湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



ICA CLASSICS
(イギリス)


ICA-インターナショナル・クラシカル・アーティスツは、イギリス・ロンドンのウォータールーに本拠を置き、世界的な著名アーティストを多く抱え、数多くの演奏会を成功させている業界最大手のマネージメントカンパニーです。2010年だけでも、スカラ座のアジアツアーや、ゲルギエフとマリリンスキーによるチャイコフスキー・チクルスツアー、ビシュコフ&WDRのツアーなど、非常に精力的な活動を見せています。そのICAがこの2011年1月、業界初となるアーティストマネージメントグループ自ら運営するCD/DVDレーベル「ICA CLASSICS」を設立しました。音源はBBC放送やケルンWDR、ボストン交響楽団の過去アーカイブから抽出したもので、一部の音源を除き、そのほとんどが商業リリース初出となります。
 

CD DVD


※「単価=¥0」と表示されるアイテムは廃盤です。

CD
※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者

ICAB-5113(20CD)
BBCレジェンド・アーカイヴからの偉大なる録音集

■CD1
マーラー:交響曲第8番変ホ長調
■CD2
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65
■CD3
スカルラッティ:ソナタ集(K.141,27,125,247,533)
バッハ:イタリア風のアリアと変奏BWV.989
シューマン:ピアノ・ソナタ第1番
チャイコフスキー:6つの小品Op.19より
プロコフィエフ:トッカータ
■CD4
ベートーヴェン:荘厳ミサ曲Op.123
■CD
ショパン:バラード第3番
 スケルツォ第4番
 マズルカOp.24/舟歌Op.60
ドビュッシー:前奏曲第1巻より

■CD6
リスト:ピアノ協奏曲第1番&第2番
 ハンガリー幻想曲
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ*
■CD7
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
■CD8
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番
シューマン:チェロ協奏曲*
ハイドン:ピアノ三重奏曲第30#番XV:16
■CD9
モーツァルト:ホルン五重奏曲
ブラームス:ホルン三重奏曲
ベートーヴェン:ピアノと管楽器のための五重奏曲
デュカス:ヴィラネッラ
マレ:バスク風

■CD10
チャイコフスキー:幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」
ムソルグスキー:6つの歌曲集
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
■CD11
シューベルト歌曲集
■CD12
ハイドン:アンダンテと変奏曲ヘ短調(*)
シューベルト:即興曲集D.899より第2番-第4番
リスト:ピアノ・ソナタロ短調
 ペトラルカノソネット第104番他
■CD13
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ
■CD14
ショパン:ピアノ協奏曲第2番*
バラード第1番ト短調Op.23
スケルツォ第4番ホ長調Op.54
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ他
■CD15
ケルビーニ:「アナクレオン」序曲
ワーグナー:ジークフリート牧歌
ドビュッシー:イベリア
シューマン:交響曲第4番
ベルリオーズ:ラコッツィ行進曲

■CD16
シャブリエ:歌劇「グヴァントリーヌ」序曲
 狂詩曲「スペイン」
モーツァルト:ディヴェルティメントK131
ディーリアス:ブリッグの定期市
サン=サーンス:交響詩「オンファールの糸車」
ベルリオーズ:歌劇「トロイの人々」-王の狩りと嵐他

■CD17
シューベルト:ピアノ・ソナタ第6番D566/即興曲D935
ブラームス:4つのバラードOp.10/間奏曲集
シューマン:ピアノ・ソナタ第2番ト短調Op.22
■CD18
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
D.スカルラッティ:ソナタ集
クレメンティ:ピアノ・ソナタOp.12-1
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番Op.35
■CD19
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」
 創作主題による32の変奏曲ハ短調
ショパン:スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番ハ短調
コダーイ:マロシュセーク舞曲
ハイドン:アンダンテと変奏Hob.XV11.6
■CD20
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調Op.47
 組曲「カテリーナ・イズマイロヴァ」他
■CD1
ジョイス・パーカー(S)、ベリル・ハット(S)、アグネス・ギーベル(S)、ケルステン・マイヤー(A)、ヘレン・ワッツ(A)、ケネス・ネート(T)、アルフレード・オルダ(Br)、アーノルド・ヴァン・ミル(Bs)他、ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指)LSO/録音:1959年3月20日ロイヤル・アルバート・ホールStereo)

■CD2
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO/録音:1960年9月23日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(Stereo)

■CD3
エミール・ギレリス(P)/録音:1957年&1959年(Mono)

■CD4
ジンカ・ミラノフ(S)、ケルステン・トルボルイ(Ms)、コロマン・フォン・パタキー(T)、ニコラ・モスコーナ(Bs)、アルトゥーロ・トスカニーニ(指)BBC響/録音:1939年5月28日(Mono)

■CD5
スヴャトスラフ・リヒテル(P)/録音:1961年7月10日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(Mono)

■CD6
スヴャトスラフ・リヒテル(P)、キリル・コンドラシン(指)LSO/録音:1961年7月16日*、7月18日リストロイヤル・アルバート・ホール(Mono)

■CD7
カルロ・マリア・ジュリーニ(指)フィルハーモニアO/録音:1961年9月7日アッシャー・ホール(Mono)

■CD8
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)レニングラードPO
ベンジャミン・ブリテン(指)LSO*
エミール・ギレリス(P)#、レオニード・コーガン(Vn)#
録音:1960年(Mono)/1961年オールドバラ音楽祭(Mono)*/1959年(Mono)#

■CD9
デニス・ブレイン(Hrn)
イギリスSQ、ブレイン管楽アンサンブル他/録音:1957年2月18日,2月15日(Mono)

■CD10
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S)、イーゴリ・マルケヴィチ(指)LSO/録音:1969年8月26日エジンバラ音楽祭(Stereo)

