湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


声楽曲・新譜速報1


※発売済のアイテムも含め、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。



C Major
76-8604(Bluray)

76-8708(DVD)
ザ・サウンド・オブ・ムーヴィーズ / ヨナス・カウフマン
アルフレッド・ニューマン:20世紀FOXファンファーレ
ジョン・ウィリアムズ:映画「スーパーマン」〜 マーチ
フランシス・レイ:映画「ある愛の詩」〜テーマ(Where Do I Begin?)
カルロス・ガルデル:映画「セント・オブ・ウーマン(夢の香り)」〜ポル・ウナ・カベサ
モーリス・ジャール:映画「インドへの道」〜アデラのテーマ
バーンスタイン:映画「ウェストサイド物語」〜マリア
スタンリー・マイヤーズ:映画「ディア・ハンター」〜彼女は美しかった[カヴァティーナ]
マックス・スタイナー:映画「風と共に去りぬ」
ニーノ・ロータ:映画「ロミオとジュリエット」〜愛のテーマ(What is a Youth?)
フベンティーノ・ロサス/アーヴィング・アロンソン:映画「歌劇王カルーソ」〜思い出の夜[波濤を越えて]
ニーノ・ロータ:映画「道」
ナシオ・ハーブ・ブラウン:映画「雨に唄えば」
ラルフ・アーリン:映画「奥様お手をどうぞ」
ジョージ・デビッド・ワイス:映画「グッド・モーニング、ベトナム」〜この素晴らしき世界
ハンス・ジマー:映画「グラディエイター」〜 ついに自由に
ベルト・ケンプフェルト:映画「ダイアモンド:(作戦」〜 夜のストレンジャー
リチャード・ロジャーズ:映画「回転木馬」〜 ひとり行く道
ヨナス・カウフマン(T)
チェコ・ナショナルSO
ヨッヘン・リーダー(指)
監督:アンドレアス・モレル

収録:2024年2月、スメタナ・ホール、プラハ・オベツニー・ドゥーム(ライヴ)
◆Bluray
画面:1080i16:9FullHD 
音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.1、リージ ョ ン:ALL
BD25
字 幕:英 独 韓 ,日本語、71分
◆DVD
画面:16:9NTSC
音声:PCMステレオ、DTS5、リージ ョ ン:ALL
DVD9
字 幕:英 独 韓,日本語、71分
自他ともに認める映画ファンの世界的テノール歌手ヨナス・カウフマン。世界中でコンサートツアーをするときの楽しみ&リラックス方法は映画館に行くことと いいます。そんな映画音楽好きが高じて2023 年には自身が愛する世界の映画音楽の主題歌やテーマ曲を集めたアルバム『ザ・サウンド・オブ・ムーヴィーズ』 をリリース。本映像は、アルバムを引っさげて行われたプラハでのライヴを収録したもの。コンサートが開催されたのは、20世紀初頭、映画が誕生したその時 期に建設された美しいプラハのスメタナ・ホールです。 ハリウッド映画の黄金時代を象徴する豪華絢爛なフルオーケストラ・サウンドで奏でられる「20世紀 FOXファンファーレ」ではじまり、「ある愛の詩」「ウェスト サイド物語」「ディア・ハンター」「風と共に去りぬ」「ロミオとジュリエット」など印象的なシーンと音楽が思い浮かぶ名作の数々が演奏されます。 また本コンサートでは、合間にヨナス・カウフマンの語る映画解説も見どころのひとつ。ヨナス・カウフマンと一緒に映画音楽の世界にどっぷり浸ることのできる コンサート映像です。 (Ki)

299 MUSIC
NIKU-9066(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
らヴ・そんぐ〜日本の唄/坂下忠弘
(1)朧月夜 ....2’12”
[詞:高野辰之(1876-1947)/曲:岡野貞一(1878-1941)/編)):松下倫士]
(2)里の秋 ....2’51”
[詞:斎藤信夫(1911-1987)/曲:海沼 実(1909-1971)]
(3)浜千鳥 ....2’06”
[詞:鹿島鳴秋(1891-1954)/曲:弘田龍太郎(1982-1952)]
(4)うさぎ ....2’01”
[日本古謡/編)):松下倫士]
(5)城ヶ島の雨 ....2’44”
[詞:北原白秋(1885-1942)/曲:梁田 貞(1885-1959)]
(6)さくら横ちょう ....3’32”
[詞:加藤周一(1919-2008)/曲:別宮貞雄]
(7)赤とんぼ ....2’39”
[詞:三木露風(1889-1964)/曲:山田耕筰]
(8)宵待草 ....2’40”
[詞:竹久夢二(1884-1934)/曲:多 忠亮(1895-1929)]
(9)初恋 ....3’15”
[詞:石川啄木(1886-1912)/曲:越谷達之助(1909-1982)]
(10)九十九里浜 ....2’20”
[詞:北見志保子(1885-1955)/曲:平井康三郎(1910-2002)]
(11)手 ....1’36”
[詞:竹久夢二(1884-1934)/曲:松下倫士(1984- )]
(12)死んだ男の残したものは ....5’44”
[詞:谷川俊太郎(1931- )/曲:武満 徹/編)):松下倫士]
(13)霧と話した ....3’36”
[詞:鎌田忠良(1939- )/曲:中田喜直(1923-2000)]
(14)日記帳 ....3’57”
[詞:藤田圭雄(1905-1999)/曲:小林秀雄(1931-2017)]
(15)落葉松 ....5’21”
[詞:野上 彰(1909-1967)/曲:小林秀雄(1931-2017)]
(16)小さな空 ....4’06”
[詞・曲:武満 徹/編)):松下倫士]

ボーナス・トラック〈大中 恩 生誕100年記念〉
(17)ふるみち ....3’22”
[詞:三木露風(1889-1964)/曲:大中 恩(1924-2018)]
坂下忠弘(Br) 松下倫士(P)

録音:2024年5月14-16日 三鷹市芸術文化センター「風のホール」
希有な美しさを持つ日本の詩には、その世界がさらに広がる流麗な音楽が多く付され、特有の文化も相まって日本歌曲 として独自の発展を遂げてきた。歌手活動20 年の節目を迎える坂下忠弘が、松下倫士の優しく寄り添うピアノの音色に乗っ て、詩に込められた想いを丁寧に汲み取りながら、「日本の唄」を未来に向けて紡いでいく。

CLAVES
50-3115(1CD)
フランク・マルタンと同時代作曲家による無伴奏合唱曲
マルタン:Verse a boire
マルタン:So wuensch ich ihr ein gute Nacht
マルタン:Ma Belle
マルタン:Ode
ハインリヒ・ズーターマイスター(1910-1995):Sonntag auf dem Zuercher See
マルタン:En revenant d'Auvergne
マルタン:Chant de la petite ville
ベルナール・レイシェル(1901-1992):Le Voilier
マルタン:Le Coucou
マルタン:Janeton
ラファエーレ・ダレッサンドロ(1911-1959):Marche
マルタン:Sonnet
マルタン:Complainte des Vieux
マルタン:Campagnarde
ロジェ・ヴュアタ(1898-1998):Si loin
マルタン:Le petit village
マルタン:Nous sommes trois souverains princes
アンドレ=フランソワ・マレスコッティ(1902-1995):Avez-vous vu Jesus Christ
マルタン:Es ist ein Schnitter
ジャン・ビネ(1893-1960):L'Etang
マルタン:Petite eglise
マルタン:Si Charlotte avait voulu…
アンリ・ガニュバン(1886-1977):Chanson
マルタン:Trimousette
マルタン:Quand la Mer rouge apparat
カルロ・ヘメルリング(1903-1967):La Vigne fleurit
マルタン:Campagnarde
フェルナンオ・ペイロ(1888-1978):Trois choeurs No.1
マルタン:Canon
マルタン:Chanson en Canon
チューリッヒ・ジング・アカデミー
フローリアン・ヘルガート(指)

録音:2024年6月/福音メソジスト教会、チューリッヒ(スイス)
数多くの録音でも知られるチューリッヒ・ジング・アカデミー。同団は2011年創設。スイスを中心に活動しながらドイツ、イタリア、イスラエル、オランダ、レバノ ン、台湾、中国など各国でも演奏。多くの音楽祭にも出演し、BBCプロムス出演で世界的に知られる合唱団です。
当アルバムにはスイスを代表する作曲家フランク・マルタンと同時代作曲家による無伴奏合唱曲を収録。マルタンはチューリッヒ、ローマ、パリ で学び、セザール・フランクや印象派の影響を受けたのち、現代的響きの中にも抒情性をもった独自の作風を作り上げた多作曲家。当アルバムには19歳の時に 作曲したモテットから 、亡くなる数ヶ月前の1974年に作曲された最後のカンタータまで幅広く収録。またマルタンとほぼ同時代に生きた作曲家の合唱曲を挟み 込む形で収録。マルタンの作品とともに20世紀の無伴奏合唱曲を堪能できる充実のアルバムです。 (Ki)
Coviello
COV-92410(1CD)
地中海の調べ 〜民謡に基づく芸術歌曲
【歌とピ アノ】
ヴォルフ=フェラー:Quando ti vidi a quel canto apparire / Angiolo delicate / O si che non sapevo sospirare
ヴォルフ:Wer rief dich denn? / Wir haben beide lange Zeit geschwiegen / Mein Liebster singt am Haus im
Mondenscheine
ヨーゼフ・マルクス:Liebe, Nr.1
レスピーギ:Viene di la, lontan lontano... / Razzolan, sopra a l'aja, le galline...
ヤニス・コンスタンティニディス:Stin kentimeni sou podia / Laloudi tis Monemvasias / Den eine avgi na sikotho / Mori kontoula lemonia / Mera merose / Kinisa echtes na ertho
【歌とアコーディオン】
ハイメ・パドロース:Cancionero del lugar(ヒューゴ・ノース編)
【歌とビウエラ】
リー・サンタナ:Sieben sephardische Lieder aus Thessaloniki
マリア・パラスカ(S)
アンドレアス・ネプル(アコーディオン)
ヤニス・ツァナカリオティス(P)
リー・サンタナ(ビウエラ)

録音:2021年9・11月/ドイツ、ノイマルクト
地中海地方の民謡に基づく芸術歌曲集。イタリア、ギリシャ、スペインで今日でも歌い継がれているメロディーと伝統的なテキストを取り上げています。アコーディ オン、ピアノ、ビウエラと声楽の融合から、地中海音楽の特別な雰囲気と情緒的な深みを感じることができます。 (Ki)

Coviello
COV-92424(1CD)
ドヴォルザーク:スターバト・マーテル Op.58 ポリーナ・パスティルシャク(S)
アンケ・フォンドゥング(A)
ソンミン・ソン(T)
ミラン・シリャノフ(Bs)
フローリアン・ヘルガート(指)
コールヴェルク・ルール
ボーフムSO

録音:2023年10月31日-11月2日/ボーフム
ドヴォルザークの『スターバト・マーテル』作品58は後期ロマン派で最も人気があり、最も頻繁に演奏される宗教曲のひとつ。1876年2月から1877年11 月にかけて作曲され、1880年にプラハで初演されたこの傑作は、ドヴォルザークにとって最初の、そして最も大規模な宗教作品となりました。この作品の特徴は、 しばしば哀愁を帯びた調子でありながらも、時に真にドラマティックであること。声楽作品にめっぽう強いヘルガートが素晴らしいソリストと合唱団を得て、作品の もつ両極の個性をみごとに描きます。 (Ki)

Resonus
RES-10346(1CD)
NX-B08
イノセンス -合唱曲集〜ビンゲン、ラヴェルからモリッシー、モンクまで
1. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):O Nobilissima Viriditas(抜粋)
2. ピエール・ヴィレット(1926-1988):Hymne a la Vierge, Op.24
3. ジャン・ムートン(1459頃-1522):Nesciens Mater
4. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:O Nobilissima Viriditas (抜粋)
5. シヴァニ・ラッタン(1998-):Patake!
6. マイケル・ヘッド (1900-1976):The Singer
7-9. ラヴェル:3つの歌
10. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:O Nobilissima Viriditas (抜粋)
11. アンナ・ロクワフスカ=ムシャウチク(1987-):Bibi, Synku, Bi
12. パーセル:Hush, no more(妖精の女王 Z.629より)
13. スコットランド伝承の子守歌:Hush-a-ba birdie
14. ジョン・レノン(1940-1980)&ポール・マッカートニー(1942-):「I’m only sleeping」(リボルバー1966より)によるインプロヴィゼーション
15. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:O Nobilissima Viriditas(抜粋)
16. ハワード・スケンプトン(1947-):He wishes for the cloths of heaven
17. ギリシャ民謡:Yialo Yialo
18. モリッシー(1959-)&ジョニー・マー(1963-)/イモージェン・ヒープ(1977-):There is a light that never goes out / Hide and Seek(サラ・ラット編)
19. パレストリーナ(1525頃-1594):I Vaghi Fiori
20. アノーニ(1971-):「Why did you separate me from the earth」によるインプロヴィゼーション
21. メレディス・モンク(1942-):Panda Chant II
22. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:O Nobilissima Viriditas (抜粋)
エコー・ヴォーカル・アンサンブル
サラ・ラットー(指)

録音:2023年10月10-12日
英国の合唱団ザ・シックスティーンが主催する若手アーティスト育成プログラム「「Genesis Sixteen」から生まれた「エコー・ヴォーカル・アンサンブル」。2017 年のデビュー以来、クイーン・エリザベス・ホールでの公演、ライデール・フェスティバルのレジデント・アンサンブル、BBCラジオ3へのライヴ出演を果たしてきまし た。このデビュー・アルバムでは「イノセンス=純真」のタイトルのもと、900年にわたる音楽の歴史を網羅。聖と俗、クラシックとポピュラーといった多様な音楽を 通じて、信仰や伝統、子供時代、自然界との関わりなどを歌っています。

Forgotten Records
fr-2287(1CDR)
ヘンデル:聖チェチーリアの祝日のための頌歌 HWV.76 テレサ・シュティッヒ=ランダル(S)
アレクサンダー・ヤング(T)
ロンドン・チェンバー・シンガース&オーケストラ
アンソニー・ベルナルド(指)

録音:1958年10月11日(1956年?)
※音源:Le Club Francais du Disque CFD180
Forgotten Records
fr-2084(1CDR)
グルック:「アルチェステ」序曲
ケルビーニ:レクイエム ハ短調
ベルナルト・ハイティンク(指)
オランダ放送PO
オランダ放送cho

録音:録音:1956年7月10日ライヴ

Danacord
DACOCD-953(1CD)
スヴェン・S・シュルス:こだま〜アカペラ合唱のための作品全集 第3集
スヴェン・S・シュルス(1913-1998):村の春(ハーラル・H・ロンの詩による)
トゥーヤ・ラーセンの詩による4つの合唱曲〔緑の春、夏の朝、秋の嵐、春分に〕/五月の夜のいたずら(シモン・シュルスの詩)/5つのマドリガル〔北極光(スヴェン・S・シュルスの詩)、わたしはイヴ(スヴェン・S・シュルスの詩)、幸せ(グレーデ・ヘルトベアの詩)、バラに降る雨(スヴェン・S・シュルスの詩)、美しい太陽(スヴェン・S・シュルスの詩)〕/雄鶏がまた朝を告げる(N・F・S・グロントヴィの詩)/2つの夏の歌〔サマーハウスの嵐(ハーラル・ヘアデールの詩)、雷雨(トゥーヤ・ラーセンの詩)〕/新年(アイヴィン・ファルク=ラネの詩)/週末(ウルフ・ホフマンの詩)
オーフス大学cho、
ヨーナス・ラスムセン(指)
オーフス大学合唱団とヨーナス・ラスムセンが、スヴェン・シモン・シュルスのアカペラ合唱作品を5枚のディスクに録音するプロジェクトの第3集。シュルスは20世紀デンマークのもっとも卓越した作曲家のひとりだっただけでなく、30年にわたりデンマーク放送室内合唱団を率いるなど、指揮者としてもデンマークの合唱音楽に大きく貢献しました。教会を囲む白樺が花を咲かせ、夕暮れ時に雨が降り、あたりが青く染まる……ハーラル・H・ロン(1902-1982)の詩による「村の春」。トゥーヤ・ラーセン(1875-1928)の四季を詠う詩に作曲された「4つの合唱曲」、シュルス自身とグレーデ・ヘルトベア(1911-1996)の詩による「5つのマドリガル」。カッコーが鳴き、娘たちがため息をつくと、ナイチンゲールの歌とともに、いたずら好きのパックがやってくる「五月の夜のいたずら」。新しい一日の訪れに感謝するN・F・S・グロントヴィ(1783-1872)の詩をテキストにした「雄鶏がまた朝を告げる」。嵐が彩る「2つの夏の歌」、「新年」と「週末」。デンマークの人たちの日常を映す16曲が歌われます。 オーフス大学合唱団は1985年に創設され、現在はヨーナス・ラスムセンが指揮者を務めています。20人から35人のメンバーで構成され、オーフス大学とオーフス王立音楽アカデミー(ユラン音楽院)の音楽的環境の下、アマチュア合唱団として活動を続けています。ヨーナス・ラスムセン(b.1992)は王立ストックホルム音楽大学でフレードリク・マルムベリとマッツ・ニルソンの下で学び、学士号を得て卒業。スティーヴン・レイトンとティム・ブラウンに学んだケンブリッジ大学で優等修士号を取得、オーフス王立音楽アカデミーでカーステン・サイアー=ハンセンとセーアン・K・ハンセンに学び、ソリスト・クラスを修了しました。

Goodies
78CDR-3960(1CDR)
ベートーヴェン:連作歌曲「遙かなる恋人に寄す」作品98 ハインリッヒ・シュルスヌス(Br)
セバスチャン・ペシュコ(P)

Deutsche Grammophon67544/5(Ger.)
1939年7月19日ベルリン録音
ハインリッヒ・シュルスヌス(1888-1952)はドイツのブラウバッハ生まれ。1915 年にハンブルクで初舞台を踏み、1917年から1950年までベルリン国立歌劇場で 歌った。その間シカゴ・オペラ、バイロイト音楽祭、パリ・オペラ座にも出演し た。シュルスヌスは優れたレガートと気品ある歌唱で知られ、オペラではドイツ 人歌手でありながらヴェルディの諸役でも名を馳せた。ドイツリートの歌唱様式 の典型を、テノールのレオ・スレザークと共に形作っていた歌い手でもあった。(グッディーズ)

Urania Records
LDV-14121(1CD)
ムソルグスキー:死の歌と踊り
優しい星よ、お前はどこに?/祈り/ゴパーク/ヘブライの歌/牡山羊(世俗のお話)/みなしご/歌曲集 「子供部屋」/忘れられし者/幻/歌曲集 「死の歌と踊り」
シルヴィア・ペーペ(S)、
フランチェスコ・パスクアロット(P)
ロシアの古い民謡の旋律、人間の生活の特徴(喜び、愛、病気、貧困、死、宗教)、作曲のこだわりとしての高い美的・音楽的リアリズム。これらの要素がムソルグスキーの歌曲に含まれており、リストやドビュッシーによってすでに高く評価されています。
ヴェルディ音楽院でピアノ、オルガン、チェンバロ、作曲を学び、声楽室内楽を優秀な成績で卒業。これまでにロンドン国際音楽コンクール第3位、ウィーン国際音楽コンクール第1位など、多くのコンクールで輝かしい実績を残しているイタリア出身のソプラノ歌手、シルヴィア・ペーペ。他の現代アーティストと協力し、視覚的、詩的、サウンドパフォーマンスの創作に取り組んできたペーペが、ムソルグスキーの様々な世界を描いていきます。
Urania Records
WS-121420(2CD)
カラヤン/ベートーヴェン&モーツァルト:ミサ曲集


(1)ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123

(2)モーツァルト:レクイエム ニ長調 KV.626
(1)ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)フィルハーモニアO、エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)、クリスタ・ルートヴィヒ(A)、ニコライ・ゲッダ(T)、ニコラ・ザッカリア(Bs)、ウィーン楽友協会cho
録音:1958年9月12日-16日(ロンドン)
(2)ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)BPO、ヴィルマ・リップ(S)、ヒルデ・レッセル=マイダン(A)、アントン・デルモータ(T)、ヴァルター・ベリー(Bs)、ウィーン楽友協会cho
録音:1961年10月5日-12日(ベルリン)
ベートーヴェンのミサ・ソレムニスとモーツァルトのレクイエムのカラヤンによる様々な録音(それぞれ4回以上)の中で、1958年と1961年の録音は、おそらくこのレパートリーにおける彼の最も重要な解釈として批評家の間でも際立っています。
このミサ曲は、ベートーヴェンの宗教的傑作の最も素晴らしい解釈のひとつであり、当時のコロムビアの技術者たちによる並外れた音質によるものです。モーツァルトのレクイエムは、カラヤンによるこの作品の最初の録音で、DGカタログに掲載されてはいますが、久しぶりの復刻となります。

ALTO
ALC-2032(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 ケンブリッジ・キングズ・カレッジcho、ブランデンブルク・コンソート、スティーヴン・クレオベリー(指)、リン・ドーソン(S)、ヒラリー・サマーズ(A)、ジョン・マーク・エインズリー(T)、アラステア・マイルズ(Bs)

録音(ライヴ):1994年、ピーテルス教会(ライデン、オランダ)
イギリス最高峰の歌声を誇るケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団と、1982年から亡くなる2019年まで音楽監督を務めた名指揮者スティーヴン・クレオベリー、そして豪華ソリスト陣によって1994年にオランダの聖ピータース教会で演奏されたヘンデルの「メサイア」のライヴ録音が復刻。

VOX
VOXNX-3045CD(1CD)
プロコフィエフ:『イワン雷帝』 Op.11 (アブラム・スタセヴィチによるオラトリオ版) アーノルド・ヴォケタイティス(ナレーター)
クロディーヌ・カールソン(Ms)
サミュエル・ティンバーレイク(Bs)
セントルイスSO&cho
レナード・スラットキン(指)

録音:1979年3月 ミズーリ州セントルイス、パウエル・ホール
映画のための音楽から生まれたプロコフィエフ作品を集めたアルバム、エリート・レコーディングズの制作、24bit/192kHzリマスターによるVOX AUDIOPHILE EDITIONの1枚。1981年に『アレクサンドル・ネフスキー』&『キージェ中尉』(VOXNX3033CDとして復刻済)と合わせてLP3枚 組でリリースされていたものです。スラットキンはプロコフィエフの演奏でも高い評価を得ていますが録音は少なく、これは貴重な1枚。ロシアものとして は明るめの合唱をはじめ、華麗でシンフォニックなサウンドを見事に収めた録音も聴きごたえがあります。Vox-BoxでCD化された際はナレーションを カットしていましたが、今回はオリジナルのマスターにさかのぼり、LP初出時と同じくナレーション付きでの復刻となります。 アメリカではオーディオ・ファイルの間で有名な優秀録音で、2003年にはこだわりの復刻レーベル Mobile Fidelity Sound Lab. がライセンスを受 けてSACD化していたほど。今回は通常CDながら、名エンジニアのマイク・クレメンツによる24bit/192kHzリマスターによる復刻が注目されます。 ブックレットには初出LPの解説書から該当作品の解説とジャケット写真が転載されています。

Gramola
GRAM-99327(1CD)
バスとオルガンによる宗教曲集
フランツ・シュミット(1874-1939):オラトリオ『7つの封印の書』より我はアルファなり、オメガなり- 冒頭部分
ハイドン:オラトリオ『天地創造』〜天はあふれる光で輝き
バッハ:カンタータ第82番『我は満ちたれり』 - Ich habe genug われは満ちたれり
 カンタータ第82番『我は満ちたれり』- 喜ばしき 死よ 来たれ
ミサ曲 ロ短調 BWV232-主のみ聖なり
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
ブルックナー:幼な児キリストよ WAB145
 最後の夜に WAB17
 ミサ曲 ハ長調 「ヴィントハーク・ミサ」 WAB 25
 アヴェ・マリア WAB7
ブラームス:4つの厳粛な歌 Op. 121
フランツ・シュミット:オラトリオ『7つの封印の書』より - 我はアルファなり、オメガなり -終結部分
 4つの小前奏曲とフーガ ? 前奏曲 ニ長調
ギュンター・グロイスベック(Bs)
マティアス・ギーゼン(Org)
クレメンス・ホラック(Ob)
マヌエル・フーバー(Hrn)
ヴォルフガング・ヴラダー(Hrn)

録音:2024年4月16-19日聖フローリアン修道院教会、ザンクトフローリアン(オーストリア)
バスとオルガンで奏でる宗教作品を集めたアルバム。 オーストリアのバス歌手ギュンター・グロイスベックと、聖フローリアンのブルックナー・オルガンを演奏するマティアス・ギーゼンが、バッハからハイドン、モーツァ ルト、そしてブルックナーやブラームスの宗教的な作品を演奏。アルバムはフランツ・シュミットのオラトリオ『七つの封印の書』の冒頭ではじまり、終結部で幕を 閉じます。3世紀にわたる数々の音楽が聖フローリアン大聖堂の内部で生き生きと響きわたり、歌とオルガンは決して対立することなく、互いに補完しあい素 晴らしい音響効果を生み出しています。ウィーン・フィルのメンバーのオーボエとホルンの演奏もアルバムに華を添えます。

Da Vinci Classics
C-00946(1CD)
フォンタネージ:エロティック・ソング・サイクル 〜ソプラノとピアノのための作品集
ダヴィド・フォンタネージ:エロスとプシュケの4つの歌
ランスロットとグィネヴィアの4つの歌
トリスタンとイゾルデの4つの歌
官能的な4つの歌
感傷的な4つの歌
フェデリカ・ヴィンチ(S)
アンドレア・アルベルティン(P)

録音:2024年1月8日&9日(イタリア)
不死への憧れとしての愛、犠牲としての愛、超越としての愛、完璧を目指す原動力としての愛、あるいは破壊の源としての愛。普遍的で時代を超越したこれらのテーマは、時空を超え、あらゆる芸術的営みにおいて常に表現されてきました。本アルバムは、パドヴァ大学で中世哲学の歴史を学んだ経歴を持つイタリアの作曲家、ダヴィド・フォンタネージが自らの詩集から愛を描いた歌曲集です。
柔軟な歌声と天性の演技力で、現代音楽から声楽室内楽、伝統的なオペラのレパートリーまで幅広くこなす、イタリア出身のソプラノ、フェデリカ・ヴィンチが歌う「愛」にご注目ください。

Ars Produktion
ARS-38658(1CD)
女性作曲家による歌曲集
レベッカ・クラーク:天上のクロース
 シャイ・ワン/柳の庭のほとりで/夢
 子どもの喜び/ジューン・トワイライト
リリ・ブーランジェ:3つのピアノ小品 より 第1曲「古い庭から」
エセル・スマイス(1858-1944):海の3つのムード
リリ・ブーランジェ:3つのピアノ小品 より 第2曲「明るい庭から」
フランチェスカ・ガザ(b.1995):hange ich, zwischen zeiten
デュオ・ブリックヴェクセル〔マリア・ラッシンガー(S)、オリヴィア・ツァウク(P)〕

録音:2022年11月21日-22日(バーゼル、スイス)
歌手および指導者、教育者としてバーゼルの声楽界における重要人物の一人であるマリア・ラッシンガーと、同じくバーゼルを拠点に活動するピアニストであるオリヴィア・ツァウクの女性デュオが、女性作曲家の歌曲集を通してこれまで十分な注目を集めてこなかった作品の価値を再考します。最後に収録されたフランチェスカ・ガザも2人と同じくバーゼルを拠点に活動する1995年生まれの気鋭の音楽家です。
AudioGuy Records
AGCD-0177(1CD)
マーラー:子供の不思議な角笛とリュッケルトの詩
歌曲集「若き日の歌」より 〔外へ!外へ!、たくましい想像力、夏への交代、シュトラスブルクの砦で、うぬぼれ、別離と忌避、もう会えまい!〕
歌曲集「15の歌、少年の魔法の角笛によるフモレスケとバラード」より 〔この世の暮らし、ラインの伝説、美しきトランペットが鳴り響くところ、原光、死んだ鼓手〕
歌曲集「リュッケルトの詩」より 〔私はほのかな香りをかいだ、美しさゆえに愛するなら、私の歌の中まで覗きこまないで、私はこの世に忘れられて、真夜中に〕
ロッキー・チョン(Br)、
マルクス・ハドゥッラ(P/ベーゼンドルファー225)

録音:2024年2月15日-20日オーディオガイ・スタジオ(ソウル、韓国)
解説書日本語翻訳(日本語訳:西岡葉月)
韓国を代表するレコーディング・カンパニーである「AudioGuy Records(オーディオガイ・レコーズ)」の2024年新録音第2弾は、リートの世界的権威である白井光子とハルトムート・ヘルに学んだバリトン、ロッキー・チョンが歌うマーラー歌曲集!
韓国の漢陽大学で学んだ後、ドイツに渡ったロッキー・チョンは、ドイツの名門カールスルーエ音楽大学でローラント・ヘルマン、白井光子とハルトムート・ヘルに師事しリート歌手としての才能を開花。難関で知られるARDミュンヘン国際音楽コンクールで入賞を果たし、ドイツのツヴィッカウで開催されたシューマン国際コンクール、 シュトゥットガルトで開催されたフーゴ・ヴォルフ国際コンクールにて相次いで第1位を受賞するなど、韓国を代表するリート歌手としての名声を確立しました。リートはもちろんのこと古楽唱法にも長けており、リリング、コープマン、ヘンゲルブロック、鈴木雅明をはじめとする古楽界の巨匠たちと共演を重ねています。
フーゴ・ヴォルフ国際コンクールでリート・デュオ賞を受賞した後、デュオとして活躍を続けてきたドイツのピアニスト、マルクス・ハドゥッラとの「マーラー歌曲集」には、マーラー自身が最も愛したと伝わる「少年の魔法の角笛」と「リュッケルトによる詩」を題材として作曲された17曲の歌曲が収められており、マーラー専門の音楽学者レナーテ・シュタルク=フォイトがトーマス・ハンプソンの協力を得ながら編纂した歌曲集「15の歌、少年の魔法の角笛によるフモレスケとバラード」から「美しきトランペットが鳴り響くところ」と「原光」を含む5曲が選ばれました。
リートを通して超人的な大作曲家であるマーラーの極めて人間的な内面の世界に触れてみたかったと語ったロッキー・チョン。その傑作の数々を通じて感じ取ったという慣れ親しんだ愛と痛み、希望と絶望、期待と恐怖などの感情が巧みに表現されています。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0078(1CD)
旅の歌
ヴォーン・ウィリアムズ:旅の歌
シューベルト(リスト編):さすらい S.565-1
シューベルト:夕映えに D799、さすらい人が月に寄せて D870
シューベルト(リスト編):いずこへ S.565-5
ブロッホ:秋の詩
マーラー:さすらう若者の歌
アレクサンドル・ブシャ(Br)
マリヤ・ボコル(P)

録音:2023年3月16-18日/スイス
スイスのバリトン歌手アレクサンドル・ブシャによる「旅」をテーマにした歌曲集。確固たる目的地を目指すのではなく、さすらう足取りで、さまざまな作品や時代、 遠く離れた場所、そして自分自身の内面への終わりなき旅を歌いつむいでいきます。 (Ki)

Hanssler
HC-23010(1CD)
ヨハネとエステル〜フレーリヒ:歌曲集
クリスマス/クリスマス・イヴの祈り
協会/時計草/プーリーム
窓の外は/ラウバーヒュッテ
真珠の花輪/マリア
イアン・ボストリッジ(T)、
ジュリウス・ドレイク(P)

録音:2024年4月/オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー(ロンドン)
知的なアプローチ、多彩な美声、そして繊細な語り口で21世紀を担うリート歌手イアン・ボストリッジが独ヘンスラー・レーベル初登場!収録作品はスイスの初期 ロマン派作曲家フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ(1803-1836)の歌曲です。
10代の頃から作曲家としての才能を発揮していたフレーリヒ。1822年にバーゼルで法律を学ぶも、その後は音楽の道に進み、ベルリンでカール・フリードリヒ・ ツェルター(1758-1832)、ベルンハルト・クライン(1793-1832)、ルートヴィヒ・ベルガー(1777-1839)に作曲を師事。その間若きフェリックス・メン デルスゾーンとも知り合っています。20代で数多くの歌曲、合唱曲、弦楽四重奏曲、交響曲などを作曲。同時期、多くの歌曲集がドイツで出版されています。それ でもベルリンで生計を立てることはできず、1830年にスイスに戻りました。その後は音楽学校で教師として働く傍ら、合唱団とアマチュア・オーケストラを指揮者 として活躍。しかし経済的な不安に加え、結婚生活の破綻や自国での評価の低さに自暴自棄になり、1836年10月、アーレ川で入水自殺しております。
ヴィルヘルム・ミュラー(1794-1827)の詩集『ヨハネとエステル』の作品からフレーリヒが作曲したのが当歌曲集。当時公認されていなかったキリスト教信 者とユダヤ教信者との宗派を超えた恋愛についても歌われています。ボストリッジが名ピアニスト、ジュリウス・ドレイクと満を持して録音しました。 (Ki)

GENUIN
GEN-24892(1CD)
人生と愛の歌曲集
ウド・ベッカー(b.1956):Die Welt ist ein offenes Meer
テオ・マッケベン(1897-1953):So oder so ist das Leben
フレデリック・ホランダー(1896-1976):Wenn ich mir was wunschen durfte
ベッカー:Die Welt ist ein offenes Meer
クルト・ヴァイル:Was die Herren Matrosen sagen、ユーカリ
ゲオルク・クライスラー(1922-2011):Waldemar(Barbara)
ヴァイル:バルバラ・ソング
ウィリー・エンゲル=ベルガー(1890-1946):In der Bar zum Krokodil
チャーリー・ニーセン(1923-1990):Ich bin zu mude, um schlafen zu gehen
マッケベン:Wir woll’n doch nicht so tun
ヴァイル:海賊ジェニー
ベッカー:Die Welt ist ein offenes Meer
トーマス・ピゴール(b.1956)&ベネディクト・アイヒホルン(b.1962)&ハインリヒ・フォッケ(b.1967):Hauptbahnhof
マルグリット・モノ(1903-1961):愛の讃歌
アイヒホルン:Was willst du denn in Wien?
マッケベン:Bei dir war es immer so schon
ハンス・ハンマーシュミット(b.1930):17 Millimeter fehlten mir zum Gluck、Jene irritierte Auster
ローラ・ゲルブ〔アニカ・ポーリック(S)
ミシェル・ベルナルト(P)〕

録音:2023年6月10日
アニカ・ポーリックとミシェル・ベルナルトのデュオ、ローラ・ゲルブ(lola.gelb)の歌曲集。アニカ・ポーリックは主にオペラとオペレッタの分野で活躍する歌手です。彼女はその音楽性の高さで、楽曲の細かなニュアンスを伝えることに長けています。ライプツィヒ歌劇場(ライプツィヒ・ゲヴァントハウスOと共演)、ハレ歌劇場、コットブス州立劇場、オスナブリュック劇場、ライプツィヒ・ミュージカル・コメディ、エストニア現代音楽祭、ベルリン・クラシック・オープン・エアなどの重要な公演に出演し、声楽のコーチとして、ワークショップなども行っています。

Footprint Records
FR-114(1CD)
変容
ビクトリア:天の元后、歓び給え(復活節の交唱)
スヴェン=エーリク・ベック(1919-1994):主の変容(『マタイによる福音書』17章1-7節)
ウィル・トッド(b.1970):わたしは変わった(ウィル・トッドの詩)
スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム(1942-2019)/ヘンリー・パーセル(c.1659-1695):主よ、わたしの祈りを聞いてください(『詩篇102篇』)
ヤコブ・ミュールラード(1991-):夢(ランググストン・ヒューズの詩)
セシリア・マクドゥオル(1951-):おお昇る日よ(待降節の交唱)
リンダ・アレクサンデション(1984-):四月と沈黙(トゥーマス・トランストローメルの詩)
ガブリエラ・グッリン(b.1961):沈黙する部屋(ペール・ラーゲルクヴィストの詩)
ヨースタ・ニューストレム(1890-1966):3つの海の幻想(1956)〔海の手(エルメル・ディクトニウスの詩)/海辺で(エッバ・リンドクヴィストの詩)/海(ヴィルヘルム・エーケルンドの詩)
ルンド・ヴォーカルアンサンブル
マッティン・アルポーケル(指)

録音:2022年9月23日-25日&10月7日-9日、エースレーヴ教会(エースレーヴ、スウェーデン)
ルンド・ヴォーカルアンサンブルは1990年にホーカン・オールソン・ライシングによって創設された混声合唱団。1995年にインゲマル・モンソンが芸術監督に就き、30人前後のメンバーで活動するグループを清澄で透明、均質な響きの合唱団に作り上げました。2020年から、王立ストックホルム音楽大学で合唱指揮を学び、トレッレボリの聖ニコライ教会のオルガニストを務めるマッティン・アルポーケル(b.1990)がモンソンの後任として合唱団を指揮しています。
今作のタイトル『変容』は、スヴェン=エーリク・ベックの「主の変容」からとられました。イエスの変容を語る『マタイによる福音書』の一節をテキストに十二音技法で書かれた、ウプサラ大学合唱団とアメリカ出身のリチャード・テンシングのための作品です。ウィル・トッドがクリスマスキャロルとして歌詞を書き作曲した「わたしは変わった」。パーセルの8声のモテットから始まるスヴェン=ダーヴィド・サンドストレムの「主よ、わたしの祈りを聞いてください」は、「われらの時代」の共感を呼ぶ曲として各国の合唱団によって歌われています。ルンド・ヴォーカルアンサンブルがヤコブ・ミュールラードに委嘱、2017年に初演した「夢」。地平線に昇る太陽が闇を光に変えるセシリア・マクドゥオルの「おお昇る日よ」。「3つの海の幻想」のヨースタ・ニューストレムは、「海の交響曲」や「魂と風景」といった作品を作りました。海を「人の魂の戦い」と「慰めと安息」を映す存在ととらえ、「海の作曲家」とも呼ばれます。合唱曲は少ないものの、「3つの海の幻想」は彼の代表作のひとつとみなされる作品です。
Footprint Records
FR-134(1CD)
歌の芳しさ
ヤン・マグネ・フォルデ
(b.1962):結婚行進曲
トマス・モーリー(1557-c.1602):時は花祭りの五月
グスタフ王子(1827-1852)(ダーヴィド・ヴィーカンデル(1884-1955)編):春の歌「朝さえずる鳥のように楽しく」
オスカル・リンドベリ(1887-1955):聖霊降臨節
パーセル(c.1659-1695):この心地いい木立の中で楽しく
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927):スルタンの宮殿の庭で
エルヴダーレン民謡(ヒューゴ・アルヴェーン,アンネ・ユーハンソン編):リム,リム,リーマ
スウェーデン伝承曲(ヒューゴ・アルヴェーン(1872-1960)編):ふたりだけの牧場で
クヌート・ホーカンソン(1887-1929):春の調べ
ニルス・リンドベリ(1933-2022):きみを夏の一日にくらべたらどうだろう
アメリカ民謡(ジェームズ・アーブ(1926-2014)編):シェナンドー
エリーサベト・ヘルムードソン(1927-2017)(グンナル・エーリゥソン(b.1936)編):夏のくちづけで目を覚ませ
リレ・ブルール・セーデルルンド(1912-1957)(アンデシュ・オールヴァル(1932-2012)編):道に迷って
ヒレヴィ・ダール:夜よ来い
ダーヴィド・ヴィーカンデル(1884-1955):スズランの王、かぐわしい香りを,白いライラックよ
ヴォーン・ウィリアムズ:丘を越え、谷を越え
スウェーデン伝承曲(ヒューゴ・アルヴェーン(1872-1960) 編):娘は踊りの輪に入る
フィニアス・ベアード・オコネル(b.1997)(ポントゥス・ベットリング(b.1994)編):オーシャン・アイズ
エーヴェルト・トーブ(1890-1976)(アンデシュ・エーデンロート(b.1963)編):海があれほどキラキラ光ったことはない
ステファン・アンデション(b.1967)(トミー・ヨンソン編):天使の歌
ヨーテボリ・ユースcho
アンネ・ユーハンソン(指)

録音:2023年2月18日-19日、アンネダール教会(ヨーテボリ、スウェーデン)
ヨーテボリ・ユース合唱団は、15歳から29歳の少年少女と青年をメンバーに、ヨーテボリ大学音楽演劇アカデミーのアンネ・ユーハンソンによって2005年に創設。アイルランド、デンマークのオーフス、プラハ、フィラデルフィアとニューヨーク、東京と身延と、世界各地でコンサートとツアーを行ってきました。スウェーデンのキャロルを歌った『クリスマスの願い』(FRCD102)に続く今回のアルバムでは、アルヴェーンが民謡を編曲した「リム,リム,リーマ」と「ふたりだけの牧場で」など、スウェーデンの人たちに親しまれている曲を中心にした、彼らの愛唱曲を歌っています。

299 MUSIC
NIKU-9065(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

オスカル・メリカント歌曲集
ねんねん坊やop.2, nro1(1887)
思い出すときop.11, nro2(1891)
行商人の歌 op.14, nro10(1900)
万軍の主ゼバオトがやってくるとき op.17(1899)
金のかけらop.20, nro1(1891)
なぜに私は歌う op.20, nro2(1894?)
陽が輝くとき op.24, nro1(1897)
嵐の鳥(フルマカモメ) op.30, nro4(1901)
柔らかく響け、我が悲しみの調べ op.36, nro 3(1899)
祈り(アヴェ・マリア) op.40, nro2(1900)
火が消え入るようにop.47, nro2(1902)
海にて op.47, nro4(1891)
墓地の小鳥へ op.52, nro2(1905)
林檎の花 op.53, nro1(1905)
宵の口 op.69, nro2(1908)
私は生きている! op.71, nro1(1908)
歌曲集「墓場から」 op.74(1911)
Iおやすみ op.75, nro1(1911)
ラドガ湖 op.83, nro1(1913)
人生に! op.93, nro4(1916)
夕べの鐘 op.106, nro1(1919)
鈴木啓之(Br)
玉田裕人(P)

録音:2023年11月28-30日八ヶ岳やまびこホール
鈴木啓之(Br)と玉田裕人(P)による、日本人初のオスカル・メリカント歌曲集。フィンランドの名バリトン、ヨルマ・ヒュ ンニネンから「わが息子」と評された鈴木の的確な解釈に基づく歌唱と、玉田の繊細で躍動感あふれるタッチが、楽曲の背 景にある情景を丹念に描き出し、それぞれの楽曲の奥深さを一層際立たせる。

Forgotten Records
fr-1849(1CDR)
パリ万国博覧会「光の祭典」に因んで
フロラン・シュミット(1870-1958):ソプラノ、混声八部合唱と管弦楽の為の「光の祭典」 Op.88*
オネゲル:カンタータ「千夜一夜物語」#
マリー=ルイーズ・ドニオー=ブラン(S)*
イリーナ・ケドロフ(A)*
ウジェーヌ・ビゴ(指)ラムルーO&cho*
ジェルメーヌ・セルネ(S)#
エドゥアール・クリフ(T)#
ギュスターヴ・クロエ(指)O#

録音:1937年3月17日-18日*、1937年4月5日#、(放送用録音)
Forgotten Records
fr-1952(1CDR)
フロラン・シュミット(1870-1958):詩篇第47番 Op.38*
「光の祭典」 Op.88# 
ジュヌヴィエーヴ・モワザン(S)*
フリッツ・ミュンシュ(指)
ストラスブール市立O、
サン=ギヨームcho*
アリエット・メルヴァ(S)#
ジャン・フルネ(指)ヴィシー歌劇場O&cho#

録音:1954年6月15日祝祭劇場 *、1955年9月4日、ヴィシー音楽祭#、(全てライヴ)

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-137(1CD)
モーツァルト:オラトリオ(宗教的ジングシュピール)『第一戒律の責務』 K.35 神の正義、現世の霊…グヴェンドリーヌ・ブロンデール(S)
慈悲の寓意…アデル・シャルヴェ(Ms)
キリスト教徒の霊…アルタヴァスト・サルキシャン(T)
キリスト教徒…ジョルダン・ムアイシア(T)
アンサンブル・イル・カラヴァッジョ(古楽器使用)
通奏低音…パトリック・ランゴ(Vc)、ギヨーム・アルデンヴァング(Cemb)
カミーユ・ドラフォルジュ(指)

録音:2023年6月19-20日 ヴェルサイユ宮殿「十字軍の間」
モーツァルト11才の年、オペラの本場イタリアに向かう前に故郷ザルツブルクで1767年に仕上げた『第一戒律の責務』は、後に偉大な歌劇 作曲家として歴史に名を残すことになるこの天才少年が、生涯で初めて完成させ披露した音楽劇。後に彼を解雇した大司教コロレドの前 任者であるザルツブルク大司教ジギスムント3世の依頼により、同じザルツブルク宮廷に仕えるミヒャエル・ハイドンおよびアントン・カイェタン・ アードルガッサーと手がけた合作ですが、他2者が手がけた第2・3部の楽譜は消失、モーツァルトによる第1部だけが残るオラトリオです。台本 はドイツ語ですが(宗教的ジングシュピールとも呼ばれるのはそのため)、すでに当時最新のイタリア音楽語法が見事に使いこなされており、初 演時の好評で褒賞が与えられたのも頷けます。意外に録音が出ない重要作の一つで、今回は実に10年以上ぶりの新全曲録音。女性作 曲家の復権にも尽力しフランスを中心に着実に成果を上げてきた指揮者カミーユ・ドラフォルジュの指揮のもと、躍進中ののジョルダン・ムアイ シアはじめ欧州歌劇界最前線の名歌手たちが鮮やかな歌唱を聴かせる中、熱気充分でありながら抜群の結束力をみせる古楽器オーケス トラが鮮やかな演奏でこれに応え、少年作曲家の才能の迸りをよく伝えてくれます。モーツァルト作品に没頭した自身の少女時代を振り返り ながらのドラフォルジュの解説を含む、Chateau de Versailles Spectaclesならではの充実したライナーノート(仏、英、独語)にも注目で す。

NAXOS/映像
NAX-2.110755(DVD)

NBD-0167V(Bluray)
ヘンデル:ブロッケス受難曲 福音史家…ロバート・セリアー(T)
シオンの娘 …ヴァネッサ・ヴァルトハルト(S)
信ずる魂…ユリア・ソコリク(Ms)
信ずる魂 / マリア ……ロメリア・リヒテンシュタイン(S)
イエス……ミヒャエル・ゼーエ(Bs)
聖ペトロ…ホルヘ・ナバーロ・コロラード(T)
聖ヨハネ…フランツィスカ・ファウスト(C.A)
聖ヤコブ…クリスティーナ・マタージ(C.A)
ユダ / 傭兵…レアンドロ・マルジオッテ(カウンターテナー
カヤパ / ピラト / 隊長 / 信者…キヒョン・パク(C.T) 他
ハレ歌劇場cho
ヘンデル音楽祭O(古楽器使用)
指揮:ミヒャエル・ホフシュテッター
演出:ウォルター・サトクリフ

収録:2023年4月26日、27日 ハレ歌劇場(ドイツ)
収録時間:143分
音声:ドイツ語
PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio5.1(Blu-ray)
字幕:日本語、ドイツ語、英語、フランス語、韓国語
画角:16:9
DVD……片面二層ディスク NTSC All Region
Blu-ray…片面二層ディスク1080i
High Definition All Region
18世紀初頭にハンブルクを拠点に政治家、外交官としても活躍した作家ベルトルト・ハインリヒ・ブロッケスが、キリストの受難の物語を聖書を中心 に、独自の登場人物(「シオンの娘」や「信ずる魂」など)を加えて台本を執筆。そのテキストに、ドイツ後期バロック時代の錚々たる作曲家、ヨアヒム・ カイザー、テレマン、ヨハン・マッテゾンらが競って作曲しました。ハレの学生時代からブロッケスの朋友だったヘンデルもそのひとり。し かし、バロック時代の典型的な受難曲のスタイルとは異なり、ヘンデルは後に彼の得意ジャンルとなるオラトリオとしてこの作品を創作しました。本映像 は、2023年、作曲家の生地ハレのヘンデル音楽祭にて、2021/22のシーズンからハレ歌劇場の芸術監督を務める演出家ウォルター・サトクリフが、 台本の物語をポップな現代劇として視覚化。バロックから近代のオペラまでをレパートリーとして活躍するミヒャエル・ホフシュテッターのダイナミズムに溢 れるタクトのもと、福音史家役のロバート・セリアー、シオンの娘役のヴァネッサ・ヴァルトハルトを初めとした歌手たちの入魂の歌唱と、群衆としてドラマ に参加する合唱によって、ヘンデルによるキリストの受難劇がヴィヴィッドに描かれています。

ALPHA
ALPHA-1086(1CD)
アデル・ユゴー:ヴィクトル・ユゴーの詩による歌曲集
アデル・ユゴー/リシャール・デュビュニョン(1968-)編曲:ヴィクトル・ユゴーの詩による歌曲集
1. Nuits de juin6月の夜
2. Chatiments 懲罰
3. Chants du crepuscule (I) たそがれの歌 (I)
4. Sans titre 無題 ヘ長調 - クラリネットとピアノのための
5. Flebile nescio quid 何故か分からぬ哀しさ
6. Regret 悔恨
7. Chanson de Jean Prouvaire ジャン・プルーヴェールの歌
8. Simple melodie (II)
   シンプルなメロディ (II) 変イ長調 - フルートとピアノのための
9. Ce que chantait Gavroche1ガヴローシュが歌っていたこと 1
10. Ce que chantait Gavroche2ガヴローシュが歌っていたこと 2
11. Ce que chantait Gavroche3ガヴローシュが歌っていたこと 3
12. Bourdon ブルドン(ドローン) ヘ短調 - クラリネットとピアノのための
13. Hymne des transportes 流刑囚の讃歌
14. Chant sans paroles 無言歌 イ長調 - チェロとピアノのための
15. Chants du crepuscule (II) たそがれの歌 (II)
16. L′Oiseau passe 鳥は過ぎゆく
17. Simple melodie (I)
   シンプルなメロディ (I) ハ長調 - クラリネットとピアノのための
18. Encore a toi まだあなたのもの
19. Priez pour les morts 祈れ 死者のために
カリーヌ・デエ(Ms)…1、6
サンドリーヌ・ピオー(S)…2、7
イサベル・ドリュエ(Ms)…3、19
アクセル・ファニョ(S)…5、15、18
アナイス・コンスタン(S)…9-11、16
ローラン・ナウリ(Br)…13
トマ・ソーレ(Fl)…8
アナイド・アプリアン(Cl)…4、12、17
ソフィー・ポール=マニャン(Vc)…14
ロリアンヌ・コルネイユ(P)…4、8、12、14、17
ディジョン歌劇場cho…13
ヴィクトル・ユゴーO
ジャン=フランソワ・ヴェルディエ(指)

録音:2023年4月 ブザンソン芸術文化センター オーディトリアム、2024年7月5日 イル・ド・フランス国立Oスタジオ、アルフォールヴィル
ヴィクトル・ユゴーの次女(5番目の末子)アデル・ユゴー。繊細で感受性豊かな彼女は幼いころから音楽への強い情熱を抱き、ピアノを習得 するとすぐに作曲を始めるなど、若くしてその才能を開花させました。しかしその後は精神の不安定に苦しみ総合失調症を発症、24歳の頃 出会ったイギリスの将校に恋をし、その後41歳になるまで彼を世界中追いかけて生きたという劇的な半生は、フランソワ・トリュフォーの映画 『アデルの恋の物語』の下地となりました。フランスに戻ってからは42歳から85歳で亡くなるまで、パリ郊外の精神病院で後半生を過ごしたと いわれます。そして近年、若い日の彼女の手による多くの手稿譜が発見されました。ヴィクトル・ユゴー博物館はこれをローザンヌ生まれの作 曲家リシャール・デュビュニョンに託します。デュビュニョンは、彼女の父ヴィクトル・ユゴーによる詩や『レ・ミゼラブル』のテキストに基づく、断片を 含むこれらの手稿を研究して再構築のうえ伴奏にオーケストレーションを施し、管弦楽伴奏による歌曲と、ピアノ伴奏の5つの器楽作品へと 仕上げました。作品は優しく繊細な美しさを感じさせるものが多く、『レ・ミゼラブル』に登場する浮浪児ガヴローシュの歌での快活さなど(そして ラストは哀しい運命の暗示)も聴きもので、いずれもアデルの豊かな才能を今に伝えてくれる秀作揃いです。フランス楽壇きっての名歌手たち とユゴーの名を冠したOが、活き活きとした演奏で作品の素晴らしさを引き立てます。

Hanssler
HC-23029(2CD)
BACH.VISION ファースト・カンタータ・イヤー Vol.5〜ライプツィヒ時代の教会カンタータ第5集【1723年11月2日のシュテルムタールの教会のオルガン献納式から1723年12月25日の待降節第1日まで】

カンタータ第194番(第2稿)『こよなく待ち焦がれた喜びの祝いよ』BWV194.2
カンタータ第60番『おお、永遠、汝、雷の言葉よ』BWV60
カンタータ第90番『おぞましい最期がおまえたちをひきさらう』BWV90
カンタータ第70番(第2稿)『目覚めよ、祈れ、祈れ、目覚めよ』BWV70.2
カンタータ第61番『いざ来ませ、異邦人の救い主』BWV61
カンタータ第63番『キリスト者よ、この日を刻み込め』BWV63
ゲヒンガー・カントライ、ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)
独唱:ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ BWV194.2)
カタリナ・ベルトゥッチ(ソプラノ BWV70.2,61,63)
マリエ・ヘンリエッテ・ラインホルト(アルト BWV60,90,70.2,63)
ベネディクト・クリスティアンソン(テノール BWV194.2)
パトリック・グラール(テノール BWV60,90,70.2)
ユリアン・ハバーマン(テノール BWV61,63)
トビアス・ベルント(バス 全曲)

録音:2023年11月18&19日/シュトゥットガルト、キリスト教会(BWV194.2)
2023年11月25〜27日/シュトゥットガルト、ガイスブルク教会(BWV60,90,70.2)
2023年12月17&18日/シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェンザール(BWV61,63)
ッハ、ライプツィヒ時代(1723〜1724年)のカンタータ演奏から300年後にあたる2023年より年代順に演奏する、シュトゥットガルト国際バッハアカデミー 主催の大企画!全23回のコンサート・シリーズはシュトゥットガルトとその近郊で演奏会を開催し、そのコンサートに連動し録音していくのが当シリーズです。 シリーズはすべて2枚組で、全10巻が予定されています。
当シリーズは、クリスティーネ・ブランケン、クリストフ・ヴォルフ、ペーター・ヴォルニー というバッハ研究の泰斗たちによって改定・編集され、2022年に出 版された『Bach-Werke-Verzeichnis(BWV3)/バッハ作品目録 第3版』 に基づく最新研究が活用されている点でも注目を集めています。
第5弾となる今作は、1723年11月2日(BWV194.2)から1723年12月25日の降誕節第1日(BWV63)にライプツィヒで演奏された作品を収録して います。
BWV194.2はケーテン時代の失われた世俗カンタータ(BWV194.1)を基とするカンタータで、1724年11月2日に行われた、ライプツィヒ近郊のシュテル ムタールの教会のオルガン献納式のための作品です。高名なジルバーマンの弟子ヒルデブラントが製作したこの新しいオルガンの鑑定と献納はバッハ自身が行い、 その献納式の音楽まで作曲しました。自身の旧作の世俗音楽のパロディと言える祝賀音楽ながら、その後、少なくとも1724年と1731年の聖三位一体の祝日に カンタータ再演されたことが分かっています。
BWV60は、三位一体節後第24日曜日のためのカンタータで、冒頭と終結部には当時の有名な2つのコラールが使用されています。特に半音階書法による独 創的な終結のコラール「もはや満ち足れり」はアルバン・ベルクがヴァイオリン協奏曲の終楽章の使用したことでも知られています。
BWV90は、三位一体節後第25日曜日のためのカンタータで、短い作品ながら、高度な技巧を要する二つのアリアが聴きものです。
BWV70.2は、三位一体節後第26日曜日のためのカンタータで、ヴァイマール時代の待降節第2日曜日のためのカンタータ(弦楽パート譜以外散逸)を基とし ています。駆り立てるようなトランペットが印象的な冒頭合唱と多様なアリアで構成されています。バッハの鋭い和声感覚が現れた作品です。
BWV61は、ヴァイマール時代の1714年に初演されたカンタータで、ライプツィヒでは、1723年11月28日の待降節の日曜日に再演されました。ルターに よる有名なコラール「いざ来ませ、異邦人の救い主」をフランス風序曲と組み合わせるという独創性の高い冒頭の合唱が聴きものです。
BWV63は、1714年12月25日に初演された待降節第1日のためのカンタータで、ライプツィヒでは、1723年12月25日に再演されました。4本のトランペッ トにティンパニ、3本のオーボエ、バスーンまでを要する大規模な器楽を伴うカンタータで、クリスマスの祝祭的雰囲気にぴったりな作品です。バッハはこの曲を好 んだようで、1729年のクリスマスにも再演していることが知られています。
毎回、驚かされるのはその演奏の質の高さ。ラーデマン率いるゲヒンガー・カントライは、独唱も合唱もオーケストラも一体となって音楽を作り上げ、ライプツィ ヒ時代に演奏されたバッハのカンタータのすばらしさを現代に伝えてくれています。また、コンサートマスターは、BWV194.2の1曲を除き、平崎真弓が務め、合 唱とともに「歌詞を奏でる」オーケストラを見事に牽引しています。
最新研究が反映された超高水準の演奏で世界が注目するラーデマン「BACH.VISION」。まさにバッハ演奏の最前線です! (Ki)

REFERENCE
FR-755(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「イェフタ」HWV70 ミュージック・オブ・ザ・バロックO&cho
ジェーン・グラヴァー(指)
デイヴィット・ポーティロ(テノール/イェフタ)
ローレン・スノーファー(ソプラノ/イフィス)
クララ・オソフスキー(メゾソプラノ/ストルジェ)
アリエ・ナスバウム・コーエン(カウンターテナー/ヘイマー)
ニール・デイヴィス(バス=バリトン/ゼブル)
ケイトリン・リー(ソプラノ/天使)

録音:2022年9月18日、ノース・ショア・センター、パフォーミングアーツ(ライヴ)
ヘンデル最後の大作オラトリオ「イェフタ」。1751年、ヘンデル失明前最後の大作で初期の傑作に匹敵する面白さと美しさに満ちています。イスラエルの指導者 イェフタは戦い勝利して凱旋したものの、最初に会う人間を生贄に捧げるという神への誓いを守るため愛娘を失う運命を描いています。 演奏は、1972年トーマス・ウィックマンによって設立されたアメリカ、シカゴを拠点とする17,18世紀の作品を主に演奏する室内オーケストラ、ミュージック・ オブ・ザ・バロックO。指揮は2022年から音楽監督を務めているジェーン・グラヴァー。2021年に大英帝国勲章デイム・コマンダー受章しているイギリ スの名指揮者。モーツァルトやヘンデル、モンテヴェルディ、ブリテンを得意とし、世界各国のオーケストラを指揮してきました。 (Ki)

Signum Classics
SIGCD-917(1CD)
あの素敵な街〜レイトン:ヴェリス・グラティア&ヴォーン・ウィリアムズ:オックスフォード悲歌
ケネス・レイトン(1929-1988):中世ラテン語の詩に基づくカンタータ 「ヴェリス・グラティア(春の恵み)」 Op.6
ヴォーン・ウィリアムズ:オックスフォード悲歌
オックスフォード・クイーンズ・カレッジcho、ブリテン・シンフォニア、オーウェン・リース(指)、ローワン・アトキンソン(ナレーター)、ニック・プリッチャード(T)、デイヴィッド・カスバート(Fl)、アラウ・グリーグ・エヴァンズ(S)

録音:2023年9月22日-24日、SJE Arts、セント・ジョン・ザ・エヴァンジェリスト教会(オックスフォード)
イギリス、スペイン、ポルトガルのルネサンス音楽のスペシャリストでもあり、イギリスの古楽コンソート「コントラプンクトゥス」の指揮も担う音楽学者、オーウェン・リースが音楽監督を務めて多彩な活動を広げている、オックスフォード大学の名門聖歌隊の1つクイーンズ・カレッジ合唱団。
ニュー・アルバム『あの素敵な街(That Sweet City)』は、創作活動の最盛期にあったイギリスの作曲家ケネス・レイトンの作品と、人生の終わりに近づいていたイギリス音楽界の大御所レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの作品を組み合わせたもので、この2つの作品は初演の状況とオックスフォードおよびクイーンズ・カレッジとの繋がりによって結びついています。
両作品は、それぞれ1951年と1952年にクイーンズで行われたカレッジ音楽協会のサマー・コンサートで初演されました。カンタータ「ヴェリス・グラティア(春の恵み)」はレイトンがまだカレッジの学部生だったときに作曲されたもので、もう1つの「オックスフォード悲歌」はヴォーン・ウィリアムズの長いキャリアの最後の時期に作曲されたもので、初演時には79歳でした。どちらも田園と牧歌を想起させる作品ですが、レイトンの作品は中世のカルミナ・ブラーナの快楽主義的な詩を通して春と夏の若い恋を讃えており、一方ヴォーン・ウィリアムズの作品はマシュー・アーノルドの詩を通して呼び起こされる牧歌的な過去への郷愁に満ちています。
Signum Classics
SIGCD-879(1CD)
ワルター・アーレン:雅歌/亡命詩人 アンナ・ハントリー(Ms)
グウィリム・ボウエン(T)
トーマス・モール(Br)
ケネス・ウッズ(指)
イギリスSO
BBCウェールズ女声cho

録音:2022年2月17日-20日、BBCホディノット・ホール(カーディフ、イギリス)
ワルター・アーレンはオーストリア出身のユダヤ人作曲家で、1939年にナチスの迫害から逃れアメリカに亡命。レオ・サワビーとロイ・ハリスに作曲を学んだ後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の大学院の作曲クラスに入学し、そこで他のオーストリアやドイツの亡命者たちと親交を深めました。その後、ロサンゼルス・タイムズ紙の音楽評論家として働く傍ら、ロヨラ・メリーマウント大学に音楽学部を設立し、ストラヴィンスキー、ミヨー、ヴィラ=ロボス、チャベスなどの作曲家と親交を深めました。評論家として活動している間は、作曲活動を休止していましたが、1980年代にジャーナリストを引退してから作曲活動を再開。主に声楽とピアノのための作品を残したアーレンの作品の多くは、オーストリアからの脱出、強制収容所での家族の死、家族の何人かの自殺など、ホロコースト中の体験に対する感情を表現しており、2008年に作品が初めて公に演奏されたことで、晩年になって作曲家として評価を得ています。
本アルバムでは、1953年に当初は112の楽器のために作曲され、後にアーレン監修の下、エスケンデル・ベクマンベトフによって38の楽器のために再構築された 「雅歌(The Song of Songs)」 と、チェスワフ・ミウォシュの5つの詩に基づき作曲され、指揮者のケネス・ウッズが加筆した 「亡命詩人(The Poet in Exile」 がカップリングされています。

Avie
AV-2721(1CD)
子守歌のキャロル〜クライスト・チャーチのクリスマス
1. ウィリアム・ウォルトン:Make we joy now in this fest
2. エリザベス・ポストン(1905-1987):Jesus Christ the Apple Tree
3. サイモン・プレストン(1938-2022):There is no rose
4. ジャイルズ・スウェイン (b.1946):マニフィカト
5. ピアース・コナー・ケネディ(b.1991):A Spotless Rose
6. ウォルトン:All this time
7. ジュディス・ウィアー(b.1954)(デイヴィッド・モウ編):
Drop down, ye heavens, from above
8. 伝承曲(デイヴィッド・モウ編):I Saw Three Ships
9. 伝承曲(デイヴィッド・モウ編):Away in a Manger
10. ジョージ・ベイカー(b.1951):Toccata-Gigue on the Sussex Carol*
11. デイヴィッド・モウ:Lullay, lullay, litel child
12. ピーター・ウォーロック:Benedicamus Domino
13. ピアース・コナー・ケネディ:little tree
14. ピアース・コナー・ケネディ:Epiphany
15. フランツ・クサヴァー・グルーバー(スティーヴン・ダーリントン編):Silent night! Holy night!
16. スティーヴン・グラール(b.1979):O nata lux
17. ジュディス・ウィアー:Illuminare, Jerusalem
18. フランシス・ポット(b.1957):Improvisation on Adeste, fideles*
19. 霊歌(ロバート・L.モリス編):Glory to the newborn King
20. ピーター・ウォーロック:Bethlehem Down
21. シェリル・フランシス=ホード(b.1980):Good Day, Sir Christemas!
スティーヴン・グラール(指)
オックスフォード・クライスト・チャーチ大聖堂聖歌隊
ベンジャミン・シーン(Org)*

録音:2022年3月30日-4月1日、マートン・カレッジ・チャペル(オックスフォード、イギリス)
約500年という歴史を誇るオックスフォードのクライスト・チャーチ大聖堂の合唱団が贈るクリスマス・アルバムが登場。クライスト・チャーチで最も有名な卒業生の一人であるサー・ウィリアム・ウォルトンの「Make we joy now in this fest」と「All this time」、サイモン・プレストンの「There is no rose」、そして、クライスト・チャーチの元オルガニストによる作品まで、このアルバムでは、伝統的な作品から現代的な作品まで、 特に20世紀から21世紀にかけての合唱団の豊かな音楽的遺産を称えるとともに、新しい音楽への取り組みを紹介しています。

KAIROS
0022023KAI(1CD)
グバイドゥーリナ:ガルゲンリーダー(絞首台の歌)
グバイドゥーリナ(b.1932):ガルゲンリーダー(絞首台の歌) 〜クリスティアン・モルゲンシュテルンの詩に基づく声楽、打楽器、コントラバスのための15曲
ヘレナ・ラスケル(C.A)、ニーク・デ・フロート(Cb)、フランシスコ・アンガス(パーカッション)

録音:2023年10月9日-11日(ベルリン)
旧ソ連生まれの現代音楽界の重鎮、ソフィア・グバイドゥーリナの1996年の作品「ガルゲンリーダー(絞首台の歌)」。19世紀ドイツの詩人クリスティアン・モルゲンシュテルンの代表作「絞首台の歌」が持つ遊び心と超現実的な詩にグバイドゥーリナの音楽言語が見事に融合し、モルゲンシュテルンの詩に新鮮な解釈を提供する印象的な作品です。

CORO
COR-16209(1CD)
Voices of Thunder〜合唱とオルガンのための作品集
1. ジェイムズ・マクミラン:A New Song
2. ジョナサン・ダヴ:Seek him that maketh the
seven stars
3. ドブリンカ・タバコヴァ:Praise
4. ヘンリー・バルフォア・ガーディナー:Evening Hymn
5. ハイドン:Insanae et vanae curae
6. マルコム・ボイル:Thou, O God, art praised
7. リビー・ラーセン:I will sing and raise a psalm
8. スタンフォード:For lo, I raise up, Op. 145
9. マルセル・デュプレ:Laudate Dominum, Op.9, No.4
10. ペルト:The Beatitudes
11. ジュディス・ウィアー:Like to the falling of a
オックスフォード・モードリン・カレッジcho
マーク・ウィリアムズ(指)

録音:2023年3月26-28日、オックスフォード・モードリン・カレッジ・チャペル(イギリス)
英国の名門合唱団、オックスフォード・モードリン・カレッジ合唱団CORO第2弾。「夕刻」をテーマにした「Peace I leave with you」(COR16205)に続くこの新しいアルバムは、ハイドンからジュディス・ウィアーまで、モードリン・カレッジ合唱団の崇高な歌声と、モードリン・カレッジ・チャペルの新しいオルガンを紹介し、壮大な合唱曲の数々を収録しています。
オックスフォード・モードリン・カレッジ合唱団は、1480年に中世後期のイングランドで最大規模の合唱団として創設され、この歴史的遺産は5世紀にわたって維持されてきました。現在、英国で最も優れたアンサンブルのひとつとして国際的な評価を得ている合唱団は、主にモードリン・カレッジ・チャペルでの毎日の教会礼拝、16世紀に遡る古くからの伝統である有名なメーデーの祝典をはじめ、年間を通して数多くの特別な行事でも歌っています。またコンサート活動においては、BBCプロムスやカドガン・ホールなどへの出演、ブリテン・シンフォニア、アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズなど、数多くの一流オーケストラとも共演しています。ロンドンのセント・ポール大聖堂のアシスタント・オルガニストをはじめ、指揮者、チェンバリスト、オルガニストとして数多くの著名なオーケストラ、合唱団、アンサンブルと共演してきたマーク・ウィリアムズの手腕で、壮大な合唱作品が持つ魅力を見事に引き出しています。

Passacaille
PAS-1131(1CD)
モーツァルト:レクイエム K.626(ジュスマイヤー補筆完成版)
アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
イルゼ・エーレンス(S)
バルバラ・コジェリ(Ms)
キーラン・カレル(T)
アンドレアス・ヴォルフ(Bs)
バルト・ファン・レイン(指)
フラマン放送cho
イル・ガルデリーノ

録音:2023年2月4日/ブリュッセル(ライヴ)
モーツァルト畢生の名作『レクイエム』に新たな注目盤登場。何とも個性的なのがオーケストラの質感。管楽器の名手が集結するベルギーの老舗古楽器楽団「イ ル・ガルデリーノ」の演奏だけあって管楽器の充実ぶりがすごいです。モーツァルトは『レクイエム』の管楽器セクションに「バセットホルン、ファゴット、トランペッ ト、トロンボーン」という暗めの音色に寄った異質な編成を採用していますが、この音響効果をみごとに具現化した演奏といえるでしょう。木管はどっしりとした重 みと存在感をもち、金管はときに地響きのような強靭さをもって吹かれ、一息一息のフレーズに歌に劣らぬ生命が宿っています。弦楽器も常時エネルギーにあふれ ておりジュスマイヤー補筆のスコアが隙のない完成度であることを物語る高密度の演奏。さらにソリストと合唱団も腕利きぞろいで、いくつもの音のレイヤーが次々 と塗り込められ重なっていく「Domine Jesu」など特に鮮烈。ライヴの熱気も相まって終盤は声楽と器楽が一つの大河のごとく収斂され、大いなる音楽が滔々と 流れていきます。併録『アヴェ・ヴェルム・コルプス』の堪らぬ美しさも合唱指揮に造詣の深いバルト・ファン・レインならでは。 (Ki)

2L
2L-179SABD
(Bluray Disc Audio+ SACD)
地には平和を(Fred over jorden)
1.トランセアムス(Transeamus)(さあ、ベツレヘムへ行こう)
 ヘンリク・オーデゴール(1955-)(エリサベト・ホルテ 編)
2. 道をあけよ、主がおいでになる(Rydd vei for Herrens komme)
 スウェーデン・ダーラナ民謡(マルガレータ・ヤルケーウス 編)
3. 今、世界の隅々から人びとが(Na vandrer fra hver en verdenskrok)
 アルフ・ファスメル・ダール(1874-1933)(ペール・インゲ・アルモス(1947-) 編)
4.さあ鐘よ鳴れ(Kling no klokka)
 ノルウェー・オプダール民謡(シェティル・ビェルケストラン(1955-) 編)
5.なんと美しい青空(Deilig er den himmel bla)
 ヤコプ・ゲアハート・マイデル(1778-1857)(キム・アンドレ・アルネセン(1980-) 編)
6. フィヨルドの日に祝福あれ(Velsigna du dag over fjordan)(北ノルウェーのクリスマスキャロル)(Nordnorsk julesalme)
 トリグヴェ・ホフ(1938-1987)(シェティル・ビェルケストラン(1955-) 編)
7. クリスマスキャロルを歌う(Jeg synger julekvad)(甘き喜びのうちに(In dulci jubilo))
 14世紀ヴィッテンベルク(ファッテイン・ヴァーレン(1887-1952) 編曲(第2節))
8. エッサイの根より(一輪のばらが咲いた)(Det hev ei rose sprunge) / 神の御心ゆえにハレルヤ(Hallelujah from the heart of God)
 ミヒャエル・プレトーリウス/ブリテン
9.クリスマスの鐘(Joleklokker)
 マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971-)
10.この世はうるわし(Deilig der jorden)
 ブレスラウ1842年(ペーター・ブルーン(1968-) 編)
11.おおクリスマス、これほど楽しく(O jul med din glede)
 スウェーデン民謡(シェティル・ビェルケストラン(1955-) 編)
12.子守歌(Voggesong)
 シェティル・ビェルケストラン(1955-)
13.ラクリモーサ(涙の日よ)(Lacrimosa)
 シェティル・ビェルケストラン(1955-)
14.ベツレヘムに御子が生まれた(Eit ban er fodt i Betlehem)
 ノルウェー民謡(オルヤン・マトレ(1979-) 編)
15.ある晴れた夜(I en natt)
 ビョルン・アイスヴォーグ(1954-)(シェティル・ビェルケストラン(1955-) 編)
16.クリスマス、輝くクリスマス(Jul, jul stralande jul)
 グスタフ・ヌードクヴィスト(1886-1949)
ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブル
エリサベト・ホルテ(指)
シェティル・ビェルケストラン(シンセサイザ ー)
オイスタイン・モーエン(シンセサイザー)
トルン・トルボー(Fl)
ヘンリエッテ・ヴィクトリア・アイデ・スカーゲン(Org)

録音:2024年2月&3月、ウラニエンボルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
オスロにあるウラニエンボルグ教会で活動する合唱団のひとつ、エリサベト・ホルテ指揮の「ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブル 」は、2013年、テレマル ク地方の谷に響くこだまからインスピレーションを得たアルバム『歌(Song)』(2L 096SABD)をリリースしました。新しいアルバムは「クリスマス」がテーマです。 「待降節とクリスマスは、多くの人にとって光と希望と温もりの時。しかし、われわれを取り巻く世界は冷たく、大きく乱れています。戦争が起き、人々は家庭から追わ れ、日々、子供が死んでゆきます。食べる物と薬品の不足は大きく、何千もの人たちが苦しんでいます。わたしたちの祈りは平和への祈り。『この世はうるわし! 神の国に 栄光あれ!』。この歌をわたしたちは、平和と正義のため、不正義の罷り通っている世界へのプロテストソングとして歌う」。 このアルバムは、ウラニエンボルグのメンバーが子供のころから親しんできたキャロルを中心にしたプログラムで歌われます。ダーラナ民謡「道をあけよ、主がおい でになる」、プダール伝承の「さあ鐘よ鳴れ」、14世紀ドイツの「甘き喜びのうちに」にノルウェー語の歌詞がつけられた「クリスマスキャロルを歌う」、スウェーデ ンのヌードクヴィストの「クリスマス、輝くクリスマス」。 このアルバムのための曲もいくつか含まれています。ノルウェーの俳優スヴァイン・ティンドベルグが歌詞を書き、このセッションでシンセサイザーを担当するビェル ケストランが作曲した、聖母マリアの歌う「子守歌」。「ラクリモーサ(涙の日よ)」は、メシアンの作曲技法からインスピレーションを得た、12声の混声合唱、シンセ サイザーとオルガンのための作品です。アンサンブルでアルトを歌うマリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン の書いた「クリスマスの鐘」。ヘンリク・オーデゴー ル の「トランセアムス(さあ、ベツレヘムへ行こう)」は、男声合唱の部分を指揮者のホルテが混声合唱用にアレンジしました。 N・F・S・グロントヴィの詩による「なんと美しい青空」、トリグヴェ・ホフ が作詞、作曲した「北ノルウェーのクリスマスキャロル」「フィヨルドの日に祝福あれ」、 ノルウェーのフォークグループ「Trispann(トリスパン)」のバージョンによる「ベツレヘムに御子が生まれた」などは、「今日」の作曲家キム・アンドレ・アルネセン やオルヤン・マトレ、ビェルケストランの編曲が歌われます。 録音セッションは、2024年2月と3月にモッテン・リンドベルグのプロデュースによりウラニエンボルグ教会で行われました。 (Ki)
[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録 されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください。]
2L
 2L-180SABD
(Bluray Disc Audio+ SACD)
北欧のクリスマス〜YULE
1. エッサイの根より(一輪のばらが咲いた)(Det hev ei rose sprunge)
 ミヒャエル・プレトーリウス(リン・アンドレーア・フグルセット 編)
2.ヨセフィーネのクリスマスキャロル(Josefines julesalme)
 ノルウェー、ヴェストフォル伝承曲(トーネ・クローン 編)
3.ノエル、ノエル(Nowell, Nowell)
 15世紀イギリスのキャロル
4.長いルッシの夜(Lussinatti Lange)
 ノルウェー、ホルダラン伝承曲(リン・アンドレーア・フグルセット 編)
5.この優しいクリスマスの季節に(I denne sote juletid)(インストルメンタル)
 15世紀のノルウェー民謡による即興
6.主の道をととのえよ(Bereden vag for Herran)
 スウェーデン、ダーラナのブーダ伝承の旋律(アンナ・マリア・フリーマン 編)
7.コヴェントリー・キャロル(Coventry Carol)
 15世紀イギリスのキャロル(リン・アンドレーア・フグルセット 編)
8.星がひとつ空を横切っていった(En stjarna gick pa himlen fram)
 スウェーデンの伝承賛美歌(アンナ・マリア・フリーマン 編)
9.光(LUX)
 アンドルー・スミス(1970-)
10. おねむりなさい(Lullay, Lullay)
 15世紀イギリスのキャロル(トリオ・メディイーヴァル 編)
11. 甘き喜びのうちに(In dulci jubilo)
 スウェーデンの伝承賛美歌(リン・アンドレーア・フグルセット 編)
12. 今クリスマスの祝いを告げる鐘が鳴る(Det kimer nu til julefest)(インストルメンタル)
 カール・クリスチャン・バレ(1806-1855)のデンマーク賛美歌による即興
13. 世の救い主よここへ(Veni redemptor gentium / Vardens fralsare kom har)
 スウェーデンの伝承賛美歌(トリオ・メディイーヴァル 編)
14.ベツレヘムから言葉が伝わっていった(Fra Betlehem eit gjetord gjeng)
 ノルウェー、ヴァルドレス伝承の旋律(リン・アンドレーア・フグルセット 編)
15. かほど美徳のあるバラは(There Is No Rose)
 15世紀イギリスのキャロル
16. 海と岸の空に光が(Glans over sjo och strand)
 イーヴァル・ヴィデーン(1871-1951)
17.乙女が今日、幼な子を生んだ(En jungfru fodde ett barn idag)
 スウェーデンの伝承賛美歌(アンナ・マリア・フリーマン 編)
18. 今日キリストは生まれたもう(Hodie Christus natus est)
 『リベル・ウズアリス(Liber Usualis)』の作者不詳の聖歌
トリオ・メディイーヴァル
[アンナ・マリア・フリーマン,リン・アンドレーア・フグルセット,ヨールン・ロヴィーセ・フーサン]
シニッカ・ランゲラン(カンテレ) ヴェーガル・ヴォルダール(ハリングフェレ 、フィドル) アルヴェ・ヘンリクセン(トランペット、オルガン)
 アンデシュ・ヨルミン(ダブルベース) ヘルゲ・アンドレーアス・ノルバッケン(パーカッション)

録音:2024年3月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
ノルウェーのヴォーカルアンサンブル「トリオ・メディイーヴァル」は、2L レーベルに録音するようになってから、『慰め』(2L 165SABD)『オールドホール写本』 (2L175SABD)の2つのアルバムをリリースしました。かつての、人の手の加わったことを感じさせる美しい音質の録音から、モッテン・リンドベルグによる、音 楽空間を共に体験できる性質の音に変わったことで、「時を超えた美の音楽に魂を奪われる旅」と讃えられてきたトリオ・メディイーヴァルの新たな魅力と深みの世 界がリアルに楽しめるようになりました。 新しい『YULE』は、北欧のクリスマスを祝う「現代」のアルバムとして作られました。「静かな教会の祈り」のクリスマスと、キリスト教以前の異教の時代の「光を願う」 行事としてのクリスマス。ソフィエンベルグ教会でのセッションは、トラッドとジャズのミュージシャンも参加して行われました。ECM レーベルにも録音してきたシニッ カ・ランゲラン のカンテレ、ヴェーガル・ヴォルダールのハリングフェレとフィドル、アルヴェ・ヘンリクセンのトランペットとオルガン、アンデシュ・ヨルミンのダブルベー ス、ヘルゲ・アンドレーアス・ノルバッケのパーカッション。北欧の音楽シーンで活躍するプレーヤーたちです。アカペラの声と器楽ミュージシャンによる即興の出会い により、伝統のキャロルが、聖と俗の融合が生んだ新しい歌として示されます。 リン・アンドレーア・フグルセットの編曲によるプレトーリウスの単旋聖歌「エッサイの根より(一輪のばらが咲いた)」。アンナ・マリア・フリーマン編曲のスウェーデ ン賛美歌の「主の道をととのえよ」。2018年からのメンバー、ヨールン・ロヴィーセ・フーサン を加えたトリオ・メディイーヴァルが編曲したイギリスのキャロル「お ねむりなさい」とスウェーデンの「世の救い主よここへ」。アンドルー・スミスの「光」は、トリオ・メディイーヴァルのために作曲された曲です。「15世紀のノルウェー 民謡『この優しいクリスマスの季節に』」と「カール・クリスチャン・バレのデンマーク賛美歌『今クリスマスの祝いを告げる鐘が鳴る』」による2曲は、インストルメン タルの即興のみの演奏です。 (Ki)
[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください]

KLARTHE
KLA-182(1CD)
あこがれ〜シューマン:歌曲集
3つの詩 Op.29より第1曲「田舎の歌」
3つの詩 Op.29より第2曲「歌」
3つの歌 Op.114より第1曲「哀悼歌」
3つの歌 Op.114より第2曲「八行詩」
3つの歌 Op.114より第3曲「格言」
4つのピアノ曲 Op.32
フモレスケ Op.20より第2曲「性急に」
ロマンス集 第1集 Op.69
クリストフ・シュトルツェネッガー(P)
アンサンブル・ポリュヒュムニア(女声合唱アンサンブル)、フランク・マルコン(芸術監督)

録音:2023年12月7〜10日/ジュネーヴ
1828年10月2日、シューマンが友人ヴィヘルム・ゲッテに「どんな人間の中にも、計り知れない憧れ、無限の憧れ、どんな口でも言い表すことので きない憧れがある」という言葉を送っています。この言葉はシューマンの音楽の本質を表しています。
このアルバムではフランク・マルコンが芸術監督を務める女声合唱団アンサンブル・ポリュヒュムニアがシューマンの歌曲を歌います。ピアノはKlarthe Recordsでおなじみのマルチ・プレーヤー、クリストフ・シュトルツェネッガーが演奏しております。 (Ki)

SUPRAPHON
SU-4352(1CD)
トゥーマ:宗教曲と器楽曲
序曲 ハ長調
証聖者のためのヴェスペレ(1753)*
シンフォニア ニ短調*
スターバト・マーテル
パルティータ ト短調*
殉職者の女王の連祷(1758)*
ロマナ・クルジーコヴァー(S)
ズザナ・バダーロヴァー(S)
ルシエ・カラフィアートヴァー(A)
マトウシュ・シムコ(T)
イジー・ミロスラフ・プロチャーツカ(Bs)
チェコ・アンサンブル・バロック、ロマン・ヴァーレク(指)

録音:2024年5月23〜26日/聖ミカエル教会(ズノイモ)
*=世界初録音
18世紀半ばウィーンで活躍した音楽家フランティシェク・イグナーツ・アントニン・トゥーマ(1704-1774)。その作品の演奏・世界初録音に積極的に取り組 む名団体チェコ・アンサンブル・バロックが新譜をリリース。トゥーマはゼレンカやムファットと並ぶフックスの最も優れた弟子の1人として知られ、当時の政治的、 社会的エリートと肩を並べる存在で、ウィーンではトゥーマの作品がハイドンやモーツァルトなど当時の若手作曲家の手本となるなど、高い評価を得ていました。
当アルバムでは後期の作品に焦点を当て、トゥーマが中世の有名な連作「スターバト・マーテル」の現存する8曲のうちの1曲を収録。さらにイタリアやフランス 音楽の特徴的な技法も取り入れながら、近代のガラント様式の要素を取り入れた器楽曲も収録。壮大で豪華な楽器を用いたハ長調の「序曲」、ナポリのオペラのシ ンフォニアに基づくニ短調の「シンフォニア」やト短調の「パルティータ」などトゥーマの多才さを知れる内容となっております。 (Ki)

LAWO Classics
LWC-1331(1CD)
煉獄
ホーコン・ダニエル・ニューステット(b.1980):煉獄〔導入、わたしの心のアモルが、ホレーショ第1部、ホレーショ第2部、ポスト・ホレーショ間奏曲、シティ I、シティ II、オルガノン、ソネット、サワロ(魂)、コーダ〕
オルヤン・マトレ(b.1979):ディスタンスからの4つの小品(金管五重奏のための)*〔前奏曲/サンクトゥス、イエスの深き, 深き愛よ/アニュス・デイ(神の子羊)、トッカータ/わたしたちとお前たちの間には大きな淵があって、天の御父の子供たち/アーメン〕
オスロ室内合唱団、ホーコン・ダニエル・ニューステット(指)、アンデシュ・アイステン・ダール(Org)、ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(打楽器)、トルゲイル・コッパング(P)、シリエ・アーケル・ストレム(S)、ニューノシュク金管五重奏団*〔エルレン・オーゴール=ニルセン(Tp)、ヨルゲン・アルネセン(Tp)、ダニエル・ヴァイセト・シェレスヴィーク(Hrn)、インゲビョルグ・ブルーケット(Tb)、ベルゲル・イーヴェル・フェーデル(テューバ)〕

録音:2022年2月12日-14日&5月14-15日、ブランゲルネス教会(ドランメン)&ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ホーコン・ダニエル・ニューステットは、ノルウェー国立音楽大学と王立デンマーク音楽アカデミーで指揮法を正式に学んだ音楽家。北欧各国のオーケストラ、合唱団、オペラと吹奏楽団を指揮し、ノルウェー放送O賞をはじめ様々な賞を受賞しています。LAWO Classicsからリリースする新しいアルバム「煉獄」は、作曲家、そして指揮者としての彼の最新作のひとつ。人間の苦しみ、救済を希望を複雑な和声と張り詰めた旋律によって探った合唱作品です。オルガン、打楽器、ピアノが共演し、ダンテの「神曲」の「煉獄篇」の断片と、スウェーデンの詩人、台本作家のペーテル・ベクストレムに依頼した「ソネット」がテキストに使われています。金管五重奏のための「ディスタンスからの4つの小品」は、ノルウェーの作曲家オルヤン・マトレが「ソーシャル・ディスタンス」の求められたCovid-19のパンデミックの期間に書いた作品。ニルス・ヘンリク・アスハイムの作品集「ホーンフラワー」(LWC1221)でも登場したニューノシュク金管五重奏団による演奏です。

Lyrita
SRCD.435(1CDR)
スタンフォード:テ・デウム OP.66
悲歌的頌歌 Op.21
エイドリアン・パーティントン(指)
BBCウェールズ・ナショナルO&cho、リアン・ルイス(S)、サマンサ・プライス(Ms)、アレッサンドロ・フィッシャー(T)、モーガン・ピアース(Br)

録音:2023年5月4日-5日、BBCホディノット・ホール(カーディフ、イギリス)
ホルストやヴォーン・ウィリアムズといった著名な作曲家を輩出したアイルランド人作曲家、サー・チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード。スタンフォードの没後100周年を記念し、イギリスのLyritaからリリースされる本アルバムでは、1898年のリーズ音楽祭で初演されたおよそ45分におよぶ大作 「テ・デウム」 を収録。
ミサ曲 「ヴィア・ヴィクトリクス 1914-1918」 (SRCD382)でも、その手腕を見事に発揮したエイドリアン・パーティントン&BBCウェールズ・ナショナル管のコンビで、この偉大な作曲家の没後100周年を祝福します。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Avie
AV-2716(1CD)
エルガー:パートソング集
1. 泉 Op.71-2
2. セレナード Op.73-2
3. 丘の上の死 Op.72
4. 彼女が不動の星の下に
5. アンジェラス Op.56
6. 私の心の奥深く Op.53-2
7. グッド・モロー
8. 冬来たりなば春遠からじ Op.53-3
9. 私の愛は北の地に Op.18-3
10. 夏の急流のように(オラフ王の伝説からの情景」 Op.30より)
11. 彼らは安らいでいる
12. 愛 Op.18-2*
13. 驟雨 Op.71-1
14. 甘い調べ Op.53-1
15. 今宵の生誕を歌う
16. 愛の嵐 Op.73-1
17. おお幸せな目よ Op.18-1
プロテウス・アンサンブル、
スティーヴン・シェラード(指)

録音:2024年3月11日-13日、イギリス
8声のプロテウス・アンサンブルと指揮者スティーヴン・シェラードによるAvie初リリース・タイトル。生涯を通じてパート・ソングを作曲し、それぞれに独特の個性を吹き込んだエルガーの合唱作品から、比較的珍しいパート・ソングの選曲を概観するアルバム。
1990年にウスター大聖堂の聖歌隊にアルト・レイ・クラークとして参加したときにエルガーへの啓示を受け、生涯にわたる魔法を掛けられたというスティーヴン・シェラードと、彼のプロテウス・アンサンブルによる美しいエルガーの合唱作品集です。
プロテウス・アンサンブルはスティーヴン・シェラードによって2013年に設立され、英国全土のプロ歌手によって構成されるヴォーカル・アンサンブル。グループ名はギリシャ神話の海神プロテウスにちなんで名づけられていますが、多才で様々な形態をとることができるという形容詞「protean」から音楽的存在意義を得ており、柔軟性を核に、太古の時代から現代まで音楽の旅を続けています。

Onyx
ONYX-4255(2CD)
ヘンデル:メサイア HWV56(マルコム・ブルーノによる1741年版) ダラス・バッハ協会O&cho
ジェームズ・リッチマン(指)
カラ・リビー(S)
ディアンナ・グラボフスキ(Ms)
ダン・コークウェル(T)
デイヴィッド・グローガン(Bs)
アメリカ南西部の古楽器オーケストラ、「ダラス・バッハ協会」がOnyxから登場。1995年から芸術監督を務めるジェームズ・リッチマンは、バーンスタイン以来、初めてハーバード大学、ジュリアード音楽院、カーティス音楽院を卒業した音楽家で、チェンバロ奏者、フォルテピアノ奏者としても活躍。音楽分野への貢献が認められ、1995年にフランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを授与しています。
ヘンデルが『メサイア』を作曲したのは、1741年8月から9月にかけての3、4週間という驚異的なスピードでした。この作品は、たちまち大成功を収め、ヘンデルの最も有名な作品となり、バロック音楽の中でも最も愛されている作品のひとつとなっています。ヘンデルは、1759年に74歳で亡くなるまで、しばしば特定の会場や手持ちのオーケストラや合唱団に合うように作品を改訂し続け、ダブリン初演版、ロンドン初演版、捨て子養育院版など、多くの版を残しました。
本アルバムでは、イギリスの音楽学者、マルコム・ブルーノが1741年の初期稿を8年もの歳月をかけて細部まで研究し、再構築した新たな初期版を収録しています。

Albion Records
ALBCD-063(1CD)
クリスマス・ファンタジア
ヴォーン・ウィリアムズ: Christmas Now is Drawing Near at Hand/ハウエルズ:Here is the Little Door/ヴォーン・ウィリアムズ:The Blessed Son of God/アイアランド:The Holy Boy/レベッカ・クラーク:There is no Rose/Ave Maria/ヴォーン・ウィリアムズ:Christmas Hymn/ウィリアム・ヴァン:Carol/アームストロング・ギブズ:While the Shepherds Were Watching/ヴォーン・ウィリアムズ:Wassail Song/フィンジ:The Brightness of This Day/ヴォーン・ウィリアムズ:No Sad Thought His Soul Afright/ホルスト:Christmas Day/ヴォーン・ウィリアムズ:God Rest You Merry, Gentlemen/エリザベス・マコンキー:Nowell/ヴォーン・ウィリアムズ:On Christmas Day/Fantasia on Christmas Carols
ウィリアム・ヴァン(指)、ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペルcho、ジェイミー・アンドルーズ(Org)、アシュリー・リッチズ(Bs-Br) 

録音:2024年2月12日-13日、ホーリー・トリニティ教会(ロンドン)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」。
本アルバム「クリスマス・ファンタジア」には、ヴォーン・ウィリアムズとその友人や元生徒たちが書いたキャロルとファンタジアを中心とした20世紀初頭から1961年にかけての「合唱のためのキャロル」が収められています。また、アルバムのディレクターで、特にイギリスの合唱音楽や忘れ去られた歌曲作品の復活で高く評価され、ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペル合唱団の音楽監督を務めるウィリアム・ヴァンが、アイヴァー・ガーニーの詩に基づき作曲した新しいキャロルが組み合わされています。

Melodiya x Obsession
SMELCO1-000940(1CD)
完全限定生産
シューベルト:冬の旅 Op.89 ペーター・シュライアー(T)、
スヴャトスラフ・リヒテル(P)

録音:1985年12月10日、プーシキン美術館(モスクワ)
廃盤・入手困難となったMelodiyaの名盤や貴重なMelodiya音源等を復刻する「Melodiya x Obsession」シリーズ。ペーター・シュライアーとスヴャトスラフ・リヒテルという2人の名手の出会いが生んだ極上の「冬の旅」をお楽しみください。同コンビが1985年に録音した「冬の旅」の音源は複数存在していますが、ここに復刻されているのは1985年12月10日に行われたプーシキン美術館でのライヴ・レコーディングです。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0097(1CD)
静かな輝き 〜後期ロマン派のスイス合唱音楽
ハンス・フーバー(1852-1921):Die Nacht / Nixenreigen / Herbstlied
フリードリヒ・ヘーガー(1841-1927):Morgen im Walde / Der Wald
ヘルマン・ズーター(1870-1926):Mein Schatz der ist auf die Wanderschaft hin / Winters Ende Op.16-3
アウグスト・ヴァルター(1821-1896):Morgenlied Op.14-1/ Fruhlingsahnung Op.14-2/ Abschied Op.14-3
エルンスト・ライター(1814-1875):Morgenwanderung
ルドルフ・モーザー(1892-1960):Die Quelle Op.27-5/ Jagerlied Op.27-2
ワルター・クルヴォワジエ(1875-1931):Der Kehraus Op.34-5/ Zwielicht Op.34-2
アルベルト・メシンガー(1897-1985):Verganglichkeit Op.19-3
コンラート・ベック(1901-1989):Abendlied / Losung
トビアス・シャベンベルガー(P)
ラファエル・インモース(指)
バーゼル・マドリガリステン

録音:2021年
19世紀から20世紀初頭にかけて合唱音楽の中心地だったバーゼルと、その周辺で活躍した作曲家たちの作品集。ライン川沿いのスイスの都市における後期ロ マン派声楽作品を幅広く鮮やかに表現しています。

BR KLASSIK
BR-900352(1CD)
アンドルー・ロイド=ウェバー(1948-):レクイエム
バーバー:弦楽のためのアダージョ*
フローリアン・マルクス(Boy-S)
ヘンリク・ブラントシュテッター(Boy-S)
ソラヤ・マフィ(S)
ベンヤミン・ブルンス(T)
バイエルン放送cho
ミュンヘン放送O
パトリック・ハーン(指)

録音:2023年6月13-15日ミュンヘン、イエスの聖心教会(ライヴ)、2021年12月1-3日ミュンヘン、バイエルン放送第1スタジオ(セッション)*
現代ミュージカル界を代表する作曲家アンドルー・ロイド=ウェバーのレクイエムに待望の新録音が登場!亡き 父を偲んで書かれたレクイエムはさすが「キャッツ」「オペラ座の怪人」などの作曲者だけあって、ロックやポップを 採り入れつつも、ここ一番でモーツァルトやフォーレに匹敵するような心を揺さぶるメロディを持ち、特に「ピエ・イ エス」はCMに使われて大ヒットしました。楽曲の完成から時をおかず、マゼールの指揮でサラ・ブライトマンとプラ シド・ドミンゴというスター歌手を揃えた全曲盤が登場しましたが、その存在感が強すぎたのか、続く録音が現れ ないまま40年近くが過ぎてしまいました。この録音は、2023年3月に75歳の誕生日を迎えた作曲者へのトリ ビュートとして演奏された際のライヴ録音。指揮のパトリック・ハーンは1995年生まれの若手ながら2021年に ヴッパータール劇場の音楽総監督に就任(ドイツで最年少の音楽総監督)した俊英で、同年からミュンヘン放 送Oの首席客演指揮者を務めています。2023年12月には「こうもり」で新国立劇場に初登場して 評判となりました。ここでもポップな面を含む劇場的センスに満ちた演奏を聴かせます。澄んだ歌声を聞かせる ボーイソプラノの二人はテルツ少年合唱団員です。アルバムの最後にはコロナ禍の最中にスタジオ収録された バーバーのアダージョを収めています。

BR KLASSIK
BR-900354(1CD)
プッチーニ:グローリア・ミサ 他
グローリア・ミサ- テノール、バリトン、合唱とオーケストラのために
交響的前奏曲*
菊の花(ルーカス・ドリューによる弦楽オーケストラ編)*
トミスラフ・ムジェク(T)
ジョルジュ・ペテアン(Br)
バイエルン放送cho
ミュンヘン放送O
イヴァン・レプシッチ(指)

録音:2024年6月26、27日ミュンヘン、イエスの聖心教会(ライヴ)
2023年2月6-10日ミュンヘン、バイエルン放送第1スタジオ(セッション)*
プッチーニの「グローリア・ミサ」は、1878年から1880年に作曲されたラテン語のミサ曲です。通常、このタイトル の作品はキリエとグローリアのみで構成されていますが、プッチーニはそれ以外にクレド、サンクトゥス、アニュス・デ イも作曲しています。初演は1880年に行われ、プッチーニらしい美しい旋律に溢れた作品で、後に彼はいくつ かの旋律を「マノン・レスコー」などのオペラにも転用しました。このアルバムはプッチーニの没後100年を記念し て、イヴァン・レプシッチが指揮するミュンヘン放送Oによって行われた演奏をライヴ収録したものです。ア ルバムには、別セッションで収録された管弦楽作品「交響的前奏曲」と弦楽四重奏曲「菊の花」の弦楽オーケ ストラ版も収録されています。

Linn
CKD-747(1CD)
ローマのヘンデル 〜初期の大規模カンタータ
カンタータ「エロとレアンドロ」(あなたに再びお会いしようとは、おお神よ) HWV150
カンタータ「炎の中で」 HWV170
カンタータ「捨てられたアルミーダ」 HWV105
アリア「天から選ばれ遣わされたあなたは」 (オラトリオ『時と真理の勝利』初演版 HWV46aより)
ナーダス・ウィリアムズ(S)
ダニーデン・コンソート(古楽器使用)
マシュー・トラスコット(ソロ・ヴァイオリン)
ジョナサン・マンソン(ソロ・チェロ…1-7、ソロ・ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジョン・バット((指)チェンバロ)

録音:2024年1月19-21日メニューイン・ホール、ストーク・ダバノン (イングランド南東部サリー州)
躍進めざましい英国のソプラノ歌手ナーダス・ウィリアムズを独唱に迎え、ヘンデルが若い頃ローマで書いた三つの合奏付きイタリア語カンター タを集めたアルバム。ヘンデルのオラトリオやバッハの大作声楽曲の瑞々しい解釈で着実に注目を集めてきたジョン・バット率いるスコットランド の実力派古楽団体ダニーデン・コンソートは、今回も抜群の適性で曲にあふれる瑞々しさを引き出してやみません(編成は弦楽 4/3/1/2/1にテオルボとチェンバロ、各一対のオーボエとリコーダーが適宜参加)。英米各地で話題を呼ぶナーダス・ウィリアムズも近年ヘンデ ル作品での名演が多い歌手。随所で抜群の存在感がきわだつその歌声で、歌詞のイタリア語の真に迫った情感表現を驚くほど生々しく音 楽化し、強い求心力で聴く者を惹きつけます。アルバム末尾にはこの時期の大作オラトリオ『時と真理の勝利』からの抜粋も収録。ハンブルク の歌劇場での活躍を経て、本場ローマの最先端をゆくA.スカルラッティの傑作カンタータ群を知っていた音楽通たちを唸らせた、若き作曲家 の最初の快進撃をリアルに彷彿させる、作品愛に満ちた充実の録音に仕上がっています。

RICERCAR
RIC-469(1CD)

NYCX-10496(1CD)
日本語解説・対訳付
国内盤
税込定価

フォーレ:ラシーヌの讃歌 Op.11 (1865) - 合唱、弦楽五重奏(弦楽合奏)とオルガンのための
祈り (1890) - 女声合唱とハープのための
マドリガル (1883) - 合唱、弦楽四重奏(弦楽合奏)とオルガンのための
ヴィレルヴィルの漁師たちのミサ (1881) - 女声合唱、ハルモニウムとヴァイオリン独奏のための
アヴェ・ヴェルム・コルプス Op.65-1(1984) - 女声合唱とオルガンのための
恵深き慈母マリア Op.47-2(1888) - 男声合唱と弦楽四重奏(弦楽合奏)のための
タントゥム・エルゴ Op.65-2(1894)- 女声合唱とオルガンのための
レクイエム Op.48(1888)初演版- 合唱、弦楽合奏、オルガン、ハープとティンパニのための ※世界初録音
ナミュール室内cho
カロリーヌ・ウェイナンツ(ソプラノ独唱…14)
ミレニアム・オーケストラ
シューイン・コン(Vn独奏)
ティボー・レナールツ(指)

録音:2024年7月14-15日イエズス会哲学研究所、ヘーフェルレー(ベルギー中部)、2024年7月16-17日 ナミュール・コンサートホール
(2024年に歿後100年を迎えるフォーレ。その代表作の1つである「レクイエム」が1888年1月16日、パリのマドレーヌ寺院で初演され た時の編成での録音が登場。この作品は初演後すぐにトランペットとホルンを加えて改訂されたため、通常演奏される1888年版はその編 成となっていますが、今回の録音はヴァイオリンを除く弦楽合奏とヴァイオリン独奏、ハープ、ティンパニ、オルガンによるものです(声楽は混 声)。また曲には、後に加えられた「奉献唱」と「リベラ・メ」は含まれていません。ホルンの鳴らない「サンクトゥス」などは、むしろ新鮮に聴こえる ことでしょう。フォーレがニデルメイエール音楽学校の卒業作品として作曲し1等賞を獲得した「ジャン・ラシーヌの讃歌」は、翌年に作成された 弦楽五重奏を含む版(ここでは弦楽合奏)で収録しています。そのほか、当時まだ学生であったメサジェと共作した「ヴィレルヴィルの漁師たち のミサ」などラテン語とフランス語によるフォーレの合唱作品を、作曲当時の楽器と演奏様式に沿った解釈で注目を集めてきたミレニアム・オー ケストラの器楽勢とナミュール室内合唱団による、作品に深く寄り添う美しい演奏で収録。それぞれの作品の珍しさを越えて、その素晴らしさ を堪能することの出来るアルバムです。

ARCANA
A-567(2CD)
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232 ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ1)
ハナ・ブラジコヴァー(ソプラノ2)
カルロス・メナ(C.T)
ヤーコプ・ピルグラム(T)
トビアス・ベルント(Bs)
ラ・チェトラ・バーゼル(声楽&古楽器アンサンブル)
(コンサートマスター…エヴァ・サラディン)
アンドレア・マルコン(指)
ピッチ…A=415Hz/調律…ナイトハルト III

録音:2023年9月29日-10月2日聖マルティン教会、バーゼル
1997年にヴェニス・バロック・オーケストラを結成し、カルミニョーラとの録音でセンセーションを巻き起こしたアンドレア・マルコンが、その2年後に 古楽実践の世界的拠点であるスイスのバーゼルで器楽と声楽を統合して創設したのがラ・チェトラ。結成25周年の節目を飾るプロジェクト に選んだのは、マルコンが15歳の時に初めてスコアを買って以来「理解が進むほど謎が現れる」と語るバッハのロ短調ミサ曲です。今回の録 音で特に留意したというのがソロとリピエーノの効果をはじめとして、立体的な音像として作品を提示すること。ソリストも合唱に参加する総計 30名の合唱に対し、器楽は総勢16名の弦(5/4/3/2/2)にバッハ指定の管楽器群、通奏低音にはテオルボ2と2種類のオルガンを起用 (オルガンは同一奏者が弾き分け、マルコンは指揮に専念)。アッラ・ブレーヴェは重々しく取るなどテンポ設定もそこかしこ特徴的でありながら 説得力に満ち、二重合唱の対比やパート間の交錯の妙は指揮者と演奏陣の強い信頼関係あればこそ。トランペットのラックナー、トラヴェル ソのヴァルテル、オルガンのブッカレッラなど存在感ある名手も多く名を連ねる中、ソロも歌うバス大野彰展やソプラノ井上果歩、ヴァイオリン朝 吹園子など日欧双方で注目を集める名手たちも参加。指揮者自身による解釈解説の他、ダニーデン・コンソートで自らも同曲を録音して いる指揮者=音楽学者ジョン・バット、ライプツィヒ・バッハ協会理事ジル・カンタグレルらも記事を寄せたライナーノート(英・仏・独語)も充実 しています。バッハ最後の大作と目される音楽遺産の実像を問い直す見過ごしがたい新録音です。

SOMM
SOMMCD-0691(1CD)
アフリカの歌曲集
アヨ・バンコール(1935?1976):3つのヨルバの歌
アキン・エウバ(1935-2020):6つのヨルバ民謡…世界初録音
リチャード・オラトゥンデ・ベーカー(1967-):Talking Drum Improvisation*
フレッド・オノヴェロスオケ(1960-):12のアフリカの歌より
 IX. Ne Nkansu
 X. Ngulu
イシャヤ・ヤリソン(1973-):Ubangiji makiyayina ne
 Ku zo, mu raira wa?a
ド・サン=ジョルジュ(1745-1799):歌劇「名もなき愛人」より
 17. Enfin une foule importune me laisse en paix  …Amour, devient moi propice
 Du tendre amour
エロリン・ウォーレン(b.1958):Peace on Earth
シャーリー・J・トンプソン(b.1958):Psalm to Windrush
クリスティアン・オニェジ(1967-):Giri Giri…世界初録音
リチャード・オラトゥンデ・ベーカー:Atilogwu Dance Improvisation*
チジオケ・ンゴビリ(1988-):Selense…世界初録音
オモ・ベッロ(S)
レベッカ・オモルディア(P)
*…リチャード・オラトゥンデ・ベーカー(パーカッション)

録音:2024年1月14、15日
ナイジェリア系の2人の演奏者がアフリカにおける歌曲創作の歴史と今を伝えるアルバム。モーツァルトと同時代のジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン= ジョルジュを除けばすべて20世紀以降の作品で、アヨ・バンコールがナイジェリア内戦の悲しみを歌った「 Adura fun Alafia」など、先住民族の言語と独自の 音楽素材を西洋の芸術歌曲の形式に融合させようとする試みを聴くことができます。 レベッカ・オモルディアは「アフリカのクラシック音楽のパイオニア」と称賛される、ルーマニアとナイジェリアの血を引くピアニスト。ロンドン、ウィグモアホールで開催さ れるアフリカ音楽コンサート・シリーズの芸術監督を務めています。フランスとナイジェリアの血を引くオモ・ベッロは科学者としての経歴を持ちながら多数のコン クールで入賞してきた歌手で、慈善公演や医療研究団体を支援する活動を行っています。

CPO
CPO-555590(1CD)
ヘンデル:オラトリオ『メサイア』1768年 フィレンツェ版(イタリア語歌唱) エレオノーラ・ベロッチ(S)
マルゲリータ・マリア・サラ(C.A)
ジェフリー・フランシス(T)
ルイージ・デ・ドナート(Bs)
コーロ・マギーニ(合唱指揮…クラウディオ・キアヴァッツァ)
インスブルック音楽祭O(古楽器使用)
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)

録音:2022年8月12-14日(ライヴ)
インスブルック音楽祭 Haus der Musik Innsbruck
あの『メサイア』がイタリア語で響き渡る!『メサイア』のヨーロッパ大陸での初演の姿とみなされるイタリア語版が登場。 1742年4月13日にダブリンで初演されてから24年後の1768年8月6日、フィレンツェのパラッツォ・ピッティで行われ た上演を蘇らせた録音です。この版では作品の内容をカトリック教義の教義に合うように変更、歌詞を英語からイタ リア語に書き直し、3部構成の大作をイタリアのオラトリオの伝統に合わせて2部構成にするなどして、演奏時間76 分ほどのコンパクトな姿に変貌していました。原作では第2部を締めくくる「ハレルヤ・コーラス」はフィレンツェ版では第1 部の終わりに置かれるなど大胆な変更があります。2019年、ハレのヘンデル・ハウス財団がこのフィレンツェ版の総譜 を入手。この版はヨーロッパ大陸における『メサイア』初演の最古の文献とされ、フィレンツェで演奏された時期の詳細 も新たに明らかになりました。インスブルック音楽祭でのライヴ収録、指揮は2010年から23年まで同音楽祭の芸術 監督を務めたアレッサンドロ・デ・マルキです。

CPO
CPO-555690(2CD)
バッハ:アルトとバスのための独唱カンタータ全集
【CD1】
われ喜びて十字架をになわん BWV56*
喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜 BWV170
いざ、罪に抗すべし BWV54
平安、汝とともにあれ BWV158*
【CD2】
心も魂も乱れはて BWV35
我は満ち足れリ BWV82*
神のみにぞわが心を捧げん BWV169
マーゴット・オイツィンガー(A)
ペーター・コーイ(Bs-Br)*
マリア・デーガー(S)…コラール
クレメンス・メルクナー(T)…コラール
ヤン・ヤンセン(Org)
オルフェオ・バロックO(古楽器使用)
ミヒ・ガイック(Vn・指揮)

録音:2023年10月30日-11月3日
バッハの教会用カンタータの中から、アルト用とバス用のソロ・カンタータを網羅した2枚組。独唱は、2016年にライプ ツィヒ・バッハ・メダルを受賞したオランダのバス・バリトン、ペーター・コーイと、オーストリア出身で、ルネサンスからバロック 作品を得意とするアルトのマーゴット・オイツィンガー。二人とも深みのある声で作品を見事に歌い上げています。最 近はシューベルトまで手がけるようになったオルフェオ・バロックOは、ここでは弦が3/3/2/1/1といったコンパク トな編成。BWV82やBWV152では、南アフリカ出身のオーボエ奏者カリン・ファン・ヘールデンが印象的なオーボエ・ ソロを披露します。

DB Productions
DBCD-214(1CD)
スウェーデンの歌曲とオペラの情景
アンドレー(1841-1929):歌劇「フリチョフの伝説」より
 Inledning 序曲
 Nu ar det host
 Forlat mig
アルヴェーン(1872-1960):En bat med blommor Op.44
ラウラ・ネーツェル(1839-1927):バラード Op.35
ヘレーナ・ムンクテル(1852-1919):歌劇「フィレンツェ」より
 Tror ni en kvinna sa latt kan glomma
 En sadan bikt man aldrig glommer
ムンクテル:Isjungfrun Op.20(Vision Polaire)
インゲボルク・フォン・ブロンザルト(1840-1913):歌劇「イェリーとベーテリー」より
 Singe, Vogel, singe
 Es rauschet das Wasser
テューレ・ラングストレム:歌劇「花嫁の冠」よりForskarlens sang
シェシュティン・アヴェモ(S)
ザビーナ・ビショルト(S)
ユリア・スポルセン(S)
ヴィクトル・ヨハンソン(T)
カール=マグヌス・フレドリクソン(Br)
エーテボリ歌劇場O
パトリーク・リングボリ(指)

録音:2023年6月13-16日エーテボリ歌劇場
多くの素晴らしい歌手を輩出するスウェーデン。このアルバムには19世紀から20世紀にかけて作曲されたス ウェーデンの歌劇と歌曲から世界初録音を含む美しい作品が13曲収録されています。紹介されている7人 の作曲家のうち、4人は女性作曲家というところも注目。歌うのはスウェーデンを代表する歌手たちで、バック を務めるのはパトリーク・リングボリが指揮するエーテボリ歌劇団Oです。 12-13. ヨースタ・ニューストレム(1890-1966):歌劇「アルネ氏のお金」より

Orchid Classics
ORC-100343(1CD)
シューベルト:歌曲集『冬の旅』 レイチェル・フェンロン(ソプラノ&ピアノ)

録音:2023年5月14-17日
幼い頃からピアノと歌を同時に奏でてきたレイチェル・フェンロン。しかし、彼女が公の場で初めてそのパフォーマンスを 行う勇気を得るまでには、10年の歳月がかかりました。トロントでのオール・シューベルト・リサイタルで、初めてピアノを 弾きながら歌ったことが彼女の心に火を灯し、以降10年間、フェンロンはその火を大切に育て、さまざまなレパート リーを探求し、音楽祭やコンサートホールで演奏し続けています。今回の初録音を考える際、シューベルトの曲は選 択肢に入っていたものの、どの曲を選ぶかは難しい決断でした。2020年の冬、パンデミック中にベルリン郊外の森の 近くで一人暮らしをし誰とも会うことのない孤独な時間を過ごしたフェンロン。その時に学んだ『冬の旅』は彼女の心に 深く共鳴し、以降、2年間にわたってこの作品を研究。そして、2022年の夏、フェンロンはベルリンで初めて『冬の旅』 を演奏し、その後もフェスティバルシーズンを通じて演奏を続け、今回の録音の決断に至りました。フェンロンはこう語っ ています。「私にとって『冬の旅』ほど自分自身を見つけたり我を忘れたりした作品はありません。この偉大な作品に対 する私の解釈を、ピアノに座りながら自分自身を伴奏して共有し、この曲の膨大な録音に加えることができるのは、 私にとって最高の贈り物です。」

SWR music
SWR-19150CD(1CD)
合唱聖歌コンチェルト - シュニトケ、ヴェーデリ、ボルトニャンスキー
シュニトケ(1934-1998):合唱のためのコンチェルト
アルテミー・ヴェーデリ(1767-1808):教会コンチェルト第21番- Stromen von Babel sasen wir und weinten
ボルトニャンスキー(1751-1825):教会コンチェルト第32番
SWRヴォーカル・アンサンブル
ユヴァル・ワインバーグ(指)

録音:2023年11月14-17日、2024年3月4-5日、2023年11月20-21日
シュニトケによる傑作をメインに、ロシア正教会の「合唱聖歌(教会)コンチェルト」の新旧作品を組み合わせた 1枚。 器楽演奏が許されていなかった正教会の礼拝用音楽では、合唱をオーケストラのように駆使し、西洋の合奏 協奏曲のように複数のソロとトゥッティを組み合わせた「合唱聖歌コンチェルト」が発達しました。ウクライナの ヴェーデリはこのジャンルの初期の作曲家で、ボルトニャンスキーはこの形式の大成者です。1917年のロシア革 命以後、合唱コンチェルトは一時衰退したかに見えましたが、1934年生まれのシュニトケはロシア正教会の神 秘主義に親近感を抱き、中世アルメニアの詩人ナレクのグレゴリウス(951-1003)の哀歌をテキストにした4 部からなる合唱聖歌コンチェルトを書き上げました。古風なスタイルを取りつつも彼の宗教観が表現された名 作となっています。南西ドイツ放送合唱団の選りすぐりのメンバーたちによる「SWRヴォーカル・アンサンブル」の ダイナミックな演奏で。

Naive
OP-8564(1CD)
ヴィヴァルディ:合唱とオーケストラのための宗教作品集 I
主は言われた(Dixit Dominus)ニ長調 RV807
われは御身に告白す、主よ(Confitebor tibi, Domine)ハ長調 RV596
誉れ高き殉教者たちをほめたたえ(Sanctorum meritis)ハ長調 RV620
われは召喚する、野蛮な松明よ(Vos invito, barbarae faces)ヘ長調 RV811
マニフィカト ト短調 RV611
ジュリオ・プランディ(指)、
ギスリエリO&cho
ソプラノ:カルロッタ・コロンボ、マルタ・レダエッリ
メゾ・ソプラノ:マルゲリータ・マリア・サーラ
テノール:ヴァレリオ・コンタルド、マッシモ・ロンバルディ
バス:アレッサンドロ・ラヴァーシオ

録音:2023年10月、イタリア
ヴィヴァルディ・エディション通算70巻の登場。合唱と管弦楽のための宗教作品集です。演奏するのはナイーブ初登場となるプランディ率いるギスリエリ・コン ソートとギスリエリ合唱団。あたたかみのあるサウンドによるアンサンブルと、充実の声楽陣による演奏です。
「主は言われた」は、この約20年の間に発見された、ヴィヴァルディの最大にして最重要な宗教作品で、ヴィヴァルディの手稿譜が残されていない数少ない作 品のひとつ。バルダンという写譜屋(しばしば無名の作曲家による作品を大作曲家のものと偽って楽譜を売って金儲けをした)による楽譜が第一資料、というなん とも皮肉な運命の作品です。ヴィヴァルディは全部で3種類の「主は言われた」のテキストの作品を作曲しており、すべてニ長調によっています。この807は3つ のうちで一番最後に作曲されたと考えられています。自作のアリアからの転用なども見られます。 「われは御身に告白す」も、近年発見された作品のひとつ。アルトの独唱と弦楽という編成です。 マニフィカト ト短調(RV611)は4種の稿が存在するうちの最終版を演奏。ヴィヴァルディがピエタ教会(Ospedale della Pieta)の歌手たちに特別に献呈し た部分があり、1710年代の初版から根本的に変更されています。アンサンブルのパートが少なくなり、ソリストのためのアリアが増えた版でお聴きいただきます。 (Ki)

MARSTON
MAR-50102-2(10CD)
特価
ローレンス・ティベット〜ビクター全録音集&放送録音選集
■CD1〜(80:27)
「ビクター・トーキング・マシン・カンパニー録音1926-28」
[01]ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」より「夢か現か」
[02]同上
共演:ロザリオ・ブルドン(指)1926年3月3日
[03]エセルバート・ネヴィン(1862-1901):「二人で五月祭を祝った」Op.2-8
共演:ロザリオ・ブルドン(指)1926年5月24日
[04]エドワード・マクダウェル:「君の輝く瞳は」Op.40-3
[05]レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」より「皆さま、ごめんくだ
さい」
共演:ロザリオ・ブルドン(指)1926年6月7日
[06]古い英国の歌「ぼくに乾杯してあなたのその瞳で」
[07]古いアイルランドの歌「信じてよ皆の心を惹きつける若い魅力が」
共演:ロザリオ・ブルドン(指)1927年3月30日
[08]フォスター:「オールド・ブラック・ジョー」
共演:チャールズ・W・ハリソン(T)、ルイス・ジェイムズ(T)、
エリオット・ショウ(Br)、ウィルフリッド・グレン(Bs)、
ロザリオ・ブルドン(指)1927年3月31日
[09]フォスター:「アンクル・ネッド」
共演:チャールズ・ハート(T)、ランバート・マーフィー(T)、
ロイヤル・ダドマン(Br)、ジェームズ・スタンリー(Bs)
ナサニエル・シルクレット(指)1927年5月31日
[10]ゲーツェ(1836-1887):「夜の静けさ」
[11]オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」より「美しい夜、おお、
恋の夜よ(ホフマンの舟歌)」
共演:ルクレツィア・ボリ(S)、ロザリオ・ブルドン(指)1927年6月1日
[12]ディームズ・テイラー(1885-1966):歌劇「王の家来」より「ああ、シーザー、汝は偉大
なり」
[13]ディームズ・テイラー:「いや、マッカス、彼を倒せ」
共演:ジュリオ・セッティ(指)メトロポリタン歌劇場O&cho
1928年4月5日
[14]ジャン=バティスト・フォール(1830-1914):「十字架」.
共演:マーク・アンドリュース(Org)、リチャード・クルックス(T)
1928年4月10日
[15]ジョン・オールデン・カーペンター(1876-1951):「褐色の足を揺らして、ハニー」
[16]スコット・ブラッドリー作曲?「ポケット・ボート:甲板員」(ラングストン・ヒューズの詩に
よる)
[17]黒人霊歌(ウィリアム・レディック編)「墓場までの旅路」
共演:スチュワート・ヴィレ(P)1928年5月29日
「RCAビクター録音1929年」
[18]プッチーニ:歌劇「トスカ」より「警吏を三人と、馬車を一台」
(テデウム)
[19]同上
共演:ジュリオ・セッティ(指)メトロポリタン歌劇場O&cho
ファウスト・クレヴァ(Org)1929年4月3日と10日
[20]ビゼー:歌劇「カルメン」より「諸君の乾杯を喜んで受けよう」
(闘牛士の歌)
[21]同上
ジュリオ・セッティ(指)メトロポリタン歌劇場O&cho」1929年4月8日
■CD2〜(76:35)「RCAビクター録音1929-30年」
[01-19]ジョン・ステイナー(1840-1901):オラトリオ「磔刑」(※10曲目は省略)
共演:リチャード・クルックス(T)、マーク・アンドリュース(Org)、クリフォード・ケアンズ(指)トリニティ合唱団
1929年5月27日と28日RCAビクター,チャーチ・スタジオ(ニュージャージー州カムデン)
[20]ハーバート・ストサート(1885-1949):「悪漢の唄」(映画『悪漢の唄』より)
[21]同上「物語」
共演:ナサニエル・シルクレット(指)
1930年1月13日RCAビクター,リーダークランツ・ホール(ニューヨーク州)
[22]ハーバート・ストサート(1885-1949):「君を見れば」(映画『悪漢の唄』より)
[23] レハール喜歌劇「ジプシーの恋」からストサート編)):「白い鳩」(映画『悪漢の唄』より)
共演:ロザリオ・ブルドン(指)1930年1月15日RCAビクター,リーダークランツ・ホール(ニューヨーク州)
[24]ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」より「お前こそ心を汚すもの」
[25]同上
共演:ナサニエル・シルクレット(指)1930年4月15日RCAビクター,リーダークランツ・ホール(ニューヨーク州)

■CD3〜(81:48)「RCAビクター録音1930-34年」
[01]ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」より「私は町のなんでも屋」
[02]同上
共演:ナサニエル・シルクレット(指)1930年4月15日RCAビクター,リーダークランツ・ホール(ニューヨーク州)
[03]ヴィンセント・ユーマンス(1898-1946):「歌なしで」〜映画『南方の放浪者』より
[04]オスカー・ストラウス(1870-1954):「人生は夢」〜映画『南方の放浪者』より
共演:ナサニエル・シルクレット(指)1931年3月6日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[05]シグマンド・ロンバーグ(1887-1951):「あなたを待ちながら」〜映画『ニュー・ムーン』より
[06]シグマンド・ロンバーグ:「恋人よ我に帰れ(ラヴァー・カム・バック・トゥ・ミー)」同上
共演:スチュワート・ヴィレ(P)1931年3月6日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[07]ハーバート・ストサート(1885-1949):「海の放浪者」〜映画『キューバの恋唄』より
[08]ハーバート・ストサート:「キューバの恋唄」同上※変ホ長調で
[09]レーヴェ:「エドワード」Op.1-1
共演:スチュワート・ヴィレ(P)1931年10月26日、28日、29日RCAビクター,スタジオ2(ハリウッド)
[10]レーヴェ:「エドワード」Op.1-1
[11]ジャック・ウルフ(1896-1973):「グローリー・ロード」
共演:スチュワート・ヴィレ(P)1931年12月10日RCAビクター,スタジオ2(カムデン)
[12]ハーバート・ストサート(1885-1949):「キューバの恋唄」〜映画『キューバの恋唄』より※変ホ長調で
共演:ナサニエル・シルクレット(指)1931年12月10日RCAビクター,スタジオ2(カムデン)
[13]ジェローム・カーン(1885-1945):「歌こそは君(ソング・イズ・ユー)」〜ミュージカル「音楽は空の彼方に(空飛ぶ音楽)」
より
[14]同上「そして愛が生まれた」
[15]チャイコフスキー:「森よ、あなたを祝福し(巡礼者の歌)」Op.47-5
[16]ムソルグスキー:「蚤の歌」
[17]同上
共演:ナサニエル・シルクレット(指)1932年12月8日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[18]アーサー・サマヴェル:「海辺の王国」
[19]ジェローム・カーン(1885-1945):「オール・マン・リヴァー」〜ミュージカル「ショウボート」より
共演:スチュワート・ヴィレ(P)1932年12月16日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[20]ハワード・ハンソン(1896-1981):歌劇「メリー・マウント」より「ああ、汚れた大地よ」
[21]ルイス・グルーエンバーグ(1884-1964):歌劇「皇帝ジョーンズ」より「ああ主よ…祈りが必要です」
共演:ウィルフリッド・ペルティエ(指)メトロポリタン歌劇場O1934年1月19日RCAビクター,スタジオ2
■CD4〜(80:49)
「RCAビクター録音、1934年」
[01]ワーグナー:歌劇「タンホイザー」より「死の予感のように黄昏は大地を覆い〜おお、心やさしき
わが夕星よ」(夕星の歌)
[02]グノー:歌劇「ファウスト」より「おお聖なるメダルよ〜この地を去る前に」(出征を前に)
[03]リザ・レーマン:「ペルシャの花園」より「私がまだ若かった頃」
[04]チャイコフスキー:「ただ憧れを知る者だけが」Op.6-6
共演:ナサニエル・シルクレット(指)1934年4月20日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[05]ワーグナー:楽劇「ヴァルキューレ」より「さらば、勇敢で気高い我が子よ」
共演:レオポルド・ストコフスキー(指)フィラデルフィアO
1934年4月30日RCAビクター,チャーチ・スタジオ2(ニュージャージー州カムデン)
「ラジオ番組『ザ・ヴォイス・オブ・ファイアストン』1933年」
[06]“ローレンス・ティベットによる聴衆への挨拶”
[07]ヘンデル:歌劇「セルセ」より「オンブラ・マイ・フ」
[08]ジャック・ウルフ(1896-1973):「ハンドオルガン・マン」
[09]ヴィンセント・ユーマンス(1898-1946):「歌なしで」〜映画『放蕩者』より
[10]ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」より「私は町のなんでも屋」
共演:ウィリアム・デイリー(指)1933年12月18日
「ラジオ番組『ザ・パッカード・アワー』出演の録音から1934-35」
[11]ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より、「ニワトコの花がなんとやわらか
く」(ニワトコのモノローグ)
[12]プッチーニ:歌劇「外套」より「流れろ、永遠の河よ」
共演:ウィルフリッド・ペルティエ(指)1934年10月2日
[13]ヴェルディ:歌劇「椿姫」より、「プロヴァンスの海と陸」
1934年11月27日とされる
[14]フロトー(1812-1883):歌劇「マルタ」より「君たちに尋ねさせてくれ」(黒ビールの歌)
1934年12月18日とされる
[15]シューベルト(1797?1828):「全能なるお方」D.852
1934年12月25日
[16]ジャック・オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」より「輝けダイアモンド:(」
日付不明(おそらく1934年)
[17]グノー:歌劇「ファウスト」より「眠ったふりをせずに」(メフィストフェレス・セレナーデ)
1935年1月22日
[18]ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」より「夢か現か」
1935年2月20日
■CD5〜(81:00)
「RCAビクター、1935年」
[01]ハロルド・アーレン(1905-1986):「ラスト・ナイト・ホエン・ウィー・ワー・ヤング」
[02]オーリー・スピークス(1874-1948):「マンダレーへの道」
共演:ナサニエル・シルクレット(指)1935年10月10日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[03-08]ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」から6曲
共演:ヘレン・ジェプソン(S)、ローレンス・ティベット(Br)
トリニティ合唱団クリフォード・ケアンズ(合唱指揮)、アレクサンダー・スモールンズ(指)
1935年10月14日と23日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
「映画『メトロポリタン』の録音から、1934年」
[09]ジャック・ウルフ(1896-1973):「グローリー・ロード」
[10]オーリー・スピークス(1874-1948):「マンダレーへの道」
[11]ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」より「私は町のなんでも屋」
[12]ビゼー:歌劇「カルメン」より「諸君の乾杯を喜んで受けよう」(闘牛士の歌)※コーラス付き
[13]レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」より「皆さま、ごめんください」
[14]レオンカヴァッロ:「衣装を着けろ」※1音下げてニ短調で
[15]ハロルド・アーレン(1905-1986):「ラスト・ナイト・ホエン・ウィー・ワー・ヤング」
共演:ドナルド・ボーヒーズ(指)
「ザ・パッカード・アワー1935年出演から」
[16]メサジェ(1853-1929):「遙か昔、アルカラで」
1935年10月8日
[17]フランク・ラ・フォージ(1879-1953):「フランダース・レクイエム」
[18]ヴェラ・イーキン(不明):「やあ、ジタノス」
[19]オーリー・スピークス(1874-1948):「マンダレーへの道」
1935年11月12日
[20]“ローレンス・ティベットによる曲紹介”
[21]ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」より「私は最高の権力を手にいれた」(ボリスのモノロー
グ)※モノローグの最後の小節は、この放送の唯一知られているソースからは欠落している
1935年12月3日

■CD6〜(81:47)
「ザ・パッカード・アワー1936年出演から」
[01]ジョルダーノ(1867-1948):歌劇「アンドレア・シェニエ」より「祖国の敵」
共演:ドナルド・ボーヒーズ(指)日付不明(1936年頃)
[02]ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」より「君の微笑み」
[03]プッチーニ:歌劇「トスカ」より「私は金次第との評判ですが」
[04]マスネ:歌劇「エロディアード」より「この飲み物は私にそんな夢を与えてくれるかもしれない…
はかない幻」
1936年1月25日
[05]グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」より「この胸騒ぎがマブのせいだろうとなかろうと」
1936年3月10日
「ゼネラルモーターズアワー1936年出演」
[06]グノー:歌劇「ファウスト」より「おお聖なるメダルよ〜この地を去る前に」(出征を前に)
共演:エルノ・ラペ(指)NBCO1936年5月3日
「ウースター・フェスティヴァルのコンサート1936年」
[07]ヘンデル:歌劇「シピオーネ」より「全て回収された(風と海よ聞け)」
[08]ヴォルフ:「メーリケ歌曲集」より第36曲「さようなら」
[09]ブラームス:「愛の歌」Op.71-5
[10]シューベルト(1797?1828):「全能なるお方」D.852
[11]ヴィクター・ヘリー=ハッチンソン(1901-1947):「ハバードおばさん」
[12]ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」より「そんなことはどうでもいいさ」
[13]古い英国の歌「ぼくに乾杯してあなたのその瞳で」
[14]ハワード・マッキニー(1889-1980):「バグパイプ・マン」
[15]マスネ:歌劇「エロディアード」より「この飲み物は私にそんな夢を与えてくれるかもしれない…
はかない幻」
共演:スチュワート・ヴィレ(P)
1936年10月6日マサチューセッツ州ウースターのウースター・フェスティヴァルのコンサート(プライベート録音)
「RCAビクター録音、1936年」
[16]ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より「悪魔め、鬼め」
[17]ジャック・ウルフ(1896-1973):「ハレルヤ・リズム」
[18]ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』第2楽章より「家路」(ウィリアム・アームズ・フィッ
シャー編)
共演:アレクサンダー・スモールンズ(指)1936年10月19日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
「映画『アンダー・ユア・スペル』の収録」〜1936年夏20世紀フォックス収録ディスクから
[19]ハワード・ディーツ(1896-1983)&アーサー・シュワルツ(1900-1984):「アンダー・ユア・スペル」〜映画『アンダー・ユ
ア・スペル』より
[20]ハワード・ディーツ&アーサー・シュワルツ:「アミーゴ」コーラス入り
[21]ハワード・ディーツ&アーサー・シュワルツ:「マイ・リトル・ミュール・ワゴン」
[22]グノー:歌劇「ファウスト」より「黄金の仔牛は神様方の征服者」
共演:合唱及び未確認のソリスト

■CD7〜(75:34)「チェスターフィールド・アワー出演1937-38録音」
[01]ヴェルディ:歌劇「椿姫」より、「プロヴァンスの海と陸」
[02]ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」より「そんなことはどうでもいいさ」
[03]コール・ポーター(1891-1964):「夜の静けさに」〜ミュージカル映画『ロザリイ』より
共演:アンドレ・コステラネッツ(指)1937年12月29日
[04]フェデリコ・ロンガス(1893-1968):「ジターナ」
[05]シューベルト(1797?1828):「セレナーデ」D.957〜歌曲集「白鳥の歌」より第4曲
[06]マスネ:歌劇「エロディアード」より「この飲み物は私にそんな夢を与えてくれるかもしれない…
はかない幻」
1938年1月5日
[07]オスカー・ストラウス(1870-1954):「人生は夢」〜映画『放蕩者』より
[08]レクオーナ(1896-1963):「シボネイ」
[09]ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」より「俺のベスはどこに?」
[10]ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」より「私は町のなんでも屋」
1938年1月12日
[11]コール・ポーター(1891-1964):「クローズ」〜ミュージカル映画『ロザリイ』より
[12]チャールズ・ベイツ(不明):「オン・ザ・ノダウェイ・ロード」
[13]ムソルグスキー:「蚤の歌」
[14]“ティベットによる「道化師」のプロローグ紹介
[15]レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」より「皆さま、ごめんください」
1938年1月19日
[16]ハワード・ディーツ(1896-1983)&アーサー・シュワルツ(1900-1984):「アイ・シー・ユア・フェイス・ビフォー・ミー」〜ミ
ュージカル「ビトウィーン・ザ・デヴィル」より
[17]ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」より「女は一時の慰めもの」
[18]ウィリアム・ギルバート(1836-1911)&アーサー・サリヴァン:喜歌劇「イオランテ(貴族と妖精)」より「報われ
ない愛は私の安らぎを奪う…あなたが憂鬱な頭痛で眠れずに横たわっているとき(大法官の歌)」
[19]ヴェルディ:歌劇「オテロ」より「(イアーゴのクレド)」
1938年1月26日
[20]ビゼー:歌劇「カルメン」より「諸君の乾杯を喜んで受けよう」(闘牛士の歌)
1938年2月2日

■CD8〜(72:32)「チェスターフィールド・アワー出演1938録音」
共演:アンドレ・コステラネッツ(指)オーケストラ(12、17以外)
[01]オーリー・スピークス(1874-1948):「マンダレーへの道」
[02]ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より「悪魔め、鬼め」
[03]“ディームズ・テイラーとローレンス・ティベットが映画『キューバの恋唄』の撮影について語り合う”
[04]ハーバート・ストサート(1885-1949):「キューバの恋唄」〜映画『キューバの恋唄』より
1938年2月9日
[05]シューベルト(1797?1828):「魔王」D.328
[06]ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」より「お前こそ心を汚すもの」
[07]クレア・オルムステッド(不明):「オール・オブ・マイ・ハート」
1938年2月16日
[08]ハーバート・ストサート(1885-1949):「海の放浪者」〜映画『キューバの恋唄』より
[09]フォスター:「金髪のジェニー」
[10]グノー:歌劇「ファウスト」より「おお聖なるメダルよ〜この地を去る前に」(出征を前に)
[11]ハワード・ディーツ(1896-1983)&アーサー・シュワルツ(1900-1984):「アンダー・ユア・スペル」〜映画『アンダー・ユ
ア・スペル』より
1938年2月23日
[12]レーヴェ:「エドワード」Op.1-1
共演:スチュワート・ヴィレ(P)
[13]ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」より「夢か現か」
[14]ハワード・ディーツ(1896-1983)&アーサー・シュワルツ(1900-1984):「アローン・トゥゲザー」〜ミュージカル・レヴュー
『フライング・カラーズ』より
1938年3月1日
[15]“ディームズ・テイラーとローレンス・ティベットによる「イベットソン大佐の暗唱」の紹介
[16]ディームズ・テイラー(1885-1966):歌劇「永遠に愛せよ(ピーター・イベットソン)」より「あなたは無駄に尋ねる(イベット
ソン大佐の暗唱)」」
[17]ジャック・ウルフ(1896-1973):「ハレルヤ・リズム」
共演:スチュワート・ヴィレ(P)
[18]プッチーニ:歌劇「トスカ」より「私は金次第との評判ですが」
1938年3月9日
[19]ジェローム・カーン(1885-1945):「煙が目にしみる」〜ミュージカル「ロバータ」より
[20]ヴェルディ:歌劇「椿姫」より「プロヴァンスの海と陸」
1938年3月23日

■CD9〜(70:02)
「RCAビクター録音、1939年」
[01]ウィリアム・ステッフ(1830-1890)※ブルーノ・ライボルド編)):「リパブリック讃歌」
[02]ジュリアン・エドワーズ(1855-1910)※ブルーノ・ライボルド編)):「マイ・オウン・ユナイテッド・ステイツ」〜ミュージカル「ジ
ョニーが凱旋する時」より
[03]ヴェルディ:歌劇「シモン・ボッカネグラ」より「貧しい一人の女に〜娘よ、その名を呼ぶだけで
胸が高鳴る」
[04]ヴェルディ:「平民たちよ、貴族たちよ!」
共演:ウィルフリッド・ペルティエ(指)メトロポリタン歌劇場O、[03-04]ローズ・バンプトン(S)、
[04]ジョヴァンニ・マルティネッリ(T)、レナード・ウォーレン(Br)、ロバート・ニコルソン(Br)、メトロポ
リタン歌劇場合唱団
1939年5月3日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[05-11]ヴェルディ:歌劇「オテロ」より抜粋(ティベット出演分のみ7曲)
共演:ジョヴァンニ・マルティネッリ(T)、ヘレン・ジェプソン(S)、ニコラス・マスー(T)、
ヘルマン・ドレーベン(T)、ウィルフリド・ペレティエ(指)メトロポリタン歌劇場O&cho、
1939年5月3日と9日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
「ケロッグの『ザ・サークル』(ラジオ番組)より」
[12]コール・ポーター(1891-1964):「ビギン・ザ・ビギン」〜ステージ・ミュージカル「ジュビリー」より
ロバート・エメット・ドラン(指)1939年6月12日
「フランクリン・D・ルーズベルト大統領夫妻に贈呈するために作成された私的記録から」
[13]ヨーゼフ・マルクス(1882-1964):「あなたに愛がふれたなら」
[14]オレイ・スピークス(1874-1948):「シルヴィア」
1939年6月頃(ホワイトハウスを訪問したのを記念した録音)
「1938年から1939年にかけてのフォード日曜夕方番組への出演から」
[15]ブラームス:「野の寂しさ」Op.86-2
[16]ワルター・ダムロッシュ(1862-1950):「ダニー・ディーヴァー」
共演:ユージン・オーマンディ(指)デトロイトSO1938年10月23日
[17]フェリックス・メンデルスゾーン:歌劇「異国からの帰郷」より「旅慣れた男」
共演:ユージン・オーマンディ(指)デトロイトSO1939年9月24日
「RCAビクター録音、1939年」
[18]テレサ・デル・リエゴ(1876-1968):「星は彼のキャンドル」
共演:スチュワート・ヴィレ(P)1939年12月15日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)

■CD10〜(79:04)
「フィンランド戦争救済コンサートより抜粋、カーネギーホール(ニューヨーク市)NBC放送から」1939年12月27日
[01]アルバート・ヘイ・マロッテ(1895?1964):「ロードズ・プレイヤー」
共演:エドワード・ハリス(Org)
[02]ヘンデル:オラトリオ「テオドーラ」より「彼女を守れ、天よ」
[03]フランク・ラ・フォージ(1879-1953):「ヒルズ」
共演:スチュワート・ヴィレ(P)
[04]フィンランド伝承歌(ブラック編)「スオミ」
共演:キルステン・フラグスタート(S)、カリン・ブランゼル(C.A)、ラウリッツ・メルヒオール(T)
「RCAビクター録音、1940年」
[05]ヘンデル:オラトリオ「セメレ」より「そなたの赴くところ、何処にも」
[06]ヘンデル:オラトリオ「テオドーラ」より「彼女を守れ、天よ」
[07]古い英国のバラッド「廷吏の娘」
[08]アーサー・サマヴェル:「海辺の王国」
[09]シューベルト(1797?1828):「さすらい人」D.489
[10]シューベルト上:「全能の神」D.852
共演:スチュワート・ヴィレ(P)1940年1月4日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
「フォードサンデーイブニングアワー出演から1940年」
[11]アール・ロビンソン:「バラッド・フォー・アメリカンズ」
共演:ユージン・オーマンディ(指)デトロイトSOと合唱団1940年3月17日/
[12]ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」より「お前こそ心を汚すもの」
[13]グノー:「鳴り響け、野生の鐘」
共演:ジョン・バルビローリ(指)デトロイトSO1940年12月29日
「ザ・テレホン・アワーへの出演から1942〜1943」
[14ラフマニノフ:「子どもたちへ」
共演:ドナルド・ボーヒーズ(指)1942年9月1日
[15]ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」より「お前こそ心を汚すもの」
1942年11月23日
[16]ヴェルディ:歌劇「運命の力」より「我が運命を決める箱」
1943年3月8日
ローレンス・ティベット(Br)
ローレンス・ティベット(1896年11月16日〜1960 年7月15日)は、スケールが大きくて深みのある声と優れた演技力に よって人気を集めた、第二次世界大戦以前の最も有名なアメリカのスター・バリトン。ロサンゼルスの演劇・音楽学校で学 び、サンフランシスコで歌手としてのキャリアをスタートさせた。その後ニューヨークに移り、いくつかのリサイタルの機会を得 てその美声で注目を集め、26歳でメトロポリタン歌劇場と最初の契約を結ぶ。 初舞台は1923年のムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」のイエズス僧役。1925 年にMET にとって15年振りのヴェルディ「フ ァルスタッフ」(トゥリオ・セラフィン指揮)で第 2バリトンとしてフォード役を歌い、第2幕のモノローグ「夢か現(うつつ)か」で 主役を食うほどの大絶賛を受け、これ以降、同歌劇場の筆頭バリトンとしてイタリア〜フランスものを中心に活躍。特に強靱 な「ヴェルディ・バリトン」として「リゴレット」や「シモン・ボッカネグラ」のタイトル・ロール、「椿姫」の父ジェルモン、「運命の力」 のカルロ、そして「オテロ」のヤーゴで高い評価を得た。 一方で豊富な舞台経験を生かしてハリウッド映画にも多く出演。このうち1930 年のミュージカル映画『悪漢の唄(The Rogue Song)』で同年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートを果たす。MET の舞台には生涯で49役、延べ602回登場した他、 シカゴや地元サンフランシスコ・オペラにも頻繁に出演した。しかし 1940年頃からその美声には急速に翳りが生じ、関節炎 とアルコール依存によるトラブルで次第に名声を失い、63 歳の時にアパートで転落事故により他界した。 このセット(CD10枚組)はティベットが1925 年〜1940年にかけてRCA ビクターにレコーディングした100 曲以上の音源を もとに構成。彼が出演した映画のための録音や、これまで CD では入手できなかったラジオ放送からの選曲も含まれます。ブ ックレットには多くの貴重な写真と、作家で評論家のコンラッド・オズボーンによるティベットの人生、キャリア、録音遺産につ いての包括的なエッセイも掲載されています。

Goodies
78CDR-3955(1CDR)
超人歌姫!関屋敏子名唱集3
(1)ユーモレスク(岸本操子訳詩 ドヴォルザーク作曲 橋本国彦編)
(2)ミネトンカの湖畔にて(妹尾幸陽訳詩 リューランス作曲)
(3)ラ・パロマ(妹尾幸陽訳詩 イラディエル作曲)
(4)悲歌(堀内敬三訳詩 マスネー作曲)
(5)ホフマンの舟唄(堀内敬三訳詩 オッフェンバック作曲)
(6)ローレライ(近藤さく風訳詩 ジルヒャー作曲)
関屋敏子(S)
新響サロン・オーケストラ(1)(2)
ピチネリ(指)ミラノ・スカラ座O(3)
日本ビクターO(4)(5)(6)

日VICTOR13190(1)(2)1932年7月発売(25cm盤)
日VICTOR13305(3)1933年8月発売(25cm盤)
日VICTOR13397(4)(5)1934年12月発売(25cm盤)
日VICTOR13410(6)1935年3月発売(25cm盤)
関屋敏子(1903-1941)20世紀前半を代表する日本のソプラノ。東京・小石川生まれ。 東京音楽学校(現東京芸術大学音楽学部)中退。1926年にデビュー後イタリアに留学 し、ボローニャ大学で学んだ。その後スカラ座のオーディションに合格しヨーロッ パ各地で活躍した。(グッディーズ)

BIS
BISSA-2599(1SACD)
救助人
(1)バーバー:Reincarnations(生まれ変わり) Op.16
   Mary Hynes(メアリー・ハインズ)
   Anthony O'Daly(アントニー・オデイリー)
   The Coolin'(愛しいひと)
(2)ジェフ・ビール(1963-):The Salvage Men(救助人)(2014)
   A Very Long Moment(ある種の長い瞬間)
   Spiderweb(クモの巣)
   Virga(尾流雲)*
   Age(年を取ると)
   Salvage(救助)
(3)ダニエル・ネルソン(1965-):The New Colossus(新しい巨像)(2023)
(4)エリック・ウィテカー(1970-):A Boy and a Girl(少年と少女)(2002)
 (5)Three Songs of Faith(3つの信念の歌)(1999)
   i will wade out(わたしは、かきわけ行く)
   hope, faith, life, love(希望、信念、生、愛)
エーリク・エリクソン室内cho
フレードリク・マルムベリ(指)
ソフィア・ニクラソン(S)*
ロヴィー サ・シュデーン(S)* *

録音:(2)2021年4月16〜18日、(1)(3)-(5)2023年10月21&22日/(ナッカ、スウェーデン)
エーリク・エリクソン室内合唱団は、1945年、27歳だったエーリク・エリクソンによって創設され、スウェーデンと世界の音楽シーンで活 動してきました。2012年にスウェーデンのフレードリク・マルムベリが首席指揮者に選ばれ、エリクソンの後任として、各国の客演指揮者とともに合唱団を指揮して います。新しいアルバムでは、アメリカあるいはアメリカ生まれの作曲家の現代に作られた、近づきやすいスタイルのアカペラ作品によるプログラムを歌っています。
サミュエル・バーバーは、「わたしのめざすのは、できるだけ多くの人にわかってもらえる、いい音楽を書くこと」と言い、「弦楽のためのアダージョ」「ヴァイオリ ン協奏曲」「ノックスヴィル:1915年の夏」といったポスト=ロマンティシズムの管弦楽作品を多く作りました。「Reincarnations(生まれ変わり)」は、アントワ ン・オ・ラフテリ(1779-1835)のゲール語の詩をジェームズ・スティーヴンズ(1880-1950)が現代英語に訳したテクストによる「トリプティク」です。「男心 をときめかせる詩」〈メアリー・ハインズ〉、不当に断罪された英雄の死を悼む〈アントニー・オデイリー〉、首のうしろで髪が小さくカールしている〈愛しいひと〉。バー バーの親しまれている合唱作品のひとつです。
ジェフ・ビールは、ハリウッドでもっとも多くのフィルムスコアを手がけている作曲家のひとり。BIS Records のフォン・バール氏も気に入りの『ハウス・オブ・ カード』(KKC-4144/5/ BIS SA-2299)の音楽で国際的に知られるようになりました。「The Salvage Men(救助人)」は、彼が個人的に経験した痛みを 背景に書かれた作品です。オスカー・ワイルド(1854-1900)と「エミリ・ディキンソンやマリアン・ムーアのように、癖のある独自のやりかたで論理と言葉を楽し んでいる」といわれるケイ・ライアン(1945-)。「変質と、痛みに対するわたしたちの答えというテーマを考える、まったく新しい、今の時代の見方」とジェフ・ビー ルが考えた詩がテクストに使われています。
ダニエル・ネルソンは、メリーランド州ベセズダで生まれ、6歳の時にスウェーデンに家族と移住。スウェーデン作曲家協会に属し活動しています。「The New Colossus(新しい巨像)」は、エマ・ラザラス(1849-1887)が自由の女神像からインスピレーションを得て書いた同名のソネットに作曲されました。「Not like the brazen giant of Greek fame…(ギリシャの有名な堂々たる巨像とは違い…)」。女神像、台座内部の博物館にプロンズ銘板として設置されているラザラ スのソネット、そして、社会的な包括性という考え方の「尊厳と美」を伝えることが意図された作品です。エーリク・エリクソン室内合唱団の委嘱作。世界初録音です。
各国の合唱団に親しまれている作曲家のひとり、エリック・ウィテカーは、2つの作品が歌われます。メキシコの詩人、オクタビオ・パス(1914-1998)の詩をミュ リエル・ルークアイザー(1913-1980)が英訳した「A Boy and a Girl(少年と少女)」。「Three Songs of Faith(3つの信念の歌)」は、ノーザン・アリゾ ナ大学の音楽学校の100周年記念に委嘱された作品です。ネオ=ロマンティックなハーモニーの歌、作曲者を眠れなくしたという詩に書いた歌、神に感謝する美し く陽気な歌。ウィテカーの個人的な信念と、霊的、不可知のものについての思いを共有するE・E・カミングズ(1894-1962)の詩がテクストに選ばれています。 (Ki)

Spektral
SRL-423200(1CD)
北ドイツのマイスターたち
グスタフ・ウーヴェ・イェンナー
(1865-1920):Den freien Flug, wer gonnt ihn mir?、Die Nacht mit ihrem Frieden、O Sonne, liebe Sonne、Der Fruhling, der sich neu belaubt、Ich wandere einsam、Am schonen Ostseeufer、An meiner Seite sasest du、Der Wald ist kahl、Wo dein Fus gegangen、Schlaflos、Dorf im Schnee、7月、Einen einz’gen vollen Becher、Noch einmal、Ob ich traurig, ob ich glucklich?
ヨアヒム・シュヴェッペ(1926-1999):Der Brief、月の光、Uber die Heide、In einer grosen Stadt、Sommerbild、私とあなた
ブラームス:Wie Melodien zieht es mir、Heimweh II、Dein blaues Auge、Komm bald、Mein wundes Herz、Es hing der Reif、Voruber、Uber die Heide、Regenlied、In der Gasse、Auf dem Kirchhofe、Abendlied
ダニエル・フィリップ・ヴィッテ(T)、
ティム・シュトルテ(Bs-Br)、
アネッテ・フィッシャー=リヒディ(P)

録音:2022年9月、オスナブリュック
北ドイツの3人の作曲家、グスタフ・ウーヴェ・イェンナー、ヨアヒム・シュヴェッペ、ヨハネス・ブラームスのよく知られているにもかかわらずあまり歌われてこなかった作品を収録するという興味深い内容。ドイツで活躍するテノール、ダニエル・フィリップ・ヴィッテが愛情込めて歌い上げています。
Spektral
SRL-422198(1CD)
Nur uber Uns Die Linde Rauscht〜アイヒェンドルフの詩による歌曲集
ルドルフ・ルッツ:WUNSCHELRUTE
シューマン:春の旅 Op.45-2
ヴォルフ:DER VERZWEIFELTE LIEBHABER
フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ/ルッツ:WEM GOTT WILL RECHTE GUNST ERWEISEN
ローベルト・フランツ:DER VIELSCHONEN FRAUE Op.10-4
メンデルスゾーン:ES WEISS UND RAT ES DOC-H KEINER Op.99-6
ヴォルフ:郷愁
シューマン:陽気な旅人 Op.77-1、リーダークライス Op.39
メンデルスゾーン:夜の歌 Op71-6
フリードリヒ・キール:AGE MIR, MEIN HERZ, WAS WILLST DU? Op.31-2、BIST DU MANCHMAL AUCH VERSTIMMT Op31-12
フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ:DAS ZERBROC-HENE RINGLEIN
ルッツ:晩祷
ヴォルフ:UNFALL、DER SCHOLAR、DER MUSIKANT
ルッツ:SIEBEN LIEDER NACH GEDICHTEN VON JOSEPH FREIHERR
ゲオルク・ポプルッツ(T)、
ルドルフ・ルッツ(P)

録音:2022年1月、ケルン
ドイツの小説家で詩人であるヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフのテキストを基にした作品を収録した歌曲集。シューマンの「リーダークライス」をはじめ、ピアニストでもあるルドルフ・ルッツの作品までゲオルク・ポプルッツが思いを込めて歌います。
Spektral
SRL-422181(1CD)
創造〜宗教合唱作品集
ペーター・プラニャフスキー
:詩篇「Der269」
ハインリヒ・シュッツ:DIE HIMMEL ERZAHLEN, SWV386
A・スカルラッティ:EXULTATE DEO
グレゴリオ聖歌の序文:SPIRITUS DOMINI
パレストリーナ:DUM COMPLERENTUR
ジョヴァンニ・クローチェ:カンターテ・ドミノ
チャイコフスキー:CHERUBINISCHER GESANG NR.3
メンデルスゾーン:HEBE DEINE AUGEN AUF
ブリテン:JUBILATE DEO
ブルックナー:LOC-US ISTE、OS JUSTI
パッヘルベル:DER HERR IST KONIG
ハビエル・ブスト:アヴェ・マリス・ステラ
ラインベルガー:BENEDICTA ES TU
ヴァルデマール・オレーン:SOMMARPSALM
クリスティアン・マティアス・ハイス:ICH WILL DIR SINGEN
クリスティアン・マティアス・ハイス(指)
、レーゲンスブルク大聖堂少年cho

録音:2021年12月
音楽監督クリスティアン・マティアス・ハイスの指揮でレーゲンスブルク大聖堂少年合唱団が、神の創造を賛美する作品を歌います。あらゆる時代の作品を取り上げ、創造の精神の壮麗さと厳粛さを表現しています。
Spektral
SRL-421191(1CD)
ウィーンの歌
ベートーヴェン:アデライーデ
 彩られたリボンに添え
コラウス・フォン・クルフト:夕暮れ
 歌手の報酬/憩いなき恋/渇望
 乙女の嘆き
コンラディン・クロイツァー:春の信仰
 礼拝堂/ある晴れた朝に/ルーエタール
シューベルト:春の信仰 D.686, Op.20-2
 すみれ D.786, Op.123/アデライーデ D.95
ダニエル・ヨハンセン(T)、
マティアス・クランペ(ハンマーフリューゲル)

録音:2021年4月(ドイツ)/※使用楽器:John Broadwood & Son1804
ロベルト・ホル、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウに師事したオーストリアのテノール歌手、ダニエル・ヨハンセンと伴奏者のマティアス・クランペは、シューベルトとベートーヴェンという2人の偉大な作曲家たちの歌曲芸術と、ニコラウス・フォン・クルフトとコンラディン・クロイツァーという当時はそれほど高く評価されていなかった作曲家の音楽を織り交ぜて、極上の特別な歌曲コレクションを作成しました。ウィーンのメランジェともいうべきこのアルバムには、多くの楽しい発見が待っていることでしょう。
Spektral
SRL-421190(1CD)
360°〜 ヴォルフ:歌曲集
フーゴ・ヴォルフ:1. Im Fruhling/2. Auf dem grunen Balkon/3. Hoffartig seid Ihr, schones Kind/4. Klinge, klinge, mein Pandero/5. Der Tambour/6. Nachtzauber/7. Jagerlied/8. An eine Aolsharfe/9. Lied eines Verliebten/10. An die Geliebte/11. Frage und Antwort/12. Lebe wohl/13. Nimmersatte Liebe/14. Heimweh (Morike)/15. Heimweh (Eichendorff) /16. Storchenbotschaft/17. Mignon/18. Und willst du deinen Liebsten sterben sehen/19. Wo find ich Trost/20. Lied vom Winde/21. Trunken mussen wir alle sein/22. In der Fruhe/23. Der Knabe und das Immlein/24. Anakreons Grab/25. Der Feuerreiter/26. Auf einer Wanderung
ダニエル・ヨハンセン(T)、
アンドレアス・フレシュル(P)

録音:2021年2月(ドイツ)
ロベルト・ホル、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウに師事したオーストリアのテノール歌手、ダニエル・ヨハンセンと伴奏者のアンドレアス・フレシュルが、フーゴ・ヴォルフの膨大な作品の中から厳選したアート・ソングを集成。歴史的なレーニッシュ・グランドピアノ(1872年製)を駆使して、後期ロマン派歌曲芸術のユニークで魅力的な360度のパノラマを創り上げています。
Spektral
SRL-421187(1CD)
深く遠いところから〜ブラームス、ウェーベルン、ドヴォルザーク、ヴォルフ、ファリャ:歌曲集
ブラームス:ジプシーの歌 Op.103
 あなたの青い瞳 Op.59-8
 そよがぬ物憂い大気 Op.57-8
ウェーベルン:3つの詩 より 第2曲 「花嫁の夜の祈り」
 8つの初期の歌曲 より 第1曲 「深く遠いところから」、 第2曲 「仰ぎ見て」、 第5曲 「夏の夕べ」
ドヴォルザーク:歌曲集 「民謡調で」 Op.73
 スペインの歌の本 より 苦しい喜びと喜びの苦しみ、私を花でおおって、あの人に言って、私のところへ来てって、私の巻髪に包まれて
ファリャ
:7つのスペイン民謡 G.40
マリー・ザイドラー(Ms)、
ゲッツ・ペイヤー(P)

録音:2020年2月(ドイツ)
本アルバム「深く遠いところから」には、5人の作曲家による3つの異なる言語の歌曲が収録されています。英国王立音楽アカデミーを優秀な成績で卒業し、2018年にGerman Opernweltの 「今年の若手アーティスト」にノミネートされたドイツのメゾ・ソプラノ、マリー・ザイドラーが、死、喪失、そして憧憬の世界を鮮やかに歌い上げています。
Spektral
SRL-420184(1CD)
月見草〜後期ロマン派の声楽作品集
ブリテン:5つの花の歌 Op.47より 水仙に、続いてやって来る甘い4ヶ月よ、沼に咲く花、月見草/ヘンク・バーディングス:フィニガンズ・ウェイク/ヒンデミット:6つのシャンソン/ドビュッシー:3つのシャンソンより 神よ!あの人を見目麗しく創造し給うたお方よ!、冬よ, お前は嫌な奴だ/ラヴェル:3つのシャンソン より ニコレット、ロンド/バーバー:生まれ変わり より 第1曲 「メアリー・ハインズ」、 第2曲 「アントニー・オダリー」、第3曲 「クーリン(金髪のひと)」/フィンジ:ロバート・ブリッジズの7つの詩 より 私は讃えるあの優しい花を、私の精神は歌っていた一日中、澄んだ穏やかな流れ、Wherefore Tonight So Full of Care
ヴォデオン、
クレイトン・ボウマン(指)

録音:2020年6月(ドイツ)
器楽からダンス、演劇まで、あらゆるジャンルのアーティストとのコラボレーションを生み出しているミュンヘンの声楽グループ、ヴォデオン。本アルバムでは、最高の声楽技術、新鮮さ、喜びをもって後期ロマン派の豊かで色彩豊かな声楽曲の感情の核心へと聴衆を誘います。
Spektral
SRL-421189(1CD)
都会の声楽集
ジェルソン・バティスタ(b.1988):WHiSpeRS
エンヨット・シュナイダー(b.1950):Glocken der Stille
ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612):Ach suse Seel/Drum herzig’s Herz/Gleich wie ein Hirsch
エンヨット・シュナイダー:Glocken des Todes
グレイアム・バックランド(b.1951):die stadt
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):Das ist je gewisslich wahr/Selig sind die Toten, die in dem Herren sterben
エンヨット・シュナイダー:Glocken der Freude
ジェルソン・バティスタ:String Played by the Mob
パスカル・マルティン(b.1986):Die Stadt
ハンス・レオ・ハスラー:Ihr Musici, frisch auf
シュティムゴルト(ヴォーカル・アンサンブル)、
アントニーノ・ゼッキア(パーカッション)
16〜17世紀の巨匠と現代の作曲家たちの声楽作品集。都市生活を強調する鮮やかな背景を創り出すことを目的とした選曲になっており、完璧なアンサンブルでそれぞれの作品が持つ感情をくっきりと照らします。
ドイツのヴォーカル・アンサンブル「シュティムゴルト」は、2014年の創設以来、ドイツの声楽界で急速に中心的な地位を獲得した気鋭のアンサンブル。長年にわたる合唱とアンサンブルの経験を持つ6人の歌手で構成され、次々に意欲的なレパートリーに挑戦しています。並外れた表現力と明瞭なハーモニーを兼ね備え、数多くの委嘱作品を初演してきました。

Lyrita
SRCD-2419(2CDR)
ジョージ・ロイド:連祷、他
連祷*/交響的ミサ曲
ボーンマスSO、ブライトン祝祭cho、ジョージ・ロイド(指)
ジャニス・ワトソン(S)*、ジェレミー・ホワイト(Br)*、ギルフォード合唱協会*、フィルハーモニアO*、ジョージ・ロイド(指)*

録音:1993年&1996年、ギルドホール(イギリス)/ワトフォード・タウン・ホール(イギリス)
イギリスの老舗レーベルLyritaが贈る、ブリテンと同年に生まれ、戦禍を乗り越えて20世紀のイギリスで活躍した作曲家ジョージ・ロイドの録音アーカイヴ集。このディスクにはロイド自身の指揮による、晩年に作曲した2つの壮大な声楽曲を収録。1998年にインディペンデント紙に寄稿したクリス・デ・ソウザは、ブライトン音楽祭の委嘱で作曲された「交響的ミサ曲」を「ロイドの驚異的なキャリアの頂点」と評しました。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Lyrita
SRCD-420(1CDR)
ジョージ・ロイド:レクイエム/詩篇第130篇
(1)レクイエム
(2)詩篇第130篇
(1)スティーヴン・ウォレス(C.T)、ジェフリー・メイキンソン(Org)、ジ・エクソン・シンガーズ、マシュー・オーウェンズ(指)
(2)ジ・エクソン・シンガーズ、マシュー・オーウェンズ(指)

録音:2000年、聖オルバン教会(イギリス)
イギリスの老舗レーベルLyritaが贈る、ブリテンと同年に生まれ、戦禍を乗り越えて20世紀のイギリスで活躍した作曲家ジョージ・ロイドの録音アーカイヴ集。このディスクにはダイアナ妃を偲んでロイドが最晩年に書いたカウンターテナー、合唱とオルガンのための慈悲深き「レクイエム」と、アカペラ合唱のために書かれた「詩篇第130篇」を収録しています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

LAWO Classics
LWC-1270(1CD)
Like Father, Like Son(父に似て、子に似て) 〜ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン&ヨハン・クヴァンダール:合唱作品集
ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン(1888-1974):夢の詩 Op.7/3つの男声合唱曲 Op.10/3つの男声合唱曲 Op.17/イーヴァル・オーセンの詩による3つの男声合唱曲 Op.19/3つのスカルド詩 Op.27/ヨハン・クヴァンダール(1919-1999):酒飲み歌/真夜中のプレアデス Op.25(男声合唱のための)/Efter tidens leilighed
クリスチャニア男声cho、
マリウス・ショーロース(指)
「クリスチャニア男声合唱団」は、2009年、マリウス・ショーロースによってオスロ(旧 クリスチャニア)に創設された、18人のプロ・アンサンブルです。長い伝統をもつノルウェー男声合唱に新しい風を吹き込み、活性化することを目的に、ノルウェー政府と議会の式典や集まりをはじめ、オスロとノルウェー各地で演奏活動を続けています。『Like Father, Like Son(父に似て、子に似て)』は、『なにかひとつ新しいもの』(LWC1076)、『なにかひとつ青いもの』(LWC1107)、『なにかひとつ借りたもの』(LWC1188)を作った彼らのLAWO Classicsのアルバム第5作です。グリーグやスヴェンセンのナショナル・ロマンティシズムが主流だったノルウェーで、1930年代、表現主義、印象主義、新古典主義による表現を使った作曲の動きが始まり、そのひとり、ドビュッシーからインスピレーションを受けたダーヴィド・モンラード・ヨハンセンと、彼の子、新古典的な音楽を手がけたヨハン・クヴァンダールの作品によるプログラムを歌っています。

Kaleidos
KAL-63642(1CD)
ヴァレンティン・シルヴェストロフ(b.1937):サイレント・ソングス(抜粋) エレーネ・グヴリティシュヴィリ(S)
アレクセイ・プディノフ(P)

録音:2023年3月
ウクライナの重要な作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフ(b.1937)の「サイレント・ソングス」は、印象的な解釈で沈黙を表現しています。エレーネ・グヴリティシュヴィリとアレクセイ・プディノフは音楽の繊細な美しさ、瞑想的な抒情性、言葉の響きを見事に体現しています。

Signum Classics
SIGCD-869(1CD)
バッハ:カンタータ集
われは満ちたれり BWV82.2
キリストは死の縄目につながれたり BWV4
われは貧しき者、われは罪のしもべ BWV55
トム・ハモンド=デイヴィス(指)、
オックスフォード・バッハ・ソロイスツ、
ニック・プリッチャード(T)、
フー・ユーウェイ(Fl)

録音:2023年2月8日-10日
バッハの声楽作品を12年間かけて時代順に演奏することを目的とし、指揮者であるトム・ハモンド=デイヴィスが2017年に設立したオックスフォード・バッハ・ソロイスツ。元々は録音することを目的にした活動ではありませんでしたが、結成から7年が経つうちに野心が進化し、自分たちの音楽を世界中の聴衆に届けたいと考え、7年間にわたる研究と探索が凝縮された初のレコーディングを誇りをもって発表します。
テノールのニック・プリッチャードとフルートのフー・ユーウェイを共演者に迎え、おそらくバッハの最も初期の声楽作品であろう「キリストは死の縄目につながれたり」(BWV 4)、現存する唯一のテノール・カンタータ「われは貧しき者、われは罪のしもべ」(BWV 55)、そして多くの人に愛されているカンタータ「われは満ちたれり」(BWV 82.2)が含まれ、高声とフルートのための編曲で収録されています。

Chandos
CHSA-5350(1SACD)
NX-C03
ウエルカム・ジョイ〜 英国近現代の女声合唱曲集
1-6. イモージェン・ホルスト(1907-1984):喜びよ来たれ、悲しみよ来たれ(1950)
7-8. ホルスト:2つの東方の絵画 H112(1911)
9. ジュディス・ウィアー(1954-):We sekyn here rest(2019)
10. ヒラリー・キャンベル(1983-):Our Endless Day(2017)
11-21. エリザベス・ポストン(1905-1987):イングリッシュ・デイ=ブック(1966-67)
22. オリヴィア・M・スパークホール(1976-):Lux Aeterna 永遠の光(2018)
23. ジェンマ・マクレガー(1965-):Love was his meaning(2018)
24-27. ホルスト:リグ・ヴェーダからの合唱賛歌 第3集 Op.26H99(1910)
28. シュルティ・ラジャセカル(1996):Ushas-Goddess of Dawn(2024)…世界初録音
29. ラジャセカル:Priestess(2024)…世界初録音
30. ホルスト:送葬歌と祝婚歌 H124
コーヴァス・コンソート
フレディー・クロウリー(指)
ルイーズ・トムソン(Hp)

録音:2024年4月7-9日
フレディ・クロウリー率いるコーヴァス・コンソートによるのCHAN-DOS第2作。前作のサクソフォン四重奏との共演(CHAN-20260)で注目を集めた彼らが、今作 では女声合唱とハープのための音楽に焦点を当てています。アルバムの中心となるのは、グスターヴ・ホルストの女声合唱作品で、『二つの東洋の絵』、『葬送 歌と祝婚歌』、そして『リグ・ヴェーダからの合唱賛歌』の3曲を収録。女学校での教職経験を持ち、女声合唱の推進者でもあったホルストならではの繊細かつ 抒情的な作品です。他には、ホルストの娘イモージェンや彼女と同世代の女性作曲家エリザベス・ポストンの作品、さらに近現代の女性作曲家たちの作品も 収録されています。また、インド生まれでアメリカを拠点に作品を発表している作曲家シュルティ・ラジャカセルがホルストと同様に「リグ・ヴェーダ」からインスピレー ションを受けて作曲した2曲の世界初録音作品も聴くことができます。教会のまろやかな響きを生かした美しいハーモニーを高音質録音で捉えたSACDハイブ リッド盤での発売です。

BIS
BISSA-2695(1SACD)
秘密
(1)ベートーヴェン:アデラーイデ Op.46(1795頃)
(2)モーツァルト:ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K.520(1787)
(3)モーツァルト:夕べの想い K.523(1787)
(4)モーツァルト:クローエに K.524(1787)
(5)ハイドン:誠実 Hob.XXVIa:30(1794)
(6)ハイドン:人魚の歌 Hob.XXVIa:25(1794)
(7)ハイドン:田園の歌 Hob.XXVIa:27(1794)
(8)ハイドン:魂の歌 Hob.XXVIa:41(1801?)
(9)モーツァルト:アダージョ ロ短調 K.540(1788)【ピアノ・ソロ】
(10)モーツァルト:寂しい森の中で K.308(295b)(1777-78)
(11)ベートーヴェン:愛する喜び WoO128(1798-99)
(12)ベートーヴェン:何と時は長くWoO116(1793)(断片)
(13)ベートーヴェン:希望に寄せて Op.94(1813-15)
(14)モーツァルト:魔法使い K.472(1785)
(15)-(16)ハイドン:ピアノ・ソナタ第51番(旧61番) ニ長調 Hob.XVI/51(1794-95)【ピアノ・ソロ】
(17)ベートーヴェン:愛しい人よ、愛するものを教えて Op.82-1
(18)モーツァルト(ミスリヴェチェク編):静けさがほほえみながら K.152(210a)(1775)
(19)ベートーヴェン:この暗い墓の中で WoO 133(1806-07)
(20)ベートーヴェン:別れ WoO124(1795-96)
ニコロ・バルドゥッチ(カウンターテナー)
アンナ・パラディーゾ(フォルテピアノ)
楽器:(1)(2)(4)-(6)(8)-(11)(13)-(17)(19)グランド・ピアノ【ジョン・ブロードウッド、ロンドン(1802年製)】
(3)(7)(12)(18)(20)スクエア・ピアノ【マティアス・ペッテル・クラフト、ストックホルム(1797年製)】

録音:2023年8月31日〜9月3日/レンナ教会(スウェーデン)
17世紀と18世紀のイタリア音楽に焦点を当てたアルバム(BIS SA-2585、BIS SA-2645)をリリースしたカウンターテナー、ニコロ・ バルドゥッチ。今度はウィーン古典派を代表するハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンを取り上げます。
バルドゥッチは1999年、イタリアのカノーザ・ディ・プーリア生まれ。アンア・マリア・ステッラ・パンジーニに師事しマテーラの音楽院の学士号を、バロック歌 唱をジェンマ・ベルタニョッリに師事しヴィチェンツァ音楽院の修士号をそれぞれ取得しています。
ベートーヴェンのフランス語による2つの歌曲など、珍しい作品を含むこのアルバムではハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの作品をカウンターテナーの歌声 でお届け。バルドゥッチの才能に惚れ込んだアーティストの一人、アンナ・パラディーゾとともに古典派の作品に挑みました。 (Ki)

H.M.F
HMM-902730(1CD)
バッハ:マニフィカト変ホ長調 BWV243.1 (243a)
ヘンデル:ユトレヒト・テ・デウム HWV278
ジャスティン・ドイル(指)
RIAS室内cho、
ベルリン古楽アカデミー
ヌリア・リアル(S)、マリー=ゾフィー・ポラク(Ms)、アレックス・ポター(A)、キーラン・キャレル(T)、ロデリク・ウィリアムズ(Bs)

録音:2024年1月、イエス=キリスト教会、ベルリン
合唱界屈指の名門RIAS室内合唱団、そして古楽オケの最高峰のひとつ、ベルリン古楽アカデミーによる、バッハとヘンデルの登場。合唱の美しさ、アリアの伴奏 の器楽の表現の豊かさなど、名曲がさらに素晴らしく響き渡ります。マニフィカトは初稿を演奏しているのもまた魅力です。ヘンデルの「ユトレヒト・テ・デウム」 も声楽はもちろん、器楽も実にいきいきとした名演です。
1723年の夏、バッハはトーマス教会のカントールに就任します。そこでの評価を確実なものにするためにも、クリスマスには大規模な音楽をクリスマス期間の ために多数作曲しました。また、トーマス教会ではクリスマスの期間にマニフィカトを演奏する、という伝統もあったため、バッハはこの「マニフィカト」も作曲します。 広く知られているのはニ長調の版ですが、この変ホ長調のはその初稿にあたり、クリスマス用の4つの挿入曲を含み、演奏時間も約5分ほど長いものとなっていま す(実際に初演時に挿入曲が演奏されたかは不明)。
ヘンデルの「ユトレヒト・テ・デウム」はヘンデルが最初に書いた英語による宗教作品。当時よく演奏されていたパーセルの「テ・デウム」を規範としています。 5部合唱、曲によってはトータルで7声部からなる合唱編成。器楽は冒頭はトランペットも含まれる華やかなものですが、アリアなどでは縮小され、テキストの内容 を際立たせるものとなっています。初演は1713年7月7日、満員のセント=ポール寺院でとりおこなわれた感謝の礼拝で初演されました。 (Ki)

DUX
DUX-2002(1CD)
ポーランド歌曲集
ショパン:戦いの前に Op.74-10
スタニスワフ・ニェヴィアドムスキ(1857-1936):鐘 Op.20c
ミェチスワフ・カルウォヴィチ(1876-1909):夕暮れの静寂の中で Op.3-8
パデレフスキ:笛吹きの歌 Op.18-2
タデウシュ・シェリゴフスキ(1896-1963):アリオン
カルウォヴィチ:一番星はどこから Op.1-2
パデレフスキ:大いなる水の上に Op.18-4
カルウォヴィチ:私に話し続けて Op.3-1
ショパン:春 Op.74-2
パデレフスキ:私の目は涙を知っている Op.18-1
モニューシュコ
:遠くの方へ
ショパン:気まぐれな乙女 Op.74-5
カルウォヴィチ:悲しみ少女のために Op.1-1
ショパン:酒飲み歌 Op.74-4
カルウォヴィチ:静かで明るい黄金の日々を思い出す Op.1-5
ショパン
:指輪 Op.74-14、私の前から消えて! Op.74-6
モニューシュコ:2つのオーロラ
パデレフスキ:灰色の馬 Op.7-2
ジグムント・ノスコフスキ(1846-1909):ヒバリは歌う
シマノフスキ(1883-1937):願い Op.24-1、ズレイカ Op.13-4
シェリゴフスキ:Soledad
イェジー・ガブレンツ(1888-1937):私がどれほど惨めかあなたはわからない Op.5-4
トマシュ・ザグルスキ(T)、
ヤツェク・コルトゥス(P)

録音:2020年、ポーランド
2021年に56歳の若さで亡くなったポーランドのテノール、トマシュ・ザグルスキへと捧げるアルバム。ショパンからパデレフスキ、カルウォヴィチ、シマノフスキ、そしてシェリゴフスキまで、19世紀ポーランドの作曲家9名による24曲の素晴らしき歌曲セレクションです。キャリアの絶頂期に突然の終止符が打たれてしまったザグルスキの晩年の芸術をどうぞ。

CPO
CPO-555627(1CD)
NX-B05
ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978):歌曲とピアノ曲
Rising Tide
Songs of Separation
Arkansas
All that I am
Here's one
Sinner, Please Don't Let This Harvest Pass
From the Hearts of Women
Mississippi
Citadel
Grief (Weeping Angel)
ピアノ・コレクション
My Brother American
Up There
Bayou Home
Song for the Valiant
Song for the Lonely
The Breath of a Rose
Plain-Chant for America
チャン・ヤジエ(Ms)
ガブリエル・ローリンソン(Br)
ハルトムート・ヘル(P)

録音:2023年4月24-27日、9月10日バーデン=バーデン、ハンス=ロスバウト・スタジオ(ドイツ)
アフリカ系アメリカ人作曲家の先駆的存在として知られるウィリアム・グラント・スティル。1931年に「交響曲第1番「アフロ=アメリカン」」がロチェスター・フィル ハーモニーOによって演奏され、注目を集めたのを皮切りに、1936年にはロサンゼルス・フィルハーモニックを指揮し、アメリカ国内のメジャー・オーケス トラを指揮した初のアフリカ系アメリカ人となりました。このアルバムでは彼の歌曲を収録。シンプルな黒人霊歌を基調とした曲や、ブルース風の情感豊かな 曲、意欲的な作風による曲まで、多彩な作品を聴くことができます。ピアノのための小品も3曲収録されており、「Swanee River」ではフォスターの「故郷の 人々」と同じ旋律がゆったりと奏でられます。1996年から世界中で活躍するメゾ・ソプラノ、チャン・ヤジエと、白井光子に師事した若きバリトン、ガブリエル・ ローリンソンの歌唱を、ヴェテランのハルトムート・ヘルが支えています。

Dynamic
CDS-8040(1CD)
NX-B06
マルグッティ、カステルヌオーヴォ=テデスコ:合唱とギターのための作品集
コッラード・マルグッティ(1974-):リヴァーズ(2020)- 混声合唱とギターのために…世界初録音
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ロマンセロ・ヒターノ Op.152
 ステファノ・コロンボとロレンツォ・ジュストッツィによる比較校訂版…世界初録音
 ニコラ・スペラによるギター・パート改訂版
ニコロ・スペラ(G)
ITERリサーチ・アンサンブル(声楽アンサンブル)
ジョヴァンニ・チェスティーノ(指)

録音:2023年7月14-17日
カステルヌオーヴォ=テデスコの「ロマンセロ・ヒターノ」は混声合唱とギターのための作品で、スペインの詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩を題材にした組曲。 哀愁漂うギターの旋律と、活気ある合唱の劇的な対比と豊かなポリフォニーが特徴で、このアルバムは最新の比較校訂版によって演奏されています。コッ ラード・マルグッティの「リヴァーズ」は、「ロマンセロ・ヒターノ」にインスパイアされて作曲されたもので、カステルヌオーヴォ=テデスコや他の作曲家たちへのオマー ジュを込めています。 ITERリサーチ・アンサンブルはクレモナのパヴィア大学の若い音楽学者たちが2022年に結成した声楽アンサンブル。彼らは研究と演奏を重ね、著名なアー ティストや学究機関と協力し、ルチアーノ・ベリオやマルグッティの作品を初演しています。この録音は彼らのデビュー作となります。ジョヴァンニ・チェスティーノは 民族音楽学者で指揮者であり、ITERリサーチ・アンサンブルの共同創設者で音楽監督を務めています。 ニコロ・スペラは6弦と10弦ギターの演奏者で、ギターのレパートリー拡大に取り組み、多くの新作を委嘱、演奏、録音しています。これまでの録音にはモーリ ス・オアナとクリストファー・テオファニディスのギター作品全集やバッハのチェロ組曲の編曲が含まれています。

OEHMS
OC-1737(1CD)
NX-B10
夢の幸福 - ペヤチェヴィチ、ガルシア=ヴィアルド、フォーレ、R・シュトラウス:歌曲集
ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923):7つの歌 - Sicheres Merkmal Op. 23No.1
 7つの歌 - Es hat gleich einem Diebe Op. 23No.2
Warum? Op.13
 4つの歌 - Wie ein Rausch Op.30No.  2
4つの歌 - Ich glaub, lieber Schatz Op.30 No.3
 7つの歌 - Es jagen sich Mond und Sonne Op.23No.4
 2つの歌 - Ich schleiche meine Strasen Op. 27No.1
 4つの歌 - Traumgluck Op.30No.4
フォーレ:愛の夢 Op.5No.2
 3つの歌 - 水のほとりで Op.8No.1
 3つの歌 - 夢のあとに Op.7No.1
 3つの歌 - 秘密 Op.23NO.3
ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルド(1821-1910):Aime-moi, VWV4020(ショパンのマズルカ第23番 ニ長調 Op.33, No.2による)
 Aimez-moi VWV1121(15世紀の歌による)
 10の歌 - Villanelle VWV1083
 Lamento - La chanson du pecheur, VWV1139
 Evocation, VWV1041
R・シュトラウス:はすの花びらよりの6つの歌- ぼくの頭の上に広げてくれよ おまえの黒い髪を Op.19No.2
 5つの歌 - 子守歌 Op.41No.1
 5つの歌 - 解き放たれて Op.39No.4
 4つの歌 - 憩え、わが心 Op.27No.1
 「最後の花びら」よりの8つの歌 - 万霊節 Op.10No.8
マンディ・フレデリッヒ(S)
マティアス・ザミュイル(P)

録音:2022年11月29、30日、12月18日
ロマン派から印象派の時代に活躍した4人の作曲家による「幸福な夢」をテーマにした歌曲を集めた1枚。マンディ・フレデリッヒは、ロバート・ギャンビルやレ ナータ・スコットに師事。ザルツブルク音楽祭でニコラウス・アーノンクール指揮の「魔笛」夜の女王を歌って大ブレイクしたのち、ミラノ・スカラ座、東京の新国立 劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、ベルリン、ミュンヘンおよびハンブルクの州立/国立歌劇場など主要歌劇場を席捲。メータ、 ティーレマン、バレンボイムらが共演している人気歌手です。

Coviello
COV-92406(1CD)
ラフマニノフ:晩祷 Op.37 フローリアン・ヘルガート(指)
コールヴェルク・ルール

録音:2023年
ラフマニノフが幼少から耳にしていたロシア正教の聖歌は、この作曲家に並々ならぬ影響をもたらしました。自身、「宗教的儀式よりも比類なき美しさの歌声その ものに興味があった」と語っています。その音楽体験が至高の作品として結実したのがこの『晩祷』。聖歌と自作の旋律を混ぜ、様々なスタイルを駆使した、神秘 的でひどく美しいア・カペラ合唱曲です。ドイツ屈指の室内合唱団として活躍するコールヴェルク・ルールによる名唱。 (Ki)
Coviello
COV-92308(1CD)
ブラームス:合唱曲集
7つの歌 Op.62
3つの歌 Op.42
14のドイツ民謡より 静かな夜
5つの歌 Op.104
2つのモテット Op.74
宗教的歌曲 Op.30
フローリアン・ヘルガート(指)
コールヴェルク・ルール

録音:2017-2021年
合唱曲はブラームスの作品中で常に中心的な位置を占めていました。30年以上を経て6〜8声部の華麗な響きから縮小された厳格さへと変転していくさまは、 この作曲家の作風の変化を如実にあらわしています。ドイツ屈指の室内合唱団として活躍するコールヴェルク・ルールによる名唱。

LSO Live
LSO-0898(2SACD)
メンデルスゾーン:オラトリオ「エリヤ」 op.70 アントニオ・パッパーノ(指)
LSO、
ロンドン響cho
ザ・ギルドホール・シンガーズ
マサバネ・セシリア・ラングワナシャ(ソプラノ/寡婦、天使)
デイム・サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ/天使、イゼベル)
アラン・クレイトン(テノール/オバデヤ、アハブ)
ジェラルド・フィンリー(バリトン/エリヤ)

録音:2024年1月28&29日、バービカン・ホール、ロンドン
パッパーノは、メンデルスゾーンが壮大な規模で描いたオラトリオの劇的な性格をこのうえなく引き出しており、冒頭部に続く序曲はまるでオペラの序曲のよう。こ れからのドラマを存分に予感させます。数々のアリアも、パッパーノが認めた歌手たちによるものとあって、超充実のオペラのアリア名曲を聴いているかのよう。メン デルスゾーンが英語のテキストに作曲する際に苦心しながらも成し遂げた音楽上の登場人物ではなく、聖書の世界に実際に生きている人間たちによるドラマである ことを実感させられます。ヘンデルを意識した充実のフーガの合唱も、メンデルスゾーンの筆の見事さをこれ以上なく実現しています。この演奏は、初演と同様の英 語上演です。寡婦、天使にはパッパーノの英国ロイヤル・オペラ監督としての最後の来日公演(2024年)でも話題となったラングワナシャ。エリヤ役はカナダのジェ ラルド・フィンリー。オペラ、リサイタルのほか現代作品でも活躍しており、彼のためにターネイジ、サーリアホ、ラウタヴァーラらも作品を書いています。パッパーノ が率いるLSOと充実の歌唱陣による、「エリヤ」の決定的な名演、大注目です! (Ki)

BIS
BISSA-254(1SACD)
タイラー・フュートレル(1983〜):(1)スターバト・マーテル(Stabat Mater)〜2人のヴォーカル、弦楽とチェンバロのための(2021)
 前奏曲:横桁、大釘(Prelude:Crossbeam, nails)
 悲しみの聖母は、涙にむせびながら(Stabat Mater dolorosas)
 間奏曲:貫かれ(Interlude:Pierced)
 ああ、なんと悲しく(O quam tristis)
 そして歎き、悲しんでいた(Quae moerebat et dolebat)
 涙をこぼさないものがあるだろうか(Quis est homo)
 さあ、御母よ(Eja Mater)(part1)
 さあ、御母よ(Eja Mater)(part2)
 いのちある限り、熱い涙をあなたとともに流し(Fac me vere tecum flere)
 どうかその傷を私に負わせてください(Fac me plagis vulnerari)
 子守歌(Lullaby)
 肉体が滅びる時には(Quando corpus morietur)
(2)もろい液体(Brittle Fluid)〜弦楽オーケストラのための(2014)
(3)子守歌(Vuggesang)〜チェロ二重奏のための(2016 /2022)
(1)アイリン・ログネルード(S)、
(1)アストリ・ノールスタ(Ms)、
(1)ラーシュ・ヘンリク・ヨハンセン(Cemb)
(3)インヴヴィル・ネスダール・サンネス(Vc)、
(3)ウルリッケ・ヘンニネン(Vc)
テルユングアンサンブル、
ラーシュ=エーリク・テル・ユング(指)

録音:2023年11月18〜21日・ヤール教会(オスロ、ノルウェー)
タイラー・フュートレルは、オスロを拠点に活動し、さまざまなスタイルと要素による作品を発表しているアメリカの北カリフォルニア出身 の作曲家。ニューイングランド音楽院でリー・ハイラ、王立デンマーク音楽アカデミーでベント・サーアンセン、ウィーン国立音楽大学でミカエル・ジャレルに学び、 オスロに移ってノルウェーの市民権を取得しました。ミュジーク・コンクレート、宗教音楽由来のミニマリズム、後期ロマンティシズム、スペクトル音楽、形式主義、現 代の舞踊と劇場音楽と、多彩な影響とインスピレーションを受けて作曲。フュートレルの作品は、ノルウェー・ソリスト合唱団、トロンハイム・ソロイスツ、BIT20、テ レマルク室内O、アテラス・シンフォニエッタなど、各国のアンサンブルによって演奏されてきました。
フュートレルの「スターバト・マーテル」は、ペルゴレージやパレストリーナたちの作品と同じカトリック教会の聖歌「悲しみの聖母」のテクストによって作 曲されました。〈悲しみの聖母は、涙にむせびながら〉から〈肉体が滅びる時には〉の章に、中世ポーランドの哀訴(planctus)「聖十字架の嘆き(Lament ?wi?tokrzyski)」による〈子守歌〉と、〈前奏曲〉と〈間奏曲〉を織りこみ、ソプラノとメゾ・ソプラノのソロ、弦楽とチェンバロによって演奏されます。ラーシュ=エー リク・テル・ユングと「テルユングアンサンブル」の委嘱を受けて作曲され、2022年、ウクライナにロシア軍が侵攻した少し後にオスロ国際教会音楽祭で初演され ました。ブラームスの「子守歌」(Op.49No.4)、グレツキの「第3交響曲」、サミュエル・バーバーの「弦楽のためのアダージョ」の「引喩」というページを含み、 「なぜ、こんなに美しいのか」と「われわれはこの美を許容できるのか」という疑問を提起したという作品です。
チェロ二重奏による「子守歌」は、「スターバト・マーテル」に引用されたブラームスの「子守歌」による瞑想の小品。「Brittle Fluid(もろい液体)」は、「スターバト・マーテル」と主題的に関連のある作品です。テル・ユングがテレマルク室内Oの芸術監督だったころに委嘱され、ノルウェーの作家タリエイ・ヴェース オースの小説に因む「氷の城(Is-slotet/The Ice Palace)」の仮題から、「凍った滝」を示す曲名に変えられました。「14人の弦楽アンサンブル」のために作 曲され、フュートレル自身がテルユングアンサンブルの編成に合わせてアレンジした「11人」の版がこのアルバムの演奏に使われました。

Pentatone
PTC-5187219(1CD)
夕べの歌
ドヴォルザーク:夕べの歌 Op.3
 夕べの歌 Op.9
 夕べの歌 Op.31
スメタナ:夕べの歌 BJ1:116
フィビフ:夕べの歌からの5つの歌 Op.5
スーク:「美しい夜」(1891)
アダム・プラチェトカ(Bs-Br)
ダヴィト・シュヴェツ(P)

録音:2024年3月/ルドルフィヌム、プラハ(チェコ)
バス=バリトンのアダム・プラチェトカが「チェコ音楽年2024」記念のアルバムをリリース!当アルバムにはドヴォルザーク、スメタナ、フィビフ、スークの『夕べ の歌』を収録しています。歌詞はいずれもヴィチェスラフ・ハーレクの「夕べの歌」のための愛の詩を使用しており、作曲家によっての表現の違いを楽しむことが できます。
アダム・プラチェトカはプラハで学び、ドヴォルザーク国際声楽コンクールで1位獲得。2010年9月にウィーン国立歌劇場のメンバーとなり『ラ・ボエーム』の シャウナール役でデビュー。その後ヴァーレク(指)チェコ・アンサンブル・バロックとの共演でヘンデルのオラトリオ・アリア集(2012年8月&9月録音)(SU-4116)でソロ・デビュー盤をリリースしています。
近年はMETやザルツブルク音楽祭の常連で、モーツァルトを中心にドラマティックな役だけでなく、コミカルな役もこなせる実力派歌手として注目され、安定し た低音、たっぷりとした声量、そして伸びやかな歌声で高く評価されています。PENTATONEレーベルからロマン・ヴァーレク率いるチェコ・アンサンブル・バロッ クとの共演で、モーツァルトとサリエリのオペラ・アリア集(PTC-5187022)をリリースしています。

Hanssler
HC-23027(2CD)
BACH.VISION ファースト・カンタータ・イヤーVol.3〜ライプツィヒ時代の教会カンタータ第3集
【三位一体節後第9日曜日からライプツィヒ市参事会員交代式まで】
バッハ:カンタータ第105番『主よ、裁かないでください』BWV105
カンタータ第46番『さあ目を留めよ、見るがいい』BWV46
カンタータ第179番『心せよ、神を畏れることが』BWV179
カンタータ第199番(第3稿)『私の心は血の中を泳ぐ』BWV199.3
カンタータ第69番(初稿)『わが魂よ、主を讃え』BWV69.1
カンタータ第77番『お前の主である神を愛しなさい」BWV77
カンタータ第25番『私の体の健康は失われ』BWV25
ゲヒンガー・カントライ、ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)
独唱:ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ BWV105, 179,199.3,69.1,77)
イザベル・シッケタンツ(ソプラノ BWV25, 119)
エルフィラ・ビル(アルト BWV105,46)
マリエ・ヘンリエッテ・ラインホルト(アルト BWV69.1, 77,119)
ベネディクト・クリスティアンソン(テノール  BWV105,46)
ダニエル・ヨハンセン(テノール BWV179,69.1, 77)
パトリック・グラール(テノール BWV25,119)
マティアス・ヴィンクラー(バス BWV105,46, 25,119)
ピーター・ハーヴェイ(バス  BWV179)
トビアス・ベルント(バス BWV69.1, 77)

録音:2023年7月20〜22日/ルートヴィヒスブルク、ルートヴィヒスブルク城教会(BWV105, 46)
2023年8月1〜2日/ハイルスブロン・ミュンスター(BWV179, 199.3)
2023年9月9&10日/ヘレンベルク、シュティフト教会(BWV69.1, 77)
2023年9月16〜18日/ヘレンベルク、シュティフト教会(BWV25, 119)
バッハ、ライプツィヒ時代(1723〜1724年)のカンタータ演奏から300年後にあたる2023年より年代順に演奏する、シュトゥットガルト国際バッハアカデミー 主催の大企画!全23回のコンサート・シリーズはシュトゥットガルトとその近郊で演奏会を開催し、そのコンサートに連動し録音していくのが当シリーズです。シリー ズはすべて2枚組で、全10巻が予定されています。
当シリーズは、クリスティーネ・ブランケン、クリストフ・ヴォルフ、ペーター・ヴォルニー というバッハ研究の泰斗たちによって改定・編集され、2022年に出 版された『Bach-Werke-Verzeichnis(BWV3)/バッハ作品目録 第3版』に基づく最新研究が活用されている点でも注目を集めています。
第3集は1723年7月25日(BWV105)から1723年8月30日(BWV119)にかけて演奏されたカンタータを演奏日順に収録。ライプツィヒ時代のバッ ハのカンタータの作曲と演奏の軌跡をたどりながら聴くことができる画期的な内容です。なお、BWV199は第3稿、BWV69は初稿と、ライプツィヒ時代に演奏 された稿を使用しています。
演奏の質の高さは、既発の第1集、第2集で証明済み。今回も、声楽各パートはソリストを含む3人から4人という編成で、オーケストラもラーデマンの信頼厚 い平崎真弓をはじめ、クリスティーネ・ブッシュ、ヨナス・チェンダーラインといった名手がコンサートマスターを務める万全な態勢です。コラールの隅々に至るまで 力が注がれた高い統率力を誇る合唱に加え、フォイアージンガー、ヨハンセン、クリスティアンソン、グラール、ハーヴェイといったバッハ歌唱で高く評価される豪華 なソリストたちのすばらしい歌唱にも注目です。バッハ演奏の新しいスタンダードとなること必至の、ラーデマンとゲヒンガー・カントライの演奏をお聴き逃しなく!
Hanssler
HC-23028(2CD)
BACH.VISION ファースト・カンタータ・イヤーVol.4〜ライプツィヒ時代の教会カンタータ第4集
【三位一体節後第5日曜日から三位一体節後第23日曜日まで】
バッハ:カンタータ第138番『なぜ憂うるのか、私の心よ』BWV138
カンタータ第95番『キリストは私の命』BWV95
カンタータ第48番『私はみじめな人間』BWV48
カンタータ第162番(第2稿)『ああ!私は見る、婚礼に行こうとする今』BWV162.2
カンタータ第109番『信じます、尊い主よ、この不信仰者を助けてください』BWV109
カンタータ第89番『ああお前をどうすべきだろうか、エフライムよ』BWV89
カンタータ第163番『どの人にも、それぞれのものを』BWV163
ゲヒンガー・カントライ、ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)
独唱:イザベル・シッケタンツ(ソプラノ BWV138, 95)
カタリナ・ベルトゥッチ(ソプラノ BWV162.2, 89)
ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ BWV163)
マリエ・ヘンリエッテ・ラインホルト(アルト BWV138, 48,162.2,109,89)
アレックス・ポッター(アルト BWV163)
ダニエル・ヨハンセン(テノール BWV138,95, 48)
パトリック・グラール(テノール BWV162.2, 109)
ベネディクト・クリスティアンソン(テノール BWV163)
ピーター・ハーヴェイ(バス BWV138,95)
トビアス・ベルント(バス BWV162.2, 89,163)

録音:2023年10月7&8日/シュトゥットガルト、記念協会(BWV138, 95,48)
2023年10月14&15日/テュービンゲン、シュティフト教会(BWV162, 109,89)
2023年11月18&19日/シュトゥットガルト、キリスト教会(BWV163)
バッハ、ライプツィヒ時代(1723〜1724年)のカンタータ演奏から300年後にあたる2023年より年代順に演奏する、シュトゥットガルト国際バッハアカデミー 主催の大企画!全23回のコンサート・シリーズはシュトゥットガルトとその近郊で演奏会を開催し、そのコンサートに連動し録音していくのが当シリーズです。シリー ズはすべて2枚組で、全10巻が予定されています。
当シリーズは、クリスティーネ・ブランケン、クリストフ・ヴォルフ、ペーター・ヴォルニー というバッハ研究の泰斗たちによって改定・編集され、2022年に出 版された『Bach-Werke-Verzeichnis(BWV3)/バッハ作品目録 第3版』に基づく最新研究が活用されている点でも注目を集めています。
第4集は1723年9月5日(BWV138)から1723年10月31日(BWV163)にかけて演奏されたカンタータを演奏日順に収録。ライプツィヒ時代のバッ ハのカンタータの作曲と演奏の軌跡をたどりながら聴くことができる画期的な内容です。なお、BWV162はライプツィヒ時代に演奏された稿(第2稿)を使用し ています。
演奏の質の高さは、既発の第1集、第2集で証明済み。今回も、声楽各パートはソリストを含む3人から4人という編成で、オーケストラもラーデマンの信頼厚 い平崎真弓をはじめ、クリスティーネ・ブッシュ、ヨナス・チェンダーラインといった名手がコンサートマスターを務める万全な態勢です。コラールの隅々に至るまで 力が注がれた高い統率力を誇る合唱に加え、フォイアージンガー、ヨハンセン、クリスティアンソン、グラール、ハーヴェイといったバッハ歌唱で高く評価される豪華 なソリストたちのすばらしい歌唱にも注目です。バッハ演奏の新しいスタンダードとなること必至の、ラーデマンとゲヒンガー・カントライの演奏をお聴き逃しなく! (Ki)

Signum Classics
SIGCD-912(2CD)
クロース・ハーモニー
【CD1】1. エルトン・ジョン(アンドルー・ジャックマン編):クロコダイル・ロック/2. ローラ・マヴーラ(エリック・ウィテカー編曲、クリストファー・ブリュートン追加編):ファーザー・ファーザー/3. ポール・サイモン(アンドルー・ジャックマン編):恋人と別れる50の方法/4. エド・シーラン、フォイ・ヴァンス(ジム・クレメンツ編):ザ・ヒルズ・オヴ・アバフェルディ/5. クイーン(ニック・アシュビー編):懐かしのラヴァー・ボーイ/6. ジェローム・カーン(ジョン・ラッター編):今宵の君は/7. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン(ボブ・チルコット編):おお! アイ・キャント・シット・ダウン(僕は座れない)/8. マイク・スコット(クリストファー・ブリュートン編):ハウ・ロング・ウィル・アイ・ラヴ・ユー/9. ジョン・レノン&ポール・マッカートニー(ダリル・ランズウィック編)オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ/10. 伝承曲(ダリル・ランズウィック編):シー・ムーヴド・スルー・ザ・フェア(彼女は市場を通り抜けていった)/11. アルバート・ハモンド(ピーター・ナイト編):アイム・ア・トレイン(俺らは機関車野郎)/12. ジェイムズ・ブレイク:ミート・ユー・イン・ザ・メイズ(迷路の中で会いましょう)/13. ケイシー・マスグレイヴズ(パトリック・ダナキー編):レインボー(虹)/14. リムスキー=コルサコフ(ダリル・ランズウィック編):熊蜂の飛行/15. ドナルド・スワン(ゴードン・ラングフォード編):スロー・トレイン/16. ジョン・レノン&ポール・マッカトニー(ポール・ハート編):ハニー・パイ
【CD2】1. サイ・コールマン(ピーター・ナイト編):リズム・オヴ・ライフ/2. デューク・エリントン(ポール・クーン編):クレオール・ラヴ・コール/3. ジョニ・ミッチェル(パトリック・ダナキー編):シソタウベル・レイン/4. 伝承曲(ジェフ・リチャーズ編):優しい女羊飼い/5. ジョン・レノン&ポール・マッカートニー(ポール・ハート編):ホエン・アイム・シックスティ・フォー(僕が64歳になっても)/6. 伝承曲(ボブ・チルコット編):シーズ・ライク・ザ・スワロウ(彼女は燕のよう)/7. ジョアキーノ・ロッシーニ(ダリル・ランズウィック編):「セビーリャの理髪師」序曲/8. 伝承曲(グレイストン・アイヴズ編):竹田の子守唄/9. ジョン・レノン&ポール・マッカトニー(ボブ・チルコット編):ペニー・レイン/10. クリスティン・マクヴィー(ニック・アシュビー編):ソングバード/11. クイーン(ポール・ハート編):シーサイド・ランデヴー/12. アマンダ・マクブルーム(ニック・レイン編):ザ・ローズ/13. ハロルド・アーレン(ニール・リチャードソン編):虹の彼方に/14. ポール・ドレイトン:マスターピース/15. ロン・グッドウィン(ジェレミー・ジャックマン編):ホワット・カインド・オヴ・シングズ・ドゥー・ザ・キングズ・シンガーズ・シング(キングズ・シンガーズはどんなことを歌ってくれるかな?)
※未発売音源
【CD1】 トラック:1,2,4,6,8,9,10,11 【CD2】 トラック:2,5,6,7,14,15

キングズ・シンガーズ〔パトリック・ダナキー(C.T)、エドワード・バトン(C.T)、ジュリアン・グレゴリー(T)、クリストファー・ブリュートン(Br)、ニック・アシュビー(Br)、ジョナサン・ハワード(Bs)〕
リーアム・ダナキー(P)、ミーシャ・ムロフ=アバド(ダブルベース)

録音:2019年-2024年(ロンドン、イギリス)
ルネサンス・ポリフォニーからジャズ・ポップスまで、2000曲以上ものレパートリーを誇り、2018年に結成50周年を迎えた男声ア・カペラ・グループのレジェンド、キングズ・シンガーズ。2024年の来日を記念し、珠玉のレパートリーを集めた2枚組アルバムが登場!
本アルバムでは、新たにレコーディングされた作品と何千ものポップス、ジャズ、フォークソングのアレンジメントのレパートリーを歌い育ててきたキングス・シンガーズによるミニ・アルバム・シリーズ「ライブラリー」からのハイライトをカップリング。彼らの音楽ライブラリーの中でも最も愛され、ユニークなコーナーのひとつであるクロース・ハーモニーのアレンジを深く掘り下げ、ダリル・ランズウィック(ロッシーニの『セビーリャの理髪師』序曲の想像力豊かでエキサイティングなバージョンなど)やジョン・ラッター(ジェローム・カーンの『今宵の君は』)の新アレンジをフィーチャーし、彼らの才能とレパートリーの多様性を紹介しています。このアルバムを通じて、キングズ・シンガーズの長きにわたるグループの物語を祝福します。

CORO
COR-16207(1CD)
スタンフォード:パートソング、牧歌&民謡集
6つのアイルランド民謡 Op.78/8つのパートソング Op.127/6つのエリザベス朝の牧歌(第1セット) Op.49/9つのアイルランド民謡/ボーナス・トラック 〜エメルのククランとの別れ(ロンドンデリーの歌)
ハリー・クリストファーズ(指)
ザ・シックスティーン

録音:2024年3月5日-7日、オール・ハロウズ教会(ロンドン)
1979年にハリー・クリストファーズが設立し、それ以来世界最高クラスの合唱団として活動し続けている英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン。
2024年に没後100周年記念を迎えるイギリス系アイルランド人作曲家、チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードのアニヴァーサリー・リリースは、多数の世界初録音作品を含む、パートソング(合唱)、パストラル(牧歌)、フォークソング(民謡)集。
70歳を超えたハリー・クリストファーズは「人生の大半を宗教音楽の演奏と録音に費やしてきた」と言いますが、2023年には世俗音楽だけをテーマとしたアルバム「セイレーンの歌(イギリスのパートソング集)」(COR16198)をリリースし、英グラモフォン誌では『エディターズ・チョイス』に選ばれ、「これほど美しく歌われたイギリスのアカペラ音楽のアルバムを見つけるには、かなり遠くまで行かなければならないでしょう。」と絶賛されました。
「セイレーンの歌」には、スタンフォードのもっとも有名な合唱作品の1つ「青い鳥」を含む「8つのパートソング Op.119」が収録されていましたが、今回のアルバムではそこから更に拡張し、アイルランド民謡協会の設立に非常に熱心であったというスタンフォードの民謡や牧歌、パートソングの美しく情熱的な合唱作品を、ザ・シックスティーンの豊かな歌声でお贈りします。

Indesens Calliope Records
IC-053(1CD)
メロディーズ〜フォーレ:歌曲集
L’Absent Op.5-3/Aubade Op.6-1/Tristesse Op.6-2/Sylvie Op.6-3/Apres un reve Op.7-1/Ici-bas Op.8-3/Automne Op.13-3/Les Berceaux Op.23-1/Chanson d’amour Op.27-1/La Fee aux chansons Op.27-2/Aurore Op.39-1/Fleur jetee Op.39-2/Le Pays des reves Op.39-3/Les Roses d’Ispahan Op.39-4/Noel Op.43-1/Nocturne Op.43-2/Clair de Lune Op.46-2/Au cimetiere Op.51-2/Spleen Op.51-3/La Bonne Chanson Op.61/L’Horizon chimerique Op.118
ジャック・エルビヨン(Br)、
テオドーレ・パラスキヴェスコ(P)

録音:1974年-1975年
フランスのIndesens Calliope Recordsが取り組むフォーレ没後100周年プロジェクト!ガブリエル・フォーレは、フランス室内楽復興の立役者であり、大胆で表現力豊かな作品は多くの作曲家に影響を与えました。彼のソナタ第1番は革新的で、多くの批評家たちから絶賛され、戦時下に書かれたソナタ第2番は、フォーレの持つ創造的才能と様式の進化を証明しています。
そのようなフォーレは歌曲の分野でも多大な功績を残しました。今回「没後100周年記念復刻」されたこの歌曲集、歌うのはフランスのバリトン歌手ジャック・エルビヨン。エルビヨンはガブリエル・フォーレ大賞を受賞したフォーレの専門家でした。ナディア・ブーランジェの弟子でフランス音楽の専門家であるテオドーレ・パラスキヴェスコとの名コンビで残したフォーレの歌曲集は、美しいフォーレの音楽を十二分に楽しめます。

Gramola
GRAM-99294(1CD)
NX-C01
男の愛と生涯
ベートーヴェン:遥かな恋人に Op. 98
シューマン:詩人の恋 Op.48
ブルックナー:四月に
 秋の悲しみ
 私の心とあなたの声と
ブラームス:なんとあなたは、僕の女王よ Op.32No.9
 暖かい空気はじっとして Op.57No.8
 きみの青い瞳 Op.59No.8
 五月の夜 Op.43No.2
 もう決してお前のところへは行かないと Op. 32No.2
 おお 私が帰る道を知っていたなら Op.63 No.8
ギュンター・グロイスベック(Bs)
マルコム・マルティノー(P)

録音:2024年2月6-8日
オペラやリートの舞台で世界的成功を収めるバス歌手ギュンター・グロイスベックと、2022年発売のアルバム 「Nicht Wiedersehen! 二度と会えない」(GRAM99280)でも息の合った演奏を披露したピアニスト、マ ルコム・マルティノーが再び共演。シューマンの「女の愛と生涯」になぞらえた「男の愛と生涯」のタイトル通り、 男性目線からの愛を追求したこのアルバムでは、ベートーヴェン、シューマンの名歌曲集に加え、ブラームスの 6曲と、あまり耳にすることのないブルックナーの歌曲を選曲。深く力強い声で愛の喜びと悲しみ、苦しみを歌 い上げています。

Diapason
DIAP-171(1CD)
ブラームス:ドイツ・レクイエム オットー・クレンペラー(指)、エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、フィルハーモニアcho、フィルハーモニアO

録音:1961年
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第171巻として登場するのは、オットー・クレンペラー指揮による、ブラームス作曲ドイツ・レクイエム!ソリストには、共に20世紀最大の歌手と言っても過言ではないこの二人、ソプラノのエリーザベト・シュヴァルツコップとバリトンのディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが起用されています。クレンペラーによる声楽曲の中でも評価の高いこの演奏は、荘厳でまさに鎮魂歌(レクイエム)というのに相応しく、二人のソリストも実力通りの歌唱力で聴かせます。1961年の録音とはいえ、今なお色褪せない不朽の名演奏のひとつと言えるでしょう。

BIS
BISSA-2692(1SACD)
『喜びと非対称』
ラウタヴァーラ:第一の悲歌(Die erste Elegie)(1993)*
カレヴィ・アホ(1949-):マウラーナー・ルーミーの3つの詩(Kolme laulua Mawlana Rumin ruhoihin)(2010)  (混声合唱と打楽器のための)(フィンランド語詩:ヤーコ・ハメーン=アンッティラ)**
ラウタヴァーラ:わたしたちの愛(Unsere Liebe)(2010)
アホ:喜びと非対称(Ilo ja epasymmetria)(1996)***
ラウタヴァーラ:アヴェ・マリア(Ave Maria, gratia plena)(しあわせなかたマリア、恵みあふれるマリア) (1957/2012)(混声合唱のための)
ラウタヴァーラ:人生の書(Elaman kirja)(1972/2012)(混声合唱のための)#
ヘルシンキ室内cho
ニルス・シュヴェケンディーク(指)
リンネア・スンフェール・キャサリ(S)*/**
トーヴェ・ユープシェーバカ(S)*
エイラ・カールソン(A)*
ペッテリ・キッポ(打楽器)**
メリ・メッツォマキ(S)***
マッツ・リルハンヌス(T)#
マルッティ・アンッティラ(T)#
シルック・リンタマキ(S)#

録音:2021年6月4-5日/ヤルヴェンパー教会、2002年2月13-14日/メイラハティ教会(メイラハティ)(喜びと非対称)、
2019年8月9日 ヤルヴェンパー教会(ヤルヴェンパー、フィンランド)(人生の書)
制作:セッポ・シーララ、ハンス・キプファー(喜びと非対称)、マリオン・シュヴェーベル(人生の書)
ヘルシンキ室内合唱団と芸術監督ニルス・シュヴェケンディーク、カイヤ・サーリアホの70歳の誕生日を祝うコンサート・シリーズ「カイ ヤ・サーリアホ70」に参加。このときのコンサートで歌った作品によるアルバム『Reconnaissance』(BIS SA-2662)が、2024年「グラミー賞」の最優秀 合唱パフォーマンスに選ばれました。
『喜びと非対称』をタイトルにした新しいアルバムでは、ラウタヴァーラとカレヴィ・アホという、師弟関係にあるふたりの多様なスタイルの作品によるプログラ ムが組まれています。
ラウタヴァーラの「第一の悲歌」は、ヨーロッパ合唱協会の「ヨーロッパ・カンタート・フェスティヴァル」の委嘱で作曲され、合唱団の低声部の深い響きが試さ れるなど、高度の技巧の求められる作品です。ライナー・マリア・リルケの連作詩『ドゥイノの悲歌』の最初の詩がテクストに使われています。「わたしたちの愛」 は、ラッシ・ヌンミ(1928-2012)の詩によるイングリット・シェルバッハ=コプラ(1935-)のドイツ語詩をテクストにした女声4部の曲集「Wenn sich die Welt auftut(世界が降伏するとき)」(1996)から第1曲を除く4曲を混声合唱曲に編曲した作品です。
「アヴェ・マリア」(しあわせなかたマリア、恵みあふれるマリア)は、ラウタヴァーラの1950年代を代表する合唱曲のひとつ、1957年の十二音技法による美 しい男声合唱曲の混声合唱版です。「人生の書」は、1972年に作曲したヘルシンキ大学男声合唱団のための作品による曲集です。オリジナルの曲集からリルケ、 ポール・エリュアール、アルチュール・ランボー、エミリ・ディキンソン、ジェームズ・ブロートン、ウォルト・ホイットマンの詩による6曲を選び、1978年の男声合 唱曲「4つのセレナード」のシャルル・ボードレールとシュテファン・ゲオルゲの詩に作曲した2曲を追加。混声合唱用に編曲されました。
カレヴィ・アホの「マウラーナー・ルーミーの3つの詩」は、ペルシャの神秘主義詩人マウラーナー・ルーミー(ジャラール・アル=ディン・ルーミー)(1207-1273)の抒情詩(ガザル)をヤーコ・ハメーン=アンッティラ(1963-2023)がフィンランド語に訳した詩に作曲。1996年の「喜びと非対称」は、フィンラン ド放送協会の委嘱で作曲された作品です。カレヴィ・アホの好む「同時代フィンランド文学」のレパートリーから、第二次世界大戦後のフィンランド・モダニズムの 中心的詩人のひとり、ミルッカ・レコラ(1931-2014)の同名詩集から7つの詩を採り、音楽と緊密に関連づけて作曲されました。 (Ki)

SUPRAPHON
SU-4346(1CD)
R・シュトラウス:歌曲集
(1)献呈 Op.10-1
(2)夜 Op.10-3
(3)万霊節 Op.10-8
(4)セレナーデ Op.17-2
(5)ツェツィーリエ Op.27-3
(6)ひそやかな誘い Op.27-3
(7)あすの朝 Op.27-4
(8)ばらの花輪 Op.36-1
(9)母親の自慢話 Op.43-2
(10)冬の霊感 Op.48-4
(11)森の喜び Op.49-1
(12)花束を編みたかった
(13)小川 Op.88-1
(14)『4つの最後の歌』
カテジナ・クネジコヴァー(S) (1)-(13)ヤクブ・フルシャ(P)
(14)バンベルクSO、ヤクブ・フルシャ(指)

録音:(14)2021年9月19&20日(プラハ・ドヴォルザーク音楽祭におけるライヴ)、
(1)-(13)2024年2月17&18日、2024年4月9日(セッション)/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)
叙情的なコロラトゥーラ・ソプラノで魅了するカテジナ・クネジコヴァー。これまでBBC響、バンベルクSO、ザルツブルク・カメラータ、チェコ・フィ ルハーモニーO、ベルリン・ドイツSO、マーラー室内Oなどと共演。現在、世界のオペラハウスでも大活躍です。
グラモフォン誌のエディターズ・チョイス、BBCミュージック・マガジン賞で高く評価されたアルバム『フィディレ』(SU-4296)に次ぐ新録音は、ヤクブ・フル シャとの共演でR・シュトラウスの歌曲です。『4つの最後の歌』はバンベルクSOとの共演でプラハ・ドヴォルザーク音楽祭におけるライヴ。また歌 曲は70年近くに及ぶ作曲人生の各時代を網羅しています。まるで完璧に磨き上げられた宝石のようなR・シュトラウスの歌曲の数々をお楽しみください。 (Ki)

J.S.Bach-Stiftung
C-433CD(2CD)
NX-G10
バッハ:ミサ・ブレヴィス集 BWV233-236
【CD1】
1-6. ミサ曲 ヘ長調 BWV233
7-12. ミサ曲 イ長調 BWV234
【CD2】
1-6. ミサ曲 ト短調 BWV235
7-12. ミサ曲 ト長調 BWV236
ジェシカ・ジャンス(S)…CD1:1-6
ヤン・ベルナー(C.T)…CD1:1-12
ジョナサン・セルズ(Bs)…CD1:1-6
ノエミ・ゾーン・ナート(S)…CD1:7-12
ダニエル・ペレス(Bs)…CD1:7-12
アレックス・ポッター(C.T)…CD2:1-12
ヴェルナー・ギューラ(T)…CD2:1-12
マティアス・ヘルム(Bs)…CD2:1-12
リア・アンドレス(S)…CD2:7-12
バッハ財団合唱団
バッハ財団O(古楽器使用)
ルドルフ・ルッツ(指)

録音:Kathedrale St. Gallen(スイス)(全てライヴ)
2023年9月14日…BWV233
2023年9月15日…BWV234、235
2023年9月16日…BWV236
バッハのカンタータ全集録音を進めているルッツとバッハ財団がミサ・ブレヴィス(ルター派ミサ曲)を録音。 バッハには有名なロ短調ミサ曲のほかにキリエとグローリアのみで構成された4曲のミサ・ブレヴィス(短いミサ曲の意味)があり、ルター派ミサ曲とも呼ばれま す。キリエは合唱、グローリアは3つのアリアを合唱ではさむ5部構成となっていて、音楽は過去のカンタータからの転用が多くを占めています。ルドルフ・ルッツ 率いる演奏者たちがバッハの円熟期の音楽を高らかに奏でます。

C Major
81-1208(DVD)

81-1304(Bluray)
ブラームス:ドイツ・レクイエム op.45 クリスティアン・ティーレマン(指)
VPO
エ ル ザ・ドライシヒ(S)
ミヒャエ ル・フォレ(バリトン )
ウィーン楽友協会合唱団(合唱指揮:ヨハネス・プリンツ)
映像監督:レオポルド・クネッツェル
収録:2023年7月、ザルツブルク祝祭劇場(ライヴ)
◆DVD
画面:NTSC16:9 
音声:PCMステレオ、DTS5.
リージョン:All
DVD9
原語:ドイツ語
字幕:独英仏西韓,日本語、77分
◆Bluray
画面:1080i16:9FullHD
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.1
リージョン:All
BD25
原語:ドイツ語
字幕:独英仏西韓日本語、77分
2023年ザルツブルク音楽祭のティーレマン(指)ウィーン・フィルによるブラームスの『ドイツ・レクイエム』の映像がリリースされます。声楽付きの作品を得意 とするティーレマンですが、彼の特徴であるドイツの伝統を感じさせる重厚で濃厚な音楽作りが、作品の持つ響きと見事に合い、圧倒的な印象を残す演奏となっ ています。 バッハの『ロ短調ミサ曲』やベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス』とも共通する、宗教の枠組みを超えた、人類の“祈り”を描いたブラームスの最高傑作『ドイツ・ レクイエム』。ブラームスがレクイエムの作曲に取り掛かった動機は、恩人シューマンの死にあると言われています。その数年後には最愛の母の死を経 験し、作曲はいっきに進み、部分的な初演を経て1869年2月18日に全曲初演が行われています。通常、死者のためのミサ曲「レクイエム」は、カトリック教会に おけるミサの典礼文となるのでラテン語です。しかし、プロテスタントのルター派信徒であったブラームスは、ルター聖書のドイツ語版から選んだ文言を歌詞とし て使用しました。ですので『ドイツ・レクイエム』は典礼音楽ではありませんが、敬虔なプロテスタント教徒であったブラームス自身の深い信仰が表れた曲であると いえるでしょう。 本公演にはソリストとして、2020年のザルツブルク音楽祭で「コジ・ファン・ドゥッテ」でフィオルディリージを好演したエルザ・ドライシヒ、そして存在感のある迫 力の歌声をもつミヒャエル・フォレの二人が登場。また初演の2年前の1867年12月に最初の3つの楽章を演奏したウィーン楽友協会合唱団による演奏という点も 注目されます。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0087(1CD)
忘れ去られた歌、忘れ去られた愛 〜ヴィリー・ハインツ・ミュラー:歌曲集
Bela Laszky(1867-1935):Auf einen Zweig von Rosen
ヴィリー・ハインツ・ミュラー(1900-1974):Traumen Op.7/ Schliese mir die Augen beide Op.9
エルンスト・フォン・ドホナーニ:歌曲集 Op.14より 第1曲 Was weinst du, meine Geige? / 第2曲 So fugt sich Blut’- an Blutezeit / 第6曲 Vergessene Lieder, vergessene Lieb
ヴィリー・ハインツ・ミュラー:Von unserer Liebe Op.11/ Ich habe gegraben Op.12/ Blumlein steht am Walde Op.13-
1/ Sonne Op.13-2
フランツ・リース(1846-1932):6つの歌曲 Op.31[Es muss was Wunderbares sein / Du bist die Herrlichste von Allen / Abends auf der See / Wenn ich auf dem Lager liege / Veilchen freue dich mit mir / Abschied]
Eugen Hildach(1849-1924):Abschied der Vogel Op.14-1
ヴィリー・ハインツ・ミュラー:7つの歌曲 Op.14[Ich hab’ dich lieb / Lass mich an deine Liebe / Jungst traumt es mir / Ich weiss ein Fleckchen Erde / Fallende Blatter / Wende / Erkenntnis]
カール・ゲーツェ(1836-1887):Still wie die Nacht, tief wie das Meer
メラニー・アダミ(S)
エネアス・ヒュム(Br)
ユディト・ポルガー(P)

録音:2023年4月/スイス
ソプラノ歌手のメラニー・アダミが楽譜を所有していた、曽祖父ヴィリー・ハインツ・ミュラー(1900-1974)の歌曲。2020年に時間のできた彼女がこの楽 譜に改めて向き合い、忘れられていた音楽に命を吹き込みました。独唱のほか二重唱もあります。また、ミュラーに大きな影響を与えた、あるいは個人的に親交の あった他の作曲家の作品も収録。

KLARTHE
KLA-177(1CD)
シューベルト:連作歌曲集『冬の旅』 Op.89D.911(1827)(クラリネット五重奏伴奏版) アンサンブル・インストゥルメンタル・プロヴァンス・ヴェルドン
ジャン=クリストフ・モリス(バス=バリトン)
【ベルナール・モパン(Vn)、ジョエル・モパン(Vn)、ステファニー・パヤレ=ペリン(Va)、ダニエル・パロヤン(Vc)】

録音:2023年9月/ラ・ヴェルディエール、バスティッド(フランス)
2015年結成のアンサンブル・インストゥルメンタル・プロヴァンス・ヴェルドン。可変アンサンブルの当団は室内楽の可能性を拡げるべく多くの編曲作品も演 奏しています。当録音ではバス=バリトン歌手のジャン=クリストフ・モリスを独唱に迎え、シューベルトの「冬の旅」全24曲をクラリネット五重奏伴奏版でお届け。 モリスの美しい歌声とクラリネット五重奏が織りなす当演奏は、名曲の新たな一面をのぞかせてくれます。 (Ki)

MDG
MDG-90823226(1SACD)
マーラー:歌曲集 子供の不思議な角笛 カタリーナ・カンマーローアー(Ms)
アルットゥ・カタヤ(Br)
エリック・シュナイダー(P)

録音:2023年9月19-23日、マリエンミュンスター修道院コンサートホール
ベルリン国立歌劇場の歌手カタリーナ・カンマーローアーとアルットゥ・カタヤによるマーラーの「子供の不思議な角笛」。 カタリーナ・カンマーローアーは、ミュンヘン出身。デトモルトの音楽院でオーボエを学び、その後歌をメヒティルト・ベームに師事。数々の歌唱コンクールで優勝。 1993年からはバレンボイム率いるベルリン国立歌劇場で、ポッペアの戴冠、セビリアの理髪師、蝶々夫人、ばらの騎士など数々の舞台に立っています。フィンラン ドのバリトン歌手、アルットゥ・カタヤは、シベリウス・アカデミーでヨルマ・ヒュンニネンたちに学び、2006年にベルリン国立歌劇場のメンバーに加わりました。フィ ガロ、伯爵、グリエルモ、パパゲーノなどのモーツァルトの諸役、プッチーニ、ヴェルディ、R・シュトラウス、ブリテンのオペラのバリトン役を主要なレパート リーとして舞台に立ち、オラトリオや受難曲のコンサートに出演しています。 マーラーの「子供の不思議な角笛」は、同名のドイツ民謡詩集から取られ、マーラーが特別に共感を覚えた詩を選んで歌曲集として作曲しています。通常、「子供の 魔法の角笛」は12曲が演奏されますが、ここでは、『若き日の歌』と交響曲からの曲を含めて20曲が収録されています。 (Ki)
MDG
MDG-92323156(1SACD)
バッハ:カンタータとモテット集
カンタータ第69番a「わが魂よ、主を頌めまつれ」BWV69a
モテット「なべての民よ、主を賛美せよ」BWV230
カンタータ第51番「全地よ、神に向かって歓呼せよ」BWV51
カンタータ第160番「 私は知る、わが救い主は生きておられることを」BWV160(偽作:テレマンTWV8:10;1:1066)
カンタータ第137番「主を頌めまつれ、勢威強き栄光の主を」BWV137
ザルツブルク・バッハcho、
ゴードン・サファリ(指)

録音:2023年6月28日、7月2日、ライプツィヒ聖トーマス教会
バッハの創作人生の半分をトーマスカントルとして過ごしました。2023年は彼のトーマスカントル就任300年の記念の年でもあり、世界中で記念コンサー トが開かれていました。当盤は、まさにそのトーマス教会で録音されました。演奏は2015年に指揮者ゴードン・サファリが設立した、文字通りバッハの声楽作品 を演奏するためのアンサンブル、ザルツブルク・バッハ合唱団。その透明で輝かしい歌声は高い評価を受けており、MDGからリリースされたアルバムはOpus Klassik、 ICM Awardsといった権威ある賞に度々ノミネートされています。

APARTE
AP-336(1CD)
バッハ:アルトのためのアリア集
(1)カンタータ第20番「おお、永遠、汝、雷の言葉よ」BWV20(1724)より第6曲 アリア「おお、人よ、お前の魂を救うがよい」
(2)カンタータ第33番「ただあなたのみ、主イエス・キリストよ」BWV33(1724)より第3曲 アリア 「我が歩み、なんと怯えつつよろめいたことでしょう」
(3)カンタータ第34番「おお永遠の炎、おお愛の源よ」BWV34(1727)より第3曲 アリア「幸いなるかな、選ばれたる魂」
(4)カンタータ第35番「霊と魂は、惑い乱れます」BWV35(1726)より第2曲 アリア「霊と魂は、惑い乱れます」
(5)カンタータ第35番「霊と魂は、惑い乱れます」BWV35(1726)より第4曲 アリア「神はすべてを麗しく成し遂げてくださいました」
(6)カンタータ第83番「新しき契約の喜びの時よ」BWV83(1724)より第1曲 アリア「新しき契約の喜びの時よ」
(7)カンタータ第108番「私が去り行くのは、あなたがたの益となる」BWV108(1725)より第5曲 アリア「我が心があなたに切に求めるもの」
(8)カンタータ第114番「ああ、愛するキリスト者、慰めを受けよ」BWV114(1724)より第5曲 アリア「死よ、もはやおまえが、私を脅かすことはない」
(9)カンタータ第115番「備えをなせ、我が心よ」BWV115(1724)より第2曲 アリア「ああ、まどろむ魂よ、何事だ?」
(10)カンタータ第170番「満ち足りた安らぎ、魂の愉しむ喜びよ!」BWV170(1726)より第1曲 アリア「満ち足りた安らぎ、魂の愉しむ喜びよ!」
(11)カンタータ第185番「永遠の愛の慈悲深き心よ」BWV185(1715)より第3曲 アリア「この時に努めよ」
ゾルタン・ダラーゴ(C.T)
クリストフ・ル セ(指&Org)
レ・タラン・リリク

録音:2023年2月14〜17日/ノートル・ダム・デュ・リバン教会(レバノンの聖母教会)、パリ(フランス)
クリストフ・ルセとレ・タラン・リリクがバッハのカンタータを録音!バッハのカンタータはルセ&レ・タラン・リリクの録音レパートリーでは初となります。と言っ ても、ただのカンタータ・アルバムではありません。数あるカンタータからアルトのためのアリアを抜粋したアルバムとなっています。
録曲には、主にバッハのライプツィヒ時代初期の1724年から1727年に初演されたカンタータからアルトのためのアリアが選ばれています。BWV185のみ ヴァイマール時代の1715年の作ですが、ライプツィヒ時代初期に再演されていますので、近い時期に演奏されたカンタータからアリアが集められていることにな ります。有名曲を並べるだけのありがちなアリア集とせずに、バッハの人生にとって大きな転機となったライプツィヒのトマス・カントル就任直後の楽曲に限定して 選曲している点、そしてシンフォニアなどの楽曲を加えず、あえてアリアのみ絞っている点に、アーティストたちのこのアルバムのコンセプトへのこだわりが感じられ ます。
この録音において、ルセ&レ・タラン・リリクと共演する歌手は、新鋭カウンターテナー、ゾルタン・ダラーゴ。古楽だけでなく、歌曲やコンテンポラリー・オペラ など幅広いレパートリーを持つハンガリー出身の若き実力派で、2022年フィンランドのオペラ・スカーラでエジプトの王を主人公としたフィリップ・グラスのオペ ラ「アクナーテン」のタイトルロールを歌い脚光を浴びました。
ダラーゴは、その透明感と色彩感を併せ持つ声と抜群のテクニックで、バッハの宗教的な楽曲から、敬虔さだけでなく、イタリア・バロック時代の色鮮やかな宗教 画を思わせる官能性まで引き出しています。
ダラーゴを支えるレ・タラン・リリクは、弦楽器6-5-3-4-1の比較的大きな編成を取っています。ここにフルート、オーボエ、オーボエ・ダモーレ、オーボエ・ダ・ カッチャ、ホルンが楽曲によって加わります。またオブリガート楽器が活躍する曲では、レ・タラン・リリクの名手たちの妙技も冴え渡り、歌唱の色彩感をさらに輝 かしいものにしています。特に、BWV35では、ルセのオルガンとダラーゴの歌唱が甘美な二重唱を歌うような美しさです。
バッハのカンタータや受難曲のアリアは、イタリア・オペラから、ABAのダ・カーポ・アリアという形式だけでなく、旋律や楽器の使用法においても大きな影響を 受けていますが、ダラーゴの官能的な歌唱とレ・タラン・リリクの技巧性高い演奏は、バッハのカンタータにおいて、宗教的な信仰(カンタータ)が世俗的な甘美さ (オペラ)とも結びついていたことを教えてくれます。ルセが新進気鋭のカウンターテナーと示したバッハのカンタータ演奏の新機軸をお聴き逃しなく!

C Major
81-1208(DVD)

81-1304(Bluray)
ブラームス:ドイツ・レクイエム クリスティアン・ティーレマン(指)
VPO
エ ル ザ・ドライシヒ(S)
ミヒャエ ル・フォレ(バリトン )
ウィーン楽友協会cho

収録:2023年7月、ザルツブルク祝祭劇場(ライヴ)
◆DVD
画面:NTSC16:9 
音声:PCMステレオ、DTS5.
リージョン:All
DVD9
原語:ドイツ語
字幕:独英仏西韓,日本語
77分
◆Bluray
画面:1080i16:9FullHD 
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.1
リージョン:All
BD25
原語:ドイツ語
字幕:独英仏西韓,日本語
77分
2023年ザルツブルク音楽祭のティーレマン(指)ウィーン・フィルによるブラームスの『ドイツ・レクイエム』の映像がリリースされます。声楽付きの作品を得意 とするティーレマンですが、彼の特徴であるドイツの伝統を感じさせる重厚で濃厚な音楽作りが、作品の持つ響きと見事に合い、圧倒的な印象を残す演奏となっ ています。 バッハの『ロ短調ミサ曲』やベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス』とも共通する、宗教の枠組みを超えた、人類の“祈り”を描いたブラームスの最高傑作『ドイツ・ レクイエム』。ブラームスがレクイエムの作曲に取り掛かった動機は、恩人シューマンの死にあると言われています。その数年後には最愛の母の死を経 験し、作曲はいっきに進み、部分的な初演を経て1869年2月18日に全曲初演が行われています。通常、死者のためのミサ曲「レクイエム」は、カトリック教会に おけるミサの典礼文となるのでラテン語です。しかし、プロテスタントのルター派信徒であったブラームスは、ルター聖書のドイツ語版から選んだ文言を歌詞とし て使用しました。ですので『ドイツ・レクイエム』は典礼音楽ではありませんが、敬虔なプロテスタント教徒であったブラームス自身の深い信仰が表れた曲であると いえるでしょう。 本公演にはソリストとして、2020年のザルツブルク音楽祭で「コジ・ファン・ドゥッテ」でフィオルディリージを好演したエルザ・ドライシヒ、そして存在感のある迫 力の歌声をもつミヒャエル・フォレの二人が登場。また初演の2年前の1867年12月に最初の3つの楽章を演奏したウィーン楽友協会合唱団による演奏という点も 注目されます。

Onyx
ONYX-4246(1CD)
ピエロ・ポートレート
シェーンベルク:月に憑かれたピエロ Op.21
シューマン:謝肉祭 Op.9より 第2曲 ピエロ
ポルドフスキ:コロンビーヌ
ヨーゼフ・マルクス:ピエロ・ダンディ
シア・マスグレイヴ:ピエロ
ドビュッシー:ピエロ L.30
エイミー・ビーチ:コロンビーヌの夢 Op.65より 第3曲 愛のワルツ
マックス・コヴァルスキ:「月に憑かれたピエロ」からの12の詩 Op.4より 第7曲 Nordpolfahrt
コルンゴルト:歌劇 「死の都」より ピエロの踊り歌
クレア・ブース(S)、
アンサンブル360
様々な作曲家の「ピエロ(道化師・コロンビーヌ)」をテーマにした作品ばかりを集めるという、極めて意欲的でこだわりのアルバムが登場! カーニバル、仮面、狂気と結びついているピエロという人物像を、17世紀のコンメディア・デッラルテや謝肉祭の古い伝統にまで遡って見つめなおし、多彩なピエロの肖像画を並べたプログラム。2024年が生誕150周年となるシェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」は勿論のこと、シューマンやドビュッシーの作品から、シア・マスグレイヴ、エイミー・ビーチ、ヨーゼフ・マルクス、ポルドフスキ(イレーネ・ヴィエニャフスカ)、コヴァルスキ、コルンゴルトまで、多様な作曲家による多面的な「ピエロ」の魅力を、名ソプラノ、クレア・ブースとイギリスの若き精鋭たちによって結成された室内楽団「アンサンブル360」が描きます。
クレア・ブースは、ロイヤル・オペラ・ハウス、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、ウェールズ・ナショナル・オペラなど英国の主要オペラ・ハウスで活躍し、舞台、コンサートの両面で幅広いレパートリーを披露、2016年10月には「没後20年 武満徹 オーケストラ・コンサート」で来日公演も行ったイギリスのソプラノ歌手。

Etcetra
KTC-1824(2CD)
ヘンドリック・トビ:合唱作品集
ヘンドリック・トビ(1741-1809):ディキシット・ドミヌス ニ長調/ニシ・ドミヌス ニ短調(抜粋)/タントゥム・エルゴ 変ホ長調/ラウダーテ・プエリ ハ長調/ディキシット・ドミヌス ヘ長調
【ボーナスCD】6つの三重奏曲 Op.1
ヴラド・ウェーフェルベルヒ(指)
テラ・ノーヴァ・コレクティヴ合唱団 、他

録音:2024年1月
ベルギーの都市アントウェルペンで活躍した作曲家 ヘンドリック・トビ(1741-1809)による合唱作品集。当時のアントウェルペンは、人口はそれほど多くなく都市としてはまだ発展途上ではありましたが、交易によって産業が発展しており、音楽文化も発達した都市でした。宮殿ではコンサートや舞踏会、そしてオペラ公演が行われ、教会での音楽も盛んでした。そのアントウェルペンで重要な音楽家の一人がヘンドリック・トビ、その人でした。彼の合唱作品とボーナスCDとして「6つの三重奏曲」が収録されています。

Signum Classics
SIGCD-912(2CD)

JSIGCD-912(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

クロース・ハーモニー(密集和声)〜密なる調和
【CD1】1. エルトン・ジョン(アンドルー・ジャックマン編):クロコダイル・ロック/2. ローラ・マヴーラ(エリック・ウィテカー編曲、クリストファー・ブリュートン追加編):ファーザー・ファーザー/3. ポール・サイモン(アンドルー・ジャックマン編):恋人と別れる50の方法/4. エド・シーラン、フォイ・ヴァンス(ジム・クレメンツ編):ザ・ヒルズ・オヴ・アバフェルディ/5. クイーン(ニック・アシュビー編):懐かしのラヴァー・ボーイ/6. ジェローム・カーン(ジョン・ラッター編):今宵の君は/7. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン(ボブ・チルコット編):おお! アイ・キャント・シット・ダウン(僕は座れない)/8. マイク・スコット(クリストファー・ブリュートン編):ハウ・ロング・ウィル・アイ・ラヴ・ユー/9. ジョン・レノン&ポール・マッカートニー(ダリル・ランズウィック編)オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ/10. 伝承曲(ダリル・ランズウィック編):シー・ムーヴド・スルー・ザ・フェア(彼女は市場を通り抜けていった)/11. アルバート・ハモンド(ピーター・ナイト編):アイム・ア・トレイン(俺らは機関車野郎)/12. ジェイムズ・ブレイク:ミート・ユー・イン・ザ・メイズ(迷路の中で会いましょう)/13. ケイシー・マスグレイヴズ(パトリック・ダナキー編):レインボー(虹)/14. リムスキー=コルサコフ(ダリル・ランズウィック編):熊蜂の飛行/15. ドナルド・スワン(ゴードン・ラングフォード編):スロー・トレイン/16. ジョン・レノン&ポール・マッカトニー(ポール・ハート編):ハニー・パイ
【CD2】1. サイ・コールマン(ピーター・ナイト編):リズム・オヴ・ライフ/2. デューク・エリントン(ポール・クーン編):クレオール・ラヴ・コール/3. ジョニ・ミッチェル(パトリック・ダナキー編):シソタウベル・レイン/4. 伝承曲(ジェフ・リチャーズ編):優しい女羊飼い/5. ジョン・レノン&ポール・マッカートニー(ポール・ハート編):ホエン・アイム・シックスティ・フォー(僕が64歳になっても)/6. 伝承曲(ボブ・チルコット編):シーズ・ライク・ザ・スワロウ(彼女は燕のよう)/7. ジョアキーノ・ロッシーニ(ダリル・ランズウィック編):「セビーリャの理髪師」序曲/8. 伝承曲(グレイストン・アイヴズ編):竹田の子守唄/9. ジョン・レノン&ポール・マッカトニー(ボブ・チルコット編):ペニー・レイン/10. クリスティン・マクヴィー(ニック・アシュビー編):ソングバード/11. クイーン(ポール・ハート編):シーサイド・ランデヴー/12. アマンダ・マクブルーム(ニック・レイン編):ザ・ローズ/13. ハロルド・アーレン(ジョージ・シアリング編):虹の彼方に/14. ポール・ドレイトン:マスターピース/15. ロン・グッドウィン(ジェレミー・ジャックマン編):ホワット・カインド・オヴ・シングズ・ドゥー・ザ・キングズ・シンガーズ・シング(キングズ・シンガーズはどんなことを歌ってくれるかな?)
キングズ・シンガーズ〔パトリック・ダナキー(C.T)、
エドワード・バトン(C.T)、
ジュリアン・グレゴリー(T)、
クリストファー・ブリュートン(Br)、
ニック・アシュビー(Br)、
ジョナサン・ハワード(Bs)〕
リーアム・ダナキー(P)、
ミーシャ・ムロフ=アバド(ダブルベース)

録音:2019年-2024年(ロンドン、イギリス)
ルネサンス・ポリフォニーからジャズ・ポップスまで、2000曲以上ものレパートリーを誇り、2018年に結成50周年を迎えた男声ア・カペラ・グループのレジェンド、キングズ・シンガーズ。2024年の来日を記念し、珠玉のレパートリーを集めた2枚組アルバムが登場!
本アルバムでは、新たにレコーディングされた作品と何千ものポップス、ジャズ、フォークソングのアレンジメントのレパートリーを歌い育ててきたキングス・シンガーズによるミニ・アルバム・シリーズ「ライブラリー」からのハイライトをカップリング。彼らの音楽ライブラリーの中でも最も愛され、ユニークなコーナーのひとつであるクロース・ハーモニーのアレンジを深く掘り下げ、ダリル・ランズウィック(ロッシーニの『セビーリャの理髪師』序曲の想像力豊かでエキサイティングなバージョンなど)やジョン・ラッター(ジェローム・カーンの『今宵の君は』)の新アレンジをフィーチャーし、彼らの才能とレパートリーの多様性を紹介しています。このアルバムを通じて、キングズ・シンガーズの長きにわたるグループの物語を祝福します。

Linn
CKD-749(1CD)
NX-C04
ブラームス歌曲集 第2集
1-5.5つの歌 Op.72
6-10.5つのリート Op.105
11-14.4つの歌曲 Op.43
15-21.7つのリート Op.48
22-29. リートと歌 Op.57
サラ・コノリー(Ms)…1-4、6-8、11、12、16-18、22、24、28、29
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Bs-Br)…5、9、10、13-15、19-21、23、25-27
マルコム・マルティノー(P)

録音:2022年1月10、11日 セント・ジョージズ・ホール、ブリストル
2023年10月27、28日 クレア、キルベリー
歌曲におけるピアノ演奏と解釈では世界の第一人者マルコム・マルティノーによるプロジェクト「ブラームス・ソングブック」第2集。今回はイギリ ス出身のサラ・コノリー、ドイツのハンノ・ミュラー=ブラッハマンという、どちらも多くのアーティストから篤い信頼を得て世界中の劇場で活躍する 二人が参加。ブラームスが30年に渡って書き上げた5つの歌曲集を歌い分け、巧みな表現力と深みのある美声で楽しませてくれます。

Hanssler
HC-23087(1CD)
ハンニカイネン:初期歌曲集
イルマリ・ハンニカイネン
(1)平安(Rauha)(1906)
(2)母の眼差し(Aidin silmat)(1908)
(3)ありがとう(Kiitos)(1908)
(4)関わりのある(Det galler)
(5)-(8)歌曲集「古い隠れ家から(Vanhoista katkoista)」(pub.1922)
(9)-(11)3つの歌 Op.3(1919)
(12)夕べのセレナード(Abendstandchen) Op.3a no.2
(13)(14)2つの歌 Op.5(after1910)
(15)-(24)10の歌 Op.8(pub.1915?17)
(25)小舟に乗って(Weneessa) Op.11no.1(1915)
(26)わが心の子守歌(Kehtolaulu sydamelleni) Op.11no.2(1915)
(27)リトアニアの歌(Liettualainen laulu) Op.13. no.1
(28)雪の想い(Lumitunnelma) Op.13no.2
(29)トゥーリッキの子守歌(Tuulikin kehtolaulu) Op.13no.3
(30)-(32)3つの歌 Op.15(pub.1919)
(9)(10)(13)(15)(21)-(24)(27)-(32)キルシ・ティーホネン(S)
(1)-(8)(11)(12)(14)(16)-(20)(25)(26)ティモ・リーホネン(Bs)
テルヒ・ドスタル(P)

録音:2023年8月1〜4日/ベルリン=ブランデンブルク放送内第3ホール(ベルリン)
イルマリ・ハンニカイネンは、父と兄弟ふたりが作曲家、もうひとりの兄弟が指揮者という名のある音楽一家に生まれました。ヘルシンキ大学を卒業後、ウィーン の音楽大学でフランツ・シュレーカーの生徒になり、さらにサンクトペテルブルクのアレクサンドル・ジロティとパリのアルフレッド・コルトーに師事しました。フィン ランドに戻ってからはヘルシンキ音楽院でピアノを教え、その後、シベリウス・アカデミーの教授に任命されました。作曲家としてのハンニカイネンは、後期ロマンティ シズムから印象主義へとスタイルを変えながらピアノ曲を中心に手広く作曲し、映画の音楽も手がけました。「ドビュッシーのシルエット」が彼の印象主義スタイルの 代表的作品とされ、「気まぐれな変奏曲はフィンランドのピアノレパートリーでもっとも重要な変奏曲とみなされている作品です。
ハンニカイネンは100曲以上のソロ歌曲を書きました。若いころから、エイノ・レイノ、L・オネルヴァ、ヴェイッコ・アンテロ・コスケンニエといった同時代の詩 人のフィンランド語とスウェーデン語の詩に作曲し、歌手だった母のアルフヒルド・”アッリ”・ハンニカイネンや有名な歌手たちに献呈しました。このアルバムでは、 ハンニカイネンのもっとも人気のある歌曲のひとつ、1906年の「平安」など初期の32曲によるプログラムが歌われます。
キルシ・ティーホネンは、シベリウス・アカデミーの出身。1995年のBBCカーディフ国際声楽コンテストにフィンランド代表として参加、「Song prize」を獲 得したことが各国での活動につながりました。ティモ・リーホネンもシベリウス・アカデミーで学びました。ライン・ドイツ・オペラとキール・オペラと長期契約を結び、 オペラとリサイタルの歌手として各国で活躍しています。ハンニカイネン、アーレ・メリカント、シベリウスの曲による『フィンランド・ピアノ作品集』(HC 23048) をリリースしたテルヒ・ドスタルが共演。彼女の執筆した詳しいプログラム・ノーツ(ドイツ語・英語)が、原詩に代わり、ブックレットに掲載されています。 (Ki)

Hanssler
HC-24031(4CD)
ギュンター・ヴァント/宗教作品集


■CD1
(1)ベートーヴェン:ミサ曲ハ長調Op.86
(2)モーツァルト:主日のための晩課(ヴェスペレ)ハ長調K.321

■CD2
(1)モーツァルト:ミサ曲ハ長調K.317「戴冠式ミサ」
(2)シューベルト:スターバト・マーテルヘ短調D.383

■CD3
ブラウンフェルス:テ・デウムOp.32〜ソプラノ、テノール、混声合唱、オルガンと大管弦楽のための

■CD4
(1)メシアン:神の降臨のための3つの小典礼
(2)モーツァルト:聖体の祝日のためのリタニア変ホ長調K.243
ギュン ター・ヴァント(指)

■CD1
(1)マーガレット・マーシャル(S)、コルネリア・ヴルコップ(A)、アドルフ・ダラポッツァ(T)、カール・リッダーブッシュ(Bs)、バイエルンRSO&cho/録音:1982年1月21日ヘルクレスザール、ミュンヘン王宮内(ステレオ/ライヴ)
(2)ブリギッテ・デューラー(S)、ユリア・ハマリ(A)、ヴェルナー・クレン(T)、大橋国一(Bs)、ケルンRSO&cho/録音:1968年11月22日/WDR第1ホール、ケルン(ステレオ/ライヴ)
■CD2
(1)マルゴ・ギヨーム(S)、マルギット・コベック(C.A)、ヨハネス・フェーヤーベント(T)、エヴァルト・カデヴァイアー(Bs)、ケルンRSO&cho/録音:1952年7月25日WDR第1ホール、ケルン(モノラル)
(2)マルゴ・ギヨーム(S)、リヒャルト・ホルム(T)、ゲルハルト・グレシェル(Bs)、ケルンRSO&cho/録音:1953年10月17日WDR第1ホール、ケルン(モノラル)
■CD3
レオニー・リザネク(S)、ヘルムート・メルヒェルト(T)、ヘルマン・ヴェルナー(Org)、ケルン・ギュルツェニヒO&cho/録音:1952年12月20日WDR第1ホール、ケルン(モノラル)
■CD4
(1)タイニー・ヴィルツ(P)
モニク・マターニュ=カヴァイユ(オンド・マルトノ)、バイエルン放送合唱団/録音:1966年1月21日ミュンヘン(ステレオ)
(2)マーガレット・マーシャル(S)、コルネリア・ヴルコップ(A)、アドルフ・ダラポッツァ(T)、カール・リッダーブッシュ(Bs)、バイエルンRSO&cho/録音:1982年1月21日ミュンヘン(ステレオ)
Profilレーベルから数多くの名演がリリースされている20世紀の大指揮者ギュンター・ヴァント(1912-2002)。当セットは宗教作品を集めた4枚組で、モー ツァルト、ブラウンフェルス、メシアン、ベートーヴェン、シューベルトを収録。
どの作品も深く読み込み、知的にコントロールされたヴァントの“完璧なバランス”の演奏は聴く者を感動させました。宗教作品ではモーツァルトやベートーヴェ ンだけなく、ヴァルター・ブラウンフェルス(1882-1954)やオリヴィエ・メシアンなど、ヴァントの同時代の作曲家も積極的に取り上げており、 「音楽に奉仕することが自身の使命」と語ったヴァントが全身全霊をかけ演奏してきた名演の数々がここに聴くことができます。 ※CD1「ベートーヴェン:ミサ曲」のトラック1にマスターテープ起因によるノイズがございます。予めご了承いただけますと幸いです。 (Ki)

H.M.F
HMM-902739(1CD)
シューベルト:歌曲集『美しき水車小屋の娘』 ユリアン・プレガルディエン(T)
クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ/クリストフ・ケルン2019年製(1825年製コンラート・グラーフ、ウィーン・モデル))

録音:2023年11月、SWR Funkstudio・シュトゥットガルト
ユリアン・プレガルディエンと、ベザイデンホウトによるシューベルトがharmoniamundiから登場します。ユリアン・プレガルディエンといえば若き世代のス ター・テノール。透明かつ芯のある声、そして驚異的なまでの明晰な歌詞の発語は、ここでも冴え渡っています。時には装飾を加えたり、旋律線を変えたりすること もあり、また旋律が台詞のように聴こえる瞬間もありますが、それは本人の表現への強い衝動であり、あまりにそれが直截的なので、「作曲者への冒涜」などとい うことは感じさせない説得力です。 ヨーロッパでユリアン・プレガルディエンとベザイデンホウトは『水車小屋』の公演を披露していますが、そこでは役者が演じる詩人のミュラーが舞台に登場したと いうことで、プレガルディエンとベザイデンホウトの詩や言葉に対する意識の高さがうかがわれます。 ベザイデンホウトのフォルテピアノも、プレガルディエンの真直ぐな表現に突き動かされたかのように感情に満ちており、驚くほど色彩豊かな音色で物語を紡いで いきます。パドモアとの『冬の旅』の名録音もありますが、ここではより一歩踏み込んだダイレクトで雄弁な表現が光っています。闇と光、様々なコントラストも強烈 な演奏です。 (Ki)

Signum Classics
SIGCD-777(1CD)
マニフィカト4
アンナ・センプル(b.1997):ヌンク・ディミティス*
ジュディス・ウィアー(b.1954):マニフィカト&ヌンク・ディミティス(St John’s Service)
ジョナサン・ダヴ(b.1959):マニフィカト&ヌンク・ディミティス(St John’s Service)
ハウエルズ:テ・デウム(Collegium Regale)
ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ(b.1971):マニフィカト&ヌンク・ディミティス(King’s College Service)
エイドリアン・クラフト(1921-1987):マニフィカト&ヌンク・ディミティス(Collegium Regale)
ハウエルズ:マニフィカト&ヌンク・ディミティス ホ長調(テナーとバスのための)
スタンフォード:マニフィカト&ヌンク・ディミティス ト長調
ハーバート・マリル(1909-1952):マニフィカト&ヌンク・ディミティス ホ長調
ピアース・コナー・ケネディ(b.1997):マニフィカト&ヌンク・ディミティス(Worcester Service)
アンドルー・ネスシンガ(指)、
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジcho、
ジョージ・ハーバート(Org)、
アレグザンダー・センプル(Vn)*

録音:2022年
1670年代に創設され、世界でも有数のカレッジ聖歌隊として活動を続けるケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団と、2007年の音楽監督就任後、数多くの名演を共に創り上げてきた名指揮者アンドルー・ネスシンガ。英グラモフォン誌では「エディターズ・チョイス」に選ばれるなど、好評を博した『マニフィカト』シリーズの第4弾。このシリーズの最終巻となるこのアルバムには、ジュディス・ウィアー(b.1954)とジョナサン・ダヴ(b.1959)によって書かれたケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団のための作品が、世界初録音されています。

RUBICON
RCD-1122(1CD)
パッシオーネ
コンスエロ・ベラスケス(1916-2005):ベサメ・ムーチョ
ホセ・アルフレード・ヒメレス(1926-1973):Amaneci otra vez
ホセ・ラカジェ(1859-1937):アマポーラ
ニーノ・ロータ:ラ・ストラーダ
アドルフォ・グスマン(1920-1976):Te espero en tu eternidad
アグスティン・ララ(1897-1970):グラナダ
トスティ:かわいい口もと
E・A・マリオ(1884-1961):遥かなるサンタ・ルチア
オスマン・ペレス・フレイレ(1880-1930):Ay ay ay
キリノ・メンドーサ・イ・コルテス(1862-1957):シエリト・リンド
ホセ・セラーノ(1873-1941):Te quiero Morena
トスティ:君なんかもう
リベロ・ボヴィオ(1883-1942):パッシオーネ
アニタ・メイ・ボールドウィン(1876-1939):ロリータ
モリコーネ(1928-2020):ニュー・シネマ・パラダイスより「Se」
デ・クルティス&ドメニコ・フルノ:勿忘草
ヘスス・レオン(テノール、ギター)、
トビー・パーサー(指)、
ロイヤル・リヴァプールPO
メキシコのテノール、ヘスス・レオンのアルバム『パッシオーネ』には、世界で最も愛されている曲がいくつか含まれており、往年の偉大なテノール歌手や、最近ではパヴァロッティ、ドミンゴ、カレーラスなどがこれらの人気曲を歌い継いできました。ヘスス・レオンは「このアルバムの曲は私にとって深い意味を持っています。なぜなら、私が成長するにつれてそれらの曲は私とともにあるからです。幼い頃から何度もこの曲を歌う喜びを味わってきました。最初はピアノやギターといった簡単な伴奏で、その後はオーケストラの伴奏で歌いました。それぞれの曲には独自の個性があり、大切な思い出が詰まっています」と語っています。

Da Vinci Classics
C-00882(1CD)
ペトラッシ:ローマの田舎の歌〜声楽とピアノのための作品集
ローマの田舎の歌(ソプラノとピアノための)*/バルべリアのオルガンで(ソプラノとピアノのための)*/Edi Nanna Nanna(ソプラノとピアノのための)*/女の子を眠らせるヴォカリース(ソプラノとピアノのための)/O Sonni, Sonni...(ソプラノとピアノのための)*/私を死なせて(ソプラノとピアノのための)/小さなインヴェンツィオーネ(Pのための)/小品(Pのための)/シチリアーナ(P4手のための)§/行進曲風に(P4手のための)§
ロザリア・アンゴッティ(ソプラノ、ピアノ§)、ティツィアナ・コセンティーノ(P)

録音:2023年9月28日ー30日(イタリア)
*世界初録音
ダラピッコラ、シェルシと並んで20世紀イタリア音楽の三大巨匠と称えられるゴッフレド・ペトラッシ。本アルバムでは、ペトラッシが23歳の時に作曲した声楽とピアノのための「ローマの田舎の歌」を含む、知られざる作品を取り上げており、最近発見された未発表の作品を公開し、世界初演として収録されています。このプロジェクトは、ペトラッシの姪と甥によって、叔父の作品の普及における重要な一歩として称賛されており、ロザリア・アンゴッティとティツィアーナ・コセンティーノによる解釈は、ペトラッシが意図した声楽的に多様な表現を見事に再現しています。
ソプラノ歌手、ピアニスト、教師として多才に活躍するロザリア・アンゴッティは、ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院ピアノ科と声楽科を卒業。数々のオペラ作品でソリストとして国際的なキャリアを誇り、ラウリ・ヴォルピ国際コンクール、ピエトロ・アルジェント国際コンクール、PNAなどで、数多くの国際賞を受賞、バルセロナのヴィニャス・コンクールではファイナリストに選ばれています。イタリア人ピアニストのティツィアナ・コセンティーノは、アスコリ・ピチェーノ音楽祭、リスト音楽祭、テッレ・ダレッツォ音楽祭などにゲストで出演。2002年から2022年までサビーナ・ムジカ・フェスティバルの芸術監督を務めるなど、若手の才能の育成に尽力しています。

ALPHA
ALPHA-1014(1CD)
NX-C04
フォーレ:レクイエム、グノー:クローヴィスのミサ ほか
フォーレ:レクイエム Op.48
グノー:クローヴィスのミサ
オベール(1877-1968):おお、救いのいけにえ
アンドレ・カプレ:ヴァイオリンとピアノのためのアダージョ
エメーケ・バラート(S)
フィリップ・エステフ(Br)
シュシャーヌ・シラノシアン(Vn)
ル・コンセール・スピリチュエル
エルヴェ・ニケ(指)

録音:2022年コンフラン礼拝堂、シャラントン=ル=ポン、フランス
エルヴェ・ニケとその手兵ル・コンセール・スピリチュエルによるフォーレのレクイエムが登場。ニケは2014年にもフランダース放送合唱団と共に フォーレを録音しているので、約8年をあけての再録音ということになります。前回同様今回も1893年版を元に、ファゴット、トランペット、トロ ンボーンとティンパニを省くという処置を取りました。演奏は作品の美しさをたっぷりと歌い上げるとともに、ニケらしい筋肉質の表現も随所に聴 かれ、なかでも「サンクトゥス」の力強さは特徴的。「レクイエム」の定番の新たな魅力を引き出しています。 カップリングにはグノーが1891年に着手し、その歿後1896年に出版された混声合唱とオルガンのためのミサ曲を収録。1871年の普仏戦 争敗北後のフランスで守護的な象徴として注目されていた、メロヴィング朝フランク王国の初代国王クローヴィス1世(466頃-511)の洗礼 1400年記念を意識して書かれたものとされ、「クローヴィスのミサ」の名が付けられています。グレゴリオ聖歌を元にし、パレストリーナなどルネ サンスの手法を参考にしつつ、グノーらしいユニークさも兼ね備えた作品です。 これら2曲の後奏として収められているのは、ルイ・オベールによるソプラノ独唱、ヴァイオリン独奏、合唱とオルガンによる宗教的な小品と、アン ドレ・カプレが宗教的儀式のために書いたヴァイオリンとオルガンのための一種の瞑想曲。なかでもルイ・オベールは1888年に行われたフォーレ のレクイエム初版の初演時に、ボーイ・ソプラノとして「ピエ・イエズ」を歌った縁があります(さらに後年にはピアニストとして、ラヴェルの「高貴で 感傷的なワルツ」の初演も行っている才人)。ヴァイオリンのソロはル・コンセール・スピリチュエルのコンサートマスターを務めるほか、ソリストとし て世界中で活躍するシュシャーヌ・シラノシアンが担当、技術と表現の両面で冴えわたった演奏を聴かせています。

Gramola
GRAM-99314(1CD)
NX-C01
世界と神秘〜デュパルク、フォーレ:歌曲集
デュパルク:悲しき歌
 旅への誘い/恍惚
 ため息/ミニョンのロマンス
 エレジー/ラメント/遺言
フォーレ:ひそやかに Op.58No.2
 ゆりかご Op.23No.1
 この世では Op.8No.3
 悲しみ Op.6No.2
 夢のあとに Op.7No.1
 憂鬱 Op.51No.3/ 牢獄 Op.83No.1
 墓地で Op.51No.2/秋 Op.18No.3
 ネル Op.18No.1/川のほとりで Op.8No. 1
 それは恍惚 Op.58No.5
 涙 Op.51No.1
 捨てられた花 Op.39No.2
優しさ〜組曲『ドリー』より(P連弾)*
クリスティーナ・バーダー
(Ms/P*)
ゲルト・ヘッカー(P)
ピアノ…エラール

録音:2023年10月2-5日
シュトゥットガルト出身のメゾ・ソプラノ歌手クリスティーナ・バーダー。地元でピアノを学んだ後、歌手を志してフランスと ウィーンで研鑽を積み、歌劇やコンサートに出演し高く評価されています。この「Monde et mystere 世界と神秘」 と題されたアルバムでは、2024年に没後100年を迎えるフォーレと、ほぼ同時代を生きたデュパルクの歌曲から彼女 が神秘性を感じるという作品を選びました。フランス歌曲の繊細な響きを生かした歌唱を聴かせると共に、最後におか れたフォーレの「優しさ」ではピアノ演奏も披露。作曲家への深い共感を示しています。伴奏するヘッカーは歴史的な 鍵盤楽器の専門家で、ここではデュパルク作品に1868年製、フォーレには1879年製のエラールを用いて作品が生 まれた当時の響きを蘇らせるとともに、バーダーの柔らかな歌唱に寄り添う繊細な解釈を聞かせます。バーダーは画家 としても評価されており、解説書には彼女の作品が5点、カラーで印刷されています。

299 MUSIC
NIKU-9061(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

「頬につたふ」〜日本のうたを歌う
@-G啄木短歌集【詩:石川啄木(1886-1912)/曲:田三郎(1913-2000)】
やはらかに [01’29”]
頬につたふ [00’45”]
いのちなき [01’24”]
病のごと [01’18”]
不来方の [01’35”]
ふるさとを [00’51”]
はづれまで [01’19”]
あめつちに [01’44”]
H山は呼ぶ 野は呼ぶ 海は呼ぶ [02’38”]
【詩:北原白秋(1885-1942)/曲:小田進吾(1896-1945)/編曲:松本 望】
I朝だ元気で [02’43”]
【詩:八十島稔(1906-1983)/曲:飯田信夫(1903-1991)/編曲:松本 望】
J朝 [02’01”]
【詩:島崎藤村(1872-1943)/曲:小田進吾(1896-1945)/編曲:松本 望】
K心のふるさと [03’40”]
【詩:大木惇夫(1895-1977)/曲:江口夜詩(1903-1978)/編曲:松本 望】
L椰子の実 [03’16”]
【詩:島崎藤村(1872-1943)/曲:大中寅二(1896-1982)/編曲:松本 望】
M-(21)沙羅 【詩:清水重道(1909-1958)/曲:信時 潔(1887-1965)】
丹澤 [03’49”]
あづまやの [01’29”]
北秋の [01’32”]
沙羅 [03’12”]
鴉 [01’20”]
行々子 [01’33”]
占ふと [03’10”]
ゆめ [02’04”]
(22)憾(ピアノ・ソロ) [02’56”] 【曲:瀧廉太郎(1879-1903)】
(23)荒城の月 [03’48”]
【詩:土井晩翠(1871-1952)/曲:瀧廉太郎(1879-1903)/編曲:松本 望】
青木洋也(C.T) [@-(21)(23)]
高橋明日香(リコーダー)[H-LNQR(23)]
松本望(P)

録音:2023 年10 月2-4 日五反田文化センター
日本が西洋音楽を受容し、その風土や暮らしにふさわしく変遷していくのに伴い、日本 の「うた」も西洋歌曲と日本音楽の要素が融合されたものが主流となり、その芸術性を高 め自然の豊かさや深い情緒に彩られた作品が多く生み出された。青木の優しく柔らかな 歌声、高橋のメリハリが利いたリコーダー、松本の清涼感あるピアノで甦る、当時口ずさま れた日本の「うた」の懐かしくも新しい佇まい。

Musikmuseum
MMCD-13065(1CD)
ルートヴィヒ・トゥイレ&R.シュトラウス:歌曲集
ルートヴィヒ・トゥイレ(1861-1907):In meiner Traume Heimat Op.27-2/Im Mai Op.4-3/Madchenlied Op.15-1/Meiden/Gavotte Op.34-1/Die Nacht Op.12-2/Der traurige Jager Op.26-2/Waldeinsamkeit Op.12-1/Vorfruhling Op.33-1/Reigen Op.33-2/Seliges Vergessen Op.26-3/Die Insel der Vergessenheit Op.27-4/Ganymed/Capriccio Op.33-3
R・シュトラウス:「最後の葉」による8つの歌曲 Op.10
アンネ・シュルト(Ms)、
アンネッテ・ザイラー(P)

録音:2021年10月26日-27日&12月28日-30日、チロル州立音楽院コンサート・ホール(インスブルック、オーストリア)
ヘルマン・フォン・ギルムの詩「最後の葉」に作曲したR・シュトラウスの8つの歌曲集と、シュトラウスと非常に親交の深かったオーストリア生まれの作曲家、ルートヴィヒ・トゥイレの歌曲をカップリング。チロル州立歌劇場などで活躍するアンネ・シュルトが複雑なハーモニーと幅広い表現力が求められるこれらの作品を熟達した歌唱で聴かせます。伴奏はMusikmuseumレーベルからメンデルスゾーンやシューマンの作品集もリリースしているピアニスト、アンネッテ・ザイラー。
Musikmuseum
MMCD-13059(1CD)
チロル・クリスマス・コンサート2021
ヤン・ツァハ
:パルティータ・パストラーレ より 第3楽章/全ての救い主であるキリストよ、クリスマス讃歌/田園ミサ曲 ニ長調 より キリエ、グローリア/パルティータ・パストラーレ より 第2楽章/田園ミサ曲 ニ長調 より クレド/エヤ・パストルクーリ、パストラーレ/田園ミサ曲 ニ長調 より サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイ/パルティータ・パストラーレ より 第4楽章
グルーバー:静かな夜、聖なる夜(きよしこの夜)
聖ブラジウス・アカデミーO&cho、
カールハインツ・ジースル(指)

録音:2021年12月18日-19日、チロル州立音楽院(インスブルック、オーストリア)
2021年のチロル・クリスマス・コンサート。この年のコンサートでは、ボヘミアに生まれ、チロルを度々訪れ重要な足跡を遺した作曲家の一人、ヤン・ツァハをクローズアップ。いくつかの修道院に保存されている、慰め、喜び、希望に満ちた貴重な作品を披露。コンサートの最後には、毎年恒例であるフランツ・クサヴァー・グルーバーの「静かな夜、聖なる夜(きよしこの夜)」が演奏され感動的に締めくくります。

Acte Prealable
AP-0577(1CD)
カール・アドルフ・ローレンツ:声楽作品集 Vol.2
カール・アドルフ・ロレンツ(1837-1923):ポロネーズ Op.3/3つの合唱曲 Op.18/Rastlose Liebe Op.46-2/糸をつむぐグレートヒェン Op.6/Strandlieder Op.97より 第2曲/Strandlieder Op.97より 第3曲/ロベルト・フランツの歌曲「Stille Sicherheit」によるパラフレーズ Op.26/イースター・ソング Op.91-2/女声のための3つの宗教的三重唱曲 Op.42/混声合唱のための3つの宗教的歌曲 Op.63
シュチェチン芸術アカデミー室内cho、他

録音:2023年-2024年
ドイツの作曲家でありオルガン奏者であったカール・アドルフ・ローレンツ(1837-1923)による合唱曲や歌曲作品を集めた本アルバム。ローレンツは生涯の大半をシュチェチン(ポーランド)で過ごし、シュチェチン音楽協会を設立しました。また100曲以上の器楽曲や声楽曲を作曲しましたが、特に声楽曲はシュチェチン音楽協会のレパートリーを拡げることを目的として作られました。

Delphian
DCD-34268(1CD)
ウェズリー:宗教音楽集
サミュエル・セバスチャン・ウェズリー(1810-1876):神と父が祝福されますように/おお主に感謝せよ/おお天上より来たりし方よ(ヘレフォード)/手と共に心をもあげよう/わたしの咎をことごとく洗い/荒野/詩篇第142篇/クレド(コミュニオン・サーヴィス ホ長調より)/おお慈悲と許しに溢れる神よ/地に住むすべての民よ(詩篇第100篇)
聖墳墓cho(ナショナル・ミュージシャンズ教会)、
トビー・ウォード(指)

録音:2022年8月1日-3日、セント・ジェイムズ教会(バーモンジー、イギリス)
サミュエル・セバスチャン・ウェズリー(ウェスレー)は、ショパンやシューマンと同じ生年の1810年にロンドンに生まれ、当時のもっとも優れた作曲家およびオルガニストの一人として活躍しました。ウェズリーは楽器製造の発展を利用し、イギリスの教会音楽の限界を新しい方向に押し広げ、より野心的でオペラ風のスタイルさえも取り入れました。
このアルバムでは、アンサンブル・プロ・ビクトリアの創設者としてテューダー朝の優れた録音を残してきたトビー・ウォードが、聖墳墓教会(Holy Sepulchre London, the National Musicians’ Church)の若きプロ歌手たちを率いて、ウェズリーの音楽を生き生きと蘇らせます。ウェズリーのオルガンと同じような設計のオルガンを使用した初めての録音です。

Delphian
DCD-34307(1CDR)
過去と私〜トマス・ハーディの100年
アーサー・キーガ
ン(b.1986):エマのためのエレジー
デレク・ホルマン(1931-2019)(キーガン編):真夜中の大西部鉄道
ミュリエル・ハーバート(1897-1984)(キーガン編):Faintheart in a Railway Train
ブリテン(キーガン編):アップウェイの停車場で
イモージェン・ホルスト(1907-1984)(キーガン編):天気
ガーニー(1890-1937):In the Black Winter Morning
ロビン・ミルフォード(1903-1959)(キーガン編):If It’s Ever Spring Again
フィンジ(キーガン編):The Too Short Time
ケリー・アンドルー(b.1978):The Echo Elf Answers
フィンジ(キーガン編):Shortening Days
キーガン:弦楽四重奏曲第1番「トムへのエレジー」
ロッテ・ベッツ=ディーン(Ms)、
ジェイムズ・ガーリング(G)、
リゲティSQ

録音:2023年11月28日-30日、セント・マークズ教会(エジンバラ)
2019年にブリテンの旧居であったレッド・ハウスでの滞在期間中に考案された、アーサー・キーガンによる新しい作曲と編曲のコレクション。演奏者との緊密なコレボレーションによって開発され、イギリスの小説家・詩人トマス・ハーディ(トーマス・ハーディ)(1840-1928)の詩が、20世紀から現代に至るまでの作曲家に与えた深い影響を示しています。
アルバムの殆どの作品でメインに歌っているロッテ・ベッツ=ディーンは、2024年のロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティ音楽賞(RPS Awards)でヤング・アーティスト・オヴ・ジ・イヤー(年間最優秀若手アーティスト賞)に選ばれた若き注目ヴォーカリストです。
※当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Delphian
DCD-34322(1CD)

JDCD-34322(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
マートンの賛歌集
1. ギボンズ:ゆっくりと流れる涙よ、落ちよ、落ちよ
2. ハウエルズ:わが希望はすべて神の礎に築かれる
3. シベリウス:静まれ、わが魂
4. ウィリアム・「ペンフロ」・ロウランズ:神の愛、何にも勝るすべての愛
5. 単旋聖歌:一日が終わる前に
6. ジョン・ゴス:称えよ、わが魂、天の王を
7. イギリスの伝承曲:イエスの声が言うのが聞こえた
8. ラインハルトの手書き譜:美しき神聖さの中で神を崇めよ
9. パーセル:キリストが確かな礎になり
10. パリー:親愛なる主よ、そして人類の父よ
11. クレメント・スコールフィールド:主よ、あなたが与えてくれた日が終わります
12. ウィリアム・ヘンリー・モンク:私とともにいてください
13. アイルランドの伝承曲:私の目になってください、おおわが心の主よ
14. パリー:そして昔あの足が
15. 単旋聖歌:夜の星の創造主
16. フランシス・スタンフィールド:神の甘美な秘跡
17. ピーター・ハーフォード:わが苦しみの時に
18. ジニーヴァン・ソールター:地上に住むすべての人々よ
ジ合唱団の少女聖歌隊と低声部、
オーウェン・チャン(Org)、
フランソワ・クルト(Org)、
マートン・ブラス

録音:2023年8月26日-27日、マートン・カレッジ礼拝堂(オックスフォード)
英国合唱界の2人の名匠ベンジャミン・ニコラスとピーター・フィリップスの指導の下、瞬く間にオックスフォード大学の混声合唱団の代表的存在の1つとなったマートン・カレッジ合唱団。Delphianからリリースした様々なアルバムは夥しい数の5つ星の批評を得るとともに、数多くのグラモフォン「エディターズ・チョイス」を獲得。ガブリエル・ジャクソンの 「われらが主イエス・キリストの受難」(DCD-34222)で、BBCミュージック・マガジン賞の「合唱賞」を受賞し、イアン・ヴェナブルズの 「レクイエム」 とハウエルズの管弦楽伴奏付きモテットを収録したアンセム集(DCD-34252)は、MusicWeb Internationalの年間最優秀レコーディングのひとつにノミネートされています。
この名門合唱団が誇る24人のガール・コリスターズ(少女聖歌隊員)から成る聖歌隊は、2016年にベンジャミン・二コラスによって結成され、「パッションタイド・アット・マートン」音楽祭を含む、数多くのコンサートや演奏活動を行っています。クラシックFMの「今週のアルバム」に選ばれた、クリスマス音楽集 「In the Stillness 静寂の中で」 (DCD-34262)に続く、セカンド・アルバムとなる本作では、何百年にもわたりキリスト教の礼拝を豊かにしてきた伝統を讃え、多くの人々に愛されている賛歌を心からの素晴らしい歌声で届けます。

Dynamic
CDS-8017(1CD)
NX-B06
イタリア近現代の合唱作品集
ピツェッティ:1-5. レクイエム - 混声合唱のために
コッラード・マルグッティ(1974-):ミサ・ロルカより
 キリエ Op.60? 独唱と無伴奏混声合唱のために
  サンクトゥス Op.54? バリトン独唱と8声部の無伴奏混声合唱のために
ロレンツォ・ドナティ(1972-):谷川の水を求める鹿のように(パレストリーナをめぐって)
マルコ・サッカルディン(Br)
エラートcho
ダリオ・リベキ(指)
マッシモ・ロンバルディ(芸術監督)

録音:2023年7月4-7日
ピツェッティの「レクイエム」は1922年の作品。彼の初の大規模な合唱作品で、1920年に妻を失ったピツェッ ティの悲しみの心が作曲の契機となったとされています。複雑な対位法とグレゴリオ聖歌の「怒りの日」が効果 的に用いられており、12名の独唱者で演奏されることもありますが、このアルバムでは混声合唱で歌われまし た。マルグッティの「ミサ・ロルカ」はスペインの偉大な詩人、フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩を用い2002年から 2006年に書かれた作品。ロルカの詩とモンテヴェルディのミサ曲「llo tempore そのときイエスは」の旋律を組 み合わせたことで素晴らしい効果を上げています。ドナーティの「Sicut Cervus 谷川の水を求める鹿のように」 も過去の音楽素材を用いた作品で、タイトルにあるようにパレストリーナのモテットからの控え目な引用があり、 16の声部が複雑なポリフォニーを歌い、豊かな音世界が広がる作品です。 演奏は2018年にダリオ・ベッキとマッシモ・ロンバルティによって設立された、トリノを拠点に活躍するエラート合 唱団。これまでにイタリアをはじめ、ヨーロッパ中のオーケストラ、指揮者と共演し高く評価されています。

Sono Luminus
DSL-92278(1CD)
NX-B08
プーランク:「人間の顔」とアメリカ南北戦争の音世界
ヘンリー・タッカー:When this Cruel War is Over  - Weeping, Sad and Lonely(M. ガードによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - I. De tous les printemps du monde…
伝承曲:Johnny has gone for a soldier(R. ジェファーズによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - II. En chantant les servantes s’elancent…
フレッド・バックリー:Break it Gently to my Mother(M. ガードによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - III. Aussi bas que le silence…
伝承曲:Johnny, I hardly knew ye(A. パーカーによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - IV. Toi ma patiente…
ウィリアム・オスカー・パーキンス:Soldier’s Memorial Day y(M. ガードによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - V. Riant du ciel et des planetes…
伝承曲:Workin’ for the dawn of peace(R. ジェファースによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - VI. Le jour m’etonne et la nuit me fait peur…
ヘンリー・ウィリアム・モンク:Abide with me(M. ガードによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - VII. La menace sous le ciel rouge…
ウォード・ジュリア・ホーウェ:The Battle Hymn of the Republic (M. ガードによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - VIII. LIBERTE
キャリー・シェロン(A)
ネイサン・ホジソン(T)
クレア・マクナマラ(A)
スカイラーク(声楽アンサンブル)
マシュー・ガード(指)

録音:2023年5月30日-6月2日
1943年、第二次世界大戦下の混乱した世界情勢の中で作曲されたプーランクのカンタータ「人間の顔」は、 演奏には高い技術を求められることで知られています。アメリカの精鋭たちが集う声楽アンサンブル「スカイラー ク」が歌うこのアルバムでは、指揮者マシュー・ガードの発案で、占領下フランスの人々の苦悩を映し出したポー ル・エリュアールの詩を用いたこの「人間の顔」に、南北戦争(1861-1865)時代の歌を組み合わせるという斬 新な試みが行われています。ガードは南北戦争にまつわる様々な合唱作品を探し出し、適切な編曲が見当 たらなかった場合は自身で編曲を行い収録。戦争の時代を耐え抜く人間の力強い精神へと捧げています。

Goodies
78CDR-3944(1CDR)
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス-スペイン古謡集
(1)うぐいす-カタロニア 古謡
DA1970A
(2)アメリアの遺言-カタロニア 古謡
DA1970B
(3)(a)さようなら、わたしのいい人
-(b)かあさんは私を嫁にやろうとして
ガリシア 古謡 (3:04)
DA1971A
(4)峠をめざして-アストゥリアス 古謡
DA1971B
(5)わたしの心はここにある
カスティーリャのファンダンゴ
DA1972A
(6)(a)泣いていたあの娘
-(b)羊飼いは行ってしまった
カスティーリャ 民謡
DA1972B
(7)(a)ベツレヘムの鐘 Campanas de Belen -
(b)私が歌うハエンの調べ
DA1973A
(8)すぐにおやすみ-ムルシア 古謡
DA1973B
(9)歌の文句が知りたいならば
グラナダの歌
DA1974A
(10)嘆きぶし-アンダルシア 古謡
DA1974B
(11)(a)麦打ち歌
-(b)パルデモーサのバラード
マジョルカ 古謡
DA1975A
(12)(a)わたしのもの-(b)いいなずけ
バスク地方の古謡
DA1975B
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(S)
レナータ・タラーゴ(G)
ガルシア・タラーゴ(編)

英 HIS MASTER'S VOICE DB1970/1975
1950年9月12-15日ロンドン、アビー・ロード EMI第3スタジオ録音
HIS MASTER'S VOICE D1970/1975
Recorded12-15September1950, EMI Studio No.3,Abbey Road, London
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(1923-2005)はスペインのバルセロナ生まれ。 幼少時からギターと声楽を習い、長じてリセウ高等音楽院に進みピアノと声楽 を学んだ。1944年にバルセロナでリサイタルを開いてプロ・デビューした。そ の後1947年ジュネーヴ国際音楽コンクールで優勝。1949年にはパリ・オペラ座、 1950年にはザルツブルク音楽祭、コヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラハ ウス、ミラノ・スカラ座でデビュー。この録音は彼女の最初期のもの。その後 EMIにオペラの全曲録音を20作以上残した。ギターのレナータ・タラーゴ(1927 -2005)はバルセロナ生まれの女流奏者。父親からギターの手ほどきを受け、14 歳で最初の演奏会を開き、17歳でバルセロナ音楽院の助教授に就任した。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SPレコード専用 MC型カートリッジの[スピリッツSP78rpm](3mil 針)とコルグの[DS-DAC-10R] DSD録音機を使用した。 (グッディーズ)

DIVINE ART
DDX-21129(1CD)
NX-B10
Kefi - リディア・カカバーゼ(1955-):合唱曲と室内楽曲集
The Feast of Herod ヘロデの饗宴
Nomadic Dances 遊牧民の踊り
Kefi ケフィ
アントン・ディアベリ:創作主題
Variation on a Theme by Anton Diabelli ディアベリの主題による変奏曲
サーティ・ステップス
セシリー・ビア(Hp)
メアリー・ブル(Fl)
トム・ワグナー(パーカッション)
ロセッティ・アンサンブル
レオン・ボッシュ(Cb)
ディミトリス・ジオニス(ギリシャのブズーキ)
ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイcho
ルパート・ゴフ(指)

録音:2023年11月28日、2023年11月11日
プロモーション動画 イギリス出身で、ギリシャ、オーストリア、ロシアとジョージアにルーツを持つ作曲家、リディア・カカバーゼ。その音楽に は西欧と地中海世界の文化的要素が色濃く反映されており、彼女がこれまでに発表した作品も高く評価されて きました。このアルバムは2020年リリースの「イタカ(イタケー)」(DDA-25188)の続編とも言える1枚です。収録 曲でアルバム・タイトルでもある「Kefi」はギリシャ語の喜び、活気、興奮を意味し、ギリシャのブズーキ、バイオリン、 ビオラ、チェロ、コントラバスのための賑やかな作品。ブズーキは「ヘロデの饗宴」でもエキゾチックな魅力を披露しま す。アルバムの中心となる「サーティ・ステップス」はロイヤル・ホロウェイ・カレッジのヘレニズム(=古代ギリシャ文化) 研究所の創立30周年記念の委嘱作。シナイの聖ヨハネ・クリマコス(579頃~649頃)が修道士たちに信仰の手 引を説いた『天国への階梯』のテキストが用いられた合唱曲です。

LAWO Classics
LWC-1268(1CD)
シェル・ハッベスタ〜愛の歌
シェル・ハッベスタ(b.1955):低声のための3つの雅歌 Op.12/東の庭の12枚の葉 Op.46/6つのイプセンの歌 Op.50/音詩 Op.62/墓碑銘 Op.75/あの夢だ Op.94
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、ハルヴォル・フェステルヴォル・メーリエン(Br)、ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)、イーダ・ハッベスタ(Fl)、イングヴィル・ハッベスタ(Vn)、ヤニナ・クロンベルゲル(Vn)、アイナル・キュヴィーク・バウゲ(Va)、エルレン・ハッベスタ(Vc)、ロブ・ウェアリング(ヴィブラフォーン、ドラム)

録音:2022年11月8日ー11日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(マリアンネ・ベアーテ・キーラント)とニルス・アンデシュ・モッテンセンの共演によるノルウェーの歌曲シリーズ。シーグル・リの第1集(LWC 1256)と第2集(LWC1274)につづき、シェル・ハッベスタのアルバムがリリースされます。
シェル・ハッベスタ(ハッベスタード)は、ボムロのブレムネス生まれ。1975年から4年間、教会音楽を専攻、フィン・モッテンセン、オラヴ・アントン・トンメセン、ラッセ・トーレセンに作曲を学びました。1981年に学位を取得。教会オルガニスト、ベルゲンとオスロの大学の教職を務め、2012年にノルウェー国立音楽大学の教授に就任しました。現在、音楽理論と作曲の名誉教授です。作曲家としては多作で知られ、「モステルの野外劇」の音楽、『イザヤ書』に基づくオラトリオ「地の一夜」などが代表作に挙げられています。ラトビア放送合唱団が録音した宗教作品集『夜は昼となる』(LWC 1136)でスペルマン賞(ノルウェー・グラミー賞)の年間最優秀作曲家賞にノミネートされました。彼の歌曲は、愛、失恋、片思いの恋を歌った作品が多く、エドヴァルド・ムンクの絵画の中心テーマ「愛、苦悩と死」に通じる側面をもつ作品も作られています。『旧約聖書』による「3つの雅歌」、芭蕉と一茶の句によるポール=ヘルゲ・ハウゲンの『東の庭の葉』と『俳句:ノルウェー語版200句』をテクストにした「東の庭の12枚の葉」、グリーグも作曲した『睡蓮を手に』『白鳥』といったイプセンの詩による曲集、1928年ノーベル文学賞を受けたノルウェーの作家シーグリ・ウンセットの『Jenny(イェニー)』から採った文に作曲した同名の「音詩」。このプロジェクトには、ノルウェーのバリトン歌手ハルヴォル・フェステルヴォル・メーリエンと、「ハッベスタ一家」をはじめとするプレーヤーたちが参加しました。

CAvi music
48-66025(1CD)
目覚め〜テノールとピアノのための歌曲集
ブラームス:そよがぬ物憂い大気 Op.57-8/サン=サーンス:てんとう虫
ヴォルフ:子供と蜜蜂
シェーンベルク:警告、ガラテア
ステーンハンマル:帰ってきた娘 Op.4-1
レベッカ・クラーク:シールマン
ヴォルフ:倦まざる愛
プロコフィエフ:トラスト・ミーOp.23-3
ヒュー・ウッド(1932-2021):地平線 Op.49-9
ジェイク・ヘギ(b.1961):蛇(Eve-Song)
ヴァイル:セーヌ川の哀歌
シェーンベルク:あなたの金の櫛を私に Op.2-2
ブリテン:波立たない湖の魚、愛した者はわがもの
クラーク:虎よ, 虎よ
ヘギー:アニマル・パッション
ローレンス・キルスビー(T)、
エラ・オニール(P)

録音:2023年7月、SWRスタジオ(ドイツ)
ハイデルベルク・フリューリング音楽祭歌曲コンクール、ウィグモア・ホール/ボリンジャー国際歌曲コンクール、インスブルック音楽祭チェスティ・コンクールの3つの国際コンクールで優勝し、2023年国際オペラ賞の若手歌手部門にノミネート、タイムズ紙から注目の若手歌手として紹介されるイギリスの若き注目テノール歌手、ローレンス・キルスビー。
キルスビーの偉大な友人であり音楽パートナーであるエラ・オニールの伴奏で実現した歌曲アルバム「目覚め(AWAKENINGS)」は、何年も前から準備してきたという秀逸なプログラムが組まれています。子供時代から大人になるまでの旅を繋ぎ合わせ、ロマンティックでセクシャルでエモーショナルな「目覚め」を探るという興味深い観点で、ブラームス、サン=サーンス、ヴォルフ、シェーンベルク、ステーンハンマル、クラーク、プロコフィエフ、ウッド、ヘギー、ヴァイル、ブリテンの多様な歌曲が慎重にセレクトされ、描かれている様々なキャラクターと多彩な視点を豊かな表現力で歌っています。

DUX
DUX-1953(3CD)
スプラシルのカンティクル集
CD.1Blessed Virgin Mary
CD.2All Saints
CD.3Jesus Christ, Holy Spirit
ヴィオレッタ・ビエレツカ(指)、
ポドラシェ歌劇場フィルハーモニーcho

録音:2022年-2023年
ポーランドのスプラシルで1670年から1680年代にかけて書かれた49曲の音楽を集成した『スプラシル・カンティクルス』。もともと男声6声部のために書かれたカンティクルから、38曲を、女声も含むポドラシェ歌劇場フィルハーモニー合唱団の美しい歌唱で収録しています。
DUX
DUX-1859(1CD)
ガーシュウィン:歌曲集
わが恋はここに/エンブレイサブル・ユー/The Man I Love/He Loves and She Loves/But Not for Me/Someone to Watch Over Me/Soon/誰かがわたしに恋してる/Do It Again/’S Wonderful/Of Thee I Sing/Love Walked In/Bidin’ My Time/アイ・ガット・リズム/Nice Work if You Can Get It/A Foggy Day/Fascinating Rhythm/By Strauss/Clap Yo’ Hands/I’ll Build a Stairway to Paradise
ボグミワ・タラシェヴィチ(Ms)、
ヴォイチェフ・プルシンスキ(P)
様々なジャンルの音楽を誘導することの天才であったガーシュウィン。このアルバムではそのガーシュウィンの実力をたっぷりとご堪能いただけます。クラシックやジャズ、ブルースからラグタイムなど多種多様な音楽を取り入れた彼の作品には独自の魅力で溢れています。

Ars Produktion
ARS-38656(1CD)
私はそれは静かに過ぎてゆくのを眺めていた 〜歌曲集

R.シュトラウス:乙女の花 Op.22
ヨゼフィーネ・ラング(1815-1880):An sie
 Ob sie meiner wohl gedenkt
 Nichts u?ber Ruh/Die scheidende Braut
 Das ist die wehmuthvollste Zeit
 Stummsein der Liebe/Am Grabe/Auf dem Felsen
ナディア・ブーランジェ:冬の夜/海
エセル・スマイス(1858-1944):海の3つのムード
ヨゼフィーネ・ラング:唯一の慰め
イヴォンヌ・プレンツキ(S)、
ベネディクト・テル・ブラーク(P)
ヨゼフィーネ・ラング、エセル・スマイス、ナディア・ブーランジェといった女性作曲家の歌曲が、歌曲作家としても“ビッグネーム”の一人に数えられるR・シュトラウスに匹敵する地位を確立していることを示したいという考えから実現したプロジェクト。ドイツのソプラノ、イヴォンヌ・プレンツキはヨゼフィーネ・ラングの作品に特に情熱を注いでおり、2023年に行われた第1回ヨゼフィーネ・ラング・コンクールでテュービンゲン市から特別賞を受賞しました。

Nimbus
NI-6439(1CDR)
フィリップ・ソーヤーズ:オラトリオ 「時の海のメイフラワー号」 ケネス・ウッズ(指)、イギリスSO&cho、
エイプリル・フレドリク(S)、トマス・ハンフリーズ(Br)、ブリッタニー・キング(S)、アメリア・ジョーンズ(S)

録音:2023年6月17日、ウスター大聖堂(ライヴ)
イギリスSOの首席指揮者&芸術監督を務め、様々なレア作品・現代作品の録音に定評のあるケネス・ウッズによる、フィリップ・ソーヤーズ録音集第6弾。
ヴォーン=ウィリアムズとバルトークの孫弟子にあたり、1973年から97年まで王立歌劇場管のヴァイオリニストとしても活躍したイギリスの作曲家フィリップ・ソーヤーズ(1951-)。ソリスト、合唱とオーケストラのためのオラトリオ 「時の海のメイフラワー号(Mayflower on the Sea of Time)」は、宗教弾圧から逃れるためにイギリスから新大陸アメリカへと渡ったピューリタン達(ピルグリム・ファーザーズ)を乗せた船「メイフラワー号」をテーマに、人間の特質や弱さ、道徳的、宗教的、政治的問題にも触れた4部構成の大作で、2020年のメイフラワー号出航400周年を記念としてウスター市議会に委嘱された作品です。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Da Vinci Classics
C-00868(1CD)
F.X.モーツァルト:歌曲全集
フランツ・クサーヴァー・モーツァルト(1791-1844):エマ Op.24/6つの歌(1809?)/この暗い墓の中で(1808)/8つのドイツ歌曲/回想(1829)/3つのドイツ歌曲 Op.27(1833)/ロマンス「In der Vater Hallen ruhte」 Op.12(1811)/「Je t’aime tant」による2手と3手の変奏曲(1810)*/6つの歌 Op.21(1820-21
ジン・ジャユー(S)、
マリウス・バルトッチーニ(フォルテピアノ)、
シモーネ・ピエリーニ(フォルテピアノ)*

録音:2023年9月、ローマ
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの末子(第4子)として生まれ、「モーツァルト2世」として生きるという宿命の大きすぎる重圧に抗い続けた悲運の天才、フランツ・クサーヴァー・モーツァルト(1791-1844)の歌曲の作曲家としての作品をまとめた意欲的なアルバム。彼の歌曲が正当に評価されたプロジェクトは未だに少なく、19世紀初頭の歴史的習慣や音楽言語に忠実に、同時代の楽器でF.X.モーツァルトの歌曲全曲をレコーディングするという先駆的な試みが行われました。初版の利用、反復部分の即興演奏、カデンツァの導入(殆どはレコーディング・セッション中に即興されました)、マティアス・ミュラーが1822年にウィーンで製作したオリジナルのフォルテピアノの使用等によって、フランツ・クサーヴァー・モーツァルトの時代とスタイルの忠実な再現を目指しています。

