湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



FUGA LIBERA
(フランス)



CypresやMusique en Wallonieなどのレーベルを世界的舞台に押し上げてきたプロデューサー=音楽学者ミシェル・ストッケムが、自身の広範な音楽知識と人脈を全面的に活かすべく2004年に立ち上げたFUGA LIBERA(フーガ・リベラ)。ストッケムの勇退後一時デジタル・オンリーのリリースが続きましたが、物理アルバムにさらなる可能性を見出し、2017年からはCDリリースを再開。ショパン国際コンクールのピリオド楽器部門で華々しい入賞を飾った川口成彦のソロ・アルバムをはじめ、企画性の高いアルバムが続々登場しています。フランスが誇る知性派ピアニストのアリス・アデールや古楽集団イル・フォンダメント、ベルギー随一の室内楽集団オクサリスやヘット・コレクティーフがすぐれた新録音を数多くリリースしてきたほか、ヴァルター・ヴェラーやクリスティアン・アルミンク率いるベルギー国立Oの新録音、エリザベート王妃国際コンクールの入賞者たちの初録音アルバムなども少なくありません。才能あるヨーロッパの音楽家たちにに支えられ、クラシックと他のジャンルを取り混ぜて、後期バロックから現代までレパートリーを拡張し、多くのカタログをリリースし続けています。



※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
FUG-516
マーラー(シェーンベルク&リーン編):大地の歌 アンドレ・ポスト(T)、
マルグリート・ライセン(Ms)、
オクサリス[シリー・ラウプ、フレデリク・ウルセル(Vn)、エリザベス・スマルト(Va)、マルティーン・ヴィンク(Vc)、ケーンラート・ホフマン(Cbs)、トーン・フレット(Fl)、 ナタリー・ルフェーブル(Cl)、カレル・ショーフス(Ob)、ゲールト・フィリップス(Fg)、シモン・ハスペスラハ(Hrn)、ピエト・クイケン(P)、ディルク・ルイーメス(Hrm)、バルト・ヴァンデルベーケ& ガブリエル・ロフェル(Perc)]
マーラー晩年の東洋的色彩に彩られた異色な交響曲の室内楽編曲版です。ちなみにマーラー自身の手によるピアノ伴奏版も存在し ていますが、こちらは1989 年に国立音大講堂でサヴァリッシュのピアノ伴奏で世界初演されています。この室内楽版は冒頭のスコ ア21ページ分を1920年にシェーンベルクが手がけたものの未完に終わっていた草稿をライナー・リーンが加筆し1983 年に完成し たもの。オリジナルが独唱2 名と3 管(ホルン4 管)編成に加え、多彩な打楽器を伴った大編成なのに比べるとぎりぎりまできりつ めた編成である点に。演奏自体はごくごくオーソドックスなので、この編曲版から浮かび上がるマーラーの秘密を探求するにはちょ うど良いといえるでしょう。もちろん巨大編成のみが可能にする管弦楽の咆哮や浩々とした宇宙的広がりをここに求めることはでき ません。しかし「線」が一層明瞭になったことで明らかになったのは、マーラーがどれほど大きな編成であっても小編成室内楽に匹 敵する緊密で凝縮された密度の音楽を書けた天才であったという事実です。「告別」での弦のたゆたいなどは時にオリジナル合奏よ り孟浩然や銭起の詩に肉薄しているように思わせる瞬間が確かに感じ取れます。オクサリスは1993年にベルギーのブリュッセル音 楽院の学生が設立したもので、優れたアンサンブルとともに、華麗なコスチュームでも注目されている気鋭の団体です。 
FUG-518
ヨンゲン:ピアノ三重奏曲ロ短調op.10、
ヴァイオリンとピアノのための水彩画op.59*
、ピアノ三重奏のための2 つの小品op.95
アンサンブル・ジョセフ・ヨンゲン[エリオット・ローソン(Vn)、マルク・ドゥロビンスキー(Vc)、ディアヌ・アンデルセン(P)]

録音: 2006年4月、2006年6月*
近代ベルギーを代表する作曲家でありながら、なぜか日本では知られざる存在に留まっていたジョセフ・ヨンゲン(1873〜1953 )の魅力が一聴してわかるお薦めの1 枚です。初期作品のピアノ三重奏曲op.10 (1896/7)では美しい旋律の魅力は認められるにせよ、まだ故国の偉大な先輩フランクのエピゴーネンという印象ですが、「水彩画」 (1918)やピアノ三重奏曲のための2つの小品(1931)に至るとこれはもう唖然とするほかありません。同時代の偉大なフォーレや ドビュッシー、ラヴェルに伍してまったく遜色を感じさせない高みに達した作曲家がいくら時代の波に幾らかずれていたとはいえ 「知られざる大作曲家」に落ち着いてしまっているのは不思議というほかありません。もっとも本国ベルギーでは再評価が著しく次々 と新しい録音が登場しているようです。ここで演奏しているヨンゲンの名を冠したアンサンブルはアンデルセン女史を中心として 2002 年に結成された新しい団体ですが、気品と音色の点で作品にとてもフィットした演奏を行っています。
FUG-519
組曲のエスプリ
マレ(ムクレ、S.ハリンク編):組曲「昔のフランスの古い踊り」、
ストラヴィンスキー(ピアティゴルスキー、S.ハリンク編):イタリア組曲、
トゥルニエ:「イマージュ」第4組曲、
ファリャ
(マレシャル&S.ハリンク編):スペイン民謡組曲(全7曲中第2曲を除く)
デュオ・ハリンク[ソフィー・ハリンク(Hrp)、マリー・ハリンク(Vc)]
ソフィーとマリーのハリンク姉妹の伸びやかで緻密なハープとチェロのアンサンブルが上質な時の流れをきっと約束してくれるア ルバムです。17、18世紀のマレと、20 世紀の作曲家の作品 が収められていますが不思議なほど違和感がないのはストラヴィンスキーの作品が「プルチネッラ」の室内楽版であることと、その 他の曲も穏やかな作風のものが集められているからでしょう。ベルギー楽壇で最も将来を嘱望されているチェリストのマリーと、 ハーピストの枠を超え、「音楽家」として活躍の場を広げているソフィーの素晴らしい実力を窺い知ることができる注目の一枚です。
FUG-520
テレマン:いざ来たれ異邦人の救い主よ TWV1:1174、
終焉の日は間近に迫り TWV1:301、
われらにみどりごがお生まれになった TWV1:1451、
たたえられよ、イエス・キリスト TWV1:612
グレタ・ド・レイグル、
ヨハネッテ・ゾマー(S)、
スティーヴ・ドュガルダン(A)、
ミカエル・ステンベク (T)、
ヒューブ・クラセンス(Bs)、
ポール・ドムブレヒト(指)イル・フォンダメント
生前は大バッハやヘンデルよりも人気があったテレマン。彼は10代の頃から宗教音楽を書き始め、膨大な数が残されているものの、あまり聴く機会がありません。ここではクリスマス用に書かれた4篇のカンタータをベルギーの古楽アンサンブルが好演、テレ マンの音楽の魅力を再認させてくれます。  (070117Ki)
FUG-521
グラズノフ:交響曲第5番、
ピアノ協奏曲第1番
セヴェリン・フォン・エッカートシュタイン (P)、
ワルター・ウェラー(指)ベルギー国立O
グラズノフのピアノ協奏曲第1番は知名度こそ高くありませんが、聴き込むとはまってしまう秘曲。この曲のピアノ・パートはピ アノ・マニアの間で教祖的な人気を誇るレオポルド・ゴドフスキが作曲者の依頼で念入りに書き直していて、全く彼流の超絶技巧と なっています。管弦楽はグラズノフならではの極彩色のオーケストレーション、メロディもロシア的な憂愁とバレエ音楽のような チャーミングなものまで豊富、1曲でゴドフスキとグラズノフが同時に楽しめる優れもの。若手注目株のエッカートシュタインが見 事な技巧と絶妙な歌いまわしで驚きの名演を見せています。グラズノフを得意とするワルター・ウェラーの作品を熟知した解釈も魅 力です。 
FUG-542
NX-A07
19世紀フランスの合唱曲集
フランク:6つの二重唱 M89 (合唱版)
 人形の嘆き M20 (ピアノ独奏)
 5月の最初のほほえみ M90
 ゆるやかな舞曲 M22 (ピアノ独奏)
ドリーブ:蜜蜂
 ノルウェイ女
 ピツィカーティ(スケルツェッティーノ) (ピアノ独奏)
 森のニンフたち/レ・ピフェラリ
 グラン・ヴァルス(『海賊』より「花の踊り」) (ピアノ独奏)
フォーレ:小川 Op.22 *
ピエルネ:飛んでゆく冬
 麦畑で*/妖精のロンド
ブノワ・ジオー、フロランス・ユビー(指)
ロール・デルカンプ(S) *
ギィ・パンソン(1892年製、エラール・ピアノ)
ラ・コラリーヌ(王立モネ劇場少女合唱団)
19世紀から、一部20世紀初頭までのフランスの作品集。ベルギー、ブリュッセルのモネ王立歌劇場に所属する少女合唱団による合唱曲が メインとなっており、そのハイレベルで美しい歌唱と作曲当時のエラール・ピアノの響きが、作品の素朴な美しさを一層引き立てています。エラー ルのソロ曲も収録されており、特にドリーブ「グラン・ヴァルス」での軽やかな音色は、現代のピアノではなかなか出せない味わいです。

