湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


交響曲・新譜速報1



※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。




Onyx
ONYX-4244(1CD)
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調 《ロマンティック》 (ノヴァーク版第2稿) ドミンゴ・インドヤン(指)
ロイヤル・リヴァプールPO
2006年から15年間、ロイヤル・リヴァプールPOの首席指揮者を務めたワシリー・ペトレンコに代わり、2021年9月から新たな首席奏者に就任したアルメニア系ベネズエラの若き注目指揮者、ドミンゴ・インドヤン。ONYX-からはこれまでに、フランスの管弦楽作品集、ラテン・グラミー賞獲得作曲家、ロベルト・シエッラによる交響曲第6番、イタリア・オペラの前奏曲&間奏曲集、そして、東京エムプラスの創立30周年を記念した日本限定盤として、チャイコフスキーの交響曲第6番 「悲愴」 (ライヴ録音!)をリリース。5枚目となる本アルバムでは、2024年に生誕200周年を迎えるブルックナーの名作『交響曲第4番(ロマンティック)』を取り上げています。 この交響曲は、ブルックナーが50歳を迎えた1874年に第1稿が完成しましたが、初演機会の無いまま78年から80年にかけてスケルツォの新稿への入れ替えを含む本格的な改訂が行われ、81年2月20日、ハンス・リヒター指揮のウィーン・フィルによって初演されました。「ロマンティック」 というタイトル、比較的親しみやすい曲想、そして、ブルックナーの作品としては演奏時間もそれほど長くないといった理由で演奏頻度が高いこの作品を、ベネズエラの音楽教育プログラム「エル・システマ」でヴァイオリンを学び頭角を現し、BBCプロムスでの指揮姿が話題となったドミンゴ・インドヤンの熱きタクトで贈ります。リヴァプールのフィルハーモニック・ホールでのライヴ演奏からの録音により、コンサートの興奮とドラマが見事に収められた1枚に仕上がりました。

Polskie Radio
PRCD-2366(1CD)
初紹介旧譜
レオポルド・ストコフスキー・イン・ポーランド
1. レオポルド・ストコフスキーのポーランドへの歓迎レポート
2. モニューシュコ:演奏会用序曲「おとぎ話」 【初出音源】
3-8. シマノフスキ:スターバト・マーテル Op.53 【初出音源】
9-12. ルトスワフスキ:交響曲第1番
13. レオポルド・ストコフスキーとヴィトルト・スタンコフスキの対話
1. 録音:1959年5月(ワルシャワ)
2. レオポルド・ストコフスキー(指)ポメラニアン・フィルハーモニーSO
録音:1960年5月19日-21日
3-8. レオポルド・ストコフスキー(指)ワルシャワPO&cho、アリナ・ボレホフスカ(S)、クリスティナ・シュチェパニスカ(A)、アンジェイ・ヒオルスキ(Br)
9-12. レオポルド・ストコフスキー(指)ワルシャワPO
録音:1959年5月22日&24日(ワルシャワ)
13.録音:1959年5月(ワルシャワ)
ポーランドの公共放送局『ポーランド放送(Polskie Radio/Polish Radio)』の自主レーベル「Polskie Radio」が制作する、同局のアーカイヴに眠る貴重な録音をCD化する「FROM THE POLISH RADIO ARCHIVES」シリーズから、20世紀の大指揮者レオポルド・ストコフスキーの秘蔵音源が登場!ポーランド移民の父を持つストコフスキーが77歳の頃に初めて“祖国”のオーケストラを指揮するためにポーランドを訪れた1959年と、その翌年の再訪時の録音が発掘されました。ソナタや交響詩の要素を含んだモニューシュコの色彩豊かな演奏会用序曲「おとぎ話」とシマノフスキの「スターバト・マーテル」はこれが初出。最後のトラックではストコフスキーの肉声も聴くことができるほか、ブックレットにはポーランド訪問時に撮影されたストコフスキーの写真が多数掲載されており、ストコフスキー・ファン垂涎の1枚です。

H.M.F
HMM-902317(1CD)
C.P.E.バッハ:交響曲集
ハ長調 H.649, Wq.174*
ニ長調 H.651, Wq.176*
ホ短調 H.652, Wq.177+
ト長調 H.657, Wq.182-1+
ハ長調 H.659, Wq.182-3+
イ長調 H.660, Wq.182-4*
ロ短調 H.661, Wq.182-5+
ベルリン古楽アカデミー【コンサートマスター:平崎真弓*、ゲオルク・カッルヴァイト+】

録音:2023年1月、b-sharp
ベルリン古楽アカデミーによる長年のプロジェクト、C.P.E.バッハの交響曲全曲録音の最終巻の登場です! コンサートマスターは平崎真弓(トラック表で*印)、そしてゲオルク・カッルヴァイト(トラック表+印)。平崎真弓は「ビーバー:ロザリオのソナタ」(KKC 6610)でレコード芸術2023年2月号特選、さらに2024年2月発売のムック「レコード芸術2023年総集編」で美山良夫氏セレクトの音楽史部門の第3 位に選ばれるなど、その評価、注目度とも急上昇中の奏者です。ゲオルク・カッルヴァイトは長年同団でコンサートマスターを務めており、その音楽づくりは広 く知られるところです。
1982年結成のベルリン古楽アカデミーが20年あまり取り組んでいるC.P.E.バッハ。バッハの息子であり、その自由と独創性によってハイドンやモー ツァルトへの道を切り開いた重要な存在です。C.P.E.バッハの交響曲は、管弦楽のための交響曲が11、弦楽のための交響曲が8(うち1曲は、管弦楽のため の交響曲の弦楽版)。これまでの録音は、HMC 901622にWq183-2,183-3,182-2,182-6、HMG 501711にWq173,178,179、HMM902420にWq 175,183-4、HMM902601にWq180,181、HMC 902132にWq173、HMC902167にWq.183-1が収録。
C.P.E.バッハの交響曲は、ベルリン時代(1738-68)そしてその後移ったハンブルク(1768年以降)の初めのころに多く書かれました。当盤に収録の 174,176,177はいずれも1750年代半ば、C.P.E.の創作力が最高潮にあった時期の作。ベルリン古楽アカデミーの実力をもってしても、C.P.E.バッハ の交響曲は創意に満ち、大きなチャレンジだといいます。期待にたがわずC.P.E.のオリジナリティと創意を、このうえない形で聴くことができる内容です。今回、 平崎真弓がコンサートマスターを務める楽曲もあり、楽団の世代交代をも感じさせる重要な録音の誕生となりました。 (Ki)

ALPHA
ALPHA-1004(4CD)
NX-F06

NYCX-10463(4CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

メンデルスゾーン:交響曲全集、劇音楽『夏の夜の夢』(抜粋)

【CD1】
交響曲第1番ハ短調 Op.11
交響曲第5番「宗教改革」
【CD2】
交響曲第2番「讃歌」
【CD3】
交響曲第3番「スコットランド」
交響曲第4番「イタリア」
【CD4】
劇音楽『夏の夜の夢』 Op.61(抜粋)
1. 序曲
2. No.1スケルツォ
3. No.3合唱付きの歌
4. No.5間奏曲
5. No.7夜想曲
6. No.9結婚行進曲
7. No.11道化師たちの踊り
8. フィナーレ
チェン・レイス、マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(S)
パトリック・グラール(T)
チューリヒ・ジング・アカデミー
カタリナ・コンラディ、ソフィア・ブルゴス(S)
チューリヒ・ジング・アカデミー女声cho
チューリヒ・トーンハレO
パーヴォ・ヤルヴィ(指)

録音:2021年3月 トーンハレ・マーグ …CD 1&3
2021年5月 トーンハレ・マーグ …CD4
2023年1月 チューリヒ・トーンハレ …CD2
交響曲全5曲に『夏の夜の夢』まで収録した4枚組のボリュームで登場の、パーヴォ・ヤルヴィによるメンデルスゾーン。この作曲家らしい瑞々 しいメロディと躍動的なリズム、そして若々しい疾走感といった各作品の魅力を十二分に生かした、美しくもテンションの高い演奏を聴かせて います。ドイツを中心とした歌劇場で活躍するチェン・レイスとカタリナ・コンラディ、バロックから古典派の宗教作品を得意とするマリー・ヘンリ エッテ・ラインホルトとパトリック・グラール、来日ツアーも成功させているプエルトリコ系アメリカ人ソプラノのソフィア・ブルゴスと、個性的な歌手陣 が随所で持ち味を生かしているのもポイント。さらに低音金管古楽器の名手パトリック・ヴィバールが『夏の夜の夢』にオフィクレイドで、「宗教 改革」には(原盤ブックレットに表記がありませんが)セルパンで参加、「讃歌」のオルガンは名手クリスティアン・シュミットが務めています。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-443(3CD)
マーラー:交響曲全集Vol.2
スカルタッツィーニ(b.1971):トルソ
 墓碑銘
マーラー:交響曲第2番復活」*
スカルタッツィーニ:精霊*
マーラー:交響曲第3番ニ短調
ジモン・ガウデンツ(指)
イェナ・フィルハーモニー
イェナ・フィルハーモニー・フィルハーモニーcho
イェナ・フィルハーモニー児童cho
ヤナ・バウマイスター(S)
エフェリン・クラーヘ(C.A)
イダ・アルドリアン(C.A)

録音:2019年5月23-26日、2019年11月 5-8日*、イェナ・フォルクスハウス、
第1弾のマーラーの交響曲第4番と第5番(ODRCD-440)が話題になったジモン・ガウデ ンツとイェナ・フィルハーモニーのマーラーの交響曲のシリーズ、第 2弾は第2番「復活」と 第3番の大編成2曲を3CD で発売。ジモン・ガウデンツは1974年、スイスのバーゼルの生 まれ。2010年から2013年までデンマークのオーデンセSOの首席客演指揮者を務め て大いに評価を高めた。2018年にイェナ・フィルの音楽総監督に就任、こちらでもオーケスト ラの水準を大いに高めて大評判を得ています。その充実ぶりはこの録音を聞けば一目瞭然、 歴史あるとはいえ11万人規模の中都市とは思えない緻密なアンサンブルと雄弁な音楽は 見事、そのオーケストラを駆使してガウデンツは、明晰で柔らかく透明感に満ちて温かいマ ーラーを奏でています。ガウデンツのマーラーはまさに2020 年代最先端のマーラーでしょう。 今回もイェナ・フィルのコンポーザー・イン・レジデンスを務めているアンドレア・ロレンツォ・ス カルタッツィーニ(1971-)の作品をマーラーの交響曲の前に置いています。なお「精霊」は交響 曲第3番に繋がる作られそのように演奏されています。

Channel Classics
CCSSA-46524(1SACD)
NX-C07
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55「英雄」
「コリオラン」序曲 Op.62
ブダペスト祝祭O
イヴァン・フィッシャー(指)

録音:2023年8月ルンバッハ・ストリート・シナゴーグ、ブダペスト、ハンガリー
第7番(2006年)、第4番と第6番(2010年)、第1番と第5番(2017年)と、稀に見るスロー・ペースで進められているイヴァン・フィッシャーと ブダペスト祝祭管によるベートーヴェン・シリーズに「英雄」が登場。53分(繰り返し全てあり)という、近年ではゆったり目のテンポ設定ながら遅 いという印象をほとんど感じさせません。精悍で引き締まった第1楽章に始まり、低い重心でじっくりと歌い込まれフーガのクライマックスも雄大 な第2楽章、特徴的なリズムを際立たせた第3楽章、堅固な構造美を感じさせながら気品と力強さを両立させた第4楽章と、心地よい緊 張の糸が切れることのない素晴らしい演奏となっています。「コリオラン」もメリハリのある骨太の演奏で聴き応えあり。DSD256録音による高 音質を最大限引き出すSACDハイブリッド・ディスクでの発売も嬉しいところです。

TOCCATA
TOCC-0661(1CD)
NX-B06
フリードリヒ・ブルク(1937-):管弦楽作品集 第5集
交響曲第13番「画家カジミール・マレーヴィチ[1878-1935]」(2014)
交響曲第14番「叫び」
リトアニア国立SO
イマンツ・レスニス(指)

録音:2014年6月、2015年6月
全て世界初録音
1937年ウクライナに生まれ、1974年からフィンランドに居住するフリードリヒ・ブルクの管弦楽作品集の第5集。こ のアルバムには画家からインスパイアされた2つの作品が収録されています。2014年に作曲された交響曲第13番 はウクライナにおける抽象絵画の先駆的存在カジミール・マレーヴィチの生涯と作品から触発されており、第1楽章 は画家の自画像(1908年作)から受けた印象、第2楽章はマレーヴィチの代表作の一つ「黒い台形と赤い正方 形」のイメージを2つの主題によるスケルツォで表現しています。「革命」と題された第3楽章は、1917年に起きたロ シア革命下でのマレーヴィチの人生や恐怖政治を描いたとされるプロコフィエフ風の音楽。交響曲第14番はムンク の 「叫び」に触発された単一楽章の交響曲。ブルクは2015年にヘルシンキでこの絵が展示された際に鑑賞し、 強い 印象を受けたといいます。そして絵から受けた印象をもとにこの作品を書き上げました。

Capriccio
C-8091(1CD)
NX-B10

NYCX-10464(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(ホークショー版) ウィーンRSO
マルクス・ポシュナー(指)

」録音:2023年12月5-8日ウィーン、放送文化会館及びコンツェルトハウス大ホール
ICMA(International Classical Music Award)2024の特別賞「Spcecial Achivement Award」を受賞、「私たちが習慣にしてきた聴き方と伝統と見なして きたものを問い直す」と讃えられた#bruckner2024。第7番ではポール・ホークショーによる新校訂版(NBG III/1:7、2024年2月時点で未出版)を使用していま す。アルトゥール・ニキシュやヘルマン・レヴィが「ベートーヴェン亡き後に書かれた交響曲の中で最も重要なもの」等と高く評した第7番は、早くに成功を収めたこともあり、 稿は一つしかありません。しかし、ウィーン国立図書館に所蔵されている自筆総譜(整理番号 Mus.Hs19479/1-3)には、1883年9月の完成から1885年に印刷 用の彫版を起こすまでの間に書き込まれた追加や変更が少なからずあり、作曲家が意図した最終形を読み取る上での課題となって来ました。ハースは曲が最初に完 成した時の姿を求め、ブルックナー自身によるものも含めて後から書き加えられた部分を除去し、ノーヴァクは取捨選択の上で(しばしばカッコに入れるなどして)加筆部 分を盛り込んでいますが、そこにはブルックナー以外の人物による加筆も含まれています。新ブルックナー全集の編集主幹で#bruckner2024の監修者でもあるホーク ショーは、上記自筆総譜においてブルックナー自身が書いたか、承認したとされるものをすべて盛り込むべく努めたと当CDの原盤解説(英語とドイツ語)で書いています (第2楽章クライマックスではシンバルとトライアングルが効果的に用いられています)。詳細は楽譜出版と校訂報告を待たねばなりませんが、演奏上の選択肢が複数提 示されている箇所もあると思われます。 ポシュナーとウィーン放送響の演奏は、速めのテンポを基本としつつも曲想に応じて細かに操作している点と、緩徐楽章ではしっかりと時間をかけて祈りに似た抒情を紡 ぎ出している点、その結果曲全体としてバランスが取れた姿になっていることは従来通りですが、細部の磨き上げが更に高められた印象があります。一つ一つのフレーズ のダイナミクス、テンポ、リズムを吟味して極めて高精度で音にしてゆき、それでいて煩雑さや息苦しさの無い、良く流れて弾力のある音楽となっています。分厚い響きと 遅めのテンポによる往年の巨匠風ではなく、スリムな響きと強調されたアクセントを多用するピリオド風スタイルでもなく、現代オーケストラの機能の高さを存分に活かして 曲の姿を繊細かつ緻密に浮き上がらせた演奏ということが出来るでしょう。ポシュナーは2018年に録音されていた第8番(第2稿)を除く11の交響曲(計17の稿)を 2021年からの3年間で録音しており、演奏を担ったウィーン放送響もリンツ・ブルックナー管もあまり演奏されない稿や新しい校訂版の楽譜に取り組む中で「読む力」を 高め、この作曲家の語法が浸透してきた感があります。当シリーズも残すは習作のヘ短調、第1番(第2稿)、第3番(第2稿)、そして第9番の4曲。今後は毎月のよう にリリースが予定されており、完結が見えてきました。
※国内仕様盤には石原勇太郎氏(音楽学/国際ブルックナー協会会員)による日本語の解説が付属します。

ANALEKTA
AN-28888(8CD)
NX-E10
Living Art 〜クララ・シューマン、シューマン、ヨハネス・ブラームス: 作品集
【CD1】
1-4. シューマン:交響曲 第1番変ロ長調 Op.38「春」
5. ガブリエラ・モンテーロ(1970-):即興曲 第1番
6-8. クララ・シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.7
【CD2】
1-4. モンテーロ:即興曲 第2番-第5番
5-9. ブラームス:交響曲 第1番ハ短調 Op.68
【CD3】
1-4. シューマン:交響曲第2番ハ長調 Op. 61
5-11. C. シューマン:歌曲集
 5. 彼はやってきた Op.12-1
 6. 美しさゆえに愛するのなら Op.12-2
 7. なぜ他の人たちに尋ねようとするの Op. 12-3
 8. 私は暗い夢の中に立っていた Op.13-1
 9. 彼らは愛し合っていた Op.13-2
 10. 愛の魔法 Op.13-3
 11. 私はあなたの瞳に Op.13-5
【CD4】
1-4. ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op. 73
5-9. C. シューマン:歌曲集
 5.月は静かに昇った Op.13-4
 6. 無言のハスの花 Op.13-6
 7. 別れの時に
 8. 私の星
 9. おやすみなさいとあなたに言う
【CD5】
1-5. シューマン:交響曲第3番変ホ長調 「ライン」 Op.97
6-8. C. シューマン:歌曲集
 6. 海辺にて
 7. ある明るい朝に Op.23-2
 8. ローレライ
9-11. C. シューマン:4つの束の間の小品 Op.15 (第4曲はピアノ・ソナタの第3楽章として収録
12-15. C. シューマン:ピアノ・ソナタ ト短調
【CD6】
1-4. ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 Op. 90
5-8. C. シューマン:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.17
【CD7】
1-4. シューマン:交響曲第4番ニ短調 Op. 120
5-7. C. シューマン:3つのロマンス- ヴァイオリンとピアノのための Op.22
8-10. C. シューマン:3つのロマンス- ピアノのための Op.11
11. ロマンス ロ短調
【CD8】
1-4. ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op. 98
5-7. C. シューマン:ゼバスティアン・バッハの主題による3つのフーガ
8-9. C. シューマン:前奏曲とフーガ 嬰へ短調
10-15. C. シューマン:3つの前奏曲とフーガ Op.16
16. スチュワート・グッドイヤー(1978-):クララ・シューマンの主題による即興
ナショナル・アーツ・センターO
アレクサンダー・シェリー(指) …CD11-4、6-8/CD 25-9/CD31-4/CD41-4/CD51-5/CD6 1-4/CD71-4/CD81-4
ガブリエラ・モンテーロ(P) …CD15-8/CD 21-4/CD512-15
アドリアンヌ・ピエチョンカ(S) …CD 35-11/CD45-9/CD56-8
リズ・アップチャーチ(P) …CD35-11/CD 45-9/CD56-8
スチュワート・グッドイヤー(P) …CD5 9-11/CD65-8/CD78-11/CD85-16
川崎洋介(Vn) …CD65-8/CD75-7
レイチェル・マーサー(Vc) …CD65-8
アンジェラ・ヒューイット(P) …CD 75-7

録音:2018-2023年
それぞれ4曲あるシューマンとブラームスの交響曲を第1番から1曲ずつとクララ・シューマンの作品をCD2枚に収録し、3人の親密な関係を紐 解こうという企画全4作、計8CDが早くもBOX化。企画の柱でもあるシェリーとナショナル・アーツ・センター管による交響曲の充実ぶりが大き な聴きものですが、同オケのコンサート・マスター川崎洋介のほか、スチュワート・グッドイヤー、アンジェラ・ヒューイットといった豪華ゲストも参加 の室内楽、歌曲も情感豊かな表現で楽しむことが出来ます。ゲストの作曲による関連作品も収録。


SOMM
ARIADNE-5025(2CD)
NX-D05
ブルックナー:交響曲ヘ短調、交響曲第1番他(ブルックナー・フロム・アーカイヴ第1巻)
アントン・ブルックナー
■CD1
(1)交響曲 ヘ短調 WAB99(1863)*
(2) 行進曲 ニ短調 WAB96(1862)**
(3) 管弦楽のための3つの小品(1862)**
(4) 詩篇112WAB35(1863)
■CD2
(1) 序曲 ト短調 WAB98(1863年改訂版)*
(2) 交響曲第1番ハ短調 WAB101(リンツ稿、ノーヴァク版)*
(3)弦楽四重奏曲 WAB111(1862)*
■CD1
(1)クルト・ヴェス(指) リンツ・ブルックナーO
(2)(3)ハンス・ヴァイスバッハ(指) ウィーンSO
(4) ヘンリー・スヴォボダ(指) ウィーンSO、ウィーン・アカデミー室内合唱団
■CD2
(1) ディーン・ディクソン(指) ケルンWDRSO
(2)オイゲン・ヨッフム(指) バイエルンRSO
(3)ケッケルト四重奏団

録音/音源
■CD1
(1)1974年6月11日/エアチェック
(2)(3)1944年5月9日/Family Records, SFLP-541
(4)1950年/Westminster LP, XWN18075
■CD2
(1)1959年/エアチェック
(2)1959年1月1日/エアチェック
(3)1951年5月9日/エアチェック
交響曲 へ短調のみステレオ
*初出、**初CD化
ブルックナー生誕200年記念!アメリカ・ブルックナー協会の協力を得て、ARIADNEレーベルの「ブルックナー・フロム・アーカイヴ」シリーズが始動。全6巻、 各2枚組で計12枚。レーベル情報によれば、11曲の交響曲を中心に初CD化を多数含む貴重な歴史的演奏が続々登場予定です。 ブルックナー・ファン にとって見逃せないシリーズとなることでしょう。 この企画はアメリカ・ブルックナー協会の事務局長ジョン・F・バーキーが保有する11,000種余りの録音から厳選した演奏をCD化するもの。CD化に際して はARIADNEレーベルの復刻で評価の高いラニ・スパールがマスタリングを担当し、アメリカ・ブルックナー協会の総裁で新アントン・ブルックナー全集の編集委 員でもあるベンジャミン・コーストヴェットが解説を寄稿します(英語のみ)。 第1巻は習作とされるへ短調の交響曲と第1番他を収録。へ短調交響曲はN響をはじめ日本での客演が多かったクルト・ヴェスによるステレオ録音というの が嬉しい驚きです。第1番の指揮はブルックナー指揮者の代名詞的存在オイゲン・ヨッフム。ヨッフムの同曲録音は2種類ありましたが、手兵バイエルン放送 響とのものはこれが初めてです。演奏・録音されることが稀な弦楽四重奏曲を演奏しているのは、ドイツで初めてベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集をDG に録音したケッケルト四重奏団。軽快で引き締まった古典派的な造形で、シューベルトの初期作品を思わせる爽やかな抒情が感じられます。ヴィブラートの 使い方などに時代を感じる演奏。 大半がテープを音源とするためか、いわゆる「板起こし」に比べるとサーフェス・ノイズが無い分S/Nが良好でありながら、長期保存されたテープにありがちな転 写は感じられません。弦の実体感や金管楽器の輝かしく力強い強奏など、全般的にかなり良好な音質。マスタリングの妙もさることながら、放送局の仕事に 長らく携わっていたバーキー氏がエアチェックのクオリティと保存状態に非常に気を使っていたことが推察され、今後のリリースへの期待が高まります。 ジャケット表紙は1854年にウィーンで撮影されたブルックナーの写真。

Challenge Classics
CC-72958(1CD)
シューマン:交響曲第1&2番
交響曲第1番変ロ長調 Op.38
ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(指)
スタヴァンゲルSO

録音:2023年6月12-15日ノルウェー、スタヴァンゲル・コンサートホール
ベートーヴェン、メンデルスゾーン、シューベルトに続いて、シューマンの交響曲サイクルに乗り出したフリエンド。共演は初録音となるスタヴァンゲルSOです。
スタヴァンゲルSOは1938年に設立されたノルウェーのオーケストラで、現在はアンドリス・ポーガが首席指揮者を務め、カネラキス、エラス=カサド、ガフィガンらも客演しています。また90年以降、ブリュッヘン、ヘレヴェッヘ、ビオンディを順に古楽芸術監督というポジションに迎え、歴史的奏法への造詣を深めてきたオーケストラでもあります。
フリエンドもブリュッヘンと同じくオランダ古楽界から活動をはじめ、今や指揮者として世界中で活躍する人物。ブリュッヘン仕込みの響きを一面にもつスタヴァンゲル響を、共感をもって鳴らしていきます。歴史的奏法を熟知した演奏が創り出す刺激的なシューマン。見通しの良い弦楽器のトレモロをくぐり抜けて香ってくる管楽器の風合いなど非常に面白い質感が味わえます。軽やかにして炸裂感もしっかり。2番ではバッハやベートーヴェンといった過去の作曲家の音楽へのまなざし、語り口にも注目です。 (Ki)

Melodiya x Obsession
SMELCD-1002695(2CD)
初回生産限定
チャイコフスキー:後期三大交響曲集
■CD1
1-4. 交響曲第4番ヘ短調 Op.36
5-6. 交響曲第5番ホ短調 Op.64第1楽章、第2楽章
■CD2
1-2. 交響曲第5番ホ短調 Op.64第3楽章、第4楽章
3-6. 交響曲第6番ロ短調 Op.74「悲愴」
モスクワRSO
ウラディーミル・フェドセーエフ(指)

録音:CD1/1-4,1984年、モスクワ放送大ホール(ADD/ステレオ)
CD1/5-6, CD2,1981年、モスクワ放送大ホール(ADD/ステレオ)
激動の時代を生き抜き、旧ソ連時代から現在に至るまで長きにわたり精力的な活躍を続ける巨匠ウラディーミル・フェドセーエフ。
旧ソ連の崩壊前、冷戦時代に手兵のモスクワRSO(チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ)を率いて収録されたチャイコフスキーの後期三大交響曲は、「第5番」と「第6番」の2作品がメロディア(Melodiya)と日本のビクターとの共同で録音が行われ大きな話題を呼びました。
また「第4番」は2曲から数年後となる1984年に同じくモスクワで録音が行われています。
80年代のフェドセーエフとモスクワRSOを代表する演奏として名高い「後期三大交響曲」。メロディア保管のマスターテープからの復刻にご注目下さい。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

GENUIN
GEN-24853(2CD)
ドヴォルザークドヴォルザーク:交響詩「水の精」 Op.107
交響曲第3番変ホ長調 Op.10
交響詩「真昼の魔女」 Op.108
交響曲第9番ホ短調 Op.95「新世界より」
南ヴェストファーレン・フィルハーモニー、
ナビル・シェハタ(指)

録音:2021年5月18日-20日、ベッツドルフ市立ホール(ドイツ)
1957年にジーガーラントOとして発足したドイツのオーケストラ、南ヴェストファーレン・フィルハーモニー。かつて児玉宏も首席指揮者を務めたこの楽団は2023年に新しい本拠地が完成し、それを記念しGenuinレーベルから「チャイコフスキー:交響曲第5番」のディスクをリリースしていましたが、今回はその続編としてドヴォルザークの「新世界より」をリリース!交響曲第3番と2つの交響詩をカップリングし、首席指揮者ナビル・シェハタとそのタクトに機敏に反応するオーケストラの抜群の関係性を存分に発揮しています。
ナビル・シェハタは1980年、エジプト人の父とドイツ人の母の間にクウェートで生まれ、5歳でドイツへ移住。2003年に難関ARDミュンヘン国際音楽コンクールのコントラバス部門で優勝し、翌2004年から2008年までベルリン・フィルの首席コントラバス奏者として活躍しました。一方で指揮をクリスティアン・ティーレマン、ダニエル・バレンボイムらに学び、2007年にドイツで指揮者デビュー。日本のオーケストラにも客演経験があります。南ヴェストファーレン・フィルハーモニーには2019年、約200名もの候補の中から選ばれ首席指揮者に就任しました。

Chandos
CHSA-5312(1SACD)
ニールセン:パンとシランクス Op.49FS87(1917-18)、
フルート協奏曲 FS 119(1926)*
交響曲第3番Op.27FS60「広がりの交響曲」(1910-11)**
エドワード・ガードナー(指)ベルゲンPO、
アダム・ウォーカー(Fl)*、
リナ・ジョンソン(S)**、
イングヴ・ソーバルグ(Br)

録音:2022年9月15日〔交響曲、ライヴ録音〕、2023年6月12日-16日〔その他の作品〕、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)
ノルウェーの名門オーケストラ、ベルゲンPOの首席指揮者を2015年から務め、2021年からはLPOの首席指揮者を務めるエドワード・ガードナーによるニールセン・サイクル第2弾!「交響曲第3番」をメインに、元ロンドン響首席フルーティストである名手アダム・ウォーカーをソリストに迎えた「フルート協奏曲」、そして「パンとシランクス」というプログラム。
「交響曲第3番」は1910年から1911年にかけて作曲された作品で、特徴的なのは第2楽章にソプラノとバリトンのソリストが加わります。またその第2楽章の曲想から『ニールセンの田園交響曲』と呼ばれています。

Glossa
GCD-921135(9CD)
フランス・ブリュッヘン、モーツァルトとの人生 〜グロッサ・コンプリート・レコーディング
■Disc1/2
交響曲第39番変ホ長調 K.543
交響曲第40番ト短調 K.550
交響曲第41番ハ長調 K.551「ジュピター」
■Disc3
クラリネット協奏曲イ長調 K.622
歌劇「皇帝ティートの慈悲」K.621より 序曲、アリア「私は行くが、君は平和に」、アリア「夢に見し花嫁姿」
2つのクラリネットと3つのバセット・ホルンのための「アダージョ」変ロ長調 K.411
■Disc4
「ホルンのための音楽」
ホルンのための12の二重奏曲 K.487より第8番アレグロ
ホルン五重奏曲変ホ長調 K.407
ホルンのための12の二重奏曲 K.487より第7番アダージョ
ホルンのための12の二重奏曲 K.487より第2番メヌエット(アレグレット)
歌劇「ポントの王ミトリダーテ」K.87よりアリア「あなたから遠く離れて」
ホルンのための12の二重奏曲 K.487より第3番アンダンテ
ホルンのための12の二重奏曲 K.487より第12番アレグロ
ホルン協奏曲第3番変ホ長調 K.447*
ホルンのための12の二重奏曲 K.487より第9番メヌエット
ホルンのための12の二重奏曲 K.487より第5番ラルゲット
音楽の冗談 K.522
ホルンのための12の二重奏曲 K.487より第4番ポロネーズ
■Disc5
オーボエ協奏曲ハ長調 K.314
オーボエ四重奏曲ヘ長調 K.370
2本のヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバス、オーボエと2本のホルンのためのディヴェルティメント K.251
アリア「あなたに明かしたい、おお、神よ」K.418
■Disc6
ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調 K.207
ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218
ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219「トルコ風」
■Disc7
ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調 K.364
ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 K.211
■Disc8
「アロイジア・ウェーバーのためのアリア集」
いえ、いえ、あなたにはできません K.419
アルカンドロよ、わたしは告白する ― どこから来るのかわたしにはわからない K.294
わたしはあなたに明かしたい、ああ! K.418
ああ、もし天に、恵み深い星たちよ K.538
わが憧れの希望よ-あなたにはどれほどの苦しみかわかるまい K.416
テッサーリアの民よ-わたしは求めはしません、永遠の神々よ K.316(K.300b)
私の感謝をお受け取り下さい、親切な後援者の皆様 K.383
■Disc9
フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477
2つのクラリネットと3つのバセット・ホルンのためのアダージョ 変ロ長調 K.411
レクイエム ニ短調 K.626
■Disc1/2
18世紀オーケストラ
フランス・ブリュッヘン(指)
録音:2010年3月、デ・ドゥーレン(ロッテルダム、オランダ)
ステレオ(デジタル、ライヴ録音)
■Disc3
エリック・ホープリッチ(クラリネット&バセット・ホルン)
ジョイス・ディドナート(Ms)
トニ・サラール=ヴェルドゥ(クラリネット/K.411)
ギィ・ファン・ワース(バセット・ホルン/K.411)
アネッテ・トーマス(バセット・ホルン/K.411)
ロレンツォ・コッポラ(バセット・ホルン/K.411)
18世紀オーケストラ
フランス・ブリュッヘン(指)
録音:2001年2月(K.622)、1986年6月(K.621/序曲)、2001年11月(K.621/アリア)、2001年12月(K.411)、オランダ
ステレオ(デジタル)
トゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールト(ナチュラルホルン)
エルヴィン・ヴィーリンガ(ナチュラルホルン)
マルク・デストリュベ(Vn)
スタース・スヴィールストラ(Vn&ヴィオラ)
エミリオ・モレーノ(Va)
アルベルト・ブリュッヘン(Vc)
ロベルト・フラネンベルク(Cb)
クラロン・マクファデン(ソプラノ/K.87)
18世紀オーケストラ(K.447)
フランス・ブリュッヘン(指揮/K.447)
録音:2006年6月、2007年11月、2008年7月、イタリア、スペイン、オランダ
ステレオ(デジタル、ライヴ録音)
■Disc5
フランク・デ・ブライネ(Ob)
18世紀オーケストラ
ケネス・モンゴメリー
録音:2015年1月&10月、アムステルダム
ステレオ(デジタル)
■Disc6
トーマス・ツェートマイヤー(Vn&指揮)
18世紀オーケストラ
録音:2000年9月、ユトレヒト、オランダ(K.218&K.219)/2002年6月、クリチバ、ブラジル(K.207)
ステレオ(デジタル、ライヴ録音)
■Disc7
トーマス・ツェートマイヤー(Vn)
ルース・キリウス(ヴィオラ/K.364)
18世紀オーケストラ
フランス・ブリュッヘン(指)
録音:2005年10月、ロッテルダム(K.364)、ユトレヒト(K.211&K.216)
ステレオ(デジタル、ライヴ録音)
■Disc8
シンディア・ジーデン(S)
18世紀オーケストラ
フランス・ブリュッヘン(指)
録音:1998年5月&9月、フレーデンブルフ音楽センター(ユトレヒト、オランダ)
ステレオ(デジタル、ライヴ録音)
■Disc9
モーナ・ユルスルー(S)
ヴィルケ・テ・ブルンメルストルテ(A)
ゼーハー・ヴァンデルステイネ(T)
イェレ・ドレイエル(Bs)
ユーヘイン・リヴェン・ダベラルド(グレゴリオ聖歌指揮)
オランダ室内cho
18世紀オーケストラ
フランス・ブリュッヘン(指)
録音:1998年3月20日、東京芸術劇場
ステレオ(デジタル、ライヴ録音)
1981年の創立以来、20世紀の古楽復興運動を牽引し続けたフランス・ブリュッヘンと18世紀オーケストラにとって、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの音楽の演奏は自らの存在意義の1つと言えるものでした。
1997年以降、自身のレコーディングチーム&ブランドである「The Grand Tour」を立ち上げ、グロッサ(Glossa)レーベルと二人三脚で録音を発表してきたブリュッヘン&18世紀オーケストラの「モーツァルト録音」の全てを収めたこのボックスセットには「モーツァルトとの人生」というタイトルが付けられており、さらには「ポスト・ブリュッヘン時代」の最初の録音となった「オーボエ協奏曲」(2015年録音)も同オーケストラの歴史における重要なターニングポイントの証として加えられています。
この「モーツァルトとの人生」では、ヴァイオリンのツェートマイヤー、ホルンのファン・デァ・ズヴァールト、ソプラノのシンディア・ジーデン、メゾ・ソプラノのジョイス・ディドナート、そしてクラリネットのエリック・ホープリッチといった偉大なソリストたちが、巨匠フランス・ブリュッヘンとの「モーツァルトの旅」に参加していたことを思い出させてくれます。
そしてこの「モーツァルトとの人生」の最後を飾るのは、レクイエムの1998年東京ライヴ。今もなお同曲の演奏、録音史上に燦然と輝き続ける名演中の名演です。

Pentatone
PTC-5186989(2SACD)
シューマン:交響曲全集
(1)交響曲第1番変ロ長調 Op.38「春」(1841)
(2)交響曲第2番ハ長調 Op.61(1845-46)
(3)交響曲第3番変ホ長調 Op.97「ライン」(1850)
(4)交響曲第4番ニ短調 Op.120(1851年版/1841年作曲・1851年改訂)
ドレスデンPO
マレク・ヤノフスキ(指)
コンサートマスター:ハンデ・コデン(ゲスト・コンサートマスター)(1)、
ハイケ・ヤニッケ(2)、
ヴォルフガング・ヘントリッヒ(3)(4)

録音:(2)(3)2021年5月、(4)2021年8月、(1)2023年5月&6月/ドレスデン、クルトゥーアパラスト(文化宮殿)
精力的な演奏・録音活動を行っている巨匠マレク・ヤノフスキがドレスデンPOを振ったシューマンの交響曲 全集がリリースされます!
1870年創立の名門ドレスデンPO。ヤノフスキは2001年から2003年まで当団の首席指揮者を務め、その後2019年より再 びその座に就き、蜜月の関係を築いております。ヤノフスキによるストイックな音楽づくりと絶妙な音量バランスはシューマンの演奏でも傑出しており、作品ごと に違う表情を豊かに表現。新たなシューマン像を響かせます。そして巨匠ヤノフスキならではの神々しいまでに崇高な響きはこの演奏でも輝いており、新たな名 盤誕生は嬉しい限りです。
演奏の素晴らしさはもちろんのこと、ヨブ・マールセ、ジャン=マリー・ヘイセンなど、PENTATONEレーベルを立ち上げた名録音技師による高音質録音で あることも注目です。 (Ki)

GRAND SLAM
GS-2313(1CD)
マーラー:交響曲第9番ニ長調 ブルーノ・ワルター(指)コロンビアSO

録音:1961年1月16、18、28、30、2月2、6日/ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:ステレオ(録音セッション)
■制作者より  
2014年にGS-2120/21として発売した演奏の、10年ぶりのリマスターです。今回は2トラック、38センチのテープをStuderのA-80で再生し、全工程 をプロ用機器でマスタリングを行い、最善の結果を得られました。しかも、新盤は1枚に収録されており、利便性も増しています。 ところで、この演奏については『名指揮者ワルターの名盤駄盤』(宇野功芳著、講談社+α文庫、1995年/絶版)に「ウィーン盤とは別人のようにおとなしい」 「オーケストラ奏者の共感の度も薄いようだ」と書かれています。受け取り方は人それぞれですが、本当にその通りなのか、あらためてこのリマスター盤で聴いて 欲しいと思います。(平林 直哉)

H.M.F
HMX-2904102(2CD)
ロト&レ・シエクルのベルリオーズ
■CD1
(1)幻想交響曲Op.14 
(2)序曲「宗教裁判官
■CD2
(1)イタリアのハロルドOp.16 
(2)歌曲集「夏の夜」Op.7
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル

■CD1(HMM902644)
録音:2019年7月16、17日/アルフォールヴィル
■CD2(HMM902634)
タベア・ツィンマーマン(Va/(1))、
ステファヌ・ドゥグー(Br/(2))
録音:2018年3月2/3日フィルハーモニー・ド・パリ(1)、8月15/16日アルフォールヴィル、イル=ド=フランス国立オーケストラホール(2)
ロトのベストセラー、幻想交響曲と、最高峰のヴィオラ奏者タベア・ツィンマーマンをソリストに迎えての「イタリアのハロルド」がベルリオーズ限定2枚組セットで登場!

GRAND SLAM
GS-2314(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 エミリア・クンダリ(S)
ネル・ランキン(Ms)
アルバート・ダ・コスタ(T)
ウィリアム・ワイルダーマン(Br)
ウェストミンスター交響cho
ブルーノ・ワルター(指)、コロンビアSO

録音:1959年1月19、21、26、29、31日/アメリカン・リージョン・ホール(カリフォルニア)、1959年4月6、15日/セント・ジョージ・ホテル、ボールルーム(ニューヨーク)
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より   
2017年3月に発売したGS-2161以来、約7年ぶりのリマスターで再登場です。全工程をプロ用の機器でマスタリングを行い、音質を大幅に刷新しました。誤 解のないようにお伝えしておきますが、当シリーズではアナログ的な雰囲気を意図的に演出しているわけではありません。ひたすら、原音に忠実であろうとしてい るだけです。また、解説書には国内初出のLPジャケットやレーベル面などを多数掲載、見ても楽しめるように腐心しました。なお、このCDには歌詞対訳は付属し ておりません。ご了承下さい。(平林直哉) (Ki)


オクタヴィア
OVCL-00772(2SACD)
税込定価
2024年2月21日発売
ブラームス:交響曲全集(全4曲) 井上道義(指)

第1番:京都市SO
録音:2022年5月5日石川県立音楽堂〈いしかわ・金沢風と緑の楽都音楽祭〉
第2番:新日本フィルハーモニーSO
録音:2021年3月6日愛知・東海市芸術劇場
第3番:広島SO
録音:2021年7月9日広島文化学園HBGホール
第4番:広島SO
録音:2021年8月1日呉信用金庫ホール(呉市文化ホール)
全てライヴ
井上道義がこれまで取り上げる機会の少なかったのが、ブ ラームスの交響曲でした。 自身が書き下ろしたライナーノートで「ブラームスの交響 曲を4曲まとまった形でレコード化されることを、20歳だっ た“井上道義”は想像もしていなかった」と語るほどですが、 この度深い信頼関係を築く、京響、新日本フィル、広響と のライヴ録音が全集として結実しました。 相互の音楽性の融合、奏者同士の掛け合いが、幾重にも響 き合うサウンドとなり、一期一会の「井上のブラーム ス!」が誕生しました。(オクタヴィア)
オクタヴィア
OVCL-00838(1SACD)
税込定価
2024年2月21日発売
チャイコフスキー:交響曲第4番ニ長調作品29 ジョナサン・ノット(指)東京SO

録音:2023年7月22日ミューザ川崎シンフォニーホール・ライヴ
“NOTTISSIMO”と名付け迎えた音楽監督ジョナサン・ノットと 東京SOによる音楽の旅路、10年の節目を過ぎ数々の快演 を聴かせてきた名コンビが2023年「フェスタサマーミューザ KAWASAKI」で果敢に挑んだチャイコフスキー。前作、交響曲 第3番(OVCL-00835)に続き同公演で披露された交響曲第4番 もCD化!この作品で作曲家は何を表現したかったのか、なぜ ここにこの音があるのか…。楽譜をまったく新しい視点から見 つめ直すことで見えてきた、作曲家の持つ真のヴィジョン。こ のヴィジョンこそが習慣化された演奏スタイルを一新し、ここ に革新的なチャイコフスキー像が誕生したのです。 東京SOと魅せる奇跡的名演をお楽しみください。(オクタヴィア)

Polskie Radio
PRCD-22972299(3CD)
初紹介旧譜
ブラームス:交響曲全集(全4曲) イェジ・セムコフ(指)、
ポーランド国立RSO

録音:2008年2月3日(第1番)、3月29日(第2番)、10月11日(第3番)、2009年5月21日(第4番)、NOSPRコンサート・ホール(カトヴィツェ、ポーランド)
ポーランドに生まれのちにフランスに帰化した指揮者、イェジ・セムコフ(1928-2014)。レニングラード・フィルの副指揮者としてエフゲニー・ムラヴィンスキーの助手を務めながら指揮を教わり、エーリヒ・クライバーやブルーノ・ワルターにも師事。ボリショイ劇場やワルシャワ国立歌劇場、クリーヴランドOなど多くの重要な歌劇場、楽団のポストを歴任した実力者です。その活躍に比してレコーディングはあまり多くありませんが、オペラのほかロシア音楽や古典派、ロマン派の交響曲を得意とし、Voxレーベルから発売されベストセラーとなったシューマンの交響曲全集をはじめ一連の録音は非常に高く評価されてきました。
現在セムコフのディスクは残念ながら多くが廃盤、入手困難となっていますが、ポーランド放送(ポーランドの公共放送局)に実は録音が遺されていたブラームスの交響曲全集をポーランド放送の自主レーベル「Polskie Radio」がリリース。2008年から2009年にかけて、セムコフが79〜80歳の頃にレコーディングされていたもので、規律正しい中にも優れた色彩感を放つ音楽作りは、ブラームスの交響曲を既に聴き慣れているファンにもぜひおすすめしたい好演です。

Forgotten Records
fr-2178(2CDR)
ジョルジュ・ジョルジェスク/ベートーヴェン:交響曲集
交響曲第5番「運命」
交響曲第6番「田園」
交響曲第7番/交響曲第8番
序曲「レオノーレ」第3番
ジョルジュ・ジョルジェスク(指)
ジョルジュ・エネスコPO

録音:1961年(ステレオ)
※音源:ELECTRECORD ECE-080他


ICA CLASSICS
ICAC-5177(2CD)
NX-D03
A・ヤンソンス/チャイコフスキー&プロコフィエフ他
チャイコフスキー:
(1)『眠れる森の美女』〜序章: リラの精/ パ・ダクション: ローズ・アダージョ/パノラマ: アンダンティーノ/ワルツ
(2)フランチェスカ・ダ・リミニ Op. 32
(3)プロコフィエフ:古典 交響曲*
(4)チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op. 64#
レニングラードPO
ソヴィエト国立SO*
アルヴィド・ヤンソンス(指)

録音:1971年9月13日 ロイヤル・アルバート・ホール
1971年9月17日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール#
1983年11月17日 アルスター・ホール*
全てステレオ
何度も重ねた来日や東京交響楽団との共演で日本でも親しまれた、ラトビアの名指揮者アルヴィド・ヤンソンス(1914-1984)。やはり日 本で親しまれ、2019年に亡くなったマリス・ヤンソンスの父としても知られる彼の生誕110年、没後40年となる今年、BBCに残された貴重 な録音が初めて正規発売となります。彼は英国とも繋がりが深く、1965年にはバルビローリの招きでハレ管弦楽団の首席客演指揮者に就 任しており、1984年、そのハレ管とのマーラー交響曲第5番演奏直後に心臓発作で倒れ、マンチェスターで没しました。そんな彼が1971年 9月13日プロムスで演奏した『眠れる森の美女』は過去にモノラルのCDが存在しましたが、同日の「フランチェスカ・ダ・リミニ」、その4日後の チャイコフスキー交響曲第5番、そして1983年ソヴィエト国立交響楽団との「古典」は今回が初出とみられます。しかも全てがステレオ。巨大 なロイヤル・アルバート・ホールで収録された2曲はさすがに分離感が低いですが、ヒストリカル録音のマスタリングで定評のあるポール・ベイリー が丁寧にリマスターを行い、演奏の質をダイレクトに伝える見事な音に仕上げました。大きな生き物のように一体となってうねる弦、強烈な圧 力で迫る金管の咆哮など、ムラヴィンスキーに鍛え上げられた全盛期のレニングラード・フィルのパフォーマンスも強烈で、これをダイナミックかつ 細やかにコントロールするヤンソンスの素晴らしい力量も満喫することが出来ます。プロムスならではのホールが揺れるような大歓声も会場の 興奮を物語っていますが、チャイコフスキーの5番は録音状態も良く出色の出来栄えと言えるでしょう。録音が少ないアルヴィド・ヤンソンスの 実力の高さを改めて知らしめる、必聴の音楽遺産です。

BR KLASSIK
BR-900217(1CD)
NX-B08
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 サイモン・ラトル(指)
バイエルンRSO

録音:2023年9月28,29日(ライヴ)
イザールフィルハーモニー・イン・ガスタイクHP8、ミュンヘン(ドイツ)
2023/24シーズンからヤンソンスの後を継いでバイエルン放送響の第6代首席指揮者に就任したサイモン・ラトル、マーラーの第6番やハイドンの天地創造 といった得意曲でシーズン・オープニングを飾りました。特にマーラーの第6番はベルリン・フィルへの初登場(1987年)と同フィル首席指揮者としての最後の演 奏会(2018年)でもとりあげた曲で、それをバイエルン放送響の任期の始めに持ってきたところに特別な思いと万全の自信がうかがわれます。演奏はいかに も曲を手の内に収めたもので、躍動感も流動性も十分に全曲が流れてゆく様はオケの妙技と相俟って圧巻です。悲劇一色で塗りこめることなく、重層する 音楽のテクスチャーをそのままに矛盾や希望もはらんだ巨大で多面的な建築物のように描き込んだ演奏は情報量も豊か。録音会場となったイザールフィル ハーモニー・イン・ガスタイクHP8の音響の良さも演奏の細部を伝える上で貢献しています。 尚、ラトルとバイエルン放送響はCDリリース後の2024年3月から5月にかけてウィーン、フンランクフルト、ケルン、シカゴ、フィラデルフィア、ニューヨークで、8 月から9月にかけてザルツブルク、ルツェルン、ベルリン、ロンドンでマーラーの第6番を演奏する予定で、ここからも同曲への自信が感じられます。 ※国内仕様盤には増田良介氏による日本語の解説が付属します。
BR KLASSIK
BR-900214(1CD)
NX-B08
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調 Op.65 ベルナルト・ハイティンク(指)
バイエルンRSO

録音:2006年9月23日(ライヴ)
フィルハーモニー・イン・ガスタイク、ミュンヘン(ドイツ)
2024年に創設75周年を迎えるバイエルン放送響のアーカイヴから貴重な初出音源が登場。オケよりも20歳先輩と言えるハイティンクは1958年にバイエ ルン放送響に初登場し、以後極めて長期にわたり共演を続けました。ここにリリースされるのは2006年9月に行われたショスタコーヴィチの第8番のライヴ。レ パートリーの広いハイティンクにあってもショスタコーヴィチは特別な作曲家だったようで、西側の指揮者として初めてショスタコーヴィチの交響曲全集の録音を 完成(Decca)させ、マーラーに通じる重層的かつ多面的な表現を秘めた交響曲作家としての真価を明かしました。その中でも第8番はコンサートでも定期 的にとりあげていたようですが、CDとなると前述の全集に含まれている1982年のコンセルトヘボウ管とのものしかありません。当盤の楽章毎の演奏時間は 26:08/6:39/6:59/9:09/15:52(total64:47)と、コンセルトヘボウ盤の26:02/6:16/5:58/8:49/14:49(total 61:54)に比べると第2楽章以 降は全般的に少し長めとなっています。近年ライヴ音源のCD化が進むハイティンクですが、ショスタコーヴィチに関しては同曲異演盤が極めて少ない状況な ので、コンセルトヘボウ盤から24年後の解釈を聴ける当盤の意義は大きいものがあります。

Capriccio
C-8088(1CD)
NX-B10

NYCX-10454(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調(第3稿 ノーヴァク版) リンツ・ブルックナーO
マルクス・ポシュナー(指)

録音:2023年2月2-3日、7-8日リンツ、ムジークテアター・リハーサルホール
CAPRICCIOレーベルと国際ブルックナー協会の主導で、ブルックナーの生誕200年にあたる2024年中にブルックナーの全交響曲のすべての稿(バージョン) を録音しようという企画 「#bruckner2024」の第13弾。 ブルックナーの第3番には3つの稿があり、第1稿、第2稿、第3稿と進むにつれて小節数は少なくなります。1872年に一旦の完成を見た第1稿から1889年 の第3稿までの間には、オーケストラに自作の演奏を拒否されたこともありましたが、第7番ではついに大きな成功をおさめ、第8番(第1稿)の初演も成し遂げ ていました。そうした体験を経て改訂された第3番の第3稿は、先行の稿に比べて洗練されて無駄がなく、より効果的な音楽となっており、1890年の初演も 大成功に終わりました。一方で、荒々しいファンタジーが噴出し渦巻く「ブルックナーらしさ」が減ってしまったとの指摘もあります。ブルックナー研究者のトーマス・ レーダーが「何はともあれ、作曲者が他の稿の演奏を禁じてこれを『決定稿』とした事実は重んじられなければならない」と語る第3稿、練達のブルックナー解 釈者となったポシュナーの指揮は、各楽想に応じたテンポと表現の描き分けが精緻で明快。この曲の古典的な造形とロマン的な雰囲気を十全に伝えてくれ ます。
※国内仕様盤には石原勇太郎氏(音楽学/国際ブルックナー協会会員)による日本語の解説が付属します。

Edition HST
HST-122(1CDR)
税込定価
J.B.ヴァンハル(1739-1813):交響曲集第28巻
交響曲ハ長調Bryan C14
交響曲へ長調Bryan F8
カッサシオン へ長調Weinmann III:F3 〜ウインナ・ヴィオロン(Cb)とヴァイオリン、ヴィオラとホルンのための
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
リーダー;松井利世子(Vn)、ほか

録音:2023年6月、東京 文京シビック小ホール・ライヴ
ヴァンハルは18世紀末、当時流行っていたウインナ・ヴィオロン(現代コントラバ スの代用)のための(現存するヴィオロン・チェロ;小さなヴィオロンはまだ60年代ウイー ンに輸入されず、またヴィオロンはヴァイオリン・コントラバスに駆逐された)作品を注文 により多く作曲し、協奏曲のほか室内楽・街頭音楽も 10曲近く今日、伝承されてい る。2024年1月、国内NHK 地上波にて放映されたベルリンフィル有志による「ディヴェ ルティメント ト長調 Weinmann III:G7」もこちらのカッサシオン(街頭音楽)の姉妹曲とな る。(CD 既出:クラウス・シュトール(KB)、他”Contrabasso Vivace”:独 SIGNUM SIG X45-00,1979/80,1993)

Altus
ALTL-018(2CD)
東京ユヴェントス・フィルハーモニー第23回定期演奏会
パヌフニク:『平和への行列』
ゾンドイン・ハンガル(1948-1996):交響詩『海燕』〜ショスタコーヴィチの思い出に捧げる詩?(日本初演)
オグタイ・ズルファガロフ(1929-2016):ホリデー序曲(日本初演)
モソロフ(1900-1973):交響的エピソード『鉄工場』
ショスタコーヴィチ:バレエ音楽『ボルト』より 「荷馬車引きの踊り」(アンコール)
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調『レニングラード』
坂入健司郎(指)
東京ユヴェントス・フィルハーモニー/オーケストラ・リベルタとの合同演奏

録音:2023年1月7日/ミューザ川崎シンフォニーホール [東京ユヴェントス・フィルハーモニー創立15周年記念シリーズ]
2008年に「慶應義塾ユースオーケストラ」として結成され、2014年以降「東京ユヴェントス・フィルハーモニー」として活動している、坂入健司郎率いるオー ケストラによる2023年創立15周年記念演奏会のライヴ録音。慶応義塾大学とオーケストラ同士で交流のあった京都大学のOB・OGが中心となって2021年 に結成された「オーケストラ・リベルタ」との合同演奏会です。
「ソヴィエト音楽の諸相」というテーマで選曲を進めていたものの、世界情勢の変化を受けプログラムを組み直したというコンサート。後半の『レニングラード』 をメインとしつつ、ロシア音楽とその周囲とを幅広く感じさせる、凝った内容になっています。CD2枚組で全曲あまさず収録。
ポーランドの作曲家パヌフニクの『平和への行列』で幕を開ける演奏会。つづくモンゴルの作曲家ハンガルの『海燕』、アゼルバイジャンの作曲家ズルファガロフ の『ホリデー序曲』はどちらもロシア音楽からの影響があり、日本初演。キエフ生まれの作曲家モソロフの『鉄工場』はロシア・アヴァンギャルドの代表作として知 られ、またその強烈さゆえに政府に批判された問題作。そしてショスタコーヴィチの第七交響曲はレニングラード包囲戦をテーマに、皮肉と迫真、戦争と人間が壮大 に描かれた大曲。それぞれ曲そのものにまっすぐ打ち込んだ演奏であるからこそ、音楽が大きな意味を持って耳に迫ってきます。
Altus
ALTB-540(4CD)
限定生産
アーベントロート集成・絶倒編

【TALT056】
(1)ハイドン:交響曲第103番『太鼓連打』
(2)モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調
(3)メンデルスゾーン:『夏の夜の夢』序曲
(4)メンデルスゾーン:『フィンガルの洞窟』序曲
R.シュトラウス
(1)『ドン・ファン』/(2)『死と変容』
(3)『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』

【TALT064】
モーツァルト
(1)セレナーデ第6番ニ長調『セレナータ・ノットゥルナ』 K.239
(2)ピアノ協奏曲第26番ニ長調『戴冠式』

【TALT069】
(1)カリンニコフ:交響曲第1番ト短調
(2)J.シュトラウス2世:『皇帝円舞曲』 、『美しく青きドナウ』 、『くるまば草』 序曲、『ジプシー男爵』 序曲
ヘルマン・アーベントロート(指 )


【TALT056】
 ライプツィヒ放送O
 録音:(1)1951年10月29日、(2)1953年2月9日、(3)1950年8月13日、(4)1949年9月18日
【TALT063】
 ライプツィヒ放送O
 録音:(1)1952年2月11日、(2)1949年10月24日、(3)1950年11月14日
【TALT064】
 ステファン・アスケナーゼ(P(2))
 シュターツカペレ・ドレスデン
 録音:1956年2月3日
【TALT069】
 ライプツィヒRSO
 録音:(1)1949年11月16日、(2)1950年11月18日
ALTUSから発売されているアーベントロート指揮のタイトルから4タイトルを、単売パッケージそのままにクラフト調の三方背ケースに収めた数量限定セットです。白熱の爆演を繰り出す指揮者として知られるアーベントロートは楽団員から尊敬を一身に集め、地元市民からも非常に愛されたユニークな人物でした。その独自の音楽世界をとくとお楽しみください。
【TALT056】
ハイドン103番、モーツァルト39番では、テンポや強弱をいたずらに掻き混ぜることなく、巨大かつ凝縮した芯のある響きを打ち立て、がっしりと堂々たる構築物を造り上げています。期せずしてどちらも変ホ長調、充実の極みと言える響きとずば抜けた頼もしさは最早ベートーヴェンの『英雄』にすら匹敵。これほどの聴き応えを誇る古典派シンフォニーは昨今滅多にお目にかかれますまい。そしてメンデルスゾーンの序曲はロマン派的自由と色彩をふわりと纏い、天才的な音楽をわくわくするような身のこなしで颯爽と奏でています。同時に常に深淵の暗闇のような重さを纏っているのも特徴的で、実に深い味わいのある演奏です。
【TALT063】
R・シュトラウスの交響詩はアーベントロートの真骨頂たる爆演気質がおおいに発揮された必聴のレパートリーと言えるでしょう。『ドン・ファン』開始部のほとばしりからして尋常ではありません。自在なテンポ、うずまく熱気、強靭なドラマ性。とことん壮大で痛快な大管弦楽が嫌というほど堪能できます。常に推進力にあふれた猛烈な音の運びはもはや芸術の域、誰にも止められません。『死と変容』クライマックスの際限なく膨れ上がるハ長調の轟音には唖然とさせられます。『ティル』の皮肉交じりのユーモアも切れ味鋭く、また豪快極まりなく、これでもかという強烈な語り口に痺れます。アーベントロート芸術のひとつの極北、と言っても過言ではない凄まじい内容です。
【TALT064】
アーベントロートは古典派音楽では「古典本来の美しさ」を真っ直ぐに提示する、こけおどしの無い演奏を聴かせます。いぶし銀の音色を伝家の宝刀とする老舗オーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデンとの共演であるこのモーツァルトでは、アーベントロート流古典演奏の美質がしかと炸裂。鑿で削り出した彫刻のような音響の『セレナータ・ノットゥルナ』では純度の高い力強さに心が打たれます。名ピアニスト、アスケナーゼを迎えた『戴冠式』はそれぞれの個性が互いを高めあう演奏となっており、古典的均整の中にあって自由度が増し、豊かなイマジネーションが広がっていきます。
【TALT069】
泣けるメロディ満載の人気作カリンニコフの1番、アーベントロートの手にかかると面白さ倍増!ロマンの極致とも言うべき至高の精神が充溢。大胆なテンポ変化で各主題を濃厚に歌い、畳み掛けるところでは大いにオーケストラを煽り鼓舞し、有無を言わさぬテンションで突き進みます。フィナーレの爆発的な推進力は惚れ惚れするほど。所々カットがあるのはご愛嬌、それに劣らぬ深い魅力と特別な味わいを持った名演奏です。併録のJ.シュトラウスもオーケストラが生き物のごとくうねる大演奏。『皇帝円舞曲』や『ドナウ』が聴けるのが嬉しい! (Ki)
Altus
ALTB-541(6CD)
限定生産
アンチェル傑作ライヴ集・ステレオ有り

【TALT044】
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
(2)ドヴォルザーク:交響曲第8番

【TALT045/6】
[CD1]
(1)ハイドン:交響曲第92番『オックスフォード』
(2)フランク:交響曲 ニ短調
[CD2]
(3)ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
(4)プロコフィエフ:古典交響曲

(5)ハイドン:交響曲第104番『ロンドン』
(6)アンチェルのインタビュー(英語)

【TALT057/8】
[CD1]
(1)モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
(2)メンデルスゾーン:交響曲第5番 『宗教改革』
(3)シューマン:交響曲第4番ニ短調
[CD2]
(4)ベートーヴェン:交響曲第6番 『田園』
(5)ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調

【TALT061】
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
カレル・アンチェル(指 )

【TALT044】
 ヘルマン・クレバース((1)ヴァイオリン)
 アムステルダム・コンセルトヘボウO
 録音:1970年1月28日(ステレオ、ライヴ録音)
【TALT045/6】
[CD1]
 ダニエル・ワイエンベルク((3)ピアノ)
 アムステルダム・コンセルトヘボウO(1)-(4)
 オランダ放送PO(5)
 録音:(1)-(3)1970年1月21日、(4)1969年2月23日、(5)1970年7月6日(すべてステレオ、ライヴ録音) 
(6)1968年7月/プラハ(Document CBC)
【TALT057/8】
 トロントSO
 ライヴ録音:(1)1968年11月10日(モノラル)、(2)1969年12月16・17日(モノラル)、(3)1969年12月9・10日(モノラル)、
(4)972年1月19日(ステレオ)、(5)1968年11月10日(モノラル)
【TALT061】
 トロントSO
 ライヴ録音:1969年11月4日/CBC(モノラル)
ALTUSから発売されているアンチェル指揮のタイトルから4タイトルを、単売パッケージそのままにクラフト調の三方背ケースに収めた数量限定セットです。
【TALT044】
コンセルトヘボウの名コンマスとして名を轟かせたクレバース独奏によるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲に、これまた名演の誉れ高いドヴォルザークの8番。ステレオ録音で音質もたいへん良好です。ベルベットの如し、と讃えられたコンセルトヘボウの弦セクションを束ねたクレバース。その独奏はオーケストラと同質の美を持ちながらも力強く格調高く、しなやかにして芯のあるベートーヴェンを聴かせてくれます。ドヴォルザークの8番はアンチェルらしさが全開。チェコ・フィルにも負けず劣らずの名演です。コンセルトヘボウの美しい響きを最大限に生かしつつ、ドヴォルザークの音楽を共感と熱気を持って奏でています。アンチェル迫真の指揮に、充実の響きで持って完璧に応えるコンセルトヘボウに脱帽です。
【TALT045/6】
1970年1月21日のライヴを軸に、それ以外の音源もまとめて2枚組にしたものです。すべてステレオ録音で音質もたいへん良好。『オックスフォード』はコンセルトヘボウの弦の音色が絶品。明るい倍音をたっぷり含んだふくよかで輝きのある音。フランクの交響曲は第1楽章序奏の底なし沼のような深さが恐ろしく、うねりにうねって音楽が展開するさまに耳を奪われます。『パガニーニ狂詩曲』は重厚にして技巧もバッチリの独奏者・ワイエンベルクの技量にただただ感服!この3曲が1日のライヴと思うと凄い聴き応えです。69年の『古典交響曲』もアンチェルの類稀な手腕とオーケストラの機動力が一体となっています。繊細なオーケストレーションのスコアを巧みに処理し、色彩はじける演奏です。さらにボーナストラックとして、オランダ放送フィルとの『ロンドン』と、アンチェルの肉声が聴けるインタビュー(英語)を収録。この『ロンドン』がとにかく名演なので、ぜひとも一緒にお楽しみ頂きたいです!常に必要な音だけに満たされた空間で、充足感がたまりません。
【TALT057/8】
このアルバムにはカナダへ渡った直後、常任指揮者就任前後のトロント響とのライヴ録音を収録。頼もしく充実した『アイネ・クライネ』に始まりメンデルスゾーン、シューマン、そしてベートーヴェン2曲と聴き応えたっぷりの2枚組です。若き小澤の精密な演奏とは一線を画したであろう、巨匠然とした堂々たる力強い響きと豊かな表現力は当時のトロントの聴衆に新たな魅力を見せつけたことでしょう。72年の『田園』はステレオ録音で楽しめます。
【TALT061】
アンチェル亡命直後、小澤の後任として音楽監督を務めたトロントSOとのマーラー5番ライヴです。5番はこのTAHRA盤が唯一の録音でありアンチェルの類まれな解釈を知る貴重な録音。ぜひアンチェルの至芸をご堪能ください。全体的に落ち着いた速度設定で、特に目を引くのが第3楽章のテンポ。アーチ状の構成の中央に位置するこの楽章をアンチェルは驚くほどゆっくりとしたテンポで奏でています。はじめはかなり面喰らいますが、聴き進めるうちに不思議な心地よさに包まれ、マーラーの描いた広大な音楽世界をじっくり味わえる演奏だと気づかされます。フィナーレも勢いに流されることなく丁寧に積み上げ組み立て、堂々たる威厳をもった音響を造り上げています。

EUROARTS
20-50443(Bluray)
ベルリン・フィル2000年東京ライヴ ヒラリー・ハーン&ヤンソンス
ウェーバー:「オベロン」序曲
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 Op.77
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 BWV1001より プレスト(アンコール)
ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 Op.88、
 スラヴ舞曲 ハ長調 Op.72の7
ヒラリー・ハーン(Vn)
マリス・ヤンソンス(指)BPO

収録:2000年11月26日 サントリー・ホール、東京(ライヴ)
画面:16:9,1080/60i Full HD
音声:PCMステレオ,
DTS-HS MA5.1
リージョン:All、99分
2023年11月に第7代常任指揮者キリル・ペトレンコを率いて4年ぶりの来日公演を行ったベルリン・フィル。1957年の初来日以来、24回の日本公 演を行っており、ヘルベルト・フォン・カラヤンをはじめ、小澤征爾、クラウディオ・アバド、マリス・ヤンソンス、サイモン・ラトル、ズービン・メータ、そ してキリル・ペトレンコらの指揮により、最高峰の音楽を日本の聴衆に届けてきました。 今回リリースされるのは2000年にマリス・ヤンソンスと共に来日した際に行った東京・サントリーホールでのライヴ映像を収録したブルーレイ。ソリストにヒラ リー・ハーンを迎えた公演は聴衆を熱狂の渦に巻き込み、以前発売されていたDVDは(2050448廃盤)大ヒットとなりました。ヤンソンスは1976年にベ ルリン・フィルと初共演して以来しばしば客演しており、当演奏会では絶好調の指揮姿をみることができます。得意とするドヴォルザークの交響曲第8番は日本 の聴衆の度肝を抜く名演でした。さらに魅力なのはヒラリー・ハーンが独奏を務めるショスタコーヴィチの協奏曲。壮絶のひとことに尽きる演奏を繰り広げます。

GENUIN
GEN-24864(1CD)
モーツァルト:交響曲集第3集
交響曲第9番 ハ長調 K.73/75a
交響曲第14番イ長調 K.114
交響曲第20番 ニ長調 K.133
交響曲第24番変ロ長調 K.182/dA
ヨハネス・クルンプ(指)、
エッセン・フォルクヴァング室内O
2013年からエッセン・フォルクヴァング室内Oの首席指揮者を務めるヨハネス・クルンプ。両者によるモーツァルトの交響曲集の第3弾が登場しました。今回はモーツァルトがわずか13歳で作曲した「交響曲第9番」から始まり、1769年から1773年にかけて作曲された4つの初期交響曲が収録されています。これらの作品は、若かりし頃のものとは思えないほど、充実した内容となっており、聴くものを魅了します。演奏は当時の歴史に基づいた手段を駆使し、完璧なアンサンブルでなされています。今後のリリースも期待せずにはいられない素晴らしいモーツァルトを奏でています。

BIS
BISSA-9062
(17SACD+4DVD)
アラン・ペッテション-コンプリート・エディション


■Disc1(77'54)
(1)交響曲第1番(1951)(クリスチャン・リンドベルイ校訂版)
(2)交響曲第2番(1952/3)
■Disc2(70'52)
(3)交響曲第3番(1954-55)
(4)交響曲第15番(1978)
■Disc3(65'13)
(5)交響曲第4番(1959)
(6)交響曲第16番(1979)
(6)ユルゲン・ペッタション(アルト・サクソフォン)
■Disc4(68'53)
(7)交響曲第5番(1960-62)
(8)ヴィオラ協奏曲(1979)【独奏パートの補完:エレン・ニスベト】
■Disc5(80'53)
(9)交響曲第6番(1963-66)
(10)弦楽のための協奏曲第1番(1949-50)
■Disc6(71'27)
(11)交響曲第7番(1966-67)
(12)交響曲第11番(1973)
■Disc7(71'31)
(13)交響曲第8番(1968-69)
(14)交響曲第10番(1972)
■Disc8(70'11)
(15)交響曲第9番(1970)
■Disc9(79'45)
(16)交響曲第12番「広場の死者」(1973-74)(詩:パブロ・ネルーダ)
(17)8つの裸足の歌(1943-45)(オーケストレーション:アンタル・ドラティ)
■Disc10(66'46)
(18)交響曲第13番(1976)
■Disc11(79'56)
(19)交響曲第14番(1978)
(20)弦楽のための協奏曲第2番(1956)
■Disc12(61'06)
(21)ヴァイオリン協奏曲第2番(1977改訂稿)
(22)交響曲第17番(1980)(断章)(1980)【マルクス・ブリルカ&クリスチャン・リンドベルイによる補完】
■Disc13(54'00)
(23)弦楽のための協奏曲第3番(1956-57)
■Disc14(59'30)
(24)ヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲(1949)
(25)2つの悲歌〜ヴァイオリンとピアノための(1934)
(26)アンダンテ・エスプレシーヴォ〜ヴァイオリンとピアノのための(1938)
(27)ロマンツァ〜ヴァイオリンとピアノのための(1942)
(28)ラメント〜ピアノのための(1945)
(29)4つの即興曲〜弦楽三重奏のための(1936)
■Disc15(87'10)
(30)2つのヴァイオリンのための7つのソナタ(1951)
(31)フーガ ホ長調〜オーボエ、クラリネット、ファゴットのための(1948)
(32)交響的楽章(1973)
(33)幻想曲〜ヴィオラ独奏のための(1936)
■Disc16(50'33)
(34)「人の声」〜独唱者、混声合唱と弦楽オーケストラのための(1976)
■Disc17(71'35)
(35)6つの歌〜中声とピアノのための(1935)
(36)裸足の歌(1943-45)


●特典DVD
■Disc1
「Allan Pettersson - The First Symphony(アラン・ペッテション-最初の交響曲)」
 アラン・ペッテションの交響曲第1番について、作曲者の手稿から2010年の初演とその後の録音に至るまでの道のりを記録した1時間のドキュメンタリー
■Disc2
「The Voice of Man(人間の声)」
 スウェーデン・テレビ放送1973〜78年制作のペッテションについてのドキュメンタリー
■Disc3
「Who the hell is Allan Pettersson?(アラン・ペッテション、お前は一体何者?)」
 1974年制作のペッテションのドキュメンタリー
■Disc4
「The Song of Life(いのちの歌)」
 スウェーデン・テレビ放送1987年制作。ペッテションについてのドキュメンタリー
■Disc1(77'54)
(1)(2)クリスチャン・リンドベルイ(指)ノールショピングSO
録音:2010年5月〜6月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピング
■Disc2(70'52)
(3)(4)レイフ・セーゲルスタム(指)ノールショッピングSO
録音:(3)1993年5月29日、(4)1994年3月24&25日/リンシェーピング・コンサートホール
■Disc3(65'13)
(5)(6)
(6)ユルゲン・ペッタション(アルト・サクソフォン)
クリスチャン・リンドベルイ(指)ノールショピングSO
録音:2013年1月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピング
■Disc4(68'53)
(8)エレン・ニスベト(Va)
クリスチャン・リンドベルイ(指)ノールショピングSO
録音:(7)2017年6月、(8)2020年1月13-17日/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピング
■Disc5(80'53)
(9)クリスチャン・リンドベルイ(指)ノールショピングSO
(10)クリスチャン・リンドベルイ(指)ノルディック室内O
録音:(9)2012年1月、(10)2007年3月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピング
■Disc6(71'27)
レイフ・セーゲルスタム(指)ノールショッピングSO
録音:(11)1992年4月29&30日、(12)1992年12月17日/リンシェーピング・コンサートホール
■Disc7(71'31)
レイフ・セーゲルスタム(指)ノールショッピングSO
録音:1997年3月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピング
■Disc8(70'11)
(15)クリスチャン・リンドベルイ(指)ノールショピングSO
録音:2013年1月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピング
■Disc9(79'45)
(16)エリク・エリクソン室内合唱団、スウェーデン放送合唱団、クリスチャン・リンドベルイ(指)ノールショピングSO
(17)アンデシュ・ラッション(Br)、クリスチャン・リンドベルイ(指)ノルディック室内O
録音:(16)2019年3月&2020年1月、(17)2007年3月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピング
■Disc10(66'46)
(18)クリスチャン・リンドベルイ(指)ノールショピングSO
録音:2015年1月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピング
■Disc11(79'56)
(19)クリスチャン・リンドベルイ(指)ノールショピングSO
(20)クリスチャン・リンドベルイ(指)ノルディック室内O
録音:(19)2016年1月、(20)2007年3月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピング
■Disc12(61'06)
(21)ウルフ・ヴァリーン(Vn)
クリスチャン・リンドベルイ(指)ノールショピングSO
録音:(21)2017年1月、(22)2018年1月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピング
■Disc13(54'00)
クリスチャン・リンドベルイ(指)ノルディック室内O
録音:2006年5月/ヘグドーンゲル教会、ハルノサンド
■Disc14(59'30)
(24)ウルフ・ヴァリーン(Vn)、SQ【スーイエ・パク(Vn1)、ダニエル・ヴラシ・ルカヒ(Vn2)、ゲルマン・チャクロフ(Va)、アレクサンダー・ウォルハイム(Vc)】
(25)-(27)ウルフ・ヴァリーン(Vn)、トーマス・ホッペ(P)
(28)トーマス・ホッペ(P)
(29)ウルフ・ヴァリーン(Vn)、ゲルマン・チャクロフ(Va)、アレクサンダー・ウォルハイム(Vc)
録音:(25)-(27)2022年9月5&6日、(24)(28)(29)2022年11月28日〜12月2日/聖ニコデモ教会、ノイケルン、ベルリン
■Disc15(87'10)
(30)デュオ・ジュラン(2つのヴァイオリン)、レンナルト・ヴァリーン(P)
(31)ノールショピングSOのメンバー【トマス・ブーディーン(Ob)、アルバロ・パストル・ヒメネス(Cl)、リヌス・ビョーンスタム(Fg)】
(32)クリスチャン・リンドベルイ(指)ノールショピングSO
(33)エレン・ニスベト(Va)
録音:(30)1999年7月&8月/ダンデリード・グラマー学校
(31)2023年5月19日、(32)2023年1月13日/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピング
(33)2020年5月29日/聖ペテロ教会、ダンデリード
■Disc16(50'33)
マリアンネ・メルネス(S)、マルゴット・ローディン(Ms)、スヴェン=エーリク・アレクサンデション(T)、エルランド・ハーゲゴード(Br)
スティーグ・ヴェステルベリ(指)スウェーデン放送合唱団、スウェーデンRSO
録音:1976年3月22日&1976年5月25日/王立スウェーデン音楽アカデミー、ストックホルム
■Disc17(71'35)
ペーテル・マッテイ(Br)、ベンクト=オーケ・ルンディン(P)
録音:2021年3月11-14日/オレブルー・コンサートホール、オレブルー
●特典DVD
■Disc1
フォーマット:NTSC16:9、Dolby Digital、Stereo、Region code:0(Worldwide)
言語:スウェーデン語、字幕:英独仏
■Disc2
フォーマット:NTSC16:9&4:3pillar box、Dolby Digital、Stereo Region code:0 (Worldwide)
言語:スウェーデン語、字幕:英
■Disc3
フォーマット:NTSC16:9&4:3pillar box、Dolby Digital、Stereo Region code:0 (Worldwide)
言語:スウェーデン語、字幕:英
■Disc4
フォーマット:NTSC16
BISレーベルの大偉業!アラン・ペッテションの17曲の交響曲、室内楽曲、声楽曲など未発表作品を含む全作品がボックスで登場。この度初SACDハイブリッド化されたディスクも多く、マティアス・シュピツバルトによる最新リマスタリングでお届けします。
ペッテション作品の録音は世界中の専門誌で数々の賞を受賞。非常に高い評価を得ています。ペッテションの音楽は唯一無二。壮大な構想、情熱、ダイナミズムという点ではマーラーの交響曲に匹敵するほど大規模で、20世紀の他の作曲家とはまるで違う世界が広がります。
貧しい労働者階級人々の住む界隈で育った子供時代を反映させた作品も多く、ペッテションの人生をあらわしたかのような暗黒で暴力的なパッセージが随所にあらわれるのが作品の特徴。一方、澄みきった響きや天国を夢見ているかのような美しい旋律もまたペッテション作品の魅力です。
当ボックスでは17枚のSACDハイブリッド盤に加えて、ペッテションと彼の作品について、さらにはペッテションを知る音楽家たちが出演した4枚のDVD(NTSC)も付き、300ページほどのブックレットも興味津々です。 (Ki)

CLAVES
50-3104(2CD)
ポシュナー/チャイコフスキー:2つの交響曲
(1)交響曲第5番ホ短調 Op.64
(2)交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲愴』
スイス・イタリアーナO、
マルクス・ポシュナー(指)

録音:(1)2021年8月、(2)2022年10月
オーディトリオ・ステリオ・モロ・スタジオ( RSI )、ルガーノ
指揮者マルクス・ポシュナーが2015年より首席指揮者を務めるスイス・イタリアーナO(スイス・イタリア語放送O)と、チャイコフスキーの交響 曲第5番と第6番『悲愴』を録音しました!
ポシュナーはこれまでにドレスデンPO、ミュンヘンPO、ウィーンSO、ベルリン・コンツェルトハウス管弦 楽団、ベルリンRSO、ウィーンRSO、フランス国立O、NHKSO、東京都SOなどを指揮。2020年にはオーストリア・ミュージッ ク・シアター・アワードのベスト・オーケストラ賞を、ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』でベスト・オペラ指揮者賞をそれぞれ受賞しています。
当演奏では各楽器のキャラクターを生かしながら、じっくりと歌い上げるチャイコフスキーを展開。じわじわと湧き上がる唯一無二のチャイコフスキーの旋律を情 熱的に演奏しております!ポシュナーと当団、決定盤の登場です!! (Ki)

GRAND SLAM
GS-2308(1CD)
(1)ハイドン:交響曲第94番ト長調 「驚愕」
(2)チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調 Op.36
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)、VPO

録音:(1)1951年1月11、12、17日、(2)1951年1月4、8、9、10日/ウィーン、ムジークフェライン
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル(録音セッション)
■制作者より  
1951年1月、フルトヴェングラーは4回の第9公演とHMVのセッション録音とで、ウィーン・フィルと密に接していました。その最大の成果とされるのがこのディ スクのハイドンとチャイコフスキーです。同内容の演奏は2018年にGS-2179として発売しましたが、今回は新規にテープを取り寄せ、全工程をプロ用機器でマ スタリングを行いました。フルトヴェングラーとウィーン・フィルの絶好調の名演が、旧盤と比較して3割増しの情報量で楽しめます。(平林直哉)


PROMINENT CLASSICS
2506-5618(5CD)
マタチッチ最後のベートーヴェン:交響曲全曲演奏会
交響曲第1番ハ長調作品21
交響曲第3番「英雄」
交響曲第2番ニ長調作品36
交響曲第6番ヘ長調「田園」
交響曲第4番変ロ長調作品60
交響曲第5番「運命」
交響曲第8番ヘ長調作品93
交響曲第7番イ長調作品92
交響曲第9番「合唱」
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)
ザグレブPO
ラドミラ・スミッリャニチ(S))
マリヤ・クラシッチ(Ms)
イーゴル・フィリポヴィチ(T)
ネヴェン・ベレマリチ(Bs)
ザグレブ・フィルcho

録音:(第1、2番)1980年12月19日
(第3、4番)1981年1月16日
(第5、6番)1981年2月27日
(第7,8番)1981年5月22日
(第9番)1981年6月5日
ヴァトロスラフ・リシンスキ・コンサートホール(ステレオ・ライヴ)
HRTクロアチア放送による録音
*当時クロアチアはユーゴスラヴィアでした。
巨匠マタチッチはベートーヴェンを満遍なく取り上げていた指揮者ではありません。生涯で二度しか全曲演奏会をしなかったと言います。その最初のものは1962年のミラノ放送響とのもので、CDとして既出ですが音質には不満もあり、オケの響きの薄さには泣かされたものです。ついに登場する巨匠最後のベートーヴェン・ツィクルスは巨匠のお膝元である、ユーゴスラヴィア(現クロアチア)のザグレブ。もちろん手兵のザグレブ・フィルを率いての大演奏です。HRTクロアチア所蔵の音源は優秀なステレオ。正に巌の如きベートーヴェンがそそり立ちます。第1番、第2番、第8番という小ぶりな曲の内容の深さにも感動。第7番は青年のような元気溌剌さ。「運命」、「第九」の人生の苦みを体現するかのような切実な表現。壮大な「エロイカ」等、聞き所は満載。マタチッチを、更にはベートーヴェンを知るには必携の名演と言えましょう。解説には演奏分析の神、金子建志氏がマタチッチのベートーヴェン演奏の秘密を御開帳!