SCALA MUSIC
SMU-010(1CD)

ドビュッシー(ファーロ編):そぞろな悩める心
エルサン:エルサレムへの道.
ファビアン・トゥシャール:波(全4曲)
ナディア・ブーランジェ(ファーロ編):カンティーク
ロビン・ファーロ:ヴィオラ・ダ・ガンバのための練習曲第1番(全3曲)(ソロ)
ルー・コスター(ファーロ編):おお、愛する人よ
ドビュッシー(ファーロ編):亜麻色の髪の乙女
フォーレ(ファーロ編):秘めごとOp.23の3
ロビン・ファーロ:ゾエの波/海の歌
アナイス・ベルトラン(Ms)、
ロビン・ファーロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2023年1月3-6日/ラ・スカラ・プロヴァンス劇場(アヴィニヨン)
ヴィオラ・ダ・ガンバは興味深い楽器ながら、バロック期にもてはやされた楽器ゆえ、今日の新作や現代音楽の世界と直接結びつくことはありませんでした。こ の革命的アルバムは、「ドビュッシーがガンバのメランコリックな物悲しさのために曲を書いていたら」という発想のもと演奏者ロビン・ファーロが歌とガンバの二 重奏と独奏に編曲しました。これまで古楽に興味のある向きにしか知られなかったヴィオラ・ダ・ガンバの新しい魅力と表現力に驚かされます。
ロビン・ファーロはクリストフ・コワン門下。ヴィオラ・ダ・ガンバの新しい方向性を探り、各種楽器やダンス、電子音楽ともコラボする注目株。
アナイス・ベルトランはバロックから現代まで幅広い分野で活躍するメゾソプラノ。アンサンブル・エデスやピションのピグマリオンらとも共演しています。 (Ki)

ALPHA
ALPHA-1088(1CD)
神話 〜フランツ・シューベルト、カール・レーヴェ: 歌曲集
1. シューベルト:トゥーレの王 D367
2. レーヴェ:アーチボルド・ダグラス Op.128
3. シューベルト:冥府への旅 D526
4. レーヴェ:航行 Op.93
5. シューベルト:墓掘人の郷愁 D842
6. レーヴェ:死の舞踏 Op.44-3
7. シューベルト:魔王 D328
8. レーヴェ:霊の生活 Heft1, Op.9-4
9. シューベルト:春の小川 D361
10. レーヴェ:やさしいお弔い Op.62-4
11. シューベルト:さすらい人 D493
12. レーヴェ:さすらい人の夜の歌 Heft1, Op.9-3b
13. シューベルト:御者クロノスへ D369
14. レーヴェ:時計 Op.123-3
コンスタンティン・クリンメル(Br)
アミエル・ブシャケヴィッチ(P)

録音:2024年2月 バイエルン放送スタジオ2、ミュンヘン
情熱、孤独、郷愁、世界の苦しみ、飛翔、死――これらはロマン主義の典型的なテーマです。コンスタンティン・クリンメルは、彼の最初のリ サイタル・アルバム『Saga』(ALPHA549)でこの感傷の時代を特徴づける作品をすでに探求していましたが、今回はこの世界にさらに深く分 け入ります。「私は物語を語るのがとても好きです。子供の頃から、古い伝説や物語を聞くのが好きでした」と語るクリンメルはピアニストのアミ エル・ブシャケヴィッチと共に、これらの偉大なテーマを具現化するフランツ・シューベルトとカール・レーヴェの歌曲を対比させました。2人の作曲 家はどちらもリートの巨匠でありながら、シューベルトは31歳にして亡くなり、レーヴェは72歳まで生きるという対照的な人生を送っています。 2019年の「ヘルムート・ドイチュ賞」受賞など既に第一級の表現者として認められており、秀でたストーリーテラーでもあるクリンメルの魅力 が、大いに発揮されたアルバムです。

J.S.Bach-Stiftung
C-396CD(1CD)
NX-F02
J. S. バッハ:カンタータ第47集
カンタータ 第130番herr gott, dich loben alle wir- 主なる神よ、われらはみな汝をたたえん BWV130
カンタータ 第202番Weichet nur, betrubte Schatten- いまぞ去れ、悲しみの影よ(結婚カンタータ) BWV202*
カンタータ 第77番Du sollt Gott, deinen Herren, lieben- 汝の主なる神を愛すべし BWV77#
シュテファニー・プフェッファー(S)
リサ・ヴァイス(A)
パトリック・グラール(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
キャロリン・サンプソン(S)*
ミリアム・フォイアージンガー(S)#
ミヒャエラ・ゼーリンガー(A)#
ラファエル・ヘーン(T)#
ジョナサン・セルズ(Bs)#
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指/Cemb)

録音(ライヴ):2023年10月27日、2017年6月30日*、2021年9月24日#
第130番「主なる神よ、われらはみな汝をたたえん」は1724年のミカエル祭のために書かれたカンタータ。ミカエル祭とは、大天使ミカエルと全ての天使を記 念する9月29日のことで、ヨハネ黙示録から採られたテキストは、神の軍勢が蛇や竜に例えられた悪魔の軍勢と戦う場面を描いています。前面に押し出さ れているのは、神への賛美。冒頭の合唱は祝祭的な雰囲気を湛え、第3曲のバスのアリアではトランペットとティンパニが活躍、 英雄的な歌声を彩ります。 独奏フルートを伴う第5曲のアリアは軽やかな舞曲のリズムに乗って祈りを歌う美しい曲。最後のコラールでもトランペットとティンパニが彩りを添えています。第 202番「いまぞ去れ、悲しみの影よ」は「結婚カンタータ」と呼ばれるもの。成立年は不明で、バッハの知人の結婚式を祝うために作曲されたと考えられていま す。ソプラノ独唱と、オーボエ、弦楽器と通奏低音という小ぶりな編成で、第1曲こそ不安な雰囲気が漂いますが、その後は神々の力による愛の成就から結 婚生活における教訓までが語られた喜ばしい雰囲気のカンタータです。 第77番「汝の主なる神を愛すべし」は、バッハがトーマス・カントルに就任した最初の 年である1723年の8月、三位一体節後第13日曜日に初演されたカンター タ。「神への愛、隣人への愛」をテーマとし、ルカ福音書の「善きサマリア人のた とえ」との関連があります。冒頭の合唱はイエスの愛の勧めが合唱のフーガで歌われ、簡潔なバスのレチタティーヴォが続き、2本のオーボエ伴奏によるソプラノ のアリアでイエスへの愛が強く歌われます。第4曲のレチタティーヴォのテーマは人類愛。そして自身の愛の不完全さを告白するアルトのアリアが続きます。バッ ハの自筆譜には最後のコラールに歌詞がありません。ここではバッハ研究者マルティン・ペツォルト(1946-2015)の見解と同じく、ダーヴィト・デニッケが1637 年に書いた讃美歌「主よ、あなたの戒めと掟」の第11節の歌詞を充てています。

Solo Musica
SM-459(1CD)
NX-B06
ヘンデル&ハイドン:アリアと独唱カンタータ集
ヘンデル:歌劇「セルセ」HWV40 ? オン・ブラ・マイ・フ
 カンタータ『棄てられたアルミーダ』 HWV 105
ハイドン:カンタータ『ナクソスのアリアンナ』 Hob.XXVlb.2
ヘンデル:歌劇「アルチーナ」 HWV34- 緑の牧場よ
メガン・カーツ(Ms)
カレスティーニ・アンサンブル・ウィーン(古楽器使用)

録音:2024年1月28日-2月3日
南アフリカ出身のメゾ・ソプラノ歌手メガン・カーツのソロ・アルバム。 もともとはピアニストとしての研鑽を積んだ彼女ですが、12歳の時にオーケストラとモーツァルトの「アレルヤ」を 歌い歌手としてコンサート・デビューを果たしました。その後はウィーン音楽舞台芸術大学で学び、数多くの 賞を受賞しています。現在はウィーンに拠点を置き、古楽と現代音楽の両面で活躍しています。このアルバ ムでは彼女の音楽仲間によって結成されたカレスティーニ・アンサンブル・ウィーンとともに、ヘンデルとハイドン の作品を演奏。かつてはカストラート歌手が歌ったレパートリーを、カーツは陰影のある美しい歌声で情感豊 かに歌い上げています。

CD ACCORD
ACD-335(1CD)
死の舞踏 - ディストラー、ブラームス、レーガーの合唱曲集
ブラームス:モテット「何ゆえ悩む者に光を与えたのか」 Op.74No.1(1877) - 無伴奏合唱のために
ディストラー(1908-1942):死の舞踏 Op.12No.2- 無伴奏合唱、朗読とフルートのために(1934)
バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013(1717-1723)
レーガー:おお死よ、なんと汝は苦きことか Op.110No.3(1912) - 無伴奏合唱のために
ウィラード・ホワイト(朗読)
ヤン・クシェショヴィエツ(Fl)
ナショナル・フォーラム・オヴ・ミュージックcho
ライオネル・ソウ(指)

録音:2023年7月3-7日、2024年2月4日
20世紀前半のドイツで教会音楽家として活躍したフーゴー・ディストラーの「死の舞踏」をフィーチャーした1枚。15世紀のリューベックで書かれた一連の絵画 から影響を受け、死にまつわる詩をテキストにして書かれた作品で、演奏時間38分の大作。ルネサンス期の手法を用いつつ、スコアには小節線は無く、複 雑な拍子を持っています。ナショナル・フォーラム・オブ・ミュージック合唱団の精緻な合唱でお聴きください。他にディストラーの先輩作曲家たちの作品を収 録。

Orchid Classics
ORC-100317(1CD)
NX-B06
フレンチ・アルバム - ラングレー、フォーレ、フランク 他の宗教合唱曲集
1-5. ジャン・ラングレー(1907-1991):荘厳ミサ曲
6. セヴラック(1872-1921):タントゥム・エルゴ
7. フランク:天使の糧(オウェイン・パーク編)…世界初録音
8. グノー:アヴェ・ヴェルム
9-10. ラングレー:2つの歌
 9. アヴェ・マリア…世界初録音
 10. ピエ・イエズ…世界初録音
11-14. デュプレ:4つのモテット
 11. I. O Salutaris おお、救いのいけにえよ
 12. II. Ave Maria アヴェ・マリア
 13. III. Tantum Ergo タントゥム・エルゴ
 14. IV. Laudate 褒め称えよ
15. フォーレ:タントゥム・エルゴ
16. フォーレ:パヴァーヌ(オウェイン・パーク編)…世界初録音
17-18. ラングレー:2つの歌
 17. A la Vierge Marie 聖母マリアへ*
 18. O Salutaris おお、救いのいけにえよ*
19. ラングレー:Fete 祝祭(オルガン独奏)
20. フォーレ:ラシーヌの雅歌 Op.11
21. フランク:詩篇150篇
ニック・プリッチャード(T)…7、15
ミリアム・アラン(S)…9-10、17-18
ジェイムズ・オーフォード(Org)
ロンドン・コーラル・シンフォニア
マイケル・ウォルドロン(指)

録音:2024年1月2-5日
ウォルドロンの指揮によって、フランスの合唱作品を披露します。 選曲の中心となるのは、あまり耳にすることのないジャン・ラングレーのさまざまな作品。オルガン曲で知られるラングレーですが、宗教音楽にも素晴らしいものが 多く、オルガンの半音階的和声を駆使しながらも、敬虔さを失うことのない「荘厳ミサ曲」をはじめ、世界初録音となるソプラノ独唱の美しい「2つの歌」を含む 興味深い作品が並びます。他にはセヴラックやデュプレの合唱曲や、フォーレの「ラシーヌの雅歌」、フランクの「天使の糧」などの有名曲も歌われています。

Paraty
PTY-1923146(1CD)
ロマンセロ
1.オブラドルス:私のただ一人のラウレオーラよ(ブレトン編)
2.トゥリーナ:ソレアレス(ギター独奏)
3.オブラドルス:愛するひとに(ブレトン編)
4.アルベニス:キスする、風はそっとささやき(ブレトン編)
5.ブローウェル:あなたは私に道を示さねばならない
6.モンサルバーチェ:ハバナの小唄
7.ブローウェル:雅歌
8.アルベニス:この胸に君が頭を傾けるとき(ブレトン編)
9.トローバ:ファンダンギーリョ(ギター独奏).
10.モンサルバーチェ:頬に傷ある男
11.サン=サーンス:不運な男(ブレトン編)
12.ロドリーゴ:アデーラ
13.オブラドルス:エル・ビート(ブレトン編)
14.アルベニス:彼女は私を傷つけて(ブレトン編)
15.トローバ:モンテマヨール(ギター独奏)
16.オブラドルス:わが母に愛を込めて(ブレトン編)
17.同:花嫁のチキチータ(ブレトン編)
18.モンサルバーチェ:黒人の子のための子守唄
19.同:ピアノによるキューバ(ブレトン編)
20.ファリャ:7つのスペイン民謡〜子守歌(ブレトン編)
21.モンサルバーチェ:黒人の歌
22.タレガ:前奏曲ニ短調「哀歌」(ギター独奏)
23.ファリャ:7つのスペイン民謡〜ポーロ(リョベート編)
24.ファリャ:7つのスペイン民謡〜アストゥリアス地方の歌(リョベート編)
25.アルベニス:私はどこから来たのだ(ブレトン編)
26.モンポウ:君の上には花ばかり(ブレトン編)
エレオノール・ガジェ(Ms)、
ギヨーム・ブレトン(G)、
アンヌ・ソフィ・プティ(S)11のみ

録音:2023年2月20-24日/プリューレ・ド・シクスト
エレオノール・ガジェはフランスのメゾソプラノ。パリで声楽を学んだ後、ローザンヌで川道博子に師事、主としてオペラで活躍しています。今回はスペイン及び 中南米の恋歌を集めた興味深いアルバムに挑戦。それを情熱・裏切り・慰め・喪失の4章にまとめています。
いずれもギヨーム・ブレトンのギター伴奏によりますが、原曲の多くはピアノで、ブレトンやリョベート編となっています。ピアノとはいっても、ギターのイディオム で書かれているので全く自然。ラテンの激しい恋の怖さを感じさせてくれます。
別冊ブックレットやオリジナル歌詞はついておりません。

DELOS
DE-3604(1CD)
NX-C04
ロバート・キア(1952-):『大地を見守る者』 〜全11場のオラトリオ アウェト・アンデミカエル(S)
スティーヴン・ランカスター(Br)
コンスピラーレ(声楽・器楽アンサンブル)
編成:ソプラノ5、アルト5、テノール4、バス5/フルート、オーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、マリンバ 他打楽器
クレイグ・ヘラ・ジョンソン(指)

録音:2022年5月6-7日、2023年2月15-16日 セント・マーティン・ルター派教会、オースティン(米国テキサス州)
米西海岸の合唱団カペラ・ロマーナやシャンティクリアなど声楽アンサンブルとのコラボレーションに豊かな経験を持ち、サンフランシスコ響やオレ ゴン響、クリーヴランド室内管などからも作品委嘱を受けてきたアメリカの作曲家ロバート・キアによる、環境破壊への警鐘と自然讃美を高ら かに謳いあげるオラトリオ。北米各地のプレイヤーが集い、指揮者クレイグ・ヘラ・ジョンソンと共に2015年グラミー賞最優秀合唱パフォーマー に輝いたコンスピラーレはharmonia mundi USAにも録音が多い俊英団体で、他にもキアの作品を数多く演奏してきた実績を持ちます。 バッハ・コレギウム・ジャパンやヘンデル&ハイドン・ソサエティなど古楽器楽団にも客演しつつ近現代作品にも抜群の適性をみせるアウェト・ア ンデミカエルのソウルフルな美声と、伸びやかで温もりと透明感を兼ね備えたスティーヴ・ランカスターの中低音を軸に、7人の楽器奏者と時に 室内楽的、時にシンフォニックな響きを織り上げる声楽家たちの柔軟な音楽性はきわめて魅力的で、オルフやグレツキなどにも通じる新古典 的書法の美をよく際立たせています。

962MUSIC
QRN-5001(1CD)
税込定価
山田耕筰の童謡と歌曲-三木露風の巻-
山田耕筰:『山田耕筰童謡百曲集』より「三木露風の詩」
1. 雲雀/2. 青蛙/3. チラチラ小雪
4. コスモスと蝶々/5. 土筆つみ
6. 一本松/7. 赤とんぼ
8. 秋まつり/9. とんぼがへり
10. 雀と鶯/11. 光のお宮U
12. 山桜/13. 冬/14. 山彦
15. 夕焼雲/16. 蝉/17. 古井戸
18. お友だちといつしよ/19. 蝶々
20. 春が来た

『山田耕筰歌曲集 露風の巻』より
21. 唄/22. 異国
23. 樹立/24. ふるさとの
白石愛子(Ms)、
ヘダイェット・ジェディカー(P)

録音:2023年9月24-25日/音乃蔵(兵庫県たつの市)
童謡「赤とんぼ」を生みだした山田耕筰と三木露風は、その他にも 多くの芸術的な童謡、歌曲を創作しています。暖かく深みのある響き が魅力のメゾソプラノ白石愛子とドイツで伴奏ピアニストとして活躍 するヘダイェット・ジェディカーが、息の合ったアンサンブルで作品の情 景を映し出す。露風が詩に紡いだ故郷、龍野の原風景がここに甦 る。

AD VITAM
AV-230915(1CD)
ジプシーとブラームス
1. ブラームス:かわいい恋人よ、素足で来ないで(49のドイツ民謡集より)
2. ブラームス:おーい、ジプシーよつかまえろ(ジプシーの歌 op.103より第1曲)
3. ブラームス:岩のを水の流れが(愛のワルツop.52より第2曲)
4. ジプシー民謡(Hola calacaval)
5. ブラームス:赤いばらのつぼみ(6つの四重唱曲op.112より第4曲)
6. ブラームス:ナイチンゲール(49のドイツ民謡集より)
7. ブラームス:波立つリマの流れ(ジプシーの歌 op.103より第2曲)
8. ジプシー民謡(Usti usti)
9.ブラームス:ドナウの岸辺に(愛のワルツop.52より第9曲)
10. ジプシー民謡(Zold az edeo)
11. ブラームス:おお美しい夜(4つの四重唱曲op.92より第4曲)
12. ジプシー民謡(Opa tsupa)
13. ブラームス:晩秋(4つの四重唱曲op.92より第4曲)
14. ジプシー民謡(Yuliska)
15. ジプシー民謡(Danse des brigands)
16. ブラームス:嫌だ、世間の奴らと(愛のワルツop.52より第11曲)
17. いら草が道ばたに生え(6つの四重唱曲op.112より第5曲)
18.日焼けした若者が踊りに行く(ジプシーの歌 op.103より第5曲)
19. 聞け、風が小枝の間で嘆くのを(ジプシーの歌 op.103より第8曲)
20. ジプシー民謡(Padam Kolo Ciobanasul)
21. ジプシー民謡(Gelem gelem)
22. ブラームス:夕べ(3つの四重唱曲op.64より第2曲)
23. ジプシー民謡(Liuba)
24. ブラームス:永遠の愛について(4つの歌 op.43より第1曲)
25. ジルダ・パンジェ:Von Zigeunerliebe
ジルダ・パンジェと
ジルダ・パンジェ(指)
メリスム室内cho
コレット・ディアール(P)
バンカル・トリオ
ブラームスが、ジプシーの音楽にインスパイアされて書いた作品を、オリジナルの民謡と並べてプログラムした1枚。といってもただ演奏しているのではなく、伴 奏にピアノと、バンカル・トリオ(クラリネット、コントラバス、アコーディオン)を迎えることにより、ジプシー色がきわめて濃厚になった、まったく新しいブラームス の響きが新鮮。室内合唱団とピアニストが、ジプシー音楽トリオと偶然出会って、盛り上がって一緒に演奏し始めているかのような、鮮度抜群の高揚感と即興感に 満ちています。
メルスム合唱団は、2003年、ジルダ・パンジェによって設立された合唱団。2016年よりレンヌ歌劇場の座付合唱団となり、オペラ、および室内合唱の両面で 独自の活動を展開しています。パンジェはクラリネットのほか、室内楽、および様々な作曲にまつわる学びを経て、1994年レンヌ歌劇場の音楽監督に就任しまし た。合唱指揮者(バルトリ出演のオペラやザルツブルク音楽祭)、編曲者(オペラを小編成にするなど)として活躍しています。
バンカル・トリオは2010年に結成された、クラリネット、コントラバスとクロマティック・アコーディオンによるトリオ。バルカン半島(ブルガリア、マケドニア・ルー マニア・・・)の薫りたっぷりの時空を超えたメロディーで、聴き手を様々な場所への旅にいざなってくれるアンサンブルです。 (Ki)

Signum
SIGCD-774(1CD)
ピーター・ピアーズのための歌曲集
レノックス・バークリー:5つのハウスマンの歌 Op.14-3
 薄明かりの歌 Op.65*
ブリテン:ミケランジェロの7つのソネット Op.22
アーサー・オールダム:5つの中国の詩
リチャード・ロドニー・ベネット:トム・オブドラムの歌**
ジェフリー・ブッシュ:十二星座の歌
ロビン・トリッチュラー(T)、
マルコム・マルティノー(P)、
ショーン・シベ(G)*、
フィリップ・ハイアム(Vc)**

録音:2021年9月-10月、イギリス
その優れた才能とブリテンとの深いつながりによって、20世紀の一時期におそらく世界でもっとも有名なクラシック歌手であったピーター・ピアーズ(1910-1986)。並外れた歌声に加えて、探求心、芸術や歴史、文学、詩の豊かな知識を備えた魅力的なアーティストであったピアーズは、ブリテンに限らず当時の多くの作曲家たちに大きなインスピレーションを与え、多数の偉大な芸術作品が生み出されてきました。アイルランドの名テノール、ロビン・トリッチュラーは、レノックス・バークリー(、ブリテン、アーサー・オールダム、リチャード・ロドニー・ベネット、ジェフリー・ブッシュらがピーター・ピアーズのために書いた歌曲集をセレクトし、珠玉のアルバムにまとめ上げました。
BBCニュー・ジェネレーション・アーティストとしてはトリッチュラーと同じ2012-2014に選ばれて活動している若き天才ギタリスト、ショーン・シベ、ブリテンの無伴奏チェロ組曲でレコーディング・デビューし、英グラモフォン誌のエディターズ・チョイスに選ばれた新世代チェリスト、フィリップ・ハイアムといった豪華ゲスト・アーティストの参加もポイントです。
ロビン・トリッチュラーはアイルランド出身、アイルランド王立音楽アカデミーとロンドン王立音楽アカデミーを卒業し、2012年〜2014年のBBCニュー・ジェネレーション・アーティストの一員として活躍したテノール歌手。ロイヤル・オペラ・ハウスなどオペラ分野での活動はもちろん、優れたリート歌手としてSignum、Hyperion、Vivat、Delphian、Onyx、Champs Hill Records、Wigmore Hall Liveなど多くのレーベルの歌曲録音プロジェクトに参加してきた実力者です。

CAvi music
85-53530(1CD)
ザ・ワーグナー・プロジェクト
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」への前奏曲(フンパーディンクによる室内楽編曲とフィナーレ追加版) WWV90
ヴェーゼンドンク歌曲集(シモーネ・フォンタネッリによる声楽とアンサンブル編曲版) WWV91
ジークフリート牧歌 WWV103
フランス語歌曲集〔ミニョン、眠れ, わが子、メアリー・ステュアートの別れ〕(シモーネ・フォンタネッリによる声楽とアンサンブル編曲版)
カトリン・ズコフスキ(S)、
カンマームジークケルン

録音:2023年3月(ボン、ドイツ)
ドイツの室内アンサンブル、カンマームジークケルンの「10+1」アニヴァーサリー・コンサートで披露された、ワーグナー作品を室内楽アレンジで演奏するプロジェクトを収めたライヴ録音盤。フンパーディンクの編曲によるあまり知られていない室内楽版の「「トリスタンとイゾルデ」への前奏曲」では、フンパーディンクの手によって新たなフィナーレが追加されています。「ヴェーゼンドンク歌曲集」とフランス語による3つの歌曲はイタリアの音楽家、シモーネ・フォンタネッリによるアレンジで、いずれも世界初録音。元々室内楽編成で書かれている「ジークフリート牧歌」も収録されています。
ドイツのパーダーボルンで生まれ育ったソプラノ歌手のカトリン・ズコフスキは、デトモルト音楽大学で声楽やオペラを学び、ケルン・オペラの若手アーディストによるアンサンブルの一員として活動。その後ケルン歌劇場のソリストに選ばれ、2021年には永久契約を結びました。最近ではウィーン・トーンキュンストラーOのニューイヤーコンサートにもソリストとして出演するなど目覚ましい活躍を見せており、今後ますますの飛躍が期待されています。
カンマームジークケルンはケルン・ギュルツェニヒOやWDRSOのメンバー、著名なソリスト、音楽大学教授、フリーの室内楽奏者で構成されたきわめてハイレベルなアンサンブル。2011年の設立ながら、すでにドイツ音楽の中心地であるケルンとボンにおける文化機関としての地位を確立しており、室内楽のために書かれた偉大な作品からこのアルバムに収録されているような編曲物にいたるまで、幅広いレパートリーに積極的に取り組んでいます。

DUX
DUX-2021(1CD)
ムジカ・ヴァルミエンシス Vol.3
イスフリート・カイザー
(1712-1771):御身が庇護の下に Op.6
作曲者不詳(18世紀):聖マリアの連願
ヤン・ネポムク・ヴァーツラフ・ヴォツェト(1777-1843):ミサ曲ニ長調 
イングリダ・ガーポヴァー(S)、 ピオトル・オレフ(C.T)、アレクサンデル・レヴィンスキ(T)、ピオトル・ピエロン(Bs)、カペラ・ヴァルミエンシス・レスティテュータ(編成:ヴァイオリン×2、チェロ、コントラバス、ポジティフ・オルガン、トランペット×2、ホルン×2)

録音:2023年8月20日-22日、フロムボルク大聖堂(ポーランド)
※全曲世界初録音
ポーランド北東部ヴァルミアに存在する教会バンドによって奏でられた、18世紀後半〜19世紀前半の神聖な音楽を発掘するプロジェクトの第3弾。このレコーディング・プロジェクトの基となった資料は、オルシュティンにあるヴァルミア・メトロポリス「ホシアナム」の高等神学校の図書館のコレクションで、トマシュ・ガルボリンスキ神父によって発見されました。800以上の豊富なコレクションの中で最も古いものは16世紀にまで遡ることができ、これらは主に、アリア、晩課、連祷、供物、昇階、大衆を含む神聖な声楽と器楽の作品ですが、交響曲や世俗的な作品も含まれています。

DUX
DUX-2004(1CD)
アンジェイ・ミクルスキ:ミサ曲変ホ短調 アンジェイ・ミクルスキ(Org)、ツェザリ・コンラット(パーカッション)、グニエヴォミル・トムチク(パーカッション)、グニエヴォミル・トムチク(パーカッション)、エヴァ・ミクルスカ(C.A)、
Art’n’ヴォイシズ

録音:2023年6月13日-15日&9月23日(ポーランド)
1988年生まれのポーランド人音楽家、アンジェイ・ミクルスキの「ミサ曲変ホ短調」は、古典的なミサ曲の形式に則りつつ、ジャズやドラムンベース、ダブステップ、ヒップホップなどを参照し、パフォーマンスに即興の余地を与えるなど自由度の高さを持たせた現代のミサ曲。オルガンとパーカッション、コントラルトと8人の声で形作られるその音楽は、リスナーに内なるスピリチュアルな体験を提供する革新的な宗教音楽です。

Ars Produktion
ARS-38655(1CD)
ワグネリアーナ〜ワーグナーのパラフレーズ&編曲集
ワーグナー:楽劇 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 WWV.96より ヴァルターの優勝の歌「朝は薔薇色に輝いて」(声楽、ピアノと金管四重奏のための)
法悦 WWW.54(声楽とピアノのための)
墓がバラにささやいた WWW.56(声楽とピアノのための)
レオポルト・ブラウナイス:鐘の響き(声楽とピアノのための)
リヒャルトからジュディットへ 言葉と音による5つのパラフレーズ(声楽、ピアノと金管四重奏のための)
ワーグナー:ポルカ ト長調 WWW.84(ブラウナイス編曲によるトロンボーンとテューバ版)
アルバムの綴りハ長調 WWV.94(ブラウナイス編曲によるヴァイオリン、トロンボーンとテューバ版)
ファジル・サイ:ニーチェとワーグナー Op.49より ワーグナー(Pのための)
ブラウナイス:7から12音による5つの小品(Vnとテューバのための)
ワーグナー:歌劇 「ローエングリン」 より 聖杯の物語(声楽、ピアノと金管四重奏のための)
ノルベルト・エルンスト(T)、
クリスティーネ・ダーヴィト(P)、
ゲルト・シューベルト(Vn)、
ヨハン・シュトレッカー(Tb)、
マルクス・ピヒラー(Tb)、
ユルゲン・シュクレナー(Tb)、
ラウル・ヘルゲット(Tub)

録音:2023年4月(ウィーナー・ノイシュタット、オーストリア)
本アルバムは、「ワグネリアーナ」というタイトルにある通り、リヒャルト・ワーグナーの作品を様々なアレンジで紹介した好企画。
この特別な作品の数々は、ヨーゼフ・マティアス・ハウアー音楽院創立150周年を記念したもので、原曲を単に別の音で聴かせるだけの編曲から、ワーグナー風の加筆、パラフレーズ、コラージュ、ワーグナーのモチーフを使った失われた歌曲の完全な新曲まで多岐にわたります。2013年ウィーン国立歌劇場でのワーグナー生誕200年記念公演の「ラインの黄金」に出演するなど、ワーグナー、R.シュトラウス歌手として高い評価を得ているテノール歌手、ノルベルト・エルンスト、1987年より名門VPOのバストロンボーン奏者として活躍するヨハン・シュトレッカーといった名立たる名手達が、ワーグナーの作品が持つ新たな魅力を一段と引き出しています。

Hanssler
HC-24022(1CD)
ストラヴィンスキー:声楽作品集
(1)詩篇交響曲
(2)ミサ曲
(3)バベル(英語歌唱)
(4)バベル(ドイツ語歌唱)
ハノーファー少年合唱団、
ハインツ・ヘニッヒ(指)
(1)(3)(4)ハノーファー北ドイツ放送PO
(2)ダブル・ウィンド・クインテット【クラウス・ベッカー(Ob)、フランツィスカ・グレーリング-ベッカー(Ob)、コンラート・ツェラー( イングリッシュホルン )、クラウス・トゥー ネマン(Fg)、カトリン・ホーフマン(Fg)、ジークフリート・ゲテル(Tp)、ヘルベルト・ランゲ(Tp)、エッカート・ヴィーヴンナー(アルト・トロンボーン)、ヘル ベルト・シュナイダー(テノール・トロンボ ーン )、ステファン・ポッペ(バス・トロンボ ーン )】

録音:(1)1992年5月30日、(2)1991年10月1〜8日、(3)(4)1993年1月5&6日/ハノーファー
かつてCALIG Verlagレーベルからリリースされていた名盤、ハインツ・ヘニッヒ(1927-2002)率いるハノーファー少年合唱団のストラヴィンスキーがヘン スラー・レーベルより再発売いたしました!
ストラヴィンスキーといえば『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』などバレエ音楽、管弦楽曲が有名ですが、合唱を伴う声楽曲もまたストラヴィンスキーを語 る上で欠かせないジャンルです。当アルバムにはその代表作「詩篇交響曲」、「ミサ曲」、「バベル(英語版、ドイツ語版)」を収録しています。
演奏はハインツ・ヘニッヒ(指)ハノーファー少年合唱団、ハノーファー北ドイツ放送POです。1950年、ヘニッヒによって創設されたハノー ファー少年合唱団はドイツ国内のオーケストラとの共演でも知られる名合唱団。ヘニッヒ晩年までレパートリーを拡げていき、現在はイェルク・ブライディングが芸 術監督を務めヘニッヒの遺志を継いで活躍しております。
3楽章から成る『詩篇交響曲』について、ストラヴィンスキーは「これは詩篇の歌唱を組み込んだ交響曲ではない。私が交響化(symphonize)した詩篇の歌 唱なのだ」と語っており、極めて新古典主義的かつカンタータ的な作品です。「キリエ」「グロリア」「クレド」「サンクトゥス」「アニュス・デイ」の5楽章から成る『ミ サ曲』は木管楽器を伴う特異な編成。透明感漂う美しいミサ曲です。『モーゼのカンタータ』からの「バベル」は英語版、ドイツ語版で収録しております。 (Ki)

BR KLASSIK
BR-900017(1CD)
NX-B08
ブルックナー:ミサ曲第3番ヘ短調 サリー・マシューズ(S)
カレン・カーギル(Ms)
イルケル・アルジャユレク(T)
スタニスラフ・トロフィモフ(Bs)
バイエルン放送cho
バイエルンRSO
マリス・ヤンソンス(指)

録音:2019年1月21-25日ミュンヘン、ヘルクレス・ザール(ライヴ)
※『マリス・ヤンソンス・エディション』BOX …900200からの分売
ヤンソンスが亡くなる10カ月前のライヴ録音。ブルックナーが創作の軸足を教会音楽から交響曲へと移し始めた時期の作品で、厚みのある管弦楽は随所で交響曲を先取りしているかのように響き、合唱と相俟って音響的にも音楽表現的にも極めてダイナミックな世界を築き上げています。大規模な編成の作品を隅々まで研究し、圧倒的な求心力と統率力を見せていたヤンソンスだけに、ここでの演奏は衰えなど感じさせない見事なもの。とりわけCredoでの畳みかけるようなフーガの処理や、悠然と歌われるBenedictusの美しさはヤンソンスらしい表現と言えるでしょう。

フォンテック
FOCD-9898(1CD)
税込定価
2024年5月15日発売
貴志康一:赤いかんざし(作詞:貴志康一)
 かもめ(作詞:貴志康
 天の原(阿倍仲麻呂の歌)
 かごかき 作詞:貴志康一
木下牧子:モノオペラ「暁の星」「世界初録音」*
 夏目漱石 原作(「夢十夜」より第一夜) 木下牧子 脚色
豊田喜代美(S)
渡辺健二(P)
仲村渠悠子(P)*

録音:2023年6月5-6日 富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ
長年楽壇の第一線で活躍し続ける稀代のソプラノ・豊田喜代美。本作では1930年代前半にベルリンを拠 点に活躍した夭折の天才音楽家・貴志康一(1909-37)の日本歌曲と、現代日本において最も重要な作曲家 の1人である木下牧子のモノオペラ「暁の星」を採りあげます。 1987年以来、貴志康一の作品に取り組み続けている豊田は「貴志康一作品を演奏した後には、しっとり とした情緒と爆発的に明るいエネルギーに満たされていることに気づく」(ブックレットより)と記します。 モノオペラ「暁の星」は2018年秋に豊田により委嘱初演、その後木下による楽譜の全面改訂(音楽之友社「木 下牧子歌曲集W」収録)、そしてコロナ渦を経て、今回のレコーディングに至りました。 圧倒的な存在感と繊細さを併せ持つその歌唱は、まさに豊田にしか成しえないものです。後世へと繋いで ゆくべき、音楽史に燦然と輝く歴史的名盤の誕生です。 (フォンテック)

Pentatone
PTC-5187077(1SACD)
チェコの歌曲集
マルティヌー:ニッポナリ「日本の和歌による7つの歌」H.68
 1ページの歌曲集 H.294*
ドヴォルザーク:夕べの歌 Op.3〜第7曲「私が空を見たら」**/第5曲「木の葉のざわめきも静まり」**/第2曲「君の死んだ夢をみた」/第3曲「私はおとぎ話の騎士だ」/第4曲「神が愛に満ちた心になれば」**
 歌曲集 Op.2〜第2曲「ああ、それは金色に輝く素敵な夢だった」**/第6曲「私の心はしばしば苦しみに沈む」**
ハンス・クラーサ(1899-1944):声楽と管弦楽のための4つの歌曲 Op.1
ギデオン・クライン(1919-1944):子守歌**

※編曲=*イジー・テムル、**イジー・ゲムロト
マグダレーナ・コジェナー(Ms)
チェコPO
サー・サイモン・ラトル(指)

録音:2022年11月(ドヴォルザーク、クラーサ、クライン)、2023年2月(マルティヌー)/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)
世界最高の名歌手マグダレーナ・コジェナー、PENTATONEレーベル第5弾は、主君サー・サイモン・ラトル率いるチェコPOとの共演 でチェコの歌曲集!
チェコの作品といえば自然の情景や農民の日常など、のどかで温和なイメージがありますが、当アルバムでは和歌の独語訳からチェコ語訳されたマルティヌーの 「ニッポナリ」、ナチスの脅威から逃れたアメリカで書き上げたマルティヌーの「1ページの歌曲集」、マルティヌーと同時代を生きるも強制収容所で亡くなったハン ス・クラーサ(1899-1944)とギデオン・クライン(1919-1944)の作品を収録。母国チェコスロバキアを愛するコジェナーが今、この時代だからこそ世に訴 えかけたい、メッセージ性の強いアルバムです。
マルティヌーの「ニッポナリ」は、額田王や小野小町など日本の古代の詩からインスピレーションを得て創作した歌曲集。クラーサの「声楽と管弦楽のための4つ の歌曲」(ドイツ語)は1920年代初頭の典型的な前衛音楽で、ナンセンス詩人クリスティアン・モルゲンシュテルン(1871-1914)の詩を見事な歌曲に仕上げ た作品。そして、クラインの子守歌は、ユダヤの民謡を基にしたフランスの音楽様式を取り入れた美しい歌曲です。
チェコの歌曲といえばドヴォルザーク。歌曲の多くはピアノ伴奏でよく知られ、コジェナーも幾度となく歌ってきましたが、今回の管弦楽伴奏ではあらゆる色彩を 見事に表現しており、現在のコジェナーの充実ぶりを示したものとなっております。母国への愛の詰まった充実のアルバム、ご期待ください!
コジェナーがPENTATONEレーベルからリリースしているタイトルはどれも高い評価を得ており、バロック・レパートリーを歌った「ため息の庭」(KKC-6107 / PTC-5186725)、ラトルがピアノ伴奏で共演した「ソワレ」(PTC-5186671)、ブロンフマンと共演した「郷愁」(PTC-5186777)、そしてラトル指揮チェ コ・フィルとの「民謡集」〜バルトーク、ベリオ、ラヴェル、モンサルバーチェ(PTC-5187075)をリリースしております。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-153(1CD)
リスボン・ライヴ1993
アントン・ガルシア・アブリル(1933-2021):『聖ヤコブ歌曲集』より 第1・3・7・6・11・9番
ファリャ(エルネスト・アルフテル編):7つのスペイン民謡
ビゼー:『カルメン』第1幕より セギディーリャ
ロッシーニ:『アルジェのイタリア女』第1幕より ひどい運命よ!暴君の愛よ!
ウェーバー:『オベロン』序曲
テレサ・ベルガンサ(Ms)
アルヴァロ・カッスート(指)
ポルトガルSO

録音:1993年10月12日(序曲のみ)、10月26日(その他)/リスボン、ベレン文化センター(ライヴ)
スペインの名メゾソプラノ、テレサ・ベルガンサ(1933-2022)の93年ライヴ録音が初CD化。中世から20世紀までのガリシアにまつわるイメージを歌にし た『聖ヤコブ歌曲集』は1993年5月8日にベルガンサが初演し、以降もしばしば取り上げた作品。ほかにも得意レパートリーだったビゼーやロッシーニなどを収録。 特有のくすみがかった声と熱気ある歌いぶりが実に魅力的です。知的で技術に長け、それでいて真に音楽的な歌唱をとくとご堪能あれ。

Tactus
TC-940004(1CD)
イタリアのオルガン独奏と器楽のための作品集
ジョルダーノ・ノフェリーニ(1934-1977):トッカータ(オルガンのための)、瞑想 (オルガンのための)
セルジオ・ダウリツィオ(1929-2004):ペッツォ・センプリーチェ(オルガンのための)
ジョルジョ・プレッサート(b.1945):イン・エクセルシス・グロリア(トランペットとオルガンのための)、めでたし天の女王(オルガンのための)、主は私の羊飼い(オルガンのための)
ロベルト・ベケーリ(b.1958):カンタンティブス・コルディス(Vcとオルガンのための)、イン・メイ・メモリアム・ファチェティス(オルガンのための)
アンドレア・トスキ(b.1956):我らは主を讃え(4声の合唱のための)
ロベルト・ベケーリ(b.1958):後奏曲とコラール 「我らは主を讃え」(オルガンのための)
マルク・ジャコーネ(b.1954):舞曲組曲よりペンタポディ(オルガンのため)
ダニエレ・ヴェントゥーリ(b.1971):ヴィジョン21(フルートとオルガンのための)
アンドレア・パドーヴァ(b.1962):キリエ・エレイソン(オルガンのための)
クラウディオ・スカンナヴィーニ(b.1959):マスカレード(オルガンのための)
アンドレア・トスキ(Org)、
マルコ・タンピエーリ(Tp)、
ルーカ・パッカニェッラ(Vc)、
ダニエーレ・ルッジェーリ(Fl)、
合唱団「アッカデミア・ムジカ・ノーヴァ」、
エドアルド・ジョアキン(指)
オルガニストのアンドレア・トスキは、ソロや室内楽のアンサンブルで、オルガンとハルモニウムに捧げられた珍しい音楽をこれまでにTactusからいくつか取り上げてきました。 本アルバムでは、ラヴェンナのヴェルディ音楽院院長であり、ボローニャのオルガニストでもあったセルジオ・ダウリツィオや、ボローニャ音楽院院長だったジョルダーノ・ノフェリーニなど、20世紀前半に生まれ、19世紀末の伝統と固く結びついていた音楽家たちによる作品を中心に、 マルク・ジャコーネ、クラウディオ・スカンナヴィーニ、アンドレア・パドーヴァ、ダニエレ・ヴェントゥーリといった現代作曲家たちの作品をカップリングしています。

ALPHA
ALPHA-1033(1CD)
メシアン:地と天の歌 - ソプラノとピアノのための
ミのための詩 - ソプラノとピアノのための
多くの死 - ソプラノ、テノール、ヴァイオリンとピアノのための
バーバラ・ハンニガン(S)
ベルトラン・シャマユ(P)
チャールズ・シー(T)
ヴィルデ・フラング(Vn)

録音:2021年7月、2022年11月オムループ音楽センター、ヒルフェルスム、オランダ
近現代声楽作品における世界最高峰の表現者として北米やヨーロッパで活躍するバーバラ・ハンニガンと、こちらも現代音楽で高く評価さ れるピアニスト、ベルトラン・シャマユが組んだメシアン歌曲集。収録作品はいずれもメシアン自身が歌詞を手掛けており、妻のクレール・デル ボス(愛称ミ)の名を冠し官能と神聖の間を行き来する「ミのための詩」、2人の間の息子が生まれた直後に書かれ、家族との愛情と宗教的 な愛の暗喩を絡めた「天と地の歌」、宗教的な主題にさらに踏み込んだ「多くの死」までを収録しています。劇的な激しいフレーズから恍惚と した表情までを自在に行き来するハンニガンの歌唱力、表現力がフルに発揮された聴き応えのある内容。人気ヴァイオリニストのヴィルデ・フ ラングらが参加した「多くの死」の、余韻を引く美しさも素晴らしいものです。

Linn
CKD-740(1CD)
レイチェル・バプティスト、アイルランドの黒いセイレーン 〜バロックのさまざまなアリアを集めて〜
ヘンデル:S序曲(オラトリオ『サムソン』HWV 57より)
 陽気さよ、わたしを仲間と認めてくれ(オラトリオ『快活の人、沈思の人、温和の人』HWV 55より)
 和らに、甘く、リュディアの韻律で(オラトリオ『アレクサンダーの饗宴』HWV 75より)
 カンタータ「狩りへ出かけよう(狩人の女神ディアーナ)」HWV 79
ニコロ・パスクヮーリ(1718頃-1757):序曲(仮面音楽劇「大いなる饗宴」より)*
 大地を、大気を、大洋を(仮面音楽劇「ハイバーニアの勝利」より)*
 まずは自然が役割通りに(仮面音楽劇「春のニンフ」より)*
フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):コレッリの「ラ・フォリア」Op. 5-12による合奏協奏曲 ニ短調
パーセル:この上なく美しい島(セミオペラ「アーサー王」Z 628より)
レイチェル・レドモンド(S)
アスリング・ケニー(ソプラノ〔こだま〕)
ダレン・コーニッシュ・ムーア(Tp)…
アイリッシュ・バロック・オーケストラ(古楽器使用)
ピーター・ウィーラン(指)

録音:2023年2月1-3日セント・ピーター教会、ドロヘダ、アイルランド
*…世界初録音
ヘンデルが圧倒的名声を轟かせていた18世紀中盤の英国諸島にあって、ダブリンを拠点に活躍した女声歌手レイチェル・バプティスト。アフ リカにルーツを持つ彼女は、英国の白人社会では人目を引いた外見のインパクトに全く負けない美声と傑出した歌唱力で高い評価を保ち、 人心惑わす歌声で知られた古代神話の水の精になぞらえた「黒いセイレーン」の綽名で人気を博しました(本盤ジャケットの肖像は同時代 に描かれたモデル不明の作品)。キルケニーやリメリックなどアイルランド各地はもちろん、ロンドンやバースなど英国屈指の音楽拠点でも絶賛 されています。グラスゴー出身のスコットランド人歌手レイチェル・レドモンドはこの歌手の活動を軸に、ヘンデルのアリアほかバプティストの当たり 役や当時のダブリンにゆかりのある作品を集め、LINN RECORDSに名盤の多いアイリッシュ・バロック・オーケストラと共に充実したプログラム を構成。明瞭にしてメリハリの利いた確かな歌声で往年の「黒いセイレーン」の活躍ぶりを思い起こさせてくれます。あふれんばかりの自発性を 高雅な一体感へ昇華させてこれに応える器楽勢も見事なもの(ソリストとしても幅広い活躍をみせるホルンのアンネケ・スコットも楽団の一員 としてクレジットされています)。現代欧州の古楽シーンの活況がそのまま18世紀音楽の生々しい再現に繋がる好企画盤です。

FUGA LIBERA
FUG-828(1CD)
ロシアの合唱聖歌コンチェルト集 〜序章
ステパン・デグチャリョフ(1766-1813):今日、ベツレヘムでキリストが生まれた
ボルトニャンスキー(1751-1825):合唱聖歌コンチェルト 第34番「神よ立ち上がって」
 アレクサンドル・アルハンゲリスキー(1846-1924):裁きの日を思う
ラフマニノフ:おお、神の母
パーヴェル・チェスノコフ(1877-1944):天使は叫びぬ
 悪人の謀に行かざる人は幸なり
 神はわれらと共に在り
ヴァレリー・ガヴリーリン:雪やこんこん、白い雪 〜「鐘の鳴る音」
スヴィリードフ(1915-1998):おしゃべりかささぎ 〜プーシキンの花輪
 起床ラッパが鳴り響く 〜プーシキンの花輪
エカテリンブルク・フィルハーモニー合唱団
アンドレイ・ペトレンコ(指)

録音:2022年5月 スヴェルドロフスク・フィルハーモニック大ホール、エカテリンブルク、ロシア
ロシア正教会などで歌われる聖歌の一つのジャンルで、無伴奏合唱のソリストとトゥッティの対比で曲が構成されている「合唱聖歌コンチェル ト」を集めたアルバム。混声合唱団で歌われており、エカテリンブルク・フィルハーモニー合唱団の高い技術と表現力で、時に静寂、時にダイナ ミックな作品の魅力を堪能することが出来ます。歌詞と英訳はブックレットのQRコードをスキャンし、WEBから取得する形となっています。

MELBOURNE SYMPHONY ORCHESTRA
MSO-0001(1SACD)
ドビュッシー&R.シュトラウス
ドビュッシー(ブレット・ディーン編):忘れられた小歌(忘れられたアリエッタ)
1. やるせない夢ごこち
2. 巷に雨の降るごとく
3. 木々の影は
4. 木馬
5. 緑
6. スプリーン(憂鬱)
R.シュトラウス:4つの最後の歌
ハ イメ・マル ティン(指)
シボーン・スタッグ(S)
メルボルンSO

録音:[ドビュッシー]2023年3月2-3日 [R.シュトラウス]2023年2月24-25日/メルボルン・アーツ・センター、ハマーホール
オーストラリアを代表するオーケストラ、メルボルンSOのレーベルがスタートします!メルボルン響(MSO)は、1906年に設立されました。MSOと専属 のMSO合唱団は、毎年500万人以上の観客を動員し、演奏会のほか、テレビなど放送、およびオンライン・コンサートMSO LIVEで180以上のイベントを開催し、56カ国の聴衆を動員しています。1965年、オーストラリアのオーケストラとして初めて海外公演を行い、1970年、初めてカーネギー・ホールでデビューを飾り ました。中国、インドネシア、シンガポールでの定期的な活動を通じて、国外でも確固たる地位を築いています。2022年に、LSO(LSO LIVE)とパートナーシップを結び、LSO LIVEのレコーディング・スキルの助けを得ての、自主レーベル第1弾の登場となりました!
記念すべきリリース第1弾として、MSOと指揮者ハイメ・マルティンは、MSOの2023年度アーティスト・イン・レジデンスであるオーストラリア出身のソプラノ、 シボーン・スタッグと共演したドビュッシーとR.シュトラウスの歌曲を選びました。 ドビュッシーの「忘れられたアリエッタ」はヴェルレーヌの詩で、1886年に大半が作曲されました。18歳で出会った歌手、マリーとの時間を思わせる内容で、最 後は別れをむかえ、過去の思い出となった愛が書かれています。このオーケストレーションは、オーストラリアの作曲家ブレット・ディーンが、2015年にコジェナー とラトルのために作ったもので、ドビュッシーのピアノ伴奏の原曲に、新たなサブテキストと色彩を加えているようです。 R.シュトラウス最晩年の「4つの最後の歌」は、死によってのみ終わった55年近い結婚生活に対する、84歳の最後の言葉のような作品。対極にあるふたつの作 品を、ハイメ率いるMSOの色彩豊かな管弦楽、そしてスタッグの天使のような歌声が繊細に描きます。

APARTE
AP-365(1CD)
セニョール / ロベルト・アラーニャ
1. Si loin de vous(遠く離れて)/アンドレ・ホセイン作曲、クロード・ルメル作詞
2. Ave Maria(アヴェ・マリア)/シューベルト、R.アラーニャ編曲
3. Raccontami(彼のことを教えて)/ジャン=フェリックス・ラランヌ、ダヴィデ・エスポジト)
4. La Valse de l'Esperance(希望のワルツ)/ショスタコーヴィチ作曲、R.アラーニャ編)
5. 子供の愛(J=F.ラランヌ)
6. Ave Maria(アヴェ・マリア)/バッハ=グノー
7. La maschera(仮面舞踏会)/ジャン=フェリックス・ラランヌ、ダヴィデ・エスポジト)
8. Fenesta che luciva(光さす窓)/ナポリ民謡
9. Avec le temps(時の流れに)/レオ・フェレ
10. Seigneur, ne me laisse pas(置いていかないでセニョール)/パスカル・レヴァ、ジャン=フェリックス・ラランヌ
11. Liberta(自由)/ダヴィド・アラーニャ
12. Bella Ciao(さらば恋人よ)/トラディショナル
13. Sans etre a aimer(愛する人がいなければ)ジャン=フェリックス・ラランヌ
14. Madone au coeur d'or(La Source)黄金の心をもつマドンナ(いずみ)/ジャン=フェリックス・ラランヌ
15. Sognare(夢)/ロベルト・アラーニャ
16.Notre Pere(われらが父)/ロベルト・アラーニャ
ロベルト・アラーニャ(T)
ジャン=フェリックス・ラランヌ(G)
マレク・ルスチンスキ(P)

録音:2024年2月12-15日、フランス
世界的テノール、ロベルト・アラーニャの新譜がAparteレーベルより登場!”ポスト3大テノール”と呼ばれ、突出した歌唱力と演技力で、現代を代表するテノー ル、アラーニャ。ロマンティックで情熱的そして抒情的な歌唱スタイルで世界のオペラ・ファンを魅了しつづけています。日本には1990年に「椿姫」で初来日、以 降、2006年のボローニャ歌劇場「イル・トロヴァトーレ」まで何度か来日機会があったものの、その後18年という年月を経ての久々の来日となります。6月9日 に開催される「待ち焦がれたテノール」のアラーニャのコンサートでは、周年作曲家であるプッチーニのアリアがプログラムされており、期待が高まっています。
そんな注目のアラーニャの今回の新譜は、「セニョール」と題し、クラシック名曲からポピュラー名曲まで、有名な歌がプログラムされています。歌詞はフランスと イタリア語で、アラーニャの美しいフランス語が堪能できるのも魅力。ギタリストにして作詞・作曲・編曲家のジャン=フェリックス・ラランヌと、ピアニストのマレク・ ルスチンスキ、共演者陣の音色も情熱に満ちています。 (Ki)

H.M.F
HMM-902382(1CD)
フォーレ:歌曲集
歌曲集「ある日の歌」 op.21
歌曲集「優しい歌」 op.61
歌曲集「閉じられた庭」 op.106
バラード 嬰ヘ長調 op.19(P・ソロ)
歌曲集「幻影」 op.113
歌曲集「架空の水平線」
ステファヌ・ドゥグー(Br)
アラン・プラネス(P/1892年製プレイエル”Grand Patron”)

録音:2023年5月、ロワイヨーモン修道院
フォーレにとって歌曲は、一種の個人的な日記のようにいつもそばに存在するジャンルでした。フランスを代表するバリトン、ドゥグーは、美しいフランス語を響 かせながら、詩の情景を豊かに描きます。そして、名手プラネスが、1892年製のプレイエルの虹のような音色を見事に操り、1921年に書かれたフォーレの遺言 のような「架空の水平線」を含む珠玉の歌曲をさらに輝かしいものに響かせます。ピアノ・ソロ曲のバラードも収録、色彩と表情の豊かさは驚きもの。美しい旋律 を甘すぎない絶妙のバランスで歌って聴かせます。 (Ki)

Forgotten Records
fr-1921(1CDR)
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 ジェラール・スゼー(Br)
ダルトン・ボールドウィン(P)

録音:1958年12月
※音源:HMV ALP1734/5

Gramola
GRAM-99325(2CD)
NX-D06
クケルカ:声楽曲と室内楽曲集
【CD1】
1-4. パン・フルートと弦楽五重奏のための協奏曲(2021)
5-8. Trau noch dem Fruhling nicht - バス・バリトン、バス・クラリネットとピアノのための4つの歌曲(2015)
 5. I. Worte zu einer inneren Musik
 6. II. Die Wolken
 7. III. Trau noch dem Fruhling nicht
 8. IV. Ich gehe durch meine Tage
9-11. Vom Zauber der Dinge -10の瞑想曲(独奏クラリネット、チェロとピアノ版) (2022/23)より
12. Aufruf zur hochsten Schau 至高のヴィジョンへの呼びかけ- バリトン(もしくはメゾ・ソプラノ)、2つのヴァイオリン、チェロ、クラリネット、 アコーディオンとピアノのために(2018)


【CD2】
1. 弦楽五重奏曲(1992-2018)
2. セレナード - ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのために(2010)
3-6.4つのピアノ小品(1998/2020)
7. Von einem Marsch, der auszog, das Tanzen zu lernen- 木管四重奏のためのフモレスケ(2021)
8. トイ、トイ、トイ!- 木管三重奏のための小ロンド(2021)
9. If You Make a Noise, Make it Quietly! - 木管三重奏のためのバガテル(2020)
10-12. Requiem for a Dead End - フルート、チェロとピアノのためのファルス(2021/2022)
【CD1】
アンドレーア・キーラ(パン・フルート)…1-4
モニカ・ウーラー(Vn)…1-4
マルタ・ポトゥルスカ(Va)…1-4
マヌエル・シャーガー(Vc)…1-4
ミヒャエル・ピステロク(Cb)…1-4
ギュンター・ハウマー(Br)…5-8、12
ヴォルフガング・コルンベルガー(バス・クラリネット)…5-8、12
ニシイ・カオリ(P)…5-8、12
モーリッツ・ヴァイス(Cl)…9-11
ゾフィー・シュトッカー(Vc)…10
リン・ユシュアン(P)…9-11
ピオトル・モティカ(アコーディオン)…12
ジョアンナ・ルイス(Vn)…12
アン・ハーヴェイ=ナーグル(Vn)…12
メリッサ・コールマン(Vc)…12
アレクサンダー・クケルカ(指)…1-4、12
【CD2】
ジョアンナ・ルイス(Vn)…1
アン・ハーヴェイ=ナーグル(Vn)…1
マルタ・ポトゥルスカ(Va)…1-2
メリッサ・コールマン(Vc)…1
アシャ・バルチッチ(Vc)…1
ペーター・ウーラー(Vn)…2
マヌエル・シャーガー(Vc)…2
ニシイ・カオリ(P)…3-6
ヨーゼフ・ベドナリク(Ob)…7
ヴォルフガング・コルンベルガー(Cl)・・・7-9
トーマス・シュタインヴェンダー(Hrn)…7
マリオン・ヤンダ(Fg)…7-9
マルリース・ガウグル(Fl)…8-9
トリオ・フリッツァンテ…10-12

録音:2023年2月-12月
ウクライナの都市チェルニウツィーにルーツを持つ作曲家アレクサンダー・クケルカの作品集。ウィーン音楽院ではローランド・バティックにジャズ・ピアノを学び、 1982年からウィーン音楽大学で作曲を学んだクケルカは2014年から2020年まで、オーストリア作曲家協会(OKB)の会長を務めるなど、現代のウィーン の音楽界で活発な活動をしています。このアルバムには、彼が特別な思いを抱くチェルニウツィーへのオマージュ作品をはじめ、名手アンドレーア・チラをソリス トに迎えたパン・フルートのための曲や、ピアノ曲、歌曲のほか、さまざまな編成による室内楽曲、なかでも「Requiem for a Dead End=行き止まりのた めのレクイエム」などユニークなタイトルを持つ曲が収録されています。

MClassics
MYCL-00047(1CD)
税込定価
ラファエル・フォン・ケーベル&瀧廉太郎
ケーベル(1848-1923):9つの歌
瀧廉太郎:荒城の月
瀧廉太郎 (山田耕筰編):秋の月
瀧廉太郎:花
瀧廉太郎:荒城の月<無伴奏 ver.>
山下牧子(Ms)
佐野隆哉(P)

録音:2023年8月11-13日 山形、長井市民文化会館
「文化を紡ぐ夢のコラボレーション」として音楽学者瀧井敬子氏を 中心に、社会福祉法人「旭川荘」と山形県長井市の3者共同プ ロジェクト「長井シリーズ」が新たにスタートします。第1弾となる今 作では黎明期の日本洋楽史の恩人とも言えるラファエル・フォン・ ケーベルの作品「9つの歌」を取り上げます。明治時代において瀧 廉太郎をはじめ若い音楽家を育て上げ、西洋音楽を日本に根付 かせたケーベル。ドラマティックで精神性が迸るこの曲集を、日本を 代表するメゾ・ソプラノ歌手、山下牧子が真正面から向き合い、高 らかに歌い上げます。まさに魂の歌声を是非お聴きください。多彩 な音色と高い技術を披露する佐野隆哉のピアノにも要注目です。 また、アーティスト自ら書いたコメントや歌詞対訳、曲目解説等資 料的価値の高い充実したブックレット内容です。 ケーベルと瀧廉太郎の日本洋楽史の夜明けに煌めく芸術性をお 楽しみ下さい。

Orchid Classics
ORC-100306(1CD)
NX-B06
シェーンベルク:歌曲集
 Expectation 期待
1. Erwartung 期待 Op.2No.1
2. Alles 全てのもの Op.6No.2
3. Hochzeitslied 婚礼の歌 Op.3No.4
 Flesh 肉体
4. Madchenlied 乙女の歌 Op.6No.3
5. Schenk mir deinen goldenen Kamm ぼくにあなたの金色の櫛をください Op.2No.2
6. Lockung 誘惑 Op.6No.7
 Nocturne 夜想曲
7. Waldsonne 森の日差し Op.2No.4
8.6つのピアノ小品 - Sehr Langsam Op.19No.3
9. Traumleben 夢の生活 Op.6No.1
 Hatred 憎悪
10. Warnung 警告 Op.3No.3
11. Tot 死んだ Op.48No.2
12. Am Wegrand 道端で Op.6No.6
 Satire 風刺
13. Der genugsame Liebhaber 欲のない愛人(ブレットル・リーダーより)
14. Madchenlied 乙女の歌 Op.48No.3
15. Galathea ガラテア(ブレットル・リーダーより)
 Thinking 考えること
16. Gedenken 思い出 Op.post.
17. Der Wandere さすらい人 Op.6No.6
18. Geubtes Herz 熟達したこの心 Op.3No.5
 Winter Scene 冬の情景
19. Sommermud 夏の倦怠 Op.48No.1
20. German Folksongs ドイツ民謡より Mein Herz ist mir gemenget 私の心はかき乱されて
21. In diesen Wintertagen この冬の日々 Op.14 No.2
 Tears 涙
22. Jane Grey ジェイン・グレイ Op.12No.1
23. グレの歌 - Toves:Nun sag ich dir 「今、私はあなたに初めて申し上げましょう」(トーヴェ)
24.6つのピアノ小品 - Sehr Langsam Op.19 No.6
クレア・ブース(S)
クリストファー・グリン(P)

録音:2023年10月、2024年2月
「十二音技法」の創始者であり、優れた画家でもあったシェーンベルク。 このアルバムでは、表現者としてのシェーンベルクに焦点を当て、彼が書いた様々な 歌曲の中から、“期待”“肉体”“涙”など彼の絵画に関連する8つのテーマに沿った曲を選び、曲に内在する多彩な感情をソプラノのクレア・ブースとピアニスト のクリストファー・グリンが描き出していきます。 クレア・ブースは英国出身。バロック・オペラから現代の歌曲まで幅広いレパートリーを持ち、舞台からコンサート まで活発な活動をしています。クリストファー・グリンとは長年にわたり共演を行い息のあった演奏を披露しています。

BR KLASSIK
BR-900940(2CD)
NX-B10
ブルックナー:ミサ曲第2番&モテット集
アヴェ・マリア WAB6
この所は神により作られた WAB23
ミサ曲 ホ短調 WAB27(改訂版)
エサイの枝は芽を出し WAB52
エクアーレ第1番ハ短調 WAB114
正しき者の唇は知恵を語る WAB30
エクアーレ第2番 ハ短調 WAB149
キリストはおのれを低くしてWAB11
【CD2】
「音楽への道:ブルックナーの世界」 - ミサ曲ホ短調
マルクス・ファンヘーファーによる作品の紹介

使用曲
◎CD1からの抜粋
◎交響曲第4番より 第1、第4楽章
 マリス・ヤンソンス(指) バイエルンRSO
◎前奏曲とフーガ ハ短調 WAB131マルティン・ハーゼルベック(Org)
【CD1】
バイエルン放送合唱団
ミュンヘン放送O
ペーター・ダイクストラ(指)

録音:2023年10月24-26、30-31日
Munchen, BR, Studio1(ドイツ)

【CD2】
[朗読]
ヴィープケ・プルス/ヨハネス・ジルバーシュナイダー
ハンス・ユルゲン・シュトッケルル/ヘマ・ミヒャエル
フリードリヒ・シュロッフェル

原作&監督:マルクス・ファンヘーファー
録音:2024年1月29-30日
2024年のブルックナー生誕200年を祝して制作された2枚組のアルバム。 CD1にはペーター・ダイクストラの指揮によるバイエルン放送合唱団とミュンヘン放送Oによるブルックナーの宗教作品の演奏を収録。これは、2023 年10月28日のシーズン開幕コンサートと連動して行われたスタジオ録音で、合唱指揮者の第一人者として高く評価されるダイクストラならではの高い統率 力に支えられた合唱と、ミュンヘン放送Oの管楽器メンバーのアンサンブルによる荘厳なミサ曲第2番を中心に、無伴奏合唱のための5曲のモテッ ト、3本のトロンボーンのためのエクアーレ2曲を聴くことができます。 ブルックナーのミサ曲第2番はリンツの新大聖堂の奉献式のために依頼されて1866年に完成しましたが、大聖堂の工事が遅れたためブルックナーの指揮に よる初演も1869年9月に行われました。作品は8部からなる混声合唱と管楽アンサンブルのために書かれており、新しい礼拝堂で演奏するには合唱の規 模が大きすぎたため屋外で演奏され、大好評を得ました。その後ブルックナーはこの曲を1882年に改訂し、それを1885年10月4日にリンツの旧大聖堂で 初演、こちらも目覚ましい成功を収めました。「ブルックナーは演奏中にオルガンの前に立ち、大聖堂の天井をじっと見つめ、言葉にならない祈りを発した」と 当時の様子が伝えられています。当盤で演奏されているのは、こちらの改訂版です。併録のモテットもブルックナーの聖歌隊員、オルガニストとしての経験が 生かされた美しい作品です。 CD2に収録されたマルクス・ファンヘーファーによる「音楽への道:ブルックナーの世界」では、ミサ曲第2番を中心に、宗教音楽作曲家としてのブルックナーの 物語を朗読(ドイツ語のみ)と音楽で楽しめます。

SWR music
SWR-19149CD(1CD)
NX-B09
ドビュッシー:『聖セバスティアンの殉教』 処女エリゴーヌ/Vox Sola/天の声/セバスティアンの魂…ハイディ・グラント・マーフィー(S)
マルクス…ダグマル・ペツコヴァー(Ms)
マルケルス…ナタリー・シュトゥッツマン(A)
聖なる者/朗読…デルテ・リセウスキ
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツRSO
シルヴァン・カンブルラン(指)

録音:2005年1月19-20日
1910年、イタリアの詩人ガブリエーレ・ダンヌンツィオが書いた『聖セバスティアンの殉教』。ドビュッシーはこの膨大な台本に、合唱曲と、オーケストラの間奏 曲、アリアで構成された1時間ほどの音楽劇を作曲。翌1911年の5月にパリ・シャトレ座で初演されました。この時はドビュッシーの親友アンドレ・カプレが指 揮を執りましたが、キリスト教と異教の伝統を織り交ぜた音楽に加え、ユダヤ系ロシア人のバレリーナ、イダ・ルビンシュタインがセバスティアンを演じたことで騒 動に発展。パリの大司教の怒りを買い、カトリック教徒の鑑賞を禁じたのち、ダンヌンツィオの著書も教皇庁から禁書にされてしまいました。 この作品を気に入っていたドビュッシーは歌劇への改作を構想していたものの、彼の死によって叶うことがなく、以降は原形での上演機会はほとんどありませ ん。現在ではカプレによる「交響的断章」、もしくはアンゲルブレシュトによるオーケストラと声楽のみのオラトリオ版が演奏されています。このカンプルランの演奏 はアンゲルブレシュト版(フランス語歌唱)によりつつ、1951年生まれの作家マルティン・モーゼバッハによる新たなドイツ語の朗読が添えられています。朗読の テキストはダンヌンツィオ作品の中心的な部分を要約したもので、原作を現代的な視点で解釈したもの。カンブルランはオーケストラを見事にコントロール、 東洋風な響きも交えた繊細な和声を引き出し、ナタリー・シュトゥッツマンをはじめとした独唱陣と、コレギウム・ヴォカーレ・ヘントの合唱、デルテ・リセウスキの 朗読がこの神秘的な物語を見事に描き出しています。
※当CDはGlor ClassicsレーベルからGC08181として発売されたものと同じ音源です。

CARPE DIEM
CD-16334(1CD)
NX-C04
ドビュッシー:忘れられたアリエッタ
リーム(1952-):オフィーリアの歌 第1番どうしたら本当の恋人を見分けられるだろう
ショーソン(1855-1899):4つの歌 Op.13
 エベ 〜7つの歌 Op.2-6
リーム:オフィーリアの歌 第2番明日は聖バレンタインの日
シャミナード(1857-1944):アレルヤ
 初めての手紙/けだるい月
 ヴィラネル
リーム:オフィーリアの歌 第3番彼は布もかけずに棺台にのせられ
レイナルド・アーン(1874-1947):クロリスに
 フォロエ/恋する乙女
 私の詩に翼があったなら
 恍惚のとき
ヴィヴィアン・ハスラー(S)
マレン・ガンパー(P)

録音:2023年9月11-14日 ルツェルンSOオーケストラハウス、クリエンス、スイス
スイスのソプラノ歌手ヴィヴィアン・ハスラーと、彼女の長年の友人であるピアニスト、マレン・ガンパーが初めてコラボレーションしたアルバム。19 世紀末のフランス歌曲の曲間に、リームによる3つの「オフィーリアの歌」を1曲ずつ挿入するという凝った企画です。アーンの有名な「クロリス に」などを含むフランス歌曲で聴かせる美しい声と隅々まで豊かに歌い上げる表現力、かたやリームで聴かせる超絶技巧、ハスラーの高い歌 唱力を存分に味わうことの出来るアルバムです。

OEHMS
OC-1728(1CD)
NX-B10
19世紀ドイツの宗教声楽曲集
1. ヨーゼフ・ラインベルガー:Abendlied Op.69No.3
2. ラインベルガー:Warum toben die Heiden Op.40No.2
3. アルベルト・ベッカー(1834-1899):Nach dir, Herr, verlanget mich Op.59No.1
4. ヘルツォーゲンベルク(1843-1900):Mache dich auf, werde Licht Op.81No.14
5. コルネリウス(1824-1874):
 Grablied 「Pilger auf Erden」 Op.9No. 4
6. ヴォルフ:Resignation 「Komm Trost der Welt, du stille Nacht」-7つの宗教的歌曲 第3番(C. マイスター編)
7. ヴィルヘルム・ベルガー(1861-1911):Die Kapelle am Strande
8. レーヴェ:Schaffe in mir, Gott, ein reines Herze
9. ブルックナー:Locus iste, WAB 23
10. ラインベルガー:Meditabor in mandatis tuis Op.133No.2
11. レーガー:Das Agnus Dei Op. 138No.6
12. ブルッフ:Palmsonntagmorgen 「Es fiel ein Tau」 Op.60No.9
13. レーガー:Die Sieben Worte Jesu-12のドイツ宗教的歌曲 WoO VI/13:VII.
14. リスト:Ave verum corpus S44
15. ミヒャエル・ハラー(1840-1915):Surrexit pastor bonus Op.2No.3
16. ルイーズ・アドルファ・ル・ボー(1850-1927):Vater unser, Op.61(C. マイスター編)
17. メンデルスゾーン:Beati mortui Op.115No.12つの宗教的男声合唱曲
18. メンデルスゾーン:Herr, nun lasstest du deinen Diener in Frieden fahren Op.69 No.1
19. ベッカー:Du gabst uns alles
ジンガー・プア(声楽アンサンブル)

録音:2022年10月4-7日…2-5、8、10-12、14-17、19
2023年5月24-25日…1、6、7、9、13、18
19世紀は産業革命、技術革命と並行して音楽も発展、多くの作曲家がこれまでの音楽理論のルールから脱却し、自由な作風を模索していきます。 このアルバムにはこの時代に活躍した作曲家たちの宗教的な合唱作品を収録。素朴な美しさが魅力のブルックナーの作品をはじめ、オルガン作品が知られ るラインベルガー、バッハ時代のコラールを思わせるレーガーの作品、晩年のリストが書いた内省的な「Ave verum corpus」の他、あまり耳にすることのない 作曲家の作品まで幅広い選曲が魅力的な1枚です。 演奏は1992年3月にデビューして以来、ヨーロッパで絶大な人気を誇る声楽アンサンブル、ジンガー・プア。安定のハーモニーから生まれる澄んだ響きが静 謐な音響世界を描いています。

TOCCATA
TOCC-0719(1CD)
NX-B06
トイヴォ・クーラ(1883-1918):歌曲全集 第1集
3つの歌曲 Op.2
2つの歌曲 Op.6(1907)
2つの歌曲 Op.8
Kas silloin vaan その時だけ(1899)*
Merenkylpijaneidot 海で泳ぐ娘たち Op. 12(1909?10)*
2つの歌曲 Op.16a
Ut min vag i varlden gar(1899)
Ela itke impeni nuori(1901)*
Hei ja hei!(南オストロボスニア(ポフヤンマー)の民謡から)(作曲年不明)*
南オストロボスニア(ポフヤンマー)の12の民謡 Op.17b(1908?9)**
イェンニ・ラッティラ(S)
キリル・コズロフスキ(P)

録音:2018年1月10-12日 、2018年5月20-21日
*…世界初録音
**…Op.17b 全曲世界初録音
酒宴での諍いのあげくわずか34歳の若さで命を落としたフィンランドの若き作曲家トイヴォ・クーラ。彼はシベリウスに作曲を学ぶかたわらパリに留学、1907 年、24歳で発表したヴァイオリン・ソナタが注目を浴びた後は、数多くの歌曲とピアノ曲を発表。その将来を嘱望されていたために、彼の早すぎた死はフィンラ ンド音楽界にとって計り知れない損失となってしまいました。そんなクーラの独唱のための歌曲全集は全2集が予定されており、第1集には、陽気で素朴な味 わいを持つ「南オストロボニアの12の民謡」など民謡素材を用いた曲や、16歳の時の作品「Ut min vag i varlden gar」などの27曲が収録されていま す。彼の歌曲はフィンランド語の独特な抑揚、アクセントに合わせ書かれおり、シベリウス・アカデミーで学んだソプラノ歌手イェンニ・ラッティラは言葉の持つ美 しさを最大に生かし、全てを表現力豊かに歌い上げています。

H.M.F
HMM-902384(1CD)
原光〜死と復活の歌 / サミュエル・ハッセルホルン
マーラー:「死んだ少年鼓主」(Revelge)〜歌曲集「子供の不思議な角笛」より
フンパーディンク:アリア「むごいことだ!死んだ!(Verdorben! Gestorben!)」  歌劇「王の子供たち」より第3幕フィナーレ
コルンゴルト:アリア「我が憧れ、我が幻想(Mein Sehnen, mein Wahnen)」〜歌劇「死の都」より
マーラー:「真夜中に」〜リュッケルトの詩による歌曲
プフィッツナー:バラード「オルフ氏(Herr Oluf)」
マーラー:原光(Urlicht)〜歌曲集「子供の不思議な角笛」より
ツェムリンスキー:古い庭(Dear alte Garten)
ブラウエンフェルス(1882-1954):ある兵士の墓に(Auf ein Soldatengrab)
ベルク:池のほとりの小道「左へずうっと行けば町よ」(Dort links geht’s in die Stadt)〜歌劇
 「ヴォツェック」第3幕第2場(ヴォツェックとマリーの二重唱)
マーラー:私はこの世に忘れられ(Ich bin der Welt abhanden gekommen)〜リュッケルトの詩による歌曲
サミュエル・ハッセルホルン(Br)
ウカシュ・ボローヴィチ(指)
ポズナンPO
ユリア・グリューター(ソプラノ/9)
ポズナン・ナイチンゲール少年cho
ポズナン・フィルcho(男声および少年合唱)

録音:2023年8-9月、アダム・ミツキエヴィチ大学オーディトリウム、ポズナン
人気実力とも急上昇のバリトン、サミュエル・ハッセルホルンによるオーケストラを得てのアルバムが登場します!ハッセルホルンは1990年生まれ。2018年に エリザベート王妃国際コンクールで第1位に輝きました。2023年2月には日本で名歌手ワルトラウト・マイヤーのさよなら公演にも登場したことでも話題になり ました。2023/24のシーズンはヒンデミットの「画家マティス」、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」、そしてドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」でタイトル ロールを3つ演じることが決まっており、さらにベルリン・ドイツ・オペラでもデビューが決まっているなど、飛ぶ鳥を落とす勢い。ハルモニアムンディとは、2028 年のシューベルト没後200年を見据えた「シューベルト200」の企画が進行しており、既に「美しき水車小屋の娘」(HMM.902720)が発売されておりますが、 ここでオーケストラとの共演盤が登場。
プログラムは19世紀から20世紀にかけて、ドイツ=オーストリア圏でとりわけ多く生み出されたオーケストラ歌曲、およびアリア。美しい発語、まったく力みの ない発声、そしてまったくストレスなく自在に広い音域を豊かに響かせる力量は驚異的。オーケストラをものみこんでしまうような、あたりの空気を一変させるよう な豊かな表情と雰囲気は、すでに巨匠の風格。若々しくも大器の風格、ハッセルホルン、注目です。ポズナン・フィルはポーランドを代表するOで、指揮のボ ローヴィチ2021/22のシーズンから音楽監督および首席指揮者を務めています。 (Ki)

Goodies
78CDR-3938(1CDR)
関屋敏子名唱集(2)
埴生の宿(ホーム・スイート・ホーム)
ソルヴェイグの歌(二見孝平訳詩 グリーグ作曲)
アイ・アイ・アイ(フレイレ作曲)
オー・ソレ・ミオ(私の太陽)(伊庭 孝訳詩 ディ・カプア作曲)
ブラームスの子守歌(堀内敬三訳詩 ブラームス作曲)
ドリゴのセレナード(堀内敬三訳詩 ドリゴ作曲)(3:40)
関屋敏子(S)
ピアノ伴奏:デイヴィス
日本ビクターO

(1930年頃録音)
日VICTOR130461930年1月発売(25cm盤)
日VICTOR130741930年7月発売(25cm盤)
日VICTOR130761930年9月発売(25cm盤)
日VICTOR130891930年11月発売(25cm盤)
関屋敏子(1903-1941)20世紀前半を代表する日本のソプラノ。東京・小石川生ま れ。東京音楽学校(現東京芸術大学音楽学部)中退。1926年にデビュー後イタリ アに留学し、ボローニャ大学で学んだ。その後スカラ座のオーディションに合 格しヨーロッパ各地で活躍した。第1集(78CDR-3929)ではイタリア、アメリカで の海外録音を紹介したが、ここでは日本ビクターに吹き込んだ作品を集めた。 (グッディーズ)

オクタヴィア
OVCL-00836(1SACD)
税込定価
2024年4月24日発売
オクサーナ・プレイズ・バンドゥーラ
S. バシュタン:船
M. クロピヴニツキー:ナイチンゲール
A. コス=アナトルスキー:チョルノホラ山からの二つの流れ
I. ポクラッド:どれだけあなたを愛しているか
N. アンドリエヴシカ:もし刺繍ができたら
T. シドレンコ:黒い眉の少女が恋に落ちた
I. シャモ:カッコウ
ウクライナ民謡:深い井戸
月よ、明かりを照らさないで
 私のところに来ないで
 空の月
R. マクスウェル:引き潮
ヴァヴィロフ:カッチーニのアヴェ・マリア
ヘンデル:私を泣かせてください(歌劇「リナルド」より)
サン=サーンス:ナイチンゲールと薔薇(付随音楽「パリュサティス」より)
岡野貞一:故郷
O. ズーエフ:鶴
ヴェルビツキー:ウクライナ国歌
オクサーナ・ステパニュック(ソプラノ、バンドゥーラ)

録音:2023年10月5-6日 静岡、浜松市天竜壬生ホール
ウクライナ出身のコロラトゥーラ・ソプラノ歌手であり、世界を代 表するバンドゥーラ奏者のオクサーナ・ステパニュックによって弾 き語りされたこの美しいアルバムは、「音楽の力で世界に平和を届 けたい」、「音楽を通じてウクライナの魅力を届けたい」そんな思 いから祖国ウクライナの美しい調べを中心に収録されました。カッ チーニのアヴェ・マリアやヘンデルの名曲のみならず、バンドゥー ラ奏者、作曲家、教師としても多大な功績を残したS.バシュタンを はじめ、I.シャモ、A.コス=アナトルスキーなどウクライナの音楽を 代表する作曲家たちによる作品が並び、ウクライナの伝統と音楽の 魅力を存分に味わうことができる1枚となりました。(オクタヴィア)

2L
2L-174SABD
(Blu-ray Disc Audio+SACD)
『PAX(平和)』
マッティン・オーデゴール(1985-):PAX(平和)(2017)(サクソフォーン四重奏、混声合唱と六重唱のための)
セシーリエ・オーレ(1954-):Speak LOUDER!(もっと大声で)(2019)(混声合唱、メゾソプラノ・ソロとバリトン・ソロのための)
アイオルフ・ダーレ(1985-):A Current Peace(現在の平和)(2021)(サクソフォーン四重奏のための)
スティーネ・ソルリエ:Pollination(受粉)(2010arr.2020)(混声合唱と4人の独唱のための)
マッティン・オーデゴール(1985-):LUX(光)(サクソフォーン四重奏、二重合唱と3人の女声のための)
アンサンブル96
ニーナ・T・カールセン(指)
サクソフォーン四重奏団「カレント」
[アンデシュ・アーベルセト(サクソフォーン)1,5
オースヒル・ヘンリクセン=ハルトリ(サクソフォーン)
グドルン・ファライデ・フリースタ(サクソフォーン)
シリエ・エクホフ・ヴァルハウグ(サクソフォーン)]
カトリーネ・シルケング・オーサイデ(サクソフォーン)3
録音:2020年9月、2021年9月 ウラニエンボルグ教会(オスロ、ノルウェー)


[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
[Disc1:SACD hybrid (5.1multichannel DSD/2.0 stereo DSD) RedBook PCM:MQA CD]
[Disc2:Blu-ray:5.1DTS HDMA (24bit/192kHz), 7.1.4. Auro-3D (96kHz),7.1.4. Dolby Atmos (48kHz),2.0LPCM (24bit/192kHz),
mShuttle:MQA + FLAC + MP3 Region:ABC worldwide]
オスロの室内合唱団「アンサンブル96」は、26人編成の室内合唱団として結成され、コンサートと録音を通じて「今日の音楽」を広く伝える活動が評価され てきました。『不滅のニューステット(Immortal NYSTEDT)』(2L029SACD)と『KIND』(2L076SABD)の2つのアルバムがグラミー賞の最優秀合 唱部門と最優秀サラウンドサウンド部門にノミネートされるなど、国際的にも認められています。「アンサンブル96」と指揮者ニーナ・T・カールセン Nina T. Karlsen は、2011年からずっと、秋になると「平和(Peace/Fred)」と銘打ったコンサートを行ってきました。彼らと同じように現代の音楽の定着をめざして 活動する、「今の、現在の、流行の」の名前をもつサクソフォーン四重奏団「カレント(Current)」は、2010年の結成以来、2度、この「平和」コンサートに参加 してきました。
ラテン語で「平和」のタイトルをつけたアルバム『PAX』は、このふたつのグループのコラボレーションで作られました。「ノルウェーの作曲家たちが、平和というテー マをそれぞれに思索して作った新しい作品が、音楽と歌詞とカテドラルの神聖な空間のアンサンブルによって命を吹きこまれる」がコンセプトの作品です。
マッティン・オーデゴール Martin Odegaard の「PAX(平和)」は、シェーンベルクの「地には平和を(Frieden auf Erden)」への注釈として、”pax” と “friede” の「平和」の2語を歌詞に作曲された作品です。「LUX(光)」は、レクイエム典礼文の「永遠の光のしあわせに はいることができますように」のテク ストが、サクソフォーン四重奏と二重合唱と3人の女声によって演奏されます。  
セシーリエ・オーレ Cecilie Ore の「Speak LOUDER!(もっと大声で)」は、『創世記』の「神は彼らを祝福して言われた。産めよ、増えよ、地に満ちて……」 (1章28節)を引用、「地球の生態系を左右する種の絶滅の脅威に声をあげる」ことを主題にした歌詞を合唱と独唱者が歌う作品です。「A Current Peace(現 在の平和)」は、ジャズ・ピアニストのアイオルフ・ダーレ Eyolf Dale が COVID-19のパンデミックの期間にカレント・サクソフォーン四重奏団のために作曲し ました。 スティーネ・ソルリエ Stine Sorlie は、ノルウェー作曲家協会の100周年のプロジェクト・マネージャーを務め、クラシカル、ジャズ、フォークと、幅広いジャンル の音楽家に作品を提供してきました。「Pollination(受粉)」は、自然界の音と騒音や電子音からインスピレーションを得て作曲されました。「花には声がある」。 「sedum kamuschaticum(エゾノキリンソウ)」「acanthus mollis(アカンサス)」といった花の学名を散りばめた、彼女自身が作った詩が歌われます。ソ ルリエが2020年に編曲した「混声合唱と4人の独唱」の版による演奏です。
オスロのウラニエンボルグ教会でセッションが行われ、「アンサンブル96」のグラミー賞ノミネート作のモッテン・リンドベルグが制作しました。声とサクソフォーン が、高い天井の教会の広い「空間」に実体をもちつつ透明に響き、繊細な余韻を残す録音です。 (Ki)
2L
2L-176SABD
(Blu-ray Disc Audio+SACD)
『MOR(母)』
ペトラ・ビョルクハウグ(1964-):傷跡(Sarmerkt)
D.スカルラッティ:スターバト・マーテル
ニーダロス大聖堂cho
カレン・ハウゴム・オールセン(指)
ディテ・マリーエ・ブレイン(S)
マッティン・ヴァンベリ(T)
アンナ・カールセン(Vc)
ペトラ・ビョルクハウグ(Org)

録音:2021年10月、2022年4月 ニーダロス大聖堂(トロンハイム、ノルウェー)
[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
[Disc1:SACD hybrid (5.0multichannel DSD/2.0 stereo DSD) RedBook PCM:MQA CD]
[Disc2:Blu-ray:5.0DTS HDMA (24bit/192kHz), 7.0.4. Auro-3D (96kHz),7.0.4. Dolby Atmos (48kHz),2.0LPCM (24bit/192kHz),
mShuttle:MQA + FLAC + MP3 Region:ABC worldwide]
「母。この言葉は、思い出と記憶、いろいろな感情につながる。あなたは、どの母のことを思うでしょう。生まれた幼子を抱く美しい母。親密さ。命が失われ、深い 悲しみにつつまれた、絶望する母。むなしさ……」。ニーダロス大聖堂合唱団は新しいアルバムで、200年の時を隔てた「母」をテーマとする作品を歌います。ペト ラ・ビョルクハウグの「傷跡」とドメニコ・スカルラッティの「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」。 大聖堂オルガニストのペトラ・ビョルクハウグ Petra Bjorkhaug が作曲した「傷跡」は、10の部分に分かれる作品です。「マリアはとても清純な乙女だった  キリエ・エレイソン マリアは荊棘と石を踏み ベツレヘムへの道を疲れ、歩いた イエスとマリア……」と歌う〈マリアの歌〉、『旧約聖書』と『新約聖書』から採っ た歌詞を敷衍して歌う〈膝に〉から〈足に〉、そして、4世紀に書かれたカトリックの祈りによる〈すべてが美しいかたマリアさま〉。「スカルラッティの音楽に応答し、 対照をなす音楽語法」を探って書かれました。このアルバムでは、この作品が、「悲しみの聖母は、涙にむせびながら」から「アーメン」まで、「スターバト・マーテル」 の10の部分と交互に歌われます。
ニーダロス大聖堂の音楽監督とニーダロス大聖堂合唱団の指揮者を務めるカレン・ハウゴム・オールセン Karen Haugom Olsen(1980?)の指揮。ノルウェー 国立音楽大学で学び、バロックから今日の音楽をレパートリーに活動するソプラノ歌手、ディテ・マリーエ・ブレイン Ditte Marie Brain(1985?)と、スウェーデンのテノール、マッティン・ヴァンベリ Martin Vanberg(1979?)のソロ。アンナ・カールセン Anna Carlsen(1981?)は、バロック・チェロのプレーヤー として「バロッカネルネ Barokkanerne」をはじめとするアンサンブルで演奏しています。 イマーシブ・オーディオのスペシャリスト、2L のモッテン・リンドベルグ のプロダクション。「バラ窓」が有名なトロンハイムのニーダロス大聖堂でセッション録音さ れました。 (Ki)

En Phases
ENP-017(1CD)
古典派〜初期ロマン派作曲家たちの作品によるパスティッチョ
モーツァルト(ルートヴィヒ・ヴェンツェル・ラヒニト編): 序曲(歌劇「イシスの神秘」〔「魔笛」KV626フランス初演版〕より)
チマローザ:夜空が明けてくる前に(歌劇「秘密の結婚」〔1792〕より)
ドヴィエンヌ(ピエール・ヴァヤン編):Allegretto poco moderato(フルート、ヴァイオリンと任意参加の低音部のための大独奏曲〔1814〕より)
モーツァルト(ラヒニト編):愛しいイスメノール、わたしの加護のもとへ(歌劇「イシスの神秘」より〔原曲: 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」KV527より「さあおわかりでしょう、誰が名誉を」〕)
ドヴィエンヌ:市民フロリアンの小説『コルドバのゴンサルベ』による歌集(1795)
 Chant de Pedro ペドロの歌
 Chant de Cortez コルテスの歌
 . Hymne de la mort 死の讃歌
デュポール(1749〜1819):チェロとピアノのためのロマンス(1810頃)
パイジエッロ:愛しい人よ、いつ来るの(いとしい人が来る時) (歌劇「ニーナ、または恋狂い」より)
フェリーチェ・ブランジーニ(1781〜1841):二重唱によるノットゥルノ集 Op.8(1811頃)
 Ti sento, sospiri あなたのため息が聞こえる
 Placido zeffiretto 優しき恋の西風よ
 Dal mio bel sol lontano 遠くにいる恋人から、ただ
モーツァルト(ラヒニト編):ああ、わが心の代償はなんと高く(歌劇「イシスの神秘」より〔原曲: 歌劇「魔笛」より「この肖像、すばらしく美しく」)
フェルディナンド・エロルド(1791-1833):ヴァイオリン独奏付きアンダンテ(P協奏曲 第3番イ長調より)
ピエル・ガラ(1762〜1823):吟遊詩人の嘆き
ガラ:やあこんにちは、美しい草原よ
モーツァルト/フリードリヒ・カルクブレンナー(1785〜1849)編)): Allegretto(P協奏曲 第25番KV503より)
ブランジーニ:二重唱によるノットゥルノ集 Op.8(1811頃)
 Questo core se teme e spera わたしの心は怯えながら期待にあふれ
 Non so dire se sono amante 自分でもわからない、恋しているのかどうか
  Che fa il mio bene 何をするの、愛しい人
マリアンヌ・クルー(S)
シリル・デュボワ(T)
アンサンブル・ヘクサメロン(古楽器使用)
ルカ・モンテブニョリ(スクエアピアノ、指揮)
 使用楽器:パリのエラール1806年製オリジナル
ロルダン・ベルナベ(Vn)
ニコラ・ブイル(Fl)
アマリリス・ヤレチク(Vc)

録音:2023年3月13-15日、10月4-6日 プティト・マルメゾン城、ルイユ=マルメゾン(パリ郊外)
大革命の後、時代の寵児となったナポレオンの台頭で急速に変化しつつあったフランスにあって、歿後間もないモーツァルトの復権が進む中 で演奏されていた音楽を丹念に選び、ピアノのあるサロンでの音楽会のような一貫性あるプログラムにまとめたアルバム。古楽器のプロフェッ ショナルたちが弾く楽器の中でも特に重要なのはパリのエラール社が製作したオリジナルのスクエアピアノ(フォルテピアノの一種、クラヴィコード のように弦を横向きに張った横長方形の楽器)で、現存する同社の楽器でもかなり早い1806年製のオリジナルが使われています。ピアノ四 重奏のために編曲され19世紀の音楽環境そのままに蘇る「魔笛」序曲に始まり、古典派流のメロディアスな作品からロマン派の先駆ともい うべき深い憂愁の影を帯びたナンバーまで、起伏に富んだ展開は通して聴いても各曲別々に聴いても映える味わい深さ。現代楽器の古い 録音だけで知られていたガラのロマンスやドヴィエンヌの協奏曲、デュポールのチェロ作品など、21世紀の今なお古楽器で聴けること自体が貴 重な作品の数々から導き出される新鮮かつ優美な響きは、古楽器演奏の魅力を知る人ならずとも思わず惹かれてしまうに違いありません。 多くの古楽名盤を世に送り出してきたZig-Zag Territoiresレーベルの名エンジニア、フランク・ジャフレスの仕事が活きた充実の1枚です。

Solo Musica
SM-448(1CD)
NX-B06
アルベーナ・ペトロヴィチ=ヴラチャンスカ(1965-):歌曲集
1. Ave Maria
2. An Gott
3. Mein Volk
4. Die Krahen Schrein
5. Weltende
6. Abschied
7. A White Swan
8. Eros
9. Heimlich zur Nacht
10. Je Veux Vivre
11. This Sacred Place
12. Ermesinde‘s Biography
アンナ・ビネタ・ディオウフ(Ms)
エウジニア・ラドスラヴァ(P)

録音:2023年11月3-5日
ブルガリア系ルクセンブルクの作曲家アルベーナ・ペトロヴィチ=ヴラチャンスカの歌曲集。ルクセンブルク大公国から 数多くの賞を受賞した彼女は平和を願い続けており、この「聖域」と題されたアルバムもその心から生まれたもの。 20世紀初頭の表現主義の詩からインスピレーションを受けたという12の曲は、調性感はもたず、時には歌手とピ アニストがパーカッションを演奏するなどの独自な表現が試みられており、彼女の様々なメッセージが込められていま す。

Resonus
RES-10333(1CD)
NX-B08
フランシス・プーランク:青春時代の作品集〜歌曲と管弦楽曲
歌曲集「コカルド(リボンの結び目)」 FP16b
動物詩集FP15b
組曲「理解されない憲兵」 FP20
3つの無窮動 FP14b
マックス・ジャコブの4つの詩 FP22
クロード・ジェルヴェーズによるフランス組曲 FP80a(管弦楽版)
ソラヤ・マフィ(S)
ジュリアン・ヴァン・メレールツ(Br)
ローレンス・ザッゾ(C.T)
サム・アレクサンダー(朗読)
マンチェスター・カメラータ
ジョン・アンドルーズ(指)

録音:2023年2月1-2日
幼い頃から音楽的環境に恵まれていたプーランクは音楽の専門教育を受けることなく才能を発揮、10代の終わりにはすでにピアニスト、作曲家としてパリの 芸術家たちの中でも特別な存在になっていました。彼の初期作品を収録したこのアルバムでは、優雅さと機知を備えた、ユニークな編成によるプーランクらし い曲を室内アンサンブルと歌で楽しむことができます。収録曲は、サティの影響下にあった1918年に書かれ、後に9つの楽器のために編曲された「3つの無窮 動」やアポリネールの詩による歌曲集「動物詩集」、コクトーとラディゲの台本による管楽器と声のための劇音楽「理解されない憲兵」、1921年に初演され た管楽アンサンブルと歌のための「マックス・ジャコブの4つの歌」、16世紀の作曲家クロード・ジェルヴェーズの作品を基に大胆なオーケストレーションを施した 「フランス組曲」の6作品です。ナイロビで生まれ、ケンブリッジ大学で音楽と歴史を学び、ベラ・バルトーク国際オペラ指揮者コンクールでの受賞経験を持つ 指揮者ジョン・アンドルーズ率いるマンチェスター・カメラータの巧みなアンサンブルでお聴きください。

Orchid Classics
ORC-100294(1CD)
NX-B06
咲きほこるバラ - 鳥たちと花の歌曲集
サン=サーンス:トンボ
リムスキー=コルサコフ:ばらのとりこになったナイチンゲール
ベルク:ナイチンゲール
サン=サーンス:付随音楽『パリュサティス』 - ナイチンゲールとバラ
リッキー・イアン・ゴードン(1956-):8つの花の歌…世界初録音
ミヨー:ロンサールの4つの歌 - Tais-toi, Babillarde
ラフマニノフ:ひなぎく
ラフマニノフ:リラの花
ツェムリンスキー:Voglein Schwermut
ブラームス:ヒバリの歌
マイケル・ヘッド(1900-1976):鳥の歌
アーサー・サリヴァン:「ペルシャのばら」- Neath My Lattice Through the Night
アイヴァー・ノヴェロ(1893-1951):ミュージカル 『Perchance to Dream』- We’ll Gather Lilacs*
エリン・モーリー(ソプラノ/ピアノ*)
ジェラルド・マーティン・ムーア(P)
ランサム ・ウィルソン(Fl)

録音:2022年3月13-16日
アメリカ生まれで、メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、パリ・オペラ座など世界トップの歌劇場でひっぱりだこのソプラノ、エリ ン・モーリーが待望のソロ・デビュー・アルバムをリリース。花鳥風月からインスパイアされた魅力的な歌の数々を披露しています。世界の劇場で高く評価される だけあって、発声も表現も工夫を凝らして一辺倒にならないところは見事。アルバムの中心に据えたリッキー・イアン・ゴードンの連作歌曲「8つの花の歌」は、 死や復活、儚さを花の姿に例えた作品で多彩な表現が聴きどころです。最後に置かれた We’ll Gather Lilacs(春になったらライラックの花を集めましょう) は1945年のミュージカル「Perchance to Dream」の中のヒット曲で、ビング・クロスビー、フランク・シナトラ、ジュリー・アンドリュースから最近ではキャサリン・ ジェンキンスへと歌い継がれている名曲。モーリーにとっては幼いころから身近にあった曲なのでしょう。ここでは自らピアノを演奏しつつ情感たっぷりに歌い上げ ています。他の曲で伴奏を務めるジェラルド・マーティン・ムーアはイェール音楽大学で声楽研究のコーディネーターを務めるとともに、グラインドボーン音楽祭 やパリ・オペラ座で声楽コンサルタントとして活躍、特にルネ・フレミングとの共演で知られています。

Albion Records
ALBCD-059(1CD)
ヴォーン・ウィリアムズ:音楽へのセレナード 〜初演に選ばれた16人の歌手を探る
1. バッハ/グノー:アヴェ・マリア
2. サマヴェル:羊飼いの揺りかごの歌
3. プッチーニ:トスカより 歌に生き、愛に生き
4. マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナより サントゥッツァのアリア
5. バントック:セレナーデ
6. マル・フィッシャーの愛の歌
7. エルガー:天使の別れ
8. パリー:イングランド
9. ウッドフォルデ=フィンデン:リクエスト
10. ウォーロック:可愛くて優しいひとりの女性がいる
11. プッチーニ:ラ・ボエームより ああミミ、君はもう戻ってこない
12. ヴォーン・ウィリアムズ:リンデン・リー
13. バターワース:この世で一番いとおしい花
14. グノー:歌劇 「ファウスト」 より ヘヴンリー・ヴィジョン
15. レオンカヴァッロ:道化師 より プロローグ
16. ヴォーン・ウィリアムズ:真昼の静けさ
17. ヴォーン・ウィリアムズ:音楽へのセレナード
18. バターワース:シュロップシャーの若者 より 馬どもは耕しているだろうか?
ヘンリー・ウッド(指)、BBC響、
16人のソリストたち

録音:2018-2021年(イギリス)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」。
本アルバムでは、ヴォーン・ウィリアムズが1938年にヘンリー・ウッドの指揮者生活50周年を記念して作曲した、「音楽へのセレナード」の初演から10日後に録音された貴重な初録音音源を復刻。加えて、「音楽へのセレナード」初演のソリストに選ばれた歌手陣による歌曲からオペラまでの幅広い作品をカップリング。ここに収められた18曲すべてが、名エンジニア、ピーター・レイノルズによってこのアルバムのために新たにリマスタリングされています。

Signum Classics
SIGCD-905(1CD)
ボノンチーニ:合唱作品集
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):アヴェ・マリス・ステラ*
テ・デウム**/ラウダーテ・プエリ
サウルがわれわれの王であったとき
オックスフォード・クイーンズ・カレッジcho
エンシェント室内O、
オーウェン・リース(指)、
ローワン・ピアース(S)、エスター・レイ(Ms)、ヘレン・チャールストン(A)、ガイ・カッティング(T)、ジャイルズ・アンダーウッド(Bs)、エリザベス・ナース(Ms)*/**、コリン・ダンスキン(T)*、ダニエル・テイト(Bs)*

録音:2021年6月23日-25日、オックスフォード
OAEやブルック・ストリート・バンドと共演を重ねるなど、活躍の場を広げているオックスフォード大学の名門聖歌隊の1つクイーンズ・カレッジ合唱団が、ホグウッドが創設した名門古楽オーケストラ、エンシェント室内O(アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック)と共演し、ボノンチーニがロンドン滞在時代に書いた宗教的合唱作品(多くは世界初録音)をレコーディング。作曲当時のロンドンは天然痘の流行で荒廃し、イギリスで初めて病気に対する予防接種が導入された時期で、奇しくもこの録音はイギリスで新型コロナ・ウィルスのワクチン接種プログラムが開始されてから半年後に行われました。2023年にグラモフォン賞とBBCミュージック・マガジン賞の二冠に輝いたヘレン・チャールストンを始め、ローワン・ピアース、ガイ・カッティング等、今をときめく有力歌手たちの参加にも注目です。

Rondeau
ROP-405455(2CD)

VROP-405455(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

バッハ:ヨハネ受難曲 BWV245.1(1724年初稿版) 聖トーマス教会cho
ベルリン古楽アカデミー、
アンドレアス・ライツェ(指)、
レオポルト・ゲルシュ(S)、コンラート・フューラー(A)、マッテオ・デ・バスティアーニ(A)、ロベルト・ポーラーズ(T)、トビアス・ベルント(バス/ピラト)、ダーフィト・フィッシャー(福音史家)、ダニエル・オチョア(イエス)、ヨハネス・ラング(Org)、他

録音:2023年3月25日-30日、聖トーマス教会(ライプツィヒ、ドイツ)
バッハの傑作の一つ「ヨハネ受難曲」。その初演は1724年4月7日、約800年にもおよぶ歴史を持つライプツィヒの少年合唱団、聖トーマス教会合唱団(聖トーマス教会少年合唱団、ライプツィヒ聖トーマス教会聖歌隊などとも)によって、バッハがカントル(トーマスカントル/楽長)に就任して最初の聖金曜日に行われました。そして初演からちょうど300年にあたる2024年、“初演者”である聖トーマス教会合唱団と、2021年9月にバッハ以後第18代目のカントルに就任したアンドレアス・ライツェが「1724年初稿版」のレコーディングをリリース!演奏形態も歴史的な慣例に従い、トーマス教会のオルガンの周りに演奏者を配置して行われました。300年の時を経て甦る初演当時の響きをお楽しみください。
アンドレアス・ライツェ(アンドレアス・ライゼ)は1975年、スイスのゾロトゥルン出まれ。ベルン、チューリッヒ、ルツェルン、バーゼル、グラーツで教会音楽や鍵盤楽器、合唱とオーケストラの指揮を学びました。以来多くの劇場やコンサートホールに招かれて指揮台に立っているほか、自身が結成したピリオド楽器アンサンブル「カントゥス・フィルムス・コンソート」を率いてRondeauレーベルにモンテヴェルディの大作「ポッペーアの戴冠」のナポリ稿完全版を世界初録音(ROP6237384)するなど、活動の幅をますます拡げ注目を集めています。典礼や教会暦にも精通し、少年合唱の豊富な指導経験が認められ、宗教改革以後初となるカトリックのスイス人トーマスカントル(これまではプロテスタントのドイツ人であった)としても話題を呼んだ新時代のカントルです。2023年7月にはカントルとしての最初のレコーディング「バッハ:ロ短調ミサ」(VROP405253/ROP405253)をリリースし好評を博していました。
Rondeau
ROP-6252(1CD)
ゲオルク・アントン・クロイサー:教会カンタータ「イエスの死」(世界初録音) マインツ・ザンクト・マルティン大聖堂カントライ、マインツ大聖堂O、
カルステン・シュトルク(大聖堂カペルマイスター)、
ユリア・ゾフィー・ヴァーグナー(S)、ヨハネス・マイヤー(T)、クリストフ・プレガルディエン(Br)

録音(ライヴ):2023年3月26日、マインツ大聖堂
ドイツ三大聖堂の1つにも数えられ、1,000年以上の歴史を誇るマインツ大聖堂(ザンクト・マルティン大聖堂)の合唱団が、今ではほとんど忘れ去られてしまった作曲家、ゲオルク・アントン・クロイサー(1746-1810)の教会カンタータ「イエスの死」を世界初録音。この作品はプロテスタントの詩人カール・ヴィルヘルム・ラムラーのテキストに基づく1783年作曲の受難オラトリオ。この初めてのレコーディングは18世紀後半のマインツが豊かに繁栄したオラトリオ文化を持っていたことを伝える貴重な資料となるでしょう。

Chandos
CHSA-5341(1SACD)
ティペット:オラトリオ 「われらが時代の子」 アンドルー・デイヴィス(指)BBC響、
BBC交響cho、プメザ・マチキザ(S)、サラ・コノリー(Ms)、ジョシュア・スチュアート(T)、アシュリー・リッチズ(Bs-Br)

録音:2023年5月13日-14日、フェアフィールド・ホールズ(クロイドン、イギリス)
Chandosレーベルから数々のイギリス音楽を世に紹介してきたスペシャリスト、アンドルー・デイヴィスが今度はマイケル・ティペットの代表作であるオラトリオ「われらが時代の子」をBBC響&choとレコーディング!
ユダヤ人青年によるナチス外交官射殺事件とそれをきっかけに発生したユダヤ人迫害事件「水晶の夜」を題材として1939年から1942年にかけて作曲された「われらが時代の子」は、ティペット自身が「これは人類すべての受難曲なのです」と語ったメッセージ性溢れる作品で、ティペットの出世作であり代表作といえるでしょう。社会のあらゆる差別をテーマに悲劇と救済が描かれ、バッハの受難曲やヘンデルの「メサイア」にも通ずる構造を持っています。ここに収録されているのは2023年5月12日にロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールで行われたコンサートの翌日にクロイドンのフェアフィールド・ホールズにて同じメンバーでレコーディングされたもので、デイヴィス&BBC響、合唱団の盤石の演奏はもちろん、豪華なソリスト陣の歌唱も聴き逃せません。

Ars Produktion
ARS-38645(1CD)
ハンス・アイスラー:ハリウッド・ソングブック
ハンス・アイスラー:息子/小さなラジオに/柳の中で/春/食料貯蔵室1942/逃亡者/自殺について/逃避行/4,000人の銘板、戦いでノルウェーの海に沈んだ者たちの/イーペルの戦いで亡くなった人の墓碑銘/箴言/復活祭の日曜日/サクランボ泥棒/ホテルの部屋1942/鬼の面/パスカルの言葉による2つの歌/最後のエレジー/冬の箴言/5つのエレジー/ナイトメア/ハリウッド・エレジー第7番/宝掘り/戦車戦/カリフォルニアの秋/アナクレオン断章/アイヒェンドルフとシューマンの回想/ヘルダーリン断章/人間/庭の水撒き/帰郷/亡命地の風景/ランボーの詩/突撃の夜に
ヴァレリー・アイクホフ(Ms)、
エリック・シュナイダー(P)

録音:2023年2月13日-14日&8月7日-9日、ハンス・ロスバウト・スタジオ(バーデン=バーデン、ドイツ)
1996年ドイツ生まれの新星メゾ・ソプラノ、ヴァレリー・アイクホフによるハンス・アイスラーの歌曲集。アイスラーが協働したベルトルト・ブレヒトの詩による平和主義、逃亡、亡命といったテーマや、哲学や古代への言及した歌曲が多く収録されています。

ALBANY
TROY-1956(1CD)
「サロンでの再会」〜ソプラノ歌曲集
(1)スティーヴ・ダニュー:ニューイングランドの民謡
(2)ロジャー・C・ヴォーゲル:悪魔の歌曲集
(3)デイヴィッド・ライスナー:4つのイディッシュの歌曲集
(4)ネッド・ローレム:聖歌集
ナタリー・マン (S)
(1)タリ・タッドモア(P)
(2)アレックス・チェイ(Fg)
(2)ブルース・マンガム(P)
(3)デイヴィッド・ライスナー(G)
(4)キャシー・ミラー(P)

録音:2022年9月16、17日、2023年5月27日
アメリカの世代も様々な作曲家による歌曲集を収録。ソプラノのナタリー・マンはメトロポリタン歌 劇場を始め、アメリカ各地のオペラ・ハウスで活躍するオペラ歌手で現代アメリカの作曲家の作品 を特に得意としています。収録された歌曲集はいずれも調性で書かれた、親しみやすいもの。

Pentatone
PTC-5187205(2SACD)
ハイドン:オラトリオ『天地創造』 ガブリエルとエヴァ:クリスティアーネ・カルク(S)
ウリエル:ベンヤミン・ブルンス(T)
ラファエルとアダム:タレク・ナズミ(Bs)
MDRライプツィヒ放送cho

第3部終結合唱「全ての声よ、主に向かって歌え!」の独唱
カタリーナ・クンツ(S)、マニャ・ラシュカ(A)、ファルク・ホフマン(T)、フェリックス・プロック(Bs)
ドレスデンPO
(コンサートマスター:ラルフ=カルステン・ブレムゼル)
マレク・ヤノフスキ(指)

ライヴ録音:2022年7月/ドレスデン、クルトゥーアパラスト(文化宮殿)
精力的な演奏・録音活動を行っている巨匠マレク・ヤノフスキがドレスデンPOを振った最新作は、クリスティアー ネ・カルク、ベンヤミン・ブルンス、タレク・ナズミという豪華独唱者を迎えた『天地創造』のライヴ収録です!
1870年創立の名門ドレスデンPO。ヤノフスキは2001年から2003年まで当団の首席指揮者を務めたのち、2019年より2023 年まで再びその座に就き、円熟の音楽を披露しております。
晩年のハイドンがロンドン滞在中にヘンデルのオラトリオ上演の聴衆の熱狂ぶりに驚き、そこから着想を得て作曲したのが『天地創造』です。旧約聖書の『創世 記』と『詩篇』、ミルトンの『失楽園』をテクストの題材とし、神による創造の第1日から第4日、生き物が出現する第5日と第6日、そしてアダムとイヴの登場まで、 創世の7日間を時系列に沿って全3部構成で書かれており、18世紀のオラトリオを神格化しただけでなく、19世紀のロマン派の作曲家たちに大きな影響を与え ております。
ヤノフスキはこの作品が持つ古典的な響きとロマン的な響きの両方を引き出し、色彩豊かな演奏を披露。巨匠ヤノフスキならではの神々しいまでに崇高な響きは この演奏でも輝いております。PENTATONEレーベルの高音質の録音でお楽しみください! (Ki)

H.M.F
HMM-902723(1CD)
ヘンデル:主は言われた(Dixit Dominus) HWV232
主が家を建てられるのであれば(Nisi Dominus)HWV 238
主を讃美せよ(Laudate pueri) HWV237
ジャステイン・ドイル(指)
RIAS室内cho
ベルリン古楽アカデミー
キャロリン・サンプソン、ヨハンナ・ヴィンケル、ヴィクトリア・ウィルソン(S)
アレックス・ポッター(A)
ヒューゴー・ハイマス (T)
アンドレアス・ヴォルフ(Bs)

録音:2022年8月、2023年9月
1707年、若きヘンデルが作曲した宗教作品3つを収録。器楽の扱いの充実、対位法の素晴らしい熟練、そしてテキストの内容をやわらかに膨らませ音楽化する ことの天才性が遺憾なく発揮されています。ヘンデルが生まれ故郷のハレを発ってハンブルクに向かったのが1703年、18歳の時のことでした。ハンブルクの後、 イタリアに向かい、1706年末か1707年初頭から1710年まで、ローマを中心としたエリアで仕事をします。ここに収録の3作品は1707年7月16日のカル メル山の聖母の祝日のための一連の礼拝のために、ということでラテン語のテキストの宗教作品を依頼され生まれたものです。どの作品もあざやかなコントラスト に満ち、また、独唱の楽曲も器楽の組み合わせも様々。2017年よりRIAS室内合唱団の芸術監督および首席指揮者に就任したジャスティン・ドイルとRIASの息 もますますピッタリ、ベルリン古楽アカデミーの器楽も冴えに冴えた、ヘンデルの魅力満載の名演が誕生しました。 (Ki)

Forlane
FOR-16769(1CD)
シューベルト:「冬の旅」 D911 マーガレット・プライス(S)
トマス・デューイ(P)
英国ウェールズの名ソプラノ、マーガレット・プライス(1941-2011)の歌うシューベルトの「冬の 旅」。今でこそ「冬の旅」を女声が歌うことは珍しくないが、1990 年代はまだ珍しいことで、しかも 歌うにしてもメッゾソプラノのことが多かった。このプライスの「冬の旅」は、ソプラノが歌った録音 としては先駆的なものだった。シューベルトのリート歌手としても極めて高く評価されたプライス だけに、この「冬の旅」も彼女の美声が映えています。そして男声で歌われた時にはどうしても強く なる陰と重苦しさが取り除かれた時、いかに失恋に絶望していても「冬の旅」が若い青年の歌で あることを気付かせてくれます。 なお本CD は1997 年頃に発売されたもので、ジャケット表やバーコードは当時のままであるが、 おそらく近年新たに再生産されたものです。


BIS
BISSA-9061
(78SACD)
バッハ:声楽曲集
【教会カンタータ】
■Disc1
ミュールハウゼン時代の3つのカンタータ
第4番『キリストは死の縄目につながれた』BWV4
第150番『主よ、われ汝をあおぎ望みます』BWV150
第196番『主は私たちを御心に留め』BWV196
栗栖由美子(S)
太刀川昭(C.T)
米良美一(C.T)
片野耕善(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1995年6、7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc2
三位一体後第3、4、5日曜日のためのカンタータ集
(1)第71番『神はいにしえより私の王』BWV71
(2)第131番『深き淵から、主よ、私はあなたに呼びかけます』BWV131
(3)第106番『神の時は最上の時』BWV106
(1)(2)鈴木美登里(S) (3)柳沢亜紀(S)
米良美一(C.T)
ゲルト・テュルク((1)(2)テノール、(3)バス)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1995年11月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc3
ワイマール時代のカンタータ1
第12番『泣き、嘆き、憂い、怯え』BWV12
第54番『罪に手向かうべし』BWV54
第162番『ああ、いまわれ婚筵に行かんとして』BWV162
第182番『天の王よ、汝を迎えまつらん』BWV182
栗栖由美子(S)
米良美一(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1996年4月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc4
ワイマール時代のカンタータ2
(1)第199番『私の心は血の中を泳ぐ』BWV199
(2)第165番『おお、聖なる霊と水の洗いよ』BWV165
(3)第185番『永遠の愛の慈悲深い心よ』BWV185
(4)第163番『どの人にも、それぞれのものを』BWV163
(1)(3)鈴木美登里(S)
(2)(4)柳沢亜紀(S)
(2)-(4)太刀川昭(A)
(2)-(4)櫻田亮(T)
(2)-(4)シュテファン・シュレッケンベルガー(Bs)
録音:1996年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc5
ワイマール時代のカンタータ3
(1)第18番『あたかも雨や雪が天から下り』BWV18
(2)第152番『出で立て、信仰の道に』BWV152
(3)第155番『わが神よ、いつまで、ああいつまでか』BWV155
(4)第161番『来たれ、汝甘き死の時よ』BWV161
(5)第143番『主を讃美せよ、私の魂よ』BWV143
(1)-(3)鈴木美登里(S) (5)イングリット・シュミットヒューゼン(S)
(3)(4)米良美一(C.T)
(1)(3)(4)(5)櫻田亮(T)
(1)(2)(3)(5)ペーター・コーイ(Bs)
録音:1997年2、6、7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc6
ワイマール時代のカンタータ4
第31番『天は笑い、地は歓呼す』BWV31
第21番『わが心に憂い多かりき』BWV21
第21番『わが心に憂い多かりき』BWV21(異版)
モニカ・フリマー(S)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1997年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc7
ワイマール時代のカンタータ5
第63番『キリスト者よ、この日を刻み込め』BWV63
第61番『さあ来てください、異邦人の救い主よ』BWV61
第132番『道を備え、大路を備えなさい』BWV132
第172番『鳴り響け、汝らの歌声』BWV172
イングリット・シュミットヒューゼン(S)
米良美一(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1997年7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc8
ライプツィヒ時代のカンタータ1
第22番『イエス十二弟子を呼び寄せて』BWV22
第23番『汝まことの神にしてダビデの子よ』BWV23
第75番『貧しい者たちは食べて』BWV75
鈴木美登里(S)
米良美一(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1998年5月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc9
ライプツィヒ時代のカンタータ2
第76番『天は神の栄光を語り』BWV76
第24番『純朴な心』BWV24
第167番『人々よ、神の愛を讃美しなさい』BWV167
鈴木美登里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
浦野智行(Bs)
録音:1998年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc10
ライプツィヒ時代のカンタータ3
第105番『主よ、裁かないでください』BWV105
第179番『心せよ、神を畏れることが』BWV179
第186番『つまずくな、おお魂よ』BWV186
ミア・パーション(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1999年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc11
ライプツィヒ時代のカンタータ4
第136番『神よ、私を究め』BWV136
第138番『なぜ憂うるのか、私の心よ』BWV138
第95番『キリストは私の命』BWV95
第46番『さあ目を留めよ、見るがいい』BWV46
鈴木美登里(S)
カイ・ヴェッセル(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1998年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc12
ライプツィヒ時代のカンタータ5
第147番『心と口と行いと生活をもって』BWV147
第21番『わがうちに憂い満ちし時』BWV21(ライプツィヒ版)
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1999年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc13
ライプツィヒ時代のカンタータ6
(1)第64番『見よ、どれほどの愛を』BWV64
(2)第25番『私の身体の健康は失われ』BWV25
(3)第69a番『主を讃えよ、私の魂よ』BWV69a
(4)第77番『お前の主である神を愛しなさい』BWV77
(5)第50番『今や私たちの神の救いと力と』BWV50(断片のみ)
(1)(2)野々下由香里(S)
(3)(4)緋田芳江(S)
(1)ロビン・ブレイズ(C.T)
(3)(4)キルシュテン・ゾレク=アヴェラ(A)
(2)ゲルト・テュルク(T) (3)(4)櫻田亮(T)
(1)ペーター・コーイ(Bs)
(1)(2)コンチェルト・パラティーノ
録音:1999年6、10月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc14
ライプツィヒ時代1723年のカンタータ1
第148番『主に帰せよ、御名にふさわしい栄光を』BWV148
第48番『私はみじめな人間』BWV48
第89番『ああお前をどうすべきだろうか、エフライムよ』BWV89
第109番『信じます、尊い主よ、この不信仰者を助けてください』BWV109
鈴木美登里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
浦野智行(Bs)
録音:2000年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc15
ライプツィヒ時代1723年のカンタータ2
第40番『神の子が現れたのは』BWV40
第60番『おお、永遠、汝、雷の言葉よ』BWV60
第70番『目覚めよ、祈れ、祈れ、目覚めよ』BWV70
第90番『おぞましい最期がおまえ達をひきさらう』BWV90
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
浦野智行(Bs)
録音:2000年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc16
ライプツィヒ時代1723年のカンタータ3
(1)第194番『こよなく待ち焦がれた喜びの祝いよ』BWV194
(2)第119番『主をほめよ、エルサレム』BWV119
(1)野々下由香里(S)
(2)緋田芳江(S)
キルシテン・ソレク=アヴェラ(A)
櫻田亮(T)
(1)ヨッヘン・クプファー(Bs)
(2)ペーター・コーイ(Bs)
録音:1999年10月、2000年11月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc17
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ1
第153番『ご覧下さい、愛の神よ』BWV153
第154番『わが最愛のイエスは失われぬ』BWV154
第73番『主よ、御心のままに、私を定めて下さい』BWV73
第144番『取れ、己が取り分を。そして去れ』BWV144
第181番『軽佻浮薄の霊どもは』BWV181
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2001年3月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc18
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ2
第66番『喜べ、心よ。退け、痛みよ』BWV66
第134番『おのがイエスの生きたもう、と知る心は』BWV134
第67番『イエス・キリストを脳裡にとどめよ』BWV67
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2001年5月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc19
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ3
第86番『誠に、誠に、あなたがたに告げる』BWV86
第37番『信じて洗礼(バプテスマ)を受ける者』BWV37
第104番『イスラエルの牧者よ、お聞き下さい』BWV104
第166番『あなたはどこへ』BWV166
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ステファン・マクラウド(Bs)
録音:2001年6、7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc20
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ4
第184番『待ち望し喜びの光よ』BWV184
第173番『高く挙げられし肉と血よ』BWV173
第59番『私を愛する人は、私の言葉を守る』BWV59
第44番『彼らはおまえたちを追放し』BWV44
野々下由香里(S)
波多野睦美(A)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2001年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc21
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ5
第65番『彼らはシェバからやって来る』BWV65
第81番『イエスは眠りたもう、私の望みはどこにあろうか』BWV81
第83番『新しき契約の喜びの時よ』BWV83
第190番『主に向かって、新しき歌を歌え』BWV190
ロビン・ブレイズ(C.T)
ジェイムズ・ギルクリスト(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2002年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc22
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ6
第20番『おお、永遠、汝、雷の言葉よ』BWV20
第7番『キリスト我らが主ヨルダン川に来たりたもう』BWV7
第94番『私はこの世に何を求めよう』BWV94
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ヤン・コボウ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2002年4月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc23
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ7
第10番『我が魂は主を崇め』BWV10
第93番『愛するみ神にすべてを委ね』BWV93
第178番『主なる神、我らの側に留まりたまわず』BWV178
第107番『なぜうなだれるのか』BWV107
野々下由香里(S)
マシュー・ホワイト(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2002年5、6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc24
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ8
第8番『愛する御神よ、いつ我は死なん』BWV8
第33番『ただあなたにのみ、主イエス・キリストよ』BWV33
第113番『主イエス・キリストよ、この上なく貴き宝よ』BWV113
第8番『愛する御神よ、いつ我は死なん』BWV8(異稿)
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2002年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc25
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ9
第78番『イエスよ、あなたはわが魂を』BWV78
第99番『神の業こそ、麗しい』BWV99
第114番『ああ、愛するキリスト者、慰めを受けよ』BWV114
野々下由香里(S)
ダニエル・テイラー(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2003年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc26
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ10
第180番『装いせよ、おお、愛する魂を』BWV180
第122番『新たに生まれた嬰児の』BWV122
第96番『主キリスト、神ひとり子』BWV96
野々下由香里(S)
ティモシー・ケンワージー=ブラウン(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2003年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc27
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ11
第80番『われらが神こそ、堅き砦』BWV80
第5番『私は、どこへ逃れることができよう?』BWV5
第115番『備えをなせ、わが心よ』BWV115
スザンヌ・リディーン(S)
パスカル・ベルタン(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2003年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc28
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ12
第62番『いざ来ませ、異邦人の救い主』BWV62
第139番『幸いなるかな、神に身を委ねる者』BWV139
第26番『ああいかに儚き、いかに虚しきものよ』BWV26
第116番『汝、平和の君イエス・キリスト』BWV116
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2004年3月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc29
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ13
第135番『ああ主よ、この憐れな罪びとを』BWV135
第2番『ああ神よ、天よりご覧ください』BWV2
第3番『ああ神よ、何と多くの心の痛みが』BWV3
第38番『深き悩みの淵から、私はあなたを呼びます』BWV38
ドロテア・ミールズ(S)
パスカル・ベルタン(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
コンチェルト・パラティーノ
録音:2004年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc30
ソロ・カンタータ1
第51番『すべての国よ、神を誉め讃えよ』BWV51
アリア『神と共にすべての事に当り』BWV1127
結婚カンタータBWV210よりアリア「歌たちよ、魂のこもった調べを奏でて」
キャロリン・サンプソン(S)
録音:2005年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc31
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ14
第91番『褒め讃えられよ、イエス・キリスト』BWV91
第101番『私から取り去ってください、主よ、まことの神よ』BWV101
第121番『キリストを誉め讃うよう、喜ばしく』BWV121
第133番『私は、あなたのうちにあって喜び』BWV133
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
コンチェルト・パラティーノ
録音:2004年3月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc32
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ1
第111番『わが神のみこころがに、常に成就しますように』BWV111
第123番『最愛のイマヌエル、敬虔なる者の君主よ』BWV123
第124番『私のイエスを離さない』BWV124
第125番『平安と喜びをもって、私は逝こう』BWV125
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
アンドレアス・ヴェラー(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2005年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc33
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ2
第41番『イエスよ、今讃美を受けたまえ』BWV41
第92番『私は、神の心とみ旨に』BWV92
第130番『主なる神よ、我ら皆あなたを讃えます』BWV130
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ヤン・コボウ(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2005年4月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc34
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ3
第1番『何と美しいことでしょう、暁の星が照り輝くのは』BWV1
第126番『我らを保たせたまえ、主よ、あなたの御言葉のもとに』BWV126
第127番『主イエス・キリスト、真の人にして神』BWV127
キャロリン・サンプソン(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2005年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc35
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ4
第128番『ただキリストの昇天のみが』BWV128
第176番『傲慢な、そして臆病なものが』BWV176
第87番『今までは、あなたがたは私の名によっては何も願わなかった』BWV87
第74番『私を愛する人は、私の言葉を守る』BWV74
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2006年7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc36
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ5
第42番『その同じ安息日の夕方』BWV42
第103番『おまえたちは、泣き喚く』BWV103
第108番『私が去り行くのは、あなたがたの益となる』BWV108
第6番『留まってください、私たちと共に』BWV6
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ジェイムズ・ギルクリスト(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2006年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc37
ソロ・カンタータ2〜アルト独唱のためのカンタータ集
第169番『神にのみ、私の心を捧よう』BWV169
第170番『満ち足りた安らぎ、魂の愉しむ悦びよ』BWV170
第35番『霊と魂は、惑い乱れます』BWV35
第200番『告白します、あの方の御名を』BWV200
ロビン・ブレイズ(C.T)
録音:2005年8月、2006年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc38
ソロ・カンタータ3
(1)第52番『偽りの世よ、おまえなどに頼るまい』BWV52
(2)第82番『私は、満ち足りた』BWV82
(3)第55番『私は、哀れな人、罪のしもべ』BWV55
(4)第58番『ああ神よ、何と多くの心の痛みが』BWV58
(1)(4)キャロリン・サンプソン(S)
(3)ゲルト・テュルク(T)
(2)(4)ペーター・コーイ(Bs)
録音:2006年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc39
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ6
第68番『これほどにも、神はこの世を愛された』BWV68
第175番『彼は自分の羊の名を呼んで』BWV175
第28番『神を讃えよ!今や、一年は終わり』BWV28
第183番『彼らはおまえたちを追放し』BWV183
第85番『わたしはよい羊飼いである』BWV85
キャロリン・サンプソン(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
コンチェルト・パラティーノ
録音:2007年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc40
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ7
第137番『主を讃えよ、大いなる力に満ち栄光に輝く王を』BWV137
第168番『申し開きをなせ!との雷鳴のごとき言葉』BWV168
第79番『主なる神は太陽にして盾なり』BWV79
第164番『汝ら、キリストのものと自称する者たちよ』BWV164
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2007年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc41
ソロ・カンタータ4
(1)第56番『われは喜んで十字架の杖を手に取らん』BWV56
(2)第82番『私は、満ち足りた』BWV82(ホ短調、ソプラノ稿)
(3)第158番『平安汝にあれ』BWV158
(4)第84番『われは己が定めに満ち足れり』BWV84
(2)(4)キャロリン・サンプソン(S)
(3)ハナ・ブラシコヴァ(S)
(1)(3)ペーター・コーイ(Bs)
録音:2007年9月、2008年7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc42
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ1
第72番『すべてはただ神の御心に依って』BWV72
第32番『いとも慕わしいイエス、わが焦がれ求める君よ』BWV32
第13番『わがため息、わが涙は』BWV13
第16番『主なる神よ、汝を我らは誉め讃え』BWV16
レイチェル・ニコルズ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2008年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc43
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ8
第110番『われらの口には笑いが満ち』BWV110
第57番『幸いなるかな、試練を耐え忍ぶ者は』BWV57
第151番『甘き慰め、わがイエスが来給うBWV151
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2007年7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc44
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ2
第146番『我らは多くの苦難を経て神の国に入るべし』BWV146
第88番『見よ、われは多くの漁師を遣わし』BWV88
第43番『神は歓呼の声とともに天に昇らん』BWV43
レイチェル・ニコルズ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2008年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc45
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ3
第39番『割いて与えよ、飢えた者に汝がパンを』BWV39
第187番『すべての創られしものはあなたを待ち望む』BWV187
第129番『主に誉れあれ』BWV129
ヴァイオリンと管弦楽のためのシンフォニアニ長調BWV1045
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ペーター・コーイ(Bs) 若松夏美(Vn)
録音:2009年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc46
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ4
第102番『主よ、あなたの目は信仰を顧み給う!』BWV102
第45番『人よ、良きことの何たるかはすでに汝に告げられたり』BWV45
第17番『感謝の捧げ物をなす者、これぞわれを讃える者』BWV17
第19番『戦闘が起これり』BWV19
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2009年9、10月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc47
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ5
第36番『嬉々として舞い上がれ、星々の高みにまで』BWV36(決定稿)
第47番『誰であれ高ぶる者は低くせられ』BWV47
第27番『誰ぞ知らん、わが最期の時がいかに迫り来るかを』BWV27
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
水越啓(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2010年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc48
ライプツィヒ時代1727〜29年のカンタータ1
第34番『おお永遠の炎、おお愛の源よ』BWV34
第117番『賛美と栄光が至高なる善にあれ』BWV117
第98番『神のなし給うは恵みに満てる御業』BWV98
第120番『神よ、シオンにて安らかにあなたを賛美し』BWV120
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
水越啓(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2010年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc49
ライプツィヒ時代1727〜29年のカンタータ2
第188番『我は堅き信頼を』BWV188
第156番『我は片足を墓穴に入れて立つ』BWV156
第159番『見よ、我らはエルサレムへと上り行く』BWV159
第171番『神よ、あなたの御名のごとく、あなたの誉れも』BWV171
レイチェル・ニコルズ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2010年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc50
ライプツィヒ時代1726〜29年のカンタータ
第149番『勝利と歓呼の歌が響く』BWV149
第145番『我の生くるは、わが心よ、汝が喜びのため』BWV145
第174番『我はいと高き神を心の限りに愛す』BWV174
第49番『我は、狂おしく焦がれる思いを胸に出で行き、探し求む』BWV49
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2011年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc51
ライプツィヒ時代1727〜32年のカンタータ
第195番『義しき者に光は幾度となく差し昇り』BWV195
第192番『いざ、すべての者よ、神に感謝せよ』BWV192
第157番『我はあなたを離さじ、我を祝福し給うまでは!』BWV157
第120a番『主なる神、すべてを司る者』BWV120a
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ダミアン・ギヨン(C.T)
クリストフ・ゲンツ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
■Disc52
ライプツィヒ時代1730〜40年代のカンタータ1
第140番『目覚めよと、我らに呼ばわる声』BWV140
第112番『主はわが頼もしき羊飼い』BWV112
第29番『我らは感謝せん、神よ、あなたに感謝せん』BWV29
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2011年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc53
ライプツィヒ時代1730〜40年代のカンタータ2
第97番『わがなすすべての営みにおいて』BWV97
第177番『我はあなたに叫び求めん、主イエス・キリストよ』BWV177
第9番『救いは我らに来たれり』BWV9
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2012年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc54
ライプツィヒ時代1730〜40年代のカンタータ3
第100番『神がなし給うは恵みに満ちた御業』BWV100
第14番『神がこの時我らと共におられなければ』BWV14
第197番『神は我らの避け所』BWV197
第197a番『いと高きところにいます神に栄光あれ』BWV197a(断片)
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ダミアン・ギヨン(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2012年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc55
ライプツィヒ時代1730〜40年代のカンタータ4
第69番『主よ讃えよ、わが魂よ』BWV69
第30番『喜べ、贖われた者たちの群れよ』BWV30
第191番『いと高きところには神に栄光あれ』BWV191
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2013年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
【世俗カンタータ】
■Disc56
世俗カンタータ1
結婚カンタータ『おおほほえむ吉日、願ってもない佳節』BWV210
コーヒー・カンタータ『おしゃべりはやめて、お静かに』BWV211
キャロリン・サンプソン(S)
櫻田亮(T)
シュテファン・シュレッケンベルガー(Bs)
録音:2003年7月/彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
■Disc57
世俗カンタータ2
シンフォニアヘ長調BWV1046a/1
狩のカンタータ『心躍る狩こそわたしの悦び』BWV208
セレナータ『日と年をつくる時は』BWV134a
ディアナ:ソフィー・ユンカー(S)
パラス:ジョアン・リン(S)
エンデュミオン、時:櫻田亮(T)
パン:ロデリック・ウィリアムズ(Br)
時の摂理:ダミアン・ギヨン(C.T)
録音:2011年7月/しらかわホール(名古屋)
■Disc58
世俗カンタータ3
『高貴なるレーオポルト殿下』BWV173a
結婚カンタータ『消えるのです、悲しみの影よ』BWV202
『喜び舞い上がれ 星々の高みまで』BWV36c
クォドリベット(断片)BWV524
ジョアン・ラン(S)
青木洋也(C.T)
櫻田亮(T)
ロデリック・ウィリアムズ(Br)
録音:2012年7月/しらかわホール(名古屋)
■Disc59
世俗カンタータ4
『破れ、砕け、うち壊て、この洞窟を(鎮まりしアイオロス)』BWV205
『響き交わす弦による一致する不一致よ』BWV207
パラス、幸運:ジョアン・ラン(S)
ポモナ、感謝:ロビン・ブレイズ(C.T)
ゼビュロス、勤勉:ヴォルフラム・ラトゥケ(T)
アイオロス、名誉:ロデリック・ウィリアムズ(Bs)
録音:2013年7月/しらかわホール(名古屋)
■Disc60
世俗カンタータ5
『案じつつ、見守らん(岐路に立つヘラクレス)』BWV213
『とどろけ太鼓、高鳴れラッパ』BWV214
快楽、ベローナ:ジョアン・ラン(S)
ヘラクレス、パラス:ロビン・ブレイズ(C.T)
徳、イレーネ:櫻田亮(T)
メルクール、ファーマ:ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2014年9月、10月/彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
■Disc61
世俗カンタータ6
『候妃よ、いま一条の光を』BWV198
アリア『打ち告げよ、待ち焦がれし時を』BWV53(メルヒオル・ホフマン作)
『消してください、いと高き主よ、私の罪を』BWV1083(ペルゴレージ:スターバト・マーテルのバッハによる編)
ジョアン・ラン(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2015年2月、2005年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc62
世俗カンタータ7
『おいらの今度の殿様は(農民カンタータ)』BWV212
『悲しみを知らぬ人』BWV209
『裏切り者なる愛よ』BWV203
モイツァ・エルトマン(S)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2015年9月/白寿ホール(東京)
■Disc63
世俗カンタータ8
『汝の果報を称えよ、祝福されしザクセンよ』BWV215
『静かに流れよ、たわむれる波よ』BWV206
ハナ・ブラシコヴァ(S)
青木洋也(C.T)
チャールズ・ダニエルズ(T)
ロデリック・ウィリアムズ(Bs)
録音:2016年2月/彩の国さいたま芸術劇場
■Disc64
世俗カンタータ9
(1)『急げ、渦巻く風よ(フェーボスとパンの争い)』BWV201
(2)『さあ、晴れやかなトランペットの高らかな音よ』BWV207a
ジョアン・ラン(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ニコラス・パン(T) (1)中嶋克彦(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs) (1)クリスティアン・イムラー(Bs)
録音:2016年9月/松蔭女子学院大学チャペル
■Disc65
世俗カンタータ10
『たのしきヴィーダーアウよ』BWV30a
『私は自分に満ち足りている』BWV204
キャロリン・サンプソン(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2017年7月/彩の国さいたま芸術劇場
【その他の宗教曲】
■Disc66&Disc67
ヨハネ受難曲BWV245(1749年第4稿)
追加分(1725年第2稿)
第11曲:アリア(S):「天よ裂け、地よ震えて」
第13曲U:アリア(T):「私を打ち砕け、岩よ丘よ」
第19曲II:アリア(T):「ああ、そのように身をよじるな」
エヴァンゲリスト:ゲルト・テュルク(T)
イエス:浦野智行(Bs)
下役:櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
イングリット・シュミットヒューゼン(S)
米良美一(C.T)
録音:1998年4月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc68&Disc69
マタイ受難曲BWV244
ベンヤミン・ブルンス(エヴァンゲリスト)
クリスティアン・イムラー(バスI/イエス)
キャロリン・サンプソン(ソプラノI)
松井亜希(ソプラノII)
ダミアン・ギヨン(アルトI)
クリント・ファン・デア・リンデ(アルトII)
櫻田亮(テノールI)
ザッカリー・ワイルダー(テノールII)
加耒徹(バスII/ユダ/ピラト/大祭司カヤパ/祭司長I)
鈴木優人(Org)
録音:2019年4月/彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
■Disc70&Disc71
クリスマス・オラトリオBWV248
モニカ・フリンマー(S)
米良美一(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1998年1月/彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
■Disc72&Disc73
ミサ曲ロ短調BWV232
キャロリン・サンプソン(ソプラノT)
レイチェル・ニコルズ(ソプラノU)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2007年3月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc74
ルター派ミサ曲1
(1)ミサ曲ト短調BWV235
(2)ミサ曲ト長調BWV236
(3)サンクトゥスト長調BWV240
(4)サンクトゥスホ長調BWV241(ヨハン・カスパール・ケルル作曲、バッハ編)
(5)クリステ・エレイソント短調BWV242
(6)サンクトゥスニ長調BWV238
(7)サンクトゥスハ長調BWV237
(8)『私の魂は切望します』BWVdeest1006(フランチェスコ・バルトロメオ・コンティ
作曲、バッハ編)*
(2)(8)ハナ・ブラシコヴァ(S)
(5)ジョアン・ラン(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:(1)-(4)2013年9月、(8)2014年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル、
(5)-(7)2014年9月/彩の国さいたま芸術劇場
■Disc75
ルター派ミサ曲2
(1)ミサ曲イ長調BWV234
(2)ミサ曲ヘ長調BWV233
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
(1)中嶋克彦(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2014年2月、2015年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
(3)マニフィカトニ長調BWV243
ミア・パーション(ソプラノT)
野々下由香里(ソプラノU)
太刀川昭(A)
ゲルト・テュルク(T)
浦野智行(Bs)
録音:1998年12月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc76
(1)復活祭オラトリオBWV249
(2)昇天祭オラトリオBWV11
野々下由香里(S)
パトリック・ファン・フーテム(C.T)
ヤン・コボウ(T)
浦野智行(Bs)
録音:2004年5月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
(3)カンタータ『主はとこしえに王』TWV8:6(テレマン作曲
バッハ編)より*
第6曲:アリア「驕れる民は」(T)
第5曲:合唱「シオンの娘は喜び」
(4)モテット『主に向かいて歓呼の声をあげよ』BWVAnh.160(テレマン作曲
バッハ編)より*
第1曲:合唱「主に向かいて歓呼の声をあげよ」
第2曲:コラール「賛美と誉れと栄光」
(3)吉田志門(T)
録音:2022年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc77
モテット集
(1)『歌え、主に向かい新しい歌を』BWV225
(2)『来たれ、イエスよ、来たれ』BWV229
(3)『イエス、わが喜びよ』BWV227
(4)『主を讃えよ、すべての異邦人よ』BWV230
(5)『恐れるな、私はあなたと共にいる』BWV228
(6)『あなたを離しません、私を祝福してくださらなければ』BWV1165(BWV
Anh.159)
(7)『御霊は我らの弱さを支え助け給う』BWV226
(8)『おおイエス・キリスト、わが命の光よ』BWV118(第2稿)
(1)(3)野々下由香里(S)
(3)松井亜希(S)
(1)(3)ダミアン・ギヨン(C.T)
(1)(3)水越啓(T)
(7)谷口洋介(T)
(1)(3)ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2009年6月、7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc78
アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳第2巻より*
(1)第12曲「おのが平安に帰り」BWV510(ソプラノと通奏低音(Org))
(2)第13a曲「おのが平安に帰り」BWV511(ソプラノと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(3)第20a-b曲「パイプにおいしいタバコを詰めて」BWV515/515a(バス/ソプ
ラノと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(4)第25曲「御身がともにあるならば」BWV508(ソプラノと通奏低音(Cemb))
(5)第33曲「汝なにゆえ憂うるや」BWV516(ソプラノと通奏低音(Vc、オル
ガン))
(6)レチタティーヴォ「私は、満ち足りた」BWV82/2(ソプラノと通奏低音(Cemb)
(7)アリア「眠るがよい、疲れた眼よ」BWV82/3(ソプラノと通奏低音(Cemb)
(8)第35曲「われをとり計らいたまえ、神よ」BWV514(ソプラノと通奏低音(Vc、オルガン))
(9)第37曲「君われに心を贈りなば」BWV518(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、オルガン))
(10)第39b曲:合唱「汝に、エホバよ、われ汝に向かいて歌わん」(ソプラノ、アルト、テノール、バスと通奏低音(Vc、オルガン))
(11)第40曲「なんと幸せなわれ、おお心の友よ」BWV517(ソプラノと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(12)第41曲「思いみよ、わが霊」BWV509(ソプラノと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(13)第42曲「おお永遠、そは雷の言葉」(ソプラノと通奏低音(Vc、オルガン))
シェメッリ歌曲集より*
(14)第14曲:「われここ汝の飼葉おけの側に立ち」BWV469(バスと通奏低音
(Vc、オルガン))
(15)第16曲:「おお、甘く柔和なる幼子イエスよ」BWV493(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、オルガン))
(16)第18曲:「われらをイエスとともに引き行け」BWV481(バスと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(17)第19曲:「わがイエスと、天使ら汝に」BWV487(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(18)第29曲:「すべての善きものの泉」BWV445(バスと通奏低音(Vc、オルガン))
(19)第30曲:「神よ、汝の徳はいかに大いなるか」BWV462(テノール、ソプラノと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(20)第32曲:「汝に、ヤハウェよ、わら向いて歌わん」BWV452(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(21)第37曲:「神はなおも生きたもう」BWV461(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(22)第41曲:「さほど悲しくはなし」BWV489(バスと通奏低音(Vc、オルガン))
(23)第42曲:「おお愛しき魂よ、精神を養え」BWV494(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(24)第44曲:「われを忘るるなかれ、いと尊き御神よ」BWV505(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(25)第53曲:「イエス、イエス、汝わがもの」BWV470(テノール、ソプラノと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(26)第59曲:「来たれ、甘き死よ、来たれ、幸いなる安らぎよ」BWV478(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、オルガン))
(27)第67曲:「魂よ、来たれ、この日」BWV479&「来たれ、造り主なる聖霊の
神よ」BWV370(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、オルガン))
(28)『3つの婚礼用コラール』*
第1曲「神なしたもう御業こそいと善けれ」BWV250
第2曲「賛美と栄光、至高の善なる者にあれ」BWV251
第3曲「いざやもろびと、神に感謝せよ」BWV252
(29)オラトリオ『このエドムから来る者はだれか』BWV1167より*
第20曲「されば憧れて仰ぎ見ん」BWV1088
第19曲「主イエス・キリスト、真の人にして神」BWV127/1
第39曲「正しき人は滅びしも」BWV1149(ヨハン・クーナウ作曲(?)、バッハ編)
松井亜希(S)
青木洋也(A)
吉田志門(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
鈴木優人(チェンバロ、オルガン)
山本徹(Vc)
録音:2022年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
バッハ・コレギウム・ジャパン
鈴木雅明(指)

録音:1995年〜2022年
*=初出音源
バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のバッハの声楽曲集がBISレーベルより78枚組の完全限定ボックスで登場します!1995年 に開始されたBCJによるバッハの教会カンタータ録音は18年を経て2013年に完結。さらに世俗カンタータも2018年に完結し、日本の団体としては初のカンター タ大全集という偉業を成し遂げました。
当ボックスにはバッハの作曲および編曲の声楽曲を収録。カンタータはもちろんのこと、マタイ受難曲(2019年録音)、ヨハネ受難曲(1998年録音)、マニ フィカト、クリスマス・オラトリオ、モテット、その他宗教曲もすべてSACDハイブリッド仕様です。
今回のボックスでは、日本独自企画として2019年末にリリースした「バッハ:合唱曲全集」(KKC-8750)【廃盤】には収録されていない秘蔵音源および 2022年に収録された最新初出音源を収録!BCJの歴史を辿る音源が当セットに収められております! (Ki)

【当セットの注目ポイント】
●マタイ受難曲は2019年に再録音した音源を収録!当録音では現代最高のオルガン・ビルダー、マルク・ガルニエが製作した通奏低音用のオルガンを使用。オルガンはBCJの首席指揮者鈴木優人が演奏しております。この録音は2020年英国グラモフォン賞(合唱部門)を受賞するなど、高い評価を獲得しております。(1999年3月の旧録音は当セットには収録しておりません)
●バッハが編曲した他作曲家作品の初出音源を収録!単売時は収録されなかった2014年2月の秘蔵音源および2022年9月の最新録音が収録されています。
 【2014年2月録音】
 ・『私の魂は切望します』BWV deest1006(コンティ作曲、バッハ編)
 【2022年9月録音】
 ・カンタータ『主はとこしえに王』TWV 8:6より(テレマン作曲、バッハ編)
 ・モテット『主に向かいて歓呼の声をあげよ』BWV Anh.160より(テレマン作曲、バッハ編)
 ・アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳第2巻より
 ・シェメッリ歌曲集より
 ・3つの婚礼用コラール BWV250-252
 ・オラトリオ『このエドムから来る者はだれか』BWV1167より
●全4巻、1000ページ超のブックレット(英・独・仏)には各曲のトラックリスト、曲目解説、歌詞(独・英)、録音情報を掲載。また各ディスクは紙製スリーヴケースに収納されております。
※当セットはバッハ作・編曲作品のみを収録しており、「バッハ:合唱曲全集(KKC-8750)【廃盤】とは収録内容が異なります。

Alba
ABCD-478(1CD)
リサイタル- 私の歌をのぞき見しないでくれ
マーラー(フレデリック・ネイリンク編):歌曲集「リュッケルトによる5つの歌曲」
マティルデ・ヴァンテナール(1993-):わが心に憂い多かりき ーここにはまるで夜の闇があるばかり
ヴァインベルク(1919-1996):即興とロマンス(弦楽四重奏のための)
レスピーギ:日没(メゾソプラノと弦楽四重奏のための)
マーラー(フレデリック・ネイリンク編):夏に小鳥はかわり(「若き日の歌」か
ヴィルピ・ライサネン(Ms)
ダネルQ[マルク・ダネル(Vn)、ジル・ミレ(Vn)、ヴラド・ボグダナス(Va)、ヨーヴァン・マルコヴィチ(Vc)]

録音:2023年4月16日?19日 キエリッキ石器時代センター(ユリ=イ、オウルンカーリ、フィンランド)
弦楽四重奏のヴァイオリニストだったヴィルピ・ライサネンとダネル四重奏団 のつながりは、30年近く前、イングランドのブリテン=ピアーズ・スクールで行われ たボロディン四重奏団のマスタクラスでの出会いから始まりました。20年ほど経ち、その間、歌手としての国際的なキャリアを築いたヴィルピは、ベルギーの音楽 祭でダネル四重奏団と再会。歌い手が「5人目のメンバー」として弦楽四重奏に加わる「歌と四重奏が対等な関係にある」室内楽のジョイント・コンサートをヨーロッ パ各地で行いました。このアルバムは、「メゾソプラノと弦楽四重奏」の魅力的で深い世界を広く伝えることを目的に作られました。 マーラーの「リュッケルトによる5つの歌曲」と「若き日の歌」の〈夏に小鳥はかわり〉は、ベルギーの作曲家フレデリック・ネイリンク(1985?)が編曲を手がけ ました。管弦楽共演版ともピアノ共演版とも異なる「美」の世界が表出されます。オランダのマティルデ・ヴァンテナールの「ここにはまるで夜の闇があるばかり」 は、J・S・バッハのカンタータ第21番『わが心に憂い多かりき』の歌詞を借り、「恐怖と絶望」というテーマを扱った作品です。ナイメーヘンの室内楽協会の70 周年を記念して委嘱され、2021年5月にライサネンとブロドスキー四重奏団によって初演されました。ヴァインベルク の「即興とロマンス」は、スターリン体制の 下、逮捕投獄されるなど過酷な経験をした1946年から1957年の間に作曲された、第6番と第7番の弦楽四重奏曲の間を埋める唯一の弦楽四重奏のための作 品です。「アダージョ」と「アンダンテ」に分かれ、「ショスタコーヴィッチ的」とみなされることが多いといわれます。 ヴィルピのホームタウン、北部フィンランドのユリ=イ村にある「キエリッキ石器時代センター」のホールでのセッション録音です。 (Ki)

Passacaille
PAS-1152(2CD)
バッハ:受難オラトリオ BWV Anh.169(アレクサンダー・グリヒトリーク補筆再構成版/世界初録音) ミリアム・フォイアージン ガー(ソプラノ;シオン )
ヤナ・ピータース(ソプラノ;マリア )
ウィリアム・シェルトン(アルト;魂)
ダニエル・ヨハンセン(テノール;福音史家、ヨハネ)
ティエモ・ウォン(バス;イエス)
ジョナサン・セルズ(バス;ペトロ)
アレクサンダー・グリヒトリーク(指 、チェン バロ)
イル・ガルデリーノ(管弦楽、合唱)

録音:2023年8月6-10日/ドイツ、シュヴェービッシュ・グミュント、アウグスティヌス教会(ヨーロッパ教会音楽フェスティバル2023)
チェンバロ奏者で指揮者のアレクサンダー・グリヒトリークは音楽学者でもあり、バッハの失われた音楽の復元にも力をそそぐ人物。2023年にヨーロッパで初 演されたこの『受難オラトリオ』は、バッハのカンタータや受難曲の作詞でおなじみのピカンダーが台本を残しているもので、1725年頃にライプツィヒで作曲され た可能性を持つ作品です。日本でも2024年3月にグリヒトリーク指揮で初演され話題となりました。
グリヒトリークはバッハのパロディ手法を研究し、既存の曲から歌詞にあうものを選び、巧みに音楽を再構築しています。後年の作品に出てくる歌のオリジナルが この作品の中にあった、という考え方も興味深いもの。ベルギーのトップ・アンサンブル、イル・ガルデリーノによる音楽を深堀りしたみごとな演奏で、当時流行し ていた「受難オラトリオ」というジャンルとバッハのつながりを愉しむことのできる注目の録音です。 (Ki)

MSR
MS-1794(1CD)
バーバラ・ハーバック作品集VOL.17〜ハーバック(b.1946):合唱音楽集Vol.1
ラッパであの方を讃えなさい/歌え、アレルヤを/ 丘は喜ばしいホザンナを叫ぶ/歌え、歓喜を/ ベツレヘムのこの夜/歌え! キリストが生まれた/ 聞こえる光/水浴しなさい、私の魂よ/キリストの暗い杯/ 向きを変えよ、ああ私の魂よ/メアリーの喜びに満ちた叫び/ 平和と喜びの中私は今旅立つ/ 私は時々母なし児のように感じる/私にイエスを与えなさい/ あの川を渡る時/幾千年が過ぎた/ここに私は立つ/ 愛の酒に酔い/セントルイスの日没/女性作曲家/ アメリカ、約束された/地
ジェネヴィーヴ・エリス(指)
アポロ・ヴォイシズ
ルイーズ・クレア・マーシャル(A)
サラ=ジェイン・ルイス(Ms)
ティモシー・エンド(P)

録音:2023年6月9、11―12日 ロンドン
MSR CLASSICS が作曲家としても演奏家としても重用しているバーバラ・ハーバックの作品集第 17集、合唱作品集第1集。宗教曲、キリスト降誕と誕生、四旬節と復活祭、霊歌、さらには世俗音 楽まで様々。多くは米国の教会合唱に則りながらも響きの新しさを目指したものです。 アポロ・ヴォイシズはロンドンの合唱団。四半世紀の活動歴があり、クラシック音楽のみならず映画 音楽など様々な場で活躍しています。

CPO
CPO-555562(2CD)
NX-E07
ラフ:オラトリオ『世界の終わり - 審判 - 新世界』 マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(A)
アンドレアス・ヴォルフ(Br)
ゲヴァントハウスcho
カメラータ・リプシエンシス
グレゴール・マイヤー(指)

録音:2022年6月6日
スイスに生まれ、ドイツ・ロマン派のスタイルで書かれた10曲余りの交響曲で知られるヨアヒム・ラフ。彼は晩年に なって自身の最高傑作を書き上げたいと願うようになり、このオラトリオ『世界の終わり - 審判 - 新世界』を作り上 げました。交響曲第10番と同じ頃の1879年から81年に書かれたこの作品、題材はヨハネ黙示録の「七つの封 印の書」から採られており、ラフは自身で台本を作成し、ヨハネの目を通して世界の深淵を語っています。壮大な 合唱シーンや、装飾的なアルトのソロに加え、随所に用いられたコラールなど、ヘンデルやメンデルスゾーンのオラトリ オを思わせる様式の中に、美しい旋律が散りばめられた見事な作品です。演奏はラフに所縁の深いゲヴァントハウ ス合唱団とクーナウの一連の作品の演奏で知られるカメラータ・リプシエンシス。
CPO
CPO-555567(1CD)
NX-C04
アントニオ・ロゼッティ(1750頃-1792):オラトリオ『死にゆくイエス』 マリア…アンナ=レーナ・エルベルト(S)
アリマタヤのヨセフ…アンネ・ビールヴィルト(A)
ヨハネス…ゲオルク・ポプルッツ(T)
イエス…ダニエル・オチョア(Bs)
ヴォーカルアンサンブル・ベッカープサルター
ラルパ・フェスタンテ(古楽器オーケストラ)
ヨハネス・メーズス(指)

録音:2022年6月17-19日
アントニオ・ロゼッティの『死にゆくイエス』は聖句を用いない受難オラトリオです。バロック期の作品とは異なり、一般 的な文学や美的傾向に合わせたこの台本は18世紀後半にハンブルクを中心に活躍する作曲家たちが多く手が け、まるで歌劇を思わせる演劇的なプロットを持ち、登場人物たちのエピソードや心情に光をあて、聴き手の心を 捉えました。ゲッセマネでのイエスの最期の場面を劇的に描いた作品を、バロック音楽の演奏で知られるラルパ・フェ スタンテとポプルッツ、オチョアらの独唱陣、若き歌手たちのアンサンブル「ベッカープサルター」をヨハネス・メーズスが 見事にまとめています。

ALPHA
ALPHA-1032(1CD)
HIMMELFAHRT 〜バッハ、テレマン:昇天祭のための教会カンタータ
バッハ:教会カンタータ「御国にまします神を讃えよ」 BWV11(昇天祭オラトリオ)
テレマン:教会カンタータ「我いざ旅立たん、我が父のもとへ」 TWV1:825*
バッハ:教会カンタータ「ただキリストの昇天によりてのみ」BWV 128
ヴォクス・ルミニス(独唱・合唱)
独唱:
フィオラ・ブラッヘ、ズュジ・トート(S)
アレクサンダー・チャンス、ウィリアム・シェルトン(C.T)
ラファエル・ヘーン(T)
ゼバスティアン・ミルス、トビアス・ヴィッキー(Bs)
フライブルク・バロックO(古楽器使用)
コンサートマスター:ライラ・シャイエーク(Vn)
リオネル・ムニエ(バス、指揮)

録音:2022年5月 聖ペトロ&パウロ福音教会、ゲニンゲン (ドイツ南西部バーデン=ヴュルテンベルク州)
*=世界初録音
各パート2〜3人の小編成で古楽シーンを牽引する名歌手が集い、欧州各地の古楽祭を中心に見事なアンサンブル歌唱を聴かせてきた ヴォクス・ルミニス。世界的古楽器オーケストラのフライブルク・バロックOとの共演による今回のアルバムでは、十字架で亡くなった後に 復活した救世主イエスが天に上げられたことを祝う昇天祭のため、バッハとテレマンが残した3傑作をとりあげます。トランペットとティンパニが祝 祭感を盛り上げるバッハの活動後期の充実作「昇天祭オラトリオ」は、大編成の迫力に甘んじない緩急自在の音作りのしなやかさが圧巻。 残る2作はそれぞれテレマンがハンブルクの、またバッハがライプツィヒの音楽監督職に就いて間もない時期の作で、いずれもふくよかなナチュラ ルホルンの響きが美しい1720年代の名品。高音域まで見事なナチュラル金管の美音もさることながら、コンサートマスターに迎えられた名手 ライラ・シャイエークを筆頭に、ヴィオラの朝吹園子、バスーンのシャビエル・サフラ、リュートのリー・サンタナら器楽勢も鮮やかなサポートを聴か せます。ヘレヴェッヘとの共演でも名唱が多いズュジ・トートやバッハ・コレギウム・ジャパンでも活躍する水越 啓、近年躍進めざましいアレクサ ンダー・チャンスら歌手勢も俊才揃いなのはヴォクス・ルミニスならでは。ドイツ語圏の春を寿ぐ充実の音楽を通じて欧州最前線の古楽シーン の活況に触れられる素晴しいアルバムの登場です。

J.S.Bach-Stiftung
C-368CD(1CD)
NX-F02
J. S. バッハ:カンタータ第46集
1-9. カンタータ 第31番Der Himmel lacht! Die Erde jubilieret- 天は笑い、地は歓呼す BWV31
10-15. カンタータ 第85番Ich bin ein guter Hirt - われは善き羊飼いなり BWV85
16-22. カンタータ 第178番Wo Gott der Herr nicht bei uns halt- 主なる神、われらがもとにあらずば BWV178
ユリア・ドイル(S)…1-9
フローリアン・ジーファース(T)…1-9
ステファン・マクラウド(Bs)…1-9
ゲルリンデ・ゼーマン(S)…10-15
テリー・ウェイ(A)…10-15
ゲオルク・ポプルッツ(T)…10-22
マルクス・フォルペルト(Bs)…10-15
マーゴット・オイツィンガー(A)…16-22
ペーター・コーイ(Bs)…16-22
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指揮/チェンバロ…10-15)

録音(ライヴ):2022年4月28日、2016年4月8日、2023年8月18日
第31番「天は笑い、地は歓呼す」は復活祭用のカンタータ。ザロモン・フランクの台本が用いられたこの作品は3本のトランペット、ティンパニ、3本のオーボエ とオーボエ・ダ・カッチャを含む祝祭的な楽器編成が用いられており、キリスト復活の喜びが表現されています。初演は1715年4月21日。その翌年にも再演 されています。ソナタと題された協奏曲風の器楽合奏で幕をあけ、バス、テノール、ソプラノのアリアが続き、最後は輝かしいコラールで曲を閉じます。 第85番「われは善き羊飼いなり」は、1725年4月15日に初演された復活後第2日曜日のカンタータ。よき羊飼いとしてのイエスの姿が示されています。落 ち着いたバスのアリアで曲が始まり、装飾的な前奏に導かれたアルトのアリアが続きます。牧歌的なソプラノのコラールが続き、弦楽器による三連符のモテーフ が際立つテノールの美しいアリア、最後は簡素なコラールで聴き手を慈悲と神の加護の世界へと導きます。 1724年7月30日に初演された第178番「主なる神、われらがもとにあらずば」は、ユストゥス・ヨナスのコラールを基にした劇的な内容を持つカンタータ。コ ラールは詩篇第12篇によるもので、神の下、敵と戦うことをテーマにしています。付点音符が際立つ合奏が印象的な冒頭の合唱、手の込んだ手法で書か れたアルトのレチタティーヴォ、そして舟の心地よい揺れを表す低弦の響きに乗ったバスのアリアが続きます。信仰と理性が葛藤する人々を諫めるかのようなテ ノールのコラールとアリア、最後は天と地、全てを掌握する神を湛えるコラールが続きます。

Bastille Musique
BM-026(3CD)
フランコ・アルファーノ:歌曲集
フランコ・アルファーノ(1875-1954):5つのメロディー/2つのメロディー/幸福/3つのタゴールの詩/6つの歌/ヴォカリーズ=エチュード/ネアポリス/3つのタゴールの歌/メッセージ/3つのヴォカリーズ/新しいタゴールの歌/パルテノペアの古い子守唄/3つの新しい詩/ミランダ・ボナの3つの歌/われらの最後の秋/日々/2つのタゴールの歌/2つのナポリの歌/2つの歌/7つの歌/5つの新しいタゴールの歌/光/最後の考え
アレクサンドラ・フラッド(S)、
ニーナ・タランデク(Ms)、
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(Ms)、
クラウス・ジモン(P)、
フィリップ・シーメンツ(Vc)

録音:2019年-2021年、ハンス・ロスバウト・スタジオ(バーデン=バーデン、ドイツ)
ベルリンのラグジュアリー・レーベル「bastille musique」のリリース第26作目は、オペラ作家として、またプッチーニの「トゥーランドット」を補筆したことで知られるナポリ生まれの作曲家、フランコ・アルファーノ(1875-1954)の歌曲集。
ドイツ放送と共同で3年という時間をかけて制作された本アルバムにはアルファーノの活動時期のほぼすべてを網羅する1896年から1954年の間に作曲された多種多様なアートソングが初めて全曲収められており、豪華アーティストたちによる世界初録音が多く含まれています。ステファノ・ナルデッリ、リノ・マイオーネによる子細な解説に加え、レーベル・プロデューサーのセバスティアン・ゾルテによる演奏者たちへのインタビューや楽譜などが掲載された充実のブックレット(国内仕様盤は日本語訳付き!)と、作曲家やレコーディング・セッションの写真などが封入されたラグジュアリー・ボックス仕様です。

Etcetra
KTC-1818(1CD)
ミルテとバラを持って
シューマン:詩人の恋 Op.48
メンデルスゾーン:歌の翼に
シューマン:あなたの顔は、
 はすの花、きみは花のようだ、
 ぼくの馬車はゆっくりと転がってゆく
クララ・シューマン:初恋、
 私は暗い夢の中で立っていた
シューベルト:アトラス、彼女の絵姿、
 漁師の娘、町、海辺で、
 ドッペルゲンガー
シューマン:ミルテとバラを持って
ヴェルナー・ファン・メヘレン(Bs-Br)、
シルヴィ・ドクラメール(P)
ドイツの著名な詩人ハインリヒ・ハイネの代表作「歌の本」の詩を用いた様々な歌曲集。シューマンの「詩人の恋」、「ミルテとバラを持って」をはじめクララ・シューマンやメンデルスゾーン、シューベルトが作曲した奥深きハイネの詩の世界。エリザベート王妃国際音楽コンクールをはじめ数々の国際コンクールで受賞歴を持つヴェルナー・ファン・メヘレンはバイロイト音楽祭やウィーン国立歌劇場の舞台でも活躍するベルギーを代表するバス・バリトンの一人です。

Bastille Musique
BM-026(3CD)
フランコ・アルファーノ:歌曲集
フランコ・アルファーノ(1875-1954):5つのメロディー/2つのメロディー/幸福/3つのタゴールの詩/6つの歌/ヴォカリーズ=エチュード/ネアポリス/3つのタゴールの歌/メッセージ/3つのヴォカリーズ/新しいタゴールの歌/パルテノペアの古い子守唄/3つの新しい詩/ミランダ・ボナの3つの歌/われらの最後の秋/日々/2つのタゴールの歌/2つのナポリの歌/2つの歌/7つの歌/5つの新しいタゴールの歌/光/最後の考え
アレクサンドラ・フラッド(S)、
ニーナ・タランデク(Ms)、
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(Ms)、
クラウス・ジモン(P)、
フィリップ・シーメンツ(Vc)

録音:2019年-2021年、ハンス・ロスバウト・スタジオ(バーデン=バーデン、ドイツ)
ベルリンのラグジュアリー・レーベル「bastille musique」のリリース第26作目は、オペラ作家として、またプッチーニの「トゥーランドット」を補筆したことで知られるナポリ生まれの作曲家、フランコ・アルファーノ(1875-1954)の歌曲集。
ドイツ放送と共同で3年という時間をかけて制作された本アルバムにはアルファーノの活動時期のほぼすべてを網羅する1896年から1954年の間に作曲された多種多様なアートソングが初めて全曲収められており、豪華アーティストたちによる世界初録音が多く含まれています。ステファノ・ナルデッリ、リノ・マイオーネによる子細な解説に加え、レーベル・プロデューサーのセバスティアン・ゾルテによる演奏者たちへのインタビューや楽譜などが掲載された充実のブックレット(国内仕様盤は日本語訳付き!)と、作曲家やレコーディング・セッションの写真などが封入されたラグジュアリー・ボックス仕様です。

Etcetra
KTC-1818(1CD)
ミルテとバラを持って
シューマン:詩人の恋 Op.48
メンデルスゾーン:歌の翼に
シューマン:あなたの顔は、
 はすの花、きみは花のようだ、
 ぼくの馬車はゆっくりと転がってゆく
クララ・シューマン:初恋、
 私は暗い夢の中で立っていた
シューベルト:アトラス、彼女の絵姿、
 漁師の娘、町、海辺で、
 ドッペルゲンガー
シューマン:ミルテとバラを持って
ヴェルナー・ファン・メヘレン(Bs-Br)、
シルヴィ・ドクラメール(P)
ドイツの著名な詩人ハインリヒ・ハイネの代表作「歌の本」の詩を用いた様々な歌曲集。シューマンの「詩人の恋」、「ミルテとバラを持って」をはじめクララ・シューマンやメンデルスゾーン、シューベルトが作曲した奥深きハイネの詩の世界。エリザベート王妃国際音楽コンクールをはじめ数々の国際コンクールで受賞歴を持つヴェルナー・ファン・メヘレンはバイロイト音楽祭やウィーン国立歌劇場の舞台でも活躍するベルギーを代表するバス・バリトンの一人です。

LSO Live
LSO-0830(1SACD)
ブリテン:作品集
(1) シンフォニア・ダ・レクイエム op.20
(2) 春の交響曲
(3) 青少年のための管弦楽入門
サー・サイモン・ラトル(指) LSO
エリザ ベス・ワッツ(S)、アリス・クート(Ms)、アラン・クレイトン( テノール )、 ティフィン少年cho、ティフィン児童cho、ティフィン女学ch
ロンドン響cho

録音:(1)2019年5月7,8日、(2)2018年9月16,18日、(3) 2021年5月18日、すべてバービカン・ホールでの録音
ラトル率いるLSOによる、ブリテン名曲3篇のCDが登場。「青少年のための管弦楽入門」ではLSOの管楽器がなんとも輝かしい音色を惜しげもなく響き 渡らせています。弦楽器群の、細部まで活き活きとした表情も魅力です。
皇紀2600年の式典のために、日本政府はR.シュトラウスや様々な作曲家たちに、作品を依頼しました。その作曲家リストの中にブリテンも含まれており、 ブリテンは「シンフォニア・ダ・レクイエム」を作曲します。しかしながらタイトルにある「レクイエム」の文字などが原因で結局日本の式典ではこの作品は演奏 されず、1941年3月、バルビローリ指揮ニューヨーク・フィルによって初演されました。「春の交響曲」は、クーセヴィツキーによる委嘱の第2作(第1作 は歌劇「ピーター・グライムズ」)。イギリスの伝統的な民謡と詩を見事にミックスしたこの作品は、冬が去り、春が勝利を収め始めるとき、自然界が徐々に目 覚め始める様子を描いています。 (Ki)

ODRADEK RECORDS
ODRCD-354(1CD)
ベートーヴェン:「遥かな恋人に」 Op.98
シューマン:リーダークライス Op.39
ラヴェル:「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」
ヨエル・ウルヒ(Br)
ゾフィー・シュツェパネク(P)

録音:2021年6月11-13日 ドイツ ケルン
有名連作歌曲集3作を収録。ヨエル・ウルヒはドイツの比較的若いバリトン。少年の頃はエッセ ン大聖堂の児童合唱団で活動していたという。オペラ(特に新作オペラ)にも出演しているが、近 年は演奏会や歌曲のバリトンとして、バロックから現代ものまで幅広く活躍しています。力みのない素 直な軽めのバリトン。ゾフィー・シュツェパネクはドイツのピアニスト。ソリストとしてのみならず伴奏ピ アニストとしても高い評価を得ています。
ODRADEK RECORDS
ODRCD-441(1CD)
フランシスコ・アセンホ・バルビエリ(1823-94):スペイン語歌曲全集
密輸入者/もつれ/五感/サン・フェリペ城との別れ/揚げた魚/魂の苦しみ/プエルトリコに連れて行ってあげる/神のもの/ひよこへのアドバイス/黒人の子/君の眼差しで/峡谷/何ということだ!/可哀想なアルメリア!/ セギディーリャス「トカメ・ロケの家」/君の期待を守りなさい/ 見るたびに/あなたは結婚するでしょう、マリアよ/ 未来のセギディーリャ/神のたいまつ/激しい愛/ 秘めた情熱/匿名の歌/私はあなたを愛していた/他
ソフィア・エスパルサ(S)
リナルド・ゾック(P)

録音:2023年2月8-11日 イタリア、アブルッツォ州 モンテシルヴァーノ
エミーリオ・アリエータの芸術歌曲全集(ODRCD-421)に続くソフィア・エスパルサとリナルド・ゾッ クによるスペイン歌曲集、今回はフランシスコ・アセンホ・バルビエリ(1823―1894)のスペイン語の 歌曲集。フランシスコ・アセンホ・バルビエリはマドリッドに生まれここで活躍した作曲家。サルスエ ラで知られており、代表作「ラバピエスの理髪師」の中のパロマの歌は今でも親しまれています。とは いえスペインの外ではほとんど知られておらず、さらには非サルスエラ作品となると録音も皆無だ ったので、このCD は歓迎されるでしょう。スペイン情緒溢れる陽気な曲ばかりです。 ソフィア・エスパルサはスペイン、ナヴァラ州パンプローナ生まれのソプラノ。リナルド・ゾックはイタ リア、トリエステ生まれのピアニスト。 なお歌詞、解説ともスペイン語のみ。

ALPHA
ALPHA-1029(1CD)
子羊の旅〜ギボンズからバーバーまで、合唱が紡ぐ物語
1. ジョアンナ・マーシュ(1970-):屠られし子羊 *
2. ハウエルズ:世界の救世主 〜『レクイエム』
3. ズザンナ・コジェイ(1994-):神の子羊 *
4. プーランク:アニュス・デイ(神の子羊) 〜『ミサ曲 ト長調』
5. パヴェウ・ウカシェフスキ(1968-):おお、全ての人よ 〜『レスポンソリア・テネブレ』
6. ケネス・レイトン(1929-1988):涙はゆるやかに流れ
7. アントニオ・ロッティ(1667-1740):十字架にかけられて (8声)
8. ブルックナー:アニュス・デイ(神の子羊) 〜『ミサ曲 ホ短調』
9. 黒人霊歌(マイケル・ギャレピー編):あなたもそこにいたのか *
10. ザムエル・シャイト(1587-1654):今日キリストは蘇られた
11. オーランド・ギボンズ:手を打ち鳴らせ
12. フランシス・グリア(1955-):天使のパン
13. メシアン:おお、聖なる饗宴
14. エーリクス・エシェンヴァルズ(1977-):おお、救いのいけにえよ
15. バーバー:アニュス・デイ(神の子羊) - 弦楽のためのアダージョによる
アンサンブル・アルテラ
クリストファー・ローリー(C.T)

録音:2022年8月セント・ポール教会 ケンブリッジ、マサチューセッツ州
アメリカのカウンターテナー、クリストファー・ローリーがアメリカ合唱界の中心を担うべく組織したヴォーカル・アンサンブル、アルテラによるアルバ ム。「神の子羊」をテーマに様々な時代の合唱作品を集めており、その結成意図に見合った精緻なアンサンブルとダイナミックな表現でたいへ ん美しい響きを聴かせてくれます。

ANALEKTA
AN-953(2CD)
NX-E05
バッハ:マタイ受難曲(フェリックス・メンデルスゾーン版) 福音史家…ダン・コークウェル(T)
イエス…ウィリアム・シャープ(Br)
クララ・ロットソルク(S)
ルシアン・ブラケット(Ms)
アイゼア・ベル(T)
エンリーコ・ラガスカ(Bs)
ベスレヘム・バッハcho
バッハ祝祭O
シャーロット・マタックス・マーシュ(フォルテピアノ=通奏低音)
クリストファー・ジャクソン(指)

録音:2023年11月1-4日パッカー記念教会、ベスレヘム(米国ペンシルヴェニア州)
※歌詞と英訳はWEB上(QRコード)での提供となります。
バッハの歿後80年近くが経とうとしていた1829年、古い時代の音楽に関心を寄せる人が多く集まっていたベルリンで行われた『マタイ受難 曲』の蘇演は、当時ごく一部の音楽愛好家にしか知られていなかった昔日の巨匠の真価に人々が開眼する大きなきっかけとなりました。この 時に指揮を務めただけでなく、一部の曲を省いて当時の聴き手にも接しやすく構成を調え、すでに使われなくなっていた楽器のパートをクラリ ネットやフルート、ピアノ等に移し替えて楽譜を用意したのが若きフェリクス・メンデルスゾーン。彼は1841年に楽譜を再校訂した形で世に送 り出し、ロマン派の人々のバッハ受容に大きく貢献することになります。このメンデルスゾーン版『マタイ受難曲』はかなり前に先行録音もリリー スされていますが、アメリカ最古のバッハ合唱団を標榜するベスレヘム・バッハ合唱団によるこのアルバムはベーレンライター社から2023年に刊 行された最新校訂版に基づく新録音。オーケストラは現代楽器ながら歴史的奏法を踏まえ初期ロマン派風の趣きをよく再現、時に重厚な 響きの中でも決して透明感を失わない明晰な解釈を聴かせてくれます。救世主イエスを糾弾する群衆を演じながら同時に信徒の声も代弁 する合唱も意欲充分で聴きごたえあり。バッハを捉え直す上で見逃せない版の面白さを十全に伝えてくれます。

Solo Musica
SM-450(1CD)
NX-B06
アントン・ブルックナー:合唱曲、他
1. Locus iste この場所は神により作られた WAB23
2. Os justi 正しき者の唇は知恵を語る WAB 30
3. Ave Maria アヴェ・マリア WAB6
4. Pange lingua 舌もて語らしめよ WAB31
5. 詩篇第22篇 WAB32
6. Der Lehrerstand 教師の身分 WAB77(F. ファルンベルガー編)
7. Herbstlied 秋の歌 WAB73
8. Um Mitternacht 真夜中に WAB89
9. Erinnerung 回想 WAB117
10. Mein Herz und deine Stimme 私の心と君の声 WAB79
11. Im April4月に WAB75
12. 前奏曲とフーガ ハ短調WAB131
13. Ave Maria アヴェ・マリア WAB7
14. Trosterin Musik 慰めの音楽 WAB88
15. Tota pulchra es 愛する者よ、あなたはすべてに美しい WAB46
聖フローリアン少年cho(少年&成人)とそのソリストたち…1-8、
14-15
アロイス・ミュールバッハー(C.T)…8、10-11、13
フランツ・ファルンベルガー(P)…5、6、8-11
クラウス・ゾンライトナー(Org)…12-15
マルクス・シュトゥンプナー(テノール…15/指揮)

録音:2023年8月、9月ザンクトフローリアン、聖フローリアン修道院教会(オーストリア)
2024年のブルックナー生誕200年を祝して制作されたアルバム。 ブルックナー所縁の地、聖フローリアン(ザンクトフローリアン)修道院の少年合唱団は1071年に設立された長い歴 史を誇り、ほぼ全てのコンサートで必ずブルックナーの作品を披露することが知られています。なかでもモテット 「Locus iste」は長らく合唱団の秘密の讃歌となった特別な作品です。アルバムには1846年から1896年までブ ルックナーが大切に使用していた1846年製のベーゼンドルファーを用いて演奏したピアノ曲「回想」の他、合唱団 の歌う「詩篇第22番」やモテットをファルンベルガーが伴奏したトラックを収録。また聖フローリアン少年合唱団の出 身で、現在はカウンターテナー歌手として活躍するミュールバッハが歌う希少歌曲や、合唱団卒業生たちによるモ テット、更には有名なブルックナー・オルガンの演奏も収録された、全てがブルックナーにまつわる1枚です。

ONDINE
ODE-1441(1CD)
NX-B10
オルカル・メリカント(1868-1924):歌曲集
1. Pai, pai, paitaressu ねんねん坊や Op. 2No.1
2. Itkeva huilu すすり泣く笛 Op.52No.4
3. Illansuussa 宵の口 Op.69No.2
4. Soi vienosti murheeni soitto Op.36No. 3
5. Hyvasti! さようなら Op.87No.3
6. Metsakyyhkyset 野鳩 Op.47No.1
7. Kuin hiipuva hiillos tummentuu 火が消え入るように Op.47No.2
8. Vanha mummo 老婆 Op.2No.2
9. Onneton 不幸せ Op.2No.3
10. Kevatlinnuille etelassa 南の国の春の鳥 Op.11No.1
11. Merella 海にて Op.47No.4
12-14. Three Songs3つの歌曲 Op.110
15. Elamalle! 人生に Op.93No.4
16. Rukous 祈り - アヴェ・マリア Op.40No. 2
17. Laulaja taivaan portilla 天の門の歌うたい Op.74No.2
18. Kay kirkkomaata illoin vanhat mummot Op.74No.3
19. Hyvaa yota おやすみなさい Op.75No. 1
20. Suvi-illan vieno tuuli 夏の夕べのそよ風 Op.87No.2
21. Laatokka ラドカ湖 Op.83No.1
22. Reppurin laulu Op.14No.10
23. Balladi バラッド Op.69No.4
24. Nocturne 夜想曲 OM180(c.1906)
25. Marjatan kehtolaulu マルヤッタの子守歌 OM159(1921)
26. Aurinko laski日没Op.113No.1
27. Iltakellot 夕べの鐘 Op.106No.1
28. Oi, muistatko viela sen virren Op.52 No.3
29. Kullan murunen 金のかけら Op.20No. 1
ワルッテリ・トリッカ(Br)
マルコ・ヒルポ(P)

録音:2023年11月6-8日
2024年、没後100年を迎える作曲家オスカル・メリカントの歌曲集。 フィンランドの作曲家の中で最も広く親しまれている作曲家の一人メリカント。その理由はロマンティックで甘く、時に郷愁を誘うメロディの美しさにあります。こ のアルバムには200曲近くある彼の歌曲から世界初録音を含む29曲を収録しました。美しい歌声を聴かせるのはバリトン歌手のワルッテリ・トリッカ。彼は 2018年にフィンランドのポップスチャートで3週間トップを獲得、ヨーロッパの音楽祭やBBCプロムスにも出演経験を持ち、オペラとコンサート両面で活動して います。指揮者、アレンジャーとしても知られるマルコ・ヒルポも歌に寄り添う素晴らしいピアノを披露しています。

SOMM
SOMMCD-0683(1CD)
NX-B07
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ - 誕生日の花束〜作曲家にまつわる歌曲集
1. ヴォーン・ウィリアムズ:The Splendour Falls 見事な滝
2. チャールズ・ウッド(1866-1926):Fortune and her Wheel
3. ヴォーン・ウィリアムズ:Linden Lea リンデン・リー
4. ラヴェル:Chanson ecossaise スコットランド風シャンソン
5. ブルッフ:O Saw Ye My Father?
6. レベッカ・クラーク:Down by the Salley Gardens サリー・ガーデン
7. グレース・ウィリアムズ(1906-1977):Jim Cro
8. ジョージ・バターワース(1885-1916):Roving in the Dew
9. ホルスト:Darest Thou Now O Soul
10. イーナ・ボイル(1889-1967):The Last Invocation
11. ガーニー(1890-1937):Reconciliation
12. ヴォーン・ウィリアムズ:A Clear Midnight 澄んだ真夜中
13. チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード:Joy, Shipmate, Joy!
14. ルース・ギップス(1921-1999):The Pulley プーリー
15. ヴォーン・ウィリアムズ:The Call 宿命
16. ヴォーン・ウィリアムズ:The Twilight People
17. ハウエルズ:The Sorrow of Love*
18. エリザベス・マコンキー(1907-1994):The Wind and the Rain 風と雨
19. パリー:Under the Greenwood Tree 緑の木陰で
20. マデリーン・ドリング(1923-1977):Take, O Take Those Lips Away さあ 持って行け この唇をどこ
へでも
21. ヴォーン・ウィリアムズ:When Icicles Hang by the Wall
22. フィンジ:Who is Silvia?
23. ヴォーン・ウィリアムズ:I Have Trod the Upward and the Downward Slope
24. ヴォーン・ウィリアムズ:Menelaus メネラーオス
25-29. サラ・カットリー(1995-):A Square and Candle-lighted Boat*
30. ロデリック・ウィリアムズ(1965-):The Shepherd*
ロデリック・ウィリアムズ(Br)
スージー・アラン(P)

録音:2023年10月29-30日
*…世界初録音
2022年に生誕150年を迎えた作曲家レイフ・ヴォーン・ウィリアムズを記念したアルバム。 収録されているのは、ヴォーン・ウィリアムズの曲をはじめ、彼の師であるスタンフォードやパリー、友人のホルスト、ガーニー、フィンジ、そして彼の弟子たちのギッ プスやマコンキーらによって、およそ1世紀にわたって書かれた歌曲で、これらはどれもシェイクスピアやテニソン、W.B.イェイツ、ウォルト・ホイットマンらの英国詩 人の詩が用いられており、英国歌曲の粋を集めたような1枚となっています。世界初録音の作品も含まれ、なかでも1995年生まれの作曲家サラ・カットリー の歌曲集は、ヴォーン・ウィリアムズと親戚関係にあった詩人のフランシス・コーンフォード(博物学者チャールズ・ダーウィンの孫娘でもある)の詩が用いられてい

King International
KKC-4347(2CD)
日本語解説付国内盤
ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの劫罰」 作品24
(アドルフ・ツィマーマン訳のドイツ語版)
フランス・フローンス(テノール:ファウスト)、ハンス・ホッター (バリトン:メフィストフェレス)、
エリーザベト・シュワルツコップ (ソプラノ:マルガレーテ)、アロイス・ペルネルシュトルファー (バス:ブランデル)
ルツェルン音楽祭O&cho
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)

録音:1950年8月26日 イエズス会教会堂、ルツェルン(ライヴ)
解説:岡俊雄 / 久納慶一)
巨匠の唯一の録音「ファウストの劫罰」が世界初出LPのマスターから初CD化なる!1950年夏のルツェルン音楽祭で行なわれたコンサート。放送局(ベロミュン スター・ラジオ)のテープは消去されたものの、1980年に収集家のコピーテープが発掘され、これをもとに伊チェトラ社が1983年に世界初出LP(FE-21/3) として発売。翌84年にキングレコードがこのマスターから国内LP(K20C-337/9)を発売。キャッチフレーズは「30年待った!!あの幻の名演、ついに陽の目を 見る!」とあります。今回、ここから40年ぶりに初CD化!
4部20景からなるこの「劇的物語」。ゲーテの原作に親しんできたフルトヴェングラーは原曲のフランス語台本ではなくて、ドイツ語訳版を選び、歌手にはドイ ツ語圏のフローンス(ファウスト)、ホッター(メフィストフェレス)、シュワルツコップ(マルガレーテ)を据えて、上演に臨んだ。「ハンガリー行進曲」「蚤の歌」「妖 精の踊り」「トゥーレの王のバラード」「鬼火のメヌエット」「メフィストフェレスのセレナード」など名曲が目白押しの大作を巨匠は指揮して、「ハンガリー行進曲」で はライヴならではの凄みを見せ、シュワルツコップの「トゥーレの王」では絶妙な伴奏で支えています。ドイツ歌劇とフランス歌劇、ふたつの対照的な音楽的キャラク ターの融合が図られた、巨匠の貴重な録音です。
フルトヴェングラーの「ファウストの劫罰」はドイツ語版のテキストがつかわれているのがひじょうに珍しい。これは、ルツェルンがチューリッヒとともにスイスのド イツ語圏であるという理由にもよるものであろうが、フランス語のテキストでききなれた耳にはかなり感触が異った趣きを与えます。しかし、ベルリオーズがリストの 援助のもとにドイツで上演して評判になったドイツ語版が、はからずもフルトヴェングラーの棒できけたということはすくなからぬ意義をもっているといえます。歌手 もドイツ系の一流を揃えているのでその感を深くするものがあるが、フルトヴェングラーの解釈でとくに感銘の深いのは、ドイツ語の語感からうける歌唱部が、グ ルックからワーグナーに至るドイツ歌劇的な性格(それはベルリオーズにとってはけっして異質なものではなかった)と、オーケストラ部のフランス的なテキスチュ アをフルトヴェングラーが要所要所の管楽器の扱いで注意ぶかく描出している、ふたつの対照的な音楽的キャラクターの融合がはかられていることです。録音は 1950年代のライヴ・レコーディングだから充分とはいえないけれど、主要パートに与えたフルトヴェングラーの絶妙な指示は充分にうかがい知ることができます。 彼が、第3部の鬼火のメニュエットで弱音の効果のなかに透明なテキスチュアを再現しているあたりは、ひときわ感銘が深い。この大曲を通してオーケストラの扱い はドイツ的というよりもラテン的な明晰さを、どの指揮者よりもフルトヴェングラーは描出しています。(岡 俊雄、LP発売時のライナーノーツより)
最も原盤に近いマスターテープ(38cm、2トラック)から、キング関口台スタジオの最新技術によるリマスターにより、CD化!巨匠によって感動的に、劇的に語 られた「劇的物語」、没後70年にふさわしい貴重盤の待望のCD化です。
貴重なドイツ語歌詞と対訳をトラックNoも入れてPDFファイルで弊社HP(WEBサイト)に掲載します。プリントアウトも可能です。(ブックレットに記載するパ スワードを入力してください) (Ki)

Challenge Classics
CC-7297(1CD)
自由 〜ヘンデル:オラトリオ・アリア集
All Danger disdaining(『デボラ』 HWV51)
Return, O God of Hosts(『サムソン』 HWV57)
Fury, with red-sparkling Eyes(『アレクサンダーの饗宴』 HWV65)
序曲(『スザンナ』 HWV66)
In the Battle(『デボラ』 HWV51)
O sacred Oracles of Truth(『ベルシャザール』 HWV61)
シンフォニー(『ヨセフとその兄弟』 HWV59)
Be firm, my Soul(『ヨセフとその兄弟』 HWV59)
O Lord, whose Mercies numberless(『サウル』 HWV53)
Up the dreadful Steep ascending(『イェフタ』 HWV70)
オスカール・フェルハール(C.T)
マイク・フェントロス(指)
ラ・スフェラ・アルモニオーサ

録音:2023年4月16・17日&5月3日 / オランダ、バールン、ウィッテ教会
若手カウンターテナー、オスカール・フェルハールのデビュー・アルバム。ヘンデルの英語のオラトリオから選曲したアリア集です。
「自由」はヘンデルのオラトリオにおける重要なテーマ。聖書に基づいた音楽では、抑圧された者が最後には自由を得る、という図式が多く見られます。奴隷の
歌のように「自由の欠如」を歌ったアリアもあり、多様なムードがアルバムを支配しています。 (Ki)

Signum Classics
SIGCD-785(2CD)

JSIGCD-785(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
エルガー:オラトリオ 「ジェロンティアスの夢」 ポール・マクリーシュ(指)、ガブリエリ・コンソート&プレーヤーズ、ガブリエリ・ロアー、ポーランド国立ユースcho、アンナ・ステファニー(Ms)、ニッキー・スペンス(T)、アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(Bs-Br)

録音:2023年7月29日-8月1日、フェアフィールド・ホールズ(クロイドン)&2023年10月10日、ヘレフォード大聖堂
名匠ポール・マクリーシュが1982年に創設したイギリスを代表する古楽アンサンブル&cho、ガブリエリ・コンソート&プレーヤーズ。
BBCミュージック・マガジン賞2020で栄誉ある「年間最優秀録音賞(Record of the Year)を受賞したパーセルの「アーサー王」(OSIGCD589)や、グラモフォン賞にノミネートした「妖精の女王」(SIGCD615)に続く、約4年ぶりのニュー・アルバムでは、エルガーの傑作オラトリオ、「ジェロンティアスの夢(ゲロンディアスの夢)」が登場!
これまでのレコーディングでも、緻密な研究と考察によって当時の楽器や編成、演奏習慣などを再現した取り組みが極めて高く評価されてきたマクリーシュ&ガブリエリですが、今回の「ジェロンティアスの夢」でも1900年のバーミンガム初演時のオーケストラを再現するという画期的なプロジェクトを実現しています。
3人の英国の一流ソリスト、若手歌手によって構成される「ガブリエリ・ロアー」とポーランド国立ユース合唱団による150名超の合唱団、そしてエルガーの時代の楽器のオーケストラで初めて録音される「ジェロンティアスの夢」にご注目ください!
豪華ハードカバー・タイプのブックレット(約40ページ)には歌詞やバイオグラフィーに加え、スティーヴン・ハフやマハン・エスファハニといった豪華アーティストからの寄稿、ポール・マクリーシュによる各楽器の解説(弦楽器は最低弦以外はガット弦が張られ、「過渡期」の楽器と「現代的」な楽器が混在しています。ニコラス・ダニエルはレオン・グーセンスが所有していた特別なオーボエを演奏。デニス・ブレインは、父親が実際にジェロンティアスの初期の演奏で使用していたものと同じ楽器を使用。等、興味深いを情報が満載)を掲載。国内仕様盤にはそれぞれの日本語訳が封入されます。

CORO
COR-16205(1CD)
Peace I leave with you〜夕刻のための音楽
1. エイミー・ビーチ:Peace I leave with you
2. パーセル:Hear my prayer
3. パヌフニク(b.1968):O Hearken
4. ギボンズ:Behold, thou hast made my days
5. ジョアンナ・マーシュ(b.1970):Evening Prayer
6. クリストファー・タイ:Lord, let thy servant now depart
7. グレイストン・アイヴズ(b.1948):In pace
8. ジョン・シェパード:Libera nos I & II
9. トマス・タリス:Te lucis ante terminum I & II
10. スタンフォード:Eternal Father
11. イモジェン・ホルスト:A Hymne to Christ
12. アンドルー・ガント(b.1963):An Evening Hymn of Sir Thomas Browne
13. チャールズ・ウッド:Hail, gladdening Light
14. ピアース・コナー・ケネディ(b.1991):O nata lux
15. ウィリアム・マンディ:O Lord, the maker of all thing
16. ジョン・タヴナー:The Lord’s Prayer
17. ホルスト:Nunc dimittis
18. パリー:Lord, let me know mine end
オックスフォード・モードリン・カレッジcho
マーク・ウィリアムズ(指)

録音:2022年6月26-28日、オックスフォード・モードリン・カレッジ・チャペル(イギリス)
英国の名門合唱団、オックスフォード・モードリン・カレッジ合唱団がCOROから初登場。第1弾は、「夕刻」をテーマに過去500年にわたり同カレッジの音楽生活の基盤となってきたレパートリーを探求しています。夕刻に関連する多くの音楽は、穏やかで心を落ち着かせるものであり、挑戦的でない「音浴」の形で超越的な美を求める人々を満足させるものですが、本アルバムでは、現代と16世紀の音楽を対比させています。
オックスフォード・モードリン・カレッジ合唱団は、1480年に中世後期のイングランドで最大規模の合唱団として創設され、この歴史的遺産は5世紀にわたって維持されてきました。現在、英国で最も優れたアンサンブルのひとつとして国際的な評価を得ている合唱団は、主にモードリン・カレッジ・チャペルでの毎日の教会礼拝、16世紀に遡る古くからの伝統である有名なメーデーの祝典をはじめ、年間を通して数多くの特別な行事でも歌っています。またコンサート活動においては、BBCプロムスやカドガン・ホールなどへの出演、ブリテン・シンフォニア、アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズなど、数多くの一流オーケストラとも共演しています。ロンドンのセント・ポール大聖堂のアシスタント・オルガニストをはじめ、指揮者、チェンバリスト、オルガニストとして数多くの著名なオーケストラ、合唱団、アンサンブルと共演してきたマーク・ウィリアムズの手腕で、これら作品群が持つ晩祷の特徴である昼と夜の境界の空間を捉え、聴衆を「すべての理解を超えた平安」へと導きます。

Melodiya x Obsession
SMELCO-1001017(1CD)
初回生産限定
ニコライ・ゲッダ・イン・モスクワ
1. 伝承曲:ほら、郵便トロイカが駆けている
2. シドロヴィチ:鐘の音は単調に鳴りひびく
3. 伝承曲:おい、村が見えるぞ
4. アリャビエフ:夕べの鐘
5. ワルラモフ:通りに沿って雪嵐が吹き過ぎる
6. チャイコフスキー:この月夜 Op.73-3
7. チャイコフスキー:騒がしい舞踏会で Op.38-3
8. チャイコフスキー:ドン・ファンのセレナード Op.38-1
9. グリンカ:ヴェネツィアの夜
10. 伝承曲:おお、親愛なる小さな夜よ
11. ポポフ:急流に行くには
12. シェバリーン:冬の道
13. ナプラヴニク:ウラディーミルのロマンス
14. グレチャニノフ:アリョーシャの2番目の歌
15. ラフマニノフ:若きジプシーのロマンス
16. 伝承曲:おお、広き野よ
17. ビゼー:耳に残るは君の歌声
18. ポリャーチェク:祖国
19. アリャビエフ:夕べの鐘(アンコール)
20. グレチャニノフ:子守歌(アンコール)
ニコライ・ゲッダ(T)、
モスクワ放送交響cho、
リュドミラ・エルマコヴァ(指)

録音:1980年10月6日、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ(ライヴ)
スウェーデンのストックホルムでロシア系の家庭に生まれ、その後は主にドイツ語圏で華々しい活躍を繰り広げたリリック・テノール、ニコライ・ゲッダ。正統派ベルカント唱法の継承者とも称され、圧巻の発声法と多言語に精通した語学力を兼ね備えた稀代の名歌手ニコライ・ゲッダが、1980年10月6日にモスクワ音楽院大ホールに登場した際のライヴが登場。
ビゼーの「耳に残るは君の歌声」を除く他の作品は全てロシア(旧ソ連)の作曲家、または同地の伝承曲という選曲からも、ニコライ・ゲッダの言語力、そしてその言葉を音楽へと昇華させる歌唱力の素晴らしさを改めて窺い知ることができます。
これまで錚々たる世界的音楽家たちの秘蔵録音を世に送り出してきた「ライヴ・イン・モスクワ」シリーズにまた素晴らしいディスクが加わりました。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

Da Vinci Classics
C-00832(1CD)
黄金の虚無〜マルコ・アンツォレッティ:ソプラノとピアノのための未発表アートソング全集
マルコ・アンツォレッティ(1867-1929):1. Il “nulla d’oro” (“Golden nothingness” - ジョヴァンニ・ベルタッキ)/2-4. Tre variazioni sopra il tema d’un madrigale per una sola voce/5. Lento (Slow - アッリーゴ・ボーイト)/6. Barcarola (Barcarole - ルイーザ・アンツォレッティ)/7. Preghiera di maggio (May prayer - ルイーザ・アンツォレッティ)/8. L’Ora (The Time - アダ・ネグリ)/9. Bacio Morto (Dead Kiss - アダ・ネグリ)/10. Tutti quei morsi (All those bites - ダンテ)/11. Quando Amor… (When Love… - ペトラルカ)/12. Vere Novo (In spring - カルドゥッチ)/13. La lavandaia di San Giovanni (The launress of Saint John - カルドゥッチ)/14. Romanza in Fa minore (Romance in F minor - カルドゥッチ / クロプシュトック)/15. O piccola Maria (O little Mary - カルドゥッチ)/16. Com’e arzillo stamattina… (How lively he is this morning…)/17. L’Allodola (The Lark - ルイジ・オルシーニ)/18. L’esule slava (Slavic Exile - フランチェスコ・ダッロンガーロ)/19-21. Canti d’Amore (3Lieder - ジョヴァンニ・プラティ)
ガブリエッラ・コスタ(S)、
アルベルト・ノネス(P)

録音:2023年10月(ミラノ、イタリア)
※全曲世界初録音
イタリア北部のトレントに生まれ、ミラノとウィーンで学んだヴァイオリニスト、作曲家のマルコ・アンツォレッティ。本アルバムには、ヴェルディなどのオペラ台本作家として知られている、アッリーゴ・ボーイトの歌詞による主題と変奏、ダンテやペトラルカといったイタリアを代表する詩人たちの歌詞を含む、未発表作品を収録しています。

APARTE
AP-345(1CD)
ルイ・ベイツ歌曲集
(1)影と太陽の(1948)(全8曲)
(2)6つのフランス・バラード(1926)
(3)むなしき心(1948)(全6曲
(4)4つの小叙事詩(1929)
(5)5つのユモレスク(1928)
(6)ミラボー橋(1940)
(7)水飲み場(1926)/(8)風の精(1934)
(9)鳥のためのシャンソン(1948)(全4曲)
シリル・デュボワ(T)、
トリスタン・ラエ(P)

録音:2022年11月14-17日/サン=ピエール教会(パリ)
個性的な高音で飛ぶ鳥落とす勢いのテノール歌手シリル・デュボワ。バロックから20世紀まで幅広いレパートリーを誇る彼が、20世紀前半にフランスで活躍し た作曲家ルイ・ベイツの歌曲に挑戦。大半が世界初録音なのも大歓迎です。
ルイ・ベイツ(1895-1953)はボルドー出身の作曲家。パリでメサジェとレイナルド・アーンに師事し、フランスのオペレッタ最後の大作曲家となりました。ジャ ズやシャンソンの影響も取り込みつつ、オシャレで華やかな世界を作りました。これまで録音されなかったのが不思議なほど魅力的なものばかり。フランス音楽ファ ンは見逃せないアルバムです。 (Ki)

Avie
AV-2668(2CD)
バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV.232 ニコラス・マギーガン(指)、
カンタータ・コレクティヴ、
シェラザード・パンタキ(S)、
リアンナ・コックレル(A)、
トマス・クーリー(T)、
ポール・マックス・ティプトン(Bs-Br)

ライヴ録音:2023年3月20日、バークレー第一会衆派教会(カルフォルニア)
長年フィルハーモニア・バロック・オーケストラの音楽監督として活躍し(現在は桂冠音楽監督)、バロック音楽のエキスパートとして知られるニコラス・マギーガン。そして彼が指揮台に立っていたフィルハーモニア・バロック・オーケストラの首席奏者やソリストたちによって創設されたカンタータ・コレクティヴによるバッハの録音シリーズ。前作『ヨハネ受難曲(AV2605)』では「ラディカルな歴史的演奏、大胆で美しい構成」(BBCラジオ3 レコードレビュー)、「信心深さと演劇的要素の驚くべき統合性を発揮している」(アーリー・ミュージック・アメリカ)などと絶賛されたプロジェクトの第2弾は、現在北米を中心にもっとも高く評価されている4人の古楽系声楽ソリスト、非の打ち所のない室内合唱団とともに行われた『ミサ曲ロ短調』のライヴ録音。バッハ晩年の最高傑作の1つであり、宗教音楽のそびえ立つ至宝を、洗練されたアンサンブルと深い情熱で描いています。
指揮者のニコラス・マギーガンは、フィルハーモニア・バロック・オーケストラの音楽監督の他、クリーブランド、シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク、フィラデルフィア、サンフランシスコなどのアメリカの主要なオーケストラ、香港、シドニー、ロイヤル・コンセルトヘボウといった世界の主要なオーケストラと共演。海外での音楽活動への貢献によって大英帝国勲章(OBE)を授与されています。またイエール大学の定期演奏会に頻繁に客演するなど後進の指導にもあたっています。

Goodies
78CDR-3934
シューマン:女の愛と生涯 作品42
(1)あの人に会ってから
(2)だれよりも素晴らしい彼
(3)わたしにはわからない
(4)指につけた指輪よ
(5)やさしい友よ、君の眼差しは
(6)いまあなたは最初の悲しみをわたしに与えた
※第5曲「友に手をかして」と第7曲「わたしの心に、わたしの胸に」は録音されていません
エミー・ベッテンドルフ(S)
フリーデル・ヴァイスマン(P)

日Parlophone E10696/89(独 Parlophone P9281/3と同一録音)
1926年12月13日&9月30日 ベルリン録音
エミー・ベッテンドルフはフランクフルト生まれのソプラノ。1909 年、14歳の時フランクフルト歌劇場でデビュー。1920年から1924年にベルリン 国立歌劇場、その後ベルリン・ドイツ・オペラに出演した。ドラマティック・ ソプラノでオペラだけではなく、あらゆるジャンルの声楽曲をこなし、生涯に 300枚に及ぶSPレコードをドイツのPARLOPHONEに録音した。舞台を引退後レコ ード録音を続けると同時にベルリン音楽院で教鞭をとり、その後病気がちで68 歳で死去した。伴奏者のフリーデル・ヴァイスマン(1893-1984)は指揮者でピア ニスト。1921年から1933年の間に、ドイツのPARLOPHONEとODEONレーベルに多数 の録音を残した。ラッパ吹き込み時代の1924年-25年にかけてベートーヴェンの 交響曲全曲の初録音をしています。(グッディーズ)

PARNASSUS
PACD-96088(1CD)
エリーザベト・シューマンの白鳥の歌
メンデルスゾーン:Das Erste Veilchen (Ebert)、Die Liebende Schreibt (Goethe)、Bei Den Weige (Klingemann)、Der Mond (Geibel)、Fruhlingslied (Schwabisch)
ローベルト・フランツ:Aus Meinem Grossen Schmerzen, Op.5-1、Voglein Wohin, Op.1-11、Stille Sicherheit, Op.10-2、Bitte, Op.9-3、Liebchen ist da, Op.5-2、Mutter,?o sing mich zur Ruh, Op.10-3、Gute Nacht, Op.5-7、Widmung, Op.14-1
ヴォルフ
:Bedeckt mich mit Blumen (Spanisches Liederbuch)、Gesegnet sei das Grun (Italienisches Liederbuch)、O war Dein Haus durchsichtig wie ein Glas(Italienisches Liederbuch)、Ihr jungen Leute (Italienisches Liederbuch)、Wie glanzt der helle Mond (Keller)、Du denkst, mit einem Fadchen mich zu fangen(Italienisches Liederbuch)、In der Fruhe (“kein Schlaf noch kuhlt das Auge mir”)(Morike Lieder)、Sie blasen zum Abmarsch (Spanisches Liederbuch)、Blumengrass (Goethe Lieder)、Nun wandre, Maria (Spanisches Liederbuch)、Als ich auf dem Euphrat Schiffte (Goethe)、Ein Standchen euch zu bringen (Italienisches Liederbuch)、Verborgenheit (Morike)、Phanomen (Goethe)、Anakreons’ Grab (Goethe)、Nimmersatte Liede (Morike)、Frage und Antwort(Morike)
R.シュトラウス:Morgen)、Morgen incl. master class
エリーザベト・シューマン(S)、
エルネスト・ラッシュ(P)

録音:1950年
歌曲、オペラから宮廷歌手まで、また音楽教育者としても活躍したドイツ系アメリカ人のエリーザベト・シューマン。20世紀最高のリート歌手として名高い、エリーザベト・シューマンが残した最後の録音が初CD化され登場。

Luna Music
LUNCD-540(1CD)
A few words about love ...
1. スタニスワフ・ニェヴィアドムスキ (1859-1936) :Oczekiwanie Op.47-9
2. ショパン:17のポーランドの歌 より いとしい人 Op.74-12
3. ニェヴィアドムスキ:クラコヴィアク Op.47-5
4. ニェヴィアドムスキ:O sroga czasow odmiano ! Op.45-9
5. ニェヴィアドムスキ:こだま Op.45-6
6. モシュコフスキ:6つの幻想小曲より 二重唱 Op.52-3
7. ニェヴィアドムスキ:Miesi?czku, co si? po ?cianie Op.45-2
8. ニェヴィアドムスキ:Ju? miesi?c zeszed? Op.45-8
9. リスト:ウォロナンスの落ち穂拾い より ポーランドのメロディ S.249-2
10. ニェヴィアドムスキ:小鳥 Op.47-4
11. ショパン:17のポーランドの歌 より 願い Op.74-1
12. ショパン:子守歌変ニ長調 Op.57
13. ヤン・ガル(1856-1912):2つの歌 より 第1番ストルネッラ
14. ヤン・ガル:O komm in mein Schiffchen Op.13-3
15. ヤン・ガル:2つの歌 より 第2番パジャの歌
16. ヤン・ガル:A wi?c kochaj ...Op.20-2
17. テオドール・レシェティツキ:ロマンス変ロ長調 Op.40-2
18. ヤン・ガル:Gdybym by? m?odszy...Op.20-1
19. イグナツィ・クシジャノフスキ(1826-1905):無言歌イ短調 Op.28-1
20. スタニスワフ・リプスキ(1880-1937):Biedne pie?ni mojej duszy Op.15-1
21. パウル・ミットマン(1868-1920):Untreue Op.72-3
22. パウル・ミットマン:Abschied Op.72-4
(トラック:6、9、12、17、19ピアノ独奏)
アルドナ・バルツニク(S)、
川口成彦(フォルテピアノ/フランツ・ヴェルツク1860年頃製)

録音:2021年8月24日-27日、ヴィトルト・ルトスワフスキ国立音楽フォーラム・レッド・ホール(ポーランド)
ポーランド出身のソプラノ、アルドナ・バルツニクと、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位に輝いた川口成彦による注目の共演盤がポーランドのLuna Music(ルナ・ミュージック)から登場。バルツニクは、カロル・リピエンスキー音楽アカデミー、ハーグ王立音楽院で研鑽を積み、これまでに、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント、コレギウム1704、オランダ・バッハ協会などの著名な古楽アンサンブルの公演に多数出演。ソリストとしてヴロツワフ・バロック・アンサンブルと共演したCDは、フレデリク賞を3度受賞し、ICMAにもノミネートされています。
このレコーディング・プロジェクトは、バルツニクによるヴロツワフの図書館に所蔵されている貴重な手稿譜の研究から誕生。アルバムには、スタニスワフ・ニェヴィアドムスキ、ヤン・ガル、パウル・ミットマンといった知られざるロマン派の作曲家たちによる歌曲作品や、リスト、モシュコフスキ、レシェティツキ、ショパンのピアノ作品が組み合わされています。歴史的な情報に基づいた演奏を専門とするソプラノ歌手アルドナ・バルツニクと、フランツ・ヴェルツク製作の1860年頃に作られた歴史的な楽器で演奏する日本を代表するフォルテピアニスト、川口成彦がロマン派時代の特徴である軽やかな響きと演奏スタイルを見事に再現しています。
これら作品を通して、ポジティブな感情を呼び起こし、美しく感動的な愛の世界を探求。ここ日本では、2023年12月の「歌曲で辿るショパンへの旅路」での共演などでも好評を博した名手達による美しきポーランド歌曲の世界に酔いしれること間違いないでしょう!

H.M.F
BAP-04(2CD)
リタ・シュトロール(1865-1941):作品集 Vol.1
[CD1]
ビリティス(1900)〜ビリティスの歌(詩:ピエール・ルイス)
パンパイプが鳴ると(未出版)(詩:ゾフィー・ド・クールポン)
[CD2]
ボードレールの6つの詩による音楽(1894)
音楽のついた10の詩(1901)
カルメン(1899)(詩:テオフィル・ゴーティエ)
エルザ・ドライシヒ(S)、
アデー ル・シャルヴェ(Ms)、
ステファヌ・ドゥグー(Br)、
オリヴィア・ダルリク( 語り)、
セリア・オネト・ベンサイ(P)、
フロリアン・カルビ(P)、
ロマン・ルヴォー(P)

録音:2022,2023年
リタ・シュトロール作品集。リタは、軍人の父と、絵と音楽の才能に恵まれた母のもとに生まれます。母による音楽の手ほどきを受けた後、パリの音楽院に13歳 で入学、フェリクス・ル・クーペのクラスに入ります(シャミナードも彼の門下)。学校には真面目に通わなかったという記録もありますが、それでも学校からは才 能を認められてはいました。1888年に結婚、出産しながらも、音楽(作曲)をやめることはありませんでした。ワーグナーと象徴主義の両方に傾倒し、壮大な叙事 詩や交響曲といった大規模な作品も作りました。彼女の歌曲は、とくにめずらしく、貴重な録音の登場です。 (Ki)

MIRARE
MIR-724(1CD)
ORIGINES〜オリジン/レ・ズィティネラント
[Creation〜創造]
1. ビッグ・バン/複数の借用(引用)による作品
 編曲:マノン・クサン、エロディー・ポン、ミヒャエル・マグリン
[Earth〜土]
2. トゥンカ・ロワンピ(Tunka Lowampi)/ラコタ(スー族)の伝統音楽
 編曲:エロディー・ポン
3. ウォーキング・ソング(Waulking Song)/アイルランドの伝統音楽
 編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
4. オロヴェラ(OROVELA)/ギリシアの伝統音楽
5. 愛の神に讃美あれ(ACK LOVA GUD)/スウェーデンの伝統音楽
 編曲:マノン・クサン
[Fire〜火]
6. 女戦士たちのダール(DAHR SAELLI)/リリアン語(ド・スワルテが造った言語)による
 作詞・編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
7. アデス・キリイ(ADES KIRIJ)/ムンハリ語(マノン・クサンが造った言語)の作品
 作詞・編曲:マノン・クサン
8. ドラゴ(DRAGO)/リトアニアの伝統歌〜エルダリ語(エロディー・ポンが造った言語)の作品
9. カテル(KATELL)/迷子のカテリーヌ(ブルターニュ伝承の物語)〜フレン(Fulenn)
 作曲:アレクシス・モルヴァン=ロジウ、詞:マリーヌ・ラヴィーニュ、編曲:エロディー・ポン
[Water〜水]
10. 水の月(MIZU NO TUKI)〜日本の歌にインスパイアされた作品
 編曲、作曲:エロディー・ポン
11. プーランク:かわいい小さなお姫様(C’EST LA PETIT’ FILLE DU PRINCE)
 編曲:マノン・クサン
12. 古池や(FUUR IKE YA)〜日本の歌にインスパイアされた作品
 編曲・作曲:エロディー・ポン
13. ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
 詞と編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
[Air〜空気]
14. 空気は飛んでいく(AER ENIM)〜ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの作品
15. ULETAY(イーゴリ公)〜だったん人のおどり
 編曲:マノン・クサン
16. AESTAS〜夏はきたりぬ(中世イングランド)〜Amor Potest Conqueri 〜Ad Amorem et Alle Psallite Cum Luya
 編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
17. LOOMINE〜エストニア
 編曲:エロディー・ポン
[Ether〜エーテル]
18. TERRA MATER〜ヒルデガルト・フォン・ビンゲンのテキストによる作曲およびポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテの音楽
レ・ズィティネラント〔マノン・クサン(声 )、ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ(声 )、エロディー・ポン(声 )〕
ティエリー・ゴマル(パーカッション)

録音:2023年9月1-5日、サン=ローラン教会
Les Itinerantes(レ・ズィティネラント)は旅人たち、あるいは巡回・移動する人たち、といった意味の名を冠する、3人の女性によるア・カペラ・ア ンサンブル。11の音楽スタイル、9世紀にわたる、40の異なる言語をレパートリーとしています。オリジナル曲とアレンジにより、3人のシンガーは、自分た ちにとって大切なテーマを発展させます。「"起源 "というテーマを掘り下げることにより、私たちの存在がいかに奇跡的な確率によって生まれたものであるか、 ということをあらためて実感した。こうして私たちは観察者、あるいは通行人の状態にもどることができた。私たちの歌は、何千年も前に消えてしまった他の人々 の歌声のように響く。音楽は、他の世紀や他の文化との対話が可能な目に見えぬ世界をもたらしてくれます。音楽はまた、その存在の神秘をも運んでくれます。音 楽は人類に寄り添ったものなのだ。有史以前より、人類は音楽を作り、歌ってきた。そしてすべてのアーティストと同じように、作曲家も、聴いたり体験したも のからインスピレーションを得て、創作し、共有してきた。このアルバムで、元素をめぐる旅の中で、人類が歌うようになったきっかけを伝えたい。きっかけとは、 何かとつながるため、あるいは儀式のため、あるいは踊り、力づけ、敬い、語り継ぐため・・・。音楽はまた文化や時代のかけはしであり、今存在している 音楽が、過去に口頭であれ筆記であれ時代を超えて伝承されてきた文化に根ざしていることをあらためて実感させてくれる」
古から伝わる伝統歌と、自らつくりあげた言語、あるいは様々な国・地域の言語による、古から伝わる物語や感情の歌を組み合わせた、独特の世界。どのトラッ クも奥深いものですが、たとえばリトアニアの伝統歌の旋律に基づくDRAGOの冒頭は、ストラヴィンスキー「春の祭典」の冒頭にもほぼそのまま聴かれるも ので驚かされます!これは結婚式の歌で、姉(または妹)が農奴との結婚を望んでおり、彼女を待つ生活には様々な足枷があるだろうこと、そして幸せな生活 を送ることが難しいかもしれないことを嘆く女性の歌ということです。その後は竜との戦いの物語で、中世の叙事詩の精神にのっとった内容を、エルダリ語(エ ロディー・ポンが造った言語)で描いた部分が続きます。竜と戦うことは、恐怖や困難を越えることのメタファーなのです。このように、伝統をひとつのきっか けとして、彼女たちの創造性は無限に広がっているのです。日本の伝統的な歌としてとりあげられているのは、さくらさくらや、荒城の月。打楽器奏者がガム ランのような音色を奏でる中、声でお琴の音色を再現して「さくらさくら」を歌う場面なども聴かれます。 (Ki)

Hanssler
HC-23058(1CD)
「メイド・イン・ヨーロッパ」
トスティ:君なんかもう
 理想の女/自由な空、甘い夢
シャミナード:秋の愛
 愛に満ちて/捨てられた花
ブリテン:この島で Op.11
トリグヴィ・M・バルドヴィンソン(1965-):悪いことと良いこと
コル・イー・ロウ
ドヴォルザーク:愛の歌 Op.83より
 第2曲「多くの人に心に死の思いがある」
 第5曲「野には眠りが立ちこめ」
 第7曲「君の甘い目を見つめながら」
アルマ・マーラー:なま暖かい夏の夜を待ちわびて
 夜に光を/恍惚
ヴラディゲロフ:6つの抒情的な歌曲 Op.12より
 第1曲「神秘的な夜」
 第4曲「花は泣いていた」
 第6曲「どれほど私たちが一緒に立ち上がり幸せだったか」
ステツェンコ:太陽が沈み、山は黒く染まる
ロビン・ネック(T)
ドリアナ・チャカロワ(P)

録音:2023年3月11〜13日/シュトゥットガルト音楽演劇大学内コンサートホール(シュトゥットガルト)
ヨーロッパ出身の作曲家による歌曲集。作品は「自然」、「愛」、「儚さ」、「終わり」、「復活」など、そのテーマは様々。それぞれの国の気質、言語、形式的要素の 違いを楽しみながら巡る歌の旅は実に魅力的。アルマ・マーラー(1879-1964)はマーラーの妻。作曲家としても活躍し、現在16の歌曲がのこされ ています。ドイツ出身のテノール、ロビン・ネックとブルガリア出身のピアノ、ドリアナ・チャカロワのデュオがヨーロッパの珍しい歌曲の選曲で、楽しく深い音楽体 験に誘います。 (Ki)
Hanssler
HC-23025(2CD)
VISION. BACH〜ライプツィヒ時代の教会カンタータ第1集
【三位一体節後第1日曜日から第4日曜日まで】

(1)カンタータ第75番『貧しい者たちは食べて』BWV75
(2)カンタータ第76番『天は神の栄光を語り』BWV76
(3)カンタータ第21番『わがうちに憂い満ちし時』BWV21(第3版/ライプツィヒ稿)
(4)カンタータ第185番『永遠の愛の慈悲深い心よ』BWV185(第2版/ライプツィヒ稿)
(5)カンタータ第24番『純朴な心』BWV24
(1)(2)ナターシャ・シュヌール(S)、(3)(4)ミリアム・フォイアージンガー(S)
(1)-(5)アレックス・ポッター(A)
(1)(2)パトリック・グラール(T)、(3)-(5)ベネディクト・クリスティアンソン(T)
(1)(2)トビアス・ベルント(Bs)、(3)-(5)マティアス・ヴィンクラー(Bs)

ゲヒンガー・カントライ、ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)

録音:(1)(2)2023年5月14?16日、(3)-(5)2023年6月24-26日/リーダーハレ、モーツァルトザール(シュトゥットガルト)
バッハは1723年5月22日、ケーテンからにライプツィヒに移り住み、わずか8日後の5月30日に最初のカンタータを発表しました。その後、トマスカントー ルの仕事としてクリスマスとイースターに先立つ待降節と四旬節を除く毎週日曜日と祝日に、聖ニコライ教会と聖トーマス教会でカンタータを演奏してきました。
シュトゥットガルト国際バッハアカデミーはこれらのカンタータをバッハが演奏した300年後にあたる2023年より年代順に演奏する全23回のコンサート・シ リーズ(2023年5月13日?2024年5月13日の予定)を開始。演奏会はシュトゥットガルトとその近郊で開催し、そのコンサートと連動し、演奏会翌日から数 日かけて録音していくのが当シリーズです。
シュトゥットガルト国際バッハアカデミーは1981年にヘルムート・リリングによって設立。2013年6月1日より、ハンス=クリストフ・ラーデマンが芸術 監督を務めております。今回のコンサート・シリーズでは2022年に出版された「バッハ作品目録第3版(増補新版)Bach-Werke-Verzeichnis. Dritte, erweiterte Neuausgabe (BWV3)」を基に最新のバッハ研究を反映しております。
ラーデマンの指揮のもとバッハアカデミーのアンサンブル、ゲヒンガー・カントライは独唱者を含み1声につき最大4人の声楽陣、そして器楽奏者で演奏。豪華 な独唱陣とともにバッハが当時演奏した形を再現します。
第1集の当アルバムは三位一体節後第1日曜日から第4日曜日までに演奏された5篇。ラーデマンが300年の時を経て、バッハの歩みを演奏で再現する大注 目のシリーズが開始します! (Ki)
Hanssler
HC-23026(2CD)
VISION. BACH〜ライプツィヒ時代の教会カンタータ第2集
【洗礼者聖ヨハネの生誕祭から三位一体後第8日曜日まで】

(1)カンタータ第167番『人々よ、神の愛を讃美しなさい』BWV167
(2)カンタータ第147番『心と口と行いと生活をもって』BWV147
(3)カンタータ第186番『つまずくな、おお魂よ』BWV186
(4)カンタータ第136番『神よ、私を究め』BWV136
(1)(2)ミリアム・フォイアージンガー(S)、(3)エリザベート・ブロイヤー(S)
(1)-(4)アレックス・ポッター(A)
(1)(2)ベネディクト・クリスティアンソン(T)、(3)(4)ユリアン・ハーバーマン(T)
(1)(2)マティアス・ヴィンクラー(Bs)、(3)(4)ピーター・ハーヴェイ(T)

(1)(2)平崎真弓(コンサートマスター)、(3)(4)ヨナス・チェンダーライン(コンサートマスター)
ゲヒンガー・カントライ、ハンス = クリストフ・ラーデマン(指)

録音:(1)(2)2023年6月24〜26日リーダーハレ、モーツァルトザール(シュトゥットガルト)
(3)(4)2023年7月7&8日ガイスブルガー教会(シュトゥットガルト)
バッハ、ライプツィヒ時代(1723〜1724年)のカンタータ演奏から300年後にあたる2023年より年代順に演奏する、シュトゥットガルト国際バッハアカデミー 主催の大企画!全23回のコンサート・シリーズ(2023年5月13日〜2024年5月13日の予定)はシュトゥットガルトとその近郊で演奏会を開催し、そのコンサー トに連動し録音していくのが当シリーズです。
シュトゥットガルト国際バッハアカデミーは1981年にヘルムート・リリングによって設立。2013年6月1日より、ハンス=クリストフ・ラーデマンが芸術 監督を務めております。今回のコンサート・シリーズでは2022年に出版された「バッハ作品目録第3版(増補新版)Bach-Werke-Verzeichnis. Dritte, erweiterte Neuausgabe (BWV3)」を基に最新のバッハ研究を反映しております。
ラーデマンの指揮のもとバッハアカデミーのアンサンブル、ゲヒンガー・カントライは独唱者を含み1声につき最大4人の声楽陣、そして器楽奏者で演奏。バッハ が当時演奏した形を再現します。
第2集の当アルバムは洗礼者聖ヨハネの生誕祭から三位一体後第8日曜日までの4篇を収録。「主よ、人の望みの喜びよ」でも有名なカンタータ第147番『心 と口と行いと生活をもって』BWV147も演奏されております。この作品では日本が誇る平崎真弓がコンサートマスターを務めております。今後のリリースも期待 が高まる注目シリーズです! (Ki)

FUGA LIBERA
FUG-825(5CD)
NX-G11
天国と地獄の間で 〜ペーテル・ブノワ(1834-1901):オラトリオと管弦楽付き合唱曲集


【CD1&2】
オラトリオ『戦争』 〜ヤン・ファン・ベールスの詩による(1869-1873)

【CD3】
オラトリオ『ルシフェル』 〜エマニュエル・ヒールの詩による(1866)

【CD4】
1. クリスマス・ミサ(1868)
2-7. 荘厳ミサ曲(1860)

【CD5】
1. テ・デウム(1862)
2-6. レクイエム(1863)
【CD1&2】
母…セシル・ファン・デ・サント(A)、負傷者1…フランク・ファン・アーケン(T)、負傷者2…ラース・テライ(Br)、 人類/暴力の寓意…バスティアーン・エーフェリンク(Br)、 暗闇の亡霊…シャルル・デケイセル(Bs-Br)、 嘲笑する亡霊…イヴァン・ティリオン(Bs-Br)、 カトリーン・バールツ(S)、 アントワープSO、 オランダ放送cho、 ラウレンス・コレギウム(ロッテルダム交響cho)、 オクトプス室内cho、 ヴァールラント少女cho、 ヴァールラント少年cho、 ヤン・ファン・ステーン(指)、 録音:2022年11月26日、エリザベート王妃ホール、アントウェルペン&2022年11月、 25日、ティヴォリ=フレーデンブルフ、ユトレヒト
【CD3】
レナーテ・アーレンツ(S)、 マリア・フィセリール(A)、 マルセル・レイヤンス(T)、 アンドレ・モルス(Br)、 ヴェルネル・ファン・メヘレン(Bs)、 アントワープSO、 オクトプス交響cho、 ナミュール室内cho、 フランダース歌劇場少年cho、 バルト・ファン・レイン(指)、 録音:2017年2月25日、エリザベート王妃ホール、アントウェルペン
【CD4】
アントワープSO[1-7]、 オクトプス交響cho[1-7]、 ナミュール室内cho[2-7]、 イヴ・サーレンス(Org)[2-7]、 ヤン・ヴィレム・デ・フリーント(指)[1]、 マーティン・ブラビンズ(指)[2-7]、 録音: 2017年12月22日、聖カルロ・ボロメオ教会、アントウェルペ、 ン[1]/2016年6月16、18日、ノートルダム大聖堂、アントウェルペ、 ン[2-7]
【CD5】
アントワープSO、 オクトプス交響cho、 ナミュール室内cho、 マーティン・ブラビンズ(指)[1]、 エド・デ・ワールト(指)[2-6]、 録音:2016年6月16・18日[1]、2015年6月18・20日[2-6]、、 ノートルダム大聖堂、アントウェルペン
※全てライヴ録音、 ブックレットに歌詞は掲載されていません。
後にフランスに帰化したフランクと並び、19世紀ベルギーを代表する作曲家の一人ペーテル・ブノワの大作合唱曲を、同国放送局の企画で 実現した充実演奏陣によるライヴ音源で体系的に聴ける5枚組。フランス語話者とオランダ語話者が拮抗するベルギーは、1830年に独立 国家となる直前までオランダ領だった反動もあり、第二次大戦頃まで知識人社会ではフランス語が中心でしたが、国土の北半分を占めるフ ランダース圏では大半の住民の母語がオランダ語(現地呼称に寄せて「フラマン語」とも呼ばれますがオランダとの言語差は英米の英語程 度)で、フランス語中心の文化への反発と母語文化運動が活発でした。ブラームスやサン=サーンスと同世代のブノワはその時代の寵児 で、ブリュッセル音楽院でフランス語話者の大家フェティスに師事したのち諸外国で研鑽を重ね、帰国後『荘厳ミサ曲』の成功により注目を 集めます。その後、市民オーケストラや市民合唱が盛んだった世情のなか、オランダ語による大作合唱曲やオラトリオを続々発表してフラン ダースの人々の絶大な支持を集め、20世紀以降もベルギー国民音楽の旗手として敬愛され続けてきました。オランダで学んだ川口成彦も 昨今は歴史的楽器でそのピアノ曲を積極的に紹介していますが、このアルバムにはブラビンズ、デ・ワールト、デ・フリーントら新旧世代の 錚々たる指揮者たちのタクトのもと、多くが初録音となる重要作群を収録しています。アントワープSO(旧称ロイヤル・フランダース・ PO)やオランダ放送合唱団、ナミュール室内合唱団など頼もしい演奏団体が素晴らしい演奏で深い解釈を聴かせ、 ブノワの大作の真価を強くアピール。聴くべきロマン派時代の作曲家であることを実感させてくれます。

ALPHA
ALPHA-1054(2CD)
NX-C10
スカルラッティ、ドヴォルザーク: スターバト・マーテル(
D・スカルラッティ(シモン=ピエール・ベスティオン編): スターバト・マーテル〜独唱、合唱、弦楽合奏と通奏低音による
ドヴォルザーク(シモン=ピエール・ベスティオン編): スターバト・マーテル〜独唱、合唱、ピアノ独奏と弦楽合奏による
【CD1】
1. プロローグ 〜スカルラッティの『スターバト・マーテル』による
2. スカルラッティ:Stabat Mater dolorosa 立ち尽くす聖母、悲しみにくれて
3. ドヴォルザーク:Stabat Mater dolorosa 立ち尽くす聖母、悲しみにくれて
4. スカルラッティ:Cujus animam gementem 悲嘆にくれるその胸は
5. スカルラッティ:Quis non posset いったい誰が、心を痛めずにおれようか
6. スカルラッティ:Eja Mater, fons amoris おお、聖母よ、愛の泉よ
7. ドヴォルザーク:Qui est homo, qui non fleret いったい誰が、涙を流さずにいられよう
8. ドヴォルザーク:Eja Materm fons amoris おお、聖母よ、愛の泉よ
9. ドヴォルザーク:Fac, ut ardeat cor meum わたしの心に、ひとつの炎を
【CD2】
1. スカルラッティ:Sancta Mater, istud agas 聖なる母よ、おやりになってください
2. ドヴォルザーク:Tui nati vulnerati あなたの息子は傷めつけられました
3. スカルラッティ:Fac me vere tecum flere どうかわたしも、あなたのそばで泣かせてください
4. 作者不詳(シモン=ピエール・ベスティオン編): 続唱「立ち尽くす聖母、悲しみにくれて」(ソレム修道院のグレゴリオ聖歌による)
5. ドヴォルザーク:どうかわたしにも、救世主の死を担わせてください
6. ドヴォルザーク:Inflammatus et accensus 炎にさらされ、焼かれることもある
7. スカルラッティ:Juxta crucem 十字架のそば、あなたのそばにいさせてください
8. スカルラッティ:Inflammantus 炎にさらされ、焼かれることもある
9. スカルラッティ:Fac ut animae どうかこの魂が、浴せるようにしてください
10. スカルラッティ:Amen アーメン
11. ドヴォルザーク:Quando corpus moietur この肉体が滅びる時も
ラ・タンペート(声楽&器楽アンサンブル)
シモン=ピエール・ベスティオン(指)

独唱:
アメリー・レゾン(S)
アリーヌ・カンタン(A)
エドゥアール・モンジャネル(T)
フローラン・マルタン(Bs)

独奏:トマ・タケ(P、ポジティフ・オルガン)
依田幸司、カティア・ヴィエル(Vn)
クロエ・パリゾ(Va)
クロティルド・ラクロワ(Vc)
ピエール・リンデルクネヒト(テオルボ)

録音:2022年7月23-26日、イル・ド・フランス国立Oオーディトリアム、アルフォールヴィル(フランス中北部イル・ド・フランス地方)
中世、ルネサンス、バロックなど古楽のレパートリーを、20世紀以降の近・現代音楽と組み合わせたステージパフォーマンスで大きな成果をあ げてきたフランスの声楽&器楽アンサンブル、ラ・タンペート。ALPHAレーベルではその成果の一端を音響面で味わえる注目すべきアルバム 制作を続けていますが、本作では作曲された時代が大きく異なる二つの「スターバト・マーテル」の傑作を組み合わせたユニークなプログラムに 驚かされます。555曲を超える鍵盤ソナタで知られるドメニコ・スカルラッティの『スターバト・マーテル』は、指揮者ベスティオンが「古楽のレパー トリーで最も美しい作例」と讃える名作で、ルネサンスを意識した多声様式で書かれた異色作。ベスティオンはまた、大管弦楽を伴うドヴォル ザークの『スターバト・マーテル』を思春期に歌う機会を得て大きな衝撃を受けた経験があり、どちらも同じ中世の宗教詩に根ざしたこれら2曲 を組み合わせてみたかったと語っています。後者はドヴォルザーク自身のピアノ譜も参考にベスティオン自身が編曲、ピアノを通奏低音のように 使いながら、テオルボを軸にした解釈による前者(こちらもベスティオンが演奏譜を調えています)のバロック様式と驚くほど一貫性ある響きに。 十字架で苦しむ我が子=救世主を前にした聖母マリアの嘆きを歌った原詩の真意に迫る独特の音響体験は、指揮者インタビューを掲載し た解説(仏・英・独語)と共に味わうことでいっそう深いものとなるでしょう。

Cypres
CYP-4662(1CD)
NX-C04
ルチアーノ・ベリオ:フォーク・ソング/ジャン=マリー・レン: 11のフォーク・ソング
ジャン=マリー・レン(1955-):ここかしこの11のフォーク・ソングosten 東の空が明けてくる(フランデレンの歌)
ルチアーノ・ベリオ:Folk Songs フォーク・ソング
アルバーヌ・カレール(Ms)
アンサンブル21(フルート、クラリネット、ハープ、ヴィオラ、チェロ、打楽器3名)
マルク・コレ(指)

録音:2023年3月20、21日、8月28、29日スタジオ・ダダ、ブリュッセル
ウィーン生まれで現在はフランスを中心に活躍するメゾ・ソプラノ、アルバーヌ・カレールと、ベルギーを中心に活動するアンサンブル21による民 謡集。ベリオがキャシー・バーベリアンのために1964年に書き上げた『フォーク・ソング』は、古いレコードなどで聴いた各地の民謡を元に再作 曲(recomposes)したもので、声楽と7人の器楽奏者という編成となっています。一方ベルギーの作曲家ジャン=マリー・レンによる『ここかし この11のフォーク・ソング』は、20年以上前に作曲した『フランデレン、フランスとワロンの7つの伝承歌』をアンサンブル21の求めに応じてベリオ と同曲数、同様の編成に再構成したもの。2つの曲集のインスピレーションの違いも興味深いところで、民謡が本来持つ素朴な味わいを愛 着を持って生かすレンの作品に対し、ベリオは原曲の特色を生かしながらも、その内容に周辺事情を加味してデフォルメし、初演者バーベリ アンの幅広い表現力を駆使した作品に仕上げています。原曲を同じくする「森の小さなナイチンゲール」には、それぞれの方向性が端的に表 れているといえるでしょう。カレールは特徴的な1曲1曲を安定した歌唱力と深みのある表情で歌い上げており、積極性の高い演奏でアクセ ントを添えるアンサンブル共々、このアルバムを聴きごたえのあるものにしています。ブックレットには歌詞とそのフランス語訳付。

Avie
AV-2659(1CD)
クリストファー・タイラー・ニッケル:レクイエム キャサリン・レディング(S)、
クライド・ミッチェル(指)、
ノースウェスト・シンフォニア&cho

録音:2022年8月21日-24日、バスティア大学聖トーマス礼拝堂(アメリカ、ケンモア)
クリストファー・タイラー・ニッケル(1978-)はコンサートホール用の作品だけでなく、映画、テレビ、劇場のための音楽も得意とするカナダの作曲家。代表作には、各種オーボエ&オーボエ・ダモーレのための作品(無伴奏、ソナタ、室内楽、協奏曲)やクライド・ミッチェルが指揮した交響曲第2番、ノースイースタン・ペンシルヴェニア・フィルハーモニックが4万人の聴衆を集めた「自由のためのファンファーレ」、演劇ではジュール・ヴェルヌの「海底二万里」を題材にしたミュージカルやCatchingART Contemporary Balletのためのバレエ音楽、バンクーバーのシェイクスピア・フェスティヴァル「Bard on the Beach」の音楽などがあり、イギリスのAvieレーベルから、オーボエ協奏曲集(AV-2433)、交響曲第2番(AV-2456)、オーボエのためのソナタ&室内楽作品集(AV-2558)などがリリースされています。これまで、SOC-AN(カナダ作曲家・著者・音楽出版社協会)賞4回、パークシティ映画音楽祭2004年金賞、レオ賞(カナダ、ブリティッシュコロンビア州の映画・テレビ業界向けの賞)2回(ノミネート14回)、西カナダ音楽賞ノミネートなどの栄誉に輝いています。
本アルバムでは、単旋聖歌の穏やかさと複雑なリズムのエネルギーを融合させた、室内オーケストラ、合唱とソプラノ独唱のための 「レクイエム」 を世界初録音。これまでにクリストファー・タイラー・ニッケルの交響曲第2番などを初演してきたカナダ=アメリカの指揮者、クライド・ミッチェルの手腕でこのエネルギーに満ちた大作を見事に創り上げています。

NIFC
NIFCCD-092(1CD)
モニューシュコ:カンタータ「幽霊」 ファビオ・ビオンディ(指)、エウローパ・ガランテ、ナタリア・ルビシ(S)、パヴェウ・コニク(Br)、クシシュトフ・ボンチク(Bs)、ロマン・フマキン(Br)、パウリナ・ボレチュコ(Ms)、カリナ・ムウォドジェニェツ(小さな天使)、カツペル・プニェフスキ(小さな天使)、ポドラシェ・オペラ&PO合唱団、アンジェイ・セヴェリン(朗読)、ヤン・エングレルト(朗読)、ダヌータ・ステンカ(朗読)、ヨアンナ・パフ(朗読)、ヴウォジミエシュ・プレス(朗読)、クシシュトフ・シュチェパニャク(朗読)

録音:2022年8月12日-14日、ポーランド国立歌劇場「テアトロ・ヴィエルキ」(ワルシャワ、ポーランド)、〔朗読〕2023年10月2日&25日、ポーランド放送・スタジオ・シアター(ワルシャワ、ポーランド)
2019年に生誕200年を迎えNIFC(ポーランド国立ショパン研究所)がその作品の再発見、再評価に総力を挙げている作曲家、スタニスワフ・モニューシュコのカンタータ「幽霊」!モニューシュコは「ポーランド・オペラの父」と言われ、フレデリック・ショパンと並ぶポーランドを代表する作曲家の一人です。近年ではピリオド楽器による主要なオペラ作品や歌曲集の収録が行われました。
今作でカンタータ「幽霊」を取り上げています。19世紀に作られたカンタータは多種多様なものが作られましたが、このジャンルは世俗的および宗教的な様々な記念日に演奏するために作られることが多く、またアマチュアやセミ・プロの合唱団から委嘱を受けることも多く、一度演奏されるとその後滅多に演奏されないケースが多々見られました。そのため作曲家によってはあまり重視していない傾向にありました。しかし、モニューシュコはこのジャンルでも手を抜くことなく、ポーランドの国民的詩人アダム・ミツキエヴィチの詩を用いて見事な作品を作り上げています。
ファビオ・ビオンディはこの大作をピリオド楽器による演奏では世界で初めてスタジオ録音で収録しました。
NIFC
NIFCCD-151(1CD)
フォーレ:レクイエム ニ短調 Op.48(1893年版)
ブラームス:埋葬の歌 Op.13
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)、
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント、
シャンゼリゼO、ドロテー・ミールズ(S)、
クレシミール・ストラジャナツ(Br)

録音(ライヴ):2021年8月31日、ポーランド国立歌劇場モニューシュコ・オーディトリウム(ワルシャワ、ポーランド)
ベルギーの巨匠フィリップ・ヘレヴェッヘの3度目となるフォーレ「レクイエム」の録音がNIFCレーベルからリリース!2021年録音、NIFC(ポーランド国立フリデリク・ショパン研究所)が主催するポーランドの主要音楽祭の一つ「ショパンと彼のヨーロッパ」でのライヴ・レコーディングです。しばしば“三大レクイエム”の一つに数えられるフォーレの傑作「レクイエム」は偉大な演奏家たちによって多くの名録音が生み出されてきましたが、なかでもヘレヴェッヘによる2度の録音はいずれも傑出した評価を獲得し、同曲の決定盤の一つとして知られています。
フォーレの「レクイエム」は主に3つの版が演奏されますが、今回は1度目の録音と同様、初稿にバリトン独唱と金管楽器が加わり、「奉献唱」と「リベラ・メ」が追加され7曲構成となった第2稿(1893年版)での演奏。ヘレヴェッヘ自身が創設した合唱団コレギウム・ヴォカーレ・ヘントにシャンゼリゼOというおなじみの顔ぶれに、定期的にヘレヴェッヘと共演している名歌手ドロテー・ミールズとクレシミール・ストラジャナツがソリストを務めます。前回の録音から20年ぶり(1893年版としては33年ぶり)と、長い時を経て一層円熟味を増した“ヘレヴェッヘのフォーレ”の新たな美の極致にご期待ください。

Chopin University Press
UMFCCD-205(1CD)
ウェイティング・フォー・ザ・ライト
ヤン・クルトゥル(b.1987):女声合唱、ピアノとパーカッションのための 「アドヴェント・アンティフォン集」、
 ア・カペラ混声合唱のための 「おお、大いなる神秘」
ブリテン:女声合唱、独唱とハープのための 「キャロルの祭典」 Op.28
ショパン・ユニヴァーシティ・シンガーズ、アンナ・モニューシュコ(指)、エルジュビエタ・ウス=ヨンスカ(P)、マリウシュ・モツァルスキ(パーカッション)、ウルシュラ・ノヴァコフスカ(Hp)

録音:2021年6月&2022年11月、ビャウィストク(ポーランド)
20世紀イギリスの傑出した作曲家、ブリテンのもっとも人気があり、もっとも頻繁に演奏される作品の1つである「キャロルの祭典」に、1987年生まれのポーランドの若手作曲家、ヤン・クルトゥルのクリスマス作品とアドヴェント(クリスマスを待ち望む期間)作品をカップリングし、ショパン音楽大学ビャウィストク分校の合唱団「ショパン・ユニヴァーシティ・シンガーズ(ショパン大学シンガーズ)」が歌います。
作曲家&指揮者のヤン・クルトゥルは、ショパン音楽大学で合唱(指)作曲、交響曲&オペラの指揮を修了し、大学院合唱団長として音楽アカデミーで学びました。Musica Sacra Nova(ケルンで行われる国際作曲コンクール)やOpus 966(ポズナンで行われる全国作曲コンクール)などを含む、作曲および合唱コンクールで受賞しており、作品はSchott Music、PWM、Chopin University Pressなどから出版されています。

Chandos
CHSA-5349(1SACD)
ラフマニノフ:晩祷 Op.37(ベネディクト・シーハン(b.1980)、ドミトリー・ラザレフ(b.1980)、アレクサンドル・グレチャニノフ編曲による男声合唱版) エカテリーナ・アントネンコ(指)
パトラム・インスティテュート男声cho
イーゴリ・モロゾフ(T)
エフゲニー・カチュロフスキー(Br)
アレクシス・V.ルキアノフ(オクタビスト)

録音:2022年6月23日-25日、ロシア正教会修道院(エルサレム、イスラエル)
ロシア正教の合唱音楽を可能な限り最高の形で提供することを目指すパトラム・インスティテュート(総主教ティーホン・ロシア・アメリカ音楽院 Patriarch Tikhon Russian American Music Institute)の男声合唱団。前作のテオトコス(神の母、生神女、正教会における聖母マリアの称号)を称えたアルバム(CHSA-5287/BBCミュージック・マガジンのコラール&ソング・チョイス獲得、ICMA2022ノミネート)に続くChandos第2弾は、2023年のラフマニノフ生誕150周年を祝して録音に臨んだ 「晩祷(徹夜祷)」 の男声合唱版。晩祷は、正教会の公祈祷の形式の一つである徹夜祷に基づく奉神礼音楽で、チャイコフスキーをはじめとした様々な作曲家がこの作品を残していますが、ラフマニノフによるものが最も有名な作品です。
本アルバムでは、アレクサンダー・グレチャニノフの編曲による男声合唱版(第7曲)に触発され、ベネディクト・シーハン、ドミトリー・ラザレフが残りの賛歌を男声合唱版に編曲。調性を男声の音域に合うように下げることで8人のオクタビスト(バスより更に低い声部)を含むメンバーのサウンドに更なる深みが加わりました。エセル・スマイスの「ザ・プリズン」(CHSA-5279)で第63回グラミー賞(Best Classical Solo Vocal Album)に輝いた優秀レコーディング・チーム(プロデューサー:ブラントン・アルスポー、エンジニア:ジョン・ニュートン、ミキシング&マスタリング:マーク・ドナヒュー)による高音質録音で重厚に響かせる新たな 「晩祷 」にご期待ください。

Delphian
DCD-34275(1CD)
ジョン・ステイナー(1840-1901):主を十字架に エジンバラ・セント・メアリー大聖堂聖歌隊、
ダンカン・ファーガソン(指)、
リアム・ボンスローン(T)、
アーサー・ブルース(Br)、
イモジェン・モーガン(Org)

録音:2023年5月22日-26日、セント・メアリー大聖堂(エジンバラ、イギリス)
19世紀イングランドの作曲家ジョン・ステイナーはセント・ポール大聖堂の聖歌隊員を務め、1854年にはバッハの「マタイ受難曲」のイギリス初演にも参加しました。その後オルガン奏者としても活躍し、聖歌隊の訓練などをはじめ、学校、学区教会、大聖堂における音楽の水準を改革・刷新し、今日にもその影響を残しています。ステイナーは膨大な数の宗教曲を作曲しましたが、特にこの「主を十字架に」は、その親しみやすさから発表後すぐにイギリスとアメリカで取り上げられ、多くの聖歌隊がレパートリーとし、受難カンタータとして今も変わらぬ人気を誇っています。
エジンバラ・セント・メアリー大聖堂聖歌隊は1879年に設立され、大聖堂で平日と日曜の定期礼拝を行う伝統がスコットランドで唯一、今日まで続いています。礼拝に加え、CDレコーディングやコンサートなども頻繁に行い、スコットランド室内OやBBCスコティッシュSOなど、多くのオーケストラと共演しています。またイギリスのみならず、アメリカ、カナダ、オーストリア、チェコ、スロバキア、日本、台湾など世界各国でツアーを行っています。

Etcetra
KTC-1812(1CD)
ギリシャ人でない作曲家たちによるギリシャの歌
レノックス・バークリー((1903-1989):Epitaph of Timas、春の歌、To Aster
ショスタコーヴィチ
:Vpered、Pentozalis、Zolongo、Hymn of E.L.A.S.
ドヴォルザーク:Koljas、Nereidy、Zalozpev Pargy
ラヴェル:Le Reveil de la Mariee、La - bas, vers l’ Eglise、Quel Galant m’ est Comparable、Chanson des Cueilleuses de Lentisques、Tout Gai!
ヘルマン・ロイター(1900-1985):Wie hernieder vom Berge Sturmwind sturzt、Hinunter ist schon der Mond、Singet ihr Madchen, das Lied、Seelenlos liegt der einst da、Aphrodite!
エレナ・マランゴウ(Ms)、
ヨルゴス・ジアヴラス(P)
ギリシャ人のメゾ・ソプラノ歌手エレナ・マランゴウは、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、数々のオーケストラと共演しています。
マランゴウは、2021年のギリシャ革命200周年の際にギリシャの作曲家の音楽が数多く演奏され再発見された後、2022年のはじめにドヴォルザークの「3つの新しいギリシャの歌」と出会いました。ギリシャ人が慣れ親しんだギリシャの歌とは異なるアプローチに関心を持ったマランゴウは、ギリシャ人以外の作曲家たちによるギリシャの歌をこの1枚のアルバムに収めました。収録された楽曲は、古代、民謡、20世紀のギリシャの詩が使われており、各時代の状況や政治的背景の違いによって、異なるさまざまな世界が広がっています。

Indigo Road
IR-42001(1CD)
うつろい〜ソングズ・オヴ・マイ・ランド
永田の子守唄(鹿児島)/秋田おばこ(秋田)/おてもやん(熊本)/向こう横丁(東京)/祇園精舎(平家物語より)/我が門に(c.1180 催馬楽)/安来節(出雲)/ハイヤ節(長崎)/家の隣の三毛猫(大分県山香)/三階節(新潟)
山田千代美(うた)、バオバブ〔maika(うた、フィドル、ビオラ、レベック)、松本未來(ギター、コクレ、シトール、うた)、和田尚也(ベース、笛、ギターン)、前田剛史(和太鼓、篠笛、鈴)、渡辺庸介(ドラム、パーカッション)〕

録音:2022年12月〜2023年3月、カテリーナの森(カテリーナ古楽器研究所、大分)
古楽大国オランダで古楽唱法を究めたソプラノ、山田千代美の新境地! カテリーナ古楽器研究所のメンバーらが古今東西の楽器を操り、日本の民謡をベースに、西洋の古楽・クラシックから、ポップス、フォーク、現代音楽など様々なサウンドを取り入れた、ジャンルレス、ボーダーレスなアルバムが登場!
山田千代美は国立音楽大学を卒業後、オランダのハーグ王立音楽院に留学。在学中よりレベッカ・ステュワート博士の率いるルネサンス・カペラの第1ソプラノとして演奏を始め、ポリフォニー音楽、グレゴリア聖歌の豊富な経験を積み、佐藤豊彦の率いる古楽アンサンブル「アルバ・ムジカ・きょう」のヴォーカリスト、日本の古楽アンサンブル「諧謔音楽」のメンバーとして活動。古楽のスペシャリストとして、浸透性のある声と繊細な表現テクニックが高く評価されています。佐藤豊彦の自主レーベル「Nostalgia(のすたるぢあ)」からは、「東雲のうた(Nostalgia0201)」、「黒船の歌(Nostalgia1101)」、「幽玄 佐藤豊彦作品集(Nostalgia1501)」、「伊福部昭の古歌(Nostalgia1701)」などのアルバムをリリース。ニュー・アルバム「うつろい」のために新レーベル「Indigo Road」が設立され、Nostalgiaの多くのアルバムでも録音を行ってきたヨナス・ニーダースタットが、今作でもプロデューサーとレコーディング&マスタリングを担当しています。

Coviello
COV-92313(1CD)
ゲーテ歌曲集
ベートーヴェン:5月の歌 Op.52-4
 ゲーテの詩による3つの歌 Op.83
カール・フリードリヒ・ツェルター(1758-1832):あの子はどこに(五月の歌)
 / 秘密 / 悲しみの喜び / 憩いなき恋
ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト(1752-1814):ラプソディ / 勇気 / 魔王
ベートーヴェン:君知るや南の国 Op.75-1
 憧れ WoO134-4
 新しい愛、新しい生 Op.75-2
マリア・シマノフスカ(1789-1831):アレクサンドル・ガリーツィン公のロマンス(Pフォルテ編曲版)
モーツァルト:すみれ K.476
ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト:『アレクシスとドーラ』〜憩いなき恋
カール・フリードリヒ・ツェルター:ズライカ
 さすらい人の夜の歌
 新しい愛、新しい生 / 気の合う者同士
ファニー・アントネルー(S)
ソフィヤ・ガン ディリャン(フォルテピアノ)

録音:2022年5月6-9日/バート・クロツィンゲン、歴史的鍵盤楽器博物館
ゲーテ(1749-1832)の詩を用いた歌曲集です。同時代の何人かの作曲家が、自分のアプローチでゲーテの世界に取り組み、さまざまな音楽を生んでいたこ とが実感できます。ゲーテと親交があったカール・フリードリヒ・ツェルターの作品は、言葉のリズムに重きを置いた音楽で、ゲーテ自身も評価したとされています。
ファニー・アントネロウはギリシャのソプラノ歌手。アテネで開催される「マリア・カラス国際コンクール」のオラトリオ/リート部門で優勝。さまざまな古楽演奏 家と共演しており、クルレンツィス指揮『フィガロの結婚』の録音ではスザンナ役を務めていました。 (Ki)
Coviello
COV-92319(1CD)
地中海の歌
フェルナンド・オブラドルス(1897-1945):スペイン古典歌曲集[La mi sola, Laureola / Al Amor / Corazon, porque pasais / El majo celoso / Con amores, la mi madre / Del cabello mas sutil / Chiquitita la Novia]
アドルフ・イェンゼン(1837-1897):エマヌエル・ガイベルとパウル・ハイゼの翻訳によるスペイン詩集からの歌[Klinge, klinge, mein Pandero Op.21-1/ Mutter, ich hab zwei Augelein Op.4-2/ In dem Schatten meiner Locken Op.1-4/ Murmelndes Luftchen Op.21-4/ Dereinst, Gedanke mein Op.4-7]
ロッシーニ:ヴェネツィアの競艇[Anzoleta avanti la regatta / Anzoleta co passa la regatta / Anzoleta dopo la regatta]
フォーレ:5つのヴェネツィアの歌[Mandoline / En sourdine / Green / A Clymene / C’est l’extase]
シャブリエ:スペイン
カルメン・アルターサ(Ms)
ヒルコ・ドゥムノ(P)

録音:2022年11月8-11日/フランクフルト、フェステブルク教会
19世紀、ゲーテ以降のドイツ人はイタリアに自らの精神を求め、フランス人作曲家はスペインの色彩に魅せられていました。このCDにはイタリアとスペインをイ ンスピレーションの源泉とした歌曲が収められています。
エマヌエル・ガイベルとパウル・ハイゼによってドイツ語に訳されたスペインの詩は多くの音楽家に影響を与え、ヴォルフ、ブラームス、シューマンも曲を残しまし た。 (Ki)

ALPHA
ALPHA-1025(3CD)
NX-E10
ヘンデル:オラトリオ『テオドーラ』 テオドーラ…ルイーズ・オルダー(S)
ディディムス…ティム・ミード(C.T)
イレーヌ…アンナ・ステファニー(Ms)
セプティミウス…ステュアート・ジャクソン(T)
ヴァレンス…アダム・プラヘトカ(Bs-Br)
アルカンジェロ(合唱&古楽器オーケストラ)
ジョナサン・コーエン(チェンバロ、指揮)

録音:2023年3月31日-4月6日 聖オーガスティン教会、キルバーン、ロンドン
英国で揺るぎない名声を確立したヘンデルが晩年、その豊かな技量を注ぎ込んだ傑作オラトリオ『テオドーラ』。作曲家が視力を失う直前の 時期に仕上げられ1750年3月に初演されたものの、少し前にロンドンを襲った地震の影響で重要な顧客たちが客席にいない状態での上 演は失敗に終わりました。当時の英国におけるオラトリオの通例を離れた殉教物語も理解されませんでしたが、その音楽的充実は後にヘン デル声楽作品が見直されてゆく中で評価が高まり、今や多くの全曲録音にも恵まれている一作となっています。その上でなお、古楽器演奏 の名盤群で知られるALPHAが世に問う新録音は、英国を中心に世界的な注目を集めるジョナサン・コーエン率いるアルカンジェロと気鋭歌 手陣によるもので、瑞々しく音楽愛に貫かれた名演に仕上がっています。ローマ帝国末期、ヴィーナス信仰を受け入れずキリスト教徒として 命を全うする悲運の女性テオドーラを演じるのは、サイモン・ラトルやキリル・ペトレンコとの共演でも知られロマン派や近代作品の録音でも高 い評価を博しているルイーズ・アドラー。ヒロインに寄り添うディディムス役ではドーヴァー海峡の両岸で活躍をみせるティム・ミードが細やかな 作品解釈を雄弁な歌唱へと昇華させ、他のソリストたちと共に起伏豊かなドラマを盛り上げます。古楽器演奏の場のニュアンスを的確に捉 えるユーグ・デショー&アリーヌ・ブロンディオらALPHA古参のエンジニアたちの仕事も見事なもので、ホルンやトランペットも加わる色彩豊かな オーケストラの活躍も際立ち、劇音楽に通じたコーエンならではの聴きごたえある音楽展開を何度でも聴き確かめたくなるに違いありません。

NoMadMusic
NMM-117(1CD)
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 シリル・デュボワ(T)、
アンヌ・ル・ボゼク(P)

録音:2021年1月
フランスの新世代を代表するテノール、シリル・デュボワが冬の旅を録音しました。アンサンブル(声、弦楽器、打楽器、ダンスなど)にその活動の重点をおいて いるフランスのピアニスト、アンヌ・ル・ボゼクとの共演。デュボワの清潔感ある声が、却って寒々しい雰囲気を出しているよう。1904年製のベヒシュタインの少 し鄙びたようなピアノの音色が作品の世界を一層盛り上げています。 (Ki)

Acte Prealable
AP-0550(1CD)
カール・アドルフ・ローレンツ:歌曲集
3つの歌 Op.9/O weint um sie Op.5/春 Op.29-2/春の歌/4つの厳粛な歌 Op.58/Ingeborgs Klage Op.17/Strandlieder Op.97-1/答え Op.45/Max und Moritz Op.7-1/Das Marchen von den Fischerkindern Op.28-1/クリスマスソング Op.70/Ich armes Maidlein Op.13/2つの二重奏曲 Op.13/2つの歌曲 Op.23/子守歌 Op.28-2
カタジナ・ドンダルスカ(S)、イヴォナ・ホッサ(S)、エヴァ・ヴォラク(C.A)、ピオトル・クシェヴィチ(T)、アダム・ズドゥニコフスキ(T)、ヨアンナ・ワヴリノヴィチ(P)

録音:2022年9月3日-5日
ポーランドのシュチェチンでその人生の大半を過ごした作曲家カール・アドルフ・ローレンツ。現在では忘れ去られてしまった作曲家の一人ですが、19世紀から20世紀にかけてシュチェチンにおける音楽家の重要人物の一人でした。ソプラノのカタジナ・ドンダルスカは彼女の仲間を集めて、カール・アドルフ・ローレンツの作品を世界初録音しています。
Acte Prealable
AP-0540(1CD)
ヴォイチェフ・ソヴィンスキ:宗教音楽集 Vol.1
なんと愛おしいことでしょう Op.92
おお救世主よ/6つの宗教的な作品
小ミサ Op.114
アレクサンドラ・クハルスカ=シェフレル(S)、アリツィア・ルミャノフスカ(Ms)、ドナタ・ズリャニ(Ms)、マルチン・ポミカワ(T)、リャン・ユー (Br)、ロベルト・カチョロフスキ(Br)

録音:2022年2月、3月
ポーランドのピアニスト兼作曲家であったヴォイチェフ・ソヴィンスキの宗教音楽集。ソヴィンスキはツェルニーに師事し音楽教師としても活躍し、ショパンと交流した記録も残っています。

LAWO Classics
LWC-1274(1CD)
シーグル・リ:歌曲集 第2集
シーグル・リ(1871-1904):歌曲集 「ヴァルトブルク」(テオドル・カスパリの詩)〔狩の歌、歌合戦、それから谷は暗くなり、マルティン・ルター、学生行進曲、讃歌〕/バラの歌(イーダル・ハンダガールの詩による6つの歌曲)〔私はそこへひかれ、暗い森の危うさ、あなたの胸に頭をあずけ、あなたが私のことを思っていなかったら、そこは夜、海、草原を越え/日の光(イーダル・ハンダガールの詩)/最後の歌(イーダル・ハンダガールの詩による3つの歌曲)〔休息、太陽がはじめて輝く時、やすらぎの夕べよ〕/『ハウグトゥッサ』の4つの歌(アルネ・ガルボルグの詩)〔ソーレガに向かって、仔山羊のダンス、牛寄せの声、祈り〕/アラジンの子守歌(エーダム・ゴトロプ・ウーレンスレーヤの詩)/すべて君のもの(ニルス・コレット・ヴォークトの詩)/モーリル(テオドル・カスパリの詩)/若くざわめく春は(ニルス・コレット・ヴォークトの詩)/白鷲のように(イーダル・ハンダガールの詩)/夏(ヘリェ・ローゼの詩)/ホシムクドリ(アンデシュ・ホーヴデンの詩)/それは古い詩(ヘリェ・ローゼの詩)
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2022年6月7日-10日、11月8日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
シーグル・リの全歌曲をマリアンネ・ベアーテ・シェランとニルス・アンデシュ・モッテンセンの共演で録音するシリーズの第2集。本アルバムでは、第1集(LWC-1256)に収録された作品の後に作曲された歌を歌っています。テオドル・カスパリ(1853-1948)の詩に基づき作曲した 「ヴァルトブルク」。グリーグやカタリヌス・エリングも使ったアルネ・ガルボルグ(1851-1924)の『ハウグトゥッサ』による曲集。イーダル・ハンダガール(1874-1959)の詩による「バラの歌」 「最後の歌」。「良きノルウェー」を伝えるアルバムです。
LAWO Classics
LWC-1264(1CD)
聴こえる可能性
エドヴィン・オステルゴール(b.1959):『ドゥイノの第一の悲歌』から(3声のための)〔… ei meir inderleg flukt …/… slike store gater …/… om eg skreik ut …/Hore, mein Herz …/… ist es seltsam …/O und die Nacht … / Ja og sa natta …/Hoyr, mitt hjarta …〕/Into A(コントラバスのための倍音音楽)/ステフェンスの断片(ソプラノとコントラバスのための)/聴こえる可能性. 儀式V(ソプラノ、メゾ・ソプラノ、テノールとコントラバスのための)〔Teil 1. … som dannes ut av stillhet/Teil 2. … das horende Ohr …/Teil3. Den som har orer, han hore!
トーネ・エリサベト・ブローテン(S)、
エッバ・リュード(Ms)、
ペール・クリスチャン・アムンロード(T)、
ホーコン・テリーン(Cb)

録音:2022年1月18日-21日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
エドヴィン・オステルゴールは、ノルウェー生命科学大学(NMBU)で教授として教えながら、室内アンサンブルと合唱のための曲を中心とする作曲活動を行なっています。「耳を澄まして聞く機会を創り出すことが作曲と、わたしは理解している」(エドヴィン・オステルゴール)。このアルバムでは、「ore(耳)」と「lyd(音)」を組み合わせたノルウェー語の「Orenslyd(聴こえる可能性)」をタイトルにし、「人間の声とコントラバスの豊かな響き」を探った彼の4つの作品が演奏されます。
リルケの詩集『ドゥイノの第一の悲歌』がドイツ語とオステルゴールの同僚のオスムン・ビョルンスタ(b.1951)によるノルウェー語訳で歌われる 「『ドゥイノの第一の悲歌』から」。コントラバスの「A」音を基準にした「倍音音楽」「Into A」。ノルウェー系ドイツの自然派哲学者ヘンリク・ステフェンス(1773?1845)の『人類学』からインスピレーションを得たという「ステフェンスの断片」。「聴こえる可能性. 儀式V」 は、「儀式. ヴィオラのための音楽)」(LWC-1041)から始まった「儀式シリーズ」の第5作です。リルケの『ドゥイノの悲歌』、ドイツの物理学者ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ(1831?1894)の著作、『マタイによる福音書』(11章15節)がテクストに使われています。4作品はすべて、フンボルト大学ベルリンとの連携で作曲され、2019年10月26日にこのアルバムと同じ演奏者によって初演されました。
LAWO Classics
LWC-1266(1CD)
マニフィカト
エレン=アンドレーア・ワン(b.1986):マニフィカト〔わたしの魂は、あなたにすがりつき*、あらゆる世代、主は目を留めてくださった、守護天使/聖なるマリア、明るい日々、あなたの愛が必要です**、わたしの魂は II、わたしの魂の休める場所が*、わたしは神のしもべ〕
合唱編曲 *:シェティル・ビェルケストラン **:シェティル・ビェルケストラン、エレン=アンドレーア・ワン
オスロ大学女声合唱クラブ
マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデ(指)
エレン=アンドレーア・ワン(ベース、ヴォーカル)
ハンナ・パウルスベルグ(Sax)

録音:2022年8月27日-28日、9月24-25日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
世界最古の学生の女声合唱グループ、1895年に創設された「オスロ大学女声合唱クラブ(KSS)」(アカデミー女声合唱団、オスロ大学女声合唱協会)は、指揮者マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデの下、ノルウェーを代表する女声合唱団のひとつとしての地位を確立してきました。新しいアルバムでは、ノルウェージャズのトレンドを作っているジャズ・ミュージシャンふたりとコラボレーションを行い、新たな方向をめざしています。
マリアの賛歌 「マニフィカト」 を作曲したエレン=アンドレーア・ワンは、合唱作品の作曲家としてデビュー。ベーシストとヴォーカリストとしても活動しています。この作品は、『ルカによる福音書』(1章46-56節)と「カトリック教会の典礼文」をテクストに使い、女声合唱、ベース、サクソフォン、ヴォーカルのために書かれました。2021年「モルデ・ジャズ・フェスティヴァル」のために作られ、このアルバムのメンバによって初演されました。
サクソフォンのハンナ・パウルスベルグは、エレン=アンドレーア・ワンと一緒に2013年に結成したトリオ「GURLS」で作曲も担当。グループは、2018年と2022年の「スペルマン賞」(ノルウェー・グラミー賞)を受賞しています。

GENUIN
GEN-24857(1CD)
エレメンツ
ヤコブ・クレメンス・ノン・パパ:Ego flos campi
アグネ・アグネテ・マジュリエネ:Kleine Wunsche
ミヒャエル・オストシガ:Tall Trees Grove, March1st2016
トマス・モーリー:Hard by a Crystal Fountain、Fyre, Fyre!
バード:This Sweet and Merry Month of May
ラウラ・マルコーニ:Vorrei
ジェズアルド:Tristis est anima mea
オルランド・ディ・ラッソ:Lagrime di San Pietro
ブラームス:3つの歌 Op.42/F.H.ボーテ(マックス・レーガー):Es waren zwei Konigskinder
メンデルスゾーン:Psalm 2,Warum toben die Heiden
シュテファン・ホイケ:Andenken, Op.100
ケルン・ヴォーカルゾリステン

録音:2022年9月20日-23日
ケルン・ヴォーカルゾリステンは6声からなるヴォーカル・アンサンブルです。彼らはこのアルバムで16世紀から19世紀に至る幅広い作品を披露しています。中でもミヒャエル・オストシガ、ラウラ・マルコーニ、そしてシュテファン・ホイケの作品は世界初録音となっています。彼らの美しいハーモニーでお楽しみください。
GENUIN
GEN-24869(1CD)
輸入盤

XGEN-24869(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

モーツァルト:レクイエム K.626(フランツ・クサヴァー・ジュスマイヤー補筆完成版に基づく、カール・ツェルニー編曲4手ピアノ連弾版) ケアスティン・シュトラスブルク(P)
ユルゲン・アッペル(P)

録音:2023年7月11日-13日、フェステブルク教会(フランクフルト、ドイツ)
今日も絶大な人気を誇るモーツァルト最後の傑作「レクイエム」はあらゆる音楽家によって様々な編曲が施されてきました。ベートーヴェンに弟子入りし、またリストの唯一の師でもあるカール・ツェルニーもこの作品に魅了され編曲に取り組んだ一人で、ピアノ独奏版やピアノ連弾版を遺しています。ツェルニー編曲の4手ピアノ連弾版は合唱やソリスト、ティンパニ等様々な追加のアレンジがなされたものも出版され、過去に録音されてきたのも合唱などを伴ったものがほとんどでした。ここに収録されているそういった追加のアレンジをすべて排除した純粋な4手ピアノ連弾によるヴァージョンは、これまでに自動演奏や配信音源ではリリースされていましたが、ドイツのピアニストであるケアスティン・シュトラスブルクとユルゲン・アッペルがピアニスト2人による初のCDレコーディングに挑戦。合唱団や他の楽器がなくともピアノ1台で声楽、オーケストラのパートを完全に表現しており、その明瞭さ、力強さ、芸術性すべてにおいて秀逸なアレンジはツェルニーの持つ技量、そしてツェルニーのモーツァルトに対する敬愛がはっきりと表れています。また近年の補筆に加えられることが多い短いフーガ(アーメン・フーガ)も、ロバート・レヴィンの編曲から奏者が4手ピアノ連弾用にアレンジしたものが加えられており、こちらは世界初録音となります。

SUPRAPHON
SU-4333(1CD)
「村の物語」

(1)ストラヴィンスキー:バレエ音楽「結婚」(1917 / rev.1923)〜独唱、混声合唱、打楽器、4台のピアノのための

(2)ヤナーチェク:わらべ歌 JW V/17(1927)〜独唱、混声合唱、器楽アンサンブルのための

(3)バルトーク:3つの村の情景 BB87b(1926)〜女声と室内オーケストラのための
(1)カテジナ・クニェジーコヴァー(S)、ヤナ・フロホヴァー(Ms)、ボリス・ステパノフ(T)、
イジー・ブルックレル(Br)、ルカーシュ・フィネク=クレメル(Bs)*
キリル・ゲルシュタイン(第1ピアノ)、ゾルターン・フェイェールヴァーリ(第2ピアノ)、カティア・スカナヴィ(第3ピアノ)、アレクサンドラ・スティフキナ(第4ピアノ)
アマディンダ・パーカッション・グループ【ゾルターン・ラーズ、ゾルターン・ヴァージ、アウレール・ホッロー、カーロリー・ボイトス】
ダコダ・トリオ【ダヴィド・ブルツィク、コルネール・ヘンツ、ダーニエル・ラーポスィ】
(2)ブロニスラフ・パロウスキ(T)*、ルティン・スラヴィーク(T)*
バルボラ・ハアソヴァー(第1フルート)、ペトゥラ・ホデァンコヴァー(第2フルート)、ダヴィド・シメチェク(第1クラリネット)、
イジー・ヤヴーレク(第2クラリネット)、オンドゥジェイ・シンデラージュ(第1ファゴット)、オンドゥジェイ・スヴィタヴスキー(第2ファゴット)、ペトゥラ・リエス(Cb)、ラデク・ドレジャル(太鼓)、マトウシュ・ズカル(P)
(3)ヤナ・フロホヴァー(Ms)、マリアナ・アムブロジョヴァー(S)*
ツェムリンスキー四重奏団【フランティシェク・ソウチェク(Vn1)、ペトゥル・ストゥジージェク(Vn2)、
ペトゥル・ホルマン(Va)、ヤン・ゼメン(Vc)】
イジー・フデツ(Cb)
ベルフィアト五重奏団【イジー・ヤヴーレク(Cl)、オト・レイプリハ(Fl)、ヤン・ソウチェク(Ob)、ヤン・フデチェク(Fg)、カテジナ・ヤヴールコヴァー(Hrn)】
ヤン・パジーク(クラリネット、サクソフォン)、イヴァナ・ドフナロヴァー・シュヴェストゥコヴァー(Hp)、ワルター・ホフバウエル(Tp)、ルカーシュ・モテュカ(Tb)、マトウシュ・ズカル(P)、
ラディスラフ・ビラン(打楽器)
以上、プラハ・フィルハーモニー合唱団、ルカーシュ・ヴァシレク(指)
*=プラハ・フィルハーモニー合唱団のメンバー

録音:(1)2021年12月23、26&27日、(2)2022年9月4〜6日、(3)2022年10月28&29日/VZLET文化センター(プラハ)
民俗音楽の影響を受け、自らの創作に取り入れた20世紀を代表する作曲家ヤナーチェク、バルトーク、ストラヴィンスキー。ヤナーチェクとバルトークは民俗学に 傾倒し、村々で民謡を収集。また、ストラヴィンスキーは民俗儀式に魅了されました。
ロシアの婚礼風俗を扱ったストラヴィンスキーの「結婚」。1914〜17年に作曲後、楽器編成を大幅に修正し、1923年にディアギレフ率いるバレエ・リュスが ニジンスカの振付でパリで世界初演したのが当録音の最終稿です。管弦楽の代わりに4台のピアノを用い、打楽器的な効果を発揮。当演奏ではキリル・ゲルシュタ インが第1ピアノを担当しております!
ヤナーチェクは71歳のときに歌劇「マクロプロス事件」を完成させた直後、童謡の作曲も構想しました。民謡を基にした「わらべ歌」(序奏と18曲とエピローグ) は1924年に作曲、最晩年の1927年に改訂。この改訂版では独唱と10の木管楽器、コントラバス、太鼓、ピアノという特殊な編成となっております。
バルトークの女声と室内オーケストラのための「3つの村の情景」は、現在のスロヴァキア中央部のズヴォレンで収集した民謡を基にした編曲した作品で、独奏曲 「村の情景」の第3・4・5曲より改編しております。ルカーシュ・ヴァシレク率いるプラハ・フィルハーモニー合唱団の精鋭メンバーとともにお届けする注目の1 枚の登場です! (Ki)

ALBANY
TROY-1949(1CD)
「詩人のこだま」〜ブリテン、アーネスト、マシューズ歌曲集
ブリテン(1913-76):ミケランジェロの7つのソネット (1940)
コリン・マシューズ(b.1946):6つの中国の歌(2019-20)
ジョン・デイヴィッド・アーネスト(b.1940):ハドリアン歌曲集(2014)
ブリテン:詩人のこだまOp.76(1965)
 エピローグ(1945)*
ジャスティン・ヴィッカーズ(T)
ジョン・オーフェ(P)

録音:2020-2022年
*=世界初録音
ブリテンを中心とした英語の歌曲集。最後に収録されている「エピローグ」は世界初 録音となります。コリン・マシューズはマーラーの交響曲第10 番の補作全曲版でデリック・クックに協力、 またホルストの「惑星」の海王星に続く曲として「冥王星」を作曲して話題を呼んだ作曲家。ジョン・ デイヴィッド・アーネストはテキサス出身のアメリカの作曲家。いずれも 20世紀の抒情とでも呼ぶべ き、瑞々しいリリシズムに溢れた歌曲そろいです。

Goodies
78CDR-3929(1CDR)
超人歌姫! 関屋敏子名唱集(1)
見よ優しいひばりを(ビショプ)(英語歌唱)
セレナーデ(シューベルト-堀内敬三訳詩)
子守歌(シューベルト-内藤 濯訳詩)
旅愁(オードウェイ作曲-犬童球渓訳詩)
故郷の廃家(ヘイズ作曲-犬童球渓訳詩)
庭の千草(アイルランド民謡)
関屋敏子(S)
ナサニエル・シルクレット(指)ヴィクター・サロン・オーケストラ
Nカルロ・サバイーノ(指)ミラノ・スカラ座O
管弦楽伴奏

日VICTOR J10011932年2月4日ニューヨーク録音
日VICTOR132331932年2月4日ニューヨーク録音
日VICTOR41351929年10月ミラノ録音
日VICTOR113841934年日本録音
関屋敏子(1903-1941)は20世紀前半を代表するソプラノ歌手。東京・小石川生ま れ。東京音楽学校(現東京芸術大学音楽学部)中退。1928年にデビュー後イタリア に留学し、ボローニャ大学で学んだ後スカラ座のオーディションに合格しヨー ロッパ各地で活躍した。その経歴は近刊の「関屋敏子-日本唯一の超人歌姫の謎」 (江本弘志著)(文芸社)に詳しい。ここではポピュラーな曲を選んだが、関屋は 50枚以上のSPレコード録音があり、未復刻のものを含めて将来このシリーズ で発売する予定。(グッディーズ)

ODRADEK RECORDS
ODRCD-426(1CD)
ポリーヌ・ヴィアルド(1821-1910):スペイン語歌曲集
ハンガリー風二重唱/悲しい心/カーニャ/悪魔のファンダンゴ/おがくず/ロンデーニャ/ 王女の歌/スペインの歌/学生たちのホタ/私の女中の愛/何の役に立つのか?/ 悲しみのキジバト/あなたを忘れろとあなたは言う/マドリッド/カディスの娘/闘牛士/ 私は闘牛士を愛さない/ロジーヌへのセレナーデ/スペイン風ロマンス/ああ孤独よ!/ ハバネラ/雌鶏/ほか全25トラック
ナタリア・ラブルデット(S)、
エレナ・レスレイソン(Ms)
フランシスコ・ソリアーノ(P)
19世紀半ばにフランスを中心に絶大な人気を誇ったメッゾソプラノ、ポリーヌ・ヴィアルド(1821-1910)のスペイン語歌曲(多くは二重唱)を集めた CD。ポリーヌ・ヴィアルドは、ロッシーニの「セビリ アの理髪師」初演でアルマヴィーヴァ伯爵を歌った高名なテノール、マヌエル・ガルシアの娘。姉は 伝説的プリマドンナ、マリア・マリブラン。歌手として活躍する一方で、ポリーヌ・ヴィアルドは作曲も し、特に多くの歌曲を残した。このCD にはそのうちスペイン語のものを収録。世界初録音も多数。 ナタリア・ラブルデットはマドリッド生まれのスペインのソプラノ。ベルリン芸術大学で声楽を学び、 2016年にオペラ・デビュー。素晴らしい美声の持ち主です。エレナ・レスレイソンはポルトガル、バ ルセロス生まれのメッゾソプラノ。フランシスコ・ソリアーノは、マドリッドで学んだ後、ポーランドのショ パン音楽大学に留学したピアニスト。彼らはヴィアルド生誕200 年の2021年に彼女の歌曲を手掛 け、このCD はその成果でもある。

Champs Hill Records
CHRCD-171(1CD)
夜の歌
シューベルト:森にて D708、
 夜曲 D672、
 さすらい人の夜の歌 II D768
シューマン:Die feindlichen Bruder Op.49-2、
 Der Hidalgo Op.30-3、
 Es sturmet am Abendhimmel Op.89-1、
 夜の歌 Op.108、
 Abends am Strand Op.45-3
クララ・シューマン:Er ist gekommen Op.12-2、
 Am Strande
ヴォルフ:Der Tambour、
 Ganymed、夜ごとのさすらい
chtwanderer Op.7-2
R・シュトラウス:Des Dichters Abendgang Op.47-2、
 赤い薔薇 AV-76、
 Lied an meinen Sohn Op.39-5、
 Wetter Op.69-5
メンデルスゾーン:Ich wollt’, meine Lieb’ ergosse sich、
 Maiglockchen und die Blumelein
ローワン・ピアース(S)、
ユリアン・ファン・メラールツ(Br)、
ルーシー・コルクホーン(P)

録音:2022年8月30日-9月1日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
2017年にBBCプロムスデビューを果たし、ヨーロッパやアメリカで活躍するソプラノ歌手ローワン・ピアース、2018年モントリオール国際音楽コンクールなど数々の受賞歴を持つバリトン歌手のユリアン・ファン・メラールツ、歌曲ピアニストとして引っ張りだこのルーシー・コルクホーンによる歌曲集。激しい嵐や平和な夕暮れ、神秘的な森や夜の旅人など、あらゆる夜の姿を探求する作品集となっています。
Champs Hill Records
CHRCD-169(1CD)
航海
ラヴェル:シェエラザード
ビゼー:Adieux de l’hotesse Arabe
ケクラン:シェエラザード Op.84
ラヴェル:5つのギリシャ民謡
ドビュッシー:ビリティスの歌
ビゼー:君の心を開いてくれ
ラヴェル:民謡集〜スペインの歌、
 ヴォカリーズ〜ハバネラ形式のエチュード
ポーリーヌ・ヴィアルド:カディスの娘、マドリード
アレグザンドラ・ロウ(S)
パトリック・ミルン(P)

録音:2021年11月8日11日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
スペイン、マヨルカ島生まれのソプラノ歌手アレグザンドラ・ロウは、ロンドンのナショナル・オペラ・スタジオで学び、コヴェント・ガーデンをはじめ、数多くのオペラに出演し活躍しています。ソロ・デビュー・アルバムとなる今作には、生まれ故郷であるスペインや、ギリシャ、中東などさまざまな国にインスパイアされた楽曲が収録されています。

Hyperion
CDA-68436(1CD)
デュリュフレ:レクイエム Op.9
プーランク:悔悟節のための4つのモテット
スティーヴン・レイトン(指)、
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho
ハリソン・コール(Org)

録音:2021年7月31日、トリニティ・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ)(プーランク)&2022年7月15日-20日、サン・トゥスタシュ教会(パリ)
イギリス合唱界の名指揮者、スティーヴン・レイトンが音楽監督を務めるケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団。バッハ、ヘンデルなどの古楽からスタンフォード、フィンジ、ハウエルズ、マクダウアル、オワイン・パーク、イーヴォ・アントニーニなどの近現代音楽まで広いレパートリーを誇る名門カレッジ聖歌隊が、20世紀でもっとも愛されている合唱作品の1つでもあるモーリス・デュリュフレの「レクイエム」を録音! 古いもの(グレゴリオ聖歌)と新しいもの(その時代と場所に相応しい調和のとれた言語)が魔法のように統合された傑作で、パリのサン・トゥスタシュ教会の雄大な音響と素晴らしいオルガンの恩恵を受けたこの録音は、新たな「決定盤」の有力候補となることでしょう。約10年前にリリースされた「ハウエルズのレクイエム」(CDA-67914)ではグラモフォン賞の合唱部門に輝き、「プーランクのグローリア&モテット集」(CDA-67623)でもグラモフォン賞にノミネートしてきたケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団の名唱にご期待ください。

Signum Classics
SIGCD-779(1CD)
カール・ジェンキンス:武装した男(平和のためのミサ) デイヴィッド・テンプル(指)、
ハートフォードシャーcho、
ロンドン・オーケストラ・ダ・カメラ、
オサーマ・キワン(ムアッジン/祈祷時刻告知係)、
キャスリン・ラッジ(Ms)、
ジャマル・アリエフ(Vc)

録音:2022年11月19日&20日、セント・オーガスティン教会(キルバ―ン、ロンドン)
英国で最も優れたシンフォニック・コーラスのひとつであり、質の高い情熱的な歌唱で定評があるハートフォードシャー合唱団と、ロンドン・フィルハーモニー合唱団のメンバーとしてボールト、ストコフスキ、ショルティ、ハイティンクらの元で歌い、ハートフォードシャー合唱団の音楽監督を務める合唱指揮者、デイヴィッド・テンプルによるSignum第3弾は、イギリスの作曲家カール・ジェンキンスの 「武装した男(平和のためのミサ)」 のアンサンブル版。
「武装した男」 は、英国の帝国兵器博物館からの委嘱で作曲され、コソボ紛争の犠牲者に捧げられた平和への強い願いが込められた作品です。本アルバムに収めれられたアンサンブル版は、交響曲全曲版の演奏が不可能な場合の代替案としてジェンキンス自身によって考案されたもので、推進力のあるリズム、雷鳴のようなクライマックス、恐怖に満ちた瞬間、そして優しく印象的なメロディーなど、原曲が持つ魅力はそのまま残されています。また、イギリスの名メゾ・ソプラノの一人、キャスリン・ラッジ、アゼルバイジャン出身で、2017年のBBCプロムス「ジョン・ウィリアムズ85歳記念プログラム」でのソリスト起用や数多くの国際コンクールでの優勝を誇る若き名チェリスト、ジャマル・アリエフの参加にも注目です。
Signum Classics
SIGCD-782(1CD)
シューマン・イン・イングリッシュ Vol.1(英語歌唱によるシューマン)
シューマン:リーダークライス Op.39
詩人の恋 Op.48
女の愛と生涯 Op.42
アイリッシュ・タイナン(S)、
ロデリック・ウィリアムズ(Br)、
キャスリン・ラッジ(Ms)、
クリストファー・グリン(P)

録音:2022年6月19日-21日、オール・セインツ教会(ロンドン、イギリス)
第4弾まで続いた、「シューベルト・イン・イングリッシュ」シリーズ(SIGCD-531、SIGCD-550、SIGCD-771、SIGCD-770)に続く新たな英語歌唱シリーズとして、「シューマン・イン・イングリッシュ」シリーズがスタートしました。ピアニストのクリストファー・グリンの依頼によりジェレミー・サムズが書き起こした新訳英語版で、1840年に作曲されたシューマンの3つの作品が収録されています。
このアルバムの全楽曲の伴奏はクリストファー・グリンが務め、第一線で活躍する3人の歌手とともに演奏しています。アイルランドのソプラノ歌手アイリッシュ・タイナンは、BBCニュー・ジェネレーション・アーティストに選ばれ、ヨーロッパやアメリカなどの数々のオペラ・ハウスに出演するほか、リサイタルも数多くこなしています。バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持つバリトン歌手のロデリック・ウィリアムズは、BBCフィルハーモニックをはじめ、パリOやバッハ・コレギウム・ジャパンなど多くのオーケストラと共演し、現代オペラの世界初演も複数行っています。メゾ・ソプラノ歌手のキャスリン・ラッジはリヴァプールで生まれ、数々の賞を受賞し、BBCニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれました。2016年にはBBCプロムス・デビューを果たし、2019年にも再出演しています。

LAWO Classics
LWC-1265(2CD)

XLWC-1265(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ディーリアス:人生のミサ マーク・エルダー(指)、ベルゲンPO、ロデリック・ウィリアムズ(Br)、ジェマ・サマーフィールド(S)、クラウディア・ハックル(C.A)、ブロール・マグヌス・トーデネス(T)、ホーコン・マッティ・スクレーデ(クワイアマスター)、ベルゲン・フィルハーモニー合唱団、エドヴァルド・グリーグ合唱団、コレギウム・ムジクム合唱団

録音:2022年9月26日-29日、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)
2022年9月、グリーグが芸術監督を務めていたことでも知られるノルウェーの歴史ある名門オーケストラ、ベルゲンPOの首席客演指揮者にイギリス出身のサー・マーク・エルダーが就任。就任後すぐに行われた最初のレコーディングにエルダーが選んだのは、ニーチェの「ツァラトゥストラ」のテキストを用いて作曲され、演奏機会は多くないもののディーリアスの傑作の一つとされる「人生のミサ」。ディーリアスはノルウェーと非常に深い関係を持っており、グリーグと親交を持っていたほか、詩人としてのニーチェの精神に強く同調していたディーリアスにとって人生のもっとも重要な出会いの一つとなった「ツァラトゥストラ」のテキストを初めて読んだのもノルウェーにおいてでした。エルダーが「彼はすばらしく独創的でしたが、その際立った特質となっているのは、彼の和声の動きが持つ性質です」と分析し高く評価するディーリアスの90分にも及ぶ大作でエルダー×ベルゲン・フィルの関係が素晴らしいスタートを切ったことを証明します。ロデリック・ウィリアムズをはじめ豪華な歌手陣の参加も注目すべきポイントです。

Chandos
CHSA-5318(1SACD)
フェリックス&ファニー・メンデルスゾーン:合唱作品集
メンデルスゾーン:高き天より我は来たれり MWV A22*
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:カンタータ「ヨブ」 H-U258#、庭園の歌 Op.3
メンデルスゾーン:最初のワルプルギスの夜 Op.60MWV D3+
デイヴィッド・テンプル(指)、クラウチ・エンド祝祭cho、ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ*#+、ジュリア・ドイル(S)*、ジェス・ダンディ(C.A)+、マーク・ル・ブロック(T)+、アシュリー・リッチズ(Br)*+

録音:2022年11月4日-5日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン、イギリス)
合唱指揮者デイヴィッド・テンプルが、クラウチ・エンド祝祭合唱団とロンドン・モーツァルトプレイヤーズを率いて、フェリックス・メンデルスゾーンとファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル姉弟の作品を讃えるアルバムを収録しました。この録音には、今年2度もBBCプロムスに出演し話題となったコントラルトのジェス・ダンディをはじめとする、強力なソリスト陣も参加しています。
ファニー・メンデルスゾーンが1831年に作曲した3つのカンタータのうちのひとつである「ヨブ」は、タイトルからもわかる通り、「ヨブ記」にもとづいて書かれた作品です。このカンタータは長らく世に出ることがなく、作曲から1世紀半以上たった1992年まで未発表のままでした。
アルバムを締めくくるフェリックス・メンデルスゾーンの「最初のワルプルギスの夜」は、ゲーテの詩をもとにした世俗カンタータで、1831年に初演されましたが、その後1843年に大幅な改訂が行われており、今回収録されたのはその改訂版となっています。

Anaklasis
ANA-029(1CD)
アレクサンデル・ノヴァク:音楽の中のおとぎ話 「心の物語」 マレク・モシ(指)、
ティヒ市室内O 「AUKSO」、
アダム・ストルク(ヴォイス)、
フベルト・ゼムレル(パーカッション)、
アンナ・ショスタク(合唱指揮)、
カトヴィツェ市シンガーズ・アンサンブル 「カメラータ・シレジア」

録音:2022年10月、ティヒ(ポーランド
1945年にクラクフで設立されたポーランド最大級の音楽出版社「ポーランド音楽出版社(PWM Edition)」が設立したレーベル「Anaklasis(アナクラシス)」のオペラ・シリーズ。
シュチェパン・トヴァルドフの作品を基にした「シレジア三部作」(ANA-012、ANA-017、ANA-023)に続くアレクサンデル・ノヴァク(アレクサンダー・ノヴァーク)(b.1979)のオペラ録音は、ポーランドのファンタジー文学作家ラデク・ラク(b.1987)の小説『サーペントの心の物語、またはヤクブ・シェラについての第二の言葉』(2019)を題材にした2022年の新作オペラ「心の物語」(原題:Ba?? o sercu)です。

Rondeau
VROP-622324(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 HWV56(マルコム・ブルーノ編集による1741年初期版) ノイマイヤー・コンソート、
グーテンベルク室内cho、
フェーリクス・コッホ(指)、
ヴィオラ・ブラッヘ(S)、
シュテファニー・シェーファー(A)、
ファビアン・ケリー(T)、
ユリアン・ドミニク・クレメント(Bs)

録音:2021年4月24日-26日&2022年5月20日-24日、ゼンガーハレ・ザウルハイム(ドイツ)
補筆完成させた“マインツ版”のモーツァルト:「レクイエム」(PROP6211/ROP6211)や、Christophorusレーベルに録音した、新たに再構築されたバッハの「マルコ受難曲」1744年版(CHR-77423)など思わず目を引く興味深いレコーディングを行ってきたフェーリクス・コッホ&ノイマイヤー・コンソートがまたしても見逃すことのできない1枚をリリース!
ヘンデルが演奏の度に細かい校訂を繰り返したことでダブリン初演版、ロンドン初演版、捨て子養育院版など多くの版がある傑作「メサイア」の楽譜を、イギリスの音楽学者であるマルコム・ブルーノが8年という時間を費やし細部まで研究。アリアの細かな違いや議論の絶えない木管楽器のパートなどを慎重に考察し、2つの自筆譜を基とする1741年の初期稿を再構築した新たな初期版を完成させ、2018年にブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から出版しました。ブルーノが「まるでヘンデルの手稿のインクがまだ濡れているかのように、メサイアを初めて聴くような体験をしてほしい」と願う新たな1741年版メサイアの世界初録音、要注目です。
新規リリースとなる国内仕様盤では、これまで「1741年初稿版の「メサイア」(当盤とは異同あり)」を演奏や録音で取り上げており、ヘンデル・フェスティバル・ジャパンを主宰するヘンデル研究の権威、三澤寿喜氏による書き下ろし解説&歌詞訳、原文解説(ヤン=ゲールト・ヴォルフによる解説と、マルコム・ブルーノ&ヴォルフの対話)の日本語訳が封入されます。

Delphian
DCD-34251(1CD)
シューベルト:歌曲集〜愛の耐久力
愛(喜びでいっぱい そして悲しみでいっぱい) D210/笑いと涙 D777/男はろくでなし D866-3(4つのリフレイン歌曲より)/あの人はここにいたのだ D775/ズライカT D720/再会 D855/ひそかな愛 D922/耽溺 D715/初めての失恋 D226/アマリア D195/ランベルティーネ D301/愛は裏切った D751/わが心に D860/泉のほとりの若者 D300/小人 D771/ヒッポリートの歌 D890/あなたは私を愛していない D756/すみれ D786/秘密 D491/至福 D433
ハリエット・バーンズ(S)、
イアン・ティンデイル(P)

録音:2023年2月、スコットランド
英国最大級の歌曲音楽祭「オックスフォード・リーダー・フェスティヴァル」を主催するオックスフォード・リーダー(Oxford Lieder)より「ヤング・アーティスト・プラットフォーム」2018を受賞したイギリスの若き注目ソプラノ、ハリエット・バーンズが歌うシューベルト。多くの音楽祭にも出演し、2018年にグレアム・ジョンソン伴奏によるシューベルトのリサイタルでウィグモア・ホール・デビューも果たし、2022年モントリオール国際音楽コンクールでアート・ソング部門第2位とドイツ歌曲賞を受賞、2019年ウィグモア・ホールのインディペンデント・オペラ国際歌曲コンクール第2位など多くの栄誉にあずかってきたハリエット・バーンズが、長期にわたる演奏パートナーであるイアン・ティンデイルと共演。ティンデイルはシューベルトの膨大な歌曲から極めて個人的にセレクトし、愛のテーマだけでなく、詩人と作曲家との友情や関係も探求し、驚くべき共感の歌を生み出しています。
ハリエット・バーンズとイアン・ティンデイルの2人は、2019年に行われたスヘルトーヘンボス国際声楽コンクール(オランダ)でも、現代歌曲賞を受賞しています。