FUG-609
ピアソラ−ピアフ〜弦楽四重奏とバンドネオンによるシャンソンとタンゴ
ウイリアム・サバティエ(1974-):ピアフへのオマージュ
ピアソラ:4人でタンゴ Four for Tango
 ファイヴ・タンゴ・センセーションズ
鮫 Escualo
ウイリアム・サバティエ(バンドネオン)
テルプシコルドQ

録音:2015年3月17-20日、2016年2月24日 ジュネーヴ、スイス・ロマンド放送スタジオ
西洋クラシックの究極的形態の一つといえる弦楽四重奏が、アルゼンチン音楽の結晶バンドネオンと新しい形で融合。クロノス・ カルテットの依頼でピアソラがまとめた弦楽四重奏とバンドネオンのための唯一の組曲「ファイヴ・タンゴ・センセーションズ」と、両大 戦間期を彩った名作群をパラフレーズした「ピアフへのオマージュ」を軸にしたスタイリッシュな仕上がりです。テルプシコルド四重奏 団はピリオド楽器によるハイドンやシューベルトの録音でも注目されたジュネーヴのグループ。フランスのバンドネオン奏者サバティ エは「海の上のピアニスト」の原作者バリッコや「悪童日記」のアゴタ・クリストフらと組んで舞台音楽を手がける一方、Alphaにも 録音があるアルゼンチン出身の古楽器系指揮者L.G.アラルコンともタンゴ越境系パフォーマンスを披露する才人。多角的な視 点あればこその上質の音の重なりが、ミックスとマスタリングを担当する敏腕技師フィリップ・テシエ・デュ・クロによって、本来の魅力 そのままに収められています。
FUG-610(2CD)
NX-D07
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、他
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
コンスタン:「ペレアスの印象」
ドビュッシー:白と黒で
イング・スピネット&ヤン・ミヒールス(P/クリス・マーネ社製平行弦ピアノ)
「ペレアスの印象」
メリザンド:ロール・ビノン (S)
ペレアス:イヴ・サーレンス (T)
ゴロー:ピエール=イヴ・プリュヴォ (Br)
アルケル:テイル・ファフェイツ (Bs)
ジュヌヴィエーヴ:アンジェリク・ノルデュ (Ms)
イニョルド:カミーユ・バウアー (Ms)

録音:2018年4月6-10日ブリュッセル王立音楽院
歴史的ピアノで数々の実績をあげてきたベルギーの名手二人が弾く、『ペレアスとメリザンド』新体験。第一線の古楽器系製作家が手がけた歴史再現型ピアノによる演奏です。  サティ作品集の指揮者としても知られた作曲家マリユス・コンスタン[1925-2004]が、大胆なカットを施しつつも作品の魅力を削がないようピアノ伴奏版の楽譜を整え、作曲当時のドビュッシーがサロンで親しい友人たちと演奏したであろう縮小版を強く想起させる音作りになっています。  前後には、ドビュッシー自身の編曲による『牧神の午後への前奏曲』と『白と黒で』という2台ピアノのための作品を収録。  ダニエル・バレンボイムの提唱で作られた平行弦ピアノの製作者は、ピアノ修復と古楽器コレクションで専門家たちから絶大な信望を集めるベルギーのクリス・マーネ。歴史的ピアノでのドビュッシー・アルバムもあるヤン・ミヒールスが経験豊かなデュオ・パートナーと織り上げた、時代感あふれるフランス近代サウンドをどうぞ。
FUG-611
NX-B08
ヴィオラ、クラリネットとピアノのための作品集
シューマン:おとぎの絵本 Op.113
クルターグ:サイン、ゲームとメッセージ
シューマン:3つのロマンス Op.94 ヴィオラとピアノのための
クルターグ:R.Sch.(ロベルト・シューマン)へのオマージュ
シューマン:おとぎ話 Op.132
エレーヌ・ドゥサン (Va)
ロナルト・ファン・スパーンドンク (Cl)
ルイ・ロルティ (P)
ナタナエル・グーアン (P)

録音:2017年11月18-19日、12月18-20日エリザベート音楽院
フランス出身のヴィオラ奏者エレーヌ・ドゥサンは、2011年にジュネーヴ州立高等音楽院を卒業後、この世代随一のソリストとして活躍するほか、アンサンブル 2e2mのメンバーとしても活動しています。彼女が強い情熱をもってシューマンに取り組むこのアルバムでは、現代を生きる作曲家クルターグの作品と対峙させる ことにより、お互いの特性を引き立てるという稀有な試みを成功させました。全部で24曲あるクルターグの「サイン、ゲームとメッセージ」から5曲を選び、その間に シューマンの「3つのロマンス」を挟み込むという実験的な試みも素晴らしい効果を生んでいます。もう一つ収録されたクルターグ作品もシューマンへのオマージュで あり、親和性が高いのは当然のこと。作風は異なっているものの、音楽が目指す方向が近い作曲家だからこそ、このような共鳴が生まれるのだと言えるでしょ う。ドゥサンのヴィオラは鳴らし過ぎることなく、常に優しく耳当たりの良い音色で、19世紀と20世紀が生んだ巨匠の音楽を丁寧に歌い上げています。 CHANDOSレーベルに録音の多いロルティの参加も注目です。
FUG-612
NX-B08
20世紀前半のフルート作品
ケクラン:フルートとピアノのための14の小品
シュルホフ:フルートとピアノのためソナタ
ババジャニアン:Vagharshapat Dance ヴァガルシャパトの舞曲
ババジャニアン:Impromptu 即興曲
アミロフ:フルートとピアノのための6つの小品
バルトーク(P.アルマ編):ハンガリーの農民の歌による組曲
Chants populaires tristes 民衆の悲歌
Vieilles danses 古い舞曲
トーン・フレット (Fl)
ヴェロニカ・イリチェンコ (P)

