズ(1889-1960):歌曲集

■DISC 1. 恋人たちを歌った歌曲
1. アニスへ
2. ヤドリギ「ピーコック・パイ〔孔雀のパイ〕」
3. 夕暮れ

「ヘンリー・ブロッケン」からの3つの歌曲
4. 1. ジェーン・エアの歌(第7番)
5. 2. ローレライの歌(第10番)
6. 3. 医者の歌(第15番)

7. 愛の知恵
8. バラッド作家
9. ヴァイオリン弾きのパードリク
10. ピロメーラー〔ナイチンゲール〕
11. ティタニーア

古いイギリスの歌*
歌曲集#
2つのパストラール##
12. 春になると小さな川が流れる##
13. 恋は病
14. 明るいユリ、輝く彼女#
15. 雪の中のクロリス*
16. あの下の草地に★
17. アマリリス*
18. 草の上に私は座った##

19. 早朝の陽光の中で横たわると
20. 休息
21. 夏の宮殿
22. 夕闇
23. ピロメーラーまたはナイチンゲール
24. 愛の囚人
25. 桜の木
26. 野は夏の静けさに満ち

■DISC 2. 歌曲集
ウォルター・デ・ラ・メアの5つの歌曲
1. 1. 見知らぬ人
2. 2. ムネアカヒワ
3. 3. 山々
4. 4. アーモンドの大枝の中に
5. 5. 鐘

灰色と金色
6. 1. 奇跡
7. 2. 君の髪を風が通り抜け
8. 3. 死者のための祈り
9. 4. 私は覚えておこう
10. 5. 4月の時間

夕闇の中の声
11. 1. 春
12. 2. 妖精の丘の中で
13. 3. 風は優しく来る
14. 4. 月の魔法

新しい瓶の中の古いワイン
4つの復元された歌曲
15. 1. アーサーが宮廷で初めて袖が長く垂れ下がる服を着始めると
16. 2. 信心深いセリンダは礼拝に行く
17. 3. もしも音楽が愛の食べ物なら
18. 4. 愛の火を燃え立たせて消すのはワイン

ジャンヌ・ダルク
19. 1. 啓示
20. 2. 勝利
21. 3. 戴冠
22. 4. 敗北
23. 5. 死は生の戸口なり

柳の葉
24. 1. 元江へ〔げんこう:中国の川〕
25. 2. 踊る少女
26. 3. 友たちと会う

クリスティーナ・ロセッティの歌曲
27. 1. 子羊と鳩
28. 2. 誕生日
29. 3. 冬が去ったら

■DISC 3. 物語風の歌曲
1. ハイランドにて
2. セマーウォーターのバラッド
3. 誇り高いメイジー
4. 夜通し口笛を吹きながら通り過ぎた者へ

5. 雨の日
6. リオネス
7. 子守歌
8. ゆっくり、馬たちよ、ゆっくり
9. ダンクトン・ヒルで
10. 市場
11. オニユリ

12. 棺台のそばで
13. 心気症
14. 溢れた流れ
15. 果樹園が子供に向かって歌う
16. 魔女
17. ベドラムのトム
18. 牡牛
19. ロビン・フッドへの哀歌
20. 古い家
21. 故郷に向かって船を走らせながら
22. 眠る前の祈り
23. 真夜中
24. 夏の夕べ

■DISC 4. 子供のことを歌った歌曲
1. 影の歌「ピーコック・パイ」
2. かかし
3. 5つの目「ピーコック・パイ」
4. ジョン・モウルディ
5. 夢の歌「ピーコック・パイ」
6. 年老いた羊飼いノッド

「幼年詩集」からの2つの歌曲
7. 1. ブルーベル
8. 2. ぶどうの房

9. 小さな緑の果樹園「ピーコック・パイ」
10. 狂った王子の歌「ピーコック・パイ」
11. 追放者

「クロッシングズ館:妖精劇」からの4つの歌曲
12. 1. アンのゆりかごの歌
13. 2. アラビア
14. 3. 乞食の歌
15. 4. 燭台製造業者の歌

16. 銀「ピーコック・パイ」
17. 眠れる美女
18. 子守歌
19. 小さなサンショウウオ
20. ガレアス船
21. さすらい人
22. 用心しろ、若い心よ

「ピーコック・パイ」からの5つの子供の歌
23. 1. 理髪店
24. 2. ミスT
25. 3. 年老いたシェルオーヴァー
26. 4. かくれんぼ
27. 5. その時

28. リオの船「ピーコック・パイ」
シャーロット・ド・ロスチャイルド(S)、
ネイサン・ヴェイル(T)、
エイドリアン・ファーマー(P)

録音:2020年8月、2021年3月、4月、5月、7月、ワイアストン・レイズ(モンマス、イギリス)
世界中にその歌声を響かせるソプラノ歌手であり、イギリスの歴史ある名門ロスチャイルド家の長女でもあるシャーロット・ド・ロスチャイルド。ザルツブルク音楽学校、英国王立音楽大学、同大学院を卒業し、音楽の才を発揮。18ヶ国語の歌をレパートリーとするなど、世界各地で音楽活動を行っています。
ロジャー・クィルター、ミリアム・ハイド、ノーマン・ピーターキン、シリル・スコットなど、シャーロット・ド・ロスチャイルドがNimbus Recordsの代表兼アーティスティック・ディレクターも務めるエイドリアン・ファーマーのピアノ伴奏とともに開拓してきた稀少な歌曲の録音プロジェクト。最新作では、ロジャー・クィルターの歌曲集でも共演したテノール、ネイサン・ヴェイル(ロンドン・ヘンデル歌唱コンクール優勝者)とともに、アームストロング・ギブズの歌曲を幅広く収集した全107曲、3時間50分に及ぶ4枚組のアルバムを完成させました。
セシル・アームストロング・ギブズ(1899-1960)は、20世紀前半に活躍した多作で多才な作曲家。エイドリアン・ボールトとヴォーン・ウィリアムズに師事し、ハウエルズ、ブリス、バックスらと同時代を生きました。主に独唱曲で知られますが、舞台音楽、宗教作品、3つの交響曲、相当量の室内楽曲も書いており、当時は広く知られていましたが、近年は(他の多くの同時代の作曲家と同様に)あまり知られていません。今回のプロジェクトによって、ギブズの作品の量と一貫した質の高さに驚かされます。いずれも、シンプルながらテキストに対する感受性が高く、元々ある程度知られていた作品に加え、「アニスへ」、「桜の木」、「ダンクトン・ヒルで」、「オニユリ」、「真夜中」、「追放者」など、新たにコンサートのプログラムに加えられるような素晴しい作品が見つかることでしょう。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Lyrita
SRCD.404(1CDR)
アームストロング・ギブズ:歌曲選集
5つの目「ピーコック・パイ」/ジョン・モウルディ/夢の歌「ピーコック・パイ」/アニスへ/銀「ピーコック・パイ」/セマーウォーターのバラッド/ダンクトン・ヒルで/心気症/魔女/ロビン・フッドへの哀歌/ウォルター・デ・ラ・メアの5つの歌曲〔1. 見知らぬ人、2. ムネアカヒワ、3. 山々、4. アーモンドの大枝の中に、5. 鐘〕/追放者/溢れた流れ/真夜中/夏の夕べ/棺台のそばで/オニユリ/ゆっくり、馬たちよ、ゆっく/野は夏の静けさに満ち/用心しろ、若い心よ/「ピーコック・パイ」からの5つの子供の歌〔1. 理髪店、2. ミスT、3. 年老いたシェルオーヴァー、4. かくれんぼ、5. その時〕/子守歌
シャーロット・ド・ロスチャイルド(S)、
ネイサン・ヴェイル(T)、
エイドリアン・ファーマー(P)

録音:2020年8月、2021年3月、4月、5月、7月、ワイアストン・レイズ(モンマス、イギリス)
シャーロット・ド・ロスチャイルドがNimbus Recordsの代表兼アーティスティック・ディレクターも務めるエイドリアン・ファーマーのピアノ伴奏とともに新たに開拓したアームストロング・ギブズの歌曲集。全107曲を収録した4枚組BOX(SRCD-2400)から30曲を厳選しディスク1枚に収めたセレクション盤。
セシル・アームストロング・ギブズ(1899-1960)は、20世紀前半に活躍した多作で多才な作曲家。エイドリアン・ボールトとヴォーン・ウィリアムズに師事し、ハウエルズ、ブリス、バックスらと同時代を生きました。主に独唱曲で知られますが、舞台音楽、宗教作品、3つの交響曲、相当量の室内楽曲も書いており、当時は広く知られていましたが、近年は(他の多くの同時代の作曲家と同様に)あまり知られていません。今回のプロジェクトによって、ギブズの作品の量と一貫した質の高さに驚かされます。いずれも、シンプルながらテキストに対する感受性が高く、元々ある程度知られていた作品に加え、「アニスへ」、「ダンクトン・ヒルで」、「オニユリ」、「真夜中」、「追放者」など、新たにコンサートのプログラムに加えられるような素晴しい作品が見つかることでしょう。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Hyperion
CDA-68377(1CD)
シューベルト:歌曲集 「美しき水車小屋の娘」 ジェラルド・フィンリー(Br)、
ジュリアス・ドレイク(P)

録音:2021年2月22日-24日、ヘンリー・ウッド・ホール(イギリス、ロンドン)
ンリーは、ケンブリッジ大学のキングス・カレッジやロンドンの王立音楽カレッジなどで研鑽を積みました。モーツァルトの『ドン・ジョバンニ』や『フィガロの結婚』などに定評があるフィンリーは、グラミー賞を受賞しており、そのドラマティックな歌声は世界各地で絶賛されています。また、ピアノ伴奏のジュリアス・ドレイクとのコンビは素晴らしく、2008年のバーバー、2009年のシューマン、2011年のブリテンと、3度の英グラモフォン賞声楽部門賞に輝いています。
この名コンビで、これまでにもHyiperionから「冬の旅」(CDA-68034)と「白鳥の歌」(CDA-68288)をリリースしており、このアルバムでシューベルトの三大歌曲集をすべて録音することになります。「白鳥の歌」と「冬の旅」は両アルバムとも英グラモフォン賞の声楽部門にノミネートし、「冬の旅」はカナダのグノー賞を受賞するなど、国際的な評価を得ているそのシューベルト解釈は、この「美しき水車小屋の娘」でも変わることはありません。三大歌曲集の集大成ともいえる、フィンリー&ドレイクによる「美しき水車小屋の娘」にご期待ください。

Tactus
TC-962001(1CD)
マルコ・タラッリ(b.1967):ボローニャの聖ペトロニウスのミサ曲 ヴェロニカ・シメオーニ(Ms)、シモーネ・アルベルギーニ(Br)、ボローニャ市立劇場cho、ボローニャ市立劇場児童cho、ボローニャ市立劇場O、アントニーノ・フォリアーニ(指)

録音:2021年9月、ボローニャ市立劇場(イタリア)
ボローニャの守護聖人ペトロニウスに敬意を表して、ボローニャ市や大聖堂、市立劇場などが協力して、ソリスト、合唱団、児童合唱団とオーケストラによる大ミサ曲が、イタリア現代作曲家を代表するマルコ・タラッリによって作曲されました。タラッリは、ラクイラ音楽院で学んだ後、ブダペストのフランツ・リスト・アカデミーなどでも研鑽を積み、交響曲、オペラなど幅広いジャンルで評価を得ています。
ソリストには、ヴェロニカ・シメオーニとシモーネ・アルベルギーニが起用されており、壮大なミサ曲に華を添えています。

H.M.F
HMM-902676(2CD)
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV 232 ロビン・ヨハンセン(S)、マリー =クロード・シャピュイ(Ms)、ヘレナ・ラスカー(A)、セバスティアン・コールヘップ(T)、クリスティアン・イムラー(Bs-Br)
RIAS室内cho
ベルリン古楽アカデミー
ルネ・ヤーコプス(指)

録音:2021年8月、ビュルゲルハウス、ノイエンハーゲン・バイ・ベルリン(ドイツ)
ーコプスによるロ短調ミサ曲の登場です!管弦楽はベルリン古楽アカデミー、合唱はRIAS室内合唱団、という最強の布陣です。「ロ短調ミサ曲」は独唱 者も重要ですが、全編をとおして合唱も非常に重要なウェイトを占める作品。合唱は各パート5-7人の編成ですが、楽曲によっては各パート3人程度の編成で 演奏している箇所もあり、RIASのメンバーのうまさ、楽曲の魅力が引き立ちます。管弦楽も、グローリアなどの華やかな楽曲での華やかな響きが美しいのはも ちろんのこと、録音の思いがけないやわらかな美しさに心奪われそうになります。「ラウダムス・テ」や、演奏会でも誰もが耳をそばだてる「クオアニアム」の管 弦楽による前奏も、名手による協奏曲の体で思わず聴き入ってしまいます。通奏低音にはリュートも配されており、アニュス・デイなどの楽曲でのその効果は衝 撃的美しさ。ヤーコプスは、1992年に、同じくRIAS室内合唱団とベルリン古楽アカデミーと「ロ短調」を録音しておりますが、それから時を経ての満を持し ての録音。ブックレットには、ヤーコプスのコメントで、2021年1月に亡くなったハルモニアムンディのプロデューサーであり社長も務めたエヴァ・クータツ氏、 そしてレーベル創始者・故・ベルナール・クータツ氏にこの演奏をささげる、とあります。演奏者、録音に対して常に最高を求めたふたりにささげる、とあるだ けあって、ヤーコプスのこの演奏への自負も感じられます。大注目です! (Ki)

BIS
BISSA-2632(1SACD)
レスピーギ:歌曲集
森の神々P107(1917)
6つのメロディ P 89(1909)より@.「深い海の底で」
対照 P 66(1906)
最後の陶酔 P 8(1896)
6つのメロディ P 89(1909)よりA.「あきらめ」
ストロネッロを歌う女 P 69(1906)
5つの古風な歌
短いお話 P 52(1904)
6つの歌第2集 P97(1912)よりC.「古のクリスマス祝歌」
6つの歌第1集 P90(1909)よりE.「雨」
涙 P 9(1896)
4つのスコットランド民謡
6つの歌第1集 P 90(1909)より@.「三日月よ」
夜想曲P 11(1896)/霧 P 64(1906)
ティモシー・ファロン(T)、
アミエル・ブシャケヴィッチ(P)

録音:2021年7月6-9日バイエルン放送、ミュンヘン(ドイツ)
マレク・ヤノフスキもその実力を認めるテノール、ティモシー・ファロン。リストの歌曲集(BIS SA-2272)でも注目されましたが今回 はレスピーギを録音しました。
レスピーギといえば「ローマ三部作」があまりにも有名ですが、色彩豊かな旋律が魅力の美しい歌曲も多く作曲しております。詩はアントニオ・ルビーノ(1880-1964)、アダ・ネグリ(1870-1945)、カルロ・ザンガリーニ(1874-1943)、象徴主義者ガブリエーレ・ダンヌンツィオ(1863-1938)など、レスピーギ の多彩なスタイルと幅広い文学的インスピレーションが発揮されております。
ティモシー・ファロンはジュリアード音楽院で学んだアメリカ系のテノール歌手。マリリン・ホーンに師事したあと、2013年に開かれたウィグモア・ホール歌曲 コンクールで優勝した実力派で、これまで鈴木雅明、ヘルムート・リリング、マリン・オルソップなど世界の名だたる指揮者と共演しています。エレガントでビロード のような明るさからダイナミズムの幅が広い声の持ち主。豊かな表現力でレスピーギの歌曲を歌い上げます。 (Ki)

NoMadMusic
NMM-105(1CD)
希望の歌
黒人霊歌:一緒に歩むのだ、子らよ
メシアン:感謝の行為(ミのための詩)
黒人霊歌:馬を進めよ、主イエス
 深い河
プーランク:手は心の意のまま
黒人霊歌:わが良き主はここで善行をせり
プーランク:平和の祈り
黒人霊歌:誰も知ってはくれない
 全世界は主の御手に
メシアン:首飾り(ミのための詩)
プーランク:音楽家の天使たち
黒人霊歌:マンブリンの言葉を言わなかった
プーランク:ふたりは闇をつくる
黒人霊歌:時には母のない子のように
 福音列車
メシアン:叶えられた祈り(ミのための詩)
黒人霊歌:涙の聖母
 水の中を行きなさい
マリー=ロール・ガルニエ(S)、
セリア・オヌト・ベンサイド(P)

録音:2021年5月/サル・ガヴォー
1991年南米仏領ギアナ生まれの黒人リリックソプラノ、マリー=ロール・ガルニエと、1992年パリ生まれのピアニスト、セリア・オネト・ベンサイドは2011 年以来デュオ活動を行っています。彼女たちのノマド・レーベル第1弾で、彼女たちはプーランクとメシアンのフランス歌曲と黒人霊歌の間の神聖さ、希望、人類が 経験した未曾有の困難についての対話をしようとしています。
もともとフランス歌曲は彼女たちのレパートリーの中心で、プーランクとメシアンも絶妙な表現を繰り広げていますが、どれも宗教感覚の強いもので感動的。そこ に黒人霊歌が織り交ぜられます。
彼女たちは黒人霊歌も大事なレパートリーとしてコンサートで披露してきました。フランス歌曲と非常に遠い音楽のように見えますが、アフリカからアメリカ大陸 に連れてこられた人々が苦しい農作業のなかで歌ったものは、友愛と解放への希望を示してもいます。通常はアカペラで歌われますが、ここでは19-20世紀に正 規の音楽教育を受けたアフリカ系アメリカ人作曲家たちがピアノ伴奏をつけ、クラシック作品とした版を用いています。 (Ki)

H.M.F
HMM-902689(1CD)
信仰と希望と愛と〜シューベルト歌曲集
1. 信仰と希望と愛と D.955
2. あこがれ D.636
3. 秋の夜の月に寄せる D.614
4. 双子座に寄せる舟人の歌 D.360
5. 墓掘人の郷愁 D. 842
6. 盲目の少年 D.833
7. 魔王 D.328
8. 万霊節の連祷 D.343
9. 休みなき愛 D.138
10. 小人 D.771
11. 漁夫の愛の幸せ D.933
12. 水の上で歌う D.774
13. 夜と夢 D.827
14. 別れ D.475
15. この世からの別れ D.829
サミュエル・ハッセルホルン(Br)
ヨーゼフ・ミドルトン(P)

録音:2021年4月、ラ・クールワ(フランス)
ハルモニア・ノヴァ・シリーズで、シューマン作品集(HMN 916114)でデビューした注目のバリトン、サミュエル・ハッセルホルンによるシューベルトの登場。 ディースカウの再来かと思うような、抑制の効いた表現、そして1990年生まれの若きハリとパワーが漲った、今のハッセルホルンがここにあります。自然、夜、別 れ、不在、死といった、シューベルトが好んだテーマに沿って、有名作品やあまり演奏機会のない曲が並んでおりますが、いずれもハッセルホルンの歌が光る、秀逸 なプログラムです。シューマンの盤同様、ヨーゼフ・ミドルトンがピアノを担当。歌詞の世界がこれ以上なくあざやかに広がります。 サミュエル・ハッセルホルン(Br)1990年生まれ。2018年エリザベート王妃音楽コンクール声楽部門で第1位に輝き、ウィーン国立歌劇場のアンサンブル のメンバーとして、時にベルコーレ(愛の妙薬)やフィガロ(フィガロの結婚)として登場。ヨーロッパやアメリカの歌劇場で活躍するほか、リート歌手としても頭角 を現しており、ウィグモア・ホールでも既にデビューを果たしています。 (Ki)

MIRARE
MIR-608(1CD)
スウェーデン歌曲集
1. トール・アウリン(1866-1914):ばらに(Till en ros)
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927):
2. メロディ(Melodi)3. 彼方を船はゆく(Det far ett skepp) 4. Fylgia(フュリア)
5. テューレ・ラングストレム:ただひととき(Den Enda Stunden)
6. ステーンハンマル:楓の木陰で(I lonnens skymning)
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル
7. 山羊よ、坊やのところまで(Kom bukken til gutten) 8. 収穫後の歌(Sang efter skordeanden)
9. テューレ・ラングストレム:別れ(Avskedet)
10. ステーンハンマル:森で(I skogen)
ボー・リンデ(1933-1970):
11. リンゴの木と洋梨の木(Appeltrad och parontrad) 12. あなたが私に口づけをした草原で(Den angen dar du kysste mig)
13. シグルド・フォン・コック(1879-1919):シャイトラの月に(I manaden Tjaitra)
トゥーレ・ラングストレム:14. 夜の翼(Vingar i natten) 15. 夜への祈り(Bon till natten)
16. ラーシュ=エリク・ラーション:草はさまよえる足の下で歌う(For vilsna fotter sjunger graset)
17. ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル:待つは楽しい(Intet ar som vantanstider)
18. トール・アウリン:そして騎士は聖地に向かった(Och riddaren for uti osterland)
19. トゥーレ・ラングストレム:セレナード(Serenad)
20. グスタフ・ノルドクビスト(1886-1949):海で(Till havs)
21. ヴィルヘルム・ステーンハンマル:海辺の歌(En strandvisa)
22. グンナル・デ・フルメリー(1908-1987):あなたが私の目をとじるとき(Nar du sluter mina ogon)
23. ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル:Boljeby Waltz(Boljeby-vals)
マリーヌ・シャニョン(Ms)
ジョセフィー ヌ・アンブロセッリ(P)
Ljusとはスウェーデンの言葉で「光」を意味します。メゾ・ソプラノのマリーヌ・シャニョンと、ピアノのジョセフィーヌ・アンブロセッリは、スウェーデンを旅した 時に、その空気と光に魅了されたそう。北欧といえばその寒さや冬の間の夜の長さが有名ですが、だからこそ、太陽の光やそのあたたかさに感激したといいます。 このアルバムは、そうした「光」に焦点をあてた1枚。若きふたりが、きらめくように、そしてあたたかく、希望や喜びをもって歌い上げる、スカンジナビアのもっと も美しい旋律の数々をお楽しみいただけます。 マリーヌ・シャニョン(Ms)---2017年パリ国立高等音楽院に入学、エレーヌ・ゴルゲヴィットのクラスで学ぶほか、カリーヌ・デエやバーバラ・ハンニ ガンのマスタークラスに参加。シャトレ座で、子供と魔法の猫でデビュー。モンテヴェルディやモーツァルトのオペラで出演を重ねています。フランスの若手歌手で今後 の活躍が期待されています。

CLAVES
50-3049(1CD)
バッハ:バスのためのカンタータ集
(1)カンタータ第56番「われは喜んで十字架の杖を手に取らん」 BWV56
(2)カンタータ第82番「私は、満ち足りた」 BWV82
(3)カンタータ第158番「われは行きて汝をこがれ求む」 BWV158
(4)カンタータ「裏切り者なる愛よ」 BWV203
ステファン・マクラウド( バス&指 揮 )
リ・アンジェリ・ジュネーヴ(管弦楽・声楽アンサンブル)
エマニュエル・ラポルト(*(1)(2))、スン・キョン・リー=ブロンデル(Ob)
マルセル・ポンセール(オーボエ・ダ・カッチャ)
トマシュ・ウェソロフスキ ー(Fg)
エヴァ・サラディン(*(3))、アドリアン・カレ、川久保洋子(Vn1)
ナディア・リゴレ、コリーネ・オーモンド、グザヴィエ・シシェル(第 2ヴァイオリン)
朝吹園子、マルティーヌ・シュノーク(Va)
ヘーゲル・ハナナ、オレゲル・アイマミ(Vc)
ミシェル・シャヌ( コントラ バ ス )
フランシス・ジャコブ(Org)、ベルトラン・キュイエ(*(4))(Cemb)
アレクサンドラ・レヴァンドフスカ、岡村知由紀(S)
クリステル・ムーニー、シャルル・スダン(A)
トマス・ホッブス、オーギュスタン・ローデ(T)
フレデリク・シュレーマ(Bs)
*=ソロ

録音:2021年5月/ランドガストホフ、リーエン(スイス)
実力派バス歌手ステファン・マクラウドが2005年に結成したリ・アンジェリ・ジュネーヴ。声楽陣と器楽陣の配置、パートごとの人数など、演奏を通じバランス を決めていくという独自の解釈で録音した「マタイ受難曲」(50-3012/13)と「ロ短調ミサ」(50-3014/15)は高い評価を得ています。期待のバッハ 第3弾はバスのためのカンタータ4篇。マクラウド自身が指揮をしながらバス独唱を務めています!
結成から17年となった2022年現在、当団は古楽アンサンブルの名団体として注目されています。可変アンサンブルでオリジナル楽器を用いて演奏する彼らは、 演奏の際の音響面にもこだわりを持っており、当セッションでもメンバーを取り囲む形で各楽器、声楽メンバーにマイクが配置されています。
今回、独奏者のみならず各パートに豪華メンバーが集結しております!ヴァイオリンのエヴァ・サラディンはルーシー・ファン・ダールらに学んだ若き名手。 2020/21シーズンのユトレヒト古楽音楽祭のアーティスト・イン・レジデンスを務めている実力派です。エマニュエル・ラポルトはフィリップ・ピエルロら、古楽界 の名手から厚い信頼を得ているオーボエ奏者。当演奏でもマクラウドの歌にニュアンスに富んだ演奏を披露しております。そして、チェンバロのベルトラン・キュイ エはラモーやフランソワ・クープランの録音でも高く評価されている鍵盤奏者です。現代屈指の声楽陣、器楽陣が集まった当演奏は要注目です! (Ki)

Gloriae Dei Cantores Recordings
GDCD-066(1SACD)
サミュエル・アドラー(1928-):合唱作品集
(1)讃美歌
(2)さあ、喜びましょう
愛した者はわがもの
合唱三部作I:どうしてわたしをお見捨てになったのですか?
(4)合唱三部作II:聖書の祈りが私の祈りになる
合唱三部作III:主への新しい歌を歌おう
(5)詩篇 23篇
(6)To Speak to Our Time:前奏曲I
(7)To Speak to Our Time:さすらいの合唱
(8)To Speak to Our Time:間奏曲I
(9)To Speak to Our Time:詩篇121
To Speak to Our Time:間奏曲II
(10)To Speak to Our Time:詩篇111
To Speak to Our Time:間奏曲III
(11)現代に語り継ぐ:賛歌10
 ルシア・リン(VnI)ジュリア
(12)なんと甘美な響きよ
リチャード・K.パグスレー(指)
グローリエ・デイ・カントレス

(1)ジョシュア・カナガ(T)、シャロン・ファイファー(Org)
(2)クララ・ゲルデス(Org)
(4)クララ・ゲルデス(Org)
(5)シャロン・ファイファー(Org)
(6)ルシア・リン(VnI)ジュリアン・リー(VnII)
(7)ディアナ・シャノン(S)
(8)ルシア・リン(VnI)ジュリアン・リー(VnII)
(9)ルシア・リン(VnI)ジュリアン・リー(VnII)
(10)ルシア・リン(VnI)ジュリアン・リー(VnII)
(11)ルシア・リン(VnI)ジュリアン・リー(VnII)
(12)シャロン・ファイファー(Org)

録音:2021年9、10、11月 マサチューセッツ州オーリンズ、主イエス・キリストの変容教会
サミュエル・アドラーは、1928年ドイツのユダヤ系音楽家の両親のもとに生まれました。1939年アメリカに亡命し、コープランド、ヒンデミット、ランドール・ トンプソンらに作曲を学び、これまでに400にものぼる作品を発表、60年以上ジュリアード、イーストマン音楽院をはじめ世界中の大学で教鞭をとり、ユダヤ音楽 の普及に尽力し、現代のアメリカを代表する作曲家として活躍してきました。
このアルバムには、長年書き続けてきた宗教作品・讃美歌が収録されており、彼の作曲の歴史が詰め込まれています。アドラーは、10歳のときナチス・ドイツか ら逃れてきました。1938年11月9日の夜、ユダヤ人に対する暴力が勃発。2日間で250を超えるシナゴークが焼かれ、ユダヤ人が経営する商店は破壊されま した。店の窓ガラスが砕け散って通りに散乱した様子からこの日の夜のことは「水晶の夜」と呼ばれています。その悲惨な夜に、アドラー一家の命を救ったのは偶 然崩れ落ちてきたパイプオルガン。そのおかげで追っ手から逃げることができ、一家は最終列車でドイツを脱出することができたといいます。そうした劇的経験の 中から生まれた数々の宗教的作品は、多くの人々の心に届くものとなっています。
特にアルバムのタイトルともなっているアカペラ合唱と2つのヴァイオリンのための作品「To Speak to Our Time」は、アドラーを象徴する楽曲と言ってもよ いでしょう。ドレスデン室内合唱団が「水晶の夜」の80周年追悼コンサートのために委嘱した作品で、2018年11月10日にハンス=クリストフ・ラーデマン指揮 で初演されました。 (Ki)

BRIDGE
BCD-9568(1CD)
「信仰の奇跡」
ベアトリス・ビルバオ(b.1951):「聖ヨハネの祝日」
アリエル・ラミレス(1921-2010):「ミサ・クリオージャ」
メアリー・ルー・ウィリアムス:「セント・マーチン・デ・ポレス」
オズワルド・ゴリホフ(b.1960):「聖餐」〜聖マルコ受難曲より
オズバルド・ゴリホフ:「デモス・グラツィアス」
アーメド・アンザルドゥア(指)
ボーダー・クロッシング・アンサンブル&cho

録音:2021年8月17-21日ミネソタ
ラテン・アメリカの作曲家による宗教音楽集。この中で最も知名度の高いオズバル ド・ゴリホフ(ゴリジョフ)はアルゼンチンの作曲家で両親はルーマニアとウクライナから アルゼンチンに移住してきた。彼の「聖餐」は静謐な祈りに溢れた佳曲、「デモス・グラ ツィアス」はラテン版伊福部昭といった趣き(映画「モスラ」に出てきそうな音楽である)。 ビルバオの「聖ヨハネの祝日」はいかにも民族音楽そのものといった感じの野性的な 民衆の祈りの音楽。かつてホセ・カレーラスが録音して一躍有名になった「ミア・クリオ ージャ」も収録。「セント・マーチン・デ・ポレス」の作曲者メアリー・ルー・ウィリアムスは 女性ジャズ・ピアニアトの草分けとしてセロニアス・モンク、ディジー・ガレスピー、チャ ーリー・パーカー、デューク・エリントンらジャズの巨人たちからも敬愛されていた人 物。収録されている作品はいずれも現代音楽にありがちな頭でっかちの作品ではな く、ストレートに心に響いてくる内容。

Forgotten Records
fr-1778C(2CDR)
ヴィヴァルディ:オラトリオ「勝利のユディータ」 アーフェ・ヘイニス(A)、テオ・ジリケン(Br)、ニコライ・ゲッダ(T)、イルマ・コラッシ(S)、ルイ・ロンドルー(Bs)
アンジェロ・エフリキアン(指)
ソリステ・ド・リエージュ& cho

録音:1958年10月13日、パレ・ド・ボザール、ブリュッセル、ライヴ、放送用録音

Centaur
CRC-3881(1CDR)
19世紀初頭のニューオーリンズのフランス・アリア集
ダニエル=フランソワ・オーベール:歌劇 「フラ・ディアヴォロ」 より 何という幸せ、 岩にもたれた, ものすごい人は
アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ:歌劇 「語るテーブル」 より Je suis jeune、La nuit dans les bras、Il est certains barbon、Tiene ma reine
オーベール:歌劇 「石工」 より Je suis en ta puissance、Je m'en vas、A chaque instant、Ah, sur norte hymen
グレトリ:歌劇 「ゼミールとアゾール」 より Rose cherie、La Fauvette
アリッサ・マーキュリオ・ロウ(S)、
イリーナ・クネフ(P)、
タイラー・スミス(T)、
サウスイースタン・ルイジアナ大学女声choメンバー

録音:2020年9月4日&18日、10月13日(アメリカ)
1796年に最初にオペラが上演されて以来、ニューオーリンズはアメリカにおけるオペラ文化の発展の中心地とされてきました。本アルバムでは、50あまりの作品を遺し、フランスのオペラ発展に貢献したオーベールの代表作のひとつ、「フラ・ディアヴォロ」を中心に、ベルギー出身でフランスで活躍したグレトリの「ゼミールとアゾール」などを集約しています。
※当タイトルはレーベルオフィシャルのCD-R盤となります。CentaurレーベルのCDをプレスしている製造工場、アメリカ合衆国テネシー州チャタヌーガのWTSmedia社で製作されています。
Centaur
CRC-3905(1CDR)
マイ・ビューティフル・スター〜歌曲からのチェロ編曲集
ドナウディ:ああ愛する人の
ロッシーニ:アルプスの羊飼い
ドナウディ:かぎりなく優雅な絵姿
モーツァルト:喜びに踊りて K.579
R.シュトラウス:夜 Op.10-3
シューマン:恋のたわむれ Op.101
カール・ベーム:夜の静けさ Op.326
アーサー・サリヴァン:The Sun Whose Rays Are All Ablaze
エリック・コーツ:By Mendip Side
ロジャー・クィルター:もう泣くのはおやめ Op.12
フォーレ
:愛の歌 Op.27-1
エミール・パラディール:プシュケ
アーン:私の詩に翼があったなら
ドビュッシー:美しき夕暮れ
プーランク:Ce、ハートの女王 FP178
エイミー・ビーチ
:Take, O take those lips away Op.37-2
アーネスト・チャールズ:私が歌を歌うとき
ヴィットリオ・ジャンニーニ:青空よ教えて
バーバー:憧れ、あなたの愛
シュエーレン・ディケネル(Vc)、
イェシム・アルタシュ=ディケネル(P)

録音:2012年1月19日、ファースト長老派教会(アメリカ)
シュエーレン・ディケネルは、チェロをポール・トルトゥリエに、室内楽をクリーヴランドSQに師事しました。2002年から、マーシャル大学の教授を務めており、チェロ、コントラバス、室内楽などを教えています。そしてチェロの教則本も出版しており、教育者としても高い評価を受けています。演奏家としては、室内楽奏者としてキャピタル・トリオやミッレフィオーリ・トリオと定期的に共演をしています。
※当タイトルはレーベルオフィシャルのCD-R盤となります。CentaurレーベルのCDをプレスしている製造工場、アメリカ合衆国テネシー州チャタヌーガのWTSmedia社で製作されています。

NIFC
NIFCCD-116(1CD)
モニューシュコ:歌曲集第2巻
渡り鳥(1)/歌「低地で、高地で」/元気なお嬢さん/若者と少女/クラコヴィアクは決してない/土地を知っているか/私の魅惑の人(D.D.へ)/会話(1)/魔術/魅了/バーシアへ/悪天候/村長/イヴトの王/民間治療師の占い/私の富/何のためにため息をつくの?/ニダ川には/哀歌第3番/お母さん、あなたはもういない!/太陽の歌/出発/幸福/サヴォアの歌/村のハーディー・ガーディー・マン(4)/ハーディー・ガーディー・マン/軍歌/ビーズ
マリウシュ・ゴドレフスキ(Br)、
ラドスワフ・クレク(ピリオド・ピアノ/エラール1849

録音:2020年6月1日-5日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ポーランド、ワルシャワ)
生誕200周年を迎えた2019年にNIFC(ポーランド国立ショパン研究所)から様々な記念リリースが行われ、再発見・再評価の道を辿るスタニスワフ・モニューシュコ。アニヴァーサリー・イヤーが過ぎてからも主要なオペラをヒストリカル楽器で初録音するなどカタログの充実が進むNIFCから、モニューシュコの新たな歌曲集も登場。
前作(NIFCCD112)に引き続き、ポーランド国内外の多くのオペラ・シーンで活躍し、ドイツ・リート、イギリス・バロックなどもレパートリーとするポーランド有数のバリトン歌手、マリウシュ・ゴドレフスキが歌い、1849年製のエラール・ピアノで当時のサウンドを再現します。
モニューシュコの歌曲は、16世紀末ポーランドの詩人ヤン・コハノフスキから、20世紀の変わり目におこった新文学芸術運動「若きポーランド」の先駆けであるアダム・アスニクまで、3世紀にわたる多様な詩をテキストに用い、多彩なスタイルで作曲されています。

Danacord
DACOCD-906(1CD)
鳥がどこかで歌っている〜トマス・クラウセン(b.1949):歌曲集
フルダ・リュトケンの詩
私はワインは望まない/死にゆく者のように/朝/愛するひとがいない/枯れてしまった花に/民謡/それは今日だった/誰も知らなくていい/つなぐもの
クラウス・リフベアの詩
鳥のチャチャチャ/永遠
トーヴェ・ディトレウセンの詩
最後の客/夏の夜/献身/十二月のある日/衰えてゆく/心のありかた/愛の影
オスカー・ワイルドの詩
死者のための祈り/真の知識/航海の印象/無為な日々

ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番- アリア:カンティレーナ
ニーナ・スヴァイストロプ・クラウセン(S)、
トマス・クラウセン(P)

録音:2020年10月(デンマーク)
トマス・クラウセン(トーマス・クラウセン)(b.1949)は、パレ・ミケルボー、デクスター・ゴードン、ベン・ウェブスターといった多くの国際的ジャズ・アーティストたちとセッションと録音を行い、デンマークの代表するジャズ・ピアニストのひとりとして活動をつづけています。作曲家としての彼は、自身のグループやスカンディナヴィアのビッグバンドのための曲のほか、オーケストラ曲、室内楽曲、ピアノ曲、合唱曲と幅広いジャンルの曲を手がけてきました。ミカラ・ペトリのために作曲した「リコーダーと弦楽のための小協奏曲」が、近年の代表的作品に挙げられています。『鳥がどこかで歌っている』と題したこのアルバムは、彼の亡くなった妻を追悼して作られ、彼の作曲した親愛の情のこもった22の歌曲を、娘のニーナ・スヴァイストロプ・クラウセンが父のピアノとの共演で歌っています。ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ第5番」からルツ・V・コレアの歌詞で書かれた〈アリア:カンティレーナ〉がアルバムの最後に歌われます。

CAvi music
85-53495(1CD)
リスト:歌曲集 Vol.2
5つの歌曲(S.278b、S.297b、S.306b、S.279c、S.280c)/4つの後期歌曲(S.331 - 334)/7つの歌曲(後期のバージョン、1849年〜1860年出版)(S.287b、S.272b、S.290b、S.311b、S. 289b、S.309b、S.273b)/3つの後期歌曲(S. 337、S. 336、S. 338)
コンスタンティン・クリンメル(Br)、
ダニエル・ハイデ(P)