■CD11
ジャネット・ベイカー(Ms)、グレアム・ジョンソン(P)、ジェフリー・パーソンズ(P)/録音:1977年/1980年(Stereo)

■CD12
クリフォード・カーゾン(P)/録音:1961年3月&12月BBCスタジオ、1961年9月エジンバラ音楽祭(Mono)

■CD13
ダヴィッド・オイストラフ(Vn)、ノーマン・デルマー(指)ロイヤルPO、マルコム・サージェント(指)LPO*/録音:1960年1月19日、1961年2月26日…2ロイヤル・アルバート・ホール*(Mono)

■CD14
アルトゥール・ルービンシュタイン(P)、カルロ・マリア・ジュリーニ(指)フィルハーモニアO/録音:1961年5月16日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール*、1959年10月6日(Mono)

■CD15
ピエール・モントゥー(指)BBC響、LSO/録音:1960年、1961年

■CD16
トマス・ビーチャム(指)ロイヤルPO/録音:1955-1959年(Mono)

■CD17
ヴィルヘルム・ケンプ(P)/録音:1972年、1969年ロンドン(Stereo)

■CD18
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ:リサイタル(P)/録音:1961年、1959年BBCスタジオ(Mono)

■CD19
アニー・フィッシャー(P)/録音:1958年、1963年、1971年BBCスタジオ(Mono/Stereo)

■CD20
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー(指)フィルハーモニアO/録音:1962年アッシャー・ホール(Stereo)
1999年からBBCのアーカイヴ録音をリリースしていたBBC LEGENDSレーベルですが、昨年その活動停止が発表され、ファンをやきもきさせていました。これらの音源の中から、とりわけ貴重で人気の高いものを20枚ピックアップし、まとめたのがこのBOXとなります。トスカニーニの白熱するベートーヴェン、ホーレンシュタインの先駆的なマーラー、伝説の男ムラヴィンスキーのショスタコーヴィチなどの指揮者たち。永遠の名手デニス・ブレインのホルン。ピアニストはリヒテル、ルービンシュタイン、ミケランジェリ、アニー・フィッシャー、ギレリス…etc。まさに歴史的名演がここにあります。

ICAB-5114F(5CD)
Great Pianists

■CD1…エミール・ギレリス
1.ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
2.ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37*

■CD2…ジュリアス・カッチェン
1.ブラームス:ピアノ協奏曲第1
2.ショパン:バラード第3番
3.リスト:メフィスト・ワルツ第1
4.シューマン:森の情景〜「予言の鳥」Op.82-7
5.アルベニス:イベリア第2集〜「トゥリアーナ」
6.ジュリアス・カッチェンとジョン・エイミス、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番とブラームスのピアノ協奏曲第1番についての対談

■CD3…クラウディオ・アラウ
1.ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
2.ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58

■CD4…ジョルジ・シフラ
1.グリーグ:ピアノ協奏曲
2.リスト:ピアノ協奏曲第1番
3.リスト:ハンガリー民謡の主題による幻想曲
4.リュリ:ガヴォットとロンドー.ニ短調
5.D.スカルラッティ:ソナタ.ニ長調K96

■CD5…シューラ・チェルカスキー
1.ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
2.ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21
■CD1
エイドリアン・ボールト(指)ニュー・フィルハーモニアO/録音:ロイヤル・フェスティヴァル・ホール1967年7月10日、1967年7月13日*(全てSTEREO)
■CD2
1ルドルフ・ケンペ(指)BBC響/録音:1967年10月11日ロンドンBBC,マイダ・ヴァレ・スタジオ
2.3.録音:1965年10月4日ロンドンブロードキャスティング・ハウス,BBCコンサート・ホール
4.5.録音:1958年9月29日ロンドンBBC,マイダ・ヴァレ・スタジオ
6.録音:1967年12月15日ロンドンBBCスタジオ(全てMONO)
■CD3
1.オットー・クレンペラー(指)ケルンRSO/録音:1954年10月25日ケルン放送第1ホール
2.クリストフ・フォン・ドホナーニ(指)ケルンRSO/録音:1959年4月6日ケルン放送第1ホール(全てMONO)
■CD4
1.ジョルジュ・ツィピーヌ(指)フランス国立放送O/録音:1959年4月17日パリ
2.3.アンドレ・クリュイタンス(指)フランス国立放送O/録音:1959年3月12日パリ
4.5.録音:1959年1月20日ルクセンブルク(全てMONO)
■CD5
1.クリストファー・エイディ(指)BBCスコティッシュSO/録音:1981年12月3日グラスゴーブロードキャスティング・ハウス,第1スタジオ
2.リチャード・ヒコックス(指)BBC響/録音:1983年8月30日ロンドン,ロイヤル・アルバート・ホール(全てSTEREO)
5人の歴史的名ピアニストたちの演奏を集めたBOXです。20世紀を象徴する彼らの演奏は、どれも永遠に煌めく輝きを放ち続けることでしょう。ギレリスの正統的で威厳に満ちたベートーヴェン、哲学的な静けささえ感じさせるカッツェンのブラームス、アラウの柔軟なショパンと、情熱的なベートーヴェン、シフラの白熱のリストとエレガントなグリーグ、チェルカスキーの円熟のショパン。各々の個性を聴きくらべるのも楽しいセットです。
ICAB-5131G(6CD)
偉大なるイタリア・オペラ