録音:2018年7月30日-8月1日ベルギー、アントワープ・アート・センター、ブルー・ホール
19世紀後半から20世紀にかけて活躍した作曲家たちによるフルートのためのオリジナル作品(バルトークはピアノ作品からの編)を収録。フランスのケクラン、 チェコのシュルホフ、アルメニアのババジャニアン、アゼルバイジャンのアミロフ、ハンガリーのバルトークと、それぞれの風土の影響を強く受けた、いずれも個性的な 作品です。バルトークはピアノのための「15のハンガリーの農民の歌」を、弟子の一人であるハンガリー出身のパウル・アルマがフルートとピアノのために編曲したも ので、第6曲「バラード」を省略し、繰り返しや変奏が若干加えられています。元々バルトークが各地で取材した民謡を編曲したもので、民族色豊かな旋律と ルバート、特徴的な和声を楽しむことのできる作品です。フルートのフレットはFUGA LIBERAより数点のアルバムをリリースしています。作品の特性に沿った生 き生きとした表現がたいへん魅力的。

FUG-744

NYCX-20001
国内盤
税込定価
シューベルト:ピアノ作品集
シューベルト:ハンガリーの調べ ロ短調 D817
シューベルト:アダージョ ホ長調 D612
シューベルト:幻想曲 ハ長調「さすらい人幻想曲」 D760
リスト:しぼめる花 〜「シューベルトの六つの歌曲」S563 より
 粉挽き職人と小川〜「シューベルトの水車小屋の連作歌曲」S565 より
シューベルト:即興曲集 D899
シューベルト:クーペルヴィーザー・ワルツ D Anh.I/14
(採譜・校訂:R・シュトラウス 1864〜1949)
川口成彦(フォルテピアノ)
使用楽器:ウィーンのコンラート・グラーフ(1782〜1851)1817 年製モデルに基づく
クリス・マーネ製作による再現古楽器

録音:2017年4月2-4日 メルセン教会・ベルギー北西部オーストフランデレン地方
【国内盤解説】・・・川口成彦
20 歳の時に “アントン・ヴァルター” (18 世紀後半から 19 世紀にかけて活躍したウィーンの鍵盤楽器製作者)のフォルテピアノの精巧な 再現楽器に出会い、この時代の楽器のすばらしさに開眼したというピアニスト、川口成彦。ピリオド楽器の持つ繊細かつ多彩な音色に魅入 られた彼は、楽器の魅力と性能を極限まで研究し、19 世紀の音の再現に力を尽くしています。2017年に録音されたこのシューベルトは、 当時の彼の思いを伝えるものであり、新たな飛躍の幕開けともなった 1 枚です。ピアノの歴史は「発掘」ではなく「変容」であり、作品が生ま れた当時の楽器によってようやく表現できる微妙なニュアンスというものが多々あると語る川口の演奏。その美しく変幻自在な響きをお楽しみ ください。
FUG-747
ヴァイオリンとピアノのための作品集
イザイ:悲劇的な詩 Op.12
イザイ:恍惚 Op.21
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番イ長調 Op.13
サン=サーンス:6つの練習曲 Op.52-第6番
ワルツ形式の練習曲によるカプリース
(E.イザイによるヴァイオリンとピアノ編)
サテニィク・クールドイアン(Vn)
アレクサンダー・グルニング(P)

録音:2017年4月
2008年に開催されたロン=ティボー国際ヴァイオリンコンクールに入賞、併せて「聴衆賞」を獲得し一躍注目を浴びたヴァイオリニスト、クール ドイアン。フランスを中心に数多くの演奏会に登場、現在モネSOのコンサート・ミストレスを務める彼女の初となるリサイタル・アルバム は、フォーレのソナタを中心に、イザイとサン=サーンスの美しい作品を併せた1枚。しばしば息のあった共演を行うピアニスト、グルニングととも に奏でる親密で友好的な音楽は聴き手の心を捉えて離しません。
FUG-748
ラヴェル:ピアノ三重奏曲、 ほか
バーンスタイン(ブルーノ・フォンテーヌ編):「キャンディード」序曲
バーンスタイン(ブルーノ・フォンテーヌ編):「ウエスト・サイド・ストーリー」ファンタジー
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 M67
トリオ・ザディーグ
[イアン・バーバー(P) アメリカ
ボリス・ボルゴロット(Vn) フランス
マルク・ジラール・ガルシア(Vc) フランス]

録音:2018年8月13-17日エリザベート音楽院ホール、ワーテルロー(ベルギー)
フランスの生まれでパリ音楽院とウィーン音楽大学で共に学んだボリス・ボルゴロットとマルク・ジラール・ガルシアが、帰国後に出 会ったアメリカのピアニスト、イアン・バーバーと共に組んだピアノ三重奏団、トリオ・ザディーグのデビュー・アルバム。ヴォルテールの 作品からグループ名を取った彼らによる、やはりヴォルテールを原作とするバーンスタインのミュージカル「キャンディード(カンディー ド)」序曲で幕を開けるこのアルバムは、名作「ウエスト・サイド・ストーリー」へと続き、弾けるようなリズムとメランコリックな歌いまわ しの美しさにどんどん惹きつけられます(Transartでフレンチ・ジャズ感覚漂うモーツァルトやバッハの名盤を連発してきたピアニス ト=アレンジャーのブリュノ・フォンテーヌによる編)。メインはラヴェルによる大作で、ここでの色彩豊かな表情も実に見事。20 世紀を生きたバーンスタインと19世紀生まれのラヴェルという2人の実り多い出会いを間で演出するのは、21世紀の作曲家バ ンジャマン・アタイール。トゥールーズの出身という、メンバー2人と同郷のアタイールがこのトリオのために書いた「Asfar」は、弦2 人とピアノが対話をするように開始されますが、この組み合わせが次々に変化し、3パート相互の掛け合いへと発展していく緊張 感あふれる刺激的な作品です。ハイドンからラフマニノフ、ショスタコーヴィチにヴァスクスと、すでに著名なピアノ三重奏曲のほとん どをレパートリーとしている彼ら。近現代によるプログラムのこのアルバムは、若い世代ならではの、ほんの名刺代わりと言えそうで す。
FUG-749
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ他
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94bis
仮面〜「ロミオとジュリエット」Op.64より ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノのための編曲
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115
ヴァイオリン・ソナタ第1番へ短調 Op.80
行進曲〜「3つのオレンジへの恋」より(ハイフェッツ編)
エルサ・グレーテル(Vn)
ディヴィッド・ライヴリー(P)

録音:2018年6月22-25日
FUGA LIBERAレーベルからこれまでリリースした3枚のアルバムが、ディアパソンやグラモフォンで最高ランクの高評価を得ているフランスのヴァイオリニスト、エル サ・グレーテルによるプロコフィエフが登場。プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ2作と無伴奏ヴァイオリン・ソナタは、1944〜47年という第二次世界大戦終結の前 後に書かれており、深い嘆きからの沈鬱と内に秘めた情熱の高まりが印象的な第1番、やや軽やかな抒情性と諧謔性を併せ持つ第2番、ロシアの民族舞曲 の影響をうかがわせる無伴奏ソナタという、いずれもキャラクターの立った作品です。グレーテルはこれをプロコフィエフが作り出した音楽的な仮面と捉え、それぞれ の作品を性格的に描き出すことに成功しています。アルバム・タイトルの元となった「仮面」と、有名な「行進曲」をハイフェッツの編曲で収録。
FUG-750
ロマンティック・ヴィオラ
ロベルト・フックス(1847-1927):ヴィオラ・ソナタ ニ短調 Op.86
ヴュータン:ヴィオラ・ソナタ 変ロ長調 Op.36
ライネッケ:3つの幻想小曲集 Op.43
リスト:忘れられたロマンス S132(ヴィオラとピアノ版)
ダニエル・ヴァイスマン(Va)
ジャン=ルイ・ドゥラオー(P)