録音:2020年12月、マルクス・ジティクス・ホール(オーストリア、ホーエネムス)
ヘルムート・ドイチュ歌曲国際コンクール第1位の若手バリトン歌手、コンスタンティン・クリンメルが歌うリストの歌曲集!出版されているものが少なく、遺品やオークションで発見されることも多いリストの歌曲。独自の世界へと進んでいった後期の作を含む珍しい作品を丁寧に集め録音しています。本作はアンドレ・シュエンとダニエル・ハイデによって録音された第1集(8553472)の続編となります。

Signum Classics
SIGCD-707(1CD)
復活節の晩祷
ジュリアン・アンダーソン(b.1967):わが愛する者語りて*
ケネス・レイトン(1929-1988):先唱句
ジョン・ゴス(1800-1880):詩篇第12篇*
チャールズ・ヒルトン・スチュワート(1884-1932):詩篇第13篇*
チャールズ・ヴィリアーズスタンフォード:詩篇第14篇*
ホセア書第13章4-14:第一日課
ハウエルズ:マニフィカト(グロスター・サーヴィス)#
コリント人への第一の手紙第15章50-終わり:第二日課
ハウエルズ
:ヌンク・ディミティス(グロスター・サーヴィス)#/使徒信条/ケネス・レイトン:答唱句
ジョン・タヴナー(c.1490-1545):安息日が過ぎて I
祈り
ヴィドール
:オルガン交響曲第6番ト短調 Op.42-2 - フィナーレ*
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジcho、
アンドルー・ネスシンガ(指)、
ジェイムズ・アンダーソン=ベサント(Org)*、
グレン・デンプシー(Org)#

録音(ライヴ):2018年5月2日&2019年3月6日&2021年11月11日、セント・ジョンズ・カレッジ礼拝堂(ケンブリッジ、イギリス)
1670年代に創設され、世界でも有数のカレッジ聖歌隊として活動を続けるケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団(聖歌隊)と、2007年の音楽監督就任後、数多くの名演を共に創り上げてきた名指揮者アンドルー・ネスシンガ。Signum Classics移籍後にも精力的なリリースを続け、これまでにBBCミュージック・マガジン賞の「合唱部門賞」(SIGCD-456)、BBCミュージック・マガジンの「Choral & Song Choice」(SIGCD-541)、英グラモフォン誌の「Editor's Choice」(SIGCD-456、SIGCD-567、SIGCD-588、SIGCD-667)に選ばれると、「マイケル・フィニシー:パイアス・アンセムズ&ヴォランタリーズ」(SIGCD-624)ではこれら2つの賞に加え、2021年の英グラモフォン賞現代音楽部門にノミネートされるなど、英メディアでの極めて高い評価を維持しています。
今回の新しい録音は、2020年に発売した「Ash Wednesday」(SIGCD-605)に続くライヴ・アルバムとなります。「Ash Wednesday」では、イースター(復活祭)に先立つ四旬節の最初の一日「灰の水曜日」に行われる特別な典礼を収録していましたが、今作にはその後四旬節が明け、イースターの季節からの作品が集められています。
Signum Classics
SIGCD-711(1CD)
シューベルト:美しき水車小屋の娘(英語版) ニッキー・スペンス(T)、
クリストファー・グリン(P)

録音:2020年3月2日-4日、聖シラス教会(ロンドン)
グラミー賞を受賞したピアニスト、クリストファー・グリンによるシューベルトの歌曲を英語版で録音するシリーズ。ロデリック・ウィリアムズが歌った「冬の旅」(SIGCD-531)、ジョン・トムリンソンが歌った「白鳥の歌」(SIGCD-550)に続くシリーズ第3弾では、「美しき水車小屋の娘」をニッキー・スペンスをテノールに迎えて収録しました。
ヴィルヘルム・ミュラーの詩の翻訳には、イギリスの演出家であり作家でもあるジェレミー・サムズによるものを使用しています。
ニッキー・スペンスは、スコットランドで最も期待されているテノールのひとりであり、ヤナーチェクの歌曲集(CDA-68282)がグラモフォン賞&BBCミュージック・マガジン賞をダブルで受賞し、2015年の国際オペラ・アワードで「ヤング・シンガー賞」に名を連ねました。また、ロイヤル・フィルハーモニー協会から年間最優秀歌手にノミネートされ、国際的なオペラ・シーンで活躍を続けています。
クリストファー・グリンは、「息をのむような感性」(英グラモフォン誌)、「声とピアノの完璧な融合」(BBCミュージック・マガジン誌)などと称賛されています。彼はまた、イギリスのノース・ヨークシャー州で開かれるライデール・フェスティバルの芸術監督も務めています。

Prima Facie
PFCD-170(1CD)
ザ・ホーリー・ボーイ
マイケル・ヘッド:ベツレヘムへの小径
アイヴァー・ガーニー:Carol of the Skiddaw Yowes
スタンフォード:ザ・モンキーズ・キャロル
ホルスト:クリスマス・デイ・イン・ザ・モーニング
ウォーロック:The Bayly Berith The Bell Away、ベツレヘム・ダウン
バックス:ゴッド・イズ・ボーン、ララバイ・ディア・ジーザス、メリーリー・トゥ・ベツレヘム、ヴァリエーションズ・オン・ア・ノース・カントリー・クリスマス・キャロル
ヴォーン・ウィリアムズ:The Oxen
ウォーロック:Balulalow、Tyrley,Tyrlow、フロストバウンド・ウッド
ブリテン:コルプス・クリスティ・キャロル
グレインジャー:サセックスの仮装行列によるクリスマス・キャロル
マルコム・ウィリアムソン:クリスマス・キャロル
マーク・ハンキー:ルーシーズ・キャロル
ヘッド:The Carol of the Field Mice
H.バルフォア・ガーディナー:ノエル
ノーマン・フルトン:メイク・ウィー・メリー
アイアランド:ザ・ホーリー・ボーイ
ティモシー・ディキンソン(Bs-Br)、
ダンカン・ハニーボーン(P)

録音:2021年5月9日、ホーリー・トリニティ教会(ヘリフォード、イギリス)
このクリスマス・アルバムの構成は、何か月もキャンセルされた2020年12月のクリスマス・コンサートの後行われました。クリスマス・キャロルを多く残したことで知られるピーター・ウォーロックの作品でもあまり広く知られていない作品は少なくなく、他の作曲家の作品でも隠れた名曲がたくさん残っています。そういった作品も多数含まれている今アルバムでは、改めてクリスマス・キャロルの世界を楽しむことが出来ます。

Urania Records
LDV-14086(1CD)
ダンテの詩を題材とした音楽
ドニゼッティ:ウゴリーノ伯爵、真の愛
ロッシーニ:フランチェスカ・ダ・リミニ
マルケッティ:ラ・プラ
ピンスティ:べアトリーチェ
モルラッキ:私のため息を聞きに来て、ダンテのウゴリーノ
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ソネット第4番 Op.41、セラ Op.23
ミルコ・パラッツィ(Bs)、
マルコ・スコラストラ(P/ベヒシュタイン1884年製)

録音:2021年6月7日-9日、チステルナ・ディ・ラティーナ(イタリア)
イタリア、フィレンツェ出身の13〜14世紀の詩人ダンテ(ダンテ・アリギエーリ)が遺した「神曲」に代表される叙事詩や、詩文集「新生」のテキストや登場人物を題材として作曲された音楽を集めた作品集。
ミルコ・パラッツィの歌声が、ダンテのテキストがその後の音楽家たちに与えた影響の大きさ、そしてその存在感を改めて知らせてくれています。
ミルコ・パラッツィは、ミラノ・スカラ座、コヴェントガーデン王立歌劇場、リセウ大劇場、ワシントン・オペラ、コンセルトヘボウ、サントリーホールなど、世界中のオペラハウスやコンサートホールでその歌声を響かせてきたイタリアのバス。
レコーディングも数多く、2019年にはインターナショナル・オペラ・アウォードも授与されているイタリアの名歌手です。1884年製のベヒシュタインの音色とのブレンド具合も楽しみなポイントです。

TRPTK
TTK-0078(1SACD)
シューベルト:冬の旅 ミハエル・ヴィルメリンク(Br)、
ダーン・ブルティーン(P)

録音:2021年9月13日-16日、ウェストヴェスト教会(スキーダム、オランダ)
シューベルトの「冬の旅」は、クラシックの連作歌曲の中でも最も愛されている作品といっても過言ではないかもしれません。それだけに数多くのディスクが存在しますが、このアルバムでミハエル・ヴィルメリンクとダーン・ブルティーンは、この曲の新たな一面を示してくれています。才能豊かなオペラ歌手としても知られているヴィルメリンクの歌声は、悲劇を基調としたこの音楽をより本物の感情に近いものへと変化させており、ブルティーンのピアノは強靭にその歌声を支えています。
ミハエル・ヴィルメリンクは、「(曲の後半になると)主人公が戻らない道を選んだと感じます。彼はついに避けられない運命に身を任せます。それは、矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、コロナ・パンデミックのこの時期に私たちを癒してくれた音楽です。」と語っています。

Centaur
CRC-3870(1CDR)
生涯(と愛)
シューマン:女と愛の生涯 Op.42
サラ・カリーナ・グラーフ:女の生涯(と愛)
アルタ・ブーヴァー(Ms)、
ティアン・ティアン(P)

録音:2019年8月19日、12月20日(アメリカ)
オペラだけでなくミュージカル劇場やコンサート、オラトリオなど幅広く活躍する、メゾ・ソプラノ歌手アルタ・ブーヴァーは、マサチューセッツ州に生まれ、イーストマン音楽学校そしてテキサス大学オースティン校で学びました。ニューヨークのカーネギーホールに出演した他、ヘレナSO、北ミシシッピSOなど数々のオーケストラと共演を重ねた彼女は現在オークランド大学で教鞭を執っています。
※当タイトルはレーベルオフィシャルのCD-R盤となります。CentaurレーベルのCDをプレスしている製造工場、アメリカ合衆国テネシー州チャタヌーガのWTSmedia社で製作されています。
Centaur
CRC-3757(1CD)
グノー:歌曲集
グノー:Chanter et souffrir CG 362/夜への讃歌 CG 389/私の翼を、落とせ! ICG 183/ナザレのイエス CG 395/聖母様に CG 9a/天使の挨拶 ICG 158/羊飼いの歌 CG 1c./マリアさまの御名 CG 412/歌劇「ミレイユ」より「Sainte Ivrsse」 CG 8/ノエル CG 184/夕べの祈り CG 429/モテット「ガリア」より「エルサレム」 CG 40/Le ciel a visite la terre CG 365/悔悟 CG 434
イラン・ニウ(S)、
エレーヌ・モス(P)

録音:2018年11月12日、18日、19日、21日、ローレンス記念教会(アメリカ)
ソプラノのイラン・ニウは、4歳から音楽の勉強を始め、イーストマン音楽学校で声楽の修士号を、ウィスコンシン大学マディソン校で声楽と音楽の博士号を取得しました。ダウランドからライヒまでと幅広いレパートリーを持つ彼女は、現在セント・ノアバート大学の准教授を務めており、演奏活動の傍ら後進の指導にも力を入れています。
Centaur
CRC-3438(1CD)
アルバン・ベルク:青春の歌
秋の思い/船乗りの恋人の歌/墓碑銘/雨/Spielleute/夢/希望/私は野原を避けて行きたい/あなたの知恵/憧れT/捨てられて/愛/Suss sind mir die Schollen des Tales/Fraue, du Susse/夕方に/Das stille Konigreich/Vielgeliebte schone Frau/Sternefall/憧れU/冬/ミニョン/美しい人/Schattenleben
スレ・エロフ(S)、
ナサニエル・シュミット(P)

録音:2014年3月30日-4月1日、コローラ・ピアノ(アメリカ)
このアルバムに収められている歌は、アルバン・ベルクが比較的若い頃に書かれたものです。しかし、若書きの作品にも関わらず、その内容は充実しており、美しい作品が多くあります。スレ・エロフは、ケープタウンでマリタ・ネピアに師事しており、その後アメリカのテキサス大学アーリントン校と、トリニティ・カレッジ・ロンドンで学びました。

Hyperion
CDA-68169(1CD)
シューベルト:21の歌曲
月に寄せて D259/さすらい人の夜の歌T D224/春に D882/小人 D771/「白鳥の歌」より「セレナーデ」 D957-4/至福 D433/夕星 D806/死と乙女 D531/万霊節の日のための連祷 D343/憩いなき愛 D138/ガニュメート D544/シルヴィアに D891/ミューズの子 D764/笑いと涙 D777/魔王 D328/夜と夢 D827/水の上で歌う D774/夕映えの中で D799/春の想い D686/さすらい人の夜の歌U D768/月に寄せて D296
アリス・クート(Ms)
ジュリアス・ドレイク(P)

録音:2017年12月18日-21日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、ロンドン)
ラム。クートは現代のイギリスにおいて最高峰のメゾ・ソプラノの一人とされ、2018年にはOBE(大英帝国勲章)にも叙されています。リサイタルやオペラへの出演、レコーディングの実績は膨大な量におよび、サンクトペテルブルクのマリインスキー音楽祭ではシューベルトの「冬の旅」のメゾ・ソプラノ版の初演も務めており、彼女の美しく繊細なシューベルトは一級品です。今回のアルバムにはシューベルトが数多くの名曲を生み出した1815年の作品から、遺作となった作品まで幅広く収録。ゲーテの詩を用いた歌が多く含まれていますが、ゲーテの詩は非常に音楽的で、話すというより歌うために書かれた詩が多いといわれており、シューベルトが多くの作品を遺しました。
伴奏を務めるのはHyperionレーベルの大きなプロジェクトの一つ、リストの歌曲全集などでも一貫して伴奏を務めた名伴奏者、ジュリアス・ドレイクです。

MDG
MDG-90822336
(1SACD)
ブラームス:二重唱曲集
4つの二重唱
谷の下で Op.33-6
5つのロマンスとリート Op. 84
死の客/5つの二重唱Op.66
王の子ふたり
バラードとロマンスOp.75
妹/3つの二重唱Op.20
月が明るく輝こうとしないから
デュオ・エルプ【フェリシタス・エルプ(A)、ユディット・エルプ=カラミヌス(A)、ドリアナ・チャカロワ(P:使用楽器:1901年製のスタインウェイ「Manfred Burki」)】
マグヌス・ディートリヒ(T)
ブラームスは生涯を通じて歌曲の作曲を行っていました。その中でも二人の歌手が美しいアンサンブルで聴かせる二重唱も充実した作品群が揃っています。歌う のはシュトゥットガルト生まれのソプラノ姉妹、フェリツィタス・エルプとユディト・エルプによる「デュオ・エルプ」。姉妹ならではの美しいハーモニと、1901年製 のスタインウェイ「Manfred Burki」を用いたピアノ伴奏、そしてマグヌス・ディートリヒによる心地よいテノールの響きがアクセントとなり、ブラームスの重唱の 魅力を堪能できる1枚となっています。 (Ki)

APARTE
AP-288(1CD)
私の歌に
マーラー:リュッケルト歌曲集〜私は快い香りを吸いこんだ/美しさをあなたが愛するなら/私の歌をのぞき見しないで/私はこの世に捨てられ
リスト:ローレライ/喜びに満ち、悲しみに満ち/汝天上にある者/愛し合うことは素晴らしいことだろう/おお、愛しうるかぎり愛せ
コルンゴルト:3つの歌曲Op.22/不滅なるものOp.27の5
R・シュトラウス:4つの最後の歌
サラ・トローベル(S)、
ヘルムート・ドイチュ(P)

録音:2021年8月31日-9月4日/マルクス・シティックス・ホール(ホーエネムス)
サラ・トローベルは「メトロポリタンの歌姫」と称されたヘレン・トローベルと大指揮者ギュンター・ヴァントの姪孫にあたるドイツのソプラノ。ヘルムート・ドイチュ の伴奏とあいまってドイツ・リートの魅力を満喫できます。
ここに収められた4名の大作曲家はいずれもメロディ・メーカーで、R・シュトラウスを除くとドイツ人ではないものの、すべてドイツ語の詩に曲がつけら れています。リスト作品のうち「ローレライ」と「汝天上にある者」は「歌の本」、「おお、愛しうるかぎり愛せ」は有名な「愛の夢第3番」の原曲なのも興味をひか れます。 (Ki)

2L
2L-167SACD
(1SACD)
MQA-CD
母親たちが戦ってきたことのすべて
エヴァ・ホルム・フースネス(1983-):マララ*
トーネ・オーセ(1965-):母親たちが戦ってきたことのすべて
トロン・H・F・クヴェルノ(1945-):スターバト・マーテル・ドロローサ
マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971-):雨が降ったあと**
ビルギット・ユーペダール(1994-):忘れてはいけないことがありすぎる
エレン・リンクウィスト(1970-):ドクトーラ
エヴァ・ホルム・フースネス(1983-):黒い猿
室内合唱団アウルム
エヴァ・ホルム・フースネス(指)
ヴァレリア・ナ イラ・リレビェル カ(ソロ)*
クリスチャン・スレッタ(ソロ)**
ハンネ・マーリト・モルダール・イーヴェシェン(ソロ)**

録音:2019年11月、2020年11月 セルビュ教会(セルビュ、ノルウェー)
2006年創設の「室内合唱団アウルム Kammerkoret Aurum」とエヴァ・ホルム・フースネス Eva Holm Foosnas は、2016年にアルバム『UR』(2L 129 SACD)をリリース。同じトロンハイムの音楽コミュニティの音楽家たちが「自然、人間、自然とともにある人間」をテーマにして書いた混声合唱曲を歌いまし た。新しいアルバム『母親たちが戦ってきたことのすべて』のテーマは「強い女たち」。ノルウェーで活動する作曲家たちの7つの作品を歌っています。 指揮者のフースネスが、2014年にノーベル平和賞を受けたパキスタンの女性マララ・ユフスザイに寄せたスヴァンヒル・アムダール・テルネスの詩に作曲した「マ ララ」。ノルウェー工科自然科学大学(NTNU)で教えるエレン・リンクウィスト Ellen Lindquist がシリアの女性医師に寄せた「ドクトーラ」も、テルネスの詩に よる作品です。シンガーソングライターのトーネ・オーセ Tone Ase(1965?)は、ユーモリストで作家のマリアンネ・メーロイの詩『母親たちが戦ってきたことの すべて』に作曲。教皇インノケンティウス三世の作とも言われるラテン語詩による「スターバト・マーテル・ドロローサ」(悲しみの御母は立ちませり)を作曲したト ロン・H・F・クヴェルノ Trond H. F. Kverno(1945?)は、「マタイ受難曲」(Aurora ACD 4994)など宗教的作品を多く手がけてきました。マリアンネ・ ライダシュダッテル・エーリクセン Marianne Reidarsdatter Eriksen(1971?)は、合唱指揮者、ソプラノ歌手など多面的な活動で知られます。「雨が降った あと」は、5つの部分に分かれ、彼女独特のダイナミックな音楽語法で書かれた作品です。「日常」に追いまくられる女性たちを冷ややかに描いたアイリル・ノース・ ホイスタの詩によるビルギット・ユーペダール Birgit Djupedal(1994?)の「忘れてはいけないことがありすぎる」。フースネスの「劇的、劇場的」な「黒い猿」 は、少女の反抗を語るキャサリン・マンスフィールド(1888?1923)の詩に作曲され、2019年の「ウプサラ大学合唱団&アンデシュ・ヴァール作曲コンペティショ ン」の第1位と、ニューヨークの「ORTUS 第4回国際ニューミュージック・コンペティション」受賞作のひとつに選ばれた作品です。
[MQA-CD は、すべての CD プレーヤーで再生できます。「MQA」再生には、MQA対応の CD プレーヤー、もしくは、専用のデコーダーが必要です]

SOMM
ARIADNE-5015(2CD)
NX-C09
アメリカからのエルガー 第3集

【CD1】
1. 序奏とアレグロ Op. 47

「オラフ王の伝説」からの情景 Op. 30(1896)より…初CD化
2. 雷神の挑戦
3. 夏の激流のように
オラトリオ『ゲロンティアスの夢』 Op. 38(1900)

4-9. 第1部
【CD2】
オラトリオ『ゲロンティアスの夢』 続き
1-10. 第2部
ジョン・コリリアーノ(Vn)…CD1:1
レオポルト・リプ(Vn)…CD1:1
ウィリアム・リンサー(Va)…CD1:1
ラースロー・ヴァルガ(Vc)…CD1:1
モルモンタバナクルcho…CD1:2-3
アレクサンダー・シュライナー(Org)…CD1:2-3
J.スペンサー・コーンウォール(指)…CD1:2-3
ゲロンティアス…リチャード・ルイス(T)…CD1:4-9、CD2
天使…モーリーン・フォレスター(A)…CD1:4-9、CD2
モーリー・メレディス(Br)…CD1:4-9、CD2
ウェストミンスターcho…CD1:4-9、CD2
ニューヨーク・フィルハーモニック…CD1:1、4-9、CD2
ジョン・バルビローリ(指)…CD1:1、4-9、CD2

録音:1959年1月3日 Carnegie Hall, New York(USA)…CD1:1
1953年頃 Mormon Tabernacle, Salt Lake City(USA) 原盤:Columbia ML-5203…CD1:2
1956年4月1日 Mormon Tabernacle, Salt Lake City(USA)原盤:Columbia ML-5048…CD1:3
1959年1月25日(ライヴ) Carnegie Hall, NewYork(USA)…CD1:4-9、CD2
歴史的公演の録音で好評を博した第1集(ARIADNE5005)、第2集(ARIADNE5008)に続く「アメリカからのエルガー」第3集。今作はジョン・バル ローリの指揮による「ゲロンティアスの夢」を中心に、同じくバルビローリの指揮による「序奏とアレグロ」、初CD化となるモルモンタバナクル合唱団の『「オラフ王 の伝説」からの情景』(抜粋)、この3作品を収録。エルガーは、バルビローリを「私が尊敬するイギリス音楽界の新星」と賞賛するなど、長い間お互いに尊敬 しあう関係を保ち続けており、この『ゲロンティアスの夢』でも作品に対する理解と強い共感が表現された素晴らしい演奏が繰り広げられています。 今作でもオーディオのレストレーションで多数の受賞歴を誇るエンジニア、ラ二・スパーによるリマスタリングが、当時のパフォーマンスを鮮明によみがえらせて ます。前作と同じく、本作のライナーノーツ(英語のみ)もスパーが執筆、録音当時の情景を知ることができます。
SOMM
SOMMCD-0649(1CD)
NX-B04
イアン・キング(1962-2020):グロスター大聖堂のための音楽集
The Gloucester Service
1. Magnificat
2. Nunc dimittis
3. We beseech Thee, Almighty God 全能の神よ、我らは汝に乞う
(Collect for the Fifth Sunday of Lent)
4. O clap your hands ともに手を打ち鳴らせ
5. O God, who by the leading of a star 神よ、星の導きによって
(Collect for Epiphany)
6. Jubilate ジュビラーテ
The Gloucester Girls’ Service
7. Magnificat*
8. Nunc dimittis*
9. Almighty and everliving God 全能で永遠に生きる神
(Collect for Candlemas)
10. The Christmas Truce クリスマス休戦
11. God, who as at this time 神、この時のように
(Collect for Whitsunday)
The St. John Passion ヨハネ受難曲
12. After Jesus had spoken these words イエスがこの言葉を話された後
13. So the soldiers そこで兵士たちは
14. Then they took Jesus それから、彼らはイエスを連れて行った
15. Then Pilate took Jesus それから、ピラトはイエスを連れて行った
16. So they took Jesus そこで彼らはイエスを連れて行った
17. Meanwhile, standing near the cross 十字架の近くに立っていた
18. Since it was the day of the Preparation
その日は準備の日であったので
19. Almighty God, give us grace 全能の神よ、私たちに恵みをお与えください
(Collect for the First Sunday in Advent)
グロスター少女cho*
ジョナサン・ホープ(Org)
グロスター大聖堂聖歌隊
エイドリアン・パーティントン(指)

録音:2021年6月27-29日 グロスター大聖堂(UK)
世界初録音
1962年、イギリスのヘレフォードに生まれた作曲家イアン・キング。少年時代にはヘレフォード大聖堂の聖歌隊員として理想的な音楽教育を受ける とともに、当時大聖堂の音楽監督であったロイ・マッセーのオルガン教育に通いました。その後、オックスフォード大学で音楽を学び、セント・ピーターズ・ カレッジのオルガン奨学生になります。そして25年以上にわたりピアノ講師として活躍、また作曲家としては宗教合唱曲を中心に多彩な作品を遺し ました。 このアルバムには、キングによるグロスター大聖堂のための教会音楽を収録。2012年から2020年にかけて作曲した11の作品はどれもグロスター大 聖堂の荘厳な雰囲気の中で初演されたものです。キングはこのセッションが行われる直前に死去しましたが、この録音が行われることを大変喜んでい ました。2016年の「Three Choirs Festival」のためのマニフィカト、ヌンク・ディミティスや、キャロル・アン・ダフィーの詩に曲をつけた「The Christmas Truce」など心に染み入る素朴かつ美しい旋律が印象的です。

DACAPO
MAR-8.226187(1CD)
NX-B06
アンナ・カトリン・エッスルドッティル・エギルストレス(1981-)&アラン・グラウゴー・メドセン(1984-):交響的歌曲集『BEINTA ベインタ』(2015-16) アンナ・カトリン・エッスルドッティル・エギルストレス(歌)
オーフスSO
アンドレアス・デルフス(指)

録音:2021年11月23日 Odense Koncerthus(デンマーク)
2019年4月24-26日 Musikhuset Aarhus(デンマーク)
世界初録音
フェロー諸島に実在した女性「ベインタ・ブローベリ(1667頃-1775)」。生涯に3回結婚するも、2人の夫を亡く し、3人目の夫は発狂、これらはすべて彼女に責任があるとされ、"魔女"の烙印を押されてしまいます。暗いオー ラをまとった彼女の生涯は小説や映画にもなりました。このアルバムでは、「堕落した女」とされる彼女の様々なエ ピソードを、アンナ・カトリン・エッスルドッティル・エギルストレスとアラン・グラウゴー・メドセンがオーケストラ伴奏の連 作歌曲に仕立て、アンナ自身の歌によって歌われたものが収録されています。電気的に変容された声で歌われ る、民謡のように素朴な旋律と、神秘的なオーケストラの響きが織り成す、時間を超越した脆く儚げな風景が広 がります。

Solo Musica
SM-384(1CD)
NX-B03
魔法のエア
リヒャルト・フルーリー
1. 17の歌 - No. 8. Sommerwolke 夏の雲
2. 6つの小歌 - No. 1. Im wunderschonen monat Mai 美しい五月には
3. 17の歌 - No. 1. Augenzauber 瞳の魔法
4. 6つの小歌 - No. 2. Aus meinen traumen 私の夢から
5. 6つの歌 - No. 6. Melancholie メランコリー
6. 17の歌 - No. 17. Nimmersatte liebe 飽くことを知らぬ恋
7. 17の歌 - No. 2. Libelle とんぼ
8. 17の歌 - No. 10. Schlaflied 子守歌
ダニエル・ベーレ(1974-):
3つのハーフィズの歌
9. No. 1. Sieh, ich sterbe vor Verlangen 見よ、私は欲望で死にそうだ
10. No. 2. Am Anfang in Treuen トロイエンでの最初の頃
11. No. 3. Hor ich des wonnevogels 鳥の声が聞こえる
12. Flug des reihers サギの飛行
13. Nachtschwarmen 夜ふかし
14. Tiefe stunden verrannen 深い時間の流れ
ウルス・ヨゼフ・フルーリー(1941-):
15. Die schone farbe 美しい色
16. Eine kleine melodie 小さなメロディ
17. Venedig und dein lacheln ヴェネツィアとあなたの笑顔
18. Herbstblatt 紅葉
ペーター・ミーグ(1906-1990):ダルギマンタス・ナラカスの詩による4つの歌
19. No. 1. Apres le bal 舞踏会のあとで
20. No. 2. Carriole au matin 朝の馬車
21. No. 3. Autonomne 自律
22. No. 4. Valse des annees 年のワルツ
ポール・ミシュ(1886-1960):
23. Instant インスタント
24. Le sapin もみの木
25. Romance Italienne イタリアのロマンス
26. Dans l'azur … 紺碧の中で…
27. Au soir 夕べに
28. Terre Jurassienne ジュラ紀の土地
シュテファニー・ビュールマン (S)
ベンヤミン・エンゲーリ (P)

録音:2021年8月1-31日
スイスの若手ソプラノ歌手シュテファニー・ビュールマンはデビュー・アルバムの選曲に際して、母国の作曲家の作品を研究し、素晴らしい作品なのに現代のコ ンサートではめったにプログラムに載らない曲をいくつも発見しました。魔法、大気、自然、魂、平和、故郷を主題とするこれらの歌はドイツ語とフランス語で 書かれています。その多くが20世紀の作品で、後期ロマン派の伝統を受け継ぐ心地よい旋律と印象的なハーモニーを持ち、時にR・シュトラウスの歌 曲を思わせます。ビュールマンの透明感のある声と解釈もあって、多くの人が作曲年代から想像するよりも、シンプルで美しく、親しみやすいと感じることでしょ う。 ビュールマンは、ハルトムート・ヘルのクラスでリートを学び、テノールのダニエル・ベーレとの共演を通じて更なる研鑽を積んでいます。このCDにはべーレの作品 も収録。彼女の歌曲でのパートナーであるベンヤミン・エンゲーリが、民謡風の素朴なテイストの歌から苦悩を全面に押し出した歌まで、見事なピアノで彼 女を支えています。

スロヴェニア放送
ZKP-115721(1CD)
ヴォルフ(レーガー編):オルガン伴奏による歌曲集
ヴォルフ(レーガー編):スペイン歌曲集から
(今こそわたしはあなたのもの/神をお生みになられたあなた/さあ歩くのだ、マリア/ これらの椰子の樹のまわりで浮かぶ者/御子よ、私をベツレヘムへ導いてください/ ああ、幼な児の瞳は/苦労に満ちて私は来た/ ああ、なんと長く魂はまどろんだことか/主よ、この地には何が芽生えるのでしょう/ 私の愛するお方よ、あなたは傷を負われて)
ヴォルフ(レーガー編):メリケの詩による歌曲
(眠る幼児イエス/受難週/新年に/祈り)
テレサ・プルート(S)、
ポロナ・ガンタル(Org)

録音:2010 年2 月6 日 2015 年10 月21 日 スロヴェニア リュブリャナ
ヴォルフの歌曲から宗教的題材の作品をレーガーがオルガン伴奏に編曲したものを集 めています。オルガン伴奏だと当然宗教的雰囲気が増して、深々とした印象が強まっています。 こうしたレーガーのオルガン伴奏編曲は時々取り上げられることはあっても、CD1 枚にまと まるのは極めて珍しいでしょう。 テレサ・プルートはカナダのヴァンクーバー生まれ。両親はスロヴェニア人。デュッセルドル フのドイッチェ・オーパー・アム・ラインでモーツァルトの娘役などで活躍している若いソプラ ノ。

オクタヴィア
OVCL-00770(1SACD)
2022年3月23日発売
シンガーソングライター 加藤昌則:歌曲集
魔女の住む街/祈りの街/城壁となって
落葉 */俺らの町の数え歌
桜の背丈を追い越して/詩がある*
ここで歌うだけ/レモン哀歌/さくら
「ME」より哀歌 *
「花と鳥のエスキス」より
◇ぼくの空
◇あたらしい日がくるたびに
「名もなき祈り」より
◇空に
◇今、歌をうたうのは
もしも歌がなかったら
平和へのソネット
宮本 益光(Br)
加藤 昌則(P)
ア谷 直人(Vn)*

録音:2021年9月14-16日横浜市・栄区民センターリリス
作曲家・加藤昌則と歌っている宮本益光は東京藝大の同期だ。加えて、ここで作曲家はピアニストでも あり、歌手は詩人でもある。(中略) 加藤昌則という仲介者を経て自作を声に乗せることができている宮本益光は、まことに稀有な演奏家 だ。「もしも歌がなかったら ゲーテは詩なんて書かなかっただろう」という自身の言葉(「もしも歌がなかった ら」)の「ゲーテ」は、「私」と置換してもいいのです。微妙な音色の変化を含ませつつ、すべての曲に真 正面から取り組む「詩人の歌唱」には、ただ感嘆。見事というほか、ない。 池辺 晋一郎(ライナーノーツより)

Evil Penguin Records
EPRC-0046(1CD)
人間的なレクイエム
シューマン:『子供の情景』 Op.15 &
ブラームス:『ドイツ・レクイエム』 Op.45

『子供の情景』 第4曲 「おねだり」
『ドイツ・レクイエム』 第1曲 「幸いなるかな、悲しみを抱くものは」
『子供の情景』 第8曲 「暖炉のそばで」
『ドイツ・レクイエム』 第2曲 「肉はみな、草のごとく」
『子供の情景』 第12曲 「眠りに入る子供」
『ドイツ・レクイエム』 第3曲 「主よ、知らしめたまえ」
『子供の情景』 第13曲 「詩人は語る」
『ドイツ・レクイエム』 第4曲 「いかに愛すべきかな、なんじのいますところは、万軍の主よ」
『子供の情景』 第10曲 「むきになって」
『ドイツ・レクイエム』 第5曲 「汝らも今は憂いあり」
『子供の情景』 第1曲 「見知らぬ国と人々について」
『ドイツ・レクイエム』 Op.45「第6曲 われらここには、とこしえの地なくして」
『子供の情景』 第7曲 「トロイメライ」
『ドイツ・レクイエム』 第7曲 「幸いなるかな、死人のうち、主にありて死ぬるものは」
※『ドイツ・レクイエム』 …フィリップ・モル編曲・4手ピアノ伴奏版
ヤン・ミヒールス&イング・スピネット(P)
サラー・ヴェゲナー(S)
トーマス・オリーマンス(Br)
バルト・ファン・レイン(指)
フラマン放送cho

録音:2021年1月26・28・29日/ベルギー
4手ピアノ伴奏版による『ドイツ・レクイエム』です。ブラームスは『ドイツ・レクイエム』を非常に人間的なレクイエムとして書きました。その発端は親交のあった シューマンの死であったと言われています。結果的にこの作品は壮麗な広がりを持った大作となりましたが、管弦楽パートをピアノで奏でると、一音一音に心から にじみ出るような親密な感情が感じられます。このアルバムはシューマンのピアノ曲『子供の情景』を挟み込んだ構成が特徴。美しい思い出をたどりながらゆっく りとレクイエムを進めていく、夢のような時間が作り出されています。 (Ki)

BIS
BISSA-2582(2SACD)
ラヴェル:ローマ大賞のためのカンタータ集
(1)「アリッサ」(1903)
(2)「アルシオーヌ」(1902)
(3)「ミルラ」(1901)
(4)「オーロラ」(1905)
(5)「夜」(1902)
(6)「踊り子たち」(1900)
(7)「プロヴァンスの朝」(1903)
(8)「全ては光明」(1901)
(1)ヴェロニク・ジャンス(S)、ジュリアン・ベーア(T)、ジャック・インブライロ(Br)
(2)ソフィー・コシュ(S)、ヤニナ・ベヒレ(Ms)、ジュリアン・ベーア(T)
(3)ヴァンニ ーナ・サントー ニ(S)、マイケル・スパイアーズ(T)、ジャック・インブライロ( バリトン )
(4)マティス・ラジエ(テノール独唱)、
(5)-(8)クラリス・ダレ(ソプラノ独唱)
(4)-(8)フランス国立ロワールcho、ヴァレリー・ファイエ(合唱指揮)
(1)-(8)フランス国立ロワールO、パスカル・ロフェ(指)


録音:(1)-(3)2020年9月3-5、8、10&11日シテ・デ・コングレ、ナント(フランス)
(4)-(8)2021年9月10&11日コンベンションセンター、アンジェ(フランス)
ラヴェルが「ローマ大賞」に応募した作品をロフェ率いるフランス国立ロワール管が録音!「ローマ大賞」とは芸術を専攻する学生に対し てフランス国家が授与した奨学金付留学制度。1663年にルイ14世によって創設され、1968年に廃止されるまで300年ほど続いた歴史ある賞です。
創設当初は建築、絵画、彫刻、版画の各分野に与えられていましたが、音楽賞は1803年に追加。予選はフーガと合唱作品、本選は三人の独唱者と管弦楽によ る大規模なカンタータ作品で審査されます。ラヴェルは1901年に「ミルラ」で3位を受賞したもののグランプリを獲ることはできず、1904年には不参加、さら に1905年は本選に進めませんでした。しかし、五度も落選した結果とは反し、ラヴェルらしい色彩感豊かな作品の数々は流石の一言に尽きます。20代のラヴェ ルが「ローマ大賞」に向けて直向きな思いで取り組んだそれぞれの作品の充実度は天才ラヴェルだからこそと言えます。パスカル・ロフェはオーケストラの音色を 色鮮やかに変化させる魔術師のよう。ラヴェルの煌めく世界をご堪能ください! (Ki)

Passacaille
PAS-1115(1CD)
C.P.E.バッハ:オラトリオ『イエスの復活と昇天』 Wq.240 ローレ・バイノン(S)
キーラン・キャレル(T)
アンドレアス・ヴォルフ(Br)
フラマン放送cho
バルト・ファン・レイン(指)
イル・ガルデリーノ

録音:2021年6月15-18日
父バッハの受難曲をバロック時代の頂点とすれば、C.P.E.バッハは全く新しい道でオラトリオを創作したと言えます。それは新しい音楽を求めるハンブルク の聴衆に向けたもので、教会ではなくコンサートホールで演奏されることで聴衆の反応を見ながら音楽を進めていくような効果が見えてくるようになります。この 『イエスの復活と昇天』はハイドンのオラトリオや、モーツァルトの『魔笛』のパミーナのアリアにも影響を及ぼしたとされる作品で、C.P.E.バッハ自身も、出版社 のブライトコプフに宛てて「これは私が書いた中で最高の作品だ」と語っています。