Musikmuseum
MMCD-13043(1CD)
ロマンティックなラヴ・レター〜1844-45年の愛の手紙と音楽
手紙1:ヨハンからカロリーナへ
メンデルスゾーン:民謡 Op.63/5
手紙2:カロリーナからヨハンへ
メンデルスゾーン:挨拶 Op63/3
手紙3:ヨハンからカロリーナへ
メンデルスゾーン:わが願いはこの愛のすべてを Op.63/1
手紙4:カロリーナからヨハンへ
手紙5:ヨハンからカロリーナへ
シューマン:もしも私が小鳥だったら Op.43/1
手紙6:カロリーナからヨハンへ
ツィデラー:幾千ものキス
手紙7:ヨハンからカロリーナへ
クララ・シューマン:僕は暗い夢の中にいた
手紙8:カロリーナからヨハンへ
シューマン
:なぜに?(幻想小曲集 Op.12より 第3曲)
手紙9:ヨハンからカロリーナへ
モーツァルト:ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき
手紙10:カロリーナからヨハンへ
シューマン:美しい花 Op.43-3
手紙11:ヨハンからカロリーナへ
メンデルスゾーン:夕べの歌 WoO11
手紙12:カロリーナからヨハンへ
シューマン
:気まぐれ(幻想小曲集 Op.12より 第4曲)
手紙13:ヨハンからカロリーナへ
ツィデラー:Du fragst mich, du mein blondes Kind(デュエット)
手紙14:カロリーナからヨハンへ
手紙15:ヨハンからカロリーナへ
メンデルスゾーン:すずらんと小さな花 Op.63/6
手紙16:カロリーナからヨハンへ
ツィデラー:愛(デュエット)
手紙17:母からヨハンへ
アンサンブル・アマレーナ〔マリア・エルラッヒャー(S)、マルクス・フォルスター(C.T)、アレクサンダー・リンクラー(フォルテピアノ)〕

録音:2019年1月
チロル州立博物館に所蔵されている貴重な書簡集(恋文集)の朗読と、メンデルスゾーン、シューマン夫妻、モーツァルト、そして19世紀チロル出身の作曲家エルンスト・ツィデラーの歌曲を組み合わせた興味深い企画。1844年から1845年に交わされたインスブルックのカップル、カロリーナ・ベルガーとヨハン・ヨゼフ・スタークのラヴ・レターを通じて、ヨハン大公の時代にタイムスリップし、仮面舞踏会に参加したり、ウィーンの急行列車を追体験してください。
アンサンブル・アマレーナは、ソプラノのマリア・エルラッヒャーとカウンターテナーのマルクス・フォルスターを中心にした若くダイナミックなアンサンブルで、古楽器を中心とした様々な編成で活動。古楽分野の素晴らしい功績に与えられるチロル州のヤコブ・シュナイダー賞を受賞しています。

ALPHA
ALPHA-1046(1CD)

NYCX-10451(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

R・シュトラウス:4つの最後の歌(管弦楽伴奏版)
4つの最後の歌(P伴奏版編曲:マックス・ヴォルフ、ジョン・グリッベン)*
アスミク・グリゴリアン(S)
マルクス・ヒンターホイザー(P)
フランス放送PO
ミッコ・フランク(指)

録音:2022年6月 オーディトリアム、ラジオ・フランス、パリ
2023年3月 ヘルクレスザール、ミュンヘン*

※国内仕様盤CD日本語解説、歌詞対訳…広瀬大介
今世界で最も注目されているソプラノの一人、2022年にはヤナーチェク「イェヌーファ」でレコード・アカデミー賞ビデオ・ディスク部門を受賞し、 ノット指揮東京SOによる「サロメ」で成功を収めたのも記憶に新しい、アスミク・グリゴリアンによる「4つの最後の歌」が登場。しかも管 弦楽とピアノの伴奏版2つを組み合わせるという興味深い内容となっています。伴奏を務めるのはそれぞれミッコ・フランク指揮フランス放送フィ ルと、ロマン派から現代までを得意とするマルクス・ヒンターホイザーという万全の布陣。グリゴリアンも管弦楽版ではよりダイナミックに、ピアノ版 ではより繊細にと大きく違いをつけ、歌曲からオペラまで幅広い表現力に定評のある彼女の実力をありありと見せつけるとともに、リヒャルト・ シュトラウス最晩年の傑作が持つ様々な表情を聴かせてくれます。

SOMM
SOMMCD-0681(1CD)
NX-B07
チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード:アイルランド歌曲集
クーシェンドール Op.118…世界初録音
A Fire of Turf Op.139
A Sheaf of Songs from Leinster Op.140
Blarney Ballads…世界初録音
Two Songs from Shamus O’Brien Op.61…世界初録音
シャロン・カーティ(Ms)
ベンジャミン・ラッセル(Br)
フィンギン・コリンズ(P)

録音:2023年1月27-28日
英国音楽を得意とするSOMMレーベルが力を注ぐスタンフォードのアルバム。今回は歌曲集の登場です。 北アイルランドの景勝地「クーシェンドール」をタイトルに持つ組曲をはじめ、世界初録音となる12曲が含まれたこのアルバムには、スタンフォードの母国である アイルランドの民謡の旋律や詩を用いた曲が収録されており、その郷愁に満ちた楽想からは、作曲家の様々な思いを感じ取ることができるでしょう。ブックレッ トにはスタンフォードの伝記作家ジェレミー・ディブルによる曲目解説(英語のみ)を収録。メゾ・ソプラノのシャロン・カーティとバリトンのベンジャミン・ラッセルの味 わい豊かな歌唱でお楽しみください。

Orchid Classics
ORC-100289(1CD)
NX-B06
ヴォーン・ウィリアムズ・レトロスペクト
ヴォーン・ウィリアムズ:ウィンザーの森にて(1928)
Land of our Birth(1944)
おお愛する魂よ、汝を飾れ(原曲:J.S. バッハ)
Hymn tune Prelude on ‘Song13’ (原曲:オーランド・ギボンズ)
The ‘Giant’ Fugue 大フーガ(原曲:J.S. バッハ)
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調「コンチェルト・アカデミコ」(1924-25)
Nothing is here for tears(1936)
静かな午後(1902)(オーウェン・パーク編)
レイチェル・アンブローズ・エヴァンス (S)
トーマス・キャロル(Vc)
ジャック・リーベック(Vn)
アンドルー・ステイプルズ (T)
ロンドン・コーラル・シンフォニア(合唱、オーケストラ)
マイケル・ウォルドロン(指)

録音:2022年10月31日、2023年10月23-25日
指揮者マイケル・ウォルドロンが敬愛するヴォーン=ウィリアムズのさまざまな作品を集めた1枚。歌劇「恋するサー・ ジョン」の中の5曲を合唱組曲に編曲した『ウィンザーの森にて』、バッハに倣った古典的な様式で書かれた「ヴァイ オリン協奏曲」、他にはバッハ作品の編曲など、世界初録音を含む多彩な作品を聴くことができます。最後は 有名な歌曲のオーケストラ伴奏版で。

BR KLASSIK
BR-900117(1CD)
NX-B08
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626(F.X. ジュスマイヤーによる補筆完成版) ゲーニア・キューマイアー(S)
エリザベート・クールマン(Ms)
マーク・パドモア(T)
アダム・プラチェトカ(Bs-Br)
バイエルンRSO&cho
マリス・ヤンソンス(指)

録音:2017年5月11-12日(ライヴ)
2017年5月、マリス・ヤンソンスが指揮するバイエルンRSOによるモーツァルトの「レクイエム」ライヴ録音。4人の優れた歌手たちを揃えたこの演奏 は聴衆たちに称賛され、また音楽誌からも高く評価されました。使用楽譜は一般的な「ジュスマイヤー版」。ヤンソンスはオーケストラの機動力を生かしつつ、 重量感のある音色を紡ぎ出しながら、力強い推進力で全曲をきっちりまとめています。 ※『マリス・ヤンソンス・エディション』BOX… 900200からの分売となります。

VOX
VOXNX-3033CD(1CD)
NX-B03
プロコフィエフ:カンタータ『アレクサンドル・ネフスキー』 Op.78
組曲『キージェ中尉』 Op.60(1934)(バリトンと管弦楽版)*
クロディーヌ・カールソン(Ms)
アーノルド・ヴォケタイティス(Bs)
セントルイス交響合唱団
セントルイスSO
レナード・スラットキン(指)

録音:ミズーリ州セントルイス、パウエル・ホール
1977年3月12-13日、1979年3月*
映画のための音楽から生まれたプロコフィエフ作品を集めたアルバム。スラットキンはプロコフィエフの演奏でも高い評価を得ていますが、なぜか録音は少なく、 これは貴重な1枚であると共に、合唱を含むシンフォニックなサウンドを見事に収めた優秀録音としても聴きごたえがあります。 エイゼンシュテイン監督の映画『アレクサンドル・ネフスキー』の音楽から編まれた同名のカンタータはドラマティックな迫力と繊細な抒情が見事な音楽を織りな しています。「プスコフ入城」末尾での壮大な高揚は圧巻です。『キージェ中尉』は楽しくユーモラスな音楽。ここでは声楽付きバージョンで演奏しているのも 注目されます。 エリート・レコーディングズの制作、24bit/192kHzリマスターによるVOX AUDIOPHILE EDITIONの1枚。マーク・オーボートによる録音は広がりと奥行き を感じさせ、ソロ楽器はクローズアップされることなく自然に浮かび上がります。旧CDでもその特徴は伝わりましたが、24bit/192kHzリマスターにより本来の サウンドに更に近付きました。ブックレットには初出LPの解説書から該当作品の解説とジャケット写真が転載されています。

FUGA LIBERA
FUG-817(2CD)
NX-D09
フランク:オラトリオ『至福』 アンヌ=カトリーヌ・ジレ(S)
エロイーズ・マス(Ms)
エヴ=モー・ユボー(C.A)
ジョン・アーヴィン(T)
アルタヴァスト・サルキシャン(T)
ダヴィド・ヴィジッチ(Br)
パトリック・ボレール(Bs)
ヨルク・フェリックス・シュペール(Bs)
ハンガリー国立cho
ベルギー王立リエージュPO
ゲルゲイ・マダラシュ(指)

録音:2022年12月10、12日 サル・フィラルモニーク、リエージュ(ライヴ)
壮年期のフランクが10年もの歳月をかけて取り組んだオラトリオ『至福』は、ジョゼフィーヌ・コロムによるマタイの福音書などを元にしたフランス 語の歌詞によるもの。プロローグから表情豊かな歌唱を聴かせてくれるサルキシャン始めフランス歌劇の第一線で活躍する歌手を揃えた、 力 の入った素晴らしい演奏を楽しむことが出来ます。指揮は日本のオーケストラにも相次いで客演して注目度急上昇のマラダシュ。2019年か ら音楽監督を務めるリエージュ・フィルと母国から招聘した合唱団を率いて、渾身の演奏を繰り広げています。幻のオペラ「フルダ(ユルダ)」に 続く、フンラキスト大注目の録音です。

B RECORDS
LBM-057(1CD)
シューベルト:冬の旅 〜メゾソプラノとバリトンによる
1. おやすみ#/2. 風見の旗#
3. 凍った涙#/4. 氷結#
5. 菩提樹#/6. 郵便馬車*
7. 溢れる涙#/8. 川の上で#
9. 回想#/10. 霜おく頭*
11. 烏*/12. 最後の希望*
13. 村にて*/14. 嵐の朝*
15. まぼろし*/16. 道しるべ*
17. 宿屋*/18. 鬼火#
19. 休息#/20. 幻の太陽*
21. 春の夢#/22. 孤独#
23. 勇気*/24. 辻音楽師*
ヴィクトワール・ビュネル(Ms)
ジャン=クリストフ・ラニエス(Br)*
ロマン・ルヴォー(P、音楽監督)

録音:2023年7月30日 ヴィルファヴァール農園 (ライヴ/拍手入り)
メゾ・ソプラノとバリトンによって歌い分けられる『冬の旅』。曲順も独自の解釈で入れ替えが行われてい ます。

CPO
CPO-555549(1CD)
NX-B02
シューベルト:歌曲集『美しき水車小屋の娘』 Op.25D795(アンドレアス・N・タルクマンによる歌と器楽アンサンブル編)…世界初録音 クラウス・フローリアン・フォークト(T)
アンサンブル・アハト(Vn2/ヴィオラ/チェロ/コントラバス/クラリネット/ファゴット/ホルン)

録音:2020年6月8-12日
ワーグナー作品で圧倒的な人気と評判を得ているフォークトですが、その華々しいキャリアの割に録音が少ないこと に驚かされます。そのフォークト初のシューベルト歌曲集の録音が登場。しかも3大歌曲集の一つ『美しき水車小 屋の娘 』と来ては、大注目です。持ち前の輝かしい高音を生かした歌唱は、恋に翻弄される若者の世界にぴった り。伴奏のアンサンブル・アハトはその名(Acht=8)の通り8人のアンサンブル。シューベルトの八重奏曲を演奏する ために結成され、30年以上の活動歴があり、この編成のための新作も数多く委嘱・演奏。ここでは1956年生ま れの作曲家タルクマンによる室内アンサンブル版を採用し、揺れ動く若者の心理を色彩豊かに描写してフォークト の歌唱と相乗効果を挙げています。

CD ACCORD
ACD-310(1CD)
NX-C09
ジェイムズ・ジョイスの詩による歌曲集
バーバー:3つの歌 Op.10(1936)
バーバー:恨みと沈黙 Op.41- 第4曲 人里離れたホテル(1968-69)
ユゼフ・シュヴィデル(1930-2014):室内音楽(1980)
ベン・ムーア(1960-):暗い松林の中で(2002)
 I Would in that Sweet Bosom Be(2004)
 This Heart that Flutters(2002)
ヴォイチェフ・ステンピエン(1977-):Wind Whines(2021)…世界初録音
マルタ・クレシュチ(1992-):2つの歌(2021)…世界初録音
ジェイムズ・ジョイス(1882-1941)/エドムンド・ペンドルトン編(1889-1987):室内音楽 - Bid adieu(作曲年不詳)
マチェイ・バルチャク(Br)
スタニスワフ・ボロムボシュチ(P)

録音:2022年4月4-6日
20世紀の最も重要な作家の1人と評価されるアイルランド出身の小説家、詩人ジェイムズ・ジョイス。彼は音楽にも強い関心を持っており、幼いころにはピ アニストを目指していたものの、結局音楽の道に進むことはありませんでした。とはいえ、彼自身は「私は素晴らしいテノールの声を持っていた」と主張、また即 興演奏にも興じたようです。このCDには、ジョイス自身の作品「Bid Adieu」を含め、彼の詩を用いた様々な作曲家たちの歌曲を収録。シマノフスキ 音楽アカデミーで学び、ドイツに留学後、数多くのコンクールの入賞歴を持つバリトン、マチェイ・バルチャクが細やかな心理描写を反映した歌唱を聴かせま す。

MSR
MS-1835(1CD)
ポーランドの心からの芸術歌曲
シマノフスキ:12のクルピエ地方の歌 Op.58
アダム・ヴィエニャフスキ:8つのポーランド民謡
シャウォフスキ:3つの民謡
カルウォヴィチ:ヤヴォルの木陰で
エヴァ・コウフチュ=フェア(S)
マウゴザタ・スロヴィアク=ゼン(P)

録音:2022年8月 ポーランド ビェルスコ=ビャワ
「ポーランドの心からの芸術歌曲」と題された、ポーランド民謡に基づいた歌曲集。カロル・シマノ フスキをはじめに、アダム・ヴィエニャフスキ(1879―1950 ヘンリク・ヴィエニャフスキの甥)、アント ニ・シャウォフスキ(1907―1973)、雪害で早世したミェチスワフ・カルウォヴィチ(1876―1909)の作 品が集められています。いずれも素朴な味わいの素敵な曲です。 エヴァ・コウフチュ=フェアはクラクフ音楽院卒のソプラノ。現在はポーランドと米国両国で活動して います。

Hanssler
HC-23016(1CD)
ロマン派時代の歌曲集
(1)シューベルト:夜と夢 Op.43/2D827
(2)ブラームス:旋律のように Op.105-1イ長調
(3)レーガー:夜 Op.14/1
(4)シューマン:もしも私が小鳥だったら
(5)ブラームス:海辺にて Op.66/3
(6)シューマン:夜に Op.74/4
(7)リスト:おお!私が眠りにつくときには S.828
(8)R.シュトラウス:夕映えの中で WOO.150/4
(9)レーガー:夕暮れの歌 Op.14/2
(10)R.シュトラウス:眠りにつくとき WOO.150/3
(11)シューマン:月の夜
(12)シューベルト:流れの上で Op.119D943
(13)シューベルト:即興曲 Op.90/3
※全てソプラノ、チェロ、コントラバス、ピアノによる演奏
エリカ・ビュンシュ(S)、
ラモン・ヤッフェ(Vc)、
ステファン・アデルマン(Cb)、
ベルンハルト・ビュンシュ(P、編)

録音:2022年&2023年/スタジオ・グライヒェン、ゲッティンゲン(ドイツ)
ソプラノのエリカ・ビュンシュ、ピアノのベルンハルト・ビュンシュの最新アルバムはロマン派時代の歌曲集。彼らは2011年からリート作品に力を注ぎ2019年 にはドイツ中部のゲッティンゲン近郊グライヒェンにスタジオを設立。当スタジオにて名曲はもちろんのこと、知られざる作品も積極的に取り上げるサロン形式の演 奏会を定期的に開いており、CDでは「ヘンデル:9つのドイツ語のアリア」(HC-22009)をリリースしております。
ロマン派時代の歌曲を集めた当アルバム。今回はエリカ・ビュンシュの独唱にチェロ、コントラバス、ピアノ編曲版でお届け。シューベルトの「流れの上で」以外は すべてベルンハルト・ビュンシュが編曲を手掛けております。
「独奏楽器とピアノで演奏する室内楽曲は、一般的にピアノにも多くの旋律を演奏しなければなりません。このアルバムで私たちはシューベルトやブラームスの リート作品など、声楽とピアノにもうひとつの旋律楽器が加え、これらのレパートリーにまったく新しいアプローチで表現しました。声楽、ピアノ、独奏楽器の組み合 わせは特に効果的で、歌曲がより豊かに、そして心地よく聴くことができると考えています」(エリカ・ビュンシュ&ベルンハルト・ビュンシュ)
Hanssler
HC-22071(1CD)
クレド〜ヘンデル:二重唱曲集
(1)「Bell'idolo amato」〜歌劇『クレタのアリアンナ』HWV32より
(2)「Caro/Dolce amico amplesso」〜歌劇『インド王のポーロ』HWV28より
(3)「When thou art nigh」〜オラトリオ『スザンナ』HWV66より
(4)「Io t'abbraccio」〜歌劇『王妃ロデリンダ』HWV19より
(5)「Troppo oltraggi la mia fede」〜歌劇『セルセ』HWV40より
(6)「Streams of Pleasure… thither let our hearts aspire」〜オラトリオ『テオドラ』HWV68より
(7)序曲〜オラトリオ『ベルシャザル』HWV61より
(8)「Great victor」〜オラトリオ『ベルシャザル』HWV61より
(9)「Welcome as the dawn of day」〜オラトリオ『ソロモン』HWV67より
(10)「Ritorna nel core」〜歌劇『アルミニオ』 HWV36より
(11)「Fermati! No,crudel!歌劇『リナルド』HWV7a/7bより
(12)「From this Dread Scene」〜オラトリオ『ユダス・マカベウス』HWV63より
アンナ・コロンディ(S)、
ツヴィ・エマヌエル=マリアル(C.T)
ラファエル・アルパーマン(チェンバロ/音楽監督)、
キム・スーヤン(コンサートマスター)
アリシア・マリアル、アスラフ・レヴィ、コルネリア・ディル、キネレット・シエラズキ、リル・ヴァギンスキー(Vn)
ガイ・ベン=ツォーニ、アレクシナ・ホーキンス(Va)
アレクサンドル・カール(Vc)、
アイリス・アーレンス(Cb)、
シルヴィア・パパイ(Ob)

録音:2022年10月4-7日/イエス・キリスト教会、オーバーシェーネヴァイデ(ベルリン)
名歌手アンナ・コロンディとカウンターテナーのツヴィ・エマヌエル=マリアルがヘンデルの歌劇、オラトリオから珠玉の二重唱曲を歌いました。
イスラエル生まれのツヴィ・エマヌエル=マリアルはザルツブルグ音楽祭をはじめ、ベルリン国立歌劇場、ニュルンベルク歌劇場、ボン歌劇場、マンハイム歌劇場、 ダルムシュタット州立劇場などドイツを拠点に活躍する歌手で、「バッハ:アルト・アリア集」(HC-21028)をリリースしております。
「このアルバム「クレド(信条)」は、ヘンデルの歌劇とオラトリオのデュエットを通じて困難な時代でも音楽、芸術の力を信じる私たちの信念、自信、信頼を表現 しました」(アンナ・コロンディ&ツヴィ・エマヌエル=マリアル)
Hanssler
HC-22050(1CD)
関係において
マイアベーア
(1)おいで/(2)静かな海/(3)ズライカ
レーヴェ
(4)私の安らぎは去り Op9/2
(5)恋する羊飼いの女 Op.9/3
メンデルスゾーン
(6)魔女の歌 Op.8/8
(7)ズライカ Op.57/3
(8)ズライカ Op.34/4
(9)修道女 Op.9/12
R.シューマン
(10)愛の歌 Op.51/5
(11)ことづて Op.77/5
(12)良い旅をね ツバメさんたち! Op.104/2
(13)最後の花々がしおれてしまった Op.104/6
E.マイヤー
(14)きみは花のようだ Op.7/1
(15)心の鍵穴
レーヴェ
(16)雪片 Op.63/1
(17)散歩道 Op.9/4
アリットセン
(18)Katherine
(19)Mag da drausen Schnee sich
thurmen
(20)Die Botschaft
R.シューマン
(21)私は挨拶を送る Op.25/25
(22)悲しい音色で歌わないで Op.98a
エヴァ・ツァレンガ(S)、
ドリアナ・チャカロヴァ(P)

録音:2023年4月/シュロス=フィルセック(ドイツ))(18)(19)(20)=世界初録音
このアルバムでは男女の作詞・作曲家たちが切ない憧れを描く歌曲を集めました。マイアベーア、レーヴェ、R.シューマン、メンデルスゾーンからエミーリエ・マイ ヤー(1812-1883)やフランセス・アリットセン(1848-1912)など、19世紀に活躍した作曲家の様々な歌曲をお楽しみいただけます。このうちアリトッセン は世界初録音となります。 (Ki)

Stradivarius
STR-37284(1CD)
グイド・アルベルト・ファーノ(1875-1961):歌曲集
ガブリエーレ・ダヌンツィオの詩による6つの歌/ アニーに/乙女の夢(5曲)/ユリ/3つの歌/ 歌劇「ユトゥナ」からの2つの場面
ルヴィア・フリガート(S)
アルド・オルヴィエート(P)

録音:2023年3月15-17日 イタリア・フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州 サチーレ
大変意義のあるCD が出た。イタリアの作曲家、グイド・アルベルト・ファーノ(1875-1961)の歌曲 集。ファーノは日本ではほとんど知名度がないだろうが、ジュゼッペ・マルトゥッチの高弟で、1890 年代から1930年代まで様々な作品を発表した。またナポリのサン・ピエトロ・ア・マイエッラ音楽院 やパレルモのヴィンチェンツォ・ベッリーニ音楽院の院長を歴任するなど、20 世紀前半のイタリア の作曲家でも重要な人物だった。ところが第二次世界大戦中はムッソリーニ政権に弾圧され身を 潜めざるを得ず、戦後に復帰するもすぐ1947 年に引退した。そのため1961年まで長命したもの の、今日ほとんど知られずにいます。しかしこの歌曲集を聞けば、誰でもファーノの素晴らしい音楽 性に魅了されるでしょう。歌曲に限らずファーノの音楽を初めて聞くと彼がイタリア人作曲家とは信じ られないでしょう。フランス音楽からの影響の強い繊細で柔らかく色彩に溢れた音楽は、印象派直 前のフランス音楽を近代的に発展させたようなもの。イタリア近代歌曲好きならばファーノの歌曲 に夢中になることでしょう。 シルヴィア・フリガートはバロック音楽で活躍するイタリアのソプラノ。透明で伸びやかな美声の持 ち主で、ファーノの歌を素敵に歌い上げています。

LPO
LPO-128(2CD)
ベルリオーズ:ファウストの劫罰 エドワード・ガードナー(指)LPO
カレン・カーギ ル(ソプラノ/マルグリート)、ジョン・アーヴィン( テノール /ファウスト)、
クリストファー・パーヴス(バス/メフィストフェレス)、ジョナサン・レマル( バス/ブランデル )
ロンドン・フィルハーモニーcho、
LSOcho
ロンドン・ユースcho

録音:2023年2月4日、ロイヤル・フェスティバル・ホール
2023年グラモフォン・アワードのオペラ部門受賞指揮者、ガードナー(ティペットの「真夏の結婚」(LPO-124)で受賞)。待望の新譜はベルリオーズ!ロイヤ ル・フェスティバル・ホールで3つの合唱団を招いて演奏した「ファウストの劫罰」です。録音は2023年2月4日、ロイヤル・フェスティバル・ホールの演奏会 形式演奏会のライヴ録音です。グランド・オペラならではの迫力と大規模感が見事にとらえられた録音、そして歌手一人ひとりの豊かな歌声、管弦楽の咆哮、すべ てが見事に結実した、ぜいたくな新録音の登場です。
ファウスト役のカレン・カーギルはスコットランド出身、2002年キャスリーン・フェリアー賞受賞、名だたる歌劇場に登場する傍ら第九などの演奏会でもひっぱ りだこの存在。アメリカのテノール、ジョン・アーヴィンは、メユールなどの初期ロマン派からロッシーニまで、様々なキャラクターを自在に歌いこなし「黄金の声」「エ レガントなウィット」と絶賛されています。イギリスを代表するバリトン、クリストヴァー・パーヴスもワーグナーからサーリアホ作品まで、様々な時代のものを巧に 演じ歌いその存在感は圧倒的。ニュージーランドのテノール、ジョナサン・レマルも、ラヴィ・シャンカルのオペラにも登場したこともある存在。1974年生まれのガー ドナーは2021年よりロンドン・フィルの首席指揮者を務めております。 (Ki)

H.M.F
HMX-2904087(4CD)
アルヴォ・ペルト(b/1935-):主要合唱作品集
■CD
(1)プロファンディス(深き淵より)
(2)モサ・シラビカ
(3)ソルフェジオ
(4)パリサィびとのひとりが
(5)カンタンテ・ドミノ
(6)スンマ
(7)7つのマニフィカト用アンティフォナ (8)幸いなるかな
(9)マニフィカト
■CD2
(1)ダ・パーチェム・ノミネ(2004)
(2)ヌンク・ディミティス「今こそ主よ、僕を去らせたまわん」(2001)
(3)Littlemore Tractus(もう少し長くのばした)(2000)
(4)Dopo la vittoria(勝利のあとに)(1996/1998)
(5)マニフィカト(1989)
(6)2つのスラヴ詩篇(1984/1997) (7)An den Wassern zu Babel(バビロン川のほとりに)(1976/1984/1996)
■CD3
(1)来たれ創造主なる聖霊よ
(2)鹿の叫び
(3)詩篇
(4)最も聖なる神の母
(5)ソルフェッジョ
(6)我が心はハイランドにあり
(7)エルサレムに平安あれ
(8)巡礼の歌
(9)明けの明星
(10)スターバト・マーテル
■CD4
(1)「神の母」(1990)
(2)「わたしはまことのぶどうの木(ヨハネによる福音書15:1-14)」(1996) (3)「カノン・ポカヤネンよりオード第9番」(1989,改訂1997)
(4)「ベタニアで香油を注がれる(マタイによる福音書26:6-13)」(1997)
(5)「皇帝への税金(マタイによる福音書12:15-22)」(1997)
(6)「ベルリン・ミサ」(1990,改訂1997)
ポール・ヒリヤー(指)、
シアター・オブ・ヴォイセズ、
エストニア・フィルハーモニー室内cho
ザ・プロ・アルテ・シンガーズ
クリストファー・バウアーズ・ブロードベント(Org.)、
ダン・ケネディ(パーカッション)、
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン、
NYYDカルテット他

CD1/録音:1996年
CD2/録音:2006年
CD3/録音:2010年
CD4/録音:1998年
ポール・ヒリヤーは、エストニアの作曲家アルヴォ・ペルトと特別な信頼関係を築き、長年にわたってペルトの音楽を探求してきました。このボックス・セットは、 ヒリヤーが行った主要な録音遺産(1996年〜2012年)をまとめたものです。グレゴリオ聖歌の偉大な伝統から受け継いだ純粋さと、静謐な内面性を特徴とす るペルト独自の音楽世界が展開されています。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0072(1CD)
RICHARD 〜R.シュトラウス&ワーグナー:声楽作品集
R.シュトラウス:ツェツィーリエ Op.27-2
R.シュトラウス:憩え、わが魂! Op.27-1
ワーグナー:遥かなる国(ローエングリン)
R.シュトラウス:セレナード Op.17-2
ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー WWV96前奏曲
ワーグナー:優勝の歌(ニュルンベルクのマイスタージンガー)
R.シュトラウス:ひそやかな誘い Op.27-3
R.シュトラウス:暖炉のそばの夢(インテルメッツォからの交響的間奏曲第2番)
R.シュトラウス:解放 Op.39-4
ワーグナー:ローマ語り(タンホイザー第3幕)
R.シュトラウス:明日 Op.27-4
ダニエル・ベーレ(T)
トーマス・レスナー(指)
ボルサン・イスタンブールPO

録音:2022年11月20-23日/イスタンブール
ドイツのテノール歌手ダニエル・ベーレにとってR.シュトラウスとワーグナーは音楽界の2大スターであり、このふたりの「RICHARD」の作品をオーケストラと 共に歌い録音することが長いあいだ夢だったそう。めくるめく管弦楽と歌のおりなす名シーンの数々をお楽しみください。 (Ki)

APARTE
AP-327(1CD)
モーツァルト:作品集
救われたベトゥーリア K.118/74cよりアリア「大嵐の中にあって」(Quel nocchier che in gran procella)
交響曲第17番ト長調 K.129
悔悟するダヴィデ K.469より「不毛な悩みは遠ざかり」
教会ソナタ ニ長調 K.69、ト長調 K.274、ニ長調 K.144、変ホ長調 K.67
戴冠式ミサ ハ長調 K.317より「アニュス・デイ」
エクスルターテ・ユビラーテ K.165
証聖者の荘厳な晩課 K.339より「ラウダーテ・ドミヌム」
カリーヌ・デエ(S)
ジェローム・コレア(指)
レ・パラダン(管弦楽)

録音:2022年10月4-7日、ポワシー劇場(フランス)
フランスはもちろんのこと、ザルツブルク音楽祭、リセウ大劇場、モネ劇場、サンフランシスコオペラ、メトロポリタン歌劇場と世界の名だたるオペラの殿堂に登場 し、ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジークの「シンガー・オブ・ザ・イヤー」を三度も受賞している大人気のソプラノ、カリーヌ・デエのモーツァルトが登場。あたたか みのある、しかしまっすぐな輝かしさと深みも兼ね備えた稀有な歌声の真骨頂が発揮されております!合間には交響曲や教会ソナタなども収録されており、こちら も必聴の名演が展開されております。

Pentatone
PTC-5187184(1CD)
『夢』〜トスティ:歌曲集
アマランタの4つの歌
魅惑/四月/夢
最後の歌/メロディース
君ゆえに/私は死にたいものだ
かわいい口もと/夏の月
マレキアーレ*/開けてよ!
悔い/ぼくは思う
初めてのワルツ*
アブルッツォのギター曲
*=アンヘル・ロドリゲスによるピアノ伴奏編曲
ハビエル・カマレーナ(T)、
アンヘル・ロドリゲス(P)

録音:2023年7月24〜28日/サンフランシスコ音楽院内ソル・ジョセフ・リサイタルホール(アメリカ)
テノール界のスター、ハビエル・カマレーナ、PENTATONEレーベル第2弾は、ピアニストのアンヘル・ロドリゲスとの共演でトスティの歌曲を録音しました。 「ポピュラー音楽」と「芸術音楽」を区別せず、歌曲からカンツォーネまで多くの声楽作品を残したイタリアの作曲家フランチェスコ・パオロ・トスティ(1846〜 1916)。このアルバムではトスティの名曲の数々はもちろんのこと、フランス語や英語の曲などあまり知られていない作品にも焦点を当て、トスティの歌曲集を編 纂し、有名曲「私は死にたいものだ(Vorrei morire!)」など感傷的な曲もあれば、「マレキアーレ(Marechiare)」のように民族音楽からインスピレーションを 得た曲など、作品ごとに全く違う表情を見せてくれるトスティの音楽を楽しむことができます。カマレーナの光輝く明瞭な歌声で聴く当盤は、トスティ・アルバムの 新名盤登場といえましょう! (Ki)

ALPHA
ALPHA-1019(1CD)

NYCX-10444(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

反映 〜管弦楽伴奏によるフランス歌曲集
ベルリオーズ:夏の夜 H81〜薔薇の幽霊
デュパルク:悲しき歌
旅への誘(いざな)い
ケクラン):エドモン・アロクールの4つの詩 Op.7〜一面の水/妖精の時代
3つのメロディ Op.17〜エピファニー
ドビュッシー(アンドレ・カプレ編):ベルガマスク組曲〜月の光 (管弦楽のみ)
ラヴェル(1875-1935):ステファヌ・マラルメの3つの詩
ドビュッシー(アンセルメ編):6つの古代の墓碑銘 L.131〜第6曲 朝の雨に感謝するために (管弦楽のみ)
ブリテン:4つのフランスの歌
サンドリーヌ・ピオー(S)
ヴィクトル・ユーゴー・フランシュ=コンテO
ジャン=フランソワ・ヴェルディエ(指)

録音:2022年11月 ブザンソン国立地方音楽院 オーディトリアム
※国内仕様盤日本語解説…相場ひろ
歌詞日本語訳…山下賢司
2019年にリリースされ世界的ヒットとなった『恋の相手は…』以来となる、サンドリーヌ・ピオーの管弦楽伴奏フランス歌曲集。前作では、特 にバロック歌手として成功してきた彼女に馴染み深いピリオド・オケとの共演でしたが、今回はモダン・オケとの共演となっており、さらに磨きをか けた彼女の幅広い表現を堪能することが出来ます。ドイツ歌曲を集めた『光と影』でも共演したヴェルディエ指揮ヴィクトル・ユーゴー管弦楽 団は、ピオーの奥行きのある歌声に終始柔らかく寄り添い、それぞれの作品が持つ浮遊感、儚さ、神秘性などを纏った世界感を美しく描き 出します。管弦楽のみによる2曲のドビュッシー作品は、場面転換のようにアルバム全体を引き締める効果を発揮。歌曲ファンのみならずフラ ンス音楽を愛する広い層にお薦めしたい、たいへん優美な一枚です。

アールアンフィニ
MECO-1080(1SACD)
税込定価
砂川涼子/悲しくなったときは〜日本歌曲のしらべ
1. さくら横ちょう (作曲:別宮貞雄/作詞:加藤周一)
2. 秘唱 (作曲:平井康三郎/作詞:西條八十)
3. 落葉松 (作曲:小林秀雄/作詞:野上 彰)
4. くちなし (作曲:高田三郎/作詞:高野喜久雄)
5. 中国地方の子守歌 (作曲:山田耕筰/岡山県民謡)
6. 花の街 (作曲:團伊玖磨/作詞:江間章子)
7. ゆりかご (作曲・作詞:平井康三郎)
8. 初恋 (作曲:越谷達之助/作詞:石川啄木)
9. さくら横ちょう (作曲:中田喜直/作詞:加藤周一)
10. サルビア (作曲:中田喜直/作詞:堀内幸枝)
11. 髪 (作曲:中田喜直/作詞:原篠あき子)
12. 霧と話した (作曲:中田喜直/作詞:鎌田忠良)
13. 悲しくなったときは (作曲:中田喜直/作詞:寺山修司)
14. ゆく春 (作曲:中田喜直/作詞:小野芳照)
15. むこうむこう (作曲:中田喜直/作詞:三井ふたばこ)
16. たんぽぽ (作曲:中田喜直/作詞:三好達治)
17. わらい (作曲:中田喜直/作詞:金子みすゞ)

歌曲集「花のかず」より (作曲:木下牧子/作詞:岸田衿子)
18. 花のかず
19. 夢のなかの空
20. クルミ
21. 足おと
22. 曇り日なら
23. カゼクサ
24. 竹とんぼに
25. あさっておいで
26. ある日のたび

27. なにかが、ほら (作曲:木下牧子/作詞:能祖将夫)
28. おんがく (作曲:木下牧子/作詞:まど みちお)
砂川涼子(S)、園田隆一郎(P)

録音:2023年3月14日&15日
日本を代表する歌姫、砂川涼子が満を持して披露する待望の日本の歌曲集です。誰しも耳馴染みのある日本歌曲の名曲17曲と、木 下牧子の歌曲集「花のかず」他11曲、全28曲を収録しました。 砂川の透明感あふれる美声と、砂川が心から信頼を寄せるピアニスト園田隆一郎との精緻かつ濃厚なアンサンブルは必聴です。 DSD11.2MHzの超ハイレゾ・レコーディングが捉えた名演を、SACDハイブリッド盤で心ゆくまでご堪能下さい。
砂川涼子といえば、プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」の可憐なお針子ミミや、「トゥーランドット」の女奴隷リューといった「耐える娘」が当たり役 の名ソプラノ。しかし、近年の彼女はリサイタルにも傾注。日本歌曲の世界にも大きく足を踏み入れています。  ローマやミラノに5年ほど留学した砂川は、キャリアのごく早いうちからオペラに出演し続けたこともあり、日本語の調べに寄せる熱意は、近 年になってより強く湧き上がってきた思いなのだそう。発音は涼やかに届け、メロディは熱く麗しく迸らせるのが砂川涼子の歌の道。先日も團 伊玖磨の名作歌劇「夕鶴」のつう役を演じて大好評を博したばかりだが、このアルバムをお聴きになった方も、彼女の日本語歌唱が旋律に もたらす品格と、表現の精度の高さに驚かれるに違いない。  そういえば、最近インタヴューの機会を得た時、砂川は自分の歌声について、淡々とした面持ちでこのように語っていた。  「私の声はドラマティックなものではないですが、溢れてくる感情を歌に込めたいと思って曲を選びました。園田君にも伴奏して貰えるのが嬉 しくて・・・」  え?園田君って、名指揮者、園田隆一郎さんのことですか?筆者はいささか面食らい、おうむ返しに口を開いた。  「はい。五島記念文化財団のオペラ新人賞を同じ年に受賞した間柄で、普段は『園ちゃん』と呼ばせて頂いたりします。たまに『園田先生』 と丁寧にお呼びすると、『涼子先生!』と冗談ぽく返されます(笑)」。  そのようにフランクに交流できる間柄だからこそ、本盤では歌とピアノの抒情性がぴたりと重なったのでしょう。  「この数年、日本語の曲を歌う機会が増えました。お客様の反応もダイレクトに頂けますから勉強になります。山田耕筰さんの名曲は、舞 台経験を重ねた今だからこそトライしたいと思いますし、中田喜直さんの〈霧と話した〉も本当に大好きなんです。聴いて下さる皆さまとの『心 の距離が近い』ひとときが持てますように」。  彼女のその願いが、本盤を手に取られた皆さまの御心にも届きますように。( 岸純信/オペラ研究家)

NoMadMusic
NMM-113(1CD)
修道士とならず者
(1)プーランク:世俗カンタータ「雪の夕暮れ」
(2)同:悔悛のための4つのモテット
(3)同:モテット「神をほめたたえよ」
(4)ベルナール・カヴァナ:通常日のミサ曲
レオ・ヴァリンスキ(指)
レ・メタボール、
ムルティラテラール

録音:2022年5月メッツ・アルセナル
「修道士とならず者」とはプーランクが自身の性格の二面性を指した言葉。フランソワ・グザヴィエ・ロトの愛弟子レオ・ヴァリンスキとレ・メタボール5枚目のディ スクは、プーランクとベルナール・カヴァナ(1951-)の合唱作品。
プーランクはエリュアールの詩による世俗カンタータ「雪の夕暮れ」と宗教的な悔悛のための4つのモテット、「神をほめたたえよ」に挑戦。たっぷりとした声量 で表情豊かな響きを堪能させてくれます。
一方カヴァナの「通常日のミサ曲」は器楽アンサンブル「ムルティラテラール」を加え、強烈な音世界を作り上げています。「通常日のミサ曲」は1993-4年の 作で、今回録音に際して改訂が施されました。典礼文を基に作られた歌詞はかなりフザケているうえ、3台のアコーディオン、ポジティフ・オルガン、各種打楽器、 クラリネット、サクソフォン、トランペット、ホルン、チューバがアドリブをはじめカオス状態となります。まさに「ならず者」的な宗教曲で信仰心がなくともオーディ オ的に楽しめます。 (Ki)

J.S.Bach-Stiftung
C-279CD(1CD)
NX-E03
バッハ:カンタータ第45集
カンタータ 第74番Wer mich liebet, der wird mein Wort halten - われを愛する者は、わが言葉を守らん BWV74
カンタータ 第86番Wahrlich, wahrlich, ich sage euch - まことに、まことに、われ汝らに告ぐ BWV86
カンタータ 第41番Jesu, nun sei gepreiset- イエスよ、今ぞたたえられん BWV41
ウルリケ・ホフバウアー(S)
ベンジャミン・ウィリアムソン(A)
ヤコブ・ピルグラム(T)
マティアス・ヘルム(Bs)
テリー・ウェイ(A)
ヨハネス・カレシュケ(T)
マルクス・フォルペルト(Bs)
ユリア・ドイル(S)
アントニア・フレイ(A)
フローリアン・ジーフェルス(T)
ステファン・マクロード(Bs)
バッハ財団cho
バッハ財団O(古楽器使用)
ルドルフ・ルッツ(指/Cemb)

録音(ライヴ):Evangelischen Kirche Trogen ARSt. Gallen(スイス)
2023年5月26日、2014年5月23日、2022年4月29日
第74番「われを愛する者は、わが言葉を守らん」は1725年5月20日の聖霊降臨祭の日曜日のためのカンタータ。ヨハネの福音書第14章の23〜31節が 用いられた内容は、人々のイエスへの愛と、イエスを愛する人々への神の愛、イエスの再臨を待ち望む思いが綴られた真摯なものです。冒頭の合唱は 1723年のカンタータ第59番からの転用ですが、第74番ではトランペットとオーボエ、合唱が増強された華やかなものに変更されています。ソプラノ、バス、テ ノール、アルト、それぞれの技巧的なアリアが続き、最後は救いへの思いが短いコラールで歌われます。 1724年5月14日に初演された、ロガーテの主日(復活節第5主日)のための第86番「まことに、まことに、われ汝らに告ぐ」は、ヨハネの福音書第16章の 23〜30章のイエスの別れの言葉から採られた歌詞によるもの。キリストを信じる者が痛みと苦しみを受けたときに、神はすぐに助けてくれるわけではなくとも、 あきらめることなく信頼するように。と説きます。バスの簡素なアリアで曲が始まり、美しいヴァイオリン・ソロを従えたアルトのアリアが続きます。この曲で独唱を 担うテリー・ウェイの清冽な歌唱が聴きどころです。喜びに満ちたテノールのアリアが続き、最後は希望に満ちたコラールで曲を閉じます。 第41番「イエスよ、今ぞたたえられん」は1725年の元日に初演されたカンタータ。3本のオーボエ、3本のトランペットとティンパニを用いたイエスの名を呼ぶ華 麗な合唱ではじまり、ソプラノとテノールの2曲のアリアが続きます。第2曲のソプラノのアリアでは3本のオーボエが活躍、また第4曲のテノールのアリアではチェ ロ・ピッコロも用いられています。

Gramola
GRAM-99292(1CD)
ヴィクトル・ウルマン(1898-1944):歌曲集
小さなケークウォーク
フリードリヒ・ヘルダーリンの詩による歌曲
アルベルト・シュテッフェンの詩による6つの歌曲 Op.17
3つのユダヤの歌((B?ezulinka) op.53
宗教的歌曲集 Op.20より
 Um Mitternacht im Schlafe schon
 Die arme Seele(古いスイス民謡より)
 First Meeting
 Christmas Morning in Dornach
 Wendla im Garten
2つの中国の歌(Klabund)
ルイーズ・ラベによる6つのソネット Op.34)
シラ・カルモン(S)
マリア・ガルソン(P)

録音:2022年10月24-25日、2023年1月12-13日
チェコ生まれの指揮者・作曲家ヴィクトル・ウルマン。ツェムリンスキーやシェーンベルクの影響を受け、指揮者及び作曲家として活躍しました。パヴェル・ハース やハンス・クラーサと同世代で、共に第1次大戦後のチュコ楽壇の隆盛を築きましたが、ユダヤ人の家系であったためにナチスに囚われ、ハースたちと同様、ホ ロコーストの犠牲となりました。歌劇「アトランティスの皇帝」をはじめ、近年作品が演奏される機会が増えています。このアルバムに収録されている作品のほと んどは、ナチスが政権を握ったのち、 もしくは1942年に彼がテレージエンシュタットの収容所に拘留されてから書かれたものと推測されています。比較的平易 なスタイルで書かれているのは、抑圧に苦しんでいた人々の気晴らしを意図したためと思われますが、ジャズの影響による軽やかさ、複雑な対位法を用いたフ レーズ、予期せぬメロディーの展開などが混在する作品には聴く人を当惑させる瞬間もあります。イスラエル出身のシラ・カルモンが時に演劇的な身振りを想 像させるように表情豊かに歌い、作品の魅力を伝えます。

Gramola
GRAM-99302(1CD)
ウクライナのインテルメッツォ
イホール・クシュプラー(1949-2012):山に花咲くカモミール
ボリス・リャトシンスキー(1894/5-1968):嘆き、また嘆き
アナトリー・コス=アナトルスキー(1909-1983):私の4頭の牛たち
コンスタンティン・ダンケヴィチ(1905-1984):歌劇「ナザール・ストドリア」 より Stekhaのアリア
ユーリー・メイトゥス(1903-1997): バラード「Ksenia」
ミコラ・リセンコ:歌劇「タラス・ブーリバ」 よりNastiaのアリア
ウクライナ民謡(オレス・チシュコ編):私は眠りたくない
ヴィクトル・マチュク(1852-1912):愛しい故郷
ダンケヴィチ:歌劇「ボフダン・フメリニツキー」よりVarvaraのアリア
オレク・キヴァ(1947-2007):室内カンタータ

歌唱:ウクライナ語。上記曲名は英訳からの重訳。
ゾリアナ・クシュプラー(Ms)
ルハンシクSO
イヴァン・オスタポーヴィチ(指)

録音:2022年8月8-11日
リヴィウ・オルガン・ホール(ウクライナ)
ウクライナを代表する歌手の一人ゾリアナ・クシュプラーが「愛、憧れ、望郷」をテーマに歌うアルバム。収録曲 はウクライナの作曲家によるオペラ・アリア、声楽作品そして民謡編曲です。同国西部の都市リヴィウに生まれ たクシュプラーは2000年のミュンヘンARDコンクールで第1位になって注目を集め、2007年から2020年まで ウィーン国立歌劇場のアンサンブル・メンバーとしてティーレマン指揮の「ニーベルングの指環」など数々の上演・ 録音に参加しました。現在もウィーンを拠点にオペラ、リサイタル、教育活動にも取り組んでいます。共演のル ハンシクSOはウクライナ南東部ルハンシク州の州都のオーケストラですが、2022年2月のロシア軍の 侵攻を受けてリヴィウに避難して来ました。同地に生まれたクシュプラーが共演、意気投合してこのアルバムが 生まれました。日本ではほぼ知られてないと思われる曲ばかりですが、音楽と歌唱・演奏の力強さに心揺さぶ られます。

IBS CLASSICAL
IBS-132023(1CD)
NX-B07
ブラームス:管弦楽伴奏による合唱曲集
運命の歌 Op.54
4つの歌 Op.17
愛の歌- ワルツ Op.52
アルト・ラプソディ Op.53
哀悼の歌 Op.82
命の女神たちの歌 Op.89
アグニエシュカ・レーリス(Ms)
マドリード州立O&cho
ジョセップ・ビーラ・イ・カサニャス
マルゼーナ・ディアクン(指)

録音:2023年6月19-20日
ブラームスの管弦楽伴奏による合唱作品を集めた1枚。ややもすれば「アルト・ラプソディ」や「運命の歌」などの重厚で陰影の濃い作品が注目されが ちですが、軽妙な「愛の歌 - ワルツ」や、女声合唱と2つのホルンとハープによる繊細な透明感のある「4つの歌」も収録し、このジャンルにおけるブラー ムス作品の多彩さ、懐の深さを聴かせます。ポーランド出身の指揮者マルゼーナ・ディアクンはクルト・マズア、ピエール・ブーレーズ、マリン・オルソップら の薫陶を受け、スペイン、ドイツ、フランスを中心に進境著しい指揮者。2021年秋からマドリード州立O(ORCAM)の芸術監督を務めていま す。
IBS CLASSICAL
IBS-102023(1CD)
NX-B07
ブロツキー・アルバム
高木日向子(1989-):A Song
パブロ・オルティス(1956-):ブロツキー、ヴィヴァルディとストラヴィンスキー
アンドレアス・ブリューガー(1941-):クリスマス・バラード
ジョアン・マグラーネ・フィゲーラ(1988-):忘れられた舟歌
オルティス:Nativity
ポール・スーツ(1955-):The Saints and the Aint’s
ロランス・ギヨー(S)
ナタリー・グルング(コールアングレ)
ピエール=イヴ・プリュヴォ(Br)
ジョエル・バルドレ(Vn)
ゾイア・スドニス(朗読)
オルケストレ・ムジケ・デ・ルミエレス
ファクンド・アグディン(指)

録音:2022年1月
ファクンド・アグディンとオルケストレ・ムジケ・デ・ルミエレスによる「MUSIC & WORDS」シリーズ。第3作目と なる当盤の主人公は、1987年にノーベル文学賞を受賞したロシア系アメリカ人の詩人、ヨシフ・ブロツキーで す。レニングラードのユダヤ人家庭に生まれ、18歳の頃から詩作を始めるも、やがてソヴィエト当局から弾圧を 受け1964年に逮捕され服役。その後、1972年にソ連から国外追放され、1980年にアメリカの市民権を 得るという激動の人生を送りました。 このアルバムでは高木日向子をはじめとしたそれぞれ背景の異なる5人の作曲家に作品を委嘱、世界文学 における重要人物であるブロツキーの詩からインスパイアされた6つの作品を収録しています。


Ars Produktion
ARS-38643(1CD)
ダ・ツヴィシェン〜歌曲集
ブラームス:5つの歌曲 Op.49-5
ヴォルフ:「ゲーテの詩による歌曲集」より「ミニョン第1番」
ハンス・ゾマー(1837-1922):Mignon singt, als Engel angetan
エーリヒ・ジャック・ヴォルフ(1874-1913):ゲーテの3つの歌 Op.15-1
ブラームス:6つの歌曲 Op.86-6「死へのあこがれ」
レスピーギ:「5つの歌」より「死別」
ピツェッティ
:「2つの愛の歌」より「Oscuro e il ciel」
レスピーギ:「4つの歌」より「夢」
ザンドナーイ:Notte di neve、Attimo
レスピーギ:ある日お帰りになるならば
コルンゴルト:4つの別れの歌 Op.14-1「死の歌」
マックス・コヴァルスキ(1882-1956):「ハーフィズの詩による8つの歌」より「So lange wir im Licht sind」
ヴォルフ:Horch, horst Du nicht vom Himmel her
ジョージ・ヘンシェル(1850-1934):3つの歌 Op.43-3「Wie Melodie aus reiner Sphare hor’ ich」
シューマン:ミルテの花 Op.25-25「東方のバラより」
ルビンシテイン:ミルザ・シャフィーによる12の歌 Op.34-8「Neig’, schone Knospe, dich zu mir」、Op.34-4「Es hat die Rose sich beklagt」、Op.34-9 「Gelb rollt mir zu Fusen」
ベルンハルト・セクレス(1872-1934):4つの歌 Op.11-1「Es eilt die Ros’」
テオドール・シュトライヒャー(1874-1940):「ハーフィズの詩」より「Ist Dir ein getreues liebevolles Kind beschert」
コルンゴルト:不滅なるもの Op.27-1
ソフィア・パヴォーネ(Ms)、
ヘダイエ・ヨナス・ジェディカール(P)

録音:2022年4月-5月
イタリア系ドイツ人のメゾ・ソプラノ歌手ソフィア・パヴォーネは、イタリア語、ドイツ語、フランス語、英語を巧みに操り、バッハから現代音楽まで幅広い楽曲をレパートリーとしています。長年にわたって共演してきたピアニストのヘダイエ・ヨナス・ジェディカールと録音したこのアルバムは、3部作で構成され、19世紀から20世紀のさまざまな作曲家の作品が22曲収録されています。

RUBICON
RCD-1087(1CD)
庭の世界〜花の歌曲集
シューベルト:花の言葉 D519
メンデルスゾーン:初すみれ Op.19a-2
シューマン:「ミルテの花」より「蓮の花」 Op.25-7
クララ・シューマン:すみれ
シューマン:「レーナウの6つの詩とレクイエム」より「私の薔薇」 Op90-2
シベリウス:6つの歌 Op.88
フォーレ
:「2つの歌」より「蝶と花」 Op.1-1
ショーソン:蝶々 Op.2-3
プーランク
:「偽りの婚約」より「花」 FP101-6
ソレール
(1895-1962):Al’ombra del lledoner、Menta I Farogola、Floeix l’ametller
カルロス・グアスタビーノ(1912-2000):薔薇と柳、「アルゼンチンの花」より「Cortadera, plumerito」
ミュリエル・ハーバート(1897-1984):すみれ、水仙に
エルガー:花言葉
ハイドン・ウッド(1882-1959):愛する庭の薔薇の花
【アンコール】
フランダース&スワン:「At the Drop of a Hat」より「Misalliance」
アレッサンドロ・フィッシャー(T)、
アンナ・ティルブルック(P)
テノール歌手のアレッサンドロ・フィッシャーは、歌劇『ポッペアの戴冠』のルカーノ役でザルツブルク音楽祭デビューを果たし、数々のオペラや音楽祭に出演するほか、定期的にコンサートやリサイタルも開催するなど精力的に活動しています。2022年にはグラモフォン誌の注目アーティストが紹介される「One to Watch」に選出され、BBTフェローシップを受賞するなど、今、大注目のテノールのひとりです。
2020年のロックダウンの最中、フィッシャーは妻とともに自宅の庭で多くの時間を過ごしました。庭の花々や自然の美しさに触れ、冬から春、そして夏へと移り変わる庭の景色からインスピレーションを受け、リサイタル・プログラムの土台が形成されました。ロンドンのウィグモア・ホールでライヴ録音されたこのアルバムは、全曲、花を題材とした楽曲で構成され、花や花言葉はもとより、愛の証についてやロマンティックな恋の儚さなど、花を通じて描かれる人間の深い感情にも言及しています。

CPO
CPO-555349(1CD)
NX-B10
C.P.E.バッハ:マニフィカト/クリスマス・カンタータ 他
マニフィカト Wq215
合唱「Et misericordia 主の憐みは」 (Wq215 第4曲の初稿)
クリスマス・カンタータ「Auf, schicke dich 天は御神の栄光を語り」 Wq249
合唱「Spiega, Ammonia fortunata」 Wq216
ハンナ・ヘアフルトナー(S)
エルヴィラ・ビル(A)
ゲオルク・ポプルッツ(T)
マティアス・フィーヴェク(Br)
マルクス・フォルペルト(Br)
ケルン・アカデミー(古楽器アンサンブル)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)

録音:2022年11月30日-12月3日、2023年9月18日
1768年から1788年に亡くなるまで、ハンブルクの5つの主要教会の音楽監督を務めたカール・フィリップ・エマヌエ ル・バッハの宗教合唱作品集。このアルバムにはマニフィカトとクリスマス・カンタータを中心とした4作品を収録。マ ニフィカトは1749年にベルリンで作曲された後1779年にハンブルクで改訂されたもので、改訂の際に3本のトラン ペット、2本のホルン、ティンパニが加えられ、祝祭的な輝きが増しています。トラック10にはその第4曲の合唱「Et misericordia」をオリジナルのベルリン版で収録、比較を楽しむことが出来ます。華麗なクリスマス・カンタータは 1775年の作曲。彼はこの作品をとても気に入り、何度も演奏しています。最後に置かれた合唱「Spiega, Ammonia fortunata」はヨーゼフ・マルティン・クラウスが仕えたことで知られるスウェーデンのグスタフ3世がハンブ ルクを訪問した際の祝祭的な作品。C. P. E. バッハはこれを作曲するために12時間しか時間がなかったと自伝 に記していますが、にわかには信じがたいほどの完成度の高い作品です。
CPO
CPO-555343(1CD)
NX-B10
M・ハイドン:ジングシュピール「落穂拾い」 他
ジングシュピール「落穂拾い」 MH493
カンタータ『Ninfe in belli』 MH73
モニカ・マウフ(S)
ヤコブ・ミッタールッツナー(Br)
サシャ・ザラビ(T)
マリアンナ・ヘルツィヒ(S)
クリスティアン・ハーフェル(T)
マリア・ラドゥルナー(S)
ザルツブルク・ホーフムジーク(古楽器オーケストラ&声楽アンサンブル)
ヴォルフガング・ブルンナー(指&Cemb)

録音:2019年9月28-30日
17世紀から19世紀初頭の作品を得意とする指揮者ヴォルフガング・ブルンナーと、1991年に彼が設立した ザルツブルク・ホーフムジーク。彼らは、以前にも管楽のための協奏曲集や、歌劇「夢」「自然の真実」など、ミ ヒャエル・ハイドンの知られざる作品を録音しており、このアルバムでもジングシュピール「落穂拾い」と1765年 のカンタータ『Ninfe in belli』の2作を紹介しています。 「落穂拾い」は1778年にオーストリアのクレムスミュンスター修道院劇場のために書かれたジングシュピール。 落ちていたトウモロコシの種を拾い、盗人と非難された貧しいエミーリエが救われるまでの物語です。モニカ・マ ウフをはじめとした歌手たちの、美しいアンサンブルをお楽しみください。かたや『Ninfe in belli』は、1765年1月19日に、バイエルン公妃ヨーゼファがランバッハ修道院に滞在した際の機会カンタータ。後にミヒャエル・ハ イドンの妻となるソプラノ歌手マリア・マグダレーナ・リップがソロを歌ったと推測される華やかな作品です。ザルツ ブルク・モーツァルテウムとウィーン国立音楽大学で学んだ若手ソプラノ、マリア・ラドゥルナーが見事な歌唱を 聴かせます。

299 MUSIC
NIKU-9056(1CD)
税込定価
さくら〜中田喜直ソングス/坂下忠弘
@ さくら [2:39]/Aほしとたんぽぽ [1:59]/ B つゆにぬれてる 桑のみたべた/編曲:伊藤幹翁 [2:17]
Cああプランタン無理もない [3:37]/Dねむの花 [3:08]/Eバラ色の街で [2:05]/ F 即興的ワルツ〜中田喜直に寄せて*/作曲:松下倫士 [3:19]/G夏です [1:57]/ Hおやすみなさい 美しい夢を見て/編曲:倉本裕基 [3:27]/I夏の思い出 [2:37]/ Jちいさい秋みつけた [2:46]/Kさわると秋がさびしがる [2:21]/Lむらさき叙情 [2:59]/ Mぎんなん/編曲:吉田孝古麿 [2:17]/N匂いのある歌 [1:14]/Oわらべうた* [1:32]/ P雪の降るまちを [2:41]/Q心の窓にともし灯を [2:31]
Rみんなのなかへ(平和の詩) [3:01]/S歌をください [5:03]

*=ピアノ・ソロ作品
坂下忠弘(Br) 、松下倫士(P)

録音:2023 年8 月30 日?9 月1 日三鷹市芸術文化センター「風のホール」
中田喜直生誕100 年に寄せて
私が坂下くんに出会ったのは彼がまだ音大在学中で、4 人の仲間たちと演奏を熱心にして いたときのことです。レッスンを乞われて初めて彼らの歌唱を聴きながらひときわ坂下くんの 歌声に心惹かれました。彼は日本人には珍しい柔らかさと響きのある声を持っています。作 曲家であった夫・中田喜直が生前坂下くんと出会っていたら、さぞやこの声に喜んだことでし ょう。中田幸子(中田喜直 夫人)

ALIA VOX
AVSA-9956(1SACD)
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス op.123 ジョルディ・サヴァール(指)、
ル・コンセール・デ・ナシオン
ラ・カペラ・ナショナル・デ・カタルーニャ(合唱)、
YOCPAアカデミーメンバー
リナ・ジョンソン(S)、オリヴィア・フェアミューレン(Ms)、
マルティン・プラッツ(T)、マヌエル・ヴァルサー(Br)

録音:2023年5月11-16日、カルドナ城修道院
サヴァールの勢いがとまりません。ベートーヴェンの交響曲(第1-5番:AVSA-9937/第6-9番:AVSA-9946)に続く、ベートーヴェン・シリーズ の第3弾にして完結編の登場。1823年(1819-1823年にかけての制作)に完成した、ミサ・ソレムニスです。サヴァールは、2023年10月末に来日 公演が実現しました。ヴィオール奏者としての来日でしたが、その音楽が素晴らしいのはいうまでもなく、演奏技術のすばらしさも80代にしてなお世界最高峰 であることを聴衆に印象づけたツアーとなりました。指揮者としての活動ももちろんますますの高みにあります。
サヴァールは、「ベートーヴェンについて私がいつも魅了されるのは、その言葉の力強さもさることながら、彼の音楽が、出自や階級や信条に関係なく、すべ ての人間に語りかけ、単に貴族や聖職者のエリートを満足させるためだけに作曲されていないことだ。」と述べています。ここでも過去の伝統のすべての重みか ら解き放たれた別次元の世界で、まさに作品が生まれたばかりのような生々しさで、ベートーヴェンの音楽がすべての人間に語りかける力に満ちていることを実 感させてくれる演奏です。
録音も素晴らしく、冒頭からやわらかく包み込まれるような極上の世界。コンサートミストレスは、ラヴェル作品のCD「ムーヌへのオマージュ」(KKC-6580/ CC-72916)で2022年のレコード・アカデミー賞を受賞して一挙に注目度が高まっているリナ・トゥール・ボネ。「ベネディクトゥス」でのソロもボネが演 奏しており、文字通り天上的な、聴き手を高みに連れて行ってくるような美しさです。 (Ki)

SKARBO
DSK-3237(1CD)
祝祭の空気
ジェイ・オルトハウス:アフリカのハレルヤ
メアリー・リン・ライトフット:神をたたえよ
ユッカ・リンコラ:ヨイク
ラヨシュ・バールドシュ:ラヨシュ・バールドシュ
コダーイ:ジプシーがチーズを食べるとき
ダヴィッド・アスルサ:謝肉祭のハバネラ
ルーチョ・ベルムデス:黒人の踊り
アルベルト・エルナンデス:「ゴザ、ミ・カリプソ」
マヌエル・コレイ:母なる大地へ
伝承曲:種から苗へ
伝承曲:村のそばを歩く
ポール・ブラフォール:カメのポルカ
ミシェル・ベルナード:チェリーのブランデー漬け
サリー・K・アルブレヒト:タマ・トゥ
伝承曲:ミュージック・ダウン・イン・マイ・ソウル
伝承曲:ディス・リトル・ライト・オブ・マイン
ブルターニュ聖歌隊
キムソン=ウ(P)
マウド・アモン=ロワザンス(指)

録音:2022年フランス
男女が集う行事は祝祭との結びつきが強く、昔から祝祭にまつわる多くの作品が作曲されてきました。それらに共通するのは「踊り」。リズムとメロディは民族ご とに異なり、舞曲と音楽とが密接に絡み合っていることがわかります。このアルバムでは20世紀から21世紀に焦点を当て、今日世界中で歌われている祝祭に関 係する合唱作品を集めました。溌剌としたリズムが非常に印象的なユッカ・リンコラの「ヨイク」など、パワフルでエネルギッシュな合唱作品をご堪能ください。 (Ki)

fra bernardo
FB-2311653(1CD)
アーリー・ミュージック・ログ〜バッハの作k品

(1)ミサ曲 ヘ長調 BWV233

(2)パストラーレ ヘ長調 BWV590

(3)カンタータ第214番「太鼓よとどろき、ラッパよ響け」 BWV214

(4)ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV1051
(1)コレギウム・ヴォカーレ・ヘント、シビラ・ルーベンス(S)、ステファニー・ハウツィール(A)、トーマス・バウアー(Bs)、フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
(2)トン・コープマン(Org)
(3)アムステルダム・バロックO&cho、デボラ・ヨーク(ベローナ/ソプラノ)、アンネッテ・マルケルト(パラス/アルト)、ヨルグ・ドゥルミュラー(イレーネ/テノール)、クラウス・メルテンス(ファーマ/バス)、トン・コープマン(指&Org)
(4)ニコラウス・アーノンクール(ヴィオール)、グスタフ・レオンハルト(ヴィオール)、エディト・シュタインバウアー(Va)、エドゥアルト・メルクス(Va)、アルフレッド・アルテンブルガー(Va)、フリーダ・クラウゼ=リチャウアー(Vc)、アルフレッド・プラニアフスキー(Cb)、ブルーノ・ザイドルホーファー(ハープシコード)、ヨゼフ・メルティン(指)

録音:2003年、1950年(ブランデンブルク協奏曲第6番/ピリオド楽器による世界初録音)
現代を代表する2人のバッハ解釈者、フィリップ・ヘレヴェッヘとトン・コープマンによる貴重な記録、2003年のライヴ録音!伝説的なグスタフ・レオンハルトの流派から生まれた両アーティストと彼らのアンサンブルは、バッハ音楽の演奏の伝統に永続的な影響を与えています。さらにエクストラ・トラックとして、ニコラウス・アーノンクール、グスタフ・レオンハルト、エドゥアルト・メルクスといった重要な先駆者たちが参加した1950年のバッハ・イヤーにおけるブランデンブルク協奏曲第6番のピリオド楽器世界初録音の音源も収録されています。

Da Vinci Classics
C-00800(1CD)
スペインの宝石
ファリャ:7つのスペイン民謡
アルベニス:6つのバラ―ド
モンサルバーチェ:5つの黒人の歌
モンポウ:パストラル、
 あなたの上にはただ花ばかり
サン=サーンス:不幸な人*
シルヴィア・アリーチェ・ジアノーラ(Ms)、
フィリッポ・ファリネッリ(P)、
トスカ・ルソー(S)*

録音:2021年8月(イタリア、ペルージャ)
イベリア伝統の声楽とピアノのためのレパートリーの傑作の数々、カスティーリャとカタルーニャの作曲家の作品、そしてフランスの音楽家サン=サーンスによるスペインへのオマージュを通して、聴き手を想像上のスペイン旅行へと導いてくれる1枚。イタリア音楽に魅了されていたアルベニスは、イタリア出身の貴族の詩人のテキストをもとに、イタリアのベルカントやトスティの室内声楽曲を彷彿とさせる作品を書きました。モンポウの歌曲は感動的で想像力に富み、声とピアノの濃密な相互作用が特徴。サン=サーンスの「不幸な人」は、ポーリーヌ・ヴィアルドの娘たちのために書かれたもので、『恋の骨折り損』ついてのウィットに富んだ風刺的な考察です。

Signum Classics
SIGCD-790(1CD)
ヘヴン・トゥ・アース
ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ
:Let My Prayer Rise Up、God The Holy Trinity、Magnificat (King’s College Service)、Nunc Dimittis (King’s College Service)、The Chorister’s Prayer (mixed voices version)、Preces and Responses、Words From The Cross、Give Us Grace、Faith, Hope and Love
ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ&アレグザンダー・レストレインジ:For The Beauty Of The Earth
ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ:The Chorister’s Prayer (upper voices version)、Drop, Drop, Slow Tears、High As The Heavens、Lord, Have Mercy (The St Helen’s Service)、Glory To God (The St Helen’s Service)、Holy, Holy, Holy (The St Helen’s Service)、Lamb Of God (The St Helen’s Service)、The Lord’s Prayer、Saint Richard’s Prayer、The Mountains Shall Bring Peace、Go Forth In Peace
ベン・パリー(指)、
ロンドン・ヴォイシズ、
アンドレアナ・チャン(Org)

録音:2023年6月19日-20日(イギリス)
グラミー賞を5回受賞した人気ヴォーカル・グループ「ザ・スウィングルズ」(スウィングル・シンガーズ)のソプラノ歌手及び音楽監督として7年間活動し、テネブレやロンドン・ヴォイシズなどのアンサンブルで歌う他、現代のクロスオーヴァー音楽や多くの映画サウンドトラックなどでも歌い、幅広いジャンルの音楽の演奏、作曲、録音、監督、プロデュースを行う多面的なミュージシャン、ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ(ジョアンナ・フォーブス・レストレンジ)の合唱作品集。このアルバムに収められている作品は、旋律があり歌いやすく作曲されています。教区教会の聖歌隊が念頭に置かれており、曲は歌手の声域内に快適に収まり、オルガンの伴奏は合唱団をサポートするように設計され、ハーモニーは魅力的で親しみやすいものになっています。歌う人にとっても、聞く人にとっても、言葉の意味をより高めるその作風によって聴きやすいアルバムとなっています。

DUX
DUX-1979(1CD)
男声合唱のための宗教作品集
オラ・イェイロ:Ubi caritas
ピョートル・ヤンチャク:De profundis clamavi
ローウェル・メイスン:Nearer My God to Thee
ラフマニノフ:Bogoroditse Devo
マリアーノ・ガラウ:Parce Domine
ヤンチャク:キリエ
グレゴリオ・アレグリ:Miserere mei, Deus
クラウディア・ラビエガ:O sacrum convivium、
 アヴェ・マリア
イェイロ:Northern Lights、Ave Generosa
フランツ・ビーブル:アヴェ・マリア
ヤンチャク:Pater noste
アントニオ・ロッティ:Crucifixus
ユスティナ・ハヌシャク(指)、
カントレス・サンクティ・ニコライ男声cho

録音:2022年、2023年
カントレス・サンクティ・ニコライ男声合唱団による男声合唱のための宗教作品集。17世紀から現代作曲家の作品まで幅広く網羅しており、受難曲、典礼作品、教会音楽を含んだアルバムとなっています。その多くはヨーロッパだけでなくアメリカでも頻繁に演奏されています。テキストが主な役割を果たす瞑想的で落ち着いたメロディーから、複雑なポリフォニック構造まで、男声合唱の機能をフルに使ったこのアルバムで、聴衆はその可能性を感じることが出来るでしょう。

スロヴェニア放送
ZKP-118210(1CD)
ギター伴奏によるスロヴェニアとイタリアの歌曲
プロハースカ:私はあなたに何を尋ねようか
イパヴェツ:テントウムシ/露が野原に落ちたら/思い出の本に/ヒナギクが育つ
ジョルダーニ:愛しい人よ(カーロ・ミオ・ベン)
チャンピ(伝ペルゴレージ):ニーナ
モンテヴェルディ:苦しみが甘美なものならば
カルダーラ:親愛な森よ
ルティーニ:愛の喜びは
ヘンデル:これほどの陰はなかった(オンブラ・マイ・フ)
カッチーニ:アマリッリ
ランディ:ああ歓迎される死よ
シュケルヤンツ:山の麓の休息
パヴチッチ:子守歌2
マシェク:窓の下で
ラヨヴィッチ:セレナード/部屋の中の月
ヤカ・ミヘラツ(Br)
ユレ・チェルコフニック(G)

録音:2023年6月 スロヴェニア リュブリャーナ
19世紀から20世紀のスロヴェニアの歌曲と、バロック時代のイタリアの歌(いわゆるイタリア古典歌 曲を含む)をギター伴奏でバリトンが歌ったもの。イタリアバロックの歌がギター伴奏に合うのは容易 に想像できるだろうが、日本人にはほとんど未知のスロヴェニア歌曲がまた素敵だ。 ヤカ・ミヘラツはリュブリャーナで学んだ後、ベルリンで活躍しているバリトン。柔らかい美声のバリト ン。ユレ・チェルコフニックは、リュブリャーナで学んだ後、ウィーンやチューリヒで研鑽を積んだギタ ー奏者。2018,19年と来日しており、実は熱心なギター好きには既に知られている人です。
スロヴェニア放送
ZKP-117978(1CD)
ハープ伴奏による歌曲集
ドビュッシー:美しい夕暮れ
 星の輝く夜/マンドリン
フォーレ:夢の後で Op.7-1
 トスカーナのセレナーデOp.3-2
 揺り籠 Op.23-1/私たちの愛 Op.23-2
イパヴェツ(1829-1908):思い出の本に/ロマンス
ラカル(b.1979):寒さ
シューマン:春の訪れ Op.79-19
 お母さん、お母さんOp.25-11
 私を彼の胸に寄り掛からせて Op.25-12
R.シュトラウス:親しい幻 Op.48-1
 明日 Op.27-4
アンドレヤ・ザコニシェク・クルト(S)
ウルシュカ・クリジュニク・ズパン(Hp)

録音:2022年9月 スロヴェニア リュブリャーナ
フランス、スロヴェニア、ドイツの歌曲をハープ伴奏でソプラノが歌っています。ドビュッシーやフォー レの歌曲をハープ伴奏で歌うのは珍しくないだろうが、シューマンやシュトラウスとなると稀でしょう。ス ロヴェニアのロマン派の作曲家、ベンヤミン・イパヴェツ(1829-1908)や、現代スロヴェニアを代表す る作曲家、カタリーナ・プスティネク・ラカル(1979-)の作品も素晴らしい。 アンドレヤ・ザコニシェク・クルトはスロヴェニア東部のツェリエ生まれ、在住のソプラノ。彼女はマリボ ール歌劇場で四半世紀に渡って様々なソプラノ役を手掛けて来た劇場の花形歌手で、同劇場の 2014年来日公演のビゼー「カルメン」でヴェッセリーナ・カサロヴァ相手にミカエラを歌っていた。ウル シュカ・クリジュニク・ズパンはスロヴェニアの代表的ハープ奏者の一人で、2003 年からスロヴェニア・ POのハープ奏者を務めています。 簡易紙ケース収納。

DIVINE ART
DDX-21114(1CD)
NX-B07
20世紀の英語による歌曲集
1. ジョージ・バターワース(1885-1916):Is my team ploughing? 馬どもは耕しているだろうか?
2. ブリッジ:Come to me in my dreams おいで 私のもとへ わが夢の中
3. チャールズ・マーシャル(1857-1927):I hear you calling me 僕を呼ぶあなたの声が聞こえた
4 クィルター(1877-1953):Now sleeps the crimson petal 深紅の花弁は眠りに就く
5. クライヴ・ポラード(1959-):Go song of mine 行け、私の歌よ…世界初録音
6. リチャード・ヘイグマン(1882-1966):Do not go my love 愛しい人よ、行かないで
7. ヴォーン・ウィリアムズ:Silent Noon 沈黙の正午
8. フレデリック・キール(1871-1954):Remembrance 記憶
9. ヴィクター・ヘリー=ハッチンソン(1901-1947):Dream Song 夢の歌
10. ブリッジ:What shall I your true love tell? 何を私、あなたの真の恋人は伝えましょうか
11. ヘイドン・ウッド(1882-1959):Love’s garden of roses 愛する庭のばらの花
12. ペーター・ゲルホーン(1912-2004):Autumn 秋
13. アイアランド(1879-1962):If there were dreams to sell もしも売ることのできる夢があ
れば
14. セシル・アームストロング・ギブズ(1889-1960): Silver シルヴァー
15. ポラード:The cloths of heaven…世界初録音
16. ヴォーン・ウィリアムズ:The sky above the roof 屋根の上のあの空R
17. シリル・スコット(1879-1970):Lullaby 子守歌
18. エイミー・ウッドフォード=フィンデン(1860-1919):Kashmiri Song カシミールの歌
19. クィルター:I arise from dreams of thee あなたの夢から目覚めた
20. ブリッジ:Journey’s End 旅の終わり
●アンコール
21. ルーシー・サイモン(1940-):How could I ever know(秘密の花園より)
トレヴァー・アレクサンダー(Br)
ピーター・クロックフォード(P)

録音:2021年6月20日、8月15日、10月17日
3曲の世界初録音を含む、20世紀の英国で親しまれた歌曲を集めた1枚。現在でも歌われるブリッジ やヴォーン・ウィリアムズらの「英国歌曲」と、当時英国で人気のあった「Parlour Ballad(パーラー・バ ラード=アマチュアの音楽家が家で演奏するような音楽)」と呼ばれる作品を織り交ぜて紹介。しみじみ とした歌から、軽くしゃれた歌まで多彩かつ味わい深い作品を楽しめます。英国ロイヤル・オペラを中心に バリトン歌手として活躍するトレヴァー・アレクサンダーの美しい声を、指揮者、伴奏者として活動する ピーター・ロックフォードのピアノが引き立てています。

VOX
VOXNX-3031CD(1CD)
NX-B03
ラフマニノフ:合唱交響曲「鐘」他
ラフマニノフ:合唱交響曲「鐘」…英語歌唱
カンタータ「春」 Op.20
3つのロシアの歌 Op.41
マリアンナ・クリストス(S)
ウォルター・プランテ(T)
アーノルド・ヴォケタイティス(Bs-Br)
セントルイスSO&cho
レナード・スラットキン(指)

録音:1980年10月 ミズーリ州セントルイス、パウエル・ホール
スラットキンとセントルイス響がVOXに録音したラフマニノフの管弦楽作品全集(LP4枚組)から、合唱の加わる作品を集めた1枚。オリジナル・マスターから 24bit/192kHzでリマスターしたAudiophile Editionの1枚です。「鐘」はグラミー賞の「Best Choral Performance=最優秀合唱」部門にノミネート された名演奏で、合唱にも管弦楽にも厚みがありながら濁らず清澄なサウンドを聴かせる点が特徴。広々として澄んだ音場にオーケストラ、合唱、ソロが距 離感をもって展開、ソロは不自然にクローズアップされることも合唱に埋もれることもなく、Elite Recordingsならではの巧みな録音に唸らされます。旧盤 CDでも録音の優秀さは伝わりますが、新リマスターにより音の硬さが取れて、特に高域に抜けの良さと柔らかさが加わり、名録音の真価を楽しめます。 ブックレットには歌詞と英訳が掲載されています(1-4は英語歌詞のみ)。

DACAPO
MAR-8.224754(1CD)
NX-B08
ルーズ・ランゴー(1893-1952):歌曲集
Hvad larken sang! BVN35(1908)
4つの歌曲 BVN67(1914)
ロシアの歌曲集 BVN126(1916)
4つの歌より BVN100(1915) Vi tankte slet ikke pa nogenting
Min moder BVN5(1906)
Jeg beder ej om guldets glod BVN31(1908)
夏 - 歌曲集、4つの音の絵 BVN139(1917)
イェニ・ビルガ=クラウスンの詩による歌曲集 BVN66(1914)
ルイーセ・マクレランド・ヤコブセン(S)
クリスティアン・リスエア(P)

録音:2023年1月14-16日、22日
※一部をを除き世界初録音
デンマークの近代作曲家ルーズ・ランゴー。 若い頃には、後期ロマン派のイディオムを用いた作品を書いていましたが、やがて神秘的な題材や、特異なタイトルを好んで用いるなど、少しずつ作風を変 遷させていきました。このアルバムには彼が10代から20代前半に書いた歌曲を中心に収録。ほとんどの作品は未だ調性を保っており、1913年に彼が恋に おちたドーラ・フロムへの思いが込められた「4つの歌曲 BVN67」などはとても耳なじみのよい曲調で書かれています。トラック6-13の「ロシアの歌」に含まれ ているのは、ウクライナの詩を翻案したもの。一部を除き世界初録音となります。若きソプラノ、ルイーセ・マクレランド・ヤコブセン、オーフスとベルリンで学んだピ アニスト、クリスティアン・リスエアが、親密な演奏を聴かせます。

Goodies
78CDR-3925(1CDR)
ドイツのナイチンゲール/エルナ・ザックの芸術

(1)メドレー:1.思い出(ドルドラ)-2.セレナード(トゼリ)- 3.デュバリ伯爵夫人-私は一人の人にのみ心を捧げます(ミレッカー)- 4.こうもり-侯爵様、あなたのようなお方には(J. シュトラウス2世)
(2)メドレー:1.ワルツ春の声(J.シュトラウス 2世)-
2.セレナード第1番(ドルドラ)-3.ジプシーの歌(ボルディ)-
4.ウィーンの森の物語(J.シュトラウス2世)
(3)フニクリ・フニクラ(L.ダンツァ)
(4)語りたまえ(パルラ・ワルツ)(アルディーティ)
(5)ユビラーテ(ジルヒャー)
(6)オーストリアの村つばめ(ヨーゼフ・シュトラウス)
エルナ・ザック(S)
ヴィリー・チェルニック(指)
ベルリン・ドイツ・オペラO&cho((1),(2),(6))
ロルフ・シュレーダー(指)
ベルリン・ドイツ・オペラO&cho(3)
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)
ベルリン・ドイツ・オペラO(4)
ヴォルフガング・ヴァリシャウザー(指)
ジルヒャー・ダブル四重唱団(5)

(1)U.S.CAPITOL81700A (8033-1D-1)1935年11月26日録音
(2)U.S.CAPITOL81701A (8034-1D-1)1935年11月26日ベルリン録音
Recorded26November1935
(3)U.S.CAPITOL81702A (8035-1D-1)1938年録音
(4)U.S.CAPITOL81702B (8033-1D-1)1935年1月29日録音
(5)U.S.CAPITOLA81701B (8036-1D-7)1939年録音
(6)U.S. CAPITOL81700B (8048-1D-3)1939年ベルリン録音
原録音は独テレフンケン。復刻は米CAPITOL の戦後盤SPレコードによった。 エルナ・ザック(1898-1972)はベルリン生まれのソプラノ。ドイツの "ナイチン ゲール" と言われ人気を得た。戦前のレコード批評家あらえびすはその著書 「名曲決定盤」で彼女の魅力をこう書いていた。「近頃ドイツで騒がれている 人気歌手だ。若さと美しさをまき散らすようなところがこの人の受け容れられ る原因でしょう。声も技巧も良いが、それよりも張り切った若さと、魅力が特色 だ。」今回の復刻CDはこれまでのものと一線を画すると思う。(グッディーズ)

Hortus
HORTUS-225(1CD)
プーランク:歌曲集
闘牛士 FP11
ギヨーム・アポリネールの2つの詩
ギターに寄す FP79
歌の調べ FP46
歌曲集「ある日ある夜」 FP86
4つの子供の歌 FP75〜第2曲:ルネ少年の悲しい話 / 第3曲:元気のよすぎる男の子
矢車菊 FP102
歌曲集「偽りの婚約」 FP101
4つの子供の歌 FP75〜第1曲:あたしたち妹が欲しい
カール・ガザロシアン(T)、
エマニュエル・オリヴィエ(P)

録音:2022年/フランス
「まばゆいばかりの高音が出せる、非常に心地よく軽やかなテノール」と絶賛されるカール・ガザロシアン。幼少期に憧れた女性歌手へのトリビュート・アルバム 「私は歌手になりたかった」(HORTUS-200)でも魅惑的な歌声を聴かせてくれました。
期待の新譜は彼が愛してやまないプーランクの歌曲集。数多くの歌曲を残したプーランク。ジャン・コクトー、ギヨーム・アポリネール、ジャン・モレアス、ジャン・ ノアンらがのこした詩に、独特な旋律をのせた、プーランクの凄みがこれらの歌曲に凝縮されております。各曲数分ながらそれぞれ強烈な個性を示すプーランクの 作品。ガザロシアンの表現豊かな歌でご堪能ください! (Ki)

APARTE
AP-333(1CD)
リスト:「聖人の伝説」集 vol.2
1. 火刑台上のジャンヌ・ダルク S373/1*
2. 火刑台上のジャンヌ・ダルク S.293*
3. 聖チェチーリア S5
4. 聖チェチーリア S343
5. 聖クリストフ S47
6-7. 栄えよポーランド(オラトリオ「聖スタニスラウス」より間奏曲)
8. アヴェ・マリア IV S341
9. エレジー第1番S130a
10. 詩篇137S17/2
11. アンジェルス!守護天使への祈り S378/1(ハルモニウム版)
*リスト・アカデミー版による世界初録音
イム・スンヘ(S)、
ソフィア・ヴィニク(Ms)、
ステファニー・ハウツィール(Ms)
トーマス・ハンプソン(Br)、
シネ・ノミネcho
マルティン・ハーゼルベック(指)、
ウィーン・アカデミーO

録音:2021,2022年
ハーゼルベックによる、リストが作曲した「聖人の伝説」集第2弾の登場。vol.1(AP.297)に続いて、歌唱陣にも豪華な顔ぶれをそろえています。
1865年に僧籍に入ったリストは、キリスト教を題材とした作品を多く書くようになります。そして、ほかの作曲家にはあまり例をみませんが、絵画や書物から題 材をとった、聖人にまつわる音楽を多く書いています。ここでは、「聖人の伝説」として、キリスト教上の様々な聖人にまつわる物語を音楽にした作品をシリーズと してお届けします。
当盤に収録されているのはいずれもリストの晩年の作品。リストの3つめのオラトリオ「聖スタニスラウス」は未完の作品ですが、もともとリストが独立した器楽 曲としても構想した「間奏曲」は充実したオーケストラ曲となっています。聖チェチーリアに関する楽曲が2つ収録されていますが、S5のほうは大編成なオーケス トラ、グレゴリオ聖歌からの引用などが見られる一方、S343のほうは比較的小編成で瞑想的な空気の作品となり、まったく性格が異なっており興味深いです。聖 クリストフについてはあまり知られていませんがこれは旅人の聖人で、旅人に力を与えると言われています。また、タイトルには直接聖人の名が見られない作品も 収録されており、リストの芸術を様々な角度から鑑賞することができます。

Hyperion
CDA-68440(1CD)
デイヴィッド・ブリッグズ:宗教音楽集
デイヴィッド・ブリッグズ(1962-):
1.聖デイヴィッド・サーヴィス〜神を喜びたたえよ
2.前奏曲(オルガン即興)
3.わたしを刻みつけて
4.神は私の頭の中に
5.間奏曲(オルガン即興)
6.主はよみがえられた
7.「主はよみがえられた」によるトッカータ(オルガン即興)
8.たたえん、よろこびの光を
9.王の御旗は進み
10.慈しみと愛のあるところ
11-12.トリニティ・フォーブルドン・サーヴィス
13.カンタービレ(オルガン即興)
14.聖デイヴィッド・サーヴィス〜テ・デウム
スティーヴン・レイトン(指)、
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、
デイヴィッド・ブリッグズ(Org)ほか

録音:2022年7月、サントゥスタシュ教会(フランス・パリ)
務める名門ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団。バッハ、ヘンデルなどの古楽からスタンフォード、フィンジ、ハウエルズ、マクダウアル、オワイン・パーク、イーヴォ・アントニーニなどの近現代音楽まで広いレパートリーを誇る彼らの最新盤は、2010年に発売された『ノートル・ダム・ミサ』(CDA-67808)に続くイギリスのオルガニスト・作曲家、デイヴィッド・ブリッグズ(1962-)の作品集!
ブリッグズはフランスの名オルガニスト、ジャン・ラングレの門下生であり、セント・アルバンズ国際オルガン音楽祭のコンクールでは英国人として初のトゥルヌミール賞(最優秀即興演奏賞)に輝きました。ジャン・ラングレとピエール・コシュローから多大な影響を受けたブリッグズは、作曲家としても注目を集めており、かつ世界最高の即興演奏家のひとりとみなされています。レイトン&ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団による美しい合唱の合間で繰り広げられる、ブリッグズの見事なオルガン即興にもご注目ください。

DUX
DUX-1816(1CD)
映画音楽&オペラ歌曲集
ヤヌシュ・ストクウォサ
:Fra di noi
アンドリュー・ロイド・ウェバー:All I Ask of You
クロード・フランソワ&ジャック・ルヴォー:マイ・ウェイ
ルーチョ・ダッラ:カルーソー
アグスティン・ララ:グラナダ
レナード・コーエン:ハレルヤ
ヘンデル:私を泣かせてください
ロイド・ウェバー:ピエ・イエス
アヴェ・マリア
バーンスタイン:トゥナイト
フランチェスコ・サルトーリ:タイム・トゥ・セイ・グッバイ
アデル・アドキンス&ポール・エプワース:スカイフォール
ソコルニツキ・デュエット〔アグニェシュカ・ソコルニツカ(S)、ヴォイテク・ソコ・ソコルニツキ(T)〕、
ヴェロニカ・ヤニク=クレク(Vn1)、アンナ・マホフスカ(Vn2)、カロリナ・ヴァシチニスカ=ウカノフスカ(Va)、アレクサンドラ・アヴツシェフスカ(Vc)、ミハウ・フランツス(P)

録音:2022年(ポーランド)
ソプラノ歌手のアグニェシュカ・ソコルニツカとテノール歌手のヴォイテク・ソコ・ソコルニツキの夫婦は、互いにコンクールでの優秀な成績を収めており、高く評価されています。デュオとしても何年も共に活動しており、美しい歌声とカリスマ性で多くのファンを集めています。
このアルバムには映画、オペラ、ミュージカルから12曲の美しいメロディーがセレクトされ、「マイ・ウェイ」、「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」、「トゥナイト」など、世界中で愛されている楽曲が2人の美しいハーモニーで奏でられています。

Rondeau
ROP-622324(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 HWV56(マルコム・ブルーノ編集による1741年初期版) ノイマイヤー・コンソート、
グーテンベルク室内合唱団、
フェーリクス・コッホ(指)、ヴィオラ・ブラッヘ(S)、シュテファニー・シェーファー(A)、ファビアン・ケリー(T)、ユリアン・ドミニク・クレメント(Bs)

録音:2021年4月24日-26日&2022年5月20日-24日、ゼンガーハレ・ザウルハイム(ドイツ)
ビルガー・ペーターセン、フランツ・クサファー・ジュスマイアーが編曲・補筆完成させた“マインツ版”のモーツァルト:「レクイエム」(PROP6211/ROP6211)や、Christophorusレーベルに録音した、新たに再構築されたバッハの「マルコ受難曲」1744年版(CHR-77423)など思わず目を引く興味深いレコーディングを行ってきたフェーリクス・コッホ&ノイマイヤー・コンソートがまたしても見逃すことのできない1枚をリリース!
ヘンデルが演奏の度に細かい校訂を繰り返したことでダブリン初演版、ロンドン初演版、捨て子養育院版など多くの版がある傑作「メサイア」の楽譜を、イギリスの音楽学者であるマルコム・ブルーノが8年という時間を費やし細部まで研究。アリアの細かな違いや議論の絶えない木管楽器のパートなどを慎重に考察し、2つの自筆譜を基とする1741年の初期稿を再構築した新たな初期版を完成させ、2018年にブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から出版しました。ブルーノが「まるでヘンデルの手稿のインクがまだ濡れているかのように、メサイアを初めて聴くような体験をしてほしい」と願う新たな1741年版メサイアの世界初録音、要注目です。
Rondeau
ROP-4056(1CD)

ROP-4057(1LP)
聖トーマス教会のクリスマス・キャロルの夕べ
【ROP4056(CD)収録曲目】
フリードリヒ・ヴァイセンゼー(1560-1622):ダビデの子にホサナ/ブラームス:白い小鳩/フーゴー・ディストラー(1908-1942):私は3本の枯れ枝を折り取り/シュッツ:慰めよ, わが民を慰めよ/ギュンター・ラファエル(1903-1960):マリアはいばらの森を通り/ブラームス:おお救い主よ, 天を破り開けたまえ/レーガー:船がやってくる/メンデルスゾーン:いかなれば諸々の民の立ち騒ぎ/グスタフ・ブラント(1883-1963):諸王の王/ヤン・サンドストレム(b.1954):グロリア/カール・リーデル(1827-1888):来たれ, 羊飼いたちよ/ゼトゥス・カルヴィジウス(1556-1615):愛しいヨセフ, わたしのヨセフ/リハルズ・デュブラ(b.1964):ベツレヘムに幼な子生まれぬ/ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630)&ヨハン・シェレ(1648-1701):高き天よりわれは来れり/ミヒャエル・プレトリウス:エサイの根より/フリードリク・シクステン(b.1962):かくも徳高き薔薇はない/ジョン・マッカーシー(b.1961)編)):リトル・ドラマー・ボーイ/エアハルト・マウエルスベルガー(1903-1982):クリスマス/グスタフ・シュレック(1849-1918)&ゲオルク・クリストフ・ビラー(1955-2022):きよしこの夜

【ROP4057(LP)収録曲目】
フリードリヒ・ヴァイセンゼー(1560-1622):ダビデの子にホサナ/ブラームス:白い小鳩、おお救い主よ, 天を破り開けたまえ/フーゴー・ディストラー(1908-1942):私は3本の枯れ枝を折り取り/シュッツ:慰めよ, わが民を慰めよ/ギュンター・ラファエル(1903-1960):マリアはいばらの森を通り/レーガー:船がやってくる/グスタフ・ブラント(1883-1963):諸王の王/カール・リーデル(1827-1888):来たれ, 羊飼いたちよ/ゼトゥス・カルヴィジウス(1556-1615):愛しいヨセフ, わたしのヨセフ/ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630)&ヨハン・シェレ(1648-1701):高き天よりわれは来れり/ミヒャエル・プレトリウス:エサイの根より/エアハルト・マウエルスベルガー(1903-1982):クリスマス/グスタフ・シュレック(1849-1918)&ゲオルク・クリストフ・ビラー(1955-2022):きよしこの夜
聖トーマス教会cho、
アンドレアス・ライツェ(指)

録音:2023年1月9日-13日、パウル・ゲルハルト教会(ライプツィヒ、ドイツ)
約800年にもおよぶ歴史を持ち、バッハが27年間カントル(トーマスカントル/楽長)を務めたことでも知られるライプツィヒの少年合唱団、聖トーマス教会合唱団(聖トーマス教会少年合唱団、ライプツィヒ聖トーマス教会聖歌隊などとも)。2021年9月に大バッハ以後第18代目のカントルとして宗教改革以後初のカトリックのスイス人カントルとなるアンドレアス・ライツェ(アンドレアス・ライゼ)を迎えて新たな時代に突入し、2023年夏には新カントルとの初レコーディングとなる「バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232」(VROP405253/ROP405253)をリリース。継承され続ける伝統の歌声、ライツェの就任わずか1年後とは思えぬ統率力と完成度の高さで大きな反響を呼びました。
ますます期待が高まる彼らの次なるリリースは珠玉のクリスマス・キャロル集。これらの歌は彼らにとっては単なる音楽的パフォーマンスに留まらず、長い歴史の中で築き上げてきた文化的遺産でありクリスマスという伝統の連続性を象徴する特別な存在。カルヴィジウス、シャイン、シェレ、マウエルスベルガー、ビラーといった歴代のカントルたちが手掛けたキャロルもふんだんに盛り込んだ聖トーマス教会合唱団ならではといえるクリスマス・アルバムに仕上がりました。
アナログ盤は収録時間の都合上5つのトラックが省略されていますが、それらを24ビット、48kHzのハイレゾ音質でダウンロードできる専用コードが付属しています。
Rondeau
ROP-6259(1CD)
マインツ大聖堂のクリスマス
カルステン・シュトルク(b.1973):いかに私はあなたを迎え/マティアス・ブライトシャフト(b.1950):主を待ち望むアドヴェント/フーゴー・ディストラー(1908-1942):おお救い主よ, 天の扉を開け/ヨハネス・エッカールト(1553-1611):来たれ, 全世界の救い主よ、真心もて, おお人の子らよ/ディーター・デ・ラ・モッテ(1928-2010):マリアはいばらの森を歩み/アンドレアス・ハンマーシュミット(1612-1675):門を広く開けよ/トーマス・ガブリエル(b.1957):船がやってくる/ハンス・ミースナー(1877-1957):きよしこの夜/ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト(1752-1814):聖なる夜!/ジョン・ラッター(b.1945)(カルステン・シュトルク編):降誕のキャロル/シャルル・アダン:おお聖なる夜(クリスマスの聖歌):トーマス・ガブリエル:クリスマス・イヴ/ミヒャエル・プレトリウス:エサイの根より/カール・ティール(1862-1939):神の御子は今宵しも/ローラント・ビューヒナー(b.1954):行きて山の上で告げよ/メンデルスゾーン:天には栄え/エンゲルベルト・フンパーディンク:夕方にはもう寝たい(歌劇 「ヘンゼルとグレーテル」より)
マインツ大聖堂cho、
マインツ・ザンクト・マルティン大聖堂カントライ、
カルステン・シュトルク(大聖堂カペルマイスター)、
大聖堂&聖クインティン少女cho、
ミヒャエル・カルテンバッハ(大聖堂カントル)、
マインツ大聖堂O

録音:2023年7月&9月、マインツ大聖堂
ドイツ三大聖堂の1つにも挙げられ、1000年以上の歴史を誇るマインツ大聖堂(ザンクト・マルティン大聖堂)の合唱団が、トーマス・ガブリエルによって合唱とオーケストラのために特別にアレンジされたクリスマス・キャロルの魅惑的なアルバムを発表します。ガブリエルは伝統的なクリスマス・サウンドと現代的なニュアンスを織り交ぜた繊細なスタイルで知られており、彼のアレンジは原曲の古典的な美しさを失うことなく、曲にモダンなタッチを与えています。「きよしこの夜」を始めとした古今の有名なクリスマス・キャロルの数々に新たな芸術的深みが加えられ、特別なクリスマス・シーズンを体験できることでしょう。

Acte Prealable
AP-0567(1CD)
グルベルスキ:合唱作品集 Vol.2
エウゲニウシュ・グルベルスキ
(1870-1923):カンタータ Op.8「ku czci ?w. Cecylii」
ミサ・セクンダ Op.2
Responsoria na Bo?e Cia?o
ポーランドのミサ曲 変ホ長調
Hymn na Zwiastowanie NMP
死者のためのミサ曲/Hymn m?odzie?y
ロベルト・カチョロフスキ(バリトン、オルガン)、
マチェイ・ナチク(Br)、
クシシュトフ・ロレク(T)、
インシエメcho、モニカ・バホフスカ(指)

録音:2023年4月&5月&8月
エウゲニウシュ・グルベルスキは、ポーランドのプウォツクで「大聖堂のオルガニストの息子」として生まれました。グルベルスキはドイツのレーゲンスブルクで音楽を学び、その後1898年からプウォツクの大聖堂聖歌隊の指揮者となり、定期刊行物「教会の歌声」の編集者であったことが分かっています。

Huddersfield Contemporary Records
HCR-31(1CDR)
エヴァン・ジョンソン:クラリネットと声楽のための無伴奏作品集
Ground (2010) 〜コントラバスクラリネットのための
2Ruckenfiguren:i. Watris flowiden ouer myn heed(2021)〜声楽のための
Supplement(2003/2007)〜バスクラリネットのための
2Ruckenfiguren:ii. Thou seidist, drede thou not(2021)〜声楽のための
Edison Kinetoscopic Record of a Sneeze, January 7,1894(2007)〜Bb管クラリネットのための
in modo esalando(2021)〜バスクラリネットのための
A general interrupter to ongoing activity(2011)〜声楽のための
‘indolentiae ars’, a medium to be kept(2015)〜A管バセット・クラリネットのための
カール・ロスマン(クラリネット、声楽)

録音:2023年、ムジークファブリーク・スタジオ(ドイツ、ケルン)
数多くの賞を受賞し非常に活発なパフォーマンスを見せているアメリカ出身の作曲家、エヴァン・ジョンソン(1980-)のクラリネットと声楽のための無伴奏作品を集めた1枚。演奏はアンサンブル・ムジークファブリークのメンバーであるオーストラリアのクラリネット奏者・声楽家、カール・ロスマンです。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Altus Records
ALU-0019(1CDR)
リチャード・ハーヴェイ:イースター・ソング
アイ・シー・ヒズ・ブラッド/アム・アイ・ア・ストーン?/イースター
ジェローム・クーン(指)、
エストニア・フィルハーモニック室内cho、他

録音:2019年8月7日-9日
イギリスのトラッド、プログレ・グループ「グリフォン」の創立メンバーとして活躍したマルチ・インストゥルメンタリストであり、英国アカデミー賞(BAFTA)の受賞歴を持つ映画音楽作曲家としても高名なリチャード・ハーヴェイ(1953-)の「復活祭」をテーマにした3曲の作品を収録しました。中世の大聖堂という素晴らしい音響の中で2本のヴァイオリン、チェロ、ハープの伴奏の中、26人のメンバーで美しく歌い上げます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

BIS
BISSA-2673(1SACD)
「でも歌うのは好き…」
(1)ヴォルフ:エオリアン・ハープに寄す
(2)ブラームス:スミレに寄せて
(3)シューベルト:音楽に寄せて D.547*
(4)パリー:私の心は歌う小鳥のように
(5)バーンスタイン:あたし嫌いよ 音楽なんて
(6)フランシス=ホード:死すべき以上の何か
(7)メンデルスゾーン:歌の翼に Op.34-2
(8)マルクス:夜想曲
(9)フランク:夜想曲 FWV85
(10)シュトロール:ビリティスの12の歌より第9曲「ビリティス」、第11曲「夜」、第12曲「子守唄」
(11)パラディール:プシュケ
(12)グノー(バッハ):アヴェ・マリア
(13)プーランク:ルイ・アラゴンの2つの詩 FP122
(14)サーリアホ:瞬間の香水
(15)プリチャード:みんなが歌った【世界初録音】
(16)バーバー:聖母さまの子守唄
(17)ガーニー:眠り
(18)R.シュトラウス:明日! Op.27-4
(19)ウォーレン:世界の平和
キャロリン・サンプソン(S)、
ジョゼフ・ミドルトン(P)
(18)ジャック・リーベック(Vn)

録音:(1)(2)(4)-(19)2022年9月19〜21日ワイアストーン・コンサートホール(サフォーク)、
2020年9月21日ポットンホール(サフォーク) *
完璧なコロラトゥーラ技術と豊かにのびる輝かしい声」と評され、バロック・古典派の歌曲からオペラまで幅広いレパートリーで積極的 な演奏活動を展開しているキャロリン・サンプソン。
当アルバム「でも歌うのは好き…」ではシューベルト、メンデルスゾーン、ブラームス、R.シュトラウス、ヴォルフといったドイツ・リート、グノー、プーランク、フラ ンクといったフランス歌曲、女性作曲家リタ・シュトロール、シェリル・フランシス=ホード、カイヤ・サーリアホ、そしてデボラ・プリチャードの新作委嘱など、有名 曲からあまり知られていないものを巧みに組み合わせた内容。多彩なレパートリーを歌いこなすサンプソンならではの「歌愛」に満ちたアルバムが完成しました。
共演は名ピアニスト、ジョゼフ・ミドルトンで、サンプソンとは『シェイクスピア歌曲集』(BIS SA-2653)、『ヴォルフ:イタリア歌曲集』(BIS SA-2553)、 『女性のためのアルバム〜ロベルト&クララ・シューマンのリート集』(BIS SA-2473)、『イギリス名詩による歌曲集』(BIS SA-2413)、『狂気のなかの正気』 (BIS SA-2353)、『「私の安らぎは消え失せた」〜デュエットと独唱曲集』(BIS SA-2279)、『花にまつわる歌曲集』(BIS SA-2102)、『ヴェルレーヌの 詩による歌曲集』(BIS SA-2233)など、数多くの録音でも共演しております。 (Ki)

ATMA
ACD2-2424(1CD)
合唱の芸術 第5集「ロマン派」
ラインベルガー:夕べの祈り Op.69-3(6声)
メンデルスゾーン:モテット「主はあなたのために天使に命じ」 MWV B53(8声)
ブルックナー:モテット「正しき者の唇は知恵を語る」 WAB30(8声)/モテット「この場所は神が造り給う」 WAB23
ヴェルディ:われらの父よ(5声)Priere O Padre nostro a5voix
チャイコフスキー:ヘルヴィムの歌 Op.41-6(4声)
ブラームス:死神 WoO34-13(4声) Abendstandchen Op.42-1(6声) Darthulas Grabgesang Op.42-3(6声)
マイヤベーア:Offertoire Pater noster(4声)
グノー:モテット「Sicut cervus」 CG148(4声)
フォーレ:モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」 Op.65-1(5声)
マティアス・マウテ(指)
アンサンブル・アートコラール

録音:2022年3月7-8日ケベック、ミラベル、聖オーギュスタン教会
ルネサンスから現代まで6世紀にわたる合唱の歴史をたどるユニークなプロジェクト「合唱の芸術」シリーズの第4弾。全11集を刊行予定で、順不同で発売。 今作はロマン派特集となっており、美しい和声が織り成す色彩の変化が楽しめます。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72966(2CD)
バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV248 イム・スンヘ(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
ステファン・シェルペ(T)
ヤン・ファン・デア・クラッベン(Bs)
シギスヴァルト・クイケン(Vn,指)
ラ・プティット・バンド

録音:2013年12月11・13-17日ベルギー、ルーヴェン、プレディクヘーレン教会
「1パート1人」を徹底しバッハの音楽から瑞々しく鮮烈な響きを引き出したラ・プティット・バンドの名盤が再発売。低音にヴィオロンチェロ・ダ・スパッラを 用いることで機動力あるアンサンブルが生まれ、一人ずつの歌唱が軽やかにくっきりと浮かび上がります。はなやかな曲想を持つオラトリオですが、勢いに任せる のではなく、曲の細部まで磨きこむことによって無二の魅力を獲得しています。 ※同内容のCC-72394およびCC-72806は廃盤になっております。 (Ki)

Hanssler
HC-23061(1CD)
ロンベルク:『鐘の歌』 Op.25(詩:フリードリヒ・シラー) マリア・フリーゼンハウゼン(S)、レナーテ・ナベル(A)、ハイナー・ホッファー(T)、カール・リッダーブッシュ(Bs)
デュースブルク市立cho、
エッセン・フォルクヴァング室内O、
デュースブルクSOの管楽器陣、
ギド・クニューゼル(指)
1982年に録音されたギド・クニューゼル(指)エッセン・フォルクヴァング室内O演奏のアンドレーアス・ロンベルクの『鐘の歌』 がヘンスラー・レーベルから発売!ミュンスター生まれのロンベルクは父親からヴァイオリンを習い、わずか6歳で演奏会にてヴァイオリンの腕前を披露した神童。 1790年にはボンの選帝侯宮廷オーケストラに参加し、同地でベートーヴェンにも会っています。ヴァイオリニストだけではなく作曲家としても活躍し、ヴァイオリン 協奏曲やオペラ、声楽曲などを作曲しました。
フリードリヒ・シラーの最高傑作のひとつ『鐘の歌』。1788年にテューリンゲン州ルドルシュタットの鐘鋳造所を訪れてこの詩を書くインスピレーションを得たと されています。この詩に魅せられたロンベルクが美しい旋律をのせ、424節からなる全編を独唱とオーケストラのための音楽として作曲しました。低音パートの鐘 付き名人の音の描写など、非常に興味深い作品です。 (Ki)
Hanssler
HC-23064(1CD)
ヨーゼフ・ズーダー:ミサ曲「われらに平和を与えたまえ」
交響的音楽第2番*
ナタリー・コルネワ(S)、マリア・ネイラウ(A)、ヴラディーミル・モストモイ(T)、ユーリ・ドブロフスキ(Bs)
サンクトペテルブルク室内cho
ペスタロッチ・ギムナジウム・ミュンヘン児童cho、
バイエルン州立青少年O、
ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト(指)
ズール・チューリンゲン・フィルハーモニー*
オラフ・コッホ(指)*

録音:1993年6月9&10日ヘクレスザール(ミュンヘン)、1993年12月6&7日フィルハーモニー(ズール)*
20世紀ドイツで活躍した作曲家ヨーゼフ・ズーダー(1892-1980)のミサ曲「われらに平和を与えたまえ」と交響的音楽第2番を収録したアルバム。
1911年よりミュンヘン音楽・演劇大学で学んだズーダー。交響的音楽、室内交響曲、歌劇「馬子にも衣装」、ミサ曲「われらに平和を与えたまえ」などがズーダー の代表作です。
ミサ曲「われらに平和を与えたまえ」はバッハからブルックナーまでの作曲家の作品を補完するものといえ、厳格な対位法とロマン派を彷彿させる色彩感を 持ち合わせた美しい祝祭ミサ曲です。
大規模な交響曲は作曲しなかったズーダー。1925年に室内交響曲 イ長調を作曲しこの作品で国際的な成功を収めました。その後、1941年に交響的音楽第1 番を、1963年に当アルバムに収録の交響的音楽第2番を作曲しております。この作品は20世紀に誕生した新たな形の交響曲といえ、この第2番は「モデラート -アレグロ・モルト」〜「アダージョ」〜「フィナーレ。アレグロ」の構成で当録音の演奏時間は約26分です。 (Ki)

ANIMAL MUSIC
ANI-124(1CD)
ブリテン:合唱作品3篇
(1)テ・デウム ハ長調
(2)キャロルの祭典 Op.28(ジュリアス・ハリソン編曲による混声合唱とハープ版)
(3)聖チェチーリア讃歌 Op.27
(1)ダニエラ・ヴァルトヴァー・コシノヴァー(Org)
(2)カテジナ・エングリホヴァー(Hp)
マルティヌー・ヴォイセズ、
ルカーシュ・ヴァシレク(指)

録音:(2)2023年4月29&30日、(1)2023年6月17日、(3)2023年6月18日/舞台芸術アカデミー、マルティヌーホール(プラハ)
20世紀を代表する作曲家ブリテンの3つの合唱作品「テ・デウム ハ長調」、「キャロルの祭典」、「聖チェチーリア讃歌」をルカー シュ・ヴァシレク率いるマルティヌー・ヴォイセズが、ハープのカテジナ・エングリホヴァーとオルガンのダニエラ・ヴァルトヴァー・コシノヴァーをソリストに迎えて 録音しました。
1980年生まれのルカーシュ・ヴァシレクはチェコ屈指の合唱指揮者。ヴァシレクが創設したマルティヌー・ヴォイセズは、マルティヌーの作品演奏およびその芸 術的遺産に敬意を表することを主たる目的に2010年に結成された室内合唱団。マルティヌーのマドリガーレ集(SU-4237)などをリリースしています。
テ・デウム ハ長調は1934年、ブリテンの私生活と仕事上の生活が行き詰ったときの産物。「キャロルの祭典」、「聖チェチーリア讃歌」は、1942年、ブリテン とパートナーのピーター・ピアーズ(1910-1986)が3年間をアメリカで過ごした後、アメリカからイギリスに帰国する際、大西洋横断中に書き上げました。ブリ テンの熱き合唱作品をご堪能ください。
ジャケット写真は、有名な写真家セシル・ビートン(1904-1980)によるブリテンのポートレートを使用。これは1942年に撮影されたもので、 まさに「キャロルの祭典」、「聖チェチーリア讃歌」の作曲に取り組んでいた頃です。またライナーノーツはイギリスの音楽学者ルーシー・ウォーカー博士によるベン ジャミン・ブリテンと彼の合唱作品について(英語・チェコ語)を掲載しております。 (Ki)


Treasures
TRE-290(2CDR)
ヴェルディ:レクイエム レオニー・リザネク(S)
レジーナ・レズニック(Ms)
デイヴィッド・ロイ(T)
ジョルジオ・トッツィ(Bs)
フリッツ・ライナー(指)
シカゴ・リリック・オペラO&cho

録音:1958年4月3日シカゴ、リリック・オペラ・ライヴ(モノラル)
※音源:Melodram MEL-238
◎収録時間:95:53
“ライナーのエモーショナルなアプローチが作品の核心に肉薄!”
■音源について
放送用音源。アナログ盤でのリリースは、2枚組のLPのみと思われます。ほぼ未通針のディスクからの復刻です。なお、演奏後の拍手は、余韻が台無しですので削除しています。

★ライナーの「ヴェル・レク」は、VPOとのセッション録音(1960年)がもちろん大名演には違いないですが、モノラルというハンデを考慮しても、音の凝縮度も感銘の深さもこのライヴの方が優ります。
 共に90分を超える恐ろしく入念なアプローチは共通していますが、第1曲目の冒頭から2:48までを聴き比べると、VPO盤の合唱は終始最弱音に徹しているのに対し、こちらは露骨に感情を吐露して語り掛けるので強弱の振幅も大きいですが、これこそがこの演奏全体の特徴を象徴。合唱の巧さ、造型美の強固さも早々に確信します。
 “キリエ”以降の4重唱がかなりの低速なのも共通していますが、シカゴ盤ではそのテンポ感を4人全てが体に染み込ませているので説得力が高く、その技術と安定感もVPO盤を上回ります。続く“怒りの日”はVPOよりテンポが速いだけでなく、精神も体力も完全に燃焼させるだけの土台が備わっていることがこの曲の再現には不可欠であることを再認識。“Quid sum miser”におけるソプラノは、VPO盤のL.プライスの声の魅力も捨てがたいですが、ここでのリザネクの歌唱は、感覚美を超えてより切実に胸に迫ります。“Rex tremendae”2:27以降は、VPO盤では格調が際立つのに対し、シカゴ盤は全員が芯から燃え立ち、心からの救済の叫びそのもの。“Recordare”はソプラノとメゾソプラノとの親和性が極めて高く、感銘もひとしお。“Ingemisco”は、ビョルリンクの輝かしさよりもこのロイドの精悍な歌唱に打たれる方も多いことでしょう。バスのトッツィは両盤に参加しており共に名唱ですが、ここではライナーの果敢な表現に驚かされます。“Lacrymosa”は、全曲中の白眉!気の遠くなる程の低速を貫きながら絞り出す悲しみは、冷徹なライナーのイメージからは程遠いだけに余計に胸に迫り、またこのテンポ感を完全に意味あるものに昇華しているレズニックの歌唱も、いくら称賛しても足りません。そして、5:03に訪れる奇跡的な高潔美!ここもVPO盤とテンポ感こそ瓜二つですが、内実は大違い。“Sanctus”で決して浮かれず、最後に厳格なリテヌートを見せるのはいかにもライナー流。“Agnus Dei”は、冒頭ユニゾンが一切の色彩を消し、完璧なフォルムでフレージング。ヴェルディがここをあえてユニゾンにした理由がこれほどひしひしと意味深く迫る例も稀でしょう。最後の“Libera me, Domine”は、VPO盤においては、リズムの切れが後退しているのを「風格」と呼ぶこともできますが、作品の真髄に迫り、高い説得力で迫るのは、このシカゴ盤だと強く確信する次第です。【2023年10月・湧々堂】


ICA CLASSICS
ICAC-5175(1CD)
NX-B03

NYCX-10440(1CD)
日本語解説付国内盤税込定価
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
エクスルターテ・ユビラーテ K.165
レクイエム K.626(ミヒャエル・オストシガ補筆完成版)
マリー・リス(S)、ベス・テイラー(A)、シリル・デュボワ(T)、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Bs)
ローザンヌ声楽アンサンブル
ローザンヌ室内O
ジョン・ネルソン(指)

録音:2023年2月9日 ボーリュ劇場、ローザンヌ(ライヴ)
※国内仕様盤日本語解説…大津聡
歌詞対訳…白沢達生 ほか
バロックからロマン派まで幅広いレパートリーを持ち、ベルリオーズの大作で高い評価を得ているジョン・ネルソンと、コルボとの数々の名演で知 られるローザンヌ声楽アンサンブルとのモーツァルト・ライヴ。レクイエムはドイツの作曲家ミヒャエル・オストシガによる補筆完成版を使用していま す。オストシガ版は2019年に一旦完成しラインガウ音楽祭で試演され、その後フローリアン・ヘルガートの指揮で録音もされておりますが (COVIELLO CLASSICS)、今回の録音には2022年にベーレンライターから出版された楽譜が初めて用いられました。オストシガ版はジュ スマイヤー版を底本としながら、バイヤー版などと同様ジュスマイヤーによる甘美な音の上塗りや過度に劇的な表現を排除し、モーツァルトが 残したほかの宗教作品を参考にしながら、その晩年に於いて顕著となったヘンデルとバッハの影響も考慮してオーケストレーションにも多くの修 正を加えています。また「ラクリモサ」「サンクトゥス」「ベネディクトゥス」では演奏者に稿の選択肢を与えていることも特徴的。今回ネルソンはヘ ルガート盤と違い「ラクリモサ」はアーメン・フーガ無し、「サンクトゥス」はニ長調の稿という、ジュスマイヤー版に近い選択をしています。しかしな がら特に「サンクトゥス」以降では、大仰な表現やフレーズが容赦なく削られ曲のサイズなども変わり、聴きなれた「レクイエム」とは大きく違う部 分も随所に。ネルソンはそのようなスコアを整理して曲の流れを重視した解釈を聴かせており、声楽陣を中心に演奏のクオリティも高く、さらに 見透し良い録音も相まって、たいへん美しい演奏を楽しめることも嬉しいところです。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-100(1CD)
不滅の栄光よ! 〜フランス革命と共和国軍の歌
メユール(1763-1817):序曲 〜歌劇「青年アンリの狩」 (1797)
門出の歌 (1794)
ベルリオーズ:王の狩と嵐 〜歌劇「トロイアの人々」 (1890)
グノー:兵士たちの合唱「不滅の栄光よ」 〜歌劇「ファウスト」 (1859)
ベルリオーズ:兵士たちと学生たちの合唱 〜劇的物語「ファウストの劫罰」 (1846)
ビゼー:序曲 〜歌劇「カルメン」 (1875)
町の子供たちの合唱「兵隊さんたちといっしょに」 〜歌劇「カルメン」
行進曲と合唱「やって来た!クアドリーリャだ!」 〜歌劇「カルメン」
グノー:スペイン風舞曲 〜歌劇「ザモラの貢ぎ物」 (1881)
ビゼー:フィナーレ(ファランドール) 〜歌劇「アルルの女」 (1872)
ロベール・プランケット(1848-1903):サンブル・エ・ミューズ連隊行進曲 (1870)
リール(ベルリオーズ編):ラ・マルセイエーズ (1830)
セバスチャン・ゲーズ(T)
マリー=ロール・ガルニエ(S)
ギャルド・レピュブリケーヌSO
フランス軍cho
ヴェルサイユ王室歌劇場cho
ラモー少年少女cho
エルヴェ・ニケ(指)

録音:2022年7月6-8日 サル・リーバーマン、オペラ・バスティーユ
メユールの「門出の歌」、ベルリオーズが編曲した「ラ・マルセイエーズ」、ブランケットの「サンブル・エ・ミューズ連隊行進曲」といった愛国歌か ら、フランス・オペラに登場する共和国軍を讃える音楽などを集めたアルバム。演奏は、日本では吹奏楽団として有名なギャルド・レピュブリ ケーヌ(共和国親衛隊)軍楽隊で、古くから弦のメンバーを加えたOとしての活動も行っておりましたが、今回はSO (Orchestre symphonique)というクレジットでの登場となっています。さらに合唱にはフランス軍合唱団も参加。指揮台にはルネサンス〜 バロック音楽のスペシャリストであり、近年はフランス近代音楽、特にオペラなどの声楽作品の解釈者としての活動で高い評価を得ているエル ヴェ・ニケが立ち、今回初共演となるギャルドから引き締まった熱いサウンドを引き出しています。現フランス軍に連なる言わば本場の団体を 中心とした演奏陣によるパフォーマンスは圧倒的な力強さ。2024年のパリ・オリンピックに向けて大いに盛り上げてくれる一枚といえそうです。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-107(2CD)
NX-D09
ヘンデル:オラトリオ『メサイア』HWV56 マリー・リス(S)
マルゲリータ・マリア・サーラ(C.A)
パブロ・ベムシュ(T)
アレックス・ローゼン(Bs)
カタルーニャ音楽堂室内cho
ヴェルサイユ王室歌劇場O(古楽器使用)
コンサートマスター&独奏:レオノール・デ・レーラ(Vn)
フランコ・ファジョーリ(指)

録音:2022年12月10、11、17、18日ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
現代を代表するカウンターテナーの一人で、2018年の来日時にも多くの人を虜にしたフランコ・ファジョーリが、自ら当たり役を多く演じてきた 作曲家であるヘンデルの代表作に指揮者として臨んだ注目の新録音。ヴェルサイユ宮殿に集う気鋭奏者たちからなる室内オーケストラ(弦 楽編成は5/5/3/3/1、管楽器は各パート1人ずつの配置)、バルセロナの歴史ある劇場を拠点とし古楽復興に大きな功績を果たしてきた 合唱協会を母体とする室内合唱団と一体感あるアンサンブルを織り上げ、頼れる独唱陣と共に起伏に富んだドラマを鮮やかに織り上げてゆ きます。テンポ変化を活かしながらも古楽器演奏に多い鋭角的な表現をいたずらに誇示せず、ニュアンスと濃やかな色彩感を追求した解釈 が作品全体を通じてきわめて効果的で、歌詞の味わいが際立つ歌いまわしと共に、ヘンデルの音作りの粋がおのずから浮かび上がる仕上が り。Zig-Zag Territoiresで長く活躍した俊才エンジニアのフランク・ジャフレスの仕事ぶりも頼もしく、ヴェルサイユ宮殿の礼拝堂空間に響き わたる、新時代の瑞々しさに満ちた傑作の味わいを見事に収めています。

ONDINE
ODE-1435(1CD)
NX-B07
ペンデレツキ:宗教合唱作品集
1. O gloriosa virginum おお、栄光に満てる処女(2009)
2. De profundis 深き淵より(1996)
3. In pulverem mortis 死の塵の中へ(1966)
4. Song of Cherubim ケルビムの歌(1986)
5. Veni Creator 来たれ創り主なる聖霊よ(1987)
6. Miserere 憐れみ給え(1965)
7. Agnus Dei 神の子羊(1981)
8-13.Missa brevis ミサ・ブレヴィス(2012)
ラトヴィア放送cho
シグヴァルズ・クラーヴァ(指)

録音:2023年2月10日、4月17-18日、5月26日聖ジョン教会、リガ(ラトヴィア)
2023年に生誕90年を迎えたクシシュトフ・ペンデレツキ。作曲年代によって作風を変化させてきたペンデレツキですが、このアルバムに収録された宗教的作 品でも、トラック3やトラック6のような前衛的な響きをまとったものから、トラック1や8-13の「ミサ・プレヴィス」のような親しみやすく美しいものまで様々な雰囲 気を持つ曲を聴くことができます。シグヴァルズ・クラーヴァが指揮するラトヴィア放送合唱団の高度なアンサンブルは、どの作風の曲にも柔軟に対応し、曇り なき響きを紡ぎだします。とりわけ大地を揺るがすかのような、深く美しい低声は聴き手の耳をとらえることでしょう。

Passacaille
PAS-1130(1CD)
ヘンデル:主は言われた HWV232
フェッランディーニ(c.1710-1791):聖母マリアの嘆き
デボラ・カシェ(S)
レイチェル・レドモンド(S)
ソフィー・レナート(Ms)
バルト・ファン・レイン(指)
フラマン放送cho
イル・ガルデリーノ

録音:2022年5月23-25日アントワープ、Amuz
ヘンデルの『主は言われた Dixit Dominus』は作曲家22歳の時の作品。ローマ滞在中に書かれたもので、イタリア音楽からの影響がみられます。音楽はとに かく劇的で、のっけからテンション激しく合唱と独唱が乱れ飛び、器楽も大胆なまでに協奏的に盛り上がります。終曲の息もつかせぬ展開がまた強烈。フラマン放 送合唱団とイル・ガルデリーノの意欲十分、熱気にあふれた演奏が、曲の持ち味をより明快に引き出しています。
イタリアの作曲家フェッランディーニの『聖母マリアの嘆き』は一時期ヘンデルの作品として伝わっていたもの。音響的には静かめですが、きしむような音のぶつ けかたが劇性をはらみ、心をえぐります。2作を聴き比べることによって、ヘンデルがイタリア書法の旨味を巧みに消化していることがわかるでしょう。 (Ki)

C Major
76-5608(DVD)

76-5704(Bluray)
バッハ300〜ライプツィヒ・バッハ音楽祭2023
バッハ
バッハ/トーマス・W・ライニンガー:「神聖な交響曲 主に向かいて新しき歌を歌え」
ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調 BWV1060R
カンタータ 第10番「わが魂は主をあがめ」 BWV 10
カンタータ第115番「備えよ心 目覚め 祈れ」BWV115
無伴奏チェロ組曲第1番ト長調
ミサ曲 ロ短調 BWV232より「いと高きところには神に栄光あれ〜地に平和あれ」
バッハ/ G. H.シュテルツェル:「あなたがそばにいたら」
カンタータ第132番「道を備え、大路を備えよ」BWV132
カンタータ第78番「イエスよ、わが魂を」BWV78
ゴルトベルク変奏曲〜第1,7,10,13,16,18,21,22,26変奏
管弦楽組曲第3番〜「アリア」
管弦楽組曲第2番〜「バディネリ」
チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調 BWV1056より第2楽章:ラルゴ
カンタータ第147番「心と口と行いと命もて」BWV 147よりコラール「主よ、人の望みの喜びよ」
ラン・ラン(P)
ダニエル・ホープ(Vn)
アルブレヒト・マイヤー(Ob)
ゾフィー・カウアー(Vc)
フランチェスカ・アスプロモンテ(S)
キャメロン・シャバジ(C.T)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
ライプツィヒ聖トーマス教会cho
アンドレアス・ライゼ(指)

収録:2023年6月9日、旧市庁舎前マルクト広場、ライプツィヒ(ライヴ)
◆DVD
画面:NTSC16:9
音声:PCMステレオ、DTS5.1
リージョン:All
DVD9
134分
◆Bluray
画面:1080i16:9FullHD
音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.1
リージョン:All
BD50
134分
毎年6月に開催されているライプツィヒ・バッハ音楽祭。2023年のテーマは「BACH for Future」。1723年にバッハがトーマスカントルに就任して ちょうど300年という記念の年でありました。また、ヨーロッパ以外の団体として初めて日本からバッハ・コレギウム・ジャパンがフィナーレを飾る聖トーマス教 会での「ロ短調ミサ曲」の公演を行うなど、注目の話題とともに盛大に開催されました。中でも6月9日に旧市庁舎前マルクト広場の野外会場で行われたコンサー トは音楽祭のハイライトとも言えるでしょう。その映像がブルーレイとDVDでリリースされます。 現カントルのアンドレアス・ライゼ指揮 トーマス教会合唱団&ライプツィヒ・ゲヴァントハウスOらの演奏に加え、ラン・ラン(P)、ダニエル・ホープ(ヴァ イオリン)アルブレヒト・マイヤー(Ob)、ゾフィー・カウアー(Vc)、フランチェスカ・アスプロモンテ(S)、キャメロン・シャバジ(C.T) という豪華出演陣により、バッハの有名作品が次々と演奏されるという何とも贅沢な一夜となりました。 (Ki)m

EVIDENCE
EVCD-100(1CD)
ある朝に
カプレ:同声三部によるミサ
オリヴィエ・カスパル:恋愛唄(全5曲)
ショーソン:シェイクスピアの歌Op.28〜弔いの歌(「から騒ぎ」より)
カロリーヌ・マルソ:子羊
プーランク:ロコマドゥールの黒衣の聖母へのリタニア
ギュメット・ダボヴァル(指)
アンサンブル・エスキース
ファニー・クソー(Org)、
マリー・ド・ゲルン(Hp)
マノン・スシャール(Hrn)

録音:2022年11月/ランタン教会(リヨン)
アンサンブル・エスキースは女声のみのアンサンブル。指揮のギュメット・ダボヴァルにより丹念に磨かれたピュアな響きで知られます。
彼女たちのデビュー・アルバム「ある朝に」はカプレの「同声三部によるミサ」やプーランクの「ロコマドゥールの黒衣の聖母へのリタニア」のような神聖なもの からオリヴィエ・カスパルの「恋愛唄」のような官能的なもの、ショーソンの「弔いの歌」のような悲劇的なものまで多岐にわたります。いずれも正確な歌唱と劇的 インスピレーションの見事な統一を見せ引き込まれます。

King International
KKC-109(1CD)
税込定価
Hallelujah
(1)Caruso 作詞&作曲:Lucio Dalla
(2)Tears in Heaven 作詞&作曲:Eric Clapton, Will Jennings
(3)First Love 作詞&作曲:宇多田ヒカル
(4)赤いスイートピー 作詞:松本隆 / 作曲: 呉田軽穂
(5)夜空ノムコウ 作詞:スガシカオ / 作曲: 川村結花
(6)レイニーブルー 作詞:大木誠 / 作曲:徳永英明
(7)Honesty 作詞&作曲:Billy Joel
(8)Your Song 作詞:Bernie Taupin / 作曲: Elton John
(9)糸 作詞&作曲:中島みゆき
(10)Bridge over Troubled Water 作詞&作曲: Paul Frederic Simon
(11)Let It Be 作詞&作曲:Paul McCartney
(12)Hallelujah 作詞&作曲:Leonard Cohen
隠岐速人(T)、木村裕平(P)
阿部拓也(パーカッション)(1)(9)(10)を除く

録音:2023年8月16日キング関口台スタジオ(第2スタジオ)
当代最も注目すべき実力派テノール隠岐速人が時代を彩ったポップスの名曲の数々を熱唱!名テノール歌手エンリコ・カルーソーが描かれた“Caruso”から始 まるこのアルバムは、大切な人への愛を歌う歌を集め、「夜空ノムコウ」「レイニーブルー」「糸」など日本の歌謡曲5作に、「Your Song」「Let It Be」「Hallelujah」 など洋楽7作を交えた全12曲を収録。表現豊かな歌声が魅力の隠岐が言語の違いを超え、愛に満ちた歌唱を聴かせてくれます。オペラユニット“カントキュー ブ”のメンバーとしても幅広いレパートリーを歌う隠岐の歌声に感動せずにはいられません。 (Ki)

CLAVES
50-3088(1CD)
クララ・バリー、バルトークを歌う
(1)バルトーク:私の可愛い女の子
(2)バルトーク:私が外に出かけると
(3)バルトーク:女たちよ、女たちよ
(4)バルトーク:独房にて
(5)コダーイ:鷹のような青春
(6)バルトーク:速い踊り*
(7)バルトーク:仕事をしなければ
(8)バルトーク:あなたの知恵で
(9)バルトーク:独身最後のダンス
(10)ユータンミューラの歌(スウェーデン民謡)
(11)ああ、美しいヴェルムランドよ(スウェーデン民謡)
※すべてクララ・バリーによる編曲
クララ・バリー(ヴォーカル)、
エミル・シュパーニ(P)、
マーチャーシュ・スザンダイ(Cb)
エクトル・レナ = スクロール(Tp)*

録音:2022年6月ムードン・スタジオ(パリ)
スウェーデン系アメリカ=フランス人のクララ・バリーがハンガリーの大作曲家バルトークの歌曲を録音!バリーはヴァイオリンと作曲をパリの地方音楽院で学び、 ローザンヌ高等音楽院で声楽の修士号を取得しているマルチな才能の持ち主。
当録音ではジャズ・ミュージシャンと共演。ハンガリーを代表する名ピアニスト、エミル・シュパーニ、コントラバス奏者マーチャーシュ・スザンダイとともにジャズ の雰囲気たっぷりにアレンジ。全作品バリーによる編曲です。最後2曲では母が子供の頃に歌ってくれたスウェーデン民謡をアレンジ。自身のルーツを大切にする バリー、渾身のアルバムが完成しました! (Ki)
CLAVES
50-3085(1CD)
フリッツ・シュトゥージ(1874-1923):声楽曲集
(1)オラトリオ「死と復活」
(2)詩篇第28番〜アルト、テノール、バス、オルガンと合唱のための
(3)「どこへ 行く」
(4)2つのモテット
(5)「平和と喜びのうちに我は逝かん」
(6)「夕刻」〜ソプラノ、オルガンと合唱のための
(7)「新年を迎えて」〜アルト、オルガンと合唱のための

※アカペラ=(4)(5)(6)
ハンナ・モリソン(S)、
インゲボルク・ダンツ(A)、
ファビオ・トリュンピー(T)、
クレシミル・ストラジャナッツ(Bs)、
ヨハンナ・ゾラー(Org)
チューリッヒ・ジング・アカデミー、
チューリッヒ・カンマーフィルハーモニー、
フローリアン・ヘルガート(指)

録音:(1)2019年5月ヴィンタートゥール市教会&フランス教会、ベルン(ライヴ)、(2)-(7)昇天教会、ミュンヘン(セッション)
知られざる作品の録音を積極的に進めているスイスclavesレーベルからフリッツ・シュトゥージ(1874-1923)の声楽曲をリリース!全曲世界初録音です。
シュトゥージはチューリッヒ音楽学校で学んだピアニスト、オルガニスト、作曲家。その後、ベルリンの王立音楽院で研鑽を積み、対位法をラインホルト・ズッコに、 作曲をブルッフにそれぞれ師事。スイスに戻ったシュトゥージはヴェーデンスヴィルの様々な合唱団の指揮者として活躍。1898年には同地に居を構え、 オルガニスト、合唱(指)作曲家としてチューリッヒ全域で活躍しました。しかし多忙を極め健康を害し、1923年3月14日、50歳を目前にこの世を去りました。
生涯、6曲の管弦楽曲、2曲のオラトリオ、様々なカンタータ、モテット、歌曲を含む約130曲を作曲。手稿譜は作曲家の息子フリッツ・シュトゥージ教授(父と 同名)によって1979年まで個人所蔵していましたが、シュトゥージの孫であるハンス・カスパー・シュルテス博士がチューリッヒ中央図書館に寄贈しています。
当アルバムにはオラトリオ、モテットなど声楽を伴う作品を収録。バロック時代と師ブルッフを思わせる美しい旋律が融合した実に魅力的な作品です。
演奏はフライブルク・バロック・オーケストラとの「第九」(パブロ・エラス=カサド指揮)(KKC-6234 / HMM-902431)、「魔弾の射手」(ルネ・ヤーコ プス指揮)(KKC-6532/ HMM-902700)、「フィデリオ」(ルネ・ヤーコプス指揮)(KKC-6133 / HMM-932414)など数多くの録音でも知られるチュー リッヒ・ジング・アカデミー。同団は2011年創設。スイスを中心に活動しながらドイツ、イタリア、イスラエル、オランダ、レバノン、台湾、中国など各国でも演奏。 多くの音楽祭にも出演し、BBCプロムス出演で世界的に知られる合唱団です。 (Ki)
CLAVES
50-3089(1CD)
フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ(1803-1836):歌曲集
(1)メイエリに捧げる歌
(2)孤独の至福
(3)ヒュペーリオンの運命の歌
(4)故郷に帰る
(5)彼女の故郷の回廊
ラファエル・ヘーン(T)
シン・ファン(フォルテピアノ/ドーナット・シェフストス・ヴァルタース・スティーフゾーン(1804-11年製作))

録音:2022年2月/ヴァルデンブルク・トーンスタジオ(スイス)
フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ(1803-1836)の歌曲集。10代の頃から作曲家としての才能を発揮していたフレーリヒ。1822年にバーゼルで法律を 学ぶも、その後は音楽の道に進み、ベルリンでカール・フリードリヒ・ツェルター(1758-1832)、ベルンハルト・クライン(1793-1832)、ルートヴィヒ・ベル ガー(1777-1839)に作曲を師事しました。その間、若きフェリックス・メンデルスゾーンとも知り合っています。
20代で数多くの歌曲、合唱曲、弦楽四重奏曲、交響曲などを作曲。同時期、多くの歌曲集がドイツで出版されています。それでもベルリンで生計を立てることは できず、1830年にスイスに戻りました。その後は音楽学校で教師として働く傍ら、合唱団とアマチュア・オーケストラを指揮者として活躍。しかし経済的な不安に 加え、結婚生活の破綻や自国での評価の低さに自暴自棄になり、1836年10月、アーレ川で入水自殺しております。
当アルバムではテノールのラファエル・ヘーンが鍵盤奏者シン・ファンとの共演でフレーリヒの歌曲を収録。全曲世界初録音です。ヘーンはチューリヒ音楽大学で 声楽の修士号を取得後、ハーグ王立音楽院で古楽の修士号を取得。ソリストとしてヨーロッパとアメリカで活躍し、トン・コープマン、フランス・ブリュッヘン、ハワー ド・グリフィスなどの著名な指揮者、NDR合唱団、オランダ・バッハ協会、RIAS室内合唱団などと共演している若手期待の星。CDではバッハ財団Oのカ ンタータ集のソロをつとめるなど多くの録音に参加しております。 (Ki)

NEOS
NEOS-1200910(2CD)
モーリッツ・エッゲルト(b.1965):宇宙空間の深淵 フットボール・オラトリオ ドイツ国立学術財団音楽アカデミーO&cho、
モーリッツ・エッゲルト(指)

録音(ライヴ):2019年8月25日、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ミュンヘン)
※世界初録音
世界有数のサッカー大国であるドイツから生まれた、サッカーの試合を壮大なオラトリオで表現するという前代未聞の作品。「前半」と「後半+アディショナル・タイム」の2部構成になっており、審判のホイッスルや熱狂するサポーターの歓声、応援チャント、アナウンサーによる実況などが取り入れられたり、サッカーの応援でよく用いられる旋律が引用されるなど意欲的で創意工夫に満ちた壮大な作品になっています。2019年にミュンヘンのガスタイクで行われた世界初演のライヴ録音。

RUBICON
RCD-1086(1CD)
シューベルト:美しき水車小屋の娘(アンサンブル伴奏版) トーマス・ガスリー(アレンジ&ヴォイス)、バロックソリステーネ〔ビャッテ・アイケ(ディレクター&ヴァイオリン)、ミロシュ・ヴァレント(Vn)、ペール・ブーレ(Va)、ユディト=マリア・ブロムスターベリ(Vc)、ユハンネス・ルンドベリ(Cb)、ルーナル・シェルスベリ(G)、フレードリク・ボック(G)〕
2005年にノルウェーで結成されたピリオド・アンサンブル、バロックソリステーネと芸術監督ビャッテ・アイケは、17世紀ロンドンの酒場の音楽を再現した「ジ・エールハウス・セッションズ」(PRCD1017/RCD1017)というプログラムで大きな話題となり、続編となる「ザ・プレイハウス・セッションズ」(PRCD1096/RCD1096)でも大成功を収めました。彼らが「ジ・エールハウス・セッションズ」と共に各地で演奏してきたもう1つの特別プロクラム、「美しき水車小屋の娘」も遂にCDリリース!
シューベルトの「美しき水車小屋の娘」は、ミュラーの詩に曲を付けた連作歌曲集で、「冬の旅」、「白鳥の歌」と合わせて「シューベルト3大歌曲集」とも称される傑作ですが、ディレクター、アレンジャー、シンガーであるトーマス・ガスリーが、この人気作をこれまでに聴いたことのないようなヴァージョンに編曲して披露。
ヨーク大学の博士課程でシューベルトのリートの装飾について研究していたガスリーは、シューベルトは歌手たちが自ら装飾を施し、アレンジしてもらうことを期待していたという考え等に興味を持ち、この特別な「美しき水車小屋の娘」のプロジェクトに結びついています。大勢の観客が入った洗練された文化的な会場で、白いネクタイと燕尾服で大きなグランドピアノの前に立って歌うのではなく、親密な社交の場で、参加者が各々楽器を持参し、リラックスして、(しばしば)アルコールも入った状態で、気取らずに友情や物語を歌うようなシューベルト歌曲を、コントラバス入りの弦楽五重奏と2本のギターという編成で実現しています。

Audax Records
ADX-11209(1CD)
ア・ドゥ・ヴォワ(2声で)
ヴィドール:2つの二重唱 Op.52、2つの二重唱 Op.40、2つの二重唱 Op.30
エミール・パラディール(1844-1926):水のほとりで
ドリーブ:3羽の鳥
シャルロット・ドヴェリア(1856-1885):蝶々*
ポーリーヌ・ヴィアルド(1821-1910):夢想
シャミナード
(1857-1944):星のデュオ*
ポール・ピュジェ(1848-1917):海辺で*、
 アンダルシアの歌*
ショーソン
(1855-1899):2つの二重唱 Op.11
フォーレ
:2つの二重唱 Op.10
フランク:ロルモンの踊り
マスネ:2つの二重唱 Op.2
グノー:そよ風の歌/ラロ:踊りましょう!*
アドリアーナ・ゴンサレス(S)、
マリーナ・ヴィオッティ(Ms)、
イニャキ・エンシーナ・オヨン(P)

録音:2022年11月19日-22日、マーラー・オーディトリアム(トブラッハ、イタリア)
*=世界初録音
新時代を牽引するバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーの自主レーベルAudax Recordsの新録音。国際的なオペラ・シーンで今日もっともエキサイティングな注目を浴びるアーティスト2人が、非常に個人的なプログラムのために集まりました。
Audax Recordsがキャリアの当初からフォローしているアドリアーナ・ゴンサレスは、2019年にプラシド・ドミンゴが主宰する若手歌手のための権威あるオペラ・コンクール「オペラリア(Operalia)」で第1位を受賞したグアテマラ出身の注目ソプラノ。ゴンサレスとバスク出身のピアニスト、イニャキ・エンシーナ・オヨンは、ファースト・アルバム(ADX13722)で「ロベール・デュソーとエレーヌ・コヴァッティ」という知られざるレパートリーを発掘し、セカンド・アルバム(ADX13784)では、アルベニスのすべての歌曲を録音するという快挙を達成。続くサード・アルバムでは、イニャキ・エンシーナ・オヨンが考案したプログラムに、スイスのメゾ・ソプラノ歌手マリーナ・ヴィオッティを招聘。6曲の世界初録音作品を含む、様々な作曲家によるフランス歌曲の色とりどりな二重唱が集められています。

Etcetra
KTC-1704(1CD)
バッハ:カンタータ集
されど同じ安息日の夕べに BWV.42より「シンフォニア」
われは喜びて十字架を負わん BWV.56
われ、満ち足れり BWV.82
マタイ受難曲 BWV.244より レチタティーヴォ「涼しきこの夕べ」、
 アリア「私の心よ、おのれを潔めよ」、
 アリア「私のイエスを返してくれ」
クリストフ・プレガルディエン(Br)、
ル・コンセール・ロラン、
シュテファン・シュルツ(指)

ライヴ録音
歌手のクリストフ・プレガルディエンは1956年にドイツで生まれ、1978年ベルリンで開かれたドイツ放送音楽コンクールで優勝しました。特にリート歌手として屈指の人気を誇り世界中の歌劇場で活躍しています。来日公演も度々行い、日本での人気も絶大です。
2000年に結成されたフランスの古楽アンサンブル、ル・コンセール・ロランは、チェンバロ奏者のアンヌ・カトリーヌ・ブッチャーとチェロ奏者のシュテファン・シュルツの2人の芸術監督に率いられ、国際的なバロック・シーンで活躍しており、コンサートマスターはGlossa等のソロ・レコーディングでも人気を博しているスイスのバロック・ヴァイオリニスト、ライラ・シャイエークが務めています。


Danacord
DACOCD-952(1CD)
こだま〜シュルス:アカペラ合唱のための作品全集 第2集
スヴェン・シモン・シュルス(1913-1998):小さな春の歌
4つのイギリスの歌
アカペラ合唱のための8つの歌
4つのアイスランドの歌/なんじ良き大地よ
オーフス大学cho、
ヨーナス・ラスムセン(指)
作曲家のスヴェン・シモン・シュルスは、20世紀デンマークの音楽に足跡を残したひとりです。オーフス大学合唱団とヨーナス・ラスムセンはシュルスのアカペラ合唱作品を5枚のディスクに録音するプロジェクトを立ち上げました。その第2集となる今回のアルバムには、デンマークへの春の到来を歌う「小さな春の歌」、ハンス・ハートヴィ・セードーフ=ペーザセンがデンマーク語の詩にした「4つのイギリスの歌」、デンマークの人々が広く親しみをこめて歌う〈デンマークは香しく〉の収められた「アカペラ合唱のための8つの歌」、マティーアス・ヨハンネセンのデンマーク語の詩による「4つのアイスランドの歌」、大地と家畜と作物に感謝する農夫の朝の歌「なんじ良き大地よ」が収録されています。
1985年に創設されたオーフス大学合唱団は、20人から35人のメンバーで構成され、オーフス大学とオーフス王立音楽アカデミー(ユラン音楽院)の音楽的環境の下、アマチュア合唱団としてプロ活動を続けています。
1992年生まれの指揮者ヨーナス・ラスムセンは、王立ストックホルム音楽大学でフレードリク・マルムベリとマッツ・ニルソンの下で学び、学士号を得て卒業しました。スティーヴン・レイトンとティム・ブラウンに学んだケンブリッジ大学の優等修士号を取得、オーフス王立音楽アカデミーでカーステン・サイアー=ハンセンとセーアン・K・ハンセンに学び、ソリスト・クラスを修了し、現在はオーフス大学合唱団の指揮者を務めています。

Signum Classics
SIGCD-762(1CD)
ザ・クリスマス・アルバム
伝承曲:久しく待ちにし主よとく来たりて、愛しい男の子、ある晴れた4月、ア・ナイト・オヴ・ウォッチング
オルランド・ディ・ラッソ:喜びもて響かせよ
セシリア・マクダウアル:トリニティ・トリプティク
ゲレーロ:幸いなる神の母
伝承曲:喜ぼう
トム・ピーターソン:静かな部屋
伝承曲:ウェクスフォード・キャロル
ホルスト:木枯らし寒く吹きすさび
スタンフォード・スクリヴェン:イエス・キリスト, リンゴの木
アリエル・ラミレス:巡礼
フェリックス・バーナード:ウィンター・ワンダーランド
ルロイ・アンダーソン:そりすべり
メル・トーメ:ザ・クリスマス・ソング
ジェームス・ロード・ピアポント:ジングル・ベル
グルーバー
:きよしこの夜
クリストファー・ガビタス(指)、
フェニックス・コラール

録音:2023年1月14日-16日(アリゾナ、アメリカ)
キングズ・シンガーズのメンバーであったクリストファー・ガビタス率いるフェニックス・コラールによるSignumレーベル第1弾は、クリスマス・ソング集です。イギリスの音楽家、そして弁護士でもあるクリストファー・ガビタスは、ロチェスター大聖堂の少年聖歌隊員、ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジのコーラル・スコラー、オックスフォード・クライスト・チャーチ大聖堂のレイ・クラークなどの聖歌隊、そしてイギリスの多くの主要な合唱団(ポリフォニー、ケンブリッジ・シンガーズ、キングズ・コンソート、イングリッシュ・コンサート等)のメンバーとして歌い、2004年から2018年にかけてキングズ・シンガーズのメンバーとして世界中のツアーと40以上のアルバムのレコーディングに参加してきました。2019年からはアリゾナを拠点とするプロ合唱団フェニックス・コラールの芸術監督とレッドランズ大学(カリフォルニア)のアーティスト・プロフェッサーに就任。バリトン歌手として長年歌ってきたガビタスが指揮者としてレコーディングする初めてのアルバムとなります。
8年間の休止期間を経てレコーディングに復帰したフェニックス・コラールのクリスマス・アルバムは、合唱団がメキシコとの国境の州にあることからアメリカとヒスパニックのクリスマス作品を集めたユニークなプログラムとなりました。スペインのビリャンシーコやカタルーニャ民謡からの編曲やラッソ(ラッスス)のモテット、そして「そりすべり」、「ジングル・ベル」、「ザ・クリスマス・ソング」、「ウィンター・ワンダーランド」などといった誰もが知る人気クリスマス・ナンバーまでを新しいアレンジで収録。「きよしこの夜」は原詩のドイツ語(Stille Nacht)でもよく知られた英語歌詞(Silent night)でもなく、スペイン語版(Noche de paz)で歌われています。
唯一アメリカ&ヒスパニック以外のプログラムであるセシリア・マクダウアルの「トリニティ・トリプティク」は、フェニックス・コラールの本拠地であるトリニティ大聖堂の100周年を記念して委嘱された作品です。

Forgotten Records
fr-1908(1CDR)
バッハ:カンタータ集
第211番「おしゃべりはやめて」(コーヒー・カンタータ)」 BWV.211*
第203番「裏切り者なる愛よ」 BWV.203#
フリーデリケ・ザイラー(S)*
ヨハネス・ファイヤアーベント(T)*
ブルーノ・ミュラー(Br)
ヘルムート・ライマン(Vc)*
カール・フリードリヒ・メス(Fl)*
ロルフ・ラインハルト(指)
シュトゥットガルト・プロ・ムジカO(*/#)

録音:1954年* 、1954年5月#
※音源:Vox PL8980

ALPHA
ALPHA-740(1CD)
ENIGMA 〜エニグマ
アンドレアス・ツィアルタス(1986-):Lamento Turco トルコの嘆き
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op. 34No.14
ラフマニノフ:おーい! Op.38No.6
シューベルト:岩の上の羊飼い Op. 129D965
メシアン:惑星の周期運動 〜ハラウィ(No. 6)
即興 エニグマ 〜ダニエル・アルカディ・ゲルツェンベルクの詩による
ヴォルフ:エオリアン・ハープに寄せて 〜メーリケ歌曲集(No.11)
ラヴェル:乳香を集める女たちの歌 〜5つのギリシャ民謡(No.4)
シューベルト:夜曲 Op.36No.2D672
メシアン:階段は太陽の姿を繰り返し語る 〜ハラウィ(No. 9)
イェルク・ヴィトマン(1973-):スフィンクスの言葉と謎のカノン
サラ・アリスティドゥ(S)
ダニエル・アルカディ・ゲルツェンベルク(P/作詩)
イェルク・ヴィトマン(クラリネット/作曲)

録音:2022年6月22-25日 テルデックス・スタジオ、ベルリン
キプロス島に生まれ、現在はフランスを中心に活躍するサラ・アリスティドゥ。持ち前の驚異的なテクニックで様々な現代作品を全身で表現す るほか、バロックからロマン派までの作品を豊かな表現で歌い上げる柔軟性を併せ持つ彼女は、同時代のアーティストたちから既に多くの信 頼を得ており、今やヨーロッパ中のホールや歌劇場から声が掛かる存在です。ファースト・アルバムにはその才能を高く評価するダニエル・バレ ンボイムやエマニュエル・パユの参加がありましたが、今回は前回も新曲を提供したイェルク・ヴィトマンがクラリネットでも参加するという豪華 さ。冒頭を飾るギリシャ出身のツィアルタスの作品を始めとした現代作品で炸裂する超絶技巧がまず聴きどころですが、ラフマニノフやシューベ ルトで聴かせる声色や歌いまわしにも異能ぶりが発揮されて聴きごたえ十分。新しい時代を感じさせる素晴らしい表現力をぜひご体験くださ い。

VOX
VOXNX-3027CD(1CD)
NX-B03
クリスマス・コンサート・ウィズ・ロバート・ショウ
伝承曲:久しく待ちにし
伝承曲:So Blest a Sight
伝承曲:Dormi, Jesu! Mater ridet
伝承曲:一輪のばらが咲いて
伝承曲:コヴェントリー・キャロル
バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV248- 「射し出でよ、おお美しき朝の光よ」
バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV248- 第4部 コラール「イエスわが始まりを正し」
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232- われらに平和を与えたまえ
ベルリオーズ:オラトリオ『キリストの幼時」 Op.25- 第2部 エジプトへの逃避「羊飼いたちへの別れ」
ジョン・フランシス・ウェイド(1711-1786):神の御子は今宵しも
ヴィヴァルディ:グローリア ニ長調 RV589より
 いと高きところには神に栄光
 地には平和あれ
バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV248 - 第2部 このあたりに羊飼いおりて
ビゼー:アルルの女 組曲第2番- 第4曲 ファランドール
ブラームス:一輪のばらが咲いて
メノッティ:歌劇「アマールと夜の訪問者」- 行進曲と羊飼いのダンス
レスピーギ:ボッティチェッリの三連画 P.151- 第2曲 東方三博士の礼拝
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調「冬」 RV297
ヘンデル:オラトリオ『メサイア』 - ハレルヤ
ルイーズ・ザイデル(S)
アトランタ交響cho
アトランタSO
ロバート・ショウ(指)

録音:1975年12月ジョージア州、アトランタ(USA)
1976年 LP初リリース
アメリカにおける「合唱の神様」と言えばロバート・ショウで衆目の一致するところ。その長いキャリアの中でクリスマス・アルバムを何枚もリリースしていますが、こ ちらは初出時にクワドラフォニックのLP2枚組QTV-S 34647/48としてリリースされた音源を1枚のCDに収めたもの。ブックレットには初出時のジャケット写 真がカラーで掲載されています。 オーケストラと合唱全体で醸し出すハーモニー感、ソロの自然な定位など、エリート・レコーディングズの音作りが活きるレパートリーです。尚、今回のCD化に 際して曲順の変更が行われています

Arte Verum
ARV-016(1CD)
ベルリオーズ:抒情的情景「エルミニー」 H29
「夏の夜」 Op.7H81
抒情的情景「クレオパトラ」 H36
バーバラ・ヘンドリックス(S)
ポリ・シンフォニエッタ
ヤン・セーデルブルム(指)

録音:2016年4月5、6、8、9日プロムナード・ホール、ポリ、フィンランド
その50年に渡るキャリアの中でフランス歌曲はたいへん大きな位置を占めていたと語るバーバラ・ヘンド リックス。中でも「夏の夜」は重要なレパートリーの一つでしたが、今回初登場となる「エルミニー」「クレオ パトラ(の死)」を含むベルリオーズ・アルバムが登場しました。25歳のベルリオーズがローマ賞へ応募し惜 しくも2位となった「エルミニー」には、後に「幻想交響曲」の固定楽想へと転用される主題が聴かれま す。師のジェニー・トゥーレルへのオマージュであるというこのアルバムで、ヘンドリックスはメゾを思わせる豊 かな中低音域と張りのある高音で奥行きのある歌声を聴かせています。


Linn
CKD-724(1CD)
A Winged Woman 〜現代英国の合唱作品
エレクトラ・ペリヴォラーリス(1996-):翼をもつ女性*
オリヴァー・ターニー(1984-):神の御母への祈り*
アンナ・センプル(1997-):夜明けのように輝く者は*
レベッカ・クラーク:アヴェ・マリア
ベン・ロワース(1992-):めでたし、海の星*
クロエ・ニブス(1992-):彼女たちがまさに女性であることを知るだろう*
ジェイムズ・マクミラン(1959-):聖母マリアへの讃歌
ハワード・スケンプトン(1947-):めでたし、いと聖なる処女よ
フィリップ・クック(1980-):聖母マリアのカンティクム*
ダニ・ハワード(1993-):解き放たれて*
マリアン・コンソート
ローリー・マクリーリー(指)

録音:2022年11月15-17日 オール・ハローズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン
*…世界初録音
ルネサンス期ポルトガルのアフリカ系作曲家ヴィセンテ・ルシターノ作品集が好評を博したマリアン・コンソート、続くアルバムは現代英国の作 品集。多くは彼らのために書かれた作品で、女性の創造性や精神性を象徴するA Winged Womanをアルバム・タイトルとし、収録曲の 半数は女性作曲家によるものとなっています。精緻なアンサンブルで神秘的な合唱世界を堪能する一枚。

Phi
LPH-042(11CD)
NX-G04
フィリップ・ヘレヴェッヘ Phi宗教音楽録音集



【CD1&2】
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232

【CD3&4】
ハイドン:オラトリオ 『天地創造』 Hob.XXI:2

【CD5&6】
ハイドン:オラトリオ 『四季』 Hob.XXI:3

【CD7】
ベートーヴェン:荘厳ミサ曲 (ミサ・ソレムニス) Op.123

【CD8】
ドヴォルザーク(1841〜1904): スターバト・マーテル Op.58

【CD9&10】
ドヴォルザーク:レクイエム Op.89

【CD11】
ブルックナー:ミサ曲 第2番ホ短調 WAB27(第2版)
ブルックナー:テ・デウム WAB45*
【CD1&2】
ドロテー・ミールズ、ハナ・ブラジコヴァー(S)、ダミアン・ギヨン(アルト=カウンターテナー)、トーマス・ホッブス(T)、ペーター・コーイ(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(声楽&古楽器アンサンブル)
録音:2011年5月14-17日イエス・キリスト教会、ベルリン
【CD3&4】
大天使ガブリエル、エヴァ…クリスティナ・ランツハマー(S)、大天使ウリエル…マクシミリアン・シュミット(T)、大天使ラファエル、アダム…ルドルフ・ローゼン(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)、シャンゼリゼO(古楽器使用)
録音:2014年3月24-26日 フラジェ第4スタジオ、ブリュッセル、ベルギー
【CD5&6】
ハンネ…クリスティナ・ランツハマー(S)、ルーカス…マクシミリアン・シュミット(T)、ジーモン…フローリアン・ベッシュ(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)、シャンゼリゼO(古楽器使用)
録音:2013年4月10-13日 ザール・インスブルック、インスブルック、オーストリア
【CD7】
マルリス・ペーターゼン(S)、ゲルヒルト・ロンベルガー(Ms)、ベンジャミン・ヒューレット(T)、デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Br)、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)、シャンゼリゼO(古楽器使用)、コンサートマスター: アレッサンドロ・モッチア(Vn)
録音:2011年11月16-19日 コンセルトヘボウ、ブリュッヘ、ベルギー
【CD8】
イルセ・エーレンス(S)、ミヒャエラ・ゼリンガー(Ms)、マクシミリアン・シュミット(T)、フローリアン・ベッシュ(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)、ベルギー王立フランダースPO(現アントワープSO)
録音:2012年4月21-24日デ・シンヘル、アントウェルペン、ベルギー
【CD9&10】
イルセ・エーレンス(S)、ベルナルダ・フィンク(A)、マクシミリアン・シュミット(T)、ネイサン・バーグ(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)、ベルギー王立フランダースPO(現アントワープSO)
録音:2014年4月28-30日 デ・シンヘル、アントウェルペン、ベルギー
【CD11】
ハンナ=エリーザベト・ミュラー、アン・ハレンベルイ(S)、マクシミリアン・シュミット(T)、タレク・ナズミ(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
シャンゼリゼO(古楽器使用)
録音:2019年9月20-22日 フィルハーモニー、エッセン、ドイツ、2012年8月22-24日 KKLルツェルン、スイス*
それぞれの作曲家が生きた当時の楽器と演奏習慣を再現し、作品の本質を問う古楽器演奏の世界で早くから活躍してきたベルギーの指 揮者、フィリップ・ヘレヴェッヘ。合唱指揮への圧倒的な適性はその天才的かつ厳密な和声感覚によるもので、彼の審美眼に適った古楽器 奏者・歌手たちと作り上げる作品解釈は全て、オーケストラが加わる場合でも驚くほどの一体感と圧倒的な求心力に貫かれています。それ は19世紀以降の作品を演奏する場合でも、またモダン楽器を使う一般的なオーケストラとの共演でも変わることのない、ヘレヴェッヘならで はの境地と言えます。 その音楽性が最も端的に効果をあらわすのは、ルネサンスから現代に至る教会音楽の数々を演奏する時と言ってよいでしょう。不朽の名盤 を数多く世に送り出してきたバッハの最後の大作声楽曲『ミサ曲 ロ短調』から、ハイドン晩年の大作オラトリオ2曲、ベートーヴェンやドヴォル ザークを経てブルックナーに至るまで、他に類をみない充実した解釈の数々がまとめて、お求めやすいBOX仕様で再登場。11枚に及ぶCD を通じ、古楽の枠にとらわれない一貫した解釈姿勢がもたらす至芸をじっくりお楽しみください。

SOMM
ARIADNE-5023(1CD)
NX-B04
シューベルト:歌曲集『冬の旅』 ジョン・キャロル・ケース(Br)
レイモンド・カルクラフト(P)

録音:1973年5月9日
※初CD化
イギリスのバリトン歌手ジョン・キャロル・ケース(1923-2012)の生誕100年を記念したアルバム。 ソールズベリーで生まれ、ケンブリッジのキングス・カレッジの奨学金を獲得したケースは、優れたバリトン 歌手として1950年代半ばからさまざまな音楽祭に出演、合唱を伴う作品やフィンジをはじめとした英 国歌曲、サリヴァンのオペラなどを歌いました。とりわけクレンペラーが指揮したバッハの「マタイ受難 曲」での歌唱は現在でも高く評価されています。この『冬の旅』は1973年に録音されましたが、これまで 公開されることはありませんでした。今回、オスカー・トーレス、ポール・ベイリー、アンドルー・キーナーのマ スタリングによって、ケースの美声があますことなく再現されています。

Capriccio
C-5512(1CD)
NX-B07
レーガー:希望に Op.124(1912)- メゾ・ソプラノと管弦楽のための
 2つの歌曲 - 世捨て人 Op.144a(1912)- バリトン、合唱と管弦楽のための
 2つの歌曲- レクイエム Op.144b(1915)- メゾ・ソプラノ、合唱と管弦楽のための
マーラー:さすらう若人の歌(1884/85)
 リュッケルト歌曲集- メゾ・ソプラノと管弦楽のための
アンケ・フォンドゥング(Ms)
トビアス・ベルント(Br)
コルス・ムジクス・ケルン(合唱)
ダス・ノイエ・オルケスター(ピリオド楽器オーケストラ)
クリストフ・シュペリング(指)

録音:2022年5月30日-6月4日
2023年に生誕150年を迎えたマックス・レーガーの管弦楽伴奏歌曲と、ほぼ同時代を生きたグスタフ・マー ラーの歌曲を並べた1枚。ロマン派音楽にピリオド奏法で取り組む第一人者シュペリングの指揮に注目です。 レーガーが死の前年に作曲した「レクイエム」は戦争の犠牲になったドイツ兵に捧げたもので、メゾ・ソプラノ独 唱と合唱を交えた大編成で書かれており、民謡風の親しみやすい旋律を用いたマーラー作品に比べると、そ の複雑な書法が際立っています。レクイエムでソロを歌うのは、ドイツ生まれのアンケ・フォンドゥング。ミュンヘン 国際音楽コンクールなどで入賞し、 ヨーロッパを中心に活躍、ドラマティックで真摯な歌唱で魅了します。バリ トンはフィッシャー=ディースカウにも 師事したドイツの歌手トビアス・ベルント。やはり数々のコンクールで入賞 を飾り、高く評価されています。 クリストフ・シュペリングが1988年に創設したダス・ノイエ・オルケスターは、19世紀のロマン派音楽をレパート リーの中心に据えたピリオド楽器オーケストラとしてはドイツで最初のものでした。最近はバッハのカンタータにま でレパートリーを広げていますが、当盤のレパートリーは彼らにとって本領発揮。曲により10型または12型と なるオーケストラと57名の合唱団が醸しだすサウンドは、濁ることなく厚みを生み出し、繊細微妙なハーモ ニーの移り変わりを見事に伝えてくれます。

FS Records
FSR-191(1CD)
NX-B06
詩篇の祭典
ポール・ドレイトン(1944-):オールド・コーンウォールの3つの場所 トランペットとオルガンのための
 詩篇の祭典-合唱、ブラス・アンサンブル、打楽器とオルガンのための
ジェラルド・フィンジ:3つの讃歌 Op.27- 第2番神は上れり 合唱とオルガンのための
オワイン・パーク(1993-):おお、恵み深い光よ-アルト独唱と合唱のための
ジョン・ラター(1945-):グローリア-合唱、ブラス・アンサンブル、打楽器とオルガンのための
セント・メアリー・シンガーズ
アビー・ブラス
ポール・ドレイトン(指)
ジョゼフ・ウィックス(Org,指)
キャロリン・クレイグ(Org)
ポール・トーマス(Tp)

録音:2019年6月8日 聖ミカエル教会、ニューキー、UK
合唱とオルガン、そしてブラスの華やかな共演が楽しめるアルバム。アイヴズの「ニューイングランドの3つの 場所」からヒントを得た「オールド・コーンウォールの3つの場所」、ストラヴィンスキー「詩篇交響曲」とブリテ ン「キャロルの祭典」からタイトルをいただいた「詩篇の祭典」、ジョン・ラターの代表曲の1つ「グローリア」な どを収録。

Ars Produktion
ARS-38627(1CD)
ヴァイス・ウント・ブラウ〜バイエルン地方の男声合唱作品集
トニ・ズルツベック(1922-1994):Es muss ein Sonntag g’wesen sein/民謡(ハンス・プリチェット編):Als wir jungst in Regensburg waren*/グルック:Leih‘ aus deines Himmels Hohen*/クリスティアン・ラフゼン(1886-1975):Wemdinger Wallfahrtslied/ラインベルガー:Walthers von der Vogelweide Begrabnis op.141-1*/プリチェット:Wessobrunner Gebet*/パトリック・エーリヒ(b.1976):Ich sah einen hohen, schwarzen Wald*/ヨゼフ・ハルトマン・シュトゥンツ(1793-1859):Teutscher Bardengesang*/民謡(プリチェット編):Wahre Freundschaft*/民謡(レーガー編):Das Lieben bringt gros‘ Freud‘/オルフ:Si puer cum puellula/民謡(ヨゼフ・レンナー編): Mei Bua*/民謡(クリスティアン・ヘイス編):Horch, was kommt von drausen rein*/R・シュトラウス:Soldatenlied*/オルランド・ディ・ラッソ:Nasenmadrigal - Hort zu ein news gedicht/民謡(レンナー編):Der Wendelstoa*/マックス・ヴェルカー(1878-1954):Der Leberkas op.130-12b/ロレンツ・シュラーフ(1896-1974):Frankenlied/ワーグナー:Matrosenchor*/フランツ・クサヴァー・エンゲルハルト(1861-1924):Dampfnudl-Lied op.36-1/ヴェルカー:Ein Lob dem Gerstensaft op.112b*/マックス・クンツ(1812-1875):Bayernlied/ブロンテ(b.2020):Bonus
レンナー・アンサンブル・レーゲンスブルク、
ハンス・プリチェット(指)

録音:2021年7月23日-25日&10月16日-17日
*世界初録音
1987年設立の男声合唱団、レンナー・アンサンブル・レーゲンスブルクは、レーゲンスブルク大聖堂のオルガニストであり作曲家のヨゼフ・レンナーにちなんで名付けられました。グレゴリオ聖歌から前衛音楽まで幅広い楽曲をレパートリーとし、世界中でコンサートを開催して高い評価を得ています。

Delphian
DCD-34271(1CD)
サミュエル・コールリッジ=テイラー:パートソング集
Sea Drift */ By the lone seashore/Isle of Beauty */The Lee Shore/Dead in the Sierras */Song of Proserpine */The Fair of Almachara */The Sea Shell/All my stars forsake me/The Evening Star/Whispers of Summer */Summer is gone/Requiescat *
ロンドン・キングズ・カレッジcho
ジョゼフ・フォート(指)

録音:2022年2月24日-26日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク、イギリス)
*世界初録音
2014年10月に急逝したデイヴィッド・トレンデルの後任として、2015年9月に18世紀の音楽と舞踏の研究者としても名高いジョゼフ・フォートを音楽監督に迎えた名門ロンドン・キングズ・カレッジ合唱団。
本アルバムでは、豊かなハーモニーと詩的感性に溢れ、自然の精妙な美しさからヴィクトリア朝時代の死への憧れまで、多くの題材に触発されたイギリスとアメリカのロマン派詩の鮮烈な作品の数々を探求。長きにわたり過小評価されてきた、コールリッジ=テイラーの作品の魅力を再発掘します。
Delphian
DCD-34279(1CDR)
夢、危険、歌う-女性の声を高める〜歌曲集
リビー・ラーセン(b.1950):ビッグ・シスター・セズ1967
カーソン・ク―マン(b.1982):バラード
リッキー・イアン・ゴードン(b.1956):マイ・マザー・イズ・ア・シンガー
ジュディス・ウィアー(b.1954):ウーマン. ライフ. ソング
シャーロット・ブレイ(b.1982):クロッシング・フォルトラインズ
リビー・ラーセン:バース・プロジェクト
レベッカ・クラーク:子供の喜び
ヘレン・グライム(b.1981):ブライト・トラベラーズ
フローレンス・プライス(1887-1953):ハート・オヴ・ア・ウーマン
ドヴォルザーク:我が母の教えたまいし歌
ミケーレ・ブアウアマン(b.1947):私の娘たち
サマンサ・クロフォード(S)、
ラナ・ボード(P)
イギリスのソプラノ歌手、サマンサ・クロフォードのデビュー盤は、女性の人生における思春期、愛と欲望、母性、キャリア、遺産という5つの具体的な側面にスポットを当てています。伝統的な歌曲リサイタルとは違ったこのテーマを前面に押し出すために、本アルバムには、新曲の委嘱やジュディス・ウィアーの作品集 「woman.life.song」 から2曲の新編曲、レベッカ・クラーク、フローレンス・プライスなど20世紀初期の女性作曲家の作品などを取り上げています。
※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Delphian
DCD-34321(1CD)
チルコット:クリスマス・オラトリオ
ボブ・チルコット(b.1955):イエス・キリスト、りんごの木
クリスマス・オラトリオ
梨の木のキャロル*
ようこそ、全ての奇跡よ
ベンジャミン・ニコラス(指)、
オックスフォード・マートン・カレッジcho
オックスフォード・コンテンポラリー・シンフォニア、
サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ, マリア)、
ニック・プリッチャード(福音史家)、
ニール・デイヴィス(バス, ヘロデ, シメオン)、他

録音:2023年6月25日-27日、マートン・カレッジ礼拝堂(オックスフォード)
*を除く全曲世界初録音
スコットランド有数のクラシック・レーベルDelphian(デルフィアン)の最重要アーティストであるオックスフォード・マートン・カレッジ合唱団は、英国合唱界の2人の名匠ベンジャミン・ニコラスとピーター・フィリップスの指導の下、瞬く間にオックスフォード大学の混声合唱団の代表的存在の1つとなり、Delphianからリリースした様々なアルバムは夥しい数の5つ星の批評を得るとともに、数多くのグラモフォン「エディターズ・チョイス」を獲得。ガブリエル・ジャクソンの「われらが主イエス・キリストの受難」(DCD-34222)で、BBCミュージック・マガジン賞の「合唱賞」を受賞し、イアン・ヴェナブルズの「レクイエム」とハウエルズの管弦楽伴奏付きモテットを収録したアンセム集(DCD-34252)は、MusicWeb Internationalの年間最優秀レコーディングのひとつにノミネートされています。
バートウィスル、チルコット、ダヴ、エシェンヴァルズ、マクミラン、マクダウアル、ラッター、タバコフ、ウィアーの作品を初演するなど、現代音楽への献身でも並外れた実績を残すマートン・カレッジ合唱団の注目すべき新録音では、「英国の合唱音楽の現代的英雄」と称される人気合唱作曲家、ボブ・チルコットの大作「クリスマス・オラトリオ」を世界初録音! 2019年のスリー・クワイア・フェスティヴァルで音楽祭を開催する3都市(グロスター、ウスター、ヘレフォード)の大聖堂合唱団によって初演され、「明白な成功…そしてまったく新しい」と称賛された作品で、このレコーディング・セッションではデイム・サラ・コノリーを始めとする初演時の輝かしいソリストたちが再集結し、エレガントで歓びに満ちたチルコットの「クリスマス・オラトリオ」のアルバムを完成させました。

Rondeau
ROP-7024(1CD)
ハノーファー少年合唱団〜ポートレート・アルバム第2巻
バッハ:歓呼の声を放て, 喜び踊れ(クリスマス・オラトリオ BWV248より)
バード:喜びもて歌え/シュトローバッハ編)):マリアは茨の森を通り
チルコット:羊飼いのキャロル
ラッター:星のキャロル
ハンマーシュミット:門を広く開けよ
ローゼンミュラー:グロリア・パトリ(主は言われた より)
ビガーリャ:ミゼレーレ・メイ
ロッティ:クレド
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス/タルクマン編)):動物の歌のポプリ
ドイツ民謡:考えは自由
ブロドヴィ:ビスケットのある街
ディータレ編)):雪のかけら, 小さな白いスカート
ガストルディ&ハスラー/イェーガー編)):恋人、明るい日には、踊れ, 飛べ、汝にこそ喜びあり
ハノーファー少年cho、イェルク・ブライディング(指)、ラルコ・バロックO、ロンドン・ブラス、ハノーファー北ドイツ放送PO、ラ・フェスタ・ムジカーレ、ローゼンミュラー・アンサンブル、ブレーメンPO、カナディアン・ブラス、ニルス・ランドグレーン&バンド、他
2002年に創設者のハインツ・ヘニッヒがこの世を去りイェルク・ブライディングが芸術監督に就任して以来、ハノーファー少年合唱団はレパートリーの拡充に力を入れ、時代を問わずあまり知られていない作曲家の作品も取り上げてきました。本作には過去にリリースされた音源からの抜粋とこれまで未発表だった音源が収録されており、この合唱団が積み上げてきた功績の幅広さを窺い知ることができます。
1950年に創設されたハノーファー少年合唱団はヨーロッパにおいては比較的新しい合唱団ですが、ドイツ国内でもトップレベルの少年合唱団の一つとして重要な役割を担っており、また世界各地でその気高く柔らかな歌声を響かせています。

Diapason
DIAP-160(1CD)
シューベルト:歌曲集

(1)鱒 D550
水の上で歌う D774
(2)猟師の歌 D881
(3)春の小川 D361
僕の挨拶を送ろう D741
(4)春に D882
(5)死と乙女 D531
(6)音楽に寄せて D547
(7)憩いなき恋 D138
こびと D771
(8)シルヴィアに D891
若い尼僧 D828
恋人のそばに D162(9)笑いと涙 D777
至福 D433
(10)ガニュメート D544
(11)それらがここにいたことは D775
(12)糸を紡ぐグレートヒェン D118
音楽に寄せて D547
(13)君はわが憩い D776
ミューズの子 D764
(14)魔王 D328
(1)エリーザベト・グリュンマー(S)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1958年
(2)クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1957年
(3)ハンス・ホッター(Br)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1949年
(4)ペーター・アンダース(T)、ミヒャエル・ラウハイゼン(P)
録音:1943年
(5)キャスリーン・フェリアー(C.A)、ブルーノ・ワルター(P)
録音:1949年
(6)キャスリーン・フェリアー(C.A)、フィリス・スパー(P)
録音:1949年
(7)ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、クラウス・ビリンク(P)
録音:1948年
(8)エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)、エドウィン・フィッシャー(P)
録音:1952年
(9)イルムガルト・ゼーフリート(S)、エリック・ヴェルバ(P)
録音:1955年
(10)イルムガルト・ゼーフリート(S)、エリック・ヴェルバ(P)
録音:1957年
(11)ゲルハルト・ヒュッシュ(T)、ハンス・ウード・ミュラー(P)
録音:1938年
(12)ロッテ・レーマン(S)、エルネー・バログ(P、D118)、ポール・ウラノフスキ(P、D547)
録音:1937年、1947年
(13)エリーザベト・シューマン(S)、カール・アルヴィン(P、D776)、ジェラルド・ムーア(P、D764)
(14)ハインリヒ・シュルスヌス(バリントン)、フランツ・ルップ(P)
録音:1933年
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第160巻として登場するのは、22曲ものシューベルトの歌曲集!
往年のシューベルト・ファンにはたまらない1枚の登場です。20世紀の名歌手と名ピアニストたちが勢揃いしたと言っても過言ではない贅沢な歌曲集の登場です。ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、エリーザベト・シュヴァルツコップなどの若き日の名歌手たちの素晴らしい歌声を満喫できる1枚となっています。

Pentatone
PTC-5187071(1SACD)
コダーイ&バルトーク:教会音楽、合唱曲
コダーイ
(1)ブダヴァリ・テ・デウム〜独唱、混声合唱とオーケストラの為の(1936)
(2)ハンガリー詩編 Op.13〜テノール、混声合唱、児童合唱とオーケストラの為の(1923)
バルトーク
(3)トランシルヴァニア舞曲 Sz.96〜オーケストラの為の(1931)
(4)カンタータ・プロファーナ「魔法にかけられた鹿」〜テノール、バリトン、混声合唱とオーケストラの為の(1930)
(1)ルイザ・ファトヨル(S)
(1)ロクサーナ・コンスタンティネスク(Ms)
(1)(2)マリウス・ヴラド(T)
(4)イオアン・ホテア(T)
(1)(4)ボグダン・バチウ(Br)
(2)ジュニアVIP(児童合唱)
トランシルヴァニアPO&同cho「クルジュ=ナポカ」
ローレンス・フォスター(指)

録音:2022年5月/クルジュ・ラジオ・スタジオ(ルーマニア)
名指揮者ローレンス・フォスター率いるトランシルヴァニアPO&choが、バルトークとコダーイの教会音楽、合 唱曲、管弦楽作品を録音!ルイザ・ファトヨル(S)、ロクサーナ・コンスタンティネスク(Ms)、マリウス・ヴラド(T)、イオアン・ホテア(テ ノール)、ボグダン・バチウ(Br)ら豪華ソリスト陣が共演しております。
コダーイの「ブダヴァリ・テ・デウム」はトルコからのブダ城の解放(1686年)の250周年記念として、ブダペスト大聖堂で演奏された独唱、混声合唱とオー ケストラの為の作品。
バルトークの「カンタータ・プロファーナ」は古代の神話に基づく作品。魔法によって鹿に変えられてしまった9人兄弟の物語で、ハンガリーのホルティ独裁政権 に対する抗議と解されています。通常ハンガリー語で歌われますが、この録音では合唱指揮者コーネル・グローザによるルーマニア語原典版で復活。バルトークが 作曲当初構想した形で蘇ります。 (Ki)

MDG
MDG-61322792(1CD)
タイユフェール&ミヨー:歌曲集 Vol.2
ミヨー:花のカタログ(1920)
 ヘブライ民謡による6つの歌(1925)
タイユフェール:シャグラン通り(1955)
 6つのフランスのシャンソン(1929)
バイロン卿の2つの詩(1934)
 玄関のサイン(ドント・ディスターブ)(1959)
 騎士の別れ〜プーランクへのオマージュ(1963)
 ヴォカリーズ=エチュード(1929)
 ジャン・タルデューの3つの歌(1977)
ミヨー:トルバドゥールの3つの歌(1936)
 付随音楽「天の狂女」による2つの歌(1936)
 付随音楽「あなたは私から逃げることができない」による2つの歌(1936
ホルガー・ファルク(Br)
シュテッフェン・シュライエルマッヒャー(P)

録音:2022年12月7-9日、マリエンミュンスター修道院コンツェルトハウス
ハンス・アイスラーの歌曲集やオネゲル:歌曲集(MDG-61322032)など知られざる作品を録音してきたバリトン歌手のホルガー・ファルク、ピアニストのシュ テッフェン・シュライエルマッヒャーによる、フランス6人組のメンバーの一人ダリウス・ミヨーの歌曲の録音シリーズ第2弾。今回はミヨーに加え、同じく6人組の 紅一点ジュルメーヌ・タイユフェールの作品も収録されています。 タイユフェールは91歳という長命で、亡くなる数週間前まで作曲を続け、室内楽曲、映画音楽に佳作を残しています。また6人組の旗手ジャン・コクトーに「耳の マリー・ローランサン」と呼ばれ、シャブリエ、サティの影響を受けた快活で爽やかな作風。ここに収録されている『シャグラン通り』は、ナイトクラブで歌われるシャ ンソンのような、けだるく小粋な旋律が印象的。『バイロン卿の2つの詩』は、タイユフェールが英語のテキストに作曲した唯一の作品で、1925〜27年に滞在し たアメリカの影響が感じられるブルースの調の音楽です。 そしてミヨーの初期の佳作『花のカタログ』。非常にエレガントで、まさに花の香りが広がる美しい作品。一方『トルバドゥールの3つの歌』は、素晴らしい古代劇 場があるプロヴァンス地方のオランジュを舞台とした「花咲ける中世」というバレエ音楽からとられた3つの歌曲や劇音楽を下敷きにした2つの歌曲など多彩な楽 曲が収録されています。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72967(1CD)
バッハ:宗教歌曲集
コラール前奏曲『主なる神よ、いざ天のとびらを開きたまえ』 BWV1092*
イエスよ、イエスよ、汝はわがもの BWV470
来たれ、魂らよ、この日は聖なる歌もて讃えられるべし BWV479
ああ、わが生涯を限る最期の時刻の BWV439
われは汝を拝しまつる、いと高きわが御神よ BWV449
コラール前奏曲『おお、神の小羊、罪なくして』 BWV1095*
汝らこの世の知者は BWV443
イエスよ、汝の受けし愛の御傷の数々 BWV471
暗き墓穴より出て来たれ BWV480
おお愛しき魂よ、五感をば BWV494
神よ、われをみ旨のままに取り計らい給え BWV514
パストラーレ BWV590〜ジーグ *
われはいかなる時にもイエスを愛しまつる BWV468
なくてはならぬものはただ一つ。ああ主よ、この一つ BWV453
われは信じて耐え忍び BWV466
ああ暗き夜よ、汝はいつ過ぎ去るや BWV492
満ちたりて心やすらかなれ BWV511
コラール前奏曲『天にましますわれらの父よ』 BWV683*
神よ、汝の慈しみはいかに大いなるかな BWV462
いと尊き主イエスよ、かくも久しくいずこに留まりたもうや
BWV484
わがイエスよ!いかばかりの魂の苦しみ BWV487
汝に、エホバよ、汝に向かいてわれは歌わん BWV452
いざ、いざ!いまや時は到りて BWV440
コラール前奏曲『愛する御神にすべてを委ねる者は』 BWV691*
さらばわれ今は限りと願わん BWV502
われを忘るるなかれ BWV505
幸いなるかな!イエスを思いて BWV498
来たれ、甘しき死よ、来たれ、浄き安息よ BWV478
われはここ馬槽のかたえに立ち BWV469
カンツォーナ ニ短調 BWV588*
(*=オルガン独奏)
クラウス・メルテンス(Bs)
トン・コープマン(Org;1762年製)

録音:2023年3月/オランダ、オスターランド、ミヒャエル教会
古楽界の重鎮トン・コープマンと、親しい友であり共演者であるクラウス・メルテンスによるバッハの宗教歌曲集。『シェメッリ歌曲集』を中心に、『アンナ・マグ ダレーナ・バッハの音楽帖』からも数曲選び、またオルガン独奏曲も絡めて、各曲の調性や性格のつながりを考慮して全体を構成したアルバムです。
『シェメッリ歌曲集』はゲオルク・クリスティアン・シェメッリ(1680頃-1762)がバッハの協力を得て発表した宗教歌曲集。旋律と通奏低音がきちんと楽 譜として書かれているのは69曲(BWV439-507)ありますが、バッハが自分で書き下ろした曲はBWV452、478、505の3曲のみで、他は既存の旋律に バッハが通奏低音を書き足したものとされています。どれも気の置けない者同士で演奏して楽しむような、家庭的で親密な楽曲。コープマンにとってはこれまでも PHILIPS(ペーター・シュライアー/1991年)、TELDEC(クリストフ・プレガルディエン、クラウス・メルテンス/1999年)、CHALLENGE CLASSICS(コ ンスタンティン・エマヌエル/2014年[CC-72263])と折に触れて録音してきた作品であり、自家薬籠中のものと言わんばかりの自然体な伴奏です。1762 年製のオルガンが放つあたたかで味わいある音色もすてき。メルテンスの歌唱も肩肘張らずリラックスしたもので、飽きの来ない物語を少しずつ語るように歌い進 んでいきます。滋味豊かな音楽にゆるりと浸れるアルバム。

KLARTHE
KLA-168(1CD)
夜明けの恍惚〜ジャポニスムと日本歌曲
別宮貞雄:さくら横ちょう
アンリエット・ピュイグ=ロジェ:3つの和歌〜T.芸者の歌
グラシアーヌ・フィンジ:赤とんぼ(宝井其角詩)
ピュイグ=ロジェ:3つの和歌〜U.雪
グラシアーヌ・フィンジ:窓の月(正岡子規詩)
ピュイグ=ロジェ:3つの和歌〜V.夏の夜
ファビアン・ヴァクスマン:更科の影(ロワヴィエ詩)
デルヴァンクール:露の世
ポリーヌ・ヴィアルド:日本女性
大野香織:小野小町による五つの歌曲
小林秀雄:落葉松
ブレンダ・プパール(Ms)、
ジャン=ミッシェル・キム(P)

録音:2021年10月12-14日/ラ・マラドルリ・ド・ボーヴェ
日本とその伝統にインスピレーションを得た「ジャポニスム」は「フジヤマ・ゲイシャ」とは別次元で美術やファッションの世界に花開きましたが、音楽にも影響し ています。このアルバムは、フランス女性ながら艶やかな浴衣と古き良き日本女性の凛としたたたずまいを見せるメゾソプラノ歌手ブレンダ・プパールが、仏訳さ れた和歌によるフランス作曲家の歌曲と、フランス的感性を示す邦人作曲家の歌曲をあつめた好企画。
古くはショパンやサン=サーンスと親しかった大歌手ポリーヌ・ヴィアルドや、デルヴァンクールの14曲から成る「露の世」(1927)、12年にわたり日本に滞在 し、教育面で多大な貢献をしたアンリエット・ピュイグ=ロジェの「3つの和歌」など興味津々。
さらに1947年生まれの女性作曲家グラシアーヌ・フィンジが正岡子規の句に作曲した「窓の月」や、このアルバムのために書き下ろされた1980年生まれの ファビアン・ヴァクスマンと充実のラインナップ。当然ながらフランス語の発音の美しさに魅せられます。
邦人作品は別宮貞雄「さくら横ちょう」、小林秀雄「落葉松」など名曲のほか、このアルバムのディレクターでもある作曲家大野香織の「小野小町による五つの 歌曲」も聴きもの。いずれもプパールは日本語歌唱に挑戦しています。
さらに魅力なのがジャン=ミッシェル・キムのフレッシュなピアノ。1989年東京生まれ、東京音楽大学で学んだ後パリ音楽院とザルツブルク・モーツァルテウム 音楽院で研鑽を積んだ期待の若手。ヨーロッパから見た日本を理想的に実現しています。

Alba
NCD-62(1CD)
創立40周年記念アルバム
影から〜フィンランド現代合唱曲集/女声合唱団 KYN

キルモ・リンティネン(1967-):クロッカスの歌(Krookus-laulut)(2019)(ハッリ・サルメンニエミの詩)
リーカ・タルヴィティエ(1970-): 影(Varjot)(2020/23)(ハッリ・サルメンニエミの詩)
ミッコ・ハッシネン(1971-):夕べに*(Illala)(2019)(ハッリ・サルメンニエミの詩)
女声合唱団 KYN
カイヤ・ヴィータサロ(指)
ミッコ・ハッシネン(エレクトロニクス)*
ヴオッコ・ホヴァッタ(朗読パート・エレクトロニクス)*

録音:2021年10月?11月、2022年4月、2023年2月 リーヒマキ守備隊教会(リーヒマキ、フィンランド)
フィンランドを代表する女声合唱団のひとつ「KYN」(キュン)は、1981年にヘルシンキの商科大学(現、アールト大学商学部)に創設されました。『新しい始 まり』(ABCD223)『あなたにお話しするなら』(ABACD 15)『妖しげなカンテレ』(NCD57)につづく Alba Records の第5作『影から』は、KYN の 40周年を記念するアルバムです。ジャズ・ピアニストのキルモ・リンティネン の「クロッカスの歌」、モダニスト作曲家のリーカ・タルヴィティエ の「影」、ジャズ・ ドラマーでバンドリーダーのミッコ・ハッシネン の「夕べに」。3つの曲集は、KYN の委嘱で作曲され、現代フィンランドでもっとも創造的な作家のひとり、ハッリ・ サルメンニエミ (1983?)の詩集『Yo ja lasi(夜とガラス)』の詩がテクストに使われました。1989年から芸術監督を務めるカイヤ・ヴィータサロ の指揮によ る録音です。 (Ki)

BR KLASSIK
BR-900346(1CD)
NX-B07
シューベルト:オーケストラ伴奏による歌曲集
1. 夕星 D806(1824)
2. ロマンス - 劇音楽「キプロスの女王ロザムンデ」 D797(1823)
3. ドイツ舞曲 第1集〜導入 - 舞曲1- 舞曲2
●オーケストラ編):ヨハンフォン・ヘルベック
4. 秘めごと D719(1821)
5. 君はわが憩い D776(1823)
6. 涙の雨 - 歌曲集『美しき水車屋の娘』 D795(1823)より
7. ドイツ舞曲 第1集〜舞曲3- 舞曲4- 舞曲5
オーケストラ編):ヨハンフォン・ヘルベック
8. ガニュメード D544(1817)
9. 死と乙女 D531(1817)
10. タルタロスの群れ D583(1817)
11. 君の肖像 - 歌曲集『白鳥の歌』 D957(1828)より
12. ます D550(1817)
13. ドイツ舞曲 第1集〜舞曲6- 舞曲7- 舞曲8
●オーケストラ編):ヨハンフォン・ヘルベック
14. 夕映えの中で D799(1825)
15. 楽に寄せて D547(1817)
16. シルヴィアに D891(1826)
17. 道しるべ - 歌曲集『冬の旅』 D911(1827) より
18. 夜と夢 D827(1825)
19. セレナード - 歌曲集『白鳥の歌』 D957(1828)より
20. ドイツ舞曲 第1集〜舞曲9- 舞曲10
オーケストラ編):ヨハンフォン・ヘルベック
21. プロメテウス D674(1819)
22. 万霊節の為の連祷 D343(1816)
23. 魔王 D328(1815)

※オーケストラ伴奏編):
1、16…アレクサンダー・シュマルツ
2、5-6、11、17…ウェーベルン
4…ブラームス
8…クルト・ギルマン
9…フェリックス・モットル
10、14-15、18、21-23…レーガー
12…ブリテン
19…オッフェンバック
ベンヤミン・アップル(Br)
ミュンヘン放送O
オスカー・ヨッケル(指)

録音:2022年9月28-30日、11月30日、12月1-2日
バイエルン放送 スタジオ1(ドイツ)
フィッシャー=ディースカウ最後の弟子と言われるドイツの注目バリトン、ベンヤミン・アップル。 これまでにALPHAレーベルから「禁断の果実」(ALPHA912)やシューベルトの『冬の旅』(ALPHA854)をリリース、大好評を博しています。 このアルバムではアップルは、シューベルトの名歌曲のピアノ伴奏パートを、後世の作曲家たちがオーケストラ版に編曲した作品を歌いました。 もともと親密な雰囲気を持つシューベルトの歌曲ですが、これらの編曲によって現代の巨大なホールでも遜色なく響くことになるとともに、更なる歌手の 表現力も求められます。アップルは以前にもヴォルフの管弦楽伴奏版歌曲を歌い、(cpo 555380)管弦楽伴奏版の歌曲はお手の物と言えます が、今作でもこの要求に見事に応え、朗々たる歌声を響かせています。レーガーをはじめとしたさまざまな作曲家たちの個性あふれる編曲も聴きどころ の一つと言えるでしょう。 また歌曲の間にはオーストリアの指揮者・作曲家ヨハン・ヘルベック(1831-1877)の手による「ドイツ舞曲」のオーケストラ編曲版を収録し、シューベル トと民俗音楽のつながりを探っています。ミュンヘン放送Oを作曲家としても高く評価されるオスカー・ヨッケルが指揮するオーケストラにも注目。






BR KLASSIK
BR-900211(3CD)
NX-E03
ワーグナー:楽劇「ジークフリート」 ジークフリート…サイモン・オニール(T)
ミーメ…ピーター・ホーレ(T)
さすらい人…ミヒャエル・フォッレ(Br)
アルベリヒ…ゲオルク・ニルグ(Br)
ファフナー…フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(Bs)
森の小鳥…ダナエ・コントラ(S)
エルダ…ゲルヒルト・ロンベルガー(A)
ブリュンンヒルデ…アニャ・カンペ(S)
バイエルンRSO
サイモン・ラトル(指)

録音:2023年2月3-5日(ライヴ)
イザールフィルハーモニー・イン・ガスタイクHP8、ミュンヘン(ドイツ)
任期中に急逝したマリス・ヤンソンスの後を受けて、2023/24シーズンからバイエルン放送響の第6代首席指揮者に着任するサイモン・ラトル。その新 シーズン幕開けに合わせてリリースされるのがこの「ジークフリート」です。このコンビが2015年から進めてきた「ニーベルングの指環」演奏会形式上演の ライヴ録音の第3作で、今回も実力のある歌手陣と世界最高峰の機能性を誇るオーケストラの妙技で聴きどころがいっぱいです。「指環」の中では少 数の歌手で演じられる「ジークフリート」。それだけに歌手たちの表現力とアンサンブルの妙が成功のカギとなります。ここでは題名役ジークフリートを現 代最高峰のワーグナー歌手の一人サイモン・オニールが歌い、ミーメには現代歌劇を中心に演技力のある歌唱で人気を博すピーター・ホーレ、さすら い人には「ラインの黄金」でヴォータンを歌ったベテランのミヒャエル・フォッレ、ブリュンヒルデには人気と実力を兼ね備えたアニャ・カンペと、それぞれの役 柄に合った歌手たちが登場します。森の小鳥役のダナエ・コントラの清冽な歌唱も注目です。 前2作ではヘルクレスザールが会場でしたが、今回の会場「イザールフィルハーモニー・イン・ガスタイクHP8」は より大きく、豊田泰久と彼の事務所「永田音響」が手掛けた音響設計の妙と相まって、更なる空間の広がり を感じられる録音となりました。 「「ジークフリート」には、ワーグナーが書いた音楽の中でも最もドラマティックで 色彩豊かで魅惑的な音楽があります」というラトルの言葉通り、バイエルン放送響の精妙な音色、精緻なソ ロ、スケールの大きなトゥッティと響きを紡ぎ出しています。

CPO
CPO-555585(1CD)
NX-B10
オッフェンバック:喜歌劇「ヴァイオリン弾き」
喜歌劇「66」
サンドリーヌ・ブエンディア(S)
ピエール=アントワーヌ・ショミアン(T)
アルマンド・ノゲラ(Br)
ケルン・アカデミー(古楽アンサンブル)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)

録音:2022年8月27-29日
1855年、オッフェンバックがパリに設立した歌劇・ブフとオペレッタの公演の為の劇場ブフ・パリジャン座。 劇場は収容300人ほどの小さいものでしたが、パリ万国博覧会の正面入り口の真向かいにあり、多くの人々が 訪れたため、オッフェンバックにも多大な成功をもたらしました。この年の夏に初演されたのが「ヴァイオリン弾き」(副 題「ブルターニュの伝説」)でした。この作品で主役を歌ったホルテンス・シュナイダーは素晴らしい演技で観客を魅 了し大人気となりました。その翌年の1856年7月31日には同じく1幕物の「66」が初演され大成功。こちらも 「ヴァイオリン弾き」と同じく登場人物は3人のみ。小さい規模ながらもチロルの民俗音楽が効果的に用いられた、 ちょっぴり皮肉の効いた楽しい作品です。ちなみにタイトルの「66」とは主人公のフランツが購入した宝くじの番号 のこと。
ケルン・アカデミーによるこの演奏は、19世紀の楽器を用いピリオド奏法によって行われたもので、初演時の雰囲 気が良く伝わります。3人の歌手の巧みな歌唱も魅力的です。

GENUIN
GEN-23844(1CD)
ブラームス:美しきマゲローネのロマンス Op.33 トマス・キルディシウス(Br)、
アニ・テル=マルティロシアン(P)、
ヤニケ・リープヴェルト(ナレーター)

録音:2021年7月
リトアニアとアルメニアのデュオ、トマス・キルディシウスとアニ・テル=マルティロシアンによるブラームスの「美しきマゲローネのロマンス Op.33」全曲録音です。このアルバムで「Genuinレーベル」デビューとなります。ルートヴィヒ・ティークの詩に若きブラームスが音楽をつけた美しい歌曲に、ヤニケ・リープヴェルトによるナレーションを加えています。
GENUIN
GEN-23847(1CD)
冬の旅
シューベルト:冬の旅 Op.89D 911(グレゴール・マイヤーによるバリトン、合唱と2つのアコーディオン版)
トビアス・ベルント(Br)、
ハイディ・シュティーガー(アコーディオン)、
ウーヴェ・シュティーガー(アコーディオン)、
ゲヴァントハウスcho、
グレゴール・マイヤー(指)

録音:2022年1月&2023年1月
ゲヴァントハウス合唱団の監督であるグレゴール・マイヤー編曲によるシューベルトの「冬の旅」は非常に珍しい編成となりました。バリトンのソロに、合唱団そして2つのアコーディオンという編成です。マイヤーはピアノのパートを巧みに2つのパートに分け、2つアコーディオンへと振り分けました。アコーディオンの音色は、驚くほど人間の声、呼吸、叫び、そしてささやきを表現しています。またソリストとして参加しているバリトン歌手のトビアス・ベルントは熟練の歌唱を聴かせてくれています。

Da Vinci Classics
C-00772(1CD)
ヴィルヘルム・ケンプ:歌曲集
愛する人よ、眠っているのですか?/くちづけ/ゆかいな夏/エウリピデスの祈り/さすらい人の夜の歌(A)/喜び/蝉/五月の歌/失った/見つけた/夜の思い/さすらい人の夜の歌(B)/ローマの泉/新年の鐘/星の下/海の歌/大運河の上で/さあ、あなたが話しましょう!
ジュゼッペ・アウレッタ(歌)、
ジョヴァンニ・アウレッタ(P)

録音:2023年2月
ピアニストとして著名なヴィルヘルム・ケンプ作曲による歌曲集。ケンプは、若い頃からピアニストや作曲家としてだけでなく、オルガニストとしてもその豊かな才能を発揮しました。そして作曲家としては交響曲、室内楽、舞台音楽、歌曲など少なくとも200を超える作品を作曲したと言われていますが、残念ながら多くの作品が焼失してしまいました。このアルバムでは焼失を免れた作品の中から、ゲーテや、C.F.マイヤーの詩を基にした作品を中心に収録しています。

Christophorus
CHR-77473(1CD)
バッハ:ダイアローグ・カンタータ
バッハ:カンタータ 「憧れもて求め行かん」 BWV49
クリストフ・グラウプナー:オーボエ・ダモーレ協奏曲 ハ長調 GWV302
バッハ:カンタータ「いと尊きイエス、わが憧れよ」 BWV32
ミリアム・フォイアージンガー(S)、
クラウス・メルテンス(Bs)、
エリーザベト・グリュンマー(Ob)、
アンサンブル「フォアアールベルクのバッハ・カンタータ」、他

録音:2023年1月13日-14日
バッハのカンタータの中でも特別な位置を占める対話型のカンタータ(ダイアローグ・カンタータ)を中心としたアルバム。「魂」をソプラノが、「キリスト」をバスが演じ、バッハが音楽を付けたこのカンタータは、バッハがこの時代に作った作品の中でも特に優れたものとされています。まるで花嫁と花婿を結びつけるようなこれらの作品は「信仰」の「愛のデュエット」とも言えるでしょう。現在活躍している歌手たちの中でも特にバッハに精通しているミリアム・フォイアージンガーにクラウス・メルテンスの歌唱でお楽しみいただけます。

Avie
AV-2629(1CD)
ヘンデル:オラトリオ「エジプトのイスラエル人」 (ジャネット・ソレル翻案) アポロズ・ファイア、
アポロズ・シンガーズ、
ジャネット・ソレル(指)

録音:2022年2月、ファースト・バプテスト教会(アメリカ、シェーカー・ハイツ)
グスタフ・レオンハルトやロジャー・ノリントン、レナード・バーンスタインに師事した指揮者、ジャネット・ソレルが創設したピリオド・オーケストラ、アポロズ・ファイアのヘンデル新作が登場!「メサイア」(AV-2208)や「ディクシット・ドミヌス」(AV-2270)を含む彼女たちのディスコグラフィに「エジプトのイスラエル人」が加わります。「見事な音楽の語り部」と評されるソレル自身の翻案で、ヘンデルの色彩豊かなオーケストラがヨセフの死を嘆くイスラエル人からエジプト人を苦しめるカエルやイナゴ、病気、暗闇、そしてモーゼの奇跡的な紅海割りまでを描き出し、聴き手を聖書の旅へと誘います。

Signum Classics
SIGCD-770(1CD)
シューベルト・イン・イングリッシュ Vol.4(英語歌唱によるシューベルト)
さすらい人が月に寄せて/星たち/夜曲/光と愛/ミューズの子/春の信仰/春に/ズライカ II/愛は裏切られ/泉のほとりの若者/さすらい人/ミニョンと竪琴弾き/ブルックの丘にて(橋の上で)/娘の恋の立ち聞き/鱒/野ばら/水の上で歌う/孤独な男/至福/冬の夕べ/音楽に寄せて
ローワン・ピアース(S)、
ロデリック・ウィリアムズ(Br)、
クリストファー・グリン(P)

録音:2022年11月、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(イギリス、ロンドン)
英国の名バリトン、ロデリック・ウィリアムズと、エイジ・オブ・インライトゥメントOの元ライジング・スターであるソプラノ歌手のローワン・ピアースが贈る、英語歌唱によるシューベルト・アルバム第4弾。ローワン・ピアースは英国を代表する古楽アンサンブル&cho、ガブリエリ・コンソート&プレーヤーズのメンバーとしても活躍する古楽系ソプラノ。シリーズ第1弾の「冬の歌」(SIGCD-531)を担当したロデリック・ウィリアムズは、2016年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞を受賞、リーズ・リーダー音楽祭2016の芸術監督も務め、日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンとの定期的な共演でも知られています。ピアノはこれまでの3作と同じくクリストファー・グリンが担当。彼の演奏は「息をのむような感性」(英グラモフォン誌)、「声とピアノの完璧な融合」(BBCミュージック・マガジン誌)などと称賛されています。

Challenge Classics
CC-72965(1CD)
光あれ! 〜ドイツ800年の歌
(1)オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(ca.1376/78-1445):誰ぞ光り輝くのは
(2)ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ(ca.1170-ca.1230):菩提樹の下
(3)バッハ:愛する太陽の光と輝きは BWV446/ おお暗き夜、いつ去るや BWV492
(4)ハイドン::田舎のたのしみ(Hob. XXVlaより)
(5)モーツァルト:ラウラによせる夕べの想い K523
(6)シューベルト::水上に歌う Op.72D774/ 小人 Op.22-1D771/ 夕映えのなかで D799
(7)ファニー・ヘンゼル(1805-1847):春 Op.7-3
(8)メンデルスゾーン:新しい恋 Op.19-4
(9)シューマン:窓硝子107-2/ 夕べの歌 Op.107-6
(10)ブラームス:夏の夕べ Op.85-1
(11)ヴォルフ:炎の騎士
(12)ベルク:4つの歌曲 Op.2[眠ること、眠ること、ただ眠ること / 眠りこんだ私は / 私は一番強い巨人
にうち勝ち / 風は暖かく、日当たりのよい牧場に下草が萌える]
(13)アリベルト・ライマン(b.1936):光が棄てられたのち(「暗闇に包まれて」より)
(14)ヴォルフガング・リーム(b.1952):枯れた花
(15)ハンス・アイスラー:そして仕舞いに憧れは消え / 自殺について(「ハリウッド・ソングブック」より)
(16)ヴァイル:光のなかのベルリン
(17)作者不詳:3つの贈り物(グレゴリオ聖歌、11世紀初頭)
アンナ・ル チア・リヒター(Ms)
アミエル・ブシャケヴィチ((1)(2)(17)ハーディ・ガーディ、(3)チェンバロ、(4)クラヴィコード、(5) - (8)フォルテピアノ、(9) - (16)ピアノ)

録音:2023年7月23・24・26・27日/シュトッットガルト、SWR放送スタジオ
来日公演も高く評価され近年人気上昇中のドイツのメゾ、アンナ・ルチア・リヒター。「光」をテーマにドイツ・リート800年の歴史をたどるスケールの大きなア ルバムを発表しました。「明るく透明で、集中力があり正確、またドラマに対して鋭い感覚をもつ」とグラモフォン誌が評した彼女の歌唱を存分に味わえる内容です。
ヴォルケンシュタインとフォーゲルヴァイデの作品は現代記譜法で書かれた最初期の歌曲。これを「夜明け前の光」とし、そこから時代順に、日が昇り光を増して いくようにアルバムが進みますが、ライマンやリームといった20世紀の作品に入っていくと(音楽の完成度は高いままですが)日が傾き、沈んでいくイメージが現 れてきます。人が生まれ成長し、老いて死にゆくような感覚にも近い構成で、最後のグレゴリオ聖歌も意味深く感じられます。様々な様式の歌を迫真の表情で力強 く歌いきったルチア・リヒターの素晴らしさはもちろん、楽器を変えひとりで共演をこなした歌曲伴奏の名手ブシャケヴィチにも拍手! (Ki)

PARNASSUS
PACD-960856(2CD)
アイネズ・マシューズ・シングズ・シューベルト
シューベルト:美しき水車小屋の娘 D.795
冬の旅 D.911
アイネズ・マシューズ(Ms)、
ロウエル・ファー(P)

録音:1953年&1954年
ミュージカル俳優や黒人霊歌歌手としても活躍したアフリカ系アメリカ人のメゾ・ソプラノ歌手、アイネズ・マシューズ(1917-2004)が歌ったシューベルトの三大歌曲集から「冬の旅」と「美しき水車小屋の娘」のセットが初CD化。(他に「白鳥の歌」の録音もあり)
現代では女性歌手による同曲の録音・演奏も珍しくありませんが、アイネズ・マシューズはソプラノのロッテ・レーマンに次ぐ2人目の録音となりました。(メゾ・ソプラノとして、また恐らくアフリカ系歌手としても初録音)

Pentatone
PTC-5187039(1CD)
ラインベルガー&メンデルスゾーン:合唱作品集
ラインベルガー:ミサ曲 変ホ長調 Op.109IJR75「カントゥス・ミサ」
メンデルスゾーン:3つの詩篇 Op.781
 詩篇100番「全地よ、主に向かいて歓呼の声をあげよ」MWV B45
 6つの箴言 Op.79IFM111
ラインベルガー:夕べの歌(3つの宗教歌 Op.69 IJR33より)
オランダ放送cho
ベンジャミン・グッドソン(指)

録音:2022年8月(ラインベルガー)、2023年6月(メンデルスゾーン)、
ファン・デ・オムループ・ミュージックセンター、スタジオ1、ヒルフェルスム(オランダ)
ヨーロッパの名門放送合唱団、オランダ放送合唱団と首席指揮者に就任したベンジャミン・グッドソン指揮によるラインベルガーとメンデルスゾーンという19世 紀ドイツ・ロマン派の合唱曲集。
リヒテンシュタイン出身の19世紀ドイツの作曲家ヨーゼフ・ラインベルガーは、7歳で生地の教会のオルガニストに就任し、すでに作曲もしていたという神童とし て知られ、ミサやレクイエム、モテットなどの教会音楽とオルガン作品を中心に、歌劇や歌曲、オルガン協奏曲、室内楽など数多くの作品を残しました。1878年 に作曲された、ミサ曲変ホ長調作品109「カントゥス・ミサ」は、その当時、新しくローマ教皇に就任したレオ13世に献呈されたミサ曲。その二重合唱形式は、ジョ ヴァンニ・ガブリエーリの複合唱様式を彷彿とさせ、歌詞の聴き取りやすいストイックなポリフォニー様式はパレストリーナに倣っているといいます。ルネサンス後 期におけるヴェネツィアとローマの様式を融合した古い様式によるカトリック・ミサですが、随所にロマンティックな美しい旋律が現れる点はラインベルガーならで は。特に最もロマン派風な作風になるアニュス・デイでの悲哀を感じる美しさには息を呑みます。対照的に「夕べの歌」は、ルター派の伝統に基づくドイツ語の教会 音楽で、10代半ばの作曲。「エマオの道程」をテーマとした楽曲で、ラインベルガーの作品の中でも最も人気のある作品となっています。異なる様式の2作品はラ インベルガーの幅広い作風を物語っています。
合唱音楽は、他の有名な作品の影になりがちですが、作曲家メンデルスゾーンを理解する上で、決して聴き逃すことのできない重要な音楽ジャンルです。ドイツ 語による詩篇を基にした4曲は、メンデルスゾーンの合唱音楽の代表的作品で、ドイツやヨーロッパだけでなく日本のアマチュア合唱団も取り上げることの多い人 気曲です。バッハやそれ以前のドイツの伝統的な合唱音楽の研究の成果が活かされた作品で、伝統に則りながらもメンデルスゾーンの独自の旋律美と斉唱を効果 的に用いる構成力が活かされた名作群です。「6つの箴言」は、8声部の合唱の為のドイツ語による典礼音楽で、待降節、受難節などルター派の典礼における6 つの節に関する楽曲がまとめられています。詩篇曲に比べれば小規模でシンプルな作りで親しみやすい佳品です。メンデルスゾーンの作品もラインベルガー同様、 異なる個性を持つ作品が対比的に収められ、選曲における工夫が感じられます。
この録音でのオランダ放送合唱団の人数は、ソプラノ22、アルト17、テノール17、バス17、計73名で、メンデルスゾーンの一部の曲の独唱者も合唱団員よ り選出されています。ベンジャミン・グッドソンはBBCシンガーズ、ベルリン放送合唱団、SWRヴォーカル・アンサンブル、コレギウム・ヴォカーレ・ゲントなどヨー ロッパの優れた合唱団の客演指揮を務めた次代を担う若き合唱指揮者で、2020年にオランダ放送合唱団の首席指揮者に就任しました。よほど相性が良かったよ うで、グッドソンとオランダ放送合唱団は2027年までこの契約を延長しています。
これがグッドソンがオランダ放送合唱団の首席指揮者に就任してからのデビュー盤であり、グッドソンにとって思い入れのある曲が選ばれているということも あって、この録音に対する並々ならない意欲を感じられる歌唱となっています。メンデルスゾーンでは、ドイツ語の響きが音楽と一体となる音楽の特性を存分に生 かした歌唱となっていて、その表現力は圧巻です。ラインベルガーでの美しさにも魅せられます。パワフルで大規模な合唱でも精緻さを失わないのは、グッドソン の統率力のおかげでしょう。今後の活躍への期待も大いに膨らむ指揮者と合唱団の名歌唱をPENTATONEの秀逸な録音でお楽しみください。
Pentatone
PTC-5187083(1CD)
恋する魂は〜ヘンデル:カンタータ、アリアとソナタ
(1)私の心は騒ぐ HWV132b
(2)ヴァイオリン・ソナタ ト短調 HWV364a
(3)恋する魂は HWV173
(4)3声のソナタ ト短調 作品2ー6HWV391
(5)あなたが誠実?あなたが一途なの? HWV171
(6)我が苦しみはいつか私を満たすだろうHWV223(世界初録音)
フランチェスカ・アスプロモンテ(S)
ボリス・ベゲルマン(Vn&指)
アルセナーレ・ソノーロ
ヴァイオリン:ボリス・ベゲルマン、アンドレア・ヴァッサーレ、マウロ・マッサ、アンジェロ・カルヴォ、マリア・クリスティーナ・ヴァシ
チェロ:ルドヴィコ・ミナージ
ダブルベース:リッカルド・コエラーティ
アーチリュート:ジャンジャコモ・ピナルディ
チェンバロ:フェデリカ・ビアンキ

録音:2022年12月/オーディトリウムコレッリ、フジニャーノ(イタリア)
バロックの宗教曲や歌劇の分野で大活躍中のソプラノ、フランチェスカ・アスプロモンテと、コンチェルト・イタリアーノなど気鋭のピリオド楽器グループで、コ ンサートマスターやソリストを務めるバロック・ヴァイオリン奏者、ボリス・ベゲルマンが率いるピリオド楽器アンサンブル、アルセナーレ・ソノーロの共演によるヘ ンデル・アルバム。
ヘンデルのイタリア語によるカンタータは、1700年代の早い時期に、おもにローマで、数多く作曲されました。20歳で故郷ハレからイタリアに出てきたヘンデ ルは、A・スカルラッティら当時のイタリアの最先端の音楽様式を瞬く間に吸収し、独自の創意を加えて自身の作風を確立していきました。これらのカ ンタータは、主にイタリア貴族たちの依頼により、宮廷や別荘などでのコンサートのために書かれた楽曲で、ギリシャ・ローマ神話やイタリア文学を題材としたテキ ストを用い、愛や恋を歌うものでした。このアルバムには、愛の神クピドの矢に射抜かれ、愛に燃え、苦悩する登場人物の心情を歌うカンタータ3曲を、器楽ソナタ 2曲とともに収録されています。器楽ソナタはどちらもト短調の作品が選ばれ、カンタータの序曲の役割を果たすよう配置されていて、強い感情を歌う劇的なカン タータの雰囲気を盛り上げています。
それぞれに趣向が凝らされた劇的な表現力を持ったカンタータを、アスプロモンテは抜群の情感表現と持ち前の清新な美声で聴かせてくれます。ベゲルマンがソ ロを取るアルセナーレ・ソノーロの器楽演奏も、時に強烈な表現を見せながら、歌手の感情に寄り添う演奏を展開しています。特にHWV132bでは通常、オブリ ガート楽器はオーボエですが、ここではベゲルマンがヴァイオリンで奏でており、まるでアスプロモンテとの二重唱を歌うかのような表情豊かな演奏を聴かせてくれ ます。また最終トラックには、世界初録音となるというアリア「我が苦しみはいつか私を満たすだろう」HWV223が収録されている点も見逃せません。カンタータ とは異なり1738年から1741年の間に作曲されたという比較的晩年の作品となる、晴れやかな雰囲気を持つ技巧的なアリアは、この「愛」をテーマにしたヘン デル・アルバムを締めくくるにはふさわしいものでしょう。
フランチェスカ・アスプロモンテは、20代にして世界のカーネギーホールをはじめとする世界の主要なホールで歌い、エンリコ・オノフリやディエゴ・ファゾリス、 ラファエル・ピションといった気鋭の指揮者たちの信頼も厚い若き実力派ソプラノ歌手です。PENTATONEレーベルでは、すでにプロローグと聖母マリアという 趣向を凝らした2枚のアルバムをリリース。この二枚ではアルバム・コンセプトにも携わり、世界的にも高い評価を得ています。今回のアルバムでも、ブックレットに 示唆に富んだ巻頭言を寄せていて、その知的なアプローチは歌唱にも活かされています。
ロシア出身でイタリアでバロック・ヴァイオリンを学んだボリス・ベゲルマンは、イル・ジャルディーノ・アルモニコやイ・バロッキスティといった最先端を行く古 楽グループに参加し、2017年からは、コンチェルト・イタリアーノのコンサートマスターに就任しています。また、2014年には、自らのアンサンブル、アルセナーレ・ ソノーロを結成し、DHMやObsidianといったレーベルからCDをリリースし、世界的にも高い評価を得ています。声楽ソリストとの共演ではヴァイオリンを弾き ながら、指揮を務め、ヴィヴィカ・ジュノーやマックス・エマヌエル・ツェンチッチら最高峰の歌手たちとヨーロッパを中心にコンサートを行っています。また、今後、 フランチェスカ・アスプロモンテとの共演でイタリア各地の音楽祭に参加することが決まっています。今をときめく若き才能が共演したヘンデル・アルバムをお聴き 逃しなく!

BIS
BISSA-2651(1SACD)
『困苦の時のミサ曲』
ジョン・ピカード(1963-):3つのラテン語のモテット(Three Latin Motets)(1983-87)〜アカペラ合唱の為の
 光より生まれし光よ(O nata lux)(SATB)(1985)
 光の消ゆる前に(Te lucis ante terminum)(SSAA)(1987)
 慈しみと愛のあるところ(Ubi Caritas et amor)(SATB)(1983)
おお大いなる神秘(O magnum mysterim)(2015)〜アカペラ混声合唱の為の
オリオン座(Orion)(2004)〜トランペットとオルガンの為の
めでたし海の星(Ave maris stella)(1992)〜アカペラ混声合唱の為の
オジマンディアス(Ozymandias)(1983)〜アカペラ二重混声合唱の為の
テッセラ(Tesserae)(2009)〜オルガンの為の
困苦の時のミサ曲(Mass in Troubled Times)(2018)〜18声の為の
BBCシンガーズ、
マーティン・ブラビンズ(指)
クロエ・アボット(トランペット、フリューゲルホルン)、
デイヴィッド・グード(Org)、
スーザン・ビクリー(Ms)
[楽器 Trumpet:Van Laar Custom C/Flugelhorn: Van Laar Custom ]

録音:2022年10月13&14日/セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教区教会(ハムステッド、ロンドン、イングランド)
イギリスの作曲家ジョン・ピカードは、ウィリアム・マタイアスとルイ・アンドリーセンに学び、現在、ブリストル大学で作曲科の教授を務 めています。一連のエネルギッシュな力のある管弦楽と器楽の作品で主に知られ、現在までに交響曲と弦楽四重奏曲を6曲ずつ書いています。ナッシュ・アンサン ブルが彼の室内楽作品を演奏した『アレッポの園芸商』(BIS SA-2461)は、2021年グラモフォン賞の現代音楽部門賞に選ばれました。
BBCシンガーズとマーティン・ブラビンズによる新しいアルバムではピカードが、ライフワークとする交響曲と室内楽曲の合間、1983年から2018年にかけ て作曲した合唱作品が演奏されます。ブリストル大学在学中に課題として書いた〈光より生まれし光よ〉、シンプルな構造と明快なハーモニーの〈光の消ゆる前に〉、 聖木曜日の聖歌の歌詞による〈慈しみと愛のあるところ〉の「3つのラテン語のモテット」。ブリストル大学のクリスマスキャロル・コンサートのために書いた「おお 大いなる神秘」。直截的なハーモニーの語法に精巧なテクスチュアを加えた「めでたし海の星」。
パーシー・ビッシュ・シェリーのエジプトのファラオ、ラムセス二世を題材にとったソネット「オジマンディアス」は、ピカードが19歳の時に作曲されました。 2018年の「ミサ曲」の足がかりとなる不協和音がすでに織りこまれた作品です。
「困苦の時のミサ曲」は、ハイドンがナポレオン戦争中に書いた「ネルソン・ミサ(Missa in Angustiis)」からタイトルがとられました。カトリック神学教授ギャ ヴィン・デコスタが書いた、ミサ通常文と5つの言語による複雑なテクストに作曲された作品です。BBCシンガーズのために作曲され、2019年2月1日、ロンド ンのセント・ピーターズ教会でアンドルー・グリフィスの指揮で初演されました。BBCシンガーズは、1924年にラジオ放送のために組織された合唱団です。イギ リスの合唱音楽シーンの中心で活動をつづけ、ブリテンの「聖チェチーリア賛歌」やプーランクの「人間の声」などを初演しています。 (Ki)

APARTE
AP-323(1CD)
スターバト・マーテル
(1)プーランク:ロコマドゥールの黒衣の聖母へのリタニア
(2)クレマン・ジャヌカン:ああ、甘い眼差しよ
(3)プーランク:スターバト・マーテル
マチュー・ロマーノ(指)
アンサンブル・エデス
マリアンヌ・クルー(S)、
ルウイ=ノエル・ベスティオン・ド・カンブーラ(Org)(1)、
レ・シエクル(3)

録音:2022年10月19,20日コンピエーニュ帝室劇場(ライヴ)(2)(3)、2023年2月21日ロワイモヨン修道院食堂(1)
衝撃的なストラヴィンスキーの「結婚」とラヴェルの「ボレロ」のディスク(AP.300/KKC.6647)で注目を集めたロマーノとアンサンブル・エデス、待望の新 譜はプーランクの「スターバト・マーテル」。オーケストラ・パートはレ・シエクルが担うという豪華盤。1950年の作品ですが、なんと初のピリオド楽器による演奏 となります。
ロトの弟子にして助手も務めたロマーノは師の影響を強く受けていて、ノン・ヴィブラートのピュアな音色はもちろんながら、リズムの切れの良さと推進力が魅 力。いずれもプーランクの音楽のポイントでもあるため理想的な世界を実現しています。「スターバト・マーテル」のオーケストラ編成は大きいものの、ロマーノはロ トが同曲を指揮したらと思わせる透明でエネルギーあふれる美演を繰り広げます。
カップリングの「ロコマドゥールの黒衣の聖母へのリタニア」は女声合唱とオルガンという編成。プーランクの宗教作品のなかでもとりわけ感動的なものですが、 初演時に立ち戻るという姿勢からフランス国立図書館所蔵の自筆譜を用いた演奏で、鮮烈な印象を残します。さらに注目なのが、プーランクの間奏曲的にクレマン・ジャヌカンのシャンソン「ああ、甘い眼差しよ」を彼らの歌唱で聴くことができること。宮廷の近寄りがた い女性への愛の歌とされますが、ロマーノは聖母マリアに宛てたものではと指摘していて、リタニアやスターバト・マーテルの間にあっても違和感なく、音楽にたっ ぷり浸れます。 (Ki)

Chopin University Press
UMFCCD-118(1CD)
ヤング・ワルシャワ・コンポーザーズ
1. アレクサンドラ・フミェレフスカ(b.1993):管弦楽のための幻想的な場面
2. ドミニク・ラソタ(b.1994):16人の奏者のための小品
3. マルチン・ヤヒム(b.1993):打楽器と弦楽のための幻想曲
4. ヤツェク・シェンキエヴィチ(b.1994):クラリネットと弦楽のための協奏曲
5. マチェイ・スウェツキ(b.1995):混声合唱と管弦楽のためのMy River runs to Thee
アガタ・パルティカ(パーカッション/tr.3)、
ヤン・グラッラ(パーカッション/tr.3)、
マテウシュ・ライコフスキ(クラリネット/tr.4)、
合唱団(tr.5)、
器楽アンサンブル(tr.2)、UMFCSO(tr.1, 5)、
ヤン・ミウォシュ・ザジツキ(指揮/tr.1)、
マレク・ヴロニシェフスキ(指揮/tr.2)、
マテウシュ・グヴィズダウワ(指揮/tr.3-5)

録音:2017年4月&2018年4月、フレデリック・ショパン音楽大学コンサート・ホール(ポーランド、ワルシャワ)
※全曲世界初録音
本アルバムでは、ワルシャワの若手作曲家たちによる管弦楽作品を紹介しています。彼らはショパン音楽大学の学生や卒業生であり、数々の作曲コンクールでの受賞によって、その芸術的な成熟度が証明されています。これらの作品は、同大学のコンサートホールで初披露されたコンサートの一部として録音されました。色彩、構造、音色に対する豊かな想像力と、多面的な音楽風景の構築によって結びついています。

Pentatone
PTC-5187075(1CD)
民謡集
(1)バルトーク:5つのハンガリー民謡 BB108 Sz.101(1929)
(2)ベリオ:フォーク・ソングズ(1964)
(3)ラヴェル:5つのギリシャ民謡(1904-1906)
(4)モンサルバーチェ:5つの黒人歌曲(1945)
マグダレーナ・コジェナー(Ms)
チェコPO、
サイモン・ラトル(指)

録音:(2)2020年6月、(1)(3)2022年11月、(4)2023年2月/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)
世界最高の名歌手マグダレーナ・コジェナー、PENTATONEレーベル第4弾は「民謡集」。バルトーク、ベリオ、ラヴェル、モンサルバーチェが民謡にインスパイ アされ作曲した歌曲集です。共演はサイモン・ラトル(指)チェコPOとの豪華共演!ラトルとコジェナーは2022/23年シーズンの同団の アーティスト・イン・レジデンスを務めています。
当録音でもコジェナーの歌唱力は圧倒的。スタイルの全く違う4人の作曲家がそれぞれ選択した民謡をコジェナーは独自のスタイルで表現しており、ラトル率い るチェコ・フィルの好サポートを得て民謡の世界へと誘います。
スペイン出身の作曲家ハビエル・モンサルバーチェ(1912-2002)はカタルーニャ民謡を基調した作品で知られ、器楽曲、映画音楽、バレエ音楽など幅広いジャ ンルで作品を残しました。5つの黒人歌曲は1945年に作曲したモンサルバーチェの代表作。スペイン語の詩にのせた民族色の強い作品です。
「私の子供時代は民謡とともに育ちました。夏休みの夜にはテレビを観る代わりに姉や祖父母と一緒に台所で民謡を歌い、その民謡から新しいメロディを学び、 即興で2重唱、3重唱を歌って楽みました。私が育ったモラヴィア地方は、どの村にも独自の曲と民謡があり、今もなお祝宴、冠婚葬祭などで歌われます。バルトー ク、ベリオ、ラヴェル、モンサルバーチェ各作曲家が民謡を用いた作品に対するアプローチがユニークであるにも関わらず、私はそれぞれの曲に特別なつながりを感 じています。民謡は日常生活について語り、先人から学ぶ道徳のようです。民謡はどんな感情もリアルに感じられる、私たちの文化遺産なのです」(マグダレーナ・ コジェナー)
コジェナーがPENTATONEレーベルからリリースしているタイトルはどれも高い評価を得ており、バロック・レパートリーを歌った「ため息の庭」(KKC-6107 / PTC-5186725)、ラトルがピアノ伴奏で共演した「ソワレ」(PTC-5186671)、ブロンフマンと共演した「郷愁」(PTC-5186777)をリリースしております。 (Ki)

Linn
CKD-721(1CD)

NYCX-10428(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
モーツァルト:ミサ曲 ハ短調 K. 427(クレメンス・ケンメ補筆版)
C.P.E.バッハ:聖なるかな、万軍の主なる神 H.778
ルーシー・クロウ、アンナ・デニス(S)
ジェス・ダンディ(A)
ニコラス・マルロイ(T)
ロバート・デイヴィス(Bs)
ダニーデン・コンソート(声楽&古楽器アンサンブル)
スティーヴン・ファー(Org)
ジョン・バット(指)

録音:2022年9月20-23日 パース・コンサート・ホール、UK
18世紀当時のモデルの楽器と演奏様式を徹底追求、バッハやヘンデルの大作声楽曲などでユニークな演奏解釈を送り出してきたダニーデ ン・コンソートが、古典派の未完大作を録音、同じく二重合唱を活かしたC.P.E.バッハ晩年の充実作と共に一つのアルバムにまとめました。 モーツァルトが結婚式を挙げるためザルツブルクに一時帰郷した1783年に作曲したものの未完に終わったハ短調ミサ曲K. 427は、20世紀 以降ランドン(1956)、バイヤー(1989)、モンダー(1990)、レヴィン(2005)など数々の音楽学者により校訂・補筆がなされましたが、ここ ではブライトコップフ&ヘルテル社から2018年に刊行されたオランダの音楽学者クレメンス・ケンメによる補筆が採用されています。ケンメの補 筆校訂は2012年に録音されたペーター・ダイクストラ指揮の録音でも話題になりましたが、先行録音はあるものの、コンパクトな編成で楽 譜の特徴をよく伝えるダニーデン・コンソートの解釈は、2023年8月6日のBBCプロムスでも演奏、放送もされ大きな反響を呼びました。同 日のプログラム前半でも演奏されたC.P.E.バッハ晩年の合唱曲「聖なるかな」は、ミサのサンクトゥスの章をラテン語ではなくドイツ語で、出典 である新約聖書の羊飼いへのお告げの場面を生々しく描写するよう仕上げた音楽。こちらも短いながら金管・打楽器が二重合唱を効果的 に盛り上げ、声楽・器楽パートの精妙な解釈と相俟ってC.P.E.バッハ特有の書法が大いに迫力を発揮します。両作曲家の異同にも気づか される刺激的な新録音です。

Hortus
HORTUS-577(1CD)
ナグムジーク
(1)ヘンドリク・ピエナール・ホフメイル(1957-):2つの記念日の歌 Op.139
(2)アー
ノルド・ヴァン・ウィック
:ナグムジーク
(3)ウィック:愛と放棄
(4)ホフメイル:風の中の言葉 Op.216
(5)ホフメイル:ファンタジア・ソプラ・センツェーニ・ナ Op.180
(1)(3)(4)ミネット・デュ・トワ=ピアース(Ms)
マリカ・ホフメイル(P)

録音:2022年12月&2023年1月/グラース(フランス)
当アルバムはアーノルド・ヴァン・ウィックとヘンドリク・ピエナール・ホフメイル、2人の南アフリカ出身の作曲家の歌曲とピアノ曲を収録。歌曲に共通するのは 南アフリカの著名な詩人の詩に曲をつけており、その詩は南アフリカ共和国の数百万人の国民が今も話すアフリカーンス語で書かれています。

Coviello
COV-923(1CD)
バッハ:ユダのアリアとレチタティーヴォ
カンタータ第131番『深き淵より われ汝に呼ばわる、主よ』 BWV131より アリア Meine Seele wartet auf den Herrn
カンタータ第78番『イエスよ、汝わが魂を』 BWV78より レチタティーヴォ Ach! ich bin ein Kind der Sunden
カンタータ第179番『心せよ、汝の敬神の偽りならざるかを』 BWV179より アリア Falscher Heuchler Ebenbild
カンタータ第55番『われ哀れなる人、われ罪の下僕』 BWV55より レチタティーヴォ Ich habe wider Gott gehandelt
カンタータ第76番『天は神の栄光を語り』 BWV76より アリア Hasse nur, hasse mich recht
カンタータ第55番『われ哀れなる人、われ罪の下僕』 BWV55より アリア Erbarme Dich! Lass die Tranen dich
カンタータ第3番『ああ神よ、いかに多き胸の悩み』 BWV3より レチタティーヴォEs mag mir Leib und Geist verschmachten
カンタータ第12番『泣き、歎き、憂い、怯え』 BWV12より アリア Sei getreu, alle Pein
マタイ受難曲 BWV244より レチタティーヴォ Trinket alle daraus
カンタータ第154番『いと尊きわがイエスは見失われぬ』 BWV154より レチタティーヴォ Dies ist die Stimme meines Freundes
カンタータ第157番『汝われを祝せずば』 BWV157より アリア Ich halte meinen Jesum feste
カンタータ第183番『彼らはあなた方を追放し』 BWV183より アリア Ich furchte nicht des Todes Schrecken
カンタータ第97番『わがなすすべての業に』 BWV97より アリア Ich traue seiner Gnaden
ベネディクト・クリスティアンソン(T)
セルゲイ・マーロフ(Vn)
アンサンブル・コンティヌム

録音:2022年6月19-22日/ベルリン、アンドレアス教会
テノール歌手のベネディクト・クリスティアンソンはユダについて、絶対悪の裏切り者という認識ではなく、キリスト教の核心であるイエスの犠牲に根本的に関わ る重要人物と考えています。この考えに基づき、バッハのカンタータと受難曲からユダにちなんだ内容のレチタティーヴォとアリアを集め、普段と異なる角度からユ ダを描こうと試みたアルバムです。バッハの音楽に籠められた強い表現が新たな象徴性をもって響き、ヴァイオリンのオブリガートも意味深く感じられてきます。
ベネディクト・クリスティアンソンはアイスランド生まれ。レイキャヴィーク音楽院、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で学び、クリスタ・ルートヴィヒ、ペー ター・シュライヤー、エリー・アメリング、ロベルト・ホルらのマスタークラスに参加しています。 (Ki)

DUX
DUX-1972(1CD)
ザレンプスキ:コンプリート・ワークス Vol.5 〜作品番号のない作品集
ユリウシュ・ザレンプスキ(1854-1885):大幻想曲 JZBO11/無題の小品 嬰ヘ短調 JZBO14/花開いたばかりの木々 JZBO2/アンダンテ・マ・ノン・トロッポ JZBO 1/無言歌 JZBO5/マルチェフスキによるオペラ「マリア」より「序曲」(4手のピアノのための) JZBO7/アデューJZBO4
ピオトル・サワイチク(P)、
ヨアンナ・フレシェル(S)、
グジェゴシュ・ビエガス(P)

録音:2022年12月10日-12日
19世紀のポーランドのピアニストであり作曲家であったユリウシュ・ザレンプスキは、ショパンやリストの楽曲の影響を受けつつ、ポーランドの民族音楽にインスピレーションを得ながら作曲していました。生前には出版されず、作品番号のない作品も多く、本アルバムにはその中から、ピアノ曲とソプラノとピアノのための歌曲が収められています。
DUX
DUX-1974(1CD)
ワールド・ヒッツ
Lubi? wraca? tam, gdzie by?em/好きにならずにいられない/オンリー・ユー/マイ・ウェイ/行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って(ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」より)/Pami?tam ciche, jasne, z?ote dnie/誰も寝てはならぬ(プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」より)/シー(忘れじのおもかげ)/オー・ソレ・ミオ/ハレルヤ/スタンド・バイ・ミー/Pozwol mi/ザ・プレイヤー(祈り)/ユー・レイズ・ミー・アップ
ポーランド男声cho、
ピオトル・ヤンチャク(指,P)、
ミコワイ・ヴィエンケ(Sax)、
ピオトル・ストロミウォ(ギター、プログラミング)、他

録音:2022年
エルヴィス・プレスリー、フランク・シナトラなど、世界中でヒットしたポップスや、誰もが知るクラシックの名曲などを織り交ぜ、ポーランド合唱団とソリストたちが美しく歌い上げます。
DUX
DUX-1988(1CD)
フリーマン:歌曲選集 vol.1
ヴィトルト・フリーマン
(1889-1977):Zgarnij w me serce op.198-9/Krolowo ro? Op.206-5/Nasz wieczor Op.305-2/ ??ko wieczy?cie zielona Op.344-7/Kocham Op.283-7/Ballada Op.209-3/Nad wod? wielk? i czyst? Op.196-1/W lesie Op.327-1/Ko?ysanka z Nadarzyna Op.135-6/Gdyby? Ty by?a szklanym jeziorem Op.235-2/M?dro?? drzew Op.344-4/O u?miechu, przewodniku dobrym Op.210-5/Wzruszony smok Op.260-4/Wiatr zaniesie Ci Op.172-2/Noc majowa/Przy wigilijnym stole Op.261-3/Moja piosnka Op.123-3/Twoje s?owa Op.327-3
レナタ・ジョンソン=ヴォイトヴィチ(S)、
マチェイ・バルチャク(Br)、
マルチン・カスプシク(P)

録音:2022年
※全曲世界初録音
20世紀の作曲家ヴィトルト・フリーマンは、その長い生涯で約1300もの曲を作曲しましたが、その内の400以上が歌曲となっています。本アルバムには、ソプラノとピアノのための小曲や、バリトンとピアノのための小曲が収録されており、これらは現在ほとんど演奏されることのない貴重なもので、全曲世界初録音となっています。
DUX
DUX-1980(1CD)
私の泣き声
シュニトケ(1934-1998):Gospodi Iisusie
ジエナディ・ニキフォロヴィチ・ワパイェフ(b.1954):Pokajanija otwierzi mi dwiery
アレクサンドル・ニコルスキー(1878-1943):Na riekach Wawi?onskich op.7-2
マルチン・モルスキ(b.1999):Pomyszlaju die? strasznyj/アルテム・ヴェデル(1767-1808):Nie otwrati lica Twojeho, solo:Andrii Matsenko
イリナ・デニソヴァ(b.1957):Dusze moja
シュテファン・ストヤノヴィッチ・モクラーニャッツ(1914): Da isprawitsa molitwa moja
G.F.ルヴォフスキ(1830-1894):Nynie Si?y Niebiesnyja
ニコライ・ダニリン(1878-1945):O Tiebie radujetsa
ヴラディミル・ミロサウリェヴィチ(1951-2023):Pokajni?ka molitva, solo:Mi?osz Bogi?
アレクセイ・ルヴォフ(1798-1870):Wieczeri Twojeja, opr. W. Kowald?y
タネーエフ(1850-1918):Razbojnika b?agorazumnago
metr. I アルフィエフ(b.1966):Wo carstwii Twojem
ミウォシュ・ボジチ(b.1994):Nie rydaj mienie, Mati
パヴェウ・グリゴリエヴィチ・チェスノコフ(1877-1944):Priidite ub?a?ym Iosifa
グレチャニノフ:Jelicy wo Christa, Woskresni Bo?e op.52-12
伝承曲:Da mo?czyt wsiakaja p?ot’
チェスノコフ:Spasienije sodie?a? op.25-5
ヴァルスラヴィア

録音:2021年-2022年
2016年に結成された正教会音楽アンサンブル、ヴァルスラヴィアは、活動歴はまだ数年と浅いものの、国内外の正教会音楽のフェスティバルにて成功を収めています。
本アルバムには、19世紀から20世紀にかけて活躍したポーランド、ロシア、セルビア、ウクライナの作曲家たちの歌曲と、現代の歌曲が収録され、ア・カペラで厳かに奏でられています。

Rondeau
ROP-6246(1CD)
マルクス・フリッカー:ア・カペラ作品集
マルクス・フリッカー(b.1943):占星術師/もし私が生まれていなかったら/人生の豊かさ/Schlaft ein Lied in allen Dingen/音楽を選ぶ人は誰でも/Zwei Gesange:「Nachts uberm Wasser」/夜の静けさの中で/スターン博士/S’ Labe/「失恋」/Du liessest deine Gute regnen/Eine grosse Stadt/Unser Vater/開花した菩提樹/Quand je vais au jardin/私の村/夏の名残のばら/夕べの歌/3つのドイツ民謡
ライナー・ヘルド(指)、
ドイツ室内cho

録音:2023年1月6日-8日
ライナー・ヘルド率いるドイツ室内合唱団は、世界で初めてマルクス・フリッカーのみの作品を集めたアルバムを収録しました。マルクス・フリッカーは、スイス国内で非常に有名で知名度のある作曲家で、すでに多くの作品で多くの賞を受賞しています。このアルバムには宗教曲や世俗曲、混声合唱団や男声合唱団のオリジナル曲の他、「夏の名残のばら」や「許しておくれ、すてきな娘さん」、「深い谷間で」などの民謡のアレンジ作品も収録されています。

Signum Classics
SIGCD-773(1CD)
バッハ、マクミラン:モテット&宗教音楽集
バッハ:来たれ、イエスよ、来たれ BWV229
ジェームズ・マクミラン
(b.1959):テネブレ・レスポンソリウム〜第1番:あまねく暗くなりて
バッハ:イエス, わが喜び
マクミラン:ミゼレーレ、
 テネブレ・レスポンソリウム〜第2番:われは不敬なる者らの手に渡され、
 テネブレ・レスポンソリウム〜第3番:不敬の者はイエズスを、この間の夜私は永遠を見た*
バッハ:新しい歌を主に向かって歌え BWV225
*世界初録音
テネブレ、
ナイジェル・ショート(指)

録音(ライヴ):2023年5月27日、スネイプ・モルティングス(サフォーク、イギリス)
キングズ・シンガーズの元メンバーであるナイジェル・ショートによって2001年に設立され、世界最高峰のヴォーカル・アンサンブルの一つとして広く活動する“テネブレ”。2016年に「ブラームス&ブルックナー(SIGCD-430)」が2度目のBBCミュージック・マガジン賞を受賞し、2018年には「天体の音楽(SIGCD-904)」がグラミー賞にノミネートされるなど度々大きな注目を浴びてきた彼らが、バッハのモテットと現代のスコットランドを代表する作曲家、ジェームズ・マクミランの宗教音楽を歌ったライヴ・レコーディングをリリース!
ナイジェル・ショートが「400年後のジェームズ(・マクミラン)は、今日のバッハと同じように尊敬されていることでしょう。」と語るように、マクミランの作品は宗教的な信仰に対する徹底的な献身と信念が表れた精緻さが際立ち、合唱レパートリーの柱であるバッハのモテットとの組み合わせが絶妙な陰影を生み出しています。マクミランがロンドン・バッハ協会の創立75周年を記念して2021年にテネブレのために作曲した新作「この間の夜私は永遠を見た」はこれが初の録音となります。
Signum Classics
SIGCD-754(1CD)
ノエル
トビー・ヤング
(1990-):O Adonai、The Astronomer’s Carol
伝承曲:On Christmas Night
ボブ・チルコット(1955-):羊飼いのキャロル
ジョナサン・ダヴ(1959-):The Star-Song
伝承曲
:Away in a Manger
ハロルド・ダーク(1888-1976):In the Bleak Midwinter
エリザベス・ポストン(1905-1987):Jesus Christ the Apple Tree
伝承曲:ああベツレヘムよ
ジャン・ムートン:Nesciens Mater
ジョン・ラター(1945-):天使のキャロル、What Sweeter Music
ビクトリア:おお大いなる神秘
ジョナサン・ロバーツ(1983ー):Hope Finds a Way
グルーバー(1787-1863):きよしこの夜
アルモニコ・コンソート、
クリストファー・モンクス(指)

録音:2022年7月(イギリス、ロンドン)
ストリッジョのミサ曲(SIGCD-560S)で話題となったアルモニコ・コンソートとクリストファー・モンクスによるクリスマス・アルバム!アルモニコ・コンソートは小編成から大編成、合唱のみ、オーケストラ付きなど、多種多様な編成とプログラムにハイレベルなパフォーマンスで対応する2001年創設の合唱団です。本作は、現代作品からはトビー・ヤングの世界初録音曲やジョナサン・ダヴによる「Star Song」をフィーチャーし、伝統的なキャロルからは「Silent Night」から「Away in a Manger」まで、絶妙に崇高なバージョンを収録しています。クリスマスの雰囲気を愛する人々にとって完璧な1枚といえるでしょう。
Signum Classics
SIGCD-743(1CD)
ブルー
オリヴァー・デイヴィス:Sea Dances(4手ピアノと弦楽のための)/Coral Suite(2台ピアノとオーケストラのための)/The Water Garden(4手ピアノ、ハープ、チェレスタと弦楽のための)/Water Variations(4手ピアノ、弦楽と声楽のための)/Tango(4手ピアノのための)/Dream Songs(2人のソプラノ、トレブル、4手ピアノ、弦楽と合唱のための)/Shoals(4手ピアノとチェレスタ、弦楽のための)/Blue(4手ピアノのための)
ベス&フロー(P・デュオ)、
グレイス・デイヴィッドソン(S)、
ジュリア・ドイル(S)、
オリヴァー・デイヴィス(テノール、チェレスタ、ハープ)、
ジョシュア・デイヴィッドソン(トレブル)、
ロイヤルPO、ポール・ベイトマン(指)

録音:2021年&2022年(イギリス)
オリヴァー・デイヴィス(1972-)は英国王立音楽アカデミーで研鑽を積み、コンサート音楽からバレエ、サウンドトラック、テレビ・スコアなど様々な音楽でロンドンの主要オーケストラと共演してきたイギリスの若手作曲家。Signumからリリースされている過去作〔「フライト」(SIGCD-411)、「シーズンズ」(SIGCD-437)、「ダンス」(SIGCD-469)、「リバティ」(SIGCD-522)、「アルカディア」(SIGCD-590)、「ソレス」(SIGCD-668)、「エア」(SIGCD-709)〕は全英クラシカル・チャートとiTunesクラシック・チャートの両方で何度もTOP10入りを果たし(「リバティ」はiTunesクラシック・チャート第1位)、アップル・ミュージックでは多数の5つ星レビューと100万回以上のストリーミング実績を誇ります。今作は初のピアノに特化したアルバムで、テーマは「水」。オランダのピアノ・デュオ、ベス&フローがピアノ連弾と2台ピアノでチェレスタやハープ、フルオーケストラと共演します。

Acte Prealable
AP-0563(1CD)
エウゲニウシュ・グルベルスキ:合唱作品集 Vol.1
エウゲニウシュ・グルベルスキ
(1870-1923):1-2. コシチュシュコの葬送カンタータ
3. マズルカ Op.10
4. サロンのマズルカ
5-8. 聖体祭のレスポンソリウム
9. 夜想曲/10. 私の息子たちのカンタータ
ロベルト・カチョロフスキ(バリトン、1,10)、
マチェイ・ナチク(バリトン、1,2)、
ダリウシュ・ミコレク(P、1-4,9-10)、
モニカ・バホフスカ((指)1-2,5-8,10)、
インシエメcho(1-2,5-8,10)

録音:2023年4月
エウゲニウシュ・グルベルスキ(1870-1923)はポーランドのプウォツクに生まれました。「大聖堂のオルガニストの息子」として生まれたグルベルスキは、ドイツのレーゲンスブルク音楽を学び、その後1898年からプウォツクの大聖堂聖歌隊の指揮者となり、定期刊行物「教会の歌声」の編集者であったことが分かっています。
Acte Prealable
AP-0564(1CD)
ベッリーニ:歌曲集
蝶々/その時はいつやって来るのだろう/幼い日の夢/捨てられたわが身/苦悩にふるえ/帰れ, 愛しいフィッリデよ/追憶/フィッリデの悲しげな姿よ/優雅な月よ/マリンコニーア/お行き, 幸運なバラよ/美しいニーチェよ/もし私ができないなら/私の偶像よ/喜ばせてあげて
ヨアンナ・ティルコフスカ=ドロジュジ(S)、
オルハ・ビラ(P)

録音:2022年1月(ポーランド)
ロッシーニやドニゼッティとともに「ベルカント・オペラ」と称される19世紀前半のイタリア・オペラを代表する作曲家、ヴィンチェンツォ・ベッリーニの歌曲集がポーランドの「Acte Prealable」から登場。
ソリストは、シュチェチン芸術アカデミーで教鞭を執るヨアンナ・ティルコフスカ=ドロジュジ。2005年からはシュチェチン城でのオペラのソリストとして多くの舞台に登場し、モーツァルト、プッチーニ、シマノフスキ、チャイコフスキー、R.シュトラウス、ビゼーなどのオペラ作品や、J.シュトラウス、レハール、オッフェンバックなどのオペレッタ作品を演じてきました。2015年には、国内外での優れた芸術的功績に対して贈られる「シュチェチニアン・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされ、特別賞を受賞しています。
Acte Prealable
AP-0562(1CD)
ヴェルトハイム:ピアノ&歌曲作品集
ユリウシュ・ヴェルトハイム
(1880-1928):バラード Op.11/バッソ・オスティナートの変奏による前奏曲とフーガ Op.12/2つのピアノ小品 Op.14/3つの歌
エルジュビェタ・ティシェツカ(P)、
ベアタ・ザヴァツカ=クウォス(S)

録音:2019年5月&2023年5月(ポーランド)
19世紀後半〜20世紀前半のポーランドにおけるコンポーザー=ピアニスト、指揮者、教育者、音楽評論家として活躍したユリウシュ・ヴェルトハイム。
ヴェルトハイムは新ロマン主義を掲げた作曲者としての一面はもちろんのこと、若き日のアルトゥール・ルービンシュタインに多大な影響を与えた人物としても知られ、その短い生涯の中で、交響曲、ピアノ独奏曲、ヴァイオリン・ソナタ、の歌曲など、数多くの作品を残しましたが手稿譜の大部分は第二次世界大戦中にワルシャワで焼却されています。本アルバムでは、多彩な音楽活動を行ったヴェルトハイムによるピアノ作品と歌曲作品を取り上げています。

Tactus
TC-890390(2CD)
カステルヌオーヴォ=テデスコ:歌曲&ピアノ作品集
【CD-1/歌曲集】 L'infinito op.22/Il libro di Dolcina/La serafiesolana/Piccino piccio (ninna nanna) op.26/2preghiere per i bimbi d'Italia op.29/La barba bianca op.28/La canzone della vita/Briciole op.8/Ore sole op.52/Stelle cadenti.12 liriche brevi op.6/Quattro sonetti da La vita nova op.41/Ninna nanna per l'album di una bimba op.4/I naviganti op.13[pianoforte solo]
【CD-2/ピアノ作品集】 La sirenetta e il pesce turchino op.18/2. Vitalba e Biancospino op.21/Cipressi op.17/Questo fu il carro della morte op.2/Il raggio verde op.9/Alghe op.12/Epigrafe op.25/Le stagioni op.33/Tre poemi campestri op.44
ヴァレンティーナ・ヴァニーニ(Ms)、
ジュゼッピーナ・コーニ(P)

録音:2021年7月-8月
1895年にフィレンツェで生まれたマリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコは、イタリアの作曲家、ピツェッティに師事し、生涯で200曲以上を作曲しました。ギターのための楽曲が有名ですが、ピアノ曲や管弦楽曲など、幅広い楽曲を遺しています。
イタリア系ユダヤ人だったカステルヌオーヴォ=テデスコは、ファシズムから逃れるため、1939年にアメリカへ渡り、ハリウッドにて映画音楽の世界で活躍しますが、本アルバムにはイタリアで盛んに活動できた1920年代までの作品が収録されています。

RUBICON
RCD-1117(1CD)
ホームランズ
1. マーラー:私はこの世に忘れられ
2. デュパルク:旅へのいざない
3. シューマン:ジプシーの歌T
4. シューマン:ジプシーの歌U
5. ヴォルフ:つばめの帰郷
6. シューベルト:さすらい人の夜の歌
7. シューマン:異郷にて
8. シューマン:間奏曲
9. ラフマニノフ:歌わないでおくれ、美しい人よ
10. デュパルク:前世
11. シューマン:森の対話
12. シューマン:月夜
13. シューベルト:竪琴弾きの歌T
14. シューベルト:竪琴弾きの歌U
15. シューベルト:竪琴弾きの歌V
16. ドンス・シン:おお、山よ!
17. シューマン:牛飼いの別れ
18. デュパルク:ミニョンのロマンス
19. シューベルト:さすらい人
20. シューマン:美しき異郷
21. シューマン:悲哀
22. シューマン:春の夜
23. チャイコフスキー:ただあこがれを知る者だけが
24. フォーレ:揺りかご
イアン・ボストリッジ(テノール/tr.1,3,4, 13,14,15,17)、
ジェニファー・フランス(ソプラノ/tr.2, 5,10,18,24)、
ジェイムズ・アトキンソン(バリトン/tr.7, 8,11,12,20,21,22)、
ウォンシク・オー(バス/tr.6, 9,16,19,23)、
アーロン・ゴールディン(P)
英国王立音楽アカデミー(RAM)でマルコム・マルティノー、ジェームズ・ベイリュー、マイケル・ドゥセクらの指導の下、ピアノ伴奏の上級ディプロマ取得に向けて研鑽しているイギリスのピアニスト、アーロン・ゴールディン。この歌曲レパートリーを専門とする若き天才がキュレーションした素晴しいプログラム「HOMELANDS」のアルバムが、次代を担う才能あふれる若きアーティストたちのための"クリエイティヴ・ホーム" 「Rubicon」から登場。アーロン・ゴールディンが監修した「HOMELANDS」は、2022年6月の「世界難民の日」にRAMで行われた公演後、20万ポンド以上の寄付が集まり、500人のアフガニスタンの女子生徒をタリバンから逃してカナダへ留学させている慈善団体「The 30Birds Foundation」の活動に使われました。このニュースは米ニューヨーク・タイムズ紙、英タイムズ紙、CNNなどでも報道され、このアルバムの実現に繋がっています。
「HOMELANDS」は亡命と故郷への憧れをテーマにした珠玉のアート・ソング集で、シューマンの「リーダークライス」からのセレクションを柱に、マーラー、デュパルク、チャイコフスキー、フォーレ、シューベルト、ヴォルフ、ラフマニノフらの郷愁と哀愁に満ちた歌曲を厳選。「世界難民の日」での公演でも歌った世界的テノール、イアン・ボストリッジを筆頭に、2018年「Critics’ Circle」の新進タレント賞を受賞したジェニファー・フランス、2022年ロイヤル・オーバーシーズ・リーグのシンガー賞を受賞し、2023-2025年BBCラジオ3新世代アーティストに選ばれているジェイムズ・アトキンソン、アーロン・ゴールディンのデュオ・パートナーであり、ともに2022-2024年オックスフォード・リーダー(オックスフォード国際歌曲音楽祭)のヤング・アーティストに選出されたウォンシク・オーといった、才能豊かな若手アーティストたちが歌います。

Nimbus
NI-8112(1CDR)
マックス・コヴァルスキ:歌曲集
マックス・コヴァルスキ(1882-1956):6つの歌 Op.1/6つの賛美歌 Op.3より 第1曲〜第3曲/マルティン・グライフの詩による3つの歌 Op.8/ロココ時代の6つの恋の歌 Op.11/ヘルマン・ヘッセの詩による5つの歌 Op.14/クラブントの詩による6つの歌 Op.15/イングリッシュ・ソングス 第1番、第2番、第3番/芸者の歌
サイモン・ウォルフィッシュ(Br)、
カミーユ・ブッチャー(S)、
エドワード・ラシュトン(P)

録音:2019年8月7日-9日
マックス・コヴァルスキ(1882-1956)は1939年まではドイツで、その後はイギリスで活躍した声楽家兼作曲家です。250以上もの歌曲を遺した彼の作風は、19世紀後半の美学が活かされ、その様式が反映されています。ほぼドイツ語の詩に曲を付けた作品を遺した知られざる作曲家コヴァルスキの楽曲をお楽しみください。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

B RECORDS
LBM-053(1CD)
NX-B10
パリへの旅 〜アカデミー・オルセー=ロワイヨモンの歌手たち
1-5. プーランク:平凡な話 FP107
6. リスト:安らぎをください S317
7. リスト:すべての頂には憩いがある S306
8. リスト:祈り S265
9. フォーレ:L’absent 不在 Op.5-3
10. デュパルク:L波と鐘の音(1871)
11. プーランク:セレナーデ(『陽気な歌』FP 42より)
12. レーヴェ:Erlkonig 魔王 Op.1-3
13. シューベルト:竪琴引きの歌 I D478
14. シューベルト:こびと D771
15. シューベルト:墓掘人の郷愁 D842
16-18. ドビュッシー: ビリティスの三つの歌
19-20. ドビュッシー:抒情的散文
21-22. コルンゴルト:『四つの別れの歌』Op.14より
 21.月よ、おまえはそうやってまた昇り
 22. 穏やかな別れ
ブレンダ・プパール(Ms)
アンヌ=ルイーズ・ブリオン(P)…1-8
アドリアン・フルネゾン(Bs-Br)
ナターリャ・イェリセイェヴァ(P)…9-13
シリエル・ンジキニャ(S)
カオリ・オノ(P)…14-18
テッド・ブラック(T)
ディラン・ぺレス(P)…19-22

録音:2023年5月8日 ロワイヨモン修道院
フランス革命で中世以来の修道院としての役目を終え、19世紀に復活するも20世紀初頭以降は廃院、近年は古楽や現代音楽のワーク ショップや演奏会、録音などでも使われているロワイヨモン修道院。この歴史的建築を拠点とするロワイヨモン財団がオルセー美術館と共同 で進めている新世代歌曲演奏家育成プロジェクトのアカデミー・オルセー=ロワイヨモンで学んだ歌手・ピアニストたちが集い、歌曲芸術の ルーツともいうべきドイツ語歌曲の世界とフランス近代歌曲の傑作を聴かせます。「パリへの旅」の題にふさわしく、演奏家たちはそれぞれに多 様なバックグラウンドを持ち、歌われる内容と相俟って今もなおパリが重要な文化交流の拠点であることを改めて実感できる内容。既にフラン ス各地の歌劇界での活躍が注目されているブレンダ・プパールやMIRAREでソロ録音をリリースしているシリエル・ンジキニャ&カオリ・オノな ど、今後が期待される演奏家たちが既に現時点で比類ない歌曲解釈者であることを強く実感させてやみません。両言語とも詩句の濃やか な表現をじっくり聴き確かめられる録音エンジニアリングにも好感が持てます。

FUGA LIBERA
FUG-800(1CD)
19-20世紀ロシアの合唱作品
1. グリンカ/ミリー・バラキエフ 編曲:ヴェネツィアの夜
2. ダルゴムイシスキー(1813-1869): 嵐が空を覆う 〜『ペテルブルク・セレナーデ』
3. リムスキー=コルサコフ: タタールの捕囚
4. アレクサンドル・ヴァルラモフ(1801-1848)/アンドレイ・ペトレンコ 編曲:私はなぜ生き、悲しむのか
5. ルビンシテイン/ゲオルギ・ドミトレフスキー 編曲/A.ペトレンコ改訂:山の頂
6. ボロディン/A. ペトレンコ 無伴奏合奏の為の自由な編曲: V Monastyre 修道院にて
7. バラキエフ/パーヴェル・ツィガノフ 編曲:明るい月は空に輝く
8. キュイ:夜想曲
9. ヴィッサリオン・シェバリーン(1902-1963): 冬の道
10. アナトーリ・ノヴィコフ(1896-1984)/A.ペトレンコ 編曲:愉快な宴
11. エラスト・アバーザ(1819-1855)/A.ペトレンコ 編曲:霧の朝
12. チャイコフスキー:黄金の雲は眠りにつき
13. カリンニコフ(1870-1927): エレジー
14. ムソルグスキー/A. ペトレンコ 無伴奏合奏の為の自由な編曲: 祈り
15. アレンスキー:セレナーデ
16. ロシア民謡/A.ペトレンコ 編曲:ヴァニュシカは道を切り開いた
17. ロシア民謡/オレグ・コロフスキー編曲: トロイカが颯爽とやってくる
18. チャイコフスキー/A.ペトレンコ 編曲: 祈り
19. ロシア民謡:小さなベル
エカテリンブルク・フィルハーモニーcho
アンドレイ・ペトレンコ(指)

録音:2021年9月 スヴェルドロフスク・フィルハーモニック大ホール、エカテリンブルク、ロシア
チャイコフスキー、リムスキー=コルサコフ、カリンニコフなどを中心とした18-19世紀ロシアのア・カペラの為の作品と編曲を、2018年のラ・ フォル・ジュルネで来日し、高い評価を得たアンドレイ・ペトレンコ率いるエカテリンブルク・フィルハーモニー合唱団の歌唱で堪能する一枚。

BSOrec
BSOREC-0003(2CD)
NX-E01
メンデルスゾーン:エリヤ エリヤ…ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
マーガレット・プライス(S)
マリアンネ・ジーベル(S)
ブリギッテ・ファスベンダー(C.A)
コルネリア・ヴルコプフ(C.A)
ペーター・シュライヤー(T)
ハイナー・ホプフナー(T)
クルト・モル(Bs)
ヴァルデマール・ヴィルト(Bs)
テルツ少年合唱団のソリストたち
デュッセルドルフ市楽友協会cho
バイエルン国立O
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)

録音:1984年7月4日 ミュンヘン、ナツィオナルテアター(ライヴ)
バイエルン国立Oの創設500周年を記念して、バイエルン国立歌劇場の豊富なアーカイヴからのCD化プロジェクトが始動。第1弾に選ばれ たのは1984年7月4日に行われた『エリヤ』の歴史的ライヴ。ミュンヘン・歌劇フェスティバルの開幕公演で、指揮を執ったのはミュンヘン生まれで当時 の劇場総監督サヴァリッシュ。タイトルロールのフィッシャー=ディースカウ以下、ドリーム・キャストを見事に統率した壮麗な演奏が展開しています。 サヴァリッシュは1986年のN響の第1000回定期公演、2001年のN響75周年記念公演といった特別な機会にも『エリヤ』を取り上げており、この作 品を「勝負曲」の一つとしていたことがわかります。録音でも1968年のゲヴァントハウス管とのものが長らく名盤とされてきましたが、彼の生誕100年& 没後10年の節目に登場する本拠地ミュンヘンでのライヴ盤は大いに注目されるでしょう。

J.S.Bach-Stiftung
C-203CD(1CD)
NX-E03
バッハ:カンタータ第44集
カンタータ 第14番「神もしわれらと共になかりせば BWV14
カンタータ 第144番「汝のものをとりて去りゆけ 」BWV144*
カンタータ 第72番「すべてただ神の御心のままに 」BWV72#
ジョアン・ラン(S)
ゼーレン・リヒター(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
ヌリア・リアル(S)*
マルクス・フォルスター(A)*
ラファエル・ヘーン(T)*
エリザベート・ブロイアー(S)#
クラウデ・アイヒェンベルガー(A)#
トビアス・ヴィッキー(Bs)#
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指)

録音(ライヴ):2022年2月18日、2013年1月25日*、2020年2月14日#
ルドルフ・ルッツとバッハ財団Oによるカンタータ集。第144番にはヌリア・リアルが参加しています。 第14番「神もしわれらと共になかりせば」は1735年の顕現後第4日曜日用のカンタータ。未完となった1724/25年のコラール・カンタータ年巻を補うものと して作曲されました。基になったのは詩篇第124篇に基づくルターのコラールで、苦境に立った時や脅威にさらされた時に助けてくれる神を称える内容です。 第144番「汝のものをとりて去りゆけ」は1724年2月6日、七旬節主日に初演された作品。作詞者は不明ですが「現状に不満を抱くことなく、全ては神が 与える自身の取り分のみに感謝するように」という内容が歌われます。曲は4声のモテットで始まり、最後は簡素なコラールで締めくくられます。 第72番「すべてただ神の御心のままに」は1726年1月27日の顕現後第3日曜日用の作品。ザロモン・フランクによる詩は、マタイ伝からの「重い皮膚病を 患った人を癒したイエスの奇跡」のエピソードが元になっており、冒頭は力強い合唱で人間の迷いのない確固たる信念が歌われます。レチタティーヴォに続 き、弦楽器が活躍するアルトのソロでは「Herr, so du willt 主により」の言葉が何度も繰り返すことで厚い信仰心が表明されています。そしてバスのレチタ ティーヴォに続き、軽やかなソプラノのアリアが続きます。最後は神への感謝が歌われた輝かしいコラールで曲を閉じます。

Capriccio
C-5482(1CD)
NX-B07
ヘンツェ(1926-2012):オラトリオ『メデューサの筏』(1967) ラ・モルト(死)…ザラ・ヴェゲナー(S)
ジャン=シャルル…ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
シャロン…スヴェン=エリク・べヒトルフ(語り)
シェーンベルクcho
ウィーン少年cho
ウィーンRSO
コルネリウス・マイスター(指)

録音:2017年11月1-2日(ライヴ)
19世紀前半に活躍した画家テオドール・ジェリコーの代表作の一つ「メドゥーサ(メデューズ号)の筏」。 1816年に実際に起きた凄惨な海難事故をテーマにした巨大なこの絵画は、フランス絵画におけるロマン主 義の台頭を示すものとして数多くの芸術家たちの想像力を刺激しました。ヘンツェもこの絵に触発された一 人で、1967年にエルンスト・シュナーベルの台本を用い、2人のソリストと語り手、大合唱団とオーケストラの ための大規模なオラトリオを書き上げました。しかし翌年、ハンブルクで初演を試みた際は、過激な演出に反 対した人々が乱闘騒ぎを起こしたために上演が中止されてしまい、結局1971年まで初演が行われることの なかった問題作です。このアルバムには作曲から50年目に行われた演奏会形式上演のライヴを収録。2人 のソリストにヴェゲナーとヘンシェルという実力派を迎え、語り手にはウィーン国立歌劇場の「指環」やザルツブ ルク音楽祭のダ・ポンテ3部作を演出したベヒトルフ、更にシェーンベルク合唱団とウィーン少年合 唱団という万全の布陣で臨み、マイスターの指揮の下、ドラマティックな演奏を繰り広げています。

Da Vinci Classics
C-00763(1CD)
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 リヒャルト・レッシュ(T)、
ディエゴ・カエターノ(P)

録音:2021年11月、アウグスブルク(ドイツ)
バーゼル・スコラ・カントルムで古楽とアンサンブルを学んだドイツ・レーゲンスブルク生まれのテノール、リヒャルト・レッシュが歌う「冬の歌」(全24曲)。晩年のシューベルトがたどり着いた境地、人間の心の奥深さ、人間関係の傷、愛とは何か、死とは何かについて、深く感動的に探求する1枚です。

Tactus
TC-931903(1CD)
シモーニ:ミサ・ソレムニス
ルチアーノ・シモーニ
(1932-2010):ミサ・ソレムニス(独唱、合唱と管弦楽のための)
エディス・ボルソス(S)、
ミハイ・ラザール(T)
トゥルグ・ムレシュPO&cho
ロメオ・ルンブ(指)

録音:2007年6月
1987年に作曲されたシモーニの大作である「ミサ・ソレムニス」は、当時ローマ教皇だったヨハネ・パウロ2世に捧げられました。ボローニャで初演されたあと、ポーランド西部のヴロツワフでも演奏され、大成功を収めた作品で、シモーニの代表作の1つとなっています。

CORO
COR-16202(1CD)
日本向け完全限定生産
回想〜ア・シックスティーン・コレクション
1. ラフマニノフ(ボブ・チルコット編):アダージョ・ソステヌート(P協奏曲第2番より)*
2. パレストリーナ:マリアは天に昇らされた
3. ペルト:ヌンク・ディミッティス
4. アレグリ:ミゼレーレ(進化版)
5-6. ラッブラ:3つの賛美歌*〔イエスへの祈り、あの聖母の子、慈悲の女王〕
8. スタンフォード:青い鳥
9. ウィテカー:サント・シャペル(聖なる礼拝堂)
10. バード:目をさましていなさい
11. バード/タリス:われらをあわれみたまえ
12. タリス:おお, 光から生まれた光
13. マクミラン:ミゼレーレ
ザ・シックスティーン、
ハリー・クリストファーズ(指)

*=初CD化音源
1979年にハリー・クリストファーズが設立し、それ以来世界最高クラスの合唱団として活動し続けている英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン。東京エムプラスの創立30周年を記念して特別に製作されたスペシャル・コレクション・アルバムが登場!
近年(およそ2011年〜2022年頃)にザ・シックスティーンが録音してきた16世紀から現代に至るまでの素晴らしい音楽を厳選。発売当時から大きな話題を呼んだアレグリの「ミゼレーレ」の独自の版やハリー・クリストファーズに献呈されたマクミランの「ミゼレーレ」、人気パレストリーナ・シリーズ第1巻からの「マリアは天に昇らされた」、レコード芸術特選盤やBBCミュージック・マガジン賞を受賞したバード・アルバム『目を凝らしてじっと見つめ』からの「目をさましていなさい」、ペルトやウィテカーの現代レパートリーなど注目の録音に加え、配信限定でリリースされていたラフマニノフのピアノ協奏曲第2番からのアレンジ(ボブ・チルコット編)やラッブラ・アルバム(COR16144)には収録されていなかった「3つの讃美歌」など初CD化となる貴重な音源も収録。日本語曲目解説と歌詞対訳を掲載した、日本向け完全限定生産盤です。

DUX
DUX-1890(1CD)
グアスタビーノ:歌曲&ピアノ作品集
カルロス・グアスタビーノ(1912-2000):薔薇と柳/「白いカーネーション」(歌曲集「アルゼンチンの花々」より)/「パンパマパ」(歌曲集「12の民謡」より)/「エル・サンペドリーノ」(歌曲集「12の民謡」より)/兄弟のミロンガ/「私は去ろう…」(歌曲集「植民地時代の4つの歌」より)/「チャパナイのブドウ畑」(歌曲集「12の民謡」より)/「私の村」(歌曲集「9つのこどもの歌」より)/「3つのアルゼンチンのロマンス」(2台のピアノのための)/ピアノ・ソナタ嬰ハ短調
ヤツェク・シチボル(T)、
パヴェウ・ヴェングジン(P)、
ガユシュ・ケンスカ(P)

録音:2022年6月11日-12日、11月26日-27日
アルゼンチンを代表する20世紀の作曲家、グアスタビーノは、「パンパ(ブエノスアイレスを囲む草原地帯)のシューベルト」とも呼ばれ、声楽曲とピアノ曲を多く遺しました。本アルバムには、前半に歌曲、後半にピアノ作品が収録されています。

MDG
MDG-90822886(1SACD)
セシル・シャミナード:歌曲集〜恋の季節
1.愛の嘆き/2.四月は目覚める
3.はかなさ/4.セレナータ
5.不在/6.セヴィリアのセレナーデ
7.かわいい娘/8.願い
9.マドリガル/10.私の心が歌っている
11.夏/12.マドレーヌ
13.繊細な歌/14.兵士のフィアンセ
15.うねりの流れ/16.美しい歌手
17.子守唄/18.未来/19.昔は!
20.至高の願い/21.無限/22.肖像
カタリーナ・カンマーローアー(Ms)
ヨハン・ブランシャール(P)
イ・ジユン(Vn)

録音:2022年9月24-26日、10月22,24,25日、、マリエンミュンスター修道院コンツェルトハウス
ドビュッシーと同時代に生き、数多くの作品を残し、波乱の人生を歩んだ女流作曲家セシル・シャミナード。アメリカでは「シャミナードクラブ」というファンクラ ブも存在したほど、生前の人気は高かったのですが、第一次世界大戦後、パリのサロンの香りと世紀末の軽快さを漂わせる彼女の音楽は次第に忘れ去られていき ます。ここでは実力派メゾソプラノ歌手のカタリーナ・カンマーローアーとシャミナードの作品に精通しているピアニストのヨハン・ブランシャールが、シャミナード の幅広い歌曲作品の中から選曲し収録。当時の聴衆を虜にしたシャミナードの音楽の魅力を再発見することができます。 (Ki)

C Major
76-5508(DVD)
オルフ:カルミナ・ブラーナ レグラ・ミューレマン(S) 、ミヒャエル・シャーデ(T)、マルクス・ウェルバ(Br)
ファビオ・ルイージ(指)、フェニーチェ歌劇場O&cho、ベネチア児童cho

収録:2022年7月9日、サン・マルコ広場、ヴェネツァ、イタリア(ライヴ)
画面:NTSC,16:9
音声:PCMステレオ、DTS5.1
リージョン:All DVD9
字幕:英独韓,日本語、68'00
1803年、現在のドイツ・バイエルン州にあるボイエルン修道院図書室から古い歌を集めた写本が発見されました。その中の歌は約300篇にものぼり、カール・ オルフはこの詩を用いて、「春」「酒」「愛」をテーマに3部から成る全25曲の大規模な声楽作品を作曲。それが今回リリースされる「カルミナ・ブラーナ」。 修道院を訪れた学生や修道僧たちによる自由で奔放なエネルギーに溢れた歌詞と、壮大なオーケストラ、合唱団による壮大にして強烈な一大スペクタクル作品 です。
ここに収録されているのは、2022年7月、ヴェネツィアのサン・マルコ広場で行われた野外公演の模様。2022年9月NHKSOの首席指揮者を務 めているイタリア、ジェノヴァ出身のファビオ・ルイージによる演奏。コロナ禍で特に上演が制限されていた合唱とオーケストラによる演奏が、イタリア人にとっ て重要なピアッツァ(=広場)で行われるということだけあって、市民は大盛り上がりとなっており、イタリアでは生中継も行われたそうです。
今ヨーロッパでモーツァルト歌手として引っ張りだこのソプラノ、レグラ・ミューレマン、リリック・テナーの名手ミヒャエル・シャーデ、オーストリア出身の世 界的バリトン、マルクス・ヴェルバといった実力派のソリストたち、そしてフェニーチェ歌劇場O&choに加え最後にはベネチア児童合唱団が登場し、こ の歴史的大舞台を成功に導いています。 (Ki)

H.M.F
HMX-2904070(17CD)
バッハ:カンタータ録音集成〜ハルモニア・ムンディ・イヤーズ〜/ヘレヴェッヘ
■CD1
「候妃よ、さらに一条の光を」(追悼式用カンタータ)BWV 198
「イエスよ、汝はわが魂を」BWV78
■CD2
「わが心に憂い多かりき」BWV21
「されど同じ安息日の夕べに」BWV42
■CD3
「われらが神は堅き砦」BWV80
「キリスト者よ、この日を銘記せよ」BWV63
■CD4
バスのためのカンタータ集
「われは満ちたれり」 BWV82
「われは喜びて十字架を負わん」 BWV56
「平安 汝にあれ」 BWV158
■CD5
「歓呼のうちに神は昇天したもう」BWV43
「かれらは汝らを追放せん」BWV44
昇天節オラトリオ BWV11
■CD6
復活節オラトリオ BWV249
「喜べ、汝ら、もろ人の心よ」BWV66
■CD7
「新たにうまれしみどり児」BWV122
「笑いは、われらの口に満ち」BWV110
「試練に耐えうる人は幸いなり」BWV57
■CD8
「喜びて舞い上がれ」BWV63
「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV61
「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV62
■CD9
「喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜」BWV170
「いざ、罪に抗すべし」BWV54
「心も魂も乱れはて」BWV35
■CD10
「いと尊き御神よ、いつわれは死なん」BWV8
「平安と歓喜もて われはいく」BWV125
「汝なにゆえにうなだるるや、わが心よ」BWV 138
■CD11
「神よ、われら汝に感謝す」BWV29
「イェルサレムよ、主をたたえよ」BWV119
「神よ、人は汝をひそかにたたう」BWV120
■CD12
「賛美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」BWV 91
「キリストをわれらさやけく頌め讃うべし」BWV 121
「われ汝にありて喜び」BWV133
■CD13
「ああ神よ、天よりみそなわし」BWV2
「おお永遠、そは雷の言葉」BWV20
「傲りかつ臆するは(人の心はみな偽るものにして)」BWV 176
■CD14
「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV12
「深き苦しみから、我汝に叫ばん」BWV38
「貧しき者は食らいて」BWV75
■CD15
「鳴り交わす絃の相和せる競いよ」BWV207
「鳴れ、太鼓よ!響け、トランペットよ!」BWV 214
■CD16
「たれぞ知らん、わが終わりの近づけるを」BWV 27
「われはわが幸に満ち足れり」BWV84
「キリストこそ わが生命」 BWV95
「ああ、いまわれ婚宴に行かんとして」BWV161
■CD17
「イエス十二弟子を召寄せて」BWV22
「汝まことの神にしてダビデの子よ」BWV23
「主イエス・キリスト、真の人にして神よ」BWV 127
「見よ、われらエルサレムにのぼる」BWV 159
フィリップ・ヘレヴ ェッヘ(指)
■CD1
イングリット・シュミットヒューゼン(S)、チャールズ・ブレット(A)、ハワード・クルック(T)、ペーター・コーイ(Bs)、シャペル・ロワイヤル
録音:1987年11月
■CD2
バーバラ・シュリック(S)、ジェラール・レーヌ(A)、ハワード・クルック(T)、ペーター・ハーヴェイ(Bs/ BWV21)、ペーター・コーイ(Bs/ BWV42)、シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
録音:1990年1月
■CD3
キャロリン・サンプソン(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、マーク・パドモア(T)、セバスティアン・ノアック (Bs/ BWV 63)、ペーター・コーイ(Bs/ BWV 80)、シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント(BWV 63)
録音:1990年(BWV80)、2002年(BWV63)
■CD4
ペーター・コーイ(Bs)、シャペル・ロワイヤル
録音:1991年
■CD5
バーバラ・シュリック(S)、カトリーヌ・パトリアス(A)、クリストフ・プレガルディエン(T)、ペーター・コーイ(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
録音:1993年5月
■CD6
バーバラ・シュリック(S)、カイ・ヴェッセル(A)、ジェイムス・テイラー(T)、ペーター・コーイ(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
録音:1994年
■CD7
ヴァシリカ・イェゾフシェク(S)、サラ・コノリー(A)、マルク・パドモア(T)、ペーター・コーイ(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
録音:1995年
■CD8
シビッラ・ルーベンス(S)、サラ・コノリー(A)、クリストフ・プレガルディエン(T)、ペーター・コーイ(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
録音:1996-97年
■CD9
アンドレアス・ショル(C-T)、マルセル・ポンセール(Ob)、マルクス・メルクル(Org)、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
録音:1997年
■CD10
デボラ・ヨーク(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、マーク・パドモア(T)、ペーター・コーイ(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
録音:1998年
■CD11
デボラ・ヨーク(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、マーク・パドモア(T)、ペーター・コーイ(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
録音:1999年1月
■CD12
ドロテー・ミールズ(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、マーク・パドモア(T)、ペーター・コーイ(Bs)
録音:2001年
■CD13
ヨハネッテ・ゾマー(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、ヤン・コボウ(T)、ペーター・コーイ(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
録音:2002年5月
■CD14
キャロリン・サンプソン(S)、ダニエル・テイラー(A)、マーク・パドモア(T)、ペーター・コーイ(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
録音:2003年
■CD15
キャロリン・サンプソン(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、マーク・パドモア(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
コレギウム・ヴォカーレ
録音:2004年
■CD16
ドロテー・ミールズ(S)、マシュー・ホワイト(A)、ハンス・イェルク・マメル(T)、トーマス・バウアー(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
録音:2006-07年
■CD17
ドロテー・ミールズ(S)、マシュー・ホワイト(A)、ヤン・コボウ(T)、ペーター・コーイ(Bs)、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
録音:2007年11月
ヘレヴェッヘがハルモアムンディ・レーベルで行ったバッハのカンタータ録音がボックスで登場します。48作、17枚組。豪華歌手陣による歌唱、そしてなに よりいつ聴いても典雅にしてやわらか、至極の美音の管弦楽となめらかな合唱。不朽のカンタータ名演録音の数々をじっくりと味わいたいボックスセットです。 (Ki)

KLARTHE
KLA-165(1CD)
「サラダ・リヨネーズ」
(1)クロード・テラス:「ユビュ王」より序曲
(2)テラス:咳をしている子供
(3)テラス:「ユビュ王」より解体への歌
(4)エヌモン・トリラ:7つの歌による救済
(5)テラス:不定形の詩
(6)トリラ:侯爵夫人とサンキュロット
(7)テラス:肉屋に捧げる3つの歌
(8)トリラ:4つのレシピ
(9)テラス:スコットランドの歌
(10)トリラ:別れ
(11)トリラ:言葉と物
(12)ジョルジュ=マルタン・ヴィトコフスキ:ロンサールによる3つの詩
(13)ヴィトコフスキ:カリヨン

※編曲:(1)(2)(3)(6)(9)-(13)ジュリアン・ウェバー、(4)(5)(7)(8)オーレリアン・コステ
アンサンブル・カイーノス
ソフィ・マルシャン(S)、ジャン=クリストフ・ダントラ=アンリ(T)、フランソワ・オレマエル(T)、セバスチャン・ドルギャド(Br)、カトリーヌ・ガロンヌ(ヴォーカル・リーダー)
ジュリアン・ウェバー(Ob、指)、オーレリアン・コステ(Fg)、アンナ・スタヴェロヴァ(Fl)、エリーズ・ヴェイレス(Hp)、ルイ・キレス(パーカッション)

録音:2022年9月30日〜10月2日ビエンヌ音楽・舞踊学校
19世紀後半から20世紀にかけてリヨンで活躍した3人の作曲家に焦点をあてたアルバム「サラダ・リヨネーズ(リヨン風サラダ)」。ジョルジュ=マルタン・ヴィ トコフスキ(1867-1943)、クロード・テラス(1868-1923)、エヌモン・トリラ(1890-1980)は音楽家や作曲家として、直接的または間接的にリヨンに 貢献しました。このアルバムでは、それぞれ驚くべき美学と独自の音楽言語を持った彼らの歌曲を室内アンサンブルの伴奏でお楽しみいただけます。 (Ki)

ALBANY
TROY-1923(1CD)
「リメンバー」〜喪失と慰めの音楽
ジョージ・チャドウィック:聖なる死への挨拶
ジョージ・ホワイティング:ミサ へ短調〜ベネディクトゥス
チャールズ・マーティン・ローフラー:戦死者のために
マリアン・バウアー:死はその優しい翼を枯らす
エディス・ラング:「汝の声を聞く」「神よ、汝の助けあらんことを」
ダドリー・バック:「ドン・ムニオの伝説/レクイエム・エテルナム」
J.C.D.パーカー:「聖ヨハネ、そして彼らは君臨するであろう」「バビロンの水辺のほとりで」
デイヴィッド・P.デヴェニー(指)
ウェスト・チェスター大学コンサートcho
アーロン・ハンガーフォード(P)
ジョナサン・クリーマー(P)
シャンドール・カダール(Org、Pf)
リチャード・アモローソ(Vc)、他

録音:2019-2022年ウェスト・チェスター大学ウィング・アドラー劇場
副題に「喪失と慰め」あるように神に救済と慰めを求める混声合唱のための宗教曲が収めら れています。作曲家たちの生年は記載されていないが、いずれも 20〜21世紀のアメリカの作曲 家と思われます。無伴奏、ピアノ伴奏、曲によってはチェロが入るなど、ヴァラエティのある構成と なっています。いずれの曲も調性で書かれた穏やかで親しみ易い作風。

ATMA
ACD2-2423(1CD)
合唱の芸術 第4集「古典派」
クイリーノ・ガスパリーニ(1721-1778):4声のモテット ハ短調「アドラムス・テ」
ハイドン::神への夕べの歌 Hob. XXVC.9
M・ハイドン:四旬節のミサ曲 MH552より「アニュス・デイ」
モーツァルト:讃えられよ、父なる神 K.117より「ユビラーテ・デオ」
 アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
 キリエ K.90
 天主の御母なる聖マリア K.273
ゴットロープ・ベネディクト・ビーレイ(1772-1840):ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「月光」 第1楽章によるキリエ
モーツァルト:ディクシットとマニフィカト K.193〜「ハレルヤ - アーメン」
ハイドン:従兄弟に Hob.XXVB.1
 どんなよそよそしい美人も Hob.Xxvia.18
 死についての熟考 Hob.XXVB.3
 ご老人 Hob.XXVC.5
 雄弁さ Hob.XXVC.4
 結婚における調和 Hob.XXVC.2
モーツァルト:農民は猫を失った K.Anh.C9.01
イリヤ・ポレターエフ(フォルテピアノ)
マティアス・マウテ(指)
アンサンブル・アートコラール

録音:2021年4月12-13日ケベック、ミラベル、サン・ブノワ教会
モーツァルト、ハイドンら古典派の作曲家の合唱曲を取り上げたアルバム。伴奏には1826年ブロードウッド製のフォルテピアノが使われています。ビーレイの「キ リエ」はベートーヴェンの月光ソナタを伴奏にした合唱作品で、声を乗せただけなのに曲の暗さがぐっと強調され、さながらレクイエムのいでたち。
「合唱の芸術」シリーズは、ルネサンスから現代までの6世紀にわたる合唱の歴史をたどる、大がかりなプロジェクト。3年間で全11集を刊行予定です。発売順 は1からではなく、これまでには第7集「クリスマス」(ACD2-2426)と第3集「バロックVol.2」(ACD2-2422)が発売されています。
アンサンブル・アートコラール(旧アンサンブル・ヴォーカル・アーツ・ケベック)は伝統的な合唱曲をレパートリーの柱とし、40年以上の歴史を持つ合唱団。 2018年より指揮者・作曲家・リコーダー&フルート奏者として活躍しているマティアス・マウテを芸術監督に迎えています。 (Ki)

MDG
MDG-90222786
(1SACD)
モニューシコ:宗教管弦楽曲集
オストラ・ブラマの連祷T
あなたの守護のもとに(ノスコフスキのオーケストレーション)
オストラ・ブラマの連祷U
見よ、十字架を(ノスコフスキのオーケストレーション)
アントニ・オルウォフスキの葬送行進曲
宗教カンタータ「永遠の安息」
オストラ・ブラマの連祷V
イングリーダ・ガーポヴァー(S)、
マリオン・エックシテイン(A)、
セバスティアン・マッハ(T)、
マクシミリアン・アークマン(Bs)、
アンジェイ・シャデイコ(指)
ゴルトベルク・バロック・アンサンブル、
ゲラート・アンサンブル

録音:2022年5月30日-6月1日聖ヤン教会(グダンスク)
ショパンと並び称されるポーランド音楽の宝モニューシコ。主に歌劇で知られますが、教会オルガニストを長く務めていたこともあり宗教曲にも感動的なものが 多数あります。 彼は1840年に現リトアニアのヴィリニュス(当時はポーランド)に定住して街の音楽文化発展に多大な寄与をしました。街中心にあるオストラ・ ブラマ(現アウシュロスの門)のカトリック教会のために4篇の連祷を作り、ロッシーニに激賞されました。宗教曲ながら歌劇で培ったメロディーと劇作法で聴き 手の心をつかみます。
興味深いのは独唱とオルガン用に書かれたモテット2篇を、彼の愛弟子ノスコフスキ(シマノフスキやカルウォヴィチの恩師)がフルオーケストラ用に編曲したも のも収録されていること。歌劇・アリアにように魅力的です。
1974年生まれのアンジェイ・シャデイコは作曲家、オルガニストとしても活躍するモニューシコの権威。彼が独自の研究の末、当アルバムを披露。歌劇作曲家 ならではの宗教音楽を満喫できます。

Phi
LPH-041(1CD)

NYCX-10418(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

バッハ:教会カンタータ「神のみわざは善きかな」 BWV99
教会カンタータ「われらのもとにとどまれ、はや夕べとなれば」 BWV6
教会カンタータ「心と口と行いと命もて」 BWV 147
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(声楽、古楽器アンサンブル)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)

録音:2023年1月 アルスナル、メス、フランス
収録時間:62分
※ 国内仕様盤日本語解説、歌詞日本語訳…野中裕
ヘレヴェッヘが自主レーベルPhiで続けている、200曲近いバッハの教会カンタータからの厳選録音に、人気曲第147番が登場。今回収録 された3曲は1723年から25年までの間にライプツィヒ聖トーマス教会のために作曲されたもので、いずれも各声部にアリアやレチタティーヴォ があり合唱との鮮やかな対照を聴かせるほか、管楽器も随所でオブリガート的に活躍するなど、聴きどころの多い作品です。1723年、聖母 マリアのエリザベト訪問の祝日のために書かれた第147番は2部構成の大掛かりなもので、トランペットも用いられて冒頭から華やか。終曲の 合唱が「主よ、人の望みの喜びよ」の名で(第1部の終曲も同じ音楽に違う歌詞を載せたもの)広く有名です。併せて1724年の三位一体 後第15主日のために書かれた第99番、1725年の復活節第2日のために書かれた第6番といった傑作を収録しています。声楽陣は各 パート3名の精鋭で固められ、アルト(C.T)にアレックス・ポッター、バスにペーター・コーイといったお馴染みの名歌手を配置。ソプラ ノにはドロテー・ミールズのほか、ミュンヘン在住の岡村知由紀も参加しています。ヘレヴェッヘはいずれの作品でも自然な躍動感と伸びやかさ を大切にし、それぞれの歌詞が表出する世界観を瑞々しく歌い上げます。

Chandos
CHSA-5317(1SACD)
パリー:独唱、合唱と管弦楽のための劇的カンタータ「シェリーの「鎖を解かれたプロメテウス」からの情景」*(世界初録音)
合唱と管弦楽のための 「恵みを受けし二人のセイレーン」 変ホ長調
ウィリアム・ヴァン(指)、クラウチ・エンド祝祭cho
ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ、サラ・フォックス(ソプラノ/時の精霊)*、サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ/アース)*、デイヴィッド・バット・フィリップ(テノール/ジュピター、マーキュリー)*、ニール・デイヴィス(バス・バリトン/プロメテウス)*

録音:2022年9月9日-10日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン、イギリス)
近代イギリス音楽の父ともいえるチャールズ・ヒューバート・パリーの知られざる作品、「シェリーの「鎖を解かれたプロメテウス」からの情景」を世界初録音!パリーは王立音楽大学の学長を務めるなどイギリス音楽に大きく貢献した人物で、1902年のエドワード7世の戴冠式のために書かれた代表作「私は歓喜した(I was glad)」は、ジョージ5世、エリザベス2世、そして先日行われたチャールズ3世(彼はパリーのファンを公言しています)の戴冠式でも歌われました。彼の教え子にはレイフ・ヴォーン・ウィリアムズ、グスターヴ・ホルスト、フランク・ブリッジ、ジョン・アイアランドといったイギリスを代表する作曲家たちがいます。そのことからもパリーの音楽がイギリスにおいて重要な部分を占めていることが窺えます。
1880年にグロスターで開催されたスリー・クワイア・フェスティバルのために委嘱された「シェリーの「鎖を解かれたプロメテウス」からの情景」は、パリーの初期の作品で、彼がドイツ・ロマン派のメンデルスゾーンやシューマンに触発され、ブラームスやワーグナーから影響を受ける前の、個性的なサウンドがはっきりと現れています。初演後この作品はケンブリッジやオックスフォード、そしてロンドンで繰り返し演奏されましたが、その後忘れ去られてしまいました。そのような隠れた名曲をこのアルバムでは素晴らしい音質でお楽しみいただけます。

DUX
DUX-1877(1CD)
ジェイコブ・ヴァイス:詩篇&讃美歌集
ジェイコブ・ヴァイス
(1825-1889):詩篇66番、詩篇93番、詩篇114番、詩篇137番、讃美歌「NIECH SIE OZWA DZWIECZNE TONY」、讃美歌「EN KOMOC-HO」、讃美歌「WIE GROSS IST DES- LEBEND’GEN- GOTTES- RUHM」、讃美歌「NIKT NIE JES-T JAK NASZ BOG」、讃美歌「ADON OLOM」/ヨーゼフ・ズルツァー(1850-1925):前奏曲 Op.10(第1番〜第4番)
ヤクブ・ステフェク(Org)、
イシドロ・アブラモビッチ(カントル)、
シュチェチン芸術アカデミー室内cho
バルバラ・ハレツ(指)

録音:2022年6月
ハンガリー出身、ポーランドのワルシャワで活動した19世紀の作曲家・カントル、ジェイコブ・ヴァイス(1825-1889)の詩篇と讃美歌を集めた1枚。残っている作品が少ない作曲家のため貴重な録音です。当時の慣習に従い、曲間ではオルガン独奏曲(ヴァイスの師の息子、ヨーゼフ・ズルツァーの作品)が演奏されます。

Albion Records
ALBCD0−57(1CD)
ポートレート・オヴ・ア・マインド〜ヴォーン・ウィリアムズ:歌曲集
ヴォーン・ウィリアムズ:ウェンロック・エッジで(テノール、弦楽四重奏とピアノのための連作歌曲)
イアン・ヴェナブルズ:ポートレート・オヴ・ア・マインド Op.54(テノール、弦楽四重奏とピアノのための連作歌曲)
ヴォーン・ウィリアムズ(ヴェナブルズ編):4つの賛歌(テノール、弦楽四重奏とピアノのための版)
アレッサンドロ・フィッシャー(T)、
ウィリアム・ヴァン(P)、ナヴァラSQ