Champs Hill Records
CHRCD-167(1CD)
マーラー:大地の歌(マーラーの自筆譜によるピアノ伴奏版) クラウディア・ハックル(C.A)、
ニッキー・スペンス(T)、
ジャスティン・ブラウン(P)

録音:2021年8月9日-12日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
マーラーは1907年、ドイツの詩人ハンス・ベートゲが翻訳した詩集「中国の笛」と出会いました。当時46歳のマーラーは巨大な「交響曲第8番」を完成させ、指揮者としても名声を集めており、キャリアの絶頂期を過ごしていました。その一方で、娘を亡くし、自らも心臓疾患を診断されるなど、重大な転機を迎えていました。1908年にこの「中国の笛」をもとに作曲された「大地の歌」は、”私が今まで作曲した作品の中で、この作品が最も個人的な作品である”とマーラーがブルーノ・ワルターに宛てた手紙の中で語っています。マーラーの歌曲集や連作曲集のほとんどと同じように、「大地の歌」もピアノ版とオーケストラ版の両方で構想されました。ピアノ版はマーラーの生前に発表されることはなく、死後数十年が経った1989年に発表されました。
イギリス系ドイツ人のコントラルト、クラウディア・ハックルは2013年に女性として初めてのビルギット・ニルソン賞を受賞し、ヨーロッパやアメリカのオーケストラと共演し、オペラにも数多く出演しています。このアルバムはハックルの発案で制作され、イギリスを中心に世界で活躍するテノールのニッキー・スペンスと、世界各国のオーケストラと共演する指揮者でピアニストでもあるジャスティン・ブラウンと共に録音されました。

NEOS
NEOS-12315(1CD)
グロリア・コーツ:室内オーケストラのための作品集
交響曲第1番「開放弦による音楽」(1972/1973)
Wir tonen allein(ソプラノ、ティンパニ、パーカッションと弦楽オーケストラのための)(1988)
Cette blanche agonie(ソプラノ、イングリッシュ・ホルン/オーボエ、ティンパニ、パーカッションと弦楽オーケストラのための)(1988)
交響曲第16番「時間の凍結」(1993)
ミュンヘン室内O、
イラン・ヴォルコフ(指)、
ジェシカ・ナイルズ(S)、
トビアス・フォーゲルマン(イングリッシュ・ホルン、オーボエ)

録音:2022年10月21日-23日、ウトーピア・ホール(ミュンヘン)
アメリカに生まれ、ミュンヘンを拠点に作曲家に加え女優、歌手、画家、作家などとしても活躍したグロリア・コーツ(1933-2023)の追悼盤ともいえる作品集がNEOS-レーベルから登場。1978年にポーランドの現代音楽祭「ワルシャワの秋」で演奏され大きな話題を呼んだ彼女の代表作「開放弦による音楽」を筆頭に、特徴であるグリッサンドや微分音が効果的に多用された室内オーケストラのための作品を収録。小澤征爾からボストンSOのアシスタント・コンダクターに招かれた経験を持ち、日本のオーケストラにも度々客演しているイスラエルの若き巨匠、イラン・ヴォルコフとミュンヘン室内Oによる2022年の録音です。

Diapason
DIAPCF-029(10CD)
シューベルト:交響曲全集、合唱作品集、歌曲集
(1)交響曲第1番ニ長調 D82
(2)交響曲第2番変ロ長調 D125
(3)交響曲第3番ニ長調 D200
(4)交響曲第4番ハ短調 D417「悲劇的」
(5)交響曲第5番変ロ長調 D485
(6)交響曲第6番ハ長調 D589
(7)交響曲第8(7)番ロ短調 D759「未完成」
(8)交響曲第9(8)番ハ長調 D944「ザ・グレート」
(9)劇付随音楽「ロザムンデ」 D797全曲
(10)岩の上の羊飼い D965
(11)ミサ曲第6番変ホ長調 D950
(12)ミサ曲第2番ト長調 D167より クレド
(13)水の上の霊の歌 D714
(14)詩篇第23番「主はわが羊飼い」 D706
15)ドイツ・ミサ曲 D872
(16)憂愁 D825
反抗 D865*
愛 D983a
16世紀の酒宴の歌 D847
愛の心 D747
永遠の愛 D825a
(17)セレナード D920
(18)アヴェ・マリア D839
(19)アンゼルモの墓で D504
乙女の嘆き D191b
(20)ガニュメート D544
(21)歌曲集「美しき水車小屋の娘」 D795全曲
(21)野ばら D257
スイスの歌 D559
ただあこがれを知る者だけが D877
子守歌 D498
夜咲きすみれ(花大根) D752
(22)ナイチンゲールに寄せて D497*
(23)歌曲集「冬の旅」 D911全曲
(24)子守歌 D867
(25)魔王 D328
(26)歌曲集「白鳥の歌」 D957全曲
(27)月に寄す D193
(28)ズライカU D717
(29)さすらい人の夜の歌 D224
(30)竪琴弾きの歌T-V
(31)トゥーレの王 D367
糸を紡ぐグレートヒェン D118
(32)ます D550
水の上で歌う D774
(33)漁師の歌 D881
(34)糸を紡ぐグレートヒェン D118
(35)春の小川 D361
僕の挨拶を送ろう D741
録音:1949年
(36)春に D882
(37)死と乙女 D531*
音楽に寄せて D547**
(38)憩いなき恋 D138
こびと D771
(39)シルヴィアに D891
若い尼僧 D828
恋人のそばに D162
(40)笑いと涙 D777
(41)それらがここにいたことは D775
(42)糸を紡ぐグレートヒェン D118
(43)アヴェ・マリア
(44)君はわが憩い D776*
ミューズの子 D764**
(45)魔王 D328
(1)ロイヤルPO、トーマス・ビーチャム(指)
録音:1953年
(2)VPO、カール・ミュンヒンガー(指)
録音:1959年
(3)ロイヤルPO
トーマス・ビーチャム(指)
録音:1958年-1959年
(4)ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ、ハリー・ブレック(指)
録音:1953年
(5)シカゴSO、フリッツ・ライナー(指)
録音:1960年
(6)アムステルダム・コンセルトヘボウO、エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指)
録音:1957年
(7)レニングラードPO、エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
録音:1959年
(8)LSO、ヨーゼフ・クリップス(指)
録音:1958年
(9)ディアナ・エウストラーティ(Ms)、ベルリン・モテットcho、BPO、フリッツ・レーマン(指)
録音:1952-53年
(10)リタ・シュトライヒ(S)、ハインリヒ・ゴイザー(Cl)、エリック・ヴェルバ(P)
録音:1959年
(11)BPO
ベルリン聖ヘドウィッヒcho、エーリッヒ・ラインスドルフ(指)、ピラール・ローレンガー(S)、ベティ・アレン(C.A)、フリッツ・ヴンダーリヒ(T)、マンフレッド・シュミット(T)、ヨーゼフ・グラインドル(Bs)
録音:1960年
(12)クリーヴランドcho、クリーヴランドOのメンバー、ロバート・ショウ(指)
録音:1961年
(13)ウィーン国立歌劇場cho、クレメンス・クラウス(指)
録音:1950年
(14)ベルリン・モテットcho、ミヒャエル・ラウハイゼン(P)、ギュンター・アルント(指)
録音:1952-53年
(15)ベルリン聖ヘドヴィヒ大聖堂cho、ヴォルフガング・マイヤー(Org)、ベルリンSO、カール・フォスター(指)
録音:1959年
(16)シュトゥットガルト・ヴォーカル・アンサンブル、ヴァルター・ベーレ(P)*、マルセル・クーロー(指)
録音:1955-56年
(17)ディアナ・オイストラティ(Ms)、ベルシン・モテットcho、ミヒャエル・ラウハイゼン(P)、ギュンター・アルント(指)
録音:1952-53年
(18)イルムガルト・ゼーフリート(S)、エリック・ヴェルバ(P)
録音:1957年
(19)キルステン・フラグスタート(S)、エドウィン・マッカーサー(P)
録音:1956年
(20)ヘルマン・プライ(Br)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1960年
(21)ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1961年
(21リタ・シュトライヒ(S)、エリック・ヴェルバ(P)
録音:1959年
(22)エリーザベト・シューマン(S)、ジョージ・リーヴス(P)*、カール・アルヴィン(P)**
録音:1933年、1927年&1932年
(23)ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1955年
(24)エリーザベト・グリュンマー(S)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1958年
(25)ヘルマン・プライ(Br)、カール・エンゲル(P)
録音:1962年
(26)ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1951年、1955年&1957年
(27)リタ・シュトライヒ(S)、エリック・ヴェルバ(P)
録音:1959年
(28)エリーザベト・グリュンマー(S)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1958年
(29)ヘルマン・プライ(Br)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1960年
(30)ヘルマン・プライ(Br)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1960年
(31)イルムガルト・ゼーフリート(S)、エリック・ヴェルバ(P)
録音:1957年
(32)エリーザベト・グリュンマー(S)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1958年
(33)クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1957年
(34)リーザ・デラ・カーザ(S)、カール・フーデッツ(P)
録音:1956年
(35)ハンス・ホッター(Br)、ジェラルド・ムーア(P)
録音:1949年
(36)ペーター・アンダース(T)、ミヒャエル・ラウハイゼン(P)
録音:1943年
(37)キャスリーン・フェリアー(C.A)、ブルーノ・ワルター(P)*、フィリス・スパー(P)**
録音:1949年
(38)ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、クラウス・ビリンク(P)
録音:1948年
(39)エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)、エドウィン・フィッシャー(P)
録音:1952年
(40)イルムガルト・ゼーフリート(S)、エリック・ヴェルバ(P)
録音:1955年&1957年
(41)ゲルハルト・ヒュッシュ(T)、ハンス・ウード・ミュラー(P)
録音:1938年
(42)ロッテ・レーマン(S)、、エルネー・バログ(P)
録音:1937年
(43)マリアン・アンダーソン(S)、コスティ・ヴェハーネン(P)
録音:1936年
(44)エリーザベト・シューマン(S)、カール・アルヴィン(P)*、ジェラルド・ムーア(P)**
録音:1932年&1936年
(45)ハインリヒ・シュルスヌス(Br)、フランツ・ルップ(P)
録音:1933年
芸術の国フランスの世界的クラシック音楽専門誌、「ディアパゾン(Diapason)」の自主製作レーベルの看板であるボックス・セット・シリーズの第29弾として登場するのは往年の超一流アーティストたちの演奏が選りすぐられたシューベルトの名演集!
ビーチャムやクリップス、ベイヌムからムラヴィンスキーまでバラエティに富んだ指揮者が選定された交響曲全集、フリッツ・レーマン&ベルリン・フィルの「ロザムンデ」全曲などに加え、ゼーフリート、フラグスタート、プライ、フィッシャー=ディースカウ、エリーザベト・シューマン、デラ・カーザ、シュヴァルツコップといったシューベルト演奏史を彩る大歌手たちによる歌曲集をたっぷり収録。たとえば三大歌曲集はフィッシャー=ディースカウ&ジェラルド・ムーア(「冬の旅」は名演と名高い1955年録音!)が選ばれ、「糸を紡ぐグレートヒェン」ではゼーフリート、デラ・カーザ、ロッテ・レーマンの聴き比べができるなど、シューベルティアンにもこれからシューベルトを聴き始める方にもオススメできる絶好のBOXセットとなっています。

Obsession
SMHQ-002(1CD)
HQCD
完全限定生産
マーラー:交響曲第1番「巨人」 カルロス・パイタ(指)ロイヤルPO

録音:1976年、キングズウェイ・ホール(ロンドン)/ADD
フルトヴェングラーに心酔し、その影響を感じさせる解釈と破格の大音響で一部マニアから熱狂的な支持を集めるアルゼンチン出身の指揮者カルロス・パイタ。2015年の末に83歳で逝去し新たな録音の登場に期待することはできなくなってしまいましたが、自身がスイスで立ち上げたレーベル「Lodia」からリリースされていたマーラーの「巨人」(1976年録音)がHQCDとなってObsessionより復刻。豪快でドラマティックな演出、パイタならではの爆発力を伴った音の洪水をHQCD化によって格段に向上した音質で存分に味わうことができます。に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

ALPHA
ALPHA-1008(1CD)
シベリウス:交響曲第4番イ短調 Op.63
森の精 Op.15
悲しきワルツ Op.44
エーテボリSO
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ(指)

録音:2021年11月、2022年6月、2023年3月  エーテボリ・コンサート・ホール、スウェーデン
サントゥ=マティアス・ロウヴァリが手兵エーテボリSOと進めるシベリウスの交響曲チクルス第4弾は、全7曲の交響曲の中で最も難解と 見られがちながら、傑作の呼び声もまた高い第4番です。シリーズのこれまでのアルバムで個性的でありつつも説得力のある解釈を聴かせ、 作品の新しい魅力を知らしめてきたロウヴァリ。今回も終始暗い影が支配するこの作品から、彼ならではの際立って精緻なスコア整理と、細 部まで行き届いたコントロールと表現力によって様々な側面を引き出し、その充実した内容をあぶり出すことに成功しています。併せて収録 されたのは、30歳を目前にしたシベリウスがスウェーデンの詩人ヴィクトル・リュードベリの詩に基づいて書き上げた標題音楽「森の精」。20分 を超える演奏時間を要する力作ながら、なぜか半世紀以上忘れられていたというこの作品をロウヴァリは素晴らしい躍動感と物語性で描き 上げ、その完成度の高さを証明してみせました。そして最後は人気曲「悲しきワルツ」のメリハリのある引き締まった演奏で、余韻を残すラスト の引きも見事。

SWR music
SWR-19130CD(1CD)
NX-B09
ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 Op.7
交響曲第8番ト長調 Op.88
ピエタリ・インキネン(指)
ドイツ放送PO

録音:2021年9月27-30日、2022年9月6-9日*
ドイツ放送フィルによるドヴォルザーク交響曲全集第6弾。前半3枚を指揮したチチョンより、第4弾からインキネンが引き継ぎ、素晴らしい演奏を披露してい ます。 今作に収録されているのは、ドヴォルザークの交響曲の中でもとりわけ人気の高い第8番と第7番。1884年から85年に書かれた第7番は、第3楽章にチェ コ民族舞曲フリアントのリズムが使われるなどスラヴ要素の濃い作品。第8番は更にボヘミアの要素が高く、とりわけ第3楽章の哀愁を帯びた旋律も一度聴 いたら忘れられないほどの魅力があります。 2017年からドイツ放送POの首席指揮者と務めるインキネンは、作品のスコアを丹念に読み込み、細かい対旋律までをも際立たせ ることでオーケストラから明瞭な響きを引き出し、メリハリあるテンポで全曲を聴かせます。

Capriccio
C-8093(1CD)
NX-B10

NYCX-10449(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ブルックナー:交響曲第2番ハ短調 ウィーンRSO
マルクス・ポシュナー(指)

録音:2023年4月11、12、14日ウィーン、放送文化会館(オーストリア)
CAPRICCIOレーベルと国際ブルックナー協会の主導で、ブルックナーの生誕200年にあたる2024年中にブルックナーの全交響曲のすべての稿(バージョ ン) を録音しようという企画 「#bruckner2024」の第12弾。第1稿のウィリアム・キャラガン校訂版による演奏ですが、第2楽章と第3楽章の順番を入れ 替えている点が目を引きます。1868年にリンツで交響曲第1番を初演したブルックナーは続いてニ短調の交響曲に取り組み、翌69年に完成させますが、この曲に当初予定していた第2 番を与えることなく、Nulte=無効と書いて封印してしまいました(今日では第0番と呼ばれることが多い)。心機一転、1871年に着手して翌年に仕上げた のがここに録音されている第2番(第1稿)です。初演は1873年、ブルックナー自身の指揮で行われました。 この録音では2005年に出版されたキャラガン版を使っていますが、第2楽章をアダージョ、第3楽章をスケルツォという、出版楽譜とは逆の配置にしていま す。これについて、当シリーズの監修者ポール・ホークショーは原盤解説(英語・ドイツ語)で、現在オーストリア国立図書館に収蔵されている自筆総譜では アダージョ、スケルツォの順であること等を理由に挙げています。結果として、第7番までと同じく第2楽章に緩徐楽章、その次にスケルツォという構成になりま した。 ポシュナーの演奏はこれまでと同様に曲の構造に応じてテンポを明瞭に切り替えるもので、他の録音と比べて速い箇所はより速く進めて軽快かつ迫力ある 印象を与えますが、緩やかな箇所はしっかりとテンポを落として清澄な抒情の雰囲気を描き出します。全体の演奏時間は61分弱で、ブロムシュテット指揮 のゲヴァントハウス盤と並んで同曲の最短レベルですが、ブロムシュテットと比べると第1楽章とスケルツォが速く、アダージョとフィナーレはより長い時間をかけて います。 ※国内仕様盤には石原勇太郎氏(音楽学/国際ブルックナー協会会員)による日本語の解説が付属します。

CPO
NYCX-10452(4CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

フェルディナント・リース(1784-1838):交響曲全集
■CD1
交響曲第1番ニ長調 Op.23(1809)
交響曲第2番ハ短調 Op.80(1814)
■CD2
交響曲第5番ニ短調 Op.112(1813)
交響曲第3番変ホ長調 Op.90(1815)
■CD3
交響曲第4番ヘ長調 Op.110(1818)
交響曲第6番ニ長調 Op.146(1822)
■CD4
交響曲第7番イ短調 Op.181(1835)
交響曲第8番変ホ長調 WoO30(1822)
チューリヒ室内O
ハワード・グリフィス(指)
録音1999年9月(CD1)、2001年8月(CD3)、2002年5月(CD4)、1997年9月(CD2)
CD4のみSACDハイブリッド・ディスク(Stereo/Surround)

輸入品番…777216
“ベートーヴェンの愛弟子”が、8作もの交響曲を世に送り出していた…… 日本国内のプロ/アマチュアオーケストラでも演奏機会が増えつつあるフェルディナント・リース(1784-1838)の交響曲、世界唯一の全集が国内仕様盤と してリリース。1809年から1835年まで、「クラシック作曲家になりたい」という願いのもとに書かれた渾身の交響曲群は、驚くべきネタの宝庫だった! 師ベートーヴェンの 初期作に似たトリッキーな幕開けの『交響曲第1番』、「運命」動機が支配する『第5番』、バロック・テイストの『第6番』、モーツァルトの「ジュピター交響曲」 を彷彿とさせる『第8番』。19世紀初頭、音楽家が「クラシック作曲家」を名乗るためにクリアしなければならなかった課題の全てがここにある。芸術とは、クラ シックとは、オリジナリティとは何なのか。その答えを探している方にもお聴きいただきたい交響曲集。--かげはら史帆 1784年にボンで生まれたリースは1801年にウィーンに移り、ベートーヴェンに師事。後に人気コンポーザー・ピアニストとして欧州各地を席巻しました。ピア ノ・ソナタやピアノ協奏曲を始め、交響曲、弦楽四重奏曲からオペラやオラトリオに至る幅広いジャンルに作品を書いたのは師ベートーヴェンに通じます。作 風は盛期古典派様式から初期ロマン派のスタイル。8曲の交響曲はすべてオーソドックスな4楽章構成で、曲想も構成も親しみ易く、ベートーヴェン作品を 思わせるモチーフが随所に登場します。日本では長らく演奏されることの無かったリースの交響曲ですが、2024年2月には第1番が、7月には第2番が、飯森範親指揮のパシフィックフィルハーモニ ア東京によって日本初演される予定。遂にリースの時代が来るのか、大いに注目です。 国内仕様盤には『ベートーヴェンの愛弟子〜フェルディナント・リースの数奇なる運命』の著者、かげはら史帆氏による日本語解説が付属します。

CPO
CPO-555660(1CD)
NX-B02
グラジナ・バツェヴィチ:交響的作品全集 第2集
序曲(1943)
交響曲第2番(1951)
管弦楽のための変奏曲(1957)
3楽章の交響的音楽(1965)
ケルンWDRSO
ウカシュ・ボロヴィチ(指)

録音:2023年3月27-30日
cpoレーベルの好評シリーズ、グラジナ・バツェヴィチの交響的作品全集。第2集は新古典派の様式で書かれたダ イナミックな「序曲」で始まり、ヴィトルド・ロヴィツキによって1951年のポーランド音楽祭で初演された、伝統的な4 楽章形式の「交響曲第2番」が続きます。そして色彩豊かな音色を駆使した「管弦楽のための変奏曲」が続き、 最後に置かれた「3楽章の交響的音楽」は、短く攻撃的な第1楽章、曲の中心をなす大規模な密度の濃い第2 楽章、初期のバチェヴィチ作品を思わせるリズミカルな舞曲である第3楽章と、彼女の作風を総括したかのような 充実した音楽で構成されています。第1集と同じく、ウカシュ・ボロヴィチが指揮するケルンWDRSOによるメ リハリの利いた完成度の高い演奏で。

NATIONAL SYMPHONY ORCHESTRA
NSO-0013
(5SACD+2Bluray)
ベートーヴェン:交響曲全集
■Disc1(SACD Hybrid)
交響曲第1番ハ長調 op.21
交響曲第3番変ホ長調 op.55「英雄」
■Disc2(SACD Hybrid)
交響曲第2番ニ長調 op.36
交響曲第7番イ長調 op.92
■Disc3(SACD Hybrid)
交響曲第4番変ロ長調 op.60
交響曲第5番ハ短調 op.67
■Disc4(SACD Hybrid)
交響曲第6番ヘ長調 op.68「田園」
交響曲第8番ヘ長調 op.93
■Disc5(SACD Hybrid)
交響曲第9番ニ短調 op.125「合唱」
■Disc6(Blu-Ray/ pure audio/5.0DTS-HD MA24bit/192kHz2.0DTS-HD MA24bit/192kHz Dolby Atmos)
交響曲第1,2,3,4,5,6番
■Disc7(Blu-Ray/ pure audio/5.0DTS-HD MA24bit/192kHz2.0DTS-HD MA24bit/192kHz Dolby Atmos)
交響曲第7,8,9番+交響曲第9番(収録:2023年6月3日)の映像
ジャナンドレア・ノセダ(指)、
ワシントン・ナショナルSO、
カミラ・ティリング(S)、
ケリー・オコーナー(Ms)、
イサハ・サベージ(T)、
ライアン・マッキニー(Bs-Br)、
ワシントンcho

録音:第1番&第5番:2022年1月13,15,16日、第2番:2023年5月24&25日
第3番:2022年1月27,28,29日、第4番:2022年1月20,21,22日
第6番:2023年5月19,20日、第7番&第8番:2023年5月12,13日
第9番:2023年6月1,2,3日(映像は6月3日の収録)
セダ率いるワシントン・ナショナルSOによるベートーヴェン全集でSACD Hybridボックスで登場。ブルーレイ・オーディオ2枚もついており、こちら にはハイスペックの音源がつめこまれた上、第九の映像も収められているという豪華充実ボックスです。
ノセダとNSOは、2022年の1月から2023年の6月にかけて、ジョージ・ウォーカーの管弦楽曲と組んだプログラムでベートーヴェン交響曲全曲演奏を 実施。「ベートーヴェンの音(声)は、名曲を生み出した当時と同じように、今日でも新鮮で力強い」とノセダは言います。「ベートーヴェンにアプローチするこ とは冒険のようなものなのです。ただ、冒険が始まったことはわかるのですが、どんなところに導かれるかはまったくの未知なのです。ベートーヴェンでは、す べての瞬間が発見なのです」。このノセダの言葉のように、予定調和に終わらないベートーヴェンが展開されています。洗練された美しさの弦や管楽器が浮かび 上がらせるふとしたメロディの美しさにもハッとさせられます。第九での豪華歌唱陣も迫力の歌声です。
第九の歌唱陣は、ソプラノはスウェーデンの「美しい声とゆるぎない音楽性」の世界的ソプラノで、アメリカ・ヨーロッパ・英国の名だたる歌劇場で絶賛さ れているカミラ・ティリング。ケリー・オコーナーはベートーヴェンからジョン・アダムズ(オコーナーに「もう一人のマリアによる福音」をあて書きした)まで、 そしてゴリホフの「アイナマダール」など、幅広いレパートリーを抜群の安定感と存在感で聴かせるメゾ・ソプラノ。イサハ・サベージは2014年シアトルでのワー グナー国際コンクールで優勝したのを機に一躍世界からの注目を集めた、繊細さと力強さの稀有なバランスの声を持つアメリカのテノール。バス・バリトンはバ イロイトにも登場し、登場人物や歌詞の深い読み込みで、登場人物や詞への共感を呼ぶアメリカ出身のライアン・マッキニー。
カバーアートは、絵本作家でもあるモー・ウィレムズによる抽象画。ウィレムズは、ある晩ベートーヴェンの演奏会で心を動かされ、各曲を1年かけて何度も 聴き研究して、ベートーヴェンの作風やテクニックの変遷を実感したといいます。そのうえで、9つのパネルを作成しました。それぞれのパネルは各楽章をあらわ すパーツで構成されており、そのパーツは楽章の長さを表しているということです。ウィレムズのパネルを見ていると、ベートーヴェンの頭の中をウィレムズやノ セダの演奏を通してみているような心持ちになります。(ウィレムズはケネディ・センター・エデュケーション・アーティスト・イン・レジデンス(2019-22) を経て、現在も音楽と関わりのある活動を展開しています。キャリアの始めはセサミストリートの放送作家で、また、「ぞうさん・ぶたさん」シリーズはクレヨン ハウスから日本語翻訳版が出版されているなど、世界的な絵本作家でもあります。) (Ki)

オクタヴィア
OVCL-00835(1SACD)
税込定価
チャイコフスキー:交響曲第3番「ポーランド」 ジョナサン・ノット(指)東京SO

録音:2023年7月22日ミューザ川崎シンフォニーホール・ライヴ
2023年シーズン、“NOTTISSIMO”と名付け迎えた音楽監督ジョナ サン・ノットと東京SOによる音楽の旅路、じっくりと深化 し数々の名演を聴かせてきました。そんな名コンビが今夏「フェ スタサマーミューザKAWASAKI」で果敢に挑んだチャイコフス キー。鮮烈な記憶と熱狂を呼んだ新章の幕開けがついにCD化! チャイコフスキーが遺した「ピアノ協奏曲第1番」「白鳥の湖」と 同時期に書かれ、「ポーランド」の愛称で親しまれる交響曲第3番。 この作曲家のロマンティシズムが満ち溢れた名曲を、圧倒的な音 楽と綿密にコントロールされた鮮烈なオーケストラサウンドとラ イヴならではの熱気と気迫をもって迎える感動的なフィナーレ、 意欲満点で双方初めて挑んだ最高峰の名演奏をどうぞお聴き逃し なく!(オクタヴィア)

フォンテック
FOCD-895(1CD)
税込定価
2024年1月17日発売
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 <ハース版> 尾高忠明(指)
大阪フィルハーモニーSO

録音:2023年1月24日 サントリーホール・ライヴ
尾高忠明=大阪フィルによるブルックナーCD 第5弾は、2023年1月24日 第55回東京定期で演 奏された「第7番」です。2018年以来、ブルックナー演奏に邁進する両者。円熟深める尾高の(指)そして同曲演奏39 回目と なる大阪フィルの歴史が織り成すブルックナー。堅牢な響きと限りなく美しい音色が融合する、稀有な 名演の誕生と申せましょう。「ブルックナー 新しい伝統」を刻みます。 (フォンテック)

BPO RECORDINGS
KKC-9852
(2CD+Bluray)
初回限定特典付
2024年カレンダー
日本語解説付国内盤
税込定価

ラフマニノフ生誕150周年第2弾
■CD1
交響曲第2番
交響詩『死の島』*
■CD2
ピアノ協奏曲第2番
交響的舞曲*

■Blu ray Disc
Concert videos
上記全曲のコンサート映像(すべてHD映像)

■Audio:
上記全曲のロスレス・スタジオ・マスター音源の音声トラック
キリル・ペトレンコ(指)BPO

■CD1
収録:2021年3月20日、2021年1月16日*
■CD2
キリル・ゲルシュタイン(P)
収録:2022年6月25日、ヴァルトビューネ、ベルリン、2020年2月15日フィルハーモニー、ベルリン*
■Blu ray Disc
画面:Full HD1080/60i,16:9
音声:2.0PCM,7.1.4Dolby Atmos
リージョン:ABC(worldwide)
総収録時間:161分
字幕:英、独、日本語
■Audio:
2.0PCM Stereo24-bit /48-96kHz
7.1.4Dolby Atmos24-bit /48kHz

※ダウンロード・コード
この商品には、上記全曲のハイレゾ音源(24-bit /192kHz迄)をダウンロードするためのURLとそのパスワードが封入されています。

※デジタル・コンサートホール
ベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」を7日間無料視聴できるチケット・コードが封入されています。
2023年11月、ベルリン・フィルを率いて来日を果たしたキリル・ペトレンコ。2019年8月にベルリン・フィルの首席指揮者に就任以来、同コンビの演奏を日本で待ち望んできたファンには待望の来日公演となりました。11月14日に高松市で日本公演がスタートし、6都市10公演のツアーは、万雷の拍手と歓声により大成功をおさめました。その熱狂と余韻も冷めやらぬ中、ベルリン・フィル・レコーディングスより新譜がリリースされます。ラフマニノフ生誕150周年を記念した第2弾アルバムで、交響曲第2番、『死の島』、交響的舞曲、そして第1弾としてリリースされたキリル・ゲルシュタインとのピアノ協奏曲第2番という内容。ペトレンコは、インタビューで「ラフマニノフの音楽を聴くといつも自分の故郷の一部を聴いているような気持になります。」と語っているほど、ラフマニノフの音楽は重要な意味を持っています。ペトレンコは、ベルリン・フィルに2006年に初登場し、その後わずか3回の共演で首席指揮者に選ばれました。その最初に指揮をしたのが、ここにも収録されている楽曲「ラフマニノフの交響曲第2番」でした。その記念すべき作品を首席指揮者として15年ぶりに指揮をした演奏がここに収められているのです。
1906年、ラフマニノフは交響曲第2番を作曲。交響曲第1番が大失敗に終わった後、交響曲第2番の初演の成功は、ラフマニノフの復活を意味する出来事となりました。ラフマニノフが、20世紀初頭の新古典主義の潮流に逆らい、調性に忠実であり続け、物憂げな音楽言語でハリウッドの映画音楽のスタイルを先取りした、自信に満ちた作品です。ペトレンコは、当エディションの核となる作品における膨大な感情的表現だけでなく、その見事なテクスチュアも強調しています。そしてラフマニノフが1917年に亡命するまで定期的に指揮していた交響詩「死の島」。アルノルト・ベックリンが描いた同名の絵画の白黒コピーから着想を得た、5拍子で、高波に浮かぶ船のように揺れ動く曲想。レクイエムに用いられる荘重なディエス・イレ(怒りの日)のモチーフは、この曲だけでなく、ラフマニノフの他の作品にも繰り返し登場しています。
2022年のヴァルトビューネで演奏されたキリル・ゲルシュタインとのピアノ協奏曲第2番。1901年の初演にはラフマニノフ自身がピアノを演奏、ベルリン・フィルにおける同曲の初演は1903年、そして1908年にはラフマニノフ自身がベルリン・フィルでソロ・デビューを果たし、ピアニスト、作曲家としてのラフマニノフの輝かしい国際的キャリアの礎を築いた最初の作品。ラフマニノフ最後の作品『交響的舞曲』。ここでもディエス・イレのモチーフが何度も繰り返し鳴り響きます。晩年のラフマニノフはこの作品を自分の最高傑作と語っていたとも言われています。当エディションを締めくくるにふさわしい一作と言えるでしょう。 (Ki)

King International
KKC-4339(2SACD)
シングルレイヤー
税込定価
ベートーヴェン:交響曲全集
(1)交響曲第1番ハ長調 作品21
(2)交響曲第2番ニ長調 作品36
(3)交響曲第3番「英雄」
(4)交響曲第4番変ロ長調 作品60
(5)交響曲第5番「運命」
(6)8交響曲第6番「田園」
(7)交響曲第7番イ長調 作品92
(8)交響曲第8番ヘ長調 作品93
(9)交響曲第9番「合唱」
(10)ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 作品88
ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
シュターツカペレ・ドレスデン
ヘレーナ・デーゼ(S)/マルガ・シムル(A)/ペーター・シュライヤー(T)/テーオ・アダム(Bs-Br)/ライプツィヒ放送cho
ドレスデン国立歌劇場合cho

録音:(1)1979年12月19〜21日
(2)1979年12月19〜21日
(3)1976年3月17〜21日
(4)1978年8月21〜24日
(5)1977年3月14〜18日
(6)1977年6月6〜9日
(7)1975年2月24〜26日
(8)1978年2月14〜16日
(9)1979年4月9〜11日、1980年3月31日)
(10)1974年5月6〜10日
全盛期のエテルナのアナログ・レコードの音を限りなく再現すべく、オリジナル音源から新規デジタル・マスタリングした、キングインターナショナルのシリーズ「ドイツ・シャルプラッテンETERNAの芸術」。第5弾は、ブロムシュテットの「ベートーヴェン交響曲全集」。シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者を務めていた1970年代後半に行った全曲録音。古都ドレスデンの伝統的な響きを生かしたブロムシュテット40〜50代の貴重な演奏を克明に記録した名録音。ボーナス・トラックとして、シュターツカペレ・ドレスデンとの録音の中でも最高傑作のひとつと言われる名演奏・名録音として知られる「ドヴォルザークの8番」も収録しています。往年の伝説的名ティンパニスト、ゾンダーマンの妙技も聴きものでお見逃しなく。引き続き企画監修は、ヴィンテージレコードショップ「エテルナトレーディング」の店主で、日本にETERNAのレコードを流布させた“仕掛け人”でもある高荷洋一氏。 (Ki)

GRAND SLAM
GS-2310(1CD)
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
交響曲第4番ホ短調 Op.98
ブルーノ・ワルター(指)コロンビアSO

録音:1960年1月18、27日(2)1959年1月2、4、6日、2月9、12、14日*/ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:ステレオ(録音セッション)
■制作者より  
ワルターとコロンビアSOによる傑作のひとつ、ブラームスの交響曲第4番とハイドンの主題による変奏曲は、2016年にGS-2150として発売しました。 今回は高品質のテープにプリントした2トラック、38センチのオープンリール・テープを新たに取り寄せ、全工程をプロ用機器でマスタリングを施しました。  音質が鮮明になったために、1年以上も時間的な開きのある2曲のセッションにおける音質傾向の違いもはっきりと聴き取れるようになりました。通常ですと、 1枚のCDを通して聴くことを考慮し、なるべく違和感のないように双方の音を整音することが日常的に行われています。しかしながら、当CDでは両セッションに おける音質の違いを尊重し、音を均さないようにしてあります。(平林 直哉)
GRAND SLAM
GS-2311(1CD)
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 ジャン・マルティノン(指)VPO

録音:1958年3月31〜4月3日/ウィーン、ゾフィエンザール
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:ステレオ(録音セッション)
■制作者より   
1958年春、英デッカはフランス人指揮者マルティノンを招き、ウィーン・フィルを起用してロシア物の代表作の新録音を行いました。録音の前後にこの組み合 わせによる演奏会はなく、マルティノンとウィーン・フィルはセッションのみの出会いだったようです。しかしながら、この謎めいた共演は無類の個性を持った「悲愴」を完成させました。当シリーズでは2トラック、38センチのオープンリール・テープを使用して2017年9月にGS-2170として発売しましたが、今回、新規 のテープを取り寄せ、全工程をプロ用機器にてマスタリングを施し、心残りのないように制作しました。  なお、当CDでは、唯一無二の共演である「悲愴」の印象を薄めないよう、他の演奏と組み合わせず、あえて1曲のみで制作しました。ご了承下さい。(平林 直哉)

Altus
PALTSA-1004(8SACD)
限定生産
ギュンター・ヴァント 不滅の名盤〜ベルリン・ドイツSO編
【PALTSA001/2】
[Disc1] シューベルト:交響曲第7(8)番ロ短調「未完成」 D.759
[Disc2] ブルックナー:交響曲第9番(原典版)

【PALTSA003/4】
[Disc1] シューベルト:交響曲第8(9)番「ザ・グレート」 D.944
[Disc2] ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1945年版)、チャイコフスキー:交響曲第5番

【PALTSA005/6】
[Disc1] ベートーヴェン:(1)交響曲第1番ハ長調 作品21、交響曲第3番「英雄」
[Disc2] ベートーヴェン:(3)交響曲第4番、(4)序曲「コリオラン」 、序曲「エグモント」

【PALTSA007/8】
[Disc1] ベートーヴェン:(1)交響曲第6番「田園」、
(2)交響曲第5番「運命」  
[Disc2] ベートーヴェン:(3)交響曲第6番「田園」
(4)交響曲第5番「運命」
ギュンター・ヴァント(指揮)
ベルリン・ドイツSO

【PALTSA001/2】
録音:1993年3月20日/コンツェルトハウス・ベルリンにおけるライヴ

【PALTSA003/4】
録音:[Disc1]1993年6月14日、[Disc2]1987年4月5・6日/ベルリン・フィルハーモニーにおけるライヴ

【PALTSA005/6】
録音:(1)(2)1994年2月15日、(3)1996年4月9日、(4)(5)1994年11月28日/ベルリン・フィルハーモニーにおけるライヴ

【PALTSA007/8】
録音:(1)1992年9月26日、(2)1992年11月2日、(3)(4)1994年11月1・2日/コンツェルトハウス・ベルリンにおけるライヴ
PROFIL音源をライセンスし、ALTUSがリマスター・SACDハイブリッド化して発売した「ギュンター・ヴァント 不滅の名盤」シリーズ。ここからベルリン・ドイ ツSOとの共演である4タイトル(全8枚)を、単売パッケージそのままにクラフト調の三方背ケースに収めた数量限定セットです。
【PALTSA-001/2】シューベルトとブルックナー、ふたつの未完成交響曲を1日で演奏した93年のライヴ。共にヴァントの得意とした作品で大変な聴きごたえで す。恐ろしい低音が聴き手を一気に音楽へ引きずり込む「未完成」。そして泣く子も黙るヴァントのブル9!完璧に整っていながらも熾烈・強烈な音響で、圧倒的な 完成度でもって至高の音の大伽藍を築き上げています。
【PALTSA-003/4】緻密にして長さを全く感じさせない「グレート」は終楽章の開放感が抜群。「火の鳥」は一般的な1919年版ではなく1945年版を使って いるのがヴァントならでは。力強さ、美しさ、歌と構築が見事に結晶化したチャイ5もたまりません!
【PALTSA-005/6】ヴァントを語る上で外せない至高のベートーヴェンを収録。第1・3番は同日のライヴで、1番から実に力強く引き締まった彫刻のような響き。 「英雄」ではその音作りが更なる深化を生み、圧倒的な音の建造物となって聴き手の前に立ち現れます。葬送行進曲でのティンパニの淀みない強打は崇高すぎて 恐ろしいほど。ヴァント90年代を代表する偉大な演奏です。
【PALTSA-007/8】92年と94年、2種類の「田園」「運命」ライヴです。基本的に同じ解釈ですが92年はコントロールされた演奏の完成形と言え、突き詰め た厳しさが支配しています。一方94年は自由度が増し、おおらかな演奏へとシフトしつつあるヴァントの音楽性の変化が感じられます。完璧な造形美を持った 92年の「運命」、しなやかな流麗さがたまらない94年の「田園」。いずれの年も甲乙つけがたい魅力があり、ヴァントならではの極意が詰まった名演と言える でしょう。 (Ki)
Altus
ALTB-536(3CD)
限定生産
アーベントロート集成・驚倒編

【TALT022】
(1)ブラームス:交響曲第1番ハ短調
(2)シューマン:交響曲第1番『春』

【TALT023】
ベートーヴェン:『エグモント』序曲
交響曲第3番『英雄』

【TALT053】
ベートーヴェン:交響曲第9番『合唱』
ヘルマン・アーベントロート(指)

【TALT022】
(1)バイエルン国立O、
(2)ベルリンRSO
録音:(1)1956年1月16日、(2)1955年9月18日(ライヴ、モノラル)
【TALT023】
ベルリンRSO
録音:1954年2月13日/ベルリン国立歌劇場(ライヴ、モノラル)
【TALT053】
ティッラ・ブリーム(S)、ディアナ・オイストラーティ(A)、ルートヴィヒ・ズートハウス(T)、 カール・パウル(Bs)、ベルリンRSO、ベルリン国立歌劇場cho
録音:1950年12月31日/ベルリン、放送局ホール1(ライヴ、モノラル)
ALTUSから発売されているアーベントロート指揮のタイトルから3タイトルを、単売パッケージそのままにクラフト調の三方背ケースに収めた数量限定セットです。 白熱の爆演を繰り出す指揮者として知られるアーベントロートは楽団員から尊敬を一身に集め、地元市民からも非常に愛されたユニークな人物でした。その独自の 音楽世界をとくとお楽しみください。
【TALT-022】ブラームスの1番は知る人ぞ知る奇演中の奇演。まるで慣性の法則完全無視、吹き飛ばされそうなテンポ設定!特に終楽章、誰が予想するよりも速 く、誰が予測するよりも遅く、前へ後ろへと引っ張りまわされる驚愕の指揮ぶり。そのほとばしる音楽表現にオケが負けじと喰らい付き、手に汗握る圧巻の演奏を 披露!めちゃくちゃ面白いです。シューマンも燃え上がる演奏で個性爆発。
【TALT-023】『英雄』第1楽章で頻出するスフォルツァンドやクレッシェンドでの「踏み込みの良さ」、急激にガッと圧力をかける勢いがアーベントロートならでは。 作曲時のベートーヴェンが前人未到の規模の音楽世界に決然と乗り込んでいった感覚が現代によみがえったような、白熱の演奏です。高速のスケルツォでは、トリ オのホルンが爆鳴き!想像を絶する猛々しさで、ばりばりと空気をつんざきます。フィナーレのコーダは興奮のるつぼ。オーケストラが嬉々として演奏する姿が目に 浮かぶような、目まぐるしくも充実した圧倒的演奏です。
【TALT-053】『第九』は宇野功芳氏が絶賛した大名演。ライナーノートは氏の解説付きです。氏はこの1950年大晦日公演をベストワンとし、フルトヴェングラー が「ドラマティック」なら、アーベントロートは「大暴れ」であり「なりふり構わぬ『第九』」であると評しています。思い切りの良さ、流動するテンポ、時に荒々しい までの凄味、そして激遅の第3楽章!あふれ出る歌の洪水はワルターもかくや。第4楽章では大時代的なスタイルが爆発、コーラスも戦前ドイツの唱法がまだ残っ ている稀な例であると氏は語ります。強烈なベートーヴェンをご堪能あれ。
Altus
ALTB-538(3CD)
限定生産
スメターチェクの至芸

【ALT481】
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」  
(2)シューマン:交響曲第1番「春」

【ALT489】
R=コルサコフ:(1)交響組曲「シェエラザード」 、
(2)「見えざる町キテージと聖女フェヴローニャの物語」組曲

【ALT490】  
(1)ショスタコーヴィチ:交響曲第3番「メーデー」
(2)プロコフィエフ:交響曲第7番「青春」
ヴァーツラフ・スメターチェク(指)

【ALT481】
(1)アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(P)&プラハSO、 (2)プラハRSO
録音:(1)1957年5月29日(ライヴ、モノラル)、(2)1971年(セッション、ステレオ)
【ALT489】
(1)プラハRSO、(2)プラハSO
録音:(1)1975年6月3-5日、(2)1967年1月17日(ともにステレオ)
【ALT490】  
(1)プラハRSO&プラハ放送cho(チェコ語歌唱)、(2)チェコPO
録音:(1)1974年9月、(2)1970年6月(ともにステレオ)
ALTUSから発売されているスメターチェク指揮のタイトルから3タイトル(全3枚)を、単売パッケージそのままにクラフト調の三方背ケースに収めた数量限定セッ トです。世界を股にかけ活躍し、チェコでは「空飛ぶ指揮者」「音楽大使」と呼ばれ、日本では「チェコのカラヤン」とのキャッチフレーズで親しまれたスメターチェ クの偉大な演奏をお楽しみあれ。
【ALT-481】完璧主義者ミケランジェリとの「皇帝」は整然としたオーケストラと生き生きしたソロの対話が素晴らしい名演。また「春」は商業録音の残されてい ないレパートリーで貴重な記録。こちらはすこぶる良好なステレオ録音となっておりスメターチェクの至芸が心行くまで堪能できます。
【ALT-489】この『シェエラザード』は国内初出時、盤鬼として知られる音楽評論家・平林直哉氏が絶賛した大名演。このたびALTUSによる最新のリマスターが なされ再び世に出されることになりました。「「シェエラザード」がやはり素晴らしい。スメターチェクは正攻法にオーケストラをきちっと制御し、見通しの良い響き を再現しています。スメターチェクらしい繊細さも十分に生きています。手綱をゆるめず、最後まで凜々しく格調を保っており、後味も最高だ。(平林直哉氏の解説よ り)」
【ALT-490】スメターチェクの20世紀ロシア交響曲集!アヴァンギャルドな曲想を物ともせず、壮絶なテンションで迫力のドラマを生み出すショスタコーヴィチ3 番は何たる凄味!手に汗握る疾走感に決然とした展開、チェコ語で高らかに歌い上げられる終結合唱にもおおいに痺れます。対するプロコフィエフ7番は美しい歌 にあふれ、うきたつリズム感のなかで次々と旋律を紡いでは戯れていく展開に心躍ります。両曲ともスメターチェク抜群の解釈と巧みなオーケストラ・ドライヴに魅 せられる、知る人ぞ知る超名演!


東武レコーディングズ
TBRCD-0151(4CD)
税込定価
近衞秀麿 京都大学SOとの歴史的名演集

■CD1
(1)リスト:交響詩「前奏曲」
(2)ベートーヴェン:交響曲第2番(ステレオ収録)
(3)ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
(4)ヨゼフ・シュトラウス:ポルカ「村の鍛冶屋」
(6)ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
■CD2
(1)シューマン:交響曲第3番「ライン」
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
■CD3
(1)モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
(2)R・シュトラウス:管楽セレナード
(3)グリーグ:二つの悲しい旋律
(4)マーラー:さすらふ若人の歌
(5)ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲
■CD4
(1)グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
(2)ドビュッシー:「小組曲」
(3)ブラームス:交響曲第1番
近衞秀麿(指)
京都大学SO

■CD1
録音:(1)1964年12月21日大阪公演 大阪サンケイホール
(2)-(4)1964年12月16日京都公演・京都会館(ステレオ)
(6)1964年12月21日大阪公演 大阪サンケイホール

■CD2
霧生トシ子(P)
録音:1968年12月9日大阪公演 大阪厚生年金会館中ホール

■CD3
録音:1970年12月21日大阪公演 大阪厚生年金会館大ホール
市来崎のり子(Ms)

■CD4
録音:1971年6月28日大阪公演 大阪厚生年金会館中ホール
晩年の近衞秀麿が密接な関係を築き上げたのが京都大学SO。近衞は合宿にも参加し、長期間の練習で熱く指導 した。時として学生を鼓舞し、叱咤し、激励して秘中の秘とも言える音楽を伝授した。ブラームスやモーツァルトの壮麗、豪 快。ワーグナー、マーラー、R・シュトラウスの心に染み入るしみじみさ。ロマン派直系の音楽家として大胆な表情付け で聞き手に迫るシューマン、ヨゼフ・シュトラウス。ベートーヴェンの格調。近衞がフルトヴェングラーに比肩する偉大な指揮 者であることが証明されています。録音がほとんどモノラルなのは残念ながら鑑賞に不足はない。64 ページに及ぶブックレット には、貴重な写真、当時のメンバーの証言を含めた菅野冬樹氏書下ろしの近衞へのオマージュ、金子建志氏が近衞版改 訂の秘密に迫った分析を掲載した永久保存盤。


Treasures
TRE-314(1CDR)
レイボヴィッツ/ベートーヴェン名演集Vol.1
ベートーヴェン
:序曲「レオノーレ」第3番*
交響曲第9番「合唱」
ルネ・レイボヴィッツ(指)ロイヤルPO
インゲ・ボルク(S) 、ルート・ジーヴェルト(A)、リチャード・ルイス(T)、 ルートヴィヒ・ヴェーバー(Bs)、
ビーチャム・コーラル・ソサエティ

録音:1962年2月15日*、1961年5月2-3, 5,7日(共にステレオ)
※音源:英Readers Digest RDS-1013*、日ビクター RBS-6-7
◎収録時間:74:37
“響きの機能美に隠れがちな作曲家に寄り添ったレイボヴィッツの熱き魂!”
■音源について
RCAのチャールズ・ゲルハルトがプロデュースし、エンジニアとしてDECCAのケネス・ウィルキンスンが参加したベートーヴェンの交響曲全集から。使用音源の選択はかなり悩みましたが、総合的に判断して日本盤を採用しました。ドイツ盤は音像がスッキリと立ち上がり、ティンパニの弱音ロールなど美しいのですが、その分音像の広がりが抑え気味。英盤も優秀ですが、スケール感も音の太さも日本盤の方が優ると感じました。ステレオ初期のビクター盤の優秀さが、ここでも実証されています。

★この交響曲全集は、CDで聴く限り、新ウィーン楽派の使徒レイボヴィッツならではの機能的な響きの痛快な響きは分かっても、作品に内在する闘志や精神力を感じにくく、結局は「通好み」の域を出ないのでは?と感じていたところ、この復刻によってそのモヤモヤは一気に吹き飛び、感動が一杯詰まった名演揃いであることが実感できました!
 第1楽章は、いかにも現代的な快速テンポ。情念を一切取り払ったすっきりとした響きが耳に飛び込みます。1:18や2:35のティンパニ追加など、レイボヴィッツならではの積極的なスコアの補正は、古臭さを伴わずフレッシュで斬新な響きをもたらすと共に、音楽に推進力をもたらします。再現部冒頭の激しさは尋常ではなく、音量だけを肥大化させた演奏とは違う決死の覚悟を感じずにはいられません。12:40で発作的にフォルティッシモで山場を築いたり、イン・テンポのまま敢然とコーダへ滑り込むのにも明確な意志が感じられるのです。
 第2楽章も造形はあくまでも清潔に保ちつつ、火の玉のような情熱を持って快速進行。0:45からのホルンの補強は誰よりも盛大、というより露骨過ぎて、初めて聴いた時に吹き出してしまったのを覚えていますが、知性派と思われがちなレイボヴィッツの人間臭いケレン味が出たシーンと言えましょう。
 フルトヴェングラー的な物々しさから開放し、清々しい音像と推進力を取り戻そうとする意志が最も顕著に出たのが第3楽章。演奏時間もなんと12分半!アゴーギクはほとんど顔を出さず淡々と進行しているようでいて、全ての音は共感とときめきで粒立ち、その純粋な佇まいに、宗教的な敬虔さを持ち込む必要性を感じさせません。
 終楽章は、冒頭がこれまた粘着性皆無の突進型。低弦のレチタティーヴォにここまで人間臭い語りを禁じて決然と進行させた例は極めて稀有でしょう。"Seid umschlungen, Millionen!"(トラック10)で顕著なように、伸びやかで情熱的な合唱も特筆もの。最後のPrestissimoは、冒頭で盛大にティンパニが、締めくくりではホルンが盛大に追加されますが、これらもこの復刻盤で聴けば、それだけが前時代的な誇張として目立つことなく、シラーの詩を想起させる星の彼方の神に届けとばかりに響き渡るのです!
 他のレヴューでも何度も申し上げていますが、「作曲家の意志に忠実」とは、決して古い楽器や文献を引っ張りすことではなく、作曲家がその曲を書かずにいられなかった気持ちに寄り添うことが大前提であり、再現された自分の音楽が聴衆に感動ももたらしてほしいという願いまで叶えてあげなければならないはずです。この「第9」を聴くと、レイボヴィッツは、その点を十分に体で理解していた指揮者だとつくづく思います。「古きを訪ねて何も見出さない」演奏に辟易としている方に、特に傾聴していただきたい名録音です。【2023年12月・湧々堂】


King International
KKC-2714(3CD)
税込定価
The Last Symphonies
シューベルト:交響曲第8番「ザ・グレイト」
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
シューベルト:交響曲第7番「未完成」
ショスタコーヴィチ:交響曲第15番
外山雄三(指)大阪SO

録音:2022年6月29日(Disc1)/2019年4月12日(Disc2)/11月21日(Disc3)/すべてザ・シンフォニーホール(ライヴ)
2023年7月11日に92歳で歿した巨匠指揮者・外山雄三の追悼盤。大作曲者たちの最後の交響曲を集めたもので、外山の録音としては初レパートリー ばかりなのに注目です。
外山は亡くなる一か月半前の5月27日、東京でシューベルトの交響曲第8番「ザ・グレイト」を指揮中(パシフィックフィルハーモニア東京)に体調に異変 をきたし退場、それが最後の指揮活動となってしまいました。約11か月前の2022年6月29日に大阪で同曲を指揮(大阪SO)、その巨匠的な風格と 迫力が伝説となっていたため、東京での指揮を期待するファンが多く、ショッキングな出来事でした。
今回、その大阪公演のライヴ音源をCD化。かくしゃくとしていた外山の円熟芸を堪能できます。全体で1時間に及ぶ雄大な流れで、冒頭から深い響きに引 き込まれ、熱気あふれるフィナーレまで息もつけぬ演奏にひたれます。もうひとつのシューベルト、「未完成交響曲」も淡々とした運びのなかに得も知れぬ哀しみ が忍び寄る名演となっています。
ドヴォルザークの「新世界より」も外山のCD初。これも45分の悠然たる巨匠芸にひたれます。またショスタコーヴィチの交響曲第15番は外山の歴史証言 というべき壮絶な演奏。軽快と思われがちな作品からどす黒い世界を導き出し聴き手を凍りつかせます。 (Ki)

H.M.F
HMM-905336

KKC-6787(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

メシアン:トゥーランガリラ交響曲 マルク=アンドレ・アムラン(P)
ナタリー・フォルジェ(オンド・マルトノ )
トロントSO
グスターボ・ヒメノ(指)

録音:2023年5月、ロイ・トムソン・ホール、トロント(カナダ)
トゥーランガリラ交響曲。メシアンの最初の大規模な管弦楽曲であり、フランス生まれの電子楽器オンド・マルトノが用いられているほか、ピアノやチェレスタ など鍵盤楽器も登場する編成、そしてその壮大なスケールで音楽史上燦然と輝く大名作のひとつです。ここでまた注目の新譜が登場します!管弦楽は、1967年に、小澤征爾(指)メシアン立ち合いのもと、本作を世界初録音したオーケストラであるトロントSO。1922年に設立された同団の100周年記念の一 環として、大変に力の入ったプロジェクトといえるでしょう。音楽監督に新しく就任したヒメノ(2020/21のシーズンから音楽監督に就任。ルクセンブルク・フィ ルの音楽監督でもあります)との初共演盤でもあります。ピアノにはカナダを代表するピアニスト、マルク=アンドレ・アムラン。マルトノにはメシアン研究家で、 ツェンダーやカンブルランら様々な指揮者とも共演しているナタリー・フォルジェ。2016年よりパリ国立高等音楽院でマルトノ科の教授も務めている人物です。
トゥーランガリラ交響曲はトリスタンとイゾルデの伝説に基づいておりますが、究極的には「愛の歌」であり「喜びへの讃歌」であるとし、愛について、メシアンは、 内省的な部分と壮大な部分、あるいは官能的で親密な部分と巨大なリズム・エネルギーの動き、といった対照的な状態をもって描かれていきます。そのダイナ ミクス、色彩、感情の豊かさを類を見ないものです。ヒメノ率いるトロントSOは、すべてのエネルギーを重ね合わせてこの作品に挑み、さらに本作を何度 も演奏したことがあるナタリー・フォジェのマルトノの妖しい魅力、そしてこちらも本作を何度も演奏したこともあるアムランの輝かしい音色、すべてが一体となっ て、このメシアンの大傑作を一大スペクタクルとして響き渡らせます。 (Ki)

Hanssler
HC-23081(4CD)

KKC-6788(4CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ハイドン:交響曲全集 Vol.28〜31
■CD1 Vol.28(77'54)
(1)交響曲第16番変ロ長調 Hob.I:16
(2)交響曲第72番ニ長調 Hob.I:72
(3)交響曲第12番ホ長調 Hob.I:12
(4)交響曲第13番ニ長調Hob.I:13
■CD2 Vol.29(70'59)
(5)交響曲第21番イ長調 Hob.I:21
(6)交響曲第22番変ホ長調 Hob.I:22「哲学者」
(7)交響曲第23番ト長調 Hob.I:23
(8)交響曲第24番ニ長調 Hob.I:24
■CD3 Vol.30(73'01)
(9)交響曲第28番イ長調 Hob.I:28
(10)交響曲第29番ホ長調 Hob.I:29
(11)交響曲第30番ハ長調 Hob.I:30「アレルヤ」
(12)交響曲 ニ長調 Hob.deest
■CD4 Vol.31(78'04)
(13)交響曲第55番変ホ長調 Hob.I:55「学校の先生」
(14)交響曲第68番変ロ長調 Hob.I:68
(15)交響曲第67番ヘ長調 Hob.I:67
ハイデルベルクSO
ヨハネス・クルンプ(指)

録音:(1)-(4)2021年3月ヴィースロッホ、パラティン
(5)-(8)2021年11月バート・ヴィルトバート、トリンクハレ
(9)-(12)2022年3月、(13)-(15)2022年6月ハイデルベルク=プファッフェングルント、ゲゼルシャフトハウス
颯爽としたピリオド・アプローチがたまらないハイデルベルクSOによるハイドンの交響曲全曲録音。2023年春、ついに全曲録音が終了し、2024年 に未発の第28集〜第35集がリリースされます。第27集までは単売でリリースしておりましたが、第28〜31集、第32〜35集はそれぞれ4枚組のセッ トの形で一挙にリリース。単売でのリリースはございません。当セットは第28〜31集をおさめたアルバムです!
2020/2021年シーズンより音楽監督をつとめるヨハネス・クルンプ率いる当団の演奏は常に新鮮!ハイドンへの敬愛を感じさせる繊細な弱音から時に荒々 しいと思えるアプローチまで、当団ならではのエネルギッシュな演奏はユーモアに溢れており、非常に説得力のある解釈を示したクルンプの手腕も確かなものです。
「ハイデルベルクSOのハイドンは、力強さ、フレッシュさ、野性味、ユーモア、そして豊かな驚きに満ちており、この全曲録音がついに完成したことを 非常に嬉しく思います。当団との演奏は幸福への旅でもありました。それは、理想に向かうために、技術的な完璧さだけでなく、音楽への愛、特別なものを創 り出そうという団員の意志と結びついており、ハイドンの交響曲の世界に完璧に当てはまっています」(ヨハネス・クルンプ)
国内仕様盤(KKC-6788/91)はハイデルベルクSOのヴィオラ奏者、矢崎裕一氏による日本語解説書付です。

Hanssler
HC-23053(1CD)
ピーター・ルジツカ(1948-):ベンヤミン交響曲〜独唱、児童合唱とオーケストラのための
エレジー
リニ・ゴング(S)、
トーマス・バウアー(Br)
フランクフルト歌劇場児童cho
フランクフルトRSO、
ピーター・ルジツカ(指)

録音:(1)2019年3月29日、(2)2023年4月17日/hrゼンデザール(フランクフルト)
ドイツの文芸批評家、哲学者ヴァルター・ベンヤミン(1892-1940)の壮絶な人生を描いたペーター・ルジツカ(1948-)作曲の「ベンヤミン交響曲」。第二 次世界大戦中、ナチスからの逃亡中にピレネーの山中で服毒自殺を遂げたとされてきたベンヤミンですが、近年の研究で暗殺説も浮上しています。ドイツ出身のア メリカ政治哲学者、思想家ハンナ・アーレントははベンヤミンを「文の人」と呼んでいました。
ルジツカはハンブルク州立歌劇場、ハンブルク・フィルの音楽を務め、ハンブルク音楽演劇大学の教授も務めます。これまで多く (Ki)


Treasures
TRE-099r(1CDR)

音源変更・再復刻
レオポルド・ルートヴィヒのマーラー
マーラー:交響曲第9番
レオポルド・ルートヴィヒ(指)LSO

録音:1959年11月17-20日 ロンドン・ウォルサムストー・アセンブリー・ホール(ステレオ)
※音源:米EVEREST SDBR-3050-2
◎収録時間:75:51
“露骨な感情表現から開放した「マラ9」の世界初のステレオ録音!”
■音源について
以前は、落ち着きのある音が特徴的な英W.R.C盤(SCM-16〜17)を音源に使用しましたが、各楽器のニュアンスがより明確に伝わる米エベレストの金紫ラベル盤を新たに採用して再復刻しました。ジャケ写に写っているのは、マーラー・メダル
※旧盤と区別するために、この再復刻盤の品番結尾には"r"の一文字を付しています。

★この録音は、同曲の世界初のステレオ録音であるだけでなく、それまでの豊穣なロマンを濃厚に湛えたマーラー像から一旦離れ、ストレートな純音楽的アプローチで訴えかける力を持つことを証明した点でも、見逃すわけには行きません。
近年の、細部を微視的に突き詰めた演奏に慣れた耳で聴くと淡白に感じられるかもしれませんが、主情を排し、作品の全体像を素直に大らかに再現する姿勢と素朴な呼吸感からは、人生の終焉を映すイメージからも開放された極めて純度の高い音楽を感じることができます。第1楽章展開部の自然な陰影と巧みな声部バランスの確保は、ルートヴィヒの職人芸の極み。14:00頃からの空気感は、まさに虚飾とは無縁の至純の美!、コーダで独奏ヴァイオリンと木管が醸し出す透明感も単に痩せた弱音とは異なり、これ以上何を加える必要があるでしょうか。
第2楽章も、諧謔性を強調などせず、あくまでも音楽自体の律動を重視。3つの舞曲のテンポ切り替えがいちいち括弧で括ったような説明調にならず、自然に滑りこませる技にもご注目を。
そして極めつけの終楽章!これほど気負わず、作り込まず、音楽を豊かに紡ぎ尽くした演奏は稀でしょう。バーンスタインのような分かりやすい感情表出とは対照的ですが、5:35のヴァイオリン・ソロ以降の各パートの呼応の妙、自然発生的な深遠なニュアンス表出には、この演奏を単に淡白と言わせないだけの強固な共感と含蓄がぎっしり詰まっています。
「過激なマーラー像を見直し、謙虚にスコアを読み直す」と多くの指揮者が口にしますが、結局出てくる音楽には何のヴィジョンも感じられないか、立派に響いているだけの演奏も少ないくないようです。バーンスタインとの差別化を図るために「謙虚さ」をアピールするなら、せめてこのルートヴィヒの演奏を聴いてからにしてほしいものです。【湧々堂】

Altus
ALTSA-1008(1SACD)
シングルレイヤー
限定生産盤
フルトヴェングラー復帰三日目ライヴ
ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』
『エグモント』序曲
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
BPO

ライヴ録音:1947年5月27日/ティタニア・パラスト(ベルリン)
フルトヴェングラーのベルリン・フィル復帰三日目ライヴを、MagistraleレーベルからのライセンスでALTUSがSACD化。Magistrale盤(MG17600102 /通常CD)と同じソースであるDRA(ドイツ放送協会アーカイヴ)のオリジナル音源を使用し、かつALTUSが独自の技術をもって一からSACD用にマスタリン グした、唯一無二の音盤です。
フルトヴェングラーの放送録音には、当時の機材でうまく収録するために、録音時に音量レベルを調節したであろうケースが散見されます。全体のバランスをと りつつ、静かすぎるところは大きめに、大音量のところは小さめにすることで、音楽を「聴けるように収録する」操作がなされていたのです。このDRA音源の『運 命』も、音質の生々しさにはまったく不足なしですが、第1楽章より第4楽章の方が(トロンボーンが加わり、音楽的にも盛り上がりを増すにもかかわらず)全体 の音量が抑えられていました。そこで、現代のマスタリング技術をもって本来のダイナミクスを復活させようと試みたのが、ALTUSの新シリーズ〈re-Dynamics series〉です。フルトヴェングラーの強弱の幅は誰しもが驚くものだったといいます。第3楽章から第4楽章にかけてのブリッジでは、聴こえないような最弱音か ら天へと突き抜ける最強音までの長大なクレッシェンドが、まさに途轍もない音として鳴り響いていたことでしょう。このようなダイナミクスを、前後の、全体のバ ランスを見ながら、一つずつ丁寧に復元したのが当盤。さらにピッチについても、より本来に近い響きを求めて、微妙な調整を施しました。
〈re-Dynamics series〉の音造りは、SACDの広いレンジ感にぴったりのものです。SACDであればこそ、この壮大な音の変化、フルトヴェングラーの凄絶 なまでの演奏を追体験できることでしょう。限定生産につき、お早めのご入手をお勧めします。
録音場所の表記はDRAの資料に合わせティタニア・パラストとしております。

GRAND SLAM
GS-2305(1CD)
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(原典版) カール・シューリヒト(指)VPO

録音:1961年11月20〜22日/ウィーン、ムジークフェラインザール
使用音源:Private arvchive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:ステレオ(録音セッション)
■制作者より  
シューリヒトとウィーン・フィルのセッション録音によるブルックナーの交響曲第9番は、今や説明不要の定番でしょう。当シリーズでは2013年に英HMVの LP、ASD493を使用したGS-2092を発売しましたが、今回は初めて2トラック、38センチのオープンリール・テープを使用した復刻盤が登場します。最近の 他のCD同様、全工程をプロ用の機器でマスタリングを行い、非常に透明感に溢れ、細部がよく聴き取れる音に仕上がっています。 なお、念のために申し添えますと、音の透明感や瑞々しさは調整して得られるものではありません。素材である元の音をきちんと生かすことで、得られるものです。 (平林 直哉)


SWR music
SWR-19139CD(5CD)
NX-F06
ガリー・ベルティーニ/SWR録音集〜ハイドンからドビュッシーまで
【CD1】
(1)・モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
(2)ハイドン:交響曲第53番ニ長調 「帝国」 Hob.I:53
(3)ハイドン:交響曲第95番ハ短調 Hob.I:95
【CD2】
(1)ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92
(2)シューベルト:交響曲第8番「未完成」
【CD3】
ブラームス:交響曲集
(1)交響曲第1番ハ短調 Op.68
(2)交響曲第3番ヘ長調 Op.90
【CD4】
ベルリオーズ:作品集
(1)幻想交響曲 Op.14
(2)歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」 序曲
【CD5】
(1)ドビュッシー:選ばれた乙女 L.62
(2)ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」 序曲
楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
シュトゥットガルトRSO
ガリー・ベルティーニ(指)

【CD5】
(1)イレアナ・コトルバス(S)
グレンダ・モーリス(A)
シュトゥットガルト放送cho

録音:1996年12月1日(ライヴ) 東京芸術劇場…CD1(1)
(2)1985年1月25日(ライヴ) Liederhalle Stuttgart…CD1(2)、CD3:(2)
1983年2月3日(ライヴ) Liederhalle Stuttgart…CD1:(3)

1995年4月13日(ライヴ)Liederhalle Stuttgart…CD2:(1)
1996年11月8日(ライヴ) Staatstheater Karlsruhe …CD2(2)、CD3:(1)
1978年4月14日(ライヴ) Liederhalle Stuttgart…CD4(1)
1978年9月28日 Liederhalle Stuttgart…CD4(2)
1984年9月 SDR Funkstudio Stuttgart…CD5:(1)
1996年11月28日(ライヴ) 東京芸術劇場…CD5:(2)
ケルン放送響や東京都響との名演の数々で日本にも多くのファンを持つガリー・ベルティーニ。彼がシュトゥットガルト放送響と遺した演奏が南西ドイツ放送のマ スターテープから初CD化。いずれもベルティーニ得意のレパートリーで、シュトゥットガルト放送響との初顔合わせから1996年の来日公演のライヴを含む、資料 としても貴重なボックスセットです。 ベルティーニは現モルドヴァ(当時はルーマニア領)に1927年に生まれました(生年に関しては異説あり)。母は生物学者で医師、父は詩人で翻訳家だったと言 います。子供のうちに一家はパレスチナへ移住。ベルティーニはヴァイオリンを学び、ミラノのヴェルディ音楽院に進みましたが、その後パリのエコール・ノルマル、パリ 音楽院、ソルボンヌ大学で作曲、(指)音楽学を学びました。その後はイスラエルで活動。1955年に合唱団Rinat(現イスラエル国立合唱団)を創設、 1965年にはイスラエル室内アンサンブル(現イスラエル室内管)を創設し、ジョスカン・デ・プレから同時代の新作までを演奏してイスラエル楽壇に多大な貢献を 果たしました。メニューインに招かれてヨーロッパ・デビューをイギリスで飾ったのは40歳近い1966年のこと。ドイツ・デビューは更に遅く、1971年。その後は着実 に活動の場を広げるとともに評価を高め、ケルンRSOの首席指揮者やフランクフルト歌劇場の音楽総監督などを歴任しました。 シュトゥットガルト放送響には1978年4月に初登場、その時の演奏がここに収められたベルリオーズの幻想交響曲ですが、初顔合わせとは思えない繊細緻密 かつダイナミック、緊張感に満ちた演奏を展開しています。5か月後には同じ作曲家による序曲をスタジオ収録するために招かれており、デビュー・コンサートが成 功であったことがうかがわれます。オーケストラに対するベルティーニの要求は厳しいものであったと伝えられていますが、1971年から77年まで首席客演指揮者 を務めたチェリビダッケに練磨されていたシュトゥットガルト放送響との相性は良かったものと思われます。その後もベルティーニは客演を続け、1996年秋には楽 団の日本ツアーを指揮しました。このセットの冒頭と最後に収められた演奏は、そのツアーでの録音から採られています。 日本ではマーラー指揮者の印象が強いベルティーニですが、古典派からロマン派では引き締まった造形から熱い情熱がほとばしるような演奏を聞かせます。ここ に収められたのは、いずれも彼が得意とした曲ですが、ハイドンの2曲とモーツァルト、シューベルトは録音では初出レパートリーのようです。モーツァルトとハイドン における品格、シューベルト「未完成」に聴く表現の振幅の大きさが聴きものです。ロマン派以後のレパートリーでは、「イゾルデの愛の死」のクライマックスにおけ る圧倒的な高揚感と、その後に続く浄化された響きに息をのみます。ドビュッシーでは、オーケストラと合唱の妙なるサウンドから官能性が立ち上る様は耳をとら えて離しません。 すべて南西ドイツ放送(SWR)のオリジナルマスターからのマスタリングですが、1980年代のライヴ録音の一部で演奏ノイズ、電気的なノイズ、左右チャンネルの 偏りが少しあります。

オクタヴィア
OVCL-00830(1SACD)
税込定価
2023年12月20日発売
モーツァルト:交響曲集
交響曲第31番ニ長調 K.297(300a)「パリ」*
交響曲第23番ニ長調 K.181(162b)#
交響曲第16番ハ長調 K.128
交響曲第17番ト長調 K.129
飯森範親(指)
パシフィックフィルハーモニア東京

録音:2023年2月6-7日#、4月4-5日* 以上、埼玉・和光市民文化センターサンアゼリア、
7月10-11日 東京・タクトホームこもれびGRAFAREホール〈保谷こもれびホール〉
パシフィックフィルハーモニア東京は、1990年に設 立した東京ニューシティOから名称を変え、 2022年度より新たなスタートを切りました。初代音 楽監督として飯森範親を迎え、「伝統と革新」とい うテーマを打ち出した意欲的な活動が注目を集めて います。 第1弾アルバムに選んだのは、モーツァルトの初期 交響曲。全てセッション録音で取り組み、楽員同士 熱い意見交換も交わし合いながら作り上げまし た。新たな門出にふさわしい華々しく軽やかなサウ ンドは、オーケストラのさらなる飛躍を予感させま す。(オクタヴィア)

Capriccio
C-8092(1CD)
NX-B07

NYCX-10443(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ブルックナー:交響曲第1番
(第1稿 レーダー版)
リンツ・ブルックナーO
マルクス・ポシュナー(指)

録音:2023年2月2-3日、7-8日
リンツ・ミュージックシアター
※国内仕様盤=石原勇太郎氏(音楽学/国際ブルックナー協会会員)による日本語解説付属
1863年にへ短調の習作交響曲を書き上げ、1865年にはミサ曲ニ短調(第1番)で成功を収めたブルックナーが、いよいよ交響曲作家として名乗りを挙げ ようと取り組んだのが第1番。1865年に着手し、66年に完成、68年にリンツで初演されました。ブルックナーはその後、1877年にこの曲に改訂を施し、87 年からは更なる改訂作業に取り組んで91年に改訂版が完成しました。前者(第1稿)は「リンツ稿」、後者(第2稿)は「ウィーン稿」とも呼ばれます。しかし、 ハース版、ノーヴァク版ともに出版された「リンツ稿」にはその後の改訂による素材が取り込まれていました。#bruckner2024の監修者ポール・ホークショー による原盤解説によれば、ここで使用されているトーマス・レーダー校訂版は、1868年の初演時のパート譜をもとに後年の改訂部分を取り除いて初演時の 姿を再構成する試みで、新ブルックナー全集の一環として2016年に出版されたものです(NBG III/1:1/1)。リンツ初演以後の改訂で生じた要素を除 去する試みとしてはウィリアム・キャラガン校訂版という先例があり、ティントナーやシャラーが録音しています。異同が注目されるところです。 曲は古典的な4楽章構成。ドイツ・ロマン派的な語法によりつつ、後年のブルックナーらしさも時折顔を出します。ポシュナーは引き締まったサウンドと造形を 基本に、アダージョではブルックナーらしい抒情を堪能させます。

BR KLASSIK
BR-900218(1CD)
NX-B07
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB107 バイエルンRSO
ベルナルト・ハイティンク(指)

録音:1981年11月19&20日
ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)
ベルナルト・ハイティンクがバイエルンRSOの定期演奏会にデビューした1958年から65年となる2023/24シーズンを記念して、1981年のブルック ナー:交響曲第7番が初CD化。この時期、バイエルン放送響は18年にわたって楽団を率いたラファエル・クーベリックが1979年に退任し、ようやく後任に 決めたキリル・コンドラシンが81年春に急逝して、首席指揮者が空白のまま3シーズン目に入っていました(同市内のライバル、ミュンヘン・フィルは79年から チェリビダッケが就任)。そのような中で楽団を支えた客演指揮者の一人がハイティンクでした。 ハイティンクは1963年から72年にかけてブルックナーの交響曲全集を録音(第7番は66年)。そこでは思い切ったテンポの伸縮や強奏強打をまじえてドラマ ティックな面を強調する解釈が聞かれますが、1978年の第7番の再録音(オケはどちらもコンセルトヘボウ管)では、そうした操作は目立たないようになり、作 品の持つ自然な流れの中でドラマを紡いでゆく巧者ぶりが発揮されています。ここに収められた1981年の演奏も78年盤に通じるスタイルで、安心して音楽 に浸ることができると同時に、細部に耳を凝らすとオケが指揮者の解釈に敏感に反応していることが感じられます。録音は最近のものに比べれば細部の解 像度がやや落ちるものの、クーベリック時代のサウンドを留めるオケの音でハイティンクのブルックナー解釈を味わえるのは貴重でしょう。 円熟期のハイティンクにとってブルックナーの第7番は特別なレパートリーだったようで、日本公演だけ見ても1997年(ウィーン・フィル)、2009年(シカゴ響)、 2015年(ロンドン響)と演奏しており、2019年にはベルリン・フィルへの最後の客演と、ウィーン・フィルとの引退公演でも指揮しました。それだけに録音録画 も少なからず遺していますが、ここに壮年期の演奏が加わったことは彼の芸術を愛するファンにとって大きな喜びとなることでしょう。

Profil
PH-23085(1CD)
ブルックナー:交響曲第2番ハ短調(1877年第2版) ゲ ルト・シャラー(指)
フィルハーモニー・フェスティヴァ

録音:2023年10月1日エーブラハ大修道院付属教会(ライヴ)
2024年のブルックナー・イヤーに向けて交響曲全版の網羅的な録音を進めるゲルト・シャラーとフィルハーモニー・フェスティヴァが、第2番の1877年第2 版に挑戦しました。彼らは同曲の1872年(キャラガン校訂)原典版を2011年7月にライヴ録音していますが、ひとまわりを経て第2版演奏が実現しました。
ブルックナーの交響曲第2番は1872年版初演後、いつものように細かい修正を続けますが、1876年に大幅な改訂が行われ最終的な理想形を目指しました。 今回それを演奏・録音しましたが、いろいろな意味で前作とは大きく変化しています。
全体の長さはさほど違いがありませんが、第2楽章と第3楽章が逆になっているのと、1877年版は非常にコンパクトでバランスが良くなっています。シャラー はこの曲がなぜあまり演奏されないのか謎であるとし、「傑作だ!」と結んでいます。ますます大きくなったシャラーの解釈、作品観の変わる力演にご期待ください。 (Ki)

Altus
PALTSA-1001(6SACD)
限定生産
ギュンター・ヴァント 不滅の名盤/ミュンヘン・フィル編〜ブルックナー:交響曲第4・5・6・8・9番
【PALTSA009/10】
(1)ハイドン:交響曲第76番変ホ長調 Hob. I:76
ブルックナー:交響曲第6番イ長調 WAB.106(原典版)
(2)ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 WAB109(原典版)
【PALTSA011/2】
(3)ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB.108(1884-90年、ハース版)/第1楽章〜第3楽章
(4)ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB. 108(1884-90年、ハース版)/第4楽章
シューベルト:交響曲第7(8)番ロ短調「未完成」 D.759
【PALTSA013/4】
(5)ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」 WAB.104(1878-80年原典版)
(6)ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 WAB. 105(原典版)
ギュン ター・ヴァント(指)
ミュンヘンPO

(1)録音:1999年6月24日
(2)録音:1998年4月21日
(3)録音:2000年9月15日
(4)録音:1999年9月28日
(5)録音:2001年9月13〜15日
(6)録音:1995年11月29日・12月1日

全てミュンヘン、ガスタイクにおけるライヴ
PROFIL音源をライセンスし、ALTUSがリマスター・SACDハイブリッド化して発売した「ギュンター・ヴァント 不滅の名盤」シリーズ。ここからミュンヘン・フィ ルとのブルックナー3タイトル(全6枚)を、単売パッケージそのままにクラフト調の三方背ケースに収めた数量限定セットです。
ブルックナー演奏に歴史と伝統を持つミュンヘン・フィルの熱量と、己の信念を貫くヴァントの緊張度の高い指揮が相まった、他では聴けない絶妙のバランスが 特徴です。気高く美しい第4番、妥協なき構築感の第5番、引き締まったリズムが躍動する第6番、圧巻の音楽を聴かせる第8番、深遠な音響が胸を打つ第9番。 晩年のヴァントが全霊をかけて臨んだ名演たちをお聴きください。ALTUSリマスターの効果も抜群です。 (Ki)
Altus
PALTSA-1002(4SACD)
限定生産
ギュンター・ヴァント/不滅の名盤 北ドイツ放送響編I〜ブラームス:交響曲全集 他
【PALTSA017/8】
(1).バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
(2)ブラームス:交響曲第1番ハ短調 作品68
(3)ハイドン:オーボエ協奏曲 ハ長調 Hob. VIIg: C1
(4)ブラームス:交響曲第2番ニ長調 作品73
【PALTSA019/20】
(5)モーツァルト:フルート協奏曲第1番 ト長調 K.313
(6)ブラームス:交響曲第3番へ長調 作品90
(7)リゲティ:ロンターノ
(8)ブラームス:交響曲第4番ホ短調 作品98
ギュン ター・ヴァント(指)
北ドイツRSO

(1).ロラント・グロイッター(Vn)
 ライヴ録音:1992年3月15-17日(場所記載なし)
(2)ライヴ録音:1990年2月14日ケルン、フィルハーモニー
(3)パウルス・ヴァン・デル・メルヴェ(Ob)
 ライヴ録音:1992年1月12-14日ハンブルク、ムジークハレ
(4)ライヴ録音:1992年11月29-30日、12月1日ハンブルク、ムジークハレ
(5)ヴォルフガング・リッター(Fl)
 ライヴ録音:1988年12月/ハンブルク
(6)ライヴ録音:1990年2月14日ケルン、フィルハーモニー
(7)ライヴ録音:1987年ハンブルク、ムジークハレ
(8)ライヴ録音:1990年12月17日ハンブルク、ムジークハレ
PROFIL音源をライセンスし、ALTUSがリマスター・SACDハイブリッド化して発売した「ギュンター・ヴァント 不滅の名盤」シリーズ。ここから北ドイツ放送響 とのブラームス2タイトル(全4枚)を、単売パッケージそのままにクラフト調の三方背ケースに収めた数量限定セットです。
ヴァントの手兵、北ドイツ放送響との90・92年録音のブラームス。当コンビのひとつの到達点と言える響きにあふれています。第1番は第1楽章序奏の快速さ や展開部の猛烈な盛り上がりがまさにヴァント。第2番は室内楽的でなく十分にシンフォニックでありながら、各楽器の音色が美しく組み合わされていく立体感に 驚かされます。第3番は第2楽章がことのほか美しく、歌がどんどんとオーケストラに広がっていく様は聴いていて惚れ惚れ。第4番は殆ど壮絶の極みというとこ ろまで巨大化していくパッサカリア後半が凄まじいの一言。ALTUSリマスターの効果も抜群です。
北ドイツ放送響の首席奏者がソロをとった協奏曲はどれもモダン楽器の気品あふれる音色によるのびのびとした好演。難曲『ロンターノ』もさすがヴァントとい う指揮ぶりです。 (Ki)
Altus
PALTSA-1003(6SACD)
限定生産
ギュンター・ヴァント/不滅の名盤 北ドイツ放送響編II〜ブルックナー:交響曲第3・4・5・7・8・9番
【PALTSA023/4】
(1)ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB. 103(ノヴァーク第3稿/1889年)
(2)交響曲第8番ハ短調 WAB.108(ハース版/1884-90年稿)
【PALTSA025/6】
(3)ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」 WAB.104(1878-80年原典版)
(4)交響曲第5番変ロ長調 WAB.105(原典版)
【PALTSA027/8】
(5)ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB. 107(1885年ハース原典版)
(6)交響曲第9番ニ短調 WAB.109(原典版)
ギュン ター・ヴァント(指)
北ドイツRSO

(1)ライヴ録音:1985年12月23日
(2)ライヴ録音:2000年4月30日-5月3日
(3)ライヴ録音:1996年10月11-13日
(4)ライヴ録音:1995年10月8-10日
(5)ライヴ録音:1999年4月18-21日
(6)ライヴ録音:1998年4月5-7日

全てハンブルク、ムジークハレ
PROFIL音源をライセンスし、ALTUSがリマスター・SACDハイブリッド化して発売した「ギュンター・ヴァント 不滅の名盤」シリーズ。ここから北ドイツ放送響 とのブルックナー3タイトル(全6枚)を、単売パッケージそのままにクラフト調の三方背ケースに収めた数量限定セットです。
真打・北ドイツ放送響とのブルックナー。逞しい音響の絶頂期を感じさせる85年の精悍な第3番に、最晩年の圧倒的な深みを湛えた2000年の第8番。ブルッ クナー歿後100周年記念の第4番に、北ドイツ放送響50周年記念の第5番。引き締まった構築感の清々しい第7番に、作品への没入感が凄まじく、静寂も爆発 もすべてに魂が宿った迫真の第9番。徹底したスコアの読みから生み出される、比類なき生命力!ALTUSリマスターの効果も抜群です。 (Ki)


東武レコーディングズ
TBRCD-0147(4CD)
税込定価
3850★★
ブリュッヘン+新日本フィルの音楽遺産2
(1)ラモー:歌劇「ナイス」序曲とシャコンヌ
(2)シューマン:交響曲第2番
(3)シューマン:交響曲第4番
(4)モーツァルト:交響曲第31番「パリ」(四楽章版)
(5)シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレート」
(6)ハイドン:交響曲第102番、
(7)ハイドン:交響曲第103番「太鼓連打」
(8)ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」
(9)アンコール(ハイドン:交響曲第104番〜第4楽章)
フランス・ブリュッヘン(指)
新日本フィルハーモニーSO

録音:(1)(2)(4)2005年2月18日すみだトリフォニーホール(第381回定期演奏会)
(3)2007年1月26日すみだトリフォニーホール(第412回定期演奏会)
(5)2005年2月25日サントリーホール(第382回定期演奏会)
(6)-(9)2009年2月28日すみだトリフォニーホール(ハイドン特別演奏会)
抜群のコンビネーションを見せた「ブリュッヘン+新日本フィル」。ベートーヴェン全集の衝撃のリリースは、ブリュッヘンの 当意即妙なアイディアにオケが見事な反応を示す好演として絶賛されました。今回はその名コンビによる第2弾。ラモーから シューマンまでのヨーロッパ音楽を俯瞰する名曲揃い。ブリュッヘンという人は融通の利かない学究一途からは対極にいる 音楽家であります。いわば常にエキサイティングな演奏を目指す一流のエンターテイナーであり、それだからこそ他の古楽 器指揮者とまるで異なる次元に位置しています。宇野功芳氏がブリュッヘンを賞賛したのも頷ける面白演奏ばかりです。シ ューマンの第4番などはこの曲がもはやベートーヴェンの第7番と相似形であることを示した個性豊かな演奏。第2番は巨匠 にとって音盤としては初のレパートリー、イキイキ艶やかな快演。。モーツァルトの第31番は何と第2楽章の異稿、通常稿の 順番で演奏し、全四楽章の交響曲で演奏する異端ぶり。ブリュッヘンの旧録は通常版でしたので必聴!