録音:2017年10月ベルギー リエージュ、サル・フィルハーモニク
ベルギーを本拠地とするリエージュ王立PO。名称の変遷を経て、2010年よりベルギー王室から「王立」を名乗ること を許されたオーケストラです。現在オーケストラの音楽監督を務めるダニエル・ヴァイスマンは、指揮者としてだけでなく、優れたヴィオラ奏者で あり、このアルバムでもほとんど聴く機会のないロマン派の秘曲を選び、ヴィオラの美しく奥深い音色を最大に生かした素晴らしい演奏を行って います。
FUG-751

NYCX-10050
国内盤仕様
税込定価
ガブリエル・デュポン(1878〜1914):管弦楽作品全集
療養のとき(管弦楽版)
夏の日
宿命づけられた女の歌
パトリック・ダヴァン(指)
ベルギー王立リエージュPO

録音:2018年9月3〜6日、リエージュ、サル・フィラルモニーク

【国内盤】
解説日本語訳:白沢達生
ドビュッシー、ストラヴィンスキー、ラヴェル……19世紀末から20世紀初頭のフランスを賑わせてきた異才たちは彼らだけではな く、第一次大戦以後のモダニズムにかき消されて忘れ去られてしまった見過しがたい才人も少なくありません。南仏でセヴラック が静かに才能を開花させていた頃、本盤の主人公デュポンはなんと、イタリアとフランスをまたにかけて歌劇作曲家として大成 功。そのかたわらドビュッシー風ともヤナーチェク風とも言えそうな私小説的・描写的器楽音楽でみずみずしい才能を輝かせまし た。病弱で何かと療養生活を余儀なくされながら彼が綴ったピアノ曲は、すでにいくつかの録音を通じてフランス近代音楽ファン にひそかな喜びを提供してきたところ、驚くべきことにフランス語圏ベルギーの老舗楽団を指揮して俊才ダヴァンが管弦楽曲集を 発表します。ピアノ曲として有名な「療養のとき(病床にて)」の管弦楽版をはじめ、フランク派とドビュッシ―を横目にみながら独 自の成功を導き出した天才の技量を、雄弁な音言語の細やかさそのままにお楽しみいただけます。日本語で読めるデュポンの 資料がたいへん少ない中、国内仕様はフランス近代ファン垂涎の解説翻訳付。
FUG-752
同時代のクラリネット協奏曲
リンドベルイ:クラリネット協奏曲(2001-2002)
ハルトマン:クラリネット、弦楽四重奏と弦楽合奏のための室内協奏曲(1930-1935)
ファルジョ:ファンタズム -マナの輪(2014-2018)
ジャン=リュク・ヴォタノ(Cl)
ダネルSQ
アルノー・トレット(Va)
アントワーヌ・ピエルロ(Vc)
クリスティアン・アルミンク(指)
リエージュ王立PO

録音:2018年6月25-30日、リエージェ・フィルハーモック・ザール
2002年のリエージュ王立フィル首席奏者就任以来、ソリストとしても数枚のCDをリリースしているヴォタノ。ここでは20世紀に作曲された現 代のクラシックともいえるハルトマンに、21世紀に作曲された新しいクラリネット協奏曲を収録しています。ファルジョのタイトルにあるマナは、ポリ ネシア諸島に伝わる神秘的な力を表す概念。
FUG-753
ダウランド:ラクリメあるいは7つの涙(1604)〜ギリシャのリラとヴィオラ・ダ・ガンバで
1.(即興):ベガ
2.昔の涙
3.新たにした昔の涙
4.(即興):シェリアク
5.ため息の涙
6.悲しみの涙
7.集められた涙
8.愛情深い涙
9.真実の涙
10.(即興):スラファト
11.ジョン・スーチ卿のガリアード
12.(即興):アラドファル
13.デンマーク王のガリアード
14.ジャイルズ・ホビー氏のガリアード
15.ディゴリー・パイパー大佐のガリアード
16.バクトン氏のガリアード
17.(即興):アラスファル
18.ニコルス夫人のアルマンド
19.エセックス伯のガリアード
20.いつも悲しむダウランド
ソクラティス・シノプロス(リラ)
ラシュロン(ヴィオール合奏)
フランソワ・ジュベール=カイエ(高音ヴィオール、指)

録音:2018年7月15-17日ノワルラック大修道院文化センター(フランス中部サントル地方)
ギリシャのリラは元々竪琴を指しますが、ここではそこから派生し伝統音楽の世界で使われている三弦の小型擦弦楽器が用いられています。その名手でECM レーベルからもアルバムをリリースしており、来日公演も成功させているソクラティス・シノプロスと、ジュベール=カイエ率いるヴィオール合奏団ラシュロン(トレブル ×1、テナー×2、バス×1)が共演し、ダウランドの名作を奏でたアルバムです。『真夏の世の夢』や『アテネのタイモン』などシェイクスピア演劇にもみられるとおり、 ダウランドが活躍したルネサンス期の英国で古代文化やギリシャへの憧憬があったことも思わせる組み合わせ。倍音豊かなヴィオールの響きと、素朴なリラの音 色が何とも言えない対比を作りながら溶け合い、通常のヴィオール合奏では味わうことの出来ない美しさを作り出しています。またシノプロスによる即興演奏が 合間に収められていますが、これにはそれぞれこと座(ラテン名Lyra リラ)の5つの恒星の名前が付けられました。これまでのダウランドとは一線を画す魅力を持 つ一枚です。なお表題の「追放者」とは、ダウランドが英国を離れデンマークで活躍していた時期にこの曲集をまとめたことにちなんでいます。
FUG-754
NX-B08
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死
チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調 Op.36
ドミトリー・リス (指)
南ネーデルラントPO

録音:2017年3月31日 フライトホフ広場劇場、マーストリヒト
2017年4月1日 アイントホーフェン音楽堂
チャイコフスキー…2017年11月22日 シャッセ劇場、ブレダ、2017年11月23日 アイントホーフェン音楽堂
リンブルフSOとブラバントOが合併し2013年に誕生した、南ネーデルラントPO(南オランダPO)。 2016-17年のシーズンより当団初の首席指揮者を務めるドミトリー・リスとの、初めてのアルバムが登場しました。プログラムは、リスの故国ロシアを代表する作 曲家の一人チャイコフスキーの名作交響曲と、ヨーロッパのロマン派を代表するワーグナーの舞台作品からの1曲。一見、両作品の間に関連性は無さそうです が、チャイコフスキーは交響曲第4番作曲の10年ほど前、この「前奏曲と愛の死」をワーグナー自身の指揮で聴いた時の素晴らしさを周囲に伝えており、その管 弦楽法にも強い関心を抱いたといわれます。リスと南ネーデルラント・フィルによる演奏は、この2人の作曲家が管弦楽の歴史に残した改革の足跡に思いを馳 せつつ、聴く者に深い感動を呼び覚ますものとなっています。
FUG-755
ハイドン:作品集
交響曲第80番ニ短調 Hob.I:80
ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11(カデンツァ:ルーカス・ブロンデール)
交響曲第81番ト長調 Hob.I:81
ルーカス・ブロンデール (フォルテピアノ)
使用楽器:アントン・ヴァルター1795年製にもとづくクリス・マーネ製
バルト・ファン・レイン(指)
ル・コンセール・ダンヴェル (アントウェルペン合奏団/古楽器使用)