PAN CLASSICS
PC-10433(1CD)
ベートーヴェン:歌曲集
君を愛す WoO.123/ アデラーイデ Op.46/ 女暴君(カンツォネッタ) WoO.125/ 祈り Op.48-1/ 懺悔の歌 Op.48-6/ 5月の歌 Op.52-4/ 人生の幸せ Op.88/ ウズラの鳴き声 WoO.129/ 恋人が別れようとするとき WoO.132/ この暗い墓で WoO.133/ 追想 WoO.136/ 遠くからの歌 WoO.137/ 新しい愛、新しい命 Op.75-2/ 蚤の歌 Op.75-3/ 満ち足りたもの Op.75-6/ 愛しい人よ、愛するものを教えて Op.82-1/ 私の心はあなたを知ってる Op.82-2/ 彩られたリボン Op.83-3/ 希望に寄せて Op.94/ 遥かなる恋人に Op.98/ アリエッテ(口づけ) Op.128/ 愛されない男の溜息に応える愛 WoO.118
ダニエル・ベーレ(T)
ヤン・シュルツ(P;Carl Strobel, Wien 1824/1825)

録音:2020年8月31日-9月2日
フォルテピアノ伴奏によるベートーヴェンの歌曲集。シューベルトやシューマンの影に隠れていますが、ベートーヴェンは100曲近い歌曲を残している作曲家で、 なかでも『遥かなる恋人に』(1815/1816)が有名です。
歌手であり作曲家でもあるダニエル・ベーレは古楽から現代まで幅広いレパートリーを持ち方々で活躍、2020年に名誉あるOPUS Klassikの「シンガーズ・ オブ・ジ・イヤー」を受賞しました。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0023(1CD)
R.シュトラウス、シューマン歌曲集
R.シュトラウス:4つの歌曲 Op.27より 第1曲「憩え、わが魂」
シューマン:幻想小曲集 Op.12より 第3曲「何故に」
 女の愛と生涯 Op.42より 第1曲「彼に会って以来」、第2曲「彼は誰よりも素晴らしい人」
R.シュトラウス:6つの歌曲 Op.17より 第2曲「セレナーデ」
 5つの小さな歌 Op.69より 第3曲「モノトーン」
シューマン:女の愛と生涯 Op.42より 第3曲「分からない、信じられない」、第4曲「わたしの指の指輪よ」
R.シュトラウス:5つのピアノ小品 Op.3より 第4曲
シューマン:女の愛と生涯 Op.42より 第5曲「手伝って、妹たち」
R.シュトラウス:4つの歌曲 Op.27より 第2曲「ツェツィーリエ」
 4つの最後の歌より 第3曲「眠りにつくとき」
シューマン:女の愛と生涯 Op.42より 第6曲「やさしい人、あなたは見つめる」、第7曲「わたしの心に、わたしの胸に」
R.シュトラウス:5つの歌曲 Op.41より 第1曲「子守唄」
 3つの歌曲 Op.43より 第2曲「母の自慢」
 5つのピアノ小品 Op.3より 第1曲 5つの歌曲 Op.39より 第4曲「解き放たれて」
シューマン:女の愛と生涯 Op.42より 第8曲「今、あなたは初めてわたしを」
R.シュトラウス:4つの歌曲 Op.27より 第4曲「明日」
サラ・ブレイディ(S)
スティーブン・ディレイニー(P)

録音:2021年
アイルランド出身のソプラノ歌手、サラ・ブレイディによるアルバム。「Matters of the Heart」というアルバム・タイトルは2020年の春、コロナによる最初 のロックダウンが起きた時に思いついたそう。かねてから採り上げたかったシューマンの『女の愛と生涯』をプログラムの中心とすることに決め、何をそこに加える か模索した結果、R.シュトラウスの歌曲こそがシューマンの音楽の情緒的な部分を広げるのに最も適していると感じ、このような形に組み合わせたとのこと。シュー マンとR.シュトラウスを行ったり来たりしながら紡がれる心のこもった歌をお聴きください。

King International
KKC-087(1CD)
税込定価
宮澤賢治歌曲全集「イーハトーヴ歌曲集」
(1)月夜のでんしんばしら 【宮澤賢治作曲】
(2)イギリス海岸の歌 【宮澤賢治作曲】
(3)精神歌1 【川村悟郎原曲】
(4)精神歌2 【川村悟郎原曲】
(5)剣舞の歌 【宮澤賢治作曲】
(6)応援歌 【原曲不明】
(7)牧者の歌 【J.E.スピルマン原曲】
(8)ポランの広場 【G.エヴァンズ原曲】
(9)太陽マジックの歌 【宮澤賢治作曲】
(10)牧歌 【宮澤賢治作曲】
(11)星めぐりの歌 【宮澤賢治作曲】
(12)北ぞらのちぢれ羊から 【宮澤賢治作曲】
(13)大菩薩峠の歌 【宮澤賢治作曲】
(14)ポラーノの広場のうた 【C.H.ガブリエル原曲】
(15)角礫行進曲 【グノー作曲】
(16)牧馬地方の春の歌 【イッポリトフ=イワーノフ作曲】
(17)種山ヶ原 【ドヴォルザーク作曲】
(18)弓のごとく 【ベートーヴェン作曲】
(19)火の島の歌 【ウェーバー作曲】
(20)黎明行進曲 【作曲者不明】
(21)私は五連隊の古参の軍曹 【チッペラリー原曲】
(22)一時半なのにどうしたのだろう 【スイミング・ワルツの旋律】
(23)糧食はなし四月の寒さ 【スイミング・ワルツの旋律】
(24)饑餓陣営のたそがれの中 【讃美歌原曲】
(25)バナナン大将の行進曲A 【教導団歌原曲】
(26)バナナン大将の行進曲 B【教導団歌原曲】
(27)耕母黄昏 【宮澤賢治讃美歌原曲】
(28風の又三郎 【杉原泰蔵作曲】
(全曲宮澤賢治作詩、中村節也編)

■ボーナス・トラック:雨ニモ負ケズ(岩手言葉による朗読)
福井敬(T)、
谷池重紬子(P)
和田央(Br)、
大河原拓也(Br)、
福井暖(T)(3)(4)(15)(23)-(26)

録音:2021年8月26日、28日、11月7日 キング関口台第1スタジオ
人気、知名度ともに日本最高のテノール福井敬の最新アルバムは宮澤賢治歌曲全集。岩手出身の福井にとり、郷土の生んだ偉人・宮澤賢治は別格な存在でした。 これまでも「星めぐりの歌」は愛唱してきましたが、今回全作品に挑みました。音楽作品の観点から宮澤賢治を考察する初の試みとなります。
宮澤賢治は音楽好きで、当時としては破格のレコード・コレクションや、チェロを弾いたことも伝えられています。音楽創作も試み、関わった歌曲が28篇残され ています。
全点賢治自身の詩により、うち8篇は作曲も手掛けています。「風の又三郎」以外の19曲も既存のメロディに詩作している点が貴重で、まぎれもない文芸創作 と言えます。そのなかにはベートーヴェンの「田園」やドヴォルザークの「新世界」もあり、音楽のイメージからインスピレーションを得ているのも興味深い限りです。 「新世界」第2楽章による「種山ケ原」は、堀内敬三による有名な「遠き山に日は落ちて」よりも四半世紀以上前に詩作されている先取性も驚きです。
28篇すべての録音は史上初。メルヘン調、邦楽調、讃美歌調から浅草オペラ調までさまざまなスタイルで変化に富み、聴き手を飽きさせません。劇「饑餓陣営」 の4曲では福井敬の大将に加え3人の若手でオペレッタ風にしていて抱腹絶倒。重唱曲も彼らが対旋律を受け持ち、楽譜を忠実に再現します。柔軟な感性、才気と エネルギー、人を楽しませる能力はさすが宮澤賢治と唸らされます。
賢治の作曲はメロディが伝えられるのみのため、作曲家・中村節也(1928-)が長年の研究うえ、校訂。既存のメロディによる曲も含めピアノ伴奏を付けました。
ボーナス・トラックとして賢治の代表作「雨ニモ負ケズ」を岩手言葉で朗読。聴衆を特別な世界へ引き込み感動させる逸品です。
このアルバムはキングインターナショナル独自制作盤(旧たまゆらレーベル)です。輸入盤等は存在しません。

H.M.F
HMM-902691(3CD)
バッハ:マタイ受難曲 BWV 244 ピグマリオン、ラファエル・ピション(指)
福音書記者:ユリアン・プレガルディエン(T)
合唱T
ソプラノ:ザビーヌ・ドゥビエル(ピラトの妻)、マイス・ド・ヴィルトレイ(召使1)、
アデレ・カルリエ、アンヌ=エマニュエル・ダヴィ、アルメル・フローリガー、ナディア・ラヴィワイエ
アルト:ルシール・リシャルドー
フィリップ・バルト、マリー・プシュロン
テノール:レイノウド・ファン・メヘレン、オリヴィエ・コワフェ、コンスタンタン・グベ
バス:ステファヌ・ドゥグー(イエス)、エティエンヌ・バゾラ(ペトロ、大祭司1)、
ゲオルク・フィンガー(ユダ、大祭司2)、ギョーム・オルリ、ルネ・ラモス・プルミエ
合唱U
ソプラノ:ハナ・ブラシコヴァー、ペリーヌ・ドヴィエール(召使2)
カロリーヌ・アルノー、セシル・ダルモン、マリー・プラニンセク、ヴィルジニー・トーマス
アルト:ティム・ミード(証人1)、コリンヌ・バユオー、ヤン・ローランド
テノール:エミリアーノ・ゴンザレス=トロ(証人2)
ギョーム・グティエレ、ランドル・ドロリゲス
バス:クリスティアン・イムラー(カイアファ、ピラト)、ニコラ・ブーランジェー、ピエール・ヴィルリ、エマニュエル・ヴィストルキー
リピエーノ:ラジオ・フランス女声合唱(合唱指揮:モルガン・ジュルデン)

録音:2021年4月、フィルハーモニー・ド・パリ、ピエール・ブーレーズ・ホール
たゆまぬ探求がきわめられた、聴き手によりそうような、親密で、深い感動を呼び起こす演奏です。
ピグマリオンとピションが本格的に活動をはじめ、バッハの音楽とも深く関わって15年が経過していますが、この演奏は、彼らのバッハ音楽への取り組みが 比類なき水準にあることを示しています。ピションはここで、作品を内面から見つめなおし、導入―受難への準備―庭での場面―大祭司の場面-ピラトの場面― 十字架の場面―埋葬―エピローグと場面わけをしています。これによって場面場面にあらためて深く共感できるような流れになっています。よい意味で、血なま ぐささのない演奏ともいえるかもしれず、この作品が、感動的で普遍的な叙事詩のようであることにも気づかせてくれます。
福音書記者のユリアン・プレガルディエンは、やわらかな声で、厳しい場面でも聴き手を責めるような歌唱にはならず、物語をすすめます。イエスの歌唱も、 きわめて人間的。各合唱群に配されたソリストたちも、世界で活躍する歌手たちですが、物語の中に徹底して入っております。有名な「憐みたまえ」のアリアも、 全体の流れにそいながらも、その楽曲の中での実に細やかな表情づけに、あらためてハッとさせられる瞬間の連続。全体のドラマの自然かつ見事な構成、かつ 1曲1曲の比類なき完成度も衝撃の、ピション、ピグマリオン、歌唱陣すべてがバッハの音楽に仕えているからこそ実現した稀有な演奏となっております。 【プロフィール】 ピションはパリ音楽院で歌、ヴァイオリンとピアノを学び、若きカウンターテナー歌手として、サヴァールやレオンハルト、コープマン、ジュルダン(現代音楽も) の指揮のもとで演奏していました。2006年、ピグマリオン(合唱とピリオド楽器オーケストラ)を設立、瞬く間に世界の注目を集めるようになります。これまでに、 バッハのミサ・ブレヴィスや、ラモーのトラジェディ・リリック、モーツァルトのあまり演奏されない作品などといったプロジェクトによって、アイデンティティを確 立してきています。ピションは、2018 年、ザルツブルク音楽祭にデビューしたのをはじめ、今後の活躍にもさらに期待が高まります。ピグマリオン&ピションも、 パリでカンタータのツィクルスを成功させるなど、その美しい音楽で、世界の注目を集めています。 (Ki)
H.M.F
HMM-937484(1CD)
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 マーク・パドモア(T)
ポール・ルイス(P)(スタインウェイ

録音:2008年11、12月
ノールのマーク・パドモアとポール・ルイスによる2008年録音の超絶名演「冬の旅」が復活します(HMU.907484/KKC.5398は廃盤)。
深々と冷え込む冬、どんよりと暗い空の下、ただただ雪を踏みしめて歩を連ねる旅人としての「私」の独白から始まる『冬の旅』。ピアノの前奏、それにつづくパドモアの声は、早くも聴衆を凍てつく冬の世界へと引きずりこみます。パドモアは、「私」として、そして同時に、恋にやぶれずたずたになった「私」を非常に冷静に傍観する第三者として、この物語をすすめます。聴衆は、時にパドモア自身が主人公に思え、その主人公に共感して世界に足を踏み入れると、急にその主人公がふっと姿を消し、自分が冷たい世界に閉じ込められてしまったかのような、非常に不思議な感覚世界へと連れて行かれます。 5曲目の有名な『菩提樹』も、やさしさよりも悲しい思い出が勝った演奏。『春の夢』も、あたたかな雰囲気は束の間、すぐに絶望の闇へと引き戻されます。すべてシューベルトが作曲した時の調性で歌われているのもポイントで、深い集中が一貫して続き、時に気が狂いそうな絶望の淵まで追いやられるような気分になりますが、最後には通常の世界の入り口へと連れ戻されているような感じがするから不思議です。 パドモアの透徹した声と美しい言葉の発声、そしてピアノのとのアンサンブルは完璧。2008年6月の東京での来日公演で(ピアニストはイモジェン・クーパーでした)素晴らしい『冬の旅』を聴かせてくれたパドモア。パドモアは、ラトル指揮ベルリン・フィルのマタイ受難曲のエヴァンゲリストを務めるなど世界が認めるテノールですが、この「冬の旅」は彼の数々の録音の中でもひときわ強い存在感を放つ1枚です。ピアノのポール・ルイスも近年のますますの充実ぶりはいうまでもありませんが、この「冬の旅」のピアノの演奏も稀有なものといえるでしょう。 (Ki)
H.M.F
HMM-902466(3CD)
バッハ:鍵盤のための作品全集Vol.6〜"Das Wohltemperierte Klavier"(うまく調律されたクラヴィーア)[平均律クラヴィーア曲集第1巻]

[CD1]
W.F.バッハのためのクラヴィーア小曲集&6つの小さなプレリュード
1. プレリュード ハ長調 BWV 846a
2. フーガ ハ長調 BWV 953
3. 運指練習曲 ハ長調 BWV 994
4. 小プレリュード ハ長調 BWV 924
5. プレリュード ハ長調BWV 924a(W.F.バッハの習作?)
6. プレリュード ハ長調BWV 933°
7. プレリュード第12番ヘ短調 BWV 857
8. プレリュード第11番ヘ長調 BWV 856
9. 小プレリュード ヘ長調 BWV 927
10. プレリュード ヘ長調 BWV 928
11. プレリュード第6番ニ短調 BWV 851
12. プレリュード ニ短調 BWV 935°
13. 「イエスよ、わが喜び」(コラール前奏曲)ニ短調 BWV 753
14. プレリュード第2番ニ短調 BWV 926
15. プレリュード&フゲッタ ニ短調 BWV 899
16. プレリュード&フゲッタ ト長調 BWV 902a & BWV 902a/2
17. 小プレリュード ト短調 BWV 930
18. プレリュード第10番ホ短調 BWV 855a
19. フーガ ホ短調 BWV 855a/2
20. プレリュード ホ短調 BWV 938°
21. プレリュード ホ短調 BWV 932*(W.F.バッハによるもの?)
22. プレリュード ホ長調 BWV 937°
23. プレリュード 第9番ホ長調 BWV 854
24. プレリュード 第4番嬰ハ短調 BWV 849
25. プレリュード 第3番嬰ハ長調 BWV 848
26. 「尊き御神の統べしらすままにまつろい」コラール前奏曲 イ短調 BWV 691
27. プレリュード第4番ニ長調 BWV 850
28. プレリュード ニ長調 BWV 925
29. プレリュード ニ長調 BWV 936°
30. アルマンド ト短調 BWV 836*(W.F.バッハとの合作?)
31. プレリュード 第8番変ホ短調 BWV 853
32. プレリュード 第2番ハ短調 BWV 847a
33. プレリュード ハ短調 BWV 934°
°=「6つの小さなプレリュード」BWV 933-938より
使用楽器:クラヴィコード/ヨハン・アドルフ・ハス(1763年ハンブルク)製、プロヴァン楽器博物館コレクション

[CD2]
平均律クラヴィーア曲集第1巻
1. 第1番ハ長調 BWV 846
2. 第11番ヘ長調 BWV 856
3. 第6番ニ短調 BWV 851
4. 第15番ト長調 BWV 860
5. 第10番ホ短調 BWV 855
6. 第19番イ長調 BWV 864
7. 第14番嬰へ短調 BWV 859
8. 第23番ロ長調 BWV 868
9. 第18番嬰ト短調 BWV 863
10. 第3番嬰ハ長調 BWV 848
11. 第22番変ロ短調 BWV 867
12. 第7番変ホ長調 BWV 852
使用楽器:チェンバロ(三段鍵盤)/ヒエロニムス・アルブレヒト・ハス(ハンブルク、1740年)製、プロヴァン楽器博物館コレクション
[CD3]
1. 第20番イ短調 BWV 865
2. 第5番ニ長調 BWV 850
3. 第24番ロ短調 BWV 869
4. 第9番ホ長調 BWV 854
5. 第4番嬰ハ短調 BWV 849
6. 第13番嬰ヘ長調 BWV 858
7. 第8番嬰ニ短調 BWV 853
8. 第17番変イ長調 BWV 862
9. 第12番ヘ短調 BWV 857
10. 第21番変ロ長調 BWV 866
11. 第16番ト短調 BWV 861
12. 第2番ハ短調 BWV 847
使用楽器:チェンバロ(三段鍵盤)/ヒエロニムス・アルブレヒト・ハス(ハンブルク、1740年)製、プロヴァン楽器博物館コレクション
バンジャマン・アラール

録音:2021年6月8-11日、プロファン(セーヌ=エ=マルヌ県)
アラールによる、バッハの鍵盤作品をすべて録音するプロジェクトの第6弾。「平均律クラヴィーア曲集」第1巻の登場です!
これまでの5巻で、若きバッハの作品(および影響を受けた他の作曲家の作品)から、ヴァイマール時代までを録音してきたアラール。今回の平均律クラヴィー ア曲集第1巻は、ちょうど今年2022年が第1巻成立300 年の記念年にあたるという絶妙なタイミングでのリリースとなります。といっても、そこはアラール、 まずはCD1で、「平均律」の母体となった、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集などからの作品を、クラヴィコードで演奏し、聴き 手の耳と心を「平均律」の前にととのえてくれるようなセッティング。まるで実際にバッハ父子が楽曲を演奏している部屋に迷い込んだような気分になります。
平均律では、アラール自身がさだめた順番で曲がおさめられております。ここで使用した楽器は、“歴史的”チェンバロ、1740年製のヨハン・アドルフ・ハス。 三段鍵盤を擁し、繊細でいながら実にカラフルかつパワフルな音色が魅力の楽器です。アラールは、バッハも、特にライプツィヒ時代には様々な鍵盤楽器を自由 に使えたはずで、おそらくはここで使用したような、規模の大きな楽器も愛奏していたのではないか、としています。平均律のもつ大きな宇宙の広がりを感じる 演奏です。 (Ki)
H.M.F
HMM-905355(1CD)
ロッシーニ:スターバト・マーテル グスターヴォ・ヒメノ(指)
ルクセンブルクPO
マリア・アグレ スタ(S)
ダニエラ・バルチェッローナ(Ms)
ルネ・バルベラ(T)
カルロ・レポーレ(Bs)
ウィーン楽友協会cho

録音:2019年12月、フィルハーモニー・ルクセンブルク、グランド・オーディトリウム
ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルがハルモニア・ムンディ・レーベルから登場します。第1弾に彼らが選んだのは、ロッシーニの「スターバト・マーテル」。ロッシー ニがオペラ作曲家としての筆をおいたのちに作曲されたものですが、その壮麗さが、「スターバト・マーテル」の本来の内容(十字架にかけられたイエスに涙する 聖母マリア)にそぐわない、などと批判されることもありますが、その壮麗さや高揚感こそが、この作品を唯一無二の存在で、人々をひきつけてやまないともい えるでしょう。ここで、ヒメノひきいる音楽家たちは、作品本来の意味を完璧に理解したうえで、あえて豊饒な声の饗宴と呼んでしまいたくなるような、感動的 な朗唱、劇的な管弦楽を展開しています。まるでヴェルディのレクイエムかと思うような瞬間もあります。それでいながらつねに漂う品格と格調、ギリギリのとこ ろでの節度ある表現はヒメノの手腕のなせる業、といえるでしょう。豊饒な声に包まれる快感と、オーケストラの素晴らしい音色を堪能できます。巨匠による名 録音もありますが、間違いなくあらたな名盤の一枚といえるでしょう。 (Ki)

Hanssler
HC-21063(1CD)
「Yes I Will Yes」
(1)ディーター・シュネーベル(1930-2018):「Yes I Will Yes」〜ソプラノ、ドラムス、テープ、エレクトロニクスと映像のための(2016)
(2)ヨハネス・シェールホルン(1962-):「Va」〜ソプラノと小オーケストラのための(2016)
(1) サラ・マリア・サン(S)、ヨハ ネス・フィッシャー(パーカッション )、ガブリエ ル・デ ルン バッハ( エレクトロニクス)
(2)サラ・マリア・サン(S)、南西ドイツRSO、ジャン=ミシェル・ラボア(指)

録音:(1)2021年3月11-13日フンクスタジオ(シュトゥットガルト)
(2)2019年11月22日コンツェルトハウス・フライブルク
現代を代表する声楽家サラ・マリア・サンは16世紀から21世紀まで1000曲以上のレパートリーの持ち主。そのうち350曲が世界初演という現代音楽を得 意とする実力派ソプラノ歌手で、音楽劇、オペラ、モノドラマなど様々な役を演じられる声楽家として高い評価を得ております。現代音楽を得意とする7人の世界 的歌手による室内アンサンブル「ノイエ・ヴォーカルゾリステン・シュトゥットガルト」のソプラノのメンバーとして2017年から2014年まで活躍しております。
このアルバムはディーター・シュネーベルの「Yes I Will Yes」とヨハネス・シェールホルン(1962-)の「Va」の世界初録音です。
アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイスの代表作『ユリシーズ』。この小説は1922年2月2日に出版されました。『ユリシーズ』は全18 の「挿話」で構成さ れており「Yes I Will Yes」は有名な最終章「ペネロペイア」のブルームの言葉です。現代作曲家シュネーベルが「Yes I Will Yes」をなぞり、ドラム、テープ、エ レクトロニクスさらには映像ともにソプラノ独唱の作品に書き上げました。『ユリシーズ』の出版100周年記念となる2022年にリリースです!
カップリングのシェールホルン作曲の「Va」はマスネ作曲の「叙情的表現」に主に女性の詩人による現代詩をのせた作品。「Yes I Will Yes」「Va」ともに愛と 死と性にまつわる濃厚な世界が広がります! (Ki)

Linn
CKD-675(2CD)
NX-D07
ヘンデル:オラトリオ『復活』HWV 47 マグダラのマリア…ソフィー・ベヴァン(S)
天使…ルーシー・クロウ(S)
クロパのマリア…イェスティン・デイヴィス(C.T)
福音史家ヨハネ…ヒューゴ・ハイマス(T)
悪魔ルチフェル…アシュリー・リッチズ(Bs)
イングリッシュ・コンサート(古楽器使用)
ハリー・ビケット(指)

録音:2021年4月18-21日セイジ・ゲーツヘッド、ニューカッスル、イングランド
ロンドンに渡り破竹の勢いでオペラの世界を席巻する前、若い頃にはハンブルクの歌劇場を経てイタリアに渡り、本場の劇音楽を肌で体感し て芸術性を養ったヘンデル。その青年期の大きな成功作の一つが、1708年にローマで初演されたオラトリオ『復活』でした。イエスの死を嘆く (聖母ではない)2人のマリアを中心に、イエスが復活したという話題を当人不在の中で歌い継ぎながらキリスト教信仰の核心へと迫る内容 で、数々の金管奏者やヴィオラ・ダ・ガンバ独奏まで加わる当時としては異例の大編成オーケストラが起用され、初演時には名匠コレッリが ヴァイオリンを弾きながら楽団をまとめました。起伏に富んだ音楽作りはストラデッラやアレッサンドロ・スカルラッティら17世紀イタリアの作曲家た ちの先例に倣いつつも、既にヘンデルならではの雄弁な音使いが見られ、後年の作品に転用されてゆくナンバーも少なからず含まれていま す。既存盤にも意欲的な名演は少なくありませんが、21世紀の英国古楽界を担う多才な指揮者ビケット率いるイングリッシュ・コンサートの 新しい録音は、最前線の瑞々しさと堅固な解釈設計のどちらにも秀でた魅力あふれる仕上がりで、この傑作に接する喜びを存分に味あわ せてくれます。通奏低音にはテオルボと鍵盤2台が加わり、弦楽構成は6/6/3/3/2と18世紀初頭の作品にしては大規模な編成。全体と して若いメンバーが目立つ中でもピノック時代からのトランペット奏者マーク・ベネットやトラヴェルソのリザ・ベズノシウク、ガンバのジョナサン・マン ソンらヴェテランたちも絶妙な活躍をみせ、頼もしき名歌手ルーシー・クロウや英国カウンターテナー界を席巻するイェスティン・デイヴィスら独唱 陣もそれぞれに確かな存在感で迫ります。昨年の「ロデリンダ」(CKD658)に次ぐビケットの快進撃、今後も楽しみでなりません。

ALPHA
ALPHA-799(1CD)
『これは彼女の詩』 〜女性作曲家による歌曲集
クララ・シューマン:フリードリヒ・リュッケルトによる3つの歌 Op. 12 より
 美しさゆえに愛するのなら
 なぜほかの人たちに尋ねようとするの?
海辺にて
ローレライ
エミーリエ・マイヤー(1812-1883):魔王
3つの歌曲 Op. 7 より
 .あなたは花のように
 宵の明星がバラになる時
レベッカ・クラーク:リー・ガーデン〜柳の庭
 虎/子守唄/シールマン
ナディア・ブーランジェ(1887-1979):海は美しい
 祈り/エレジー/歌
キャサリーン・タッグ(1977-)/詩:リラ・パルマー(1986-):これは彼女の詩
ゴルダ・シュルツ(S)
ジョナサン・ウェア(P)

録音:2021年4月 バイエルン放送 スタジオ 2、ミュンヘン
ドイツ、オーストリアをはじめとするヨーロッパの歌劇場で活躍し、2017年の新国立劇場「ばらの騎士」ではゾフィー役で大きな評判となった 南アフリカ出身のソプラノ、ゴルダ・シュルツ。オペラだけでなく歌曲のリサイタルにも積極的な彼女が、デビュー・アルバムのプログラムに選んだの は、ロマン派から現代までの女性作曲家たちによる歌曲集。リュッケルトの有名な詩にクララ・シューマンが作曲した作品に始まり、近年注目 が集まるエミーリエ・マイヤーがシューベルトと同じゲーテの「魔王」に作曲した珍しい作品、英国のヴィオラ奏者だったレベッカ・クラークがイェー ツの詩に美しい曲をつけたものなど、有名なものから知られざるものまで、独自の感性で選ばれた数々の歌曲を、深い共感を持って歌い上げ ています。ラストに収められたのは、シュルツと直接親交のある南アフリカのピアニスト、キャサリーン・タッグと、アメリカでオペラの脚本家として活 躍するリラ・パルマーによる作品で、ピアノの内部奏法も駆使し、高い緊張感とポップスのように親密な美しさを併せ持っています。ピアノは シュルツとの共演歴の長いジョナサン・ウェア。

IBS CLASSICAL
IBS-232021(1CD)
FALLA 1915
『恋は魔術師』(1915年 初稿版)
7つのスペイン民謡(フランシスコ・ドミンゲスによる管弦楽伴奏版)
マリア・トレド(歌・朗読)
ビルバオ・シンフォニエッタ
イケル・サンチェス・シルバ(指)

録音:2020年12月5-8日
このアルバムにはファリャが1915年に発表した2つの作品「恋は魔術師」と「7つのスペイン民謡」を、通常知られているのとは別の形で収録しています。 ファリャは1907年からパリに滞在してデュカスやアルベニス、ラヴェル、ドビュッシーらと親交を結びましたが、第一次世界大戦勃発に伴い1914年9月にマド リードに戻ります。以後『スペインの庭の夜』、バレエ音楽『恋は魔術師』、『三角帽子』などたて続けに作品を発表、そのどれもがフランスで培った印象主義 的技法とスペインの民族主義的表現が融合したものとなっています。 「火祭りの踊り」で知られる『恋は魔術師』は、1915年の発表時は「Gitaneria ヒタネリア」と題された歌と八重奏によるフラメンコに近い音楽劇でした。現 在耳にすることの多い1925年のバレエ音楽版に比べると、楽器編成が違うだけでなく、台詞がふんだんに盛り込まれ、楽章数も多く、曲の順序も異なりま す。この録音ではフラメンコ歌手のマリア・トレドを起用し、初稿版の持っていた生々しい感情表現をドラマティックに蘇らせています。 カップリングの「7つのスペイン民謡」は、原作のピアノ曲に、現代スペインの作曲家フランシスコ・ドミンゲスがオーケストレーションを行い、作品の持つ民族的な 要素を一層豊かなものにしています。 ビルバオ・シンフォニエッタの芸術監督やオペラ・カンパニー「オプス・リリカ」の音楽監督を務めるスペイン生まれの指揮者イケル・サンチェス・シルバがアルバムの コンセプトにふさわしい音楽を聞かせます。

BIS
BISSA-2575(1SACD)
ヒューゴ・アルヴェーンの家で - 歌曲とピアノの小品
夕べ(Aftonen) R.187(1942)(声とピアノのための)
エルンスト・ティールの7つの詩(Sju dikter av Ernst Thiel) Op.28(1908)
レークサンドの4つの歌(Fyra latar fran Leksand)(1914)(Pのための)
3つのオステルリングの歌(Tre Osterlingsanger) Op.22(1905)
岩礁の描画(Skargardsbilder) Op.17(190-?02)(Pのための)
(6)2つの抒情的な気分(Tvenne lyriska stamningar) Op.8(1899)
(7)わが心を汝(な)が御手に(Saa tag mit Hjerte) Op.54 R.203(1946)
イーリン・ロムブ(S)、
ペーテル・フリース・ユーハンソン(P)

録音:2021年6月15-18日/アルヴェーンゴーデン(ティブレ、スウェーデン)
ヒューゴ・アルヴェーンは、1945年から亡くなる年まで、「アルヴェーンゴーデン Alf-vengarden」と名づけたレークサンドの家に住 んだ。ここを訪れる者は、足を踏みいれるなり、作曲家アルヴェーンがそこにいることを感じる。書斎とサロン、イタリア風の廊下……。アルヴェーンの生誕150年 記念の年にリリースされるペーテル・フリース・ユーハンソンの『ヒューゴ・アルヴェーンの家で』は、彼のそうした体験から生まれたアルバムです。プログラムは、 「夏至祭の夜明かし」をはじめとする3つの「スウェーデン・ラプソディ」や〈羊飼いの娘の踊り〉〈エレジー〉といった管弦楽曲や「海辺の夜明け」「ふたりだけ の牧場で」などの合唱曲で世界的に親しまれているアルヴェーンの作品から、初期の作品を中心にした歌曲とピアノ曲。彼の数少ないピアノのソロ曲でもっとも知 られる「岩礁の描画」。ヘルマン・セーテルベリの詩に作曲した合唱曲をアルヴェーン自身が編曲した「夕べ」。第6曲〈森は眠る〉がアルヴェーンの「名刺代わり」 の「エルンスト・ティールの7つの詩」。ユッシ・ビョルリングの愛好曲のひとつ「わが心を汝(な)が御手に」。歌曲のパートナーには、『レウヴスタ・ブリュークの 音楽秘宝 第3集』(BIS SA-2354)のスウェーデン王国宮廷歌手、イーリン・ロムブが選ばれました。ユーハンソンは、ストックホルム王立音楽大学のアンデシュ・ シールストレムとマッツ・ヴィードルンド、イタリアのコンスタンティン・ボギーノに学び、ウィグモア・ホールやアムステルダム・コンセルトヘボウなどの演奏歴をもっ ています。イェーナ・フェスティヴァル・アカデミーを創設、芸術監督を務めています。アルヴェーンゴーデンの書斎にあるスタインウェイ・ピアノは、1908年ごろ ハンブルクで作られ、黒檀加工をしてスウェーデンに送られたという楽器です。 (Ki)

ALPHA
ALPHA-796(1CD)
セルゲイ・ラフマニノフ:歌曲集
不調和 Op. 34-13
わが子よ、おまえは花のように美しい Op. 8-2
私はあなたを待っている Op. 14-1
ああ、悲しまないで Op. 14-8
私ははすべてを奪われた Op. 26-2
夕暮れ Op. 21-3
彼女たちは答えた Op. 21-4
私を信じないで、友よ! Op. 14-7
ここはすばらしい場所 Op. 21-7
美しい人よ、私のために歌わないで Op. 4-4
私は預言者ではない Op. 21-11
何という苦しさ Op. 21-12
リラの花 Op. 21-5
春の洪水 Op. 14-11/夢 Op. 8-5
なんというしあわせ Op. 34-12
夜の静けさに Op. 4-3
ミュッセからの断片 Op. 21-6
息がつけるでしょう Op. 26-3
アスミク・グリゴリアン(S)
ルーカス・ゲニューシャス(P)

録音:2021年4月 サル・コロンヌ、パリ
ザルツブルク音楽祭、バイロイト音楽祭、コヴェント・ガーデン王立歌劇場などのステージにおいて、圧倒的な歌唱力と表現力で聴衆を魅了 し続けているアスミク・グリゴリアンのソロ・アルバムが、ALPHAから登場。演目はオペラではなく、ラフマニノフの歌曲です。しかし彼女自身が、 「ラフマニノフの歌曲はオペラなみの力強い表現が必要。彼は数分のオペラを何曲も書いた。」と語るように、ここで聴かせる彼女のダイナミック な歌唱には驚かされます。そしてそれをピアノで支えるのは、ショパン・コンクール、チャイコフスキー・コンクールなどでの輝かしい受賞歴のほか、 世界中の大ホールでの演奏実績を誇るルーカス・ゲニューシャスという万全の布陣。グリゴリアンの幅広い表現の魅力を存分に味わうことの 出来る、聴き応えたっぷりのアルバムです。

BRU ZANE
B-Z2003(2CD)
NX-D07
フランク:歌曲、二重唱曲全集
【Disc 1】
1. 夕暮れの鐘(1889)
2. 夜想曲(1884)
3. 壊された花瓶(1879)
4. 薔薇と蝶(1860頃)
5. 薔薇の結婚(1873頃)
6. バンガドールの首長(1847頃)
7. ニノン (1851)
8. リー(1874頃)
9. ロビン・グレイ (1843)
10. もしそれが美しい芝生なら(第1作) S(1847?)*
11. もしそれが美しい芝生なら(第2作) (1857)
12. 愛するr(1849)
13-18. 六つの二重唱曲(1888) *
【Disc 2】
1. 天子と幼き子(1846)
2. 過ぎゆくがいい、いつも通り !(1860頃)
3. 回想(1846)
4. 犠牲者たちに(1887)
5. パリ(1870)
6. 祖国 (1871)
7. 三人の追放者(1848)
8. この地では、人は夕暮れに天幕を畳む
9. シルフ(大気の精) (1843)**
10. 聖なる行列(1889)
ヴェロニク・ジャンス(S)*
ジェフ・コーエン(P)
エンリーコ・グラツィアーニ(Vc)**

録音:2021年4月16-19日、10月4-5日パラツェット・ブリュ・ザーネ、ヴェネツィア
1822年12月10日、当時オランダ領だったフランス語圏ベルギーの大都市リエージュで生まれ、後年フランスに渡り1890年に亡くなるまで、 同国の近代音楽の躍進に大きく貢献したセザール・フランク。天才児としてデビューし音楽家としての活動歴も長く作品も多岐にわたりなが ら、作曲家としての業績はごく限られた後期の管弦楽曲や合唱曲の他、彼自身が得意としたオルガン音楽の数々とヴァイオリン・ソナタ以外 はなかなか顧みられる機会に恵まれません。生誕200周年となる2022年はその再評価の絶好の機会と言えるでしょう。生涯にわたり作曲 し続けた歌曲の全てを、磨き抜かれた演奏解釈で味わえるBru Zaneレーベルの新録音は、まさに時宜を得た待望のリリースと言ってよい 内容。演奏は近現代音楽と歌曲伴奏で敏腕を発揮してきたピアニストのジェフ・コーエンと共に、有名・無名にかかわらず19世紀フランスの 重要な作曲家たちの歌曲やオペラを録音しているギリシャ出身の俊才バリトン歌手タシス・クリストヤニス。さらに、7曲ある二重唱曲ではフラ ンス語圏の歌劇界と古楽シーンで圧倒的な存在感を放ち続けるヴェロニク・ジャンスが加わる豪華布陣。原典が消失した「犠牲者たちに」 や唯一の手稿譜でのみ伝わる「この地では、人は〜」など珍しい作品も漏らさず収録している点も見逃せません。このレーベルの常通り充実 の極みにあるブックレット解説の読み応えもさることながら、複数異稿も参照しつつ隅々まで丁寧な解釈を聴かせるクリストヤニス&コーエン は近年の録音歴からの期待値を満たして余りある頼もしさ。普仏戦争を経てフランスという国が成立してゆく中、ドイツ音楽にも親しんできた フランクがフランス語歌曲という分野に果たした貢献をじっくり聴き確かめられるアルバムです。

Centaur
CRC-3843(1CD)
ツェムリンスキー:遺作歌曲集
ほっそりした睡蓮/おやすみ/自分の顔をみた/愛と人生/遠方に/森の話/宵の明星/夕暮れの森の中を歩くとき/東洋風のソネット/甘い,甘い夏の夜/秋/湖は心配している/太陽の路地で/ボンバルディル氏/年老いた王だった/ゆりかごの上を/子守歌/ジェーン・グレイ/失われた部隊/前奏曲/最後の願い/海で/そして、あなたが行くと
スティーヴン・キンブロウ(Br)、
ダルトン・ボールドウィン(P)