プッチーニ:歌劇「トスカ」…ICAC5022

ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」…ICAC5046

ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」…ICAC5061
■トスカ
トスカ…レナータ・テバルディ(S)/カヴァラドッシ…フェルッチョ・タリアヴィーニ(T)/スカルピア男爵…ティト・ゴッビ(Br)他/コヴェント・ガーデン歌劇場O&cho/フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指)
■セビリアの理髪師
フィガロ…ローランド・パネライ(Br)/ロジーナ…テレサ・ベルガンサ(Ms)/アルマヴィーヴァ伯爵…ルイージ・アルヴァ(T)/バルトロ…フェルナンド・コレナ(Br)他/コヴェント・ガーデン歌劇場O&cho/カルロ・マリア・ジュリーニ(指)
■ファルスタッフ
ファルスタッフ卿…フェルディナント・コレナ(Br)/フェントン…ファン・オンシーナ(T…第1幕,第2幕),ケヴィン・ミラー(T…第3幕)/フォード…ウォルター・モナケシ(Br)/カイウス先生…デルモット・トロイ(T)/バルドルフォ…ダニエル・マッコーシャム(T)/ピストーラ…マルコ・ステファノーニ(B)他/グラインドボーン歌劇場Cho/ロイヤルPO/カルロ・マリア・ジュリーニ(指)

録音:〈トスカ〉1955年6月30日コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス(MONO)
〈セビリアの理髪師〉1960年5月21日コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス(MONO)
〈ファルスタッフ〉1955年8月25日エジンバラ音楽祭
このBOXに収録された3つのオペラは数あるイタリア・オペラの中でも抜群の人気を誇るものです。それぞれ、当時の最高の歌手を配置し、指揮は「トスカ」をモリナーリ=プラデッリ、「セビリア」と「ファルスタッフ」をジュリーニが担うという、今考えても素晴らしいとしか言い表せないすごいものです。1950年代にマリア・カラスと人気を二分したテバルディの説得力あるトスカ、「セビリア」での本当に若々しいベルガンサのロジーナ、ヴェルディの最後のオペラである「ファルスタッフ」での息を呑むようなアンサンブル…と、どれも録音してから50年以上の年月を経ているとは思えない迫力を持つ凄演です。

ICAC-5000
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
ピアノ協奏曲第3番*
エミール・ギレリス(P)
エイドリアン・ボールト(指)
ニュー・フィルハーモニアO

録音:1967年7月10日、1967年7月13日* ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(共にステレオ)
“ボールトの式の奥深さと、堅固なギレリスの打鍵との予想を超える融合!”
「第1番」では、まずボールトの品格と威厳を湛えた指揮に魅了されます。ギレリスのソロが入ると更にニュアンスが倍加します。「鋼鉄」のイメージとは裏腹なリリカルでよく通るタッチには強靭な芯が宿っており、3:22からのフレーズで一定間隔で低音にさり気ないアクセントをつけて自然な重厚感を醸し出すセンスは実に見事。第2楽章は白眉!ボールトが優しく差し出すヴェールと、それにするりと滑りこむように歌いだすギレリスのタイミングの絶妙さに鳥肌!そんな両者の協調の妙が夢の様な空間を築きます。3:45からのフレーズの克明な隈取を伴う極美なタッチの奥深さも聴きもの。終楽章は出だしこそノーブルな雰囲気を湛えていますが、次第にアドレナリンの分泌が増えて前のめりになるほどの推進力を発揮。後半ではタッチはすっかりアグレッシブなものに変貌し、ボールトも「そう来るか」とばかりに歩調を合わせて生命力を放射します。と言っても音楽が乱暴にならないのは言うまでもなく、ベートーヴェンらしい強固な造型確立に向かって邁進します。まさに協奏曲を味わう醍醐味と言えましょう。
「第3番」も超名演奏。相変わらずボールトの指揮があまりにも素晴らしく、このまま浸っていたいと思えるほどの奥深さですが、ここでのギレリスの打鍵は明らかに「第1番」とは異なるロシア・ピアニズム全開モード。常に音の粒が毅然と聳え、その確信に一切の揺るぎも見られません。第2楽章の幻想性も「第1番」とは質感を異にし、より詩的で色彩的な陰影を色濃く表出。セルとの共演盤との差が如実に現れるが終楽章。セルの極めて堅固な構築力がギレリスの巨神な打鍵と一体化して、作品の威厳に拍車をかけていたのに対し、ここではボールトが導く水平的な音楽の流れが芳しさと、ギレリスの明瞭なタッチとのブレンド感が得も言われぬ味わいを引き出しているのです。その融合がコーダでは極限に達っするのです!
当時の批評家たちもこぞってこの演奏に惜しみない称賛を贈ったという事実も大いに頷けます。
【湧々堂】
ICAC-5001
マーラー:交響曲第2番「復活」 ステファニア・ヴォイトヴィチs
アニー・デロリー(A)
ウィリアム・スタインバーグ(指)
ケルンRSO&cho

録音1965年9月10日ケルン放送第1ホール
933年にケルンで生まれた指揮者、ウィリアム・スタインバーグの「復活」です。ユダヤ系であったため、1933年にフランクフルト歌劇場からの引退を余議なくされ、1936年にパレスチナへ移住し、そこでパレスチナ交響楽団を結成、指揮者を務めます。その後、第二次世界大戦後に欧米の楽団に復帰、さまざまな活動を行いますが、トスカニーニの招きにより、アメリカへ行き、1945年から1954年までバッファロー・フィル、1952年から1976年まではピッツバーク交響楽団の指揮者として活躍、並行してボストン交響楽団とロンドン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮するなど、まさに八面六臂の活躍をしました。アメリカでは、マーラーの作品を頻繁に演奏したのですが、録音としては1952年のキャピトル・レコードのための第1番交響曲だけしか知られていませんでした。この「復活」のスタジオ録音は彼の「偉大なるマーラー指揮者」としての足跡を辿る貴重なものです。独唱者には1954年「プラハの春国際音楽コンクール」のソプラノ部門で第1位を獲得したポーランドのソプラノ、ヴォイトヴィチと、オランダの名アルト、デロリーを起用。
ICAC-5002
ブラームス:ドイツ・レクイエム
モーツァルト:セレナードニ長調「セレナータ・ノットゥルナ」*
ブラームス:ドイツ・レクイエムのリハーサル
エリザベス・グリュンマー(S)
ヘルマン・プライ(Br)
ケルン放送cho
オットー・クレンペラー(指)ケルンRSO