録音:2016年8月27-28日
聖マルガレーテ教会、ブリュール、ドイツ
1981年ブリュッセルに生まれ、ジュネーブ国際音楽コンクールで特別賞を受賞し、現在はベルリン芸術 大学で後進の指導にもあたるフォルテピアノ奏者ブロンデール。指揮のファン・レインもベルギーの出身で、 合唱や管弦楽の指揮で頭角を現してきた若き逸材。ル・コンセール・ダンヴェルも2012年にアントウェル ペンで結成された若き古楽器合奏団。ベルギーの古楽新世代が、1784年のハイドン作品を集め、ドラ マティックな快演を聴かせます。
FUG-756

NYCX-10099
国内盤仕様
税込定価
オルガ・ヴィクトローヴァ(1960-):東方青龍
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
ドミトリー・リス(指)
南オランダPO

録音:2018年10月26-28日(ライヴ収録・拍手入り)
Theater aan het Vrijthof Maastricht,
Muziekgebouw Eindhoven, Eurogress Aachen
【国内盤】日本語解説:増田良介
リンブルフSOとブラバントOが合併し2013年に誕生した、南オランダPO(南ネーデルラント・フィル ハーモニーO)。2016-17年のシーズンより当団初の首席指揮者を務めるドミトリー・リスとの2枚目のアルバム。ショスタコーヴィチの 交響曲第10番と、リスのパートナーでもあるオルガ・ヴィクトローヴァによる「東方青龍」が収められています。 中国の神話が元となり日本を含む東アジア全般に伝わる四神は、四つの方角の守護を司る霊獣であり、「東方青龍(チンロン)」はこのうち 東を守る青龍を主題にしています。2015年にリス指揮ウラル・フィルによって初演が行われた、エネルギッシュな作品です。ショスタコーヴィチ の交響曲第10番は、1953年のスターリンの死の直後に作曲・初演されたもので、その粛清からの解放が表現されているとも言われます。 作曲家が自由に作曲することが困難であった時代を生きたショスタコーヴィチに心を寄せるリスにとって、この作品は特別な意味を持つもので あり、ここでも細部まで深い共感を持って描きながら、ショスタコーヴィチ自身を表すとされるDSCH動機をラストに力強く歌い上げています。
FUG-757
チャイコフスキー:作品集

1-4.弦楽四重奏曲 第1番ニ長調 Op.11
『子供のアルバム』 Op.39 より (ロスティスラフ・ドゥビンスキーによる弦楽四重奏編)
5.朝の祈り 
6.病気のお人形 
7.お人形のお葬式 
8.新しいお人形 9.カマリンスカヤ
10-13.弦楽六重奏曲 ニ短調 『フィレンツェの思い出』 Op.70
ロルストンSQ
ルリ・リー (ヴァイオリン1)
エミリー・クルスペ (ヴァイオリン2)
ヘゼキア・リュン (Va)
ジョナサン・ロー (Vc)
ミゲル・ダ・シルヴァ (Va)…10-13
ゲイリー・ホフマン (Vc)…10-13

録音:2019年1月2-4日、6月18-20日
エリザベート音楽院ホール、ワーテルロー、ベルギー
2013年にカナダのバンフで結成されたロルストンSQ。バンフ・センターの創立者でヴァイオリニスト、トーマス・ロルストンの名前を冠 しています。2016年に第12回バンフ国際弦楽四重奏コンクールと第31回イエロー・スプリング室内楽コンクールいずれも優勝を飾って以来、 数々の賞を受賞しています。今回のデビュー・アルバムにあたり、彼らが抗いがたい魅力を感じているというチャイコフスキーをプログラムに選びま した。若々しい感性でチャイコフスキーの起伏に富んだ曲想を前のめりに歌い込んでいます。 元々ピアノ曲である『子供のアルバム』は、ボロディンSQのファースト・ヴァイオリンを務めたロスティスラフ・ドゥビンスキーによる愛らし い編曲です。
FUG-758(5CD)
NX-D06
『イザイへのトリビュート』〜知られざるその作品と、献呈された作品を集めて


(1)イザイ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 第1楽章Allegro appassionato non troppo vivo
(2)ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 第1楽章Allegro moderato
(3)悲劇的詩曲 ニ短調 Op.12
(4)サン=サーンスのワルツ形式の練習曲による奇想曲
(5)イザイ:友情 Op.26
(6)ショーソン:詩曲
(7)イザイ:夕べの調和 Op.31
(8)イザイ:瞑想曲 Op.16
(9)ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
(10)フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
(11)イザイ:演奏会用三重奏曲「ル・シメイ」
(12)ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
(13)ショーソン:ヴァイオリン,ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 Op.21
(14)イザイ:ノルウェーの伝説
(15)ルクー:ピアノ四重奏曲
(16)イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ
(17)イザイ:演奏会用三重奏曲「ロンドン」
(18)イザイ:子供の夢 Op.14
(1)ヨシフ・イヴァノフ(Vn)
(2)ニキータ・ボリソグレブスキー(Vn)
(3)テディ・パパヴラミ(Vn)
(4)マリア・ミルシュテイン(Vn)
ジャン=ジャック・カントロフ(指)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
クリスティアン・アルミンク(指)
ベルギー王立リエージュPO
録音:2019年3月27-29日、2009年6月23-28日、2013年7月 リエージュ・フィルハーモニック・ザール
(5)ロレンツォ・ガット、ヨシフ・イヴァノフ (Vn)
(6)ルノー・カプソン(Vn)
(7)エルメスSQ
(8)ゲイリー・ホフマン(Vc)、ステファヌ・ドゥネーヴ(指) ブリュッセル・フィルハーモニック
録音:2018年11月19-23日 フラジェ・スタジオ4、ブリュッセル
(9)カーソン・レオン(Vn)、ジャン=クロード・ヴァンデンエイデン(P)
(10)ロレンツォ・ガット(Vn)、ジュリアン・リベール(P)
(11)エリナ・ブクシャ(Vn)、エレーヌ・ドゥサン(Va)、アストリッグ・シラノシアン(Vc)
録音:2018年11月9-10日 エリザベート王妃記念音楽堂、2019年4月6-8日 フラジェ・スタジオ4、ブリュッセル、2018年12月27-28日 エリザベート王妃記念音楽堂
(12)オーギュスタン・デュメイ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)、アンリ・ドゥマルケット(Vc)
(13)エリナ・ブクシャ(Vn)、パヴェル・コレスニコフ(P)、エルメスSQ
(14)カーソン・レオン(Vn)、ジョナサン・フルネル(P)
録音:2019年10月5-7日 ラ・ショー=ド=フォン、2019年4月17-19日 エリザベート王妃記念音楽堂、2019年10月9日 エリザベート王妃記念音楽堂
(15)ユーリア・プシュケル(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)、ダニーロ・スクィティエリ(Vc)
ジャン=クロード・ヴァンデンエイデン(P)
(16)ヴラディスラヴァ・ルチェンコ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)
(17)ヴラディスラヴァ・ルチェンコ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)
(18)オーギュスタン・デュメイ(Vn)、ジョナサン・フルネル(P)
録音:2019年9月17-18日、2019年7月15-16日、2019年4月24日、2019年10月9日 エリザベート王妃記念音楽堂
ベルギーの名ヴァイオリニスト イザイと、ベルギー王妃エリザベート・ド・バヴィエールらの構想が後に形となったエリザベート王妃音楽院が贈る、 イザイのトリビュート・アルバム。今日大きな評価を得ているとは言い難い、作曲家としてイザイに注目し、ヴァイオリンと管弦楽のための作品や 室内楽を収録しています。このうちDISC1に収録のヴァイオリン協奏曲の断章2つは初録音という貴重なもの。また今日有名となっている他 の作曲家の作品で、イザイに献呈され彼が初演を行った曲も収めています。 エリザベート王妃音楽院で教鞭を取ったり、エリザベート王妃記念コンクールで上位入賞を果たすなどした幅広いアーティストが参加している のも大きなポイント。デュメイ、カプソン、パパヴラミといった大物の名前が含まれるのも嬉しいところです。
FUG-759
ギリシャ、アルメニア、トルコ、ユーゴスラビア、ベルギー、スイス、日本のピアノ作品
コンスタンティニディス(コスタス・ギアニディス) (1903-1984/ギリシャ):8つのギリシャ舞曲
アルノ・ババジャニアン(1921-1983):6つの素描
ウルヴィ・ジェマル・エルキン(1906-1972):『Duyu?lar(印象)』より 「嘘をつく子供(狼少年)」
モクラーニャッツ(1923-1984):6つの舞曲
ステファン・ガーランド(1969-):『遊戯』 「ユニゾン」 「ウェーヴス」 「トランス」
ブロッホ:捧げ物
フランク:ゆるやかな舞曲 へ短調
武満徹:リタニ(連祷)
イシュル・ベンギ(P)