録音:2019年7月13日-19日、マーチソン・パフォーミング・アーツ・センター(アメリカ)
スティーヴン・キンブロウは、ニューヨーク・タイムズ紙に「豊潤でドラマティック、そしてエレガント」と絶賛され、カーネギー・ホールやリンカーン・センターでリサイタルを開いたり、アメリカ国内外で数多くのコンサートを開いたことで知られています。また、このアルバムでも共演している、ダルトン・ボールドウィンと多くの録音を残しています。ボールドウィンは、ナディア・ブーランジェやマドレーヌ・リパッティなどに師事した著名な伴奏ピアニストです。
Centaur
CRC-3842(1CD)
アルバン・ベルクの初期歌曲集
聖なる大空#/Uber meinen Nachten+/Wenn Gespenster auferstehen#/Vom Ende+/愛の歌#/Furcht+/Scheidelied#/Fromm+/夜の歌#/森で#+/Uber Nacht und Tag #1+/Uber Nacht und Tag #2+/Ich und du#/Die Soldatenbrau+t/Spuk#/Leben+/酒の歌#/Was zucken die braunen Geigen+/Ballade des ausseren Lebens#/Viel Traume#+
スティーヴン・キンブロウ(Br)#、
マーガレット・ジャクソン(S)+
、メアリー・K・ジャクソン(P)

録音:2019年11月18日-22日、サウンド・ピュア・スタジオ(アメリカ)
アルバン・ベルクは、キャリアの早い段階ですでに重要な曲を書いていました。これらは本格的な作品であり、これからベルクがどういった作曲家になっていくかを明確に示しています。この当時ベルクはすでにシェーンベルクに師事しており、作曲家として成長するにあたり多大な影響を受けていました。
スティーヴン・キンブロウは、ニューヨーク・タイムズ紙に「豊潤でドラマティック、そしてエレガント」と絶賛され、カーネギー・ホールやリンカーン・センターでリサイタルを開いたり、アメリカ国内外で数多くのコンサートを開いたことで知られています。
Centaur
CRC-3838(1CD)
黒いピエロ
ジェイムズ・E・クレメンス:井戸から水をくみ上げよ
ジャケス・デ・ヴェルト:われは多くの罪を犯した
ブレイク・ウィルソン:カエドモンの聖歌
プーランク:雪の夜(抜粋)
ニコライ・ゴロワノフ:われらの父
アドルファス・ヘイルストーク:降りろ、モーセ
ウィリアム・アヴェリット:黒いピエロ
ミズーリ大学シンガーズ、
R.ポール・クラッブ(合唱指揮)、
ミズーリ・ニュー・ミュージック・アンサンブル、
シュテファン・フロイント(指)

録音:2017年5月4日、2018年1月13日、マッキー・ホール(アメリカ)
このアルバムでは、1500年代の作品、20世紀の作品、そしてミズーリ大学シンガーズの音楽監督でもあるR.ポール・クラッブによって委嘱されたウィリアム・アヴェリットの「黒いピエロ」が収録されています。クラッブとそのアンサンブルは、アメリカ国内だけに留まらず、ヨーロッパでの公演も行っています。クラッブはザルツブルグで客員教授を務めたこともあり、その際ザルツブルグ大聖堂の聖歌隊を教えていました。
Centaur
CRC-3804(1CD)
カントルーブ:歌曲集
連作歌曲集 「大地」
フランスの歌第1集/フランスの歌第2集
カレン・コーカー・メリット(S)、
ショーン・ケナード(P)

録音:2019年7月(アメリカ)
ースカロライナ州出身のソプラノ歌手、カレン・コーカー・メリットが歌う、フランスの作曲家・音楽学者ジョゼフ・カントルーブの歌曲集。
メリットは、ノースカロライナ大学グリーンズボロー校で音楽修士号、フロリダ州立大学で声楽の名誉音楽学博士号を取得。2003年からボルチモア・オペラでプロのオペラ・デビューを果たし、国際的な活動としては、オペラ・ノースによるクルト・ヴァイルの「ヴィーナスの接吻」の英国ツアーにて主演を演じています。
Centaur
CRC-3846(1CD)
ハインリヒ・マルシュナー:バリトンのための歌曲集
ハインリヒ・マルシュナー:騎士ヒューゴのバラード Op.190-3/告白 Op.51-1/さらば、テレーズ! Op.128-3/Die Vertraute Op.151-4/Verloren Op.128-4/祈り Op.154-1/Eine dunkle Stunde Op.151-3/秋の歌 Op.154-4/ドイツの森、ドイツの心 Op.185-1/Des Harfners Klage Op.160-4/Ungleiche Theilung Op.151-5/二重の危険 Op.68-6/憧れの心 Op.162-6/Ermuthigung Op.185-2/Aufforderung Op.94-2/真夜中に Op.128-4/Treue Op.151-1/タランテッラ Op.154-1#/Corsarenliebe Op.154-2#/Trost beim Abschied Op.154-3#  (#=ソプラノとバリトンの二重唱)
ジェフリー・ウィリアムズ(Br)、
ジェニファー・マグワイア(P)、
サンギータ・エカンバラム(S)#

録音:2019年12月19日-20日、メイブリー・コンサート・ホール(アメリカ)
ドイツ・ロマン派の作曲家ハインリヒ・マルシュナーの作品は、一部のオペラのみでそれ以外はあまり知られていません。しかし彼は非常に多作な作曲家で420以上もの作品を残しており、その多くは驚くことにバリトンのために作られました。このアルバムではそのバリトンのための作品をたっぷりと楽しむことが出来ます。
Centaur
CRC-3853(1CD)
リバー・ソングス
コープランド:船漕ぎのダンス
アメリカ民謡(メアリー・K・ジャクソン編):シェナンドー#
黒人霊歌(フランク・ヘンリー・クリックマン編):深い河
アーンスト・ベーコン:My River Runs to Thee
ロバート・ローリー(コープランド編):川に集まろう
コルンゴルト:川の流れ
ネッド・ローレム:The Lordly Hudson
民謡(メアリー・K・ジャクソン編):Bendemeer's Stream#
クルト・ヴァイル:シャンティ川
ロバート・ローリー(チャールズ・アイヴズ編):川のほとりで
メアリー・K・ジャクソン:黒人は川を語る
ジョン・ジェイコブ・ナイルズ:ビッグサンディー川のギャンブラーの歌
スコットランド民謡(メアリー・K・ジャクソン編):アフトン川の流れ#
ジョン・オールデン・カーペンター:グリーン・リヴァー
エリオット・グリフェス:川へ
フォスター(メアリー・K・ジャクソン編):故郷の人々+
スティーヴン・キンブロウ(Br)、
ダルトン・ボールドウィン(P)、
モーリーン・ケリー(Fl)#、
アルマ・ゴーデット(P)+

録音:2018年10月16日-18日、サウンド・ピュア・スタジオ(ノースカロライナ)
スティーヴン・キンブロウは、ニューヨーク・タイムズ紙に「豊潤でドラマティック、そしてエレガント」と絶賛され、カーネギー・ホールやリンカーン・センターでリサイタルを開いたり、アメリカ国内外で数多くのコンサートを開いたことで知られています。また、このアルバムでも共演している、ダルトン・ボールドウィンと多くの録音を残しています。ボールドウィンは、ナディア・ブーランジェやマドレーヌ・リパッティなどに師事した著名な伴奏ピアニストです。
Centaur
CRC-3861(1CD)
グレゴリアン・メディテーションズ
デザンクロ:2つのモテット、
 レクイエム
ラングレー:来れ, 聴け、
 9つの小品 Op.40より「平和の歌」、
 荘厳ミサ曲
南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校チェンバー・シンガーズ、
ジョー=マイケル・シャイベ(指)、
ツァオ・ウェイチェン(Org)

録音:2019年2月&2020年2月(アメリカ)
20世紀の2人のフランス人作曲家、アルフレッド・デザンクロとジャン・ラングレーが遺した宗教作品集。デザンクロはサクソフォンの作品が有名ですが、宗教作品も手掛けています。レクイエムは本来オーケストラのために書かれましたがオルガン版も存在しており、本アルバムにはオルガン版の方が収録されています。ラングレーはオルガン作品やミサ曲で知られており、ここに収録されている荘厳ミサ曲は代表作の一つに数えられます。
Centaur
CRC-3867(1CD)
シューベルト:冬の旅 スティーヴン・タープ(T)、
ジャニス・ウェンガー(フォルテピアノ)

録音:2019年10月(ミズーリ)
アメリカの名テノール、スティーヴン・タープが歌う歌曲最高峰の傑作、シューベルトの冬の旅。タープはメトロポリタン・オペラ、ニューヨーク・シティ・オペラへの登場をはじめ、ニューヨーク・フィル、シカゴSO、フィラデルフィアOや、ゲオルク・ショルティ、ダニエル・バレンボイム、クルト・マズアなどとも共演を重ねるなどその輝かしい実績は枚挙に暇がありません。伴奏を務めるのはタープと共にミズーリ大学で教えている鍵盤楽器奏者、ジャニス・ウェンガーです。

NoMadMusic
NMM-095(1CD)
私たちは女(じゃない)
(1)グリーグ:「ペール・ギュント」〜ソルヴェイグの歌(ソルヴェイグ:放置)
(2)グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」〜なんと悲しいひととき(エウリディーチェ:地獄落ち)
(3)ベッリーニ:「夢遊病の女」〜ああ信じられないわ(アミーナ:憑依)
(4)チャイコフスキー:「オルレアンの少女」〜さようなら森よ(ジャンヌ:火刑)
(5)オッフェンバック:「ホフマン物語」〜ホフマンの舟歌(ジュリエッタ:服毒)
(6)ビゼー:「カルメン」〜ハバネラ(カルメン:刺殺)
(7)ピアソラ:「ブエノスアイレスのマリア」〜あたしはマリア(マリア:射殺)
(8)ヴェルディ:「群盗」〜前奏曲(アマリア:刺殺)
(9)モーツァルト:「ツァイーデ」〜虎よ、その曲がった爪で(ツァイーデ:死刑)
(10)カヴァッリ:「ジャゾーネ」〜魔法の洞窟から(メデア:子殺し)
(11)モーツァルト:「魔笛」〜復讐の炎は(夜の女王:敗北)
(12)ベッリーニ:「カプレーティとモンテッキ」〜ああいくたびか(ジュリエット:自害)
(13)モーツァルト:「フィガロの結婚」〜なくしてしまった(バルバリーナ:処女喪失)
(14)ヴェルディ:「運命の力」〜前奏曲(レオノーラ:刺殺)
(15)ハイドン:「アルミーダ」〜憎しみ、怒り、侮辱(アルミーダ:捨てられ)
(16)ヘンデル:「アルチ-ナ」〜ああ私の心の人(アルチーナ:裏切り)
(17)ロッシーニ:「マホメット2世」〜天の正義よ(アンナ:自害)
(18)R・シュトラウス:「サロメ」〜7つのヴェールの踊り(サロメ:圧死)
(19)マスネ:「マノン」〜さようなら、私たちの小さなテーブル(マノン:衰弱死)
(20)ヴェルディ:「椿姫」〜さようなら過ぎ去った日々よ(ヴィオレッタ:病気)
(20)ベッリーニ:「ノルマ」〜お願いだから生贄にしないで(ノルマ:火炙り)
(21)サン=サーンス:「サムソンとダリラ」〜前奏曲(ダリラ:圧死)
(22)ヴァイル:「マリー・ギャラント」〜ユーカリ(マリー:射殺)
テオフィル・アレクサンドル(C.T)、
ツァイーデQ

録音:2021年1月、3月/イル・ド・フランス国立O
テオフィル・アレクサンドルは、今年33歳のフランスのカウンターテナー歌手にしてコンテンポラリー・ダンサー。幼時からアイドルだったマリア・カラス風の声と、 ルドルフ・ヌレエフ風な筋骨隆々とした裸を見せたがる肉体美を誇るユニークな音楽家の出現です。
ヘンデルのオペラのオルランド役でマルゴワールに見いだされ、クリスティ、ミンコフスキらと共演して注目されました。ヒゲの似合う精悍さでヒロインを演じる芸 風は今後ブレイクしそうなポテンシャルに満ちています。
ここに収めた23曲はオペラのヒロインが男への苦悩のなか死んでいく様を描いたアリアで、それぞれの死因まで挙げる凝りようです。アレクサンドルはヒロイン が必ずしも女性である必要はないとジェンダーレスなトリビュートを捧げています。甘くせつない気持ちが妖しく光る独特な世界です。
伴奏を務めるのは女性のみで結成されたツァイーデ四重奏団。モデルばりの美女たちがあえて女性を出さずにテオフィル・アレクサンドルと不思議な一体感を見 せています。 (Ki)

BIS
BISSA-258(1SACD)
「裸足の歌」
ペッテション(1900-1980):「6つの歌(6 sanger)」〜中声とピアノのための(1935)
「裸足の歌(Barfotasanger)」(1943-45)
ペーテル・マッテイ(Br)
ベンクト=オーケ・ルンディン(P/Steinway D)

ン録音:2021年3月11-14日/オレブルー・コンサートホール(オレブルー、スウェーデン)
スウェーデンの作曲家アッラン・ペッテションは、もっぱら彼が1950年以降に集中して書いていった堅固なつくりの交響曲で知られます。 しかし、それより以前、ストックホルムの音楽大学の学生だったころとストックホルム・フィルハーモニックのヴィオラ奏者だったころ、彼は、室内楽曲や歌曲集を作 曲していました。その歌曲集のひとつ、1943年から1945年にかけて書かれた「裸足の歌」は、いくつかの歌を後の交響曲に引用するなど、生涯、彼にとって重 要な意味をもつ作品になりました。この「裸足の歌」は、貧しい労働者階級人々の住む界隈で育った子供時代を反映した作品など、自伝的内容をもち、きわめて個 人的で古風な言葉も使いながらペッテション自身が書いた24の詩に作曲された作品です。うち22曲は、すべて、短調で書かれ、民謡、賛美歌、流行歌を暗に示 す語法が使われています。1935年の「6つの歌」は、グンナル・ビョーリングやインゲボリ・ビョークルンドたち5人の詩をテクストに使い、「歌曲集」を意図せ ず書かれた作品です。
バリトンのペーテル・マッテイと、30年近くにわたりコラボレーションをつづけるピアニスト、ベンクト=オーケ・ルンディンによる録音。マッテイが録音した、「痛 み」という基調の共通するシューベルトの「冬の旅」(BIS SA-2444)は、ペッテションの音楽の熱心な聴き手が多いといわれるドイツのメディアから高く評価さ れたアルバムです。 (Ki)

MDG
MDG-90822316(1CD)
マーラー、ブラームス、マルタン:歌曲集〜あの丘の上で
マーラー:亡き子をしのぶ歌
マルタン:『イェーダーマン』より6つのモノローグ
ブラームス:4つの厳粛な歌Op.121
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(バス=バリトン)
ヘンドリク・ハイルマン(P)

録音:2021年3月22-25日、マリエンミュンスター修道院コンツェルトハウス
マティアス・クラウディウスの詩によるシューベルトの「死と乙女」、そしてシューマンの連作歌曲「女の愛と生涯」の“今、あなたは初めてわたし を悲しませる”など、ドイツ・リート作品には「死」を扱ったテーマの作品が多く存在します。 このアルバムでも、「死」への悲しみや苦しみを表現した3人の作曲家による作品を収録しています。子供の死に直面した父親の心理を見事に描 いたマーラーの「亡き子をしのぶ歌」。戦争を繰り返す人間を揶揄したホーフマンスタールの戯曲(1912)に音楽を付けたフランク・マルタンの 『イェーダーマン』より6つのモノローグ。そしてブラームス最後の歌曲集「4つの厳粛な歌」。
ハンノ・ミュラー=ブラッハマンは、バレンボイム指揮下、13年間ベルリン国立歌劇場のアンサンブルの一員として活躍。その後もハンブルク国 立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、サンフランシスコ・オペラなど世界のオペラハウスの舞台に立つ。またドイツ各地でリート・リサイタルも行い高 い評価を得ています。現在は、カールスルーエ音楽大学で教鞭をとっています。 (Ki)

C Major
80-5908(DVD)

80-6004(Bluray)
プロコフィエフ:歌劇「炎の天使」 レナータ:アウシュリネ・ストゥンディーテ(S)
ル プレヒト:ボ ー・スコウフス( バリトン )
宿屋の女将&修道院長:ナターシャ・ペトリンスキー(Ms)
異端審問官:アレクセイ・チホミロフ(Bs)
女占い師:エレーナ・ザレンバ(Ms)
ネッテスゲイムのアグリッパ&メフィストフェレス:ニコライ・シューコフ(T)
ファウスト&マティアス:マルクス・ブッター(Bs)
ヤコブ・グロック&医者:アンドルー・オーウェンス(T)
居酒屋の主人&使用人:クリスティアン・ヨハンネソン(Br)
コンスタンティン・トリンクス(指)ウィーンRSO、
アルノルト・シェーンベルクcho
演出:アンドレア・ブレート
ロシア語上演

録音:2021年3月/アン・デア・ウィーン劇場(ライヴ)
◆DVD
NTSC, 16:9//1080i
PCM Stereo, DTS 5.1
字幕:日本語,独英韓、124'00
◆Bluray
NTSC, 16:9//1080i
PCM Stereo, DTS-HD MA 5.1
字幕:日本語,,独英韓、124'00"
炎の天使」はプロコフィエフが完成させたオペラ第3作で、1919年から1927年にかけて作曲されました。交響曲第2番、ピアノ協奏曲第3番などと同時期の 初期の過激な作風によります。彼の生前に全曲が上演されることはなく、交響曲第3番に素材を流用しました。
16世紀ドイツ、ライン地方を舞台に、レナータという不思議系主人公が、幼時から仲良くしていた妄想上の「炎の天使」に肉欲的な恋心を抱き、悪夢にうなされ るようになります。彼女を慕う騎士ルプレヒトはなんとか救おうと努力するものの無駄で、修道院に入れられます。彼女が来たことで雰囲気が悪くなり、宗教裁判 にかけられ悪魔祓いが行われますが、本物の悪魔を呼ぶこととなり、レナータは火刑を言い渡されます。
演出のアンドレア・ブレートは、超現実的な話を現実的な統合失調ととらえ、舞台を修道院から現代の精神科病棟に移しています。雰囲気は陰気ですが、音楽は プロコフィエフ節炸裂。不協和音、異常なリズム、耳を聾する音響などアヴァンギャルド芸術を示しています。
1976年生まれのリトアニアのソプラノ、アウシュリネ・ストゥンディーテの狂 気に満ちた演 技、彼 女をささえるボー・スコウフスも囚人 風でオペラの概 念 が 変わり ます。 (Ki)

C Major
80-5508(2DVD)

80-5604(Bluray)
ヘンデル:劇的オラトリオ「サウル」 フローリアン・ベッシュ(サウル)
ジェイク・アルディッティ(ダビデ)
アンナ・プロハスカ(メラブ)ジューリア・セメンツァート(ミカル)
ルパート・チャールズワース(ヨナタン)デイヴィッド・ウェブ(司祭)
ラファウ・トムキェヴィチ(エン・ドルの魔女)
アンドリュー・モースタイン(アマレク人)
クリストファー・モールズ(指)
フライブルク・バロックO
アルノルド・シェーンベルクcho
演出:クラウス・グート

収録:2021年4月16日、アン・デア・ウィーン劇場, ウィーン(ライヴ)
◆DVD
画面:NTSC,16:9
音声:PCMステレオ、DTS5.1
原語:英語 字幕:独、仏、韓、日本語
158分
◆Bluray
画面:1080i,16:9
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.1
原語:英語 字幕:独、仏、韓、日本語
2021年4月にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場で上演されたヘンデルの劇的オラトリオ「サウル」の映像がリリースされます。この作品は、1738年の夏に 作曲、1739年1月に初演。以降ヘンデルの生前から定期的に上演された当時からの人気作です。大規模な合唱、そして序曲としておかれた「シンフォニー」を始 めとする非常に充実した管弦楽パートで書かれており、さらに、オラトリオとはいえ、舞台上で演出つきで上演するための実に詳細な指示も残されています。今 回演出を手掛けたのは、各地の劇場で引っ張りだこの演出家クラウス・グート。タイトルロールにはリート歌手としても定評のあるフローリアン・ベッシュ。ダビデ には、アーヴィン・アルディティ(アルディッティSQ)を父に持つ英国のカウンターテナーのジェイク・アルディッティ。サウルの娘メラブには幅広いレ パートリーを持つソプラノ歌手アンナ・プロハスカなど注目のキャスト。そして欧州古楽界の名門フライブルク・バロック・オーケストラによる演奏という充実の上 演となりました。
題材は旧約聖書のサムエル記に登場する指導者サウル。英雄ダビデが怪人ゴリアテを倒して戻ってくると、人々はサウルよりもダビデを賞賛するようになり ます。サウルはダビデに嫉妬し、殺そうとし、魔女の力までをも借りようとするなどしますがそこで現れた亡霊にサウルとその息子ヨナタンの死が予言されま す。最後はダビデが人々の先頭に立つこととなり幕となる、という物語。
クラウス・グートの演出は、人間の嫉妬心や欲望を際立たせるように描いており、激しい嫉妬心に苛まれた王サウルが白い壁に自らSAUL大きく書き残す。そ れを最後王の座についたダビデがDAVIDに書き換えるという演出は、現代にも通ずる権力者の欲望を醜くも見事に提示しています。

OUR recordings
OU-6.220676(1SACD)
NX-B06
ジェルジ・リゲティとゾルターン・コダーイの合唱作品集
リゲティ:永遠の光(1966)
 2つの無伴奏合唱曲(1955)
 マートラセントイムレの歌(1955)
 3つのたる/真実の愛
 ポム-ポム/森の中で
 フリードリヒ・ヘルダーリンによる3つのファンタジー(1982)
コダーイ:夕べの歌(1938)
 夕べに(1904)
 マトラの絵(1931)
【ソリスト】
ダニエル・アベリ(Bs)
マレーネ・ネアトルプ(S)
クリスティーネ・ノンボ・アンデルセン(ソプラノ
ヤコブ・セルベルグ(Br)
デンマーク国立声楽アンサンブル
マーカス・クリード(指)

録音:2020年1月7-8日、2021年9月9-10日
民族音楽学の分野でも重要な活動を行ったコダーイは、バルトークと並ぶ20世紀前半を代表する作曲家であり、リゲティはそのコダーイの弟子として 1960年代半ばから国際的な活躍を見せています。 2人とも合唱作品も多く手掛けており、コダーイは初期のロマン派風の響きを持つ曲から、円熟期のハンガリー民族音楽の影響を受けた曲まで幅広い作 風による合唱曲を遺してました。とりわけこのアルバムに収録された小カンタータ「Matrai kepek マトラの絵」の煌びやかな旋律は強い印象を残します。 リゲティがアカペラ合唱団のために書いた作品の多くは1950年代にブダペストに滞在していた頃のもの。民謡をベースにしながらも、トーンクラスターやオノマ トペを用いた作品は彼自身の作曲技法の限界への挑戦といえるでしょう。これは映画『2001年宇宙の旅』で使用された「Lux Aeterna 永遠の光」での ミクロポリフォニー(多数のパートが細かく動きつつ複雑にからみあい、全体としてはクラスターのように聞こえる手法)使用にも顕著に表れています。その後の リゲティの作品は耳なじみの良いものに変化し、80年代の「フリードリヒ・ヘルダーリンによる3つのファンタジー」からは、16声部でありながらもミクロポリフォ ニーを用いることなく全ての声部に旋律を与えるという、リゲティの成熟したスタイルが感じられます。 これらはどれも演奏が困難な作品ですが、SWRレーベルでも名演を繰り広げてきたマーカス・クリードが指揮するデンマーク国立声楽アンサンブルは、技術 的な余裕を持って幅の広い表現を聴かせます。 プロデューサーのMichael EmeryとエンジニアのMikkel Nymandによる高音質録音にも注目です。

BR KLASSIK
BR-900639(1CD)
NX-B05
ヴォルフガング・リーム(1952-):作品集
Sphare nach Studie(1993/2002改訂)-6人の奏者のために
スターバト・マーテル(2020)-バリトンとヴィオラのために
Male uber Male 2(2000/2008改訂)-クラリネットと9人の奏者のために
タマラ・ステファノヴィッチ(P)
クリスティアン・ゲルハーエル(Br)
タベア・ツィンマーマン(Va)
イェルク・ヴィトマン(Cl)
バイエルンRSOのメンバー
スタンリー・ドッズ(指)

録音:2020年12月8日(ライヴ)
現代音楽の重鎮作曲家の一人、ヴォルフガング・リーム。 ドイツのカールスルーエで作曲と音楽理論を学び、1963年に最初の曲を書いて以降、作曲家、教師として大 活躍、400曲以上の作品は、どれも国際的に高く評価されています。リームは芸術、文学、哲学の深い知識を 有しており、これらが彼の作曲のインスピレーションの源になっているとともに、バッハやシューマン、ブラームスなど音 楽史の名曲から触発された作品も数多く書いています。 このBR-KLASSIKのmusica vivaシリーズではリームの70歳の誕生日(2022年3月13日)を記念し、2枚の アルバムをリリース。このVol.39には2020年のライヴ演奏が収録されています。(Vol.40…900640 Jagden und Formen) 室内アンサンブルのための「Sphare nach Studie」は改訂版が2002年3月13日にカールスルーエで世界初 演された作品。2020年12月8日に開催されたmusica vivaコンサートのオープニングを飾りました。「スターバ ト・マーテル」はバリトンとヴィオラのための静かな悲しみを湛えた作品。アルバムはヴィトマンがクラリネットを吹く 「Male uber Male 2」で締めくくられています。

Da Vinci Classics
C-00533(1CD)
アメリカン・ソングブックからの愛の歌
ネッド・ローレム(1923-):一日よりもあなたを愛しているだろうか?、愛、夜泣きうぐいす、おおお前, 僕がしばしば沈黙のうちに、見下ろせ, 美しい月よ
バーバー:マドンナの子守歌、辺鄙なホテル、修道士と猫
リー・ホイビー(1926-2011):背徳、夏の歌
ジョージ・クラム:3つの初期の歌
ヴァージル・トムソン(1896-1989):主に愛について
ジョン・マスト(1954-):連祷、祝婚歌、ローマ〜カフェにて、来たりて斯くや
スコット・ウィーラー(1952-):分点、レクエルド、縁談、私はいつでもあなたの側に
ジェイク・ヘギー(1961-):オフェーリアの歌、春
レナード・バーンスタイン:ちょっと恋して
ローナ・ウィンザー(S)、
ジャン・フランチェスコ・アモローゾ(P)

録音:2021年6月&10月、フォンダショーネ・スピノラ(ジェノア、イタリア)
古くはバーンスタインやバーバー、トムソンから現在も健在の巨匠ローレム、クラム、そしてジェイク・ヘギーなど、アメリカの音楽家たちによる「愛」をテーマとした情感豊かな歌曲集。
中世、バロック、18世紀ナポリのオペラ、さらにはコンテンポラリー・オペラまでの幅広いレパートリーを歌うローナ・ウィンザーは、ロンドンのギルドホール音楽院で研鑽を積んだ後、ヨーロッパ各地のコンクールで入賞。
シャトレ座やグラインドボーン音楽祭などで歌い、レオンハルトやブリュッヘンといった古楽界の巨匠たちとの共演経験も持つ実力派ソプラノです。

Signum Classics
SIGCD-708(1CD)
眠りに落ちる時
ギボンズ(フォーショウ編):ドロップ,ドロップ・ショウ・ティアーズ
フォーショウ:楽園へ
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(ナイジェル・ショート編):おお,汝ら倣いしものよ*
聖歌(フォーショウ編):光が消える前に
タリス:聖なる神
聖歌(フォーショウ編):詩篇121
タリス(フォーショウ編):おお,生まれし光
フォーショウ:放棄/ビクトリア:非難
オワイン・パーク:夜の祈り
タリス(フォーショウ編):光が消える前に
ヘンリー・フランシス・ライト&ウィリアム・ヘンリー・モンク(フォーショウ編):私と一緒に
アントワーヌ・ブリュメル:哀歌
テネブレ、
ナイジェル・ショート(指)、
クリスチャン・フォーショウ(Sax)、
ヴィクトリア・メテヤード(S)*

録音:2021年5月30日-31日、オール・ハローズ教会(ロンドン)
キングズ・シンガーズの元メンバーであるナイジェル・ショートによって2001年に設立され、世界最高峰のヴォーカル・アンサンブルの一つとして広く活動する"テネブレ"。2016年に「ブラームス&ブルックナー(SIGCD430)」が2度目のBBCミュージック・マガジン賞を受賞し、2018年には「天体の音楽(SIGCD 904)」がグラミー賞にノミネートされ、大きな注目を浴びました。
クリスチャン・フォーショウは、マイケル・ナイマン:による映画音楽の制作チームに参加したり、ブライアン・イーノなどと共演し現代的な音楽の分野で活動する一方で、ヴォーチェス8などの古典と現代を融合させた合唱アンサンブルとクロスオーヴァーの分野でも活躍しています。今回のテネブレとの共演でもギボンズやヒルデガルト・フォン・ビンゲンなどの古楽の作曲家から、フォーショウ自作を含む現代作曲家の作品まで取り上げています。古楽の作品は、フォーショウの高い音楽性から生み出される演奏や編曲によって新たな一面をみせており、テネブレの美しい歌声が加わることにより聴くものに深い感動を与えてくれます。

Hyperion
CDA-68378(1CD)
ヴォーン・ウィリアムズ:歌曲集
4つの讃歌*/生命の家/15のイングランド東部の民謡集より第10番「The saucy bold robber」、第15番「Harry the tailor」/6つのイギリス民謡集より「The brewer」/ウェンロック・エッジで§
ニッキー・スペンス(T)、
ジュリアス・ドレイク(P)、
ティモシー・リダウト(Va)*、
ピアッティSQ§

録音:2020年11月、殉教者聖シラス教会(イギリス、ロンドン)
前作のヤナーチェク歌曲集(CDA68282)がグラモフォン賞&BBCミュージック・マガジン賞ダブル受賞!2015年の国際オペラ・アワードで「ヤング・シンガー賞」に名を連ね、国際的なオペラ・シーンで活躍を続けるスコットランドの若きテノール歌手、ニッキー・スペンスがヴォーン・ウィリアムズの生誕150年に贈る1枚!師であったラヴェルの作風を思わせる、テノールとピアノ、弦楽四重奏のための連作歌曲「ウェンロック・エッジで」、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの詩集に基づく初期作品「生命の家」、そしてヴォーン・ウィリアムズの芸術の本質であった「民謡」に基づく作品まで、イマジネーションに満ちた多彩な楽曲が集められています。「生命の家」がラヴェルに師事する前の、スタンフォードやブルッフに教わっていた頃の遺産に出会うことができる作品であるのに対し、「4つの讃歌」「ウェンロック・エッジで」「15のイングランド東部の民謡集」の3曲はラヴェル介入直後の作品であり、それぞれ作風の変化も楽しめます。「4つの讃歌」には若きスター・ヴィオラ奏者、ティモシー・リダウトが参加しています。

PASCHENrecords
PR-210076(1CD)
夕暮れから夜明けまで
レオ・サワビー:おお,光の神よ、目を上げて,山々を仰ぐ
ヴィエルヌ:お告げ
レーガー:私はあなたをたくさんの絵の中に見ます、朝の歌、夕べに
ジークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933):夕星
ハラルド・ゲンツマー(1909-2007):神よ、願わくばわれを探りて
ハーバート・ハウエルズ:婚礼のためのオーバード
トム・ハロルド(b.1991):バーンズの3つの歌
マーラー:原光
カリーヌ・ティニー(S)、
マルタン・グレゴリウス(Org)

録音:2021年6月(ドイツ)
スコットランド/マルタのソプラノ歌手、カリーヌ・ティニーがオルガンの伴奏に乗せて歌う、神秘的な歌の数々。ティニーはスコットランドとドイツで学び、ドイツ滞在時にはヘルムート・リリング、ハンス=クリストフ・ラーデマン、ジャネット・ソレル、ジョナサン・コーエンら著名な指揮者とも共演しました。伴奏は第19代札幌コンサートホールKitaraの専属オルガニストも務めたポーランド出身のオルガニスト、マルタン・グレゴリウスが務めます。

DUX
DUX-1795(1CD)
ユリウシュ・ウーチュク(1927-2020):聖母の被昇天の夕べの祈り チェンストホヴァ・フィルハーモニー・コレギウム・カントルムcho、
ヤヌシュ・シャドラク(指)、
カツペル・ヤスクラク(T)、
ミハウ・ゲンバラ(Bs)、ヤクブ・キチンスキ(T)、
グジェゴシュ・ログト(T)、
ジャチェク・コビルニク(Bs)

録音:2021年8月30日-9月3日、イエス・キリスト教会(ビエシュホヴィスコ、ポーランド)
「ポーランド・アカペラ音楽アンソロジー」シリーズの最新作の1つは、2020年にこの世を去ったクラクフの作曲家ユリウシュ・ウーチュクへのオマージュ・アルバムとなるポーランドの「ヴェスプロ」。
ウーチュク独自のスタイルを感じることができる「ヴェスプロ」には、伝統に対する深い尊敬が刻まれ、特にグレゴリオ聖歌に重点を置かれています。また、聖歌を取り巻く文化や演奏条件など、あらゆる面において敬意を払われており、和声における色彩の追求といったウーチュクの特徴が発揮された大作です。
DUX
DUX-1772(1CD)
アンジェイ・コゼウスキ(1922-2015):合唱作品集
ファ・レ・ミ・ド・シ/ポーランド三部作/遊戯/お告げの祈り/3つの小曲/3部によるミサ
チェンストホヴァ・フィルハーモニー・コレギウム・カントルムcho、
ヤヌシュ・シャドラク(指)

録音:2021年6月1日-4日、ブロニスワフ・フーベルマン・チェンストホヴァ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド)
「ポーランド・アカペラ音楽アンソロジー」シリーズのもう1つの最新作は、20世紀から21世紀初期にかけて活躍したアンジェイ・コゼウスキに捧げられています。
合唱を「人間の声のオーケストラ」として数々の作品を生み出し、合唱のアンサンブルの中に人間の声でオーケストラに極めて近いサウンドを形成できる可能性があることを見いだしたコゼウスキ。
代表作でもある「ポーランド三部作」も収録されています。
DUX
DUX-1764(1CD)
アリーナ・ブゥオンスカ(1974-):暗い夜
キホーテのような真実に向かって/暗い夜/カンタータ「キリストは蘇り」/アルマのために
アグニェスカ・グルチヴァツ(S)、
エンリケ・サンチェス=ラモス(Br)、
ラ・スパーニャ、ジョアンナ・ヴィエレク(P)、
ベアトリツ・オレアガ(Ms)、
ミコワイ・コノぺルスキ(Vc)

録音:2019年-2020年
アリーナ・ブゥオンスカは、ポーランド南部のチェシン出身の女流作曲家。ヴロツワフのカロル・リピンスキ音楽院で学んだ後、クリストバル・アルフテル、細川俊夫、ティエリー・ペクなどから指導を受けています。
その作品は多岐に渡り、器楽曲、声楽曲、オーケストラ作品、エレクトロ=アコースティック音楽など、様々なスタイルの音楽を生み出しています。

Stradivarius
STR-37180(1CD)
ブルーノ・マデルナ(1920-1973):レクイエム(1946) カルメーラ・レミージョ(S)、
ヴェロニカ・シメオーニ(Ms)
マリオ・ゼッフィーリ(T)、
シモーネ・アルベルギーニ(Bs)
アンドレア・モリーノ(指)
フェニーチェ劇場O&cho

録音:2009年11月19日フェニーチェ劇場、ヴェネツィア(ライヴ)
※世界初演・世界初録音:
20 世紀現代音楽の作曲家で指揮者、教育者としても活躍したブルーノ・マデルナが 26 歳の時に作曲した大作「レクイエム」のなんと世界初演、初録音の登場です。この作 品は 1946 年に完成されましたが、その後手稿譜が紛失してしまい、長い間忘れられて いました。近年その手稿が 60 年ぶりに発見され、この度の世界初演、初録音となりまし た。マデルナは戦後の多くの作曲家と同じく、まずは 12 音技法から始め、やがてその 後に続く様々な前衛的な手法による作曲に身を投じてきました。同時に親友ブーレー ズと同じく指揮活動にも励み、クラシックのレパートリーでも多くの録音を残しています。 ここに収められた若き日のマデルナのレクイエムはまだ12 音技法で作曲する以前の曲 で、さながらカール・オルフのカルミナ・ブラーナやプロコフィエフのアレクサンドル・ネフ スキーばりの合唱の雄叫び、レクイエムとは思えぬほど炸裂する打楽器、そしてその中 で時折現われるソプラノの澄み切った祈りの歌など聴きどころ満載です。現代音楽ファ ンだけでなく、合唱ファンやその他の多くのリスナーに聴いてほしい一枚です。

Hanssler
HC-21037(2CD)
クリスティアン・フィンク(1922-1911):歌曲集とピアノ・ソナタ集
(1)5つの歌 Op.7
(2)5つの歌 Op.12
(3)ピアノ・ソナタ第2番変ホ長調 Op.21
(4)「ツバメが来た」Op.40
(5)4つの歌 Op.42
(6)5つの歌 Op.3
(7)「あなたからの挨拶でしょうか」Op.57-1
(8)「私の心から飛んでいけ」Op.58-1
(9)「緑は私たちの愛であり続ける」 Op. 54-2
(10)「北の嵐」WoO23a
(11)ピアノ・ソナタ第1番イ長調 Op.11
(12)3つの歌 Op.15
(13)2つの二重唱曲 Op.46
(14)3つの歌 Op.70
(15)春の日曜日 WoO23g
(16)「ベベンハウゼンの修道院長」Op.85
(1)(2)(4)-(10)(12)(13)クリスティーネ・レーバー(S)
(13)(14)カルメン・マンモーザー(Ms)
(15)(16)吉原輝(Br)
(1)-(11)(14)-(16)ロベルト・ベールヴァルト(P)
(12)アンサンブル・パープレックス

録音:(1)-(5)2018年1月1-3日、
(6)-(16)2021年3月29-31日シュトゥットガルト音楽演劇大学(シュトゥットガルト)
クリスティアン・フィンク(1831-1911)は、オルガニスト、合唱指揮者、作曲家として活躍したドイツの音楽家。また、音楽雑誌『Euterpe』の共同編集者を 務めるなど生涯音楽に人生を捧げました。しかし、シューマン、ワーグナー、ブラームス(1833-1896)、マーラーなど、19世紀の偉大なドイツの作曲家の影に隠れ演奏機会が少ないのが現状です。
シュトゥットガルトで学んでいたフィンクの作品を同地シュトゥットガルト音楽演劇大学にてライヴ収録したのがこのアルバム。ここでは歌曲とピアノ作品を演奏し ており、ロマンティックな魂に満たされたフィンクの作品を聴くことで19世紀のドイツの作品について新しく刺激的な洞察を与えてくれます。