Urania Records
WS-121414(2CD)
マーラー:交響曲第3番ニ短調*
ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」(抜粋)
エーリヒ・ラインスドルフ(指)ボストンSO
シャーリー・ヴァーレット(Ms)*、
ニューイングランド音楽院cho*、
ボストン少年cho*

録音:1966年10月(ボストン)*&1965年1月8日(ボストン、ライヴ録音)
※STEREO ADD
ステレオ録音技術の普及後、バーンスタイン、ショルティと並んでいち早くマーラーの交響曲録音に取り組んだ指揮者の一人であるオーストリア出身のエーリヒ・ラインスドルフ。交響曲第5番と第6番を復刻したディスク(WS-121410)に続いて、近年入手が難しくなっていた第3番の音源がウラニア・レコーズより復刻されます。ミュンシュの下で黄金期を築いたボストンSOをミュンシュから引き継ぎ、音楽監督を務めていた時期である1966年の録音。さらに1965年のボストンでのライヴ・レコーディングから、ラインスドルフが大得意としていたワーグナーの作品より「神々の黄昏」(抜粋版)がカップリングされているのも嬉しいポイントです。
Urania Records
WS-121415(2CD)
チャイコフスキー:交響曲第1番&第6番ほか
チャイコフスキー:交響曲第1番1「冬の日の幻想」
交響曲第6番ロ短調 Op.74「悲愴」
スラヴ行進曲 Op.31/序曲「1812年」
ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23*
ニコライ・ゴロワノフ(指)、
モスクワRSO、エミール・ギレリス(P)*

録音:1944年(スラヴ行進曲)、1946年(P協奏曲)、1947年(交響曲)、1948年(序曲)
※MONO ADD
個性的かつ大胆な解釈と強烈な演奏で知られる20世紀前半のソ連の大指揮者、ニコライ・ゴロワノフのチャイコフスキー作品集がウラニア・レコーズより復刻。音楽監督を務めていたモスクワRSOとの1940年代の録音をCD2枚組に収録しています。ゴロワノフ節炸裂の悲愴交響曲や序曲「1812年」など聴きどころ満載。またピアノ協奏曲第1番は30歳頃のエミール・ギレリスと共演した1946年録音が復刻されています。


フォンテック
FOCD-9894(1CD)
税込定価
2023年12月6日発売
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 飯守泰次郎(指)
東京シティ・フィルハーモニックO

録音:2023年4月7日 サントリーホール ライヴ
作品への情熱的な献身、そして伝説に昇華する導き―日本の演奏史に比類なき足跡を刻み、去る 8月15日に逝去した大指揮者 飯守泰次郎。 1960年代にミトロプーロス、カラヤン両国際コンクールに入賞。70 年代からバイロイト音楽 祭で歴史的公演に参加した後、東京シティ・フィル、名古屋フィル、関西フィル、仙台フィルの 常任指揮者を歴任しました。シティ・フィルとは2000 年、2010年にベートーヴェン全交響曲演奏会、さらに2000-08 年には、演奏会形式を超えた<オーケストラル・オペラ>でワー グナーの7作品公演をおこないました。2014-18 年には新国立劇場のオペラ芸術監督を務め、ハリー・クプファー新演出による『パ ルジファル』を皮切りに、『ニーベルングの指環』を含むワーグナー作品を演奏、そしてカタリ ーナ・ワーグナーの鮮烈な演出『フィデリオ』でのベートーヴェンの精神を体現する名演は、同 劇場開場20周年シーズンを国際的な成功へと導いたのです。 受賞歴も数多く、2000年第32回サントリー音楽賞、2012 年日本芸術院賞、文化功労者は 特筆すべきもので、2014 年12月より芸術院会員を務めました。 弊社は1998 年に演奏されたブルックナー「ロマンティック」以来、飯守指揮による数々の名 演を製品化してまいりました。 当該CD は2023 年4月7日におこなわれた、東京シティ・フィル特別演奏会の記録です。 奇しくも最晩年の演奏となったブルックナー、すべての虚飾を排し人智を超えた境地がここにあ ります。 (フォンテック)

Altus
ALTSA-1005(6SACD)
シングルレイヤー
限定生産
国内製作
日本語帯・解説付
ムラヴィンスキーレニングラード・フィル 来日公演集成/SACD5タイトルセット(全6枚)
【ALTSA001】
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調
リャードフ:バーバ・ヤーガ
グラズノフ:バレエ「ライモンダ」第3幕間奏曲
【ALTSA002】
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
【ALTSA051/2】(2SACD)
[DISC1]
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より 第1幕へ
の前奏曲
ブラームス:交響曲第2番ニ長調
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調*
[DISC2]
(1)ワーグナー:歌劇「ローエングリン」 第1幕前奏曲/歌劇「タンホイザー」序曲
(2)ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
シューベルト:交響曲第8(7)番未完成」
(3)ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
シューベルト:交響曲第8(7)番「未完成」
チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」より 抜粋(第6曲:客の退場、夜、ネズミの出現/第7曲:くるみ割り人形とネズミの戦闘、くるみ割りの勝利と王子への変身/第8曲:冬の森/第9曲:雪片のワルツ/第14曲:パ・ド・ドゥ/第15曲:終曲のワルツ)
【ALTSA054】
(1)シベリウス:交響曲第7番
チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」より 抜粋(第6曲:客の退場、夜、ネズミの出現/第7曲:くるみ割り人形とネズミの戦闘、くるみ割りの勝利と王子への変身/第8曲:冬の森/第9曲:雪片のワルツ/第14曲:パ・ド・ドゥ/第15曲:終曲のワルツ)
(2)モーツァルト:交響曲第39番
(3)チャイコフスキー:交響曲第5番
(4)チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
【ALTSA063】
(1)ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より 前奏曲と愛の死/楽劇「ジークフリート」より 森のささやき/楽劇「ワルキューレ」より ワルキューレの騎行
(2)グラズノフ:交響曲第5番変ロ長調
チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」より 抜粋(序曲[プロローグ]、アダージョ、パノラマ、ワルツ)
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラードPO

【ALTSA001】
ライヴ録音:1973年5月26日/東京文化会館
【ALTSA002】
ライヴ録音:1973年5月26日/東京文化会館
【ALTSA051/2】(2SACD)
[DISC1]
ライヴ録音:1977年9月27日/東京文化会館
ライヴ録音:1977年10月19日/NHKホール*
[DISC2]
(1)ライヴ録音:1977年9月27日/東京文化会館
(2)ライヴ録音:1977年10月12日/東京文化会館
(3)ライヴ録音:1977年10月8日/フェスティバルホール
【ALTSA054】
(1)ライヴ録音:1977年10月19日/NHKホール
(2)ライヴ録音:1977年10月12日/東京文化会館
(3)ライヴ録音:1975年6月7日/東京文化会館
(4)ライヴ録音:1975年5月13日/東京文化会館
(5)ライヴ録音:1975年6月7日/東京文化会館
【ALTSA063】
(1)ライヴ録音:1979年5月21日/東京文化会館
(2)ライヴ録音:1979年6月8日/NHKホール
ALTUSレーベルの大ベストセラー、ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルの来日公演。SACDシングルレイヤー盤5タイトル(全6枚)を、単売パッケージ そのままにクラフト調の三方背ケースに収めた数量限定セットです。
73年の伝説的名演ベートーヴェン4番&ショスタコーヴィチ5番(ALTSA-001、002)、77年の2つの圧倒的『未完成』(ALTSA-051/2)、75年の凄ま じいチャイコフスキー5・6番(ALTSA-054)、79年の超名演グラズノフ(ALTSA-063)などすべてが必聴。ぜひSACDでお楽しみください。 (Ki)
Altus
ALTSA-1006(3SACD)
シングルレイヤー
限定生産
国内製作
日本語帯・解説付
ムラヴィンスキーレニングラード・フィル ウィーンライブ集成/SACD3タイトルセット
【ALTSA287】
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調
【ALTSA288】
ウェーバー:歌劇『オベロン』 序曲
ブラームス:交響曲第2番ニ長調
【ALTSA289】
シューベルト:交響曲第8番『 未完成』
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラードPO

【ALTSA287】
ライヴ録音:1978年6月12、13日ウィーン楽友協会 大ホール
【ALTSA288】
ライヴ録音:1978年6月13日ウィーン楽友協会 大ホール
【ALTSA289】
録音:1978年6月12日(ショスタコーヴィチ)、13日(シューベルト)ウィーン楽友協会 大ホール
ALTUSレーベルの大ベストセラー、ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルの78年ウィーン・ライヴ。SACDシングルレイヤー盤3タイトルを、単売パッケー ジそのままにクラフト調の三方背ケースに収めた数量限定セットです。
ムラヴィン史上最高との呼び声も高い超弩級のチャイコフスキー5番(ALTSA-287)、ダイナミックレンジの凄まじさに驚嘆のブラームス2番(ALTSA-288)、 緊張感たまらぬ十八番の『未完成』&『革命』(ALTSA-289)とすべて必殺の名演。ぜひSACDでお楽しみください。 (Ki)
AltusALTSA-1007(4SACD)
シングルレイヤー
限定生産
国内製作
日本語帯・解説付
若杉弘&N響/ブルックナー・チクルス&メシアン・管弦楽作品集
【ALTSA431/3】 (3SACD)
ブルックナー:交響曲全集
[Disc1]
(1)交響曲第1番ハ短調 WAB101 第1稿 (リンツ稿 )ノヴァーク版
(2)交響曲第2番ハ短調 WAB102 第2稿ノヴァーク版
(3)交響曲第3番ニ短調 WAB103 第3稿ノヴァーク版
[Disc2]
(1)交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』 WAB104 1878・80年稿ノヴァーク版 
(2)交響曲第5番変ロ長調 WAB105 原典版・ノヴァーク版
(3)交響曲第6番イ長調 WAB106 ノヴァーク版
[Disc3]
(1)交響曲第7番ホ長調 WAB107 ノヴァーク版・第 2版
(2)交響曲第8番ハ短調 WAB108 第2稿ノヴァーク版
(3)交響曲第9番ニ短調 WAB109 ノヴァーク版
【ALTSA483】
メシアン:作品集
(1)忘れられた捧げもの(1930)
(2)教会のステンドグラスと小鳥たち(1986)〈日本初演〉
(3)かの高みの都市(1987)
(4)われら死者のよみがえりを待ち望む(1964)
(5)聖体秘蹟への賛歌(1932)
(6)キリストの昇天(1932-33)
(7)天国の色彩(1963)
(8)神の顕現の三つの小典礼
(9)輝ける墓(1931)
木村かをり((2)(3)(7)(8)ピアノ)
原田 節((8)オンド・マルトノ)
東京混声cho((8)女声合唱)
大谷研二((8)合唱指揮)
若杉弘(指)NHK響

【ALTSA431/3】
[Disc1]
(1)録音:1998年2月28日
(2)録音:1997年1月13日
(3)録音:1996年2月26日
[Disc2]
(1)録音:1997年2月24日
(2)録音:1998年1月27日
(3)録音:1997年3月18日
[Disc3]
(1)録音:1996年1月29日
(2)録音:1996年3月31日
(3)録音:1998年3月13日
【ALTSA483】
(1)録音:1996年1月29日
(2)録音:1996年2月26日
(3)録音:1996年3月31日
(4)録音:1997年1月13日
(5)録音:1997年2月24日
(6)録音:1997年3月18日
(7)録音:1998年1月27日
(8)録音:1998年2月28日
(9)録音:1998年3月13日
ACDシングルレイヤー盤2タイトルを、単売パッケージそのままにクラフト調の三方背ケースに収めた数量限定セット。
ALTUSがその全貌を初めてCD・SACD化した若杉&N響のブルックナー・メシアン・チクルス。これは1996年から98年にかけて3期9公演に渡り行われた「2 つの世紀のカトリック」と題されたチクルスで、各回ブルックナーの交響曲1曲とメシアンの作品を組み合わせるという意欲的なプログラムで構成されていました。 演奏も最高水準で若杉弘を語るには外せない伝説の公演です。
通常CDではブルックナー10枚組・メシアン3枚組として発売されている当録音。こちらのSACDは長時間収録で、ブルックナー3枚+メシアン1枚の計4枚 にCDと同内容をもれなく収録しています。ALTUS入魂のマスタリングが聴きもので、レーベル屈指の極上音質を誇るSACDとしてお薦めできる自信作。ぜひご 堪能ください。 (Ki)

CPO
CPO-777665(1CD)
NX-B10
ナタナエル・ベリ:交響曲第4番/第5番
交響曲第4番「交響的小品」
交響曲第5番「Triologia delle passioni 情熱=受難の三部作」
ノールショピングSO
アリ・ラシライネン(指)

録音:2011年6月6-8日
1879年ストックホルム生まれのナタナエル・ベリ(ベルク)の交響曲全集、完結編。1879年に生まれた彼は 獣医の資格を持ち、1939年まで国防省で少佐として軍馬の管理をしたのち、作曲家に転身。アッテルベリ やペッタション=ベリエルらとともに20世紀前半のスウェーデンを代表する独創的な作品を書き上げました。 彼の作品目録には6曲の歌劇をはじめ、いくつかのバレエ音楽、オーケストラ伴奏付き声楽作品、交響詩や 室内楽曲がありますが、何よりも重要なのが5曲の交響曲です。彼の交響曲はどれもタイトルを持っており、 このアルバムに収録されたのは第4番と第5番。第4番は彼の友人アッテルベリとの賭けから生まれたという軽 妙な作品ですが、条件の一つである「20分以内」という長さを超過してしまったため、ベリは罰金を払うことに なったというエピソードがあります。最後の交響曲となる第5番は、華やかでドラマティックな音楽。タイトルの 「passioni」には情熱の意と苦しみの意があり、そのどちらも満たすかのような起伏のある各楽章が聴きどころ です。終楽章の終結部では天に向かって静かに昇っていくかのようなコラールが登場。情熱と受難は長い逡 巡の末、和解に至るという結末です。


Treasures
TRE-281(1CD)
F.レーマン〜モーツァルト:作品集1
オペラ序曲集*
 後宮からの誘拐/フィガロの結婚、
 ドン・ジョヴァンニ/コシ・ファン・トゥッテ、
 劇場支配人/魔笛/イドメネオ
交響曲第40番ト短調K.550
フリッツ・レーマン(指)
BPO*、ウィーンSO

録音:1952年7月9日*、1953年5月3-4日(共にモノラル)
※音源:DGG LPEM-19040*、29311
◎収録時間:64:20
“今こそ傾聴すべき、楽器や奏法を弄るではない真の原点回帰!”
■音源について
共に1960年代のドイツ盤を採用。

★フリッツ・レーマン(1904-1956)は、ドイツ・マンハイム生まれ。ソプラノ歌手ロッテ・レーマンの弟。アルヒーフレーベルから後にリヒターに引き継がれることになるバッハのカンタータなどの指揮を託されて、グラモフォンには管弦楽の王道レパートリーの録音を多く遺していますが、ステレオ録音が本格化する前に他界したせいか、その真価は広く認識されているとは言えません。
 レーマンの芸風を知るには、上記のバッハやブラームスのドイツ・レクイエムなどの声楽を伴う作品は必聴ですが、オーケストラ作品でまず傾聴すべきはモーツァルトでしょう。端正で内省的な音作りは、ここに聴く「40番」との相性が抜群。決して激情に任せることがないので、第一印象は極めて地味に感じられますが、聴けば聴くほど無垢のモーツァルトがひたひたと迫ります。
 第1楽章は上品に滑り出しますが、そのまま平板に流れるのではなく、高い集中力で全体を凝縮しながら起伏の大きな音楽を展開。第2楽章は極めて遅いテンポを取りながら息の長い呼吸が弛緩することなく一貫しているところに、レーマンの楽想への趣味の良い寄り添い方を痛感。これみよがしに語るのではない、どの箇所も一音一音が大切に育まれています。特に展開部ではゆったりとしたモードに甘んじることなく音楽を熱く内燃させている点にもご注目。第3楽章は実に美しく清潔なインテンポが印象的。それが中間の平和な光を湛えたニュアンスと確かなコントラストも成した例は稀でしょう。終楽章も感情を制御し、声部バランスを吟味しながら作品の造型を丁寧に紡ぎ出します。こういう真面目なスタイルの演奏はとかく無為無策なだけの場合もありますが、レーマンはそれとは明らかに異なることを実感していただけることでしょう。
 一方、序曲集においては、本編のドラマを連想させるニュアンスを誰しも期待するところですが、過度なテンポ・ルバートや外面的効果を狙わず純音楽的なアプローチは不変。ただ、「後宮からの逃走」「魔笛」などのテンポの速い曲ではオケの自発性に任せて推進力を確保している点もあり、レーマンが決して柔軟性のない堅物ではないことが分かります。特に「魔笛」の一途な推進性は比類がないほどで、BPOの巧さとも相俟って、この序曲の最高位の録音だと確信しています。「フィガロの結婚」は、いわゆる「名演」という形容が似合わない名演!これほど指揮操作を聴き手に意識させず、楽譜に書かれた音符以外の素材を排除し、音楽の力だけで押し通した演奏は珍しく、しかも、その真摯なアプローチがトスカニーニ的な強烈な圧ではなく、自然で人間的な配慮の上に為されているので、そこから導かれる音楽に窮屈さは皆無。それが美しくも伸び伸びとしたニュアンスとして結実し、確実に訴えかけるのではないでしょうか。
 フリッツ・レーマンの指揮には、今まで聞き慣れた作品であっても「そもそもこういう曲だったな〜」と聴き手を原点に立ち返らせ、作品の素晴らしさを再認識させる作用があると思うと、50代で世を去ってしまったのは実に痛恨の極みです。【2023年11月・湧々堂】

LSO Live
LSO-0572(4CD)
エルガー:交響曲、エニグマ変奏曲、行進曲集、他

■Disc1
(1)交響曲第1番変イ長調op.55
(2)行進曲「威風堂々」第3番ハ短調、第2番イ短調、第5番ハ長調

■Disc2
(1)交響曲第2番変ホ長調op.63
(2)戴冠式行進曲op.65
帝国行進曲op.32/威風堂々第1番

■Disc3
(1)交響曲第3番ハ短調op.88(A.ペイン(1936〜2021)補筆)
(2)ヴォーン・ウィリアムズ:トマス・タリスの主題によるファンタジア
(3)行進曲「威風堂々」第4番

■Disc4
(1)序奏とアレグロ
(2)エニグマ変奏曲
(3)チェロ協奏曲
■Disc1
(1)サー・コリン・デイヴィス(指)/録音:2001年9月30&10月1日、バービカン・ホール
(2)バリー・タックウェル(指)/録音:1988年4月26&27日/ウォルサムストー・タウン・ホール
■Disc2
(1)サー・コリン・デイヴィス(指)/録音:2001年10月4&5日、バービカン・ホール
(2)バリー・タックウェル(指)/録音:1988年4月26&27日、ウォルサムストー・タウン・ホール(op.65とop.32は4月27日のみ録音)
■Disc3
(1)サー・コリン・デイヴィス(指)/録音:2001年12月13&14日、バービカン・ホール
(2)サー・アントニオ・パッパーノ(指)/録音:2020年3月15日、バービカン・ホール】
(3)バリー・タックウェル(指)/録音:1988年4月26&27日、ウォルサムストー・タウン・ホール
■Disc4
(1)サー・コリン・デイヴィス(指)/録音:2005年9月2日3&12月9日、バービカン・ホール
(2)サー・コリン・デイヴィス(指)/録音:2007年1月6&7日/バービカン・ホール
(3)フェリックス・シュミット(Vc)、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指)/録音:1988年9月28&29日、ウォルサムストー・タウン・ホール
LSOによるエルガー作品がボックスで登場。サー・コリン・デイヴィス指揮の交響曲ほか、パッパーノ指揮によるエルガーと同時代の作曲家ヴォーン =ウィリアムズの初出音源、さらにバリー・タックウェルとの名演「威風堂々」も盛り込まれた注目リリースです!
LSO(LSO)が設立されたのは1904年、その最初期、エルガーもオーケストラを指揮していました。また、1926-32年、エルガーは自作自演の 形でLSOと作品を録音、この録音は多くの指揮者たちの大きな指標ともなりました。その録音に大きな影響を受けたサー・コリン・デイヴィス(1927-2013) もエルガーにも並々ならぬ思い入れがありました。エルガーのことを“大きくて丸々としていて、犬を連れて川岸を散歩するのが好きだったりと、まるでファルス タッフのようだった。陽気な茶目っ気があるかと思えばメランコリックな面もあり、そうした二面性は作品にもあらわれているが、大きな魅力だ”とデイヴィスは語 りました。さらに”楽譜を見ると、エルガーは自分が何をどうしてほしいか、というのが明確にある作曲家であり、「poco accelerando (少しずつ速くする) 、 そしてその後にsubito tempo primo(直ちにもとのテンポにもどす)、と書いてあるが、これを指示通りにすると聴き手は突然落馬したような印象になります。エル ガーの細かな楽譜への指示はいつも注意深く読み解かなければならない。”と、その綿密に書きこまれた楽譜の読み込みを、行間までを読むように研究していまし た。そうしたデイヴィスがのこしたライヴはエルガー作品の新たな決定版として長く語り継がれるものとなっています。
「威風堂々」は、1955-68年LSOの首席ホルン奏者を務めたバリー・タックウェル指揮。LSOレーベルとしては初登場音源。こちらも管楽器が豪快に鳴って おり、管楽器セクションでも世界に名を轟かせる礎をつくったともいえるタックウェルとLSOとの引き締まった演奏となっています。
パッパーノ指揮によるヴォーン=ウィリアムズは初出音源。この作品は1910年に作曲者自身の(指)LSOの弦楽メンバーによって初演されました。弦楽のみに よる演奏はオルガンの響きのようでもあり、きわめて美しいSF映画の世界に迷い込んだような、静謐で厳かな神秘的な雰囲気。パッパーノが導く美しい歌と音色 を堪能できます。
チェロ協奏曲も初出音源です。LSOに定期的に客演していたデ・ブルゴス(1933-2014)指揮。チェロの独奏は、ロンドンの王立音楽院で名誉ア ソシエイトとなり、音楽院で忙しく教鞭をとっている英国の名手フェリックス・シュミット。冒頭の激しい慟哭から、イギリスの巨匠の風格たっぷりに聴かせます。デ・ ブルゴスも暗くうねる旋律をこれでもかと怒涛のように展開しております。 (Ki)

オクタヴィア
OVCL-00834(1SACD)
税込定価
2023年11月22日発売
ハイドン交響曲集Vol.22
交響曲 第67番 へ長調 Hob.I:67
交響曲 第68番 変ロ長調 Hob.I:68
交響曲 第11番 変ホ長調 Hob.I:11
飯森範親(指)
日本センチュリーSO

録音:2022年5月26日(第67番、第68番)、12月9日(第11番)  大阪、ザ・シンフォニーホール・ライヴ
日本センチュリー交響楽団が首席指揮者の飯森範親と共にス タートした「ハイドンマラソン」は、フランツ・ヨーゼフ・ ハイドンのすべての交響曲を演奏しようという一大プロジェ クト。当盤は第27回、29回コンサートのライヴ収録です。 幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日本セン チュリー響は、精緻な構築と、細部までこだわりぬいた感性 で、気品あふれるハイドンを奏でています。柔和で晴々とし た優美な演奏は、まさに彼らの真骨頂といえるでしょう。(オクタヴィア)


東武レコーディングズ
TBRCD-0142(4CD)
税込定価
チャイコフスキー名演集〜3大交響曲&管弦楽作品集

■CD1
(1)交響曲第4番
(2)『白鳥の湖』抜粋
■CD2
(3)交響曲第5番
(4)『エフゲニー・オネーギン』よりポロネーズ
(5)幻想序曲『ロミオとジュリエット』
■CD3
(6)交響曲第6番『悲愴』
(7)フランチェスカ・ダ・リミニ
(8)『モーツァルティアーナ』より祈り
■CD4
(9)弦楽セレナーデ
(10)フィレンツェの想い出
(11)デンマーク国家による祝典序曲
秋山和慶(指)広島SO

録音:(1)2012年2月17日アステールプラザ大ホール(ディスカバリー・シリーズ「ロマン派の旅路19〜世紀を彩った作曲家」W)
(2)2011年9月16日アステールプラザ大ホール(ディスカバリー・シリーズ「ロマン派の旅路19〜世紀を彩った作曲家」V)
(3)2012年1月7日広島市文化交流会館(YMFGもみじニューイヤーコンサート)
(4)(5)2012年4月10日広島市文化交流会館(第318 回定期演奏会)
(6)2003年8月6日広島国際会議場フェニックスホール(平和の夕べコンサート)
(7)(8)2013年1月18日広島市文化交流会館(第325 回定期演奏会)
(9)(11)2016年4月17日広島市文化交流会館(第359 回定期演奏会)
(10)2013年2月28日アステールプラザ大ホール(ディスカバリー・シリーズ「音楽の街を訪ねて」4)
今、円熟の境地にある巨匠、秋山和慶のチャイコフスキー。固い友情で結ばれた広島SOとのヒューマンな名演集で ある。チャイコフスキーを音楽の暴力として表現する方法はたやすい。そんな手法に秋山は目もくれずに丁寧な刺繍のよう に旋律美を丹念に清潔に紡いでゆきます。 交響曲第4 番の静寂が放射するパワー。交響曲第5番における甘いドラマを禁じたストイックなまでのスタイルが自らを律す る芸術家の厳しさを象徴しています。『悲愴』では血の通ったドラマが展開して心に染み渡る。 特筆したいのは「フィレンツェの思い出」の弦楽合奏版で、オーケストラでは滅多に演奏されないという希少性だけでなく、交 響曲にも匹敵する対位法のお手本のような、見事な表現です。いわゆる聴いていて腑に落ちる、納得の演奏とはこういう 演奏のことを言うのでしょう。珍しい「デンマーク国家による祝典序曲」が収録されているのも有難く、こういう秘曲までも衒うこと なく、阿ることもなく只管誠実に語り掛けてくれる秋山和慶には自然と頭が下がってくる。

Myrios Classics
MYR-033(1CD)

KKC-6772(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB103(1873年第1稿/ノヴァーク版) フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
ケルン・ギュルツェニヒO

録音:2022年9月/ケルン・フィルハーモニー(ライヴ)
大好評ロト&ギュルツェニヒ管のブルックナー全集シリーズ、第3弾。ブルックナーの交響曲中とくに頻繁に改訂され第3稿まである第3番を収録しています。 心酔するワーグナーに捧げられ、同じく終生あこがれ続けたベートーヴェンの「第九」を思わせる楽想も入れ込んだ大作に対して、ロトが選んだ版は大胆な実験 精神と喜びにあふれた1873年初稿。ブルックナーのやりたいことが原形のまま詰まったスコアであり、一番長い演奏時間を要し、またロト自身が高く評価して いる稿でもあります。
細部までこだわり、洗練された音を真新しく響かせていく充実の演奏。巨大な音楽でありながらも推進力に富み、まったく退屈せずに全曲を聴きとおせます。 颯爽としたスピード感を崩さずに重々しく分厚い音塊を巧みに積み上げていくフィナーレは息もつかせぬ衝撃的おもしろさ。アダージョ冒頭を始め、ふとした箇所 であらわれる素朴な歌いまわしも実に美しくさわやかで絶品。終始、今まさに音楽が生まれんとする瑞々しさと輝き、感動に満ちあふれています。 (Ki)

NATIONAL SYMPHONY ORCHESTRA
NSO-0007(1SACD)
ジョージ・ウォーカーシンフォニア集
:シンフォニア第1番(1984,1996改訂)
(フロム財団委嘱)
シンフォニア第2番(1990)
(クーセヴィツキー財団委嘱)
シンフォニア第3番(2002)
シンフォニア第4番“Strands(糸)” (2011)
(ナショナルSOほか共同委嘱)
シンフォニア第5番“Visions” (2016)
ジャナンドレア・ノセダ(指)
ワシントン・ナショナルSO
アーロン・ゴールドマン(Fl)
シャナ・オシロ(S)、デ・マルクス・ボルズ(T)、ダニエル・J・スミス(Bs-Br)、V・サヴォイ・マクイルヴァン(Bs-Br)

録音:[第1番]2022年1月13,15,16日/[第2番]2023年5月24,25日/[第3番]2023年6月1,2,3日/[第4番]2022年1月27,28,29日/[第5番]2023年5月12,13日
2022年1月から、NSOとノセダは生誕100年となる黒人作曲家ジョージ・ウォーカーの5つのシンフォニア全曲を演奏会で取り上げ、録音してきました。デ ジタルでは曲ごとに配信されておりましたが、フィジイカルではこのディスクで一挙に登場となります。
ジョージ・ウォーカーは、1996年に音楽家として初めてピューリッツァー賞(音楽部門)を受賞した、アメリカを代表する作曲家。1922年、ジャマイカからの 移民で医師であった父と、アメリカの政府の印刷局で働いてウォーカーの才能を早くから認めた母のもとに生まれました。オバーリンでピアノを学んだのち、カー ティス音楽院でピアノと作曲を学び、1945年、同音楽院初の黒人の卒業生となりました。1984年から2016年の間に生涯で5作となるシンフォニアを作曲し ています。
第1番は穏やかで抒情的な部分とエネルギッシュの対比が印象的な2楽章からなる作品。第2番はギターも登場する華やかな作品。第3番は急-緩-急の3楽 章から成り、ウォーカーが最も充実していた時期の作品で、非常にクリアで切れ味の鋭い和声が冴え渡った作品です。第4番はウォーカー90歳を記念してNSOは じめシンシナティなどの複数のオーケストラが共同で委嘱したもので、讃美歌の引用をしながらそれぞれのリズムを分解して融合させ、最後はエネルギーに満ちて 終わります。第5番は2015年の6月27日に起きた、白人至上主義者の21歳の若者がアフリカ系アメリカ人を9人射殺するという世界に衝撃を与えたニュース にショックを受けて書かれました。終止緊張感に満ちたリズムや音階で、ピアノも登場(ウォーカーもコンサート・ピアニストとしてキャリアをスタートさせたことを 思い出させます)。時折現れる歌唱陣は時に聖歌を、時に奴隷制を思わせるテキストを歌ったり語ります。最後は静かに断絶するように終わります。怒りに満ちた 作品であるとともに聴き手に様々なことを考えさせる作品であります。 (Ki)

BIS
BISSA-2701(1SACD)
ヘルヴィ・レイヴィスカ(1902-1982):管弦楽作品集 第1集
シンフォニア・ブレヴィス(短い交響曲)(Sinfonia brevis) Op.30(1962rev.1972)
管弦楽組曲第2番Op.11(1937?38)(ニュルキ・タピオヴァアラの映画『ユハ(Juha)』の音楽から)*
交響曲第2番Op.27(1954)
ラハティSO、
ダリア・スタセフスカ(指)

録音:2023年1月2〜5&7日、2023年5月12&13日*/シベリウスホール、ラハティ(フィンランド)
制 作:インゴ・ペトリ
クライナ出身のダリア・スタセフスカ(1984-)は、タンペレ音楽院でヴァイオリンと作曲、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーでヴァ イオリンとヴィオラ、ヨルマ・パヌラとレイフ・セーゲルスタムの下で指揮を学びました。2021/2022年のシーズンからラハティSOの首席指揮者を務め、 ラハティ国際シベリウス・フェスティヴァルの音楽監督とBBC響の首席客演指揮者のポストにも就いています。2023年、「BBC Music Magazine」の 「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞しました。
新しいアルバムは、オッリ・ムストネンと共演したラウタヴァーラとマルティヌーのピアノ協奏曲(BIS SA-2532)に次ぐ、ラハティSO首席指揮者として の録音の第2作。フィンランドで最初の重要な女性作曲家ヘルヴィ・レイヴィスカの管弦楽作品を録音するシリーズの最初のアルバムです。
レイヴィスカは、1902年にヘルシンキで生まれ、エルッキ・メラルティンとアルトゥール・ヴィルナーにピアノと作曲を学びました。一般の聴衆がまだ「女性作曲 家」に偏見を抱いていたとされる時代、シベリウス・アカデミーでライブラリアンとして働きながら管弦楽曲、室内楽曲、器楽曲、歌曲、映画のための音楽などを作 曲しました。近年、注目される機会が多くなり、「ピアノ協奏曲 ニ短調」と「交響曲第1番変ロ長調 」のセッション録音(Hanssler Classic HC-23050)が 最近リリースされました。
「管弦楽組曲第2番」は、フィンランドの前衛的、実験的作風の映画監督ニュルキ・タピオヴァアラ(1911-1940)が1937年に作った『ユハ(Juha)』の ために彼女が書いたスコアの4曲を組曲にした作品です。「春の到来」「ユモレスク」「子守歌」「エピローグ」。映画の基になったユハニ・アホ(1861-1921) の同名小説は、アーレ・メリカントとレーヴィ・マデトヤのオペラの原作にも使われています。
「交響曲第2番」は、レイヴィスカが、後期ロマンティシズムのスタイルから対位法によるポリフォニーと線的なアプローチに移ろうとしていた時期、1954年に 作曲されました。第1楽章「アンダンティーノ・クワジ・アレグレット-ピウ・アニマート・エ・リトミコ」第2楽章「アレグロ・モルト」第3楽章「アンダンテ・カンター ビレ」の3楽章の作品です。1955年4月5日、ニルス=エーリク・フォウグステットがフィンランドRSOを(指)ヘルシンキで初演しました。
「シンフォニア・ブレヴィス(短い交響曲)」は、1962年に作曲され、1972年に改訂された作品です。単一楽章で書かれ、ポリフォニーと線的スタイルが印象 を残す作品です。エーリク・クロンヴァル指揮ヘルシンキ・フィルハーモニックによる録音で初めて演奏され、その後、ラジオ放送でしばしば演奏されています。 (Ki)

GRAND SLAM
GS-2306(1CD)
ベートーヴェン:序曲「コリオラン」*
交響曲第3番「英雄」
ブルーノ・ワルター(指)
コロンビアSO

録音:1959年4月15日*、1958年1月20、23、25日/アメリカン・リージョン・ホール(カリフォルニア)
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:ステレオ
■制作者より
交響曲第6番「田園」(GS-2297)に続く、ワルターのベートーヴェン・シリーズです。「英雄」はGS-2125以来約8年ぶりのリマスター音源で、「コリオラン」 序曲は初復刻となります。今回も状態の良い2トラック、38センチ、オープンリール・テープを使用し、プロ用の機器によりマスタリングを行いました。いかにもアナログらしい、広がりの豊かな瑞々しい音質で楽しめます。(平林 直哉)

Glossa
GCD-921134(1CD)
C.P.E.バッハ:ハンブルク交響曲集 Wq182
シンフォニア第1番ト長調
シンフォニア第2番変ロ長調
シンフォニア第3番ハ長調
シンフォニア第4番イ長調
シンフォニア第5番ロ短調
シンフォニア第6番ホ長調
アレクサンダー・ヤニチェク(コンサートマスター)、
18世紀オーケストラ

録音:2021年5月&2022年9月、カイゼル運河教会(アムステルダム、オランダ)
2024年3月、フランス・ブリュッヘン最後の来日となった2013年以来約11年ぶりの来日公演を予定している18世紀オーケストラの2023年2枚目となるリリースは、バッハの次男、C.P.E.バッハの代表作「ハンブルク交響曲集」!スヴィーテン男爵(ゴットフリート・ファン・スヴィーテン)の依頼によって弦楽と通奏低音のために書かれたこの作品は、当時としては非常に高い演奏技術が必要とされる曲集。アレクサンダー・ヤニチェクがリードする18世紀オーケストラは作品が要求する豊かなハーモニー、大胆なダイナミクス、流れるようなメロディに明らかな喜びをもって応え、極めて意欲的な音楽作りで彼らにしか響かせることのできない「ハンブルク交響曲」を作り上げています。
ブリュッヘン亡き後、様々な客演ソリストや客演指揮者を迎えて活動する18世紀オーケストラが今回のレコーディングでコンサートマスターに迎えたのはオーストリア出身のヴァイオリニスト、アレクサンダー・ヤニチェク。シャーンドル・ヴェーグに指名されコンサートマスターを務めたカメラータ・ザルツブルクや、アソシエイト・アーティストの地位に就いているスコットランド室内Oでの活躍でよく知られるほか、ヨーロッパ室内Oをたびたび指揮し内田光子とも繰り返し共演しています。

ALTO
ALC-1496(1CD)
ジェローム・モロス:交響曲第1番他
交響曲第1番/最後の審判
オーケストラのためのワルツによる変奏曲
Biguine/オーケストラのための壮大な物語
ジョアン・ファレッタ(指)LSO

録音:1993年
アメリカの作曲家ジェローム・モロスの作品集。彼は映画音楽作曲家としてもよく知られており「大いなる西部」はアカデミー賞にノミネートされました。このアルバムでは「交響曲第1番」をメインとして彼のクラシック作品もお聴き頂けます。

BIS
BISSA-2496(1SACD)
マーラー:交響曲第8番『千人の交響曲』 キャロリン・サンプソン(ソプラノI / いと罪深き女)、ジャクリン・ワーグナー(ソプラノII / 贖罪の女)、キャロリン・サンプソン(ソプラノIII / 栄光の聖母)、サーシャ・クック(アルトI / サマリアの女)、ジェス・ダンディ(アルトII / エジプトのマリア)、バリー・バンクス(テノール / マリア崇拝の博士)、ユリアン・オルリスハウゼン(バリトン / 法悦の教父)、クリスティアン・イムラー(バス / 瞑想の教父)
ミネソタcho、ナショナル・ルーテルcho、ミネソタ少年cho、アンジェリカ・カンタンティ・ユースcho
オスモ・ヴァンスカ(指)ミネソタO

録音:2022年6月10-12日(ライヴ)、2022年6月14-16日(セッション)/オーケストラ・ホール(ミネアポリス)
好評を博しているオスモ・ヴァンスカ率いるミネソタOによるマーラー・シリーズ。当アルバムは交響曲第8番『千人の交響曲』 を収録!独唱にはキャロリン・サンプソン、ジャクリン・ワーグナー、クリスティアン・イムラーなど実力派を迎えております。この『千人の交響曲』でもヴァン スカならではの緻密な構成と細部にまで注意が払われた圧巻の仕上がり。繊細かつ丁寧な音楽づくりが魅力です。また録音にも注目。オーケストラ全体の響き を自然にとらえ、演奏の一体感を堪能することができます。
BISレーベルで数多くの録音を残してきたヴァンスカが最上級の演奏に達したマーラーの交響曲シリーズ。これまでに第1番『巨人』(KKC-6034 / BIS SA-2346)、第2番『復活』(KKC-5995 / BIS SA-2296)、第4番(KKC-6131/ BIS SA-2356)、第5番(KKC-5831 / BIS SA-2226)、第6番(KKC-5994/ BIS SA-2266)、第7番(KKC-6184 / BIS SA-2386)、第9番(KKC-6686/ BIS SA-2476)、第10番 (KKC-6321/ BIS SA-2396)がリリースされております。
2003年にミネソタOの音楽監督に就任したヴァンスカは、ベートーヴェンの交響曲全集などで評価を高めました。しかし、当団では経営悪化に伴う労 使対立が激しさを増し、2012年10月に経営側はロックアウトを決行。その後の2012/13年のシーズンは全てキャンセルとなり、当団の存続そのものも危 ぶまれる状況となりました。ヴァンスカは、労使の合意が成立した2014年1月に首席指揮者に復帰し、以後、団結力の増したミネソタOの演奏は一層 密度の濃いものとなっております。

Cybele
SC-832301(1CD)
バッハ家の管弦楽作品集
ヨハン・ベルンハルト・バッハ:管弦楽組曲 ト短調
C.P.E.バッハ:ハンブルク交響曲第5番ロ短調
J.C.バッハ:交響曲 ト短調
バッハ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調 BWV1060
パヴェル・ストルガレフ(Ob)
ベルンハルト・フォルク(Vn,指)
ノイエ・フィルハーモニー・ヴェストファーレン
ベルリン古楽アカデミーのコンサートマスターとしても活躍しているヴァイオリニスト、ベルンハルト・フォルクが指揮するバッハ・ファミリーの作品集。
フランスの宮廷舞踏とイタリア器楽の妙技を融合させたヨハン・ベルンハルト・バッハの管弦楽組曲にはじまり、独創的で辛口、大胆なコントラストを駆使したカー ル・フィリップ・エマヌエル・バッハの「疾風怒濤」な交響曲、モーツァルトの小ト短調に影響を与えた荒々しい熱狂によるヨハン・クリスティアン・バッハの交響曲 を収録。
最後におかれた大バッハのヴァイオリンとオーボエのための協奏曲は、2台のチェンバロのための協奏曲から復元されたもので、二つの独奏楽器が効果的に組み 合わされます。ジグザグ音型でエネルギッシュに展開していく終楽章は後の時代の激しい音楽を予感しているかのよう。 (Ki)


Gramola
GRAM-99311(11CD)
NX-K10
ブルックナー:交響曲全集(全10曲)
交響曲 ニ短調(通称第0番) WAB100(1869)(2023年デイヴィッド・チャプマン校訂版)…初出音源
交響曲第1番ハ短調 WAB101(1890/91年ウィーン稿)
交響曲第2番ハ短調 WAB1022(1872年初稿/2005年ウィリアム・キャラガン校訂版)
交響曲第3番ニ短調 WAB103(1873年第1稿)
交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」 WAB104(1888年第3稿/2004年ベンジャミン・コーストヴェット校訂版)
交響曲第5番変ロ長調 WAB105(1876-78)
交響曲第6番イ長調 WAB106(1881)*
交響曲第7番ホ長調 WAB107(1883-85)(1954年ノーヴァク版 2018/19年 ポール・ホークショー校訂版)
交響曲第8番ハ短調 WAB108(1890)(2014年 ポール・ホークショー校訂版)*
交響曲第9番ニ短調 WAB109(1887-96未完)
レミ・バロー(指)
聖フローリアン・アルトモンテO
オーバーエスターライヒ・ユースSO*

録音:2013-2023年聖フローリアン修道院教会、ザンクトフローリアン(オーストリア北部オーバーエスターライヒ地方)
リンツ郊外のザンクト・フローリアンにある聖フローリアン修道院は、かつてアントン・ブルックナーが聖歌隊で歌い、オルガニストを務め、今はその墓所となってい る場所。ここでは、古くは朝比奈隆と大阪フィルの第7番、カラヤンやブーレーズとウィーン・フィルの第8番など巨匠たちによる記念碑的なブルックナー演奏が 繰り広げられてきました。同地でブルックナーの没後100年を記念して1996年に創設されたのが、聖フローリアン・アルトモンテOとブルックナー週間 (Bruckner-Tage)音楽祭。その常任指揮者レミ・バローが指揮して行われた10曲の交響曲のライヴ録音をBOX化しました(第6番と第8番はオーバーエ スターライヒ・ユースSOの演奏) 。 会場となった聖フローリアン修道院はとても長い残響があり、チェリビダッケに師事したことのあるバローは、響きの混濁を避けつつ、長く美しい残響と音楽を一 体化するためにテンポをゆったりと保ち、雄大な音楽として聴かせます。このため、第3番と第5番では89分、第8番では103分を越える演奏時間となりまし た。同時にバローは最新の楽譜校訂研究にも目配りしており、一部の曲では新しい校訂版を使用。このBOXが初出となる交響曲ニ短調ではディヴィッド・ チャプマンによる2023年校訂版を使っています。
※第1番から第9番までの単独アルバムはSACDハイブリッド盤で発売されていましたが、このBOXではお求めやすい価格にするために通常CDでの発売と なります。 ※レーベルからの情報によれば交響曲ニ短調は通常CDとして2024年に単独リリースが予定されているとのことです。


ICA CLASSICS
ICAC-5176(1CD)
NX-B03
カバレフスキー:歌劇「コラ・ブルニョン」序曲
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調 Op. 65
ボーンマスSO
コンスタンティン・シルヴェストリ(指)

録音:1961年4月27日ウィンター・ガーデンズ・パヴィリオン、ボーンマス(ライヴ/モノラル)
シルヴェストリと翌年には彼が首席指揮者の座に就くことになるボーンマスSOとの、1961年のライ ヴ録音。シルヴェストリのショスタコーヴィチといえばウィーン・フィルとの第5番、モスクワ放送響との第1番、 日本でのN響との第1番ライヴ、ルーマニアでの第10番ライヴなどが知られますが、第8番の登場は初め てとなります。さらに、同時収録の「コラ・ブルニョン」もまた初レパートリーという嬉しい1枚。BBCのアーカ イヴからのCD化で、Re:Sound社のポール・ベイリーによる丁寧なリマスタリングにより、モノラルながらシ ルヴェストリらしい演奏の凄まじさがひしひしと伝わる音に仕上がっています。

Phi
LPH-040(1CD)
シューマン:交響曲第1番変ロ長調 Op.38 「春」
交響曲第3番変ホ長調 Op.97「ライン」*
アントワープSO
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)

録音:2019年10月*、2022年10月エリザベート王妃記念ホール、アントワープ(アントウェルペン)
ヘレヴェッヘが、1996年と2006年に古楽器オーケストラのシャンゼリゼOと録音し、高い評価を得たシューマンの交響曲。その経験 を経た今回の全集再録音では、機能性の高いモダン楽器のオーケストラによってさらに深化した解釈と幅の広い表現を聴くことが出来ます。 引き締まったアクセントと各楽器の伸びやかな歌、そしてダイナミックなオーケストラの鳴りが素晴らしく、なかでも「春」のスケルツォや「ライン」冒 頭などは格別の響き。2010年に自主レーベルPhiを立ち上げて以降、「本当に取り組みたい曲だけ指揮する」と標榜するヘレヴェッヘが敢え て臨んだ再録音だけに、大きな意味のある全集になったといえるでしょう。

CD ACCORD
ACD-266(3CD)
NX-F01
スクロヴァチェフスキ生誕100年を記念して
【CD1】
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ:1. プレリュード、フーガとポストリュード(1946-1948)
オネゲル:交響曲第2番(1941)
【CD2】
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626(1791)
【CD3】
エンニオ・ポッリーノ(1910-1959):交響詩「サルデーニャ」(1933)
ペトラッシ(1904-2003):管弦楽のための協奏曲 第1番(1934)
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ステファニア・ヴォイトヴィチ(S)
クリスティナ・シュチェパンスカ(Ms)
ボグダン・パプロツキ(T)
ヴィトルド・ピレウスキ(Bs)
ワルシャワ・フィルハーモニーcho
ワルシャワPO
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(指)

録音:全てモノラル
1956年2月11日(CD1&CD2)、6月22日(CD3)
ワルシャワ・フィルハーモニーホール(ライヴ)
指揮者・作曲家のスタニスワフ・スクロヴァチェフスキの生誕100年(2023年10月3日)を記念して、母国ポーランドのワルシャワ・フィルハーモニーの アーカイヴから1956年の録音が初CD化。 正規盤の無かったモーツァルトのレクイエムや若き日の快速テンポによる「英雄」を含む興味深いリリースです。 スクロヴァチェフスキはポーランドのルヴフ(現ウクライナのリヴィウ)に生まれました。4歳でピアノとヴァイオリンを学び始め、特にピアノで目覚ましい才能を 発揮して11歳の時にはデビュー・リサイタルを行うほどでしたが、第2次世界大戦中に手にケガを負い、その後は指揮と作曲に専心します。1946年 以降はヴロツワフ、クラクフ、カトヴィツェのオーケストラで指揮者を務め、1956年にはローマで行われた国際指揮者コンクールで優勝。2年後には ジョージ・セルの招きでアメリカ・デビューを果たしました。1956年から59年にかけて、ポーランド国内ではワルシャワ・フィルのポストを得て定期的に指 揮。ここに収められた2つのコンサートでは世界へ羽ばたく前夜の指揮を聴くことができます。全6曲中、「英雄」を除く5曲にはスクロヴァチェフスキによる 正規録音が無かったので貴重なリリースと言えるでしょう。 スクロヴァチェフスキは1947年にシマノフスキ国際コンクールの作曲部門で入賞し、フランス政府の奨学金を得てオネゲル(とナディア・ブーラン ジェ)に師事しているので、自作(初演)と師の作品を組み合わせた2月11日のプログラムは師への敬意を込めたものかもしれません。後半に置かれた モーツァルトのレクイエムは作曲家の生誕200年であることにちなんだ選曲と思われますが、結果的に前年秋に世を去ったオネゲルへの追悼のような 形になりました。4人のソリストと合唱団は声を張った熱唱に傾きがちで、このあたりには甚大な犠牲を出した第2次大戦から10年余りという時代の 空気も感じられます。その中で意外なのはラクリモーサの結びの「アーメン」。ここは多くの場合、悲しみのどん底から救いを求めるかのような絶唱になり がちですが、スクロヴァチェフスキは柔らかな発声と控えめな音量で歌わせ、最後は消え入るように終わらせています。 6月22日のプログラムでは、前半後半を通じてこの人らしい精彩に富んだ演奏を聴かせます。「英雄」の演奏時間は44分余り。ザールブリュッケン放 送響盤(2005年)も読響盤(2012年)も弛緩とは無縁の充実した演奏でしたが、それらに比べると当盤の演奏時間は5分ほど短く、若きスクロヴァ チェフスキの覇気が漲る演奏となっています。 ブックレット(ポーランド語と英語)は表紙込みで84ページもあり、楽曲解説や演奏者の紹介に加えて当日のコンサート・プログラムの表紙写真やオー ケストラと合唱団のメンバー全員の名前が掲載されるなど、丁寧な作りになっています。
※すべてオリジナル・テープからCD化していますが、ベートーヴェンの「英雄」ではマスターに起因するゆがみが少しあるとのことです。

ONDINE
ODE-1422(1CD)
NX-B07
オッリ・ムストネン(1967-):交響曲第3番&第2番
交響曲第3番「Taivaanvalot 天空の光」(2020)- テノールと管弦楽のために
交響曲第2番「Johannes Angelos ヨハネス・アンジェロス」 (2013)*
イアン・ボストリッジ(T)
トゥルクPO
オッリ・ムストネン(指)

録音:トゥルク・コンサート・ホール(フィンランド)、2022年11月24-26日、2023年5月29-30日*
ピアニスト・指揮者として目覚ましく活躍するオッリ・ムストネン。彼は作曲活動にも力を注いでいます。 8歳からエイノユハニ・ラウタヴァーラの指導のもとで作曲を学び、いくつかの室内楽作品を書き上げたのち、2010年代の始めから交響曲の作曲にも取り組 んでいます。このアルバムには2013年作曲の第2番と2020年作曲の第3番を収録。ビザンチウムと、古代都市コンスタンティノープル(現在のイスタンブー ル)からインスパイアされたという交響曲第2番は、聖母マリアと正教会の司教職の紋章にちなんで名づけられた第1楽章「ブラケルナエのバナキア」のハープと 弦楽器の神秘的な響きで幕を開け、終楽章で、オスマン帝国によって都市が陥落するまでの情景が描かれています。交響曲第3番は、フィンランドの国民 的叙事詩カレワラの第47章から第49章の物語に基づいており、フィンランド神話のシャーマニズム的な要素が盛り込まれています。この録音では、声楽パー トを初演者イアン・ボストリッジが歌い、ムストネンとの息のあった演奏を聴かせます。

FUGA LIBERA
FUG-820(1CD)
NX-B10
ミヤスコフスキー:交響曲集
交響曲第17番嬰ト短調 Op.41
交響曲第20番ホ長調 Op.50
ウラル・ユースSO
アレクサンドル・ルーディン(指)

録音:2022年6月 スヴェルドロフスク・フィルハーモニック大ホール、エカテリンブルク、ロシア
モスクワ出身のチェリスト、指揮者アレクサンドル・ルーディンとウラル・ユースSOによるミヤスコフスキー。2つの大戦間の後期、実験的な作風から離れ古 典へと寄っていく時期に書かれた2つの交響曲を収録しています。45分ほどの比較的大規模な中に、不安や焦燥感、重々しさと大きなクライマックスなど、ミ ヤスコフスキーらしさがふんだんに盛り込まれた傑作第17番。逆に明るさと郷愁に満ちミヤスコフスキーの別の側面を聴くことの出来る25分ほどの第20番。長年ミヤスコフスキーにこだわり続けてきたというルーディンはウラル・ユース響を自在に操り、繊細さと力強さを併せ持つ力演で作品を内面から描き上げ、その高 い完成度に比して不当に知られていないとされるその作品の真価を問います。

BELVEDERE
BELVED-08071(3CD)
NX-D10
モーツァルト週間へのデビュー・コンサート
【CD1】
●1980年 モーツァルト週間
歌劇「魔笛」 - 序曲 K.620
交響曲第34番ハ長調 K.338
オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314
交響曲第35番「ハフナー」 K.385
【CD2&3】
●2006年 モーツァルト・イヤー オーケストラ・ワークショップ
モーツァルト:交響曲第25番ト短調 K.183の公開リハーサル(ドイツ語)
【CD1】
ヴェルナー・ヘルベルス(Ob)
アムステルダム・コンセルトヘボウO
ニコラウス・アーノンクール(指)
録音:1980年1月29日 ザルツブルク祝祭大劇場
【CD2&3】
カメラータ・ザルツブルク
ニコラウス・アーノンクール(指)
録音:2006年6月10日 モーツァルテウム、大ホール
モーツァルトの生誕200周年にあたる1956年に生地ザルツブルクで始まった音楽祭「モーツァルト週間」は、毎年彼の誕生日(1月27日)前後にオーストリ ア内外から演奏家を迎えて開催されます。この3枚組のセットでは、CD1にニコラウス・アーノンクールがコンセルトヘボウOを率いて初登場した 1980年の演奏を収録。CD2とCD3には2006年の公開リハーサルを収めています。 1980年の演奏は、アクセントの強調、時に極端と思えるテンポ設定、ダンスのステップを思わせるリズムの強調が聴かれ、抑制されたヴィブラートや、荒々し いほどに強奏される金管と打楽器といった、今では珍しくないHIPスタイル。聴衆の拍手は好意的に聞こえますが、『クーリエ』祇には「彼らはモーツァルトのメ ロディの自然な流れにわざわざ逆らうようなフレージングで演奏した」との批判的な評が載りました。当時はカラヤンやバーンスタインらが名声を極めており、こ の演奏の3日後には音楽祭にベームが登場して最後の3つの交響曲を指揮しました。後に話題となるアーノンクールとコンセルトヘボウ管の一連のモーツァ ルト録音はまだ世に出る前で、この演奏は当時の主流や伝統と異なる、非常に挑戦的なものとして響いたことが想像されます。彼らはこの年の11月に第 34番と第35番をテルデックに録音してモーツァルト交響曲シリーズに着手、賛美両論を巻き起こしつつ、その後の古典派作品の演奏に決定的な影響を 与えることになりますが、ここに収められた演奏はそうした歴史の転換を予告するものだったと言えるでしょう。オーボエ協奏曲でソロを吹くヴェルナー・ヘルベル スは1970年からコンセルトヘボウ管の首席奏者を務めつつ古楽演奏の研究実践に取り組み、またエボニー・バンドのリーダーとして埋もれていた近現代作 品の再評価に取り組みました。このCDは2023年6月に他界した彼への追悼盤でもあります。 CD2とCD3は、モーツァルト生誕250年にあたる2006年6月に行われた公開リハーサルの模様です。モーツァルト解釈の権威と認められていたアーノンクー ルはアーティスト・イン・レジデンスに迎えられ、カメラータ・ザルツブルク相手に自らの音楽観を存分に伝えます。リハーサルはドイツ語で、文字での掲載はあり ません。

VOX
VOXNX-3028CD(1CD)
NX-B03
ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調 Op.44
交響曲 ニ短調「ユース・シンフォニー」#
幻想曲「岩」 Op.7*
セントルイスSO
レナード・スラットキン(指)

録音:1977年10月1-2日、1979年*、1980年10月#
スラットキンとセントルイス響の画期的業績の一つ、ラフマニノフの管弦楽作品全集から交響曲第3番他が24bit/192kHzリマスターによる「VOX AUDIOPHILE EDITION」で復活。先にリリースされていた第2番&ヴォカリーズは『ステレオ』誌上での既発盤との比較で「最も顕著な違いはオーケストラ の立体感。前後左右の広がりと距離感が正確で、ステージの奥行きも深みを増す。グロッケンシュピールのようにトゥッティで他の楽器に埋もれやすい楽器の 音も鮮明に聴こえるので、管弦楽の演奏効果を熟したラフマニノフならではの工夫が伝わり、演奏に引き込む力が一気に強まる」と高評を得ました。 スラットキンは第3番を2011年にデトロイト響と再録音していますが、全3楽章を通じて演奏時間はほぼ同じで、当盤時点で解釈は熟成の域に達していた ことがうかがわれます。初出時に『レコード芸術』で「広々とした音場の中にオケが展開する。奥行きもとれ、解像度高く、それでいて全体はよく融け合ってい る。音はしなやかで艶があり、パートの定位ははっきりしていて、歪みや混濁は出ていない」(相澤昭八郎氏の録音評)と高評価を得ました。アナログ・テイス トを留めるリマスターによりリフレッシュされた名録音の魅力に浸ることが出来ます。
VOX
VOXNX-3029CD(1CD)
NX-B03
ラフマニノフ:交響曲第1番ニ短調 Op.13
交響詩「ロスティスラフ公」(1891)*
セントルイスSO
レナード・スラットキン(指)

録音:1976年12月3日、1980年10月*
スラットキンとセントルイス響の画期的業績の一つ、ラフマニノフの管弦楽作品全集から交響曲第1番他が24bit/192kHzリマスターによる「VOX AUDIOPHILE EDITION」で復活。先にリリースされていた第2番&ヴォカリーズは『ステレオ』誌上での既発盤との比較で「最も顕著な違いはオーケストラ の立体感。前後左右の広がりと距離感が正確で、ステージの奥行きも深みを増す。グロッケンシュピールのようにトゥッティで他の楽器に埋もれやすい楽器の 音も鮮明に聴こえるので、管弦楽の演奏効果を熟したラフマニノフならではの工夫が伝わり、演奏に引き込む力が一気に強まる」と高評を得ました。 この第1番は初出時に『レコード芸術』で「セントルイス響の名技を生かした明晰な表現が作られている」(小石忠男氏による演奏評)、「広々とした音場の 中にオケが展開する。奥行きもとれ、解像度高く、それでいて全体はよく融け合っています。音はしなやかで艶があり、パートの定位ははっきりしていて、歪みや 混濁は出ていない」(相澤昭八郎氏の録音評)と高く評価されました。アナログ・テイストを留めるリマスターによりリフレッシュされた名録音の魅力に浸ることが 出来ます。

ACCENTUS Music
ACC-80544CD(4CD)
フランツ・シュミット:交響曲全集

■CD1(46'51)
交響曲第1番ホ長調
■CD2(51'46)
交響曲第2番変ホ長調
■CD3(50'43)
交響曲第3番イ長調
■CD4(60'41)
交響曲第4番ハ長調
歌劇「ノートル・ダム」間奏曲&謝肉祭の音楽
BBCウェールズ・ナショナルO
ジョナサン・バーマン(指)

■CD4
アリス・ニアリー(Vc)、フィリップ・シャルツ(Tp)、ティム・ソープ(Hrn)、サラ=ジェーン・ポルスモゲ(イングリッシュホルン)

録音:[第1番]2020年7月 [第2番]2021年10&11月 [第3番]2021年9月 [第4番&ノートルダム]2022年10月
2024年に生誕150周年を迎えるフランツ・シュミット(1848-1910)。近年再評価が進んでおり、ベルリン・フィルの首席指揮者キリル・ペトレンコも彼の 作品を取り上げ、またパーヴォ・ヤルヴィ指揮で交響曲全集もリリースされるなど、フランツ・シュミットの認知度が高まっています。そして今回、フランツ・シュミッ トの作品に情熱をもって取り組んでいるイギリスの指揮者ジョナサン・バーマンとBBCウェールズ・ナショナルOによる交響曲全集がリリースされます。ジョ ナサン・バーマンは、LPOの首席指揮者ウラディミール・ユロフスキ(当時)のアシスタント指揮者を務めたこともある、注目の若 手指揮者です。 フランツ・シュミットはオーストリア=ハンガリー帝国プレスブルク(現スロヴァキアの首都ブラチスラヴァ)出身。ウィーンで活躍した作曲家。ウィーン・フィルのチェ ロ奏者、またオルガンやピアノの名手でもありました。ウィーン・フィル時代にはマーラーのもとで首席チェロ奏者を務めていました。また1927年からはウィーン 音楽アカデミー院長に就任、オーストリア音楽界に多大な足跡を残した人物です。同時代の作曲家には、プフィッツナーやレーガー、同年生まれにはシェーンベルク がいますが、その作風はブルックナーとブラームスの伝統を受け継ぐ重厚な後期ロマン派。 交響曲第1番は1899年シュミットが25歳の時の作品。ウィーン楽友協会の作曲賞において審査員全会一致の一等賞の評価を得ています。ドイツ=オーストリア の後期ロマン派の音楽の伝統を感じる内容。交響曲第2番は1913年に完成。8本のホルンや打楽器を含む巨大編成の作品。全3楽章で第2楽章は変奏曲形式と いう革新的な構成となっています。1928年に完成した第3番は、シューベルト没後100年(1928年)を記念した作曲コンクールのために書かれた作品。結果 はスウェーデンのアッテルベリの交響曲第6番に次いで第2位を獲得しています。そして、娘エマの死に深く悲しみレクイエムとして作曲された交響曲第4番。構成 は4楽章形式ではありますが、アタッカで進められ単一楽章のように演奏されます。また娘エマへの死を悼む印象的な部分としてトランペットのソロが冒頭と最後に 奏されます。絶望感と孤独感におおわれた作品ではありますが、シュミットの傑作のひとつと言えるでしょう。カップリングには、歌劇「ノートルダム」より間奏曲と 謝肉祭の音楽。歌劇の完成より前に構想され、1903年にウィーン・フィルで初演されて以来ドイツ・オーストリアでは人気の高い作品となっています。

APARTE
AP-328(1CD)
モーツァルト:交響曲全集Vol.2
(1)交響曲第29番イ長調K.201
(2)オーボエ協奏曲ハ長調K.314
(3)交響曲第40番ト短調K.550
マキシム・エメリャニチェフ(指)
イル・ポモ・ドーロ
イワン・ポディヨーモフ(Ob)(2)

録音:2023年2月9-11日 サラ・デッラ・カリタ(パドヴァ)
メリャニチェフと手兵イル・ポモ・ドーロによるモーツァルト交響曲全集、待望の第2弾が登場、人気の高い40番ト短調がメインなのにも注目です。
エメリャニチェフはクルレンツィス指揮ムジカエテルナの「ダ・ポンテ三部作」録音の才気煥発な通奏低音で注目されましたが、現在ではイル・ポモ・ドーロ を指揮してバロック・オペラのアルバムをリリースして高い評価を得ています。もともとモスクワ音楽院でロジェストヴェンスキーの厳しい訓練を受けたサラブレッ ドなうえ、音の指向性や奏者の数による変化なども綿密に計算するなど考えに考え抜いた録音となっています。
今回は第29番と第40番のカップリング。驚かされるのは40番第1楽章のテンポの類のない速さ。しかし丁寧な演奏のため、少しも乱暴な感じはしません。 むしろモーツァルトの気性の激しさ、ハイな状態にふさわしいとさえ思えてくる説得力で、議論を巻き起こしそうな解釈と申せましょう。
今回のフィルアップはオーボエ協奏曲。1986年ロシア出身、モーリス・ブルグ門下でバンベルクSOやマーラー室内Oを経て2016年以来ロイ ヤル・コンセルトヘボウOの首席奏者を務めている俊才。バロック・オーボエのひなびた響きに魅了されます。 (Ki)

MDG
MDG-93822616(1SACD)
エディション・ホーフカペレ2〜宮廷コンサート
アントン・ライヒャ(1770-1836):大序曲ニ長調
アンドレアス・ロンベルク:ヴァイオリン協奏曲第8番変ホ長調
パウル・ヴァインベルガー(1758-1821)交響曲ニ長調
ボン宮廷楽団(ボン・ベートーヴェンOのメンバー)
ディルク・カフタン(指)
ミハイル・オヴルツキ(Vn)

録音:2021年3月25,26日(ライヒャ、ロンベルク)、2023年1月9-12日(ヴァインベルガー)、ラ・レドゥーテ、ボン=バート・ゴーデスベルク
ベートーヴェンを主軸に、周辺の音楽、作曲家にも焦点を当て、当時の宮廷音楽「ハルモニームジーク」を再現していくシリーズ第2弾。 ベートーヴェンというと宮廷や教会に雇用されない自立した音楽家というイメージがありますが、ベートーヴェン家は、祖父が宮廷楽長で父が宮廷テノール歌手と 代々ボン宮廷と関わりがあり、ルートヴィヒ自身も音楽家としてのキャリアは宮廷音楽家でありました。 このアルバムでは、楽聖ベートーヴェンの生誕の地ボンを本拠地とし、1907年に設立されたボン・ベートーヴェンOのメンバーによる演奏で、ベートーヴェ ンが若き日を過ごしたボンの音楽文化を再現しています。 ボヘミア出身のアントン・ライヒャはベートーヴェンと同年生まれで、ケルン選帝侯マクシミリアンの宮廷楽団のフルート奏者としてボンに移りそこでベートーヴェン と知り合います。後にパリ音楽院の作曲教授として名声を得、古典派様式の管楽室内楽に優れた作品を残した事で知られています。アンドレアス・ヤーコプ・ロン ベルクはヴァイオリニストとして1790年、ボンの選帝侯の宮廷楽団に入団し、前述の通りここには若きベートーヴェンとライヒャも所属しており、彼らと親交を持 ちました。優れたヴァイオリン奏者として活躍したロンベルクによるヴァイオリン協奏曲は、ベートーヴェン・トリオ・ボンのミハイル・オヴルツキが卓越した技巧で 演奏しています。パウル・ヴァインベルガーは6曲の交響曲を作曲。このニ長調の作品は名人芸を披露するようなソロパートがあり、実験的なアプローチと豊かな サウンドが際立った作品。今回200年ぶりにボン・ベートーヴェンOのメンバーによって再演されました。 (Ki)

H.M.F
HAF-8905371(2CD)
ハイドン:パリ交響曲集+ヴァイオリン協奏曲
交響曲第84番変ホ長調 Hob.I:84
交響曲第85番変ロ長調 Hob.I:85「王妃」
ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIa:1*
交響曲第86番ニ長調 Hob.I:86
交響曲第87番イ長調 Hob.I:87
レザール・フロリサン
ウィリアム・クリスティ(指)
テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ(Vn,指*)

録音:2020年10月(第84&87番)、2022年3月(第85,86番、協奏曲)/シテ・ド・ラ・ミュジーク(パリ)
クリスティ率いるレザール・フロリサンが、ハイドンの交響曲を録音しました!クリスティは「自分は今、人生において、好きなことをさせてもらえる時期」と語り、 ハイドンの作品には絶大な敬意を抱いていて、ハイドン作品はずっとやりたいことリスト(机の上)にあった、といいます。これまでにもオラトリオは録音してき ていますが、交響曲!バロックに長年取り組んできた音楽家として、ハイドンの作品に最高級の敬意を払いながら、あらためて真価を問い、ハイドン作品に新鮮 味をもたらし、ハイドンのために身を捧げたいと語るクリスティの並々ならぬ思いが詰まったハイドン。レザール・フロリサンの器楽メンバーの素晴らしさがこれ 以上ない形で引き出されており、どの音も、喜びと明るさ、そして軽やかさに満ちています。
ハイドンの「パリ交響曲」はいずれも当時のパリの新設オーケストラ、コンセール・ド・ラ・オランピックのために書かれたものですが、ハイドンがウィーンで 指揮していたオーケストラはこれよりも小規模だったことなどから、様々な規模のオーケストラが演奏したと考えています。ただ、パリの聴衆のために書かれたと いうことで、フランスが好む華やかさがあり、パリのこの新オーケストラのアンサンブルの正確さと質が生きる作品になっていることは確かとも述べています。こ こではVnI=6名、VnII=4-6名、Vla=3-4名、Vc=4-5名、コントラバス2名、そして管楽器という編成で演奏しています。
ヴァイオリン協奏曲第1番は、エステルハージお抱えのオーケストラ(総勢15名ほど)のコンサートマスターだった、作曲家にしてヴァイオリンの大名手のルイー ジ・トマジーニのために書かれた作品。弦楽アンサンブルとソロのための作品です。クリスティはここで、ド・スワルテに指揮をまかせ、自身はリハーサルの時 も本番の時も、オーケストラの中に座っていたといいます。ハイドンによる、ポルポラ仕込みの洗練されたイタリア様式の熟練が光る名作です。ド・スワルテの瑞々 しくも大胆な演奏にも注目です。
ライヴ収録のため、各曲の最終楽章終了後拍手が入ります。 (Ki)


Melodiya x Obsession
SMELCO-1001087(2CD)
完全限定生産
ジャクリーヌ・デュ・プレ・イン・モスクワ
ソビエト連邦国歌イギリス国歌
ハイドン:交響曲第83番ト短調 《めんどり》
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調 Op.85
シベリウス:交響曲第2番ニ長調 Op.43
ブリテン:青少年のための管弦楽入門 〜 XV.フーガ
ジャクリーヌ・デュ・プレ(Vc)
ジョン・バルビローリ(指)BBC響

録音(ライヴ):1967年1月7日、モスクワ音楽院大ホール/ステレオADD
「カラヤン・イン・モスクワ」や「グールド・イン・モスクワ」、「ブーレーズ・イン・モスクワ」、「ストラヴィンスキー・イン・モスクワ」、「ミュンシュ・イン・モスクワ」など、東西の音楽史的交流の貴重な記録を遺す人気シリーズ「ライヴ・イン・モスクワ」の最新巻として、「ジャクリーヌ・デュ・プレ・イン・モスクワ」がMelodiya x Obsessionから登場!
BBC交響楽団がジョン・バルビローリとピエール・ブーレーズと共に1967年に巡ったプラハ、レニングラード、モスクワのツアーのうち、1967年1月7日にモスクワ音楽院で行われた演奏会(指揮はバルビローリ)の様子を収録。1966年からロストロポーヴィチに学んでいたジャクリーヌ・デュ・プレがモスクワ市民に披露したエルガーのチェロ協奏曲はCDリリースされていましたが、開幕のソ連国歌&イギリス国歌から、ハイドンとシベリウスの交響曲、割れんばかりの拍手喝采、リハーサルの様子を伝えるボーナス・トラックまでの演奏会全体が初リリースとなります。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

Gutman Records
GUTMANCD-231(1CD)

JGUTMANCD-231(1CD)
日本語解説付き国内盤
税込定価

ブルックナー:交響曲第6番(ロルフ・フェルベーク編/アンサンブル版) カメラータRCO、
ロルフ・フェルベーク(指)

録音:2022年9月2日、ワロン教会(アムステルダム、オランダ)
Gutman Recordsにブルックナーの交響曲第7番(JGUTMANCD211/GUTMANCD211)やマーラーの交響曲第4番(JGUTMANCD173/GUTMANCD173)、第9番(JGUTMANCD150/GUTMANCD150)を小編成アレンジでレコーディングしてきたカメラータRCOが、今度はブルックナーの交響曲第6番をリリース!カメラータRCOは世界最高峰のオーケストラ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(RCO)のメンバーで組織されるアンサンブル。今回演奏されるのは指揮を務めるロルフ・フェルベーク自身による編曲版で、前作の交響曲第7番同様、各1名の弦五部とクラリネット、ホルン、ティンパニにピアノとアコーディオンを加えた計10名の編成。ベイヌム、ヨッフム、ハイティンクらと共に長きにわたってブルックナー演奏の伝統を築いてきたRCOのメンバーが“ブル6”の演奏史に新たな1ページを刻みます。
今回指揮と編曲を担った1989年生まれのロルフ・フェルベークは2019年からカメラータRCOの常任客演指揮者として度々共演しており、彼らのための編曲もいくつも手掛けています。オランダ国内の多くの主要オーケストラを指揮しており、2023/24シーズンにはオランダ・フィルやロッテルダム・フィルにもデビューを予定しているほか、国外ではロンドン響、ミュンヘン・フィル、フランス放送フィルなど数々の一流オーケストラでアシスタント指揮者を歴任。またフリーのホルン奏者としても複数のオーケストラに客演し、エド・デ・ワールトやマルクス・シュテンツ、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン、ネーメ・ヤルヴィといった著名な指揮者と共演しています。

Forgotten Records
fr-1894(1CDR)
ベルワルド交響曲集
第1番ト短調「厳粛」
第3番ハ長調「風変わりな」
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)
ストックホルムPO

録音:1962年2月19日、21日(ステレオ)
※音源:Opera 1211他
Forgotten Records
fr-1900(1CDR)
シューマン:交響曲第3番「ライン」*
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68#
ゲオルク・ショルティ(指)
パリ音楽院O*、フランス国立放送O#

録音:1959年9月5日ブザンソン音楽祭*、1956年12月6日#(ともに放送用ライヴ音源)
Forgotten Records
fr-1901(1CDR)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
スメタナ:交響詩「我が祖国」〜モルダウ#
 歌劇「売られた花嫁」〜序曲/フリアント/道化師の踊り
ディーン・ディクソン(指)ケルンRSO

録音:1959年、ステレオ
※音源:Bertelsmann 11331他
Forgotten Records
fr-1902(1CDR)
マーラー:交響曲第1番「巨人」
ワーグナー:序曲「ファウスト」 #
ジョルジュ・セバスティアン(指)
フランス放送PO

録音:1960年4月28日 、1962年10月9日#
(共に放送用音源)
Forgotten Records
fr-1903(1CDR)
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68#
ローズル・シュミット(P)
ヨーゼフ・カイルベルト(指)
バンベルクSO、BPO #

録音:1951年、バンベルク*、1951年3月9日、11日#
※音源:Mercury MG15020*、Telefunken SK7008#
Forgotten Records
fr-1904(1CDR)
チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調 Op.36*
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」#
ラファエル・クーベリック(指)
フランス国立放送O

録音:1955年2月12日* 、1956年2月23日# 、(共に放送用ライヴ)
Forgotten Records
fr-1906(1CDR)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲#
ラファエル・クーベリック(指)
フランス国立放送O

録音:1955年2月10日#、1958年3月13日*、(共に放送用ライヴ)
Forgotten Records
fr-1909(1CDR)
ドヴォルザーク:交響曲第4番ニ短調 Op.13*
チャイコフスキー:フィレンツェの思い出 ニ短調 Op.70#
ヘンリー・スヴォボダ(指)
ウィーン国立歌劇場O*、
ウィーン国立歌劇場弦楽合奏団#

録音:1950年10月# 、1952年頃*
※音源:Concert Hall F-11*、Westminster WL5083#
Forgotten Records
fr-1917(1CDR)
バンベルガー/ブラームス&ワーグナー
ブラームス:交響曲第1番ハ短調
ワーグナー:「タンホイザー」序曲#
 「さまよえるオランダ人」序曲#
カール・バンベルガー(指)
フランクフルト歌劇場SO*、
バーデン国立歌劇場O#

録音:1956年*、1959年頃#
※音源:Musical Masterpiece Society MMS2096*, MMS2142#

QUERSTAND
VKJK-2302(1CD)
ハードカヴァーブック仕様
「エディション・バーディッシェ・シュターツカペレ01」
R.シュトラウス:アルプス交響曲
ゲオルク・フリッチュ(指)
バーディッシェ・シュターツカペレ
(バーデン州立O)

録音:2023年4月23,24日 ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州 カールスルーエ (ライヴ)
今ドイツで大いに注目されている、ドイツ伝統の質実剛健指揮者、ゲオルク・フリッチュによる R.シュトラウス:アルプス交響曲。2020年から音楽総監督を務めるカールスルーエのバーデン 州立劇場のオーケストラ、バーディッシェ・シュターツカペレを指揮してのライヴ録音。これが期 待以上のたいへん素晴らしい演奏。 フリッチュは1963 年、東ドイツ時代のマイセンの生まれ。2003 年から2019年まで16シーズン に渡ってキール劇場の音楽総監督を務めて名を上げたという、昨今のドイツでも稀になった歌 劇場叩き上げ指揮者です。ドイツ伝統の質実剛健の音楽は 21世紀の今高く評価され、シュト ゥットガルト歌劇場に度々招かれ、またジュネーヴ歌劇場では目玉公演であるワーグナーの指 環を託された。しかし録音はまだ少なく、今年 9月に神奈川POに客演 してその素晴らしさを初めて知ったという人も少なくないでしょう。 この録音はフリッチュの実力を知るに打って付けのものだ。地方歌劇場とはいえ 300年近い歴 史を誇るオーケストラから、シュトラウスらしい充実した響きと熱のこもった雄弁な音楽を引き出し ています。フリッチュは間違いなく向こう10年でドイツで特に注目される指揮者になることでしょう。 ハードカヴァーブック仕様。彼らのシリーズは続く予定。

Capriccio
C-8090(1CD)
NX-B07

NYCX-10435(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ブルックナー:交響曲第5番(ノーヴァク版) ウィーンRSO
マルクス・ポシュナー(指)

録音:2023年2月15&16日ウィーン放送文化会館(オーストリア)
CAPRICCIOレーベルと国際ブルックナー協会の主導で、ブルックナーの生誕200年にあたる2024年までにブルックナーの全交響曲のすべての稿(バージョ ン) を録音しようという企画、 「#bruckner2024」第10弾。 稿の問題の無い第5番ではノーヴァク版を使用。1908年にアルミン・クナープがいち早く指摘した通り「冒頭の22小節に作品全体の主題と動機の原形が すべて詰まって」いて、それらを素材に構築された壮大な対位法の織物を、ポシュナーはしっかりと音にして伝えてくれます。約71分という演奏時間はやや速 めのテンポを思わせますが、フレージングやアーティキュレーション、アクセントを細かく丁寧に処理しているため、「速さ」が前面に感じられることはありません。 神秘的、瞑想的、時にメランコリックなコラール風の旋律はしっかりと腰を据えて聴かせます。ポシュナーはフィナーレをクライマックスととらえているようで、ヨッフ ム/ドレスデンやヴァント/北ドイツ放送響とほぼ同じタイムをかけた第4楽章は特に聴きものとなっています。 ※国内仕様盤には専門誌等で好評を得ている石原勇太郎氏(国際ブルックナー協会会員)による日本語解説が付属します。

Gramola
GRAM-99283(1SACD)
NX-C01
ブルックナー:交響曲第1番ハ短調 WAB101ウィーン稿(1891) 聖フローリアン・アルトモンテO
レミ・バロー(指)

録音:2022年8月20日(ライヴ)聖フローリアン修道院教会、ザンクトフローリアン(オーストリア北部オーバーエスターライヒ地方)
品番タイトル リンツ大聖堂のオルガニストとして働いていたブルックナーが、オルガン演奏と並行して1865年から作曲を開 始、翌年に完成、1868年に初演された「交響曲第1番」。彼は初演後に幾度かの改訂を行っています が、交響曲第8番完成・改訂後の1890年から1891年にかけて大規模な改訂を行いました。これは初期 の作品をもう一度演奏したいという指揮者ハンス・リヒターの要請によるものとされ、この稿の初演は1891年 12月13日にリヒターが指揮するウィーン・フィルハーモニーが行っています。番号こそ「第1番」であるものの、 改訂されたのが晩年であることもあり、同じ主題を持ちながらも曲の様式は1877年改訂のいわゆる「リンツ 稿」とは随分変化しており、洗練された作風から生まれた響きは朴訥さよりも濃厚なものになっています。聖 フローリアン修道院教会の長く美しい残響を活かしたテンポ設定による雄大な演奏を高音質で存分にお楽 しみいただけます。

Altus
ALT-530(1CD)
マーラー:交響曲『大地の歌』 藤村実穂子(Ms)、宮里直樹(T)
大野和士(指)東京都SO

録音:2021年4月26日/サントリーホール(無観客ライヴ)
都響と音楽監督・大野和士による2021年4月26日の『大地の歌』。これはコロナウィルスの影響で残念ながら急遽中止になってしまった公演ですが、会場の サントリーホールでは無観客での通し演奏がなされ、録音もされていました。その音源がついにCDで発売されます。藤村実穂子、宮里直樹という名歌手を配し、 大野ならではの真摯な音作りでじっくり築き上げたマーラーの世界。叙情的ながら多彩な表現が散りばめられたスケールの大きな演奏で、音楽が力強く迫ってきます。
この長大なフィナーレは、オーケストラによる長い中間部分あたりから、俄然情感を強める。もしかすると、無観客という状況が、演奏家に何か常ならぬ悲壮感 を生じさせたのだろうか。きわめて表現力がある木管楽器のソロ。ひとことひとことに重みがある藤村実穂子の歌。そして、演奏家たちの濃密なやりとり。録音を 聴いていても、音楽の中に呑み込まれそうな演奏だ。すさまじく迫真的だ。」(許 光俊氏のライナーノートより)
同年4月20日に東京文化会館で披露された『巨人』はALT-522としてCD発売中。当盤とあわせて同時期の大野/都響のマーラー演奏がお楽しみいただけ ます。 (Ki)

ALPHA
ALPHA-918(1CD)
ショスタコーヴィチ:交響曲第14番 「死者の歌」 Op.135
5つの断章 Op.42
アスミク・グリゴリアン(S)
マティアス・ゲルネ(Br)
フランス放送PO
ミッコ・フランク(指)

録音:2021年6月、2022年8月 オーディトリアム、ラジオ・フランス、パリ
ドイツの実力派バリトン、マティアス・ゲルネと、ミッコ・フランク指揮フランス放送POが、ショスタコーヴィチが残したバスと 管弦楽の為の作品のリリースを開始。第1弾の交響曲第14番には今世界で最も注目されているソプラノの一人、2022年にはヤナーチェ ク「イェヌーファ」でレコード・アカデミー賞ビデオ・ディスク部門を受賞し、ノット指揮東京SOによる「サロメ」で成功を収めたのも記憶に 新しい、アスミク・グリゴリアンが参加しています。深みのある声で低音域も美しく響かせるゲルネと、豊かな声量と艶を持つグリゴリアン、2人の 表情が死について歌われたこの作品に奥行きを生み、フランクによるオーケストラの繊細なコントロールと相まって、濃厚な陰影を感じさせる 秀演となっています。今後は交響曲第13番「バビ・ヤール」と、「ミケランジェロの詩による組曲」のリリースを予定。

Linn
CKD-667(1CD)
メンデルスゾーン::交響曲第3番「スコットランド」 Op.56
交響曲第5番「宗教改革」 Op.107
スコットランド室内O
マキシム・エメリャニチェフ(指)

録音:2022年2月 ケアード・ホール、ダンディー、UK
スコットランド室内Oと首席指揮者マキシム・エメリャニチェフにより、その就任前に録音されたシューベルト「グレート」(NYCX- 10112/CKD-619)は、「同曲の最もスリリングな演奏」(BBCマガジン)など各所で絶賛されました。2024年1月に迎える楽団創立50周 年を記念すべく今回録音されたのは、メンデルスゾーンがスコットランドを旅行中その自然に触発されて構想してから10年以上、彼の一生の 半分近い歳月をかけて手を加えられ、生涯最後に完成させた交響曲となった第3番「スコットランド」。そして、若きメンデルスゾーンが試作的 な第1番に続いて2つ目の交響曲として完成させた、ルター派のコラール「神はわがやぐら」を引用する第5番「宗教改革」を併せて収録して います。どちらの作品でもヴィブラートを抑えた少人数の弦の透明感が印象的。「スコットランド」は各パートをよく鳴らし、メロディの歌謡的な 美しさのみならず、オーケストレーションの面白さも前面に出す快演となっています。「宗教改革」も力強くオーケストラを歌わせ、エコーのよう な効果も心地よく生かしつつメロディを伸びやかに表現し、この作品の素晴らしさを十二分に発揮。なお古楽鍵盤奏者としてピリオド奏法に 造詣の深いエメリャニチェフらしく、第4楽章では本来の指定通りにセルパンを使用しています。

Urania Records
LDV-14104(1CD)
フランス革命後のミラノの交響曲集
ボニファツィオ・アジオーリ(1769-1832):交響曲へ短調、
 交響曲ト長調「Azione teatrale campestre」
ジュゼッペ・ガッツァニーガ(1743-1818):交響曲ニ長調
アレッサンドロ・ロッラ(1757-1841):交響曲ニ長調 BI.533、交響曲ホ短調 BI.537
ジュゼッペ・ニコリーニ(1762-1842):交響曲変ロ長調
ステファノ・パヴェージ(1779-1850):交響曲変ロ長調
アタランタ・フーギエンスO、
ヴァンニ・モレット(指)

※全曲世界初録音
フランス占領時代のイタリア北西部、ロンバルディア州の交響曲を代表する作品を集めたアルバム。5人の作曲家は皆イタリアに生まれ、フランス革命前後の激動の時代の中で活動しました。18世紀末から19世紀初頭のミラノの劇場や教会、音楽祭などで奏でられた音楽をイメージさせる内容となっています。


ICA CLASSICS
ICAB-5174(20CD)
NX-L05
BBCレジェンズ グレート・レコーディングス 第4集

■CD1&2
マーラー:交響曲第7番ホ短調
モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 「ジュピター」*

■CD3
チャイコフスキー:マンフレッド交響曲
レスピーギ:ローマの松 *

■CD4
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第9番 ロ長調 Op.147D.575
ピアノ・ソナタ 第12番ヘ短調 D.625
ピアノ・ソナタ 第13番イ長調 Op.120D.664
楽興の時 Op.94D.780〜第1番ハ長調

■CD5
マーラー:交響曲第4番ト長調
ベルリオーズ:序曲「海賊」

■CD6
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」 Op.73
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第26番ニ長調「戴冠式」 K.537*

■CD7
リリ・ブーランジェ:詩篇 第24番 「全地は主のもの」
 ピエ・イエズ
 詩篇 第130番「深き淵より」
フォーレ:レクイエム Op.48

■CD8
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 WAB105

■CD9
マーラー:さすらう若人の歌
若き日の歌 より*
 ドン・ファンの幻想/もう会えない!/春の朝/ 思い出
 シュトラスブルクの砦に 10. 私は緑の野辺を楽しく歩いた
 夏に小鳥はかわり(夏の歌い手交替す)
 いたずらっ子をしつけるために/うぬぼれ
リュッケルト歌曲集 より
 私は仄かな香りを吸い込んだ/私の歌を覗き見しないで
 私はこの世に捨てられて/真夜中に

■CD10
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
ドビュッシー:前奏曲集 第1巻

■CD11
シューベルト:交響曲第8番ロ短調 「未完成」
ビゼー:小組曲 Op.22
ラヴェル:ダフニスとクロエ 第2組曲
シベリウス:交響曲第7番ハ長調 Op.105*

■CD12
ブリテン:戦争レクイエム

■CD13
リスト:ピアノ協奏曲 第1番**
ピアノ協奏曲 第2番*
メフィスト・ワルツ 第1番S.514a
パガニーニの「鐘」による華麗な大幻想曲 S. 420#
超絶技巧練習曲集 S.139〜XI. 「夕べの調べ」(1838年版)#

■CD14
リムスキー=コルサコフ:歌劇「ムラダ」 〜貴族の行進
 交響組曲「シェエラザード」
スクリャービン:法悦の詩*

■CD15&16
ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 Op.93
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」