録音:2019年7月、10月、マーネ音楽堂、ロイセルデ、ベルギー
イスタンブールに生まれベルギーで活躍するピアニスト、イシュル・ベンギによる、ドイツ・イタリア・フランスといったメインストリームをあえて外したピ アノ作品集。日本の武満で締めくくられるのも興味深いプログラムです。親密さと超絶技巧、優しさと暴力性、喜びと憤怒といった対照的な 曲想が並び、民族性豊かなものから前衛まで手法も様々。ベンギは個性あふれるそれぞれの作品に寄り添い、しなやかでダイナミックな表現 とテクニックで目の覚めるような演奏を聴かせ、素晴らしい聴き応えとなっています。トルコ出身という自らのルーツを探りながら、オスマン・トルコ が優勢だったバルカン半島をはじめ東西ヨーロッパからアジアまでの作品に向き合い、それぞれに秘められた物語を紐解いていきます。 今回のレコーディングには、歴史的ピアノの修復でも名高いベルギーのピアノ工房クリス・マーネと、東京国際フォーラムのデザインなどで知られ る世界的建築家ラファエル・ヴィニオリのコラボレーション・ピアノが初めて使用されています。これはクリス・マーネの平行弦ピアノとヴィニオリのデ ザインによる人間工学に基づいた鍵盤配置が組み合わされたもの。非常にユニークな見た目である以上に、たいへん美し響きを実現した楽 器です。
FUG-763
NX-B08
Call to Prayer〜フランス・バロックとアラブ音楽、インド古典音楽の出会い
1. ガリア・ベナリ:チュニジア Tounes
2. アントワーヌ・フォルクレ:パッシーの鐘
3. ガリア・ベナリ:理由の理由 Mosabbeb al Asbab
4. ロミーナ・リシュカ:早朝のラーガ Raga Bhairav
ガリア・ベナリ:憶えてる? Awatadhkourou
5. マラン・マレ:ル・ムリネ (風車)
6. ガリア・ベナリ:鳩の嘆き Nouh Al Hamam
マラン・マレ:ロンドー
7. ヴァンサン・ノワレ:前奏曲 Prelude
8. ロミーナ・リシュカ:夜のラーガ Raga Yaman
ガリア・ベナリ:彼は稲妻を見た Ra’aa Al Barq
9. マラン・マレ:戯れ
ガリア・ベナリ:私を責めないで La Talumi
10. ガリア・ベナリ:解毒剤 Teryaq
11. ガリア・ベナリ:現れた使者 Jaa Rasoul
マラン・マレ:アルペジオによるイ短調の前奏曲
12. ジャン・ド・サント=コロンブ:ト調の前奏曲
ガリア・ベナリ:永遠 Dama Daiman
ロミーナ・リシュカ:早朝のラーガ Raga Bhairavi
13. マラン・マレ:スペインのラ・フォリア
ガリア・ベナリ:色あせてしまった私の心 Shahoubat Rouhy
ガリア・ベナリ(アラブ・ヴォーカル、曲制作)
ロミーナ・リシュカ(ヴィオール、ドゥルパド・ヴァーカル、曲制作)
ヴァンサン・ノワレ(コントラバス、キタラ・バッテンテ、曲制作)
ガリア・ベナリ(アラブ・ヴォーカル)、
ロミーナ・リシュカ(ヴィオール、ドゥルパド・ヴァーカル)、
ヴァンサン・ノワレ(コントラバス、キタラ・バッテンテ)

録音:2019年10月13-15日 マリア教会、ベルギー
1982年に生まれ、バーゼルでパオロ・パンドルフォ、ブリュッセルでフィリップ・ピエルロに師事し、ヴィオール合奏のハトホル・コンソートを主宰する ロミーナ・リシュカによる、たいへん興味深い企画盤。祈りを通じて自らと向き合うことをテーマに、マレを中心としたヴィオール作品とアラブとイン ドの音楽を掛け合わせ、摩訶不思議な効果を生んでいます。チュニジア出身でブリュッセルを中心に活躍するアラブ音楽のヴォーカリスト、ガリ ア・ベナリを迎え、リシュカ自らもインドの古典音楽ドゥルパドのヴォーカルも披露。ヴァンサン・ノワレと共に、オリジナル曲はもちろん、全ての収録 作品に独自の解釈を加え、マレやフォルクレにエスニックなヴォーカルが重なるなど、異文化がたいへん幻想的に融合しています。
FUG-764
ヘンドリク・アンドリーセン(1892-1981):苦痛の鏡
ベルリオーズ:幻想交響曲
クリスティアンネ・ストーテイン (Ms)
ドミトリー・リス(指)
南オランダPO