録音:1956年2月20日…1.3、1954年10月25日* ケルン放送第1ホール(モノラル録音)
20世紀の偉大なる指揮者の一人、クレンペラーの指揮による「ドイツ・レクイエム」です。クレンペラーのドイツ・レクイエムは、1961年録音のフィルハーモニア管との演奏が超名演として知られていますが、こちらはケルン放送交響楽団との演奏。ソリストには容姿淡麗、高貴なる歌唱が知られるソプラノ、グリュンマーと、稀代の名バリトン、プライを起用。悠然たる合唱も魅力です。ボーナス・トラックとして収録された緊迫感溢れるリハーサルの模様も興味深いところです。もう1曲収録されたモーツァルトのセレナードも生気漲る演奏です。良好な保存状態を保ったオリジナル・テープからのCD化も嬉しいところです。
ICAC-5003
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番*
 狂詩曲Op.79-1/カプリッチョOp.76-2
ショパン:夜想曲Op.27-2
 ワルツOp.64-2
ファリャ:火祭の踊り
アルトゥール・ルービンシュタイン(P)
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指)
ケルンRSO

録音:1966年5月23日(ステレオ)*、1963年4月20日(モノラル)
ショパンのスペシャリストとして知られる名ピアニスト、ルービンシュタイン。彼は前半生はヨーロッパで、後半生はアメリカ合衆国で活躍しました。、そんな彼にとってこの1963年の録音は歴史的な重要性を持っています。戦争のため、1914年を最後に決してドイツで演奏することのなかったルービンシュタインですが、戦後になって、このオランダのナイメーヘンで演奏会を開催。もちろんドイツからも多くの聴衆が詰めかけ、大絶賛を送ったのでした。この日のプログラムの前半はメディチ・マスターズ(MM029)として既出、この盤で一夜の演奏会が完全に復元されることとなります。収録曲のメインはブラームスの協奏曲のライヴ録音で、スタジオ録音とは違った自発的で素晴らしい音楽を聴くことができます。こちらも良好に保存されたオリジナル・テープからの復刻です。

ICAC-5004
スヴャトスラフ・リヒテル
ハイドン:ピアノ・ソナタ第62番変ホ長調
ウェーバー:ピアノ・ソナタ第3番 Op.49
シューマン:2つのノヴェレッテ Op.21〜第4番&第8番
ショパン:舟歌 Op.60
ドビュッシー:前奏曲集第2巻〜妖精たちはあでやかな舞姫/エジプトの壺/交替する3度/花火
スヴャトスラフ・リヒテル(P)

録音:1967年6月11日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
※アンビエント・マスタリング
20世紀ロシアの最も偉大な音楽家の一人、リヒテルの初出となる1967年6月11日の放送音源です。1967年6月11日にロイヤル・フェスティバル・ホールで行われた、この日のコンサートもリヒテルの趣味が反映されたプログラムで、人気のショパン、ドビュッシー、シューマンに加え、滅多に演奏されることのないウェーバーとハイドンのソナタまでがプログラムに含まれていました。「私は本当に好きな作品を演奏したい主義なのですが、それはなかなか聴衆に受け入れられません」と彼自身断言したほどですが、彼の演奏するハイドンもウェーバーも大層魅力的で、なぜ聴衆が見向きもしないのか理解に苦しむところです。
ICAC-5005
ブルックナー:交響曲第3番(1888/1889第3稿)
ザンデルリングへのインタヴュー(インタヴュアー:ピエール・バートン=ページ)*
クルト・ザンデルリンク(指)
BBCノーザンO(現BBCフィルハーモニック)

録音:1978年4月21日、1982年7月21日*
ブルックナーの交響曲の中でも、ザンデルリンクがとりわけ愛したのが、この第3番です。少なくとも8種類の録音が知られており、この78年のものも名演として語り継がれることでしょう。彼特有の美しい弦の響き、悠然としたテンポ設定、緊密、かつ作為のない自然な音楽の流れに身を浸していると、なぜ彼が、ブルックナーの最高の解釈者の一人として称賛されているのかがわかるような気がします。1982年に行われた約10分間のインタヴューでは、彼自身の経歴から、敬愛するクレンペラーへの惜しみない称賛までが語られます。ポール・ベイリーによる光り輝くようなリマスタリングで。
ICAC-5006(2CD)
ヴェルディ:歌劇「椿姫」 ヴィオレッタ…マリア・カラス(S)
アルフレード…チェーザレ・ヴァレッティ(T)
ジョルジョ・ジェルモン…マリオ・ザナッシ(Br)他
ニコラ・レッシーニョ(指)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場O&cho

録音:1958年6月20日ロンドン、コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス(モノラル)
ICA・アンビエント・マスタリング・プロセス
カラス・ファンの間ではおなじみのコヴェント・ガーデンの1958年、カラスの「椿姫」です。彼女における最高のヴィオレッタ歌唱として知られ、幾度もリマスタリングされて様々なレーベルから出されていますが、なかなか納得の行く音では聴くことができなかったというもの。今回、個人蔵の音源をICAの最新リマスタリング技術を用いて、ポール・ベイリーが素晴らしい音質に仕上げました。不必要な残響などを付け加えることなく、リアルな音像を追求しました。彼女の素晴らしい歌声だけでなく全ての共演者、指揮者ともども彼女の迫力に飲まれ、舞台が少しずつ熱を帯びていく様をじっくりとお楽しみいただけることでしょう。
ICAC-5007
チャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」
ストラヴィンスキー:火の鳥(1945年版)*
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)
BBC響、フィルハーモニアO*