録音:2022月11月14日ー15日、セント・ジョージ教会(イギリス)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」。
本アルバムでは、2022年のヴォーン・ウィリアムズ生誕150周年を記念し、ヴォーン・ウィリアムズ協会が英国で最も著名な作曲家のひとりであり、歌曲作曲の巨匠でもあるイアン・ヴェナブルズに委嘱した連作歌曲 「ポートレート・オヴ・ア・マインド」 を中心とした歌曲作品を取り上げています。この作品は、2022年のオックスフォード・リーダー・フェスティバルで初演され、高い評価を得ています。ソロを務めるアレッサンドロ・フィッシャーは、2016年キャスリーン・フェリアー賞でファースト・プライズを受賞し、2018年から2021年にかけてBBCニュー・ジェネレーション・アーティスト・スキームのメンバーとしても活動した若手テノール歌手の注目株のひとりです。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0073(2CD)
バッハ&J.C.バッハ:モテット集
[CD1]
バッハ:来たれ、イエスよ、来たれ BWV229
J.C.バッハ(1642?1703):主よ、われらを目覚めさせ給え
バッハ:御霊は我らの弱さを支え助け給う BWV226
J.C.バッハ:正しきものは、仮にひとたび死のうとも
バッハ:イエス、わが喜びよ BWV227
[CD2]
バッハ:主を讃えよ、すべての異邦人よ BWV230
J.C.バッハ:恐れるなかれ
バッハ:恐れるな、私はあなたと共にいる BWV228
J.C.バッハ:主よ、誓いのごとく、やすらかにこの世を去らせ給え
バッハ:歌え、主に向かい新しい歌を BWV225
われを祝福し給わずは、われ汝を離さじ BWV1164
ソロモンズ・ノット

録音:2022年6月25-28日/アルンシュタット、バッハ教会
〈ソロモンの結び目〉をシンボルマークにしている「ソロモンズ・ノット」は、声楽と器楽からなる指揮者なしの小編成古楽グループ。音楽を舞台作品のように軽 やかに柔軟にとらえ、演奏はすべて暗譜で綿密な準備・練習期間を経て、かつ本番では直感的な自由さや激しさを伴ったパフォーマンスを行っています。実際の舞 台演出家や振付家たちとのコラボレーションも多く、常に新たな古楽演奏の在り方を追求。一見不釣り合いに見える当アルバムのジャケットデザインも彼らのイメー ジ上では正しく成り立っているのでしょう。2023年には本拠地イギリスのウィグモア・ホールからバロック・アンサンブル・イン・レジデンスに任命されています。
ヨハン・セバスティアン・バッハのモテット全曲を、父の従兄弟にあたるヨハン・クリストフ・バッハのモテットと組み合わせたアルバム。バッハはJ.C.バッ ハの音楽を高く評価し、これらのモテットも研究していました。聴き比べることによってふたりの個性と近似性が見えてくるでしょう。
録音場所はアルンシュタットのバッハ教会。J.C.バッハはアルンシュタットで生まれ、バッハがオルガニストとして初めて仕事をしたのもこの教会でした。美し い音響効果のみならず、ふたりをつなぐ場所として選ばれたうってつけの「舞台」です。 (Ki)

SUPRAPHON
SU-4329(1CD)
「そこに故郷がある」
パヴェル・ハース:「Zaslech jsem divoke husy」〜『中国の詩人の言葉による4つの歌曲』より
「Mein Heimweh」(詩:ヘウンツ・アルバート・ヒンドリクス)*
ムソルグスキー:「ばあや、お話して」〜『子供部屋』より
ブリテン:「ある朝早く」〜『民謡編曲』より
マーラー:「私は仄かな香りを吸い込んだ」〜『リュッケルト歌曲集』より
ハース:「V bambusovem haji」〜『中国の詩人の言葉による4つの歌曲』より
「dis moll」(詩:クラーラ・ゴールドスタイン)*
マーラー:「私の歌を覗き見しないで」〜『リュッケルト歌曲集』より
ブリテン:「高くのびる木」〜『民謡編曲』より
「What the angels left」(詩:マリー・ハウ)*
ブリテン:「めぐり歩きながら思いめぐらす〜『民謡編曲』より
ハース:「Probd?na noc」〜『中国の詩人の言葉による4つの歌曲』より
ムソルグスキー:「部屋の片隅に」〜『子供部屋』より
「The Queen」(詩:パブロ・ネルダ)*
マーラー:「美しさゆえに愛するのなら」〜『リュッケルト歌曲集』より
ハース:「Daleko m?sic je domova」〜『中国の詩人の言葉による4つの歌曲』より
「About distance」(詩:ベラ・アダモワ)*
マーラー:「私はこの世に捨てられて」〜『リュッケルト歌曲集』より
「K Muzyke」(詩:アンナ・アフマートヴァ)*
マーラー:「真夜中に」〜『リュッケルト歌曲集』より
ムソルグスキー:「お人形を持って」〜『子供部屋』より

*=即興演奏
ベラ・アダモワ(C.A)
ミヒャエル・ゲース(P)

録音:2023年1月28〜30日/舞台芸術アカデミー、マルティヌーホール(プラハ)
注目のコントラルト歌手でインプロヴァイザー(即興演奏家、即興詩人)のベラ・アダモワがSupraphonレーベルから新録音をリリースします。
ロシア生まれのアダモワは幼少のころに家族とプラハへ移住。その後イギリス、スイス、ドイツで研鑽を積み、オッター、ハンプソン、プレガルディエンなどの世界 的歌手から薫陶を受けています。近年のコンクール受賞歴が華々しく、コロナ禍に開催された2021年シューマン国際ビデオ・コンクール優勝(2020 年に開催予定だった第18回シューマン国際コンクールの代替コンクール)、2022年フランツ・シューベルトと現代音楽国際コンクール優勝、同年ヘル トゲンボッシュ国際声楽コンクールでオラトリオ賞受賞など、今最も注目されている歌手の一人。並外れた完成を持つアダモワは幅広いレパートリーを歌い、深く美 しい色の声を持つコントラルト歌手と賞賛されています。
パヴェル・ハース、ブリテン、ムソルグスキー、マーラーの歌曲と、アダモワお気に入りの詩をもとに即興的に歌ったこのアルバムのテーマは、「ホーム(故郷、家) を探すこと」「自分の居場所を知ること」。楽曲を通じ自分自身の物語として語り、同時に作曲家たちの人生の物語や故郷への思いなどを表現しました。コロナ禍そ して母国ロシアのウクライナ侵攻など様々な感情がうまれる中、アダモアが表現したい「今」の気持ちが詰まったアルバムが完成しました。名手ミヒャエル・ゲース と非常に美しいハーモニーを奏で、歌います。 (Ki)

Linn
CKD-693(1CD)
ブラームス:マゲローネのロマンス
ブラームス:ティークの「マゲローネ」によるロマンス Op.33
クラウス・グロートの詩に基づく4つの歌、「雨の歌」サイクル(8つのリートと歌 Op.59より)
トーマス・オリーマンス(Br)
マルコム・マルティノー(P)

録音:2021年10月25-27日 ポットン・ホール、サフォーク、UK
歌曲におけるピアノ演奏と解釈では世界の第一人者マルコム・マルティノーによるプロジェクト「ブラームス・ソングブック」が始動!第1弾には、 オランダのバリトン歌手オリーマンスと組んだ「マゲローネによるロマンス」を収録。ブラームスが二十代の終わりに書き始めた連作歌曲を、若々 しくドラマティックに歌い上げています。余白には作品59の歌曲集より、ブラームスとは親しく付き合いがあったと伝わるグロートの詩による4曲 を収録。「雨の歌」はその旋律を引用したヴァイオリン・ソナタ第1番が有名ですが、歌曲の方は録音が多いと言えず、同じ旋律が用いられる 「余韻」と共に嬉しいおまけと言えるでしょう。

SOMM
SOMMCD-0673(1CD)
NX-B04
スティーヴン・ドッジソン(1924-2013):歌曲集 第2集
The Distances Between *
Bagatelle-2バガテル 第2番- Serene but sad(原曲:Selevan’s threnody)
Bagatelle-3バガテル 第3番- Restless and searching
The Lamb 子羊*
Song for Eve イヴの歌*
Lachrymae ラクリメ*
Bagatelle-4バガテル 第4番 - Languid but visionary
Bagatelle-5バガテル 第5番 - Alert and mischievous
Bush Ballads ブッシュバラード*
The Sunflower ひまわり*
A Gypsy Prayer ジプシーの祈り*
Riley & CO ライリーと仲間たち*
エイリッシュ・タイナン(S)
ケイティー・ブレイ(Ms)
マーカス・ファーンズワース(Br)
クリストファー・グリン(P)
マーク・イーデン(G)
イアン・ウィルソン(リコーダー)

録音:2021年2月4-7日、9月6-8日
*…世界初録音
SOMM RECORDINGSは、2013年に89歳で亡くなった作曲家スティーヴン・ドッジソンの10周忌を記念して、その豊かで多彩な歌を収録した全 3巻の「歌のアルバム」に取り組んでいます。このアルバムは第2集。ドッジソンの音楽は古きよき英国歌曲を思わせるスタイルで、どれも非常に親しみ やすいものばかり。ユーモアあり、ウィットあり、哀愁あり、と楽しめます。今作ではピアノ独奏のバガテルも収録しています。

CEDILLE
CDR-90000222(1CD)
NX-B04
わが世界へようこそ
1. ベルリオーズ:ファウストの劫罰 Op.24- Une puce gentille
2. ベートーヴェン:6つの歌 Op.75- 第3番ゲーテのファウストより(蚤の歌)
3. ムソルグスキー:蚤の歌
4. ボーイト:歌劇「メフィストフェレ」 - Ecco il mondo
5. グノー:歌劇「ファウスト」 - 金の子牛
6. ビゼー:歌劇「カルメン」 - 闘牛士の歌
7. ヘンデル:歌劇「リナルド」- Sibillar gli angui d’Aletto
8. モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」- もう飛ぶまいぞこの蝶々
9. ロッシーニ:歌劇「チェネレントラ」- La del ciel”
10. ジョルダーノ(1867-1948):歌劇「アンドレア・シェニエ」 - 祖国の敵
11. ディ・カプア(1865-1917):オー・ソレ・ミオ
12. デ・クルティス:帰れソレントへ
13. クルティス:勿忘草
14. ヴァイル:歌劇「ロスト・イン・ザ・スターズ」- ロスト・イン・ザ・スターズ
15. ヴァイル:歌劇「ロスト・イン・ザ・スターズ」 - O Tixo, Tixo Help Me!
16. ヴァイル:歌劇「ロスト・イン・ザ・スターズ」 - Thousands of Miles
17. ルイス・グルーエンバーグ(1884-1964):皇帝ジョーンズ- Oh, Lawd Jesus, heah my Prayer
18. トーマス・A・ドーシー(1899-1993):Peace in the Valley
19. トーマス・A・ドーシー:Take my Hand, Precious Lord
20. ニコラス・ブロドスキー(1905-1958):I’ll Walk with God
21. ブレンダン・グラハム(1945-)&ロルフ・ラヴランド(1955-):ユー・レイズ・ミー・アップ
マーク・スティーヴン・ドス(Bs-Br)
ケン・スミス(P)
スタス・ヴェングレフスキー(アコーディオン)

録音:2022年11月28-30日
アメリカを代表するバス・バリトン歌手の一人、マーク・スティーヴン・ドスの人生を凝縮したようなアルバム。 1957年にクリーヴランドで生まれたドスは1985年に開催された「Bel Canto Foundation ベルカント財団」主宰のコンクールで優勝、 翌年にはメトロポリタン歌劇場のメンバーとなり、それ以降、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、英国ロイヤル・歌劇など世界60か国以上の歌劇 場に出演。歌い演じた役は102に上ります。1990年代前半には当時大スターだったキャスリーン・バトルとコンサートや録音で共演しました。 このアルバムの前半では、歌劇・アリアの名曲の数々や定番のナポリ民謡などで国際派としての実力を聴かせます。後半は自身のアイデンティティを 表現。アフリカ系アメリカ人のバリトンとして偉大な先達トッド・ダンカン(「ポーギーとベス」のポーギー役を創唱)に敬意を表し、トッドの当たり役『ロスト・ イン・ザ・スターズ』からの3曲を歌い、ゴスペルの生みの親とも呼ばれるトーマス・A・ドーシーの代表作2曲を収録。最後はゴスペルやスピリチュアルに 通じる歌詞を持つ大ヒット曲「ユー・レイズ・ミー・アップ」で感動的に締めくくっています。

H.M.F
HAF-8905359(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「快活の人、沈思の人、温和の人」HWV 55 レザール・フロリサン、
ウィリアム・クリスティ(指)
レイチェル・レドモント(S)
レオ・ジェミソン(トリニティ・ボーイズcho/ボーイ・ソプラノ)
スレテン・マノイロヴィチ(バス=バリトン)

録音:2022年3月2,3日&6月5日、フィルハーモニー・ド・パリ
クリスティが、レザール・フロリサンを率いて、最愛の作品のひとつであるヘンデルのオラトリオ「快活の人、沈思の人、温和の人 」を録音しました。この作品は、 オラトリオとセレナータ(小規模なオペラ的作品)あるいは頌歌の中間のような、哲学的・道徳的な目的を持った作品で、やや謎めいた作品とも言われますが、歌 詞に即したヘンデルの楽曲づけやオーケストラの書法の見事さ、さらに歌唱パートの旋律の美しさなど、ヘンデルの魅力が満載となっています。クリスティはこの作 品に並々ならぬ愛着を持っており、2007年にはパリのオペラ座で上演もしています。この作品は、ロンドンの聴衆がヘンデルのイタリア語のオペラに飽きてきた 頃であった1740年の冬に、わずか2週間で書き上げられました。第1部と第2部のテキストはジョン・ミルトンの原作に基づいて、チャールズ・ジェネンズ(メサ イアの台本もジェネンズによる)が台本を作りました。第3部はジェネンズのオリジナルです。第1部「アレグロ」はヘンデルの自画像のようなオルガンのアドリブ 部分が含まれ、続く第2部の「ペンセローゾ」ではミルトンの哲学的な言葉が音によって描かれます。そして第3部の「モデラート」では”何事も中庸に(ほどよく =moderato)”ということが大事なのだと歌われています。この作品の準備にあたり、‘Don’t just play the notes, paint every word(音符を演奏する のではなく、ひとつひとつの言葉を描くように)’と奏者たちに何度も繰り返したというクリスティ。器楽奏者たちは、歌手および歌手の言葉に寄り添って演奏、言 葉の抑揚にあわせて表情を変えており、歌手とアンサンブルの驚異的な一体感が生まれています。歌手たちのうまさ、そしてレザール・フロリサン独特の、やわら かでどこまでも自然な抑揚の管弦楽の美しさに圧倒される内容です。 (Ki)

Naive
V-7086[NA](1CD)
ライフ・ストーリー
トーマス・アデス(b.1971):ライフ・ストーリー op.8
ドビュッシー:ボードレールの詩による5つの歌曲
バンジャマン・アタイール(b.1989):廃墟の子供(2019)
シューマン:女の愛と生涯 op.42
レオナール・コーエン(1934-2016):ダンス・ミー・トゥー・ザ・エンド・オブ・ラヴ
ラケル・カマリーナ(S)
ヨアン・エロー(P)

録音:2020年2月18-20日、ポットン・ホール
ポルトガルのソプラノ歌手ラケル・カマリーナとフランスのピアニスト、ヨアン・エローによる、『ライフ・ストーリー』と題した1枚。タイトルは、ディスク冒頭のトー マス・アデスの作品『Life Story』op.8(テネシー・ウィリアムズのテキスト)からとられています。哀しみ、嘆き、そして喪失から平穏への回帰、そしてもちろん 愛についてなど、人生における様々な感情が歌われたテキストが選ばれています。2019年のメシアン音楽祭委嘱作品の、今話題の作曲家アタイールにとって初め ての声楽作品である「廃墟の子供」は、カマリーナの母国語でもあるポルトガル語のテキストによっています。 (Ki)

BIS
BISSA-2653(1SACD)
サウンズ・アンド・スウィート・エアズ〜シェイクスピア歌曲集
(1)アイアランド:五尋の深みに(テンペスト)
(2)ヴォーン=ウィリアムズ:フィディーリのための挽歌(シンベリン)
(3)モーラン:恋に落ちた若者とその彼女(お気に召すまま)
(4)カステルヌオーヴォ=テデスコ:昇れ(シンベリン)
(5)スミス(グレイヴス編):舌の割れたまだらの蛇(真夏の世の夢)
(6)ティペット:エアリエルの3つの歌【来て、この黄色い砂のところに/五尋の深みに/ミツバチが蜜を吸う所で】(テンペスト)
(7)トマス・アーン:緑の森の木陰で(お気に召すまま)
(8)ガーニー:緑の森の木陰で(お気に召すまま)
(9)パリー:ソネット87
(10)アイアランド:水仙が咲きだしゃあ(冬物語)
(11)ハイドン:彼女は決して恋心を語らなかった(十二夜)
(12)シューベルト:シルヴィアにD891(ヴェローナの二紳士)
(13)同:セレナードD889(シンベリン)
(14)同:酒の歌D888(アントニーとクレオパトラ)
(15)シューマン:狂人の最後の歌Op.127の5(十二夜)
(16)ヴォルフ:鳥づくしの歌(真夏の世の夢)
(17)コルネリウス:死よ、来たれ(十二夜)
(18)フランシス=ホード:彼は死化粧もされず棺に入れられた(ハムレット)
(19)ハンナ・ケンドール:ロザリンド(全5曲)
(20)プーランク:恋する心は(ヴェニスの商人)
(21)ブリテン:恋する心は(ヴェニスの商人)
(22)オネゲル:エアリエルの2つの歌【来て、この黄色い砂のところに/ミツバチが蜜を吸う所で】(テンペスト)
(24)ブリッジ:吹け、吹け、冬の風よ(お気に召すまま)
(25)マデリーン・ドリング:さあ持って行け、この唇を(尺には尺を)
(26)ジョン・ダンクワース:ソネット18
(27)マーヴィン・ホーダー:緑の森の木陰で(お気に召すまま)
(28)クールリッジ=テイラー:柳の歌(オテロ)
(29)エイミー・ビーチ:妖精の子守唄(真夏の世の夢)
(30)ロデリック・ウィリアムズ:溜息なさるな、御婦人方(空騒ぎ)
(31)アーサー・サリヴァン:リュートを持ったオルフェウス(ヘンリー8世)
キャロリン・サンプソン (S) (1)- (5) (7) (11) (12) (17)- (22) (27)- (31)、
ロデリック・ウィリアムズ (Br) (1)- (3) (5) (6) (8)- (10) (14)- (17) (19) (24)- (26) (30) (31)
ジョゼフ・ミドルトン (P)

録音:2022年6月27-28日ワイアストーン・コンサートホール
バッハ・コレギウム・ジャパンのソリストとしても人気のキャロリン・サンプソンの最新盤はお国もののシェイクスピア。古典派から現代まであらゆる性別と国に またがる27人の作曲家による作品を集めています。
これらをプロローグとエピローグ付き5幕の劇に仕立てました。シューベルトの名作をはじめ同じテクストに他の作曲家が付曲しているのも興味津々。シェイクス ピアということでイギリスの作曲家が中心ではありますが、ハイドンやプーランク、オネゲル、カステルヌオーヴォ=テデスコ、エイミー・ビーチなど諸外国の作曲家 によるものも味わえます。
またマデリーン・ドリングやジョン・ダンクワースのジャズ・テイスト、マーヴィン・ホーダーのタンゴ調も個性的。さらに1984年生まれのハンナ・ケンドールの 現代的な「ロザリンド」までさまざまなスタイルの音楽が並びます。
サンプソンと魅力的な二重唱のほか独唱も聴かせるバリトンのロデリック・ウィリアムズもBCJのソリストとしておなじみ。何と彼が12歳の時に作曲した「溜息 なさるな、御婦人方」があるのも驚き。多才なところを見せてくれます。
演奏者すべてがイギリス人なため説得力は誰も太刀打ちできぬ神業。演劇的要素も芸達者な彼らならではの巧さにうならされます。 (Ki)

H.M.F
HMX-2904046(11CD)
シューベルト:歌曲集〜マティアス・ゲルネ
■CD1
冥府への旅D526,沈むよろこびD700,涙するD926,漁夫の愛の幸せD933,冬の夕べD938,メムノンD541,双子座に寄せる舟人の歌D360,舟人D536,あこがれD636,小川のほとりの若者D638,エンマにD113,巡礼者D794,タルタルスの群れD583,希望D295,人間の限界D716
■CD2
若者と死D545,緑の中の歌D917,秋の夜D404,静かな国へD403,秋の夕べD405,遠くへの渇望D770,私の心へD860,さすらい人D649,ヴィルデマンの丘を越えてD884,嘆きD371,春の小川のほとりでD361,リュートに寄せてD905,娘の恋の立ち聞きD698,まなざしの歌D297,君はわが憩いD776,音楽に寄せてD547,泉に寄せてD530,岩のそばの歌手D482,竪琴との別れD406,歌の終わりD473 
■CD3
郷愁D456,ドナウ河の上でD553,ウルフルが釣りをする時D525,星の夜D670,帰り道D476,秘密D491,ゴンドラの舟人D808,夕べの星D806,勝利D805,夜の曲D672,解消D807,語らずともよい、黙っているがよい(ミニョンの歌)D877-2,ただ憧れを知るひとだけが(ミニョンの歌)D877-4,ミニョンにD161,竪琴弾きの歌D480(孤独に身を委ねる者は,涙を流しながら,パンを食べたことのない者は,家々の門辺に歩み寄り),流れのほとりでD160,恋人の近くにD162,漁師D225,湖上にてD543,悲しみの喜びD260,出会いと別れD767
■CD4
歌曲集「美しい水車小屋の娘」
■CD5
ギリシャの神々D677,フィロクテートD540,アイスキュロスからの断章D450b,赦されたオレステスD699,ヘリオポリス1D753,ヘリオポリス2D754,竪琴に寄すD737,アティスD585,海の静けさD216,トゥーレの王D367,ブロンデルからマリアへD626(,茂みD646,羊飼いD490,巡礼の歌D789,さすらい人の夜の歌D224,春の想いD686,郷愁D851,十字軍D932,別れD475
■CD6
夜と夢D827,盲目の少年D833,あこがれD637,墓堀人の歌D869,私はすべての安らぎを奪われてD876,老年の歌D778,墓掘り人の郷愁D842,月に寄すD193,5月の夜D194,シルヴィアにD891,セレナードD889,羊飼と騎馬の人D517,夏の夜D289,収穫の歌D434,秋の歌D502,愛らしい星D861,恋人にD303
■CD7
「白鳥の歌」全15曲D.957(「秋」D.945追補版)
■CD8
夕映えの中でD799,さすらい人D493,夜咲きすみれD752,森にてD834,ノルマンの歌D846,精霊の踊りD116,宝堀り人の願
いD761,月に寄せてD259,魔王D328,湖のほとりでD746,アリンデD904,反映D949,鱒D550,流れD693,夕焼けD690,嘆きD415,川D565,漁夫の歌D881,ブルックの丘にてD853
■CD9
沈みゆく太陽に寄せてD457,死と乙女D531,ばらD745,思い出「死者への捧げもの」D101,万霊節の日のための連?D343,水の上で歌うD774,夕べの光景D650,雷雨ののちにD561,小人D771,春にD882,花言葉D519,すみれD786,遠く去った人にD765,ただあなたのそばにD866-2,ガニュメートD544 
■CD10
さすらい人の夜の歌「山々に憩いあり」D768,羊飼いの嘆きの歌D121,野ばらD257,たゆみなき愛D138,月に寄すD259,涙の慰めD120,最初の喪失D226,ミューズの息子D764,秘めごとD719,遊びにおぼれてD715,御者クローノスにD369,心の近さD100,それは私だったD174,ばらの花冠D280,恋する者の気がかりD285,あなたに寄すD288,愛は裏切られD751,笑いと涙
D777,それらがここにいたことはD775,孤独な人D800,星D684
■CD11
「冬の旅」(全曲)
マティアス・ゲルネ(Br)

■CD1
エリザーベト・レオンスカヤ(P) 
録音:2007年2-3月,ベルリン
■CD2
ヘルムート・ドイッチュ(P)
録音:2008年1月
■CD3
エリック・シュナイダー(P) 
録音:2007年10月
■CD4
クリストフ・エッシェンバッハ(P) 
録音:2008年9月6-8日,ベルリン
■CD5
インゴ・メッツマッハー(P) 
録音:2008年10,11月,2009年2月,ベルリン
■CD6
アレクサンダー・シュマルツ(P) 
録音:2008年9月
■CD7
クリストフ・エッシェンバッハ(P) 
録音:2010年2月、2011年1月、ベルリン
■CD8
アンドレアス・ヘフリガー(P)
録音:2012年1月、ベルリン
■CD9
ヘルムート・ドイッチュ(P) 
録音:2011年2,4月
■CD10
エリック・シュナイダー(P) 
録音:2012年2月
■CD11
「冬の旅」(全曲)
クリストフ・エッシェンバッハ(P) 
録音:2011年1,5月
マティアス・ゲルネがハルモニアムンディに録音した珠玉のシューベルト歌曲集シリーズ「マティアス・ゲルネ・シューベルト・エディション」。ゲルネの最新のシュー ベルトとして、さらに、パートナーを務めるピアニストが実に豪華で注目のシリーズが、このたび11枚組のボックスとして登場です。シューベルトの音楽を最高の布 陣で味わうことができます。 
※[CD5](原盤:HMC 902035)に付属していたDVDおよび、[CD7](原盤:HMC 902139)に付属していたシューベルト:ピアノ・ソナタのCDはこのボックスセットには含まれません。 (Ki)
H.M.F
HMM-931292(1CD)
フォーレ:レクイエム(1893年室内楽稿) 
小ミサ曲(ヴィエルヴィユの漁師のミサ/1882年オリジナル・オーケストラ版)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル、
サン=ルイ少年合唱隊、
アンサンブル・ミュジック・オブリク,
アニェス・メロン(S)
ペーター・コーイ(Br)

録音:1988年9月
発売当初から、その編成と、なにより演奏の美しさで大きな話題となった名盤。当時グラモフォン誌が「将来、レクイエムを演奏するすべての人が参照する必 要がある、重要な録音である」と予言した1枚です。 フォーレのレクイエムは、1888年から1900年の間に3つの稿で演奏されました。まず、オリジナルの「マドレーヌ稿」は、1888年実際の儀式で演奏され たもので、〔入祭唱とキリエ、サンクトゥス、ピエ・イエス、アニュス・デイ、イン・パラディスムの5曲構成/ソプラノ独唱、合唱、ヴィオラ、チェロ、コントラ バス、ハープ、オルガン〕という構成。2つ目となる「1893年稿」は、1888年版の楽曲に、リベラ・メと奉献唱が追加、バリトン・ソロと管楽器が加わります。 そして3つ目が、1900年に演奏されたのが現在一般的に演奏されるのと同じオーケストラ編成の稿。このヘレヴェッヘの録音は、1893年稿で、1988年の 録音。清澄無垢さが際立っており、純化された世界が広がります。 (Ki)

CORO
COR-16198(1CD)
セイレーンの歌
スタンフォード:8つのパートソング Op.119
エリザベス・マコンキー:セイレーンの歌
イモジェン・ホルスト:ようこそ喜び、ようこそ悲しみ
ヴォーン・ウィリアムズ:静寂と音楽
フィンジ:ロバート・ブリッジズの7つの詩
アーサー・サリヴァン:長い一日が終わる
ザ・シックスティーン、
ハリー・クリストファーズ(指)

録音:2023年1月11日-13日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク、イギリス)
1979年にハリー・クリストファーズが設立し、それ以来世界最高クラスの合唱団として活動し続けている英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン。
これまでにルネサンス時代のモテット集、パーセルのオードやアンセム、ヘンデルの数え切れないほどのオラトリオ、そしてプーランク、ブリテン、マクミランといった現代音楽を取り上げてきたザ・シックスティーン。本アルバムでは、これまであまり取り上げる機会が少なかったパートソングを収録しています。
スタンフォードから、フィンジ、イモジェン・ホルスト、そして、ヴォーン・ウィリアムズに師事したアイルランド系のイギリス人作曲家、エリザベス・マコンキーまで、素晴らしい詩と絶妙な音楽が組み合わさり、この100年あまりに誕生したイギリスのパートソングの変遷を辿ります。

NovAntiqua Records
NA-85(1CD)
カイレ・マリア
フランク:アヴェ・マリア FWV62(オルガンとソプラノのための)
サン=サーンス:アヴェ・マリア ICS19(オルガンとソプラノのための)
ラインベルガー:アヴェ・マリア Op.171-1(オルガンとソプラノのための)
フォーレ:アヴェ・マリア Op.93(オルガンと2人のソプラノのための)
グノー:トータ・プルクラ・エス CG108(オルガンと2人のソプラノのための)
レーガー:マリアの子守歌 Op.76-52(オルガンとソプラノのための)
グノー:レジーナ・チェリ CG106(オルガンと2人のソプラノのための)、アヴェ・レジーナ CG103(オルガンと2人のソプラノのための)
フォーレ:サルヴェ・レジーナ Op.67-1(オルガンとソプラノのための)
サン=サーンス:インヴィオラータ ICS286(オルガンとソプラノのための)
ジャン=バティスト・フォール(1830-1914):サンクタ・マリア(オルガンとソプラノのための)
マリア・エルコラーノ(S)、
ヴァレンティーナ・ヴァッリャーレ(S)、
オルガ・ラウドーニャ(Org)

録音:2022年6月15日&20日(イタリア)
19世紀から20世紀初頭にかけて聖母マリアに捧げられた、オルガンと1人または2人のソプラノのための楽曲集。表題のカイレ・マリアはギリシャ語で、ラテン語でのアヴェ・マリアを意味します。サン=サーンスやレーガー、フォーレ、フランクなど、著名な作曲家の知られざる名曲の数々を収録しています。

ES-DUR
ES-2087(1CD)
世界のどこか
エーリヒ・ツァイスル:「Vor meinem Fenster」(7つの歌より 第1曲)
ジョゼフ・アクロン:「Das Taubchen flog voruber」(2つの歌より 第2曲)
シェーンベルク:「Im Fliederbusch ein Voglein sas」
ゲオルク・クライスラー:「Waltz - graceful - but not too Fast」(P・ソナタより 第2楽章)
ルート・シェーンタール:「Poor Bit of a Wench」(愛と悲しみの7つの歌より 第3曲)
ツァイスル:「Die funf Huhnerchen」(7つの歌より 第7曲)
G.クライスラー:「Fruhlingslied」
ツァイスル:「So regnet es sich langsam ein」、「Ein Regentag」(8つのピアノ小品集 「11月」より)
イルゼ・ウェーバー:「Und der Regen rinnt」
ツァイスル:「Regen」
G.クライスラー:「Zufall auf den Wiesen」
ミシャ・スポリアンスキー:「Ich bin ein Vamp!」(「100メートルの幸福」より)
シェーンベルク:「Der genugsame Liebhaber」(キャバレー・ソング集より 第1曲)
シェック:「Warum leckst du dein Maulchen?」(5つのヴェネツィアのエピグラム Op.19b-7より)
ルディ・シュテファン:「Pantherlied」
ツァイスル:「Der Schafer」(7つの歌より 第5曲)、「The Lonely Shepherd」(バルバラのための小品集より)
I.ウェーバー:「Wiegala」
パウル・ベン=ハイム:「Arabic Song」
ウルズラ・マムロク:「On Top of a Hill」
シェーンタール:「A Woman's Last Word」(愛と悲しみの7つの歌より 第5曲)
ロージー・ヴェルトヘイム:「スケルツォ」(オランダの詩による4つの歌より 第1曲)
ベルト・ライスフェルト&アルブレヒト・マルクーゼ:「Mein kleiner gruner Kaktus」
オスカー・フリート:「So sprach ein Weib voll Schuchternheit」(7つの歌 Op.7より 第2曲)
ツァイスル:「Kater」
シュテファン・ヴォルペ:「Ansprache einer Bardame」(エーリッヒ・ケストナーの詩による3つの歌より 第3曲)
ヴェルナー・リヒャルト・ハイマン:「Irgendwo auf der Welt」
ピア・ダヴィラ(S)、
リンダ・ライネ(P)

録音:2021年
エーリヒ・ツァイスル、イルゼ・ウェーバー、ロージー・ヴェルトハイム、ゲオルク・クライスラー、これらはみな20世紀初頭の偉大な作曲家でありながら、現代では主にナチスによって迫害された「追放された音楽」というタイトルでひとくくりにされてしまっています。ドイツのシュヴェリーンで行われている「追放された音楽のための国際コンクール」2016で優勝したソプラノ歌手のピア・ダヴィラとピアニストのリンダ・ライネは、これらのとても美しく素晴らしいハーモニーと繊細さを備えた音楽が、レパートリーの一部として自然に演奏されることを望み、これらの作曲家を違った角度から見たり聴いたりする機会としてもこのアルバムが録音されました。
これらほとんどすべての作曲家が悲劇的な人生を送っていますが、彼らの作品にはユーモアがあり、生きる喜びと陽気さが漂っています。100年前のこれらの音楽と歌詞のユーモアが今日でも通用するという事実を、このアルバムを通して発信しています。

Quartz
QTZ-2155(1CD)
ロマンス
ラフマニノフ:朝 Op.4-2
タネーエフ:小さな島 Op.17-1
ラフマニノフ:リラの花 Op.21-5
プロコフィエフ:夢 Op.104-9
ラフマニノフ:小さな島 Op.14-2、春の洪水 Op.14-11、私の胸のうちに Op.14-10
プロコフィエフ:カテリーナ Op.104-4
リムスキー=コルサコフ:私のいたずらな娘 Op.42-4
チャイコフスキー:涙は震える Op.6-4
ラフマニノフ:私を信じるな, わが友よ Op.14-7
チャイコフスキー:昼の輝きが満ち, 夜の静けさが広がっても Op.47-6
リムスキー=コルサコフ:流れたなびく雲が切れ切れになって Op.42-3
プロコフィエフ:茂みのかげに Op.104-8
チャイコフスキー:ただ憧れを知る者だけが Op.6-6
プロコフィエフ:私はどこにいっても恋人に会えない Op.104-7
チャイコフスキー:なぜ? Op.6-5
ラフマニノフ:あなたは皆に愛される Op.14-6
メトネル:ばら Op.29-6、祈り Op.29-7、ヴィルヘルム・マイスターより Op.15-2、似たもの同士 Op.15-11
グレチャニノフ:死 Op.15-2
ラフマニノフ:時は来た! Op.14-12
イェスティン・モリス(C.T)、
ナイジェル・フォスター(P)
バレエや交響曲、オペラで大きな名声を得たおかげで見過ごされがちな、チャイコフスキーからプロコフィエフの時代に活躍したロシアの作曲家たちによる歌曲集。ロンドン出身のカウンターテナー、イェスティン・モリスが25の作品を「人生と夢」、「愛」、「憧れ」、「喪失」という4つのテーマに分けて歌います。巨大な個性、先駆者、革命家、名ピアニスト、あまり知られていない英雄、そして100年以上前と同じように今日にも通用する豪華で明快な詩の物語が綴られており、当時のロシアが歌曲の世界でも並外れた貢献をしていたことを証明しています。

Halle
CDHLD-7561(6CDR)
エルガー:オラトリオ集
エルガー:オラトリオ「ゲロンティアスの夢」 Op.38*
オラトリオ「使徒たち」 Op.49#
オラトリオ「神の国」 Op.51+
マーク・エルダー(指)、
ハレO&cho、
ハレ・ユースが*#、
アリス・クート(Ms)*#、
ポール・グローヴス(T)*#、
ブリン・ターフェル(Br)*、
レベッカ・エヴァンズ(S)#、
ジャック・インブライロ(Br)#、
クレア・ラター(S)+、
スーザン・ビックリー(Ms)+、
ジョン・ハドソン(T)+、
イアン・パターソン(Br)+

録音:2008年7月15-19日*、2012年5月5日(ライヴ)#、2009年10月17日(ライヴ)、ブリッジウォーター・ホール(マンチェスター)
「ゲロンティアスの夢」と「神の国」はグラモフォン賞を、「使徒たち」はグラモフォン賞とBBCミュージック・マガジン賞を受賞という非常に高評価を得た、マーク・エルダー指揮ハレOによるエルガーのオラトリオ集がBOXとなって登場です!またこのBOXはハレ・レーベルの20周年を記念したリリースとなります。
長き歴史を誇るイギリス、マンチェスターの雄、ハレOと、音楽監督を2000年から2023年まで務めるマーク・エルダーによるエルガーの解釈は、長年の間称賛されてきました。またこのアルバムには、優秀なハレ合唱団とハレ・ユース合唱団、そしてアリス・クートを始めとした国際的に活躍している豪華ソリストも多数参加しています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Hyperion
CDA-68426(1CD)
クレド
R・シュトラウス:ドイツ語のモテット Op.62
サンドストレム(1942-2019):4つの愛の歌
メシアン:イエスの永遠性への賛歌(クリトゥス・ゴットヴァルト編)
アンブロジュ・チョピ(1973-):He wishes for the Cloths of Heaven
R・シュトラウス:夕べ Op.34-1
マテイ・カステリッチ(1994-):クレド/私は信じる
ラトビア国立cho
マーリス・シルマイス(指)

録音:2021年6月&9月、聖ヨハネ教会(ラトビア、リガ)
ヨーロッパで最も高く評価されている合唱団のひとつ、ラトビア国立合唱団による「愛」をテーマにした合唱作品集!1997年より芸術監督・首席指揮者を務めるマーリス・シルマイスのもと、2022年に80周年を迎えたラトビア国立合唱団。技術と音楽性を併せ持つ歌手たちが揃っており、1パ―ト1名のアカペラから、大規模な合唱団であることを活かしたフル・オーケストラとの共演まで、幅広いレパートリーをこなしています。本作では、求められる歌手の人数が多いためあまり演奏されないR・シュトラウスの2作品を柱に、原曲以上に魅力的なメシアンの「イエスの永遠性への賛歌」(『世の終わりのための四重奏曲』の第5楽章)の編曲版や、スロベニアの作曲家であるアンブロジュ・チョピ(1973-)とマテイ・カステリッチ(1994-)の作品を収録しています。特に若きカステリッチがチョピに捧げた「クレド/私は信じる」は、アントニオ・ロッティ(1667-1740)の「十字架につけられ給いて」を引用した非常に感動的な作品。シルマイスはこの作品を「クラシックの偉大な合唱作品に比肩する」と絶賛しています。

PASCHENrecords
PR-220078(1CD)
バリトンとピアノのための作品集
ウォルフガング・フォルトナー:(:ヘルダリーンの詩による4つの歌
モーリス・ドラージュ:間奏曲、ラホール
ブリテン:6つのヘルダーリン断章 Op.61
ディーリアス:フリードリヒ・ニーチェの詩による4つの歌
ヤン・ルロフ・ヴォルトハウス:ゲーテとトラークルの詩による3つの歌、ゲオルク・トラークルの詩による2つの歌、老賢者、日没
ペトル・エベン:ライナー・マリア・リルケの詩による6つの歌
クリストファー・ユンク(Br)、
ヤン・ルロフ・ヴォルトハウス(P)
ニーチェやゲーテなどの詩に20世紀の作曲家が曲を付けた歌曲集。バリトンのクリストファー・ユンクは、幼少期にヴィオラから習い始めいくつかの賞を受賞しました。その後10歳からボーイ・ソプラノを務め、マンハイム国立劇場などでソリストを務めました。変声期後はバリトンに転向し、ベルリンとライプツィヒの音楽院で研鑽を積み、フィッシャー=ディースカウのマスター・クラスなどにも参加しています。ドイツ・シューベルト協会などのいくつかの賞を受賞し、現在はプロテスタント教会音楽大学ハレ校の副学長を務めています。

ANTARCTICA
ANTAR-051(1CD)
退廃音楽をうたう
マーラー:『子どもの不思議な角笛』より 原光
ミッシャ・スポリアンスキー:リラの歌
エルヴィン・シュルホフ:『ジャズの舞踏組曲』WV98より フォックストロット
クルト・ヴァイル:『マリー・ギャラント』より ユーカリ
ミッシャ・スポリアンスキー:青の時間
アルマ・マーラー:『5つの歌曲』より 静かな街
イルゼ・ウェバー:テレジエンシュタットをさまよう
ハンス・アイスラー&クルト・トゥホルスキー:塹壕
ヴィクトル・ウルマン:『3つのユダヤの歌』Op.53より 白樺
ギデオン・クライン:『チェコとロシアの民謡集』より Uz Mne Kone Vyvadeji
イルゼ・ウェバー:子守唄
カルロ・シグムンド・タウベ:あるユダヤの子
ギデオン・クライン:子守唄
マーラー:交響曲第5番〜アダージェット「夕映えに」
フラマン放送cho
ブリュッセル・フィルハーモニックのソリストたち
バルト・ファン・レイン(指)
エステール・ルフォール(S)


録音:2022年8月29日-9月2日/ブリュッセル、マリブランザール
ジャズ、黒人音楽、新ウィーン楽派の無調音楽、そしてユダヤ人作曲家の音楽は、1930年代にナチス政権から「退廃音楽」とみなされ迫害を受けました。 1938年にデュッセルドルフで退廃音楽展が開かれこれらの「堕落した音楽」が強く弾圧されるなどして、多くの音楽家は亡命を迫られ、あるいは強制収容所に送 られて命を落とす不幸をたどります。
「退廃音楽」の汚名をつけられた音楽をあつめ、合唱主体のアレンジで力強く美しく歌いあげたアルバム。マーラーの「原光」にはじまり、さまざまな作曲家の作 品を経て「アダージェット」(これも無伴奏合唱版)に至るプログラムは、不当な評価を受けた音楽が浄化され天に昇っていくようで、聴いていて胸が締め付けられ ます。フラマン放送合唱団の精緻な合唱が絶品。

H.M.F
HMM-905362(1CD)
ROLLING RIVER
バーンスタイン:チチェスター詩篇、Hashkiveinu(ハシュキヴェイヌ)
伝承曲(ジェームズ・エルプ編):シェナンドー
バーバー:二つの合唱曲 op.42(十二夜、水の上で歌う)
ハーバート・ハウエルズ:Take him, earth, for cherishing(大地よ、彼を大切にせよ)
ジェニファー・ヒグドン(b.1962):おお大いなる神秘よ
キャロライン・ショウ(b.1982):and the swallow(そしてつばめは)
デイヴィッド・ラング(b.1957):感染症から身を守りましょう
ニコ・ムーリー(b.1981):A Great Stone[世界初録音], A Good Understanding
エリック・ホワイテークル(b.1970):レナードは空飛ぶマシーンを夢見る
ケンブリッジ・クレア・カレッジcho
グレアム・ロス(指)
イェスティン・デイヴィス(C.T)
タニヤ・ヒュートン(Hp)、
オーウェン・グンネル(打楽器)、
レベッカ・ラーセン&ジェーン・ミッチェル(Fl)、
ジョージ・ジロー&サミュエル・ジョーンズ(Org)

録音:2022年
グレアム・ロス率いる名門ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団の新譜は、アメリカの合唱音楽。バーンスタインのチチェスター詩篇から、アメリカの民謡「シェ ナンドー」、さらに世界初録音の楽曲まで、様々な作品が集められています。「シェナンドー」には様々なヴァージョンがありますが、ここで歌われているジェームズ・ エルプ編曲のヴァージョンは、合唱の世界で極めてよく演奏されています。タイトルのROLLIN RIVERは、シェナンドーの歌詞にも現れる言葉。きわめて高い水 準での演奏の登場です。 (Ki)

Pentatone
PTC-5186866(1CD)
「ロマンス」
ラフマニノフ
●12のロマンス Op.12より
第4曲:彼女たちは答えた
第5曲:リラの花
第7曲:ここはすばらしい場所
●6つの歌 Op.4
第1曲:いや、お願いだ、行かないで
第2曲:朝
第3曲:夜の静けさに
第4曲:美しい人よ、私のために歌わないで
第5曲:ああ、私の畑よ
第6曲:そんなに昔だろうか
●12の歌 Op.14より
第1曲:私はあなたを待っている
第7曲:私を信じるな、わが友よ
第11曲:春の洪水
チャイコフスキー
●7つの歌 Op.47より
第6曲:昼の輝きが満ち、夜の静けさが広がっても
●12の歌 Op.60より
第12曲:星は穏やかに私たちを照らし
●コンスタンティン・ロマノフの歌詞による6つの歌 Op.63より
第5曲:もう部屋の灯は消えた
第6曲:セレナード
●6つの歌 Op.6より
第5曲:なぜ
第6曲:ただあこがれを知る者だけが
Helmut Deu
●6つの歌 Op.16より
第5曲:なぜそんなに
●6つの歌 Op.27より
第1曲:眠る前に夢見て
●6つの歌 Op.28より
第3曲:なぜ
●6つの歌 Op.38より
第2曲:それは早春のことだった
第3曲:騒がしい舞踏会のなかで
●ラトガウスの歌詞による6つの歌 Op.73
第1曲:私はおまえと一緒に座っていた
第2曲:夜
第3曲:この月夜に
第4曲:太陽は沈んだ
第5曲:暗い日に
第6曲:再び、前のように、ただひとり
ピョートル・ベチャワ(T)
ヘルムート・ドイチュ(P)

録音:2021年3月9-12日/マルクス・シティックス・ホール(ザルツブルク)
「ロマンス」は19世紀から20世紀初頭のロシアで最も人気のあったジャンルであり、プロだけでなくアマチュアにも親しまれました。チャイコフスキーとラフマ ニノフはこの上ない美しい旋律を書き上げ、「ロマンス」の名曲を多く残しております。
ドイチュの見事な演奏とともにベチャワは色彩豊かなリリシズムとイタリア的な雰囲気を併せ持つこれらの作品を歌い上げます。
ベチャワは1966年ポーランド最南部のチェホヴィツェ=ジエジツェ生まれ。リンツ州立劇場での活躍後、1997年からはチューリッヒ歌劇場に所属。その後の 活躍は目覚ましくロイヤル・オペラ・ハウス、メトロポリタン歌劇場、マリインスキー劇場、パリ国立オペラ座などで活躍し、圧倒的な歌唱で注目され続けています。 PENTATONEレーベルからリリースした「私は勝つ!〜イタリア・オペラ・アリア集」(PTC-5186993)は2021年、ドイツの最も権威のある賞のひとつオーパ ス・クラシック賞の「シンガーズ・オブ・ザ・イヤー」の栄冠に輝いています。

APARTE
AP-324(1CD)
リスト:管弦楽伴奏声楽作品集
1. ローレライ S.369
2.3人のジプシーS.374
3. 若い尼僧(シューベルト作)
4. 糸を紡ぐグレートヒェン(シューベルト作)
5. ミニョンの歌(このままの姿でいさせてください)(シューベルト作)
6. 魔王(シューベルト作)
7. 影法師(シューベルト:「白鳥の歌」より)*
8. 祖先の墓 S.371*
9. ヴァイマルの死者たち*
10. さすらいのユダヤ人*
11. 巨人 S.79/2
イム・スンヘ(ソプラノ[3-5])、
ステファニー・ハウツィール(メゾ・ソプラノ[1])、
トーマス・ハンプソン(バリトン2,6-10)
トマシュ・コニエチュニ(バリトン[11])、
ウィーンcho[11]、
マルティン・ハーゼルベック(指)
ウィーン・アカデミーO

録音:2021、2022年
*=リスト・アカデミー・エディションによる世界初録音
リストの管弦楽伴奏による歌曲集。リストにとって歌曲は、芸術的・美的発展の手段でした。また、リストの後、管弦楽伴奏による歌曲も多く生み出されるように なるなど、同世代・後世にも影響を与えています。ここでは、リスト作のほか、シューベルトの歌曲をリストが管弦楽伴奏に編曲したものも収録。管弦楽版が未出版 だった、「影法師」「祖先の墓」「ヴァイマルの死者たち」「さすらいのユダヤ人」を、リスト・アカデミー・エディションに基づいて世界初録音収録。歌唱陣は、ウィー ン国立歌劇場で活躍し、ヘンデルやモーツァルト、そして「ばらの騎士」オクタヴィアンで絶大な評価を得ているハウツィール、ヘレヴェッヘの指揮で鮮烈デビューし、 宗教作品からオペラ、歌曲まで縦横無尽に活躍するイム・スンヘ、そして言わずとしれたトーマス・ハンプソン、バイロイト音楽祭や東京・春・音楽祭などでもおな じみのコニエチュニ、という夢のような顔ぶれです。ハーゼルベック率いるウィーン・アカデミー管の細やかな表現も味わいがあります。 ハーゼルベックはオルガン奏者、指揮者として数多くのリリースと受賞を重ねた重鎮。1985年にピリオド楽器のウィーン・アカデミーOを設立し、バロック からロマン派作品まで、ウィーン楽友協会および世界中で演奏会シリーズを重ねました。

WERGO
WER-5129(1CD)
エンヨット・シュナイダー(1950-):Orbe Rotundo 円い球体(2010) 〜生と魔法と死の歌 / 独唱・合唱と管弦楽のためのラテン語と中世のテキストによる一年の風景画 サンドラ・ムーン(S)
ロベルト・セリアー(T)
トッド・ボイス(Br)
ミュンヘン・モテットcho
モラヴィスカ・フィルハーモニー・オロモウツ
ハイコ・ジーメンス(指)

録音:2010年12月5日(世界初演ライヴ)
WERGOからの数々のリリースのほか、映画音楽の世界でも活躍する多作家シュナイダー。2010年の『Orbe Rotundo』初演ライヴが収録されています。こ れはオルフの『カルミナ・ブラーナ』と同じ編成で、対となる作品として書かれたもの。『カルミナ・ブラーナ』同様に土臭く、過激なテキストで人間のあらゆる業 を歌っていて、その世界はさながら『カルミナ・ブラーナ』をさらに拡張し、推し進めたよう。美しい響きを用いながら、ダイナミックな爆発、しなやかなリズム、豊 かな優しさといったさまざまな表情を見せる合唱が実に雄弁。初演時に「現代作品としては異例の熱狂的拍手」(ノイエ・ムジークツァイトゥング誌)で受け入れら れたという音楽をじっくりお楽しみください。 (Ki)

オクタヴィア
OVCL-00819(1SACD)
税込定価
2023年7月19日発売
A Time for Us −歌道U
N.ロータ:私たちの時 (映画「ロメオとジュリエット」より)
H.マンシーニ:失われた愛 (映画「ひまわり」より)
 ムーンリバー(映画「ティファニーで朝食を」より)
M.ルグラン:あなたを待つ (映画「シェルブールの雨傘」より)
S.フェイン:映画「慕情」のテーマ
アイルランド民謡:ダニーボーイ
トラディショナル・フォークソング [ブリテン編]:グリーンスリーヴズ/ 犂引きの子/ 庭の千草
クイルター:私の生きることの喜びよ (7つのエリザベス朝の歌)
 ダマスクのバラ (7つのエリザベス朝の歌)
フィンジ:歌曲集「私は愛の神に言った」(全6曲)
トスティ:私を愛して!
夜の静けさの中で
ミッチ・リー:見果てぬ夢 (ミュージカル「ラ・マンチャの男」より)
フランク・ワイルドホーン:ジキルの研究室の外 (ミュージカル「ジキルとハイド」より)
 時が来た (ミュージカル「ジキルとハイド」より)
加耒徹 (Br)、松岡あさひ (P)

録音:2023年2月7-9日 東京・稲城iプラザ
今や二期会を代表するスター、 加耒徹の「moment」に続く待望の第2弾。プログ ラムの中心には、最愛のレパートリーであるイギリス芸術歌曲を据え、それらを 映画音楽、民謡、イタリア名作曲家による英語歌曲、ミュージカルなどで大きく 包みこんだブーケのような魅惑的アルバム。 「バリトン歌手が紡ぐ英語の“歌道”。じっくりと音楽に浸ることによって、ジャ ンルは様々でも、そこに一本の道を感じることができるでしょう。」(自筆ライ ナーノーツより)というように、のびやかな声が輝き、しみわたるような清爽感 をもたらせてくれます。自身が最も傾倒する、作曲家フィンジは特に必聴!(オクタヴィア)

H.M.F
HMM-902720(1CD)
シューベルト:美しき水車小屋の娘 サミュエル・ハッセルホルン(Br)
アミエル・ブシャケヴィチ(P)

録音:2022年11月、スタジオ・bシャープ、ベルリン
2018年エリザベート・コンクールに優勝、またたく間に世界の注目を集め、名だたる歌劇場で活躍(バレンボイム指揮のベルリン国立歌劇場での「フィガロの 結婚」伯爵ほか)、歌曲でも高く評価されている注目のバリトン、ハッセルホルン。先日も日本で最終公演をむかえたワルトラウト・マイヤーのさよなら演奏会にも 出演し、その歌声と舞台姿が話題となりました。そのハッセルホルンが、シューベルトのシリーズをスタートします。シューベルト最晩年の1823-1828年に書かれ た作品を中心に録音していくという注目のプロジェクトです。シリーズ第1弾は、今年2023年から200年前にあたる1823年に完成した「美しき水車小屋の娘」。 ハッセルホルンの美しい発語と余裕あるフレーズ、そして作品に対する深い洞察は、説得力十分。歌曲伴奏で活躍するピアニストと組んでの理想的な演奏が誕生し ました。
「美しき水車小屋の娘」は1823年に完成しました。ハッセルホルンはブックレットに以下のようにコメントを寄せています。 〜『これらの曲が作られた時代と私たちを隔てる時間の隔たりに直面し、私たち演奏家は常に、これらの曲が、「今」の私たちに何を語りかけているのかを自問し なければならない。実は私は、「美しき水車小屋の娘」の物語(粉職人の男が水車小屋の娘に恋をするが、その恋は実らない云々)をそのまま素直に受け入れるの は難しいといつも思ってきた。あまりにも具体的な情報が少なすぎるのだ。たとえば、その若い女性については、金髪で青い目をしているということ以外には描写 がない。彼女自身の発言も少ない。その若い女性がほかの男に恋をしたという三角関係、という解釈も難しい。ミュラー=シューベルトでは、ハイネ=シューマンが コンビを組んだ『詩人の恋』(1840年)と同様、男性主人公は孤独で、遠いところに身を置いています。失恋という単純な物語を超えて、詩と音楽は "よそ者 "の 拒絶を暗示しているのではないか。”彼”は世間一般の常識には当てはまらぬ人だったのかもしれず、その個性(ここでは「他とは違う」ということ)が理由で排斥 されます。そして社会的孤立によって絶望に追い込まてしまっているのだ。おそらくこれが、200年前に書かれたこの作品が、リートという枠を超えて、21世紀の男 女に、今なお語りかけることができる理由なのだろう」。
ピアノのブシャケヴィチは、エルサレムに生まれ、南アフリカで育ちました。ライプツィヒの音楽院、そしてパリ国立高等音楽院を卒業。フィリプ・モルや、ブレンデ ルに師事しています。シューベルト作品の演奏に定評があり、2011年、国際シューベルト協会賞受賞。ソロでも活躍していますが、歌曲伴奏でも極めて高い評価を 得ています。ディースカウ晩年の生徒の一人として、ディースカウのマスタークラスの伴奏者にも抜擢されました。 (Ki)

ONDINE
ODE-1424(1CD)
NX-B07
ベルンハルド・ヘンリク・クルーセル(1775-1838):歌劇「小さな奴隷の少女」序曲(1824)
ファゴット協奏曲 変ロ長調(1829)
『最後の戦士』(1834)- 朗読、合唱、オーケストラのためのデクラメトリウム…世界初録音
ヤニ・スンナルボリ(Fg)
フランク・スコーグ(朗読)
アウディ青少年合唱アカデミー
ヘルシンキ・バロック・オーケストラ(古楽器使用)
アーポ・ハッキネン(指)

録音:2022年10月16-17日(ライヴ)
フィンランドの製本業者の息子として生まれ、幼い頃から才能を発揮。軍楽隊を経て宮廷楽団の首席クラリネット奏者から指揮者へと登り詰めたクルーセ ル。G.J.フォーグラーに作曲を師事し、クラリネットのための作品を多数書き上げ、なかでも協奏曲はモーツァルトに並ぶ、この楽器のための重要なレパート リーになっています。 このアルバムには世界初録音となる朗読、合唱、オーケストラのための『最後の戦士』を中心に、クルーセル晩年の3作品が収録されています。『最後の戦 士』はスウェーデンの詩人、評論家エリック・グスタフ・イェイイエル(1783-1847)の詩に触発された曲。古代の英雄オーディンを称え、ヴァイキングを偶像化 したこの詩を用いて書かれた大規模な作品で、作曲家が亡くなる前年の1837年12月9日にストックホルム歌劇場で初演されましたが、評価はまちまちで あり、その後演奏されることはありませんでした。「小さな奴隷の少女」はクルーセル唯一の歌劇。娘を失った彼自身の悲痛な思いが込められたという作品 で、この序曲も冒頭は重苦しい雰囲気を漂わせていますが、すぐに明るく清澄な旋律が表れます。 ファゴット協奏曲はクルーセル最後の器楽作品で、3オクターブ半の音域を誇ったという彼の娘婿でファゴット奏者フランス・プロイメイエルのために書かれたも の。曲中には、当時ストックホルムで40年ぶりに演奏されたボワエルデューの歌劇「村の新しい領主」の旋律が引用されています。プロイメイエルは宮廷楽団 の奏者で同僚たちとしばしばアンサンブルを行い、クルーセルは彼らのために多くの作品を書いています。 アーポ・ハッキネンが指揮するヘルシンキ・バロック・オーケストラがピリオド楽器を用いて未知の作品に光をあてています。

OEHMS
OC-1720(2CD)
NX-D02
カール・レーヴェ:オラトリオ『ヤン・フス』 Op. 82 ゾフィア/バーバラ…モニカ・マウフ(S)
ジプシーの老女…ウルリケ・マロッタ(A)
フス…ゲオルク・ポプルッツ(T)
ヴェンツェル/クラム 他…ドミニク・ヴェルナー(Bs)
ヒルテ…トーマス・グロッパー(Bs)
アルチス=ヴォーカリステン・ミュンヘン
ラルパ・フェスタンテ・バロックオーケストラ(古楽器使用)
トーマス・グロッパー(指)

録音:2022年10月12-16日
世界初録音
ドイツ歌曲において「バラード」という新しいスタイルを確立したカール・レーヴェ。実は本職は宗教音楽家で、1820年から66年までシュテティン(現ポーランド のシュチェチン)の教会でカントルを務めました。任期中に書かれたオラトリオは17作以上に上ると見られますが、「バラード」の成功の影に隠れてしまい、研 究・演奏は遅れをとっています。その復興に情熱を傾けているのが当アルバムの指揮者トーマス・グロッパー。2018年録音の受難オラトリオ『新約のいけに え』(OC1706)に続く第2作は、宗教改革の先駆的存在でボヘミア民族の精神的支柱とされてきたフスの後半生をドラマティックに描いています。 この作品は1841年12月にベルリンで初演されましたが、その後は埋もれてしまい、2013年になってようやくピアノ伴奏版で蘇演され、これがオーケストラ版 の初録音となります。オーケストラの楽器と規模は当時のものを想定し、歌手陣にはモニカ・マウフやドミニク・ヴェルナーら古楽演奏の第一級歌手を揃えグ ロッパー自身もバス歌手として参加、5日間をかけてセッション録音した力作です。ブックレットではグロッパーが9ページにわたり充実した解説を執筆していま す(英語・ドイツ語)。 ドヴォルザークの「フス教徒」やスメタナの「わが祖国」第5曲「ターボル」など、チェコからはヤン・フスの生きざまに影響された作品も生まれています。このオラトリ オをそれらのドイツにおける先駆的な存在として聞いてみるのも興味深いでしょう。

Orchid Classics
ORC-100249(1CD)
NX-B03
ジョナサン・ラザフォード(1953-):合唱作品集
Psalm13詩篇13篇(1978)
The Artist 芸術家(2015)
The Master 主(2016)
Final Parting 最後の別れ(1995)
Four Toasts (1966/2011)
エイミー・リッドン(C.A)
キャロライン・デール(Vc)
ロンドン・ヴォイシズ(合唱)
イギリス室内O
ベン・パリー(指)

録音:2021年10月28-29日
全て世界初録音
イギリスの作曲家ジョナサン・ラザフォードの合唱作品集。10歳の時に新しく開校したユーディ・メニューイン音楽学 校に入学。ナディア・ブーランジェから教えを受けながら、レノックス・バークリー(らにも師事。ピアニストとして活動する とともに、合唱音楽の作曲家として宗教音楽、世俗音楽双方にわたる多数の作品を書き上げています。 このアルバムには詩篇13篇による合唱曲をはじめ、聖書からオスカー・ワイルドのテキストを用いたさまざまなテイス トの作品を収録。なかでも「Four Toasts4つの乾杯」は10代の頃に書かれた曲で、2011年までに何度も改 訂されたラザフォード渾身の作品です。

Acte Prealable
AP-0556(1CD)
エルネスト・ショーソン:オルガン、合唱作品集
聖体拝領の晩祷 Op.31
Autres antiennes breves pour le Magnificat
付随音楽「聖セシリアの伝説」Op.22より5曲
おお、救いのいけにえよ
2つのモテット Op.6
3つのモテット Op.12
4つのモテット Op.16
スタニスワフ・マリイェフスキ(Org)、
ルブリン工科大学アカデミックcho、他
エルネスト・ショーソンの知られざるオルガンと、合唱作品集。このアルバムに収められているオルガン作品は、約20年前にシブリー図書館で発見されました。しかし、なかなか演奏機会に恵まれずにいたところ、フランス音楽に詳しいスタニスワフ・マリイェフスキの目に留まり収録されることになりました。ですが1枚のアルバムにするには収録時間が足りなかったため、パリの国立図書館に所蔵されていた合唱曲を加えることになりこのアルバムが完成しました。エルネスト・ショーソンの知られざる名曲をお楽しみください。

Signum Classics
SIGCD-739(1CD)
ワンダーランド〜リゲティ生誕100周年と久石譲、木下牧子、イェイロ、ビンガム、パターソン他の委嘱作品集
1.木下牧子:あしたのうた
2.リゲティ:ナンセンス・マドリガル集より 2つの夢と小さな蝙蝠
3.オラ・イェイロ:夢の中の夢
4.リゲティ:ナンセンス・マドリガル集より 梨の木の上のカッコウ
5. フランチェスカ・アミューダー=リヴァーズ:アライヴ
6.リゲティ:ナンセンス・マドリガル集より アルファベット
7.久石譲:I was there
8.リゲティ:ナンセンス・マドリガル集より 空飛ぶロバート
9.ジュディス・ビンガム:トリックスター
10.リゲティ:ナンセンス・マドリガル集より ロブスターのカドリーユ
11.マルコム・ウィリアムソン:ブレーメンの音楽隊
12.リゲティ:ナンセンス・マドリガル集より 長く、悲しい物語
13.ポール・パターソン: タイム・ピース
キングズ・シンガーズ〔パトリック・ダナキー(C.T)、エドワード・バトン(C.T)、ジュリアン・グレゴリー(T)、クリストファー・ブリュートン(Br)、ニック・アシュビー(Br)、ジョナサン・ハワード(Bs)〕

録音:2022年10月19日&21日、2023年1月16日-18日、ブリテン・スタジオ(サフォーク、イギリス)
ルネサンス・ポリフォニーからジャズ・ポップスまで、2000曲以上ものレパートリーを誇り、2018年に結成50周年を迎えた男声ア・カペラ・グループのレジェンド、キングズ・シンガーズ。本アルバムでは、2023年に生誕100周年を迎えるリゲティの作品を中心に、キングズ・シンガーズの55年の歴史の中で、彼らのトレードマークである音楽的なストーリーテリングと喜びにあふれた委嘱作品を収録。アルバムのタイトルでもある「ワンダーランド」の通り、魔法、神話、おとぎ話の世界に立ち返っています。 遊び心のある子供の詩やルイス・キャロルの代表作、「不思議の国のアリス」からの抜粋を題材にしたリゲティのナンセンス・マドリガル集を中心に、オーストラリアの最も著名な音楽家の一人、マルコム・ウィリアムソンによって1972年に作曲されたグリム童話「ブレーメンの音楽隊」に基づいた音楽、2022年12月の来日公演で世界初演された久石譲の 「I was there」(9.11や東日本大震災など、悲劇的な出来事の文化的記憶に焦点を当てた作品)、同じく2022年の来日公演で披露された(初演は2020年)木下牧子の 「あしたのうた」(自然界を中心とした希望とポジティブなテーマを思い浮かばせる作品)まで、各時代を代表する現代作曲家から200を超える作品を捧げられてきたキングズ・シンガーズの珠玉のレパートリーをお楽しみいただけます。
Signum Classics
SIGCD-741(1CD)
マーラー:歌曲集
リュッケルト歌曲集
さすらう若人の歌/亡き子をしのぶ歌
サラ・コノリー(Ms)、
ジョセフ・ミドルトン(P)

録音:2021年4月27日-28日&30日(イギリス)
ニューヨークタイムズ紙にて「最上級」と絶賛されているサラ・コノリーとジョセフ・ミドルトンの二人の共演による、マーラー歌曲集の第1弾!今後もピアノ伴奏付きの歌曲の全曲録音が予定されている非常に楽しみな企画がスタートしました。サラ・コノリーはイギリスを代表するメゾ・ソプラノで、BBCシンガーズやザ・シックスティーンのメンバーとしても演奏し、活躍してきました。その活動が認められ。2010年にはCBE(大英帝国三等勲爵士)2017年には「デイム」の称号を授与されるDBE(大英帝国二等勲爵士)を受勲しています。今回の企画を立ち上げたピアニストのジョセフ・ミドルトンとは10年間共に演奏を繰り返しており、ミドルトンはコノリーとこのアルバムで共演できたことを喜んでいます。二人の類まれな洞察力と完璧な芸術性で歌われる世界最高峰のマーラーをご堪能いただけます。

Chopin University Press
UMFCCD-140(1CD)
イグナツィ・ヤン・パデレフスキ:歌曲全集
4つの歌曲 Op.7/すずらん Op.7(a)
6つの歌曲 Op.18/森の中で/カチュール・マンデスの詩による12の歌 Op.22
アンナ・ミコワイチク=ニェヴィエジャウ(S)、
マルチン・タデウシュ・ウカシェフスキ(P)

録音:2020年2月、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・ホール(ポーランド、ワルシャワ)
19世紀後半から20世紀前半におけるポーランドの文化・政治界で最も偉大な人物の一人、イグナツィ・ヤン・パデレフスキの歌曲全集。傑出したピアニストであったパデレフスキの作品はピアノ曲が中心ですが、繊細で多彩、豊かな表現と質感を持った歌曲も人気があります。Op.18はポーランドを代表する国民的ロマン派詩人・政治活動家、アダム・ミツキェヴィチ(1798-1855)の詩に曲を付けたものです。
Chopin University Press
UMFCCD-132(1CD)
J.ヴィエニャフスキ&ルトスワフスキ:歌曲集
ルトスワフスキ:シロンスクの3章(ソプラノとピアノ版)
ユゼフ・ヴィエニャフス:歌曲集 Op.50(ソプラノとピアノのための)
ルトスワフスキ:お花の歌とお話の歌(ソプラノとピアノ版)
アンナ・ミコワイチク=ニェヴィエジャウ(S)、ロベルト・モラフスキ(P)

録音:2019年11月、2020年(ポーランド、ワルシャワ)
管弦楽付き声楽曲で知られるルトスワフスキの楽曲、「シロンスクの3章」をイェジ・コルノヴィチとロベルト・モラフスキが、「お花の歌とお話の歌」をエウゲニシュ・クナピクとロベルト・モラフスキが、それぞれソプラノとピアノ用に編曲。
ユゼフ・ヴィエニャフスキは、ヴァイオリンの名手としてあまりにも有名なヘンリク・ヴィエニャフスキの弟でありますが、彼もまた優れたピアニストとして活躍し、作曲家としても多様な作品を遺しています。本アルバムには6曲からなる「歌曲集 Op.50」が収められ、豊かで多彩なメロディに触れることができます。ポーランド(シレジア地方)の民俗的な詩が使われた「シロンスクの3章」(シレジア三部作)はポーランド語で、ハイネ、ゲーテ、ミュラーの詩を用いたヴィエニャフスキの「歌曲集 Op.50」はドイツ語で、ロベール・デスノスの児童向け詩集から9編を選んだ「お花の歌とお話の歌」はフランス語で歌われています。

RUBICON
RCD-1100(1CD)
アーウェル・ヒューズ(1908-1988):3人の独唱、合唱と管弦楽のためのオラトリオ 「デヴィ・サント(聖デイヴィッド)」(オリジナルのウェールズ語歌唱版世界初録音) オウェイン・アーウェル・ヒューズ(指)、
BBCウェールズ・ナショナルO&cho、
スーザン・ブロック(S)、
ポール・キャリー・ジョーンズ(Bs-Br)、
ロドリ・プリース・ジョーンズ(T)
ロイヤル・フィルを振ったシベリウスの交響曲全集録音で国際的な存在感を増しているウェールズの指揮者オウェイン・アーウェル・ヒューズ(b.1942)。Rubiconレーベルでの新たな録音は、オウェインの父親にあたる作曲家・指揮者アーウェル・ヒューズ(1908-1988)のオラトリオを取り上げました!
アーウェル・ヒューズはウェールズの炭鉱労働者の10番目の息子として生まれ、英国王立音楽カレッジで学び、ゴードン・ジェイコブ、ホルスト、ヴォーン・ウィリアムズを師と仰ぎました。第二次世界大戦中はBBCに勤務し、BBCウェールズの音楽部長を務めています。1951年のイギリス祭(Festival of Britain)のために作曲された『デヴィ・サント(聖デイヴィッド)』は、彼の友人でBBCの同僚でもあったAneurin Talfan Daviesが、ウェールズの守護聖人であるデイヴィッド(c.520-588)の生涯に基づいて書いたテキストを用いたオラトリオで、メロディアスでありながらドラマティックでもあり、素晴らしい技巧が凝らされた作品となっています。
同曲は1990年にも同じオウェイン・アーウェル・ヒューズ&BBCウェールズ・ナショナルOによってChandosに録音されていますが(ソリストは別)、当時は英語歌唱版だったため、オリジナルのウェールズ語のテキストを歌ったウェールズ語版は世界初録音となります。ソリストも、スーザン・ブロックを始めとするウェールズに縁のある一流歌手たちが集い、理想的なウェールズ・オラトリオのレコーディングが実現しました。
1942年にウェールズのカーディフに生まれたオウェイン・アーウェル・ヒューズ(オワイン・アルウェル・ヒューズ)は、作曲家・指揮者として成功したアーウェル・ヒューズの息子として育ち、ボールト、ハイティンク、ケンペらに指揮を学び、40年以上にわたって情熱的な音楽制作を続けてきました。日本での知名度はまだ途上ながらも、欧米では堅実に評価を積み重ね、2009年にはCBE(大英帝国勲章第3位)を受勲している実力者です。

Rondeau
ROP-6250(1CD)
サミュエル・ランペル:安息日のための夕べの祈り フィリップ・ゴールドマン(指)、
ライプツィヒ・シナゴーグcho、
アサフ・レヴィティン(Bs-Br)、
イヴォ・ムラヴェリ(Org)
1884年生まれのサミュエル・ランペルによる「安息日のための夕べの祈り」。ドイツ系ユダヤ人として生まれた彼は、ユダヤ教やその文化を広めるために貢献しました。1928年に出版された『カントールと混声合唱のためのシナゴーグ聖歌集』では、ユダヤ教で頻繁に行われるカバラット・シャバットの儀式を音楽にしました。この曲集は今でもユダヤ教徒の間で親しまれており、ライプツィヒ・シナゴーグ合唱団は、この作品が作曲されたまさにその地で録音を行っています。
Rondeau
ROP-405253(2CD)
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232 聖トーマス教会cho、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO、アンドレアス・ライツェ(指)、ミリアム・フォイアージンガー、マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト、クロード・アイヒェンベルガー、ゲオルク・ポプルツ、ヘンリク・ベーム

録音:2022年11月3日-6日、聖トーマス教会(ライプツィヒ、ドイツ)
約800年にもおよぶ歴史を持つライプツィヒの少年合唱団、聖トーマス教会合唱団(聖トーマス教会少年合唱団、ライプツィヒ聖トーマス教会聖歌隊などとも)。大バッハが27年間カントル(トーマスカントル/楽長)を務めたこの由緒ある合唱団に2021年9月、大バッハ以後第18代目のカントルにアンドレアス・ライツェが就任しました。そして2022年、豪華ソリスト陣を迎えて臨んだクラシック音楽史上最高傑作ともいわれる大バッハの集大成「ロ短調ミサ」をレコーディング、カントルとしてのファースト・アルバムが待望のリリースとなります!
アンドレアス・ライツェ(アンドレアス・ライゼ)は1975年、スイスのゾロトゥルン出まれ。ベルン、チューリッヒ、ルツェルン、バーゼル、グラーツで教会音楽や鍵盤楽器、合唱とオーケストラの指揮を学びました。以来多くの劇場やコンサートホールに招かれて指揮台に立っているほか、自身が結成したピリオド楽器アンサンブル「カントゥス・フィルムス・コンソート」を率いてRondeauレーベルにモンテヴェルディの大作「ポッペーアの戴冠」のナポリ稿完全版を世界初録音(ROP-6237384)するなど、活動の幅をますます拡げ注目を集めています。典礼や教会暦にも精通し、少年合唱の豊富な指導経験が認められ、宗教改革以後初となるカトリックのスイス人トーマスカントル(これまではプロテスタントのドイツ人であった)としても話題を呼んだ新時代のカントル、ライツェによる渾身の「ロ短調ミサ」。聖トーマス教会合唱団の明るい未来を確信させる素晴らしいアルバムの登場です。

Challenge Classics
CC-72934(1CD)
ラスト・エピファニー
ブラームス:ドイツ民謡集 WoO33
All mein Gedanken, No.30/ Mein Madel hat einen Rosenmund, No.25/ Feinsliebchen, No.12 / Jungfraulein, soll ich mit Euch gehen, No.11/ Die Sonne scheint nicht mehr, No.5 / Erlaube mir, feins Madchen, No.2/ Sagt mir, o schonste Schaf’rin mein, No.1/ Es steht ein Lind’, No.41/ Gar lieblich hat sich gesellet, No.3/ Sonntag, Op.47-3/ Wach auf, Mein’ Herzensschone, No.16/ Es wohnet ein Fiedler zu Frankfurt am Main, No.36/ In stiller Nacht, No.42/ Ach Gott, wie weh tut scheiden, No.17/ Soll sich der Mond nicht heller scheinen, No.35/ Da unten im Tale, No.6
ノルベルト・グランズベルグ(1910-2001):追憶 〜ホロコースト歌曲集
Im Gefangnis / Abschied / Fur Ule / Alter Baum / Nachtgedanken / Der Ofen von Lublin / Versprich mir eins / Die letzte Epiphanie / Lied zur guten Nacht / Greta / An die Volker der Erde
シューベルト:夕星 D.806
ティロ・ダールマン(Bs-Br)
ヒダイエット・ヨナス・ジェディカー(P)

録音:2022年5月2-5日
蒔いた種を、見守ることもなく…」シューベルトの『夕星』で終わるこの歌曲アルバムには、19世紀を生きたブラームスと、20世紀を生きたグランツベルクに よる、これ以上ないほど対照的な楽曲が並んでいます。グランツベルクはナチの台頭を受けてドイツからフランスに渡り、エディト・ピアフの歌を多く書くなどして 活躍した作曲家です。
音楽の無邪気さ、喜びを体現したブラームスの『ドイツ民謡集』に、ホロコーストを知る作曲家グランツベルクによる『追憶 〜ホロコースト歌曲集』をカップリン グ。後者はたいへん美しい響きを持っているのにただただ痛ましいだけで、1世紀を隔てての文化の断絶が強烈に迫ってきます。音楽の傑作とは何なのか、考えさ せられる1枚。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-148(1CD)
ファニー・ヘンゼル(ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル)(1805-1847):歌曲集
[1820年]
Wenn ich ihn nur habe * / Die Schonheit Nicht, Madchen * / Wohl deinem Liebling *
[1823年]
Der Abendstern # / Die sanften Tage * / Der Sanger * / An die Entfernte
[1824-26年]
Auf der Wanderung * / Abschied * / Mond* / Sehnsucht [H-U190]
[1827年]
Sehnsucht [H-U192] * / Maigesang / Seufzer * / An den Mond* / An die Ruhe * /
Sehnsucht [H-U203] * / Sehnsucht [H-U205] / Umsonst * / Suleika
[1828-33年]
Sehnsucht [H-U217] / Nacht / In der Ferne *
[1835-38年]
Uber allen Gipfeln ist Ruh’ / Ach, die Augen sind es wieder / Das Meer Erglanzte / Ich wandelte unter den Baumen
[1840-44年]
Der Furst vom Berge / Traurige Wege / Dammrung senkte sich von oben / Traum / Mutter, o sing mich zur Ruh’ *
[1846年]
Erwache Knab’, erwache * / Vorwurf
ジェニファー・パーカー(Ms)
ステファニー・ウェイク=エドワーズ(Ms)
ティム・パーカー=ラングストン(T)
ジェームス・コールマン(P)
ジュヌヴィエーヴ・エリス(P)
エヴァン・ギルフォード(P)

録音:2023年1月3-8日/ライプツィヒ、メンデルスゾーンハウス
* 初録音
# 商業用初録音
フェリックス・メンデルスゾーンの姉で、ピアノ曲や歌曲を残しているファニー・ヘンゼル。その生涯については多くのことが研究者によって明らかにされ、たく さんの手書き譜も見られるようになりましたが、肝心の音楽についてはまだあまり知られていません。この現状を打破すべく、ヘンゼルの歌曲を研究し「HENSEL SONGS ONLINE」(henselsongsonline.org)に239曲の歌曲の楽譜を公開しているテノール歌手、ティム・パーカー=ラングストンを中心としたメンバー による、貴重な初録音を含む歌曲集が登場しました。ヘンゼル自身もかつて暮らしていた、メンデルスゾーンハウスでの録音。
アルバムはヘンゼルが10代の頃の初期作品にはじまり、晩年にかけて年代順に展開。先へ進むにつれ書法が発展し、音楽的にもどんどんと表現豊かになってい くのが聴き取れます。最後に収録された「Vorwurf」はヘンゼルの作品10として、作曲家の死後に弟フェリックスによって出版された作品。

ATMA
ACD2-2856(1CD)
おじいさんのうた
ホセ・アルフレード・ヒメネス
(1926-1973):Paloma Querida / Deja que salga la Luna
モイセズ・シモンズ(1889-1945):Martha
アグスティン・ララ(1897-1970):Espanolerias
フランシスコ・ロペス(1916-1995):Mexico
アルフォンソ・エスパルサ・オテオ:Dime Que Si
クアテス・カスティージャ:El Pastor
ラファエル・エルナンデス:Diez Anos
ホセ・アルフレード・ヒメネス(1926-1973):La Noche de Mi Mal
マリア・グレベール(1885-1951):Jurame
マヌエル・アルバエス・マシステ(1892-1960):Virgencita de Talpa
ペドロ・ガリンド・ガラルサ& エルピディオ・ラミレス(1906-1989/1882-1960):La Malaguena
ホセ・アンヘル・エスピノーザ(1919-2015):Echame a mi la culpa
ホセ・F.エリソンド& F. メネンデス(1880-1943/ ?):Ojos tapatios
アントニオ・フィゲロア(T)
ラ・ファミリア・フィゲロア

録音:2021年7月5-9日/ケベック
モントリオール出身のテノール歌手で、オペラ界でも活躍しているアントニオ・フィゲロアがメキシコの伝統的な歌を取り上げました。これらは彼の子供時代の個 人的な記憶に深く結びついた音楽だそうで、メキシコからの移民一家が故郷の文化を温かく伝えながら新しい社会に溶け込んでいく物語を描いたアルバムである とも語っています。マリアッチバンド「ラ・ファミリア・フィゲロア」の伴奏にのって、敬意と情熱をもって歌い上げるメキシコの歌をお聴きください。 (Ki)
ATMA
ACD2-2836(1CD)
バッハ:6つのモテット BWV225-230
歌え、主に向かい新しい歌を BWV225
イエス、わが喜びよ BWV227
御霊は我らの弱さを支え助け給う BWV226
来たれ、イエスよ、来たれ BWV229
恐れるな、私はあなたと共にいる BWV228
主を讃えよ、すべての異邦人よ BWV230
リゼット・カントン(指)
オタワ・バッハcho

録音:2021年10月16-17、23-24日/オタワ
2002年にリゼット・カントンによって創設されたオタワ・バッハ合唱団は、バッハの声楽作品をレパートリーの中心としながらあらゆる時代の音楽を演奏する グループで、カナダ屈指の合唱団として国内外から高く評価されています。バッハの合唱曲中、とりわけ瑞々しく美しいこれら6曲のモテットは、この合唱団の歌唱 を堪能するにふさわしい作品と言えるでしょう。

Paraty
PTY-3231134(1CD)
わが夢のご婦人
作者不詳:カセレスの子守唄
アンリ・コレ:マリアーナ/セギディーリャ/レリヒオーサ
エミリアーナ・デ・スベルディア:子守歌/グアヒラ/ジプシーのコプラ
イベール:テーブルの下/ドン・キホーテの別れの歌
ラパーラ:闘牛のように/不幸のソレア/あるスペイン人への手紙
イベール:星の子守歌
ロルカ:18世紀のセビリャーナス/チニータスの酒場/ハエンのムーア娘たち/セビーリャの子守唄/ドン・ボイソのロマンセ
イベール:死の歌
作者不詳:ムルシアの子守唄
アンサンブル・イル・カラヴァッジオ【 ギ エム・ウォルムス(Bs-Br)、カミーユ・ドラフォルジュ(Cemb)、ロナルド・マーティン・アロンソ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)】

録音:2020年ラ・シテ・ド・ラ・ヴォワ
アンダルシアやスペインをテーマにした歌曲を集めていますが、大半はフランスの作曲家によるもので、想像上のスペイン旅行となっています。本物のスペインと して作家ロルカのスペイン民謡集から5曲が選ばれています。
フランスの若手古楽奏者たちを集めたアンサンブル・イル・カラヴァッジオ。ギエム・ウォルムスがスペイン語を駆使しているのも注目。フランスの作曲家たちが 夢見たスペインにご期待ください。 (Ki)
Paraty
PTY-2522057(1CD)
アンチ・メランコリクス
バッハ:教会カンタータ集
(1)第131番「主よ、深き淵よりわれ汝を呼ぶ」BWV131
(2)第13番「わが溜息、わが涙は」BWV13
(3)神の時は最上の時なりBWV106
エロディ・フォンナール(S)、ウィリアム・シェルトン(A)、トーマス・ホッブス(T)、ロマン・ボックレル(Bs)
オリヴィエ・スピルモン(指)アンサンブル・アリア・メン

録音:2021年9月12-15日サン=ジョス教会(モントレイユ=シュル=メール)
タイトルはアウグスト・ファイファーの本のタイトル。ルターにとり憂鬱は悪魔の食べ物で、ここに収められた3つのカンタータには、その思想が反映されています。
オリヴィエ・スピルモンは1979年生まれのフランスのチェンバロ奏者で指揮者。2012年にバロック音楽専門の団体アンサンブル・アリア・メンを創設。バッハ作品とりわけワイマール時代のカンタータに力を注いでいます。

Coviello
COV-92305(1CD)
ヒンデミット:歌曲集『マリアの生涯』 イヴ ォン ヌ・フリードリ(S)
コンスタンティン・アレックス(P)

録音:2021年10月15-18日ベルリン、エールベルク教会スタジオ
グレン・グールドが「史上最高の歌曲集」と評したことでも知られるヒンデミットの『マリアの生涯』。リルケによる詩を美しく歌いながらも、ヒンデミット流のネ オ・バロック的ピアニズムがあふれだして独特の味わいをもたらす作品です。スイスのソプラノ歌手、イヴォンヌ・フリードリによる歌唱。 (Ki)

Dynamic
DYNDVD-37981(DVD)
NX-D05

DYNBRD-57981(Bluray)
NX-D05
ピツェッティ:ソフォクレスの『オイディプス王』への3つの交響的前奏曲
ストラヴィンスキー:オペラ=オラトリオ「エディプス王」
エディプス王・・・AJ. グリュッカート(T)
ヨカスタ・・エカテリーナ・セメンチュク(Ms)
クレオン・・アレックス・エスポジト(Br)
ティレシアス・・・アドルフォ・コッラード(Bs)
羊飼い・・ルカ・ベルナール(T)
使者セバスティアン・ガイヤー(Bs-Br)
ナレーターマッシモ・ポポリツィオ
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
ダニエレ・ガッティ(指)
映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ

収録:2022年6月30日
サーラ・ズービン・メータ(フィレンツェ五月音楽祭歌劇場)
収録時間:79分
音声:イタリア語・ラテン語
PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio5.1(Blu-ray)
字幕:日本語、ラテン語、イタリア語、英語、フランス語、ドイツ
語、韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面単層ディスク
Blu-ray…片面単層ディスク 1080i High Definition
古代ギリシャ悲劇の最高傑作の一つに挙げられる『オイディプス王(エディプス王)』を素材にして、ピツェッティとストラヴィンスキー(1882- 1972)という同時代を生きた二人の作曲家が書いた対照的な作品を並べた意欲的なコンサートのライヴ映像。 「ソフォクレスの『オイディプス王』への3つの交響的前奏曲」はピツェッティ24歳の作品。ミラノの劇場でのソフォクレス:『オイディプス王』上演のために書かれ ました。バロック音楽やルネサンス音楽に対して強い関心を持っていたピツェッティが古代ギリシャに思いを馳せて書いた清澄な響きが興味を惹きます。 一 方、オペラ=オラトリオ「エディプス王」は、ジャン・コクトーがソフォクレスの『オイディプス王』に依って書いた台本のラテン語訳詞にストラヴィンスキーが作曲し、 1927年、バレエ・リュスのパリ公演の一環として作曲家自身の指揮で初演。翌1928年、ベルリンでこの作品を上演したクレンペラーは「「エディプス王」は (…中略)クロール・オーパーで採り上げた現代作品の中で、私に最も大きな喜びを与えた作品でした」(白水社刊「クレンペラーとの対話」)と語っています。 この演奏会では同じギリシャ悲劇をテーマとしながらも、かたや清澄な抒情とドラマを併せ持つ管弦楽曲、こなた叙事性に重きを置いたナレーション付きの声 楽による音楽劇、という対照的な性格の2つの作品をカップリング。近・現代作品の解釈に定評のあるダニエレ・ガッティのタクトのもと、フィレンツェ音楽祭管 弦楽団(&cho、独唱陣)による端正なたたずまいと高い緊張感に貫かれた演奏が聴きものです。
DynamicCDS-7981(1CD)
NX-B03
ピツェッティ:ソフォクレスの『オイディプス王』への3つの交響的前奏曲
ストラヴィンスキー:オペラ=オラトリオ「エディプス王」
エディプス王・・・AJ. グリュッカート(T)
ヨカスタ・・エカテリーナ・セメンチュク(Ms)
クレオン・・アレックス・エスポジト(Br)
ティレシアス・・・アドルフォ・コッラード(Bs)
羊飼い・・ルカ・ベルナール(T)
使者セバスティアン・ガイヤー(Bs-Br)
ナレーターマッシモ・ポポリツィオ
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
ダニエレ・ガッティ(指)

録音:2022年6月30日
サーラ・ズービン・メータ(フィレンツェ五月音楽祭歌劇場)
古代ギリシャ悲劇の最高傑作の一つに挙げられる『オイディプス王(エディプス王)』を素材にして、ピツェッティ(1880- 1968)とストラヴィンスキー(1882-1972)という同時代を生きた二人の作曲家が書いた対照的な作品 を並べた意欲的 なコンサートのライヴ録音。 「ソフォクレスの『オイディプス王』への3つの交響的前奏曲」はピツェッティ24歳の作品。ミラノの劇場でのソフォクレス:『オイ ディプス王』上演のために書かれました。バロック音楽やルネサンス音楽に対して強い関心を持っていたピツェッティが古代ギ リシャに思いを馳せて書いた清澄な響きが興味を惹きます。ストラヴィンスキーのオペラ=オラトリオ「エディプス王」は、ジャン・ コクトーが『オイディプス王』に依って書いた台本のラテン語訳を用いたナレーション付きの音楽劇。 1927年、バレエ・リュス のパリ公演の一環として作曲家自身の指揮で初演されました。 ここではダニエレ・ガッティの指揮の下、端正なたたずまいと 高い緊張感に貫かれた演奏が聴きものです。

TUDOR
TUD-7212(1CD)
AVE GENEROSA
1. Attende Domine - グレゴリオ聖歌
2. Victimae paschali laudes - グレゴリオ聖歌
3. オラ・イェイロ:Ubi caritas
4. カザルス:O vos omnes
5. ビクトリア:Tenebrae
6. フランソワ・パンティヨン:Une Croix (詩: Maurice Budry)
7. アレグリ:Miserere mei, Deus
8. ルドルフ・マウエルスベルガー:Herr, lehre doch mich:
9. フランツ・ビーブル:Ave Maria / Angelus Domini
10. Joseph Reveyron:Psaume du Serviteur
11. オラ・イェイロ:Ave Generosa (詩:ヒルデガルド・フォン・ビンゲン)
12. Vytautas Mi?kinis:Cantate Domino
13. カルロ・ボラー:Christus Vincit
14. アンドレ・ドゥクレ:Notre Pere
15. ジョゼフ・ボヴェ:Veille sur nous
アマリリス・ド・ラ・グリュイエールcho
ニコラ・フラニェール(指)

録音:2022年6月2、9、12、23日
アマリリス・ド・ラ・グリュイエールは、チーズで名高いスイスの山里グリュイエールにある男声合唱団。グリュイエール博 物館の館長アンリ・グルモーとビュルの音楽教師アンドレ・コルボによって1955年に設立されました。アンドレ・コルボ は名指揮者ミシェル・コルボのおじで、ミシェルが音楽の道に進む上で大きな影響を受けた人物です。設立当時は 16人のメンバーで主にスイス民謡を歌っていました。その後、一時活動を中断したものの、1976年に再開。今で はメンバーも36人に増えました。このアルバムではグレゴリオ聖歌からルネサンスのポリフォニー、近現代の宗教曲を 歌っています。ピンポイントで高精度に磨き上げられた歌唱とは少し雰囲気の異なる、あたたかみのあるハーモニー が魅力です。

TOCCATA
TOCC-0667(1CD)
NX-B03
ミャスコフスキー:声楽作品集 第2集〜バリトンとピアノのための歌曲全集
アレクサンドル・ブロークの詩による6つの歌Op. 20(1920)
日の暮れに:フョードル・チュッチェフの詩による3つのスケッチ Op.21(1922)
3つのスケッチ Op.45(1938)
ステパン・シチパチョフの抒情詩集より Op. 52(1940)
長年の歌 Op.87より (1901?36/改訂1950)
 No.1. Thus yearns the soul
 No.6. Song of the Collectors
 No.7. In the struggle with a heavy fate
 No.10. Sonnet of Michelangelo
極地探検隊の2つの歌 (1939)s
イリヤ・クズミン(Br)
ジャムラト・ドゥラーエフ(Br)
オルガ・ソロヴィエヴァ(P)

録音:2018年1月15-22日、2022年1月20日、2019年2月4、18日、2019年3月23日、2022年1月14日
全て世界初録音
27曲の交響曲で知られるロシアの作曲家ニコライ・ミャスコフスキー。このTOCCATAレーベルでのシリーズでは、あまり耳にすることのない彼の声楽作品に焦 点を当てています。第2集にはバリトンとピアノのための歌曲を全曲収録。どれもミャスコフスキーの初期から中期に書かれたもので、テキストにはロシアの抒情 詩が用いられています。また、アルバムの最後に置かれた「極地探検隊の2つの歌」は彼にとっては珍しい大衆のための歌曲であり、1930年代のソ連でブー ムになっていた北極開発の探検家たちの偉業をテーマにしています。とりわけ第1番で用いられたミハイル・スヴェトロフの詩は、プロコフィエフも曲を付けるなど 当時大きな人気を博していたものです。

KLARTHE
KLA-162(1CD)
パリジャンのファリャ
ファャ:3つの歌【T.鳩/U.中国風/V.セギディーリャ】
アンダルシアのセレナータ
前奏曲/あなたの黒い瞳
アンダルシア
7つのスペイン民謡【T.ムーア人の衣装/U.ムルシア地方のセギディーリャ/V.アストゥリアス地方の歌/ W.ホタ/X.子守歌/Y.歌/Z.ポーロ】
クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌
本当の味がするロンダのパン
幼子を腕に抱きしめる母たちの祈り
ポール・デュカスの墓碑銘のための賛歌
マヤ・ビリャヌエヴァ(S)、
ダヴィド・ソーデュブライ(P)

録音:2021年5月23&24日、2021年6月6日パリ地方音楽院内講堂(フランス)
スペインの作曲家ファリャは1907年から1914年までパリに滞在し、同地でデュカス、アルベニス、ラヴェル、ドビュッシーと知り合い人脈が広がりました。当 アルバムではパリ時代の作品からドビュッシーやデュカスの死を悼んで作曲した歌曲までを集めました。名ソプラノ、マヤ・ビリャヌエヴァがファリャの魅惑的な作 品を歌います。 (Ki)
KLARTHE
KLA-164(1CD)
「水辺にて」
ミシェル・ルグラン:わが心の風車
ユベール・ジロー:優しさ
セルジュ・ラマ:孤独の島
ヴァレリー・ラルボー:メルス・エル・ケビール
クルト・ヴァイル:ユーカリ
ドビュッシー:美しき夕暮れ
フォーレ:ゆりかご
ギー・ベアール:河は呼んでる
エディ・マーネイ:アイルランドのバラード
ヘンリー・マンシーニ:ムーン・リヴァー
ヴァレリー・ラルボー:スヘフェニンゲン
ドヴォルザーク:月に寄せる歌
フォーレ:水のほとりで
フランソワ・プーランク:愛の小径
フルール・ミノ(歌)、
ジェローム・ブラジュマン(G)

録音:2022年10月4〜7日ヴィラ・マルゲリータ、ヴィシー(フランス)
『キャンディード』『ウエスト・サイド・ストーリー』『オペラ座の怪人』『マイ・フェア・レディ』などの名作ミュージカルの中から最も美しい作品を集めた「フレ ンチ・キス」(KLA-030)で多彩な表現をみせたソプラノ歌手フルール・ミノ。期待の新譜は、ドビュッシーからミシェル・ルグランまで、フランスのメロディと歌 をテーマにしたアルバム「水辺にて」です。ロマンティックで自由なフランスのメロディとフランスの大衆文化の歌を並べることによって、フランスの多様な音楽を 表現しております。
「当演奏はA’=432Hzにチューニングしております。これは自然や水の周波数に近いと考え、私たちの表現がより自然に伝わると思い選択しました」(フルー ル・ミノ&ジェローム・ブラジュマン) (Ki)

LAWO Classics
LWC-1256(1CD)
シーグル・リ:歌曲集 第1集
シーグル・リ(1871-1904):雪(1899)/ヴィルヘルム・クラーグの詩による6つの歌 Op.1(1892)〔ただお泣き,青ざめ悲しい子よ、ヴァルプルギスの夜、鳥が甲高く鳴いた、世界がみんな歌う、私は鞍をつけ、フィドルよ私を癒してくれ〕/クラーグとカスパリの詩による4つの歌 Op.2(1893)〔私の五月の日の花嫁、賄賂、私は愛するひとを埋葬した、夏の夕べ〕/6つの歌(1895)〔新しい生、彼は傷つき、十二月、母の子守歌、わたしは甘い夢を隠し、金色ちどり〕/ペール・シヴレの詩による5つの歌(1898)〔日蝕、光、春-願い、秋、故郷〕/中声のための歌(1901)〔心はやさしさと若さにあふれ、日の光の歌〕/ヘリェ・ローゼの詩による低声のための8つの歌〔平原、夜、歌、わたしの希望はどこに、黄色と白のボートは、木、メヌエット、秋〕/ヘリェ・ローゼの『王の息子たち』による3つの歌〔子守歌、夏至の日の歌、明るく輝く日だった〕/イーダル・ハンダガールの詩による7つの歌(1902)〔春だ、地球を照らす黄金色の太陽よ、あなたの肌は薄く、海と山、ふりそそぐ日の光、それは鼻歌に似て、夏の朝〕
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2022年6月7日-10日、11月8日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
シーグル・リは1871年にノルウェーのドランメンで生まれ、クリスチャニア(現オスロ)で育ちました。ピアノとヴァイオリンと音楽理論を学び、リンデマン音楽オルガニスト学校の学生だった時、自身の楽器としてヴァイオリンを選びました。作曲をイーヴェル・ホルテルに学び、音楽の道を志す当時のノルウェー青年たちと同じようにライプツィヒに留学。1891年から1893年にかけてカール・ライネッケに教わり、1894年から1895年までベルリンでハインリヒ・ウルバンに師事しました。帰国後、1895年から1898年までベルゲンの「ハルモニエン」オーケストラ(ベルゲン・フィルハーモニックO)のコンサートマスターを務め、1898年にクリスチャニアに戻り中央劇場のカペルマイスターに就任しました。1902年に男声合唱団「ハンデルスタンデン合唱クラブ」の指揮者に任命され、ノルウェー音楽シーンでの活躍を期待されたものの、1904年、結核のためわずか33歳で没しました。後期ロマンティシズムのスタイルによる「交響曲 イ短調」と合唱曲「雪」が特に知られていますが、70を超す数の歌曲も手がけました。多くは生前に出版され、未出版だった15曲はテリエ・マティセンとハンス・マグネ・グレースヴォルが改訂を加え、1999年に『Sanger(歌)』として出版されました。
メゾ・ソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェラン(マリアンネ・ベアーテ・キーラント)がニルス・アンデシュ・モッテンセンと共演してシーグル・レの全歌曲を2枚のアルバムに録音するうちの最初のアルバムとなる今作は「スーパーヒット」の「雪」を含む、生前に出版された作品が歌われます。デンマークの詩人ヘリェ・ローゼ、クリスチャニアで同じ学校に通っていたヴィルヘルム・クラーグ(1871-1933)、テオドル・カスパリ(1853-1948)、ニルス・コレット・ヴォークト(1864-1937)、シーグビョルン・オプストフェルデル(1866-1900)、ペール・シヴレ(1857-1904)、マグヌス・ブローストルプ・ランドスタ(1802-1880)、ニーノシュクの推進にも務めた医師のイーダル・ハンダガール(1874-1959)の詩がテキストの作品です。

GENUIN
GEN-23819(1CD)
シューベルト:冬の旅
冬の旅 Op.89D911第一部(バリトン、イングリッシュ・ホルンと弦楽三重奏曲版)
ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D959第二楽章(イングリッシュ・ホルンと弦楽三重奏曲版)
冬の旅 Op.89D911第二部(バリトン、イングリッシュ・ホルンと弦楽三重奏曲版)
※全てエドゥアルト・ヴェスリー編
フローリアン・ゲッツ(Br)、
グルントマンQ【エドゥアルト・ヴェスリー(イングリッシュ・ホルン)、ウルリケ・ティッツェ(Vn)、ベッティーナ・イーリヒ(Va)、ウルリケ・ベッカー(Vc)】

録音:2022年1月13日-17日&2月7日-11日
シューベルトの名曲「冬の旅」をバリトン、イングリッシュ・ホルンと弦楽三重奏版という非常に珍しい編成でのリリース!カップリングにはイングリッシュ・ホルンと弦楽三重奏によるシューベルトの「ピアノ・ソナタ第20番」の第二楽章を収録。全てグルントマン四重奏団のイングリッシュ・ホルン奏者、エドゥアルト・ヴェスリーによる編曲で、木管楽器の柔らかな響きとフローリアン・ゲッツの豊かな歌声が絡み合いピアノ伴奏とはまた違った「冬の旅」を作り上げています。
バリトンのフローリアン・ゲッツは、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校と、ワイマール音楽大学で声楽を学びました。その後パリ・オペラ座、ミュンヘンのガスタイク、ライプツィヒ歌劇場、ダルムシュタット州立劇場などで活躍しています。またアムステルダムのコンセルトヘボウなどにも出演しています。

Glossa
GCD-C81133(1CD)
モーツァルト:アロイージア・ウェーバーのためのアリア集
いえ、いえ、あなたにはできません K.419/アルカンドロよ、わたしは告白する ― どこから来るのかわたしにはわからない K.294/わたしはあなたに明かしたい、ああ! K.418/ああ、もし天に、恵み深い星たちよ K.538/わが憧れの希望よ ― あなたにはどれほどの苦しみかわかるまい K.416/テッサーリアの民よ ― わたしは求めはしません、永遠の神々よ K.316(K.300b)/私の感謝をお受け取り下さい、親切な後援者の皆様 K.383
シンディア・ジーデン(S)、
フランス・ブリュッヘン(指)、
18世紀オーケストラ

録音:1998年5月&9月、ユトレヒト・フレーデンブルフ音楽センター(オランダ)
1777年にモーツァルトが出会った1人の女性、アロイージア・ウェーバー。このアロイージア・ウェーバーは後にモーツァルトの妻となるコンスタンツェの姉であり、「後宮からの逃走」や「悔悟するダヴィデ」、「劇場支配人」などの作品で重要な役を演じるなど輝かしいキャリアを築いたソプラノ歌手であり、そして若かりし頃のモーツァルトが恋心を抱いた初恋の相手です。
モーツァルトがアロイージアのために1778年から1788年の間に作曲を行った7つのコンサート・アリアは、モーツァルトが作品に込めた想いや表現の意図などが現在でも様々な推測を呼んでおり、楽曲の高い完成度はもちろんのこと、不思議な魅力を持ち合わせた傑作として評価されています。
有数のモーツァルト解釈者としての地位を確立しているシンディア・ジーデンが、ブリュッヘン&18世紀オーケストラのサポートを受けて録音された「アロイージア・ウェーバーのためのアリア集」が復刻。シンディア・ジーデンは、上演機会に恵まれないモーツァルトの初期作品や、このアリア集を自身のコンサート・レパートリーとするなどモーツァルトの演奏には特に定評があります。

Da Vinci Classics
C-00745(1CD)
クララ&シューマン:言葉の痕跡〜歌曲とピアノ・トランスクリプション集
献呈/美しき異郷/きみの顔/山と城が見下ろしている/月の夜/今は...(春だ)/ミルテとばらで/告白/くるみの木/きみは花のよう/間奏曲/はすの花/あこがれ/異郷にて(Op.39-1)/春の夜/セレナーデ

※シューマンによる歌曲と、クララ・シューマンによるピアノ編曲版を両方収録(全32トラック
ジュリア・ベアティーニ(歌)、
ヴァレンティーナ・メッサ(P/J.B.シュトライヒャー 1860年製)

録音:2022年10月、キアーヴァリ(イタリア)
シューマンによる珠玉の歌曲16作品を、クララ・シューマンによるピアノ編曲版と並べて収録したDa Vinci Classicsらしい好企画盤。このような歌曲のトランスクリプションはリストが手掛けたものが有名ですが、ここでは夫の作品を妻が編曲したという点で、より特別なものといえるでしょう。1860年に作られたJ.B.シュトライヒャー製のピアノを用いている点もポイントです。

Da Vinci Classics
C-00748(1CD)
べヌス・レイ・ジュニア(1969-):管弦楽作品集
四大元素(ソプラノ、ピアノと管弦楽のための)
メキシコ風バッハ第3番「欲望の踊り」(管弦楽のための)
ソノラ組曲(管弦楽のための)
サイラ・ソリア(S)、
グレタ・シプリアーニ(P)、
サン・ルイス・ポトシSO、
ホセ・ミラモンテス・サパタ(指)

録音:2022年3月(メキシコ)
メキシコのコンポーザー=コンダクター、べヌス・レイ・ジュニア(べヌスティアーノ・レイエス、1969-)の管弦楽作品集。「四大元素」は本作の演奏にも参加しているイタリアのピアニストで詩人のグレタ・シプリアーニのテキストにちなんだ作品で、水、空気、火、土の4つの楽章からなり、原初の元素の力と自然の底知れぬ神秘を描いています。「メキシコ風バッハ第3番」はバロック時代の舞踏組曲にインスピレーションを得た作品。2021年の春に書かれた「ソノラ組曲」は、4つの楽章からなる管弦楽曲で、メキシコ北部のソノラ砂漠の雄大さと神秘を表現しています。

Prima Facie
PFCD-196(2CD)
デュルフレ:レクイエム
ジョナサン・ダヴ:「ミサ・ブレヴィス」よりグローリア、
 天上の宝物、七つの星を創る主を求めよ
イヴ・カスタニェ:ミサ・サルヴェ・レジーナ
オックスフォード大学リンカーン・カレッジcho

録音:2022年6月29日-7月1日
オックスフォード大学リンカーン・カレッジ合唱団が教会音楽の難曲をCD2枚組で収録をしました。パンデミックによって合唱団の活動が壊滅的になったことにより、ある目標を掲げる意味でもこの録音は行われました。レパートリーもデュルフレの「レクイエム」をメインとして、カップリングに現代作曲家の作品を選ぶことにより、未来への希望を持たせてくれるものになっています。

Chopin University Press
UMFCCD-104(1CD)
Ars paschalis
ツェザリー・クンダ編曲:Holy Cross Above All/Improperium T/ゲッセマネ/おお、我がイエス/スターバト・マーテル・ドローローサ/Cry Ye Angels/Improperium U/十字架上の主よ/さらば、愛しい人よ/Our Sheperd Has Left Us/Goodnight Holy Head/Improperium V/Let's Contemplate Today,Faith Christians
エヴァ・バルバラ・ラファウコ(指)、
ヤン・ボクシュチャニン(Org)、
プロ・オペレ(声楽アンサンブル)

録音:2006年&2017年
ツェザリー・クンダ編曲による受難曲。メロディはヤン・シエドレツキが作曲した『教会歌集』から引用し、クンダがさまざまな作曲技法を駆使して一貫性を持たせながら過去へと聴衆を誘うこの作品は、神秘主義と宗教的な思索に満ちています。また「Improperium」はポーランドのオルガン奏者マリアン・サヴァによるものでこの作品により深みを持たせています。
Chopin University Press
UMFCCD-174(1CD)
モーツァルト:レクイエム ニ短調 フレデリック・ショパン音楽アカデミーcho&SO、
リシャルト・ジマク(指)、
マウゴジャタ・ロデク(S)、エルジュビエタ・ヴルブレフスカ(Ms)、イェジー・クネティク(T)、ヴォイチェフ・ジェルラフ(Bs)

録音:2005年4月8日
2005年の4月8日、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が亡くなった直後に収録されたモーツァルト:レクイエムのライヴ録音。優れた指揮者、指導者であり、音楽院の院長も務めたリシャルト・ジマク教授の指揮による演奏で、このアルバムは2021年に亡くなった教授の没後1年に捧げられています。ポーランド音楽界の傑出した人物であるジマク教授の指揮のもと、フレデリック・ショパン音楽アカデミーの学生や教師たちが一丸となって演奏したレクイエム。善や美は悪に勝り、音楽は最も困難な瞬間を乗り切るのに役立つという彼らの信念を表す象徴的な1枚です。

BIS
BISSA-2662(1SACD)
カイヤ・サーリアホ(1952-):合唱曲集
(1)『夜、別れ(Nuits, adieux)』〜4人の歌手とエレクトロニクスのための(1991)
 「夜 I(Nuits I)」 「別れ I(Adieu I)」 「夜 U(Nuits II)」 「別れ U(Adieu II)」
 「夜 V(Nuits III)」 「夜 W(Nuits IV)」 「夜 X(Nuits V)」 「別れ III?V (Adieu III?V)」
(2)『時計さん、黙って!(Horloge, tais-toi!)』〜女声合唱とピアノのための(2005)
(3)『エーコ-!(Echo!)〜8声とエレクトロニクスのための(2007)
(4)『一年の日(Tag des Jahrs)』〜混声合唱とエレクトロニクスのための(2001)
 「春(Der Fruhlin)」 「夏(Der Sommeer)」 「秋(Der Herbst)」 「冬(Der Winter)」
(5)『確信(Uberzeugung)』〜3人の女声、クロタル、ヴァイオリンとチェロのための(2001)
(6)『偵察/再認(Reconnaissance)』〜混声合唱、打楽器とコントラバスのための(2020)
 「長い間で初めての火星人(The First Martian in a Long Time)」 「カウントダウン(Count Down)」
 「(合間:無線傍受(ソラリス))Interlude: Intercepted Radio Transmission (Solaris)」
 「温室(Green House)」 「砂漠の民(Desert People)」 「レクイエム(Requiem)」
(7)『夜、別れ(Nuits, adieux)』〜4人の歌手と合唱のための(1996)(アカペラ版)
 「夜 I(Nuits I)」 「別れ I(Adieu I)」 「夜 U(Nuits II)」 「別れ U(Adieu II)」 「夜 V(Nuits III)」 「夜 W(Nuits IV)」 「夜 X(Nuits V)」 「別れ III?V (Adieu III?V)」
ヘルシンキ室内cho
ニルス・シュヴェケンディーク(指)
(1) (3) (4) ティモ・クル キカンガス(ライヴ・エレクトロニクス、エレクトロニクス)
(2)アンナ・クヴァヤ(P)
(5)(6)ウーシンタ・アンサンブル【イ=ハン・フー(打楽器)、アレクシ・コティラ(Vn)、ヨアシャ・チェスラック(Vc)、エーロ・マルッティラ(Cb)】

録音:2022年8月22〜25日、2022年10月20日ヴィヒティ教会、ヴィヒティ、フィンランド
フィンランドの作曲家カイヤ・サーリアホは、1952年生まれ。シベリウス・アカデミーで、フィンランド・モダニズムの先駆的存在の パーヴォ・ヘイニネンに学び、マグヌス・リンドベリたちと進歩的グループ「コルヴァト・アウキ!(耳を開け!)」を結成して注目されました。1982年からパリの IRCAMで研究を始め、フランスを拠点に、ザルツブルク音楽祭のための歌劇「遥かなる愛」に代表される委嘱作を次々と手がけ、フィンランドを代表する作曲家 のひとりとして活動をつづけています。
フィンランドでは、彼女の70歳の誕生日を祝うコンサート・シリーズ「カイヤ・サーリアホ 70」が2022年10月を中心に行われ、舞台作品と世界初演の作品 など多岐にわたる彼女の作品が演奏されました。ヘルシンキ室内合唱団と芸術監督ニルス・シュヴェケンディークの『Reconnaissance』は、このシリーズの一 環として行われたコンサートの作品によるアルバムです。
「エレクトロニクス付き」と「アカペラ」の2つのバージョンが演奏される「Nuits, adieux」は、眠る子供のためというより、この世に別れを告げる高齢者のた めの「子守歌」という作品。子供の合唱から思いついたという「Horloge, tais-toi!(時計さん、黙って!)」。「Echo!(エーコー!)」は、エーコーとナルキッソス の神話に基づくアレクシ・バリエールの詩的なテクストに作曲され、エレクトロニクス処理による「声」が「こだま」として使われます。人間の声、鳥、風、その他の 自然音にまで「音世界」を広げた、ヘルダーリンの詩による「Tag des Jahrs(一年の日)」。ザルツブルク音楽祭の総監督を離れるジェラール・モルティエへのト リビュートとして音楽祭スタッフから依頼されたという、中世音楽の感覚による「Uberzeugung(確信)」。英語の「偵察」とフランス語の「再認」の両方の意味 をもつ曲名の「Reconnaissance」は「サイエンスフィクション・マドリガル」とでもいう作品。すべての作品でテクストが自由にアレンジして使われ、彼女独自の 音楽表現に実現されました。「Nuits, adieux」と「Tag des Jahrs」をのぞき、世界初録音の作品です。

CASCAVELLE
VEL-1680(1CD)
クララ・シューマンへのオマージュ
シューマン:献呈、蓮華、
 沈黙の愛、夕べの歌、とても愛らしい君の顔
クララ・シューマン:私は暗い夢を見ながら立っていた、
 彼らはお互いを愛し合った、愛の魔力、
 月は静かに上る、静かなる蓮華の花、
 私はあなたの眼を見た
ブラームス:死は冷たい夜、
 わが愛は緑のごとく、夜鶯へ、
 ああもし私が帰り道を知っていたなら、
 やわらげられた憧れ、
 旋律が私を連れて行ってくれるように、
 私の眠りは静かに、 セレナード、
 永遠の愛、五月の夜、
 動かない穏やかな空気、ゆりかごの歌、
 子守歌
アリス・フェリエール(Ms)
ニコラ・ロワイエ(P)、
ピエール=アンリ・ゼレブ(Va)

録音:2022年4月20、25日聖ジャン=ガル寺院
クララ・シューマンの珍しい歌曲を囲むようにしてシューマンとブラームスの 歌曲を配した一枚。メゾ・ソプラノのアリス・フェリエールはソルボンヌ大学で歴史と政治 学を学んだ後、ウィーンでオペラを学んだ一風変わった経歴を持つ。2015年にベルリン で行われた「Das Lied」国際コンペティション、ミュンヘンで行われた「Vokal Gnial」コン ペティションに入賞した。柔らかでしなやかな歌声を持つ若手歌手として今後の活躍が 注目されています。シューマン夫妻とブラームスの歌曲の持つ叙情性、歌謡性が存分に 生かされたアルバム。

GALLO
GALLO-1689(1CD)
ヴィクトル・カリンニコフの晩祷
ヴィクトル・カリンニコフ(1870-1927):晩祷(1914-18)
シュニトケ(1934-1998):3つの聖歌(1988)
チャイコフスキー:ケルビム賛歌
ラフマニノフ:ケルビム賛歌
ヴィクトル・カニンニコフ:ケルビム賛歌
ルノー・ブーヴィエ(指)
レ・ヴォカリステ・ロマンド(混声合唱団)

録音:2022年11月18、19、20日エスタヴァイエ・ル・ジブルー教会
アカペラ混声合唱によるロシア近現代の宗教歌を収録。今日、カリンニコフと言えば2 つの知る人ぞ知る名作交響曲の作曲者で早世したヴァリシー・カリンニコフのことだが、 その弟も作曲家であった。生前は弟ヴィクトルの方が世俗的な意味で成功しており、合 唱のための宗教曲を数多く作曲したが今日ではあまり演奏されることがない。ロシアの大 地から湧き上がるような「晩祷」の荘重な響きは印象的。多様式主義で知られたシュニト ケの3つの聖歌は彼の交響曲や室内楽のようなエキセントリックな現代音楽的要素は一 切皆無。カリンニコフやラフマニノフと見紛うばかりの美しい旋律と和音に溢れており、聴 きごたえ充分。合唱ファン必聴の一枚。

ALPHA
ALPHA-929(1CD)
シューベルト:美しき水車小屋の娘 コンスタンティン・クリンメル(Br)
ダニエル・ハイデ(P)

録音:2022年3月マルクス・シティクス・ホール、ホーエネムス、オーストリア
1993年ドイツ生まれのバリトン、コンスタンティン・クリンメルのALPHAレーベル3枚目のソロ・アルバム。ド イツ・ロマン派のバラード集(ALPHA549)、ウィーン古典派のアリア集(ALPHA892)に続く今作は、待 望の正統派歌曲集「美しき水車小屋の娘」となりました。彼の美しく滑らかな歌声をこれまで以上に堪 能できるアルバムです。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0058(1CD)
それでも、愛は 〜ブラームス:歌曲とピアノ曲
青春の歌 Op.63-5
永遠の愛について Op.43-1
お前の青い瞳 Op.59-8
日曜日の朝 Op.49-1
間奏曲 Op.116-4*
ドイツ民謡集 WoO33より
 第5曲 太陽はもう輝かない
 第6曲 谷底で
 第25曲 私の恋人の唇はバラ色
心変わり Op.48-2
カプリッチョ Op.116-3*
2つの歌曲 Op.91**
カプリッチョ Op.116-1*
4つの厳粛な歌 Op.121(ジャン=ピエール・メクリ編、弦楽四重奏伴奏版) ***
*=ピアノ独奏曲
マリー=クロード・シャピュイ(Ms)
クリスティアン・シャモレル(P)
ハンス・エディジ(Va)**
シネ・ノミネQ***

録音:2021年1月14-16日/スイス、ラ・ショー=ド=フォン、サル・ド・ミュジーク
ブラームス晩年の傑作歌曲『4つの厳粛な歌』を頂点に据え、声楽曲とピアノ独奏曲を絡めて構成したアルバムです。愛について歌いながらも、どこか超越した 雰囲気をもつ形而上学的な音楽が続き、最後の『4つの厳粛な歌』が本来のピアノ伴奏ではなく弦楽四重奏伴奏になっていることで、特別感のあるクライマックス が築かれています。この曲のもつ懐の深さ、一音一音を踏みしめる重みが、原曲とは一味違った質感で表現された魅力的な編曲です。
マリー=クロード・シャピュイはスイスのメゾソプラノ歌手。バロック・オペラや宗教曲での活躍が多く、ノリントン、ヤーコプス、アーノンクール、シャイーらと共演 しています。 (Ki)

SUPRAPHON
SU-4314(1CD)
ドヴォルザーク:合唱曲集
(1)ミサ曲 ニ長調 Op.86B175
(2)聖書歌曲集 Op.99B189より第1〜5曲
(3)テ・デウム Op.103B176
マルチェラ・マホトコヴァー(S)(1)、
スタニスラヴァ・シュカトゥロヴァー(A)(1)、
オルドルジヒ・リンダウアー(T)(1)
ダリボル・イェドリチカ(Bs)(1)、
インジフ・インドラーク(Br)(2)、
マリア・ヘレニタ・オリヴァレス(S)(3)、
ジャンニ・マッフェオ(Br)(3)
プラハ・フィルハーモニーcho
ヴァーツラフ・スメターチェク(指)
プラハSO

録音:(1)1970年3月11日&12日、(2)1969年11月6-10日、(3)1970年4月4日&6日/ルドルフィヌム(プラハ)
ヴァーツラフ・スメターチェク(指)プラハSOの名盤、ドヴォルザークの「ミサ曲 ニ長調」、「聖書歌曲集」より第1〜5曲、「テ・デウム」が再発売いたし ます!ドヴォルザークは信仰心の厚い人であり、宗教曲、教会音楽など聖書に基づく作品はドヴォルザークにとって最も大切にしてきました。
「ミサ曲 ニ長調」はドヴォルザークのパトロンで有力な建築家ヨゼフ・ハラーフカが礼拝堂の落成式のための委嘱作。「聖書歌曲集」はドヴォルザークが好んだ 詩篇をチェコ語訳に合わせた全10曲の作品で当録音では第1〜5曲を収録。そして「テ・デウム」はアメリカ発見400年祭のために作曲された祝祭のための壮 大なカンタータ。他の2作品と同様ドヴォルザークらしい美しいメロディで彩られています。録音当時最高の独唱陣を迎えた記念碑的名盤です。 (Ki)

Pentatone
PTC-5187064
(1SACD)
メンデルスゾーン:合唱曲集
(1)詩篇第100番「全地よ、主に向かいて歓呼の声をあげよ」MWV B45
3つの詩篇モテット Op.78
(2)第1番〜詩篇第2番「いかなれば諸々の民の立ち騒ぎ」(改定版)MWV B41
(3)第2番〜詩篇43番「神よ、わたしを裁きたまえ」(改定版) MWV B46
(4)第3番〜詩篇第22番「我が神よ、我が神よ、なにゆえわたしを見捨てられるのか」MWV B51
2つの宗教的合唱曲 Op.115
(5)第1番「死せる者は幸いなり」
(6)第2番「思慮深きひとは、さらに輝き」
ドイツの典礼より MWV B57より
(7)第3番「キリエ」
(8)第4番「いと高きにある神に栄光あれ」
(9)第10番「聖なるかな」
(10)夕べの祈り「主よ、わたしたちを憐れみたまえ」 MWV B12
(11)「目を上げて」〜オラトリオ「エリヤ」Op.70より
(12)主はあなたのために天使に命じ MWV B53
3つモテット Op.69
(13)第1番「今こそ主よ、僕を去らせたまわん」 MWV B60
(14)第2番「全地よ、主に向かいて歓呼の声をあげよ」 MWV B58
(15)第3番「わたしの魂は主をあがめ」 MWV B59
(16)聖なるかな MWV B47(世界初録音)
フィリップ・アーマン(指)
MDRライプツィヒ放送cho

録音:2022年9月/パウル・ゲルハルト教会(ライプツィヒ)
名合唱指揮者マーカス・クリードに師事し、主にドイツの放送合唱団で指揮者を務めてきた合唱指揮者フィリップ・アーマン(1974年生) が、現在首席指揮者を務めるMDRライプツィヒ放送合唱団とメンデルスゾーンの宗教合唱曲を録音。
「スコットランド」「イタリア」「真夏の夜の夢」といったオーケストラ作品や、「無言歌」「歌の翼に」といった愛らしい小品の影に隠れがちですが、メンデルスゾー ンにとって合唱曲は、大変重要なジャンルでした。メンデルスゾーンは、パレストリーナやバッハらのルネサンスやバロックの様式だけでなく、ユダヤ教の伝統音楽 の様式も取り入れ、独自の合唱音楽の様式を作り上げました。そのすばらしい音楽は、19世紀ドイツの教会音楽の頂きとされています。このアルバムには、有名な 詩篇のドイツ語訳に付けられた作品からラテン語の作品(Op.115)、そして世界初録音となる「聖なるかな」MWV B47まで、メンデルスゾーンの宗教合唱曲 の概要と言える楽曲が選ばれ、収録されています。約70名という大規模な合唱団をまとめあげ、精緻な響きを生み出すアーマンの手腕はさすがです。
メンデルスゾーンの重要なジャンルである合唱音楽の貴重なアルバムというだけでなく、日本のアマチュア合唱団にとってのまたとないお手本となる歌唱と言え るでしょう。 (Ki)

カメラータ
CMBK-30006
(1CD+BOOK)
税込定価
2023年5月31日発売
古代からの声〜伊福部昭の歌曲作品/藍川由美
平安朝の秋に寄する三つの詩
 秋の夜も名のみなりけりあふといへは事そともなくあけぬるものを(小野小町『古今和歌集』巻十三「恋三」六三五)
 人はこす風にこのはゝちりはてゝよなよなむしはこゑよはるなり(曾禰好忠『新古今和歌集』巻五「秋歌 下」五三五)
 うき事もこひしき事も秋のよの月にはみゆる心ちこそすれ
 人きてかへりぬる十月ばかりに(和泉式部『和泉式部集 正集』五七〇)

ギリヤーク族の古き吟誦歌(伊福部昭 詞)
サハリン島先住民の三つの揺籃歌(伊福部昭 採録)
摩周湖(更科源蔵 詩)
蒼鷺(更科源蔵 詩)
藍川由美(ヴォーカル)
蓼沼明美(P)、百武由紀(Va)、神農広樹(Ob)、竹田勉(Cb)

書籍付きCD
●三方背ケース
●書籍52P+4P
●DVDトールケース

録音:2022年1月
 作曲家・伊福部昭から四半世紀にわたり指導を受け、これまでに演奏 会シリーズ、全歌曲集CDやCDブックなどで彼の音楽の真価を伝えてき た藍川由美。  今回、藍川由美がリリースするのは、2007年に手稿譜が見つかった伊 福部昭作曲「平安朝の秋に寄する三つの詩」を藍川自身が校訂、録音し た音源を中心に、伊福部昭の歌曲作品集CDとその解説本をセットした CDブックです。  知られざる伊福部のこの作品の重要性を、藍川が自身の歌唱と筆で解 き明かし、伊福部昭歌曲の真髄を伝える伊福部ファン必携の労作です。(カメラータ)

Gramola
GRAM-99297(1CD)
シューマン:歌曲集
リーダークライス Op.24
二人の擲弾兵 Op.49No.1
ベルシャザール Op.57
詩人の恋 Op.48
ダニエル・グートマン(Br)
マクシミリアン・クロマー(P)

録音:2022年12月16-19日
オーストリア出身、ゲルトナープラッツ劇場のアンサンブル・メンバーとして活躍するバリトン歌手、ダニエル・ガットマンと マクシミリアン・クロマーによるシューマンの歌曲集。"歌の年"に書かれたハイネの詩による「リーダークライス」と「詩人 の恋」では若者の切ない心情を、甘やかな声で切々と歌い上げています。ピアノのクロマーは室内楽と歌曲伴奏に 力を入れ、国際フェスティヴァルやコンサートホールで幅広く活動するピアニストです。

DIVINE ART
DDX-21106(1CD)
NX-B07
アメリカの合唱作品集
ランドール・トンプソン(1899-1984):アレルヤ
バーバー:アニュス・デイ
エリック・ウィテカー(1970-):黄金の光
コープランド:シンプル・ギフト
コープランド:初めに
バーバー:この輝く夜にきっと
アイヴズ:詩篇67篇
ガーシュウィン:サマータイム - 歌劇「ポーギーとベス」より
伝承曲:シェナンドー(ロビン・ホワイト編)
コープランド:私は猫を買ってきた
バーバラ・ネイラー(Ms)
アルバン・ヴォイシズ(合唱)
ピーター・ジェイケル(P)
ロビン・ホワイト(指)

録音:2022-2023年

アメリカ近現代の作曲家たちの合唱曲を集めた1枚。バーバーの「アダージョ」を無伴奏合唱曲に編曲した心にしみ いる「アニュス・デイ」から、コープランドの愉しい「私は猫を買ってきた」まで様々な曲が集められています。合唱指揮 者のロビン・ホワイトはアレンジャーとしても名高く、このアルバムでも有名なアメリカ民謡「シェナンドー」を見事な合唱 曲に編曲しています。アルバン・ヴォイシズはロビン・ホワイトと故フリーダ夫人によって設立された室内合唱団。ホワ イトが作曲したクリスマスソング「世界の光」が好評を博しています。

Orchid Classics
ORC-100247(2CD)
NX-B03
サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):合唱作品集
【CD1】…宗教曲
1. Te Deum Laudamus
2. The Lord is my strength
3. In thee, O Lord
4. Jubilate Deo
5. O ye that love the Lord
6. Benedictus
7. By the waters of Babylon
8. Arietta アリエッタ(オルガンのための3つの小品)
9. Lift up your heads
10. Magnificat
11. Nunc Dimittis
12. Now late on the Sabbath Day
【CD2】…世俗曲
1. Sea Drift 海流
2. By the lone Sea Shore 孤独な海辺で
3. Whispers of Summer 夏のささやき
4. The Evening Star 宵の明星
5. Elegy エレジー(オルガンのための3つの小品)
6. The Lee Shore リー・ショア
7. Song of Proserpine プロセルピンの歌
8. Summer is gone 夏は去った
9. Melody メロディ(オルガンのための3つの小品)
10. Viking Song ヴァイキングの歌
アリソン・ポンスフォード=ヒル(S)
ジェイムズ・オーフォード(Org)
ロンドン・コーラル・シンフォニアcho
マイケル・ウォルドロン(指)

録音:2023年1月17-19日
ロンドンに生まれ、アフリカ系音楽家のパイオニア的存在として特にアメリカで高い評価を得たサミュエル・コールリッジ=テイラー。この2枚組は彼の宗教的な 合唱曲と世俗的な合唱曲が収録されており、多くは初めて録音されたものです。 コールリッジ=テイラーの合唱音楽に興味を持ち、その音楽性の深さと多様性に感銘を受けた指揮者のマイケル・ウォルドロンによってこのリリースが実現しま した。収録された作品はシンプルな曲からカンタータを思わせる壮大な曲まで多彩な雰囲気をもっています。

Acte Prealable
AP-0549(1CD)
ユゼフ・クログルスキ(1815-1842):宗教音楽集 Vol.2
ミサ曲 ニ長調
アニュス・デイ/葬送ミサ(レクイエム) ニ短調
ハンナ・ザヨンチキエヴィチ(S)、
ドナタ・ズリアーニ(Ms)、マチェイ・ナチク(Br)、
リアン・ユー(Br)、ロベルト・カチョロフスキ(バリトン、オルガン)

録音:2022年11月&12月
わずか27歳でその生涯を終えた作曲家、ユゼフ・クログルスキ(1815-1842)による合唱作品集の第2弾!クログルスキは父親から音楽を学び始め、その後一般音楽学校でカロル・クルピンスキやユゼフ・エルスネルに作曲を師事しました。彼の最初の公開演奏会は1825年に行われ、この時わずか10歳であった音楽家の名声は一気に高まり、「将来有望なピアニスト」と見なされ、「ポーランドのモーツァルト」、「若きリスト」と呼ばれるようになりました。創作活動の面でも驚くほど豊かな才能に恵まれていた彼は、27歳という短い生涯であったにも関わらず、「ピアノとオーケストラのための序曲 ニ短調」のような管弦楽作品、2つのピアノ協奏曲、室内楽、ピアノ、声楽、11の声楽器カンタータ、10のミサ曲という膨大の数の作品を残しています。

Rondeau
ROP-620607(2CD)
フォーレ:宗教音楽全集
汝はペテロなり(c.1872)
詩篇第136篇「バビロンの川のほとりに」(1863)
アヴェ・マリア Op.93
サルヴェ・レジーナ Op.67-1
アヴェ・マリア Op.67-2
小ミサ曲(1881, rev.1906)/祈り(1890)
サンクタ・マーテル(c.1894)
タントゥム・エルゴ Op.55
ベネディクトゥス(c.1880)
アヴェ・マリア(c.1894)
アヴェ・ヴェルム Op.65-1
タントゥム・エルゴ Op.65-2
見よ忠実なしもべ Op.54
アヴェ・マリア Op.posth.(1871)
ラシーヌ讃歌 Op.11
レクイエム Op.48(1888/89年版)
おお サルタリス Op.47-1
恵み深き御母マリア Op.47-2
子どもたちの降誕祭(c.1888-1890)
神のみ子がお生まれになった(1888)
降誕祭 Op.43-1/夜想曲 Op.43-2
レクイエム Op.48(1893年版) より 第2曲「奉献唱」、第6曲「リベラ・メ」
タントゥム・エルゴ(1904)
シュプリンゲ・キリスマ青年cho、
ハノーファー宮廷楽団、
ケノ・ウェーバー(指)、
ロビン・フリンカ(Org)、
ユセフィーネ・ミンドゥス(S)、
ルート・ヘーデ(A)、シュテッフェン・クルーゼ(T)、
コンスタンティン・インゲンパス(バリトン、バス)、
ケア・ラドンス(ソプラノU)、
クリスティアン・ペイシ(P)

録音:2021年8月31日-9月5日、聖ミカエル聖堂(ヒルデスハイム、ドイツ)
2014年から2021年まで芸術監督を務めたケノ・ウェーバーの指揮の下、北ドイツを代表する青年合唱団として知られるシュプリンゲ・キリスマ青年合唱団がフォーレの宗教音楽を初めて全曲録音しました。このプロジェクトは2018年、彼らが「Totensonntag」(死者の日曜日)の礼拝で初めてフォーレのレクイエムを歌ったことがきっかけとなってスタート。1888/89年版レクイエムの親密さ、音色の調和、器楽の鮮やかさに魅せられた彼らはレコーディングを行うことにします。Rondeau Produktionがこのアイデアに共感し、さらには宗教音楽を全曲録音するという提案が生まれ、この大きなプロジェクトに発展していきました。ようやく録音のスケジュールも固まり具体的に動き始めた2020年初めにはCovid-19の拡大によって中断を余儀なくされたものの、少人数での屋外リハーサルやオンライン・リハーサルを重ねることでメンバー全員がその情熱を絶やすことなく燃やし続け、ついに2021年8月から9月にかけて行われたレコーディングをもってこの素晴らしいプロジェクトを完成させました。1877年から1905年にかけてパリの教区教会「ラ・マドレーヌ」で有名なレクイエムをはじめほぼすべての宗教音楽を作曲し、「ラ・マドレーヌ」の少年合唱団を自ら指揮して演奏していたというフォーレの宗教音楽の全貌を、シュプリンゲ・キリスマ青年合唱団の若い歌手たちが瑞々しい歌声で美しく表現します。

Rondeau
ROP-6241(1CD)
R.シュトラウス:歌曲集(無伴奏混声合唱版)
4つの歌 Op.27より 第4曲「明日!」(無伴奏混声16部合唱と独奏ヴァイオリン版)/4つの最後の歌 Op.150(無伴奏混声16部合唱と独奏ヴァイオリン版)/6つの歌 Op.68より 第1曲「夜に」, 第2曲「私は花束を編みたかった」(無伴奏混声6部合唱版)/8つの歌 Op.10より 第3曲「夜」, 第7曲「イヌサフラン」, 第8曲「万霊節」(無伴奏混声8部合唱版)/3つの歌 Op.29より 第3曲「夜の逍遥」(無伴奏混声5部合唱版)/5つの歌 Op.32より 第1曲「愛を抱いて」(無伴奏混声5部合唱版)/5つの歌 Op.15より 第1曲「マドリガル」(無伴奏混声5部合唱版), 第5曲「帰郷」(無伴奏混声8部合唱版)/「はすの葉」の詩による6つの歌 Op.19より 第4曲「二人の秘密をなぜ隠すのか」(無伴奏混声8部合唱版)/5つの歌 Op.48より 第2曲「さまよう心」, 第4曲「冬の霊感」(無伴奏混声4部&5部合唱版)
ザールブリュッケン室内cho
ヘルムート・ヴィンケル(Vn)、
ゲオルク・グリュン(指)

録音:2020年2月22日-24日&2022年2月26日-28日、ザールラント放送協会大ホール(ザールブリュッケン、ドイツ)
R・シュトラウスの有名な歌曲の数々を無伴奏混声合唱のためのアレンジで聴く1枚。歌曲を原曲のアイデアをできるだけ損なわずに無伴奏合唱のために編曲するにはピアノやオーケストラのパートも人間の声に変換する必要がありますが、フランツ・ツィムノルとクリトゥス・ゴットヴァルトの2人は、前奏や後奏などの純粋な器楽部分にも歌詞を加えることで声楽と器楽の間の境界を解消させるなど、様々な手法を駆使して作品の全体性を形成しており、いずれもシュトラウスの意図を確実に保ちながらも作品に新しい聴感と視点を提供しています。声楽パートの歌詞と旋律を伝えると同時に器楽伴奏の役割も担うという非常に高い技術を要求されるアレンジながら、ドイツの著名な室内合唱団の一つに数えられるザールブリュッケン室内合唱団はハイレベルな歌唱技術とアンサンブル能力を披露し見事に歌い上げています。
KLANGLOGO
KL-1546(1CD)
R.シュトラウス:歌曲集
フリードリヒ・リュッケルトによる5つの詩 Op.46
5つの歌 Op.47/3つの歌 Op.29
4つの歌 Op.27より 〔第3曲、第4曲〕
「最後の葉」による8つの詩 Op.10より 〔第1曲、第2曲、第3曲、第8曲〕
トーマス・ラスケ(Br)、
ヴェレーナ・ロイス(P)

録音:2021年9月、ドイツ
ドイツの名バリトン、トーマス・ラスケが歌うR・シュトラウスの歌曲集。学生時代からシュトラウスの音楽に触れ、常にレパートリーの中で大きな役割を果たし、1997年にはミュンヘンのR・シュトラウス・コンクールでも優勝したラスケが、200曲以上に及ぶシュトラウスの豊穣なリート作品から選りすぐりの5つの歌曲集(一部抜粋)をセレクトし、濃密で贅沢な歌唱でお届けします。
トーマス・ラスケはシュトゥットガルト生まれのバリトン歌手。1997年にミュンヘンで行われたR・シュトラウス・コンクールで第1位を獲得。シャイー、ヤンソンス、コープマン、サヴァリッシュなどの著名な指揮者、バイエルン放送響、ベルリン・ドイツ響、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ケルンWDR響、サンクトペテルブルク・フィル、アムステルダム・バロック・オーケストラなどの世界的なオーケストラやアンサンブルと共演してきました。

Eudora
EUDSACD-2304(1SACD)
ヘスス・レギド(b.1943):歌曲集
生(Vida)-Violetas mojadas、Romances del bajo Duero
死(Muerte)-Oracion en silencio
愛(Amor)-Triptico lorquiano、Soledades
ラケル・ロヘンディオ(S)、
イレーネ・アルファゲメ(P)

録音:2022年11月14日-15日、ミゲル・デリーベス文化センター・シンフォニーホール(バリャドリッド、スペイン)
スペインの高音質レーベル、Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド仕様のシリーズから、スペインで最も偉大な現代芸術歌曲の作曲家の一人である、ヘスス・レギドの作品集が登場。
1975年のデビュー以来、スペインを代表する歌曲作曲家の一人として活躍するヘスス・レギドは、80年代には多くの作曲賞を受賞し、中でもオルガン曲ではクリストバル・アルフテル賞をしています。
本アルバムでは、レギドの詩的で力強い言葉の3本柱である愛、死、生を巡る作品の数々を、ベルリン・フィル、ボストン響、BBCフィルなど、世界最高峰のオーケストラとの共演や、スペインの名ピアニスト、アレクシス・ムニョスからも絶賛されるソプラノ、ラケル・ロヘンディオの美声で彩ります。
フォーマットはSACD Stereo/MultichannelとMQA-CDのハイブリッドを採用しており、CD層はMQA対応機器を使用することにより、ハイレゾ音源として再生することができます。


SOMM

SOMMCD-0670(1CD)
NX-B04
Stimme der Liebe 愛の声〜イアン・パートリッジの85歳を記念して
シューベルト:歌曲集

春に Op.101No.1/D882
初めての喪失 D226
それらがここにいたことは Op.59No.2/D775
孤独な男 Op.41/D800
夜咲きすみれ(花大根) D752
わが心に D860
囚われの歌人たち D712
月に寄せて Op.57No.3/D193
盲目の子 Op.101No.2/D833
ヴィルデマンの丘をこえて D884
わが揺りかごの前で D927
ただあなたのそばに Op.95No.2/D866
愛は裏切られ Op.23No.1/D751
恋人はそばに D162
アリンデ Op.81No.1/D904
彼女の絵姿 D957/漁師の娘 D957
夜と夢 D827/愛の声 D412
挨拶を送ろう Op.20No.1/D741
イアン・パートリッジ(T)
ジェニファー・パートリッジ(P)
イアン・パートリッジ(P)
アーネスト・ラッシュ(P)

1968-72年 BBC放送音源より初CD化
2023年6月12日に85歳の誕生日を迎えるイギリスの名テノール歌手イアン・パートリッジ。モンテヴェルディやエリザベス朝のリュート曲から、シェーンベルクとブ リテンなどまで幅広いレパートリーを持つパートリッジですが、このアルバムは彼が1968年から72年にかけてBBCラジオで歌った、彼が最も愛するというシューベ ルトの歌曲を20曲収録したものです。多くの曲の伴奏を務めるのは彼の妹ジェニファーで、二人は長らく共演し、多くのリサイタルと録音を行っています。アー ネスト・ラッシュも彼が信頼するピアニスト。またパートリッジ自らピアノを演奏して歌った3曲も収録されています。

CD ACCORD
ACD-318(2CD)
NX-E07
ロッシーニ:小荘厳ミサ曲(1863) Agnieszka Rehlis(Ms)
Andrzej Lampert(T)他
Agnieszka Kopacka-Aleksandrowicz(P)
ワルシャワ・フィルハーモニーcho
バルトシュ・ミハウォフスキ(指)

録音:2018年5月18、19日(ライヴ)
ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団の創立70周年記念アルバム。2018年5月18日と19日に行われたロッシーニ 「小荘厳ミサ曲」のライヴを収録した2枚組です。 この作品はロッシーニが晩年に作曲した宗教音楽ですが、90分近い長さにもかかわらず、オーケストラの代わりに ピアノ・デュオとハルモニウムが伴奏するという小さな編成で書かれているため「小荘厳ミサ曲」という名前が付けられ ています。しかしオペラの大家ロッシーニのこと、歌のパートはオペラを思わせる伸びやかで美しい旋律に溢れていま す。全てポーランドの歌手、奏者たちによる華やかな演奏をお楽しみください。

ALPHA
ALPHA-912(1CD)
禁断の果実
作者不詳:恋人にりんごを
フォーレ:楽園にて 〜『レクイエム』 (P独奏)
  「主なる神はエデンの園に木をはえさせた」
アイヴァー・ガーニー(1890-1937):りんご畑
  「主なる神は人を連れてエデンの園に置いた」
ヴォルフ:ガニュメート 〜『ゲーテの詩による歌曲集』第50番
クルト・ヴァイル:ユーカリ
 「人が一人でいるのはよくない」
プーランク:捧げもの 〜『陽気な歌』 FP42-6
  「喜びの園」
レイナルド・アーン(1874-1947):クロリスに
R・シュトラウス:ばらの花輪 〜『4つの歌』 Op.36-1
ヴォルフ:恋人に
  「アダムとその妻は、いずれも裸であったが、恥ずかしいとは思わなかった」
ロジャー・クィルター(1877-1953):今、深紅の花びらは眠り 〜『3つの歌』 Op.3-2
  「そして彼らは結び合い、一体となる」
ヴォルフ:恋人の死を見たいなら 〜『イタリア歌曲集』
ドビュッシー:髪 〜『ビリティスの3つの歌』 L90-2
 「おまえは園のどの木からでも心のままに取って食べてよい」
プーランク:バッカスのクプレ 〜『陽気な歌』 FP42-5
シェーンベルク:アリア 〜「アルカディアの鏡」
  「その木の実は目に美しいかった」
レオネッロ・カスッチ(1885-1975):ジャスト・ア・ジゴロ
グリーグ:悪魔へ
 さて、野の生き物の中で蛇が最も狡猾であった」
プーランク:蛇 〜『動物詩集』 FP15b-1
  「しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない」
シューマン:ローレライ 〜『ロマンスとバラード』 第3集 Op.53-2
シューマン:春の旅 〜『ロマンスとバラード』 第1集 Op.45-2
29. 「おまえは神のようになり、善悪を知るものとなった」
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(1805-1847):尼僧
 「彼女はその実を取って食べた」
ローター・ブルーネ(1900-1958):愛は罪になりうるか? 〜『Der Blaufuchs 青狐』
ジェイク・ヘギー(1961-):蛇 〜『イヴの歌』
  「二人の目が開けた」
シューベルト:野ばら D257
シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン D118
ハンス・アイスラー:パラグラフのバラード218
 「蛇が私をだましたのです、それで私は食べました」
シューマン:涙とともにパンを食べたことのない者は 〜『「ヴィルヘルム・マイスター」による歌曲集』 Op.98a-4
「神はケルビムを置き命の木への道を守らせた」
フォーレ:楽園にて 〜『レクイエム』 (P独奏)
マーラー:原光 〜『子供の不思議な角笛』
ベンヤミン・アップル(Br)
ジェームズ・ベイリュー(P)

録音:2020年7月27-30日
フィッシャー=ディースカウ最後の弟子と言われるドイツのバリトン、ベンヤミン・アップルのALPHAレーベル第2弾。エデンの園でアダムとエバ(イ ヴ)が食べた禁断の果実をモチーフとした、民謡からロマン派、近代、現代、そしてミュージカルのナンバーまでを収め、その解釈の多様性を巡 りながら、現代の禁断の果実とはなにか、蛇は今もどこかに潜んでいないかと、問いかける内容となっています。長くパートナーを務めるジェー ムズ・ベイリューとの息もぴったり。曲間にはアップルが語る『創世記』からの語句が短く添えられ、彼の美声と幅広い表現力を様々な角度か ら堪能することの出来るアルバムです。

Linn
CKD-695(1CD)
シューマン:詩人の恋 Op.48
12の詩 Op.35
フローリアン・ベッシュ(Br)
マルコム・マルティノー(P)

録音:2021年12月11-14日 クレア、キルベリー、アーガイル、UK
LINNからの前作「シューマン:リーダークライス/マーラー: さすらう若者の歌」(CKD511)が、2019年BBCミュージック・マガジン・アウォード のヴォーカル部門を制したフローリアン・ベッシュとマルコム・マルティノーのコンビによる、「詩人の恋」が登場。ベッシュは作品に込められた愛と 喪失を深い味わいで歌い上げ、寄り添うようなマルティノーのピアノは歌とほぼ同等の立場で歌詞を補完し、さらに新たな景色を広げていま す。カップリングは歌われる機会の多くはないユティヌス・ケルナーの詩による12の歌曲で、「詩人の恋」と好対照をなす多彩な世界観を楽し ませてくれます。

Linn
CKD-720(1CD)
ニュー・カレッジの委嘱作品と初演作品
ウイリアム・ハリス(1883?1973):天は美し
ハウエルズ(1892?1983):New College Service
ケネス・レイトン(1929?1988):我らのために十字架に架けられ Op.38
ポール・ドレイトン(1944-):New College Service
ケイトリン・ハリソン(1996-):O pastor animarum 魂の牧者
デボラ・プリッチャード(1977-):New College Service
トビー・ヤング(1990-):O God、make the door of this house
オックスフォード・ニュー・カレッジcho
ロバート・クィニー(指)
ドナル・マッカン(Org)

録音:2022年7月18-22日ニュー・カレッジ・チャペル、オックスフォード、UK
オックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団が、1920年代から2020年代までの間に委嘱した、あるいは初演をした作品を集めたアルバム。600 年以上の歴史を誇る世界屈指の合唱団がその実力を存分に発揮し、その直近100年を彩った様々な顔を持つ作品を歌い上げていま す。

Capriccio
C-5500(1CD)
NX-B07
クルト・ワイル:作品集

(1)カンタータ『預言者たち』- 音楽劇『永遠の道』(1935)より/デイヴィッド・ドリュー構成
(2)ウォルト・ホイットマンの詩による4つの歌*
(1)ザロモンの声…アルベルト・ドーメン(Br)
僧…クルト・アツェスベルガー(ヴォーカル)
第1の白い天使/時の終わりの天使…ミヒャエル・パプスト(T)
敵対者…ゴットフリート・ホーニック(Br)
ナレーター…アンゼルム・リプゲンス(朗読) 他
ウィーン・ジュネスcho、ウィーン・モテットcho
グンポルツキルヒェン・シュパーツェン(合唱)
(2)トーマス・ハンプソン(Br)

ウィーンRSO
デニス・ラッセル・デイヴィス(指)

録音:オーストリア(ライヴ):1998年5月28日(世界初録音)
2001年7月30日*
「預言者たち」は、当初音楽劇『約束の国への道』の最終第4幕として構想されました。ヴァイルがヨーロッパで書いた最後の作品で、ドイツ語による大規模 な作品としても最後のものです。しかし『約束の国への道』はヨーロッパでの上演機会が得られず、ヴァイルは反ユダヤ主義の風潮を逃れて渡米。1937年に 歌詞を英語にして『永遠の道』と改題してニューヨークで初演されたものの、その長大さゆえか、初演以後に演奏された記録がありませんでした。ここに収録 されたのは、ヴァイルの研究で知られるイギリスの音楽ジャーナリストで評論家デイヴィッド・ドリューがBBCプロムスの委嘱で演奏会用のカンタータとして再構 成したもの。歌詞を当初のドイツ語に戻し、イスラエル人の指揮者Noam Sheriffがオーケストレーションをサポートしています。1998年5月に初演され(当 盤がそのライヴ録音)、同年7月にはプロムスでも上演されました。 併録の『ウォルト・ホイットマンの4つの歌』ではトーマス・ハンプソンの表現力豊かな歌唱が聞けます。

Hanssler
HC-23011(8CD)
バッハ:世俗カンタータ集
■CD1
フェーブスとパンの争い「急げ、渦巻く風ども」 BWV201

■CD2
(1)結婚カンタータ「いまぞ去れ、悲しみの影よ」 BWV202
(2)「裏切り者なる愛よ」 BWV203
(3)「われはおのがうちに満ち足れり」 BWV204

■CD3
(1)「破れ、砕け、壊せ」(鎮まれるアイオルス) BWV205
(2)クォドリベット(断片) BWV524(偽作?)

■CD4
(1)「忍びよれ、たわむれる波よ」 BWV206
(2)「いざ、勇ましきラッパの嚠喨たる調べよ」 BWV207a
(3)「鳴り交わす絃の相和せる競いよ」 BWV207

■CD5
(1)狩のカンタータ「わが楽しみは、元気な狩のみ」 BWV208
(2)「悲しみを知らぬ者」 BWV209

■CD6
(1)結婚カンタータ「おお、やさしき日、待ち望みし時」 BWV210
(2)コーヒー・カンタータ「そっと黙って、お喋りなさるな」 BWV211

■CD7
(1)農民カンタータ「おいらは新しい領主様をいただいた」 BWV212
(2)「われらにまかせて見張りをさせよ」 BWV213

■CD8
(1)「太鼓よとどろき、ラッパよ響け」 BWV214
(2)「恵まれしザクセンよ、汝の幸いをたたえよ」 BWV215
全て、ヘルムート・リリング(指)、

■CD1
シビラ・ルーベンス(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、ロタール・オディニウス(T)、ジェームズ・テイラー(T)、マティアス・ゲルネ(Br)、ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1996年9月シュタートハレ・レオンベルク
■CD2
(1)シビラ・ルーベンス(S)、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1997年4月リーダーハレ・シュトゥットガルト、モーツァルトザール
(2)ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)、ミヒャエル・ベーリンガー(Cemb)、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1998年1月シュタートハレ・ジンデルフィンゲン
(3)シビラ・ルーベンス(S)、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1998年1月シュタートハレ・ジンデルフィンゲン
■CD3
(1)シビラ・ルーベンス(S)、イヴォンヌ・ナエフ(A)、クリストフ・ゲンツ(T)、アンドレアス・シュミット(Bs)、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1999年9月シュタートハレ・レオンベルク
(2)シビラ・ルーベンス(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、マークス・ウルマン(T)、アンドレアス・シュミット(Bs)、マイケル・グロス(Vc)、ハッロ・ベルツ(Cb)、ミヒャエル・ベーリンガー(Cemb)/録音:1998年9月シュタートハレ・ジンデルフィンゲン
■CD4
(1)クリスティーネ・シェーファー(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、スタンフォード・オルセン(T)、ミヒャエル・フォッレ(Br)、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1994年6月シュタートハレ・レオンベルク
(2)クリスティーネ・シェーファー(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、スタンフォード・オルセン(T)、ミヒャエル・フォッレ(Br)、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1995年1月シュタートハレ・レオンベルク
(3)マルリス・ペーターゼン(S)、マークス・ウルマン(T)、クラウス・ヘーガー(Bs)、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:2000年3月シュタートハレ・レオンベルク
■CD5
(1)シビラ・ルーベンス(S)、エヴァ・キルヒナー(S)、ジェイムズ・テイラー(T)、マティアス・ゲルネ(Bs)、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1996年9月シュタートハレ・レオンベルク
(2)シビラ・ルーベンス(S)、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1998年1月シュタートハレ・ジンデルフィンゲン
■CD6
(1)シビラ・ルーベンス(S)、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1998年1月シュタートハレ・ジンデルフィンゲン
(2)、クリスティーネ・シェーファー(S)、ジェームズ・テイラー(T)、トーマス・クヴァストホフ(Bs)、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1996年5月ヘレンベルク参事会教会
■CD7
(1)クリスティーネ・シェーファー(S)、トーマス・クヴァストホフ(Bs)、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、ュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1996年5月ヘレンベルク参事会教会
(2)シビラ・ルーベンス(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、コンスタンツェ・シューマッヒャー(A)、マークス・ウルマン(T)、アンドレアス・シュミット(Bs)、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1999年9月シュタートハレ・ジンデルフィンゲン
■CD8
(1)シビラ・ルーベンス(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、マークス・ウルマン(T)、アンドレアス・シュミット(Br)、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1999年1月、1999年4月シュタートハレ・ジンデルフィンゲン
(2)シビラ・ルーベンス(S)、マルクス・シェーファー(T)、ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1999年6月シュタートハレ・レオンベルク
2023年5月29日に90歳を迎える巨匠ヘルムート・リリング。卒寿を記念してヘンスラー・レーベルから過去の名録音からのボックスをリリース。当セットは バッハの世俗カンタータを集めた8枚組です。
2000年にバッハの歿後250年を記念して独ヘンスラー・レーベルがリリースした172枚組の「新バッハ・エディションによる大全集」。この全集から世 俗カンタータを集めたのが当セットです。当録音は国際的バッハ研究家として著名なヘルムート・リリング自ら校訂に参加したベーレンライター新バッハ・エディショ ンを用いて録音され、今では決定的名盤に数えられています。世俗カンタータ集は1994年から2000年にかけて録音され、シビラ・ルーベンス、クリスティーネ・ シェーファー、マティアス・ゲルネら充実の独唱陣を迎えているのも最も大きな魅力です。リリング渾身の演奏をお楽しみください! (Ki)
Hanssler
HC-22008(2CD)
ベルンハルト・セクレス:18の歌曲集 Op.15(詩経〜中国の歌より)(リュッケルト詩)
ピアノのための24の小品集「幻想」 Op.42
ピアノのための組曲第1番Op.34
テヒラ・ニニ・ゴルトスタイン(S)
ヤーシャ・ネムツォフ(P)

録音:2021年3月31日、2021年4月14日、2021年8月11日/ゼンデザール
ナチスの迫害の犠牲となった音楽家・作曲家は数多くいますが、ベルンハルト・セクレス(1872-1934)もその一人。セクレスは生前、同世代で最もよく知ら れた作曲家であり、ドイツのクラシック音楽シーンで極めて重要な存在でした。またホッホ音楽院では10年間院長を務めるなど、後進の育成にも力を注いだ人物 です。温かい人間性が音楽にもあらわれ、生命力あふれる作品を数多く残しております。
当アルバムでは知られざる作曲家に焦点を当て録音を進めているピアニスト、ネムツォフとソプラノ、ゴルトスタインがセクレスの18の歌曲集とピアノのための 作品を演奏しております。 (Ki)
Hanssler
HC-23019(1CD)
エマニュエル・キルシュナー:「シナゴーグの聖歌」より16曲 ニコラ・ダーヴィト(カントール)、ベッティナ・ストリューベル(Org)、オッフェンバッハ声楽アンサンブル・プロフェット、クリストフ・ジーベルト(指)

録音:2022年11月、2023年1月/ルター派福音教会、オッフェンバッハ(ヘッセン)
エマニュエル・キルシュナー(1857-1938)が作曲したユダヤ教の会堂(シナゴーグ)で歌われる聖歌を集めた「シナゴーグの聖歌」からの作品集。当アルバ ムではニコラ・ダヴィドが選曲し、アシュケナジム(ドイツ語圏や東欧諸国などに定住したユダヤ人)からセファルディム(スペイン、ポルトガル、北アフリカ家系であ るユダヤ人)の発音にカントールが音訳した16曲を収録しております。
ブックレットには知られざる作曲家に焦点を当てて演奏・録音活動しているピアニスト、ネムツォフによる解説付(独英)。
「将来的にキルシュナーの音楽がユダヤ教の礼拝で頻繁に取り上げてられるだけでなく、19世紀後半から20世紀前半にかけてのドイツの音楽文化の貴重な一 面として「シナゴーグの聖歌」は歌われることを期待してやまない」(ヤーシャ・ネムツォフ)

FIRST HAND RECORDS
FHR-143(1CD)
ブルックナー:モテット集
見よ、大いなる司祭を WAB13(1885)
アヴェ・マリア WAB6(1861)
タントゥム・エルゴ 変イ長調 WAB41/4(1846 rev.1888)
この場所は神が造り給う WAB23(1869)
パンジェ・リングァ WAB33(1868)
乙女たちは王の前に招き入れられ WAB1(1861)
オルガンのための前奏曲とフーガ ハ短調 WAB131 (1847)
愛する者よ、あなたはすべてに美しい WAB46 (1878)
正しき者の唇は知恵を語る WAB30(1879)
王の御旗は翻る WAB51(1892)
エサイの枝は芽を出し WAB52(1885)
タントゥム・エルゴ ニ長調 WAB32(1845)
ダビデを見出し WAB19(1868)
オルガンのための後奏曲 ニ短調 WAB126(c.1846)
御身の民を救いた給え WAB40(1884)
キリストは従順であられた WAB11(1884)
デヴィ・リース(Org)
アンドリュー・ルーカス(指)
セント・オールバンズ大聖堂cho

録音:7月12・13・20・21日/イギリス、ハーフォードシャー、セント・オールバンズ大聖堂
ブルックナーと言えばなんといっても交響曲ですが、それに次いで存在感のある曲種が宗教的な声楽曲です。敬虔なカトリックであった作曲者の「祈り」がスト レートに表れているという点では交響曲以上とも言えましょう。
11世紀に建てられたセント・オールバンズ大聖堂での録音で、非常に優れた音響がたのしめます。女声ではなく少年合唱を起用した演奏。オルガン曲も収録し ています。 (Ki)

SWR music
SWR-19532CD(4CD)
NX-C05
ベートーヴェン、ベルリオーズ、ブラームスの大作宗教音楽集

【CD1】
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス

【CD2&3】
ベルリオーズ:レクイエム

【CD4】
ブラームス:ドイツ・レクイエム
シュトゥットガルトRSO
ロジャー・ノリントン(指)
【CD1】
アマンダ・ハルグリムソン(S)、コルネリア・カリッシュ(A)、ジョン・エイラー(T)、アラステア・マイルズ(Bs)、南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル、北ドイツ放送cho
録音:1999年7月21-23日
【CD2&3】
トビー・スペンス(T)、南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル、ライプツィヒ放送cho
録音:2003年5月9日
【CD4】
クリスティーナ・ランツハーマー(S)、フローリアン・ベッシュ(Bs)、南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル、北ドイツ放送cho
録音:2014年2月20-21日(ライヴ)
1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルトRSOの首席指揮者を務めたロジャー・ノリント ン。このコンビの演奏はどれも、ノリントンが長年積み重ねて来た作品成立当時の演奏法研究の成果を機能性の 高いモダン・オーケストラにつぎ込んだもので、作品のイメージをリフレッシュしたと高く評価されました。この4枚組はノ リントンが得意とした3人の作曲家の宗教曲の大作を収録したもので、ノリントンの看板のひとつであるノン・ヴィヴ ラートから生まれる「ピュア・トーン」はここでも健在です。とはいえ、例えばベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」ベネディク トゥスでのヴァイオリンの独奏の美しい旋律にはたっぷりとヴィヴラートが用いられており、その使い分けの見事さにも改 めてうならされます。とりわけダイナミック・レンジが広いことで知られる「死者のための大ミサ曲(レクイエム)」では、3 組の合唱団とバンダを含む規模の大きなオーケストラを率いて、神々しいまでの音楽を聴かせます。2014年録音の ブラームスの「ドイツ・レクイエム」もピュア・トーンを生かした透明感ある美しい響きが特徴です。

ALPHA
ALPHA-981(1CD)
ドビュッシー:海、管弦楽編曲歌曲集
ドビュッシー:夢ごこち - ポール・ヴェルレーヌの詩による10の歌曲【ロビン・ホロウェイ編曲 (Op.118)2012】
 I. やるせない夢ごこち〜忘れられたアリエッタ
 II. 巷に雨の降るごとく〜忘れられたアリエッタ
 III. 木々の影は〜忘れられたアリエッタ
 IV. グリーン〜忘れられたアリエッタ
 V. 角笛の音は森に向かって訴える〜3つの歌曲
 VI. 垣根のつらなり〜3つの歌曲
 VII. 憂鬱〜忘れられたアリエッタ
 VIII. 木馬〜忘れられたアリエッタ
 IX. マンドリン
 X. 海はさらに美しく〜3つの歌曲
 XI. エピローグ (ホロウェイ作曲)
ヴァンニーナ・サントーニ(S)
フランス放送PO
ミッコ・フランク(指)

録音:2022年9月 オーディトリアム、ラジオ・フランス、パリ
ALPHAレーベルからの、ミッコ・フランクとフランス放送フィルによるドビュッシー第2弾。「選ばれし乙女」と「夜想曲」ほかを組み合わせた前作 (NYCX-10297/ALPHA777)同様、声楽を伴う管弦楽曲と純粋な管弦楽曲を組み合わせていますが、今回収録された声楽曲は、ブ ラームスの編曲などでも高い評価を得ている現代イギリスの作曲家ロビン・ホロウェイが、ドビュッシーの「忘れられたアリエッタ」と「3つの歌曲 (メロディ)」ほかを管弦楽伴奏の歌曲集に仕立てたもの。作品へのリスペクトが溢れた編曲で、それぞれの曲が持つ世界観をぐっと広げまし た。歌うのは今注目されているフランスのソプラノ、ヴァンニーナ・サントーニ。大きな評判となったロトとレ・シエクルによる「ペレアスとメリザンド」 (HMF)でメリザンドを歌ったことも記憶に新しい彼女が、艶やかな歌声を披露しています。併せて収録された「海」では、暗い海から立ち上が る色彩感をじっくりと豊かに描いており、ミッコ・フランクとフランス放送フィルの面目躍如たる素晴らしい演奏を聴かせています。

J.S.Bach-Stiftung
C-222CD(1CD)
NX-E03
J. S. バッハ:カンタータ第42集
カンタータ 第2番「ああ神よ、天より見そなわし 】BWV2
カンタータ 第185番「永遠の愛の慈悲深き心よ」 BWV185
カンタータ 第37番「信じて洗礼を受けし者は」 BWV37
アレックス・ポッター(A)
ゲオルク・ポプルッツ(T)
マルクス・フォルペルト(Bs)
レジーナ・カービス(S)
イェンス・ウェーバー(T)
ベルンハルト・ベルヒトルト(T)
マティアス・ヘルム(Bs)
バッハ財団O&cho(古楽器使用)
ルドルフ・ルッツ(指)

録音(ライヴ):2019年6月28日、2007年7月29日、2021年5月21日
第2番「ああ神よ、天より見そなわし」は1724年6月18日の三位一体後第2日曜日用の作品。オルガンに導かれた冒頭の厳格な合唱にはじまり、テノール のレチタティーヴォ、独奏ヴァイオリンが活躍するアルトのアリア、そして美しいバスのレチタティーヴォに続く執拗なリズムの反復が特徴的なテノールのアリアが歌 われ、最後はオルガン独奏が絡むシンプルなコラールで幕を閉じます。 第185番「永遠の愛の慈悲深き心よ」は1715年の三位一体後第4日曜日に初演されたカンタータ。冒頭のソプラノとテノールの二重唱は、神の慈悲と人 間への憐れみが描かれています。その後はさまざまな形でイエスの教えが描かれ、最後はヴァイオリン独奏を伴うコラールで締めくくられます。 第37番「信じて洗礼を受けし者は」は1724年5月18日、キリスト昇天祭のカンタータ。イエスを讃える曲であるにも関わらず、弦楽合奏とオーボエ・ダモーレ 2本という簡素な編成が特徴。第3曲はコラール・コンチェルトの形式で書かれており、歌唱パートと通奏低音の掛け合いが華やかに展開します。バスのレチタ ティーヴォとアリアが続き、最後には晴れやかなコラールが置かれています。
J.S.Bach-Stiftung
C-177CD(1CD)
NX-E03
J. S. バッハ:カンタータ第43集
カンタータ第39番「 飢えたる者に汝のパンを分けあたえよ」 BWV39
カンタータ第89番「エフライムよ、われ汝をいかにせん」 BWV89
カンタータ第138番「何ゆえに悲しむや、わが心よ」 BWV138
ウルリケ・ホーフバウアー(S)
デルフィーヌ・ガルー(A)
マティアス・ヘルム(Bs)
ヌリア・リアル(S)
マルクス・フォルスター(A)
ラファエル・ヘーン(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
ユリア・ゾフィー・ワーグナー(S)
アレックス・ポッター(A)
櫻田亮(T)
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)
バッハ財団O&cho(古楽器使用)
ルドルフ・ルッツ(指揮/チェンバロ)

録音(ライヴ):2022年3月18日、2013年10月25日、2010年9月10日
第39番「飢えたる者に汝のパンを分けあたえよ」は1726年6月23日の三位一体後第1日曜日に初演された作品。貧民ラザロと傲慢な金持ちの末路が比 較されるというエピソードを主に、隣人愛と困っている同胞への助力、そして神の庇護への感謝が描かれています。旧約聖書の言葉を引用した長大な第1曲 をはじめ、美しいアリアが3曲含まれた傑作のひとつ。 第89番「エフライムよ、われ汝をいかにせん」は1723年の三位一体後第22日曜日のための作品。罪深い世の現状に対する神の怒りと、裁きと報復につい ての警告。そして罪深い人がやがて神の救済を待ち望む心境へと変化する様が描かれており、最後は力強いコラールで締めくくられます。 第138番「何ゆえに悲しむや、わが心よ」は1723年9月5日、三位一体後第15日曜日に初演されたカンタータ。この世の富に振り回されてしまう人間の苦 悩を、神に祈ることで解放される様子が、作者不詳のコラールを中心に描かれています。アリアは、メヌエット風の明るさを持つ1曲のみ。これは後にミサ曲ト 長調BWV236に転用されました。

Alba
ABCD-525(1CD)
シューベルト:歌曲集「美しい水車屋の娘」 D795 エーリク・ロウシ(Bs-Br)
ユスタス・スタセフスキー(P)

録音:2021年4月1日-4日 ニューパヴィリオン(カウニアイネン、フィンランド)
フィンランドのバス・バリトン歌手、エーリク・ロウシとピアニストのユスタス・スタセフスキーは、ともに、ヘルシンキとウィーンで学び、2015年からコラボ レーションをスタートさせました。歌曲集「美しい水車屋の娘」を歌ったこのアルバムは、シューベルト歌曲のスペシャリストと言われるようになったデュオの最初の シューベルト録音です。 「わたしたちは「美しい水車屋の娘」をできるだけ多くの『色』をもった、コンサートを彷彿とさせる録音に創りあげることを目標にしました。結果、セッション録音 ではあっても、ストーリーテリングと感情表現を行き渡らせることができました」とロウシは語り、スタセフスキーは、高声のために書かれた歌を音程を下げて歌い ながらも作品の求める若々しい情熱と緑あふれる明るさを保つことができた、と言います。 録音セッションは、カウニアイネンのニューパヴィリオンで行われました。マルユット・ハンヌラがプロデュース、マルック・ヴェイヨンスオ がエンジニアリングを担当。 シューベルトの「冬の旅」を「24景の劇」のように歌ったジェームズ・ラザフォードとユージーン・アスティの「冬の旅」(BIS SA-2410)と同様、歌と歌の間の「空 白の時」を巧みに設計したアルバム作りが行われています。 (Ki)
Alba
ABCD-523(1CD)
愛ってほんとうは〜ブリテン、ウルマン、メシアン歌曲集
ブリテン:キャバレー・ソング(1937-39)
ヴィクトル・ウルマン:リカルダ・フーフによる5つの恋歌 Op.26a(1939)
メシアン:地と天の歌(1938)
イーダ・アントラ(S)
キリル・コズロフスキ(P)

録音:2021年5月27日?30日 ニューパヴィリオン(カウニアイネン、フィンランド)
フィンランドのソプラノ歌手、イーダ・アントラのデビュー・アルバム。第二次世界大戦の前から戦中にかけて作曲された3つの歌曲集を歌っています。 ブリテン の「キャバレー・ソング」、ヴィクトル・ウルマン の「リカルダ・フーフによる5つの恋歌」、オリヴィエ・メシアンの「地と天の歌」。3人の 作曲家は全員、戦争が彼らの人生に大きく関わっています。ブリテンは、開戦が近づくとアメリカに渡り、イギリスに戻ってからは良心的兵役拒否者の申請をしまし た。メシアンは、開戦とともにフランス陸軍の医療部隊に徴募され、ドイツ軍の捕虜となってから1年間を収容所で過ごしました。ウルマンは、ユダヤの家系だった ため、1942年にテレージエンシュタットの収容所に送られたあと、1944年に移送先のアウシュヴィッツ強制収容所で殺害されました。こうした背景をもつ3つの 歌曲集は「愛と希望の真実を伝えるもの」としてアントラの最初のアルバムのプログラムに選ばれました。 ブリテンの「キャバレー・ソング」は、友人のW・H・オーデン(1907?1973)の詩集『Another Time(もうひとつの時代)』に収められていた4つの詩をテ クストにした作品。ウルマンの曲集の詩を書いたリカルダ・フーフ (1864?1947)は、言論の自由を擁護する代表的なひとりだったため、1933年にナチスが 権力を握った時、彼らの教義を支持することを拒否。プロイセン芸術アカデミーの教職を辞任しました。「5つの恋歌」は、彼女が学生時代に書いた詩集『Neue Gedichte (Liebesgedichten)(新しい詩(愛の詩))』から選んだ詩に作曲されました。メシアンの「地と天の歌」は、最初の妻クレール・デルボス(「Mi」) との間に息子パスカル(愛称「ピリュール」)が生まれた一年後、1938年夏に作られた作品です。作曲者自身の書いたテクストは、彼の結婚と家庭生活は神の愛 があってこそ、という信念の表明とみなされています。 イーダ・アントラの執筆した詳細なライナーノートが、ウルマンとメシアンの曲集の歌詞と英訳とともにブックレットに掲載されています。 (Ki)

Albion Records
ALBCD-055(1CD)
ヴォーン・ウィリアムズ:「旅の歌」(1954年初録音音源)
ヴォーン・ウィリアムズ:歌曲集「旅の歌」、静かな午後、ウォーター・ミル、リンデン・リー
フレデリック・キール:3つの海水の歌
マイケル・ヘッド:6つの海の歌より第2曲、第6曲
スタンフォード:海の歌 Op.91より第1曲、第5曲
ジョン・アイアランド:海熱
アルバート・マリンソン:フォー・バイ・ザ・クロック
マルコム・デイヴィッドソン:クリスマス・キャロル
ウォーロック
:ストラットン船長の空想
リチャード・スタンデン(Bs-Br)、
フレデリック・ストーン(P)

録音:1954年秋(ロンドン)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」から、埋もれていた貴重な録音が復刻されます。
1954年の秋にロンドンで録音され、翌年に米Westminster RecordsからLPでリリースされたリチャード・スタンデン&フレデリック・ストーンによるヴォーン・ウィリアムズの「旅の歌」の初の全曲録音(ヴォーン・ウィリアムズの死後に発見され出版された「坂を上り、坂を下りた」を除く8曲)。この録音の存在はヴォーン・ウィリアムズ本人も知っており高く評価していたとされていますが、1960年代初頭にWestminster Recordsを買収したABC-Paramount Recordsやその後原盤権を取得したMCA、そして現在原盤権を保有するDeutsche Grammophonからこれまでにリイシューされたことはありませんでした。ヴォーン・ウィリアムズ協会のロナルド・グレイムズは1959年に再発売された時の2枚のLPから、音の劣化を最小限に抑えてLPの原音にできるだけ近づけるため丁寧な復刻とリマスターを実施、この貴重な名録音が久しぶりにスポットライトを浴びることになりました。カップリングにもしばらく入手できなくなっていた録音を含むブリテン諸島の様々な作曲家による歌曲が収録されています。
リチャード・スタンデンはイギリスの多くの主要な音楽祭で歌い、BBCのリサイタルやコンサートの放送に数多く出演したほか、ヴォーン・ウィリアムズの指揮でバッハの2つの受難曲のソロを務め称賛されるなど、当時のヨーロッパでは名前を知られた歌手でした。フレデリック・ストーンはBBCのスタッフ伴奏者として1930年代からおよそ30年間にわたって活動し、BBCの放送のあらゆる場面で活躍したピアニストです。

Hyperion
CDA-68434(1CD)
アンセム集 Vol.1
エルガー:主は偉大なり Op.67、主に捧げよ Op.74
サミュエル・セバスチャン・ウェズリー(1810-1876): 荒野
ハウエルズ:ハウス・オヴ・ザ・マインド
ポール・スパイサー(1952-):出でよ、ラザロ
パトリック・ガワーズ(1936-2014):ガリラヤの人々
ジェームズ・マクミラン(1959-):主に感謝せよ
フランシス・ポット(1957-):トッカータ
デヴィッド・ベドナル(1979-):エブリワン・サング
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho、
スティーヴン・レイトン(指)、
ハリソン・コール(Org)、ジョナサン・リー(Org)

録音:2022年1月&2023年1月、イーリー大聖堂(イギリス、ケンブリッジシャー)
イギリス合唱界の名指揮者スティーヴン・レイトンが音楽監督を務める名門ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、待望のアンセム集がスタート!第1巻はアンセムの歴史において重要な作曲家サミュエル・セバスチャン・ウェズリー(1810-1876)の「荒野 The wilderness」に、ウェズリーを称賛していたエルガーによる2つの代表作「主は偉大なり Great is the Lord」 「主に捧げよ Give unto the Lord」、そして20世紀後半から21世紀に書かれたハウエルズやマクミランらの作品を加えた計9作品を収録(フランシス・ポットのトッカータのみオルガン独奏曲)。古楽から近現代音楽まで幅広いレパートリーを誇る彼らならではのプログラムといえるでしょう。

Records
IC-007(1CD)
愛の歌〜バクリ、デュパルク、フォーレ
デュパルク:旅へのいざない
カントルーブ:センチメンタルな対話
フォーレ
:歌曲集 「優しい歌」
ニコラ・バクリ:歌曲集 「愛の歌」 Op.126-2b
ルクー:夜想曲
ジャケ・ド・ラ・プレール:婚礼の行進
ロズリーヌ・マルテル(S)、
ロレーヌ・ド・ラチュルド(P)、ギヨーム・ラトゥール(Vn)、タニア・パッセンジ(Vn)、モード・ガスティネル(Va)、エレーヌ・ラトゥール(Vc)、パブティスト・アンドリウ(Cb)

録音:2022年5月、フランス
IndesensとCalliopeがリニューアルし再出発したフランスのレーベル、Indesens Calliope Records(アンデサンス・カリオペ・レコーズ)。
20世紀前半のフランスを代表するコンポーザー=オルガニスト、ジョゼフ・エルマン・ボナルの孫娘であるソプラノ歌手、ロズリーヌ・マルテル(=ボナル)。
近代フランスの大作曲家たちの歌曲を歌った『太陽の反射』(CAL2074)に続くロズリーヌ・マルテルのニュー・アルバム『愛の歌(Chants D'amour)』は、ボードレール、ヴェルレーヌ、ヴェルハーレン、ユゴー、アロクールら、フランス語の情感豊かな詩を題材にした、ソプラノとピアノ&弦楽四重奏(or弦楽五重奏)のための歌曲集。David Mawが作曲者自身のオーケストラ版を参考にしながらアレンジしたデュパルクの「旅へのいざない」から始まり、フォーレ自身が声楽、弦楽五重奏とピアノ版に編曲した「優しい歌」、マコンのフランス歌曲コンクールの委嘱で2015年に作曲されたニコラ・バクリの「愛の歌」、ギヨーム・ルクーの「3つの詩」(1892)の第3曲にあたる「夜想曲」、そして未出版であったジャケ・ド・ラ・プレールの「婚礼の行進」の初録音などを収録しています。

299 MUSIC
NIKU-9053(1CD)
税込定価
至福の憧れ〜ゲーテ歌曲の現在
R・シュトラウス:見つけたものOp.56-1 (1903)
クララ・シューマン:すみれ(1853)
ウェーベルン:花の挨拶(1903)
グリーグ:バラの咲く時にOp.48-5 (1889)
シューベルト:5月に寄せてD296 (1815-16) [05:10]
リスト:喜びも悲しみもS280/2 (1849)
リスト:全ての山の頂きに安らぎがS306/2(1859)
リスト:天から来たあなたはS279/1(1842)
ツェムリンスキー:妖精の歌Op.22-4 (1934)
ツェムリンスキー:さすらい人の夜の歌Op.27-12 (1938)
リヒャルト・トゥルンク(1879-1968):ズライカOp.40-5(vor1927)
パウル・デッサウ:愛の歌(1955)
アイスラー:ゲーテ断章(1953)
ウェーベルン:似たもの同士Op.12-4(1917)
伊藤祐二(1956- ):「J.W.v.ゲーテの4つの詩」(2019)〜リーナへ/至福の憧れ
ヴォルフ:「ミニョンの4つの歌」(1888)
 ミニョン第1曲「語らずともよいと言ってください」
 ミニョン第2曲「ただ憧れを知る人だけが」
 ミニョン第3曲「もうしばらくこのままの姿に」
 ミニョン「君よ知るや南の組」
(21)アイヴズ:イルメナウ(vor 1902)
長島剛子(S)、梅本実(P)

録音:2022年8月7、11、16日、相模湖交流センター(ラックスマン・ホール)
ドイツが生んだ文豪が生涯書き続けた「詩」とその世界に心を奪われた作曲家たち ※詩人や劇作家、小説家だけではなく政治家、自然科学者、画家としても才能を発揮したヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲ ーテ(1749-1832)。その豊かな人生を映し続けた「詩」は、時代を超えて多くの作曲家を魅了しています。長年ゲーテ歌曲に 取り組んできたリート・デュオが、今もなお愛される彼の詩と歌曲の因果を紐解き、その真髄に迫る。

PAU
PANU-7014(1CD)
税込定価
「松の舞」〜間宮芳生の音風景
間宮芳生(b.1929):
(1)-(7)「日本民謡集」より(1955-68)
 (1)さそり節(岩手県民謡)/子守唄(秋田県民謡)
 杓子売唄(秋田県民謡)/まいまい(富山県民謡)
 さんさい踊り(富山県民謡)/ちらん節(鹿児島県民謡)
 草切節(鹿児島県民謡)
空の向こうがわ(詩:友竹辰)(1992)
ピアノのための三つのプレリュード(1978)
 夕日のなかの子供たち/鹿おどりの日
 ひかげ通りの子守唄
チェロとピアノのための六つの日本民謡
 田植唄(富山県民謡)/ちらん節(鹿児島県民謡)
 銀鶴節(鹿児島県民謡)/田の草取り唄(愛媛県民謡)
 から臼搗(岩手県民謡)/米搗まだら(長崎県民謡)
「日本民謡集」より(1957-68)
でいらほん(東京都民謡)/南部牛追唄(岩手県民謡)
とのさ(山形県民謡)/銭吹唄(青森県民謡)
松の舞(青森県民謡)
駒ヶ嶺ゆかり(Ms)
水月恵美子(P)、大澤 久(Vc)

録音:2022年8月8-10日逗子YUI コミュニティホール
間宮芳生の声楽作品の中核をなす「日本民謡集」から 12曲と「チェロとピアノのための六つの日本民謡」、「ピアノのための三つ のプレリュード」を併録。日本民謡を出発点とし、その要素を現代の芸術作品へと昇華させた間宮芳生の創作活動を俯瞰すること ができる選曲になっています。 ※間宮芳生先生が 26歳から手がけていらっしゃる日本民謡を題材にした独唱曲は、95 歳の現在まで継続的に作曲されています。 人間の営みが息づく民謡を生身の人間が声にし踊るとき、そこに生命が生き生きと湧き立ってくる。命ある者への慈しみと畏敬の念 がここには流れています。そして人々にとっていかに「音楽」が必要であったかを私達に訴えています。

H.M.F
HMM-905367(1CD)
プッチーニ:グローリア・ミサ&管弦楽作品集
プッチーニ:4声による管弦楽をともなうミサ(グローリア・ミサ)
弦のためのスケルツォ SC56
交響的カプリッチョ SC55
「菊」〜弦楽四重奏のためのエレジーSC65
グスターボ・ヒメノ(指)
ルクセンブルクPO
シャルル・カストロノーヴォ(T)
ルドヴ ィク・テジ エ(Br)
オルフェオ・カタラ

録音:2022年5月14日、6月29日、フィルハーモニー・ルクセンブルク、大ホール
ヒメノ&ルクセンブルク・フィルの2022年録音盤は、オペラ作曲家プッチーニの、宗教作品および管弦楽(器楽)作品という注目の内容です。 ★プッチーニは、5代にわたる教会音楽家一家の末裔でした。10歳前後から聖歌隊員として活動、同時にヴァイオリン、ピアノ、オルガン、作曲 などの教育を受けるようになります。そして14歳の時には、教会オルガニスとして演奏していました。若い頃に作曲された宗教的な作品に、モテット、クレド、そし て1880年に作曲されたこのグローリア・ミサがあります。1876年にヴェルディの「アイーダ」にふれてオペラに専念するようになった、と記述されることも多 いですが、プッチーニの初期の業績が聖歌、室内楽、管弦楽曲であり、そのキャリアを通じて、頻繁ではないにしてもこれらのジャンルの作品を書き続けていたこと を忘れてはなりません。ここには、オペラ以外の初期の作品で最も重要なものが厳選されて収録されております。スケルツォは、1881-83年に書かれた弦楽四重 奏曲の中のひとつの楽章です。
ディスク冒頭はグローリア・ミサですが、男声2つ(テノール、バリトン)をソロにもつ、オーケストラと合唱という大編成。非常にきらびやかな作品で、非常に重 みのある作品。オペラではないのですが、やはり、声の扱いが素晴らしいことがよくわかります。そして声を支える管弦楽も表情豊かで充実。ヒメノ率いるルクセン ブルク・フィルが懇親の力で演奏していることが感じられます。
「交響的カプリッチョ」は、ミラノ音楽院を卒業する際の最終試験のための楽曲。冒頭から壮大なオペラの序曲かはたまた映画の幕開けか、というドラマティック さで、さらにAllegro vivaceの部分は、10年後に作曲した「ラ・ボエーム」の序曲冒頭とまるっきり同じであることに驚かされます。
イタリアでは亡くなった人に「菊」の花を捧げる風習があり、この「菊」(もともとは弦楽四重奏作品ですが、ここでは弦楽オーケストラで演奏)は、スペイン王 (1870-73在位、イタリアのヴィットリオ・エマヌエーレ2世の次男)の死を悼むエレジー。非常にドラマティックな作品です。 (Ki)

Pentatone
PTC-5187035(1CD)
The Folly of Desire
●Brad Mehldau:The Folly of Desire[The Sick Rose / Leda and the Swan / Sonnet147 / Sonnet75/
Uber die Verfuhrung von Engeln / Ganymede I / Ganymede II / the boys i mean are not refined /
Sailing to Byzantium / Night II / Lullaby]
●Strachey & Maschwitz:These Foolish Things
●Mann & Hilliard:In the Wee Small Hours of the Morning
●Cole Porter:Every Time We Say Goodbye
●Franz Schubert:Nacht und Traume D.827
●Cole Porter:Night and Day
イアン・ボストリッジ(T)、
ブラッド・メルドー(P)

録音:2022年7月/アルトフン・ニュー・モルティングス、サドベリー(イギリス)
現代ジャズの先駆者ブラッド・メルドーと、現代最高のテノール歌手イアン・ボストリッジという、共にグラミー賞の受賞歴を持つ最高級の布陣で紡ぎだした歌曲 集『The Folly of Desire』がPENTATONEレーベルからリリース!
2016年にドイツ・南バイエルンで出会った二人は、食事をするうちに意気投合し、そこからお互いのコンサートへ足を運ぶようになり、そこでメルドーがボスト リッジのために曲を書くことを思いついたのが今作を作るきっかけとなりました。
ウィリアム・ブレイクが書いた詩『The Sick Rose』から始まり、シェイクスピア、ゲーテ、カミングスといった詩人たちの作品群をもとに、メルドーの鮮やかな ピアノとボストリッジのパワフルな歌声が、何とも奇妙な雰囲気を漂わせています。
さらに、アルバム後半にはコール・ポーターの『Night and Day』やボブ・ヒリヤードの『In the Wee Small Hours of the Morning』などといったジャ ズリスナーには馴染み深いジャズスタンダードが数曲、そしてリート歌手ボストリッジが得意とするシューベルトの『夜と夢』D.827を収録しており、作品ごとにス タイルの多様性が強調されています。
この作品集には、”純粋な欲望からの脱却”というテーマがあり、”欲望から解放された愛こそが人生の最高到達点である”、という哲学的かつ道徳的なメッセー ジが込められています。 (Ki)

ACCENT
ACC-25321(1CD)
バッハ:カンタータ第108番『わが去るは汝らの益なり』 BWV108
カンタータ第86番『まことに、まことに汝らに告ぐ』 BWV86
カンタータ第11番『神をそのもろもろの国にて頌めよ』 BWV11(昇天祭オラトリオ)
カンタータ第44番『ひとびと汝らを除名すべし』 BWV44
シーリ・ソーンヒル(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デル・クラッペン(Bs)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド

録音:2008年4月30日-5月1日/ベルギー、ルーヴェン
復活祭の40日後にある昇天祭のために書かれたカンタータ第11番と、近い時期に演奏されるカンタータを組み合わせたアルバム。2005-2014年にクイケ ンとラ・プティット・バンドが取り組んだカンタータ録音シリーズからの音源です。声楽も器楽も各パート1人で演奏していて、透明度の高い響きが魅力的。
バッハ自らも『昇天祭オラトリオ』と呼んだカンタータ第11番は30分近くある大曲で、他のカンタータとは一線を画す作品です。 (Ki)

Coviello
COV-92303(1CD)
菩提樹と蓮華 〜ドイツと中国の芸術歌曲
シューマン:ジャスミンの木 Op.27-4
江蘇省民謡:ジャスミン [茉莉花](He Fang & SHEN Wujun編)
黄自 HUANG ZI(1904-1938):3つのバラの祈り
R.シュトラウス:花束を編みたかった Op.68-2
青海省民謡:四季 [四季歌](Tang Qijing編)
マーラー:私は仄かな香りを吸い込んだ
羅忠鎔 LUO ZHONGRONG(1924-2021):黄昏時の杏の花 [杏花天影]
クララ・シューマン:もの言わぬ蓮の花
羅忠鎔 LUO ZHONGRONG:遥かなる恋人への蓮華
シューマン:月夜 Op.39-5
モンゴル民謡:牧歌
黄永熙 HUANG YONGXI(1917-2003):憧憬の歌]
シューベルト::漁師の愛の幸福 D933
雲南省民謡:せせらぐ小川 [小河淌水]
シューベルト:水上に歌う D774
四川省民謡:アカシアはいつ咲く](DING Shande編)
シューベルト:菩提樹
アンナ・ハープスト(S)
トニ・ミン・ガイガー(P)

録音:2021年9月14-17日
アジアの芸術を、ヨーロッパのものと同列に並べて提示し、新しい耳を向けさせる趣向のアルバム。ケルン生まれのソプラノ歌手とミュンヘン生まれのピアニスト、 ふたりの若い音楽家による意欲作です。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0068(2CD)
モノローグ
[CD1]
ニコロ・ジンガレッリ:声とピアノのためのモノローグ『私は…だった』
ドニゼッティ:声とピアノのためのカンタータ『サッフォー』
ロッシーニ:声とピアノのためのカンタータ『ジョヴァンナ・ダルコ』
[CD2]
ワーグナー:声とピアノのための『メアリー・スチュアートの別れ』 WWV61
ポーリーヌ・ヴィアルド:コントラルトとピアノのための『ヘルミオネーの情景』
メル・ボニ:ピアノのための舞曲『サロメ』 Op.100
レスピーギ:ピアノのための短詩『アレトゥーザ』
アンナ・ボニタティブス(歌)
アデーレ・ダロンツォ(P)

録音:2022年5月/チューリッヒ、SRFスタジオ
モノローグ(独白)の技法はオペラや歌曲においても特別な表現力を持っています。感情のわずかな機微までも視覚化するような効果があり、語りすぎると冗長 なものになりかねない側面もあります。作曲家にとって絶妙なバランス感覚を強いられる技法と言えるでしょう。
アンナ・ボニタティブスは1999年にスカラ座デビューして以降、多くのベルカント・オペラ出演やレコーディングを行ってきたイタリアのメゾ・ソプラノ歌手。様々 な作曲家が用いたモノローグ技法に注目し、熱意をもって表現しています。
PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0054(1CD)
月はわが友
テオドール・キルヒナー:歌曲集 Op.1(全10曲)
ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」、忘れられた小唄(全6曲)
グリーグ:叙情小曲集より「夜想曲」 Op.54-4、歌曲集 Op.48(全6曲)
キルヒナー:幻想的小品集より「夜想曲」 Op.14-4
ピエール・モーリス:中国の歌(全7曲)
カトリン・ホッティガー(S)
エドワード・ラシュトン(P)

録音:2020年7月25日、2021年8月22・26・27日
夜と月をテーマにした歌曲とピアノ曲をあつめたアルバム。キルヒナーやピエール・モーリスといっためずらしい作品も。
カトリン・ホッティガーはルツェルン応用科学芸術大学で学んだスイスのソプラノ歌手。バロック・オペラや、フランスとスカンジナビアのリートなどに力を注いで いて、ピアノのエドワード・ラシュトンと定期的にリートのリサイタルを行っています。 (Ki)
PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0062(1CD)

ヴァレー地方からの歌/スイスの作曲家による歌曲集
オイゲン・マイアー(1934-):Chiajeri (Taugwalder)
エミル・フレイ(1889-1946):Junges Madchen in den Bergen (Morgenstern) op.49/1
オイゲン・マイアー:Wela Wag (Taugwalder)
ヴェルナー・ベルッチ(1950-):Die Felswand (Meyer) Wege III
オイゲン・マイアー:Ds Hittuliechtje (Taugwalder)
ヨゼフ・ラウバー(1864-1952):Fruhlingsnacht (Hesse) op.37/2
オイゲン・マイアー:Dr Schuelschatz (Taugwalder)
ハンス・フーバー(1852-1921):Mir traumte von einem Myrtenbaum (Heyse) op.61/32.47
オイゲン・マイアー:Dr Bluusuchnopf (Taugwalder)
ワルター・クルヴォワジエ(1875-1931):Morgens (Storm) op.2/7
オイゲン・マイアー:Herbschtwind (Taugwalder)
ハインツ・ホリガー(1939-):Herbst (Morgenstern) Sechs Lieder VI

フランツィスカ・ハインツェン(S)
ベンジャミン・ミード(P)

録音:2022年5月
スイスのソプラノ歌手フランツィスカ・ハインツェンが歌う、故郷ヴァレー州とスイスの歌の芸術への愛に満ちたアルバム。ヴァレー語の詩によるオイゲン・マイアー の作品を中心に、過去2世紀のスイスの作曲家による歌曲を収録しています。 (Ki)

THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0067(1CD)
MY SOUL, WHAT FEAR YOU? わが魂よ、何をおそれているのか?
R.シュトラウス:〈見出されたもの〉、〈おくれたボートで〉(「6つの歌」 op.56より)、〈夜の逍遥〉(「3つの歌」op.29より)
プフィッツナー:〈牢獄のフス〉(「4つの歌」op.32より)
バッハ:カンタータ第82番BWV82より第1番アリア「われは満ちたれり」
シューベルト:〈勝利〉D805、〈墓堀人の歌〉D 44、〈人間の限界〉 D716
シューマン:〈宝を掘る人〉、〈春の旅路〉(「ロマンスとバラード」第1集 op.45より)
アイスラー:〈カリフォルニアの秋〉〈小さなラジオに〉〈ヘルダーリン=フラグメント〉(「ハリウッド・ソングブック集」より)
マーラー:〈少年鼓主〉(「子供の魔法の角笛」)
クルト・ワイル:ベルリン・レクイエムより〈未知の兵士に関する第2の報告:私が話したことすべて〉
クリストファー・パーヴス(Br)、
サイモン・レッパー(P)
ミロシュ・ミリオイエヴィチ(アコーディオン)、
サラ・フィールド(サックス)、
ルーシー・ショウ(Cb)、
リリー・ヴァーノン=パーヴス(Fl)、
ラファエル・オニエット(G)

録音:2922年2月21-23日、聖ヨハネ福音教会、オックスフォード
キングス・カレッジの卒業生にして英国が世界に誇るバリトン、クリストファー・パーヴスが、英国屈指のピアニスト、サイモン・レッパーと共演した、当レーベル 初の歌曲アルバムの登場。R.シュトラウス、シューベルト、プフィッツナー、マーラーの歌曲が、オペラ界でも活躍するパーヴスのドラマチックな演奏で響き渡ります。 バッハ、アイスラー、ワイルの作品が、アコーディオン、サックス、ギター、フルート、コントラバスを効果的に組み合わせた編成で演奏されており、聴きごたえがあり ます。
クリストファー・パーヴス(Br)は、キングス・カレッジの聖歌隊で音楽を学び、その後ロック・グループHarvey and the Wallbangersのメンバーと しても活躍。オペラ歌手としても活躍しており、バイエルン国立歌劇場でボルストロード(ピーター・グライムズ)、ロイヤル・オペラ・ハウス等でファルスタッフ(ファ ルスタッフ)、グラインドボーン音楽祭でゴロー(ペレアスとメリザンド)、チューリヒ歌劇場のリング・サイクルでアルベリヒを歌うなど、各地の歌劇場に登場し、そ の歌唱と存在感で聴衆を魅了しています。また、グレの歌(ラトル指揮LSO)など、演奏会でも活躍しています。 (Ki)


APARTE
AP-311(1CD)
ほかに好きな人がいるから
ギター伴奏によるフランスとヒスパニックのレオ・フェレ:ロマンス集

フォーレ:夢のあとにOp.7の1
 秋Op.18の3/愛の歌Op.27の1
 ゆりかごOp.23の1
マスネ:スペインの夜
イソリーナ・カリージョ:くちなしの花をふたつ
モレーノ・トローバ:マドローニョス(ギター・ソロ)
カルロス・エレタ・アルマラン:ある恋の物語
レオ・フェレ:芸術家の人生
サティ:グノシエンヌ第1番(ギター・ソロ)
ファリャ:7つのスペイン民謡
イネス・アリミ:キエロ
マスネ:エレジー
ジャック・ブレル/ジェラール・ジュアネスト:懐かしき恋人たちの歌
ロッシーニ:踊り
ポリーヌ・ヴィアルド:星
マリーナ・ヴィオッティ(Ms)、
ガブリエル・ビアンコ(G)
レオナルド・ディッセルホルスト(Vc)、
ジェリー・ロペス(Sax)
録音:2022年5月12-14日/TWLスタジオ(シュレーヌ)
マリーナ・ヴィオッティはスイス出身のメゾソプラノ。ジャズ、ゴスペル、ヘヴィメタに親しみ大学で哲学と文学を専攻し、卒業後本格的に声楽を学んだ変わり種。 オペラ、宗教曲のほか、ジャンルにとらわれぬ活動を繰り広げています。
最新盤はフォーレとマスネのフランス歌曲と、スペイン・ラテンアメリカの歌をギター伴奏で聴かせてくれる魅力的なアルバム。またレオ・フェレやジャック・ブレ ルのシャンソンもイキに聴かせます。ファリャの「7つのスペイン民謡」や南米系のものはもちろんながら、フォーレやマスネの歌曲がギター伴奏と合うのに驚かされ ます。

Avie
AV-2605(2CD)
バッハ:ヨハネ受難曲 BWV245 ニコラス・マギーガン(指)、
カンタータ・コレクティヴ、
トーマス・クーリー(T)、ポール・マックス・ティプトン(Bs-Br)、ノラ・リチャードソン(S)、アリエ・ヌスバウム・コーエン(C.T)、デレク・チェスター(T)、ハリソン・ヒンツェ(Br)

ライヴ録音:2022年3月21日、バークレー第一会衆派教会(カルフォルニア)
長年フィルハーモニア・バロック・オーケストラの音楽監督として活躍し(現在は桂冠音楽監督)、バロック音楽のエキスパートとして知られるニコラス・マギーガン。そして彼が指揮台に立っていたフィルハーモニア・バロック・オーケストラの首席奏者やソリストたちによって創設されたカンタータ・コレクティヴによるバッハの「ヨハネ受難曲」が登場です。このアルバムはカンタータ・コレクティヴのAvieレーベルへの最初の録音となり、今後もバッハの合唱作品を録音していく予定で、次回作以降も期待されます。
指揮者のニコラス・マギーガンは、フィルハーモニア・バロック・オーケストラの音楽監督の他、クリーブランド、シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク、フィラデルフィア、サンフランシスコなどのアメリカの主要なオーケストラ、香港、シドニー、ロイヤル・コンセルトヘボウといった世界の主要なオーケストラと共演。海外での音楽活動への貢献によって大英帝国勲章(OBE)を授与されています。またイエール大学の定期演奏会に頻繁に客演するなど後進の指導にもあたっています。

Diapason
DIAP-157(2CD)
ベルリオーズ:ファウストの劫罰、他

(1)劇的物語「ファウストの劫罰」

(2)「ファウストの劫罰」より
メフィストフェレスの歌「やさしい蚤が一匹」(蚤の歌)
メフィストフェレスのセレナード「家の前で」

(3)交響曲「イタリアのハロルド」
(1)リシャール・ヴェロー(ファウスト)
ミシェル・ルー(メフィストフェレス)
コンスエロ・ルビオ(マルグリート)
ピエール・モレ(ブランデル)
フランス国営放送児童cho
エリーザベト・ブラッスールcho
コンセール・ラムルーO
イーゴリ・マルケヴィチ(指)
録音:1959年
(2)ジェラール・スゼー(メフィストフェレス)
パリ国立歌劇場O&cho
アンドレ・クリュイタンス(指)
録音:1959年
(3)ウィリアム・プリムローズ(Va)
ボストンSO
シャルル・ミュンシュ(指)
録音:1959年
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第157巻として登場するのは、イーゴリ・マルケヴィチ(指)劇的物語「ファウストの劫罰」と、シャルル・ミュンシュ(指)交響曲「イタリアのハロルド」のカップリング。「ファウストの劫罰」はマルケヴィチとコンセール・ラムルー管がその実力をフルに発揮し、今なお語り継がれる名盤として知られており、マルケヴィチの棒から生み出される豪快さと繊細さを併せ持つ名演をご堪能いただけます。「イタリアのハロルド」では往年の名ヴィオラ奏者ウィリアム・プリムローズがソリストとして登場。こちらも同曲の名盤のひとつとして名高くミュンシュとの息の合った名演を繰り広げています。

Da Vinci Classics
C-00719(1CD)
イタリアへの旅〜ドイツ・リートにおけるイタリアの影響
リスト:ペトラルカの3つのソネット S.270A
ヴォルフ
:イタリア歌曲集より 6つの歌 〔あなたはこの世で一番美しい(第1巻, 第3曲)、祝福あれ,この世を創られた方に(第1巻, 第4曲)、さあ仲直りしよう(第1巻, 第8曲)、そして,君が恋人の焦がれ死にするさまを見たいなら(第1巻, 第17曲)、幸せな母に祝福あれ(第2巻, 第35曲)、君が僕をちら見して笑い出し(第2巻, 第38曲)〕
R.シュトラウス:マドリガル Op.15-1
ヴォルフ:ミケランジェロの3つの詩
シューベルト:3つのイタリア歌曲 D.902
ルチオ・ガッロ(Br)、
エーリク・バッターリア(P)

録音:2022年10月
ロマン派とポスト・ロマン派のドイツ語圏の作曲家たちによるイタリアに思いをはせた歌曲集。リストの「ペトラルカの3つのソネット」(後にピアノ版に編曲されています)から始まり、ヴォルフのイタリアでの経験を表している6つの歌曲を収録。さらにはミケランジェロの詩を用いたR.シュトラウスやヴォルフの作品、最後にはシューベルトがイタリア語の詩を基に書かれた「3つの歌」を収めています。

Da Vinci Classics
C-00714(1CD)
デュリュフレ:レクイエム Op.9
オルガン組曲 Op.5
ギユー・コンソート、マルコ・サッカルディン(Br)、
シルヴィア・アリーチェ・ジャノッラ(Ms)、
エミリオ・ゴネッラ(Vc)、
アレッサンドロ・ペリン(Org)、
マッテオ・チェザロット(指)

録音:2021年10月(ヴィッラサンタ、イタリア)
フランスの作曲家、モーリス・デュリュフレは、プーランクのオルガン協奏曲の初演をするなど、卓越したオルガニストとしても活躍しました。
本アルバムでは、生涯に14曲しか残していないデュリュフレの作品の中で、代表作にあげられる 「レクイエム」 を収録。この作品は、グレゴリオ聖歌の『死者のためのミサ曲』から多くの主題を用いており、フォーレの『レクイエム』と多くの類似点が見られ、曲の構成についてもフォーレの構成を踏襲していることも特徴です。前奏曲、シシリエンヌ、トッカータの三部作からなるオルガン組曲がカップリングされています。
Da Vinci Classics
C-00708(1CD)
ボッケリーニ:スターバト・マーテル G.532
レチタティーヴォとアカデミックなアリア 「あわれ、私はどこにいる?…ああ、話しているのは私ではない」G. 548
交響曲第18番ヘ長調 G.512
バルバラ・フリットリ(S)、
マッティア・ロンデッリ(指)、
ミラノ・スカラ座ヴィルトゥオーゾO

録音:2008年5月(ボローニャ、イタリア)
ボッケリーニが「スターバト・マーテル」を完成させた1781年頃、「スターバト・マーテル」と言えばペルゴレージの作品であり、ヨーロッパ中の聴衆を魅了していました。しかし、ボッケリーニは中世のラテン語の詩を鮮やかに読み解き、この感動的な作品が生まれました。ソプラノと弦楽合奏という編成のこの作品では、独唱に名ソプラノであるバルバラ・フリットリが登場します。彼女のドラマティックな歌唱は、ロンデッリ指揮ミラノ・スカラ座のヴィルトゥオーゾたちによる芳醇な響きによってよりその魅力が引き出されています。聖母の悲しみを鮮やかに表現しているバルバラ・フリットリの歌唱にぜひご注目ください。

Hyperion
CDA-68420(1CD)
ヴォーン・ウィリアムズ、マクミラン、タヴァナー:合唱作品集
ヴォーン・ウィリアムズ:ミサ曲 ト短調、味わい見よ*
マクミラン:主を恐れる人はだれか#、
 エドワード懺悔王のミサ曲#、特別な訴え*、
 誰がキリストの愛からわたしたちを離れさせるのか
タヴァナー:マニフィカトとヌンク・ディミッティス 「コレギウム・レガーレ」、アテネのための歌 
ウェストミンスター寺院聖歌隊、
ジェームズ・オドンネル(指)、
ピーター・ホルダー(Org)*

録音:2022年6月&10月
(世界初録音#)
ウェストミンスター寺院聖歌隊によるヴォーン・ウィリアムズ、マクミラン、そしてタヴァナーの合唱作品集。このアルバムの中にはマクミランの世界初録音作品が二曲含まれています。ヴォーン・ウィリアムズの「味わい見よ」は、エリザベス2世の戴冠式のために委嘱された作品で、1953年6月2日にウェストミンスター寺院にて歌われました。
世界遺産にも指定されている英国国教会の教会、ウェストミンスター寺院の聖歌隊は、30名の少年合唱と12名のプロの成人歌手からなる合唱団で、教会聖歌隊の最高峰として知られており、長年に亘って典礼や祝典の場で国際的に重要な役割を果たしています。先日行われたエリザベス2世の追悼式でもその美しい歌声を響かせていました。

Skani
SKANI-146(1CD)
ラトビアの川の歌
ライモンツ・パウルス(b.1936):合唱曲集「ラトビアの川の歌」〔サラツァ川、ガウヤ川、リエルぺ川、オグレのシチリアーナ、イルべ川、ヴェンタ川、ダウガヴァ川、アイヴィエクステ川、川の詩*〕
ユースクワイア「バルシス」、
インツ・テレロヴスキス(指)、
イネセ・ザンデレ(朗読)*、ライモンツ・パウルス(P)*

録音:2021年10月13日&12月2日、リガ改革派教会(ラトビア)
『ラトビアの川の歌』は、ラトビアの3人の芸術家のコラボレーションで実現したアルバムです。ミュージカル、バレエ、映画、合唱曲、ジャズ、ポップソング作曲家として活躍し、1988年から1993年まで文化省の大臣を務めたライモンツ・パウルス(b.1936)。児童文学の執筆と編集、出版の活動で知られる詩人のイネセ・ザンデレ(b.1958)。そしてラトビア音楽アカデミーで学び、イギリスとドイツのバロック音楽演奏のコースに参加し、「バルシス(Balsis)」と「ティアデ(Tiade)」のユースクワイアを指揮するインツ・テレロヴスキス(b.1972)。本アルバムは、サラツァ川、ガウヤ川、リエルぺ川、オグレ川が流れこむ〈オグレのシチリアーナ〉など、ラトビアの川をテーマにした8つのアカペラ合唱曲と、ザンデレがパウルスのピアノ伴奏で朗読する『川の詩』で構成されています。合唱曲を集成した『川の歌』という「特別な旅」が始まってからすでに10年が経過しました。「ザンデレが川を詩に書き、若い世代がラトビア合唱音楽に応えるかぎり、『バルシス』(ラトビア語で「声」)は、小さな川と大きな川として流れ、広大な海や湖へと注いでいく」。指揮者のテレロヴスキスは、このアルバムが作られた目的と意義をそう語っています。
Skani
SKANI-150(1CD)
ルツィーヤ・ガルータ:神聖な愛
ルツィーヤ・ガルータ(1902-1977):空と海/私にできさえすれば/夕映に/ああ, 私の大切な女の子/しゃべらないほうがいい/別れ際/さあ早く神のところへ行け, 愛しの太陽よ/異国のコーカサスの子供の歌/山の子供の子守歌/ジャネマの歌/困難な瞬間に/子守歌/秋/小雨/生まれ故郷は春に/春はもうじき/提供者/月の舟/またやって来たね/神聖な愛
ユリヤ・ヴァシリエヴァ(S)、
マーリス・スクヤ(P)
ルツィーヤ・ガルータ(1902-1977)は音楽学者の間で、ラトビアのジェルメーヌ・タイユフェールとも呼ばれています。ガルータが学生になったばかりの頃、フランスで起きた新しいトレンドに興味をもち、海外で学ぶ夢をもっていたことが、いわゆる「フランス六人組」の作曲家とくらべられる理由だと言われています。彼女は、ラトビア音楽院を卒業後、パリで、アルフレッド・コルトーと、ドビュッシーの友人であったイシドール・フィリップにピアノを、作曲家で指揮者のポール・ル・フレムに管弦楽法を学び、二度目にフランスに渡った際にはエコール・ノルマル音楽院のポール・デュカスに作曲法を師事しました。
このガルータの歌曲アルバムで伴奏を務めるマーリス・スクヤは、ガルータにピアノを学びました。「ガルータの音楽を伝えるという使命は、精薄さに戦いを挑むことだ。現代の音楽は多様な効果に長けてはいるが、ややもすると実質に欠ける。対照的にガルータの音楽は、内容が豊かだ」(マーリス・スクヤ)。彼のステージ・パートナーであるソプラノ歌手、ユリヤ・ヴァシリエヴァが共演。比較的初期の1926年に書かれた「空と海」に始まり、ガルータが生涯にわたって作りつづけた「小世界」の作品が20曲、初めてのスタジオ録音を含むプログラムで歌われます。

Danacord
DACOCD-961(1CD)
シューベルト:歌曲集
さすらい人の月に寄せる歌 D.870/春に D.882/船乗り D.536/双子座に寄せる船乗りの歌 D.360/夜の曲 D.672/漁夫の歌 D.881/シルヴィアに D.891/月に寄す D.193/小人 Op.771/万霊節のための連祷 D.343/ます D.550/恋する者のさまざまな姿 D.558/さすらい人の夜の歌 D.224/セレナード D.957/4/ブルックにて D.853/春のおもい D.686/夕映に D.799
マティアス・ヘーゼゴー(T)、
トーヴェ・レンスコウ(P)

録音:2021年11月15日-18日、ガーニソン教会(コペンハーゲン、デンマーク)
デンマークのテノール歌手マティアス・ヘーゼゴー(b.1978)とベテラン・ピアニスト、トーヴェ・レンスコウの共演によるシューベルトの第2作。ヘーゼゴーは、彼の世代のデンマーク芸術歌曲のもっとも優れた歌い手として評価され、シューベルトの 「冬の旅」 を歌った前作(DACOCD-865)は、デンマーク放送(DR)P2 が選ぶ2021年の「最優秀クラシカル・アルバム」賞を獲得しました。新しいアルバムでは、ザイドルの詩による 「さすらい人の月に寄せる歌」 からカール・ラッペの詩による 「夕映に」 まで、「シューベルティアーデ」を偲ばせるプログラムを歌っています。

Danacord
DACOCD-959(1CD)
オダマキの花が二本
クララ・シューマン:6つの歌曲 Op.13(ハイネ、ガイベル、リュッケルトの詩)〔暗い夢のなかにいた、彼らは愛しあっていた、愛の魔法、月は静かに昇った、私はあなたの瞳に、もの言わぬはすの花〕、3つの詩 Op.12(フリードリヒ・リュッケルトの「愛の春」から)〔風雨の中を彼はやってきた、美しいがために私を愛するのなら、なぜ他の人にたずねるのか〕
リリ・ブーランジェ:空のひろがり(フランシス・ジャムの詩)〔彼女は野原から谷へ下りていった、彼女はとてもおおらかだ、時どき僕は悲しくなる、ある詩人が言った、僕のベッドの足元に、これが全部ただのくだらない夢で、言葉にしなくてもいいくらい愛し合おう、あなたは魂をこめて僕を見つめた、去年咲いたライラックは、オダマキの花が二本、どうして僕が苦しんだかというと、彼女のもっていたメダルが僕の手元にある、明日でちょうど一年だ〕
デュオ・ボルス&ビャアケー〔ニナ・ボルス・ロングレーン(S)、クリスティーナ・ビャアケー(P)〕
ファニー・メンデルスゾーンの「一年」(DACOCD-957)をリリースしたクリスティーナ・ビャアケーとリリック・ソプラノのニナ・ボルス・ロングレーンの「デュオ・ボルス&ビャアケー」が、2022年で結成から5年が経ちました。二人は、コペンハーゲンのホルメン教会で行われ、デンマーク放送からラジオ中継されたニルス・W・ゲーゼを祝うコンサートにソリストとして出演して初めて出会い、以後、デュオとしてコンサートやデンマーク国内のツアーを重ねました。クララ・シューマンとリリ・ブーランジェの歌曲を歌うアルバム「オダマキの花が二本」は、2020年にロスキレ音楽協会の提案で行われた女性作曲家作品のコンサートがきっかけで生まれました。このコンサートは、デンマーク放送が放送のために録音していましたが、好評だったためこのセッション録音が行われました。
クララ・シューマンの詩の嗜好は夫ロベルトと重なり、このアルバムで歌われる「6つの歌曲」と「3つの詩」もロベルトが好んだハインリヒ・ハイネ、エマヌエル・ガイベル、フリードリヒ・リュッケルトといった同時代の重要な詩人たちの詩に作曲されています。またリリ・ブーランジェも同時代の詩をテキストに選んでいます。フランシス・ジャムの「空のひろがり」は、さまざまな感情を呼び起こす花や鳥といった言葉をちりばめ、ノスタルジアと憧れの気分にひたった作品です。彼女の時代に好まれた“サロン”的雰囲気からは遠い、輝かしい、当時としては前衛の音楽が、この曲集の際立った魅力と言われています。

DACAPO
MAR-8.224736(1CD)
NX-B07
フーギ・グズムンドソン(1977-):オラトリオ『メアリーのゴスペル(福音)』(2021) ベリト・ノルバッケン(S)
オーフス・シンフォニエッタ
レイキャヴィク・スコラ・カントルム
ホルズル・アウスケルソン(指)

録音:2022年6月15-17日
全て世界初録音
アイスランドの作曲家フーギ・グズムンドソンの宗教的オラトリオ。 19世紀に発見された新約聖書の外典『マリアによる福音書』からインスピレーションを受けて書かれたもので、ここ に登場するマリアは"マグダラのマリア"と考えられています。グズムンドソンの劇的な音楽描写とノルバッケンの美しい 歌声が聴きどころです。

Resonus
RES-10317(1CD)
NX-B05
エリザベス・マコンキー&ヴォーン・ウィリアムズ:歌曲集 第2集
ヴォーン・ウィリアムズ:4つの最後の歌
エリザベス・マコンキー(1907-1994):The Exequy/花束
Sailor’s Song of the Two Balconies
The Disillusion
The Swallow
The Poet-Wooer
Sleep Brings No Joy To Me
In Fountain Court
ヴォーン・ウィリアムズ:命の家
マコンキー:How Samson Bore Away the Gates of Gaza(1937年オリジナル版)
ジェイムズ・ギア(T)
ロナルド・ウッドリー(P)

録音:2022年9月6-9日
2022年に生誕150年を迎えたヴォーン・ウィリアムズと彼の弟子エリザベス・マコンキーの歌曲を紹介するプロジェク ト、第1集(RES-10299)の続編です。今作の収録曲は、ヴォーン・ウィリアムズ初期を代表するロセッティの詩によ る歌曲集「命の家」(1940年初演)と、1954年から1958年に書かれた晩年の歌曲集「4つの最後の歌」の2作 品。またマコンキーの歌曲は、1920年代半ばにヴォーン・ウィリアムズに師事してから、1960年代から70年代にか けて英国モダニズムの美学に傾倒するまでの間に作曲されたもので、ほぼ未発表の作品です。 今作でもテノール歌手のジェイムズ・ギアとピアニストのロナルド・ウッドリーが、長年のパートナーシップの継続から生 まれる、息の合った演奏を披露しています。

SOMM
SOMMCD-0668(1CD)
NX-B04
ブリテン諸島の民謡集
1. She Moved Through the Fair
2. The Lark in the Clear Air
3. By the Short Cut to the Rosses
4. Si Bheag Si Mor
5. Give Me Your Hand
6. The Last Rose of Summer
7. Down by the Salley Gardens
8. Can Ye Sew Cushions
9. My Love Is Like A Red, Red Rose
10. Skye Boat Song
11. Ye Banks and Braes
12. The rowan tree
13. Dance te Thi Daddy
14. Blaydon Races
15. Blow the Wind Southerly
16. Sweet Polly Oliver
17. Oliver Cromwell
18. English Folk Song
19. Can yr Arad Goch
20. Myfanwy
21. The Foyy, Foggy Dew
22. Bugail Aberdyfi
23. My Little Welsh Home
24. Sospan Fach
25. Drink to Me Only
26. The Oak and the Ash
27. Song for Gwyn…世界初録音
ジャニス・ケリー(S)…10-12
イヴォンヌ・ハワード(Ms)…15-17
マリア・ヤグシュ(Ms)…25-27
エレイン・デルマー(ジャズ・シンガー)…18
ニッキー・スペンス(T)…7-9
ウェイン・エヴァンス(T) …21-22、24
マーク・リュウェリン・エヴァンス(Br)…19-20、23-24
カロライン・マコーズランド(歌/ギター)…1、3、6

フィオナ・ケリー(Fl)…2、4-5
ジーン・ケリー(Hp)…2、4-5
マイケル・ポロック(P)…19-24
ジョン・ウィルソン(P)…7-9、11-17、25、27


録音:2022年7月26日、8月3日、2022年9月13日
時代を超えて息づく英国とアイルランド民謡。このアルバムではよく知られる「The Last Rose of Summer 夏の なごりのバラ(庭の千草)」や「Down by the Salley Gardens サリー・ガーデン」などの名曲から、世界初録音と なる「Song for Gwyn」まで、ブリテン諸島4地域の民謡を27曲集めました。 ピアノ伴奏による英国の歌手たちのこなれた歌唱(トラック18にはジャズ・ヴォーカルの重鎮エレイン・デルマーも登 場)や、フルートとハープのデュオなど、さまざまな演奏で伝統的な民謡の旋律をお楽しみいただけます。
SOMM
SOMMCD-0667(1CD)
NX-B04
ケネス・レイトン(1929-1988):合唱作品集
Laudes animantium, Op.61*
London Town*
Lord, When the Sense of Thy Sweet Grace*
3つのキャロル Op.25(1948)
Nativitie
A Hymn to the Trinity
レベッカ・リー(S)
ニナ・ベネット(S)
キアラ・ヘンドリック(Ms)
ニック・プリチャード(T)
フィンチリー児童cho
ロンディニウム(合唱)
アンドルー・グリフィス(指)

録音:2022年6月17-19日
20世紀イギリスの作曲家ケネス・レイトン。ヨークシャーで生まれ、地元のウェークフィールド大聖堂の聖歌隊で活 躍後、王立音楽院でピアノと声楽、オックスフォード音楽院で作曲を学び、教会音楽の分野で目覚ましい活動を 行った人です。彼の没後35年を記念して作られたこのアルバムには、5曲の世界初録音を含む合唱作品が収録 されています。メインは「Laudes animantium」で、ニ重合唱、ソリスト、児童合唱によるさまざまな動物を賛美 した魅力的な作品。他にはキャロルやパートソングなど、レイトンの得意分野の作品を聴くことができます。 演奏はアンドルー・グリフィスが2005年に設立した「ロンディニウム」。現代作品を得意とする室内合唱団で、ここで もレイトンの活気に満ちた作品を見事なアンサンブルで聴かせます。

Dynamic
CDS-7986(1CD)
NX-B03
メルカダンテ:荘厳ミサ曲 フランチェスコ・メーリ(T)
マッテオ・リッピ(T)
マリオ・カッシ(バッソ・カンタンテ(Br)
ニコラ・ウリヴィエーリ(Bs-Br)
フランチェスコ・ビラガ(コールアングレ)
ジョヴァンニ・バッティスタ・ファブリス(Vn)
ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェO&cho
ファブリツィオ・カッライ(指)

録音:2021年3月2-9日
カルロ・フェリーチェ劇場、ジェノヴァ(イタリア)
世界初録音
ロッシーニとヴェルディを結ぶ世代の歌劇作曲家の中でも重要な存在だったメルカダンテ。その晩年のミサ曲が 150年余りを経て蘇りました。当CDの演奏時間76分が示すとおりの大作で、充実した書法は作曲家の円熟を 示しています。男声合唱と4人の男声ソリストのために書かれ、1868年1月19日にジェノヴァで初演されました。 その後は忘却の淵に沈んでいたものの、近年行われた同地のドラッツォ=ジュスティニアーニ資料館の調査で発見 されました。世界初録音の栄誉を担ったのはジェノヴァのカルロ・フェリーチェ劇場、指揮者と花形のテノール・ソロ二 人の生まれもジェノヴァです。

Solo Musica
SM-421(1CD)
NX-B03
近現代のユダヤに根差す歌曲集
ラヴェル:2つのヘブライの歌
コルンゴルト:6つの簡素な歌 Op. 9より
 Schneeglockchen/Sommer
マーラー:『子供の魔法の角笛』より
 トランペットが美しく鳴り響くところ
 ラインの伝説
リュッケルト歌曲集より
 私はこの世に捨てられて
ヴァイル:ナナの歌
ジョエル・エンゲル(1868-1927):Nor noch dir
 A mol iz geven a Maise
 Minhag chadash
エヤル・バト(1966-):Ha'hakara sheli nemoga
 Ke'tzitz ha'amakim
サーシャ・アルゴフ(1914-1995):Az haya la
 Hakol zahav/Lo yada'ati ma
デイヴィッド・ゾンネンシャイン:Elei tashuv
ナーマ・ゴールドマン(Ms)
ジューリオ・ザッパ(P)

録音:2022年10月16-18日
イスラエル出身でベルリンを拠点に活躍するナーマ・ゴールドマンが歌う、自身のルーツを探る1 枚。彼女が傾倒す るドイツの後期ロマン派の作品と、自らのアイデンティティを強く意識するというユダヤ系の作品とを組み合わせまし た。陰影と力強さを合わせ持つメゾ・ソプラノの声質が作品のドラマや深みを伝えます。

ALPHA
ALPHA-936(1CD)
黒人霊歌と黒人作曲家による歌曲集
1. 時には母のない子のように
2. WERE YOU THERE 君もそこにいたのか
3. I GOT A ROBE 私はローブを持っている
4. バティスト・トロティニョン(1974-):WHY (P・ソロ)
5. フローレンス・プライス(1887-1953):BECAUSE
6. STEAL AWAY イエスの元へ逃れよう
7. SAVE ME LORD, SAVE ME
8. BRIGHT SPARKLES IN THE CHURCHYARD
9. NOBODY KNOWS THE TROUBLE I’VE SEEN 誰も知らない私の悩み
10. プライス:RESIGNATION
11. A GREAT CAMPMEETIN’
12. プライス:SUNSET
13. MY LORD, WHAT A MORNING 星かげ落ち
14. ハリー・バーリー(1866-1949):JEAN
15. BY AN’ BY - THERE IS A BALM IN GILEAD
16. バレット・ストロング(1941-2023):I HEARD IT THROUGH THE GRAPEVINE 悲しいうわさ
17. 深い河

※編曲:バティスト・トロティニョン…1、2、3、7、8、9、11、13、15(THERE IS A BALM IN GILEAD)、17
パトリック・デュプレ・クイッグレー…6
ハリー・バーリー…15(BY AN’ BY)
レジナルド・モブリー(C.T)
バティスト・トロティニョン(P)

録音:2021年10月 サル・コロンヌ、パリ
ジョン・エリオット・ガーディナーなど一流の古楽指揮者に信頼を置かれているアメリカ出身のカウンターテナー、レジナルド・モブリー。ジャズや ポップスでの活動も多く、プロとしての初舞台は日本のミュージカル・シアターで、当時は東京ディズニーランドのアクター/シンガーとして働いて いたのだそう。今回の彼にとって初めてのソロ・アルバムは、黒人霊歌と黒人作曲家による歌曲を集めたもので、共演はクラシカルな作品の発 表も多いフランスのジャズ・ピアニスト、バティスト・トロティニョン。黒人霊歌の多くはトロティニョンによるアレンジで収められており、冒頭から フュージョンを思わせるビートに乗せた疾走感溢れる演奏で惹きつけられます。さらに、初の黒人女性作曲家と言われるフローレンス・プライス の作品から、モータウン・レコードのソングライター、バレット・ストロングによるソウル・ナンバーまでを収録、張りのあるカウンターテナーで楽しむこ とが出来ます。

ONDINE
ODE-1428(2CD)
NX-C07
グレツキ:教会の歌集 Op.84(ラテン語版全曲) ポーランド室内cho
ヤン・ウカシェフスキ(指)

録音:2021年8月9-13日
交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」の世界的なヒットで一躍有名となったグレツキ。その音楽的な原点とも言える 宗教合唱曲集が登場。1990年代後半にイギリスのヒットチャートを席巻し、「癒しのクラシック」の代名詞的存在になった「悲歌のシンフォ ニー」。後期のグレツキにとってインスピレーションの源泉の一つがポーランドに伝わるカトリック音楽でした。この無伴 奏混声合唱のための「教会の歌」は、ポーランドの教会で歌い継がれて来た旋律と歌詞を素材にグレツキがアレン ジしたもので、敬虔な祈りに満たされた静謐な曲もあれば、民族舞踏を思わせる楽しい雰囲気の曲もあります。グ レツキはこの曲集をコンサートでも教会の典礼でも歌えるように作りました。ポーランド語版の録音は過去にありま したが、ラテン語版の全曲盤はこれが初。グダンスクの聖堂で行われた演奏は、かなりゆったりとしたテンポをとり、 祈りや瞑想的な気分へと誘います。

FUGA LIBERA
FUG-796(1CD)

NYCX-10399(1CD)
国内盤仕様
税込定価
アルマ・マーラー:歌曲全集
穏やかにひらくはじめての花
私の夜をご存じか
5つの歌曲【 静かな街/お父さんの庭で/ 気だるい 夏の夜/あなたのそばが 心地良い/花のあいだを さまよって/独りの歩み】
4つの歌曲【 夜の光/ 森のしあわせ/ 激しい想い/ 収穫の歌】
5つの歌曲【 賛歌/悦楽/ 知っているひと/ほめたたえる歌/夜の賛歌】
エリーゼ・カールワールツ(S)
マリアンナ・シリニャン(P/1895年製 Steinway C)

録音:2022年1月3日 アンリ・ル・ブフ・ホール、ブリュッセル
2022年6月22-23日 ボザール、ブリュッセル
マーラーとの結婚生活のほか、多くの音楽家、芸術家と交流を持ったアルマ・マーラー。彼女自身様々な才能に恵まれていたと言わ れており、作曲家としては歌曲が残されています。このアルバムには、最晩年のマーラーによって出版の準備がなされた5つの歌曲(トラック3- 7)から、2018年に出版された「独りの歩み」まで、全17曲が初めて収録されています。ソプラノのエリーゼ・カールワールツは母国ベルギーを 中心にヨーロッパ各地で活躍、モーツアルトからベルクまで幅広いレパートリーを持ち、これまで2枚のアルバムをリリースしています。ボーイ・ソ プラノを思わせる澄んだ中高音域から、深い憂いを帯びた低音域まで多彩な表現力で、作品の魅力を伝えています。ピアノは来日経験も あるアルメニア出身のマリアンナ・シリニャン。アルマが生きた時代のスタインウェイから美しい音色を引き出しています。
※ 使用ピアノについて原盤ブックレットには1899年製とありますが、確認の結果1895年の可能性が高いとのことです。
※原盤ブックレットには歌詞の掲載がなくインターネットを参照するようになっておりますが、国内仕様盤には広瀬大介氏による日本語対 訳付きで歌詞の掲載を予定しております。


CLAVES
50-3068(2CD)
バッハ:ヨハネ受難曲BWV245(+1725年第2稿の異稿5曲) ヴェルナー・ギュラ(テノール / エヴァンゲリスト)
ソフィー・ガラヘル(ソプラノ / アリア)
アレクサンドラ・レヴァンドフスカ(ソプラノ / アリア、侍女)
アレックス・ポッター(ア ルト)
クリステル・モネー(アルト / リピエーノ)
マクシミリアン・フォクラー(テノール / アリア)
オリヴィエ・コワフェ(テノール / 従僕)
ドリュー・サンティーニ(バス / イエス)
ステファン・マクラウド(バス / アリア、ユダ、ペテロ、ピラト)
リ・アンジェリ・ジュネーヴ 、
ステファン・マクラウド(指)

録音:2022年3月/グロッサー・フェストザール、ランドガストホフ・リーエン(スイス)
「マタイ受難曲」「ミサ曲ロ短調」とバッハの宗教音楽の大曲を録音し、世界的に高い評価を得ているステファン・マクラウドとリ・アンジェリ・ジュネーヴが、「ヨ ハネ受難曲」を録音!
「ヨハネ受難曲」は、バッハの生前の1724年、1725年、1732年、1739年、1749年と、5度の改訂稿が作成され、そのうち少なくとも4回は演奏され ています。再演するたびに手を入れ、楽譜を書き直していたのです。現在では、最後の演奏となった1749年稿で演奏・録音されることが多くなってきており、マ クラウドも第4稿を基にしていますが、録音に当たっては、それ以外の稿も参照にして、曲の構成・楽器編成・歌詞の選択を行っているようです。例えば、通奏低 音には、チェンバロとオルガンが併用され、曲や場面によってうまく使い分けられ、巧みな変化が付けられています。
た、今回の録音では、1725年の第2稿の際に入れ替えられた5つの異稿曲もボーナストラック*として収録。トラックを入れ替えて聴くことで、全体を1725 年の第2稿の曲構成として聴くこともできるようになっています。
最大でも9人の歌手という小編成での歌唱ながら、その緊張感は冒頭からただならぬものがあり、「十字架に付けろ」などの合唱の迫力も圧巻。現代最高のエ ヴァンゲリストの一人、ヴェルナー・ギュラを中心に、これまでの「マタイ受難曲」「ミサ曲ロ短調」に勝るとも劣らない最高峰の完成度で演奏されています。優れ た実力を持つ歌手たちによる独唱もすばらしいですが、コラールの充実度も特筆すべきでしょう。歌手と楽器奏者たちのアーティキュレーションが統一され、歌も 楽器も一体となり、テキストの内容をかみしめるように歌われています。終曲の透き通るような美しさを持つコラールまで聴き通せば、心が動かされること間違い ありません。
2005年ステファン・マクラウドによって結成されたリ・アンジェリ・ジュネーヴはスイスを中心に活動するピリオド楽器グループで、世界中から実力ある演奏家 が集っています。バッハ演奏の最前線にいる彼らのすばらしい演奏を聴き逃すことがありませんように! (Ki)

BRAVO RECORDS
BRAVO-10011(1CD)
税込定価
アモーレ
ジョルダーニ:カロ・ミオ・ベン
トスティ:最後の口づけ
ベッリーニ:激しい希求(いつその日は訪れるだろう)〜「3つのアリエッタ」より
ベッリーニ:せめて私にかなうなら〜「6つのアリエッタ」より
ベッリーニ:喜ばせてあげて〜「6つのアリエッタ」より
ベッリーニ:追憶
メルカダンテ:どんなに感謝していることか、おお平和よ!(パオロのカヴァティーナ)〜歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」より
ロッシーニ:今の歌声は〜歌劇「セビリアの理髪師」より
モーツァルト:あの人でなしは私を欺き〜歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より
ロッシーニ:苦しみと涙のうちに生まれて〜歌劇「ラ・チェネレントラ」より
リスト:「ペトラルカの3つのソネット」
第1番 平和は見出せず
第2番 祝福があるように、かの日
第3番 私は地上に天使のような姿を見た
脇園彩(Ms)、丸山貴大(P)

録音:2022年10月11〜13日/府中の森芸術劇場・ウィーンホール
日本語帯・解説・歌詞対訳付
ミラノ・スカラ座をはじめ、世界の舞台で活躍をつづけるメゾ・ソプラノの脇園彩が、ついに CD をリリース。
収録曲目は、ジョルダーニ、ベッリーニ、トスティのイタリア歌曲から、また、モーツァルト、メルカダンテ、ロッシーニの有名歌劇・アリア、さらにはリスト の「ペトラルカの3つのソネット」を収録。脇園彩の魅力全開のアルバムとなっています。
ピアノ伴奏は、ミラノ在住でコレペティトール及び指揮者を務める丸山貴大が担当。日ごろから親交のある脇園と息のあった名演を聴かせてくれます。
2022年10月に、府中の森芸術劇場・ウィーンホールにおけるセッション録音。脇園本人が納得いくまで練り上げた最良の作品となりました。
36ページ・フルカラー解 説 書 には 、脇 園 自身 の 翻 訳 による 歌 詞 対 訳と、アー ティスト写 真を満 載 、世 界を 駆 けるプリマドン ナに ふさ わしい 豪 華 な 仕 上 がりとなっ ています。

ALPHA
ALPHA-934(1CD)
シューベルト、レーヴェ、シューマン、ヴォルフ: 歌曲集
シューベルト:すみれ D786
 子を抱く父 D906
レーヴェ:魔王 Op.1-3
 歩き回る鐘 Op.20-3
 エーバーシュタイン伯爵 Op.9Heft VI-5
 抑揚の狂った詩 Op.62-5
 やさしいお弔い Op.62-4
 魔法使いの弟子 Op.20-2
シューマン(1810-56):5つのリート Op. 40
 レーヴェ:海をゆくオーディン Op.118
ヴォルフ:ムンメル湖の精霊たち
 月の黄色い蝶/古い絵に
 鼠捕りの男/炎の騎士
 レーヴェ:オールフ殿 Op.2-2
ゲオルク・ニグル(Br)
オルガ・パシチェンコ(P、フォルテピアノ)
使用楽器:ウィーンのコンラート・グラーフ1826年製楽器による、シュタウフェン・イム・ブライスガウのクリストフ・ケルン2019年製作の再現楽器
ニューヨーク・スタインウェイ・コンサート・グランド・ピアノ1875年製

録音:2022年2月 ベートーヴェン・ハウス、ボン、ドイツ
バロックや現代のオペラで活躍するバリトン歌手ニグルと、歴史的な楽器での演奏を中心に世界的に活躍するピアニスト、パシチェンコの共 演によるアルバム第2弾。演奏に15分もかかるシューベルトの「すみれ」ほか、物語性の高いバラードを集めたアルバムです。ニグルの歌唱は やさしく語り掛けるような表現がたいへん印象的ですが、時折聴かせるドラマティックな高揚や、品の良いユーモアも大変魅力的。寄り添うよ うなパシチェンコのピアノも素晴らしく、一部ではグラーフの楽器が装備するヤニチャーレン・ペダル(トルコ風の打楽器が鳴るペダル)や、特殊な ストップによる音色の変化も楽しむことが出来ます。ジャケットは前作(ALPHA646)に続き作曲家パスカル・デュサパンによる写真。

Forgotten Records
fr-1866(1CDR)
バッハ:マニフィカト.ニ長調 BWV.243*
カンタータ第78番BWV.78「イエスよ、汝わが魂を」
マリア・シュターダー(S)
エルンスト・ヘフリガー(T)
エルザ・カヴェルティ(A)
ヘルマン・シャイ(Bs)
カール・マッテイ(Org)
トゥティ・フンツィカー=ドゥルアイ(Cemb)
ワルター・ラインハルト(指)ヴィンタートゥールSO、
チューリヒ・ラインハルトcho、
ヴィンタートゥール混声cho

録音:1950年5月、シャフハウゼン国際バッハ音楽祭、ライヴ
※音源: Musical Masterpiece Society MMS 31他

ALIA VOX
AVSA-9953(1SACD)
KKC-6708(1SACD)
国内盤仕様
税込定価
モーツァルト:レクイエム KV626 レイチェル・レドモンド(S)
マリアンヌ・ベアーテ・キーランド(Ms)
ミンジェ・レイ(T)
マヌエル・ヴァルサー(Br)
ラ・カペラ・ナショナル・デ・カタルーニャ(合唱)
ジョルディ・サヴァール(指)

録音:2022年5月11-13日、カタルーニャ自治州カルドーナ城参事会教会
※国内盤=日本語帯・解説・歌詞訳付
幼い日、サヴァールが教会に足を踏み入れると、そこではモーツァルトのレクイエムのリハーサルが行われていました。サヴァールはそれを聴いて「音楽という ものがこんなにもすごい力を持っているなら、僕は音楽家になりたい・・・」と思ったといいます。それから長い年月が流れ、これまでに約230の録音をし てきたサヴァールが、モーツァルトの「レクイエム」をリリースします。
サヴァールはこれまで、中世からモーツァルトの時代(さらに最近ではベートーヴェンやシューベルト)まで、ありとあらゆる音楽をヴィオラ・ダ・ガンバや指 揮で演奏してきました。その中には宗教音楽も多くありましたが、サヴァールは、暗い悲しみと威嚇的な死、というものをスペインのカトリック主義という絵筆と 色彩で描いてきました。音楽家として、そして学者としてまさに「啓蒙」の人であるサヴァール。ここで、死者のためのミサ、という本来のレクイエムの宗教的 意義と効果を見事に私たちに提示してくれます。
残響が非常に豊か、かつ過剰ではない絶妙な会場「怒りの日」での激しさもありつつ、とてもやわらかな響きは、かつてない聴体験。「奇しきラッ パの響き」での神聖な響きには驚かされます。音楽史を生きてきたサヴァールにしかなしえない表現がここにあります。
2023年にはエスペリオンXXIとの来日も予定されており、80歳を超えてなおその躍進がとまらないサヴァールの動向から目が離せません。 (Ki)

ACCENTUS Music
ACC-80571CD(3CD)
ACCENTUS MUSICレーベル〜カンタータ集
■CD1:バッハ:バスのためのソロ・カンタータ集
カンタータ第21番BWV21「ライプツィヒ時代にバッハが残した」よりシンフォニア
カンタータ第82番BWV82「われは満ちたれり」
カンタータ第42番BWV42「この安息日の夕べに」よりシンフォニア
カンタータ第158番BWV158「平安なんじにあれ」*
カンタータ第169番BWV169「神にのみわが心を捧げん」よりシンフォニア
カンタータ第56番BWV56「われ喜びて十字架を担わん」
■CD2:バッハ:カンタータ集〜とどまれ かたえに天使よ わが かたえに
カンタータ第19番「かくて戦おこれり」BWV19
カンタータ第169番「神ひとり、わが心を知りたまわん」BWV169
カンタータ第158番「平和汝とともにあれ」BWV158
カンタータ第149番「人は喜びもて勝利の歌をうたう」BWV149
■CD3:バッハ:カンタータ集
カンタータ第33番「ただ御身へと、主イエス・キリスト」BWV33
カンタータ第17番「感謝の供えものを献ぐる者は、われを讃う」BWV17
カンタータ第99番「神のみわざはすべてなされ」BWV99
■CD1:
ミヒャエル・フォッレ(Bs)
ロビン・ヨハンセン(S)*
RIAS室内cho、
ベルリン古楽アカデミー
ラファエル・アルパーマン(オルガン、音楽監督)
録音:2016年12月ベルリン・イエスキリスト教会

■CD2:
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)
レンネケ・ライテン(S)
アンケ・フォンドゥング(A)
ベネディクト・クリスティアンソン(T)
ピーター・ハーヴェイ (Bs)
デヴィッド・フランケ(Org)
録音:2018年9月、聖ヴェンツェル教会、ナウムブルク

■CD3:
ライプツィヒ聖トーマス教会少年cho
ゴットホルト・シュヴァルツ(指)
ザクセン・バロックオーケストラ
ジュリア・ソフィー・ワーグナー(S)
シュテファン・カーレ(A)
ヴォルフラム・ラトケ(T)
トビアス・ベルント(Bs)
ACCENTUS MUSICからリリースされている、優れた3つの合唱団とオーケストラによるバッハのカンタータ集をまとめたボックス・セット。 ★ディスク1は、ベルリン古楽アカデミーとミヒャエル・フォッレによるライプツィヒ時代にバッハが残した独唱カンタータの中でも傑作揃いのバスのためのカンター タ3曲を収録した1作。貫禄たっぷりの深みのある声をもつベテランのフォッレとベルリン古楽アカデミーとRIAS室内合唱団の安定した緻密なアンサンブルは必 聴。ディスク2には、合唱指揮者として確固たる地位を築いているハンス=クリストフ・ラーデマンとシュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊によるバッハのカンター タ集。「大天使ミカエルの祝日」用に書かれたカンタータを中心にしたアルバム。そして最後ディスク3には、世界で最も歴史ある少年合唱団の聖トーマス教会合唱 団とその第17代トーマスカントルのゴットホルト・シュヴァルツ(2016〜2021年)によるカンタータ集。ソリストには、ドイツのソプラノ歌手ジュリア・ソフィー・ ワーグナー、アルトとテノールには同合唱団に在籍していたシュテファン・カーレとヴォルフラム・ラトケ、そしてフィッシャー=ディースカウにも師事したバリトンの トビアス・ベルントらが登場します。12世紀の聖トーマス教会完成とともに創設された、聖トーマス教会少年合唱団。バッハはこの教会の音楽監督を務め、少年た ちに指導をしながら作曲活動を行いました。ここに収録されている3つのカンタータ(BWV33,17,99)はバッハがライプツィヒにいた頃のものです。 (Ki)

Signum Classics
SIGCD-725(1CD)
神聖な音楽〜イングリッシュ・ソングブック
パーセル(ブリテン編):主よ、人とは?
パーセル(トーマス・アデス編):4つの歌
ウィリアム・クロフト(ブリテン編):神聖な音楽による讃歌
ニコ・ミューリー(b.1981):ニュー・メイド・タング
パーセル(ブリテン編):シリウスを目印に舟を進めよう
ハウエルズ:ダビデ王
ニコ・ミューリー:オールド・ボーンズ
トーマス・アデス:ザ・ラヴァー・イン・ウィンター
バターワース:「シュロップシャーの若者」 からの6つの歌
ニコ・ミューリー:4つの民謡
トーマス・アデス:歌劇 「皆殺しの天使」 の第2幕より コーヒー・スプーン・カヴァティーナ
イェスティン・デイヴィス(C.T)、
ジョゼフ・ミドルトン(P)

録音:2020年8月28日ー31日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)
イェスティン・デイヴィスは、その美しく器用な声と知的なミュージシャンシップによって、世界でもっとも優れた歌手の一人として広く知られるイギリスのカウンターテナー。これまで2度のグラモフォン賞受賞、グラミー賞受賞、ローレンス・オリヴィエ賞ノミネートなどの実績を誇り、その功績から2017年には大英帝国勲章(MBE)を授与されています。
マイケル・ナイマン(とヘンリー・パーセルの音楽を組み合わせるという衝撃のプログラムで話題を呼び、英グラモフォン誌で「エディターズ・チョイス」(2019年5月)、「クリティクス・チョイス」(2019年12月)に選ばれるなど好評を博した「If」(SIGCD-586)。シューベルトの傑作「美しき水車小屋の娘」(SIGCD-697)に続く、シグナム・クラシックス(Signum Classics)からリリースされる3枚目のリサイタル・アルバムでは、"神聖"の様々な解釈やニュアンスを包含した作品を選曲。世界初録音となる「4つの歌」(パーセル/アデス)、「スプーンのアリア」(アデス)、「4つの民謡」「オールド・ボーンズ」(ミューリー)をはじめ、イェスティン・デイヴィスが収録する機会を待ち望んでいた英語圏の作曲家たちによる神聖な作品を集成しています。

Avie
AV-2562(7CD)
C.T.ニッケル:オラトリオ 「マルコによる福音書」(GATM) クライド・ミッチェル(指)、
バンクーバー・コンテンポラリー・オーケストラ、
キャサリン・レディング(S)、
ファビアナ・カッツ(Ms)、
カーマン・J.プライス(T)、
スティーヴン・ベランガー(Br)

録音:2019年6月〜7月、バンクーバー(カナダ)
カナダの人気現代作曲家、クリストファー・タイラー・ニッケル(b.1978)による超大作、オラトリオ「マルコによる福音書(The Gospel According to Mark / GATM」!1月〜3月にかけて配信限定で3つの抜粋盤がリリースされていましたが、ついにCD7枚組の全曲セットが発売となりました。
テキストには伝統的なラテン語やドイツ語ではなく、英語プロテスタントのテキストが選択され、欽定訳聖書(King James bible)の「マルコによる福音書」第1章〜第16章全文(!)を用いているという規格外のオラトリオ。室内楽サイズの弦楽オーケストラに2本のホルン、オーボエ(オーボエ・ダモーレ)、コール・アングレ(バス・オーボエ)を加えた編成に、ソプラノ、アルト(Ms)、テノール、バス(Br)の独唱で構成され、他のオラトリオとは異なり、歌手は特定の人物を表すのではなく、語り手と合唱を兼ねています。全部で約7時間に及ぶという超大作のオラトリオで、平和と動乱、闇と光のコントラストを通してリスナーを福音書の旅に誘います。
クリストファー・タイラー・ニッケル(1978-)はコンサートホール用の作品だけでなく、映画、テレビ、劇場のための音楽も得意とするカナダの作曲家。代表作には、各種オーボエ&オーボエ・ダモーレのための作品(無伴奏、ソナタ、室内楽、協奏曲)やクライド・ミッチェルが指揮した交響曲第2番、ノースイースタン・ペンシルヴェニア・フィルハーモニックが4万人の聴衆を集めた「自由のためのファンファーレ」、演劇ではジュール・ヴェルヌの「海底二万里」を題材にしたミュージカルやCatchingART Contemporary Balletのためのバレエ音楽、バンクーバーのシェイクスピア・フェスティヴァル「Bard on the Beach」の音楽などがあり、イギリスのAvieレーベルから、オーボエ協奏曲集(AV-2433)、交響曲第2番(AV-2456)、オーボエのためのソナタ&室内楽作品集(AV-2558)などがリリースされています。これまで、SOCAN(カナダ作曲家・著者・音楽出版社協会)賞4回、パークシティ映画音楽祭2004年金賞、レオ賞(カナダ、ブリティッシュコロンビア州の映画・テレビ業界向けの賞)2回(ノミネート14回)、西カナダ音楽賞ノミネートなどの栄誉に輝いています。
カナダ=アメリカの指揮者クライド・ミッチェルは、コロンビアSO(コロンビア共和国の首都ボゴタ)とツーソンSO(米アリゾナ州)で首席ホルン奏者を務めた後、シャルル・デュトワが指揮する名門モントリオールSOで副首席ホルン奏者も経験。モントリオール大学で教鞭を執り、バンクーバーSOのレジデント兼アソシエイト・コンダクターの役職を9年間務めた後、自身でライオンズ・ゲート・シンフォニア(バンクーバーのプロ・オケ)を創設し、クリストファー・タイラー・ニッケルの交響曲第2番などを初演しています。

DUX
DUX-1737(1CD)
グレツキ:作品集
イントロダクション/詩篇「Beatus Vir」 Op.38*
コンチェルト-カンタータ Op.65
カンティクム・グラドゥム Op.27
シモン・メフリンスキ(Br)*、
ウカシュ・ドゥウゴシュ(Fl)#、
ミロスワフ・ヤツェク・ブワシュチク(指)*、
ヤロスラフ・シェメット(指)、
シレジア・フィルハーモニーcho*、
シレジア・フィルハーモニーSO

録音:2020年12月、ヘンリク・ミコワイ・グレツキ・シレジア・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド)
戦後ポーランドの最も興味深い作曲家の一人であるヘンリク・ミコワイ・グレツキの優れた作品を集めた1枚。教皇ヨハネ・パウロ二世のポーランド訪問を記念してバリトン、混声合唱、管弦楽のために作曲された「Beatus vir」は記念碑的な作品で、歴史的な出来事と現代両方への象徴的な言及に満ちています。フルートと管弦楽のための「コンチェルト-カンタータ」は、瞑想的なものから荒々しいものまで、コントラストに富んだ4楽章からなる名作。長く続く和音のブロックを基調とした管弦楽のための「カンティクム グラドゥム」は声楽曲ではありませんが、作曲のタイトルや集中力に満ちた全体の雰囲気から、作曲者が愛した宗教音楽を思わせる作品です。
DUX
DUX-1927(1CD)
ルジツキ:歌曲集
8つの歌曲 Op.9(1905)
4つの歌曲 Op.12(1906)
歌曲集 Op.14(1906)
6つの歌曲 Op.16(1906)
3つの歌曲 Op.19(1908)
ラファウ・マイズネル(T)、
マテウシュ・ラサトヴィチ(P)

録音:2022年8月
シマノフスキやフィテルベルクらと共に「若きポーランド」の一員となったポーランドの作曲家、ルドミル・ルジツキの歌曲集。ルジツキの歌曲創作は若い頃に集中しており、本作に収録された26曲はすべて20代のうちに書かれています。

Da Vinci Classics
C-00697(1CD)
スピリチュアル・アリア集
ベートーヴェン:ゲレルトによる6つの歌 Op.48
シューベルト:天の火花 D651、
 連祷 D343、星々 D444、
 御身らの平安を祈る D551
バッハ(ブリテン編):5つのスピリチュアル・ソング(世界初録音)
バッハ(ブラームス編):ああ神よ、いかに多き胸の痛みを(世界初録音)
ブラームス:4つの厳粛な歌 Op.121
マウロ・ボルジョーニ(Br)、
キアーラ・ベルトリオ(P)

録音:2021年7月22日-23日&12月16日
この「スピリチュアル・アリア集」は世界的に活躍しているバリトン歌手のマウロ・ボルジョーニと、ピアニストのキアーラ・ベルトリオの選曲によってプログラムされました。ここで選ばれた霊歌にはバッハの作品をブリテンやブラームスが編曲した重要な世界初録音作品も含まれています。ベートーヴェンの「ゲレルトによる6つの歌」やブラームスの「4つの厳粛な歌」にはバッハの影響が見られ、シューベルトの作品には、祈り、死、希望、自然の美しさといったテーマが繊細かつ深い感情表現で描かれています。これらの作品は、音楽芸術という手段を通じて、私たちを瞑想と霊性の世界へと導いてくれるでしょう。

B RECORDS
LBM-050(1CD)
イントゥ・ザ・ウッズ 〜ドイツ、フランス、アメリカの歌曲
ソンドハイム(1930-2021):どんな時も 〜ミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』
ブリテン:鰐
サン=サーンス:ジャン王の軍隊行進
デュパルク:旅への誘い
リスト:ガスティベルツァ
シューベルト:魔王
シューベルト:影法師
シューベルト:さすらい人の夜の歌
シューベルト:御者クロノスへ
レーヴェ:エドワード
ボルコム(1938-):ブラック・マックスの歌 〜『キャバレー・ソング第1集』
マイク・ストーラー(1933-)/ジェリー・リーバー(1933-2011):オートバイの男
ソンドハイム:みんなひとりじゃない 〜ミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』
オーストラリアの伝承曲
ボタニー湾/ワルツィング・マチルダ
/Dying Stockman/ Wild Colonial Boy
サティ:3つの歌曲
ブロンズの彫像/ダフェネオ/帽子屋
ソンドハイム:Everybody Says Don’t 〜ミュージカル『口笛は誰でも吹ける』
ダミアン・パス(Br)
アルフォンス・スマン(P)

録音:2022年3月14日 アテネ・ルイ・ジューヴェ劇場、パリ (ライヴ/一部に拍手入り)
オーストラリア生まれでパリに学んだバス・バリトン、ダミアン・パスと、フランスでソロからアンサンブルまで幅 広く活躍するピアニスト、アルフォンス・スマンが贈る洒脱なライヴ。ミュージカル、フランス近代歌曲、そし てドイツ歌曲までを抜群の表現力、演技力で歌い分け、聴衆を沸かせています。

CD ACCORD
ACD-312(1CD)
NX-C03
ズザンナ・コジェイ(1994-):合唱作品集
混声合唱の為の(2018)
混声合唱の為の(2018)
混声合唱の為の(2017)
混声合唱の為の(2021)
混声合唱の為の(2020)
スターバト・マーテル - 女声合唱の為の(2017)
信頼のミサ- ソプラノ独唱、混声合唱と室内オーケストラの為の(2016-17)
アレクサンドラ・トゥラルスカ(S)
ナショナル・フォーラム・オブ・ミュージックcho
N-ハーモニー室内O
アグニェスカ・フランクフ=ジェラズニ(指)

録音:2022年1月4-5日、7月7-8日
全て世界初録音
作曲家・アレンジャーとして活躍するポーランド出身のスザンナ・コジェイの合唱作品集。 コジェイはワルシャワのショパン音楽大学を卒業後、多くの作曲家のもとで研鑽を積みました。彼女の 作品は、2015年に"‘Universitas Cantat'in Pozna?"のコンペティションで演奏された他、数多くの合唱コン クールで賞を受賞し、ヨーロッパやアメリカで頻繁に演奏されています。このアルバムに収録されているのは「スターバ ト・マーテル」と「信頼のミサ」を中心とした2016年以降に書かれた合唱作品。どの曲にもラテン語の典礼文と聖 書がテキストに用いられており、彼女がモットーとしている信頼、調和、平和の概念が反映されています。作品には 難解なハーモニーは使われておらず、どこか民謡を思わせる聴きやすく耳なじみのよい音楽です。

ALPHA
ALPHA-945(1CD)

NYCX-10390(1CD)
国内盤仕様
税込定価
バッハ:カンタータ 第78番ト短調 「わが魂なるイエスよ」 BWV78
オルガン・ソナタ(トリオ・ソナタ) 第2番ハ短調 BWV526
カンタータ 第60番ニ長調 「おお永遠よ、汝恐ろしき言葉」 BWV60
前奏曲 ハ短調 BWV546
カンタータ 第47番ト短調「みずから高ぶるものは、いやしめらるべし」 BWV47
ル・バンケ・セレスト(古楽器使用)
 編成:ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、トラヴェルソ、オーボエ2、ファゴット、チェンバロ
ダミアン・ギヨン(カウンターテナー、指)
セリーヌ・シェーン(S)
トーマス・ホッブズ(T)
ブノワ・アルヌー(Bs)
モード・グラットン(ソロ・オルガン)

録音:2022年5月28日-6月2日
 ブクリエ改革派教会、ストラスブール
※国内仕様盤日本語解説、歌詞日本語訳…藤原一弘
日本でも高い知名度と人気を誇るカウンターテナー、ダミアン・ギヨン率いるル・バンケ・セレストによるバッハ。ALPHAとZIG-ZAGからこれま でアルト独唱を中心としたカンタータのアルバム2枚をリリースしましたが、今回は三位一体節に関わる、全くの趣の異なった3つの作品を収録 しています。声楽器楽ともに世界中で活躍する名手たちが、1パート1人で担当する声部の綾が素晴らしく、さらにきめ細かかつダイナミックな 表現も楽しめるアルバムです。また使用されているオルガンは、歴史的オルガンに通じたドミニク・トマ工房が18世紀テューリンゲン式のモデル で建造したもので、カンタータの間には名手モード・グラットンによる独奏も収録。カンタータ第47番の前には、その冒頭合唱曲の主題の元と なったBWV546の前奏曲も聴くことが出来ます。

Passacaille
PAS-1092(1CD)
バッハ:カンタータ第35番『心も魂も乱れ迷い』 BWV35
トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
カンタータ第169番『神にのみ心を捧げん』 BWV169
アレックス・ポッター(C.T)
レオ・ファン・ドゥセラール(Org)
イル・ガルデリーノ

録音:2020年9月7-9日/ドイツ、ゴスラー
バッハのカンタータ2作を収録。いずれも表情ゆたかなレチタティーヴォと技巧的なアリアが盛り込まれており、イタリア・オペラからの影響がみられます。ま たオルガン独奏を伴う協奏的なシンフォニアで始まるのも特徴。同じ音楽がチェンバロ協奏曲としても残されているので耳にしたことのある方も多いでしょう (BWV35のシンフォニアはBWV1059の第1楽章、BWV169のシンフォニアはBWV1053の第1楽章として知られるもの)。オルガン独奏曲『トッカータ、 アダージョとフーガ』をカップリングしており、全編でオルガンが活躍するアルバムとしても楽しめます。レオ・ファン・ドゥセラールはベルリン芸大教授で、オルガ ン、ピアノ、ピアノフォルテを弾き、数世紀にわたるレパートリーをもつ奏者です。

Hanssler
HC-22079(1CD)
「ルーツのある鳥たち」
サラ・ネムツォフ(1980-):8つの歌曲「郷愁」【世界初録音】
ブラームス:アルトのための2つの歌
ヤノト・ロスキン(1884-1946):3つのユダヤの歌【世界初録音】
アドルフ・ブッシュ(1891-1952):3つの歌 Op.3a
ヴァルター・ツィンマーマン(1949-):外へ【世界初録音】
テヒラ・ニニ・ゴルトスタイン(S)
ユリア・レ ベッカ・アドラー(Va)
ヤーシャ・ネムツォフ(P)

録音:2022年8月29日〜9月1日/ハウス・デス・ルンドフンクス、ゼンデザール(ドイツ)
知られざる作曲家に焦点を当て世界初録音を進めているピアニスト、ヤーシャ・ネムツォフ。当アルバムでは歌、ヴィオラ、ピアノという珍しい編成の作品を集め ました。アルバムの主軸はブラームスのオリジナル作品、アルト、ヴィオラ、ピアノのための「2つの歌 Op.91」です。1863年、ブラームスは友人であったヴァイ オリニストのヨーゼフ・ヨアヒムとコントラルトのアマリー・シュニーヴァイスの結婚祝いに「聖なる子守歌 Op.91-2」を作曲。ブラームスもヨアヒムもヴィオラの 音色が大好きでこの楽器にしか出せない音色を効果的に発揮し、歌とピアノの楽曲に仕上げました。
この他、当アルバムでは実に3世紀にわたるトリオのための作品が収録されており、オリジナル作品とサラ・ネムツォフとヴァルター・ツィンマーマン(1949-) の新作委嘱にも注目です。それぞれの詩は迫害、追放、ホームレスそして孤独といった現代の問題をテーマとし、この編成でしか表現できない密度の濃い世界を展 開しております。 (Ki)

APARTE
AP-297(1CD)
リスト:「聖人の伝説」集 vol.1
(1)ストラスブール大聖堂の鐘 S.6(バリトン、合唱とオーケストラのための)(1874)
(2)カンタンティブス・オルガニス S.7(アルト、合唱とオーケストラのための)(1879)
(3)2つの伝説 S.354〔水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ/小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ〕(1862-3)
(4)聖フランチェスコ S.665(1880)
(5)アッシジの聖フランチェスコの太陽の讃歌 S.4(バリトン、男声合唱とオーケストラのための(1862年/1879年改訂))
(6)ホザンナ S.677(バス・トロンボーンとオルガンのための)(1862-3)
トマシュ・コニエチュニ(Br)
ステファニー・ハウツィール(Ms)
ヴィエネンシスcho、
アド・リビトゥムcho
マルティン・ハーゼルベック(指揮およびオルガン(S.665)) 
ウィーン・アカデミーO

録音:(1)(2)(4)(5)2021年10月9,10日、ウィーン・イエズス会教会
(3)2015年6月5日、リスト・ホール
(6)1983年9月22日、ウィーン・コンツェルトハウス
ハーゼルベック(指)ウィーン・アカデミー管による、リストのシリーズがスタートします。1865年に僧籍に入ったリストは、キリスト教を題材とした作品を多く 書くようになります。そして、ほかの作曲家にはあまり例をみませんが、絵画や書物から題材をとった、聖人にまつわる音楽を多く書いています。ここでは、「聖人 の伝説」として、キリスト教上の様々な聖人にまつわる物語を音楽にした作品をシリーズとしてお届けします。第1弾は、聖チェチリア((2))、ふたりの聖フランチェ スコ(「2つの伝説」(3))などが取り上げられています。
リストが交響詩を多く書いたのは1850年でした。1862年頃の「2つの伝説」はピアノ版でも広く知られる作品ですが、ピアノ版とこの管弦楽版、どちらが先 に完成したかについては定かになってはいません(P版とは順序が逆になっています)。ピアノ版でも既に豊かな情景に満ちた音楽ですが、交響詩などと比べ ても遜色ないクライマックスの見事な演出など、管弦楽版ならではの魅力に満ちています。「小鳥」の音色を管楽器で奏でたりと、より一層豊かな色彩感をもって、 聖フランチェスコが説教するシーンが響きます。
ほかにも、アッシジの聖フランチェスコが自然を讃えた祈り「太陽の讃歌」に基づいた「アッシジの聖フランチェスコの太陽の讃歌」を収録。バリトン・ソロを務め るのはバイロイト音楽祭や東京・春・音楽祭などでもおなじみのトマシュ・コニエチュニ。「ストラスブール大聖堂の鐘」では、まるでワーグナーを思わせる管弦楽 と合唱をバックに、力強くもドラマティックな歌声を聴かせます。演奏会用小品の「ホザンナ」など、演奏機会の少ない作品が収録されております。
ハーゼルベックの指揮が導く音楽が非常にドラマティックにして敬虔な空気に満ちており、教会の荘厳な空気までをも伝えてくれるようです。
ハーゼルベックはオルガン奏者、指揮者として数多くのリリースと受賞を重ねた重鎮。1985年にピリオド楽器のウィーン・アカデミーOを設立し、バロッ クからロマン派作品まで、ウィーン楽友協会および世界中で演奏会シリーズを重ねました。

KLARTHE
KLA-152(1CD)
フォーレ:レクイエム(オルガン伴奏版)
 ラシーヌ賛歌Op.11
プーランク:黒衣の聖母への連祷
マルク・アンリク:メリオル・エスト・サピエンティア
ブーシュ・デュ・ローヌ聖歌隊アスマラ室内cho
マルク・スコフォーニ(Br)、
レニー・バルデ(Boy-S)
エマニュエル・アラケリアン(Org)
サミュエル・コカール(指)

録音:2022年6月15-17日サン・ヴァンサン・ド・ロクヴェール教会
南仏ブーシュ・デュ・ローヌにある青少年声楽芸術センターの合唱団による心洗われる宗教曲の世界。指揮は同センターでも教えているサミュエル・コカール。 彼は1999年に23歳でノートルダム大聖堂合唱団の指揮者となり、2002年からブーシュ・デュ・ローヌ聖歌隊の音楽監督を務めています。後者の急速なレベ ルアップを認められています。
このアルバムはオペラ歌手として活躍するマルク・スコフォーニを招き、コカールの教え子たちが無垢な児童合唱とボーイソプラノ独唱を聴かせてくれます。伴 奏もオーケストラではなくオルガンで、あたかも天上の響きのような清純極まりないひとときをもたらしてくれます。カップリングの「ラシーヌ賛歌」とプーランクの 「連祷」も静かな感動を味わせてくれます。
KLARTHE
KLA-154(1CD)
秘密の変奏曲
イッポリトフ=イワノフ:タゴールの4つの詩
シャミナード:メヌエット
サン=サーンス:夕べのヴァイオリン
リュカ・ドゥバルグ:ボードレールの詩による5つのメロディ
ユーリ・ガリペリン:オデッサの宇宙
ショスタコーヴィチ:アレクサンドル・ブロークの詩による7つの歌曲*
デンツァ:あなたがわかっていてくれたなら
ヴィクトリア・シェレシェフスカヤ(Ms)、
アレクサンドラ・スム(Vn)、
レミ・ジュニエ(P)
ヤン・レヴィオンノワ(Vc)*

録音:2022年3月/セブヴィル城
ヴィクトリア・シェレシェフスカヤはアレクサンドル・カントロフの師レナ・シェレシェフスカヤの娘で、ピアノの英才教育を受けピアニストとして知られています。 しかし生来の美声を惜しまれ、声楽を学び直しました。歌手としてのデビュー・アルバムは人気のアレクサンドラ・スム、レミ・ジュニエと組んで室内楽と歌のアンサ ンブルという興味深い内容となっています。
いずれもオリジナルで、「コーカサスの風景」で知られるイッポリトフ=イワノフ、「フニクリ・フニクラ」で知られるデンツァ、知人のリュカ・ドゥバルグ、ユーリ・ ガリペリンの曲など意欲的。さらにチェロのヤン・レヴィオンノワを加え、ショスタコーヴィチの「ブロークの7つの詩」に挑戦しているのも注目。フレッシュなアン サンブルが魅力です。
KLARTHE
KLA-156(1CD)
覚えていますか ?〜古への音楽オマージュ
(1)ウジェーヌ・ソゼー:八行詩/(2)同:春
(3)ラパラ:私が虜になった時
(4)ダンディ:古風な旋法によるマドリガル
(5)プーランク:平和への祈り
(6)アーサー・メッツナー:古い歌
(7)ラパラ:スシ追放/この金髪
(9)グノー:おお、わがつれなき美女
(10)ルイ・ピット:枝に咲き広がり
(11)ラヴェル:クレマン・マロの2つの風刺詩
(12)アーン:ラテンのエチュード〜サリヌム;ネール;タンダリス;フォロエ
フォーレ編:アポロへの賛歌
(14)フォーレ:マンドリン
(15)ラパラ:私は時々好き/(16)同:死と不運
(17)サン=サーンス:メヌエット
(18)ベロー:装飾のタンゴ
(19)ジュリエット:なんとなくセレナード
(20)フェルレ:エウリディーチェ*
ジャン =フランソワ・ノヴェッリ(T)
モード・グラットン(P)、
エドゥアール・フェルレ(P)*

録音:2021年4月、9月、2021年12月
ジャン=フランソワ・ノヴェッリは1970年生まれのフランスのテノール。パトリシア・プティボンとともにアンサンブル・アマリリスのメンバーとして活躍しまし た。主にバロック・オペラで定評のあるノヴェッリが近代フランス歌曲に挑戦。といっても、用いられている詩がクレマン・マロ、シャルル・ドルレアン、ピエール・ド・ ロンサール、ジャン=アントワーヌ・ド・バイフら中世・ルネサンス期の大物が中心で、作曲者たちのいにしえの時代への憧れを表しています。近代作品ながらノヴェッ リは古楽的アプローチにより、これまで聴いたこともなかったような新鮮な世界に誘ってくれます。

コウベレックス
KRS-5616(1CD)
税込定価
フォーレ:レクイエムop.48
 ラシーヌの聖なる賛美op.11
※ピアノ伴奏版(日本語監修:谷口惠一、ピアノ伴奏編曲:沢田真智子)
太田務(指)神戸市混声cho
沢田真智子(P)

録音:2022年11月25日西神中央ホール(神戸市)ライブ
谷口惠一は神戸市の職員として奉職し2013年退職。これまで音楽や合唱をこよ なく愛し、神戸クリスチャンクワイアの指揮や演奏などに携わり、宗教音楽の演奏活 動を広げてきた。2012年より、ブラームス「ドイツ・レクイエム」の日本語歌詞化に取り組み、15 年に楽 譜を出版し初演は16年。18年に神戸新聞松方ホールで延原武春指揮テレマン室 内オーケストラによる演奏会を開催。その後フォーレの「J. ラシーヌによる聖なる賛 美(ラシーヌ讃歌)」の日本語訳版を出版する。 1995年阪神淡路大震災後に開催されてきた「レクイエムの夕べ」(神戸市主催)で 神戸市混声合唱団により歌われてきたフォーレのレクイエムは、市民にとって大きな 心の慰めのコンサートであったが、残された人々の心、希望の光となる聖書的な部 分をもっと身近なことばで伝わらないのかと日本語化に取り組み、2021 年に楽譜を 出版(出版社:エピック)。2022 年に出版記念コンサートを神戸市の西神中央ホー ルで開催し、CD はそのライブ録音です。谷口のたっての希望で神戸市混声合唱 団に依頼した。プロの演奏家としてソリストとしても名を馳せるメンバーばかりの16 名 が、初心にかえって日本語演奏に取り組んだ。同団の副指揮者として歌い手達の ハーモニーと個性を引き出す太田務と、33年間専属ピアニストを務めた沢田真智 子の伴奏という贅沢な組み合わせです。ラテン語のイメージだけにひっぱられ ず、日本語ならではのフレーズ感と和声の響かせ方が聞きどころ。 ピアノ伴奏編曲は沢田真智子、カルマス版スコアとピアノ伴奏譜を参考にした丁寧 な構成で、美しくオーケストラやオルガン的な豊潤な音色が浮かびあがってくる。 この貴重なライブ録音からは、演奏会の来場者たちが、ことばの新鮮な世界にひき 込まれ、温かい思いに包まれている様子が伝わってくるのではないだろうか。

DUX
DUX-1874(1CD)
ヴァインベルク:歌曲集
アカシア Op.4
ジプシー・バイブル Op.57
記憶 Op.62/古い手紙 Op.77
アレクサンドラ・クバス=クルク(S)、
アンナ・ベルナツカ(Ms)、
モニカ・クルク(P)

録音:2022年(ヴロツワフ、ポーランド)
ポーランドのDuxレーベルから展開され人気を博し、ヴァインベルクの近年の再評価にも繋がっているシリーズ「ヴァインベルク・シリーズ」から歌曲集が登場。波乱に満ちた生涯を送ったヴァインベルクの素朴で美しく、どこか切ない歌曲集が4作収められています。すべて世界初録音。

Nimbus Alliance
NI-6437JP(1CD)
SONY DADCプレス盤
日本向け限定生産

ヴェルディ:レクイエム(リチャード・ブラックフォード編曲による合唱、2台ピアノ、オルガンとパーカッション版) デイヴィッド・ヒル(指)、バッハcho、ヘレナ・ディックス(S)、キャサリン・カービィ(Ms)、ルイス・ゴメス(T)、ジフン・キム(Bs)、イアン・ファリントン&アンナ・ティルブルック(2台ピアノ)、フィリップ・スクリヴン(Org)、ピーター・フライ(パーカッション)

録音:2022年2月11日-12日、ホーリー・トリニティ教会(スローン・スクエア、イギリス)
「グレート・アニマル・オーケストラ」や、サン=サーンスの「動物の謝肉祭」の新編曲などの意欲作を続々と世に送り出しているイギリスの作曲家、リチャード・ブラックフォードによる前代未聞のアレンジで描く、ヴェルディの傑作「レクイエム」。
1876年に創設され、バッハのミサ曲ロ短調を英国で初めて演奏したのが始まりとされる最高峰の合唱団のひとつ、バッハ合唱団。およそ150年におよぶ歴史の中で、スタンフォード、ヴォーン・ウィリアムズ、デイヴィッド・ウィルコックスといった著名な音楽監督の下で合唱の伝統を後世に伝えるために、バッハ、モーツァルト、ヴェルディから現代作曲家まで、幅広いジャンルの作曲家たちの作品を取り上げてきました。
現在の音楽監督を務める名匠デイヴィッド・ヒルの提案により、これまでになかった合唱、2台ピアノ、オルガン、パーカッションという驚愕のアレンジ版レクイエムが誕生。本来フルオーケストラが奏でる幅広い色彩感を、ピアノと打楽器のダイナミックな輝きと、オルガンの持つ多様な音色で見事に再現するだけでなく、独自の特徴ある音世界を持つオーケストレーションの可能性を追求。オリジナル版が持つ魅力をそのままに、一線を画すサウンドでこの偉大な名曲に新たな世界を広げています。

※「NI6437JP」はSONY DADCプレスによる、日本向けの限定生産盤となります。海外で発売される「NI6437」品番の商品はCD-R盤です。予めご了承ください。

Signum Classics
SIGCD-742(1CD)
マニフィカト3
パーヴェル・チェスノコフ(1877-1944):混声合唱のための6つの合唱曲 Op.40-4より「ヌンク・ディミティス」
ハウエルズ:マニフィカト&ヌンク・ディミティス(St Paul’s Service)
フィリップ・ムーア(b.1949):マニフィカト&ヌンク・ディミティス(Sancti Johannis Cantabrigiense)
ケネス・レイトン(1929-1988):マニフィカト&ヌンク・ディミティス(Collegium Magdalenae Oxoniense)
ハウエルズ:マニフィカト&ヌンク・ディミティス(Westminster Service)
ジョージ・ダイソン(1883-1964):マニフィカト&ヌンク・ディミティス ヘ長調
チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード:マニフィカト&ヌンク・ディミティス 変ロ長調
ブライアン・ケリー(b.1934):マニフィカト&ヌンク・ディミティス ハ長調
アンドルー・ネスシンガ(指)、
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジcho
ジョージ・ハーバート(Org)

録音:2022年1月12日-13日&4月21日-23日、セント・ジョンズ・カレッジ教会(ケンブリッジ、イギリス)
1670年代に創設され、世界でも有数のカレッジ聖歌隊として活動を続けるケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団と、2007年の音楽監督就任後、数多くの名演を共に創り上げてきた名指揮者アンドルー・ネスシンガ。英グラモフォン誌では「エディターズ・チョイス」に選ばれるなど、好評を博した『マニフィカト』シリーズの第3弾。このアルバムでは、1945年から1965年までの20年間の音楽に焦点をあてています。フィリップ・ムーアの「マニフィカト&ヌンク・ディミティス」は、ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団のために特別に委嘱された作品です。また、ハウエルズによる二作品は、それぞれセントポール寺院とウェストミンスター寺院のために書かれたもので、ハウエルズの没後40年を記念して収録されました。
Signum Classics
SIGCD-746(1CD)
私は美しき人をみたり〜宗教合唱音楽
作者不詳/単旋聖歌:おお祝福されし天の光
パレストリーナ
:鹿が谷川を慕うごとく
ビクトリア
:ミサ曲 「私は美しき人をみたり」(ミサ・ヴィディ・スペチオザム)
アロンソ・ロボ:わがハープは悲しみの音に変わり
タリス
:おお聖なる饗宴よ
パーソンズ:私は知っている、贖い主は生きておられると
ジョヴァンニ・クローチェ:謙虚な精神で
フェルナンド・デ・ラス・インファンタス
:御身をたたえんわれを認めたまえ
作者不詳/単旋聖歌:アヴェ・マリア
デイヴィッド・ベヴァン:第7旋法によるマニフィカト
ホルスト
:ヌンク・ディミッティス
 アヴェ・マリア
スタンフォード
:いかに幸いなことでしょう
ベヴァン・ファミリー・コンソート、
グレアム・ロス(指)
メンバー:アグニス・ベヴァン(S)
アナスタシア・ベヴァン(S)
メアリー・ベヴァン(S)
ソフィー・ベヴァン(S)
リジー・ベヴァン(A)
フランシス・ベヴァン(A)
テス・ベヴァン(A)
ドミニク・ベヴァン(T)
エドワード・ベヴァン(T)
ハリー・ベヴァン(T)
デイヴィッド・ベヴァン(Br)
ヘンリー・ベヴァン(Br)
ベネディクト・ベヴァン(Bs)
ヒュー・ベヴァン(Bs)
マイケル・ベヴァン(Bs)

録音:2022年4月18日-21日、イギリス
メアリー・ベヴァンを筆頭に、声楽や教会合唱の分野で活躍するイギリスの音楽一家ベヴァン・ファミリー。オリジナルのベヴァン・ファミリー・クワイア(ベヴァン・ファミリー合唱団)は14人のきょうだいのうち11人で構成され、父親のロジャーが指揮を執って1975年にデビュー・アルバム(LP)をリリースしました。その後次男のデイヴィッドが引き継ぎ、デイヴィッドはウェストミンスター大聖堂の副音楽監督にも就任しました。ファミリーでの音楽活動の伝統はその後も盛んになり、2013年に2世代目の親戚の何人かが新しいファミリー合唱団を結成し、「ベヴァン・ファミリー・コンソート」と名づけられました。53人に及ぶ親類のうち15人から22人のメンバー(そのうち7人はプロの歌手)で活動しており、このアルバムでは、パレストリーナやタリスからホルスト、スタンフォード、そしてデイヴィッド・ベヴァン(メアリーの父)の作品まで、これまでファミリーが歌い親しんできた教会音楽がプログラムされています。

CAvi music
85-53516(1CD)
シューベルト:さすらい人 D489
墓掘人の郷愁 D842/死と乙女 D531
哀しみ D772
歌曲集 「白鳥の歌」 D957
岩の上の羊飼い D965
アンドレアス・バウアー・カナバス(Bs)、
ダニエル・ハイデ(P)
ドイツのバス歌手であるアンドレアス・バウアー・カナバスによる「白鳥の歌」を中心にしたシューベルトの歌曲集。音楽一家に生まれたカナバスは、音響技師になるための訓練を受けた後、ドレスデンのカール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学などで声楽を学びました。そして、2007年から2012年にベルリン国立歌劇場、2013年よりフランクフルト歌劇場に所属し、これまでに、バレンボイムやネルソンス、そしてメッツマッハーなどの指揮者の下歌っています。その後もアバドやラトルなどと共演しその成熟した解釈と美しい歌声は、高く評価されています。このアルバムでもその実力を存分に発揮し、シューベルトの名曲の数々を歌い上げています。また、近年開かれたリサイタルでは、ますますその評価を高めており、人気実力ともに急上昇しているアーティストの一人です。

Delphian
DCD-34291(1CD)
オーケストラル・アンセムズ〜英国の管弦楽伴奏付き頌歌集
1. エドワード・ベアストウ(1874-1946):Blessed city, heavenly Salem
2. エルガー:見よこれぞ大祭司
3-4. ジョージ・ダイソン(1883-1964):マニフィカトとヌンク・ディミッティス(イヴニング・サーヴィス ニ長調)(ダグラス・ホプキンズ編曲オーケストラ版世界初録音)
5. ハウエルズ:Behold, O God our defender
6. パーセル:Jehova, quam multi sunt hostes mei(エルガー編曲オーケストラ版)
7. ヴォーン・ウィリアムズ:テ・デウム ト長調(アーノルド・フォスター編曲オーケストラ版)
8. フィンジ:Lo, the full, final sacrifice
9. エルガー:The Spirit of the Lord
ベンジャミン・ニコラス(指)、
オックスフォード・マートン・カレッジcho、
ブリテン・シンフォニア、アイネ・スミス(ソプラノ/tr.1, 8)、
ルアリー・ボーウェン(テノール/tr.6, 8)、
ウィリアム・トマス(バス/tr.6, 8)、
オックスフォード・マートン・カレッジ少女cho

録音:2022年7月1日-2日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク)
英国合唱界の2人の名匠ベンジャミン・ニコラスとピーター・フィリップスの指導の下、瞬く間にオックスフォード大学の混声合唱団の代表的存在の1つとなったマートン・カレッジ合唱団。ブリテン・シンフォニアとの初コラボレーションとなった本アルバムでは、ベンジャミン・ニコラスは20世紀前半の神聖な合唱音楽をセレクト。ダイソン、ハウエルズ、エルガー、フィンジの元々オーケストラとの演奏を想定していた作品と、作曲者や親しい同僚が後にオーケストレーションを行った作品。それぞれ、王位継承式や戴冠式、イギリスのもっとも盛大な合唱祭のために書かれた華やかで荘厳な音楽をお贈りします。

Hyperion
CDA-68418(1CD)

PCDA-68418(1CD)
国内盤仕様
税込定価
スタンフォード:レクイエム Op.63 マーティン・ブラビンズ(指)、
バーミンガム市SO、
バーミンガム大学cho
キャロリン・サンプソン(S)、マルタ・フォンタナルス=シモンズ(Ms)、ジェイムズ・ウェイ(T)、ロス・ラムゴビン(Br)

録音:2022年7月2日-3日、シンフォニー・ホール(バーミンガム、イギリス)
※国内盤:解説日本語訳&日本語曲目表記オビ付き
2003年から2016年まで名古屋フィルの常任指揮者を務め、その後も度々来日公演を成功させ、2016年からはイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督という大役を任されているイギリスの名指揮者マーティン・ブラビンズが、アイルランド人である作曲家スタンフォードの「レクイエム」を収録!
スタンフォードはわずか10歳の時にイギリスの著名な画家フレデリック・レイトンの絵画を観てその作品から影響を受けています。その作品は新古典派に属するもので、スタンフォードにとって共感できる部分が多かったのでしょう。カトリック信者であったレイトンが1896年に亡くなると、それを契機に「レクイエム」を作曲することになりました。そのスタイルもスタンフォード自身が20年前にケンブリッジに持ち込んだブラームスの「ドイツ・レクイエム」のように慰めと再生をテーマにしており、決して審判や天罰の恐怖をテーマにしているものではありませんでした。四人のソリストと合唱団、オーケストラという大きな編成で書かれてはいますが、スタンフォードの初期の作品である交響曲とオペラの側面が見事に融合しており、合唱団は複雑な対位法よりも讃美歌的なハーモニーで歌うことが多くなっています。

Ars Produktion
ARS-38633(1CD)
伝説と英雄
シューマン:歌人の呪い Op.139、
 3つの詩 Op.30
リスト:ローレライ S273.1、
 ラインの美しき流れのほとり S272.1
 シラーの「ヴィルヘルム・テル」からの3つの歌 S292.2
エミール・シェーグレン(1853-1918):ユリウス・ヴォルフの「タンホイザー」から6つの歌 Op.12
シューマン:リーダークライス Op.39
セバスティアン・コールヘップ(T)、
アンドレアス・フレーセ(P)

録音:2021年8月3日-4日&6日-7日
ドイツのテノール歌手セバスティアン・コールヘップは、同世代の中でも今後を期待されている一人で、2022/23年シーズンにはバイエルン国立歌劇場やウィーン国立歌劇場に出演、また2023年にはミラノ・スカラ座デビューが決まっています。これまでにもオペラ公演だけでなく、シュターツカペレ・ドレスデン、SWRSO、そしてボストンSOといった一流のオーケストラとの共演も数々行っている期待のテノール歌手です。

TUDOR
TUD-7503(1CD)
NX-A14
シューベルト:ドイツ・ミサ曲/ブラームス: 四重唱曲 Op.92他
シューベルト:ドイツ・ミサ曲
ロッシーニ:ゴンドラ乗り
小さな旅
ブラームス:四重唱曲 Op.92- 合唱とピアノのために
ルツェルン・ヴォーカル・ゾリステン
【メンバー】
ブリギッテ・クーン/ハイディ・ロイトホルド/コリンネ・リュシャー
ブリギット・シュミット(S)
ブリギッタ・フルーリー/ヨハンナ・クラウス/ヨハンナ・モン
クリスティーネ・ヴァルザー(A)
エルンスト・デスター/ローベルト・ランカー/宇佐美 尊(T)
ミシェル・ジャカール/ミヒャエル・パヴル/シェルドン・パイン
ペーター・タールマン(Bs)
イル・ディヴェルティメント
【メンバー】
ハンス=ルドルフ・シュタルダー/リヒャルト・シェーネンベルガー(Cl)
レナーテ・ヒルデブラント/ランドール・クック(Ob)
トーマス・ミュラー/ユルク・アーレマン(Hrn)
ヴァルター・シュティフトナー/ドンナ・アグレル(Fg)
アンサンブル・エドワード・H・タール
【メンバー】
エドワード・H・タール/ボー・ニルソン(Tp)
ハインリヒ・フーバー/ポール・シャピュイ/ハワード・ウェイナー(Tb)
エーリッヒ・ジンガー(ティンパニ)
マルティン・ミュラー(Cb)
ミェチスワフ・ホルショフスキ(P)
フランツ・クサヴァー・ヤンス(指)

録音:1980年12月20、21日
1970年、ルツェルン音楽祭でアレッサンドロ・スカルラッティの「聖チェチーリアの夕べの祈り」の世界初演をきっ かけに、フランツ・クサヴァー・ヤンスとハンス・イェルク・ヤンスの2人によって創設された声楽アンサンブル「ルツェ ルン・ヴォーカル・ゾリステン」。ペーター・マークやヴォルフガング・サヴァリッシュ、ミシェル・コルボら錚々たる指揮 者たちとも共演し、バロックから近現代まで幅広い演目を歌いましたが、出発点となったアレッサンドロ・スカル ラッティには特に注力、1983年から88年まで毎年ルツェルン音楽祭の期間中に、聖レオデガー教会でハン ス・イェルク・ヤンスの指揮のもと演奏を重ねました。 1980年に録音されたこのアルバムには、2つの器楽アンサンブル"イル・ディヴェルティメント"と"アンサンブル・エ ドワード・H・タール"との共演による、シューベルトの「ドイツ・ミサ曲」を中心にしたプログラムが収録されていま す。絶妙に溶け合う美しい声の饗宴が繰り広げられます。ブラームスの四重唱曲にピアノ伴奏で参加してい るのは名手ミェチスワフ・ホルショフスキ。この時点ですでに88歳という年齢にもかかわらず味わい深い演奏を 聞かせます。*既発のLPより復刻となります。

LSO Live
CCR-000(1SACD)
ライヒ:18人の音楽家の為の音楽 コリン・カリー・グループ、
シナジー・ヴォーカルズ

録音:2022年11月16日、アビイ・ロード・スタジオ
ライヒが認めるパーカッショニスト、コリン・カリー。カリーが、自身結成したコリン・カリー・グループを率いて、ライヒの「18人の音楽家の為の音楽」 を録音しました。ビートルズで有名なアビイ・ロード・スタジオでの録音です。2006年、ライヒの「ドラミング」を演奏するために結成されたのがこのコリン・ カリー・グループ。ライヒも認めるその正確さとグルーヴ感はますます研ぎ澄まされています。2023年4月には、来日してこの「18人の音楽家の為の音 楽」ほかを披露する予定。少しずつ変容しながら繰り返され重なり合い、シンクロし、またずれてゆくリズムが織りなす、”鮮烈な”トランス状態をぜひ、実感し てください!
「コリン・カリー」
1976年エディンバラ生まれ。2000年ロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティ・ヤングアーティスト賞、2005年ボルレッティ=ブイトーニ・トラスト賞受賞。 圧倒的なパーカッショニズムで世界を魅了する存在。ソリストとしてコンセルトヘボウ管、フィラデルフィア管、ロサンゼルス・フィル、ロンドン響、フィルハーモ ニア管などとの共演多数のほか、リサイタルや室内楽でも活躍。ライヒ、カーター、アンドリーセン、マクミラン、ラウタヴァーラ、アホ、ターネイジらの作品の 初演を手がています。

PREISER
PRCD-90845(1CD)
ベートーヴェン:歌曲集
恋する男 WoO139
希望に寄せて Op.94
遥かなる恋人に寄す Op.75-5/追想 WoO136
満ち足りたもの Op.75-6
恋人に寄せて WoO140
異郷の若者 WoO138
私を思いだして WoO130
山の呼び声 WoO147/口づけ Op.128
ゲレルトの詩による6つの歌 Op.48(全6曲)
星空の下の夕べの歌 WoO150
憧れ Op.83-2/新しい恋、新しい人生 Op.75-2
憧れ WoO146/
遥かなる恋人に寄す Op.98(全6曲)

ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br)
マルクス・フォルツェルナー(P;1874年製ベーゼンドルファー)

録音:2022年2月2-6日/ウィーン

フィリップスはじめ多くのレーベルに録音を残してきた、1952年オーストリア生まれのバリトン、ヴォルフガング・ホルツマイアー。ウィーンのレーベル 「PREISER」から、2022年録音のベートーヴェン歌曲集が登場

GENUIN
GEN-23798(1CD)
信仰について - 肖像
バード:喜んで歌いなさい
ガブリエリ:新しい歌を主に向かって歌え
スウェーリンク:喜べ、エルサレムよ
ブジニャック:ハレルヤ、神は言う
キンベルガー:バビロン川のほとりで
トーマス:神は彼らの目から涙をすっかり拭いとるだろう
ポーラーズ:ああ主よ、あなたの怒りで私を罰しないでください
ヴァイスマン:詩篇121「わたしは山にむかって目をあげる」
ブラウティガム:神は私たちの確信である
ラミン:来なさい、聖なる聖霊よ
ヘラー/アベル:良い力によって
チルコット:今こそ去らせなさい(シメオンの賛歌)
タウベ:海がこんなに輝いたことはなかった
キーホー:流水
マクドナルド:星の昨夜
スウェーデン民謡:古い羊飼いの賛歌
ヴォイスメイド【リリ・ハイン(S) 、ヨハンナ・ヤーガー(Ms) 、エバ・レジョンクロウ(A) 、ヨハン・ヤコブ・ヴィンター(T) 、フリーデマン・マインハルト(Br) 、ヴィンセント・ベルガー(Bs)】

録音:2022年2月5,6日,3月12,13日 ドイツ デベルン35
ドイツの声楽六重唱団、ヴォイスメイド voicemeade のおそらくデビューCD。ルネサンスか ら近年の作品まで様々な作品が収録されています。 ヴォイスメイドは2017年結成の若い団体。ライプツィヒを拠点に活動しています。透明で精緻な 歌の絡み合いは古い歌も新しい歌もいずれも見事で素晴らしい。 (Ki)
GENUIN
GEN-23817(1CD)
シマノフスキ、ラビリチ、シューベルト、スミルノフ、シュトラウス歌曲集
シマノフスキ:ミチンスキの詩による4つの歌
ラビリチ(b.1988):イワノフの詩による連作歌曲〜私に話して,寒さが来る,私の憧れは打ち負かされない
シューベルト:夜の曲 D672Op.36-2
 小人 D771 Op.22-1
 丘の上の若者 D702Op.8-1
スミルノフ(b.1952):「淀み」〜ロルカの4つの詩による女声低声とピアノの為の連作歌曲
R.シュトラウス:庭で野薔薇を摘んで来た AV-49
 愛そうと思う者は Op.49-7
 薔薇のリボン Op.36-1/夜の散歩 Op.29-3
 憩えわが心 Op.27-1
ナタリア・ボエヴァ(Ms)
ポリーナ・スピリナ(P)

録音:2021年11月1-4日 ドイツ ミュンヘン
二人のロシア人による歌曲集。ナタリア・ボエヴァはソ連末期のレニングラード(ほどなくサ ンクトペテルブルクに改称)の生まれ。サンクトペテルブルク音楽院で学んだ後、同地でデビ ュー。2012年にイタリアの進出し、2013年8 月、イタリア、ペーザロのロッシーニ・歌劇・フェ スティヴァルの「ランスへの旅」に出演。その後はミュンヘンを拠点とし、また 2018/19年のシーズンからアウグスブルク州立歌劇場に所属した。ロシア人ならではの暗めのしっとりした美 声が映え、しかも歌い口はとても丁寧。また 1988年生まれのアレクサンドル・ラビリチや 1952年生まれのディミトリ・スミルノフ(1948 年生まれのベラルーシの同名の作曲家とは別人)のロ シア語の歌曲も加えています。ポリーナ・スピリナもサンクトペテルブルク出身のピアニスト。

BIS
BISSA-2595(1SACD)
『灰燼に帰す』
ジョナサン・ダヴ(1959-):今夜眠るものはみな(All You Who Sleep Tonight)
ジョージ・バタワース(1885-1916):死者の為の祈り(Requiescat)
レベッカ・クラーク:シールマン(海から来た男)(The Seal Man)
フィンジ(1901-1958):歳月の時計(The Clock of the Years)
 花輪をささげよう(Let Us Garlands Bring)
ジョン・アイアランド(1879-1962):三羽のカラス(The Three Ravens)
アイヴァー・ガーニー(1890-1937):棺台の脇で(By a Bierside)
エルガー:心からの願い(Pleading) Op.48nO1
ヴォーン・ウィリアムズ:空は屋根の上にあって(The Sky above the Roof)
アーサー・サマヴェル:シュロプシャーの若者(A Shropshire Lad)
ブリテン(編):トム・ボウリング(Tom Bowling)
アイヴァー・ガーニー(1890-1937):最愛のあなた、私が死んでも(Dearest, when I am dead)
リザ・レーマン:ヘンリー王(Henry King)
エロリン・ウォレン(1958-):このあたりは(About Here)
ウォルズリー・チャールズ(1889-1962):緑色の目をした竜(The Green-eyed Dragon)
ジェームズ・ニュービー(Br)、
ジョーセフ・ミドルトン(P)

録音:2022年1月31日-2月3日/ゼンデザール(ブレーメン)
「BBC New Generation Artists(2018?2022)」のひとりに選ばれたイギリスのバリトン歌手、ジェームズ・ニュービー(1993-) は、2020年、デビューアルバム『彷徨いながら不思議に思う』(BIS SA-2475)をリリース。「素晴らしく均質なバリトンの声は、ビロードのようになめらかで、 ゆるぎない技術により全声域で安定している」(”Opera Today”)と好意的な評価を受け、共演のジョーセフ・ミドルトンのピアノとともに、「りっぱなデビュー ディスク」(”BBC Music Magazine”)と言われました。
アルバム第2作『灰燼に帰す』は、イギリスの作曲家たちの音楽によるプログラムで作られました。「2015年、姉妹のローラが亡くなった。それからというもの、 何か彼女に捧げることをしたいと願ってきた。そして、彼女の葬儀でフィンジの「照りつける太陽をもう恐れるな」を歌ったことから、この曲の入った 曲集「花輪をささげよう」をメインにしたプログラムがふさわしいのではないかと思った」(ジェームズ・ニュービー)。『十二夜』『ヴェローナの二人の紳士』『お 気に召すまま』といったシェイクスピアの戯曲をテクストにしたフィンジの曲集とともに、A・E・ハウスマンの『シュロプシャーの若者』の10の詩に曲をつけたアー サー・サマヴェルの作品も「ハイライト」です。 (Ki)

Maguelone
MAG-358443(1CD)

KKC-6694(1CD)
国内盤仕様
税込定価
メシアン:「ハラウイ―愛と死の歌―」 小林真理(Ms)
棚田文紀(P)

録音:2008年10月/モントロイユ、コンセルバトワール内ホール
現在フランスを拠点に演奏・教育の両面で活躍し続ける、日本を代表するメゾ・ソプラノ小林真理がメシアンの「ハラウイ」を録音しました。
小林はレジーヌ・クレスパンのもとで学び、ウィリアム・クリスティのクラスを1等賞で卒業した実績をもち、フランス歌曲、古楽から現代音楽まで知性とテクニッ ク、豊かな音楽で魅了しています。その小林の東京芸術大学博士課程論文のテーマがメシアンの「ハラウイ」でした。そのライフワークともいえる作品を、パリ 留学時代からの信頼おけるピアニスト、棚田文紀を迎えて満を持してリリースしました。
メシアンが1945年に作曲した異国趣味の作品「ハラウイ」は、ペルーに伝わるインカ帝国の民謡からインスピレーションを得た12からなる歌曲。「ハラウイ」 はケチュア語で「愛と死の歌」を意味し、戦争という体験の中で死に近づいた後、再びメシアンが新しく生まれた如く生き始めたころに作曲された悲恋物語です。 小林と棚田が思いを込めて演奏しております。
日本語解説書付の国内仕様版(KKC-6694)には小林真理による楽曲解説および歌詞対訳付です。 (Ki)

CORO
COR-16196(1CD)
戴冠式〜王室行事の為の音楽
ヘンデル:戴冠式アンセム 「司祭ザドク」 HWV 258
バード:おお主よ、御身のしもべエリザベスが
ブリテン:合唱舞曲集(第4、第5&第6の踊り)(「グロリアーナ」より)
ギボンズ:神の偉大なる王
パーセル:主に向かって新しき歌をうたえ(抜粋)
セシリア・マクドウォール:おお主よ、御身のしもべエリザベスが(世界初録音)
ティペット:踊れ 、クラリオン・エアを(「女王の為のガーランド」より)
バード:この甘く陽気な5月
作曲者不詳:ディス・デイ・デイ・ドーズ
ブリテン:ユビラーテ・デオ
パーセル:恋の食べ物の音楽(「いざ、全能の王の代理人を迎えん」より)
バード/タリス:ミゼレーレ・ノストリ
ヘンデル:戴冠式アンセム 「主よ、王はあなたの力に喜びたり」 HWV260
タリス:歌え、賛美せよ
ザ・シックスティーン、
ハリー・クリストファーズ(指)
1979年にハリー・クリストファーズが設立し、それ以来世界最高クラスの合唱団として活動し続けている英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン。これまで、ザ・シックスティーンが録音してきた様々な「王室行事の為の音楽」を集成したロイヤル・コンピレーション!
英グラモフォン賞2009で“バロック声楽部門賞”に輝いたヘンデルの「戴冠式アンセム」や、タリスの40声のモテット『御身よりほかにわれは(Spem in alium)』の英語版である『歌え、賛美せよ(Sing and glorify)』など、500年にわたる王室音楽の歴史を俯瞰。個人的な祈りから戴冠式などの国家的行事の音楽まで、祝典、祈祷、記念の為の様々なスケールの音楽を、ザ・シックスティーンの壮麗な歌声で彩ります。
2014年に英国作曲家賞(現:アイヴァーズ作曲家賞)を受賞した現代イギリスのもっとも著名な作曲家の一人、セシリア・マクドウォール(b.1951)の新作『おお主よ、御身のしもべエリザベスが』は、エリザベス2世の人生と治世を記念した作品で、ジェネシス財団の委嘱により作曲され、今回世界初録音されています。
2023年5月に予定されているチャールズ3世の戴冠式に向けても必携のアイテムとなることでしょう!