■CD17
モーツァルト:ホルン協奏曲 第3番変ホ長調 K.447
ブリテン:セレナーデ Op.31
シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70#
モーツァルト:ディヴェルティメント 第14番 変ロ長調 K.270(アンソニー・バインズ編曲 木管五重奏版) より*
 I. Allegro molto/  IV. Presto
ミヨー:ルネ王の暖炉 〜VI. ヴァラブルでの狩り*
ピーター・ラシーン・フリッカー(1920-1990):木管五重奏曲 Op.5##

■CD18
ティペット(1905-1998):二重弦楽合奏の為の協奏曲
ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の想い出に」
ヤナーチェク:シンフォニエッタ*

■CD19
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85*
ブラームス:二重協奏曲 イ短調 Op.102**
ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調 CD144

■CD20
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第29番「ハンマークラヴィーア」
ピアノ・ソナタ 第31番変イ長調 Op.110*
■CD1&2
クラウス・テンシュテット(指)LPO
録音:1980年8月29日 アッシャー・ホール、エディンバラ
1985年9月13日 ロイヤル・アルバート・ホール*(STEREO ADD)
■CD3
コンスタンティン・シルヴェストリ(指)ボーンマスSO
録音:1963年2月22日 ウィンター・ガーデンズ、ボーンマス、1967年9月20日コルストン・ホール、ブリストル*
(STEREO ADD)
■CD4
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
録音:1979年3月31日 ロイヤル・フェスティバル・ホール(STEREO ADD)
■CD5
ヘザー・ハーパー(S)、ジョン・バルビローリ(指)BBC響
録音:1967年1月3日 スメタナ・ホール、プラハ(STEREO ADD)
■CD6
クリフォード・カーゾン(P)、ピエール・ブーレーズ(指)BBC響
録音:1971年2月17日 ロイヤル・フェスティバル・ホール
1974年8月14日 ロイヤル・アルバート・ホール*(STEREO ADD)
■CD7
ジャネット・プライス(S)、バーナデット・グリーヴィ(C.A)、イアン・パートリッジ(T)、ジョン・キャロル・ケース(Br)、BBC交響cho、BBC響、ナディア・ブーランジェ(指)
録音:1968年10月30日 フェアフィールド・ホールズ、クロイドン(STEREO ADD)
■CD8
ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指)BBC響
録音:1971年9月15日 ロイヤル・アルバート・ホール(STEREO ADD)
■CD9
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、カール・エンゲル(P)録音:1970年2月16日 ロイヤル・フェスティバル・ホール(STEREO ADD)
■CD10
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(P)、ラファエル・ブリューベック・デ・ブルゴス(指)ニュー・フィルハーモニアO
録音:1965年6月17日(MONO ADD)*、1982年4月13日 (STEREO ADD)
■CD11
エイドリアン・ボールト(指)フィルハーモニアO、ロイヤルPO*
録音:1963年3月8日 ロイヤル・フェスティバル・ホール*、1964年7月30日 ロイヤル・アルバート・ホール・プロムナード・コンサート(STEREO ADD)
■CD12
ステファニア・ヴォイトヴィチ(S)、ピーター・ピアーズ(T)、ハンス・ヴィルブリンク(Br)、メロス・アンサンブル、ウォンズワース・スクール少年cho、ニュー・フィルハーモニアO&cho、
カルロ・マリア・ジュリーニ(指)
録音:1969年4月6日 ロイヤル・アルバート・ホール(STEREO ADD)
■CD13
ジョン・オグドン(P)、コンスタンティン・シルヴェストリ(指)ボーンマスSO**、コリン・デイヴィス(指)BBC響*
録音:1967年9月20日 コルストン・ホール、ブリストル**、1969年4月24日クイーン・エリザベス・ホール、1971年9月18日 ロイヤル・アルバート・ホール*(STEREO ADD)
1970年1月20日 BBCスタジオ#((MONO ADD))
■CD14
ジョン・ジョージアディス(Vnソロ)、エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)LSO、ソヴィエト国立SO*
録音:1968年8月22日 ロイヤル・アルバート・ホール*、1978年2月21日 ロイヤル・フェスティバル・ホール(STEREO ADD)
■CD15&16
ヘザー・ハーパー(S)、ジャネット・ベイカー(Ms)、ロナルド・ダウド(T)、フランツ・クラス(Bs)、ニュー・フィルハーモニアcho、ジョージ・セル(指)ニュー・フィルハーモニアO
録音:1968年11月12日 ロイヤル・フェスティバル・ホール(MONO ADD)※ポール・ベイリーによる新リマスター
■CD17
デニス・ブレイン(Hrn)、ピーター・ピアーズ(T)、ベンジャミン・ブリテン(P)、マルコム・サージェント(指)BBC響、ジョン・ホリングスワース(指)、デニス・ブレイン木管五重奏団
録音:1953年7月30日 ロイヤル・アルバート・ホール、1956年6月19日 BBCスタジオ*、1956年6月21日 オールドバラ教区教会、オールドバラ音楽祭#、1957年8月24日 フリーメイソン・ホール、エディンバラ音楽祭##(MONO ADD)
■CD18
エディト・パイネマン(Vn)、ルドルフ・ケンペ(指)BBC響
録音:1975年10月12日 フェアフィールド・ホールズ、クライドン*、1976年2月18日 ロイヤル・フェスティバル・ホール(STEREO ADD)
■CD19
ポール・トルトゥリエ(Vc)、ヤン・パスカル・トルトゥリエ(Vn)、アーネスト・ラッシュ(P)、エイドリアン・ボールト(指)*、ジョン・プリッチャード(指)BBC響
録音:1959年2月10日BBCスタジオ、1972年11月14日*
1974年4月17日** ロイヤル・フェスティバル・ホール(STEREO ADD)
■CD20
ルドルフ・ゼルキン(P)
録音:1968年5月13日(MONO ADD)、1971年6月16日(STEREO ADD)* ロイヤル・フェスティバル・ホール
英国BBCに残された巨匠たちの演奏の記録を、可能な限り良質のマスター を用いてデジタル・リマスターを施した安定の音質でリリースし、世界中のヒスト リカル・ファンに高い支持を得ていた「BBCレジェンズ」。1998年から2010年 まで活動し、現在はほぼ入手不能となっているこのレーベルの遺産を引き継 いだICA CLASSICSより、その名演の数々を復刻するBOXセット第4弾が 発売となります。名演の誉れ高いホーレンシュタインのブルックナー第5番、カオ ス的な盛り上がりを聴かせるシルヴェストリの「ローマの松」などのほか、第1集 (ICAB-5113/廃盤)、第2集(ICAB-5141/廃盤)、第3集(ICAB- 5167)同様、20枚の内容すべてが超弩級の演奏内容であることが驚き。い ずれもこの機会を逸すると、次の入手はかなり難しいものばかりです。基本的 にBBCレジェンズからリリースされた時点でのリマスタリング音源を使用していま すが、その全てをポール・ベイリー(元EMIアビー・ロード・スタジオ、現 Re:Sound社)監修のもと改めてチェック。中でもCD15と16のセルが指揮し たベートーヴェンについては、ベイリーの手で新たにリマスターが施され、ティンパ ニの強烈な打撃などモノラルとは思えないほどの臨場感と迫力に溢れた音に 仕上がっており、演奏の素晴らしさを際立たせることに成功しています。録音 は全てライヴ。ブックレットは付属しませんが、録音とリマスタリングに関するデー タは各CDのスリーブに記載されています。

Altus
ALTL-016(2CD)
アイヴズ:答えのない質問
ヴォーン・ウィリアムズ:トマス・タリスの主題による幻想曲
マーラー:交響曲第2番『復活』*
中江早希(S)*、谷地畝晶子(A)*
東京ユヴェントス・フィルハーモニーcho*
坂入健司郎(指)
東京ユヴェントス・フィルハーモニー

ライヴ録音:2022年1月15日/ミューザ川崎シンフォニーホール
坂入健司郎が2008年に結成して以来、継続して演奏会を開き人気を博している東京ユヴェントス・フィルハーモニー。2022年1月15日に行われたこの公 演は、余儀なくされたコロナ禍の沈黙を打ち破る記念碑的な演奏会として企画されたもの。マーラーの『復活』は坂入がこのタイミングで是非とも取り上げたいと 思っていた作品で、カップリングも含め、コンサート全体が音楽を奏でることへの讃歌となっています。
『復活』のスコアには第1楽章終了後に5分以上のインターバルを置くようにとの指示があります。演奏会ではここで休憩をはさみ、第2楽章以降を後半のプロ グラムとして演奏しました(CDでも同じ個所で2枚に分かれています)。これにより、アイヴズとヴォーン・ウィリアムズの作品が『復活』第1楽章への布石として 機能し、この楽章の悲劇性をより迫真なものにしているように感じられます。これをバネとして後半が始まり、フィナーレの壮麗なクライマックスに至るまで上り続 けていくイメージがまさにプログラミングの妙。中江早希、谷地畝晶子の独唱も素晴らしく、オーケストラは指揮者と阿吽の呼吸で盛り上がり、力強い合唱も加わっ て大いなる讃歌が築かれていきます。 (Ki)

MDG
MDG-91222656(1SACD)
メンデルスゾーン・プロジェクトVOL.4
シンフォニア第8番ニ長調
シンフォニア第9番ハ長調
シンフォニア第10番ロ短調
ドグマ室内オーケストラ
ミハイル・グレヴィチ(指)

録音:2021年5月17-21日、マリエンミュンスター修道院コンツェルトハウス
メンデルスゾーンは、12歳から14歳にかけて弦楽の為のシンフォニアを12曲作曲しています。ドグマ室内オーケストラは、同時期に書かれた5つの協奏曲 を含めたメンデルスゾーンのシリーズをリリース。本作はその第4弾。 この全12曲の「シンフォニア」はメンデルスゾーンの家で毎週日曜日に開催されていた音楽会で演奏するために作曲されました。「シンフォニア」は番号が進むに つれ、作曲手法の洗練や楽器編成の変化など、メンデルスゾーンの作曲家としての成長が見て取れます。交響曲第1番(1824年作曲)の自筆のスコアにはシンフォ ニア第13番と記されていることから、これら一連のシンフォニアはメンデルスゾーンの交響曲の重要な入口と言えるでしょう。 第4弾には、楽器編成に管楽器が加わった第8番、『スイス』の副題を持つ第9番、そして単一楽章で書かれた第10番の3作品が収録されています。 (Ki)

BR KLASSIK
BR-900212(2CD)
NX-B09
ブルックナー:テ・デウム ハ長調
交響曲第8番(第2稿 ハース版)
バイエルンRSO
ベルナルト・ハイティンク(指)

録音:2010年11月10-12日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)…テ・デウム
1993年12月15-17日 ミュンヘン、ヘルクレス・ザール(ライヴ)…交響曲第8番
ベルナルト・ハイティンクがバイエルンRSOの定期演奏会にデビューした1958年から65年となる2023/24シーズンを記念して、バイエルン放送収 録の音源から2010年のブルックナー:テ・デウムと1993年の交響曲第8番が初CD化。緻密かつ壮大な第8番が特に聴きものです。 ハイティンクのブルックナー:テ・デウムの録音にはコンセルトヘボウ管(1966)とウィーン・フィル(1988)があり(共にPhilips/現Decca)、これが3種目。ブルッ クナーを得意とする指揮者でも必ずしもこの作品を録音するわけではないので、ハイティンクがこの曲に寄せる格別な思いがうかがわれます。ここでも、作品 の壮大さと神秘的な美しさを遺憾なく表現した演奏を展開しています。 しかし、その後に収められた交響曲第8番は、その上をいく聴きもの。ハイティンクの同曲録音には6種があります。コンセルトヘボウ管との1969年盤は速め のテンポを基本としつつも緩急強弱を細かく操作し、後年のハイティンクを知る人が驚くようなアッチェレランドをかけるなどドラマティックな面を強調した演奏で すが、同じオケを振った1981年盤では慌てず騒がずの正攻法による堂々とした演奏が展開され、解釈が完成の域に入ったことが感じられます。そのスタイル はその後の演奏にも一貫し、1995年のウィーン・フィル盤はレコード・アカデミー賞に輝きました。このバイエルン盤の演奏も基本的に変わりませんが、他の演 奏に比べるとわずかながらテンポを落とし、すべての楽想を噛みしめて緻密に抉り出そうとするかのような緻密さを大きなスケール感の中で実現した演奏に なっています。 バイエルン放送響は創設指揮者ヨッフム以来のブルックナー演奏の伝統を誇っていますが、この演奏が行われた1993年12月当時、本拠地ミュンヘンでは チェリビダッケとミュンヘン・フィルの特異なブルックナー演奏が大評判となって世界中からファンが詰めかけるような事態になっており、バイエルン放送響もその評 判は意識せざるをえなかったはず。そのような状況下、同響の首席指揮者がコリン・デイヴィスからロリン・マゼールに代わった直後のコンサートでブルックナーの 第8番の指揮を託されたのが、当時すでに35年の共演歴を持っていたハイティンクでした。チェリ&ミュンヘンへの対抗心があったのは指揮者ではなくオーケス トラの方と思われますが、ここではハイティンクの解釈を通して曲の立派さを隅々まで音にしようとする執念のようなものさえ感じられます。結果としてハイティン クの同曲録音の中で最長の演奏時間となりました。ハイティンクの録音では特に第4楽章でティンパニの強打が目立つことがありますが、ここでは他の録音に 比べれば控えめでオーケストラ全体に調和したバランスとなっているのも解釈に沿ったものと感じられます。ブルックナー・ファンにとってもハイティンク・ファンにとっ ても聴き逃せない演奏の登場と言えるでしょう。 両曲とも演奏後の拍手はカットされています。

CPO
CPO-555572(1CD)
NX-B10
ヒューゴ・カウン(1863-1932):交響的作品集
交響詩「ミネハハ」 Op.43-1
交響詩「ハイアワサ」 Op.43-2
交響曲第3番ホ短調 Op.96
ベルリンRSO
ジョナサン・シュトックハンマー(指)

録音:2022年5月31日-6月3日
ヒューゴ(フーゴ)・カウンは1863年、ベルリン生まれの作曲家。地元で音楽を学んだ後1886年にアメリカ大 陸に渡り、当時ドイツ系のコミュニティがあったミルウォーキーに居を構えました。この地で合唱指揮者、作曲 家として活動するとともに、音楽学校でも教鞭を執り、多くの後進を育てました。1900年初頭にはドイツに 帰国、ベルリンで教職に就きます。その後はベルリンに定住し1912年にはプロイセン芸術アカデミー会員に 任命されました。 このアルバムにはロングフェローが1855年に発表した叙事詩「ハイアワサの歌」から題材をとった2つの交響詩 が収録されています。「ミネハハ」はドヴォルザークの「新世界より」第3楽章のLargoのようにイングリッシュホル ンの旋律で始まりますが、すぐにワーグナー風の半音階的な旋律へと移っていきます。「ハイアワサ」は伝説的 な英雄をネイティヴ・アメリカンの旋律を用いて描いています。交響曲第3番は1913年に作品。1914年に 初演された後人気を博し、プフィッツナーやフルトヴェングラーもこの曲を演奏したとされています。

GENUIN
GEN-23848(1CD)
ベートーヴェン:「献堂式」序曲
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64
アンドレス・ロイカウフ(b.1972):南ヴェストファーレン=ファンファーレ(世界初録音)
南ヴェストファーレン・フィルハーモニー、
ナビル・シェハタ(指)

録音:2021年5月18日-20日、ベッツドルフ市立ホール(ドイツ)
1957年にジーガーラントOとして発足して以来、ドイツのヴェストファーレン州、ヒルヒェンバッハを拠点に活動するオーケストラ、南ヴェストファーレン・フィルハーモニー。かつて児玉宏も首席指揮者を務めたこのオーケストラは2020年3月に新たな本拠地となる「音楽の家」の建設を開始し、途中建設現場が大規模な水害に襲われるアクシデントがありながらも2023年に完成。それを記念して首席指揮者ナビル・シェハタとの新しいアルバムがリリースされます。ベートーヴェンが新築された劇場のこけら落としのために作曲したまさにこの機会にぴったりな「献堂式」序曲にチャイコフスキーの情熱的な交響曲第5番、そして1972年スイス生まれのドイツ人音楽家、アンドレス・ロイカウフによる快活な「南ヴェストファーレン=ファンファーレ」が初めて録音され、きわめて祝祭的なムードのアルバムに仕上がっています。
ナビル・シェハタは1980年、エジプト人の父とドイツ人の母の間にクウェートで生まれ、5歳でドイツへ移住。9歳からコントラバスを始めると2003年に難関ARDミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し、翌2004年から2008年までベルリン・フィルの首席コントラバス奏者として活躍。様々な名門オーケストラやアンサンブルとともに日本を含む世界各地でツアーやマスタークラスを行ってきました。一方で指揮をクリスティアン・ティーレマン、ダニエル・バレンボイムらに学び、2007年にドイツで指揮者デビュー。日本のオーケストラの指揮台にも何度も登場しています。南ヴェストファーレン・フィルハーモニーには2019年、約200名もの候補の中から選ばれ首席指揮者に就任。新築された「音楽の家」と新しい道を歩み始めたオーケストラを牽引し、今後ますます飛躍してゆくことでしょう。

Onyx
ONYX-4232(1CD)

PONYX-4232(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ロベルト・シエッラ:交響曲第6番
シエッラ:交響曲第6番
弦楽オーケストラのためのシンフォニエッタアレグリア/ファンダンゴズ
オーケストラのための2つの小品
ドミンゴ・インドヤン(指)、
ロイヤル・リヴァプールPO

録音:2021年10月14日&16日(交響曲第6番、ライヴ)&2022年5月20日(アレグリア、2つのオーケストラのための小品、ファンダンゴズ)、リヴァプール・フィルハーモニー・ホール(イギリス)
2022年6月10日(弦楽オーケストラのためのシンフォニエッタ)、フライアリー(イギリス)
2006年から15年間、ロイヤル・リヴァプールPOの首席指揮者を務めたワシリー・ペトレンコに代わり、2021年9月から新たな首席奏者に就任したアルメニア系ベネズエラの若き注目指揮者、ドミンゴ・インドヤンの第2弾!
1953年プエルトリコ生まれの作曲家、ロベルト・シエッラによる交響曲第6番をメインとした作品集。ロベルト・シエッラは40年以上に渡り、グラミー賞にノミネートされ、これまでにラテン・グラミー賞を獲得しています。彼はミルウォーキーSO、フィラデルフィアO、プエルトリコSO、ニューメキシコSOのコンポーザー・イン・レジデンスを務めており、現代音楽の分野で目が離せないアーティストのひとりといってもよいでしょう。
このアルバムには彼の25年間に渡る創作活動の一部が収録されており、特徴的なオーケストレーション、プエルトリコ音楽を取り入れるなどロベルト・シエッラの魅力をたっぷりと収めたものになっています。活気にあふれ魅力的な旋律が美しいロベルト・シエッラの作品を、ベネズエラの音楽教育プログラム「エル・システマ」でヴァイオリンを学び頭角を現し、BBCプロムスでの指揮姿が話題となったドミンゴ・インドヤンの指揮でお楽しみください。

Urania Records
WS-121412(2CD)
ドヴォルザーク:交響曲集
(1)交響曲第7番ニ短調 Op.70
(2)交響曲第8番ト長調 Op.88
(3)交響曲第9番「新世界より」
(4)スケルツォ・カプリチオーソ Op.66
(5)伝説 Op.59より第4番、第6番、第7番
ジョン・バルビローリ(指)ハレO

(1)録音:1957年8月8日、マンチェスター
(2)録音:1957年6月、マンチェスター
(3)録音:1959年4月、マンチェスター
(4)録音:1958年9月、マンチェスター
(5)録音:1958年9月、マンチェスター
名演と名高いジョン・バルビローリとハレOのドヴォルザーク後期交響曲集をウラニア・レコーズから復刻。初期のステレオ録音で収録されたこの録音は、バルビローリらしい闊達な演奏で定評があります。特に第9番「新世界より」はバルビローリの情熱的な演奏が活かされており、現在でも名演の一つとして数えられています。また第8番では抒情的な美しい演奏を展開しており、理想的なドヴォルザークの演奏の一つと言えるでしょう。歴史的録音の復刻に定評のあるウラニア・レコーズの音質にぜひご期待ください。

Signum Classics
SIGCD-759(1CD)
疾風怒濤 Vol.3
モーツァルト:アダージョとフーガ ハ短調 K.546
シュヴァイツァー:歌劇「アルチェステ」より「Er ist gekommen… Zwischen Angst und zwischen Hoffen」
コジェルフ:交響曲 ト短調
パイジェッロ:歌劇「トリノのハンニバル」より「Misera, ch’ei peri!... Smarrita, tremante」
ハイドン:交響曲第44番 ホ短調「悲しみ」
モーツァルティスツ、
イアン・ペイジ(指)、
エミリー・ポゴレルツ(S)

録音:2023年1月、セント・ジョンズ・スミス・スクエア(イギリス、ロンドン)
クラシカル・オペラを指揮したモーツァルトの初期作品録音で名を馳せたモーツァルトのスペシャリスト、イアン・ペイジが2017年に新たに結成したアンサンブル「モーツァルティスツ」による、大型プロジェクト「疾風怒濤(シュトゥルム・ウント・ドラング)」の第3巻!
1760年代から1780年代に芸術界を席巻した疾風怒濤運動を探求する全7巻に及ぶシリーズで、第1巻(SIGCD-619)と第2巻(SIGCD-636)はどちらも英グラモフォン誌の「エディターズ・チョイス」に選ばれています。本作はシリーズ初のモーツァルト作品で幕を開け、ハイドンの疾風怒涛交響曲の名作である交響曲第44番「悲しみ」で締めくくられます。間にはシュヴァイツァー、パイジェッロらの激しいオペラ・アリアとコジェルフの傑作であるト短調交響曲が収録されています。

ALTO
ALC-1491(1CD)
バーナード・ハーマン:交響曲第1番
交響曲第1番*
Concerto Macabre(Pと管弦楽の為の)
堕落者のために/組曲「The Devil and Daniel Webster」
ジェームズ・セダレス(指)、
フェニックスSO*
、ニュージーランドSO

録音:1992年-1995年
アメリカの作曲家であり指揮者であったバーナード・ハーマンの「交響曲第1番」。ハーマンは映画音楽の作曲家として著名でヒッチコックの作品や、「市民ケーン」などの作曲家として知られています。ジュリアード音楽院電ナビ指揮者として活動したほか、純音楽の分野ではウォルトンなどの影響がみられます。ニュージーランドで指揮者として活躍するジェームズ・セダレスが、手兵の二つのオーケストラで奏でます。
ALTO
ALC-1494(1CD)
グレツキ:交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」
古風な3つの小品/すべてあなたのもの
ヴウォジミエシュ・カミルスキ(指)
ベルリンRSO、
ステファニア・ヴォイトヴィチ(S)、他

録音:1982年&1996年
ポーランドを代表する作曲家、ヘンリク・グレツキの代表曲のひとつ「交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」」。この作品は1977年4月に初演されましたが、その際ソロ・ソプラノを務めたのがステファニア・ヴォイトヴィチです。ポーランドを代表するソプラノ歌手の最高の歌声で、ポーランド音楽の近現代を代表する作品をお楽しみいただけます。

LSO Live
LSO-0887(1SACD)
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB107 (Version1881?83; Cohrs A07)
〔ベンヤミン=グンナー・コールス校訂版(2015年)による世界初録音〕
サイモン・ラトル(指)LSO

録音:2022年9月18日&12月1日、バービカン・ホール
黄金コンビのラトル&LSOによる、2022年録音のブルックナー第7番の登場。コールス版による世界初録音です。弦楽器のしたたるような美しさ、そして 世界が認める管楽器セクションの雄大な響きとブレンド具合、躍動するリズム、すべてが最高の形で結実した演奏の登場です。
ブルックナーが交響曲第7番の第1楽章を作曲し始めたのは、1881年9月、夏を過ごしたザンクト・フローリアンでのことでした。1883年の9月5日にフィナー レのスコアが完成。初演は1884年12月30日、ライプツィヒでアルトゥール・ニキシュ指揮によって、そして1885年3月10日にミュンヘンでヘルマン・レー ヴィ指揮によって初演され、大成功を収めました。この作品は、ワーグナーの寛大な後援者であるバイエルン王ルートヴィヒ2世に捧げられています。 この作品には、1881年12月8日に起こった、ウィーンのリング劇場(ブルックナーの居宅の真向かい)での火災(386人もの人々が亡くなった)や、ブ ルックナーが臨席した「パルジファル」の世界初演(1882年7月30日)、ワーグナーの死(1883年2月13日)などが大きく影響しているとされていま す。第1楽章のコラール風の旋律はパルジファルの「救済」というテーマを、第2楽章は火災の犠牲者への追悼(ワーグナー追悼ともいわれます)、第3楽 章のスケルツォの弦楽器の動きは舐め上げる炎のよう、といわれることもあります。 この作品が誕生するまでには、ブルックナーとその弟子や同僚でもあったフランツ・シャルクとヨゼフ・シャルク、フェルディナント・レーヴェらの助言や彼らと の議論に基づき、数多くの変形や変更が行われました。そのうちのいくつかは自筆譜に見られ、また初版に初めて現れるものもあります。
このコールス版は、ブルッ クナー自身が演奏で何度も耳にした「初版」を中心資料として、ブルックナーの手稿譜などに基づいて構成されています。ラトルは、これまでにコールス版に基 づくブルックナーは第6番(LSO0842/KKC6175)、第4番(LSO 0875/KKC6557)と2作発表しておりいずれも世界中の注目を集めてきて います(第8番(LSO3042/ KKC9333)はハース版に基づく映像)。このたびの第7番でも、ラトルがどのようにブルックナーの姿に寄り添いながら音 楽を彫りあげているか、注目です。 (Ki)

オクタヴィア
OVCL-00823(1SACD)
税込定価
2023年9月27日発売
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番 ハ短調 作品43 ジョナサン・ノット(指)東京SO

録音:2022年10月16日ミューザ川崎シンフォニーホール・ライヴ
ジョナサン・ノットと東京交響楽団、ファンを虜にして止まない 唯一無二の相思相愛から奏でられる圧倒的音楽。その名コンビに よるショスタコーヴィチ・シリーズ第3弾となる、待望の交響曲第 4番です。 ショスタコーヴィチの全交響曲の中でも、最大編成を要し難解な 楽曲を、両者は綿密に読み解き、冴え漲るタクトに応える圧巻の パフォーマンスはもちろんのこと、ライヴならではの気迫と臨場 感、鮮麗なオーケストラサウンドが響き渡ります。 最高峰の名演をお楽しみください。(オクタヴィア)

オクタヴィア
OVCL-00827(1SACD)
税込定価
2023年9月27日発売
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 作品64 小林研一郎(指)
コバケンとその仲間たちオーケストラ

録音:2023年6月25日 東京・サントリーホール・ライヴ
「コバケンとその仲間たちオーケストラ」は、2005年のスペ シャルオリンピックスの公式文化事業の企画を機に設立され たオーケストラで、プロ・アマチュア・学生・障がいの有無 に関わらず、活動趣旨に賛同する奏者が集まり演奏していま す。 当盤は2023年6月に開催された演奏会のライヴ録音です。炎の コバケンのタクトに、深い信頼関係を築くオーケストラのサ ウンドが呼応する白熱の演奏がサントリーホールに響きわた ります。(オクタヴィア)

H.M.F
HMM-902703(1CD)
モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」
交響曲第38番「プラハ」
アンサンブル・レゾナンツ、
リッカルド・ミナージ(指)

録音:2021年9月オトマールシェン・キリスト教会(ハンブルク)
苛烈なまでの表現力と推進力で聴き手を興奮の渦に巻き込んだリッカルド・ミナージ&アンサンブル・レゾナンツによる「モーツァルト:三大交響曲集」 (HMM-902629/ KKC-6161)から3年。その続編となる録音がついにリリースされます!今作では、後期三大交響曲の前に連なる交響曲第36番「リンツ」 と第38番「プラハ」を取り上げています。
交響曲第36番「リンツ」は、1783年10月から11月にかけてオーストリアの都市リンツに滞在していたモーツァルトが、予約演奏会のためにわずか4 日という短期間で書き上げたというエピソードで知られる作品。短期間で書き上げたとは思えない充実した内容で、の天才モーツァルトの速筆ぶりを示す交響曲 として取り上げられる機会も多い交響曲です。モーツァルトの交響曲ではじめて冒頭に緩やかな序奏が配置され、その後の輝かしく生き生きとした主題を盛り上 げています。
交響曲第38番「プラハ」は、1786年のプラハでの「フィガロの結婚」上演の大成功した翌年、招待を受け初めてプラハを訪れたモーツァルトが当地で 初演した交響曲です。メヌエット楽章を欠く、3楽章形式である理由は判明していませんが、当時大流行した「フィガロの結婚」の旋律を散りばめた構成は、プ ラハの聴衆たちを大いに喜ばせました。大成功を収めたコンサートの後、モーツァルトは「人生において最も幸せな日」と語ったと伝えられています。
リッカルド・ミナージは、自身が優れたバロック・ヴァイオリン奏者であり、ムジカ・アンティクァ・ローマやイル・ポモ・ドーロといったピリオド楽器アンサ ンブルでは自らヴァイオリンを取って指揮することが多かったのですが、2017年、ハンブルクを拠点とし自主的な活動を行う室内オーケストラ、アンサンブル・ レゾナンツのアーティスト・イン・レジデンスに就任して以降、このアンサンブルとの共演ではほぼ指揮に徹しているようです(現在では首席客演指揮者に就任 しています)。全世界から先鋭的なアーティストが集まると呼ばれる芸術の街ハンブルクにおいて、1994年に創設され、モダン楽器を用いながらさまざまな時 代の演奏スタイルを柔軟に取り入れ、古典から前衛的作品までを弾きこなし、最も独創的と評されるまでになったアンサンブル・レゾナンツは、リッカルド・ミナー ジの指揮の下、より先鋭性を増し、世界の音楽シーンで圧倒的な存在感を持つようになりました。学究性と感性が融合するミナージの独創的な解釈を見事に音 にする高度な技巧と表現力を有しています。
後期三大交響曲の演奏も、嵐のようなすさまじさが大きな話題となりましたが、続編となるこのアルバムでも、そのすさまじさは健在で、より凄みを増してい るような印象さえ受けます。アルバムの冒頭、「リンツ」の序奏と第1主題から、エネルギー全開の圧倒的な演奏が繰り広げられます。張り詰めた空気を持つ緩 徐楽章の濃密さも聴きものです。弦楽器の鋭い刻みや、金管楽器の強奏、ティンパニの強烈な打撃が、すさまじい音の渦と化しています。この有名な2つの交 響曲を初めて聴くかのようにハッとさせられる瞬間が連続して訪れる、かなり攻めた解釈ですが、ぎりぎりのところでバランスを保ち、曲の構造を保つミナージ の手腕は驚異的で、ミナージの解釈を見事に音にするアンサンブル・レゾナンツの高度な技術も脱帽ものです。リッカルド・ミナージとアンサンブル・レゾナン ツの圧巻の演奏がもたらす衝撃的なモーツァルト体験をお聴き逃しなく! (Ki)
H.M.F
HAF-8932276(1CD)
王妃のハープ〜マリー・アントワネットの宮廷の音楽
ジャン=バティスト・クルムフォルツ(1747-1790):ハープ協奏曲 第5番op.7変ロ長調(1778)
ハイドン:交響曲第85番「王妃」Hob.I:85(1785)
ヨハン・ダヴィド・ヘルマン(1760?-1846):ハープとオーケストラの為の協奏曲第1番 op.9ヘ長調(1785-1789)
グルック:「精霊の踊り」〜オルフェオとエウリディーチェより(編):メストレ)
グザヴィエ・ドゥ・メストレ(Hp)
ウィリアム・クリスティ(指)、
レザール・フロリサン

録音:2016年6月27,28日、ヴェルサイユ宮殿王立歌劇場(ライヴ)
クリスティ率いるレザール・フロリサンが、ハープのメストレをゲストに迎えた1枚が再登場します。タイトルに「王妃のハープ」とあるように、マリー・アントワネッ ト (1755-1793)と、彼女が愛した楽器、ハープの楽曲をおさめた内容です。2016年6月に行われた演奏会のライヴ録音。1曲目の作曲家クルムフォル ツは、ボヘミア出身の作曲家でありハープ奏者。楽器製作者とともに、ハープの改造や奏法に取り組み、それまでになかったハープの為の作品を残しています。 クルムフォルツが対位法を師事したのが、作曲家ハイドン。マリー・アントワネットが気に入っていたとされる交響曲第85番を収録しています。クリスティによ るシンフォニーの録音ということで、注目のプログラムといえましょう。荘重なアダージョを経て軽快なヴィヴァーチェとなる第1楽章から、楽器間のアンサンブ ルも十分にたのしめる演奏。終楽章の最後まで、快活さと典雅さを感じさせる演奏です。ドイツ人のヨハン・ダヴィド・ヘルマンは、アントワネットのピアノ教師 で、作曲家。自身はハープ奏者ではありませんでしたが、3つのピアノ・ソナタ、3つのピアノ協奏曲のほか、3つのハープ協奏曲をのこしています。このハー プ協奏曲はすべてルイ14世の妹(ハープ奏者)、つまりアントワネットの義妹にささげられています。今日ハープ奏者にも知られざる存在の作品ですが、モーツァ ルトのフルートとハープの為の協奏曲と同様、ハープ奏者ではない作曲家によるハープ作品、ということでも重要な作品です。演奏会でアンコールとして演奏 されたグルックの「精霊の踊り」は、メストレ自身の編曲によるハープ独奏版。メストレの歌心に胸を打たれるトラックです。 (Ki)

RCO Live
RCO-23001(9CD)
ブルックナー:交響曲全集
(1)交響曲第1番ハ短調 WAB101(1877年リンツ稿、ハース校訂1935年出版)※
(2)交響曲第2番ハ短調,WAB102(1872/1877年稿、ハース校訂1938年出版)※
(3)交響曲第3番ニ短調 WAB103(1889年稿、ノーヴァク校訂1959年出版)
(4)交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(1880年第2稿、ハース校訂1936年出版)※
(5)交響曲第5番変ロ長調WAB105(1878年稿、ノーヴァク校訂1951年出版)
(6)交響曲第6番イ長調 WAB106(1881年稿、ノーヴァク校訂1952年出版)
(7)交響曲第7番ホ長調 WAB107(1885年稿、ノーヴァク校訂1954年出版)※
(8)交響曲第8番ハ短調,WAB108(1890年稿、ノーヴァク校訂1955年出版)
(9)交響曲第9番ニ短調 WAB109(1894年原典版、ノーヴァク校訂1951年出版)※
ロイヤル・コンセルトヘボウO
録音場所:すべてアムステルダム・コンセルトヘボウ

(1)ベルナルド・ハイティンク(指)
録音:1972年2月10日(NOS)
(2)リッカルド・シャイー(指)
録音:1990年4月29日(NSO & RNW)
(3クルト・ザンデルリング(指)
録音:1996年11月8日(NOS)
(4)クラウス・テンシュテット(指)
録音:1982年10月28日(NOS)
(5)オイゲン・ヨッフム(指)
録音:1986年12月4日(NOS)
(6)マリス・ヤンソンス(指)
録音:2012年3月7-9日(AVRO)
(7)ベルナルド・ハイティンク(指)
録音:2006年4月2日(AVRO)
(8)ズービン・メータ(指)
録音:2005年12月2日(AVRO)
(9)リッカルド・シャイー(指)
録音:1996年6月6日(AVRO & RNW)
※初出
ロイヤル・コンセルトヘボウOは、2024年9月4日のブルックナー生誕200年に向け、9人の指揮者(イヴァン・フィッシャー、チョン・ミョンフン、クラ ウス・マケラ、クリスティアン・ティーレマン、アンドリュー・マンゼ、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン、ウラディーミル・ユロフスキ、シモーネ・ヤング、リッカルド・シャ イー)によるブルックナー・チクルスを1年半かけて行い、その記念すべき日をお祝いします。
このボックス・セットは、ブルックナー全曲演奏会に先駆けて、ブルックナー生誕200年を祝うもの。長い歳月を経てブルックナー演奏の伝統を培ってきたオー ケストラの1970年代以降の輝かしい名演を集めた貴重なセットとなります。今回は、オランダ放送協会(NOS),総合ラジオ放送協会(AVRO),ラジオ・ネー デルランド(RNW)の音源から多数の初出音源を含んでおり、見逃せない内容となっています。
初出音源は、交響曲第1 番 / ベルナルド・ハイティンク(録音:1972 年2 月10 日)、交響曲第2 番/リッカルド・シャイー(録音:1990 年4 月29 日)、交響曲第4 番/クラウス・テンシュテット(録音:1982 年10 月28日)、交響曲第7番/ベルナルド・ハイティンク(録音:2006年4月2日)、交響曲第9番/リッカルド・シャイー(録音:1996年6月6日)の5曲。
コンセルトヘボウ管は、ベイヌム、ヨッフム、ハイティンクといった指揮者のもと、また数多くの客演指揮者たちによって、一世紀にわたる豊かで壮大なブルックナー 演奏の伝統を確立してきました。当ボックスに収められた過去50年間の録音はその歴史と伝統を証明するものといえるでしょう。 (Ki)

ACCENT
ACC-24394(1CD)
アーベル(1723-1787):後期交響曲集
交響曲 ハ長調 WKO37*
交響曲 変ロ長調 WKO38*
協奏交響曲 ニ長調 WKO43(独奏:ヴァイオリン、オーボエ、チェロ)
交響曲 変ホ長調 WKO39*
交響曲 ニ長調 WKO41*
マルティン・ヨップ(Vn 、指 )
マイン・バロックオーケストラ

録音:2022年10月1-4日ドイツ、イトシュタイン、ユニオン教会
*世界初録音
アーベル生誕300年を記念して、世界初録音となる4曲の交響曲を紹介します。バロックから古典派へと移る時代を生きたアーベルは、 だんだんと過去の楽器となっていったヴィオラ・ダ・ガンバの最後の巨匠であり、またJ.C.バッハとともに市民向けの近代的な定期演奏会「バッハ・アーベル・コ ンサート」を開いた人物としても名を知られています。交響曲は46曲残されており、当盤には後期の作品を収録。どれも急緩急の3楽章で1曲15分程度の小粒 な作品ですが機知と愉悦に富んだ魅力的な音楽ばかりで、ハイドンと通じあう世界を持っています。独奏者が美しい歌の掛けあいを聴かせる協奏交響曲も耳に楽 しい名品。
マイン・バロックオーケストラはコンサートマスター兼指揮者のマルティン・ヨップのもと、25年以上に渡り17-18世紀の音楽を演奏し、国際的な評価を得て いるオーケストラ。今回の録音には、ハイデルベルクSOをはじめヨーロッパを中心に活躍するヴィオラ奏者、矢崎裕一氏も参加しています。 (Ki)

Chandos
CHAN-20165(1CD)

XCHAN-20165(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):夜明け Op.60(世界初録音)
交響曲第12番Op.114「ショスタコーヴィチの思い出に」
ヨン・ストゥールゴールズ(指)、
BBCフィルハーモニック

録音:2022年9月15日&11月24日-25日(第12番)、メディア・シティUK(サルフォード)
ショスタコーヴィチの交響曲録音で快進撃を続けるヨン・ストゥールゴールズ&BBCフィルの新録音は、ショスタコーヴィチに捧げられたヴァインベルクの交響曲第12番!
近年再評価が著しいミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996)の「交響曲第12番」は、ヴァインベルクと深い交流の合ったドミートリイ・ショスタコーヴィチに捧げられています。当初コンドラシンの指揮によって初演される予定だったこの作品ですが、コンドラシンにより大幅な省略と改訂されたことにヴァインベルクが怒り、中止となりました。最終的にマキシム・ショスタコーヴィチの指揮で1979年に初演されることとなりました。
1917年の10月革命の記念日以降5年ごとに大規模なイベントが開かれ、一流のアーティストが貢献することが通例となっていました。このアルバムに収められている「夜明け Op.60」は40周年の記念に作曲されたと考えられていますが、ヴァインベルク生前には演奏された記録は残っておらず、録音としてはこのアルバムが世界初録音となります。
ヨン・ストゥールゴールズ(ヨーン・ストルゴーズ)は、BBCフィルハーモニックと、オタワのナショナル・アーツ・センターOの首席客演指揮者を務めており、指揮者の他ヴァイオリニストとしても活躍しています。またラップランド室内Oの芸術監督としても長年の間、高い評価を得ています。2014年〜2015年に発売された「シベリウス:交響曲全集(CHAN-10809)」と「ニールセン:交響曲全集(CHAN-10859)」、2つの「生誕150周年記念盤」の世界的ヒットによって一躍脚光を浴び、その後ジョージ・アンタイルの管弦楽作品集でその秀でた実力を見せつけてくれました。直近ではショスタコーヴィチの優れた録音を続けて生み出し、第1弾(CHSA5278)はレコード芸術特選盤&優秀録音、第2弾はレコード芸術準特選盤&優秀録音に選ばれ、6月にリリースされた第3弾(CHSA5310)は「モーストリー・クラシック」、「音楽の友」等にも好レビューが掲載されました。
また近年では2023年1月に東京都SOとの来日公演を行い好評を博しています。


Epitagraph
EPITA-042(1CD)
(UHQCD)
限定発売
世界初!アセテート盤から復刻!
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
グレ・ブロウエンスタイン(S)、イーラ・マラニウク (A)、ヴォルフガンク・ヴィントガッセン (T)、ルートヴィヒ・ウェーバー(Bs)
バイロイト祝祭O&cho
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)

録音:1954年8月9日、バイロイト祝祭劇場(ライヴ)
フルトヴェングラーの第九といえば、1951年のバイロイト音楽祭再開記念公演でのものがあまりにも有名ですが、3年後の54年の夏にも巨匠はバイロイトで ベートーヴェンの第9交響曲を指揮していました。「ルツェルンの第九」(54年8月22日ルツェルン音楽祭公演)の半月前、亡くなる3か月前のことです。 吉田秀和からも絶賛された至宝の第九ですが、オリジナルの放送テープ(演奏会のラジオ放送用録音)はすでに消失されているようで、音質劣悪の海外盤、プライ ヴェートCDが90年代に出回った後、2012年にORFEOが遺されていた「状態の良くない」テープを最新のデジタル修復技術で復刻してCDを発売、大きな評 判を集めたのはまだ記憶に新しいところです。 今回、エピタグラフが本録音のアセテート盤からの復刻音源を入手!!キング関口台スタジオで丁寧かつ入念なマスタリングを施してCD化。盤復刻にともなうスク ラッチ・ノイズこそありますが、高域を損なわないように過度なノイズ・リダクションはしていません。ORFEO盤より一枚ヴェールを剥がしたような生々しさがあ ります。従来に勝る鮮明(高域の伸び!)、良好音質のCDを“高音質CDの決定版”UHQCDにして発売。すべてのフルトヴェングラー・ファン必聴必携の名盤誕生!
■今回の音源=アセテート盤について
今回の音源はエピタグラフがアメリカの知人を経由して入手したアセテート盤からの復刻テープをデジタル・トランスファーしたもの。経年変化で磁気劣化が避けら れないアナログテープに比べ、記録保存用に当時最適であったアセテート盤が50年代後半にアメリカで作られ、この知人は個人的に保有していたとのこと。 51年のバイロイト、54年のルツェルンのときと違い、EMIの録音スタッフはこの日の収録には関与しておりません。録音状態は万全ではなく、アセテート盤の復刻 やアナログテープへのコピーに伴うスクラッチ・ノイズやテープヒス、さらにはオリジナル・テープ収録の際にテープデッキの不具合で生じたと思われるワウ・フラッ ター(微妙なテンポの揺れ)も数か所に散見されますが、スクラッチ・ノイズの軽減化と第1楽章のピッチ修正以外はあえて手を加えておりません。ORFEO盤の ライナーノーツによると使用した素材テープには「強烈な雑音やそれに被さっている変調雑音、目立つハム音、歪み、バリバリ音、短い音飛び」があったようですが、 そこまでの不良箇所は認められませんでした。なお、このCDにはORFEO盤には含まれていない終了後の拍手の音(一瞬)も収録しています。
フルトヴェングラー最後の咆哮ともいうべき54年バイロイトの第九 最晩年にもかかわらず、熱気と覇気を充分にみなぎらせ、最後まで緊張感を持って、圧倒的な迫力で壮絶なクライマックスに導いています。随所に見せるティンパ ニの強烈連打、終結部における急激なテンポ変動、火のように燃える激しさ、燃焼度は51年盤(リハーサルでなく本番での演奏)をも凌ぎ、枯淡の境地を見せて いる「ルツェルンの第九」にはないところです。 (Ki)

Pentatone
PTC-5187059(1CD)
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
.歌劇『後宮からの誘拐』K.384(作曲者自身によるハルモニームジーク版)より「序曲」
オーボエ協奏曲 ハ長調 K.271k/K.314*
交響曲第31番ニ長調 K.297/300a「パリ」
交響曲第31番より第2楽章「アンダンテ」の初稿版
クセニア・レフラー(Ob)*
ベルリン古楽アカデミー
ベルンハルト・フォルク(コンサートマスター)

録音:2022年9月27〜29日アルト=ブリッツ、クルトゥーアシュタール(ベルリン)
ベルリン古楽アカデミー(Akamus)が、PENTATONEレーベルでモーツァルトの交響曲録音をスタート!第1弾となるこのアルバムでは、20代のモーツァルト が作曲した交響曲第31番「パリ」と第35番「ハフナー」が選ばれています。
1778年、モーツァルトが22歳の時にパリで依頼され、完成させた交響曲第31番は、その地名を取って「パリ」の愛称で知られています。私的な場での初演 の後、パリの公開演奏会であるル・コンセール・スピリチュエルで演奏され、その後何度も演奏されている成功作でした。当時の最大規模のオーケストラの編成(弦 楽器群に加え、フルート、オーボエ、クラリネット、バスーン、ホルン、トランペットが各2、ティンパニ)で、モーツァルトがはじめてクラリネットを導入した交響曲となっ ています。ル・コンセール・スピリチュエルでの2回目の演奏会の際に、第2楽章が変更されたので、第2楽章には2種類の稿が残存しています。どちらの稿が最 初に作られたかには異論があるようですが、この2種類の稿はかなり印象の異なるため、この録音では、一般的に演奏される稿を第2楽章に配置し、異なる稿は「初 稿」としてアルバムの最後に収録しています。聴き比べができるうれしい内容です。
1782年に完成した交響曲第35番は、ザルツブルクの名家の息子で、モーツァルトの友人でもあったジークムント・ハフナー二世およびハフナー家のために作 曲されたセレナードを基としていることから、その姓を取って「ハフナー」と呼ばれています。2オクターヴの跳躍から始まる印象的な冒頭のテーマを持つ交響曲で、 「パリ」と同じく大規模な編成を取っています。
このアルバムには、20代のモーツァルトの作品を代表するこの2曲の交響曲に加え、やはり同時期に作曲されたオーボエ協奏曲と「後宮からの誘拐」の序曲が 収録されています。オーボエ協奏曲は、ザルツブルクの宮廷楽団に仕えていたイタリアのベルガモ出身のオーボエ奏者ジュゼッペ・フェレンディスのために1777 年の夏に作曲されたとされています。「後宮からの誘拐」は1782年に完成した3幕のドイツ語による歌劇で、1778年7月にウィーンのブルク劇場で初演されま した。当時のエキゾティックな「トルコ趣味」が特徴的な歌劇となっています。既存の作品をトルコ軍楽隊の影響を受けた管楽合奏(ハルモニームジーク)用に編曲 して演奏することが当時流行していましたが、ここではモーツァルト自身による管楽器合奏編曲版の「序曲」が収録されています。交響曲第35番「ハフナー」の終 楽章のテーマは「後宮からの誘拐」から取られており、それを示すようにアルバムでは「ハフナー」のすぐ後に「後宮からの誘拐」のハルモニームジーク版「序曲」 が配置されているのです。こうしたアルバム構成の妙もさすがベルリン古楽アカデミーのアルバムと言えるでしょう。
2022年に結成40周年を迎えたピリオド楽器オーケストラの老舗であるベルリン古楽アカデミー。現在までピリオド楽器演奏のトップランナーであり続け、先鋭 的な演奏で常に注目を集める録音をリリースしています。このモーツァルトでは、弦楽器6-5-4-3-2の編成で臨んでいます。ベルリン古楽アカデミーの演奏は豪 放にして繊細。圧倒的なトゥッティ、細やかに色彩が変化する緩徐楽章のハーモニーなど、相反する特徴が自然に共存するすばらしい演奏です。オーボエ協奏曲で は、同団の首席オーボエ奏者である、ピリオド・オーボエの第一人者クセニア・レフラーが担当し、美しい音色と圧巻のテクニックを聴かせてくれます。ハルモニーム ジーク版の「後宮からの誘拐」序曲における管楽器奏者たちの妙技ぶりも聴きものです。シリーズの続編に、期待が高まるベルリン古楽アカデミーのモーツァルト の交響曲シリーズ第1弾です。 (Ki)

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-094(1CD)
ハイドン:交響曲「朝」「昼」「晩」
ハイドン:交響曲第6番ニ長調 「朝」Hob.I:6
 交響曲第7番ハ長調 「昼」Hob.I:7
グルック:精霊の踊り(歌劇「オルフェとユリディス」〔「オルフェオとエウリディーチェ」パリ版〕より)
ハイドン:交響曲第8番ト長調 「晩」Hob.I:8
ヴェルサイユ王室歌劇場O(古楽器使用)
ステファン・プレフニャク(指)

録音:2022年6月1-6日ヴェルサイユ宮殿「十字軍の大広間」
後に「交響曲の父」と綽名されることになるハイドンが若い頃、長く仕えることとなったエステルハージ侯爵家に来て間もなく宮廷催事のために 書いた3連作の交響曲「朝・昼・晩」。さまざまな楽器のソロを含む聴きどころ満載の物語性豊かなこの傑作は、同じオーストリアの音楽史を 舞台音楽の領域で大いに盛り上げたグルックの改革歌劇第1作「オルフェオとエウリディーチェ」とほぼ同時期に生まれました。フランス南西部 ビアリッツに拠点を置くバレエ・カンパニー「マランダン・バレエ・ビアリッツ」を率いるティエリー・マランダンは、後年フランス王室に迎えられフランス 王妃となった元オーストリア公女のマリー=アントワネットを描いた新作バレエのため、この3連作交響曲とグルックの歌劇からの抜粋を音楽と して選択。刺激に満ちたステージを彩った選曲をそのまま、ほかでもないアントワネット妃の本拠にもなったヴェルサイユ宮殿を舞台に古楽器 演奏で録音したアルバムの登場です。エステルハージ侯爵邸での交響曲演奏では使われなかったとも言われるチェンバロも、ここでは当時の 一般的な演奏習慣に倣って導入。その響きも絶妙な効果をあげる中、近年カウンターテナー歌手ヤクプ・ヨゼフ・オルリンスキとの共演でも注 目されているポーランドの気鋭古楽指揮者ステファン・プレフニャクが全編にわたりメリハリの利いたスリリングな演奏解釈を聴かせ、ハイドンとグ ルックの綴った作品の造形美を隅々まで堪能させてくれます。バレエとは別に音楽だけで鑑賞する甲斐のある充実録音です。

Orchid Classics
ORC-100257(1CD)
NX-B03
シューマン41/51
シューマン:交響曲第4番ニ短調
(1)初稿(1841)
(2)改訂版 Op.120(1851)
ブカレストSO
ジョン・アクセルロッド(指)

録音:2023年3月18-21日
シューマンの交響曲第4番は1841年の初稿と1851年の改訂版、2つのヴァージョンの存在が知られて います。クララと結婚した1841年に書かれたニ短調交響曲(初稿)は、シューマン自身は作品に自信を 持っていたものの、初演時に成功を収めることがなく、出版は見送られてしまいました。10年後の1851 年、シューマンはオーケストレーションなどの変更を行い、また楽章も切れ目なく続けて演奏されるように 改訂。1853年にシューマン自身の指揮で初演され、翌年出版。一方初稿は、シューマンの死後ブ ラームスが編集を行い、クララの反対意見を受けながらも楽譜を1891年に出版しました。現在ではもっ ぱら1851年の改訂版が演奏されますが、このアルバムでは2つのヴァージョンを演奏。シューマン自身の 言葉によると「野生的なフロレスタン(初稿)と穏やかなオイゼビウス(改訂版)」ほどに違うという各々の作 品を、2022年からブカレストSOの首席指揮者を務めるジョン・アクセルロッドが掘り下げます。

Altus
ALT-531(1CD)
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB.107(ノヴァーク版) ロー ター・ツァグロゼク(指)
読売日本SO

ライヴ録音:2019年2月22日/サントリーホール
ツァグロゼクと読響、2019年のライヴ録音。自らの信念、揺るぎない美学に基づく、磨きぬいたサウンドで奏でられるブルックナー7番です。美しくも壮大な交 響曲を緊張感を失わずに芯の通った音楽として巧みに築き上げる見事な手腕に脱帽。オーケストラと指揮者の一体感がすばらしく、後半楽章の充実ぶりにも目を 瞠る渾身の名演です。
ブックレットには、2023年7月に行われた電話インタビュー〈ローター・ツァグロゼクが語るブルックナー《交響曲第7番》〉(インタヴュー・翻訳・構成:来住 千保美)を掲載。「読響とブルックナー演奏をしたいと思った決め手は、読響の演奏スタイルを作る能力と響きの構築力の高さ」「《第7番》の仕事の質的内容、つ まり作曲技法、意味付けとそのバランスは交響曲というジャンルの中で、記念碑的なものだと思います」等々、貴重なコメントの端々から音楽に対する真摯なまな ざしが感じられます。 (Ki)
Altus
ALT-532(1CD)
モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』 序曲
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68
坂入健司郎 (指)
読売日本SO

ライヴ録音:2022年4月29日読響創立60周年記念・甲府特別演奏会 YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
2022年に行われた「読響創立60周年記念 甲府特別演奏会」のライヴ録音です。指揮はこれが読響との初共演となった坂入健司郎。王道の管弦楽レパートリー をとりあげ正面からじっくりと組み立てていった演奏で、オーケストラと指揮者双方の長所が見事に混じりあっています。精緻なバランスを維持しながらも音楽が 大きくふくらんで発展していくブラームスは充実の聴き応え。
「じつに流れがいいブラームスだった。第1楽章の序奏は、淀みないテンポにより主部との連結もスムースだ(序奏の動機が発展して主題旋律を作り出すという 道筋の強調)。そして、歌謡的な旋律ではオーケストラに気持ちよく歌わせ、ハーモニーも立体的にふくらます。第2楽章でも、よく旋律を歌わせているのがわかる。 第3楽章は、慎重なバランス作りの結晶だ。スケルツォ部後半のリズムの踊らせ方もいい。終楽章も、沸騰することなく、冷静に組み立てていく。その先にあかあか と浮かび上がる巨大なコーダ。」(鈴木淳史/ライナーノートより)

Hanssler
HC-23050(2CD)
ヘルヴィ・レイヴィスカ(1902-1982):ピアノ協奏曲 ニ短調 Op.7(1935)
交響曲第1番変ロ長調 Op.23(1947)
オリヴァー・トリンドル(P)
シュターツカペレ・ワイマール 、
アリ・ラシライネン(指)

ン録音:2023年4月24〜27日/オーケストラ練習ホール、ワイマール(ドイツ)
ヘルヴィ・レイヴィスカは、20世紀フィンランドで交響曲をはじめとする大きな編成の管弦楽曲を手がけた作曲家のひとりです。1902年、ヘルシンキ生まれ。 エルッキ・メラルティンとアルトゥール・ヴィルナーにピアノと作曲を学びました。1933年から1968年までシベリウス・アカデミーでライブラリアンとして働き、 その合間に作曲を行いました。番号つきの3つの交響曲と番号のない「シンフォニア・ブレヴィス」、管弦楽のための「三重フーガ」、カンタータ、映画の音楽、管 弦楽組曲、歌曲、ヴァイオリン・ソナタ、ピアノ曲、室内楽曲を書いています。生前名声を得ることはなかったものの、近年、あらためて注目されるようになりました。
世界初録音の2曲。「ピアノ協奏曲 ニ短調」は、1931年から1935年にかけて作曲されました。「アレグロ・マ・ノン・トロッポ-アレグロ」「ヴィヴァーチェ」 「アンダンティーノ・マ・トランクィッロ-マエストーソ-アンダンティーノ・カンタービレ」の〈フーガ〉。1935年11月23日、エルンスト・リンコ(1889-1960) のソロ、トイヴォ・ハーパネン(1889-1950)指揮のヘルシンキ・フィルハーモニックにより初演されました。この初演に接したウーノ・クラミ、スルホ・ランタ、 セリム・パルムグレンといった作曲家たちは、彼女の構成力とオーケストレーションを賞賛した一方、ソロ・パートやクライマックスの処理に関して意見を述べました。 この曲は初演後、スコアが紛失したため、残っていたピアノ・リダクションとパート譜から復元して演奏と録音が行われました。独ヘンスラー・レーベルに多くのア ルバムを録音し、めったにしか演奏されない曲を献身的に紹介しているオリヴァー・トリンドル がソロを担当しています。
「交響曲第1番変ロ長調」は、1947年の作品です。「アレグロ・モデラート-テンポ・ディ・ヴァルス」「アンダンテ・ソステヌート」「ヴィヴァーチェ」の〈スケ ルツォ〉、「アレグロ・ノン・トロッポ」という古典的な4楽章で書かれています。ニルス=エーリク・フォウグステットがフィンランドRSOを指揮して1948 年3月18日に初演。この初演のためレイヴィスカは、85,000FIM(約4,000EUR)をローンで用意したと言われます。この作品は1951年までに3回演奏され、 2022年、70年の沈黙を経て蘇演されました。伝統主義者、ロマンティストという側面とマデトヤの影響のうかがえる交響曲です。
シュターツカペレ・ワイマールは、1491年に創設された最古のオーケストラのひとつ。アリ・ラシライネンは、シベリウス・アカデミーでヨルマ・パヌラに学び、フィ ンランドとスカンディナヴィア、ドイツやスイスのオーケストラを指揮してきました。

Arte dellarco Japan
ADJ-070(1CD)
オーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC)第41回定期演奏会
ハイドン:交響曲第3番ト長調 Hob.I:3
 交響曲第102番変ロ長調 Hob.I:102
ベートーヴェン:交響曲第8番へ長調 Op.93
鈴木秀美(指)
オーケストラ・リベラ・クラシカ

ライヴ録音:2018年6月23日/三鷹市芸術文化センター 風のホール
オーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC)第41回定期演奏会をライヴ収録した当盤は、ハイドンの交響曲第3番、第102番、そしてベートーヴェンの交響曲第8 番です!
大規模室内楽のようなハイドン初期作品の特徴があらわれた交響曲第3番、いぶし銀のような雰囲気と音色が魅力の第102番、そして哄笑とユーモア、狂気?! のベートーヴェンの交響曲第8番を鈴木秀美率いるOLCによるオリジナル楽器の色彩豊かな音色でお送りいたします! (Ki)

Onyx
ONYX-4243(1CD)
日本語解説付き限定盤
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 作品74 「悲愴」 ドミンゴ・インドヤン(指)、
イヤル・リヴァプールPO

録音(ライヴ):2021年11月18日&21日
2006年から15年間、ロイヤル・リヴァプールPOの首席指揮者を務めたワシリー・ペトレンコに代わり、2021年9月から新たな首席奏者に就任したアルメニア系ベネズエラの若き注目指揮者、ドミンゴ・インドヤン。
ONYX-からはこれまでに、フランスの管弦楽作品集、ラテン・グラミー賞獲得作曲家、ロベルト・シエッラによる交響曲第6番をリリースしてきたインドヤン。本アルバムは、東京エムプラスの創立30周年を記念した日本限定盤として、チャイコフスキーが最後に完成させた大作、交響曲第6番 「悲愴」 を収録。チャイコフスキーが切り開いた独自の境地が示されたこの作品は、19世紀後半の代表的交響曲のひとつとして高く評価されています。
今回収録された 「悲愴」 は、インドヤンがRLPOの首席指揮者に就任して間もない2021年11月に行われた演奏会のライヴ録音で、前半に地元出身の名ピアニスト、スティーヴン・ハフを独奏者に迎えたブラームスのピアノ協奏曲第1番、後半にこの 「悲愴」 という曲目で、11月18日と21日の2回行われました。日本向けの特別企画についてロイヤル・リヴァプールPO、ONYX-(オニックス)と協議を重ねた結果、両者の全面的な協力により、「悲愴」の日本限定でのリリースが実現しました。ベネズエラの音楽教育プログラム「エル・システマ」でヴァイオリンを学び頭角を現し、BBCプロムスでの指揮姿が話題となったドミンゴ・インドヤンが、ペトレンコ時代とは一味違った解釈でこの傑作の持つ魅力を引き出しています。
増田良介氏による書き下ろしの日本語解説付き、そして、カバー、バックインレイも日本語仕様に拘った完全限定生産盤です。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-440(2CD)
マーラー:交響曲全集Vol.1
(1)スカラタッツィーニ(b.1971):魔力
(2)マーラー:交響曲第4番ト長調
(3)スカラタッツィーニ:調和
(4)マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
ジモン・ガウデンツ(指)
イェナ・フィルハーモニー
(2)リナ・ジョンソン(S)

録音:(1)(2)2022年4月27-30日、 (3)(4)2022 年5月17-20日
ここ10年ほどで特に注目を浴びている指揮者、ジモン・ガウデンツが、音楽総監 督を務めるイェナ・フィルハーモニーを指揮してマーラーの交響曲、それも第 4番と 第5番を一気に2枚でリリース。ジモン・ガウデンツは1974 年、スイスのバーゼルの 生まれ。2010年から 2013年までデンマークのオーデンセSOの首席客演指 揮者を務め、軽快で見通しの良い新鮮な音楽で評判を呼んだ。2018 年にイェナ・フ ィルハーモニーの音楽総監督に就任し、この歴史ある町のオーケストラの水準を大 いに高めています。ここでのマーラー2曲はどちらもガウデンツの力量が良く表れた名 演。音楽は常に明快で重くなることがなく、しかし分析的になったり冷たさを感じさせ たりすることもなく、あくまで風通し良く前に進む。力みなく響きが鳴るのでマーラー の大編成でももたれることなく、耳に心地よい。まだ 40代のガウデンツ、これを聞け ば今後が楽しみになること間違いない。 各交響曲の前に収録されているアンドレア・ロレンツォ・スカルタッツィーニ(1971 年 生まれ)は、2018年からイェナ・フィルハーモニーのコンポーザー・イン・レジデンス を務めています。リナ・ジョンソンは近年メキメキと頭角を現しているソプラノ。ノルウェー のアウステヴォル生まれで、両親はノルウェー人と米国人。

GRAND SLAM
GS-2300(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 イルムガルト・ゼーフリート(S)
ロゼッテ・アンダイ(A)
アントン・デルモータ(T)
パウル・シェフラー(Bs)
ウィーン・ジングアカデミーcho
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO

録音:1953年5月31日/ムジークフェラインザール(ウィーン)
使用音源:Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル(ラジオ放送用録音)
■制作者より  
1953年1月23日、フルトヴェングラーはウィーン・フィルとの第9公演の第3楽章の途中で意識を失い、倒れてしまいました。計3回の公演はキャンセル され、フルトヴェングラーは入院しました。同年5月末の第9はその振り替え公演であり、フルトヴェングラーは立派にリベンジを果たしたのです。  当シリーズでこの第9を発売するために何年もかけて準備をし、音も含めて資料性の高いものを目ざしました。まず、フルトヴェングラーが倒れたその時に会 場にいた人の貴重な証言、キャンセルされた公演のプログラム、5月31日のプログラムとチケット、サナトリウムに入院しているフルトヴェングラーを捉えた珍 しい写真等、現時点で揃えられるものはすべて投入しました。これらの資料を最も有効な形にするために、このCDを制作したと言っても過言ではありません! (平林 直哉)
GRAND SLAM
GS-2301(1CD)
(1)シューマン:交響曲第4番ニ短調 Op.120
(2)バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068
(3)ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 Op.98
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO

録音:(1)1953年5月14日ベルリン=ダーレム、イエス・キリスト教会
(2)1948年10月24日、(3)1953年4月14日/ベルリン、ティタニア・パラスト

使用音源:Private archive (1)(2)(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
(3)(2トラック、19センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル(録音セッション)(1)、(ラジオ放送用録音)(2)(3)
■制作者より  
不滅の名演、シューマンの交響曲第4番については、もはや説明不要でしょう。GS-2184(2018年)以来の最新リマスターで、新規のテープを使用し、最善 の方法で復刻しました。バッハは当シリーズ初登場です。ベートーヴェンのみ2トラック、19センチのテープを使用しており、GS-2198(2019年)以来のリマス ターですが、他の2曲同様、プロ用機器の威力がいかんなく発揮されています。とにかく、フルトヴェングラー&ベルリン・フィルの濃密さが1枚に凝縮されたディ スクです。(平林 直哉)

Goodies
78CDR-3914(1CDR)
ブラームス:交響曲第2番ニ長調作品73 ピエール・モントゥー(指)
サン・フランシスコSO

米 VICTOR11-9237/40
1945年3月19日サン・フランシスコ録音
ピエール・モントゥー(1875-1964)はフランス生まれの大指揮者。パリ音楽院で ヴァイオリンと指揮法を学び、1906年コロンヌOを指揮して指揮者デビュ ー。1911年からディアギレフのロシア・バレエ団の指揮者をつとめ、ストラヴィ ンスキーの「春の祭典」、「ペトルーシュカ」などの初演を指揮した。第一次 世界大戦(1914-1918)でモントゥーは兵役に服したが1916年に除隊、アメリカに 渡り、翌年からメトロポリタン歌劇場の指揮者に就任、1935年から1953年まで サンフランシスコSOの常任となり、同楽団の黄金時代を築いた。モントゥ ーはその後フリーになり1963年にLSOと共に来日した。

MClassics
MYCL-00045(1SACD)
税込定価
シベリウス:交響曲第3番ハ長調
カレリア組曲
交響詩「フィンランディア」
村川千秋(指)山形SO

録音:2022年4月16-17日 山形テルサホール、2023年1月15日 山形・やまぎん県民ホール 大ホール・ライヴ
山形SOの創立者で今年90歳を迎える巨匠、村川千秋と同楽団 の初CDが遂に登場です。当録音は、山形SOの創立50周年記 念となる第300回定期演奏会と、村川千秋の90歳を祝ったやまぎん県 民ホールでの公演の記念碑的なライヴ・レコーディングです。50年前村川 が種を蒔き山形県民によって愛され育った山形SO。収録曲は村 川千秋が最も大事にするレパートリーであるシベリウス。情熱の漲る村川 のタクトによって、山形の自然を想起させる壮大で豊かなシベリウスの音楽 が威風堂々奏でられます。温かみのある美しい弦楽器、色彩豊かなソロ イスティックな木管楽器、力強く輝かしい金管、打楽器セクション。日本の 地方オーケストラの雄へと成長した、現在の充実した山響のサウンドが堪 能出来ます。村川千秋が自身を捧げ、心血を注ぎこんできた山響とシベ リウス。次の未来へと繋ぐ決意漲る魂のハーモニーです。

Dynamic
DYNDVD-37950(3DVD)
NX-D05

DYNBRD-57950(2Bluray)
NX-D05
ベートーヴェン:交響曲全集

【DVD】
Disc1…交響曲第1番-第3番
Disc2…交響曲第4番-第6番
Disc3…交響曲第7番-第9番
【Blu-ray】
Disc1…交響曲第1番-第5番
Disc2…交響曲第6番-第9番
フィレンツェ五月音楽祭O
マンディ・フレドリッヒ(S)
マリー・クロード・シャピュイ(Ms)
AJ. グリュッカート(T)
タレク・ナズミ(Bs)
フィレンツェ五月音楽祭cho
ズービン・メータ(指)

収録:2021年9月-10月、2022年9月フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)
収録時間:382分
音声:ドイツ語(交響曲第9番のみ)
PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio5.1(Blu-ray)
字幕:なし
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面ニ層ディスク×3
Blu-ray…片面ニ層ディスク×2 1080i High Definition
ズービン・メータは1936年生まれ。小澤征爾(1935年生まれ)と同じ世代になります。ウィーンで学び、1959年にはウィーン・フィルとベルリン・フィルを指揮 して好評を博し、以来国際的な活躍は60年を越えました。そのメータにしてベートーヴェンの交響曲全集の録音・録画が今まで無かったのには驚かされま す。 メータが初めてベートーヴェンの交響曲を録音したのは1974年録音の第7番。ロサンゼルス・フィルの音楽監督に就いてから実に12年目のことで、ベートー ヴェンの交響曲に対してはかなり慎重に臨んでいたことがうかがわれます。その後、1978年に第5番と第8番を、1980年に第3番をニューヨーク・フィルと録 音。セッション録音されたものはこれがすべて、という少なさです。 一方コンサートでは定期的に取り上げており、第3、5、6、8、9番にはライヴ録音盤があります。第5番には、ベルリン・フィルとイスラエル・フィルとの合同コン サートという極めて特別なイベントのライヴがあり、第9ではニューヨーク・フィルとの特別演奏会(1983年)、バイエルン放送響、ミュンヘン・フィル、バイエルン 国立管の合同オーケストラとの東日本大震災復興支援コンサート(2011年)、東京バレエ団創立50周年記念公演のモーリス・ベジャール振付によるバレ エ版(イスラエル・フィル、2014年)の3種があります。これらからメータがベートーヴェンの交響曲に特別な思いを持っていることが想像されます。 そのメータが人生初のベートーヴェン交響曲全集のパートナーに選んだのはフィレンツェ五月音楽祭O。1985年から32年の長きにわたり首席指揮 者を務め、その後もしばしば歌劇やコンサートで共演を重ねています。このコンビのベートーヴェン・ツィクルスは当初ベートーヴェンの生誕250年にあたる 2020年の秋から翌年初めに予定されていましたが、新型コロナ感染症の拡大で延期となり、2年後に完結したもの。彼らの熱意とこだわりがうかがわれま す。 ここでの演奏は、歴史的奏法を採り入れたスリムでシャープな演奏とも、ドイツ風の低重心なサウンドによる演奏とも異なり、また40〜50年前のメータのよう なダイナミックで豊麗なスタイルとも異なります。テンポは全体的にゆったりとして、一つ一つの音とフレーズをかみしめるようなメータの指揮をオーケストラが渾 身の演奏で支えています。それでいてサウンドは明るく軽く、何か吹っ切れたようなものを感じさせます。新しさの追求でもなく、古き良き時代への回顧でもな く、とても独特で個性的なベートーヴェン演奏と言えるでしょう。イタリアのオーケストラによるベートーヴェン交響曲全集はとても少なく、その点でも興味深い 企画となっています。
DynamicCDS-7950(5CD)
NX-D05
ベートーヴェン:交響曲全集(全9曲) フィレンツェ五月音楽祭O
マンディ・フレドリッヒ(S)
マリー・クロード・シャピュイ(Ms)
AJ. グリュッカート(T)
タレク・ナズミ(Bs)
フィレンツェ五月音楽祭cho
ズービン・メータ(指)

収録:2021年9月-10月、2022年9月フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)
ズービン・メータは1936年生まれ。小澤征爾(1935年生まれ)と同じ世代になります。ウィーンで学び、1959年にはウィーン・フィルとベルリン・フィルを指揮 して好評を博し、以来国際的な活躍は60年を越えました。そのメータにしてベートーヴェンの交響曲全集の録音・録画が今まで無かったのには驚かされま す。 メータが初めてベートーヴェンの交響曲を録音したのは1974年録音の第7番。ロサンゼルス・フィルの音楽監督に就いてから実に12年目のことで、ベートー ヴェンの交響曲に対してはかなり慎重に臨んでいたことがうかがわれます。その後、1978年に第5番と第8番を、1980年に第3番をニューヨーク・フィルと録 音。セッション録音されたものはこれがすべて、という少なさです。 一方コンサートでは定期的に取り上げており、第3、5、6、8、9番にはライヴ録音盤があります。第5番には、ベルリン・フィルとイスラエル・フィルとの合同コン サートという極めて特別なイベントのライヴがあり、第9ではニューヨーク・フィルとの特別演奏会(1983年)、バイエルン放送響、ミュンヘン・フィル、バイエルン 国立管の合同オーケストラとの東日本大震災復興支援コンサート(2011年)、東京バレエ団創立50周年記念公演のモーリス・ベジャール振付によるバレ エ版(イスラエル・フィル、2014年)の3種があります。これらからメータがベートーヴェンの交響曲に特別な思いを持っていることが想像されます。 そのメータが人生初のベートーヴェン交響曲全集のパートナーに選んだのはフィレンツェ五月音楽祭O。1985年から32年の長きにわたり首席指揮 者を務め、その後もしばしば歌劇やコンサートで共演を重ねています。このコンビのベートーヴェン・ツィクルスは当初ベートーヴェンの生誕250年にあたる 2020年の秋から翌年初めに予定されていましたが、新型コロナ感染症の拡大で延期となり、2年後に完結したもの。彼らの熱意とこだわりがうかがわれま す。 ここでの演奏は、歴史的奏法を採り入れたスリムでシャープな演奏とも、ドイツ風の低重心なサウンドによる演奏とも異なり、また40〜50年前のメータのよう なダイナミックで豊麗とも異なります。テンポは全体的にゆったりとして、一つ一つの音とフレーズをかみしめるようなメータの指揮をオーケストラが渾身の演奏で 支えています。それでいてサウンドは明るく軽く、何か吹っ切れたようなものを感じさせます。新しさの追求でもなく、古き良き時代への回顧でもなく、とても独 特で個性的なベートーヴェン演奏と言えるでしょう。イタリアのオーケストラによるベートーヴェン交響曲全集はとても少なく、その点でも興味深い企画となって います。

ANALEKTA
AN-28884(2CD)
NX-D09
クララ、ロベルト、ヨハネス 〜ロマンスと対位法
シューマン:交響曲第4番ニ短調 Op.120
クララ・シューマン:3つのロマンス 〜ヴァイオリンとピアノの為の Op.22*
 3つのロマンス 〜ピアノの為の Op.11
 ロマンス ロ短調
ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98
C.シューマン:ゼバスティアン・バッハの主題による3つのフーガ
 前奏曲とフーガ 嬰へ短調
 3つの前奏曲とフーガ Op.16
スチュワート・グッドイヤー(1978-):クララ・シューマンの主題による即興
ナショナル・アーツ・センターO
アレクサンダー・シェリー(指)
スチュワート・グッドイヤー(P)
アンジェラ・ヒューイット(P) *
川崎洋介(Vn) *

録音:2019-2023年
それぞれ4曲あるシューマンとブラームスの交響曲を第1番から1曲ずつとクララ・シューマンの作品を収録し、3人の親密な関係を紐解こうとい う企画の第4弾にして完結編。ディスク1枚目にはロベルトがクララの誕生日に贈った交響曲第4番と、クララによる「ロマンス」を収録。2枚目 にはブラームスがバッハを始めとしたバロック以前の作品研究の成果を巧みに盛り込み昇華した交響曲第4番と、バッハを手本に対位法を駆 使したクララのピアノ作品を収録しています。アレクサンダー・シェリーとナショナル・アーツ・センター管によるこれら2つの交響曲は、速めのテンポ 設定と力強さ、隅々までよく歌いメリハリの効いた表現がたいへん効果的な充実した演奏。クララの室内・器楽作品には前作同様スチュワー ト・グッドイヤーが参加してリリカルなピアノを聴かせてくれるほか、ラストにはクララをテーマにした美しい即興も披露しています。また作品22に は名手アンジェラ・ヒューイットが登場、ここでは川崎洋介のヴァイオリンによく寄り添い、情感あふれる表現で作品のロマン性をよく引き出して います。

ICA CLASSICS
ICAC-5172(1CD)
NX-B03
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」 H.76より
 争い - 騒動 - 領主の仲裁
  ロメオ一人 - 哀しみ - 遠くから聞こえる音楽と舞踏会 - キャピュレット家の饗宴
 愛の場面 - 夜 - キャピュレット家の庭
 スケルツォ 〜「女王マブ」
 キャピュレット家の墓のロメオ - 祈り - ジュリエットの目覚め -忘我の喜び、絶望 - 最後の苦しみと恋人たちの死
スクリャービン:法悦の詩*
BBC響&cho
LSO*
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)

録音:1976年1月24日 ロイヤル・フェスティバル・ホール*
1981年4月1日 ロイヤル・アルバート・ホール
いずれもライヴ、ステレオ
2018年に亡くなったロシアの巨匠ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーは、自国の音楽の優れた解釈者であると同時に、ロシアを超えて広くレ パートリーを求め続けたことでも知られますが、今回BBCのアーカイヴから登場する2つの初出レパートリーは、国や時代の異なる作品に対応 する彼の高い音楽性と統率力を堪能出来る内容となっています。ロジェストヴェンスキーのベルリオーズといえば、1971年レニングラード・フィ ルとのロンドンでの爆演を始めとした数種類の「幻想交響曲」が有名ですが、ここにハイライトとは言え、大作「ロメオとジュリエット」が登場する ことはたいへん喜ばしいことと言えるでしょう。「幻想」からさらに磨きを掛けた絢爛豪華なオーケストレーションの妙を存分に発揮させ、BBC響 を自在に操った細部のコントロールと力の解放はロジェストヴェンスキーの面目躍如。その5年前のライヴとなるロンドン響とのスクリャービンも、 自国で生まれた革新的な作品への深い理解と表現意欲をひしひしと感じる熱量の高いものとなっています。ライヴの音場感をよく伝え、レン ジも広く見透しのクリアなポール・ベイリーによるリマスターも、この演奏の素晴らしさを十二分に伝えています。

DB Productions
DBCD-210(1CD)
NX-B07
メンデルスゾーン:交響曲第3番 イ短調 Op.56「スコットランド」
ヘレン・グライム(1981-):Elegiac Inflections
ピーター・マックスウェル・デイヴィス(1934-2016):ストラスクライド協奏曲第10番 Op.179
ヴェステロース・シンフォニエッタ
サイモン・クロフォード=フィリップス(指)

録音:2022年6月13-17日
スコットランドに因んだ3つの作品を紹介するアルバム。メンデルスゾーンの交響曲第3番は、タイトルに 「スコットランド」とあるように、彼が同地を旅行していた際に構想されたもの。ヘレン・グライムはスコットラ ンド生まれの現代作曲家。2016年からウィグモア・ホールのコンポーザー・イン・レジデンスを務めるなど 活躍しています。マクスウェル=デイヴィスの「ストラスクライド協奏曲」はスコットランド室内Oのた めに書かれた10曲からなる協奏曲の中の最後の曲。なかでも、各奏者たちの妙技が生かされた快活 な終楽章が聴きどころです。

VOX
VOXNX-3021CD(1CD)
NX-B03
チャイコフスキー:交響曲第3番「ポーランド」
幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」
ユタSO
モーリス・アブラヴァネル(指)

録音:1972-73年
1974年LP初リリース
ピアノ協奏曲第1番やバレエ音楽「白鳥の湖」と相前後して書かれた交響曲第3番は、長調で始まる5楽 章構成というチャイコフスキーの交響曲としては例外的な作品です。アブラヴァネルの明晰な指揮は、民族 舞曲の要素を的確に打ち出しつつ、各楽章をくっきりと性格づけており、オケの明るめのサウンドと相まって 楽しめる録音になっています。「フランチェスカ・ダ・リミニ」は、ややもすれば重苦しく晦渋になりがちな曲です が、アブラヴァネルとユタ響は曲のドラマ的な展開を明瞭に音にしてゆき、クライマックスでは壮絶なサウンドを 聴かせます。混濁の少ない広々とした音場の中に、金管・木管がクリアかつ自然に立ち現れる録音が大き な効果を挙げています。
VOX
VOXNX-3025CD(1CD)
NX-B03
チャイコフスキー:マンフレッド交響曲
スラヴ行進曲
ユタSO
モーリス・アブラヴァネル(指)

録音:1972-73年
1974年LP初リリース
チャイコフスキーの交響曲全集を作る時にこの曲を除外する指揮者は少なくありませんが、アブラヴァネルと ユタ響の録音はこの曲のファンにとって嬉しい贈り物と言えるでしょう。アブラヴァネルの解釈と指揮は楽曲の 構造と音楽の展開をわかりやすく伝える点で「啓蒙的」と呼びたくなるようなもの。ここでも緩急の巧みな推 移によってドラマの展開をわかりやすく伝えてくれます。同時にチャイコフスキーが用いた様々な管楽器のサウ ンドを誇張なくクリアに捉え、広い音場の中に再現する録音も見事で、これが50年前のものと知って感心 する人は多いでしょう。緩やかな歌と巧みなテンポアップとの対比は「スラヴ行進曲」で一層の効果を挙げて います。

Signum Classics
SIGCD-760(2CD)
マーラー:交響曲第2番「復活」 サントゥ=マティアス・ロウヴァリ(指)
フィルハーモニアO、
マーリ・エーリクスモーエン(S)、
ジェニファー・ジョンストン(Ms)、
フィルハーモニアcho

ライヴ録音:2022年6月8日、サウスバンク・センターズ・ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
クレンペラー、マゼール、シノーポリ、そしてサロネンと引き継がれてきたフィルハーモニアOのマーラー演奏の歴史に新たな1ページが加わりました。しかしそれはマーラー自身の「伝統とは火を守ることであり、灰を崇拝することではない」という言葉を体現しているかのように、新鮮な演奏で2021年より首席指揮者として活躍しているサントゥ=マティアス・ロウヴァリとフィルハーモニアOの更なる飛躍を感じさせるものとなりました。
ロウヴァリは元々打楽器奏者としてキャリアをスタートさせシベリウス音楽院で研鑽を積みましたが、やがて指揮にも興味を持つようになりました。2013年に初めてフィルハーモニア管を指揮し、2018年には首席客演指揮者になっています。そして2021年の首席指揮者就任時オープニングコンサートではR.シュトラウスを披露し、その録音(OSIGCD--720,SIGCD--720)は、レコード芸術誌において「特選盤」に選ばれています。

DUX
DUX-1897(1CD)
ジェジュン・リュウ(b.1970):交響曲第2番(世界初録音) スンヘ・イム(S)、ミョンジュ・イ(S)、ジョンミ・キム(Ms)、オリヴァー・クック(T)、サミュエル・ユン(Bs-Br)
ラルフ・ゴトーニ(指)
韓国国立cho、スウォン市cho、ソウル国際音楽祭O

録音:2021年10月22日
COVID-19の混乱の中、発表された交響曲第2番は、5人のソリストと合唱団を含む、非常に大きな編成で作曲されました。歌詞にはシェイクスピアのソネットが採用され、混沌とする世界や、未来への希望が表現されています。2021年のソウル国際音楽祭の開幕前日に、世界初録音として収録されました。

Gutman Records
GUTMANCD-173(1CD)

JGUTMANCD-173(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
マーラー:交響曲第4番ト長調(エルヴィン・シュタイン編曲室内アンサンブル版) カメラータRCO、
ルーカス・マシアス・ナバロ(指)、
ユディト・ファン・ヴァンロイ(S)

録音:2017年5月18日-20日、MCO(ヒルフェルスム、オランダ)
2007年から2015年までロイヤル・コンセルトヘボウO(RCO)の首席オーボエ奏者を務めたほか、クラウディオ・アバドから厚く信頼されルツェルン祝祭Oやアバドが設立したモーツァルトO(ボローニャ)の首席奏者にも招かれるなど、名実ともにトップ・オーボイストに登り詰めたスペイン出身のルーカス・マシアス・ナバロ。現在は活躍の場を指揮者というポジションに移し新たな経験と実績を積み上げているナバロが、RCO退団後の2017年に“古巣”RCOのメンバーで構成されるカメラータRCOを指揮した、室内アンサンブル版によるマーラーの交響曲第4番。この室内アンサンブル版は、主宰する私的演奏協会でこの作品を演奏したいと望んでいたシェーンベルクの依頼で、弟子であり友人でもあったエルヴィン・シュタインによって編曲されたもの。金管楽器を一切使用せず、各パート1名ずつの弦楽器と木管楽器にピアノとアコーディオンを加えた12名編成となっており、室内楽的な響きがこの作品の持つ天国的な美しさと好相性を生み出しています。ソプラノ独唱には幅広いコンサート・レパートリーを持ち、RCOとの共演経験も持つオランダ出身のソプラノ、ユディト・ファン・ヴァンロイを起用。こちらも見事な歌唱を聴かせてくれています。
Gutman Records
GUTMANCD-150(2CD)

JGUTMANCD-150(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
マーラー:交響曲第9番ニ長調(クラウス・ジモン編曲室内アンサンブル版) カメラータRCO、
グスターボ・ヒメノ(指)