録音:2017年10月27、28日/2019年4月5、6日
アイントホーフェン音楽堂、フライトホフ劇場(マーストホフ)
ライヴ・拍手入り
リンブルフSOとブラバントOが合併し2013年に誕生した、南オランダPO(南ネーデルラント・フィルハー モニーO)。2016-17年のシーズンより当団初の首席指揮者を務めるドミトリー・リスとの3枚目のアルバム。「幻想交響曲」に、20世 紀オランダの作曲家・オルガニスト、ヘンドリク・アンドリーセンが、フランスの詩人・劇作家アンリ・ゲオン(1875-1944)の「イエスの鏡」から「苦 痛の鏡」に曲を付けた歌曲集を収録。キリストの受難の物語のうち逮捕から死までを描いた「苦痛の鏡」は、声楽とオルガンのために書かれた 作品の伴奏を弦楽合奏に書き改めたもの。ゆったりとした弦に乗ってメゾ・ソプラノが切々と歌い上げ、苦痛そのものというよりはその癒しまでを 表現するかのようなたいへん美しい作品で、これまでベイヌムによる録音のほかはあまり知られていないのが、実にもったいない佳曲です。メゾ・ ソプラノのクリスティアンネ・ストーテインは、自身の出身である音楽王国オランダを中心に多くの名手たちと共演を続けており、ここでもその繊 細な表現力と安定した声量で作品を引き立てています。「幻想交響曲」もこけおどしは微塵も感じさせない演奏で、第2楽章で加えられたコ ルネットを始め各パートを極端に強調することなく、大オーケストラを隅々まで生かし、全体をパレット上で絵具を混ぜるがごとく溶け合わせな がら、作品の色彩感と狂気を実に巧みに描きあげています。
FUG-765
『ロマンティック・ヴィオラ II』
トゥルヌミール(1870-1939): 3楽章の組曲 Op. 11 (1897)
ショーソン:チェロもしくはヴィオラとピアノのための小品 Op. 39 (1897)
ヴィエルヌ:ヴィオラのための2つの小品 (1895)
ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」(ヒュー・マクドナルドによるヴィオラとピアノのための編曲版(2001))
ダニエル・ヴァイスマン(Va)
ペトル・ペトロフ(P)

録音:2019年8月19-22日 サル・フィラルモニーク、リエージュ
ベルギーを本拠地とするリエージュ王立POの総監督を務めるダニエル・ヴァイスマン。優れたヴィオラ奏者でもある彼が 奏でるロマン情緒漂うヴィオラ作品集第2弾はフランス語圏の作品を収めており、中でもベルリオーズの名作「イタリアのハロルド」を収録してい ることがポイントです。ベルリオーズ研究で著名なイギリスの音楽学者ヒュー・マクドナルド編曲によるヴィオラ・パートは、既存録音のあるリスト 編曲版とも違い、原曲の独奏パートのみならず管弦楽部分もピアノと分け合っており、たいへん聴き応えのある二重奏曲に仕上がっていま す。ヴィオラの歌心を満喫できる一枚です。
FUG-766
エリザベート王妃音楽大学ライヴ〜モーツァルト:二重協奏曲と演奏会用アリア
2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 変ホ長調 K. 365
演奏会用アリア 「どうしてあなたを忘れられよう…恐れないで、愛する人よ」-ソプラノ、オブリガート・ピアノと管弦楽のための K. 505
ヴァイオリン、ピアノと管弦楽のための協奏曲 ニ長調 K. Anh. 56 (フィリップ・ウィルビー補筆完成版)
ルイ・ロルティ(P)
ヴィクトリア・ヴァシレンコ(P)
イリス・ファン・ウェイネン(Ms)
フランク・ブラレイ(P)*
ウラディスラヴァ・ルチェンコ(Vn)
ビール・ゾロトゥルンSO
カスパール・ツェーンダー(指)

録音:2019年3月20日、2020年3月11日 パレ・デ・コングレ、ビエンヌ(ビール)、ライヴ・拍手入り
エリザベート王妃音楽大学主催の公演より、同校で教鞭をとるロルティと、ブラレイなどエリーザベト王妃 国際音楽コンクール成績優秀者によるモーツァルトを集めたアルバム。ソリストを2人必要とする作品が集 められているのが特徴です。ロルティの滑らかで美しいピアノがたっぷり聴けるのが嬉しいところ。演奏会用 アリアでソロを取るウェイネンは、メゾながらソプラノ音域もこなします。第1楽章の途中までしか書かれな かったヴァイオリンとピアノのための協奏曲は、ウィルビーによるヴァイオリン・ソナタK. 306を流用した定評 の完成版を使用しています。
FUG-767
中世と現代の響きのあいだ〜 ジャン=フィリップ・グード(1952-)と13世紀の声楽作品
1. グード:夜に隠れて Ombrer la nuit
2. 作者不詳/13世紀:おお真実にして信仰深き方 O vera, O pia
3. 作者不詳/13世紀:めでたし、栄光の母 Ave gloriosa
4. グード:永遠 Eternite
5. 作者不詳/13世紀:憎しみが示すものは Procurans odium
6. 作者不詳/13世紀:わたしたちの人生はそこに Nos vies sont la
7. グード:驚くべき夜 Nuit prodigieuse
8. 作者不詳/13世紀:山に咲く花 Flos in monte cernitur
9. 作者不詳/13世紀:1月の祭りは Festa Ianuaria
10. 作者不詳/13世紀:山から岩が De monte lapis scinditur
11. グード:三つの連祷 Trois litanies
12. 作者不詳/13世紀:ニコラオスさまを讃えよう Nicholai presulis
13. 作者不詳/13世紀:喜びに沸くがよい、信仰に身を捧げる者たちよ Gaudeat devotio
14. グード:統率 Dominer
アンサンブル・セラドン
リズ・ヴィリセル、クララ・クトゥリ(S)、ポラン・ビュンドゲン(C.T)

録音:2020年10月15-20日サン=ルイ&サン=ブリュノ研究センター(サン=ジョゼフ女子修道院礼拝
堂)、リヨン、フランス
フランスの文化シーンが広く古楽に開眼しつつあった1990年代以来、フランス第一線で活躍する現代音楽の作曲家でありながら、ジェラー ル・レーヌやブリュノ・コクセ、ミシェル・ゴダールら古楽シーンの俊才たちともコラボレーションしてきたジャン=フィリップ・グード。アンビエントでオー ガニックな響きを大切に音作りを続けてきたこの作曲家がア・カペラ3声のために作曲した一連の新作を、多声音楽の最初期の萌芽ともい うべき13世紀ノートルダム楽派の作品と組み合わせたこのアルバムは、2019年4月のノートルダム大聖堂火災から世界的パンデミックへと 続く現代世界の混乱に捧げられた1枚。ヴィブラートを抑えた古楽唱法そのままに、低音のないア・カペラで重ねられてゆく音の美しさには息 を呑みます。中世からバロックまで古楽レパートリーを中軸に、ルネサンス作品とマイケル・ナイマン:の声楽曲を一つのアルバムで組み合わせる など、古楽と現代音楽の融合にも独特の成果をあげてきたビュンドゲン&アンサンブル・セラドンならではの音作り。何度でも訪れたくなる響き のアルバムです。
FUG769
ショスタコーヴィチ(バルシャイ編):室内交響曲集
室内交響曲 ヘ長調 Op. 73a(原曲:弦楽四重奏曲 第3番ヘ長調 Op. 73)
室内交響曲 ニ長調 Op. 83a(原曲:弦楽四重奏曲 第4番ニ長調 Op. 83)

■ボーナス・トラック
ジョシュア・ワイラースタインによる室内交響曲 ヘ長調 Op. 73a の解説
ジョシュア・ワイラースタインによる室内交響曲 二長調 Op. 83a の解説
ジョシュア・ワイラースタイン(指)
ローザンヌ室内O