Da Vinci Classics
C-00674(1CD)
エリザベト・ジャケ=ド=ラ=ゲール(1665-1729):クラヴザン作品集
第1組曲 ニ短調/第2組曲 ト短調/第3組曲 イ短調/第4組曲 ヘ長調
サルヴァトーレ・カルキオロ(ハープシコード)

録音:2005年9月、スコルディーア(イタリア)
エリザベト・ジャケ=ド=ラ=ゲール(1665-1729)は、音楽家の家庭に生まれ、その才能を開花させる機会に恵まれ、総合的な文化教育を受けながら、宮廷音楽家として独自のキャリアを築いていきました。彼女の作品は出版され高い評価を得ており、特にそのクラヴザンの為の作品に用いられた作曲技法は、その卓越した技術を証明しています。
同世代の中でも最も優れたチェンバロ奏者の一人であるサルヴァトーレ・カルキオロが、これらの歴史的な作品の音楽的価値を詳細に体現するような演奏で聴かせてくれています。
Da Vinci Classics
C-00665(1CD)
家庭の音楽〜クラヴィコード作品集
パッヘルベル:トッカータ ニ短調 P154- フーガ ニ短調 P461
テレマン:ああ、私は貧しい罪人 TWV31:21
パッヘルベル:心から望んでいます P378
テレマン:幻想曲 ヘ長調 TWV33:25
パッヘルベル:神の子羊よ、無垢なる者よ P 393
シャイト(1587-1654):私はあなたを呼ぶ SSWW114
カウフマン:我らが父
テレマン:幻想曲 ニ短調 TWV33:2、Christ lag in Todesbanden TWV31:27
ミケーレ・キアラミダ(クラヴィコード)

録音:2022年7月18日-20日、ローマ(イタリア)
バロック時代のドイツではルター派のコラールは教会の公式の礼拝だけでなく、家庭や家族のプライベートな領域にも広く浸透しており、音楽・宗教文化全体の枠組みを構成していました。家庭内で愛用されたクラヴィコードは、特に女性たちによるコラールの歌唱に寄り添い、より自由な前奏曲やより複雑なパルティータという形で、コラールの曲調をより緻密な音楽にすることを可能にしました。
ミケーレ・キアラミダは、歴史に根ざした演奏活動の第一人者であり、クラヴィコード製作者としても高く評価されている人物です。彼の演奏は、クラヴィコードの無限に広がる繊細なニュアンスを生き生きと表現し、時に新進気鋭の歌手の若々しい歌声と相まって、その澄んだ音色は宗教的で感情的な経験の神秘的な親密さを呼び起こします。
Da Vinci Classics
C-00686(1CD)
R.シュトラウス:歌曲集
8つの歌 Op.10/4つの歌 Op.27
商人の鑑 Op.66
ジョー・チョー(S)、
マリノ・ナオン(P)

録音:2022年3月(イタリア)
「8つの歌」はR.シュトラウスにとって最初の本格的な歌曲集で、「4つの歌」は才能あるソプラノ歌手であった妻への結婚祝いのために作られました。そしてこのアルバムに収められた最後の作品「商人の鑑」は滅多に聞くことの出来ない作品です。なんと出版社への復讐劇を描いたもので卑猥なセリフで出版社を揶揄し、厳しく批判するという珍しい作品となっています。
ソプラノのジョー・チョーはソウル生まれで、ヴェルディ音楽院を卒業しました。その後ペーター・シュライアーやヘルムート・ドイッチュに師事し、ヨーロッパやアジアで活動しています。

Tactus
TC-810003(1CD)
19世紀の未出版歌曲集
ファビオ・カンパーナ(1819-1882):ボローニャへのオマージュ
スタニスラオ・ロンジ(18223-1893):ロマンツァ
アントニオ・サンペリ(1828-1893):Una serenata a Sorrento
ガエターノ・コルティチェッリ(1804-1840):The ariette da camera
ミケーレ・レイチェル(19世紀):La rosa
ピエトロ・アントニオ・コッポラ(1793-1876):Rapito nell'estasi
ジュゼッペ・ビレッタ(1810-1894):Una memoria
フェデリコ・ヴェラーニ(1822-1907):Le rocher des aveux
アルトゥーロ・クィリチ(19世紀):バルカローラ
アレッサンドロ・ニーニ(1805-1880):La serenata del pastore
クリト・モデラッティ(1830-1907):Penso a te
ルイジ・ザンボ-ニ(1767-1837:La fioraia fiorentina
バルバラ・ヴィニュデッリ(S)、
ステファノ・マルフェッラーリ(P)

録音:2021年10月
19世紀、人々が音楽を楽しむのに身近にあったのは室内楽でした。それらを演奏するのはプロだけでなくアマチュアも参加し楽しんでいました。そういった音楽はロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディなどの有名な作曲家によって残されたものもありますが、無名の作曲家によって残されたものも多数あります。ボローニャのリスト研究所に残されていた未出版の作品をこのアルバムでは収録しています。

Hyperion
CDA-68425(1CD)
イーヴォ・アントニーニ:合唱作品集
我がもとに来たれ
主に向かいて歌え
おお、偉大なる神秘よ
永遠の光
天の元后 喜びたまえ
希望は羽をまとった姿で
立ち上がれ友よ
天のいと高きところに栄光あれ
トリニティー・サーヴィス/記憶
主をほめたたえよ/アレルヤ
優しい言葉/神を喜びたたえよ
天使
スティーヴン・レイトン(指)、
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho

録音:2021年7月、聖ペテロ&パウロ教会(イギリス、サール)
イギリス合唱界の名指揮者、スティーヴン・レイトンが音楽監督を務める名門ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団。バッハ、ヘンデルなどの古楽からスタンフォード、フィンジ、ハウエルズ、マクドウォール、オワイン・パークなどの近現代音楽まで広いレパートリーを誇る彼らの最新盤は、スイス出身の作曲家イーヴォ・アントニーニ(1963-)の合唱作品集!現在は合唱音楽の作曲に専念しているアントニーニですが、もともと映画、テレビ、ジャズの分野で活躍していたこともあり、どの作品も親しみやすく甘美なものに仕上がっています。彼のいくつかの作品は国際的な賞を獲得しており、2016年にはニューヨークのリンカーン・センターで彼の作品だけを取り上げたコンサートが開催されました。初の主要な大規模作品である『合唱、オーケストラ、ソプラノ、ピアノの為の「母なる大地への祈り」』はカーネギー・ホールで初演が行われています。

Challenge Classics
CC-72962(3CD)
バッハ:マタイ受難曲 BWV244 ゲルリンデ・ゼーマン(ソプラノ1)
マリー・クイケン(ソプラノ2)
ペトラ・ノスカイオヴァ(アルト1)
パトリツィア・ハルト(アルト2)
クリストフ・ゲンツ(テノール1、福音史家)
ベルンハルト・フンツィカー(テノール2)
ヤン・ファン・デル・クラッベン(バス1、イエス)
マルクス・ニーダーマイア(バス2)
エミリエ・デ・フォフト(リピエーノ、下女、ピラトの妻)
オリヴィエ・ベルテン(ペテロ、ピラト、祭司長2)
ニコラス・アクテン(ユダ、大祭司カヤバ、祭司長1)
シギスヴァルト・クイケン(指揮)
ラ・プティット・バンド

録音:2009年4月5-9日/ベルギー、ルーヴェン、プレディクヘーレン教会
盤として知られるシギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンドによる2009年録音の『マタイ』が再発売。ソリストが合唱パートもこなし、オケは少人数 に切り詰められ、研ぎ澄まし磨き上げられた演奏です。少年合唱をソプラノに置き換えるなど発表当時は賛否両論な面もありました。しかしすべては、作品を堅苦 しいアカデミズムに陥らせるのではなく、真に生きたものとして響かせんとする姿勢からきているのであり、だからこそ今もなお鮮烈な名演として評価され残り続 けているのでしょう。『マタイ』録音史に輝く名盤です。 ※2019年発売のハイブリッド盤(CC72821)は廃盤になっております。 (Ki)

REFERENCE
FR-750(1CD)
Le Dolce Sirene / Bach Aria Soloists
モンテヴェルディ:苦しみが甘美なものならば SV332
ヘンデル:「メサイア」より”シオンの娘よ大いに喜べ”
メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ 変ロ長調 Op.65,-4より第4楽章
ヘンデル:「甘い静けさ、やさしい泉よ」 HWV.205
バッハ:カンタータ「わたしは自分に満ち足りている」 BWV.204より”Die Schatzbarkeit der weiten Erden”
セシリア・マクドウォール(1951-):シェイクスピアの詩による4つの歌
バッハ・アリア・ソロイスツ:ラ・フォリアによる変奏曲(即興)
バッハ・アリア・ソロイスツ
エリザベス・スー・レーン(Vn)
サラ・タンヒル・アンダーソン(S)
エリサ・ウィリアムズ・ビッカース(ハープシコード、オルガン、ピアノ)
ハンナ・コリンズ(Vc)
ヴァイオリン奏者のエリザベス・スー・レーンが創設したバロック・アンサンブル、バッハ・アリア・ソロイスツによるアルバム。ヴァイオリン、ソプラノ、鍵盤楽器、 チェロという楽器編成の女性アンサンブルで、モンテヴェルディ、ヘンデル、メンデルスゾーン、バッハ、そしてイギリスの現代作曲家セシリア・マクドウォールの作 品を収録しています。本作は、ソプラノのサラ・タンヒル・アンダーソンのソロを中心とした選曲ですが、4人の多才さと演奏の妙技が存分に発揮された1枚です。 (Ki)

Pentatone
PTC-5187031(1CD)
「折れた枝」
(1)ダウランド:「時が静止する」
(2)ハーヴェイ(1939-2012):「Sufi Dance」
(3)カッチーニ:「東の門より」
(4)モンテヴェルディ:「かくも甘い苦悩が」
(5)モンテヴェルディ:「私のトルコ女」
(6)「La prima vez」(セファルディの伝承曲)(ショーン・シベ&カリム・スレイマン編)
(7)「Lamma bada yatathanna」(アラブ・アンダルシア伝統歌曲のムワッシャハ)(シベ編)
(8)サイード・ダルウィーシュ(1892-1923):「El helwa di」(ロニー・マレー編に基づくシベ&スレイマン編)
(9)ファイルーズ(1934-):「Li Beirut」(原曲:ロドリーゴ:アランフェス協奏曲より第2楽章「アダージョ」)(シベ&スレイマン編)
(10)ラヤーレ・シャケール(1990-):「A Butterfly in New York」
(11)武満徹:「ウェインスコット・ポンド」〜ギターの為の3つの小品『森のなかで』より
(12)ブリテン:『中国の歌』
カリム・スレイマン(T)
ショーン・シベ(G)

録音:2022年8月8-12日/セント・マーティン教会、イースト・ウッドヘイ(ニューベリー)
色の天才ギタリスト、ショーン・シベのPENTATONE第3弾アルバムが早くも登場。今回はテノール歌手のカリム・スレイマンとの共演でダウランド、モンテヴェ ルディ、ブリテン、ロドリーゴ、武満徹、ハーヴェイ、シャケールから中東の伝統歌曲まで、東洋と西洋の文化や音楽の密接なつながりを表したコンセプト・アルバム 「折れた枝」です!
レバノン系アメリカ人であるスレイマンと日本人とイギリス人の間に生まれたシベはともに民族的ルーツは東洋であり、西洋で育った2人のアーティストが“中間 的な”アイデンティティを体験したことがこのコンセプトのきっかけ。「折れた枝(Broken Branches)」は、ギターとテノールがディアスポラ(民族離散)として 知られる歴史の分裂を表現しています。
カリム・スレイマンはシカゴ児童合唱団で活動し、少年時代にはアルトのソリストとしてゲオルク・ショルティ(指)シカゴSO、レナード・スラットキン(指) セントルイスSOとも共演しています。2018年にソロとしてのデビュー・アルバムをリリースし、2019年の第61回グラミー賞にノミネートされています。
ショーン・シベはスコットランド王立音楽院で学び、その後イタリアでパオロ・ペゴラーロに師事。その後の活躍は目覚ましく2017年のロイヤル・フィルハーモニッ ク協会音楽賞で「ヤング・アーティスト賞」を受賞しています。PENTATONEレーベルより「巡礼」(PTC-5186870)、「ロスト・アンド・ファウンド」(PTC-5186988)をリリースしております。 (Ki)

Cypres
CYP-8622(1CD)
NX-B10
ソプラノ、ヴァイオリンと弦楽合奏のための作品集
バッハ:憐れみたまえ、神よ 『マタイ受難曲』 BWV244より
バッハ:ヴァイオリン協奏曲 ト短調 BWV1056R
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲(カール・シンプソンによるソプラノと弦楽合奏のための編曲版)
パーセル:私が地の下に横たわる時 歌劇「ディドとエアネス」より
メンデルスゾーン:ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ニ短調
メンデルスゾーン:不幸な女よ Op.94(イーゴリ・バディンシテインによるソプラノと弦楽合奏のための編曲版)
ヴェルディ:アヴェ・マリア
R・シュトラウス:あすの朝 Op.27-4 (マティアス・サムイルによるソプラノ、ヴァイオリンと弦楽合奏のための編曲版)
アンナ・サムイル(S)
タチアナ・サムイル(Vn)
ワロニー王立室内O
ヴァハン・マルディロシアン(通奏低音、指揮)

録音:2021年3月24-27日 アルソニック、モンス、ベルギー
モルドヴァの音楽一家に生まれた姉妹、アンナ・サムイルとタチアナ・サムイルのアルバム。いずれも伸びやかな歌が魅力の、姉タチアナのヴァイ オリンと妹アンナのソプラノが、親密な音楽を聴かせます。ギトリスとの来日でピアニストとしても有名なアルメニア出身の指揮者マルディロシア ンのタクトも、広い時代にわたる作品それぞれの魅力を丁寧に引き出してゆきます。

Gramola
GRAM-99276(1CD)
NX-B08
春のおもい
モーツァルト:夕べの想い K.523
 楽しい安らぎが(ミスリヴェチェクによる声とピアノ編)
 ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.570? 第2楽章 Adagio
シューベルト:ます D550
 春のおもい D686
 セレナード D957
 アヴェ・マリア D839
 楽興の時 第2番変イ長調
ブラームス:永遠の愛について Op. 43No.1
 調べのように私を通り抜ける Op.105No. 1
シューベルト:楽興の時 第6番変イ長調
作者不詳:Herdsman Song 牧歌
Peidong Xu (1954-):Songs of my Hometown
マリー・チョー(S)
ニルス・ムース(P)

録音:2021年11月&2022年6月
中国語とクラシックの曲を収録した前作「私はこの地を愛す」(GRAM99275)の続編とも言える1枚。今作ではソ プラノのマリー・チョーがモーツァルト、シューベルト、ブラームスのドイツ・リートと2曲の中国の歌を披露しています。ピ アノは前作と同じニルス・ムース。アルバム内ではモーツァルトとシューベルトのピアノ曲を演奏し、花を添えました。 マリー・チョーは香港出身。香港舞台芸術大学のオペラ・音楽部門を卒業し、現在は北京のAcademy of Performing Artsで教鞭を執っています。

SWR music
SWR-19128CD(2CD)
NX-C09
ジェルジ・リゲティ:無伴奏合唱曲全集
【CD1】
1. Haj, ifjusag! おお、若さよ(1952)
2. Papaine パーパイ夫人(1953)
Kallai kettos カーライ・ケットゥシュ -2つのハンガリー民謡の編曲(1950)
3. I.
4. II
Matraszentimrei Dalok マートラセンティムレの歌 (1955)
5. I. Harom hordo3つの樽
6. II. Igaz szelerem 真実の愛
7. III. Gomb, gomb ボタン、ボタン
8. IV. Erdobe, erdobe 森の中へ、森の中へ
9. Magany 孤独(1946)
Ejszaka - Reggel 夜、朝(1955)
10. I. Ejszaka 夜
11. II. Reggel 朝
12. bn Husvet イースター(1946) 
13. Betlehemi kiralyok ベツレヘムの3人の王(1945-46)
14. Chorlied nach Goethe ゲーテによる合唱曲(1942)*
15. Choral コラール(1941)*
16. A varro lanyok お針子(1942)        Idegen foldon 異国の地で(1945-46)
17. I. Siralmas nekem それは私にとって悲惨だった
18. II. Egy fekete hollo 黒いカラス
19. III. Vissza ne nezz 振り返らないで
20. IV. Fujdogal a nyari szel 夏の風が吹く
21. Bujdoso お尋ね者(1946)
22. Magos k-sziklanak 高い崖のそばで(1946)
23-26. Negy lakodalmi tanc4つの結婚式の踊り(1950)
27. Lakodalmas 婚礼の歌(1950)
28-30. Inaktelki notak3つのハンガリー民謡(1953)
【CD2】
1. Hortobagy ホルトバージ(1952)
2. Temetes a tengeren 水葬(1943)*
Hajnal 夜明け (1949-50)*
3. Hajnal I 夜明け I
4. Hajnal II 夜明け II
5. Hajnal III 夜明け III
6. Burjat aratodal ブリヤートの収穫祭の歌(1945)
7. Nagy idok 偉大な時(1946/48)
8. Dereng mar a hajnal もう夜明けだ(1945)
9. Tel 冬(1950)*
Ket Balassa Balint-korus バラッシャ・バーリントの詩による2つの合唱曲(1946)*
10. Csillagok palotaja 星の宮殿
11. Mezok illatoznak … 香る牧草地
12. Orban オルバーン(1942)*
13. Az asszony es a katona 女と兵士(1951)
Ket kanon2つのカノン(1947/52)
14. I. Ha folyoviz volnek
15. II. Pletykazo asszonyok
16. Lux aeterna 永遠の光(ルクス・エテルナ)(1966)
Magyar Etudok nach Gedichten von Sandor Weores
シャーンドル・ヴェレシュの詩によるハンガリーのエチュード(1983)
17. I. Etude No.9
18. II. Etude No.49, Etude No.40
19. III. Etude No.90
Drei Phantasien nach Friedrich Holderlin フリードリヒ・ヘルダーリンによる3つのファンタジー(1982)
20. I. Halfte des Lebens 生の途上
21. II. Wenn aus der Ferne 彼方から
22. III. Abendphantasie 夕べの幻想
SWRヴォーカル・アンサンブル
ユヴァル・ワインバーグ(指)

【CD1】
12. 独唱:ドロテア・ヴィンケル(S)
15. 独唱:ミシェル・ライアン(S)
18. 独唱:中曽和歌子(S)
21独唱:ゲオルク・ゲドカー(Br)
23-26. 独唱:ヨハンナ・ジマー(S)、キルステン・ドローペ(S)、ユディト・ヒルガー(A)/ピアノ:辺見智子
28-30. I独唱:フィリップ・ニーダーベルガー(Br)

【CD2】
1. 独唱:クリストファー・カプラン(T)
14.15. 独唱:クリストファー・カプラン(T)、フィリップ・ニーダーベルガー(Br)、アレクサンドル・ユデンコフ(T)、ベルンハルト・ハルトマン(Br)

録音:SWR Funkstudio, Stuttgart (CD2:1のみSt. Michael, Sillenbuch)
2022年10月4-5日…CD1:1
2021年11月8-12日…CD1:2、14、17-22
2019年9月9-13日…CD1:3、4、9-12、27-30
2022年9月19-23日、10月7日…CD1:5-8、15-16、23-26、 CD2:2、8-11
2020年12月18日…CD1:13
2022年10月4-5日…CD2:1
2021年11月8-12日…CD2:3-7、12-15
2022年10月14-15日…CD2:16
2020年6月3-5日…CD2:17-19
2021年3月16-18日、22日…CD2:20-22
*・・・世界初録音
ハンガリーの作曲家ジェルジ・リゲティの無伴奏合唱作品集。 彼の合唱曲と言えば、ラテン語をテキストにする無伴奏16声部の「ルクス・エテルナ」がよく知られています。それぞれのパートが複雑に絡み合い、移り 行くハーモニーを紡いでいくこの演奏至難な曲は映画『2001年宇宙の旅』で効果的に用いられ、聴く人を魅了しました。 しかし、リゲティはコダーイの影響で合唱作品を作るようになったということで、この「ルクス・エテルナ」とドイツ語の歌詞を持つ「フリードリヒ・ヘルダーリンに よる3つのファンタジー」を除いた彼の合唱作品は全てハンガリー語の歌詞が用いられ、特有のリズムやイントネーション、アクセントを大切にしたものば かりです。 この2枚組のアルバムでは、世界初録音を含むリゲティの無伴奏合唱曲をすべて収録。 曲のスタイルは年代を追って変化、時には前出の「ルクス・エテルナ」のような実験的な作品もありますが、基本的には豊かな響きと簡潔なリズムで書 かれた合唱の魅力を引き出すものばかり。たとえ言葉を理解していなくても、存分に楽しむことが可能です。 アルバムで歌っているのは、創立75年以上の歴史を持つ南西ドイツ放送合唱団の選りすぐりのメンバーたちによる「SWR(南西ドイツ放送)ヴォーカ ル・アンサンブル」。20人ほどの少人数で結成されており、現代作品を中心に250曲以上のレパートリーを持つ彼らは世界中のコンサートホールで見 事なハーモニーを披露しています。2004年から2020年まではマーカス・クリードが首席指揮者をつとめアンサンブルの向上に寄与してきました。 2020/21年シーズンからは、1990年生まれでテルアヴィヴで音楽を学びベルリンとオスロで研鑽を積んだユヴァル・ワインバーグが新しい首席指揮者 に就任。このアルバムが彼とアンサンブルの初録音となります。

BIS
BISSA-2573(1SACD)
「楽園」〜シューベルト・リサイタル
(1)妹の挨拶(1822) D.762
(2)ガニュメート(1817) D.544
(3)月に寄せて(1815-26) D.193
(4)水の上で歌う(1823) D.774
(5)若い尼僧(1825) D.828
(6)春の神(1816) D.448
(7)夜と夢(1823) D.827
(8)星(1828) D.939
(9)月に寄せて(1815-26) D.259
(10)万霊節の連祷(1816) D.343
(11)ナイチンゲール(1816) D.497
(12)ミューズの息子(1822) D.764
(13)愛らしき星(1825) D.861
(14)子守歌(1826) D.867
(15)君はわが憩い(1823) D.776
(16)楽園(1817) D.584
(17)別れ(1826) D.829
キャロリン・サンプソン(S)、
ジョゼフ・ミドルトン(P)

録音:(1)(8)(10)2020年9月21-23日、(2)-(7)(9)(11)-(17)2021年7月6-8日/ポットン・ホール、サフォーク州(イギリス)
バッハ・コレギウム・ジャパンのソリストとしてもおなじみの名歌手キャロリン・サンプソン。BISレーベルから数多くのディスクをリリー スしておりますが、当アルバムは『ズライカ』(BIS SA-2343)に続く、シューベルトの第2弾となります。
サンプソンは「完璧なコロラトゥーラ技術と豊かにのびる輝かしい声」と評され、世界の聴衆を魅了し続けています。バロック・古典派の歌曲からオペラまで幅広 いレパートリーで積極的な演奏活動を展開しておりますが、なかでもシューベルトは非常に評価が高く美しい発音と歌声で魅了します。
共演は名ピアニスト、ジョゼフ・ミドルトンで、サンプソンとはヴォルフの「イタリア歌曲集」(BIS SA-2553)、『女性のためのアルバム〜ロベルト&クララ・ シューマンのリート集』(BIS SA-2473)、『「コントラスト」〜イギリス名詩による歌曲集』(BIS SA-2413)、『狂気のなかの正気』(BIS SA-2353)、『「私 の安らぎは消え失せた」〜デュエットと独唱曲集』(BIS SA-2279)、『花にまつわる歌曲集』(BIS SA-2102)、『ヴェルレーヌの詩による歌曲集』(BIS SA-2233)など、数多くの録音でも共演しております。 (Ki)
BIS
BISSA-2611(1SACD)
ベント・サーアンセン(1958-):マタイ受難曲(2019) 独唱:ディテ・マリーエ・ブレイン(S)、
マーリ・アスクヴィーク(A)、
オイスタイン・ステンスハイム(T)、
ハルヴォル・フェステルヴォル・メリン(Bs)
ノルウェー・ソリストcho
アンサンブル・アレグリア,
グレーテ・ペーデシェン(指)

録音:2022年3月24-26日/リス教会、オスロ(ノルウェー)
デンマークのベント・サーアンセン(1958-)は、北欧の音楽シーンでもっとも作品が演奏され、もっとも賞賛を集めている作曲家のひ とりです。三重協奏曲「都市の島(L’isolda della Chitta)」で2018年のグローマイアー音楽賞を受賞しました。イプ・ヌアホルムとペア・ヌアゴーに学び、早 い時期に見つけた自身の「声」に忠実に作曲をつづけています。
「マタイ受難曲」は、2014年ごろの「なによりも「マタイ受難曲」を作曲したい」という思いが発端となって生まれました。構想を練り、作品の姿が整ってきた ころ、受難曲のことを発表。オスロ国際教会音楽祭とデンマーク国立SOの共同委嘱が決まりました。
「霧の中の旅 - 光に入り、光から出る。磔刑に向かう旅、さらにいえば復活に向かう旅。自信を信じること、死というより復活を信じることを感じた」(サーアン セン)。〈霧のヴェールの中に〉から〈霧の中〉まで10章による音楽として作られ、一部ラテン語の部分をのぞく、基本的に英語によるリブレットは、王立デンマー ク音楽アカデミーのヤコブ・ホルツェがサーアンセンの意図を汲み、まとめあげました。『聖書』のほか、エーディト・セーデルグラン、アンナ・アフマートヴァ、エミ リ・ディキンソン、セーアン・ウルリク・トムセン、オーレ・サーヴィー、フランク・イェーヤの作品が引用され、第4章〈嵐の夜〉は、ディキンソンの『嵐の夜、嵐の 夜に』の全詩と『イザヤ書』の「恐れるな、わたしはあなたを贖う……」(43章)がテクストに使われました。「磔刑と復活によるキリストの人類すべてへの愛の表 明というだけでなく、つましく美しい愛」(サーアンセン)。サーアンセンの音楽に固有の「光と影のグラデーション」と「静寂」のテクスチュアによる「愛の情熱(love passion)」の作品です。
2022年3月27日、グレーテ・ペーデシェン指揮のノルウェー・ソリスト合唱団とアンサンブル・アレグリアがオスロ大聖堂で初演。アルバムは、バッハの『モ テット』(BIS SA-2251)と同じオスロのリス教会で初演に先立って行われたセッションで録音されました。 (Ki)

WERGO
WER-6439(1CD)
ゲノエル・フォン・リリエンシュテルン(1979-):クチュール
(1)広告的音声 Voz Comercial 〜声楽家とアンサンブルのための(2017)
(2)クチュール Couture 〜ふたりのシンセサイザー独奏と管弦楽のための(2014)
(3)大きな絵 Big Picture 〜声楽家とアンサンブルのための(2018/21)
(4)頂上 Top 〜アンサンブルのための(2012/13)
(1)ヨハンナ・ヴァル ガス(歌 )、マリアーノ・キアッキアリー ニ(指 揮 )、アンサンブ ル・ガレージ
(2)ベンジャミン・コブラー(オーバーハイム OB-Xa、ローランド JUNO-106)、ラース・ヨンソン(ヤマハ DX7、ローランド D-50)、イラン・ヴォルコフ(指)、南西ドイツRSO
(3)ソエトキン・エ ル バース(歌 )、マリアーノ・キアッキアリー ニ(指 揮 )、アンサンブ ル・ガレージ
(4)スコット・ボイルズ(指)、アンサンブル・インターフェース

録音:2013-2021年
1979年生まれのリリエンシュテルンは、CM音声や80年代ポップスなど、自分が繰り返しよくきいた音をサンプラー素材として作品を作っています。それらは いわば高度に商業化された音であり、コラージュ素材として意味ありげな素材に見えますが、なにか別の意味を含ませるとか、主観的な良し悪しをほのめかす、と いった感じはまったくなく、気持ち良いくらいにあからさまに引用しています。それによって獲得された独特な雰囲気は実に個性的。
シンセサイザーとオーケストラという編成で書かれた『クチュール Couture』は南西ドイツRSOの委嘱作品。機械音と生音、新しさと伝統が対比される イメージ…かと思いきや、およそまるで違う音楽が展開されます。使われるシンセサイザーはどれも80年代のもので、名器とされながらもすでに時代遅れとみな されている楽器であり、オーケストラもまた、同じ存在感をもつ「音源」という扱い。曲調としては80年代シンセ音楽が基礎にあり、その中で両者の音は溶け合う ように織り込まれ、どこまでシンセか、どこからオケか、判然としないサウンドでたゆたいます。これがスコアに実際に書かれ、伝統によって高められたSOが 演奏しているというのも不思議な感覚にさせられます。
『頂上 Top』はゲートリバーブのかかったスネアに始まります。80年代のヒット曲が使われ、終盤にヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」が登場。 (Ki)

Naive
OP-7901(1CD)
ヴィヴァルディ:3つの声のためのセレナータ RV690 アンドレア・ブッカレッラ((指)チェンバロ)
アブコルディス・アンサンブル
マリー・リス(ソプラノ/ エウリッラ)、ゾフィー・レンネル(メゾ・ソプラノ/ ニース)、
アンチオ・ゾルツィ・ジュスティニアーニ(テノール/アルシンド)

録音:2022年6月4-7日、リーエン(スイス)
18世紀の声楽ジャンルの「セレナータ」といえば、祝祭、誕生日、政治的イベント、あるいは結婚などといったお祝い事で演奏されることが多く、神話を題材と するものを指します。野外で(ごく稀に簡単な舞台を伴う)、松明の明かりのもとで演奏されました。2部構成をとり、合間に聴衆は飲み物などを手にします。ヴィ ヴァルディは全部で8つのセレナータを作曲したとされていますが、手稿譜が現存しているのはそのうちの3曲のみ。その中で、このRV 690はフランスの貴族トゥ レイユ氏が、平民との女性との自身の結婚を祝うためにヴィヴァウルディに発注したと考えられています。このセレナータのストーリーは、妖精のエウリッラが羊飼 いのアルシンドにアプローチするが、アルシンドは妖精と羊飼いという身分の違いから、本気ではないと考え拒絶する。しかし、アルシンドがエウリッラの思いに気 づいて心を開くと今度はエウリッラが彼を拒絶する、というなんともいえないものですが、これは貴族と平民との結婚を暗喩していると考えられます。美しいアリア がそろい、『テウッツォーネ』『ティート・マンリオ』にもこの作品のアリアが転用されています。 (Ki)

DUX
DUX-1843(1CD)
モニューシュコ:声楽作品集
主イエスへの賛歌/主の意志を賛美する/Zgadzanie sie z wola boska/Sub tuum praesidium/Modlitwa.W poswistach wichrow losu/老人と老婆/コラール/コザック/ああ、我が母/船員の歌/兵士の歌/Rada/私の心/市長/老兵/異国の歌手/晩鐘/Znasz-li ten kraj/古時計
スビグニェフ・ステンプニャク(Bs)、
クシシュトフ・キエルツル (P)

録音:2021年5月10日-13日
バス歌手スビグニェフ・ステンプニャクによるモニューシュコの声楽作品集。「神聖なもの」と「世俗的なもの」を表題にした歌曲を組み合わせて対比させたプログラムにしています。その歌声は周囲を優しく包み込むような特徴を持っており、温かみのある歌曲集に仕上がっています。

Signum Classics
SIGCD-749(1CD)
セシリア・マクドウォール(b.1951):ダ・ヴィンチ・レクイエム*
零下70度**
ウィンブルドンcho、シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア、ニール・フェリス(指)、ケイト・ロイヤル(S)*、ロデリック・ウィリアムズ(Br)*、ベンジャミン・ヒューレット(T)**

録音:2022年2月22日-23日、聖オーガスティン教会(ロンドン、イギリス)
2014年に英国作曲家賞(現:アイヴァーズ作曲家賞)を受賞した現代イギリスのもっとも著名な作曲家の一人、セシリア・マクドウォール(b.1951)による「ダ・ヴィンチ・レクイエム」は、作曲者が「死者のためのミサ」から選んだラテン語のテキストとレオナルド・ダ・ヴィンチのノートからの抜粋を組み合わせたものをテキストとしており、7つの楽章で構成されており芸術的かつ哲学的な作品となっています。「零下70度」はテノールのソリストと室内オーケストラのために書かれた3楽章の作品となっています。南極探検家ロバート・ファルコン・スコットが妻へと当てた手紙を基としたもので、スコットたちが集めた過去のデータが今日の研究の基盤となっており、「過去」と「現在」を結びつけたいという思いが込められているとセシリア・マクドウォールは語っています。
ウィンブルドン合唱団は、記録によるとそのルーツは1870年まで遡ることが出来ます。イングランド南東部で最高のアマチュア合唱団として高く評価されています。

Chandos
CHAN-20182(1CD)
ジェイド・マウンテン〜ラッブラ:歌曲集
エドマンド・ラッブラ:1.ロサ・ムンディOp.2/2.子守歌 Op.8-1/3.Nod/4.オルフェウスとリュート Op.8-2/5.シルヴィアとは? Op.8-3/6.アウト・インザ・ダーク Op.13-1/7.イット・ワズ・ア・ラヴァー Op.13-3/8.夜 Op.14/9.ルーン・オヴ・ホスピタリティ Op.15/10.ア・デュアン・オヴ・バッラ Op.20/11.ア・ウィドウ・バード・セイト・モーニング Op.28/12.祈り Op.17-1/13-14.2つの歌 Op.22/15.イン・ダーク・ウェザー Op.33/16. インヴォケイション・トゥ・スプリング Op.17-2/17-18.ウィリアム・アラバスターによる2つのソネット Op.87/19-20.2つの歌 Op.4/21.聖母賛歌 Op.13-2/22-26.ジェイド・マウンテン Op.116/27.夜想曲 Op.54/28.サルヴェ・レジナ Op.119/29. ノー・スワン・ソウ・ファイン Op.91/30.フライ・エンヴィアス・タイム Op.148/31-33.3つの詩篇 Op.61/34.親愛なるリザ Op.7
ルーシー・クロウ(ソプラノ/tr.5-7,10,11,15,16,19-26,29,30)
クレア・バーネット=ジョーンズ(メゾ・ソプラノ/tr.1,2,12-14,17-18,31-34)
マーカス・ファーンズワース(バリトン/tr.3,4,8,9,27,28,34)
ティモシー・リダウト(ヴィオラ/tr.17-18)
カトリン・フィンチ(Hp)
イアン・バーンサイド(P)

録音:2022年2月6日、7日&23日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)
シリル・スコットとグスタフ・ホルストに師事し、同時代のジェラルド・フィンジと親交があったイギリスの作曲家エドマンド・ラッブラ。本アルバムでは、ラッブラが作曲家としての生涯を通じて書き続けた多くの作品の中から、ピアノとハープ伴奏による歌曲全作品を収録しています。
英国王立音楽院で学び、パーセル、ヘンデル、モーツァルトからドニゼッティのアディーナ、ヴェルディのジルダまで幅広いレパートリーを持つ現代を代表するリリック・ソプラノの一人、ルーシー・クロウを筆頭に豪華ソリスト陣が名を連ね、名歌曲伴奏者のイアン・バーンサイド、「ハープの女王」とも称されるカトリン・フィンチ、次世代のスター・ヴィオラ奏者ティモシー・リダウトという伴奏陣も万全のサポートで臨んだ1枚です。

NovAntiqua Records
NA-77(1CD)
ルイジ・グイダ:歌曲集(全22曲) カンディダ・グイダ(A)、
エウフェミア・マンフレディ(P)

録音:2022年2月(イタリア、ナポリ)
パヴァロッティが何度も録音した「おお優しいイエス様 O Jesu mi dulcissime」などいくつかの声楽曲で名を残すイタリア近代の作曲家、ルイジ・グイダ(1883-1951)の貴重な歌曲集。ブックレットにはイタリア語の歌詞が掲載されています。

H.M.F
HMM-902356(3CD)
明るい時〜ナディア&リリ・ブーランジェ作品集
■Disc1
ナディア・ブーランジェ
(1)わが心(サマン)
(2)聴いておくれ、いとも甘美な歌を(ヴェルレーヌ)
(3)落日(ヴェルレーヌ)
(4)銀の湖を見に行こう(シルヴェストル)二重唱
(5)ヴェルサイユ(サマン)
(6)大いなるゆううつな眠り(ヴェルレーヌ)
(7)イルダ(サマン)
(8)私の恋人(サマン)
(9)愛の詩(シルヴェストル)
(10)カンティーク(メーテルリンク)
(11)チェロとピアノのための3つの小品
(12)うつろな時(メーテルリンク)
(13)シャンソン(ドラキ)
(14)冬の夜(ナディア・ブーランジェ)
(15)新生活に向って【ピアノ曲】
(16)疑惑(モークレール)
(17)道端で(モークレール)
(18)私は手を打った(ジャン=フランソワ・ブルギニョン)
■Disc2
ナディア・ブーランジェ
(1)恍惚(ユゴー)
(2)オーバード(ティルスラン)
(3)絶望(ヴェルレーヌ)
(4)エレジー(サマン)
(5)シレーヌ(アドニス&デヴォー=ヴィリテ)
(6)おお、誓うな(ハイネ)
(7)孤独な涙は何を望む(ハイネ)
(8)ああ、またもその瞳(ハイネ)
(9)祈り(バタイユ)
(10)明るい時(ヴェルハーレン)【ラウル・プーニョとの合作。全8曲】
(11)小品【ピアノ曲】
(12)美しき船(ドラキ)
(13)海(ヴェルレーヌ)
(14)交換(モークレール)
(15)ナイフ(モークレール)
(16)シャンソン(モークレール)
■Disc3
リリ・ブーランジェ
(1)小品【ヴァイオリンとピアノ】
(2)待ちぼうけ(メーテルリンク)
(3)反映(メーテルリンク)
(4)夜想曲【ヴァイオリンとピアノ】
(5)帰郷(ドラキ)
(6)序奏と行列【ヴァイオリンとピアノ】
(7)天空の広間(フランシス・ジャム)(全13曲)
(8)無限の悲しみの中で(ギャロン・ド・カロンヌ)
(9)春の朝に【ヴァイオリンとピアノ】
(10)悲しみの夕べに【チェロとピアノ。ナディア・ブーランジェ編】
■Disc1
ルシール・リシャルドー(メゾソプラノ:11、15以外)、
アンヌ・ド・フォルネル(P)、
ステファヌ・ドゥグー(Br)(4)、
エマニュエル・ベルトラン(Vc)(11)

■Disc2
ステファヌ・ドゥグー(Br)(1)(2)(6)(8)(10)(15)(16)、
ルシール・リシャルドー(Ms)(3)(4)(7)(10)(12)(13)(14)、
ラケル・カマリーナ(S)(5)(9)、
アンヌ・ド・フォルネル(P)

■Disc3
サラ・ネムタヌ(Vn)(1)(4)(6)(9)、
エマニュエル・ベルトラン(Vc)(10)、
ステファヌ・ドゥグー(Br)(2)(3)、
ルシール・リシャルドー(Ms)(5)(8)、
ラケル・カマリーナ(S)(7)、
アンヌ・ド・フォルネル(P)

録音:2022年2月、6月セーヌ・ミュジカルRIFFXスタジオ(ブローニュ・ビリヤンクール
ブーランジェは、姉ナディアが名教師としてコープランドやバーンスタイン、マルケヴィチ、リパッティ、バレンボイム、グラスから、ミシェル・ルグラン、ピアソラ、 キース・ジャレット、クィンシー・ジョーンズらを育てたことで知られ、24歳で夭折した妹リリの作も近年演奏、録音が増えている天才姉妹。
ナディアは妹に比べ自分の作曲の天分を卑下して、1920年代に断筆してしまいます。その先入観ゆえかたいした作品を残していないと思われがちですが、14 歳の時のユゴーの詩による「恍惚」をはじめ、20世紀の最初20年間に少なくとも38篇の歌曲を書いたとされ、そのすべてがこのアルバムに収録されています。 さらにチェロ曲やピアノ曲も収録。それらを聴く限り彼女の作は決してつまらないものでなく、魅力的なメロディと洗練された技法が光る逸品ばかり、認識を改め させられます。
同様に作品数の少ない妹リリ作品22曲を収め、「悲しみの夕べに」はナディアが編曲したチェロとピアノ版でアルバムを終わらせています。未出版や世界初録音 も含まれ、国際ブーランジェ・センターの協力で歌曲全集が実現しました。
ルシール・リシャルドーは27歳までジャーナリストとして働いていたフランスのメゾソプラノ。中世から現代まで、研ぎ澄まされた声質で注目されています。フラ ンス系アメリカ人ピアニスト、アンヌ・ド・フォルネルの清潔なピアニズムで理想的なブーランジェ姉妹の音世界を作り上げています。 (Ki)
H.M.F
HMM-937504(1CD)
ラフマニノフ:晩祷 Op.37 ポール・ヒリアー(指)
エストニア・フィル室内cho

録音:2004年5月24-27日、エストニア
ラフマニノフといえば華麗なピアノ曲や甘美なオーケストラ音楽のイメージがありますが、アカペラ合唱のみ50分以上という世界でも感動的な傑作を残していま す。もともとラフマニノフのメロディは聖歌を引用によるものもあり、本物の聖歌を作っても何の違和感もありません。非常な難曲であるこの作品を、ヒリアーとエ ストニア・フィル室内合唱団が見事に再現。透明で深々とした美声にすっかり酔わされる、至福の50 分です。 ※かつて HMU907384、HMU807384(SACDハイブリッド)、HMU 807504(SACDハイブリッド)で出ていました(すべて廃盤)が、このたびの再発売 はCD版のみとなります。 (Ki)
H.M.F
HMM-931365(1CD)
バッハ:バスのためのカンタータ集
カンタータ第82番「われは満ち足れり」BWV82
同第56番「われ喜びて十字架をになわん」BWV56
同第158番「平安、汝とともにあれ」BWV158
ペーター・コーイ(Bs)
フィリップ・ヘレヴ ェッヘ(指)
ラ・シャペル・ロワイヤル

録音:1991年1月、パリ
1991年、フィリップ・ヘレヴェッヘとシャペル・ロワイヤルは、苦しみと死をテーマにした、バスを中心としたバッハによるカンタータを3曲録音しました。バス のソロを務めるのは、シャペル・ロワイヤルと長年にわたり共演を重ねているだけでなく、バッハのあらゆる声楽作品のに欠かせない実力者、ペーター・コーイ。 30年前のコーイの、すでに熟している表現と完璧さにもあらためて驚かされます。これらの作品の決定的名演といえるでしょう。

SUPRAPHON
SU-4322(1CD)
マーラー:『子供の不思議な角笛』より
 「歩哨の夜の歌」
 「ラインの伝説」
 「美しきトランペットが鳴り響くところ」
「スケルツォ」〜交響曲第1番ニ長調『巨人』より
『子供の不思議な角笛』より
 「この世の暮らし」
 「少年鼓手」
 「塔に囚われて迫害を受けし者の歌」
「花の章」〜交響曲第1番ニ長調『巨人』(1893年版)より
『子供の不思議な角笛』より
 「三人の天使がやさしい歌を歌ってた」
 「高遠なる知性のおほめの言葉」
 「魚に説教するパドヴァのアントニウス」
 「 はじめての 灯り」
ペーター・シェーネ(Br)
フィルハーモニア・オクテット【ヴィレム・ヴェヴェルカ(Ob)、モニカ・ボウシュコヴァー(オーボエ、イングリッシュホルン)、カレル・ドーナル(Cl)、イルヴィン・ヴェニシュ(Cl)、ヴァーツラフ・ヴォナーシェク(Fg)、マルチン・ペトラーク(Fg)、オンドジェイ・ブラヴェッツ(Hrn)、プジェミスル・ヴォイタ(Hrn)】

録音:2022年1月5-7日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)
権威あるARDミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し、世界から注目されるドイツのバリトン歌手ペーター・シェーネが、フィルハーモニア・オクテットとの共演 アルバムをリリースします。収録曲はマーラーの歌曲集『子供の不思議な角笛』からの抜粋で管楽器アンサンブルに合う10曲を選曲しました。
イーグラウ(現チェコのイフラバ)に生まれたマーラーは幼少から民謡や軍楽隊の音楽に親しんでいたことからこの歌曲集を管楽アンサンブルで演奏するのは理 にかなっており、マーラーの描く世界に陶酔できます。歌曲集に挟んでフィルハーモニア・オクテットが交響曲第1番から「スケルツォ」と「花の章」を演奏。こちら も見事なアンサンブルを聴かせてくれます。
フィルハーモニア・オクテットは、チェコPO、BPO、ケルンWDRSOなど世界の名門オーケストラ の首席演奏者が集まった名人集団。オーボエのヴィレム・ヴェヴェルカ、ファゴットのヴァーツラフ・ヴォナーシェク、ホルンのプジェミスル・ヴォイタなどのメンバー で構成されております。結成10周年を記念してリリースした「ベートーヴェン、モーツァルト、クライン」(SU-4214)も好評発売中です。 (Ki)

Pentatone
PTC-5186953(1CD)
ハイドン:スターバト・マーテル(1803年、ジギスムント・ノイコム編曲による管楽器拡張版) ビル ギッテ・クリステンセン(S)、クリスティーナ・ハンマーシュトレ ーム(A)、スティーヴ・ダヴィスリム(T)、クリスティアン・イムラー(Bs)
ルネ・ヤーコプス(指)、
バーゼル室内O
チューリッヒ・ジング・アカデミー

録音:2021年2月ドン・ボスコ、パウル・ザッハー・ザール、バーゼル(スイス)
ヤコポーネ・トーディという中世イタリアの修道士が書いた宗教詩「スターバト・マーテル」は、ジョスカン・デ・プレ、パレストリーナ、ヴィヴァルディ、スカルラッ ティ親子、ペルゴレージと、ルネサンス以来、数々の傑作を生んできました。古典派の時代には、ここにハイドンの作品が加わります。1767年の作とされるハイド ンの「スターバト・マーテル」は、ハッセらウィーン周辺で活躍していた後期バロック音楽の巨匠たちの影響を受けて作曲された大規模宗教音楽です。発表されて すぐに、パリのコンセール・スピリチュエルでは4回も演奏されるなど、ヨーロッパ中で演奏される有名曲となりました。度重なる上演の中で、楽器の付加によるオー ケストレーションの変更が行われていたようですが、1803年には、ハイドンの弟子のノイコムが大幅にオーケストレーションを変更した改定版が作られました。オリ ジナルの楽器編成が、弦楽合奏、オルガン、オーボエ(イングリッシュホルンの持ち替えあり)のところ、ノイコムによる編曲版では、管楽器が大幅に拡張され、フルー ト1、オーボエ2、クラリネット2、バスーン2、ホルン2、トランペット2、トロンボーン2となり、さらにティンパニーが加えられています。このことで、よりダイナミッ クで華やかな作品へと装いを変えたのです。
「天地創造」「四季」とハイドンのオラトリオを録音してきたルネ・ヤーコプスは、「スターバト・マーテル」の録音に当たり、このノイコムによる改定版を採用し、 オペラを思わせるほど劇的な音楽として聴かせてくれます。ノルウェーのソプラノで古楽を得意とするビルギッテ・クリステンセン、スウェーデンの古楽を得意とす るアルト、クリスティーナ・ハンマーシュトレーム、マレーシア出身のオーストラリアのテノール歌手、スティーヴ・ダヴィスリム、ヤーコプスとの共演も多く、バッハ・ コレギウム・ジャパンでもおなじみのバス、クリスティアン・イムラーと、ソリストも充実。バーゼル室内Oは、モダン楽器、ピリオド楽器を持ち替えて演奏す る注目のオーケストラで、ジョヴァンニ・アントニーニやハインツ・ホリガーと多くの録音を行っており、アントニーニ指揮によるハイドンの交響曲全集シリーズ(進 行中)など、ハイドンの演奏でも注目を浴びています。ヤーコプスとは初めての録音となります。チューリッヒ・ジング・アカデミーは、スイスの名合唱団で、ここでは、 SATB各8人計32人で録音に臨んでいます。ヤーコプスとは「ウェーバー:魔弾の射手」(KKC-6532)、「ベートーヴェン:フィデリオ」(KKC-6133)で共演 しています。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72936(1SACD)
クピードー〜ハイドン、ジュリアーニとウィーンの愛の歌
ハイドン:Cupido (Gottlieb Leon) / Die zu spate Ankunft der Mutter (Ch.F. Weise)
ヨーゼフ・アントン・ステファン(1726-1797):Dein suses Bild (Friedrich Gottlieb Klopstock)
カール・フリーベルト(1736-1816):Warnung an die Madchen (in Ramlers Blumenlese)
ハイドン:She never told her love (Shakespeare) / Eine sehr gewohnliche Geschichte (Ch.F. Weise) / Trost unglucklicher Liebe
ジュリアーニ:Romance
ハイドン:Der erste Kuss (J.G. Jacobi)
コジェルフ(1747-1818):Vogelstellerlied (Moritz August von Thummel)
ジュリアーニ:Mon coeur soupire
ヨハン・ホルツァー(1753-1818):Zwei Augen (Alois Blumauer)
ステファン:Das Madchen am Ufer (Joh. Gottfried Herder)
ヨハン・ホルツァー:Kupido (Gottlieb Leon)
カール・フリーベルト:Das ungetreue Madchen (Graf v. Schlieben o. Putbus)
コジェルフ:An die kleine Schone (Gotthold Ephraim Lessing)
ヨハン・ホルツァー:Liebeslied (Gottlieb Leon)
マルティン・ルプレリト(1758-1800):Romanze
ホフマイスター:Der Entschluss
マルクス・ミーセンベルガー(T)
エーリヒ・トラクスラー(フォルテピアノ)
クリスティアン・ハイメル(G)

録音:2022年9月15-17日/オーストリア、ザンクト・マリエン、聖ミカエル教会
これまでほとんど録音のない歌曲も取り上げた貴重な内容。テノール歌手のマルクス・ミーセンベルガーが、フォルテピアノとギターの古楽器専門家とともに、 ウィーンの愛の歌を演奏しています。
ヨハン・ゲオルク・グレーバーの手によるグランドピアノ(1815年インスブルック)と、ヨハン・ゲオルク・シュタウファー製のギター(1850年、作者不詳のウィー ン・ギターに基づく)を使用。 (Ki)

APARTE
AP-300(1CD)
ストラヴィンスキー:作品集
(1)ロシア民謡「つまらん連中」
(2)ストラヴィンスキー:結婚(1919年版)(テオ・フェルベイ完成版)
(3)ラヴェル(ロビン・メルヒオール編):ボレロ(合唱と小器楽アンサンブル版)
マチュー・ロマーノ(指)
アンサンブル・エデス、レ・シエクル
アメリ・レゾン(S)、ポリーヌ・ルロワ(Ms)、マルシャル・ポリア(T)、ルノー・ドレーグ(Bs)

録音:2022年1月23日パリ音楽院(3)、2月4-5日ブローニュ=ビヤンクール、RIFFXスタジオ(1)(2)
ストラヴィンスキーのバレエ・カンタータ「結婚」は合唱、4台のピアノと打楽器が織りなす強烈な音響で知られますが、その形態に落着くまで紆余曲折がありま した。まず1917年に管弦楽用に執りかかるものの中断、1919年には合唱とピアノラ(自動ピアノ)、ハルモニウム、2台のツィンバロン、打楽器用に着手しますが、 生演奏と機械(Pラ)の共演やツィンバロンの名手を2人揃える非現実性に気づき前半で中止、最終的に現行版となりました。
2007年にオランダの作曲家テオ・フェルベイが1919年版を意図通りに完成させる許可をストラヴィンスキーの遺族から得て、全曲が日の目をみました。ハ ルモニア・ムンディからルネ・ボスが2005年に完成させた版もリリースされていましたが、当アルバムはピリオド楽器のレ・シエクルのメンバーと、その手兵的合 唱団アンサンブル・エデスの演奏であることが特別。声楽も正式なロシアの方言指導を受け、農民調に歌っているのが注目です。また、ピアノラ(自動ピアノ)は最 新コンピューター制御を駆使。プログラミングをさきの補筆完成したルネ・ボスが務めているのも、作品を熟知する点で重要です。
アンサンブル・エデスのノン・ヴォブラート唱法はリアルで終始ボルテージが高く、ツィンバロンの効果も抜群。ロシアの民謡唱法も巧みに真似し、あたかも前衛 演劇を見るような、3大バレエに劣らぬエネルギーの発散と衝撃に満ちています。
もうひとつ興味深いのは同じ編成に編曲されたラヴェルの「ボレロ」。リズムは打楽器が担当し、ヴォカリーズによる各歌手とハルモニウムがメロディを受け継ぎ ますが、音楽自体は原曲に忠実。こちらもノン・ヴォブラート歌唱が高貴さから最後の狂気じみた物凄い盛りあがりまで、声の力を堪能させてくれます。ロト指揮の 「ボレロ」はまだディスクがありませんが、レ・シエクルのメンバーのリズム感と引き締まった演奏から想像が広がります。 (Ki)
APARTE
AP-303(1CD)
魔術〜ライナー・マリア・リルケを讃えて
アレクサンドル&コンスタンチン・ヴラディゲロフ兄弟:(1) 豹/(2)オルフォイスのソネットT-22/(3)愛の歌/(4)/オルフォイスのソネットT-9/(5)魔術/(6)別離/(7)時?集T/(8)オルフォイスのソネットT-19/(9)人間の言葉は怖い/(10)私/(11)私は自分自身をさらけ出す/(12)ピエタ/(13)降臨祭/(14)時?集U/(15)結び/(16)魔術ふたたび

作曲:アレクサンドル・ヴラディゲロフ(1)(2)(4)(8)(10)(15)、コンスタンチン・ヴラディゲロフ(3)(5)(7)(9)(11)(13)(14)(16)、トリフォン・シヤノフスキー(6)(12)
アンドレアス・ショル(C.T)(1)
(4)(8)(11)、
クラッシミラ・ストヤノヴァ(S)(3)、
ヤン・ムキアン(S)(2)、
サラ・トローベル(S)(6)(9)、
テオドラ・ネステロヴァ(S)(12)
ウィーン少年合唱団メンバー(5)(10)(13)、
クリスティアン・ライナー(朗読)(5)(7)(9)(11)(14)(16)、
ロベルト・ライナー(朗読)(9)
コンスタンチン・ヴラディゲロフ(P、バ スクラリネット)、
アレクサンドル・ヴラディゲロフ(トラン ペット、フリューゲルホルン )、
モーフィング室内Oメンバー

録音、ミキシング:2020-21年
アレクサンドル&コンスタンチン・ヴラディゲロフ兄弟は1978年ブルガリア生まれの双子音楽家。同国の大作曲家パンチョ・ヴラディゲロフの孫にあたり、ジャ ズの世界でも活躍しています。
このアルバムは大詩人ライナー・マリア・リルケへのオマージュとして彼の詩に作曲。ヴラディゲロフ兄弟の人脈を示すようにアンドレアス・ショルやクラッシミラ・ ストヤノヴァ、ウィーン少年合唱団など世界的な演奏陣が並びます。
ジャケットは「ドクトル・ジバゴ」で有名なボリス・パステルナークの父で画家レオニード・パステルナークによる友人リルケの肖像画。ヴラディゲロフ兄弟の曾 祖母はパステルナーク家の出で、その人脈にも驚かされます。
作風は現代的でなく、ヒーリング系ポップス風。リルケのファン、ドイツ文学研究家にもオススメです。
APARTE
AP-310(1CD)
女たち
(1)カスティーリャのバラ(器楽版)(メキシコ伝承曲)/(2)マリア、すべてがマリア(ボリビア伝承曲)/(3)小さな花(メキシコ伝承曲)/(4)神は苦しみのために生まれたもうた(フアナ・イネス・デ・ラ・クルス。メキシコ)/(5)ラ・マルティニアーナ(アンドレス・エネストローサ。メキシコ)/(6)ロンヒーナ(マヌエル・コローナ・ライムンド。キューバ)/(7)アルフォンシーナと海(アリエル・ラミレス&フェリクス・ルナ。アルゼンチン)/(8)泣き虫(メキシコ伝承曲)/(9)ペテネーラ(メキシコ伝承曲)/(10)海の波(メキシコ伝承曲)/(11)呪われた心(ビオレータ・パラ作曲。チリ)/(12)あなたの悲しみに泣く(ルシアーナ・オルティス・エレッラ。アルゼンチン)/(13)別れ(ボリビア伝承曲)/(14)カスティーリャのバラ(声楽版)(メキシコ伝承曲)
ディアナ・バローニ(歌、トラヴェルソ、キハーダ)、
ロナルド・マルティン・アロンソ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ラファエル・グエル・フリアス(バロックギター、笛。打楽器、歌)

録音:2021年4月 シルヴァネス修道院
アルゼンチン出身のディアナ・バローニは、古楽のみならずラテンアメリカのフォークロアを探求する興味深い活動を見せるトラヴェルソ奏者。このアルバムはラ テンアメリカ女性の作あるいは女性を讃えた音楽を集めた興味深い内容となっています。
ラテンアメリカの音楽ならではの情熱と明るさも感じさせ、トラヴェルソ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、バロックギターの温かみのある音色と妖艶な歌声で植民地時代 から今日まで、新世界の傑出した女性たちに敬意を表しています。 (Ki)
APARTE
AP- 304(1CD)
ランデヴー
フレデリック・シャスラン:ランデヴー(2021)〜ソプラノ、トランペットとピアノのための6つの歌
(1) 手(アリエル・ビュトー詩:朗読)/(2)巣から落ちた手(アラン・デュオー詩)/(3)夜(アリエル・ビュトー詩:朗読)/(4)美しい恋人たち(ジャン・コクトー詩)/(5)ドレープ(アリエル・ビュトー詩:朗読)/(6)私たちが残すもの(アラン・デュオー詩)/(7)6月(アリエル・ビュトー詩:朗読)/(8)そこにはいない熊へのバラード(ボリス・ヴィアン詩)/(9)白(アリエル・ビュトー詩:朗読)/(10)忘却(アラン・デュオー詩)/(11)緑(アリエル・ビュトー詩:朗読)/(12)僕はスノッブ(ボリス・ヴィアン詩)
ジュリー・シェリエ =ホフマン(S)、
リュシエンヌ・ルノーダン・ヴァリ(Tp)、
フレデリック・シャスラン(P)、
ピエール・アルディーティ(朗読)(1)(3)(5)(7)(9)(11)

録音:2022年1月10-14日 マリ=エコール(ヴィーニュル・レ・アトンシャテル)
歌曲にピアノとトランペットを組み合わせることはジャズやタンゴでは日常に行われますが、クラシックではあまり例がありません。この編成の6曲から成る最新 作「ランデヴー」の作曲者はフレデリック・シャルラン。パリ管等でバレンボイムのアシスタントを務め、アンサンブル・アンテルコンタンポランの指揮者も務めた鬼 才で、ここでは見事なピアノ伴奏も披露しています。
ジャン・コクトー、ボリス・ヴィアン、アラン・デュオーの詩により、作風は現代的でなく、シャンソンのようにオシャレでシックな世界。1999年生まれのトランペッ トのスター、リュシエンヌ・ルノーダン・ヴァリが共演しているのも豪華。まさに「ジャンルを超えた新星」の呼び声通りのポップな感覚で主役のような存在感。ま た各曲の間にアリエル・ビュトーの詩をはさみ、名匠ピエール・アルディーティがフランス語の美しい朗読も味合わせてくれます。 (Ki)

Hortus
HORTUS-213(1CD)
リタ・ストロール:ピエール・ルイスの「ビリティスの歌」からの12の詩による歌
【リカス、お手玉遊びの勝負、糸巻棒、パンの笛、髪、夜の薔薇、後悔、さまたげられた眠り、ビリティス、誓い、夜、子守歌】
マリアンヌ・クルー(S)、
アンヌ・ベルタン=ユゴー(P)

録音:2022年/エクス・アン・プロヴァンス聖堂
19世紀後半から20世紀初頭のフランスの女性画家エロディー・ラ・ヴィレット(1848-1917)の娘として生まれたリタ・ストロール・ラ・ヴィレット (1865-1941)は13歳でパリ音楽院に入学した才女で、作曲家としてもサン=サーンス、ダンディ、フォーレらに称賛される才能の持ち主でした。あのパブロ・ カザルスも彼女のチェロ作品を気に入り、演奏していたそうです。「12のビリティスの歌」は、ピエール・ルイスによる散文詩「ビリティスの歌」からの12の詩に 付けられた歌曲集。技巧的で表現力あふれるピアノの上で優美に歌われる歌曲集で、この録音が世界初。2018年エリザベート王妃音楽コンクールに入賞し、パリ・ オペラ座などで活躍するベルギーのソプラノ、マリアンヌ・クルーの美しい声と、ハンス・レイグラフ、アンヌ・ケフェレック、ジャン=クロード・ペヌティエらに学ん だピアニスト、アンヌ・ベルタン=ユゴーの歌に寄りそうピアノによってストロールの美しい作品が見事によみがえっています。
Hortus
HORTUS-199(1CD)
「春」〜フランス合唱曲集
サン=サーンス:夜
ジャック・ド・ラ・プレル:平原の夕暮れ
ジャック・ド・ラ・プレル:夕暮れ
ジャック・ド・ラ・プレル:四月(「春の2つの合唱団」より)
ジャック・ド・ラ・プレル:六月(「春の2つの合唱団」より)
ジャック・ド・ラ・プレル:夏
ロベール・カビ:そは五月の甘き夜(「7つのフランスの詩」より)
ロベール・カビ:時は花なり(「10の小二重唱と合唱」より)
ロベール・カビ:秘密の仲
ロベール・カビ:四月(「ジェラール・ド・ネルヴァルの合唱曲集」より)
ロベール・カビ:冬(「ジェラール・ド・ネルヴァルの合唱曲集」より)
ロベール・カビ:ゆりかごの歌(「無垢の歌」より)
シャミナード:白い帆の下に
シャミナード:アルルの娘たち
シャミナード:船乗りたちのノエル
シャミナード:森の妖精
フィアト・カントゥス(混声合唱団)
カロリーヌ・ジェステ(S)
リサ・シャイブ=オーリオル(S)
ベランダ・プパール(Ms)
カエリク・ボシェ(T)
ヒョウォン・ペドロ・チ(Fl)
ドミティーユ・ベス(P)
トマ・タッケ(P&指 )

録音:2021年6月26-29日/Riffxスタジオ(オー=ド=セーヌ県)
サン=サーンスからはじまり、ジャック・ド・ラ・プレル、ロベール・カビ、セシル・シャミナードの作品で構成された、「春」を主題としたフランス合唱作品集。テ オフィル・ゴーティエ、ジェラール・ド・ネルヴァル、アルマン・シルヴェストルらの詩と融合した20世紀フランスの合唱の伝統を知る格好の1枚です。1997年 に結成された混声合唱団フィアト・カントゥスが、エラール・ピアノの伴奏で表情豊かに歌っています。 (Ki)
Hortus
HORTUS-212(1CD)
動物寓話〜歌の中の動物たち(1698-1734)
フランソワ・クープラン:うなぎ
ジャン=バティスト・ド・ブセ:なぜなの、二羽の夜鳴鶯
マラン・マレ:小さなパッサカーユ
オトテール:忠実な恋人
シェドヴィル:フォンテーヌブローの即興
ルイ・ド・ケ・デルヴロワ:バッタ
作者不詳:「王が欲しかった蛙」、「オランダのチーズの中のネズミ」、 「2匹のラバ」「獅子の宮廷」「カラストキツネ」、他
マルコ・オルヴァ(指)、ファエンツァ
マルコ・オルヴァ(歌、アーチリュート、バロック・ギター、ヴィエール)
サラ・ルフェーヴル(歌、リコーダー)
オルガ・ピタルフ(歌)
フランソワーズ・エノク(バス・ド・ヴィオール、コラショーネ)
エルミヌ・マルタン(リコーダー、ミュゼット)
中川亜由美(チェンバロ、オッタヴィーノ)
ニコラ・ロザンフェルト(バスーン、リコーダー)
ロマン・ファリク(バロック・ギター、テオルボ)

録音:2021年/ヴァランセ城(アンドル県)
18世紀フランスで出版された曲集「Nouvelles poesies spirituelles et morales」の中から、ラ・フォンテーヌの「寓話集」の動物の詩に付けられた作 者不詳の楽曲と、フランス・バロックの作曲家たちの器楽曲による動物寓話集。リュートやギターを弾きながら歌う才人マルコ・オルヴァ率いる古楽技巧派集団ファ エンツァが、教訓的な内容の詩に付けられた音楽を、動物や自然の描写をまじえて、雰囲気豊かに歌い、演奏している楽しい1枚です。フランスを中心に活躍して いるチェンバロ奏者、中川亜由美が参加しています。 (Ki)

BAM International
BAM-22602(1CD)
19世紀ヴェネチアの宗教音楽
ペロッティ(1769-1855):オルガン・ソナタ 変ホ長調 / Ave del mar o Stella / O Jesu mi dulcissime / Ave Maris Stella / グラーヴェ ト長調
アントニオ・ブッツォッラ(1815-1871):Preghiera a Maria / La campana del tramonto
ニコロ・コッコン(1826-1903):フーガ ハ短調 / Crucem tuam / Tantum ergo
ロレンツォ・ペロージ(1872-1956):O Sacro convivium / O Salutaris Hostia / ロマンツァ / エレジーハ長調
アロイジア・パスクアロット(1903-1963):Ecce Sacerdos / 聖母マリアのオラトリオ
ミッリ・フッリン(指)
スキヴィアス・アンサンブル女声cho
アルヴィゼ・メイソン(Org)他

録音:2021、2022年
ロマン派あたりの時代の、めずらしいイタリア宗教曲集です。

ALPHA
ALPHA-919(1CD)

NYCX-10382(1CD)
国内盤仕様
税込定価
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K. 626(未完/1804年パリ初演版)(ニコロ・ヨンメッリ[1714-1774]: レクイエムより入祭唱 を冒頭に挿入)
パイジェッロ:ナポレオン1世戴冠式のためのミサ曲(ニコラ・シャルル・ボクサ[1789-1856]: ハープのための前奏曲 を途中に挿入)
サンドリーヌ・ピオー、シャンタル・サントン・ジェフェリ(S)
エレオノール・パンクラツィ(Ms)
マティアス・ヴィダル(T)
トマ・ドリエ(Br)
ナミュール室内cho
ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ(古楽器使用)
 コンサートマスター:古川沙織(Vn)
 フレデリク・リヴォアル(Org)
 サンドリーヌ・シャトロン(Hp)
ジュリアン・ショーヴァン(指)

録音:2022年2月 アルスナル、メス(フランス東部ロレーヌ地方)
※ 国内仕様盤、解説・歌詞日本語訳…白沢達生
ソリストとしても活躍してきたヴァイオリン奏者ジュリアン・ショーヴァンと共に、フランスの古楽器演奏シーンの最前線をゆくル・コンセール・ド・ラ・ ロージュ。ALPHAで好評のうちにスタートしたモーツァルト後期作品シリーズ第3弾は『レクイエム』が演目の中心ですが、革命期前後のフラン スにおける演奏習慣を常に意識している団体だけに、一般的なジュスマイヤー補筆版に手を加えた1804年パリ初演版という意外なヴァー ジョンで臨みます。1800年前後は歿後間もないモーツァルトの作品復権が進み、フランスでも『フィガロの結婚』や『魔笛』が上演され話題を 呼んでいた頃で、その成功を受け1804年12月21日にケルビーニ指揮によるこのヴァージョンで披露された『レクイエム』も熱狂をもって迎え られました。パリでも人気のあった18世紀ナポリ楽派の巨匠ヨンメッリの同題作冒頭が最初に盛り込まれているほか、ジュスマイヤーの手によ る後半を中心に大胆なカットも加えられて演奏時間は30分あまり。しかしながら、バセットホルンの代わりにコーラングレ(イングリッシュホルン) が使われ、「喇叭は不思議な響きをTuba mirum」のトロンボーン独奏が冒頭は堂々たる金管のユニゾン、その後はバスーンに置き換えら れるなど随所に聴きどころが秘められており、その魅力をショーヴァンの元に集まった古楽器の名手たちがコントラスト豊かに伝えます。カップリ ングは人気オペラ作曲家として欧州を席巻した後、ナポレオンに忠誠を誓い、充実したイタリア歌劇様式でこのフランス皇帝を魅了した大御 所パイジェッロが、同年12月2日のナポレオン皇位着任を祝う式典のために書いたミサ曲。こちらも当時流の管楽器が聴かせる豊かな響きと 相俟って聴き応え充分。「クレド」に挿入されたハープ独奏も美しさに満ちています。ピオー、サントン=ジェフェリ、ヴィダル……とフランス最前 線の実力派が揃った申し分ない独唱陣の立ちまわりも聴き逃せません。

RICERCAR
RIC-449(2CD)
NX-D09
ヘンデル:オラトリオ『ソロモン』 HWV 67 イスラエルの王ソロモン…クリストファー・ロウリー(C.T)
シバの女王、遊女1…アナ・マリア・ラビン(S)
ファラオの娘、ソロモンの妻、遊女2…グヴェンドリーヌ・ブロンデール(S)
祭司ザドク、神官、従者…マシュー・ニューリン(T)
レヴィ人…アンドレアス・ヴォルフ(Bs)
ミレニアム・オーケストラ(古楽器使用)
ナミュール室内合唱団
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)

録音:2022年7月28日(ライヴ)
レオナルド・ガルシア・アラルコンのヘンデル・シリーズ第3作は『ソロモン』全曲。アルゼンチン生まれのアラルコンは、モンテヴェルディをはじめイタ リアやスペインなど地中海諸国の声楽作品の解釈で際立った成果をあげ、近年はモーツァルトやヘンデルなどの傑作でも出色の演奏を聞か せています。世界的に知られた実力派集団ナミュール室内合唱団の信頼も厚く、同国の古楽レーベルRICERCARでは『サムソン』 (RIC411)、『セメレ』(RIC437)とヘンデル後期大作の全曲録音を相次いで成功させてきました。その流れを受けての今回の新録音は 1748年、名声の絶頂にあったヘンデルの新作オラトリオとして大きな成功を収めた『ソロモン』。2本ずつのトランペットとホルンを含む充実の 管楽編成を動員、至るところ二重合唱が効果的な対話を聴かせる聴きどころに事欠かない大作を、俊才歌手たちの持ち味を引き出しな がら充実した音の饗宴へと織り上げてゆくアラルコンの手腕は今回も痛快というほかありません。真の母親を見極めるソロモン王の裁きの場 面をはじめ、通奏低音楽器一つ一つまで解像度の高い解釈を聴かせるレチタティーヴォも魅力たっぷり。有名な「シバの女王の入城」など器 楽合奏はもちろん、全編を通じて古楽器オーケストラの自発性に満ちた演奏がたっぷり味わえるのも嬉しいところ。ヘンデル後期の起伏に富 んだ音作りの深みに改めて気づかされる全曲録音です。

Channel Classics
CCSBOX-7523(10CD)
NX-F10
バッハ:マタイ受難曲、ヨハネ受難曲、クリスマス・オラトリオ、ミサ曲 ロ短調


【DISC 1-2】
ヨハネ受難曲 BWV 245
【DISC 3】

教会カンタータ「我らが口を笑いにて満たすべし」BWV 110
マニフィカト(わたしの魂は主を崇め)ニ長調 BWV 243

【DISC 4-5】
ミサ曲 ロ短調 BWV 232

【DISC 6-8】
マタイ受難曲 BWV 244

【DISC 9-10】
クリスマス・オラトリオ BWV 248
フェン、オランダ
オランダ・バッハ協会O&cho(古楽器使用)
ヨス・ファン・フェルトホーフェン(指)

【DISC 1-2】
〔独唱〕
カロリン・スタム(S)、ペーテル・デ・グロート(アルト=カウンターテナー)、ゲルト・テュルク(T):福音史家、チャールズ・ダニエルズ(T)、ステファン・マクラウド(Bs):救世主イエス、バス・ラムセラール(Bs):ペトロ、ピラト
〔合唱〕
マリオン・ストライク(S):使用人の女、マルレーネ・ホルトステイン、エルスベト・ヘルリツェン(A)、サイモン・ウォール(T):使用人の男、コンサートマスター:アントワネット・ローマン(Vn、ヴィオラ・ダモーレ)
録音:2004年3月、ワロン教会(Waalse Kerk)、アムステルダム
【DISC 3】
〔独唱〕
ドロテー・ミールズ、ヨハネッテ・ゾマー(S)、ウィリアム・タワーズ(アルト=カウンターテナー)、チャールズ・ダニエルズ(T)、ステファン・マクラウド(Bs)、コンサートマスター:山縣さゆり(Vn)
録音:2009年12月、コンセルトザール、ティルブルフ (ベルギー中部ノルトブラバント地方)
【DISC 4-5】
〔独唱〕
ドロテー・ミールズ、ヨハネッテ・ゾマー(S)、マシュー・ホワイト(アルト=カウンターテナー)、チャールズ・ダニエルズ(T)、ピーター・ハーヴェイ(Bs)、コンサートマスター:ヨハンネス・レールタウヴェル(Vn)
録音:2006年12月、ワロン教会(Waalse Kerk)、アムステルダム
【DISC 6-8】
〔独唱〕
ゲルト・テュルク(T):福音史家、ピーター・ハーヴェイ(Bs):救世主イエス、ドロテア・ヤーコプ(S):使用人の女1、マリオン・ストライク(S):使用人の女2、ピラトの妻、マシュー・ベイカー(Bs):ペトロ、ピラト、祭司1、フィリップ・ファヴェット(Bs):ユダ、祭司2、カンペン少年cho
コンサートマスター:ヨハンネス・レールタウヴェル、山縣さゆり(Vn)
録音:2010年4月、ナールデン大教会、オランダ
【DISC 9-10】
〔独唱〕
ヨハネッテ・ゾマー(S)、アンネッテ・マルケルト(A)、ゲルト・テュルク(T)、ピーター・ハーヴェイ(Bs)、コンサートマスター:ヨハンネス・レールタウヴェル(Vn)
録音:2002年12月、フリッツ・フィリップス音楽センター、エイントホー
ウィレム・メンゲルベルクやカール・リヒターらによる現代楽器によるバッハ解釈に、古楽器による新解釈で新風を巻き起こしたアーノンクールや ガーディナーら大家たちに続き、古楽先進国オランダならではの21世紀の瑞々しいバッハ像を打ち出したヨス・ファン・フェルトホーフェン率いる オランダ・バッハ協会。18世紀の演奏習慣を見据えた洞察に満ちた解釈と、抜群の音楽性を兼ね備えた演奏の機微を隅々まで伝える Channel Classicsのエンジニアリングを得て、バッハの大作群を彼らが録音してきたのは今世紀初頭の10年間においてのことでした。リリー スされるたび大きな反響を呼んできたこれらの名盤が、このたび10枚組BOX仕様で登場!他の名指揮者たちの元でもソリストとして多くの 名盤を刻んでいるテュルク、ゾマー、マクラウド、ハーヴェイ、ダニエルズら名歌手たちが続々参入、各パートの員数はほぼ1人で最大でも3人 程度と適切に絞り込まれた編成で精緻に綴られてゆくその演奏は、隅々まで聴きどころが詰まっていて興味が尽きません。通奏低音はオル ガンだけでなくチェンバロやテオルボも参入、撥弦のフレッド・ヤーコプスやマイク・フェントロス、チェンバロのピーター・ヤン・ベルダーやシーベ・ヘン ストラなど今やソリストとしても名の通った名手たちがオーケストラの各セクションに見つかり、聴きながら誰の音か確かめてゆく楽しみも。知らず にいるのが惜しい名盤群、この機会にぜひお求め下さい。(ブックレットに歌詞の掲載はございません。)

GENUIN
GEN-23811(1CD)
ドイツ後期ロマン派歌曲集
(1)アルマ・マーラー:静かな町
 森の孤独/激情/賛歌
(2)コルンゴルト:「不滅であること」 Op.27
(3)R.シュトラウス:希望と失望 Op.19-5
 もしも Op.31-2
 静かな散歩 Op.31-4
 解き放たれて Op.39-4
(4)R.シュトラウス:夜の散歩 Op.29-3
 忍耐 Op.10-5
 美しく、しかし冷たい空の星よ Op.19-3
 私の心は沈黙し冷える Op.19-6
(5)ツェムリンスキー:6つの歌曲 Op.13
(1)ジュリア・ムーアマン(S)
(2)アメリー・ペトリヒ(S)
(3)ミヒャエル・ポーター(T)
(4)マルセル・ブルンナー(Bs-Br)
(5)ノラ・シュトイアーヴァルト(メッゾソプラノ)
(1)-(5)フリーデリケ・ジーバー(P)

録音:2022年2月2-5日 ドイツ フランクフルト・アム・マイン
アルマ・マーラー(1879-1964)、エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト、リヒャ ルト・シュトラウス、アレクザンダー・フォン・ツェムリンスキーという後 期ロマン派を汲む作曲家の歌曲を、5人の若い歌手が歌い分けた CD。歌手一人一人を紹 介したいところだが、いずれもドイツ各地の歌劇場で活躍している優秀な人たちである(ジュリ ア・ムーアマンのみ米国人)。中でも、フリッツ・ヴンダーリヒを思わせる甘い美声と泣きが魅力 的なテノール、ミヒャエル・ポーターは今後が期待できそうだ。フリーデリケ・ジーバーはドイ ツ・リートのピアニストとして知られています。

RUBICON
RCD-1115(1CD)
詩人のこだま〜プーシキンの詩による歌曲集
プロコフィエフ:プーシキンによる3つのロマンス Op.73
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ Op.40、
 プーシキンによる4つのロマンス Op.46
ブリテン:詩人のこだま Op.76(フリーマン&ハイド=スミス編
ジェマ・サマーフィールド(S)、
ギャレス・ブリンモア・ジョン(Br)、
アビ・ハイド=スミス(Vc)、
ジョセリン・フリーマン(P)
プロコフィエフとショスタコーヴィチがプーシキン没後100年を記念して作曲した2組の歌曲と、ブリテンのプーシキンの詩に基づく連作歌曲「詩人のこだま」(ショスタコーヴィチの弟子であったムスティスラフ・ロストロポーヴィチと、その妻ガリーナ・ヴィシネフスカヤのために作曲)の編曲版を収録。時代を超えたロシア文学の美しさを体験できるだけでなく、収録曲にはプロコフィエフのピアノ・ソナタを予期させる瞬間や、ショスタコーヴィチの交響曲第5番との強い繋がりもあり、クラシック音楽と文学の両方を愛する人にとって必携の内容となっています。

Skani
SKANI-142(1CD)
武装した男
ウギス・プラウリンシュ(b.1957):ミサと間奏曲「武装した男」(5声のヴォーカル・アンサンブル、2つのサックバッドとオルガンのための)
アルス・アンティカ・リガ〔ルードルフス・ベールティンシュ(C.T)、ノルムンツ・チルシス(T)、ヤーニス・クルシェフス(T)、ヴィターリス・スタンケヴィチス(Br)、ペーテリス・ヴァイツコフスキス(バス、指揮)〕、ヤーニス・ペルシェ(Org)、ヴァイリス・ナルティシュス(サックバット)、カルパルス・マヨルス(サックバット)

録音:2020年、聖ヨハネ教会(リガ、ラトビア)
ラトビアのウギス・プラウリンシュ(b.1957)は、ジャンルや時代の境界を無視する折衷的ポストモダンの作曲家のひとり。ルネサンスのポリフォニーから今のロックミュージックまで幅広いスタイルを結びながら、独自の作品を発表しています。
「ミサと間奏曲」の「武装した男」は、ルネサンス期フランスの俗謡「武装した男」を素材にした作品です。この歌をインスピレーションにした曲は過去にも作曲されており、デンマークのヌアゴーが独奏チェロのために書いた作品や、ノルウェー海軍音楽隊のアルバム『武装した男』(LAWO Classics LWC1223)で演奏されたノルウェーのシェティル・ヴォスレフの作品が注目されました。プラウリンシュの作品は「武装した男に気をつけろ」と歌う「武装した男」を〈キリエ〉〈グローリア〉といったラテン語の「ミサ通常文」に織り込み、ペーテリス・ヴァイツコフスキスがアーティスティック・ディレクターを務める「アルス・アンティカ・リガ」を念頭において5声のヴォーカル・アンサンブル、2つのサックバットとオルガンのために作曲されています。
Skani
SKANI-136(1CD)
そして白樺と芝生と…
エミリス・メルンガイリス:月明かりはなく, 咲く花もない、ひっそりと、羊飼い、新しい光、三月はじめての日
クリスタプス・ペーテルソンス(b.1982):ピアノのための音楽
エミリス・メルンガイリス:小さな話、ウサギが道を横切った、朝方に、黄金色の葉
クリスタプス・ペーテルソンス:エドゥアルツ・ヴェイデンバウムスの詩による歌
エミリス・メルンガイリス:私に星がひとつ輝いた、太陽のない日のように、孤独(P曲集「ちょっとしたスケッチ」より)
クリスタプス・ペーテルソンス:芝生
エミリス・メルンガイリス:アヒルの呼び声、白樺と虹、ふたつの小さな手、アルプスの情熱)
イェヴァ・パルシャ(Ms)、
アンドレイス・オソキンス(P)

録音:2021年10月25日-28日、グレート・アンバー・コンサートホール(リエパーヤ、ラトビア)
ラトビアの作曲家エミリス・メルンガイリスは、シェーンベルクと同じ年、ヴォーン・ウィリアムズの2年後の生まれ。民俗学者と合唱音楽の作曲家として知られ、ムソルグスキーの音楽をいち早く理解したひとりだったと言われます。メルンガイリスの曲作りは、ヴォーン・ウィリアムズと共通するところが多く、ムソルグスキーの姿も投影されていることも指摘されています。このアルバムは、彼の歌曲と彼よりずっと若い世代のラトビアの作曲家、クレメラータ・バルティカのコントラバス奏者でもあるクリスタプス・ペーテルソンス(b.1982)の作品を組み合わせて作られました。
イェヴァ・パルシャは、合唱指揮と音楽教育のディプロマを取得、古典時代と20世紀の音楽を主なレパートリーに室内楽の歌手として活動しています。メルンガイリスは、彼女のもっともお気に入りの作曲家のひとりだと言います。共演のアンドレイス・オソキンスもラトビアの音楽家。コンサート・ピアニストとアンサンブル・プレーヤーとして活動しています。

Signum Classics
SIGCD-735(1CD)
ヴィジオン・イルミネ
フォーレ:月の光 Op.46-2
ブリテン:ヴィジオン・イリュミネ Op.18
ラヴェル:暗く果てしない眠り(ロビン・ホロウェイ編)
デュパルク:悲しき歌
シャブリエ:あなたの青い目(作曲者自身の編曲による弦楽オーケストラ伴奏版/世界初録音)
ショーソン:終わりなき歌 Op.37
ドビュッシー
:ヴェルレーヌの詩による4つのメロディ(ロビン・ホロウェイ編曲/世界初録音)
オーギュスタ・オルメス(1847-1903):セレナード(作曲者自身の編曲によるピアノ五重奏伴奏版/世界初録音)
メアリー・ベヴァン(S)、
12アンサンブル、ルイージQ
ジョゼフ・ミドルトン(P)

録音:2022年3月16日-19日、オール・ハロウズ教会(イギリス)
イギリスのソプラノ、メアリー・ベヴァンのSignumレーベル第3弾となるリサイタル・アルバムは、フランス歌曲集。その第1弾となった「ボヤージュ(SIGCD-509)」は、英グラモフォン賞2018にノミネート、第2弾の「ディヴァイン・ミューズ(SIGCD-606)」もBBCマガジン誌や英グラモフォン誌によって高い評価を得ました。今作でも第1弾、第2弾引き続き名伴奏者ジョゼフ・ミドルトンとの共演で、「ボヤージュ」を録音した際に、より興味が湧いてきたというフランス歌曲に挑みます。
メアリー・ベヴァンは英国ロイヤル・フィルハーモニック協会のヤング・アーティスト賞や英国批評家サークル賞を受賞し、オペラとコンサート・プラットフォームの両面で輝かしい活躍を見せるソプラノで、2019年には栄誉あるMBE(大英帝国五等勲爵士)を受勲し、益々その存在感を高めています。

Avie
AV-2592(1CD)
ディス・アイランド
ヘンリエッテ・ボスマンス(1895-1952):この島、雨の中で、海の砂に空を描く
エリザベート・クレース(fl.1922-23):4つのメロディー(世界初録音)
イレーヌ・フエリソン(1875-1931):歌曲集「明るい時間, 昼の時間, 夜の時間」 Op.50(世界初録音)
ナディア・ブーランジェ(1887-1979)&ラウール・プーニョ(1852-1914):歌曲集「明るい時間」より〔第1曲、第3曲、第4曲、第6曲〕
マリオン・バウアー(1882-1955):4つの詩 Op.16(世界初録音)
スーザン・ナルッキ(S)、
ドナルド・バーマン(P)

録音:2022年5月&6月、カリフォルニア大学サン・ディエゴ校(アメリカ)
スーザン・ナルッキはカリフォルニア大学サン・ディエゴ校の音楽教授を務め、2000年にグラミー賞を受賞したジョージ・クラムのアルバム「スター・チャイルド」に参加。他、2度のグラミー賞ノミネートを含む多くの賞を受賞し、オペラ、コンサート、レコーディングの舞台で100以上の世界初演を果たすなど、現代音楽のスペシャリストとして知られるアメリカの名ソプラノです。クルターグの作品を歌った前作「The Edge of Silence」(AV-2408)も、2019年のグラミー賞(Best Classical Solo Vocal Album)にノミネートし、ニューヨーク・タイムズの「Recordings of the Year 2019」に選ばれるなど極めて高い評価を得ています。
現代音楽の素晴らしき挑戦と発掘を続けるスーザン・ナルッキが新たに歌うのは、20世紀前半の女性作曲家たちによる作品集。ナディア・ブーランジェとパリ音楽院の教師ラウール・プーニョの共作から、ベルギーのイレーヌ・フエリソン、オランダのヘンリエッテ・ボスマンス、パリに留学しブーランジェやプーニョと出会ったアメリカの作曲家・教育者マリオン・バウアー、そして謎のフランス人作曲家エリザベート・クレースまで、お馴染みの作曲家とほとんど知られていない作曲家の作品を見事に組み合わせています。

Danacord
DACOCD-951(1CD)
スヴェン・S・シュルス(1913-1998):アカペラ合唱のための作品全集 第1集
年間最優秀合唱作曲家賞受賞に際しての4つの歌 〜夕べの賛美歌、誰もひとりぼっちではない、二月の春の日、長い冬/森の歌/デューアヘーヴェンの静かな祈り/自作の詩による4つの合唱曲 「デンマークの天気」〜霜、風、太陽、雨/まさかの不品行/混声合唱のための3つのマドリガル 〜四月の歌、雨が降っている、詩と現実/こだま
オーフス大学cho、
ヨーナス・ラスムセン(指)
スヴェン・シモン・シュルスは、作曲家と指揮者として20世紀デンマークの音楽に重要な貢献をしたひとりです。王立デンマーク音楽アカデミーでポウル・シアベクに作曲を学び、コペンハーゲンの新聞「ポリティケン」の音楽批評を1942年から1949年まで担当。その後、デンマーク放送室内合唱団の指揮者を務めながら、映画と放送劇の音楽、オペラ、管弦楽と室内楽のための作曲を行いました。とりわけ、抒情的な作風の合唱曲で知られ、代表作の 「デンマーク再訪」 や 「デンマークは香しく」 は、デンマークの合唱団のレパートリーに欠かせない作品として歌われ、愛されています。
Danacord Records のこのアルバムは、シュルスが作曲した音楽的にも技術的にも最高のレベルにある約90曲のアカペラ合唱作品の全曲を5枚のディスクに録音するプロジェクトの最初の一枚です。
オーフス大学合唱団は、1985年に創設され、ヨーナス・ラスムセンが現在、指揮者を務めています。20人から35人のメンバーで構成され、オーフス大学とオーフス王立音楽アカデミー(ユラン音楽院)の音楽的環境の下、アマチュア合唱団としてプロ活動を続けています。
指揮者のラスムセン(b.1992)は、王立ストックホルム音楽大学でフレードリク・マルムベリとマッツ・ニルソンの下で学び、学士号を得て卒業。スティーヴン・レイトンとティム・ブラウンに学んだケンブリッジ大学の優等修士号を取得、オーフス王立音楽アカデミーでカーステン・サイアー=ハンセンとセーアン・K・ハンセンに学び、ソリスト・クラスを修了しました。

Urania Records
LDV-14096(2CD)
エンリコ・カルーソ:9つの歌曲集&34の委嘱作品集
Adrables Tourments/No!Nun Di Ca So Stato I(世界初録音)/Fenesta Abbandunata(世界初録音)/Dreams of Long Ago/Canzona a Dispietto(世界初録音)/Tiempo Antico/Per Sempre Liberta/Liberty Forever(世界初録音)/Campane a Sera/Serenata/34の委嘱作品
マーク・ミルホーファー(T)、
マルコ・スコラストラ(P)
イタリアが生んだ名テノール、エンリコ・カルーソは、約60作品のオペラと約500曲もの歌曲をレパートリーとし、豊かな声量と声域の広さで当時の最も著名なスター歌手として活躍しました。
本アルバムでは、2023年で生誕150周年を迎えるカルーソの作曲家としての一面に焦点を当て、カルーソによる9つの歌曲と、アントニオ・ピー二=コルシ(ヴェルディの 「ファルスタッフ」 や、プッチーニの 「ラ・ボエーム」 の初演に参加したバリトン歌手)、フランチェスコ・パオロ・トスティ(イタリアの作曲家、声楽教師)など、34人のオペラ歌手や作曲家によって献呈された作品を収録しています。四半世紀にわたり主要な国際オペラハウスで活躍してきたイギリスのテノール歌手、マーク・ミルホーファーが偉大なイタリア人テノールへその歌声を捧げます。

H.M.F
HMM-902616(1CD)
ブラームス:愛の歌(ワルツ)op.52(全18曲)
新・愛の歌(ワルツ)op.65(全15曲)
ハンガリー舞曲 第7番イ長調、第20番ホ短調、第4番 ヘ短調、第14番ニ短調、第9番ホ短調
RIAS室内cho
ジャスティン・ドイル(指)
4手連弾ピアノ:アンゲラ・ガッセンフーバー&フィリップ・マイヤース

録音:2021年4月、ベルリン
ブラームスによる四重唱の中でも抜群の人気を誇る愛のワルツop.52を、名門RIAS室内合唱団が録音しました。ブラームス自身「印刷された楽譜をみて初め て笑顔になることができた」という手紙を残しているくらいに、この作品を気に入っていたもの。ブラームスの全作品の中でもとりわけ明るさに満ちた作品で、四 重唱+ピアノ連弾という編成をとり、ワルツやレントラー、そして当時のウィーンの居酒屋などで流れていた音楽のリズムで書かれており、どれも基本的には男女の 間で交わされる歌となっています。声楽の四重唱は、当時の家庭内での音楽活動のための編成で、大変に人気のあるジャンルでした。このop.52は、正式には「四 手ピアノ(連弾)のためのワルツ集(そして歌も自由に加えてよい)」という題がつけられています。これは、四重唱(声楽による四重奏)よりもさらに楽譜需要の 高かった、ピアノ連弾という編成を全面に打ち出すための出版社の作戦でもありました。ブラームスはロシア語、ポーランド語、そしてハンガリーの詞に基づいてゲ オルク・フリードリヒ・ダウマーが編んだ詩集をたいそう気に入り、作曲を始めました。出版社には「声楽パートなしで印刷・出版することのないように」と念を押 していたほど。実際、やはり需要があり、後年になって、ブラームスはピアノ連弾のためにあらたに編曲をしなおすことになりますが、その連弾の楽譜にはダウマー の詩が掲載されていました。このop.52の成功をうけて書かれたop.52に加え、ブラームスのピアノ連弾の代表格、ハンガリー舞曲からの抜粋を挟み込んだ充実 のプログラムとなっています。 (Ki)

MIRARE
MIR-650(1CD)
冬のセレナード
(1)ドビュッシー:冬は嫌いだ(「シャルル・ドルレアンの3つの歌」より)
(2)ドリーブ:寒気の合唱
(3)フランス民謡:新しいノエル
(4)クロード・グディメル:精霊たち、聖なる夜に歌おう
(5)ウスタシュ・デュ・コロワ:ようこそ、栄光なる聖母
(6)プーランク:クリスマスのための4つのモテット
(7)パトリック・ブルガン:雪の夜
(8)サン=サーンス:冬のセレナード
(9)プーランク:白雪
(10)同:雪の夜
(11)ザド・ムルタカ:フランマ
(12)バスク民謡:若き乙女がいた
(13)アントワーヌ・ビュノワ:ノエル、ノエル、ノエル
(14)アントワーヌ・ブリュメル:ノエ、ノエ、ノエ
(15)フランス民謡:聖母よ、われらに歌いたまえ(クリストフ・バラールによる)
(16)ニコラ・サボリ:カンボが私を傷つける
(17)クローダン・ド・セルミジ:声のかぎりノエと叫ぼう
(18)アンリ・マルティネ:プチ・パパ・ノエル
※(2)(3)(15)(16)(18)ピエール・ジャノ編
ジョエル・シュービエット(指)
レ・ゼレマン

録音:2022年2月28日-3月5日 サン・ピエール・デ・キュイジーヌ教会(トゥールーズ)
トゥールーズを本拠とするアカペラ合唱団「レ・ゼレマン」は1997年創設。古楽から現代音楽まで幅広いレパートリーを持つ彼らがクリスマスなどの祭事や冬 の寒さを歌います。
ドビュッシーやサン=サーンス、プーランクのほか、ルネサンス期の作曲家、民謡までフランスの冬の寒さと暖炉のあたたかさを音で味わえます。 (Ki)

Hanssler
HC-22041(1CD)
シューベルト:ミサ曲第5番変イ長調 D.678 ヨハンナ・ヴィンケル(S)
エ ルヴィラ・ビル(A)
フロリアン・シーヴェルズ(T)
ア ルットゥ・カタヤ(Br)
シュトゥットガルト室内cho
シュトゥットガ ルト・ホープカペレ
フリーダー・ベルニウス(指)

録音:2021年10月6-8日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ヘーゲルザール(ドイツ)
ドイツ合唱界を代表する名指揮者フリーダー・ベルニウス率いるシュトゥットガルト室内合唱団がシューベルトのミサ曲第5番を録音しました。
ミサ曲第5番変イ長調 D.678はシューベルトがのこしたラテン語の6曲のミサの1曲。この作品は未完成交響曲と同時期に書かれており、いかにもシューベル トらしい抒情性と豊かな楽想を示し和声的にも対位法にも大きな意欲を感じせる、この上なく美しいハーモニーが魅力です。
シュトゥットガルト室内合唱団をバックにヨハンナ・ヴィンケル、エルヴィラ・ビル、フロリアン・シーヴェルズ、アルットゥ・カタヤという豪華なソリスト陣を迎え た当録音は、新たな名盤登場といえましょう!
フリーダー・ベルニウス(指)シュトゥットガルト室内合唱団は積極的な録音を続けており、ヘンスラー・レーベルからは「メンデルスゾーン:テ・デウム」(HC-20034)、「カンナビヒ:エレクトラ」(HC-20062)、「バッハ一族のモテット集」(HC-18014)などを発売しております。 (Ki)

Chandos
CHAN-20177(1CD)
ミュラー=ヘルマン、マーラー、R.シュトラウス、シュヴァイカート:歌曲集
マルガレーテ・シュヴァイカート(1887-1957):Wolke I, Totenhausen, Zusammen sterben, Unser Haus, Die Entschlafen
R.シュトラウス:Befreit, Allerseelen, Auf ein Kind, Ruckleben, Morgen!
ヨハンナ・ミュラー=ヘルマン(1878-1941):Wie eine Vollmondnacht, Der Letzte Abend, Die stille Stadt, Herbst, In Memoriam
マーラー:亡き子をしのぶ歌
キティ・ウェイトリー(Ms)、
ジョセフ・ミドルトン(P)

録音:2022年2月、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
キャスリーン・フェリアー賞受賞、BBCニュージェネレーション・アーティストにも選出されたメゾソプラノのキティ・ウェイトリーが歌う、20世紀初頭のロマンティックな歌曲集。マーラーとR.シュトラウスに加え、同時代のあまり知られていない作曲家として、ツェムリンスキーやフランツ・シュミットに師事したヨハンナ・ミュラー=ヘルマンと、ヨゼフ・ハースに学んだマルガレーテ・シュヴァイカート、2人の女性作曲家の作品を収録しています。プログラムの選定にあたっては、死に関するさまざまな主題、特に解放としての死について考察している作品を注意深く探したといい、パンデミックを体験した音楽家ならではの悲しみや死別に対する想いが反映されています。

Da Vinci Classics
C-00646(1CD)
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626(ジュスマイヤー補完版) フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(S)、
エレーナ・ビスキュオーラ(A)、
ミルコ・グァダニーニ(T)、
フルヴィオ・ベッティーニ(Bs)、
マニフィカト・クワイアー&コンソート(ピリオド楽器使用)、
マッシモ・グレキ(指)

録音(ライヴ):2021年6月、サン・フェルモ・エ・ルスティコ教会(カラヴァッジョ、イタリア)
モーツァルトがその晩年に作曲し、未完成のまま終わり、依頼者も謎に包まれたままの名作「レクイエム」。
故郷のイタリアで研鑽を積んだ後、スイスのイタリア語圏の都市ルガーノのスヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院で「ルネサンス・ポリフォニー演奏法」を専門的に学んだマッシモ・グレキが率いるイタリアのピリオド・アンサンブル、マニフィカト・クワイアー&コンソートがその荘厳な響きと精神性に深く迫っています。
イタリア古楽界の若き精鋭たちによって構成されるマニフィカト・クワイアー&コンソートの「モツレク」のために集まったソリストたちは、ソプラノのフランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリを筆頭に世界的名手ばかり。
イタリアからピリオド楽器による「モツレク」の注目盤の登場です。

ALPHA
ALPHA-911(1CD)

NYCX-10377(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ドイツ、オーストリアとフランスの歌曲集
リスト:漁師の少年(『ヴィルヘルム・テルからの3つの歌』 S. 292より)
ヴォルフ:『メーリケ歌曲集』 より. 古い絵に/ めぐりあい/ 隠棲
シューベルト:『ヴィルヘルム・マイスターから』 D 877OP.62より ミニョンの歌 II このよそおいをお許し下さい/ ミニョンの歌 I 私に言わせないで
クララ・シューマン:彼らは愛し合っていた(『6つの歌曲』 Op. 13より)
C. シューマン:ローレライ
C. シューマン:スケルツォ 第2番Op. 14(P独奏)
シューベルト:魔王 D 328
シューベルト:死と乙女 D 531
シューベルト:君よ知るや南の国 D 321
デュパルク:旅への誘い
デュパルク:前世
リリ・ブーランジェ:もしもこれがちっぽけな夢に過ぎなかったら( 『空の開けたところ』 より)
ドビュッシー:瞑想(『ボードレールの5つの詩』 より)
L.ブーランジェ:あなたはぼくを見た、あなたの魂すべてで( 『空の開けたところ』 より)
L.ブーランジェ:行列 (P独奏)
ドビュッシー:『ボードレールの5つの詩』 より噴水/ 恋人たちの死
リスト:「どうやって」彼らは尋ねた S. 276
サンドリーヌ・ピオー(S)
ダヴィッド・カドゥシュ(P)

録音:2022年9月 テルデックス・スタジオ、ベルリン
初めて行ったデュオでのリサイタルを成功させたサンドリーヌ・ピオーとダヴィッド・カドゥシュによる、待望のアルバムが登場。新たな出会いの喜び とそこから見えるもの、憧れの地への旅、到達できない場所への探求といったものを出発点として、様々な作曲家と詩人たちによる言葉の交 差を楽しむというのがテーマとなっており、結果的には有名作を多く含むドイツ語圏とフランスの作品を収めた内容となっています。どの作品で も詩情を奥深く表現するピオーの特性が生きており、「魔王」での切迫した表情も歌姫の貫禄十分。フランスを中心にソリストとして活躍めざ ましいカドゥシュのピアノも、これにそっと寄り添う素晴らしいサポートを聴かせてます。

B RECORDS
LBM-048(1CD)
ノスタルジック歌曲集
フォーレ:やさしき歌 Op. 61
ショーソン(1855-1899):終わりなき歌 Op. 37
シャルロット・ソヒー(1887-1955):3つのノスタルジックな歌 Op. 7
ショーソン(フランク・ヴィラール編):愛と海の詩 Op. 19
マリー=ロール・ガルニエ(S)
セリア・オヌト・ベンサイド(P)
ハンソンQ【アントン・ハンソン、ジュール・デュサップ(Vn)、ガブリエル・ラフェ(Va)、シモン・ドゥシャンブル(Vc)】

録音:2022年3月31日L’Estran、ギデル、ブルターニュ、フランス(ライヴ/各曲集の後に拍手入り)
フランスの作曲家による、ノスタルジックな愛の歌を集めたアルバム。いずれもピアノと弦楽四重奏のための作品(あるいはその版)であり、元々 管弦楽伴奏である「愛と海の歌」はフランスの作曲家フランク・ヴィラールによって編曲されています。アルバム「トリスタンの後に」(LBM036) で名唱を聴かせた今注目のソプラノ、マリー=ロール・ガルニエの豊かな声量で訴えかける歌唱が聴きもの。クラムの「ブラック・エンジェルズ」 (LBM040)で素晴らしい演奏を聴かせたハンソン四重奏団、Nomad Musicからリリースしたアルバム「メタモルフォシス」も好評のピアニス ト、セリア・オヌト・ベンサイドの共演も嬉しいところで、実に表情豊かな演奏を聴かせています。

Alba
ABCD-518(1CD)
イラリ・ラークソ(1952-):ジャムポット- ピアノとソプラノのための作品
・Villa(ヴィラ)(2007)(Pのための4つの小品)【
Jam Pot(ジャムポット)(2022)(クリス・ソルトの6つの詩)(女性歌手、ピアニストと詩人のための)*
Beyond(向こうに)(2016/22)(Pのための)
Writing These Poems(こうした詩を書いて)(クリス・ソルトの4つの詩)(女声とピアノのための)
From behind the Wallpaper(壁紙の向こうから)(2020)(Pのための)
En tieda milloin jaat ovat lahteneet(いつ氷が消えてしまったか、私は知らない)(2021)
ピア・フロイント(ソプラノ、シュプレッヒシュティンメ *)
アンア・ラークソ(P、シュプレッヒシュティンメ *)
クリス・ソルト(シュプレッヒシュティンメ *)

録音:2022年2月14日?18日 クーサーホール(クーサンコスキ、フィンランド)
1960年代の後期、フィンランドの音楽シーンでモダニズムが脇に追いやられ、「古かったもの」に新しい道を求める人たちが台頭してきました。モダニズムの流 れを嫌い、教えることに専念していたエイナル・エングルンドが作曲に復帰。ジャズやフォークミュージックの要素をコンテンポラリー・ミュージックに融合させる手 法の作曲家や「自由調性」を重視する作曲家が演奏者と聴衆から注目されるようになりました。1952年生まれのイラリ・ラークソ Ilari Laakso もそうした作曲 家のひとりです。 『Jam Pot(ジャムポット)』と題したアルバムには、「家族と親族、演奏者との関わり」という共通点をもつ3つの歌曲集と3つのピアノ曲が収録されています。 作曲家マルティン・ヴェゲリウスが建て、現在、音楽関係者のレクリエーションと仕事の場として使われている「ヴィラ・ヴィーカン」に由来する「ヴィラ」。イギリス の詩人クリス・ソルト Chrys Salt の詩による「ジャムポット」と「こうした詩を書いて」。「隠れていて、ほとんど聞こえない」と「目に見えて、騒々しい」という 生活の2つの状態による「向こうに」。「ヨウコ・トロネン教授を追悼」する「壁紙の向こうから」。「最後の歌曲 - リトヴァ・パルッシネンの詩による女声とピアノ のための歌(Canzoni Domestici ? Laulusarja naisaanelle ja pianolle Ritva Parssisen runoihin)」「いつ氷が消えてしまったか、私は知らない」 は、ラークソの姉妹、2021年に病気で亡くなったリトヴァ・パルッシネン Ritva Parssinen が「家族」を詠んだ詩に作曲されました。 (Ki)

2L
2L-170SA BD
(Blu-ray Disc Audio
+SACD Hybrid)
ユグドラシル
ヘンニング・ソンメッロ(1952-):牡鹿(Hirtir)
アンデシュ・エーデンロート(1963-):樹の歌(Tree Song)
マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971-):今、女が世界に樹を植える(No plantar)
エルルン・ユースタ(1965-):母に捧げる三つの詩(Tre vers til mor)
クリスティーン・ドンキン(1976-):円(Sirkel)
エリック・ウィリアム・バーナム(1979-):ユグドラシル(Yggdrasil)
ハリングダール民謡(ラグナル・ラスムセン(1966-) 編):天の砦を知っている(Eg veit i himmerik ei borg)
トリュグヴェ・ブロスケ(1973-):ラタトスクル(Ratakoskr)
松下功(1951-)(アイヌ伝承の旋律と詩):カムイ(Kamuy)
ミア・マカロフ(1970-):詩編9番(Psalm 9)
エリック・ウィリアム・バーナム(1979-):満天の星(Heaven Full of Stars) カントゥス
カントゥス
トーヴェ・ラムロ=ユースタ(指)

録音:2018年?2021年 ラーデモーエン教会(トロンハイム、ノルウェー)
制 作・バランスエンジニア・編 集・ミクシング・マスタリング:モッテン・リンドベルグ
[Disc 1:SACD hybrid (5.1multichannel DSD/2.0 stereo DSD) RedBook PCM:MQA CD]
[Disc 2:Blu-ray:2.0LPCM (192kHz/24bit), 5.1DTS HD-MA (192kHz/24bit), 7.1.4. Auro-3D (96kHz),
9.1.4. Dolby Atmos (48kHz), mShuttle: MQA + FLAC + MP3 Region:ABC worldwide]
『Spes - 希望』(2L 110SABD)が話題を呼んだノルウェーの女声合唱団「カントゥス」の新作『ユグドラシル』。北欧神話の「世界樹」をテーマに作られま した。豊かに茂り複雑に絡み合うトネリコの木からインスピレーションを得て作曲された多様な音楽語法と表現の作品が歌われます。
ヘンニング・ソンメッロ Henning Sommerro(1952?)の「牡鹿」は、古代北欧語の詩集『エッダ』の「グリームニルの歌(Grimnismal)」の一節をテクス トに作曲された作品です。「四頭の牡鹿もいて、彼らは首をうしろにまげ、樹の皮から若芽をむしって食べている……」。ザ・リアル・グループのメンバーだったア ンデシュ・エーデンロート Anders Edenroth(1963?)の「樹の歌」は、神話の「樹」を現代の気候変動になぞらえて作詞作曲されました。マリアンネ・ライダシュ ダッテル・エーリクセン Marianne Reidarsdatter Eriksen(1971?)は、第二次世界大戦で荒廃した土地に樹を植える女の姿に希望を見るハルディス・モー レン・ヴェソース(1907?1995)の詩に作曲。美しいメロディで知られるシンガーソングライター、エルルン・ユースタ Ellrun Ystad(1965?)の「母に捧げ る三つの詩」もヴェソースの詩に作曲されました。
クリスティーン・ドンキン Christine Donkin(1976?)は、合唱に対する挑戦的な姿勢が刺激的だ、とカントゥスのメンバーがいう、カナダの作曲家です。世 界樹を語る「円」は、カントゥスが彼女から求められて歌詞を書いた作品です。アメリカのエリック・ウィリアム・バーナム Eric William Barnum(1979?)は、 2曲。スウェーデンの詩人ヴィクトル・リュードベリ(1828?1895)の詩に作曲された「ユグドラシル」とアメリカのサラ・ディーズデール(1884?1933)の詩 による「満天の星」。ラグナル・ラスムセン Ragnar Rasmussen(1966?)の「天の砦を知っている」は、ノルウェー民謡をアレンジした作品です。トリュグヴェ・ ブロスケ Trygve Broske(1973?)の「ラタトスクル」は、鷲のことばを運ぶためにユグドラシルの上をかけまわるリスを描いたアリス・メージャー(1949?) の詩に作曲されました。
松下功(1962?)は、指揮者のトーヴェ・ラムロ=ユースタ Tove Ramlo-Ystad と長年の友情で結ばれる音楽家のひとり。「アイヌ伝承の旋律と詩」による「カ ムイ」をこのアルバムに寄せています。フィンランドのミア・マカロフ Mia Makaroff(1970?)の「詩編9番」は、パレスチナの詩人マフムード・ダルウィーシュ Mahmoud Darwish(1941?2008)の詩がテクストです。イスラエルに占領された祖国を離れねばならない、その悲しみと祖国への愛を歌った作品です。
録音セッションは、トロンハイムのラーデモーエン教会で2018年から2021年にかけて5回に分けて行われました。アルバム「幸いなるかな」(2L 171SABD)が「第65回グラミー賞」の「ベスト・イマーシヴ」と「ベスト・エンジアド」のアルバム部門にノミネートされたモッテン・リンドベルグ Morten Lindberg のプロダクションによる録音です。 (Ki)
※[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu?ray ディスクにはインデックスを除き映像は収 録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu?ray プレーヤーもしくは Blu?ray 対応のPCをお使いください]

Pentatone
PTC-5187019(1CD)
ラフマニノフ:晩祷Op.37 スティーブン・フォックス(指)クラリオンcho

録音:2020年1月 至聖三者大聖堂(ニューヨーク)
ニューヨークに本拠を置くクラリオン合唱団が2023年ラフマニノフ生誕150年に贈る新録音。ロシアのレパートリーに定評のある彼らにとり、ラフマニノフはロ シア人ながら後半生をアメリカで送っていたゆえ特別の愛着をもっているそうです。
ラフマニノフの「晩祷」はキリストの復活を象徴する夜明けに向かい徹夜で吟じられる賛歌。リーダーのスティーブン・フォックスは現在ウクライナで起こってい る紛争と人々の苦しみを、曲およびラフマニノフが革命時に味わった故郷から離れるという経験と重ね合わせています。
ラフマニノフが作った15の部分に加え、4、5、8、12、14曲の前にはラフマニノフが基にしたオリジナルのキエフ聖歌やズナメニー聖歌を歌っているのも注目。
これまで複数のグラミー賞にノミネートされたクラリオン合唱団、実用的教会音楽として作られたラフマニノフの「晩祷」がコンサート用作品としても魅力的なこ とを証明してくれます。ペンタトーンならではの高音質録音が人の声の凄さを再認識させてくれます。 (Ki)

Simax
PSC-1397(1CD)
名もなき〜ノルウェーの民謡
1.シーリダールの歌(Siri Dale-visa)
2.1匹の狐がやってきた(Der kom en rev )
3.フルドリが山の斜面の老女に向かって叫んでいる( sHuldri rop pa kjerring i li)
4.オーラの谷で、オーラの湖で(I Ola-dalom, i Ola-tjonn)
5.子守歌(Badnlatar)
6.子牛の踊り/黒褐色の馬(Kalven dansa / Dei svartbrune hestar)
7.ランヴェイ(Ranveig)
8.わが青春の日に(Det var i min ungdom)
9.ひとりの王がオステルダールを統治した(En konge hersket i Osterdal)
10.スロット(明日は君の婚礼の日・小さなアストリ)(Slatt (I morgon, Astrid) )
11.牛を呼ぶ声(Lokkar)
12.その少年は小さかった(Liten var guten)
13.伯爵の歌(Grevevisa)
14.深く想いをめぐらせて(Jeg gar i tusen tanker)
15.小さな灰色の男(En liten gra mann)
16.父なる神はかくも素晴らしい(Gud fader mig sa underlig)
ユンニ・ローヴリ(ヴォーカル)
アンネ・ヒュッタ(ハリングフェレ)
イングフリー・ブライエ・ニューフース(P、ハルモニウム)
[楽器 Piano:Steinway grand, 1893/Hand-piped harmonium from India/5-stringed Hardanger fiddle:Salve Hakedal, 2010]

録音:2022年3月14日-17日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ルウェーの民俗音楽は、何世代にもわたって人々とともに生き、人から人へと伝えられてきました。人々が、それぞれ必要にかられ、それぞれの能力に応じて 作った音楽は、いつの時代も人々のアイデンティティとして聴かれ、演奏されてきました。作者や楽器のプレーヤーたちと同様に重要だったのが、女性の存在です。 女性たちは、仕事をしながら牛寄せの歌やバラードを歌い子守歌を歌うことで、伝統を伝えることに深く関わりをもっていました。そうした「名もなき」人たちが伝 えた音楽は、その後、エドヴァルド・グリーグをはじめとする音楽家に影響を与え、ノルウェーの芸術音楽創造の原動力ともなりました。
このアルバムの3人の女性、ヴォーカルのユンニ・ローヴリ、ハリングフェレのアンネ・ヒュッタ 、ピアノのイングフリー・ブライエ・ニューフースは、グリーグも「伝 承による19のノルウェー民謡」(Op.66)の素材に使ったグーブランスダーレン、ロム、ソグンなどの谷に伝わる音楽を吟味し、それぞれの音楽語法とアプローチ によって多様な音響空間という共通基盤の上に再構築しました。
録音セッションは、オスロのソフィエンベルグ教会で行われ、作曲家でもあるレーネ・グレナーゲルがプロデュースを担当しました。 (Ki)

Rondeau
ROP-6201(1CD)
シューベルト(シェーン・ウッドボーン編):冬の旅(弦楽三重奏伴奏版) クラウス・メルテンス(Bs-Br)、
ダニエル・ゼペック(Vn)、
ドナータ・ベッキング(Va)、
パトリック・ゼペック(Vc)

録音:2020年6月3日-5日
ン・ウッドボーンによって編曲された「冬の旅」は、シューベルトの音楽をより美しく、明るく、それでいて暗く、細かなニュアンスまで原曲以上に引き出しています。
バッハの名手として知られているクラウス・メルテンスは、ヤーコプス、ブロムシュテット、アーノンクールなどの多くの巨匠たちと共演を果たしています。2002年にはベルティーニ指揮東京都SOのマーラー交響曲第4番の演奏に参加し来日しています。その幅広いレパートリーを活かしてこのアルバムでも高い表現力で「冬の旅」を歌い上げています。
Rondeau
ROP-6162(2CD)
バッハ:ヨハネ受難曲 BWV.245 ペーター・シュライアー(指)
ザクセン室内cho、ミッテルドイチュ・ヴィルトゥオーゼン
ヴィクトリア・ウィルソン(S)、マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(A)、マルティン・ペツォールト(T)、パトリック・グラール(T)、エグベルト・ユングハンス(Bs)、ラース・コンラート(Bs)

録音(ライヴ):2018年2月24日、聖トーマス教会(ドイツ
惜しくも2019年12月にこの世を去った20世紀を代表するリリック・テノールとして知られたドイツの歌手・指揮者のペーター・シュライアーによる、バッハの名作、ヨハネ受難曲のライヴ録音。シュライアーは、バッハのカンタータや受難曲の歌唱で高く評価され、歌手生活引退後は、教育者、指揮者としても国際的に評価されています。本アルバムでは、最高峰のエヴァンゲリスト(福音史家)としての解釈でバッハの傑作の真の魅力を引き出しています。
Rondeau
ROP-6203(3CD)
バッハ:マタイ受難曲 BWV 244 ドレスデン聖母教会室内cho、
ドレスデン聖母教会アンサンブル
マティアス・グリュナート、他

録音:2020年2月5日-8日、ドレスデン聖母教会
バッハの「マタイ受難曲」は声楽曲の中でも間違いなく名曲中の名曲といえるでしょう。この演奏では福音史家とイエスを除いたソリストをダブルキャストで録音しています。ドレスデン聖母教会では毎年2月13日に追悼コンサート(1945年2月13日のドレスデン爆撃のためと思われる)を行っておりこの「マタイ受難曲」はその直前に収録されました。編成は小さいながらも細部まで歴史的な背景を伴った丁寧な音作りが魅力の演奏です。
Rondeau
ROP-6202(1CD)
フンパーディンク:ドイツの子供の歌の本  クラウス・メルテンス(Bs-Br)、
ハノーファー少年cho、
トーマス・フリッツィヒ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
マルギット・ウーベルラッカー(ダルシマー)、
マサコ・アルト(Hp)

録音:2020年2月27日-29日
フンパーディンクと言えば「ヘンゼルとグレーテル」を思い浮かべるかもしれません。しかしフンパーディンクはアデルハイド・ヴェッテと協力し、ドイツの民謡やモーツァルト、シューマンなどの曲も引用して多くの童謡を出版していました。「きらきら星」や「カッコウ」、「ぶんぶんぶん」といった有名なものから今では忘れ去られてしまった美しい小曲をクラウス・メルテンスとハノーファー少年合唱団の歌声でお楽しみください。
Rondeau
ROP-6181(1CD)
グノー:ミサ曲集
ミサ・ブレヴィス第5番「神学校のミサ曲」
聖セシリア荘厳ミサ曲
マインツ大聖堂O&cho
カルステン・シュトルク(指)、他

録音(ライヴ):2019年5月20日-21日、2018年12月22日-23日
グノーの宗教音楽家としての力量を示した旋律美に溢れた名作、聖セシリア荘厳ミサ曲。本アルバムでは、マインツ大聖堂でのクリスマス・コンサートの一環として行われた演奏を収録。宗教作品でありながら、オペラの劇的な要素が組み合わされた大作を、1866年に創設された歴史ある合唱団の聖なる歌声と、オーケストラのダイナミックかつ色彩感に富んだサウンドで描きます。
Rondeau
ROP-6179(1CD)
ケルビーニ:宗教作品集
Exulta e lauda/Cum invocarem/Qui habitat/Nunc dimittis/Kyrie et Pater noster/O salutaris hostia/Inclina、Domine
ドレスデン聖母教会室内cho、ドレスデン聖母教会アンサンブル、マティアス・グリュナート(指)、シビラ・ルーベンス(S)、ブリッタ・シュヴァルツ(A)、トビアス・フンガー(T)、トビアス・ベルント(Bs)

録音:2019年2月7日-9日
イタリア出身のフランスの作曲家、ルイジ・ケルビーニの世界初録音となる宗教作品集。ケルビーニが若き日にイタリアで書いたとされるCum invocarem、Qui Habitat、Nunc dimittisの3つの作品は、パリの国立図書館で長い間発見されずに眠っていました。200年以上の時を経て、これらの美しい作品が再び蘇ります。
Rondeau
ROP-6172(1CD)
愛の歌〜声楽作品集
コルネリウス:Liebe, dir ergeb ich mich、 Ich will dich lieben, meine Krone、Thron der Liebe, Stern der Gute
タリス
:光よ、お前の消える前に
シェルシ(1905-1988):グロリア
ヴァツロヴァス・アウグスティナス(b.1959):聖マルティヌスの賛美歌
ブリテン:聖チェチーリア賛歌
トムキンズ:ごらん、羊飼いの女王様
マーラー(C.ゴットヴァルト編):思い出
シベリウス:ラカスタヴァ
メンデルスゾーン
:主は御使いたちに命じて
ブラームス:私の胸の思いのすべて
伝承曲(H.ヴォルムスバッヒャー編):Dat du min Leevsten bust
ヴォクテット・ハノーファー

録音:2018年9月9日-12日
8人の声楽アンサンブル、ヴォクテット・ハノーファーによる「愛」をテーマとした作品集。人間同士の愛を考える作品もあれば、神への霊的な愛に取り組む作品など、古典的作品から現代まで幅広く集約。アンサンブルは、2012年に結成され、2018年ドイツ合唱コンクールの声楽アンサンブル部門第1位受賞など、様々な国際コンクールで優秀な成績をおさめ、ポリフォニーから現代曲まで多岐に渡るレパートリーで、アルブレヒト・マイヤーなど著名なアーティストとも共演を果たしています。このアルバムでもその幅広いレパートリーを存分に活かし、美声を聴かせてくれています。
Rondeau
ROP-6170(1CD)
CHOR. KLANG. SAXOPHON.〜讃美歌とラッシャーの出会い
バッハ:主よ人の望みの喜びよ BWV.147-10、
 イタリア協奏曲ヘ長調 BWV.971
ラッソ:バビロンの河のほとりに
バッハ:モテット第6番 「すべての国よ、主を讃美せよ」 BWV.230
モンテヴェルディ:詩篇第121 「われは喜びに満ちたり」
ジョン・タヴナー:神の御母への賛歌
アルトゥール・ヘイメ(1925-2009):天にいますわれらの父よ
ペルト:天にいますわれらの父よ
クリストフ・グルント(b.1961):Alle Flusse fliesen ins Meer, doch wird das Meer nicht voll
シュトゥットガルト・ヒムヌス少年cho
ラッシャー・サクソフォン四重奏団、
ライナー・ヨハネス・ホンブルク(指)、他

録音:2018年7月18日-21日
1969年に結成されたラッシャー・サクソフォン四重奏団は、確立された伝統を受け継ぎつつ、これまでに世界有数のオーケストラや様々な楽器、声楽とのコラボレーションなど、新たな可能性を追求してきました。本アルバムでも、ルネサンスからバロック、現代まで、様々な時代の合唱作品とサクソフォン四重奏によるコラボレーションという好企画で、リスナーに新たな体験をもたらすことでしょう。

Epitagraph
EPITA-030(3CD)
UHQCD
宗教曲集(ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス/モーツァルト:レクイエム/ヴェルディ:レクイエム) / ワルター【3UHQCD】

■DISC 1 
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123

■DISC 2 
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K. 626(ジュスマイヤー版)

■DISC 3 
ヴェルディ:レクイエム
ブルーノ・ワルター(指)

■DISC 1
エレノア・スティーバー(S)/ナン・メリマン (Ms)/ウィリアム・ヘイン (T)/ロレンツォ・アルヴァリ(Bs)/ウェストミンスターcho/NYO
録音:1948年4月18日 カーネギー・ホール、ニューヨーク(ライヴ)
■DISC 2
イルムガルト・ゼーフリート (S)/ジェニー・トゥーレル (Ms)/レオポルド・シモノー(T)/ウィリアム・ウォーフィールド (Br)/ウェストミンスターcho/NYO
録音:1956年3月11日 カーネギー・ホール、ニューヨーク(ライヴ)
■DISC 3
ジンカ・ミラノフ(S)&ハイディ・クロール(S)/ロザリンド・エリアス(A)/カルロ・ベルゴンツィ(T)/ジョルジョ・トッツィ(Bs)/メトロポリタン歌劇場O&cho
録音:1959年3月29日 メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク(ライヴ)

Produced by Epitagraph(原盤:エピタグラフ)
エピタグラフ・レーベルによるワルター没後60年企画のライヴ録音シリーズ。モーツァルト、ブラームス、マーラー、ブルックナーと続けてきて、今回は3大宗教 曲集(1)ベートーヴェンのミサ・ソレムニス(2)モーツァルトのレクイエム(3)ヴェルディのレクイエム。
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス・・・宇野功芳氏がクレンペラー盤と並ぶこの名曲の代表的名演として海外盤を著作で紹介してきましたが、「欠点は録音の、 あまりの悪さ」でした。それが今回、目覚ましく音の状態が良いのが登場! 「これはワルターの最高傑作の一つであるばかりでなく、同曲CD中、クレンペラーのそれと並んで演奏面では一、二を争うものです。・・・クレンペラーの、遅 いテンポを一貫させた堂々たる造型に対し、ワルターのはテンポを緩急自在に動かした極めて動的な表現で、好みからいえば、ぼくは断然ワルターを採りたい。」 (『名指揮者ワルターの名盤駄盤』宇野功芳著、講談社+α文庫1995年刊) また、「放送録音ディスクが良い音で残っています。残念なことに、最近出ているグロテスクに歪んだ音源によるコンパクト・ディスクは、1948年4月半ばにカーネ ギーホールで聴かれた崇高な演奏をひどく不当に扱っています。」(『ブルーノ・ワルター 音楽に楽園を見た人』エリック・ライディング&レベッカ・ペチュフスキー 共著、高橋宜也訳、音楽之友社2015年刊)として、本書籍では「数ヶ所の乱れを別とすれば、これはワルターの名演の一つです。キリエで醸し出される優しさ、 唖然とするようなグローリアでの歓喜の激しい爆発、クレドの力強い信念の表出、サンクトゥスの揺りかごを揺らすような祝福、そして人生の重荷を厳かに思い、平 安を乞い願うアニュス・デイ。スティーバーとメリマンは特に見事で、甘美な声色というのではなくて自分のパートを息づかせるドラマがすばらしく、神々しい熱狂 にすっかり我を忘れているようであるが、オーケストラと合唱も、神にささげる恍惚とした喜びの音を奏でるのにひと役買っています。ワルターの、自分の巨大なヴィ ジョンを大編成の演奏家に伝達する能力と、テンポを変化させて歌手とオーケストラから多彩な抑揚を引き出す技は、時には息をのむほどです。」と称賛されて おります。
モーツァルト:レクイエム・・・1956年3月10・12日、モーツァルト生誕200年記念にワルターは米コロンビア・レコードにセッション録音し、この名曲の代 表盤を完成していますが、11日にカーネギー・ホールでのモーツァルト・フェスティバルで披露していました。ワルターは4人の独唱者(ゼーフリート、トゥーレル、 シモノー、ウォ―フィールド)とのピアノ・レッスンの際、本番中は暗譜して歌うように要請。はたして本番では、四重唱として室内楽的なまとまりのある美しい音楽 となったと、ウォ―フィールドは後年の雑誌インタビューで語っています。音も良好。最後の拍手歓声がすごく、当時のワルターのモーツァルトへの人気ぶりがうか がえるドキュメントとなっております。
ヴェルディ:レクイエム・・・「ミサ・ソレムニス」と同様、ワルター唯一の録音。何度も演奏してきましたが、レコーディングの機会に恵まれず、1959年3月 27日と29日、つまり聖金曜日と復活祭の日にメトロポリタン・オペラでのお別れコンサートでこの曲を演奏、2日目の記録が本ディスクになりました。当時激しい 合唱を含むこの曲を指揮するには老年のワルターには無理ではないかとの声も出ていた中、「首尾一貫した力強い演奏ができなくなっているとうかがわせるもの はない。彼の熱のこもった気合の声や独唱者たちへのしばしばこちらまで聞こえる指示の言葉は、演奏行為に完全に没入している人間の様を表しています。― ニューヨーク・タイムズ紙‘59.3.29」(前掲『ブルーノ・ワルター 音楽に楽園を見た人』) なお、ソプラノ・パートのミラノフは「怒りの日」を歌い終わってから体調不良で降板、代役で控えていたクロールに替っています。
以上3曲とも、曲の最初から終わりまで途切れはなく、終了後の拍手も入っています。それぞれ1枚のディスクに収録。いずれも放送原盤ディスクからの復刻 にともなうスクラッチ・ノイズが多少ありますが、従来の海外盤をも凌駕する明瞭な音質で登場!国内盤初発売になります。さらに“高音質CDの決定版”である UHQCD仕様で発売!歌詞対訳付き。

TOCCATA
TOCC-0679(1CD)
NX-B03
ガリーナ・グリゴリエヴァ(1962-):男声合唱曲集
人生の夜-男声合唱のために(2006-08)
Diptych 二部作 - 男声合唱のために(2011)
神は主なり-チェロと男声合唱のために(2014)…世界初録音
祈り-チェロと男声合唱のために(2005/2022) …このヴァージョンでの世界初録音
神の子羊 - 男声合唱のために(2022)…世界初録音
楽園にて - 男声合唱のために(2012)
テオドール・シンク(Vc)
アレクサンドル・ミハイロフ(Bs)
アレクサンダー・エルダー(T)
マルグス・フェルマン(T)
グリゴーリ・ルトシュキン(T)
エストニア国立男声cho
ミック・ウレオヤ(指)

録音:2012年2月14、16日、2013年1月27日、2022年5月24、25日
ウクライナのシンフェローポリで生まれ、タリンを拠点に活躍する女性作曲家ガリーナ・グリゴリエヴァの合唱作品 集。 彼女の音楽は正教会の伝統とロシアの伝統、スラヴ民話に深く根差しており、その作品には時代を超越した 魅力が備わっています。ほとんどの作品にはスピリチュアルなメッセージが内包されており、時には刺激的なハー モニーをあしらいながら、力強い旋律を紡いでいきます。ここ数年、彼女はエストニア国立男声合唱団のため に作品を書いていますが、このアルバムにもチェロを伴う詩篇117篇のテキストを用いた「God is the Lord」 や「Prayer」など、この合唱団のために特別に作曲、または編曲を行った作品が収録されています。

Gramola
GRAM-99278(1CD)
大西洋を越えて
マーラー:交響曲第1番(1888年 第1稿)-花の章
マーラー:さすらう若人の歌(管弦楽伴奏版)
マーラー:子供の不思議な角笛− 天上の生活(交響曲第4番 終楽章)
ウェーバー:歌劇「3人のピント」(マーラー補筆)- 間奏曲
ジグマント・ロンバーグ(1887-1951):恋人よ我に帰れ*
クルト・ヴァイル:Berlin im Licht#
ヴァイル:Je ne t’aime pas#
ヴァイル:That’s Him#

*=フランク・トルティエ&ジャン・ゴビネ(編)…8
#=フランク・トルティエ&アンジェロ・ペトロニオ(編)
ダニエル・シュムッツハルト(Br)
アメル・ブライム=ジェルール(S)
オーケストラ・ジャズ・フランク・トルティエ
オーケストラ・パドルー
ヴォルフガング・デールナー(指)

録音:2020年12月16-18日
「大西洋を越えて」と題されたこのアルバムは、「渡米」をキーワードにドイツ語文化圏からアメリカへ渡った作曲家3人の作品を収め、20世紀前半の 雰囲気を伝えます。 マーラーは1907年以降、ニューヨーク・フィルやメトロポリタン歌劇場に招かれて何度も欧米間を往復しました。ここではマーラー自身の作品 に加え、マーラーが補筆完成させたウェーバーの歌劇「3人のピント」の間奏曲も収録。ハンガリー生まれのジグマンド・ロンバーグはウィーン風オペレッタ で成功を収めた後、1909年以降ニューヨークを拠点としてミュージカルの作曲を手掛け、ヒット作を生みました。ドイツ生まれのクルト・ヴァイルはベルリ ンで名声を得ますが、ナチスの圧迫を受けてまずパリへ逃れ、その後アメリカへわたります。彼の作品からはベルリンとパリにちなんだ歌とブロードウェイ・ソ ングを収録し、旅の軌跡をたどります。 ロンバーグとヴァイルのナンバーではジャズ・オーケストラを加えたアレンジで時代を感じさせるサウンドを奏でます。

Delphian
DCD-34296(1CD)
ラフマニノフ:徹夜祷 Op.37 ロンドン・キングズ・カレッジcho、
ジョゼフ・フォート(指)

録音:2022年2月、オール・ハロウズ教会(イギリス、ロンドン)
英国国教会の聖歌隊による、正教会の奉神礼音楽の傑作、ラフマニノフの徹夜祷(晩祷)の名録音!
最初の1秒から惹きこまれる本作のレコーディングは、2023年のラフマニノフ生誕150周年を記念して行われたもので、名門ロンドン・キングズ・カレッジ合唱団の澄み切った歌声と、全曲を通して鳴り響く鐘のようなフレーズが見事に捉えられています。ブラームスの「イングリッシュ・レクイエム」(ドイツ・レクイエムの英語歌唱版、DCD34195)でも話題を呼んだジョゼフ・フォート&ロンドン・キングズ・カレッジ合唱団の、大胆で迫力のある、名曲の新たな表現にご期待ください。

Rondeau
ROP-6218(1CD)
抱擁
ファニー・ヘンゼル(メンデルスゾーン)(1805-1847):夜行者 Op.7-1、
 白鳥の歌 Op.1-1、
 憧れ Op.9-7、Ach, die Augen
リスト:マルリンクの鐘、Wie singt die Lerche schon、それは素晴らしいことに違いない、私の歌は毒されている、Ein Fichtenbaum steht einsam、Uber allen Gipfeln ist Ruh
ヴィクトル・ウルマン:人間とその日 Op.47
グリーグ:6つの歌曲 Op.48
エネアス・ヒュム(Br)、
レナーテ・ロールフィンク(P)

録音:2021年2月1日-4日
このアルバムで温かみのある特徴的な美しい歌声を披露しているエネアス・ヒュムは数々の受賞歴をもつバリトン歌手です。「抱擁」と題された今作ではそれぞれの状況下に置かれた作曲家たちの知られざる作品を中心に収録しており、例えばアウシュビッツ強制収容所で死と相対しながら作曲を続けたヴィクトル・ウルマンや、天才である弟フェリックス・メンデルスゾーンからの影響を受けたファニー・ヘンゼルなどの作品が収められています。
Rondeau
ROP-6231(1CD)
フリードリヒ・ゲルンスハイム(1839-1916):混声合唱作品集
Hafis Op.56
Ausgewahte Volkslieder
Der Zaubermantel Op.55
ヴォックス・クアドラータ、
トリスタン・マイスター(指)

録音:2021年11月5日-7日
今日ではあまり知られていませんが、生前は非常に尊敬されていた音楽家フリードリヒ・ゲルンスハイムによる混声合唱作品集。ゲルンスハイムは、王立ベルリン芸術アカデミーの会員となりその後作曲家アカデミー高等学院の院長に任命されるなど存命中は楽壇に大きな影響力を持っていました。ゲルンスハイムの合唱作品は当時としては前衛的で現在になってその作品は再評価されています。

Christophorus
CHR-77467(1CD)
バッハ一族のモテット集
ハン・バッハ(1604-1673):我らが人生は影のごとく
 私の魂よ、再び安らうがよい
ハン・ミヒャエル・バッハ(1648-1694):持っているものを大事にしなさい
ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):主よ、今こそあなたはこの僕を安らかにいかせ給う
ヨハン・ミヒャエル・バッハ:今、私は苦難を乗り越え
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677-1731):私たちの苦悩のために
ヨハン・セバスティアン・バッハ:すべての国よ、主を賛美せよ BWV230
テルツ少年cho、
ミヒャエル・ホフシュテッター(指)、
ゼーレン・ロイポルト(テオルボ)、アクセル・ヴォルフ(Lute)、
ミヒャエル・シェーンフェルダー(ヴィオローネ)、
トーマス・ライニンガー(ポジティブ・オルガン&ハープシコード)

ロバート・シュレーター(ポジティブ・オルガン)

録音:2022年8月、ドイツ
ほぼ70年間にわたり、その優れた均一性、光り輝くトレブル、正確なイントネーション、明確なアーティキュレーションによってドイツを代表する少年合唱団の1つとして活動するテルツ少年合唱団が、ドイツの古楽系老舗レーベルChristophorusより初登場。2022年の夏から首席客演指揮者となったミヒャエル・ホフシュテッターとともに、バッハ一族のモテットを収録するという意欲的なアルバムを贈り出します。
全部で約80人もの音楽家で構成されるバッハ・ファミリーですが、今日知られている作曲家は一握りとなります。このアルバムでは、17世紀のバッハ・ファミリーから、バッハの大叔父であるヨハン・バッハから始まり、バッハの父の従兄弟であるヨハン・クリストフとヨハン・ミヒャエルの兄弟、遠い親戚となるがバッハが高く評価したとされているヨハン・ルートヴィヒ・バッハの作品をセレクトし、最後に一族を代表する大バッハことバッハの偉大なモテットで終わります。

ALPHA
ALPHA-914(1CD)
『聖と俗と』 〜ヴィヴァルディ独唱作品集
詩篇第127(126)篇「主が建てて下さるのでなければ(ニジ・ドミヌス)」 RV 608
弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 RV 128
カンタータ「やめてください、本当にやめて」 RV 684
「ごきげんよう皇后(サルヴェ・レジーナ)」 RV 618
弦楽と通奏低音のためのシンフォニア「聖墓の傍らで」 ロ短調 RV 169
カンタータ「恋の神よ、わかった、おまえの勝ちだ」 RV 683
ティム・ミード(C.T)
アルカンジェロ(古楽器使用)【コンサートマスター: サラ・シクストン(Vn)、ボヤン・チチッチ(ヴィオラ・ダモーレ)】
ジョナサン・コーエン(チェンバロ、指揮)

録音:2021年7月1-4日
 洗礼者聖ヨハネ教会、アッパー・ノーウッド、ロンドン
聖職者として研鑚を積み司祭になったにもかかわらず、教会の仕事もそこそこにヴェネツィアのピエタ慈善院の音楽教員として女子生徒たち からなるオーケストラを(指)自らもヴァイオリンを圧倒的な腕前で弾きこなしたヴィヴァルディ。作曲家として彼が残した作品は「四季」の4曲 のような独奏協奏曲やソナタなどの器楽ばかりでなく、謝肉祭シーズンの水の都を湧かせたオペラや教会向けの声楽作品も多く残していま す。バロック・オペラの世界を中心に、本拠の英国に留まらない活躍をみせるジョナサン・コーエン指揮の古楽器楽団アルカンジェロが、この大 作曲家と本格的に録音物で向き合うのは今回のアルバムが初。やはり声楽中心の選曲で、パートナーに選ばれたのは躍進めざましい英国 のカウンターテナー歌手、ティム・ミード!温もりと透明感を兼ね備えた圧倒的な美声は、ヴィオラ・ダモーレ独奏の典雅な響きに彩られる「ニ ジ・ドミヌス」から、躍動感豊かに恋の栄光を歌いあげる「恋の神よ、分かった、おまえの勝ちだ」まで、ヴィヴァルディの聖と俗の両面を鮮やか に描き出してゆきます。弦楽のための協奏曲やシンフォニアでの立ちまわり含め、アルカンジェロの一体感ある音楽性も絶妙のアンサンブルで 存在感豊かに音楽の魅力を伝えてくれます。

Halle
CDHLL-7559(1CDR)
シュロップシャーの若者〜ロデリック・ウィリアムズ編曲による英語の歌
アイアランド:グレイト・スィングス、海熱
アイナ・ボイル:地球の喜び
ウィリアム・デニス・ブラウン:グラティアナの踊りと歌に
ジョージ・バターワース:「シュロップシャーの若者」より6つの歌
ルース・ギップス:The pulley
ヴォーン・ウィリアムズ:ザ・ハウス・オヴ・ライフ
マデリーン・ドリング:Take, O take those lips away
ジェイムズ・バートン:When I set out for Lyonesse
レベッカ・クラーク:The seal man
アーネスト・ファーラー:静かな午後
ロデリック・ウィリアムズ(Br)、
ハレO、
マーク・エルダー(指)
イギリスを代表するバリトン奏者であるロデリック・ウィリアムズの夢であったというこの集大成のアルバムは、第一次世界大戦で犠牲になった人々へと捧げられています。このアルバムは、ヴォーン・ウィリアムズなどイギリスを代表する20世紀の作曲家と現代の作曲家の作品を、ロデリック・ウィリアムズがオーケストレーションを行い歌ったものです。マーク・エルダーの味わいたっぷりの伴奏で、2016年にはロイヤル・フィルハーモニー協会のシンガー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞し、イギリスで今最も注目されるバリトンの一人であるロデリック・ウィリアムズが歌い上げます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

WAON RECORDS
WAONCD-540(1CD)
(HQCD)
日本語の夢と目醒め
平野一郎:邪宗門・魔睡 (2012) 
女声とピアノによる連作歌曲
 詩|北原白秋 
1 No.1:邪宗門扉銘
2 No.2:邪宗門秘曲
3 No.3:室内庭園
4 No.4:赤き僧正
5 No.5:赤き花の魔睡
6 No.6:空に眞赤な
7 No.7:接吻の時

武満徹:ソングスより
 編曲|鷹羽弘晃
詞|武満 徹 8,10,12
詞|谷川俊太郎 9,11,14
詞|秋山邦晴 13
8 翼 
9 恋のかくれんぼ 
10 小さな空
11 死んだ男の残したものは
12 明日ハ晴レカナ、曇リカナ
13 さようなら
14 うたうだけ
林光:アメリカ・アメリカ
  竜の尻尾を見つけた黒い犬のことなど
  詞|佐藤 信
吉川真澄(うた)
河野紘子(P)(1-7)、
水戸見弥子(8-14)、Momo(15)

録音:2021年11月24-26日、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ メインホール
現代音楽のエキスパート吉川真澄による、平野一郎、武満徹、林光の歌曲。日本語の詞に寄り添い、時に激しく渡りあう三者三様の音楽を、それぞれに個性きわだ つ三人のピアニストと共に収録した1枚です。
特殊発声やボディ・パーカッションで、自然に満ちる声や音を再現したWAONCD-330「平野一郎「四季の四部作〜春夏秋冬」」(本作などを実演した舞台で 2015年佐治敬三賞を受賞)とはまた違って、今回は、ことばのある作品を選んで演奏しています。
「邪宗門・魔睡」は、平野一郎が14歳の時から魅了されていた北原白秋の「邪宗門」をモノオペラにしたものがもととなった作品。もともとは全6章からなり、 15楽器と指揮者、そして声(母音唱や歌唱、朗唱、朗読などおよそ6段階に大別される多様な発声が要求される)、という編成ですが、吉川真澄がこの作品の第I部 「魔睡」をぜひ連作歌曲として再編してほしいと平野に打診して完成したのがここに収録されたもの。現実とも夢ともつかない吉川の言葉の表現に、世界に引き込 まれます。
武満作品は、鷹羽弘晃のあらたな編曲を得ての録音。林光作品は未出版ですが、「アメリカ」にまつわる佐藤信(劇作家・演出家)の詩に林光が、語るようにうた い、かと思うとうたうように語り、時にシャウトやウェスト・サイド・ストーリーの断片、ジャズまでもが登場する音をつけた作品。少ない音符とコードネーム、リズム のアウトラインを記した譜面がそのまま遺されているだけの作品なので(委嘱者の伊藤淑と林光による録音が存在)、奏者は大胆にアプローチすることが求められる 作品です。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0059(1CD)
スイスのクリスマス
アルベルト・ベッカー(1834?1899):Joseph, lieber Joseph
カール・リュッティ(1949-):O nata lux de lumine
シャイト:(1587?1654):Puer natus in Bethlehem
ギオン・アントニ・デルングス(1935?2012):Tut ils fideivels
ジュリア・シュヴァルツ(1963-):Das Christkind im Wald
ゴットフリート・ヴォルタース(1910?1989):Maria durch ein Dornwald ging
ピーター・アッペンツェラー(1955-):Maria va tras un god spinus
ハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843?1900):Meine Seele erhebt den Herrn
アンドレ・サラ(1899?1968):Que j’aime ce divin Enfant
カルロ・ボラー(1896?1952):Dormi bel bambin
マスクス・フリッカー(1943-):Advent
メンデルスゾーン(1809?1847):聖夜 Op.79-1
ピーター・アッペンツェラー:Neues Quempas-Lied I
ピーター・アッペンツェラー:Neues Quempas-Lied II
アンドレ・デュクレ(1945-):La Marche des Rois
ロバート・ルーカス・ピアサル(1795?1856):In dulci jubilo
マルクス・フリッカー(1943-):Liislig fallt de Schnee
ブルクハルト・キンツラー(1963-):Still, still, still
ツェザール・ブレスゲン(1913?1988)/マルクス・シュミードル(1971-)編)):O du stille Zeit
マルコ・アマード(指)
シュヴァイツァー・ヴォーカルコンソート

録音:2022年7月4-6日/チューリッヒ放送スタジオ
1988年生まれで指揮とオルガン、経済学を学び、合唱指揮者として活躍しているスイスの指揮者マルコ・アマードと、彼が2018年に設立した合唱団「シュヴァ イツァー・ヴォーカルコンソート」によるクリスマスアルバム。 (Ki)

MDG

MDG-61322712(1CD)
ミヨー:歌曲集 Vol.1
ジャン・コクトーの3つの詩 Op.59
リオの街で Op.44a
ユダヤの詩 Op.34
ペトログラードの夜 Op. 55
レオ・ラティールの4つの詩 Op.20
最初の家庭 Op.193より2曲
ヴォカリーズ Op.105
ホルガー・ファルク(Br)
シュテッフェン・シュライエルマッヒャー(P)
ハンス・アイスラーの歌曲集やオネゲル:歌曲集(MDG-61322032)など知られざる作品を録音してきたバリトン歌手のホルガー・ファルク、ピアニストのシュ テッフェン・シュライエルマッヒャーがこの度、フランス6人組のメンバーの一人ダリウス・ミヨーの歌曲の録音シリーズをスタートさせます。ミヨーの歌曲は華やかな キャバレー・ソングからシリアスな歌曲まで音楽の幅が非常に広く、その全貌を把握するのは困難です。その巨大なミヨーの迷路に二人がどのように挑んでいくのか 非常に楽しみなシリーズ・スタートといえるでしょう。
ミヨーは、同時代の作曲家たちが無調や十二音技法を追及していく中、生涯調性音楽に忠実でありました。ただ楽曲の中で、同時に複数の調性を使用する多調性は ミヨーの特徴とも言えます。8分の5拍子の「ヴォカリーズ・エチュード」は、発声練習というより南米の踊りのような独特な響きが感じられます。また「リオの街で」は、 ブラジルに滞在した際の思い出が影響されています。またロシアの移民団の録音をもとにした「ペトログラードの夜」はユニークなキャバレー音楽のような印象を受け ます。多彩で豊富な楽想を駆使したミヨーの世界を十分に楽しむことのできる1枚です。 (Ki)
MDG
MDG-10200032(2CD)
ロッシーニ:小荘厳ミサ曲 ゲルダ・ハーグナー(S)
ガブリエレ・シュナウト(A)
アルド・バルディン(T)
カール・フェイス(Bs)
マリー=テレーズ・アンゲリッシュ(P)
クリスティアン・デ・ブリュイン(P)
マルティン・ルッカー(ハーモニウム)
ギュータースロー・バッハcho
ヘルマン・クロイツ(指)

録音:1976年11月7日、マリーエンフェルト修道院(ライヴ)
MDGレーベル始まりの録音がこの度満を持してCD化されました。曲目は、ヘルマン・クロイツ指揮によるロッシーニの「小荘厳ミサ曲」で、1976年マリーエ ンフェルトの修道院でライヴ収録されました。音楽的にも音響的にも妥協が一切ない見事な録音で、46年間培われたMDGレーベルの首尾一貫した録音のスター トを感じることができます。MDGの録音信条は、音楽が第一優先であり、過度な録音技術に頼らず、会場の響きを最大限取り込み、必要最低限のマイクセッティン グで収録するものです。このロッシーニの「小荘厳ミサ曲」はLPでリリース直後、大きな反響があり「お気に入りレコードだ!傑出した音響空間を捉えている!」(ス テレオプレイ誌)、「音楽的にも録音として最高峰だ!」(フォノフォーラム誌)と業界でも高い評価を受けました。
そしてギュータースロー・バッハの演奏も必聴です。この合唱団はヘルマン・クロイツが何十年もかけて育て上げた地域に根付いた最高のアンサンブルです。4 人のソリストと2台のピアノとハルモニウムという特徴的な楽器編成でロッシーニの美しい音楽を見事演奏しています。
今回のプロデューサーのヴェルナー・ダブリングハウス氏が丁寧にリマスタリングを行い、惜しくも数年前に亡くなった録音パートナーであったライムント・グリ ム氏の思い出と共に、最良の形で蘇らせました。 (Ki)

BR KLASSIK
BR-900530(1CD)
NX-B09
モーツァルト:ミサ曲 ハ長調 「戴冠式ミサ」 K. 317- キリエ、グローリア
教会ソナタ K. 326
ミサ曲 ハ長調 「戴冠式ミサ」 K. 317-クレド
.創造主の御母 K. 277
ミサ曲 ハ長調 「戴冠式ミサ」 K. 317-サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイ
主日のための晩課 K. 321
カタリナ・コンラディ(S)
ソフィー・ハームセン(Ms)
スティーヴ・ダヴィスリム(T)
クレシミル・ストラジャナッツ(Bs)
ラファエル・アルパーマン(Org)
バイエルン放送cho
ベルリン古楽アカデミー(ピリオド楽器使用)
ハワード・アーマン(指)

録音:2022年5月19-21日
ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ録音)
モーツァルトがザルツブルク時代後期に作曲した教会音楽によるコンサートのライヴ録音が登場。 「戴冠式ミサ」の名はモーツァルトの命名ではありませんが、ウィーンの宮廷では人気があったらしく、1791年の神聖ローマ帝国皇帝レオポルト2世の戴 冠式で宮廷楽長アントニオ・サリエリの指揮により演奏されています。作曲当時は教会で演奏される音楽が過度に複雑になるのを禁じていたため、わ かり易く華やいだ曲想が好まれた理由かもしれません。ここではほぼ同時期に書かれたと見られる教会ソナタや晩課を加え、祝祭的な雰囲気を演出 しています。ソリストに実力派の若手・中堅を揃えた、気鋭の古楽アンサンブルとの共演で、バイエルン放送合唱団もアクセントの利いた精彩に富んだ 演奏を聞かせます。 (ブックレットに歌詞は掲載されていません)

BR KLASSIK
BR-900342(1CD)
NX-B09
アンドレ・カプレ:オラトリオ「イエスの鏡」(1923) アンケ・フォンドゥング(Ms)
バイエルン放送cho
ミュンヘン放送O
ハワード・アーマン(指)

録音:2019年4月4&5日ミュンヘン、イエスの聖心教会(ライヴ)
2023年はドイツの公共放送100周年にあたり、これを記念した企画がBR-KLASSIKから登場。 ベルリンのポツダム広場の一角からドイツの公共放送サービスが始まったのが1923年。カプレの『イエスの鏡』 は同年春から秋にかけて作曲されました。聖母マリアという「鏡」に映ったキリストの生涯を描いたアンリ・ゲオン の詩をテキストとするオラトリオで、マリア役のメゾ・ソプラノが時に歌い、時に語るように物語を進め、カプレが研 究した中世音楽のような響きと無調的な瞬間が入れ替わります。小編成の女声合唱がもたらす透明感と浮 遊感に弦楽合奏とハープを交えたサウンドが、キリストの苦悩と受難を描く第2部にあっても物語を神秘的に 彩り、最後の被昇天の法悦感も見事に演出。 1923年は第1次世界大戦が終わってから5年目で、戦争の傷跡もそこかしこに残っていました。カプレも第1 次大戦従軍中の負傷による後遺症に苦しみ、彼の作品中でも屈指の大作となった『イエスの鏡』を仕上げた 後、2年も経たずに亡くなりました。

OMF
KCD-2094(1CD)
税込定価
山田耕筰歌曲集
1. 赤とんぼ(野口雨情)
2. 中国地方の子守唄* (中国地方民謡)
3. 曼珠沙華(AIYAN の歌)(北原白秋)
4. 待ちぼうけ (北原白秋)
5. 山百合(川路柳虹)
6. 野道(川路柳虹)
7. 七夕(川路柳虹)
8. 燕 (川路柳虹)
9. かへろかへろと(北原白秋)
10. この道(北原白秋)
13. 砂山(北原白秋)
14. 赤とんぼ(三木露風)
15. あわて床屋(北原白秋)
16. からたちの花II (北原白秋)
17. からたちの花(北原白秋)
18. 夜中(北原白秋)
19. 雪こんこん(北原白秋)
20. ペイチカ(北原白秋)
21. 雪こんこん(野口雨情)
22. 子守謡* (日本古謡)
23. さくらさくら* (近世筝曲)

*採譜編曲:山田耕筰
阿部雅子(S)
西山まりえ(バロックハープ)
ハマ(パーカッション)

録音:2021年11月2日-4日神奈川県立相模湖交流センター
【阿部雅子 ソプラノ】
国立音楽大学声楽科、同大学大学院修士課程、後期博士課程音楽研究科声楽研究領域修了。博士論文『C. モンテヴェルディの 歌劇「ポッペーアの戴冠」におけるポッペーア像の研究』とそれに関する演奏で博士号(音楽)取得。C. モンテヴェルディ「ポッペーアの戴 冠」タイトルロール、W. A. モーツァルト「イドメネオ」イリア、G. プッチーニ「つばめ」リゼット、N. ロータ「かしこいリス」タイトルロール、G. F. ヘン デル「メサイア」、L. V. ベートーヴェン「第九」、G. B. ペルゴレージ「スターバト・マーテル」等のソリストを務める。中でも「ポッペーアの戴冠」は これまで4回タイトルロールを務め、深い人物像解釈に基づく歌唱と高い演技力でいずれも好評を博す。バロック時代の音楽を中心とする 傍ら、N響団友会との共演や、イタリアで開催されたAMI Festival(2012)、NYの国連イベント日本歌曲コンサート(2014)、東京・春・ 音楽祭(2018)への出演、また高い演技力と「四大気質」に基づく人物像分析の研究を生かした演技指導・演出などで、演奏以外で も幅広く活躍の場を広げています。2018年7月に「Ego flos campi わたしは野の花」(レコード芸術誌・準特選盤/OMFレーベル)を リリース。 現在は得意の絵を生かし、イラストレーターとしても活動を開始。本CDのカヴァーイラスト、挿絵も本人によるものです。

LAWO Classics
LWC-1231(1CD)
カラーズ・オヴ・クリスマス
キム・アンドレ・アルネセン(b.1980):クリスマスの夜
ジョン・ラッター(b.1945):カラーズ・オヴ・クリスマス
キム・アンドレ・アルネセン:フライト・ソング
フレードリク・シクステン(b.1962):娘シオンよ、大いに踊れ
トーヴェ・クヌートセン(b.1951):いちばん小さい星
カーリン・レーンクヴィスト(b.1957):暗闇をこわがらないで
キム・アンドレ・アルネセン:ゆりかごの歌、こんどのクリスマスにはキャンドルに火を灯そう
ジョン・ラッター:キャンドルライト・キャロル
伝承曲(エド・ロジェスキ(1942-2020)編):ディンドン、空高く
キム・アンドレ・アルネセン:愛を探り
スヴァイン・モッレル(1958-1999):命のある限り恵みと慈しみはいつも
Z・ランドル・ストループ(b.1953):永遠の光
ミコラ・レオントヴィチ(1877-1921):鐘のキャロル
フレードリク・シクステン(b.1962):神よ、あなたをほめ讃えましょう!
ブラゲーネス教会ユースcho、器楽アンサンブル〔ボグミラ・ドヴラシュ・ニューステット(Vn)、アマンダ・ホーオイ・ホルン(Vn)、ヘンニンゲ・ランドース(Va)、アンネ・スティーネ・ダール(Vc)、フローデ・ベルグ(Cb)、スンニヴァ・ロードラン(Hp)、イングリ・ホルメン(Fl)、ヤン・ベッテルセン(Ob)、オッド・ニルセン(Tp)、アンデシュ・アイステン・ダール(オルガン、ピアノ)、アンデシュ・クレグネス・ハンセン(打楽器)〕、ベアーテ・ストロンメ・フェヴァング(指)

録音:2019年4月27日&6月16日、2021年5月2日-3日&5月10日、ブラゲーネス教会(ドランメン、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ノルウェーの首都オスロの南西44キロほどのところにあるドランメン市は、多くの詩人、哲学者、画家、音楽家、スポーツ選手を育んできました。ブラゲーネス教会は、この町の音楽活動の一翼を担い、聖歌隊、少女合唱団、少年合唱団などがさまざまな活動を行っています。このアルバムで素晴らしい歌声を聴かせてくれる「ブラゲーネス教会ユース合唱団」もその団体のひとつ。終身指揮者ベアーテ・ストロンメ・フェヴァングの下、十代の女性たちが集まってコンサートとツアーを行い、ニューヨークのセント・パトリック大聖堂やウィーンのシュテファン大聖堂でも歌いました。このクリスマス・アルバム『カラーズ・オブ・クリスマス』では、「クリスマスのメッセージ」を伝えるキャロルの中からメンバーが選んだ、初録音の作品も含む15曲を歌っています。
ノルウェーでもっとも国際的に人気のある作曲家のひとり、キム・アンドレ・アルネセンの作品からは、ユアン・テイト(b.1968)、アイザック・ワッツ(1674-1748)、ハワード・サーマン(1899-1981)の詩に作曲した5曲を収録。同じくノルウェーのトーヴェ・クヌートセンはアルヴィド・ハンセン(1932-1998)の詩、スヴァイン・モッレルは『詩編23番』をテキストに使っています。スウェーデン生まれでニーダロス大聖堂のカントルを務めたフレードリク・シクステンは今もトロンハイムに住んで宗教作品を中心に作曲しており、「娘シオンよ、大いに踊れ」は『旧約聖書』の『ゼカリア書』と『新約聖書』の『ヨハネによる福音書』を、「神よ、あなたをほめ讃えましょう!」は、マルティン・ルターをテキストにした作品。イギリスのジョン・ラッターの「キャンドルライト・キャロル」とウクライナのミコラ・レオントヴィチの「鐘のキャロル」は、クリスマスの季節の歌として定着しています。アメリカのZ・ランドル・ストループ「永遠の光」は、「レクイエム・ミサ」のラテン語の典礼文による作品です。アカペラのほか、オスロ・フィルハーモニックのボグミラ・ドヴラシュ・ニューステットをはじめとするプレーヤーたちのアンサンブルとの共演、ブラゲーネス教会のオルガニストで音楽監督のアンデシュ・アイステン・ダールによるオルガンとピアノの伴奏で歌われています。

SOMM
SOMMCD-279(1CD)
NX-B04
グスターヴ・ホルスト:宗教的合唱作品集
1. Nunc Dimittis 今こそ主よ、僕を去らせたまわん
2. Gird on Thy Sword 汝の剣を身に着けよ
2つの詩篇
 詩篇第86篇
 詩篇第148篇
5. 4Hymns for Songs of Praise:
No. 2. In This World, the Isle of Dreams
6. Not Unto Us, O Lord*
7. Our Blest Redeemer
8. Short Festival Te Deum(I. ファリントンによる合唱とオルガン編)*
9. 3Hymns for The English Hymnal:
No. 2. From Glory to Glory Advancing
10. Man Born to Toil
11. Eternal Father
12. By Weary Stages the Old World Ages
13. Christ Hath a Garden
14. Ave Maria, Op. 9b
15. I Vow to Thee, My Country
16. 3Festival Choruses 3つの祝祭合唱曲 Op. 36a -No. 3. A Festival Chime(I. ファリントンによる合唱、チューブラー・ベルとオルガン編)*
17. All People That on Earth Do Dwell
18. 3Festival Choruses 3つの祝祭合唱曲 Op. 36a -No. 1. Let All Mortal Flesh Keep Silence(I. ファリントンによる合唱とオルガン編)*
19. 3Festival Choruses 3つの祝祭合唱曲 Op. 36a -No. 2. Turn Back, O Man (I. ファリントンによる合唱とオルガン編)*
ジョシュア・ライアン(Org)
リチャード・ホーン(チューブラー・ベル/バス・ベル)
ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペルcho
ウィリアム・ヴァン(指)


録音:2021年7月21-22日
世界初録音…6、8、16、18、19
20世紀英国を代表する作曲家ホルスト合唱作品集。このアルバムは、現在知られている彼の宗教的合唱作品を全て集めたものであり、演奏はアンサン ブルに定評あるロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペル合唱団が担っています。ホルストの作品では組曲『惑星』が知られますが、宗教音楽も多数手がけ ており、オリジナルからアレンジまで様々な作品を遺しています。ここで聴ける英国国教会の「夕べの祈り」のための「Nunc Dimittis 今こそ主よ、僕を去ら せたまわん」や、充実した内容を持つ「2つの詩篇と4つの祝祭合唱曲」では、ホルストが聖書や16世紀の音楽、バッハなどの作品から得たであろうイン スピレーションが感じられます。他には8声部からなる無伴奏女声合唱で歌われる「アヴェ・マリア」など官能的な響きを持つ作品も含まれています。更に 2020年に初演されたトラック6「Not Unto Us, O Lord」や、有名な「木星」の旋律を転用した「I Vow to Thee, My Country」、英国ホルスト協会 がイアン・ファリントンに編曲を依頼した4作品などが演奏されており、英国に脈々と受け継がれる合唱作品の伝統を感じることができる1枚です。 ペア・ノアゴーとヨーン・ストルゴーズ
SOMM
SOMMCD-0659(1CD)
NX-B04
スティーヴン・ドッジソン(1924-2013):The Peasant Poet 農民詩人- 歌曲集 第1集
ジョン・クレアの4つの詩*
Mrs. Hen
Heaven-Haven
Five Eyes
The Monk and his Cat
Bush Ballads 茂みのバラード 第2集
8つの空想的な小品より
  No. 1. A Leaf in the River
  No. 2. Shrovetide Procession
Irishry アイリッシュリー
Tideways 潮汐
Inversnaid
Slow, Slow Fresh Fount
アイリッシュ・タイナン(S)
ケイティー・ブレイ(Ms)
ジェイムス・ギルクリスト(T)
ロデリック・ウィリアムズ(Br)
クリストファー・グリン(P)
マーク・エデン(G)
イアン・ウィルソン(リコーダー)

録音:2021年2月4-7日、9月6-8日
*以外=世界初録音
SOMM RECORDINGSは、2013年に89歳で亡くなった作曲家スティーヴン・ドッジソンの10周忌を記念して、その豊かで多彩な歌を収録した全3巻の 「歌のアルバム」のリリースを予定しています。第1巻の「農民詩人」では、ジェイムズ・ギルクリスト(T)、ロデリック・ウィリアムズ(Br)をはじめとした英 国を代表する4人の名歌手をフィーチャーし、ピアノやギターの伴奏による様々な歌曲を紹介。象徴主義の画家ジョン・アーサー・ドッジソンの息子で、ルイ ス・キャロルの遠縁にあたる作曲家の作品を存分に味わうことができます。アルバム・タイトルでもある「農民詩人」は農民労働者の息子であった詩人、ジョ ン・クレアの4つの詩からの1篇。悩める詩人の揺れ動く心情が描かれた美しい作品です。他の曲も時にはシンプルに、時には豊かなハーモニーを持つ多彩な もの。ほとんどの作品が世界初録音であり、英国における芸術歌曲の一端を知る有益な1枚です。

TOCCATA
TOCC-0644(1CD)
NX-B03
ハンス・ガル(1890-1987):声楽作品集 第2集
ライナー・マリア・リルケの詩に基づく3つの歌曲 Op. 31(1928)
3つの歌曲 Op. 37(1929-30)
遅い収穫 Op. 91(1966)
トーマス・ロッジの詩による2つのマドリガル(1939-40)
3つの習作肖像画 Op. 34(1929)
若人の歌 Op. 75(1959)
トーマス・ムーアの詩による3つの抒情歌 (1942)
ボレアリス(声楽アンサンブル)
イアン・バックル(P)
ブリジット・バッジ(指)
スティーヴン・ミューア(指)

録音:2020年1月3-6日
全て世界初録音
ハンガリー系ユダヤ人としてドイツ、オーストリアを経てイギリスで活躍した作曲家ハンス・ガルの声楽作品集第2集。彼はナチスによってドイツを追われるも、 移住先の英国エジンバラで音楽界の中心人物となり、本国ドイツやオーストリアの伝統を継ぐ数多くの歌劇や交響曲などを書き上げています。また、人々を 音楽に参加させる手段としての合唱を提案し、自ら合唱団を創設、指揮するとともに合唱作品を多く遺しました。このアルバムでは混声合唱、女声合唱、 男声合唱、ア・カペラ、ピアノ伴奏による合唱など40年にわたって書かれた室内合唱曲を収録。演奏は、指揮者スティーヴン・ミューアが創設した合唱団ボ レアリス(「北、北風」の意味を持つ)が担当。ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジで合唱を研究し、現在はイギリスやドイツでオペラやオラトリオのソリストとし て活躍するブリジット・バッジも指揮者として加わり、演奏が難しいとされるガルの作品の数々を歌いこなしています。

J.S.Bach-Stiftung
C-111CD(1CD)
NX-E03
バッハ:カンタータ 第41集
カンタータ 第27番「わが終わりの近きをだれぞ知らん」 BWV 27
カンタータ 第165番「おお聖なる洗礼」 BWV 165*
カンタータ 第122番「新たに生まれしみどり児」 BWV 122#
リア・アンドレス(S)
マーゴット・オイツィンガー(A)
ゼーレン・リヒター(T)
マルクス・フォルペルト(Bs)
マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク(S)*#
エルヴィラ・ビル(A)*#
コリン・バルザー(テノール*#2
ドミニク・ヴェルナー(Bs)*#
ミリアム・ヴェルンリ(S)#
リザ・ヴァイス(A)#
ラファエル・ヘーン(T)#
ステファン・マクロード(Bs)#
ルドルフ・ルッツ(指)
バッハ財団O&cho(ピリオド楽器使用)

録音:Evangelischen Kirche Trogen AR (スイス)(ライヴ)
2021年8月20日、2012年3月19日*、2021年12月17日#
第27番「わが終わりの近きをだれぞ知らん」は1726年10月6日の三位一体後第16日曜日に初演された作品。世の終わりに際し、自らの死について思い を巡らすという深刻な内容が、冒頭の合唱から丁寧に描かれています。オーボエ・ダ・カッチャを用いたアルトのアリア、諦観と世の喧噪を鮮やかに対比させた バスのアリアも聴きどころです。第165番「おお聖なる洗礼」はワイマール時代(1708-1717)の作品。"洗礼"の重要性を説く内容を持ち、1715年の三位 一体日に初演されたと推定されています。管楽器を用いない室内楽的な編成によるカンタータです。第122番「新たに生まれしみどり児」は1724年に書か れた降誕祭後の日曜日のための作品。この年はこの日が大晦日にあたったため、年の変わり目を祝す賛美歌が選ばれています。メヌエットの形式による第1 曲にはじまり、厳かなバスのアリアとソプラノのレチタティーヴォが続き、三重唱のアリアで頂点を迎え、喜びに包まれたバスのレチタティーヴォと、冒頭と同じく三 拍子で書かれた簡潔なコラールで曲は締めくくられます。

STEINWAY&SONS
STNS-30208(1CD)
NX-B07
アルトゥール・シュナーベル(1882-1951):歌曲全集
5つの歌曲…世界初録音
10の歌曲 Op. 11
7つの歌曲 Op. 14
ノットゥルノ Op. 16
サラ・クーデン(C.A)
ジェニー・リン(P)

録音:2022年4月23-25日
ベートーヴェン弾きとして知られる名ピアニスト、アルトゥール・シュナーベル(1882-1951)。実は作曲家としても精 力的に活動し3曲の交響曲をはじめ、ピアノ曲や声楽曲を遺しました。このアルバムは、彼の歌曲を全て収録した もので、台湾で生まれ現在はアメリカで活躍するピアニスト、ジェニー・リンと、同じくアメリカのコントラルト、サラ・クー デンの演奏によるもの。ジェニー・リンはシュナーベルのピアノ作品全集(STNS-30074)を2019年にリリースしてお り、シュナーベル作品の紹介に取り組んでいます。

EUROARTS
20-45093F(Bluray)

20-45099F(2DVD)
バッハ:クリスマス・オラトリオ

【ドキュメンタリー】
・「歓呼の声を放て、喜び踊れ!」〜ガーディナー、カンタータ巡礼の旅
・バッハ再訪〜ガーディナー、ザクセン=テューリンゲンを訪れる
ジョン・エリオット・ガーディナー( 指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
クラロン・マクファーデン(S)
ベルナルダ・フィンク(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)
モンテヴェルディcho

収録:1999年12月23,27日、ワイマール、ヘルダー教会(ライヴ)
◆Bluray
画面:16:9、Full HD
音声:PCMステレオ、
DD5.1、DTS-HDMA5.1
リージョン:A l l
字幕:英独仏韓、日本語
本編145分
ドキュメンタリー52分
◆DVD
画 面:16:9、N T S C
音声:PCMステレオ、
DD5.1、DTS5.1
リージョン:A l l
字幕:英独仏韓、日本語
本編145分
ドキュメンタリー52分
大家ガーディナーによる演奏で聴く6曲のカンタータからなるバッハの傑作『クリスマス・オラトリオ』。ガーディナーはバッハ没後250年企画として、ヨーロッパとアメリカの約50都市の教会を訪れ、バッハの教会カンタータ全曲を演奏するという壮大な企画「バッハ:カンタータ巡礼」を打ち立て見事完走しました。この演奏は、その巡礼の旅の出発点ともなった記念碑的コンサート。収録されたワイマールにあるヘルダー教会は、バッハの子供たちが洗礼を受けた場所で、クラーナハの祭壇画で知られています。ガーディナーの明晰な解釈と細部までコントロールされた合唱陣、深々とした祈りの音楽を完璧に表現しています。さらに巡礼の旅へかけた思いと同様、ガーディナーの情熱が聴衆を感動に導きます。ドキュメンタリーでも、ガーディナーはこの巡礼の旅への思いを語っています。 (Ki)

Signum Classics
SIGCD-729(1CD)
チルコット:カンティクルズ・オヴ・ライト
ボブ・チルコット:カンティクルズ・オヴ・ライト、ムーヴ・ヒム・イントゥ・ザ・サン
セシリア・マクドウォール:スタンディング・アズ・アイ・ドゥ・ビフォー・ゴッド
フランシス・ポット:ラメント
ジェイムズ・マクミラン:子供の祈り
チルコット:シング・ザ・カラー・オヴ・ピース
NFM合唱団、 NFMヴロツワフPO団員、
アグニェシュカ・フランクフ=ジェラズニ(指)

録音:2019年3月23日-26日
Signumレーベル9枚目となるボブ・チルコットの作品集「カンティクルズ・オヴ・ライト」。同時収録されたセシリア・マクドウォール、フランシス・ポットやジェイムズ・マクミランの作品は、指揮者であるアグニェシュカ・フランクフ=ジェラズニによって慎重に選ばれました。最終トラックに収録された「シング・ザ・カラー・オヴ・ピース」はボブ・チルコットがNFM(National Forum of Music/国立音楽フォーラム)合唱団のために書き上げた作品です。
ボブ・チルコットは英オブザーバー紙によって「英国の合唱音楽の現代的英雄」と称される作曲家兼指揮者で、特に合唱作品に精通しておりオックスフォード大学出版から出版された膨大なカタログはその幅広い音楽スタイルを反映したものとなっています。

Ars Produktion
ARS-38353(1SACD)
シュナイダー:オラトリオ「幼児キリスト」  ドロテア・ブラント(S)、エルヴィラ・ビル(A)、サンティアゴ・サンチェス(T)、クリストフ・シェーベン(Bs)、ヴッパータールSO、カントライ・ブレーメン=ゲマルケ、アレクサンダー・リューケン(指)

録音:2021年11月
ドイツのピアニスト、オルガン奏者でもあった作曲家のフリードリヒ・シュナイダー(1786-1853)による三部作のオラトリオ。デッサウ宮廷音楽監督であったシュナイダーは1820年代にキリストの生涯に基づいた長編オラトリオの構想を持っていました。初演から190年以上が経った2021年に出版された版による世界初録音です。

Rondeau
ROP-622122(2CD)
バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV 248 アンサンブル・ポリハルモニーク、
テューリンゲン・バッハ・コレギウム、
ベンヤミン・グラウビッツ(T)、
イェルク・レディン(Org)、
ゲルノート・ジュスムート(指)

録音:2020年12月18日-20日&2021年4月6日-9日、バッハ教会(アルンシュタット、ドイツ)
バッハがオルガン奏者を務めていたアルンシュタットのバッハ教会のオルガンを用いた「クリスマス・オラトリオ」が登場です。声楽には古楽合唱に定評のある8人の歌手によるアンサンブル・ポリハルモニークが参加し、器楽演奏はバッハが30年間過ごしたテューリンゲンに拠点を置くテューリンゲン・バッハ・コレギウム。バッハやその一族の作品を中心に演奏活動を行っており、シュターツカペレ・ベルリンのコンサートマスターでもあったゲルノート・ジュスムートが率いています。

Rondeau
ROP-6220(1CD)
スィングス・オヴ・ジョイ
メンデルスゾーン:Im Advent
プレトリウス:いざ来ませ、異教徒の救い主よ
ヤン=オーケ・ヒッレルード(b.1938):久しく待ちにし主よとく来たりて
レーガー:Es kommt ein Schiff, geladen
メンデルスゾーン:クリスマス
セバスチャン・ナップ(b.1989):Kommet, ihr Hirten
コルネリウス(クリトゥス・ゴットヴァルト編):羊飼い、Die Konige
ゴットフリート・ヴォルタース(1910-1989):マリアはいばらの森を歩む
ヒューゴ・ディストラー:Es ist ein Ros entsprungen
ハインリヒ・シュッツ
:Ein Kind ist uns geboren
プレトリウス:もろびと声あげ
デイヴィッド・ウィルコックス:明日は私の踊る日
ナップ:Tidings of Comfort and Joy
ヒュー・マーティン&ラルフ・ブレイン(ピーター・グリットン編):ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
ジェームス・ロード・ピアポント(1822-1893)(ベン・パリー編):ジングル・ベル
アーヴィング・バーリン(1888-1989)(ジェレミー・デイヴィス編):ホワイト・クリスマス
ヴォクテット・ハノーファー

録音:2021年3月27日-31日、ハノーファー(ドイツ)
8人の声楽アンサンブル、ヴォクテット・ハノーファーによるクリスマス・アルバム。学生時代に結成されたアンサンブルは様々な国際コンクールで優秀な成績をおさめ、ポリフォニーから現代曲まで多岐に渡るレパートリーで、アルブレヒト・マイヤーなど著名なアーティストとも共演を果たしています。このアルバムでもその幅広いレパートリーを存分に活かし美声を聴かせてくれています。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0052(2CD)
故郷の歌、500年
[CD1]
1ハインリヒ・イザーク(ca.1450-1517):インスブルックよさようなら
2「人にはどれほどの家が必要か?」ジャン・アメリー*
3ミシャ・スポリアンスキー(1898-1985):人には家がなくてはならない
4ブラームス:ドイツ民謡集 WoO 33より 谷底で
5リヒャルト・トルンク(1879-1968):都市
6「友へ」テオドール・シュトルム
7シューベルト:魔王 D328
8ドヴォルザーク(アンドレ・フィッシャー編):家路
9「郷愁、とは何?」マーシャ・カレコ
10ハンス・ナウミルカート(1919-1994):私たちの家
11民謡:クルプファルツの狩人
12「丘の上から見下ろす私の世界」ベッティーナ・フォン・アルニム*
13クルシェネク(1900-1991):オーストリア・アルプスからの旅日記 Op.62より 雨天
14ダニエル・ベーレ(1974-):家とは鍵のあるところ
15シューベルト:海の静けさ
16「家の祝福」著者不明*
17ブラームス:荒野の上を
18伝承曲:鳥が飛んできて
19「孤独」フリードリヒ・ニーチェ*
20ワーグナー:聖杯伝説(彼方の国に)
[CD2]
21クルシェネク:オーストリア・アルプスからの旅日記 Op.62より モティーフ
22「モットー」フリードリヒ・ヘルダーリン*
23アイスラー:故郷
24アイスラー:逃避行
25ウィリー・エンゲル=ベルガー(1890-1946)、ウィル・マイゼル(1897-1967):新しい春
26ヘルマン・レオポルディ(1888-1959):ブーヘンヴァルトの歌
27カルロ・ジグムンド・タウベ(1897-1944):ユダヤの子
28「浮浪」マックス・ヘルマン=ナイセ*
29ヴェルナー・アイスブレンナー(1908-1981):難民の歌
30マーラー:この世の暮らし
31シューベルト:さすらい人の夜の歌
32「旅の途中」李白/リヒャルト・デーメル*
33スウェーデン民謡:朝露に濡れた山の中で
34クルシェネク:オーストリア・アルプスからの旅日記 Op.62より 上へ下へ
35ゲオルク・クライスラー(1922-2011):ウィーン人のいないウィーン
36「異国にて」フランツ・グリルパルツァー*
37ヨハネス・オルディング(1981-):故郷
38ヴェルナー・ボッホマン(1900-1993):故郷、あなたの星
39テオ・マッケベン(1897-1953):そして私たちの上には空が

※14・20を除き、アレクサンダー・クランペによるホルン四重奏とテノールのための編曲
ダニール・ベーレ(T)
ジャーマン・ホルンサウンド(ホルン四重奏)
クリストフ・エス、セバスティアン・ショール、ステファン・ショットシュテット、ティモ・シュタイニンガー
マリオ・アドルフ(朗読*)

録音:2021年1月9-13日、2022年4月4日
2017年に知り合ったテノール歌手ダニエル・ベーレとホルン四重奏団ジャーマン・ホルンサウンドによるアルバムです。彼らは「家」から派生し「故郷・母国」 といった意味を持つドイツ特有の言葉〈Heimat〉をテーマとして曲を集め、自分たちの編成に合わせてアレンジするというプロジェクトを行い、最終的にあらゆる 時代とジャンルの歌を50曲集めました。そこからCD2枚分選曲し、実演でも共演した著名な俳優マリオ・アドルフの朗読を絡めて構成。家や故郷、自身のルーツ について考えさせる労作に仕上がっています。 (Ki)


ATMA
ACD2-2411(13CD)
マスネ:歌曲全集
■CD1
1聞いてよマドレーヌ[未出版]
2幼年時代の思い出[未出版]
3花嫁花婿のセレナード
4ソネット/5子供の肖像
6古いエールに基づく新しい歌[未出版]
7花と蝶※初録音
8あなたのおそばに[未出版]
9バラの命/10四月の詩
11枝の下で/12奴隷
13バラの季節のことだった※初録音
14内なる歌
15リッツィオのバラード(カンタータ「デヴィッド・リッツィオ」より)
16リッツィオの歌[未出版]
17通りがかりのセレナード
18即興詩人
19ブルターニュのメロディ(歌劇「大おばさん」より)
20ラ・ロシェルの娘たち(歌劇「大おばさん」より)
■CD2
1悲歌(付随音楽「復讐の3女神」より)
2十字架[未出版]/3思い出の詩
4不安[未出版]/5夕べ(二重唱)
6夜の対話(二重唱)
田園詩
7I.合唱付きパストラール
8II.ミュゼット
9III.あけぼの
10IV.風景
11V.たそがれ
12VI.羊飼いの別れ
13即興詩人
14ようこそ春よ!(二重唱)
15ジュデッカ風に(ヴェネツィアの歌)(二重唱)
16亡命者(ロマンスOp.21)[未出版]
17ゆったりと(二重唱)[未出版]
18東洋の思い出(ロマンスOp.2)[未出版]
19ナポレターナ[未出版]
■CD3
1秋のセレナード
2プロヴァンスの歌
3口づけ―即興曲
410月の詩/5雨が降っていた
6夢見よう、今はその時(二重唱)
7マグダラの女たち(付随音楽「マグダラのマリア」より)
8マドリガル
9スタンス(またはジルベールとの別れ)
10別れ
3つのメロディと3つの重唱
11I.おやすみ
12II.松林
13III.果樹園
14IV.海(二重唱)
15V.喜び(二重唱)
16VI.夏の朝(三重唱)
17スペインの夜(愛の時)
18セビリャーナ(歌劇「バザルのドン・セザール」より)
19眠れ、友よ(歌劇「バザルのドン・セザール」より
20私は決して見ることがない(ピレネーの歌)
21ジュデッカ風に
22ミュゼットの歌(付随音楽「ボヘミアの生活」より)
23コロンビーヌに/24カプリの歌
■CD4
1アルキヨン/2誕生日
3ユゴー賛歌※初録音
4オーバード
5雛鳥(付随音楽「3人の泥棒」より)
6この前の春/7知っているかい?
8願い/9見えなくなった小道(牧歌)
愛の詩
10I.雉鳩に訴えた
11II.夜はたしかに美しすぎた
12III.君の青い目を開けて(二重唱)
13IV彼女に僕の人生を捧げたので
14V.どうして泣くの?
15VI.おお、やめないで(二重唱)
16悲歌(Vc助奏付き版)(付随音楽「復讐の3女神」より)
17ネーレ(付随音楽「復讐の3女神」より)
18泉のほとりのナルキッソス(付随音楽「ナルキッソス」より)
19おおいとしい泉よ(付随音楽「ナルキッソス」より)※初録音
20モードよ、庭にお入り
21私から遠く離れて君の唇は偽り
22告白
23セレナード「ド・モリエール」
24異教徒のソネット
25もし君が望むなら、かわしい人よ
26スペインの夜(愛の時)(J.ホルマン編)
27ギター/28婚礼の日
■CD5
1冬の詩
2私が歌い上げたいのはこの子供たち
3聖ニコラウスの伝説※初録音
4神の分け前※初録音
5子供たち/6乳母の歌
73つの純潔の詩
8来たれ、聖なるメシア(クリスマスの歌)※初録音
9異教徒のクリスマス
10花のクリスマス
11貧者のクリスマス
12幼子イエスの宵
13雪/14幼子イエス
15憶えていてください聖母マリア
16アヴェ・マリア(タイスの瞑想曲)
■CD6
1出発/2詩人と幽霊
3もっと速く!/4フルヴィエール
5理想※初録音/6星へ(二重唱)
7アルバムのページ※初録音
8摘まれた花々/9花の魂
10あなたを愛しています
11心を与えないで
12夜の美女たち/13魅惑
14小道で/15アンダルシアの歌
16ホラティウスとリディア(二重唱)
彼と彼女(二連画)/17I.彼
18II.彼女
19フランスだけのものでなく(「フロレアル」より)
20祝婚歌(二重唱)(「フロレアル」より)
21範囲/22侯爵夫人
23愛する時(セレナード)/24春の思い
25九月/26秋の思い
■CD7
1愛の賛歌
2あなたを愛しています(オリヴィエ・ゴダン編)
3愛されて/4唇の歌
5私の好きな美しい目
6追憶※初録音/7夕べの詩
8春の夕べ※初録音
9魂/10花(二重唱)
11最初の銀の糸
12母/13母の涙
14コサックの戦の歌
15ジプシーの嘆き(付随音楽「ゴム」より)※初録音
16彼女は行ってしまった
17別離/18最後の歌
19無限を前にして
20幸福を追い求めて
21彼女のための歌
22詩人は王様
■CD8
1私のもの/2恋する女
3恋の誘惑/4永遠
5アモルよ、祝福したまえ
6意中の人に
7あなたは通り過ぎて
8あなたがあえてそうするなら
9古い手紙/10情熱的に
11両手/122人で泣いて!
13口づけ[未出版]
14選ばれし修道女
15巣/16鳥の魂
17魂/18アントワネットのために
19おちびさん/20子守歌
21酩酊の杯
■CD9
1春が大地を訪れ
2四月はそこに/3四月は恋
アマランサスの森の歌
4I.おお楽しい春よ(三重唱)
5II.森の鳥(二重唱)
6III.大切な花々(四重唱)
7IV.小川よ(三重唱)
8V.歌っておくれ!(四重唱)
9川/10聖なる花※初録音
11おお、花に目があったなら(オリヴィエ・ゴダン編)
12天使と子供/13ちいさなミレイユ
14幸あれ、マルガリータ
15子供のまなざし
16私の愛しい母は泣いた
17女たちの声
18祝福されし愛(オリヴィエ・ゴダン編)
19迂回路※初録音
20人の噂/21森の美女のロンデル
22ムスメ/23最初の踊り
■CD10
1盗まれた時間/2ミティスの詩
3目を閉じて
4いくつかの薄紫色の歌
5甘美な時/6口づけのメロディ
7人の噂/8お眠り、マグダ!
9あなたの笑顔に私は気掛かる※初録音
10おお、花に目があったなら
11春の法悦/12目覚め/13君と!
14ヴァン・アセルトの詩により
15私は愛に向って立ち去り/16口説き歌
17拒否(二重唱)※初録音
18恋する女は気もそぞろ
19私の小姓/20幸せな苦悩
21先に※初録音
22収穫(二重唱)※初録音
23カルロ・バルディのナポリ行進曲(マスネ編)※初録音
24戦争前(ライヒスホッフェン)(二重唱)※初録音
25歌いながら※初録音
26みなしご/27鐘が告げること
28夢のかなたに
29聖女テレーズの祈り
■CD11
1白雪姫(付随音楽「白雪姫と7人の小人」より)
2感傷的な夢(オリヴィエ・ゴダン編)
3手紙
4目を閉じて(オリヴィエ・ゴダン編)
5森の春(試験用小品第4番)※初録音
6叙情的表現(朗誦付版)
7私はあなたより死ぬ(「敬意の頌歌」より)
8君の髪/9百合のなかで眠ろう
10夢の商人/11恋に酔いしれて
12時と愛(二重唱)/13それから…
14春だ/15小川の歌(二重唱)
16孤独な時間(二重唱)
■CD12
1蝉の死/2それが愛
3彼が好きだと伝えてください/4鳥の帰巣
5ピュイジョリのガヴォット(二重唱)
6君の思い出/7星の恋人※初録音
8いつも/9すべてが過ぎて
10鎮静/11何も起こらず!
花の詩/12I.前奏曲(三重唱)
13II.花の賛歌
14III.小枝の踊り(二重唱)
15IV.5月の歌(三重唱)
16ギター[未出版,オリヴィエ・ゴダン&H.オレオン完成]
17絶望の歌
18感傷的な夢想
19メランコリー(初版)※初録音
20最後の眠り※初録音
21夕べの悲しみ(偽作?)
22神が砂漠を作られた※初録音
23それを言っていただけるなら
24コモディア※初録音
25ロチの光景※初録音
■CD13
1芳香/2黒檀の小箱
3生きられた時間/4至高の声
5夕日/6叙情的表現(歌曲版)
7本当の人生[遺作・初録音]
8感動/9もし私を愛してくれるなら
10無名の魂/11異教のあけぼの
12恍惚/13極楽鳥/14夜
15夢のような夕べ/16愛が泣いて
17いとしい嘘つきさん/18もう決して!
■CD1
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(3) (15)、
カリーナ・ゴーヴァン(5) (12) (13) (17) (19) (20)、
マガリ・シマール=ガルデス(9)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(1) (7)
テノール:アントニオ・フィゲロア(2) (4) (18)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(16)
バリトン:ジャン=フランソワ・ラポワント(6) (8) (10) (11)、
マルク・ブーシェ(14)
オリヴィエ・ゴダン(P)
■CD2
ソプラノ:カリーナ・ゴーヴァン(1) (4) (5) (14)、
アンナ=ソフィー・ネーハー(6) (7) (8) (12)、
マガリ・シマール=ガルデス(7) (9) (12) (15)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(15) (17)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(5) (7) (11) (12)、
マリー=ニコル・ルミュー(14)
テノール:アントニオ・フィゲロア(6) (10) (12) (13)、
エマヌエル・ハスラー(16) (18)、エーリク・ラポルテ(19)
バリトン:ヒューゴ・ラポルテ(2)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(3)、
マルク・ブーシェ(17)
オリヴィエ・ゴダン((4)以外ピアノ)、
ダヴィッド・ジャック(G) (4)
■CD3
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(5) (11) (14)、
カリーナ・ゴーヴァン(6) (7) (8) (15) (16)?、
マガリ・シマール=ガルデス(12) (14) (18)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(1) (2) (3) (13)、
ジュリー・ボーリアン(15) (16)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(16)、
フローレンス・ブルジェ(19)
テノール:エマヌエル・ハスラー(6)、
アントニオ・フィゲロア(17)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(20) (23) (24)
バリトン:マルク・ブーシェ(4)、
ヒューゴ・ラポルテ(9) (10)
オリヴィエ・ゴダン(P)
■CD4
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(2) (5)、
ソフィー・ノベール(12) (15)、
マガリ・シマール=ガルデス(19)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(27)、
ジュリー・ボーリアン(19) (26)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(22)
テノール:エマヌエル・ハスラー(6)、
アントニオ・フィゲロア(7) (8) (9) (17) (18)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(23) (25(28)
フレデリック・アントウン(16) (24)
バリトン:マルク・ブーシェ(2) (3) (4) (10) (11) (12) (13) (14) (15)、
ヒューゴ・ラポルテ(20) (21)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(1)
オリヴィエ・ゴダン(P)、
ステファン・テトロー(Vc) (16) (26)
■CD5
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(14)、
カリーナ・ゴーヴァン(3) (4) (8) (10) (15)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(2) (9)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(6) (7) (16)、
フローレンス・ブルジェ(5) (11) (12) (13)
バリトン:ジャン=フランソワ・ラポワント(1)
オリヴィエ・ゴダン(P、(16)のみハルモニウム)、
アントワーヌ・バライル(ヴァイ
オリン) (16)、ヴァレリー・ミロト(Hp) (16)、
ジャン・マルシャン(語り) (6)
■CD6
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(23)、
カリーナ・ゴーヴァン(6) (9)、
マガリ・シマール=ガルデス(1) (11) (12) (20) (24)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(18)、
ジュリー・ボーリアン(3) (14) (15) (16) (21) (25)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(5) (6) (10)、
フローレンス・ブルジェ(20)
テノール:アントニオ・フィゲロア(2) (4) (13) (22) (2)、
エーリク・ラポル(17)
バリトン:マルク・ブーシェ(19)、
ヒューゴ・ラポルテ(7) (8) (16)
オリヴィエ・ゴダン(P、(19) (20)のみチェンバロ)
■CD7
ソプラノ:ソフィー・ノベール(5)、
アンナ=ソフィー・ネーハー(9) (21)、
カリーナ・ゴーヴァン(2) (4) (6) (11) (13)、
マガリ・シマール=ガルデス(10)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(1) (12) (15)
テノール:フレデリック・アントウン(3)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(10) (14) (16)、
アントニオ・フィゲロア(18) (19) (20)、
エマヌエル・ハスラー(22)
バリトン:ヒューゴ・ラポルテ(7) (17)
オリヴィエ・ゴダン((11)以外ピアノ)、
ステファン・テトロー(Vc) (2)、
ヴァレリー・ミロト(Hp) (11)、
ジャン・マルシャン(語り) (8)
■CD8
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(17) (18)、
カリーナ・ゴーヴァン(2) (6) (9) (11) (13) (14)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(15) (16) (19) (20)、
ジュリー・ボーリアン(3) (4) (5)
テノール:エマヌエル・ハスラー(1)、
フレデリック・アントウン(7) (8)、
エーリク・ラポル(10) (21)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(12)
オリヴィエ・ゴダン(P)
■CD9
ソプラノ:カリーナ・ゴーヴァン(1) (4) (5) (6) (7) (8) (11) (18) (19)、
マガリ・シマール=ガルデス(9) (15) (17) (21) (23)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(3) (12) (13) (14)、
ジュリー・ボーリアン(16)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(4) (5) (6) (7) (8) (10)
テノール:アントニオ・フィゲロア(2)、
アントワーヌ・ベランジェ(4) (6) (7) (8)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(22)
バリトン:マルク・ブーシェ(6) (8)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(20)
オリヴィエ・ゴダン(P)、
ステファン・テトロー(Vc) (11) (18)、
マリー・エーヴ=ペルティエ(語り) (4) (5) (6) (7) (8)
■CD10
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(12) (21)、
ソフィー・ノベール(21)、
カリーナ・ゴーヴァン(9) (28) (29)、
マガリ・シマール=ガルデス(18)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(17) (23) (24) (26) (27)
ミシェル・ロジエ(10) (11)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(19) (20)、
マリー=ニコル・ルミュー(3) (5) (6) (7) (25)
テノール:フレデリック・アントウン(8)、
アントニオ・フィゲロア(13) (14) (15) (16)
バリトン:マルク・ブーシェ(22) (24)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(22)、
ヒューゴ・ラポルテ(1) (2) (4) (17)
オリヴィエ・ゴダン(P)、
ステファン・テトロー(Vc) (9)
■CD11
ソプラノ:カリーナ・ゴーヴァン(4) (11) (15) (16)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(2) (3)、
ミシェル・ロジエ(1) (5)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(9)、
マリー=ニコル・ルミュー(6) (15) (16)
テノール:エーリク・ラポル(12)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(13) (14)
バリトン:マルク・ブーシェ(7) (8) (10) (12)
オリヴィエ・ゴダン((1)以外ピアノ)、
ステファン・テトロー(Vc) (2) (4)
■CD12
ソプラノ:ソフィー・ノベール(18)、
カリーナ・ゴーヴァン(12) (14) (15) (16)、
マガリ・シマール=ガルデス(1) (2) (4) (5) (25)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(12) (15)、
ミシェル・ロジエ(6)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(10) (25)、
マリー=ニコル・ルミュー(12) (13) (14) (15) (19) (20) (21)
テノール:フレデリック・アントウン(11)、
アントニオ・フィゲロア(3) (9) (25)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(17)
バリトン:マルク・ブーシェ(5) (25)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(7) (8)、
ヒューゴ・ラポルテ(22) (23) (24)
オリヴィエ・ゴダン(P)、
ステファン・テトロー(Vc) (21)、
ジャン・マルシャン(語り) (25)
■CD13
ソプラノ:カリーナ・ゴーヴァン(1) (2) (18)、
アンナ=ソフィー・ネーハー(9) (10)、
マガリ・シマール=ガルデス(13)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(3) (4)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(16)、
マリー=ニコル・ルミュー(6) (12)
テノール:アントニオ・フィゲロア(11)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(14) (15)
バリトン:マルク・ブーシェ、ジャン=フランソワ・ラポワント、ヒューゴ・ラポルテ(5) (7) (8) (17)
オリヴィエ・ゴダン(22以外ピアノ)、ヴァレリー・ミロト(Hp) (22)

録音:2020年9月〜2022年4月
ありそうでなかったマスネの歌曲全集が最新録音で登場します。何とCD13枚、独唱、2重唱、3重唱、4重唱を含む全333曲、うち13曲が未出版作品、31 曲世界初録音という快挙。カナダのATMA Classique渾身の制作で、カナダ史上最大の歌曲アルバムとなりました。
マスネはまずオペラ作曲家として知られ、生前は絶大な人気を誇っていました。オシャレでメロディアスな歌は、ちょうど今日のポップスのようにブティックの店 員や飲食店のスタッフが鼻歌で歌うほど浸透していたといわれます。オペラの多くは今日録音で楽しむことができますが、終生書き続けた歌曲はいくつかを除き聴 く機会がありませんでした。日本を題材とした「ムスメ」なる秘曲から遺作の「本当の人生」まで興味深い曲が並びます。
このアルバムは、バリトン歌手マルク・ブーシェのイニシアティブのもと、ケベック州で最も美しい歌声の持ち主たちが集結。オリヴィエ・ゴダンが1854年製エラー ルのコンサート・グランドピアノで伴奏を務めました。マスネはピアノの名手だったこともあり、歌曲のピアノ・パートも冴えた筆致が光り存在感にあふれているこ とがわかります。ピアノは1859年当時のパリで制定されていたピッチ435Hzによるのも注目です。
伴奏はピアノだけでなくチェンバロ、ギター、ハープによるものもあり、変化に富み聴きごたえ満点。音楽史上最も旋律の泉に恵まれた作曲家と称されるマスネ の絶美の世界を存分に堪能できます。資料としても超貴重です。 (Ki)

QUERSTAND
VKJK-2111(1CD)
ヴォルフ:イタリア歌曲集(全46曲)
小さなものでも/噂によると/あなたはこの世の中で/ 祝福あれ、この世をお創りになった方に/幸いなるかな、盲目の者は/誰があなたを呼んだのか/月はひどい嘆きを抱えて/さあ平和を締結しよう/ あなたの魅力のすべてが/あなたは 細い一本の糸で/どれほど長い間/ いいや、若いお方よ!/あなたは高慢だ/友よ、修道服に身を包もう/ 私の恋人は背が低い/戦場に向かう若い人たちよ/ あなたが恋人の死を見たいなら/金髪の頭を/私たち二人は長いこと/ 私の恋人が家の前で歌う/人が言うには/あなた方にセレナーデを/ いったいどんな歌を/私はもう乾いていないパンを食べることはない/ 私の恋人が私を食事に誘った/聞いた話では/ベッドに疲れた身を投げたのに/ 私は侯爵夫人じゃないと言うけれど/あなたの身分は分かっている/ 放っておけばいい!/どうして陽気でいられようか?/ 何を怒っているのかい/私が死んだら/あなたが朝早くにベッドから起きて/ あなたの亡くなったお母さまに祝福があるように/ あなたが、愛する人よ、もし天国に召されるようなことがあれば/ どれだけたくさんの時間を私は無駄にしたことか/あなたは私を一瞥すると/ 緑に幸いがあるように!/もしあなたの家がガラスのように透明だったら/ 昨夜私が目を覚ますと/もうこれ以上私は歌えない/ちょっと静かに黙りなさい!/ あああなたは知っているのか、どれほど私があなたのために/ 深淵が私の恋人の小屋を飲み込むがいい/私にはペンナに住む恋人がいる
ミレッラ・ハーゲン(S)、
トビアス・ベルント(Br)
フランク=インモ・ツィヒナー(P)

録音:2020年7月23―24日 ドイツ ベルリン ダーレム
ヴォルフの傑作、イタリア歌曲集に素晴らしい録音が登場。ズバリ申し上げて、これは今 メキメキと人気ソプラノへと駆け登っているミレッラ・ハーゲンを聞くべきCD。ミレッラ・ハーゲ ンは1984年、バイエルン州ヴュルツブルクの生まれ。彼女の美声はクリスタルに喩えられる ほどの透明で硬質で素晴らしい響き。バロックやモーツァルトを得意とする一方、ピンと張っ た声はロマン派でも圧倒的で、2013年から 2015 年に渡ってバイロイト音楽祭でヴォークリ ンデと森の小鳥を歌った。そして彼女はヴォルフには強い思い入れがあるようで、2012 年、 シュトゥットガルトでの歌曲コンクールでヴォルフを歌ってファイナリストに入っています。それ から 8年後のハーゲンは表現もしっかり練られています。CD では歌曲の録音はどうしてもベ テランが受け持ちがちだが、若く瑞々しい声の歌手によるドイツリートは実に新鮮だ。一方 のバリトンのトビアス・ベルントも素晴らしい。1979 年、ベルリン生まれの中堅。一声聞けば 偉大なフィッシャー=ディースカウの伝統に連なる歌手と分かる逸材。バッハのバリトンとし て大活躍しています。
QUERSTAND
VKJK-2205(1CD)
子供のための歌曲
シューベルト:子守歌 D304
ムソルグスキー:「子供部屋」―ばあやといっしょ,部屋の隅
シューベルト;子守歌 D498
ムソルグスキー:「子供部屋」―カブトムシ,人形と
ルビ:アーメンの歌
ムソルグスキー:「子供部屋」―夕べの祈り
ブラームス:子守歌 Op.49-4
ムソルグスキー:「子供部屋」―木馬に乗って,いたずら猫
チャイコフスキー:嵐の中の子守 Op.54-10
ツァイスル:子どもの歌曲集―眠りの歌
ツェムリンスキー:眠りの歌
ヴァインベルク:7つのイディッシュ語の歌 Op.13
6つの子供の歌 Op139―子守歌
イルゼ・ウェーバー:そして雨が滴る
ヴァインベルク:私が子供を揺すって寝かせると Op.110-4
フックス:子供の死によって
イルゼ・ウェーバー:タニウツギ(ヴィーガラ)
シューベルト:私の揺りかごに D927
アンナ・グラーフ(S)
ハン=リン・ユン(P)

録音:2022年2月21-23日
曲名を見れば分かる通り、子守歌など子供のための歌曲を集めた面白い内容のCD。シ ューベルトの歌曲や、ムソルグスキーの「子供部屋」(全 7曲収録)などの有名曲から、ヴァ インベルクのイディッシュ語の歌、アウシュビッツ強制収容所で処刑された悲劇の詩人、イ ルゼ・ウェーバーの子供のための歌まで、さまざま。 アンナ・グラーフは、ロシア南西部、カフカス(コーサカス)地方のカバルダ・バルカル共和 国の首都ナリチク出身。現地で学んだ後、21 歳でケルンに留学。元々は合唱指揮者にな るつもりだったそうだが、素晴らしく優しく温かい美声の持ち主で、歌手としての活動が主に なった。まだデビューして数年だが既にドイツの地方歌劇場では人気のソプラノです。こ こでの子供向けの歌曲は絶品で、若い母親が愛情いっぱいに子供に歌って聞かせている ような安らぎに満ちています。ハン=リン・ユンは台湾出身のピアニスト。

GENUIN
GEN-22561(1CD)
「境界の影」 〜クリスティアン・FP・クラム(b.1968):歌曲集
(1)境界の影(2004/10)〜6つの歌曲
(2)サルゴン(2001)〜サルゴン・ボウルスの詩による 5つの歌曲
(3)ニーチェ格言集(2019)〜11の格言
(4)静かな反響(2002)(全2曲)
(5)雪は降る(2012)(全10曲)
(1)(3)(5)クリストファー・ユング(Br)、ヤン・ローロフ・ヴォルトハウス(P)
(2)(4)マライケ・シェレンベルガー(Ms)、オリヴィエ・ルシャルドゥール(P)

録音:(1)(3)(5)2021年9月14-15日、(2)(4)2021年10月28-29日、ライプツィヒ
※(2)-(5)世界初録音
ドイツの作曲家クリスティアン・FP・クラム(Christian FP Kram) はエッセンのフォルクヴァン ク大学で音楽理論とピアノを学び、デュッセルドルフのシューマン大学でマンフレー ト・トロヤーンに作曲を、ライプツィヒ音楽大学でペーター・ヘルマンとディミトリ・テルザキスに 師事した。また 2002年から 2004年にかけて、ライプツィヒの HMT で 電気音響作曲コースを受講しました。現代音楽的な無調で硬派な作風。

ANTARCTICA
ANTAR-039(1CD)
ロベール・グロスロ(1951-):作品集
室内オペラ『I Will Come Back』
ウィリアム・バトラー・イェイツの6つの詩
フラマン放送cho
トーマ ス・オリーナン ス(バリトン )
エロイーズ・マス(S)
ブリュッセル・フィルハーモニック
録音:2020年、2021年
ベルギーの作曲家ロベール・グロスロによる、文学と音楽をつなぐ作品集。『I Will Come Back』はオランダの作家アドリアン・ファン・ディス著の同タイトル の小説『Ik kom terug』を原作とした室内オペラ。台本は作曲者の手によるもの。アイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツの詩を用いた歌をカップリ ングしています。どの曲も幻想的で美しい響きと、管楽器と打楽器が活躍する手の込んだ伴奏が印象的。

MSR
MS-1784(1CD)
レスピーギをめぐる友人の輪と彼らの歌曲集
リムスキー=コルサコフ:西は遥か遠く
マルトゥッチ:3つの歌曲Op.84
レスピーギ:森の神々
エルザ・サンジャコモ・レスピーギ(1894-1996):ルバイヤートの四行詩による歌曲
ヴィットリオ・リエッティ(1898-94):マックス・ジャコブの4つの詩の歌曲より
エルザ・サンジャコモ・レスピーギ:3つのスペインの詩による歌曲
レスピーギ:雪が降る、夜、霧、雨
リムスキー=コルサコフ:ニンフ
ガブリエル・ヘーグ(S)
ランドール・フスコ(P)

録音:2020年11月10-12日カリフォルニア、聖ステファン司教教会
レスピーギと彼と関わりの深かった作曲家による歌曲を収録。エルザ・サンジャコモ・レスピーギ はオットリーノ・レスピーギの妻で元は彼の弟子であり歌手でもあったが、作曲家としてもいくつか の作品を残しています。マルトゥッチはレスピーギの師匠です。リムスキー=コルサコフとレスピー ギの関係は意外に思われるかもしれないが、レスピーギは若い頃、コルサコフに師事していた。 収録されている歌曲はいずれも19世紀末から20 世紀初頭の成熟した和声書法と優美でたおや かな旋律に溢れており、楽しめる。ソプラノのガブリエル・ヘーグのリリカルな歌声も素晴らしい。

NIFC
NIFCCD-135(1CD)
モニューシュコ:歌曲集 第3巻
四季/ジグムントの柱の下/3つの花/穏やかな川の上で/運命/マズールへの呼びかけ/私のコロヴァイ/小さなナイチンゲール/即興曲/天使の子/氷上のボール/鹿毛の雄馬を飼っていた/水を求めて/村長の歌/盗癖/涙/幸せな日々/夕暮れに/村のハーディー・ガーディー・マン(3)/漁師/歌「Lo the sun it’s dial’s hidden」/ラメント第5番/酔い騒ぐ老人/マチェク
マリウシュ・ゴドレフスキ(Br)、
ラドスワフ・クレク(ピリオド・ピアノ/クラール&ザイトラー1864)

録音(ライヴ):2021年1月3日-6日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
2019年に生誕200年を迎えNI-FC(ポーランド国立ショパン研究所)がその作品の再発見、再評価に総力を挙げている作曲家、スタニスワフ・モニューシュコの歌曲集第3弾!モニューシュコは「ポーランド・オペラの父」と言われ、フレデリック・ショパンと並ぶポーランドを代表する作曲家の一人です。近年ではピリオド楽器による主要なオペラ作品のリリースが続いており、歌曲集も継続しています。前作(NI-FCCD116)に引き続き、ポーランドの国内外の多くのオペラ・シーンで活躍し、ドイツ・リート、イギリス・バロックなどもレパートリーとするポーランド有数のバリトン歌手、マリウシュ・ゴドレフスキが歌います。今作では1864年製のクラール&ザイトラーのピアノが使用されており、前作までとはまた違った響きを出しています。

Lyrita
SRCD-409(1CDR)
ウィリアム・ブッシュ:歌曲集
ジェラルド・フィンジ:ぼくが早朝の太陽の中に横になっているとき**
エリザべス・ポストン:スウィート・サフォーク・オウル*
フィンジ:ただ放浪する者だけが**
ウィリアム・ブッシュ:まどろみの歌§、
中秋の名月**、スウィート・コンテント*
マイケル・ヘッド:ホワイ・ハヴ・ユー・ストールン・マイ・デライト?§
フィンジ:おお, 見るも美しい**
ブッシュ:妖精たち*、休憩*
フィンジ:喜びに**/ヘッド:歌手§
ブッシュ:ケンタウロス**、
秋へのオード**、もう泣かないで*、
こだまする野辺§、羊飼い§、
ベルマン**、青い鳥**、幸せな日々だった*、ロウエスト・ツリーズ・ハヴ・トップス**、イフ・ゾウ・ウィルト・イーズ・シン・ハート§、スノードロップ・イン・ザ・ウィンド§
フィンジ:収穫**
ポストン:スノードロップ・イン・ザ・ウィンド*
ブッシュ:来たれ, 来たれ, 私の人生の喜びよ§
ヘッド:親愛なる喜び§
ポストン:スウィート・サフォーク・オウル*
ダイアナ・ムーア(Ms)*、
ロデリック・ウィリアムズ(Br)**、
ロビン・トリッチュラー(T)§、
ジョン・レイド(P)

録音:2021年6月21日-23日、ワイアストン・レイズ(イギリス)
20世紀前半にコンサート・ピアニストとしても活躍したイギリスの作曲家、ウィリアム・ブッシュの歌曲集。アルバムには、ブッシュと同世代のイギリスの作曲家、ジェラルド・フィンジ、エリザベス・ポストン、マイケル・ヘッドの作品をカップリング。
2016年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞を受賞、リーズ・リーダー音楽祭2016の芸術監督も務め、日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンとの定期的な共演でも知られる名バリトン、ロデリック・ウィリアムズなど、イギリスを代表する豪華歌手陣による万全の態勢で、知られざるブッシュの作品の魅力を伝えていきます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Avie
AV-2547(1CD)
ヘヴンリー・バッハ〜バッハ:アリアとカンタータ集
バッハ:カンタータ第51番「全地よ、神に向かいて歓び呼ばわれ」 BWV.51
ヨハネ受難曲BWV.245より アリア 「わが心よ、溢れる涙となり溶け出し」
カンタータ第202番「いまぞ去れ、悲しみの影よ」 BWV.202(結婚カンタータ)
ヨハネ受難曲 BWV.245より アリア 「われもまた汝に従い行かん」
アマンダ・フォーサイス(S)、
アポロズ・ファイア、
ジャネット・ソレル((指)ハープシコード)

録音:2021年4月23日-26日、ファースト・バプテスト教会(シェーカー・ハイツ、アメリカ)
2016年3月5日-7日、2018年2月9日&12日、セント・ポール教会(クリーブランド・ハイツ、アメリカ)
ビルボード・チャート第1位、2015年の第57回グラミー賞では「BEST OPERA RECORDING」に輝いたアメリカのソプラノ、アマンダ・フォーサイスと、アムステルダムでグスタフ・レオンハルト、アメリカでロジャー・ノリントン、レナード・バーンスタインに師事した才女ジャネット・ソレルが創設したアメリカ、クリーヴランドのピリオド・オーケストラ、アポロズ・ファイアによるバッハの神聖な音楽。
本アルバムでは、ソプラノの重要レパートリーとして挙げられる2つのカンタータに、ヨハネ受難曲から崇高なアリアをカップリング。高音域による技巧を要求されるこれらの作品で、フォーサイスは芯のある歌声と妙技を見事に発揮。天上へと響き渡る至高のひと時を聴かせてくれます。

Etcetra
KTC-1731(1CD)
リエラント:グイード・ゲゼルの詩による歌曲集
ヨーゼフ・リエラント(1870-1965):Avondstemmen Op.8-4/k’En hoore u nog niet Op.46-1/Ego Flos(1920) Op.77/5つの霊歌(1905) Op.44/Liederenkrans(1904) Op.38/Eerste communielied(1904)/Smeeklied Op.68-3/Zielzuchten(1901) Op.34
エミリエ・デ・フォフト(S)、
ピーター=ヤン・フェルホーエン(フォルテピアノ)
ベルギー出身の司祭であり詩人であるグイード・ゲゼルの詩による歌曲集。ヨーゼフ・リエラント(1870-1965)は同郷であったゲゼルの詩を広めるためにこの歌曲集を作ったと言われています。現在では19世紀のベルギーを代表する詩人と考えられているゲゼルの詩は抒情性に満ちており、リエラントにインスピレーションを与えました。
Etcetra
KTC-1725(1CD)
ガーランド〜ソプラノ、ヴァイオリンとハープのための16の歌曲
ブリテン:Bonny at morn、She’s like the Swallow
ヘンデル:燃えるようなバラ HWV210
リムスキー=コルサコフ:Plenivshis’rozoy, solovey - Enslaved by the Rose, the Nightingale Op.2-21
パンクラス・ロワイエ:L’Aimable
ブリテン:イリュミナシオン Op.18
R.シュトラウス:明日 Op.27-4
ヘンデル:甘い静けさ、やさしい泉よ HWV205
ブリテン:I wonder as I wander、キャロルの祭典 Op.28
ピアソラ:チキリン・デ・バチン
トリオ・ギリュー
ソプラノ、ヴァイオリンそしてハープという珍しい編成のトリオによる歌曲集。2021年に結成された若いこのトリオは、特に20世紀と現代作曲家の作品に力を入れながらも、その他の時代の音楽もレパートリーにしています。それぞれ国内外のコンクールで受賞歴のある三人の編成に合わせた特別な編曲でお楽しみいただけます。

Signum Classics
SIGCD724(1CD)
ペンブルックのクリスマス
1. パトリシア・ファン・ネス:Archangelus/2. エイドリアン・ピーコック:Venite, Gaudete!/3. メリッサ・ダンフィ:Halcyon Days、4. O Oriens/5. ジェイムズ・マクミラン:O Radiant Dawn/6. エマ・ジョンソン:I Sing of a Maiden/7. ケレンザ・ブリッグス:A Tender Shoot/8. ペンブルック・カレッジ少女合唱団:Gaudete!/9. ルーシー・ウォーカー:My Heart, O God/10. ケタキ・プラティヴァディ:オン・クリスマス/11. ロデリック・ウィリアムズ:おお,神よ/12. ウィル・トッド:我が主,来たりて/13. エレノア・デイリー:The Huron Carol/14. ペンブルック・カレッジ少女合唱団:The Pembroke Carol/15. オラ・イェイロ:Serenity/16. セシリア・マクドウォール:Lo! He Slumbers/17. ベン・ポニア:Seeing the Star/18. サミュエル・コールリッジ=テイラー:The Evening Star/19. エリック・ウィテカー:Lux Aurumque/20. ペンブルック・カレッジ少女合唱団:きよしこの夜/21. ジョン・ラッター(オワイン・パーク編):The Very Best Time of Year
ケンブリッジ・ペンブルック・カレッジ礼拝堂cho、
アナ・ラップウッド(指)、
ペンブルック・カレッジ少女cho (3,6-8,12-14,17,20)、
エマ・ジョンソン(クラリネット、6)、
ウォリス・パワー(Vc、15)

録音:2022年3月25日-27日、セント・ジョージ教会(ケンブリッジ、イギリス)
ケンブリッジ・ペンブルック・カレッジ礼拝堂合唱団とアナ・ラップウッドによる初めてのクリスマス・アルバムが登場!21歳という若さでケンブリッジ・ペンブルック・カレッジ礼拝堂合唱団の音楽監督となったアナ・ラップウッドの指揮で、伝統的なキャロルからジェイムズ・マクミラン、メリッサ・ダンフィといった現代作曲家の作品まで幅広く収録されています。そのうち半数近くの曲ではラップウッドが創設したペンブルック・カレッジ少女合唱団も参加し、ケンブリッジ・ペンブルック・カレッジ礼拝堂合唱団とともに美しいアンサンブルを聴かせています。その美しさは驚異的でまさに聖なる夜を祝うにふさわしいものとなっています。

Nimbus Alliance
NI-6431(1CDR)
ソングズ・オヴ・セレブレーション
エマ・ジョンソン:ソングズ・オヴ・セレブレーション
ジョナサン・ダヴ:パイド・パイパー
ミコラ・レオントヴィチ(ジョンソン編):鐘のキャロル
伝承曲(ジョンソン編):コヴェントリー・キャロル
グルーバー(ジョンソン編):きよしこの夜
ジョンソン:「クリスマスおめでとう」による変奏曲(クラリネットとピアノ版)
バッハ(ジョンソン編):主よ、人の望みの喜びを
エマ・ジョンソン(クラリネット、ナレーター)、
グロスター大聖堂聖歌隊、
エイドリアン・パーティントン(指)、
ジョン・レネハン(P)

録音:2022年3月9日-11日、グロスター大聖堂(イギリス)
イギリスで最も有名なクラリネット奏者のひとり、エマ・ジョンソンによるクリスマス・アルバム。これまでに30以上の録音があり、 一部の録音はSpotifyで300万回再生されるなど世界的にも人気を誇るエマ・ジョンソンの自作や「きよしこの夜」や「主よ、人の望みの喜びを」などの編曲を含むクリスマス・アルバムは、彼女がナレーションも務めた「ハーメルンの笛吹き」を題材にしたジョナサン・ダヴの作品も含めた充実の内容です。ジョンソン作曲の「ソングズ・オヴ・セレブレーション」は、近年ダブリン、ロンドン、そして東京でも演奏されています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-421(2CD)
エミーリオ・アリエータ(1823-1894):芸術歌曲全集
ジプシー女(第1版)/夕べに/ある赤子の死に/漕げ!/ジプシー女(第2 版 ポロネーズ風)/運命/コレラ伝染病/気紛れ/美女/ オアシス/憂鬱/追放された娘/湖上で/天才/欲求/悲哀/溜め息/ トルクワートへのエレオノーラの告別/君に!/モリスコのセレナータ/ 棘のない薔薇/少女たちの眼差し/少女一人/親交/影/ レパントの海戦でのセルバンテス/捨てられた娘 第1番/春/国民の嘆き/ ああ、天の快さよ!/平和/哀れなグラナダよ!/独白/捨てられた娘 第2番
ソフィア・エスパルサ(S)、
リナルド・ゾック(P)
アリシア・グリフィツ・トゥリーリャス(ハープ;悲哀)

録音:2021年2月17-22日,12月7―9日 イタリア アブルッツォ州 モンテシルヴァーノ
19世紀のスペインの作曲家、エミーリオ・アリエータ(1823-1894)の芸術歌曲を集めた CD。正確なことは分からないが世 界初録音の曲が多く含まれていると思われます。アリエータはナヴァラのプエンテ・ラ・レイナの生まれ。マドリードで学んだ後、 イタリアに渡りミラノ音楽院でイタリアの音楽を学び、1846 年には最初のイタリア・オペラ「イルデゴンダ」を初演。その後マドリ ードに戻るもしばらくはイタリア直伝の音楽を書いていたが、後半生はサルスエラに身を投じた。アリエータの CD はほとんど がサルスエラとそのアリア、それにイタリア・オペラが加わるだけで、当時人気を博した彼の歌曲はあまり顧みられなかった。 ここに CD2枚に彼の歌曲がまとまったことは大変意義深くまた未知の宝との出会いが生まれた。イタリア語ありスペイン語あ り、音楽もイタリア風ありスペイン風あり、ともかくいずれも素敵な曲ばかりだ。 ソフィア・エスパルサはスペイン、ナヴァラ州パンプローナ生まれのソプラノ。美声のソプラノで、スペインを中心に活躍してい る。リナルド・ゾックはイタリア、トリエステ生まれのピアニスト。ODRADEK からはリストのヴェルディによるパラフレーズ集 (ODRCD 309)、アルトゥール・ピサロと組んだドヴォルザークのピアノ連弾曲集(ODRCD 323)、同じくベートーヴェンの4手ピ アノ作品全集(ODRCD 335)、ヘスス・ガルシア・レオス作品集(ODRCD 347)と立て続けに録音が出ています。 ※ブックレットに歌詞は掲載されておりません。 ※※CD の収録曲は上記34曲です。デジタル配信に含まれるボーナス2 曲は含まれていません。

ACCENT
ACC-26504(2CD)
エステルハージ・ミュージック・コレクション Vol.4
M・ハイドン:オラトリオ『皇帝コンスタンティヌス1世の遠征と勝利』(1769)
エメーケ・バラート(ソプラノ;神学)
クラーラ・コロニツ(ソプラノ;弱気)
テオドーラ・ラフティス(ソプラノ;哲学)
シャンタル・サントン =ジェフェリー(ソプラノ;信仰)
ストレーリ・カタリン(ソプラノ;勇気)

ジェルジュ・ヴァシェジ(指揮 )
オルフェオO、パーセルcho

録音:2016年5月25-27日 / ハンガリー、ベラ・バルトーク国立コンサートホール
今では完全に兄ヨーゼフの影に隠れているものの、生前は高く評価されていたミヒャエル・ハイドン。近年、ミヒャエルの作品とその画期的な書法が再発見され つつあります。ここに収められたオラトリオはブダペストのエステルハージ音楽資料館で発見されたもので、当盤が世界初録音になります。エステルハージ家の音楽 遺産を紹介する「エステルハージ・ミュージック・コレクション」の第4弾。
四旬節のためのオラトリオとして書かれ、1762年にザルツブルクで初演された『皇帝コンスタンティヌス1世の遠征と勝利』。312年ローマ帝国のミルウィウ ス橋の戦いにおいて、神から印を授かった皇帝コンスタンティヌス1世が勝利を収め、キリスト教に改宗する場面を取り上げており、信仰、勇気、弱気、神学といっ た登場人物がキリスト教の教義や信仰について、コンスタンティヌスの勝利について論争を繰り広げます。
ミヒャエル・ハイドンはこの神学論争をみずみずしい音楽で色彩豊かに表現しており、その充実した書法は当時の宮廷歌手や管楽器奏者の質の高さを物語って います。 (Ki)

CPO
CPO-555360(1CD)
NX-B10
カール・ヴァイグル(1881-1949):作品集
3つの歌曲 - ソプラノと管弦楽のために
狂詩曲 - 弦楽オーケストラのために
ピアノ協奏曲 ヘ短調 Op. 21
リナ・ジョンソン(S)
オリヴァー・トリンドル(P)
イェナPO
ジモン・ガウデンツ(指)

録音:2022年4月28-29日、2021年6月21-22日、2022年6月21-22日
オーストリアの上流階級出身のカール・ヴァイグル。シェーンベルクと親交を育みながらも、自身は決して十二音技 法には手を染めず、若い頃に影響を受けたマーラーの作風を受け継ぎ生涯後期ロマン派の曲調を貫いた作曲家 です。1925年にはウィーン市賞を受賞、フルトヴェングラーら著名な演奏家たちが挙って彼の作品を演奏しました が、ユダヤ系であったため、ナチスの侵攻に伴い自身はアメリカに亡命。作品の演奏を禁じられたため長い間忘れ られてしまいました。しかし、20世紀の終りに巻き起こった「退廃音楽」の発掘と再評価によって近年注目が高 まっています。 このアルバムには1906年作曲の弦楽六重奏曲を原曲として1931年に書かれた弦楽オーケストラのための「狂 詩曲」、同じく1931年の「ピアノ協奏曲」、1916年に書かれた「3つの歌曲」の3作品を収録。ピアノ協奏曲だけ は少しだけ先進的な味わいを持っていますが、基本的には調性感のある耳なじみのよい作品に仕上がっていま す。ピアノ協奏曲を演奏するのはヴェテラン、オリヴァー・トリンドル。ノルウェー出身の若きソプラノ、リナ・ジョンソンの 美しい歌声も聴きどころです。

Gramola
GRAM-99280(1CD)
R・シュトラウス/ロット/マーラー: 歌曲集
R・シュトラウス:献呈 Op. 10-1
 万霊節 Op. 10-8/峡谷 Op. 51-1
 孤独 Op. 51-2
 黒髪を この頭上に拡げ Op. 19-2
 ひそやかな誘い Op. 27-3
 解き放たれて Op. 39-4
ハンス・ロット(1858-1884):歌い手
 精霊の挨拶
 さすらい人の夜の歌
マーラー:二度と会えない
 死んだ鼓手
 シュトラスブルクの砦の上
 少年鼓手/原光
ギュンター・グロイスベック(Bs)
マルコム・マルティノー(P)

録音:2022年8月14-16日
オーストリアのバス歌手ギュンター・グロイスベック。これまでにもブラームスやマーラーなどのドイツ・リートの録音で、 その深く力強い声を披露、絶賛されました。今作では、長く共演を重ねるピアニスト、マルコム・マルティノーととも に、R・シュトラウスの様々な歌曲、マーラーの「子供の不思議な角笛」と「若き日の歌」から、そしてハン ス・ロットの3つの歌曲を歌っています。中でもマーラーに影響を与えたハンス・ロットの歌曲は録音が少なく、ここで 聴ける3曲は貴重なものと言えるでしょう。

BIS
BISSA-2568(1SACD)
『エコー(Echo)- 時代を越える歌』
バッハ:サラバンド(Sarabande)(「パルティータ第4番 ニ長調 BWV 828」から)
●思え、わが心よ(Gedenke doch, mein eist, zurucke)(ブリテンによる編曲「5つの宗教的歌曲」第1曲)
バッハ:サラバンド(Sarabande)(「フランス組曲第3番 ロ短調 BWV 814」から)
甘き死よ来たれ(Komm, susser Tod)(ブリテンによる編曲「5つの宗教的歌曲」第4曲)
バッハ:コレンテ(Corrente)(「パルティータ第6番 ホ短調 BWV 830」から)
いと尊きイエスよ(Liebster Herr Jesu)(ブリテンによる編曲「5つの宗教的歌曲」第3曲)
ヒュー・ワトキンズ(1976-):エコー(Echo)(2017)(ソプラノとピアノのための)
  T.エコー(Echo)
  U.恍惚の一瞬には(For each ecstatic instant)
  V.悲しみが燃え尽きるものなら(If grief could burn out)
  W.あなたが年老いたとき(When you are old) 
  X.青ざめた赤子(Baby blue)
パーセル(c.1659-1695):
 美しい柔和さが(By beauteous softness)(トーマス・アデスによる編曲(2017))
 しばし楽の音に(Music for a while)(マイケル・ティペットとウィルター・バーグマンによる編曲(1949))
伝承曲(ブリテン編)
彷徨いながら不思議に思う(I wodner as I wander)(c.1941)
ホワイト・ロックのデイヴィッド(Dafydd y Garreng Wen) (「8つの民謡の編曲」(1976)から コリン・マシューズによるピアノ版)
なんと優しいエコーの答え(How sweet the answer)(「民謡の編曲 第4巻」(1957)から)
デボラ・プリチャード(1977-):世界(The World)(2021)
シェリル・フランシス=ホード(1980-):嘆き(Lament)(2012)
エロリン・ウォレン(1958-):地に平和を(Peace on Earth)(2006)
ルビー・ヒューズ(S)、
ヒュー・ワトキンズ(P)

録音:2021年4月28日-5月1日/ポットンホール(ウェスルトン、サフォーク、イングランド)
イギリスのソプラノ歌手、2011年から2013年の BBC New Generation Artists に選ばれたひとり、ルビー・ヒューズ Ruby Hughes は、2014年の『ヴェネツィアのクリスマス』(BIS SA-2089)、ヴァンスカとミネソタSOのマーラーの「復活」(BIS SA-2296)、ユナイテッド・ ストリングズ・オブ・ヨーロッパの『リニューアル』(BIS SA-2549)の録音に参加、『愛と喪失のヒロインたち』(BIS SA-2248)に始まる3枚のリサイタル・ アルバムをリリースしてきました。
作曲家でピアニストのヒュー・ワトキンズ Huw Watlkins(1976-)と共演した新作の『エコー(Echo)』は、「時代を越える歌(songs across the ages)」の副題をもち、それぞれの音楽で語り、たがいに愛情をこめて「響きあう」17世紀から現代の作曲家たちの作品によるプログラムのアルバムです。「時 を越える感情の結びつきを示唆する」バッハのソロ・キーボードのための「サラバンド」と「コレンテ」、ブリテンがバッハの曲を「現代の音楽」に作っ た「5つの宗教的歌曲」と、イギリスの民謡の編曲。「8つの民謡の編曲」の〈ホワイト・ロックのデイヴィッド〉は、ウェールズ生まれのヒューズとワトキンズに敬意 を払って選ばれ、コリン・マシューズが作ったピアノ共演版で演奏されます。パーセルの「美しい柔和さが」と「しばし楽の音に」は、トーマス・アデス、マイケル・ティ ペットとウィルター・バーグマンによる版による演奏です。
ヒュー・ワトキンズの歌曲集「エコー」は、クリスティーナ・ロセッティ、エミリ・ディキンソン、フィリップ・ラーキン、W・B・イェイツ、デイヴィッド・ハーセン トの詩がテクストに使われています。メイン・プログラムにふさわしい、詩情と内省の音楽です。カーネギーホールとウェールズのプレスティン音楽祭からルビー・ ヒューズのために委嘱され、2017年10月にニューヨークで初演されました。
プログラム最後の3つの歌は、イギリスの作曲家による作品です。デボラ・プリチャード Deborah Pritchard(1977-)が、ヘンリー・ヴォーン Henry Vaughan(1621-95)の詩に作曲した、ルビー・ヒューズのための「The World(世界)」。シェリル・フランシス=ホード Cheeryl Frances-Hoad (1980-)のアンドルー・モーション Andrew Motion(1952-)の詩による「Lament(嘆き)」。エロリン・ウォレン Errollyn Wallen(1958-)が自身で 詩を書いた「クリスマスキャロル」の「Peace on Earth(地に平和を)」。 前作の『新しい命と愛の歌(Songs for New Life and Love)』(BIS SA-2468)に「ガーディアン」紙が呈した「美しい演奏による、想像力あふれるリ サイタル」の賛辞が「こだま」するアルバムです。 (Ki)

CALLIOPE
CAL-22103(1CD)
夜に〜シューマン&シューベルト
シューマン:幻想小曲集 Op.73(クラリネットとピアノのための)、
 「4つの二重唱曲」Op.78より第3曲「君を想う」(ソプラノ、バセット・ホルンとピアノのための)、
 アダージョとアレグロ Op.70(バセット・ホルンとピアノのための)
シューベルト
:歌劇「謀反人たち」D.787より「ヘレーネのロマンス」(ソプラノ、バセット・ホルンとピアノのための)、
 岩の上の羊飼い D.965(ソプラノ、クラリネットとピアノのための)
シューマン:3つのロマンス Op.94(クラリネットとピアノのための)、
 3つの二重唱曲 Op.43(ソプラノ、バセット・ホルンとピアノのための)、
 「スペインの歌遊び」Op.74より第4曲「夜に」(ソプラノ、バセット・ホルンとピアノのための)
フランク・ルッソ(クラリネット、バセット・ホルン)、
リア・ナヴィリアット・クンチッチ(S)、
ロリアンヌ・コルネイユ(P)

録音:2020年9月7日-10日、パリ(フランス)
1986年生まれのフランスのクラリネット奏者フランク・ルッソによるファースト・アルバム、シューマンとシューベルトのクラリネット作品集。パリ国立高等音楽院で学び「プラハの春」クラリネット国際コンクール、ドビュッシー国際クラリネットコンクールなどの受賞歴のあるフランク・ルッソが、クラリネットとバセット・ホルンを駆使し、クラリネット、ソプラノとピアノといった珍しい編成の楽曲まで、温かみのある音色を存分に活かして紡いでいきます。

Da Vinci Classics
C-00625(1CD)
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):フェルナンド・ペソアの詩による歌曲集 シルヴィア・レガッツォ(Ms)、
クラウディオ・プロイエッティ(P)

録音:2020年9月、クラシカル・レコーディング・スタジオ(ペルージャ、イタリア)
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994)が20世紀を代表するポルトガル人作曲家であるとすれば、詩人フェルナンド・ペソア(1888-1935)はこのレコーディング・プロジェクトの真の魂を構成し、この2人が共に大きく多面的で、そして非常に複雑な宇宙(歌曲集)を創造することになったのだと言えるでしょう。
メゾ・ソプラノのシルヴィア・レガッツォの歌声が、この20世紀ポルトガルの作曲家と詩人の精神を現代に蘇らせます。

DUX
DUX-1726(1CD)
アレクサンドラ・ブレイザ:夜想曲風に〜声楽とピアノのための作品集
レクサンドラ・ブレイザ(b.1963):イン・ア・ポアー・A
日本の鳥*/ヌースへのオマージュ
3つの歌*/夜想曲風に/雲**/我が祖国にて**/ノモスのスタディ
マウゴジャタ・フルヘ=ユルチク(P)、
イリナ・ウシャノヴァ=ルドコ(S)*、
アダム・ザレンバ(Br)**

録音:2021年(ポーランド)
ポーランドの現代作曲家、アレクサンドラ・ブレイザは、フェリクス・ノヴォヴィエイスキ音楽院で作曲と音楽理論を学び、これまでに、タデウシュ・バイルト若手作曲家コンクールで2度入賞、ニュー・ロンドン室内合唱団主催の国際作曲家コンクールでファイナリスト、カトヴィツェで開催された国際詩篇コンクールで第2位に輝くなど、多くのコンクールで入賞を果たしています。
本アルバムでは、ブレイザがメインとしているピアノ作品と、アート・ソング(P伴奏付き詩歌)を収録。ピアノは、多くの現代作曲家の作品を初演してきたマウゴジャタ・フルヘ=ユルチク。ユルチクは、フェリクス・ノヴォヴィエイスキ音楽院と、ショパン音楽院ではタチアナ・シェバノワの下で研鑽を積み、7年間ティーチングアシスタントも務めています。
DUX
DUX-1693(1CD)
フェリクス・ノヴォヴィエイスキ:オラトリオ 「放蕩息子の帰還」 (オリジナル版/ドイツ語歌唱)
アグニェシュカ・レーリス(メゾ・ソプラノ/母親)、アルノルト・ルトコフスキ(テノール/息子)、ウカシュ・コニェチュニ(バス/父親)、マレク・パヴェウェク(Org)、クラクフ・シマノフスキ・フィルハーモニーcho、フェリクス・ノヴォヴィエイスキ・ヴァルミア=マズリPO、ピオトル・スウコフスキ(指)

録音:2020年9月&2021年6月(ポーランド)
ポーランド後期ロマン主義の作曲家、指揮者、教師、オルガン奏者、フェリクス・ノヴォヴィエイスキによる最初の大編成作品、オラトリオ 「放蕩息子の帰還」。この作品は、ベルリンでブルッフの下で研鑽を積んでいた1901年に作曲され、ローマ賞を受賞。1993年に世界初演がされました。それ以降は、ほとんど上演される機会はありませんでしたが、合唱指揮者やオルガン奏者としての経験も活かされ、楽器の特性を多用途に用いたオーケストラの華々しく力強いサウンドと、旋律美溢れる合唱、オルガンの重厚なハーモニーの調和が見事に取れた作品です。今日では、シマノフスキ、カルウォヴィチらと並び、ポーランドの同世代の作曲家として重要視されているノヴォヴィエイスキの大作が甦ります。
DUX
DUX-1853(1CD)
ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1831-1921):ピアノ作品集と歌曲集
1. 幻想的アレグロ「夢」Op.15/2. 牧歌 Op.63-2/3-5. Wiazanie dla buni/6. マズルカ Op.31-1/7. マズルカ Op.31-2/8. 空想 Op.48/9. Opuszczona Op.10-3/10. Teschnota Oo.25-3/11. Zazulka Op.10-1/12. 真夏の夜の夢 Op.23-1/13. Slowiczku moj/14. 優雅な女の子 Op.25-5/15. Co bym ci chciala dac Op.25-6/16. Mlodo zaswatana Op.19-1/17. Czarna sukienka Op.12-1/18. Marsz uroczysty ku czci Mickiewicza Op.44/19. ショパンの影/20. Wspomnienie Op.8-3
マリア・ガブリス=ヘイク(P)、
マルタ・トリブレツ(ソプラノ、9-17,19-20)

録音:2021年
音楽教師として活躍しクラクフ音楽アカデミーの院長としても活躍したポーランドの作曲家、ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1831-1921)。彼が遺したピアノ曲と歌曲の著名な作品と、最近発見された作品をこのアルバムでは収録しています。ジェレンスキは交響曲を始めとした管弦楽作品の他、特に声楽作品を多く作曲しました。

Rondeau
ROP-6211(1CD)

PROP-6211(1CD)
国内盤仕様
税込定価
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626(1791)(編曲・補筆完成:ビルガー・ピーターゼン、フランツ・クサヴァー・ジュスマイヤー)
ゲオルク・ヨーゼフ・フォーグラー(1749-1814):ルイ16世のための葬送音楽(SCHV 154)(ハルモニームジーク版/世界初録音)
アントーニオ・サリエーリ:深き淵より(合唱と管弦楽のための/世界初録音)
グーテンベルク室内cho
ノイマイヤー・コンソート、
フェリックス・コッホ(指)、
谷垣千沙(S)、
レベッカ・シュトルツ(A)、
ファビアン・ケリー(T)、
クリスティアン・ヴァークナー(Bs)

録音:2019年10月23日-26日、ゼンガーハレ(ザウルハイム、ドイツ)
マインツ音楽大学の教授、ヨハネス・グーテンベルク大学マインツのコレギウム・ムジクムの指揮者、フランクフルト古楽フォーラムの芸術監督などを務める指揮者、チェリスト、音楽教師のフェリックス・コッホと、コッホが2007年に設立したドイツのバロック・オーケストラ「ノイマイヤー・コンソート」。そしてヨハネス・グーテンベルク大学マインツ合唱アカデミーのエリート合唱団として2013年に設立されたグーテンベルク室内合唱団。新たに再構築されたバッハの「マルコ受難曲」の1744年版録音(CHR77423)などでも話題を呼んできた彼らの次なる注目すべきレコーディング・プロジェクトは、モーツァルトのレクイエム!
モーツァルトの弟子フランツ・クサヴァー・ジュスマイヤー(ジュースマイヤー)が補筆完成させた版をベースに、マインツ音楽大学音楽理論科教授のビルガー・ピーターゼンが「ラクリモーサ」の後の「アーメン・フーガ」をモーツァルトのスタイルと精神で完成させ、コッホが「マインツ版モーツァルト・レクイエム」と呼ぶ作品が生まれました。
更に、モーツァルトと同世代の作曲家、アントーニオ・サリエーリ(アントニオ・サリエリ)とゲオルク・ヨーゼフ・フォーグラーの2つの世界初録音作品が、このレパートリーを補完し、アルバムをより魅力的なものとしています。
Rondeau
ROP-6196(1CD)

PROP-6196(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ヴェルディ:レクイエム ライプツィヒ大学cho
ライプツィヒ・メンデルスゾーンO、
ダヴィット・ティム(指)、
ヴィクトリヤ・カミンスカイテ(S)、マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(Ms)、アンドレ・ハマスミー(T)、ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)

録音(ライヴ):2018年11月24日、ライプツィヒ聖トーマス教会(ドイツ)
2005年にライプツィヒ大学の音楽監督に就任し、同大学で様々な学問を修めながら音楽に情熱を注ぐ若い学生たちによって構成されるライプツィヒ大学合唱団を指揮してライプツィヒ音楽界を支えるダヴィット・ティム(ダーフィト・ティム)。ライプツィヒ音楽演劇大学(フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学ライプツィヒ)の卒業生を中心に結成され、現在は地元の音楽家に加えドイツ全土、場合によっては海外からの演奏家も加わって演奏会ごとに新しく結成されるというライプツィヒ・メンデルスゾーンO。ダヴィット・ティムと歴史的な演奏を得意とするメンデルスゾーンOによるライヴ録音は、ピリオド楽器によるヴェルディの「レクイエム」という注目プログラムが登場!
バッハやモンテヴェルディの演奏ではもちろん、モーツァルトやメンデルスゾーンの作品でもピリオド楽器による録音は珍しくなくなりましたが、ヴェルディではまだ限られているピリオド楽器演奏。19世紀末には近代的なオーケストラが定着してきましたが、個々の楽器については地域差が大きく、新しい楽器が普及するスピードもまちまちでした。今回の録音では、弦楽器はガット弦を使用し、当時の標準的なピッチであったA4=438Hzを選び、ヴェルディになじみのある音色を探求。特に管楽器は当時使われていたものとかなり違っており、4本のファゴットに加え、4本のトロンボーン、更に低音域はオフィクレイド(ここではキー式ではなくヴェルディの時代に発展したヴァルヴ式のオフィクレイド)が補っています。作曲家が意図した音色を細部に至るまで再現し自在に操るライプツィヒ・メンデルスゾーンOと、情熱的で感情的なライプツィヒ大学合唱団の若々しい合唱、ドイツの優れた声楽ソリストたち、そしてヴェルディが考えていたような楽器の組み合わせによって、魅力的で刺激的な「レクイエム」の録音が完成しました。
Rondeau
ROP-6244(1CD)
フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ(1803-1836):リート&悲歌集
8つのドイツ風カンツォーネ Op.3(Pのための)
Deklamatorische Gesange
クラウス・メルテンス(Bs-Br)、
ヴォロディミール・ラヴリネンコ(P)

録音:2022年7月6日-8日
1803年にスイスのブルックに生まれたフリードリヒ・テオドール・フレーリヒは、33歳の若さで亡くなってしまいましたが、スイスの初期ロマン派の重要な作曲家のひとりです。現在その作品はあまり演奏される機会に恵まれていませんが、バーゼル大学図書館のアーカイヴには700以上の作品が保管されています。それらの作品は、2017年以降ブルックに拠点を持つ国際フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ協会によって再発見され、少しずつ編集されるとともにコンサートで演奏されました。バス・バリトンのクラウス・メルテンスは、フレーリヒの足跡を辿りながら、リート伴奏の名手であるヴォロディミール・ラヴリネンコを迎えて歌い上げます。
Rondeau
ROP-8003(1CD)
ア・セレブレーション・オヴ・ブリティッシュ・フォークソング
デイヴィッド・デ・ワーレン編:4つのイングリッシュ・フォークソング
ベンジャミン・ブリテン編:ザ・サリー・ガーデンズ、リトル・サー・ウィリアム、O Can Ye Sew Cushions?
ピーター・ホワイト編:4つのブリティッシュ・フォークソングより
ブリテン編:ザ・スリー・ゼイ・グロウ・ソウ・ハイ
グレイストン・ビル・アイヴズ:On a Summer’s Morn
ブリテン編:The Bonny Earl O’Moray、The Ash Grove
ワーレン編:The Skye Boat Song
トリニティ少年cho、
デイヴィッド・スウィンソン(指)、
レティシア・フェデリッチ(Org)

録音:2019年9月20日-22日、トリニティ・スクール・コンサート・ホール
ヴィクトリア朝後期に再発見されたイギリス民謡の多くは20世紀イギリスの作曲家たちに多大な影響を与えました。例えばブリテンがそのひとりとして挙げられるでしょう。このアルバムにはそうした新たに編曲されたイギリス民謡を収録しており、ロンドンの名門校トリニティ・スクールに創設されたトリニティ少年合唱団が透き通るような美しい歌声を聴かせてくれています。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-078(1CD)

NYCX-10357(1CD)
国内盤仕様
税込定価
二つのレクイエム
サリエリ:レクイエム ハ短調(1804)
モーツァルト:レクイエム ニ短調(1791・未完/補筆: F.X.ジュスマイヤー[1766-1803])
ヴァレンティーナ・ナフォルニータ(S)
アンブロワジーヌ・ブレ(A)
ロビン・トリッチュラー(T)
アンドレアス・ヴォルフ(Bs)
ル・コンセール・スピリチュエル(古楽器&声楽アンサンブル)
コンサートマスター:テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルト
フランソワ・サンティヴ(大オルガン)
エルヴェ・ニケ(指)

録音:2021年11月19-23日ヴェルサイユ王室礼拝堂、フランス
※国内仕様盤解説、歌詞日本語訳…白沢達生/序文…かげはら史帆
ピーター・シェーファーの戯曲(1979)に基づくミロス・フォアマンの映画『アマデウス』(1984)で、通念を覆すモーツァルト像の引き立て役として 大きな存在感を放ったイタリア人作曲家サリエリ。作中ではモーツァルトの才能への抗いがたい憧憬と強い嫉妬から、立場を隠して『レクイエ ム』作曲を依頼、毒を盛って徐々にモーツァルトを死に追いやる悪役として描かれましたが、これはサリエリの晩年、イタリア人作曲家たちの人 気への反発からウィーンの一部の者たちが流した、根拠なき悪評の遠い結実にほかなりません。生前のサリエリは後進思いの人徳ある教育 家で、一時勝手な反感を抱いていたモーツァルトも晩年には和解、互いに才能を認め合う間柄になっていました。結果的には数世紀後のサ リエリ復権の鍵を握る作品にもなったこのモーツァルト未完の『レクイエム』を、歌劇界引退直後のサリエリが自身のために作曲した『レクイエ ム』とのカップリングで、鬼才ニケの指揮で聴けるアルバムが登場!モーツァルトでは一般的なジュスマイヤー補筆版を用いながら、緩急豊かに 圧倒的なドラマを描き出す手腕はまさにニケの面目躍如ですが、古楽器での録音はこれが初となるサリエリでも、作曲者自身の旧作からの 引用などオペラの劇的語法が豊かに活かされた、曲本来の真価を余すところなく引き出してゆきます。18世紀のモデルと同じ指孔なしナチュ ラル・トランペットを吹きこなすジャン=フランソワ・マドゥーフをはじめ器楽陣も名手揃い!後世の風評を洗い落とし「礼拝音楽本来の存在 感のままに」(ニケ談)生々しい素顔の作品像に迫った名演に仕上がっています。

ONDINE
ODE-1413(1CD)
NX-B07
アルフレード・モモテンコ(1970-):合唱作品集
天使の創造者(2021)
3つの聖なる賛歌(2019)
子守歌(2021)
情熱的に(2017)- 10話からなる2楽章の叙事詩
沈黙の神秘(2019)/奇蹟(2022)
イエヴァ・サブロフスカ(Hp)
ラトヴィア放送cho
シグヴァルズ・クラーヴァ(指)

録音:2019年3月18-19日、2020年1月8日、2022年1月19日、2022年5月12-13日
シグヴァルス・クラーヴァが指揮するラトヴィア放送合唱団の最新アルバムは、ウクライナ生まれの作曲家アルフレード・モモテンコ(モモテンコ=レヴィツキー)の 合唱作品集です。1970年生まれのモモテンコはリヴィウで生まれ、ソチ芸術大学とモスクワ文化芸術大学で学び、1990年に政治情勢が悪化したためオ ランダに移住、ブラパント音楽院でパーカッションの即興演奏を学び、ハーグ王立音楽院で更なる研鑽を積みました。彼は管弦楽作品からオルガン曲、声 楽のための作品などさまざまな分野の作品を書いていますが、合唱作品は何世紀にもわたる合唱音楽の伝統を受け継いだものが多く、一部ではアルフ レート・シュニトケの影響も受けています。このアルバムには2017年から2022年にかけて書かれた作品を収録、ロシア正教会の伝統的な聖歌であるズナメ ニ聖歌と現代の聖歌、この二つを採り入れた「天使の創造者」にはじまり、特色ある作品を聴くことができます。キリストの生涯における重要なエピソードを 元にした「3つの聖なる讃歌」はシュニトケの同名作品に倣ったもので、正教会のテキストに音楽をつけています。その他、モモテンコ自身がウクライナ語でテキ ストを書いた女声とハープのための「子守歌」やラフマニノフの「徹夜祷」に倣った比較的規模の大きな「Na strastnoy」、マリアのイコンへの問い掛けが続く 「沈黙の神秘」、ヨーゼフ・ブロツキーの詩の英訳に曲を付けた「Miracle」の6作品を収録。どの曲も刺激的な不協和音と、美しい全音階和声が交錯する 豊かな響きが印象的です。 ペア・ノアゴーとヨーン・ストルゴーズ

ALPHA
ALPHA-887(1CD)
『うんざりだ、冬って奴は』〜路傍の人たちの嘆きの歌を集めて〜
1. 作者不詳(13世紀):怒りの日〔器楽による演奏〕
2. 作者不詳:うんざりだ、冬って奴は〔I〕(ジャン・リクテュス〔1867-1933〕の詩「貧者の独白」〔1903〕による)
3. アリスティード・ブリュアン(1851-1925): これがコレラだ(『通りでは』〔1889〕より)
4. ヴァンサン・スコット(1874-1952):舗道の毒蛇(作詞: ジャン・ロドール〔1881-1967〕)
5. フランシス・ポピー(1874-1928):憂愁 〜ためらいのワルツ(1921)〔器楽による演奏〕
6. 作者不詳(「ザクセン元帥の歌」の調べによる): フュアルデスの嘆き(1818)
7. ワルトトイフェル(1837-1915): ワルツ「恋と春」(1880)〔器楽による演奏〕
8. ギュスターヴ・グブリエ(1856-1926):女工をしている娘(1898/ジュール・ジュイ〔1855-1897〕の詩による)
9. ジャン・ヴァルネ(1868-1904):舗道のセレナーデ(1894)
10. ポール・ベルナール(1825-1879):鳥たちが怖がるので(1864)〔器楽による演奏〕
11. デュクリュ&ベレッタ:道化師の嘆き(1903?)
12. 作者不詳:放浪歌手の独白(リクトゥスの詩「貧者の独白」〔1903〕による)
13. キュイ:路傍の子ら (『ジャン・リシュパンの詩による20の歌』Op.44より)
14. ガストン・ガバロシュ(1884-1961):夜型の者たち(1914/ラウル・ル・ペルティエ〔1870頃-1926〕とシャルル・クリュニー〔1882-1962〕の詩による)
15. 作者不詳(15世紀):ラ・ペロネル (作者不詳〔伝ラブレー〕『パンタグリュエル第五之書』〔1564〕より)
16. 作者不詳:うんざりだ、冬って奴は〔II〕 (ジャン・リクテュス〔1867-1933〕の詩「貧者の独白」〔1903〕による)
ステファニー・ドゥストラック(Ms)
アルノー・マルゾラーティ(バリトン、構成、音楽監督)
レ・リュネジアン【エルサ・モアッティ(Vn)、メラニー・フラオー(バスーン、リコーダー、声、歌)、ピエール・キュサック(アコーディオン)、ペルネル・マルゾラーティ(Hp)、クリストフ・テラール(ハーディガーディ、バグパイプ)、アントワーヌ・ビトラン(手回しオルガン)、ジョエル・グラール(打楽器)】
サントメール・オードマリア女声cho

録音:2020年6月22-29日 ムーラン・ア・カフェ劇場、サントメール(フランス北部パ=ド=カレー県)
童謡や民俗舞踊などの伝統音楽にも光を当て、ALPHAに名盤も多いル・ポエム・アルモニークで創設以来重要な役割を演じてきた歌手ア ルノー・マルゾラーティが、同団体の仲間も含めた経験豊かな古楽プレイヤーを集め、自ら主宰する個性派団体レ・リュネジアン。フランス革 命以降の時代を中心に、西洋音楽史の主流がすくい切れずにいた音楽領域を探り続けてきた彼らは『セントヘレナ 〜ナポレオンの伝説』 (MU044/国内仕様盤NYCX-10219)でもユニークな名演を聴かせました。今回は時代をぐっと下り第一次大戦前後、ベル=エポックか ら狂乱の時代に至る華やかなフランス文化の裏で辛酸をなめ、路傍に追いやられた人々の暮らしを扱った詩句にもとづく歌の数々に光を当 てます。俳優として研鑽を積んだ後クリスティに見出され、今やミンコフスキやマナコルダら実力派指揮者たちとの共演が続く個性派歌手ドゥ ストラックとともに、マルゾラーティは演技力抜群の朗読と鮮やかな歌唱を自在に行き来し、小劇場の極上レビューのごとく変幻自在の音楽 世界を展開。ル・ポエム・アルモニークの伝統音楽系アルバムでも活躍した名手続々の器楽勢も、雑味交じりの民俗楽器や手廻しオルガン など楽器の持ち味を最大限に引き出し、冒頭の「怒りの日」から鮮烈な存在感で歌を彩り続けます。土臭いシャンソン風味と表裏一体の高 雅なワルツも魅力なら、唯一19世紀初頭生まれの歌「フュアルデスの嘆き」での堂々たる展開も聴きごたえあり。いかにもALPHAレーベルら しい1枚です。

DIVERSIONS
DDV-24171(1CD)
NX-A14
ジェイムズ・クック(1963-):「愛の死」交響曲(P伴奏版) ヘレン・レイシー(S)
ポール・マッケンジー(P)

録音:2021年11月26日
1963年ウェールズ生まれの作曲家ジェイムズ・クック。活動の初期には交響曲や合唱作品を発表していました が、近年は聖書をもとにした歌劇や声楽曲で注目されています。この「愛の死」交響曲は、もともとソプラノとオー ケストラのために書かれた5曲からなる連作歌曲集ですが、ここでは作曲家自身によるピアノ伴奏版が用いられ ています。タイトル通り、どの曲もワーグナーを題材にしたもので、最初の4曲はさまざまな詩人によるワーグナーに ついてのテキストが用いられており、最後の曲はクックが関心を寄せている「トリスタンとイゾルデ」の「愛の死」にち なんだ作品です。 伸びやかな歌唱を聴かせるのは英国王立音楽院を卒業したばかりのリリック・ソプラノ、ヘレン・レイシー。伴奏の ポール・マッケンジーはジャズの分野でも活躍するピアニストです。※収録時間 31’39

KLARTHE
KLA-145(1CD)
カロル・ベッファ:命のなかで
(1) 深き淵より〜混声合唱とヴィオラのための
(2) 至点〜ピアノのための
(3) 冬のセレナード〜ピアノのための
(4) アポリネールの2つの詩〜ソプラノとピアノのための
(5) 忘れられた街〜ピアノのための
(6) 命のなかで〜混声合唱のための
(7) 歩み半ばで〜ピアノのための
(8) ロッキングチェア〜ピアノのための
(9) 中国断章(全4曲)〜ソプラノとピアノのための
(10) 自画像〜ピアノのための
カロル・ベッファ(P)、
ジャンヌ・ジェラール(S)(4)(9)
アルノ・トレット(Va)(1)、
リオネル・ソー(指)
命のなかでcho

録音:2020年9月7日/スタジオ・セクスタン
1973年生まれのポーランド系フランス人作曲家カロル・ベッファ。作曲のみならずピアニスト、俳優としても知られる才人。作曲家としては前衛性よりもヒーリ ング系の音楽を生み出しています。
バレエ用に書かれた「深き淵より」と「命のなかで」は合唱作品。また同じポーランド系の出自ゆえか大好きだというアポリネールの詩につけた歌曲も聴きもの。 ピアノ曲ではベッファの名手ぶりが光りますが、「自画像」は自分の名BEFFA (B♭?ミ?ファ?ファ?ラ)NO 音名象徴に基づいています。

THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0066(2CD)
The Street
[CD1]
バッハ:パルティータ第2番ハ短調 BWV 826
ニコ・ムーリー作曲、アリス・グッドマン台本:The Street(道)※ハープ独奏版
[CD2]
ニコ・ムーリー作曲、アリス・グッドマン台本:The Street(道)※語り、合唱を伴うフル・ヴァージョン
パーカー・ラムゼイ(Hp)
ロージー・ヒラル(語り)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジcho、
ダニエル・ハイド(音楽監督)

録音:2021年4月25-27, 29,30日キングズ・カレッジ聖堂(ケンブリッジ)
The Choir of King's Collegeの新譜は、同カレッジの卒業生であるハープ奏者、パーカー・ラムゼイの2枚目のアルバム。近年評価の高まっている作曲家 ニコ・ムーリー作曲、アリス・グッドマン台本による、「The Street」です。キリストが十字架につけられるまでの「道のり」である14の留(磔刑の宣告を受け、 十字架にかけられ亡くなるまでを14の場面であらわしたもの)に沿って、キリストの最後の日々を、ハープ独奏、語り、そして聖歌という3つの要素で崇高な美し さで物語っていきます。また、ハープ独奏のためのバージョンも収録されています。
当盤のもうひとつの注目は、ゴルトベルク変奏曲(KGS.0049)をハープで演奏して世界から注目を浴びたラムゼイの第2弾ということで、鍵盤のための「パ ルティータ第2番ハ短調 BWV 826」が収録されていること。パルティータ第2番のシンフォニアはフランス風序曲のリズムで幕を開けますが、このリズムは「王 の入城」、つまりキリストがエルサレムに入る場面を表しているともいえ、この「The Street」への導入としてもまことにふさわしい選曲といえるでしょう。チャペ ルのたぐいまれなる豊かな残響を生かした素晴らしい録音にも注目です。 =パーカー・ラムゼイ= アメリカ人として初めてキングズ・カレッジでオルガン奨学生(2010-2013)となります。アメリカのオーバーリン音楽院では歴史的鍵盤楽器の研究を修めた。ジュ リアード音楽院で学び、イザベル・ペラン、シヴァン・マーゲン(ニューヨーク・フィル奏者)らに師事。現代ハープ、古楽ハープの両方を演奏する。キングズのオル ガン奨学生は、礼拝での演奏のほか、時によっては合唱隊を指揮するなど様々な能力が要求されるが、ラムゼイはそのどれもに優れた能力を発揮し、6回の世界ツ アー、さらにレコーディングにも4回参加した。コンセルトヘボウ、ロイヤル・アルバート・ホールなど世界的なホールでも演奏している上、新作初演も多数手がけ ています。

ACCENTUS Music
ACC-30564CD(2CD)
ハイドン:オラトリオ「天地創造」 ゲヒンガー・カントライ(ゲヒンゲン聖歌隊)
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)
カタリーナ・コンラーディ(S)
ユリアン・ハベルマン(T)
トビアス・ベルント(Bs)

録音:2021年10月、ルートヴィヒスブルク
「天地創造」は晩年の2度にわたる英国滞在中に、「メサイア」などヘンデルの大作におおいに触発され着想した、その規模内容ともにハイドンの最高傑作とい われるオラトリオ。旧約聖書の『創世記』と『詩篇』、ミルトンの『失楽園』をテキストの題材として、神による創造の第1日から第4日まで、生き物が出現する第 5日と第6日、そしてアダムとイヴの登場と、創世の七日間を時系列に沿って3部構成で描いています。このように直截的にキリスト教的世界観で彩られた内容と、 絵画的ともいうべき巧みな手法でわかりやすく活写される動物たちの魅力や、オーケストラや合唱が全体を通して活躍することから、欧米ではとりわけ人気も高く 特別な作品として迎えられています。
ハンス=クリストフ・ラーデマン率いるゲヒンガー・カントライは、2019年にヘンデルの「メサイア」、2020年にバッハの「マタイ受難曲」と宗教曲の大作 を次々に録音し、圧巻の演奏を聴かせてくれただけに、今回の「天地創造」も期待が高まります。ソリストには、キルギス共和国出身のソプラノ、カタリーナ・ コン ラーディ。ドイツ国内を中心に欧州各地で活躍しているテノール、ユリアン・ハベルマン。ドレスデン聖十字架合唱団でボーイソプラノとして活動していた現在はバ ス歌手のトビアス・ベルントといった充実の歌手陣が揃い、見逃せない録音となっております。

TYXart
TXA-20151(1CD)
ヨーゼフ・ハース(1879-1960):女声合唱とピアノのための作品集
民謡による3つの歌曲 Op.89(1940-1952)
陽気な讃美歌 Op.73(1930)
歌曲集 Op.44(1916)
3つの3声による小さな歌(1929)
結婚式の歌(1935)
Heisa, Kathreinerle(1932)
幼子がやってくる Op.76-2(1952)
女声とピアノのためのカンタータ Op.81
ミュンヘン女声cho
スザンヌ・ユッツ=ミルトシツキー(P)
カトリン・ヴェンデ= エーマシ

録音:2021年7月
ヨーゼフ・ハース(1879-1960)はレーガーに作曲を学び、ヒンデミットと共にドナウエッシンゲン音楽祭の運営に携わるなどドイツの音楽界の発展に貢献し た人物。女声合唱のための作品は比較的数が多く、民謡や賛美歌、音楽と自然を讃えるカンタータなどがあります。

MDG
MDG-92322596
(1SACD)
バッハ:来たれ、イエスよ、来たれ BWV229
ヨハン・シェレ(1648〜1701):来たれ、イエスよ、来たれ
バッハ:カンタータ第82番「わたしは満ち足りている」 BWV82
アルマ・マーラー=ヴェルフェル(1879〜1964):なま暖かい夏の夜を待ちわびて
ヤコブ・グルシュマン(1991〜):ゲヌーク〜カンターテ(2021)
アルマ・マーラー:夜への賛歌
ヨハン・ルドルフ・アーレ (1625-1673):エリヤの幻の言葉〜もう十分です!
バッハ:カンタータ第60番「おお 永遠、そは雷のことば 」BWV60
アンサンブル・バッハヴェルクヴォーカル
ゴードン・サファリ(指)
コラール「イエス、わが喜び」を題材にしたアルバム(MDG-92322076)をリリースした、ゴードン・サファリ率いるアンサンブル・バッハヴェルクヴォーカル。 今回のテーマはバッハのカンタータ第82番でも歌われている「わたしは満ち足りている」Ich Habe Genug (it is Enough)。このカンタータは、老人シ メオンが救世主たる幼子イエスを抱き、満ち足りた気分で安らかな死を迎えて清められたいと願う場面を題材にしたもの。この言葉をテーマに、バッハ、アーレ、シェ レ、アルマ・マーラー、グルシュマンと時代を超えた作曲の作品を収録することにより、死に向き合う人々の考え方の変化を印象的に表したアルバムとなっていま す。アンサンブル・バッハヴェルクヴォーカルが色々な時代の音楽を柔軟に解釈し、優れた音楽的センスで演奏。MDGの見事な立体音響録音もあいまって、感動 的な1枚に仕上がっています。 (Ki)

H.M.F
HMM-905345(1CD)
Mein Traum(わたしの夢)
1. シューベルト:レチタティーヴォとアリア「私はどこに・・・力ある者よ、塵の中に (‘Wo bin ich… O konnt’ ich’)」(「ラザロ」D 689第2幕より)
2. 合唱「狩りへ‘Zur jagd’」(「アルフォンソとエストレッラ」D 732第1幕より)
3. レチタティーヴォ&アリア「‘O sing mir Vater… Der Jager’」(「アルフォンソとエストレッラ」D 732第2幕より)
4. シューベルト(リスト編曲によるオーケストラ版):影法師(「白鳥の歌」D 957より)
5. シューベルト:交響曲第7番ロ短調 「未完成」D 759より第1楽章Allegro moderato
6. ウェーバー:「おお!海の上に浮かぶのはなんと心地よいことか‘O wie wogt es
sich schon auf der Flut’」(オベロン、第2幕より)
7. シューベルト:交響曲第7番ロ短調 「未完成」D759より第2楽章Andante con moto
8. シューマン:人魚Meerfey op.69-5(女声のための6つのロマンス第1集より)
9. ウェーバー:レチタティーヴォ&アリア“どこに隠れよう・・・そして、私は復讐の力に身を捧げる”(抜粋)(歌劇『オイリアンテ』より)
10. シューベルト:序奏〜アルフォンソとエストレッラ D732第3幕より
11. シューベルト(ブラームス編):タルタロスの群れ D583
12. シューベルト:アヴェ・マリア(エレンの歌 第3番) D839, op.52, no.6
13. シューベルト:合唱「やさしく静かに(‘Sanft und still’)」〜「ラザロ」D 689第2幕
14. シューマン:アリア“ここは見晴らしがよく(‘Hier ist die Aussicht frei’)” 「ゲーテのファウストからの情景」WoO 3より第3部第5場
15. シューベルト:「神はわたしの羊飼い」D 706
ラファエル・ピション(指)
ピグマリオン(合唱、管弦楽)

ステファヌ・ドゥグー(バリトン/1, 3, 4, 9, 11, 14)
ユディト・ファ(ソプラノ/3, 6)
ザビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ/12)

録音:2020年12月、ピエール・ブーレーズ・ホール、フィルハーモニー・ド゙・パリ
「マタイ受難曲」(KKC.6514)で世界を驚かせたピション&ピグマリオン、注目の新作のテーマはシューベルト。1822年のある朝、シューベルトは様々な思い 出(愛する父から何度か拒絶された記憶や、父に拒絶された後絶望の中にさすらう旅をしたこと、母が亡くなった時のことや失恋のことなど)を記した謎めいた 文章を書き残しました。シューベルトの心の闇、シューベルトの作品の裏に感じられる孤独や絶望といったものの根源が観られるようです。ピションとドゥグーは、 シューベルトの傑作や演奏機会の少ない楽曲、さらに関連あるほかの作曲家たちの作品を注意深く集めて、1枚の広大な絵物語を創り出しました。シューベルトが 主人公のドラマティックなオペラのようになっております。 (タイトルの「Mein Traum(私の夢)」とは、フェルディナント・シューベルトがフランツの文章につけたタイトルです) (Ki)

GENUIN
GEN-22797(1CD)
グローリア ドイツと世界のクリスマス・ソング集 第3集
ウェイド:ここに来なさい、ああ信心深い者たちよ(神の御子は今宵しも)
ゲーゼ:幼児イエスは飼い葉桶の中に横たわっていた
ジェイムズ:3人の家畜追い
作者不詳:羊の傍で番をしていると
ロシアの歌:この聖なる夜は
オード:アダムは縛られて横たわり
レーガー:マリアの子守歌
マウエルスベルガー:クリスマス
東ポーランドの歌:羊飼いよ、小屋へ
テニェール:湖と湖畔を照らす
伝ディルク・ヤンスゾーン・スウェーリンク:ああクリスマスの夜よ
フランスの歌:幼児イエス
カールソン:冬の魔法
エーベル:静かに雪が降り
ニコラウス・ボイットナーの歌本:私たちの愛する女性の夢
シレジア民謡:この上なく優しく鐘が鳴る
クヴェルノ:めでたし海の星
ラインターラー:この暗い日々に
伝承歌:もみの木
ビーブル:アヴェ・マリア
サバテ:グローリア
フィリップ・アーマン(指)
MDR放送cho

録音:2022年1月25-28日 ドイツ ライプツィヒ
第1集(GEN-15381)、第2集(GEN-17484)に続く、フィリップ・アーマン指揮MDR 放送合 唱団による世界のクリスマス曲集、第2 集から5年ぶりの第3集が登場。今回も有名曲から渋 い選曲まで幅広くクリスマスの歌が美しい無伴奏合唱で楽しめる。フィリップ・アーマンは1974 年生まれ。ケルンでマーカス・クリードに学んでいる。2013 年から2016年までMDR 放送合唱 団の首席客演指揮者を務めたのち、 2020年に同団の芸術監督に就任している。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0031(1CD)
ブリテン:声楽と管弦楽のための作品集
(1)テノールと管弦楽のための『狩をする私たちの先祖』 Op.8
(2)ソプラノと管弦楽のための4つのフランス歌曲
(3)テノールと管弦楽のための交響組曲『グロリアーナ』 Op.53a
クリスティーナ・ランツハマー(ソプラノ(2))
マーク・パドモア(テノール(1))
アラスデア・ケント(テノール(3)「リュートの歌」)
アイヴァー・ボルトン(指)
バーゼルSO

録音:(1)(3)2020年8月10-14日、(2)2020年8月17・18日/ドルナッハ、ゲーテアヌム
2016/17年シーズンの初めからバーゼルSOの首席指揮者を務めているアイヴァー・ボルトン。彼は常に祖国イギリスの音楽に特別な親近感を抱いてお り、ブリテンの割とマイナーな作品を取り上げた当盤はボルトンのやりたかったことが詰まったアルバムと言えます。パドモアら声楽陣の活躍も聴き 逃せません。
『狩をする私たちの先祖』は23歳、『4つのフランス歌曲』は僅か14歳で作曲された天才的な作品。また1953年にエリザベス二世の戴冠式のために書かれ たオペラ『グロリアーナ』からの組曲も収録しています。 (Ki)

Delphian
DCD-34252(1CD)
ヴェナブルズ:レクイエム&ハウエルズ:合唱と管弦楽のためのアンセム集
ハウエルズジョナサン・クリンチ:オーケストレーション):おおエルサレムの平和のために祈れ
ハウエルズ(ハワード・エクダール:オーケストレーション):Like as the hart desireth the waterbrooks
ハウエルズ:The House of the Mind
イアン・ヴェナブルズ(b.1955):レクイエム Op.48(オーケストラ伴奏版)、God be merciful Op.51、
 ラプソディ 「ハーバート・ハウエルズの思い出に」 Op.25(オルガン独奏
ベンジャミン・ニコラス(指,Org)、
オックスフォード・マートン・カレッジcho、
オックスフォード・コンテンポラリー・シンフォニア

録音:2021年6月、オックスフォード・マートン・カレッジ礼拝堂
英国合唱界の2人の名匠ベンジャミン・ニコラスとピーター・フィリップスの指導の下、瞬く間にオックスフォード大学の混声合唱団の代表的存在の1つとなったマートン・カレッジ合唱団。
指揮者のベンジャミン・ニコラスは、ハウエルズの親しみやすいイギリスの合唱音楽と、現代の作曲家イアン・ヴェナブルズの音楽との間に類似性を見出し、このアルバムを完成させました。ヴェナブルズのレクイエムは、2020年にオルガン伴奏のみのバージョンで初録音されていますが、今回はこのアルバムのために特別にオーケストレーションを施したバージョンで収録。ハウエルズの研究者であるハワード・エクダールとジョナサン・クリンチの編曲による「4つのアンセム」のうちの2曲は新しいオーケストラ伴奏版となって、ステンドグラスの美しい光のようにハウエルズの豊かな合唱曲を照らし出します。

Signum Classics
SIGCD-723(1CD)
イントゥ・ザ・ライト
伝承曲ソーンダー・チョイ編):荒野の果てに
ケネス・ジェニングス:ああベツレヘムよ
ジョン・ジェイコブ・ナイルズ(ポール・ジョン・ルドイ編):めぐり歩きながら思いめぐらす
ジョニ・ミッチェル:リヴァー
シェリル・カム:アレルヤ!真の光の中に
クリス・フォス:愛よ, 永遠の神よ
B.E.ボイキン:おお, 大いなる神秘
伝承曲:Glory Hallelujah to Duh Newbo’n King(R.パウエル、W.C.パウエルによる男声合唱編)
フランシスコ・グラウ・ベガラ:Mensaje de Paz
伝承曲カントゥス編):チルドレン・ゴー!
伝承曲R.ボーエンス編):三隻の船
伝承曲ソーンダー・チョイ編):アギナルド・キャロル
伝承曲A.ハンブル編):スティル, スティル, スティル
伝承曲S.セーデルベリ編):新しいクリスマス
グルーバーC.H.ハリス編):きよしこの夜
クリス・フォス:クリスマスのまえのばん
リンダ・カシェルマイアー:ウィー・トースト・ザ・デイズ
カントゥス

録音:2021年7月、アメリカ
カウンターテナーなし、テノール×4、バリトン×2、バス×2の低声部のみで構成される男声ヴォーカル・アンサンブル「カントゥス」。
YouTubeとFacebookで話題となった前作、「ザ・COVID-19・セッションズ」(SIGCD819)に続くSignum第3弾は、クリスマスをテーマとした作品集。
今作では、ジョン・ジェイコブ・ナイルズ、ケネス・ジェニングスからジョニ・ミッチェルやB.ボイキンまで、5つの幅広い言語に跨る様々な作品、R.ボーエンス、C.H.ハリスによる2つの新しいアレンジや、カントゥスのために特別に作られた6つの作品など、ルネサンスから21世紀まで幅広いレパートリーを持つ彼らの魅力を引き出した好企画。混乱の渦中にある世界に、清らかな歌声で癒しのひと時を贈り出します。
Signum Classics
SIGCD-690(1CD)
イン・ウィンターズ・ハウス〜テネブレのクリスマス
ボブ・チルコット:羊飼いのキャロル
ジョアンナ・マーシュ:イン・ウィンターズ・ハウス
伝承曲:天使がおとめのもとに
ヴォーン・ウィリアムズ:天からの真実
J.フォーブス・レストレンジ:Advent‘O’Carol
オワイン・パーク:おお大いなる神秘
E.ウッドール・ネイラー:Vox dicentis:Clama
ブリテン
:キャロルの祭典
サリー・ビーミッシュ:静けさの中で
エリザベス・ポストン:イエス・キリスト・ザ・アップル・ツリー
ジューン・コリン:静かな心
ハウエルズ:子守歌を歌う
ベン・パリー:オールドバラ・キャロル
ジョゼフ・フィブス:Sleep My Pretty One, Sleep
テネブレ、ナイジェル・ショート(指)、
カミラ・ペイ(Hp)、
ジョシュア・デイヴィットソン(Boy-S)

録音:2022年3月7日-10日、オール・ハローズ教会(ロンドン)
キングズ・シンガーズの元メンバーであるナイジェル・ショートによって2001年に設立され、世界最高峰のヴォーカル・アンサンブルの一つとして広く活動する"テネブレ"。2016年に「ブラームス&ブルックナーSIGCD430)」が2度目のBBCミュージック・マガジン賞を受賞し、2018年には「天体の音楽(SIGCD904)」がグラミー賞にノミネートされ、大きな注目を浴びたテネブレによる4枚目となるクリスマス・アルバム。
テネブレは定期的に世界的なオーケストラと共演し、音楽祭などにも出演、聴衆から絶大な評価を受けてきました。今回のクリスマス・アルバムは、ブリテンの「キャロルの祭典」をメイン・プログラムとして、ヴォーン・ウィリアムズやハーバート・ハウエルズといった20世紀の作曲家から、ボブ・チルコットやオワイン・パークといった現代のイギリスを代表する作曲家たちの作品まで幅広く収録しています。合唱ファンだけでなくイギリス音楽ファンにもおすすめ出来る1枚です。

Etcetra
KTC-1770(1CD)
永遠の二元性
グノー:Ou voulez-vous aller?
ディーペンブロック:Recueillement
イベール:Deux steles orientees
マスネ:エレジー
ダッラピッコラ:Rencesvals
デュパルク:恍惚、ローズモンドの屋敷、
 フィレンツェのセレナード
ワーグナー:Les Deux Grenadiers
カプレ:おいで!見えない笛の音よ
ラヴェル
:マダガスカル島民の歌
グノー:セレナード
フロリアン・ユスト(Br)、
ジュリー・ムーラン(Fl)、
シュテファン・ヘーバー(Vc)、
ヤン=パウル・フライピンク(P)
フルート、チェロ、ピアノを伴奏に用いるという珍しいバリトン歌曲集。フロリアン・ユストはドイツ出身で幼い頃からドレスデンのゼンパー・オーパーとベルリン国立歌劇場などに出演していました。その後アムステルダム音楽院で、ウド・ライネマンに師事し、トーマス・ハンプソン、ヤルト・ファン・ネスなどのマスタークラスに参加しました。現在ではシュターツカペレ・ドレスデンなどの演奏会やオランダの歌劇場に定期的に出演しており、活躍しています。

FUGA LIBERA
FUG-810(1CD)
『夜の中の光』 〜ドイツとフランスの近代歌曲集
シェーンベルク:4つの歌曲 Op. 2(1899)
ドビュッシー:ビリティスの3つの歌(1897-1898)
ツェムリンスキー:リヒャルト・デーメルの詩による幻想曲 Op. 9より I. 夕べの声 (1898) *
ラヴェル:クレマン・マロの2つの風刺詩(1896-1899)
リリ・ブーランジェ:3つの小品 より I. 古い庭園にて(1914) *
アルマ・マーラー1879-1964):5つの歌曲 (1910)
リリ・ブーランジェ:反映 (1911)
ナディア・ブーランジェ1887-1979):暗く果てしない眠り (1906)
リリ・ブーランジェ:空の広がり より VI. もしこれがちっぽけな夢にすぎなかったら(1914)
ベルク:4つの歌曲 Op. 2 (1910)
*…ピアノ独奏
コリーヌ・デュティユル(Ms)
クナル・ラヒリー(P)

録音:2021年9月27-29 オリーヴ山教会スタジオ、ベルリン
ベルギーのメゾソプラノ、コリーヌ・デュティユルが歌う、フランス印象派からウィーン世紀末を巡る歌曲の旅。アルマ・マーラー、ブーランジェ姉妹 の貴重な作品を含むプログラムを、深みのある表現力で聴かせます。

Pentatone
PTC-5187023(1CD)
ハンス・ゾマー(1837-1922):管弦楽伴奏付き歌曲集
■声楽と管弦楽のための作品集
(1)「自由な想い」
(2)「トゥーレの王」
(3)「ミニョンの家」
(4)「銘記T」
(5)「銘記U」
(6)「憩いのない恋」
(7)「嵐の中で」Op.4-3
(8)「エゼルベルト卿」Op.11-4
(9)-(13)歌劇『ローレライ』からの伝承曲 Op.13【第1曲「艀での伝承」/第2曲「薔薇の
つぼみと蝶々」/第3曲「伝承と従者」/第4曲「森の中で」/第5曲「岩の上に」】(ハンス-クリストフ・マウラスシャット&マルティン・アルブデヒト-ホーマイヤー校訂(2020))
(14)「 夜 、船室にて」
(15)「さすらいの夜想曲T」
(16)「さすらいの夜想曲U」
(17)「追憶」(オルガ・クロウポヴァー編曲(2020))
■声楽と室内アンサンブルのための作品集
(18)「村に咲きほこる菩提樹」
(19)-(22)歌曲集『フーノルト・シングーフ』Op.4より【第1曲「ご挨拶」/第2曲「夏の遊び」/第3曲「ルアー」/第4曲「その酒」】
(1)(2)(8)(15)(16)(19)-(22)ベンヤミン・アップル(Br)、
(3)(4)(7)(18)(22)アンケ・フォンドゥング(Ms)、
(5)(6)(9)-(13)(17)(22)モイツァ・エルトマン(S)、
(14)(22)マウロ・ペーター(T)
(1)-(17)ベルリンRSO、グリエルモ・ガルシア・カルヴォ(指)
(18)-(22)クリストフ・コーン(Cl)、アンネ・フェルツ(Vn1)、ブリギッテ・ドラガノフ(Vn2)、アレハンドロ・レグエイラ・カウメル(Va)、ペーター・アルブレヒト(Vc)

録音:2021年5月25-28日/ハウス・デス・ルンドフンクス、ザール1(ベルリン)
※(16)を除く全曲世界初録音
ハンス・ゾマー(1837-1922)作曲の管弦楽伴奏付き歌曲をモイツァ・エルトマン、アンケ・フォンドゥング、マウロ・ペーター、ベンヤミン・アップルという充実のソリ スト陣を迎え、グリエルモ・ガルシア・カルヴォ(指)ベルリンRSOが録音。「さすらいの夜想曲U」以外、管弦楽伴奏版では全曲世界初録音という注目の内容です!
ドイツの作曲家ハンス・ゾマーは数学を学び、のちに物理学の教授となり、工科大学の学長も務めるなど、音楽家としては異例の経歴の持ち主。ライプツィヒではブラー ムス、シューマン、ヨアヒムらが参加したサークルに所属し、作曲家としても着実に研鑽を積み、ゾマーの作品はR・シュトラウスからも絶賛されるほどでした。作品 の中心は歌曲や歌劇といった声楽曲ですが、彼の異色の経歴に加え、楽譜が出版されることがほとんどなかったため、ゾマーの作品は長い間日の目を見ることがありませ んでした。
近年その作品の再評価が進んでいますが、今年(2022年)歿後100年を記念して充実のアルバムが登場です。ゾマーの歌曲はゲーテを中心とした詩にロマン派らしい 美しい旋律と民謡とを融合させた色彩豊かなオーケストレーション、そしてドラマティックな音楽が最大の魅力。この輝かしい歌曲を世界最高峰のソリスト陣が思いを込めて 歌い上げます! (Ki)

arcantus
ARC-20024(1CD)
「難民」〜ユダヤ系アメリカ人作曲家の声楽曲集
(1)ジェイコブ・ラッパポート:A Pastokh'l, A Troymer(1933)
(2)ガーション・キングスレイ:2つの瞑想的な歌(1972)
(3)キングスレイ:The Lord ind My Shepherd(1976)
(4)イスラエル・オルター:Ad Anah(1963)
(5)ハインリヒ・シャリト:イェフダ・ハレヴィの展望(1970)
(6)ラザール・ウェイナー:3つの聖書の歌(1972)
(7)伝承曲(カステルヌオーヴォ=テデスコ編):3つのセファルディムの歌(1959)
(8)フレデリック・ピケット:信仰のための3つの歌(1970)
(9)マックス・ヤノフスキ:Oseh Shalom(1978)
(10)アーヴィング・バーリン:Give Me Your Tired, Your Poor(1949)
デイヴィッド・バーガー(歌)、
ジョイス・ローゼンツヴァイク(P)

ン録音:2017年5月〜2019年5月/トランジェント・サウンド・レコーディング・スタジオ(シカゴ)
シカゴ出身のユダヤ系アメリカ人の声楽家デイヴィッド・バーガーとニューヨーク出身のピアニスト、ジョイス・ローゼンツヴァイクによるアルバム『難民』。アメリ カは何百年もの間、世界中のユダヤ人にとっての避難場所で、アメリカほどユダヤ人社会が発展してきた場所はありません。このCDに収録されている作曲家たち は、反ユダヤ主義から逃れるために難民としてアメリカに渡った音楽家の声楽曲で、20世紀のアメリカ・ユダヤ音楽を語る上で欠かせない作品集です。 (Ki)

Phi
LPH0-39(1CD)
ベートーヴェン:オリーヴ山のキリスト キリスト…ゼバスティアン・コールヘップ(T)
セラフィム(熾天使)…エレノア・ライオンズ(S)
ペトロ…トーマス・バウアー(Bs)
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
シャンゼリゼ劇場O(古楽器使用)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)

録音:2022年3月 ポワチエ・テアトル・オーディトリアム(TAP)、フランス
三十代前半、1802年に『ハイリゲンシュタットの遺書』を書いたベートーヴェンがその翌年に書き上げた、初めての宗教的作品「オリーヴ山の キリスト」。自らの運命を予感したキリストがオリーヴ山で祈りを捧げているところへ兵士たちが現れ、ペトロらの抵抗も空しく囚われてしまう場 面までが描かれています。テキストを聖書に求めずオペラ作家のフーバーにオリジナルを依頼、結果的にはベートーヴェンが生涯で唯一書いた オラトリオであるこの作品は、その生前にはヨーロッパ各地で80回以上も演奏されたという人気でしたが、現在では録音も演奏回数も決して 多いとは言えません。この作品にヘレヴェッヘによる新録音が登場します。70歳のインタビューで「残された人生では真に向き合う価値を感じ る作品だけを演奏する」と語った彼がここでこの作品を取り上げるのは、その価値を改めて世に問うに足る内容であると認めるからにほかなら ないでしょう。管弦楽は2011年録音の「ミサ・ソレムニス」と同様シャンゼリゼ劇場Oを起用、中心となるキリスト役にはヤーコプス指 揮の大バッハ作品録音(ヨハネ受難曲、ロ短調ミサ)に参加するほか活躍目覚ましいコールヘップを配するなど、万全の布陣で臨んでいます。 『英雄』に始まる「傑作の森」の直前に書かれた意欲作に新たな光を当てる、決定的なアルバムの登場です。

SOMM
ARIADNE-5018(1CD)
NX-B04
ヴォーン・ウィリアムズ・ライヴ 第2集
勝利のための感謝祭(感謝の歌)
音楽へのセレナード*
仮面劇『ヨブ』#
エルシー・サダビー(S)
ヴァレンタイン・ダイヤル(ナレーター)
ジョージ・ソールベン=ボール(Org)
トーマス・コラム・スクール児童cho
イゾベル・ベイリー(S)*
アストラ・デズモンド(C.A)*
ベヴァリッジ・ホワイト(T)*
ハロルド・ウィリアムズ(Br)
BBC響&cho
ボストンSO#
エイドリアン・ボールト(指)

録音:全てライヴ
1945年5月13日 BBC broadcast(UK)
1946年9月29日 BBC broadcast(UK)*
1946年1月26日 Symphony Hall, Boston Massachusetts(USA)#
第1集(ARIADNE5016)に続く、ヴォーン・ウィリアムズの生誕150年を記念したアルバム。今作はエイドリアン・ボールトの指揮による3つの作品をクリアな 音で復刻しています。 冒頭の2作品は、1930年にボールトが創設し、1950年まで首席指揮者を務めたBBCSOによる演奏。「勝利のための感謝祭」はソプラノ・ソロ、ナ レーターとオルガン、オーケストラ、合唱の大編成による作品で、1945年の初演となったラジオ放送の録音です。「音楽へのセレナード」は1946年のBBC 第3番組(現ラジオ3)のオープニング・ナイトで演奏された作品で、『ヴェニスの商人』の第5幕第1場が題材となっています。こちらは1938年に作曲家の友 人で、名指揮者ヘンリー・ウッドへのオマージュとして書かれました。もともとは16人の歌手のための曲でしたが、ヴォーン・ウィリアムズ自身によりオーケストラと 4人のソリスト、合唱のためにアレンジ。この放送が当ヴァージョンの世界初演となりました。 『ヨブ』はボールトに献呈された劇音楽で、ボールトはこのボストンSOとの演奏の後、4回のスタジオ録音を行うほどのお気に入り作品でした。 今回の復刻も、これまでにも数々の名盤の復刻にあたった、英国を代表するリマスター・エンジニア、ラーニ・スパールが手掛けており、丁寧なリマスターによる ノイズの少ないリアルな音が蘇りました。なお、ブックレットにはヴォーン・ウィリアムズの評伝を執筆した英国の研究家サイモン・ヘファーによる解説(英語のみ) が掲載されています。 ペア・ノアゴーとヨーン・ストルゴーズ

ALBANY
TROY-1898(1CD)
ドン・ウォーカー(b.1941):女性詩人の詩による歌曲集
「アンネ・ブラッドストリートの詩による歌曲集」
「フィリス・フィートリーの詩による歌曲集」
「エミリー・ディキンソンの詩による歌曲集」
「ヘレン・ハント・ジャクソンの詩による歌曲集」
「ガートルード・スタインの詩による歌曲集」
「エドナ・セント・ビンセント・ミレイの詩による歌曲」
「ハリー・アレイの詩による歌曲集」
アン・モス (S)
カレン・ローズナック(P)

録音:2018年、2020年オークランド第25通りスタジオ、カリフォルニア
ドン・ウォーカーはカリフォルニアを拠点に活動する作曲家。多作家で 10曲の交響曲を始
め、3つのオペラ、14曲の弦楽四重奏曲など総数200 曲を作曲しています。このディスクはアメリカの女性詩人の詩に作曲した歌曲で、いずれも調性によって書かれた、穏健な作風。エミリー・ディキンソンとガートルード・スタインは邦訳もあるほど世界的に著名な詩人。
ALBANY
TROY-1899(1CD)
「パリを気取るニューヨーク」〜エリック・ショール歌曲集
歌曲集「花々」〜詩:シンシア・ザンリン
「朝帰り」〜詩:トマス・マーチ
「フランスの物語」〜詩:リッチー・ホフマン
「あなたが行ってしまった後、アパートの一室で」〜詩:トマス
マーチ
「小さな街の超能力者のためのエレジー」〜詩:モリ・クリーチ
「液体」〜詩:アーロン・スミス
「今さらながら」〜詩:アーロン・スミス
「謹慎中」〜詩:スーザン・キンソルヴィング
「改造」〜詩:スーザン・キンソルヴィング
「パリを気取るニューヨーク」〜詩:アーロン・スミス
イヴ・ジリオッティ(MS)
ジェシー・ダーデン(T)
マイケル・ケリー(Br)
エリック・ショール(P)
エリカ・スウィッツァー(P)
クリス・フリスコ(P)
19マーサー・アンサンブル

録音:2021年6月-2022年3月
エリック・ショールは主に演劇、テレビ、映画のための音楽の作曲に従事、またブロードウェイの芝居、ミュージカルのためにも音楽を提供しています。このディスクにはそうした彼のキャリアを反映してか、ブロードウェイ・ミュージカル風の声楽と室内オーケストラのための歌曲集が収録されています。親しみ易いメロディと暖かなハーモニーに心がなごむ一枚。
ALBANY
TROY-1902(1CD)
As One(一心同体)〜現代アメリカの歌曲集
ロバート・オーウェンズ(1925-2017):銀色の雨Op.11
ネッド・ローレム(b.1923):「若き日、古い世代そして夜」/「雲」/「大いなるハドソン」/ 「彼らが私をどれだけ愛しているか」
ザカリー・ワズワース(b.1983):「物語のない場所」〜ロビンソン・ジェファーの5 つの詩による
スルール・アーヴィング・グリック(1934-2002):2つの風景
リビー・ラーセン(b.1950):私のアントニア
ジョス・ミルトン(T)
メリンダ・コーフェイ・アームステッド(P)