Alba
NCD-60(1CD)
エルッキ・メラルティン:男声合唱のための全作品
月の国 Op.42 no.3(1907)(バリトン・ソロと男声合唱のための)
あこがれ Op.57 no.1(1908)
バラ園の聖母マリア Op.57 no.2(1900)
海の上の祝日だ Op.37 no.3(1898)(テノール・ソロと男声合唱のための)
もしも私が Op.57 no.4(1899)
婚礼の歌 Op.57 no.5(1907)
サヴォニアにOp.57 no.6(1907)
恋の欲望とはそういうものOp.57 no.7(1904)(バス・ソロと男声合唱のための)
しらふの男 Op.57 no.8(1909)
ヴァップの歌 Op.61b no.2(1911)
納屋の歌 Op.61b no.4(1907)
どっちの歌が美しい EM 121(1925)
われらは成長する EM 152(1901)
美しいカンテレをもういちど手に取って EM 181(1901)(テノール・ソロと男声合唱のための)
ペルーン EM 184(1898)
北極星 EM 190(1913)
セレナード EM 212(1895)
降る雪 EM 219(1917)
九月の夏 Op.142 no.7(1899)
さすらう者の賛美歌 EM 119(1914)
ラウル・ミエヘト、マッティ・ヒョッキ(指)
アールネ・ペルコネン(バリトン・ソロ)、
トゥオマス・カタヤラ(テノール・ソロ)
マッティ・トゥルネン(バス・ソロ)

録音:2021年10月9日-10日リーヒマキ守備隊教会、フィンランド
フィンランドは、名のついた湖と同じ数だけ合唱グループがあると言われるほど、古くから合唱活動がさかんに行われています。伝統を誇る男声合唱 団も多く、シベリウス、マデトヤ、トイヴォ・クーラ、フォウグステットといった作曲家たちが、彼らのために曲を作ってきました。フィンランド後期ロマンティ シズムでもっとも幅広いジャンルの作品を手掛けたエルッキ・メラルティン Erkki Melartin(1875?1937)は、交響曲と室内楽曲、350のピアノ曲、 300を超す数の歌曲などで知られる一方、男声合唱のための曲も委嘱による曲と合唱曲コンクールに応募した曲を作りました。彼の男声合唱作品は全 部で20曲。このアルバムでは、その全作品が、マッティ・ヒョッキ指揮の「ラウル・ミエヘト」によって歌われます。
ヘルシンキ大学の式典のために作曲したカンタータの第3曲をバリトン・ソロとアカペラ男声合唱の版に作った「月の国」。1902年、フィンランド国立劇 場のこけら落としに上演される劇『ポホヨラの婚礼』の歌による「あこがれ」と「婚礼の歌」。ノルウェーの詩人ヴィルヘルム・クラーグの詩による神秘的な 「海の上の祝日だ」。学生の行進歌として作った曲を編曲した「サヴォニアに」。コミカルな「恋の欲望とはそういうもの」と『カンテレタル』による「しらふの 男」。5月1日、フィンランドのメーデーを祝う「ヴァップの歌」。スラヴ神話の雷神に寄せる「ペルーン」。フィンランド・エスペラント語協会の第2回の年次総 会に際してエスペラント語の詩に作曲された「北極星」。メラルティンの音楽は、後期ロマンティシズムを主体に印象主義と表現主義、さらには当時のモダ ンな表現も取り入れて作曲され、その多彩なスタイルは男声合唱の作品にも反映されています。
「ラウル・ミエヘト Laulu-Miehet」(L-M)(歌う男たち)は、1914年、ヘルシンキ大学男声合唱団(YL)と混声合唱団「スオメン・ラウル」の同窓生に よって創設されました。シベリウス・アカデミーで教授として合唱を教え、YL の指揮者として知られたマッティ・ヒョッキ Matti Hyokki(1946-)が、 1998年から指揮者を務めています。
アルバムの録音セッションは、フィンランドがロシア帝国の支配下にあった大公国の時代、リーヒマキのロシア軍守備隊(要塞)地区に1913年に建てら れた教会で行われました。ヒョッキとヘルシンキ大学男声合唱団によるシベリウスの男声合唱全作品(2001?2002年録音)も、この教会で録音され、そ のときのスタッフが、このアルバムのセッションに参加しました。

MIRARE
MIR-620(1CD)
Muses eternelles〜永遠のミューズたち
ラフマニノフ:「春の洪水」 op.14-11、「リラの花」 op.21-5
ラヴェル:マダガスカル島民の歌(「ナアンドーヴ」、「おーい(呼び声)」、「休息-それは甘く」)
デュパルク:「戦のある国へ」、「前世」
ワーグナー:「天使」、「温室にて」(ヴェーゼンドンク歌曲集より)
ショーソン:「温室」(歌曲集「温室」op.24より第1曲)
R.シュトラウス:「あした!」op.27-4
ジェイク・ヘギー(b.1961):アニマル・パッション(ナチュラル・セレクションより)
シリー ル・ンジキ(S)、カオリ・オノ(P)、イリス・シャロン(Vn /シュトラウス)、サラ・ファン・デア・ヴリスト(フルート/ラヴェル)、アルベリク・ブルノワ(Vc/ラヴェル)

録音:2020年9月21-25日、パリ国立高等音楽院
気鋭のソプラノ、シリール・ンジキのデビュー・アルバムの登場。「Muses eternelles〜永遠のミューズたち」と題し、女性にあてて書かれた、あるいは女性 の詩によるものなど、女性にまつわる作品を集めたもの。歌唱言語やスタイルは多岐にわたりますが、そうしたことを超えて、全体として夢見るような、様々な場所 や時代を旅するような、充実のプログラムの1枚となっております。ンジキとデュオ活動を行っているピアニスト・作曲家、カオリ・オノのピアノも、それぞれの作 品のスタイルを的確におさえ、変幻自在で見事。ラヴェルでの迫真の表現とアンサンブルは圧巻です。
シリール・ンジキ(S)・・・7年間ピアノを学ぶ。17歳で本格的に声楽をはじめ、パリ国立高等音楽院でシャンタル・マティアスのクラスに学ぶ。2017 年ダヴィド・シュテルン主宰のオペラ・アカデミー「オペラ・フオーコ」の第4期生、および2020年ジャルスキ主宰のベートーヴェン・プロモーションにも参加。

decurio
DEC-004(1CD)
シューベルト/グート:異文化間の冬の旅 アサンブラ・アンサンブル、
ヤニック・スパニエル(ドイツ語歌唱)、
メーディ・サエイ(ペルシャ語歌唱)

録音:2019年8月7日-9日、ミンデン・マリアン教会(ドイツ)
2013年にハノーファーで設立されたアサンブラ・アンサンブル(The Asambura-Ensemble)は、様々な国籍のミュージシャンで構成され、多様なスタイルを統合して活動しています(アンサンブル名のAsamburaは、タンザニアのウサンバラ山地(Usambara)のアナグラム)。ヨーロッパ以外の音楽文化やアヴァンギャルドとの対話の中でクラシック音楽を解釈し、自国の文化に対する新しい視点を発展させ、異国の音色、メロディー、リズムがヨーロッパのクラシックや現代の音楽と出会います。
アサンブラ・アンサンブルのクリエイティヴ・ディレクターを務める作曲家、マクシミリアン・グート(b.1992)がシューベルトの傑作「冬の旅」を再解釈・再創造した異色のアルバム。様々な民族楽器を含むアンサンブル、ドイツ語とペルシャ語による歌唱で描く新感覚の「冬の旅」。多くの難民がホームレスとなっている現代社会を背景に、シューベルトとペルシャの詩、奇妙さと孤独をテーマにした音楽を結び付け、新たな視点を切り開きます。
decurio
DEC-005(1CD)
VOLUPTE(愉悦)〜ドビュッシー、クラウス、ウルマン:歌曲集
ドビュッシー:シャルル・ボードレールによる5つの詩
クレメンス・クラウス(1893-1954):ライナー・マリア・リルケの詩による8つの歌
ヴィクトル・ウルマン(1898-1944):リカルダ・フーフによる5つの愛の歌 Op.26
エマ・ムーア(S)、
クララ・ホーニヒ(P)

録音:2020年7月、ベルリン
ベルリンの"Das Lied"国際歌曲コンクール、シュトゥットガルトのフーゴ・ヴォルフ・アカデミーで受賞、ミュンヘンのR・シュトラウス・コンクールで第1位を獲得し、現在ワイマール国民劇場のプリンシパル・ソリストとして「コシ・ファン・トゥッテ」、「ドン・ジョヴァンニ」、「ホフマン物語」、「カルメン」などに出演してきたオーストラリア出身のソプラノ、エマ・ムーアが歌う、ドビュッシー、クレメンス・クラウス、ヴィクトル・ウルマンの歌曲集。ボードレール、リルケ、リカルダ・フーフの詩情に触発されたロマン派晩年の豊かな色彩のコレクションを歌います。

BMC
BMCCD-178(1CD)
【初紹介旧譜】
リスト:男声合唱曲集Vol.2
オルガンのための前奏曲「主の家に我らは進み行く」/モテット「平和は汝らに」/男声合唱のためのミサ曲/主をほめたたえよ/モテット「われらなお離れず」/モテット「キリストの魂はわれを清め」/オルガンのための前奏曲「より高く!」
聖エフレム男声cho、
タマーシュ・ブブノー(指)、
ラースロー・ファッサン(Org)

録音:2010年
2002年ハンガリーの教会音楽家兼指揮者であるタマーシュ・ブブノーによって設立された聖エフレム男声合唱団によるリストの男声合唱曲集の第2弾。リストによって数多く作曲された男声合唱曲は、現代あまり演奏機会もなく、また録音される機会にも恵まれていません。そのような作品も含めてリストの男声合唱作品を全曲録音する好企画です。

DUX
DUX-1830(1CD)
ユゼフ・ミハウ・ポニャトフスキ(1816-1873):ミサ曲ヘ長調 リヴィウ国立PO、ガリシア室内cho、
セバスティアン・ペルウォフスキ(指)
オレシア・ブベラ(S)、タチアナ・ヴァフノフスカ(Ms)、アンドリー・ヴォジアン(T)、ヴィクトル・ヤンコフスキ(Br)
ポーランド・リトアニア共和国の貴族であるユゼフ・ポニャトフスキの親族にあたり、作曲家、テノール歌手、そして外交官として活躍したユゼフ・ミハウ・ポニャトフスキが1867年に50歳で作曲した大作「ミサ曲ヘ長調」の全曲録音。
声楽の分野で才能を発揮したユゼフ・ミハウ・ポニャトフスキはフィレンツェやボローニャの歌劇場、さらにはスカラ座でも歌うと同時に、トスカーナ大公レオポルド2世によってモンテロトンド公に任命され、フィレンツェの代議員を2度務めるなど政治の世界でも活躍しました。パリに渡った後には市民権を得てフランスの上院議員に選出。ロンドンでは亡命中だったナポレオン三世とも親交を深めたとされています。
この「ミサ曲ヘ長調」はポニャトフスキの作曲家としての功績を讃えるために2016年から2020年にかけてプロジェクトとしてポーランド各地で演奏が行われまし

Champs Hill Records
CHRCD-159(1CD)
ミラージュ〜フランス歌曲の芸術
フォーレ:ミラージュ
カプレ:5つのフランスの詩
オネゲル:倫理学の小講義
ラヴェル:ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ
ロデリック・ウィリアムズ:愛の闇
オネゲル:6つの田園詩曲
プーランク:ギヨーム・アポリネールの2つの詩、
 パリジアーナ
ドビュッシー:美しき夕暮れ
ロデリック・ウィリアムズ(Br)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)

録音:2019年5月21-24日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
2016年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞を受賞、リーズ・リーダー音楽祭2016の芸術監督も務め、日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンとの定期的な共演でも知られるイギリスの名バリトン、ロデリック・ウィリアムズ。Chandosレーベルに録音した3巻からなるシューベルトの歌曲集でも英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」、英Presto Classical 「エディターズ・チョイス」&「レコーディング・オヴ・ザ・イヤー・ファイナリスト」に選ばれるなど常に高い評価を得る彼がロジャー・ヴィニョールズとの共演でChamps Hill Recordsからは2017年以来となるリリースで歌うのはフランスの名作曲家たちによる歌曲集。自由にプログラムを組ませてもらえたというウィリアムズは、夜の歌のリサイタルのような形になればと思い選曲したといいます。自作「愛の闇」が収録されているところもポイントです。
Champs Hill Records
CHRCD-165(1CD)
カール・レーヴェ:歌とバラード集
詩人トム/彗星/時計/魔王/歩き回る鐘/エドワード/さすらい人の夜の歌/橋の上の羊飼い/スピリト・サント(聖霊)/海をゆくオーディン/安らかな弔い/鳥刺しハインリヒ/わたしは良い羊飼いである/ゆりかごのそばの母/老ゲーテ/オールフ殿
ニコラス・モッグ(Br)、
ジャームズ・コールマン(P)

録音:2020年10月26-29日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
2017年のロイヤル・オーバーシーズ・リーグ・シンガーズ・セクションで優勝したイギリスのバリトン、ニコラス・モッグが、歌曲伴奏を中心に活動するウェールズ出身のピアニスト、ジャームズ・コールマンとの共演で歌う、カール・レーヴェの歌曲集。レーヴェはバラードを得意とした初期ロマン派ドイツの作曲家で、イギリスの演奏家による初のレーヴェ・アルバムとなります。シューベルトとほぼ同時期にシューベルトと同じようにゲーテの詩に音楽をつけた「魔王」など、「北ドイツのシューベルト」とも呼ばれたレーヴェのあまり知られていない作品に光を当てます。

Chandos
CHAN-20245(1CD)
ロシアン・ルーツ
ベートーヴェン:23の各国の歌 WoO158aより4つのロシア民謡(第13番〜第16番)
ストラヴィンスキー:パストラール
ヴァインベルク:ユダヤ歌曲集(アレクサンダー・オラトフスキーによるソプラノとピアノ三重奏編)
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番Op.8、ブロークの詩による7つの歌 Op.127
グバイドゥーリナ:詩人リマ・ダロスからの手紙
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14
レーラ・アウエルバッハ:後記(Postscriptum)
カタリーナ・コンラーディ(S)
トリオ・ガスパール

録音:2021年8月、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
BBCのニュー・ジェネレーション・アーティスト、ソプラノ歌手のカタリーナ・コンラーディを迎えたトリオ・ガスパールのChandosデビュー・アルバム!1988年キルギスのビシュケク生まれ、2016年に有名なドイツ音楽コンクール(Deutscher Musikwettbewerb)賞を受賞したソプラノ歌手カタリーナ・コンラーディと、2010年に結成され、同世代で最も人気のあるピアノ・トリオのひとつとなっているトリオ・ガスパールが、約200年にわたるロシア音楽の影響を探求します。プログラムの骨格をなすのは、有名な「美しいミンカ」を含むベートーヴェンのロシア民謡編曲集と、ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第1番、ブロークの詩による7つの歌、そしてヴァインベルクによるユダヤ歌曲集。そこに、ストラヴィンスキー、ラフマニノフ、グバイドゥーリナ、アウエルバッハのヴォカリーズ(言葉のない歌)が加わります。
ロシアは現在でも世界最大の面積を持つ国ですが、このアルバムに収録されているほとんどの音楽と関連する帝国時代、そしてソビエト時代には、さらに広大な領土を保有していました。そのため、土着のルーツに加えて、亡命者によって回想されるルーツ(グバイドゥーリナ、アウエルバッハ)、持ち込まれたルーツ(ヴァインベルク)、移植されたルーツ(ベートーヴェン)など、世界で最も多様な種類のルーツが存在し、それぞれが各地で特有の花を咲かせ、実を結んだのです。コンラーディの美しく伸びやかな歌唱と、楽譜に対する新鮮なアプローチが高く評価されるトリオ・ガスパールの演奏で、ロシアが誇る多彩で聴き応えのあるプログラムをお楽しみください。

Signum Classics
SIGCD-819(1CD)
ザ・COVID-19・セッションズ
シベリウス:フィンランディア
マリ・イザベル・バルベルデ:Darest, O Sou
中山晋平(ジェイコブ・クリストファー編):砂山
伝承曲(ステイシーV.ギブズ編):スティール・アウェイ
アルヴェーン:海の夜明け
伝承曲(マーシャル・バーソロミュー、ジェイムズ・エルプ編):シェナンドー
ビンゲン(クリス・フォス編):オ・フロンデンス・ヴィルガ
エリック・ウィテカー:黄金の光
メリッサ・ダンフィー:It’s strange about stars...
エリクス・エセンヴァルズ:スターズ
クリス・フォス:ビヨンド
アビー・ベティニス:鳥のように
キャスリーン・アラン:this brightening silence
イザイ・マリア・バーンウェル:Wanting Memories
フランツ・ビーブル:アヴェ・マリア
ボブ・ギブソン、アレックス・ハシレフ、グレン・ヤーブロー(カントゥス編):There's a Meeting Here Tonight
アンドレア・ラムジー:That Which Remains
伝承曲(ポール・ジョン・ルドイ編):Yonder Come Day
ビリー・ジョエル:眠りつく君へ(おやすみなさい、私の天使)
カントゥス

録音:2020年3月17日、19日-20日、ウェストミンスター長老教会(アメリカ
2020年春、COVID-19の感染がアメリカで拡大する中、カントゥスのコンサートとツアーはすべてキャンセルされました。そのような状況下でどのようなことができるか思案した結果、録音が行われた19トラックを集めた「ザ・COVID-19・セッションズ」。最初にYouTubeとFacebookで配信されたトラックは累計数百万回の再生回数を記録し、話題となりました。その結果を受けてカントゥスから依頼を受けたSignumレーベルは、8月からセッションごとに配信によるリリースを開始。そして今回のCDリリースへと繋がりました。それらの曲には様々な国の様々なジャンルの曲が選ばれており、ツアーやコンサートで歌う予定だったものが収録されました。

Phi
LP-038(10CD)
NX-F01
フィリップ・ヘレヴェッヘ Phiバッハ録音集成BOX
■DISC 1】(LPH002)
1-3. モテット「主に向かって新しき歌をうたえ」BWV 225
4-5. モテット「来たれ、イエスよ、来たれ」BWV 229
6-16. モテット「イエス、わが喜び」BWV 227
17. モテット「主をたたえよ、すべての異教徒よ」BWV 230
18. モテット「恐れることなかれ、われ汝とともにあり」BWV 228
19-21. モテット「聖霊はわれらの弱きを助けたもう」BWV 226
■DISC 2-3】(LPH004)
ミサ曲 ロ短調 BWV 232(全曲)
■DISC 4】(LPH006)
1-6. 教会カンタータ「わが肉体、穏やかならず」BWV 25-聖三位一体祝日後第14主日のための
7-13. 教会カンタータ「何ゆえに悲しむや、わが心よ」BWV 138-聖三位一体祝日後第15主日のための
14-19. 教会カンタータ「主よ、裁きたもうな」BWV 105-聖三位一体祝日後第9主日のための
20-25. 教会カンタータ「心して見よ、苦しみあるやを」BWV 46-聖三位一体祝日後第10主日のための
■DISC 5】(LPH012)
1-7. 教会カンタータ「我は幸うすき者、誰が我を救わん」BWV 48-聖三位一体祝日後第19主日ための
8-12. 教会カンタータ「主よ、御心のままに、わが身の上になし給え」BWV 73-顕現日後第3主日のための
13-19. 教会カンタータ「彼らは汝らを追放せん」BWV 44-昇天祭後主日(復活祭後第6主日)のための
20-25. 教会カンタータ
「我は信ず、愛する主よ、不信仰な我を救い給え」BWV 109-聖三位一体祝日後第21主日のための
26. ヨハン・シェッレ(1648-1710):
モテット「来たれ、イエスよ、来たれ」
■DISC 6】(LPH027)
1-7. 教会カンタータ「主よ、汝まことの神よ、我らから取り去り給え」BWV 101-聖三位一体祝日のための
8-13. 教会カンタータ「わが霊よ、汝備えをなせ」BWV 115-聖三位一体祝日後第22主日のための
14-19. 教会カンタータ「汝ら泣き叫ばん」BWV 103-歓喜の主日(復活祭後第四主日)のための
■DISC 7】(LPH030〔国内仕様NYCX-10016〕)
1-8. 教会カンタータ「われらが神は堅き砦」BWV 80(1725年初演稿に基づく独自校訂版)-宗教改革記念日のための9-16. 教会カンタータ「キリストは死の縄目につながれたり」BWV 4-復活祭主日のための
17-22. 教会カンタータ「主なる神は太陽にして楯なり」BWV 79-宗教改革記念日のための
■DISC 8-9】(LPH031〔国内仕様NYCX-10124〕)
ヨハネ受難曲 BWV 245(全曲)
■DISC 10】(LPH035〔国内仕様NYCX-10207〕)
1-7. 教会カンタータ「人よ、汝に善きこと告げられたり」BWV 45-聖三位一体祝日後第8主日のための
8. モテット「おおイエス・キリスト、わが命の光」BWV 118
9-18. 葬送頌歌「侯妃よ、さらに一条の光を」BWV 198-ザクセン選帝侯妃クリスティアーネ・エーバーハルディーネの 逝去に寄せて
特記のないものは全て
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(古楽器&声楽アンサンブル)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)

■DISC 1】(LPH002)
きを助けたもう」BWV 226
ドロテー・ミールズ、ジュジ・トート、マリア・ケオハネ(S)
ダミアン・ギヨン、ロビン・ブレイズ(C.T)
トーマス・ホッブズ、ハンス・イェルク・マンメル(T)
ペーター・コーイ、ステファン・マクロード(Bs)
録音:2011年1月、イエス・キリスト教会、ベルリン=ダーレム
■DISC 2-3】(LPH004)
ドロテー・ミールズ、ハナ・ブラジコヴァー(S)
ダミアン・ギヨン(C.T)
トーマス・ホッブズ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2011年5月、イエス・キリスト教会、ベルリン=ダーレム
■DISC 4】(LPH006)
ハナ・ブラジコヴァー(S)
ダミアン・ギヨン(C.T)
トーマス・ホッブズ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2012年1月、イエス・キリスト教会、ベルリン=ダーレム
■DISC 5】(LPH012)
ドロテー・ミールズ(S)
ダミアン・ギヨン(C.T)
トーマス・ホッブズ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2013 年1-2月、イエス・キリスト教会、ベルリン=ダーレム
■DISC 6】(LPH027)
ドロテー・ミールズ(S)
ダミアン・ギヨン(C.T)
トーマス・ホッブズ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2016年1月 デ・シンへル音楽堂、アントウェルペン、ベルギー
■DISC 7】(LPH030〔国内仕様NYCX-10016〕)
ドロテー・ミールズ(S)
アレックス・ポッター(C.T)
トーマス・ホッブズ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2017年1月、イエス・キリスト教会、ベルリン=ダーレム
■DISC 8-9】(LPH031〔国内仕様NYCX-10124〕)
クレシミル・ストラジャナツ(バス/救世主イエス)
ドロテー・ミールズ(ソプラノ/アリア)
ダミアン・ギヨン(カウンターテナー/アリア)
ロビン・トリッチュラー(テノール/アリア)
ペーター・コーイ(バス/総督ピラト、アリア)
フィリップ・カーヴェン(バス/使徒ペトロ)
シュテ―ファン・ゲーラー(テノール/召使いの女)
マグダレーナ・ポトコシチェルナ(ソプラノ/召使いの女)
録音:2018年3月、デ・シンへル音楽堂、アントウェルペン、ベルギー
■DISC 10】(LPH035〔国内仕様NYCX-10207〕)
ドロテー・ミールズ(S)
アレックス・ポッター(C.T)
トーマス・ホッブズ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2020年1月23-25日、ワロン教会、アムステルダム
合唱を要する声楽曲の指揮で他の追随を許さぬ実績をあげ、近年では19世紀以降の大管弦楽作品でも注目すべき名演を聴かせるフィ リップ・ヘレヴェッヘ。その原点ともいえる古楽演奏の分野では、生涯を通じて続けているバッハ作品への取り組みが世界的に高く評価されて います。学生仲間とコレギウム・ヴォカーレ・ヘントを結成して間もない20世紀後半には、ニコラウス・アーノンクールと共に世界初の古楽器に よるバッハ教会カンタータ全曲録音を進めていた名匠グスタフ・レオンハルトのもとで合唱指揮者として活躍。その後も信頼できる古楽プレイ ヤーたちとともに、当時一般的だった演奏習慣とは一線を画した画期的なバッハ演奏を自身の指揮で数多く録音してきました。2010年に 立ち上げたPhiレーベルでも選りすぐりの演奏者たちとともに、他に類をみない求心力と一体感で聴かせる名盤を続々リリース。深まりゆくヘ レヴェッヘ芸術の真髄とも言える21世紀の名盤群が今回BOX化されたことにより、完璧な和声感と柔軟な音楽性を通じて十二分に引き 出された作品本来の持ち味をまとめて聴き深められるのは、大きな喜びと言えるでしょう。モテット集に始まり、『ミサ曲 ロ短調』や『ヨハネ受 難曲』の極限まで研ぎ澄まされた解釈、「残された時間は本当に取り組みたい曲だけ指揮する」と標榜したヘレヴェッヘがあえて選んだ教会 カンタータ群で求めた理想的作品像……どこをとっても発見にあふれた内容。また、「コレギウム・ヴォカーレのバッハは彼女なしに成り立たな い」と指揮者や演奏者たちから絶大な信頼を寄せられるクリスティーネ・ブッシュも常に首席ヴァイオリンを受け持ち、マルセル・ポンセールと北 里孝浩のオーボエ、木管コルネットが必要な曲ではブルース・ディッキー、通奏低音にもソリストとして大躍進中のモード・グラットン……と器 楽陣営にも新旧世代の俊才が続々です。

SOMM
ARIADNE-5014(1CD)
NX-B04
ヘイル・カレドニア〜音楽によるスコットランド
伝承曲:黒い熊のあいさつ(I. サザーランド編)
ロバート・ドッカー(1918-1992):アビー・クレイグ(Scots Wha Hae)
アーネスト・トムリンソン(1924-2015): カンバーランド・スクエア
エリック・コーツ:グラームズのエリザベス
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」- スケルツォ
アーサー・ブレイク(1925-1994):テイク・ザ・ハイ・ロードのテーマ
ヘイミッシュ・マッカン(1868-1916):サザーランズ・ローのテーマ(I. サザーランド編)
ドッカー:妖精のダンス・リール
イアン・サザーランド(1936-):3つのスコットランドの城
アレクサンダー・マッケンジー(1847-1935):ベネディクトゥス
グランヴィル・バントック(1868-1946):キシュムルの厨房
アーノルド:4つのスコットランド舞曲
ロイ・ウィリアムソン(1936-1990):スコットランドの花(I. サザーランド編)
伝承曲:アメイジング・グレイス(I. サザーランド編)
イワン・ホワイト(1901-1960):悪魔のフィナーレ
グラスゴー市バグパイプ・バンド
グラスゴー市cho
ディヴィッド・ウォザースプーン(バグパイプ)
イアン・マクドナルド(バグパイプ)
グラスゴー市PO
イアン・サザーランド(指)

録音:1995年-96年(ライヴ)
1995〜96年にライヴ録音され、今回新しくリマスターされたイアン・サザーランドとグラスゴー市POによる「スコットランド」を礼賛 する音楽集。この快活なパフォーマンスには、グラスゴーを代表する2人のバグパイプ奏者をはじめ、グラスゴー市の合唱団やバグパイプ・バンドが集 結、この土地ならではの音楽を存分に聴かせます。収録曲は誰もが知っている「アメイジング・グレイス」やスコットランドの伝承曲、マルコム・アーノルド の「スコットランド舞曲」をはじめ、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」のスケルツォから、スコットランドの人気テレビ・ドラマのテーマ曲まで 多岐にわたっており、スコットランドの音楽を知るための格好の入門アルバムにもなっています。

SOMM
SOMMCD-0646(1CD)
NX-B04
英国歌曲の100年 第3集
ピーター・ディキンソン(1905-):W.H.オーデンの詩による4つの歌曲
マデリーン・ドリング(1923-1977):5つのベッチェマンの歌曲
ネイサン・ウィリアムソン(1978-):かつては人であった小さなもの…世界初録音
ジョン・ウールリッチ(1954-):照明のない郊外…世界初録音
ウィリアムソン:間奏曲…世界初録音
ジェフリー・プール(1949-):黒鳥の目…世界初録音
ジェイムス・ギルクリスト(T)
ネイサン・ウィリアムソン(P)

録音:2020年10月25-27日
メニューイン・ホール、ストーク・ダバノン、サリー(UK)
イギリスを代表するテノールの一人、ジェイムズ・ギルクリストとピアニスト、ネイサン・ウィリアムソンによる「英国歌曲の100年」の最終巻となる第3集の 登場。今作は1950年以降に書かれた作品に焦点が当てられています。今作に初めて登場するピアニストのウィリアムソン自身の連作歌曲を含む、 ウールリッチ、プールの4作品が世界初録音。なかでもブライアン・ヘイザーの詩によるウィリアムソンの「かつては人であった小さなもの」は、すでに遺灰と なってしまった登場人物の目を通して歌われる奇妙な歌で、ウィリアムソンがこのアルバムとギルクリストのために書いた特別な作品です。他にはドリン グのドラマティックな「ベッチェマンの歌」やディキンソンの「W.H.オーデンの詩による4つの歌曲」などを収録。詩と音楽の表現度の深さに驚かされる1枚 と言えそうです。

Capriccio
C-5454(1CD)
NX-B05
フランク・マルタン:レクイエム
ヤナーチェク:主の祈り*
ジェーン・マーシュ(S)
リア・ボーレン(A)8
クレス=ホーカン・アーンショー(T)
ロベルト・ホル(Bs)
ハインツ・ツェドニク(T)
アルコラ・クラーク(Hp)
ルドルフ・ショルツ(Org)
ウィーン・ジュネスcho
ウィーンRSO
オーストリア放送協会cho
レイフ・セーゲルスタム(指)

録音:1979年2月23日、1987年10月22日* ウィーン、ムジークフェライン(ライヴ)
1975年から1982年までウィーンRSOの首席指揮者を務めたレイフ・セーゲルスタム。自身も作曲家であり、幅広いレパートリーを持つ彼 は、演奏機会に恵まれない作品を好んでとりあげ、聴衆の意表をつきました。このアルバムに収録されている2作品はともにオーケストラのアーカイヴか ら発掘してリマスターを施したもの。どちらも聴き応えがあります。 マルタンの死の直前である1971年から72年に作曲された「レクイエム」は、「死を受け入れ、和解するための明確な意思」を表現したという作品で、 激しいDies iraeと美しいIn paradisumの対比が際立ち、バッハやシェーンベルク、バルトークの影響が仄かに見受けられる無調に近い音楽です。 かたやヤナーチェクの「主の祈り」はポーランドの画家ユゼフ・クシェシュ=メンツィナの宗教画「山上の垂訓」に触発された15分程度の作品。ヤナーチェ クはキリストではなく民衆を主人公にして作曲し、ピアノとハルモニウム(Org)の伴奏による小規模なカンタータとして仕上げた作品を、1906年に ハープとオルガン伴奏に改訂しました。ここで表情豊かなテノール独唱を聞かせるのは、ワーグナー作品などでおなじみのハインツ・ツェドニクです。

J.S.Bach-Stiftung
C-025CD(1CD)
バッハ:カンタータ 第38集
カンタータ第3番「ああ神よ、心の痛手いかに多く」 BWV 3
カンタータ第184番「待ち望みたる喜びの光ぞ」 BWV 184
カンタータ第192番いざ、もろびとよ神に感謝せよ」 BWV 192
ゲルリンデ・ゼーマン(S)
ヤン・ベルナー(A)
クリスティアン・ラートゲーバー(T)
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)
ウルリケ・ホーフバウアー(S)
マルゴット・オイツィンガー(A)
ダニエル・ヨハンセン(T)
ファブリス・エヨーズ(Bs)
ミリアム・フォイアージンガー(S)
マヌエル・ヴァルザー(Bs)
ルドルフ・ルッツ(指,チェンバロ)
バッハ財団O&cho(ピリオド楽器使用)

録音(ライヴ):2021年2月12日、2010年5月21日、2021年4月23日
第3番「ああ神よ、心の痛手いかに多く」は1725年1月14日の顕現後第2日曜日に初演されたカンタータ。2つのオーボエ・ダモーレの旋律が美しい 冒頭の合唱、コラールとレチタティーヴォが交互に歌われる第2曲に続き、簡素な伴奏によるバスのアリア、テノールのレチタティーヴォを経て、このカン タータの聴き所であるソプラノとアリアの二重唱が歌われ、最後はシンプルなコラールで曲を閉じます。第184番「待ち望みたる喜びの光ぞ」はケーテン 時代に書かれた祝賀のための世俗カンタータ(楽譜は喪失)BWV 184aを改作したもの。当時のライプツィヒでは降誕祭・復活祭・聖霊降臨祭が3 日連続して行われるため、バッハは新しいカンタータを作曲することをあきらめ、以前の作品を使いまわし、この激務を乗り切ったといわれています。楽 器編成は驚くほどに簡素であり、最小限の弦楽器と通奏低音、フラウト・トラヴェルソ2本のみが用いられているのも特徴です。第192番「いざ、もろび とよ神に感謝せよ」は1730年から31年ころに書かれたと推定される三位一体の日曜日用のカンタータ。マルティン・リンカルト(1586-1649)作の同 名の賛美歌から3つの詩節を歌詞に用いたカンタータですが、使用目的はわかっていません。コラール幻想曲の形式で書かれた第1曲、優美なリトル ネッロに導かれ簡素な二重唱が加わる第2曲、やはり簡素なコラールによる第3曲と短いながらも印象的な作品です。

Alba
ABCD-504(1CD)
北の印象-北欧の歌曲
ヨースタ・ニューストレム(1890-1966):歌曲集「海辺の歌」(1942-43)
アルフ・フールム(1882-1972):白夜
 逢い引き/雨
パウリーネ・ハル(1890-1969):巷に雨の降るごとく、わが心にも涙降る/ああ露に濡れし花よ
 秋の歌
レーヴィ・マデトヤ(1887-1947):私とおいでOp.9 no.3/ヒュプノスが微笑みOp.9 no.2
 冬の月明かりにOp.26 no.5
 風の吹く天気Op.25 no.3
トイヴォ・クーラ(1883-1918):アヴェ・マリアOp.23 no.2
 月夜の舟旅Op.31a no.1
 羊飼いたちOp.29a no.3/森の娘Op.23 no.1
ドビュッシー:ポール・ヴェルレーヌの詩による3つの歌(1891)
メリス・ヤーティネン(Ms)
ユホ・アラカルッパ(P)

録音:2018年10月6日?8日 クーサンコスキホール(クーサンコスキ、フィンランド)
フィンランドのメゾソプラノ歌手、メリス・ヤーティネンは、フィンランド人の父とトルコ人の母の家庭に生まれ、フィンランドで育ちました。ノルウェー国立音楽大 学で声楽を学び、ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミーのマルユット・ハンヌラの下で研究をつづけ、2009年に修士課程を修了しました。フィンランド国立 歌劇場でモーツァルトやヘンデルのオペラの舞台に立ちながら、室内楽と歌曲のキャリアを積んでいます。『北の印象』は、彼女のソロ・デビュー・アルバムです。「繊 細なニュアンスの色彩パレットと興味のつきない和声表現の可能性をもつ」印象主義の美術と音楽に対する興味を背景に、フランス印象主義に魅せられた北欧の 作曲家と、とりわけ彼らに大きな影響を与えたドビュッシーの歌曲によるプログラムを歌っています。
トイヴォ・クーラと彼の親友のレーヴィ・マデトヤ は、世紀の変わり目のフィンランドでフランス印象主義の影響をもっとも強く受けた作曲家と言われます。クー ラの「月夜の舟旅」はドビュッシーの「噴水」や「水の反映」を連想させるピアノ・パートで彩色され、マデトヤの「風の吹く天気」は凍てつく海のうえを吹く春の 風を描く。ノルウェーのアルフ・フールム とパウリーネ・ハルもパリで学びました。画家でもあったフールムがロマンティックな想いを音による絵画にした「逢い引 き」と、管弦楽のための「ヴェルレーヌ組曲」を作曲したハルがヴェルレーヌの詩を歌に作った「巷に雨の降るごとく、わが心にも涙降る」と「秋の日のヴィオロン のためいき」の「秋の歌」。
スウェーデンの作曲家ヨースタ・ニューストレムは、1920年から1932年までパリで過ごしました。「海の交響曲(Sinfonia del mare)」の名をつけた第3 番の交響曲をはじめ、「海」をモチーフにした作品が多く、フィンランドのソプラノ、アウリッキ・ラウタヴァーラのために作曲した歌曲集「海辺の歌」もそのひとつ です。エッバ・リンドクヴィストの詩による〈岩礁で〉からヤルマル・グッルベリの〈月の出を待つ〉まで、フランスの洗練味と透明感のある北欧ロマンティシズムが 結晶した作品です。
プログラムの最後がドビュッシーの「ポール・ヴェルレーヌの詩による3つの歌」。ピアニストのユホ・アラカルッパ は、ヤーティネンと同時にシベリウス・アカデ ミーを卒業、音楽と詩へのアプローチと理解に欠かせないパートナーとして10年以上にわたり彼女とコラボレーションを続けてきました。 (Ki)
Alba
ABCD- 509(1CD)
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 D.911 アルットゥ・カタヤ(Br)