録音:2019年6月30日-7月2日 メトロポール劇場、ローザンヌ
1987年ニューヨーク生まれのジョシュア・ワイラースタイン。ニューヨーク・フィルでアラン・ギルバートの助手を務めたのち、現在はローザンヌ室内 Oの音楽監督の座にあり、NHKSOにも既に登場しています(チェリストのアリサ・ワイラースタインは姉)。協奏曲や歌手との共 演以外では2016年のストラヴィンスキー(MDG)以来となるアルバムは、彼が高い興味を持っている作曲家の一人ショスタコーヴィチ。バル シャイが室内交響曲として編曲した5曲の弦楽四重奏曲のうち、番号の若い2曲を収録しています。これらはワイラースタインが手兵ローザン ヌ室内管と作り上げた音楽性に非常にマッチしたものとみえて、編曲の巧みさもさることながら、作品のツボを隅々まで心得た明快な表現は 爽快感を覚えるほど。ボーナス・トラックとして自らの解説も収録する力の入れようで、ここは敬愛するバーンスタインに倣ったものかもしれませ ん。幅広い表現力で評価されているワイラースタイン。今後のリリースも楽しみです。
FUG-770
NX-B08
トリオ・ペルトマー・フラーニェ・ペルコラ
孤立 Unum
おお、智は美徳なり(ヒルデガルト・フォン・ビンゲン)
なんと幸いなる胎よ(ペロティヌス)
誰が与えてくださるのだろうか(ウェルガス写本)
わたしは異国にいて(ピエ・カンツィオーネス)
雨 Rain
全天の皇后よ(モンセラート修道院の「朱い本」)
大気 AER
道 Via
※特記のない作品はオリジナル楽曲
トリオ・ペルトマー・フラーニェ・ペルコラ【アイノ・ペルトマー(歌、中世ハープ、鐘)、ハルメン・フラーニェ(P、プリペアード・アップライトピアノ)、ミッコ・ペルコラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、歌、エフェクト、エレクトロニクス)】

録音:2019年11月13、14日 聖ラウレンティウス礼拝堂、ヴァンター(フィンランド)
中世にもキリスト教の流入がやや遅れて進んだバルト海周辺国のなかでもフィンランドは、ゲルマン系の北欧神話とは違った文化背景を持 ち、スウェーデン領時代とロシア領時代に複雑な歴史をたどった国。ジャズが早くから定着し、前衛音楽でもユニークな活況が続くこの国にあっ て、古楽や古楽器に独特なスタイルでコミットしてきたのが、このアルバムのトリオ・ペルトマー・フラーニェ・ペルコラです。中心にいるのはオランダ 出身で北欧のプレイヤーとも共演が多く、ECMやWinter&Winterのような越境系レーベルでも活躍してきた作曲家=ピアニスト、ハルメン・ フラーニェ。コンチェルト・パラティーノやファンタズムといった欧州最前線の古楽アンサンブルに活動拠点をもつガンバ奏者ミッコ・ペルコラ、現代・ ジャズ・即興にも強い中世音楽歌手アイノ・ペルトマーらと手を携え、プリペアードを含む現代ピアノの響きがいかに古楽器のオーガニックな感 触や古楽歌唱と相性がよいものだったか、驚かされる聴覚体験を提供してくれます。ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(ビンゲンの聖女ヒルデガル ト)や『モンセラートの“朱い本”』など中世音楽のレパートリーがアンビエントな響きのなか本質的な姿を失わず、楽器の素材感が心地よく伝わ る音使いで構成されたオリジナル楽曲と不思議な共存をみせるプログラムは、このうえなく味わい深いもの。尖鋭的に捉え過ぎず自然体で新 鮮な響きを体現してしまう、北欧最前線の古楽/現代の越境に心そそられる一枚です。
FUG-775
『Voyage 航海』 バーバー、カーター、イザイ、ブレル、白高山: チェロ作品集
バーバー:ソナタ ハ短調 Op. 6
エリオット・カーター(1908-2012):チェロとピアノのためのソナタ
イザイ:瞑想曲 ロ短調 Op. 16
白高山(ペク・ゴサン)(1930-1997):アリラン変奏曲
ジャック・ブレル(1アドリアン・デルマー編):帰り来る人への祈り
 イザベル/懐かしき恋人への歌
クリスティン・リー(イ・ヨンヒュン)(Vc)
ヘンリー・クレイマー(P)

録音:2021年1月8-11日 エリザベート王妃音楽院礼拝堂、ワーテルロー、ベルギー
韓国に生まれフィラデルフィアで育ったというチェリスト、クリスティン・リー。2017年のエリザベート王妃国際コンクール・チェロ部門で見事入賞を 果たした彼女のソロ・デビュー・アルバム。2016年の同コンクール・ピアノ部門で第2位を受賞しているクレイマーと共に、バーバーとカーターの難 曲から、フランスのシャンソンまでを収録。さらに、自らのルーツである朝鮮半島の名ヴァイオリニスト、白高山が作曲した「アリラン」の変奏曲を 無伴奏で聴かせます。感性の鋭さが感じられるアルバムです。

FUG-780

NYCX-10232
国内盤仕様
税込定価
レオン・ボエルマン(1862-1897)交響曲 ヘ長調 ほか
交響曲 ヘ長調 Op. 24 (サン=サーンスに) …世界初録音
チェロと管弦楽のための交響的変奏曲 Op. 23 (ヨーゼフ・ザルモンに)
弦楽のための4つの小品 (「神秘の時」より) …世界初録音
ミュルーズSO
パトリック・ダヴァン(指)
アンリ・ドマルケット(Vc)

録音:2018年1月 ラ・フィラチュール、ミュルーズ、フランス
※国内盤には日本語解説付き
フォーレやフランクの次の世代のオルガニスト兼作曲家としてフランスで活躍したレオン・ボエルマン。僅か35歳で結核に倒れた彼が残した作 品はオルガンのためのものが多く、ほかには室内楽作品が若干知られる程度。ところが、少ないながら管弦楽のための作品を残しており、その 中には演奏時間が30分を超える立派な交響曲もありました。今回その作品が初めてCDで登場します。この交響曲はサン=サーンスに捧げ られており、19世紀末の作品ながら、まるで現代の映画音楽を先取りしたような響きも現れる隠れた傑作。構成的には当時の大交響曲に 及ばない点もあるとはいえ、このような先進的な側面を持つ作品が1世紀以上埋もれていたのは驚きです。「交響的変奏曲」は当時活躍し たチェリスト、ヨーゼフ・ザルモン(ジョセフ・サルモン)に捧げられた、ダイナミックで聴き応えのある作品。「4つの小品」は、もともとハルモニウムとい う小型のオルガンのために書かれた曲。フランクなども作品を残す当時流行していたこの楽器のために、ボエルマンはミサ典礼文などから宗教 的な表題を付した100曲以上の小品を集めた「神秘の時」Op. 29、30を出版しました。同じ年、その中から4曲を選んで弦楽用に編曲し たものがこちらの作品。民謡を思わせるような素朴で美しいメロディが印象的です。
FUG-787
シューマン:リーダークライス Op. 24
アウルトニ・ソルステインソン(1870-1962):誰しも傷を隠して
 エルフの教会/春の女神の訪れ
 この世のやすらぎ/薔薇
 あなたは昔のままの美しさ/夜
シューマン:リーダークライス Op. 39
アンドリ・ビョルン・ロウベルトソン(Bs-Br)
アウストリズル・アルダ・シーグルザルドゥッティル(P)

録音:2021年4月12-15日 サルリン(コンサートホール)、コウパヴォーグル、アイスランド
ヨーロッパ各地の歌劇・ハウスで活躍する、アイスランドのバス・バリトン、アンドリ・ビョルン・ロウベルトソンが歌うシューマン。併せて収録された アイスランドの作曲家アウルトニ・ソルステインソンによる歌曲は、その美しさから「アイスランドの宝」と称されるものです。ロベルトションは持ち 前の柔らかな美声で、やはりアイスランドのピアニスト、アウストリズル・アルダ・シーグルザルドゥッティルと共に、出版に60年以上の隔たりのあ るこれらの歌曲をシームレスに美しく歌い上げています。


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