録音:2021年9月25-30日 ハイデン・バレー・ミュージック・セミナー、カリフォルニア
20〜21世紀の様々な世代のアメリカの作曲家による歌曲を収録。全体にバーバーやコープ ンドを思わせるロマンティックで親しみ易い作風。ジョス・ミルトンはアメリカの地方都市で活躍 るテノールだが、その伸びやかで柔らかい声が素晴らしい。

ALPHA
ALPHA-638(1CD)
『私の中のゴッホ』 〜ゴッホとクリムトの時代を巡るア・カペラ・コーラスの旅
サン=サーンス:2つの合唱曲 Op. 68
ドビュッシー:お告げの鐘 L. 76 (クリトゥス・ゴットヴァルト編)
 シャルル・ドルレアンの3つの歌 L. 98
 雪の上の足跡 (ゴットヴァルト編) 〜前奏曲集 第1巻 より
サティ:ジムノペディ 第1番(ウィリアム・ナイト編曲、ティド・フィセルの発案による)
R・シュトラウス:夢の中の光
マーラー:原光 (ゴットヴァルト編)
アルマ・マーラー(1879-1964):なま暖かい夏の夜 (ゴットヴァルト編)
マーラー:夕映えに (ゴットヴァルト編曲、交響曲第5番アダージェットによる)
A.マーラー:静かな町 (ゴットヴァルト編)
マーラー:私はこの世に捨てられて 〜リュッケルトによる5つの歌曲 より
シェーンベルク:千年を三たび Op. 50a
 地には平和を Op. 13
オランダ室内cho
ペーター・ダイクストラ(指)

録音:2022年2月 ハーレム・フィルハーモニー、オランダ
ペーター・ダイクストラ率いるオランダ室内合唱団による、ゴッホとクリムトが生きた19世紀末近辺のフランスとドイツの音楽を集めたア・カペラ・ アルバム。サン=サーンス、ドビュッシー、R・シュトラウス、シェーンベルクといった大家の合唱作品が聴けますが、サティの「ジムノペディ 第1番」(この編曲による世界初録音)などの合唱編曲版などが収録されているのが嬉しいところ。中でも、妻アルマの作品と会話のように交 互に収められたマーラーの編曲版に注目で、彼らならではの高純度のア・カペラで歌われる「原光」や交響曲第5番「アダージェット」の美しさ は、まさに天国的と言えるでしょう。合唱編曲の多くは、この分野で定評のあるドイツの作曲家クリトゥス・ゴットヴァルトによるものです。またこ の作品はイタリアのアート集団「fuse*」とのコラボレーションとなっており、実演では、ステージ上の大きなスクリーンにゴッホとクリムトの絵を元 にしたイメージを投影し、それが観客と演奏者の生体反応をリアルタイムに反映して次々と変化していく、インスタレーションの要素を導入して いました。その様子もブックレットにカラーで掲載されています。
ALPHA
ALPHA-897(1CD)
『ノクターン』 〜ラフマニノフ:徹夜祷、ビザンティン聖歌
ラフマニノフ:徹夜祷 Op. 37
<徹夜祷>
1. ビザンティン聖歌:Anixandaria
2. O come, let us worship
3. Bless the Lord, O my soul (greek mode)
4. ビザンティン聖歌:Makarios anir
5. Blessed is the man
6. ビザンティン聖歌:Kyrie ekekraxa
7. hail, gladdening light (kievan mode)
8. Nunc Dimittis (kievan mode)
9. ビザンティン聖歌:Litia ? Kyrie eleison
10. Ave Maria ? Rejoice, O Virgin
<早課>
11. The Six Plams (Glory to God in the highest)
12. ビザンティン聖歌:Dhouli kirion
13. Praise ye the name of the Lord (znamenny mode)
14. ビザンティン聖歌:les Antiphones
15. Blessed art thou, O Lord (znamenny mode)
16. ビザンティン聖歌:Evloghitos i Kyrie
17. Having beheld the Resurrection of Christ
18. Magnificat ? My soul doth magnify the Lord
19. ビザンティン聖歌:Tin timioteran
20. Great Doxology (znamenny mode)
エイドリアン・シルブ(ビザンティン聖歌)
マティルド・ガトゥイヤ(A)
エドゥアルト・モンジャネル(T)
ラ・タンペート(合唱)
シモン=ピエール・ベスティオン(指)

録音:2021年12月 サンテスプリ教会、パリ
様々な時代、地域の音楽をユニークな形で組み合わせるコンセプト・アルバムで、世界の合唱シーンを常に刺激するフランスの声楽アンサン ブル、ラ・タンペート。今回は指揮者ベスティオンが、一見シンプルな印象を与えながら、実際は合唱をオーケストラのように扱う複雑な手法が 当時としては革新的と語る難曲、ラフマニノフの「徹夜祷(晩祷)」に臨みました。この作品に深い感動を覚えたというベスティオンは、ロシアと ルーマニアで経験した正教会の儀式を踏まえ、その典礼的な文脈の中に位置付けてみるために、ビザンティン聖歌と交互に演奏するという 手法を採用しています。宗教音楽らしい奥深さをぐっと増した、たいへん興味深いアルバム。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-077(1CD)
ソフィー・ガーユとフランス第一帝政期のハープ伴奏歌曲
1. ルイ=エマニュエル・ジャダン(1768-1853):コラス、コラス、どうか誠実に慕って
2. ソフィー・ガーユ(1775-1819):わかっている、若い頃には(第1・2連)
3. フランソワ=ジョゼフ・ナーデルマン(1781-1835):西風がやさしく吹き寄せてくれようと*
4. ガーユ:それは彼女とは違う
5. ジャン=ポール・エジード・マルティーニ(1741-1816)/ナーデルマン編)):愛の喜び*
6. モーツァルト:クロエに K. 524
7. ガーユ:期待
8. F-J. ナーデルマン:ソフィー・ガーユの「おお漁師よ」の調べによるハープのための幻想曲*
9. ガーユ:悪魔の円舞
10. ガーユ:ミラノの司祭の歌、別名「間に合わせの食卓」
11. L-E. ジャダン:ウェルテルの死
12. ジャン=ルイ・アダン(1758-1848):ウェルテルの墓を訪れたシャルロット(第1・2連)
13. ガーユ:もはや死ぬほかない
14. フランソワ=アドリアン・ボワエルデュー:思い出*
15. J-L. アダン:後悔
16. モーツァルト:ラウラに寄せる夕べの思い K. 523
17. ガーユ:夕暮れのひととき
18. モーツァルト:鳥たちよ、年ごとに K. 307
19. ニコラ=シャルル・ボクサ(1789-1856):モーツァルトの「わたしの心は溜息をつく」によるハープのための変奏曲*
20. ガーユ:わたしの心の機微がわかる人は
21. J-P-E. マルティーニ:涙を流す人
22. ガーユ:愛しきフロンタン

*=ハープ独奏
マイリス・ド・ヴィルトレ(S)
クララ・イザンベール(Hp)
使用楽器:パリのジョルジュ・ブレシェール1800〜20年頃製作によるオリジナル楽器(A=430Hz)

録音:2021年10月5-8日ブロス教会(フランス中東部ブルゴーニュ地方)
近年フランスでバロック作品を中心に歌劇シーンを賑わせているマイリス・ド・ヴィルトレが、古楽器ハープの弾き手クララ・イザンベールと提案 するプログラムのテーマは第一帝政期、つまりナポレオンの時代。18世紀末にマリー=アントワネットが女性を中心とした文化談義の場を華 やがせ、その中心でハープという楽器の立場を大きく向上させた後、ナポレオンがフランス皇帝となった時代にもハープは「太古から存在する 楽器」として古代帝国への憧憬をつのらせる文化人たちを魅了。楽器製作者の息子ナーデルマンや名手ボクサら数多くの俊才たちの妙技 が人々を虜にするとともに、繊細な恋歌のための伴奏楽器としてもハープは大きな人気を獲得しました。ヴィルトレとイザンベールは革命期か ら10代で作品を発表しはじめた早熟の女性作曲家ソフィー・ガーユの作品を中心に、この曲種にすぐれた手腕を発揮したジャダン兄や「愛 の喜び」で知られるマルティーニ、ハープ奏者たちや歿後間もなく国際的名声を博したモーツァルトなど、19世紀初頭のフランスで動乱に戸 惑う多くの人々の心を慰めた調べの数々を入念に選び、じっくり味わわせてくれます。使用されているハープも当時のもの。ケルビーニの救出 オペラやベートーヴェンの交響曲の影で歴史に埋もれていったままにしておくには惜しすぎる、繊細そのものの音楽世界をじっくりご堪能くださ い。

Gramola
GRAM-99275(1SACD)
NX-B08
私はこの地を愛す
ヴォルフ:メーリケ歌曲集より
 No. 6Er ist's 時は春
 No. 12Verborgenheit 隠棲
シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン Op. 2 D. 118
 楽興の時 Op. 94D. 780? No. 6変イ長調
 ガニュメート Op. 19No. 3D. 544
R・シュトラウス:あなたは私の心の王冠 Op. 21No. 2
 セレナード Op. 17No. 2
シューベルト:4つの即興曲 Op. 142? 第2番 変イ長調
マーラー:『リュッケルト歌曲集』 - 美しさゆえに愛するなら
 『若き日の歌』 - 夏に小鳥はかわり
 『子供の不思議な角笛』 - 誰がこの歌を作ったか
シューベルト:6つの楽興の時 Op. 94D. 780 - No. 2変イ長調
ツィー・ファン(1904-1938):ばらの3つの願い
ツァイイ・ルー(1943-):I 私はこの地を愛す
ワン・シン(S)
ニールス・ムース(P)

録音:2021年11月15-18日
中国とオーストリアの国交50周年を記念して製作された1枚。アルバムにはオーストリア在住の中国人ソプラノ歌手、ワン・シンが歌うオーストリアの作曲 家、ヴォルフ、シューベルト、R・シュトラウス、マーラーの歌曲と中国の作曲家たちの歌曲が中心に収録されています。 ワン・シンは、ウィーン市立音楽芸術大学の教授であり、以前はウィーン・フォルクスオーパーのキャスティング・ディレクターを務めていたため、オーストリアの聴 衆にはおなじみの存在。また、オペラ指揮者としても国際的によく知られているデンマーク系アメリカ人のピアニスト、ニールス・ムースが、1928年にドイツで制 作したピアノ「ユリウス・フォーリヒ280」を演奏。現代のピアノとは一味違う音色をお楽しみください。アルバム・タイトルに選ばれた「Ich liebe dieses Land 私はこの地を愛す」は中国の作曲家ツァイイ・ルーの作品で、まさにコンセプトにふさわしい選曲となっています。

Capriccio
C-5501(1CD)
NX-B05
ヨアヒム・ラフ:無伴奏混声合唱曲集
混声合唱のための10の歌(1860-1874)
 1. No. 1Fruhlingsjubel 「Fruhling ist da」
 2. No. 2Ave Maria 「Die Abendglocken klingen」
 3. No. 3Und dann nicht mehr 「Der Rose Pracht hat ihren Tag」
 4. No. 4Haidelieder I 「Die Haide ist voll Licht und Luft」
 5. No. 5Haidelieder II 「Nacht voller Sterne, dunkel und lind」
 6. No. 6In Mondenglanz 「In Mondenglanz die Berge flimmern」
 7. No. 7Stilles Gluck 「Zarte Rose, still erbluhte」
 8. No. 8Schneeglockchen 「Horch, liebliches Lauten」
 9. No. 9Maitag 「Die Zweige wieder schiesen」
 10. No. 10Nachtgrus vom Rhein 「Nun alle Wipfel schlafen!」
4つのマリアのアンティフォナ WoO 027(1868)
無伴奏混声合唱のための(5-8声 ローマ・カトリック教会定旋律による)
 11. No. 1Alma redemptoris mater(6声)
 12. No. 2Ave regina coelorum(5声)
 13. No. 3Regina coeli(5声)
 14. No. 4Salve Regina(8声)
 15. Ave Maria アヴェ・マリア(8声) WoO 033 (1869)
キリエとグローリア(6声) WoO 031(1869)…世界初録音
 16. I. キリエ
 17. II. グローリア
 18. Pater noster 天にましますわれらの父よ(6声) WoO 032(1869)
バーゼル・マドリガリステン(声楽アンサンブル)
ラファエル・インモース(指)

録音:2022年2月2-5日
2022年に生誕200年を迎えたスイスの作曲家ヨアヒム・ラフ。若い頃にフランツ・リストの助手としてオーケストレーションの腕を磨き、10曲を超える交響曲 を書いてスイスを代表するシンフォニストと評価されています。優れたピアニストであったもラフはピアノ曲を含む多くの作品を遺し、それらはスイスの自然を思 わせる伸びやかな美しさと、ロマン派の伝統に連なるあたたかなサウンドによって日本でも根強い人気を獲得しています。このアルバムに収録された無伴奏 合唱曲は、どれもラフ30代終わりから40代にかけて書かれたもので、作曲家としては遅咲きだった彼が、交響曲第1番で認められた頃の充実した筆致によ る見事な作品に仕上がっています。作風はロマン派の様式に基づいていますが、ルネサンス期のポリフォニーの要素も盛り込まれています。 19世紀と20世紀の希少作品を研究する指揮者ラファエル・インモースが芸術監督を務める、スイスの声楽アンサンブル、バーゼル・マドリガリステンによる演 奏です。

ORFEO DOR
C-230072(2CD)
NX-B07
ヘンデル:オラトリオ『マカベウスのユダ』 HWV 63(ドイツ語歌唱) バイエルンRSO&cho
ラファエル・クーベリック(指)
録音:1963年10月25日 モノラル

旧品番C475992DR
フリッツ・ヴンダーリヒのほか、アグネス・ギーベル、ユリア・ファルクら当時の名歌手を配したこの演奏は、発売当時 から名演として名高いもので、その評価は現代でも変わることがありません。モノラルでありながら、聴きやすい音 質も魅力です。 クーベリックは演奏にあたり、19世紀後半に出版されたドイツの音楽学者フリードリヒ・クリュザンダーによるエディ ションを採用。古風なドイツ語歌唱に加え、クリュザンダーが行った大幅なカットもそのまま反映されています。
ORFEO DOR
C-230091(1CD)
NX-A13
クリスマス・コンサート
ヘンデル:メサイアHWV 56より
 1. Part I:Denn es ist uns ein Kind geboren
 2. Part I:Pastoral Symphony
 3. Recitative:Es waren die Hirten beisammen auf dem Felde(Soprano)
 4. Part I:Ehre sei Gott (Chorus)
 5. Part I:Aria:Erwache, frohlock(Soprano)
 6. Part II:Hallelujah
コレッリ:合奏協奏曲 ト短調 「クリスマス協奏曲」 Op. 6, No. 8
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス K. 618
 証聖者の荘厳晩課 K. 339- 主をほめ讃えよ
レオンハルト・シュレーター(1532-1601):Ein Kindelein
ヨハン・シュトーバウス(1580-1646):Nun lasst uns mit den Engelein
バッハ:片足は墓穴にありてわれは立つ BWV 156
ヨハネス・エッカールト(1553-1611):おお、この上ない喜び
ヘルベルト・パウルミヒル(1935-):天国の門開き
カール・ティール(1862-1939):神の御子は今宵しも(おお、すべての忠実な崇拝者よ)
モーツァルト:踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ K. 165
ヘレン・ドナート(S)
レーゲンスブルク大聖堂少年cho
クルト・アイヒホルン(指)
ミュンヘン放送O

録音:1988年12月11日
旧品番C446961DR
ヘレン・ドナート、レーゲンスブルク大聖堂少年合唱団とクルト・アイヒホルンが指揮するミュンヘン放送Oによる「クリスマスの夕べ」のコンサート。毎週 日曜日に開催されるコンサート・シリーズの中でもとりわけ人気の高いもので、この日はヘンデルの『メサイア』からの6曲の他、コレッリの「合奏協奏曲」や、合 唱団による様々なクリスマス・キャロル、そしてドナートの美しい声が楽しめるモーツァルトの「アレルヤ」など、クリスマスにふさわしい曲が盛りだくさん。曲の終わ りの拍手もひときわ温かく感じられます。 ペア・ノアゴーとヨーン・ストルゴーズ

Albion Records
ALBCD-053(1CD)
ヴォーン・ウィリアムズ:セレナード
1. 3本のトランペットのためのフラリッシュ
2. 音楽へのセレナード(オルガン編曲版)
3. 彼女はツバメのように
4. 冬は去った
5. 恋人にリンゴを
6. 4本のトランペットのための4つのケンブリッジのフラリッシュより 1&2
7. すべての聖人と即興のために
8. 4本のトランペットのための4つのケンブリッジのフラリッシュより 3&4
9. アリストファネス組曲「すずめばち」より
第3曲「台所用品の行進曲」(オルガン編曲版)
10-13. ピアノ4手連弾(1台4手)のための組曲
14. アベリストウィスによる変奏曲
(オルガン編曲版)
15. バースデー・ギフトより ペッツォ・オスティナート(オルガン編曲版)
16. 5つの神秘的な歌より 第4曲「使命」(オルガン編曲版)
17. 2つのヘレフォードシャーのキャロル(ブラス・バンド編曲版)
18. 富める人とラザロ
19. 神共にいまして
デイヴィッド・ブリッグス(オルガン/tr.2, 7, 9)、トレデガー・タウン・バンドのメンバー(tr.1, 6, 8,)、トレデガー・タウン・バンド(tr.17)、イアン・ポートハウス(指揮/tr.17)、メアリー・べヴァン(ソプラノ/tr.3)、ニッキー・スペンス(テノール/tr.4)、ロデリック・ウィリアムズ(バリトン/tr.5)、ウィリアム・ヴァン(P/tr.3, 4, 5、指揮/tr.7, 18, 19)、ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペル合唱団(tr.7, 18, 19)、ジョシュア・ライアン(オルガン/tr.7, 19)、リン・アーノルド(P/tr.10-13)、チャールズ・マシューズ(P/tr.10-13、オルガン/tr.14, 15, 16)、エロイーズ・アーヴィング (ソプラノ/tr.19)、アンガス・マクフィー(バリトン/tr.19)

録音:2018-2021年(イギリス)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」が贈る、ヴォーン・ウィリアムズ生誕150周年記念アルバム第3弾は、トランペット・アンサンブル、ブラス・バンド、ピアノ・デュオ、合唱、オルガンなど、世界初演を含む様々な作品をセレクト。
Albion Recordsが長きにわたりリリースしてきた多くのアルバムと同時期にレコーディングされてはいたものの、各アルバムには未収録だった貴重な音源を掘り起こした好企画。国際的に活躍する名オルガン奏者、デイヴィッド・ブリッグスのアレンジによる自作自演、ブラス・バンド大国としても知られるイギリスの歴史あるブラス・バンドのひとつ、トレデガー・タウン・バンドや、同バンドのトランペット・メンバーによるアンサンブル、人気シリーズであるヴォーン・ウィリアムズ編曲の民謡集でもお馴染みの豪華歌手陣(メアリー・べヴァン、ニッキー・スペンス、ロデリック・ウィリアムズ)が、2022年10月12日に生誕150年を迎えるヴォーン・ウィリアムズの偉大な功績を華々しく祝います。
※トラック7の一部,10、12、13、18は、過去にリリースされたアルバムからの復刻になります。

Da Vinci Classics
C-00608(1CD)
スタンフォード:歌曲集 Vol.2
信仰の歌 Op.97
子供たちの歌の花輪 Op.30
放浪の旅人の歌 Op.157
4つの愛国的な歌/鐘のキャロル
エリザベッタ・パーリア(Ms)、
クリストファー・ハウエル(P)

録音:2021年、ストゥディオ・オヴ・グリファ・エ・フィリ(ミラノ、イタリア)
チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードは長い間、英国国教会のための音楽と同義であったのと同時に、19世紀末のイギリス音楽の復興に貢献したことで広く知られています。
イタリアのメゾ・ソプラノ、エリザベッタ・パーリアが歌うスタンフォードの歌曲集第2巻には、1917年から18年にかけて出版された「4つの愛国的な歌」の全曲、1世紀以上振りとなる1915年の「鐘のキャロル」の完全版などを収録しています。

NIFC
NIFCCD-117(1CD)
モニューシュコ:歌曲集
つぼみに/春の歌/花/少女と鳥/誰かが私を心から愛してくれたら/変換/キティ/トリオレ(あなたは今ウェディング・ガーランドを編む)/金の魚/ドゥムカ(食べられない、眠れない、悩んでいる)/ウクライナを離れる/フォーク・ヒーラーの占い/ポジーリャのエレジー/マッチメイキング/糸紡ぎの女/ナジャの歌/恐ろしい少女/ドゥムカ(来て、マイ・ダーリン)/春の戻り/外国の歌手/追憶/ルエ/コサック/涙
オルガ・パシェチュニク(S)、
エヴァ・ポブウォツカ(ピリオド・ピアノ)

録音:2020年7月19日-23日、2021年3月29日-4月2日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
※使用ピアノ:クラール&ザイトラー1864
ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)が総力を挙げて再評価・再興を進めているポーランドの重要作曲家の一人、「ポーランド・オペラの父」と呼ばれ、ショパンと並ぶポーランド・ロマン派を代表する音楽家、スタニスワフ・モニューシュコ。
モニューシュコの歌曲は、NIFCからはマリウシュ・ゴドレフスキ(Br)が歌う歌曲集(NIFCCD-112)が発売されていましたが、今度はソプラノのオルガ・パシェチュニクが歌う歌曲集が登場。
オルガ・パシェチュニクはウクライナのリウネ(リヴネ)でポーランド系の家系に生まれ、キエフ音楽院、ワルシャワのショパン音楽大学などで研鑽を積みました。在学中にワルシャワ室内歌劇場にデビューした以降、パリ、バイエルン、フランドル、ジュネーブ、ラインなどヨーロッパの多くのオペラ・ハウスで主役を演じ、ピアニストである妹のナターリャ・パシェチュニクとともに広くコンサート・ツアーも行い、約50枚のCDとDVDを録音しています(NIFCからは、ショパンの歌曲集(NIFCCD-027)もリリース)。
1980年の第10回ショパン国際ピアノ・コンクールでの入賞とマズルカ賞受賞の実績を持つ現代ポーランドを代表するピアニストの1人、エヴァ・ポブウォツカが当時のピリオド・ピアノで伴奏するという豪華なセッティングも、本アルバムのポイント。ピアノは、1830年頃から1896年頃まで営業し、「ポーランドのプレイエル」と呼ばれてヨーロッパや東欧で高く評価されていたワルシャワのピアノ工房、クラール&ザイトラー(Krall & Seidler)の1846年頃に生産されたピアノ。更にこの録音で使用されているのは、モニューシュコが娘へ贈り、孫娘へと受け継がれた(そして恐らくモニューシュコ本人も弾いていたであろうと考えられる)シリアル・ナンバー「3043」入りの貴重なオリジナル楽器です。また、ドゥムカや「ウクライナを離れる」、「ポジーリャのエレジー」、「コサック」など、ウクライナをテーマにした作品が複数選ばれている点にもこだわりを感じられるアルバムです。

LPO
LPO-0125(2CD)
ジェームス・マクミラン(b.1959):クリスマス・オラトリオ マーク・エルダー(指)LPO
ルーシー・クロウ(S)
ロデリック・ウィリアムズ(Br)

録音:2021年12月4日ロイヤル・フェスティヴァルホール
2021年12月4日行われた、マクミランのクリスマス・オラトリオの演奏会の記録。本来はLPOが本作の世界初演を行うはずでしたが、パンデミックのために 公演は延期となり、世界初演公演は2021年1月のオランダ放送フィル&choによって行われるかたちとなった作品です。 2019年にLPOの委嘱により作曲されたこの作品は、マクミランのスコットランドのルーツとカトリックの信仰を反映し、スコットランド・ゲール語の子守歌、英語 の詩、ラテン語のテキスト、キリスト降誕を語る聖書の一節を取り込んでいます。作品は2部に分かれ、それぞれ7つの楽章をもちます。各部ともオーケストラの短 い楽章で始まり終わるという回文的な構造になっています。ソロ歌手は、それぞれ2つのアリアと、合唱とともにタブローの部分を歌いいます。クリスマス・キャロ ルのような旋律が心躍るリズムを伴って聴こえてきたり、子供たちがクリスマスを喜ぶ様子が表現されていたり、合唱がエヴァンゲリストのように降誕の場面を語 るなど、クリスマスの様々な側面が描写されています。 (Ki)

Signum Classics
SIGCD-721(1CD)
詩篇集
ヘンリー・ガントレット(1805-1876)、ウィリアム・ハイン(1687-1730):詩篇第18篇「 わが力なる主よ、わたしはあなたを愛します」
パーシー・ウィットロック(1903-1946):詩篇第99篇「主は王となられた」
アラン・ヘミングス(1931-2018):詩篇第85篇「主よ、あなたはみ国にめぐみを示し」
ロバート・アッシュフィールド(1911-2006):詩篇第76篇「神はユダに知られ、そのみ名はイスラエルにおいて偉大である」
チャールズ・ヒルトン・スチュワート(1884-1932):詩篇第52篇「力ある者よ、何ゆえあなたは神を敬う人に与えた災について誇るのか」
ウィリアム・プレンダーガスト(1868-1933):詩篇第88篇「わが神、主よ、わたしは昼、助けを呼び求め、夜、み前に叫び求めます」
トーマス・アトウッド(1765-1838):詩篇第29篇「神の子らよ、主に帰せよ」
クリストファー・ロビンソン(b.1936):詩篇第2篇「なにゆえ、もろもろの国びとは騒ぎたち、もろもろの民はむなしい事をたくらむのか」
ハイモア・スキーツ・ジュニア(1787-1835):詩篇第139篇「主よ、あなたはわたしを探り、わたしを知りつくされました」
クリストファー・ロビンソン:詩篇第148篇「主をほめたたえよ。もろもろの天から主をほめたたえよ」
ヘンリー・ウォルフォード・デイヴィス(1869-1941)詩篇第121篇「わたしは山にむかって目をあげる」
アイヴォー・アトキンズ(1869-1953):詩篇第122篇「 人々がわたしにむかって『われらは主の家に行こう』と言ったとき、わたしは喜んだ」
ウィリアム・クロッチ(1775-1847):詩篇第123篇「天に座しておられる者よ、わたしはあなたにむかって目をあげます」
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジcho、
アンドルー・ネスシンガ(指)、
ジェイムズ・アンダーソン=ベサント(オルガン、第88篇、第122篇、第123篇)
、グレン・デンプシー(オルガン、第18篇、第85篇、第29篇、第148篇)、
ジョージ・ハーバート(オルガン、第99篇、第76篇、第52篇)

録音:2018年-2022年、セント・ジョンズ・カレッジ礼拝堂(ケンブリッジ、イギリス)
1670年代に創設され、世界でも有数のカレッジ聖歌隊として活動を続けるケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団(聖歌隊)と、2007年の音楽監督就任後、数多くの名演を共に創り上げてきた名指揮者アンドルー・ネスシンガ。これまでにBBCミュージック・マガジン賞の「合唱部門賞」(SIGCD456)、BBCミュージック・マガジンの「Choral & Song Choice」(SIGCD541)、英グラモフォン誌の「Editor's Choice」(SIGCD456、SIGCD567、SIGCD588、SIGCD667)に選ばれ、「マイケル・フィニシー:パイアス・アンセムズ&ヴォランタリーズ」(SIGCD624)ではこれら2つの賞に加え、2021年の英グラモフォン賞現代音楽部門にノミネートされるなど、英メディアでの極めて高い評価を維持しています。
このアルバムは、2022年に初めて女性団員の入団を受け入れたケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団による、2018年から2022年に収録した詩篇集です。様々な時代のイギリスの作曲家やオルガニストたちが詩篇をテキストに作り上げた作品を、独特の豊かで温かみのあるサウンドで歌い上げています。

Pentatone
PTC-5186786(1CD)
シューベルト:歌曲集『白鳥の歌』D.957
『孤独に』D.620
イアン・ボストリッジ(T)、
ラルス・フォークト(P)

録音:2021年11月/ウィグモア・ホール(ロンドン)
知的なアプローチ、多彩な美声、そして繊細な語り口で21世紀を担うリート歌手イアン・ボストリッジ。当アルバムはPENTATONEレーベルからのシューベルト 3大歌曲集の完結編となる『白鳥の歌』で、共演はラルス・フォークトです!
ボストリッジは過去にパッパーノと共演したアルバム(2008年録音)も評価が高かっただけに今回の新録音も期待が高まります。
シューベルトの死後に編纂・出版された『白鳥の歌』は、レルシュタープ、ハイネ、サイドルの3人の詩人による14曲からなる歌曲集。ロマンティックな第4曲「セ レナーデ」から陰鬱な第13曲「影法師」など、深い悲しみと憧れを感じさせる歌曲集です。ボストリッジの成熟した解釈と、その歌に寄り添うように奏でるフォー クトのピアノ演奏が実に見事で、当曲集の新たな名盤誕生と申せましょう。カップリングには『孤独に』を収録。殺伐とした雰囲気を漂わせながらも最終的には慰 めに導かれます。
ボストリッジによる『美しき水車小屋の娘』(P:サスキア・ジョルジーニ)(PTC-5186775)、『冬の旅』(P:トーマス・アデス)(KKC-6106 / PTC-5186764)と併せてお楽しみください

Hanssler
HC-22009(1CD)
ヘンデル:9つのドイツ語のアリア
(1)「先なる日々の思いわずらい」HWV202
(2)「戯れる波のきらめく輝き」HWV203
(3)「かわいい矢車草の花」HWV204
(4)「快い静けさ、安らぎの泉」HWV205
(5)「歌え魂よ、神をたたえて」HWV206
(6)「私の魂は見えつつ聞く」HWV207
(7)「うす暗い墓穴から来たおまえたち」HWV208
(8)「快い茂みの中に」HWV209
(9)「燃えるばら、大地の飾り」HWV210
【ボーナストラック】
(10)「オンブラ・マイ・フ」 HWV40
(11)「私を泣かせてください」 HWV7
エリカ・ビュンシュ(S)、ラウル・テオ・アリアス(Vn)、ヨハン-ゼバスティアン・ゾマー(Vc)、
ベルンハルト・ビュンシュ(P、編)

録音:2021年/スタジオ・グライヒェン、ゲッティンゲン(ドイツ)
ソプラノのエリカ・ビュンシュが夫のベルンハルト・ビュンシュとともにヘンデルの「9つのドイツ語のアリア」を録音しました!彼らは2011年からリート作品に 力を注ぎ、2019年にはドイツ中部のゲッティンゲン近郊グライヒェンにスタジオを設立。当スタジオにて名曲だけでなく、知られざる作品も積極的に取り上げるサ ロン形式の演奏会を定期的に開いております。
当アルバムではヘンデルに挑戦。「9つのドイツ語のアリア」はバルトルト・ハインリヒ・ブロッケス(1680-1747)の詞をもとにした1729年ごろの作品。当 演奏ではベルンハルト・ビュンシュが編曲したヴァイオリン、チェロとピアノによる伴奏でお届けします。ボーナストラックには名曲「オンブラ・マイ・フ」、「私を泣 かせてください」も収録しております! (Ki)

BRAVO RECORDS
BRAVO-10010(1CD)
税込定価
シューマン:『詩人の恋』Op.48
ベートーヴェン:『遙かなる恋人に寄せて』Op.98
シェーンベルク:『2つの歌曲』Op.1
大西宇宙(Br)、小林道夫(P)

録音:2022年6月7、8、9日/J:COM 浦安音楽ホール
欧米の歌劇場や音楽祭などで絶賛を浴び、国内でも数々のオペラ、演奏会に出演し絶大な人気を誇るバリトン歌手の大西宇宙(おおにし たかおき)がついに CD をリリースします。
ピアノ伴奏には、過去にフィッシャー=ディースカウやヘルマン・プライなど、数々の伝説的名歌手との共演を果たしてきた日本楽壇のレジェンド 小林道夫を 迎え、大西の瑞瑞しい感性と小林の深い洞察が、新たなドイツ歌曲の世界を拓いていきます。
2人の出会いは、2019年の第30回日本製鉄音楽賞で、大西がフレッシュ・アーティスト賞、小林は特別賞を受賞したことが契機となりました。以来、お 互いにプログラムを練り上げ、幾多のリハーサルを重ねた後に、今回のレコーディングが行われました。
プログラムは正統的なドイツ歌曲集。特に演奏機会の少ないベートーヴェン、CDなどの録音が少ないシェーンベルクは、本作が貴重なレコーディングと言えます。
ライナーノートは野平一郎氏の書き下ろし。作曲家・ピアニストとしての鋭い視点から探る演奏論、楽曲解説は必読です。 (Ki)

BAM International
BAM-20629(1CD)
罪の枷
カルロス・ガルデル:Lejana tierra mia
ヒナステラ:Cancion al arbol del olvido
ドニゼッティ:Me voglio fa’ na casa
プッチーニ:Sogno d’or
カルロス・ガルデル:Golondrinas
ロッシーニ:Il Rimprovero
ヴェルディ:Ad una stella
カルロス・ガルデル:El dia que me quieras
ヴェルディ:Stornello
アタウアルパ・ユパンキ:Piedra y camino
ベッリーニ:Vaga luna, che inargenti
プッチーニ:Sole e amore
ヴェルディ:In solitaria stanza
カルロス・グアスタビーノ:La rosa y el sauce
カルロス・ガルデル:Volver
ピアソラ:Oblivion
イヴァンナ・スペランツァ(歌)
パルマ・オペラ・アンサンブル

発売:2021年
イヴァンナ・スペランツァはアルゼンチン、コルドバ生まれのリリック・コロラトゥーラ・ソプラノ。20 歳でイタリアに渡り、ルチアーノ・パヴァロッティの師であ るアリゴ・ポーラと、ミレッラ・フレーニに師事しました。情熱的でスリリングな歌唱を持ち味とし、オペラの本来的なエネルギー感をまざまざと見せつけてくるパ フォーマンスで聴衆を魅了する名歌手です。
アルゼンチンとイタリアの作曲家の楽曲を収録。どれも共感たっぷりに歌われます。伴奏はピアノと様々な楽器の室内楽で、管楽器の色彩が美しいアレンジとなっ ています。

Kaleidos
KAL-63422(1CD)
期待〜歌曲集
アントン・ウルシュプルフ:薔薇の歌 Op.5(世界初録音)
ラフ:捨てられた少女、Keine Sorg' um den Weg
ウルシュプルフ:Deine weissen Lilienfinger、Ich lieb' eine Blume、Mit Rosen hast du mich geweckt、Nachtgesicht
リスト:Freudvoll und leidvoll、Die Loreley
ウルシュプルフ:8つの歌 Op.23
シビッラ・ルーベンス(S)、
カール=マルティン・ブットゲライト(P)

録音:2018年1月(フランクフルト)
リストとラフの系譜を継ぎドイツ後期ロマン派の作曲家であったアントン・ウルシュプルフの歌曲と、その師であるリストとラフの歌曲集。教育者としても有能だったウルシュプルフは、現代では忘れられてしまった作曲家の一人ですが、室内楽からオーケストラ曲まで幅広く作曲しておりクララ・シューマンやヨハネス・ブラームスとも交流があった人物です。その作品をフィリップ・ヘレヴェッヘやトン・コープマンなどとも共演があり、その歌唱力に定評のあるソプラノ、シビッラ・ルーベンスが歌い上げます。

Danacord
DACOCD-938(1CD)
トニ・ランディ、デンマークの歌を歌う
アクセル・エーヤビュー(1889-1942):五月の夜*
J.P.E.ハートマン(1805-1900):教えてくれ,夜の星よ*
ニールセン:わが恋人は琥珀と輝き*
ペーター・アーノル・ハイセ(1830-1879):あなたはあの赤いバラをくれた*、覚えているか,収穫の時に*
ニールセン:花よ,ただ頭(こうべ)をしずめなさい*
イェンス・ビェアー(1903-1986):若い母へ*
P.E.ランゲ=ミュラー(1850-1926):春の夜*
ニールセン:穏やかな日は明るく長く*
トマス・ラウプ(1852-1927):心よしずまれ,太陽が沈んでいく*
ニールセン:夏の歌*
ペーター・アーノル・ハイセ:一日が終わるとき*
ランゲランの旋律(伝承曲):深く静かな森の中で*
ポウル・シアベク(1888-1949):さようなら夏*
トマス・ラウプ:見わたすかぎり雪*
ニルス・ヴィルヘルム・ゲーゼ:白樺の木*、三月のすみれ*
ヘンリク・ロング(1807-1871):ナイル川がエジプト人の大地に水を与える地**、母の名は天の響き(母国の言葉)**、あなたの魂のうちで天使を讃美します**
ペーター・アーノル・ハイセ:美の女神の娘たちはいない***
ニルス・ヴィルヘルム・ゲーゼ:さようなら小さなグレーテ**、王女グロリアン**
ペーター・アーノル・ハイセ:あわれな心よ,疲れたのか***
オト・モーテンセン(1907-1986):わたしの赤ちゃん**
トニ・ランディ(T)、
フリードリク・ギュアトラー(P)*、
インゴルフ・オールセン(G)**、
カイア・ボンゴー(P)***

録音:1966年、1968年、1969年/ADD
1937年に生まれ今年85歳を迎えた、コペンハーゲン生まれのデンマークを代表する歌手、トニ・ランディ。1959年2月1日、王立劇場でヴェルディの「ラ・トラヴィアータ」のアルフレードを歌いオペラ歌手としてデビュー、1978年から1994年まで王立劇場の終身テノール歌手を務めました。ロッシーニ、ヴェルディ、グノー、プッチーニのオペラのリリック・テノール役をベルカントのスタイルで歌い、ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のヴァルター、デンマークの作品ではカール・ニールセンの「仮面舞踏会」のレアンダーとペーター・アーノル・ハイセの「王と代官」のラーネ・ヨンセンを持ち役にしていました。長いキャリアの間、リューベックの歌劇場とヨーテボリの大劇場でも歌い、1996年からは俳優としても活動しています。コペンハーゲンの王立デンマーク音楽アカデミーとオーフス王立音楽アカデミーで教え、1977年にデンマーク王国のダネブロー騎士勲章を与えられました。Danacordレーベルのリリースするこのアルバムには、彼が1960年代にRCAレーベルに録音したデンマークの19世紀と20世紀のピアノ伴奏やギター伴奏による歌曲が25曲、クラウス・ビューリトの復刻による音源で収録されており、全曲が初CD化となります。

APARTE
AP-277(1CD)
アルヴォ・ペルト:スターバト・マーテル
フラトレス(1977/1983)〜弦楽と打楽器
我が心はハイランドに(2000/2013)〜カウンターテナー、弦楽三重奏、ピアノ
天にまします我らの父よ(2005/2013)〜カウンターテナー、弦楽
鏡の中の鏡(1978)〜ヴィオラとピアノ
何年も前のことだった(1984)〜カウンターテナー、ヴァイオリン、ヴィオラ
巡礼者の歌(1984/2021) 〜カウンターテナー、弦楽
スンマ(1977/1991)〜弦楽
スターバト・マーテル(1985/2021) 〜カウンターテナー、ソプラノ、テノール、弦楽
アレクサンドラ・クジャク(S)、
アンドレアス・ショル(C.T)、
ロベルト・アラーニャ(T)
トマシュ・ヴァブニツ(指)モーフィング室内O

録音:2021年9月12-16日/カジノ・バウムガルテン(ウィーン)
ペルトの作品は世界的な名手たちにより演奏、録音されていますが、またひとつ超豪華な演奏陣によるアルバムの登場です。ペルトのピュアな美をアンドレアス・ ショルの美声で楽しめるのも格別ですが、人気急上昇のポーランドのソプラノ、アレクサンドラ・クジャクと現在の夫君ロベルト・アラーニャと「スターバト・マーテ ル」に挑戦しているのに驚き。
ペルトの「スターバト・マーテル」はカウンターテナー、ソプラノ、テノールの弦楽三重奏のために書かれていますが、ここではモーフィング室内Oリーダー のヴァブニツによる弦楽オーケストラ版による豊かな響きで披露。心洗われるひとときを体験できます。
他もショルによるペルトの透明かつ静寂な4篇が収められ、現代でありながら中世のような音世界が広がります。名録音で知られるリトル・トリベカが繊細な息 遣いまで再現。酷暑の清涼な気持ちにさせてくれます。
モーフィング室内Oはリーダーのヴァブニツを指揮者に、「ウィーン弦楽合奏団」の名で今年12月に全国ツアーが予定されています。 (Ki)

CLAVES
50-3056(1CD)
「心血」〜スイスの無伴奏合唱曲
クルト・ウィドルスキ(1978-):「Es flieht der Sunneschtrau」【チューリヒ・ジング・アカデミー委嘱作品】
ハンス・フーバー(1852-1921):民民謡のスタイルによる6つの歌 Op.29〜男声合唱のための
リヒャルト・フルーリー:「降臨」「湖の夕べ」「アヴェ・マリア」〜女声合唱のための
ヘレナ・ヴィンケルマン(1974-):「ラ・セラ・ダ・ビアラウラ」〜コルネット、ヴァイオリン、ダルシマーと合唱のための
シリル・シューリヒ(1974-):「連帯」「理解」
ブラームス-ブルクハルト・キンツラー(1963-):「Herbstsynkopen」【チューリヒ・ジング・アカデミー委嘱作品】
チューリヒ・ジング・アカデミー、
フローリアン・ヘルガート(指)

録音:2020年9月マルクトベルドルフ(ドイツ) 、2018年6月&2020年9月チューリヒ(スイス)
※すべて世界初録音
フライブルク・バロック・オーケストラとの「第九」(パブロ・エラス=カサド指揮)(KKC-6234 / HMM-902431)、「魔弾の射手」(ルネ・ヤーコプス指揮) (KKC-6532/ HMM-902700)、「フィデリオ」(ルネ・ヤーコプス指揮)(KKC-6133 / HMM-932414)など、数多くの録音でも知られるチューリヒ・ ジング・アカデミーが、世界初録音の無伴奏合唱曲のCD「心血」をリリース。
同団は2011年創設。スイスを中心に活動しながらドイツ、イタリア、イスラエル、オランダ、レバノン、台湾、中国など各国でも演奏。多くの音楽祭にも出演し、 BBCプロムス出演で世界的に知られる合唱団となりました。
当アルバムには同団委嘱の2作含む世界初録音の作品を収録。ロマン派から現代までスイス人作曲家の多様な合唱曲を聴くことができます。最後に収録したブ ルクハルト・キンツラー作曲の「Herbstsynkopen」はブラームスの5つの歌Op.104(第1曲「夜警1」、第2曲「夜警2」、第3曲「最後の幸福」、第4曲「失 われた青春」、第5曲「秋に」)とキンツラーが「秋に」から着想を得て、シンコペーションの形で作曲した6つの「Herbstsynkope 0〜V」を交互に組み合わせ た11曲からなる作品。同団32人のメンバーが透明で温かみのある歌声で見事に歌いこなしています。指揮のフローリアン・ヘルガートは合唱のエキスパート。コー ルヴェルク・ルール、コンチェルト・ケルンとの「モーツァルト:レクイエム K.626(ミヒャエル・オストシガ補筆完成版)」(KKC-6274 / COV-92009)、「シュ トックハウゼン&カーゲル:合唱曲集」(COV-92113)など、意欲的な録音でも知られます。 (Ki)

MClassics
MYCL-00033(1CD)
税込定価
シェーンベルク:月に憑かれたピエロ 作品21(エルヴィン・シュタインによるピアノ伴奏版)
服部良一(廻由美子編):蘇州夜曲
工藤あかね(S)
廻由美子(P)

録音:2022年4月6-8日 神奈川県、相模湖交流センター ラックスマンホール
作曲者の弟子であるエルヴィン・シュタインがヴォーカルとピアノのデュオ に編曲した、シェーンベルクの傑作「月に憑かれたピエロ(ピエロ・リュ ネール)」の世界初録音です。ヴォーカルのほか、原曲では5名の器楽 奏者(8つの楽器)という編成ですが、ピアノ1台のみによってキャラク ターを際立たせ音楽的に描き分けるという、演奏者にとって高難度な 作品となっています。ソプラノの工藤あかねとピアノの廻由美子のデュオ は、この作品に真摯に向き合い、官能的で狂気性が露わとなる独特 の世界観を作り上げています。最小編成であるからこそ得られる、最 大限に解放される豊かな音楽を感じとることが出来るでしょう。原曲初 演から110年を経て、録音されたデュオ版。要注目です。さらにカップリ ングには、服部良一の「蘇州夜曲」を収録。美しく霊妙な世界をぜひ お聴き下さい。

GALLO
GALLO-1657(2CD)
聖母被昇天ノートル・ダム・バジリカ聖堂での演奏会
■CD1
バッハ:カンタータ「私たちはあなたに感謝する、神よ」BWV29
シャルパンティエ:マニフィカト H73/「太鼓とシンバルとラッパで」 H323
ヘンデル:オルガン協奏曲第4番Op.4-4HWV292〜第1 楽章
バッハ:カンタータ 「鳴り響け、あなた方の歌よ」 BWV172
■CD2
バッハ:幻想曲 ト長調 BWV572/ アリア ヘ長調 BWV587(原曲 クープラン)
マルシャン:オルガン曲集第1巻
メイエ神父:マニフィカトの唱句
ブラン:雷雨に驚いた村祭りの行列/牧歌/ファンファーレ/ 太鼓と行進曲の模倣/若い娘たちの讃美歌/嵐の前触れの強風/雷雨と雷鳴/人の声の合唱/
行進曲/村民の帰宅
メイエ神父:ファンファーレ
■CD1
ダミアン・サヴォワ(Org)
ファキュンド・アギュダン(指)
ミュジク・デ・リュミエールO
シモン・ペギロン(指)ヌシャテル参事会教会声楽アンサンブル
ミリアム・エリヒ(S)
マリー・リップ(S)
ヴェロニク・メイラン(A)
エティエンヌ・アンカー(T)
コンタン・ガイヤール(Bs)
録音:2021年10月2日 スイス ヌ
シャテル

■CD2
ギ・ボヴェ(Org)
録音:2021年10月16日 スイス
ヌシャテル
スイス西部の町ヌシャテルの聖母被昇天ノートル・ダム・バジリカ聖堂での 2つの演奏会を収 録。2021年10月2日の演奏会はオルガン、オーケストラ、独唱、合唱による華やかなもの。バッ ハの2つのカンタータを枠にして、間にシャルパンティエとヘンデル。ダミアン・サヴォワはこの聖 堂に所属するオルガン奏者。2枚目は御大ギ・ボヴェを招いての演奏会。バッハももちろん良い が、後半のメイエ神父やブランの作品が面白い。ジュール・ブランは19 世紀前半のフランスの作曲家。これまで録音はごく少なく、10 曲もまとまるのは非常に珍しい。題名の通り親しみやすい 曲です。

Diapason
DIAP-149(1CD)
リリ・ブーランジェ:詩篇集

(1)詩篇第24篇「世界は主のもの」
 詩篇第130篇「深き淵より」
 詩篇第126篇「Ils m’ont assez opprime」
 古い仏教徒の祈り
 ピエ・イエズ
(2)「空の晴れ間」フランシス・ジェームスの詩によるテノールとピアノのための13のメロディ
(3)夜想曲
(1)ジャン=ジャック・グリュネンワルド(Org)、エリザベート・ブラッスールcho、ラムルーO
イーゴリ・マルケヴィチ(指)
録音:1958年

(2)エリック・タピー(T)、ジャン・フランセ(P)
録音:1967年(ワーナークラシックス)

(3)イヴォンヌ・アストリュク(Vn)、ナディア・ブーランジェ(P)
録音:1930年
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第149巻として登場するのは、ローマ大賞を受賞し、フォーレの薫陶を受けた才女リリ・ブーランジェの詩篇集!
名音楽教師であったナディア・ブーランジェを姉に持ち、類まれなる才能で短い活動期間ながらも後世に影響を残すほどの作品を生み出したリリ・ブーランジェ。絶筆である「ピエ・イエズ」を含む名匠マルケヴィチによる詩篇集は、彼女の名が世に知られたきっかけともなった記念すべき録音。作曲家のジャン・フランセがピアノを弾いたエリック・タピーによる「空の晴れ間」や、姉であるナディア・ブーランジェが伴奏したイヴォンヌ・アストリュクによる「夜想曲」というカップリング曲も注目です。

LAWO Classics
LWC-1239(1CD)
シベリウス:管弦楽伴奏歌曲集
秋の夕べ Op.38-1/海辺のバルコニーで Op.38-2/夜に Op.38-3/もはや私は問わなかった Op.17-1/眠れ! Op.17-2/鳥のさえずり Op.17-3/とんぼ Op.17-5/夕べに Op.17-6/川面に漂う木屑 Op.17-7/黒いバラ Op.36-1/しかし私の鳥は帰って来ない Op.36-2/葦よそよげ Op.36-4/3月の雪 Op.36-5/3月の雪の上のダイヤモンド Op.36-6/初めての口づけ Op.37-1/日の出 Op.37-3/夢かしら? Op.37-4/逢い引きから戻った娘 Op.37-5
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、
ペトル・ポペルカ(指)、
ノルウェー放送O

録音:2021年2月9日-12日、NRK放送コンサート・ホール(オスロ、ノルウェー)
Lawo Classicsのメイン・アーティストの1人であり、鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパンとの定期的な共演でも知られ、2022年10月に行われる新国立劇場の2022/2023 シーズンオペラ、ヘンデルの「ジュリオ・チェーザレ」公演にも参加を予定しているノルウェーの名メゾ・ソプラノ歌手、マリアンネ・ベアーテ・シェラン(マリアンネ・ベアーテ・キーラント)。Lawo Classicsで17枚目となるアルバムでは、チェコの新星ペトル・ポペルカ率いるノルウェー放送Oをバックに、フィンランドの巨匠シベリウスが書いた歌曲のオーケストラ伴奏版を歌います。管弦楽版へのアレンジは、シベリウス自身が行ったものもあれば、同時代のシモン・パルメ(1897-1969)やシベリウスの娘婿で指揮者のユッシ・ヤラス(1908-1985)、エルネスト・パングー(1887-1942)、イヴァル・ヘルマン(1891-1994)などから、現代のコリン・マシューズ(b.1946)の手によるものも含み、Op.17、Op.36、Op.37、Op.38の4つの曲集からのセレクションを精緻で雄大なオーケストレーションとマリアンネ・ベアーテ・シェランの素晴らしき歌声で贈ります。
指揮は、2020年秋からノルウェー放送Oの首席指揮者を務め、2022年9月からはプラハRSOの首席指揮者&音楽監督にも任命されているチェコの注目若手指揮者、ペトル・ポペルカ。1986年プラハ出身、シュターツカペレ・ドレスデン(ドレスデン国立歌劇場O)のコントラバス奏者として活動した後、現在はハンブルクとプラハの両都市を拠点に、ヨーロッパの一流オーケストラ、主要なオペラの舞台で急成長を遂げています。既にノルウェーの主要オーケストラのほとんどを指揮し、ノルウェー国立オペラ&バレエにも何度か出演。2022年8月には、東京SOとの共演(マティアス・ピンチャーの代役)で、日本デビューを控えている気鋭のマエストロです。

NEOS
NEOS-1220304(2CD)
クラウス・フーバー:声楽作品集
(1)Oratio Mechtildis(アルト声部を伴うチェンバー・オーケストラのための室内交響曲)(1957)
(2)Umkehr - im Licht sein …(合唱、メゾ・ソプラノ、語りてとスモール・オーケストラのためのディプティク)(第2版、1997)
(3)Das kleine Lied(アルト声部とヴィオラのためのトゥー・タイムズ・セヴン・デュエッツ)(1955)
(4)Ein Hauch von Unzeit(ヴォイスとアコーディオンのためのヴァージョン)(1972/76/87)
(5)Nous!? - La raison du coeur …(アルト声部のための)(2008)
カタリーナ・リクス(A)
(6)Intarsioso(フォルテピアノ、弦楽四重奏とアルト声部のための)(2009)
(1)カタリーナ・リクス(A)、ドイツ放送フィルハーモニー、ブラッド・ラブマン(指)
録音:2015年5月17日(ライヴ録音)
(2)カタリーナ・リクス(Ms)、クリストフ・ヴェルクハウゼン(語り手)、ハンガリー放送cho、フランクフルトRSO、ルーカス・フィス(指)
録音:1997年10月12日(世界初演のライヴ録音)
(3)カタリーナ・リクス(A)、マリアーナ・ダウティ(Va)
録音:2021年5月19-20日
(4)カタリーナ・リクス(Ms)、フーゴー・ノート(アコーディオン)
録音:1997年6月7日
(5)カタリーナ・リクス(A)
録音:2008年5月17日(世界初演のライヴ録音)
(6)カタリーナ・リクス(A)、ジャン=ジャック・ドゥンキ(フォルテピアノ)、アルディッティQ
録音:2009年8月29日(世界初演のライヴ録音)
クラウス・フーバー(1924-2017)の声楽作品の世界初録音音源を集めた2枚組。本作は、フーバーとその娘であるカタリーナ・リクスとの特別な芸術的パートナーシップの記録でもあります。彼女が父親から強い影響を受けたのと同じように、彼女の声はここに収録された作品の多くにインスピレーションを与えています。フーバーの音楽を歌うには、非常に正確な耳とリズムの確保、そして解釈における寛容さが必要だと彼女は述べています。
本作の中で最も重要な作品「Umkehr - im Licht sein ...」は、1997年に作曲され、1990年代後半の創作活動におけるマイルストーンとなりました。「Oratio Mechtildis」は古典的な形式や楽器編成に対するフーバーの自由なアプローチが特徴的な作品。2枚目は声楽を含む室内楽編成の作品が収録されており、フーバー最後の作品であるフォルテピアノ、弦楽四重奏とアルトのための「Intarsioso」で締めくくられます。

BR KLASSIK
BR-900344(1CD)
NX-B07

NYCX-10343(1CD)
国内盤仕様
税込定価
シルヴェストロフ(1937-):ラリッサに捧げるレクイエム(1999) プリツカ・エーザー(S)
ユッタ・ノイマン(A)
アンドレアス・ヒルトライター(T)
ヴォルフガング・クローゼ(Bs)
ミヒャエル・マンタイ(Bs)
バイエルン放送cho
ミュンヘン放送O
アンドレス・ムストネン(指)

録音:2011年6月17日ミュンヘン、イエスの聖心教会 Herz-Jesu-Kirche(ライヴ)
※国内仕様盤には原盤解説及び歌詞の日本語訳が付属します。
ウクライナのキーウ(キエフ)に生まれたシルヴェストロフ。「キエフ・アヴァンギャルド」の一員として前衛的な作品を発表し、ソ連時代には演奏を禁じられ たこともありますが、1970年代には調性感のある、穏やかな曲想の音楽に転じ、近年はじわじわと人気を広げて来ました。シルヴェストロフはかつて 自身が取り組んだ前衛音楽を音楽史の終着点とし、近年の自身の作品を「音楽史が尽きた後に鳴り響く音楽」と位置付けています。 この「レクイエム」は、1996年に音楽学者で文学者でもあった妻ラリッサ・ボンダレンコに先立たれたシルヴェストロフが3年をかけて完成させた作品。 全7章からなり、ラテン語のレクイエムの断片を歌詞としつつ、中央の楽章ではウクライナの国民的詩人タラス・シェフチェンコの詩「夢」が引用されてい ます。最愛の人を悼んで書かれたこのレクイエムの特徴は、多くの作曲家が激烈な音楽を付けてドラマティックに描いた神による裁きの場面が無いこ と。時に甘美な回想をまじえつつ、60分余りをかけてゆるやかに起伏する悲しみと哀悼の音楽は、亡き人の魂の平安を願いつつ、残された人の心を 慰めるかのようです。 2022年2月にロシアがウクライナに侵攻すると、キーウにいたシルヴェストロフは知人らの働きかけによって避難し、3月上旬にドイツに移りました。この 録音は、キーウの姉妹都市ミュンヘンから、シルヴェストロフ85歳の記念としてリリースされるものです。 指揮のアンドレス・ムストネンはエストニアのタリンに生まれ、中世音楽や中近東の音楽、バロック、古典派から現代音楽まで演奏。特にトゥール、ペ ルト、グバイドゥーリナ、ペンデレツキの作品に熱心に取り組んでいます。ここでは合唱団とオーケストラから繊細で緻密な響きを引き出し、作品を織り 上げています。

NEOS
NEOS-12217(1CD)
MCMGと現代作曲家による作品集
MCMG & ユリア・ヴァーレン(b.1968):くしゃみ(アンサンブルとヴォイスのための)(2020)
ミヒャエル・エマヌエル・バウアー(b.1974):HUNGER:FADEN(ライヴエレクトロニクスとピアノを伴うヴォイス、フルートのための)(2021)
ヤセル・ムニョス(b.1996)、MCMG & ユリア・ヴァーレン:ANHELO DE MALECON*(アンサンブルとサウンドスケープのための)(20021)
MCMG:フォロワーからインフルエンサーへ(アンサンブルとライヴ・エレクトロニクスのための)(2022)
MCMG & ユリア・ヴァーレン:LOLOOP FOR JOHN DONNE(アンサンブル、ループ、ライヴ・エレクトロニクスとヴォイスのための)(2020)、
 ESPERO**(アンサンブル、ヴォイスとサウンドスケープのための)(2021)
MCMG:CORONAVERSE #2(アンサンブルとサウンドスケープのための)(2022)
MCMG、ユリア・ヴァーレン(ヴォイス)、
ヤセル・ムニョス(Fl)*、
ペペ・ガビロンド(スピーカー)**

録音:2022年4月21日-22日
アンサンブルMCMG〔ミュンヘン現代音楽グループ(Munich Contemporary Music Group)〕は2017年に設立されフルート、クラリネット、サックス、コントラバス、ピアノを中心とした編成(エレキベースや電子楽器も含む)で構成され、幅広いジャンルのアーティストと共演し数々の世界初演を行っています。またジョージアの有名な音楽祭「トビリシ現代音楽の夕べ」ではその実験的なプログラムで好評を博しています。
このアルバムにはコロナ禍の作品が多数含まれており、その中の一曲である「ANHELO DE MALECON」ではフルート奏者のユリア・ヴァーレンがヴァーチャル・ゲストといった形で参加し、2021年にハバナの路上で録音された音源が使われており市中の騒めきもそのまま収録されておりパンデミック後の様子をリアルに捉えています。
NEOS
NEOS-12123(1CD)
モーリッツ・エッゲルト:歌曲集
パラダイス・ベルリン(2003)
Krausseriana(1998)
Buchner-Portrat(1996/1997)
詩人の死(2004)/Neue Dichter Lieben - Appendix(2000)
ausklang(2001)
ペーター・シェーネ(Br)、
モーリッツ・エッゲルト(P)

録音:2021年3月22日-24日
ドイツの現代作曲家モーリッツ・エッゲルト(b.1965)にとって声楽曲は非常に重要な位置を占めており、特にバリトンとの作品は多く作曲されています。このアルバムに収録された作品は全て世界初録音であり、世界的なバリトン歌手ペーター・シェーネをソリストに迎えて、ピアニストとしても活躍する作曲者自身の伴奏によって収録されています。

PAN CLASSICS
PC-10438(1CD)
抒情的な間奏曲〜初期ドイツ・ロマン派のクラリネットを伴う歌曲集
ゲーゼ:クラリネットとピアノのための幻想小曲集 Op.43より 第1番
ルイ・シュポワ(1784-1859):声楽、クラリネット、ピアノのための6つのドイツ歌曲 Op.103
ゲーゼ:クラリネットとピアノのための幻想小曲集 Op.43より 第4番
コンラディン・クロイツァー(1780-1849):粉ひき器 Op.72
マイアベーア:羊飼いの歌 (1842)
ゲーゼ:クラリネットとピアノのための幻想小曲集 Op.43より 第2番
フランツ・ラハナー(1803-1890):抒情的間奏曲(1832)
ゲーゼ:クラリネットとピアノのための幻想小曲集 Op.43より 第3番
シューベルト:岩の上の羊飼い D.965
ヴェルナー・ギューラ(T)
ローラ・ルイス・フェレレス(Cl)
クリストフ・ベルナー(P)

録音:2022年2月14-16日/ケルン、ドイチュラントフンク、カンマームジークザール
テノール、クラリネット、ピアノという珍しい編成による歌曲集です。収録されているのは1828年から1848年までの20年間に書かれた作品で、初期ロマン 派の詩的で抒情的な感性が美しく息づいた音楽ばかり。
ヴェルナー・ギューラとクリストフ・ベルナーはharmoniamundiレーベルに録音もある名コンビで、そこに饒舌な「歌詞のない歌」を絡めるローラ・ルイス・フェ レレスのクラリネットもまた絶品。

MSR
MS-1725(1CD)
ジョージア・シュリーヴ:「ラヴィニア」(2020)〜1幕のオラトリオ
台本:ジョージア・シュリーヴ
「アンナ・コムネナ」(2020)〜1幕のオラトリオ
台本:ジョージア・シュリーヴ
スティーヴン・マーキュリオ(指)
チェコ・ナショナルSO
メレディス・ラスティグ (S)
カルラ・ヤブロンスキ(Ms)
アレクサンダー・マクキシック(T)
ティモシー・マクデヴィット(Br)
ブラントン・セデル(B-Br)、ほか

録音:2020年プラハ
ジョージア・シュリーヴの生年は不明だが、ブックレットの写真から中堅世代以上の作曲家と 思われます。彼女は声楽曲を中心に創作を続けており、管弦楽曲、オペラなどを発表、またブロ ードウェイ、オフ・ブロードウェイでも舞台作品を発表し好評を博しています。「ラヴィニア」とはロ ーマ神話の女性の登場人物、「アンナ・コムネナ」は 1000年代に実在したとされるビザンツ帝 国の女性で、この時代としては高い教養を持った女性であった。作曲者はこの二人の女性を フェミニストの元祖としてとらえ、自ら台本を書きオラトリオ化した。音楽はロマンティックでブロ ードウェイの音楽を担当する作曲家だけあって親しみ易いもの。

MSR
MS-1725(1CD)
ジョージア・シュリーヴ:「ラヴィニア」(2020)〜1幕のオラトリオ
台本:ジョージア・シュリーヴ
「アンナ・コムネナ」(2020)〜1幕のオラトリオ
台本:ジョージア・シュリーヴ
スティーヴン・マーキュリオ(指)
チェコ・ナショナルSO
メレディス・ラスティグ (S)
カルラ・ヤブロンスキ(Ms)
アレクサンダー・マクキシック(T)
ティモシー・マクデヴィット(Br)
ブラントン・セデル(B-Br)、ほか

録音:2020年プラハ
ジョージア・シュリーヴの生年は不明だが、ブックレットの写真から中堅世代以上の作曲家と 思われます。彼女は声楽曲を中心に創作を続けており、管弦楽曲、オペラなどを発表、またブロ ードウェイ、オフ・ブロードウェイでも舞台作品を発表し好評を博しています。「ラヴィニア」とはロ ーマ神話の女性の登場人物、「アンナ・コムネナ」は 1000年代に実在したとされるビザンツ帝 国の女性で、この時代としては高い教養を持った女性であった。作曲者はこの二人の女性を フェミニストの元祖としてとらえ、自ら台本を書きオラトリオ化した。音楽はロマンティックでブロ ードウェイの音楽を担当する作曲家だけあって親しみ易いもの。

B RECORDS
LBM-044(1CD)
『幻想の影』 〜オルセー=ロワイヨモン・アカデミー歌曲コンサート・シリーズ
1. ドビュッシー:夕べの調べ 〜『ボードレールの5つの詩』 より
2. ベルク:夜 〜『7つの初期の歌』 より
3. ベルク:夜鳴きうぐいす 〜『7つの初期の歌』 より
4. ドビュッシー:恋人たちの死 〜『ボードレールの5つの詩』 より
5. ベルク:夢を抱いて 〜『7つの初期の歌』 より
6. ドビュッシー:黙想 〜『ボードレールの5つの詩』 より
7-10. ウルマン(1898-1944):『ハーフィスの詩による歌曲集』 Op. 30
11-14. マーラー:『子供の不思議な角笛』 より
 歩哨の夜の歌/ラインの伝説/ もう会えない/死んだ鼓手
15. サン=サーンス:私に言うことがないのなら
16. ヴィアルド(1821-1910):漁師の歌「哀歌」
17. シャミナード(1857-1944):初めての手紙
18-21. フォーレ:『幻想の水平線』
22-24. ドビュッシー:『フランソワ・ヴィヨンの3つのバラード』
フロレンス・ロッソー(Ms)、エレノラ・ペルツ(P)…1-6
グレゴリー・フェルドマン(Br)、ラタニエル・ラナサ(P)…7-10、18-21
リヴュー・ホレンダー(Br)、ジュリエット・ジュルノー(P)…11-14
アンヌ=リス・ポルクロペク(Ms)、ニコラ・ロワイエ(P)…22-24

録音:2022年2月26日、3月1日オルセー=ロワイヨモン・アカデミーでのライヴ
毎年、オルセー美術館とロワイヨモン財団により開催されるオルセー=ロワイヨモン・アカデミーで行われる歌曲リサイタル。こちらは2022年2 月から3月に行われたコンサートの模様を収録した1枚。今回も4組の歌手とピアニストがフランス近代歌曲を中心に、ウルマン、ベルク、マー ラー、ポーリーヌ・ヴィアルドの作品まで、素晴らしい演奏を披露しました。

SOMM
SOMMCD-0654(1CD)
NX-B04
弦楽四重奏を伴うイギリス歌曲集
ピーター・ウォーロック(1894-1930):
1. Peterisms, Set 1ピーター主義 第1セット - No. 1. Chopcherry
2. Corpus Christi
3. The Fairest May
4. Mourne no Moe
5. Peterisms, Set 1ピーター主義 第1セット - No. 2. A Sad Song
6. My gostly fader
7. My Lady Is a Pretty One
8. My little sweet darling
9. Sleep
10. Sorrow's Lullaby
11. Saudades:Take, O take those lips away
バーバー
12. Dover Beach ドーヴァー・ビーチ Op. 3
13. 3つの歌 Op. 10- No. 2. Sleep now(R.ウィリアムズ編)*
14. 4つの歌 Op. 13- No. 3. Sure on this Shining Night(R.ウィリアムズ編)*
サリー・ビーミッシュ(1956-):Tree Carols 木のキャロル*
15. No. 1. The Miracle Tree
16. No. 2. The trees are troubled
17. No. 3. Vigil
18. No. 4. The tree is a changing sky…
19. No. 5. Bushes and Briars
ディーリアス
20. I-Brasil(R.ウィリアムズ編)*
21. ノルウェーの7つの歌 -No. 3Twilight Fancies(R.ウィリアムズ編)*
22. ノルウェーの7つの歌 -No. 4Young Venevil(R.ウィリアムズ編)*
ジェイムス・ギルクリスト(T)…1、3、7、10
ソフィー・ベヴァン(S)…2、5、8、10
ロデリック・ウィリアムズ(Br)…2、4、6、9、11-22
コウルQ

録音:2021年6月1-3日
*…世界初録音
英国を代表する声楽家、ジェイムズ・ギルクリストとロデリック・ウィリアムズ、ソフィー・ベヴァンが歌う歌曲集。これらはすべて弦楽四重奏と歌という組み合わせ が魅力です。 伴奏は1974年、英国王立音楽院の学生たちによって創立、以降イギリス作品を中心に活発に活動を続けるコウル四重奏団が担当しています。 ヴィオラ奏者でもあるビーミッシュの「木のキャロル」は初録音。ロデリック・ウィリアムズが弦楽四重奏の伴奏に編曲した5曲も初録音です。ディーリアスの親友で あったウォーロックの繊細な11曲、バーバーの「ドーヴァー・ビーチ」と共に、当代きっての英国歌曲の歌い手3人の歌唱、しっとりと落ち着いた弦の響きでお楽し みください。

H.M.F
HAF-890535(1CD)
ヴィヴァルディ:ヴェネツィアの「大ミサ曲」
キリエ(RV 587)
グローリアへの導入:モテット「深紅色で描かれた女」 RV 642(Introduzione al Gloria:Motet Ostro picta, armata spina RV 642)
グローリア RV 589
クレド RV 591
サンクトゥス〜グローリア「主を怖れるものは幸いなり RV 597第1曲、「主は言われた」 RV 807第7曲のコントラファクトゥム(contrafactum of Beatus Vir RV 597/1and Dixit Dominus RV 807/7)
ベネディクトゥス〜「主は言われた」 RV 807第8曲のコントラファクトゥム(contrafactum of Dixit Dominus RV 807/8)
アニュス・デイ〜マニフィカト RV 610第1,8曲およびキリエ RV 587のコントラファクトゥム(contrafactum of Magnificat RV 610/1& 8and Kyrie RV 587)
レザール・フロリサン(合唱、管弦楽)
ゾフィー・カルトホイザー(S)
ルシール・リシャルドー(Ms)
レナータ・ポクピク(Ms)

録音:2020年3,10月、パリ
ヴィヴァルディは司祭の資格を持ち、「赤毛の司祭」と呼ばれていますが、礼拝などを取り仕切ることはない在俗司祭でした。ピエタ慈善院付属音楽院での教職、 およびオペラ作曲家やヴァイオリンのヴィルトゥオーゾとしての活躍がその活動の大部分を占め、教会音楽のジャンルの作曲は比較的少なく、ミサ典礼文のすべて に付曲したいわゆる完成した「ミサ曲」も残されていません。アグニュー率いるレザール・フロリサンは、現存する完成された宗教曲「グローリア」などとともに、ヴィ ヴァルディのほかの楽曲に、旋律を変えずにミサ通常文のテキストをあてはめ(コントラファクトゥム)たものを組み合わせて、ひとつの完成した「ミサ曲」を作り上 げました。素晴らしいソリスト、器楽陣によって、壮麗かつ極上の柔らかさと、音楽することの喜びと音楽への愛にあふれた演奏となっています。

Signum Classics
SIGCD-699(1CD)
ヴィヴァルディの女性たち〜ピエタ院の女性奏者&歌手のための器楽&宗教的声楽作品
ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ニ短調 RV394/トロンバ・マリーナ風ヴァイオリンのための協奏曲 ト長調 RV313/「グローリア」への導入歌「なぜ矢を」 RV637/ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調/ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲 ニ短調 RV541/詩篇第126篇 RV803(ソプラノ、メゾ・ソプラノ、コントラルト、トロンバ・マリーナ風ヴァイオリン、ヴィオラ・ダモーレ、シャリュモー、チェロ、オルガン、弦楽と通奏低音のための)
ラ・セレニッシマ、エイドリアン・チャンドラー(ディレクター、ヴァイオリン)、
クレア・ブース(S)、
レナータ・ポクピチ(Ms)、
ジェス・ダンディ(C.A)、
ロバート・ハワース(Org)

録音:2021年10月25日-28日、シーダーズ・ホール(ウェルズ、サマセット、イギリス)
ヴィヴァルディが教師を務めたピエタ院の女性奏者や歌手のための貴重な作品集。ピエタ院とは孤児などあらゆる事情により、親と共に生活できない子供たちを養育した慈善機関で、その維持のために付属音楽院の演奏会が貴重な収入源となっていました。このアルバムには、ヴィヴァルディによってその音楽院の奏者のために作られた作品が収録されており、特にヘ長調のヴァイオリン協奏曲は世界初録音になります。また、ストラディバリウスが設計したヴィオラ・ダモーレや、ヴィヴァルディ自身が発明したトロンバ・マリーナ風ヴァイオリンといった今では珍しい古楽器の協奏曲も併せて収録されており、当時の演奏会の様子を窺い知ることが出来る貴重なアルバムに仕上がっています。
1994年に英国屈指のバロック・ヴァイオリニスト、エイドリアン・チャンドラーによって創設されたピリオド・アンサンブル、ラ・セレニッシマ。赤毛の司祭ヴィヴァルディを中心とする18世紀ヴェネツィアとその周辺の作曲家たちの知られざる作品や、再発見された作品の世界初録音を続々と世に送り出し、2度のグラモフォン賞に輝いています。

ORFEO
C-210311(1CD)
NX-B08
シマノフスキ&ペンデレツキ
シマノフスキ:スターバト・マーテル Op. 53*
ペンデレツキ:ディエス・イレ*
 広島の犠牲者に捧げる哀歌
エレーナ・モシュク(S)*
アネッテ・マルケルト(A)*
アントン・シャリンガー(Br)*
シネ・ノミネcho*
エヴァ・イジュコフスカ(S)
ザコス・テルツァキス(T)
スティーヴン・ロバーツ(Br)
ウィーン・コンサートcho
ウィーンRSO
ミヒャエル・ギーレン(指)

録音:Konzerthaus Wien(オーストリア)
2000年1月28日*、1995年3月31日
オーストリア放送のアーカイブ録音より、ミヒャエル・ギーレンが得意とする近現代作品集の登場。今回のアルバムに収録された3つの作品は異なる音楽語 法を用いた「哀歌」であると言えるでしょう。ギーレンはどの作品においても、決して音楽に没入することはなく、作品の持つ追悼の念を理知的に表現してい ます。 1926年に書かれたシマノフスキの「スターバト・マーテル」は、中世ラテン語のテキストをポーランド語に翻訳したものが用いられた作品。イエスを亡くした母マ リアの悲しみが描かれています。ペンデレツキの3部構成の「ディエス・イレ」は1926年の作品。アウシュビッツ強制収容所の犠牲者を追悼するために書かれ たため「アウシュビッツ・オラトリオ」の副題を持っています。アルバムの最後には52の弦楽器のための「広島の犠牲者に捧げる哀歌」が置かれています。トーン クラスターなどの技法と幅広いダイナミクスが特徴で、20世紀を代表する作品の一つです。とりわけ最後の場面でのfffからppppへのフェードアウトはギーレ ンの手腕が冴える聴きどころです。歌手たちも当時最高の顔ぶれが揃えられており、見事なアンサンブルを聴かせています。

Simax
PSC-1381(1CD)
白鳥の歌
シューベルト/フランコーグンナル
歌曲集「白鳥の歌」 D.957/965a
1.愛の使い2.兵士の予感3.春の憧れ4.セレナーデ5.住処6.遠い国で7.別れ
8.アトラス9.彼女の絵姿10.漁師の娘11.街12.海辺にて13.影法師14.鳩の使い
フランク・ハーヴロイ(ヴォーカル)
グンナル・フラグスタ(P/ベーゼンドルファー225)

録音:2020年11月
「シューベルトの歌曲は、ウィーンのヨハン・ミヒャエル・フォーグルが最初に歌った歌手としてクレジットされています。しかし、初演者はもうひとりいた。シューベ ルト自身だ。シューベルトの声は、どんなだったのでしょう。力強かったのか、ざらざらした声だったのか、耳に心地よく響いたのか、柔らかかったのか。わたしたち は推測するしかない……」(作曲家アイヴィン・ビューエネ PSC 1381ブックレットから)。
『白鳥の歌(Schwanengesang)』と題した歌曲集は、作曲者のシューベルトが亡くなった翌年の1829年、音楽家でもあったトビアス・ハスリンガーにより ウィーンで出版されました。収録された作品は、ルートヴィヒ・レルシュタープ の詩による7つの歌曲(D.957nos.1-7)、ハイリンリヒ・ハイネの詩による6つ の歌曲(D.957nos.6-13)、ザイドル の詩に作曲した「鳩の使い」(D. 965a)。すべて、シューベルトが亡くなった1828年に書かれた作品です。
オスロのヴォーカル・グループ「ノルディック・ヴォイセズ」のバリトン歌手で作曲家のフランク・ハーヴロイ Frank Havroy(1969-)。室内楽のピアニスト としてノルウェーの主だった音楽家のほぼ全員と共演してきたと言われるグンナル・フラグスタ Gunnar Flagstad。このふたりが組んだ「フランコーグンナル Frankagunnar」による『白鳥の歌』の録音は「作品への忠実(Werketreue)」の考え方からスタートしたと言います。楽譜の細部まで気を配りながら歌うの ではなく、歌を「真実」として響かせることで、作曲者の意図を忠実に再現する。「『白鳥の歌』が建築物であったとしたら、ハーヴロイとフラグスタのプロジェクト は、入念な修復や復元ではなく、建物の姿を一変させる作業だろう」(ビューエネ)。
オスロのスタジオで録音セッションが行われ、ドイツ語と発音のコンサルタントとしてオスロ大学とノルウェー国立音楽大学の准教授が参加しました。
「フランツ・シューベルトは、気に入ってくれただろうか……音楽家は誰もが、フランツおじさんに肩をすくめさせることなく、この音楽を自由にイメージすること ができます。シューベルトが亡くなって200年以上が過ぎた。だが、この音楽は今も、すこぶる元気だ」(ビューエネ)。 (Ki)

SONNET
MHS-007(1CD)
税込定価
「想いの届く日」El dia que me quieras
1. 想いの届く日(ガルデル)
2. 私のお気に入り(ロジャース)
3. ソリチュード(パーセル) *with contrabass
4. もしもまだ(ピアソラ) 
5. 私はマリア(ピアソラ/編曲:エスティガリビア *with contrabass
6. オブリビオン(ピアソラ)*with contrabass
7. 首の差で(ガルデル) *bandoneon solo
8. 夏のクリスマス(ラミレス)
9. アルフォンシーナと海(ラミレス /編曲:スエッ)
10. 薔薇と柳 (グアスタビーノ)
11. アマポーラ(ラカジェ)
12. 愛の小径 (プーランク)  
13. クロリスに(アーン)A Chloris (Reynard Hahn) *with contrabass      
14. もし?ニューシネマパラダイス(モリコーネ)
15. ククルクク・パロマ(メンデス)
波多野睦美(歌)
北村 聡(バンドネオン)
田辺和弘(コントラバス)

録音:2022年4月13-15日 浦安音楽ホール(千葉)
波多野睦美自身のレーベル「ソネット」の7枚目のアルバム「想いの届く日」El dia que me quieras。今回は日本屈指のバンドネオン奏者北村聡との共演。そしてクラシック、アルゼンチンタンゴ、即興演奏などで活動するコントラバス奏者田辺和弘も参加するという、なんともボーダレスな内容となっています。★収録曲は、パーセル「ソリチュード」、カルロス・ガルデル「想いの届く日」、リチャード・ロジャーズ「私のお気に入り」、アストル・ピアソラ「オブリビオン」、アリエル・ラミレス「アルフォンシーナと海」、ホセ・ラカジェ「アマポーラ」、フランシス・プーランク「愛の小径」など、これまで波多野自身が好んで歌ってきた楽曲を、バンドネオンとのアレンジで新たな魅力たっぷりにお届けします。 (Ki)

GENUIN
GEN-22782(1CD)
ベルク:7つの初期の歌
フォーレ:5つの調べ Op.51
バーバー:恨みと沈黙 Op.41
コルンゴルト:3つの歌 Op.22(5曲)
プーランク:変身(3曲)
トゥリーナ:歌のかたちの詩 Op.19(5曲)
ナタリア・ラブルデット(S)
ヴィクトリア・ゲレーロ(P)

録音:2021年7月26-29日 ドイツ フランクフルト・アム・マイン、60'06
ナタリア・ラブルデットの歌う歌曲集。フォーレが19 世紀末、バーバーが1969年、他は20世紀前半の作品。 ナタリア・ラブルデットはマドリッド生まれのスペインのソプラノ。声楽はベルリン芸術大学で 学んでいます。オペラデビューは 2016年というのでまだ若い歌手だが、透明感と伸びのある 声はたいへん美しく、歌い口もひたむきで好感が持てる。
GENUIN
GEN-22787(1CD)
「とても美しい牧草地で」〜ドイツの民謡・歌曲集
北ドイツ民謡:あなたは、あなたは私の心の中にいる
ジルヒャー:タラウのエンヒェン
フェスカ:ザーレ川の美しい岸で
バーデンのプファルツの学生歌:聞け、外から来るものを
民謡:昔、二人の王様の子どもがいた
メンデルスゾーン:そっと私の心を通り抜けるOp.19a-5
モーツァルト:春への憧れ(来なさい、愛する五月よ) K.596
ヴェルナー:野ばら
シューベルト:菩提樹
ホーネ:黄色い馬車の上に高く
民謡:とても美しい牧草地で
ジルヒャー:私はそれが何を意味しているか分からない
シュヴァーベン地方の民謡:すべての泉が流れる時
ジルヒャー:明日にはここを去らねばならない
F・グルック:ひんやりした大地で
フロレンティン・フォン・ツッカルマーリオ:今の時代にこれほど美しい国はない
民謡:陽光溢れる道で民謡:お月様よ、あなたはそんなに静かに歩む
シュルツ:月が昇った
民謡:荒野はもう暗くなり
ブラームス:こんばんは、おやすみなさい Op.49-4
ダニエル・ブルーメンシャイン(Br)
ロベルト・ヴァン・スタイン(指)
ライプツィヒSO

録音:2021年10月20-22日 ドイツ ベーレン
ドイツの民謡、歌曲などを、オーケストラ伴奏でバリトンが歌っています。いずれもシュテファ ン・ケーニヒの編曲。ケーニヒは1963年、ベルリンの生まれ。長年フリーで活躍してきた音楽 家で、耳に親しみやすい音楽にうまく仕立てています。かつては日本でも親しまれていたハイ ンリヒ・ヴェルナーの「野ばら」など、懐かしく思われる方も多いでしょう。 ダニエル・ブルーメンシャインは、ドイツ、ハレ出身のバリトン。ライプツィヒのフェリックス・メン デルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学で学び、ドイツ・リートやオペラ、バロック音楽など 幅広く活躍しています。ロベルト・ヴァン・スタインはオランダの指揮者。2021 年からライプツィヒ SOの首席指揮者、音楽総監督を務めています。

J.S.Bach-Stiftung
C-080CD(1CD)
NX-E03
J.S. バッハ:カンタータ 第40集
カンタータ 第146番「われらあまたの苦難を経て神の御国に入らん」 BWV 146
カンタータ 第188番「われはかたき信仰をもつ」 BWV 188
ウルリケ・ホーフバウアー(S)
マルクス・フォルスター(A)
ハンス・イェルク・マンメル(T)
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)
グーロ・ヒェムリ(S)
ヤン・ベルナー(A)
ヨハネス・カレシュケ(T)
マヌエル・ヴァルザー(Bs)
ルドルフ・ルッツ(指/Cemb)
バッハ財団cho
バッハ財団O(ピリオド楽器使用)

録音:2012年4月27日、2012年10月26日 全てライヴ
ルドルフ・ルッツとバッハ財団Oによるカンタータ集。第40集には2つのカンタータが収録されています。 第146番「われらあまたの苦難を経て神の御国に入らん」は、バッハのライプツィヒ・カンタータ第3集に属する作品ですが、彼の死後に作成された筆写譜の みが残存、カンタータの詞も作者不詳であるなど、成立が良く分かっていない作品です。内容は復活祭後第3日曜日のためのものですが、初演時期もわ かっていません。開始のシンフォニアは、失われたニ短調のヴァイオリン協奏曲をオルガンに編曲したものが使われており、次の合唱も同じ曲に基づいていま す。悲しみに満ちた楽章は刻々と困難に打ち勝つような力強い楽章へと移り変わり、聴き手は歓喜の歌声に包まれますが、筆写譜最後のコラールに歌詞 がなく、この演奏では「Freu dich sehr, o meine Seele"(大いに喜べ、わが魂よ)」の第1節を用いることで人々の生きる道標としています。 1728年10月に初演された第188番「われはかたき信仰をもつ」も不完全な形で伝わる作品の一つ。バッハの自筆スコアの一部は現存するものの、オリジ ナルのパート譜は失われており、自筆譜も切り刻まれたりして完全な形では残っていません。1720年代も末になると、バッハは毎週の演奏会から次第に距 離を置き、新しいカンタータを作曲することは少なくなっていましたが、指揮は行っていたようで、この曲のシンフォニアも「チェンバロ協奏曲ニ短調 BWV 1052」の素材が転用されています(のちにC.P.E.バッハもこの素材を用いて異稿版を作成しているので耳にする機会は多い曲です)。ピカンダーの詞は三 位一体後第21日曜日用のもので、神への強い信頼が描かれています。
J.S.Bach-Stiftung
C-089CD(1CD)
NX-E03
バッハと時の流れ
1. 前奏曲 - チェンバロのために
2. ああいかにはかなく、いかに空しき BWV 26 - コラール
3. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ短調BWV 1003 - アンダンテ
4. 間奏曲 - チェンバロとコラール・フラグメントのために
5. 汝いずこに行くや BWV 166- アリア「Wo gehest du hin?」
6. 汝いずこに行くや BWV 166- レチタティーヴォ「Gleich wie die Regenwasser」
7. 間奏曲 - チェンバロのために
8. ああいかにはかなく、いかに空しき BWV 26- 合唱「Ach wie fluchtig, ach wie nichtig」
9. ああいかにはかなく、いかに空しき BWV 26- アリア「So schnell ein rauschend Wasser」
10. 管弦楽組曲 第1番BWV 1066- フォルラーヌ
11. 間奏曲 - チェンバロのために
12. 管弦楽組曲 第1番BWV 1066- フォルラーヌ(シュネラー版)
13. わが心に憂い多かりき BWV 21- シンフォニア
14. 間奏曲 - チェンバロのために
15. 鳴りひびけ、汝らの歌声 BWV 172- ソプラノとテノールの二重唱「Komm las mich nicht langer warten」
16. Uberleitung Cello チェロによる中継ぎ
17. 平均律クラヴィーア曲集第1巻 - 前奏曲第1番 ハ長調 BWV 846
18. 目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV 140- コラール「Zion hort die Wachter singen」
19. 音楽の捧げもの BWV1079- リチェルカーレ
20. ヨハネ受難曲 BWV 245-合唱「Ach Herr, las dein lieb Engelein」
21. 無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV 1011 - サラバンド
22. 天は笑い、地は歓呼す BWV 31-合唱「So fahr ich hin zu Jesu Christ」
23. 天は笑い、地は歓呼す BWV 31- ソナタ
24. 間奏曲 - チェンバロのために
25. わが心に憂い多かりき BWV 21-合唱「 Das Lamm, das erwurget ist」/ 「Lob und Ehre」
ウルリケ・ホーフバウアー(S)
アレックス・ポッター(C.T)
櫻田 亮(T)
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)
ルドルフ・ルッツ(指/Cemb)
バッハ財団cho
バッハ財団O(ピリオド楽器使用)

録音:2011年10月11日(ライヴ)
バッハ財団が行っている「Wort & Klang 言葉と響き」と題するシリーズ・コンサートのライヴ録音。 2011年は財団の5周年にあたり、「流れ」をテーマとしたプログラムが組まれました。バッハの膨大な作品から周到に選ばれた曲を、一部にはルドル フ・ルッツによる編曲を加えて間を空けずに(アタッカで)演奏することで、千変万化するリズムによってバッハの多彩で卓越した作曲のセンスを驚きを もって再発見すると共に、その歌詞を通じて時の流れの中における人間の生のはかなさと神の世界の永遠をかみしめる構成になっています。 ルッツとバッハ財団O&choのいつも通りのヴィヴィッドな演奏に加えて、バッハ・コレギウム・ジャパンをはじめ世界で活躍する櫻田亮ら歌 手陣が歌詞と曲想にふさわしい共感のこもった歌唱を聞かせます。
J.S.Bach-Stiftung
C-090CD(1CD)
NX-E03
ハイドン:ミサ曲 ハ長調「よき四季斎日のミサ」(戦時のミサ) Hob.XXII:9 ジュリア・ドイル(S)
クラウデ・アイヒェンベルガー(A)
ベルンハルト・ベルヒトルト(T)
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)
ルドルフ・ルッツ(指,Cemb)
バッハ財団cho
バッハ財団O(ピリオド楽器使用)

録音:2013年10月1日(ライヴ)
チューリッヒ・トーンハレ(スイス)
収録時間 36’59”
1795年に作曲されたハイドンの「よき四季斎日のミサ」は別名「戦時のミサ」と呼ばれる、ナポレオン時代の 戦乱に関連した作品です。また「Agnus Dei」の部分で突然鳴り響くティンパニの連打が特徴で "Paukenmesse 太鼓のミサ"と呼ばれることもあります。今回の発売は、2022年の劇的な世界状況を 鑑み、音楽による平和を訴えるルッツの強い要望から実現したもの。「私たちは無防備で無力なわけでもな く、音楽により恐怖や絶望から解放されることもできる」とブックレット内(英語、ドイツ語)で彼は語ります。 この録音は2013年10月1日にチューリッヒのトーンハレで行われた演奏会のライヴ収録で、この日には既に CDとして発売されているベートーヴェンの交響曲第9番(B904CD)も演奏されました。

ACCENTUS Music
ACC-10550BD
(Bluray)

ACC-20550DVD(DVD)
ドキュメンタリー「メタノイア」
1.パリ、ラ・セーヌ・ミュージカル
プッチーニ:4声のミサ曲(ミサ・ディ・グローリア )
2.アントニオ・パッパーノとの談話(I)
3.ライプツィヒ、画家のアトリエにて
4.フィレンツェ
5.ブランカッチ礼拝堂〜マイケル・トリーゲルとの談話
6.ペルト:In Spe
7.アントニオ・パッパーノとの談話(II)
8.ミラノ
9.サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会〜マイケル・トリーゲルとの談話
10.サッビオネータ
11.アンティーカ劇場
12.ヴァレリオ・ロンゴとの談話
13.マラ・ドブレスコとの談話
14.ボロディン/ヴァンサン・ポーレ編)):だったん人の踊り
15.ローマ
16.ヴィラ・メディチ〜アルベルト・カヴァリとの談話
17.サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会
18.アレッサンドロ・マナレージ 神父との談話
19.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調BWV1002より「サラバンド」
20.ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第4番より「前奏曲」
21.トスカーナ、カステッロ・ディ・カスタニェート・カルドゥッチ
22.アントニオ・パッパーノとの談話(III)
23.マノン・ガリーとニコラ・デュポンとの談話
24.パリ、ラ・セーヌ・ミュージカル
モリコーネ:ミッション
25.クレジット
シモー ネ・メネセス(指)
K(室内楽アンサンブル)
セクエンツィア9.3
監督:ポール・スマチヌィ

◆Bluray
画面:16:9,Full HD
音声:PCMステレオ、DTS
HSMA5.1
リージョン:All
BD25
字幕:伊仏英独韓
81'14

◆DVD
画面:16:9,NTSC
音声:PCMステレオ、
DTS5.1
リージョン:All
DVD9
字幕:伊仏英独韓
81'14
ブラジル出身の注目の指揮者シモーネ・メネゼス。彼女が2020年に結成したアンサンブル「K」と声楽アンサンブル「セクエンツァ9.3」とともに、イタリ アを旅しながら偉大な芸術家たちの足跡をたどるドキュメンタリー映像。
冒頭はパリの「ラ・セーヌ・ミュージカル」からスタート。セーヌ川の中洲であるセガン島に2017年にオープンした大規模な音楽複合施設で、世界的に活躍 する日本人建築家、坂茂氏が設計を手掛けています。そして現代を代表する名指揮者、アントニオ・パッパーノとの談話を挟み舞台はイタリアへ。ルネサンス期 のフレスコ画『貢の銭』のあるフィレンツェのブランカッチ礼拝堂、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会な どをまわります。タイトルの「メタノイア」とは、古代ギリシア語で思考を超えて視野を広げ見方を変えることを意味しており、このイタリア音楽旅行で行われる 音楽家、画家たちとの対話を通し、歴史的偉人たちがどのように創造していったのかを明らかにしていきます。 (Ki)

Kaleidos
KAL-63512(1CD)
マルティン・シュマルツ:人間-自然-存在
愛の歌(2012-2013)/3つのジョージアの歌(2018)/3つの穏やかな歌(2012)/人間-自然-存在(2017)
ペレ・ポー・ヨンパルト(T)、
マルティン・シュマルツ(P)

録音:2019年7月&2020年7月(フランクフルト)
「人間-自然-存在」というタイトルで、フランクフルトの作曲家マルティン・シュマルツは、「愛」と「自然」をテーマにした4つの連作歌曲をまとめています。彼の「人間の音楽」の概念の枠組みの中で、彼は人生から直接得られた感情や心の状態、そして手つかずの自然と人間によるその破壊の音楽的表現に成功しています。その結果、愛、陽気、喜び、または絶望と痛みといった様々な表現が現れています。
ペレ・ポー・ヨンパルトは作曲家兼テノール歌手であり当初はピアノ、ヴィオラと作曲を学んでいましたが、バレンシアとフライブルクの音楽大学で声楽も学びました。その後スイスの作曲家兼指揮者であるアンドレ・リチャードらと共に長年現代音楽に取り組み、現代作品のための音楽祭などに多数参加し、数々の世界初演を行っています。

CORO
COR-16194(2CD)
バッハ:ルター派ミサ曲集
ミサ曲 ト短調 BWV.235
カンタータ第102番「主よ、汝の目は信仰を顧みたもう」 BWV.102
ミサ曲 ヘ長調 BWV.233
ミサ曲 ト長調 BWV.236
カンタータ第79番「主なる神は日なり、盾なり」 BWV.79
ミサ曲 イ長調 BWV.234
ザ・シックスティーン、
ハリー・クリストファーズ(指)

録音:2013年5月20日-24日、セント・オーガスティン教会(ロンドン)
1979年にハリー・クリストファーズが設立し、それ以来世界最高クラスの合唱団として活動し続けている英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン。彼らが2013年に収録した「ルター派ミサ曲集」(第1集 COR16115/ 第2集 COR16120)が2枚組になって再登場。

ルター派の主流であった「キリエ」と「グローリア」のみによる、「ミサ・ブレヴィス」または「ルター派ミサ曲」と呼ばれるバッハの4つのミサ曲。その大部分は、自らの教会カンタータを題材としており、作曲者自身が選んだ音楽の"再創造"によって誕生した「ルター派ミサ曲」は、「ロ短調ミサ」や「受難曲」と並ぶバッハの教会音楽の傑作です。グレイス・デイヴィッドソンやロビン・ブレイズ、イーモン・ドゥーガンなど豪華メンバーの歌声によって絶賛されたザ・シックスティーンによるバッハの傑作が今蘇ります。今なお色褪せない彼らの美しい歌声をご堪能ください。

NIFC
NIFCCD-058140(2CD)
シューベルト:冬の旅×2
シューベルト:冬の旅(スタニスワフ・バランチャクの詩による)
冬の旅(ヴィルヘルム・ミュラーの詩による)(原詩)*
トマシュ・コニェチュニ(Bs-Br)、
レフ・ナピェラワ(P)

録音:2017年12月14日、18日&20日/2019年8月27日-28日&9月2日-3日*、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
2018年にリリースされた現代ポーランドの詩人、スタニスワフ・バランチャクの詩による「冬の旅」に、新たに原詩の歌唱をカップリングして新装再発売!

2018年にリリースされ話題を呼んだ、20世紀ポーランドの著名な詩人であり翻訳家であったスタニスワフ・バランチャクの詩を用いてトマシュ・コニェチュニが歌ったシューベルトの「冬の旅」。そのまさにNIFCならではといえる好企画盤が、この度同アーティストで新たに録音した原詩(ドイツ語歌唱)の「冬の旅」をカップリングしての新装再発売が決定!
コニェチュニは1998年にドヴォルザーク国際声楽コンクール(カルロヴィ・ヴァリ、チェコ)で優勝し、世界中のオペラ・ハウスで活躍するポーランド生まれのドラマティック・バス・バリトン。ディスコグラフィーにはサイモン・ラトル、フランツ・ウェルザー=メスト、クリスティアン・ティーレマン、マレク・ヤノフスキらとの共演盤が並ぶほか、2014年、2016年、2017年、2018年の東京・春・音楽祭に出演し日本での評価も着実に積み重ねています。また、コニェチュニと定期的に演奏しているピアニストのレフ・ナピェラワは、2016年の東京・春・音楽祭でも共演しています。
原詩による録音はポーランド語の詩での録音からおよそ2年後の2019年8月と9月に、同じワルシャワのヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオで行われました。原詩歌唱と並べることによってバランチャクの詩が傑作「冬の旅」に与えた現代的でまったく新しい側面がより一層際立つことでしょう。

Nimbus Alliance
NI-6430JP(1CD)
日本向け限定生産
日本の歌百年〜日本の旅路 第三巻
1. 岡野貞一:紅葉/2. 山田耕筰:燕/3. 中山晋平:波浮の港/4. 山田耕筰:六騎/5. 中山晋平:しょうじょう寺のたぬきばやし/6. 山田耕筰:みぞれに寄する愛の歌/7. 岡野貞一:おぼろ月夜/8. 弘田龍太郎:小諸なる古城のほとり/9. 山田耕筰:蟹味噌/10. 小倉 朗:ふるさと/11. 山田耕筰:嘆き/12. 山田一雄(夏精):もうじき春になるだろう/13. 中田喜直:ちいさい秋みつけた/14. 團伊玖磨:聲曲/15. 中田喜直:おやすみなさい/16. 團伊玖磨:藤の花/17. 中田喜直:未知の扉/18. 團伊玖磨:紫陽花/19. 武満徹:見えない子供/20. 中田喜直:すずしきうなじ/21. 團伊玖磨:花の街/22. 船橋登美子:雲/23. 平岡荘太郎:もう春ですね/24. 新井 満:千の風になって
シャーロット・ド・ロスチャイルド(S)、
エイドリアン・ファーマー(P)

録音:2022年2月7日-9日、ワイヤストン・レイズ(モンマス、イギリス)
世界中にその歌声を響かせるソプラノ歌手であり、イギリスの歴史ある名門ロスチャイルド家の長女でもあるシャーロット・ド・ロスチャイルドは、ザルツブルク音楽学校、英国王立音楽大学、同大学院を卒業し、音楽の才を発揮。18ヶ国語の歌をレパートリーとするなど、世界各地で音楽活動を行っています。
「日本人以上に日本の心を歌う」と称されたシャーロット・ド・ロスチャイルド。1999年に録音した「日本の旅路(NI6190)」は、「外国人歌手が日本歌曲を全て日本語で歌った初めての録音」として話題を呼び、2016年には「花は咲く」をはじめとする日本歌曲を新たに編曲した「オーケストラ伴奏の日本歌曲集(NI6330JP)」を、2017年には、「日本の旅路」第2弾「故郷」(NI6357JP)を発売。
2022年の来日を記念して新たに贈り出す「日本の旅路」シリーズ第3弾は、アルバムのタイトルを「日本の歌百年」と表して、岡野貞一や山田耕筰から新井満や船橋登美子まで、およそ100年間に及ぶ日本の歌曲と、日本人の心に深く根付いてきた童謡を組み合わせた、素晴らしき日本の歌の数々を収録。「日本の歌曲は、ドイツ・リートやフランスのシャンソンに匹敵する」と語るシャーロット・ド・ロスチャイルドが、その麗しき歌声で改めて日本歌曲の素晴らしさを伝えます。
※「NI6430JP」はSONY DADCプレスによる、日本向けの限定生産盤となります。海外で発売される「NI6430」品番の商品はCD-R盤です。予めご了承ください。

fra bernardo
FB-2242327(2CD)
ヴィヴァルディ:オラトリオ 「勝利のユディータ」 RV.644 ロベルト・ザルペロン(指)、アンサンブル・ロレンツォ・ダ・ポンテ、ルチアーナ・マンチーニ(メゾ・ソプラノ/ユディータ)、エレーナ・ビスクオーラ(メゾ・ソプラノ/ホロフェルネス)、シルヴィア・フリガート(ソプラノ/ヴァガウス)、フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(ソプラノ/アブラ)、マルタ・フマガッリ(メゾ・ソプラノ/オジアス)、サント・スピーリト・アカデミーcho
フランチェスコ・ピナモンティ(芸術監督)

録音:2016年4月17日、フェッラーラ・コムナーレ劇場
マンチーニ、ビスクオーラ、フリガート、マッズーリ、フマガッリとソリストも実に豪華!
非常に多作であったアントニオ・ヴィヴァルディにとって、意外なことにも現存する唯一のオラトリオである『勝利のユディータ』。ヴィヴァルディが生涯を通じて密接な関係にあったヴェネツィアの女子孤児院『ピエタ院(ピエタ養育院)』のために1716年に作曲された作品のため、ソリストも合唱も女声のみで演奏され、またシャルモー、2本のクラリネット、4本のテオルボ、ヴィオラ・ダモーレ、マンドリンなど、珍しい楽器が使われている点も特徴です。
ロベルト・ザルペロンが率いるアンサンブル・ロレンツォ・ダ・ポンテは、ウィーン・フィル、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、チューリッヒ歌劇場、ミラノ・スカラ座、モーツァルトO、ヨーロッパ室内O、ブダペストSOのメンバーなど、中央ヨーロッパ地域の優れたミュージシャンたちが集う室内オーケストラ。このアルバムでは、マンチーニ、ビスクオーラ、フリガート、マッズーリ、フマガッリら、イタリアのまばゆき古楽系歌手たちを集めてメランコリックで激しい音楽への情熱を響かせた2016年のライヴを収録しています。

Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-81115(1CD)
バッハ:復活祭オラトリオBWV.249
オルガン協奏曲(原曲:BWV.35&BWV.156)
フランス・ブリュッヘン(指)、
18世紀オーケストラ、カペラ・アムステルダム、イルセ・エーレンス(S)、マイケル・チャンス(C.T)、マルクス・シェーファー(T)、デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Bs)、ピーター=ヤン・ベルダー(Org)

録音(ライヴ):2011年4月、アムステルダム&ユトレヒト(オランダ)
フランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラのバッハ「復活祭オラトリオ」のライヴ・レコーディング!
ブリュッヘン&18世紀オーケストラは、キリストの復活を祝う壮麗な「復活祭オラトリオ」の合唱に「ロ短調ミサ」、「ヨハネ受難曲」でもコンビを組んだカペラ・アムステルダムを起用。
「復活祭オラトリオ」のライヴのために集まったソリストたち、マイケル・チャンスや、マルクス・シェーファーなど、ブリュッヘンからの信頼も厚い名歌手たちの存在も心強いものがあります。
ブリュッヘン&18世紀オーケストラは、「昇天節オラトリオ」ではなく「オルガン協奏曲」を「復活祭オラトリオ」に組み合わせるという独自の解釈を披露。
ピーター=ヤン・ベルダーがソリストを務めるこの"仮想"の「オルガン協奏曲」は、2つのカンタータ「BWV.35」と「BWV.156」の器楽楽章を題材としており、ブリュッヘンの「復活祭オラトリオ」を完成させる重要な役割を担っています。
ブリュッヘン&18世紀オーケストラの"奇跡のバッハ"が今ここに舞い降りる

Prima Classic
PRIMA-014(1CD)
ヴォヤージュ〜フランス語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語によるフランス歌曲集
デュパルク:旅へのいざない
シャミナード:スラヴの歌
マリー・ジャエル:夢
ラヴェル:魔法の笛
サン=サーンス:東洋の憧れ
ヴィドール:インドの歌
フォーレ:イスファハンのバラ
グノー:なぜ泣いているの?
サン=サーンス
:子を抱く聖母、テブロ川のほとりで
グノー:ああ, 彼女は言う!
ポーリーヌ・ヴィアルド:恋人
ジャエル:あなた、嵐、
 小鳥、永遠の愛、頬は青白い
ヴィアルド:コガラ、柳、セレナード、花、囁き, 内気な呼吸…、祈り
マリナ・レべカ(S)、
マチュー・ポルドワ(P)

録音:2021年5月、ラトビア放送スタジオ(リガ)
自身が創設したレーベル「Prima Classic」からリリースする、ラトビアの歌姫マリナ・レベカの新録音。これまでのアルバムはオーケストラ伴奏によるアリアや歌曲集だったため、初のピアノ伴奏によるリサイタル・アルバムとなる今作は、フランスの女性と男性の作曲家がフランス語と外国語(イタリア語、ドイツ語、ロシア語)のテキストに作曲した歌曲を集めた、極めて意欲的な好企画です。
このリサイタルに収録されている旋律のほとんどは、1860年から1890年の間、ベル・エポックと第二次産業革命の入口の時期に作曲されたもの。デュパルク、ラヴェル、サン=サーンス、ヴィドール、フォーレ、グノーら偉大な作曲家たち、そしてセシル・シャミナード、マリー・ジャエル、ポーリーヌ・ヴィアルドといった才能ある女性作曲家たちの作品をまとめて収録している点も大きなポイント。マリナ・レベカと、フランスのコラボレイティヴ・ピアニスト、マチュー・ポルドワは、これらの多彩なレパートリーをカラフルな音楽で表現し、19世紀の素晴しき音楽の旅(Voyage)へと誘います。
マリナ・レベカ(マリーナ・レベカ)はラトビアのリガ生まれ。ラトビアで音楽を学んだあとローマのサンタ・チェチーリア音楽院を卒業。ザルツブルクの国際サマー・アカデミーとペーザロのロッシーニ・アカデミーでも研鑽を積み、ヴェルディとロッシーニ、モーツァルトの第一人者として世界で高い評判を得、2017/18シーズンでは、ミュンヘン放送Oの最初のアーティスト・イン・レジデンスに選ばれています。また、これまでにロイヤル・オペラ・ハウス、MET、ウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座等、世界の主要なオペラ・ハウスで「椿姫」のタイトルロールを務め、名実ともに「現代最高のヴィオレッタの一人」として認められ、2019年11月に行われたトリエステ・ヴェルディ歌劇場の来日公演「椿姫」でも素晴らしいヴィオレッタを演じ大きな反響を呼びました。
2016年にラトビア共和国の最高賞である三ツ星勲章を授与され、2020年には「ICMA(国際クラシック音楽賞)」の「アーティスト・オヴ・ザ・イヤー」とラトビア文化省賞を受賞。2021年、最初の「トティ・ダル・モンテ生涯功労賞」に選ばれ、2022年の「ICMA」では、マリナ・レベカも参加した「ベッリーニ:歌劇 「海賊」」のアルバム(PRIMA010)が「年間最優秀オペラ録音賞」に選出されています。

2L
2L-171SABD
(Blu-ray Disc Audio+SACD Hybrid)
幸いなるかな
キム・アンドレ・アルネセン(1980-):幸いなるかな ? 傷ついた世界のための至福の教え(2018)
心の貧しい人々は(The Poor in Spirit)
わたしは貧しい(I am Poor)
憐れみ深い人々は(The Merciful)
四十日四十夜を(Forty Days and Forty Nights)
平和を実現する人々は(The Peacemakers) 
平和とはなにか(What is Peace?)
柔和な人々は(The Meek) 
レイチェルの歌(Rachel’s Song)
心の清い人々は(The Pure in Heart)
神の顔は(The Face of God)
祝福:わたしは望む(Blessings:I Hope) 
悲しむ人々は(Those Who Mourn)
百合の歌(Song for Lily) 
義に飢え渇く人々は(Those Who Hunger and Thirst for Righteousness)
正義の歌(Song for Justice)
義のために迫害される人々は(Those Who Are Persecuted for Righteousness)
わたしの手をとりなさい(Hold My Hand) 
あなたがたは世の光である(You are the Light)
ニーダロス大聖堂少女cho
トロンハイム・ソロイスツ
ヒシュティ・フューケ(ヴォーカル) 
ムハンマド・アル=マジャブ(ヴォーカル)
ハンス・フレードリク・ヤコブセン(Fl)
ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(ツィンバロン)
ルース・ポター(Hp)
エスペン・オールベルグ(打楽器)
カール・ホーコン・ヴォーデラン(打楽器)
オーラ・リンドセット(コンサートマスター)
アニタ・ブレーヴィク(指)

録音:2020年11月、2021年2月 ニーダロス大聖堂(トロンハイム、ノルウェー)
現代合唱音楽の作曲家としてもっとも作品が演奏されているひとり、ノルウェーのキム・アンドレ・アルネセンの新作アルバム。 キム・アンドレ・アルネセン Kim Andre Arnesen は、トロンハイムのノルウェー工科自然科学大学(NTNU)の音楽学部で学び、合唱音楽作家としての名声と 人気を確立しました。彼の作品はすでに、50カ国以上で歌われ、「レクイエム」「聖霊ミサ曲」といった大作が、ニューヨークとワシントンで初演されました。 「幸いなるかな(Tuvayhun)」というアラム語の曲名をもつ作品は、マンハッタン少女合唱団と芸術監督ミシェル・オースタリー Michelle Oesterle の委 嘱を受け、2018年に作曲されました。「環境危機、大量移民、地球規模のパンデミック、政治的二極化、所得不平等の拡大、権威主義体制の興隆、前例のな い社会変化といったことで傷ついている世界」と「それにもかかわらず、よく見れば世界は美しい」をテーマに作曲され、「傷ついた世界のための至福の教え (Beautiitudes for a Wounded World)」の副題がつけられました。『マタイによる福音書』の「山上の説教」(第5章)の8つの「至福の教え」と、アメリ カの詩人チャールズ・アンソニー・シルヴェストリ Charles Anthony Silvestri(1965?)が書いた、それぞれの教えが現実の世界にどう当てはまるかを例示 する歌詞による〈わたしは貧しい〉以下の8曲、合唱団の少女たちがそれぞれの祈りをさまざまな言語で唱える〈祝福:わたしの望み〉、そして、『マタイによる福 音書』(第5章14節)『ヨハネによる福音書』(第12章36節)『フィリピの信徒への手紙』(第2章15節)をテクストにした〈あなたがたは世の光である〉で構成。 古い時代と現代、聖と俗の間の「リミナル・スペース」(現実空間と異空間の狭間)を交流する音楽が、少女合唱とヴォーカル・ソロ、弦楽オーケストラと器楽奏者 によって演奏されます。 NTNU で学んだジャズ・シンガーでソングライターのヒシュティ・フューケ Kirsti Huke と、シリア出身、ベルゲンで学びながら、古典的スタイルのアラブとスーフィ の音楽を演奏するグループ「Sharqant」で歌うムハンマド・アル=マジャブ Mohannmed Al=Majzoub のヴォーカル・ソロ。ジャンルを超えて活動する器楽 奏者たちが参加。モッテン・リンドベルグ Morten Lindberg のプロデュースによりニーダロス大聖堂で録音セッションが行われました。 (Ki)
[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu?ray ディスクにはインデックスを除き映像は収 録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレー ヤーでは再生できないので、Blu?ray プレーヤーもしくは Blu?ray 対応のPCをお使いください。]

BRU ZANE
BZ-2004(1CD)
NX-B09
マスネ:管弦楽を伴う歌曲集
1. 春の思い Pensee de printemps [CD]
2. 詩人と幽霊 Le Poete et la Fantome [VG]
3. 愛の讃歌 Hymne d’amour [ED]
4. 恋する女 Amoureuse [NC]
5. きみがお望みなら、かわいい人よ Si tu veux, Mignone [JD]
6. プロヴァンスの歌 Chant provencal [CS]
7. コロンビーヌの夢 〜管弦楽のための無言劇『アルルカンの物語』より
Reverie de Colombine (du Roman d’Arlequin) 〔管弦楽〕
8. 思い出してください、乙女マリアよ(聖ベルナルドゥスの祈り)
Souvenez-vous, Vierge Marie ! ? Priere de Saint Bernard [VG]
9. 子供たち Les Enfants [JD]
10. 秋の思い Pensee d’automne [CD]
11. 突然のキス Baiser-Impromptu[CS]
12. 愛している Je t’aime [NC]
13. コロンビーヌに A Colombine [ED]
14. 宗教的場面 Scene religieuse〔管弦楽〕
15. 映え抜きの娘 Soeur d’election [VG]
16. 黄昏 〜『田園詩』より Crepuscule (de Poeme pastoral) [JD]
17. 薄明 〜『田園詩』より Aurore (de Poeme pastoral) [CS]
18. ピチュネット Pitchounette [CD]
19. 即興詩人 〜トラステヴェレの追憶
L’improvisatore ? Rimembranza di Trastevere [NC]
20. 花々 Les Fleurs [NC, ED]
21. 愛のメヌエット 〜歌劇「テレーズ」より
Menuet d’amour (de Therese) 〔管弦楽〕
22. 侯爵夫人! Marquise ! [CS]
23. 人の噂 On dit ! [VG]
24. ミュゼット 〜『田園詩』より Musette (de Poeme pastoral) [JD]
25. ミュゼットの歌 La Chanson de Musette [CD]
シャンタル・サントン・ジェフェリ(S)…CS
ジョディ・デヴォス(S)…JD
ニコール・カー(S)…NC
ヴェロニク・ジャンス(S)…VG
シリル・デュボワ(T)…CD
エティエンヌ・デュピュイ(Br)…ED
パリ室内O
エルヴェ・ニケ(指)

録音:2020年11月17-20日 シテ・ド・ラ・ミュジーク、サル・ド・コンセール、パリ
※トラック2, 7, 14, 21以外は全て世界初録音
「ウェルテル」や「タイス」、「エロディアード」など、ベル=エポック期を代表する傑作歌劇で知られるマスネ。オペラ以外にも管弦楽のための組 曲やピアノ協奏曲、無数の歌曲やピアノ曲など、その作曲分野は多岐にわたりますが、歌劇場での大成功が災いしたのか、オペラ以外の作 品の多くは正当な評価を受けることなく、作曲家の歿後は忘れ去られたままになっていました。19世紀フランスの知られざる音楽の復権に尽 力してきたPalazetto Bru Zaneによりここに集められたのは、そうしたマスネ作品の未知領域でも特に光の当たる機会に恵まれていなかっ た管弦楽伴奏付の歌曲。オペラ偏重の過去を見直し芸術性の高い音楽会への嗜好が育まれつつあった19世紀末のフランスでは、オーケ ストラ演奏会に歌手が客演する時に好適なこの曲種の需要が急速に高まり、人気作曲家マスネもそれに敏感に対応したのでした。彼が生 前にオーケストラ編曲した自身の歌曲を中心に幾つかの管弦楽作品も交えた、収録曲の大半が世界初録音という嬉しい選曲を指揮する のは、古楽器演奏の最前線から世に現れ、最近はフランス19世紀作品でも注目すべき実績を上げ続けているエルヴェ・ニケ。歌手陣もフラ ンス語圏を中心に欧州歌劇界を賑わせている俊英揃いの布陣で、精鋭パリ室内Oも精緻な音作りで個々のオーケストレーションの 魅力を最大限に引き出してゆきます。同レーベルの常通り充実したライナーノート(英・仏・独語)も魅力です。

Gloriae Dei Cantores Recordings
GDCD-066(1SACD)
サミュエル・アドラー(1928-):合唱作品集
(1)讃美歌
(2)さあ、喜びましょう
愛した者はわがもの
合唱三部作I:どうしてわたしをお見捨てになったのですか?
(4)合唱三部作II:聖書の祈りが私の祈りになる
合唱三部作III:主への新しい歌を歌おう
(5)詩篇 23篇
(6)To Speak to Our Time:前奏曲I
(7)To Speak to Our Time:さすらいの合唱
(8)To Speak to Our Time:間奏曲I
(9)To Speak to Our Time:詩篇121
To Speak to Our Time:間奏曲II
(10)To Speak to Our Time:詩篇111
To Speak to Our Time:間奏曲III
(11)現代に語り継ぐ:賛歌10
 ルシア・リン(VnI)ジュリア
(12)なんと甘美な響きよ
リチャード・K.パグスレー(指)
グローリエ・デイ・カントレス

(1)ジョシュア・カナガ(T)、シャロン・ファイファー(Org)
(2)クララ・ゲルデス(Org)
(4)クララ・ゲルデス(Org)
(5)シャロン・ファイファー(Org)
(6)ルシア・リン(VnI)ジュリアン・リー(VnII)
(7)ディアナ・シャノン(S)
(8)ルシア・リン(VnI)ジュリアン・リー(VnII)
(9)ルシア・リン(VnI)ジュリアン・リー(VnII)
(10)ルシア・リン(VnI)ジュリアン・リー(VnII)
(11)ルシア・リン(VnI)ジュリアン・リー(VnII)
(12)シャロン・ファイファー(Org)

録音:2021年9、10、11月 マサチューセッツ州オーリンズ、主イエス・キリストの変容教会
サミュエル・アドラーは、1928年ドイツのユダヤ系音楽家の両親のもとに生まれました。1939年アメリカに亡命し、コープランド、ヒンデミット、ランドール・ トンプソンらに作曲を学び、これまでに400にものぼる作品を発表、60年以上ジュリアード、イーストマン音楽院をはじめ世界中の大学で教鞭をとり、ユダヤ音楽 の普及に尽力し、現代のアメリカを代表する作曲家として活躍してきました。
このアルバムには、長年書き続けてきた宗教作品・讃美歌が収録されており、彼の作曲の歴史が詰め込まれています。アドラーは、10歳のときナチス・ドイツか ら逃れてきました。1938年11月9日の夜、ユダヤ人に対する暴力が勃発。2日間で250を超えるシナゴークが焼かれ、ユダヤ人が経営する商店は破壊されま した。店の窓ガラスが砕け散って通りに散乱した様子からこの日の夜のことは「水晶の夜」と呼ばれています。その悲惨な夜に、アドラー一家の命を救ったのは偶 然崩れ落ちてきたパイプオルガン。そのおかげで追っ手から逃げることができ、一家は最終列車でドイツを脱出することができたといいます。そうした劇的経験の 中から生まれた数々の宗教的作品は、多くの人々の心に届くものとなっています。
特にアルバムのタイトルともなっているアカペラ合唱と2つのヴァイオリンのための作品「To Speak to Our Time」は、アドラーを象徴する楽曲と言ってもよ いでしょう。ドレスデン室内合唱団が「水晶の夜」の80周年追悼コンサートのために委嘱した作品で、2018年11月10日にハンス=クリストフ・ラーデマン指揮 で初演されました。 (Ki)

2L
2L-167SACD
(1SACD)
MQA-CD
母親たちが戦ってきたことのすべて
エヴァ・ホルム・フースネス(1983-):マララ*
トーネ・オーセ(1965-):母親たちが戦ってきたことのすべて
トロン・H・F・クヴェルノ(1945-):スターバト・マーテル・ドロローサ
マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971-):雨が降ったあと**
ビルギット・ユーペダール(1994-):忘れてはいけないことがありすぎる
エレン・リンクウィスト(1970-):ドクトーラ
エヴァ・ホルム・フースネス(1983-):黒い猿
室内合唱団アウルム
エヴァ・ホルム・フースネス(指)
ヴァレリア・ナ イラ・リレビェル カ(ソロ)*
クリスチャン・スレッタ(ソロ)**
ハンネ・マーリト・モルダール・イーヴェシェン(ソロ)**

録音:2019年11月、2020年11月 セルビュ教会(セルビュ、ノルウェー)
2006年創設の「室内合唱団アウルム Kammerkoret Aurum」とエヴァ・ホルム・フースネス Eva Holm Foosnas は、2016年にアルバム『UR』(2L 129 SACD)をリリース。同じトロンハイムの音楽コミュニティの音楽家たちが「自然、人間、自然とともにある人間」をテーマにして書いた混声合唱曲を歌いまし た。新しいアルバム『母親たちが戦ってきたことのすべて』のテーマは「強い女たち」。ノルウェーで活動する作曲家たちの7つの作品を歌っています。 指揮者のフースネスが、2014年にノーベル平和賞を受けたパキスタンの女性マララ・ユフスザイに寄せたスヴァンヒル・アムダール・テルネスの詩に作曲した「マ ララ」。ノルウェー工科自然科学大学(NTNU)で教えるエレン・リンクウィスト Ellen Lindquist がシリアの女性医師に寄せた「ドクトーラ」も、テルネスの詩に よる作品です。シンガーソングライターのトーネ・オーセ Tone Ase(1965?)は、ユーモリストで作家のマリアンネ・メーロイの詩『母親たちが戦ってきたことの すべて』に作曲。教皇インノケンティウス三世の作とも言われるラテン語詩による「スターバト・マーテル・ドロローサ」(悲しみの御母は立ちませり)を作曲したト ロン・H・F・クヴェルノ Trond H. F. Kverno(1945?)は、「マタイ受難曲」(Aurora ACD 4994)など宗教的作品を多く手がけてきました。マリアンネ・ ライダシュダッテル・エーリクセン Marianne Reidarsdatter Eriksen(1971?)は、合唱指揮者、ソプラノ歌手など多面的な活動で知られます。「雨が降った あと」は、5つの部分に分かれ、彼女独特のダイナミックな音楽語法で書かれた作品です。「日常」に追いまくられる女性たちを冷ややかに描いたアイリル・ノース・ ホイスタの詩によるビルギット・ユーペダール Birgit Djupedal(1994?)の「忘れてはいけないことがありすぎる」。フースネスの「劇的、劇場的」な「黒い猿」 は、少女の反抗を語るキャサリン・マンスフィールド(1888?1923)の詩に作曲され、2019年の「ウプサラ大学合唱団&アンデシュ・ヴァール作曲コンペティショ ン」の第1位と、ニューヨークの「ORTUS 第4回国際ニューミュージック・コンペティション」受賞作のひとつに選ばれた作品です。
[MQA-CD は、すべての CD プレーヤーで再生できます。「MQA」再生には、MQA対応の CD プレーヤー、もしくは、専用のデコーダーが必要です]

BRU ZANE
B-Z2003(2CD)
NX-D07
フランク:歌曲、二重唱曲全集
【Disc 1】
1. 夕暮れの鐘(1889)
2. 夜想曲(1884)
3. 壊された花瓶(1879)
4. 薔薇と蝶(1860頃)
5. 薔薇の結婚(1873頃)
6. バンガドールの首長(1847頃)
7. ニノン (1851)
8. リー(1874頃)
9. ロビン・グレイ (1843)
10. もしそれが美しい芝生なら(第1作) S(1847?)*
11. もしそれが美しい芝生なら(第2作) (1857)
12. 愛するr(1849)
13-18. 六つの二重唱曲(1888) *
【Disc 2】
1. 天子と幼き子(1846)
2. 過ぎゆくがいい、いつも通り !(1860頃)
3. 回想(1846)
4. 犠牲者たちに(1887)
5. パリ(1870)
6. 祖国 (1871)
7. 三人の追放者(1848)
8. この地では、人は夕暮れに天幕を畳む
9. シルフ(大気の精) (1843)**
10. 聖なる行列(1889)
ヴェロニク・ジャンス(S)*
ジェフ・コーエン(P)
エンリーコ・グラツィアーニ(Vc)**

録音:2021年4月16-19日、10月4-5日パラツェット・ブリュ・ザーネ、ヴェネツィア
1822年12月10日、当時オランダ領だったフランス語圏ベルギーの大都市リエージュで生まれ、後年フランスに渡り1890年に亡くなるまで、 同国の近代音楽の躍進に大きく貢献したセザール・フランク。天才児としてデビューし音楽家としての活動歴も長く作品も多岐にわたりなが ら、作曲家としての業績はごく限られた後期の管弦楽曲や合唱曲の他、彼自身が得意としたオルガン音楽の数々とヴァイオリン・ソナタ以外 はなかなか顧みられる機会に恵まれません。生誕200周年となる2022年はその再評価の絶好の機会と言えるでしょう。生涯にわたり作曲 し続けた歌曲の全てを、磨き抜かれた演奏解釈で味わえるBru Zaneレーベルの新録音は、まさに時宜を得た待望のリリースと言ってよい 内容。演奏は近現代音楽と歌曲伴奏で敏腕を発揮してきたピアニストのジェフ・コーエンと共に、有名・無名にかかわらず19世紀フランスの 重要な作曲家たちの歌曲やオペラを録音しているギリシャ出身の俊才バリトン歌手タシス・クリストヤニス。さらに、7曲ある二重唱曲ではフラ ンス語圏の歌劇界と古楽シーンで圧倒的な存在感を放ち続けるヴェロニク・ジャンスが加わる豪華布陣。原典が消失した「犠牲者たちに」 や唯一の手稿譜でのみ伝わる「この地では、人は〜」など珍しい作品も漏らさず収録している点も見逃せません。このレーベルの常通り充実 の極みにあるブックレット解説の読み応えもさることながら、複数異稿も参照しつつ隅々まで丁寧な解釈を聴かせるクリストヤニス&コーエン は近年の録音歴からの期待値を満たして余りある頼もしさ。普仏戦争を経てフランスという国が成立してゆく中、ドイツ音楽にも親しんできた フランクがフランス語歌曲という分野に果たした貢献をじっくり聴き確かめられるアルバムです。

FENIX MUSIC
FMCD-136(1CD)
「グリミネッリ・プレイズ・モリコーネ」〜ア・トリビュート・トゥ・マエストロ・エンニオ・モリコーネ
(1)“I Sleep Beneath the Stars” from the movie “Once Upona Time in the West”〜ヴォーカル、フルートとオーケストラの為の
(2)“Lost Boy Calling”〜ヴォーカル、フルートとオーケストラの為の
(3)“The Mission”, “Gabriel’s oboe”〜フルートとオーケストラの為の
(4)“Vita nostra” from the movie “The Mission"〜フルートとオーケストラの為の
(5)“Se telefonando”〜ヴォーカル、フルートとオーケストラの為の
(6)“Playing love”, Reprise “The Legend of 1900"from the movie “The Legend of 1900” 〜フルート、トランペットとオーケストラの為の
(7)Se(tratto da “Nuovo Cinema Paradiso”) Tema d'amore per Nata〜ソプラノ、フルートとオーケストラの為の
(8)“A Fistfull of Dollars” from the movie “A Fistful of Dollars”〜フルート、オーケストラと合唱の為の
(9)“Once Upon a Time in America”(tema di Deborah and Poverta)〜フルートとオーケストラの為の
(10)“Giu la testa”〜フルートとオーケストラと合唱の為の
(11)“Musashie l’amore” from the movie “Musashi”〜フルートとオーケストラの為の
(12)“Chi mai” from the movie “Le Professionnel”〜フルートとオーケストラの為の
(13)“Down the Ancient Staircase”(Prelude) from the movie “Down the Ancient Staircase” 〜フルート、ピアノとオーケストラの為の
(14)“American Themes”Medley from the movie “Once Upon a Time in America”, “The Good, the Badand the Ugly”and “Once Upon a Time in the West” 〜フルート、オーケストラと合唱の為の(ステファノ・ナンニ編)
(15)“For a Few Dollars More”from the movie "For a Few Dollars More”〜フルート、オーケストラと合唱の為の
(1)スティング(ヴォーカル)、
(2)ズッケロ(ヴォーカル)、
(5)ネック(ヴォーカル)、
(6)クリス・ボッティ(Tp)、
(7)アイーダ・ガリフッリーナ(S)
アンドレア・グリミネッリ(Fl)
ブダペスト・アートO&cho
ディエゴ・バッソ(指)
ネッラ・フリストワ(P)、
ステファノ・ロイエッティ(P)、
アレッサンドロ・ズッキ(ティンパニ)、
ヴァレリオ・ガッラ(パーカッション)、
ジュリア・レットレ(Hp)、
セルジオ・ボルゴ(G)

録音:2019年-2020年
ランパルやゴールウェイに師事し若くして世界的スターとなった天才フルート奏者アンドレア・グリミネッリ。近年はクラシックを中心レパートリーに据えながらジャンルを超えた共演でも注目されており、世界的アーティストからも絶大なる信頼を寄せられております。
注目の最新作はエンニオ・モリコーネ(1928-2020)へのトリビュート・アルバム。8歳のときに『夕陽のギャングたちGiulatesta』、『荒野の用心棒Perunpugnodidollari』のテーマを聴き、虜になったというグリミネッリ。以来モリコーネの音楽のファンとなり自身の重要なレパートリーとしても演奏してきました。
モリコーネとの夢の初共演は80年後半。モリコーネがピアノを演奏し、美しい旋律が魅力の『古い階段の下でPerleAnticheScale』のテーマを演奏しました。また2016年には『ミッションTheMission』の主人公のガブリエル神父が劇中で演奏する「ガブリエルのオーボエGabriel’soboe」をグリミネッリが演奏し、それを聴いたモリコーネが「アンドレアが演奏するフルート版も実に素晴らしい!」と激賞したそう。そんなグリミネッリが敬愛するモリコーネの名作から15曲を選び、愛情深く演奏しております。
なんといっても驚きなのが世界的シンガーとの共演!スティングStingが“ISleepBeneaththeStars”、ズッケロZuccheroが“LostBoyCalling”、ネックNekが“Setelefonando”をそれぞれ歌っておりその超豪華なアーティスト達にも注目。またトランペットのリス・ボッティ、ソプラノのアイーダ・ガリフッリーナとも共演しており、このアルバム作成に対するグリミネッリの並々ならぬ思いが伝わってきます。
指揮のディエゴ・バッソがフルートとオーケストラのために編曲し、モリコーネのハートウォームな音楽の美観を最大限に引き出しております。ここにモリコーネへの最大の賛辞と敬意を表した最高のアルバムが完成ました。 (Ki)

ANIMAL MUSIC
ANI-099(1CD)
マーラー:『子供の不思議な角笛』

(1)「少年鼓手」
(2)「無駄な骨折り」
(3)「番兵の夜の歌」
(4)「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス」
(5)「ラインの伝説」
(6)「原光」
(7)「花の章」〜交響曲第1番ニ長調『巨人』(1893年版)より第2楽章
(8)「この世の営み」
(9)「この歌を作ったのは誰?」
(10)「高き知性への賛歌」
(11)「トランペットが美しく鳴り響くところ」
(12)「天上の生活」
(13)「3人の天使がやさしい歌を歌う」
(14)「アダージェット」〜交響曲第5番嬰ハ短調より第4楽章

編):(1)-(7)(14)ラデク・バボラーク、(8)-(13)ラデク・バボラーク&トマーシュ・イレ
(2)(8)-(13)カテジナ・クネジコヴァー(S)
(4)-(6)マルケータ・ククロヴァー(Ms)
(1)-(3)アダム・プラチェトカ(Br)
ラデク・バボラーク・オルケストリーナ【(2)-(14)ミラン・アル=アシャブ(Vn)、(2)-(14)マルティナ・バチョヴァー(Vn)、
(1)-(14)カレル・ウンテンミュラー(Va)、(1)-(14)ハナ・バボラコヴァー(Vc)、(1)-(14)アダム・ホズィーレク(Cb)、
ヤナ・ブロシュコヴァー((2)-(13)オーボエ、(1)イングリッシュホルン)、ペトル・ヴァラーシェク((2)(7)クラリネット、
(1)(3)(4)(6)(8)-(13)バス・クラリネット)、(1)-(13)オンドジェイ・ロスコヴェツ(Fg)、(1)-(14)ラデク・バボラーク(Hrn)、
(1)-(4)(6)-(13)カデジナ・ヤヴールコヴァー(Hrn)、(2)-(7)ロマン・ポコルニー(Fl)、
(1)-(7)ルカーシュ・ディートリヒ(Cl)、(3)(6)(7)イジー・ホウデク(Tp)、(1)ペトル・サライカ(テューバ)、
(8)-(13)ズデニェク・クラウダ(P)、(1)(3)ロクサナ・ヘドレル(Hp)、(6)(7)(14)カテジナ・エングリチョヴァー(Hp)、
ダヴィト・ジェホシュ((1)-(4)(8)-(13)打楽器、(1)(10)(12)ティンパニ)、(3)(4)(7)ペトル・ホルプ(ティンパニ)】
ラデク・バボラーク(アーティスティック・ディレクター)

録音:2020年10月23&24日/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)
鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク率いるアンサンブル「ラデク・バボラーク・オルケストリーナ」。ANIMAL MUSICから『バボラーク・ダンスアルバム』 (KKC-5438 / ANI-044)、『ピアソラ』(ANI-084)、『ブエノスアイレスの四季』(ANI-092)をリリースし、質の高い演奏はもちろんのこと、喜びと安ら ぎを与えてくれるアンサンブルで人気を博しております。
当アルバムではマーラーの歌曲集『子供の不思議な角笛』全曲を録音しました!アンサンブルの奏者は7人から16人と、バボラークとトマーシュ・イレが曲に合 わせて編曲しており、当団ならではの可変アンサンブルの醍醐味を味わえます。また当演奏ではオーボエ奏者のヤナ・ブロシュコヴァーやハープ奏者のカテジナ・ エングリチョヴァーも参加しており、この多様で生き生きとしたアンサンブルはマーラーの美しい音楽に新たなエネルギーとフレッシュな解釈を提示します。
そしてソプラノのカテジナ・クネジコヴァー、メゾ・ソプラノのマルケータ・ククロヴァー、バリトンのアダム・プラチェトカという豪華な歌手たちにも注目。各アー ティストがSUPRAPHONレーベルからCDをリリースしている実力派が揃いました。ホルン奏者としてだけでなく、指揮者、編曲者、そして音楽監督としてマルチ な才能を発揮しているバボラーク。当録音ではバボラーク編曲の「花の章」と「アダージェット」も収録しており、当団ならではの非常にカラフルで歌心にあふれる アンサンブルをお楽しみいただけます! (Ki)

NovAntiqua Records
NA-21(1CD)
前奏曲とカンシオーネス
ザーゴ:若い巡礼者たち/セビリアの子守歌/アンダ、ヤレオ/ゾロンゴ/ドン・ボイソのロマンス/三枚の葉っぱ/モンレオンの少年たち/ハエンの女たち/ラ・タララ/4人のラバ追い人/トランプの王様たち/チニタスのカフェ/18世紀のセビリア人
マリーナ・コンパラート(Ms)、
マルコ・ミーニャ(G)

録音:2018年、タイムライン・レコーディング・スタジオ
ジョージ・ベンジャミンが審査員を務めた2003年度の武満徹作曲賞で第3位に入賞したイタリアの作曲家、ヴィットーリオ・ザーゴ(1967−)が生み出した、スペインの詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカへのオマージュ・プログラム。
13曲全てにフェデリコ・ガルシア・ロルカの詩が用いられています。

ROSPERO CLASSICAL
PROSP-0014(1CD)
スイスドイツ語による方言歌曲集
フリードリヒ・ニグリ(1875-1959):Plange / Spinnerliedli / Schelmeliedli / Dr Chorber
フォルクマール・アンドレーエ(1879-1962):Die alte Schwyzer / ’s Gspuslis Auge
ギュスターヴ・ハウグ(1896-1966):’s Obedstarnli / Heiweh
ヴァルター・ラング(1896-1966):Lanzig
ヴァルター・シュルテス(1894-1971):Summerszyt, o Summerszyt
フェリックス・プフィスティンガー(1869-1939):’s Obedstarnli / Inukerli
ゴットフリート・ボーネンブラスト(1883-1960):Plange / Uberanne
ハイナー・フォレンヴィーダー(1914-1971):Lanzig / Im Schatte
フェルディナンド・オスカー・ルー(1887-1943):Heiweh /’s Marieli goth goh schloiffele
ヴァルター・シュルテス:Im Himmel / ’s haluf Maitli / ’s Larchenastli
フリードリヒ・ニグリ:Wan’s dimmered / D’Walt im Mai
ヴァルター・シュルテス:Herbstliedli
フォルクマール・アンドレーエ:I wett I war…
ヴァルター・シュルテス:Inkuerli
ハンス・ジェルモリ(1877-1936):Summerszyt / Dr Gartegottes / He, guoten Obed
ヴァルター・シュルテス:Die himmlisch Chilbi
シュビル・ディートヘルム(S)
ファビアンヌ・ローメル(P)

録音:2020年
Meinrad Alois Lienert(1865 -1933)は、スイスで最も重要な方言作詞家の一人であり、多くの詩、物語、小説を書きました。このスイスの詩人が手掛け た歌詞に、スイスの作曲家が曲を付けた歌曲を収録したアルバム。スイス、シュヴィーツ州出身のソプラノが共感たっぷりに歌い上げます。 (Ki)

ROSPERO CLASSICAL
PROSP-0015(1CD)
樹の唄
ロジャー・クィルター(1877-1953):愛の哲学 Op. 3-1
ジュリアへ Op.8(Prelude / The Bracelet / The Maiden Blush / To Daisies / The Night Piece / Julia’s Hair / Interlude / Cherry Ripe)
マイケル・ヘッド(1900-1976):喜びへ
 シンガー
 貴方はなぜ喜びを奪ったの
 月の縁を越えて(The Ships of Arcady / Beloved / A Blackbird Singing / Nocturne)
ブリテン:サリー・ガーデン
 とねりこの木立
 この島国で Op.11(Let the Florid Music Praise! / Now the Leaves Are Falling Fast / Seascape / Nocturne / As It Is, Plenty)
エリック・コーツ(1886-1957):The Green Hills O’Somerset
デュオ・ダルーナ[レミー・ブルネンス(T)、
クレメンス・ヒルト(P)]

録音:2020年
愛、喪失、孤独といったテーマを軸に、スイスの若きテノールが歌う歌曲集。あまり顧みられない20世紀イギリスの作曲家による作品が取り上げられています。 忘れ去られた作曲家を再び音楽の世界に呼び戻し、コンサート・プログラムで取り上げたいという思いの詰まった1枚。 (Ki)

EDITION ABSEITS
EDA-45(2CD)
シモン・ラクス:声とピアノのための作品全集
■Disc1
(1)ユリアン・トゥヴィムの詩による5つの詩/(2)夢想家ディジョ/(3)ほら吹きグジェシュについて/(4)宿なし/(5)老いぼれ/(6)天使の顔/(7)涙が流れる/(8)将軍/(9)幸せの福音/(10)幼きイエス/(11)おお母さん(12)わが心の病(13)愛する者へのキス/(14)古いフランスのバラード/(15)小ワルツ
ボーナストラック:アルコール中毒(ミェチスワフ・フォッグ歌、シレーナレコーズ・オーケストラ 1934年録音)
■Disc2
(1)8つのユダヤ民謡/(2)パサカイユ(ヴォカリーズ)/(3)ユダヤ人村への悲歌/(4)葬送/(5)ヴァンダ・マヤ・ベレゾフスカの3つの詩/(6)通り/(7)雨/(8)存在しない鳥の肖像/(9)タデウシュ・シリヴィアクの4つの詩/(10)誰の罪でもない/(11)別れ/(12)もしもお前が
アニア・ヴェグリー(S)、
カタジナ・ヴァシアク(P)
ドミニク・ホルヴィッツ(語り)(Disc1の8)

録音:2019年4月29/30日, 8月13/14/16日, 2020年2月10-13日, 2月28日/イエス・キリスト教会(ベルリン)
シモン・ラクス(1901-1983)はユダヤ系ポーランド人作曲家。生地ワルシャワで学んだ後、パリ音楽院でポール・ヴィダルとアンリ・ラボーに学び同地で活動、 パリにいた同胞のタンスマンやシマノフスキ、詩人のトゥヴィムらと活動するものの、1941年にナチスに捕えられ、アウシュヴィッツさらにダッハウの強制収容所へ 入れられました。そこで楽団の作曲・編曲担当となったため命こそ保てたものの、一族はすべて殺されました。ラスカは後年フランスで文筆家としても有名となり、 収容所での思い出を「死の国の音楽隊」に記し、それは音楽之友社刊の日本語版で読むことができます。
ラクスより一世代後輩で、同様な経験をしたヴァインベルクの人生と音楽が近年注目されていますが、コンドラシンやフェドセーエフのような献身的な音楽家のい なかったラクスの作品はこれまで演奏、録音で聴く機会がほとんどありませんでした。それゆえ待望の録音登場と申せましょう。
ラクスにはいろいろな作品を手掛けましたが、本人は歌曲に自信があったとされます。しかし大半がポーランド語によることもあり、期待ほど広まりませんでし た。多くが友人のユリアン・トゥヴィムの詩により、深い抒情性とユーモアが魅力。戦後の作品はどれもユダヤ人犠牲者への追悼の念が感じられます。
彼は戦前のポーランド映画のためにポップス調の歌も作曲しました。楽譜は失われているものの、当時の人気歌手ミェチスワフ・フォッグの録音が残っていたた めボーナストラックとして追加。また反戦メロドラマ「将軍」では映画俳優ドミニク・ホルヴィッツがフランス語の語りで参加しているのも注目。最高の演奏陣によ るラクス歌曲の決定盤と申せましょう。
オペラ歌手として活躍するロンドン生まれのドイツのソプラノ、アニア・ヴェグリーが数奇でつらい人生を送ったラクスの世界を見事に表現しています。

EM Records
EMRCD-068(1CD)
ポール・カー(b.1961):愛の光
愛の光〜レクイエム・ミサ−(第1部):永遠の安息を、キリエ、怒りの日、奇しきラッパの音、死は驚く、偉大なる王、思い出されよ、(第2部):呪われし者、涙の日、奉献(主, イエスよ)、アニュス・デイ、永遠の光を/詩篇23(全曲世界初録音)
アンドルー・フォーン(指)、
トレディーチ(混声合唱)、
ロブ・バートン(ソプラノ・サクソフォン)、
アルバ・マーチャント(Vc)、
エルネド・ピアース(Hp)、
サイモン・アール(Org)

録音:2020年9月1日−3日、クライストチャーチ修道院(イギリス)
ステージ・マネジャー、抽象画家、作曲家という多彩な才能を持つポール・カーによる世界初録音作品集。2005年に亡くなった母を偲んで作曲した「天使のためのレクイエム」でも知られるポール・カーの新録音は、モーツァルトのレクイエムをモデルに、現代的に再解釈した壮大なミサ曲です。

Prima Classic
PRIMA-009(1CD)
アルカーノ〜トスティ:歌曲集
セレナータ/理想の人/魅惑/最後の歌/薔薇/さらば/夢/新年おめでとう/四月/神秘/プルチネッラは死んだ/可愛い口もと/2つの小夜想曲/白夜/子守歌/夏の月/悲しみ/漁夫は歌う/さようなら/朝の歌/楽譜かお金か
フランコ・ヴァッサッロ(Br)、
ジュリオ・ザッパ(P
芸術歌曲からカンツォーネまで、数多くの名曲を生みだしたイタリアの作曲家、声楽教師、フランチェスコ・パオロ・トスティの歌曲集を、ミラノ出身の名バリトン、フランコ・ヴァッサッロの雄大な歌声と、ジュリオ・ザッパの熟練のピアノ伴奏で贈る1枚。
フランコ・ヴァッサッロは、オペラ歌手の登竜門とされるAsLiCo国際声楽コンクール(1994年)で優勝。 「シモン・ボッカネグラ」、 「アッティラ」、 「仮面舞踏会のアンバロ」、 「ドン・カルロ」、 「リゴレット」、 「マクベス」、 「ナブッコ」、 「オテロ」 などのヴェルディのオペラ作品において、バリトン歌手としてのキャリアを積み重ね、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場といった世界中のオペラハウスで公演を行っています。伴奏を務めるジュリオ・ザッパは、オレグ・マルシェフ、アルド・チッコリーニ、アーヴィン・ゲージのもとで研鑽を積み、ヴォーカルコーチや歌曲伴奏者として活躍。2013年には、「ベルカント・オペラの女王」とも称されるイタリア人ソプラノ歌手、マリエッラ・デヴィーアの伴奏でも来日しています。

Hoxa
HS-071027(1CD)
NX-B06
『おお、偉大なる神秘よ』〜クリフトン大聖堂のクリスマス
ヤーコプ・ハンドル(ヤコブス・ガッルス)(1550-91): 賛美の歌を響かせよ
ウィリアム・ジェイムズ・カークパトリック(1838-1921)/ゲオフリー・メンダム(1899-1984)編)): 飼い葉桶の中で
伝承曲/ディヴィッド・ウィルコックス(1919-2015)編)): サセックス・キャロル
バッハ: 目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV 645 *
フランシス・プーランク:おお、偉大なる神秘よ - クリスマスのための4つのモテット FP152 より
バッハ:イエス・キリストよ、賛美をうけたまえ BWV 604 *
バッハ:かくも喜びに満てる日 BWV 605 *
作者不詳:コヴェントリー・キャロル(1591年オリジナル版)
スウェーリンク(1562-1621): 今日、キリストが生まれた
バッハ:甘き喜びのうちに BWV 608 *
作者不詳/ロバート・ルーカス・ピアサル(1795-1856)編)): もろびと声あげ
グルーバー(クリストファー・ウォーカー編): きよしこの夜
バッハ:汝イエスよ、今天より降りたもうや BWV 650 *
ハロルド・ダーク(1888-1976) わびしき真冬に
ピーター・ウォーロック(1894-1930):ベツレヘム・ダウン
ケルンの讃美歌集1623年出版/デイヴィッド・ウルスタン(1937-2017)編)): エコー・キャロル
ルイ=クロード・ダカン(1694-1772):スイスのノエル *

*=オルガン独奏
クリフトン大聖堂聖歌隊
クリストファー・ウォーカー(指)
ジョン・ギボンズ(Org)

録音:1987年10月23-24日 クリフトン大聖堂、ブリストル、イングランド
四半世紀前に録音されたクリスマス・アルバムながら、選曲、アレンジ、音質いずれも古さを全く感じさせないアルバム。 「きよしこの夜」を始めとしたクリスマス・キャロルの名曲が英国で最も親しまれている編曲で収められ、プーランクやウォー ロックの名作も聴くことが出来ます。
Hoxa
HS-970802
NX-B06
『歓べ!』〜 クリフトン大聖堂のクリスマス
ブリテンキャロルの祭典 Op. 28 (1942) より
 I. 入堂/ II. たのしいクリスマス!
ウィリアム・マサイアス(1934-92):アレルヤ、新たな使命が
ヘンリー・ジョン・ガントレット(ウィルコックス編): ダビデの村に
プーランク:今日、キリストが生まれた
ウィリアム・ジェイムズ・カークパトリック(1838-1921)/ウィルコックス編)): 飼い葉桶の中で
バッハ: 神よ、汝の慈悲によりて BWV 600
バッハ:神のひとり子なる主キリスト BWV 601
アーサー・サリヴァン(ウィルコックス編): 天なる神には
ブリテン:キャロルの祭典 Op. 28 (1942) より
 かくも麗しいバラはない/ VI. この幼きみどりごは
ブラームス:11のコラール前奏曲 Op. 122 より
 おお愛する魂よ、汝を飾れ/VIII. 一輪のばらが咲いて
ブリテン:キャロルの祭典 Op. 28 (1942) より
 子守歌/VII. 間奏曲
伝承曲:歓べ
ジョン・ガードナー(1917-2011):明日は私が踊りましょう
バッハ:かくも喜びに満てる日 BWV 605
 天使の群れ、天より来たれり BWV 607
16世紀フランスの伝承曲/ウィルコックス編)): ディンドン空高く
メンデルスゾーン(リチャード・ジェフリー=グレイ(1934-):天には栄え
キャロルの祭典 Op. 28 (1942) より
 X. 神に感謝/ XI. 退堂
クリフトン大聖堂聖歌隊
デイヴィッド・オグデン(指)
イアン・ボール(Org)
キャサリン・スネルソン(Hp)

録音:1997年クリフトン大聖堂、ブリストル、イングランド
クリフトン大聖堂の聖歌隊による、ブリテン「キャロルの祭典」からの抜粋を中心としたクリスマスの名曲と、オルガン独奏 曲を集めたクリスマス・アルバム。

Prima Classic
PRIMA-007(1CD)
クレド〜宗教音楽集
モーツァルト:証聖者の荘厳な晩祷 K.339より X. 主をほめたたえよ
ヴェルディ:アヴェ・マリア
ヴァヴィロフ/カッチーニ:アヴェ・マリア
バッハ/G.H.シュテルツェル:御身がそばにあるならばBWV.508
ストラデッラ:主よ, あわれみたまえ
ヴェルディ:歌劇「運命の力」 第2幕より 天使の中の女王よ
フォーレ:レクイエムOp.48より W. ああ, イエスよ
ドゥランテ:愛に満ちた処女よ
ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45より X. あなたたちにも今は憂いがある
ヘンデル:歌劇「セルセ(クセルクセス)」 HWV.40 第1幕より 私が愛するすずかけの木々の…オンブラ・マイ・フ
サン=サーンス:アヴェ・マリア
シューベルト: エレンの歌V(アヴェ・マリア)D.839
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より アヴェ・マリア
パーセル:歌劇「ディドとエネアス」Z.626 第3幕より ベリンダ, あなたの手を…私が土の中に横たわるとき
バッハ/グノー:アヴェ・マリア
アルビノーニ/レモ・ジャゾット:アダージョ ト短調(編)):声楽と管弦楽のための)
マリナ・レベカ(S)、
モデスタス・ピトレナス(指)、
シンフォニエッタ・リガ、
ラトビア放送cho
マリナ・レベカ(マリーナ・レベカ)はラトビアのリガ生まれ。ラトビアで音楽を学んだあとローマのサンタ・チェチーリア音楽院を卒業。ザルツブルクの国際サマー・アカデミーとペーザロのロッシーニ・アカデミーでも研鑽を積み、ヴェルディとロッシーニ、モーツァルトの第一人者として世界で高い評判を得、2017/18シーズンでは、ミュンヘン放送Oの最初のアーティスト・イン・レジデンスに選ばれています。また、これまでにロイヤル・オペラ・ハウス、MET、ウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座等、世界の主要なオペラ・ハウスで「椿姫」のタイトルロールを務め、名実ともに「現代最高のヴィオレッタの一人」として認められ、2019年11月に行われたトリエステ・ヴェルディ歌劇場の来日公演「椿姫」でも素晴らしいヴィオレッタを演じ大きな反響を呼びました。残念ながら中止となってしまった2020年ミラノ・スカラ座来日公演での「椿姫」でもヴィオレッタ役を予定していました。
新たなアルバムは、バッハ、モーツァルトから始まり、ヴェルディ、マスカーニ、フォーレやサン=サーンスなど、何世紀にもわたり人類を慰めてきた神聖な音楽。長きにわたり愛され続ける名曲の数々を、その圧倒的な歌唱力と解釈で聴く人の心に深く響き渡らせます。
演奏は、グラミー賞にも輝いている、シンフォニエッタ・リガとラトビア放送合唱団という手厚いサポートで彼女の素晴らしい歌声をより一層引き立たせます。

ANTARCTICA
ANTAR-025(1CD)
ウィム・ヘンドリックス(1962-):天啓
●序奏
[サイクル1]キリエ/祈り/苦難についての瞑想/内省
[サイクル2]グローリア/祈り/慈悲についての瞑想/内省
[サイクル3]サンクトゥス/祈り/信仰についての瞑想/法悦
●間奏
[サイクル4]序奏/祈り/アニュス・デイ/沈黙についての瞑想/法悦
[サイクル5]アレルヤ/祈り/時空についての瞑想/法悦
共鳴(エピローグ)
エルメス・アンサンブル
フラマン放送cho
ローレ・バイノン(S)
トランスパラント・ミュージックシアター
ヨリット・タミンガ( エレクトロ ニ クス )
ントワープを拠点にコラボレーション活動を続ける、作曲家ウィム・ヘンドリックスとエルメス・アンサンブルによるアルバムです。ソプラノ独唱、5 パートの女 声合唱、アンサンブル、エレクトロニクスのための作品「Revelations(天啓)」を収録。ヒーリングやワールドの香りを纏った美しい現代版ミサ曲といういでたち で、典礼文の歌詞がヴォカリーズの中に溶け込んでゆったりとゆらめきながら歌われていきます。東洋哲学や仏教にも影響を受けているようで音楽からはアジア風 の雰囲気も漂い、ヴァイオリンのオブリガートは二胡のようで、長く引き伸ばされる柔らかなエレクトロニクスの和音は笙のよう。作曲家自身もパーカッションを担 当し、即興的な側面を残した展開が時間感覚を惑わせます。

EM Records
EMRCD-065(1CD)
ゾーズ・ブルー・リメンバード・ヒルズ〜アイヴァー・ガーニー&ハーバート・ハウエルズ:作品集
アイヴァー・ガーニー:西方の遊び場 〜 起床のドラム、一番いとおしい花、懐かしい友たち、週に二回、アスペンの木、馬どもは耕しているだろうか、遥か遠い国、三月
ハーバート・ハウエルズ:乙女がいた、女性の歌、ダヴィデ王、強盗の歌
アイヴァー・ガーニー:エドワード, エドワード、弦楽四重奏曲ニ短調、棺の側で
ロデリック・ウィリアムズ(Br)、
マイケル・ドゥシェク(P)、ブリッジSQ

録音:2018年6月4日−5日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)
近代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」。
2016年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞を受賞、リーズ・リーダー音楽祭2016の芸術監督も務め、日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンとの定期的な共演でも知られるイギリスの名バリトン、ロデリック・ウィリアムズが、2018年のEnglish Music Festivalで初演し、世界初録音となるガーニーズの連作歌曲「西方の遊び場」などを収録。
EM Records
EMRCD-061(1CD)
ガーディアン・オヴ・ヘヴン〜グレアム・キーチ(b.1955):合唱作品集
Nunc laudare debemus/O glorious Prince St.Michael/Eternal rest/Evening Canticles, University of Exeter Service/Missa cantoribus viatoribus, Canterbury Mass/Latin Canticles, Canterbury Service(全曲世界初録音)
カンタータ(合唱)、
ゾルターン・パッド(指)

録音:2017年9月3日&25日、2018年2月18日、4月10日、6月7日、ハンガリー放送スタジオ22(ブダペスト、ハンガリー)
現代イギリスの作曲家、グレアム・キーチの世界初録音となる合唱作品集。1996年にゾルターン・コダーイ・ハンガリー合唱学校の学生により結成された混声合唱団カンタータは、2000年にリンツで開催された世界合唱オリンピックでの大賞を含め、数々の国際的な賞を受賞しています。
EM Records
EMRCD-057(1CD)
白い馬のバラッド〜ジョン・ガードナー(1917−2011):作品集
白い馬のバラッド
イングリッシュ・バラッド(全曲世界初録音)
ヒラリー・デイヴァン・ウェットン(指)、
アシュリー・リッチーズ(Br)、
BBCコンサート・オーケストラ、
シティ・オヴ・ロンドンcho、
パウリナ・ヴォイセズ

録音:2017年11月10日&11日、エア・スタジオ(ロンドン、イギリス)
ジョン・バルビローリが「交響曲第1番」を高く評価したことでも知られる、マンチェスター出身の作曲家、ジョン・ガードナーの作品集。アルバム・タイトルにもなっている、チェスタートンの叙事詩に基づき作曲された壮大な合唱作品「白い馬のバラッド」を収録。

SONNET
MHS-006(1CD)
税込定価
ねむれない夜〜高橋悠治ソングブック〜
高橋悠治:ぼくは12 歳(1977)/詩:岡真史
(編曲:戸島美喜夫 1,2,3,4,6,10,11)
旅だちながら〜森崎和江3 篇(2020)/詩:森崎和江
波多野睦美(歌) 
高橋悠治(P)

録音:2020年6月15-17日、戸塚区民文化センター、さくらプラザ
波多野睦美自身のレーベル「ソネット」の6枚目のアルバム『ねむれない夜〜高橋悠治ソングブック〜』。日本を代表する作曲家・ピアニスト高橋悠治と 古楽から現代の作品までを歌いこなすメゾソプラノの波多野睦美は、多くの作品で共演を重ねてきました。
このアルバムは、波多野睦美のために書かれた新作、森崎和江の詩集『ささ笛ひとつ』(2004)から3篇に曲をつけた「旅だちながら」や、1977年に 書かれた「ぼくは12歳」など、詩人たちの言葉が時を超え、今この時に心に響く作品が収録されています。
「ぼくは12歳」は、1970年代、12歳で自ら命を絶った岡真史の詩集「ぼくは12歳」の11の詩に、高橋悠治が曲をつけた歌曲集。奄美の子供の歌や、 朝鮮民謡にもとづいた画期的な作品集です。
「さらば佐原村」は、父は放浪のダダイスト辻潤、母は婦人解放運動家で作家の伊藤野枝で、自身は多くの画文と逸話を遺した辻まことの詩。マーラーの 「大地の歌」の終曲「別れ」の変奏で2010年波多野睦美のために作曲されました。
作曲家として、また詩人として活躍したアイヴァー・ガーニーは戦場で吸い込んだ毒ガスにより健康を失い、その後半生を病院で過ごし、そこで作曲と作 詩を続けました。戦場でバッハの前奏曲を思い出している歩哨を詠んだ「バッハと歩哨」を収録しています。 (Ki)

Vanits
VA-14(1CD)
ジュリアーニ:ギ ター伴奏歌曲集
メタスタージオによる6つのアリエッタ Op.95
6つのリート Op.89
6つのカヴァティーナ Op.39
フェリクス・リーント(T)
アリエクセイ・ビアナ(G)

録音:2018年11月、スペイン
アンブロネ、パリ、ヘント、リスボン、グラナダなどの主要 な音楽祭で歌い、20枚以上のCDを録音してきたスイスのテノール、フェリクス・リー ント。
「ギターのモーツァルト」として知られたギタリスト、作曲家、教師、 そしてチェロの名手でもあったというマウロ・ジュリアーニ(1781−1829)のギター 伴奏による歌曲集。当時の重要なオペラ作家ピエトロ・メタスタージオの詩による「 6つのアリエッタ」(ジュリアーニの生徒でもあったナポレオン皇后マリー=ルイー ズに献呈)、イタリアのアリアで構成した「6つのカヴァティーナ」、そしてゲーテ 、シラー、マティソンなどによるドイツ語のテキストによる「6つのリート」と、ス タイルの違うギター歌曲を優雅に歌っています。

AA Classics
AACL-2001(1CD)
税込定価
R.シュトラウス:4つの最後の歌
シェーンベルク:4つの歌曲Op.2
ウルマン:リカルダ・フーフの詩による5つの愛の歌Op.26
山田耕筰:紫、澄月集[I:山また山, II:月をのする, III:行きまよひ, IV:ただ澄める, V:なかなかに]
R・シュトラウス:君は私の心の冠Op.21の2
 ばらの花飾りOp.36の1
 あした!Op.27の4
 私は漂うOp.48の2
 4つの最後の歌(ピアノ伴奏版)
天羽明惠(S)
ジークムント・イェルセット(P)

録音:2019年3月12〜15日、ベルリン、b-sharpスタジオ
ドレスデン国立歌劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパー等で活躍する実力派ソプラノ、天羽明惠の待望のソロアルバム(自主レーベル「AA Classics」リリース第1弾)。
ベルリン・コーミッシェ・オーパーに数シーズンにわたって出演し、ドレスデン国立歌劇場、ハンブルク国立歌劇場、ジュネーヴ大劇場等、欧州のオペラハ ウスで活躍する実力派ソプラノの天羽明惠が、待望のソロアルバムをリリースします。プログラムは、R・シュトラウス「4つの最後の歌」(ピアノ版)を中核に、 19世紀末〜20世紀前半のドイツ・リートおよび山田耕筰の歌曲23曲で構成されています。R・シュトラウスは、1890年代より20世紀前半にかけての独墺 音楽界を席捲しましたが、その長い人生は、ナチス・ドイツへの協力も含めて、波乱に富んだものでした。当盤では、初期の歌曲と、第2次大戦後の晩年に書 かれた「4つの最後の歌」を収録。一方、シェーンベルクとウルマン(1944年、アウシュヴィッツ強制収容所で殺害されたユダヤ系作曲家)の作品からは、ユー ゲント様式で作曲された初期の「4つの歌」作品2、高名な女流詩人リカルダ・フーフの詩に付曲された「5つの愛の歌」作品26を取り上げています。さらに、 1910年から3年間ベルリンで学んだ山田耕筰の作品より、「澄月集」、〈紫〉をフィーチャー。R・シュトラウスの強い影響のもとに書かれた、後期ロマン派的、 ドイツ・リート的な作品です。伴奏に当たるのは、ノルウェーを代表する歌曲伴奏者で、天羽と長年共演を続けるジークムント・イェルセット。企画・制作(プ ロデューサー)には、ドイツ・リートに造詣が深いベルリン在住の音楽評論家、城所孝吉が当たっています。レコーディングは、RCA、ソニー、ドイツ・グラモ フォン等で録音を行っているドイツ人トーンマイスター(レコーディング・プロデューサー)、フィリップ・ネーデル(b-sharb)が担当。録音は、2019年3月に ベルリンのb-sharpスタジオで行われました。なお本CDは、天羽の自主レーベル「AA Classics」のリリース第1弾に当たります。ライナーノーツは、ドイツ 歌曲評論の大家、喜多尾道冬氏が執筆。ブックレットには、邦盤リリースが稀なウルマン作品も含めて、歌詞対訳が付けられています。 (Ki)

AGLAE MUSICA
AMC-109(1CD)
マドリガル/20 & 21世紀カタルーニャの合唱音楽
シャビエ・プチ [Xavier Puig](1973-):Canco de llaurar
マヌエル・ウルトラ [Manuel Oltra](1922-2015):Margarideta / Amor mariner havanera / Canco de bressol
パブロ・カザルス(1876-1973):O Vos Omnes
マヌエル・ブランカフォルト(1897-1987): 聖三部作 [Tripticum Sacrum]
 Cantate Domino / Deus meus ne tardaveris / Jubilate Deo
アドゥアルド・トゥルドラ(1895-1962):7つの民謡
 De Mataro varem venir / Ai, minyons / El pardal / Matinet me'n llevo jo
 Sota el pont d'or / Flor d'olivar / No t'espantis Alabau
ジュアキム・セラ(1907-1957):Capvespre
ダビド・パドロス(1942-2016):Canco de batre
オスカル・アスプラ(1886-1976):Canco de batre
アンリク・ムレラ(1865-1942):Les neus que es fonen
クリストフ・タルタブイ(1888-1964):Madrigal / Cant de maig, cant d'alegria
コル・マドリガル(合唱)
ミレイア・バレラ(指)

録音:2015年12月12-13日、サラ・イベリア、サン・フェリウ・ダ・リュブラガト、カタルーニャ、スペイン
2015年12月15日、テアトラ・アウディトリ、リナルス・ダル・バリェス、カタルーニャ、スペイン

BMOP SOUND
BMOP-1069(1SACD)
デイヴィッド・フェルダー(b.1953):「4 つの枢機卿の時代」(2013-14) ローラ・エイキン(S)
イーサン・ハーシェンフェルド(B)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト

録音:2014年10月
デイヴィッド・フェルダーはアメリカ東海岸を中心に活動する作曲家。東海岸流の硬派で手 堅いアカデミズムの手法を駆使して無調による構成力のある作品を多数発表、彼の作品はアメ リカの多くのオーケストラにより演奏されています。「4 つの枢機卿の時代」はフランスの詩人ルネ・ ドーマルの詩をもとにしたソプラノ、バス、オーケストラと朗読、エレクトロニクスのための作品。 ベルク風の表現主義的な音楽にエレクトロニクスで作られた様々な音響が絡む野心作。

FICTA
FCD-0004(1CD)
ミサ「サンクトゥス=ベネディクトゥス」
ジュゼプ・ビラ・イ・カザニャス(1966-):ミサ「サンクトゥス=ベネディクトゥス」
オラ・イェイロ(1978-):ウビ・カリタス (慈しみと愛のあるところ)
エルナーニ・アギアル(1950-):詩篇150
アレヤンドロ・D・コンソラチオン II(1980-):来たれ、創造主なる聖霊
コル・リーダー・カマラ(室内合唱団)
アリゼンダ・カラスク(指)

録音:2015年7月11-12日、ビクトリア・ダル・アンジャルス音楽学校大ホール、サン・クガ・ダル・バリェス、カタルーニャ、スペイン
ビラ・イ・カザニャス(カサニャス) はカタルーニャ (スペイン)、イェイロはノルウェー、アギアルはブラジル、コンソラチオンはフィリピンの作曲家。いずれも合唱ファンならおなじみでしょう。

DIGRESSIONE
DCTT-73(1CD)
ニコラ・スカルディッキョ(1954-) 他(作曲、編) :Myrizon−聖ニコラウスの物語(テノール、ピアノと朗読の為の音楽のモザイク)
Inno a San Nicola / I flutti del mare / Si quaeris miracula / Cessano i pericoli
Preludio / Tre fanciulli / Inno a San Nicola / Prorium Missae Sancti Nicolai
La preghiera di deodato / E meraviglioso / Era coricato / Vocalizzo
Sin dal giorno delle loro nozze / Ninna nanna / Nell'acqua / Alla rotta!
Inno a San Nicola / Nicola cosparse le terre / Miseri / Come il vento impetuoso
Canzone dei marinai / Odorano di te / Cuius tumba / San Nicola Myrizon
Sequentia Sancti Nicolai in Missa IX Magi / La bonta / O Nicola protettore
Sanda Necole va pe mare
セバスティアーノ・ジョッタ(T)
ヴィンチェンツォ・チケリ(P)
アントニオ・ミネッリ(朗読)

録音:2017年3月、ディグレッシオーネ・スタジオ、モルフェッタ、イタリア

SALAMANDRE
SALAMANDRE-002
(2CD)
アルフレッド・ブリュノー:五月の夜―歌曲 & 室内楽作品集
[CD 1] ピアノ伴奏歌曲(T)
古代の歌(アンドレ・シェニエの詩による10の連作歌曲) (1927)
ヴィーナスと息子たち / 若いロクリアの女 / クロミスに / バッカス / ディアーナ
見つかった恋人 / 小さな女の子 / ランプ / 未成年パニュキス / ミューズ
戸外(テオフィル・ゴーティエの10の詩、歌とピアノの為の) (1932)
船乗りたち / 泉 / ローズ・ティー / 石のベンチ / ルクセンブルク / キャラバン
舟歌 / 愛の梯子 / 詩人と群衆 / 謎の井戸
奇跡(ジャン・リシュパンの詩による)(1889)
宵(ジャン・リシュパンの詩による)(1889)
[CD 2] 室内楽作品集
五月の夜(ハープ、弦楽四重奏と朗唱の為の) (1886)*
ヴァイオリンとピアノの為のロマンス (1884)(V)
ホルンとピアノの為の幻想曲(1901)(H)
ヴィオラとピアノの為のロマンス(1886) (A)
チェロとピアノの為の2つの楽曲(1877) (C)
クラリネット・カルテットの為のロマンス (1886) +
歌劇「幼い王様」(1902) から
前奏曲(アルフレード・カゼッラ(1883-1947) 編曲 ; ピアノ独奏版)(1905)
シリル・デュボワ(テノール(T))
ヴァンサン・フィギュリ(朗唱*)
マリー・ノルマン(ハープ*)
ヴァレーズ・カルテット(弦楽四重奏*)
フランソワ・ガリシェ(第1ヴァイオリン ; 独奏(V))
ジュリー・ジェアン=ロドリゲス(Vn2)
シルヴァン・セアイェス(ヴィオラ ; 独奏 (A))
トマ・ラヴェ(チェロ ; 独奏(C))
ジェンス・マクナマナ(ホルン(H))
アンシュ・アンテ・カルテット +
ニコラ・シャトラン(第1クラリネット)
フランソワ・パスカル(第2クラリネット)
ロマン・ミヨー(バセットホルン)
エリゼ・マル(バスクラリネット)
ジェフ・コーエン(ピアノ(*/+以外))

録音:2018年10、11月、2019年5月、サン・マルセル・ルター派教会、パリ、フランス

PASSAVANT MUSIC
PAS-119050(1CD)
フランスの歌曲とメロドラマ
フランシス・トメ(1850-1909)/ヴィクトル・ユーゴー (1802-1885) 作詩:
エヴィラドニュスの歌 [Chanson d'Eviradnus] *
カミーユ・サン=サーンス/ヴィクトル・ユーゴー 作詩:誘拐 [L'Enlevement] +
フランシス・トメ/ルイ・ブイレ(1821-1869) 作詩:春 [Printemps]*
ジョルジュ・ビゼー/ルイ・ブイレ 作詩:四月の歌 [Chanson d'Avril] +
フランシス・トメ/シュリ・プリュドム(1839-1907) 作詩:苦悶 [L'Agonie]*
エドモン・ド・ポリニャック(1834-1901)/シュリ・プリュドム 作詩:Vous qui m'aiderez +
フランシス・トメ/フランソワ・コッペ 作詩:メヌエット [Menuet]*
ルイ・ディエメ(1843-1919)/フランソワ・コッペ (1842-1908) 作詩:メヌエット [Menuet] +
フィリップ・ゴベール/アルベール・サマン (1858-1900) 作詩:
エジプトでの休息 [Le Repos en Egypte] +
ガブリエル・ピエルネ(1863-1937)/アルベール・サマン 作詩:神聖な夜 [Nuit divine]*
アレクサンドル・タリオ(1867-1943)/ステファヌ・マラルメ (1842-1898) 作詩:
現れ [Apparition]*
アンリ・ビュッセル(1872-1973)/ステファヌ・マラルメ 作詩:Apparition +
シャルル・メラン(1851-1916)/モーリス・メーテルリンク (1862-1949) 作詩:
彼がいつか戻ってきたら [Et s'il revenait un jour]*
マルク・デルマ(1885-1931)/モーリス・メーテルリンク 作詩:
彼がいつか戻ってきたら![S'il revenait un jour!] +
フォーレ/ルコント・ド・リール (1818-1894) 作詩:
イスファハンのバラ [Les Roses d'Ispahan[ +
フィリップ・ベルノ(1860-1928)/ルコント・ド・リール 作詩:
イスファハンのバラ [Les Roses d'Ispahan] *
ドビュッシー/ポール・ヴェルレーヌ 作詩:
ひそやかに [En sourdine] +
艶なる宴 第2集 [cycle Fetes galantes II] +
うぶな者たち [Les Ingenus] / 牧神 [Le Faune] / 感傷的な対話 [Colloque sentimental]
ポール・ヴェルレーヌ(1844-1896) 作詩:牧神 [Le Faune](朗読のみ) #
フェルナン・オクセ(1879-1944)/ポール・ヴェルレーヌ 作詩:
散歩道で [A la Promenade] + &* / うぶな者たち [Les Ingenus]*
ジェラール・コンデ(1947-)/ポール・ヴェルレーヌ 作詩:艶なる宴
あやつり人形 [Fantoches]* / 感傷的な対話 [Colloque sentimental]*
マンドリン [Mandoline]* / 散歩道で [A la Promenade]* / パントマイム [Pantomime] *
貝殻 [Les Coquillages]* / ひそやかに [En sourdine]*
ピアノ独奏小品 [Piece de piano seul] ** / 小舟にて [En bateau]*
以上、+ バリトンとピアノによる歌曲 / * 朗読とピアノによるメロドラマ
フランソワ・ル・ルー(Br+、朗読 (*/#))
ニコラ・シェヴロー(P(+/*/**))

録音:2018年8月31日-9月2日、ステュディオ・アクースティック、パッサヴァン、フランス

DIGRESSIONE
DCTT-64(1CD)
ドン・サルヴァトーレ・パッパガッロ(1931-2011):教会音楽作品集
カナの婚宴 [Le Nozze di Cana](独唱、合唱、オルガンと管弦楽の為の3部のオラトリオ) *
死者を殺すことをやめよ [Cessate di uccidere i morti]
(女声三部合唱と管弦楽の為のモテット) +
アレルヤとメシア詩篇 [Alleluja e Salmo Messianico]
(オルガンの為の5部のインヴェンション、グレゴリオ聖歌のアレルヤと
バッハのマタイ受難曲のコラールの主題による) ##
エルサレム [Jerusalem](合唱、オルガンと管弦楽の為の) #
アヴェ・マリア [Ave Maria](女声三部合唱の為の祈り) **
山上の垂訓 [Le Beatitudini](女声四部合唱と管弦楽の為の) +
天の光が降り注ぐ [Coelorum lumen influit] (混声四部合唱の為の) ++
アントニエッタ・カッツォリ(ソプラノ*)
カタルド・カプート(テノール*)
ロベルト・デ・カンディア(バリトン*)
アントニオ・ストラガーペデ(バスバリトン*)
マウロ・パッパガッロ(オルガン(*/#/##))
ヨスキーノ・サレピコ合唱団(*/+/#/**/++))
ロッコ・チャンチョッタ(合唱指揮*)
マッテオ・サルヴェーミニ(合唱指揮++)
サルヴァトーレ・パッパガッロ(合唱指揮(+/**))
アンサンブル・ドヴォルザーク(管弦楽(*/+/#))
ヴィート・クレメンテ(指)

録音:2016年5月、ディグレッシオーネ・ミュージック・スタジオ、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
DIGRESSIONE
DCTT-75(1CD)
ニコロ・ヴァン・ヴェストラウト(1857-1898):歌曲集
Addio, donna adorata [さようなら、輝く貴女よ] (1889) 武田千宜 [ちよ](S)
Aprile novo!(1885) エリカ・メッツィナ (S)
Arde silenzioso(1889) マリア・クリスティーナ・ベッラントゥオーノ (S)
Aattesa 陰山雅代(S)
Bella pescatorina [美しい漁師の娘](1880) 西谷英恵 (S)
Brindisi(1882)/Canto melanconico [憂鬱な歌] (1879) 渡邉公実子(S)
Canto melanconico [憂鬱な歌](1879) 杉原かおり (S)
Di notte Volha Shytsko(S)
Dicembre(1889) 西谷英恵(S)
Flebil traversa l'anima mia [そっと私の心を通り抜けるのは] (1890) 赤嶺裕子(S)
Frammento(1883)/Invito(1890) 陰山雅代 (S)
Io amo un fiore [私はひとつの花を愛している] (1890) 赤嶺裕子(S)
L'ami?(1890) 陰山雅代(S)
Ovunque tu(1884) 森田学(Bs)
Pperche... [なぜ](1888) 武田千宜(S)
Quando co' tuoi celesti occhi [君の澄んだ瞳が] (1890) 渡邉公実子(S)
Quando guardo, ben miO.. [私の愛しい人を見るとき] (1890) 渡邉公実子(S)
Resta(1885) 陰山雅代(S)
Sempre amore!(1880) 河内夏美(S)
Serenata(1883) 武田千宜(S)
Sogno perduto(1888) 森田学(Bs)
Sola!(1885) 武田千宜(S)
Solo, su nordica erta [ただ一人、北国の坂の上で] (1889) 西谷英恵(S)
Sulla mia guancia [私の頬の上で](1890) 河内夏美 (S)
Ti voglio bene(1888) 武田千宜(S)
Una croce!(1882) 杉原かおり(S)
Salve regina [サルヴェ・レジーナ](1895) 柳澤利佳 (S)
ヴィート・クレメンテ(P)

録音:2017年5月、ビトント、バーリ県、イタリア
東京アカデミー of ミュージック(代表:須ア木の実 氏) 他との共同制作。ブックレットに日本語解説が記載されています。歌詞・訳の記載はありません。
ニコロ・ヴァン・ヴェストラウトはイタリアのモーラ・ディ・バーリに生まれたフランドル系の作曲家。
DIGRESSIONE
DCTT-99(1CD)
祝福されしコンラードゥス〜モルフェッタ大聖堂のミサとモテット
アントニオ・マガレッリ(1978-):聖コンラードゥスを称えるミサ [Missa in honorem Sancti Conradi]
Proprium et Ordinarium Missa:Gaudeamus - Antiphona ad Introitum / Kyrie / Gloria
In virtute tua - Antiphona ad Offertorium / Sanctus / Agnus Dei
Amen dico vobis - Antiphona ad Communionem
証聖者コンラードゥスの祝日の聖務 [Officium in festo S. Conradi Confessoris]
In II Vesperis:
Beatus Conradus - Antiphona ad Magnificat
復活の主日、昼のミサ [Dominica Resurrectionis. Ad Missam in die]
Proprium Missa:
Resurrexi - Antiphona ad Introitum / Terra tremuit - Antiphona ad Offertorium
Pascha nostrum - Antiphona ad Communionem
モテット [Mottetti]
Vergine Madre / Domine, tu mihi lavas pedes?
カペッラ・ムジカーレ・コッラディアーナ(合唱)
アントニオ・マガレッリ(指)

録音:2019年7月、AREA DIG、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
DIGRESSIONE
DCTT-102(1CD)
フェデーレ・フェナローリ(1730-1818):スターバト・マーテル
アルヴォ・ペルト(1935-):スターバト・マーテル +
ホウ・シャオラン(S)
アナスタシア・アブリューチナ(A)
コレッリ室内O
マンフレード・ドリンド・ディ・クレシェンンツォ (指)

カローラ・リッチョッティ(S)+
アンナ・ロプリオーレ(A)+
ファブリツィオ・ピエーポリ(T)+
メラニー・ブッデ(Vn)+
シャオナ・アスクシャイ(Va) +
ガリレオ・イーリオ (Vc) +
フェデーレ・フェナローリはイタリアのランチアーノに生まれた作曲家。ナポリのサンタ・マリア・ディ・ロレート音楽院でフランチェスコ・ドゥランテ (1684-1755) に師事。数多くの教会音楽を作曲し、1777年にはサンタ・マリア・ディ・ロレート音楽院楽長に就任。チマローザ (1749-1801)、メルカダンテ(1795-1870) 他、たくさんの有能な作曲家を輩出しました。

Velut Luna
CVLD-281(1CD)
アルメリーゴ・ジロット(1897-1967):歌曲集
2つのヴェローナ民謡(声とピアノの為の)
マリン伯爵 [Conte Marin]/羊飼い娘 [La Pastorela]
ヴェローナ民謡組曲 第1番(声とピアノの為の)
アルマンド/シチリアーナ/クーラント
ヴェローナ民謡組曲 第2番(声とピアノの為の)
前奏曲/フゲッタ/間奏曲/バガテル/オスティナート
ヴェローナ民謡組曲 第3番(声とピアノの為の)
マッティナータ/カンティレーナ/フィナーレ
ヴェローナ民謡組曲 第4番(声とピアノの為の)
序奏/パヴァーヌ/ガイヤルド
ネーリ・ポッツァの詩による三部作(声とピアノの為の)
マリアへの墓碑銘 [Epitaffio a Maria]/満月の婚礼 [Nozze al plenilunio]
美しい手で顔を隠さないで [Togli dal volto le belle mani...]
ティツィアーナ・ゾッカラート(S)
エドアルド・ランツァ(P)

録音:2016年5月10日、6月1日、アレア・マジステル・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア
Velut Luna
CVLD-297(1CD)
ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス(12人の独唱者、2台のピアノとハルモニウムの為の) (1863) アリアンナ・チモリン、ヴァレンティーナ・コーロ、ミャオ・タン (S)
ヴァレーリア・ジラルデッロ、フイジャオ・リ、ルドヴィーカ・マルクッツィ (A)
アンドレア・ビスコンティン、ディエゴ・ロセット、ニコライ・スタツィウク (T)
パオロ・イングラショッタ、フランチェスコ・トーゾ、チェンロン・ワン (Bs)
アルベルト・ボイスキオ(第1ピアノ)
マヌエル・ギディーニ(第2ピアノ)
カルロ・エミーリオ・トルタローロ(ハルモニウム)
ジョヴァンニ・バッティスタ・リゴン(指)

録音:2016年6月2日、ライヴ、テアトロ・オリンピコ、ヴィチェンツァ、イタリア
初演時の版と編成による演奏です


Treasures
TRE-229(1CDR)
ルイ・マルティーニ/シャルパンティエ&フォーレ
シャルパンティエ:真夜中のミサ曲*
フォーレ:レクイエム
マルタ・アンジェリシ(S)*、エディト・セリ(S)*、アンドレ・ムーラン(C.T)*、T:ジャン=ジャック・ルジュール(T)*、ジョルジュ・アプドン(Bs)*、ジョスリー・シャモナン(S)、ジョルジュ・アブドアン(Bs)
アンヌ=マリー・ベッケンシュタイナー(Org)*、モーリス・デュリュフレ(Org)*-[1][2]、マリー=クレール・アラン(Org)、オリヴィエ・アラン(Org)
フランス音楽青少年cho
パイヤールO*
コンセール・コロンヌO
ルイ・マルティーニ(指)

録音:1961年3月8-10日ノートルダム・デュ・リバン教会(パリ)*、1963年11月22日サン・ロック教会(パリ) 全てステレオ
※音源:日COLUMBIA OS-939-R*、VOX STPL-512.720
◎収録時間:75:34
“「心の故郷」と呼びたいほどの真の安らぎがここに!”
■音源について
2曲とも様々なレーベルから発売されています。フォーレは世評の高いスピーカー・ラベル盤を採用。録音年は、マイケル・グレイ氏によるものを記載しています(シャルパンティエは国内盤記載の日付と異なります)。

★マルティーニは、仏エラートに多くの録音を遺したフランスの合唱指揮者。2曲とも、これより何倍も軽いフットワークで、透明なテクスチュアを誇る演奏が多く存在しますが、音楽としての深い味わいを求めるなら、結局のところ、ここで聴くような地道な手作り感覚に徹したスタイルに行き着く、と言う方も多いはず。フレーズの端々から、熱い共感と慈愛に満ちたニュアンスが何の邪念も混じえずに連綿と流れるさまを目の当たりにすれば当然のことと言えますが、こういう演奏は「学者」「研究者」にとってはその素材を見い出しにくいので、とかく古いスタイルとして片付けられがち。しかし、声楽陣の技術的な高さも含め、芸術的見地から無視してよい理由などあろうはずがありません!
 「真夜中のミサ曲」はクリスマスの名曲として知られますが、一年を通じて味わいたい逸品。ここで最も強調したいのは青少年合唱(年齢層は不明)の音程の良さ。2人のソプラノ歌手が音程の「揺らぎ」補正の役も担っているのかもしれませんがだとしたら、そのバランス配分も含めて絶妙です。「クレド」では、真心から出たニュアンスとともにも心打たれ、大人の真似をした上手なだけの歌とは違うことを痛感。「アニュス・デイ」の締めくくりも、正確に音程を配置しつつも決して精緻さは目指さず、語りに専念しているので、聴き手の心にしっかりと音楽が宿ります。
 もちろんその特色は、フォーレでも全く同じ。シャルパンティエ以上に多種多様な演奏が存在しますが、今世紀に入ってリリースが減ってきたのは、スタイルのネタ切れでしょうか?その上で、結局湧々堂が一番に推したいのは、このマルティーニ盤!
 「キリエ」での男声合唱の高音域は、どんな高水準の団体でもどこかヒステリックになりがちですが、ここでの柔らかな響きは、この曲の最低条件と呼びたいほど琴線に触れます。女声とのユニゾンには、慈しみぬいた音だけを発するという、この演奏全体に一貫するコンセプトが集約されています。
 「オッフェルトリウム」は、ヴィブラートが楽想によって使い分けるべきものであることを示す実例。作品の時代が下れば下るほど議論の的になるテーマですが、冒頭の合唱部のほぼヴィブラートなしの歌唱、テノール独唱の相当大きな振幅を伴うヴィブラートとノン・ヴィブラートとの使い分けなど、まさに自然な選別技の妙を堪能。どの時代のどんなジャンルの曲でも、相応しい使い方をするだけのことではないでしょうか?最初から全てをノン・ヴィブラートにするのも、長い音の全てにヴィブラートを掛けるのもナンセンスなだけです!
 「ピエ・イエズ」は、ソプラノのシャモナンが、純朴、無垢の極みの歌唱!歌手の存在感はは完全に消滅し、祈りの空気のみを醸し出すという感覚は、他の演奏では味わえません。
「リベラ・メ」でのアブドアンの柔和な歌声がまた泣けます!最後のユニゾン合唱の温かな佇まいも無類!音の強弱というより、押し引きの妙とでも言いましょうか。何度聴いても息を呑みます。
終曲「イン・パラディスム」は、もはや音楽を奏でているという「行為」を超越し、空気中の粒子のようにニュアンスが浮遊します。
 往年の名演と言えば、クリュイタンス、アンセルメ、コルボなどが常連ですが、マルティーニの名を殆ど見かけなくなってしまったのは誰の責任でしょうか? 【湧々堂】

AAM Records
AAM-8(1CD)
NX-B05
フランシスコ・ヴァルス(1671頃-1747):ミサ・レガリス
1. ヴァルス:ミサ・レガリス I.キリエ
2. ヴァルス:ミサ・レガリス II.グローリア
3. フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584頃-1654):第2旋法によるティエントとディスクルソ
(FO2 『オルガンの技法』〜1626)
4. ヴァルス:ミサ・レガリス III.クレド
5. フアン・バウティスタ・ホセ・カバニリェス(1644-1712):第1旋法によるティエント・デ・ファルサス
(WSC 161, in M729 『オルガンの為の音楽集』より 1600年代後半)
6. ヴァルス:ミサ・レガリス IV.サンクトゥス
7. フランシスコ・コレア・デ・アラウホ:第7旋法による分割ストップの為のティエント
(FO29 『オルガンの技法』〜1626)
8. ヴァルス:ミサ・レガリス V.アニュス・デイ
キーブル・カレッジcho
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
ジョセフ・クラウチ(バス・ヴァイオリン)
インガ・クラウケ(ドゥルシアン)
エドワード・ヒギンボトム(オルガン…通奏低音)
マシュー・マーティン(指揮&オルガン…ソロ)

録音:2018年12月6日…1,2,4,6,8
2019年7月9日…3,5,7
スペインは16世紀にはイタリアと豊かな音楽交流を持ち、その恩恵を受けていましたが、17世紀になる頃にはその影響 が薄れ、独自の音楽文化を確立していきます。ルネサンス期には多くの作曲家が知られていますが、バロック期の作曲 家については、現在もあまり知られていません。このアルバムでは17世紀後半から18世紀にかけて教会音楽の分野で 活躍したフランシスコ・ヴァルスのミサ曲と、同時期の2人の作曲家アラウホとカバニリェスによるオルガン作品を紹介して います。ヴァルスは、1702年に発表された「ミサ・スカラ・アレティーナ」の斬新な音楽語法がわずかに知られる作曲家。 この「ミサ・レガリス」も宗教曲でありながら、当時の君主を称えており、冒頭のキリエから豊かな対位法を駆使した壮麗 な音楽が展開されます。間に挟まれたオルガン曲「ティエント」は、15世紀に生まれたスペイン特有のジャンル。作曲家 によってさまざまな工夫が凝らされた曲が書かれており、その違いを楽しむことができます。

Paraclete
PARCD-65(1SACD)
NX-C01
アルヴォ・ペルト(1935-):宗教合唱作品集
エルサレムに平和あれ
アガトン師
サルヴェ・レジーナ
マニフィカト
今こそ主よ、我を去らせたまわん
スターバト・マーテル
リチャード・K.パグスレー(指)
グローリエ・デイ・カントレス
ジェームス・E.ジョーダン (Org)ほか

録音:2018年5月、2019年9月主の変容教会 オーリアンズ、マサチューセッツ州
マサチューセッツ州の合唱団グローリエ・デイ・カントレスによるペルトの作品集。既に教会音楽の新たなス タンダードとして受け入れられているペルトの音楽、その美しさを存分に楽しむことの出来る一枚です。「マ ニフィカト」など5、6分の商品から、30分近い「スターバト・マーテル」までを収録。

OTTAVA RECORDS
OTTAVA-10003
(UHQCD)
税込定価
あなたなんか愛していない
クルト・ワイル:あなたなんか愛していない、セーヌの哀歌、ユーカリ
サティ:ジュ・トゥ・ヴ、エンパイア劇場の歌姫、「別の3つのメロディ」から第1曲「シャンソン」
ラヴェル:「3つの歌」から第2曲「天国の美しい三羽の鳥」、「5つのギリシャ民謡」から第4曲「乳香を摘む女達の歌」
ルイ・ベイツ:ミラボー橋
レイナルド・アーン:リラのうぐいす
ショーソン:「7つの歌」から「ハチスズメ」
プーランク:愛の小径、「月並な話」から第2曲「ホテル」、第4曲「パリへの旅」、「偽りの婚約」第1曲「アンドレの奥方」、第2曲 「草の中で」、第3曲「飛んでいる」、第4曲「私の屍は手袋のように柔らかい」、第5曲「ヴァイオリン」、第6曲「花」
福田美樹子(S)、本田聖嗣(P)

録音:2019年10月29日、30日、31日/稲城市立iプラザ
日本語帯・解説・歌詞対訳付
【ライナーノート:福田美樹子、麻倉怜士】
輝く高音と色彩感あふれる声質で聴衆を魅了してきたコロラテゥーラ・ソプラノの福田美樹子が、プーランク、サティ、ワイルといった魅力的な歌の数々 を取り上げ、新たな境地を拓きます。 詩への深い共感が導く豊かな情感の表出は、海外で鍛え上げた歌唱力の確かさと相まって、私たちの心に深く迫ってきます。パリ国立高等音楽院で研鑽を積んだピアニストの本田聖嗣は、フランス音楽の特質をよく理解し、福田美樹子の歌を柔軟にサポートしています。 (Ki)

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-0131(DVD)
NX-D09
ヘンデル:オラトリオ『メサイア』 サンドリーヌ・ピオー(S)
アンテア・ピシャニク(Ms)
クレシミル・シュピツェル(T)
ボジダル・スミリャニチ(バス=バリトン)
ル・コンセール・スピリチュエル(古楽器使用/首席ヴァイオリン:アリス・ピエロ)
エルヴェ・ニケ(指)
ニケでヘンデルといえば、ロンドンのヴィクトリア&アルバート・ホールで収録された『水上の音楽』の映像もよく知られているところ。オペラの録音 ではどれ一つとってもドラマティックな躍動感を徹頭徹尾感じさせる充実演奏を聴かせてきたニケだけに、ほかでもない『メサイア』をこれほど意 気込みを感じさせる映像で刻んでくれたのは嬉しい限り。『メサイア』の抽象的な台本を貫く物語性に着目、これを「救世主イエスの人生を 伝える物語にもとづく、オペラのような音楽」と表現するニケは、かつてホグウッドが録音し話題を呼んだ1754年捨子養育院版を採用、起伏 に富んだ筋書の躍動感を浮き彫りにしてゆきます。「ハレルヤ」の部分では18世紀当時流そのままの指孔なしナチュラルトランペットを吹く名 手マドゥーフが活躍、首席奏者はAlphaレーベルでのビーバー『ロザリオのソナタ集』の名録音で知られるアリス・ピエロ、オーボエにはアンサン ブル・アマリリスのガイヤール……と器楽陣営の充実度にも目を見張ります。目と耳を興奮させてやまない「21世紀のニケ」ならではの映像、 じっくり見届けたいリリースです。 リュリ、シャルパンティエ、ジルといった17世紀フランス宮廷の合唱曲を数多く手がけ、バロック・オペラの上演でも注目すべき成果をあげてきた 一方、近年ではフランスやベルギーの実力派オーケストラの指揮台に立ち、ベルリオーズやサン=サーンスなど19世紀フランスのレパートリーで も録音・実演とも実績を重ねている古楽系指揮者エルヴェ・ニケ。フランス最前線を走り続けるこの異能の指揮者が、満を持してヴェルサイ ユ宮殿の旧王室礼拝堂でヘンデルの傑作を収録。ソリスト級の古楽器奏者が数多く集うル・コンセール・スピリチュエルの演奏シーンととも に、スリリングな人間物語としての『メサイア』を世に問います。

EM Records
EMRCD-054(1CD)
ソング&ソネット〜ヴィクトリア女王の時代の英語とドイツ語の歌
ウィリアム・スタンデイル・ベネット:6つの歌 Op.23(世界初録音)、
 6つの歌 Op.35(世界初録音)、
 4つの歌 Op.47(世界初録音)
パリー:4つのシェイクスピアのソネット(ドイツ語)
ウォルター・バッティソン・ヘインズ:4つの歌 Op.8(世界初録音)
パリー:4つのシェイクスピアのソネット(英語)
ベリンダ・ウィリアムズ(Ms)、
マーク・ワイルド(T)、
デイヴィッド・オーウェン・ノリス(P)

録音:2016年7月26日−27日、セント・マシューズ教会(ノーザンプトン)
近代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」。 コンサート・ピアニストとしても名声を誇った19世紀イギリスのコンポーザー=ピアニスト、ウィリアム・スタンデイル・ベネット(1816−1875)は、頻繁にドイツにも訪れメンデルスゾーンやシューマンとも親交を持った作曲家。当時はエルガーやブリテンの歌曲がドイツ語版で出版されるなど、英語とドイツ語の音楽的交流も盛んに行われており、ここではロンドンとライプツィヒで出版された英語とドイツ語の12の歌曲を含む、W.S.ベネットの歌曲全曲を収録(世界初録音)。 パリーの「4つのシェイクスピアのソネット」も、ボーデンシュテットの翻訳によるドイツ語版があり、ドイツ語版をベリンダ・ウィリアムズが、英語版をマーク・ワイルドが歌っています。
BRU ZANE
BZ-2002(4CD)
NX-E07
レナルド・アーン(1874-1947):歌曲全集
【DISC 1】
『ラテン詩の試み』 Etudes latines (独唱とピアノのための作品のみ抜粋
01 Neere [no.2] 2:55
02 Salinum [no.3] 2:06
03 Lyde [no.5] 2:33
04 Vile potabis [no.6] 1:10
05 Tyndaris [no.7] 1:38
06 Pholoe [no.8] 1:38
07 Phyllis [no.10] 3:35
『ヴェネツィア』 Venezia
08 Sopra l’acqua indormenzada [no.1] 3:14
09 La barcheta [no.2] 2:35
10 L’avertimento [no.3] 1:43
11 La Biondina in gondoleta [no.4] 4:15
12 Che peca! [no.5] 2:25
13 La primavera [no.6] 1:45
『灰色の歌』 Chansons grises
14 Chanson d’automne [no.1] 1:52
15 Tous deux [no.2] 1:42
16 L’Allee est sans fin [no.3] 1:33
17 En sourdine [no.4] 2:52
18 L’Heure exquise [no.5] 2:16
19 Paysage triste [no.6] 2:07
20 La Bonne Chanson [no.7] 1:34
未出版の歌曲 Unpublished melodies
21 Adoration (Hymne a Cleo) 2:07
22 Fleur de mon ame 1:51
『椿姫』 La Dame aux camelias
23 Mon reve etait d’avoir un amant [no.1] 2:35
24 C’est a Paris ! [no.2] 1:28
25 Au fil de l’eau [no.3] 2:08
【DISC 2】
『第1歌曲集』 Premier Recueil
01 Reverie [no.1] 1:55
02 私の詩に翼があったなら
Si mes vers avaient des ailes [no.2] 2:10
03 Mai [no.3] 2:00
04 Paysage [no.4] 2:57
05 L’Enamouree [no.5] 3:21
06 Seule [no.6] 2:03
07 La Nuit [no.7] 2:25
08 Offrande [no.8] 2:31
09 Trois Jours de vendange [no.9] 3:11
10 Infidelite [no.10] 2:40
11 Fetes galantes [no.11] 2:06
12 Cimetiere de campagne [no.12] 3:08
13 Fleur fanee [no.13] 2:58
14 L’Incredule [n.14] 1:54
15 Les Cygnes [no.15] 4:29
16 D’une prison [no.16] 2:31
17 Dernier Voeu [no.17] 1:07
18 Seraphine [no.18] 2:11
19 Nocturne [no.19] 1:43
『ロンデル』 Rondels (独唱とピアノのための作品のみ抜粋)
20 Je me metz en vostre mercy [no.2] 1:29
21 Le Printemps [no.3] 1:37
22 L’Air [no.4] 3:55
23 La Paix [no.5] 2:31
24 La Peche [no.7] 1:50
25 Quand je fus pris au pavillon [no.8] 1:12
26 Les Etoiles [no.9] 3:17
27 L’Automne [no.10] 1:28
28 Le Souvenir d’avoir chante [no.12] 1:57
【DISC 3】
『傷ついた葉』 Les Feuilles blessees
01 Dans le ciel est dresse le chene seculaire [no.1] 1:31
02 Encor sur le pave sonne mon pas nocturne [no.2] 2:12
03 Quand reviendra l’automne avec ses feuilles mortes [no.3] 1:37
04 Belle Lune d’argent [no.4] 2:12
05 Quand je viendrai m’asseoir [no.5] 1:22
06 Eau printaniere [no.6] 2:30
07 Donc, vous allez fleurir encor [no.7] 2:09
08 Compagne de l’ether [no.8] 2:48
09 Pendant que je medite [no.9] 1:25
10 Roses en bracelet [no.10] 0:54
11 Aux rayons du couchant [no.11] 3:37
『第2歌曲集』 Second Recueil *
12 Quand la nuit n’est pas etoilee [no.1] 3:00
13 Cantique
(sur le bonheur des justes et le malheur des reprouves) [no.2] 3:05
14 La Delaissee [no.3] 2:24
15 La Chere Blessure [no.4] 2:50
16 Theone [no.5] 2:20
17 Chanson au bord de la fontaine
[from incidental music to Meduse] [no.8] 3:16
18 Sur l’eau [no.9] 3:30
19 Les Fontaines [no.13] 1:48
20 A Chloris [no.14] 2:52
21 Le Rossignol des lilas [no.15] 1:47
22 A nos morts ignores [no.16] 3:12
23 Ma jeunesse [no.17] 2:35
24 Le Plus Beau Present [no.18] 2:29
25 Puisque j’ai mis ma levre [no.19] 3:56
26 La Douce Paix [no.20] 3:53
* 下記は同一作品なので省略
no.6 = ロンデル no.12、no.7 = ロンデル no.8、
no.10 = 傷ついた葉 no.8、no.11 = ロンデル no.3、
no.12 = 傷ついた葉 no.5
【DISC 4】
『第3歌曲集』 Troisieme Volume *
01 Aimons-nous ! [n.1] 2:30
02 A une etoile [n.2] 2:15
03 Dans l’ete [n.3] 2:07
04 Au pays musulman [n.4] 5:49
05 Oh! For the wings of a dove! [n.8] 1:47
06 Adieu [n.9] 3:16
07 J’ai cache dans la rose en pleurs [no.10] 1:51
08 Naguere, au temps des eglantines [no.11] 2:18
09 Danse, petite sirene
[from incidental music to Meduse] [no.12] 2:15
10 Le Marchand de marrons [no.13] 1:38
11 Vocalise-Etude
(Souvenir de Constantinople) [no.17] 3:53
* 下記は同一作品なので省略
no.5, 6, 7 = 翼なき愛
no.14, 15, 16 = 椿姫
『発見された9つの歌曲』 Neuf Melodies retrouvees
12 Je me souviens [no.1] 3:22
13 La Vie est belle [no.2] 1:45
14 L’Amitie [no.3] 3:12
15 Chanson [no.4] 2:06
16 Nais [no.5] 2:25
17 La Nymphe de la source [no.6] 3:03
18 Au rossignol [no.7] 1:56
19 Ta main [no.8] 1:11
20 Sous l’oranger (Tango habanera) [no.9] 3:06
『5つの小さな[英語の]歌』 Five Little Songs
21 The Swing [no.1] 2:00
22 Windy Night [no.2] 0:53
23 My Ship and I [no.3] 1:46
24 The Stars [no.4] 2:26
25 A Good Boy [no.5] 1:48
『翼なき愛』 Love without Wings
26 Ah! Could I clasp thee in mine arms! [no.1] 1:37
27 The Fallen Oak [no.2] 1:39
28 I know you love me not [no.3] 1:34
タシス・クリストヤニス(Br)
ジェフ・コーエン(P)

録音:2018年11月-2019年2月
ロマン派フランス音楽センター、ヴェネツィア
フランス歌曲の世界で有名といえばまず、ショーソン、デュパルク、ドビュッシー、フォーレやプーランクなどが挙げられますが、それらの中でひとき わ愛らしい個性が光り、控えめながらも一部で根強い人気を誇る作曲家といえば、レナルド・アーンであると言えます。「ロマン派の時代」と 「狂騒の20年代」を繋ぐ「ベルエポック」を象徴する歌曲を書いた彼は、マルセル・プルーストの恋人であり、そして何よりも、わずか12歳の頃 に作曲された彼の最も有名な作品「私の詩に翼があったなら」(DISC2-2)を初め、多くの親しみやすい歌曲を発表しています。 しかし、歌曲の専門家たちが口を揃えてアーンの作品が持つ素晴らしい個性を認めていながら、驚くべきことに彼の歌曲の3/4ほどはこれまで 録音されたことがないか、ごく小さなレーベルに私的に録音されただけなのです。この状況を憂いたパラツェット・ブリュ・ザーネ(ロマン派フランス 音楽センター)は、独唱とピアノのために書かれたアーンの歌曲の全曲録音を計画、タシス・クリストヤニスとジェフ・コーエンの積極的な協力を 得、この素晴らしいアルバムが誕生することとなりました。

AAM Records
AAM-7(3CD)
NX-E05
ヘンデル:ブロッケス受難曲 HWV48
Der fur die Sunde der Welt gemarterte und sterbende Jesus-世の罪のために苦しみ死にたまいしイエス
レオ・ドゥアルテ編集による新校訂版(追加部分はリチャード・エガーによる)
シオンの娘…エリザベス・ワッツ(S)
福音史家…ロバート・マレイ(T)
イェス…コーディ・クアトルバウム(Bs)
ペテロ…グウィリム・ボウエン(T)
ユダ…ティム・ミード(C.T)
【忠実な魂たち】
ルビー・ヒューズ(S)
レイチェル・ロイド(Ms)
ニッキー・スペンス(T)
モーガン・ピアース(Bs)
キャシー・ベル(Ms)
ケイト・シモンズ=ジョイ(Ms)
フィリッパ・ハイド(S)
リチャード・エガー(指)
エンシェント室内O&cho

録音:2019年4月11,17,18日ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン
2019年4月19日バービカン・ホール、ロンドン
2017年から2019年にかけてエンシェント室内O(AAM=アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック)はこの作品に取り組み、その集大 成となったのが、2019年の聖金曜日にロンドン、バービカン・ホールで開催された“「ブロッケス受難曲」初演300周年記念”の演奏会でした。 エリザベス・ワッツ、ロバート・マレー、ティム・ミードを始めとしたバロック作品に定評のある歌手を起用し、リチャード・エガーの指揮による素晴らし い演奏がこのアルバムに収録されています。 演奏の素晴らしさもさることながら、とりわけ話題となったのがこの演奏に使用された、2年間の学術研究による「15の手稿」を取り込んだ新校 訂版でした。この手稿は5か国、8つの都市の図書館のコレクションに所蔵されていたものを集め、ヘンデルの研究者であるルース・スミスをはじ め、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、キングスカレッジロンドンの研究者、音楽学者たちの協力を得て、ようやく演奏可能になったもので す。これまで「ブロッケス受難曲」の演奏では1965年に出版された版が用いられてきましたが、この50年の間にヘンデルに関する研究が飛躍 的に進歩し、ブロッケス受難曲についても次々に新しい原稿の存在が明らかになり、今回の新校訂版を作成するというアイデアが生まれまし た。もちろん発見された譜面をそのまま演奏するのではなく、既存のものと比較し、どれを採択するのが一番ふさわしいのかを議論しなくてはい けませんでした。 優れたオーボエ奏者でもあるレオ・デュアルテは、エンシェント室内Oの音楽監督リチャード・エガーとともに、数多くの協力者の力を得 て、この新校訂版を創り上げました。 アルバムには220ページのブックレット(英語)が付属。全ての曲の歌詞はもちろん、新校訂版が出来上がるまでの過程や、追加曲目の研究 結果、ブロッケス受難曲が辿った経緯なと興味深い記事を始め、作品からインスパイアされた現代絵画が掲載されており、現在の「ブロッケス 受難曲」における決定的なガイドとなっています。

Aurora
ACD-5106(1CD)
『なにもかもうまくいくさ(Everything Is Gonna Be All Right)』
ゲオルク・フリードリヒ・ハース(1953-):Hertervig-Studien(ヘルテルヴィーグ習作)
ラッセ・トーレセン(1949-):Land of Your Love(あなたの愛の国) Op.57(2018)【The Impa-tient Bride/Riddle of the
Twin Revelation/Stenen i Stefarens Pande】
マヤ・S・K・ラトシェ(1973-):A Dismantled Ode to the Moral Value of Art(芸術の倫理的価値観への解体された頌歌)
ノルディック・ヴォイセズ
16世紀から21世紀の音楽をレパートリーに創意にみちたプログラムによる演奏活動をするノルウェーのアカペラ・グループ「ノルディック・ヴォイセ ズ」。ギスレ・クヴェルンドクの作品集『時のフーガ』(ACD5077)とビョルン・ボルスタ・シェルブレードの「ミツバチのマドリガル」(ACD5088)に つづく Aurora レーベルの新作では「どう歌えばいいかを見つける手がかりがスコアにまったくない『音のビジョン』をもった作曲家」3人の作品を取り あげました。ゲオルク・フリードリヒ・ハース(1953-)はオーストリアの作曲家。「Hertervig-Studien(ヘルテルヴィーグ習作」は、ノルウェーの劇作 家ヨン・フォッセの台本による歌劇「Melancholia(メランコリア)」(2008)の「事前の習作」として書かれました。ノルウェーの画家ラーシュ・ヘルテ ルヴィーグ(1830-1902)が残した絵画の「ノルウェー語タイトル」を「歌い、語り、囁く」スタイルの音楽です。ノルディック・ヴォイセズは、ノルウェー のラッセ・トーレセン(1949-)と長い年月にわたって共同作業を行ってきました。「Land of Your Love(あなたの愛の国)」は、世界全般、とりわけ イランで制限されてきた女性の自由、表現、宗教の問題をテーマとする作品です。イランの詩人ファーテメ・バラガーニー(1817-1852)の詩による「The Impatient Bride(がまんのできない花嫁)」「Riddle of the Twin Revelation」、ノルウェーのヘンリク・ヴェルゲラン(1808-1845)の詩による「Stenen i Stefarens Pande(石頭の義父)」をテクストに採り、イラン音楽の古い旋法の旋律をポリフォニックなスタイルで展開しています。マヤ・ソールヴェイ・ シェルストルプ・ラトシェ Maja Solveig Kjelsrup Ratkje(1973-)の「A Dismantled Ode to the Moral Value of Art(芸術の倫理的価値観への 解体された頌歌)」は、ノルディック・ヴォイセズと作曲者が一体となって作った、「音の花火」と表現される音楽です。各地のコンサートで歌われ、ラトシェ 独自の音とハーモニーの世界と「音のスペクトラム」が、聴く人を驚かせたと言います。最後の部分でカナダのシンガーソングライター、ニール・ヤングの 「Angry World(怒れる世界)」の一節「Everything Is Gonna Be All Right(なにもかもうまくいくさ)」が「ソロ・シンガー」により歌われます。 (Ki)

2L
L-158SABD
(Bluray disc audio + SACD Hybrid)
『歓喜(Fryd)』
1.テレマルク民謡(アイヴィン・グローヴェン(1901-1977)による)(ハンス・エードルフ・ブロアソン 詩、シェシュティ・ハウゲン、
ユンニ・ブークサスプ 校訂)(トリュグヴェ・ブロスケ(1973-)編):愛らしいこのクリスマスの時に(I denne sode juletid)
2.ラーシュ・ソロース(1887-1976)(ヤコブ・サンデ 作詞)(ハンネ・ベーヴェルフィヨルド 編):静かな村は光に輝き(Det lyser
i stille grender)
3.ヴク民謡(ペール・クヴェルンモーによる、ユンニ・ブークサスプ 改編)(ドロテーア・エンゲルブレッツダッテル 作詞、ユンニ・ブー
クサスプ 改編)(トリュグヴェ・ブロスケ(1973-)編):この地上に大いなる喜びを(Pa jorden fryd og glede)
4.フランツ・グルーバー(1787-1863)(B・S・インゲマン 詩)(オッド・ヨハン・オーヴェロイ(1961-)編):聖しこの夜(Glade jul)
5.フランク・ハーヴロイ(1969-)(ヘリゲ・スクリフテル 作詞):サンクタ・マリア(Sankta Maria)
6.フランク・ハーヴロイ(1969-)(伝承詩):おやすみ坊や(Sov, sov liten gut)
7.トリュグヴェ・ブロスケ(1973−)(インゲル・ハーゲルプ 作詞、トリュグヴェ・ブロスケ 改編):クリスマスの宵(Julekveld)
8.キム・アンドレ・アルネセン(1980-)(ヘリゲ・スクリフテル 作詞、『マリアのアンティフォナ』):めでたし天の后(Ave Regina
Caelorum)
9.ヤコブ・ゲアハード・マイデル(1778-1857)(N・F・S・グルントヴィ詩):なんと美しい青空(Dejlig er den himmel bla)
10.スルナダール民謡(エリーアス・ブリクス 作詞)(トリュグヴェ・ブロスケ(1973-)編):さあ鐘よ鳴れ(Kling no klokka)
11.ユンニ・ブークサスプ(1972-)(アストリ・クローグ・ハルセ 作詞、ユンニ・ブークサスプ 方言調整)(トリュグヴェ・ブロスケ
(1973-)編):さあ、すべての鐘よ鳴れ(No kime’ alle klokkun’)
12.スウェーデン民謡(グスタヴァ・シェラン 作詞)(イードゥン・ヴィンスポル 編):幸せを運ぶクリスマスよ(O jul med din
glede)
13.オーラ・ヤイロ(1978-)(ヘリゲ・スクリフテル 作詞、『ソロモンの雅歌』) :北極光(Northern Lights)
14.マックス・レーガー(1873-1916)(ユンニ・ブークサスプ 作詞)(トリュグヴェ・ブロスケ(1973-)編):マリアの子守歌(Marias
voggesong)
カントゥス
トーヴェ・ラムロ=ユースタ(指)
ユンニ・ブークサスプ(ヴォーカル、ツィター) トリュグヴェ・ブロスケ(アップライト・ピアノ、オルガン、ハルモニウム)
ベンディク・ルンド・ホーンスフース(シターン、ギター) マグネ・ヴェストルム(ベース)
録音:2018年1月、2019年1月、5月 ラーデモーエン教会(トロンハイム、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 7.1.4. Auro-3D(96kHz), 7.1.4. Dolby Atmos(48kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),
mShuttle: MQA + FLAC + MP3 Region ABC]
[SACD hybrid(5.1 surround DSD/2.0 stereo DSD), MQA CD]
長く暗い夜のつづく冬、北の国が一日だけ光にあふれるクリスマス。子供たちが待ちわびるこの季節に向けてノルウェーの家々では母親が、いろんな準 備に追われます。ディズニーの映画『アナと雪の女王』のオープニングの「ヴェリィ」を歌った女声合唱団「カントゥス」は、そうした「ノルウェーの母」 とベツレヘムの馬小屋に生まれた「神の子の母」マリアに捧げるため「ノルウェーのクリスマス」アルバムを作りました。歌われるのは、テレマルク、ヴェ ルダールのヴク、スルナダールの民謡、現代ノルウェーのフランク・ハーヴロイの「サンクタ・マリア」と「おやすみ坊や」、キム・アンドレ・アルネセンの 「めでたし天の后」、オーラ・ヤイロの「北極光」。グルーバーの「聖しこの夜」はインゲマンの詩、スェーデン民謡の「幸せを運ぶクリスマスよ」とレーガー の「マリアの子守歌」はノルウェー語の歌詞で歌われます。このプロジェクトには、フォークシンガーのユンニ・ブークサスプとトロンハイムの作曲家トリュ グヴェ・ブロスケが参加。古くから伝わりながらあまり知られていない民謡に手を加えるとともに、カントゥスのための新しい曲を作りました。1986年の 創設時からカントゥスを指導してきたトーヴェ・ラムロ=ユースタの指揮。アカペラの曲の他、いくつかの曲ではブークサスプのヴォーカルとツィター、ブ ロスケのキーボード楽器、ベンディク・ルンド・ホーンスフースのシターンとギター、マグネ・ヴェストルムのベースが加わります。トロンハイムのラーデモー エン教会で録音が行われ、「イマーシブオーディオ」のパイオニアのひとり、モッテン・リンドベルグがプロデュースとエンジニアリングを担当しました。 (Ki)

INVENTA
INV-1002(1CD)
NX-B05
ヘンデル:カウンターテナーのためのカンタータ集
Udite il mio consiglio 俺の忠告を聞け HWV172(ローマ版/世界初録音)
Stanco di piu soffrire 悩みに疲れ HWV167a
Figli del mesto cor 打ちひしがれた心の子ら HWV112
Amore Uccellatore「愛の神、鳥刺しになる」〜愛の神は望んだ/愛の神が見てHWV176/175
ローレンス・ザッツォ (C.T)
ジョナサン・マンソン (チェロ&ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンドリュー・マジンリー(テオルボ&ギター)
ギジェルモ・ブラケッタ(Cemb)
ヘンデルが訪れた当時のイタリアは、オラトリオや教会音楽が盛んでした。ここで初めてイタリア人歌手の素晴らしさ に触れたヘンデルは、このアルバムタイトル「Handel Uncaged(解放されたヘンデル)」の通り、あらゆる声楽的な 実験を行うかのようなイタリア語によるカンタータを作曲し始めました。 このアルバムでは、アメリカ出身のカウンターテナー、ローレンス・ザッツォが“アルトのためのカンタータ”を厳選。未出 版作品である10のアリアからなる「愛の神、鳥刺しになる」と「俺の忠告を聞け」HWV172(ローマ版)の世界初録 音を収録しています。ザッツォは英国王立音楽大学在学中にブリテンの「夏の世の夢」のオベロン役でデビュー、ロ イヤル・オペラ、MET、ウィーン国立歌劇場、モネ劇場など主要なオペラハウスで活躍する、端正でまろやかな声の 持ち主。本作では、古楽界で名を馳せるチェリスト、マンソンをはじめとした奏者たちと素晴らしい演奏を披露して います。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-009(1CD)

NYCX-10097(1CD)
国内盤仕様
税込定価
バッハ:『マニフィカト』変ホ長調(初演版)BWV 243a、
カンタータ『救世主に連なる者たちよ、刻みつけよ』BWV 63
ハナ・ブラジコヴァー(S)
マリー・ペルボスト(S)
エヴァ・ザイシク(A)
トーマス・ホッブズ(T)
ステファン・マクラウド(Bs)
エマニュエル・アラケリアン(Org)
アン=クリストフ・ディジュ(Cemb)
ラ・シャペル・アルモニーク(古楽器使用)
総指揮:ヴァランタン・トゥルネ

録音:2018年12月22日、ヴェルサイユ旧王室礼拝堂(ライヴ収録)
【国内盤】解説・歌詞日本語訳:白沢達生
20世紀末以来、ヨーロッパの古楽シーンを牽引しつづけているフランスからは世界的名手が続々登場しますが、その背景には耳の肥えた聴 き手の多さと、ヴェルサイユ・バロック音楽センターやパリ音楽院など、世界中の気鋭奏者たちが集まる充実した教育体制があります。ラファエ ル・ピションやジャン・ロンドーなど近年も続々俊才が世界に羽ばたいているところ、ヴェルサイユ宮殿のレーベルは今回、なんと1996年生まれ の指揮者ヴァランタン・トゥルネの初録音盤を世に問うことに。その音楽がレーベルや宮殿の名声に寄与すると確信しての堂々リリースとみてよ いでしょう。 というのも、トゥルネはすでにここ数年フランスの古楽界のいたるところで話題になりつつある注目株。5歳の頃に映画『めぐり逢う朝』で衝撃を 受けヴィオラ・ダ・ガンバに開眼、ベルギーでフィリップ・ピエルロに、次いでパリ音楽院でクリストフ・コワンに薫陶を受け、若く才能あるガンバ奏 者として脚光を浴びてきた後、20代前半の若さでラ・シャペル・アルモニークを結成、今やバッハの大作受難曲の演奏で喝采を浴びる気鋭 指揮者となっています。演目はフランスで最も人気あるバッハ作品のひとつ「マニフィカト」初期稿と、降誕節のためのカンタータ……ソリスト陣 にはバッハ・コレギウム・ジャパンの名歌手としても知られるマクラウドやブラジコヴァーら実力派のほか、Alphaレーベルでソロ名義アルバムもあ るエヴァ・ザイシクの名も。見過ごせないバッハ新録音です!

コウベレックス
KRS-5603(1CD)
税込定価
内海由美子&辻彩乃「時を超え/主の愛はふりそそぐ」 (日本聖公会聖歌集/vol.2)
日本聖公会 聖歌集より18 曲(聖歌255 番、517 番、16 番、338 番、31 番、356 番、434 番、482 番、259 番、79 番、94 番、426 番、243 番、282 番、38 番、134 番、178 番、555 番)
オルガン独奏 2 曲(「日暮れて闇深まり」による前奏曲 C.H.H. Parry、「神には栄え」による後奏曲 D.Willcocks)
内海由美子(Ms)、
辻彩乃(Org、P)

録音:2019 年5 月、6 月大和高田市さざんかホール(小)(奈良県大和高田市)、日本聖公会川口基督教会(大阪市西区)
聖公会(アングリカン)は英国国教会の流れを組むキリスト教派です。現在、日本聖 公会の礼拝で使われている『日本聖公会 聖歌集』(2006 年)は、伝統的な翻訳聖歌だ けでなく、国や民族的な観点にも配慮し、現代の多様な社会に適合させた作品も多 い。また音楽的にもユニークで美しいものが収録され、賛美歌集としての評価も高い。 150 年の歴史を持つ大阪のカテドラル川口基督教会において、長年礼拝音楽に携わ り、共に教会コンサートを積み重ねてきた声楽家 内海由美子とオルガニスト辻彩乃に よる演奏が、聴く人の心へと語りかける。同聖歌集の収録 1 枚目「朝は訪れる(2012 年)」に続き、本CD はセカンドアルバム。日本でも親しみ深い「緑も深き若葉のさと」「い つくしみ深き」「まきびと羊を」「マリアに抱かれ(グリーンスリーブス)」に加え、「罪に苦し む/Here I am, Lord」「時を超え/Lord of the years」など、力強い神からのメッセージが 聖堂のオルガンと共に鳴り響く。

2L
2L-154SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD Hybrid
[5.1 surround/stereo])
『気管(Trachea)』
ビョルン・コーレ・オッデ(1990-):スニッラ・パテア(Snilla Patea)(2016)(ヴァイオリンと合唱のための)
マッティン・オーデゴール(1985-):気管(Trachea)(2018)(4つのホルン、二重合唱と独唱のための)
ストーレ・クライベルグ(1958-):宇宙のものすべて(Alt i universet)(1988)(合唱のための)
ビョルン・モッテン・クリストフェシェン(1976-):カシワの木とかげろう(Oak and Mayfly)(2014)(合唱のための)
カーリン・レーンクヴィスト(1958-):目を閉じれば平和の夢が見える(When i Close My Eyes, I Dream of Peace)(2016)
フロイ・オーグレ(1977-):グローリア(Gloria)(2014)(サクソフォーンと合唱のための)
スコラ・カントールム、
トーネ・ビアンカ・スパッレ・ダール(指)
ビョルン・コーレ・オッデ(Vn)
マリー・ソールム・グラン(Hrn)
ニクラス・セバスチャン・グレンヴィーク(Hrn)
ダニエル・ヴァイセト・シェレスヴィーク(Hrn)
ユリウス・プラネヴィチュス(Hrn)
フロイ・オーグレ(Sax)

録音:2016年12月(オッデ)、2018年11月(オーデゴール、クライベルグ)、2015年12月(クリストフェシェン、レーンクヴィスト)、
2014年8月(オーグレ) ウラニエンボルグ教会(オスロ)
制作・バランスエンジニアリング : モッテン・リンドベルグ
録音エンジニアリング:ビアトリス・ヨハンネセン
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.0 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 7.0.4. Dolby Atmos(48kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),
7.0.4. Auro-3D(96kHz), mShuttle: MQA + MP3 Region ABC]
[SACD hybrid(5.0 surround DSD/2.0 stereo DSD)/CD 2.0 stereo(16bit/44.1kHz)/MQA-CD]
『聖母讃歌』(2L095SABD)『拝謁』(2L61SACD)をリリースしたオスロの室内合唱団「スコラ・カントールム」とトーネ・ビアンカ・スパッレ・ダールの新作。 「気管。ここで人の息は精製され、こよなく美しい、力強く、優しい芸術へと変貌する。声という原始の楽器による歌により、われわれの感情にどれほどの深みがあ る か を 測 る こ と が で き る 」。 このアルバムでは、フォークとジャズからインスピレーションを得た作品から現代的な作品まで、独自の音楽風景をもつ「今」の合唱作品が6曲歌われます。ハリ ングフェレとフィドルのプレーヤー、フォーク・ミュージシャンのビョルン・コーレ・オッデの「スニッラ・パテア」は、踊るためではなく聴くための「フォーク」とし て、民俗音楽の要素と技法を取り入れて書かれた「ヴァイオリンと合唱」の作品。マッティン・オーデゴールの「気管」では、合唱と4つのホルンが聴き手を囲むよ う配置され、歌詞をもたない「歌」と楽器の音が「空間」を行き交う作品に作られています。ストーレ・クライベルグの「宇宙のものすべて」は、マスタイン・メー レン(1935-2017)の詩集『Corona(コロナ)』の2つの詩をテクストにした2楽章の作品。スコラ・カントールムのテノール、ビョルン・モッテン・クリストフェ シェンは、作曲家としても活動。『拝謁』の「この家の主は」やオスロ・フィルハーモニック・ブラスの『金管の織物』(2L143SABD)に示される明快で多彩な表 現力が高く評価さレテいます。「カシワの木とかげろう」は、H・C・アンデルセンの『年とったカシワの木の最後の夢』に基づき、スコラ・カントールムの50周年 記念の委嘱策として作られました。スウェーデンのカーリン・レーンクヴィストの曲は、バルカン戦争に巻きこまれたクロアチアの11歳の少年が口にしたという言葉 「目を閉じれば平和の夢が見える」を歌詞とした、彼女が「平和のプロジェクト」と呼ぶ作品です。「英語だけで(Just in English)」と「12の言語で(In twelve tongues)」の2部に分かれ、前半はスウェーデンの民俗音楽、後半はそれぞれの国の音楽を反映させた音楽で書かれています。フロイ・オーグレは、リーダーアル バム『Cycle of Silence』(ACT9491)など、ジャズのプレーヤーとして知られます。「グローリア」は、「天のいと高きところには神に栄光あれ」と歌う合唱を彼女 のサクソフォーンが美しく紡いでゆくスタイルの作品です。 (Ki)
※Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていませ ん。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、 Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください。SACD ディスクの CD 層は MQA-CD 仕様になっており、MQA デコーダーを搭載した機器を使用すれ ばハイレゾ・スペックの音を聴くことができます。
2L
2L-153SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD Hybrid
[5.1 surround/stereo])
『ヴェネリティ(Veneliti)』
1. 前奏曲(Forspill)
オルヤン・マトレ(1979-)(編)オルヤン・マトレ(1979-)
2. ヴェネリティ(Veneliti)
ベーリト・オプハイム(1967-)(アグネス・ビューエン・ガルノース(1946-)が、テレマルク県ヴィニェのブリタ・ブラト
ラン(1910-1975)から伝えられた曲による)
3. 美しく長い休息を知っている(Jeg vet en hvile)
ヘルガ・グンネス(スルダールのオースヒル・ヴェトルフースが、スキョル、ヴェストレのエーノク・オールセン・ヴェス
トレの形式で作った曲による)
4. ルステマンのスロット(Rustemannlatten)(スプリンガル)
ベーリト・オプハイム(1967-)(ハリングダール県ヘムセダールのアルネ・アンデルダールによる)
5. 私を元に戻してください、神よ(Und mig, gud)
ユンニ・ローヴリ(ソグンのヴィーグダール、ラグナル・ヴィーグダール(1913-1991)による)
6. 間奏曲(Mellomspill)
オルヤン・マトレ(1979-)
7. 主の友ら(Herrens venner)
ベーリト・オプハイム(1967-)(ヴォッセストランのアンデシュ・A・ヨルダーレンによる)/オルヤン・マトレ(1979-)
8. ストーレ・ストルリ(Stale Storli)
アスラク・ブレッケ(テレマルク県ヴィニェ)/ヴィーダル・スクレーデ(ワルツ作曲)
9. 最高の土地(Bestelanden)
ヒシュテン・ブローテン・ベルグ(クヌート・ヨンソン・ヘッディ(1857-1938)による)
10. おお、わが愛しのシーグリ(A, kjara mi Sigrid)
ヘルガ・グンネス(スルダールのオースヒル・ヴェトルフースが、スルダールのニルス・モーの形式で作った曲による)
11. 後奏曲(Etterspill)
オルヤン・マトレ(1979-)
12. 今、日の光が(Nu dagens lys)
ユンニ・ローヴリ(ラグナル・ヴィーグダールによる)
オスロ室内cho
ホーコン・ダニエル・ニューステット(指)

録音:2017年6月、10月、11月 リス教会(オスロ)
制作・バランスエンジニアリング : モッテン・リンドベルグ
録音エンジニアリング:ビアトリス・ヨハンネセン、イェルムン・スコーグ
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.0 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 5.0.4 Dolby Atmos(48kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),
5.0.4. Auro-3D(96kHz), mShuttle: MQA + FLAC + MP3 Region ABC]
[SACD hybrid(5.0 surround DSD/2.0 stereo DSD)/CD 2.0 stereo(16bit/44.1kHz)/MQA-CD]
オルヤン・マトレは、ノルウェー国立音楽大学で学び、「独自の声」の際立った作曲家としてノルウェーの音楽シーンで活動をつづけています。彼が10年以上にわ たり共同作業を行なってきたオスロ室内合唱団とのコラボレーションによる『ヴェネリティ』。このアルバムのため彼は、合唱団が伝統のレパートリーとするノルウェー 民謡に新たに編曲。憧れの心を歌う賛美歌、神秘的な民話、ほろ苦い恋の歌を、本質の部分を変えることなく、彼自身の解釈で新しい命を吹きこみました。山の王 に誘われて山の洞窟に入り、魔法の飲み物を飲まされる娘を歌う中世のバラード「ヴェネリティ」。死者を送る集まりで歌われてきた「美しく長い休息を知っている」。 ハリングダールの「スプリンガル」「ルステマンのスロット」。死の床にある若者が歌詞を書いたといわれ、オスロ室内合唱団のメンバーがフォーク歌手のユンニ・ロー ヴリから直接教わった「私を元に戻してください、神よ」。天国で愛する人たちと再会する願いを歌う「主の友ら」。アスラク・ブレッケの古い録音に基づく「ストーレ・ ストルリ」。フィドルと口琴で演奏されるメロディにポール=ヘルゲ・ハウゲン(1945-が歌詞をつけた「最高の土地」。テレマルクから山を越えスルダールへと歌 われていった恋の歌「おお、わが愛しのシーグリ」。夕べの歌「今、日の光が」。 オスロ室内合唱団は、1984年、グレーテ・ペーデシェンにより創設、ソンドレ・ブラトラン、ヒシュテン・ブローテン・ベルグ、ユンニ・ローヴリといったノルウェー を代表するフォーク・ミュージシャンたちと共演してきました。2005年からホーコン・ダニエル・ニューステットが指揮者と音楽監督を務めています。指揮者のニュー ステットは、ノルウェー国立音楽大学と王立デンマーク音楽アカデミーで学び、スカンディナヴィアのオーケストラを(指)「フィガロの結婚」や「子供と呪文」など のオペラも手がけています。『ヴェネリティ』は、「イマーシブオーディオ」のパイオニアのひとり、モッテン・リンドベルグが制作。オスロのリス教会で録音セッショ ンが行われました。 (Ki)
※Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ay ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください。SACD ディスクの CD 層は MQA-CD 仕様になっており、MQA デコーダーを搭載した機器を使用すればハイレゾ・スペックの音を聴くことができます。

FUGA LIBERA
FUG-542(1CD)
NX-A07
19世紀フランスの合唱曲集
フランク:6つの二重唱 M89 (合唱版)
 人形の嘆き M20 (ピアノ独奏)
 5月の最初のほほえみ M90
 ゆるやかな舞曲 M22 (ピアノ独奏)
ドリーブ:蜜蜂
 ノルウェイ女
 ピツィカーティ(スケルツェッティーノ) (ピアノ独奏)
 森のニンフたち/レ・ピフェラリ
 グラン・ヴァルス(『海賊』より「花の踊り」) (ピアノ独奏)
フォーレ:小川 Op.22 *
ピエルネ:飛んでゆく冬
 麦畑で*/妖精のロンド
ブノワ・ジオー、フロランス・ユビー(指)
ロール・デルカンプ(S) *
ギィ・パンソン(1892年製、エラール・ピアノ)
ラ・コラリーヌ(王立モネ劇場少女合唱団)
19世紀から、一部20世紀初頭までのフランスの作品集。ベルギー、ブリュッセルのモネ王立歌劇場に所属する少女合唱団による合唱曲が メインとなっており、そのハイレベルで美しい歌唱と作曲当時のエラール・ピアノの響きが、作品の素朴な美しさを一層引き立てています。エラー ルのソロ曲も収録されており、特にドリーブ「グラン・ヴァルス」での軽やかな音色は、現代のピアノではなかなか出せない味わいです。

NEU RECORDS
NEU-010(2CD)
ビバンコス:レクイエム〜混声合唱、独唱、チェロ独奏、チェロ四重奏、アコーディオンと打楽器のための(世界初録音) ラトビア放送cho
シグヴァルズ・クラーヴァ(指)、
パウ・コディーナ(Vc)、イヴェタ・ロマンカネ(S)、イエヴァ・エゼリエテ(S)、エリクス・キルスフェルズ(Vc)、ダルタ・スヴェティナ(Vc)、マダラ・ノルビテ(Vc)、エマ・アレクサンドラ・バンデニース(Vc)、アルトゥルス・ノヴィクス(アコーディオン)、イヴォ・クルスコプス(打楽器)

録音:2015年9月、聖ヨハネ教会(リガ、ラトビア)
ベルナット・ビバンコス(1973−)は、生まれ故郷のスペインのバルセロナからフランスのパリ、ノルウェーのオスロへと活躍の場を広げ、2003年からはカタルーニャ高等音楽院の作曲と管弦楽法の教授を務め、モンセラット合唱団の音楽監督、カタルーニャ音楽堂のコンポーザー・イン・レジデンスを歴任したスペインの音楽家。西欧の伝統的な手法とモダンな響きの和声の融合、豊かな色彩感と高度なテクスチャ、精神性の表現などを追及した作品は、母国スペインを中心に高く評価されています。
演奏はヨーロッパ最高峰のプロフェッショナル合唱団の1つであるラトビア放送合唱団。音楽監督兼首席指揮者、シグヴァルズ・クラーヴァの指揮によるビバンコスの「レクイエム」でもその驚くほど純度の高いハーモニーは健在!現代のスペインで起こった新たな合唱芸術を、ラトビアの至宝が厳かに歌い上げています。

Albion Records
ALBCD-028(1CD)
ヴォーン・ウィリアムズ〜ディスカヴァリーズ
ヴォーン・ウィリアムズ:3つの夜想曲
星々で舗装された全ての道
管弦楽のためのイタリア狂詩曲「襲われた半島」
4つの最後の歌
ロデリック・ウィリアムズ(Br)、
ジェニファー・ジョンストン(Ms)、
マーティン・ブラビンズ(指)BBC響

録音:2015年1月12日−13日、10月12日−13日、メイダ・ヴェール・スタジオ(イギリス)
アルビオン・レコーズ(Albion Records)の威信をかけて製作された「ディスカヴァリーズ」は、ヴォーン・ウィリアムズの創作活動の最初期から1958年に他界する直前までに作曲された知られざる作品の発掘、校訂を経て実現した全曲世界初録音となる希少作品集!
エルガーの「交響曲第3番」や「威風堂々第6番」の補筆完成を手掛けたアンソニー・ペインのオーケストレーションによる「夜想曲第1番」と「夜想曲第3番」、「4つの最後の歌」、フィリップ・レーンによるフィルム・スコアからの再構築によるイタリア協奏曲「襲われた半島」など収録曲は全て世界初録音。
ハイペリオン(Hyperion)で進行中の交響曲のレコーディングでますますその評価を高めているマエストロ、マーティン・ブラビンズが、ヴォーン・ウィリアムズが遺した知られざるオーケストラ作品の魅力を紐解きます。
Albion Records
ALBCD-033(1CD)
私の夢を超えて〜ギリシャ悲劇のための音楽
ヴォーン・ウィリアムズ:バッコスの信女
エレクトラ/タウリケのイピゲネイア
ヘザー・ロウ(Ms)、
ジョイフル・カンパニー・オヴ・シンガーズ、
ブリテン・シンフォニア、
アラン・タング(指)

録音:2017年4月19日−20日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン、イギリス)
「海の交響曲」が初演された翌年、1911年にヴォーン・ウィリアムズが作曲したエウリピデスのギリシャ悲劇のための3つの作品を収録。
作曲当時から演奏機会には恵まれなかった知られざる作品ではあるものの、メゾ・ソプラノ、女声合唱とオーケストラが繰り広げる美しい音楽は、当時の古典学者ギルバート・マレー、ダンサーのイサドラ・ダンカンが太鼓判を押したと伝わっています。全曲世界初録音。
Albion Records
ALBCD-034(1CD)
大地と空〜ヴォーン・ウィリアムズ:合唱作品集
ヴォーン・ウィリアムズ:3つのヴォーカル・ヴォカリーズ
 熟睡
伝承曲:陽気な農夫
フォスター
:故郷の人々
伝承曲:農夫の息子
伝承曲:The world it went well with me then
伝承曲:Tobacco's but an Indian Weed
ヴォーン・ウィリアムズ:ニュー・コモンウェルス
 天において主を賛美せよ
 我が魂よ、主を賛美せよ
 リトル・クロイスター/自由への賛歌
 イングランド、我がイングランド
 自由主義国への呼びかけ
 航空兵の賛歌/我らが誕生の地
 マーガレット・オヴ・スコットランドの賛歌
伝承曲:3つのゲール語の歌
ロイヤル・ホスピタル・チェルシ・チャペル・クワイアー、
ウィリアム・ヴァン(指&P)、
ヒュー・ローランズ(Org)

録音:2018年2月16日−18日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン、イギリス)
14曲のオリジナル、8曲のトラディショナルからのアレンジを織り交ぜたヴォーン・ウィリアムズの合唱作品集。サロンのための音楽、民謡、賛歌、アンセム、愛国歌、そしてゲール語の歌の英語翻訳など、ヴォーン・ウィリアムズの合唱曲のレパートリーの広さに改めて驚かされます。「3つのゲール語の歌」の「Come Let Us Gather Cockles」と「Wake and Rise」は世界初録音です。

2L
2L-149SABD
(1SACD+ Blu-ray Disc Audio)
『天の砦』
ウェズリー(1810-1876):いとも尊き
マルクス・パウス(1979-):怒りの日、その日は
パーデイ(1799-1885):やさしき道しるべの光よ
シンディング(1856-1941):唯一の御名はイエス
バッハ(1685-1750):ああ、血にぬれ傷ついた御頭よ(オルガン・ソロのための)
ハスラー(bap.1564-1612):ああ、血にぬれ傷ついた御頭よ
ブラームス(1833-1897):ああ、血にぬれ傷ついた御頭よ(オルガン・ソロのための)
エーリクセン(1971-):そして、この肉と心が朽ち果て(アメージング・グレース)
グレゴリオ聖歌:あなたの御手に、主なる神よ
ノールストーガ(1954-):わたしの目が、労苦に疲れ(オルガン即興)
エリサベト・ホルテ(編):わたしの目が、労苦に疲れ
オーデゴール(1955-):おお、イエスの深き愛よ
エギル・ホーヴラン(1924-2013):父がわたしを遣わされたように
クリストフェシェン(1976-):暁の歌
クヴェルノ(1945-):あなたにお会いします、主イエスよ
ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブル
エリサベト・ホルテ(指)
コーレ・ノールストーガ(Org)

録音:2018年5月、6月 ウラニエンボルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング : モッテン・リンドベルグ
ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブルは、オスロのウラニエンボルグ教会を本拠に活動する合唱団のひとつ。日曜礼拝に参加、詩と音楽というふたつの 芸術形式の融合した伝統の賛美歌を歌い継ぐとともに新しい伝統を作ることにも力を注いできました。新しいアルバム『天の砦』は、『ノルウェー教会新賛美歌集』 の曲を中心に歌った2016年の『天と地の接するところ』(2L126SABD)に続く2作目の賛美歌集。最初のアルバムに倣い、『新賛美歌集』の曲に加え、ノルウェー の3人の作曲家、マルクス・パウス、マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン、ビョルン・モッテン・クリストフェシェンが『新賛美歌集』の曲に基づい て書いた作品が歌われます。ブロアセンの「わたしの目が、労苦に疲れ」は、コーレ・ノールストーガのオルガン即興と、ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサ ンブルの指揮者、エリサベト・ホルテの新しい編曲による歌唱の2つのバージョンで収録されました。 (Ki)
※このアルバムは、5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) のBlu- ray ディスクと SACD ハイブリッドディスク (5.0 surround/ stereo) のセットです。Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。CDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレー ヤーもしくは Blu-ray 対応のPCで再生してください。また、CD層はMQA-CD仕様になっておりMQAデコーダーを搭載した対応機器を使用すれば、ハイレ ゾ・スペック音源を聴くことができます。

EM Records
EMRCD-036(1CD)
ガーニー、ウォーロック、バターワース:作品集
アイヴァー・ガーニー:テノール、弦楽四重奏とピアノのための「ラドローとテム」
ジョージ・バターワース:When the lad for longing sighs、
 ブレドン・ヒル、オン・ザ・アイドル・ヒル・オヴ・サマー、
 ウィズ・ルー・マイ・ハート・イッツ・レイドゥン、
 弦楽四重奏のための組曲(世界初録音)
ピーター・ウォーロック:ヘラクレイトス(世界初録音)、
 スウィート・コンテント(世界初録音)
バターワース:フィル・ア・グラス・ウィズ・ゴールデン・ワイン、
 オン・ザ・ウェイ・トゥ・キュー
ガーニー:アダージョ(世界初録音)、
 天上の布、セヴァーン・メドーズ、
 By a bierside
チャールズ・ダニエルズ(T)、
マイケル・ドゥセク(P)、
ブリッジSQ
キングズ・コンソート、オランダ・バッハ協会、パーセル・クヮルテット、タヴァナー・コンソートなど世界的な古楽アンサンブルと共演してきたチャールズ・ダニエルズ。バロック音楽での活躍が目覚ましいが、近現代音楽を含む幅広いレパートリーも得意としており、ここでは20世紀初頭イギリスのテノールのための作品を歌う。録音:2014年、2015年
EM Records
EMRCD-035(1CD)
コヴェントリーからのキャロル集
J.F.ウェード(ウィルコックス編):神のみ子は今宵しも
ピエ・カンツィオーネス(ウィルコックス編):父の心から生まれたもの
シャイト(ウィルコックス編集):ベツレヘムに生まれた子
コーンウォール民謡(ラッター編):サンズ・デイ・キャロル
イングランド民謡(ウィルコックス編):明日はわたしが踊る日
ガントレット(ウィルコックス編):ダビデの村に
ポーランド民謡(ウィルコックス編):まぶねにやすけく
メンデルスゾーン(ウィルコックス編):天には栄え
カークパトリック(ウィルコックス編):飼い葉の桶で
16世紀フランス(ウィルコックス編):ディンドン空高く
フランス民謡(ウィルコックス編):この良い香りはどこからくるの
イングランド民謡(ウィルコックス編):世の人忘るな
15世紀イギリス(ストループ改作):うるわしの宵よ(世界初録音)
イングランド民謡(ウィルコックス編):牧人ひつじを
グルーバー(P.L.ライト編):きよしこの夜
フィリップ・レッジャー:ベル・キャロル
ピエ・カンツィオーネス(ウィルコックス編):幼な子我らに生まれ
イングランド民謡&ジョナサン・ウィルコックス:乾杯(世界初録音)
ピアポント(ウィルコックス編):ジングル・ベル
セント・マイケルズ・シンガーズ、
ポール・レディントン・ライト(ディレクター)

録音:2014年2月、コヴェントリー大聖堂
ケンブリッジ・キングズ・カレッジの音楽監督などを歴任した名合唱指揮者デイヴィッド・ウィルコックスへのトリビュート・アルバム。ウィルコックスはキングズ・カレッジの音楽監督退任後も王立音楽カレッジやバッハ合唱団などの指揮を務めながら、多くのクリスマス・キャロルのアレンジを書き、今では世界中の合唱団によって歌われています。

EM Records
EMRCD-044(1CD)
英国合唱作品のガーランド
ヘンリー・バルフォア・ガーディナー:夕べの讃歌
ハウエルズ:レクイエム
ヴォーン・ウィリアムズ:来たれ死よ
モーラン:「春の歌」より 2つの歌
ジョーゼフ・ホロヴィッツ:It was a lover and his lass
トマス・モーリー:It was a lover and his lass
ウィリアム・ロイド・ウェバー:Margery(世界初録音)、月(世界初録音)
バート・ルーカス・ピアサル:レイ・ア・ガーランド
スタンフォード:シャル・ウィー・ゴー・ダンス? Op.67-3
ウォーロック:春のすべての花
ホルスト:イヴニング・ウォッチ Op.43-1
パーシー・フレッチャー:「キリストの受難」より オー・マン・リメンバー
ジョン・ヘンリー・モーンダー:「Olivet to Calvary」より 2つの合唱
ニコライ室内cho
クリスチャン・ユンググレーン(指)

録音:1979年、1987年、1983年、1993年、2009年、1979年、2016年
EM Recordsによる初の海外アーティストとのコラボレーションとなったアルバム。スウェーデン、ストックホルムのニコライ室内合唱団が歌うイギリスの合唱作品集。ハウエルズのレクイエムから、スタンフォード、ホルスト、ヴォーン・ウィリアムズなど英国を代表する作曲家、そしてあまり馴染みのない作曲家まで、イギリス合唱の魅力を幅広く伝えてくれます。
EM Records
EMRCD-055(1CD)
レイディアンス〜イギリスとアメリカの合唱作品集
カー:スターバト・マーテル(世界初録音)
ローリゼン:この輝ける夜に
チルコット:アイルランドの祈り
ヤイロ:ザ・グラウンド(The Ground)
伝承曲(チルコット編):ロンドンデリーの歌
ウィテカー:結婚(This Marriage)
ヤイロ:ウビ・カリタス
カー:仔羊(世界初録音)
ローリゼン:おお、大いなる神秘
イングリッシュ・アーツ・コラール、
イングリッシュ・アーツ・オーケストラ、
レスリー・オリーヴ(指)、
イアン・レ・グライス(P)

録音:2019年3月2日−4日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル(ロンドン、イギリス)
イングリッシュ・ナショナル・オペラ、オーストラリア・オペラ、ニュー・イスラエル・オペラなど世界各地のオペラ・ハウスでステージ・マネージャーを務めた後、2004年からは作曲家としての活動一本に絞り、リリシズムを湛えた合唱作品を続々と世に送り出しているポール・カー(1961−)。
世界初録音となる「スターバト・マーテル」は、2017年にイングリッシュ・アーツ・コラールからの委嘱により作曲された大作。聖母マリアの悲しみが情感豊かに表現されています。
また、カーの作品と共にプログラムを構成しているのは、高い人気を誇る合唱作曲家、ローリゼン、ヤイロ、そしてチルコットのオリジナル&アレンジ。合唱関係者要チェックの作品集です。

ANTARCTICA
ANTAR-009(2CD)
ブエノスアイレスのマリア」〜ピアソラ(1921-1992)作曲/オラシオ・フェレル(1933-2014)詩
[CD1]
アレヴァーレ- Alevare
マリアのテーマ - Tema de Maria
狂ったストリートオルガンのバラード - Balada Renga para un Organito Loco
わたしはマリア - Yo soy Maria
(少女マリアに捧げる)カリエーゴのミロンガ - Milonga Carrieguera por Maria la Nina
フーガと神秘 - Fuga y Misterio
ワルツになった詩- Poema Valseado
[CD2]
罪深きトッカータ- Tocata Rea para Bandoneon, Recitante y Percusion
下水道の古い盗賊たちの場末の懺悔の歌 - Miserere Canyengue de los Ladrones Antiguos en las alcantarillas
マリアの最初の死のための葬儀のコントラミロンガ - Contramilonga a la funerala por la primera muerte de Maria
夜明けのタンガータ - Tangate del Alba
街路樹と煙突に寄せる手紙 - Carta a Los Arboles Y a Las Chimeneas
精神分析医たちのアリア - Aria de los Analistas
詩人で酔った小悪魔のロマンサ - Romanza del Duende Poeta y Curda
アレグロ・タンガービレ - Andante a la Sordina para mi Buenos Aires tan querido (Allegro Tangabile)
受胎告知のミロンガ - Milonguita de la Anunciacion
タングス・ディ- Tangus Dei
ラファエル・グリーン(ヴォーカル)
アレハンドロ・フォンテ(ヴォーカル)
アンネミー・ファンデーレ(ヴォーカル)
スヴェスドリキ・アンサンブル

録音:2018年2月3,4日/スタジオにおけるライヴ録音(聴衆あり)
「ブエノスアイレスのマリア」はピアソラ作曲、フェレール作詞によるタンゴ・オペレッタ。この録音は14名の器楽奏者と歌手たちによるオーセンティックな演奏です。臨場感のある録音も魅力です。 (Ki)

Sheva
SH-209(1CD)
ギャリー・ヒギンソン (1952-):フルート、ピアノ、声楽作品集
TWO PIECES フルート独奏のための2つの小品 Op.62
MESSAGES OF HOPE 希望へのメッセージ ソプラノ、テノール、バリトンとピアノのための Op.87
I Entry into Stanford スタンフォードへの入り口
THREE BEN JONSON SONGS ベン・ジョンソンの3つの詩 バリトンとピアノのたの Op.126b
SCENES FROM SHAKESPEARE シェイクスピアからの場面 ピアノ独奏のための Op.164
17.WHEN MOST I WINK, THEN DO MINE EYES BEST SEE 閉じている時こそ、私の目は見えるのです ソプラノとピアノのための Op.147
THREE SHAKESPEARE DUETS シェイクスピアによる3つのデュエット ソプラノ、テノール、フルートとピアノのための Op.167
パトリシア・オークタロニー (S)
オリヴァー・ブリグナル (T)
ジョナサン・ハイド (Br)
ラウラ・チョッフィ (Fl)
アレッサンドロ・ヴィアーレ (P)

録音:日時場所不明(2018年頃)
英国中部の炭鉱の町、ウエスト・ブロムウィッチに生まれたギャリー・ヒギンソンは、あらゆる形式の音楽を幅広い年齢 層へ向けて様々な難易度で書いてきました。それらの多くは、彼の愛した英国の自然や文学、なかでもシェイクスピア に深く関わっています。このアルバムは、ヒギンソンの歌曲、器楽曲、そして重要なカンタータを集めたもの。いずれも雄 弁かつ個性的で親しみやすい作品ばかりです。

2L
2L-151SACD
(SACD Hybrid /MQA-CD)
光/ファウナ・ヴォーカルクインテット
1.今一度クリスマスの鐘が鳴る(Det kimer na til julefest)
カール・クリスチャン・ニコライ・バレ(1806-1855)(CT 編)
2.クリスマスイブは幸せな気持ちに(Jeg er sa glad hver julekveld)
グットルン・フリーセン(1908-1992)の旋律(BBL 編)
3.それは愛らしい幼子が(Et lidet barn sa lystelig)
ノールムーレ伝承曲(CMBA 編)
4.うるわしき青空(Deilig er den himmel bla)
ヤコブ・ゲアハード・マイデル(1778-1857)(SWOK 編)
5.エッサイの根より(一輪のバラが咲いた)(Ei rose er utsprungen)
ドイツ伝承曲(SWOK 編)
6.ベツレヘムに御子が生まれた(Et barn er fodt i Betlehem)
オステルダーレン伝承曲(BBL 編)
7.われらが救い主よ来たれ(Folkefrelsar til oss kom)
ノルウェー伝承の賛美歌(CMBA 編)
8.ハウゲボンデン(Haugebonden)
テレマルク伝承曲/リカルド・ヨイティルとホイ・ストランの旋律(BBL 編)
9.古き年は過ぎ去り(Nu er det gamle ar forsvunnet)
オステルダーレン伝承曲(BBL 編)
10.こよなく清らなバラ(Den fagraste rosa)
ノルウェー民謡(CMBA 編)
11.わが思い果てしなく駆けめぐり(つねに待ち望む心を)(Mitt hjerte alltid vanker)
ヴェステルヨートランド民謡(CT 編)
12.クリスマス・キャロル(Julesang)
リリ・パウルスベルグ(作詞・作曲)
13.さあ鐘よ鳴れ(Kling no, klokka)
スルナダール伝承曲(ヘンニング・ソンメッロ(1952-)編)
ファウナ・ヴォーカルクインテット
【クリスティーナ・ティングヴォル(メゾソプラノ、アルト)(CT)/シリエ・ヴォルケネシュ・オストビュー・クライヴェン(メゾソプラノ、アルト)
(SWOK)/グドルン・エミリー・ゴッフェング(メゾソプラノ、ソプラノ)/カミラ・マリー・ビョルク・アンドレーアセン(S)(CMBA)
/ベアーテ・ボーリル・ロッケン(メゾソプラノ、アルト)(BBL)】

録音:2018年6月、9月 ブリュン教会(バールム、ノルウェー)
『光(Ljos)』は、グレクス・ヴォーカリスの『大いなる神秘』(2L26SACD)』やソルヴグッテネ少年合唱団の『クリスマス・ミサ』(2L42SACD)などを 制作した 2L の新しいクリスマス・アルバム。「秋になり、冬になります。北の国に寒く暗い日々がやってくる。だから、クリスマスの季節をいつも歓迎してきた。クリ スチャンとして祝い、日が長くなり明るい日のやってくることを祝う……」。 「ファウナ・ヴォーカルクインテット」は、2009年秋、ノルウェー国立音楽大学で結成された女性5人のグループです。オスロ生まれ、バールム少女合唱団など の指導者としても活動するクリスティーナ・ティングヴォル。子供時代をエチオピアで過ごし、フォークやポップ・ミュージックのコンサートに作曲者、指揮者、オー ガナイザーとして参加するシリエ・ヴォルケネシュ・オストビュー・クライヴェン。オスロ生まれ、子供のころから「オスロ青年合唱団」とグレクス・ヴォーカリ スに参加、女声合唱のアンサンブル「オスロ新青年合唱)」の指揮者、グドルン・エミリー・ゴッフェング。フレドリクスタ出身、オペラ・オストフォルの合唱団 に所属するカミラ・マリー・ビョルク・アンドレーアセン。ヴォーカルグループ「Cornelis」とトラッドの「Osterdalslat」でも歌う、ヘードマルク県、ストール =エルヴダール生まれのベアーテ・ボーリル・ロッケン。このアルバムで歌われるクリスマス・ソングは、リリ・パウルスベルグ作詞作曲の「クリスマス・キャロル」 とヘンニング・ソンメッロの編曲した「さあ鐘よ鳴れ」をのぞき、ファウナのメンバーが編曲、光と闇のコントラストを再現することをめざしたと言います。録音セッ ションは、1861年にバールムのリュッケンに建てられた信徒席400、レンガ造りのブリュン教会で行われました。 CD層はMQA-CD仕様になっておりMQAデコーダーを搭載した対応機器を使用すれば、ハイレゾ・スペック音源を聴くことができます。 (Ki)
2L
2L-150SABD
(Blu-ray Disc Audio
+SACD Hybrid /
MQA-CD)
光/ニーダロス大聖堂少女合唱団
ストーレ・クライベルグ(1958-):愛に寄せる賛歌(少女合唱と弦楽オーケストラのための)
アンドルー・スミス(1970-):レクイエム(少女合唱、サクソフォーンとオルガンのための)*
ストーレ・クライベルグ(1958-):光(少女合唱、弦楽オーケストラとオルガンのための)**
ニーダロス大聖堂少女cho
アニタ・ブレーヴィク(指)
トロンハイム・ソロイスツ
トリグヴェ・サイム(サクソフォーン)*
ストーレ・ストールロッケン(オルガン)*
 ペトラ・ビョルクハウグ(オルガン)**

録音:2017年10月、2018年5月 ニーダロス大聖堂(トロンハイム、ノルウェー)
ニーダロス大聖堂少女合唱団は、聖オラヴが礎を築いた町トロンハイムの大聖堂に1992年に創設されました。「わたしたち少女合唱団の使命の中心にあるの は、能力を試されるような脆い人生の局面で生きる技を身につけていくことです。帰属することを学び、見られ包まれていると感じることを学び、友情を築くこと を学ぶ」。合唱団はこれまで、ヌールハイム、オーラ・ヤイロ、ボブ・チルコット、キム・アンドレ・アルネセンをはじめとする作曲家に作品を委嘱してきました。 創設25周年を迎える作品に選ばれたのは「レクイエム」。イギリス生まれ、オルガニストと作曲家としてノルウェーで活動するアンドルー・スミス(1970-)に 作曲を依頼、少女合唱に管楽器の即興とオルガンを加えた作品が作られました。アルバム『光』は、この「レクイエム」と、その「エコー」ともいえるクライベ ルグの2つの作品で構成されています。 アンドルー・スミスの「レクイエム」は、カトリックの典礼文をベースに『聖書』の「子供」に関する部分をテクストに使い、グレゴリオ聖歌からインスピレーショ ンを得た素材で作曲されました。〈入祭唱〉、オルガン・ソロの〈祈り〉、〈キリエ〉、わが子イエスの死を嘆くマリアを歌う〈彼女は泣いている〉、〈若い殉教者た ちへの賛歌〉、王ヘロデの命令で殺されたラマの子供たちを悼むラケルの歌〈ラマの声〉、〈主は羊飼い〉〈サンクトゥス〉〈天国には〉。ECM レーベルの録音で知 られるジャズ・プレーヤー、作曲家でもあるトリグヴェ・サイム(1971-)がサックスの即興、ジャズ・ミュージシャンのストーレ・ストールロッケン(1969-) がオルガンを弾いています。 ストーレ・クライベルグ(1958-)の「愛に寄せる賛歌」は、『新約聖書』の「コリントの信徒への手紙 I』(13章1節-13節)をテクストとする「信仰と希望 と愛」の音楽です。「たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、わたしは騒がしいどら、やかましいシンバル……」(新共同訳)。大聖 堂のオルガニスト、ペトラ・ビョルクハウグ(1964-)が共演する「光」は、ノルウェーの抒情詩人、作家、心理学者、ヘルゲ・トルヴン(1951-)の言葉「The light you need exists/Lyset du treng finst(あなたの必要とする光は存在する)」をテクストに歌われます。この2曲は、2011年7月22日にオスロとウ トヤ島で起きた「ノルウェー連続テロ事件」で命を落とした若者たちを追悼するために作曲されました。 全作品を指揮する芸術監督、指揮者のアニタ・ブレーヴィク(1964-)は、1992年の創設から合唱団に関わり、2018、ノルウェー国王功労褒章を授与されました。 2015年の第58回グラミー賞の最優秀サラウンドサウンド・アルバムにノミネートされたトロンハイム・ソロイスツ共演の『マニフィカト』(2L106SABD)と 同じモッテン・リンドベルグの制作。録音はニーダロス大聖堂でのセッション。合唱団、オケ、ソリストがマイク・セッティングを囲む(サラウンド)配置で「DXD (24bit/352.8kHz) 録音」されています。さらに今話題のMQAを搭載(MQA再生には専用の機器が必要です。)、現在オーディオ界を賑わしている「Auro-3D」、 「Dolby Atoms」と「MQA-CD」をこのアルバムで同時に楽しむことができます。 (Ki)

EM Records
EMRCD-053(1CD)
パリー:歌曲集
アナクレオンの3つのオード(世界初録音)
グッド・ナイト
Take, O Take Those Lips Away
ルーカスタへ
If Thou Would’st Ease Thine Heart
アルシアへ/なぜそんなに青ざめて
もう泣かないで/プラウド・メイジー
花輪を飾れ/ウェールズの子守歌
When Comes My Gwen
And Yet I Love Her Till I Die
ラヴ・イズ・ア・ベイブル
緑の木の下で
On A Time The Amorous Silvy
おお小鳥/ソネット第109番/眠り
冬の夕暮れ/木の中の挽歌
ぶどう/アルミダの庭/Dream Pedlary
ジェレミー・ヒュー・ウィリアムズ(Br)、
ポーラ・ファン(P)

録音:2018年1月11日−12日、アリゾナ大学、ジェフ・ハスケル録音スタジオ
ドビュッシー没後100周年の陰に隠れながらも、優れた録音や興味深いプログラムがいくつもリリースされてきたヒューバート・パリーの没後100周年。知られざるイギリス音楽に取り組むEM Recordsからは、世界初録音となる「アナクレオンの3つのオード」を含むパリーの歌曲集が登場。宗教音楽や合唱作品で人気を誇るパリーですが、初期から晩年まで一生を通して歌曲も書いており、ここではシェイクスピアを始めとするイギリスの詩を中心とした歌曲を、ウェールズのバリトン歌手、ジェレミー・ヒュー・ウィリアムズが歌います。
EM Records
EMRCD-049(1CD)
ホルスト&ダイソン:合唱作品集
ジョージ・ダイソン:勇気の3つの歌〔Valour、The Seekers#、Reveille#〕
ホルスト:ウェールズ民謡集〔Liss Lan、Green Grass、The Nightingale And Linnet、The Lively Pair〕
ダイソン:ラウズ、夜想曲*、
 トゥ・ミュージック、ザ・ムーン*、
 アイ・ラヴド・ア・ラス*
ホルスト:ラヴ・イズ・イナフ*、
 5つのパート・ソング集
ゴドウィンcho、
アレックス・デイヴァン・ウェルトン(指)、
エドワード・ヒューズ(指)、
マシュー・ジョリス(Org)


録音:2017年10月21日−22日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(イギリス)
*=世界初録音
#=SATBバージョン世界初録音
ケンブリッジ大学の卒業生によって2014年に設立されたゴドウィン合唱団(Godwine Choir)。多様なレパートリーを誇りながらも、特に20世紀〜21世紀の英国音楽を得意としており、これまで見過ごされていながらも、力強さや美しさなど多彩な魅力を持つホルストとダイソンの合唱作品を歌います。

Musique en Wallonie
MEW-1889(1CD)

NYCX-10023(1CD)
国内盤仕様
税込定価
「ザ・ピンク・レディ」 〜第一次大戦中のベルギー都市派音楽
アイヴァン・キャリル(本名フェリクス・マリー・アンリ・ティルキン 1861-1921)
ジョルジュ・ラウウェレインス(1884-1960)ウィレム=ヤン・パーンス(生歿年不詳)
イポリート・アッケルマンス(1886-1965)オーギュスト・エーヘリクス(生歿年不詳)
カール・マイ(生歿年不詳)エミール・シルー2世(生歿年不詳)

1.ラウウェレインス:ホリデイズ(休暇)〜アメリカ風行進曲(1914)
2.ラウウェレインス:恋の季節だ(『春のバレエ』より)〜ヴァルス・ラント(1919)
3.パーンス:褐色のワルツ〜ヴァルス・ラント(1914)
4.アッケルマンス:大幻想曲「不可解な魅力」作品160〜同題のオペレッタによる(1917)
5.エーへリクス&マイ:ラ・カノネット(砲手女子)〜舞曲(1915)
6.エーヘリクス:ジープ男爵殿〜笑劇歌(1917)
7.アッケルマンス:大幻想曲「女性弁護士」作品92〜同題のオペレッタによる(1917)
8.シルー2世:いとも麗しき参政権〜ニュー・ラグタイム(年代不詳)
9.アッケルマンス:ラ・サボティーヌ(オペレッタ『不可解な魅力』より)〜当世風刺歌(1917)
10.パーンス:それは在りし日のワルツ〜ヴァルス・ラント(1917)
11.ラウウェレインス:エル・オペラ・タンゴ〜タンゴ(1914)
12.キャリル:幻想曲「ザ・ピンク・レディ」〜同題のオペレッタによる(1911)
13.アッケルマンス:魔法のカブリオレ(軽馬車)〜個性的小品(年代不詳)
歌:ジョエル・シャルリエ (Ms)、マクシム・メルニーク(T)
ティヴォリ・バンド
[エリック・ロッベレヒト、ハンス・カンマールト、ヒセラ・カンマールト(Vn)、カミーユ・フェイェ=ピコー(Va)、ラファエル・フェイエ(Vc)
イェンス・シミロクス=タホン[2][10][11]、エリック・マトー(Cb)
アラン・バジョ (ピアノ / パリのプレイエル1843年製オリジナル)]

エレーヌ・ラガディティス[4-7][12-13]、マリー・ラガディティス(Fl)
デインフナ・ファンデンアベーレ(Ob)
ヘールト・バーケラント[1-7][12-13]
ジャン=フィリップ・ポンサン(Cl)
ダニエル・ドムスティエ(バスーン)
マルク・ド・ヴレース(Tp)
ジャン=ミシェル・モナール(ドラムス)
エリック・マトー(コントラバス&総指揮)

録音:2017年12月、ヘント(ベルギー)、ミレイ音楽堂
【国内盤】解説日本語訳・補筆、歌詞日本語訳:白沢達生
このアルバムのリリースからちょうど100年遡った1918年11月は、4年以上におよぶ膠着状態で多くの犠牲者を出してしまった第一次大戦がついに休戦協定 を迎えた月。2014年から欧州各地で展開がみられた第一次大戦前後の芸術を再検討するプロジェクト「1914−1918」にとくに熱心だったのは、ドイツ対フ ランスの戦役のさなか国土荒廃にさらされたベルギーでした。イザイやジョンゲンをはじめ、大戦で疎開を余儀なくされたことで実績をあげた作曲家たち、あるいは 戦火の犠牲となってキャリアを中断されてしまった作曲家たちの復権に力をあげてきたフランス語圏ベルギーのレーベルMusique en Wallonieはいま、企画の 最終年を飾るにふさわしく「大戦期間中のベルギー」に着目、20世紀初頭までに欧州随一の文化大国となっていたはずの自国が大いに荒れてゆくのを横目 に、たくましく人々の心に潤いをもたらしつづけた音楽家たちの偉業を世に問うアルバムを制作。音楽院的クラシック王道とはやや一線を画した、サティやシェー ンベルクらを育てた大都市圏ならではの音楽世界を「いま」に甦らせるのは、コープマン、ヘレヴェッヘ、ドンブレヒトら古楽先進地オランダ&ベルギーを代表する 指揮者たちが絶大な信頼を置いてきた古楽系コントラバス奏者エリック・マトー率いるサロン楽団。1843年製プレイエル・ピアノのまわりに集う室内楽の名手た ちが、ソプラノとテノールの甘い歌を交え、ワルツやラグなど「ジャズ前夜」のヨーロピアン・サウンドを艶やかに、本場奏者ならではの共感とともに甦らせてゆきます。 国内仕様盤は詳細解説・歌詞日本語訳付。ドビュッシーやラヴェル、R.シュトラウスやシェーンベルク:、プロコフィエフなど同時代の周辺諸国の作曲家たちとの 比較も面白そうな1枚と言えるのではないでしょうか。

コウベレックス
KRS-470(1CD)
品番変更再発売
宇野功芳〜叙情の世界1
佐藤眞:混声合唱のための組曲「旅」(作詞:田中清光、山之井愼)
高田三郎:水のいのち(作詞:高野喜久雄)
大中恩:沼、海の若者、秋の女よ
石桁真礼生:月光とピエロ
宇野功芳(指)
神戸市混声cho

録音:2011 年6 月5 日、
神戸文化ホール 中ホール(神戸市)

※旧品番:KPC-619は廃盤となります。
神戸市混声合唱団は1989 年に神戸市により設立されたプロの合唱団。澄んだ歌声 と密度の高い合唱でレパートリーも多彩。年2回の定期演奏会では内外の客演指揮者 を迎えて本格的なステージが組まれ固定したファン層を持っています。2011 年の特別 演奏会では宇野功芳氏を迎え、佐藤眞作曲「混声合唱のための組曲『旅』」と、高田三 郎作曲「水のいのち」他が好演されました。 宇野氏は同合唱団の音楽的なレベルの高さを評価しており、混声合唱の可能性を追 求しながら、聴く人が親しみを感じる渾身の舞台を作りあげ、人々の心を掴んできまし た。一方、「水のいのち」は、これまでの演奏スタイルから表現を一新したという宇野氏 の「最終形」ともいわれています。
「この”水のいのち”は余分なものがとれた最後のかたちである」 (宇野功芳)

Cybele
CYBELEKIG-010S
(3SACD)
オスカー・ゴットリープ・ブラー(1934-):イエス受難曲
ミリヤム・ヴィーゼマンとオスカー・ゴットリープ・ブラーの対話
ミリヤム・ヴィーゼマンとオディロ・クラッセンの対話
グロリア・レーム(S)
シルヴィア・ハウアー(Ms)
ソン・ソンミン(T) 
ヨハネス・ヒル(Br)
マルクス・ヴォルペルト(バスバリトン、イエス)
ヨルグ・エンデブロック(指)
ヴィースバーデン・バッハO&cho

録音:2018年3月30日(ライヴ)
SACDハイブリッドで、SA層ではバイノーラル録音も楽しめます。幼いころから教会音楽やオルガン音楽に魅了されてきたという1934年生まれのド イツの作曲家、オスカー・ゴットリープ・ブラーによる『イエス受難曲』。1985年に初演されて以来20回以上上演されている大作オラトリオ。作曲者に よると、バッハのマタイ受難曲・ヨハネ受難曲とは距離を置いて作曲したということで、また、反ユダヤ主義の無い内容を目指したと言っています。 (Ki)

Velut Luna
CVLD-297(1CD)
ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス(12人の独唱者、2台のピアノとハルモニウムの為の;1863) アリアンナ・チモリン、
ヴァレンティーナ・コーロ、ミャオ・タン(S)
ヴァレーリア・ジラルデッロ、
フイジャオ・リ、ルドヴィーカ・マルクッツィ(A)
アンドレア・ビスコンティン、
ディエゴ・ロセット、ニコライ・スタツィウク(T)
パオロ・イングラショッタ、
フランチェスコ・トーゾ、チェンロン・ワン(Bs)
アルベルト・ボイスキオ(第1ピアノ)
マヌエル・ギディーニ(第2ピアノ)
カルロ・エミーリオ・トルタローロ(ハルモニウム)
ジョヴァンニ・バッティスタ・リゴン(指)

録音:2016年6月2日、ライヴ、テアトロ・オリンピコ、ヴィチェンツァ、イタリア
初演時の版と編成による演奏です。

Paraclete
GDCD-063(1SACD)
NX-C09
ラフマニノフ:徹夜祷 ワディム・ガン(聖職者)
マリア・ベレゾフスカ(A)
ドミトリ・イワンチェンコ(聖職者・テノール)
ペーター・ジェルミホフ(指)
グローリエ・デイ・カントレス
聖ロマノス礼拝堂聖歌隊隊員
パトリアーチ・ティホン合唱団団員
ワシントン・マスター合唱団団員

ハイブリッドSACD/5.1マルチチャンネル
52ページ フルカラーブックレット
録音:「主イエスの変容」教会 マサチューセッツ州オーリアンズ

https://youtu.be/l3fIj7AdIOI
■Paraclete
パラクリート・レコーディングスは、アメリカ合衆国マサチューセッツ州オーリアンズに本拠地を置くキリスト教信 仰団体「コミュニティ・オブ・ジーザス」が運営するレーベル。「神の庇護のもと、常に前向きな希望を」という 「聖ベネディクトの戒律」の言葉に基づき、通常の活動のほかにも音楽やダンス、CDやビデオ、本の出版 などにも積極的に取り組んでいます。地元の合唱団「グローリエ・デイ・カントレス」によるクリスマスなどの合 唱曲や、フランス、ソレムの修道士たちによるグレゴリオ聖歌など宗教曲を中心に、多くのCDをリリースして います。

無伴奏合唱によるラフマニノフの大作『徹夜祷』は、日本では『晩祷』『晩課』とも訳される、ロシア正教会の奉神礼音楽です。このアルバムで歌う「グローリエ・ デイ・カントレス」は、リチャード・バグスレーが15年以上にわたって率いている、およそ40人のメンバーからなるマサチューセッツ州の合唱団。ソヴィエト連邦時代 からロシア宗教合唱曲のコンサートを本場の地で行っている彼らが、ロシア系アメリカ人でロシア宗教曲と正教会音楽のスペシャリストであるペーター・ジェルミホ フと組んだプロジェクトです。男声を中心に他の合唱団からのサポートを加え77人が参加し、キエフのウクライナ国立歌劇場からのソリスト2人も迎え、分厚いア ンサンブルを作り上げました。SACDではサラウンドで包み込まれるような音場を体験することができます。

Sono Luminus
DSL-92219
(1CD+Blu-ray AUDIO)
NX-B09
Seven Words from the Cross 十字架上の七つの言葉
【プロローグ】
黒人霊歌:Were you there? あなたはどこから来たのですか?
ビリングス(1746-1800):When Jesus Wept イエスが泣いたとき
【父よ、彼らを許してください。彼らは彼らが何をしているのか分からないからです】
伝承:アメイジング・グレイス
伝承:Wondrous Love 不思議な愛
【あなたは今日私と共にパラダイスにいます】
ビリングス:ヨルダン(ここは純粋な喜びに溢れた場所)
ディストラー(1908-1942):Ich wollt, das ich daheime war
【女よ、そこにあなたの子がいます:そこに、あなたの母が】
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):Karitas Abundat
バックリー(1833-1864):Break it Gently to my Mother
ビリングス:David’s Lamentation ダヴィデの嘆き
【私の神、わが神よ、どうして私を見捨てたのですか?】
プーランク:Vinea mea electa
ビリングス:プリムトン(深い苦しみの中で私は泣いたことがない)
【私は渇いている】
ソルヴァルドスドッティル(1977-):Tann heilaga kross 聖なる十字架
【終わった】
マンティヤルヴィ(1963-):死は解消するだろう(ビリングスの讃歌によるファンタジア)
【父よ、私の霊をあなたの手にまかせます】
黒人霊歌:深い河
シェパード(1515-1558):In manus tuas あなたに
【エピローグ】
Just as I am 私と同じように(ウィリアム・ブラッドバリーの旋律による伝承讃歌)
スカイラーク・ヴォーカル・アンサンブル

録音:2017年6月21-24日
キリストが十字架上で語ったとされる「七つの言葉」。ハイドンやシュッツをはじめ、多くの作曲家がこの言葉に基づく感動的な 音楽を生み出しました。このアルバムではヒルデガルト・フォン・ビンゲンからアメリカ近代作曲家の作品、黒人霊歌など、様々 な時代と地域の「七つの言葉」による作品を集め、順を追って並べています。精緻なハーモニーを聴かせるのはアメリカの精 鋭ヴォーカリストたちが集う「スカイラーク・ヴォーカル・アンサンブル」。静かな感動を呼ぶ美しいハーモニーです。

Solo Musica
SM-263(1CD)
NX-B03
アンリ・マルトー:歌曲集
8つの歌曲 Op.19c
8つの歌曲 Op.28#
5つの「葦の歌」Op.31*
ヴェッセリーナ・カサロヴァ(Ms)
ガリーナ・ヴラチェヴァ(P)
D.フィッシャー=ディースカウ(Br)*
ギュンター・ヴァイセンボルン(P)*
フランツ・シュミットナー(Va)*

録音:2017年8月#、2017年4月19-21日、1956年10月2日*
世界初録音
フランス出身、スウェーデンに帰化したヴァイオリニスト、アンリ・マルトー。作曲家としても室内楽を中心に印象的な作品をいく つか残しています。作品の中で歌曲は比較的知られており、何人もの歌手たちによって彼の作品は歌い継がれています。 Op.19の歌曲は彼がドイツから追放され、スウェーデン国王の庇護のもと、スウェーデンで暮らしていた1915年から1917年 にかけて作曲された曲集。もともとは弦楽合奏の伴奏でしたが、ブルガリアの作曲家ヴラディグエロフがピアノ版に編曲してい ます。ブルターニュの自然風景、海、そして恋人の姿が描かれた美しい作品です。Op.28はドイツの詩人たちの詩が用いら れた、味わい深い風情を持つ歌曲集です。これらを歌うのは名歌手ヴェッセリーナ・カサロヴァ。オペラとはまた違う繊細な表 情で、これらの歌曲を丁寧に歌いあげます。ヴィオラを伴うOp.39「葦の歌」はフィッシャー=ディースカウによる1956年の歴 史的歌唱を収録。マルトーの魅力を再認識する1枚です。

TCB
TCB-01322(1CD)
サンディ・パットン/ザ・サーガ・オヴ・リフレクティヴ・ペースペクティヴズ
1. 幻想即興曲(フレデリック・ショパン) − アイム・オールウェイズ・チェイシング・レインボウズ(ハリー・キャロル/ジョセフ・マッカーシー)
2. 夢想(クロード・ドビュッシー) − マイ・リヴェリー(ラリー・クリントン)
3. 夢のあとに(ガブリエル・フォーレ)
4. リベルタンゴ(アストル・ピアソラ/グレイス・ジョーンズ)
5. 別れの曲(練習曲ホ長調 Op.10-3 「悲しみ」)(フレデリック・ショパン) − ノー・アザー・ラヴ(ポール・ウェストン/ボブ・ラッセル)
6. サムウェア(レナード・バーンスタイン)
7. 亡き王女のためのパヴァーヌ(モーリス・ラヴェル) − ザ・ランプ・イズ・ロウ(ピーター・デローズ&バート・シェフター/ミッチェル・パリッシュ)
8. ダニー・ボーイ(アイルランド民謡)
サンディ・パットン(vo)、
トーマス・デュルスト(b)、
スワヴェク・プリズガ(g)、
アミゲルンSQ

録音:2017年9月17日−18日ベルン芸術大学スタジオ
ベルン芸術大学で長年ジャズ・ヴォーカルを教えてきたベテラン・シンガー、サンディ・パットンの生誕70周年を記念したプロジェクト。ショパンの「幻想即興曲」のメロディーを使い、ジュディー・ガーランドなどの歌唱で知られるミュージカル・ナンバー「I'm Always Chasing Rainbows(虹を追って)」や、ラリー・クリントンがドビュッシーの「夢想」をアレンジした「My Reverie」、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」のメロディーをポピュラーソング化してフランク・シナトラなどが歌った「The Lamp Is Low」などのよく知られたアレンジ作品と、ベルン音楽院の教授を務めるギタリスト、スワヴェク・プリズガ(スワヴォミール・プリズガ)がアレンジしたクラシック曲を組み合わせた秀逸なプログラムです。

OBS PROMETEO
OBS-010(1CD)
古典派末期、コルドバ大聖堂の音楽
ハイメ・バリウス・イ・ビラ(1750-1822):明るい夜明け [Clara Aurora] *
プレイエル(1757-1831):交響曲ニ長調 BEN 126ハイメ・バリウス・イ・ビラ:老いた蛇から [De la antigua serpiente] *
 話す必要はない [No hemos de hablar] *
 不実なるドラゴンの所へ [Adonde infiel dragon] *
マリア・イノホサ(S)*
セビリャ・バロックO
ヴァンニ・モレット(指)

録音:2013年12月11-14日、ロレートの聖母教会、エスパルティナス、セビリャ県、 スペイン
19世紀初頭にコルドバ(アンダルシア、スペイン)で活躍した作曲家ハイメ・バリウス・イ・ビラの宗教的アリアをメインとするプログラム。ハイメ・バリウス・イ・ビラはカタルーニャに生まれモンセラート修道院で学び、ラ・セウ・ドルジェイ、ジローナの大聖堂楽長を歴任後、1785年から亡くなるまで37年にわたってコルドバ大聖堂楽長を務めました。
マリア・イノホサは1979年サバデイ(カタルーニャ、スペイン)に生まれカタルーニャ高等音楽学校で学んだソプラノ。南欧の数多くのピリオド楽器アンサンブルと共演を重ねています。
ヴァンニ・モレットはイタリアの指揮者・作曲家・弦楽器奏者。ピリオド楽器オーケストラ「アタランタ・フーギエンス」の指揮者としても知られています。
*の楽器編成は「オーボエ(複数)、ホルン(複数)、ヴァイオリン(複数)と伴奏」と表記されていますが、「ヴァイオリン(複数)と伴奏」は普通の弦楽合奏として演奏されています。

DACAPO
MAR-6.220626(1CD)
NX-B06
CROSSING BORDERS
ニールセン:3つのモテット Op.55(1929)
 Afflictus sum もう立てないほど打ち砕かれ
 Dominus regit me 主は羊飼い
 Benedictus Dominus 主を讃えよ
W.ゲーゼ:Som markens blomst henvisner fage(1860頃)
ステンハンマル(1871-1927):3つの合唱のための歌集(1890)
 September 9月
 Seraillets Have 後宮の庭園
 Havde jeg,o havde jeg en Datterson, o ja! もしも、私に可愛い娘がいたならば
ホルンボー(1909-1996):2つの国境のバラード(1972)
 A Lyke-Wake Dirge, Op.110a
 The Wee Wee Man, Op.110b
リン・ティエルンヘイ(1960-):Vox Reportage
 第1番:Wind
 第2番:Manning
 第3番:Crowd Crystals
 第4番:Religions of Lament
 第15番:The Fear of Being Touched
 第16番:Rivers
ポール・ヒリアー(指)
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン

録音:2015-2017年
デンマークの知られざる声楽作品の探求を続けるヒリアーとアルス・ノヴァ・コペンハーゲン。今作では「境界を越えること」にこだ わった作品を収録、様々な情景を感じさせる美しい無伴奏合唱を披露しています。ルネサンスの様式を借りたニールセンの モテットや、8世紀イラクの詩人の言葉から1981年のノーベル賞受賞作家エリアス・カネッティの言葉など、1000年の時を超 えたテキストに曲を付けたティエルンヘイのVox Reportage-声による報道」、スウェーデンの作曲家、ステンハンマルがデン マークのテキストに曲を付けた合唱曲など、多彩な表情を持つ曲が並んでいます。
DACAPO
MAR-8.226125(1CD)
NX-B06
ニルス W.ゲーゼ:劇的カンタータ「コマラ」Op.12(1845-1846) コマラ…マリー=アドリーヌ・アンリ(S)
フィンガル…マルクス・アイヒェ(Br)
デルサグレナ…レイチェル・ケリー(Ms)
メリコーマ…エレノア・ヴィーマン(A)
ローレンス・エキルベイ(指)
デンマーク国立SO&cho

録音:2017年2月23-24日 ライヴ
コペンハーゲンで生まれたゲーゼは、17歳で王室オーケストラのヴァイオリニストになり、交響曲第1番を作曲しました。しか し、作曲家としては全く認められることがなく、失意に沈んだゲーゼは交響曲第1番の総譜をライプツィヒのメンデルスゾーンに 送付したところ、メンデルスゾーンのお墨付きをもらい、ようやくライプツィヒで初演され好評を博しました。そのままライプツィヒで 活動を始めたゲーゼは、カンタータ「コマラ」を作曲し、初演を行いこちらも大好評。アメリカからロシアまで演奏旅行に行くほど に人気を獲得した作品ですが、残念なことに初演後には忘れられてしまいました。今回名指揮者エキルベイとデンマーク国 立SO&合唱団によって見事に復活。瑞々しい感性に彩られた美しい作品です。
DACAPO
DACLP-3(1LP)
NX-D07
ニルス W.ゲーゼ:劇的カンタータ「妖精王の娘」Op.30(1851-54/1864改訂) ゾフィー・ユンカー(S)
イヴォンヌ・フックス(A)
ヨハネス・ヴァイサー(Br)
ラルス・ウルリク・モーテンセン(指)
デンマーク国立ヴォーカル・アンサンブル
コンチェルト・コペンハーゲン

録音:2017年2月24-25日
デンマーク中世のバラードを題材にしたゲーゼのカンタータ「妖精王の娘」。活動の初期にはデンマークで認められず、ライプ ツィヒでメンデルスゾーンの知遇を得ることで作曲家、指揮者として大成したゲーゼですが、1847年に恩人のメンデルスゾー ンがこの世を去り、同時期に戦争が勃発したことでデンマークに帰国。1850年代にはコペンハーゲン音楽協会の総裁に就 任するなど、ようやくデンマーク国内でも知名度を獲得しました。この作品は、1854年頃に完成され、デンマークだけでなく ヨーロッパ全体で数百回演奏されたというゲーゼの代表作の一つです。これまでドイツ風の作風を保っていたゲーゼが「デン マーク」を意識し、民族的要素と普遍的な要素をバランス良く融合させたカンタータとしても知られています。

BMOP SOUND
BMOP-1056(2SACD)
デイヴィッド・デル・トレディチ(b.1937): ソプラノと管弦楽のための《少女アリス》全 コートネイ・バッド(S)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト

録音:2016年3月
デル・トレディチの「少女アリス」の第1部「夏の日の思い出」はスラットキン&ブリン =ジュルソンの録音(NONESUCH)で知られていましたが、ついに第2部も収録した 全曲盤が登場です。 デイヴィッド・デル・トレディチは当初セリエリズムや現代音楽の様々な技法で作曲して いたが、やがて明快な調性感とポップスのリズム感を備えた新ロマン主義的な傾向に 転向する。ルイス・キャロルの文学作品「不思議の国のアリス」を題材とした一連の作 品の成功で英語圏での作曲家の地位が確立、本作「少女アリス」はピューリッツァー 賞を受賞した。この作品では 19 世紀から 20 世紀の音楽のありとあらゆる技法、語法 (例えばリムスキーコルサコフ、初期ワーグナー、チャイコフスキー、ハリウッドの映画音 楽などなど)が折衷され「不思議の国のアリス」の幻想的で暗喩に満ちた世界が表現さ れている。
BMOP SOUND
BMOP-1054(1SACD)
ポール・モラヴェック(b.1957):《吹雪の声》(2008) ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト

録音:2015年3月
ポール・モラヴェックはハーヴァード大学で学んだ後、アメリカ・ローマ大賞を受賞しローマに 滞在、作曲と研究に没頭した。2004 年に「テンペスト幻想曲」でピューリッツァー賞を受賞して いる。彼はアメリカ国内では新調性派と称され、現代音楽の技法と調性を折衷したロマンティッ クな作風の作曲家としてデル・トレディチらと並び認識されている。「吹雪の声」はテッド・クーザ ーの詩をテキストとした4 人の独唱、混声合唱と管弦楽のための大オラトリオ。1888 年冬、実際 にアメリカ中西部を襲った大吹雪と戦う地元住民の奮闘と団結、家族の愛を描いたヒューマン・ オラトリオ。
BMOP SOUND
BMOP-1055(1SACD)
ジェレミー・ギル(b.1975):作品集
(1)《激しい潮の前に》(2012)
(2)セレナータ・コンチェルタンテ(2013)
(3)ノットゥルノ・コンチェルタンテ(2014)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
(1)チン=ユン・フ(P)、マーシュ教会cho
(2)エリン・ハニンガン(Ob)
(3)クリス・グライムズ(Cl)
ジェレミー・ギルはジョージ・ロックバーグに師事。その後アメリカ国内のアンサンブル、オー ケストラによって作品は盛んに演奏されている。作風は師匠ロックバーグ譲りの堅実でしっかり とした構成の中に現代的なロマンティシズムを漂わせる。「激しい潮の前に」はピアノ独奏と合 唱、管弦楽のために書かれたオラトリオとも合唱付きの協奏曲ともとれるユニークな作品。セレ ナータ・コンチェルタンテとノットゥルノ・コンチェルタンテは姉妹作の関係にあり、それぞれソロ 楽器のオーボエ、クラリネットが抒情的な旋律を朗々と歌い続けるパストラルな雰囲気を持った 秀作。

EDTION ABSEITS
EDA-42(1CD)
ユゼフ・コフレル:作品集
(1)ピアノ協奏曲Op.13 (1932)
(2)2つの歌曲Op.1 (1917)
(3)弦楽四重奏曲第2番Op.27「ウクライナのスケッチ」(1941)
(4)4つの詩Op.22 (1935)
(5)交響曲第2番Op.17 (1933)
ダニエル・ヴヌコフスキ(P)(1)、
クリストフ・スウォヴィンスキ(指)ポーランド・ルヴェントゥスSO(1)(5)、
フレドリカ・ブリランブール(Ms)、リストフ・スウォヴィンスキ(P)(2)(4)、
ポーランドSQベルリン(3)

録音:2016年5月7日ポーランド放送ルトスワスフキ・コンサートスタジオ(ライヴ)(1)(5)、
2017年5月9-10日エルベルク教会(ベルリン)(3)、
5月22-23日イエス・キリスト教会(ベルリン)(2)(4)
ユゼフ・コフレル(1896-1944)は、ウィーンでヴァレスやシェーンベルクに師事し、ポーランド最初の十二音主義者として20世紀音楽に寄与するは ずながら、ユダヤ人だったためにナチスに捕えられ、家族ともども48歳の若さで殺害されました。彼はルヴフに住み、同地の音楽院で教えていましたが、 1939年にソ連領となり自筆譜の多くは散逸したため、これまでほとんど作品を聴くことができませんでした。
待望の当アルバムは、ピアノ協奏曲と交響曲第2番というオーケストラ作品を聴くことができるポーランド音楽ファン狂喜のリリース。ピアノ協奏曲は草 稿をヘルマン・シェルヘンがコレクションしていたといわれ、今回演奏者の校訂のもと音になりました。コフレルの作品は、無調的な傾向でありながらも、 民謡を多用した民族色も濃く興味津々です。 (Ki)

HATART
HATART-198(1CD)
モートン・フェルドマン(1926-1987):3つの声(1982) ジュリエット・フレイザー(S)

録音:2015年10月24-31日
現代音楽を得意とするソプラノ、ジョーン・ラ・バーバラのために書かれた「Three Voices」は少し変わった「ひとり三重唱」。事前に録音した2つのパー トを2台のスピーカーからそれぞれ再生し、そこに生の声を加えて演奏します。この作品の生まれたきっかけはフェルドマンと親交のあった画家フィリップ・ ガストンと詩人フランク・オハラの死。すると2つのスピーカーはいわば墓標であり、死者との意識の共有が試みられているのかもしれません。同じ声楽 家の声がモアレ効果のようにずれて揺らぎ、不思議な感覚を呼び起こします。 (Ki)

Aurora
ACD-5088(1CD)
ビョルン・ボルスタ・シェルブレード(1970-):黙して動かず(トランペットとヴォーカルアンサンブルのための)
ミツバチのマドリガル(ヴォーカルアンサンブルのための)
ノルディック・ヴォイセズ
ニルス・ペッテル・モルヴェル(Tp)

録音:2017年4月23日 レインボースタジオ(オスロ)
制作 :ヨルン・ペーデシェン
録音 : ペール・エスペン・ウーシュフィヨルド
箱にいるはずのミツバチが姿を消した。働きバチたちは二度と巣箱に戻ってこない……。ヴォーカル・グループ「ノルディック・ヴォイセズ」の最新ア ルバムは、大群のミツバチが突然コロニーから姿を消すという、世界各国で起きている原因不明の現象「蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder, CCD)」をテーマに、新しい音楽に生態学的観点を組みいれた作品として作られました。このプロジェクトのため、ノルウェーの音楽家ビョルン・ボルスタ・ シェルブレードが、ノルディック・ヴォイセズとの共同作業により《ミツバチのマドリガル》を作曲。CCD に関する文献の断片をテクストに採り、悲観的 な進展を見せるこの現象を、美しく、想いに沈む、グローバルメッセージをもつ、6人の声で歌われる音楽に完成させました。〈警告(The Warning)〉〈声 なき春(Spring without Voices)〉〈私はよそ者ではなかった(I Was No Alien)〉〈つじつまが合った/ブログ(It Adds up/The Blog)〉〈蜂群崩壊(Colony Collapse)〉〈黙して動かず(Still in Silence)〉の6曲。アルバムの最初に第6曲〈黙して動かず〉をジャズ・トランペッターのニルス・ペッテル・モルヴェ ルとノルディック・ヴォイセズがインプロヴィゼーションを織りこんだバージョンが演奏され、つづいて《ミツバチのマドリガル》の全6曲が歌われます。 (Ki)

Musica Ficta
MF-8026(1CD)
ボッケリーニ:スターバト・マーテル(1781年初稿版)
弦楽五重奏曲ハ短調Op.45-1, G.355
マガリ・レジェ(S)、
アンサンブル・ロザソリス

録音:2016年4月18日−22日、フォンモリニー修道院(フランス)
ムジカ・フィクタ・レーベル(Musica Ficta)からリリースされたペルゴレージ&ポルポラのカンタータ(MF 8012)やヘンデルのモテット(MF 8008)での美しい演奏が高い評価を受け、ウィリアム・クリスティやマルク・ミンコフスキなど古楽界の巨匠からも信頼を寄せられているフランスのリリック・ソプラノ、マガリ・レジェ。
前2作でも共演したアンサンブル・ロザソリスとの共演でのボッケリーニの「スターバト・マーテル」では、「ソプラノ独唱と弦楽五重奏」のための書かれた1781年の初稿版を使用。アンサンブル・ロザソリスの慎ましく厳かな響きと、マガリ・レジェの歌声が見事に一体となり、聖母マリアの悲しみを真摯に奏でていきます。

KUHNATA
KDS-03(1CD)
イジー・テムル(1935-):児童合唱の為のカンタータ集
詩篇136
水の音楽 +
鳥のさえずり#
6つの春の歌*
キューン児童cho
インドジフ・インドラーク(バリトン+)
ラドミール・ピヴォダ(フルート+)
カレル・シュペリナ(Va)+
レナタ・コダドヴァー(ハープ+)
ヴァーツラフ・マザーチェク(打楽器+)
スコヴォ・カルテット#
[イヴァン・シュトラウス、ヴォイチェフ・ヨウザ(Vn)、カレル・ジェハーク(Va)、ヤン・シュトロス(Vc)]
ボジェナ・クロニホヴァー(P)#
チェコPO員#
イジー・ヴァーレク(Fl)
ミロシュ・コペツキー(Cl)
ヴァーツラフ・マザーチェク(打楽器)
イヴァン・シュトラウス(Vn)**
カレリ・コラーシュ(打楽器**)