録音:2002年4月19日、1996年6月5日* ロンドンバービカン・ホール(デジタル・ステレオ)
ヴェトラーノフの圧倒的名演がここにもあります。この2002年4月のチャイコフスキーの交響曲第1番は彼の死の2カ月前の録音で、ロンドンで開いた最後のコンサートの中の1曲です。以前から非正規盤として流通し、ファンを落涙させていた伝説の名演です。かたや「火の鳥」は今まで公式サイトのみにその存在が記されていた幻のフィルハーモニア管との演奏!ついにここでヴェールを脱ぎます。
ICAC-5008
ジョルジュ・シフラ
C.P.E.バッハ:アンダンティーノロ短調
D.スカルラッティ:ソナタヘ長調
 ソナタハ長調/ソナタイ長調/
 ソナタト長調
クープラン:クラヴサン組曲第6組曲第1番「収穫をする人々」
リスト:スペイン狂詩曲
 ハンガリー狂詩曲第2番
バッハ(リスト編):幻想曲とフーガS463*
リスト:葬送曲*
ジョルジュ・シフラ(P)

録音:プラハ1955年(モノラル)トゥリン、
1959年1月22日(モノラル)*
こちらもシフラの知られざる録音です。以前LPとしてリリースされ、その後CDとしての再発はありませんでした。彼のレパートリーとしては珍しいスカルラッティのソナタの何と斬新なこと!彼の最良のテクニックが誇示されています。リストに関しては、何も申し上げることがないでしょう。ボーナス・トラックに収録されたバッハ=リストの「幻想曲とフーガ」も初CD化です。ポール・ベイリーの細心のリマスタリングで、リアルな音がよみがえりました。
ICAC-5019
エイドリアン・ボールト
ブラームス:交響曲第1番
エルガー:エニグマ変奏曲*
ボールト85歳を記念放送からのインタビュー抜粋#
エイドリアン・ボールト(指)BBC響
ジョージ・タルベン・ボール(Org)

録音:1976年8月17日ロイヤル・アルバート・ホール、1971年3月29日ロイヤル・アルバート・ホール*、1974年3月25日BBCスタジオ#(全てステレオ)
ボールトはスタジオで3回ブラームスの第1番を録音していますが、このアルバムに収録された1976年のステレオ録音が唯一発表できる音源となっています。燃え上がるような情熱的な演奏です。エルガーは、一部のパートをオルガンで演奏するという珍しいヴァージョンで、こちらも興味深い音です。ボールト85歳の誕生日に行われたインタビューの抜粋(3分程度)は、ボールトの寛いだ姿が垣間見える貴重な記録です。
ブラームスは、イン・テンポを基調としながらも、ライヴならではの草書風のテンポ緩急としなやかな流れが髄所に顔を出し、スタジオ録音とは違った趣が感じられます。第1楽章にはティンパニの追加もあり。終楽章の終盤14:28あたりから造型が巨大に変貌し、大巨匠然とした風格美で圧倒。聴衆も異様な熱狂ぶりを見せます。【湧々堂】
ICAC-5021(2CD)
ディミトリー・ミトロプーロス
マーラー:交響曲第3番
ドビュッシー:海*
ケルンRSOへのミトロプーロスの挨拶(1950年代)
ルクレツィア・ウェスト(Ms)
ケルン放送女声cho(現ケルンWDR放送cho)
ケルン大聖堂cho
ディミトリー・ミトロプーロス(指)ケルンRSO

録音:1960年10月31日、1960年10月24日* ケルン放送 ホール1(MONO)
ギリシャ、アテネ生まれの大指揮者ミトロプーロス(1896-1960)は、バーンスタイン出現前のアメリカにおいて「マーラーの伝道者」として名を残す偉大な指揮者です。彼は1960年11月2日にミラノでマーラーの第3番のリハーサル中にこの世を去りましたが、このケルン放送響との演奏は、逝去する2日前の記録であり、またニューヨーク・フィルとの演奏のようにカットなどが施されることもない「完全な形」としての作品です(以前、他のレーベルからのリリース歴もありますが、こちらはWDR所有のマスター・テープからの復刻です)。その1週間前に録音されたドビュッシーとともに、ミトロプーロスの真の姿を知るための貴重な演奏記録です。
ICAC-5022(2CD)
レナータ・テバルディ
プッチーニ:歌劇「トスカ」
フローリア・トスカ…レナータ・テバルディ(S)
マリオ・カヴァラドッシ…フェルッチョ・タリアヴィーニ(T)
スカルピア男爵…ティト・ゴッビ(Br)
チェザーレ・アンジェロッティ…マイケル・ランドン(Bs)
教会堂の守り…グウィン・ハウエル(T)
スポレッタ…デイヴィッド・トゥリー(Bs)
シャルローネ…ロナルド・ルイス(Bs) 他
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指)
コヴェント・ガーデン歌劇場O&cho

録音:1955年6月30日(MONO) コヴェント・ガーデン、ロイヤル・歌劇・ハウス
1955年6月は、当時マリア・カラスと人気を二分する名歌手テバルディがコヴェント・ガーデンで初めてトスカを歌いました。そしてタリアヴィーニ、ゴッビという素晴らしい顔合わせによるこの曲のスタジオ録音がDECCA、EMI、そしてCETRAのために3回行われたと記録に残っています。この公演は、録音の前日のタイムズ誌でも「劇的な緊張とすばらしいパフォーマンス」とされ、とりわけテバルディの題名役は「劇的なジェスチャーと確かな解釈、そしてあらゆる声を使い分けて形造られたフレーズに共感を覚える」と大絶賛されました。この日の公演には、いくつかの復刻盤がありますが、この盤はアンビエント・マスタリングによる最新の復刻で、豊かな音場をお楽しみいただけます。
ICAC-5023
ユーリ・バシュメット
ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 Op.90
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」*
ユーリ・バシュメット(指)
国立ノーヴァヤ・ロシアSO