録音:2014年6月27日-29日、MCO(ヒルフェルスム、オランダ)
2001年からロイヤル・コンセルトヘボウO(RCO)の打楽器奏者として同団を支え、2012年からはマリス・ヤンソンスの副指揮を務めるなどまさにRCOを知り尽くしている打楽器奏者&指揮者、グスターボ・ヒメノが、RCOのメンバーで構成される室内アンサンブル、カメラータRCOを指揮した室内アンサンブル版によるマーラーの交響曲第9番。編曲はBastille Musiqueレーベルにも自身の編曲・指揮でマーラーの交響曲第5番(RBM003/BM003)を録音しているドイツ生まれのピアニスト兼指揮者、クラウス・ジモンによるもので、各パート1名ずつの弦楽器と木管楽器、金管楽器にピアノとアコーディオンが加わった16名編成での演奏。編成の小ささによって各声部がクリアになり大編成のオーケストラとは一味違った新鮮な響きを獲得できていることに加え、マーラーの演奏に豊富な経験を持つメンバーの個々の技量の高さも浮き彫りとなり、まったく物足りなさを感じさせない充実の演奏はマーラー・ファンはもちろん、マーラーの大編成サウンドを得意としない人にもぜひとも聴いてほしい一枚です。この度Gutman Recordsの取り扱い開始を記念して、解説日本語訳に加え鈴木淳史氏の書き下ろし解説を封入した国内仕様盤も同時リリースいたします!
Gutman Records
GUTMANCD-211(1CD)

JGUTMANCD-211(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(アンサンブル版) カメラータRCO、
オリヴィエ・パテイ(指)

録音:2019年10月6日、聖バーフ大聖堂(ハーレム、オランダ)
ロイヤル・コンセルトヘボウO(RCO)の首席クラリネット奏者、オリヴィエ・パテイがRCOのメンバーで構成される室内アンサンブル、カメラータRCOを指揮し、小編成によるブルックナーの交響曲第7番をレコーディング。有名な第2楽章をはじめこの作品が持つ旋律美をフル・オーケストラとは違ったサウンドで堪能することができる聴き逃がせない録音です。弦五部とクラリネット、ホルン、ティンパニにピアノとアコーディオンを加えた計10名での演奏で、一般的に採用されるハンス・アイスラー、エルヴィン・シュタイン、カール・ランクルらの共同編曲による室内アンサンブル版とは異なる編成となっている点にも注目です。国際的な名声を得るきっかけとなったブルックナー屈指の人気作を、RCOの精鋭たちが奏でる小編成ならではの明瞭さを備えた新鮮な演奏でお楽しみください。
1981年フランス生まれのクラリネット奏者、オリヴィエ・パテイはARDミュンヘン国際音楽コンクールで聴衆賞、カール・ニールセン国際コンクールで第1位を獲得しソリストとしてのキャリアをスタート。また20歳でパリのギャルド・レピュブリケーヌに入団し、その後もロッテルダム・フィル、マーラー室内管などの名門オーケストラで地位を築き、2013年からRCOの首席奏者を務めています。このレコーディングでは指揮の役割を務め、それぞれが非常に高い技量を持つ同僚たちをうまくまとめ上げ、さらに個々の魅力も最大限に引き出しています。


Treasures
TRE-293(1CDR)
超厳選!赤盤名演集Vol.11〜クレンペラーの「大地の歌」
マーラー:大地の歌
フリッツ・ヴンダーリッヒ(T)
クリスタ・ルートヴィッヒ(Ms)
オットー・クレンペラー(指)
フィルハーモニアO、ニュー・フィルハーモニアO

録音:1964年2月&1966年7月(ステレオ)
※音源:東芝 AA-8100
◎収録時間:63:53
“永遠に光り続ける普遍的芸術の象徴!”
■音源について
「東芝の赤盤」のしっかり芯が宿った音、音場の豊かな広がり、音を発した瞬間に音の粒子まで感じさせる手応は格別!英国EMIから技術者を招いて始動し、英仏メタルを用いてプレスしていた当時の川口工場(1955年発足)の優秀な技術の結晶と言えますが、初期の赤盤はビニールの素材が関係しているのか微妙なチリチリノイズの混入率が高いので、CD-R復刻に際してはそれが回避された第二版以降にも耳を通して最良のものを採用しています。
なお、1971年に新設した御殿場の大工場に移設以降の音質は下降の一途を辿り、赤盤もなくなりました。

★言わずと知れた同曲の不朽の名演奏。晩年のクレンペラーのイメージを覆すアグレッシブな表現と、声楽陣揺るぎなき共感とフォルムが一体化してたこの説得力を超越するものは未だに登場せず、今後も考えられません。
第1楽章でまず耳に飛び込むのは、冒頭における懐の深さとスケール感を兼ね備えたクレンペラーの指揮。老境特有のリズムの弛緩がないので、音量の大きさではなくあくまでも空間の広がりが見事に再現されます。続くヴンダーリッヒは、持ち前の清々しい美声より幾分くすみを帯びた重心の低い音色を発し、その色合いがクレンペラーの敷き詰める色彩と絶妙にマッチして、この楽章に不可欠な厭世観を余すことなく表出。3:45以降のオケのみで奏される箇所は、奏者の顔もクレンペラーの顔も浮かばない程ひたすら音楽のみが淀みなく流れ、そこから導かれる諦観力に言葉も出ません。後半6:16以降、ヴンダーリッヒが放つ内なる叫びの凄さは、何度聴いても鳥肌もの。第2楽章は水墨画を思わせるオケの色彩は世の儚さを知る人間だけが為せる技。ルートヴィッヒの歌唱は、後年のバーンスタイン、カラヤンとの共演盤も高水準ながら、オケのニュアンスとの相乗効果はこの録音には敵いません。第3楽章は何と言ってもテンポが味!3分半を超えるゆったり感の中からしか五音音階ならではのニュアンスは醸し出されないと痛感するばかり。それに歩調を合わせるヴンダーリッヒも、楷書の筆致で丁寧に表情を紡ぎます。終楽章のルートヴィッヒは、バーンスタイン盤では陰のニュアンスに比重が置かれていたのに対し、ここではより自然で大きな構えの中からニュアンスが浮上。「「おお見よ、銀の小船のように月が青い空に…」の一節など音楽の構えが大きく、呼吸にも伸びやかさと深みが感じられます。
 人間誰しも人生を悲観的に捉える瞬間はあるものですが、情報が氾濫し、容易に模範解答が見つかる現代においては、一人で悩み苦しむしかない闇の怖さと、やっと見出した一筋の光の有り難さ、美しさを身をもって知る人間とはその「悲観」の意味合いは異なり、それを演奏に投影させる方法も多様化して当然です。しかしこのクレンペラー盤には、時代に関係なく全ての人間が抱える「生きることの難しさ」という命題が内包されており、それを普遍的な芸術美にまで昇華させた空前絶後の名演として永遠に存在意義を失わない演奏だと確信しています。【2023年8月・湧々堂】

ALIA VOX
AVSA-9955(1SACD)
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
1-4最終稿(1834年)
5-8初稿(1833年)
ジョルディ・サヴァール(指)
ル・コンセール・デ・ナシオン〈リナ・トゥール・ボネ(コンサートミストレス)〉

録音:2022年10月26-28日、カタルーニャ自治州カルドーナ城参事会教会
ジョルディ・サヴァールがメンデルスゾーンを録音しました!サヴァールのディスコグラフィで初登場の作曲家です。これまで、古代や中世・バロックの音楽を 国や地域を問わず奏でてきたサヴァール。近年はハイドン、ベートーヴェン、シューベルトに続いて、19世紀の音楽へとその足を伸ばし、歴史の中で生まれた 素晴らしい作品を新鮮かつごく自然な形で響かせ、当時の人々が受けた衝撃と感動を現代の私たちに追体験させてくれています。 今回の曲は天才メンデルスゾーンが旅から受けた感動がこれ以上ない躍動感で表出している「イタリア」、しかも2種の稿を収録。コンサートミストレスは人気急上昇のボネ、ということで、ど こをとっても大注目の新譜です!
オーケストラは、リナ・トゥール・ボネがコンサート・ミストレスを務めるほか、2022年メンデルスゾーン・アカデミーに参加した若手奏者からの選抜メンバー も参加しているなど、メンデルスゾーンへの並々ならぬ思い入れのあるメンバーたちによって構成されています。
交響曲第4番は1833年、メンデルスゾーン自身の指揮で初演され、絶大に高い評価を受けましたがメンデルスゾーン自身は満足することはなく、この作品 の改訂を求め、二度と指揮することはありませんでした。メンデルスゾーンは、第2楽章のテーマをシンプルにし、続く楽章のトリオをよりドラマティックにし、フィ ナーレにピチカートを入れ、フィナーレを長くしました(264小節から305小節に)。第1楽章の改訂版は現存していませんが、手紙から何かしらの加工を試 みたと考えられています。1834年のこの改訂稿は2001年になって初めて出版されました(これには19世紀におけるメンデルスゾーン(=ユダヤ)をめぐ る事情などもあったと考えざるをえません)。1847年(メンデルスゾーンの死後)に上演された時に会場にいたベルリオーズは「メンデルスゾーンの交響曲は、 金メダルのように一瞬にして鋳造された傑作です。」と述べています。サヴァールはメンデルスゾーンの手紙などを検証、検討を重ねた結果、両方のヴァージョ ンを録音することに決めました。「お聴きになられると、どちらの版も、色彩、リズム、器楽書法、すべてにおいて見まごう事なき天才の刻印があらわれている ことに驚くでしょう」と述べています。サヴァールがおしげもなく軽やかに提示し解放する、天才メンデルスゾーンの創造の軌跡と天才の刻印、天才が旅から受 けた豊かな刺激の実りを強く感じる演奏です。 (Ki)

GRAND SLAM
GS-2297(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 ブルーノ・ワルター(指)コロンビアSO

録音:1958年1月13、15、17日/カリフォルニア、アメリカン・リージョン・ホール
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:ステレオ(録音セッション)
■制作者より  
2014年8月に発売したGS-2115以来、9年ぶりのリマスターで再登場です。今回復刻に使用したのはGS-2115と同じくアメリカから入手した2トラック、 38センチ、オープンリール・テープの「Safety copy」ですが、当GS-2297では音採りから最終調整まですべてプロ用の機器でマスタリングを行い、めざま しい効果を獲得しました。今度こそ、本当の〈最終形〉です。  解説書は内容を刷新し、このLPの国内初出に関連した情報を限りなく収集しました。国内盤に関する 情報こそ、日本のレーベルの仕事であると認識しています。(平林 直哉)

C Major
80-9504(5Bluray)
ブルックナー:交響曲全集
■BD1
交響曲ヘ短調WAB99(第00番「習作」)
交響曲ニ短調WAB100(第0番)
交響曲第5番変ロ長調WAB105
■BD2
交響曲第1番ハ短調 WAB101(ウィーン稿)
交響曲第7番ホ長調 WAB107(ノーヴァク版)
■BD3
交響曲第2番ハ短調,WAB102(第2稿/1877年)
交響曲第8番ハ短調,WAB108(ハース版/1939年)
■BD4
交響曲第3番ニ短調 WAB103(1877年第2稿・ノーヴァク版)
交響曲第6番イ長調 WAB106
■BD5
交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(1880年第2稿 ハース校訂 1936年出版)
交響曲第9番ニ短調 WAB109(原典版 新全集IX、1951年出版 ノーヴァク校訂)
●ボーナス映像「ディスカヴァリング・ブルックナー」(日本語字幕付)
各交響曲について(ティーレマンと音楽学者ヨハネス=レオポルド・マイヤー氏による対話)
クリスティアン・ティーレマン(指) VPO
■BD1
収録:2021年3月ウィーン楽友協会(無観客ライヴ)
■BD2
収録:2021年2月、ウィーン楽友協会(無観客ライヴ)(第1番)、8月、ザルツブルク音楽祭(ライヴ)(第7番)
・マルツァー(第7番)
■BD3
収録:2019年4月(第2番)、10月(第8番)、ウィーン楽友協会(ライヴ)
■BD4
収録:2020年11月(第3番)、2022年4月(第6番)、ウィーン楽友協会(ライヴ)
■BD5
収録:2020年8月、ザルツブルク祝祭大劇場、ライヴ(第4番)、2022年7月、ザルツブルク祝祭大劇場、ライヴ(第9番)

画面:16:9、1080i
音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.0
■BD50
[ボーナス映像 ]
言語:ドイツ語、字幕:英韓,日本語
総収録時間:1018分
2024年のブルックナー生誕200年に向けたティーレマン&ウィーン・フィルによるプロジェクト「ブルックナー11/Bruckner11」が遂に全集で登場!5枚組のブルーレイ・ディスクでの発売です。
BD1は、第5交響曲そして「習作交響曲」と呼ばれている「ヘ短調WAB99」と「ニ短調WAB100」をウィーン・フィル史上初めて演奏・収録した話題作。そしてウィーン稿を使用した第1番と2021年8月のザルツブルク音楽祭で演奏された第7番を収録したBD2。BD3には、2019年にウィーン楽友協会で収録された第2番と第8番。交響曲中もっとも改訂稿の多い第3番と唯一改訂されていない第6番という組み合わせでリリースされたBD4。最後となる5枚目は、ともにザルツブルク音楽祭で演奏された第4番「ロマンティック」と未完の第9番という内容です。
さらに本セットには各交響曲についてティーレマンと音楽学者ヨハネス=レオポルド・マイヤー氏が語ったインタビューと、リハーサル風景を収録したボーナス映像が付属しています。9つの交響曲に関して、クリスティアン・ティーレマンは、最初の4つの交響曲ではそれぞれの第2稿を用い、『第8番』ではハース版を選択。そうした版に関する考えや、実際の演奏についてなど、個々の交響曲についてふたりが討論しています。その会話からは、ブルックナーの音楽に対する指揮者の知識の深さと、作品群への並々ならぬ洞察力が伝わってきます。
ベルリン・ドイツオペラ(1997年〜2004年)、ミュンヘン・フィル(2004年〜2011年)、シュターツカペレ・ドレスデン(2012年〜2024年)、ザルツブルグ復活祭音楽祭の芸術監督(2013年〜2022年)、そしてバイロイト音楽祭での活躍など、今やドイツを代表する指揮者として着実にキャリアを積んでいるクリスティアン・ティーレマン(1959〜)。ウィーン・フィルとは、2008年〜2010年にかけて収録された「ベートーヴェン交響曲全集」や2019年ニューイヤーコンサートなど何度も共演しています。またティーレマンはすでに手兵シュターツカペレ・ドレスデンとブルックナーの番号付き交響曲9曲を残しており(757504/KKC9656)、今回のウィーン・フィルとの演奏も日頃からブルックナーへの熱い思いを語っていたティーレマンらしいプロジェクトと言えるでしょう。そして最後にティーレマンは、この一連のウィーン・フィルとのブルックナーの演奏・収録についてこのように述べています。「ベートーヴェンの交響曲のチクルスや、ワーグナー「リング」の演奏ように、過去に遡って自身の学んできたことを思い出し、新しい視座を与えてくれるものでした。そして聴衆はブルックナーと共に、彼の長年にわたる創作の発展を体感することができるでしょう。それをウィーン・フィルと取り組めて本当に幸運でした。」それもそのはず、ウィーン・フィルが一人の指揮者で11の交響曲を収録したのは今回が初めてということ。ブルックナーの音楽的遺産をウィーン・フィル&ティーレマンの演奏で、現代から未来への音楽愛好家たちに捧げた究極のセットです。 (Ki)

オクタヴィア
OVCL-00824(1SACD)
税込定価
2023年8月23日発売
ハイドン:交響曲第69番ハ長調 Hob.I:69「ラウドン将軍」
交響曲第71番変ロ長調 Hob.I:71
交響曲第53番ニ長調 Hob. I:53「帝国」
飯森範親(指)
日本センチュリーSO

録音:2021年9月30日(第69番、第71番)、2022年5月26日(第53番)
大阪、ザ・シンフォニーホール・ライヴ
日本センチュリーSOが首席指揮者の飯森範親と共にスタートした「ハイドンマラソ ン」は、フランツ・ハイドンのすべての交響曲を演奏しようという一大プロジェ クト。当盤は第25回、27回コンサートのライヴ収録です。 幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日本センチュリー響は、精緻な構築と、細 部までこだわりぬいた感性で、気品あふれるハイドンを奏でています。柔和で晴々とした優 美な演奏は、まさに彼らの真骨頂といえるでしょう。(オクタヴィア)

ALPHA
ALPHA-694(1CD)

NYCX-10417(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ハイドン交響曲全曲録音シリーズ Vol.14〜帝国の響き
交響曲第53番ニ長調 Hob. I:53「帝国」
交響曲第54番ト長調 Hob. I:54
交響曲第33番ハ長調 Hob. I:33
序曲 ニ長調 Hob. Ia:7(人形音楽劇『ゲノフェーファ 第4部』〔本編は音楽消失〕の為の序曲、交響曲第53番の異版終楽章に転用)
バーゼル室内O(古楽器使用)
ジョヴァンニ・アントニーニ(指)

録音:2021年3月-10月ドン・ボスコ、バーゼル、スイス
作曲家生誕300周年となる2032年までに「交響曲の父」ハイドンが残した107曲もの交響曲を全て録音してゆくHAYDN 2032シリーズ では、指揮を務めるジョヴァンニ・アントニーニ自身のグループであるイル・ジャルディーノ・アルモニコと共に、古楽器を使いこなし瑞々しい演奏 を聴かせるバーゼル室内Oも既に多くの名演を聴かせてくれています。第14弾の演目に選ばれたのは、作曲家の生前から高い人 気を誇り、19世紀半ばに「帝国 L’Imperiale」の綽名が添えられた交響曲第53番をはじめ、トランペットとティンパニが添えられ勇壮な響 きが堪能できる中期の充実作3編。当初は契約により、エステルハージ侯爵家のために書いた作品の宮廷外での発表を禁じられていた宮 廷楽長ハイドンでしたが、この頃には主君の計らいもあってパリやロンドン、アムステルダムなど大都市を中心に多くの作品が各地でさかんに演 奏されるようになり、急速に国際的な知名度を築きつつあった時期でした。短期間のうちに何度か手直しされ序奏や金管パートの拡張が あった第54番、初期作品では異例とも言える大編成をとる第33番に加え、第53番フィナーレの異稿としても使われた人形音楽劇のため の序曲も収録。舞台音楽でも経験を積みつつあったハイドンの真相に迫ります。今回もアントニーニ自身のコメントや最新研究を踏まえた作 品解説などライナーノートも充実(英、仏、独語/国内仕様盤は日本語訳付)。

Capriccio
C-8089(1CD)
NX-B07

NYCX-10414(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ブルックナー:交響曲第2番ハ短調(第2稿/ホークショー版) リンツ・ブルックナーO
マルクス・ポシュナー(指)

録音:2022年2月1日リンツ・ミュージックシアター、リハーサル・ホール(オーストリア)
#bruckner2024の監修者で当CDに使われた楽譜(NBG III/1:2/2出版準備中)の校訂者ポール・ホークショーは、当CDに寄せた原盤解説の中で 第2番の歴史をこのように整理しています。1871年作曲着手、翌72年9月完成。同年中の演奏を目指してオットー・デッソフ指揮ウィーン・フィルがリハーサルに取り組むも、演奏は却下。1873年 10月26日、ブルックナー自身の指揮するウィーン・フィルにより初演。1876年2月20日、同じ顔触れで再演。1877年、大幅に改訂(=第2稿)。以後 1877年の第2稿と称する楽譜は、1892年ウィーンのAlbert J. Gutmann社よりブルックナーの弟子シリル・ヒュナイス(ツィリル・ヒューナイス)校訂により刊 行されたのを初めに、1934年ハース版、1965年ノーヴァク版、2007年キャラガン版と刊行されてきました。 この中でハース版とノーヴァク版は第2稿(1877年稿)をうたいながらも第1稿(1872年稿)が混在していることが指摘されており、キャラガン版は1872年稿 の要素を除いたものとされています。バレンボイム&ベルリン・シュターツカペレ、ティーレマン&ウィーン・フィルが採用しており、国際的に認知されているといえ るでしょう。そのキャラガン版は1892年に出版された稿の一部を注釈付きで取り入れているため、それを除いて1877年稿の姿に最も迫ったのが今回のホー クショー版ということです。1892年稿については、校訂者ヒュナイスの作業がブルックナー自身の承認を得たものか否かという、ブルックナーにありがちな「作曲 家本人の意思を踏まえた改訂か、弟子たちが勝手に行った改竄か」問題をはらんでおり、キャラガンはブルックナーの意思が(ある程度以上)反映されたもの と考え、ホークショーは否定的なようです。ホークショーの作業の具体像については『NBG III/1:2/2』の刊行が待たれますが、一足先に録音が聴けること に興味を惹かれるファンは少なくないことでしょう。 ポシュナーの演奏は引き締まったテンポとメリハリの利いた造形でベートーヴェン的といいたくなるようなアプローチですが、第2楽章の穏やかな表情を湛えたサ ウンドと広々としたテンポは、ブルックナーの緩徐楽章を聴く楽しみに浸らせてくれます。
(参考データ)演奏時間比較 ポシュナー/ホークショー版(16:15/13:57/6:18/15:12=51:47)/バレンボイム/キャラガン版(17:23/13:03/7:51/16:02=54:19)
※国内仕様盤には専門誌等で好評を得ている石原勇太郎氏(国内ブルックナー協会会員)による日本語解説が付属します。

GRAND SLAM
GS-2298(1CD)
モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調 K.543
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」*
ヴイルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO

録音:1942年または1943年ベルリン、1951年4月19日または22日カイロ *
使用音源:Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル(ラジオ放送用録音)
■制作者より
ともに2トラック、38センチ、オープンリール・テープからの復刻となりますが、モーツァルトの交響曲第39番は当シリーズ初登場となります。これはいまだに 録音日が特定されていませんが、戦後のテープ録音のようなしっかりした音質で鳴り渡るので、驚いてしまいました。モーツァルトらしからぬ重厚な解釈ですが、こ れこそがフルトヴェングラーの魅力です。一方、「悲愴」はGS-2187(2018年、廃盤)以来のリマスターですが、全工程をプロ用の機器で行い、全体の情報量は 大幅にアップ、感激もひとしおです。(平林 直哉)
GRAND SLAM
GS-2296(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
リハーサル風景(交響曲第7番の第2楽章より)*
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
BPO
ルツェルン祝祭O*

録音:1952年12月7日ベルリン、ティタニア・パラスト、
1951年8月15日ルツェルン、クンストハウス *
使用音源:Private archive(2トラック、19センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル(ラジオ放送用録音)
■制作者より
当GS-2296は2015年に発売したGS-2130(廃盤)の最新リマスター盤です。使用したのは前回同様ベルリンで入手した2トラック、19センチのオープンリー ル・テープですが、全工程をプロ用機器を使用してリマスターした結果、情報量がかなり増しただけではなく、歪み感も大幅に減少しています。従って、特にメイン の「英雄」は初めて聴いたような新鮮さがあります。また、リハーサルは前回同様、唯一の対訳付き(英訳も含む)です。わずかではありますが、冒頭部分は他のディ スクには含まれておらず、当ディスクが最長の収録になります。また、解説書も増ページし、旧盤との差別化をはかっています。(平林 直哉)

GENUIN
GEN-23818(1CD)

XGEN-23818(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
マーラー:交響曲第2番「復活」(室内楽版)(ブルーノ・ワルターの4手ピアノ版を基にした、2台ピアノ、ソプラノ&アルト独唱、トランペットと合唱のための編曲版 グレゴール・マイヤー(P)、ヴァルター・ツォラー(P)、アンニカ・シュタインバッハ(S)、ヘンリエッテ・ゲッデ(A)、エマヌエル・ミュッツェ(Tp)、ゲヴァントハウスcho、フランク=シュテッフェン・エルスター(指)

録音:2021年12月21日、2022年2月3日-4日&5月9日-10日、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス(ドイツ)
ライプツィヒのゲヴァントハウス合唱団が新型コロナ禍に創り上げた、新たな小編成版『復活』を日本語解説付きの国内仕様盤として新規リリース!
マーラーの交響曲第2番『復活』が完成された当時、ハンブルクで合唱指揮者としてマーラーの補佐をしていた後の巨匠ブルーノ・ワルターが、1900年頃にマーラーの監視下で編曲した(マーラーの手による注釈や訂正もある)4手ピアノ連弾版。フランク=シュテファン・エルスターが指揮するゲヴァントハウス合唱団とゲヴァントハウスでピアニストとして活動するグレゴール・マイヤーとヴァルター・ツォラーの2人がこのワルター編の4手ピアノ版を拡張し、2台ピアノ+独唱と合唱(とトランペットやフリューゲル・ホルン)版として整えた新たな室内楽版の復活交響曲。作品の先鋭的な性質、冒険的な和声と形式がくっきりと浮かび上がる珍しい小編成バージョンを、ゲヴァントハウスの有力合唱団の歌声でお贈りします。

DUX
DUX-1844(1CD)
ウカシェフスキ:交響曲第1番&第2番
パヴェウ・ウカシェフスキ
(1968-):交響曲第1番「摂理の交響曲」〜ソプラノ、メゾソプラノ、バリトン、混声合唱と管弦楽のための
交響曲第2番「Festinemus amare homines」〜ソプラノ、2台のピアノ、合唱と交響楽のための*
マルチン・ナウェンチ=ニェショウォフスキ(指)、ピオトル・ボルコフスキ(指)*、ポドラシェ歌劇場PO、ポドラシェ歌劇場フィルハーモニーcho、アンナ・ミコワイチク=ニェヴィエジャウ(S)、ラヴェル・ピアノ・デュオほか

録音:2007年(第2番)、2009年12月(第1番)
ポーランドの合唱界の顔と言うべき人気作曲家であるパヴェウ・ウカシェフスキ(1968ー)の合唱付き交響曲集第1弾。栄誉あるフレデリク賞も受賞しているウカシェフスキの作品はイギリスをはじめ海外でも高い関心を集めており、著名な合唱団が次々と取り上げています。これまでに8つの交響曲を書き上げているウカシェフスキですが、第5番「コンチェルタンテ」を除く7曲はすべて合唱付きで、その作風はグレツキの遺伝子を受け継いでいます。

Danacord
DACOC-D-926(2CDR)
トマス・イェンセンの遺産 第16集
(1) シベリウス:交響曲第5番
(2)シベリウス:交響曲第6番
(3)シベリウス:抒情的なワルツ Op.96a、悲しきワルツ
(4)スメタナ:モルダウ
(5)ラウリツ・ラウリトセン(1882-1946):小組曲(弦楽オーケストラのための)
エアリング・ブレーネ(1896-1980):コンチェルト・センツァ・ソレンニタ(厳粛さのない協奏曲) Op.20(フルートと管弦楽のための)*
(6)ポウル・シアベク(1888-1949):ヴァイキングの歌 Op.22(テノールと管弦楽のための)**、
 歌劇「華麗なる宴」 Op.25より「序曲」、
 大学入学式のカンタータ Op.16、
 大学入学式の大学祝典音楽 Op.17
(7)ニールセン:交響曲第2番「四つの気質」
トマス・イェンセン(指)、
デンマークRSO、
ヨハン・ベンソン(Fl)*、
ニルス・ムラー(T)**

(1)録音:1957年5月14日(放送録音)
(2)録音:1962年11月25日(放送)
(3)録音:1947年6月25日(スタジオ録音
(4)録音:1947年6月25日(スタジオ録音)]
(5)録音:1962年2月13日(ライヴ放送)
(6)録音:1963年6月8日(ライヴ放送)
(7)録音:1944年3月17日(スタジオ録音)
デンマークの名指揮者、トマス・イェンセン(1898-1963)のシリーズ第16集はシベリウスの交響曲第5番と第6番を収録。交響曲第2番と第7番(第1集:DACOC-D-911)、第3番(第6集:DACOC-D-916)、第1番と第4番(第13集:DACOC-D-923)が、このシリーズですでにリリースされており、今回で全曲の復刻が完成です。
[Disc2]にはイェンセンがキャリアを通じて演奏してきた3人のデンマークの作曲家たち、ラウリツ・ラウリトセン、エアリング・ブレーネ 、ポウル・シアベクの作品が収録されました。「カール・ニルセンの影」から現れたこの3人は、明確な個性をもちながら、典型的なデンマークの語法の作品を発表したことで知られます。すべて初めてのリリースとなります。
ニールセンの「四つの気質」は、1944年に HMV がコペンハーゲンのコンサートホールで行ったセッションで録音され、テスト・プレスが行われただけで、レコードとしてリリースされなかった音源です。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Danacord
DACOC-D-927(2CDR)
トマス・イェンセンの遺産 第17集

(1)ベートーヴェン:交響曲第4番
(2)交響曲第6番ヘ長調 Op.68「田園」
(3)ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」*
(4ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番**
(5ブラームス:ヴァイオリン協奏曲***
トマス・イェンセン(指)、
デンマークRSO、
オーフス市立O*、
ティヴォリ・コンサートホールSO**、
アイザック・スターン(Vn)***

(1)録音:1962年5月2日(ライヴ放送)
(2)録音:1962年8月8日(ライヴ放送)
(3)録音:1955年12月20日(ライヴ放送)
(4)録音:1942年秋(スタジオ録音)
(5)録音:1961年11月30日(ライヴ放送)
トマス・イェンセンの遺産シリーズの第17集には、ベートーヴェン、ハイドン、ブラームスの作品が、ライヴ放送コンサートの録音で収められています。ハイドンの「ロンドン交響曲」は、1955年12月20日、オーフス・コンサートホールの柿落としコンサートでのライヴ録音。アイザック・スターンがソロを弾いたブラームスの協奏曲は、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィアOとの共演でスタジオ録音した翌年、1961年にデンマークRSOに客演した際の演奏です。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Onyx
ONYX-4237(1CD)
ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):チェロ・コンチェルティーノ Op.43
ヴァイオリン・コンチェルティーノ Op.42
モルドバの主題によるラプソディ Op.47-3
交響曲第7番Op.81
ウェン=シン・ヤン(Vc)、
タッシロ・プロプスト(Vn)、
ミュンヘン・ユダヤ室内O、
ダニエル・グロスマン(指)
近年注目が高まっているポーランドの作曲家、ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996)の協奏的作品を集めた1枚!
ポーランドのワルシャワでユダヤ人の家庭に生まれたヴァインベルクは、1939年にナチスのポーランド侵攻から逃れるために旧ソ連に亡命。そこで出会ったショスタコーヴィチと親交を深めるものの、反ユダヤ政策によって苦難の生涯を送ったことで知られています。「チェロ・コンチェルティーノ」は2016年に発見されたばかりの作品で、後にチェロ協奏曲として改作されました。1948年に作曲されたこの作品には、同年に起きたKGBによる義父の殺害という痛ましい出来事が反映されています。ハープシコードと弦楽合奏というユニークな編成のために書かれた「交響曲第7番」は、ロシアの指揮者ルドルフ・バルシャイに献呈されています。2人の名手、ウェン=シン・ヤンとタッシロ・プロプストの素晴らしい技巧にも注目です。


REFERENCE
FR-752SACD(1SACD)
チャイコフスキー:交響曲第5番
シュルホフ(1894?1942):弦楽四重奏のための5つの小品(ホーネック編)
ピッツバーグSO
マンフレート・ホーネック(指)

録音:2022年6月17-19、ハインツホール、ピッツバーグ(ライヴ)
長年高音質レーベルとして高い評価を得ているREFERENCE RECORDINGS。そしてREFERENCE RECORDINGSはもちろん、PENTATONE,BIS, など録音に定評のある数々のレーベルの録音を40年以上に渡って担当しているsound mirror社がタッグを組んだ大好評「ピッツバーグ・ライヴ!」シリーズ。 シリーズ第14弾は、チャイコフスキーの交響曲第5番とチェコの作曲家でホロコーストの犠牲となったエルヴィン・シュルホフの作品。
2008年からピッツバーグSOの首席指揮者を務めているマンフレート・ホーネック。チャイコフスキーの交響曲第5番は、就任前の2006年に同団と 初共演の際に演奏した思い出深い作品。名盤ひしめく名曲ですが、ホーネックは初共演から何度もスコアを見直し研究を重ね今回の演奏に挑んだと言います。感 情のこもった深い表現から荒々しい金管まで、はっきりしたコントラストを出し、音楽の高揚感とオーケストラと指揮者の一体感が素晴らしい演奏となっています。 カップリングのシュルホフの弦楽四重奏のための5つの小品は、ホーネックとトマーシュ・イルによるオーケストラ編曲版。シュルホフはジャズの影響を受けた作 品も多く、1924年にに作曲された本作は彼の作品で最も演奏される機会の多い作品です。シュルホフはナチス台頭により強制収容所で48年の生涯を閉じま した。 (Ki)

ALPHA
ALPHA-987(1CD)
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB108 ノーヴァク版 第2稿(1890) チューリヒ・トーンハレO
パーヴォ・ヤルヴィ(指)

録音:2022年9月 トーンハレ、チューリヒ
収録時間:81分
パーヴォ・ヤルヴィとチューリヒ・トーンハレOによるブルックナー後期3大交響曲の第2弾として、フランクフルト放送響との全集録音から 10年ぶりの再録音となる第8番が登場。約15年ぶりの再録音となった前回の第7番では全ての楽章においてテンポが速くなっているのが特 徴でしたが、第8番では逆に全楽章で遅くなっており、特に第4楽章では2分30秒を超える差が生じています。しかしながら演奏は、むしろよ り引き締まった印象を与えるもので、たいへん力強く聴きごたえのある出来栄え。またホールの特性もあってか各パートのフレーズが際立ち、 見通しのよい録音であることも良い結果をもたらしているといえるでしょう。 今回もヴァイオリンを両翼、左奥にコントラバスという弦の配置を採用していますが、金管楽器については、前回第7番で右に独立して配置 したワーグナー・チューバはホルンと持ち替えとなるために左へ集約、その代わりバス・チューバ(シンカポールSOの夏目友樹がエキストラ 参加)をティンパニ隣の最上段ほぼ中央に配してワーグナー・チューバとのアンサンブルに親和性を持たせ、その右にトロンボーン、さらに右にト ランペットという、やや特殊な配置となりました。中央に低音金管楽器が置かれることで得られる安定感に加え、第1楽章クライマックスではト ランペットとホルンによるリズム動機が左右から鳴り響くという効果も得られています。

BR KLASSIK
BR-900213(1CD)
NX-B07
ブルックナー:交響曲第4番(第2稿1878/80) バイエルンRSO
ベルナルト・ハイティンク(指)

録音:2012年1月19日&20日
ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)
ベルナルト・ハイティンクがバイエルンRSOの定期演奏会にデビューしたのは1958年。それから65年となる2023/24シーズンに先立ちバイ エルン放送収録の音源から2012年のブルックナー:交響曲第4番を初CD化します。 ハイティンクのブルックナーの第4番はこれで5種目。1965年の初録音は緩急のコントラストを大きめにとった演奏でドラマティックな解釈に感じられます が、1985年盤以降は盤石と言える安定感を示し、解釈が成熟の域に入っていたことが感じられます。その中で当盤はフィナーレに重きを置き、そこに 向かって音の伽藍を築いてゆくような演奏と言えるでしょう。演奏会場ガスタイクのややドライな音響がここでは幸いし、クライマックスの強奏でも解像度 を保っています。 バイエルン放送響には創設指揮者ヨッフムの時代から続くブルックナー演奏の伝統があり、2005年からは当時の首席指揮者ヤンソンスがブルックナー の交響曲に継続して取り組んでいました。一方、ガスタイクはミュンヘン・フィルの本拠地でもあり、聴衆はチェリビダッケやティーレマンのブルックナー解釈 にもなじんでいました。そのような状況で、曲を熟知し、自然体で作品の威容を描き出すハイティンクの指揮の下、バイエルン放送響も持てる力を傾 注した演奏になりました。これはハイティンクにとってのみならず、オーケストラにとっても記念すべき1枚と言えるでしょう。

VOX
VOXNX-3020CD(1CD)
NX-B03
チャイコフスキー:交響曲第1番
交響曲第2番ハ短調「小ロシア」
ユタSO
モーリス・アブラヴァネル(指)

録音:1972-73年
1974年LP初リリース
明晰・明快な解釈によるアブラヴァネルのチャイコフスキー。親しみやすいメロディが多い第1番と第2番で は、伸びやかに、あるいは弾むように、主旋律を歌わせます。陰影やメランコリックな表現にも事欠かないの ですが、濃厚な情念や暗鬱さに耽溺しないのがアブラヴァネルの見識でしょう。バランス感覚にすぐれた演 奏を、立体的な音場感と解像度のあるアナログ期の名録音で楽しめます。 *ブックレットには初出時のジャケット写真と原盤解説が掲載されています。
VOX
VOXNX-3024CD(1CD)
NX-B03
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調「悲愴」
5. 幻想序曲「ハムレット」
ユタSO
モーリス・アブラヴァネル(指)

録音:1972-73年
1974年LP初リリース
アブラヴァネルの「悲愴」は明快な造形と巧みな緩急が生み出すドラマティックな表現が印象的。第3楽章 の最後ではテンポアップして華麗に終わるのでライヴならば拍手が湧くところでしょう。終楽章は慰めや優し さが支配的な中にも劇的な起伏のある演奏。弦の多彩な音色変化(特に柔らかさ)と木管の艶、金管の 抜けの良さなどに音質改善が感じられます。ハムレットも語り上手な演奏。 *ブックレットには初出時のジャケット写真と原盤解説が掲載されています。

Pentatone
PTC-5187043(1CD)
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」 セミヨン・ビシュコフ(指)
チェコPO

録音:2021年10月12〜15日ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール(プラハ)
2018年10月よりチェコPOの首席指揮者・音楽監督としての任期をスタートさせたセミヨン・ビシュコフが全身全霊で臨んでいる マーラーの交響曲全曲録音。当アルバムは第1番「巨人」を収録しております。
当団にとってマーラーの全曲録音は1976年から1982年にかけてのヴァーツラフ・ノイマンとの録音以来。オーストリアで活躍したマーラーですが生まれは 当時のオーストリア帝国に属するボヘミア王国のイーグラウ近郊のカリシュト村(現チェコのイフラヴァ)。この全曲録音は当団にとって重要なプロジェクトとなっ ております。
マーラーは「交響曲は一つの世界のようなものであるべきで、すべてを包摂するものでなければならない」という有名な言葉を残していますが、第1番「巨人」 は動物(カッコウ)の鳴き声、狩猟の角笛、農村の踊り、フレール・ジャックの民謡の引用など、まさにマーラーが目指した「交響曲」の世界を創り上げています。
「マーラーの交響曲は人生の“ポリフォニー”を表現するものであり、これらの作品を録音することは、生涯をかけて抱いてきた夢、そして喜びです」と語るビシュ コフ。温かく優しい音色を全面に引き出し、マーラーが描いたボヘミアの香り高き演奏を聴かせてくれます。 (Ki)


PROMINENT CLASSICS
2506-5616(3CD)
ブラームス:交響曲全集
■Disc1
交響曲第1番ハ短調Op.68
ハンガリー舞曲集(第1番、第3番、第4番、第5番)
■Disc2
交響曲第3番へ長調Op.90
交響曲第2番ニ長調Op.73
■Disc3
ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルク編)
交響曲第4番ホ短調Op.98
ジョルジュ・プレートル(指)

■Disc1
シュトゥットガルトRSO
録音:2000年12月8日(第1番)、(2)1997 年10月29日〜31日(ハンガリー舞曲)

■Disc2
ベルリン・ドイツSO
録音:2008年10月27日(第3番),2011年2 月6日(第2番)、 全て,フィルハーモニー・ベルリン
■Disc3
ローマ聖チェチリア音楽院O
録音:2009年3月17日(P四重奏)、2010 年5月31日(第4番)
全てデジタル、ライヴ録音
ライヴによるプレートルのブラームス交響曲全集が待望のセット化です(第 1番:SSS0197、第2、3番:SSS0129、第4番:TBRCD0028)。外箱に分売 3枚 を収めた形になります。 演奏は定評ある期待通りの雄渾なブラームスです。もちろん、プレートルなら ではの仕掛満載の名演奏です。カップリングのシェーンベルクがオーケストレ ーションしたピアノ四重奏曲第1番も聞きものです。

GRAND SLAM
GS-2295(1CD)
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
交響曲第4番ホ短調 Op.98
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮BPO

録音:1943年12月12〜15日ベルリン、旧フィルハーモニー
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル(ラジオ放送用録音)
■制作者より  
かつてフルトヴェングラーの放送録音を担当していたフリードリヒ・シュナップは、フルトヴェングラーの演奏で最も素晴らしいのはブラームスだと語っていまし た。この2曲は複数の録音の中でも最も劇的で振幅の大きな演奏として有名ですが、当シリーズでは2014年にメロディアのLPからの復刻盤(GS-2107、廃盤) を発売しています。そこで、今回は初めて2トラック、38センチのオープンリール・テープからの復刻盤登場です。LP復刻も独特の味わいがありますが、やはり総 合的な情報量ではテープ復刻が優っていると思われます。マスタリングはこれまで同様に全工程をプロ用の機器で行い、万全を期しています。  なお、解説書には戦時中にヨーロッパ特派員として活躍していた齋藤正躬(さいとう・まさみ 1911-1967)が、この演奏と同じ1943年にストックホルム でフルトヴェングラーを聴いた際の手記を掲載しています。(平林 直哉)。


東武レコーディングズ

TBRCD-0140(2CD)
税込定価
ブラームス:交響曲全集
(第1番〜第4番)
ガリー・ベルティーニ(指)東京都SO

録音:2003年6月17日東京芸術劇場,ライヴ(第2番、第4番)
2003年6月22日サントリー・ホール,ライヴ(第1番、第3番)
死の直前まであんなに元気だったのに、あまりにも呆気なく世を去った巨匠ベ ルティーニ。これだけの大指揮者が日本を頻繁に訪れていた当時は、水か空気 のように当たり前に感じていましたが、今になって思うと奇跡の連続のような見事 な演奏を毎回繰り広げていたことに気付かされます。初登場となるブラームスの 交響曲全集を聞いてみましょう。この演奏は2003年6月の都響出演時に一気に 演奏されたもので、ベルティーニの演奏プランの統一性がはっきりと読み取れま す。程の良い快速とでも呼びたいもたれないテンポ感。重苦しさを排除しながら も軽薄に陥らない至芸。オペラティックに歌わせたかと思えば、締める所は古典 的に徹底して締める。隅々まで計算された演奏です。ベルティーニは“トスカニ ーニの再来”という賛辞を受けたと言いますが全くその通りです。巨匠の手足と でも賞賛したい都響の献身的な姿も特筆ものです。音質もデジタルで良好。 解説はベルティーニの多くのコンサート、オペラをヨーロッパ、日本で聞いてきた 許光俊氏。


Spectrum Sound
CDSMBA-143(1CD)
マルティノン&プレートル〜ライヴ・イン・フランス 1968&1961
シューマン:交響曲第4番ニ短調 Op.120
ベルリオーズ:幻想交響曲*
ジャン・マルティノン(指)、
ジョルジュ・プレートル(指)*
フランス国立放送O

ライヴ録音:1968年9月10日メゾン・デ・ザール・エ・ロワジール・ド・ラ・ヴィル・ド・ソショー(フランス)
1961年12月5シャンゼリゼ劇場
【共にステレオ・ライヴ】
積極的なリリースが続いているスペクトラム・サウンド。当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)保有音源からの復刻で、1968年9月10日、ジャン・ マルティノン(指)フランス国立放送O演奏のシューマンの交響曲第4番と、1961年12月5日、ジョルジュ・プレートル(指)フランス国立放送O 演奏のベルリオーズの幻想交響曲、いずれもステレオによる正規初出音源です!
マルティノンといえば、その人柄をあらわしているかのような気品に満ちた音楽が魅力。演奏時58歳の折り目正しいシューマンは冷静でありながら非常に熱い 音楽を展開しています。
後半は演奏時36歳のプレートルによるエネルギッシュな「幻想交響曲」。決して突っ走ることなく、じわじわと盛り上げる演奏で、若きプレートルの貴重な記録 といえます。
ライヴ録音のため演奏後に拍手が入ります。
※このレーベルは、初発売後早期に廃盤となる可能性が高いです。お早めにご注文下をおすすめします。


Audite
AU-21464(3CD)

KKC-6731(3CD)
日本語解説書付国内盤
税込定価
ヘルベルト・フォン・カラヤン/ルツェルン音楽祭初期録音集成(1952〜1957)
■CD1
(1)ベートーヴェン:交響曲第8番
(2)モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
(3)バッハ:2台の鍵盤のための協奏曲第2番 ハ長調 BWV1061
■CD2
(4)ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
(5)ブラームス:交響曲第4番
■CD3
(6)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
(7)オネゲル:交響曲第3番「典礼風」

デジタルのボーナス・トラック
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232(全曲)
全て、ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)

(2)ロベール・カサドシュ(P)
(3)ゲザ・アンダ(P)、クララ・ハスキル(P)
(6)ナタン・ミルシテイン(Vn)
(1)(2)(3)(6)(7)ルツェルン祝祭O
(4)(5)フィルハーモニアO

ライヴ録音:(1)(2)1952年8月16日、(3)(7)1955年8月10日、(4)(5)1956年9月6日、(6)1957年8月17日
クンストハウス、ルツェルン(モノラル)

デジタルのボーナス・トラック
ウィーンSO、ウィーン楽友協会cho
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)、エルザ・カヴェルティ(A)、エルンスト・ヘフリガー(T)、ハンス・ブラウン(Bs)
録音:1951年9月1日
※商品インレイに印字されたQRコードから聴くことができます
定評あるauditeレーベルの1stマスター・リリースのルツェルン・フェスティヴァル・シリーズ第19弾は、ヘルベルト・フォン・カラヤンのルツェルン音 楽祭における初期のライヴ録音集成!現存するオリジナルマスターからの復刻で、バッハの2台の鍵盤のための協奏曲第2番(同シリーズ第17弾 KKC-6462/ AU-95650で発売中)を除く全作品が未発表の正規初出音源という驚きの内容です!カラヤンが自身のキャリアを再構築していた時期の貴重な記録 で、ルツェルン祝祭O(1952年、1955年、1957年)とフィルハーモニアO(1956年)との共演です。
ヘルベルト・フォン・カラヤンはルツェルン音楽祭を代表するアーティストのひとりで、1948年から1988年までの40年間、スイス祝祭O(ルツェ ルン祝祭O)、フィルハーモニアO、ウィーンSO、BPOと計9回登場し、同音楽祭にその名を刻みました。
1946年、VPOとの第二次世界大戦後初の演奏会を前に戦時中ナチスの党員であったことを理由に公開演奏停止処分と受け ていたカラヤン。ルツェルン国際音楽祭(現在のルツェルン音楽祭)は、オーストリア国外で初めてカラヤンを起用した招聘元であり、カラヤンの国際的な指揮 者として復帰を後押しした重要な舞台でした。同音楽祭に対し、カラヤンはのちに「私は常に恩義を感じている」と告白しています。
現存する音源にはバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、オネゲルと多岐にわたります。エキサイティングでリズミカルにして引き締まった解釈は、 カラヤンが各作品の譜面に忠実ながら、実に表現力の豊かな指揮者であることを示しています。また協奏曲を振るのも得意とし、アンダ&ハスキルのバッハ、ミ ルシテインのブラームス、カサドシュのモーツァルトと、繊細でありながら極めて存在感のある伴奏者としても秀でております。
演奏の素晴らしさに加えて今年(2023年)にレーベル50周年を迎えるaudite(2000年にFermateレーベルと合併)の見事な復刻にも注目。同レー ベル社主のルトガー・ベッケンホーフ氏が丁寧にリマスタリングしております。またブックレットには今回初めて掲載された音楽祭の写真も多数掲載。資料的価値 はもちろんのこと、歴史的に見ても非常に重要な演奏会が正規初出音源でリリースされることは大歓迎と申せましょう。
デジタルのボーナス・トラックとして、1951年9月1日、同音楽祭の最後に演奏したバッハのミサ曲 ロ短調 BWV232全曲を聴くことができます。
国内仕様版(KKC-6731/3)には音楽歴史学者でルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン教授のヴォルフガング・ラザート著「 “明快なる構成” 〜ヘ ルベルト・フォン・カラヤンのルツェルンでの初期のライヴ録音」の寺西肇による翻訳の充実の日本語解説書付です。 (Ki))

H.M.F
HMSA-0069(1SACD)
シングルレイヤー
日本語解説付国内盤
限定盤
税込定価

ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 op.67「運命」
ゴセック:17声の交響曲 ヘ長調 RH64
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル(管弦楽/ピリオド楽器使用)

録音:2017年3月フィルハーモニー・ド・パリ(ベートーヴェン)、2020年2月ブローニュ=ビヤンクール、ラ・セーヌ(ゴセック)
「運命」は、基本的にロトらしい推進力に満ちた早目のテンポによります。歯切れの良いリズム、聴いたことのないような弦のフレージング、明るく輝かしい音色 など、まさにロトとレ・シエクルにしかできない演奏を繰り広げ充実感の極み。  カップリングは「ガヴォット」で有名なゴセックの17声の交響曲。ゴセックはシンフォニストとして非常な人気を誇り、また当時フランスの管楽 器奏者の水準が高く、それが作品に反映されているため、ベートーヴェンは多くのことを学び作品に応用したとされます。このたびのSACD化により、高音の伸び がより豊かになっており、実際に演奏会場のベスト・ポジションで聴いているような印象になっています。 (Ki)
H.M.F
HMSA-0070(1SACD)
シングルレイヤー
日本語解説付国内盤
限定盤
税込定価

ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
メユール(1763-1817):序曲〜歌劇「アマゾネス、あるいはテーベの創生」より
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル(管弦楽/ピリオド楽器使用)

録音:2020年3月トゥルコアン市立劇場(グルノーブル)(ベートーヴェン)、
2020年2月セーヌ・ミュジカル、ブローニュ・ビリヤンクール(メユール)
ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」でロトは、抜群のリズム感の良さと引き締まった造形、みなぎる緊張感で、作品の革新的な面を高らかに響かせます。 カップリングには、メユールの歌劇「アマゾネス」序曲を収録。メユールはベートーヴェンより7歳年長で、ナポレオン時代のフランスを代表するオペラ作曲家。考 えられている以上にベートーヴェンと共通点が多く、オーケストラの職人でした。シューマンも、ベートーヴェンとメユールの作品の類似性を指摘しています。この たびのSACD化により、18-19世紀の天才による作品がより豊かなサウンドで響きます。 (Ki)

オクタヴィア
OVCL-00820(3SACD)
税込定価
2023年7月19日発売
初回限定特別装丁BOXケース&紙ジャケット仕様
ブラームス:交響曲全集
交響曲第1番ハ短調 作品68
交響曲第2番ニ長調 作品73
交響曲第3番ヘ長調 作品90
交響曲第4番ホ短調 作品98
久石譲(指)
フューチャー・オーケストラ・クラシックス

録音:第1番:2023年5月10-11日 長野市芸術館 メインホール(セッション)
第2番:2021年7月8日 東京オペラシティ コンサートホール、10日長野市芸術館 メインホール(ライヴ)
第3番:2022年2月9日 東京オペラシティ コンサートホール(ライヴ)
第4番:2022年7月14日 東京オペラシティ コンサートホール、16日長野市芸術館 メインホール(ライヴ)
クラシック音楽へのかつてないアプローチが大きな話題を集める、久石譲とFOCによる挑戦。 このブラームス全集は、2020年から取り組んだブラームス・ツィクルスより第2番・第3番・ 第4番と、新たにセッション録音をした第1番が収録されています。3年半という時間をかけた 入魂のアルバムです。 久石譲のもと若手トッププレーヤーが集結したFOCは、瞬発力と表現力が爆発。作曲家なら ではの視点で分析された演奏は、常識を打破するような新しいブラームス像をうち立ててい ます。(オクタヴィア)

Capriccio
C-5509(1CD)
NX-B07
ジグムント・ノスコフスキ(1846−1909)交響曲第2番ハ短調「エレジー風」(1875-79)
交響曲第1番イ長調(1874-75)
ラインラント=プファルツ州立PO
アントニ・ヴィト(指)

録音:2022年10月17-21日
ノスコフスキはワルシャワ音楽院でヴァイオリンと作曲を学んだ後、プロイセン芸術アカデミーに留学して名教師として名高いフリードリヒ・キールとリヒャルト・ヴュ ルストに学びました。その3曲の交響曲は「ポーランド人作曲家による初の本格的な交響曲」と評価されています。このディスクではアントニ・ヴィトが第1番と 第2番を指揮し、母国の交響楽に記念すべきページを開いた作品に渾身の演奏を聴かせます。 交響曲第1番は演奏時間約45分の大作。シューマンに通じるスタイルと響きや第4楽章のフーガなどにベルリンでの学習の成果を感じさせます。第2番は 演奏時間約35分ですが、内容としては一段と緻密さを増し、当時プロイセンとロシアに分割支配されていた母国ポーランドへの思いを反映したドラマティック な作品となっています。作曲家自身が指揮した初演時のプログラムで「がんじがらめの祖国」と書かれていた第1楽章では、序奏に続いて悲劇的な音楽が 展開します。第2楽章のスケルツォは「希望と蜂起」。スラヴ風の舞曲にはさまれたファンファーレが印象的。第3楽章は「倒れた英雄たちへのエレジー」、悲愴 で荘重な緩徐楽章です。「苦難を越えて天界へ」と題された第4楽章は、前進と頓挫を思わせる場面が交互する中から勇壮で民族的な旋律が表れ、最 後は輝かしく結ばれます。当時の独立運動のシンボル的な歌で後にポーランド国歌となる「ドンブロフスキのマズルカ」を思わせるモチーフも見えかくれします。 ノスコフスキは第2番を仕上げた翌年ワルシャワに帰国し、後進の育成に力を注ぎました。在世中にはポーランドの独立回復を見届けることが叶わなかったノ スコフスキですが、彼の門下からはシマノフスキやフィテルベルクをはじめ数多くの音楽家が輩出し、ポーランドに交響楽の伝統を築きました。

VOX
VOXNX-3023CD(1CD)
NX-B03
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op. 64
祝典序曲「1812年」 Op.49(1880)
ユタSO
モーリス・アブラヴァネル(指)

録音:1972-73年
1974年LP初リリース
総収録時間:61分
アブラヴァネル&ユタ響のチャイコフスキー:交響曲全集は、明晰な解釈と明快な造形そして晴れやかな サウンドが特徴。この2曲では強弱緩急のメリハリを大きくつけて、ドラマティックかつ爽快な仕上がりになって ます。その中で第2楽章のホルン・ソロはたっぷりとしたテンポで朗々と歌い上げていて印象的。今回のリマス ターにより弦の強奏でのザラツキが軽減され、木管にはみずみずしさが、金管にはヌケの良さが加わりまし た。 ブックレットには初出時のジャケット写真が掲載されています。

SOMM
ARIADNE-5022(2CD)
NX-C09
マーラー演奏のパイオニアたち
【CD1】
1-2. マーラー:嘆きの歌
3. マーラー:アダージョ- 交響曲第10番より
4. レオポルド・ストコフスキーへのインタビュー(約23分)
【CD2】
1-4. マーラー:交響曲第4番ト長調
5. アルフレッド・フリーゼへのインタビュー(約18分)
ジョーン・サザーランド(S)…CD1:1-2
ノーマ・プロクター(C.A)…CD1:1-2
ピーター・ピアーズ(T)…CD1:1-2
ゴールドスミス・コーラル・ユニオン…CD1:1-2
テレサ・シュティッヒ=ランダル(S)…CD2:4
LSO…CD1:1-2、CD2:1-4
ワルター・ゲール(指)…CD1:1-2、CD2:1-4
BBC響…CD1:3
ヘルマン・シェルヘン(指)…CD1:3

録音:1956年5月13日(ライヴ) ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(UK)…CD1:1-2
1948年11月21日 BBCスタジオ(UK)…CD1:3
1960年2月9日 BBC Maida Vale Studios(UK)…CD2:1-4(全てMONO)

インタビュー
1970年4月8日…レオポルド・ストコフスキー(指揮者)
1962年8月16日…アルフレッド・フリーゼ(ティンパニ奏者)
冒頭の「嘆きの歌」は英国初演のライヴ録音。超絶的なコロラトゥーラで一世を風靡したジョーン・サザーランドや、イギリスを代表する名歌手の一人ピー ター・ピアーズのマーラー録音はきわめて稀少です。指揮のワルター・ゲールはシェーンベルク門下のドイツ系ユダヤ人で、ナチスを逃れてイギリスに渡り活動し ました。明晰な楽曲分析に基づく的確な指揮で評判があったようですが、彼のマーラーの録音もまた稀少。CD2にはゲール指揮による交響曲第4番が収め られています(マーラー生誕100年記念祭のライヴ)。第10番のアダージョはヘルマン・シェルヘンの指揮。レーベルによれば、いずれもリリースされるのは初との ことです。定評あるポール・ベイリーによるマスタリング。 これらに加えて、ストコフスキーとフリーゼのインタビューを収録しているのもポイント。ストコフスキーは1910年にマーラー指揮で行われた第8番「千人の交響 曲」初演時のリハーサルに立ち会っており、ニューヨーク・フィルのティンパニ奏者だったフリーゼは1909年にマーラーの指揮で演奏した経験があります。二人の 回想(共に英語)はマーラー自身の指揮に関する貴重な証言です。尚フリーゼのインタビューは文字起こしされてブックレットに掲載されています。

Spectrum Sound
CDSMBA-141(1CD)
モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレート」
カール・ミュンヒンガー(指)
フランス国立放送O

ライヴ録音:1966年5月18日シャンゼリゼ劇場(ステレオ)【初出音源】
積極的なリリースが続いているスペクトラム・サウンド。当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)の貴重音源からの復刻で、1966年5月18日、シャン ゼリゼ劇場におけるカール・ミュンヒンガー(指)フランス国立放送Oのモーツァルトの「フィガロの結婚」序曲とシューベルトの交響曲第9番「ザ・グレート」 の実況録音。嬉しいステレオによる正規初出音源です。
アーベントロートやクレメンス・クラウスといった名指揮者のもとで研鑽を積み、フルトヴェングラーからも薫陶を受けたミュンヒンガー。戦後、生地シュトゥットガ ルトにて室内Oを結成し、60年代には同団を世界的なオーケストラに育て、バロック音楽のブームを牽引しました。ここに聴くモーツァルトとシューベルトで は密度の高い演奏を繰り広げており、ミュンヒンガー50代、充実の演奏を堪能できます。 (Ki)
※このレーベルは、初発売後早期に廃盤となる可能性が高いです。お早めにご注文下をおすすめします
Spectrum Sound
CDSMBA-142(1CD)
(1)ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
(2)ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 Op.67「運命」
(1)サー・ゲオルク・ショルティ(指)
(2)オイゲン・ヨッフム(指)
フランス国立放送O

ライヴ録音:(1)1956年12月6日シャンゼリゼ劇場、(2)1960年9月20日モントルー(モノラル)【初出音源】
積極的なリリースが続いているスペクトラム・サウンド。当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)の貴重音源からの復刻で、ゲオルク・ショルティ指揮の ブラームスの交響曲第1番(1956年12月6日、シャンゼリゼ劇場)、とオイゲン・ヨッフム指揮のベートーヴェンの交響曲第5番「運命」(1960年9月20日、 モントルー)、いずれも正規初出音源の登場です。 ★ショルティは演奏当時44歳。音楽づくりに妥協のないショルティが筋肉質でダイナミックなブラームスを展開。一方、ヨッフムは演奏当時57歳。真にドイツ音楽 の正統を受け継ぐ指揮者として地位を築いた時期の充実の「運命」。ともにモノラル音源ながら両巨匠の貴重な記録が日の目を見ます。 (Ki)
※このレーベルは、初発売後早期に廃盤となる可能性が高いです。お早めにご注文下をおすすめします



Treasures
TRE-282(1CDR)
スワロフスキー/シューマン&スメタナ
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
 交響詩「モルダウ」
シューマン:交響曲第1番「春」*
 交響曲第3番「ライン」#
ハンス・スワロフスキー(指)
ウィーン祝祭O、
ウィーン国立歌劇場O*、ウィーンSO#、

録音:1958年頃、1959年*、1955年1月19&21日#(全てモノラル)
※音源:W.R.C TT-17、仏ODEON XOC-819*,#
◎収録時間:75:27
“模範解答的な佳演の域を超えるスワロフスキーの熱き表現!”
■音源について
シューマンの「春」の一部で音が震える箇所がありますが、マスターに起因するものと思われます。

★特にシューマンの2曲は、同じくウィーンのオケを振ったベートーヴェンの交響曲と並ぶスワロフスキーの魅力を知る上で欠かせない録音。「春」は、何と言っても冒頭のファンファーレが通常版より三度低いマーラー版を採用しているのが特徴ですが、演奏そのものが実に意欲的で、文字通り春のワクワク感一杯の快演!序奏部から細部まで表情に抉りが効いており、主部はキビキビしたテンポで居ても立っても居られない愉しさを炸裂させますが、内声の抉りは変わらず貫徹。コーダ9:01からのイン・テンポ進行は、脂肪過多の造がこの作品に不釣り合いだと言わんばかりに確信に満ちています。第2楽章も耽溺せずに推進性を維持しつつロマンの息吹をふんだんに放出。第3楽章はオケの響きに惚れ惚れ。その古き佳き音色と洗練されたスワロフスキーの音楽作りとのブレンド感が絶妙。終楽章は2:57からのホルン合奏とフルートのトリルの美しさを経て、春の日差しが優しく微笑むかのような再現部冒頭の表情が忘れられません。
 「ライン」(こちらは通常バージョンと思われます)は、第1〜2楽章が相当な高速イン・テンポ進行ですが、スワロフスキーが速めのテンポを取る際の常として、ここでも強引さのない自発性が音楽に伸びやかな生命感を与えています。第4楽章も荘厳さを誇張せず、ルバートを抑えて淡々と進行しますが、少しも無機質感はなく、この作品の「陽」の部分に比重を置いたアプローチの中でのこのスタイルは、むしろ見事に調和が取れています。終楽章もイン・テンポが基調で、後半4:02でも少しもテンポを落とさないは珍しいですが、良質なモノラル録音が立体感のある音像を刻んでいるおかげで、まさに淀みを知らない川の流れを具現化しています。なお、楽章開始直後の9小節目のトランペットが割愛されていますが、そういう版があるのでしょうか?少なくとも、トスカニーニ、ワルター、セル、ジュリーニ、レイボヴィッツでは同じ現象は確認できませんでした。
 2曲のスメタナも共感度満点!特に、「モルダウ」のテーマにおけるハープとヴァイオリンの織りなす色彩とホルン合奏の深淵さは古今を通じて傑出しており、中間の舞曲のリズムを丁寧に育みながらの温かなスウィング感、夜の場面のきめ細やかなフレージングと艶やかさはもはや恍惚境と言ってよく、本場チェコ勢の演奏でもここまで愛を注ぎ尽くした例は稀でしょう。
【2023年6月・湧々堂】

LSO Live
LSO-0878(1SACD)
ショスタコーヴィチ:交響曲第15番イ長調 op.141
交響曲第6番ロ短調 op.54
ジャナンドレア・ノセダ(指)LSO

録音:2019年10月31日(第6番)、2022年2月6,13日(第15番)
熱量が高く、巧みな語 り口と、どんな旋律も美しく歌わせるノセダの指揮に、LSOのメンバーが全開で応えており、圧巻の演奏の登場となっております。
交響曲第5番の成功(1937年秋)を受けて、前作に匹敵するような作品を作ることを期待され注目された「第6番」。1939年4月に書き始められ、 1939年11月5日、10月革命22周年を記念した演奏会でムラヴィンスキー指揮のレニングラード・フィルによって初演されました。聴衆の反応は非常に 熱狂的で直ちに終楽章が再演されました。熱量の高い冒頭にはじまり、交響曲という壮大なジャンルをショスタコーヴィチがわがものにしていることを感じさせ ます。ノセダはひとつひとつの旋律を美しく歌わせながら際立たせており、LSOの奏者たちが全開で指揮にこたえています。また、楽章全体が対位法で表現さ れており、この後ショスタコーヴィチは数々の弦楽四重奏曲の傑作、そして「前奏曲とフーガ」を生み出してゆくことになります。
最後の交響曲である第15番は、ショスタコーヴィチの体調が悪化してた1970年から71年にかけて書かれたもので、冒頭から不穏な空気が漂う上、ロッシー ニの「ウィリアム・テル」序曲やワーグナーのワルキューレの「死の宣告」など他作品からの引用、そして作品冒頭で現れたEs-As-C-H-Aの音列が最後にチェ レスタで何かを象徴するかのように奏でられるなど、様々に秘められたメッセージを感じる作品です。荒々しい高揚感から静かで天上のように美しい室内楽的な 部分まで振幅が大きいながらも最後はフッと終わってしまうような作品を、ノセダはそれぞれの素材を効果的に響かせながら導きます。 30年ほどの間を隔てて書かれたまったく性格の異なる交響曲2作を、ノセダがどう解き明かすか、注目です。 (Ki)

LAWO Classics
LWC-1258(1CD)
モーツァルト:交響曲第39番&第40番交響曲第39番 変ホ長調 K.543
交響曲第40番ト短調 K.550
ノルウェー放送O、
ペトル・ポペルカ(指)

録音:2022年1月24日-28日&8月22日、NRKラジオ・コンサート・ホール(オスロ、ノルウェー)
2022年8月、マティアス・ピンチャーの代役として東京SOの指揮台に登場し日本デビューを果たすと、驚異的な名演を繰り広げて話題を席巻し、日本の聴衆の心を鷲掴みにした指揮者ペトル・ポペルカ。1986年プラハ出身のポペルカはシュターツカペレ・ドレスデンの副首席コントラバス奏者を務めた経歴を持ち、本格的な指揮活動を開始したのは2016年からとまだ7年ほどしか経っていないにもかかわらず、既にチェコ・フィル、NDRエルプフィル、hr響といった一流オーケストラを指揮。さらに2022/23シーズンにはゲヴァントハウス管、シュターツカペレ・ベルリン、バンベルク響、SWR響、WDR響、ベルリン放送響、スウェーデン放送響、ルクセンブルク響、アトランタ響などにデビューまたはデビュー予定という、次代の音楽界を牽引するであろう存在としてクラウス・マケラらと共に今世界中から熱い視線が送られている気鋭の指揮者です。
2020年8月に首席指揮者に就任して以来良好な関係を維持しているノルウェー放送Oとはマリアンネ・ベアーテ・シェラン(マリアンネ・ベアーテ・キーラント)の「シベリウス:オーケストラ伴奏付き歌曲集(PLWC-1239)」で伴奏としての録音はあったものの純粋な彼らのディスクとしては初。モーツァルト晩年の大傑作、交響曲第39番&第40番を選曲したこのアルバムが新時代の到来を予感させる大注目のコンビ“ポペルカ&ノルウェー放送管”の大きな一歩となることでしょう。

ACO
ACOJP-1(1CD)
日本語解説付き
バッハ、ベートーヴェン、ブラームス
バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 二短調 BWV1043*
ベートーヴェン
:弦楽四重奏曲 変ロ長調 作品130より 第5楽章 カヴァティーナ(弦楽オーケストラ編曲:リチャード・トネッティ)、
 大フーガ 変ロ長調 作品133(弦楽オーケストラ編曲:リチャード・トネッティ)
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 作品90
リチャード・トネッティ(Vn1)*、
ヘレナ・ラスボーン(Vn2)*
リチャード・トネッティ(芸術監督、ヴァイオリン)、
オーストラリア室内O

録音:2005年10月21日-24日、ABCユージン・グーセンス・ホール(バッハ)/2016年5月14日-20日、シドニー・シティ・リサイタル・ホール(ベートーヴェン/ライヴ)/2015年8月23日-24日、メルボルン・ハマー・ホール(ブラームス/ライヴ)
オーストラリアの人間国宝(National Living Treasure)であり同国を代表するヴァイオリニスト、指揮者、作編曲家、リチャード・トネッティが芸術監督を務めるオーストラリア室内O(ACO)の自主制作盤! 2023年の来日公演を記念して、日本語の解説も収録した記念盤が制作されました。トネッティ&ACOの輝かしい録音資産の中から、2005年に録音されたバッハの2台ヴァイオリン協奏曲(ソロはトネッティと首席ヴァイオリニストのヘレナ・ラスボーン)、2016年に録音されたベートーヴェンの弦楽四重奏曲(トネッティ自身の編曲による弦楽オーケストラ版!)、2015年に録音されたブラームスの交響曲第3番を厳選収録。世界に鮮烈な新風を送り続け、日本とも「深いつながり」を持つリチャード・トネッティ&オーストラリア室内管の来日記念盤にご注目ください!
オーストラリア室内Oは1975年創立。1990年に当時弱冠25歳のリチャード・トネッティを芸術監督に迎え、クラシック界のニューウェーブとして国内外で多彩な活動を展開。チェロ以外のメンバーの立奏や、ガット弦の使用など特徴的なスタイルで、バロック音楽から現代音楽まで幅広く取り上げています。リチャード・トネッティはオーストラリアで初めてススキ・メソードを取り入れ、サトゥ・ユリコ・ヴァンスカや後藤和子などの日本に縁のあるメンバーもスズキ・メソードで研鑚を積んでいます。詳しくはACO公式WEBサイトの日本語ページもご覧ください。 https://www.aco.com.au/jp

Diapason
DIAP-159(2CD)
マーラー:作品集
(1)交響曲第3番ニ短調
(2)「若き日の歌」より第1曲、第3曲、第6曲、第7曲
「少年の魔法の角笛」より第1曲、第4曲、第5曲、第6曲、第7曲、第9曲、第10曲
「リュッケルト歌曲集」より第2曲、第3曲、第4曲、第5曲
(1)レナード・バーンスタイン(指)NYO
マーサ・リプトン(Ms)
スコラ・カントルム女声cho
トランスフィギュレーション教会少年cho
録音:1961年

(2)クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
ジェラルド・ムーア(P)
録音:1957年&1959年
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第159巻として登場するのは、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニックによるマーラーの「交響曲第3番」です。この録音は、バーンスタインのマーラー・ツィクルス第1回目にあたるもので、40代前半のバーンスタインによる若々しい情熱に溢れた演奏となっています。カップリングは、長年ウィーン国立歌劇場で活躍し、コンサートではバーンスタインとマーラーの「交響曲第3番」で度々共演し、リサイタルでもマーラーの歌曲を取り上げていた名歌手クリスタ・ルートヴィヒと、様々な歌手や器楽奏者との共演でも知られるジェラルド・ムーアのピアノによるマーラーの歌曲集が収録され、充実の内容となっています。
Diapason
DIAP-CF028((10CD)
マーラー:交響曲全集

(1)交響曲第1番「巨人」

録音:1961年
(2)交響曲第2番「復活」

(3)交響曲第3番

(4)交響曲第4番

(5)交響曲第5番

(6)交響曲第6番「悲劇的」

(7)交響曲第7番

(8)交響曲第8番「千人の交響曲」

(9)交響曲第9番

(10)交響曲第10番(断章)
(1)パウル・クレツキ(指)VPO
録音:1961年
(2)ブルーノ・ワルター(指)NYO、エミリア・クンダリ(S)、モーリン・フォレスター(A)、ウェストミンスターcho
録音:1958年
(3)レナード・バーンスタイン(指)、ニューヨーク・フィルハーモニック、マーサ・リプトン(Ms)、スコラ・カントルム女声合唱団、トランスフィギュレーション教会少年合唱団
録音:1961年
(4)フリッツ・ライナー(指)CSO、リーザ・デラ・カーザ(S)
録音:1958年
(5)ルドルフ・シュワルツ(指)LSO
録音:1958年
(6)ディミトリ・ミトロプーロス(指NYO
録音:1955年
(7)キリル・コンドラシン(指)モスクワPO
録音:1975年
(8)
ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指)LSO、他
録音:1958年
(9)ブルーノ・ワルター(指)コロンビアSO
録音:1961年
(10)ジョージ・セル(指)クリーヴランドO
録音:1958年
芸術の国フランスの世界的クラシック音楽専門誌、「ディアパゾン(Diapason)」の自主製作レーベルの看板であるボックス・セット・シリーズの第28弾として、マーラーの交響曲全集が登場します!
マーラー指揮者と言えば必ず名前が挙がるレナード・バーンスタインやブルーノ・ワルターを始めとして、作曲家としても活躍したパウル・クレツキによる「巨人」、R.シュトラウスには作曲を、そしてジョージ・セルには指揮を師事したルドルフ・シュワルツの「第5番」など、往年の指揮者たちのマーラー解釈をご堪能いただけるBOXセットとなっています。

MDG
MDG-90122926
(1SACD)
ヨーゼフ&ミヒャエル ハイドン「奇跡の兄弟」
ミヒャエル・ハイドン:交響曲第39番ハ長調
 序曲「償われた罪人」
ハイドン:人形歌劇「フィレモンとバウチス」(神々の会議)への前奏曲
 交響曲第96番「奇跡」ニ長調
ハイドン・フィルハーモニー
エンリコ・オノフリ(指)

録音:2023年4月11-16日、ケルンテン州立音楽院、アルバン・ベルク・ザール、オシアッハ、オーストリア
1987年東西冷戦下、指揮者アダム・フィッシャーのもと、ウィーン・フィルとハンガリー国立フィルのメンバーによって設立されたハイドン・フィルハーモニー。 「オーストリア、ハンガリー両国の選りすぐりの音楽家を集め、ハイドンの作品をともに演奏することで音楽的に国境を克服しよう」というフィッシャーの考えのも と、一流の演奏家たちが集合しました。現在はアダム・フィッシャーに次いでニコラ・アルトシュテットが芸術監督を務め、2022年からはアルトシュテットに加え、 イタリア・バロック界の鬼才エンリコ・オノフリがアーティスティック・パートナーとなり、さらに注目を集めています。
そして今回、アダム・フィッシャーが録音を続けてきたハイドン・フィルハーモニーとの「ハイドン録音シリーズ」は、エンリコ・オノフリを指揮に迎え新スタート。 ハイドン兄弟(ヨーゼフと弟ミヒャエル)の交響曲とそれぞれの序曲を収録した内容。フランツ・ハイドンの実弟であるミヒャエル・ハ イドン。その生涯のほとんどをザルツブルクの宮廷音楽家として過ごし、モーツァルトとも親しい存在でした。ここに収録された第39番の交響曲 もモーツァルトの『ジュピター』に影響を与えたとも言われています。 一方、ハイドンの交響曲第96番「奇跡」は、ロンドン交響曲(ザロモン・セット)の一曲。ロンドンの興行師兼音楽家ザロモンの招きにより、ハイドンはイ ギリスを訪問して大成功を収めます。当時イギリスでは市民階級が台頭、音楽も一部の貴族階級の独占的な芸術ではなくなり、広く市民社会層にも迎えられるよう になっていました。それまでエステルハージ宮廷音楽家であったハイドンは、ロンドンで近代的な市民社会のもとに大成功を納めた作曲家といえるでしょう。
ひとりは世界に、ひとりは愛する地に留まって成功を収めた対照的な兄弟の奇跡的な共演盤の登場です。

GRAND SLAM
GS-2294(1CD)
ブルックナー:交響曲第5番(改訂版) ハンス・クナッパーツブッシュ(指)VPO

録音:1956年6月3〜6日ゾフィエンザール(ウィーン)
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:ステレオ(録音セッション)
■制作者より  
クナッパーツブッシュ(指)ウィーン・フィルによるブルックナーの交響曲第5番は、ステレオ初期の名盤として今なお珍重されています。当シリーズでも2トラッ ク、38センチのオープンリール・テープより復刻したGS-2112(2014年5月)を発売していますが、今回はマスタリングの全行程をプロ用の機器を使用し、め ざましい音質改善を獲得しました。使用したテープには「DECCA CS6114/5(ZAL3218/20)、レコード用」と、番号とマトリクスが添えられていることから、 アメリカ・ロンドン盤のLPプレス用マスターかと思われます。そのせいでしょうか、その広がりの豊かさ、そして暖かく新鮮で瑞々しい音色は、とても1956年の ステレオ録音とは思えません。きっと、多くの人が改訂版であることを忘れ、この法悦に満ちた音世界にどっぷりと浸かれると思います。(平林 直哉)

CLAVES
50-3076(1CD)
ベートーヴェン:献堂式 Op.124
(2)モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調 K.543
タッローディ:啓蒙の断片【世界初録音】
(4)モーツァルト:フリーメイソンのための葬送音楽 K.477
ロベルト・ゴンザレス=モンハス(指)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム

録音:2022年9月/ヴィンタートゥール・シュタットハウス(スイス)
1629年結成のスイス最古のオーケストラ、ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム。定期的に来日公演も行っている日本でもおなじみの団体です。
2021/22シーズンより同団の音楽監督に就任したゴンザレス=モンハスはこれまでヴィンタートゥール・ムジークコレギウム、サンタ・チェチーリア国立アカデ ミーO、ヴェルビエ祝祭Oのコンサートマスターを兼任していますが、近年は指揮者としても頭角を現しています。
このアルバムではモーツァルトの交響曲第39番を中軸にベートーヴェンの献堂式、アンドレア・タッローディ(1981-)の「啓蒙からの断片」、モーツァルトの「フ リーメイソンのための葬送音楽」を収録しております。タッローディは天才トロンボーン奏者クリスチャン・リンドベルイの愛娘で数多くの賞を受賞している現代ス ウェーデンを代表する作曲家の一人。「啓蒙からの断片」はヴィンタートゥール音楽祭およびゴンサレス=モンハスからの委嘱作で、モーツァルトの交響曲第39番 からインスピレーションを受けて作曲。随所にモーツァルトの作品からの引用や断片が登場します。 (Ki)

H.M.F
HMSA-0067(1SACD)
シングルレイヤー
日本独自企画・限定盤
税込)定価
マーラー:「巨人」〜交響曲形式による音詩(交響曲第1番の1893年ハンブルク稿、2部から成る)
第1部 「青春の日々より」花、果実、そして茨の絵
1第1楽章:春、そして終わることなく(序奏とアレグロ・コモド)
2第2楽章:花の章(アンダンテ)
3第3楽章:順風満帆(スケルツォ)
第2部  「人間喜劇」
4第4楽章:難破!(カロ風の葬送行進曲)
5第5楽章:地獄から(アレグロ・フリオーソ)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル(管弦楽)

録音:2018年2月、3月、10月
ロトとレ・シエクルによるマーラーの「巨人」がSACDシングルレイヤーで登場します!ハルモニア・ムンディ・フランス・レーベルからハイレゾ音源の提供を受け て、SACDリマスタリングを施した、日本独自企画のリリース。限定生産となります。
マーラーは1889年11月20日に初のオーケストラ作品である交響詩をブダペストで初演しました。その後1893年にハンブルグの宮廷指揮者に任命された際、 その作品を改訂し、「“ 巨人」交響曲形式による音詩”と名付けました。徹底的にオーケストレーションを直し、あまりにベートーヴェン的だった序奏部を独創的 な高周波のような弦のトレモロにし、木管を倍増、コールアングレやバスクラリネットなども加え、可能な限り自然の音をイメージさせるスコアにしました。第2楽 章に「ブルーミネ」(花の章)を含むこの第2版は、同年10月27日にハンブルクで初演されました。今回のロトとレ・シエクルの演奏はこの第2版によります。ロト の演奏は、「花の章」の甘美な音楽が、続く荒廃の世界を強調する働きを持つことを際立たせています。SACD化により、初演当時の風合い豊かなサウンドが、な んともまろやかに響きます。 (Ki)
H.M.F
HMSA-0068(1SACD)
シングルレイヤー
日本独自企画・限定盤
税込)定価
サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」
ピアノ協奏曲第4番ハ短調 作品44
フランソワ= グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル(管弦楽)
ダニエル・ロト(Org/サン=シュルピス教会、1862年カヴァイエ=コル製)
ジャン=フランソワ・エッセール(P/1874年製のエラール)

録音:2010年
ロトとレ・シエクルによるサン=サーンスの「オルガン付き」がSACDシングルレイヤーで登場します!ハルモニア・ムンディ・フランス・レーベルからハイレゾ音源 の提供を受けて、SACDリマスタリングを施した、日本独自企画のリリース。限定生産となります。
サン=サーンスの交響曲第3番は名作の誉れ高いものですが、物々しく演奏されるのが常でした。しかし作曲者サン=サーンス本来の資質は軽妙洒脱、威圧感 や重苦しさとは無縁のはず。フランソワ=グザヴィエ・ロトが古楽器オーケストラ「レ・シエクル」を指揮した本盤は、物々しさや重苦しさは姿を消し、これぞサン= サーンスが思い描いた響き、とまさに目から鱗が落ちる思いがします。オルガンを受け持つのはフランソワ=グザヴィエの実父で有名なオルガニスト、ダニエル・ロ ト。パリのサン=シュルピス教会の名器が素晴らしい響きを聴かせてくれます。このたびのSACD化により、よりなめらかに自然にオルガンとオーケストラの響き が融合しているさまをお楽しみいただけます。カップリングはこれもシリアスな曲調で名高いピアノ協奏曲第4番。ジャン=フランソワ・エッセールが1874年製の エラールのフォルテピアノでいとも見事に披露。まるで古典派協奏曲のようなたたずまいとなっています。 (Ki)

Goodies
78CDR-3908(1CDR)
ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調作品36 パウル・ファン・ケンペン(指)
ドレスデンPO

独 GRAMMOPHON67608/12S
1941年ドレスデン録音
指揮者のパウル・ファン・ケンペン(1893-1955)はオランダ生まれ。アムステル ダム音楽院で、ユリウス・レントヘン、ベルナルト・ズヴェールス に作曲と指揮法を、ルイ・ツィマーマン(1873-1954)にヴァイオリンを学び、ア ムステルダム・コンセルトヘボウOの第2ヴァイオリン奏者としてキャリ アをスタートした。1932年にドイツ国籍を取得し、1933年に指揮者デビュー。 1934年にドレスデンPOの音楽監督に就任。1942年か ら1944年までアーヘン市立歌劇場の音楽監督をつとめた。第二次大戦後、活動 の場をオランダに移したが、戦時中のナチス政権とのかかわりを問題視され物 議を醸した。1955年アムステルダムで死去。ファン・ケンペンはSPレコード にベートーヴェンの交響曲第5番(ドレスデン・フィル)と交響曲第8番(ベルリン ・フィル)を独 POLYDORに録音していた。(グッディーズ)


Treasures
TRE-306(1CDR)
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB 108 (1890年稿・ノヴァーク版) ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指)
ウィーン・プロ・ムジカO(ウィーンSO)

録音:1955年(モノラル)
※音源:英VOX PL-9682
◎収録時間:76:29
“マーラーにもブルックナーにも適応できるホーレンシュタイン独自の音作り!”
■音源について
英国の黒銀ラベル盤(RIAA)2枚組を採用。

★いかにもホーレンシュタインらしい、人間臭さに背を向けた超然とした佇まいは、まさにこの作品との相性は抜群!
 第1楽章第1主題の全く勿体ぶらない粛々としたした進行も決して淡白なのではなく、どこか突き抜けた別次元の空気感を醸し出します。第2主題も媚びる素振りは皆無。ウィーンのオケ特有の緩さに求心力を注入したフレージングが印象的で、第3主題直前(2:48〜)の木管の孤独感は、これまたホーレンシュタインならでは。再現部における第3主題の直截な放射力は、朝比奈のような無骨さとは好対照で、まさに宇宙的な空間を想起させます。
 重量的にも音色的にも鉛を思わせる音作りは、第2楽章の3拍子の重心が常に下方向へ向かって独特のスケール感を生み出すのに大きく貢献。特の後半部分は圧倒的。
 第3楽章は、辺りを払うような超然とした空気と孤高感が最高次元に結実。否、古今の同楽章の演奏の頂点に君臨するものと言っても過言ではありません。ルバートは最小限ながら呼吸は深く大きく、先を見通したフレージングの持久力も手伝って、感覚的な美しさを超えた崇高さを生み出します。第1主題B(1:50〜)は各音に内容が極限まで充満させながら決して流れは淀まず、第1主題A(4:26〜)の深みも尋常ではなく、6:01からのワーグナー・チューバの響きも格別。核心に食い込む7:27からの木管のアクセントに痺れた後は、晩年のチェリビダッケの演奏など物足りないと思う方も多いのでは。激烈な16:49以降や、シンバルを伴う最高潮の19:30以降の空前絶後のスケール感に何も感じない人などいるでしょうか?20:24以降の弦の本気度もこれ以上のものを知りません。
 終楽章は、6:44で一旦リテヌートするのが印象的な以外は各楽想に激しい緩急のコントラストを与えていませんが、音の求心力と音楽の核心のみを抉り出そうとする集中力はここでも不変。音像の安定感もこれ以上望めないほど盤石。コーダの2分半は、華麗な大団円に終止する指揮者では実現できるはずのない真の魂の音楽が結実!ここにあえてトラック[5]を追加した意図をお汲み取りいただければ幸いです。 【2023年6月・湧々堂】


King International
KKC-4335(1SACD)
限定発売
「世界の調和」は真正ステレオ!
フルトヴェングラーのヒンデミット
交響曲「世界の調和」
管弦楽のための協奏曲 作品38*
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
VPO、BPO*