録音:2003年、サウンド・スタジオ、プラハ音楽アカデミー、プラハ、チェコ*
  1980年+、1989年#、2005年**、チェコ放送、プラハ、チェコ(+/#/**)

SOZA
SOZA-24110112(1CD)
純粋アカペラ
スホニュ、ヤナーチェク、ケドロフ、チェスノコフ:無伴奏男声合唱作品集
エウゲン・スホニュ(1908-1993):あなたは何と美しい ESD 51a(男声合唱の為の)
 山のこと Op.8 ESD 67(男声合唱の為の)
ヤナーチェク:アヴェ・マリア(男声合唱の為の)
 4つの男声合唱曲)
エウゲン・スホニュ:3つのスロヴァキア民謡 ESD 74(男声合唱の為の)*
ヤナーチェク:ハルファル先生(男声合唱の為の)
ニコライ・ケドロフ(1871-1940):われらの父
パーヴェル・チェスノコフ(1877-1944):わが祈り、御身に届くべし/永遠の弁護
ダヌビウス・オクテット・シンガーズ(男声合唱)
ダニエル・シマンドル(指)

録音:2014年6月20日、ライヴ、キンシュペルク・ナト・オフジー、チェコ(*以外)
  2014年10月11-14日、ライヴ、ブラチスラヴァ=デヴィーン、スロヴァキア*
スロヴァキアの男声八重唱団ダヌビウス・オクテット・シンガーズが歌うスロヴァキア(スホニュ)、チェコ(ヤナーチェク)、ロシア(ケドロフ、チェスノコフ)の無伴奏男声合唱曲。スロヴァキアのレーベルからの発売ですがチェコ経由の供給となるためこちらでご案内いたします。小規模流通商品のため高価格となり、早々の完売も予想されます。本体・外装に規格番号表示がございません。ご了承ください。

コウベレックス
KRS-5232(1CD)
税込定価
ロス・レヴァンテス
もう野には花が咲かないだろう(ニコラス・ラニアー)
シルヴィー(イギリス民謡)
ともに嘆こう、あのむごい接吻について(13c作者不詳)
『変奏論』(1553)より無伴奏レセルカーダ第2番(ディエゴ・オルティス)
あなたの目は愛の瞳(17c作者不詳)
祝福された気高い瞳よ(カッチーニ)
主を賛美せよ(モンテヴェルディ)
7つのスペイン民謡より(ファリャ)
(ムーア人の布/ムルシア地方のセギディーリヤ/子守唄/カンシオン)
さよならストロムネス(P.M.デイヴィス)
夏の最後のバラ(庭の千草)(ブリテン)
宵待草(竹久夢二/多忠亮)
くちなし(高野喜久雄/高田三郎)
さくら横ちょう(加藤周一/別宮貞雄)
最後のトレモロ(バリオス)
モジンニャ(オヴァーリエ)
アズラオ(青い鳥)(オヴァーリエ)
ロス・レヴァンテス:
【月岡聖芳(S)、津田秀夫(バロックG、モダンG、フレームドラム)
水谷孝美(ヴィオラ・ダ・ガンバ)】

録音:2017年7月28-30日加東市東条文化会館コスミックホール(兵庫県)
いち早く古楽の世界で演奏経験を培ってきた月岡聖芳と、ジャンルにとらわれないギター津田秀夫との自然体のデュオを中心としたユニット。ここに水谷孝美の豊穣なヴィオラ・ダ・ガンバが加わり、古きヨーロッパから南米ラテン、そして現代に続く13世紀から20世紀にわたる様々なレパートリーを自由にさりげなく取り上げたアルバム。今回は日本の心ともいえる「くちなし」「宵待草」などを加え、海を越え言葉を越え、愛をうたう月岡の人間らしさと、津田の流れよいギターが心地よく、ひとつひとつが人の生きる道をたどるような感覚で響いてくる。

2L
2L-140SABD
(Bluray disc Audio
+ SACD Hybrid)
『わたしの愛も(So is my love)』
マッティン・オーデゴール(1985-):わたしを愛して(Love me)
トルビョルン・デュールード(1974-):愛の歌 I(Lovesongs I)
愛の歌 II(Lovesongs II)
愛の歌 III(Lovesongs III) 
花束を手に(Med en bukett)
笑いの歌(Laughing song)
ジャン=イヴ・ダニエル=ルシュール(1908-2002):恋しい人の声が聞こえます(La Vois du Bien-Aime) 
 シュラムのおとめ(La Sulamite)
シュトックハウゼン(1928-2007):かわいそうな若い羊飼い(Armer junger Hirt)
フランク・ハーヴロイ(1969-):冬の夢(Reve pour l’hiver)
アンサンブル 96 
ニーナ・T・カールセン(指) 
マーリ・シャイエ・ヨーネス(フィドル)

録音:2016年9月 ウラニエンボルグ教会(オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
録音:ビアトリス・ヨハンネセン、イェルムン・スコーグ
『不滅のニューステット』(2L29SACD)と『KIND』(2L076SABD)が「グラミー賞」の最優秀合唱部門と最優秀サラウンド・サウンドの2部門にノミネー トされた、オスロの室内合唱団「アンサンブル 96」の新しいアルバム。「信仰によって目覚める愛、生まれつき私たちの心のうちにある愛」。「愛、愛されるもの」 をテーマに愛の意味と意識が歌われます。マッティン・オーデゴールは、ノルウェー、テレマルク地方の湖畔に住み作曲活動する作曲家です。《わたしを愛 して》は、トマス・タリスの《わたしを愛しているならば》、トレスフィヨルドの山の歌、オステルダーレンの《キリエ》、テュスフィヨルドの伝承歌に基づき、「古 いものと新しいもの」を統合する作品に作られました。『旧約聖書』の『ソロモンの雅歌』は、豊かな修辞技法をもち、古くから合唱曲や歌曲の素材とし て使われます。ノルウェーのデュールードが作曲した3つの《愛の歌》(第1番「わたしはシャロンのばら」、第2番「わたしの妹s、花嫁は、閉ざされた園」、 第3番「わたしを刻みつけてください」)と、フランスのダニエル=ルシュールの《ソロモンの雅歌》から選んだ〈恋しい人の声が聞こえます〉と〈シュラ ムのおとめ〉。これらの曲は、他の作曲家の作品の合間で歌われ、アルバムの「かがり糸」の役割を担っています。デュールードの《花束を手に》はヘンリク・ヴェ ルゲランの詩、《笑いの歌》はウィリアム・ブレイクの詩がテクストです。シュトックハウゼンの《ドリスのための合唱曲集》の第2曲〈かわいそうな若い 羊飼い〉はポール・ヴェルレーヌの詩に、ノルウェーのフランク・ハーヴロイの《冬の夢》はアルチュール・ランボーの詩に作曲されました。ニーナ・T・カー ルセン(1983?)は、トンスベルグ大聖堂の聖歌隊指揮者。2011年から「アンサンブル 96」の指揮者とアーティスティック・リーダーを務め、これが「ア ンサンブル 96」の指揮者としてのデビューアルバムです。リレハンメル生まれ、ノルウェー国立音楽アカデミーで学び、ヴァイオリンとハリングフェレのプ レーヤーとして活動するマーリ・シャイエン・ヨーネス(1982?)が共演しています。  [5.0 DTS?HD MA, 9.0 Auro-3D, 9.0 Dolby Atmos と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディス クをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu?ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常の CDプレーヤーでも再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクは Blu?ray プレーヤーもしくは Blu?ray 対応のPCをお使いください。SACD ハイ ブリッドディスクは、MQAエンコードされた音楽データが収録されています。対応の機器で再生しますとハイレゾ相当の音質を再生することができます。]

DACAPO
MAR-8.226598(1CD)
NX-A14
ニルス・レンスホルト(1978-):Songs of Doubt-疑いの歌(2015)
1.The Night 夜
2.You Said あなたは言った
3.The Lake 湖
4.All I Care About 全てを気にかける
5.Forest of Light 光の森
6.It’s Only You それはあなただけ
7.Waiting 待ちわびる
8.Clouds 雲
9.The Rain 雨
10.The Wind 風
ロデリク・ポヴェル(ヴォーカル)
ナタリエ・フォーゲット(オンドマルトノ)
スタディウム・コラーレ
ハンス・レーンダーズ(指)

録音:2016年5月13-14日
常に奇妙で新しい次元を求める作曲家レンスホルト。以前リリースされたシアター・ピース「魚と鶏」(8.226550)では電子音と人の呼 吸を合わせた不可思議な世界を作り上げていましたが、今作は更なる響きを求めてオンドマルトノを使用することで、全く予想もつかない 響きが生まれています。

Solo Musica
SMLP-256(1LP)
NX-D11
Lounge Jewels
シャロン・ブラウナー:イディッシュ・エヴァーグリーンを歌う
1.Bay Mir Bistu Sheyn
2.Chassene Walz
3.S' Ken Nit Meglekh Zayn
4.Tango Apassionata
5.Kadish - Soldatn
6.Interlude
7.Beltz
9.Ikh Hob Dikh Tsufil Lib
10.Oyfn Pripetshik
11.Adon Olam
シャロン・ブラウナー(ヴォーカル)
シャロン・ブラウナー・バンド
シャロン・ブラウナーは1969年、当時の西ベルリンに生まれた女優&歌手であり、3歳から舞台、テレビで活躍。弱冠14歳で映画 「Blutiger Schnee」で主演を務め、その後30作品を超える映画に出演、のみならず脚本、監督も手掛けるという才能の持ち主で す。このアルバムは、彼女のルーツでもあるイディッシュ(ユダヤ)民謡をテーマとしたもので、彼女の両親&家族に捧げられています。セク シーかつリリカルなブラウナーのヴォーカルが心に響く興味深い1枚です。イディッシュとはいいつつもトラック2「Chassene Waltz」の原曲は イヴァノヴィチの「ドナウ川のさざなみ」であったり、トラック4は情熱的なタンゴであったりと、東西文化の融合を存分に感じます。


ART INFINI

MECO-1042
(1SACD)
2017年8月23日発売
後藤真美/こころ歌
朧月夜(岡野貞一/高野辰之)#
ふるさと(岡野貞一/高野辰之)#
冬景色(作者不詳)#
紅葉(岡野貞一/高野辰之)#
赤とんぼ(山田耕筰/三木露風)#
待ちぼうけ(山田耕筰/北原白秋)
この道(山田耕筰/北原白秋)
荒城の月(瀧廉太郎/土井晩翠)*#
花の街(團伊玖磨/江間章子)
落葉松(小林秀雄/野上彰)
さくら横ちょう(中田喜直/加藤周一)
たあんき ぽーんき(中田喜直/山村暮鳥)
霧と話した(中田喜直/鎌田忠良)
桐の花(中田喜直/三好達治)
小さな空(武満徹/武満徹)#
童神〜天の子守唄〜(佐原一哉/古謝美佐子)#
後藤真美(S)、下岡達朗(P)
下岡達朗(編曲)#、
遠藤頌豆(尺八)*#、
木下愛子(編曲)##

録音:2017年2月7日〜9日 五反田文化センター
若きディーヴァ、後藤真美。東京芸術大学声楽科卒業というアカデミズムをまとい、その清楚で可憐なクリスタル・ヴォイスが魅力の後藤真美のデビュー・アルバムは、日本歌曲、唱歌、童謡など日本の心の美を収録した「こころ歌」です。 その透明感溢れるまるで天上から降り注ぐような音と詩による日本の抒情は、ノスタルジックでセピア色の音風景とあいまって、聴く人の琴線にそっと触れてくることでしょう。

299 MUSIC
NIKU-9011(1CD)
税込定価
詩人の夢〜ソプラノと弦楽四重奏によるドイツ歌曲集
シューベルト:笑いと涙Op.59-4D777
 アヴェ・マリア/エレンの歌第3番
 鱒Op.32D550
 糸を紡ぐグレートヒェンOp.2D118
 「冬の旅」〜菩提樹
 音楽に寄せてOp.88-4D547
シューマン:「ミルテの花」〜献呈
「リーダークライス」〜異郷にて/間奏曲I/森の語らい
ブラームス:「8つの歌曲と歌」〜あなたの青い瞳
「9つの歌曲と歌」Op.63〜郷愁II
R・シュトラウス:「“最後の葉”による8つの歌曲」〜献呈Zueignung….1’53”
レオーネ・シニガーリャ:ブラームスの主題による変奏曲(弦楽四重奏のための)※世界初録音
(シニガーリャ以外=編曲:上野美科)
白川深雪(S)
ミラージュQ
【上野美科(Vn)、竹原奈津(Vn)
島田玲(Va)、金子鈴太郎(Vc)】

録音:2017年2月6-8稲城市立iプラザホール
■白川深雪(S)
京都市立芸術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院音楽研究科声楽専攻修士課程首席修了。蔵田裕行氏に師事。1997年〜2008年渡欧。留学後はドイツ・リートをクラウス・オッカー、オペラ歌唱法をジャネット・スコヴォッティ、発声法をインゲボルク・ヴァームサー各氏に師事。ドイツ、オーストリア、イタリアにて研鑽を積む。第11回飯塚新人音楽コンクール第1位、及び優秀賞を受賞。第4回J.S.G国際歌曲コンクール第1位、聴衆審査による特別賞を受賞。日本演奏連盟ソロオーディション合格。文化祭賞奨励賞を受賞。第5回青山音楽賞を受賞。海外研修費によりドイツへ留学。第8回日本モーツァルト音楽コンクール第2位。モーツァルト音楽大賞優秀賞受賞。NHK-FMにてドイツ・リートの演奏(ピアノ岡原慎也)が放送される。また、北ドイツのラジオ・ブレーメンでも、ドイツ・リートの演奏(ピアノ京都市交響楽団第二代常任指揮者ハンス・ヨアヒム・カウフマン)が放送された。1993年の神戸電鉄主催によるデビュー・リサイタルの開催を皮切りに、現在まで14回のソロ・リサイタルを行う。これまでに京都市交響楽団、大阪センチュリー交響楽団(現日本センチュリー交響楽団)、関西フィルハーモニー管弦楽団、九州交響楽団、ブレーマー・フィルハーモニー管弦楽団などと共演。井上道義指揮京都市交響楽団定期演奏会及びニューイヤーコンサートにソリストとして出演。バッハ「マタイ受難曲」、ヘンデル「メサイア」、ハイドン「天地創造」「四季」、モーツァルト「レクイエム」、ベートーヴェン「第九」他数多くのオラトリオ・ソリストを務める。2008年帰国後ダニエーレ・アジマン指揮にてオペラ「椿姫」「アイーダ」「蝶々夫人」にてタイトルロールを演じる。2015年オペラ「蝶々夫人」にてイタリア・デビュー。レッチェ市ポリテアーマ・グレコ歌劇場、及びブリンディジ歌劇場にて蝶々夫人を演じた際、アリア後にアンコールがかかり、多くの地元新聞で取り上げられた。2017年イタリアが誇る12のAランク劇場(最高ランク)トリエステ・ヴェルディ歌劇場にて「ジャンニ・スキッキ」ラウレッタ、「カヴァレリア・ルスティカーナ」ローラ役で出演。現在、北九州シティオペラ理事。平成音楽大学講師。

KLANGLOGO
KL-1413(1CD)
NX-B03
ヤン・ジン:旅の歌
Moonlit Night Quintet-月夜の五重奏
0-1-2-3 String Trio
A Traveller's Chant at Mount Lu-リウ山の旅の歌
Der grosse Wagen
Lied der Aare
イリーナ・ウングレアーヌ(S)
ヤン・ジン(琵琶)
マルタ・スタラヴォイタヴァ(Fl)
ロニー・シュピーゲル(Vn)
アンゲラ・ケック(マリンバ)
ヤンカ・スツォモール・メキス(Va)
フローリアン・アルニカンス(Vc)
カルムス・アンサンブル
ペーター・ジークヴァルト(指)
中国の女性作曲家ヤン・ジンの作品は世界中のコンサート・ホールで人気を博しています。このアルバムに収録された「旅の歌」 は、彼女の名刺替わりともなる作品。アジアの伝統音楽のテイストをふんだんに取り入れた幽玄な美しさと、色彩感が見事に融合 しています。
KLANGLOGO
KL-1520(1CD)
NX-B03
ヘンデル:9つのドイツ語アリア集
先なる日々の思いわずらい HWV202
戯れる波のきらめく輝き HWV203
かわいい矢車草の花 HWV204
快い静けさ,やすらぎの泉 HWV205
歌え魂よ,神をたたえて HWV206
私の魂は見つつ聞く HWV207
うす暗い墓穴から来たお前たち HWV208
快い茂みの中に HWV209
燃えるばら,大地の飾り HWV210
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623-1680):4声のバッターリア 「フェンシング指南」
クリーガー(1634-1666):ドイツ語アリア集
 Der Liebe Macht herrscht Tag und Nacht
 Ein Freund, ein Trunk, ein Lieb, ein Sprung
 Wer freudig ist, auch gerne kusst
 Wohl dem, der sich vergnugt
フリッツ・シュペングラー(C.T)
クリスティアン・フォス(ヴィオラ・ダ・モーレ)
アンサンブル・コントラプンクト_us

録音:2015年10月3-10日
イタリアでオペラの知識を成熟させ、ロンドンでは劇場で人気を博したヘンデル。しかし母国であるドイツ語の作品は、驚くほどの少 ない数しかありません。この9曲のアリアは、この時代に人気を博していたハンブルクの詩人ブロッケスの詩が用いられており、ヘンデル がドイツ語をテキストに用いた最後の作品です。歌の伴奏をする楽器の編成は指定されておらず、現代の演奏家たちは思い思い に工夫を凝らし、これらの歌曲を歌い上げています。優れたヴァイオリン奏者であったシュメルツァー、そしてシューベルト以前に存在 したリート作曲家クリーガーの作品も聴く機会の少ない貴重な録音です。

2L
2L-136SABD
(Blu-ray disc audio +SACD Hybrid)
『現代人のためのミサ曲』
ストーレ・クライベルグ(1958-):現代人のためのミサ曲(2人の独唱者、合唱と管弦楽のための)
マリ・エーリクスモーエン(S)
ヨハンネス・ヴァイセル(Br)
トロンハイム・ヴォーカルアンサンブル
トロンハイムSO
アイヴィン・グッルベルグ・イェンセン(指)

録音:2016年8月 オラヴホール(トロンハイム、ノルウェー)
ストーレ・クライベルグは、今日のノルウェーを代表する作曲家のひとり。トロンハイムに住み、ノルウェー工科自然科学大学(NTNU)の音楽学部の 教授を務めながら、幅広いジャンルに作品を発表しています。《現代人のためのミサ曲》は、アメリカ同時多発テロ事件の犠牲者追悼の式典で初演された《ナ チ迫害の犠牲者のためのレクイエム》(Simax PSC1257)やグラミー賞の最優秀オペラ録音賞にノミネートされた《ダビデとバト・シェバ》(2L084SABD) により国際的にも知られる彼の声楽と管弦楽のための最新の作品です。「通常ミサ」のラテン語のテクストを合唱が歌う〈キリエ・エレイソン〉〈グローリア〉 〈クレド〉〈サンクトゥス、ベネティクトゥス〉〈アニュス・デイ〉の5つの部分と、イギリスの詩人、ジェシカ・ゴードンがクライベルグから依頼されて書 いた詩をソプラノとバリトンが歌う「祖国の喪失 − 難民)」「子供の喪失」「信頼と未来への希望の喪失」の3つの部分から構成。ミュンヘン大聖堂聖歌 隊の委嘱により作曲、2015年にトロンハイムのニーダロス大聖堂とミュンヘン大聖堂で演奏されました。ソプラノのマリ・エーリクスモーエン、バリトン のヨハンネス・ヴァイセル、指揮のアイヴィン・グッルベルグ・イェンセン(1972?)。初演の音楽家たちの参加する録音セッションは、2016年8月、ト ロンハイムのオラヴホールで行われ、2L のモッテン・リンドベルグが制作を担当しています。
※[5.1 DTS?HD MA, 9.1 Auro-3D, 11.1 Dolby Atoms と 2.0 LPCM の音声を収録した Blu-ray disc au-dio、SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Blu?ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常のCDプレーヤーでも再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクは Blu?ray プレーヤーもしくは Blu?ray 対応のPCをお使いください。] (Ki)


Treasures
TRE-162(1CDR)
デ・ブルゴス〜「カルミナ・ブラーナ」
オルフ:カルミナ・ブラーナ
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指)
ニュー・フィルハーモニアO
ルチア・ポップ(S)
ゲルハルト・ウンガー(T)
レイモンド・ウォランスキー(Br)
ジョン・ノーブル(Br)
ワンズワース・スクール少年cho

録音:1966年
※音源:英EMI SAN-162
◎収録時間:60:51
“人生の光と影に様々な角度から光を当てた画期的なアプローチ!”
■音源について
この曲も、「春の祭典」「ツァラトゥストラ〜」等と同様に、録音技術の進歩に伴い、オーディオファイル志向に傾き、音楽的な味わいの幅を狭まってしまった感が否めない一曲。そのことを最も痛烈に実感させるのが、このブルゴス盤です。思えばステレオ初期までは、有名なヨッフム盤はもちろんのこと、あのストコフスキーでさえ外面的な効果よりも、歌のニュアンスが最優先でした。使用レコードは、SANの第2版。

★ブルゴスの「カルミナ」と聞くと、ラテン的な熱血漢の演奏を想像しがちですが、実際はまるで正反対。音響効果を念頭に置かず、詩の内容をじっくり炙り出すことで、この作品の陽気な人間讃歌としての側面だけはなく、人生の影にも焦点を当て、極めて含蓄に富んだ作品として再現しているのです。
最初にハッとするのが、[05]《見よ,今は楽しい(合唱)》。冒頭を囁くようなソフトな響きで開始し、美しい花園をゆっくり堪能するような風情を醸し出しています。デリケートなニュアンスが逃げないように育みながら進行するスタンスは、この演奏全体に通底しています。
オケだけによる[06]《踊り》も決しては発散型ではりありません。[09]《円舞曲(合唱)》では、この演奏が歴史的名演であることをますます確信。ニュアンスの多彩さは尋常ではありません。特に弱音のニュアンスにご注目を。
ニュアンスの細やかさでは、[12]《昔は湖に住まっていた》のオケ冒頭部も同様。続くテノールのアプローチは、よくありがちな「泣きわめき」ではなく、自身の不運をひたすら語り、聴き手が耳を傾けてくれることをじっと待つかのような絶妙な雰囲気を醸しています。
[14]《酒場に私がいるときにゃ(男声合唱)》もまた絶品!テンポの切り替えと詩のニュアンスとの見事なシンクロ技で、訴え掛けの強さは並ぶものなし!音量パワーで圧倒する演奏ではこうは行きません。
独唱陣も粒揃いですが、何と言ってもポップのパーフェクトな歌唱が光ります。[17]《少女が立っていた(ソプラノ独唱)》はソフトなロングトーンが求められますが、それが完璧な音程で実現されることは極めて稀。[21]《天秤棒に心をかけて(ソプラノ独唱)》は、クリーミーでありながら決して芯を欠かない美声が最大に生き、[23]冒頭の弱音を維持したままでの九度跳躍は、歌唱が軽薄な絶叫に傾いてしまうことが多いですが、ポップは非の打ち所がありません!【湧々堂】

ELOQUENTIA
EL-1343(1CD)
プーランク:燃える鏡エリュアールの詩による歌曲全集
画家の仕事(全7曲)/その愛らしい小さな顔/こんな日、こんな夜(全9曲)
手は心の意のままに/燃える鏡(全2曲)/5つの詩(全5曲)
だが、それは滅ぶこと/冷気と火(全7曲)/磁器の歌
マルク・モイヨン(Br)
ギヨーム・コッポラ(P)

録音:2012年12月、シテ・ドゥ・ラ・ヴォワ、ヴェズレー、フランス

DACAPO
MAR-8.226078(1CD)
NX-B06
ポール・ロウシング・オルセン(1922-1982):歌曲集
4つの光の歌 Op.19
4つの歌 Op.7
2つの予言の歌 Op.16
2つのドイツの歌 Op.36
2つのラーゲルクヴィストの歌 Op.15*
2つの歌 Op.84
夕べの歌 Op.30
3つのデンマークの歌 Op.39
小さな歌 Op.37
ブルーン・ヒルディグ・デュオ
【メンバー】
エトナ・レジツェ・ブルーン(Ms)
クリストファー・ニーホルム・ヒルディグ(P)
シュテフェン・ブルーン(Bs)
ウッラ・ミルマン(Fl)

録音:2015年8月26-29日&2016

*以外=世界初録音
コペンハーゲンの王立音楽院で学び、パリでナディア・ブーランジェとメシアンに教えを受けた作曲家、ロウシング・オルセン の歌曲集。民族音楽の研究でも知られる人で、東洋的な響きがふんだんに取り入れられた作品は独特の香りを放って います。彼の母親は優れた歌手であったためか、オルセンも幼い頃から「人間の声」に特別な感情を持っていたといい、自 作の歌曲を多くの人に聴いてもらうために、ヨーロッパ全土の詩人の作品から最上と思える詩を選び、その詩に異国情緒 溢れる美しいメロディを与えました。フルートとの親密な対話が面白い「夕べの歌」の素朴な風情は、オルセンの特徴を端 的に伝えています。

THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0018(2SACD)
バッハ:ヨハネ受難曲 スティーヴン・クレオベリー(指)
ジェイムズ・ギルクリスト(福音史家)
ニール・デイヴィス( キリスト)
ソフィー・ベヴァン(S)
イェスティン・デイヴィス(C.T)
ロデリック・ウィリアムズ(Bs)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジcho
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
録音:2016年3月21, 22日(ライヴ)、キングズ・カレッジ聖堂
冒頭から抑制の効いた感が一層の感興を呼び起こすヨハネ受難曲の登場。イギリスの名門ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団と、おなじく名門の アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックというこの上ないコンビによるバッハです。2016年のイースター期間に行われた礼拝での演奏をライヴ収 録したもの。世界最高峰の合唱団のひとつであるキングズ・カレッジのやわらかな響きに心奪われます。そしてアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージッ クの抑えの効いた管弦楽がこれまた聴きもの。合唱での管弦楽、そしてヨハネ受難曲の魅力のひとつでもあるちりばめられた美しいアリアでの、器楽ソリ ストの面々のしっとりとした演奏は息をのむ美しさです。ガーディナーともたびたび共演している名手ジェームズ・ギルクリストが福音史家を務めているの をはじめ、ブリュッヘンとの第九で来日もしているニール・デイヴィスによるイエスなど、ソリスト陣も充実の布陣。 (Ki)


299 MUSIC
NIKU-9007(1CD)
税込定価
光の中のベルリン〜第三帝国で禁じられた歌曲
ヒンデミット:ピアノ伴奏による歌曲Op.18
クシェネク(1900-1991):フランツ・カフカの言葉による5つの歌曲Op.82
(1937/38)
ヴィクトール・ウルマン:ヘルダリーンの詩による歌曲(1943/44)
 沈む太陽/春/夕べの幻想
コルンゴルト:5つの歌曲Op.38〜幸せを祈る/病気の人/古いスペインの歌
 3つの歌曲Op.22
ヴィルヘルム・グロース(1894-1939):愛の歌第2集Op.22(東ユダヤの民謡の歌
詞による)(1928)
ルト・ヴァイル:「ハッピー・エンド」〜マドロス・タンゴ/ビルバオ・ソング
 光の中のベルリン(1928)
長島剛子(S)、梅本実(P)
ヒンデミットからヴァイルまで??ナチス政権下で大きな局面を迎えたドイツ・リートの諸相をたどるナチズムは芸術・文化領域にも深く浸透し、ユダヤ人作曲家の作品や「頽廃的」であるとされた音楽はしばしば弾圧の対象となった。ヒンデミット、コルンゴルト、ヴァイルのほか、現在も演奏機会が限られるウルマン、グロース、クシェネクといった作曲家たちは、時代背景に翻弄されながらも優れた作品を残した。幅広いドイツ・リートのレパートリーを有するデュオが、彼らの知られざる佳作の真価を磨き抜かれたアンサンブルで内省的に描き出す。

Altus Records
ALU-0012(1CDR)
リチャード・ハーヴェイ:キリエ
アンセム 「オール・アイ・アム・イズ・ジー」
マグダレーネのためのキリエ/オー・ビー・ジョイフル/オー・マザー・アース/リコルダーレ/エヴァネッセンス/キャロル 「イーヴンタイド」/Ye Dying Gales/オヴ・ア・マウンテン/イン・パラディズム/The Calm Hours
ラトヴィア放送cho
エストニア・フィルハーモニー室内cho、
エイミー・ハワース(S)
トィーイ・ハーバ(S)、
ニコラス・トラップ(Boy-S)、
ポーランド放送Oのメンバー、
シンフォニエッタ・リガ、他
英国アカデミー賞とも呼ばれるBAFTAアウォードの受賞者でもあるイギリスの作曲家、指揮者のリチャード・ハーヴェイによる合唱作品集。3曲で、タリス・スコラーズのメンバーとしても来日したソプラノ、エイミー・ハワースが参加。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Psalmus
PSAL-008(1CD)
C.P.E.バッハ:聖歌集
朝の歌/詩篇第19篇/聖体の日に
詩篇第88篇/クリスマスの歌
詩篇第25篇/願い/新年の歌
春/神の慈しみ/驕りに逆らって
プロイセン・ソナタ第4番ハ短調
最後の審判の日/ゲッセマネのイエス
夕暮れの問い/夕べの歌/他
アンサンブル・プレシピタシオン
〔エルヴェ・ラミー(T)、セバスティアン・アマデュー(Cemb)〕

録音:2009年4月
フィリップ・ヘレヴェッヘとの共演などで知られるフランスのテノール、エルヴェ・ラミーが歌うC.P.E.バッハの珍しい宗教的歌曲集。

Nilento
NILCD-166(1CD)
ラッセ・ダールクイスト:私たちの心の中に ステファン・ルンクヴィスト(ヴォーカル)、
ハッセ・アンデション(ヴォーカル)、
イェルケル・ユーハンソン(指)
ヨーテボリ・ウィンド・オーケストラ

録音:録音:2016年1月、ヨーテボリ
作曲家、ミュージシャン、コラムニスト、俳優として活躍したスウェーデンの文化人、ラッセ・ダールクイストの作品集。ヨーテボリ・ウィンド・オーケストラの軽快な演奏をバックに、ステファン・ルンクヴィストとハッセ・アンデションが歌います。

Origin Classical
OC-33019(1CD)
オン・マイ・ピープル
ジーマン:オン・マイ・ピープル
カステルヌオーヴォ=テデスコ:モーゼス・イブン・エズラの詩集
サルバド:エンチャドとセファルディのカンタレス
セリー・ヒューズ(S)、
ロベルト・リモン(G)

録音:2009年&2014年
モントリオール出身でラテン系の歌曲を得意とするソプラノ、セリー・ヒューズと、ラテン・グラミー賞のノミネート経験を持つメキシコのギタリスト、ロベルト・リモンのデュオによる、スペインとセファルディの音楽から影響を受けた"ギター伴奏"による3つの歌曲集。儚さをまとった旋律の魅力を、リモンのギターの音色が引き立てます。


Treasures
TRE-153(1CDR)
モーツァルト:レクイエム K.626(ジェスマイヤー版) ヨーゼフ・クリップス(指)
ウィーン宮廷O&cho
ヴェルナー・ペック(Boy-S)
ハンス・ブライトショップ(Boy-A)
ヴァルター・ルートヴィヒ(T)
ハラルト・プレーグルヘフ(Bs)

録音:1950年6月
※音源:KING RECORD ACD-13(Jp)
◎収録時間:55;44
“厳格ではなく厳粛な空気感が心に染みるクリップスの至芸!!”
■音源について
これも様々なプレスが存在しますが、ここでは英メタルを用いた日本プレス盤を採用。今までCDを聴いて、音にも演奏スタイルにも古臭さしか感じられなかった方でも、これを聴けばこの演奏の比類なき魅力を実感していただけると思います。なお、オケの実体はウィーン・フィル、合唱団はウィーン少年合唱団とされますが、ここではレコードの表記のままとしました。ジャケにはフランスの10インチ盤のものを使用。収録時間60分未満につき特別価格。

★この演奏に関して、どうしても特筆したい点が2つあります。第1は、女人禁制だった18世紀の教会の慣習を尊重し、独唱の女声パートをウィーン少年合唱団員が受け持っていること。但し、「伝統尊重」がこの演奏の最大の眼目ではありません。作曲当時のスタイルの検証・考察は、近年のピリオド派の演奏家にとっては最大の責務かもしれませんが、クリップスは決して学術的領域には踏み込まず、音楽家の領分の範疇で、いつものように一心に愛情を込めた音楽を繰り広げ、その愛を注入し尽くそうとする意思が、全体に伝播する浸透力が尋常ではなく、優美さを湛えながらも全員一丸となって確信的な愛の塊と化した音楽の感動は例えようもありません。
第2に、二人の少年独唱の巧さ!特にボーイソプラノというと、多少音程が怪しくても、「純粋さ」故に寛容に受け止められることが多いですが、ここではその音程が確かであるばかりか、音楽の感じ方が尋常ではなく、しかも訳知り顔で背伸びしたような嫌らしさもなく、音楽のニュアンスが本当の意味で純粋に引き出されています。その凄さと、クリップスの見事な采配に触発されるように、合唱もまた渾身の歌唱。第1曲4:10から音が段階的に上行する際の魂の過熱ぶりなど信じ難く、最高潮点から下る際の僅かなポルタメントにもスタイルの古さを超えた必然性を感じさせるのです。テノール、バスの濃厚な歌唱もここでは場違いな印象を与えず、これらが渾然一体となった第4曲“奇しきラッパの響き”は必聴!そして、続く第5曲の「レックス!」の発し方の素晴らしいこと!決して絶叫ではなく、心のそこから畏れ、救いを求めて振り絞った発声が、かなり遅めのテンポを最大限に活用して迫る様に言葉も出ません。
この録音は、クリップスの人間力が総動員されたとびきりの名演と言っても過言ではありません!【湧々堂】

2L
2L-129SACD(1SACD)
『UR』
エヴァ・ホルム・フースネス(1983-):森に寄せる3つの歌(ハンス・ブールリ(1918-1989)詩)【野生の鳥/森の歌/森の人々】
オッド・ヨハン・オーヴェロイ(1961-):ザトウクジラ(合唱と「クジラの歌」のための)(マーリト・カルホル(1955-)詩)
オイヴィン・ヨハン・アイクスン(1979-):取り替え子の子守歌(ハルディス・モーレン・ヴェソース(1907-1995)詩)
マッティン・アイケセット・コーレン(1983-):3つの道具(オラヴ・ホーコンソン・ハウゲ(1908-1994)詩)【大槌/草刈り鎌/鋸】
オッド・ヨハン・オーヴェロイ(1961-):オオカミウオ(マーリト・カルホル(1955-)詩)
ガイル・ドゥーレ・イェルショー(1988-):われらの夢を生きる(テリエ・ヴェソース(1897-1970)詩)【生きよ、われらが夢/夢失われしところ/夢は常にわれらを支え】
エヴァ・ホルム・フースネス(1983-):われら名誉とともに出迎えん(オーゴット・トヴァイト 歌詞)
オッド・ヨハン・オーヴェロイ(1961-):アンコウ(合唱とハンドドラムのための)(マーリト・カルホル(1955-)詩)
室内合唱団アウルム
エヴァ・ホルム・フースネス(指)

録音:2015年2月、2016年3月、フッゲン教会(トロンハイム、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
録音 : ビアトリス・ヨハンネセン
[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
2L の新作『UR』は、2006年に創設されたトロンハイムの室内合唱団アウルムが、同じ音楽コミュニティで活動する作曲家たちに委嘱した作品を特 集したアルバム。「ノルウェー語の “ur” には、いくつかの意味がある。伝統と新たな衝動が出会う『時』、わたしたちのルーツがどこにあるかという『起源』、 岩くずのごろごろした山の『野生』……」。オッド・ヨハン・オーヴェロイ、オイヴィン・ヨハン・アイクスン、マッティン・アイケセット・コーレン、ガイル・ドーレ・イェ ルショー、アウルムを指揮するエヴァ・ホルム・フースネス −− トロンハイムのノルウェー工科自然科学大学(NTNU)音楽学部で学び、あるいは教え る音楽家たちは、ノルウェーの詩人の詩をテクストに採り、自然、人間、自然とともにある人間といったテーマを伝統的な語法のスタイルや伝統的な和声 とロマンティックな技法に現代の語法を加えたスタイルの音楽と「音風景」に作りました。オーヴェロイの《ザトウクジラ》の「クジラの歌」はオイヴィン・ ドリーヴェクレップの制作、《アンコウ》のハンドドラムはアイリク・ラウヴォースが担当しています。トロンハイムのフッゲン教会でのセッション録音です。 (Ki)

Sonamusica
SONA-1609(1CD)
サンクトゥム・デシデリウム
ディートリヒ・ブクステフーデ:カンタータ 「鹿の谷川を慕いあえぐがごとく」 BuxWV.92
ヨハン・フィリップ・フェルチュ:Aus der Tieffen
ヨハン・カスパール・ケルル:トリオ・ソナタ
ヨハン・フィリップ・クリーガー:Herr, auf dich trau ich、主は我が牧者
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー:ラ・ベッラ・パストーラ
ピーテル・デ・モール(テノール、アーティスティック・リーダー)、
ムーサ・ジョヴィス

録音:2015年6月26日−28日、ベルギー
1989年生まれのオランダの若きテノール、ピーテル・デ・ムールと彼が主宰するアンサンブル、ムーサ・ジョヴィスによる17世紀ドイツの宗教作品集。

Nilento
NILCD-153(1CD)
Jubileumsjul〜クリスマス・アルバム ブルンスブー音楽学校

録音:2015年9月、スウェーデン
ヨーテボリでトップクラスの音楽学校、ブルンスブー音楽学校の30周年記念アルバム。高いレベルの教育を受けた児童・青少年が、ジョン・ラッターやアドルフ・アダンなどの作品を含むクリスマス・キャロルを歌う。ソリストとしてカロリーナ・サンドグレンやマルコ・ステラが歌うほか、ヨーテボリ歌劇場、ヨーテボリSO、ヨーテボリ・ウィンド・オーケストラのミュージシャンも参加。
Nilento
NILCD-161(1CD)
カミラ・フォイクト:合唱作品集 ライフ・ストランズ女声cho
カミラ・フォイクト(P)、
レナート・エスボーン(Vc)、
ラーシュ・ニルソン(フリューゲルホルン)

録音:2015年9月、ニレント・スタジオ(スウェーデン)
現代スウェーデンの作曲家、カミラ・フォイクトの作品集。飾り気のない美しさで日常の悲しみと喜びを歌う神聖な音楽。

KLANGLOGO
KL-1411(1CD)
NX-B03
ツェーザリ・キュイ:ジャン・リシュパンの20の詩による歌曲集Op.44
物乞いの歌〈子守歌/古いもの/小さな害虫/光とブロンド〉
セレナードOp.40(ピアノ・ソロ)
愛撫〈空は凍てついて/どこに住んでいますか?/あの星を覚えていますか?/あのキスを覚えていますか?/あなたの愛する人は…/大気の再発見/それは私が彼女を初めて見た日〉
前奏曲Op.64(ピアノ・ソロ)
冒涜〈フン族/剣士/トルコ人/私のライバル〉
おしゃべりOp.40(ピアノ・ソロ)
海〈涙/岸壁/海上の夜/空想家/アデュー・バット〉
ジャン・ベルメス(Bs-Br)
デニス・イワノフ(P)
ツェーザリ(セザールとも)・キュイ(1835-1918)は“ロシア五人組”の作曲家の一人として知られていますが、実は母はリト アニア人、父はフランス人と、ロシアの血を引いているわけではありません。彼が生まれたのは、当時ロシア帝国のヴィリニ ュス(現在はリトアニア)でした。フランス軍の兵士だった父がこの地に立ち寄った際、地元の女性と結婚したため、キュイ は幼い頃から様々な国の文化に触れながら成長し、長じてからは軍事の専門家としてロシア国内で尊敬されることとなりまし た。とはいえ、作曲家としてのキュイは「五人組」の他のメンバーに比べると、その存在は地味で、録音はもとより、作品も あまり演奏される機会がないのが実情です。彼が好んだフランスの作家ジャン・リシュパンのテキストによるこの歌曲集は、 20曲の歌曲全曲の合間に、ユニークなピアノ曲を挟むという面白い構成を持っています。ルクセンブルク生まれのバリトン、 ベルメスとロシアのピアニスト、イワノフが曲の深部に光を当てています。

DACAPO
MAR-8.226592(1CD)
NX-A14
ニルス・レンスホルト:MeQuitte(2012)
1.第1番:子守歌I/2.第2番:シャンソン(男)/3.第3番:ゴスペル/4.第4番:セレナーデ(女)/5.第5番:シャコンヌ/6.第6番:セレナーデ(男)/7.第7番:シャンソン(女)/8.弟8番:マーチ(ブルース)/9.第9番:シャコンヌ(ソウル)/10.第10番:マーチ/11.第11番:子守歌II(キャンプファイアにて)
アンナ・カトリン・エギルストレス(ヴォーカル)
ニルス・レンスホルト(ヴォ ーカル)
セナテット(アンサンブル)

録音:2014年デンマークヴィレッジ・ノア・スタジオ
ニルス・レンスホルトはオーフスの王立音楽大学でラスムッセンとセアンセンに学んだ作曲家、サウンド・アーティスト。オ ペラや舞台作品での活躍が認められ、現在、デンマーク国家から助成金を得て、更なる研究に取り組んでいる期待の人物です。 この歌曲集「MeQuitte」は、パリジェンヌの愛がテーマとする幻想的な物語。作曲家本人がヴォーカルとして参加し、「愛 は常に歓びばかりがあるわけではなく、時には破壊的な悲しみをもたらす存在である」というコンセプトに基づき、時には甘 く、時には刺激的な響きで全曲が覆われています。

Aurora
ACD-75087(1CD)
『光の消ゆる前に』
ヘンリク・オーデゴール(1955-):男声合唱のための音楽
恋人よ、さあ、立って *
光の消ゆる前に **
頌歌 VIIb:心に湧き出る美しい言葉#
頌歌 VIIIb:アンティフォナ「ギルボアの山々」とマニフィカト#
頌歌 VIb:バビロンの流れのほとりに座り#
エストニア国立男声cho(RAM)*/**
ミック・ユレオヤ(指揮)*/**
ヴォックス・クラマンティス **/#
ヤーン=エイク・トゥルヴェ(指揮)#
マディス・メツァマルト(打楽器)**
ヴァンボラ・クリグル(打楽器)**

録音:2015年1月14日、19日-20日、27日 エストニア・コンサートホール(タリン、エストニア)
ヘンリク・オーデゴールは、1995年、オスロ生まれ。バストロンボーンと教会音楽を学んだ後、ノルウェー音楽アカデミーのラッセ・トーレセンとユト レヒト音楽院のトリスタン・ケウリスの下で作曲法を学び、パリ音楽院でグレゴリオ聖歌を修めました。テレマルクのサウヘラで教会音楽家と聖歌隊指揮 者を務め、現在はサウヘラの湖畔の民俗音楽に囲まれた環境で作曲活動を行っています。「オーデゴールの声楽音楽には歴史の重みが感じられる。グレゴ リオ伝統の声は、現代の新しい音楽語法と出会い、有機的に一体化しながらも、斬新かつ予測できない音を響かせる。われわれの西洋の声楽伝統の深 みから聞こえる声は、この『今日』の作曲家のきわめて精妙な表現によって、ろ過される」(作曲家ギスレ・クヴェルンドク)。アルバム『光の消ゆる前に』 には、そうしたオーデゴールの音楽の特質を示す、男声合唱のための宗教作品が5曲、収められました。最初に歌われる《恋人よ、さあ、立って》は、 アルバム中で唯一グレゴリオ聖歌と関連のない作品です。『旧約聖書』の『雅歌』から採った「北風よ、目覚めよ」「友よ食べよ、友よ飲め」「『恋人よ、 美しい人よ、さあ、立って出ておいで』」といったテクストが、口笛、笑い声、叫び声をまじえた、「官能の歌」として英語で歌われます。 《光の消ゆる前に》は、修道院の一日の終わり、「終祷」の音楽です。〈詩篇4番〉〈詩篇134番〉〈詩篇94番〉〈主よ、今こそあなたは〉〈主の祈り〉〈め でたし元后(サルヴェ・レジナ)〉……。男声による教会聖歌隊(スコラ・カントルム)を男声合唱がサポートするスタイルで作曲され、男声合唱の部分 は通常の記譜法、聖歌隊の部分はネウマ譜で書かれています。この作品には、彼の音楽で特徴的な「対比」が、即興の要素と伝統の素材の対立という 姿で示され、ふたりの打楽器奏者も音楽に参加しています。 「男声による教会聖歌隊」のための「頌歌」は、オーデゴールが、近年、積極的に手がけているシリーズ。《頌歌 VIIIb:アンティフォナ「ギルボアの山々」 とマニフィカト》は、『サムエル記下』第1章、サウルとヨナタンの戦死を知ったダビデが歌う哀悼の歌「ダビデの弓の歌」による「アンティフォナ」と『ル カによる福音書』の「マリアの賛歌」で構成した作品です。 1944年創設のエストニア国立男声合唱団(RAM)は、シベリウスやグリーグ作品の録音を通じて国際的にも知られるアンサンブル。エストニアのミック・ ユレオヤが、2011年/2012年のシーズンから首席指揮者と芸術監督を務めています。彼がメンバーとして歌ったことのある、ヴォックス・クラマンティスは、 1996年の創設。指揮者のヤーン=エイク・トゥルヴェは、パリ国立高等音楽院で学び、グレゴリオ聖歌指揮のディプロマを取得しています。 (Ki)


Treasures
TRE-144(1CDR)
ヴェルディ:レクイエム グィド・カンテッリ(指)ボストンSO
エルヴァ・ネルリ(S)
クララマエ・ターナー(A)
ユージン・コンリー(T)
ニコラ・モスコーナ(Bs)
ニュー・イングランド音楽大学cho

録音:1954年12月17日ライヴ
※音源:米Discocorp IGI-340
◎収録時間:79:57
“大伽藍に傾かず、歌の力を引き出すカンテッリの統率力!”
■音源について
このレコードを最初に聞いたときは、音があまり良くないと感じましたが、よくよく確認すると、開始から3分の1ほどの音量が低めであることがわかり、今回はこれを修正したことでそのストレスが軽減しました。演奏直後に起こる盛大な拍手は、余韻をかき消してしまうのでカット。また、演奏時間は80分を少し超えるので、1枚に収録するために曲間のインターバルを少し短縮しています。

★カンテッリがこの作品のセッション録音を遺してくれなかったことは残念ですが、こんな感動的な録音が存在するのは幸せなことです。無理に構えず、深刻ぶらず、一途にニュアンスを注入するカンテッリの姿勢はここでも同じで、宗教的な敬虔さと音楽的な訴求力を兼ね備えたこの演奏は、この曲につきまとう大げさな印象を一切与えず、この曲の再現の理想形と言えましょう。
まず合唱の巧さが特筆もの。“Agnus Dei”のユニゾン部、“Libera me”の無伴奏部などで明らかなように、潜在的な技量の確かさに加え、熱狂の渦に身を任せすぎないようにフレージングが制御されており、それでいて音楽は常に伸びやか。祈りのエッセンスが聴き手の心にしっかり伝わります。そして独唱陣の素晴らしさ!スパー・スターこそ配していませんが、ネルリやモスコーナはトスカニーニの指揮でも歌っているので、その教訓もここに生きていることは想像に難くありません。バスのモスコーナによる[04]“Mors stupebit”は、オペラ的な語り口に傾きすぎず、安定的に情感が滲み出し方が絶妙。更に素晴らしいのが、ソプラノのネルリ。強靭な高音からソフトに囁くピアニッシモまで、まさにリリコ・スピントの最良のスタイル示す名唱を聴かせてくれます。その魅力が核となった“Lacrymosa”の四重唱と、全体を深く大きく呼吸させるカンテッリの指揮が一体となった音楽は、筆舌に尽くしがたし!
オーディオファイル的な興味を集める作品でもありますが、それよりも歌の威力を全身で浴びたいのでしたら、是非この演奏をお聴きいただきたいと思います。【湧々堂】

Sono Luminus
DSL-92210(1CD)
NX-B05
天使に囲まれてクリスマスを祝して
全ての死を免れない肉体に沈黙を保たせよ(ピカルディ、フランス中世)-A.ノルッデ:Konvulsionslaten-S.リチャード:ケルト
神の神秘(13世紀)-キリストへの子守歌(スコットランド・キャロル)
まぐさ桶の向こうへ(スコットランド伝承)-ポロネッサ・スプーフ
M.プレトリウス:私はばらの木を知っている
私は彷徨いながら不思議に思う(J.J.ニルスのコレクション)
グリーンスリーヴス(16世紀イギリス)
この心地よい香りは何ですか(17世紀フランス)-M.ヴルプイス:イエスの十字架,苦しみと痛み
サラウンド(アイルランド伝承)-M.ケリー:雪の小道-J.モーラン:HalfC
若い乙女は(フランス伝承/N.ルベーグ編)-ヨゼフとマリア(フランス伝承/M.コレッテ編)
神の休息と陽気な紳士(16世紀イギリス)-ウェンセスラスはよいおうさま
真夜中の時間に-喜びはあなたとともに(島のオニールの音楽集より)
鳥の歌(カタルーニャ伝承)
C.スリック:冬の落陽
ウェクスフォード・カロ(アイルランドの伝承キャロル)-シェットランド・リール(シェットランド伝承)
J.P.ハーディング:朝、最も光り輝く最高の息子たち-W.コーレマン:小さな村よさようなら
F.グルーバー:きよしこの夜
アンサンブル・ガリレイ

録音:2013年5月13-15日ヴァージニアボイス、ソノ・ルミナス・スタジオ

※2013年発売DSL-92173(CD+Blu-rayAUDIO)の通常CDのみの再発売盤です
魅惑的であり、表情豊かであり、そして力強さも備えたクリスマスのための音楽集。以前発売されていたBlu-rayAUDIO 盤との同梱アルバムより、通常CDのみの分売となります。 アイルランドの名アンサンブル「アンサンブル・ガリレイ」は、奏者たち各々が国内のコンクールで好成績を上げており、彼 らが醸し出すハーモニーはまさに天上の響きそのもの。長い歴史の中で熟成されてきた世界各国に伝わるメロディを、繊細な 感性によって紡ぎだし、聞き手にまっすぐ届けてくれます。

Arte dellarco Japan
ADJ-050(1CD)
ハイドン:ミサ曲変ロ長調 Hob.XXII-7「小オルガン・ミサ」
「あなたこそ栄光と誉れにふさわしく」(神への感謝の歌) 変ホ長調 Hob.XXV:C8(合唱)
響曲第2番 ハ長調 Hob.I:2
交響曲第57番 ニ長調 Hob.I:57
鈴木秀美(指)、
望月万里亜(S)
今井奈緒子(Org)
オーケストラ・リベラ・クラシカ、高田あずみ(コンサートマスター)
コーロ・リベロ・クラシコ【鈴木美登里、望月万里亜、星川美保子(S)、上杉清仁、布施奈緒子、高橋ちはる(A)、谷口洋介、中嶋克彦、鏡貴之(T)、小笠原美敬、渡辺祐介、小藤洋平(Bs)】

ライヴ録音:2015年6月20日/上野学園石橋メモリアルホール
当ディスクはオーケストラ・リベラ・クラシカの第35回定期演奏会ライヴ録音からハイドンの小オルガン・ミサ、「あなたこそ栄光と誉れにふさわしく」(神 への感謝の歌)、交響曲第2番そして、交響曲第57番が収録されております。 2015年に結成されたコーロ・リベロ・クラシコ(CLC)は、声楽アンサンブル「ラ・フォンテ・ヴェルデ」のメンバーを中心にバロックから古典派を 演奏するプロによって構成されております。 小オルガン・ミサはアイゼンシュタットの慈悲の友教会のために作曲されました。曲はハイドンがこの後ミサに好んで使うことになる変ロ長調で、最初と 最後が静かに終わる形式美を持っています。OLC、CLC、そして新しく建造されたオルガンで、最上のブレンドで送るハイドンの作品群をお楽しみください。 (Ki)

Resonus
RES-10169(1CD)
ラフマニノフ:晩祷Op.37 ニューヨーク聖トーマス教会聖歌隊、
ジョン・スコット(指)
オリー・ブラウン(Ms)、
デイヴィッド・ヴェンダーウォル(T)

録音:2008年、聖トーマス教会(ニューヨーク、アメリカ)
1915年3月にモスクワ聖務会院の合唱団により初演された「晩祷」は、昨年の2015年で初演100周年を迎えたラフマニノフの宗教音楽における最高傑作。2015年8月に59歳と言う若さで亡くなった名匠ジョン・スコット(1956−2015)の指揮により、アメリカ随一の聖歌隊との呼び声が高い、ニューヨーク聖トーマス教会聖歌隊の美しいハーモニーが響き渡る。
Resonus
RES-10170(1CD)
アヴェ・マリア〜高声のための合唱作品集
バレル:マニフィカトとヌンクディミッティス
クラーク:アヴェ・マリア
レイトン:ミサ・コルネリア Op.81
ビンガム:神がわがこうべにあらんことを、
 サント・マリー・ドゥ・ラ・メール
タヴナー:ミサ・ブレヴィス
マクダウォール:アヴェ・マリア
ウィッシャート:3つのキャロル
マーシュ:イブニング・カンティクルズ
ケンブリッジ・セント・キャサリンズ少女cho
エドワード・ウィッカム(指)

録音:2015年1月&7月
クラークス・グループの録音でもお馴染みの名匠エドワード・ウィッカムが指揮を振る、タヴナーやレイトンなどの合唱作品集。女声合唱によるタヴナーの「ミサ・ブレイヴィス」などは要必聴!!

AGLAE MUSICA
AMC-103(1CD)
マッティナータ〜アリア、ロマンスと管弦楽曲集
レオンカヴァッロ:朝の歌 [Mattinata]
ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」から 序曲
マスネ:歌劇「ウェルテル」から 春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか?
ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」から
 ああ、美しい人よ / 見よ、恐ろしい火を
ヴェルディ:歌劇「ラ・トラヴィアータ」から 女心の歌
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から 間奏曲
ビゼー:歌劇「カルメン」から おまえの投げたこの花は
プッチーニ:歌劇「トスカ」から 妙なる調和 / 星は光りぬ
 歌劇「トゥーランドット」から 誰も寝てはならぬ
ベートーヴェン:劇付随音楽「エグモント」Op.84 から 序曲
マルティネス・バリュス(1868-1946):サルスエラ「愛と戦いの歌」から ピレネー
ホセ・セラノ(1873-1941):サルスエラ「ラ・ドロロサ」から 十字架の道に立つ冷たい岩
パブロ・ソロサバル(1897-1988):サルスエラ「港の居酒屋」から それは有り得ない
アレクス・ビセンス(T)
バルセロナ・フィラルモニアO
ダニエル・アントニ・イ・プラザ(指)

録音:2012年10月9日、アウディトリ、バルセロナ、カタルーニャ、スペイン
アレクス・ビセンスはバルセロナに生まれリセウ音楽院、インディアナ大学(アメリカ合衆国)で学んだテノール。ヨーロッパ各地で歌劇の舞台に立つ他、サルスエラも得意としています。

FUNDACIO VICTORIA DE LOS ANGELES
FVDA-13
(1DVD PAL + 1CD)
ブラバ、ビクトリア!

[DVD]
「ブラバ、ビクトリア!」(マリア・ゴルゲス監督)
カタルーニャ・テレビ放送とスペイン国営テレビ放送の共同制作による、ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス財団が管理するビデオ、写真等の資料からビクトリア・デ・ロス・アンヘレスの生涯とキャリアをたどるドキュメンタリー

[CD] 上記番組のサウンド・トラック
(1)モンサルバーチェ(1913-2002):5つの黒人の歌 から 黒人の歌
(2)レスピーギ:ストルネッロを歌う女
(3)ファリャ:歌劇「はかなき人生」から Vivan los que rien
(4)ヘロニモ・ヒメネス:サルスエラ「ラ・テンプラニカ」から タランチュラ
(5)ヴェルディ:歌劇「ラ・トラヴィアータ」から 花から花へ
(6)ホセ・パロミノ(アントニー・バーナード(1891-1963)編):長椅子
(7)ブラームス:甲斐なきセレナード
(8)黒人霊歌(ハリー・タッカー編):時には母のない子のように
(8)カタルーニャ民謡(ホアキン・ニン・カステリャノス編):鳥の歌
(9)カタルーニャ民謡(モランテ編):聖母の御子
(10)ジャイミ・オヴァリ(1894-1955):青い鳥
(11)マスネ:歌劇「マノン」から 彼らの声が甘い恋に誘う時(マノンのガヴォット)
(12)カタルーニャ民謡(ムランタ編):船乗り
(13)ビゼー:歌劇「カルメン」から ハバネラ
(14)プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」から私の名はミミ
(15)ワーグナー:歌劇「タンホイザー」から 厳かな殿堂よ
(16)ジェニ・サデーロ(1886-1961):エラ・ラ・ヴォ
(17)ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」から 今の歌声は
(18)ラファエル・カリェハ(1870-1938)&トマス・バレラ(1870-1938):さらばグラナダ
(19)トルドラ (1895-1962):五月
(20)ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番 から アリア(カンティレーナ)
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(S)

[DVD]
収録時間:60分/音声:カタルーニャ語、スペイン語、英語
字幕:カタルーニャ語、スペイン語、英語、フランス語

[CD]
(1)パリ音楽院O
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指)
録音:1962年
(2)ポルトガル国立SO
ペドロ・デ・フレイタス・ブランコ(指)
録音:1957年6月21日、ライヴ、リスボン、ポルトガル
(3)パリ音楽院O
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指
)録音:1962年
(4)スペイン国立O
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指)
録音:1967年
(5)ローマ・歌劇劇場O
ガブリエーレ・サンティーニ(指)
録音:1958年
(6)伴奏者名記載なし(器楽アンサンブル)
録音:1955年
(7)ジェラルド・ムーア(P
)録音:1960年
(8)ジェフリー・パーソンズ(P)
録音:1976年
(8)パウル・ベルト(P)
録音:1960年
(9)ジェフリー・パーソンズ(P)
録音:1992年
(10)ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指)
録音:1964年
(11)パリ・歌劇・コミークO&cho
ピエール・モントゥー(指)
録音:1955年
(12)ジェフリー・パーソンズ(P)
録音:1992年
(13)フランス国立放送O
トマス・ビーチャム(指)
録音:1960年
(14)ビクターO&choト
マス・ビーチャム(指)
録音:1956年
(15)フィルハーモニアO
ヴァルター・ジュスキント(指)
録音:1950年
(16)シンフォニア・オブ・ロンドン
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指)
録音:1964年
(17)ロイヤルPO
ヴィットリオ・グイ(指)
録音:1963年
(18)ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ギター弾き語り)
録音:1961年
(19)バルセロナ市パトロナートO
アントニ・ロス・マルバ(指)
録音:1970年
(20)フランス国立放送O
エイトル・ヴィラ=ロボス(指)
録音:1957年
初回限定生産商品につき、お客様にはお早目のオーダーをお勧めください。当DVDの再生にはPAL対応のプレーヤーが必要です。また弊社はパソコンでの再生についても動作を保証いたしません。ご了承ください。

DACAPO
MAR-8.226112B06
(1CD)
ニールセン:合唱作品集
愛らしき国ありFS110
素晴らしい夕べのそよ風
2つの学校の歌FS138‐第1番「花のがくから花粉が」
マヒワの歌FS40
セレナードFS300
20のデンマークの歌第1巻FS70-第10曲「ほほえみながら重荷を背負う」
来たれ、神の天使よFS41
2つの学校の歌FS138‐第2番「今、過去から時間を積み重ね」
喜びの瞬間、長年の痛みFS31
夕べの趣きFS48
水仙FS59/子供の歌FS72
デンマークの歌FS111‐春の生垣は緑
デンマークの歌FS111‐2羽のヒバリは巣で愛を育む
デンマークの歌FS111‐みて、おかあさん!陽が赤い
劇音楽「母」Op.41FS94‐いつでも出帆できる船のように
オーフス市地方博覧会のためのカンタータより
デンマークの男たちよ、強くあれFS35
シュナップスにFS53
10の小さなデンマークの歌FS114-第10番「デンマークの歌は、若く美しい髪の娘」
今、東から日が昇り
デンマーク歌曲集FS111-第2番「私は心地よい眠りにつく」
素晴らしき夕べのそよ風
美しき国FS110
デンマーク国立ヴォーカル・アンサンブル
デンマーク国立コンサートcho
ミハエル・シェンヴァント(指)
デンマーク国立少女cho
フィリップ・フェイバー(指)
デンマーク国立青少年cho
デンマーク国立少年cho
スザンヌ・ヴェント(指)

録音:2014年6月18-20日、2015年5月7-8日、2015年6月、2015年8月24日 コペンハーゲンガリソン教会
重厚な交響曲や室内楽曲で知られるカール・ニールセン(1865-1931)。彼は合唱音楽の大家でもありました。およそ300曲 の親しみ易い歌曲や合唱曲は、デンマーク国内の学校や家庭で愛唱され続けています。ただし、このアルバムに収録された 25の合唱曲はどれもデンマーク語で歌われるため、他の国ではほとんど歌われることがありません。また、ニールセンは現 在のデンマーク国歌「麗しき国」(作曲はHansErnstKroyer)の別ヴァージョンも作曲しており、こちらは残念ながら普及す ることがありませんでしたが、独立した合唱曲として愛唱されることとなり、このアルバムの最終トラックに収録されていま す。北欧の合唱レベルの高さも存分にお楽しみください。
DACAPO
MAR-8.226582A14
(1CD)
ヨン・フランゼン:歌曲集
ソプラノとピアノのための「欲望の典礼」(1993)
カウンターテナーとピアノのための歌曲集「冬の夜」(1989/2015年改編)
ソプラノとギターのための歌曲集「無垢の歌」(1984)
ソプラノとギターのための歌曲集「経験の歌」(1991)
20-23.バリトンとピアノのための歌曲集「私がかつて住んでいた部屋」(1990)
カウンターテナーとギターのための歌曲集「7つのシリーの歌」(1987)
リーゼ・ダヴィドセン(S)
リヴ・オドヴェイグ・ミッドマデリ(S)
モルテン・グローヴェ・フランゼン(C.T)
アレクサンダー・ノール(Br)
イェスパー・シヴェベアク((G)
ソフィア・ヴィルクマン(P)
オルシ・ファイガー(P)

録音:2015年9月、2015年9月-10月 コペンハーゲンロイヤル・オペラ・ハウス,リハーサル・ルーム
デンマークの現代作曲家フランゼン。彼の歌曲のテキストのほとんどは聖書やヘルマン・ヘッセ、あるいはウィリアム・ブレ イクといった古典的な作品からの採取であり、繊細な音楽をつけることでその崇高な精神を表現しています。このアルバムに は5つの歌曲集が収録されていますが、どのテキストにもフランゼンの好みがしっかり現れており、哲学的な晦渋さを持ち ながらも、カウンターテナーとギターが醸し出す音色のような、ほのかな妖艶さも感じられる音楽を聴くことができます。

THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0016(1SACD)
デュリュフレ:レクイエムOp.9
グレゴリオ聖歌による4つのモテットOp.10
ミサ曲「クム・ユビロ」Op.11
パトリシア・バードン(Ms)
アシュリー・リッチーズ(Br)
スティーヴン・クレオベリー(指)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジcho
エイジ・オブ・エンライトゥンメントO

録音:2015年1月
誰かがやってくれないかと待ち望んでいたデュリュフレの「レクイエム」の古楽器による演奏がついに登場します。それもエイジ・ オブ・エンライトゥンメント管弦楽団という予想以上の一級団体によるものなので、ファンは冷静でいることが困難なリリースと申せましょう。 もともとデュリュフレの「レクイエム」は1947年の作。時代的には現代ながらグレゴリオ聖歌を多用した美しい世界は、フォーレの名作以上の清純さ で非常に人気があります。オリジナルはチェレスタやタムタムを含む大きな編成でしたが、デュリュフレは1961年に小管弦楽用に編み直し、ここではそ の版で演奏されています。わずか55年前の作品ながら、これほど古楽器演奏がしっくりくる曲も珍しく、ようやく決定盤を手にした満足感を得ることがで きます。 もちろん主役は声楽。500年以上の歴史を持つケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団の清澄な響きがSACDの高音質録音で充実感満点。少年合 唱による高音域と成人による中低音域による中世の修道院のような男声のみの世界に、メゾソプラノのパトリシア・バードンが聖母のように加わり、心洗 われるような清涼感を味わうことができます。 もうひとつの注目はキングズ・カレッジのオルガン。長期間の修復に入る前最後の演奏となりました。この楽器は20世紀初頭に修繕されましたが、い くつかのパートは1600年代初頭のものがまだ使われている貴重なもの。400年前の響きが55年前の作品をいとも自然に彩っています。 (Ki)
THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0017(1CD)
「クリスマスの12日」
The Angel Gabriel
Rudolf the Red-nosed Reindeer(赤鼻のトナカイ)
Quel est c’est odeur
Dormi, dormi
Have yourself a merry little Christmas
Let it snow! Let it snow! Let it snow!
White Christmastime
Santa baby
Christmas Song
All I want for Christmas(恋人たちのクリスマス/マライア・キャリー)
I wish it could be Christmas(毎日がクリスマスなら/ウィザード)
Christmas cards
Twelve Days of Christmas(クリスマスの12日)
ザ・キングズ・メン
男声のみの伝統ある歌唱で名高いケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団。そのメンバーからなるグループ「ザ・キングズ・メン」がクリスマス・ソングをア・ カペラで歌いました。ポップスをアレンジし、iTunesのクラシック・チャート1位を記録した前作「After Hours」(KGS 0006)に続く注目作品の登場です。「赤鼻のトナカイ」からマライア・キャリーまで、分厚い合唱とは正反対の精緻なアンサンブルで聴くライトでポップなクリスマス・ソング集。ファルセッ トの使用も鮮やかで美しいです。バッキングやハーモニーまで細かくパートを振り分け組み立てたアレンジと、その凝ったア・カペラ・サウンドを完璧に再 現する声の技術に驚かされながらも、愉快な気分を盛り上げてくれる素敵なアルバムです。 (Ki)

MN RECORDS
MNRCD-138(1CD)
ナイマン:ウォー・ワーク〜フィルムと8つの歌 ヒラリー・サマーズ(A)
マイケル・ナイマン(P)、
マイケル・ナイマン・バンド

録音:2014年11月、ロンドン
MN Recordsの最新作「War Work」は、フランスの国際映画祭「War on Screen」のために、第一次世界大戦の100周年となる2014年に作曲された作品。第一次世界大戦期に亡くなった各国の詩人の詩が使われた8つの歌を、これまでもマイケル・ナイマンと共演を重ねてきたウェールズのコントラルト、ヒラリー・サマーズが歌います。

THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0014(1CD)
キングズ・カレッジによる讃美歌集
1. G.F.ヘンデル:Thine be the glory [Maccabaeus]
2. リチャード・ヒュウ・プリチャード:Alleluya, sing to Jesus [Hyfrydol]
3. E.G.モンク:Angel-voices ever singing [Angel Voices]
4. ヴォーン・ウィリアムズ :All creatures of our God and King [Lasst uns Erfreuen]
5. ウィリアム・ローランズ:Love divine, all loves excelling [Blaenwern]
6. ジョン・ゴス:Praise, my soul, the King of Heaven [Praise my soul]
7. ヨハン・クリューガー:Now thank we all our God [Nun danket alle Gott]
8. シリル・ヴィンセント・テイラー:Glorious things of thee are spoken [Abbot’s leigh]
9. Let all mortal flesh keep silence [Picardy](フランス・キャロル)
10. Jesus Christ is risen today [Easter Hymn] Adapted from Lyra Davidica
11. Lord of all hopefulness [Slane](アイルランド伝承曲)
12. ジョン・ウェインライト:Christians, awake, salute the happy morn [Yorkshire (Stockport)]
13. W.H.モンク:Abide with me [Eventide]
14. コンラート・コハー:As with gladness men of old [Dix]
15. ジョン・アイアランド:My song is love unknown [Love Unknown]
16. ウィリアム・クロフト:O God, our help in ages past [St Anne]
17. O come, O come, Emmanuel! [Veni Emmanuel](15世紀フランスの歌)
18. J.B.ダイクス:Holy, Holy, Holy! Lord God Almighty! [Nicaea]
19. A.H.ブラウン:Just as I am, without one plea [Saffron Walden]
20. ジョージ・エルヴィー:Come, ye thankful people, come [St George’s, Windsor]
HYMNS FROM KING’S
スティーヴン・クレオベリー(指)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジCho

録音:2015 年 4 月20・21日/キングズ・カレッジ聖堂(ケンブリッジ)
キングズ・カレッジ合唱団の美点が最大限生かされた珠玉の讃美歌集です。全曲クレオベリー自ら編曲、基本は合唱の美しさを生かしたシンプルなアレ ンジですが、途中でソロが出てきたりとなかなか手が込んでいます。表彰式でおなじみのヘンデル「見よ、勇者は帰る」に後年歌詞がつけられた讃美歌「Thine be the glory」を始め、どこか懐かしいメロディに心が安らぎます。オルガンと合唱による無垢な調べに癒されてください。 (Ki)
THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0015(1CD)
キングズ・カレッジのベスト・パフォーマンス集
1. パリー:At the Round Earth’s Imagined Corners
2. スタンフォード:Evening Service in G: Magnificat
3. ヴォーン・ウィリアムズ:Valiant-for-Truth
4. ウォルトン:Jubilate
5. パーセル:Iehova, quam multi sunt
6. ギボンズ:This is the Record of John
7. タイ:Laudate nomen Domini
8. ケネス・レイトン:Drop, Drop, Slow Tears
9. ティペット:St John’s Service: Magnificat
10. メシアン:O Sacrum Convivium
11. ハウエルズ:Gloucester Service: Magnificat
12. ジョージ・ベンジャミン:‘Twas in the year that King Uzziah died
13. フランシス・グリエール:Magnificamus(世界初録音)
14. ジュディス・ウィアー:Vertue
15. ハウエルズ:Morning Service (Collegium Regale): Te Deum
EVENSONG LIVE 2016
スティーヴン・クレオベリー(指)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジCho

録音:2014年5月〜2015年5月(ライヴ)
evensongとは、英国教会における夕べの祈りのこと。キングズ・カレッジは実際の夕刻の礼拝での演奏を毎週Webサイトで無料配信しており、その 中から「ベスト・パフォーマンス集」として選りすぐった演奏をまとめたのがこのアルバム。2014年から2015年にかけての録音で、指揮者クレオベリー が自ら選曲しています。ギボンズもメシアンも、とにかく透明で美しい合唱に耳を奪われます。 (Ki)

MSO
MSOA-001(1CD)
ツァブロプーロス:エレイソン
イモータル/わたしはだれを恐れよう/悲しみの時に/哀歌/ベル/真夜中に/わたしは切にあなたをたずね求め/あなたが私とともにおられます/聖母マリアへの賛歌/翌日
ヴァシリス・ツァブロプーロス(P)、
ネクタリア・カランツィ(ヴォーカル)

録音:2013年−2014年、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
(Metropolitan Symphony Orchestra of Athens)の自主レーベル「MSO」が始動!MSOは、ECMレーベルでもいくつも作品を発表してきたアテネ出身の作曲家、指揮者、ピアニストのヴァシリス・ツァブロプーロス(アテネ・メトロポリタンSOの音楽監督&首席指揮者)が設立したレーベルで、第1弾は、ツァブロプーロス自身の作曲によるピアノとヴォーカルのための作品集。歌うのはギリシャ出身のビザンティン聖歌の歌姫、ネクタリア・カランツィ。ツァブロプーロスが書いた美しい旋律とハーモニーに安らぎの歌声を乗せ、古代の音楽や神秘的な自然、聖歌のルーツを探る、癒やしの音楽です。ツァブロプーロスが弾く透き通るようなピアノと高品質な録音にも注目。

EM Records
EMRFCD-001(1CD)
スティーヴン・ファー:詩篇集 バース・フィルハーモニア、
バース・カメラータ、
ジェイソン・ソーントン(指)
スティーヴン・ファー(b.1958)は、映画、テレビ、ラジオ等の分野で活躍する作曲家。英国国教会の牧師でもあるスティーヴン・ファーによる詩篇プロジェクトの録音。

コウベレックス
KRS-5211(1CD)
税込価格
「日ごとの糧を今日」
パレストリーナ:《ミサ ・永遠のキリストの恵みを》
リハルツ・ドゥブラ:《ミサ・シンプレクスII》
 「私をあわれんでください」、
 「おお、主の十字架よ」、「主の祈り」
水野隆一(指)
関西学院聖歌隊

録音:2015年2月、2016年2月、関西学院会館 ベーツチャペル
普遍的な祈りの音楽であるミサ曲は、作曲された時代や状況により、多様な曲想 の作品が創作されてきました。今回収録した、パレストリーナのミサ曲と現代ラトヴィ アの作曲家リハルツ・ドゥブラ(1964-)の作品は全く異なる響きを持っていますが、深 い宗教的な内容を湛えています。ラトヴィア語による「主の祈り」は、あたたかく、平 和で美しい曲です。 関西学院聖歌隊は 1951 年創立の関西学院大学の学生をメンバーとする混声合唱 団。スクールモットー"Mastery for Service"を音楽を通じて実践することを目的として いる。レパートリーは幅広く、これまでに3 枚のCD を発表している。

GB Records
BCGBCD-09(1CD)
グロリアス・ヒル〜ブライヤーズ、ヴァスクス、エセンヴァルズ:合唱作品集 ラトビア放送Cho

録音:2005年10月、2007年2月
ギャビン・ブライヤーズとラトビア放送合唱団とのコラボレーション・アルバム第2弾。ブライヤーズ自身の作品と、ラトビアを代表する作曲家、ペトリス・ヴァスクス、エリクス・エセンヴァルズの作品を織り交ぜ、ラトビアの合唱を描く。2008年の英グラモフォン誌でEditor's Choiceに選定。
GB Records
BCGBCD-05(1CD)
Oi Me Lasso〜ブライヤーズ:中世のラウダ集 アンナ・マリア・フリーマン(S)、
ジョン・ポッター(T)、
モーガン・ゴフ(Va)、
ニック・クーパー(Vc)、
ギャヴィン・ブライヤーズ(Cb)
14世紀イタリアの無伴奏歌曲ラウダを元にギャヴィン・ブライヤーズが新たに書き上げた作品。ブライヤーズとの共演も多い二人の一流シンガー、スウェーデンのソプラノ、アンナ・マリア・フリーマンと、ヒリヤード・アンサンブルの元メンバー、ジョン・ポッターが歌う。
GB Records
BCGBCD-03(1CD)
ロッカビー・メモリアル・コンサート
バンショワ/ブライヤーズ
パーセル/ゴンベール/ジェンキンス
ヒリヤード・アンサンブル、
フレットワーク

録音:1998年12月21日、ウェストミンスター大聖堂(ロンドン)
1988年12月21日スコットランドのロッカビー上空でパンナム機103便が爆発し、270人が死亡した事件「ロッカビーの悲劇」の10周年に、ウェストミンスター大聖堂で行われたメモリアル・コンサート。ヒリヤード・アンサンブルとフレットワークといった、世界を代表する一流アーティスト達が、ブライヤーズの書いた「カッドマン・レクイエム」を演奏する。「カッドマン・レクイエム」は、この「ロッカビーの悲劇」によって命を失ったブライヤーズの友人でありサウンド・エンジニアであったビル・カッドマンの思い出によって作られています。

Willowhayne Records
WHR-038(1CD)
オー・マイ・ピープル〜20世紀&21世紀のア・カペラ作品集
フランシス・グライアー:ザ・ロード・ゴーズ・アップ
エリック・ウィテカー:ア・ボーイ・アンド・ア・ガール
マシュー・カン:イン・マヌス・トゥアス*
エドワード・エルガー(ジョン・キャメロン編):ルクス・エテルナ
ジョン・サンダース:ザ・リプローチズ
グレアム・キーチ:オー・ナタ・ルクス*
マシュー・カン:フォーブルドン・マニフィカト*、
 フォーブルドン・ヌンク・ディミティス*
グレアム・キーチ:オー・サクルム・コンヴィヴィウム*
ポール・キャリー:フィッシング・イン・ザ・キープ・サイレンス*
エリック・メイヤー編曲:私はイエスに共に歩んでほしい*
エリック・ウィリアム・バーナム:フラワーズ・フォー・ジ・オルター*
エドガー・デイ:ホエン・アイ・サーヴェイ・ザ・ワンダラス・クロス
マシュー・カン(指)アンティフォン

録音:2015年8月19日−21日、エクセター大聖堂聖母礼拝堂(イギリス)

*=世界初録音
エルガーの「Lux Aeterna」やウィテカーの「A Boy and a Girl」、サンダースの「The Reproaches」などの名作と、多くの世界初録音作品を含む、現代のア・カペラ合唱作品集。

DACAPO
MAR-6.220629(1SACD)
ベント・セアンセン:合唱作品集
独唱のための「スノーベル」(2009/2014)
「スノーベル」5声と教会の鐘のための8つの楽章(2009-2010)
Grafodt‐灰色の誕生(2009)
Livet og doden‐生と死(2009)
3つのモテット(1985)<第1 番:Sicut umbra cum declinat/第2 番:Induti sunt arietes ovium/第3 番:Dies mei sicut umbra declinaverunt>
涙の日(1985)
og solen gar ned‐そして日が落ちるとき(2008)
祝福あれ(2006)
Havet star sa blankt og stille‐海はかがや
き、そして静けさを保っている(2005)
デンマーク国立声楽アンサンブル
ポール・ヒリアー(指)

録音:2013年10月30-31日,11月1-2日デンマークコペンハーゲン,ガルニソン教会&聖ポール教会
デンマークを代表する現代作曲家、ベント・セアンセン(1958-)の合唱作品集。アルバムには世俗曲と宗教曲がバランス良く配置されており、その豊かな世界を知ることができます。彼が愛している森林風景を描いた2つの「スノーベル」は、一方はソロ、一方はアンサンブルと教会の鐘とのコラボという独特な響きが用いられており、人の声はまるで森を渡る風のような雰囲気を醸しだしています。「生と死」を扱った2つの作品は瞑想的で悲しみに満ちた曲。また宗教作品は深い思索に彩られています。アンデルセンの詩を用いた「海は輝き・・・」は、穏やかな親しみやすいメロディをもったもの。

Sono Luminus
SM-228(1CD)
クリスマス・ウィズ・ラブ
ザカール:Whena ChildIs Born
セックススミス:MaybeThisChristmas
伝承:今宵鳴り渡る
ジャビッツ:サンタ・ベイビー
ベルナルド:ウィンター・ワンダーランド
カッチーニのアヴェ・マリア
トーメ:クリスマス・ソング
伝承:HuronCarol
ジングルベル(ヨン):幼子イエス
伝承:いざ歌え、いざ祝え/
ジョン・レノン:ハッピー・クリスマス
ケント:クリスマスを我が家で
コーエン:ハレルヤ
ナイジェル・ケネディ:クリスマス?*
アンナ・マリア・カウフマン(S)
ナイジェル・ケネディ(Vn)*
バイエルン国立歌劇場児童Cho
ミュンヘンSO

録音:2015年7月25-26日,9月13日ミュンヘンスタジオ・バイエルン,2015年8月10-14日(歌のみ)ベルギー,2015年10月19-21日ロンドンラック・スタジオ
ドイツで大人気を博しているソプラノ歌手、アンナ・マリア・カウフマンが歌うクリスマス名曲集。選ばれているのは伝承曲から映画音楽までと多彩で、どの曲にも名アレンジャー、アンドレアス・タルクマンらが児童合唱も交えた豪華なアレンジを施しています。伴奏はミュンヘンSOです。またトラック15の「クリスマス?」は名ヴァイオリニスト、ナイジェル・ケネディの作品で、もちろん彼も演奏に加わっています。

PAVIAN
PM-0099-2(1CD)
イヴァ・ビトヴァが歌うバルトークのスロヴァキア歌曲集
バルトーク(ヴラディミール・ゴダール編):子供のために 第3巻(1908-1910、改訂:1912,1945)
 サクランボがあれば/灌木、ラズベリー/木の上に、木の下に
 よう、ラド、ラド(婚礼の歌)/孔雀は飛んだ(変奏曲)
 一人の魔女がいた(円舞 I)/俺がジンゼシュの戦いから戻った時(山賊の歌)*
 ほら、二羽の鳩がプレショフの塔にとまっている(踊りの歌)
 咲け、花よ、花よ(円舞 II)/ミクラーシュの兵舎に(哀悼歌)
 ビストリツァの門のそばで/恋人の母親/アニチカ、粉屋の娘
 耕す、耕す、六頭の雄牛が/踊れ、乙女よ、踊れ(バグパイプ曲 I)
 少女だった頃(嘆きの歌)*/少女は教会に仕えていた
 ぼくは君の恋人だった(嘲りの歌)+/キツツキが樫の木で(ロマンス)+
 夜明けに行かないで、ハヌリェンカ(鬼ごっこ)/彼女は座って泣いていた(冗談)
 若者たちがヤギの群れを率いて行った(騒ぎ)*
 子供のために 第4巻(1908-1910、改訂:1912,1945)
 私は森を通り抜けた/キツツキが樫の木で+
 夜だ、夜だ、暗い(スケルツァンド)*/縦笛/雄鴨が谷に居た(もう一つの冗談)
 私は大いにさまよった+/私は眠る、眠る、眠りたい(カノン)*
 小さな庭、小さな庭(バグパイプ II)/それはヤーノシク(第二の山賊の歌)+
 私が知っていたなら/ブラチスラヴァで、静かなるドナウの岸辺で*+
 もう一度私は振り返った(別れ)
 ヤンコは二頭の雄牛を放牧していた(バラッド)+
 さあ、吹け、夏の風よ−ああ、何て美しい家(ラプソディ)
 ああ、木立よ、木立よ、二つの緑の木立よ(弔歌)/深い谷で(哀悼歌)
バルトーク:10の易しいピアノ小品(1908)から アレグロ(No.3)*
 ピアノの為の14のバガテル Op.6(1908)から ヴィーヴォ(No.5)*
 4つのスロヴァキア民謡(1907、1916)から
 ビストリツァの門のそばで/深い谷で(哀悼歌)/鳥が飛んで来て
 トニは紡ぎ車を回す(スロヴァキア民謡;1916)
イヴァ・ビトヴァ(歌(*以外))
ムハSQ
[ユライ・トムカ(Vn1)、アンドレイ・バラン(Vn2)、ヴェロニカ・プロケショヴァー(Va) パヴォル・ムハ(Vc) ]

録音:2015年8月24-26日、モイゼス・ホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
バルトークが収集したスロヴァキア民謡を基に書かれたピアノ曲集「子供のために」の第3&4巻にあらためてスロヴァキア語の歌詞を当てはめ、独唱と弦楽四重奏のために編曲するという興味深い試み。編曲者は映画音楽の分野でも活躍するスロヴァキアの作曲家ヴラディミール・ゴダール。そして独唱を担当するのはイヴァ・ビトヴァ(ビットヴァー)。チェコ(当時はチェコスロヴァキア)のモラヴィア地方に生まれたビトヴァの父親はスロヴァキア生まれのロマで、スロヴァキア民謡は彼女にとってなじみ深いものだったことでしょう。ムハSQは2003年スロヴァキアのブラチスラヴァ音楽院で結成。+ではメンバーが歌唱にも参加しています。*は弦楽四重奏のみでの演奏。ハードカヴァーブック仕様。

Velut Luna
CVLD-265(1CD)
アメリカとイタリアのポピュラーソング集
コープランド:市民の為のファンファーレ
アーヴィング・バーリン(1888-1989):God bless America+
フルヴィオ・カポラーレ:Luna Saracena*
アドリアーノ・リンチェット、ロゼッラ・カポラーレ、シモーネ・トニン:Il chiodo*
R・ケリー:I look to you+
ジョー・ラポーゾ(1937-1989):America is+
エドゥアルド・ディ・カプア(1865-1917):I' te vurria vasa*
マリオ・パスクアーレ・コスタ(1858-1933):Era de maggio*
マリオ・クレマスキーニ:Consequence+
エルネスト・デ・クルティス(1875-1937):Voce 'e Notte*
リー・グリーンウッド(1942-):God bless the USA+
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
[ボーナス・トラック]
フランチェスコ・サルトーリ(1957-):Con te partiro (Time to say goodbye)(*/+)
  以上、シモーネ・トニン編曲
ロゼッラ・カポラーレ(歌*)
シェリル・ポーター(歌+)
パドヴァ音楽院チェーザレ・ポッリーニO
ジュリアーノ・メデオッシ(指)

録音:2015年5月25-30日、アウディトリウム・ポッリーニ、パドヴァ、イタリア
Velut Luna
CVLD-267(1CD)
13−20世紀ナポリの歌
ロッシーニ(フルヴィオ・カポラーレ編):La danza
ラッスス(1532-1594):'Sto core mio
不詳(13世紀):Canto delle lavandaie del vomero
デンツァ(1846-1922):フニクリ・フニクラ
不詳(16世紀):Fenesta vascia
フルヴィオ・カポラーレ:Ninna nanna d'argiento
フランチェスコ・フローリモ(1800-1888):La tarantella
ステファニア・テデスコ:'Na jurnata 'e sole
ディ・カプア(1865-1917):I' te vurria vasa
マリオ・パスクアーレ・コスタ(1858-1933):Era de maggio
ロドルフォ・ファルヴォ(1873-1937):Dicitencello vuie
不詳(13世紀):Lo guarracino
ロゼッラ・カポラーレ(歌)
ステファニア・テデスコ(P)
ヴァレンティーナ・テデスコ(Vc)

録音:2015年6月20-21日、スタジオ・ライヴ、ヴィッラ・テデスコ、ヴィッラ・デル・コンテ、イタリア

Inedita
PI-2852(1SACD)
シューマン(クララ・シューマン編):ピアノの為の歌曲集
献呈/気ままな思い/美しき異郷
君の顔/私は旅立たない/三月すみれ
山と城/月夜/春だ/日の光に
ミルテとばらで/静けさ/告白
くるみの木/ばら、海と太陽
フィリネの歌/小さな民謡
この上なくすばらしいこと
君は花のよう/彼は誰よりも素晴らしい人
間奏曲/赤い小さなばらに
不思議な角笛を持つ少年/蓮の花
憧れ/ライン河畔の日曜日/異郷で
春の夜/手伝って、妹たち/セレナード
マウリツィオ・パチャリエッロ(P)

録音:2013年10月、聖テレンツィアーノ教会、カプラーニカ、イタリア
妻クララによるシューマンの歌曲のピアノ独奏編曲版全30曲を収録。マウリツィオ・パチャリエッロは当レーベルの「ベートーヴェン・レアリティーズ」シリーズでおなじみのピアニスト。1970年イタリアのローマに生まれ、サンタ・チェチーリア音楽院でジュゼッペ・スコテーゼに師事した後アルド・チッコリーニのマスタークラスに参加。2003年ニューヨークのカーネギー・ホールにデビュー。クラヴィコードやフォルテピアノといったピリオド楽器にも通じています。

GPR Records
GPR-10013(1CD)
ディーヴァ・オン・デトゥール
メドレー〜アイ・ガット・リズム、ゲット・ハッピー/ヒアズ・ザット・レイニー・デイ/ノット・ア・ケア・イン・ザ・ワールド/エンジェル・アイズ/アイム・カーム/ミロード/パダム/ラ・ヴィ・アン・ローズ/ザ・マン・ザット・ガット・アウェイ/トゥ・キープ・マイ・ラヴ・アライヴ/カム・レイン・オア・カム・シャイン/ホエア・オア・ホエン/ユーヴ・チェンジド/ゲス・フー・アイ・ソウ・トゥデイ/ホエア・ドゥ・ユー・スタート/ソー・イン・ラヴ/私の神様/ノット・ア・デイ・ゴーズ・バイ
パトリシア・ラセット(ヴォーカル)
クレイグ・テリー(P)

録音:2012年4月4日−5日、サウンド・アソシエイツ(ニューヨーク)
オペラ歌手とともに、アメリカ各地のキャバレー・ショーでもキャリアを築くソプラノ、パトリシア・ラセットのファースト・キャバレー・アルバム。ガーシュウィン、コール・ポーター、エディット・ピアフらの名曲を歌った2012年ライヴ。

Finetone
FTM-8041(1CD)
シンドラー:ミサ・イン・ジャズ ペーター・レーヘル・カルテット、
ヨッヘン・ウォル(合唱指揮)、
バーデン=ヴュルテンベルク室内Cho

録音:2015年11月7日−8日、シュトゥットガルト
2014年に世界初演が行われた、ドイツの作曲家ペーター・シンドラーによる「ミサ・イン・ジャズ」は、サクソフォン、エレクトリック・ピアノ、エレクトリック・ベース、ドラムスのジャズ・カルテットと室内合唱団による壮麗な作品。
グラミー賞のエンジニア賞も受賞したことがある名録音チーム、トリトナス(Tritonus)とマルクス・ハイランドによる高音質録音にも注目。
Finetone
FTM-8029(1CD)
ペーター・レーヘル:ソング・オブ・プライズ ペーター・レーヘル・カルテット、
バーデン=ヴュルテンベルク青年室内Cho

録音:2012年2月19日、ヨハネス・ブラームス・ホール(ハイデルベルク)
ペーター・レーヘルが作曲した、混声合唱、サクソフォン、ピアノ、ベース、パーカッションのための賛美歌集。清らかなる歌声に、エレクトリック・ピアノ、エレクトリック・ベース、ソプラノ・サクソフォンの即興が絡み合い、神秘的な賛美の歌を演出する。マルクス・ハイランド&TRITONUSによる録音。
Finetone
FTM-8036(2CD)
ザ・ビューティー・オヴ・トゥー・ワールド
■CD 1 クラシカル
R.シュトラウス:献身、憩えわが魂、朝
シューマン:自由な心、献呈
ブラームス:日曜日、なまぬるい風
バーバー:はりつけ、海難、隠遁への願い
伝承曲(コープランド編):シンプル・ギフト、川のほとり、チンガリン
伝承曲(ヘイル・スミス編):私の小さな光
伝承曲(ベティ・ジャクソン・キング編):戦車に乗ろう
■CD 2 ジャズ
スティーヴィー・ワンダー:ユー・アー・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ
ガレスピー&パパレリ:チュニジアの夜
ジューリー・スタイン:メイク・サムワン・ハッピー
アントニオ・カルロス・ジョビン:ワン・ノート・サンバ
リチャード・ロジャース:私のお気に入り
クルト・ワイル:セプテンバー・ソング
バリー・マン:オン・ブロードウェイ:レオ・ショーリャック:アイ・ウィッシュ・ユー・ラヴ
フレッド・コーツ:フォー・オール・ウィー・ノウ
レイ・ヘンダーソン:バイ・バイ・ブラックバード
ハロルド・アーレン:虹の彼方に
ジャニス・ディクソン(ヴォーカル)、
ウルリッヒ・アイゼンロール(ピアノ/CD 1)、
オラフ・プーツシーン(ピアノ/CD 2)、
ミニ・シュルツ(コントラバス/CD 2)、
マインハルト・オビ・ジャンヌ(ドラムス/CD 2)
ジャニス・ディクソンはニューヨークに生まれ、ドイツのウェステンス劇場で成功を収め、以来ベルリン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラを始め、デュッセルドルフ、マンハイム、フランクフルト、ハノーファーなど主要な歌劇場で活躍してきたソプラノ。また、ジャズの都ニューヨークで育ち、父親もジャズ・サクソフォン奏者であったジャニス・ディクソンはジャズ・シンガーとしての一面も持ち、このアルバムでは「美しき2つの世界」、すなわち、クラシックとジャズの両面を一度に楽しめます。

Evil Penguin Records
EPRC-019(1CD)
ブラームス:ドイツ・レクイエム エルヴェ・ニケ(指)
ブリュッセル・フィルハーモニック、
フランダース放送Cho
ローレ・バイノン(S)
タシス・クリストヤニス(Br)
鬼才エルヴェ・ニケが、フランダース放送合唱団を率いてのレクイエム・シリーズ。第2弾はブラームスのドイツ・レクエイムです。ロベルト・シューマ ンの追悼が作曲の動機であったとされるドイツ・レクイエムは、ルターのドイツ語訳聖書を台本にしたオーケストラと合唱、およびソプラノ・バリトンの独 唱による作品です。研究熱心でありながら柔軟な発想を持つエルヴェ・ニケはこの作品でも親密な空気もあわせもった演奏を披露しております。当シリー ズでは既に発売されているフォーレ(EPRC 015)のほかに今後モーツァルト、デザンクロらの作品がリリースされる予定です。 (Ki)

Regent
REGCD-427(1CD)
永遠の恍惚〜幻視的超越の音楽
ランダル・トンプソン(1899-1984):Alleluia
ジョン・タヴナー(1944-2013):A Hymn to the Mother of God
セシリア・マクドウォル(1951-):Regina Caeli
エリック・ウィテカー(1970-):Lux aurumque
イアン・クイン(1973-):Adoremus in aeternum*
フィリップ・クック(1980-):The eternal ecstasy*
デイヴィッド・ベドナル(1979-):The law of the Lord*
アラン・ブラード(1947-):The spacious firmament*
ジェイムズ・マクミラン(1959-):Christus vincit
ジョン・ダッガン(1963-):Nunc autem manet*
モートン・ローリゼン(1943-):O magnum mysterium
ポール・ミーラー(1975-):Now sleeps the crimson petal
 Now sleeps the crimson petal / Lady, when I behold the roses sprouting
 Upon a bank with roses set about / A spotless Rose 6:02
ウィリアム・ハリス(1883-1973):Bring us, O Lord God
ケンブリッジ・セルウィン・カレッジ聖歌隊
サラ・マクドナルド(指)

録音:2013年6月24-26日、イーリー大聖堂レディ礼拝堂、イーリー、イギリス
*世界初録音
Regent
REGCD-430(1CD)
聖母マリアの為の音楽
ビクトリア(1548-1611):Alma Redemptoris(8声)
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):Salve Regina
ビクトリア:Regina caeli(8声)
ピエール・ヴィレット(1926-1998):Salve Regina
フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):Tota pulchra es, Maria(6声)
ビクトリア:Ave Regina caelorum(8声)
デイヴィッド・ベドナル(1979-):Salve Regina
フランシスコ・ゲレロ:Trahe me post te, Virgo Maria
ピエール・ヴィレット:Hymne a la Vierge
ビクトリア:Ave maria, gratia plena(8声)
ジョン・ピッカード(1963-):Three Latin Motets
 O nata lux* / Te lucis ante terminum* / Ubi caritas et amor
ジョン・ピッカード:Ave maris stella
ビクトリア:Salve Regina(8声)
ブリストル・ユニヴァーシティ・シンガーズ
デイヴィッド・アリンソン&デイヴィッド・ベドナル(指)

録音:2013年6月15-16日、聖オーガスティン教会、サンタ・モニカ・トラスト、ブリストル、イギリス
Regent
REGCD-446(1CD)
クライスツ・カレッジのクリスマス
ウォーロック(1894-1930):As dew in Aprylle / Benedicamus Domino / Bethlehem Down / A Cornish Carol
 I saw a fair maiden / A Cornish Christmas Carol / Adam lay ybounden
 Balulalow / Where riches is everlastingly
ホルスト:古いイングランドの4つのキャロル
  A Babe is born / Now let us sing / Jesu, Thou the Virgin-born
  The Saviour of the world is born 2:10   Lullay, my liking
ヴォーン=ウィリアムズ:クリスマス・カンタータ「この日」(1954)から 2つのキャロル
   The blessed son of God / No sad thought his soul affright
 イングランド伝承の8つのキャロル(1919)
  And all in the morning / On Christmas night / The Twelve Apostles
  Down in yon forest / May Day Carol / The truth sent from above
  The birth of the Saviour / Wassail Song
ケンブリッジ・クライスツ・カレッジ聖歌隊
ジョナサン・エルズ、シダーズ・プラブ=ナイク(Org)
デイヴィッド・ローランド(指)

録音:2014年3月14-16日、クイーンズ・カレッジ礼拝堂、ケンブリッジ、イギリス
Regent
REGCD-452(1CD)
ゲイリー・デイヴィソン(1961-):合唱作品集
My song shall be alway / Zion, at thy shining gates# / The Armour of Light
Easter*
Banffshire Mass
 Kyrie eleison / Gloria in excelsis / Sanctus and Benedictus / Agnus Dei
The Wells Service : Te Deum / Jubilate Deo
Trumpet Rondo on "Laudes Domini" / Sing, my soul, his wondrous love
O Lord, support us / Never weather-beaten sail
The Santa Fe Canticles : Magnificat / Nunc dimittis
The Lord is my light
Palace Garden Canticles+ : Magnificat / Nunc dimittis
Glory to thee, my God, this night
ウェルズ大聖堂聖歌隊
マシュー・ソーター(Va)*
サイモン・ジョーンズ(Tp)+
ジョナサン・ヴォーン(Org)
マシュー・オーエンズ(指)

録音:2014年6月9-12日、ウェルズ大聖堂、イギリス
*以外世界初録音
Regent
REGCD-455(1CD)
リチャード・ロイド(1933-)合唱作品集
The Lichfield Service(2008)+* : Magnificat / Nunc dimittis
Open my heart, illumine me(2013)#* / The fairest flower(1994)*
The Windows(1986) / A Song of the Passion(1985)*
Adoro te devote(1954)
Chichester Mass(1992)
 Kyrie eleison / Gloria in excelsis Deo / Sanctus / Benedictus / Agnus Dei
Thankful of heart for days gone by(2011)+* / Adam our father(2009)*
All so still(1969) / I wonder as I wander(1976)#
Now glad of heart(2010)* / Keep me, O Christ(2014)+*
What songs are these?(1980)# / Rejoice and sing(1990)#*
ビード・シンガーズ
イアン・ショー(Org)+
ダニエル・ハイド(Org)#
デイヴィッド・ヒル(指)

録音:2014年7月5-6日、セント・ジョンズ教会、アッパー・ノーウッド、ロンドン、イギリス
*世界初録音
Regent
REGCD-456(1CD)
アラン・ブラード(1947-):アドヴェントとクリスマスの為の音楽
O Come, Emmanuel
 Prelude / Advent Responsory (i) / Hymn: The advent of our God
 O wisdom - O Sapientia / Where shall Wisdom be found?
 O Lord of Lords - O Adonai / Come, thou long-expected Jesus
 O Root of Jesse - O Radix Jesse / There is a rose-tree
 O Key of David - O Clavis David / Earth grown old
 Hymn: Thy kingdom come! on bended knee / O Morning Star - O Oriens
 Chanticleer / O King of the Nations - O Rex Gentium
 Hymn: Joy to the world! / And they shall call his name Emmanuel
 O Emmanuel / Gabriel's Message / And art thou come with us to dwell?
 Advent Responsory (ii) / Hymn: Lo! he comes with clouds descending
Ten Carols for Christmas
 A baby so small, a message so great+
 A boy is born in Bethlehem (Puer natus)+
 And all the stars looked down / Hillside Carol*
 The gracious gift / This night* / Rose of such virtue
 Child in the manger, Lord of all / A star as bright as day*
 Merrily did the shepherds blow*
ケンブリッジ・セルウィン・カレッジ聖歌隊
ティモシー・パーソンズ(Org)+
ジョン・バチェラー(Org)*
サラ・マクドナルド(指)

録音:2014年6月30日、7月1-2日、イーリー大聖堂、イーリー、イギリス
Regent
REGCD-466(1CD)
クリスマス・キャロル&アンセム集
ジェイムズ・ピアポント(ラルフ・オールウッド編):Jingle bells
ヘンリー・ジョン・ゴーントレット(アーサー・ヘンリー・マン、ジェイムズ・オドネル、デイヴィッド・ウィルコックス編):Once in royal David's city*
イングランド伝承(デイヴィッド・ウィルコックス編):Sussex Carol (On Christmas night)*
ウェールズ伝承(ロバート・コート編):Suo-Gan
ウィリアム・マサイアス(1934-1992):A babe is born*
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):Here is the little door
ジョン・フランシス・ウェイド(デイヴィッド・ウィルコックス編):O come, all ye faithful*
ウィリアム・ジェイムズ・カークパトリック(ヒュー・ウィリアムズ編):Away in a manger
ホルスト:Ave Maria
マイケル・ペリー(ジョン・バータロッ編):Calypso Carol
ジョン・タヴナー(1944-2013):The Lamb
イングランド伝承(ジョン・ステイナー、デイヴィッド・ウィルコックス編):God rest you merry, gentlemen*
エリック・ウィテカー(1970-):Lux aurumque
アフリカ=アメリカ伝承(マルコム・サージェント編):Mary had a baby
ジョン・アイアランド(1879-1962):Adam lay y-bounden
ハワイ伝承(マルコム・サージェント編):Hawaiian Lullaby
フランシス・グライアー(1955-):Alleluia! I bring you news of great joy
イングランド伝承(ヘンリー・ウォルフォード・デイヴィス編):The holly and the ivy
ブリテン(アンドルー・カーター(1939-)編):Spanish Carol
ヘンリー・ウォルフォード・デイヴィス(1869-1941):O little town of Bethlehem
メンデルスゾーン(ヒュー・ウィリアムズ編):Deck the hall
カンテムス室内Cho
ロバート・コート(Org)*
ヒュー・ウィリアムズ(指)

録音:2015年1月23/24日、聖オーガスティン教会、ペンアルス、ウェールズ、イギリス
Regent
REGCD-467(1CD)
ヨークのクリスマス
不詳(16世紀フランス)(マック・ウィルバーグ編):Ding! dong! merrily on high
ジョン・ラター(1945-):Nativity carol
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):Three carol-anthems
 Here is the little door / A spotless Rose / Sing lullaby
マチュー・マーティン(1976-):Nowell sing we
ジョン・ラター:What sweeter music
フランシス・ポット(1957-):Balulalow
イングランド伝承(デイヴィッド・ウィルコックス):Tomorrow shall be my dancing day
アイヴズ:Lo, how a rose e'er blooming
ウォルトン:All this time
ハーバート・ハウエルズ:Long, long ago
ハワード・スケンプトン(1947-):Adam lay y-bounden
スティーブン・ジャクソン(1951-):The Virgin's Song
ドイツ古謡(ボブ・チルコット編):In dulci jubilo
フランツ・グルーバー(デイヴィッド・ヒル編):Silent night
ピーター・ウォーロック(アンドルー・カーター編):Lullaby my Jesus
ジェイムズ・ピアポント(リチャード・シェファード編):Jingle bells
ヴォーン=ウィリアムズ:Fantasia on Christmas Carols
ヨーク・ミンスター聖歌隊
デイヴィッド・パイプ(Org)
ロバート・シャープ(指)

録音:2015年1月29-30日、2月4-5日、ヨーク・ミンスター、ヨーク、イギリス
Regent
REGCD-470(1CD)
ノエル・フランセーズ〜フランスのクリスマスの歌
[古いクリスマス・モテット]
ジャン・ムートン(1459頃-1522):Noe, noe, psallite noe
ギヨーム・ブジニャック(1587頃-1643頃):Noe pastores cantate canticum novum*+ / Ave Maria*+
Dum silentium tenerent omnia*+ / Stella refulget*+
エティエンヌ・ムリニエ(1599-1676):Magi videntes stellam*+
クレランボー(1676-1749):Hodie Christus natus est*+
シャルパンティエ(1643-1704):Salve puerule*+
[近現代のクリスマス・モテット]
プーランク:Salve Regina
Quatre Motets pour le temps de Noel
 O magnum mysterium / Quem vidistis, pastores? dicite / Videntes stellam
 Hodie Christus natus est
ロジェ=デュカス(1873-1954):Chant de la Nativite+#
マルク・ブルーズ(1937-):Hodie Christus natus est+#
[フランス伝承のノエル]
プロヴァンス伝承(ジャン・ブヴァール編):Guillaume, Antoine et Pierre+
マーク・オプスタッド(1978-)編曲#/
バスク伝承:Birjina gaztettobat zegoen(バスク語)+
ルシヨン伝承:El noi de la Mare(カタルーニャ語)
トゥールーズ伝承:Anan auzi las aubados(オック語)+
フランス伝承:Noel nouvelet+
アルザス伝承:Dormi, fili, dorm !
フランス伝承:Quelle est cette odeur agreable?+
トゥールーズ聖歌隊
ジェラルディーヌ・ブリュレイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ*)
ウィリアム・ホワイトヘッド(Org)+
マーク・オプスタッド(指)

録音:2015年4月11-13日、改革派教会 [Temple du Salin]、トゥールーズ、フランス

#世界初録音
Regent
REGCD-478(1CD)
ヘレフォードの復活祭の日
[朝課]
オランダ伝承(チャールズ・ウッド編):This joyful Eastertide (Introit)
ジョン・サンダーズ(1933-2003):Preces
エドウィン・モンク(1819-1900):Easter Anthems (Chant)
不詳:Psalm 114 (Chant, Tonus Peregrinus)
スタンフォード(1852-1924): Te Deum in C / Jubilate in C
ジョン・サンダーズ:Responses
スタンフォード:Ye choirs of new Jerusalem
[聖餐]
ウィリアム・バード(1539/1543頃-1623):In resurrectione tua (Introit)
ジャン・ラングレ(1907-1991):Messe solennelle
Kyrie / Gloria / Sanctus / Benedictus / Agnus Dei
ジョン・タヴァナー(1490頃-1545):Dum transisset I
[晩課]
ハウエルズ(1892-1983):St Paul's Service
Magnificat / Nunc dimittis
サミュエル・セバスチャン・ウェズリー(1810-1876):Blessed be the God and Father
ヘレフォード大聖堂聖歌隊
ピーター・ダイク(Org)
ジェレイント・ボーエン(指)

録音:2015年4月27-29日、ヘレフォード大聖堂、ヘレフォード、イギリス
Regent
REGCD-437(1CD)
ウィンチェスターの思い出
ウィリアム・ハリス(1883-1973):Faire is the heaven
ブリテン(1913-1976):戦争レクイエム Op.66〜Agnus Dei(*/**)
ダグラス・ゲスト(1916-1996):For the fallen
ホルスト(1874-1934):Turn back O man
ジョン・アイアランド(1879-1962):Greater love hath no man**
エルガー(ウィリアム・ハリス編):エニグマ変奏曲 Op.36〜Nimrod(オルガン独奏)**
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):Take him, earth, for cherishing
マーク・ブラッチリー(1960-):For the fallen(+/**)
ヴォーン・ウィリアムズ:Lord, thou hast been our refuge+
パヴェウ・ウーカシェフスキ(1968-):Nunc dimittis
ウィリアム・ハリス:Bring us, O Lord
フィリップ・ムーア(1943-):At the round earth's imagined corners(*/#)(※)
ウィンチェスター大聖堂聖歌隊
ウィリアム・ケンダル(T)*
サイモン・レントン(Tp)+
ファイン・アーツ・ブラス#
ジョージ・キャッスル(Org)**
ジョナサン・ホープ(Org)++
アンドルー・ラムスデン(指)

録音:2013年11月18-19日、2014年3月17-18日、ウィンチェスター大聖堂、ウィンチェスター、イギリス

(※)世界初録音
Regent
REGCD-440(1CD)
テュークスベリーのクリスマス
フィリップ・レッジャー(1937-2012):Adam lay ybounden
ボブ・チルコット(1955-):Nova! nova!
ウィリアム・マタイアス(1934-1992):A babe is born
ボブ・チルコット:The night he was born+
イングランド伝承(ヴォーン・ウィリアムズ、トマス・アームストロング編):O little town of Bethlehem
フィリップ・ムーア(1943-):Into a quiet world*
不詳(16世紀フランス)(マック・ウィルバーグ編/ピーター・スティーブンス(1987-)オルガン・パート編):Ding dong! merrily on high
ウィリアム・カークパトリック(デイヴィッド・ヒル(編):Away in a manger
ドニ・ベダール(1950-):2つのノエル から Noel huron(オルガン独奏)
ピーター・ウォーロック(1894-1930):Benedicamus Domino
ジョン・ガードナー(1917-2011):Tomorrow shall be my dancing day
ピーター・ウォーロック:Bethlehem Down
ポール・エドワーズ(1955-):No small wonder
ジョン・フランシス・ウェイド(デイヴィッド・ウィルコックス編):O come all ye faithful
イングランド伝承(リチャード・ロイド編):I saw three ships
ジョゼフ・カレン(1960-):In excelsis Gloria
イングランド伝承(フィリップ・ムーア編):This is the truth sent from above
ジョン・ラター(1945-):Candlelight Carol
トマス・ヒューイット・ジョーンズ(1984-):Verbum caro factum est*
メンデルスゾーン(デイヴィッド・ウィルコックス編):Hark! the herald-angels sing
ドニ・ベダール:2つのノエル から Toccata sur "Il est ne le divin enfant"(オルガン独奏)
テュークスベリー・アビー・スコラ・カントールム・オブ・ディーン・クローズ・クレパラトリー・スクール
カールトン・イサリントン(Org)
サイモン・ベル(指)

録音:2014年2月3-5日、テュークスベリー・アビー、テュークスベリー、イギリス
*世界初録音
*+ディーン・クローズ・クレパラトリー・スクール委嘱作品。
Regent
REGCD-241(1CD)
ベルギーの合唱音楽
ジョンゲン(1873-1953):ミサ Op.130(独唱、合唱、金管合奏とオルガンの為の)*
 五月の歌 Op.53(オルガンの為の)+
フランク:天使の糧 Op.12**
フロール・ペーテルス(1903-1986):アリア Op.51(オルガンの為の)+
 祝祭ミサ Op.62(合唱とオルガンの為の)
クリスティーナ・ロー(S)*
ジェニー・メイソン(A)*
マーク・ハウンセル(T)*
フランシス・アンブローズ(Bs)*
アレグザンダー・レイング(Vn)**
リッチフィールド大聖堂聖歌隊&室内Cho(+以外)
ファイン・アーツ・ブラス・アンサンブル*
アレックス・メイソン(Org (+以外))
フィリップ・スクライヴン(指(+以外)、Org+)

2006年6月20-22日、リッチフィールド大聖堂、リッチフィールド、イギリス
Regent
REGCD-315(1CD)
フィリップ・ムーア(1943-):合唱&オルガン作品集
Awake up my glory* / Salve Regina*
O sacrum convivium*
All wisdom cometh from the Lord
Three Pieces for Withycombe(organ solo): Prelude / Sarabande / Postlude
Thou art my life* / Magnificat & Nunc Dimittis in B flat (The Third Service)
Dance-Rondo (organ solo)* / The Song of the Roses* / In Memoriam+*
Cantate Domino & Deus Misereatur (Alternative Evening Canticles)*
スーザン・ハミルトン(S)+
エクストン・シンガーズ
ジョナサン・ボーン(Org)
マシュー・オーエンス(指)

録音:2009年1月1-3日、ウェルズ大聖堂、ウェルズ、イギリス
*世界初録音。
Regent
REGCD-318(1CD)
聖デイヴィッド教会の愛唱アンセム集
アレグザンダー・メイソン(1974-):A Prayer of St David
アーネスト・ウォーカー(1870-1949):I will lift up mine eyes
アーネスト・ブロック(1890-1979):Give us the wings of faith
ブラームス:How lovely are thy dwellings (From A German Requiem)
ウィリアム・H・ハリス(1883-1973):Behold, the tabernacle of God
エドワード・C・ベアストー(1874-1946):Blessed City, heavenly Salem
トマス・タリス(1505頃-1585):O nata lux
スタンフォード(1852-1924):Evening Canticles in G
 Magnificat / Nunc Dimittis
マーク・ブラッチリー(1960-):For the fallen
カール・ジェンキンズ(1944-):Agnus Dei (From The Armed Man - A Mass for Peace)
パーシー・ウィトロック(1903-1946):O Living Bread! Who once didst die?
アレグザンダー・レストレンジ(1974-):On Eagles' Wings
デイヴィッド・ブリッグズ(1962-):The St Davids Service
 Magnificat / Nunc Dimittis
聖デイヴィッド大聖堂聖歌隊
サイモン・ピアーズ(Org)
アレグザンダー・メイソン(指)

録音:2009年2月2-4日、聖デイヴィッド大聖堂、セント・デイヴィッズ、イギリス
Regent
REGCD-343(1CD)
陽光の歌〜教会合唱作品集
ヴィヴァルディ:Gloria (1st movement)
ジョン・ラター(1945-):All things bright and beautiful
シドニー・カーター(1915-2004)/マシュー・オーエンズ(1971-)編):Lord of the dance
フランツ・ビーブル(1906-2001):Ave Maria
ジョン・ラター:Wells Jubilate
アメリカ伝承(パウエル編):Amazing grace
アルフレッド・ホリンズ(1865-1942):A Song of Sunshine
ジョン・ラター:A Gaelic Blessing
ハワード・グッドール(1958-):Love divine
ジョージ・ダイソン(1953-):Magnificat in D
サイモン・リンドリー(1948-):Ave Maria
ヘンデル:Hallelujah (Messiah)*
ノーマン・コッカー(1889-1953):Tuba Tune Norman Cocker(オルガン独奏)
ハワード・グッドール:The Lord is my shepherd*
スタンフォード(1852-1924):Te Deum in B flat / Jubilate Deo in B flat
ヘンデル:Worthy is the lamb - Amen (Messiah)*
ウェルズ大聖堂聖歌隊
ウェルズ大聖堂学校室内O*
ジョナサン・ヴォーン(Org)
マシュー・オーエンズ(指)

録音:2010年3月2-4日、ウェルズ大聖堂、ウェルズ、イギリス
Regent
REGCD-344(1CD)
ウェズリー、メンデルスゾーンと同時代人たち
サミュエル・セバスチャン・ウェズリー(1810-1876):Praise the Lord, O my soul / The Wilderness / O give thanks unto the Lord
チャールズ・ステゴール(1826-1905):Remember now thy creator
トマス・アトウッド・ウォルミズリー(1814-1856):Remember, O Lord
ウィリアム・クロッチ(1775-1847):How dear are Thy counsels
サミュエル・セバスチャン・ウェズリー:Wash me throughly
メンデルスゾーン:Hear my prayer
ヨーク・ミンスター聖歌隊
ジョン・スコット・ワイトリー(Org)
ロバート・シャープ(指)

録音:2010年2月3-5日、3月6日、ヨーク・ミンスター、ヨーク、イギリス
Regent
REGCD-345(1CD)
聖母の為の音楽
グレツキ(1933-2010):Totus tuus
パトリック・ハドリー(1899-1973):I sing of a maiden
デリュフレ(1902-1986):Tota pulchra es, Maria
ジュディス・ビンガム(1952-):Ancient Sunlight (Prelude, Aria and Toccata)+
ジャン・ラングレ(1907-1991):Missa "Salve Regina"*
 Kyrie / Gloria / Sanctus / Benedictus / Agnus Dei 3:40 Ave Maria, Ave Maris Stella (Trois paraphrases gregoriennes)#
フランツ・ビーブル(1906-2001):Ave Maria
ブリテン(1913-1976):Hymn to the Virgin Benjamin Britten
フロール・ペーテルス(1903-1986):Toccata, Fugue et Hymne sur "Ave Maris Stella"#
ウォーリック・セント・メアリー・カレッジエイト教会聖歌隊(+/#以外)
ファイン・アーツ・ブラス*
ルアライド・サザーランド(Org)#
トマス・コーンズ(指(+/#以外)、Org+)

録音:2010年3月10-11、18日、セント・メアリー・カレッジエイト教会、ウォーリック、イギリス
Regent
REGCD-348(1CD)
インヴォケーションレイトン、マクミラン:合唱作品集
ケネス・レイトン(1929-1988):God's grandeur
ジェイムズ・マクミラン(1959-):Laudi alla Vergine Maria*
ケネス・レイトン:Missa Sancti Thomae*
 Kyrie / Credo / Sanctus / Benedictus / Agnus Dei / Gloria
ジェイムズ・マクミラン:The Song of the Lamb* / Invocation*
ケネス・レイトン:Quam dilecta!*
ジェイムズ・マクミラン:Cantos Sagrados
 Identity / Virgin of Guadalupe / Sun Stone
バーミンガム音楽院室内Cho
ダイヴィッド・セイント(Org)
ポール・スパイサー(指)

録音:2010年5月7-8日、聖オルバン教会、ハイゲート、バーミンガム、イギリス

*世界初録音
Regent
REGCD-351(1CD)
グローヴナー礼拝堂の音楽
モーツァルト:Missa Brevis in D major, K.194#*
 Kyrie / Gloria / Credo / Sanctus / Benedictus / Agnus Dei
トマス・タリス:Loquebantur variis linguis
ロバート・ホワイト(1538頃-1574):Ad te levavi oculos meos
ピーター・フィリップス(1560頃-1628):Christus resurgens ex mortuis
ジョン・ブロー(1649-1708):Salvator mundi+
パーセル:Jehova, quam multi sunt hostes mei!+
ヘンデル:As pants the hart for cooling streams+
 As pants the hart / Tears are my daily food
 In the voice of praise and thanksgiving
 Why so full of grief, O my soul? / Put thy trust in God
フランシス・ジャクソン(1917-):Come, thou holy Paraclete Op.85*
ジョナサン・ダヴ(1959-):Into thy hands
グローヴナー礼拝堂聖歌隊
弦楽合奏団#
ジョゼフ・センタンス(Org)*
リチャード・ホブソン(指、Org+)

録音:2010年6月4-6日、グローヴナー礼拝堂、メイフェア、ロンドン、イギリス
Regent
REGCD-360(1CD)
聖ペテロを称える音楽
ヴィドール(1844-1937):Tu es Petrus
デリュフレ(1902-1986):Messe "Cum Jubilo" : Kyrie / Gloria / Sanctus / Benedictus / Agnus Dei
  Tu es Petrus Durufle
ジョナサン・ダヴ(1959-):Missa Brevis
   Kyrie / Gloria / Sanctus & Benedictus / Agnus Dei
ブリテン(1913-1976):Hymn to St Peter
ティエリー・エスケシュ(1965-):Grande Messe Solennelle
   Kyrie / Gloria / Sanctus & Benedictus / Agnus Dei
カール・リュッティ(1949-):St Peter & St Paul
シェフィールド大聖堂聖歌隊
アントニー・ガウィング(Org)
ニール・テイラー(指)

録音:2010年7月6-8日、シェフィールド大聖堂、シェフィールド、イギリス
Regent
REGCD-368(1CD)
ヨークの一年
エドワード・ネイラー(1867-1934):Vox dicentis clama (Advent)
ポール・コミュー:Audi coelum (Conception of the BVM)*
ジョン・ジュベア(1927-):There is no rose (Christmas)
アンドルー・カーター(1939-):The Magi (Epiphany)*
リチャード・シェファード(1949-):Nunc Dimittis in A (In memoriam Lionel Dakers) (Candlemas)*
フィリップ・ムーア(1943-):Caedmon of Whitby's First Hymn (Caedmon of Whitby)*
ジョン・ブロー(1649-1708):Salvator mundi (Lent)
スタンフォード(1852-1924):Magnificat in G (Annunciation)
エドワード・C・ベアストー(1874-1946):The Lamentation (as sung in York Minster) (Passiontide)*
フランシス・ジャクソン(1917-):Alleluia, laudate pueri Dominum (Easter)
ハンフリー・クルーカス(1941-):A Prayer of Alcuin of York (St Alcuin of York)*
ピーター・フィリップス(1560頃-1628):Ascendit Deus (Ascension)
トマス・タリス(1505頃-1585):If ye love me (Pentecost)
ジョン・ステイナー(1840-1901):I saw the Lord (Trinity)
ジョージ・ヘインズ(1989-):O sacrum convivium (Corpus Christi)*
ジョン・タヴァナー(1490頃-1545):O Wilhelme pastor bone (St William of York)
ハワード・スケンプトン(1947-):Ave Virgo sanctissima (Nativity of the BVM)
リチャード・デリング(1580頃-1630):Factum est silentium (Michaelmas)
アーネスト・ブロック(1890-1979):Give us the wings of faith (All Saints)
ガブリエル・ジャクソン(1962-):Justorum animae (All Souls)*
ヨーク・ミンスター聖歌隊
デイヴィッド・パイプ(Org)
ロバート・シャープ(指)

録音:2011年1月12-13、18-19日、ヨーク・ミンスター、ヨーク、イギリス

*世界初録音
Regent
REGCD-369(1CD)
イギリス・ロマン派の合唱音楽
エルガー:Light out of darkness (from The Light of Life)
Memorial Ode for Queen Alexandra (1932)
 Three settings of "O salutaris hostia"
 The Spirit of the Lord is upon me (from The Apostles)
ヴォーン・ウィリアムズ:Five Mystical Songs
 Easter / I got me flowers / Love bade me welcome / The Call
 Antiphon (Let all the world)
パリー:Chorale Prelude on Martyrdom / My soul, there is a country
 Chorale Prelude on Croft's 136th
スタンフォード:The bluebird
パリー:Hear my words, ye people
ベン・クーパー(Br)
ウスター大聖堂室内Cho
ジョージ・キャッスル(Org)
スティーブン・シェラード(指)

録音:2011年1月26-27日、3月16-17日、ウスター大聖堂、ウスター、イギリス

Grappa
GRCD-4517(1CD)
シェティル・ビョルンスタ(1952-):オラトリオ《帰属の歌》 トーラ・アウゲスタ(ヴォーカル)
ホーコン・コルンスタ(ヴォーカル、サSax、Fl、エレクトロニクス)
アーニャ・レヒナー(Vc)
ビリエル・ミステレッゲン(パーカッション)
シェティル・ビョルンスタ(P)
ニーダロス大聖堂オラトリオCho
ペトラ・ビョルクハウグ(指)

録音:2014年7月27日 ニーダロス大聖堂(トロンハイム、ノルウェー)(ライヴ)
制作:シェティル・ビョルンスタ
録音:ノルウェー放送(NRK)
ミクシング ヤン・エーリク・コングスハウグ(レインボースタジオ)
オラトリオ《帰属の歌》は、ジャズピアニストで作曲家のシェティル・ビョルンスタ(1952-)の新作。ノルウェーの古都トロンハイムで、毎夏、7月29日の「聖 オラヴの日」を中心に開催される芸術と文化の祭「聖オラヴ祭」の2014年オープニング・コンサートのために委嘱を受け、作曲した作品です。2009 年のオラトリオ《クジラの歌》(GRCD4328)で「生きるものすべてが分かち合う苦悩と友愛への賛歌」を歌い上げたビョルンスタは、新作のテーマとし て「帰属」を選びました。「私たちは自然から、社会から、周囲の人々からどんな影響を受けているのか? 私たちは過去をどう考え、未来に向けてどん な希望と夢を抱いているのか?……この惑星のどこにいようと、私たちの生命にとってもっとも重要なことは何か。誰かに、何かに帰属する意識……」。み ずからテクストを執筆、ビョルンスタは「感じること、考えること」を16章の作品にまとめ上げました。〈あなたを連れて行く〉〈はじめに〉〈間奏曲第1〉〈夜 のワルツ〉〈あなたに会う〉〈世界〉〈間奏曲第2〉〈森が立ち上がり尋ねた〉〈絵〉〈ヒース〉〈黒い絨毯〉〈目覚めるものすべて〉〈人間〉〈間奏曲第3〉〈帰 属の歌〉〈恐れるな)〉。2014年7月27日の初演には、アンサンブル「Music for a While」のヴォーカル、トーラ・アウゲスタや、ジャズ・サクソフォー ン奏者のキャリアが長いホーコン・コルンスタたち、ノルウェーとヨーロッパ各地の音楽家が参加、ペトラ・ビョルクハウグ指揮のニーダロス大聖堂オラト リオ合唱団と共演しました。このアルバムの録音は、そのコンサートのライヴ録音。ノルウェー放送のスタッフによる録音をレインボースタジオのヤン・エー リク・コングスハウグがミクシングしています。 (Ki)

MUSICA VIVA
MV-104(4CD)
ロレンツォ・ペロージ(1872-1956):オラトリオ集

[CD 1]
ロレンツォ・ペロージ:オラトリオ「救い主の生誕」[Natale del Redentore] (1899)


[CD 2]
ロレンツォ・ペロージ:マルコ受難曲 [Passione di Cristo secondo S. Marco] (1897)

[CD 3]
ロレンツォ・ペロージ:聖三部作「キリストの復活」 [Resurrezione di Cristo] (1898) *

[CD 4]
ロレンツォ・ペロージ:オラトリオ「魂の移ろい」 [Transitus animae] (1907)
[CD 1]
ミレッラ・フレーニ(ソプラノ:マリア)
クラウディオ・ストルドトフ(バリトン:語り手)
ジュゼッペ・ナーティ(テノール:天使)
イェダ・ヴァルトリアーニ(S)
オルテンシア・ベッジャート(Ms)
ミラノ・ポリフォニーCho
ミラノ・アンジェリクムO
カルロ・フェリーチェ・チッラーリオ(指)
[CD 2]
レナート・カペッキ(バリトン:キリスト)
ジョルジョ・タッデオ(バス:第一の語り手)
ジュゼッペ・ゼッキッロ(バリトン:第二の語り手)
アルフレード・ノービレ(テノール:ユダヤ人)
トリノ・ポリフォニーCho
ミラノ・アンジェリクムO
エンニオ・ジェレッリ(指)
[CD 3]
ジュゼッペ・カンポーラ(テノール:語り手)
ニコレッタ・パンニ(ソプラノ:マグダラのマリア)
テオドーロ・ロヴェッタ(バス:ピラト)
アンナマリア・ロータ(メゾソプラノ:マリア)
ヴァレーリオ・メウッチ(バリトン:キリスト)
ミラノ・ポリフォニーCho
ミラノ・アンジェリクムO
カルロ・フェリーチェ・チッラーリオ(指)
[CD 4]
フィオレンツァ・コッソット(Ms)
ミラノ・ポリフォニー合唱団
ジュリオ・ベルトーラ(合唱指揮)
ミラノ・アンジェリクムO
フランコ・カラッチョロ(指)

原盤:Angelicum
ロレンツォ・ペロージは50年以上にわたってバチカンのシスティーナ礼拝堂楽長を務めたイタリアの作曲家。
MUSICA VIVA
MV-105(4CD)
ロレンツォ・ペロージ(1872-1956):ミサ、教会音楽&オルガン作品集
[CD 1]
ロレンツォ・ペロージ:教皇のミサ 第1番 [Missa Pontificalis prima] (男声合唱とオルガンの為の;1897)
 教皇のミサ 第2番 [Missa Pontificalis seconda] (男声合唱とオルガンの為の;1897)

[CD 2]
ロレンツォ・ペロージ:ミサ「チェルヴィアナ」 [Messe detta "Cerviana"] (男声三部合唱とオルガンの為の)*
 聖ゲルウァシウスと聖プロタシウスを称えるミサ[Missa in honorem SS Gervasii et Protasii] (2つの混声合唱とオルガンの為の;1895)+
 ミサ「われらは神を称える」 [Misa "Te Deum laudamus"] (同声域の2声とオルガンの為の;1897)#

[CD 3]
(1)ロレンツォ・ペロージ:聖餐のミサ [Messe Eucaristica] (混声四部合唱とオルガンの為の;1897)
(2)ロレンツォ・ペロージ:レクイエム [Messa da Requiem] (男声三部合唱とオルガンの為の)
(3)ロレンツォ・ペロージ:ミサ「主を誉めよ」 [Messe Benedicamus Domino] (混声四部合唱とオルガンの為の)

[CD 4]
ロレンツォ・ペロージ:クリスマスの朝課の為のレスポンソリウム Op.14
ロレンツォ・ペロージ:オルガン曲イ長調(1890)/オルガンの為の前奏曲ヘ長調
 オルガンの為の前奏曲変ロ長調
 来たれ、創造主なる聖霊よ [Veni Creator Spiritus] (混声三部合唱とオルガンの為の)*
 かくも大いなる秘跡を [Tantum ergo] (男声三部合唱と任意の伴奏の為のモテット)*
 「来たれ、創造主なる聖霊よ」によるオルガンの為のオフェルトリウム ト長調
 噴火する山々 [Erumpant montes] (待降節の為のモテット、混声三部合唱の為の)*
 われらは神を称える [Te Deum] (混声四部合唱とオルガンの為の)Op.19*
 主は言われた [Dixit Dominus] (混声三部合唱の為の)*
 主を畏れる者は幸いなり [Beatus vir] (混声三部合唱とオルガンの為の)*
 僕(しもべ)らよ、主を称えよ [Laudate pueri](混声三部合唱とオルガンの為の)*
 めでたし、まことのお体 [Ave verum] (混声二部合唱とオルガンの為の)(+/*)
[CD 1]
フランチェスコ・ザンベッリ、
アレッサンドロ・トーニ(T)
リーノ・キジョーニ(Br)
ベルガモ・カッペッラ・デリンマコラータCho
アキッレ・ベッルーティ(Org)
エジーディオ・コルベッタ(指)
[CD 2]
フランチェスコ・ザンベッリ、アレッサンドロ・トーニ(テノール(*/#))
リーノ・キジョーニ(Br)
ベルガモ・カッペッラ・デリンマコラータCho
ルイージ・ロッシ(オルガン(*/+))
アキッレ・ベッルーティ(オルガン#)
エジーディオ・コルベッタ(指)
[CD 3]
(1)ポリフォニスティ・ロマーニ(合唱)
ジュアン・パラデイ・イ・スレ(Org)
イルデブランド・ムーラ(指)
(2)フランチェスコ・ザンベッリ、アレッサンドロ・トーニ(T)
リーノ・キジョーニ(Br)
ベルガモ・カッペッラ・デリンマクラータCho
アキッレ・ベッルーティ(Org)
エジーディオ・コルベッタ(指)
(3)キム・ヒョンジュ(Ms)
フルヴィオ・ベッティーニ(Br)
アンサンブル・イル・メリロート(合唱)
イル・コンヴィット・アルモニコ(合唱)
アルス・カンティカCho
マウリツィオ・マナーラ(Org)
マルコ・ベッリーニ(指)
[CD 4]
キム・ヒョンジュ(Ms)
フルヴィオ・ベッティーニ(Br)
アンサンブル・イル・メリロート(合唱)
イル・コンヴィット・アルモニコ(合唱)
アルス・カンティカCho
マウリツィオ・マナーラ(Org)
ステファノ・ブスキーニ(指)
エヴァ・ルスニア(メゾソプラノ+)
アルベルト・タピア(バリトン+)
ポリフォニスティ・ロマーニ(合唱*)
ジュアン・パラデイ・イ・スレ(Org)
イルデブランド・ムーラ(指)*

原盤:Angelicum

ARCO DIVA
UP-0179-2(1CD)
ヨーロッパの真ん中から
ヘンデル:ハレルヤ・コーラス
アントニーン・レイハ(1770-1836):テ・デウム [われらは神なる御身を称える]
ヴラディーミル・ヴァヴィロフ(1925-1973):カッチーニのアヴェ・マリア
フランク(シルヴィエ・ボドロヴァー(1954-)編):天使の糧
バッハ(ヴラディミール・ポペルカ編):アリア*
スメタナ(ヴラディミール・ポペルカ編曲/
イジー・シュタイドル作詞:ヴルタヴァ[モルダウ]
オタカル・イェレミアーシュ(1892-1962):チェコ、モラヴィア、スロヴァキア民謡にインスパイアされた組曲
陳其鋼[チェン・チーガン](1951-)/ヴラディミール・ポペルカ編):
ユー・アンド・ミー(2008年北京オリンピック・テーマソング)*
ヴラディミール・ポペルカ:ハリウッド・メドレー
クリスティーナ・ジョンストン(S)*
チェコ少年合唱団ボニ・プエリ
パルドゥビツェ・チェコ室内PO
マレク・シュチレツ(指)

録音:2015年9月26-28日、フルディム、チェコ

ROSA
RD-2407(1CD)
19世紀と20世紀前半の音楽
ロベルト・フューレル(1807-1861):前奏曲第3番
ヨセフ・チャプカ・ドラフロフスキー(1847-1926):クリスマスの歌 第4番*
ロベルト・フューレル:パストラーレ第1番
ヨセフ・チャプカ・ドラフロフスキー:クリスマスの歌 第2番*
ロベルト・フューレル(ヨセフ・グレゴル編):パストラーレ「静かな夜」(+/*)
ロベルト・フューレル:クリスマスの贈り物 第2番
カール・フランツ・ピッチュ(1786-1858):パストラーレ「優しき幼な児」+
ロベルト・フューレル:パストラーレ前奏曲第4番
ヤン・クシュチテル・クナフル(1825-1901):パストラーレ賛歌(*/#)
ロベルト・フューレル:クリスマスの贈り物 第4番
アロイス・ストレーブル(1837-1906):キャロル(+/*)
ルデヴィート・ライムント・パズディーレク(1850-1914):パストラーレ前奏曲第8番「パストラーレ」
ベドジフ・アントニーン・ヴィエデルマン(1883-1951):クリスマスの歌+
ルデヴィート・ライムント・パズディーレク:パストラーレ前奏曲第11番
ヨセフ・J・ピヘルト(1845-1911):新クリスマス・パストラーレ第9番「パストラーレ」(Op.191)*
ベドジフ・ヴィシーン(1873-?):パストラーレ間奏曲第5番&第6番
アルノシュト・ボハボイ・トヴァチョフスキー(1825-1874):チェコ=モラヴィアのクリスマスの歌(*/#)
ヨセフ・フェルステル(1833-1907):パストラーレ
ヨセフ・ボフスラフ・フェルステル(1859-1951):おお、羊飼いたちよ、聴け+
メトホト・ルミール・シフラ(1884-1922):前奏曲
ヴォイチェフ・ジーホフスキー(1871-1950):聖母マリアの子守歌+
ルデヴィート・ライムント・パズディーレク:パストラーレ前奏曲第10番/パストラーレ・ソレムニス
クラーラ・ネントヴィホヴァー(S)+
シュチェパーン・プシビル(Tp)#
スチェナヴァンcho*
イジー・ティメル(Org)*
ラディスラフ・シクト(指*、Org(*以外))

録音:2013年12月、2014年6月、聖ヴォイチェフ(アーダルベルト)教会、ブロウモフ、チェコ
ヨセフ・ボフスラフ・フェルステル以外はまったく知られていないと言ってもよいチェコの作曲家たちによるクリスマスの為の作品集。全収録曲が世界初録音。

THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0013(DVD)
キャロル・フロム・キングズ
Once in royal David’ s city(H.Gauntlett作曲、A.Mann&S.Cleobury編)
Up! good Christen folk(Piae Cantiones作曲、G.R.Woodward編)
A tender shoot(O .Goldschmidt作曲)
Sussex Carol (伝承曲、D.Willcocks編)
Stille Nacht(F.Gruber作曲、クレオベリー編)
In the bleak mid-winter(ホルスト作曲)
It came upon the midnight clear(伝承曲、A Sullivan、S.Cleobury編)
Gabriel’ s message Basque(伝承曲、E.Pettman編)
A spotless Rose(H.Howells作曲)
Joys seven(伝承曲、クレオベリー編)
God rest you merry, gentlemen(伝承曲、D.Willcocks編)
The Lamb(J.Tavener作曲)
Ding! dong! merrily on high(J.Tabourot作曲、M .Wilberg&P.Stevens編)
Noel nouvelet(伝承曲、S.Jackson編)
I saw three ships(伝承曲、S.Preston編)
The Three Kings(P.Cornelius作曲、I.Atkins編)
A babe is born(W.Mathias作曲)
God is with us(J.Tavener作曲)
Hark! the herald-angels sing(メンデルスゾーン作曲、クレオベリー編)
オルガン小曲集「高き天より、われは来たれり」BWV 606(J.S.バッハ作曲)
スティーヴン・クレオベリー(指、Org)、
ケンブリッジ・キングズ・カレッジCho

収録:2014年12月14日/キングズ・カレッジ聖堂(ケンブリッジ)

画面:NTSC 16:9
音声:PCM ステレオ
リージョン:All
原語:英(日本語字幕なし)
本編:74分
ドキュメンタリー:60 分
このDVDは2014年12月14日にキングズ・カレッジ聖堂にて収録されたケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団のクリスマス・コンサートの映像です。 当団の本拠地であるキングズ・カレッジ聖堂は、ケンブリッジ大学にある礼拝堂で垂直式ゴシック建築の代表例として、また世界最大級の扇型のヴォルト や非常に煌びやかなステンドグラスなどで有名です。キングズ・カレッジ合唱団の美しい歌声が聖堂に響き渡ります。ボーナス映像としてBBCが制作し た当団の歴史をまとめた 60 分ほどのドキュメンタリーがついております。

CORRESPONDANCES COMPAGNIE
CORCOM-2015/1(1CD)
クララ・シューマン:歌曲&ピアノ曲集
性格的小品集 Op.5〜幽霊のバレエ(No.1)/ワルツ*
6つの歌曲 Op.13〜月は静かに昇って来る(No.4)*
なぜ他の人にたずねるのか Op.12-11*
音楽の夜会 Op.6〜バラード ニ短調(No.4)
フリードリヒ・リュッケルトの3つの詩 Op.12〜あなたが美しさゆえに愛するのなら(No.4)*
音楽の夜会 Op.6〜夜想曲ヘ長調(No.2)
3つのロマンス Op.21〜ト短調(No.3)
ヘルマン・ロレットの「ユクンデ」からの6つの歌 Op.23*〜明るい朝に(No.2)/秘密の囁きがあちこちで(No.3)
ロマンス イ短調/スケルツォ ハ短調 Op.14
フリードリヒ・リュッケルトの3つの詩 Op.12〜彼は来た(No.2)*
ローベルト・シューマンの主題による変奏曲 Op.20
6つの歌曲 Op.13〜彼らは愛し合っていた(No.2)*/夕星*
3つのロマンス Op.21〜イ短調(No.1)
6つの歌曲 Op.13〜私は暗い夢の中に立っていた(No.1)*
オリアンヌ・モレッティ(S)
イリヤ・ラシコフスキー(P)

録音:2014年11月19-21日、オーディトリュム、ピニャ、コルシカ、フランス
オリアンヌ・モレッティはコルシカ・ポーランド系のフランスのソプラノ。歌手のみならず脚本、演出もこなす舞台のマルチタレント。イリヤ・ラシコフスキーは1984年ロシアのイルクーツクに生まれたピアニスト。2012年、第8回浜松国際ピアノ・コンクール第1位。

LABEL INCONNU
LI12-1001(1CD)
ティエリー・マルシュエル(1962-):2013&2014の為の作品選集
(1)ダーク・ライク・ミー [Dark like me]*
(2)アマル・ヴァクティ [Amal Waqti]
(3)煙 [Kemuri]
(4)ルソン・ド・テネブル [Lecons de Tenebres]
(5)忘却に対する言葉 [Paroles contre l'oubli]
(1)パリ青年Cho、
 クリス・ド・パリ室内Cho
 ローランス・エキルベイ、
 ジョフロワ・ジュールダン(指)
(2)ルーラ・サファール(S)
 ジャン・テュベリー(コルネット[[ツィンク])
(3)ロワール聖歌隊
 ジャック・ベルテロン(指)
(4)パスキエ弦楽三重奏団
(5)クリス・ド・パリ室内Cho
 ジョフロワ・ジュールダン(指)

音源提供:Naive*
フランスの作曲家ティエリー・マルシュエルが国際的教育プログラム「バカロレア」のために書いた作品から選んで収録。ブックレットは付いておりません。


ARS-RECORDS
ARS-193-09(1CD)
イーゴリ・クルトイ&ドミトリー・ホロストフスキー デジャ・ヴ パート1
イーゴリ・クルトイ(1954-):Muzyka (Musica) / Il guerriero buono
Deja vu / Canzonetta semplice
Toi et moi / Bolero / Preghiera
Vis-a-vis / La strada della vita
La via / Nostalgia / Toi et moi (remix)
ドミトリー・ホロストフスキー(Br)
合唱芸術アカデミーCho
アレクセイ・ペトロフ(合唱指揮)
ロシア国立アカデミー室内O
コンスタンティン・オーベリアン(指) 他

発売:2009年
イーゴリ・クルトイはウクライナ系ロシアの作曲家で、いわゆる歌謡曲の大家。ホロストフスキーの美声を堪能できるアルバムです。ブックレットは付いておりません。
ARS-RECORDS
ARS-194-09(1CD)
イーゴリ・クルトイ&ドミトリー・ホロストフスキー〜デジャ・ヴ パート2
イーゴリ・クルトイ(1954-):Vivere
Gelosia / Gore-nadezhda
Vecchie Illusioni/ Doucement, doucement
Eterni amanti / Splende
khochu byt' tvoyeyu muzykoy
Mari
Il bambino che e in me
Buon giorno, amore! / I nostri sogni
Gimn zhizni
ドミトリー・ホロストフスキー(Br)
合唱芸術アカデミーCho
アレクセイ・ペトロフ(合唱指揮)
ロシア国立アカデミー室内O
コンスタンティン・オーベリアン(指) 他

発売:2009年
ブックレットは付いておりません。

NIKITIN
TFN-CD596/08(1CD)
主はわが力にしてわが歌なり
キエフ・ペチェールシク大修道院聖歌:幸いなり
イリーナ・デニーソヴァ:聖使徒アンドレイへのアカティスト・コンタキオン
 聖殉教者皇帝ニコライ2世へのアカティスト・コンタキオン
正教会聖歌/イリーナ・デニーソヴァ編):生神女よ、めでたし(第4旋法)
ズナメニ聖歌/イリーナ・デニーソヴァ編):ヘルヴィムの歌
イリーナ・デニーソヴァ:優しき目で、主よ(カティスマのトロパリオン)
 ガーネットの如き光をまとう御身(聖金曜日のアンティフォナ)
 生神母のイコン「わが悲しみを癒したまえ」のアカティスト・コンタキオン
正教会聖歌/イリーナ・デニーソヴァ編):乾きし地の如く川を渡り(生神女のカノン・イルモス;第8旋法)
 わが魂は主を崇める(共通聖歌)/主の顕現のカノンからのイルモス(第3旋法)
イリーナ・デニーソヴァ:葬送のスティヒラ
ラフマニノフ:生神女よ、めでたし
チェスノコフ(1877-1944):御身のみ純粋なり
セルギー・フョードロフ神父:主をたたえよ、わが魂よ
ギリシャ聖歌:主の御名をたたえよ
リムスキー=コルサコフ:主の祈り
正教会聖歌:聖殉教者エリサヴェータのコンタキオン/おお、いと栄光ある秘跡(スティヒラ)
 聖使徒パウロのスティヒラ
イリーナ・デニーソヴァ:生神女庇護祭のアカティスト・コンタキオン
 ヴィリニュスの聖アントニウス、聖ヨハネ、聖エウスタティウスの
 アカティスト・コンタキオン
 生神母のイコン「フセツァリツァ」のアカティスト・コンタキオン
 わが魂(大カノン・コンタキオン)/聖殉教者エカテリーナのアカティスト・コンタキオン
ミンスク聖エリーサベト正教会Cho
イリーナ・デニーソヴァ(指)

録音:1999-2001年
ベラルーシ共和国の首都ミンスクの正教会合唱団による歌唱。

SOUPIR EDITIONS
S-228(1CD)
フィリップ・ルルー(1959-):音楽とは何か?(7人の独唱者、2人の器楽奏者とエレクトロニクスの為の;2014) ソリスト XXI
[ラファエル・ケネディ、マリー・アルベール(S)
ルシール・リシャルド(Ms)
ヴァンサン・ブーショ、ローラン・ダヴィド(T)
ジャン=クリストフ・ジャック(Br) 
マルク・ビュネル(Bs)
カロリーヌ・ドリューム(G、Lute)
ヴァレリー・デュラック(Vc、ヴィエール)]
ラシド・サフィル(指)

録音:2014年10月6-9日、エスパス・ド・プロジェクション、IRCAM、パリ、フランス
IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)の委嘱作品。ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377)とジャコブ・ド・サンレーシュ(確認できる活躍期:1382/1383-1395)の歌曲が取り込まれています。

ARCO DIVA
UP-0176-2(2CD)
ヴィクトル・ウルマン(1898-1944):ソプラノとピアノの為の作品全集
庭にいるヴェンドラ
アルベルト・シュテフェンの詩による7つの歌 Op.17
リカルダ・フッフの詩による5つの愛の歌 Op.26
宗教的な歌 Op.20(全8曲)
美を残すことは難しい
ポルトガル語からの3つのソネット Op.29
ルイーズ・ラベの6つのソネット Op.34
小さなケークウォーク(フランス童謡)
2つの中国の歌/ヘルダーリン歌集(全3曲)
慰めの歌(全2曲)
3つのイディッシュ語の歌
イレナ・トロウポヴァー(S)
ヤン・ドゥシェク(P)

録音:2014-2015年、ベナートキ・ナト・イゼロウ、チェコ
ヴィクトル・ウルマンはシェーンベルクに師事したユダヤ系チェコスロヴァキアの作曲家・指揮者・ピアニスト。ナチス・ドイツにより頽廃音楽家の烙印を押されテレジン収容所に入れられ、さらにアウシュヴィッツ収容所に送られガス室で殺されました。歌曲はウルマンの主要な作曲分野の一つでした。チェコ語・ドイツ語・英語の解説と歌詞訳を完備した全140ページのハードカバー・ブック仕様。

Musique Sacree a Notre-Dame de Paris
MSNDP-005(1CD)
ノートルダム大聖堂着工850年記念委嘱教会児童合唱作品集
ジャン=バティスト・ロバン(1976-):澄んだ声で [En clara vox]
ブリューノ・デュコル(1949-):明暗法で描かれた夜明け [Une aube en clair-obscur]
ジャン=ピエール・ルゲイ(1939-):深き淵より [Du fond de l'abime]
ピエール=アドリアン・シャルピー(1972-):ここに聖なる王国あり [Voici le sacre du Royaume]
カロリーヌ・マルソ(1974-):アレルヤ、石は転がされぬ [Alleluia, Lapis revolutus est]
エディト・カナ・ド・シジー(1950-):キリエ [Kyrie] (ミサ・ブレヴィス)
ティエリー・エスケシュ(1965-):サンクトゥス [Sanctus] (ミサ・ブレヴィス)
ニコラ・バクリ(1961-):アニュス・デイ [Agnus Dei] (ミサ・ブレヴィス)
ヴァンサン・ブーショ(1966-):かくも大いなる秘跡ゆえ [Tantum ergo Sacramentum]
エリック・ルブリュン(1967-):今日、日の創造主は [Aujourd'hui le Createur des jours]
ブノワ・メニュ(1977-):大風が起こりぬ [Un grand vent s'est leve]
ヴァンサン・ポーレ(1962-):作られし果実で [De fructu operum]
ミシェル・ルヴェルディー(1943-):太陽をまとう女よ [Femme revetue de soleil]
トマ・ラコート(1982-):聖にして無垢なる [Sancta et immaculata]
イヴ・カスタニェ(1964-):おお、夕べの聖母よ [O Notre-Dame du soir]
パリ・ノートルダム大聖堂聖歌隊
イヴ・カスタニェ、ドニ・コンテ(Org)
エミリー・フルーリー(指)

録音:2013年10月22日、2014年10月23-24日、ノートルダム大聖堂、パリ、フランス
ノートルダム大聖堂着工850年を記念してフランスの15人の作曲家に委嘱されたモテットとミサ楽章。もちろんすべて世界初録音。児童合唱、女声合唱の新たなレパートリーとしても聴き逃せない一枚です。

Resonus
RES-10137(1CD)
鏡を通して〜バッセイ:歌曲集
ブルー・リメンバード・ヒルズ
鏡を通して/2つのハーディの歌
庭園の歌
マーカス・ファーンズワース(Br)、
ジェームズ・ベイルー(P)、
トーマス・ケンプ(指)

録音:2014年9月
チェスター・バッハ・シンガーズの音楽監督を務める英国のコンポーザー=コンダクター、マーティン・バッセイ(1958−)の歌曲集。バッセイの歌曲を歌うマーカス・ファーンズワースは、2009年にウィグモア・ホール国際歌曲コンクールで第1位に輝いた若き実力派バリトン。
■マーティン・バッセイのオフィシャルサイト → http://martinbussey.co.uk/

Magpie Records
MAG-0502(1CD)
輝かしきは言葉の響き〜近代イギリスの歌曲集
ヴォーン・ウィリアムズ:旅の歌
バターワース:シュロップシャーの若者
モーラン:ラドロー・タウン
フィンジ:花束を捧げよう
クリス・ブース=ジョーンズ(Br)、
イゴール・ケナウェイ(P)

録音:2013年9月
ヴォーン・ウィリアムズ、バターワース、モーラン、そしてフィンジ。多くの傑作が生まれた20世紀イギリスの美しき英国歌曲集。グラインドボーン音楽祭、ウェールズ・ナショナル・オペラなどで経験を重ね、イングリッシュ・ナショナル・オペラでは18年にわたりプリンシパル・バリトンを務めた名バリトン歌手。

GPR Records
GPR-30011(1CD)
アメリカの新しい歌曲
イアン・ゴードン:静かな人生
ヘギー:オヴ・ゴッズ・アンド・キャッツ
ローヴェン:地下からの歌曲集
リーバーマン:夜の歌
ヘギー:グロー・オールド・アロング・ウィズ・ ミー
ダニエル・オクリッチ(Bs-Br)
リッキー・イアン(P)、
ジェイク・ヘギー(P)、
グレン・ローヴェン(P)、
ローウェル リーバーマン(P)
アメリカを中心に活躍中のカナダ人バス・バリトン、ダニエル・オクリッチが歌う現代アメリカの歌曲集は、近年脚光を浴びているジェイク・ヘギーを中心としたプログラム。

EM Records
EMRCD-028(1CD)
タワーズ・オヴ・マン
ポット:ヴィオラ・ソナタ(世界初録音)
アインツィゲ・ターゲ(世界初録音)*
井上祐子(Va)、
フランシス・ポット(P)、
アラ・クラフチューク(S)*、
サイモン・フィリップス(P)*

録音:2014年8月&10月
イギリスを拠点として活躍する日本を代表するヴィオラ奏者の1人、井上祐子が奏でるフランシス・ポット(1957−)のヴィオラ・ソナタを収録。2013年に作曲された「ヴィオラ・ソナタ」は今回が世界初録音となります。
EM Records
EMRCD-027(1CD)
アウディーテ・フィーネム〜21世紀のケンブリッジ・カレッジからの現代と過去の音楽
バード:喜びもて歌え
パーセル:おお主よ、わが祈りを聞きたまえ
ベイントン:そしてわれは新しき天国を見たり
ウェズリー:O Sing Unto Mie Roundelaie
スタンフォード:青い鳥、プライズド・ビー・ダイアナ
マックスウェル・デイヴィス:ホマトン
ホプキンス:4つのラテン語のモテット(世界初録音)
トムリンス:世のものなべて歌え(世界初録音)
トロクメ=ラター:ホマートン・カレッジ・グレイス・オヴ1957(世界初録音)、
 主なる神(世界初録音)
ネイラー:How Shall I Sing That Majesty(世界初録音)
セバスチャン・ウェズリー:主なる神に祝福あれ
ケンブリッジ・ホマトン・カレッジ・チャーターCho
ダニエル・トロクメ・ラター(指)

録音:2014年8月
1768年にロンドンで創設され、その後、ケンブリッジへと移転し、ロイヤル・チャーター(王室認可)を受けたホマトン・カレッジの合唱団。17世紀から21世紀へと続く英国の合唱音楽の歴史を描いた意欲的なプログラミングが魅力。ホマトン・カレッジのために作曲された貴重な作品も収録。

Ty Cerdd
TCR-012(1CDR)
リチャーズ:ウェールズの歌曲集 スチュアート・バロウズ(T)、
ジョン・サムエル(P)

録音:1986年
パリでショパンに弟子入りした経歴を持つウェールズの音楽家、バーンリー・リチャーズ(1817−1885)の歌曲集。
※Ty Cerddはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Willowhayne Records
WHR-036(1CD)
緑の森の木の下で〜愛と自然の歌
クィルター:5つのシェイクスピアの歌 Op.23
ハウエルズ:ダヴィデ王
バーバー:この輝ける夜に
ティペット:アリエルのための歌
フォーレ:秋 Op.18-3、月の光 Op.46-2、
 ゆりかご Op.23-1
プーランク:動物詩集(またはオルフェの行列)
ブリテン:野生の麝香草が咲く堤を知っている
マクドウォール:ホワイト・ビー(世界初録音)*
フィンジ:花輪をささげよう Op.18
ジェイク・バーロウ(C.T)
ステラ・ペンドラス(P)、
マーク・ハート=パーマー(Vn)*

録音:2015年2月9日−13日、セント・メアリー教会(コーンウォール)
イギリスの若きカウンターテナー、ジェイク・バーロウの初のソロ・アルバムは、イギリス、アメリカ、フランスの愛と自然をテーマとした美しい歌曲集。世界初録音となるセシリア・マクドウォール(b.1951)のホワイト・ビー(白ハチ)は、ピアノ伴奏にヴァイオリンのオブリガートも加わった幻想的な曲。

Resonus
RES-10159(1CD)
ノヴァ!ノヴァ!〜セント・キャサリンズのコンテンポラリー・キャロル集
R.R.ベネット:ひいらぎとつたは(世界初録音)
レファニュ:聖イタの子守歌(世界初録音)
ラーキン:囚われのアダムは横たわり
スウェイン:かくも美しいバラには(世界初録音)
デイヴィス:クリスマス・イヴ
マクミラン:ノヴァ!ノヴァ!
パヌフニク:救い主のうるわしき母(世界初録音)
マクドウォール:星たちが色褪せる前に(世界初録音)
タヴナー:揺りかごの歌(世界初録音)
フォックス:冬の夢(世界初録音)
アンドルー:天の女王よ
ウィシャート:3つのキャロル(世界初録音)
ビーミッシュ:静寂の中で
ケンブリッジ・セント・キャサリンズ・カレッジCho
エドワード・ウィッカム(指)

録音:2015年1月&3月
クラークス・グループの録音でもお馴染みの名匠エドワード・ウィッカムが音楽監督を務める、ケンブリッジ・セント・キャサリンズ・カレッジ合唱団のクリスマス・アルバム。世界初録音作品を多数収録した意欲的なプログラム。

Regent
REGCD-470(1CD)
フランスのノエル
ムトン:ノエ、ノエ、奏でよう
ブジニャック:羊飼い達よ新しい歌を歌え、
 アヴェ・マリア、
 すべてが静寂をたもっていた時、
 輝く星
ムリニエ:博士たちは星を見て
クレランボー:今日キリストが生まれた
シャルパンティエ:サルヴェ・プエルル
プーランク:サルヴェ・レジナ、
 悔悟の時のための4つのモテット
ロジェ=デュカス:降誕の歌
ブルーズ:今日キリストが生まれた
プロヴァンス伝承曲(ブヴァール編):ギョーム、アントワーヌとピエール
バスク伝承曲(オプスタッド編):Birjina gaztettobat zegoen
ルシヨン伝承曲(オプスタッド編):Anan auzi las aubados
トゥールーズ伝承曲(オプスタッド編):ノエル・ヌヴレ
アルザス伝承曲(オプスタッド編):Dormi, fili, dormi!
フランス伝承曲(オプスタッド編):この素晴らしい香りは何でしょう
トゥールーズ聖歌隊、
マーク・オプスタッド(指)
ウィリアム・ホワイトヘッド(Org)、
ジェラルディーン・ブルレ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2015年4月
トゥールーズ聖歌隊は、2006年にフランスのトゥールーズ・コンセルヴァトワールに、南西フランスで最初のクワイア・スクールとして創設された少年少女合唱団。「ミサ・ブレヴィス」(REGCD-340)での優れたハーモニーが記憶に新しい。このフランスならではのクリスマス・プログラムも要注目。
Regent
REGCD-446(1CD)
クライスツからのクリスマス
ワーロック:四月の朝露が、
 主をほめたたえよ、
 ベツレヘム・ダウン、
 コーニッシュ・キャロル、
 アイ・ソウ・フェア・メイデン、
 コーニッシュ・クリスマス・キャロル、
 囚われのアダムは横たわり、
 子守歌、
 ホエアー・リッチズ・イズ・エヴァーラスティングリー
ホルスト:4つの古いイギリスのキャロル、
 おねむりなさいいとしい子よ
ヴォーン・ウィリアムズ:2つのキャロル、
 8つの古いイギリスのキャロル
ケンブリッジ・クライスツ・カレッジCho
デイヴィッド・ローランド(指)

録音:2014年3月
ケンブリッジ・クライスツカレッジ合唱団が歌う、20世紀初期のイギリスで生まれたオリジナルのキャロルとキャロルのアレンジによるユニークなコレクション。
Regent
REGCD-418(1CD)
ダブリンからのクリスマス
ウェイド(ウィルコックス編):神の御子は今宵しも
ポストン:イエス・キリスト、りんごの木
イギリス伝承曲(デクスター編):ひいらぎとつたは
ガント:御使いうたいて
16世紀フランス(ニコルソン編):ディンドン空高く
イギリス伝承曲(ヴォーン・ウィリアムズ編):ああベツレヘムよ
ブリテン:聖母への讃歌
ドイツ伝承曲(パーソール編):もろびと声あげ
バッハ:もろびと声あげ
チルコット:羊飼いのキャロル
ダインズ:東の星
ハウエルズ:ここに小さな扉が
イギリス伝承曲(ウィルコックス編):世の人忘るな
リュッティ:マイ・ダンシング・デイ
アイルランド伝承曲(ヌーン編):ウェックスフォード・キャロル
ラッター:なんと甘美な音楽
ヘンデル(ヒューソン編):天には栄え
ダブリン聖パトリック大聖堂聖歌隊、
スチュアート・ニコルソン(指)
デイヴィッド・レイ(Org)

録音:2013年3月
12世紀、1191年に設立されたアイルアンド国教会の大聖堂、ダブリンの聖パトリック大聖堂聖歌隊。大聖堂と同じく数世紀にわたる長き歴史を持つ聖歌隊のハーモニーが、クリスマスのための音楽を鮮やかに彩ります。
Regent
REGCD-413(1CD)
ギルドフォード大聖堂からのクリスマス
バード:天よ、上より露を降らせよ
ゴルトシュミット:ア・テンダー・シュート
ウィルコックス編:久しく待ちにし主よとく来たりて
オーウェンス:ひいらぎとつたは
トッド:クリスタス・エスト・ステラ
ウィラン編:What is this lovely fragrance?
ニコルソン編:ディンドン空高く
ムーア編:今日幼子が生まれた
チルコット:荒野の果てに
ウィルコックス編:世の人忘るな
カウストン:子守歌
ラッター:楽園のすべての鐘
ウェイド:神の御子は今宵しも
リード:幼子が
ムーア:Lo! that is a marvellous change
ラッター:ともしびのキャロル
グル―バー(ミリントン編):きよしこの夜
ウォーロック:ベツレヘム・ダウン
メンデルスゾーン(ウィルコックス編):天には栄え
ギルドフォード大聖堂聖歌隊、
キャスリン・ディーンズ=ウィリアムズ(指)
ポール・プロヴォスト(Org)

録音:2013年2月
ギルドフォード大聖堂聖歌隊が歌うクリスマスは、ウィリアム・バードからジョン・ラッター、ボブ・チルコットへと続く英国合唱の歴史絵巻。

Melodia Records
MELREC-1002407(1CD)
シネマフォニア
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」〜フィナーレ
ボロディン:弦楽四重奏曲第2番ニ長調〜ノットゥルノ
ハイドン:弦楽四重奏曲第67番ニ長調 Op.64-5「ひばり」〜メヌエット、フィナーレ
モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調 K.138〜アンダンテ
ショスタコーヴィチ:エレジー、ポルカ
ステブリュフ:弦楽四重奏曲「ムーヴィーミュージック」
バーバー:弦楽四重奏曲第1番 〜アダージョ
ニュー・ロシアンQ〔ユーリヤ・イゴーニナ(Vn)、エレーナ・ハリトーノワ(Vn)、ミハイル・ルドイ(Va)、アレクセイ・ステブリュフ(Vc)〕

録音:2015年5月、モスクワ
絶好調メロディア(Melodiya)から登場する新録音は、2008年にモスクワで結成されたSQ、ニュー・ロシアン・クヮルテット!ボロディン・クヮルテットなど多くの伝説的なアンサンブルを世に送り出してきたロシア。ニュー・ロシアン・クヮルテットは、その伝統を受け継ぎながら、ウィーン古典派から現代音楽、さらにはジャズをこなすなど、ロシア楽壇の新時代を象徴するアンサンブルの1つのとして高い評価を受けています。

Discovery
DMV108(1CD)
ア・ケルティック・クリスマス
三隻の船/たいまつ/ヴァージン・マザー/おやすみ、小さな可愛い子/天使ガブリエル/ウェクスフォード・キャロル
ジャッキー・ダンクワース(ヴォーカル)、
マギー・ボイル(ヴォーカル)、
キャシー・ラッセル(ヴォーカル)、
インカンテーション
トラディショナル・グループ、インカンテーションによる、ケルトのクリスマス。笛、パイプ、ギター、ストリングス、ブラスなど、様々な楽器による豊かなアレンジのクリスマス音楽を楽しめます。

DACAPO
MAR-6.220632(1SACD)
2268★★
ベント・セアンセン:作品集
1-5.インテルメッツォ(2003)<Det er ikke dit barn/Interlude/Elskede, elskede!/Interlude/Jeg er fodt med de kolde mure omkring mig>/6-13.あなたみたい(2007-2008)<Han sidder foran mig/Jeg gar efter hende den aften efter koncerten fordi/Hvad horer du?/Hvorfor griber du ikke ud efter mig?/Hvorfor lukker du ojnene, nar vi elsker?/Hold om mig. Vil du ikke nok?/Han gar foran mig./Hun gar tit og ind og horer musik.>
リレ・リクセンベルク(Ms)…1-5
シーネ・アスムネン(Ms)…1-5
マリー・ルイーズ・ウィッレ(ヴォーカル)…6-13
マッズ・ウィッレ(ヴォーカル)…6-13
デンマーク国立声楽アンサンブル…6-13
デンマーク国立SO
トマス・ダウスゴー(指)

録音:2013年6月5-7日、09年9月9-12日 デンマークDRコンチェルトハウス
作曲家ベント・セアンセン(1958-)と、劇作家ペテル・アスムッセンによるコラボレーション。「SoundsLikeYou-あなたみたい」はベルゲン音楽祭からの委嘱作品で、2人の俳優と声楽アンサンブルによる緊迫した物語は、刺激的な無調の部分や、民謡の断片、子供の歌などが入り混じり、夢幻的な雰囲気を構築しています。「インテルメッツォ」は2人の共同作であるオペラ「空の下で」がベースになったもので、2人のメゾ・ソプラノ歌手とオーケストラによる5つの小品からなる小さな物語です。
DACAPO
MAR-2.110409BD(Bluray)
ルーズ・ランゴー:音楽劇「アンチキリスト」
《ボーナス映像》ランゴーとアンチキリスト(20分)他
ルシファー…ステーン・ビリエル(Bs-Br)
神秘の精…アンネ・マーグレーテ・ダール(S)
偉大な言葉をしゃべる口…ポウル・エルミング(T)
神秘の声…ヘレーネ・ギェリス(Ms)
嘘つき…ジョニー・ファン・ホル(T)
スカーレットの魔物…ヨン・ケティルソン(T)
嫌悪…ヨン・ルンドグレン(Br)
偉大な娼婦…カミラ・ニュールンド(S)
デスポンデンシー…スサネ・レースマーク(Ms)
モルテン・スールバレ(ナレーター)
デンマーク国立Cho
デンマーク国立SO
トマス・ダウスゴー(指)

録音:2002年8月.9月
収録時間:95分
音声:ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1
字幕:英,仏,独,西,デンマーク
画面:16:9カラー/REGION All(Code:0)
ニ層 50GB1080i High Definition
作曲家ルース・ランゴー(1893-1952)がこの「世界の終わり」についての歌劇を書こうと思い立ったのは、1921年、彼が弱冠27歳の時でした。若い作曲家は自身のメッセージを音楽で完璧に伝えることができると確信していたに違いありません。彼はそのために様々な資料を集め台本を書き「悪の視点によるキリストの受難曲」としての作品を書き上げたのです。しかしデンマーク王立劇場に提出されたこの作品は、「台本に曖昧性が高い」と拒否され、別の台本を調達することができるのなら上演を考慮しようと言われてしまいました。何度か書き直しをしたもののの、その2年後に結局のところ劇場からは上演を拒否されてしまうのです。1936年、ランゴーはこのオペラに再度手を加え、原曲のかなりの部分を省略し、最終的にはオペラではなく「オラトリオ」のような形に落ち着きました。各々の登場人物が一人ずつ登場し、彼らは決して一緒に歌うことはなく、あくまでも単独で主張します。ここに付けられた音楽はまるでリヒャルト・シュトラウスを思わせる重厚な後期ロマン派の響きを持つもので、全体的に不可思議な活気に満ちています。

2L
2L-117SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD Hybrid)
5.1 surround/stereo
音の解剖
ルーベン・スヴェッレ・イェットセン(1977-):数字のある風景5人の女声とエレクトロニクスのための)*
オーレ=ヘンリク・モー(1966-):ペルセフォネ(5人の女声とワイングラスのための)**
ソング・サーカス
スティーネ・ヤンヴィン・マトラン(ヴォーカル)
マリア・ノーシェト・ガルリ(ヴォーカル)
リヴ・ルーネスダッテル(ヴォーカル)
アニタ・コースボル(ヴォーカル)
エヴァ・ビェルガ・ハウゲン(ヴォーカル)
ロンナウグ・バッケ(ヴォーカル)
ユーナス・スカルトヴァイト・ルーグネ(指)*
カール・アンデシュ・ニルセン(指)**
ルーベン・スヴェッレ・イェットセン(エレクトロニクス)

録音:2015年4月 ウラニエンボルグ教会(オスロ、ノルウェー)
極小レベルの細かさで「音の解剖」を探求する。空間という場の声による研究を行い、活性化させる。対象物の音色の質を発見する……。スタヴァン ゲルを本拠とする女性ヴォーカルアンサンブル「ソング・サーカス」は、リヴ・ルーネスダッテルをリーダーに、普通とは異なる表現形式を使い、「音楽」 の可能性をさまざまに探る活動を行っています。アルバム『音の解剖』ではノルウェーの作曲家イェットセンとモーの作品が演奏されます。 ルーベン・スヴェッレ・イェットセンは、ベルゲンのグリーグアカデミーでアイデ・ペーデシェンとジェイムズ・クラッパトンに学び、客員のファーニホウ、 クラウス・フーバー、サルヴァトーレ・シャリーノ、フィリップ・ユレル、ルカ・フランチェスコーニ、ラッヘンマンのマスターコースに参加しました。《数 字のある風景》は、ソング・サーカスとイェットセンが4年以上かけて共同作業し、作られた作品です。ノルウェーの作家デミアン・ヴィタンサ(1983-) とジェイムズ・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』をテクストに採り、作曲に際し、イェットセンはトレヴァー・ウィシャートとファーニホウの記譜法と 作曲法を研究したといいます。エレクトロニクスの音楽は作曲者イェットセンが作成しました。 オーレ=ヘンリク・モーは、ノルウェーとフランスとドイツでヴァイオリンと作曲を学び、パリでは一年間、ソルボンヌ大学でクセナキスに師事。アルネ・ヌー ルハイムの作曲に長年協力してきました。《ペルセフォネ》は、モートン・フェルドマンからインスピレーションを得たという音楽。5人の女声とワイングラ スにより「演奏」されます。 このアルバムは、2015年4月にオスロのウラニエンボルグ教会で録音され、コペンハーゲンで行われたフェスティヴァル「北欧の音楽の日々(Nordic Music Days)」の9月9日のコンサートでリリースされました。 (Ki)
※[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像 は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDや DVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください]

Cantloupe
CA-21107(1CD)
デイヴィッド・ラング:野を横切ることの難しさ
作詞:マック・ウェルマン(1945-)
Opening
Scene [belladonna]:The first telling
Interlude 1: Today is the day
Scene [monkshood]: The second telling
Interlude 2
Scene [poison hemlock]: The third telling
Scene [poison ivy]: The fourth Telling
Scene [loco weed]: The fifth telling
Interlude 3: The disappearance
Scene [black nightshade]: The sixth telling
Wordless prayer of thanks
Scene [foxglove]: The seventh telling Thesixthtelling
Wordlessprayerofthanks
Scene[foxglove]:Theseventhtelling
ビヴァリー・オリーガン・ティーレ(S)
ラクィタ・ミッチェル(S)
マリ=ヤン・プリングル(S)
ニコル・ミッチェル(A)
マーティン・バカリ(T)他
メリッサ・ホワイト(Vn)
ハーレムSQ
ダグラス・キニー・フロスト(指)
あの「悪魔の辞典」で知られるアンブローズ・ビアスの短編小説をもとに、劇作家マック・ウェルマンが詩を書き、デイヴィット・ラング(1957-)が曲をつけた音楽劇「The difficulty of crossing a field=野を横切ることの難しさ」。緊迫の音楽とテンションの高いセリフが交錯するこの不可思議な物語は2002年3月に上映され好評を得ました。この録音は、新たなミュージシャンたちを得たことで、初演時とは違ったものが生み出されています。

VERMEER DIGITAL
VERMEER-40004(1CD)
宗教的歌曲集
C.P.E.バッハ:ゲレルトの詩による14の宗教的頌歌と歌曲集
ベートーヴェン:ゲレルトの詩による6つの宗教的な歌Op.48
シューベルト:ノヴァーリスの詩による5つの宗教的歌曲集D658/662、
  夜の賛歌D687,湖上にてD543,汝らに平安あれD551
ラウラ・ファブリス(S)
カルロ・マッツォーリ(フォルテピアノ:1830年製フェルディナンド・コメレット/1987年複製、da Andra Gori)
ドイツの詩人クリスティアン・フュルヒテゴット・ゲレルトのテキストによるC.P.E.バッハ、ベートーヴェン、シューベルトの宗教的歌曲集。プロテスタ ントとして神との結びつきを歌った頌歌と歌曲は当時多くの人々に受け入れられました。 (Ki)

Sono Luminus
SLE-70003(1CD)
聖なる日のハーモニー〜クリスマスの歌曲集
伝承曲:荒野の果てに
アダン:オー・ホーリーナイト
グルーバー:清しこの夜
ヒグドン:降りてくる愛
レーガー:マリアの子守歌
マーリー:ささやき、そして顕れる
ギルロイ:メリー・クリスマス!良い希望
We Wish You A Merry Christmas‐クリスマスおめでとう(J.クラーマン編)
エッセンシャル・ヴォイシスUSA他
ジュディス・クラーマン(指)

録音:2015年2月12日アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ
アメリカの合唱団、エッセンシャル・ヴォイシスUSAが歌う8曲のクリスマスソングを収録したミニ・アルバム。少しだけ現代的なアレンジが施された歌や、素朴な歌など心から楽しめる曲集です。

Ladybird
Ladybird-79556834(1CD)
マーラー:歌曲集
「子供の魔法の角笛」〜番兵の夜の歌、誰がこの歌を作ったのか?、魚に説教するパドゥアの聖アントニウス、高き知性への讃歌、死せる鼓手、少年の鼓手
「さすらう若人の歌」〜彼女の婚礼の日は、朝の野べを歩けば、私の胸の中には燃える剣が、彼女の青い目が
リュッケルトによる5つの詩
ペーテル・マッテイ(Br)、
ノールショピングSO、
ヨッヘン・リーダー(指)

録音:2014年6月
世界的名指揮者たちの共演も数多いスウェーデンのバリトン、ぺーテル・マッテイが歌うマーラーの歌曲集。の録音。

ARS HARMONICA
AH-237(1CD)
レブエルタス、エスプラ、トゥルイ、R・アルフテル:歌曲集
シルベストレ・レブエルタス(1899-1940):子供の為の5つの歌と2つの世俗的な歌
 [Cinco canciones para nino y dos profanas]
 Caballito / Las cinco horas / Cancion lonta / El lagarto y la lagatra
 Cancion de cuna / Serenata / Es verdad
オスカル・エスプラ(1886-1976):海辺の歌 [Canciones playeras]
 Rulas / Pregon / Las 12 / El pescador sin dinero / Copilla
シャヴィエ・トゥルイ(1922-2000):Absencia / El Cant / Es la claror daurada de la posta / Dolor
 Glosa Mallorquina / Els records
ロドルフォ・アルフテル(1900-1987):Que altos los balcones / Casadita / Siempre que sueno las playas
 Verano / Gimiendo por var el mar
エリザベト・ジメノ [エリザベ・ジメヌ](S)
ポル・カネ(P)

録音:2013年8月、スタジオ・ノマダ57、パルセロナ、スペイン
バルセロナに生まれ、長らく古楽アンサンブルに参加していたエリザベト・ジメノのソロ・デビューCD。

J&M AGENCY
JM-1401-2(2CD)
カンティレーナ/童声合唱の為の音楽

■CD 1
メンデルスゾーン:3つのモテット Op.39*
D・スカルラッティ:元后、憐れみ深き御母よ [Salve Regina]+
モンテヴェルディ:おお、幸いなる道 [O beatae vie]#
フォーレ:かくも偉大な 秘蹟を [Tantum ergo] Op.65
プーランク:黒衣の聖母へのリタニア [Litanie a la Viegre Noire]
モーツァルト::ミサ・ブレヴィス変ロ長調 K.275**

■CD 2
ドヴォルザーク:4つのモラヴィア二重唱曲 Op.38*
ズデニェク・カニャーク(1910-1991):太陽+
マルティヌー:鶏肉#
ペトル・エベン(1929-2007):飛行機#
ツチラト・コホウテク(1929-2011):こうのとり#/蛙の結婚#
ブリテン:3つの2声部の歌 から リオの船**
プーランク:小さな声++
 賢い女の子/いなくなった犬/学校から帰って/病気の男の子/はりねずみ
マルティヌー:3つの聖歌 H.339##; 主の降誕/昇天/楽園への道
スーク:10の歌 Op.15(***)
ペトル・ヤノフスキー編:さくらんぼ(+++)
■CD 1
マルケータ・ベーモヴァー(ソプラノ(*/**))
ルツィエ・カラフィアートヴァー(メゾソプラノ(*/**))
ヤハ・ホラソヴァー、エリシュカ・リーザロヴァー(アルト(*/**))
イジー・クレッケル、ルカーシュ・ミク、ルドミラ・ネトリツカー(ヴァイオリン(#/**))
パヴェル・ファイトル(Vn)**
ルカーシュ・スヴォボダ(Vc(+/#/**))
カンティレーナ [ブルノ・フィルハーモニー児童&青少年Cho]
ミハル・ヤンチーク(指(+/#))
ヤクプ・クレツケル(指(*/**))
録音:2014年8月22-16日、聖母マリア被昇天教会(イエズス会)、ブルノ、チェコ
■CD 2
ペトル・ヤノフスキー編:さくらんぼ(+++)
ヴィクトリエ・スタニュコヴァー(ソプラノ+)
アンナ・ドラーパロヴァー(ソプラノ(***))
カテジナ・レズナロヴァー(ソプラノ(+++))
イジー・クレッケル(ヴァイオリン##)
パヴェル・ファイトル(Vn)**
ルカーシュ・スヴォボダ(Vc(+/#/**))
イジー・フルビー(P(++/##以外))
ヤナ・フラヴァーチコヴァー(ピアノ(***/+++))
カンティレーナ [ブルノ・フィルハーモニー児童&少年少女合唱団](#以外)
カンティレーンカ(児童合唱+)
マグダレンカ(児童合唱#)
ヴェロニカ・フルーゾヴァー(指)#
ミハル・ヤンチーク(指(+/**/++/***))
ヤクプ・クレツケル(指(*/##/+++))
録音:2014年5月30日-6月1日、ベセドニー・ドゥーム(芸術会館)コンサートホール、ブルノ、チェコ
チェコを代表する児童&少年少女合唱団カンティレーナは1956年に合唱指揮者イヴァン・セドラーチェク(1932-)により創設され、1967年に現在の名に改称、1984年ブルノ・フィルハーモニー所属となりました。ブックレットの解説はチェコ語と英語。歌詞・訳の記載はありません

Psalmus
PSAL-002(1CD)
現代のポリフォニーに聴く天上のハーモニー
アドリエンヌ・クロストル(1921-2006):福音書の3つの場面 [Trois Scenes Evangeliques] (5つの声、打楽器とオルガンの為の)
 カナの婚礼(2002)/エマウスでの弟子たち(2003)/雄鶏の鳴き声(2006)
ジョゼフ・フランソワ・クレーメル(1954-):神は御身を護らん、元后よ [Dio vi salvi Regina] (2005)
アントニオ・ライ(1970-):神は御身を護らん、マリアよ [Deus ti salvet Maria] (2003)
アントニオ・ピレッジ(1966-):めでたし、海の星 IV [Ave maris stella IV] (2006)
ディオヘネス・リバス(1942-):魂の歌 [Cantos del alma] (2005)
レゾレアード
[カロル・セギュラ=クレーメル、竹内葉子(S)
ラファエル・マス、ラファエル・ピション(C.T)
クリストフ・フェルヴール(T) クリストフ・グラッペロン(Bs)
ジョリス・ソーケ(Org) ]

録音:2007年12月15-16日
レゾレアードは2000年、カロル・セギュラ=クレーメルにより創設されたフランスの声楽アンサンブル。ブックレットにはフランス語と英語の解説、原語歌詞・フランス語訳・英語訳が記載されています。

GRONG
GMP-15007(1CD)
ノルウェーの女性作曲家たちの歌曲集
シグネ・ルンド(1868-1950):露に濡れた花よ Op.44-1
 野生のすみれ Op.46-4
 赤いばら Op.46-1/カメリア Op.46-2
エンマ・ダール(1819-1896):汝は泣いていた
 母さん、ああ母さん、安らぎの歌を歌って
 別離/マルグレーテの子守歌
インゲル・バング・ルンド(1876-1968):ルーレの歌 Op.17
 池のほとりが静かになり/日没
 冬の川 Op.8-3/楽しいさすらい Op.8-8
ユーディト・へーベル(1880-1919):私に風船を作って
 悲しみ Op.2-4/変身 Op.4-3
  愛しい人、私の夢は
 あなたに聞こえるかしら Op.2-2
 おやすみ Op.2-1
インゲル・バング・ルンド(1876-1968):太陽よ、私の瞳にくちづけを
セシーリエ・ロンニング(S)
イーヴァル・アントン・ヴォーゴール(P)

録音:ソフィエンベルグ教会、オスロ、ノルウェー
ベルゲンに生まれ、グリーグとスヴェンセンに見出されたシグネ・ルンド。ベルゲンで出版業に携わっていたダールと結婚したドイツ生まれの人気歌劇歌手エンマ・ダール。ベルゲン生まれ、ハルヴォシェンおよび彼の勧めでローマのカセッラに学んだインゲル・バング・ルンド。バッケル・グロンダールに師事したユーディト・へーベル。ノルウェーの女性作曲家たちの残したロマンス(歌曲)の遺産。ソプラノのセシーリエ・ロンニングノルウェー国立歌劇やトロンハイムで「こうもり」のアデーレ、「ボエーム」のムゼッタとミミ、「メリー・ウィドウ」のヴァランシエンヌとハンナといった役を歌い、オラトリオやコンサートにも出演しています。

Resonus
RES-10141(1CD)
カステルヌオーヴォ=テデスコ:シェイクスピアのソネット集 アシュリー・リッチーズ(Br)、
エマ・アバーテ(P)

録音:2014年5月30日−31日
ピツェッティの弟子でカゼッラもその才能を高く評価した20世紀イタリアの作曲家マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895−1968)。「シェイクスピアのソネット集」を歌うアシュリー・リッチズは、コヴェント・ガーデン王立歌劇場のジェット・パーカー・ヤング・アーティスト・プログラムのメンバーとして活躍する英国オペラ界期待のバリトン。サロネン&フィルハーモニア管によるショスタコーヴィチの「オランゴ」の英国初演に出演を果たすなど大きな期待を集めています。

ARCO DIVA
UP-0164-2(1CD)
マーラーの同時代人たち〜合唱曲&歌曲集
ヨセフ・ボフスラフ・フェルステル(1859-1951):スターバト・マーテル(混声合唱とオルガンの為の)Op.56#
ゴルトマルク:濡れたその目を伏せてはならない Op.18-6
 それらに泣く Op.18-7
 彼はたずねるだけ Op.21-3
ヴォルフ:四月のヤマキチョウ(山黄蝶)
 花のあいさつ
シェーンベルク:婚礼の歌 Op.3-4
R・シュトラウス:憩え、わが魂 Op.27-1
ポーリーヌ・ヴィアルド(1821-1910):祈祷
ハンス・ロット(1858-1904):晩鐘+
アルフォンス・ディーペンブロック(1862-1921):テューレの王+
 それは昔の王だった+/愛の嘆き+
 セレブリティ*
ヨセフ・ボフスラフ・フェルステル:たそがれの歌 Op.42 から*
 [愛/捨てられた女/この世は美しい/森で/しなやかな手が鍵にそっと触れた]
ブルーノ・ワルター(1876-1962):若い夫*
ペトラ・フレーゼ(S)
テレザ・ノヴァーコヴァー(S)*
フェリクス・ルンプ(Br)+
ラジスラヴァ・ヴォンドラチコヴァー(P)
イフラヴァ・カンパヌラ合唱協会#
ペトル・ソボトカ((Org)#


録音:2014年5月、ライヴ、ホテル・グスタフ・マーラー、イフラヴァ、チェコ#
2014年9月、マーラー・イフラヴァ音楽祭、聖大ヤコブ教会、イフラヴァ、チェコ(#以外)

Aurora
ACD-5077(1CD)
ギスレ・クヴェルンドク(1967-):合唱のための宗教的作品〜最後のフーガ
キリストの最後の七つの言葉(2013)(6人の歌手、2組の弦楽四重奏、コントラバスとピアノのための)
6声のミサ曲(2002-07)
時のフーガ(2010 rev.2013)(6人の歌手、弦楽オーケストラとオルガンのための)
ノルディック・ヴォイセズ
ノルウェー放送O弦楽セクション
テリエ・バウゲロード(Org)
ゴンサロ・モレーノ(P)
ロルフ・グプタ(指)

録音:2012年11月9日-10日、2013年8月9日-10日、22日-24日 リス教会(オスロ)
ルディック・ヴォイセズは1996年に創設されたアカペラ・グループです。ソプラノのトーネ・エリサベト・ブローテンとイングリ・ハンケン、メッツォ ソプラノのエッバ・リュード、テノールのペール・クリスチャン・アムンロード、バリトンのフランク・ハーヴロイ、バスのトロン・オラヴ・ラインホルトセン。 メンバー6人はノルウェー国立音楽アカデミーかオスロのオペラ・アカデミーで声楽を学び、アムンロードは合唱指揮、ハーヴロイとラインホルトセンは 作曲も修めました。彼らは、16世紀から21世紀の音楽まで、創意にみちたプログラムによるコンサート活動を行い、レコード録音も「スペルマン賞」(ノ ルウェー・グラミー賞)にノミネートされてきました。
新しいアルバム『最後のフーガ』は、ノルウェーのギスレ・クヴェルンドクが彼らのために作曲した3曲の宗教的作品で構成されています。クヴェルンドクは、 ノルウェー音楽アカデミーとニューヨークのジュリアード音楽学校で学び、オペラ、ミュージカルといった劇場音楽の作曲家として活動。室内楽作品やオー ボエ協奏曲などの管弦楽作品も手がけ、2010年に完成した新しいノルウェー国立歌劇場のオープニング作品として上演された《80日間世界一周》は彼 の作品です。6人の歌手、2組の弦楽四重奏、コントラバスとピアノのための《キリストの最後の七つの言葉》は、ハイドンの同名の作品を「音」と「瞑想」 の素材に使って作曲され、クヴェルンドクが作曲に取り組んでいた2013年の5月19日に亡くなった、かけがえのない友人、一緒に仕事もしたバリトン 歌手のアンデシュ・ヴァンゲン(1960?2013)の思い出に捧げられた作品。〈キリエ〉から〈アニュス・デイ〉まで、2つの〈アレルヤ〉を含む、ラテン 語のミサ典礼文による《6声のミサ曲》。《最後のフーガ》は、ノルウェーのコングスベルグで行われた2011年グローガー・フェスティヴァルの委嘱で作 曲した「4声」の曲をノルディック・ヴォイセズのため「6声」に改訂した作品です。「何事にも時があり 天の下の出来事にはすべて定められた時がある ……愛する時、憎む時 戦いの時、平和の時」(新共同訳による)の『旧約聖書』『コレヘトの言葉(伝道の書)』第3章の一節のマルティン・ルターに よるドイツ語訳と、当時ルーマニア、現在はウクライナのブコビナ地方に生まれたドイツ系ユダヤの詩人パウル・ツェラン(1920?1970)の詩『テネブレ』 『水晶』『時の目』『ポプラの木』がテクストです。この曲では、マグヌス・スターヴェランがアムンロードに代わりテノールを担当しています。アルバムの 録音セッションはオスロのリス教会で行われ、ベテランのアクセルベルグがエンジニアリングを担当しました。 (Ki)

Altus Records
ALU-0001(1CD)
ハーヴェイ:オラトリオ「プラハとヨルガオ」 ベン・キングスリー(ナレーター)、
リチャード・ハーヴェイ(指)
オックスフォード・ニュー・カレッジCho
ニュー・ロンドン少年Cho、
イギリス室内Cho
キム・アンプス(S)、ジョン・ウィリアムズ(G)、
イーモン・オドウィア(トレブル)、
リチャード・スタッド(Vn)、
ロジャー・チェイス(Va)、
リチャード・ハーヴェイの音楽と、ラルフ・ステッドマンの台本によるオラトリオ「プラハとヨルガオ」には、クラシカル・ギターの巨匠ジョン・ウィリアムズが参加。オックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団を筆頭とする3つの合唱団など充実の演奏者陣も魅力。

nosag records
nosagCD-217(1CD)
エシルストゥーナ避難所のためのクリスマス・アルバム スウェーデンの様々な合唱団、聖歌隊
スウェーデン国教会による、エシルストゥーナ避難所のためのクリスマス・チャリティー・アルバム。スウェーデンのクリスマス・キャロルから、「もろびとこぞりて」、「ひいらぎかざろう」、「ジングル・ベル」、「讃美歌111番 神の御子は今宵しも」などの定番ソングまで、スウェーデンの様々な合唱団、教会聖歌隊、ソリストが歌います。
nosag records
nosagCD-216(1CD)
フィンランドの歌曲集
アルマス・ヤルネフェルト、
セリム・パルムグレン、
オスカル・メリカントの歌曲
クリスティン・ホーグナッバ(S)、
ステファン・リンドグレン(P)

録音:2013年11月−12月
シベリウス・アカデミーとストックホルムのオペラスタジオで学んだスウェーデン系フィンランドのソプラノ、クリスティン・ホーグナッバ。デビュー・アルバム(nosagCD-202)に続き、ステファン・リンドグレンとの共演で、フィンランドの作曲家による歌曲を歌います。
nosag records
nosagCD-218(1CD)
クリスチャン・リングレン&コンソート〜ニューブルーカイェンの夜
ヘンデル、グルック、アイヴス、サリヴァン、他の作品
クリスチャン・リングレン&コンソート

録音:2002年1月30日(ライヴ)
スウェーデンの聖歌隊指揮者、作詞家、アレンジャー、ラジオ・ジャーナリストのクリスチャン・リングレンによるライヴ。リングレンが長年にわたって書き続けたテキストに基いて行われたコンサートの模様を、アナウンスなども通して収録。

Ameson
ASCP-1326(1CD)
ダルバヴィ:ソネット/船を漕げ
もう森へなんか行かない
眠れよ眠れ/Sextine-Cyclus
ユーリ・ミネンコ(C.T)、
ジャン=ポール・フシェクール(C.T)、
マーク=アンドレ・ダルバヴィ(指)
グルベンキアンO

録音:2013年−2014年
マーク=アンドレ・ダルバヴィ(1961−)は、フランス国立音響音楽研究所(IRCAM)でトリスタン・ミュライユ、ピエール・ブーレーズの下で学び、クリーヴランドOやパリOのレジデント・コンポーザーを歴任した現代フランス作曲界の旗手。
2006年にはサントリー音楽財団サマーフェスティバルのテーマ作曲家を務めるなど、日本とも縁のある作曲家です。ウクライナの若き注目のテノール、ユーリ・ミネンコの参加もポイント。

Resonus
RES-10152(1CD)
バッハ:モテット集
モテット第5番「来たれ、イエス、来たれ」BWV.229
モテット第1番「主に新しき歌を」BWV.225
モテット「汝を去らしめず、汝われを祝せずは」BWV.Anh.159
モテット第2番「御霊はわれらが弱きを助けたまう」BWV.226
モテット第3番「イエスよ、わが喜び」BWV.227
モテット第4番「恐るるなかれ、われ汝とあり」BWV.228
モテット第6番「すべての国よ、主を讃美せよ」BWV.230
ニューヨーク聖トーマス教会聖歌隊、
ジョン・スコット(指)
フレデリック・テアルド(Org)、
ベンジャミン・シーン(Org)、
スティーヴン・バザード(Org)、
キャスリン・リートマン(Vc)、
アン・トラウト(ヴィオローネ)

録音:2012年5月24日&2013年5月21日−22日&2014年5月22日−23日、聖トーマス教会(ニューヨーク、アメリカ)
アメリカ随一の聖歌隊との呼び声が高い、ニューヨーク五番街の聖トーマス教会聖歌隊(Saint Thomas Choir of Men and Boys)。2004年に26年間に渡ってロンドンのセント・ポール大聖堂聖歌隊を率いた名匠ジョン・スコットを音楽監督兼オルガニストに迎え、黄金期を過ごすニューヨークの聖歌隊がバッハの傑作「モテット」を歌う!ニューヨーク聖トーマス教会聖歌隊の伝統であり最大の特徴でもある、成人男声と少年合唱の"男声"のみのハーモニーが奏でる大バッハのモテットは、他の合唱団の演奏とは一線を画す響きと美しさが印象的。

CONTINUO Classics
CC77-7710
(CD+DVD)
ドミニク・プローブスト:BA[L]LADES
死から生へ/熱帯雨林の夜
月島/テヒリーム/ラメント
コーダほか全10作品
ロラン・ランヌ(Vc)、
タチアナ・プローブスト(S)、
ヨナス・アトラン(P)ほか

DVD:ドキュメンタリー「光の島、ドミニク・プローブスト」ローラ・ベルディマン
監督 (2010)
ドミニク・プローブストは1954年生まれのフランス現代作曲家。デュティユー門下ながら、作風はフランス音楽のいかなる系譜にも属さないもので、 前衛的でありながらジャズやロックへの接近も示しています。このアルバムは1972年から2012年までの作品を収めていて、彼の創作史を俯瞰できます。 アルバム・タイトルは「Ballade(バラード)」と「Balade(散歩)」の掛け言葉となっています。その意味は同封のDVD「光の島」なる音楽ドキュメンタリー で描かれているとのこと。

Resonus
RES-10142(1CD)
私はアルカディアにおいてでさえも〜イタリアン・カンタータ&ソナタ集
ヘンデル:カンタータ「私の胸は高まる」HWV.132a、カンタータ「フィッリの夜の思い」HWV.134
A・スカルラッティ:フィッリよ、おまえはわたしの愛を知っている
ヘンデル:ソナタ変ロ長調 HWV.357
A・スカルラッティ:私があなたを愛していることを知っている
マンチーニ:ソナタ第1番ニ短調
ロッティ:わかります、目隠しをした神よ
コンツェントゥスVII〔エミリー・アトキンソン(S)、ルイーズ・ストリックランド(リコーダー)、ベリンダ・ポール(オーボエ&リコーダー)、アメリー・アディソン(Vc)、マルティン・クニツィア(Cemb)〕

録音:2013年8月26日−29日、セント・ジョンズ教会(ラフトン、エセックス、イギリス)
ヘンデルやアレッサンドロ・スカルラッティのカンタータで美しい歌声を披露してくれるソプラノのエミリー・アトキンソンは、タリス・スコラーズのメンバーで、2015年6月の来日公演にも参加した古楽界期待の逸材。スヴェーリンク・アンサンブルとの共演でバッハのカンタータを40曲以上演奏するなど、その幅広いレパートリーも絶賛を博しています。エンシェント室内管やガブリエリ・コンソート&プレーヤーズ、ラ・スタジョーネ・フランクフルトのメンバーとしても活躍するバロック・オーボエのベリンダ・ポールなど、器楽のメンバーたちも演奏、経歴ともに抜群。古楽ファン要注目のアンサンブルが本格デビューを果たします!


Naxos Japan

NYCC-127290(1CD)
税込定価
16人の作曲家による「アヴェ・マリア」
ミハウ・ロレンツ、バッハ=グノー
ジャン・アラン、シューベルト、カッチーニ
フォーレ、マスカーニ、ヴェルディ
ビゼー 、メルカダンテ、ルイージ・ルッツィ
ドヴォルザーク、サン=サーンス
フランク、ウイリアム・ゴメス、ピアソラ
田村麻子(S)、福本茉莉(Org)

録音:2015 年3 月19 日.20 日 武蔵野市民文化会館 小ホール
現在ニューヨークに在住、世界中のオペラハウスでその清冽な歌唱を聴かせるソプラノ、田村麻子。 NAXOSレーベル初となる、今回の彼女のアルバムは16人の様々な作曲家による「アヴェ・マリア」です。 時代、地域を分け隔てなく、全ての人類に愛を注ぐ聖母マリアを巡っては、数多くの作曲家が思い思いの美しい歌を捧げています。田村は、その感情を丁寧に読み取り、全身全霊を込め、ひたすら美しい声で「祈りを捧げるように」歌っていきます。また、今回は彼女自身の希望により、全てをオルガン伴奏で歌っていますが、その共演者として、2012年武蔵野市国際オルガンコンクールの日本人初の優勝者、福本茉莉が共感溢れる見事な演奏で、田村の歌に天国的な響きとドラマティックさを添えています。 この心からの真摯な祈りをどうぞ受け止めてください。
田村麻子はバッハ=グノーやシューベルトでは禁欲的とも言える、宗教的、静謐な表現に徹しているが、マスカーニやメルカダンテでは一転し、本来のオペラティックな劇的表現を追求する。(中略)オペラ的な楽曲では音色も明るく、力感を帯び、音の粒子表面の突き上げ感がシャープになる。そんな楽曲による田村麻子の表現の違いをこの録音は実に細やかに再現してくれるのである。(麻倉玲士・ライナーノートより)

Musique Sacree Notre-Dame de Paris
MSNDP-001(1CD)
メンデルスゾーン、ラインベルガー、ブラームス:教会合唱作品集
メンデルスゾーン:3つのモテットOp.39
ラインベルガー(1839-1901):ミサ ト短調「シンセーレ・イン・メモリアム」[Mass "Sincere in memoriam"] Op.187
メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ.ニ短調 Op.65,-6(オルガン独奏)
ブラームス:3つの教会合唱曲 Op.37 から
 われは御身を拝む、キリストよ [Adoramus te, Christe] (No.2)
 詩篇13「主よ、いかに長くわれを忘れたまいしや」[Psalm 13: Herr, wie lange willst du mein so ganz vergessen?] Op.27
 アヴェ・マリア [Ave Maria] Op.12
パリ・ノートルダム大聖堂聖歌隊
イヴ・カスタニェ(Org)
リオネル・ソウ(指)
女声合唱レパートリー集。
Musique Sacree Notre-Dame de Paris
MSNDP-004(1CD)
フィリップ・エルサン(1948-):聖母マリアの晩課(2013)
トッカータ I&インヴェンション
めでたし、海の星 [Ave Maris Stella]
詩編121/トッカータ II/詩編126
エペソ人への頌歌/トッカータ III/マニフィカト
アラン・ビュエ(Br)
ロバート・ゲッチェル(T)
パリ・ノートルダム大聖堂聖歌隊
レ・サックブーティエ
オリヴィエ・ラトリ(大オルガン)
イヴ・カスタニェ(聖歌隊席オルガン)
リオネル・ソウ(指)

録音:2013年12月10日、ライヴ、ノートルダム大聖堂、パリ、フランス
フィリップ・エルサンはパリ音楽院でアンドレ・ジョリヴェ(1905-1974)他に師事したフランスの作曲家。声楽作品を比較的多く書いており、近年は合唱作品への注目が高まっています。

Just Accord Music
JUSCD-003(1CD)
クラシック・チルドレンズ・ソングス
ハッチンソン:フクロウと子猫
R.R.ベネット:ドリーム・ソングズ
スティーヴンソン:ザ・スウィング
アイヴズ:スロー・マーチ
ブリテン:ティト・フォー・タト/他
ロデリック・ウィリアムズ(Br)、
エリザベス・アサートン(S)、
イアイン・バーンサイド(P)

録音:2005年12月19日&20日
R.R.ベネットやブリテン、アイヴズなどのイギリス作曲家による、児童文学を題材とした歌曲集。世界的なバリトンのロデリック・ウィリアムズとソプラノのエリザベス・アサートンが、子供のために優しく歌いあげます。
Just Accord Music
JUSCD-001(1CD)
プレイ・ザ・ゲーム
ヒル:サイクリング・ソング
ガレットリー:ア・ラガー・ソング
ドラモンド(タップ編):ザ・イートン・ボーディング・ソング
ワトソン:ザ・グロリアス・トゥウェルフス/他
イアン・パートリッジ(T)、
ピーター・サヴィジ(Br)、
ジェニファー・パートリッジ(P)、
ザ・ソング・アンド・サパー・クラブ、
アンドルー・フィリップス(指)

録音:2000年11月28日&29日
19世紀後半から20世紀にかけて発達したスポーツを題材としたユニークなアルバム。サッカー、ラグビー、ゴルフや、狩猟、射撃や釣りにクリケット、テニスなどを題材に、イギリス作曲家によって書き上げられた歌曲集。テノールのイアン・パートリッジの参加もポイント。

GRONG
GMP-1224(1CD)
フリードリヒ・アウグスト・ ライシガー(1809-1883):国王カール・ユーハンの為のレクイエム(1844)*
劇付随音楽「騎士サン・ジョルジュ」序曲(1841)
オースヒル・シーリ・レフスダール(S)*
シグネ・サンネム・ルンド(Ms)*
ヘンリク・エンゲルスヴィーケン(T)*
トロン・グーデヴォル(Bs)*
聖チェチーリア・オラトリオcho*
オスロフィヨルド室内PO
シュテフェン・カムラー(指)

録音:2012年5月12-13日、ヤール教会、ベールム、ノルウェー
フリードリヒ・アウグスト・ ライシガーはドイツ、ザクセンのベルツィヒに生まれた作曲家・指揮者・オルガン奏者・声楽教師・合唱指導者。ライプツィヒとベルリンで学び、1840年にオスロのクリスチャニア劇場に雇われノルウェーに渡り、1850年までオスロ、以後はハルデンに住まいノルウェー楽壇の要職と教会オルガニストを務め、この地に骨を埋めました。収録のレクイエムは1844年のスウェーデン=ノルウェー連合王国の王カール・ユーハンの逝去に際して書かれた作品。初演に接した詩人ヘンリク・ヴェルゲラン(1808-1845)が「最も美しいミサ曲」と称えたと伝えられています。

EROL
EROL-200043(1CD)
アントニオ・サンタナ:レクイエム「光の歌」
レクイエム「光の歌」(ソプラノ、バリトン、児童合唱、混声合唱と管弦楽の為の)*
無伴奏チェロの為の2つの前奏曲#
寺院での祝典/ヨハン・ゼバスティアン・バッハの庭
「ブラジル組曲」から 哀歌(チェロと弦楽合奏の為の;アントン・マルティノフ編曲)+
「惑星への歌」から 前奏曲(管弦楽とチェロの為の)+
ジュリー・シェリエ(S)*
ジャン=ルイ・セル(Br)*
フランス・オラトリオcho*
マルク・ドロビンスキー(Vc(+/#))
フランス・オラトリオO(*/+)
ジャン=ピエール・ロレ(指揮(*/+))

録音:2014年6月1、3日、ライヴ、トリニテ教会、パリ、フランス
レクイエム「光の歌」は2009年6月1日にエールフランス447便(リオデジャネイロ発パリ行)墜落事故の犠牲となった全乗客乗員228名の追悼のために書かれた作品。事故の5周年にあたる2014年6月1日に初演、3日に再演。当CDにはそのライヴ録音が収められています。アントニオ・サンタナはブラジル出身、フランスのヴェサイユ在住の作曲家。マルク・ドロビンスキーはソヴィエト連邦アゼルバイジャン共和国出身でロストロポーヴィチ門下のチェロ奏者。1974年にソヴィエトを去りイスラエル滞在を経てパリ在住。

STUDIO CHORUS
CH-0006-2(1CD)
18&19世紀のマリアの歌
フランチシェク・ミハエル・シュペイハルスキー(1759-?):イントラーダ ハ長調
シチリア伝承:祝福されし御母
J・Q・レクサ(19世紀):平和の女王
不詳(18世紀):女王に敬礼せよ
ヴラディミール・ユラーシュ:今日、歌は天に届く
ヨセフ・ユリーネク:おお、主の御母
チェコ伝承(18世紀):千度御身に敬礼す
不詳(18世紀):暁の星
不詳(17世紀):マリア、マリア
フランチシェク・ピヴォダ(1824-1898):永遠の称賛を
フェルディナント・パーテク:感謝せよ(テキスト:1858)
不詳:御身への愛が燃える(聖母の美しい花冠の歌)
J・ブロニスラフ:めでたし海の星 [Ave Maris Stella] (1852)
不詳(19世紀):マリアのコラール
コレギウム・クオド・リビトゥム
コルス・スタジオO
ヴィート・ヤナタ(指)

録音:2013年9月21日、聖母マリア修道院教会、フラッチャニ、プラハ、チェコ
収録時間33分13秒ですがフルプライスです。

THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0011(1CD)
evensong
1. Thomas Tallis:Loquebantur variis linguis
2. Thomas Tallis:Videte miraculum
3. Robert Parsons:Ave Maria
4. Giles Swayne:Magnificat
5. Henryk Gorecki:Totus Tuus
6. Francis Poulenc:Quatre motets pour le temps de Noel:
 i. O magnum mysterium
7. Francis Poulenc:Quatre motets pour le temps de Noel:
 ii. Quem vidistis pastores dicite
8. Francis Poulenc:Quatre motets pour le temps de Noel:
 iii. Videntes stellam
9. Francis Poulenc:Quatre motets pour le temps de Noel:
 iv. Hodie Christus natus est
10. Felix Mendelssohn:Hear my prayer
11. Charles Hubert Hastings Parry:Hear my words, ye people
12. Ralph Vaughan Williams:Antiphon
13. Jehan Alain:Litanies
スティーヴン・クレオベリー(指)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジCho

録音:2013年5月-2014年3月、キングズ・カレッジ聖堂(ケンブリッジ)
evensongとは、英国教会における夕べの祈りのこと。キングズ・カレッジが実際の夕刻の礼拝の中で演奏した音楽の中から、指揮者スティーヴン・ クレオベリーがセレクトしたベスト・パフォーマンス集。心洗われるような1枚です。 (Ki)

ELOQUENTIA
EL-1548(1CD)
ポピュレール
レイナルド・アーン:ヴェネツァ〜警告/小舟/やれやれ!
レスピーギ:4つのスコットランド民謡
アンリ・コレ:セレナータ/子どものための歌/ボレロ/婚約の歌/祝婚/踊り歌
ブラームス:ドイツ民謡〜谷底では/喪に服する女/恋人を訪ねて/静かな夜に
カントルーブ:オーヴェルニュの歌〜野原の羊飼いの乙女/羊飼いよ、あなたが愛してくれたら/羊飼いの乙女/背こぶの人
ラヴェル:5つのギリシャ民謡
グリーディ:カスティーリャの6つの歌
アメル・ブライム=ジェルール(S)、
ニコラ・ジューヴ(P)

録音:2014年4月/サル・ジャン・ボヌフォン(サン=ジュニ=レ=ゾニエール)
1975年アルジェリア生まれのソプラノ、アメル・ブライム=ジェルールによる魅力的なアルバムが登場します。アマジグ(ベルベル人)の血をひき、エコー ル・ノルマルとパリ音楽院で学びました。これまでワールド・ミュージック風なアルバムは出していましたが、本格的クラシックとしてはデビューとなります。
太陽のような眩しい光にみち声量のある声質、ヴィブラートの多い妖艶な表現など、非常に魅力的で珍しいタイプの歌手。ヤーコプスやクリスティ、ル セがバロック・オペラに彼女を好んで起用し、近年知名度が高間あがっています。
このアルバムは作曲家たちが民謡にインスパイアされて作った作品を集めています。シャンソンのように甘いアーン、スペイン好きが嵩じてスペイン音楽 を作曲してしまった音楽学者コレ、これぞ決定盤かと思えるトリハダもののカントルーブ、いずれも失神しそうな美しさ。ブライム=ジェルール、人気者に なりそうな逸材と申せましょう。 (Ki)


ORQUESTA Y CORO NACIONALES DE ESPANA
<スペイン国立管&合唱団>
843655-2740019(1CD)
オルフ:カンタータ「カルミナ・ブラーナ」 アウクシリアドラ・トレダノ(S)
カルロス・メナ(C.T)
ヨッヘン・クプファー、アンヘル・ロドリゲス(Br)
エスコラニア・デル・サグラド・コラソン・デ・ロサレス(児童合唱)
スペイン国立O&cho
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指)

録音:2013年12月20-22日、ライヴ、国立音楽堂、マドリード、スペイン
スペインの名指揮者ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(1933年9月15日)の80歳を祝う演奏会のライヴ録音。約半年後、2014年6月11日に彼は亡くなりました。この「カルミナ・ブラーナ」は病に冒されていた指揮者によるものとはとても思えないほどの生気に満ちています。紙製ソフトパック仕様。

DIGRESSIONE
DCTT-36(1CD)
メゾとアコーディオンで聴く世界の民謡&民俗詩による歌曲集
ロッシーニ:スペインのカンツォネッタ
フェルナンド・オブラドルス(1897-1945):エル・ビト
A・マネラ:3つの歌; 目覚めたまま見る夢/私は白ばらを栽培する/農場の墓へ
M・デ・リリョ:叫び
G・ヴァッキ:子守歌
ストラヴィンスキー:子供の為の3つのお話
チリン・ボン/鵞鳥、白鳥…/熊の歌
ルイージ・モルレオ(1790-):重なる愛の炎
ヴィクトル・ウルマン(1898-1944):マルゲリティーナ
ティツィアーナ・ポルトゲーゼ、フランチェスコ・パラッツォ:花咲く夏の季節(カルミナ・ブラーナ より)/澄んだ泉に(フランス民謡)
アリラン(韓国民謡)/エデルレジ(ロマ民謡)
アレクシアン・サンティーノ・スピネッリ(1964-):ロマの富
ニコラ・ジラソーレ:ペルシア組曲; ハバネラ/リリス
ニコラ・ジラソーレ:アルバニア組曲; 夢の地で…/ズボル
フランチェスコ・パラッツォ(1969-):晴れた日
ティツィアーナ・ポルトゲーゼ(Ms)
フランチェスコ・パラッツ(アコーディオン)

録音:2013年8月、オフィチーナ・ムジカーレ、カステッラーナ・グロッテ、バーリ県、プーリャ州、イタリア

BOLAMAR
BMM-0502-0506
(5CD)
アントン・ガルシア・アブリル(1933-):スペイン語歌曲集
[CD 1]
アントニオ・マチャドのテキストによる3つの歌*
3つのスペインの歌+
あなたは海辺に住んでいるけれど#
思い出の歌(2曲)*
3つの海の詩+
バルデモサの歌(9曲)(*/#)
[CD 2]
歌劇「神の言葉」からの2つのアリア+
秘密の庭園の歌(5曲)*
若い人の為の2つの歌#
ガヤレへのオマージュ(2曲)+
アルト・ドゥエロの歌*
ガリシア語のテキストによる4つの歌#
[CD 3]
7つの愛の歌*
子供の歌集(10曲)(+/#)
「アルエリの夜明け」からの2つのビリャンシコ+
3つの子守歌#
人生についての2つの歌*
「喜びのカンタータ」からの5つの歌+
[CD 4]
森の歌(3曲)*
ヤコブの歌(12曲)+
夜と星の歌(3曲)*
[CD 5]
アストゥリアスの歌(14曲)*
ベッケリアーナ+
光のカスティーリャ+
海、愛と夜明けの歌(3曲)+
[CD 1]
アイノア・アルテタ(S)*
ナンシー・ファビオラ・エレラ(Ms)+
ガブリエル・ベルムデス(Br)#
ルベン・フェルナンデス・アギレ(P)
[CD 2]
アナ・マリア・サンチェス(S)*
ホセ・ブロス(テノール+)
ホセ・アントニオ・ロペス(Br)#
アレハンドロ・サバラ(P)
[CD 3]
マリア・バヨ(S)*
オフェリア・サラ(S)+
ホセ・マヌエル・サパタ(T)#
ルベン・フェルナンデス・アギレ(P)
[CD 4]
イサベル・レイ(S)*
マリア・ホセ・モンテイル(Ms)+
ジュアン・マルティン=ロユ(Br)+
アレハンドロ・サバラ(P)
[CD 5]
エレナ・デ・ラ・メルセド(S)*
アンジャル・オダナ(Br)*
ルベン・フェルナンデス・アギレ(P)*
ホセ・フェレロ(T)+
アレハンドロ・サバラ(P)+

録音:2010年5月-2011年6月、王立サン・フェルナンド芸術アカデミー、マドリード、スペイン
スペインの名歌手15人を贅沢に配した、スペインの長老作曲家アントン・ガルシア・アブリルのスペイン語歌曲集成。

TEMPS
TR-9788494182433
(1CDR)
【高価格帯】
タラサの「喜びの曲集」 テラサ大聖堂カペリャ・デ・ムジカ
ジュアン・カザルス(Org)
マルク・マルセ(指)

録音:2014年5月23日、エガラの聖母教会、タラサ、バロセロナ県、カタルーニャ州、スペイン
ローマ時代に建設されたカタルーニャの都市タラサに伝わる写本に収められた単旋律宗教歌から26曲を収録。ハードカヴァー・ブック仕様。本体・外装に規格品番表示がございません。ご了承ください。CD-R商品ですが高価格帯ですのでご注意ください。

H.M.F
HMU-907611(1CD)
ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン:歌曲集
ハイドン: 彼女は決して恋について話さないHob.XXVIa: 34(6つの創作されたカンツォネッタ第2集より)
聞いてください!私があなたに言うことを Hob.XXVLa:41(精霊の歌)
おとめの問いへの答え「私を忘れないで」 Hob.XXVLa:46
モーツァルト:すみれ K.476
ラウラに寄せる夕べの思い K.523
ドイツ語の小カンタータ「無限なる宇宙の創り主を崇敬する汝らが」K.619
ベートーヴェン:5月の歌(「8つの歌」op.52-4)
新しき愛、新しき生命(「6つの歌」op.75-2)
メフィストの蚤の歌(「6つの歌」op.75-3)
アデライーデ op.46
独りごと WoO.114
あきらめ WoO.149
希望に寄す op.94
連作歌曲「遥かなる恋人に寄す」op.98(全曲)
星空の下での夕べの歌 WoO.150
マーク・パドモア(T)
クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ/ローゼンベルガー、1820年頃製/調律:A-430、不等分平均律)

録音:2014年5月
マーク・パドモアとベザイデンホウトという、なんとも贅沢な顔合わせによる歌曲集の登場。「シューマン:詩人の恋、リーダークライス他(HMU.907521、 2010年録音)」以来の録音共演となります。パドモアは、ベルリン・フィルのマタイ受難曲(KKC 9101)、ヨハネ受難曲(KKC 9098)でも世界的に話題となっ た、イギリスの名テノール。2014年末には東京・王子ホールでもポール・ルイスとシューベルトの三大歌曲を披露、録音もあわせ(「冬の旅」KKC 5398、「美 しき水車小屋の娘」KKC 5406、「白鳥の歌」KKC 5413)大変な評判となりました。パートナーをつとめるフォルテピアノの天才、ベザイデンホウトは、 モーツァルトの鍵盤作品集を着々とリリース、どれも高い評価を得ています。
ベザイデンホウトの奏でる前奏から、歌曲の世界が色鮮やかに眼前に浮かび上がります。ハイドン歌曲は英語。パドモアにとっては母国語とあって、美 しい発語・発音が際だっています。モーツァルトの「すみれ」でのベザイデンホウトの伴奏は絶品。パドモアも、ひとつひとつの言葉を慈しむように語り 歌います。ベートーヴェンの「遥かなる恋人に寄す」も遠くにいる恋人への想いが豊かなイメージとともに伝わってきます。

THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0009(DVD)
EASTER FROM KING’S
1. There is a green hill far away
2. アレグリ:われらを憐れみたまえ
3. ダビデの子よ、ホサンナ
4. Ride on, ride on in majesty
5. フランク:パニス・アンジェリクス
6. ウィリアム・バード:アヴェ・ヴェルム・コルプス
7. Ah, holy Jesu
8. モーツァルト:ラクリモサ(レクイエムより)
9. Crux fidelis
10. オウズリー:おお世界の救い主よ
11. 聖歌:When I survey the wondrous Cross
12. モンテヴェルディ:キリストよ、われら汝を讃美する
13. Were you there?
14. この喜ばしきイースターに
15. ヘンデル:ハレルヤ
16. ヴォーン・ウィリアムズ:Let all the world
17. 聖歌:Jesus Christ is risen today
18. J.S. バッハ:キリストは死の縄につながれたり BWV625
スティーヴン・クレオベリー(指)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジCho
ダグラス・タン、トム・エターリッジ(オルガン)

収録:2013年12月13-15日、キングズ・カレッジ聖堂(ケンブリッジ)、BBCによる収録

字幕:なし
リージョン:A ll/NTSC
SD 16:9/16bit 48kHz
PCM STEREO/73’ 05
キングズ・カレッジ聖堂で行われたイースター礼拝の映像。イースターというキリスト教において最も重要な礼拝は厳粛な空気に包まれています。聖歌や、 キリストの死を悼んだ内容の様々な作曲家の作品を、キングズ・カレッジ合唱団の面々が澄んだ歌声で聴かせます。 (Ki)
THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0004(1SACD)
英国教会聖歌集
1. Hear my words, ye people(サー・チャールズ・フーバー・ヘイスティングス・パリー)
2. O for a closer walk with God(サー・チャールズ・ヴィラーズ・スタンフォード)
3. Blessed city, heavenly Salem(サー・エドワード・クスバート・ベアストウ)
4. Jesu, grant me this I pray(パーシー・ウィリアム・ホワイトロック)
5. Seven Chorale Preludes, Set 2 No 5 ‘Eventide’ (サー・チャールズ・フーバー・ヘイスティングス・パリー)
6. O sons and daughters(サー・ヘンリー・ウォルフォード・デイヴィス)
7. O what their joy and their glory must be(サー・ウィリアム・ヘンリー・ハリス)
8. Three Preludes (Founded on Welsh Hymn Tunes) II. Rhosymedre(ヴォーン・ウィリアムズ)
9. Vexilla Regis(ジョン・ニコルソン・アイルランド)
10. Three Songs of Praise I. Prais(サー・ジョージ・ダイソン)
11. God omnipotent reigneth(チャールズ・ウッド)
12. Lord, Thou hast been our refuge (ヴォーン・ウィリアムズ)
スティーヴン・クレオベリー(指)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジCho
アリソン・バルサム(Tp)
パーカー・ラムゼイ、
ダグラス・タン(Org)

録音:2013年7月、キングズ・カレッジ聖堂(ケンブリッジ)
キングズ・カレッジ聖堂の晩祷で歌われる聖歌を集めた1枚。心が洗われるような美しさと神々しさの1枚です。 (Ki)

OSjAlive
OSJCD-02(1CD)
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
オーケストラ・オヴ・セント・ジョンズ
OSJヴォイセズ、ジョン・ラボック(指)
ハンナ・デイビー(S)、
サラ=ジェーン・ルイス(A)
クリストファー・ターナー(T)、
フレイザー・B・スコット(Bs)
OSJの創設者であり、ロンドン交響合唱団の創設メンバー、さらにはスウィングル・シンガーズのメンバーとしても活躍するなど、まさに合唱のエキスパートであるジョン・ラボックが振るモーツァルト」は、2013年5月30日、本拠地セント・ジョンズ・スミス・スクエアでのライヴ・レコーディング。

Slovak Radio
RB-0340-2(1CD)
ケルビーニ:レクイエム.ハ短調*
ハイドン:ミサ 変ロ長調「小オルガン・ミサ」Hob.XXII:7+
 マリア・テレジア女帝の為のテ・デウム Hob.XIIIc:2#
エヴァ・シュシコヴァー(S)+
ダニエラ・ベランツォヴァCho
スロヴァキアRSO
アドリアーン・ココシュ(指)

録音:2011年3月*、2010年1月+、2010年2月#、スロヴァキア放送コンサートホール、
ブラチスラヴァ、スロヴァキア
Slovak Radio
RB-0347-2(1CD)
児童合唱の為の音楽
ヴィヴァルディ:グローリア から 第1曲
モーツァルト:アヴェ・マリア
カバレフスキー:おやすみなさい*
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」からの合唱曲
アレクサンデル・モイゼス(1906-1984):美しい、美しい/ディーノム・ダーノム/へい、ザルジツェの草原/わが愛しの人
アラム・グセインリ:Dzip, dzip
中田喜直(1923-2000):夏の思い出
ヤーン・ヴァラフ(1925-):B-A-C-H の象徴的変容
エミル・フラデツキー(1913-1974):アヴェ・マリア
イゴル・バーズリク(1941-):ミラン・ルーフスの詩による連作歌曲 から
 祈り/クリスマス・キャロル
ユライ・ハトリーク(1941-):12の黄金の歌
[ボーナス・トラック]
リュボミール・ホルニャーク(1964-):スロヴァキアの為の祈り
スロヴァキア放送児童Cho
アドリアーン・ココシュ(指)

録音:2005、2006、2009-2013年

AAM Rscords
AAM-4(3CD)
バッハ:マタイ受難曲(1727年版) ジェームズ・ギルクリスト(テノール・・・福音史家)
マシュー・ローズ(バス…イエス)
アシュリー・リッチーズ(バリトン・・・ピラト)
エリザベス・ワッツ(S)
サラ・コノリー(A)
トーマス・ホッブス(T)
クリストファー・マルトマン(Bs)
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
コア・オブ・ザ・AAM
リチャード・エガー(指&ハープシコード)

録音:2014年4月13日
1727年4月11日、ライプツィヒの聖トーマス教会において初演されたバッハ
の最高傑作「マタイ受難曲」。その後何回かの改訂が加えられたため、現在ではいくつかの版が存在するこの大作ですが、リチャード・エガーが今回の演奏で用いたのは、1727年の初演版のスコアでした(自筆譜は現存していない)。一般的には1936年の改訂版で演奏されますが、エガーは「改訂稿などの以降の版からは数々の洞察力と説得力が失われてしまった」と考え、この初稿版を選定したのです。これ以上ないと思われるほどのソリスト、合唱、そしてアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックの艶やかな響きが織り成す受難の物語は、一見柔らかい表情に見えますが、実は深遠、晦渋であり、クライマックスでは人間の罪深さを鮮やかに抉り出すなど、実に劇的な表現に満ちていることに気がつくのではないでしょうか。全ての人に贈る「マタイ」です。

MARCO POLO
MAR-8.224724(1CD)
マーティン・ルッツ:スターバト・マーテル(2007)
2つのマリアのモテット(1998)
20.Hocestcorpus,hokuspokus(2013)
あなたの唇には時々魔力が宿る(2000)
2つの愛の歌(1999)
ディッテ・ヘイグナール・アンデルセン(S)/ボー・クリスティアン・イェンセン(T)/マティアス・ロイメルト(ヴァイブラホン)/メッテ・テルマンセン(オーボエ)/アダム・スタンドニッキ(Vc)/ザビーネ・ヴァインシェンク(ファゴット)
コペンハーゲン・室内合唱団CAMERATA
マルティン・ナガシマ・トフト(指)

録音:2013年4月6.7.21日イサイアス教会
作曲家マーティン・ルッツ(1974-)は基本的にジャズ・ピアニストとして知られている人ですが、この合唱作品では全く違った側面を見せています。ここで聞けるのは神への静かな愛であり、とてもロマンティックな音楽です。たとえ現代に書かれた作品であるからと言って、どれもが難解であるわけではありません。例えばこのルッツのスターバト・マーテルも、編成はソプラノとテノール、混声合唱とオーボエ、チェロ、ヴァイブラホン!という変則的なものですが、ここで聴くことのできる音楽はひたすら美しいものです。調性感をぎりぎりまで守りながら、複雑な和声を駆使した神秘的な音楽で、時には彼が得意とするスウィングするリズムも現れます。もちろん完璧にコントロールされたアンサンブルでないと、この絶妙な響きは表現できないでしょう。聴けば聴くほどに深みの増すような作品群です。

CONTINUO Classics
CC77-7715(1CD)
ドビュッシー&アーン
ドビュッシー
:前奏曲集〜デルフォイの舞姫/音と香りは夕べの大気の中に漂う/風変わりなラヴィーヌ将軍/月の光がそそぐテラス/パックの踊り/ミンストレル
 映像第2集〜葉ずえを渡る鐘の音
アーン:後悔/ハンカチーフに
 大きな瞳/バッカス巫女の踊り
 グッドバイ
最初のヴァルス集〜ヴァルスへのお誘い/ヴァルス第1番/ショパンの影/高貴なヴァルス
 ナイチンゲール狂乱〜通りすがり
 2枚のスカーフ/上品な香り
 甘い夢/秋の太陽
 マルス賛歌/後悔/肖
像画/ウラヌス/ヘリオトープ/陶酔
ドビュッシー:ゴリウォーグのケークウォーク
アーン:ニネット
フィリップ・ギヨン=エルベール (P)

録音:2014月4月/スタジオ4’33”(イヴリー=シュル=セーヌ)
ドビュッシーとアーンは、ほぼ同時代にパリで活躍し、ともにマスネを敬愛するなど共通点が多かったにもかかわらず、アーンの彼氏だったマルセル・プルー ストが大のドビュッシー嫌いだったことに感化され、反目していたといわれます。その二人のピアノ曲を集めた画期的なアルバムが登場します。技法は異な るものの、国や時代の共通性か、むしろ良く似た感性に気づかせてくれます。
アーンは生涯にかなりのピアノ独奏曲を残していますが、いずれも小品であるのと、メロディ・メーカーだったゆえか、モチーフの展開よりもオシャレで 絶美なメロディを歌わせるものが多いため、あまりピアニストたちに注目されてきませんでした。しかしその美しさと、ベル・エポック風な色気は他に類が なく、急速に再評価が起きています。このアルバムはアーンのピアノ曲を21曲も収めた大歓迎盤。53曲から成る「ナイチンゲール狂乱」や11曲から成 る「最初のヴァルス集」からの抜粋は他にも録音がありますが、初期の単独小品が貴重。当時アーンのガールフレンドだった美貌のバレリーナ、クレオ・ド・ メロードとのプラトニックな思い出を綴っていると言われ、甘酸っぱい青春のページとなっています。
フィリップ・ギヨン=エルベールはフランスの中堅。ベロフ、ペヌティエ、ピレシュ、チッコリーニらに師事。これまで室内楽のほかシューベルトやロシ ア音楽のアルバムをリリースしていますが、さすがフランス人、パリジャン的洒脱さとセンスの光るアーン芸術を聴かせてくれます。 (Ki)


Treasures
TRE-050(1CDR)
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ワルター・ゲール(指)
ハンブルクNDS響、北ドイツ放送Cho
ウタ・グラーフ(S)、グレース・ホフマン(A)
ヘルムート・クレシュマール(T)
エーリヒ・ヴェンク(Bs)

録音:1950年代後半(ステレオ)
※音源:VANGURAD SRV-214-215(コンサートホール原盤)
◎※収録時間:71:35
“権威に立ち向かったベートーヴェンの精神が宿る名唱!”
■製作メモ
ステレオ・ヴァージョンよる本家コンサートホール盤による良質盤になかなか出会えません。このVANGURAD盤はプレス状態、盤質とも極めて良好で、ジャケット・デザインも素敵なので迷わず採用しました。なお、ジョン・ハントのディスコグラフィでは、オケ名が“NDR”となっていますが、どのレコードを見ても“NDS”と印刷されているので、ここではそのまま表記しました。

★独唱陣も含めて演奏スタイルこそ時代を感じさせますが、綺麗事を寄せ付けない生身の人間の叫びが素朴なオケの響きにも全身全霊を込めた合唱にも反映されています。特に合唱の素晴らしさは特筆もので、全パートが自然なバランスで調和し、指揮に合わせて歌っているという印象を与えない自発性が説得力に拍車をかけます。「キリエ」のコーダなどまさにその典型。「グローリア」も、スマートさとは程遠い民衆の叫び!「クレド」は野武士風の勇壮さを持ちながらも、第2部での純真な響きが印象的。第3部の壮大なフーガに至っては、こうでなければ!と思わせる迫真のハーモニーの塊!緻密に作品の構築を露わにするアプローチとは一線を画す、愚直な音の積み上げが琴線に触れるのです。「アニュス・デイ」は、感情過多に陥らずに切々とからり掛けるヴェンクのバス独唱が絶品。第2部の平和の祈りは、この演奏の性格を象徴するもの。
録音も上々。ワルター・ゲールのステレオ録音の中でも、「チャイ5」と同等かそれ以上の良好なバランスで全パートがブレンドされています。【湧々堂】

Music&Media
MMC-108(1CD)
ブラジルとアルゼンチンの音
グァスタヴィーノ:4つのアルゼンチンの歌
ヒナステラ:5つのアルゼンチン民謡集
ミニョーネ:ピアノのための6つの抒情詩
グァルニエリ:アリスの5つの詩
リッパー:ヴィニシウス・ヂ・モライスの3つの詩
ルチアーノ・ボテリョ(T)、
エリザベス・マーカス(P)

録音:2013年9月2日−4日
リオ・デジャ・ネイロ出身のテノール、ルチアーノ・ボテリョが、ブラジル、アルゼンチンのクラシック歌曲を情熱溢れる歌唱で披露!

DACAPO
MAR-6.220569(1SACD)
ニールセン:合唱のための歌集
今日は歌で一杯の日CNW213
ジュビレーション、歓喜の叫びCNW375
イースターの花よ、なぜここにいるの?CNW361
私たち、平原の息子は心に夢を持っているCNW147
海に囲まれたデンマークCNW146
輝く太陽の下、私は鋤で耕すCNW129
これで明らかにCNW261
今、森は葉が茂るCNW256
ある夏の日を見てCNW221
自由は最高の金であるCNW255
浮島の戦艦CNW237
過ぎし日、過去CNW253
漁師の思いやりCNW244
デンマークの男たちよ、強くあれCNW288
単純に、単純にCNW238
何のためにわが目は喜びを感じるのかCNW239
重く暗い夜空の雲CNW250
隠れているのは誰CNW137
わが布の弱さを考えるCNW254
デンマークの歌、若き娘たちCNW271
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン
ミカエル・ボイェセン(指)

録音:2014年5月8-10日ロスキルデ
「私がシンプルなメロディーを書くと、まるで私が作曲家ではないように思われてしまうのが不思議です」と語ったニルセン(1865-1931)。もちろん彼の作品は、難解で渋いものもありますが、この合唱のための歌集は、デンマーク人の伝統であり、心の底にあるメロディーを用いて創り上げたものなのです。そのため、曲調は親しみやすく、懐かしさ満載になっています。
DACAPO
MAR-8.224725(1CD)
ニルス・ラ・クール:合唱とオルガンのための作品集
あなたの家に住まう彼らを祝福したまえ(1985/1986)
3つのオルガンのための間奏曲(1973-1974)
マリアの歌(2006)<あなたは美しい/悲しみの聖母/天の女王>
オルガンのための晩祷(2003)
偉大なる指導者来たれり
翼/き羊飼いはわが救い主
ビーネ・ブリンドルフ(Org)
トリニターティス・カントライ
セアン・クリスティアン・ヴェステゴー(指)

録音:2014年6月15-18日.8月20日コペンハーゲン,トリニターティス教会
コペンハーゲン王立音楽院で学び、その後イタリアのサンタ・チェチーリア音楽院でレイフ・カイサ(1944-)に作曲法を学んだニルス・ラ・クール。オルガニスト、合唱曲作曲家、教師として評価されていて、1988年にはデンマークのアマチュア合唱連盟から栄誉ある賞"Choir Composer of the Year"を授けられています。ローマで学んだ彼の合唱曲は、グレゴリオ聖歌から連なる宗教曲の歴史を正しく継承したものであり、ここで聞ける作品も、現代的な響きに満たされているとはいえ、どれもが神を讃えた敬虔な精神に基づくものです。オルガンのための作品も静かな興奮を呼び起こす美しいものばかりです。
DACAPO
MAR-8.226576(1CD)
アクセル・ボロプ=ヨアンセン:Carambolage
1.冬のエレジーOp.55(1968)
2.シレーンの海岸Op.100(1983)
3.Carambolage-玉突きOp.79(1979-1980)
4.ポケット・オラトリオOp.50(1964)
オーフス・シンフォニエッタ
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン
セーアン・キンク・ハンセン(指)

録音:2014年1月20.22日マリエンダル教会&オーフス・コンサート・ホール…4
,2014年5月24-25日ランデルス、ヴェルケット…1
2014年6月26-27日オーフス・コンサート・ホール…3
2014年11月8日オーデンセ音楽大学…2
※1.2.4…世界初録音
このアルバムの作曲家アクセル・ボロプ=ヨアンセン(1924-)は、作品の細部に拘ることで知られています。対象物は分子レベルにまで分解され、そこから音楽的な要素を分離し、再構築することで、極めて計算し尽された作品を創り上げるヨアンセン。独学で作曲を学んだという彼の作品には新鮮な驚きが詰まっていますが、彼が求めるものは案外デンマークの伝統に近いものなのかも知れません。1964年に発表された「ポケット・オラトリオ」はライナー・マリア・リルケの詩を用いた短い作品ですが、この中には多くの自然の声や人生感が込められた力作です。正しい「ゲンダイオンガク」の響きがここにあります。
DACAPO
MAR-8.226580(1CD)
ニルス・ロシング=スコウ:作品集
ナヌ(2007)-声とサクソフォン、石のための
線(2013)-ギター・ソロのための
合金T(2010)-テナーサクソフォンとアコーディオンのための
…吐息…(2014)-フルート・ソロのための
合金II(2008)-ヴィオラとアコーディオンのための
3つの簡素な歌(2013)-声とギターのための
リツI(1991):フルートとパーカッションのための
ヘレーネ・ギェリス(Ms)
ジャネッテ・バラン(Sax)
マティアス・ロイメルト(パーカッション)
イェスパー・シヴェバエク(G)
アンドレアス・ボアゴー(アコーディオン)
ヘレーネ・ナヴァッセ(Fl)…6
スヴェン・メルビー(Fl)…11
インヴィオラータ(アンサンブル)
アスビョルン・ネアゴー(Va)
アンドレアス・ボアゴー(アコーディオン)

録音:2012年-2014年コペンハーゲン,デンマーク王立音楽大学
作曲家ロシング=スコウ(1954-)はデンマーク王立音楽大学で学んでいたときに、様々なジャンルの作風を取り入れながら、独自の作風を模索していました。その際フランスの響きに影響を強く受け、その繊細な感覚を北欧音楽の構造に融合させ、淡い光を放つような音楽を次々を作り出しているのです。ここに収録された作品はどれも小さな編成で奏でられる静かなものばかり。冒頭の「NANU」は石を打ち鳴らす音が印象的な1曲、フルート独奏で奏される「吐息」も深いです。

Sono Luminus
DSL-92182(1CD)
大切な思い出-ユダヤの歌
レワンドフスキ(1821-1894):Enosh
フリードマン(1951-2011):Oseh Shalom
マーリー(1981-):Set Me as a Seal
ステインバーグ(1930-):V'erastich Li
ブラスラフスキー:M'chalkeil Chayim
伝承曲:自由への歌
キルシュナー(1857-1938):Tzadik Katamar
作者不詳:Kadesh Urchatz
ルーベン:人生の輪
ゴルプ(1887-1952):Borukh ate zing der tate
シェーンフィールド(1947-):Al Hanissim
ホックマン(1953-):瞑想曲
 Shomeir Yisraeil
伝承曲:Han'shama Lach
エッセンシャル・ヴォイシズUSA
ジュディス・クラーマン(指)

録音:2012年5月10日ニューヨークミニー・ペトリー教会
2013年10月21日
2014年2月6日アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ
このアルバムで指揮をしているジュディス・クラーマン自身、シナゴーグ(ユダヤ教の会同・・・聖書の朗読と解説を行う集会所)での子ども時代の思い出を持つ人。ユダヤの歌についての思い入れは果てしなく、この上なく強い共感を持ち、合唱団を指揮しています。含まれている曲の中には伝承曲から、クラーマンのために書かれた作品まで幅広く、かくして現代的な作品と伝統的な作品がバランスよく配置されているのです。なかなか日本では理解が難しい作品かもしれませんが、現代アメリカにおける最高の合唱団と、歌手たちによるこのハーモニーは、様々な状況を乗り越えて、聴き手の心を強く揺り動かすだけの力を有しています。

PAWLIK RELATIONS
59012-89325059(1CD)
モニュシュコ(1819-1872):歌曲集
君知るやこの国/トリオレット(八行詩)/ニェメン川に/夢/白昼夢/恐るべき少女/ヴィリヤ/オフェリア狂乱の歌/ニダ川のほとりで/川のほとりで/小さな魚/いたずら子鬼/マドラの唄/お母さん!あなたはもういない!/夕べのお歌
エルヴィラ・ヤナシク(Ms)
ヨランタ・パヴリク(P)

録音:2014年2、8月、ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ、ポーランド放送、ワルシャワ、ポーランド
ロシアのグリンカ、チェコのスメタナに相当する国民主義の作曲家で「ポーランド・歌劇の父」とも称されるモニュシュコ。舞台作品ばかりが注目されがちですが、歌曲も300近く残しています。エルヴィラ・ヤナシクはワルシャワのフリデリク・ショパン音楽大学で学んだポーランドのメゾソプラノ。歌劇歌手として国内外で活躍する一方で2013年に同大学院歌曲コースを修了。当ディスクで歌曲デビューとなりました。ヨランタ・パヴリクはワルシャワのフリデリク・ショパン音楽大学でバルバラ・ヘッセ=ブコフスカに師事したポーランドのピアニスト。
ジャケット上の日本語タイトルは「モニューシコ歌曲 ソング」。ブックレットの解説文はポーランドと英語のみですが、歌詞はポーランド語(原語)と英語、ロシア語、日本語の訳が記載されています。上記の収録曲目の日本語題はその訳に拠りました。

ARCO DIVA
UP-0151-2(2CD)
エヴァ・ガラヨヴァー〜夜と孤独
チャイコフスキー:ただあなただけが Op.57-6/彼は私をたくさん愛してくれた Op.28-4
私はあなたに何も言うまい Op.60-2/私は野の草ではなかったか Op.47-7
ゼムフィーラの歌/ただ憧れを知る者だけが Op.6-6/さらば! Op.60-8
昼の光が満ちようと Op.47-6
ドヴォルザーク:民謡調で Op.73(全4曲)/4つの歌 Op.82
ブラームス:4つの厳粛な歌 Op.121
シュテファン・ネーメト=シャモリーンスキー(1896-1975):アディ・エンドレの詩による6つの歌
ヴラディミール・ソンメル(1921-1997):メゾソプラノとピアノの為の7つの歌
エウゲン・スホニュ(1908-1993):夜と孤独 [Nox et Solitudo] Op.4(全5曲)
エヴァ・ガラヨヴァー(Ms)
マリアン・ラプシャンスキー(P)

録音:2014年、マルティヌー・ホール、リヒテンシュタイン宮、プラハ、チェコ
エヴァ・ガラヨヴァーは世界的に活躍するスロヴァキアのメゾソプラノ。ソメルはチェコ、ネーメト=シャモリーンスキーとスホニュはスロヴァキアの作曲家。
ARCO DIVA
UP-0165-2(1CD)
ヴァンハル (1739-1813):教会音楽作品集
キリエ(ト長調)*/こちらに来たれ [Huc adeste] (アリア ヘ長調)(S)
グローリア(ト長調)(S/M/T/B/*)
われは常に問う [Semper quaero] (アリア ロ長調)(A)
喜び、称え、祝え [Jubilate, plausus date] (オフェルトリウム.ニ長調)*
三位一体よ、ハレルヤ [Tu trinitatis, Alleluja] (モテット.ニ長調)(B/*)
アリーチェ・マルティーニ(ソプラノ(S))
シルヴァ・チュムグロヴァー(メゾソプラノ(M))
ヤロスラフ・ブジェジナ(テノール(T))
ロマン・ヤナール(バス(B))
ボニ・プエリ(チェコ少年合唱団)*
パヴェル・ホラーク(合唱指揮*)
パルドゥビツェ・チェコ室内フィルハーモニーO
マレク・シュトリンツル(指)

録音:2014年8月27日-9月1日、フルディム、チェコ
チェコ(ボヘミア)生まれのウィーン古典派作曲家ヴァニュハル。ヴァンハル協会によれば彼が残した教会音楽作品は約250にのぼるとのことですが、その大半が未だ研究・出版されていません。収録作品はチェコ音楽博物館に所蔵されている手稿譜からヴィエラ・シュトリンツロヴァーとマレク・シュトリンツルが起こした楽譜を用いて演奏されており、もちろん世界初録音です。
ARCO DIVA
UP-0167-2(1CD)
プロコフィエフ(ミラン・ドヴォジャーク編&テキスト訳):メロドラマ「エフゲニー・オネーギン」Op.71(チェコ語版) ヤロミール・メドゥナ(ナレーター)
ペトル・ミケスカ(オネーギン)
カロリーナ・ヘルジノヴァー(タチアナ)
トマーシュ・ヴァニェク(レンスキー)
マルタ・フラホヴィノヴァー(乳母、母)
イジー・クレム(隣人、公爵)、以上 語り役
ヴィエラシュスチーコヴァー(語り監修)
シュチェパーンスカ・スカリツカー、ヤン・ドゥシェク(Cemb)
テプリツェ北チェコPO
イジー・ペトルドリーク(指)

録音:2014年5月29日、ライヴ、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン音楽祭、テプリツェ、チェコ
プロコフィエフはプーシキン没後100年を記念する劇詩「エフゲニー・オネーギン」の舞台上演に合わせて付随音楽を書きましたが、政治的理由により上演中止となり音楽はお蔵入りとなり、他の作品に転用されていました。「エフゲニー・オネーギン」の楽譜は完全な形で残されておらず、これまでもいくつかの編曲版が作られ録音されてきました。当ディスクはチェコの作曲家ミラン・ドヴォジャークがテキストをチェコに訳しオーケストレーションを補筆完成した版を用いた世界初録音盤です。

CZECH PHILHARMONIC CHILDRENS CHOIR
KDSCD-01(2CD)
チェコ・フィルハーモニー少年少女合唱団
[CD 1]
ミスリヴェチェク(1737-1781):夜想曲*
ドヴォルザーク:野ばら*/囚われた娘*/輪*/わが母の教えたまいし歌*
スメタナ:私の星/つばめが飛んだ/日没
シューベルト:詩篇23「神はわが羊飼い」*
レーガー:マリアの子守歌*
チャイコフスキー:暇もなく、時もなく
ドビュッシー:もう家がない子供たちのクリスマス*
フェルスター(1859-1951):森の泉/歌
マーハ(1922-2007):ホイ・フラ・ホイ(羊飼いの歌)
フルニーク(1922-2012):泉
ルカーシュ(1928-2007):クラヴァルキ/小さな花冠
マルティヌー:死を持ち出して(復活祭の歌)*
ヴォドニャンスキー(1572-1622):滴らせよ、天よ [Rorando coeli]
ラッスス:ほら、楽しいこだまが [Ola, o che bon echo]
パレストリーナ(1525-1594):われは御身を拝む、キリストよ [Adoramus te, Christe]
ビクトリア:アヴェ・マリア
ハンドル=ガルス(1550-1591):子らよ、ともに歌え [Pueri concinite]
チャイコフスキー:伝説/ケルビムの歌
ホルスト:アヴェ・マリア
ブラームス:天の元后 [Regina coeli]
アルヴォ・ペルト:二人の祈祷者 [Zwei Beter]
ペトル・エベン:天使たちから [De angelis]
イヴァン・クル:マリア、われらの母 [Maria, mater nostra]
ルカーシュ:われらの父 [Pater noster]
フォーレ:かくも大いなる秘蹟を [Tantum ergo]+
メンデルスゾーン:称えよ、僕(しもべ)らよ [Laudate pueri]+/皆幸いなり [Beati omnes]+
ズデニェク・ルカーシュ:ミルの束 [Otep myrhy]+
チェコ・フィルハーモニー少年少女Cho
ダニエル・ヴィエスネル(P)*
ヤン・カルフス(Org)+
イジー・フヴァーラ(指)

録音:2013年5、6、9月,マルティヌー・ホール、プラハ音楽アカデミー,チェコスロヴァキア・フス派教会、デイヴィツェ,プラハ、チェコ
チェコ・フィルハーモニー少年少女合唱団の自主制作盤。本体・外装に規格品番表記がございません。

PAVEL PROCHAZKA
新規扱い
PP-0104(1CD)
ヤナーチェク:歌によるモラヴィア民族詩 から
 魔術*/別れ*/不確かさ(+/*)/形見(+/*)/恋人との別れ*
 忠誠*/ベンチ+/かっこう*/良い助言*/孤独な*
歌によるフクヴァルディ民族詩 から
 市長の牧場で*/大好きなママ+/暗い森を歩いていたとき
 神が報いてくださる(+/*)/庭を歩いていたとき*
草陰の小道で 第1集
イヴォ・フラホヴェツ(Bs)*
シモナ・プロハースコヴァー(S)+
ヨハンナ・ハニコヴァー(P)

録音:データ記載なし
チェコのモラヴィア地方、ブルノのヤナーチェク音楽院で学んだ三人の演奏家によるヤナーチェク。

Sheva Collection
SH-076(1CDR)
私の心は鳥のさえずりのよう〜クリスティーナ・ロッセッティの詩による歌曲集
パリー:私の心は鳥のさえずりのよう、3つの歌曲
コールリッジ=テイラー:6つの悲しみの歌、ラメント
マッケンジー:3つの歌 Op.17
コーエン:歌曲集第5巻より、第8巻より
スタンフォード:3つの歌曲集
ハウエル:木枯らしの風吹きたけり*
ピール:向こう岸まで
ショウ:海を越えて、イースター・キャロル
スコット:思い返すと、子守歌、誕生日
エリザベータ・パーリア(Ms)、
クリストファー・ハウエル(P)、
エレーナ・ルンギ(Hrn)*

録音:2012年7月7日&14日
イギリスの詩人、クリスティーナ・ロセッティ(1830−1894)の詩を題材にした作品集。純愛の詩人とも評され、チャールズ・ヒューバート・パリーやチャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードなど、数多くの作曲家たちからも愛された美しき詩を堪能出来ます。

GB Records
BCGBCD-19(1CD)
ブライヤーズ:ソプラノとアルトのための「天国の戦争」
Gのためのエピローグ
アニヤ=ニーナ・バールマン(S)、
マールテン・エンヘルチェス(A)
オランダ放送Cho
オランダ放送室内フィルハーモニック
ブラッド・ラブマン(指)他
1993年に作曲された「天国の戦争」は、2つのカンタータを2つの独唱、小規模の合唱、オーケストラ&合唱による大規模作品。BBCSOのために書かれ1993年4月に初演されています。Rシュトラウスのアラベッラ2013/2014シーズンで、ズデンカ役に抜擢されたソプラノ、アニヤ=ニーナ・バールマンなど強力ソリスト陣と、オランダ屈指の合唱団、オランダ放送合唱団の参加もポイント!

EM Records
EMRCD-014(1CD)
季節の歌
ブリテン:冬の言葉*
パリー:6つの歌(世界初録音)*、
 季節の歌(世界初録音)++
リーチ:4つの歌(世界初録音)+
リチャード・エドガー=ウィルソン(T)
ユージン・アスティ(P)*、
アンドルー・リーチ(P)+、
サム・ウィルソン(マリンバ)++
オペラやミュージカルで活躍するテノール、リチャード・エドガー=ウィルソン。ブリテンの「冬の言葉」に、J.パリー、B.パリー、リーチの世界初録音を含む4つの色彩豊かな好プログラム。
EM Records
EMRCD-015(1CD)
フェイムズ・グレート・トランペット
ノリス:トゥモロウ・ノル・イエスタデイ(世界初録音)、
 ティンク・オンリー・ディス(世界初録音)
ブリテン:ジョン・ダンの神聖なソネット
マーク・ワイルド(T)、
ジョセフ・スプーナー(Vc)、
デイヴィッド・オーウェン・ノリス(P)
イギリスのノーサンプトンシャー出身のピアニスト=コンポーザー、デイヴィッド・オーウェン・ノリスの世界初録音にブリテンの「ジョン・ダンの神聖なソネット」。ジョン・ダンの詩で繋ぐ歌曲集。


Les Arts Florissants
AF-004(1CD)
ヘンデル:キャロライン王妃のための音楽集
戴冠式アンセム第3番「主よ、王はあなたの力によって喜び」 HWV260
テ・デウム「キャロライン王妃」 HWV280
キャロライン王妃の葬送のためのアンセム「シオンの道は悲しみ」 HWV264
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン
ティム・ミード(CT)
ショーン・クレイトン(T)
リサンドロ・アバディエ(Bs-Br)

録音:2013年11月20、21日、パリ
「ベルシャザル」(AF 001)に続くウィリアム・クリスティ&レザール・フロリサンのヘンデル、キャロライン王妃のための音楽集です! ヘンデルは1710年頃から亡くなる1759年までほぼ半世紀をロンドンで過ごしました。その前半でヘンデルを熱心に支えたのが、キャロライン王妃(1683 ―1737)でした。英国王ジョージ2世(1683―1760 在位1727―1760)の妃で、非常に人気の高い王妃でした。彼女はまだ少女の頃から2歳年 下のヘンデルを知っていたそうで、ロンドンでのイタリアオペラの活動に奮闘していたヘンデルを常に庇護しました。 ヘンデルはキャロライン王妃のために多くの曲を書いていますが、中でも有名なのがこの3曲。戴冠式アンセム第3番「主よ、王はあなたの力によって喜び」 は、1727年10月11日のジョージ2世の戴冠式の際にウェストミンスター寺院で初演された曲。キャロライン・テ・デウムとも呼ばれるテ・デウムは、 1714年9月、ジョージ1世が英国王となるべくロンドンに到着した時に作られたものですが、1ヵ月後に皇太子妃だったキャロラインが到着した時にも 演奏され、その名で呼ばれるようになりました。「シオンの道は悲しみ」は、1737年12月17日のキャロラインの葬儀の際にウェストミンスター寺院で 演奏されました。この曲は後に「エジプトのイスラエル人」(1739年 3部版)の第1部に再利用されたことでも知られています。 クリスティ&レザール・フロリサンのヘンデルはどれも名演ばかりですが、これも素晴らしい演奏。キリリとクリアなヘンデルで、知的な爽快感がたまりません。 ティム・ミードは、イングランド、チェルムスフォード生まれのカウンターテノール。BCJとたびたび共演していることで日本でもすっかりお馴染みの人で す。ショーン・クレイトンは、2009年にクリスティとレザール・フロリサンが催す若い歌手を起用した演奏会、「声の庭園」に参加した、まだ若いテノール。 リサンドロ・アバディエは、アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれのバス=バリトン。そろそろ中堅という年齢で、ヘンデルのオペラのバス役を得意として います。 Les Arts Florissantsの常で、このCDも、特殊紙ケース、歌詞および対訳(共に英仏語)の冊子、さらに米国の作家、ダグラス・ケネディによる短編小説「演 奏会で」(英仏語)を収録。この短編は、レザール・フロリサンのヘンデルの演奏会を聞きに来たカップルの物語という凝りよう。そしてこの3点が美麗なスリッ プケースに収納されています。 (Ki)

GANSER&HANKE
771106-2(1CD)
R・シュトラウス:歌曲集
献呈 Op.10-1/夜 Op.10-3/万霊節 Op.10-8
憩え、わが心 Op.27-1/ツェツィーリエ Op.27-2
密やかな誘い Op.27-3/明日の朝 Op.27-4
子守歌 Op.41-1/懐かしい面影 Op.48-1/冬の霊感 Op.48-4
夜に Op.68-1/悪天候 Op.69-5
4つの最後の歌(クリスティアン・ペイシュ編曲;ピアノ伴奏版)
マルヴェン Op.posth.
テルテ・ブラーゼ(S)
クリスティアン・ペイシュ(P)

録音:2013年9月2-4日、ベルリン、ドイツ
リヒャルト・シュトラウス生誕150年記念盤。テルテ・ブラーゼはドイツのドルトムントに生まれ、ハノーファー音楽大学を卒業後、スイスでエリーザベト・シュヴァルツコップのプライヴェート・レッスンを受け大いに影響を受けたソプラノ。姉妹であるメゾソプラノのハイドルン・ブラーゼとのデュオCDを数多くリリースしています(Bayer Records, Thorofon 等)。クリスティアン・ペイシュはブラジルのサンタ・クルス・ド・スルに生まれ、ハノーヴァー音楽大学でピアノを、デトモルト音楽大学で歌曲伴奏を学んだ後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でトーマス・クヴァストホフの声楽クラスで伴奏者を務めながら歌曲伴奏の名手ヴォルフラム・リーガーに師事したピアニスト。

THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0008(DVD)
CAROLS FROM KING’S〜キングズ・カレッジ聖堂におけるクリスマル・キャロル礼拝
1. ダヴィデの村に(ヘンリー・ジョン・ゴーントレット&アルトゥール・ヘンリー・マン)
2. 甘き喜びのうちに(作曲者不詳)
3. ガブリエルのメッセージ(バスク地方伝統)
4. Angelus ad virginem(14世紀)
5. A Hymn to the Virgin(ブリテン)
6. 正教会聖歌(アルヴォ・ペルト)
7. A spotless Rose(ヘルベルト・ハウエルズ)
8. ディンドン空高く(Ding Dong Merrily On High)(16世紀フランス)
9. おお小さな町ベツレヘム(英国伝統)
10. Rocking(チェコ伝統)
11. 高潔なる処女(伝統)
12. Angels from the realms of glory(フランス伝統)
13. 羊飼いのキャロル(ボブ・チルコット)
14. God rest you merry, gentlemen(英国伝統)
15. Away in a manger(ウィリアム・カークパトリック)
16. サセックス・キャロル
17. O magnum mysterium
18. O come, all ye faithful
19. 高き天より(J.S.バッハ)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジCho
ダグラス・タン、トム・エターリッジ、
パーカー・ラムゼイ(Org)
スティーヴン・クレオベリー(指)

収録:2013 年12月13-15日、キングズ・カレッジ聖堂
NTSC/74’ 06
字幕:なし
Colour, リージョン: All,
NTSC 16:9
16bit 48kHz
PCM STEREO
2013年12月、ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団は、キャロルズ・フロム・キングスとした礼拝を、伝統ある建物であるキングズ・カレッジ 聖堂で行いました。その模様を録音した映像の登場です。礼拝のもようをBBCが収録したもので、ろうそくが美しくともされた聖堂内で、神秘的に ステンドグラスが浮かぶ中、7つの聖句朗読の合間に、伝統的なものからアルヴォ・ペルトによるものまで、澄んだ歌声によるキャロルが演奏される 様が映し出されます。厳粛であり非常に幻想的な美しさをたたえています。 (Ki)
THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0007(1CD)
フェイヴァリット・キャロルズ・フロム・キングズ
1. ダヴィデの村に(ヘンリー・ジョン・ゴーントレット&アルトゥール・ヘンリー・マン)
2. ディンドン空高く(Ding Dong Merrily On High)(16世紀フランス)
3. ヘレフォードシャーのキャロル(英国伝統)
4. アダムは縛られて(ボリス・オード)
5. サセックス・キャロル(トム・エターリッジ/オルガン)
6. 甘き喜びのうちに(作曲者不詳)
7. もろびとこぞりて(ウィリアム・ホルフォード)
8. ガブリエルのメッセージ(バスク地方伝統)
9. The holly and the ivy(フランス伝統)
10. おお小さな町ベツレヘム(英国伝統)
11. A spotless Rose(ヘルベルト・ハウエルズ)
12. 羊飼いのキャロル(ボブ・チルコット)
13. Angels from the realms of glory(フランス伝統)
14. きよしこの夜
15. it came upon the midnight clear(英国伝統)
16. 凍えそうな寒い冬(ハロルド・ダーク)
17. I saw three ships(英国伝統)
18. While shepherds watched their flocks(Este’ s Psalter, 1592)
19. 三人の王(ペーター・コルネリウス)
20. コヴェントリー・キャロル(15世紀、作曲者不詳)
21. God rest you merry, gentlemen(英国伝統)
22. Away in a manger(ウィリアム・カークパトリック)
23. All bells in paradise(ジョン・ラター)
24. 天には栄え(メンデルスゾーン)
25. 神の御子は今宵しも(ジョン・フランシス・ウェイド)
ケンブ
ケンブリッジ・キングズ・カレッジCho
ダグラス・タン、トム・エターリッジ、
パーカー・ラムゼイ(Org)
スティーヴン・クレオベリー(指)

録音:2014 年 3 月16,17,18.20 日/キングズ・カレッジ聖堂
名門ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団によるクリスマル・キャロル集。

Rondeau
ROP-4042(1CD)
バッハ:クリスマス・オラトリオBWV248(ハイライト) パウル・ベルネヴィッツ(Boy-S)
フリードリヒ・プレトリウス(Boy-S)
インゲボルグ・ダンツ(A)
マルティン・ペツォールト(T)
パナヨティス・イコノモウ(Bs)
ライプツィヒ聖トーマス教会Cho
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)

録音:2009年12月7-23日ライプツィヒトーマス教会
※ROP4034-35より抜粋盤
聖トーマス教会合唱団とライプツィヒ・ゲヴァントハウスOによる伝統的な「クリスマス・オラトリオ」のハイライト盤です。全曲を楽しむのが一番ですが、2時間以上かかってしまうのが難点。そこでこの1枚です。聴き所がもれなく網羅されていて、忙しい人でも存分な満足感を味わうことが可能です。今年は「時短メリー・クリスマス」!
Rondeau
ROP-6094(1CD)
シマリング
オラ・イェイロ:めでたし、気高き方
デュリュフレ:グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテットOp.10-第2番「愛するものよ、あなたはすべてに美しい」
サイモン・ワーワー(1979):アヴェ・マリア
ゲレーロ(1528-1599):神聖にして汚れなき処女マリアよ(4声)
ヴィタウタス・ミシュキニス(1954-):マリアは天に昇らされたまいぬ
ペトル・エベン(1929-2007):デ・アンジェリス
ヴォルフガンク・ドレシャー(1990-):ルクス・エテルナ
コリン・モービー(1936-):おお、大いなる神秘
エリクス・エセンヴァルズ(1977-):おお、救いのいけにえよ
レーガー:マリアの子守歌
ラヴェル:歌劇「子供と魔法」から「ばらの心の君よ」
シューマン:ロマンス集第2集Op.91から<第6番:海の底には/第5番:布をさらす女の夜の歌/第4番:すてられた娘>
伝承曲:小さな野の鳥
アンサンブル・ラカペラ

録音:2014年3月14-17日フリードリヒドルフ,ブルゴルツハウゼン,カトリシェ・プファル教会
若き6人のメンバーで構成されている「アンサンブル・ラカペラ」の清冽、鮮やかな声の魅力を堪能する1枚です。驚くほどに均質な響きで歌われる様々な時代の声楽曲は、現代作品であれ、ルネサンス期の作品であれ、どれもが聖なる女性の姿を鮮やかに捉えることに成功しています。アルバムタイトルである「シマリング」はオラ・イェイロの作品で、このアンサンブルのために書かれた"Avegenerosa"-めでたし、気高き方に添えられた「揺らめく光」という意味を持つ美しい言葉です。
Rondeau
ROP-6095(1CD)
ハノーヴァー,マルクト教会のクリスマス音楽集
テレマン:すべての至福、すべての喜びTWV1:1040
アルテンブルク(1584-1640):イントラーダ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」
バッハ:甘い慰め、私のイエスは来ませりBWV151第1曲
ヤコブ・ファン・アイク(1590頃-1657):Puernobisnascitur
バッハ:楽しき狩こそ我が悦び-羊は憩いて草を食みBWV208
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲RV428-カンタービレ
フランク:パストラーレOp.19
バッハ:わが魂は主をあがめBWV648
モンテヴェルディ(1567-1643):シオンの娘よ踊り喜べ
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):讃えられよ、イエス・キリスト
 輝く曙の明星のいと美しきかな
オットー・オールソン(1879-1964):ユルOp.36-2
ミヒャエル・アルテンブルク:美しい御子がお生まれになった-甘き喜びのうちに
バッハ,グンペルツハイマー,ハスラー:高き天よりわれは来たれり
バッハ:道を備え、大路を備えよBWV132-第1曲
ウテ・エンゲルケ(S)
エリザベス・シュヴァンダ(リコーダー)
ウルフェルト・シュミット(Org)

録音:2014年6月10-12日ハノーヴァーマルクト教会
ハノーヴァーが誇る三人の演奏家たちによる、素朴かつニュアンス豊かなクリスマス音楽集です。ソプラノとリコーダー、オルガンという音色の組み合わせは、かなり珍しいものですが、ここでは全く違和感なしに見事に溶け合っていて、これらの静かで美しい音楽が最上の形で表現されています。どの曲もキリストの誕生を待ちわび、また喜ぶためのもので、この幸せな気分は、聴き手にも深い感動を与えるのです。16世紀から19世紀のクリスマス音楽における新しい魅力の発見です。
Rondeau
ROP-6097(1CD)
ハンス・レーオ・ハスラー:宗教的合唱作品集
イントラーダ/2.キリストの復活
ミサ「いかによきことかを見よ」
アレルヤ、わが神
6声のカンツォーナ
8-10.8声のミサ曲
金管合奏のための組曲
われらに平和を
ミサ「マリアは言われた」
モテット「マリアは言われた」
主の天使/22-26.ミサ「Comefuggir」
神に向かいて喜びの声をあげよ
マインツ大聖堂Cho
聖マルティン大聖堂カントライ
マインツ大聖堂ブラス
カルステン・シュトルク(指)

録音:2014年7月17.18.25日,9月11.13日マインツ大聖堂
2014年はレーオ・ハスラー(1564-1612)の生誕450周年にあたります。彼はニュルンベルクで生まれ、少年時代にオルガン奏者の父から音楽の手ほどきを受け、1584年にイタリアに留学し、ヴェネツィアで研鑽を積みました。ここでジョヴァンニ・ガブリエリと親交を結び、多大なる影響を受けます。2年後にドイツに帰国し、アウクスブルクでオルガニストとして活躍、同時にたくさんの作品を書き、教会音楽の発展に力を尽くしました。ハスラーの音楽は信じられないほどエネルギッシュで、また見事な対位法が駆使された精妙なものであり、このアルバムの指揮者であるシュトルクも「彼の音楽を演奏することは本当に喜ばしい」と語っています。
Rondeau
ROP-6098(1CD)
アドヴェント〜キリストの誕生を待ちわびる歌曲とモテット
マクミラン(1959-):暁の女神
ヤン・ヴィルケ(1980-):船がやってくる
ディターレ(1989-):入祭唱
シュローネン(1965-):目覚めて
バード(1543-1623):天よ霞を
オレ・シュッツラー(1976-):おお、救い主よ、天を開いてください
ペルト(1935-):おお、知恵よ
マウエスベルガー(1903-1982):あなたに時をゆだねます
ペルト:おお、アドナイよ
シュッツラー:おお、エサイの根
ヴィルケ:クリスマスの歌を
ヴィタウタス・ミシュクニス(1954-):ダヴィデのかぎ
ブラームス:白き鳩
ビクトリア:救い主のうるわしき母
ルートヴィヒ・ベーメ(1979-):マリアはいばらの森を通り
ボブ・チルコット(1955-):おお、異教徒の王よ
ユルゲン・エッスル(1961-):あなたたちはもはや闇を後にする
チルコット:おお、エマニュエル
モートン・ローリゼン(1943-):光より生まれ
ライン・ネッカー・ユンガー室内Cho
マティアス・リッケルト(指)

録音:2014年4月11-13日ホッフェンハイムエヴァンゲリシェ教会
日本でのクリスマスのお祝いは主に12月24日と25日の2日間のみですが、ヨーロッパでは「アドヴェント=到来」という時期が設けられており、それは教派によっても呼び名や時期の違いはあるものの、概して11月の半ばから準備をはじめ、古い時代はこの時期に断食しひたすら静かに過ごしましたが、最近ではその習慣はなく、人々はろうそくを灯し、子供たちはお菓子の箱を開けながら「その日」を心待ちにするのです。この時期に奏される音楽も、静かなものであり、定められた日以外はオルガンすらも用いられることがありません。このように心から待ちわびることで、クリスマスの日が一層素晴らしいものとなるのでしょう。ルネサンス時代から現代までのたくさんの作曲家たちによる、静かな音楽に心洗われます。
Rondeau
ROP-7017(1CD)
クリスマス・キャロル集
バード(1540-1623):神に向かいて喜びもて歌え
作者不詳:天使は乙女に(13世紀頃)
伝承曲:コヴェントリー・キャロル
ウィールクス(1575-1623):ダヴィデの子に栄えあれ
伝承曲:羊飼いたちは御使いらの歌
ハウエルズ(1892-1983):汚れなきばら
伝承曲:甘き喜びのうちに
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):一輪のばらが咲いて
ラター(1945-):ウェックスフォード・キャロル
バッハ:クリスマス・オラトリオBWV248-「いまや汝らの神の報復はいみじくも遂げられたり」
ブリテン:聖母への讃歌
伝承曲:おお、すべての忠実な崇拝者よ
伝承曲:ガブリエルのお告げ
カークパトリック(1838-1921):まぶねの中で
ルコット(1955-):羊飼いキャロル
伝承曲:ひいらぎ飾ろう
アンダーソン(1908-1975):そりすべり
メイスン(1792-1872):もろびとこぞりて
伝承曲:まきびとひつじを
ビッシル:インターリュード
伝承曲:ウィ・ウィッシュ・ア・メリークリスマス
メンデルスゾーン:天には栄え
ハノーヴァー少年Cho
ロンドン・ブラス
イェルク・ブランディング

録音:2013年12月5-7日ハノーヴァーマルクト教会ライブ録音
英国のクリスマス・キャロルの伝統を楽しむためのステキな1枚です。バードやプレトリウスなど16世紀のキャロルから、ラターやチルコットなどの現代作品、そして作者不詳の伝承曲など、幅広いスタイルの作品が含まれていますが、どれもが正しい「クリスマスの精神」を反映した深遠で崇高な作品ばかりです。健やかな響きを持つハノーヴァー少年合唱団と、輝かしいロンドン・ブラスの音色はまさに神がかり的な美しさを抱いています。

LCMS
LCMS-1302(1CD)
ラスカトフ:修道士の音楽 カルドゥッチSQ、
ゴードン・ジョーンズ(Br)

録音:2013年3月
ソビエト連邦作曲家同盟にも名を連ねていたアレクサンドル・ラスカトフ(1953−)の「修道士の音楽」は、聖山アトスの修道士シルワンの言葉を題材としたバリトンと弦楽四重奏のための音楽。各楽章冒頭の朗唱を担当するのは、ヒリアード・アンサンブルのバリトン、ゴードン・ジョーンズ。

Eurydice
LE-003(1CD)
ヘンデル:ドイツ・アリアとトリオ・ソナタ集
私の魂は見つつ聞く HWV.207
甘い静けさ、やさしい泉よ HWV.205
暗い穴の中から HWV.208
トリオ・ソナタ.Op.2-1
はかなく悲しき未来も HWV.202
神をたたえて、歌え魂よ HWV.206
かわいい矢車草の花 HWV.204
トリオ・ソナタ.Op.2-2/燃えたつばら HWV.210
快い茂みの中に HWV.209
たわむれる波のきらめきが HWV.203
アンサンブル・エミオリア
アンサンブル・エミオリアは、2008年にイ・トゥルキーニなど欧州のピリオド・オーケストラで活躍する女流チェリストのクレール・ラムケを中心として結成されたフランスのピリオド・アンサンブル。ヘンデルの「9つのドイツ・アリア」を歌うのは、フランスのソプラノ、キャプシーヌ・メーンス。ドミニク・ヴェラールやジャン=クロード・マルゴワールとの共演、ブリュッセルでのサティ&ケージ・プロジェクトなど、ピリオド、モダンの両方で活躍するフランス期待のソプラノです。

LABEL EURYDICE
LE-003(1CD)
ヘンデル:ドイツ語アリア&トリオ・ソナタ集
ヘンデル:私の魂は見つつ聴く HWV207
快い静けさ、安らぎの泉 HWV205
暗い墓穴から来たおまえたち HWV208
トリオ・ソナタ.ロ短調 Op.2-1 HWV386
先なる日々の思いわずらい HWV202
歌え、魂よ HWV206
かわいい矢車草の花 HWV204
トリオ・ソナタ.ト短調 Op.2-2 HWV387
燃えるばら HWV210
快い茂みの中に HWV209
戯れる波のきらめく輝き HWV203
アンサンブル・エミオリア
[キャプシーヌ・メーンス(S)
エマニュエル・レシュ、アルフィア・バキーエヴァ(Vn)
クレール・ラムケ(Vc) エロディ・セイラニアン(Cemb) ]
ヘンデルの「9つのドイツ語のアリア」(HWV202-210)と2つのトリオ・ソナタを収録。キャプシーヌ・メーンスは2007年にリール音楽院を卒業したフランスのソプラノ。古楽から現代音楽まで幅広く活動しています。

WAON RECORDS
WAONXA-246
(2DVD-ROM)
192kHz 24bit WAVE
WAONXA-248
(DVD-ROM)
192kHz 24bit WAVE
夜の祈り
メンデルスゾーン:ただ主だけが Op.112-1
 夜の歌 Op.71-6,
ヴォルフ:今こそわたしはあなたのもの「スペイン歌曲集」より
 歩きましょう マリ
ア「スペイン歌曲集」より
 ああ 御子の瞳は「スペイン歌曲集」より,
メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ Op.37-1,
ラインベルガー:6つの宗教的歌曲 Op.157
 夜の祈り/アヴェ・マリア
ヴォルフ:眠れる御子よ「メーリケ歌曲集」より
 祈り「メーリケ歌曲集」より
青木洋也(C.T)
浅井美紀(Org;マナオルゲルバウ社製(日本)1990年)

録音:2012年9月23-26日、水戸芸術館、エントランスホール
WAONCD 240のハイレゾ音源。 バッハ・コレギウム・ジャパンをはじめいくつもの古楽アンサンブルでソリストを務める日本を代表するカウンターテナー青木洋也がメンデルスゾーン、ラインベル ガー、ヴォルフの近・現代の宗教曲を通常のピアノ伴奏ではなくパイプオルガンの伴奏で歌っているアルバムです。オルガン伴奏が指定されながらピアノ伴奏で演 奏されることが多いヴォルフの歌曲は本来の姿を取り戻したと言えます。青木洋也の天から舞い降りてきたような透き通った歌声とパイプオルガンの音色とが見事 に融合し、美しい響きと祈りに満ちた演奏を披露しております。クリスマスの時期にぴったりの1枚です。 
使用楽器は水戸芸術館のパイプオルガンで、2011の東日本大震災によって被害を受けましたが、修復作業を経て、2012年4月1日に「復活記念コンサート」 が行われました。当録音は記念コンサートでも演奏した浅井美紀です。2012年9月の当録音は再生したオルガンの音を聴くことができます。 (Ki)

【再生上の注意】
ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこの高音質音源をお楽しみ頂くには、DVD-ROM を読み込み可能なディスクドラ イブを接続したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD、SACD、DVD プレーヤー では再生できません。

IPPNW
IPPNW-77(1CD)
ドラティ:歌曲集「声」(全11曲)
ムソルグスキー:歌曲集「死の歌と踊り」(全4曲)
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン (Bs-Br)
アンドラーシュ・シフ(P)

録音:2013年9月、ベルリン ライヴ録音
IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の慈善演奏会のCD、2013年の演奏会の録音が登場しました。大物演奏家が参加することで知られているこの 演奏会、今回は非常に人気の高いドイツのバスバリトン、ハンノ・ミュラー=ブラッハマンの歌に、なんとアンドラーシュ・シフが伴奏ピアニストを務めて います。 名指揮者アンタル・ドラティは作曲も手掛けています。「声 Die Stimmen」は、1975年に作曲され翌年初演された歌曲集。ライナー・マリア・リルケの 詩による作品で、「物乞いの歌」、「酒飲みの歌」、「自殺者の歌」、「未亡人の歌」など、全11曲から成ります。調べがつきませんでしたが、これが初録音 かもしれません。無調風の音楽は新ウィーン楽派を思わせるものです。 ミュラー=ブラッハマンは1970年、ケルンの生まれ。バロック声楽曲から近現代歌曲まで幅広く手掛ける歌手です。ここ数年、著しく声と表現力を充実 させており、ベルリンではバレンボイムの指揮でヴォータンも歌っています。ムソルグスキーの「死の歌と踊り」はもちろんロシア語での歌唱です。それに してもシフの伴奏の素晴らしいこと!歌にピタリと寄り添い、余計に前に出ることは一切ないにも関わらず、常に強い存在感があります。ことにピアノがか なり活躍するムソルグスキーの「死の歌と踊り」の「司令官」は素晴らしいものです。 (Ki)

Capriccio
C-5225E(3CD)
ブラームス:マゲローネのロマンスをめぐって
美しきマゲノーネのロマンスOp.33
「美しいマゲローネ姫とプロヴァンスの伯爵ペーターの不思議な恋の物語」の朗読付き美しきマゲノーネのロマンスOp.33
パウル・アルミン・エデルマン(Br)
ユリア・シュテムベルガー(朗読)…CD2.3
チャールズ・スペンサー(P)
ルートヴィヒ・ティークによる「美しいマゲローネ」は、主人公ペーター伯爵と、ナポリの美しい王女マゲローネが出会ってから、苦難を乗り越え結ばれるまでを描いた長編小説です。Capriccioレーベルでは、ダニエル・ベーレの歌う「マゲローネ」を“歌のみ”と“朗読付き”のセットでリリースし、大好評を得ていますが、今回は若きバリトン、パウル・アルミン・エデルマンの歌唱による「マゲローネ」完全版です。テノールで歌われると若者の懊悩が際立つものですが、バリトンで歌われると、物語にまた違った陰影をもたらすものですね。こちらで朗読を担当しているのは、名女優ユリア・シュテムベルガーで、このニュアンスある語りは物語に素晴らしい余韻を残します。

Intim
IMCD-120(1CD)
シクステン:「レクイエム」〜ソプラノ、バス、混声合唱、2つのホルン、ティンパニと弦楽のための
ウィテカー:ダヴィデが聞きしとき
カーリン・インゲベック(S)、
アンデシュ・ラーション(Bs)、
ラグナル・ブーリーン(指)
スウェーデン放送Cho、ノルディック室内O

録音:2012年11月1日&2日、スウェーデンでのライヴ
スウェーデンの教会音楽作曲家であり、指揮者、教会オルガニストとしても活躍するフレドリク・シクステン(1962−)。初演者でありサンフランシスコ交響合唱団の指揮者ラグナー・ブーリンが再びタクトを執ったこのシクステンの「レクイエム」を歌うのは、北欧の名門スウェーデン放送合唱団。スウェーデンで生まれた新たな「レクイエム」を、スウェーデン合唱界の素晴らしきコンビの演奏で録音。

Caprice
CAP-21834(1CD)
ペルガメント:ユダヤ人の歌 ビルギット・ノルディン(S)、
スヴェン・オーロフ・エリアソン(T)、
ジェームズ・デプリースト(指)
ロイヤル・ストックホルムPO
ストックホルム・フィルハーモニーCho

録音(ライヴ):1974年2月3日、ストックホルム・コンサート・ホール(スウェーデン)
ヘルシンキ出身のスウェーデンの音楽家であり、近代スウェーデンにおける重要なモダニストの1人と称されるモーセス・ペルガメント(1893−1977)。ラグナー・ヨゼフソンの詩に基づき、壮大なスケールで描かれるソプラノ独唱、テノール独唱、合唱とオーケストラのための合唱交響曲「ユダヤ人の歌」(1944年)は、自らのルーツであるユダヤのテーマを用いたペルガメントの代表作です。オレゴンSOの音楽監督、東京都SOの常任指揮者として活躍したジェームズ・デプリーストとストックホルム・フィルのコンビによる録音の復活は、ヘルシンキ、サンクトペテルブルク、ベルリン、パリ、そしてストックホルムで活躍し、"ユダヤ"と"北欧"の作風の融合を目指したペルガメントの音楽、功績の再評価の機運を高めてくれることでしょう。


BERLINER PHIL.
KKC-9098
(2DVD+1BD)
税込定価
バッハ:「ヨハネ受難曲」

■ボーナス映像〔字幕:ドイツ語〕
*サー・サイモン・ラトルとピーター・セラーズの対話(33分)
*サイモン・ハルシー(合唱指揮)による作品解説(20分)
*デジタル・コンサートホールについて(5分)
*デジタル・コンサートホール

ベルリン・フィルのネット映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」が7日間無料でご利用になれるチケットが封入されています。
マーク・パドモア(福音史家)
ロデリック・ウィリアムズ(イエス)
カミッラ・ティリング(S)
マグダレーナ・コジェナー(Ms)
トピ・レティプー(T)
クリスティアン・ゲルハーヘル(Br)
ベルリン放送Cho(合唱指揮:サイモン・ハルシー)
サー・サイモン・ラトル(指)BPO

収録:2014 年2月27日?3月1日、ベルリン・フィルハーモニー
本編:136 分/ボーナス:58分
字幕:英独仏西韓,日本語
◆Blu-ray
画面:1080i Full HD 16:9
音声:PCM Stereo,
DTS-HD MasterAudio 5.1
◆DVD
画面:NTSC 16:9
音声:PCM Stereo, DTS 5.1
リージョン:All
豪華美麗ハードカバー装丁
日本語字幕&解説付
初回購入者特典として、商品に貼付されているステッカーを貼って、応募いただくと「ブラームス:交響曲全集/ラトル&ベルリン・フィル(2DVD)」 もしくは「ベルリン・フィル特製トートバッグ」が抽選で7名様に当たります。  (Ki)

BERLINER PHIL.
KKC-9101
(2DVD+1BD)
税込定価
バッハ:「マタイ受難曲」

■ボーナス映像
*ピーター・セラーズとサイモン・ハルシー(合唱指揮)の対話(51分)
*デジタル・コンサートホールについて(5分)〔字幕:ドイツ語〕
*デジタル・コンサートホール

ベルリン・フィルのネット映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」が7日間無料でご利用になれるチケットが封入されています。
*マタイ受難曲は
マーク・パドモア(福音史家)
クリスティアン・ゲルハーヘル(イエス)
カミッラ・ティリング(S)
マグダレーナ・コジェナー(Ms)
トピ・レティプー(テノール)
トーマス・クヴァストホフ(Bs)
ベルリン放送Cho(合唱指揮:サイモン・ハルシー)
ベルリン国立大聖堂少年Cho(合唱指揮:カイ=ウーヴェ・イールカ)
サー・サイモン・ラトル(指)BPO

収録:2010年4月11日、ベルリン・フィルハーモニー
本編:195分/ボーナス :55分
字幕:英独仏西韓,日本語
◆Blu-ray
画面:1080i Full HD 16:9
音声:PCM Stereo,
DTS-HD MasterAudio 5.1
◆DVD
画面:NTSC 16:9
音声:PCM Stereo, DTS 5.1
リージョン:All
豪華美麗ハードカバー装丁
日本語字幕&解説付
※本リリースをもって旧品番(KKC-9063、KKC-9064)は廃盤となります。
2014年夏にスタートしたベルリン・フィルの自主レーベル「ベルリン・フィル・レコーディングス」が、「シューマン交響曲全集」[KKC9083(CD+BD)/ KKC1045(LP)]に続き、新たに2タイトルをリリースいたします。ラトル指揮ピーター・セラーズ演出による「ヨハネ受難曲」、「マタイ受難曲」のDVD/BDです。 両セットは、ラトル指揮の演奏に、ピーター・セラーズの演出が付いた映像作品。ベルリン・フィルハーモニーで収録されたセミステージ形式の上演ですが、 象徴的で簡潔な演出は本格的かつ独創的なもので、ベルリン・フィルならではの新機軸の舞台となっています。「ヨハネ受難曲」は2014年2、3月、「マタ イ受難曲」は2010年4月にライブ・レコーディング(既にDVDとBDで発売されたものの新装丁リリース)された、ベルリン・フィルの映像配信サービス「デ ジタル・コンサートホール」のコンテンツの商品化となります。
ピーター・セラーズの演出は、「マタイ受難曲」では福音史家をイエス本人とみなすショッキングな解釈。しかしそのエモーショナルな力は、キリストの受難 をヒューマンな物語として伝え、強い説得力を放ちます。また「ヨハネ受難曲」は、曲の性格を反映して合唱が主役。歌詞の内容を、コリオグラフィーとも呼 べる群衆処理、マイムにより具象化しています。いずれもベルリンでの上演は極めて高く評価され、ラトルは、「これまで我々がベルリンでやった、最も重要なもの」 と呼んでいるほどです。
マーク・パドモア、マグダレーナ・コジェナー、クリスティアン・ゲルハーヘル等の豪華ソリストは、両作品ほぼ共通。とりわけ福音史家のパドモアは、「マ タイ受難曲」で渾身の演技・歌唱を見せて、深い感動を誘います。一方「ヨハネ受難曲」では、クリスティアン・ゲルハーヘルがピラトとペトロの2役を担当し、 強い存在感を発揮しています。
ベルリン・フィルの演奏は、モダン・オケにおける古楽演奏の最先端を伝えるものでしょう。歴史的解釈と、現代的な自由な精神が融合した、ハイブリッド なリアライゼーション。単に古楽演奏を模倣するのではなく、それを咀嚼しつつも、現代オーケストラの視点からより自由にバッハを解釈し直す、一歩進んだ スタンスを感じさせます。その精神は、セラーズの現代的な演出とぴたりと合致しています。また、アンドレア・マルコン、ラファエル・アルパーマン(オルガン)、 ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)等の古楽界のスターも多数参加しています。
商品仕様は、2DVD+1BDの2フォーマットがひとつの商品に集約されたもの。第1弾の「シューマン交響曲全集」と同様、美麗布張りハードカバー装 丁となっています。ボーナス映像として、ラトルとセラーズ等のインタビュー・楽曲解説も収録(各約50分)。 日本語字幕と解説書、デジタル・コンサートホールの7日間無料チケットも組み込まれています。 (Ki)


2L
2L-106SABD
(Blu-ray Disc Audio
[5.1 DTS-HD MA(192kHz/24bit),
Dolby Atmos(48kHz/24bit),
9.1 Auro-3D(96kHz/24bit),
2.0 LPCM (192kHz/24bit)
mShuttle: FLAC 96kHz + MP3
Region ABC]
+
SACD Hybrid
[5.1 surround/stereo])
マニフィカト
キム・アンドレ・アルネセン(1980-):マニフィカト【「わたしの魂は主をあがめ」「今から後、いつの世の人も」「力ある方が、わたしに偉大なことを」「その憐れみは」「主はその腕で力を振るい」「その僕イスラエルを」「栄光は父と子と聖霊に」】
アーロン・ジェイ・カーニス(1960-):天上の音楽(弦楽オーケストラのための)
オーラ・ヤイロ(1978-):ツンドラ、普遍者の歌
ニーダロス大聖堂少女Cho
トロンハイム・ソロイスツ
リーセ・グランデン・ベルグ(S)
セシーリェ・エルトソース・オーヴェルライン(S)
マグネ・H・ドローゲン(Org)
マリア・ネス(P)、オーラ・ヤイロ(P)
エルセ・ボネスロンニング(S)
オイヴィン・ギムセ(芸術監督)
アニタ・ブレーヴィク(指)

録音:2013年5月、2014年1月、5月 ニーダロス大聖堂(トロンハイム、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
録音エンジニアリング:ビアトリス・ヨハンネセン
[DXD(352.8kHz/24bit)録音]
天使ガブリエルが乙女マリアの元に遣わされ、彼女が神の子の母となることを告げた。『聖書』のこの秘蹟を讃える「マリアの賛歌」をテクストにした 聖歌『マニフィカト』をタイトルに採ったアルバムは、「バラの窓」で知られるトロンハイムのニーダロス大聖堂の少女合唱団とトロンハイム・ソロイスツが 協同して制作。
《マニフィカト》を作曲したキム・アンドレ・アルネセンは、トロンハイム生まれ。《マニフィカト》は、ニーダロス大聖堂少女合唱団と、1992年の創 設から合唱団を指揮する芸術監督アニタ・ブレーヴィクの委嘱による作品です。7つの部分から構成され、合唱、オルガンと弦楽オーケストラに、曲によっ てソプラノとピアノが加わります。『ルカによる福音書』(1章 46節?56節)の「マリアの賛歌」を「病める人、貧しい人のための祈り、もがく人々の助 けと希望の歌」とすることを意図したと、作曲者アルネセンが語っています。
アメリカのアーロン・ジェイ・カーニスは、ニューヨーク・シティに住み、コネティカット州のイェール大学音楽学部で教え、ミネソタ管弦楽団の音楽顧 問も務めました。《天上の音楽》は、カーニスのスタイルが「新しい透明性と雄弁な感情表現を手に入れた」とされる1990年に作曲された、ロマンティ シズムとルネサンスの時代、そしてヒルデガルト・フォン・ビンゲンの和声、ラテンのリズム、ジャズとラップの要素と、幅広い音楽語法を使い、シンプル なメロディによる変奏を展開させた作品です。
オーラ・ヤイロは、ノルウェーのピアニスト兼作曲家。簡素な旋律にコード進行を織り交ぜたスタイルから生まれる美しく新鮮な音楽は広く支持されて います。このアルバムで演奏される《ツンドラ》は、弦楽オーケストラをともなう合唱のために作曲されました。ヤイロの曲で共同作業してきた詩人、チャー ルズ・アンソニー・シルヴェストリ(1965?)の歌詞。ヤイロは、彼心の故郷とする「祖国ノルウェーの一地方」、彼の父の育ったところに近いハルダン ゲル高原の写真を数枚シルヴェストリに見せ、「ツンドラ」を曲名とすることを提案したと言います。ソプラノのソロとヤイロの弾くピアノが音楽を彩ります。 《普遍者の歌》も合唱と弦楽オーケストラのための作品。音楽家と詩人の想いが大聖堂の空間にこだまします。
録音セッションは、ノルウェーの守護聖人、聖オラヴゆかりの大聖堂で行われ、5.1 surround に「高さ」 成分の 4 channel を加えた 9.1 channel で録音されました。Auro-decoder を搭載した機器で再生する 9.1 Auro-3D のフォーマットが、オリジナルをミックスダウンした 5.1 DTS-HD MA、Dolby Atmos、2.0 LPCM とともに Pure Audio Blu-ray ディスクに収められています。5.1 surround DSD と 2.0 stereo DSD の SACD hybrid のディスクとの「コンボ」仕様のアルバムです。 (Ki)
※[Blu-ray Disc Audio と SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Blu-ray Disc Audioにはインデッ クスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生 できますが、Blu-ray Disc AudioはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu?ray プレーヤーもしくは Blu?ray 対応のPCをお使いください]

Capriccio
C-5144D(1CD)
メランコリー
ショーソン:終わりなき歌Op.37
ラブル(1873-1940):4つの歌曲Op.5-1「遅すぎた」
ブラームス:5つのオフェーリアの歌(A.ライマンによる弦楽四重奏とピアノ伴奏編)<どうしたらあなたの真実の愛が確かめられようか/雪のように白い屍衣におおわれ/あしたは聖ヴァレンタインの日/彼を棺に置いて運びました/そして彼は二度と戻っては来ないのか?>
ヒンデミット:メランコリーOp.13から<第3番:暗き滴り/第4番:夢の森>
グレチャニノフ:枯れた葉Op.52<第1番:落ちる葉/第2番:旋風の中で/第3番:安心>
ブッシュ(1891-1952):3つの歌曲Op.3a<第1番:今、暗い影が/第2番:寂しさの喜び/第3番:あそこに天上からの視線が>
カントループ:感傷の道行き
シリングス(1868-1933):夕暮れ
R・シュトラウス:静かな歩みOp.31-4
ルクー:3つの詩第3番「夜想曲」
ルチア・ドホニョーヴァ(Ms)
ウルリケ・パイヤー(P)
アサセッロSQ

録音:2012年4月30日-5月2日ベルリンスタジオ・ゲルトナーシュトラッセ
メランコリー=憂鬱…この揺れめく切ない気分は、詩人や音楽家たちにたくさんのインスピレーションを与え、様々な作品が生まれてきました。このアルバムにはロマン派から近現代の「憂鬱」な作品を集めたもの。通常はピアノで伴奏される歌曲が、ピアノと弦楽四重奏版という形で奏されます。曲によってはオリジナルの形であったり、アリベルト・ライマンによって編曲を施されていたりと様々ですが、ここではどの曲も、しっとりと荘厳な雰囲気を帯びて、重苦しく切なく響きます。歌手ルチア・ドホニョーヴァはスロヴァキア生まれ。名歌手ルチア・ポップの推薦でステージに立ったという彼女の声は、とても伸びがよく美しい響きを持っています。彼女のトゥリーナのアルバムは2010年のグラミー賞「ベスト・ヴォーカル・パフォーマンス賞」にもノミネートされています。最後におかれたルクーの「夜想曲」が絶品です。
Capriccio
C-5170D(1CD)
ラモン・ヴァルガス:ヴェルディを歌う
流刑者/誘惑/哀れな男/ストルネッロ
6つのロマンス<つぼに近寄るな/エリザよ、疲れた詩人は死んでいく/孤独な部屋で/暗い夜を恐れて/私の安らぎは失せて/嘆きの聖母よ、私に哀れみを>
6つのロマンス<日没/ジプシーの女/星に/石畳の道/神秘/乾杯>
タントゥム・エルゴ/アヴェ・マリア
ラモン・ヴァルガス(T)
ジョアンナ・パリシ(S)
チャールズ・スペンサー(P)

録音:2013年5月ウィーンバウムガルトナー
ヴェルディ(1813-1901)というと、誰もがあの壮大なオペラを思い浮かべることでしょうが、彼にもピアノ伴奏だけで歌われるいくつかの歌曲があります。しかしそこはヴェルディ、歌曲と言ってもオペラのアリアに勝るとも劣らないドラマティックな作品ばかりです。小さい器のなかに、溢れる情熱と運命を盛り込んだこれらの歌曲を、現代最高のテノール、ラモン・ヴァルガスが見事に歌い上げます。名ピアニスト、チャールズ・スペンサーの劇的で壮麗な伴奏、そしていくつかの曲では、こちらも注目のソプラノ、ジョアンナ・パリシが見事な彩りを添えています。

THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0005(1SACD)
フォーレ:レクイエム〔マルク・リゴディエール校訂版/補遺としてジョン・ラター校訂の奉献唱全曲も収録〕
ラシーヌの雅歌/小ミサ曲
スティーヴン・クレオベリー(指)、
ケンブリッジ・キングズ・カレッジCho
エイジ・オブ・エンライトゥンメントO

ソリスト:〔レクイエム〕ジェラルド・フィンリー(Br)、トム・ピッカード(高音ソロ)
〔小ミサ曲〕ジョシュア・カーティス(高音ソロ/キリエ)、アダム・バンウェル(高音ソロ/ベネディクトゥス)

録音:2014 年1月9-14日、キングズ・カレッジ聖堂(ケンブリッジ)
名門ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団と、エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団という豪華な顔ぶれによるフォーレのレクイエムの登場。 ソプラノ・ソロもすべて男声ソプラノが担当しています。
フォーレのレクイエムは、1888年から1900年の間に3つの稿で演奏されました。まず、オリジナルの「マドレーヌ稿」は、1888年実際の儀式で演 奏されたもので、〔入祭唱とキリエ、サンクトゥス、ピエ・イエス、アニュス・デイ、イン・パラディスムの5曲構成/ソプラノ独唱、合唱、ヴィオラ、チェロ、 コントラバス、ハープ、オルガン〕という構成。2つ目となる「1893年稿」は、1888年版の楽曲に、リベラ・メと奉献唱が追加、バリトン・ソロと管 楽器が加わります(この稿は、ヘレヴェッヘによる録音でも広く知られています(HMG.501292))。そして3つ目が、1900年に演奏されたのが現在一 般的に演奏されるのと同じオーケストラ編成の稿です。この1900年の版は、フォーレが出版社の要請を受けて不本意ながら編成を拡張したもので、近年、 様々な稿での演奏が試みられています。
この録音は、マルク・リゴディエールの新校訂によるもの。フォーレがテキストの内容にあまり共感していなかったことが手紙などからも読み取れるとして、 フォーレが音楽的頂点をおいたHostias et preces tibiの部分のみ演奏しています(補遺として、ジョン・ラター校訂の奉献唱の全体も収録)。管弦楽は、 1900年の版の大規模なものではなく、1893年稿の編成に準拠しています。
ほかに、流麗なラシーヌ雅歌、小ミサ曲も収録。ソプラノ独唱も、すべて合唱団メンバーによる男声ソプラノが担当しており、神聖な美しさが際立った 演奏となっています。エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団の伴奏も、清澄な世界を高めています。 (Ki)

Evil Penguin Records
EPRC-015(1CD)
フォーレ:「レクイエム」(1893年稿)
グノー:「アヴェ・ヴェルム」「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」*
エルヴェ・ニケ(指)
ブリュッセル・フィルハーモニックのメンバー
フランダース放送Cho

録音::2014年4月10-12日、2013年6月18-21日*
フォーレのレクイエムは、1888 年から 1900 年の間に 3 つの稿で演奏されました。まず、オリジナルの「マドレーヌ稿」は、1888 年実際の儀式で演 奏されたもので、〔入祭唱とキリエ、サンクトゥス、ピエ・イエス、アニュス・デイ、イン・パラディスムの 5 曲構成/ソプラノ独唱、合唱、ヴィオラ、チェ ロ、コントラバス、ハープ、オルガン〕という構成。2 つ目が、「1893 年稿」は、1888 年版の楽曲に、リベラ・メと奉献唱が追加、バリトン・ソロと管 楽器が加わります(この稿は、ヘレヴェッヘによる録音でも広く知られています (HMG.501292))。そして 3 つ目が、1900 年に演奏されたのが現在一 般的に演奏されるのと同じオーケストラ編成の稿。エルヴェ・ニケは、1893 年の稿を足がかりに演奏を行っています。
研究熱心でありながら柔軟な発想を持つエルヴェ・ニケ。「ピエ・イエス」を、ソプラノ・ソロではなく、合唱のソプラノのユニゾンで演奏しています。 このことついて、ニケは、実際の葬儀での演奏のように非常に個人的な雰囲気を出したかったから、と語ります。「実際のレクイエムは、亡くなった人(あ るいはその家族)の資金で演奏されます。すべての人が、器楽奏者、合唱に加えてソプラノ・ソロを一人雇うことができたとは考えられない」こと、また、「オ ランダ放送合唱団が非常に素晴しいクオリティである」ことも理由として挙げています。この 1893 年稿で追加されたリベラ・メは、稿の通り、バリトン・ ソロで演奏しています。
カップリングは、グノーの宗教作品。グノーというと、アヴェ・マリアと、オペラ「ファウスト」「ロメオとジュリエット」ばかりが有名ですが、彼の本領 は宗教作品に発揮されています。その頂点が、「十字架上のキリストの最後の 7 つの言葉」。1858 年に無伴奏合唱のために書かれ、1866 年に改訂され ました。パレストリーナのように複雑な対位法に則っており、「厳格な様式を貫いても、美しい音楽を書くことは可能だし、人間の情熱の制御不能な激し さを描くこともできる」とグノーは述べています。 【エルヴェ・ニケ(指揮)=プロフィール=】 フランス生まれ。ピアノ、オルガン、合唱指揮を学び、16 歳から古楽を研究。17 歳で指揮法をピエール・カオに師事、1980 年パリ・ オペラ座の合唱 指揮者に就任。1985 年にはモンテカルロ・バレエの開幕に際し、モナコ王女からバレエ作品を委嘱される等、作曲家としても活躍。1987 年ルイ王朝 時代の有名な演奏協会にちなんだオーケストラ「ル・コンセール・スピリテュエル」を創設。当時のレパートリーを現代に蘇らせた彼らは、世界の主要ホール、 音楽祭に招聘されて高い評価を獲得し、日本公演でも大きな話題となりました。チェンバロ、オルガンの名手でもあり、多種多彩な録音を発表、世界中で、 指揮者、器楽奏者として演奏会を開催しています。2009 年、フランスのロマン派音楽センター(ヴェニスのパラッツェット・ブル・ザーネ)設立に携わり、 これがきっかけでフランダース放送合唱団およびブリュッセル・フィルとの関係が始まりました。2011 年よりフランダース放送合唱団の首席指揮者を務め ています。このフォーレを皮切りに、EVIL PENGUIN RECORDS から、ブラームスやデザンクロらのレクイエムやミ佐曲など、5 枚の発売される予定となっ ています。 以下のリンクから、このレクイエムの録音に関するミニ・ドキュメント(言語:英語/日本語字幕なし)がご覧いただけます。 https://www.youtube.com/watch?v=NCnO_HU7tQA  (Ki)




King International
KKC-8556(12CD)
バッハ:8大宗教曲集

■CD1-3
マタイ受難曲BWV 244
■CD4-5
ヨハネ受難曲BWV245(1749年第4稿)※BIS原盤 (BIS-921/2)
■CD6
マニフィカト集
クーナウ:マニフィカトハ長調
ゼレンカ:マニフィカトハ長調ZWV107
同:マニフィカトニ長調ZWV108
J.S.バッハ:マニフィカトニ長調BWV243
■CD7-8
ミサ曲ロ短調BWV232
■CD9-10
クリスマス・オラトリオBWV248
■CD11
モテット全集
歌え、主に向かい新しい歌をBWV225
来たれ、イエスよ、来たれBWV229
イエス、わが喜びよBWV227
主を讃えよ、すべての異邦人よBWV230
恐れるな、私はあなたと共にいるBWV228
あなたを離しません、私を祝福してくださらなければBWVAnh159
御霊は我らの弱さを支え助け給うBWV226
おおイエス・キリスト、わが命の光よBWV118(第2稿)
■CD12
オラトリオ集
復活祭オラトリオBWV249
昇天祭オラトリオBWV11
全て、鈴木雅明(指)バッハ・コレギウム・ジャパン
■CD1-3
エヴァンゲリスト:ゲルト・テュルク(T)、イエス:ペーター・コーイ(Bs)、ナンシー・アージェンタ(S)、ロビン・ブレイズ(A)、櫻田亮(T)、浦野智行(Bs)、証人I:キルステン・ソレク=アヴェラ(A)、祭司長I:萩原潤(Bs)、祭司長II:小田川哲也(Bs)、女中I:鈴木美登里(S)、女中II:緋田芳江(S)/録音:1999年3月22-27,29-31日神戸松蔭女子学院大学チャペル
■CD4-5
エヴァンゲリスト:ゲルト・テュルク(T)、イエス:浦野智行(Bs)、イングリット・シュミットヒューゼン(S)、米良美一(A)、櫻田亮(T)、ペーター・コーイ(Bs)/録音:1998年4月神戸松蔭女子学院大学チャペル
■CD6
ミア・パーション、野々下由香里(S)、太刀川昭(A)、ゲルト・テュルク(T)、浦野智行(Bs)/録音:1998年12月神戸松蔭女子学院大学チャペル
■CD7-8
キャロリン・サンプソン、レイチェル・ニコルズ(S)、ロビン・ブレイズ(A)、ゲルト・テュルク(T)、ペーター・コーイ(Bs)/録音:2007年3月神戸松蔭女子学院大学チャペル
■CD9-10
モニカ・フリンマー(S)、米良美一(A)、ゲルト・テュルク(T)、ペーター・コーイ(Bs)/録音:1998年1月彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
■CD11
野々下由香里、松井亜希(S)、ダミアン・ギヨン(A)、水越啓、谷口洋介(T)、ドミニク・ヴェルナー(Bs)/録音:2009年6月2-4日、7月7-9日神戸松蔭女子学院大学チャペル
■CD12
野々下由香里(S)、パトリック・ファン・フーテム(A)、ヤン・コボウ(T)、浦野智行(Bs)/録音:2004年5月神戸松蔭女子学院大学チャペル
バッハの教会カンタータ全集が大好評のバッハ・コレギウム・ジャパン。待望のBox第2弾は、カンタータ以外の宗教曲を集めた12枚組。 教会カンタータ以上に親しまれた8大宗教曲を日本独自の豪華ボックス・セットにして発売致します。
いずれも発売時に高い評価を受けた名盤揃い。ことごとく特選なうえ、「マニフィカト集」は1999年度第37回レコード・アカデミー賞音楽史部門、「ミ サ曲ロ短調」は2007年度第45回レコード・アカデミー賞銀賞受賞という凄さ。それがこの価格で入手できる夢のようなチャンス。演奏陣も米良美一 をはじめとするBCJオールスター・キャスト。
日本語解説書も全面改訂したうえで合本化(豪華上製本)。詳細な解説も読み物として面白く、豊富な知識を与えてくれます。歌詞はすべて対訳なのも 嬉しい限り。 外箱の装丁も非常にオシャレ。高級感あふれるインテリアとしてもピッタリ。バッハの教会カンタータ全集と並べれば、バッハの宗教曲通になれます。 *このアルバムは通常CDで、SACDハイブリッド盤ではありません。 (Ki)

MPMP
BENJAMIN-1(1CD)
セルジオ・アヴェゼド(1968-):児童合唱作品集
9つの易しい歌 [9 Cancoes Fraceis] (民間の口上と早口言葉による;全8曲;2009)
ぼくの庭の歌 [Cancoes so meu Quintal] (セルジオ・アヴェゼドのテキストによる;全12曲;2010)
動物たちの謎々 [A Charada da Bicharada] (アリセ・ヴィエイラの詩集による;全14曲;2010)
ジョアンの眠り [O Sono do Joao] (アントニオ・ノブレの同名の詩による2声のカンタータ;2008)*
怖い動物たち [Bichos de Arrepiar] (セルジオ・アヴェゼドのテキストによる18の歌;2008)から
 ティラノサウルス・レクス [Tyrannosaurus Rex]
ヴォクシミニCho(児童合唱)
ヴォクシミクスCho(児童合唱*)
ヌノ・ミゲル・フレイタス(P)
アルマンダ・パトリシオ(指)

録音:2013年、シネ=テアトロ・アヴェニダ、カステロ・ブランコ、ポルトガル
セイシャスのシリーズをリリースしている「メログラフィア・ポルトゥゲザ・コレクション」とは別の「ベンジャミン・コレクション(coleccao benjamin)」からの発売。セルジオ・アヴェゼドはポルトガルのコインブラに生まれ、フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994)他に師事した作曲家。

HEVHETIA
HC-10035(1CD)
バスと器楽アンサンブルの為の現代スロヴァキア音楽
イリヤ・ゼリェンカ(1932-2007):3つの言葉(バス、ボンゴ、フルート、マリンバとチェロの為の;2006)
ミロ・バーズリク(1931-):コラールによるカノン変奏曲(弦楽四重奏曲、バスバリトンとチェンバロの為の;2011)
ヴラジミール・ボケス(1946-):出発 Op.85(S・D・シムコの詩によるバスと室内アンサンブルの為の6つの歌;2011)
ロマン・ベルゲル(1930-):テネブレ(バスと室内アンサンブルの為の;2011)
セルゲイ・コプチャーク(Bs)
クアサルス・アンサンブル
イヴァン・ブッファ(指)

録音:2012年3月1-3日、4月28日、スロヴァキア放送小コンサートホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
イリヤ・ゼリェンカが2006年に書いた歌曲「3つの言葉」とは「?ivot pomaly kon?ci / Life slowly ends / 人生は ゆるやかに 終わる」の3語のこと。ゼリェンカはこの作品を親友であるスロヴァキアの名バス歌手セルゲイ・コプチャーク(1948年生まれ)に献呈しましたが、その初演を待たず翌2007年に亡くなりました。2008年に歌劇のステージから引退した後も親友の遺言のようなこの作品をずっと気にかけていたコプチャークは、2011年のメロス=エトス音楽祭のプロジェクトにおいて歌うことを決意。「3つの言葉」と同様にバスと器楽アンサンブルのためにスロヴァキアの現役作曲家が書いた新作とともに録音しました。

LCMS
LCMS-1301(1CD)
奇跡を求めて
サイ:ブラック・アース、
 カッパドキアの王女
シャラフヤン:ロード・フー・メイクズ・ザ・スプリング・ラン・フロム・ザ・マウンテン、
 ザ・シー・オブ・アー・ライフ・イズ・トラブリング・ミー...
アブ=カリル:ダイイング・シティの夢
ホヴァネス:ヒロシゲの猫へ
サーマン:ミモザ、コウノトリが到着
クリアリー:シャコンヌ
エリザヴェータ・ブルーミナ(P)、
ヒリヤード・アンサンブル、
EQアンサンブル、ジョン・フィーリー(G)、
パブロス・カネラキス(G)

録音:2012年5月−6月
コンポーザー=ピアニスト、ファルジ・サイ(1970−)など様々な国の作曲家によるコンテンポラリー作品集。イギリスの男声ヴォーカル・アンサンブルのヒリヤード・アンサンブルの参加しているのも要注目。

CLA XL
BACHFEST-2010(2CD)
メーカー在庫限り
ライプツィヒ・バッハ音楽祭2010ハイライト

(1)バッハ:カンタータ第197 番「神はわれらの確信なり」BWV.197

(2)ブラームス:「祝辞と格言」より「気高き民はいずこ」Op.109-3

(3)シューマン:ミサ曲 ハ短調Op.147

(4)バッハブランデンブルク協奏曲第4 番
(5)W.F.バッハ:チェンバロ協奏曲 ニ長調 Fk.41

(6)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調Op.98
(1)フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)コレギウム・ヴォカーレ・ゲント、 ドロテー・ミールズ(S)、ダミアン・ギヨン(C-T)、ペーター・コーイ(Bs)
(2)ゲオルグ・クリストフ・ビラー(指)ライプツィヒ聖トーマス少年Cho
(3)ゲオルグ・クリストフ・ビラー(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO 、ライプツィヒ聖トーマス少年Cho、シビラ・ルーベンス(S)、マルティン・ペツォルト(T)、 ハンノ・ミュラー=ブラフマン(Bs)
(4)(5)ヤン・ウィレム・デ・フリエンド(指)コンバッティメント・コンソート・アムステルダム 、(5)ピーター・ディルクセン(Cemb)
(6)ジョナサン・ノット(指)バンベルクSO

録音:2010年6月11-19日ライプツィヒ、何れもライヴ録音
2010 年のライプツィヒ・バッハ音楽祭のハイライトです。ヘレヴェッヘやジョナサン・ノットなど注目のアーティストが登場。バッハ作品に限らず演奏されています。 ヘレヴェッヘは得意のバッハのカンタータ、フリエンド&コンバッティメント・コンソート・アムステルダムはブランデンブルク協奏曲&W.F.バッハ、そしてジョナサン・ノットはバンベルク響とブラームスの交響曲とそれぞれ得意とする演目で、バラエティに富んだ充実のライヴ集です。 ※こちらの商品はメーカー在庫僅少のため、万一供給が足りなかった場合はご了承ください。

MARSYAS
MAR-1808(1CD)
R・シュトラウス&ダニエル・シュニーダー:作品集
ダニエル・シュニーダー(1961-):クライシス<暗黒と悲しみの時代/怒り、憤怒の日/祈りと変容>
R・シュトラウス:メタモルフォーゼン
ダニエル・シュニーダー:詩篇(ソプラノと管弦楽版)*
スザンナ・レヴォネン(S)*
北ドイツ放送PO
クリスチャン・ヤルヴィ(指)

録音:2004年4月22-26日ドイツハノーファー,アルタナシウス教会
リヒャルト・シュトラウスの晩年の名作「メタモルフォーゼン」は、第二次世界大戦の末期である1944年から1945年の初めに、ガルミッシュの山荘で作曲されました。大戦によって愛するドイツの町なみ、劇場、音楽ホールが次々を破壊され、ドイツの文化の伝統すらも崩壊していく様子を目の当たりにしたシュトラウスは、悲しみの中で、ベートーヴェンの交響曲第3番の第2楽章「葬送行進曲」のメロディを主題とし、自由で悲痛な変奏曲を書き上げたのでした。シュトラウスはこの曲を生前に発表するつもりはなかったのですが、パウル・ザッハーとチューリヒ・コレギウム・ムジクムによって1946年に初演され、そのままザッハーに献呈されたものです。このアルバムでは、この曲の持つ強い意思を尊重し、前後に現代作曲家ダニエル・シュニーダーによる「反戦の声」を内包した作品を配置して、戦うことの空しさを伝えています。クリスチャン・ヤルヴィの指揮は、冷徹な目を光らせながらも決して耽溺することなく、作品の持つ色合いや感情を切り取ってみせてくれるもの。はっとするような美しさが際立つ演奏です。
MARSYAS
MAR-1809(1CD)
原光-グスタフ・マーラー:歌曲集
1-5.子供の不思議な角笛より<原光/天上の生活/浮世の生活/美しきトランペットが鳴り響くところ/起床合図>
さすらう若人の歌<恋人の婚礼の時/朝の野を歩けば/僕の胸の中には燃える剣が/恋人の青い瞳>
リュッケルト歌曲集より<私はほのかな香りを吸い込んだ/美しさゆえに愛するのなら/私の歌をのぞき見しないで/真夜中に/私はこの世に捨てられて>
ヤニナ・ベヒレ(Ms)
マルクス・ハドゥッラ(P)

録音:2012年9月17-21日オーストリア,ライディングリスト・センター
マーラーのいくつかの歌曲の中でも、最も美しくまた劇的な歌曲を集めた1枚。マーラーの歌曲については、良く知られているように、そのルーツが民謡詩集「子供の不思議な角笛」にあるものが多く、彼はこの詩を用いて多くの歌曲を書いた上、初期の交響曲、第2番から第4番にも歌詞を用いた楽章があるほどです。詩の多くは素朴な感情をそのまま表現していますが、中にはすばらしく芸術的なものや、小気味よい皮肉が利いたものなど様々で、マーラーもそれを踏まえ、絶妙な曲を付けているのです。歌曲集「さすらう若人の歌」の歌詞もも実際にはこの詩集に影響されています。リュッケルトは、もう少し後になってマーラーが傾倒した詩人です。ヤニナ・ベヒレの歌唱は、マーラーが描いた微妙な心の襞を丁寧になぞり、時には過剰とも思えるほどの強い表現を施します。その歌い口は饒舌であり、慣れ親しんだ曲調とは違って聞こえる部分もありますが、この仄暗く暖かい声には、全ての疑問や戸惑いすらも闇の中に溶かし込んでしまうに違いありません。

Tony Palmers Film
TPDVD-174(DVD)
ベンジャミン・ブリテンと彼の音楽祭 ベンジャミン・ブリテン(指、P)
ピーター・ピアーズ(T)、
スヴャトスラフ・リヒテル(P)、他

※収録時間:53分/NTSC(ALL/Region)
1967年に撮影され、ベンジャミン・ブリテン(1912−1976)の生誕100周年を記念し製作されたドキュメンタリー。ブリテンとピアーズ、エリック・クロージャーによって開催が始められたオールドバラ音楽祭の様子や、ブリテンの指揮、そしてピアノの演奏なども収録された、ブリテンのファンには貴重なDVD。

MoochinAbout
MOOCHIN-08(1CD)
ウェールズの想いからの音楽
ウェールズの国歌/アヴェ・ヴェルム
ラウダームス/他
ロース男声Cho
1891年に、イギリスのウェールズ、ロススランエルフリゴグ(ロース)で結成された聖歌隊、。当時男声合唱団で右に出るものはいないほどの実力があったロース男声合唱団の、1957年に録音された音源をデジタル・リマスタリングを行い復刻した貴重なアルバム。

Nonclassical
NONCLSS-016(1CD)
レヴィ:ネヴァー・アドーレ
メレディス:ヒール・ユー
ブライアーズ:イオ・アマイ・センプレ
ウォーレン:インポッシブル・ラヴ
伝承曲(マレー編):ジ・アンクワイエット・グレイヴ
ペン(デイシー編):ユー・ドント・ラヴ・ミー(ノー,ノー,ノー)
藤倉大&ロス:アウェイ・ウィー・プレイ
イレイジャー(デイシー編):ア・リトル・リスペクト
レッドベター&ロマックス(アンドリュー編):グッドナイト・アイリーン
マーティン:アハム・プレマ
リアーナ feat.MaJiKer:オンリー・ガール・イン・ザ・ワールド
インポッシブル・ラヴ(クレイ・ゴールド・リミックス)
ネヴァー・エンド(ベン・シー・リミックス)
アイ・ノウ・ユー・ラヴ・ミー・ナウ(デヴィル・ダンディ・リミックス)
ネヴァー・アドーレ(THiMK リミックス)
アウェイ・ウィー・プレイ(サミュエル・ホール・リミックス)
インポッシブル・ラヴ(ブロークン・アワーズ・リミックス)
ジュース・ヴォーカル・アンサンブル
G.プロコフィエフがプロデュースする超絶女性ア・カペラ・トリオ、ジュース・ヴォーカル・アンサンブル。
鮮烈な印象を与えたデビュー・アルバム「ソング・スピン(NONCLSS 012)」は、2012年のインターナショナル・インディペンデント・ミュージック・アウォード、ベスト・コンテンポラリー・クラシカル・アルバム(international Independent Music Award for Best Contemporary Classical Album in 2012)を受賞しています。待望のセカンド・アルバムでは、ソプラノのサラ・デイシーが編曲したイギリスのエレクトロ・ポップ・バンド、イレイジャーの名曲「ア・リトル・リスペクト」、アルトのケリー・アンドリューが編曲したアメリカのフォークとブルースのミュージシャン、レッド・ベター(レッドベリー)の「グッドナイト・アイリーン」など、編曲の分野での才能も垣間見ることが出来る。他にも15歳で単身イギリスに渡り活躍する日本の現代音楽の作曲家、藤倉大が作曲した「アウェイ・ウィー・プレイ」、などプログラムの構成も見事!