パウリーナ・トゥキアイネン(P)
録音:2021年2月8日?12日 ベルリン国立歌劇場アポロホール(ドイツ)
シベリウス・アカデミーでヨルマ・ヒュンニネンたちに学び、2006年からベルリン国立歌劇場で歌うバリトン歌手アルットゥ・カタヤ Arttu Kataja(1979?)。 ハルトムート・ヘルとアンヌ・ル・ボゼックに師事、2017年からザルツブルク・モーツァルテウムの芸術歌曲の教授を務めるピアニスト、パウリーナ・トゥキア イネン Pauliina Tokiainen(1977?)。1999年にコラボレーションを始め、シベリウス、ブラームス、シューマン、クーラの歌曲による『厳粛な歌(Serious Songs)』(ABCD 456)を録音したフィンランドのミュージシャンふたりの新作は、シューベルトの「冬の旅」。「最初の録音セッションを終えた帰り道、フリード リヒシュトラーセ駅でSバーンの列車にひとりの男が乗ってきた。困り果てているように見えた。視線が定まらず、足下はというと何も履いていない。ベルリンでは ありがちな光景だ……」。カタヤは、こう語り、「冬の旅」の最後の歌〈辻音楽士〉のことを思ったと言います。COVID-19 のパンデミック下の2021年2月、ベ ルリン国立歌劇場アポロホールでの録音です。 (Ki)

H.M.F
HMM-905330(1CD)
アイスランド、永遠の音楽
1. アンナ・ソルヴァルスドウッティル(1977-): 私はひざまずき(Ad genus)(2016)(ソプラノ・ソロ、混声合唱と弦楽オーケストラのための)
2. ソルケトル・シーグルビョルンソン(1938-2013):お聞きください、天の創り主よ(Heyr, himna smidur)(1973)
3. トリグヴィ・M・バルドヴィンソン(1965-):夕べの祈り(Kvoldvers)(2006)
4. ヒャウルマル・ヘルギ・ラグナルソン(1952-):アヴェ・マリア(Ave Maria)
5. アンナ・ソルヴァルスドウッティル(1977-):お聞きください、天の高みにいます神よ(Heyr tu oss himnum a)
6. シーグルズル・セーヴァルソン(1963-):マニフィカト(Magnificat)(2018) 世界初録音
7. アトリ・ヘイミル・スヴェインソン(1938-2019):マリアに歌う秋の詩「マリアよ、あなたの外套をお貸しください」(Haustvisur til Mariu)
8. ヨウン・アウスゲイルソン(1928-):おだやかな陽だまりの流れに(Hja lygnri modu)
9. スノッリ・シグフース・ビルギソン(1954-):愛の歌「それでもなお、真の愛は育まれる」(Afmorsvisa)
10.ヨウン・レイフス(1899-1968):悲歌(Hinsta kvedja) Op.53(弦楽オーケストラのための)
11. シーグルズル・セーヴァルソン(1963-):レクイエム(Requiem)(2016) 世界初録音
12. シガー・ロス(ガイ・バトン(1988-)編):フリョウタヴィーク(Fljotavik)(2008)(Vnと弦楽オーケストラのための)
ケンブリッジ・クレア・カレッジcho、
グレアム・ロス(指)
ドミートリー・アンサンブル(1.10.12)
ステファニー・ゴンリー(Vn・ソロ (12))
キャロリン・サンプソン(ソプラノ・ソロ(2.11))

録音:2021年7月
「火と氷の国」アイスランドは、歌の歴史が音楽の歴史と言われます。ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団を指揮するグレアム・ロスは、この国の音楽に深い 関心を寄せ、アイスランドに生まれた作曲家たちと密接なコラボレーションをつづけてきました。過去半世紀のアイスランド音楽に焦点を当てる『氷の国』は、その 集大成のひとつと言えるアルバムです。このアルバムでは、ソルケトル・シーグルビョルンソン Torkell Sigurbjornsson(1938?2013)が13世紀の詩に作 曲した「お聞きください、天の創り主よ」、アトリ・ヘイミル・スヴェインソン Atli Heimir Sveinsson(1938?2019)の「マリアに歌う秋の詩」、ヨウン・アウ スゲイルソン Jon Asgeirsson(1928?)の「おだやかな陽だまりの流れに」、スノッリ・シグフース・ビルギソン Snorri Sigfus Birgisson(1954?)の「愛 の歌」といった、アイスランドの人々に広く愛されている作品とともに、「今」の作曲家たちの書いた新しい作品も演奏されます。 アンナ・ソルヴァルスドウッティル Anna Torvaldsdottir(1977?)の「私はひざまずき」は、ブクステフーデの「われらがイエスの四股」に対する現代の作曲 家たちの「答え」のひとつとして、「膝」を題材にしたグヴズルーン・エーヴァ・ミーネルヴドウッティルの詩に作曲された作品。『ルカによる福音書』の「マリアの 賛歌」(1章46節?55節)をテクストとするシーグルズル・セーヴァルソン Sigurdur Savarsson(1963?)の「マニフィカト」は、グレアム・ロスによるケン ブリッジ・クレア・カレッジ合唱団のための委嘱作。2016年に作曲された彼の「レクイエム」は、これが初録音です。トリグヴィ・M・バルドヴィンソン Tryggvi M. Baldvinsson(1965?)の「夕べの祈り」は、聖職者ハトルグリームル・ピェートゥルソンの「闇の中の導きの光、キリスト」を詠んだ詩に作曲され、2021年、 ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団によりハトルグリーム教会で歌われました。 このアルバムのプログラムには、アンナ・ソルヴァルスドウッティルの「私はひざまずき」で演奏したドミートリー・アンサンブルによる弦楽オーケストラ曲が2 曲、含まれています。交響曲「サガの英雄たち」(BIS 730)などの作品によりアイスランドでもっとも国際的に知られる作曲家、ヨウン・レイフス Jon Leifs (1899?1968)が母の死を悼んで作曲した「悲歌」。アイスランドの西部フィヨルド地方の湾を歌ったロックバンド「シガー・ロス(シーグル・ロウス) Sigur Ros」の「フリョウタヴィーク」は、ドミートリー・アンサンブルのヴァイオリニスト、ガイ・バトン Guy Button の編曲で演奏されます。セッションにはイギリスの ソプラノ、キャロリン・サンプソンが参加。「私はひざまずき」と「レクイエム」の〈永遠の光(Lux aterna)〉のソロを歌っています。

ATMA
ACD2-2817(1CD)
ルイ・ドミニク・ロワ(1967-):歌曲集
『天使のリサイタル』〜エミール・ネリガンによる5つの詩
エロイ・デ・グランモントの3つの詩
『木々』〜サン=ドニ=ガルノーの3つの詩
アルフレッド・デロシェの3つの詩
ジル・ヴィニョーの5つの詩
ピアノのための『鳥たちは海の上を飛ぶ…』
レクイエスカト・イン・パーチェ[詩:アルテュール・ド・ビュシエール(1877-1913)]
『死神の詩』
ブクステフーデ:オルガンのためのシャコンヌ ホ短調(P編曲:ルイ・ドミニク・ロワ)
オリヴ ィエ・ラケール(Br)
ル イ・ドミニク・ロワ(P)
セバスティアン・レピーヌ(Vc)
ルイ=フィリップ・マルソレ(Hrn)

録音:2020年8月/ケベック
1967年ケベック生まれ、カナダとヨーロッパで活躍するピアニスト兼作曲家のルイ・ドミニク・ロワによる歌曲集。ケベックの偉大な詩人たちの詩を用いた楽 曲で、情熱的だったり美しく装飾的だったり不穏な空気が立ち込めたりと、豊かな感情表現が聴かれるメロディアスな音楽です。 歌うのは同郷カナダのバリトン、オリヴィエ・ラケール。ベルギーのヴェルヴィエ国際声楽コンクールに優勝した経歴を持ち、ボストン古楽音楽祭ほか様々な舞台 で活躍しています。伴奏は作曲家自身の雄弁なピアノに加え、いくつかのトラックにはチェロとホルンが参加して鮮やかな彩りを添えています。 (Ki)

BIS
BISSA-2623
(1SACD)
「別れ」〜別れの歌
ヘルビング:「モンタンとララゲ」〜『音楽の試み』より
モーツァルト:「別れの歌」K.519
フライシャー:「眠りに」
モーツァルト:「クローエに」K.524
 「ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき」K.520
 「夕べの想い」K.523
ヴォルフ:「クラヴィーア曲へ」
フライシャー:「クラヴィーア曲」
ハイドン:「見捨てられた少女」Hob. XXVIa:5
 「私を忘れないで」Hob. XXVIa:46
 :「人生は夢」Hob. XXVIa:21
 カンタータ「ナクソスのアリアンナ」Hob. XXVIb:2
キャロリン・サンプソン(S)
クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ)
楽器:アントン・ヴァルター(1805年製作)のレプリカ。ポール・マクナルティ(2009年製作)

録音:2021年4月22-24日/殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン(ロンドン)
フォルテピアノ奏者のクリスティアン・ベザイデンホウトがBISレーベルに初登場!キャロリン・サンプソンと18世紀のドイツ、オーストリ アで活躍した作曲家の歌曲を録音しました。ここでの注目はモーツァルトやハイドンだけでなく、彼らと同時代を生きた作曲家の作品も収録していること。現在演奏 される機会がほとんどないアウグスト・ベルンハルト・ヴァレンティン・ヘルビング(1735-66)、フリードリヒ・ゴットロープ・フライシャー(1722-1806)、ミ ヒャエル・クリスティアン・ヴォルフ(1707-1789)の作品もとりあげています。
ヘルビング、フライシャー、ヴォルフはともにドイツのオルガニスト、作曲家として活躍。ヘルビングは父から音楽の手ほどきを受け、10歳のときにはマクデブル ク大聖堂聖歌隊学校に入学。その後同大聖堂のオルガニストとなるものの31歳の若さで没しました。70曲の歌曲を集めた2つの曲集『音楽の楽しみ』『音楽の 試み』を残しており、当アルバムに収録した「モンタンとララゲ」は『音楽の試み』からの作品です。フライシャーは当時、歌曲を広く流布したものの現在は演奏さ れる機会がほとんどありません。ヴォルフはシュテッティンの教会オルガニストを長く務めた作曲家。彼の作品がベルリンやライプツィヒでも出版されていたことか らその名がある程度知られていたことはうかがえるものの、現在では演奏されることはほとんどありません。鍵盤楽器書法は非常に斬新でヴォルフ独自の作風と いえます。サンプソンとベザイデンホウトはそれらの作品とモーツァルトとハイドンを演奏。当時の音楽がいかに優れていたかを表しております。 楽器はアントン・ヴァルター製作のレプリカで、ポール・マクナルティ製作によるフォルテピアノを使用しております。

CLAVES
50-3003 (1CD)
ヴィラール:6声のためのミサ曲 Op.44【世界初録音】
マルタン:複合唱のためのミサ曲*
スイス・ロマンド・ヴォーカル・アカデミー
ルノー・ブヴィエ(指)、
ドミニク・ティル(指)*

録音:2021年7月12-15日/ラ・ロッシュ教会(スイス)
フランク・マルタンの「複合唱のためのミサ曲」と世界初録音のヴァランタン・ヴィラール(1985-)の「6声のためのミサ曲」を組み合わせ たアルバムの登場。マルタンとヴィラールは約1世紀の違いはありますがその音楽には共通点多くあります。それは独自の和声法を生み出し、各声部の重なり方に こだわりを持っていること。まるでオーケストラを思わせる豊かな響きを人間の声で生み出しております。
2009年創設のスイス・ロマンド・ヴォーカル・アカデミーはフランス語圏の声楽アンサンブル。創設者ブヴィエとティルが丁寧に作り上げた音楽は美しさの極み。 Clavesレーベルが誇る技術陣による優れた録音で聴く、透き通るような歌声をご堪能ください。 (Ki)

Pentatone
PTC-5186965(1CD)

KKC-6477(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ヘンデル:「アポロとダフネ」&「見捨てられたアルミーダ」
序曲 HWV336
カンタータ「見捨てられたアルミーダ」 HWV105(1707)
歌劇「アルミラ」組曲〜序曲 HWV1
カンタータ「アポロとダフネ」 HWV122(1709-1710)
歌劇「アルミラ」組曲 HWV1〜シャコンヌ、ブーレ、メヌエット、リゴードン(アフリカ人の踊り)、サラバンド(アジア人の踊り)、リトルネッロ
キャサリン・レウェク(S):アルミーダ&ダフネ
ジョン・チェスト(Br):アポロ
イル・ポモ・ドーロ
フランチェスコ・コルティ(指&Cemb)

録音:2020年1月20-24日/ロニゴ、ヴィッラ・サン・フェルモ(イタリア)
2枚のバッハのチェンバロ協奏曲のCDがレコード芸術誌の「特選盤」となり、日本でも大注目の存在となったフランチェスコ・コルティとイル・ポモ・ドーロ によるPENTATONEレーベル第 3弾は、ヘンデルの若き時代の2曲の傑作カンタータです。
故郷のドイツを離れ、音楽の本場イタリアへと渡った20代前半のヘンデルは、主にローマで、ストラデッラやA.スカルラッティといった先達たちのスタイル をすぐに吸収し、数多くのイタリア語のカンタータを作曲しました。それらを代表する傑作が「アポロとダフネ」と「見捨てられたアルミーダ」です。登場人物の 感情を音楽で鋭く表したヘンデルの若き才能が爆発したこれら2曲が、コルティ率いるイル・ポモ・ドーロと二人の実力派歌手による鮮烈な演奏で鮮やか現代 蘇ります。コロラトゥーラソプラノとして世界で活躍するキャサリン・レウェクと、オペラやリートで注目を集めるバリトン、ジョン・チェストは、各場面で巧みに 声を変化させる幅広い表現で、才気煥発なヘンデルの音楽を歌い上げています。その芸達者な歌唱ぶりには脱帽です。コルティとイル・ポモ・ドーロは即興的 装飾を交えて、登場人物の感情や場面を大いに盛り上げています。特に、登場人物の感情をえぐりだすほど強烈なコルティのチェンバロは圧巻です。また、序曲 を持たない2編に、同時代に作られた序曲やオペラ組曲を組み合わせたプログラムにも注目です。才気煥発な20代前半のヘンデルの躍動する音楽を圧倒的推 進力で聴かせてくれるまたとない1枚です。
国内仕様盤(KKC-6477)にはスザンヌ・アスプデン著(翻訳・訳注:香住隼)「ヘンデルのカンタータにおける真に迫った感情表現」に加えて楽曲解説、訳 者解題、歌詞対訳、プロフィール(以上、香住隼)と充実の日本語解説付。相当な読み応えで資料的な価値を持つ充実の内容です。

Capriccio
C-7377(10CD)
NX-E05
CAPRICCIOレーベル 40周年記念名演集
宗教作品集

【CD1】

モンテヴェルディ:キリストの昇天を祝う夕べの祈り

【CD2】
シュッツ(1585-1672):小宗教コンチェルト集 SWV282-304

【CD3】
バッハ:モテット集 BWV225-230

【CD4】
テレマン:カンタータ集
「汝、おお壮麗なる世の楼閣よ」 TWV 1:394
「わが確(たし)けき望みなるイエスは」 TWV 1:984
「キリストこそわが生命」 TWV 1:138
「イエスよ、我が喜び」 TWV 1:970
「われはまことに、主よ、汝の御手の中にあり」 TWV 1:822

【CD5】
C.P.E.バッハ:マニフィカト, Wq. 215, H. 772
J.C.バッハ:タントゥム・エルゴ 大いなる秘跡W. E26
J.C.バッハ:マニフィカト W. E22

【CD6】
ゼレンカ/ハッセ/ハイニヒェン/ホミリウス: 宗教合唱曲集
ゼレンカ(1679-1745):ミゼレーレ ハ短調 ZWV 57
ハッセ:ミゼレーレ ハ短調
ハイニヒェン(1683-1729):マニフィカト イ長調
ホミリウス(1714-1785):驚き、哀れみ、畏怖、恐怖

【CD7】
モーツァルト:ミサ曲第16番ハ長調 「戴冠式ミサ」 K. 317
バッハ:わが心に憂い多かりき BWV 21

【CD8】
シューベルト:讃歌集
オッフェルトリウム 変ロ長調「わたしが呼ぶ声を聞いてください」 D. 963
オッフェルトリウム ハ長調 「心に悲しみを抱きて」 Op. 46 D. 136
オッフェルトリウム ヘ長調
「めでたし女王、憐み深きみ母」 Op. 47 D. 223
サルヴェ・レジーナ 変ロ長調 D. 106
タントゥム・エルゴ 大いなる秘跡 D. 962
サルヴェ・レジーナ 変ロ長調 D. 386
詩篇第23篇 Op. 132 D. 706
詩篇第92番D. 953
太陽に寄す D. 439
天使の合唱 D. 440

【CD9】
ブラームス:ドイツ・レクイエム

【CD10】
サン=サーンス:クリスマス・オラトリオ Op. 12
メンデルスゾーン:高き天よりわれは来たり
【CD1】
イレーナ・トロウポヴァ=ヴィルケ(S)、スサンネ・リュデーン(S)、デートレフ・ブラチュケ(A)、エリック・メンツェル(T) 他、シュッツ・アカデミー、ハワード・アーマン(指)
録音:1993年5月17-19日
【CD2】
テルツ少年cho(ソプラノとアルトのソリストはchoのメンバー)、アンドレアス・シュリスト(T)、マティアス・エットマイヤー(Bs) 他 男声ソリスト、ミヒャエル・ヘル/マックス・エンゲル/ヨハネス・フィンク(Vc)
ゴードン・マレイ/ロマン・スメレーダー(Org)、ゲルハルト・シュミット=ガーデン(指)
録音:1987-1987年
【CD3】
ロストッカー・モテットcho、ライプツィヒ・カペラ・フィディーチニア、ハルトヴィヒ・エッシェンブルク(指)
録音:1983年
【CD4】
イングリット・シュミットヒューセン(S)、クラウディア・シューベルト(A)、ハワード・クルーク(T)、クラウス・メルテンス(Bs)、ライニッシェ・カントライ、ダス・クライネ・コンツェルト、ヘルマン・マックス(指)
録音:1998年4月21-27日
【CD5】
エリーザベト・ショル(S)、ルート・ザントホフ(A)、アンドレアス・カラシアク(T)、ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)、ドレスデン室内cho、ラ・スタジオーネ・フランクフルト
ミヒャエル・シュナイダー(指)
録音:2000年12月4-6日
【CD6】
マリア・ザードリ(S)、バルバラ・シュリック(S)、カイ・ヴェッセル(A)、ヴィルフリート・ヨッヘンス(T)、ハイン・メーンズ(T)、シュテファン・シュレッケンベルガー(Bs)、スティーヴン・ヴァーコー(Bs)、ライニッシェ・カントライ、ダス・クライネ・コンツェルト
ヘルマン・マックス(指)
録音:1993年4月19-26日。1983年9月26-29日
【CD7】
ベンヤミン・シュミディンガー(Boy-S)*、アルビン・レンツァー(A)、シュテファン・プレイエル(Boy-S)、マイケル・ナップ(T)、エルンスト・ヤンコヴィッチ(Bs)、ウィーン少年cho、コルス・ヴィエネンシス、シュトゥットガルトPO、ゲオルク・シュタンゲルベルガー(Org)、ペーター・マルシーク(指)
録音:1993年11月14-15日
【CD8】
ペーター・シュライアー(T)、マグダレーナ・ハヨーショヴァー(S)、ギゼラ・フェティンク(S)/カリン・ポール(S)、ブリジット・ドムハルト(S)、クリスティーナ・クロプシュ(S)、アスリッド・ピルツェッカー(A)、クラウディア・グラスヴルム(A)、エッケハルト・ワーグナー(T)、カール=ハインツ・シュミーダー(Bs)、ジーグルト・ブラウンス(Org)、ベルント・カスパー(P)、ベルリン放送cho、ベルリン・ソロイスツ、ベルリンRSO、ディートリヒ・クノーテ(指)
録音:1986年 ベルリン
【CD9】
マリ=アンネ・ヘッガンデル(S)、ジークフリート・ローレンツ(Br)、ライプツィヒ放送cho、ライプツィヒRSO、ヘルベルト・ケーゲル(指)
録音:1985年10月
【CD10】
ウーテ・ゼルビヒ(S)、エリザベト・ヴィルケ(Ms)、アネッテ・マルケルト(C.A)、アルミン・ウーデ(T)、エグベルト・ユングハンス(Br)、ユッタ・ツォフ(Hp)、ミヒャエル=クリスフリード・ウィンクラー(Org)、ドレスデン聖十字架cho、ドレスデンPO、マルティン・フレーミヒ(指)
録音:1987年3-4月
Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCAPRICCIOは、当時主 流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。中で も力を入れていたのが宗教音楽のジャンルであり、東ドイツ(当時)の代表的な少年合唱団であるドレスデン 聖十字架合唱団や西ドイツのテルツ少年合唱団、ウィーン少年合唱団をフィーチャーしたバッハやモーツァル トの作品や、ヘルマン・マックスが率いるライニッシェ・カントライとダス・クライネ・コンツェルトによるテレマン作品 などが録音されカタログを彩っています。今回の10枚組には、現在では入手できなくなった1980年代前半 の録音も含まれており、レーベルの歴史を俯瞰するものとしても貴重なBOXとなっています。

Delphian
DCD-34256(1CD)
エドワード・ネズビット:合唱作品集
ミサ曲
夕べの詩編集
Fanfares and Rounds(オルガン・ソロの為の)
夕べの讃歌集
ロンドン・キングズ・カレッジcho、
ジョゼフ・フォート(指)、
ルビー・ヒューズ(S)、
ジョシュア・シモエス(Org)

録音:2021年6月7日-9日ロンドン(イギリス)
2014年10月に急逝したデイヴィッド・トレンデルの後任として、2015年9月に18世紀の音楽と舞踏の研究者としても名高いジョゼフ・フォートを音楽監督に迎えた名門ロンドン・キングズ・カレッジ合唱団によるエドワード・ネズビットの合唱作品集です。
1986年生まれのエドワード・ネズビットは、ロンドンを拠点として活動しており、特に声楽を中心に作曲しています。ケンブリッジ大学で音楽を学び、その後ロンドン大学のキングズ・カレッジでジョージ・ベンジャミンに師事し、2010年にロイヤルフィルハーモニー協会作曲賞を受賞しました。またその他にも第1回ヴェルビエ音楽祭アカデミー作曲賞なども受賞しています。2018年から現在に至るまでロンドン大学のキングズ・カレッジで作曲の講師を行いながら、数多くの連作歌曲に加えてミサ曲や詩編などを作曲しています。

BR KLASSIK
BR-900528(1CD)
NX-B05
シューベルト:合唱曲集
ゴンドラの乗り手 D. 809 - 男声合唱とピアノのために
セレナード D. 920 - アルト独唱と男声合唱、ピアノのために
3つの歌曲 D. 825 -無伴奏男声合唱のために
自然の中の神 D.757 - 女声合唱とピアノのために
夜の明かり D. 892 - テノール独唱と男声合唱、ピアノのために
詩篇 第23篇 「神は私の羊飼い」 D. 706 - 女声合唱とピアノのために
あこがれ D. 656 - 無伴奏男声合唱のために
ミリアムの勝利の歌 D. 942 - ソプラノ独唱と混声合唱、ピアノのために
クリスティーナ・ランツハーマー(S)
メリット・オスターマン(Ms)
アンドルー・リプリ・マイアー(T)
ユストゥス・ゼイエン(P…1870年代製造エラール)
バイエルン放送合唱団
ハワード・アーマン(指)

録音:2021年7月20-23日
1800年初頭、ブルジョアの音楽文化ではポリフォニックな声楽作品がもてはやされました。その多くはサロンで奏 される各パート一人で歌う四重唱や二重唱でしたが、当時すでにウィーンにはアマチュア合唱団が存在し、定期 的なコンサートも開催されていました。そしてシューベルトの声楽曲はこれらの合唱団でしばしば演奏され、一般 の人々の注目を集めていました。 また、シューベルトの作品が初めてウィーン楽友協会で演奏されたのは1821年1月25日のことで、この時にはピ アノを伴う男声、女声合唱団が「ゴンドラの乗り手」や「セレナード」などを演奏しました。最後に置かれた「ミリアム の勝利の歌」は宗教的な内容を持つ合唱曲。モーセの姉ミリアムがシンバルを打ち鳴らしながらイスラエルの民を 鼓舞しエジプトを脱出する物語で、ソプラノ独唱が先導する混声合唱団が壮大な物語を歌いあげるという大 作。曲の終わりは圧巻のフーガで締めくくられます。ハワード・アーマン率いるバイエルン放送合唱団とソリストたち の素晴らしい歌唱をお楽しみください。

Hortus
HORTUS-200(1CD)
「私は歌手になりたかった」
ドビュッシー:ビリティスの3つの歌 L.90
ビゼー:「アラビアの女主人のお別れ」
ショーソン:「終わりなき歌」Op.37
プーランク:「モンテカルロの女」 FP 180
シューマン:「女の愛と生涯」Op.42
ラヴェル:5つのギリシャ民謡
プーランク:「愛の小径」
カール・ガザロシアン(T)、
エマニュエル・オリヴィエ(P)

録音:2021年/フランス
テノール歌手のカール・ガザロシアンは幼少期に聴いた女性歌手の歌声に憧れ、以来歌手になる夢を持ち続けていました。その憧れをオマージュとしてまとめた のがこのアルバム。シューマン、プーランク、ビゼー、ショーソン、ドビュッシー、ラヴェルと魅惑的な作品で構成されております。なお、ピアノは1892年製のプレイ エルを演奏。その温かな音色もまた魅力です。 (Ki)

CANTATE
C-38050(1CDR)
フーゴー・ディストラー&エルンスト・ペッピング:モテット集
エルンスト・ペッピング(1901-1981):Nun singet und seid froh
フーゴー・ディストラー(1908-1942):Es kommt ein Schiff geladen
ペッピング:Es kommt ein Schiff geladen
ディストラー:いざ来ませ,異邦人の救い主よ
ペッピング:目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声
ディストラー:マリアは茨の森を通り抜けた、戸を開ける
ペッピング:Wie soll ich dich empfangen、Nun jauchzet, all ihr Frommen
ディストラー:Mit Ernst, o Menschenkinder
ペッピング:Freuet euch, ihr Christen alle
ディストラー:Christum wir sollen loben schon
ペッピング:あなたに賛美を,イエス・キリストよ
ディストラー:Gott sei Dank durch alle Welt
ペッピング:Wir Christenleut han jetzund Freud、Kommt und lasst uns Christum ehren、Herr Christ, der einig Gotts Sohn、Wie schon leuchtet der Morgenstern、親愛なる主,イエス・キリストよ
ディストラー:Lobt Gott, ihr Christen alle gleich
アンサンブル・シングクラング〔ヤナ・バルトーシュ(S)、ノラ・ルッテ(A)、ティル・マルテ・ムスナー(Br)

録音:2013年8月
ドイツのプロテスタント教会音楽家として活躍したフーゴー・ディストラー(1908-1942)とエルンスト・ペッピング(1901-1981)によるモテット集です。アンサンブル・シングクラングの3人の美しく透明感のある歌声が見事なバランスで響き渡り、神秘的な世界を作り出します。

Christophorus
CHR-77459(1CD)

PCHR-77459(1CD)
国内盤仕様
税込定価
バッハ:カンタータ集〜第51番、第82番、第84番
カンタータ第82番「われは満ち足れり」 BWV.82/トリオ・ソナタ ト長調 BWV.1038/カンタータ第84番「われはわが幸せに満ち足れり」 BWV.84/コラール「主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」 BWV.709(ペーテル・バルシによる弦楽の為のトランスクリプション)/トリオ「主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」 BWV.655(ペーテル・バルシによる弦楽の為のトランスクリプション)/カンタータ第51番「すべての地にて歓呼して神を迎えよ」 BWV.51
ミリアム・フォイエルジンガー(S)、
カプリコルヌス・コンソート・バーゼル、
ペーテル・バルシ(指揮&バロック・ヴァイオリン)

録音:2021年3月8日-11日、ハイリッヒ・クロイツ・カトリック教会(ビンニゲン、スイス)
古楽界で花開いたオーストリアの美しき古楽系ソプラノ、ミリアム・フォイエルジンガー。
グラウプナーの「カンタータ集」(CHR77381)で2014年にドイツの権威あるエコー・クラシック賞を受賞し、その名と歌声を世界へと響かせたフォイエルジンガーが、スイスのバーゼル・スコラ・カントルムで学んだアーティスト達によって2006年に結成されたピリオド・アンサンブル「カプリコルヌス・コンソート・バーゼル」と贈るドイツ・バロックのカンタータ・レコーディング・プロジェクト。「グラウプナー、クーナウ、バッハ」といった聖トーマス教会のカントールを巡る繋がりのアルバム(CHR77399)で始まり、グラウプナーのカンタータ集(CHR77381)、グラウプナーの二重唱カンタータ集(CHR77427)と録音が進み、ついに本命とも言える大バッハのカンタータ集がレコーディングされました!
バッハのカンタータ第84番の題にちなみ「Ich bin vergnugt...(私は幸せ)」とのサブ・タイトルが付けられた本作。歌劇的で技巧的な讃美歌であるカンタータ第51番や、聖人への切なる願いを表現した、親密で素晴らしい旋律のカンタータ第82番など、バッハが書いたもっとも美しい3つのカンタータをソプラノ独唱のために演奏し、カプリコルヌス・コンソート・バーゼルの指揮を務めるバロック・ヴァイオリニスト、ペーテル・バルシ(ペーター・バルチ)がアレンジしたコラールなどを組み合わせ、ドイツ・バロックのスペシャリストたちによる見事なプログラムが編み上げられました。フォイエルジンガーの繊細に澄んだ声で一音一音に「幸せ(Vergnugen)」を感じさせる、至福のバッハをお届けします。

Signum Classics
SIGCD-698(1CD)
フロム・ウィンザー・ウィズ・ラヴ
エレン・シプリー&リック・ノウェルズ(ミゲル・エステバン編):ヘヴン・イズ・ア・プレイス・オン・アース/クリス・ヘイズ&ジョジュ・コーラ&ヒューイ・ルイス(スティーブン・カーレストン編):ザ・パワー・オヴ・ラヴ/ボブ・ディラン(スティーブン・カーレストン編):メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ/クレイグ・モリス・リード&チャーリー・ストボ・リード(トム・リルバーン編):アイム・ゴナ・ビー(500マイルズ)/リチャード・マークス(サイモン・ホワイトリー編): ライト・ヒア・ウェイティング/ラルフ・マクドナルド&ウィリアム・ソルター&ビル・ウィザース(トム・リルバーン編):クリスタルの恋人たち/ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー&ベン・E・キング(マーク・デ・リッサー編、サイモン・ホワイトリー/ア・カペラ版編):スタンド・バイ・ミー/ビリー・ジョエル(サイモン・ホワイトリー編):素顔のままで/レオン・ハフ&ケニー・ギャンブル(ルイス・マーロウ編):ナウ・ザット・ウィ・ファウンド・ラヴ/ヴァン・モリソン(ティム・カーレストン編):ハヴ・アイ・トールド・ユー・レイトリー/ヴィクター・ヤング&エドワード・ヘイマン(スティーブン・カーレストン編):恋に落ちた時/ジョルジオ・モロダー&キース・フォーシー(ルアイリ・ボーウェン編):ネバー・エンディング・ストーリー/スフィアン・スティーヴンス(ルアイリ・ボーウェン編):ミステリー・オヴ・ラヴ
クイーンズ・シックス〔トム・リルバーン(C.T)、ダン・ブリテン(C.T)、ニコラス・マッデン(T)、ドミニク・ブランド(T)、アンドルー・トンプソン(Br)、サイモン・ホワイトリー(Bs)〕

録音:2021年8月1日-4日、アスコット修道院(イギリス)
エリザベス1世の即位450周年となった2008年に、ウィンザー城セント・ジョージ・チャペル聖歌隊のメンバーによって結成され、英国王室と縁の深いことでも知られる男声ア・カペラ・グループ、クイーンズ・シックス。2018年にはハリー王子とメーガン妃のロイヤル・ウェディングで歌い、2021年にはエディンバラ公フィリップ殿下の葬儀で3人のメンバーの歌声が響きました。
タリス・スコラーズやザ・シックスティーン、ポリフォニーなど、合唱王国イギリスの名アンサンブルのメンバーとしても活躍する6人の精鋭たちによるポップス・アレンジ・アルバム。アメリカのプロデューサー、TJ アーマンドと2019年から構想していたアルバムは、ジャンルの枠を超えて、ボブ・ディランやビリー・ジョエルの楽曲、「スタンド・バイ・ミー」「ネバー・エンディング・ストーリー」といった映画音楽、ジャズなど多種多彩な作品が収録されています。

BIS
BISSA-2571(1SACD)
ラフマニノフ:聖ヨハネス・クリソストムスの典礼Op.31 カスパルス・プトニンシュ(指)
エストニア・フィルハーモニー室内cho

録音:2021年1月11-15/ニコライ教会(タリン)
大ピアニストだったラフマニノフとしては珍しい、一切ピアノを用いない作品。もともとロシア正教の礼拝音楽には家元制度があり、自由な創作が許されませんで した。それを打ち破ったのがチャイコフスキーで、ラフマニノフも1910年に挑戦しました。ラフマニノフならではのメロディにあふれながらも、その新しい感覚ゆえ 当時の教会からは使用を拒絶されました。
1981年創立のエストニア・フィルハーモニー室内合唱団はトリ・カリユステとの録音で知られますが、注目のラトヴィア人合唱指揮者カスパルス・プトニンシュ に率いられての登場です。重さのないクリアな声の響きを堪能できます。 (Ki)

FENIX MUSIC
FMCD-136(1CD)
「グリミネッリ・プレイズ・モリコーネ」〜ア・トリビュート・トゥ・マエストロ・エンニオ・モリコーネ
(1)“I Sleep Beneath the Stars” from the movie “Once Upona Time in the West”〜ヴォーカル、フルートとオーケストラの為の
(2)“Lost Boy Calling”〜ヴォーカル、フルートとオーケストラの為の
(3)“The Mission”, “Gabriel’s oboe”〜フルートとオーケストラの為の
(4)“Vita nostra” from the movie “The Mission"〜フルートとオーケストラの為の
(5)“Se telefonando”〜ヴォーカル、フルートとオーケストラの為の
(6)“Playing love”, Reprise “The Legend of 1900"from the movie “The Legend of 1900” 〜フルート、トランペットとオーケストラの為の
(7)Se(tratto da “Nuovo Cinema Paradiso”) Tema d'amore per Nata〜ソプラノ、フルートとオーケストラの為の
(8)“A Fistfull of Dollars” from the movie “A Fistful of Dollars”〜フルート、オーケストラと合唱の為の
(9)“Once Upon a Time in America”(tema di Deborah and Poverta)〜フルートとオーケストラの為の
(10)“Giu la testa”〜フルートとオーケストラと合唱の為の
(11)“Musashie l’amore” from the movie “Musashi”〜フルートとオーケストラの為の
(12)“Chi mai” from the movie “Le Professionnel”〜フルートとオーケストラの為の
(13)“Down the Ancient Staircase”(Prelude) from the movie “Down the Ancient Staircase” 〜フルート、ピアノとオーケストラの為の
(14)“American Themes”Medley from the movie “Once Upon a Time in America”, “The Good, the Badand the Ugly”and “Once Upon a Time in the West” 〜フルート、オーケストラと合唱の為の(ステファノ・ナンニ編)
(15)“For a Few Dollars More”from the movie "For a Few Dollars More”〜フルート、オーケストラと合唱の為の
(1)スティング(ヴォーカル)、
(2)ズッケロ(ヴォーカル)、
(5)ネック(ヴォーカル)、
(6)クリス・ボッティ(Tp)、
(7)アイーダ・ガリフッリーナ(S)
アンドレア・グリミネッリ(Fl)
ブダペスト・アートO&cho
ディエゴ・バッソ(指)
ネッラ・フリストワ(P)、
ステファノ・ロイエッティ(P)、
アレッサンドロ・ズッキ(ティンパニ)、
ヴァレリオ・ガッラ(パーカッション)、
ジュリア・レットレ(Hp)、
セルジオ・ボルゴ(G)

録音:2019年-2020年
ランパルやゴールウェイに師事し若くして世界的スターとなった天才フルート奏者アンドレア・グリミネッリ。近年はクラシックを中心レパートリーに据えながらジャンルを超えた共演でも注目されており、世界的アーティストからも絶大なる信頼を寄せられております。
注目の最新作はエンニオ・モリコーネ(1928-2020)へのトリビュート・アルバム。8歳のときに『夕陽のギャングたちGiulatesta』、『荒野の用心棒Perunpugnodidollari』のテーマを聴き、虜になったというグリミネッリ。以来モリコーネの音楽のファンとなり自身の重要なレパートリーとしても演奏してきました。
モリコーネとの夢の初共演は80年後半。モリコーネがピアノを演奏し、美しい旋律が魅力の『古い階段の下でPerleAnticheScale』のテーマを演奏しました。また2016年には『ミッションTheMission』の主人公のガブリエル神父が劇中で演奏する「ガブリエルのオーボエGabriel’soboe」をグリミネッリが演奏し、それを聴いたモリコーネが「アンドレアが演奏するフルート版も実に素晴らしい!」と激賞したそう。そんなグリミネッリが敬愛するモリコーネの名作から15曲を選び、愛情深く演奏しております。
なんといっても驚きなのが世界的シンガーとの共演!スティングStingが“ISleepBeneaththeStars”、ズッケロZuccheroが“LostBoyCalling”、ネックNekが“Setelefonando”をそれぞれ歌っておりその超豪華なアーティスト達にも注目。またトランペットのリス・ボッティ、ソプラノのアイーダ・ガリフッリーナとも共演しており、このアルバム作成に対するグリミネッリの並々ならぬ思いが伝わってきます。
指揮のディエゴ・バッソがフルートとオーケストラのために編曲し、モリコーネのハートウォームな音楽の美観を最大限に引き出しております。ここにモリコーネへの最大の賛辞と敬意を表した最高のアルバムが完成ました。 (Ki)

ALPHA
ALPHA-854(1CD)
シューベルト:冬の旅 D. 911 ベンヤミン・アップル(Br)
ジェームズ・ベイリュー(P/ベヒシュタイン model D #209776)

録音:2021年10月
殉教者聖シラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン
1982年にドイツのレーゲンスブルクに生まれたベンヤミン・アップル。フィッシャー=ディースカウが2012年に亡くなる2週間前までレッスンを受け ていたという、最後の弟子による『冬の旅』がALPHA CLASSICSから登場。生涯をかけて8回、ライヴも入れると十数種の『冬の旅』録音を 残した師から受け継いだ表現は、この歌曲集の暗い影ばかりを追うものからは遠く、持ち前の美声を生かしてそれぞれの曲が持つ美しさを豊 かに歌い上げています。「辻音楽師」の浮遊するような表情も絶妙。アップルは今後も数枚のアルバムをALPHA CLASSICSよりリリース予 定です。