録音:1953年8月30日 フェストシュピールハウス、ザルツブルク(ライヴ)
1950年6月20日 ティタニア・パラスト、ベルリン(ライヴ)*
解説:小石忠男
「STEREO IS CCIR!」 CCIR(ヨーロッパのイコライザー・カーヴ)はSTEREOだ! イタリア・チェトラ社のFE(フルトヴェングラー・エディション)シリーズの制作元ミラノ・ディスコス社から取り寄せたマスターテープのケースには「世界の調和」 についてこう明記されていた!もう1曲「管弦楽のための協奏曲」の方には「ATTENTION :MONO IS CCIR !!」との注が。この違いは?!
非ナチ化裁判でフルトヴェングラーを擁護するなど、深い友情で結ばれてきたドイツの作曲家ヒンデミット。代表作2曲「世界の調和」と「管 弦楽のための協奏曲」に遺した巨匠の貴重なライヴ。 「ヒンデミット作品は、贅肉のない引き締まった面を強調する指揮者が多い中、フルトヴェングラーは、深いところに根ざした拡張的アプローチを通じて、より肉厚 で高貴な音楽を造り出しています。現代的かつ機動的で清潔に演奏されるのが「世界の調和」の常道だが、フルトヴェングラーにかかると、厳密に定めた歩調と、重 みをつけた響きによって、けっして有名とはいえないこの作品も貫禄を帯びてくる。てらいもなければ、ナンセンスの入る余地もないヒンデミットの書法には、解釈 上の大きな誤差が生じるはずもないが、フルトヴェングラーの演奏はただ効果的というだけではない。時に熱を帯びる積極的な関与が見られ、つねに愛情が向け られています。「世界の調和」の二種類の録音のうち、優れているのはザルツブルクで演奏された二番目の方です。音質面でも、フルトヴェングラーの録音中、特 筆すべきすばらしさの一枚と言えるでしょう。」(『フルトヴェングラー グレート・レコーディングズ』ジョン・アードイン著 藤井留美訳 音楽之友社発行) 「ウィーン・フィルを指揮した「世界の調和」だが、これはディテールのすみずみまで克明に処理しながら、彫りの探さと壮大な高潮を兼ねそなえた秀演です。い わばフルトヴェングラーならではの表現だが、第1楽章では共感と情熱の激しさが端的に示されており、旋律の息ながく歌う粘着力もみごとに作品の内面と結び 付いています。ヒンデミット特有の和音の変転を、えぐり出すように表現しているのも、この作曲者の書法を知りつくした結果です。第2楽章の歌の表情のもつ豊 富なニュアンス、第3楽章の鮮明な楽想の表出もすばらしく個性的で、同時に作品の本質を鋭い感性で表わしています。この曲のように精緻な対位法を駆使した作品 で、水平的な歌を弱めることがないのも、さすがというほかはない。 「オーケストラのための協奏曲」では、ベルリン・フィルの独奏と合奏の鮮烈な名技が、圧倒的と感じられます。この二つの曲で、ウィーン・フィルとベルリン・フィ ルがそれぞれの作品と密着しているのは、おどろくべきことだが、これはフルトヴェングラー自身が意識して選んだことかも知れない。この協奏曲では、コンチェル ティーノのきめこまかく、また機能的な書法が、ベルリン・フィルの名技にうってつけです。あるいは合奏のデリケートな表情と結ばれた運動性の美しさ、爽快と いえるほどのリズム感の確かさも、実にあざやかというほかはない。これは録音の古さを超えて、きき手に迫る演奏というべきでしょう。その意味で、フルトヴェング ラーは、いまも生きているのです。」(小石忠男、ライナー・ノーツより)
「世界の調和」は1982年チェトラ盤LP(FE-22)が”ステレオ”表示で出た時に、翌年発売されたワーグナーの「指環」とともに大騒ぎされました。キングレコー ドでは84年に国内初出LP(K17C-9425)として発売されましたが、疑似ステレオではないかとの疑念からモノラル盤にしております。88年にチェトラでCD 化されましたが(CDE-1049)、こちらも同様にモノミックスした音に。これをキングでは輸入盤日本語解説つきで発売(KICC-7152)、日本に来たマスターテー プからのCD化は見送られてきました。 このたびSACD化にあたって、39年ぶりにミラノ・ディスコスが制作したアナログ・テープ(38cm/秒、2トラック)の音質をチェックしてみたところ、余りに音 が良すぎることにびっくり!純正モノラルや疑似ステレオとは明かに違う2チャンネル録音の<空間を感じさせる雰囲気>があります。これは2020年に「オリジナ ル・ステレオ録音!!」として発売した「魔弾の射手」全曲(KKC-4246/7)のときに調べた以下の記事を思い起こさせます。 仏フルトヴェングラー協会会報1983年9月号 P.Jaquard氏(以下の記事翻訳、桧山浩介氏訳、レコ芸85年2月号『名演奏家ディスコグラフィ』より) 「1953,54年のザルツブルク音楽祭ではフルトヴェングラー自身の提案によって、ステージ左右にセットされた3本ずつのマイクを通じて2チャンネルで収録され ていた。マスターテープのスピードは76cm/秒(2トラック)で、録音エンジニアは巨匠の娘婿にあたるアルフレッド・クンツです。」 「世界の調和」は1953年ザルツブルク音楽祭での録音です。まさにこの記事に該当する画期的録音ではないかと思わせる今回、マスターテープを一切加工せず に、世界初SACD化を行ないました。「世界の調和」は他社(EMI,ORFEO等)からもすでにCD化されていますが、もっともオリジナル音源に近い音でSACD化したフルトヴェングラーの貴重な名演・録音をご堪能ください。 (Ki)

GRAND SLAM
GS-229(1CD)
ハイドン:交響曲第88番ト長調Hob. I:88*
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO

録音:1951年12月4&5日*、1951年11月27&28日、12月2&4日/イエス・キリスト教会、ベルリン・ダーレム(ドイツ)
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より  
この2曲はフルトヴェングラーとベルリン・フィルが戦後に初めて行ったセッション録音であり、今でも伝説的に語りつがれています。同内容のCDはLP復刻の GS-2017(2006年)、2トラック、38センチのオープンリール・テープを使用したGS-2152(2016年)として発売しました。今回は3度目の正直ではあり ませんが、GS-2152同様に2トラック、38センチのオープンリール・テープ(シューベルトのみ新規のテープ)を使用、全行程をプロ用の機器でマスタリングを 施しました。結果は、驚くほど瑞々しく繊細な音質を獲得出来ましたので、これならばリマスターの意義を感じてもらえるだろうと判断しました。(平林 直哉)
GRAND SLAM
GS-2292(1CD)
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14a シャルル・ミュンシュ(指)パリO

録音:1967年10月23〜26日サル・ワグラム(パリ)
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:ステレオ(録音セッション)
■制作者より  
この演奏は2トラック、38センチのオープンリール・テープを使用し、2018年にGS-2178として発売しました。リマスター盤は当分の間出すつもりはなかっ たのですが、「既存のCDの中には第3楽章の途中で妙な空白があるのが、GS-2178はそうなっていないので、再プレスをして欲しい」との声が寄せられました。 そこで、同じ出し直すのであれば音を刷新すべきだと判断し、新たに2トラ38のテープを取り寄せ、プロ用の機器でリマスタリングを行いました。結果は予想を遙 かに上まわるもので、再発売の価値は十分にあると思います。  なお、ミュンシュ&パリOのもうひとつの名演、ブラームスの交響曲第1番ですが、これは日本がTPPに加入したため、当シリーズで再発売が出来るのは 2039年以降となります。ご了承下さい。(平林 直哉)

Audite
AU-97761(1CD)
リスト:ファウスト交響曲
メフィスト・ワルツ第3番S.216(管弦楽編)(編曲:アルフレート・ライゼナウアー〜キリル・カラビツ)【世界初録音】
アイラム・エルナンデス(T)
ワイマール国民劇場cho、
イェンス・ペーターアイト(合唱指揮)
テューリンゲン少年cho、
フランツィスカ・クバ(合唱指揮)
キリル・カラビツ(指)
シュターツカペレ・ワイマール

録音:2022年6月12&13日/ワイマール・ホール
キリル・カラビツ率いるシュターツカペレ・ワイマールが同団の本拠ワイマールにまつわる作品を演奏する好評のシリーズ。当アルバムはリストの第3弾で「ファ ウスト交響曲」とメフィスト・ワルツ第3番の管弦楽編を収録しております。
1848年、リストがワイマールの宮廷楽団の常任楽長に就任しました。ゲーテとシラーの記念碑が建立されたのと同じ日に初演された「ファウスト交響曲」はゲー テの「ファウスト」に登場する3人の性格描写を各楽章で行い、幻想的、叙事的、心理的な世界を音化した傑作です。当初、管弦楽だけで演奏するために作曲され ましたが、のちに「神秘の合唱」を追加。カラビツ率いるシュターツカペレ・ワイマールが3人の登場人物の心理を見事に表現しております。カップリングはメフィ スト・ワルツ第3番の管弦楽版を収録。ライゼナウアー編をカラビツが編曲しており、この編曲では世界初録音となります。


Spectrum Sound
CDSMBA-138(1CD)
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14
ドビュッシー:管弦楽のための3つの交響的素描『海』
シャルル・ミュンシュ(指)
フランス国立放送O

ライヴ録音:1966年1月10日バーデン=バーデン劇場、ドイツ(モノラル)【初出音源】
音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供
丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)の貴重音源からの復刻で、シャルル・ミュンシュ(指) フランス国立放送O演奏のベルリオーズの幻想交響曲とドビュッシーの「海」を収録。正規初出音源です。
ミュンシュの十八番プログラムの『幻想交響曲』と『海』。同曲を収めたライヴ録音はこれまでもリリースされていますが、中でも伝説の超名演、1967年11月 14日のパリOのお披露目演奏会を収めたアルバムは驚異的な演奏で大ベストセラーとなっております。
初出となった当録音はその前年の1966年1月10日、バーデン=バーデンにおけるフランス国立放送Oとの演奏。晩年まで熱量の高い演奏で聴衆を魅 了したミュンシュですが、当演奏も大炸裂しております。一期一会のひらめきに満ちた名演をお楽しみください! (Ki)

Spectrum Sound
CDSMBA-139(1CD)
ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 Op.90
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64*
ポール・パレー(指)
フランス国立放送O

ライヴ録音:1964年5月12日、1970年11月25日* シャンゼリゼ劇場(ステレオ)【初出音源】
1962年盤同様、感傷に流されず、イン・テンポを基調とした演奏。有名なマーキュリー録音だけでは知ることができないパレーの底力を思い知る一枚です。パレーはこのとき既に80歳を超えていましたが、随所でパレー自身の鼻歌が聞かれるほどその表現意欲は衰えを知らず、知的に造形を制御しつつも、純粋に音楽に夢中になる心が、音楽に瑞々しさと感動をもたらしてくれるのです。
 スコアの指示を鵜呑みにしないのは言うまでもありませんが、特筆したいのは、あえてテンポ指示を遵守している箇所では、それに相応しいニュアンスが必ず浮揚させている点。例えば第2楽章、99小節(6:32〜)のテンポ・プレチェデンテの指示を踏襲してテンポを落としていますが、そこにはそうしなければならない浮き上がらないであろう荘重なスケール感が確実に存在しているのです。108小節のピチカート以降(7:01〜)は、ニュアンスがますます豊穣に。142小節の副次主題の再現は熱さの極みで、149小節(9:38〜)から瞬時にギアチェンジしてテンポ・アップする技が、これほど効果的なもの珍しく、その後のルバートと大きな呼吸の膨らませ方もまさに巨匠芸!
 どこか響きが空虚で、確実にニュアンスを炙り出した例が少ない終楽章冒頭にもご注目!特に大きな音を出しているわけでもないのに、フレージングが強力び刻印されていることに驚きを禁じえません。高速テンポの馬力に頼らずとも、風格と品格ある響きは醸し出せるという証しです。また16小節からの弦のピチカートが惰性皆無で、ここまで魂を注ぎ込んだ演奏も他にないでしょう。さらに、その後の管楽器のブレンド感も極上!後半全休止後、モデラートの音の質感も、楽章冒頭と同じく、ここまで響きが練られた例は稀。音圧が変に軽く、地に足がついていない演奏が多いのですが、474〜503小節の充実ぶりは空前絶後と言えます。
 オケの響きはもちろんフランス流儀の軽く明るいものですが、内容は重量級です。【湧々堂】 →さらなる詳細レヴューはこちら

Goodies
78CDR-3906(1CDR)
ダンディ:「フランス山人の歌による交響曲」 マルグリット・ロン(P)
ポール・パレー(指)コロンヌO

仏COLUMBIA LFX 332/4
1934年5月24-25日パリ録音
作曲者ダンディが毎年夏を過ごしたセヴェンヌ地方山地の民謡を主題にして作 曲。マルグリット・ロン(1874-1966)はフランスのニーム生まれ。17歳でパリ音 楽院の一等賞を得た後、マルモンテル(1816-1898)教授のもとでさらに研鑽を つみ、1893年にサル・プレイエルでデビューし、1906年32歳でパリ音楽院教授 に就任した。指揮者のポール・パレー(1886-1979)はノルマンディのル・トレポ ール出身。パリ音楽院在学中の1911年、カンタータ「ヤニッツァ」でローマ大 賞を受賞。第1次世界大戦(1914-1918)にフランス陸軍に従軍したがドイツ軍の 捕虜となり、ダルムシュタット収容所生活の間に音楽家たちと交友を築いた。 大戦後は指揮者として活躍した。このシリーズで、この曲と同じセッションで 録音されたベートーヴェンの田園交響曲(78CDR-3259)が出ている。(グッディーズ)
Goodies
78CDR-3907(1CDR)
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 作品68 レオポルド・ストコフスキー(指)
ハリウッド・ボウルSO

米 VICTOR 18-0020/24
1945年8月1日ロサンジェルス録音
このオーケストラは1922年にロサンジェルス地域で活動するミュージシャンが 集まって野外劇場(ハリウッド・ボウル)演奏会を開いたのが始まり。1945年に 指揮者のレオポルド・ストコフスキーのもとでハリウッド・ボウル交響楽団が 設立された。これはその最初の録音。だがこのオーケストラは7シーズンで解散 した。その後ハリウッド・ボウルでの夏のコンサートはロサンゼルス・フィル によって続けられている。レオポルド・ストコフスキー(1882-1971)はロンドン 生まれ。1912年にフィラデルフィア管弦楽団の指揮者に就任し1940年までその 地位にあった。ストコフスキーはレコードの発展に大きく貢献した。1925年に 電気録音による初のオーケストラ録音、1932年にはベル研究所の世界初のステ レオ録音の実験に参加し成功させた。この録音は日・米戦争終結の2週間前に行 われた。レコードはSP盤ながら従来の落とせば割れるシェラック盤ではなく、 LPと同じビニール製。(グッディーズ)

Acte Prealable
AP-0505(1CD)

PAP-0505(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ラウル・コチャルスキ(1885-1948):交響曲集 Vol.1
1-7. 愛より Op.99(ライナー・マリア・リルケによる7つの詩)
8-21. 交響的伝説 Op.53(管弦楽のための勇敢王ボレスラウスと聖司教スタニスラウスの交響的伝説)
22-31. 幻想交響曲 Op.73(エヴォカシオン)
ヴォイチェフ・ロデク((指)8-31)、
フィルハルモニア・ルベルスカ(8-31)、
カタジナ・ドンダルスカ(ソプラノ、1-7)、
フィルハルモニア・ドルノシロンスカ(1-7)、
シモン・マコフスキ((指)1-7)

録音:2022年11月30日-12月1日、フィルハルモニア・ドルノシロンスカ(1-7)、2021年11月8日-10日、フィルハルモニア・ルベルスカ(8-31)
※国内盤:解説日本語訳&日本語曲目表記オビ付き
これまでにも「Acte Prealableレーベル」より室内楽作品集をリリースしてきたポーランドの作曲家、ラウル・コチャルスキ(1885-1948)による交響曲集の第1弾がついにリリースです。コチャルスキは幼い時からそのピアノの腕前をアントン・ルビンシテインに絶賛されたアーティストでもあり、特にそのショパンの演奏は、高く評価されました。作曲家としては200曲以上もの歌曲を中心にピアノ曲、バレエ、オペラ、交響曲、ヴァイオリン協奏曲、チェロ協奏曲、ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ、ピアノ・トリオ、さらにはピアノ協奏曲に至るまであらゆるジャンルの作品を残しています。現在では残念ながら演奏機会に恵まれない作品も多いですが、ロマン派らしい美しいメロディに溢れた作品を残していることがこのアルバムからも窺えます。

Forgotten Records
fr-1882(1CDR)
オネゲル:交響曲第2番「弦楽の為の」*
マルティヌー:交響曲第3番H.299 #
ブジェティスラフ・バカラ(指)ブルノPO

録音:1956年1月、1956年#
※音源: Muza L 0166*、L 0150 #
Forgotten Records
fr-1881(1CDR)
リスト:ダンテ交響曲 アルフレッド・ウォーレンステイン(指)
ロサンゼルスPO

録音:1953年2月
※音源: 米Decca DL 9670
Forgotten Records
fr-1883(1CDR)
ステンハンマル:交響曲第2番ト短調 Op.34*
感傷的なロマンス第1番 #
フランチェスコ・アスティ(Vn)#
トール・マン(指)
ストックホルムPO*、イェーテボリSO#

録音:1930年3月13日#
1959年8月15日-16日、ストックホルム・コンサートホール(ステレオ)*
※音源: Swedish Society Discofil SLT 33198*、 HMV Z 206
Forgotten Records
fr-1884(1CDR)
ウォーレンステイン/ラフマニノフ&チャイコフスキー
ラフマニノフ:交響曲第2番*
チャイコフスキー:ワルツ集#
 眠れる森の美女 〜ワルツ
 白鳥の湖 〜ワルツ
 くるみ割り人形 〜花のワルツ
 エフゲニー・オネーギン 〜ワルツ
 弦楽セレナード 〜ワルツ
 交響曲第5番 〜第3楽章
アルフレッド・ウォーレンステイン(指)
ロサンゼルスPO

録音:1952年頃# 、1960年1月23日-24日(ステレオ)*
※音源:Capitol SP 8386*、Brunswick AXL 2012 #
Forgotten Records
fr-1885(1CDR)
スヴェンセン:交響曲第2番変ロ長調 Op.15*
ハチャトゥリアン:交響曲第1番#
アレクサンドル・ガウク(指)モスクワRSO

録音:1956年*、1959年#
※音源:Melodiya D 3048/9* D 4920/1 #
Forgotten Records
fr-2111(1CDR)
パレー、グリュミオー、ジャンドロン
モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
ブラームス:二重協奏曲 イ短調
R・シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
アルテュール・グリュミオー(Vn)
モーリス・ジャンドロン(Vc)
ポール・パレー(指)
モンテ・カルロ国立歌劇場O

録音:1959年8月19日(モナコ、モナコ公レーニエ3世&公妃グレース・ケリー夫妻臨席)・モノラル・ライヴ

GRAND SLAM
GS-2291(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
交響曲第7番イ長調 Op.92
コンラート・ハンゼン(P)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO

録音:1943年10月31日〜11月3日/旧フィルハーモニー、ベルリン
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル(ラジオ放送用録音)
■制作者より
フルトヴェングラーとベルリン・フィルによる大戦中のライヴ、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番(独奏:コンラート・ハンゼン)と同交響曲第7番については、 もはや説明不要かと思われます。今回の2曲は当シリーズ初めての2トラック、38センチのオープンリール・テープからの復刻となります。  最近では会場のノイズを除去するだけではなく、演奏に伴うノイズ(靴音、譜面をめくる音、息継ぎなど)さえも軽減するのが当たり前になっています。これも、 ひとつの考え方かもしれませんが、GSシリーズでは鑑賞を著しく阻害する電気的なノイズ以外は除去せず、その日に起こったことはすべて音楽として捉え、テープ に刻まれた情報を尊重したマスタリングを行っています。  なお、交響曲第7番の第4楽章冒頭の2小節は、オリジナル録音に欠落がありますが、復刻に使用したテープは補修がなされています。この2小節は非フルトヴェ ングラーのようにも思えますが、それほど不自然には聴こえないので、そのままにしてあります(多くのディスクではこの欠落を展開部のコピーで補っていますが、 楽譜の音とは異なるので、この処理も完全に正解とは言いがたいでしょう)。また、収録日には諸説ありますが、ここでは最も一般的なものを採用しています。(平林直哉)

OEHMS
OC1718(2CD)
NX-C05
マーラー:交響曲第3番ニ短調 ベッティナ・ランチ(A)
エッセン・フィルハーモニー合唱団女声団員
アールト児童cho
ベルリン・ドイツ・オペラ児童cho
エッセンPO
トマーシュ・ネトピル(指)

録音:2023年1月
1975年、チェコに生まれ、ストックホルム王立音楽院でヨルマ・パヌラに指揮法を学んだトマーシュ・ネトピル。“チェコの次代を担う若手”として聴衆の期待を 一身に集めている注目の指揮者です。2002年に開催された“第1回ゲオルク・ショルティ指揮者コンクール”で優勝、プラハ国立劇場の音楽監督を経て 2013/2014年からはエッセンPOとアールト歌劇場の音楽監督を務めています。 チェコと深い関係にあるマーラーの音楽に強く共感しているネトピル。今回は巨大なオーケストラと女声・児童合唱、アルト独唱を要する第3番の録音。冒頭 の8本のホルンの斉奏に導かれた長大な第1楽章をはじめ、マーラーが愛する「子供の不思議な角笛」からの引用が聴かれる第3楽章と第5楽章、ニーチェの 「ツァラトゥストラはかく語りき」を用いたアルト独唱が美しい第4楽章など、様々な素材を巧みに用いた聴かせどころの多い作品を、ネトピルは鮮やかに聴かせ ます。

TOCCATA
TOCC-0657(1CD)
NX-B03
フリードリヒ・ブルク(1937-):管弦楽作品集 第4集
交響曲第15番「Reflections リフレクションズ」(2015)
交響曲第16番「The River Dnieper ドニプロ川」(2016)
リトアニア国立SO
イマンツ・レスニス(指)

録音:2015年9月、2016年6月
全て世界初録音
1937年、ウクライナのハルキウ(ハリコフ)生まれの作曲家ブルク。現在はフィンランドに住み、タンゴの作曲家として 知られていますが、彼の作品の中で重要な位置を占めるのが20曲を越える交響曲です。3つの楽章からなる第 15番は、フィンランドの軍人で大統領マンネルヘイム、エストニアの革命家で初代大統領パッツ、スウェーデンとロ シアという強国にはさまれたフィンランドのウーシマー地方の歴史から想を得ています。バスドラムやティンパニなど打 楽器を多用するニールセン風の音楽に、シベリウスを思わせる繊細なワルツをまじえています。第16番はロシアから ベラルーシ、ウクライナを経て黒海にそそぐ大河「ドニプロ(ドニエプル)川」沿岸地域の歴史から着想した作品。 「チョルノービリ(チェルノブイリ)の物語」と題された第2楽章は1986年の原発事故の破局や恐怖を描き、「嵐と啓 蒙」と題された終楽章も予定調和的な解決からは程遠く、この地域の多難な歴史があらためて思い起こされま す。

Goodies
78CDR-3903(1CDR)
モーツァルト:交響曲第40番ト短調 K.550 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBC響

1938年3月7日&1939年2月27日ニューヨーク、NBC放送8Hスタジオ録音
英HMV DB 3790/2(米VICTOR 15733/5と同一録音)
アルトゥーロ・トスカニーニ(1887-1967)はイタリアのパルマ生まれ。最初チェ ロを学んだ。1888年南米への演奏旅行中に指揮者の代役をつとめ、それを機に 指揮者に転向した。1898-1908年ミラノ・スカラ座音楽監督、1908-1915年ニュ ーヨーク・メロポリタン歌劇場音楽監督、1926-1936年ニューヨーク・フィル音 楽監督を歴任した。1930-1931年バイロイト音楽祭に出演、1934-1937年ザルツ ブルク音楽祭に出演した。1937年ムッソリーニの独裁政権に反対してアメリカ に亡命、一旦引退を表明したが、NBC交響楽団が創立されて復帰し、途中一年間 の空白(1943年)があったが、1954年まで常任指揮者をつとめた。この交響曲40 番はモーツァルトの原譜にないクラリネットが加えらている。(グッディーズ)

オクタヴィア
OVCL-00813(1SACD)
税込定価
2023年5月24日発売
ハイドン:交響曲集Vol.20
交響曲第56番ハ長調Hob.T:56
交響曲第40番ヘ長調Hob.T:40
交響曲第74番変ホ長調Hob.T:74
飯森範親(指)
日本センチュリーSO

録音:2020年10月23日(第40番)、2021年7月30日(第56番)、9月30日(第74番)大阪、ザ・シンフォニーホール・ライヴ
日本センチュリーSOが首席指揮者の飯森範親 と共にスタートした「ハイドンマラソン」は、フラ ンツ・ハイドンのすべての交響曲を演奏 しようという一大プロジェクト。当盤は第21回、 24回、25回コンサートのライヴ収録です。 幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日 本センチュリー響は、精緻な構築と、細部までこだ わりぬいた感性で、気品あふれるハイドンを奏でて います。柔和で晴々とした優美な演奏は、まさに彼 らの真骨頂といえるでしょう。(オクタヴィア)


Biddulph
BIDD-85027(1CD)
NX-B04
初出音源〜ビーチャム唯一のラフマニノフ!!
ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調 Op.44*
合唱交響曲「鐘」Op.35[英語による歌唱。第3楽章は1936年改訂版]
サー・トーマス・ビーチャム(指)LPO*
イソベル・ベイリー(S)
パリー・ジョーンズ(T)
ロイ・ヘンダーソン(Br)
フィルハーモニックcho
サー・ヘンリーウッド(指)BBC響*

録音:1937年11月18日 ロンドン、クイーンズ・ホール(ライヴ)*
1937年2月10日 ロンドン、クイーンズ・ホール(ライヴ)
Biddulphからラフマニノフの交響曲第3番英国初演時のライヴ録音他が登場。両曲にとって音に残された最古の演奏記録で、ビーチャムとウッドのラフマニ ノフ録音が世に出るのは初です。 交響曲第3番はイギリス及びヨーロッパ初演時のライヴ。1936年に作曲された第3番は同年11月6日にストコフスキー指揮のフィラデルフィアOに よって初演されましたが、欧州での初演は翌37年11月18日まで待たねばなりませんでした。その大任を務めたのがビーチャム率いるロンドン・フィル。速めの テンポと強い推進力を土台に時に激しい情熱を感じさせる演奏を繰り広げます。ビーチャムはこの演奏の翌月、マンチェスターでハレ管を指揮して第3番を演 奏しましたが、なぜかその後は指揮することがなく、ラフマニノフ作品の録音も残されていません。この音源は第3番の演奏記録として最初のもので、またビー チャム唯一のラフマニノフ録音ということになります。 BBCプロムスの創設者で指揮者のヘンリー・ウッドはラフマニノフと親交があり、1921年にはリヴァプールでラフマニノ フの合唱交響曲『鐘』をイギリス初演しています。その際にウッドは特に第3楽章の演奏が非常に難しかったとラフマ ニノフに伝えましたが、これはウッドが英語の詞で上演したことと関係があるとみられます。15年後の1936年10 月、ウッドはラフマニノフをシェフィールド音楽祭に招き、前半にはラフマニノフ自身のソロでピアノ協奏曲第2番を演 奏、後半に『鐘』を演奏しました。その時のスコアはラフマニノフがウッドの意見をいれて第3楽章の声楽パートを全 面的に書き直したもので、ここに収録された1937年の演奏でも使われています。
ウッドはラフマニノフの作品を熱 心にとりあげましたが録音は残されておらず、この音源がウッド唯一のラフマニノフ録音となります。また『鐘』の録音 としても最初のもので、いくつもの観点から貴重な記録と言えるでしょう。
※これらの音源はBBCの放送をロシア音楽の熱心なファンだったHarold Vincent Marrotが個人的にディスク録 音したもので、Marrotからディスクを相続したマイク・セルが大英図書館サウンド・アーカイヴに遺贈、同館クラシッ ク音楽部門学芸員のジョナサン・サマーズの協力の元で復刻されました。尚、交響曲第3番第2楽章9:52から 10:04にかけて、放送受信時に入ったとみられるノイズによるお聞き苦しい箇所があります。

BR KLASSIK
BR-900209(1CD)
NX-B07
マーラー::交響曲第7番「夜の歌」 バイエルンRSO
ベルナルト・ハイティンク(指)

録音:2011年2月14-18日ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)
総収録時間:82分
ハイティンクがバイエルンRSOの定期公演を初めて指揮したのは1958年。以来60年余りの長きにわたる共演を続けました。バイエルン放送のアーカイヴからこの度発掘されたのは2011年2月のライヴ録音で、マーラーの交響曲第7番「夜の歌」。マーラーを得意としたハイティンクだけに、この曲にはコンセルトヘボウOとの録音が3つ(1969、82、85年)とベルリン・フィルとの録音と録画が一つずつ(いずれも1992年)ありますが、21世紀の演奏が世に出るのはこれが初めてです。この演奏の当時82歳目前だったハイティンクですが、その約20年前のベルリン・フィル盤と比べても演奏時間はほとんど同じ。極端なデフォルメもなく、高齢になっても弛緩することのなかった彼らしいバランスの取れた演奏が聞かれます。バイエルン放送SOも細心かつ渾身の演奏で指揮にこたえています。

CZECH RADIOSERVIS
CR-1179(2CD)
プラハの春音楽祭ゴールド・エディション Vol.4

■CD1
(1)マーラー:交響曲第1番「巨人」
(2)ブリテン:フランク・ブリッジの主題による変奏曲Op.10

■CD2
(1)ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調
(2)R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
■CD1(78‘43)
(1)ジョン・バルビローリ(指)チェコPO
録音:1960年5月24日、プラハ、スメタナ・ホール(モノラル・ライヴ)
(2)チャールズ・マッケラス(指)イギリス室内O
録音:1966年5月16日、プラハ、ドヴォルザーク・ホールモノラル・(ライヴ)
■CD2(74‘36)
(1)カルロ・マリア・ジュリーニ(指)ウィーンSO
録音:1975年5月28日、プラハ、スメタナ・ホール(ステレオ・ライヴ)
(2)ベルナルト・ハイティンク(指)ロイヤル・コンセルトヘボウO
録音:1980年5月18日、プラハ、スメタナ・ホール(ステレオ・ライヴ)
チェコ放送の自主レーベル「ラジオサーヴィス」のシリーズ『プラハの春音楽祭ゴールド・エディション』の第4弾は、バルビローリ、マッケラス、ジュリーニ、ハイティ ンクらの貴重な演奏が収録されています。
1960年ジョン・バルビローリ(1899〜1970)とチェコ・フィルによるマーラー交響曲第1番「巨人」。バルビローリは1958年から2度目の同音楽祭登場。 6月24日に行われたコンサートはテレビで生放送され、そのカリスマ性に多くの聴衆は惹きこまれました。バルビローリのチェコでの評価は、1962年録音のフラン クの交響曲(SUPRAPHON)でいっきに高まりましたが、この音楽祭での演奏はその録音に先駆けた形となります。ここには収録されていませんが、同日に自作の 『エリザベス朝組曲』、そしてドゥシークの2台のピアノと管弦楽のための協奏曲を演奏しています。バルビローリは当時すでに世界的名声を得ており、イギリスのマ ンチェスターに本拠を置くハレOの常任指揮者に就任(1943〜1970)、その他にもベルリン・フィル、ウィーン・フィルといった主要オーケストラを指揮し 数多くの録音を残しています。またこのプラハの春音楽祭での反響や前述のフランクの録音への評価もあり、SUPRAPHONでのレコーディングの話もあったよう ですが(マーラーの交響曲など)、バルビローリの死去によりその計画の実現は不可能となってしまいました。
20世紀の弦楽アンサンブル作品の金字塔のひとつブリテン(1913〜1976)の『フランク・ブリッジの主題による変奏曲』。ブリテンの出世作ともなった本作は、 師ブリッジの「弦楽四重奏のための3つの牧歌」(1906)からの旋律を用いた鮮やかな変奏曲。プラハでは、この1966年の音楽祭での演奏が初演だったといい ます。演奏はイギリス室内O。ジェフリー・テイトが初代首席指揮者に就任、その後レイモンド・レッパードやコリン・デイヴィス、ダニエル・バレンボイムらの 著名な客演指揮者と共演し高い評価を獲得。最初のパトロンにはブリテンも名を連ねており、ゆかりが深く、現在は新国王チャールズ3世がパトロンを務めています。 イギリス室内管は、1966年に2つの演奏会を行いました。ひとつは当時芸術監督の任にあったバレンボイムとの演奏会、もうひとつがここに収録されている客演 指揮者のチャールズ・マッケラス(1925〜2010)です。マッケラスは、この音楽祭以降ヤナーチェクをはじめ、チェコ音楽の紹介に終生尽力し、チェコ・フィルの 常任客演指揮者として数多くの録音を残しています。
カルロ・マリア・ジュリーニ(1914〜2005)のプラハでの人気は高く、1977年には音楽祭の閉幕コンサートを任され「第9」をチェコ・フィルと演奏するな ど定期的に訪れていました。ここに収録されているドヴォルザークの交響曲第7番は、2度演奏しており、一つは1968年ニュー・フィルハーモニア管と、そしても う一つがこの1975年ウィーンSOとの演奏です。この第7番はロンドン・フィルハーモニック協会から依頼を受け作曲。同時期に敬愛するブラームスの交響 曲第3番の初演に立ち会ったことも影響し、これまでの民族色豊かな作風から脱却した内容。とはいえチェコの民謡や独特なリズムを模した第3 楽章など民族的なカラーも盛り込まれており、ジュリーニは得意とするブラームス的な部分と、民族色濃厚な部分を共に音楽的に導き完璧な演奏を聴かせています。
そして最後は音楽祭2度目の登場となったベルナルト・ハイティンク(1929〜2021)指揮ロイヤル・コンセルトヘボウOによるR.シュトラウス「ツァラトゥ ストラはかく語りき」。同コンビでは、PHILIPSレーベルから1973年録音で同曲がリリースされ、名盤の誉高い演奏。また当時のプラハ放送の録音技師の高い技 術により、ハイティンク&コンセルトヘボウ管の至芸を存分に堪能することができます。 (Ki)


Spectrum Sound
CDSMBA-134(1CD)
(1)ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73
(2)ドビュッシー:「海」
シャルル・ミュンシュ(指)、
フランス国立放送O

ライヴ録音(1)1965年11月16日/シャンゼリゼ劇場(ステレオ)、(2)1966年9月13日/ブザンソン市民劇場(ステレオ)【初出音源】
丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)の貴重音源からの復刻で、シャルル・ミュンシュ(指) フランス国立放送O演奏のブラームスの交響曲第2番とドビュッシーの「海」を収録。いずれもステレオ音源です!ブラームスはAUVIDIS VALOISレーベ ルからリリースされたことはありますが現在は入手困難。一方ドビュッシーは正規初出音源となります。晩年まで熱量の高い演奏をしたミュンシュ。どっしりとした ブラームスと色彩感豊かドビュッシー。一期一会のひらめきに満ちた名演がここによみがえります。 (Ki)
※このレーベルは、初発売後早期に廃盤となる可能性が高いです。お早めにご注文下をおすすめします。


Altus
ALT-527(1CD)
準・メルクル/台湾フィルハーモニック 2022年ライヴ
メンデルスゾーン:序曲『フィンガルの洞窟』
メンデルスゾーン:交響曲第4番『イタリア』
ドビュッシー:夜想曲*
ラヴェル:ラ・ヴァルス
ラヴェル:ラ・ヴァルス
準・メルクル(指)
台湾フィルハーモニック(國家交響樂團)
台北室内cho*

ライヴ録音:2022年11月4・10日(メンデルスゾーン)、11日(ドビュッシー、ラヴェル)/國家表演藝術中心 コンサートホール(台北)
2023年5月に来日公演のある準・メルクル&台湾フィルハーモニック、ALTUSから来日記念盤が登場!近年めきめきと実力をつけ世評を高めているオーケス トラによる、気合の入った2022年最新ライヴ音源です。
「台湾フィルハーモニックはまだ若く、その歴史はわずか37年しかありません。しかし、すでに高度な洗練と芸術性を備え、その音からも、メンバーの情熱が伝 わってくることと思います。古典派初期から現代音楽まで、幅広い時代のスタイルと作品にすでに親しんでいます。台湾フィルハーモニックは、アジアを代表するオー ケストラのひとつになるという大きな希望を抱きながら、聴衆のために演奏する喜びを常にかみしめて活動しています。」(準・メルクル)
想像を超える大演奏。技術は驚くほど高く、隙の無いアンサンブルに度肝を抜かれます。さらに音楽の語り口も抜群、息の長いフレーズをのびやかに歌いつつも 引き締まったリズム感でぐいぐいと曲をひっぱっていきます。『イタリア』終楽章での高速にして実体感を失わない木管の歯切れよさ、オケ全体に波及するまぎれ もない推進力、クライマックスの迫真の追い込みなどを聴けば、音楽のよろこびを最高度に体現したすばらしい演奏であることが如実にわかるでしょう。弦楽の美 しさも特筆もので、繊細で品のあるヴァイオリンと重心が低く懐の深いバスが織り成す稀有なバランス感覚は絶品。準・メルクルのきちっと繊細でかつ色彩感のあ る音作りともたいへん相性のよいオーケストラです。
収録曲それぞれ、さまざまな側面から音楽を楽しませてくれます。メンデルスゾーンはオケの高い機動力と響きの明るさ、ドビュッシーは音の伸びのよさやヴォ カリーズとのきめ細かい溶け合いが実に魅力的。最後のラヴェル『ラ・ヴァルス』は堂々たる快演で、管弦楽の粋を尽くした響きが存分に発せられ空間を満たして いきます。
ハイスペックなDXD録音にも注目。台湾での録音からマスタリング、CD化まで手掛けたALTUS斎藤啓介氏によれば、その鮮明な効果はCDで聴いても十分 に感じられるとのこと。ご期待ください。 (Ki)

C Major
80-7508(2DVD)

80-7604(Bluray)
ブルックナー:交響曲第4&9番

交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(1880年第2稿 ハース校訂 1936年出版)
交響曲第9番ニ短調 WAB109(原典版 新全集IX、1951年出版 ノーヴァク校訂)

■ボーナス映像「ディスカヴァリング・ブルックナー」
各交響曲について(ティーレマンと音楽学者ヨハネス=レオポルド・マイヤー氏による対話)
クリスティアン・ティーレマン(指)VPO

収録:2020年8月、ザルツブルク祝祭大劇場、ライヴ(第4番)
2022年7月、ザルツブルク祝祭大劇場、ライヴ(第9番)
◆DVD
画面:16:9、1080i
音声:PCMステレオ、DTS5.0
DVD9
[ボーナス映像 ]
言語:ドイツ語
字幕:英韓,日本語
Total time:197分
交響曲:142分、ボーナス:55分
◆Bluray
画面:16:9、1080i
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.0
BD50
[ボーナス映像]
言語:ドイツ語
字幕:英韓,日本語
Total time:197分
交響曲:142分、ボーナス:55分
2024年のブルックナー生誕200年に向けたティーレマン&ウィーン・フィルによるプロジェクト「ブルックナー11/Bruckner 11」。C majorの映像によるブ ルックナー交響曲全集は、第5交響曲、そして「習作交響曲」と呼ばれている「ヘ短調 WAB99」と「ニ短調 WAB100」をウィーン・フィル史上初めて演奏・収録し た第1弾。ウィーン稿を使用した第1番と2021年8月のザルツブルク音楽祭で演奏された第7番を収録した第2弾。第3弾は、2019年にウィーン楽友協会で収録 された第2番と第8番。そして交響曲中もっとも改訂稿の多い第3番と唯一改訂されていない第6番という組み合わせでリリースされた第4弾。 今回発売されるシリーズ最後となる第5弾は、ともにザルツブルク音楽祭で演奏された第4番と第9番を収録したディスクです。
「ロマンティック」という副題や、長大すぎない演奏時間であることから、ブルックナーの9曲の交響曲の中で最も人気の高い交響曲第4番。ティーレマンは、ブ ルックナーの最終イメージに最も近いと評価されているハース版第2稿で演奏。遅めのテンポで一音一音丁寧に紡ぎだされるブルックナーの世界を描き出してい ます。 そしてブルックナー最後の交響曲で、フィナーレの第4楽章を作曲途中で作曲家自身が亡くなったため、未完に終わった交響曲第9番。ブルックナーのもとに残さ れた第4楽章の自筆譜には、さまざまな段階のスケッチが存在しており、それを素材として、フラグメントとして演奏するか、あるいは補筆完成して演奏するという ような指揮者もいますが、ティーレマンは、このように述べています。「このままで良いと思います。足りない部分はあるのでしょうか?確かに補筆完成の取り組み は良いですが、第3楽章まで素晴らしい演奏が行われ、完全な静寂の中に消えていくのも悪くはありません。いえ、とても良いことでしょう。若い頃に聴いたカラ ヤン指揮ベルリン・フィルの演奏の感動的な沈黙を忘れることが出来ません。」そして一連のウィーン・フィルとのブルックナーの演奏・収録については、「ベートー ヴェンの交響曲のチクルスや、ワーグナー「リング」の演奏ように、過去に遡って自身の学んできたことを思い出し、新しい視座を与えてくれるものでした。そして聴 衆はブルックナーと共に、彼の長年にわたる創作の発展を体感することができるでしょう。それをウィーン・フィルと取り組めて本当に幸運でした。」 (Ki)

APARTE
AP-315(1CD)
メンデルスゾーン:ピリオド楽器による交響曲第4&5番
交響曲第4番イ長調「イタリア」
交響曲第5番ニ短調「宗教改革」
アレクシス・コセンコ(指)
レ・ザンバサドゥール〜ラ・グランド・エキュリ

録音:2022年5月7-9日イル・ド・フランス国立Oホール(アルフォールヴィル)
バロック・フルート奏者としても活躍するアレクシス・コセンコが2010年に創設した古楽集団レ・ザンバサドゥール〜ラ・グランド・エキュリ。彼らが時代楽器 と当時の解釈によるメンデルスゾーンの全管弦楽作品シリーズを開始しました。めったに用いられない版にも焦点を当てており、大物な割に版の違いやピリオド解 釈などといったことまで注目されることがまだあまり多くない感のあるメンデルスゾーンだけに期待できます。
シリーズ第1弾は交響曲第4番「イタリア」と第5番「宗教改革」。完璧主義者だったメンデルスゾーンは常に自分の作品に不満を持ち、手を入れていました。彼 は1934年に大改訂を始めたものの、完全に終わる前に世を去ってしまいました。コセンコによれば、
・終楽章の素材を40小節拡張
・主題(特に第2楽章)を作り直し
・第3楽章メヌエットの輪郭と展開部を大幅に変更 さらにイタリアから離れスコットランドの雰囲気が感じられるようになっているとのこと。1830年代にドイツで用いられていた楽器により、聴いたことのない「イタ リア」交響曲の世界が蘇りました! (Ki)

IDIS
IDIS-6750(1CD)
カラヤン・スペクタキュラーVol.11
ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』
交響曲第8番ヘ長調 Op.93*
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指) BPO

ライヴ録音:1957年11月3日東京(ステレオ)、
1961年4月8日ロンドン(モノラル)*
カラヤンの貴重なライヴ音源。東京公演はステレオで残されているもの。IDISレーベル2023年リマスター。

CPO
CPO-777973(1CD)
NX-B10
ハチャトゥリアン:交響曲第3番「交響詩曲」
ガイーヌより組曲第3番
シューマン・フィルハーモニー
フランク・ベールマン(指)

録音:2015年12月8-10日(ライヴ)
ハチャトゥリアンの交響曲第3番は、1947年の「ロシア革命30周年記念」のために交響詩として作曲され、その 年の12月にムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルによって初演されました。15本のトランペットとオルガンを含 む大編成のオーケストラのために書かれ、荒れ狂うような音の洪水の中、五音音階による民族的な旋律が時折 聞こえてくるなど、ハチャトゥリアンらしさ満点。最後は圧倒的な大音響で結ばれます。 その特異な編成によって一般的な演奏には向かないという批判を受けましたが、スターリンが没した後、「交響曲 第3番」として復活しました。録音が少ない曲だけに、最新録音の登場は歓迎されるでしょう。併録のガイーヌから の抜粋も聴きものです。

DACAPO
MAR-8.207002(7CD)
NX-G05
ルーズ・ランゴー(1893-1952):交響曲全集
【CD1】
交響曲第1番「岩山の田園詩」 BVN32
【CD2】
交響曲第2番「春の目覚め」 BVN53(オリジナル版)
. 交響曲第3番「青春のさざめき」 BVN96
【CD3】
交響曲第4番「落葉」 BVN124
交響曲第5番BVN191(第1版)
交響曲第5番「草原の自然」 BVN216(第2版)
【CD4】
交響曲第6番「引き裂かれた天国」
交響曲第7番BVN188(1926年版)
交響曲第8番「アメリエンボーの思い出」 BVN 193
【CD5】
交響曲第9番「ダウマー妃の町から」 BVN282
交響曲第10番「向こうに見える雷の住みか」 BVN298
交響曲第11番「イクシーオン」 BVN303
【CD6】
交響曲第12番「ヘルシングボリ」 BVN318
交響曲第13番「驚異の確信」 BVN319
交響曲第14番「朝」 BVN336
【CD7】
Drapa(On the Death of Edvard Grieg), BVN 20(1913最終版)
Sfinx(Sphinx), BVN37(1913改訂版)
Hvidbjerg-Drapa, BVN343…世界初録音
Danmarks Radio(Radio Denmark), BVN351…世界初録音
Res absurda!?, BVN354…世界初録音
交響曲第15番「海の嵐」 BVN375
交響曲第16番「太陽の氾濫」 BVN417
デンマーク国立SO&cho
トーマス・ダウスゴー(指)

録音:1998年8月-2008年6月
デンマーク音楽史上屈指の天才にして問題児、ルーズ・ランゴーの交響曲全集。作曲家の母国のレーベルと演 奏家たちが10年余りをかけて取り組んだ一大プロジェクトです。収録内容の点でも演奏と録音のクオリティの点で も、このレパートリーの基準となるにふさわしいものと言えるでしょう。
※初出時の6.200001(SACDハイブリッド・ディスク)から、通常CDに仕様変更しての再発売となります。


PROMINENT CLASSICS
2506-5612(2CD)
UHQCD
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 エフゲニ・スヴェトラーノフ(指)
ハーグ・レジデンティO(ハーグPO)

録音:2000年3月25日アントン・フィリップザール,デジタル・ライヴ
スヴェトラーノフにとって2002年10月に予定されていたNHK SO との共演がその死によって幻になってしまったのがブルックナー8番です。 極限まで遅いテンポを採用するようになったスヴェトラーノフ最晩年の心境 がブルックナーにどう反映されるのか?その回答がハーグ・レジデンティ管 弦楽団との当ライヴです。ハーグ・レジデンティ管とスヴェトラーノフの演奏 はいくつか商品化されていますがいずれも残念なことにオーケストラの実力 が弱点となっておりますが、ここでは奇跡が起きております。艶やかな弦楽 器といい重量感溢れる金管の咆哮。オーケストラと巨匠が死力を尽くした感 のある凄絶なライヴ。スヴェトラーノフ研究の権威はやしひろし氏によるマス タリングと解説も嬉しいところです。

フォンテック
FOCD-9880(1CD)
税込定価
2023年5月10日発売
マーラー 交響曲第2番「復活」 小泉和裕(指揮)九州SO
安井陽子(S)、福原寿美枝(A)、
九響cho、RKB女声cho、九州大学男声合唱団コールアカデミー、九大混声cho 、久留米大学附設高等学校合唱部 、多目的混声cho"Chor Solfa!"、ちくしの混声cho、アクロス福岡公募メンバー

録音:2022 年10 月7・8 日 アクロス福岡シンフォニーホール(1LP)ライヴ)
2019 年<千人> 、20 年<第3 番>とリリースのたびに絶賛を集める小泉和裕/九州交響楽 団によるマーラー。宿望の第三弾。 コロナ禍によって公演延期を余儀なくされ、2022 年10 月に実現した「復活」。 2013 年の音楽監督就任以来、新たな最盛期を迎えた小泉=九響。 万感の想いを込めた“死と再生をめぐる物語” ??マーラー演奏はここに極まります。 (フォンテック)

Urania Records
WS-121410(2CD)
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
交響曲第6番 イ短調「悲劇的」
エーリヒ・ラインスドルフ(指)ボストンSO

レコーディング・プロデュース:1963年(第5番)、1966年(第6番)、ボストン(ステレオ、ADD)
オーストリア出身の指揮者エーリヒ・ラインスドルフによるマーラーの「交響曲第5番」と「第6番」がウラニア・レコーズから復刻。録音された1960年代は、マーラーの生誕100年ということもあり、ゲオルク・ショルティやレナード・バーンスタインがデッカとCBSに、そしてラインスドルフはRCAに次々とマーラーの作品を録音するという時代でした。ラインスドルフは1963年からボストンSOの音楽監督を務めており、ここに収められているのはそのボストン響との録音となります。ラインスドルフによって遺されたこの「第5番」と「第6番」は年月を経ても色褪せることのない美しい演奏となっています。


BR KLASSIK
BR-900207(1CD)
NX-B07
チャイコフスキー:交響曲第5番
リスト:交響詩「マゼッパ」
バイエルンRSO
ズービン・メータ(指)

録音:2013年2月25日-3月1日(ライヴ)
ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ドイツ)
バイエルンRSOとズービン・メータによる、なんと初めての録音。チャイコフスキーの第5番はロス・フィルとの1977年録音(Decca)以来36年ぶりの 再録音です。 メータはバイエルンRSOを度重ね指揮しており、2018年秋には急病でキャンセルしたヤンソンスに代わって日本ツアーを指揮。『音楽の友』誌で 同年のベスト・コンサートに選ばれました。2020年1月にヤンソンス追悼コンサートの指揮を任されたのもメータ。これほどの厚い信頼関係がありながら、これ までLPもCDも無かった(バイエルン放送響調べ)というのは意外です。このアルバムは2013年2月から3月にかけて行われた演奏会の際に収録されたもの。 チャイコフスキーの第5番は、第3楽章を除きロス・フィル盤よりも若干遅めのテンポをとり、この曲の魅力である歌うような旋律をしっかりと聴かせます。「マゼッ パ」はメータの得意曲で機能性抜群のオーケストラを駆使したゴージャスなサウンドと高揚感をたっぷりと味わえます。

Capriccio
C-8085(1CD)
NX-B07

NYCX-10397(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(第3稿/コーストヴェット版) ウィーンRSO
マルクス・ポシュナー(指)

録音:2021年11月26-28日ウィーン放送文化会館(オーストリア)
CAPRICCIOレーベルと国際ブルックナー協会の主導で、ブルックナーの生誕200年にあたる2024年までにブルックナーの全交響曲のすべての稿(バージョン) を録音しようという企画、 「#bruckner2024」の第8弾。 先に発売されて好評の第1稿と第2稿に続き、当CDで交響曲第4番の3つの稿が最新のコーストヴェット版で揃いました。第4番の第3稿はブルックナーが弟 子のレーヴェやシャルク兄弟らの意見をきいて改訂したことから「改ざん版」などと呼ばれた時期もありましたが、コーストヴェットはそのような見方を排し、第3稿 を実際の演奏経験を経た上でブルックナー自身による実用的な改訂版と位置付けています。ポシュナーは速めのテンポを基調にしつつ、緩急の差をはっきりと 付けるなど曲想の変化を明瞭に打ち出してゆき、コーストヴェットの考えを音として立証しています。 ポシュナーの指揮で揃った第1稿及び第2稿との聞き比べに加え、フルシャ/バンベルク響やヴァンスカ/ミネソタ管など第3稿を採用した他の演奏といった聞き 比べの楽しみも広がりそうです。
※国内仕様盤には専門誌等で好評を得ている石原勇太郎氏(国内ブルックナー協会会員)による日本語解説が付属します。

J.S.Bach-Stiftung
C-143CD(1CD)
NX-E03
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 バッハ財団O(古楽器使用)
ルドルフ・ルッツ(指)

録音:2022年8月17日 Tonhalle St. Gallen(スイス)ライヴ
2006年にルドルフ・ルッツによって創設されたバッハ財団O&choは、毎月1回のコンサートで、バッハ のカンタータ全曲演奏を行っており、これらの録音は入念な解釈と優れた演奏で高く評価されています。 ルッツはベートーヴェンの演奏でも優れた手腕を発揮することで知られ、2013年のスイス・ツアーで演奏された第9 番のアルバム(B904CD)は大好評をもって迎えられました。今回のアルバムは2022年8月に行われた演奏会の ライヴ録音で、曲目は「英雄」と呼ばれる第3番。ルッツは標準的なテンポをとりながらも引き締まった演奏を聴か せます。ブックレットでは、ドイツの音楽学者アンセルム・ハーティンガーが作品を多面的に分析するとともに、彼とル ドルフ・ルッツの対談も掲載されており(英語とドイツ語)、ルッツがベートーヴェンに寄せる強い思いも知ることができ ます。

Goodies
78CDR-3903(1CD)
モーツァルト:交響曲第40番ト短調 K.550 アルトゥーロ・トスカニーニ(指)
NBC響

1938年3月7日&1939年2月27日ニューヨーク、NBC放送8Hスタジオ録音
英HMV DB3790/2(米VICTOR15733/5と同一録音)
アルトゥーロ・トスカニーニ(1887-1967)はイタリアのパルマ生まれ。最初チェ ロを学んだ。1888年南米への演奏旅行中に指揮者の代役をつとめ、それを機に 指揮者に転向した。1898-1908年ミラノ・スカラ座音楽監督、1908-1915年ニュ ーヨーク・メロポリタン歌劇場音楽監督、1926-1936年ニューヨーク・フィル音 楽監督を歴任した。1930-1931年バイロイト音楽祭に出演、1934-1937年ザルツ ブルク音楽祭に出演した。1937年ムッソリーニの独裁政権に反対してアメリカ に亡命、一旦引退を表明したが、NBCSOが創立されて復帰し、途中一年間 の空白(1943年)があったが、1954年まで常任指揮者をつとめた。この交響曲40 番はモーツァルトの原譜にないクラリネットが加えらています。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SPレコード専用 MC型カートリッジの上級モデル〔ゼロSP 78rpm〕(3mil 針)とコルグの[DS-DAC -10R]DSD録音機を使用した。(グッディーズ)

Forgotten Records
fr-1864(1CDR)
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」*
ダンディ:交響詩「ヴァレンシュタイン」#
ディミトリ・ミトロプーロス(指)NYO

録音:1949年12月11日*、1950年4月14日#、カーネギー・ホール・ライヴ
Forgotten Records
fr-1871(1CDR)
クリップスのベートーヴェン
交響曲第1番ハ長調 Op.21*
交響曲第8番ヘ長調 Op.93#
ヨーゼフ・クリップス(指)
アムステルダム・ コンセルトヘボウO

録音:1952年5月24日*、1952年9月5日#、コンセルトヘボウ(共にライヴ)
Forgotten Records
fr-1875(1CDR)
オーマンディ/シベリウス:交響曲集
交響曲第2番ニ長調 Op.43*
交響曲第4番イ短調 Op.63#
ユージン・オーマンディ(指)
フィラデルフィアO

録音:1947年10月31日*、1954年11月28日#
※音源: Columbia ML-4131*、ML-5045#
Forgotten Records
fr-18761CDR)
オーマンディ/シベリウス:交響曲集2
交響曲第2番ニ長調 Op.43*
交響曲第4番イ短調 Op.63#
ユージン・オーマンディ(指)
フィラデルフィアO

録音:1951年12月16日#、1954年12月19日*
※音源: Columbia ML-4672#、ML-5045*
Forgotten Records
fr-1878(1CDR)
アノーソフ/シベリウス&カバレフスキー
シベリウス:交響曲第1番*
カバレフスキー:交響曲第2番Op.19#
ニコライ・アノーソフ(指)
ソヴィエト国立RSO

録音:1956年#、1957年*
※音源: Melodiya D 02952/3*、D-03816#

オクタヴィア
OVCL-00811(1SACD)
税込定価
エルガー:交響曲第2番変ホ長調作品63 大友直人(指)
東京SO

録音:2023年1月29日ミューザ川崎シンフォニーホール・ライヴ
日本を代表する指揮者、大友直人と東京SOによる エルガー:交響曲第2番がEXTONレーベルから登場です。 「威風堂々」、「愛の挨拶」で広く知られるイギリスの 大作曲家エルガーの音楽を誰よりも積極的に取り上げて きた大友。知られざる隠れた名作であるこの交響曲第2 番も、東京SOとは1997年を皮切りに度々披露され、 今日ついにCD化が実現する運びとなりました。大友の冴 え漲るタクトに呼応するオーケストラ・サウンドを、 DSD11.2MHzの臨場感溢れる高音質ライヴ・レコーディ ング、ブックレットにはエルガー研究の権威でもある等 松春夫によるエッセイを掲載し価値ある名盤となりまし た。ここに生まれた壮大なエルガーの世界をお楽しみく ださい。(オクタヴィア)

GRAND SLAM
GS-2264(2CD)
ブルックナー:交響曲集
(1)交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(改訂版)
(2)交響曲第8番ハ短調(改訂版)
ブ ルーノ・ワルター(指)
(1)NBC響、(2)NYO

録音:(1)1940年2月10日NBC、8Hスタジオ(ニューヨーク)
(2)1941年1月26日カーネギー・ホール(ニューヨーク)
使用音源:Private archive
録音方式:モノラル(ラジオ放送用録音)
■制作者より  
ブルーノ・ワルター・ライヴ1(GS-2258/59)、同2(GS-2260/61)、同3(GS-2262/63)に続く第4弾、最終編です。今回はブルックナーの交響曲 第4番「ロマンティック」と第8番ですが、演奏された当時はまだ原典版が未出版のため、2曲ともに改訂版での演奏となります。第4番はワルター唯一のライヴ であり、第8番の方はこの録音しかワルターの演奏は存在しません。  音質はアセテート盤を原盤としているためにお聴き苦しい箇所が含まれますが、ワルターのディスコグラフィ上でも貴重な録音であり、ブルックナーの演奏史を 語る上でも貴重な資料と言えます。何でも値上がりしているこのご時世ですが、今回の2枚組も“1枚価格”でのご提供となります。(平林 直哉)

ACCENTUS Music
ACC-60568BD(4Bluray)

ACC-70568DVD(4DVD)
アンドリス・ネルソンス〜2つのオーケストラを振った映像集

■(1)BD&DVD1(2014年ルツェルン音楽祭)
ブラームス:セレナード第2番イ長調Op.16、
アルト・ラプソディOp.53、
交響曲第2番ニ長調Op.73

■(2)BD&DVD2(2015年ルツェルン音楽祭)
マーラー:「子供の不思議な角笛」より【ラインの伝説 / 美しくトランペットが鳴り響く所 / この世の生活 / 原光 /魚に説教するパドバの聖アントニオ / 起床合図 / 少年鼓笛兵】、
交響曲第5番

■(3)BD&DVD3(2018年第21代カペルマイスター就任記念公演)
シュテッフェン・シュライエルマッハー(1960-):オーケストラのためのレリーフ (世界初演、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスOとボストンSOによる委嘱作品)
ベルク:ヴァイオリン協奏曲
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」

■(4)BD&DVD4(2017年ライプツィヒ・ライヴ)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」、
 序曲「オセロ」、
 「ルサルカ」より“月に寄せる歌”、“ポロネーズ”、“ああ、無駄よ、無駄”
わが母の教え給いし歌
スメタナ:「ダリボル」より“いいわ、彼に与えましょう”
アンドリス・ネルソンス(指)

■(1)ルツェルン祝祭O
サラ・ミンガルド(A)
バイエルン放送cho
収録:2014年8月15、16日KKLルツェルン・コンサート・ホール(ライヴ)

■(2)ルツェルン祝祭O
マティアス・ゲルネ(Br)
収録:2015年8月19&20日ルツェルン、文化会議センター(ライヴ)

■(3)バイバ・スクリデ(Vn)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
収録:2018年2月22、23日ライプツィヒ、ゲヴァントハウス(ライヴ)
■(4)ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
クリスティーネ・オポライス(S)
収録:2017年5月ライプツィヒ、ゲヴァントハウス(ライヴ)

■Bluray
画面:Full HD,16:9
音声:DTS HD MA5.0,PCM、ステレオ
リージョン:All
BD25
字幕:独英仏韓,日本語
425'01
■DVD
画 面:NTSC ,16:9
音声:DTS、HD,PCMステレオ
リージョン:All
DVD9
字幕:独英仏韓,日本語
425'01
現代を代表する指揮者アンドリス・ネルソンスが、世界屈指の 2つのオーケストラを振ったコンサート映像を集めたボックス・セットがリリースされます。
2003年にクラウディオ・アバドとミヒャエル・ヘフリガーによって設立されたルツェルン祝祭O。2014年1月のアバドの逝去を受け、2016年にリッ カルド・シャイーが音楽監督に就任するまでの2年間代役として指揮台に立ったのはアンドリス・ネルソンスでした。ネルソンスは、2014年のオープニング・コンサー トで当初アバドが振る予定だったオール・ブラームスの演目をそのまま引き継いで演奏。翌 2015年にはマティアス・ゲルネをソリストに迎えたマーラー「子供の 不思議な角笛」と交響曲第5番を演奏。音楽の深淵を見るゲルネの“角笛”とアバドの名演に匹敵するネルソンスのマラ5は必聴です。
そしてライプツィヒ・ゲヴァントハウスOの第21代カペルマイスターに就任したアンドリス・ネルソンスが、2018年2月に行った就任記念コンサート の映像と、2017年5月に“客演”したときのコンサート映像も収録。2017年9月より就任が決まっていたライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のポストは、正 式就任が2018年2月に延長され、2月と3月には就任記念コンサートとオーケストラ創立 275周年記念コンサートが続けて行われ華やかなスタートとなり ました。また、ネルソンスと同郷のヴァイオリニスト、バイバ・スクリデをソリストに迎えた20世紀を代表する名作ベルクのヴァイオリン協奏曲。同じくラトヴィ ア出身の世界的ソプラノ歌手クリスティーネ・オポライスによるドヴォルザークの「ルサルカ」からのアリア集など多才なソリストたちとの共演も注目の映像です。 (Ki)

H.M.F
HMM-902694
(1SACD)
シューベルト:交響曲第5番変ロ長調 D485
交響曲 ロ短調 「未完成」
パブロ・エラス=カサド(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ

録音:2021年11月
パブロ・エラス=カサドとフライブルク・バロック・オーケストラによるシューベルトの交響曲集、第2弾の登場。第1弾(HMC 902154)では第3(1815年) &4番(1816年)という組み合わせでしたが、今回は第5番(1816年)および未完成(1822年)という組み合わせ。 19歳の時に書かれた交響曲第5番は、シューベルトの心の闇を感じさせない、朗らかでリズミカルな作品。エラス=カサド持前のリズムの良さにFBOが機敏 に反応しており、細やかかつ躍動感に満ちた演奏は見事です。未完成でも、シューベルトが楽譜に記した細かな音符ひとつひとつにいたるまで、丹念に表情づ けがなされています。特に第2楽章冒頭の管のアンサンブルの美しさは絶品。第5番にはない、絶望や不安に駆られたような瞬間も、実に劇的な効果をもっ て奏されます。明るい5番、絶望や不安が垣間見られる未完成という2作品のコントラストがきわめて鮮やかな1枚。エラス=カサドの歌心とリズムに満ちた 指揮と、FBOの機動力が素晴らしい化学反応を起こした名演です。 (Ki)

Pentatone
PTC-5187065(1SACD)
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
交響曲第9番「ザ・グレイト」
ドレスデンPO
マレク・ヤノフスキ(指)
コンサートマスター:ハイケ・ヤニッケ(未完成)、ラルフ=カルステン・ブレムゼル(ザ・グレイト)

録音:2020年11月ドレスデン、クルトゥーアパラスト(文化宮殿)
ヤノフスキによるストイックな音楽づくりと絶妙な音量バランスは当録音でも傑出しており、神々しいまでに崇高な響きを見事に引き出しております。今回の シューベルトの解釈は伝統を重んじながらも活力と激しさを兼ね備えており、非常に大きな音楽を展開。名盤ひしめく当楽曲ですが、巨匠ヤノフスキが導き出し たひとつのこたえともいえる名演を聴かせてくれます。
演奏の素晴らしさはもちろんのこと、PENTATONEレーベルが誇る技術陣が結集した高音質録音であることも注目です。 (Ki)

ACCENTUS Music
ACC-70570DVD
(4DVD)
リッカルド・シャイー&ルツェルン祝祭O〜第一期


■DVD1
マーラー:交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」

■DVD2
メンデルスゾーン:「夏の夜の夢」〜演奏会用序曲Op.21
劇付随音楽Op.61より抜粋
チャイコフスキー:マンフレッド交響曲Op.58

■DVD3
ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ
ラ・ヴァルス
「ダフニスとクロエ」組曲 第1番
「ダフニスとクロエ」組曲 第2番
ボレロ

■DVD4
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番二短調 Op.30*
エチュード「音の絵」 第2番イ短調 Op.39-2(アンコール)*
ヴォカリーズ(管弦楽版)
交響曲第3番イ短調
リッカルド・シャイー(指)
ルツェルン祝祭O

■DVD1
リカルダ・メルベート(ソプラノ1/罪深き女)、ユリアーネ・バンセ(ソプラノ2/贖罪の女)、アンナ・ルチア・リヒター(ソプラノ3/栄光の聖母)、サラ・ミンガルド(メゾ・ソプラノ/サマリアの女)、藤村実穂子(アルト/エジプトのマリア)、アンドレアス・シャーガー(テノール/マリア崇拝の博士)、ペーター・マッティ(バリトン/法悦の神父)、サミュエル・ユン(バス/瞑想の神父)、バイエルン放送cho、ラトヴィア放送cho、オルフェオン・ドノスティアラ、テルツ少年cho
収録:2016年8月12日&13日 KKLコンサートホール、ルツェルン音楽祭2016(ライヴ)
■DVD2
収録:2017年8月、KKL コンサートホール、ルツェルン(ライヴ)
■DVD3
収録:2018年8月、ルツェルン文化会議センター・コンサートホール、ライヴ
■DVD4
デニス・マツーエフ(P)*
収録:2019年8月、ルツェルン音楽祭(ライヴ)

画面:NTSC,16:9
音声:PCM STEREO,
DD5.1,DTS5.1
リージョン:ALL
DVD9
字幕:独英仏韓,日本語
390'13
2016年よりルツェルン祝祭管の音楽監督に就任したリッカルド・シャイー。音楽監督就任コンサートのライヴ映像をはじめ、両者の活動の第一期となる2016 年〜2019年の間に行われたルツェルン音楽祭でのライヴ映像をまとめたDVDボックスがリリース。
ルツェルン祝祭管は1938年に大指揮者トスカニーニのもとへ、名だたる演奏家たちが集まり結成されたスイス祝祭Oを前身とし、2003年故・クラウ ディオ・アバドとルツェルン音楽祭の芸術総監督ミヒャエル・ヘフリガーによりルツェルン音楽祭のレジデント・オーケストラとして創設されました。そして2014 年のアバド逝去後は、アンドリス・ネルソンスやベルナルト・ハイティンクが登場していましたが、2016年からシャイーが正式にルツェルン祝祭管の音楽監督に就 任。2017年10月には、ルツェルン祝祭管として11年ぶり、シャイー就任後初の来日公演を行い、大成功をおさめました。
就任記念コンサートで演奏されたマーラー交響曲第8番。これはアバドが進めていたマーラー・チクルスのなかで、唯一演奏できなかった楽曲。このシャイーの 就任コンサートをもってチクルスが完成しました。2017年来日公演直前のコンサートでは、メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」、チャイコフスキーのマンフレッド交 響曲といった劇文学を題材とした作品を取り上げ、オール・ラヴェル・プログラムを行った2018年、そしてデニス・マツーエフをソリストに迎えたオール・ラフマ ニノフ・プログラムの2019年と、両者の華やかなスタートを彩ったライヴ映像が収録されています。

CPO
CPO-555462(1CD)
NX-B10
ヴィルヘルム・ベルガー(1861-1911):小協奏曲/交響曲
小協奏曲 イ短調 Op.43a - ピアノとオーケストラの
交響曲 変ロ長調 Op.71
オリヴァー・トリンドル(P)
ロイトリンゲン・ヴュルテンベルクPO
クレメンス・シュルト(指)

録音:2021年3月11-12日、2020年11月2-5日
1861年、ボストンで楽譜店を営んでいたブレーメン出身の父のもとに生まれたヴィルヘルム・ベルガー。翌年 家族でドイツに帰国し、優れた音楽の才能を発揮、14歳で初の公開演奏会を開くとともに、多数の歌曲や ピアノ曲を作曲しました。その後、ベルリン高等音楽院で専門教育を受け、1888年から1903年まではクリ ントヴォルト=シャルヴェンカ音楽院の教員を務める傍ら、ベルリン音楽協会の指揮者を務めるなど、ベルリン 作曲家サークルの中心的存在として活躍しました。 彼の作風はヨハネス・ブラームスに近いものですが、時折挟まれる不協和音や、精緻な対位法の使用など は、彼の次世代であるマックス・レーガーの作曲様式を先取りするものでもあります。49歳という短命にもかか わらず、100作以上の作品を遺し、それらの何曲かは彼の死後も長らく演奏されていましたが、近年では演 奏機会はほとんどありません。これまでに出版された形跡のない小協奏曲 Op.43は、ピアノの妙技を際立 たせるのではなく、ブラームスのピアノ協奏曲のようにピアノをオーケストラの楽器の一つとして扱うことで、作品 全体がポリフォニックで重厚な響きで覆われています。このアルバムでは名手オリヴァー・トリンドルがピアノを担 当、見事な演奏を聴かせます。その10年後に書かれた交響曲はベルガーの代表作です。

Chandos
CHSA-5311(1SACD)

RCHSA-5311(1SACD)
国内盤仕様
税込定価
ニールセン:ヴァイオリン協奏曲 Op.33*
交響曲第4番「不滅」
エドワード・ガードナー(指)、
ベルゲンPO、
ジェームズ・エーネス(Vn)*

録音:2022年6月14日-17日、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)
国内盤:解説日本語訳&日本語曲目表記オビ付き
ノルウェーの名門オーケストラ、ベルゲンPOの首席指揮者を2015年から務め、2021年からはLPOの首席指揮者を務めるエドワード・ガードナーによるニールセン!2楽章形式で緩徐楽章から始まる壮大な「ヴァイオリン協奏曲」では、ソリストにグラミー賞、グラモフォン賞、ジュノー賞などの栄誉ある音楽賞を多数受賞してきたカナダの天才ヴァイオリニスト、ジェームズ・エーネスを迎えるという豪華な布陣。
「交響曲第4番」は第一次世界大戦を背景に作曲され、ニールセン自身が「不滅」という副題を付けた作品。ニールセンの作品の中でも今日最も演奏されている作品のひとつです。ティンパニが2組編成になっているなど、ニールセンのアイデアの詰まった作品となっています。


BR KLASSIK
BR-900196(2CD)
NX-B09
モーツァルト:交響曲集
交響曲第39番変ホ長調 K.543
交響曲第40番ト短調 K.550*
交響曲第41番「ジュピター」 K.551#
バイエルンRSO
ヘルベルト・ブロムシュテット(指)

録音(ライヴ):2019年12月17-21日 ミュンヘン、フィルハモニー・イン・ガスタイク
2013年1月31日-2月1日 ミュンヘン、ヘルクレスザール*
2017年12月18-22日 ミュンヘン、ヘルクレスザール#
初CD化の第39番を加えて、後期三大交響曲が完成。 2022年7月11日に95歳の誕生日を迎えたヘルベルト・ブロムシュテット。高齢にもかかわらず精力的に演奏活動を行っています。日本にもしばしば来日 し、2022年10月には足腰の怪我を克服して桂冠名誉指揮者を務めるNHKSOを(指)マーラーとシューベルトの交響曲を演奏し聴衆を沸かせま した。この2枚組は、すでに発売されている交響曲第40番・第41番(900164)に、今回初CD化となる交響曲第39番を加えたもの。 ブロムシュテットは 「第40番の交響曲には人間の内面に存在する全ての暗い側面が表現されている」と語るほど、第40番に魅せられているといい、この演奏でも端正な表現 の中に、情熱的なモーツァルト像を構築しています。第41番では最終楽章の壮大なフーガが圧巻。そして柔和な雰囲気と華やぎに彩られた第39番は、齢 を重ねても若さを失わないブロムシュテットらしい演奏。熟成された正攻法のモーツァルトです。

FUGA LIBERA
FUG-816(1CD)
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 Op.27 ウラルPO
ドミトリー・リス(指)

録音:2021年7月 スヴェルドロフスク・フィルハーモニック大ホール、エカテリンブルク、ロシア
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで度々来日してきたドミトリー・リス指揮ウラル・フィルによる、ラフマニノフ の交響曲第2番が登場。ラフマニノフの全作品中で最も人気のあるものの一つであり、美しいメロディに 溢れたこの交響曲を雄大なスケールで歌い上げていると共に、各楽章のクライマックス、終楽章のコーダ などはライヴならではの巻き上げでぐいぐい引き込まれます。ロシア伝統の解釈に則った、たいへん立派な 仕上がりです。


Myrios Classics
MYR-032(1CD)

KKC-6696(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(1874年第1稿) フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
ケルン・ギュルツェニヒO

録音:2021年9月19-21日ケルン・フィルハーモニー(ライヴ)
※国内盤=日本語帯・解説付
2022年2月に第7番をリリースして大好評を博したロトとギュルツェニヒOのブルックナー交響曲シリーズ、待望の第2弾の登場です。曲は人気 の第4番ですが、通常版ではない1874年第1稿を選んでいるのが注目です。
ロトとギュルツェニヒOは2022年7月の日本公演で同曲を披露し、壮絶な演奏で聴衆の度肝を抜いたことは記憶に新しいですが、当アルバムはケル ンでのライヴ。やはりロトならではのリズム感の良さと豪快にオーケストラを鳴らしきる芸風がDXD録音で迫ります。
交響曲第4番「ロマンティック」の1874年第1稿は1878/80年稿と多くの点で異なり、とりわけ第3楽章は全く別の音楽となっています。ブルックナー 自身この版を未整理とみなし、演奏不可能、楽器の重ねすぎで不明瞭と大改訂を決めたといわれます。自由さと過激さを高く買う向きもありますが、これまで の演奏は雑然とした印象を与えるものが多かったのも事実でした。
ロトとギュルツェニヒOとの演奏はそうした欠点が全く気にならず、むしろ粗削りな原石的魅力を放ちます。2024年のブルックナー生誕200年に向け、 交響曲全集プロジェクトを進めるなかでも注目の一枚と申しましょう。 (Ki)

GRAND SLAM
GS-2283(1CD)
(1)フランク:交響曲 ニ短調
(2)ブラームス:第2番ニ長調 Op.73
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO

録音:1945年1月28日ムジークフェラインザール(ウィーン)
使用音源:(1)Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
(2)Private archive(2トラック、19センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル(放送用ライヴ録音)
■制作者より  
フルトヴェングラーがスイスに亡命する直前の公演であるフランクの交響曲とブラームスの第2番は、その凄まじい演奏内容により、今や伝と化しています。当シ リーズでは2015年に2トラック、19センチのオープンリール・テープを使用してGS-2132(廃盤)を発売しましたが、約8年ぶりに音質を刷新、再度カタログ に計上しました。  まず、フランクは新たに入手した2トラック、38センチのオープンリール・テープを使用し、より安定した音質を獲得しました。ブラームスはGS-2132に使用し たものと同じ2トラック、19センチのテープを使用しましたが、マスタリングの全行程をすべてプロ用の機器を使用し、音質の改善をはかりました。  なお、日付けについては諸説ありますが、ここではベルリンで入手したテープ(GS-2132に使用)の記録に従い、2曲ともに「1月28日」としています。 (平林 直哉)
GRAND SLAM
GS-2288(1CD)
ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO

録音:1952年5月7日ドイツ博物館コングレスザール(ミュンヘン)
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル(放送用ライヴ録音)
■制作者より
1952年5月、フルトヴェングラーとベルリン・フィルがミュンヘンで演奏したブラームスの交響曲第2番は、凄まじい演奏内容と音質の明晰さで知られています。 当シリーズではGS-2189(2018年)として発売しましたが、今回は同じく2トラック、38センチのオープンリール・テープを復刻の素材とし、リマスターの全行 程をプロ用の機器で行い、最善を目ざしました。 また、このブラームスはHMV/EMIによって発売が予告されて以来、何度も先送りされた経緯がありますが、解説書ではそういった歴史的背景や、当日のプログ ラムなど、関連する情報を多数掲載しています。(平林直哉)

Hanssler
HC-22078(1CD)
モーツァルト:交響曲集
(1)交響曲第34番ハ長調 K.338
(2)交響曲第35番ニ長調 K.385「ハフナー」
(3)交響曲第36番ハ長調 K.425「リンツ」
マティアス・マナージ(指)
ジリナ・スロヴァキア・シンフォニエッタ

録音:2022年11月17-19日/フィルハーモニー・ジリナ(スロヴァキア)
現在最も注目されている指揮者の一人マティアス・マナージが、ジリナ・スロヴァキア・シンフォニエッタとモーツァルトの交響曲第34番、第35番「ハフナー」、 第36番「リンツ」を録音しました。
交響曲とオペラの両面で高く評価され、歴史に基づいた演奏など、洞察力に富んだ解釈には定評があるマナージは、オルガニスト、聖歌隊の指揮者を親にもち、 シュトゥットガルトでトーマス・ウンガーに、ウィーンでカール・エスターライヒャーにそれぞれ指揮を学び、ハインツ・ホリガー、マンフレート・ホーネック、ミゲル・ ゴメス=マルティネスのアシスタントをつとめました。これまでにキール・オペラハウス、ワルシャワ・ポーランド国立歌劇場、ライプツィヒ歌劇場、オルデンブルク州 立劇場、カッセル州立歌劇場、ブレーメン劇場などでオペラ指揮者として活躍しております。
モーツァルトの交響曲でも説得力のある深みのある演奏を展開。オペラ作曲家モーツァルトの表現も熟知したマナージらしいエレガントで卓越した音楽性で魅了 します。 (Ki)

ATMA
ACD2-2454(1CD)
シベリウス:交響曲第3番ハ長調 Op.52
交響曲第4番イ短調 Op.63
ヤニック・ネゼ = セガン(指)
モントリオール・メトロポリタンO

録音:2021年6月(第3番)、2022年2月(第4番)
2000年からモントリオール・メトロポリタンOの芸術監督・首席指揮者を務めているヤニック・ネゼ=セガンによる、同郷オケとのシベリウスの交響曲録音シリーズ第2弾。第1番を収録した第1弾(ACD2-2452)に続き、今回は第3番・第4番の2曲を収録。第3番はシベリウスが小型交響曲へと舵を切ったターニングポイント的作品。シンプルな旋律と薄い和声、最低限の楽器の重ね方で作るひびきの面白さが追求され、ある意味大胆で実験的な音楽が展開されます。ネゼ=セガンは楽曲の要素を的確にとらえ、丁寧に整えながらも、共感たっぷりに、ときに熱っぽく演奏。しなやかな呼吸で歌い上げています。弦はふんわりとした弱音からガリガリと圧をかけた強音まで表情豊か。
第4番はさらに洗練された書法もさることながら、陰鬱な暗さが影を落とす交響曲で、開放的な第3番とは対称的。終楽章では短調と長調が同居したようないびつなバランスの響きがあらわれます。そこでもネゼ=セガンはのびのびと自然に音楽をとらえ、かつスコアを信頼しそのまま鳴らしきることで、シベリウスの狙った鈍く光るようなサウンドを鮮やかに描き出しています。オーケストラとの一体感も素晴らしく、指揮者の意図がはっきり伝わる良好な関係であることが分かります。 (Ki)

BIS
BISSA-2534(1SACD)
ブルックナー:交響曲第4番『ロマンティック』(1878/80年稿ノヴァーク版) トーマス・ダウスゴー(指)
ベルゲンPO

録音:2020年1月20-22日グリーグ・ホール、ベルゲン(ノルウェー)
数多くの録音で評価を集めるトーマス・ダウスゴーがベルゲンPOと進めているブルックナーの交響曲全曲録 音。当アルバムは交響曲第4番『ロマンティック』を収録しております。
ブルックナーの9曲の交響曲の中で最も人気の高い『ロマンティック』。第1稿が完成したのは1874年ですが、それから改訂が何度も行われ、1881年 ハンス・リヒター指揮のVPOによって初演され成功を収め作品です。ダウスゴーは第2稿、1878/80年稿ノヴァーク版を使用。 当演奏でもダウスゴーらしい見通しの良いクリアな響きを大切にし、緊密な構成力でこの名曲を演奏しております! (Ki)


Altus
ALT-523(1CD)
ベルリオーズ:幻想交響曲 大野和士(指)東京都SO

録音:2019年4月20日/東京芸術劇場コンサートホール(第876回定期演奏会Cシリーズ)
東京都SOと音楽監督・大野和士によるALTUSライヴシリーズ、マーラー「巨人」(ALT-522)に続く第2弾。ベルリオーズ没後150年にあたる2019年 に演奏された「幻想交響曲」を収録しています。
壮麗な近代オーケストレーションの開祖的作品にして、狂気をはらんだ幻想性をもつ特異な交響曲。ベルリオーズの天才的なアイデアが満載のスコアを、大野は明瞭 な響きではっきりと音楽化し、そのうえで熱のこもった歌として聴かせます。各奏者の美しくこまやかな動きからトゥッティの壮絶な強打まで、すべてが有機的につな がり、大きな流れの上で凄味あふれるクライマックスを構築。オーケストラを聴く醍醐味そのもののような、聴き応えある名演奏です。
「フィナーレも、そこに描かれているはずの一種グロテスクな地獄絵図そのものよりも、それを描きだしてしまう若い男の情念のほうに聴きての注意を向かせる。言 い換えるなら、書き綴られた音符そのものではなく、それを透かして、それを書いた男の夢と欲望に歪んだ顔つきを見せてくれます。」(許 光俊氏の解説より)

Profil
PH-23012(8CD)
ギュンター・ヴァント〜Profilブルックナー大集成


■Disc1
交響曲第3番ニ短調(ノヴァーク第3稿)
■Disc2
交響曲第4番変ホ長調(1878/80年原典版)
■Disc3
交響曲第5番変ロ長調(原典版)
■Disc4
交響曲第6番イ長調(原典版)
■Disc5 
交響曲第7番ホ長調(ハース原典版)
■Disc6
交響曲第8番ハ短調(ハース版)
■Disc8 
交響曲第9番ニ短調(原典版)
ギュンター・ヴァント(指)

■Disc1 53’59”
北ドイツRSO
録音:1985年12月23日ハンブルク、ムジークハレ
■Disc2 72’47”
ミュンヘンPO
録音:2000年9月15日ミュンヘン、ガスタイク
■Disc3 75’41”
ミュンヘンPO
録音:1995年11月29日、12月1日ミュンヘン、ガスタイク
■Disc4 57’37”
ミュンヘンPO
録音:1999年6月24日ミュンヘン、ガスタイク
■Disc5 63’31”
北ドイツRSO
録音:1999年8月18-21日ハンブルク、ムジークハレ
■Disc6、7 33’39” 55’49”
北ドイツRSO
録音:2000年4月30日-5月3日ハンブルク、ムジークハレ
■Disc8 64’11”
ミュンヘンPO
録音:1998年6月24日ミュンヘン、ガスタイク
2024年のブルックナー・イヤーに向け、真打の強力Boxが発売となります。ブルックナー・ファンにとりギュター・ヴァントは特別の存在と申せましょう。なか でも北ドイツRSOとミュンヘン・フィルを振ったライヴは宇野功芳氏の絶賛もありベストセラーとなっていましたが、今日入手困難でもあり、発売を希望す る声を多く寄せられていました。
今回、7篇の交響曲をまとめ超お手頃価格にBox化。通常CDですが音質も良く、ヴァントの至芸をたっぷりと堪能できます。お買い逃がしなく! (Ki)

DUX
DUX-1901(1CD)
ポーリッシュ・ロマンティック・シンフォニーズ
フランチシェク・ミレツキ(1791-1862):交響曲 ハ短調(1855)
ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912):交響曲 ニ長調 Op.49(1890)
パヴェウ・プシトツキ(指)、
アルトゥール・ルービンシュタインPO
このアルバムでは19世紀にポーランドで作曲された知られざる交響曲を二曲収録しています。フランチシェク・ミレツキ(1791-1862)はピアニスト兼作曲家として活躍し、交響曲はこの一曲のみ残しています。ポズナンのアダム・ミツキェヴィチ大学図書館に写本が保存されており、1972年にポーランド音楽出版社から出版されました。ミレツキは歌劇場でも活躍した人物でそのこともあってかこの交響曲はオペラのスタイルも持っています。しかし、決して感情的な部分だけの作品ではなく、器楽に対する豊富な知識と、その作曲技法によって交響曲として成功しており、ポーランド音楽の「古典派」から「ロマン派」への転換期にふさわしい作品となっています。
ポーランドの著名なヴァイオリニスト、ヘンリク・ヴィエニャフスキの弟であるユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912)の交響曲は、彼の最後の作品のひとつです。主にピアノ曲や室内楽曲を残したユゼフ・ヴィエニャフスキとしては、珍しい管弦楽作品となります。またこの作品は演奏された記録が見つかっておらず、このアルバムに収録された音源は非常に貴重なものと言えます。
DUX
DUX-1898(1CD)
クシシュトフ・メイエル(b.1943): ピアノ協奏曲 Op.46
交響曲第6番「ポーランド交響曲」*
アントニ・ヴィト(指)、カトヴィツェ・ポーランドRSO、
クラクフ・ポーランド放送O*
パヴェル・ギリロフ (P)