録音:2004年4月27日、2005年2月7日* モスクワ・コンセルヴァトワリー・グレート・ホール・ライヴ(共にデジタル) 
現在、最も偉大なるヴィオラ奏者の一人とされるユーリ・バシュメット(1953-)は、最近指揮者としてもめきめき頭角を現し、素晴らしい録音を次々と発表しています。1990年に創立された国立ノーヴァヤ・ロシアSOは1992年からバシュメットが指揮台に立ってきましたが、2002年に芸術監督に就任してからは、その水準が飛躍的に高まり、今やロシアを代表する名オーケストラの一つとして、ゲルギエフやアシュケナージを始めとした大指揮者が訪れたりと、若き情熱を溢れるが如く披露しているのです。決して禁欲的でない芳醇な響き、そして何かを渇望するような斬新な解釈。これらはまさにオーケストラの名が示す通り(ノーヴァヤはロシア語で新しいの意)新時代のロシアを代表する楽団として世界に君臨することでしょう。

ICAC-5032
エミール・ギレリス
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番(ジローティ改訂版)*
エミール・ギレリス(P)
ジョン・バルビローリ(指)ハレO
キリル・コンドラシン(指)LPO*

録音:1966年9月13日 エディンバラ音楽祭 アッシャー・ホール、1959年2月23日 BBC・マイダ・ヴェイル・スタジオ*
※アンビエント・マスタリング
ベートーヴェンは第1音から感動的!こんな内省的で孤独で優しく語りかけるピアニッシモが他にあるでしょうか?先へ進むのをためらうように一音ごとに噛み締めながら楽想を紡ぎ出す佇まいはバルビローにも共通しており、この作品の素晴らしさをじっくりと堪能させてくれます。しかし、ギレリスとバルビローリは共に手を携えて共に歩む雰囲気ではなく、ギレリスのまわりだけ孤高のオーラが常に差し込んでいるのです。かつての「鋼鉄のピアニスト」のイメージはここにでは微塵も感じさせませんが、どんな弱音であってもピーンと緊張の糸を張った良く通る音色はギレリスの本領と言えましょう。その内省的な美しさが更に光るのが第2楽章。と言うよりも奇跡的と言うべきテクスチュアの統一感淀みのないフレージングの緊張など、晩年のベートーヴェンのソナタ録音で見せた精神的深みを湛えた世界がここで既に現出されているのです。終楽章でも決して音を外に放射せず、音楽はあくまでも内側へ向かい、クリスタルを思わせるタッチには愛が充満!
鋼鉄のピアノズムがいよいよ発揮されるのがチャイコフスキー、と思いききや、ここでもまた打鍵を無慈悲に叩きつける素振りなど微塵も見せず、ひたすら慈愛に満ちたタッチで一貫。特に第2楽章のエレガンスに漂う詩情は、コンドラシンのきめ細やかの指揮(特に2:38からの美しさが信じられません!)と共に涙を誘います。終楽章は神々しい推進力を見せ、強烈なフォルテでも美しさを保持し、コンドラシンのスタイリッシュな指揮と完全に一体化。オケがLPOというのも信じられないほどロシア的なダイナミズムが横溢しています。
なお、2曲ともモノラル(ベートーヴェンはステレオ?)と思われますが、一定の広がりを感じさ、聴きやすい音質です。【湧々堂】

ICAC-5033(2CD)
クラウス・テンシュテット
マーラー:交響曲第3番ニ短調、

■マイケル・オリバーによるテンシュテットへのインタビュー 「テンシュテット、マーラーについて語る」*
ワルトラウド・マイヤー(Ms)
エトン・カレッジ少年cho
ロンドン・フィルハーモニーcho
クラウス・テンシュテット(指)LPO

録音:1986年10月5日 ロイヤル・フェスティバル・ホール
1987年 BBCスタジオ* (以上ステレオ)
商業的なリリースはこれが初となるテンシュテット指揮のマーラー交響曲第3番です。BBCのマスター・テープからの復刻で音質も上々です。曲の規模も編成も巨大なこの曲ですが、当時最高水準の技術を持つBBCのエンジニアの手にかかると、全ての音と、巨大なダイナミックレンジが見事に捉えられています。推進力溢れるテンシュテットの指揮、それに応えるオーケストラ、マイヤーの独唱と清純な少年合唱、これらが混然一体となって、終楽章のクライマックスへ傾れ込む様は、想像を絶する快感をもたらしてくれることでしょう。 ボーナスとして、マイケル・オリヴァーによるテンシュテットへの短いインタビューが併録されています。

ICAC-5035
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー
チャイコフスキー:交響曲第4番
ムソルグスキー:はげ山の一夜(ソロチンスクの定期市からの合唱付き版)*
プロコフィエフ:歌劇「3つのオレンジの恋」組曲#
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー(指)
BBC響
デヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Bs-Br)*
BBCシンガーズ*
BBC合唱団*


録音:1979年6月1日リーズ音楽祭 リーズ・タウン・ホール
1981年7月27日ロイヤル・アルバート・ホール*
1981年5月31日倉敷市民会館#(以上ステレオ)
チャイコフスキーとプロコフィエフは初出音源で、ムソルグスキーは15年前に消滅した「BBCラジオ・クラシックス・シリーズ」からリリースされていたものです。1979年のチャイコフスキーは、ロジェストヴェンスキーの個性が最も強く現わされた演奏の一つで、これはムラヴィンスキーの同曲の演奏とも対峙できるものです。彼は決して感傷的になることなく、極めて威圧的な態度でこの曲を演奏、結果的に「幅広い悲劇」として聴衆へアピールすることに成功しました。ムソルグスキーは、通常の「はげ山」と違い、合唱と独唱の入った「はげ山」です。このプロムスでは英語バージョンで歌われ、妙な格調高さを演出しています。プロコフィエフは、日本公演でのライブ収録で、彼の燃えるような刺激的な演奏が楽しめます。