CD ACCORD
ACD-289(1CD)
NX-D01
ルトスワフスキ:作品全集 第8集
20のポーランドのクリスマス・キャロル - ソプラノ、女性コーラスとオーケストラのために
1. 羊飼いの天使たちがやってきた
2. 私たちは今喜んでいます
3. われらのキリストが生まれたとき
4. 今は真夜中過ぎ
5. 神は生まれる
6. われらの聖母
7. ベツレヘムに急いで
8. 飼い葉桶に
9. イエスはそこに横たわり
10. 私たちは羊飼い
11. ねむれ、幼きイエスよ
12. ええ、この日に
13. イエス、愛しい花
14. ヘイラ、ヘイラ、そこに羊飼いが
15. この子をどうするの?
16. ええ、ええ、素敵なマリア様
17. 主の誕生日
18. 羊飼いよ、わかりますか?
19. 本当に小さな幼子
20. 聖マリア(世界中をさまよった)
アレクサンドラ・クルザク(S)
NFM合唱団
NFMヴロツワフPO
アントニ・ヴィト(指)

録音:2021年2月1-2日
近代ポーランドを代表する作曲家ヴィトルト・ルトスワフスキの作品全集。第8集はクリスマス・キャロル集です。ここに収録された20曲のキャロルには、定番で ある 「東方の三博士」「きよしこの夜」「もろびとこぞりて」などの有名曲はありませんが、ポーランドで愛されてきた子守歌と牧歌が集められています。どれも親し みやすいメロディを持ち、子守歌は家庭的な雰囲気とスラヴの抒情が感じられます。中でも注目はトラック11の子守歌「Lulaj?e、Jezuniu ねむれ、幼きイエ スよ」。これはショパンがスケルツォ第1 番の中間部に使用した旋律です。これらの親しみやすく伝統的なキャロルに、ルトスワフスキはモダンなハーモニーをつけ ており、ハープと 弦、合唱が織り成す夢幻的な世界が生まれています

Cypres
CYP-8614(1CD)
『風の歌』〜フランス、ベルギー歌曲集
アドルフ・ビアラン(1871-1916):メゾ・ソプラノのための8つの歌
ベルリオーズ:囚われの女(東方の歌) Op. 12
フランシスコ・サルバドール=ダニエル(1831-1871):チュニスのムーア人の歌
グノー:メジェ(アラビアの歌)
ビゼー:別れを告げるアラビアの女主人
サン=サーンス:オフェーリアの死
 そよ風(ペルシャの歌 Op. 26-1)
フルドラン(1880-1923):夜のアルジェ
ショーソン:隊商 Op. 14
クロティルド・ヴァン・ディーレン(Ms)
水本桂(P)

録音:2020年8月17-19日 ARTS2オーディトリアム、王立モンス音楽院、ベルギー
ベルギー出身で、ブリュッセル王立音楽院で歌と演技を学んだクロティルド・ヴァン・ディーレンによる、母国の知られざる作曲家アドルフ・ビアラ ンの歌曲集と、フランスの作曲家による東洋趣味の歌曲を集めた一枚。ベートーヴェンやワーグナーに傾倒したというビアランですが、メーテル リンクやヴェルレーヌらの詩によるこれらの歌曲は、近代フランスの要素も多分に感じさせる洗練されたものです。こちらも珍しい作品を含むオ リエンタルな一連の歌曲も雰囲気たっぷり。北海道出身で現在ベルギーで活動する水本桂のピアノも、歌い手と歌詞にそっと寄り添うよう な、好感の持てる美しい表情を聴かせます。

Goodies
78CDR-3854(1CDR)
きよしこの夜(下)
ヨーゼフ・モール(1792-1848)作詞
フランツ・クサヴァー・グルーバー(1787-1963)作曲

(1)ロッテ・レーマン(S)

(2)エリーザベト・シューマン(S)

(3)ウェストミンスター合唱団

(4)エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)

(5)ベルリン・モテット合唱団
(1)オルガン伴奏
COLUMBIA S30062(JP) 原盤:独ODEON O-4810 ドイツ語歌唱
1928年9月4日録音
(2)ハーバート・ドーソン(Org)
HMV DA1667(U.K.) 英語歌唱
1938年10月22日ロンドン、アビーロード録音
(3)COLUMBIA 55009(U.S.) 英語歌唱
1941年ニューヨーク録音
(4)ジョン・プリッチャード(指)
フィルハーモニアO&コヴェント・ガーデンcho
COLUMBIA LO-86(Australia) 英語歌唱
(5)ギュンター・アルント(指)
POLYDOR P35(JP) 英語歌唱
1952年録音
今回は1925年以降のマイクロフォンを使用した通称電気録音編。 「きよしこの夜」は1818年12月25日オーストリアのオーベルンドルフの聖ニコ ラウス教会で初演された。クリスマス・イヴの前日、教会のオルガンが故障し てクリスマスに歌う讃美歌の伴奏ができなくなり、グルーバーにギター伴奏の 讃美歌を依頼した。用意されていた詩にグルーバーが作曲しこの曲が出来上がっ た。以降この曲はクリスマスになると世界中で歌われるようになった。 日本語の訳詞は由木康(ゆうきこう)(1896-1985)によって書かれた。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SPレコード専用 のMC型カートリッジ(3mil針)とコルグのNu 1 DSD録音機を使用した。
(1)ロッテ・レーマン(1888-1976)はドイツ生まれのソプラノ。ヨーロッパで大成功した後、1935年ナチス・ドイツの迫害を逃れアメリカに渡り永住権を得た。
(2)エリーザベト・シューマン(1888-1952)はドイツ生まれの名ソプラノ。この録音直後にアメリカに移住した。オペラ、宗教曲、リートと幅広いレパートリーを誇った。
(3)ウェストミンスター合唱団は1920年に指揮者のジョン・フィンリー・ウィリアムソンによってニューヨークに創設された。現在も活動しています。
(4)エリーザベト・シュヴァルツコップ(1915-2006)はドイツ生まれのイギリスのソプラノ。リートとオペラの両分野で活躍した。
(5)戦後のLP時代に録音された合唱。

Tactus
TC-950006(1CD) + Bonus DVD/PAL
マウリツィオ・ドーネス&マルコ・タラッリ:追悼のレクイエム(独唱、混声合唱、トレブル合唱、管弦楽、オルガン、鐘の為の) 大林奈央果(S)、マッテオ・メッツァーロ(T)、アルベルト・スパダロット(Bs)、スコラ・ポリフォニカ・サンチュアリオ・ディ・モンテ・ベリコ、スキーオ市少年cho、イタリア弦楽オーケストラ、デニス・ザノット(Org)、リヴィオ・ザンボット(鐘)、シルヴィア・ファビアン(指)

録音(ライヴ):2018年10月27日、バシリカ・ディ・モンテ・ベリコ(ヴィチェンツァ、イタリア)
世界的に認められている2人のイタリア人音楽家、マウリツィオ・ドーネスとマルコ・タラッリの共作によるレクイエム。ヴィチェンツァの名所モンデ・ベリコ聖堂の聖歌隊スコラ・ポリフォニカの委嘱により、第一次世界大戦期(1914年〜1918年)に戦場で尊い命を捧げた人々の記憶を、今日の私たちの間でも生かし続けるために作曲されました。
この作品のために、ドーネスとタラッリは何か月にもわたってミーティングやディスカッションを重ね、スキルやアイデアは勿論、音楽的美学や倫理観をも共有し、まるで1人の人物が書き上げたような緻密で一貫性のある作品を生み出しています。この力作は2018年にモンテ・ベリコで行われた巡礼の最後に初披露され、その様子がこのCDとボーナスDVDに収録されています。
※ボーナスDVDはPAL方式のため、PAL方式対応の再生機器のみで視聴可能です。予めご了承ください。
Tactus
TC-860302(1CD)
カネストラーリ:ダンテの詩による歌曲と室内楽作品集
ディオニージョ・カネストラーリ(1865-1933):ヴァイオリンとピアノの為の「ロマンツァ」
メゾソプラノとピアノの為の「イタリアーナ」
コントラルトとピアノの為の「孤児」
ヴァイオリンとピアノの為の「瞑想」
コントラルトとピアノの為の「祈り」
バリトンとピアノの為の「ヴィルジリオへの讃歌」
4手ピアノの為の間奏曲第1番
4手ピアノの為の間奏曲第2番
メゾソプラノとハーモニウムの為の「処女と母」
バリトンとハーモニウムの為の「私たちの父」
コントラルトと合唱、ハーモニウムの為の「Era gia l'ora che vorge il dio」
アンナ・ウッサルディ(Ms)、サラ・トンマジーニ(C.A)、マルコ・ガリフィ(Br)、エレオノーラ・ロタレスク(Vn)、エリーサ・ボルディン(P)、ディモストラツィオーニ・アルモニケcho、マルチェッロ・ロッシ(P、ハーモニウム、ディレクター)

録音:2018年10月(イタリア)
19世紀末〜20世紀初頭のイタリアの作曲家・オルガン奏者、ディオニージョ・カネストラーリの室内楽作品集。オルガンやハーモニウム、ピアノの為の作品を多く残した他、ミサ曲、聖歌は世界各地で歌われています。特にオルガン作曲家としては国内外で数々の賞を受賞し、当時のヨーロッパでは高く評価されていました。

Ars Produktion
ARS-38335(1SACD)
カンタボ・ドミノ〜バリトンとオルガンの為の作品集
アレッサンドロ・グランディ(1570-1630):カンタボ・ドミノ
バッハ:ああ神よ主よ
シュッツ(1585-1672):神の子らよ、主に帰せよ
バッハ:ただ愛する神の摂理にまかす者 BWV691 & BWV647、
 トリオ ト短調 BWV584
ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル(1690-1749):あなたがそばにいるのなら
ーゼフ・ガブリエル・ラインベルガー:われらの父よ Op.157-4、
 カンティレーヌ Op.148-22
メンデルスゾーン:オラトリオ「エリヤ」Op.70より「いまや足れり」
レーガー:「2つの宗教的歌曲」Op.105
ドヴォルザーク:「聖書の歌」Op.99より第1曲「雲と暗闇とは主のまわりにあり」 、「聖書の歌」Op.99より第4曲「主はわが牧者」
ブラームス:コラール前奏曲「おお愛する魂よ、汝を飾れ」Op.122-5、コラール前奏曲「われ心よりこがれまつる」Op.122-10、コラール前奏曲「ひともとの薔薇生いいでぬ」Op.122-8、4つの厳粛な歌 Op.121
クラウス・メルテンス(Br)、
ディミトリ・グリゴリエフ(Org)

録音:2021年5月26日-28日
1949年ドイツ生まれのバリトン歌手クラウス・メルテンスによるバリトンとオルガンの為の作品集です。メルテンスは、バッハの録音で知られ、特にトン・コープマンとのカンタータ全集の低音パートを担当したことが有名です。他にもアーノンクールやヘレヴェッヘ、そしてブリュッヘンなどの古楽に精通した指揮者との共演も多く、彼自身も得意としています。今作でもその洞察力で分析され深化された解釈でを用いた歌唱が聴きどころです。

Onyx
ONYX-4231(1CD)
ファニー・ヘンゼル&フェリックス・メンデルスゾーン:アリア、歌曲、序曲集
ファニー・ヘンゼル:8つの歌(オーケストレーション:テル・サムナン)〔Die Mainacht, Gondellied, Der Rosenkranz, Italien, Dammrung senkt sich von oben, Warum sind den die Rosen so blass, Verlust, Die Fruhen Graber〕、「ヘーローとレアンドロス」のドラマティック・シーン(ソプラノとオーケストラの為の)、讃歌カンタータ - 序奏パストラーレとアリア
メンデルスゾーン:不幸な女よ(1834年ロンドン版)*、
序曲 「フィンガルの洞窟」(1830年第1ローマ版)
ヘン・ライス(S)、
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Vn)*、
ダニエル・グロスマン(指)、
ミュンヘン・ユダヤ室内O
バイエルン国立歌劇場でのR・シュトラウスの「ばらの騎士」(ソフィー役)、ラトル&ベルリン・フィルによる映画「パフューム」のサントラが話題となったイスラエル出身の歌劇ティック・ソプラノ、ヘン・ライス(チェン・レイス)。レコード芸術「特選盤」や英歌劇誌の「Disc of the Month」に選ばれるなど、国際的に大きな反響を得た「不滅の恋人 〜 ベートーヴェン アリア集」(PONYX4218/ONYX4218)に続くONYXリリース第4弾は、ファニー・ヘンゼル(ファニー・メンデルスゾーン)の新しいアレンジによるオーケストラ歌曲をセレクション!
ヘン・ライスは、「ファニー・ヘンゼルのドラマティック・シーン『ヘーローとレアンドロス』(Hero und Leander)を発見して、その色彩と発明力の豊かさ、そして巧みなオーケストレーションとドラマティックな表現に驚かされました」と書いています。フェリックス・メンデルスゾーンの姉であるファニーの作品は、19世紀当時女性作曲家が評価を得るのは難しいという時代の制約により、多くが弟の名前で出版されていましたが、近年になって重要な作曲家として再評価が進んできました。
このアルバムには、オーケストラの為の新しい編曲による彼女のリートのセレクション、彼女の父親のテキストに基づくソプラノとオーケストラの為のドラマティック・シーン「ヘーローとレアンドロス」、讃歌カンタータ(Lobgesang Cantata)の序奏とアリアを収録。また、フェリックスの名序曲「フィンガルの洞窟」は、1830年のローマ版を収録。演奏会用アリア「不幸な女よ(Infelice)」では、アラベラ・美歩・シュタインバッハーが参加しています。

Chandos
CHAN-20219(1CD)
ロッキング・ホース・ロード
DPA.マクマナス(ポール・キャシディ編):ロッキング・ホース・ロード
ヴァイル(ジョン・ダンクワース編):スピーク・ロウ
ジャッキー・ダンクワース(チャーリー・ウッド編):プリーズ・アンサー
伝承曲(ブリテン&ポール・キャシディ編):サリー・ガーデン
ビョーク、デイヴィッド・アーノルド&ジャー・ウォブル(ジャクリーヌ・トーマス編):プレイ・デッド
アレク・ダンクワース(ジェームズ・ピアソン編):ナルシッソ
ダイアナ・クラール(ポール・キャシディ編):ナロウ・デイライト
チャーリー・ウッド:ペイシェンス
ハーヴィー・ブラフ:ゴー・ラヴリー・ローズ、ザ・トリプル・フール、君を夏の日にたとえようか
アル・ホフマン、カール・G.ランプル&ジェリー・リヴィングストン(ネルソン・リドル&ブロドスキーSQ編):クローズ・トゥー・ユー
デヴィッド・ゴードン:タイム・テイクス・イッツ・タイム
チャーリー・ウッド:リーチ・アウト・フォー・ザ・ライト
ウォルター・ヴィンソン&アロンゾ(ロニー)・チャットモン(ジョン・ダンクワース編):シッティン・オン・トップ・オヴ・ザ・ワールド
ジミー・ヴァン・ヒューゼン(ジャクリーヌ・トーマス編):ライク・サムワン・イン・ラヴ
スティング(ポール・キャシディ編):フラジール
ジャッキー・ダンクワース(ヴォーカル)、
ブロドスキーSQ〔クリシア・オソストヴィチ(Vn)、イアン・ベルトン(Vn)、ポール・キャシディ(Va)、ジャクリーン・トマス(Vc)〕

録音:2021年6月14日-16日、ロンドン(ブロドスキーSQ)&2021月9月1日-12日、フランス(ジャッキー・ダンクワース)
1972年の結成以降、世界の主要なステージで3,000を超えるコンサートを行い、70以上の録音をリリースしてきたイギリスを代表するアンサンブルの1つ、ブロドスキーSQ。彼らの録音は、クラシックのみならず様々なジャンルのアーティストとのコラボレーションも含まれています。実際今回コラボレーションすることになった女性ジャズ・シンガーのジャッキー・ダンクワースとは、20年ほど前にも共に録音を行っています。彼女をイギリスのサンデー・タイムズ紙(The Sunday Times)は「音楽のカテゴリーに関係なく、彼女は最高の歌手のひとり」と評しています。
今回はビョーク、スティング、チャーリー・ウッド、そしてハーヴィー・ブラフといった様々なジャンルの音楽を、ブロドスキーSQが熱演し、ジャッキー・ダンクワースが美声を響かせます。実際にビョーク、スティング、エルヴィス・コステロら本人とのコラボレーションを行ったことのあるブロドスキーSQの本領発揮!ジャッキー・ダンクワースとの圧倒的なパフォーマンスは、クラシック・ファンだけでなく、様々なジャンルの音楽ファンにおすすめ出来る内容となっています。
また、今アルバムからブロドスキーSQには、ジーナ・マコーマックに代わりクリシア・オソストヴィチが参加。ドーマス・ピアノ四重奏団で15年間、ダンテSQで25年間活動してきた室内楽のエキスパートです。

Diapason
DIAP-142(2CD)
シューベルト:ミサ曲第6番、他


(1)ミサ曲第6番変ホ長調 D.950

(2)歌曲集「白鳥の歌」D.957

(3)八重奏曲ヘ長調 D.803
(1)ベルリンPO 、ベルリン聖ヘドウィッヒcho、エーリッヒ・ラインスドルフ(指)、ピラール・ローレンガー(S)、ベティ・アレン(C.A)、フリッツ・ウンダーリッヒ(T)、マンフレッド・シュミット(T)、ヨーゼフ・グラインドル(Bs)
録音:1960年
(2)ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1951年、1955年&1957年
(3)ウィーン八重奏団〔ウィリー・ボスコフスキー(Vn)、フィリップ・マタイス(Vn)、ギュンター・ブライテンバッハ(Va)、ニコラウス・ヒュブナー(Vc)、ヨハン・クルンプ(Cb)、アルフレート・ボスコフスキー(Cl)、ヨゼフ・ベレバ(Hrn)、ルドルフ・ハンツル(Fg)〕
録音:1958年
「ディアパゾンが選んだ決定盤」シリーズの第142巻は、「ミサ曲第6番」を中心するシューベルトの作品集!
ラインスドルフ&BPOの「ミサ曲第6番」、フィッシャー=ディースカウが50年代に収録した「白鳥の歌」、そしてボスコフスキー率いるウィーン八重奏団による同曲屈指の名演である「八重奏曲」の3曲をカップリングした、シューベルティアン要注目のプログラムです。

LPO
LPO-0122(1CD)
テンシュテット&ジェシー・ノーマンによるR.シュトラウス
R.シュトラウス:5つの歌曲*【「ツィツィーリエ」op.27-2、「憩え、わが魂」op.27-1、「わが子に」op.37-3、「子守歌」op.41-1、「献呈」op.10】
組曲「町人貴族」 op.60
「サロメ」〜7つのヴェールの踊り、「ああ、私に口づけさせようとはしなかった」*〜「私はまだ生きている」*〜「ああ!お前の唇に口づけした、ヨカナーン」*
ジェシー・ノー マン(S)*
クラウス・テンシュテット(指)LPO

録音:1986年5月4日、ロイヤル・フェスティバルホール(ライヴ)
LPOレーベルから、アーカイヴ録音のテンシュテット(1926-1998)が登場!病魔におかされながらもますます壮絶かつ誰をも黙らせるようなテンションの演 奏を展開していた時期の1986年5月4日の演奏会ライヴ、オール・R.シュトラウスです。ジェシー・ノーマン(1945-2019)との共演はどれも初出。ノーマン は初来日(1985年)とほぼ同時期の、超充実の絶頂期に録音されたもの。圧倒的なパワーは、やはり彼女にしかなしえないもの。「サロメ」の抜粋も、「7つの ヴェールの踊り」でのオケのものすごい爆発ぶりに驚きます。テンシュテットは歌があってもオーケストラを熱く鳴らし、ノーマンのパワー漲る歌唱がオーケストラの 力を借りてより何倍もの迫力でせまります。この世のものとは思えない壮絶な大熱演となっています!!!R.シュトラウスの「町人貴族」は、初出ではありませんが、 典雅さを存分に引き出しながら、軽妙な味わいとユーモアも加わった、巨匠の余裕が感じられる演奏で、ノーマンとの共演の演目とはまた違った一面が打ち出され ているといえます。テンシュテットは1977年にLPOと初共演、1983年から首席指揮者・音楽監督に就任、98年に亡くなるまでその座にありました。彼のエネ ルギー、音楽性、感情のこもった音楽、そしてたぐいまれなる謙虚さが深く愛されていたことが、このライヴからあらためて強く感じられます。こうして1日の演奏 会のライヴが1枚となって登場することにより、ライヴの感動と興奮を追体験できる、大迫力かつ貴重な1枚となっています!!!! (Ki)

Profil
PH-21024(2CD)
エディション・シュターツカペレ・ドレスデンVol.51
〜1945年2月13日ドレスデン爆撃の追悼に

■Disc1
バッハ:カンタータより
(1)第21番「私の心は思い煩いで一杯でした」BWV21〜シンフォニア
(2)第82番「私は満ち足りた」BWV82(バス版)
(3)第12番「泣くこと、嘆くこと、案ずること」BWV12〜シンフォニア
(4)第199番「私の心は血の中で泳ぐ」BWV199

■Disc2
(1)ヘレヴェッヘのインタビュー
(2)ヴェルディ:レクィエム〜レクィエム/怒りの日/奇しきラッパの響き
(3)ベルリオーズ:死者の為の大ミサ曲(レクィエム)Op.5〜第2曲 怒りの日
(4)マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」〜第5楽章
(5)シュテファン・ラングによるアンドレアス・シュライバーのインタビュー
■Disc1
クレシミル・ストラジャナッツ(Bs-Br)(2)、
ドロテー・ミールズ(S)(4)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)シュターツカペレ・ドレスデン/録音:2021年2月12日/ドレスデン、ゼンパーオーパー
■Disc2
(2)クラッシミラ・ストヤノヴァ(S)、マリーナ・プルデンスカヤ(Ms)、チャールズ・カストロノーヴォ(T)、ゲオルク・ツェッペンフェルト(Bs)、ドレスデン国立歌劇場合唱団、
クリスティアーン・ティーレマン(指)シュターツカペレ・ドレスデン/録音:2014年2月13日/ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
キース・イカイア=パーディ(T)、ドレスデ(3)ン国立歌劇場合唱団、ジンフォニーコール・ドレスデン、ジングアカデミー・ドレスデン 、サ ー・コリン・デ イヴィス(指)シュターツカペレ・ドレスデン /録音:1994年2月14日ドレスデン、聖十字架教会(ライヴ)
(4)シャルロッテ・マルギオーノ(S)、ヤルド・ファン・ネス(A)、ザクセン州立ドレスデン・シュターツカペレ合唱団、ドレスデン交響合唱団、ベルナルド・ハイティンク(指)シュターツカペレ・ドレスデン/録音:1995年2月13日ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
第2次世界大戦中の1945年2月13日から15日にかけ、連合軍はドレスデンに無差別爆撃を行いました。これにより同市は灰燼に帰し、2万5千人とも6万 人ともいわれる一般市民が犠牲となりました。この犠牲者を悼む式典が毎年行われますが、同市を代表するオーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデンが追悼演奏 を務めます。2021年はフィリップ・ヘレヴェッヘがバッハの教会カンタータを披露しました。
コロナ禍ゆえ無観客で行われましたが、全世界を覆うパンデミックの恐怖も加わり、今年のコンサートはひときわ印象的。というのは、とりあげられているカン タータ第82番と第199番は、どちらもソロ・カンタータで合唱が入っていません。これもソーシャルディスタンスゆえとも思われますが、声楽アンサンブルからキャ リアを始めたヘレヴェッヘがあえてこの形態の作品を選んでいるのが意味深長です。
その抑えた情感と真摯な祈りがドレスデンの罪なき犠牲者とコロナで苦しめられている世界中の人々を救おうとしているかのようです。
Disc2はヘレヴェッヘのインタビューのほか、2014年、1994年、1995年の同コンサートの一部が披露されています。ティーレマン、コリン・デイヴィス、ハ イティンクらそれぞれの祈りに満ちた世界を堪能できます。 (Ki)

Profil
PH-21014(4CD)
シューマン:歌曲全集Vol.1


■Disc1
(1)リーダークライスOp.24(全9曲)
(2)ユリウス・ケルナーの12の詩Op.35
■Disc2
(1)リーダークライスOp.39(全12曲)
(2)詩人の恋Op.48(全16曲)
(3)恋の曙Op.37〜春の祭りの美しさ/太陽の輝くように
(4)私が鳥になれたらOp.43の1
(5)哀れなペーターはOp.53の3
■Disc3
(1)女の愛と生涯Op.42(全8曲)
(2)4つの二重唱曲Op.78
(3)5月の歌Op.79の9
(4)恋のたわむれOp.101〜私はあなたの木/千回の挨拶
(5)ベルシャザルOp.57
(6)あなたの顔はOp.127の2
(7)私の馬車はゆっくりとOp.142の4
(8)4つの二重唱曲Op.34
(9)夜にOp.74の4
■Disc4
ミルテの花Op.25(シューマン夫妻の手紙朗読入り)
■Disc1
(1)アンドレアス・シュミット(Br)
ルドルフ・ヤンセン(P)/1997年9月ベルリン
(2)ウルフ・ベストライン(Br)、シュテファン・ラウクス(P)/録音:2003年7月カールスルーエ
■Disc2
(1)クリストフ・プレガルディエン(T)、ミヒャエル・ゲース(P)/2005年4月ケルン
(2)(5)ベンヤミン・ブルンス(T)、カローラ・タイル(P)/録音:2015年10月
(3)(4)ユリア・ヴァラディ(S)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、ハルトムート・ヘル(P)/録音:1989年11月デュッセルドルフ(3)(4)
■Disc3
(1)エルナ・ベルガー(S)、エルンスト=ギュンター・シェルツァー(P)/1956年ベルリン
(2)(3)(4))(8)(9)ユリア・ヴァラディ(S)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、ハルトムート・ヘル(P)/録音:1989年11月
(5)(7)アンドレアス・シュミット(Br)、ルドルフ・ヤンセン(P)/1997年9月ベルリン
(6)ウルフ・ベストライン(Br)、シュテファン・ラウクス(P)/録音:2003年7月カールスルーエ
■Disc4
ディアナ・ダムラウ(S)、イヴァーン・パレイ(Br)、シュテファン・マティアス・ラーデマン(P)
マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホ(朗読)/録音:2006年2月フロイスドルフ
ドイツの由緒あるレーベル、Profilならではの魅力的で貴重なアルバム。シューマンの歌曲すべてを超豪華な歌手陣で集めました。エルナ・ベルガーやユリア・ヴァ ラディ、フィッシャー=ディースカウからクリストフ・プレガルディエン、ディアナ・ダムラウといずれも主役級がとびきりの名匠で名匠で名歌を聴かせてくれます。
★いずれも現在入手困難な音源ながら、お買い得価格でご提供。歌曲作曲家としてのシューマン、ドイツ語の美しさを存分に堪能できます。 (Ki)

MIRARE
MIR-450(1CD)
豪華仕様
シューベルト:冬の旅 エドウィン・クロスリー=メルセル(Br)
ヨアン・エロー(P)

録音:2019年1月14-20日、ベルギー
美麗ブックCD(縦216ミリ、横157ミリ、厚さ12ミリ)
フランスの注目若手バリトン、クロスリー=メルセルによる「冬の旅」の登場。クローディーヌ・フランク(画家)による美しい絵画が各曲の歌詞とともに掲載され ています。クロスリー=メルセルは、ヴェルサイユで学んだあとディースカウのもとでリートや歌劇の学びを深めたのち、モーツァルトからラモーまで、様々なオペ ラでヨーロッパだけでなくアメリカ、ロシアでも活躍しています。ルセ率いるレ・タラン・リリクの公演にも登場するなど、ニュー・ジェネレーションの注目株です。 (Ki)

ACCENTUS Music
ACC-30563CD(1CD)
バッハ:マニフィカト ニ長調BWV243
C.P.E.バッハ:マニフィカト ニ長調Wq215
ゲヒンガー・カントライ(ゲヒンゲン聖歌隊)
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)
ミリアム・ファージンガー(S)
アニャ・シェルク(ソプラノ:2)
マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(A)
パトリック・グラール(T)
マルクス・アイヒェ(Br)

録音:2020年12月、ルートヴィヒスブルク
C.P.E.バッハは大バッハの次男であり、兄弟の中でも特に父バッハへの音楽に対する敬意を持っていたといいます。しかし、その父よりもテレマンの作曲様式を 受け継ぎ、古典派音楽の基礎を築いたと言われ、生前は父バッハよりも高名だったという人物。 1749年に書いたマニフィカトは、自身が、偉大なる父バッハの後継者としてライプツィヒ・トーマス教会の楽長になれるようにという願いをこめて書いたもの。結 局エマヌエルはこの職に就くことはできませんでしたが、終曲の合唱フーガなど、父バッハを思わせる作風で、父の後継者としての力量のアピールだったのかもし れません。同時にエマヌエルのマニフィカトは父の作品と直接比較されることにもなりました。バッハは1723年38歳でトーマスカントールに就任。就任後の 最初の大作としてマニフィカトBWV243を発表しました。 本録音は、2020年12月にゲヒンガー・カントライ、ハンス=クリストフ・ラーデマン指揮によるバッハ父子による2つの「マニフィカト」を収録。優れたソリスト陣 との共演でしたが、残念ながら誰もいないホールでの上演となり、演奏はライヴ・ストリーミングされました。 (Ki)

スリーシェルズ
3SCD-0066(2CD)
税込定価
根岸一郎による伊福部昭全歌曲集
■DISC1
(1-4)ギリヤーク族の古き吟誦歌
I.アイ・アイ・ゴムテイラ 1:46
II.苔桃の果拾ふ女の歌 5:22
III.彼方の河び 4:03
IV.熊祭に行く人を送る歌 4:56
(5-7)サハリン島先住民の三つの揺籃歌
I.ブールー・ブールー 3:49
II.ブップン・ルー 3:56
III.ウムプリ・ヤーヤー 2:15
(8-10)アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌
I.或る古老の唄った歌 5:48
II.北の海に死ぬ鳥の歌 4:30
III.阿姑子と山姥の踊り歌 1:56
(11-15)因幡万葉の歌 五首
I.あらたしき 6:56
II.はるののに 5:01
III.はるのその 5:03
IV.さよふけて 4:38
V.わがせこが 4:30
(16)平安朝の秋に寄せる三つの歌(1934)7:12〈参考録音〉
(17)聖なる泉 3:56
■DISC2
(1)シレトコ半島の漁夫の歌 8:39
(2)オホーツクの海 14:57
(3)摩周湖 17:03
(4)蒼鷺 9:49
(5)北海道讃歌(独唱版)8:27
根岸一郎(ねぎしいちろう/バリトン・マルタン)
松元博志(P) 、有賀誠門(ティンパニ)
高本直(アルト・フルート) 、伊藤美香(Va)
金子展寛(二十五絃箏) 、宮部貴絵(Fg)
長谷川信久(Cb) 、三浦舞(Ob)

録音:DISC1:2021 年 5 月 6 日(渋谷ホール/1-7)、6 月 8 日(渋谷ホール/17)、7 月27 日(古石場文化センター/8-10)、9 月11 日(えびらホール/11-15)
DISC2:2021 年5 月6 日(渋谷ホール
/1、5)、6 月8 日(渋谷ホール2-4)

◎使用ピアノ FAZIOLI F212
◎使用ティンパニ 有賀誠門所有手
締め本皮ティンパニ
◎ 企画・発売元 スリーシェルズ
◎ プロデュース 西耕一
◎ 録音・編集 磯部英彬
◎ 巻頭文 伊福部達
◎ 解説 小林淳、根岸一郎
◎ 表紙デザイン 山口翔悟
◎協力・Special Thanks:伊福部家、野坂惠璃、有賀誠門、竹内将也、Japan Percussion Center、Acoustic Revive
伊福部昭による古代への眼差しを聴き取れるDISC1 は、ギリヤーク、サハリン、アイヌの北方民族三部作。そして、平安、 因幡万葉など、古代から変わらぬ暮らしを営む南方民族への憧憬となる「聖なる泉」を収録。DISC2は、更科源蔵の詩によ る 4 部作であるシレトコ、オホーツク、摩周湖、蒼鷺を収録。更科の詩によって北海道の歴史に思いを巡らせた後に、未来 を願い、祈るような北海道讃歌で締めくくる。これまで楽譜が失われたとされていた「平安朝の秋に寄せる三つの歌 」を参 考録音として収録した貴重盤。 46 ページのBOOK は小林淳による楽曲解説と貴重な資料写真をカラーで掲載。 Acoustic Revive のケーブルやFAZIOLI のピアノなど使用機材、楽器にもこだわった高音質の2 枚組CD として完成! 同CD は文化庁芸術祭レコード部門に参加しております。 ※伊福部達教授(東京大学名誉教授、北海道大学名誉教授)による序文より(抜粋) 私にとって、この根岸一郎氏のCD の歌声は今までないような土俗的な味わいを感じた。自然に歌っている素朴さが素直に 伝わってきて、男性のバリトンの音色は叔父の歌曲にも合っているという印象を強く受けた。そして、叔父が思い蓄音機を持 ち歩いてアイヌ、オロッコ、ギリヤークの幻の歌を夢中で録音・記録していた様子が眼に浮かぶようであり、この CD にある根 岸一郎氏の音色はきっとその音源に近いのではないかと想像してしまう。CD にある他の曲とも合わせて伊福部昭歌曲の原 点に思いを馳せて頂ければ幸いです。

NEOS
NEOS-12102(1CD)
ヴィト・ジュライ(b.1979)作品集

(1)「コンバーター」(2018)〜室内混声合唱と管弦楽の為の
(2)「i-フォーメーション」(2016)〜2 群の管弦楽と二人の指揮者の為の
(3)「アラヴォ」(2017)〜ソプラノ、ピアノ、器楽グループの為の
(1)ブラット・ラブマン(指)SWR響、SWRヴォーカル・アンサンブル
(2)フランソワ=グサヴィエ・ロト(指)ケルン・ギュルツェニヒSO、
ユッカ=ペッカ・サラステ(指)WDR響、ティエリー・メヒラー(Org)
(3)リナット・モリアー (S) 、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
スタンリー・ドッズ(指)ベルリン・フィル・カラヤン・アカデミー

録音:(1)2019年2月10日シュトゥットガルト、(2)2016年2月14日ケルン、(3)2017年11月5日ベルリン
いきなりミュートした低い太鼓の響きにのせて始まる男の叫び声。古代日本の儀式 の音楽かと思いきや次の瞬間にはインドネシアのケチャを思わせる群衆の叫び声と 打楽器の連打。そして男女の煽情的なうめき声がオーケストラの特殊奏法の音響と 融合し聴き手の原初的なエネルギーを呼び覚ます「コンバーター」。特殊奏法の響き の渦がとぐろを巻きながら脱皮してゆく大蛇のように変容してゆく「i-Formation」、ホー ル内の複数個所に分散配置されたオーケストラと打楽器、ソプラノ歌手の為の「ア ラヴォ」はまさに古代異教の儀式といえるような妖しい魅力にあふれた代表作。ヴィト・ ジュライはスロヴェニアの若手作曲家でヨーロッパを中心に作品が支持されています。リ ゲティ、クセナキスばりの音響運動にジョージ・クラムの神秘主義、ストラヴィンスキー の原始主義をミックスしたような作風。ダイナミック・レンジが広いのでオーディオ・ファ ンにもぜひお薦め。

Dynamic
CDS-7932(1CD)
NX-B03
モーツァルト:レクイエム(ジュスマイヤー版) ゴルダ・シュルツ(S)
カトリン・ヴンドザム(Ms)
マルティン・ミッタールッツナー(T)
ナフエル・ディ・ピエッロ(Bs)
トリノ王立歌劇場O&cho
ステファノ・モンタナーリ(指)

録音:2020年7月8-10日 Teatro Regio Torino(イタリア)
モーツァルト晩年の名作『レクイエム ニ短調』をトリノ王立歌劇場O&choとステファノ・モンタナーリの指揮による演奏で。この録音はコロナ禍と戦 う医療関係者に捧げられた演奏会に先立ってセッション収録されました。 バロック・ヴァイオリニストとしても活躍するモンタナーリは、このレクイエムでもピリオド奏法を採り入れた切れの良い演奏を披露します。過度な表現を控えなが らも「ディエス・イレ」などでは感情が爆発するかのようなメリハリある音楽を聴かせるモンタナーリ。独唱者たちも期待に違わぬ美しい声。歌劇を思わせる親密 なアンサンブルも楽しめます。

BR KLASSIK
BR-900529(1CD)
NX-B05
ドビュッシー/アーン:合唱作品集
ドビュッシー:春の挨拶 ? 合唱とピアノのために
 カンタータ『選ばれた乙女』 - 独唱、合唱と2台ピアノのために(ハワード・アーマンによる2台ピアノ伴奏編)…世界初録音
 アンジェラスの鐘(クリトゥス・ゴットヴァルトによる合唱編)
 木々の影は - 忘れられた小唄第3番- 歌とピアノのために
レイナルド・アーン(1874-1947):悲しい風景、霧深い川の木々の影 - 灰色の歌第6番- 歌とピアノのために
 ラテン礼賛 - ソプラノとピアノ、テノールとバス、合唱のために
クリスティアーネ・カルク(S)
アンジェラ・ブローワー(朗読、アルト)
ダニエル・ベーレ(T)
アンナ=マリア・パリー(S)
ニコラウス・プファンクフ(T)
タレク・ナズミ(Bs)
ゲロルト・フーバー(P)
マックス・ハンフト(P)
バイエルン放送cho
ハワード・アーマン(指)

録音:2021年5月27、28日 BR第1スタジオ
2021年2月3-5日 BR第2スタジオ
2020年7月23日 BR第2スタジオ
どの曲もドイツ・ロマン派作品とは全く異なる風情を持っていますが、ハワード・アーマンが指揮する合唱団はいつもながらの愛情こもった精緻なアンサンブルに よって、エキゾチックな味わいを持つ作品の魅力を存分に引き出しています。ドビュッシーのア若き意欲作『選ばれた乙女』はソプラノ、アルトの独唱と女声合 唱および管弦楽の為のカンタータですが、ここでは世界初録音となる2台ピアノによる伴奏版が選ばれており、その繊細な美しさが余すことなく披露されてい ます。アーンの「ラテン礼賛」は「ラテン・エチュード」とも訳される詩人ルコント・ド・リールの『古代詩集』を用いたソプラノをメインとする3人のソリストと合唱によ る組曲。アーンの旋律美が遺憾なく発揮されています。他にはヴェルレーヌの同じ詩を用いたドビュッシー、アーンそれぞれの「木々の影」など繊細な合唱曲を お楽しみいただけます。アルバムを通じて陰影に富んだ歌唱を聴かせるクリスティアーネ・カルクの美しい声と、伴奏ピアニストとして高く評価されるゲロルト・ フーバーのピアノ演奏も聴きどころ。