録音:1984年1月12日&19日-20日、1992年4月30日
第二次世界大戦下に生まれたポーランドの作曲家クシシュトフ・メイエル。1982年に作曲された交響曲第6番「ポーランド交響曲」はポーランド民主化運動と切っても切り離せない関係にあります。この曲は形式的な意味でのプログラム性はないですが、作曲者はそこにポーランド音楽のモチーフを引用し、自由の喪失という問題を象徴的に言及しています。また一方で1979年から1989年という長い年月をかけて作曲された「ピアノ協奏曲」はジャズを含む様々な音楽の要素を盛り込んでおりピアノの妙技が印象的な作品です。この二曲を聴き比べることでよりクシシュトフ・メイエルの音楽を深められる興味深いアルバムに仕上がっています。

Urania Records
WS-121409(2CD)
マーラー:交響曲第1番&第2番
マーラー:交響曲第1番 「巨人」
交響曲第2番ハ短調「復活」*
ヘルマン・シェルヘン(指)、
LPO、VPO&cho*、
ミミ・ケルツェ(S)*、
ルクレティア・ウェスト(A)*

録音:1954年、9月(第1番)、1958年10日-12日、ウィーン(第2番)
ヘルマン・シェルヘンは、ミトロプーロスやワルター、そしてクレンペラーなどと共に、マーラーの作品を継続的に指揮していた音楽家の一人でした。シェルヘンのレパートリーはとても幅広く、バッハから同時期の作曲家であるクセナキスまで指揮を行い、その作品を世界に広めていきました。ここで収録されているマーラーもその一端であり、元々十年以上前にウラニア・レコーズから復刻された音源で、その美しさから当時の批評家から高い評価を受けました。マーラーを語る際に必ず名を出されるシェルヘン。そのシェルヘンの実演がウラニア・レコーズから再び、待望の復刻です。


Treasures
TRE-276(1CDR)
S・ゴールドベルク指揮によるモーツァルト
アイネ・クライネ・ナハトムジーク*
交響曲第5番K.22
交響曲第21番K.134
交響曲第29番K.201
シモン・ゴールドベルク(指)
オランダ室内O

録音:1960年12月6-10*、1961年7月6-8日(全てステレオ)
※音源:日VICTOR SFON-10516*、FONTANA SFL-14073
◎収録時間:65:02
“高潔かつ清新!S.ゴールドベルクの美学がここに凝縮!”
■音源について
ビクターが発売していたフィリップス音源盤は、同時期のキングレコードと同様、極めて優秀。特にオケ作品において、等身大のスケール感を再現しているように感じます。

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」1曲だけでも、ゴールドベルクが真のモーツァルティアンであることは明らか。ゴールドベルクばらではの味わいを十分に湛えながら、迫りくるのは只々モーツァルトの音楽のみ。関係の深かったカザルスの露骨なまでに濃厚な演奏とは好対照と言えます。
 第1楽章、0:30からのヴァイオリンのヴィブラートの一瞬の幻想!ノン・ヴィブラートでこのニュアンスを無きものにすることがいかに残酷であることか思い知ります。快速イン・テンポを通しながらも少しもメカニックに走らず、全ての音符には慈愛が横溢。しかもその愛の注入には強引さがないので、品格ある音楽のフォルムが保たれているのです。
 第2楽章も清潔なヴィブラートが琴線に触れますが、その至福な空気を一変させる3音(5:15〜)の毅然とした切込みは、ゴールドベルクの美学の象徴と言えましょう。
 第3楽章中間部の透明なテクスチュアも聴きものですが、終楽章は、オケの人数設定の絶妙さがものを言い、軽妙さを保ちつつ響きの厚みと内声の無理のない連動を確保しているのが流石。
 そのゴールドベルクのモーツァルト観が更に飛翔するのが交響曲第29番で、クレンペラーやカンテルリと並ぶ同曲トップクラスの名演です。
第1楽章はかなりの高速進行。このテンポでは、特に連続する18分音符が「ただ弾いているだけ」に陥りがちですが、ここでは「アイネ・クライネ…」同様、機械的な運動性以上の凛としたニュアンスが確実に沸き立っているのです。
第2楽章も、単なる感覚的な美を超えた至芸。各パートのブレンドと自然な呼吸が常に一体化しており、だからこそアンサンブルの精緻さも有機的な佇まいの醸成に繋がっているのでしょう。そして、終楽章ぼあまりにも素晴らしいピュアな生命力の飛翔!0:50からの装飾音がかくも瑞々しく弾んだ例が他にあるでしょうか?バーンスタイン&VPO盤の同じ箇所を比べると、まるで別の曲のようです。その音型の微笑みの表情が、曲の最後にはピークに達する様にもご注目下さい。【2023年3月・湧々堂】

Treasures
TRE-282(1CDR)
スワロフスキー/シューマン:交響曲集他
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
 交響詩「モルダウ」
シューマン(マーラー編):交響曲第1番「春」*
シューマン:交響曲第3番「ライン」#
ハンス・スワロフスキー(指)
オーストリアPO、
ウィーン国立歌劇場O*、ウィーンSO#、

録音:1958年頃、1959年*、1955年1月19&21日#(全てモノラル)
※音源:W.R.C TT-17、仏ODEON XOC-819*,#
◎収録時間:75:27
“模範解答的な佳演に留まらないスワロフスキーの熱き表現意欲!”
■音源について
シューマンの一部で一瞬音が震える箇所がありますが、マスターに起因するものと思われます。

★コメント準備中【湧々堂】

Treasures
TRE-286(1CDR)
超厳選!赤盤名演集Vol.10〜シルヴェストリの「幻想」
ファリャ:「はかなき人生」〜間奏曲&スペイン舞曲第1番
 「恋は魔術師」〜火祭りの踊り
ベルリオーズ:幻想交響曲*
コンスタンティン・シルヴェストリ(指)
パリ音楽院O

録音:1961年1月31日&2月1日、1961年2月6-8&11日*(全てステレオ)
※音源:東芝 WS-23 、WS-10*
◎収録時間:64:26
“伝統に阿らないシルヴェストリに必死に食らいつくパリ音楽院管!”
■音源について
状態の良い「東芝の赤盤」の音の素晴らしさを堪能するシリーズ。英国EMIから技術者を招いて始動し、英仏メタルを用いてプレスしていた当時の川口工場(1955年発足)の高い技術の一端を知ることができます。
但し、初期盤はビニールの素材が関係しているのか微妙なチリチリノイズの混入率が高く、復刻に際してはそれが回避された第二版以降にも耳を通すことが不可欠となります。
 ここでは、日本の「ワールドレコードクラブ特選」と称するボックスに収められている赤盤レコードを採用。「幻想」終楽章のラストは残響が尻切れのように聞こえますが、正規CDでも同様でしたのでマスターに起因する現象と思われ、修正は行いませんでした。
 なお、1971年に御殿場に大工場を新設して以降はレコードの音質は下降の一途を辿り、赤盤も消滅しました。

★この「幻想」は、奇想天外な解釈の面白さというより、シルヴェストリの作品に対する純粋な共感力とオケの発信力を前面に立てたアプローチが特徴的で、シルヴェストリの芸風を単に奇を衒ったものと捉える向きも納得せざるをえないでしょう。とは言え、並々ならぬイマジネーションが隅々に敷き詰められていることに変わりなく、1楽章2:30以降の木管の意味深い浮遊や、3:11からの強弱の入念な対比、5:30からの固定観念のメロディのもがき、12:25からのピチカートの生々しさなど、凡百の演奏とは明らかに次元が異なります。コーダの木管による低音の響きはパリ音楽院ならではの魅力!
第2楽章は冒頭の弦のみならず、ハープの末端の音まで克明に描写し、3:07で唐突なアクセントを施すなど、優美さ流れすぎて不安と苦悩を無視した演奏にはないこだわりが心を捉えます。4:27〜4:35までのテンポ操作は指揮者のセンスが問われる箇所ですが、ここでの誤魔化しのないニュアンスにもご注目を。
3楽章は全体を通じて最大の聴きもの!イングリッシュホルンはもちろんのこと、6:27以降のチェロの明るい音色など、パリ音楽院特有の響きで初めてハッと気づかされる表情が満載。雷鳴が遠ざかる際の呼吸の脱力感も実にリアルで、その後の孤独な情景が絶妙な遠近感を伴って迫る演奏など他に滅多にないでしょう。フランス人以外の指揮者がパリ音楽院を振った「幻想」は、先にアルヘンタ盤がありますが、ニュアンスの突き詰め方の差は、この楽章を聴けば歴然でしょう。
 明るい音色と言えば、第4楽章冒頭のホルンも他では聴けない風合い。その後、終楽章に掛けては生々しい原色で塗り固めながら血湧き肉躍る進行を見せ、洗練のヴェールを完全に払拭。ミュンシュやクリュイタンスの「幻想」がどんなに熱狂的でもフランス的なエレガンスを捨て去ることがないのに対し、シルヴェストリは全く唯我独尊。音色以外の全てのニュアンスを自身のイメージに塗り替え、それに対してパリ音楽院管は対抗するのではなく、むしろ想定外のニュアンスが溢れ出るのを楽しんでいるかのように熱演を展開。
名手揃いのオケに対して、その伝統的流儀をも超えて表現意欲を奮い立たせてしまうシルヴェストリの指揮者としての力量は、もっと広く認識されるべきではないでしょうか?【2023年4月・湧々堂】

Treasures
TRE-293(1CDR)
超厳選!赤盤名演集Vol.11〜クレンペラーの「大地の歌」
マーラー:大地の歌
フリッツ・ヴンダーリッヒ(T)
クリスタ・ルートヴィッヒ(Ms)
オットー・クレンペラー(指)
フィルハーモニアO、ニュー・フィルハーモニアO

録音:1964年2月&1966年7月
※音源:東芝 AA-8100
◎収録時間:63:53
“永遠に光り続ける「大地の歌」の極北!”
★コメント準備中【湧々堂】

Treasures
TRE-294(1CDR)
超厳選!赤盤名演集Vol.12〜クーベリック/田園&ハンガリー舞曲
ブラームス:ハンガリー舞曲集
 第1&第3番(以上,ブラームス編)
 第5&第6番(以上,シュメリング編)
 第17〜第21番(以上,ドヴォルザーク編)
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」*
ラファエル・クーベリック(指)
ロイヤルPO

録音:1958年11月20日、1959年1月21-23日*(全てステレオ)
※音源:東芝 ASC-5018、WS-19*
◎収録時間:62:41
“40代半ばにしてクーベリックに備わっていた作品の本質を突く手腕!”
■音源について
状態の良い「東芝の赤盤」の音の素晴らしさを堪能するシリーズ。英国EMIから技術者を招いて始動し、英仏メタルを用いてプレスしていた当時の川口工場(1955年発足)の高い技術の一端を知ることができます。
但し、初期盤はビニールの素材が関係しているのか微妙なチリチリノイズの混入率が高く、復刻に際してはそれが回避された第二版以降にも耳を通すことが不可欠となります。
 「田園」も「ハンガリー舞曲」同様ASC規格の赤盤が存在しますが、微妙なノイズ混入があるため、後発の「ワールドレコードクラブ特選」と称するボックスに収められている赤盤を採用しました。
 なお、1971年に御殿場に大工場を新設して以降はレコードの音質は下降の一途を辿り、赤盤も消滅しました。

「ハンガリー舞曲集」は、単に民族色の抽出以上に、指揮者の潜在的な音楽センスが浮き彫りになる試金石のような作品。チェコ出身のクーベリックは、当然ながら東欧的な土の匂いは体に染み付いているはずですが、それを露骨に表面化はせず、その「血」を原動力としながらも、むしろ洗練された普遍的なフォルムを追求し続けます。強弱や緩急を自在に組み合わせた方言丸出しの解釈には目もくれず、素直なスコアの再現に徹しながら、通り一遍の平凡な演奏に陥らない、あのチェリビダッケも認めたクーベリックの音楽センスの本質が詰まった名演と言えましょう。元々はピアノ連弾曲だったことを踏まえてか、過度にシンフォニックな響きに傾くことも避けているのも特徴的。
 「1番」第2主題の繰り返し時にわずかにテンポを落とすユニークさや、「3番」冒頭のオーボエの晴朗さは、土俗性より純音楽的な味わいとなって迫りますし、「5番」は慣習的なテンポの緩急から開放したイン・テンポ寄りの推進力が痛快。「第6番」も同様ですが、アクの強いシュメリング版を用いながらここまですっきりとした洗練美を引き出した演奏を他に知りません。「17番」「20番」は、ビーチャムが築いたロイヤル・フィルの明るい音色が功を奏し、暗い楽想に艶をもたらしています。
 「田園」は、70年代の全集があるのでこのロイヤル・フィル盤は影が薄いですが、実はとんでもない名演!個性のひけらかしとは無縁であると同時に、オケの自発性の引き出し方が尋常ではありません。第1楽章はいわゆる中庸のテンポですが、決して無為無策の結果ではなく、作品が最も息づくテンポとして結実。オケのパステル調の色彩も作品にほんのりと華を添えます。提示部リピートあり。そして、第2楽章の充実ぶり!シルキーなテクスチュアの統一感、呼吸の深さ、温かさに心奪われます。8:24〜8:44の各パートの有機的な連動ぶりや、最後のカッコウの囁きのリズムセンスは、これ以上望めないほどの素晴らしさ!第4楽章がまた独特。大音量で誤魔化した単純さとは一線を画し、真のドラマを湛えた雄渾さは比類なし!終楽章はかなりの高速なのにまず驚きますが、そこから放たれる華やぎと清流のようなフレージングを聴けば、そのテンポの意味にすぐに気づくはず。3:40以降のピチカートも水しぶきを想起させ、同じくピチカートを強調したクレンペラー盤にはない心のときめきがあります。感謝の気持をしみじみ噛みしめるのは最後の1分間!ここでようやくテンポを緩めるのです。これらの魅力的なテイストは、パリ管との再録音では完全に消滅しているのです。【2023年4月・湧々堂】

Treasures
TRE-295(1CDR)
ライナーのモーツァルトVol.1
アイネ・クライネ・ナハトムジーク*
ディヴェルティメント第17番K.334#
交響曲第40番K550
フリッツ・ライナー(指)CSO

録音:1954年12月4日*、1955年4月23&26日#、1955年4月24日(全てモノラル)
※音源:米RCA LM-1966*,#、米RCA LM-2114 *
◎収録時間:77:33
“モーツァルトだからこそ浮上する強面ライナーの内面に宿る歌心!”
★コメント準備中【湧々堂】

Treasures
TRE-296(1CDR)
ライナーのモーツァルトVol.2
音楽の冗談K.522*
ディヴェルティメント11番K.251#
交響曲第41番「ジュピター」
フリッツ・ライナー(指)
NBC響団員*,#、CSO

録音:1954年9月16日*、1954年9月21日#、1954年4月26日(全てモノラル)
※音源:独RCA LM-1952-B、米RCA LM-2114 *
◎収録時間:75:36
“モーツァルトだからこそ浮上する強面ライナーの内面に宿る歌心!”
★コメント準備中【湧々堂】

Treasures
TRE-299(2CDR)
コンヴィチュニー/ベートーヴェン&ブルックナー
ベートーヴェン:交響曲第7番
ブルックナー:交響曲第5番*
フランツ・コンヴィチュニー(指)
ライプチヒ・ゲヴァントハウスO

録音:1959年6月11-19日、1961年6月26-28&30日*(全てステレオ)
※音源:日VICTOR SFON-5506、日COLUMBIA OP-7084*
◎収録時間:63:21+59:40
“攻めの表現にも誇張に傾かない恐るべきバランス感覚!”
■音源について
ブルックナーだけで80分を少し超えるため、ベートーヴェンを併録して2枚組としました。これまでも国内盤で素晴らしい音を発するレコードがあれば、輸入盤初期盤に頼らず躊躇なく国内盤を使用していますが、ここでも2曲とも日本盤を選択。特にフィリップス音源のビクター・プレス盤は、音の芯と太さが顕著に感じられ(逆にピアノ録音は大味になることもある)、ゲヴァントハウス管の質感との相性も抜群です。ブルックナーにおいても。既出CDのデジタル臭に邪魔されない素朴な響きが聴き取れることは言うまでもありません。

★まず、ベートーヴェン冒頭の打ち込み音の鉄壁なバランス!ティンパニの存在が過剰だったり脆弱過ぎたりと、今一つの演奏が多い中で、この文字通り渾然一体となった響きにはどなたも膝を打つこと必至!コンヴィチュニーといえば、「いぶし銀」という紋切り型の形容ばかりが目に付きますが、それを成し遂げているのもこのバランス感覚があればこそのことだと思います。そのこだわりが音楽に脈打つ精神と一体化したときの味わいと感動は計り知れません。序奏の間、章節の頭にトランペットのアクセントがありますが、これもただの誇張ではなく心の鼓動として響くのです。6:12からのフルートの隠し味の重要性を思い知らせる演奏も稀有。展開部は内声処理能力の高さに唖然。それを突出させるのではなく、あくまでも内声の範疇で意味を持たせて響かせるというのは、近年耳にできなくなった奥義と言えましょう。11:27からの持続音は末端まで精神が充満!11:46の楽想の唐突な変化にはどんな名盤でも違和感を覚えますが、これは違和感どころか想定外のフワッとした質感があまりにも美しく、かつ移行の仕方が絶妙の極み!この箇所でこれ以上の演奏は知りません!提示部リピートあり。第2楽章は弱音に頼らない潔い進行。1:36以降の第1と第2のヴァイオリンが同等に主張させつつ、そこに恣意性を感じさせないのも流石。2:20からの内燃パワーも凄まじく、これこそ本物の渾身!第3楽章はコーダの畳み掛けに唖然。こんなこと、安易に真似しても響きを軽薄にするだけでしょう。終楽章は、微妙に前のめりになるテンポ感を一貫させることで切迫感を伴った推進性を確保し、体ごと持っていかれる勢いまで昇華!近年「ただ速いだけ」の演奏が増えているのはご承知の通り。しかも、それでもそれなりに感動する曲だから困ったものですが、「技」を感じさせるコンヴィチュニーから受ける感銘の深さは明らかに別格です。
コンヴィチュニーのベートーヴェンの全集は、一部緊張感が弱い曲もありますが、第7番は間違いなく超特選です!
 一方、ブルックナーは、コンヴィチュニーが真のブルックナー指揮者だったことを裏付けるのに十分な感動作!ここでも、大掴みなアプローチをしているようでいて実は細部まで突き詰めるコンヴィチュニーの指揮者としての力量も思い知らせれます。
第1楽章第1主題は、音量とともに求心力も同時に増幅される凄さにご注目。ピチカートの第2主題は、微妙に縦の線をずらすことにより、オケの木目調の風合いが一層活き、強弱変化が確実に表情変化に結びついています。第3主題は、純朴な楽想に対してこれ以上何のニュアンス注入も不要で、オケと指揮者の性格そのものだけで魅了するという事実に勝るものなし!7:10からリテヌートして一旦文節を区切る丁寧さは、流れを阻害するどころか、音像の自然な構築に大きく貢献。8:42から次第に姿を表す弦のトレモロの幻想性とホルンとのブレンド感は空前絶後の魅力!展開部10:40からのフルートの神秘的フレーズと弦の存在感の対比が織りなす空気には言葉を失いますが、その後も他のニュアンスが考えられないほどの音楽が展開されのですから、もはや神がかりとしか言いようがありません。第2楽章は曲頭のピチカートの説得力が尋常ではありませんが、驚きは2:57からの第2主題!そのとてつもない深淵さは人工美と対極的でありながら、一定の距離感も保たれているので、独特の超然としたニュアンスが現出されるのです。第3楽章は、野武士的な居住まいが、理知的な構築重視の演奏からは得られない勇壮さと温もりを醸し出します。
 終楽章は、まずクラリネットの第1主題(0:42)をあえて茫洋とした雰囲気に抑えているのが印象的。竹を割ったようなスパッとした響きを避けているのは、恐ろしく粘る低弦の伏線だと気づきますが、そのリズム感の後退は決して生命力の減退ではなく、続く第2主題(第1群)の可憐なニュアンスと見事なコントラストを成すことになるのです。しかも、その可憐さに幾分憂いが滲んでいるあたり、なんという感性でしょう!6:48からの第2主題(第3群)はメカニックなフォルティッシモとは無縁の雄渾さが欲しいところですが、既存のオケでは望めない以上、このコンヴィチュニーのアナログ復刻に頼るしかなく、また他を望む必要性もないでしょう。コーダでは全体が猛烈な強奏をぶちまけますが、そうでもしなければ表しきれない内容の飽和ぶりに感動を禁じえません。鼓膜を刺激するだけの煩い大音量とはわけが違うのです!
 湧々堂が推奨する「ブル5」
の名盤第1位が揺るぐことなど想像できません。【2023年5月・湧々堂】

Treasures
TRE-303(1CDR)
C.デイヴィスのハイドン&モーツァルト
ハイドン:交響曲第84番変ホ長調 Hob.I:84*
モーツァルト:交響曲第28番 ハ長調 K. 200
 交響曲第38番 ニ長調 「プラハ」K.504
コリン・デイヴィス(指)
イギリスCO

録音:1960年9月30日&10月2日*、1962年12月7-8日(全てステレオ)
※音源:LOISEAU LYRE SOL-60030*、SOL-266
◎収録時間:74:23
“最後のモーツァルト指揮者、コリン・デイヴィスの真骨頂!”
■音源について
C.デイヴィスのハイドンは意外と少なく、この「84番」はデイヴィス初のハイドンで、後の70年代のコンセルトヘボウOとの録音まで途絶えます。一方、モーツァルトの録音はデビュー当初から積極的で、「プラハ」は3種の録音が存在。これはその最初の録音です。

★ワルター、ベームの次の世代のモーツァルト指揮者として真っ先に挙げたいのがコリン・デイヴィス!録音の上ではレパートリーが限定的で、マーラーやブルックナーの録音も少ないせいか、巨匠としての決定的な評価を得られないまま亡くなってしまった感が拭えず、、また、ピリオド奏法をベースにした紋切り型の演奏が主流となった昨今だからこそ、C.デイヴィスのモーツァルトの素晴らしさを再認識してほしいと強く願う次第です。
 そのアプローチに衒いや誇張が一切ないのは言うまでもありませんが、極めてオーソドックスなフォルムを丁寧に構築しながら、伸びやかさと品格を与え、更に程よい軽みも付与するという絶妙なニュアンス!これを30代前半の時点で既に実現していたことに驚きを禁じえません。
 「プラハ」は、最後のドレスデン盤の立派な演奏も捨てがたいですが、ここに聴くECOの奏者のセンスも相俟っての瑞々しさはかけがえのない魅力。表面上は何も変化していないようでいて、モーツァルトへの愛がそのまま演奏の集中力に直結したような魅力を考えると、どうしてもこのECO盤を強く推したくなります。第1楽章展開部の特に6:32以降で、各声部が締め付けすぎずに一定の凝縮性を保ったテクスチュアもその表れ。第2楽章1:08からの神の警告のような管楽器のユニゾンも同様。その呼吸の大きさと芯の湛え方、その後の鎮静への向かい方も見事で、ECOの透明度の高いアンサンブルの魅力も最大限に発揮されています。7:41からも聴き逃し厳禁!呼吸の繊細さとフワッとした感触、間合いの絶妙さは息を呑むほどです。終楽章はやや遅めのテンポがポイント。疾走すれば耳に届かない可憐なニュアンスがこのテンポだとしっかり浮き上がります。
 「第28番」も、純度の高いECOの響きを活かした汚れのない音像を実現。特に第2楽章でそれが顕著ですが、第3楽章はやや管楽器を優位に立てることによって醸し出されるハーモニーによって予想外の愉しさが零れます。終楽章は高速ながら猛進ではなく、細い弦の動きをはじめてするあらゆる内声が有機的な下支えをしている点にご注目を。
 肝心なのはこれらのニュアンスが、「モーツァルトはこうあらねば」という頭の中の理想だけで発せられたのではなく、デイヴィスの本心から溢れ出たもので、どこをとっても自然体であるということ。これを真のモーツァルティアンと呼ばず何と呼べばよいのでしょう! 【2023年5月・湧々堂】

Treasures
TRE-304(1CDR)
ラインスドルフ&ボストン響・厳選名演集Vol.5〜ブラームス
交響曲第2番ニ長調 Op. 73
交響曲第4番 ホ短調 Op. 98*
エーリッヒ・ラインスドルフ(指)
ボストンSO

録音:1964年12月14&16日、1966年4月26−27日*(全てステレオ)
※音源:Victor SHP-2383、RCA LSC-3010*
◎収録時間:78:30
“作品によって豹変するラインスドルフの底知れぬ魅力!”
■音源について
「第2番」は日本盤、「第4番」はフランス盤を採用。「第2番」は、ラインスドルフ唯一のセッション録音です。

★ラインスドルフは、レコーディングに際してはテンポの変動を抑えて、楽譜の忠実な再現を心掛けていたそうですが、「第2番」ではそのこだわりを貫徹しながら、有機的なフレージングも疎かにしない見事な演奏を披露しています。
第1楽章冒頭の弦の温かさは、かつてのボストン響ならではの魅力。第2主題はで、惰性的なレガートを避け、音を丁寧に切るあたりにも頑固なこだわりが垣間見れます。展開部7:11以降は、インテンポを守り抜きながら精神的な高揚をもたらし、緊張感に満ちた音像を確立。楽器間の連動も極めて密接で、安易な田園風を目指していないことは明らかです。インテンポの美学は、終楽章でつに全開に!開始しばらくはその厳格さに圧倒されますが、再現部以降、ライブのような熱気も孕み感動的なクライマックスを迎えます。最後後の最後で僅かなリテヌートも許さずに締めくくる例は前代未聞!そこまでテンポの揺れを嫌わなくても…と言いたくなりますが、感情に流されまいとする意地の張り方がかえって人間的で微笑ましく思うのは私だけでしょうか?
ところが、「4番」となると、その厳格なテンポの統制よりも、この曲をロマン派作品の爛熟の象徴として捉え、その香気にふんだんに放射することを最優先し、第2番とはまるで別人のよう。
第1楽章の第2主題に差し掛かる頃には内燃パワーが早くもマックスに達し、心の震えそのものの音化にどこまでも邁進。6:09からの管と弦のすすり泣きの応酬は心にビリビリ響き、10:50からは弦のトレモロまで必死に燃え盛り、その熱は圧巻の締めくくりまで増幅の一途を辿るのです。第2楽章は、フランス盤故か冒頭が朗々と明るく響くのに一瞬驚かされますが、すぐにクラリネットをはじめてする管の強弱ニュアンスの細やかさに惹きつけられます。第2主題(3:57〜)も実に深遠。弱音に頼らないので格別の味わいを残しますが、それが8:24では恐ろしく分厚い響きに発展。浄化された美ではないそのエネルギーの襲来に息を呑むこと必至!第2楽章は、まさに体当たり的熱演。前任者のミュンシュの同曲録音が落ち着き払ったものだったので、むしろこちらの方がミュンシュ的と言えましょう。熱気に打たれ通しで到達した終楽章冒頭では、ボストンSOの響きのブレンド素晴らしさを痛感。相変わらず演奏はどこを取っても火傷しそうなほど熱く、憑かれたような集中力も只事ではなく、最後の一音まで精神的高揚の限界に挑み続けるのです。
 ラインスドルフのクールなイメージを覆すのにこれ以上の録音はないと思われますし、もちろん「ブラ4」史上トップクラスの名演であることは疑いようもありません、 【2023年4月・湧々堂】

Treasures
TRE-305(1CDR)
カラヤン&VPO/デッカ録音名演集Vol.2
ブラームス:交響曲第3番
ドヴォルザーク:交響曲第8番*
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)VPO

録音:1961年(ステレオ)
※音源:日KING SLC-1742、SLC-1751*
◎収録時間:69:53
“カラヤンの芸術が「人工的」でも「嘘」でもないということの証明!”
■音源について
2曲とも、国内の優秀なKING盤を採用。英メタルを使用したプレスだけでも何種類も発売されていますが、その生々しいサウンドの魅力と特有のチリノイズのなさを考慮するとここで使用した2つの盤が最良という結論に至りました。なお、SLC-1742は同じ品番でもラベルの「溝あり」と「溝なし」が存在しますが、ここでは「溝あり」盤を使用。「溝なし」は盤自体も薄く、音の差は歴然としています。

★2曲とも後の再録音がありますが、VPOの伝統美とカラヤンのスタイリッシュな指揮が絶妙に同居するこのデッカ録音の魅力には及びませんし、カラヤンの全ての交響曲録音の中でも傑出した名演と言っても過言ではないでしょう。
 ブラームスは、剛直な構築に傾かず、流線的なフレージングを中心に据えたカラヤン特有のアプローチではありますが、感覚美優先の後年の録音では埋もれてしまった素直な心の震えがここには存在します。第1楽章2:14以降や、展開部4:04以降の些細なフレーズにも細やかな慈しみを感じ、展開部後半の山場での本気の呼吸の飛翔にも感動を禁じえません。
 第2楽章の哀愁に満ちた楽想にも暗く耽溺せず、温かな慈悲の心と前向きな光さえ感じるニュアンスには言葉を失います。その最たる例が、6:10以降!これぞ、カラヤンとVPO両者が同じ理想を目指して本気で臨んだ究極の芸術美です。
 その両者の完全合致ぶりは第3楽章も同様。終楽章は素直な推進力一辺倒に見えて、ここでもVPOの持ち味を取り込んで血の通ったニュアンスに結実させるカラヤンのセンスに脱帽です。5:26ではクナッパーツブッシュ等と同じティンパニの追加があり(後の2種のBPOでは追加なし)。
 ドヴォルザークも、何度聴いても唸らせる名演!ブラームスとは打って変わって、バリバリ鳴るVPOの響きの魅力が全開。綺麗事のないカラヤンの指揮は良い意味での粗削りのアンサンブルにも表れており、その本気度に心打たれるのです。
特に展開部後半の渾身の響きは、当時のVPOの響きの魅力とも相まってワーグナー的な色彩を帯び、その生命力の放射ぶりに息を呑みます。
第2楽章冒頭の陰影も、まさに誤魔化しのない迫真のニュアンス!3:57からのウィーン訛り全開のキュートな微笑みも、カラヤンにしては意外かもしれません。
 第3楽章は、3:02からの露骨ながら統制の取れたポルタメント(85年盤はサラッとしている)が必聴。
 終楽章は、抜群の推進力を見せながらも決してスポーティに流れず味わい満点なのは、これまたVPOとのコンビネーションの賜物。聴き所の一つであるホルンのトリルの咆哮もこうでなければ!そしてコーダは、全ての鎧の脱ぎ捨てた白熱の追い込み!聴き手をその熱狂に牽引するようなカラヤンは、他のセッション録音ではまず出会えません。
 巷間、カラヤンの音楽は人工的とか嘘臭い等となど言われますが、それは必ずしもカラヤンの本質を突いておらず、そう捉えられるのは録音技術の進歩がもたらした「錯覚」では?と、この2曲を聴たびに強く思うのです。【2023年3月・湧々堂】
■音源について
英国の黒銀ラベル盤(RIAA)2枚組を採用。

★コメント準備中【湧々堂】

Treasures
TRE-307(1CDR)
ヨッフム&手兵バイエルン放送響とのモーツァルト
交響曲第33番変ロ長調 K. 319
交響曲第36番K.425「リンツ」*
交響曲第39番変ホ長調 K.543#
オイゲン・ヨッフム(指)
バイエルンRSO

録音:1954年11月29-30日*、1955年10月2日#、1954年6月1-2日(全てモノラル)
※音源:英HELIODOR 478-435*,#、DGG 29-307
◎収録時間:78:52
“おおらかなヨッフムと陽のモーツァルトとの幸福な出会い!”
■音源について
それぞれイギリス、ドイツの再発盤ですが、初期盤よりも明らかに素直で自然な音が出ます。

★ヨッフムの音楽作りの特徴の最たるものは「おおらかさ」でしょう。決して理詰めではなく、素直に美しいと感じるものを最良のものと確信して表出する姿勢は生涯変わりませんでしたが、壮年期の録音では、人生の重みをそのまま反映した晩年の演奏とは違い、健康的な音作りがストレートに感じられるものが多く、中でもモーツァルトは、その屈託のない楽想との絶妙な相性を示しています。 
 第33番は後半2つの楽章におけるリズムから立ち上る可憐な表情が印象的。「リンツ」は、第1楽章序奏部では深遠さや神秘さをつい求めがちですが、ここでは遅めのテンンポを採用しながらも伸びやかさを失わず、ありのままのモーツァルトを再現。主部以降も特定の声部を突出させることなく、極めてオーソドックな路線に徹していますが、再現部直前の7:28からの微細なルフト・パウゼのように、よく聴けば人間臭い隠し味が散見され、それが単に通り一遍の演奏で終わらせない魅力となっています。楽想の潜在的なニュアンスを拡大解釈しないのも特徴的。第2楽章など、もっと夢見心地の表情付けも可能でしょうがそれをせず、上記の微細なルフト・パウゼを差し挟む以外は楽譜の丁寧な再現に徹し、モーツァルトに解釈など不要とばかりの自然体を通す潔さ!
 しかし、何と言っても一番の聴き物は第39番でしょう。ヨッフムの南欧的で伸びやかな音楽作りが最も功を奏していると共に、解釈の痕跡を残さない職人芸にここまで徹した演奏も珍しいでしょう。もはや「リンツ」で顔をのぞかせていたヒューマンな表情付けさえ殆どなく、ヨッフムの顔も脳裏をよぎりません。あるのはひたすらモーツァルトのみ!第2楽章の悲痛な第2主題も過剰に泥沼化しないので、コーダの平和裏な佇まいに美しい弧を描きながら帰結。終楽章も、作品の推進性にただただ身を任せるのみです。
 一口に「おおらか」と言ってもビーチャムのような無邪気さとは異なり、これはまさに、素材の素晴らしさだけで勝負した一級の料理を味わうのと同じ醍醐味と言えましょう。【2023年5月・湧々堂】


Treasures
TRE-308(1CDR)
オーマンディ〜「古典」名演集Vol.1
ハイドン:交響曲第101番「時計」
モーツァルト:交響曲第30番*
 交響曲第31番「パリ」#
ユージン・オーマンディ(指)
フィラデルフィアO

録音:1962年1月28日、1962年4月8日*、1961年1月29日#(全てステレオ)
※音源:米COLUMBIA MS-6812、MS-6122*,#
◎収録時間:62:17
“オーマンディと古典的様式美との高い親和性を実証!”
■音源について
使用した2枚のLPは、共に2 eyesラベル盤。「パリ」の終楽章冒頭のみモノラルに聞こえますが、音源に起因するものですのでご了承下さい。

★オーマンディのハイドンやモーツァルトを称賛する声はあまり耳にしませんが、楽想の魅力を引き立てる端正な造形力と無理のないテンポ感を目の当たりにすると、録音の少なさは只々痛恨と言わざるを得ません。
 「時計」第1楽章序奏の晴朗さ、透明度、温もり、幻想性…これらの要素は手を取り合って同居する風情からして惹きつけられます。主部はそれを引き継ぎつつ、衒いとは無縁の素直な進行の心地よいこと!第2楽章は後半5:51以降が特に聴き物で、音量を少しも弱めずに明快な音像を保ち、6:45ので一瞬低弦を唸らせて軽いスパイスを加味する等のオーマンディらしいが、ハイドンらしさを際立たせているのです。第3楽章の淀みを知らないテンポ感も最高。終楽章は、ハイドン特有の機知を漏らさず捉えた自然な飛翔ぶりに心躍ること必至!
 モーツァルトに関しても、オーマンディが米コロンビアに遺したステレオ録音はこの2曲のみ。ワルターの存在がある以上、ワルターのレパートリーと被らないこの2曲だけを任された形だと思いますが、演奏自体は穴埋どころではなくすこぶる名演!
 「30番」は、作品の祝典的な雰囲気とオーマンディ&フィラデルフィアのコンビ特有の華やかな音色美が完全に合致。感覚的美を十分に湛えつつ、少しも軽薄さに傾かないところが流石ですが、その特質をさらに発揮した大名演が「パリ」
 一定の品格と華やかさが常に同居させながら、オーマンディには珍しほどの音楽する楽しさを全開にしたアグレッシブなアプローチに、心躍るばかりです。
第1楽章提示部の内声の充実と凝縮力の高さは、60年代以降のオーマンディがほとんど見せない快活なテンポ感と一体となって生きる喜びを発散し尽くします。展開部は、ドラマティックな流れを俊敏な呼吸で駆け抜ける様が痛快この上なし!再現部5:12の弱音ティンパニが見せる奇跡のニュもお聴き逃しなく。
 第2楽章冒頭の分厚い響きはいかにもオーマンディ・サウンドですが、常にリズムが立っているので全くもたれません。終楽章に至っては、もう理屈抜きで楽しい!一発勝負的なノリの良さと、それだけに終始せずに作品のフォルムをしっかり堅持する職人技が相俟って、中途半端な原点回帰的演奏には望めない、今を生きる人々に訴えかける芸術を築き上げているます。オーマンディのステレオ録音の名演として迷わず挙げたい超逸品です! 【2023年3月・湧々堂】

TRT-022(1CDR)
シュヒター/チャイコフスキー&シベリウス
チャイコフスキー:イタリア奇想曲*
シベリウス:交響詩「フィンランディア」**
 悲しきワルツ#
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調##
ヴィルヘルム・シュヒター(指)
北西ドイツPO

録音:1954年11月25日*、1957年8月29日**、1955年2月22日#、1956年10月22-25日##(全てモノラル)
※音源:伊EMIL QUM-6361、HMV XLP-20009##
◎収録時間:72:31
“シュヒターの厳しい制御が活きた品格漂う名演奏!”
■音源について
全てElectrola - Imperial音源。

★1959〜1962年に常任指揮者としてN響を徹底的に鍛え上げたシュヒターは、人間的にはかなり陰湿だったという証言もありますが、遺されている放送録音を聴く限り、オケとの間に壁など感じず、むしろ品格とスケールを兼ね備えた演奏が多いのは興味深いことです。そして、手兵の北西ドイツ・フィルとの録音でも同様の矜恃を強く滲ませたものが多いのです。
 「イタリア奇想曲」は、まず冒頭テーマのアーティキュレーションの高いセンスに唸らされます。第2部〜第4部にかけてノリに任せず目の詰んだアンサンブルを育む姿勢はまさにシュヒターそのものですが、そこには温かな風情も漂います。最後の第5部に入ってもすぐには加速せず、12:40付近からアクセル全開となるのにはビックリ!
 「フィンランディア」では勇壮さの中に熱い共感を込めた演奏を展開しますが、より感動的な「悲しきワルツ」。冒頭部の機械的なまでのイン・テンポ感が感情を希薄に追い込むほどの苦悩の裏返しのように響き、オケの渋い色彩も手伝って1:44からの明るい楽想でもその絶妙な暗さは持続。2:30のルフト・パウゼも意味深!後半は、テンポを追い込みつつ決然とアゴーギクを敢行。高次元の芸術的昇華を見せるのです。これほどの名演が埋もれたままでよいはずがありません!
 「チャイ5」も間違いなくシュヒターの代表的名演。N響とも演奏した十八番曲だけに、精緻なアンサンブルと入念なニュアンス注入が常にセットで実現されているのを聴くと、身を粉にして作品に奉仕するシュヒターの真摯さが尋常ではないことを痛感するばかり。それがロシア的かどうかなど問題ではなく、とにかく、どの表現も切実に胸に迫るのです。
第1楽章冒頭クラリネットは素朴さを保持したまま声部間のバランスも同時に確保し、オケの特性を十分に知り尽くした上でそれを有効活用し尽くそうとするシュヒターの意思が早速感じ取れます。第1主題のテンポもまさに理想的で、このテンポ以外では全ての楽想が真に息づくことはないと思わせるだけの確信が宿っているのです。4:17からはドイツ流の金管の張り出し方が物を言い、特に、4:30からのトロンボーンがフレーズ末端まで鳴らし切ることの大切さに気付かされます。少しも媚びない第2主題や副次主題は、シュヒターの音楽作りの根底にある品格の現れ。音楽の品位を保とうとすると音楽自体が小さくまとまりがちですが、シュヒターの指揮にはその心配はご無用。
鬱蒼とした森の囁きを思わせる第2楽章のホルンの響きも素敵で、特に最後の一吹きのアクセントはお聴き逃しなく!4:01のルフト・パウゼがこれほど意味を持って響く例も稀。「悲しきワルツ」でも確認できたように、これだけでもシュヒターが厳しいビルダー以上の才能の持ち主だったことの証左と言えましょう。第3楽章の遅いテンポ設定はケンペ&BPO盤でも見られるドイツ流儀の象徴ですが、オケの音色的特徴も含めて楽想との相性は抜群。そのドイツ流儀は、終楽章で更に全開に。テンポこそカラヤンに近いですが、虚飾を排した進行と実直な音の積み上げに安易な感傷の入り込む隙はなく、全く様相は異なります。
 シュヒターは、録音で聴く限りドイツ音楽よりも北欧・スラブ系作品との相性の方が良かったよう思われますが、その真価をこの4曲からもはっきり感じていただけることでしょう。【2023年3月・湧々堂】


SWR music
SWR-19123CD(6CD)
NX-E10
カール・ベーム SWR録音集1951-1979年

■CD1
(1)モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58
■CD2
(1)ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 Op. 36
(2)ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op. 92
■CD3
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
■CD4
(1)ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
(2)シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
■CD5
(1)ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95
(2)ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容
■CD6
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
全てカール・ベーム(指)
シュトゥットガルト放 RSO

■CD1
ブランカ・ムスリン(P)
録音:(1)1974年9月18日ライヴ(STEREO)※SWR19432CD/93.014と同一音源
(2)1951年4月15日ライヴ(MONO)※93.014と同一音源
■CD2
録音:1979年2月14日 ライヴ (STEREO)
■CD3
ルート=マルグレート・ピュッツ(S)、シビッラ・プラーテ(A)、ヴァルター・ガイスラー(T)、カール=クリスティアン・コーン(Bs)、シュトゥットガルト放送cho、シュトゥットガルトフィルハーモニーcho
録音:1959年11月12日 シラー生誕200周年記念演奏会のライヴ (MONO)
■CD4
ブランカ・ムスリン(P)
録音:(1)1951年4月15日 (スタジオ) (MONO)
(2)1954年12月10日 (ライヴ)(MONO)
■CD5
録音:(1)1954年12月10日ライヴ (MONO)
(2)1951年4月15日 ライヴ (MONO)
■CD6
録音:1974年9月18日ライヴi (STEREO)
※※第1楽章の冒頭にオリジナル・テープに由来する2小節の欠落があります。
没後30年余りを経た今も日本でファンの多いカール・ベーム。ベルリン・フィルやウィーン・フィル、ロンドン響との演奏 が多数発売されていますが、シュトゥットガルトのSWRにも少なからぬ量の演奏が遺されており、この度オリジナル・ テープからまとめて復刻されます。嬉しいことにレパートリーはモーツァルトやベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー、 ドヴォルザーク...とベームが得意としたものが多数。CD1はSWRレーベルで出ていた93.014と同一音源(新規リ マスターではないとのこと)ですが、他はオリジナル・テープからの初CD化となります。録音は1951年からベーム晩年 の1979年まで広範囲にわたっていますが、演奏はいずれもベームらしく力強いサウンドと堅固な造形による弛緩の 無いもの。シュトゥットガルト近郊で生まれた詩人シラーの生誕200周年を祝う「第九」のような特別な演奏会の 記録は特に貴重です。 尚、ブルックナーの第7番は放送局のマスターで冒頭2小節が欠落しているとのこと。いきなり第1主題から始まりま すが、演奏自体はベームらしい立派なものとなっています。

オクタヴィア
OVCL-00741(1SACD)
2023年3月22日発売
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
交響曲第39番変ホ長調 K.543
沼尻竜典(指)
トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア

録音:2019年3月9日(第41番)、2020年8月1日(第39番) 東京・三鷹市芸術文化センター・ライヴ
「トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア」は、1995年から三鷹市芸術文化センターを本拠地として 活動し、メンバーは国内外のオーケストラやソリストとして活躍する日本人若手演奏家が多く 参加する、高い技術と生き生きとした多彩なアンサンブルが魅力のオーケストラです。 ドイツのリューベック歌劇場や、びわ湖ホール、神奈川フィルで高い評価を受ける沼尻が描く、 隅々まで行き届いた美しい音楽と自然な歌心をライヴ録音で収録しました。 正統派モーツァルト後期交響曲をどうぞお楽しみください。(オクタヴィア)
オクタヴィア
OVCL-00806(1SACD)
2023年3月22日発売
ハイドン交響曲集Vol.19
交響曲第46番ロ長調 Hob.T:46
交響曲第34番ニ短調 Hob.T:34
交響曲第8番ト長調 Hob.T:8「晩」
飯森範親(指)
日本センチュリーSO

録音:2020年1月17日(第8番) 大阪、いずみホール、
2020年10月23日(第34番)2021年7月30日(第46番)
大阪、ザ・シンフォニーホール
日本センチュリーSOが首席指揮者の飯森範親と共にスタートした「ハイドンマラソン」 は、フランツ・ハイドンのすべての交響曲を演奏しようという一大プロジェクト。当盤は第 18回、21回、24回コンサートのライヴ収録です。 幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日本センチュリー響は、精緻な構築と、細 部までこだわりぬいた感性で、気品あふれるハイドンを奏でています。柔和で晴々とした優美な 演奏は、まさに彼らの真骨頂といえるでしょう。(オクタヴィア)

TOCCATA
TOCC-0643(1CD)
NX-B03
リヒャルト・フルーリー:管弦楽作品集 第3集
交響曲第1番ニ短調(1922-23)
交響曲第4番ハ長調「Liechtensteinische リヒテンシュタイン風」(1950-51)
BBC響
ポール・マン(指)

録音:2022年1月11-12日
スイスの作曲家リヒャルト・フルーリー。音楽一家に生まれ、地元の音楽院でフェリックス・ワインガルトナーに(指) ウィーンではヨーゼフ・マルクスに作曲を学びました。やがてゾロトゥルン市のオーケストラを30年間指揮するととも に、作曲家としても活動。後期ロマン派の作風を踏襲する雄大な作品を数多く遺しています。 このアルバムには1920年代の交響曲第1番と50年代の交響曲第4番を収録しています。抒情的で壮大な第1 番はブルックナーを彷彿させ、またハリウッド映画の音楽のようなゴージャスな響きを味わえる第4番は、彼が幼少 期に訪れたリヒテンシュタインでの思い出からインスパイアされたという作品です。ポール・マンが指揮するBBC交響 楽団が作品の持ち味を存分に生かした演奏を聴かせます。

SOMM
ARIADNE-5020(1CD)
NX-B04
ヴォーン・ウィリアムズ・ライヴ 第4集
(1)トマス・タリスの主題による幻想曲
(2)2台ピアノのための協奏曲 ハ長調(J. クーパー&R. ヴォーン・ウィリアムズ編)
(3)交響曲第8番ニ短調
アーサー・ホイットモア(P)
ジャック・ロウ(P)
ディミトリ・ミトロプーロス(指)NYO
(3)ジョン・バルビローリ(指)ハレO

録音(全てライヴ/MONO):
(1)1943年8月29日 Carnegie Hall、ニューヨーク(USA)
(2)1952年2月17日 Carnegie Hall、ニューヨーク(USA)
(3)1964年5月15日 Free Trade Hall、 マンチェスター(UK)
2022年、ヴォーン・ウィリアムズ生誕150年を記念したアルバムの第4集。第3集ではヴォーン・ウィリアムズの自作自演をご紹介しましたが、この第4集は ヴォーン・ウィリアムズ作品の熱心な支持者であったミトロプーロスが1942年にニューヨーク・フィルの弦楽セクションを指揮した「トマス・タリスの主題による幻 想曲」と、1952年に演奏した「2台ピアノのための協奏曲」を収録。熱気あふれる雰囲気が聴きどころです。後半には、1964年バルビローリがハレ管を指 揮した交響曲第8番を収録。この曲は1956年にバルビローリとハレ管によって初演されており、作品の見せ場を知り尽くしたバルビローリならではの充実した 演奏が楽しめます。 今回の復刻も、これまでに数々の名盤の復刻にあたった英国を代表するリマスター・エンジニア、ラーニ・スパールが手掛けており、丁寧なリマスターによるノイ ズの少ないリアルな音が蘇りました。なお、ブックレットにはヴォーン・ウィリアムズの評伝を執筆した英国の研究家サイモン・ヘファーによる解説(英語のみ) が掲載されています。

GENUIN
GEN-23818(1CD)
マーラー:交響曲第2番「復活」(ブルーノ・ワルター編4手ピアノ版,声楽とトランペット入り) グレゴール・マイヤー(P)、
ヴァルター・ツォラー(P)、
アンニカ・シュタインバッハ(S)、
ヘンリエッテ・ゲッデ(A)
エマヌエル・ミュッツェ(Tp)
ゲヴァントハウスcho

録音:2021年12月21日,2022年2月3-4日,5月9-10日 ドイツ ライプツィヒ
ウィルス禍の下で生まれたミニマム復活交響曲の CD。マーラーの復活交響曲を その弟子である若き日のブルーノ・ワルターが 4手ピアノ用に編曲したことは知られ ているでしょう。これは既に録音もあるのだが、今回はそこにオリジナルの楽譜から独 唱と合唱(ただし少人数)を持ってきて演奏してしまったのだ。4 手ピアノ編曲では声 部がよく聞き取れるので透明感が著しく増し、マーラーの音楽の近代性が露わにな る。一方大編成のオーケストラ相手では全力で声を張り上げなくてはならない独唱 合唱は、力みなく美しい声を響かせることができます。するとよく知っているはずの復 活交響曲が、なんと新鮮に聞こえることか!このミニマム復活交響曲は、オリジナル の復活交響曲をよく知っていれば知っているほど発見の多い演奏でしょう。マーラー・ マニアやワルター・ファンにはぜひ聞いてほしい。なおトランペットはあくまで補助的 に用いられています。 グレゴール・マイヤーとヴァルター・ツォラーはどちらもゲヴァントハウス合唱団のピア ニスト。マイヤーは合唱の練習にも当たっています。このミニマムな復活交響曲は、新型 ウィルスの猛威の下で彼らが大編成の合唱作品を上演できないことから思いついたと いう。つまりこれは、不遇な時代に負けるわけにはいかない芸術家魂の結実なのだ。 アンニカ・シュタインバッハとヘンリエッテ・ゲッデはどちらもドイツの優秀な若手歌手。  (Ki)

BIS
BISSA-2476(1SACD)
マーラー:交響曲第9番 オスモ・ヴァンスカ(指)
ミネソタO

録音:2022年3月21-25日/オーケストラ・ホール(ミネアポリス)
好評を博しているオスモ・ヴァンスカ率いるミネソタOによるマーラー・シリーズ。当アルバムは交響曲第9番を収録!当演奏 でもヴァンスカならではの緻密な構成と、細部にまで注意が払われた圧巻の仕上がり。繊細かつ丁寧な音楽づくりが魅力です。また録音にも注目。オーケストラ 全体の響きを自然にとらえ、演奏の一体感を堪能することのできる録音です。
ベルクが「マーラーが書いた中で最も輝かし作品」と激賞した交響曲第9番。形式、主題、調性あらゆる面で広大で感情的な第1楽章、喜びと 遊び心に満ちた第2楽章、辛辣な皮肉と怒りを表した第3楽章、そして神秘的なアダージョで締めくくる第4楽章で構成されたマーラー最大の傑作です。
BISレーベルで数多くの録音を残してきたヴァンスカが最上級の演奏に達したマーラーの交響曲シリーズ。これまでに第1番「巨人」(KKC 6034/ BIS SA2346)、第2番「復活」(KKC 5995/ BIS SA2296)、第4番(KKC6131/ BIS SA2356)、第5番(KKC5831/ BIS SA2226)、第6番(KKC 5994/ BIS SA2266)、第7番(KKC6184/ BIS SA2386)、第10番(KKC6321/ BIS SA2396)がリリース されております。
2003年にミネソタOの音楽監督に就任したヴァンスカは、ベートーヴェンの交響曲全集などで評価を高めました。しかし、当団では経営悪化に伴う労 使対立が激しさを増し、2012年10月に経営側はロックアウトを決行。その後の2012/13年のシーズンは全てキャンセルとなり、当団の存続そのものも危 ぶまれる状況となりました。ヴァンスカは、労使の合意が成立した2014年1月に首席指揮者に復帰し、以後、団結力の増したミネソタ管の演奏は一層密度の 濃いものとなっております。 (Ki)

Chandos
CHSA-5265(1SACD)
シューベルト:交響曲集 Vol.3
交響曲第1番ニ長調 D.82
交響曲第4番ハ短調 D.417「悲劇的」
歌劇「フィエラブラス」序曲 Op.76D.796
エドワード・ガードナー(指)、
バーミンガム市SO

録音:2022年7月15日-16日、タウン・ホール、バーミンガム(イギリス)
2015年からノルウェーの名門ベルゲン・フィルの首席指揮者を務め、2021年からはユロフスキの後任としてロンドン・フィルの首席指揮者を務めているエドワード・ガードナー。イギリスの次代を担うマエストロとして、今後の活躍も期待されるガードナーによるシューベルト交響曲全集の第3弾!かつて首席客演指揮者を担ったバーミンガム市SOと共に若書きのシューベルトの作品を洗練された演奏で聴かせてくれています。
作曲当時16歳であった「第1番」は、すでに若いシューベルトが交響曲の形式と技法を理解していたということを明らかにします。その作品からはハイドン、モーツァルト、初期のベートーヴェンからの影響を受けていたことを感じさせるでしょう。その3年後に書かれた「第4番」はより野心的な作品で、曲全体の主題を統一させようというシューベルトの工夫が見て取れます。このアルバムではシューベルトの後期の交響曲へと向かっていく過程を窺い知ることが出来ます。
Chandos
CHSA-5309(1SACD)
ラフマニノフ:「幻想的小品集」〜前奏曲 Op.3-2(レオポルド・ストコフスキ編)
交響曲第2番ホ短調 Op.27
ジョン・ウィルソン(指)、
シンフォニア・オヴ・ロンドン
BBCミュージック・マガジン賞をはじめとしたこれまでの数々の受賞に続き、2022年度には「ラヴェル:管弦楽作品集」(RCHSA--5280/CHSA--5280)がレコード・アカデミー賞の管弦楽曲部門、そして英グラモフォン賞の空間オーディオ部門を受賞するなど名実共に世界のトップクラスへと登り詰めつつあるジョン・ウィルソン&シンフォニア・オヴ・ロンドン。2022年10月リリースの「ラフマニノフ:交響曲第3番」(RCHSA--5297/CHSA--5297)に続いて、2023年に生誕150周年を迎えたラフマニノフの代表作、交響曲第2番が待望のリリース!
ラフマニノフが「ピアノ協奏曲第2番」の成功によって「交響曲第1番」の初演の失敗から立ち直り、公私共に軌道に乗りつつあった時期に書かれた交響曲第2番は、甘美な旋律やドラマチックな展開で「ピアノ協奏曲第2番」などと並ぶラフマニノフの最高傑作の一つとして広く親しまれています。人気作品なだけに過去にもアンドレ・プレヴィンをはじめ数々の名指揮者が録音を遺してきましたが、ジョン・ウィルソン&SOLはその演奏内容の充実度も去ることながら、これまでのChandosからの一連のリリースで常に高く評価されてきた音質面でも際立つものがあるといえるでしょう。カップリングには「鐘」の愛称で親しまれる「前奏曲」の、ストコフスキによる管弦楽編曲版を収録。

Sterling
CDS-11282(1CDR)
オーレ・イェッレモー(1873-1938):交響曲第2番
ヴァイオリン協奏曲(1933)
ノルウェー・カプリース(Vnと管弦楽の為の)(1935)
交響曲第2番 ロ短調(1922-26)
マクリスSO、
ヨルン・フォスハイム(指)、
クリストフェル・トゥン・アンデシェン(Vn)

録音:2022年4月22日-23日&25日、ザドゥジュビナ・イリエ・コラルカ(ベオグラード、セルビア)
オーレ・イェッレモーは、ノルウェー中部、ドヴレ村の小作農の家に生まれました。父からフィドル演奏を教わり、その後、音楽隊でコルネットを演奏。1891年、20歳の時に首都クリスチャニア(現オスロ)に赴き、陸軍音楽学校に入学しました。当時を代表する音楽家と知り合い、国立劇場のヨハン・ハルヴォシェンの下でヴァイオリンとヴィオラを弾きました。1919年から1932年まで音楽院でヴァイオリンと和声学と作曲法を教えました。1932年の「交響曲第3番 イ長調」が代表作のひとつに挙げられています。
「ヴァイオリン協奏曲」は、1934年5月、ヨハン・シモンセンのソロ、イェッレモー指揮フィルハーモニック協会の共演で初演された作品です。「アレグロ」「アンダンテ」「アレグロ・コン・ブリオ」の3楽章で構成されています。「ノルウェー・カプリース」は、「ヴァイオリンと管弦楽の為のロンド」の名で発表され、伝統の踊り「ハリング」のリズムと後期ロマンティシズムの語法で書かれています。ソリストのクリストフェル・トゥン・アンデシェンは、バラット=ドゥーエ音楽学校とノルウェー国立音楽大学、マンハッタン音楽学校で学んだ若いヴァイオリニストです。
「交響曲第2番ロ短調」は4楽章の作品です。「牛飼いの娘のロック(牛寄せの声)」の即興が特徴的な第1楽章。「靄と日の光」の第2楽章。厳粛な気分のトリオをもつ「スケルツォ」の第3楽章。「丘を下り家路につく」第4楽章。1926年1月に初演され、聴衆に好評だったにもかかわらず、その後、ずっと放置されていました。ヨルン・フォスハイムとマクリスSOによるこの録音が96年ぶりの再演です。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Da Vinci Classics
C-00667(1CD)
リスト:ダンテ交響曲 S.648(2台ピアノ版)
悲愴協奏曲ホ短調 S.258-1(2台ピアノ版)
ダンテ交響曲 S.648(2台ピアノ版)
デュオ・ソッリーニ・バルバターノ〔マルコ・ソッリーニ(P)、サルヴァトーレ・バルバターノ(P)〕、
ボロメーオ大学cho、
マルコ・ベリーニ(指)

録音:2022年4月、ボロメオ大学(パヴィア、イタリア)
リストはベートーヴェンの「第九交響曲」のように、音楽と詩の相互作用の中にこそ、この行き詰まりを打開する道があることを発見し、ここに収録されている2つの曲が、リストが独自のソナタ形式を追求したことを雄弁に物語っています。
壮大かつ劇的な「ダンテ交響曲」はもちろんのこと「悲愴協奏曲」では1870年代にハンス・フォン・ビューローが編曲、カデンツァを書いて出版した楽譜ではなく、本来のリスト自身のカデンツァを復元しビューローのカデンツァを省略した大変珍しい版を用いているところが要注目です。
2004年に結成されたデュオ・ソッリーニ・バルバターノはイタリアを代表するピアノ・デュオの1つ。
コンサート、レコーディングにおいても目覚ましい活躍を展開しており、ザグレブで行われたクロアチアとイタリアの外交関係樹立20周年を記念した特別なコンサートに招聘されるなど親善大使的な役割も担う名匠2人です。

Pentatone
PTC-5186992(1CD)
マーラー:交響曲第2番「復活」 クリスティアーネ・カルク(S)、エリーザベト・クールマン(A)
プラハ・フィルハーモニックcho
セミヨン・ビシュコフ(指)
チェコPO

録音:2018年11月&12月/ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール(プラハ)
続々とリリースしているセミヨン・ビシュコフ率いるチェコPOによるマーラーの交響曲全曲録音。当アルバムは2018年11月& 12月に収録した第2番「復活」で、クリスティアーネ・カルク、エリーザベト・クールマンという充実の歌手を迎えた注目の録音です。
当団にとって全曲録音は1976年から1982年にかけて録音したヴァーツラフ・ノイマン以来となります。オーストリアで活躍したマーラーですが生まれは当 時のオーストリア帝国に属するボヘミア王国のイーグラウ近郊のカリシュト村(現チェコのイフラヴァ)。この全曲録音は当団にとって重要なプロジェクトとなって おります。
「マーラーの交響曲は人生の“ポリフォニー”を表現するものであり、これらの作品を録音することは、生涯をかけて抱いてきた夢、そして喜びです」と語るビシュ コフ。2018年10月より当団の首席指揮者・音楽監督としての任期をスタートさせたビシュコフが全身全霊で臨むマーラーはこのオーケストラがもつ温かく優 しい音色を全面に出した好演で、ビシュコフが生涯かけての夢をここに実現しております。ことにアダージェットは言葉を失うほどの美しさ。細部へのこだわりと 洗練された演奏はビシュコフ率いるチェコ・フィルでなければ表現できない輝かしいマーラーの世界が広がります。 (Ki)

ATMA
ACD2-2866(1CD)
アイスストーム・シンフォニー
マクシム・グーレ(1980-):アイスストーム・シンフォニー[I. 混乱 / II. あたたかさ / III. 暗黒 / IV. 光]
なんて日だ [I. 陽気な朝 / II. 果てしない労働 / III.2人の夕べ / IV. 安らかな夜]
大げさな話
ジャック・ラコンブ(指)
モントリオール・クラシカル・オーケストラ

録音:2022年8月14・15日/ケベック
ラシカルなものからゲーム音楽に至るまで幅広い創作活動を行うケベックの作曲家、マクシム・グーレの作品集。『アイスストーム・シンフォニー』は1998年 1月4日に起きた大規模停電が題材になっています。長く続いた雨氷によって1か月ものあいだ電力供給が滞ったケベック州史上最大の自然災害をとりあげ、人 間の太刀打ちできない環境の脅威とその後にあらわれる希望の光を、壮大に描いています。ゲーム音楽のような分かりやすいサウンドでありながら、人間の力、不 可能なことと可能なことについて考えさせられる交響曲です。

VOX
VOXNX-3002CD(1CDR)
NX-B03
ベートーヴェン:交響曲第4番 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO

録音:1943年(ライヴ)
収録時間:36分
1951年にVOXレーベルからPL7210の番号でリリースされたフルトヴェングラー(指)ベルリン・フィルの ベートーヴェン:交響曲第4番の復刻です。この音源は初出LPでは1945年の録音と記載されていま したが、その後の研究により1943年6月、ベルリンでのライヴ録音ということが判明しました。 復刻素材 はレーベル所蔵のLPを使用し、アメリカ、ナッシュヴィルのスタジオで2022年に新規リマスター しました。収録時間36分余り。ブックレットに初出時のLPジャケットをカラーで掲載しています。 ※ディスクはCDRになります。

ANALEKTA
AN-28882(2CD)
NX-D09
クララ、ロベルト、ヨハネス〜情感と構成力
【DISC1】
シューマン:交響曲第3番「ライン」
クララ・シューマン:海辺にて*
 ある明るい朝に Op.23-2*
 ローレライ*
 4つの束の間の小品 Op.15(第4曲は ピアノ・ソナタの第3楽章として収録)
 ピアノ・ソナタ ト短調
【DISC2】
ブラームス:交響曲第3番
クララ・シューマン:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.17
ナショナル・アーツ・センターO
アレクサンダー・シェリー(指)
スチュワート・グッドイヤー(P)
川崎洋介(Vn)
レイチェル・マーサー(Vc)
ガブリエラ・モンテーロ(P)
アドリアンヌ・ピエチョンカ(S)
リズ・アップチャーチ(P)*

録音:2020年-2022年
収録時間:137分
それぞれ4曲あるシューマンとブラームスの交響曲を第1番から1曲ずつとクララ・シューマンの作品を収録し、3人の親密な関係を紐解こうとい う企画の第3弾。まずは企画の柱でもあるシェリーとナショナル・アーツ・センター管による、2つの交響曲の充実ぶりが大きな聴きもの。今回は 名手スチュワート・グッドイヤーも参入し、精悍さと繊細な美しさを併せ持つそのタッチが、ガブリエラ・モンテーロの深い情熱を秘めた表現との 好対照を聴かせます。またナショナル・アーツ・センター管のコンサート・マスターである川崎洋介が室内楽にも参加し、端正ながらも奥行きの ある表現を聴かせています。

Profil
PH-22069(1CD)
ヴィルヘルム・ペーターゼン:交響曲第3番嬰ハ短調 コンスタンチン・トリンクス(指)
フランクフルトRSO

録音:2021年8月30日-9月3日 ヘッセン放送ゼンデザール
ヴィルヘルム・ペーターゼン(1890-1957)はヒンデミットと同世代のドイツの作曲家。大作指向でしたが、今日名前や作品を聞く機会は多いといえません。前 衛とは無縁な伝統的なスタイル、とりわけ精緻な対位法的書法は、ブルックナーの弟子だった作曲の師フリードリヒ・クローゼ譲りで、独墺系交響曲のファンの琴線 に触れること間違いなしの新しいレパートリーの出現と申せましょう。
聖職者だった父の任地ギリシャのアテネで生まれ、翌年ドイツへ帰国。ミュンヘンで作曲をクローゼ、指揮をモットルに師事しました。交響曲は全部で5篇あり、第 3番嬰ハ短調は1934年初演。3楽章60分の大作で、印象的な主題と歌に満ちた主題が互いに競いクライマックスへ至る第1楽章、親しみやすい第2楽章、非常 に陽気な第3楽章と、さまざまな主題が絶え間なく変化、発展します。
指揮はハンス・ロットの交響曲やプロコフィエフの歌劇「炎の天使」で熱い演奏を聴かせてくれたコンスタンチン・トリンクス。これも堂々とした解釈で、未知の 作品から深い感動をひきだしています。 (Ki)

GRAND SLAM
GS-2287(1CD)
(1)ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」*
(2)スメタナ:交響詩「モルダウ」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO

録音:1952年11月24&25日*、1951年1月24日ムジークフェラインザール(ウィーン)
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル(録音セッション)
■制作者より  
新音源を使用した最新リマスターによるフルトヴェングラー&VPOのベートーウェンはこれまでに第3番「英雄」(GS-2280)、第4番+第7番(GS-2282)、 第1番+第5番「運命」(GS-2284)、第9番「合唱」(GS-2205)と発売してきましたが、今回の「田園」+「モルダウ」が最終巻となります。残念ながら第2 番と第8番がこのシリーズにはありませんが、主要な7曲が最上の音質で味わえるようになりました。フルトヴェングラーのベートーヴェンと言えば、最近、1991 年12月に発売された交響曲全集(東芝EMI TOCE7530〜4)が4万円〜8万円程度で取り引きされているようです。しかし、最新のGS盤さえあれば、音質 はむろんのこと、解説書の充実度も考慮すれば、もはやそのような法外な中古盤を買う必要は全くなくなったと言えます。(平林 直哉) (Ki)

SOREL CLASSICS
SCCD-003(1CD)
2023年2月10日までのご注文分は
税込¥2050!!
ジュディス・ラング・ザイモント(b.1945):交響曲第4番「澄んだ、冷たい(水)」(2013)
ピアノ三重奏曲第 1番「ロシアの夏」(1989)*
ニルス・ムース(指)ヤナーチェクPO
ピーター・ウィノグラード(Vn)*
ピーター・ウィリック(Vc)*
ジョアン・ポーク(P)*

録音:2015年3月 チェコ オストラヴァ、1995 年10月 米国 ニューヨーク州 パーチェイ*
米国の作曲家、ジュディス・ラング・ザイモントの作品集。ザイモントは1945 年、米国テネシー州のメンフィスの生まれ。ジュリアード音楽院で学び、若くして作曲家として認められた。ロ マン主義の流れを汲みつつ新しい感覚と技法も盛り込んだ作風は非常に説得力のあるも の。交響曲第4番は2013年の作。「川」「氷」「にわか雨」「小湖」「海」のタイトルがついた5 つ の楽章の 40分以上かかる大作で、ザイモントの集大成的作品。ピアノ三重奏曲第 1番「ロ シアの夏」は1989年の作。ノスタルジックな美しい作品です。

オクタヴィア
OVCL-00808(1SACD)
税込定価
2023年2月22日発売
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調 ジョナサン・ノット(指)東京SO

録音:2022年7月16日 東京・サントリーホール、7月17日 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール・ライヴ
2023年シーズンで10年の節目を迎える指揮者ジョナサン・ノットと東京SOによる音楽の 旅路、これまで度々取り組んできた名コンビによるマーラー・シリーズに新たな1枚「交響曲第5番」 が登場です。 益々の深化を目指しお互いを熟知しているからこそ成せる壮麗なマーラーの世界、迫真の名演を どうぞお楽しみください。(オクタヴィア)
オクタヴィア
OVCL-00803(1SACD)
税込定価
2023年2月22日発売
シューベルト:交響曲第8(9)番「ザ・グレイト」 ヤン・ヴィレム・デ・フリーント(指)
京都市SO

録音:2022年5月20-21日 京都コンサートホール ・ライヴ
ヤン・ヴィレム・デ・フリーントは、オランダ出身の指揮者・ヴァイオリニストで、現在バルセロナ交響 楽団、リール国立O、シュトゥットガルトPOの首席客演指揮者 を務めるほか、世界中のオーケストラに客演しています。EXTONでは彼が創設したコンバッティ メント・コンソート・アムステルダムのCDが好評を博しました。 2022年5月に京都市SOと共演したライヴ録音のCD化。デ・フリーントと京響の相性の 良さが表れる演奏に、会場は喝采と興奮に包まれました。 ヤン・ヴィレム・デ・フリーントは2024年4月から首席客演指揮者に就任予定で、これからの彼 らの演奏に注目です。(オクタヴィア)

Chandos
CHSA-5334(1SACD)
ショスタコーヴィチ:交響曲第12番&第15番
ショスタコーヴィチ:交響曲第12番ニ短調 Op.112「1917年」
交響曲第15番イ長調 Op.141
ヨン・ストゥールゴールズ(指)、
BBCフィルハーモニック

録音:2022年8月5日-6日(第15番)&9月15日-16日、メディア・シティUK(サルフォード)
2008年から2015年までヘルシンキ・フィルの首席指揮者を担い、その他にもラップランド室内Oの芸術監督を務め、現在はBBCフィルハーモニックとカナダ・ナショナル・アーツ・センターOの首席客演指揮者を務めているフィンランドを代表するマエストロ、ヨン・ストゥールゴールズ(ヨーン・ストルゴーズ)。2014年〜2015年に発売された「シベリウス:交響曲全集(CHAN- 10809)」と「ニールセン:交響曲全集(CHAN- 10859)」、2つの「生誕150周年記念盤」の世界的ヒットによって一躍脚光を浴び、その後ジョージ・アンタイルの管弦楽作品集(CHAN- 10941、CHAN--10982、CHAN--20080)でその秀でた実力を見せつけてくれました。また直近では2023年1月に東京都SOとの来日公演を行い好評を博しています。
2020年に発売され、レコード芸術特選盤&優秀録音、英グラモフォン誌「Critics' Choice」と高く評価されたショスタコーヴィチの「交響曲第11番」(RCHSA- 5278/CHSA--5278)に続き、十月革命を描いた「第12番」と最後の交響曲となった「第15番」のリリースです。随所で見せる緻密なテンポ設定によってきっちりとコントロールされた前作、今作でも期待が高まります。


Treasures
TRE-292(1CDR)
ストコフスキーのビゼー
「カルメン」組曲【前奏曲/衛兵の交代/アルカラの竜騎兵/ジプシーの踊り/間奏曲/密輸入者たちの行進/アラゴネーズ】*
「アルルの女」組曲第1番【前奏曲/メヌエット/アダージェット/カリヨン】#
「アルルの女」組曲第2番【田園曲/間奏曲/メヌエット/ファランドール】
交響曲第1番ハ長調+
レオポルド・ストコフスキー(指)
フィラデルフィアO*、ヒズ交響楽団#,+

録音:1927年4月30日,5月2&10日*、1952年2月29日#、1952年3月20日+
※音源:日RCA RVC1523*、英RCA VIC1008#,+
◎収録時間:79:58
“50年代のストコフスキーの本能的な美への執着と妥協なき表現!”
■音源について
「カルメン」はSPからのLP復刻。ストコフスキー&フィラデルフィア管の録音を集めた10枚組(1977年発売)の中の1枚を採用。他の曲は英国盤(Large,溝)を採用しています。

「カルメン」は、往年のフィラデルフィア管の各奏者のセンスを存分に堪能。“衛兵の交代”3:48からののトランペットのリズムの感じ方は、全ての音楽家の鏡と称したいほど。“アルカラの竜騎兵”冒頭のファゴットも、コーダのフルート・ソロも然り。
“間奏曲”の弦楽器登場以降のシルクのような感触にうっとりしない人などいるでしょうか?古い録音のハンデを超えて迫る艶やかさは、後輩のオーマンディに引き継がれることになるのです。
 「ヒズ響」を振った他の曲は、これらの曲の最高峰の名演であることは間違いなし!濃密な色艶はもちろんのこと、本能的な美への執着とその表現の妥協のなさは、全てを浄化してしまった1976〜1977年のステレオ盤から見出すのは困難です。
 「アルルの女」第1組曲の“メヌエット”のリズムの弾力と切実さ、中間部のむせ返るほどの香気、“アダージェット”の弱音の官能美、第2組曲“ファランドール”(後半を一部短縮)の生の満喫度全開の推進力と喜び、そして最後の一音の天空に届けと言わんばかりの引き伸ばしなど、他の演奏では望めないものばかりです。
 そして、より強くお薦めしたいのが交響曲!ストコフスキーと言えば先ず派手なスコアの改変が想起されますが、アレンジは人を驚かせるのが目的ではなく、自身が感じる作品の魅力を最高に引き上げる一手段に過ぎなかったことをこの演奏によって痛感させられます。1977年のストコフスキーの最後の録音を聴くと、最後の仕事としてスコアへの忠誠を目指したのかもしれませんが、肉体的老化による表現意欲の減退からか、全てが無作為のまま流れがちでしたが、この録音はもちろん意欲満々。アレンジ云々以前に、とにかく音楽に対して積極的に愛を注入しているので、表現に訴求力があるのです。
 第1楽章は疾走型ではない上にモノラル録音なのに、このハリツヤはどうでしょう!本物の色彩感覚が備わっていれば、モノラルでもその威力がはっきりと音化されるのです。一音ごとにニュアンスをしっかり刻印しつつ、リズムは決してぶら下がらずにキリッと爽快。1:44からのピチカートがこれほど微笑んでいる演奏も他に知りません。4:19では低弦の下降音型の追加がセンス満点ですが、1977年盤ではオリジナルに戻っていました。4:21からのヒュンヒュン鳴りまくる弦や4:43からの強弱の細かい指示も、生煮え感ゼロ!
 第2楽章のオーボエ・ソロは、この作品のイメージからするとやや太めの筆致にも思えますが、ルバートの指示が極めて綿密な上にここまで切実に訴えかけられると、それもむしろ納得。ちなみに、この箇所も1977年盤では常識的なフレージングに徹していました。
 3楽章のトリオは、木管の浮き出しを克明にすることによって牧歌的な空気がリアルに立ち込めます。
 終楽章は、第1楽章と同様1977年盤よりもテンポはゆったりしていますが、音の芯の強靭さは明らかにこちらが上で、第2主題の色合いの絶妙な変化も旋律の魅力もこのテンポでなければ浮かび上がリにくいことは、高速で走る他の録音を聴いても明らかです。その辺の直感的なさじ加減も最晩年にはできなくなってしまったのか?と思うと悲しくなりますが…。
 それにしても、「人生最後の録音」というだけで手放しで持ち上げる風潮は何とかならないものでしょうか?このビゼーはその最たる例で、1977年盤の方が優っているのはステレオ録音(但し残響過多)であることと、オーボエの巧さくらいではないでしょうか?
 いずれにしても、精神力も体力も最高に充実していたと思われる50年代のストコフスキーの究極芸を味わうのに、このビゼーを無視することなどあり得ません!録音もモノラルながら素晴らしく、1977年盤と比べてどちらが「音楽的」な響きを発しているか、言うまでもありません。【湧々堂・2023年1月】


ACCENTUS Music
ACC-80575CD(10CD)
ブロムシュテット/ブルックナー:交響曲全集
■CD1
交響曲第1番ハ短調 WAB 101[1865/66年リンツ稿,1955年ノヴァーク版]
■CD2
交響曲第2番ハ短調 WAB 102[1872年稿,キャラガン校訂版]
■CD3
交響曲第3番ニ短調 WAB 103[1873年第1稿,1977年ノヴァーク版]
■CD4
交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』 WAB 104[1878/80年,1953年ハース版]
■CD5
交響曲第5番変ロ長調 WAB 105[1875/77年,ノヴァーク版]
■CD6
交響曲第6番イ長調 WAB 106[1879/81年,ハース版]
■CD7
交響曲第7番ホ長調 WAB 107[1881/83年,ハース版]
■CD8&■CD9
交響曲第8番ハ短調 WAB 108[1890年,ハース版]
■CD10
交響曲第9番ニ短調 WAB 109(1887/96年,コールス校訂版2000年)
ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO


■CD1
録音:2011年6月
■CD2
録音:2012年3月
■CD3
録音:2010年9月
■CD4
録音:2010年10月
■CD5
録音:2010年5月
■CD6
録音:2008年9月
■CD7
録音:2006年11月
■CD8&CD9
録音:2005年7月
■CD10
録音:2011年11月
ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管によるブルックナーの交響曲全集がACCENTUS MUSICより新装丁となって発売します。2005年〜2012年にかけ て録音された両者のブルックナー交響曲全集は、以前Querstandレーベルより発売されていましたが、ライセンス切れのためしばらく市場に流通しておりませ んでしたが、この度2024年のブルックナー・イヤー目前にACCENTUS MUSICより待望の再発売がなされました。
ブロムシュテットのブルックナー録音といえば、かつてシュターツカペレ・ドレスデンを指揮して第4番(1981/DENON)と第7番(1980/DENON)を録音。 その後サンフランシスコ響と録音した第6番(1990/DECCA)、第 4番(1993/DECCA)、そしてゲヴァントハウス管と録音した第9番(1995/DECCA)は、 現在でも根強い人気がある名盤です。さらには、バイエルン放響との第9番(2009)、ベルリン・フィルとの第3番(2017)があり、それらは近年のブロムシュ テットの好調ぶりを伝える見事なもので、ブロムシュテットのブルックナー観が色濃く投影された緻密な演奏を聴かせています。
そしてゲヴァントハウス管とともに7年を経て完成させた本セット。1998年、クルト・マズアの後任として音楽監督に就任したブロムシュテット。2005年の 任期満了までその厳しいトレーニングで機能性と音色にさらに磨きをかけ、引き締まった力強いサウンドに鍛えなおしたブロムシュテット。7年間に渡って、ライ プツィヒ・ゲヴァントハウスOのシェフとして、絶大な信頼を獲得し、現在も名誉指揮者として定期的に指揮台に立っています。
ブルックナー自身が「小生意気な娘」と呼んでいたとも言われている第1番。同曲の録音は本盤が唯一のブロムシュテット。初期の作品でありながらも、その 響きはブルックナー独自の語法が見え隠れし、後年の大成を予見させる作品と言えます。第2番にも初期作品ながら、すでにブルックナーの個性は横溢しています。 ブロムシュテットの指揮は細部まで表情豊かであり聴きものです。ワーグナーに献呈されたことから「ワーグナー交響曲」の愛称をもつ第3番。しかし1874 年 にウィーン・フィルから初演を拒否されたことから最初の校訂作業が行われ第3稿まで存在します。ブロムシュテットは、20世紀中頃から見直されるようになっ た1873年初稿版を取り上げています。ブルックナーの交響曲の中でもっとも演奏される第4番。冒頭のホルンをはじめ、美しい旋律に溢れています。ブロム シュテットも同曲は2度録音している手中にある作品です。そして第5番は、ブルックナーの生涯の中で困難な時期を象徴する楽曲です。作曲家としての実力 を示す精緻な対位法とブルックナー自身の深い信仰心をあらわす神聖なコラールという構成で、ブロムシュテットのより構築的な魅力が示された演奏です。第6 番は、第2、3楽章のみが先に公開演奏されました。しかし部分初演の成功があったのにもかかわらず、全曲初演されたのはブルックナーの死後でした。一方、 1884年12月にライプツィヒで初演されたこの第7番。初演は大成功をおさめ、この成功がブルックナーにさらなる作曲家として名声をもたらすこととなります。 美しい旋律と色彩豊かなオーケストレーションにより、現代でも演奏機会の多い作品です。オケから自然な響きを引き出し、この上ない美しさを感じる演奏です。 第8番は、ブルックナーが完成させた最後の交響曲であり、最高傑作と評価の高い交響曲。曲の長さ、多彩な展開、圧倒的なクライマックスとあらゆる意味で これまでの作品を上回っています。ブルックナーの強烈な個性が作品に溢れんばかりのエネルギーを与え、またブロムシュテットの底知れない溌剌としたエネル ギーを感じる演奏です。そして最後未完の大作、第9番。終楽章が未完のまま1896 年に作曲者は亡くなっています。本盤ではブロムシュテットは、ベンヤミン =グンナー・コールス校訂による原典版を用いています。 (Ki)


Altus
ALTSA-055R(1SACD)
シングルレイヤー
最新リマスター
限定生産
ケーゲル/ドレスデン・フィル 来日公演1989〈2023年新リマスター版〉
ベートーヴェン:「エグモント」序曲
交響曲第6番へ長調 「田園」
交響曲第5番「運命」
指揮者によるアンコール曲紹介
バッハ:管弦楽組曲第3番〜エア
ヘルベルト・ケーゲル(指)
ドレスデンPO

録音:1989年10月18日サントリーホール(NHKによる実況録音)
収録時間:99分
「ケーゲルの演奏では歓喜が力いっぱい描かれようとしているさなか、破綻や矛盾が起きる。その破綻や矛盾ゆえ、歓喜や勝利は形骸化せずにすみ、痛ましさと 引きかえに強いリアリティを獲得する」(許 光俊)
暗く、厳しく、そして恐ろしく深い歌が、空間を満たしては消えていく空前の大演奏。孤高の指揮者ケーゲルが自らの命を絶つ1年前、最後の来日公演となった 89年の演奏会を、印象的なアンコールまでまるごと収録。
2011年に一度SACDで発売された音源ですが、あらためて現在の最新技術を駆使して2023年に新規リマスター。音の広がりと空気感が向上し、倍音が美 しく空に消えていくさままで繊細に表現。ケーゲルが響かせたかった音楽により近づき、思いを馳せることができるようになった、と言えるできばえです。99分収 録、非圧縮シングルレイヤーSACD。 (Ki)

 これは、通常の名演の概念とは全く次元が異なります。一人の人間の苦悩が完全に音に転化し尽くされ、不気味な生々しい空気が醸し出されるといった「事件」が、まさに目の前で繰り広げられることのショックが全身を襲う、“演奏行為を超えた演奏”です。それだけに、「運命」を聴こうとするときに気軽に棚から取り出す気になれないCDでもあります。
 当時FMでこの演奏を聴いた私は、「運命」の第1音から只ならぬ空気を発していることに仰天しました。そのどこか血の気の失せた「無」に近い音、強さを装いながらも本当は立っていられない様な不安定さが、強烈に切り込んでくる演奏とは逆の意味でショッキングだったのです。もちろんケーゲルがこの後ピストル自殺することなど、想像もできませんでしたが、この時の彼の精神状態が平常でなかったことは、今聴いてもはっきりと感じ取れてしまいます。第3楽章の不気味かつ意味不明のルフトパウゼ、
 終楽章冒頭の“ドーミーソー”の異常な引き延ばしなど、造形的にも破綻寸前。全体を通じて、いかにもドイツ的な重厚な響きに溢れていますが、崖っぷちのぎりぎりのところで必至に振り絞った音楽と一体となっての壮絶なニュアンスは、音楽的な感動以上のものをもたらすのです。これがデジタル録音で蘇っては、リアル過ぎてぎて、ちょっと辛いものがあります。ただ、クラシック・ファンならこの演奏を一度は体感しておくべきだと思います。人生には、怖くても直視しなければならないことがあるのです。