ICAC-5036
エフゲニー・スヴェトラーノフ
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
チャイコフスキー:付随音楽「雪娘」組曲〜「メロドラマ」
リムスキー=コルサコフ:歌劇「見えざる町キーテジ」〜自然への讃歌/タタールの侵略とケルジェネツの戦い
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)
ロシア国立SO

録音:1968年8月21日、1968年8月22日*、1968年8月30日#  ロイヤル・アルバート・ホール
※アンビエント・マスタリング
このショスタコーヴィチは、まさに「歴史上の出来事」を切り取ったかのような重要な1枚となるでしょう。この演奏が行われた前日8月20日の深夜、ソ連率いるワルシャワ条約機構軍がチェコ国境を突破、チェコスロヴァキア全土を占領下に置くという「チェコ事件(プラハの春)」が勃発したのです。ロイヤル・アルバート・ホールも異様な緊張が漲り、一色即発の状態でした。ロシア国立SOのメンバーはこの報道を聴いてなかった可能性もありますが、とにかく演奏は数小節始まった時点で、聴衆たちの混乱のざわめきで中断してしまいます。しかし指揮者スヴェトラーノフは、果敢にも演奏を続け、彼の生涯の中でも唯一とも言える素晴らしいパフォーマンスを残したのです。後に彼の未亡人がこのテスト盤を訊いた時、その夜の衝撃が脳裏に蘇り、さめざめ涙したとも言います。2つのボーナス・トラックは、そんな時期にも拘わらず開催されたBBCプロムスでのライブ演奏です。
ICAC-5045B
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調
クラウディオ・アラウ(P)
オットー・クレンペラー(指)ケルンRSO
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指)ケルンRSO*

録音:1954年10月25日ケルン放送第1ホール、1959年4月6日ケルン放送第1ホール* 共に/モノラル
チリ生まれのピアニスト、クラウディオ・アラウ(1903-1991)の名演です。彼は1911年サンティアゴでデビューし、その後ベルリンでリストの高弟であるマルティン・クラウゼに師事しています。1914年にはベルリンでデビューし、メンゲルベルクやフルトヴェングラーなどの大指揮者と共演し、その名声を確立させました。1941年のカーネギー・ホール・デビューを機会に、その翌年本拠地をアメリカに移すことで、活動の舞台を世界へと広げました。レパートリーの広い人でしたが、とりわけ、ショパンやリスト、ベートーヴェンの演奏にて、並ぶ者のないほどの高い評価を受けています。またベートーヴェン、ウェーバー、シューベルトのソナタ連続演奏会を行ったことでも知られています。このCDに収録された演奏は、どちらもWDR(ケルン放送)に保存されていたオリジナルのテープの復刻です。ショパンの方はクレンペラーが指揮したという、とても貴重なもの。これまでにも出所のわからない復刻盤が出ていましたが、こちらは確かな音源を新しくマスタリングしたものであり、その点でもご満足いただけるのではないでしょうか。この演奏について、批評家ジェド・ディストラーは「感情的な新鮮さと自由なフォルムはまさに理想的であり、彼の比較的慎重なスタジオ録音とは鋭い対比を見せる、活気のあるパフォーマンスである」と述べています。ベートーヴェンの協奏曲も1955年のスタジオ録音を凌駕するものと言えそうです。
ICAC-5046D(2CD)
ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」 フィガロ…ローランド・パネライ(Br)
ロジーナ…テレサ・ベルガンサ(Ms)
アルマヴィーヴァ伯爵…ルイージ・アルヴァ(T)
バルトロ…フェルナンド・コレナ(Br)
ドン・バジーリオ…イーヴォ・ヴィンコ(Bs)
フィオレッロ…ロナルド・ルイス(Bs)
ベルタ…ジョセフィーヌ・ヴィージー(Ms)
カルロ・マリア・ジュリーニ(指)
コヴェントガーデン王立歌劇場O&cho

録音:1960年5月21日ロンドンロイヤル・オペラ・ハウス/モノラル
20世紀の最も偉大な指揮者の一人、カルロ・マリア・ジュリーニ(1914-2005)のロッシーニ(1792-1868)です。彼の「セビリアの理髪師」は1954年,1956年,1962年,1965年の4種類の音源が確認できますが、このコヴェントガーデンにおける1960年の演奏は初出となるものです(この時に彼がコヴェントガーデンで行った演奏は、ヴェルディの「ドン・カルロ」と「ファルスタッフ」、「トロヴァトーレ」、「椿姫」でした)。この演奏は、当時24歳、デビューして間もないテレサ・ベルガンサと、アルマヴィーヴァ伯爵を得意役としていたルイージ・アルヴァの2人をフィーチャーした素晴らしいライブです。このルイージ・アルヴァは、1956年のミラノ・スカラ座でアルマヴィーヴァ伯爵を歌ってデビューしました。その時のロジーナはマリア・カラスであり、フィガロ役はティート・ゴッビという大舞台。もちろん指揮はジュリーニで、この時の成功が元で、このコヴェントガーデンでも伯爵役を歌うことになったのです。もちろん他の出演者たちも最高の歌唱を聞かせていますし、ジュリーニは、この歌劇の弾けるような魅力を存分に引き出しています。まさに貴重な記録です。

ICAC-5047B
メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」
ベートーヴェン:交響曲第8番
オットー・クレンペラー(指)ケルンRSO
ケイト・メーラー=ジーパーマン(S)
ハンナ・ルートヴィヒ(Ms)
ケルン放送cho