TOCCATA
TOCC-06291(1CD)
NX-B03
ヘンリー・ハンデル・リチャードソンと彼女の歌集
ヘンリー・ハンデル・リチャードソン(1870-1946):
1. Erster Verlust 最初の損失
2. Unter der Linden 菩提樹の下で
3. Wenn ich scheiden muss もしも別れなくてはいけなくなったら
4. Wiegenlied 子守歌
5. Eia im Sause ザウゼのエイア
6. Schlaf, Kindlein, Schlaf 眠れ、幼子、眠れ
7. Vagabundenlied 放浪者の歌
8. Christkindleins Wiegenlied キリストの子守歌
9. Lied des armen Narren かわいそうな愚か者の歌
10. Wenn du zu meinem Schatzel kommst
わが最愛の人のもとに来るとき
11. Ringel-ringel-rosenkranz リンゲル、リンゲル、ばらの王冠
12. Schusters Abendlied シュースターの夕べの歌
13. Irmelin Rose イルメリンのばら
14. O nous acheterons 美しいものを買いましょう
15. Tuscan Lullaby トスカーナの子守歌
16. A Toast 乾杯
17. A la mode ア・ラ・モード
18. Let Spring Come 春よこい
19. Dregs 滓
20. The Rolling English Road ローリング・イングリッシュ・ロード
21. Peacock Pie ピーコック・パイ
22. The Irishman’s Song アイルランド人の歌
23. The King’s Men 王の男たち
24. The Night of Trafalgar トラファルガーの夜
25. So, We’ll Go No More A-roving もうさまようのはやめよう
26. Regret Not Me 後悔はしない
27. The Spring, my Dear 春、私の愛する人
28. There was an old New England cat
老いたニューイングランドの猫がいた
29. At Kew キューで
30. Come Away, Death 来たれ死よ
31. Vesperal ヴェスペラル
32. Susannah Fry スザンナ・フライ
ナレル・イェオ(S)
サイモン・ローベルソン(Br)
トーニャ・レモー(P)

録音:2019年6月27日、7月10日
※世界初録音
オーストラリアの作家ヘンリー・ハンデル・リチャードソンは、自らの父の生涯を綴った3部作『リチャード・マホニーの出世』で小説家として名を上げました。 この男性名、実はペンネームで、本名はエセル・フロレンス・リンジーという女性です。友人のアドヴァイスに基づき男性名で自作を発表したリンジー、もともと はピアニストを志しドイツに留学。その後スコットランド人の文学者ロバートソンと結婚、最終的にイギリスに定住し作曲活動を続けたという経歴を持っていま す。留学時代の体験談を綴った小説がサマセット・モームの目に留まり、評価され小説家としても活動を始めましたが、名声を得てからも作曲は続け、多く の歌曲を残しました。現代、彼女の曲が演奏されることはほとんどありませんが、同時代の作曲家、クィルターやブリッジたちのように憂愁に満ちた歌曲や、ド イツ風のリートは一度聴けば忘れがたい味わいを残します。なお、ジャケットに使われた絵は、このアルバムのためにオーストラリアの漫画家キャシー・ウィルコッ クスが彼女の写真をもとに書き上げたものです。
TOCCATA
TOCC-0635(1CD)
NX-B03
アンドルー・アンダーソン(1971-):四旬節カンタータ 他
四旬節カンタータ(2017/管弦楽編2020)
2つの聖体拝領賛歌(2014)
マニフィカトとヌンク・ディミティス(2018)
私はわが主にリンゴを与えた(2016/管弦楽編2020)
レベッカ・ラシュリー(S)
サリー=アン・ラッセル(Ms)
クリストファー・ワトソン(T)
エディ・ムリアウマセアリー(Bs)
パヴェル・ドレジャル(Vn)
コンソート・オヴ・メルボルン
ヤナーチェクPO
スラニスラフ・ヴァヴジーネク(指)
ヒュー・フラートン(Org)
ピーター・トレギア(合唱指揮,指)

録音:2021年3月9、10、11日、2021年7月10日、2021年4月10日
※世界初録音
フィンジやハウエルズ、ブリテンをはじめとしたイギリス近現代合唱音楽の伝統を、オーストラリアで更に発展させた アンドルー・アンダーソン。このアルバムには彼が書いた「四旬節カンタータ」をはじめとした宗教的な合唱曲が収 録されています。「四旬節」とは復活祭前の40日間を指し、来るべきキリストの受難と死に思いを馳せ、食事の 節制や祝宴の自粛を行いながら心の準備をする期間とされています。このカンタータは、セントジェームズ旧大 聖堂とコンソート・オヴ・メルボルンの委託曲で、もともとはオルガンと弦楽3部の伴奏の形で書かれていたもの を、2020年にオーケストラ伴奏として書き直したものです。映画音楽を思わせる迫力あるオーケストラ・サウンド に乗って親しみやすい旋律が歌われていく聴きごたえのあるカンタータは、現代を生きる人々の心に寄り添うもの となることでしょう。

ANIMAL MUSIC
ANI-099(1CD)
マーラー:『子供の不思議な角笛』

(1)「少年鼓手」
(2)「無駄な骨折り」
(3)「番兵の夜の歌」
(4)「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス」
(5)「ラインの伝説」
(6)「原光」
(7)「花の章」〜交響曲第1番ニ長調『巨人』(1893年版)より第2楽章
(8)「この世の営み」
(9)「この歌を作ったのは誰?」
(10)「高き知性への賛歌」
(11)「トランペットが美しく鳴り響くところ」
(12)「天上の生活」
(13)「3人の天使がやさしい歌を歌う」
(14)「アダージェット」〜交響曲第5番嬰ハ短調より第4楽章

編):(1)-(7)(14)ラデク・バボラーク、(8)-(13)ラデク・バボラーク&トマーシュ・イレ
(2)(8)-(13)カテジナ・クネジコヴァー(S)
(4)-(6)マルケータ・ククロヴァー(Ms)
(1)-(3)アダム・プラチェトカ(Br)
ラデク・バボラーク・オルケストリーナ【(2)-(14)ミラン・アル=アシャブ(Vn)、(2)-(14)マルティナ・バチョヴァー(Vn)、
(1)-(14)カレル・ウンテンミュラー(Va)、(1)-(14)ハナ・バボラコヴァー(Vc)、(1)-(14)アダム・ホズィーレク(Cb)、
ヤナ・ブロシュコヴァー((2)-(13)オーボエ、(1)イングリッシュホルン)、ペトル・ヴァラーシェク((2)(7)クラリネット、
(1)(3)(4)(6)(8)-(13)バス・クラリネット)、(1)-(13)オンドジェイ・ロスコヴェツ(Fg)、(1)-(14)ラデク・バボラーク(Hrn)、
(1)-(4)(6)-(13)カデジナ・ヤヴールコヴァー(Hrn)、(2)-(7)ロマン・ポコルニー(Fl)、
(1)-(7)ルカーシュ・ディートリヒ(Cl)、(3)(6)(7)イジー・ホウデク(Tp)、(1)ペトル・サライカ(テューバ)、
(8)-(13)ズデニェク・クラウダ(P)、(1)(3)ロクサナ・ヘドレル(Hp)、(6)(7)(14)カテジナ・エングリチョヴァー(Hp)、
ダヴィト・ジェホシュ((1)-(4)(8)-(13)打楽器、(1)(10)(12)ティンパニ)、(3)(4)(7)ペトル・ホルプ(ティンパニ)】
ラデク・バボラーク(アーティスティック・ディレクター)

録音:2020年10月23&24日/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)
鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク率いるアンサンブル「ラデク・バボラーク・オルケストリーナ」。ANIMAL MUSICから『バボラーク・ダンスアルバム』 (KKC-5438 / ANI-044)、『ピアソラ』(ANI-084)、『ブエノスアイレスの四季』(ANI-092)をリリースし、質の高い演奏はもちろんのこと、喜びと安ら ぎを与えてくれるアンサンブルで人気を博しております。
当アルバムではマーラーの歌曲集『子供の不思議な角笛』全曲を録音しました!アンサンブルの奏者は7人から16人と、バボラークとトマーシュ・イレが曲に合 わせて編曲しており、当団ならではの可変アンサンブルの醍醐味を味わえます。また当演奏ではオーボエ奏者のヤナ・ブロシュコヴァーやハープ奏者のカテジナ・ エングリチョヴァーも参加しており、この多様で生き生きとしたアンサンブルはマーラーの美しい音楽に新たなエネルギーとフレッシュな解釈を提示します。
そしてソプラノのカテジナ・クネジコヴァー、メゾ・ソプラノのマルケータ・ククロヴァー、バリトンのアダム・プラチェトカという豪華な歌手たちにも注目。各アー ティストがSUPRAPHONレーベルからCDをリリースしている実力派が揃いました。ホルン奏者としてだけでなく、指揮者、編曲者、そして音楽監督としてマルチ な才能を発揮しているバボラーク。当録音ではバボラーク編曲の「花の章」と「アダージェット」も収録しており、当団ならではの非常にカラフルで歌心にあふれる アンサンブルをお楽しみいただけます! (Ki)

PREISER
PRCD-91537(1CD)
不思議な角笛とシェイクスピア
マーラー:Urlicht / Der Tamboursg'sell / Trost im Ungluck / Ablosung im Sommer
グントルフ・パルテン(1927-):Wenn ich des Morgens / Nach meiner Lieb' / Wer sehen will / Armes Kauzlein / Ach, Fraulein zart / Een Frauken / Ach, war' mein Lieb
R.シュトラウス:Wie erkenn' ich mein Treulieb / Guten Morgen, 's ist St. Valentinstag / Sie trugen ihn auf der Bahre blos
グントルフ・パルテン:Klagt, Madchen, nicht / Ver, der Fruhling / Hiems, der Winter / O schwore nicht / Bleibt ferne
クィルター:Come away, death / O mistress mine / Blow, blow, thou winter wind
コルンゴルト:Desdemona's song / Under the greenwood tree / When birds do sing
コルネリウス:Komm herbei, Tod!
シモーナ・エイシンガー(S)
ライナー・トロスト(T)
マンフレット・シーベル(P)

録音:2021年8月
オーストリアのソプラノ歌手シモーナ・エイジンガーと、ドイツのテノール歌手ライナー・トロストによる独唱・重唱集。マーラーの『角笛』と、シェイクスピアのテ キストを用いた他の作曲家の歌曲で構成されています。1927年生まれのオーストリアの作曲家グントルフ・パルテンの歌曲もロマン派的な響き。

Naive
OP-7257[NA](1CD)
ヴィヴァルディ:ソプラノの為のカンタータ集 vol.1
「Allor che lo sguardo(見つめたときに)」RV 650
「Aure, voi piu non siete(そよ風よ、おまえはもはや)」RV 652
「Tra l’erbe i zeffiri(そよ風にはしずかに吹いてもらおう)」RV 669
「Sorge vermiglia in ciel la bella Aurora(美しい夜明けは深紅に天にむかって)」RV 667
「La farfalletta s’aggira al lume(蝶々が光のまわりをとび)」RV 660
「Si levi dal pensier(私の考えから)」RV 665
アリアンナ・ヴェンディッテッリ(S)、
アブコルディス・アンサンブル、
アンドレア・ブッカレッラ(指)

録音:2020年7月3-6日、イタリア
ヴィヴァルディ・エディション第68弾は、ソプラノの為のカンタータ集(2巻予定)の第1弾。すべての主題は「愛」、世俗的カンタータです。ソプラノのア リアンナ・ヴェンディッテッリは、ヴァイオリンを学んだのち歌に専念するようになり、その音域の広さで若くして活躍、とくにモーツァルトでは定評があり、ムー ティともたびたび共演しています。古楽でも名だたる指揮者から指名を受けて出演、ヴィヴァルデイ・エディションでも、ダントーネ指揮の「ジュスティーノ」(OP 30571)、「タメルラーノ」(OP 7080)ですでに登場しています。ここに収録のカンタータは、まるでヴィヴァルディが彼女のために書いたかと思ってしまうくら いに、すべての音符に隅々までエネルギーの行きわたった歌唱を聴かせてくれています。愛の喜びから悲しみまで、豊かな表情に満ちた声の妙技、そして楽器のア ンサンブルの妙技、遊び心のある装飾など、まるで歌劇のよう。ヴィヴァルディの作品がこのうえなく鮮やかに響きます!

Christophorus
CHR-77460(1CD)
少女合唱とオルガンのためのフランスの宗教音楽
フォーレ:小ミサ曲、
 マリア, 恩籠の聖母 Op.47-2、
 アヴェ・ヴェルム Op.65-1、
 大いなる秘跡 op.65-2、
 ヴォカリーズ・エチュード、ラシーヌの賛歌
プーランク:黒衣の聖母への連祷、
 アヴェ・マリア
ジャン・アラン(1911-1940):連祷 JA 119
ドビュッシー:お告げの鐘、亜麻色の髪の乙女
ジャン・ラングレー(1907-1991):「素朴なミサ」より「グローリア」
デュリュフレ:マリアはすべてが美しい
ブーランジェ:ピエ・イエズ
デュプレ:イエスは母に会う
フランク:アヴェ・マリア
メシアン:信仰の行為
カントゥス・ユヴェヌム・カールスルーエ、
カーステン・ヴィーブッシュ(Org)、
ピーター・ゴルトナー(指)

録音:2021年5月23日-24日&2021年9月18日、カールスルーエ(ドイツ)
フランスの後期ロマン派から近代に至るまで少女合唱または女声合唱のための宗教作品は多くあり、それらはフランスのカトリックの影響を受けています。ドイツのカールスルーエにある音楽学校の合唱団であるカントゥス・ユヴェヌム・カールスルーエの少女合唱団は、それらの曲をオルガン奏者でもあるピーター・ゴルトナーの指揮の下、美しく歌い上げています。あまり歌われることのない作品も含まれており、充実の内容となっています。

Orlando Records
OR-0048(1CD)
コープランド&ガランテ:連作歌曲集
コープランド:エミリー・ディキンソンによる12の詩
カルロ・ガランテ(1959-):Nostra Signora degli Insonni
エメラルド・ゴースト 〔ルーシー・ド・バッツ(S)、ジョヴァンナ・ガット(P)〕

録音:2021年4月(ドイツ)
ソプラノのルーシー・ド・バッツとピアニストのジョヴァンナ・ガットからなるデュオ「エメラルド・ゴースト」は、2019年から活動を開始し、デビュー・レコーディングに20世紀の2つの重要な連作歌曲を選びました。1950年に「エミリー・ディキンソンのための12の詩」が初演された後、コープランドは、友人である作曲家レナード・バーンスタインに「批評があまりにも悪かったので、自分が思っていたよりも良い曲を書いたに違いないと思った」と皮肉ったといいます。しかし評価が変わるのに時間はかからず、2年後の1952年にはアメリカの作曲家ウィリアム・フラナガンがこの歌曲集について「今日までにアメリカ歌曲に貢献した最も重要な作品であろう」と論じています。2004年に作曲されたカルロ・ガランテの「Nostra Signora degli Insonni」は、イタリアの現代詩人9人の詩を用いて、「夜」をテーマに音楽と詩の出会いを探求した作品。魅惑的な音楽との出会いにご期待ください。

Urania Records
WS-121288(2CD)
グレの歌&グラゴル・ミサ

(1)シェーンベルク:グレの歌

(2)ヤナーチェク:グラゴル・ミサ
(1)ヘルベルト・シャハトシュナイダー(T/ワルデマール)、インゲ・ボルク(S/トーヴェ)、ヘルタ・テッパー(Ms/山鳩)、キート・エンゲン(Br/農夫)、ローレンツ・フェーエンベルガー(T/道化師のクラウス)、ハンス・ヘルベルト・フィードラー(語り)、バイエルン放送cho、バイエルンRSO、ラファエル・クーベリック(指)
録音:1965年3月、ミュンヘン(ドイツ)

(2)イヴリン・リアー(S)、ヒルデ・レッスル=マイダン(A)、エルンスト・ヘフリガー(T)、フランツ・クラス(Bs)、バイエルン放送cho、バイエルンRSO、ラファエル・クーベリック(指)
録音:1964年、ミュンヘン(ドイツ)

※STEREO録音/ADD
※リマスタリング:ノエミ・マンゾーニ&ウラニア・レコーズ
ラファエル・クーベリックが1961年に就任したバイエルンRSOを率いて録音したシェーンベルクとヤナーチェクの「声楽付き」の大作をカップリング!
特にシェーンベルク初期の大作「グレの歌」は当時では録音が非常に珍しかったこともあり、レコーディングを行ったドイツ・グラモフォンのクーベリック、バイエルンRSOへの期待度の高さの表れであったと言えるでしょう。
「グレの歌」、「グラゴル・ミサ」の両作品とも指揮者、オーケストラのコンビネーションはもちろんのころ、超一流の歌手陣の歌声も特筆ものです。

Hyperion
CDA-68350(1CD)
ダヴ、ウィア、マーティン:合唱作品集
ジョナサン・ダヴ(b.1959):光の巨大な海、ミサ・ブレヴィス、鷲のように翼をはってのぼることができる
ジューディス・ウィア(b.1954):まことの光、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない、よく聞いておくがよい
マシュー・マーティン(b.1976):汝の寺院の中に、ウェストミンスター・サーヴィス(ウェストミンスター寺院の典礼音楽)〔マニフィカト、ヌンク・ディミッティス〕、わが魂はかわいているように神を慕い、おお夜明けよ、見よ,主をほめよ
ウェストミンスター寺院聖歌隊、
ジェームズ・オドンネル(指)、
ピーター・ホルダー(Org)

録音:2020年3月12日&13日、11月30日&12月1日、ウェストミンスター寺院(ロンドン)
かつてウェストミンスター大聖堂聖歌隊の音楽監督としても活躍した名合唱指揮者、ジェームズ・オドンネルとウェストミンスター寺院聖歌隊が贈る、現代イギリスの合唱作品集。2002年から2019年にかけて書かれたこれらの作品の多くは、ウェストミンスター寺院の聖歌隊のために特別に書かれたもので、とりわけ合唱音楽の分野で活躍する3人の現役イギリス人作曲家、ジョナサン・ダヴ、ジューディス・ウィア(ジュディス・ウィアー)、マシュー・マーティンが、時代ごとに移り変わるア・カペラやオルガン付きの合唱音楽を現代的なイラストで、鮮やかに、そして力強く表現しています。
世界遺産にも指定されている英国国教会の教会、ウェストミンスター寺院の聖歌隊は、30名の少年合唱と12名のプロの成人歌手からなる合唱団で、教会聖歌隊の最高峰として知られており、長年に亘って典礼や祝典の場で国際的に重要な役割を果たしています。
Hyperion
CDA-68375(1CD)
バッハ:カンタータ集〜第35番&第169番
バッハ:カンタータ第169番「神にのみ, わが心を捧げん」 BWV169*
ハインリヒ・シュッツ:われを憐れみたまえ, おお主なる神よ SWV447
ブクステフーデ:悲歌 BuxWV76b
バッハ:カンタータ第35番「心も魂も乱れまどいて」 BWV35
イェスティン・デイヴィス(C.T)、ジョナサン・コーエン(指)、アルカンジェロ、キャロリン・サンプソン(S)*、ジョン・マーク・エインズリー(T)*、ニール・デイヴィス(Bs-Br)*、トム・フォスター(Org)

録音:2020年10月7日-9日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ハムステッド・ガーデン・サバーブ、ロンドン)
イェスティン・デイヴィスは、その美しく器用な声と知的なミュージシャンシップによって、世界でもっとも優れた歌手の一人として広く知られるイギリスのカウンターテナー。これまで2度のグラモフォン賞受賞、グラミー賞受賞、ローレンス・オリヴィエ賞ノミネートなどの実績を誇り、その功績から2017年には大英帝国勲章(MBE)を授与されています。イェスティン・デイヴィスが、ジョナサン・コーエンが率いるピリオド・アンサンブル「アルカンジェロ」と共演し見事2017年グラモフォン賞を受賞した「バッハ:カンタータ集」(CDA-68111)の続編がついにリリースされます! 今作では、バッハがライプツィヒで非常に才能のある少年アルトのために書いたと考えられる2つのカンタータに加え、シュッツのコラール・カンタータとブクステフーデのアリア集を組み合わせた秀逸なプログラムで、イェスティン・デイヴィスの気高き知性と深い感性の歌声を贈ります。
BWV169のカンタータでは、キャロリン・サンプソン、ジョン・マーク・エインズリーらの豪華ソリストも参加。アルカンジェロのメンバーは、エンシェント室内Oやクラシカル・オペラ・カンパニー、OAEなどで活躍するジェイムズ・トール(vn)をリーダーに据え、ウェールズ国立オペラのアシスタント・コンサートマスターを務めるベアトリーチェ・フィリップス(vn)、ロンドン・ハイドンSQの最新メンバーであるマイケル・グレヴィチ(vn)とジョン・クロカット(va)、フロリレジウムやフレットワークのメンバーとして活躍した市瀬礼子(gamba)など、気鋭の古楽器奏者たちが名を連ねています。

Audite
AU-97800(1CD)
『ナポリの物語』
(1)フランチェスコ・マンチーニ(1672-1737):バロックフルート、2つのヴァイオリンと通奏低音の為の協奏曲第8番 ハ短調より第1楽章
(2)ドメニコ・サッロ(1679-1744):アリア「Begl’occhi del mio ben」〜歌劇『パルテノーペ』より
(3)-(6)マンチーニ:バロックフルート、2つのヴァイオリンと通奏低音の為の協奏曲第8番 ハ短調より第2楽章〜第5楽章
(7)ジュゼッペ・ポルジーレ(1680-1750):アリア「Nel mio petto due tiranni」〜歌劇『ウリッセの帰還』より
(8)-(11)ニコラ・フィオレンツァ(1700-1764):3つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音の為の協奏曲 イ短調
(12)(13)フィオレンツァ:バロックフルート、ヴァイオリン、弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ヘ短調より第1&2楽章
(14)A・スカルラッティ:アリア「Mentr’io godo in dolce oblio」〜歌劇『薔薇の庭園』より
(15)フィオレンツァ:バロックフルート、ヴァイオリン、弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ヘ短調より第4楽章
(16)(17)A・スカルラッティ:レチタティーヴォ「Ecco negli orti tuoi」とアリア「Che dolce simpatia」〜歌劇『薔薇の庭園』より
(18)-(21)サッロ:バロックフルート弦楽と通奏低音の為の協奏曲第11番 イ短調
(22)(23)ポルジーレ:レチタティーヴォ「Sfogandose nel juorno」とアリア「Schiaresce l'arba / Romanella」〜カンタータ『L’Arcecalascion』より
(24)伝承曲(ラ・フェスタ・ムジカーレ編):「タランテラ・ナポレターナ」
(2)(7)(14)(16)(22)(23)マリア・ラドゥル マ ー(S)
バルバラ・ハイントルマイアー((指)リコーダー((1)(6)(12)(13)(15)(22)(23)アルト・バロックフルート in f、
(17)ソプラニーノ・バロックフルート、
(18) -(21)アルト・バロックフルート in g、
(24)ソプラノ・バロックフルート in c)
ラ・フェスタ・ムジカーレ

録音:2021年1月16-18日/ゼンデザール(ブレーメン)
フランチェスコ・ヴェントゥリーニ(1675-1745)の室内協奏曲集(AU-97775)、グレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー(1693-1766)のサルヴェ・レジナ とパストレッラ(AU-97799)のアルバムをリリースしている北ドイツのバロック・アンサンブル「ラ・フェスタ・ムジカーレ」。期待の第3弾は『ナポリの物語』と いうタイトルで、ナポリのバロック・レパートリーに対する革新的なアプローチを提示しております。
収録作品はA・スカルラッティ、フランチェスコ・マンチーニ、ニコラ・フィオレンツァなど、当時活躍した作曲家による官能的なアリアや技巧的な協 奏曲など、ヨーロッパ第3の都市であったナポリの全盛期を表す華麗な作品が並びます。
当アルバムでは斬新なコンセプトと卓越した技術を誇る古楽界のリコーダー奏者、バルバラ・ハイントルマイアー指揮のもと、期待の若手ソプラノ、マリア・ラドゥ ルナーとの共演で当団の新境地に挑みました。ナポリの色彩感豊かで情感たっぷりの旋律、そして緩急のコントラストなど、実に見事な演奏をご堪能ください! (Ki)

ALIA VOX
AVSA-9945(2SACD)
ハイドン:天地創造 イェリー・スー(ソプラノ/ガブリエルとエヴァ)
ティルマン・リヒディ(テノール/ウリエル)
マティアス・ヴィンクラー(バリトン/ラファエルとアダム)
ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ
ル・コンセール・デ・ナシオン(マンフレード・クレーマー/コンサートマスター)
ジョルディ・サヴァール(指)

録音:2021年5月5-7日、カタルーニャ自治州バルセロナ県カルドナ城聖ビチェンス参事会教会
サヴァールが最初にハイドンの音楽に深く魅力されたのは、音楽院でチェロを学んでいた頃、弦楽四重奏作品を演奏してからのことでした。特に「十字架上のキ リストの最後の七つの言葉」には強く惹かれたそうで、1990年および2006年にハイドンの「十字架上」を収録します(管弦楽版)。続いてのハイドン作品として サヴァールが録音したいと考えていたのが、ハイドン最晩年の傑作である「天地創造」でした。合唱グループであるラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャが、作 品当時の様式で、そして美しいドイツ語で歌うことができるようになってから、と機が熟すのを待っていたサヴァール。ついに2021年5月に、録音のはこびとな りました。このハイドンの『天地創造』は、ベートーヴェンの第九以前に、人類にむけて書かれたオラトリオで、これにつづくものに『魔笛』がある、という音楽学者 カール・ド・ニの言葉にも深く納得のいく、生きる力とエネルギーがわいてくるような演奏です。 (Ki)

BIS
BISSA-2546(1SACD)
「影」
(1)メル・ボニ:祈り
 起き上がれ、わが魂*/夢
 夕べ/アヴェ・マリア
(2)シャミナード:ヴィラネル
 銀の指輪/美しきニース
(3)アルマンド・ド・ポリニャック:愛の歌
 王の庭園/私を見ないで
(4)ジュリエット・フォルヴィユ:夢
(5)ポリーヌ・ヴィアルド:深夜の影
 2本のバラ/アイ・リュリ/星*
(6)マルゲリート・ベラクール・ダルクール:谷間の夢想
(7)エレーヌ=フレデリック・ド・ファーユ=ジョザン:春
(8)ガブリーユ・フェラーリ:流浪者の歌
(9)オーギュスタ・オルメス:未開の森の鳥
 洗濯女/トリアノンで
レティシア・グリマルディ(S)
アミエ ル・ブシャケヴィチ(P)
タリア・エルダル(Vc)*

録音:2019年2月24-26日/エルサレム音楽センター(イスラエル)
1900年代初頭、ベルエポック期のパリでは美しい芸術が花開きました。しかし作曲家としての女性の地位はあいかわらず正当に受け入れられるものではなく、 さまざまな困難がありながら見事な歌曲を残しました。それらはマスネやアーンら人気作曲家の影に隠れてしまってはいるものの、彼女たち独自な創意工夫や感情 表現、美しいメロディに驚かされます。
レティシア・グリマルディはフランス生まれのソプラノ。ベルガンサ門下で多くの声楽コンクールに入賞している注目株。フランス歌曲に定評があり、これらの作 品にも絶妙な表現を示しています。

Altus
ALTSA-417(1SACD)
シングルレイヤー
カール・リヒター 来日ライヴ1969
バッハ:マタイ受難曲 BWV244
ウルズラ・ブッケル(S)
マルガ・へフゲン(A)
エルンスト・ヘフリガー(T)
キート・エンゲン(Bs)
ペーター・ファン・デア・ビルト(Bs)
カール・リヒター(指)
ミュンヘン・バッハO&cho

ライヴ録音:1969年5月5日/東京文化会館(ステレオ)
※2021年新リマスター、初SACD化
バッハの権化リヒター69年初来日時の公演から『マタイ受難曲』を収録。NHK収録音源に新規でリマスターを施しSACD化。シングルレイヤーの特性を生かし 1枚のディスクに長時間収録!強烈なまでに峻厳な畢生の名演をたっぷりと味わえます。
リマスターとSACD化により、空間が広がり、音がくっきりと浮かび上がり、残響も力強さを纏って生の響きにぐっと近づきました。管弦楽と合唱が大迫力で鳴 り響く時でもオルガンの細やかな動きまで聴き取れ、様々な音が組み合わさって奔流となり強靭なエネルギーが生まれ出る、巨大で感動的な演奏が眼前に浮かび 上がります。
リヒターと言えば58年スタジオ録音の『マタイ』が超名盤として君臨していますが、ライヴのリヒターもぜひ聴いて頂きたいです。重厚巨大な響きによる圧倒的 存在感、そして生演奏ならではの熱気に唸らされます。厳しく力強い音の運びでありながら、時としてロマンティックなうねりも厭わない、今や懐かしさすらある強 烈なバッハ演奏。迫真の音楽が心を抉る大名演です。冒頭合唱での深く重いバスの保続音と壮大無比な世界観から既にバッハの化身と化したリヒターの独壇場。 「バラバを!」の減七和音は恐るべき凄まじさ。「本当に、この人は神の子であった」のくだりも鳥肌が止まらない、時代を超越した美しさの極致です。 (Ki)
Altus
ALTSA-420(1SACD)
シングルレイヤー
カール・リヒター 来日ライヴ1969
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232
ウルズラ・ブッケル(S)
マルガ・へフゲン(A)
エルンスト・ヘフリガー(T)
エルンスト=ゲロルト・シュラム(Bs)
カール・リヒター(指)
ミュンヘン・バッハO&cho

ライヴ録音:1969年5月9日/東京文化会館(ステレオ)
※2021年新リマスター、初SACD化
バッハの権化リヒター69年初来日時の公演から『ミサ曲 ロ短調』を収録。NHK収録音源に新規でリマスターを施しSACD化。シングルレイヤーの特性を生か し1枚のディスクに長時間収録!強烈なまでに峻厳な畢生の名演をたっぷりと味わえます。
リマスターとSACD化により、空間が広がり、音がくっきりと浮かび上がり、残響も力強さを纏って生の響きにぐっと近づきました。推進力のあるバスに支えら れ金管や合唱が突き刺すような強烈な表現で押しまくるナンバーではその全身全霊の迫力に心が震えます。
バッハの最高傑作とも呼ばれる『ミサ曲 ロ短調』。誰もが知るリヒターの名盤と言えば61年のスタジオ録音盤ですが、このライヴも聴き逃してはなりません。峻 厳な威容からくる圧倒的存在感、そして生演奏ならではの熱気に唸らされます。厳しく力強い音の運びでありながら、時としてロマンティックなうねりも厭わない、 今や懐かしさすらある強烈なバッハ演奏。迫真の音楽が心を抉る大名演です。切れ味鋭い「キリエ」、観念的な恐怖が襲ってくる「クルチフィクスス」、突き抜ける 輝かしいラッパ、ゆったりと感動的な終曲フーガなどどこをとってもリヒターの熱い共感がぎっしりと詰まっています。 (Ki)

Da Vinci Classics
C-00497(1CD)
主よわが祈りを聞きたまえ〜女声合唱とピアノの為のラテン語による教会音楽集
メンデルスゾーン:3つのモテット Op.39
ドリーブ:ミサ・ブレヴィス(小ミサ曲)、
 アヴェ・マリス・ステラ (めでたし、海の星)
フォーレ:恵み深き御母マリア Op.47-2、
 ああ、まことの御からだ Op.65-1、
 タントゥム・エルゴ Op.65-2、
 サルヴェ・レジナ Op.67-1、
 アヴェ・マリア Op.67-2、
 アヴェ・マリア Op.93、
 モテット「おお救いのいけにえよ」
フェデリコ・フィオーリオ(ソプラニスト)、
アリーチェ・フラッカリ(S)、
コロ・ジョヴァニーレ・フェンミニーレ「イル・ガルダ・イン・コロ」、
マリア・ローサ・フィノッティ(指)
、エリザベッタ・ジェズアート(P)

録音:2021年9月、ヴェデラーゴ(トレヴィーゾ、イタリア)
メンデルスゾーン、ドリーヴ、そしてフォーレによってラテン語で女声合唱のために書かれた作品を集めたプログラム。
この「女声合唱作品集」を歌うのは、14歳から26歳までの16名の女性歌手たちによって2013年に創設されたイタリアの合唱団「イル・ガルダ・イン・コロ」。
「イ・バンビーノ・ディ・ブルー」でトレブルとして歌い始め現在はソプラニストとして活躍するフェデリコ・フィオーリオ、ジュゼッペ・マレットとフランチェスコ・コルティが指揮するイル・ポモドーロ合唱団にも参加しているソプラノ、アリーチェ・フラッカリが、イル・ガルダ・イン・コロのハーモニーを引き立てています。

ARCO DIVA
UP-0225(2CD)
NX-C07
ヴィチェスラフ・ノヴァーク(1870-1949):スロヴァキア歌曲集第1巻 - 第6巻 エヴァ・ガラヨヴァー(Ms)
ミロスラフ・セケラ(P)

録音:2020年4月17-19日、5月30-31日、6月1日
世界初録音
後期ロマン派時代にチェコで活躍した作曲家ヴィチェスラフ・ノヴァーク。終生スメタナを尊敬し、ロマン派の様式 に自ら収集・研究したモラヴィアやスロヴァキアの民族音楽の要素を融合させた音楽を書き続けました。このスロ ヴァキア歌曲集は、民族音楽研究の集大成ともいえる作品で、全て世界初録音です。演奏はチェコ出身のメ ゾ・ソプラノ、エヴァ・ガラヨヴァーとピアノのミロスラフ・セケラ。スラヴの旋律を表情豊かに歌い上げています。

Simax
PSC-1360(1CD)
友だちの曲〜モーツァルト:歌曲集
1.来れ、いとしのツィター K.351/367b 
2.すみれK.476
3.春へのあこがれK.596 
4.偽りの世K.474
5.ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼くときK.520
6.秘めごとK.518 
7.鳥よ、年ごとにK.307/284d
8.さびしい森の中でK.308/295b 
9.別れの歌K.519
10.いかに私は不幸なことかK.147/125g
11.魔法使いK.472
12.小さな紡ぎ娘K.531 
13.春K.597
14.クローエに寄すK.524 
15.子供の遊びK.598 
16.老婆K.517
17.静けさはほほえみK.152/210a 
18.結社員の旅に寄せる歌K.468
19.わたしの慰めであってくださいK.391/340b
20.小さなフリードリヒの誕生日K.529
21.満足K.473 
22.ラウラに寄せる夕べの想いK.523
アン=ヘレン・モーエン(S)
リヴ・グラーセル(フォルテピアノ/アントン・ヴァルター/ポール・マクナルティによるコピー)

録音:2018年9月28日-29日、2019年3月8日?9日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
リヴ・グラーセルは、1960年にピアニストとしてデビューしてからずっと、たくさんのコンサートやテレビ番組に出演してきました。ノルウェー国立音楽大学で教 授として教え、ノルウェー王国「聖オラヴ勲章」を授かった今も、彼女は、ノルウェーの人たちに愛され、若い音楽家たちから慕われています。グラーセルは、古典 時代から現代まで幅広く演奏しながら、モーツァルトの作品をもっとも大切なレパートリーのひとつと考えています。彼女がフォルテピアノを弾いて録音したピアノ ソナタの全曲(PSC-1066/1092/1125/1148/1149)は、海外でも高く評価されてきました。そして今、彼女が長年温めてきたというモーツァルトの歌曲 アルバムを作りました。
「小学生のころ、雪が消え寒さがゆるむと、『おいで、素敵な五月』のノルウェー語の歌を楽しく歌ったものでした。光と希望と喜びの歌ですね。そして、後になっ て、モーツァルトの K.595 の変ロ長調のピアノ協奏曲を初めて耳にした時、ロンドの楽章に同じ主題が使われていて、ノルウェーの民謡だと思ってた私の大好き なスクールソングが、実は、モーツァルトの書いた歌だったと知りました」(リヴ・グラーセル)。その「春へのあこがれ」、ゲーテの詩に作曲した「すみれ」、マンド リン伴奏で書かれた「来れ、いとしのツィター」など、モーツァルトが私的な「友だちの集まり」のために作曲したとされる22曲のプログラム。アルバムのパートナー には、ノルウェーのアン=ヘレン・モーエンが選ばれました。グリーグ・アカデミーとコペンハーゲンのオペラ・アカデミーで学び、「魔笛」のパミーナとパパゲーナ、 「ドン・ジョヴァンニ」のドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィラとツェルリーナといったモーツァルト・オペラの役、シュトラウスやプッチーニの役で世界のオペラハウ スで歌っているソプラノです。古き良き日々を追慕するご婦人の愚痴の歌「老婆」は、例によって「声色」を使って歌っています。やりすぎず、どこか優しく、チャー ミングな歌。グラーセルの弾くフォルテピアノは、モーツァルトが1782年に買ったというアントン・ヴァルターのフォルテピアノのポール・マクナルティによるコピー 楽器です。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0018(1CD)
ヘルマン・レーヴィと同時代の歌曲集
ヘルマン・レーヴィ(1839-1900):6つの歌曲 Op.2 / 来たれ死よ / 3つのゲーテ歌曲
ブラームス:黄昏は天から下り Op.59-1
シューマン:夕べの浜で Op.45-3 / 君の顔 Op.127-2 / 兵士 Op.40-3
ブラームス:谷の底に WoO 33-6 / お前の青い瞳 Op.59-8 / 我らは彷徨った Op.96-2 / 教会の墓地にて Op.105-4
ヘルツォーゲンベルク(1843-1900):古いおとぎの森 Op.69-1 / ナイチンゲール Op.91-3 / 鳥たちの別れの歌 Op.91-6
デュパルク:法悦 / ロズモンドの館 / フィディレ / 波と鐘
ルネ・パーラー(Bs-Br)
エドワード・ラシュトン(P)

録音:2020年/ドイツ、ハウスバーンフリート