 「田園」
の序奏冒頭から衝撃的!結尾の一音をテンポを落としながら異常に引き伸ばし、さらに不気味なパウゼを挟んでからやっと主題が滑り出すのには、慈しみを超えてこの世のはかなさを映すかのようなニュアンス。その後も独特のアーティキュレーションを駆使してテヌート気味に切々と歌われるので、「楽しい気分」というより得も言われぬ幻想を秘めた音像が広がります。第2楽章に入るとそこはもう天上世界!これ以上魂を込めようがない入念なフレーズがゆったりと流れ、テクチュアはどこまで行っても至純の極み。後半のカッコウの囀りも天使の囁きのように意味ありげに語り、深い呼吸を湛えたまま優しく失速するコーダの美しさもこの世のものとは思えません。第3〜4楽章は随所に現われる粘着質のフレージングが心を抉り、どこか猟奇的な雰囲気が鮮烈。、テンポの切り返しのが鮮烈!
 終楽章に至っては、感動という一言では収まりません!第1〜2楽章同様、ここでも音像自体は透明な美しさに溢れていますが、後ろ髪を引かれるような寂寥感と、もう後はないような切迫感が渾身の弦の響きにも強烈に絞り出す金管の響きにも立ち込めているのです。コーダ8:13以降の失速のうちに呼吸が鎮まっていく様は、涙なしに聴ける人がいるでしょうか!
 「エグモント」がまた凄い!最初の和音が音量を抑えて緊迫感を孕み、再度繰り返される際には金管を激烈に突出させて内面のもがき苦しみを惜しげもなく表出。ケーゲル特有のテヌートもこの曲では一層顕著で、それによって精神的な浮き沈みが生々しく立ち昇ることになります。終結部も音を外に向かって放射することを意地でも避け、中低音重視の純ドイツ的な音像の厚味を湛えながら、内面からの燃焼と意志の強さで圧倒します。この意味深い求心力も、他に類例を見ません。【湧々堂】

IDIS
IDIS-6749(1CD)
カラヤン・スペクタキュラーVol.10
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」
テレサ・シュティッヒ=ランダル(S) 、ヒルデ・レッセル=マイダン(A)、ヴァルデマール・クメント(T)、ゴットロープ・フリック(Bs)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ローマRAISO&cho

ライヴ録音:1954年12月4日/ローマ
カラヤンの54年イタリア・ライヴ音源。カラヤンはこの年の春に初来日を果たし、翌年にはベルリン・フィルの首席指揮者に就任します。54年11月30日にフ ルトヴェングラーが没して間もない12月4日のライヴというのも何かを感じたくなるポイントです。 (Ki)

FUGA LIBERA
FUG-809(1CD)
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ウラルPO
ドミトリー・リス(指)

録音:2021年11月22日(ライヴ) スヴェルドロフスク・フィルハーモニック大ホール、エカテリンブルク、ロシア
ドミトリー・リスが特に深い思い入れを持つというショスタコーヴィチの交響曲第10番。2019年に南オラン ダ・フィルとの同曲をリリースしていますが(録音は前年)、この大曲をわずか3年で再録音ということになり ました。スターリン独裁政治の抑圧からの解放が描かれているとされるこの作品を、今回はもう一つの手 兵、ロシアのウラル・フィルとのライヴで収録しています。作曲家が自由に作曲することが困難であった時 代を生きたショスタコーヴィチに心を寄せるリスにとって、この作品は特別な意味を持つもの。ロシアの音 楽家たちにとってこの曲が意味しているものは自明であり、個人の意見を正直に述べることが危険だった 時代に、独自の崇高な手法でそれを行った作曲者に深い敬意を持って演奏しているということです。第 2楽章の激しさ、フィナーレでの凄まじい追い込みなど、彼らの思いが入った素晴らしい演奏です。


Altus
ALTSA-1002(3SACD)
シングルレイヤー
チェリビダッケ&LSO/7つの演奏会1978〜1982
(1)ヴェルディ:「運命の力」序曲
ヒンデミット:交響曲「画家マティス」
プロコフィエフ:組曲「ロメオとジュリエット」
(2)ブラームス:交響曲第3番
ブラームス:交響曲第1番
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
(3)シューマン:交響曲第2番
ラヴェル:スペイン狂詩曲
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ワーグナー:「タンホイザー」序曲
(4)モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」
シベリウス:「エン・サガ」
プロコフィエフ:交響曲第5番
(5)ティペット:「真夏の結婚」〜祭典の踊り
(6)ドビュッシー:管弦楽のための「映像」〜イベリア
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
(7)コダーイ:ガランタ舞曲
ラヴェル:組曲「マ・メール・ロア」
ブラームス:交響曲第1番
(8)デュカス:魔法使いの弟子
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調*
フォーレ:レクイエム**
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(P)*
マリー・マクローリン(S)s**
グウィン・ハウエル(Bs)**
リチャード・ヒコックス(合唱指揮)** 
ロンドン交響cho**
セルジュ・チェリビダッケ(指)LSO

(1)録音:1978年4月11日
(2)録音:1979年5月31日
(3録音:1979年9月18日
(4)録音:1979年9月21日
(5)録音:1980年4月10日
(6)録音:1980年4月10日
(7)録音:1980年4月13日
(8)録音:1982年4月8日
全てライヴ録音:ロンドン/ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
Prominent ClassicsレーベルからCDとして発売されベストセラーを記録しているチェリビダッケとロンドン響のライヴ録音集を正規にライセンス、ALTUS リマスターでSACDシングルレイヤー化。すべてチェリビダッケのご子息セルジュ・イオアン・チェリビダーキ氏の認可を受けた公式音源としての発売です。
1978年から82年にかけて行われたチェリビダッケとロンドン響の一連のコンサート。このころ両者の関係はたいへん良好で、80年には来日公演もありました。 時期的にはミュンヘン・フィル首席に就任する前後であり、チェリビダッケの超越的な演奏スタイルはすでに確立されています。どれも素晴らしい演奏ぞろいで、特 にミケランジェリとのラヴェル、フォーレの「レクイエム」はとてつもない名演。伝説的な7つのコンサートを3枚のSACDに長時間収録、存分にチェリビダッケの 妙技をご堪能いただけます。 (Ki)

Onyx
ONYX-4232(1CD)

PONYX-4232(1CD)
国内盤国内盤仕様
解説日本語訳&日本語曲目表記オビ付き
税込定価
ロベルト・シエッラ:交響曲第6番
弦楽オーケストラのためのシンフォニエッタ
アレグリア/ファンダンゴズ
オーケストラのための2つの小品
ドミンゴ・インドヤン(指)、
ロイヤル・リヴァプールPO
2006年から15年間、ロイヤル・リヴァプールPOの首席指揮者を務めたワシリー・ペトレンコに代わり、2021年9月から新たな首席奏者に就任したアルメニア系ベネズエラの若き注目指揮者、ドミンゴ・インドヤンの第2弾!
1953年プエルトリコ生まれの作曲家、ロベルト・シエッラによる交響曲第6番をメインとした作品集。ロベルト・シエッラは40年以上に渡り、グラミー賞にノミネートされ、これまでにラテン・グラミー賞を獲得しています。彼はミルウォーキーSO、フィラデルフィアO、プエルトリコSO、ニューメキシコSOのコンポーザー・イン・レジデンスを務めており、現代音楽の分野で目が離せないアーティストのひとりといってもよいでしょう。
このアルバムには彼の25年間に渡る創作活動の一部が収録されており、特徴的なオーケストレーション、プエルトリコ音楽を取り入れるなどロベルト・シエッラの魅力をたっぷりと収めたものになっています。活気にあふれ魅力的な旋律が美しいロベルト・シエッラの作品を、ベネズエラの音楽教育プログラム「エル・システマ」でヴァイオリンを学び頭角を現し、BBCプロムスでの指揮姿が話題となったドミンゴ・インドヤンの指揮でお楽しみください。


Pentatone
PTC-5187067(1CD)
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調 ラファエル・パヤーレ(指)、
モントリオールSO

録音:2022年8月17&18日メゾン・サンフォニク・ド・モンレアル(ケベック)
今最も注目されている指揮者の一人、南米ベネズエラ出身のラファエル・パヤーレ。2022/2023シーズンより音楽監督をつとめている名門モントリオー ルSOとの録音第1弾「マーラーの交響曲第5番」がPENTATONEレーベルよりリリースされます!パヤーレの同団デビューは2018年。その後、 2021/2022シーズンより実質的な活動はスタートさせており、その演奏は既に大きな話題を呼んでいます。
パヤーレは「エル・システマ」でフレンチ・ホルンを学んだのち、シモン・ボリバルSOのメンバーとして活躍。その後、指揮者を目指しクラウディオ・アバド、 グスターボ・ドゥダメルのアシスタントをつとめ研鑽を積んできました。2012年、コペンハーゲンで開催されたマルコ国際指揮者コンクールで優勝したことによ り、世界にその名が知られるようになり、これまでVPO、LSO、バーミンガム市SOなど、世界の名だたるオー ケストラとの共演歴を誇ります。
後期ロマン派を得意とするパヤーレにとってマーラーは最も大事な作曲家であり、情感豊かな表現は実に見事なもの。彼の才能を知る上でも当録音は必聴と いえましょう! ★録音はテルデックス・スタジオの名エンジニア、マルティン・ザウアーが担当。録音の素晴らしさにも大注目です。 (Ki)


Treasures
TRE-270(1CDR)
アンチェル〜ヤナーチェク&ドヴォルザーク
ヤナーチェク:タラス・ブーリバ
ドヴォルザーク:交響曲第6番*
カレル・アンチェル(指)チェコPO

録音:1963年4月16-20日、1966年1月22-24日*(共にステレオ)
※音源:日COLUMBIA WS-3033、OS-2339*
◎収録時間:64:45
“アンチェルが潔癖な響きに込めた強烈な共感と民族魂!”
■音源について
両曲とも、SUPRAPHON原盤。復刻に使用したのは極めて良質な日本COLUMBIA盤。ジャケットはチェコ盤を採用しています。

ヤナーチェクは、「シンフォニエッタ」がなぜか冴えなかったのに対し、「タラス・ブーリバ」は彼の特色である引き締まった造形力と揺るぎない内燃パワーが完全に調和した名演!第1曲の冒頭のテーマは淡白なフレージングながら色彩的なニュアンスが濃密に刻印されているので、独特のロマンの香気が横溢。戦闘シーンやコーダの追い込みも、響きの凝縮力が尋常ではありません。第2曲は、色彩的な魅力が更に浮き彫りに。楽想変化の対応も無慈悲なまでに機敏かつ生々しく、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」同様、人間ドラマをベースにした音楽の素材の特色を浮き彫りにするアンチェルのセンスは、傑出しています。終曲最後の開放感とテクチュアの安定感も盤石。この作品を緊張感を維持しつつ、これほど精妙に描ききった演奏も珍しいでしょう。
 これと好対照のアプローチを見せるのがドヴォルザーク。響きにもテンポにも無駄がないのは言うまでもないですが、作品をを立体的に浮き上がらせることより、牧歌的な側面の育みを優先しているので、知らずに聞いたらアンチェルの指揮だと気づかない人も多いのではないでしょうか。アンチェルは、作品を自分の美学に引き寄せる引き寄せるタイプではなく、一定の合理性は堅持しつつも自らを作品の側にピタッと嵌め込むセンスにおいても史上屈指の存在だと、この録音で確信した次第です。
 例えば、第1楽章冒頭の不純物皆無のテクスチュア。通常アンチェルはそれを更にシェイプアップさせて室内楽的な精緻な響きを生み出すことが多いのですが、ここでは、その引き締め操作を感じさせません。しかも、その絶妙な緩ませ方を全楽章で貫徹。決して短絡的に楽章単独の雰囲気に合わせているのではなく、スコア全体を俯瞰し集約させて一貫した流れを生み出しているのです。コーダで一瞬音楽が静まりますが、そこでのノスタルジーはワーグナー風の堅牢さを目指していては生まれないはずです。
 第2楽章は、何と言ってもチェコ・フィルの潜在的な素朴な響きが命。アンチェルの仕事はそれを清潔に維持するのみですが、4:54からの舞曲風のフレーズや、その直後の突然の断末魔のような響きが濁りがちなシーンでも素朴さと美しさを共存させているのは流石です。
 アンチェル特有の透徹美を最もストレートに感じるのが第3楽章。特に中間部の5:26以降のアンサンブルの制御がそのまま音楽の気品に結びついている様は、息を呑むばかり。
 終楽章では遂に揺るぎない造形力を発揮しますが、響きの純度の高さはもちろん不変。楷書スタイルで一点一画を丁寧に描くことに徹し、ボヘミア的色彩を添加する必要もなし。それで聴き手を惹きつけてやまないのは、誰よりもその作品を愛し、魅力的に再生できるという強い自負が演奏の根幹に流れているからでしょう。9:17のルフト・パウゼには民族の誇りを感じずにはいられず、何度聴いても胸が熱くなります!【湧々堂・2023年1月】


Spectrum Sound
CDSMBA-132(1CD)
(1)フランク:交響曲 ニ短調
(2)ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
アンドレ・クリュイタンス(指)フランス国立放送O

ライヴ録音:1959年6月19日パリ、シャンゼリゼ劇場(ステレオ)
音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供
(24bit/192KHz digital restoration and remastering from the original master tapes)
丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。好評のフランス国立視聴覚研究所(INA)保有音源からの正規初出復刻、当アルバムには1959年6 月19日、シャンゼリゼ劇場におけるクリュイタンス(指)フランス国立放送Oのライヴ初出音源を収録しております!
同公演前半のプログラム、ルジェ・ド・リール(ベルリオーズ編)のラ・マルセイエーズ、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番(ギレリス)、バッハ(シロティ 編)の前奏曲 ロ短調 BWV855a(ギレリス)は、altusレーベル(ALT-507)からリリースされていますが、この度Spectrum Soundから後半のプログラム、 フランクの交響曲 ニ短調とストラヴィンスキーの組曲「火の鳥」が完全正規初出でのリリースとなります。
クリュイタンスらしいエレガントな表情は当演奏でもひと際輝いており、50代半ばの最も充実した時期の当ライヴも十分にご堪能いただけます。ステレオ音源で の正規初出であることも大歓迎と申せましょう。 (Ki)

Spectrum Sound
CDSMBA-133(1CD)
(1)ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73
(2)ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98
(1)ジョルジュ・プレートル(指)
(2)アンドレ・クリュイタンス(指)
フランス国立放送O

(1)ライヴ録音:1968年2月28日シャンゼリゼ劇場(ステレオ)
(2)ライヴ録音:1959年2月19日ジュネーヴ(モノラル)
音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供
保有音源からの正規初出復刻、当アルバムには1968年2 月28日、シャンゼリゼ劇場におけるプレートル(指)フランス国立放送Oのブラームスの交響曲第2番(ステレオ)と1959年2月19日、ジュネーヴにお けるクリュイタンス(指)フランス国立放送Oのブラームスの交響曲第4番(モノラル)の初出音源を収録。情熱あふれる40代半ばのプレートル、力強くも 気品に満ちた50代半ばのクリュイタンス、二人の至芸を存分にお楽しみください!

Hanssler
HC-22077(1CD)
ハイドン:交響曲全集 Vol.27
交響曲第3番ト長調 Hob.I:3
交響曲第33番ハ長調 Hob.I:33
交響曲第108番「B」 変ロ長調 Hob.I:108
交響曲第14番イ長調 Hob.I:14
ハイデルベルクSO
ヨハネス・クルンプ(指)

録音:2021年3月パラティン、ヴィースロッホ(ドイツ)
颯爽としたピリオド・アプローチがたまらないハイデルベルクSOによるハイドンの交響曲全曲録音第27集の登場!同シリーズ第25巻以降、ハイドンの 作曲家としての成長がわかるよう年代順に構成しています。2020/2021年シーズンより音楽監督をつとめるヨハネス・クルンプ率いる当団の演奏は常に新鮮! ハイドンへの敬愛を感じさせる繊細な弱音から時に荒々しいと思えるアプローチまで、当団ならではのエネルギッシュな演奏はユーモアに溢れており、非常に説得 力のある解釈を示したクルンプの手腕も確かなものです。
ハイデルベルクSOによるハイドンの交響曲全曲録音シリーズは、レコード芸術誌の特集「新時代の名曲名盤500」で、第88番、第92番「オックスフォー ド」、第94番「驚愕」、第102番、第104番「ロンドン」が第1位に選ばれるなど、表現力の豊かさ、演奏水準の高さで注目されております。全集に向 けて、今後のリリースも要注目です! (Ki)

C Major
80-7308(2DVD)

80-7404(Bluray)
ブルックナー:交響曲第3&6番
交響曲第3番ニ短調 WAB103(1877年第2稿・ノーヴァク版)
交響曲第6番イ長調 WAB106

■ボーナス映像「ディスカヴァリング・ブルックナー」
各交響曲について(ティーレマンと音楽学者ヨハネス=レオポルド・マイヤー氏による対話)
クリスティアン・ティーレマン(指)VPO

収録:2020年11月(第3番)、2022年4月(第6番)、ウィーン楽友協会(ライヴ)
◆DVD
画面:16:9、NTSC
音声:PCMステレオ、DTS5.0
DVD9
[ボーナス映像 ]
言語:ドイツ語、字幕:英韓,日本語
Total time:181分(交響曲:123分、ボーナス:58 分)
◆Bluray
画面:16:9、1080i
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.0
BD50
[ボーナス映像 ]
言語:ドイツ語、字幕:英韓,日本語
Total time:181分(交響曲:123分、ボーナス:58 分)
2024年のブルックナー生誕200年に向けたティーレマン&ウィーン・フィルによるプロジェクト「ブルックナー11/Bruckner 11」。C majorの映像によるブ ルックナー交響曲全集は、第5交響曲、そして「習作交響曲」と呼ばれている「ヘ短調 WAB99」と「ニ短調 WAB100」をウィーン・フィル史上初めて演奏・収録し た第1弾。ウィーン稿を使用した第1番と2021年8月のザルツブルク音楽祭で演奏された第7番を収録した第2弾。そして第3弾には、2019年にウィーン楽友協会 で収録された第2番と第8番がリリースされ、さらにボーナス映像として、ティーレマンと音楽学者のヨハネス=レオポルド・マイヤー氏による対話「ディスカヴァリ ング・ブルックナー」が各交響曲について収録されており、ブルックナーの交響曲への理解が一層深まり、映像全集完成に向け、ますます期待が高まっています。そ して今回発売されるのは、交響曲第3番と第6番のカップリング。
まずリヒャルト・ワーグナーに献呈されたことから「ワーグナー」とも呼ばれている交響曲第3番。この作品は彼の交響曲の中で最も数多く改訂されたものとし て有名であり、ブルックナー自身、彼の協力者、後代の楽譜編纂者によって何度も改訂されています。1872年に第1稿が完成したものの初演は1877年まで持ち 越されました。長い年月を要したのは、すでに第2番の初演をめぐって揉めていたウィーン・フィルが、第3番の初演にも躊躇し、この作品を演奏不可能と判断した からです。そして1877年12月16日、ブルックナー自身が指揮をした初演は大失敗に終わり、この時の経験は彼の人生における最大の挫折の一つとなり、修正や 改訂は13年後まで続けられ、大幅に縮約され再演された最終稿は成功を収めました。 ティーレマンは本演奏で第2稿(1877年/ノヴァーク版)を使用しています。ティーレマンは版の選択について以下のように述べています。「演奏される機会の多い 第3稿(1889年)は非常に簡略化されています。価値ある多くの要素が省略されて、非常に短くされてしまっているので第2稿を使用することに決めました。(中 略)第1稿は、私自身は気に入っていますが、ワーグナーに大きな影響を受けつつ彼に捧げることで、ブルックナーは少しばかり自分を見失っていたのかもしれませ ん。しかし第2稿の終わりでは再び自分自身のスタイルを見出したことがよく分かり、最も完成度が高い版といえるでしょう。」また、ブルックナー作品の楽譜の完 全全集では独立して出版されている「1876年版アダージョ」は、今後ウィーン・フィルと録音する予定もあるとのこと。
そして第3番と反して殆ど改訂されていない交響曲第6番。当時第4番の成功で背中を押されていたブルックナーでしたが、ウィーンの聴衆の反応は冷ややかな ものがあり、彼の存命中には全曲演奏されることはなく(ウィーン・フィルが第2・3楽章を部分初演)、ブルックナーの死から2年後、マーラー指揮によ り、短縮版が演奏されただけでありました。とはいえこの第6番は、ブルックナーの全作品中、最も霊感と魅力に満ちた瞬間を持つ大胆で輝かしい作品。しかし多 くの指揮者が取り上げる第4,7,8,9番と比べると、第1,2,3,6番というのは、まだまだ知り尽くされていない作品でもあります。ティーレマンも若い頃には実 演に接する機会もなく、最初に第6番の演奏を聴いたのは、ムーティ指揮ベルリン・フィルだといいます。現在「ブルックナー指揮者」ともいわれるティーレマンで も、第6番の交響曲の演奏頻度多くはなく、今回改めてウィーン・フィルと作品を掘り下げることは、自身の発見の旅でもあったと語っています。 (Ki)

Hyperion
CDA-68405(1CD)
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第7番&第9番
南極交響曲(交響曲第7番)*
交響曲第9番ホ短調
マーティン・ブラビンズ(指)、
BBC響、BBC交響cho*、
エリザベス・ワッツ(S)*

録音:2022年3月13日-14日、ワトフォード・コロシアム(ワトフォード、イギリス)
2003年から2016年まで名古屋フィルの常任指揮者を務め、その後も度々来日公演を成功させ、2016年からはイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督という大役を任されているイギリスの名指揮者マーティン・ブラビンズ。1920年版の「ロンドン交響曲(CDA68190)」で話題を呼んだブラビンズとBBCSOのヴォーン・ウィリアムズ・サイクル第6弾は、交響曲第7番(南極交響曲)と交響曲第9番で全集録音の最終巻を締めくくります。作曲者の高齢期に書かれたこの2つの交響曲は、当初は誤解や過小評価をされながらも、どちらも創造的な活力、傑出したオーケストラの色彩、成熟した交響的思考に満ち溢れ、現在ではイギリス音楽、20世紀の交響曲を代表する作品の1つとしての評価が確立してきました。
マーティン・ブラビンズ&BBC響のヴォーン・ウィリアムズ・サイクルは、その堅実な演奏と優れた解釈、そして稀少作品のカップリングなど秀逸な企画によって、第1巻〜第3巻まで連続で英グラモフォン誌の「エディターズ・チョイス」に選出され、第4巻は同誌「クリティクス・チョイス」にも選ばれグラモフォン賞2021にノミネートしています。レコード芸術の「海外盤REVIEW」でも度々「今月の特選盤」に選ばれるなど、世界で絶賛されてきた注目シリーズの完結編にご注目ください。


Capriccio
C-8087(1CD)
NX-B07

NYCX-10373(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB108(第1稿/ホークショー版) リンツ・ブルックナーO
マルクス・ポシュナー(指)

録音:2022年7月4-6日リンツ・ミュージックシアター、リハーサル・ホール(オーストリア)
ブルックナーが交響曲第8番の作曲に着手したのは1884年夏。同年12月に第7番の初演が大成功を収め、自信を深めた彼は1887年8月に第8番(第 1稿)を完成。第7番のミュンヘン初演を成功させたヘルマン・レヴィに初演を託しますが、レヴィはスコアを吟味した結果これを辞退。ショックを受けたブルック ナーは全面的な改訂に取り掛かり、1890年に第2稿を完成させます。これは1892年に初演されて好評を得ましたが、その陰で第1稿は埋もれてしまいま した。ブルックナー生誕130年の1954年5月2日にはオイゲン・ヨッフムの指揮で第1稿の第1楽章が初演されましたが、全曲初演は1973年9月2日(ハン ス・フーベルト・シェーンツェラー指揮)を待たねばならず、その後も第1稿が「市民権を得た」と言える状況にはなりませんでした。 第1稿と第2稿の違いは大きく、第1楽章の最後を第1稿はフォルテ3つのコーダで力強く締めくくりますが、第2稿はが息絶えるようにして終わります。スケル ツォのトリオは同じモチーフによるものの音楽は全面改訂され、第2稿のアダージョとフィナーレでは第1稿にあったいくつものパッセージが削除されています。ポ シュナー指揮による演奏時間は第1稿が82:06、第2稿が76:12となっています。 多くの人が「まとまりが良いと感じる」のは第2稿でしょうけれども、第1稿はブルックナーが最初に出した結論で、彼が描こうとしたヴィジョンが豊富に盛り込まれ ています。第1稿が国際的に注目されたのはインバル指揮フランクフルト放送響の初録音(1982年)で、その後いくつかの録音が発表されてきましたが、それ らは1972年に出版されたノーヴァク版によるものでした。ホークショーによれば、当録音に使われた彼の校訂版は、テキストの細部やアーティキュレーションに おいてノーヴァク版との間に少なからぬ相違があるとのことです。
※国内仕様盤には石原勇太郎氏(音楽学/国際ブルックナー協会会員)による日本語の解説が付属します。

IBS CLASSICAL
IBS-142022(1CD)
マーラー:交響曲第4番ト長調(カルロス・ドミンゲス=ニエトによる室内楽版) ラケル・ロヘンディオ(S)
カメラータ・ガラ(室内オーケストラ)【ゴンサロ・ボーテ(Vn1)、パトリシア・カバニージャス(Vn2)、カルメン・ペレス(Va)、ノーラ・プラット(Vc)、シャビエル・ボイシャデル(Cb)、サレタ・スアレス(Fl)、パウ・ロドリゲス(Ob)、マヌエル・ホダル(Cl)、マリアナ・モスケラ(Fg)、フランシスコ・ガルシア・ロメロ(Hrn)、マイテ・ガルシア(Hp)、カロリナ・アルカラス(パーカッション)、アレハンドロ・ムニョス(指)】

録音:2021年9月7-9日
世界初録音
マーラーの作品群の中でも、比較的編成が小さく室内楽的な響きを持つ交響曲第4番。この作品を室内オーケストラ用に編曲した版は、シェーンベ ルクと同世代の作曲家エルヴィン・シュタインの1921年のものが良く知られていますが、この演奏は1972年生まれのスペインの指揮者カルロス・ドミン ゲス=ニエトがアレンジした版を用いています。シュタイン版では切り詰めた弦と管楽器、パーカッションを使用し、不足する音を補うためにピアノ、ハルモ ニウムを使用しますが、こちらはピアノとハルモニウムを用いず、シュタイン版では用いられないファゴット、ホルン、ハープを使うことで軽やかで天国的な響 きを描き出しています。 演奏は2006年に創設されたスペインのカメラータ・ガラ。詩人で作家のアントニオ・ガラの名を冠した室内オーケストラで、指揮者アレハンドロ・ムニョス のもとスペイン全土で100回以上のコンサートを行い数多くの賞を受賞しています。ヨーロッパの歌劇場で活躍するラケル・ロヘンディオが第4番の終楽 章と3つの歌曲で美しい声を披露しています。


ICA CLASSICS
ICAC-5170(1CD)
NX-B03
ベートーヴェン:『プロメテウスの創造物』序曲
R・シュトラウス:交響詩「死と変容」
ドヴォルザーク: 交響曲第8番
ミュンヘンPO
ロドルフ・ケンペ(指)

録音: 1972年9月9日 ロイヤル・アルバート・ホール BBCプロムスに於けるライヴ(ステレオ)
1972年9月9日プロムスに於けるケンペとミュンヘン・フィルのライヴ音源が登場。演目もベートーヴェン、リヒャルト・シュトラウス、ドヴォルザー クとケンペが得意とする作曲家が並ぶのが嬉しいところ。当日のプログラムでは、リヒャルト・シュトラウスとドヴォルザークの間にクルト・グントナー をソリストとするメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が演奏されており、翌10日には過去にBBCレジェンズから発売され高い評価を得た マーラーの「復活」が演奏されています。ケンペとミュンヘン・フィルにとって1972年といえば、独エレクトローラにベートーヴェンの交響曲全集録 音が進行している充実した時期であり、9月6日には前日に発生したミュンヘン事件の追悼式で「英雄」第2楽章を演奏、そのすぐ後のライ ヴということになります。当日は、この年のプロムスに於ける彼らの3回のコンサートの初日であったためか、1曲目『プロメテウスの創造物』序曲 冒頭では、巨大なキャパシティを持つロイヤル・アルバート・ホールの音場にオーケストラがやや戸惑うかのような様子も聴かれますが、それもす ぐに修正され、「死と浄化」でのきめ細やかでメリハリの効いた表情はまさに彼らの面目躍如たるもの。そしてドヴォルザークではライヴのケンペ ならではの白熱した演奏を聴かせており、終演後の歓声と割れんばかりの拍手が聴衆の熱狂を伝えています。BBCに残されていたオリジナ ル・テープを、ヒストリカル音源の復刻で高い評価を得ているポール・ベイリーがデジタル・リマスター。ヴァイオリン両翼配置が映える良質なステ レオ録音で、メディアとして発売されるのは今回が初めてとなる貴重なものです。

ICA CLASSICS
ICAC-5171(1CD)
NX-B03
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
バラキレフ(カゼッラ編):イスラメイ*
クルト・ザンデルリンク(指)ニュー・フィルハーモニアO
キリル・コンドラシン(指)ロイヤルPO*

録音: 1973年5月15日、1978年1月24日* ロイヤル・フェスティヴァル・ホール・ライヴ(ステレオ)
ザンデルリンク指揮によるショスタコーヴィチの交響曲第10番といえば、1977年ベルリン交響楽団とのセッション録音と、1978年フランス国 立管弦楽団とのライヴ録音などが知られますが、それらより前となる1973年のライヴ録音が登場します。当時首席客演指揮者の座にあっ たニュー・フィルハーモニア管との録音は、1980年代に入ってからのベートーヴェンなどがよく知られますが、今回のライヴはその経歴初期のも のとはいえ両者のコミュニケーションは万全。重心の低い音楽運びはザンデルリンクならではですが、第1楽章や第4楽章クライマックスでの凄 まじい巻き上げや、第2楽章の緊張感などは素晴らしいもので、終演後の拍手も熱狂的。カップリングはコンドラシン指揮による「イスラメイ」と いうもので、ここに収録されたカゼッラ編曲版はソヴィエト時代から彼のレパートリーであったようですが、録音のリリースは初めてのようです。色 彩感豊かで非常に細やかなオーケストレーションを整然とまとめつつ、疾走するようなクライマックスへと導くコントールはさすがの一言。良質な ステレオ録音で、BBCに残されたオリジナル・テープから、ヒストリカル音源の復刻で高い評価を得ているポール・ベイリーがデジタル・リマス ター。これらの演奏の魅力を最大限引き出す素晴らしい音に仕上げています。

GRAND SLAM
GS-2284(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 Op.21
交響曲第5番ハ短調 Op.67「運命」*
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO

録音:1952年11月24、27日、
1954年2月28日、3月1日*/ムジークフェラインザール(ウィーン)
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル(録音セッション)
■制作者より  
新音源を使用したフルトヴェングラー&VPOのセッション録音によるベートーヴェン・シリーズは、これまで第3番「英雄」(GS-2280)、第4番+第7番 (GS-2282/2023年1月発売予定)と続けました。その続編はもう少し間隔を置いて発売する予定でしたが、「一刻も早く聴きたい」との声が多かったので、 急きょ繰り上げてのリリースとなります。これまで通り新規のテープを使用、マスタリングの全行程をプロ用の機器で行い、これ以上はあり得ないレベルを目ざしま した。  なお、ベートーヴェン・シリーズの最後は第6番「田園」+スメタナの「モルダウ」の組み合わせとなります。(平林 直哉)

Goodies
78CDR-3890(1CDR)
プロコフィエフ:交響曲第1番「古典交響曲」 セルジュ・チェリビダッケ(指)BPO

仏 VSM SL141/42(英HMV C3729/30と同一録音)
1948年2月4,5,6日ベルリン録音
指揮者35歳の初録音レコード。セルジュ・チェリビダッケ(1912-1996)はルーマ ニア生まれ。ベルリンに学び、その地で第2次世界大戦の終戦を迎えた。当時ベ ルリン・フィルの常任指揮者だったヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886- 1954)が大戦中のナチスとの関係をとがめられ謹慎生活をおくっていた。後継の 指揮者にレオ・ボルヒャルトが選ばれたが、ボルヒャルトが急死したため、後 任者さがしコンクールが開かれ応募したチェリビダッケが審査員全員一致で優 勝し、ボルヒャルトの死の8日後にベルリン・フィルの野外コンサートで指揮者 デビューした。1947年のフルトヴェングラー復帰後もチェリビダッケはベルリ ン・フィルに留まっていたが、1954年フルトヴェングラーの死後カラヤンがベ ルリン・フィルの首席指揮者になってから、イタリア、スウェーデンのオーケ ストラに客演した。この録音はチェリビダッケが35歳の初録音。約4分のSP レコード一面に 1日を費やすこの指揮者の姿がデータから窺えます。 チェリビダッケはこのシリーズでロンドン・フィルを指揮したモーツァルト: 交響曲第25番K.183(78CDR-3254)が出ています。(グッディーズ)


Treasures
TRE-269(1CDR)
F.ブッシュのベートーヴェン「第9」
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」
フリッツ・ブッシュ(指)
デンマーク放送SO&cho
シェシュティン・リンドベリ=トルリンド(S)
エリセ・イェーナ(Ms)
エリク・ショーベリ(T)
ホルガー・ビルディン(Bs)

録音:1950年9月7日 ライヴ
※音源:MELODIA M10-46963-003
◎収録時間:62:08
“理性と直感で一時代先を見通すフリッツ・ブッシュのベートーヴェン!”
■音源について
フリッツ・ブッシュ指揮によるベートーヴェンの「第9」の全曲録音は、死の前年のこの1950年盤が唯一。DGGやReliefからもレコード化されましたが、どれもLP1枚での発売でした。ここで採用しているメロディア盤は、余裕の2枚3面カッティング!なお、瑞西Guild HistoricalからCD化もされていますが、過剰なノイズ処理のせいでパサついた響きと化していました。

★フリッツ・ブッシュにとってデンマーク放送響は、ナチス・ドイツを離れてから亡くなる年まで首席指揮者を務めた最重要拠点。その名コンビによる集大成ともいうべき感動的な演奏がここの展開されます。
 まず、第1楽章冒頭の弱音序奏部の緊張が、大袈裟な見栄の前触れではなく、有り余る主張を必死に抑えながらすっきりとした造形美も兼ね備えている点にご注目を。その序奏と主部の爆発とが見事にコントラストを成す様に、並外れたバランス感覚と普遍的な美への志向が垣間見られます。どこまでもイン・テンポを基調に厳しいフォルムを堅持しますが、オケの自発性に根ざした推進力が絶えないので、強引さや窮屈さとは無縁。
 第2楽章のティンパニは、こうでなければという粉砕力!慣習的な管楽器の補強も恣意感ゼロ。トリオ主題がこれほど強靭なイン・テンポ進行を遂げる例も稀で、明るく楽しい音楽に傾く素振りなど見せないこの厳しさは、戦争等の局限の苦難の末に獲得した不屈の意思がなければ実現不可能でしょう。
 第3楽章も、ルバートはほとんど用いず、情緒的な陰影を超えた音楽。敬虔な静謐とは異なる美中の美がここにあります!雑味を排したテクチュアは、音楽の本質のみを厳選し尽くした成果。6:00辺りからはこれ以上ないほど淡白に進行しますが、それだけにその後に登場するピチカートは瑞々しく響き、希望の光を宿すのです。
 終楽章は声楽陣が充実。特に合唱の完成度は極めて高く、「歓喜の合唱」でオケと合唱の縦の線が合っているだけでなく、ここまでリズムと呼吸が一体化している例は稀でしょう。その直前にティンパニのロールが加わりますが、クナ的な猛獣モードに傾かないのがブッシュらしいところ。その合唱を核として、アンサンブルは最後まで弛緩せず、時代を先取りしたようなスタイリッシュなフォルムを纏いながら着実にエネルギーを貯え、コーダではそれを余すことなく放出するのです!【湧々堂・2022年12月】

オクタヴィア
OVCL-00801(1SACD)
税込定価
2023年1月25日発売
エルガー:交響曲第2番変ホ長調 作品63 尾高忠明(指)
大阪フィルハーモニーSO

録音:2022年4月8-9日、大阪・フェスティバルホール・ライヴ
尾高&大阪フィルのコンビによるエルガー第2弾。第1番ほどの壮麗さがないため初演からさほど脚光を浴 びなかったこの交響曲も、エルガーが「自身をさらけ出した」という想念の深さで、今では名作として確固た る地歩を築いています。 尾高はオケの部厚い響きを基調に、「Nobilmente」(上品に、気高く)に、大きなエモーショナルを加 え、一大叙事詩のようなスケールで謳い上げています。すでに、英国エルガー協会から「エルガーメダル」を 授与されている尾高の、この作曲家への傾倒ぶりが全編に脈動し、熱きテンションのままに一気に聴き通 すアルバムとなりました。(オクタヴィア)
オクタヴィア
OVCL-00804(1SACD)
税込定価
2023年1月25日発売
ハイドン交響曲集Vol.18
交響曲第3番ト長調 Hob.I:3
交響曲第15番二長調 Hob.I:15
交響曲第5番イ長調 Hob.I:5
飯森範親(指)
日本センチュリーSO

録音:2021年4月22日 大阪、ザ・シンフォニーホールにてライヴ
日本センチュリーSOが首席指揮者の飯森範親と共にスタートした「ハイドンマラソン」 は、フランツ・ハイドンのすべての交響曲を演奏しようという一大プロジェクト。当盤は第 23回コンサートのライヴ収録です。 幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日本センチュリー響は、精緻な構築と、細 部までこだわりぬいた感性で、気品あふれるハイドンを奏でています。柔和で晴々とした優美な 演奏は、まさに彼らの真骨頂といえるでしょう。(オクタヴィア)

APARTE
AP-307(1CD)
モーツァルト〜始まりと終わり
交響曲第1番変ホ長調K.16
ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
マキシム・エメリャニチェフ(P,指)
イル・ポモ・ドーロ

録音:2022年6月28-30日 ノートルダム・デュ・リバン(パリ)
メリャニチェフがモーツァルトの大プロジェクトに着手しました。手兵イル・ポモ・ドーロを指揮して交響曲全集に挑戦します。さらに魅力なのは、毎回フィルアッ プに協奏曲が入ること。ピアノの場合はもちろんエメリャニチェフが独奏を務めます。
エメリャニチェフはクルレンツィス指揮ムジカエテルナの「ダ・ポンテ三部作」録音の才気煥発な通奏低音で注目されましたが、現在ではイル・ポモ・ドーロ を指揮してバロック・オペラのアルバムをリリースし高い評価を得ています。もともとモスクワ音楽院でロジェストヴェンスキーの厳しい訓練を受けたサラブレッド なうえ、音の指向性や奏者の数による変化なども綿密に計算するなど考えに考え抜いた録音となっています。
モーツァルトは彼らのレパートリー・イメージからは新しい方の作曲家ですが、もともとエメリャニチェフ最愛の作曲家であり、シリーズで深く探求することでと もに音楽的な成長も目指しているとのこと。第1弾は第1番と第41番のカップリング。単に最初と最後の番号というだけでなく、第1番第2楽章の主題(ジュ ピター音型)が「ジュピター」終楽章の壮大なフーガで用いられていることも再認識させてくれます。
今回のフィルアップはピアノ協奏曲第23番。フィルアップどころか一番聴いてみたいと思う向きも多いはず。1823年グラーフのフォルテピアノのレプリカを 用い、「ダ・ポンテ三部作」以上に自在で魅力的な演奏を繰り広げています。

Nimbus Alliance
NI-6432(1CDR)
エイドリアン・ウィリアムズ(b.1956):交響曲第1番(2020)、
室内協奏曲 「ネッド・ケリーのポートレイト」(1998)
イギリスSO、
ケネス・ウッズ(指)

録音:2021年4月8日&12月1日-2日
この「交響曲第1番」は、イギリスSOの「21世紀交響曲プロジェクト」のためにケネス・ウッズがエイドリアン・ウィリアムズに委嘱したもので2019年末には完成されていましたが、2021年に録音されるまでに様々な改訂がなされています。この作品はケネス・ウッズにとって「希望を与えてくれたもの」となったということです。同時収録の室内協奏曲は、オーストラリアに実在した無法者ネッド・ケリーを題材にしたものです。演奏が非常に難解な作品ではありますが、その分聴き応え十分な音楽になっています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Forgotten Records
fr-1856B(2CDR)
モーツァルト:交響曲集
第28番ハ長調 K.200 /第29番イ長調 K.201 # /第30番二長調 K.202 /第31番 「パリ」/第32番ト長調 K.318 /第33番変ロ長調 K.319 + /第34番ハ長調 K.338 # /第35番「ハフナー」*
オットー・アッカーマン(指)
ワルター・ゲール(指)+
ヘンリー・スウォボダ(指)#,*
オランダPO、ウィーン国立歌劇場O#

録音:1954年、1955年#,+
※音源: Musical Masterpiece Society MMS 3027/29 他
Forgotten Records
fr-1862(1CDR)
シューリヒト&アラウ〜ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37*
交響曲第5番「運命」ハ短調 Op.67 #
クラウディオ・アラウ(P)
カール・シューリヒト(指)
フランス国立放送O

録音:1959年3月24日、シャンゼリゼ劇場*
1956年9月23日、モントルー音楽祭#、共にライヴ

Altus
ALTXR-1001(2XRCD)
新規リマスター
初XRCD化
完全限定生産
チェリビダッケ、幻のリスボン・ライヴ「XRCD」
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
セルジュ・チェリビダッケ(指)
ミュンヘンPO

ライヴ録音:1994年4月23日コリセウ・リスボン(ステレオ)
ポルトガル国営放送(RTP)によるデジタル録音
通常CDプレーヤーで再生可能な高音質規格として1996年にビクター社が開発、高音質ブームの先駆けとして一世を風靡した「XRCD」。専用カッティングマ シンの老朽化に伴い製造の継続が困難となり、2022年内をもってXRCD規格そのものの生産終了が発表されています。XRCDにこだわって数多くのタイトル を発売してきたGLOBAL CULTURE AGENCYレーベルの協力のもと、ビクターにてXRCD用のマスタリングを施し製品化。これがXRCD最終プレスになりま す。CDともSACDとも違った個性を持つXRCDの魅力をお楽しみください。
正規盤・初出CDが大ベストセラーを記録しているチェリビダッケ伝説のリスボン・ライヴ。「チェリビダッケの最高傑作にしてブルックナー演奏の頂点」とまで 賞賛される伝説の名演です。極限をも超えた超スローテンポで繰り広げられるチェリビダッケの魔術、その崇高なまでの神々しさ!ポルトガル大使館の協力で発見 され、ご子息セルジュ・イオアン・チェリビダキ氏とミュンヘン・フィルの承認を得て世に出た、貴重極まる歴史的音源です。 (Ki)
Altus
ALTXR-1003(XRCD)
新規リマスター
初XRCD化
チェリビダッケのシューマン&ブラームス 東京ライヴ「XRCD」
シューマン:交響曲第4番ニ短調 Op.120
ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98*
セルジュ・チェリビダッケ(指)
ミュンヘンPO

ライヴ録音:1986年10月14日昭和女子大学 人見記念講堂
1986年10月15日東京文化会館*
通常CDプレーヤーで再生可能な高音質規格として1996年にビクター社が開発、高音質ブームの先駆けとして一世を風靡した「XRCD」。専用カッティングマ シンの老朽化に伴い製造の継続が困難となり、2022年内をもってXRCD規格そのものの生産終了が発表されています。XRCDにこだわって数多くのタイトル を発売してきたGLOBAL CULTURE AGENCYレーベルの協力のもと、ビクターにてXRCD用のマスタリングを施し製品化。これがXRCD最終プレスになりま す。CDともSACDとも違った個性を持つXRCDの魅力をお楽しみください。
世に大きな衝撃を与えたチェリビダッケ89年の来日公演から、特に人気の高い2演目、シューマンとブラームスそれぞれの交響曲第4番を最新マスタリングで XRCD化。これまでCD、SACD、LPと発売され好評を受けてきた音源が、新たな魅力を持つディスクとして生まれ変わりました。チェリビダッケの至芸に唸らさ れる最強のカップリングです。 (Ki)

ALPHA
ALPHA-932(1CD)
ブルックナー:交響曲第7番 チューリヒ・トーンハレO
パーヴォ・ヤルヴィ(指)

録音:2022年1月 チューリヒ・トーンハレ
※ 国内仕様盤日本語解説…舩木篤也
フランクフルトRSOと11年の歳月をかけて完成させたブルックナー交響曲全集の発売が記憶に新しいパーヴォ・ヤルヴィが、その第 7番を再び取り上げました。先の全集の中でも第7番はパーヴォ初のブルックナー録音として2006年11月の収録であったため、再録音のタ イミングとして近すぎるとは言えないでしょう。旧盤と収録時間を比較すると全ての楽章で速くなっており、特に第2楽章では1分30秒近い差 が出ていますが、演奏はくっきりとした音楽の輪郭を感じさせながら、むしろロマンティックな印象を与えるもので、フレーズ感のメリハリの効い た、個性的な解釈も随所に聴くことが出来ます。また今回は版の明記がされておりませんが、第2楽章での打楽器の使用を始め旧盤同様 ノーヴァク版を基調としながらも、第4楽章冒頭の頻繁なリタルダンドなどは前回以上にイン・テンポで進められている印象です。対位法的な 面白さをしっかり味わえるヴァイオリンの両翼配置に加え、ワーグナー・チューバをホルンとは反対となる右側、トロンボーンとバス・チューバの前 に持ってくることでアンサンブルの親和性を向上させるとともに、響きに奥行きを与えることにも成功。再録音の期待に応える素晴らしいアルバ ムです。パーヴォ・ヤルヴィとチューリヒ・トーンハレ管は、ブルックナー生誕200年となる2024年までに、さらに第8番、第9番の録音を予定し ているということです。
ALPHA
ALPHA-692(1CD)
ハイドン交響曲全曲録音シリーズ Vol.13
1-4. 交響曲第31番ニ長調 Hob. I:31「ホルン信号」
5-8. 交響曲第59番イ長調 Hob. I:59「火事」
9-12. 交響曲第48番ハ長調 Hob. I:48「マリア・テレジア」
イル・ジャルディーノ・アルモニコ(古楽器使用)
 コンサートマスター:ステファノ・バルネスキ(Vn)
ジョヴァンニ・アントニーニ(指)

録音:2021年4月10-16日、マーラー・ホール(エウレジ
オ文化センター)、ドッビアーコ(イタリア北東部ボルツァーノ県)
ハイドン生誕300周年にあたる2032年までに、この「交響曲の父」が残した107曲の交響曲全てを録音してゆくジョヴァンニ・アントニーニの 注目企画が、第1巻(ALPHA670)がリリースされた2014年から8年を経てますます充実をみせています。エステルハージ侯爵家での30年 近くに及ぶ現役活動中、ウィーンから遠く離れた侯爵領で世評を気にせず試行錯誤を繰り返しながら書かれたハイドンの一連の交響曲は、 ティンパニやトランペット、クラリネットを使わない小規模な二管編成でも驚くほど多彩な音楽作法で聴きどころが尽きませんが、今回はその 中でも特に味わい深い中期前半の3曲を厳選。各パートのソロが多く聴きどころに事欠かない長大な第31番「ホルン信号」、独立した管楽 器パートが一対のオーボエとホルンだけの小規模編成で変幻自在の展開が続く第59番「火事」、打楽器が入らないオリジナル版の演奏で も勇壮なスケールを存分に感じさせる第48番「マリア・テレジア」、といずれもアントニーニ自身の楽団であるイル・ジャルディーノ・アルモニコな らではの、全奏者の個性が生かされながら豊かな一体感あふれる解釈が映える作品ばかり。特に「ホルン信号」では、圧倒的かつ痛快な吹 奏でデュナーミク豊かなサウンド作りをみせる4人のナチュラルホルン奏者たちの活躍もさることながら、コントラバスやヴィオラにまでソロが出てく る終楽章での大規模室内楽風アンサンブルが絶妙で、個々の楽器の妙味をじっくり味わえます。最新研究を反映した解説(国内仕様盤 は日本語訳付き)でも、各曲の表題にまつわる謎やアントニーニの解釈上の見解など情報満載。どこまでも見逃せない内容です。

BERLINER PHILHARMONIKER
KKC-9784
(2CD+1Bluray)
初回封入特典付
税込定価
ショスタコーヴィチ:交響曲集

■CD1:交響曲第8番Op.65
■CD2:交響曲第9番Op.70、
 交響曲第10番Op.93

■Blu-ray Disc
□Video
上記全曲のコンサート映像(すべてHD映像)
インタビュー映像(キリル・ペトレンコ)

□Audio:
上記全曲のロスレス・スタジオ・マスター音源の音声トラック
2.0PCM Stereo 24-bit / 96kHz
7.1.4Dolby Atmos 24-bit / 48kHz

□ダウンロード・コード
この商品には、上記全曲のハイレゾ音源(24-bit / 96kHz)をダウンロードするためのURLとそのパスワードが封入されています。
□デジタル・コンサートホールベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」を7日間無料視聴できるチケット・コードが封入されています。
キリル・ペトレンコ(指)BPO

□Video
画面:Full HD 1080/60i,16:9
音声:2.0PCM,7.1.4Dolby Atmos
リージョン:ABC(worldwide)
総収録時間(コンサート):152分
字幕:英、独、日本語

録音:2020年11月13日(第8番)、2020年10月31日(第9番)、2021年10月29日(第10番)
すべてベルリン・フィルハーモニー
BPOと首席指揮者キリル・ペトレンコによるショスタコーヴィチの交響曲第8,9,10番のボックス・セットが発売されます。2019年8月に行われたキリル・ペトレンコの首席指揮者就任公演をもって、ベルリン・フィルの新時代が始まりました。1972年生まれのペトレンコは、2006年にベルリン・フィルにデビュー。以来、目の覚めるような圧倒的演奏を聴かせ、2015年夏にサー・サイモン・ラトルの後任に選ばれました。両者のディスクとしては、ベートーヴェンやチャイコフスキーのコンサート・レパートリーの礎石となる交響曲や、フランツ・シュミットやルーディ・シュテファンといった現代において正当な評価を受けていない20世紀の作曲家の作品など、ペトレンコにとって重要なレパートリーが収録された「ファースト・エディション」(KKC-9600/6)に続く2作目のボックス・セットとなります。
本セットは、新型コロナウイルスのパンデミック中に行われた録音です。2020年11月2日から30日までフィルハーモニーは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うドイツ連邦政府と州政府の制限措置により閉鎖されることになりました。交響曲第9番は、閉鎖直前の10月31日に、そして11月13日に演奏された交響曲第8番は無観客公演となりました。閉鎖直前の公演となった2020年10月31日の公演では、この後計画されているホール閉鎖を「沈黙」で表現するために、ジョン・ケージの「4分33秒」が急遽演奏され、象徴的な公演となりました。
交響曲第8番は、第2次世界大戦の最中に書かれ、悲しみと絶望、そして美しさと希望が刻印されています。ベルリン・フィルとペトレンコは、観客のいないコンサートホールに向けて、この演奏がこの時期に人々の架け橋となることを願ってプログラムしました。ペトレンコはこの時の演奏について、「ベルリン・フィルと私は、ショスタコーヴィチの交響曲を聴衆のいない会場で、それでもあらゆる聴き手に届くように演奏しました。それは特異な体験でした。」と語っています。
そして第8番とは対極にある交響曲第9番。1945年11月3日ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルにより初演。第2次世界大戦末期、ショスタコーヴィチは戦争の勝利を讃える作品を書くことを期待されていましたが、彼はこれらの主張を退け、この交響曲ではヒロイックな栄光を明確に拒否し、軽妙で人を小馬鹿にしたような異なる作品を完成させ強い非難を受けることとなりました。
最後に、スターリンの死後、初めて書かれた交響曲第10番。スターリン時代を想起させるような抑圧的でしばしばグロテスクな音楽が続きますが、最後は希望に満ちた楽章で締めくくられます。ペトレンコは、この作品についてこう言います。「ショスタコーヴィチは、スターリンの軛から解放され、自身の創造力を再び見出したのです。長くつづいた闇に、再び光が射した瞬間でした。」
今回のリリースに際して、キリル・ペトレンコはこう語っています。「極めて限られた条件下でのみ合奏することができたパンデミック期に、私はショスタコーヴィチの音楽をかつてないほど身近に感じたのです。さらに、本盤が世に出る今、ショスタコーヴィチの音楽は、単に過去の声であるだけでなく、生々しい今日性を帯びてしまいました。ショスタコーヴィチの音楽は、とりわけ今日のような時期に、自由と民主主義の理想を信じるために必要な自信と力を私たちに与えます。彼は、私たちを勇気づけてくれるロールモデルなのです。」
本作の表紙を飾るのはドイツの写真家トーマス・デマンドの作品。無数のロッカーが壁一面に並ぶ光景は、抑圧され閉ざされた環境を象徴しており、このショスタコーヴィチの交響曲を表現しているようにも見えます。さらに、オリジナルの解説書に収録された一見美しい花々の写真にも想像力を働かせることができ、アートワークとしても充実した内容となっています。 (Ki)


Altus
ALT-522(1CD)
マーラー:交響曲第1番「巨人」 大野和士(指)東京都SO

ライヴ録音:2021年4月20日/東京文化会館(第924回定期演奏会Aシリーズ)
ALTUSが都響のライヴ・シリーズを開始いたします。第1弾は2015年より音楽監督を務める大野和士との「巨人」、2021年ライヴです。ALTUSが会場録 音から行い、丁寧なマスタリングを施しCD化。若杉弘、ベルティーニ、インバルらと共に日本のマーラー演奏史に大きな足跡を残してきた都響の「今」を鮮やかに とらえた、要注目のリリースです。
渦巻くエネルギーの咆哮に任せるのではなく、たいへん丁寧なアプローチで静と動がしなやかに交替していきます。しかし音楽の持つ威力、味わいは薄まってい ません。鮮度の高い明晰な響きを保ちつつも、ぐっと抑えるところや引き延ばすところに独特のねばりが見られ、深みのある陰影が描かれています。異なる角度か ら作品が照らされて、予想外の方向に伸びた影が聴き手にはからずも覆いかぶさってくるような感覚。
「第3楽章の演奏が、もっとも色が濃い。淡々と運んでいるときでも、音色が影を帯びる」「マグリットの絵か何かのような、明快明晰に見えるのに幻想的という 趣である」「「巨人」の中には、晩年の作品でいっそうはっきりしてくる要素が、まだひっそりと芽生えたばかりの状態で隠れています。それに大野は光を当ててみせ るのである」(許光俊氏の解説より) (Ki)

Altus
ALTSA-1001(1SACD)
シングルレイヤー
国内プレス
新規リマスター
初SACD化
500セット限定
日本語帯・解説付
チェリビダッケ、幻のリスボン・ライヴ「SACD」
ブルックナー
:交響曲第8番ハ短調
セルジュ・チェリビダッケ(指)
ミュンヘンPO

ライヴ録音:1994年4月23日/コリセウ・リスボン(ステレオ) ポルトガル国営放送
(RTP)によるデジタル録音
規盤・初出CDおよびLPが世に送り出され、大ベストセラーを記録しているチェリビダッケ伝説のリスボン・ライヴ。「チェリビダッケの最高傑作にしてブルッ クナー演奏の頂点」とまで賞賛される伝説の名演が、ALTUSの手によってSACD化されました。完全限定生産、500セットのみの販売です!
既発のCDやLPではなくオリジナル音源に立ち戻り、改めて徹底的にマスタリング。SACDのポテンシャルを最大限生かせるように音を一新しました。生まれ変 わったおどろきの高音質をぜひ体感ください。全曲が1枚のディスクに収められていることもSACDの利点で、100分を超える大演奏が贅沢にも一続きにお聴 き頂けます。
極限をも超えた超スローテンポで繰り広げられるチェリビダッケの魔術、その崇高なまでの神々しさを、おどろきの高音質でじっくりと堪能いただけます。ポルト ガル大使館の協力で発見され、ご子息セルジュ・イオアン・チェリビダキ氏とミュンヘン・フィルの承認を得て世に出た、貴重極まる歴史的音源です。 (Ki)


Spectrum Sound
CDSMBA-119(1CD)
ポール・パレー・ライヴ録音集イン・パリ1966&1973
(1)シューマン:交響曲第3番「ライン」
(2)シューマン:交響曲第4番ニ短調 Op.120
(3)シャブリエ:狂詩曲「スペイン」
(4)ラヴェル:ラ・ヴァルス
ポール・パレー(指)
(1)(3)フランス国立放送PO、
(2)(4)フランス国立放送O

ライヴ録音:(1)(3)1973年10月2日オペラ=コミック座(ステレオ)、
(2)(4)1966年6月28日シャンゼリゼ劇場(ステレオ)
“パレーが生涯持ち続けた瑞々しい表現へのこだわり”
丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)保有音源からの正規初出復刻で、巨匠パレーは晩年まで熱量の高い演奏をしたことで知られています。このシューマンではどっしりとかまえ、折り目正しく背筋を伸ばして聴きたくなるような偉大 な演奏を展開。またシャブリエの「スペイン」では豪快で煌びやかに、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」ではラヴェルならではのキラキラとした世界を存分に表現。終始 香り高き演奏を展開しており、演奏直後、聴衆からの「ブラボー!」もうなずける熱演です。ステレオによる収録ということも嬉しい限りです! (Ki)
※このレーベルの商品は早期に廃盤となるケースが多いので、お早めのご注文をおすすめいたします。

全てデトロイト響とのセッション録音がありますが、ここに収録されている演奏はライヴ特有のノイズや傷を超越して迫り来る感動があり、決して蔑ろにできません。特に1966年の録音の2曲は、パレーの鼻歌と唸り声に象徴されるように表現意欲満点で、マーキュリー時代の直截なダイナミズムも健在なので、感動もひとしおです。
 交響曲第4番は、このオケならではの透明なテクスチュアをそのまま活かしながら内部に孕んだ熱気は相当なもの。第2楽章は特に鼻歌が盛大に聞こえますが殊の外音程が良いので耳障りではありません。
第3楽章中間部の一筆書きのようなフレージングは、マーキュリー録音からよく聞かれた特徴。終楽章は、セッション録音と同様に超高速ですが、縦割りの立体感がこれでもかと際立っていたのに対し、こちらの方が明らかにニュアンスが多彩で色彩も豊か。
 「ラ・ヴァルス」も、テンポの切り替えしを微細にわたって行き渡らせ、ニュアンスはまさに千変万化。その名人芸とライヴならではの即興性が一体化して、最後まで聴き飽きることなどまずありません。シンバルの響きがこんなに強烈なのも珍しいですが、単にマイクに近いからと片付けられないほど、この演奏のスタンスを象徴しているかのうような打ち鳴らし方!
 1973年の録音はさすが向こう見ずな推進性は後退していますが、「ライン」ではその代わりに時折見せるたそがれの表情が切々と迫り、これまた涙を誘います。テンポはゆったり目でもリズムは老化していないので、音楽の瑞々しさはそのまま。第3楽章は、淡々とする中にもノスタルジーが横溢。そこへ呼吸の深さと慈愛の心がブレンドされて独自のパステル調の音彩が生まれる様をとくとご堪能下さい。【湧々堂・2023年1月】

Spectrum Sound
CDSMBA-131(1CD)
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB107 マリユス・コンスタン(指)、
フランス国立放送PO

ライヴ録音:1971年3月16日メゾン・ド・ラジオ・フランス内オリヴィエ・メシアン・ホール、スタジオ104(ステレオ)
丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。好評のフランス国立視聴覚研究所(INA)保有音源からの正規初出復刻、最新盤はマリユス・コンスタ ン(指)フランス国立放送POによるブルックナーの交響曲第7番。1971年3月16日、オリヴィエ・メシアン・ホール、スタジオ104にお けるライヴ収録です!
1925年、ルーマニアの首都ブカレヒトに生まれたコンスタン。その後フランスに移住。パリ音楽院でメシアン、ブーランジェ、オネゲルら20世紀を代表する作曲 家に師事し、1963年には現代音楽アンサンブル「アルスノヴァ」を設立したことでも知られる音楽家です。作曲家、編曲家としてのキャリアだけでなく指揮者とし ても活躍しましたが、録音は非常に貴重。ことに交響曲を振った録音は非常に珍しく、この度日の目を見た音源は指揮者コンスタンを知れる貴重な記録です。
終始澄み切った解釈で清らかな音楽を展開するコンスタンのブルックナーは息をのむ美しさ。その高い音楽性を示したブルックナーの演奏は指揮者としての力量 の高さをあらわしております。
※このレーベルの商品は早期に廃盤となるケースが多いので、お早めのご注文をおすすめいたします。

TCO
TCO-0005(1SACD)
ジョージ・ウォーカー:アンティフォニー
シンフォニア第4番「Strands」
ライラック*
シンフォニア第5番「Visions」
フランツ・ウェルザー=メスト(指)
クリーヴランドO
ラトニア・ムーア(S)*

録音:2020年10月、2021年10月、2022年3月
フランツ・ウェルザー=メストが率いるクリーヴランド管のレーベル最新作は、2022年が生誕100年となるアメリカを代表する作曲家、ジョージ・ウォーカー (1922-2018)の作品集!ピューリッツァー賞を受賞した声楽とオーケストラのための作品「ライラック」、そして弦楽合奏のための「アンティフォニー」およびシ ンフォニア第4番&5番を収録しています。 「ジョージ・ウォーカーの音楽はとても濃密で、それが10分ほどの作品だとしても、30分の長さのほかの音楽と同じくらい精神的に疲弊します。トリッキーであり、 難しく、要求が多く、挑戦的で、激しさと本物の声があります。私はそれを非常に楽しんでいます。」(ウェルザー=メストの言葉) ジョージ・ウォーカーは、1996年に音楽家として初めてピューリッツァー賞(音楽部門)を受賞した、アメリカを代表する作曲家。1922年、ジャマイカからの移 民で医師であった父と、アメリカの政府の印刷局で働いてウォーカーの才能を早くから認めた母のもとに生まれました。オバーリンでピアノを学んだのち、カーティ ス音楽院でピアノと作曲を学び、1945年、同音楽院初の黒人の卒業生となりました。クリーヴランド管との縁は、1947年4月にまでさかのぼります。当時就任 2年目に入ったばかりの音楽監督、ジョージ・セルに「親愛なるマエストロ・セル、はじめてお便り申し上げます。この弦楽合奏のためのアダージョをご覧いただき たく存じます。この曲を気に入っていただき、演奏していただけることを願っています。・・・」という手紙とともに、作品を送ったのです。セルはこの時この作品 を演奏はしませんでしたが、のちにこれは「弦楽のためのリリック」という名で傑作のひとつに数えられることとなりました。ウォーカーは、生涯を通じて、自分の 音楽を世界の偉大なオーケストラや有名なホールで演奏してもらうために闘い続けました。ウォーカーは2018年、彼の作品に再び注目が集まるのを見届けるこ となく、96歳でこの世を去りました。 本盤の中でも特に注目なのが、声楽とオーケストラのための作品「ライラック」。ウォルト・ホイットマンによるエイブラハム・リンカーンへの追悼詩「When Lilacs Last in the Dooryard Bloom'd」の4節に合わせたこの作品で、ウォーカーは、この作品でピューリッツァー賞を受賞しました(ボストン響による委嘱作、世界 初演は小澤征爾の指揮によって1996年に行われました)。無調作品ですが、歌の旋律は常にハーモニーに彩られて、ライラック、鳥、星というこのテキストの3つ の重要な要素が効果的に音で描かれてゆきます。 (Ki)

BRIDGE
BCD-9572(1CD)
アメリカのロマンティシズムの古典
ブリストー(1825-98):交響曲第4番
「理想郷」
フライ(1813-64):ナイアガラ交響曲
レオン・ボツタイン(指)
ザ・オーケストラ・ナウ

録音:2022年 1月 米国 ニューヨーク州 アナンデール=オン=ハドソン
ロマン派の珍しい作品を復活させることに尽力している指揮者、レオン・ボツタイ ンのBRIDGE への5枚目のCD は、19世紀半ばの米国の作曲家の珍しい交響曲 2曲。ジョージ・フレデリック・ブリストー(1825-1898)はニューヨークに生まれ育った 作曲家。交響曲第 4番「理想郷」は、米国への移民を扱った作品。ウィリアム・ヘン リー・フライ(1813-1864)は、フィラデルフィア生まれの作曲家、音楽評論家。ナイア ガラ交響曲は12分半の作品ながら大変意欲的な作風で、むしろ当時最先端だった 交響詩の分野の米国での最初の作品かもしれない。こうした作品ではレオン・ボツタ インの本領発揮で、レア作品好きには大いに満足できる内容でしょう。 ※Botstein は日本ではボットスタイン,ボトスタイン,ボツスタインなどと表記される が、本人はボツタインに近く発音しています。

ALPHA
ALPHA-898(1CD)
フランク:交響曲 ニ短調
交響詩「贖罪」 (管弦楽の断章) 第1版
交響詩「呪われた狩人」
フランクフルトRSO
アラン・アルティノグル(指)

録音:2022年1月、2022年6月 HRゼンデザール、ヘッセン放送、フランクフルト
コンサートのみならずオペラでも世界的に高い評価を得ているアラン・アルティノグル(アルティノグリュ)が、2020/21のシーズンからシェフを務め る(パンデミックのため実質2021/22シーズンから)フランクフルトRSOとの初録音に選んだのは、2022年が生誕200年であるフラ ンクの作品集。有名な交響曲と、演奏機会の多くない2曲を組み合わせたプログラムとなっています。特に「贖罪」は、オラトリオ『贖罪』の間 奏曲として1872年に作曲されたものの、翌年別の曲に差し替えられお蔵入りとなったもので、2021年に世界初録音(FUG791)が行われ た貴重な作品。今回の録音にあたっては「呪われた狩人」と共に、最新の出版譜が使用されています。故国フランスの近代音楽史に大きな 影響を与えたフランクの作品を、アルティノグルは深い共感を持って歌い上げます。

MClassics
MYCL-00040(1SACD)
税込定価
シューマン:交響曲第2番
ブラームス:大学祝典序曲
山下一史(指)
愛知室内オーケストラ

録音:2022年4月16日 名古屋、三井住友海上しらかわホール(ライヴ)
2022年4月、創立20周年を迎えた愛知室内オーケストラの音楽監 督に山下一史が就任しました。当盤は就任披露演奏会となった第 31回定期演奏会のライヴ・レコーディングです。愛知室内オーケストラ は国内外で研鑽を積んだ東海地区で活躍する演奏家で構成され、 近年では国内外の一流アーティスト、指揮者が客演しています。また、 あまり演奏機会のない楽曲を紹介するなど積極的な演奏活動が大き な注目を浴び、人気が高まっています。そのオーケストラが山下一史を 迎え新たな時代へと舵を切ります。就任披露に選んだ楽曲は、山下 が得意とする王道のドイツロマン派の代表作、シューマンの交響曲第2 番です。山下はオーケストラから瑞々しくも、深いコクのあるサウンドを 導き出します。このオーケストラ特有の溌溂とした自発的な音楽に、山 下の躍動感のあるダイナミックなサウンド。高らかに鳴り響く希望の音楽 をお聴き下さい。


Spectrum Sound
CDSMBA-118(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 OP.60
ドビュッシー:6つの古代のエピグラフ
ドビュッシー:「海」
エルネスト・アンセルメ(指)
フランス国立放送PO

ライヴ録音:1967年1月11日メゾン・ド・ラジオ・フランス内オリヴィエ・メシアン・ホール、スタジオ104(ステレオ)
音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供
丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)の貴重音源からの復刻、最新盤はアンセルメです!
「作曲家の精神にしたがうべき」と主張したアンセルメの音楽は時代、作品ごとに表情を変え、その強いこだわりが演奏にあらわれています。当演奏では得意と するベートーヴェンとドビュッシーで構成。ベートーヴェンでは構築のはっきりとさせながらも雄弁な語り口が実に印象的。後半のドビュッシーでは、作品が生まれ た時代を知るアンセルメならでは。詩的な雰囲気も見事に引き出しております。
亡くなる2年前、80代半ばとは思えぬほどの熱い音楽は、巨匠アンセルメだからこそといえましょう。ステレオで収録されていたことも非常に喜ばしく、臨場感 あふれる演奏を体感できます。 (Ki)
※このレーベルの商品は早期に廃盤となるケースが多いので、お早めのご注文をおすすめいたします。

Spectrum Sound
CDSMBA-117(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」 マリア・ポーザ(S)、アルレット・シュデル(C.A)、ゲオルク・イェルデン(T)、ジャック・マルス(Bs)
フランス国立放送O&cho
ポール・パレー(指)

ライヴ録音:1966年11月8日シャンゼリゼ劇場(ステレオ)
音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供
丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)の貴重音源からの復刻で、20世紀を代表するフランス の指揮者ポール・パレーがフランス国立放送Oを振った、1966年11月8日、シャンゼリゼ劇場における「第九」のライヴ録音です!
当時80歳になろうという巨匠パレー。その熱量は当演奏でも実に凄まじいもの。パレーらしい雄々しく輪郭のはっきりとした快演は聴き手を興奮の渦に包みま す。当音源はステレオで収録されており、ソリストの生々しい歌声と臨場感のあるライヴ演奏を楽しめます。 ※日本語解説は付きません。 (Ki)
※このレーベルの商品は早期に廃盤となるケースが多いので、お早めのご注文をおすすめいたします。

BIS
BISSA-2669(3SACD)
シューマン:交響曲&序曲集
(1)交響曲第1番「春」
(2)ツヴィッカウ交響曲
(3)序曲.スケルツォとフィナーレ
(4)歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲
(5)序曲「メッシーナの花嫁
(6)交響曲第2番ハ長調 Op.61
(7)交響曲第4番ニ短調(原典版)
(8)「ゲーテのファウストからの情景」序曲
(9)序曲「ジュリアス・シーザー」
(10)交響曲第3番「ライン」
(11)交響曲第4番ニ短調(現行版)
(12)「マンフレッド」序曲
(13)序曲「ヘルマンとドロテア」
トーマス・ダウスゴー(指)、
スウェーデン室内O

録音:(3)(6)2005年3月、(7)(8)(9)2006年3月、(2)(12)2006年10月、(4)(5)2006年12月、(10)(11)2007年5月、(1)(11)(13)2007年8月/エレブルー・コンサートホール(スウェーデン)
ダウスゴーとスウェーデン室内Oによるシューマンの交響曲&序曲集がセットになって登場します!現代的感覚満点の鮮烈オーケス トレーションで独自のカラーを打ち出したシューマンの録音。交響曲第4番は原典版と現行版を収録。また、あまり聴く機会の少ない序曲も含まれていているのも 当セットのポイントです。小編成で透明なサウンドを持つスウェーデン室内Oの響きが「灰色の管弦楽法」と評されるシューマンのイメージを一新させていま す。
同コンビの録音は名盤揃い!ブラームスの交響曲全集(KKC-6443/6 / BIS SA-2556)、メンデルスゾーンの交響曲第1番&第3番『スコットランド』 (KKC-6432/ BIS SA-2469)、ブランデンブルク協奏曲と6人の作曲家による新作委嘱を交えた「ザ・ブランデンブルク・プロジェクト」(KKC-6359/61/ BIS SA-2199)はいずれもレコード芸術誌「特選盤」。またシューベルトの交響曲全集(BIS SA-2514)も高く評価されており、なかでも交響曲第5番 変ロ 長調 D.485(BIS SA-1786)と交響曲第8番 ロ短調 「未完成」 D.759(BIS SA-1656)の両曲は、レコード芸術誌の特集「新時代の名曲名盤500」で同 曲のベスト・ワン・ディスクに選ばれており、数多の名盤が揃う同曲の筆頭として注目されております。 (Ki)


King International
KKC-4310(1SACD)
シングルレイヤー
税込定価
モーツァルト:交響曲選集
(1)交響曲第32番ト長調KV318
(2)交響曲第33番変ロ長調KV319
(3)交響曲第34番ハ長調KV338
(4)交響曲第39番変ホ長調KV543
(5)交響曲第40番ト短調KV550
(6)交響曲第41番ハ長調KV551「ジュピター」
オトマール・スイトナー(指)
シュターツカペレ・ドレスデン

(1)録音:1974年1月4-7日、10月28日
(2)録音:1974年1月4-7日、10月28日
(3)録音:1974年1月4-7日、10月28日
(4)録音:1974年11月21、22日&1975年3月17、18日
(5)録音:1974年11月21、22日&1975年3月17、18日
(6)録音:1973年3月5、6日
全盛期のエテルナのアナログ・レコードの音を限りなく再現すべく、マスターテープから新規デジタル・マスタリングした、キングインターナショナルの新シリー ズ「ドイツ・シャルプラッテンETERNAの芸術」。企画監修には、ヴィンテージレコードショップ「エテルナトレーディング」の店主で、日本にETERNAのレコー ドを流布させた“仕掛け人”でもある高荷洋一氏を招き、最大限アナログ・レコードに忠実な音質を目指すべく、徳間より受け継ぎ、キングレコードに保管され ているマスターテープからSACD用に通常3倍の時間をかけマスタリングを行いました。第1弾として、アナログ時代から最も美しいモーツァルト演奏として高 く評価されている、スウィトナー指揮シュターツカペレ・ドレスデンのモーツァルト:交響曲選集(第32〜34番、第39〜41番)をリリース。 またブックレットには、高荷氏によるエテルナの歴史と録音についての詳細な解説、音楽評論家でありレコードの歴史にも精通している重鎮板倉重雄氏による日 本でのエテルナの受容史をまとめた「徳間ジャパンとドイツ・シャルプラッテン」、ドイツ文学者の粂田 文による東ドイツの痕跡をめぐる考察「東ドイツの2つの 録音」、さらに座談など充実の内容が収められており、往時、壁の向こうで鳴り響いていた真に真面目な音の記録を感じ取ることができます。
第2弾リリースは、ズスケ・カルテットの「ベートーヴェン:弦楽四重奏全集」を予定(2023年1月予定)しています。 (Ki)

オクタヴィア
OVCL-00796(1SACD)
税込定価
2022年12月21日発売
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(1878/80年稿 ノーヴァク版) ジョナサン・ノット(指)
東京SO

録音:k2021年10月16日 東京・サントリーホール・ライヴ
ジョナサン・ノットと東京SO、すっかりお馴染みのベストコンビが着実に積み重ねてきたブルック ナー。中でもひときわ人気の高い交響曲第4番「ロマンティック」が満を持してリリースとなります。2021年 10月サントリーホールで行われた演奏会のライヴレコ―ディング盤で、EXTONレーベルでは第8番、第5 番、第9番に次ぐ第4弾です。細部まで神経を張り巡らせ、そこから生まれる極上のハーモニーを丁寧に積 み上げ、大伽藍となるエネルギー。重厚なサウンドとライヴならではの臨場感が聴くものを圧倒し、興奮へ と導きます。相思相愛のノット&東響にしか成しえない名演です。(オクタヴィア)

CD ACCORD
ACD-299(1CD)
NX-C09
ペンデレツキ:ピアノ協奏曲「復活」(2007年版)
交響曲第2番「クリスマス」
バリー・ダグラス(P)
ワルシャワPO
アンドレイ・ボレイコ(指)

録音:2022年3月11日&12日(1-3)、2021年11月27日(4-6)
ワルシャワ・フィルハーモニー・ホール
ポーランドを代表するレーベルから故クシシュトフ・ペンデレツキに捧げるアルバム。 ピアノ協奏曲「復活」は ペンデレツキ自身が"ネオロマンティックな精神から生まれた"と語っており、2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件への思いも込 められています。2001年から翌年にかけて初稿が書かれ、2007年に改訂が施されました。バルトークやプロコフィエフを思わせるサウンドと、最終楽章に現 れる美しい聖歌の旋律が強い印象を残します。 「クリスマス」と題された交響曲第2番は1980年にズービン・メータとニューヨーク・フィルの委嘱で書かれた作品で、クリスマスの聖歌が曲のあちこちに引用さ れていますが、曲全体としてはショスタコーヴィチに近い激しさを持っています。 アンドレイ・ボレイコはサンクトペテルブルク生まれですが父方はポーランド系で、2019/20のシーズンよりワルシャワPOの音楽監督を 務めています。 ペア・ノアゴーとヨーン・ストルゴーズ

CPO
CPO-777898(1CD)
NX-B10
ルイ・グラス(1864-1936):交響曲全集 第3集
交響曲第4番ホ短調 Op. 43
ライン州立PO
ダニエル・ライスキン(指)

録音:2014年6月24日-7月1日
ダニエル・ライスキンとライン州立POによるルイ・グラスの交響曲集。第3弾は演奏時間に 約1時間を要する大規模な交響曲第4番の登場です。ルイ・グラスはニールセンと同じ時代に活躍したデンマーク の作曲家ですが、彼の創作の源泉は留学先のブリュッセルで影響を受けたフランクとブルックナーでした。この作品 は1905年に構想され、完成したのが1908年のこと。3管編成に6本のホルンを擁する、彼の交響曲の中でも最 も強力な管楽器セクションを有しており、また以前の3つの交響曲よりも厳格な構成によって書かれており、それま での彼の特質でもあった牧歌的な雰囲気はありません。1911年にコペンハーゲンで初演され、すぐに注目を集め 同地で何度も演奏された他、サンクトペテルブルク、オスロ、ストックホルムでも相次いで演奏、そして1930年には ワルシャワ、作曲家の死後の1936年には更に3回演奏された記録があります。その後は残念なことに公開演奏 が行われることはありませんでしたが、彼はこの作品で同時代デンマークにおける最も重要な交響曲作曲家として の地位を固めることとなりました。
CPO
CPO-555556(1CD)
NX-B10
グラジナ・バツェヴィチ:交響的作品全集 第1集
交響曲第3番(1952)
交響曲第4番(1953)
ケルンWDRSO
ウカシュ・ボロヴィチ(指)

録音:2021年11月20-26日
cpoレーベルの新シリーズ、グラジナ・バチェヴィチの交響的作品全集。第1集では1950年代に書かれた2つの交 響曲を収録。どちらも彼女が交通事故でけがを負う前の作品であり、パリ留学で培ったフランスの微妙な音色の 使い分けがなされた見事に活きています。第3番は大編成のオーケストラのために書かれているものの、新古典派 の伝統に基づく軽快な表現も見いだせるユニークな作品です。第4番も同様で、編成にはイングリッシュホルン、E ♭およびバスクラリネット、コントラファゴット、ハープなどが加わっており、多彩な響きが随所に用いられています。 また、作品には彼女の特質でもあるポーランドの民俗音楽の素材を採り入れており、伝統とインスピレーションの 見事な融合が味わえます。演奏はポーランド人指揮者ウカシュ・ボロヴィチが指揮するケルンWDRSO。こ の新しいプロジェクトを担うにふさわしい顔ぶれです。

SOMM
ARIADNE-5019(2CD)
NX-C09
ヴォーン・ウィリアムズ・ライヴ 第3集
【CD1】
1-9. 交響曲第2番「ロンドン交響曲」
10-17. 交響曲第5番

【CD2】
1-4. 交響曲第5
5-10. カンタータ「ドナ・ノビス・パーチェム」
LSO…CD1:1-9
LPO…CD1: 10-17、CD2:1-4
レニー・フリン(S)…CD2:5-10
ロイ・ヘンダーソン(Br)…CD2:5-10
BBC響&cho……CD2:5-10
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(指)

録音:全てライヴ
1946年7月31日…CD1:1-9
1943年7月31日…CD1:10-17
1952年9月3日…CD2:1-4
以上、BBCプロムス Royal Albert Hall,London(UK)
1936年11月 BBC Studios, England(UK)…CD2: 5-10
2022年、ヴォーン・ウィリアムズ生誕150年を記念したアルバムの第3集。今作はヴォーン・ウィリアムズ自身がタクトを執った4つの作品をクリアな音で復刻し ています。アルバムの1枚目には、1946年プロムスで演奏された「交響曲第2番」のLSOによる演奏と、1943年にロンドン・フィルハーモニー管 弦楽団が世界初演した際の「交響曲第5番」を収録。またCD2には同じくロンドン・フィルが1952年に演奏した「交響曲第5番」と、1936年に録音された BBCSO&合唱団との「ドナ・ノビス・パーチェム」が収録されています。 今回の復刻も、これまでのシリーズと同じく、英国を代表するリマスター・エンジニア、ラーニ・スパールが手掛けています。なお、ブックレットにはヴォーン・ウィリア ムズの評伝を執筆した英国の研究家サイモン・ヘファーによる解説(英語のみ)が掲載されており、ヴォーン・ウィリアムズと2番目の妻アーシュラ・ウッドの関 係など、これまであまり知られることのなかった興味深いテーマに光が当てられています。 ペア・ノアゴーとヨーン・ストルゴーズ

philharmonia・rec
PHR-0113(1CD)
ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調Op.88
交響曲第7番ニ短調Op.70
フィルハーモニア・チューリッヒ
ジャナンドレア・ノセダ(指)

録音:2021年10月(第8番)、2022年3月(第7番)、チューリッヒ歌劇場(ライヴ)
ファビオ・ルイージの後任として2021/22シーズンよりチューリッヒ歌劇場の音楽監督を務めているジャナンドレア・ノセダ。先日、契約期間を2027/28 シーズン終了までと延長を発表。就任から充実の関係を築いている両者初のディスクがリリースされます。
ノセダがチューリヒとの最初の演奏会で選んだプログラムは、ドヴォルザークの交響曲第8番。この作品は、夏の間に避暑として過ごしていたボヘミアの小さ な村ヴィソカで作曲されました。ドヴォルザークは、このヴィソカの自然豊かで美しい情景に触発され、交響曲第8番をはじめ「ルサルカ」や「アルミーダ」 などの数々の名作を生み出しています。またアメリカで国際的成功を収めた後も、ここヴィソカの別荘で晩年を過ごしたといいます。交響曲第8番は、ヴィソカ での幸福感に満ちた生活を表すかのように、明るくボヘミアの抒情に溢れた作品となっています。ノセダは、均整の取れた調和的な響きを保ちつつ、メリハリの 利いた表現で楽曲を華やかに締めくくっています。
そしてカップリングには、別日に演奏された同じくドヴォルザークの交響曲第7番。ドヴォルザークの後期三大交響曲の中で最初の作品となりますが、第8番 が「陽」とすれば第7番は「陰」。ブラームスの交響曲第3番を意識して作曲したと言われ、シンフォニックな重厚感とボヘミアの民族的な雰囲気を感じられる 作品です。ノセダとチューリヒの演奏は、厚みのある響きの中にも、美しく透明感のある音色で自然な流れを作っています。またノセダの楽曲を深く読み込んだ 多彩な表現の数々は、新鮮な驚きがあり何度も聴きたくなる演奏です。

GRAND SLAM
GS-2282(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 Op.60
交響曲第7番イ長調 Op.92
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO

録音:1952年12月1&2日、1950年1月18&19日*/ムジークフェラインザール(ウィーン)
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より 
フルトヴェングラー&VPOのセッション録音によるベートーヴェンの交響曲第4番+第7番ですが、2トラック、38センチのオープンリール・テープによる復刻盤はGS-2166(2017年)として一度発売しています。しかしながら、前回の第3番「英雄」(GS-2280)と同じく、高品質のテープにプリントしたものを再度取り寄せ、マスタリングの全行程をプロ用の機器で行いました。これ以上はあり得ないレベルに達したと自負しています。 フルトヴェングラーと言えば、最近55枚組のボックス・セットが話題になりました。あのリマスターは演奏中に発生したノイズを取り除き、聴きばえをよくするために高域を極端に強調したものです。これも考え方のひとつですが、果たしてこれがオリジナルの良さを伝えているのか疑問に思えます。 なお、解説書はGS-2166よりも増ページして、資料を充実させました。(平林 直哉)


OTTO KLEMPERER FILM FOUNDATION
KKC-4317(16SACD)
クレンペラー&ウィーン響/ VOXレコーディング&ライヴ録音集1951〜1963


■Disc1
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
■Disc 2
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス
■Disc 3
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
■Disc 4
マーラー:交響曲第2番「復活」
■Disc 5
マーラー:交響曲第2番「復活」
■Disc 6
マーラー:大地の歌
■Disc 7
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
シューベルト:交響曲第4番「悲劇的」*
■Disc 8
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
ショパン:ピアノ協奏曲第2番*
■Disc 9
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
■Disc 10、11
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
マーラー:交響曲第4番ト長調
■Disc 12、13
バッハ:管弦楽組曲第3番
ブラームス:交響曲第3番
ベートーヴェン:交響曲第7番
■Disc 14
録音:1958年2月26日(ライヴ)
ブルックナー:交響曲第7番
■Disc 15、16
ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
交響曲第2番ニ長調 Op.36
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
オットー・クレンペラー(指)ウィーンSO

■Disc1
録音:1951年3月8〜12&15日(VOX)
■Disc 2
イローナ・シュタイングルーバー(S)、エルゼ・シュールホフ(C.A)、エーリヒ・マイクート(T)、オットー・ヴィーナー(Bs)、ウィーン・アカデミーcho
録音:1951年3月8〜12&15日(VOX)
■Disc 3
録音:1951年3月8-12&15日(VOX)
■Disc 4
イローナ・シュタイングルーバー(S)、ヒルデ・レッセル=マイダン(Ms)、ウィーン・アカデミーcho、ウィーン楽友協会cho
録音:1951年5月14-16日(VOX