OSjAlive
OSJCD-01(1CD)
フォーレ:パヴァーヌ Op.50
フォーレ(ルボック編):8つの歌曲(オーケストラ伴奏版/世界初録音)〔リディア Op.4-2/夢のあとで Op.7-1/朝の歌 Op.6-1/捨てられた花 Op.39-2/蝶と花 Op.1-1/別れ Op.21-3/河のほとりで Op.8-1〕
レクイエム Op.48
オーケストラ・オヴ・セント・ジョンズ、
OSJヴォイセズ、ジョン・ラボック(指)
イローナ・ドムニチ(S)
ジョニー・ハーフォード(Br)

録音(ライヴ録音):2013年4月24日、セント・ジョンズ・スミス・スクエア(ロンドン、イギリス)
1967年にジョン・ラボックにより創設されたオーケストラ・オヴ・セント・ジョンズ(セント・ジョンズ・スミス・スクエア管弦楽団/OSJ)の自主レーベル「OSjAlive」。「レクイエム」と「パヴァーヌ」に、世界初録音となるオーケストラ版の「8つの歌曲」を組み合わせたガブリエル・フォーレの作品集。ウィンザー城のセント・ジョージ教会の聖歌隊員としてキャリアをスタートさせ、ロンドン交響合唱団の創設メンバー、スウィングル・シンガーズのメンバーとしても活躍してきたジョン・ラボックは、その経歴が示す通り、合唱、声楽のスペシャリスト。"ピアノ伴奏"から"オーケストラ伴奏"へと生まれ変わった「8つの歌曲」、そして傑作「パヴァーヌ」と「レクイエム」。
ここでは、合唱もオケもヴィブラートを抑えた響きを基調としていますが、アカデミックで理知的な再現に傾くことなく、心温まる音楽を築いています。そのニュアンスを決定づけているのは、精緻なアンサンブル至上主義ではない、庶民感覚溢れる合唱のテイスト。【湧々堂】

スロヴェニア放送
ZKP-113406(2CD)
「1133」〜リュブリャナ・トネ・トムシッチ大学合唱団
ガルス:荒野で叫ぶ者の声
シュッツ:涙とともに種蒔く者は
J.L.バッハ:私たちの苦難
ブラームス:だが私は惨めで
プーランク:サルヴェ・レジーナ
シュニトケ:主の祈り
フィッシンガー(1920-90):主に向けて喜ばしい声を上げよ
バルカウスカス(b.1931):スターバト・マーテル
ペルト:神の母にして処女
バルツァネッリ(b.1941):神の子羊/
ストループ(b.1953):サウロ(パウロ)の回心
ヤンネフェルト(b.1954):おお、救いの犠牲よ
ズヴィライニス(b.1972):主を褒め称えよ
サンドストレム:世界を見ると
ティケリ(b.1958):地球の
ヴァスクス:母なる太陽
ルンケス(b.1917):死に向かって飛ぶがままにさせて
チルコット(b.1955):太鼓作り(5 曲)
ヴルク(b.1978):噴水,キップ
トルミス(b.1930):鉄への呪い
セバスティアン・ヴルホヴニク(指)
トネ・トムシッチ大学アカデミーCho

録音: 2010-2013年
リュブリャナのトネ・トムシッチ大学の合唱団による合唱曲集。16 世紀の作品から現代作品まで多くの曲が取り上げられており、合唱団が好んで取り上げる人気曲がいくつも収録されている。トネ・トムシッチ大学アカデミー合唱団は、前身の男声合唱団が 1926 年創立、第二次世界大戦の中断の後、混声合唱団として再出発したのが1953 年と、伝統のある合唱団。スロヴェニア屈指の合唱団として活躍している。指揮のセバスティアン・ヴルホヴニクは 1978 年生まれ。スロヴェニアでは合唱指揮者として高名で、2009 年からトネ・トムシッチ大学アカデミー合唱団の指揮者を務めている。

Cornetto
COR-20016(1CD)
ニコラウス・レーナウと音楽
ニコラウス・レーナウ(1802-1850):愛の祭(抜粋)
フリードリヒ・シュミット(1802-1873):葦の歌 第1*#
 レーナウのシュヴァーベンの詩人サークルへの参加について
ニコラウス・レーナウ:ルムリンゲンの礼拝堂
フリードリヒ・シュミット(1802-1873):葦の歌 第3*#
 シュヴァーベンの詩人サークルにおけるレーナウとレーナウの音楽活動について
ヨゼフィーネ・ラング(1815-1880):遥かな人に*
エミリー・ツムシュテーク(1796-1857):葦の歌 第2 Op.6-2*
 ハイデルベルクにおけるレーナウとメンデルスゾーンとの最初の出会いについて
フリードリヒ・シュミット:静かな信頼*#
 ハイデルベルクにおけるレーナウの音楽活動とアメリカへの旅について
 ニコラウス・レーナウ(ベートーヴェンによる):アメリカ国民行進曲+#
 レーナウの「ファウスト」について
リスト:メフィスト・ワルツ第1番+
 レーナウのピアノ演奏について
ダニエル・シュレジンガー(1799-1839):アンダンテ・ヴァリエ Op.8+#
 レーナウのベートーヴェン崇拝について
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番 Op.26 から 葬送行進曲+
 レーナウのカール・エーファースとの交友について
カール・エーファース(1819-1876):願い*
 レーナウのヨゼフ・デッサウアーとの交友について
 ヨゼフ・デッサウアー(1798-1876):森で*#
 レーナウのハンガリー崇拝とメンデルスゾーン、ヒラーとの出会いについて
フェルディナント・ヒラー(1811-1885):三人のジプシー*
ミヒャエル・シュモール(Bs)*
マルグリット・エーム(P*、監修)
クリストフ・エーム=キューンレ(P)+
ペーター・ベートゲ(朗読(無印))

制作:2013年
ハンガリー生まれのオーストリアの詩人でベートーヴェン崇拝者であったニコラウス・レーナウ(1802-1850)の生涯と音楽の関わりを綴るドキュメンタリー。#は初録音曲。

V MILLENNIO
CDNCS-0290(1CD)
ロベルト・カラヴェッラ(1959-):オラトリオ「天使が処女マリアに」(独唱、合唱、弦楽合奏、オルガンと朗読の為の;2012) メルセデス・ロビエド(ソプラノ:天使 I)
マリア・デ・ロス・アンヘレス・ノバウ(ソプラノ:天使 II)
ラウラ・レアル(アルト:天使 III)
ダニロ・バルド(テノール:天使 IV)
アントネラ・マガニ(メゾソプラノ:マリア)
マリオ・マルティネス(テノール:ガブリエル)
ピエーラ・デリ・エスポスティ(朗読:創造主)
シモンピエトロ・クッシーノ(Vc)
アントニオ・ルチアーニ(P)
ロベルト・カラヴェッラ(サントゥール)
サンタフェ州ポリフォニーCho
サンタフェ州SO
セルヒオ・シモノビチ(指)

録音:2012年12月21-23日、聖フランシスコ修道院教会、アメナバル、サンタフェ州、
アルゼンチン

Capriccio
C-5194D(1CD)
トーマス・ミヒャエル・アレン:遙か遠くに
ベートーヴェン:遥かな恋人にOp.98
フォーレ:5つのヴェネツィアの歌Op.58
ツェムリンスキー:トスカーナ地方の民謡によるワルツの歌Op.6
ブリテン:ミケランジェロの7つのソネット
バーバー:過ぎゆきしものの歌Op.27
アイスラー(1898-1962):ハリウッド・エレジー集より<緑胡椒の木の中で/この都市は天使にちなんで命名された/ラットマン「悪夢」/ハイウッド・エレジー第7番>
ヴァイル:歌劇「街の風景」より“ロンリー・ハウス”
 歌劇「間の女」より“マイ・シップ”
 歌劇「愛の生活」より“ここに私はいる”
トーマス・マイケル・アレン(T)
チャールズ・スペンサー(P)

録音:2011年6月24-29日オーストリア,ウィーン
シカゴで生まれ、最初はピアニストとしての勉強を始めたトーマス。しかしニューヨークのマンハッタン音楽学校で学んでいた時に、声楽の才能を見出され、歌手としてデビュー。ウィリアム・クリスティやルネ・ヤーコプス、ガリ・ベルティーニ、シモーネ・ヤングなど錚々たる指揮者たちと共演、古楽系から現代曲までを歌いこなすテノールへと成長したのでした。そんな彼、このアルバムでは、アメリカ人である彼の「心の憧れの地」であるヨーロッパの作曲家たちによる歌曲を連綿と歌います。ただし、選ばれている作品はどれも、何かしらの「憧れ」を秘めているものばかり。フォーレやツェムリンスキー、ブリテンにおけるイタリア、バーバーの古きものに対する郷愁、ベートーヴェンは「恋する人への憧れ」など、様々な想いが交錯する珠玉の1枚です。
Capriccio
C-5172D(1CD)
パウル・アルミン・エデルマン〜シューマンを歌う
12の詩Op.35
5つのリートと歌Op.127〜第3番「私の恋は輝く」
4つの歌Op.143〜第4番「ぼくの馬車はゆっくりと行く」
ベルシャザールOp.57
6つの詩とレクイエムOp.90
パウル・アルミン・エーデルマン(Br)
チャールズ・スペンサー(P)
父親が出版業を営んでいた事もあり、若い頃から音楽だけでなく、文学にも強い関心を抱いていたシューマン(1810-1856)でしたが、不思議なことに歌曲の作曲にはほとんど興味を示しませんでした。しかし、愛するクララと結婚が決まった時から、突然堰を切ったかのように歌曲を書き始めた彼、たった1年の間に「ミルテの花」や「詩人の恋」などを始めとした名作を次々と作曲するのです。歌曲の作曲に没頭していた彼はクララに手紙を書きました。「私はほとんど死にそうだよ。ああ、クララ。歌を書くことの至福を私は長い間逃していたようだ・・・。」そんなシューマンは、それ以降も事ある毎に美しい歌曲を書き続けました。そして、そんな珠玉の歌曲を歌うのは名歌手パウル・アルミン・エーデルマン(彼の父は偉大なるバス・バリトン歌手オットー・エーデルマンです)。シューマンのデリケートな感情を丁寧に紡ぎ出し、全てのフレーズに心が通った、きめ細やかな歌がここにあります。
Capriccio
C-5203D(2CD)
ブラームス:歌曲集「美しきマゲローネ」他
私の恋は緑にもえOp.63-5
万歳Op.6-4/たそがれは迫りOp.59-1
愛のまことOp.3-1/鳩に寄せてOp.63-4
森に囲まれた丘からOp.57-1
ロマンス「美しきマゲローネ」Op.33
ロマンス「美しきマゲローネ」Op.33朗読付き
ダニエル・ベーレ(T)
スヴァイヌング・ビェラン(P)
ハンス・ユルゲン=シャッツ(ナレーター)

録音:2013年3月4-6日チューリヒ
ルートヴィヒ・ティークによる「美しいマゲローネ」は、主人公ペーター伯爵と、ナポリの美しい王女マゲローネが出会ってから、苦難を乗り越え結ばれるまでを描いた長編小説です。それにヒントを得たブラームス(1833-1897)が、小説の各章の末尾に挿入された詩に音楽をつけ、連作歌曲としたのが「美しきマゲローネの物語」です。詩=歌曲の部分を聴いただけでは、物語の全てを知ることはできませんが、ブラームスは音楽で丁寧に背景を描いているので、テキストがなくても独自の世界を味わうことは可能です。この2枚組は、最初はテキストなしで歌曲のみを味わい、次は、もう1枚のCDでテキストの朗読を聞きながら歌を聴くという趣向になっています。オペラを書くことなかったブラームスですが、この控え目でロマンティックな作品は、彼のオペラと呼ぶにふさわしい逸品と言えるでしょう。ダニエル・ベーレのセンシティヴな歌唱は、この淡い物語を的確に描き出し、ドイツで人気の俳優ユルゲン=シャッツの朗読は、たとえドイツ語がわからなくとも、2人の愛の世界を目に浮かべることができるでしょう。

Griffin
GCCD-4082(1CD)
著名な大聖堂聖歌隊で聴く詩篇20選

(1)ウーズリー:詩篇12
 パラット:詩篇13
 アームストロング:詩篇14
(2)ウォルフォード・デイヴィス:詩篇23
(3)バーンビー:詩篇24
(4)タートル:詩篇32
 ハウエルズ/フィンジ:詩篇33
 ラッセル/デイ:詩篇34
(5)クック:詩篇45
(6)ベックウィズ:詩篇47
(7)ベアストー:詩篇67
(8)オークリー/ウォルムズリー:詩篇78
(9)パリー:詩篇84
(10)リンカン・ミンスター聖歌集 から:詩篇101
(11)ウォルフォード・デイヴィス:詩篇121
 ハリス:詩篇122
(12)ウォルフォード・デイヴィス:詩篇137
(13)オルコック:詩篇138
(14)タートル:詩篇149
 スタンフォード:詩篇150
(1)オックスフォード・クライスト・チャーチ聖歌隊 スティーヴン・ダーリントン(指)
(2)リッチフィールド大聖堂聖歌隊 ジョナサン・リーズ=ウィリアムズ(指)
(3)セント・フィン・バレズ大聖堂聖歌隊(コーク) アンドルー・パドモア(指)
(4)ソールズベリー大聖堂聖歌隊 サイモン・ロール(指)
(5)セント・マチャーズ大聖堂聖歌隊(アバディーン) アンドルー・モリソン(指)
ダンディー大聖堂聖歌隊 リチャード・ライトバンド(指)
インヴァネス大聖堂聖歌隊 ラッセル・グラント(指)
(6)エリー大聖堂聖歌隊 アーサー・ウィルズ(指)
王室礼拝堂ジェントルメン リチャード・ポプルウェル(指)
(7)ウェストミンスター寺院聖歌隊 マーティン・ニアリー(指)
(8)ウェルズ大聖堂聖歌隊 アントニー・クロスランド(指)
(9)エクセター大聖堂聖歌隊 ルシアン・ネスシンガ(指)
(10)リンカン大聖堂聖歌隊 フィリップ・マーシャル(指)
(11)リッチフィールド大聖堂聖歌隊 ジョナサン・リーズ=ウィリアムズ(指)
(12)ケンブリッジ・コーパス・クリスティ・カレッジ聖歌隊 マーク・リー(指)
(13)コヴェントリー大聖堂聖歌隊 ポール・ライト(指)
(14)ウェルズ大聖堂聖歌隊 マルコム・アーチャー(指)


Cardellino Record
668-327(2CD)
シューベルト:冬の旅(全曲) フェルッチョ・フルラネット(Bs)
イーゴリ・チェトゥーエフ(P)

録音:2011年
オペラでの活躍が著しいフルラネットによる、シューベルトの「冬の旅」の登場。第1曲の出だしから、凍てつく大地を思わせる表情はさすが。「菩提樹」 の優しさは圧倒的です。チェトゥーエフのピアノが、フルラネットが描く風景をより豊かなものにしています。 (Ki)
Cardellino Record
668-314(1CD)
ラフマニノフ&ムソルグスキー:歌曲集
ラフマニノフ:・運命(ベートーヴェンの第5交響曲に寄せて)op.21-1
 夢op.8-5/夜の静けさにop.4-3
 私は彼女の家に行ったop.14-4
 時は来たop.14-12
 いや、お願いだ、行かないでop.4-1
 春の洪水op.14-11
ムソルグスキー:悲しげに木の葉はざわめく
 あなたにとって愛の言葉とは何だろう
 老人の歌/夜
 風は激しく吹く/死の歌と踊り
フェルッチョ・フルラネット(Bs)
イーゴリ・チェトゥーエフ(P)

録音:2010 年1月
フルラネットが魅惑の低声で聴かせるロシア歌曲集。ラフマニノフの歌曲は、大ピアニストの手によるものだけあり、ピアノ・パートが雄弁かつ難しく書 かれているため、単なる伴奏者では魅力が半減します。その点、「春の洪水」での、情感と情景感たっぷりのフルラネットの歌唱はもちろんのこと、チェトゥー エフの水のようの流れるきらびやかなピアニズムも実に見事。また、ベートーヴェンの「運命」冒頭のテーマを用いた「運命」は、ベートーヴェン嫌いだっ たトルストイを激怒させたといわれます。この曲を書いたのも嬉しい限り。ムソルグスキーの歌曲集「死の歌と踊り」は「死」を扱った作品ですが、病の 幼児に「死」がやってきて、母親の抵抗もむなしく、幼児の命を奪うというの「子守歌」の重々しい表現や、月夜の戦場に死が現れ勝利の宣言をするという「司 令官」での激しい表現も見事。フルラネットの美声に酔い、その力量にあらためてうならされる1枚です。 (Ki)

ALTHUM
ALTHUM-007(1CD)
【高価格帯】
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):子供の為の歌
あの雲、他 [Aquela nuvem e outras] (全22曲)
ティアの歌集 [As Cancoezihnas da Tila] (全11曲)
子供たちの為のクリスマス [Natal para as criancas] (全10曲)
リスボン・サンタ・セシリア音楽アカデミー児童Cho(独唱、斉唱、合唱)
イネス・メスキタ、ジョアナ・アルヴェス(P)
アナ・パウラ・ロドリゲス、アントニオ・ゴンザルヴェス、
アルトゥル・カルネイロ(指)

録音:2005-2007年、スタジオ・ナモシェ、リスボン、ポルトガル

Le Chante du Monde
LDC-2781156(1CD)
スカル・ストラスノイ:エコー(全14曲)(2009)
不穏な旅人のための6つの歌 (2004)
トランプ (1995)
アン=ベート・ソルヴァング (Ms)
ピエール・ルーリエ(指)
アンサンブル2e2m

録音:2011年11月 ラジオ・フランス
オスカル・ストラスノイは1970年アルゼンチン生まれの作曲家。ブエノスアイレス、パリ、フランクフルトで学び、現在はパリを拠点に活躍しています。 2003年には関西日仏協会の招きにより、半年京都で暮らしました。作風は典型的な現代音楽。 ★「エコー」は13曲から成る小品集。オーボエ、ヴァイオリン、クラリネット、ヴィオラ、ハープ、ギター、アコーディオン、声、ピアノ、トロンボーン、トランペッ ト、フルート、ファゴット、チェロの独奏で、演奏者は声を発しつつ俳句的世界を展開します。 ★現代音楽の名人集団2e2m久々の新譜。さすがの巧さをみせてくれます。 (Ki)

DACAPO
MAR-8.226114(1CD)
ペレ・グドムンセン=ホルムグレーン:Run(2012)
TurnU(2012)
Song(2010)/Play(2010/2012改編)
SoundI(2011)/SoundU(2012)
Company(2010)
テアトル・オブ・ヴォイセス
ロンドン・シンフォニエッタ
ポール・ヒリアー(指)

録音:2012年10月6日コペンハーゲン王宮図書館,ブラック・ダイアモンド,クィーンズ・ホールライブ
※世界初録音
先鋭的な作風で知られるグドムンセン=ホルムグレーン(1932-)。このアルバムは彼の作品集「MixedCompany」の世界初録音盤となります。演奏するのはロンドン・シンフォニエッタとテアトル・オブ・ヴォイセス、指揮はおなじみポール・ヒリアーです。作品は、4世紀前のダウランドの作品からインスパイアされたフレーズが様々に形を変えながら、新しい音楽を形作っていくというもので、息を飲むような複雑なハーモニーに彩られた旋律は、「過去へのオマージュ」と「新しい世界の発見」という相反する2つの喜びを聴き手にもたらすものです。

Evil Penguin Records
EPRC-014(1CD+DVD)
ヴォルフ:歌曲集
メーリケ詩集より
 「聖受難週間」、「古い絵に(古画に題す)」、「時は春」、「新しい恋」、「春に」、「眠れる幼子イエス」、「ためいき」、「なぐさめはどこに?」、「祈り」、「ヴァイラの歌」、「思え、おお魂よ」、「眠りに寄す」
スペイン歌曲集より
 「主よ、この地に何が実るのでしょうか」、「愛する者よ、あなたは傷を負った」(オーケストラ編曲:ストラヴィンスキー)

【DVD】
「Irrsal-Forbidden Prayers (狂気の-禁じられた祈祷者たち)」
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
ロイヤル・フランダースPO

録音:2013年6月29,30&7月1日/AMUX、アントワープ(セッション)

DVD: NTSC
(Region ALL)
Dolby digital
2.0 & 5.1/16:9/56’
人にして聖職者のメーリケの強烈で深遠な詩の世界は、ヴォルフの心を強くひきつけました。ヴォルフの重要歌曲のほとんどはメーリケの詩によるもの といえるでしょう。ヘンシェルは、このヴォルフの作品がメーリケの詩の世界を究極のかたちで音楽化しているとし、メーリケ詩集からの作品を中心に選曲、 ヘレヴェッヘの指揮のもと真摯に歌っています。メーリケの詩を、ヴォルフがさらに深いものにした、濃密な音楽の世界が展開されています。同時に、この ヴォルフの歌曲の世界をより深く聴き手に体験してほしいと、気鋭のディレクター、クララ・ポンスと組み、「Irrsal-Forbidden Prayers (狂気の-禁じら れた祈祷者たち)」というタイトルで、官能的、あるいは神秘的な愛、さまざまなかたちの愛の世界をさすらうメーリケの詩の世界を映像で描いています。 (Ki)

Future Classics
FC-063(1CD)
リフレクションズ〜昼の歌、夜の歌
カプレ:見えない笛/ポンス:3つの歌
ヴェルトハイム:3つのシャンソン
フェルミューレン:Les filles du roi d'Espagne
イベール:東洋風に
ボスマンス:回想
プーランク:歌曲集「ある日ある夜」
イレーネ・マッセン(S)、
エレノア・パメイエール(Fl)、
マリア・ボン(P)

録音:2005年&2006年
プーランク、カプレ、イベールなど、フランス、またはオランダに縁のある音楽家たちの近代歌曲集。イレーネ・マッセンは、エリー・アメリンク・コンクールでの入賞歴を持つオランダのソプラノ。フランス印象派、オランダの近現代作品の演奏、解釈は高い評価を受けています。

AAM Rscords
AAM-2F(2CD)
バッハ:ヨハネ受難曲(1724年版) ジェームズ・ギルクリスト(福音史家…テノール)
マシュー・ローズ(イエス…バス)
エリザベス・ワッツ(S)
アンドリュー・ケネディ(T)
サラ・コノリー(A)
クリストファー・プルヴェス(Bs)
アシュリー・リッチーズ(ピラト)
リチャード・エガー(指&ハープシコード)
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックCho

録音:2013年4月1-5日UKロンドン
1973年に設立されたアカデミー・オブ・エンシェントミュージック(エンシェント室内Oの創立40周年を記念して録音されたこの「ヨハネ受難曲」は、現在望み得る限りの最高のソリストを配し、入念に準備された素晴らしいアルバムです。早めのテンポを設定した文句なしの名演であり、全ての部分に祈りと愛が満ちています。この録音でエガーは1724年の「初稿版」を採用。ところどころ耳慣れない部分も出てきますが、この粗削りなヴァージョンにふさわしい直接的なインパクトと、劇的な表現力こそが、作品の真の姿を洗い出すためにふさわしいものとなっています(オンラインでは、異稿版に含まれている2つのトラックを聴くことができます)。至高の名曲ゆえ、これまでも多くの演奏が存在していますが、今回のエガー盤は過去の名演ともまた違う独自の祈りの境地へと至った素晴らしいものです。

LUDI MUSICI
LM-006(1CD)
スコットランド歌曲集
ジェミニアーニ:アン・ボスウェル夫人の嘆きの歌
ピーティーズ・ミルの少女
コーデンノウのエニシダ、ボニー・クリスティ
フォイボスの輝き
その夜彼女は毛皮を身にまとい
この前に沼越えてやって来た時
田舎娘
ベッシ−・ベルとメアリー・グレイ
トランケールの茂みで
眠れる人/年をとったロブ・モリス
ハイドン:私の坊やタミーHob.XXXla:18
農夫Hob.XXXla:10
鍬の手をもつあの農夫Hob.XXXla:45
若きデイモンHob.XXXla:70
彼女は立ちあがり、招き入れてくれたHob.XXXla:219bis
モラグHob.XXXla:143bis
眠れる人Hob.XXXla:44
マリーの夢Hob.XXXla:1
丘を越え彼方へHob.XXXla:149
ジョン・アンダーソンHob.XXXla:2
マリーの夢Hob.XXXla:201
スーザン・ハミルトン(S)
レア・フルーツ・カウンシル
マンフレート・クレーマ(Vn)
素朴で美しいメロディーで、時代を超えて多くの音楽家に愛されているスコットランド民謡。このアルバムでは、ハイドンとジェミニアーニによるスコット ランド民謡をもとにした歌曲を収録しています。ハイドンのスコットランド歌曲は、ハイドンの膨大な作品の中に埋もれてしまい、現在でも中々録音や演奏 の機会に恵まれませんでしたが、郷愁を誘う物悲しいメロディー、純粋無垢な飾り気のない素朴なメロディーにハイドンの温もりのある優しい音楽が合わ さった絶品揃いの歌曲集です。歌うのはスコットランド出身のスーザン・ハミルトン。愛らしくも切ない旋律と見事に合った透明感溢れる美声で聴かせてく れます。ブラームスの間奏曲でも使われていた「アン・ボスウェル夫人の嘆きの歌」は、悲しみの中に音楽の優しさが降り注ぐ忘れがたい1曲。作為的 な作曲技法が一切なく、どの作品も静かに心に染みいる良き音楽です。 (Ki)

Arte Verum
ARV-012(1CD)
フォーレ&ラヴェル:歌曲集
フォーレ:月の光 op.46-2、
 憂うつOp.51-3、マンドリンOp.58-1
 ひめやかに op.58-2、緑 op.58-3
 やるせない夢ごこち op.58-5、
 やさしき歌op.61(全9曲)
ラヴェル:マラルメの3つの詩
 マダガスカル先住民の歌
バーバラ・ヘンドリックス(S)
ルーヴェ・デルヴィンイェル(P)
スウェーデン室内アンサンブル

録音:2009&2013年
ヘンドリックスの最新盤は、フランス歌曲集。フランスものは偉大なメゾ・ソプラノのジェニー・トゥーレルに手ほどきを受けたヘンドリックス。フォー レの歌曲はヘンドリックスがジュリアード音楽院在籍中に学んだものですが、少し歌っただけで、フォーレの音楽に対して、シューベルトの歌曲に対して感 じたのと似た、親しみやすさのような特別な感情を感じたといいます。フォーレ、そしてラヴェルの、彼女が長年あたためていた歌曲の数々を、あたたか みのある歌声で丁寧に紡いでいます。 (Ki)



King International
KKC-8501(55SACD)
完全限定盤
税込定価
2014年3月26までに予約されますと特典が付きます!



J.S.バッハ:教会カンタータ全集
■CD1
ミュールハウゼン時代の3つのカンタータ
(1)第4番「キリストは死の縄目につながれたり」BWV.4
(2)第150番「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV.50
(3)第196番「主はわれらを御心に留めたまえり」BWV.196
■CD2
三位一体後第3、4、5日曜日のためのカンタータ集
(1)第71番「神はわが王なり」BWV.71
(2)第131番「深き淵から主よ、われ汝を呼ばわる」BWV.131
(3)第106番「神の時は最上の時」BWV.106
■CD3
ワイマール時代のカンタータ(1)
(1)第12番「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV.12
(2)第54番「罪に手向かうべし」BWV.54
(3)第162番「ああ、いまわれ婚筵に行かんとして」BWV.162
(4)第182番「天の王よ、汝を迎えまつらん」BWV.182
■CD4
ワイマール時代のカンタータ(2)
(1)第199番「私の心は血の中を泳ぐ」BWV.199
(2)第165番「おお、聖なる霊と水の洗いよ」BWV.165
(3)第185番「永遠の愛の慈悲深い心よ」BWV.185
(4)第163番「どの人にも、それぞれのものを」BWV.163
■CD5
ワイマール時代のカンタータ(3)
(1)第18番「あたかも雨や雪が天から下り」BWV.18
(2)第152番「出で立て、信仰の道に」BWV.152
(3)第155番「わが神よ、いつまで、ああいつまでか」BWV.155
(4)第161番「来たれ、汝甘き死の時よ」BWV.161
(5)第143番「主を讃美せよ、私の魂よ」BWV.143
■CD6
ワイマール時代のカンタータ(4)
(1)第31番「天は笑い、地は歓呼す」BWV.31
(2)第21番「わが心に憂い多かりき」BWV.21
(3)第21番「わが心に憂い多かりき」BWV21(異版)
■CD7
ワイマール時代のカンタータ(5)
(1)第63番「キリスト者よ、この日を刻み込め」BWV.63
(2)第61番「さあ来てください、異邦人の救い主よ」BWV.61
(3)第132番「道を備え、大路を備えなさい」BWV.132
(4)第172番「鳴り響け、汝らの歌声」BWV.172
■CD8
ライプツィヒ時代のカンタータ(1)
(1)第22番「イエス十二弟子を呼び寄せて」BWV.22
(2)第23番「汝まことの神にしてダビデの子よ」BWV.23
(3)第75番「貧しい者たちは食べて」BWV.75
■CD9
ライプツィヒ時代のカンタータ(2)
(1)第76番「天は神の栄光を語り」BWV.76
(2)第24番「純朴な心」BWV.24
(3)第167番「人々よ、神の愛を讃美しなさい」BWV.167
■CD10
ライプツィヒ時代のカンタータ(3)
(1)第105番「主よ、裁かないでください」BWV.105
(2)第179番「心せよ、神を畏れることが」BWV.176
(3)第186番「つまずくな、おお魂よ」BWV.186
■CD11
ライプツィヒ時代のカンタータ(4)
(1)第136番「神よ、私を究め」BWV.136
(2)第138番「なぜ憂うるのか、私の心よ」BWV.138
(3)第95番「キリストは私の命」BWV.95
(4)第46番「さあ目を留めよ、見るがいい」BWV.46
■CD12
ライプツィヒ時代のカンタータ(5)
(1)第147番「心と口と行いと生活をもって」BWV.147
(2)第21番「わがうちに憂い満ちし時」BWV.21(ライプツィヒ版)
■CD13
ライプツィヒ時代のカンタータ(6)
(1)第64番「見よ、どれほどの愛を」BWV64
(2)第25番「私の身体の健康は失われ」BWV25
(3)第69a番「主を讃えよ、私の魂よ」BWV.69a
(4)第77番「お前の主である神を愛しなさい」BWV.77
(5)第50番「今や私たちの神の救いと力と」BWV.50(断片のみ)
■CD14
ライプツィヒ時代のカンタータ1723年(1)
(1)第148番「主に帰せよ、御名にふさわしい栄光を」BWV.148
(2)第48番「私はみじめな人間」BWV48
(3)第89番「ああお前をどうすべきだろうか、エフライムよ」BWV.89
(4)第109番「信じます、尊い主よ、この不信仰者を助けてください」BWV.109
■CD15
ライプツィヒ時代のカンタータ1723年(2)
(1)第40番「神の子が現れたのは」BWV.40
(2)第60番「おお、永遠、汝、雷の言葉よ」BWV.60
(3)第70番「目覚めよ、祈れ、祈れ、目覚めよ」BWV.70
(4)第90番「おぞましい最期がおまえ達をひきさらう」BWV.90
■CD16
ライプツィヒ時代のカンタータ1723年(3)
(1)第194番「こよなく待ち焦がれた喜びの祝いよ」BWV.194
(2)第119番「主をほめよ、エルサレム」BWV.119
■CD17
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ(1)
(1)第153番「ご覧下さい、愛の神よ」BWV.153
(2)第154番「わが最愛のイエスは失われぬ」BWV.154
(3)第73番「主よ、御心のままに、私を定めて下さい」BWV.73
(4)第144番「取れ、己が取り分を。そして去れ」BWV.144
(5)第181番「軽佻浮薄の霊どもは」BWV.188
■CD18
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ(2)
(1)第66番「喜べ、心よ。退け、痛みよ」BWV66
(2)第134番「おのがイエスの生きたもう、と知る心は」BWV.134
(3)第67番「イエス・キリストを脳裡にとどめよ」BWV.67
■CD19
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ(3)
(1)第86番「誠に、誠に、あなたがたに告げる」BWV.86
(2)第37番「信じて洗礼(バプテスマ)を受ける者」BWV.37
(3)第104番「イスラエルの牧者よ、お聞き下さい」BWV.104
(4)第166番「あなたはどこへ」BWV.166
■CD20
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ(4)
(1)第184番「待ち望し喜びの光よ」BWV.184
(2)第173番「高く挙げられし肉と血よ」BWV.173
(3)第59番「私を愛する人は、私の言葉を守る」BWV.59
(4)第44番「彼らはおまえたちを追放し」BWV.44
■CD21
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ(5)
(1)第65番「彼らはシェバからやって来る」BWV.65
(2)第81番「イエスは眠りたもう、私の望みはどこにあろうか」BWV.81
(3)第83番「新しき契約の喜びの時よ」BWV.83
(4)第190番「主に向かって、新しき歌を歌え」BWV.190(復元稿)
■CD22
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ(6)
(1)第20番「おお、永遠、汝、雷の言葉よ」BWV.20
(2)第7番「キリスト我らが主ヨルダン川に来たりたもう」BWV.7
(3)第94番「私はこの世に何を求めよう」BWV.94
■CD23
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ(7)
(1)第10番「我が魂は主を崇め」BWV.10
(2)第93番「愛するみ神にすべてを委ね」BWV.93
(3)第178番「主なる神、我らの側に留まりたまわず」BWV.178
(4)第107番「なぜうなだれるのか」BWV.107
■CD24
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ(8)
(1)第8番「愛する御神よ、いつ我は死なん」BWV.8
(2)第33番「ただあなたにのみ、主イエス・キリストよ」BWV.33
(3)第113番「主イエス・キリストよ、この上なく貴き宝よ」BWV.113
(4)第8番「愛する御神よ、いつ我は死なん」BWV8(異稿)
■CD25
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ(9)
(1)第78番「イエスよ、あなたはわが魂を」BWV.78
(2)第99番「神の業こそ、麗しい」BWV.99
(3)第114番「ああ、愛するキリスト者、慰めを受けよ」BWV.114
■CD26
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ(10)
(1)第180番「装いせよ、おお、愛する魂を」BWV.180
(2)第122番「新たに生まれた嬰児の」BWV.122
(3)第96番「主キリスト、神ひとり子」BWV.96
■CD27
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ(11)
(1)第80番「われらが神こそ、堅き砦」BWV.80
(2)第5番「私は、どこへ逃れることができよう?」BWV.5
(3)第115番「備えをなせ、わが心よ」BWV.115
■CD28
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ(12)
(1)第62番「いざ来ませ、異邦人の救い主」BWV.62
(2)第139番「幸いなるかな、神に身を委ねる者」BWV.139
(3)第26番「ああいかに儚き、いかに虚しきものよ」BWV.26
(4)第116番「汝、平和の君イエス・キリスト」BWV.116
■CD29
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ(13)
(1)第135番「ああ主よ、この憐れな罪びとを」BWV.135
(2)第2番「ああ神よ、天よりご覧ください」BWV.2
(2)第3番「ああ神よ、何と多くの心の痛みが」BWV.3
(3)第38番「深き悩みの淵から、私はあなたを呼びます」BWV38
■CD30
ソロ・カンタータ(1)
(1)第51番「すべての国よ、神を誉め讃えよ」BWV.51
(2)アリア「神と共にすべての事に当り」BWV.1127*
(3)結婚カンタータBWV210よりアリア「歌たちよ、魂のこもった調べを奏でて」
■CD31
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ(14)
(1)第91番「褒め讃えられよ、イエス・キリスト」BWV.91
(2)第101番「私から取り去ってください、主よ、まことの神よ」BWV.101
(3)第121番「キリストを誉め讃うよう、喜ばしく」BWV.121
(4)第133番「私は、あなたのうちにあって喜び」BWV.133
■CD32
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ(1)
(1)第111番「わが神のみこころがに、常に成就しますように」BWV.111
(2)第123番「最愛のイマヌエル、敬虔なる者の君主よ」BWV.123
(3)第124番「私のイエスを離さない」BWV.124
(4)第125番「平安と喜びをもって、私は逝こう」BWV.125
■CD33
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ(2)
(1)第41番「イエスよ、今讃美を受けたまえ」BWV.41
(2)第92番「私は、神の心とみ旨に」BWV.92
(3)第130番「主なる神よ、我ら皆あなたを讃えます」BWV.130
■CD34
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ(3)
(1)第1番「何と美しいことでしょう、暁の星が照り輝くのは」BWV.1
(2)第126番「我らを保たせたまえ、主よ、あなたの御言葉のもとに」BWV.126
(3)第127番「主イエス・キリスト、真の人にして神」BWV.127
■CD35
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ(4)
(1)第128番「ただキリストの昇天のみが」BWV.128
(2)第176番「傲慢な、そして臆病なものが」BWV.176
(3)第87番「今までは、あなたがたは私の名によっては何も願わなかった」BWV.87
(4)第74番「私を愛する人は、私の言葉を守る」BWV.74
■CD36
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ(5)
(1)第42番「その同じ安息日の夕方」BWV.42
(2)第103番「おまえたちは、泣き喚く」BWV.103
(3)第108番「私が去り行くのは、あなたがたの益となる」BWV.108
(4)第6番「留まってください、私たちと共に」BWV6
■CD37
ソロ・カンタータ(2)〜アルト独唱のためのカンタータ集
(1)第169番「神にのみ、私の心を捧よう」BWV.169
(2)第170番「満ち足りた安らぎ、魂の愉しむ悦びよ」BWV.170
(3)第35番「霊と魂は、惑い乱れます」BWV.35
(4)第200番「告白します、あの方の御名を」BWV.200
■CD38
ソロ・カンタータ(3)
(1)第52番「偽りの世よ、おまえなどに頼るまい」BWV.52
(2)第82番「私は、満ち足りた」BWV.82(バス稿)
(3)第55番「私は、哀れな人、罪のしもべ」BWV.55
(4)第58番「ああ神よ、何と多くの心の痛みが」BWV.58
■CD39
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ(6)
(1)第68番「これほどにも、神はこの世を愛された」BWV.68
(2)第175番「彼は自分の羊の名を呼んで」BWV.175
(3)第28番「神を讃えよ!今や、一年は終わり」BWV.28
(4)第183番「彼らはおまえたちを追放し」BWV.183
(5)第85番「わたしはよい羊飼いである」BWV.85
■CD40
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ(7)
(1)第137番「主を讃えよ、大いなる力に満ち栄光に輝く王を」BWV.137
(2)第168番「申し開きをなせ!との雷鳴のごとき言葉」BWV.168
(3)第79番「主なる神は太陽にして盾なり」BWV.79
(4)第164番「汝ら、キリストのものと自称する者たちよ」BWV.164
■CD41
ソロ・カンタータ(4)
(1)第56番「われは喜んで十字架の杖を手に取らん」BWV.56
(2)第82番「私は、満ち足りた」BWV.82(ソプラノ稿)
(3)第158番「平安汝にあれ」BWV.158
(4)第84番「われは己が定めに満ち足れり」BWV.84
■CD42
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ(1)
(1)第72番「すべてはただ神の御心に依って」BWV.72
(2)第32番「いとも慕わしいイエス、わが焦がれ求める君よ」BWV.32
(3)第13番「わがため息、わが涙は」BWV.13
(4)第16番「主なる神よ、汝を我らは誉め讃え」BWV.16
■CD43
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ(8)
(1)第110番「われらの口には笑いが満ち」BWV.110
(2)第57番「幸いなるかな、試練を耐え忍ぶ者は」BWV.57
(3)第151番「甘き慰め、わがイエスが来給う」BWV.151
■CD44
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ(2)
(1)第146番「我らは多くの苦難を経て神の国に入るべし」BWV.146
(2)第88番「見よ、われは多くの漁師を遣わし」BWV88
(3)第43番「神は歓呼の声とともに天に昇らん」BWV43
■CD45
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ(3)
(1)第39番「割いて与えよ、飢えた者に汝がパンを」BWV.39
(2)第187番「すべての創られしものはあなたを待ち望む」BWV.187
(3)第129番「主に誉れあれ」BWV.129
(4)ヴァイオリンと管弦楽のためのシンフォニアニ長調BWV.1045
■CD46
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ(4)
(1)第102番「主よ、あなたの目は信仰を顧み給う!」BWV.102
(2)第45番「人よ、良きことの何たるかはすでに汝に告げられたり」BWV.45
(3)第17番「感謝の捧げ物をなす者、これぞわれを讃える者」BWV.17
(4)第19番「戦闘が起これり」BWV.19
■CD47
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ(5)
(1)第36番「嬉々として舞い上がれ、星々の高みにまで」BWV.36(決定稿)
(2)第47番「誰であれ高ぶる者は低くせられ」BWV.47
(3)第27番「誰ぞ知らん、わが最期の時がいかに迫り来るかを」BWV.27
■CD48
ライプツィヒ時代1727〜29年のカンタータ(1)
(1)第34番「おお永遠の炎、おお愛の源よ」BWV.34
(2)第117番「賛美と栄光が至高なる善にあれ」BWV.117
(3)第98番「神のなし給うは恵みに満てる御業」BWV.98
(4)第120番「神よ、シオンにて安らかにあなたを賛美し」BWV.120
■CD49
ライプツィヒ時代1727〜29年のカンタータ(2)
(1)第188番「我は堅き信頼を」BWV.188
(2)第156番「我は片足を墓穴に入れて立つ」BWV.156
(3)第159番「見よ、我らはエルサレムへと上り行く」BWV.159
(4)第171番「神よ、あなたの御名のごとく、あなたの誉れも」BWV.171
■CD50
ライプツィヒ時代1726〜29年のカンタータ
(1)第149番「勝利と歓呼の歌が響く」BWV.149
(2)第145番「我の生くるは、わが心よ、汝が喜びのため」BWV.145
(3)第174番「我はいと高き神を心の限りに愛す」BWV.174
(4)第49番「我は、狂おしく焦がれる思いを胸に出で行き、探し求む」BWV.49
■CD51
ライプツィヒ時代1727〜32年のカンタータ
(1)第195番「義しき者に光は幾度となく差し昇り」BWV.195
(2)第192番「いざ、すべての者よ、神に感謝せよ」BWV.192
(3)第157番「我はあなたを離さじ、我を祝福し給うまでは!」BWV.157
(4)第120a番「主なる神、すべてを司る者」BWV.120a
■CD52
ライプツィヒ時代1730〜40年代のカンタータ(1)
(1)第140番「目覚めよと、我らに呼ばわる声」BWV.140
(2)第112番「主はわが頼もしき羊飼い」BWV.112
(3)第29番「我らは感謝せん、神よ、あなたに感謝せん」BWV.29
■CD53
ライプツィヒ時代1730〜40年代のカンタータ(2)
(1)第97番「わがなすすべての営みにおいて」BWV.97
(2)第177番「我はあなたに叫び求めん、主イエス・キリストよ」BWV.177
(3)第9番「救いは我らに来たれり」BWV.9
■CD54
ライプツィヒ時代1730〜40年代のカンタータ(3)
(1)第100番「神がなし給うは恵みに満ちた御業」BWV.100
(2)第14番「神がこの時我らと共におられなければ」BWV.14
(3)第197番「神は我らの避け所」BWV.197
(4)第197a番「いと高きところにいます神に栄光あれ」BWV.197a(断片)
■CD55
ライプツィヒ時代1730〜40年代のカンタータ(4)
(1)第69番「主よ讃えよ、わが魂よ」BWV.69
(2)第30番「喜べ、贖われた者たちの群れよ」BWV.30
(3)第191番「いと高きところには神に栄光あれ」BWV.191
全て、鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン

■CD1
栗栖由美子(S)、
太刀川昭(C.T)、
米良美一(C.T)、
片野耕喜(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
コンチェルト・パラティーノ
録音:1995年6月29,30日/7月1,2日/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD2
鈴木美登里、柳沢亜紀(S)、
米良美一(C.T)ほか
録音:1995年11月8-10日/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD3
栗栖由美子(S)、
米良美一(C.T)、
櫻田亮(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
濱田芳通(BFl)
録音:1996年4月1-4日/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD4
鈴木美登里,柳沢亜紀(S)、
太刀川昭(C.T)、
櫻田亮(T)、
シュテファン・シュレッケンベルガー(Bs)、
録音:1996年6月26-30日/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD5
鈴木美登里(S)、
米良美一(C.T)、
櫻田亮(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
録音:1997年2,6,7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD6
モニカ・フリンマー(S)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1997年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD7
米良美一(C.T)、
イングリット・シュミットヒューゼン(S)、
櫻田亮(T)、ペーター・コーイ(Bs)、
録音:1997年7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD8
鈴木美登里(S)、米良美一(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、ペーター・コーイ(Bs)
録音:1998年5月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD9
鈴木美登里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
浦野智行(Bs)
録音:1998年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD10
ミア・パーション(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、櫻田亮(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1999年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD11
鈴木美登里(S)、
カイ・ヴェッセル(C.T)、
櫻田亮(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1998年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD12
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
録音:1999年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD13
野々下由香里、緋田芳江(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
キルステン・ソレク=アヴェラ(A)
ゲルト・テュルク、櫻田亮(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
コンチェルト・パラティーノ
録音:1999年6、10月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD14
鈴木美登里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
浦野智行(Bs)
録音:2000年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD15
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
浦野智行(Bs)、
録音:2000年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD16
野々下由香里(S)
緋田芳江(S)、
キルステン・ソレク=アヴェラ(A)
櫻田亮(T)、ヨッヘン・クプファー(Br)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1999年10月、2000年11月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD17
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
録音:2001年3月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD18
ロビン・ブレイズ(C.T)、
櫻田亮(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2001年5月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD19
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
櫻田亮(T)、
ステファン・マクラウド(Bs)
録音:2001年6,7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD20
野々下由香里(S)、波多野睦美(A)
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
録音:2001年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD21
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ジェイムズ・ギルクリスト(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2002年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD22
野々下由香里(S)、ロビン・ブレイズ(C.T)、
ヤン・コボウ(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
録音:2002年4月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD23
野々下由香里(S)、
マシュー・ホワイト(C.T)、
櫻田亮(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
録音:2002年5-6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD24
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
録音:2002年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD25
野々下由香里(S)、
ダニエル・テイラー(C.T)、
櫻田亮(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
録音:2003年2月14-17日神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD26
野々下由香里(S)、
ティモシー・ケンウォージー=ブラウン(C.T)
櫻田亮(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
録音:2003年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD27
スザンヌ・リディーン(S)、
パスカル・ベルタン(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2003年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD28
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
櫻田亮(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2004年3月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD29
ドロテー・ミールズ(S)、
パスカル・ベルタン(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
コンチェルト・パラティーノ
録音:2004年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD30
*世界初録音
キャロリン・サンプソン(S)、
録音:2005年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD31
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
コンチェルト・パラティーノ
録音:2004年3月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD32
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
アンドレアス・ヴェラー(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
録音:2005年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD33
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ヤン・コボウ(T)、
ドミニク・ヴェルナー(Bs)、
録音:2005年4月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD34
キャロリン・サンプソン(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2005年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD35
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
櫻田亮(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2006年7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD36
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ジェイムズ・ギルクリスト(T)、
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2006年2月23-27日/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD37
ロビン・ブレイズ(C-T)
録音:2005年8月、2006年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD38
キャロリン・サンプソン(S)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2006年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD39
キャロリン・サンプソン(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
コンチェルト・パラティーノ、
ディミトリー・バディアロフ(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)
録音:2007年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD40
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
櫻田亮(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2007年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD41
キャロリン・サンプソン(S)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2007年9月、2008年7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD42
レイチェル・ニコルズ(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、ペーター・コーイ(Bs)
録音:2008年2月6-10日/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD43
ハナ・ブラシコヴァ(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2007年7月25-29日/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD44
レイチェル・ニコルズ(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2008年9月18-22日/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD45
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
若松夏美(Vn)
録音:2009年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD46
ハナ・ブラシコヴァ(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2009年9,10月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD47
ハナ・ブラシコヴァ(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
水越啓(T)、ペーター・コーイ(Bs)
録音:2010年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD48
ハナ・ブラシコヴァ(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
水越啓(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2010年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD49
レイチェル・ニコルズ(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2010年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD50
ハナ・ブラシコヴァ(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2011年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■CD51
ハナ・ブラシコヴァ(S)、
ダミアン・ギヨン(C.T)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2011年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD52
ハナ・ブラシコヴァ(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2011年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD53
ハナ・ブラシコヴァ(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2012年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD54
ハナ・ブラシコヴァ(S)、
ダミアン・ギヨン(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2012年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

■CD55
ハナ・ブラシコヴァ(S)、
ロビン・ブレイズ(C.T)、
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
三宮正満(Ob/オーボエ・ダモーレ)、
菅きよみ(フラウト・トラヴェルソ)
寺神戸亮(コンサートマスター)
録音:2013年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル

録音:1995-2013年/神戸松蔭女子学院大学チャペル

日本語解説&対訳付

※予約限定特典盤…バッハ:詩篇51番BWV1083(原曲:ペルゴレージの「スターバト・マーテル」)の通常CD。
(2005年9月にセッション録音。キャロリン・サンプソンほか出演)
1995年に開始したバッハ・コレギウム・ジャパンによるバッハの教会カンタータが18年を経て2013年に完 結しました。日本の団体としては初で、まさに世界に誇る偉業と申せましょう。この全タイトル55枚を日本独自の豪華ボックス・セットにして発売致します。 注目は、全点がSACDハイブリッド盤であること。同シリーズ既発分のうち、第1巻から27巻までは通常盤CDでしたが、今回、BIS社社長フォン・バー ル氏自らがリマスタリングを行ない、すべてSACDハイブリッド化を実現させました。それにより、より臨場感あふれるサウンドでお楽しみいただけます。 ことに初期のメンバーだった米良美一は今聴いてもゾクゾクする美声。あらためてBCJの実力を実感できます。声楽陣も常連のゲルト・テュルク、ペーター・ コーイをはじめ、鈴木美登里、野々下由香里といった懐かしいメンバーから、最近のハナ・ブラシコヴァやキャロリン・サンプソンら豪華な名が並びます。 器楽陣も鈴木秀美、寺神戸亮、三宮正満ら常連のほか、コンチェルト・パラティーノ、ダン・ラウリンら世界的名手も出演するなど、考えうる最高のキャ ストで臨んでいます。
★日本語解説書も全面改訂したうえで5分冊による計1000ページを越える豪華上製本化。磯山雅、鈴木雅明、クラウス・ホーフマン各氏による詳細な 解説も読み物として面白く、豊富な知識を与えてくれます。歌詞はこれまで日本語訳のみだった第1巻から33巻までもすべて対訳化したのも嬉しい限り。
予約(イニシャル)限定特典として、BCJが2005年9月にセッション録音しながら、未発表のままになっていたバッハの「詩篇51番」BWV1083(原曲:ペルゴレージの「スターバト・マーテル」)のCD付き。演奏も素晴らしく、非常に貴重なお宝です。
外箱の装丁も非常にオシャレ。高級感あふれるインテリアとしてもピッタリ。これ1セットあれば、バッハの教会カンタータ通になれる、超弩級の全集です。 (Ki)

ARCO DIVA
UP-0159-2(1CD)
グリンカ、ショパン他:歌曲集
グリンカ:*むだに誘いをかけないで
 憧れの炎は胸に燃え/貧しい歌手
 心が痛むと言わないで/ひばり/
 あなたと一緒とは何と甘美なことか
 ヴェネツィアの夜
 私はここだよ、イネジーリャ
ショパン:17のポーランドの歌 Op.74 から
 乙女の願い/悲しみの川
 大好きなこと/メロディー
 リトアニアの歌
 私の愛しい人/指輪
ドヴォルザーク:ジプシーの歌 Op.55(全7曲)
チャイコフスキー:そんなに早く忘れて
 私は野の草ではなかったのか Op.47-4
 なぜ Op.6-5/子守歌 Op.16-1
 昼の輝きが満ちようと Op.47-6
ラフマニノフ*:悲しいことに私は恋をした Op.8-6
 リラの花 Op.21-5
 ここはすばらしい場所 Op.21-7
 夢 Op.8-5/信じるな Op.14-7
アンダ=ルイーゼ・ボグザ(S)
マルツェル・ヤヴォルチェク(P)
ガリーナ・アレシュケヴィチ(P)*
国際的に活躍しているソプラノ、アンダ=ルイーゼ・ボグザは母国ルーマニアで学んだ後プラハ音楽アカデミーに進み、プラハ国立歌劇および国民劇場で歌手としてのキャリアを開始しました。

ANDANTE PRODUCCIONES CULTURALES
APC-4(1CD)
ロザリオ・デ・カストロの詩による歌曲集
アントン・ガルシア・アブリル(1933-):Cando vos oio tocar / Has de cantar
ヘスス・ガルシア・レオス(1904-1953):O meu corason che mando
ロドリーゴ:Cantarte hei, Galicia / Adios rios adios fontes
アンドレス・ガオス(1874-1959):Rosa de abril(1959)*
ロドリーゴ:!Un home, San Antonio!*
フアン・ドゥラン(1960-):Un repoludo gaiteiro
トマス・マルコ(1942-):Cando a lunina aparece
オクタビオ・バスケス(1972-):Como chove miudino
ヘスス・レヒド(1943-):Anoranzas(1988)
 Alborada / Manancina / Atardecer / Noite / Soidades
ホアキン・ピハン(T(*以外))
テレザ・ノヴォア(S)*
アレハンドロ・サバラ(P)

録音:2013年5月14-17日、バリエ・デ・ラ・マサ財団ホール、ア・コルニャ、ガリシア州、スペイン
スペイン北西部ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステラに生まれた女性詩人・小説家ロザリオ・デ・カストロ(1837-1885)のガリシア語の詩による歌曲集。ハードカバーCDブック仕様。ブックは52ページ、ガリシア語とスペイン語のみの表記です。本体・外装とも規格番号表記がございません。

DACAPO
MAR-6.220568(1SACD)
デンマークのパートソングにおける黄金時代
ニールセン:おおわがイエス、わが心を導きたまえ
 我は笑顔で重荷に耐える
 夕べの空気は奇妙な思いを形作る
クーラウ(1786-1832):あずま屋が影を作ってくれるように
 五月の歌
.E.F.ヴァイセ(1774-1842):さすらい人の夜の歌
 舟歌
 光り輝く明るい天使が降りてくる
J.P.E.ハルトマン(1805-1900):民謡集Op.86から<春の時に/私は決してあなたを愛さないことを知っている>
ニルス.W.ゲーデ(1817-1890):ヴァルデマール王の狩り
 デンマーク民謡:若きダグマールの女王の死(ゲーデ編)
 5つの歌曲Op.13から第2番「蓮の花」
 5つの歌曲Op.13から第4番「秋に」 5つの歌曲Op.13から第5番「森にて」
トーマス・ラウプ(1852-1927)静かなわが心、今日が沈む
ペーター・ハイゼ(1830-1879):穏やかな最愛の夜
スヴェン.S.シュルツ(1913-1998):デンマークの素敵な香り
イブ・ネアホルム(1931-):5つの歌Op.128
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン
ポール・ヒリアー(指)

録音:2011年、2012年
19世紀前半のデンマークは芸術文化が目覚ましく発展し、多くの絵画や音楽が生まれました。そんな時代に目をつけたのが名指揮者ポール・ヒリアー。この時代に生まれた多くの素晴らしい無伴奏合唱曲を演奏することで「デンマークの黄金時代」を再現できると考えた彼は、無尽蔵に埋蔵されている作品の中から9人の作曲家が書いた23曲を選び出し、アルス・ノヴァ・コペンハーゲンとともに演奏したのです。デンマークの民俗音楽や伝承物語、そして言葉の遊びなど様々なデンマークの姿を伝える貴重な音楽絵巻を、高音質録音でお届けいたします。


H.M.F
HMC-902149(1CD)
プーランク:テネブレの七つの応唱
スターバト・マーテル
キャロリン・サンプソン(S)
カペラ・アムステルダム、
エストニア・フィルハーモニー室内Cho
ダニエル・ロイス(指)

録音:2012年 6月
これは、今までのプーランクのイメージを一新する画期的な一枚!パステル調の色彩とは無縁で、ひんやりした精緻なテクスチュアで一貫。それでいて音楽の芯は熱く、「テネブレ」ではキリストの受難をリアルに表現しようとするニエル・ロイスの強固な意思が隅々まで浸透しています。
第2曲“極悪なる商人ユダは”では、強弱対比が激烈なコントラストを伴って迫り、第3曲では、サンプソンの可憐で切ない美声が心に染み、そこへまた合唱の暗く冷たい響きが覆い被さります。第5曲は、なんという熱いうねり!特にハープが一瞬絡むシーンの求心力は凄まじく、かつてないほど正確な音程を保つ合唱の威力と相まって、この作品の素晴らしさを再認識させてくれます。
「スターバト・マーテル」もかつての曖昧模糊としたニュアンスとは趣きが異なり、ニュアンスを明確に打ち出します。第1曲冒頭の男声の低音はひたひたと恐怖を煽り、響き全体のトーンはあくまでも透徹。特に3:10からの和声の揺らぎをここまで克明に表出した例はかつてなかったのでは?第3曲では合唱の並外れた巧さを唖然。プーランクの合唱曲は、テクスチュアの統一感と音程の正確さが命であることを再認識させれます。明るい曲調の第3曲では、透明感溢れる合唱の魅力が満載。ここまで不純物を排除した演奏は、聴いたことがありません。そして、終曲の神々しさ!華やかなコーダに達しても手綱を緩めず厳しい造型を崩さない点にも、ロイスの力量を感じさせます。このテイストで「グローリア」を演奏したらどうなるか…考えただけでも鳥肌が立ちます。
これは、プーランクの傑作を、モーツァルトの「レクイエム」等と同様に真に世界的な共有財産に格上げさせた名演奏と言っても過言ではいでしょう。【湧々堂】


LPO
LPO-0076(1CD)
オルフ:カルミナ・ブラーナ サラ・タイナン(S)
アンドリュー・ケネディ(T)
ロディオン・ポゴソフ(Br)
ハンス・グラーフ(指)LPO&Cho
トリニティ少年Cho

録音2013 年4 月6 日ロンドンサウスバンク・センターロイヤル・フェスティヴァル・ホール・ライヴ
“クライマックスに至るまでの構成力の大勝利!”
指揮のハンス・グラーフは、1949年オーストリア出身。チェリビダッケやアルヴィド・ヤンソンスの薫陶を受けた後、主にオペラの分野で活躍。2001年から2013年までヒューストンSOの音楽監督を務めました。そのグラーフが展開する「カルミナ」は、近年稀に見る歌重視の名解釈。劇場での経験、声楽パートのフレージングの丁寧さ、そして何より全体を支配すり放射的なダイナミズムに任せず、本来の人間賛歌としての息吹を取り戻した功績は計り知れません。全曲を続けて聴き通してしまったのは何年ぶりでしょう。
多くが派手な音響効果を期待しがちな第1曲目。必要十分な迫力を見せながらそれ以上は外面的効果を追わず、歌に徹しようという姿勢がさっそく垣間見られます。それが最も生きているのが第3曲。この温かい情感は何度も聴きたいという衝動に駆られます。第5曲も実にフレージングが丁寧で、最後の繰り返しでは合唱に思い切りテヌートで歌わせるという独自の配慮も印象的。「輪舞」冒頭の静かなオケの演奏箇所は、一瞬の息抜きのように指揮者も聴き手も軽く流しがちですが、このたった1分半の中になんと豊かなニュアンスが盛り込まれていることか!その入念さをそのまま引き継いだ合唱部分がこれまた心に染みる瞬間の連続!冒頭1分半のオケ演奏が、本編の合唱に入る前の前奏曲としての役割を果たしていたとに気づかれることでしょう。
第3部の「愛の誘い」に入ると、ハンス・グラーフのアプローチは一層大きく開花。最初の少年合唱にここまで優しいニュアンスを与えた例はないでしょう。サラ・タイナンのリリカルな美声もこの作品にうってつけ。全身に電流が走るほど感動的なのが、「運命の女神よ」に回帰する前(トラック24)。ここで遂に大伽藍のような壮麗な音像を打ち立て、感情を爆発させるのです。このクライマックスに至るまでこつこつと各シーンを積み上げる構成力は、まさにオペラ指揮者の面目躍如!
どこかクリップスやライトナーのようなテイストをを持つこの名職人芸に触れて、この作品のイメージを一新しましょう!【湧々堂】

2L
2L-099SABD
(Bluray Disc Audio
+ SACD hybrid
[5.1 surround/stereo])

トルビョルン・デュールード(1974-):暗闇から出て(イエス・キリストの受難と復活) ゲイル・モッテン・オイエン(Tp)
エルレン・オーゴール・ニルセン(Tp)
ラーシュ・シッテル(打楽器)
サラ・ヘッド(朗読)
ニーダロス大聖堂Cho
ヴィヴィアンネ・シュードネス(指)

録音:2012年9月-10月 ニーダロス大聖堂(トロンハイム、ノルウェー)

[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
[Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MP3 & FLAC, Region ABC]
[SACD DXD (5.1 surround 2.8224 Mbit/s/ch, 2.0 stereo 2.8224 Mbit/s/ch)/CD 2.0 stereo (16 bit/44.1 kHz)]
ノルウェー出身の作曲家トルビョルン・デュールードによる「イエス・キリストの受難と復活」を題材にした、混声合唱、2つのトランペット、打楽器と 朗読のため作品。アルバムの録音セッションはニーダロス大聖堂で2012年の9月から10月にかけて行われました。グラミー賞へのノミネートがつづく 2L のスタッフ、ノルウェーを代表する録音エンジニアのひとりに挙げられるモッテン・リンドベルグがプロデュース、バランス・エンジニアリング、ミクシ ングとマスタリング、ビアトリス・ヨハンネセンが録音技術、ヨルン・シメンスタが編集を担当しました。 トロンハイムはノルウェー第3の都市。997年、オラヴ一世(オラヴ・トリグヴァソン)が城を築き、中世ノルウェーの首都として栄えました。古都トロ ンハイムを象徴するひとつが、ノルウェー最大の中世ゴシック建築、市の中心にあるニーダロス大聖堂です。この大聖堂は、内装の彫刻や「ばらの窓」と 呼ばれるステンドグラスが建築の面で知られるとともに、ノルウェーの音楽と芸術の拠点のひとつとしても大きな役割を担っています。イエス・キリストの 受難と復活を語る《暗闇から出て》は、このニーダロス大聖堂の合唱団と指揮者シュードネスの委嘱により作曲されました。《暗闇から出て》は、混声合唱、 2つのトランペット、打楽器と朗読のために書かれ、イエス・キリストの生と死がラテン語と英語のテクストによる歌と英語による朗読で綴られます。指揮 のヴィヴィアンネ・シュードネスは、2002年から2012年にかけてニーダロス大聖堂の音楽監督を務め、この《暗闇から出て》が彼女の最後のプロジェ クトになりました。朗読を担当するサラ・ヘッドはイギリスの女優、歌手。ゲイル・モッテン・オイエンとエルレン・オーゴール・ニルセンは、トロンハイ ムのノルウェー空軍音楽隊のトランペット奏者。打楽器奏者のラーシュ・シッテルはトロンハイム交響楽団のメンバーです。  (Ki)
※5.1 DTS?HD MA と 2.0 LPCM の音声を収録したBlu-ray Disc Audioと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Blu-ray Disc Audio にはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは、SACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu?ray プレーヤーもしくは Blu?ray 対応のPCをお使いください。

VIVAT
VIVAT-105(1CD)
あなたの美しい声が〜ヘンデル:オラトリオからのアリア集
「ベルシャザール」〜O sacred oracles of truth
「時と真理の勝利」〜Mortals think that Time is sleeping
「エステル」〜Tune your harps to cheerful strains
「アレグザンダー・バルス」〜Mighty love now calls to arm
「イェフタ」〜序曲
「アン女王の誕生日のための頌歌」〜Eternal source of light divine
「ソロモン」〜Welcome as the dawn of day*
「セメレ」〜Your tuneful voice my tale would tell
「ヘラクレスの選択」〜Yet can I hear that dulcet lay
「イェフタ」〜Up the dreadful steep ascending
「サムソン」〜序曲/「エジプトのイスラエル人」〜Thou shalt bring them in
「エステル」〜Who calls my parting soul from death*
「時と真理の勝利」〜On the valleys, dark and cheerless
「エステル」〜How can I stay when love invites
イェスティン・デイヴィス(C.T)
キャロリン・サンプソン(S)*
ロバート・キング(指)
キングズ・コンソート

録音:2013年9月6日−8日、メニューイン・ホール(サリー、イギリス)
古楽系レパートリーだけでなく、世界各国のオペラハウスに招かれるなど、新世代のカウンターテナーの筆頭として目覚ましい活躍を見せているイェスティン・デイヴィス。ロバート・キング&キングズ・コンソートという古楽界を代表するピリオド・オーケストラとの共演では、世界が称賛するイェスティン・デイヴィスの歌声と古楽唱法が、ヘンデルのオラトリオ・アリアの旋律美、技巧、表情を存分に披露してくれることでしょう。また古楽系ソプラノの最高峰キャロリン・サンプソンとの2曲のデュエット、名手クリスピアン・スティール=パーキンスの輝かしいバロック・トランペットのサウンドもヘンデル、古楽ファンならば聴き逃せない!
キングズ・コンソートの「VIVAT」第4弾、長く名演として重宝されていくであろう「ヘンデル」の登場です!
☆ VIVAT-105のプロモーション映像 → tp://youtu.be/4m5otcyTeCM

Music&Media
MMC-106(2CD)
エムスリー:オラトリオ「アルファとオメガ」 マーティン・エムスリー(指)
アルファ&オメガ・オーケストラ&コーラス

録音:2013年4月13日ライヴ
教会オルガニスト、指揮者としても活躍するイギリスの作曲家マーティン・エムスリー。キリストの受難と復活のストーリーを現代風に仕上げたオラトリオ「アルファとオメガ」の、世界初演のライヴ・レコーディング。

C.A.B
CAB-15(1CD)
ノルウェーからスペインへ、クリスマス音楽の旅
ノルウェー民謡/ペッテル・ウドラン・ヨハンセン編曲:この楽しきクリスマスに [I denne sote Juletid]
不詳(16世紀フランス)/アリアンナ・サバール編曲:聖なる乙女(豊かなる乙女) [Une Vierge feconde]
ペッテル・ウドラン・ヨハンセン:冬の歌 [Winter Song]
ホルスト編曲:凍てつく真冬に [In the Bleak Midwinter]
不詳(カラブリア公の歌集(1556)所収)/アリアンナ・サバール編曲:われらは眠ってはならぬ [No la devemons dormir]
フランツ・グルーバー:きよしこの夜 [Stille Nacht, Heilige Nacht]
ペッテル・ウドラン・ヨハンセン:冬の夕暮れ鳥を探して [Looking for a Sunset Bird in Winter]
不詳(16世紀ドイツの教会歌曲)/アンドレアス・シュピンドラー編曲:マリアは茨の森を通って行った [Maria Durch ein Dornwald ging]
アリアンナ・サバール:星の歌 [Canco de l'Estrella]
カタルーニャ民謡/アリアンナ・サバール、アンドレアス・シュピンドラー編曲:羊飼いカテリナ [La Pastora Caterina]
不詳(16世紀ドイツの教会歌曲)/アリアンナ・サバール、アンドレアス・シュピンドラー編曲:エサイの根より [Es ist ein Ros' entsprungen]
不詳(16世紀フランス)/トワノ・アルボー(1520-1595)出版:
ディン・ドン、空高く [Ding Dong! Merrily on High]
トワノ・アルボー出版/アンドレアス・シュピンドラー編曲:ブランル・ド・ノエル [Bransle de Noel]
レナード・コーエン(1934-)/ペッテル・ウドラン・ヨハンセン編曲:
ハレルヤ [Halleluja]
アリアンナ・サバール(歌、トリプル・ハープ)
ペッテル・ウドラン・ヨハンセン(歌、ハリングフェレ、シターン、ピアノ)
カペラ・アンティクァ・バンベルゲンシス
アンケ・シュピンドラー(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ソプラノ・ヴィオル、フィドル、ニッケルハルパ)
アンドレアス・シュピンドラー(コルネット[ツィンク]、ショーム、バグパイプ、ソプラノ・リコーダー、
テナー・リコーダー、フラウト・トラヴェルソ、クラリネット、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネ、コラショーネ、グロッケンシュピール)
ベンヤミン・ドレスラー(ソプラノ・ヴィオル、アルト・ヴィオル、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネ)
トーマス・シュピンドラー(リク、カホン)

録音:2012年,ヴェルンスドルフ城館、バンベルク, グレート・ホール・スタジオ、エーバーマンシュタット,ドイツ
3年ぶりのご案内となるカペラ・アンティクァ・バンベルゲンシスの新譜。ノルウェーからペッテル・ウドラン・ヨハンセン、スペインからアリアンナ・サバールが参加し、それぞれの国を結ぶ音楽の旅をするという趣向のクリスマス・アルバムです。(もっと早くご案内できなくて申し訳ございません。)ルネサンス時代の楽曲からサバールとヨハンセンのオリジナル曲まで、すべて古楽的なアプローチで心を穏やかにさせるような音楽を聴かせてくれます。
ペッテル・ウドラン・ヨハンセンはオスロに生まれ、イングリッド・ビョーナーおよびスヴェイン・ビョルコイ(ノルウェー音楽高等学校)、リチャード・レヴィット(バーゼル・スコラ・カントールム)、ハンス・ペーター・ブロホヴィツに師事したテノール。中世音楽から「ジーザス・クライスト・スーパースター」、「ウエストサイド・ストーリー」といったミュージカルに至るあらゆる時代の作品を歌い演じ、古楽器も演奏、さらに作曲もするという驚くべき才能の持ち主。ジョルディ・サバールからの信頼厚く、娘のアリアンナとのデュオでも活動しています。

Agogique
AGO-013(1CD)
伝説のハープ奏者〜デッラルパ
オラツィオ・ミーキ・デッラルパ:コンソナンツェ・ストラヴァガンティ(トラバーチ)
罪深き心/かくも世を愛した私
スピナッティーナのためのトッカータ(フレスコバルディ)
十字架上のキリストについての教皇ウルバン8世のソネット
スパニョーラ風のガリアルダ第4番(トラバーチ)
彼が正気を失っているとは
優美な夜明けがバラの花を咲かせるか見よ
ラ・ジョアンニーナ(ランディ)
朱色の夜明け/昔、私はよく愛の炎の歌を
パッサカリア(カプスペルガー)
我らが主キリストの死についてのソネット
この血の気のない幹/華麗なガリアルダ第1番(トラバーチ)
私は恋人/美しき季節/魂よ、甘き光へ
カンツォン(プリウリ)/じゃまをした
我が命/ガリアルダ第1番(ド・マク)
彼らは私のもの/やめろ
楽しい考えは天にのぼり
ラ・ジョアンニーナ
【フランソワ・マセ(S)、
ナーニャ・ブレーデエイク(Hrp)、
レミ・カセーニュ(Lute, Theorbe, Guit)】

録音:2012年10月8-12日/聖ジュヌヴィエーヴ教会(クルトメ、フランス)
ソプラノ、トリプル・ハープ、リュート(ギター)のフレッシュなトリオ、ラ・ジョアンニーナのデビュー・アルバム。バロック期のイタリアのハープの名 手オラツィオ・ミーキ・デッラルパ(1595頃-1641)の声楽作品15篇と、彼と同時代のトラバーチ、フレスコバルディらの器楽曲を集めています。彼の 声楽作品はほぼ未出版で、このような美しい宝石がまだ残っていたのは喜びの限り。同時期のイタリアの大家たちのカンタータのような複雑さと無縁ながら、 現世の愛の苦しみ、受難の恐怖、心の苦痛と救済への望みにあふれています。ハープの名手らしい美しい効果にも注目です。ソプラノのマセは不思議な悲 しみのこもった美声で酔わせてくれます。 (Ki)

DISCOS ABADIA DE MONTSERRAT
DAM-5022(1CD)
アンジェル・ロダミランス(1874-1936):黒い聖母像 ジャシント・ベルダンゲルの詩による音楽
Rosa Vera / Entre lliris / La Margarida / Lo llit d'espines
El gira-sol / El Nom de Maria / Amor. Canco de Maig
Moreneta en sou / Salve Montserratina / Inviolata
エスコラニア・デ・モンセラト[モンセラト修道院少年聖歌隊]
カペリャ・デ・ムジカ・デ・モンセラト(男声合唱)
メルセ・サンチス(Org)
ベルナト・ビバンコス(指)

録音:2012年2-3月、モンセラト修道院バジリカ聖堂、モンセラト、スペイン
アンジェル・ロダミランスはスペイン・カタルーニャのサバデイに生まれモンセラト修道院で学んだベネディクト派修道士・オルガン奏者・教会音楽作曲家。スペイン内戦時の宗教弾圧により殉教、2013年に列福されました。ジャシント・ベルダンゲル(1845-1902)はカタルーニャの偉大な詩人。

DIALOGOS
DI-00004-2(1CD)
エウリコ・カラパトゾ(1962-):ターリャ・ドラダのマニフィカト Op.17(ソプラノ、混声合唱、2つのリコーダー、チェンバロ、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとコントラバスの為の;1998) アンジェリカ・ネト(S)
グルポ・ヴォカル・オリジポ(合唱)
アントニオ・カリリョ、ソフィア・ノルトン(リコーダー)
ジェニー・シルヴェストレ(Cemb)
弦楽五重奏団
[ティアゴ・ネト、
アナ・マルガリダ・サンマルフル(Vn)
テレザ・フェルナンデス(Va) 
テレザ・ロンボ(Vc)
マルタ・ヴィセンテ(Cb) ]

録音:2000年8月、ライヴ、フェスティヴァル・ドス・カプショス
「ターリャ・ドラダ」とはポルトガルの教会堂内等に見られる金泥木彫装飾のこと。

Les Arts Florissants
AF-001(3CD)
ヘンデル:オラトリオ「ベルシャザル」 アラン・クレイトン(ベルシャザル)
ローズマリー・ジョシュア(S ニトクリス)
ケイトリン・ハルカップ(サイラス)
イェスティン・デイヴィス(ダニエル)
ジョナサン・レマル(Br ゴブリアス)
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール ・フロリサン

録音:2012年12月19-21日、ルヴァロワ=ペレ
ウィリアム・クリスティ率いる名門レザール・フロリサンが自主CDを発売。第1弾はヘンデルの英語の劇的オラトリオの傑作「ベルシャザル」です。 オラトリオといってもほとんど英語のオペラといってよいほどの内容。バビロニアの王ベルシャザルが不思議な手が書いた予言をダニエルに解読させるも、 予言通りペルシャの王キュロスに滅ぼされる、という旧約聖書のダニエル書第5章の有名なエピソードを基にしています。ヘンデルのオペラ、オラトリオ を多数録音してきたクリスティとレザール・フロリサンですが、「ベルシャザル」は初録音です。 タイトルロールのアラン・クレイトンは若い英国の美声テノール。ヘンデル、モーツァルトとブリテンを得意とする、これからの活躍がますます楽しみな逸 材です。対するサイラスのケイトリン・ハルカップはオーストラリア生まれのメッゾソプラノ。ヘンデルとモーツァルトを得意とする他、R.シュトラウス「薔 薇の騎士」のオクターヴィアンが当り役。ダニエルのイェスティン・デイヴィスは、バロック声楽作品好きにはすっかりおなじみの英国のカウンターテノール。 メトロポリタン歌劇場にも20回以上出演している最先端のカウンターテノールです。脇役のニトクリスにバロックオペラの人気ソプラノ、ローズマリー・ジョ シュア、ゴブリアスには広いレパートリーを誇るベテラン、ジョナサン・レマルと贅沢な配役です。 しっかりしたカートンに、解説と英仏対訳の冊子、ジャン・エクノーズ(エシュノーズ)の「バビロンで」というエッセイ、そして蛇腹状の紙ケースに入ったユニー クなCD3枚が収納されています。 (Ki)

THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0003
(1CD+1SACD)
ブリテン:カンタータ「聖ニコラス」Op.42
聖チェチリア賛歌Op.27
神の子羊を喜べOp.30
アンドルー・ケネディ(T)
ティーヴン・クレオベリー(指)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジcho
ブリテン・シンフォニア、
ソーストン・ビレッジ大学cho
クムズcho

録音:2012年 6月、2013 年1、5月/ケンブリッジ・キングズ・カレッジ・チャペル

CD (44.1kHz 16bitステレオ)
SACD (2層/2.0ステレオ&
マルチチャンネル 5.1 サラウンド)/24bit 96kHz PCM
1948年作のカンタータ「聖ニコラス」は演奏時間50 分に及ぶ大作で、ピアーズと作曲者自身による1955年録音が決定盤とされていますが、パイプ・オルガンの壮麗な響きと分厚い合唱が録音の良さで、 真価を発揮しました。
ディスクは2枚入っていますが、1枚は44.1kHz 16bitステレオの通常CD。もう1枚は2層/2.0ステレオ&マルチチャンネル5.1サラウンドの SACD。ケンブリッジ・キングズ・カレッジのチャペルの音響も素晴らしく、合唱の醍醐味を満喫できます。
「聖ニコラス」とはサンタクロースのことで、その生涯を描いた感動作。クリスマスにもピッタリの内容と申せましょう。ブリテンの宗教合唱作品はいず れも讃美歌調で美しいですが、「神の子羊を喜べ」ではブリテンならではのおどろおどろしい闇を垣間見せてくれます。男声合唱の魅力をたっぷり味あわ せてくれるケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団。名門ならではの品と誇りに満ち、絶品です。 (Ki)

Griffin
GCCD-4079B(1CD)
クリスマスタイム・キャロルズ/クリスマスとアドヴェントの為の24のキャロル
メンデルスゾーン:Hark! The Herald Angels Sing
バッハ:Invitatory
ネイハム・テイト(1652-1715):While Shepherds Watched
ボリス・オード(1897-1961):Adam Lay Ybounden
デイヴィッド・ウィルコックス(1919-)編曲:Once in Royal David's City
イングランド伝承曲:I Saw three Ships
バスク伝承曲:Gabriel's Message
イングランド伝承曲:God Rest You Merry, Gentlemen
伝承曲:Sussex Carol
ドイツ伝承曲:In Dulci Jubilo
伝承曲:Away in a Manger / O Come All Ye Faithful
ブラームス:Es ist ein' Ros' entsprungen(オルガン独奏)
アンブロジウス聖歌/ジョン・メイソン・ニール(1818-1866)訳詞:
Come Thou Redeemer
伝承曲/チャールズ・ウッド(1866-1926)編曲:'Twas in the Year that King Uzziah
ウィリアム・ヘンリー・モンク(1823-1889):Hark! A Thrilling Voice
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):A Spotless Rose
パトリック・ハドリー(1899-1973):I Sing of a Maiden
トマス・レイヴンズクロフト(1582/1592-1635):Remember O Thou Man
伝承曲(ウィリアム・ヘンリー・モンク編):On Jordan's Bank
フィリップ・ニコライ(ミヒャエル・プレトリウス編曲(和声付け):Up! Awake!
オランダ伝承曲:King Jesus Hath a Garden
ヴォーン・ウィリアムズ:The Blessed Son of God
フランス伝承曲/ジョン・メイソン・ニール訳詞:O Come, O Come Emmanuel
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ聖歌隊
デイヴィッド・ウィルコックス(指)

録音:1958-1962年、ADD 
原盤:Decca

UNIVERSAL MUSIC SPAIN
06025-27280448(1CD)
未案内旧譜
アイノア・アルテタ ラ・ヴィダ
TeARS-in heaven / Historia de un amor / Fly me to the moon
La golondrina / Love me tender / Calling you / Lamento borincano
Ricordi della sera / Alfonsina y el mar / Ne me quitte pas
Goizian argi hastian / Michelle / La vida
アイノア・アルテタ(歌)
ハビエル・リモン(プロデューサー、ギター)

前出:0602517858756
スペインのソプラノ、アイノア・アルテタがポピュラー・ナンバーに挑戦したアルバム。アコースティック・ジャズ・テイストのアレンジも魅力。豪華仕様で発売されていたアイテムの通常仕様版です。

ELOQUENTIA
EL-1343(1CD)
プーランク:エリュアール歌曲集
画家の仕事(ピカソ/シャガール/ブラック/グリス/クレー/ミロ/ヴィヨン)
あの優しい小さな顔
かの日かの夜(全9曲)
手は心に支配され
燃える鏡(全2曲)
エリュアールの5つの詩
それにしても死ぬとは
涼気と火(全7曲)
磁器の歌
マルク・モイヨン(Br)、
ギヨーム・コッポラ(P)

録音:2012年12月/シテ・ドゥ・ラ・ヴォワ、ヴェズレー(フランス)
ポール・エリュアール(1895-1952)はフランスの詩人。ダダイズム、シュールレアリスム運動を盛り上げ、フランス近代詩の発展に貢献しました。同 世代のプーランクとは若き日から親交を深め、プーランクは彼の34篇の詩に付曲していますが、そのすべてを集めたアルバムの登場です。1980年生ま れのバリトン、マルク・モイヨンが挑んでいます。ミンコフスキ、サヴァール、クリスティとのバロック・オペラからモーツァルト、現代作品まで幅広くこな す俊英。ピアニスティックな書法の冴える伴奏はギヨーム・コッポラ。パリ音楽院リグット門下の逸材。パリ風の流麗なピアニズムを聴かせてくれます。 (Ki)

ARCO DIVA
UP-0117-2(1CD)
チェコのミサ
スーク:ミサ変ロ長調「クジェチョヴィツェ」(1888)*
フェルステル(1859-1951」):グラゴル・ミサ Op.123(1923)+
フィビフ:ミサ・ブレヴィス Op.21(1885)#
マルタ・ファドレイェヴィチョヴァー(S)*
ヤナ・トゥコヴァー(A)*
オンドジェイ・ソハ(T)*
ヤン・モラヴェク(Bs)*
プラハ・カレル大学Cho
プラハ青年室内アンサンブル*
ペトル・チェフ(Org(+/#))
ヤクプ・ジハ(指)*
ヴラディミール・イェリーネク(オルガン((+/#))
イジー・ペトルドリーク(指(+/#))

録音:2008年5月25日*、2010年3月27日+、2013年1月26-27日#
+はヤナーチェクの「クラゴル・ミサ」と同じテキストによる作品。

Aurora
ACD-5083(1CD)
星の神話
ラッセ・トゥーレセン(1949?):星の神話Op.43 (2010)
リゲティ(1923?2006):ルクス・エテルナ(1966)
マールティニシュ・ヴィリュムス:「太初の雄牛で行なう戦いについて」 (“gaw ek-dad kard”)
ケージ(1912?1992):Four2 (1990)
アンデシュ・ヒルボリ(1954?):Mouyayoum (muo::a:yiy::oum) (1983/86)
トイヴォ・トゥレヴ(1958?):とても優しく (2009/10)
ラトビア放送Cho
カスパルス・プトニニシュ(指)

録音:2012年 聖ヨハネ教会(リガ、ラトビア)
制作・編集:シグヴァルズ・クリャーヴァ
マスタリング:アウドゥン・ストリーペ
20世紀中期以降、新しい声楽技法を合唱に応用することが積極的に行われるようになってから、合唱音楽は幾何級数的に発展を遂げ、「古典」とみな される作品が生まれました。ラッセ・トゥーレセンも、合唱による音楽表現の可能性を追求する作曲家のひとりです。彼がノルウェー音楽アカデミーに発 足させたプロジェクト「Concrescence(合生)」では、スカンディナヴィア民謡の歌唱法やモンゴルの倍音唱法(ホーミー)の研究を通じ、新たな声素 材、非調性、装飾技法に焦点を当てる活動をつづけています。このプロジェクトの中心的存在としてトゥーレセンの芸術活動を支えているのは、今日を代 表するヴィルトゥオーゾ合唱団のひとつ、ラトビア放送合唱団です。ラトビア放送合唱団のアルバム『星の神話』は、トゥーレセンのプロジェクトの成果 の一端を示す目的で制作されました。トゥーレセンの《星の神話》は、イタリアの作曲家、ジャチント・シェルシの書いた象徴主義的詩をテクストとする、 演奏時間24分の作品です。「クラスター」による合唱曲の代表的な一作、リゲティの《ルクス・エテルナ》は、この作品に先立って作曲された《レクイエム》 の〈キリエ〉とともにスタンリー・キューブリック監督の映画『2001年宇宙の旅』に使われ、一躍有名になりました。ラトビアのマールティニシュ・ヴィリュ ムスは、アコーディオン奏者として活動しながら、作曲家として、ユニークな作品を発表しています。《「太初の雄牛で行なう戦いについて」》は、古代ペルシャ、 ゾロアスター教の宇宙生成(天地創造)からインスピレーションを得て作曲された、劇的な作品です。ケージの《Four 2》は、彼が晩年に作曲した一連 の「ナンバーピース(数字の小品)」のひとつ。神秘的な音世界が《星の神話》と調和します。スウェーデンのアンデシュ・ヒルボリが1983年に作曲した 《muo::a:yiy::oum》は、音声学の記号による「曲名」と、ヴォカリーズで歌われる「宇宙のトランス」音楽が話題になり、16部の混声合唱の版、男声 合唱の版とも合唱音楽の「古典的」レパートリーとして各国の合唱団により歌われています。トイヴォ・トゥレヴはエストニアの作曲家。《とても優しく》は、 ダンテ・アリギエーリの詩集『新生)』の詩をテクストに作曲されました。このアルバムは、ラトビア放送チェンバーシンガーズの創設者、カルパルス・プ トニニシュが指揮。ラトビア放送合唱団の芸術監督シグヴァルズ・クリャーヴァが制作にあたっています。 (Ki)

BERLINER PHILHARMONIKER
KKC-9063(Bluray)
KKC-9064(2DVD)
国内盤仕様盤
バッハ:マタイ受難曲BWV244

■ボーナス映像:ピーター・セラーズとサイモン・ハルシーの対話
サイモン・ラトル(指)BPO
ベルリン放送Cho
ベルリン国立および大聖堂少年Cho
マーク・パドモア(T、福音史家)
カミラ・ティリング(S)
マグダレーナ・コジェナー(Ms)
トピ・レーティプー(T /アリア)
クリスティアン・ゲルハーヘル(B /イエス)トーマス・クヴァストホフ(Bs /アリア)
演出・舞台:ピーター・セラーズ

収録:2010年4月11日、ベルリン・フィルハーモニー/ライブ

◆Bluray
画面:1080iFull HD 16:9
音声:PCM Stereo, DTS-HD,
Master Audio 5.1
字幕:日本語、英独仏西
リージョン:0
本編:195mm ボーナス:51mm
日本語解説書付

◆DVD
画面:NTSC 16:9
音声:PCM Stereo, Dolby Digital
5.1, DTS 5.1
字幕:日本語、英独仏西
リージョン:0
本編:195mm ボーナス:51mm
日本語解説書付
ラトルとベルリン・フィルによるバッハのマタイ受難曲。ピーター・セラーズによる演出=リチュアライゼーション(儀式化)付きで、コンサートとは思えない迫真の演技。福音史家(パドモア)がイエス本人という驚きの解釈で、近年のベルリン・フィルの公演の中でも特に大きな話題となったコンサートです。儀式化されたピーター・セラーズの演出は革新的であり、さらにベルリン・フィルの古楽演奏の「現在」を克明に記録し、単なるピリオド演奏の模倣に留まらない、ドラマチックな音楽展開、コジェナーをはじめ、ゲルハーヘル、クヴァストフなど豪華ソリスト陣の格の高さを感じる素晴らしい歌唱力を聴かせてくれます。またゲスト出演したガンバのヒレ・パールも、古楽器とは思えない音色で観客から称賛されていました。 (Ki)
「これは演劇ではないのです。むしろ祈りであり、瞑想なのです」(ピーター・セラーズ)

DACAPO
MAR-6.220598
(1SACD)
ペーター・ハイセ:男声のための歌曲集
1.序奏とワルツ
2.飛行への覚え書
3.3匹の猫/4.ユトランド
5.バッカスに/6.冬の告別
7.春の目覚め
8-11.2人のソプラノとバリトン、ピアノのための歌曲集「春と夏」
12.野のばらの繁み(男声四重唱)13.森の中で/14.時は秋
15.ジプシーの女王の墓での歌
16.ロマンス「好ましき薄闇で」
17.城の中の娘
18.かわいこちゃん
19.祝婚歌/20.デンマークに
21.デンマークの巨人の墓
22.シェイクスピアの「シンベリン」からの哀歌
エミール・リッケ(第1テノール)…2.5.14.16
アダム・リース(第2テノール)…2.5.14.16/ダニエル・アベルク(バリトン)…2.5.14.16
トルステン・ニルセン(Br)…12
ステフェン・ブルーン(Bs)…2.5.12.14.16
マレーネ・ノルドトルプ(S)…8-11
アストリッド・カステンソン・ナヴァロ=アロンソ(S)…8-11
ウラ・ムンク(A)…8-11
トルステン・ニルセン(Br)…8-11
アマリエ・マリンク(P)…8-11
デンマーク国立ヴォーカル・アンサンブル&Cho
ミハエル・シェンヴァント(指)
デンマークのオペラ作曲家として知られるペーター・ハイセ(1830-1879)は、また歌曲作曲家としても素晴らしい才能を有していました。この男声のための歌曲集は、女性、芸術、自然、そして彼の祖国デンマークへの賛美が表現されたロマンティックで美しい作品集です。どこまでも穏やかで純粋な曲調が魅力的。えりすぐりの歌手たちと、ベテラン、シェンヴァントの伴奏がしっくり溶け合った渋さと甘さを兼ね備えた演奏です。

Louhi Records
LP-12002(1CD)
歌の調べ
ラフマニノフ:神秘な夜のしじまの中で Op.4-3、
 春の洪水 Op.14-11、
 歌わないでおくれ,美しい人よ Op.4-4、
 ミュッセからの断片 Op.21-6、
 ここはすばらしい場所 Op.21-7、
 私は予言者ではない Op.21-11、
 私の窓辺に Op.26-10、
 ひなぎく Op.38-3、アリオン Op.34-5
クーラ:ステロ Op.8-1、
 アヴェ・マリア Op.23-2、
 森の娘 Op.23-1、霧の花 Op.24-2、
 月夜の船旅 Op.31a-1
プーランク:歌曲集「歌の調べ」第1曲「ロマンティックな歌」、第2曲「田園の歌」、第3曲「厳粛な歌」、第4曲「快活な歌」、
歌曲集「偽りの婚約」第1曲「アンドレ夫人」、第2曲「草の中に」、第3曲「飛んでいってしまったのね」、第4曲「私の屍は手袋のように柔らかい」、第5曲「ヴァイオリン」、第6曲「花」
マルユカ・テッポネン(S)、
イルマリ・ライコネン(P)

録音:2012年8月16−18日
フィンランドの新規取り扱いレーベル、Louhi Records(ロウヒ・レコーズ)。リリース第1弾となるのは、2010年のラッペーンランタ国際歌曲コンクール優勝に輝いたフィンランドのソプラノ歌手、マルユカ・テッポネン。ラフマニノフとプーランク、シベリウスから作曲を学んだ母国チェコの作曲家、クーラの作品を豊かな高音で歌い上げます。テッポネンの美貌きわだつジャケットと、66ページのブクレットが付いたラグジュアリーな歌曲集。

WERGO
WER-6765
(1SACD)
ハンス・ツェンダー(b.1936):Logos-Fragmente (Canto\)(32の声と4つのグループ・オーケストラのための)
フラグメントT-\(UVWZ[\は世界初録音)
エミリオ・ポマリコ(指)
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響

録音:2011年12月
ツェンダーといえば精緻な指揮者ですが、作曲活動も旺盛。このLogos Fragmenteは規模の大きな言葉を伴う作品。新約聖書(ヨハネの福音書) や、ユダヤの人々の間に伝わるタルムード(ヘブライ語の経典)など、様々なテキストに基づいています。音と言葉の関係を追及しているツェンダーならで はの作品。4つのグループにシンメトリーに分けられた器楽奏者、そして32人の声楽家という編成。大規模なオーケストラで、充実の打楽器パート、そ して四分音ずれて調律された2台のピアノが含まれています。時にはギターまで加わるという多彩ぶり。やや難解な印象を受ける作風ですが、言葉と音楽 が混然一体となって聴き手に迫ってきます。 (Ki)

Capriccio
C-5166D(1CD)
シューマン:リーダークライスOp.39
ヴォルフ:メーリケ歌曲選集<春に/ヴァイラの歌/旅路/世を逃れて/見捨てられた娘/なぐさめはどこに/希望の復活/祈り>
アンネ・シュヴァネヴィルムス(S)
マヌエル・ランゲ(P)

録音:2013年1月29日-2月1日オーストリアヴィーン,カジノ・バウムガルテン
ドイツのソプラノ歌手アンネ・シュヴァネヴィルムス。ワーグナーやR.シュトラウスの強靭な女性を歌えば右に出る者はいない彼女、世界中の名歌劇場からひっぱりだこの存在として、その名を轟かせています。しかし、彼女が本当に得意にしているのはドイツリートであり、ピアニストとともに抒情的で純粋な音楽を奏でることはとても楽しいことなのだと語ります。そんなシュヴァネヴィルムスが選んだのはシューマンの「リーダークライス」とヴォルフの「メーリケ歌曲集」からの抜粋です。時に夢見がちで内省的なシューマン、抒情性の中に緩やかな狂気を孕んだヴォルフ、これらの歌唱は、もちろん大きな感情表現に支えられていますが、これまでの彼女のイメージを覆すほどの細やかで柔軟な表情も垣間見せてくれます。ドイツ・リートの表現の新しい可能性を感じさせてくれる名唱です。

Sono Luminus
DSL-92173
(CD+Bluray AUDIO)
天使に囲まれて〜クリスマスを祝して
全ての死を免れない肉体に沈黙を保たせよ(ピカルディ、フランス中世)-A.ノルッデ:Konvulsionslaten-S.リチャード:ケルト
神の神秘(13世紀)-キリストへの子守歌(スコットランド・キャロル)
まぐさ桶の向こうへ(スコットランド伝承)-ポロネッサ・スプーフ
M.プレトリウス:私はばらの木を知っている
私は彷徨いながら不思議に思う(J.J.ニルスのコレクション)
グリーンスリーヴス(16世紀イギリス)
この心地よい香りは何ですか(17世紀フランス)-M.ヴルプイス:イエスの十字架,苦しみと痛み
サラウンド(アイルランド伝承)-M.ケリー:雪の小道-J.モーラン:HalfC
若い乙女は(フランス伝承/N.ルベーグ編)-ヨゼフとマリア(フランス伝承/M.コレッテ編)
神の休息と陽気な紳士(16世紀イギリス)-ウェンセスラスはよいおうさま
真夜中の時間に-喜びはあなたとともに(島のオニールの音楽集より)
鳥の歌(カタルーニャ伝承)
C.スリック:冬の落陽
ウェクスフォード・カロ(アイルランドの伝承キャロル)-シェットランド・リール(シェットランド伝承)
J.P.ハーディング:朝、最も光り輝く最高の息子たち-W.コーレマン:小さな村よさようなら
グルーバー:きよしこの夜
アンサンブル・ガリレイ
魅惑的であり、表情豊かであり、そして力強さも備えたクリスマスのための音楽集。blu-rayAudioをサラウンドで再生することで、すぐさま天使に囲まれてしまうこと間違いありません。アイルランドの名アンサンブル「アンサンブル・ガリレイ」は、奏者たち各々が国内のコンクールで好成績を上げており、彼らが醸し出すハーモニーはまさに天上の響きそのもの。長い歴史の中で熟成されてきた世界各国に伝わるメロディを、繊細な感性によって紡ぎだし、聞き手にまっすぐ届けてくれています。疲れた心にも、ほんの少しの安らぎを。

2L
2L-095SABD
(1SACD)
5.0 surround/stereo
+
Pure Audio Bluray

聖母讃歌〜アヴェ・マリア
ブリテン:聖母讃歌
プーランク:サルヴェ・レジナ
デュリュフレ:愛といつくしみのあるところ
ウィテカー:黄金の光
ローリドセン:おお光より生まれし光
オーデゴール:来たれ
カールセン:おお大いなる奇跡
ブルックナー:アヴェ・マリア
ラフマニノフ:アヴェ・マリア
ペルト:アヴェ・マリア
オーラ・ヤイロ:すべてが美しいお方
アンドリュー・スミス:マリアよ、あなたは美しい、 スターバト・マーテル
トロン・クヴェルノ:スターバト・マーテル・ドロローザ(悲しみの聖母は)
トゥーネ・ビアンカ・スパッレ・ダール(指)
スコラ・ カントールム

録音:2011年1月、3月、10月 ガムレ・アーケル教会 (オスロ、ノルウェー
制作:モッテン・リンドベルグ
録音:モッテン・リンドベルグ、ビーアトリス・ヨハンネセン
2L の超優秀録音が存分に堪能できるブルーレイ・オーディオとSACD Hybrid 盤の 2 枚組仕様シリーズ。ウィテカー 、クリストフェシェン、 ロ ーリド センたち、アメリカと北欧の世俗合唱曲によるアルバム『拝謁』(2L61SACD) を録音したオスロの室内合唱団スコラ・カントールムが、ブリテン、プー ランク、デュリュフレをはじめとする作曲家たちの聖母マリアのための賛美歌を歌ったアルバム『聖母讃歌』を作りました。 黄金の光、天使、御子を描いた、現代アメリカの作家エドワード・エッシュの詩をチャールズ・アンソニー・シルヴェストリがラテン語に訳した歌詞で歌 われるウィテカーの《黄金の光》。ローリドセンの《永遠の光》の第 3 曲〈おお光より生まれし光〉。オーデゴールの《来れ》は、J・S・バッハのモテット《来れ、 イエスよ来れ》による「瞑想」です。同じくノルウェーのカールセンの〈おお大いなる奇跡〉は《クリスマス・オラトリオ》の第 1 曲として作曲されました。 マリアを賛美するカトリックの祈りをテクストにオーラ・ヤイロが、多彩に変化する曲に作った《すべてが美しいお方》。中世イギリスのアンティフォナに基 づくアンドリュー・スミスの《マリアよ、あなたは美しい》。ノルウェー民謡にみられる音型と装飾をもつクヴェルノの《スターバト・マーテル・ドロローザ》。 「賛美歌は、永遠なるものについて考えをめぐらせる時、その心の高揚が声として発せられるもの」。中世イタリアの神学者トマス・アクィナスの『神学大全』 の言葉がライナーノーツに引用されています。 スコラ・カントールムは、1964 年、作曲家で指揮者のニューステットによりオスロ大学音楽学部に創設されました。彼のあと、2002 年からは、ノルウェー 音楽アカデミーで教えるトゥーネ・ビアンカ・スパッレ・ダールが指揮者を務めています。アルバムの録音セッションは、オスロに現存する最古の建築物 とされるガムレ・アーケル教会で行われました。 (Ki)
※このアルバムは、5.0 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) の Pure Audio Bluray ディスクと SACD ハイブリッドディスク (5.0 surround/stereo) のセットです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。CD や DVD のプレーヤーで は再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応の PC で再生してください。
2L
2L-096SABD
(1SACD)
5.0 surround/stereo
+
Pure Audio Bluray

Song
マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971?):太陽の呼び声
ゲイル・トヴェイト(1908?1981)/ホーコン・ベルゲ編:名誉ある出迎え
ホーコン・ベルゲ(1954?):われら歌声高く,祝福の朝なり
スヴェン=エーリク・ベック(1919?1994):春
マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971?):夜明け
アルフレード・ヤンソン (1937?):エッバ・リンドクヴィストの3つの詩
ボー・ホルテン (1948?):ヴォカリーズ
トルビョルン・ デュールード(1974?):もうすぐ娘はバラ咲く庭で愛しい人に口づけを
ハーラル・グッリクセン(1946?):主はわが光、わが救いなり
ヤーコ・マンテュヤルヴィ(1963?):アヴェ・マリア・ダオスタ
ボー・ホルテン(1948?):何事にも時があり
カール・ニルセン(1865?1931):わがイエスよ、わが心に
ノルウェー民謡 / ビョルン・アンドル・ドラーゲ, オーラ・ブレムネス編:美しい夕べの歌
エリサベト・ホルテ(指)
ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブル

録音:2011年10月、11月ウラニエンボルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
制作:モッテン・リンドベルグ
録音:モッテン・リンドベルグ、ビーアトリス・ヨハンネセン
2Lの超優秀録音が存分に堪能できるブルーレイ・オーディオとSACD Hybrid盤の2枚組仕様シリーズ。オスロに編集スタジオをもつ 2L は、グレクス・ ヴォーカリス、アンサンブル 96、スコラ・カントールムをはじめとするノルウェーの合唱団の個性的なディスクをリリースしてきました。オスロにあるウラ ニエンボルグ教会の合唱団のひとつ、ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブルは、さまざまなジャンルと時代の音楽を活気にみちた演奏で聴かせること で名高い合唱団です。アルバム『歌』。テレマルク地方の谷に響くこだまからインスピレーションを得て、アンサンブルのメンバー、マリアンネ・ライダシュダッ テル・エーリクセンが作曲したソプラノソロと高声 5 部のための《太陽の呼び声》。トヴェイトの《ハルダンゲルの 100 の民謡》組曲第 1 番の第 1 曲をホー コン・ベルゲが混声合唱のために編曲した〈名誉ある出迎え〉。フィンランドのマンテュヤルヴィのカトリック・ミサ典礼文をテクストとする《アヴェ・マリア・ ダオスタ》。『旧約聖書』の『コレヘトの言葉(伝道の書)』に基ずくオーレ・ダルゴーの詩に同じデンマークのボー・ホルテンが作曲した《何事にも時があり》。 北部ノルウェーの聖職者で詩人、漁師でもあったペッテル・ダッス (1647?1705) の詩をクヴェーフィヨルドの宗教音楽家ハンス・クリスチャン・ベルゲシェ ン (1835?1924) が歌に作った《美しい夕べの歌》。人間、人間と自然、人間同士、人間と神の関係に焦点を当てた選曲です。呼吸し、鼓動するアカペ ラの声。指揮は芸術監督のエリサベト・ホルテです。 (Ki)
※このアルバムは、5.0 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) の Pure Audio Bluray ディスクと SACD ハイブリッドディスク (5.0 surround/stereo) のセットです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されて いません。CDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCで再生してください。

SWEDISH SOCIETY
SCD-1154(1CD)
アンデシュ・ヨルミン(1957-):詩的組曲「Between Always and Never(いつでもと決しての間)」
Aviaja[アヴィアヤ]/Haiku[俳句]/Karleksvisa[愛の歌]
Vagen ar ode[道はさびれ]/Sol och mane[太陽と月]
Dans - ur Stenars tystnad[踊り−石の沈黙から]
Mellan alltid och aldrig[いつでもと決しての間]
Shakespeare cogitatio[シェイクスピア思考]
Karleksvisa - triptyk[愛の歌−トリプティク]
Dans - till Solars lek[踊り−太陽の遊戯へ]
Eviga tanke[永遠の思考]/Hemingway cogitatio[ヘミングウェイ思考]
レーナ・ヴィレマーク(ヴォーカル)
アンデシュ・ヨルミン(ダブルベース)
ヨンショーピング室内Cho
ヨンショーピング・シンフォニエッタ
フレードリク・ビューステット(指)

録音:2011年9月、ヨンショーピング・コンサートホール、スウェーデン

ANDANTE PRODUCCIONES CULTURALES
APC-3(1CD)
マリア・レハラガ〜感情の音楽、取り戻された音楽
ラケル・フラド/フアン・ラモン・ヒメネス(1881-1958)作詩:しおれたバラを見て笑うマリア(1905)(*/#)
ファリャ:ロンダのパン(1914)+
 幼児を抱く母たちの祈り(1914)+
フリアン・バウティスタ(1901-1961):2つの歌 Op.3(1921)
 幼児を抱く母たちのビリャンシコ+,その人は碧い眼をしていた*
マリア・ロドリゴ(1888-1967):嘆き(1924)*
 夜に歌われる3つの歌,夜は静かに,歌は飛んで行く
ビセンテ・リェオ(1870-1922):サルスエラ「ラ・ティラナ」〜ルシアとフェルナンドの二重唱(*/+)
ホセ・マリア・ウサンディサガ(1887-1915):サルスエラ「炎」〜タマルとアドリアンの二重唱(*/+)
トゥリーナ:歌劇「東洋の庭」〜スルタンのアリア*
ファリャ:7つのスペイン民謡(1914)(*/**)
ホアキン・ピハン(T)*
マリア・サパタ(S)+
シルビア・コントレラス(Vc)#
ハビエル・ラバダン(カホン#)
ラケル・フラド(チベタン・ボール#)
ノエリア・ロディレス(P(#,**以外))
ロサ・トレス=パルド(P)**
スペインの作家マリア・レハラガ(1874-1974)をテーマとしたハードカバーCDブック。彼女の作品は夫である劇作家グレゴリオ・マルティネス・シエラ(1881-1947)の名義で発表されました。#は詩人フアン・ラモン・ヒメネスが彼女に捧げた詩にスペインの女性作曲家ラケル・フラドが曲を付けた作品、他の収録曲はマリア・レハラガの作と見なされるテキストによる作品です。ファリャの「7つのスペイン民謡」が男性歌手によって歌われるのは珍しいですが、これがなかなか濃い味わいで楽しめます。ブックは60ページ、スペイン語のみです。本体・外装とも規格番号表記がございません。

Digressione
DCTT-28(1CD)
ヴィンチェンツォ・マストロピッロ(1960-):悲しみの聖母(プーリア方言のラウダによるスターバト・マーテルの9つの場面) エルミタージュ・アンサンブル
[マティルデ・ボナッチャ、フランチェスコ・タンマッコ(朗読)
マリレーナ・ガウディオ(S)
ジュリア・カルファピエトロ(Ms)
ヴィンチェンツォ・マストロピッロ(フルート、指揮) 他 ]

録音:2003年2月、スタジオ・クレッシェンド、バーリ、イタリア
ヴィンチェンツォ・マストロピッロはイタリア、プーリア州バーリ県ルーヴォに生まれ、バーリのニコロ・ピッチンニ音楽院で学んだフルート奏者・作曲家・指揮者・教育者・詩人。「悲しみの聖母」はマイケル・ナイマン調で始まり、フィリップ・グラス調あり、フリー・ジャズ風あり、ラジオ・ドラマ風ありの多彩な作品。
Digressione
DCTT-30(1CD)
ヴィート・アントニオ・コッツォリ(1777-1817):ヨハネ受難曲(1816) アントニオ・マガレッリ(指)
カペッラ・ムジカーレ・コッラディアーナ
ヴィート・アントニオ・コッツォリはモルフェッタ(現プーリア州バーリ県)に生まれた神父・作曲家。「ヨハネ受難曲」はナポリ派の受難曲を範としつつ新たな音楽語法を試みた作品で、コッツォリ自身の指揮によりモルフェッタ大聖堂で初演されました。当録音はその初演時の記録に基づくピリオド楽器編成で行われたものです。

Griffin
GCCD-4080(1CD)
夕べの賛歌
パリー(1848-1918):My soul there is a country*
ギボンズ(1583-1625):O clap your hands
モーリス・グリーン(1696-1755):Lord, let me know mine end
ウィリアム・ハリス(1883-1973):Faire is the heaven
トマス・ウィールクス(1576頃-1623):When David heard
スタンフォード:3つのモテット*[Justorum animae / Coelos ascendit hodie / Beati quorum via]
ジョン・ジュベール(1927-):O Lord, the maker of all things*
トマス・タリス:O nata lux
レノックス・バークリー(1903-1989): The Lord is my shepherd*
ヴォーン=ウィリアムズ:Valiant for truth
ピーター・フィリップス(1560/1561-1628):Ascendit Deus
ヘンリー・バルフォア・ガーディナー(1877-1950):Evening hymn*
エドガー・ベイントン(1880-1956):And I saw a new heaven*
不詳:Rejoice in the Lord*
ハウエルズ(1892-1983):Take him, earth for cherishing*
ケンブリッジ・クイーンズ・カレッジ聖歌隊
ケンブリッジ大学ブラス・グループ*
ジュリアン・モルトン(Org)
ニコラス・ホワイト(Org)*
ジョン・ギボンズ(指(無印))
フィリップ・ウォルシュ(指)*

録音:1985-1987年
原盤:Oxbridge, Alpha


ELOQUENTIA
EL-1238(1CD)
マーラー:子供の不思議な角笛 オモ・ベッロ(S)
ジュリアン・グエヌボー(P)
広瀬悦子(P)

録音:2012年7月
「子供の不思議な角笛」は、ブレンターノらが収集したドイツの民衆歌謡。マーラーは、この歌詞に基づいた歌曲を多数作曲(24曲、歌曲全体の約半数) しており、これらは歌曲集『若き日の歌』、『子供の魔法の角笛』、『最後の7つの歌』にばらばらに収められています。この盤では、愛、自然についてなど を歌った歌曲を中心にまとめています。パリ国立高等音楽院で声楽を学び、その後もテレサ・ベルガンサ、トーマス・クヴァストホフ、グレース・バンブリー らの薫陶を受けたオモ・ベッロはモーツァルトも得意としていて、清潔感ある歌声が魅力。言葉の世界を素直に引き出しています。ピアノのグエヌボーはブ ルノ・リグット、アルフレート・ブレンデルらに師事した実力派。指揮活動も行っており、スケール感ある演奏で聴かせます。交響曲第4番の終楽章「あ の世の生活」、そして終楽章と対照的な性格をもつ第4番の第2楽章が収録されています。なお、この2作品のピアノは、2台ピアノ編成で演奏されてお り、セカンドを広瀬悦子が務めているのもポイントです。手堅いピアノの音色がマーラーの世界を盛り上げます。 (Ki)

UNIVERSAL MUSIC SPAIN
00289-47646631
(1CD)
高価格少量生産品
スペインの合唱音楽
ビクトリア:自ら望みを満たす者は幸いである[Beatus vir]
フランシスコ・ゲレロ:Si tus penas no pruevo/La tierra s'esta gazando
ジュアン・セレロルス(1618-1680):めでたし、天の元后[Ave Regina coelorum]
パブロ・カザルス(1876-1973):おお、道行くすべての者たちよ[O vos omnes]
モンポウ:魂の歌[Cantar del alma]*
ロドルフォ・アルフテル(1900-1987):3つの墓碑銘[Tres epitafias]Op.17
 ドン・キホーテの墓のために[Para la sepultura de Don Quixote]
 ドゥルシネアの墓のために[Para la sepultura de Dulcinea]
 サンチョ・パンサの墓のために[Para la sepultura de Sancho Panza]
アントン・ガルシア・アブリル(1933-):われらの父[Pater noster]/アヴェ・マリア[Ave Maria]
オスカル・エスプラ(1886-1976):レバント地方の2つのトナダ[Dos tonadas levantinas]
 山の歌(脱穀の歌)[De la sierra (Canta de trilla)]
 海の歌(地中海風)[De la matrina (Mediterranea)]
ビセンテ・ゴイコエチャ(1854-1916):アヴェ・マリア[Ave Maria]*
ヘスス・グリディ(1886-1986):アヴェ・ヴェルム・コルプス[Ave verum corpus]*
モンサルバジェ(1912-2002):3つの黒人の歌[Tres canciones negras]
 ハバネラ調[Punto de habanera]+,黒人の子守歌[Cancion de cuna para dormir a un negrito]+,黒人の歌[Canta negro]
聖母の嘆き[Il Pianta della Madonna]+
デ・パブロ(1930-):3つの宗教的断章[Tre frammenti sacri]#
 詩篇唱和[Il salmo responsarile],福音書賛[L'acclamazione al Vangelo],
 福音書朗読の後の歌[Il canto dopo il Vangelo]
スペイン国立Cho
ダビド・マレト(Org)*
セルヒオ・エスペホ(P)+
マヌエル・ブランコ、アダン・デルガド(トランペット#)
フアン・カルロス・マタモロス(トロンボーン#)
ミレイア・バレラ(指)

録音:2010年6月21-26日、国立音楽堂室内楽ホール、マドリード、スペイン
スペイン国立合唱団は1971年に創設されたマドリードの国立音楽堂に本拠を置く合唱団。2005年から2010年まで合唱指揮者ミレイア・バレラが音楽監督を務めました。

Grappa
GRCD-4424(1CD)
バディング・ローズ ? Where Were Ye All? 〜ブロンテ姉妹の詩を歌う
作曲:テリエ・ヨハンネセン
詩:エミリー・ブロンテ、アン・ブロンテ、シャーロット・ブロンテ
Budding Rose ( 芽吹くバラ )
Where Were Ye All? ( みんなどこにいたの?)
Passion ( 情熱 )
She Dried Her Tears ( 彼女は涙を拭った )
The Night Is Darkening ( 夜は暗くなり)
Awaking ( 目覚め )
True to Myself( 私自身に誠実に )
Fall Leaves ( 落葉 )
Tell Me ( わたしに教えて ) *
Lines Composed in a Wood on a Windy Day ( 風の吹く日に森で書いた詩 )
Happiest When Most Away ( 遠くはなれた時がいちばん幸せ )
バディング・ローズ

録音:2006年-2011年 ノルウェー、ニューヨーク *
『ジェーン・エア』のシャーロット、『嵐が丘』のエミリー、『ワイルドフェル屋敷の人々』のアン。イギリスのヴィクトリア時代を彩ったブロンテ姉妹の 詩が、美しい歌のアルバムに作られました。女性を中心に今も愛好者の多いブロンテ姉妹の詩。その詩を歌集に作ったのは、ノルウェーのトランペッター でギタリスト、テリエ・ヨハンネセンです。ヨハンネセンは、『Budding Rose』から『Happiest When Most Away』まで11の詩を選び、作曲。パー カッションとプログラミングを担当したマッティン・ホーントヴェトとキーボード担当のモッテン・クヴェニルが共同で編曲を行い、姉妹の詩を幻想的かつ 現実的な作品に作り上げました。ソロ・ヴォーカルのリーネ・ホーントヴェトは、アルバム "A Livingroom Hush" がイギリス BBC の2002年最優秀ジャ ズアルバムに選ばれたノルウェーの実験的ジャズ・バンド、ジャガ・ジャジストのヴォーカリストです。9曲目の《Tell Me》はデュエット曲。トマス・デュ ブダールがニューヨークで録音したヴォーカルがリーネのヴォーカルに重ねられています。アルバムのライナーノーツは、BBC のブロードキャスター、フィ オナ・トーキントンが担当しました。彼女はブロンテ姉妹の作品に特別な思いをもっていて、その詩が歌になったことを知っても、それほど期待していなかっ たと言います。ところが、バディング・ローズの音楽を聴くや、「子供のころから愛してきた作家たちとその言葉が、私の前に新しい姿で現れた」と、一転、 賛辞を呈しています。このアルバム『みんなどこにいたの?』は、ヨハンネセンの「小さな芽吹いたバラ」、娘マリアの思い出に捧げられました。 (Ki)

WERGO
WER-6749(1CD)
zeit(t)raume〜時代
シュトックハウゼン:星座のための十二のメロディ(黄道十二宮)(1975)〜ソプラノとピアノによる演奏
ベリオ:セクエンツァ V〜女声のための (1975)*
シュトックハウゼン:ピアノ曲 \ (1961)#
ベリオ:4つの民謡(声とピアノ)(1947)
クラウディア・ベッチャー(S)
ヨヴィタ・ツェール(P)

録音:2012年2月、2011年9月*、2011年11月#/ケルン(ドイツ)
シュトックハウゼンのティアクライス(黄道十二宮、または星座のための十二のメロディ)。これまでにもトロンボーンのスヴォボダ率いるアンサンブル版 や、オルガン版などをリリースしてきたWERGOレーベルから今回登場するのは、ソプラノとピアノによる演奏です。
「黄道十二宮」は、もともとは舞台作品「MUSIK IM BAUCH(胃の音楽)」(1974年)にルーツを持ちます。この作品は、6人の打楽器奏者のた めのもので、彼らの頭上には” Miron” という大きな鳥男がぶら下げられていて、その鳥男の胃にはオルゴールが隠されていて、物語の進行に沿って、演 者達がそのオルゴールを動かす、というもの。このオルゴールに仕込まれたメロディが、シュトックハウゼンが書いたもので、12の星座の特徴を、ピッチ、 リズム、ハーモニー、そしてデュナーミクで表したものとなっています。このメロディを、この盤ではソプラノが歌い、ハーモニーをピアノが担当します。歌 詞は、各星座人の特徴を述べたテキストを用いての演奏ということだけあって、非常にユニークな仕上がりとなっています。 シュトックハウゼンのピアノ曲\は、1952-61年にかけて彼が書いた11のピアノ曲の中の1曲。セリー的要素の強い作品です。
セクエンツァは、ベリオが1958年から2002年にかけて取組み続けた、様々なソロ奏者のための曲集(14曲から成る)。第3番は、唯一の声楽曲で す。「4つの民謡」は、彼が、伝統に対して、真摯でありながらも常に革新的な姿勢で向き合っていたことを示す作品。意欲的なソロ作品と、伝統に対す るリゲティの姿勢をみることのできる興味深い組み合わせといえるでしょう。
演奏するのは2008年からデュオを組んでいるクラウディア・ベッチャーとヨヴィタ・ツェール。このプログラムは、実際に2010年に演奏会で取り上 げたもの。満を持しての録音となっています。 (Ki)

Sedem
SEDEMCD-28(1CD)
アルベニス:歌曲集
ベッケルの詩集(1888、マドリード)
6つのバラード(1888、マドリード)
バルベリーヌの歌(1947、マドリード)
ネリーに(1896、パリ)
あなたは永遠に去ってしまうのか、エレーヌよ(1896、パリ)
6つの歌(1897、ブライトン)から あなたは私のものになる?,別離!
それは愛(1897、パリ)
ピエール・ロティの詩による2つの小品(1898、サンセバスティアン)
2つの歌(1913、パリ)
4つの歌曲(1908、パリ)
カルロス・ハビエル・メンデス(T)
カルロス・ハビエル・ドミンゲス(P)

録音:2011年6月21日、アウディトリオ・デ・テネリフェ、サンタ・クルス・デ・テネリフェ、テネリフェ島、カナリア諸島、スペイン
メンデス、ドミンゲスはともにスペイン領カナリア諸島テネリフェ島生まれの演奏家。上記曲目の後の表示は(出版の年、場所)。

Audiomax
707-1782-2(2CD)
デルツ:作品全集Vol.2
独唱と合唱,打楽器のための「Solde.Lecture d'apres Lautreamont」 Op.10a
チェンバロと管弦楽のための2つの夜想曲 Op.11/ジョイス幻想曲 Op.13a
ピアノと室内管弦楽のための「ヤーレスツァイテン」 Op.12
男声合唱と混声合唱のための「ケルン・ミサ」 Op.4
ピアノとシンセサイザーのための3楽章「イスタンブール」
クリストフ・デルツ(P)、
マリア・ウィンストン(S)、
ゲルトルート・シュナイダー(Cemb)
トマス・ベッヒュリ(Cemb)、
アンサンブル・モデルン、他

録音:1983年−2006年
43才という若さでエイズのため他界したスイスのコンポーザー=ピアニスト、クリストフ・デルツ(1950−1993)の作品集の第2巻。1977年の「ケルン・ミサ」や最晩年の「イスタンブール」などシュトックハウゼンの弟子が遺した6作品を収録。

LAWO Classics
LWC-1033(1CD)
ベルク、シェーンベルク、ウェーベルンの初期歌曲集
ベルク:若き日の歌曲〔山の彼方に、女よあなたは甘きもの、深い憧れ、花咲く春は短いと彼は嘆く、瞬間、冬、浜辺で、悲しみ、希望、散歩、笛吹き女、最初の失恋、ロイコーンに〕
シェーンベルク:4つの歌 Op.2〔期待 Op.2-1、あなたの金の櫛を私に Op.2-2、高揚 Op.2-3、森の木漏れ日 Op.2-4〕
ウェーベルン:8つの初期の歌曲〔深く遠いところから、仰ぎ見て、花のあいさつ、愛のすがた、夏の夕べ、上機嫌、死、朝の早帰り〕
マリアンネ・ベアテ・シェラン(Ms)、
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2011年6月2日−4日
バロックからコンテンポラリーまでの広いレパートリーを持ち、日本では鈴木雅明が指揮するバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演の成功でその名と歌声を知られる1975年ノルウェー生まれのメゾ・ソプラノ、マリアンネ・ベアテ・シェラン(マリアンネ・ベアーテ・キーラント)。
シェランが選んだ新ウィーン楽派の3大作曲家、シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンの歌曲は、無調な十二音技法に傾倒する前に作曲された初期の秀作。
後期ロマン派の香りを残した美しき歌曲たちを、スカンジナヴィアが育んだメゾ・ソプラノの木漏れ日のように優しき歌声で ――。
LAWO Classics
LWC-1040(1CD)
祝福されたクリスマスイブ
伝承曲(ドローゲン編):つねに待ち望む心を(わが思い果てしなく駆けめぐり)
ヴォルフ:眠れる幼な子イエス
レーガー:マリアの子守歌
ノルドローク(ドローゲン編):この世にクリスマスの鐘が鳴る
ファスメル・ダール(ドローゲン編):今、世界の隅々から人びとが
シベリウス:クリスマスの歌
ベック(ドローゲン編):祝福されたクリスマスイブ
グリーグ:クリスマスツリーに寄せる
グルーバー:きよしこの夜
オイストレ・スリードレ民謡/シェラン家の伝承曲/トマス・ベック(ドローゲン編):ベツレヘムにひとりの御子が生まれた
R・シュトラウス:クリスマスの歌
アダン(ドローゲン編):クリスマスの歌「聖らに星すむ今宵」
アイヴズ:クリスマス・キャロル
ドイツ民謡(プレトリウス&モッテンセン編):一輪のばらが咲いた
ホフ(モッテンセン編):北ノルウェーのクリスマスキャロル
マリアンネ・ベアテ・シェラン(Ms)、
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)、
アルクティムス
 〔エリカ・トート(Vn)、
 ルーナ・ベルグスムー(Vc)、
 クヌート・エーリク・スンドクヴィスト(Cb)〕

2011年6月5日&11月23日−26日
ノルウェー・グラミー賞のノミネートを経験するなど、同国を代表するメゾ・ソプラノとして大きな期待が寄せられているマリアンネ・ベアテ・シェランが歌うクリスマス・アルバム。
歌声はもちろんのこと、伝承曲のアレンジや北欧のシベリウス、グリーグ、ドイツのレーガーやリヒャルト・シュトラウス、そしてアメリカのアイヴズなど、世界各地のクリスマスの歌曲を組み合わせたプログラムも秀逸。

Heilo
HCD-7271(1CD)
ユンニ・ローヴリ〜 光
ひとつ (夕べの賛美歌「一日が終わる」
今、太陽が沈む
日の光が静かに消えていく
先生、教えてください!
小さな歌「闇の訪れる夕暮れになると」
西に太陽が沈む/子守歌
ユンニ・ローヴリ(ヴォーカル)
ホーコン・テリーン(ベース)
ランディ=メレーテ・ルーセット(グラス)
リヴ=ヨールン・ベルグセット(グラス)
ノルウェーでもっとも多彩な活動をするフォークシンガーのひとり、ユンニ・ローヴリ。彼女がこれまでに発表してきたアルバムはそれぞれに独自のコン セプトをもち、その主題に沿った選曲が行われています。このアルバム『光 (Lux)』は「避けられないもの」が主題です。「夜のとばりが道に降り、秋が 近づいてくる」あるいは「太陽は沈み、夕暮れのやすらぎが大地にひろがる」、そして究極は「死」……「灯を消し、わが扉を閉じる」。《小さな歌》は、 ホルニンダールの民謡を作曲家のカタリヌス・エリングが編曲した旋律に「闇の訪れる夕暮れになると……」の歌詞をつけた作品です。主な編曲はローヴ リとベーシストのホーコン・テリーンが行い、作曲家のヨン・オイヴィン・ネスも2曲の編曲に参加しています。録音セッションは、オスロのレインボース タジオで行われ、ECM のアルバムで知られるヤン・エーリク・コングスハウグがペール・エスペン・ウシュフィヨルドと共同で録音とマスタリングにあた りました。ブックレットには、ノルウェー語の原詩と合わせて短い注釈がノルウェー語、英語、フランス語、ドイツ語で掲載されています。 (Ki)

Capriccio
C-5135D(1CD)
マーラー:亡き子をしのぶ歌(A.シェーンベルク&R.リーンによる室内楽編)<いま太陽は輝き昇る/なぜそんなに暗いまなざしなのか、今にしてよくわかる/おまえの母さんが戸口から入ってくるとき/ふと私は思う、あの子たちはちょっとでかけただけなのだと/こんな嵐に>
ベルク:ヴァイオリン協奏曲(A.シェーンベルク版:A.N.タークマンによる室内楽編)
 アルテンベルク歌曲集(A.シェーンベルク版:D.ヴァーゲナールによる室内楽編)<魂よ、おまえはいかに美しいことか/雷雨のあとの森をおまえは見たか/すべての極限を越えて/何もやってこない/ここに平和がある>
マリオン・エックスタイン(Ms)
ヴィンフリート・レードマッヒャー(Vn)
リノス・アンサンブル

録音:2009年4月18-21日ケルンドイツゼンドザール
1918年、シェーンベルクの「音楽私的演奏協会」が旗揚げされた時の理念は、「入念なリハーサルのもとに良質な演奏を行うこと」でした。週に1回、会員のみを集め(批判の声を封ずるため?)当時の「現代音楽」を演奏し、これらを世に問うという意義のある活動をしていましたが、次第に世相が悪化、本来の編成で演奏を行うことが困難となり、交響曲や管弦楽曲は室内楽編成で演奏することとなりました。編曲は主にシェーンベルクが行いましたが、彼の弟子たちもこの仕事に携わり、例えばマーラーの「大地の歌」もシェーンベルクの未完の作品をライナー・リーンが引き継いで編曲していることで知られています。ここに収録された3つの作品も、このために編曲されたもので、シェーンベルク(と弟子たち)の味付けを施された曲たちを存分に味わうことができるのです。リノス・アンサンブルは過去にもこれらの曲の演奏をリリース。高い評価を受けている団体です。
Capriccio
C-5159D(1CD)
ブラジリアン・センティメンツ
ヴィラ=ロボス/クラウディオ・サントーロ
トム・ジョビン/ロナルド・ミランダ他歌曲集
クリスティアーネ・ロンカーリョ(S)
アンドレ・バイヤー(G)
クリスティアン・ペイクス(P)
18世紀の終わり頃、1775年あたりからブラジル周辺のブルジョアジーの間で歌われてきたと言われる「modinha」が「ブラジルの歌」の起源とされているようです。しかし20世紀の初め作曲家アルベルト・ネポムセノがポルトガル語で歌を書いたものの、ほとんどの歌はイタリア語、フランス語で歌われ、ブラジル語の歌詞を用いたものはあまり存在していないのが実情です。ここでは1920年代頃から現れ始めた、ヴィラ=ロボスなどの同時代の詩人の詩を用いた歌曲を収録。1923年のエンリケの「MinhaTerra」は大ヒットとなったことでも知られています。サントーロは50年代のナショナリスト運動の影響を受け、サンパウロ州の民族音楽にインスパイアされた作品を書いています。50年代後半のボサノヴァの影響も見逃せません。どれもがポップソングと芸術的な歌曲の良いところどりであり、この独特な雰囲気は日本人の心にもぴったり合うことと思います。

K617
K617-243(2CD)
ヘンデル:メサイア ブノワ・アレ(指、T)、
ラ・シャペル・レナーヌ
タニャ・アスペルマイヤー(S)、
ジュリアン・フライムート(A)、
ヘンニヒ・カイザー(T)、
エックハルト・アベル(Brほか(声楽陣は12名)

録音:2012年10月14日( ライヴ )
ブノワ・アレによる注目の「メサイア」の登場!1972年生まれのブノワ・アレは、テノールとしてキャリアをスタート、ヘレヴェッヘの指揮の下で研鑽を積み、 次第に指揮も自ら行うようになり、2001年にラ・シャペル・レナーヌを結成しました。K617レーベルからシュッツのシンフォニア・サクラや、他レーベ ルからもバッハの受難曲をリリースし、こだわりのある版の選択など、堅実な演奏活動を展開してきています。そんなブノワ・アレは、メサイアの録音に際し、 セッション録音での細切れでの演奏をきらい、ライヴで通して演奏して録音を、という希望を持っていました。今回は、機が熟した上での待望の録音の登 場といえるでしょう。手兵ラ・シャペル・レナーヌを従え、一切の虚飾を排し、メサイアに込められたキリストの物語の重みをえぐりだすような、真摯な音 楽を展開しています。 (Ki)

Evil Penguin Records
EPRC-013(1CD)
マーラー:「子供の不思議な角笛」による歌曲全曲
死んだ鼓主/ラインの伝説
たくましい想像力
私は緑の中を楽しく歩いた
別離と忌避/番兵の夜の歌/外へ外へ!
シュトラスブルクの砦に
塔の中の囚人の歌/むだな骨折り
うぬぼれ/不幸なときの慰め
少年鼓手/夏に小鳥はかわり
この世の生活
魚に説教するパドゥヴァの聖アントニウス
いたずらな子をしつけるために
もう会えない/3人の天使がやさしい歌をうたう
だれがこの歌を作ったのだろう
美しいトランペットが鳴り響く所
高い知性への賛美/原光
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
ボリス・ベレゾフスキー(P)

録音:2012年5月22-27日ロッテルダム
子供の不思議な角笛」は、ブレンターノらが収集したドイツの民衆歌謡。マーラーは、この歌詞に基づいた歌曲を多数作曲(歌曲全体の約半数)しており、 これらは歌曲集「若き日の歌」、「子供の魔法の角笛」、「最後の7つの歌」にばらばらに収められています。 ヘンシェルは、マーラーが、自作の「子供の不思議な角笛」による歌曲に統一性をもたせていたかどうかはわからなけれど、これらの底に横たわる共通の ドラマトゥルギーのようなものを発見できるのでは、と考え、「子供の不思議な角笛」の歌曲だけを集めて録音を行いました。「子供の不思議な角笛」の 歌詞自体は一見すると平易ですが、その背後には不気味な闇が広がっています(マーラーの音楽はまさにこの闇に焦点を当てているといえるでしょう)。 詩の内容が戦いであれ、おとぎばなしであれ、愛についてであれ、これらの詩は、すべての幸せは不幸と表裏一体、禍福は糾える縄のごとし、的要素が あります。ベレゾフスキーの懐が深く情景感たっぷりのピアノが、さながらオーケストラのように大きなうねりとなって、ヘンシェルが歌う詩の世界を見事 に増幅させています。 (Ki)

スロヴァキア音楽財団
SF-0067-2(1CD)
ルカーシュ・ボルジーク(1979-):被造物賛歌
日食(混声四重唱、混声合唱と室内アンサンブルの為の;2005-2006、改訂:2011)*
愛の賛歌(ソプラノ、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロの為の;2004、改訂:2011)+
格言(8つの楽器の為の;2009)
スターバト・マーテル(バス、クラリネット、ピアノと弦楽四重奏の為の;2006、改訂:2011)#
被造物賛歌(混声四重唱、混声合唱と室内アンサンブルの為の;2011)*
エヴァ・シュシュコヴァー(S)(*/+)
アンゲリカ・ザイーツォヴァー(A)*
マロシュ・クラーティク(T)*
マトゥーシュ・トラーヴニチェク(Bs)(*/#)
クアサルス・アンサンブル
イヴァン・ブッファ(指)

録音:2011年10月28-30日、ドヴォラナ HTF VSMU コンサートホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア

PAVIAN
PM-0060-2(1CD)
アレクサンデル・アルブレフト(1885-1958):歌曲集
さようなら(1903?)/春の喜び(190??)/太古の夜(1904)/結婚(1904)
求めるな(1904)/私の心をよぎるかすかな思い(190??)
菩提樹の下で(ピアノ四手連弾伴奏1904)*/幼い少女に(1905)
あなたは消えた(1905)/あなたに(1905)
皆は笑いながら彼らをピアノに向かわせた(1908)/子守歌(1908)
ばらの時(1909)/窓辺のばら(1910)/帰郷(1909)/呪われた者(1909)
鳩の墓の所にいる少女(1910)/伝記(1910)/私の心(1910)/夜(1922)
スピシュの歌(1934)
 少年が遠い国々を旅する,パセリ,小柄な男と大柄な妻,
 私が何の宝も持たなくなってしまえば,召使い
トマーシュ・シェルツ(Br)
ダナ・ハヨーシ(P)
タマス・オラーフ(P)*

録音:2011年9月6日、11月21日、帝国劇場、フロホヴェツ、スロヴァキア

ARCO DIVA
UP-0157-2(1CD)
ペトル・フィアラ(1943-):作品選集
(1)私はばらの花を咲かせよう(ズザナ・ノヴァーコヴァーの詩によるソプラノとピアノの為の連作歌曲;1976)
(2)ヴィオラとピアノの為のロンド(2005)
(3)未だ生まれざる者の為の歌(ズザナ・ノヴァーコヴァーの詩によるソプラノ、女声朗読、女声合唱、弦楽四重奏とピアノの為の室内カンタータ;1975)
(4)花と風[Flos et venus](古いことわざのテキストによる男声四部の為の;2011)
友情[De amicitia](古いことわざのテキストによる男声四部の為の3つの楽曲;2011)
Q Vox(男声四重唱)
武器に囲まれ、ムーサたちは沈黙する[Inter arma, silent Musae](混声合唱の為の7つの小品;1994)
(5)カプリッチョ(古いことわざのテキストによるソプラノと混声合唱の為の;1982)
汝ムーサに恩寵あれ[Gratia Musa tibi](ソプラノ、混声合唱とゴングの為の;1994)
(1)シモナ・シャトゥロヴァー(S)
 テレジエ・フィアロヴァー(P)
(2)クリスティナ・フィアロヴァー(Va)
 テレジエ・フィアロヴァー(P)
(3)ハナ・シュカルコヴァー(S)
 イヴァナ・ヴァレショヴァー(朗読)
 ブルノ・チェコ・フィルハーモニーCho
 ペトル・フィアラ(合唱指揮)
 ヘレナ・フィアロヴァー(P)
 チェコ室内ソロイスツ
 イヴァン・マティアーシュ(アーティスティック・ディレクター)
(4)マルティヌー・ヴォイシズ(合唱)   ルカーシュ・ヴァシレク(指)
(5)ハナ・シュカルコヴァー(S)
 ブルノ・チェコ・フィルハーモニーCho
 ペトル・フィアラ(合唱指揮)

音源:チェコ放送

MARTIN VACKAR
MV-2012(1CDR)
ダリボル・C・ヴァーチカーシュ(1906-1984):児童合唱曲集&歌曲集
子供から大人へ(児童合唱とピアノの為の;1956)
裁縫の歌(メゾソプラノとピアノの為の;全5曲;1940)*
ホドフの歌(児童合唱とピアノの為の;1929)
3つの歌(バリトンとピアノの為の;1943)+
ひなぎく(児童合唱とピアノの為の;全8曲;1929)
好きなもの(児童合唱とピアノの為の;1964)
ばらのつぼみが開く(児童合唱とピアノの為の;1952)
ああ、あなたは私の守護天使(児童合唱とピアノの為の;1952)
カテジナ・ヤロフツォヴァー(Ms)*
イヴァン・クスニェル(Br)+
キューン児童Cho
イジー・フヴァーラ、ペトル・ロウジェンスキー(指)
ヤロスラフ・サロウン(P)

録音:2011年9月、マルティヌー・ホール、プラハ音楽アカデミー、チェコ

DIGRESSIONE
DCTT-22(1CD)
フランチェスコ・リゼーナ(1984-):無伴奏教会合唱作品集
ロゴス[Logos]Op.41(混声8-16部;2011)
深き淵より[De profundis]Op.37(混声4部;2011)
めでたし海の星[Ave maris stella]Op.39(混声4-7部;2011)
天の元后[Regina caeli](同声4-8部;2012)*
スターバト・マーテル[Stabat Mater]Op.34(4人の独唱者の為の;2011)
十字架に掛けられ[Crucifixus]Op.32(二重混声8部;2011)
暗くなりて[Tenebrae factae sunt]Op.35(同声4部;2011)+
ミサ・ブレヴィス[Missa brevis]Op.20(混声4部;2008)
ミサ・ブレヴィス・ソレムニス[Missa brevis solemnis]Op.38(混声4部;2011)
ヘクサコルドゥム声楽アンサンブル
アントニオ・マガレッリ(指)

録音:2012年10月、教区博物館ホール、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
イタリアのモルフェッタに生まれた作曲家・ヴァイオリン奏者、フランチェスコ・リゼーナの新作集。ヘクサコルドゥム声楽アンサンブルはフランチェスコ・リゼーナ、合唱指揮者アントニオ・マルガレッリ、ソプラノ歌手アンナマリア・ベッロッキオによって2011年に創設された団体。イタリアの作曲家・演奏家という先入観を良い意味で裏切る静謐な音楽・精緻な演奏です。*は女声合唱、+は男声合唱による演奏。
DIGRESSIONE
DCTT-23(1CD)
偽りの愛
ジャンヴィンチェンツォ・クレスタ(1968-):デヴェークート II(ヤコポーネ・ダ・トーディのラウダのテキストによる、声楽アンサンブルとヴィオラによるナレーションの為の)*
 No lo dir mai / Nel suo demorare / D'aver lo tuo amore / Possedi posseduta
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):聖土曜日の為のレスポンソリウム(6声)〜屠場へ連れて行かれる羊のように[Sicut ovis ad occisionem]
 エルサレムよ、起ち上がれ[Jerusalem, surge]
 処女のごとく悲嘆せよ、わが民よ[Plange quasi virgo]
 われらの羊飼いはお隠れになった[Recessit pastor noster]
 おお、道を行くすべての者よ[O vos omnes]
 見よ、正しき人がいかに死すとも[Ecce quomodo moritur justus]
アンサンブル・ソリステ XXI
クリストフ・デジャルダン(Va)*
ラシド・サフィル(指)

録音:2012年9月8-9日、IRCAM、ポンピドゥー・センター、パリ、フランス
ジャンヴィンチェンツォ・クレスタはジャコモ・マンツォーニ(1932-)に師事したイタリアの作曲家。「デヴェークート」とはユダヤ教・キリスト教において「神との合一」を意味する語。ラシド・サフィルはアルジェリア生まれのテノール歌手・合唱指揮者。グループ・ヴォーカル・ド・フランス、ミュンヘン古楽スタジオ、クレマンシック・コンソート、ア・セイ・ヴォーチ(創設メンバー)等で活躍し、1988年にルネサンスから現代までの音楽を演奏するためにレ・ジュネ・ソリステ(後年アンサンブル・ソリステ XXIに改称)を創設しました。
DIGRESSIONE
DCTT-24(1CD)
ラウール・プーニョ(1852-1914):歌曲集
連作歌曲「思い出の鐘」(全7曲;1908)
連作歌曲「短い恋」(全7曲;1899)
連作歌曲「明るい時刻」(全8曲;1910)
別れの歌(1884)
ティツィアーナ・ポルトゲーゼ(Ms)
フィオレッラ・サッサネッリ(P)

録音:2012年6月、ヨハネ・パウロ2世財団ホール、バーリ、イタリア
ラウール・プーニョはフランスのパリに生まれたピアニスト・オルガニスト・作曲家・音楽教師。モーツァルト、ショパン、フランクの鍵盤楽曲の演奏で名声を博し、ウジェーヌ・イザイやレオポルト・アウアーの伴奏者としても活躍しました。作曲家としてはピアノ曲から歌劇までかなりの数を書きましたが、現在作品が取り上げられることはほとんどありません。当録音は稀少価値があると言えるでしょう。


Capriccio
C-5119D(1CD)
マーラー夫妻&ツェムリンスキー:歌曲集
マーラー:若き日の歌より<春の朝/ハンスとグレーテ/うぬぼれ/いたずらな子をしつけるために>
ツェムリンスキー:5つの歌曲集Op.7
アルマ・マーラー:静かな街/あなたのもとで私はうちとける/私の父の庭で/収穫の歌/私は花の中を歩く/森の至福/夜の賛歌>
マーラー:若き日の歌より<思い出/私は緑の森を楽しく歩いた/夏の交代/別離と忌避>
ツェムリンスキー:まだ私はあなたの頬に自分の吐息を感じることができる/あなたは出かけず聞いていた/2回とも/夕べの調べ>
ルート・ツィーザク(S)
ゲロルト・フーバー(P)

録音:2011年11月19-22日チューリヒ放送スタジオ
後期ロマン派を彩る有名な愛の物語。マーラー夫妻とツェムリンスキーの微妙な関係を彼らの歌曲を通して垣間見るという、少々罪悪感に満ちた刺激的な1枚です。3人の歌曲を聞いてみればおわかりかと思いますが、一番先鋭的な曲を書いているのは紛れもなくツェムリンスキーでしょう。そのツェムリンスキーから一時期作曲を習っていたのが、絶世の美女アルマ・シンドラー。後のマーラーの妻となる人ですが、当時はツェムリンスキーとアルマは恋人同士であり、彼女の歌曲からは師の影響が強く漂い、ここでの濃密な音楽的なやりとりは、2人の関係をはっきりと物語っています。マーラーの歌曲は一番明快で民謡的ですが、その完成度の高さはやはり他の追随を許さないもの。ちなみにアルマに去られたツェムリンスキーは心に深い傷を負ったのは間違いありません。
Capriccio
C-5149D(1CD)
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 ヴォルフガンク・ホルツマイヤー(Br)
アンドレアス・ヘフリガー(P)

録音:2009年12月7-9日ライトシュターデルノイマルケット・イン・デア・オベルプファルツ
1952年生まれ、今や世界的バリトン歌手の一人となったホルツマイヤーですが、ちょっと高めの響きや声の張りなどは全く
衰えることなく、歌唱には驚くほどの深みが加わっているようです。シューベルトの「冬の旅」は言うまでもなく名作ですが、この曲にどのようなアプローチをかけるかは歌手の腕の見せ所。絶望の心理状態を自らのものとして刻々と描き出すか、俯瞰した冷めた目で描き出すかは歌手の解釈によって違いが際立つところです。ここでのホルツマイヤーは温かみのある声を最大限に生かし、冷たくなってしまった旅人の心を優しく溶かし光の中へと導いていくかのようです。
Capriccio
C-5154D(1CD)
サロメ・カンマー/ヴァイル&アイスラーを歌う
クルト・ヴァイル(1900-1950)
1.Das Lied von der harten Nuss
2.Die Seerauber-Jenny
3.Die Ballade vom ertrunkenen Madchen
4.Marterl/5.Der Bilbao Song
6.Denn wie man sich bettet
7.Barbara-Song/8.Nannas Lied
9.Und was bekam des Soldaten Weib?
〈ハンス・アイスラー(1898-1962)〉
10.Im Blumengarten/11.Der Kirschdieb
12.Der Pflaumenbaum
13.Vom Sprengen des Gartens
14.L'automne prussien
15.Die haltbare Graugans
〈ルディ・スプリング(1962-):ブレヒト三部作〉
16.Der Sohn/17.Finnisches Volkslied
18.Die Weidenpfeife
〈ハンス・アイスラー〉
19.Spruch 1939/20.Uber den Selbstmord
21.Die Flucht/22.Hotelzimmer 1942
23.An den kleinen Radioapparat
24.Landschaft des Exils
25.Und es sind die finstern Zeiten
〈ハイウッドの悲歌〉
26.Unter den grunen Pfefferbaumen
27.Die Stadt/28.Jeden Morgen
29.Hollywood/30.In den Hugeln
31.The rat men/32.I saw many friends
33.Uber die vier Stadte
34.Das “Vielleicht“-Lied
35.Und ich werde nicht mehr sehen
36.Die Heimkehr
〈クルト・ヴァイル〉
37.I'm a stranger here myself
38.Tschaikowsky/39.Lonely House
40.Song of the Rhineland
ザロメ・カンマー(ヴォーカル)
ルディ・スプリング(P)

録音:2011年5月4-6日ベルリン,スタジオ・ガルトナー・シュトラッセ
活動の初期は新古典派風の作品を書いていたワイルですが、1928年に戯曲家ベルトルト・ブレヒトとの共同作業から生まれた「三文オペラ」をきっかけに、劇場音楽や声楽作品に力を注ぎ、この分野での新たな道を開いたことで知られています。どれもが親しみやすく、適度な毒を持ち、大衆から絶大な支持を得た彼らのスタイルは劇音楽だけでなく歌曲にも浸透し、実験的でありながら洗練された趣味のよさを備え、時にはブロードウェイ風に、時にはジャズ風に強い印象を残すものとなっています。ここで達者な歌を聴かせるサロメ・カンマーは1959年ドイツ生まれの女優、歌手、チェリストで、フォルクスヴァンク音楽大学では、マリア・クリーゲルとともにヤーノシュ・シュタルケルからチェロを学んだこともありました。キャシー・バーベリアンと並ぶ「ドイツの現代歌曲」歌手としても高い評価を受けており、もちろん古典から現代まで何でも歌いこなす多才な歌手として知られます。
Capriccio
C-7155E(5CD)
宗教合唱曲集〜100 MASTER PIECES
シューベルト:アヴェ・マリア
モーツァルト:ラウダーテ・ドミヌム
ジルヒャー:私の手を取りたまえ
ハイドン:天地創造より
メンデルスゾーン:アヴェ・マリア
バッハ:イエス,わが心の喜び
伝承曲:修道女へのあいさつ
ヘンデル:ハレルヤ
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
ベートーヴェン:高き天より
シューベルト:サルヴェ・レジーナ
伝承曲:マリア,わが母
モーツァルト:オルガンミサ
ヴェルディ:レクイエム-涙の日他
メンデルスゾーン:高き天より
バッハ:ミサ曲ロ短調-グローリア
ブラームス:白い小鳩
ブルックナー:エサイの芽に
シューベルト:天使の合唱他
ブルックナー:テ・デウム
シューベルト:聖なるかな、聖なるかな
伝承曲:Glorwurd’geKonigin
メンデルスゾーン:ヴェニ・ドミネ
ヴェルディ:アヴェ・マリア他
ボルトニャンスキー:私は愛の力に祈る
バッハ:おお、血と涙にまみれた御頭よ
シューベルト:スターバト・マーテル
ブルックナー:アヴェ・マリア5.ブラームス:ドイツレクイエム-1.悲しんでいる人々は幸いである、他
ウィーン少年Cho
ライプツィヒ・トーマス少年Cho
ドレスデン木の十字架Cho
レーゲンスブルク大聖堂Cho
リアス室内Cho
DES男声Cho
ライプツィヒ放送Cho
ウィーン・アカデミー
マルティン・ハーゼルベック(指)
ベルリンRSO
マルクス・クリード(指)
宗教曲の名作100曲を5枚のCDにコンパクトにまとめたものです。様々な作曲家たちによる「聖なる合唱曲」は聞いているだけでも心が洗われる思いがするでしょう。
Capriccio
C-7161F(10CD)
ミサ曲集
モーツァルト:戴冠式ミサ曲ハ長調K31
 荘厳ミサ曲ハ短調K139
 グレート・ミサハ短調K427
 ミサ・ブレヴィスハ長調「オルガン・ソロ・ミサ」K259
ハイドン:ミサ曲変ロ長調「ハーモニー」
M・ハイドン:Missa Sancti Joannis Nepomuceni MH182
ケルビーニ:シャルル10世のための戴冠式ミサ曲MH829
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニスOp.12
シューベルト:ミサ曲第5番変イ長調D678
 ドイツ・ミサD872
シューベルト:ミサ曲第2番ト長調D167
 ミサ曲第6番変ホ長調D950
シューマン:ミサ・サクラ.ハ短調Op.147
ウェーバー:聖なるミサ変ホ長調
フリードヒリ・キール(1821-1885):ミサ・ソレムニスOp.40
グノー:聖チェチリア祝日のためのミサ・ソレムニス
ブルックナー:テ・デウム
ウィーン少年Cho
アルテンブルガー少年Cho
リアス室内Cho
エウロパ・コア・アカデミー
カンテムス室内Cho
マルティン・ハーゼルベック(指)ウィーン・アカデミー
マルクス・クリード(指)ベルリンRSO
ヴェルナー・エールハルト(指)ノイス・アム・ライン・ドイツ室内アカデモー
ミヒャエル・ギーレン(指)ルクセンブルクPO
ミサ曲の中でもとりわけ人気の高い作品群を、Capriccioレーベルが誇る名演から選りすぐり10枚のCDに収録しました。ここで選ばれているのは古典派からロマン派までの作品であり、不協和音は全く存在することのない明快で美しい響きを持つものばかり。ある意味安心して心をゆだねることができるものです。

THE CHOIR OF KINGS COLLEGE
KGS-0002
(1SACD+CD)
■SACD
モーツァルト:レクイエム(ジュスマイヤー版&補作)
■CD
モーツァルトのレクイエムについて(オーディオ・ドキュメンタリー)
エリン・マナハン・トーマス(S)
クリスティーヌ・ライス(Ms)
ジェイムス・ギルクリスト(T)
クリストファー・パーヴス(Bs)
スティーヴン・クレオベリー(指)
エンシェントCO
ケンブリッジ・キングズ・カレッジCho

録音:2011年6月26-27日、9月27日キングズ・カレッジ聖堂(ケンブリッジ)
イギリスの名門「ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団」の、自主レーベル「THE CHOIR OF KING'S COLLEGE」の第2弾アルバムはモーツァ ルトのレクイエム。ソリストにソプラノのエリン・マナハン・トーマス、クリスティーヌ・ライス、テノールのジェイムス・ギルクリスト、バリトンのクリストファー・ パーヴス、そしてエンシェント室内管弦楽団を迎え、美しい音響に定評のあるキングズ・カレッジ聖堂で収録されました。 モーツァルト自身はレクイエムを完成することは出来ませんでしたが、弟子のジュスマイヤーが補筆完成。しかし後世ジュスマイヤーの補作に異論を唱える 声が多く上がり、様々な人がこの大作の再構築を試みています。ここでは、ジュスマイヤー版を基本に、「アーメン(フーガ)」をC.リチャード・F.モンダー、 「サンクトゥス」をR.レヴィン/F.バイヤー、「ベネディクトゥス」をD.ドゥルース、「クム・サンクティス・トゥイス」はR.レヴィン、「ラクリモサ」をイ ギリスの現代作曲家マイケル・フィニスィー(1946-)が補作した版を用いています。またボーナスCDには、ソプラノのエリン・マナハン・トーマスがモー ツァルトのレクイエムについて解説したトラックが収録されています。 厳かで透明感があるケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団と独唱陣の感動的な歌唱が溶け合った天上の美しいハーモニーを聴かせてくれます。 また3rdアルバムではブリテンの「聖ニコラス」が予定され、今後の活動にも注目が集まります。 (Ki)

NEU RECORDS
NEU-MCH-CD001
(2CD)
ベルナト・ビバンコス(1973-):合唱作品集
わが唇を開きたまえ[Obriu-me els llavis, Senyor](混声合唱の為の;2000)(R)
鐘の音によるミサ[Messe aux sons des cloches](混声合唱と5人の打楽器奏者の為の;2002)+
鳥の歌[El cant dels ocells](ソプラノと混声合唱の為の;2004)(S)
泡[Bubbles](混声合唱と4人の打楽器奏者の為の;2010)+
御子が生まれた[A Child is born](混声合唱の為の;2001)
私は色黒[Nigra Sum](女声合唱の為の;2001)
エコーのサルヴェ[Salve d'ecos](女声合唱の為の;2002)
羊飼いたちの呼び声[Le cri des bergers](テノールと室内合唱の為の;2004)(T/*)
私は色黒だが美しい[Nigra es pulchra sum](6人の独唱者の為の;2006)*
イエヴァ・エゼリエテ(ソプラノ(S))
カルリス・ルテンタルス(テノール(T))
モンセラト修道院聖歌隊(話し声(R))
ラトヴィア放送Cho(*以外)
ラトヴィア放送チェンバー・シンガーズ*
エドガルス・サクソンス、イヴォ・クルスコプス、ウギス・クルスコプス、
リハルツ・ザユペ、エリナ・エンドゼレ、アティス・ヴィントスクス(打楽器+)
シグヴァルズ・クラヴァ(指)

録音:2011年1月、聖ヨハネ(ヤーニャ)教会、リガ、ラトビア
  2011年1月、モンセラート修道院聖堂、スペイン(R)
ベルナト・ビバンコスはバルセロナ生まれの作曲家。モンセラト修道院聖歌隊学校でイレネウ・セガラ神父に音楽教育を受けた後、パリ音楽院でアラン・ルヴィエ他に。ノルウェーでラッセ・トゥーレセンに師事。バルセロナのカタルーニャ高等音楽学校の作曲おとびオーケストレーションの教授となり、2007年には母校モンセラート修道院聖歌隊学校の音楽監督に就任しました。ビバンコスの合唱作品はトゥーレセンの影響か北欧的ともいえる透明感が特徴で、スペインの作曲家によるものとはしばし信じがたいほどです。ラトヴィア放送の合唱団の精緻なパフォーマンスと教会の豊かな残響、そして優れた録音がさらにその印象を強めます。すべて世界初録音と表示されています。
シグヴァルズ・クラヴァ(ラトヴィア語的に読めばシグヴァルツ・クリャヴァか?)は1962年ラトヴィアのリガに生まれ、ラトヴィア音楽アカデミー、サンクトペテルブルク音楽アカデミー、ライプツィヒ・バッハ・アカデミーで学んだ合唱指揮者。1987年にラトヴィア放送合唱団の指揮者となり、1992年に首席指揮者に就任しました。
NEU RECORDS…2011年に活動を開始したスペイン・カタールーニャの現代音楽専門レーベル。

AUS ART
AAR-033(1CD)
【未案内旧譜】
バスクのカプチン派と20世紀の音楽 Vol.1〜ホセ・アントニオ・デ・ドノスティア(1886-1956):教会合唱作品集
(1)Poema de la Pasion / O Jesu mi dulcissime / Benedictum sit
Adoramuste, Christe / Christus factus est / Vientecinco murmurador
(2)Requiem aeternam
(3)Orgabidetan / Ez dukezu, o Maria
(4)Eguberri etortzean / Aurtxo txikia jaio zaigu
(5)Agur Maria
(6)Ainguruen Erregina / Agur Itziarko 
(7)Euskal lurreko Ama
(8)Stabat Mater Dolorosa
(1)アンドラ・マリCho(エレンテリア)
(2)エリソンドCho(ナヴァラ)
(3)アンドラ・マリCho(エレンテリア)
(4)シネ・ノミネCho(サンセバスティアン)
(5)Aステラ・マリスCho(サンセバスティアン)
(6)アンドラ・マリCho(エレンテリア)
(7)オイニャリCho(エレンテリア)
(8)サン・ホセCho(チャントレア、パンプロナ)

録音:1971-1999年
ドノスティア神父(別名サン・セバスティアン)はスペイン・バスクのカプチン会修道士・民謡研究家・作曲家。
AUS ART
AAR-034(1CD)
【未案内旧譜】
バスクのカプチン派と20世紀の音楽 Vol.2〜ホセ・アントニオ・デ・ドノスティア(1886-1956):世俗合唱作品集
(1)Jeiki, jeiki-Txoritua nurat hua / Alduden gizonik ez (Gizon dantza)
Yaz il zitzaitan (Zurrume dantza) / Urtxindorraren eriotza
Canciones gasconas / Ene maitea / Txistu-sonu (Euskal irukoitz)
Branle d’Ossauア
(2)Binbili bonbolo / Urzo luma / Una planeta
(3)Oi laborari gaixoa / Lili eder bat / Txorinuak kaiolan / Bortian ahuzki
Ene ama, othoi / Basoilarrak
(4)Iru txito
(5)Elizatikan konbeturano
(6)Ama
(7)Adios, ene maitia
(8)Pilota partida bat
(9)Itsasoa
(1)アンドラ・マリCho(エレンテリア)
(2)アメツァCho(イルン)
(3エスキファイアCho(オンダリビア)
(4)オルフェオン・ドノスティアラ(サンセバスティアン)
(5)ボセス・グラベスCho(パンプロナ)
(6)ウモレ・オナCho(ベルガラ)
(7)ステラ・マリスCho団(サンセバスティアン)
(8)オイニャリCho(エレンテリア)
(9)アンドラ・マリCho(エレンテリア)

録音:1971-1998年
AUS ART
AAR-036(1CD)
【未案内旧譜】
バスクのカプチン派と20世紀の音楽 Vol.4〜合唱音楽
(1)トマス・エルドゥアイェン(1882-1953):In medio Ecclesiae / Laetabundus / Voce mea
(2)トマス・エルドゥアイェン:O sacrum convivium
(3)A la Madre Dolorosa
(4)イラリオ・オラサラン・デ・エステリャ(1894-1973):Mendekoste festetan
(5)Erresinula / Charmagarri bat badit 
(6)Done Bartolometan / Mendigoizaleak
(7)ホルヘ・デ・リエス(1894-1992):Egizu lo
(8)サトゥルニノ・デ・レガルダ(1896-1970):Plange quasi virgo / Manso corderito
(9)アンヘル・デ・アルアス(1908-1973):El cophue rojo
(10)フランシスコ・ラスカノ(1911-1967):Maitia, nun zira
(11)ディオニシオ・プレシアド(1919-):Aguita de mi tierra / Rio, rio
(12)ホセ・ルイス・アンソレナ(1928-):Belauniko agurtzen zaitut / Ama Birjina fidela / Atabala eta txistua
(1)Hnos. Capuchinos合唱団
(2)オイニャリCho(エレンテリア)
(3)アンドラ・マリCho(エレンテリア)
(4)イリブルコ・オチョテ・レイヌア(イパラルデ)
(5)エレインツァCho(エステリャ)
(6)アンドラ・マリCho(エレンテリア)
(7)オイニャリCho(エレンテリア)
(8)室内合唱グループ(パンプロナ)
(9)サン・ホセCho(パンプロナ)
(10)スコラ・カントールム(サンセバスティアン)
(11)カンティレナCho(パンプロナ)
(12)アンドラ・マリCho(エレンテリア)

録音:1971-1996年
バスクのカプチン派修道士たちの作品集。
AUS ART
AAR-037(1CD)
【未案内旧譜】
バスクのカプチン派と20世紀の音楽 Vol.5〜声楽と器楽
(1)ホセ・アントニオ・デ・ドノスティア(1886-1956):San Francisco y los pajaros (1926)
(2)La quete heroique du Graal (1938)
(3)Intermedi I (1908)
Laetare, Virgo Mater (1938)
(4)トマス・エルドゥアイェン(1882-1953):In tympano et choro
(5)Nocturno
(6)Salutacion
(7)イラリオ・オラサラン・デ・エステリャ(1894-1973)/フェルナンド・レマチャ(1898-1984)管弦楽編曲:Baile de la era (1929)
(8)イラリオ・オラサラン・デ・エステリャ:Suite navarra (1942)
(9)Gora, Baztan, Aska (1930)
(10)Noche de San Juan (1920)
(11)Ola-gizona (1921) / Udaberria (1921)
(12)ニコラス・デ・トルトサ(1883-1923):Aztanen portalean / Aurtxo txikia negarrez dago
(13)サトゥルニノ・デ・レガルダ(1896-1970):Modulamini illi psalmum novum / Caeciliana-1
(14)アントニオ・ディエス・ムロ(1920-):Rezando... / Preludio en Do
(1)ルイス・イスキエルド(指)バスクSO
(2)アンドラ・マリCho、デロジェール・オンドマルトノ三重奏団、ホセ・ルイス・アンソレナ(指)
(3)Iロレンソ・オンダラ(Org)
(4)ロレンソ・オンダラ(Org)
(5)ホアキン・ピルダイン(Org)
(6)ホセ・マヌエル・アスクエ(Org)
(7)ホセ・マリア・フランコ・ヒル(指)バスクSO
(8)クリスティアン・イフリム(Vn)、マルハ・リョレンテ(P)
(9)サンセバスティアン市立吹奏楽団のチストゥ奏者たち
(10)マルハ・リョレンテ(P)
(11)マイテ・アルアバレナ(Ms)、マルハ・リョレンテ(P)
(12)イドイア・ガルメンディア(S)、ルチ・マンシシドル(P)
(13)ホセ・マヌエル・アスクエ(Org)
(14)ロレンソ・オンダラ(Org)

録音:1975-2000年

EM Records
EMRCD-009(1CDR)
ガードナー作品集
クリスマス・カンタータ(世界初録音)
クリスマス・キャロル集(一部世界初録音)
オルガンと10人の奏者による室内協奏曲(世界初録音)*
スティーブン・キング(Org)、
ヒラリー・デイヴァン・ウェットン(指)
クリス・ガードナー(指)*、
シティ・オブ・ロンドンCho、
ホルストO、パウリナ・ヴォイセズ

録音:2012年10月2日&10月6日−7日
マンチェスター出身のコンポーザー、ジョン・ガードナー(1917−2011)の作品集。ジョン・バルビローリが「交響曲第1番」を高く評価したことでも知られる。「クリスマス・カンタータ」をはじめとした収録曲の多くが世界初録音であり、戦火を乗り越えた20世紀イギリスの知られざる作品が陽の目を見ます。
※EM Recordsはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
EM Records
EMRCD-010(1CDR)
デイヴィッド・オーウェン・ノリス:オラトリオ「祈祷書」(世界初録音)
第1部 〜信頼/第2部〜希望/第3部〜慈愛
ウェインフリート・シンガーズ、
ピーター・サヴィッジ(Br)、
デイヴィッド・コーラム(Org)、
ナバーラSQ、
オーヴァー・ザ・ブリッジ、
オックスフォード・ニュー・カレッジCho
デイヴィッド・オーウェン・ノリス(指、作曲)

録音:2012年9月13日&14日
オラトリオという伝統に変化をつけるというコンセプトで作曲された指揮者デイヴィッド・オーウェン・ノリスのオラトリオ。宗教的でもあり、映画音楽のような壮大なスケールも持った現代のオラトリオです。
※EM Recordsはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

HATART
HATART-183(1CD)
アイヴズ:歌曲集(S.ゴットシックによるヴォーカルと室内楽編曲版)
思い出/サーカス・バンド
われらの祖先が愛したもの
母国の日/トムが船出する
東へ/周りと背後の道
預言者/グランチェスター
ストックブリッジのフーザトニック川
セントラルパークのロマンス
新しい川/散歩/番人
川のほとり/ブース大将の天国入り
平穏
管弦楽組曲第2番〜人殺しとハースト、最悪なのはどちら?
暗き瞳/病気の鷲のように
故国よさらば/夜に
まじない/夕べ
ジャニーヌ・ヒルツェル(Ms)、
オマール・エブラヒム(Br)、
セバスチャン・ゴットシック(指)
チューリッヒ新音楽アンサンブル

録音:2010年6月8-10日、フランクフルト
エール大学卒業後は保険会社に勤め、音楽家としての活動経歴を殆ど持たなかった作曲家、チャールズ・アイヴズ(1874-1954)。作曲は趣味の範 疇であったといえ、管弦楽、歌曲、合唱曲などにすぐれた作品を多く残しました。無調、多調といった斬新な手法をいち早く多く取り入れるも作曲活動 中はなかなか認められず、作品が注目を集めるようになったのは彼が作曲をやめた後、交響曲第3番がピューリッツァー賞を受賞した1947年以降のこ とになります。独創的な交響曲でも広く知られますが、実は200曲近くの歌曲を残した多作家。1922年には、1898年から1918年にかけて作曲した 114もの歌曲を集めた歌曲集を出版しました。本アルバムでは、彼が残した数多くの歌曲作品の中から珠玉の作品の数々を収録。アメリカ伝承歌の響き を持つ親しみ深いものから、不協和音や多調を駆使した近現代的響きの強い歌曲まで、多彩なアイヴズの世界をたっぷりと堪能できるアルバムに仕上がっ ています。
ピアノ伴奏を器楽伴奏に編曲した室内楽版であるところにも要注目!セバスチャン・ゴットシックによって、アイヴズ独特の複雑なポリフォニックの魅力が 際立って感じられる編曲がなされています。器楽伴奏はフルート、クラリネット、ホルン、パーカス、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、コントラバスら8人か らなる小編成にとどまるため、歌声とのバランスも悪くありません。指揮は編曲者ゴットシック自身が担当。現代女性作曲家の作品蘇演にも積極的なチュー リッヒ新音楽アンサンブルを率い、アイヴズの魅力引き出す演奏をみせています。 (Ki)

Ladybird
Ladybird-79556824
(2CD)
スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム:宗教作品集
テ・デウム/夜はふけて
クリスマスの朝が明けると
神はわれらのよるべ
われわれのとがのために傷つけられ
カンタータ第1番/記憶がわたしを見つめる
半ば出来上がりの天国/主の祈り,他
グスタフ・ショークヴィスト(指)
モナ・エーントルプ(指)
グスタフ・ショークヴィスト室内Cho
ヘッセルビ・モテットCho
大聖堂合Cho

録音:2012年6月
現在のスウェーデン、スカンジナヴィアのリーディング・コンポーザー、スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム(1942−)。スウェーデンの教会音楽の新しい歴史を作ったサンドストレムの合唱作品は、混沌とは正反対に位置する高貴で荘厳な音楽です。

FABIAN RECORDS
FABIAN-CD 8001
(4CD)
ルーペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(1951-)〜作曲家の肖像


[CD 1] 声楽作品
(1)来たれ、聖霊[Veni creator Spiritus](無伴奏混声4部の為のモテット;1886)
(2)マニフィカト・プラジェンセ[Magnificat Plagense](ソプラノ、バリトン、合唱とオルガンの為の;2008)
(3)キリスト、光にして日である[Christe qui lux es et dies](無伴奏混声合唱の為の;1988)
(4)ミサ・ブレヴィス「来たれ、異教徒の救い主よ」[Missa brevis super "Veni redemptorum gentium"](合唱、オーボエとオリガンの為の;1984)
(5)知られざる死者の為のレクイエム[Requiem fur einen Unbekannten Toten](ソプラノ、バリトン、合唱、フルート、2つのチェロ、オルガンと鐘の為の(1998)
(6)ああ、何とはなかく、何とむなしき[Ach wie fluchtig, ach wie nichtig](無伴奏混声3−4部の為のモテット;1990)
(7)ミサ・コラーリス「天使」[Missa Choralis super "de Angelis"](混声合唱、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットとオルガンの為の;1991)
(8)われらの父[Pater noster](無伴奏混声4部の為のモテット;2010)
(9)オルガンの為のルードゥス I[Ludus pro organo I](1977)

[CD 2] 世俗作品
(1)石たちが語る[Saxa luquuntur](金管八重奏とティンパニの為の;1992)
(2)ヘルマン・ヘッセのテキストによる6つの歌曲[Lieder nach Texten von Hermann Hesse](1987)
(3)初老[Lebsnsherbst](弦楽四重奏曲の為の悲歌;1988)
(4)大いなる奇跡[Das Grosste Wunder](アルト独唱と弦楽四重奏の為の瞑想曲;1996)
(5)もしや夢か?[Vielleicht ein Traum?](ピアノの為の性格的小品;1990)
(6)エーリヒ・フリートのテキストによる5つの格言[Funf Aphorismen nach Texten von Eruch Fried](バリトンとピアノの為の;2005)
(7)鳥類学的ロンド・ジョコーソ[Rondo giocolo ornitologico](サクソフォン・クアルテットの為の;2010)
(8)暗い太陽の運動−日食の為の劇[Actio Solis Tenebrarum - Ein Spiel zur Sonnenfinsternis] (3時間のインスタレーション音楽から約11分の抜粋)
(9)A. B. へのオマージュ[Hommage a A. B.](大管弦楽とオルガンの為の;1994)
(10)A. B. の記念に[In memoriam A. B.](金管アンサンブル、ティンパニとオルガンの為の;1996)

[CD 3]
室内オラトリオ「十字架の秘跡」[Mysterium Crucis](1988)

[CD 4]
オラトリオ「聖パウロの改宗」[Die Bekehrung des Heiligen Paulus](1994)
[CD 1]
(1)ヒリアード・アンサンブル/録音:1989年5月23日、ライヴ
(2)ローゼマリー・ショーベルスベルガー(S)、アンドレアス・レベダ(Br)、カントーリア・プラジェンシス(合唱)、インゲマール・メルヒェルソン、クリストファー・ツェーラー、ゲオルク・グルーバー(Org)/録音:2009年10月16日
(3)コレギウム・ムジクム・プラジェンセ(合唱)/録音:2010年8月28日
(4)コレギウム・ムジクム・プラジェンセ(合唱)、アンゲリカ・グルーバー(Ob)、インゲマール・メルヒェルソン(Org)/録音:2010年8月28日
(5)ローゼマリー・ショーベルスベルガー(S)、アンドレアス・レベダ(Br)、シュティフツO員、クリストファー・ツェーラー(Org)/録音:2009年10月16日
(6)コレギウム・ムジクム・プラジェンセ(合唱)/録音:2010年8月28日
(7)コレギウム・ムジクム・プラジェンセ(合唱)、シュトフツムジーク木管アンサンブル、クリストファー・ツェーラー(Org)/録音:2010年8月28日
(8)ヒリアード・アンサンブル・録音:ライヴ、2010年5月22日
(9)録音:2007年8月15日、アイゲン教区教会、オーストリア、使用楽器:リーガー製
[CD 2]
(1)ウィーン音楽大学金管アンサンブル ヴィンフリート・ハックル(指)/録音:2002年6月7日
(2)ガブリエーレ・ダニール(S)、ルーペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(P)/録音:1989年、ORF
(3)レゾナンツSQ/録音:2010年2月11日、リンツ、オーストリア
(4)バルバラ・ヴォルフマイヤー(A)、レゾナンツSQ/録音:2010年2月11日、リンツ、オーストリア
(5)ヨゼフ・マイヤー(P)
録音:2001年7月7日、パリ、フランス
(6)ルーペルト・ベルクマン(Br)、アンア・スション(P)/録音:2010年9月6日、オンタリオ
(7)ダヌービア・サクソフォン・クアルテットハラルト・ミュラー(指)/録音:2010年11月11日、ORF
(8)録音:1999年8月11日
(9)シュレーグル音楽セミナーO、インゲマール・メルヒェルソン(Org)/録音:1996年10月26日
(10ウィーン音楽大学金管アンサンブル エルケ・エッケルストルファー(Org)、ヴィンフリート・ハックル(指)/録音:2002年6月7日

[CD 3]
ヘルベルト・バウム(朗読)、ガブリエーレ・ダニール(S)、オットー・ラストビヒラー(T)、アンドレアス・レベダ(Br)、カントーリア・プラジェンセ(合唱)、トーマス・ヘルマン(Fl)、ハンス・ゲオルク・ヤコビ(Ob)、シャーンドル・ヴァルガ(Fg)、ヨハネス・ゾンベルガー(Vn)、ノリベルト・プランマー、ヴォルフガング・ケーグナー(Vc)、トーマス・フーバー(Cb)、ヨハネス・ダンドラー(Org)、ルーペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(指)

[CD 4]
ヘルムート・ヴラーザク(朗読) 
ガブリエーレ・ダニール(S)、アンドレアス・レベダ(Br)、フランツ・カルヒマイア(Bs)、カントーリア・プラジェンセ(合唱)、
トーマス・ヘルマン、、バルバラ・ブルーメンシュティングル、
ビルギット・シャウプシュレーガー(Fl)、ハンス・ゲオルク・ヤコビ(Ob)、ゲラルト・クラクスベルガー(Cl)、ヨハネス・ヴレック(Fg)
ヨゼフ・アイデンベルガー(ソロ・トランペット)
サッサ・ドラゴヴィク、クリスティアン・ロールモーザー(Tp)
ベルンハルト・オルトナー、トーマス・ベルネッガー(Tb)
ヨハネス・アイデンベルガー(ソロ・ヴァイオリン) アストリート・レッシュ(Vn)、アルフレート・ヴァールミュラー(Va)、ベルンハルト・ヴァルシュホーファー(Vc)、ウルズラ・ガットリンガー(Cb)、インゲマール・メルヒェルソン、ヨハネス・ダンドラー(Org)、ルーペルト・ゴットフリート・フリーベルガー(指)
オーストリア、リンツの南約40キロメートルに位置するプレモントレ会シュレーグル修道院の参事会員でオルガニスト・指揮者・作曲家・音楽理論家・音楽学者、そして同修道院の音楽活動部門であるシュレーグルムジークの主宰でもあるルーペルト・ゴットフリート・フリーベルガーの作品をたっぷり収めた4枚組。ヒリアード・アンサンブルも登場します。
CD 1, 2はついて特記以外、録音場所の記載がございません。CD 3, 4の演奏者はブックレットに記載されておりません。ご了承ください。

NEU RECORDS
NEU-MCH-CD001(2CD)
ベルナト・ビバンコス(1973-):合唱作品集
わが唇を開きたまえ[Obriu-me els llavis, Senyor](混声合唱の為の;2000)(R)
鐘の音によるミサ[Messe aux sons des cloches](混声合唱と5人の打楽器奏者の為の;2002)+
鳥の歌[El cant dels ocells](ソプラノと混声合唱の為の;2004)(S)
泡[Bubbles](混声合唱と4人の打楽器奏者の為の;2010)+
御子が生まれた[A Child is born](混声合唱の為の;2001)
私は色黒[Nigra Sum](女声合唱の為の;2001)
エコーのサルヴェ[Salve d'ecos](女声合唱の為の;2002)
羊飼いたちの呼び声[Le cri des bergers](テノールと室内合唱の為の;2004)(T/*)
私は色黒だが美しい[Nigra es pulchra sum](6人の独唱者の為の;2006)*
イエヴァ・エゼリエテ(ソプラノ(S))
カルリス・ルテンタルス(テノール(T))
モンセラト修道院聖歌隊(話し声(R))
ラトヴィア放送Cho(*以外)
ラトヴィア放送チェンバー・シンガーズ*
エドガルス・サクソンス、
イヴォ・クルスコプス、
ウギス・クルスコプス、
リハルツ・ザユペ、エリナ・エンドゼレ、
アティス・ヴィントスクス(打楽器+)
シグヴァルズ・クラャヴァ(指)

録音:2011年1月、聖ヨハネ(ヤーニャ)教会、リガ、ラトビア
2011年1月、モンセラート修道院聖堂、スペイン(R)
「NEU RECORDS]は、2011年に活動を開始したスペイン・カタールーニャの現代音楽専門レーベル。
ベルナト・ビバンコスはバルセロナ生まれの作曲家。モンセラト修道院聖歌隊学校でイレネウ・セガラ神父に音楽教育を受けた後、パリ音楽院でアラン・ルヴィエ他に。ノルウェーでラッセ・トゥーレセンに師事。バルセロナのカタルーニャ高等音楽学校の作曲おとびオーケストレーションの教授となり、2007年には母校モンセラート修道院聖歌隊学校の音楽監督に就任しました。ビバンコスの合唱作品はトゥーレセンの影響か北欧的ともいえる透明感が特徴で、スペインの作曲家によるものとはしばし信じがたいほどです。ラトヴィア放送の合唱団の精緻なパフォーマンスと教会の豊かな残響、そして優れた録音がさらにその印象を強めます。すべて世界初録音と表示されています。
シグヴァルズ・クラャヴァ(ラトヴィア語的に読めばシグヴァルツ・クリャヴァか?)は1962年ラトヴィアのリガに生まれ、ラトヴィア音楽アカデミー、サンクトペテルブルク音楽アカデミー、ライプツィヒ・バッハ・アカデミーで学んだ合唱指揮者。1987年にラトヴィア放送合唱団の指揮者となり、1992年に首席指揮者に就任しました。

AUS ART
AAR-033(1CD)
【未案内旧譜】
バスクのカプチン派と20世紀の音楽 Vol.1〜ホセ・アントニオ・デ・ドノスティア(1886-1956):教会合唱作品集
(1)Poema de la Pasion /
O Jesu mi dulcissime /
Benedictum sit
Adoramuste, Christe /
Christus factus est /
Vientecinco murmurador
(2)Requiem aeternam 
(3)Orgabidetan /
 Ez dukezu, o Maria
(4)Eguberri etortzean /
 Aurtxo txikia jaio zaigu
(5)Agur Maria
(6)Ainguruen Erregina /
 Agur Itziarko 
(7)Euskal lurreko Ama 
(8)Stabat Mater Dolorosa
(1)アンドラ・マリCho(エレンテリア)
(2)エリソンドCho(ナヴァラ)
(3)アンドラ・マリCho(エレンテリア)
(4) シネ・ノミネCho(サンセバスティアン)
(5)ステラ・マリスCho(サンセバスティアン)
(6)アンドラ・マリCho(エレンテリア)
(7)オイニャリCho(エレンテリア)
(8)サン・ホセCho(チャントレア、パンプロナ)

録音:1971-1999年
ドノスティア神父(別名サン・セバスティアン)はスペイン・バスクのカプチン会修道士・民謡研究家・作曲家。
AUS ART
AAR-034(1CD)
【未案内旧譜】
バスクのカプチン派と20世紀の音楽 Vol.2〜ホセ・アントニオ・デ・ドノスティア(1886-1956):世俗合唱作品集
(1)Jeiki, jeiki-Txoritua nurat hua / Alduden gizonik ez (Gizon dantza)
Yaz il zitzaitan (Zurrume dantza) /
Urtxindorraren eriotza
Canciones gasconas / Ene maitea /
Txistu-sonu (Euskal irukoitz)
Branle d’Ossau
(2)Binbili bonbolo / Urzo luma /
Una planeta
(3)Oi laborari gaixoa / Lili eder bat /
Txorinuak kaiolan / Bortian ahuzki
Ene ama, othoi / Basoilarrak
(4)Iru txito
(5)Elizatikan konbeturano
(6)Ama
(7)Adios, ene maitia
(8)Pilota partida bat
(9)Itsasoa
(1)アンドラ・マリCho(エレンテリア)
(2)アメツァCho(イルン)
(3)エスキファイアCho(オンダリビア)
(4)オルフェオン・ドノスティアラ(サンセバスティアン)
(5)ボセス・グラベスCho(パンプロナ)
(6)ウモレ・オナCho(ベルガラ)
(7)ステラ・マリスCho(サンセバスティアン)
(8)オイニャリCho(エレンテリア)
(9)アンドラ・マリCho(エレンテリア)

録音:1971-1998年
AUS ART
AAR-036(1CD)
【未案内旧譜】
バスクのカプチン派と20世紀の音楽 Vol.4 合唱音楽
(1)トマス・エルドゥアイェン(1882-1953):In medio Ecclesiae / Laetabundus / Voce mea
(2)トマス・エルドゥアイェン:O sacrum convivium
(3)A la Madre Dolorosa
(4)イラリオ・オラサラン・デ・エステリャ(1894-1973):Mendekoste festetan
(5)Erresinula / Charmagarri bat badit
(6)Done Bartolometan / Mendigoizaleak
(7ホルヘ・デ・リエス(1894-1992):Egizu lo
(8)サトゥルニノ・デ・レガルダ(1896-1970):Plange quasi virgo / Manso corderito
(9)アンヘル・デ・アルアス(1908-1973):El cophue rojo
(10)フランシスコ・ラスカノ(1911-1967):Maitia, nun zira
(11)ディオニシオ・プレシアド(1919-):Aguita de mi tierra / Rio, rio
(12)ホセ・ルイス・アンソレナ(1928-):Belauniko agurtzen zaitut / Ama Birjina fidela / Atabala eta txistua
(1)Hnos. Capuchinos合唱団
(2)オイニャリCho(エレンテリア)
(3)アンドラ・マリCho(エレンテリア)
(4)イリブルコ・オチョテ・レイヌア(イパラルデ)
(5)エレインツァCho(エステリャ)
(6)アンドラ・マリCho(エレンテリア)
(7)オイニャリCho(エレンテリア)
(8)室内合唱グループ(パンプロナ)
(9) サン・ホセCho(パンプロナ)
(10)スコラ・カントールム(サンセバスティアン)
(11)カンティレナCho(パンプロナ)
(12)アンドラ・マリCho(エレンテリア)

録音:1971-1996年
バスクのカプチン派修道士たちの作品集。
AUS ART
AAR-037(1CD)
【未案内旧譜】
バスクのカプチン派と20世紀の音楽 Vol.5〜声楽と器楽
(1)ホセ・アントニオ・デ・ドノスティア(1886-1956):San Francisco y los pajaros (1926)
(2)La quete heroique du Graal (1938)
(3)Intermedi I (1908)
(4)Laetare, Virgo Mater (1938)
(5)トマス・エルドゥアイェン(1882-1953):In tympano et choro
(6)Nocturno
(7)Salutacion
(8)イラリオ・オラサラン・デ・エステリャ(フェルナンド・レマチャ編):Baile de la era (1929)
(9)イラリオ・オラサラン・デ・エステリャ:Suite navarra (1942)
(10)Gora, Baztan, Aska (1930)

(11)Noche de San Juan (1920)
(12)Ola-gizona (1921) / Udaberria (1921)
(13)ニコラス・デ・トルトサ(1883-1923):Aztanen portalean / Aurtxo txikia negarrez dago
(14)サトゥルニノ・デ・レガルダ(1896-1970):Modulamini illi psalmum novum / Caeciliana-1
(15)アントニオ・ディエス・ムロ(1920-):Rezando... / Preludio en Do
(1)ルイス・イスキエルド(指)バスクSO
(2) アンドラ・マリCho、デロジェール・オンドマルトノ三重奏団、ホセ・ルイス・アンソレナ(指)
(3)ド・ベリョク(Org)
(4)ロレンソ・オンダラ(Org)
(5)ロレンソ・オンダラ(Org)
(6)ホアキン・ピルダイン(Org)
(7)ホセ・マヌエル・アスクエ(Org)
(8)ホセ・マリア・フランコ・ヒル(指)バスクSO
(9)クリスティアン・イフリム(Vn)、マルハ・リョレンテ(P)
(10)サンセバスティアン市立吹奏楽団のチストゥ奏者たち
(11)マルハ・リョレンテ(P)
(12)マイテ・アルアバレナ(Ms)、マルハ・リョレンテ(P)
(13)イドイア・ガルメンディア(S)、ルチ・マンシシドル(P)
(14)ホセ・マヌエル・アスクエ(Org)
(15)ロレンソ・オンダラ(Org)

録音:1975-2000年

LIR Classics
LIR-026(1CD)
エクスルターテ・デオ
プーランク:エクスルターテ・デオ
パレストリーナ:渇いたわが心
レイトン:ユビラーテ
パリー:私は喜び、主よ, 我が終わりを知らしめたまえ
パーセル:主よ、わが祈りを聞きたまえ
メンデルスゾーン:主よ、わが祈りを聞きたまえ
チルコット:我が祈り
ウォルフォード・デイヴィス:詩篇第121番
バード:ミゼレーレ
スヴェーリンク:主をほめたたえよ
ラッター:詩編第23番
ハウエルズ:ユビラーテ
チャペル・ロイヤルCho
コルム・キャリー(指)
アンドルー・アーサー(Org)

録音:2011年9月
ダヴィデ詩篇からインスピレーションを得て作曲されたパーセルやプーランク、パリー、ラッター、チルコットなどの合唱作品集。1966年に創設されたチャペル・ロイヤル合唱団は、イギリス、ロンドン塔の礼拝堂の合唱団。英国王室のために書かれた作品を中心に、幅広いレパートリーを持つ合唱団です。

Cubafilin Records
ALC-001(1CD)
魂の歌
ロドリーゴ:3つのスペインの歌
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番、モヂーニャ
コルデロ:ギターと声楽のための4つの小品
ブローウェル:ドス・カンショーネス
マルティン:パラ・ソナール・コンティゴ
ロドリーゴ:4つの愛のマドリガル
ローラ・ミッチェル(S)、
アーメド・ディッキンソン・カルデナス(G)

録音:2009年12月−2010年4月
キューバのブローウェル、マルティン、プエルトリコのコルデロ、スペインのロドリーゴ、ブラジルのヴィラ=ロボスというラテンの熱気と哀愁が込められたギター伴奏付き歌曲集。ローラ・ミッチェルは、キャスリーン・フェリアー賞の受賞者であり、古楽からオペラまで幅広いレパートリーを歌う英国のソプラノ。劇的な感情表現とラテン系歌曲との相性も◎!

Music&Media
MMC-101(1CD)
マーシャル:室内カンタータ「暗闇から」(世界初録音)
ブライアーズ:アイランド・チャペル(世界初録音)
ペルト:鏡の中の鏡
メラニー・パッペンハイム(Ms)、
スクール・6・アンサンブル、
ソフィー・ハリス(Vc)、
ルーシー・レイルトン(Vc)、
イアン・ベルトン(P)、
ハワード・ムーディ(指)

録音:2009年4月&5月
2009年に初演されたイギリスの作曲家ジュリアン・マーシャルの「暗闇から(Out of the Darkness)」は、アウシュヴィッツ強制収容所で命を落としたドイツの女流詩人、ゲルトルート・コルマーの詩を題材としたメッセージ色の濃いカンタータ。冒頭のバス・パートが暗闇、不安を暗示している。ギャヴィン・ブライアーズの「アイランド・チャペル」も世界初録音となる作品。

DACAPO
MAR-8.226060
(1CD)
ペア・ノアゴー夕べの国からの歌〜ヘレーネ・ギェリス:ノアゴーを歌う
1-2.2つのレチタティーヴォOp.16(1955-1956
3-4.発展-Entwicklungen(1986)
5-7.冥王星への頌歌(1980-1984)
8-10.3つの歌「愛の詩」(1967)
11-13.3つの愛の歌(1963-1965/2010改編)
14-15.昼と夜(1982)
16.私は太陽を見た(1953/2010年改編)
17-23.夕べの国からの歌Op.17(1956)
24.苦しみと痛みから眠りへ(2012)
ヘレーネ・ギェリス(Ms)
ウラ・ミールマン(Fl)…3-4.8-10.11-13.16.17-23
ヨハネス・ソー・ハンセン(Vn)…11-13.16.17-23
ロッテ・ヴァレヴィク(Va)…11-13.16.17-23
トーケ・モルドロップ(Vc)…1-7.11-13.14-15.16.17-23
イェスパー・ルツホフト(G)…3-4
ティーネ・レーリング(Hp)…11-13.17-23
アンネ・マリー・アビルズコフ(P)…11-13.14-15
ゲルト・セアンセン(Perc)…3-4.11-13.24
カスパー・シュレイバー(指)…11-13.16

録音:2010年5月-2011年5月デンマーク王立音楽アカデミー
25年前、ノアゴー(1932-)の作品に魅せられたという歌手ヘレーネ・ギェリス。「当時はノアゴーの歌を完璧に歌いこなすだけの技量がなかった」と語る彼女、それらの歌を歌うために大変な努力を重ねたと言います。確かにノアゴーが要求する歌の技術は、古典的なトレーニングを受けただけでは応えられないものと言えるでしょう。そんな彼女が今回リリースした歌曲集にはノアゴーへの感謝が溢れています。様々な楽器の音が織りなす洗練された響きとともに歌われる思慮深い詩は、聴く者に深い感銘を与えます。
DACAPO
MAR-8.226062
(1CD)
ボー・ホルテン:ヴィーナスの輪
1-2.混声合唱とチェロのための「ロマンティックなエレジー」(2011)*
3.5部合唱による詩篇第23番「主はわが羊飼い」(2005)
4.バリトン独唱と8部合唱によるマーラー:私はこの世に忘れられ(B.ホルテン編)(2010)*
5-9.アカペラ女声合唱による中世ポルトガルの5つの愛の歌「友の歌」(2010)
10.2人のソプラノと混声合唱のための「ヘンデル・ウィズ・ケア」(ダーウィンによる変奏曲)(2009)*
11-13.混声合唱のための3つのゴシック風の愛の歌「ヴィーナスの輪」(2008)*
ヨリス・デルダー(Br)…2
ヨハン・ロイター(Br)…4
サラー・ファン・モル(S)…10
ヒルデ・フェンケン(S)…10.12
ルク・トーテン(Vc)…1
フランダース放送Cho
ボー・ホルテン(指)

録音:2011年5月30-31日.6月1日ベルギー
*=世界初録音
デンマークの作曲家ホルテン(1948-)の合唱作品集です。タイトルにもなっている、1300年代の作詞者不明のモテットを題材にした愛の歌「ヴィーナスの輪」は、3つの部分からなる合唱作品で、ホルテンが歌劇「王の侍医の訪問」の作曲後に新しいアイデアを求めながら書いた作品です。どの作品も現代的な手法を用いつつ普遍的な愛が描かれています。マーラーの「私はこの世に忘れられ」は、何人もの作曲家が編曲を試みていることで知られていますが、このホルテンの編曲も見事、かつ独自の世界観が生かされているようです。

LAWO Classics
LWC-1020(2SACD)
カールセン:ルカ受難曲Op.153 ベルゲン大聖堂聖歌隊、
マグナル・マンゲシュネス(指)
ニルス・オーレ・オフテブロー(Org)
ノルウェー楽壇の中堅作曲家、シュル・モルク・カールセン(1947−)が2006年に完成させた大作「ルカ受難曲」。ルカ福音書に基づくキリストの受難を題としたカールセンの「ルカ受難曲」が、近現代ノルウェーの宗教作品の代表作となる可能性を持ちます。マンゲシュネス&ベルゲン大聖堂聖歌隊の澄み切ったハーモニーも美しい。

LAWO Classics
LWC-1029(1CD)
バラと愛
H.ラング:歌曲「ペール・ギュント」
F.ラング:ノルウェーの情調よりOp.37
ランゲ=ミュラー:春の夜、スピナー・スキン
F.ラング:ノルウェーの情調よりOp.37
H.ラング:歌曲「プリテンダーズ」、
 私は疑問に思う、森の中で、夕方の気分
F.ラング:コラール、フモレスケ2、
コラール2、ダンス/
ヒェルルフ:喜びの春と別れ、船の便り
F.ラング:ノルウェーの情調よりOp.37
イプセン:再会、演劇「絹のはしご」、
 メモリー、バラと愛/
F.ラング:水彩画、子守唄、フモレスケ1、
 フォルクヴァイス、ロマンス/
H.ラング:J.S.ウェルハーヴェンの詩による6つの歌
ヒェルルフ:バルカローレ
ブロム:北欧の歌
エレーヌ・ウォルド(S)、
ペール・アンドレス・トンデル(Br)、
ユージン・アスティ(P)、
ヴェガード・ルンド(G)

録音:2010年6月&8月
デンマークの作曲家ヘンリック・ラング(父)とフレデリック・ラング(息子)を中心に構成された、民族音楽や有名詩人など、ノルウェーからインスピレーションを得て作曲された歌曲集。ノルウェーの歌い手エレーヌ・ウォルドとペール・アンドレス・トンデルに、1992年のポータリン室内楽コンクールでの優勝経歴を持つヴェガード・ルンド、フェリシティ・ロットなどの名歌手たちからの信頼も厚い歌曲伴奏のスペシャリスト、ユージン・アスティが参加し、近年発見された19世紀のノルウェーとデンマーク作曲家によるレパートリーをギター・ソロ、ピアノ・ソロの珍しい楽曲と組み合わせた興味深いプログラミングで綴ります。
LAWO Classics
LWC-1013(1CD)
シューベルト:歌曲集「冬の旅」D.911 ホーヴァル・ステーンスヴォル(Bs-Br)
トゥール・エスペン・アスポース(P)

録音:2009年5月
ステーンスヴォルはアイスランドSO、ニュージーランドSOとも共演を重ねてきたオスロ出身のバス・バリトン奏者。アスポースは2007年よりノルウェー音楽アカデミーの教授を務める傍ら、ソリスト、室内楽奏者として活躍。古楽界の第一人者、フランス・ブリュッヘンを含む多くの著名アーティストと共演し"ノルウェーで最も優れた才能の持ち主のひとりである"と称されています。
LAWO Classics
LWC-1010(1CD)
神のみに栄光あれ
ノルウェー伝承歌(マグネ・H・ドローゲン編):神聖な日の出
イェンセン:祭壇
ラインベルガー:パストラーレOp.150-4
ノルウェー伝承歌 (マグネ・H・ドローゲン編):天にある砦を知っている
バッハ:主よ人の望みの喜びよBWV147
メンデルスゾーン:聖パウロOp.36より「アリア」
バッハ:おおいとしき御子、おおやさしきイエスBWV493
モーツァルト:ラウダーテ・ドミヌムK.339
ヴァルター:トマーゾ・アルビノーニ氏の協奏曲ヘ長調
シンディング:主の御母Op.50
バッハ:汝エホヴァに、われ歌わんBWV452
ドイツの旋律(マグネ・H・ドローゲン編):危険と無縁の者はいない
メーソン(トロン・クヴェルノ編):主よ御許に近づかん
ラインベルガー:夕べの歌Op.150-2
ノルウェー伝承歌(マグネ・H・ドローゲン編):イエスの御名に守られた眠りを知っている
パーセル:夕べの賛歌「いま太陽はその光を覆い」
ベンヤミン・イーサクセン(Boy-S)
マグネ・H・ドローゲン(Org)、
エリセ・ボートネス(Vn)、
ヘンニンゲ・ランドース(Va)、
アンネ・スティーネ・ダール(Vc)

録音:2009年5月&6月
10年にわたりオスロ大聖堂少年合唱団のメンバーとして演奏家、礼拝に参加してきたノルウェーのボーイ・ソプラノ、ベンヤミン・イーサクセン。ノルウェー室内Oにソリストとして招かれ、更にはラジオやテレビ、映画など多くのジャンルで活躍するイーサクセンのLAWO Classics第2弾。

EGEA
SCA-139(1CD)
ストラヴィンスキー:チリンボン (1915)【ロシア語歌唱】
 幼年時代の思い出による3つの小さな歌 (1913) 【ロシア語歌唱】
 パラーシャの歌〜歌劇「マヴラ」より (1922-3) 【ロシア語歌唱】
 プリバウトキ(全4曲)(1914) 【ロシア語歌唱】
 猫の子守歌(全4曲)(1915-6) 【ロシア語歌唱】
 4つのロシアの歌 (1918-9) 【ロシア語歌唱】
 ふくろうと小猫ちゃん (1966) 【英語歌唱】
ミヨー:6つのヘブライ民謡 (1925) 【フランス語歌唱】
プーランク:ホテル (1940) 【フランス語歌唱】
クリスティーナ・ザヴァッローニ(S)、
アンドレア・レバウデンゴ(P)

録音:2007年11月26 / 27/サンタ・チェチーリア・ホール(ペルージャ)
ジャズの世界では多くのアルバムをリリースし活躍するクリスティーナ・ザヴァッローニ。もともとはベルカント唱法もみっちり学んだ本格派で、クラシッ クの分野でもオペラ出演はもとより、モンテヴェルディからマイケル・ナイマンまでこなすレパートリーの広さと表現力で特異な存在感を示しています。そ の彼女が純クラシックのアルバムをリリース。それもメインがストラヴィンスキーというのがユニークで嬉しいところ。 ストラヴィンスキーの歌曲は意外に録音が少なく、それもロシア語歌唱となると非常に貴重。ここに収められた大半が「ペトルーシュカ」や「春の祭典」 と同時期の初期作品で、いかにもストラヴィンスキーな作風が興味津々。ロシアの俗謡に基づく子どもの歌「チリンボン」などは、第一音からストラヴィ ンスキー以外の何物でもない強烈な匂いに満ちていて、ファンにはたまりません。ザヴァッローニは堂に入ったロシア語を駆使しながら、ジャズで培った 軽さとセンスでオシャレの極み。カップリングはミヨーの「6つのヘブライ民謡」。ノン・ヴィブラートのピュア美しい声に酔わされます。アンコール風に最 後に置かれたプーランクの「ホテル」が絶品。ほとんどジャズような色気に満ちていて、いつまでも聴いていたくなります。 (Ki)

K617
K617-240(1CD)
フランス啓蒙文学と音楽
A.グレトリ:ほおじろのように(オペラ・コミック「ゼミールとアゾール」より)
J.B.メイヤー:ロジエ、ロジエ(小説フローリアン著「コルドバのゴンザルヴェ」より)
F.ドヴィエンヌ:ペドロの歌(小説「コルドバのゴンザルヴェ」より)
F=A.ダニカン・フィリドール:あの娘はどこに?(小説ビラルドン・ド・ソヴィニー著「ピエールとの長い愛の歴史」より)
作者不詳:舟歌(小説カゾット著「悪魔の恋」より)
F=A.ダニカン・フィリドール:時間と不運(「ピエールとの長い愛の歴史」より)
J.B.クルンプホルツ:プレリュードとシシリエンヌOp.2-6
F=A.ダニカン・フィリドール: おお、私の憂鬱(「ピエールとの長い愛の歴史」より)
F.ドヴィエンヌ:死の讃歌(小説「コルドバのゴンザルヴェ」より)
E.R.ドゥーニ:ディヴェルティメント(オペラ・コミック「妖精ウルジェール」より)
N.ダレーラク:アリーヌのロマンス(小説サド著「アリーヌとヴァルクール」より)
F=G.デュクレイ=デュメニル:小さなマーモット(小説デュクレイ=デュメニル著「小さなジャックとジョーゼット」より)
J.シュミット:モデラート(フルート四重奏第3番Op.3より)
F.ドヴィエンヌ:アベンハメットの戦いの歌(小説「コルドバのゴンザルヴェ」より)
トロンハイム・バロック・アンサンブル
マルティン・ヴァルベルグ(指)
ベーリト・ノルバッケン・スールセット(S)

録音:2012年3月14-16日モゼル、フランス
ノルウェーの古楽アンサンブル、トロンハイム・バロックによる18世紀フランスの啓蒙思想の純文学作品に基づいた音楽を集めたアルバム。アンサンブ ルのリーダーであるマルティン・ヴァルベルグは、劇場やコンサートホールで演奏された以外の、文学作品に影響された18世紀の音楽を掘り起こしたい と考え、パリのアルスナル図書館をはじめ、オクスフォードのアシュモレアン博物館などで研究し、1枚のアルバムにまとめました。 コミック・オペラの先駆的作曲家グレトリの代表作「ゼミールとアゾール」やフランスのモーツァルトとも呼ばれているドヴィエンヌ、18世紀フランスの音 楽一家に生まれオペラなどの作曲のほか、チェス・プレイヤーとしても名をはせたダニカン・フィリドール、そしてオランダのハイドンとも言われるヨゼフ・ シュミットの作品などマルティン・ヴァルベルグの研究の成果が結実した内容となっています。 (Ki)
K617
K617-239(1CD)
ア・カペラ
エリヤの岩
フレデリック・ウェザリー:ダニー・ボーイ
ポール・マッカートニー:イエスタディジョン・ファーマー:きれいなフィリスが
ディープ・リバー
アリン・サルヴァドール:シラキュース
ピエール・パスロー:うちの亭主は男前でお人よし
レーガー:夜の歌
タイム・ワズ
ジョン・レノン:悲しみはぶっとばせ
ニコライ・ケドロフ:パーテル・ノス
シャビエル・サラソラ:Neskatx’ ederra
ジョン・レノン&ポール・マッカートニー:バック・イン・ザ・U.S.S.R 
ジョン・ベネット:涙せよ、我がまなこ
スティール・アウェイ
ブラームス:君の優しき心
山を登りて告げよ
ノヴォ・ジェネレ
ジャッキー・ロックス(指)

録音:2012年 5月12-13日モゼル、フランス
フランスのロレーヌ地方のフォルクモンで2006年に誕生したヴォーカル・アンサンブル、ノヴォ・ジェネレによるアルバム。有名な黒人霊歌「エリヤの 岩」、上品なメロディーと心地よいテンポが愉快な恋のマドリガルジョン・ファーマーの「きれいなフィリス」、ブラームスの美しいアカペラの秘曲「君の優 しき心ゴスペル」、そしてビートルズの名曲「イエスタディ」「悲しみはぶっとばせ」「バック・イン・ザ・U.S.S.R」などを透明感溢れる美しい歌声で聴か せてくれます。 (Ki)

HOMA DREAM
HR-1217(1CD)
ノスタルジア〜郷愁
武満徹:小さな空/見えないこども
 雪 /三月のうた
カタルーニャ民謡(リョベート編):聖母の御子
ファリャ:ムーア人の織物
 アストゥリアーナ  
ヴィラ=ロボス:モジーニャ  
ヒナステラ:忘れる木  
タレガ:ラグリマ〜涙  
ヘンデル:涙のままに  
マルティーニ:愛の喜び  
ヘンデル:オンブラ・マイ・フ  
ガーシュウィン:サマータイム  
マイヤーズ:カヴァティーナ
Akemi (Soprano)
倉沢 大樹、 大島 久美江(P)
竹内 永和(G)
武満徹のソングズからスペイン、中南米、さらには「ディアハンター」の<<カヴァティーナ>>まで心に染みる珠玉の15曲!

Sono Luminus
DSL-92162(1CD)
アメリカンの精神を祝して
忠誠の誓い新しい巨像
感謝する理由アメリカへの讃歌
家の手入れをする

《大統領の名言を歌う》
ワシントンのロンド
ジョン・アダムスの祈り
意見は力なり(ジェファーソン)
ロンド
勇敢な一人が多数派を作り出す(ジャクソン)
投票は銃よりも強い(リンカーン)
セオドラ・ルーズベルトのロンド
私は民主主義を信じる(ウィルソン)
FDR の警告15.トゥルーマン
アイゼンハワーのロンド
自由への道(JFK)
道徳的勇気(レーガン)
頌歌(クリントン)
シンプルな誓い(ブッシュ)
希望と美徳をもって(オバマ)
ホワイトハウスで孤独を得る
星条旗よ永遠なれ
アメリカ国歌への2 つのパラフレーズ
「アメリカ大統領」の主題による「穀物の種子」
静かなひととき
アメリカン・ドリーム
ゴッド・ブレス・アメリカ
ケイリ・オハラ(S)、ロン・レインズ(Br)
エッセンシャル・ヴォイセスUSA
ジュディス・クルマン(指)

録音:2011年1月17日,12月7-8日 ニューヨーク アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ
2012年の大統領選挙もほぼ終了し、また新たな一歩を踏み出すアメリカ合衆国。このアルバムは「歴代大統領の言葉」をテキストに用いた合唱曲を中心に収録した、アメリカの精神を探る興味深い1 枚となっています。このアルバムは、アメリカの合唱団「エッセンシャル・ヴォイセスUSA」の指揮者であるジュディス・クルマンの発案によるプロジェクトであり、9.11 の事件に胸を痛めた彼女が、様々な世代やジャンルの作曲家や演奏家に呼びけ、“21世紀のアメリカ愛国心”を集約した歌集を創り上げたというものです。サミュエル・アドラー、ポール・モラヴェツなど錚々たる顔ぶれによる新しい音楽は、アメリカの新しい決意の表明です。

CAPRICCIO
C-5058D(1CD)
ルートヴィヒ・トゥイレ:歌曲選集
春に Op.4-3/万霊節 Op.4-4
ガニュメード Op.4-5
歌曲集「愛の苦悩」Op.8 より<第1番:森の歌/第3番:夜の歌/第4番:知らせ/第5番:夜の小道を行く/第6番:不在/第8番:季節>
森の孤独 Op.12-1
夜 Op.12-2/憧憬 Op.15-2
道化師の雨の歌 Op.19-3
魔法の視線 Op.26-1
悲しき狩人 Op.26-2/祈り Op.27-1
私の夢の家で Op.27-2
黄金色に Op.27-3
忘れられた島 Op.27-4/老人 Op.32-2
夕べの歌 Op.32-3/新年の歌
ローマン・トレーケル(Br)
ハルトムート・ヘル(P)

録音:2009年11月9-12日 バイロイト スタジオ・シュタイングラーベル&シェーン
オーストリア出身のドイツの作曲家トゥイレ(1861-1907)。「ミュンヘン楽派」の一人とされながら、彼の音楽のほとんどは忘れられてしまい、今ではほんのわずかの室内楽作品がカタログの隅の方にひっそりと残っているばかりです。しかし同世代のR.シュトラウス(親交もあった)と同じく、かなり多くの歌曲を書いています。使われている歌詞も共通のものがありますが、全体的にトゥイレの歌は内省的と言えそうです。例えば、有名な「万霊節」での2 人の作風を比べてみるのも興味深いでしょう。秋晴れを思わせる穏やかさで始まるシュトラウスに対し、トゥイレの曲は夏の嵐の前のような緊迫感に満ちています。トレーケルの艶のある美しい声によるこれらの歌曲は、ドイツ・リートを聴く喜びを心行くまで味わわせてくれることでしょう。
CAPRICCIO
C-5148D(1CD)
ジェネレーション
メンデルスゾーン:魔女の歌 Op.8-8
ベートーヴェン:遥かな恋人に Op.98
シューマン:ベルシャザール Op.57
ブラームス:永遠の愛について Op.43-1
 五月の夜に Op.43-
 /愛の炎 Op.47-2
 日曜日 Op.47-3
 空気はなまぬるく、大気も動かず Op.57-8
 野原の寂しさ Op.86-2
 沈みゆく Op.86-5
 歌の調べのように Op.105-1
 4つのバラードより「エドワード」Op.75-1
ヴォルフ:ゲーテの詩による歌曲集<ミニョンの歌 T/ミニョンの歌 U/ミニョンの歌 V/ミニョンの歌 W
リスト:すべての頂には憩いがある S306/1/R610a
 それは素晴らしいこと S314/R590
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集より<第5番:夢/第3番:温室にて/第1番:天使>
レナーテ・ベーレ(Ms)
ダニエル・ベーレ(T)
オリヴァー・シュナイダー(P)

録音:2011年10月4-6日 チューリヒ ラジオ・スタジオ
現在、最も輝いているテノール歌手の一人、ダニエル・ベーレ。彼の母レナーテも素晴らしいワーグナー歌手でした。「偉大な歌手」の娘や息子がこれまた偉大な歌手になることは稀な例ですが、この親子は様々な難題をクリアし、各々素晴らしい歌い手として評価されています。この「ジェネレーション-世代」と題されたアルバムは、まずダニエルの歌で始まり、ヴォルフのバラードで親子の対話となり、後半はレナーテの歌で締めくくられます。脈々と流れる歌心が感じられる名唱です。
CAPRICCIO
C-5151E(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「エジプトのイスラエル人」HWV54
捉われ人から自由へ
ヤイール・ダラル(ヴォーカル,ヴァイオリン,ウード)
ネタネル・ザレヴスキ(ヴォーカル)
ハッサン・マナスラ(ヴォーカル)
ルブナ・サーラム(ヴォーカル)
エラド・ガーベイ(ヴォーカル)
デヴィッド・メナハム(ヴォーカル,ナイ)
ベンノ・シャクター(C.T)
テルツ少年Cho
ラルテ・デル・モンド
ヴェルナー・エールハルト(指)

録音:2011年6月 イェルザレム、ヘンリー・クラウン・ホール, 2011年11月 レーヴァークーゼン,フォルム・レーヴァークーゼン
ラルテ・デル・モンドによる「この手」のアルバムは、これが初めてではなく、例えば他のレーベルから出ている「Amor Oriental」という盤でも、ヘンデルとトルコ音楽が見事に融合した不思議な味わいを聴かせていました。今回のアルバムもコンセプトは同じであり、ヘンデルのオラトリオ「エジプトのユダヤ人」のルーツを探るべく、3 つの宗教「イスラム教」「キリスト教」「ユダヤ教」のテキストを交えながら、ヘンデルの音楽-ヨーロッパの伝統バロック-にユダヤ、イスラムの伝統音楽をはさみ込みながら曲を進めていきます。これらの音楽は決して融合することはありませんが、お互いを引き立てながら渾然一体の世界を創り上げていくのです。異文化の侵略と交流を耳で楽しむアルバムとでも言えましょうか。ライヴ録音で拍手が入ってます。
CAPRICCIO
C-5160D(2CD)
ウィーン少年合唱団のクリスマス
《CD1.クリスマス名曲集》
1.伝承曲:高き天より
2.マリアはいばらの森を通り(H.フロシャウアー編)
3.伝承曲:おお、楽しいクリスマス
4.しもべらよ、共に歌え(J.R.フォン・ヘルベック)
5.伝承曲:エサイの根より
6.伝承曲:最初のクリスマス
7.伝承曲:シオンの娘よろこべやたたえよ
8.山の上には風が吹き(H.フロシャウアー編)
9.伝承曲:恵み深きイエスよ
10.M.ハイドン:聖なる夜
11.M.プレトリウス:クリスマスに
12.ヘンデル:シオンの娘
13.伝承曲:おお救い主よ、天の扉を開け
14.伝承曲:天国の門が開き
15.伝承曲:夕闇せまりて
16.伝承曲:羊たちのそばで目覚めると
17.伝承曲:神の御子は今宵も
18.伝承曲:こどもたち、さあおいで
19.伝承曲:急ぎ目覚めなさい
20.ヘンデル:もろびとこぞりて
21.伝承曲:ダビデのむらに
22.伝承曲:ひいらぎかざろう
23.伝承曲:世の人忘るな クリスマスは神の御子
24.シューベルト:アヴェ・マリア(H.フロシャウアー編)
25.フンパーディンク:ヘンゼルとグレーテルより「夕べの祈り」
26.グルーバー:清しこの夜
《CD2.ヘンデル:オラトリオ「メサイア」ハイライト》
<CD1>
ウィーン少年Cho
ウィーン・スタジオ・アンサンブル
ペーター・マルシーク(指)

<CD2>
マックス・エマヌエル・チェンチッチ(S)
チャールズ・ハンフリーズ(C.T)
イヴァン・シャープ(T)
ロバート・トーディ(Bs-Br)
ウィーン少年Cho
コーラス・ヴィエネンシス
アカデミー・オブ・ロンドン
ペーター・マルシーク(指)

録音:<CD1>
1995年5月1-5日 ウィーン,アウストロフォン・スタジオ
1995年11月20-24日,12月11-15日 ケルン 第1ホール

<CD2>
ライヴ収録 1994年11月17日 バーミンガム シンフォニー・ホール、 1994年11月19日 ロンドン・バービカン・センター
世界最古の創設であり、また世界で最も人気のある少年合唱団といえば「ウィーン少年合唱団」に他なりません。1498年に神聖ローマ皇帝マクシミリアン1 世によって創設されたこの合唱団、団員数は100 人ほどで、彼らは4 つのグループに分けられ、オーケストラと共演したり、世界中を演奏旅行したりと大忙しの毎日を送っています。この2 枚組は、そんな彼らによる美しいクリスマス・キャロルと、ヘンデルのメサイアからの抜粋を収録したもの。イエスの誕生を祝う喜びと、大いなる愛に満ちた素晴らしい音楽があふれています。
CAPRICCIO
C-9004D(DVD)
ウィーン少年合唱団/クリスマス・ムーヴィー
しもべらよ、共に歌え
もろびとこぞりて(I)
世の人忘るな クリスマスは神の御子
リトル・ドラマー・ボーイ
もろびとこぞりて(U)
.おお楽しきクリスマス
おお救い主よ、天の扉を開け
天国の門が開き
こどもたち、さあおいで
清しこの夜/11.高き天より
ウェンセスラスはよい王様
ひいらぎ飾ろう
神の御子は今宵も
静かに、静かに、静かに
ウィーン少年Cho

収録時間:40 分
字幕:ドイツ語/英語
画面:16:9
REGION All(Code:0)
ウィーン少年合唱団の「生活の場」であるアウガルテン宮殿。ここで行われた華麗なるクリスマス・コンサートの模様を収録した映像です。クリスマス・ツリーが飾られ、ほのかに甘い焼きりんごの香りが漂うかのような安心感のある場所で歌う少年たちの自然な姿には、思わず誰もが頬を緩めてしまうことでしょう。ここには観客もいませんし、もちろん拍手もありません。

BUREO BOX
EB-55(1CD)
スペインの詩の散歩道 Vol.2
ミゲル・アシンス・アルボ(1916-1996):「アルベルティアナス」〜Si Garcilaso volviera(ラファエル・アルベルティ詩)
ゲル・ケロル(1900-1999):「ドン・キホーテ」によるロマンス(セルバンテス詩)
 Romance de Abindarraez y Jarifa(ディエゴ・ピサドルの楽曲による)
 Romance de Calaynos(ルイス・デ・ミランの楽曲による)
アマデオ・ビベス(1871-1932):「風刺歌集」〜Valgame Dios!(トリリョ・イ・フィヘロア詩)
フェリクス・シエラ(1947-):「歌集」から Al alba(アンヘル・ゴンサレス詩)
ハイメ・オバリェ(1849-1955):「ブラジル歌集」〜Azulao
ミゲル・アシンス・アルボ:「アルベルティアナス」〜Dime que si(ラファエル・アルベルティ詩)
サルバドル・バカリッセ(1898-1963):「3つの子守歌」〜Nana del nino muerto(ラファエル・アルベルティ詩)
「ロマンセ集」〜Porque me beso Perico / Agora que se de amor
 Sol, Sol, Gi, Gi / Al alba, venid buEN-amigo
フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936):「スペイン民謡集」〜Los cuatro muleros / Nana de Sevilla / El Cafe de Chinitas
サルバドル・モレノ(1916-1999): Cancion tonta(ガルシア・ロルカ詩)
ミゲル・オルテガ(1963-):Memento(ガルシア・ロルカ詩)
オスカル・エスプラ(1886-1976):「海岸の歌」から
Rutas(ラファエル・アルベルティ詩)/ Pescador sin dinero / Coplilla
グスタボ・ドゥラン(1906-1969):「恋人」〜Si me fuera amante mia(ラファエル・アルベルティ詩)
カルロス・グアスタビノ(1912-2000):La rosa y el sauce(F・シルバ詩)
ヒナステラ:Cancion al arbol del olvido
ロドリーゴ:Trovadoresca(ヘラルド・ディエゴ訳詩)/ Pastorcito Santo(ロペ・デ・ベガ詩)
フェリクス・シエラ:Los suenos(アントニオ・マチャド詩)/ El sol es un globo de fuego(同 詩)
エリサ・ベルモンテ(S)
フリオ・アレクシス・ムニョス(P)

録音:2009年7月、2010年7月、マドリード王立高等音楽音マヌエル・デ・ファリャ・ホール
本体・外装とも規格番号表記がございません。

ARCO DIVA
UP-0148-2(1CD)
ハイドン:テ・デウム.ハ長調
ベートーヴェン:皇帝ヨゼフ2世葬送カンタータ
皇帝レオポルト2世戴冠式カンタータ
エヴァ・ミュレロヴァー(S)
エディタ・アドレロヴァー(Ms)
アレシュ・ヴォラーチェク(T)
マチェイ・ハディマ(Bs)
イジー・ペトルドリーク(指)
プラハ混声Cho
南ボヘミア室内PO

録音:2012年6月、ライヴ、チェスケー=ブデヨヴィツェ、チェコ

Pro Musica
PPC-9065(1CD)
ブラスバンドのための音楽
クヌート・ニューステット:仮面舞踏会 op.91
伝承曲(オルヤン・マトレ編):ハレルヤ!われらの戦いは終わった
オラヴ・アントン・トンメセン(オルヤンマトレ編):アラベスク
伝承曲(オルヤン・マトレ編):つねに待ち望む心を〜ブラスバンドと合唱のための) *
オルヤン・マトレ: Klang
ビョルン・サーグスタ (指)
イラ・ブラスバンド
室内合唱団アウルム*

録音:2012年3月9日-11日/ルーセンボルグ・スクール講堂 (トロンハイム、ノルウェー)
1972年にトロンハイムで結成されたイラ・ブラスバンド創設40周年記念アルバム。 すでにスタンダードナンバーとして演奏されるクヌート・ニューステット(1915-) の《仮面舞踏会》に始まり、アルバム・タイトルにもなっているオルヤン・ マトレ (1979-)の"klang"(「響き」あるいは「ガーン、ゴーンという擬音」を意味するノルウェー語)まで、全5曲を収録。 指揮者のビョルン・サーグスタ (1968-) は、ベルゲンに近いメランの生まれ。ベルゲンとトロンハイムの音楽大学、マンチェスターの王立ノーザン音楽大 学、ヨルマ・パヌラがチェコで行ったマスタークラスで学びました。ノルウェー、デンマークのオーケストラを客演指揮、2012年秋、デンマーク皇太子 軍楽隊の首席指揮者に就任しました。ブラスバンドと合唱のために編曲された待降節の賛美歌《つねに待ち望む心を》では、トロンハイムの室内合唱団 アウルムが参加、ブラスバンドとともにクリスマスの喜びを歌います。 (Ki)

ELOQUENTIA
EL-1237(1CD)
無伴奏合唱作品集vol.2
ブリテン:神聖と世俗
P.ローソン:ア・イェイツ・トリロジー
F.マルタン:アリエルの5つの歌
マルティヌー: 5つのチェコのマドリガル
ラヴェル:3つの歌
プーランク:7つの歌
ヒンデミット:7つの歌
マシュー・ロマンド(合唱指揮)、
アンサンブル・ヴォーカル・エデ

録音:2011年10月、パリ
2005年に設立されたフランス期待の無伴奏合唱アンサンブル「アンサンブル・ヴォーカル・エデ」が、無伴奏合唱作品を集めたアルバム「Ludus Verbalis」の第2集をリリース!ドビュッシー、シェーファーなどを収録した第1集(EL 1128)に引き続き、今回も20世紀から現代までに作曲された 無伴奏合唱作品を中心としたプログラムで、ブリテンの「神聖と世俗」、プーランクの「7つの歌」、ヒンデミットの「7つの歌」など、20世紀の合唱曲 を聴くに外せない名曲が多く収録されています。また、イギリスの現代作曲家フィリップ・ローソンの「ア・イーツ・トリロジー」は、アンサンブル・ヴォー カル・エデが委嘱した三部作の無伴奏合唱曲も収録。未だ恋に傷ついたことのない、無垢な女性を愛した一人の詩人を描いた瞑想的なハーモニーが美し い作品です。特に、曲のタイトルにもなっているイェイツの有名な詩「天上のクロース」に瞑想的な曲を付けた第2部のハーモニーは絶品!「金銀の刺繍 で飾った天上のクロースがあれば貴女の足元に敷きたいけれど、貧しい自分にあるのはその夢ばかり。だからせめてその夢を敷いてほしい…」という男の 想いを歌う響きは、まさに天上に広がるオーロラのごとき美しさです。一方、ラヴェルの「3つの歌」は、彼が作曲した唯一の無伴奏合唱作品。1915年 に作曲された作品で、フランス伝統のシャンソン独特の軽快かつ無垢な響きの中に、世界大戦への恐怖を想起させる哀しい響きが垣間見えます。瞑想的で 穏やかな作品から不協和音のぶつかりあう緊張感張り詰める作品まで、多彩な曲調のプログラムが魅力の本アルバム。アンサンブル・ヴォーカル・エデの 歌声は今回も素晴らしく、総勢18名(ソプラノ、アルト各4名、テノール、バス各5名)というやや小さめの編成ならではの密なアンサンブルで魅せてく れます! (Ki)

DACAPO
MAR-8.226096(1CD)
エーリク・ノアビ:虹色のヘビ〜管弦楽伴奏歌曲と交響的作品集
インディアンの伝説に基づく交響詩「虹色のヘビ」(1975)
リルケ歌曲集(1985)<愛の誕生/恋人たち/私たちは口だけで>
エドヴァルド・ムンク三部作〜管弦楽と合唱のための、3枚のムンクの版画による交響的変容(レクイエム)<叫び/病める子/葬送行進曲>
ハンヌ・フィッシャー(Ms)
コーロ・ミスト
アルフス大学Cho
ボー・ホルテン(指)オルボアSO

録音:2011年5月14-17日オルボア・ホール
デンマークの作曲家エーリク・ノアビ(1936-)の作品集です。彼の音楽は後期ロマン派の流れを汲む重厚な音色と、洗練された作風を併せもつもので、「虹色のヘビ」の冒頭は、一瞬ドビュッシーを思わせるような“美しき混沌”の世界が広がります。この作品はデンマーク放送SO(現デンマーク国立SO)の創立50周年記念のための委嘱作で、「虹になったヘビが干ばつで苦しむ人々」を救うという古代アメリカ先住民の伝説に触発された交響詩です。こちらも美しい「リルケ歌曲集」と、ムンクの絵にインスパイアされた壮大な音による絵画「ムンク三部作」も強い印象を残します。

Quintone Records
Q-12001(1CD)
マーラー:歌曲集「少年の不思議な角笛」 マールテン・コニングスベルガー(Br)
エト・スパンヤールト(P)
1806年から1808年に出版された、アルニムとブレンターノが収集したドイツの民衆歌謡の詩集「少年の不思議な角笛」は、同時期の多くの作曲家たちが曲を付けました。なかでも知られているのが、マーラーの一連の歌曲でしょう。もともと「少年の不思議な角笛」と銘打った歌曲集に含まれているのは、12曲だけですが、マーラーはその他に「若き日の歌」や交響曲の第2番、第3番、第4番にもこの歌詞を用いた歌や、歌と同じメロディの曲が挿入されるなど、この詩集が若きマーラーの創造力の源であったことは間違いありません。ここでは、「若き日の歌」から7曲と、「少年の不思議な角笛」からの10曲を自由に組み合わせ、コニングスベルガー独自の世界を構築しています。喜びと絶望を自在に行き来し、時には実に皮肉な世界を見せてくれる彼の歌唱と、表現豊かなピアノを聴かせるスパンヤールトの掛け合いを存分にお楽しみください。

Siba Records
SACD-1010C(1SACD)
殺人者たちのバラード
伝承曲:Keisari Aleksanteri
伝承曲:Rekilauluja murhamiehista
伝承曲:Katrina
ヘイッキ・ライティネン:Murha musiikkittalossa
 Itkuvirsi sodissa kaatuneille
Kaarlo ja Kerttu
ヘイッキ・ライティネン(ヴォーカル)
キンモ・ポーヨーネン(アコーディオン)

録音:2012年2月1日ヘルシンキミュージック・センター,ソノレ・ホール
最近では、アルバム「UNIKO」でその独特な世界観を見せてくれたアコーディオン奏者ポーヨーネン。このアルバムではおどろおどろしいタイトルをそのまま音にして聴かせます。この作品もジャンルのカテゴライズは不可能。シベリウス・アカデミーで民俗学と作曲を学んだベテラン・ヴォーカリスト、ヘイッキ・ライティネンの味のある歌声と、ポーヨーネンのアコーディオンが織りなす妖しすぎる音楽です。

Solo Musica
8869-1960372B(1CD)
It's A Good Day!
It's A Good Day!
Bla Bla Bla Cha Cha Cha
Roter Mohn/Mambo Bacan
Amado Mio/Libertango
Mambo Italiano/Moving On
Bel Ami/Hymne a l'amour
Fernsehapparat/Moon River
Amor Venme A Buscar
アンナ・マリア・カウフマン(S)

録音:2011年12月16-22日、2012年2月8-9日
アンナ・マリア・カウフマンは、カナダとドイツのオペラ&ミュージカル歌手です。1990年にA・ロイド・ウェバーのミュージカル「クリスティン」のドイツ・キャストと「オペラ座の怪人」で多くの聴衆を魅了しました。また名テノール、ペーター・ホフマンとの共演や、国際的な指揮者、オーケストラと共演、輝かしい経歴を築いています。このアルバムタイトル「It's A Good Day!」は、この言葉のあとに「For Singing A Song」と続き「今日は歌うのには良い日」という、まさに彼女の夢と心情を表わしたもので、聴き手にも幸せな気分を分け与えてくれることでしょう。

Chromart Classics
TXA-12010(1CD)
フランツ・グルントヘーバー
マルタン:「イェーダーマン」より6つのモノローグ
メンデルスゾーン:収穫の歌/魔女の歌/狩の歌/新しい恋 
シューベルト:白鳥の歌D 957〜アトラス/わが宿/漁夫の娘/都会
ワーグナー:ブランダーの歌
 メフィストフェレスの歌第1
 メフィストフェレスの歌第2/モミの木
シューマン:メランコリー/自由な心
 私の心は重く/吟唱詩人 
ヴォルフ:音楽師/郷愁/鼓手/散歩
フランツ・グルントヘーバー(Br)、
マティアス・ファイト(P)

録音:2003年9月、フリードリヒ・エーベルト・アレー(ハンブルク)
円熟の名バリトン、フランツ・グルントヘーバーによるドイツ歌曲集。グルントヘーバーといえば、ベルクのヴォツェック役、ワーグナーのオランダ人役や、 アムフォルタス役などを得意とする貫禄の演技が印象的ですが、本アルバムでも過去の名演を思わせるような卓越した表現力を魅せています。声量の勢い で力任せに圧倒するのではなく、細やかな息遣いや声色の変化で聴く人を惹き込むところは流石の一言。マルタンの「イェーダーマン」は管弦楽伴奏版も 知られておりますが、今回収録されているのは原曲のピアノ伴奏版。死神に余命1日と告げられた大富豪の絶望と苦悩を見事に歌いあげており、アルバム 冒頭からグルントヘーバーの世界へぐぐっと誘われます。その他にも、ワーグナーのメフィストフェレスの歌や、ヴォルフのアイヒェンドルフ詩集・メーリケ 詩集からの抜粋などを収録し、聴き応え十分のアルバムに仕上がっています。19世紀ドイツ・リートのファンの方なら見逃せない、注目盤です。 (Ki)

Nascor
NS-09(1CD)
フォーレ:後期歌曲集
イスパハーンのばらop.39-4
ばらop.51-4
消え去らぬ香りop.76-1
イヴの歌(全曲)op.95 
ヴォカリーズ・エチュード
閉ざされた庭op.106
高橋さやか(S)、
ダルトン・ボールドウィン(P)

録音:2011年9月21-23日、ヴィルクローズ音楽アカデミー(フランス)
日本が誇る期待の新星ソプラニスト、高橋さやかによるフォーレの歌曲集。バロックから20世紀作品まで幅広いレパートリーを持つ若手実力派ですが、 今回収録したフォーレは彼女が最も得意とする音楽家の一人なだけに、期待必至の新譜といえましょう!彼女の持ち味は、何といっても音域差を物ともし ないその歌唱力。特に低音の安定感はメッゾ顔負けの見事さで、低音域を駆使するフォーレの歌曲も難なく歌いこなしています。低音域の深みのある声は 高音域になっても失われることがなく、耳障りのない透明感あふれるピアニッシモの響きは絶品の一言。ピアノ伴奏と共に、綿々と続くフォーレの美しい旋 律の数々をたっぷりと聴かせてくれます。今回のプログラムは、彼女の魅力を存分に知らせてくれる素晴らしい選曲といえるかもしれません。ピアノを務め るのは、フォン・シュターデやニコライ・ゲッダの伴奏も務めた往年の名手、ダルトン・ボールドウィン。高橋がフランスで師事した人物でもあり、2011 年10月に行ったパリの学士院のリサイタルでも伴奏を担当しています。絶妙な師の伴奏に乗せて歌う高橋の貫禄は、早くもベテランの域に差しかかってい るよう。今後の飛躍に多大な期待が寄せられる若手歌手といえましょう! 高橋さやかは東京藝術大学音楽学部声楽科出身のソプラノ歌手。2006年の日仏声楽コンクール第3位、2009年の東京音楽コンクール声楽部門第3 位など、在学中より数々のコンクールで賞に輝き、国内で注目を集めました。2009年より渡仏し、ボールドウィンらに師事。2011年夏にはドイツ、エア フルト国立劇場の音楽祭でモーツァルト「魔笛」パミーナ役を演じ、ヨーロッパ・オペラデビューも果たしたばかり。日本だけでなくヨーロッパでの演奏 活動も本格的に開始しており、今後の活躍にも注目されます! (Ki)

WERGO
WER-6746(1CD)
ヘンツェ(b.1926):明るい青空に〜アンサンブルのための音楽
室内楽 1958 (1983/84) (ヘルダーリンの「明るい青空に」に基づく〜テノール、ギターと8人の楽器独奏者のための)
アポロとヒヤシンス(1948/49)(ゲオルク・トレーケルの「公園にて」に基づく〜チェンバロ、アルト、8人の楽器独奏者のための即興)
カンツォーナ(1982)(7の楽器のための)
クレメンス・C・レッシュマン(T)、
マキシミリアン・マンゴルト(G)
ヤン・クローネンブレック(Cem)、
ニコル・ピーパー(A)
アンサンブル・ホリゾント
イェルク=ペーター・ミットマン

録音:2011年10月
ヘンツェの室内楽編成の作品集。@の「室内楽」(1958年)はブリテンに献呈された作品。詩人ヘルダーリンは、彼の生活の不安定さ、恍惚とした言葉、 そして晩年は狂人として扱われたことなど、19世紀はなかなか受け入れられなかった存在でした。再び注目されるようになったのは、1945年以降のこと。 特に後期の作品を中心に、題材とする人が多くなりました。作曲家でも、ノーノ、クルターク、リーム、ツェンダーらがヘルダーリンの詩に作曲をしていますが、 その先駆的存在が、ヘンツェでした。この作品はもともとは12の楽章から成り、初演はテノールのピーター・ピアーズとギターのジュリアン・ブリームといっ たメンバーで行われました。ギターのソロ部分は単独で演奏されることも多い人気曲となっています。「アポロとヒヤシンス」はフォルトナーに師事していた 頃、1947年の作品。12音技法で書かれています。チェンバロが物語を描写し、進ませる役割を果たす中、調と無調の間を漂うような世界が展開されて います。16、17世紀の音楽作品のタイトルを思わせる「カンツォーナ」は、オーボエが奏でるメロディの装飾の美しさが、ルネッサンスや初期バロックの 声楽作品を思わせます。 (Ki)

Daphneo
Daphneo-A812
メシアン:ハラウィ 〜 愛と死の歌集 マリエ・コバヤシ(Ms)、棚田文紀(P)
20世紀フランスの異人メシアンの歌曲の代表作「ハラウィ」を歌うマリエ・コバヤシは、2004年からストラスブール国立音楽院の教授を務めるなどフランスを拠点に活躍する近現代フランス歌曲のスペシャリスト。ブーレーズ、ロバートソンなど近現代音楽の名匠たちとの共演も多数。未案内旧譜。

GANSER&HANKE
770966-2(1CD)
ニック・ムンロ(編纂、編曲、歌詞編集):世紀のコンサート〜オペラ200年の大ヒット曲の数々を合唱で
 第1部:おお…!どれほどあてにならない?−ワルツの拍子で(17曲)
 第2部:この日に万歳「ディーデルドゥム」(22曲)
 第3部:責め苦!責め苦!(お前は消える…)−少し物憂げに(22曲)
 第4部:勝利の行進だ行進だ!(19曲)
オペラ・ヴィーヴァCho
ニック・ムンロ・スタジオ=シンオーケストラ
ロンドン・ストリングス(弦楽合奏)
ヘルムート・ヴォルンスベッヒャー(指)

録音:ヴォクス=クラングスタジオ、ベンデスドルフ、ドイツ・ムンロスタジオ、ハンブルク、ドイツ
CBS・レコーディング・スタジオ、ロンドン、イギリス
有名なオペラの聴きどころをすべて合唱メドレーで歌ってしまおうという好企画。

STYLTON
RS-5204-2(2CD)
チェコの名歌/現代チェコ女声合唱作品集
ペトル・エベン(1929-2007):典礼歌集 から(5曲)(*/O)
イジー・ラブルダ(1931-):ミゼレーレ(詩篇56)(S/B/*/P)
ルカーシュ・フルニーク(1967-):3つのマドリガル+
ミロスラフ・ライフル(1930-1998):
韻を踏んだマッコウクジラとその他の動物たち から(2曲)(*/P)
ヴァーツラフ・トロヤン(1907-1983):民謡集 から(3曲)#
イリヤ・フルニーク(1922-2006):「六月の夜」(全6曲)*
アントニーン・トゥチャプスキー(1928-):天使のミサ(全6章)(+/O)
オトマル・マーハ(1922-2006)、フランチシュカ・アクスマノヴァー:シレジアのキャロル(無伴奏版;5曲) 〔ボーナス・トラック〕*
ヤン・イラーセク(1955):テ・デウム*
イヴァナ・ロウドヴァー(1941):格言(全5曲)(*/#)
ズデニェク・ルカーシュ(1928-2007):夏の夜と昼の歌(全3曲)+
エダ・ドリガ(1944-):チェシーンのりんご(全5曲)(S/A/P2)
ヤン・ヴィチャル(1949-):ゴラレ(*/D)
ミラン・バーホレク(1949-):ジョフカ(全5曲)(*/**/Q)
オトマル・マーハ、フランチシュカ・アクスマノヴァー:シレジアのキャロル(室内アンサンブル伴奏版;5曲)(*/++)
マルティナ・ユリコヴァー(ソプラノ(S))
カリナ・グリモヴァー(アルト(A))
トマシュ・スハネス(バリトン(B))
ペルモニーク・ユースcho*
エヴァ・シェイネロヴァー(合唱指揮*)
ヴォーカル・トリオ・エリン+
クアドリチニウム・ヴォカーレ・カルヴィニエンセ#
モラヴィア室内ガ女声パート**
ルボミール・マートル(指)**
マルタ・ヴィエルズゴン(オルガン(O))
ハナ・ショブロヴァー(ピアノ(P))
ルカーシュ・ミヘル(ピアノ(P2))
ミロスラフ・ズク(ドラムス(D))
クビンSQ(Q)
マレク・ブレシュ、ルカーシュ・ブロダ(クラリネット++)
イジー・ドロシンスキー(コントラバス++)
外装に規格番号表示がございませんのでご注意ください。

TROUBADISC
TRO-CD01442(1CD)
ミリアム・マルベ(1931-1997):作品集
(1)大地の渇きの為の儀式(声、応答合唱と打楽器の為の;1968)

(2)セレナータ「アイネ・クライネ・ゾンネンムジーク」(クラリネット、弦楽合奏、チェレスタと打楽器の為の;1974)

(3)トロンメルバス[バスドラム](弦楽とドラムの為の;1985)

(4)レクイエム「フラ・アンジェリコ−マルク・シャガール−ヴォロネツ」(メゾソプラノ、合唱とアンサンブルの為の;1990)
Agnus Dei / Lacrimosa / Veseliti-va
(1)マリン・コンスタンティン(指)マドリガルCho
録音:1990年、舞台上演時のライヴ、音源:ルーマニア放送

(2)イラリオン・ヨネスク・ガラーツィ(指)ブラショフ・フィルハーモニーCO
録音:1984年、演奏会ライヴ、音源:ルーマニア放送

(3)アンサンブル・ロマンティカ【ジェオルジェ・ディマ(Vn)、ステファン・ゲオルギュ(Va)、コンスタンティン・ゲオルギュ・ホルバン(Vc)、ヴィオルニカ・チュリッラ(ドラム)】
録音:1986年、ルーマニア放送、音源:ルーマニア放送

(4)バルバラ・ヴェルナー(Ms)
ハイデルベルク劇場Cho&エキストラCho、ヤン・シュヴァイガー(指)ハイデルベルクPO
録音:2011年2月5日、ライヴ、ハイデルベルク、音源:ドイチュラントラジオ
ミリアム・マルベはルーマニアの女性作曲家・ピアニスト・音楽学者・ジャーナリスト。1954年から1988年までブカレスト音楽院で作曲を教えましたが、共産党への入党を断り続けたため教授への昇進はありませんでした。第二次大戦後からチャウシェスク政権崩壊(1989年)までのルーマニア音楽の状況は国外にあまり知られておらず音盤も多くありません。ディスク1枚にマルベの作品のみを収録し、うち3曲がルーマニアでの放送音源というこのアルバムはたいへん貴重なものと言えます。

WERGO
WER-6752(1CD)
ミヒャエル・ヒルシュ(b.1958):捨てられたディドーネ+
第5スタディ(ミュージック・コンクレート)*
弦楽四重奏曲#
ウンバウ2(ミュージック・コンクレート)*
悲喜劇##
クラウディア・ノイベルト(S)、
ダニエル・オチョア(Br)
ティトゥス・エンゲル(指)アンサンブル・クラージュ+
ミヒャエル・ヒルシュ*、
ソナールSQ#
シュトゥットガルト新ヴォーカルゾリステン##

録音:2004, 2009, 2011年
ミヒャエル・ヒルシュは、1958年ドイツ・ミュンヘン生まれ、ベルリン在住の作曲家です。これまでに、エリザベス・シュナイダー賞やブゾーニ賞といっ た作曲賞を受賞しており、イタリアのフェローシップも与えられるなど、今後の活躍が大変注目されている作曲家のひとりです。
「捨てられたディドーネ」は、メタスタージオが書いた、ディドーとエネアスのテキスト(1724)に基づいた再創作。ディドーとエネアスを担当する二人 の歌手、そして10人の室内アンサンブルとミュージック・コンクレート(自然界から発せられる音や、機械や人の声などを録音、加工し創作される音楽) を巧くミックスし、ぎゅぎゅっと凝縮された神話の世界が広がります。エチュードは様々な要素を組み合わせる練習曲。最後の喜歌劇はスペイン語とドイ ツ語の2言語で構成される音楽劇。対話の断片から成る要素と、筋の通った朗読的要素、二つの混合体です。とても独特で不思議な世界観を持つヒルシュ の作風に、どっぷりと浸かってみませんか? (Ki)
WERGO
WER-6585(1CD)
サラ・ネムツォフ:ロング・ウェイ・アウェイ
ホケティ
マニュエル・ナウリ(指)
アンサンブル・アダプター、
ダニエル・グローガー(指)
シュトゥットガルト新ヴォーカルゾリステン

録音:2012年
1980年にドイツ・オルデンブルクで生まれたサラ・ネムツォフは、8歳で既に作曲を始めていたという天才。これまでに、ハンス・アイスラー賞や ZONTA音楽賞などのほか、最近では、今後の活躍が期待されるアーティストのサポートのためのドイツ・アウトーレン・プライズも受賞した注目の作曲 家です。 (1)のロング・ウェイ・アウェイは、W.G.セバルドの4つの物語「移民」に基づいています。祖国から新しい地への移行、またユダヤのことを扱った物語で、 このネムツォフの作品も、様々な対比やリズムなどを効果的に用いています。ホケティ(ホケトゥス)とは、もともとは歌い手が一音一音交互に歌う中世・ ルネサンスの手法ですが、ここでも様々な歌い手が交互に様々な声を出し、また器楽奏者も様々な音色を出し、現代版ホケトゥスが描かれています。 (Ki)

Griffin
GCCD-4078(1CD)
ブリテン諸島の民謡集
(1)The Keel Row
(2)Cushie Butterfield
(3)The Lincolnshire Poacher(ブリテン編)
(4)My Lady Greensleeves
(5)Bonnie Mary of Argyle(ジェフリーズ作詞/ネルソン作曲)
(6)The Kerry Dance(モロイ作曲)
(7)The Star of the County Down(ヒューズ編)
(8)The Spinning Wheel(ウォルター作詞/マーフィー作曲)
(9)Charlie, He's My Darling
(10)O Can Ye Sew Cushions?(バントック編)
(11)The Skye Boat Song
(12)Annie Laurie
(13)Believe Me if all those Endearing Young Charms
(14)The Garden Where the Praties Grow(リドル編曲)
(15)The Last Rose of Summer
(16)A'Rovin
(17)Myfanwy(パリー作曲)
(18)The Foggy Foggy Dew Trad
(19)Down by the Sally Gardens(ヒューズ編)
(20)She Moved Through the Fair
(21)Blow the Man Down... Hullabaloo Balay
(22)Helston Furry Dance
(23)Counting the Goats
(22)Westering Home
(24)The Blaydon Races(リドリー作詞/ワリントン編曲)
(25)All Thro' the Night
(1)キャスリーン・フェリアー(A) 
 フィリス・スプア(P)
(2)オーエン・ブラニガン(Bs)
 ジェラルド・ムーア(P)
(3)ピーター・ピアーズ(T)
 ベンジャミン・ブリテン(P)
(4)ルートン少女Cho
 メラクリーノ楽団
(5)ロバート・ウィルソン(T) O
(6)ピーター・ドーソン(Bs-Br)
 ジェラルド・ムーア(P)
(7)ジョン・マコーマック(T)
 ジェラルド・ムーア(P)
(8)メアリー・オハラ(S)
(9)イワン・マッコル&ペギー・シーガー(歌)
(10)グラスゴー・オルフェウスCho
 ヒュー・ロバートソン(指)
(11)ケネス・マッケラー(T) ボブ・シャープレス楽団
(12)イアン・ウォーレス(バスバリトン) ロン・グッドウィン楽団
(13)ルビー・マレイ(歌)
(14)ジョゼフ・ロック(T)
(15)ジョアン・ハモンド(S)
 アーネスト・ラッシュ(P)
(16)オスカー・ナツカ(Bs)
(17)モリストン・オルフェウスCho
 アイヴァー・E・シムズ(指)
(18)リチャード・ルイス(T)
チャールズ・マッケラス(指)管弦楽団
(19)キャスリーン・フェリアー(A)
 フィリス・スプア(P)
(20)シドニー・マッキーワン(T)
 ダンカン・モリソン(P)
(21)オスカー・ナツカ(Bs)
(22)リチャード・ルイス(T)
 チャールズ・マッケラス(指)管弦楽団
(23)モリストン・オルフェウスCho
 アイヴァー・E・シムズ(指)
(22)eケネス・マッケラー(T)
 ボブ・シャープレス楽団
(24)オーエン・ブラニガン(Bs)
 男声四重唱団
 ジェラルド・ムーア(P)
(25)モリストン・オルフェウスCho
 アイヴァー・E・シムズ(指)

録音:1934-1960年

DACAPO
MAR-526.220622
(1SACD)
ペア・ノアゴー:テノール独唱&ギターと2組の混声合唱&ヴィブラフォンのための「リブラ」(1973)
混声合唱のための「白昼夢」(1989/2002)
12部の合唱のための「回路(Cycle)」(1977)
アダム・リース(T)
ステファン・オステルシェー(G)
デンマーク国立声楽アンサンブル
フレデリーク・マルムベリ(指)

録音:2012年3月14-17日デンマークコンチェルトフセット,スタジオ2
ノアゴー(1932-)の80歳の誕生日を記念して制作されたアルバムです。3つの魅惑的な声楽作品は、まさに音による風景画です。詩篇のテキストを中心に透明な響きで祈りと苦悩を歌い上げる「リブラ」、ダダイズムの旗手であったフランスの詩人、ポール・エリュアールのテキストによる、死と官能の香り漂う「白昼夢」、恐ろしいまでに精緻な響きを醸し出す「回路」。まさに宇宙の混沌と秩序を表現し尽くしたかに思えます。無伴奏合唱の極限に挑戦するかのような難曲を、デンマーク国立声楽アンサンブルは完璧に歌い上げています。
DACAPO
MAR-8.226568(1CD)
ベント・ローレンツェン:エロティックな讃歌
独唱バスとオルガンのための「エロティックな讃歌」Op.133(1998)
オルガン作品第1集〜第3番「トリプレックス」Op.40(1974)
パーカッションとオルガンのための「炎」Op.142(2001)
オルガンのための7つの小品からなる組曲“惑星”〜「土星」Op.123(1996)
独唱バスとオルガンのための「4つのデンマークのコラール・モテット」(1989-1994)
イェンスE.クリステンセン(Org)
モルテン・フランク・ラーセン(Br)
ヨアンナ・シュトロース(Perc)

録音:2011年8月26-28日
※1-9.11.13-16…世界初録音
1935年生まれの作曲家ベント・ローレンツェン(1935-)による魅惑的な歌曲集を中心に収録した1枚。オルガンの響きと深い声が醸し出す不思議な空間が目の前に広がります。メシアンと後期ロマン派の狭間にあるような美しい和声と、沈み込むような深い声によって歌われる現代デンマークの詩。まるで咲き誇る花が香るように、魅惑的で心惹かれる音楽です。吹きすさぶ風のようなオルガン独奏の「トリプレックス」、心の根源にある何かを刺激する「炎」、神秘的な「土星」と、オルガン曲も変化に満ちています。そして最後は、また声とオルガンによる祈りの音楽で、この実り多き世界が幕を閉じるのです。

Sono Luminus
DSL-92160C(1CD)
ブルーベックとアメリカンの詩集
4つの新しいイングランドの小品<私たちの街の秋/かつて私は、とても幼い頃/2つの教会/どのようにあなたの庭は育っているの?>
寂然/夏の歌/心残り/月のような静寂
夢見る人/天国/ブギ午前1時/夕暮れ
私は世界を夢見る/コラール
フェスティヴァル・ホール
私は小さな影を持つ/車輪/銀の雨の時に
ワイルド・シングスの平和/風/真実
リン・モロー(指)
パシフィック・モーツァルト・アンサンブル
ジャズ・ピアニストとして知られるデイヴ・ブルーベックですが、彼は「クラシックの作曲家」としても素晴らしい作品を数多く書いています。それはもちろん彼が得意としたピアノ曲が多いのですが、このアルバムに収録されている合唱作品も見事な出来栄えです。彼が選んだ歌詞は、ラングストン・ヒューズやウェンデル・ベリー等、アメリカの根源を詠う詩人たちのものであり、それらの詩が持つ郷愁や愛国心は、ブルーベックの繊細な心を表現するにまことにふさわしいものでした。彼自身の「詩についての考察」はブックレットに収録されています(英語)。指揮者リン・モローはソノマ州立大学の音楽科の教授でありアメリカ音楽の研究者です。ずっと以前からブルーベックと交流があった彼女はこの合唱作品集についても、彼と直接議論を交わし、ブルーベック自身も「彼女の解釈を支持している」と述べ、いくつかの作品を捧げています。そんな良き理解者による極上の演奏。これ以上望むものはありません。

EM Records
EMR-CD004(1CDR)
ホルスト:付随音楽「キリストの来臨」H.170
2つの詩編H.117
ヌンク・ディミッティスH.127
我が恋人を愛すH.136
ヒラリー・デイヴァン・ウェットン(指)
シティ・オヴ・ロンドンCho
ホルスト・オーケストラ、
セント・ポール女学校室内Cho、
ロバート・ハーディ(朗読)

録音:2011年101月
1927年にカンタベリー大聖堂の首席司祭からの委嘱により作曲され、2010年のイングリッシュ・ミュージック・フェスティヴァルで蘇演が実現した付随音楽「キリストの来臨」を収録。「吹奏楽のための第2組曲」の第2楽章でもある「我が恋人を愛す」の合唱版も、吹奏楽版とはまた違った深い味わいがあります。
※EM Recordsはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

コウベレックス
KRS-453(1CD)
宇野功芳〜叙情の世界2
佐藤眞:混声合唱組曲「若人のうた」
高田三郎:混声合唱組曲「心の四季」

椰子の実、思い出の子守歌、
蛇祭り行進、さくら、ラスト・ワルツ、
星の界、庭の千草、故郷を離るる歌
さくら(ボーナス・トラック)
宇野功芳(指)神戸市混声Cho
沢田真智子(P)、宮下恵美(P)

録音:2012年6月9日 神戸新聞松方ホール(公開録音コンサート)
神戸市混声合唱団は、幅広いジャンルを網羅する神戸市のプロの合唱団として国内外で演奏し、活動歴は23年になる。2011年に出したライヴ盤「宇野功芳叙情の世界」がレコード芸術誌(12月号)の特選盤に選ばれるなど音楽性の豊かさと技術的レベルの高さが評価されている。今回、宇野功芳指揮による日本の混声合唱音楽の第二弾。ライヴの長所を最大限に生かし、聴衆の入場を制限した公開録音で、神戸新聞松方ホールでの収録。昭和39年に作曲された佐藤眞の「若人のうた」は、当時では独創的で斬新な名作といわれ、その迫力とダイナミズムは、それぞれの主題が聴く人にまっすぐと伝わってきて壮快。また、7つの風景からなる組曲「心の四季」混声版(高田三郎作曲)は今回、宇野の初めての録音で、声とピアノの絶妙なバランスは美しく安定感がある。「椰子の実」「庭の千草」は、ゆったりと情景を味わうことができ、女声アカペラとソプラノ独唱による「さくら」は、あらためて日本古謡の美しさを心に刻んでくれる。ビロードのようなピアニシモで大人の愛がささやかれる「思い出の子守歌」は聴きどころ。宇野の音楽的な要求に見事に応えて、当合唱団の良さである爽快さと聴く人への温かいサービス精神が録音に表れている。

ANACRUSI
AC-082(2CD)
トルドラ:ピアノ伴奏歌曲全集
El rei Lear / Els obercocs i les petites collidores / Festeig
Romanca sense paraules / Menta i farigola / Matinal / La mar estava alegra
Canco d'un bell amor / L'hort / Abril / Maig / Canticel
Les garbes dormen al camp
榎の木陰[L'ombra del lledoner]
A l'ombra del lledoner / Canco de comiat / Canco de grumet
Canco de bressol / La vida de la galera
Romanc de Santa Llucia / Vinyes verdes vora el mar / El gessami i la rosa
Canco de l'amor que passa / Camins de fada / A muntanya / Canco de vela
Cocorococ / Recanca / Anacreontica / Canco de l'oblit
Canco de passar cantant / Canco incerta / Platxeria / Divendres Sant / Esplai
Floreix l'ametller
9つのカタルーニャ民謡
Matinet me'n llevo jo / El pardal / De Mataro varem venir
Flor d'olivar / El rei n'ha fetes fer crides
Ai minyons que aneu pel mon / Sota el pont d'or / La quadrilla / L'Alabau
ピンクの唇[La rosa als llavis]
Si anessis tan lluny / Mocador d'olor / I el seu esguard
I el vent deixava dintre la rosella / Sere a ta cambra amiga / Visca l'amor
6つの歌
La zagala alegre / Cantarcillo / Mananita de San Juan / Madre unos ojuelos vi
Nadie puede ser dichoso / Despues que te conoci
12の民謡
Con el picotin / La panaderita / No llores nina / !Rataplan! / La "Bamba"
La perrita chita / El pajaro era verde / La Kyrie Eleison / Lorenzo y Catalina
Una vez en el mercado / Clo-Clo / Tengo un arbolito
Muntanya d'amor / As frolinas dos toxos / Aquarel・la del Montseny
ジュリア・アルノ(S)、モンセ・マサゲ(P)

録音:ジャフレ・デ・テル・コンサートホール・スタジオ、ジロナ、スペイン

Columna Musica
1CM-0279(1CD)
世界の魅力
[ヨーロッパ]
Krinitsa / El rossinyol / El tarongeret /
Isabel
Berceuse cosaque / On suuri sun rantas autius / Mama
[アジア]
Keren-or / Dodili / 赤い花、白い花 /
会津磐梯山 / Arirang
Karsan terrissaire /
Humara desh - La nostra patria
[アフリカ]
Aliki mini assalam / Siyahamba /
Zangalewa / 'Nesiponono
[アメリカ]
Tutira mai / Day oh! / Samba lele /
Verde mar de navegar
El manguito / Hail Holy Queen /
Sun children
グロリア・コマ・イ・ペドラルス(指)
オルフェオ・カタラ児童Cho
パウ・カザン(P)

録音:2011年7月4-7日、カタルーニャ音楽堂・小音楽堂、バルセロナ、スペイン
Columna Musica
1CM-0282(1CD)
ハバナの女たちに捧げるキューバ歌曲集
マヌエル・マウリ(1857-1939):Celia
アルベルト・ビリャロン(1882-1955):Ya reire cuando tu llores
ホルヘ・アンケルマン(1877-1941):Flor de Yumuri
デ・フエンテス(1874-1944):Vivir sin tus caricias
ロセンド・ルイス・スアレス(1885-1983):Junto a un canaveral
エウセビオ・デルフィン(1893-1965):
Y tu, que has hecho? (En el tronco de un arbol)
エルネスト・レクオナ(1895-1963):Se fue
シンド・ガライ(1867-1968):La tarde
アルベルト・ビリャロン:La ausencia
ホルヘ・アンケルマン:El quitrin
デ・フエンテス:Intima / Tu
シンド・ガライ:Mujer bayamesa (La bayamesa)
ホセ・ホワイト(エスパデロ編):Potpourri cubano
フェリス・B・カイグネト(1892-1976):Te odio
ロゼル・フェレル=ムラト(S)
セシリオ・ティエレス(P)

録音:2011年9月5-6日、バルセロナ音楽院エドゥアルド・トルドラ・コンサートホール、
スペイン

Capriccio
C-5111D(1CD)
シー:河を横切って(1995)
9人のための一つのタクト(2006)
ピアノと弦楽四重奏のための一つのタクト(2004/05)
旅行(2010)/分離(1999/2000)
アヌ・コムシ(S)
アニカ・ヴァヴィチ(P)
アンサンブル“ディ・ライヘ”
ゲオルク・フリッチュ(指)
チェン・ウェン=ピン(指)
台湾国家SO
1950年台北うまれのオーストリア系台湾人の作曲家シー(1950-)の作品集です。彼は24歳の時にウィーンに移住し、音楽芸術大学で作曲とハープを学び、1983年に卒業しています。その翌年、オーストリアの市民権を授与され、現在はフリーランスの作曲家としてウィーンで活動しています。彼は西洋と東洋の音楽文化の融合に積極的であり、彼によって設立されたパシフィック・ユース・オーケストラにはアジア圏から多くの学生が参加し、音による文化的交流を続けています。彼の作品はとりわけ個性的であり、それは伝統的なスタイルを使用しながらも、その中に東洋の哲学の精神を内包させ、人間の心の深さを探求するというものであり、その根底には幾何かの懐かしさも含むという複雑かつ繊細、ユニークなものとなっています。


CAPRICCIO
C-7120F(4CD)
シェーンベルク:歌曲全集
■CD1
1.森の夜/2.地上の豊かな香り(牧歌)/3.なぜあなたは目覚めているの?(夜の花)/4.Du kleine bist so lieb und hold-少しだけ甘くて魅惑的/5.そしてあなたは私の元へ戻ってくる/6.マリー、神はあなたに挨拶する/7.私の目はあなたを見つける/8.旅の歌/9.湖面は黒ずみ/10-13. 4 つの歌曲 Op.2 <期待/イエスの物乞い「あなたの金の櫛を私におくれ」/高揚/森の太陽>/14-19. 6 つの歌曲 Op.3 <ゲオルク・フォン・フルンツベルクが自ら歌うように/興奮した人々/戒め/婚礼の歌/老練な心/自由な優しさ>/20-34.架空庭園の書より15 の詩<しげった葉陰で/この楽園の森は/あなたの垣の中に新参者として私は入った/私の唇が動かず燃えるので/どの道か教えて/もう私は何の仕事もできない/不安と希望が交互に私をしめつける/今日あなたの体に触れなければ/私たちにとって幸福はつらく、もろい/待ち焦がれて私は美しい花壇をみつめる/花で飾られた門の陰に/深い草地の中できよらかに憩うとき/皮のほとりの銀柳にあなたは寄りかかり/これ以上言わないで/私たちは夕闇の中にいた>
※2.4-8…世界初録音
■CD2
1.地上の豊かな香り(第2 稿)/2.喜び、美しく若々しいバラ/3.父の家では以前も/4.私はただひとり/5.死神の歌/6.忘れな草/7.私の庭のクローブ(おとめの歌)/8.ライラックの茂みに小鳥が/9.まさに美しい五月/10.私の好きな牧草地/11.その植物は深淵にあり/12.太陽が沈み行き (葦の歌) /13.お前のまなざしになじみ/14.自然 Op.8-1/15.ブレッテルの歌<素朴な歌/満ち足りた恋人/それぞれに取り分を/警告/ガラテア/ギゲールレッテ/アルカディアの鏡から/夢遊病者>/23.自然 Op.8-1(初期のピアノ断片稿)/24.お前のまなざしになじみ(第2稿)/25.私のただ一つの苦き悲しみ/26.私の宝ものは渦巻飾りのように/27.泉に小甕を持って行った(壊れた小甕) /28.スズメバチが昨日/29.おとめの歌/30.私の心は深い淵へ/31. 私の光よ、わがもとへ/32.明るい夢の中であなたを何度も見る
※2-11.14.23-27…世界初録音
■CD3
1.彼は彼女の手から壺を取る/2.五月の歌/3.春の少女/4.いや、しかし!/5.あなたは私を待っていない/ 6-19.グレの歌(1900/01 ピアノと歌によるオリジナル版)※6-19…世界初録音
■CD4
1-2. 2 つの歌 Op.1 <感謝/別れ>/3-10.8つの歌 Op.6 <夢の人生/すべては/おとめの歌/見捨てられて/ガゼール/路傍にて/誘惑/さすらい人>/11-13. 2 つのバラード Op.12 <おちぶれた人々/ジェーン・グレイ/Jeduch(バラードの断章)>/14-15. 2 つの歌 Op.14 <私は感謝するにはおよばぬ/この冬の日々に>/16.なぎさにて(Op.14-3 として構想)/17-20. 4 つのドイツ民謡 <今、5 月の喜びに/2 つの良い遊びがありました/私の心はかき乱されて/私の心は私と混ざり合い>/21-23. 3 つの歌 Op.48 <夏に疲れて/死/おとめの歌>
※13…世界初録音
<CD1>
コンラード・ジャーノット(Br)
ウルス・リスカ(P)

<CD2>
クラウディア・バラインスキ(S)
ミヒャエル・ハーゼル(ピッコロ…22)
フローリアン・デルプホルツ(Tp…22)
ドミニク・エルツェ(スネアドラム…22)
ウルス・リスカ(P)

<CD3>
メラニー・ディーナー(S…3.7.9.11.13)
マルクス・シェーファー(T…1-2.4-6.8.10.12.14.16-19)
アンケ・ヴォンドゥング(Ms…15)
ウルス・リスカ(P)

<CD4>メラニー・ディーナー(S…3.11.13)
コンラッド・ジャーノット(Br…1.2.12.14-16)
クリスタ・マイヤー(A…17-23)
ウルス・リスカ(P)

録音 2009年-2011年
誰も知らない素顔のシェーンベルク(1874-1951)!!!断片や草稿まで、世界初録音を多数含む貴重な歌曲全集です。あの「グレの歌」のオリジナル・ヴァージョンはピアノ伴奏であり、現在私たちが知っている形とは、かなり違うものであったことや、そろそろ十二音へと移行を始める時期に書かれたOp.8-1「自然」も、最初はもう少し違った形であったり・・・。とにかく作品番号なしの曲の興味深いこと!調性概念が壊れていく瞬間に立ち会えるかのような、意義あるアルバムです。歌手陣も文句なし。永久保存盤です。

CAPRICCIO
C-5140E(3CD)
ベートーヴェン:歌曲全集
■CD1
1-6.遥かな恋人に Op.98/7-14.8 つの歌 Op.52/15-20.6 つの歌 Op.48/21-26.6 つの歌 Op.75/27-31.4 つのアリエッタと二重唱 Op.82
■CD2
1.アデライーデ Op.46/2.希望に Op.32/3-5.3 つの歌 Op.83/6.友情の喜び Op.88/7.希望Op.94/8.約束を守る男 Op.99/9.メルケンシュタイン Op.100/10.口づけ Op.128/11 .婚礼の歌 WoO105/12.ロプコヴィッツ王子のための誕生日カンタータ 「我等の尊き殿万歳」 WoO106/13.ある乙女の絵 WoO107/14.乳飲み子に WoO108/15.別れに歌う酒の歌 WoO109/16.むく犬の死に寄せる悲歌 W oO110/17.ポンス酒の歌 W oO111/18.ラウラに Wo0112/19.嘆き Wo0113/20.ひとりごと Wo0114/21.ミンナに Wo0115/22.何と時は長く Wo0116/23.自由の人 Wo0117/24.愛されない者のため息 Wo0118/25.おお、いとしの森よ Wo0119/26.人は炎を隠そうとする Wo0120
■CD3
1.ウィーン市民への別れの歌 Wo0121/2.オーストリア軍歌 Wo0122/3.君を愛す Wo0123/4.別れ Wo0124/5.女暴君 Wo0125/6.奉献歌 Wo0126/7.愛する喜び Wo0128/8.うずらの鳴き声 Wo0129/9.われを忘れたもうな Wo0130/10.愛する人が去ろうとしたとき Wo0132/11.この暗き墓に Wo0133/12.あこがれ Wo0134/13.声高き嘆き Wo0135/14.君への想い Wo0136/15.遠くからの歌 Wo0137/16.異国の若者 Wo0138/17.愛する男 Wo0139/18.愛する人に寄す Wo0140/19.夜うぐいすの歌 Wo0141/20.詩人の魂 Wo0142/21.戦士の別れ Wo0143/22.メルケンシュタイン Wo0144/23.ひめごと Wo0145/24.あこがれ Wo0146/25.山からの呼び声 Wo0147/26.いずれにしても Wo0148/27.あきらめ Wo0149/28.星空の下の夕べの歌 Wo0150/29.けだかい人間よ、慈悲ぶかく善良であれ WoO151
パメラ・コバーン(S…CD1:21-31、CD2:1.6.12.12,CD3:3.7.12.22.23)
ヘルマン・プライ(Br)
レオナルド・ホーカンソン(P)
ベルリン・ハインリヒ・シュッツ・クライス…CD2:11.12.14.23.25
ウォルフガンク・マトコヴィッツ(指)…CD2:11.12.14.23.25

C10343-45 の新装版
楽聖ベートーヴェンの知られざる一面を知るための歌曲全集。比較的聴く機会の多い1枚目、合唱を含む2枚目、ほとんど知られていない曲ばかりの3枚目。真面目な曲から、肩の力を抜いた曲までそろい踏み。

Guild
GMCD-7385(1CD)
リュッティ:シルヤ・ヴァルターの追憶に
エクソダス・ミサ
耳を澄ます人たちのフリーズ
シルヤ・ヴァルターの詩
カール・リュッティ(Org)、
バーデナー・ヴォーカルアンサンブル、
マルティン・ホビ(指)
シルヤ・ヴァルター(朗読)

録音:2011年11月
スイスの詩人でベネディクト会ファー修道院の修道女シルヤ・ヴァルター(1919−2011)を偲ぶカール・リュッティ(1949−)の合唱作品集。現代のスイスを代表する作曲家であるリュッティの作品は、その明快な作風が特に合唱の分野で親しまれている。シルヤ・ヴァルター自身の朗読による詩も収録。

DACAPO
MAR-8.226085
(1CD+1DVD)
ペア・ノアゴー:ウィルオウィスプが町にいる
お伽話のカンタータ「ウィルオウィスプが町にいる」
かぎりなく揺れる揺籃のなかから*

《DVD》
ウィルオウィスプが町にいる-お伽噺と音楽の旅(25分)
ヘレーネ・ギェリス(Ms)
アテラス・シンフォニエッタ・コペンハーゲン

録音:デンマーク王立アカデミー・オブ・ミュージック2009年3月30日-4月2日、2009年11月26-27日*
「ウィルオウィスプ」とは世界各地に存在する鬼火伝承の名の一つです。ここでは、デンマークが生んだ大作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの「鬼火が町にいる」という有名なお伽話を元に書かれた、ノアゴーのカンタータです。これはアンデルセン生誕200年の際的な記念式典のために書かれた作品で、世界初演となっています。付属のDVDには、曲が成立するまでのドキュメンタリーが収録されていて、作曲家と、彼の親友で作家のスザンヌ・ブロッガー(この物語の台本を書いた)、そして歌手のギェリスが作品に対する思いを語ります。

HEVHETIA
HV-0043-2(1CD)
児童合唱の為の音楽
イヴァン・フルショフスキー(1927-2001):シャリシュのゲーム
コダーイ:飛んだり跳ねたり[Egyetem begyetem]
ズデンコ・ミクラ(1916-):A kedz ja se
ヘニング・ソメーロ(1952-):詩篇[Salme]
アウグスティン・クビチェク(1918-2009):グローリア[Gloria]
ヨゼフ・ポドプロツキー(1944-):アヴェ・ヴェルム・コルプス[Ave verum corpus]
ランドル・トンプソン(1899-1984):アレルヤ[Allelujah]
フランツ・ビーブル(1906-2001):主の天使[Angelus Domini]
ラッスス(1532-1594):われらはあなたに感謝する[Agimus tibi gratias]
トドル・スカロフスキ(1909-2004):Makedonsko oro
ブリテン:この幼な児[This little babe]
オットー・フィッシャー:願望[Tuzba]
ユライ・ヴァヨ(1970-):キリエ[Kyrie]
ミハイル・ヴェルビツキー:われらの父[Otce nas]
ヤコブス・ガルス(1550-1591):主よ、私を助けに来てください[Domine ad adjuvandum]
ヴィエラ・ドジョガノヴァー(指)
プロ・ムジカ・ミハロフツェ児童Cho
マグノーリア・ソブランツェ児童Cho

録音:2000年、トルナーフカ/2006年、ソブランツェ/2010年、コシツェ以上スロヴァキア
スロヴァキアの二つの児童合唱団の合同演奏。
HEVHETIA
HV-0057-2(1CD)
室内アンサンブルの為の音楽
ドビュッシー(シェーンベルク、ベン・ザックス編):牧神の午後への前奏曲
マーラー(シェーンベルク編):さすらう若者の歌*
アレクサンダー・アルブレヒト(イヴァン・ブッファ編):歌曲選集*
 [悔悛/冬の夜に/私の心/墓地の草/レンツ]
プーランク:黒人狂詩曲*
ペトラ・ノスカイオヴァー(Ms)*
イヴァン・ブッファ(指)
クアサルス・アンサンブル

TOKYO FM
TFMCSA-0023
(1SACD)
非圧縮シングルレイヤー
シュヴァルツコップ/来日リサイタル
■第1夜
シューマン:ズライカの歌、
 くるみの木、2つのヴェネツィアの歌、
 トランプ占いをする女
ブラームス:あの谷間の下には、セレナーデ
R.シュトラウス:ばらのリボン、
 献呈
シューベルト:幸福
ヴォルフ:フィリーネ
シュヴァルツコップへのインタビュー(通訳:山田実)

■第2夜
シューベルト:ます、きみは憩い、
 恋はいたるところに
ラフマニノフ:こどもたちに
ドヴォルザーク:わが母の教えたまいし歌
マーラー:魚に説教するパドヴァのアントニウス
ヴォルフ:クリストブルーメにT、
 妖精の歌、恋に気を許しちゃだめ
 イタリア歌曲集より〜わたしはもう乾いたパンを食べることはないでしょう/わたしが貴族の出でもないくせになんて云うわね/ちょっと黙ったらどお、しつこいおしゃべり屋さん!/やんごとないあなたの御身分のことはよくわかっていますわ/いけませんわ、若いお方、そんな風になさったりしては/ペンナにわたしのいいひとがいる
モーツァルト:警告
エリーザベト・シュヴァルツコップs
ジェフリー・パーソンズ(P)

録音:1972年1月27日(第1夜)、1972年2月20日(第2夜)、東京文化会館大ホール
シュヴァルツコップ自らが東京FMのスタジオで監修した自選録音集。貴重なインタビューも収録されており、普段の肉声も実にやさしげで魅力的な人 柄がしのばれます。何よりリサイタルの内容がこの上なく素晴らしい仕上がりです。ヴォルフの歌曲のすごい語り口!ちなみに、この72年の来日時は、夫 君であるEMIの伝説的名プロデューサー、ウォルター・レッグ氏も同行しており、東京FMのスタジオでレッグ氏も立ち会う予定になっていたそうです。 ミケランジェリ(TFMCSA 0021)同様、丁寧なDSD化によりオリジナルテープに限りなく近づいた野太くリアルな音質です。アルトゥス斎藤啓介氏のマ スタリングも成功しています。 (Ki)

JCL Records
JCL-515(1CD)
ケヴィン・カイル〜リサイタル・プログラム
ヴォーン=ウィリアムズ:真昼の静けさ
クィルター:紅の花が眠れば
シューマン:明るい夏の朝にOp.48-12
クィルター:来たれ, 死よ、穏やかな声が絶えるとき、ああわたしの恋人よ、行け麗しいバラよ
シューマン:古いおとぎ話からOp.48-15
サルティ:いとしい女から遠く離れて
アーン:クロリスに
ヘンデル:静かな賛美
アレン:ソネット/サティ:シルヴィ
シューマン:恋人の歌の響きを聞くと
ディブディン:トム・ボーリング
フィンジ:ため息
ブリッジ:美しい花のように
ダウランド:流れよわが涙
レオンカヴァッロ:マッティナータ
ケヴィン・カイル(T)、
カール・ヘリング(G)、
ダニエル・グリムウッド(P)

録音:2007年10月11日−12日&2008年6月17日
2004年のヘンデル・シンギング・コンペティションのファイナリスト、2005年にはガーディナーとの共演でのBBCプロムスへのデビューを果たすなど、順調なステップアップを続けるイギリスのテノール、ケヴィン・カイルが歌うシューマンとクィルターをメインに据えたリサイタル・プログラム。



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