録音:1955年6月9-11日ケルン放送第1ホール、1954年10月25日ケルン放送第1ホール*/共にモノラル
オットー・クレンペラー(1885-1973)も20世紀を代表する指揮者の一人です。彼はポーランドに生まれ、幼い頃にハンブルクに移り、少年時代を過ごしながら音楽教育を受け始めます。その後ドイツでマーラーの薫陶を受け、指揮活動を始めました。1921年にはベルリン・フィルハーモニーOに指揮者としてデビューしますが、ナチスを逃れアメリカ合衆国へと亡命します。1933年からロスアンジェルス・フィルハーモニックの指揮者となりますが、1939年病を得て、一度はアメリカでの活動を停止せざるを得なくなってしまいました。しかし、第二次世界大戦後はヨーロッパに戻り、ハンガリーを皮切りに世界中で活躍を始めます。1952年にはEMIと契約し、一層活躍の場を広げたクレンペラーは、この1955年のケルンRSOとのメンデルスゾーンの演奏会で大成功を収めたのをきっかけとして、1959年からフィルハーモニアO初の常任指揮者の地位につくことになるのです。この録音は、そのメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」と、前年に行われた演奏会からベートーヴェンの交響曲第8番を収録。ケルン放送局所蔵のテープをリマスタリングした貴重な記録です。
ICAC-5048B
ジュリアス・カッチェン
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
ショパン:バラード 第3番*
リスト:メフィスト・ワルツ第1番*
シューマン:森の情景〜予言の鳥#
アルベニス:イベリア第2集〜トゥリアーナ#

■ボーナス
ジュリアス・カッチェンとジョン・エイミス〜モーツァルトのピアノ協奏曲第20番とブラームスのピアノ協奏曲第1番についての対談**
ジュリアス・カッチェン(P)
ルドルフ・ケンペ(指)BBC響

録音:1967年10月11日 ロンドン BBC,マイダ・ヴァレ・スタジオ/1965年10月4日ロンドン ブロードキャスティング・ハウス,BBCコンサート・ホール*/1958年9月29日 ロンドン ・BBC,マイダ・ヴァレ・スタジオ#/1967年12月15日 ロンドン BBCスタジオ** /モノラル
アメリカのピアニスト、ジュリアス・カッチェン(1926-1969)は幼い頃から「神童」として知られていました。10歳でモーツァルトのピアノ協奏曲第20番を演奏しデビューした彼は、その演奏を聴いたオーマンディに招かれ、ニューヨークでフィラデルフィアOと共演も果たしました。しかし、アメリカの音楽界になじめず、1946年にヨーロッパへ行き、その翌年にはパリに定住。42歳の若さでこの世を去るまで、いくつもの素晴らしい演奏を残すことになったのです。彼はとりわけブラームスの解釈者として知られ、このケンペとの協奏曲第1番でも独特な解釈と深い理解が見てとれる演奏を聞かせます。また、彼の比較的珍しいレパートリーであるリストやシューマン、ショパンとアルベニスも収録されています。最後に収録されたジョン・エイミスによるインタビューは、カッチェンがモーツァルトとブラームスの解釈についてじっくりと語っています。

ICAC-5053B
ホルスト:組曲「惑星」
ブリテン:青少年のための管弦楽入門
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー(指)
BBC響、BBC女声cho

録音:1980年3月12日ロイヤル・フェスティヴァルホール
1981年6月1日大阪フェスティバルホール (共にステレオ)
常にハイテンションで知られるロジェストヴェンスキーは、1978年から1981年までBBCSOの首席指揮者の地位にあり、多くの刺激的なレパートリーで聴衆を魅了しました。彼はもともとイギリスの作曲家たちの作品がお気に入りで、ブリテンの「真夏の夜の夢」をロシアで初演したり、メロディア・レーベルにヴォーン・ウィリアムズの交響曲全集を録音したり、また、マックスウェル・デイヴィスの交響曲第2番を初演する他、イギリス現代音楽の普及にも積極的に携わっていることで知られています。このアルバムには、1980年に演奏されたホルストの「惑星」と、1981年に来日した際、大阪で行われた公演からのブリテンを収録。「惑星」でのエキサイティングな演奏はもちろんのこと、ロジェストヴェンスキーのディスコグラフィに初となる「青少年のための管弦楽入門」でも、各々の楽器の音色を最大限に生かした、イカス演奏を聴かせています。ダイナミック・レンジも広く捉えられた優秀録音です。
ICAC-5054B
ベートーヴェン:荘厳ミサ曲Op.114 ヘザー・ハーパー(S)
ユリア・ハマリ(Ms)
スヴェン・オロフ・エリアソン(T)
ペーター・メーフェン(Bs)
ウィリアム・スタインバーグ(指)
ケルンRSO&cho

録音:1973年6月15日ケルン放送 第1ホール(ステレオ)
指揮者のスタインバーグ(1899-1978)は、ケルンに生まれ、本名はハンス・ヴィルヘルム・シュタインベルクでしたが、ナチスの迫害を逃れ、1936年にパレスチナへ移住し、パレスチナSOを結成したことで知られます。1952年から1976年までピッツバークSOの指揮者として活躍し、一時期ボストンSOの音楽監督も務めていました。その他、優れたオーケストラ・ビルダーとして多くのオーケストラを指導し、またブラームス、ブルックナー、マーラーでも名演を残しています。このベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」は、彼の故郷での演奏であり、ケルン放送合唱団の均整のとれた響きと見事な独唱陣を操り、ベートーヴェンの書いた威厳ある総譜について、燃えるような解釈を見せてくれます。ベートーヴェンが目指した「心の平安と人類愛の成就」が見事に表出された熱演です。
ICAC-5055B
シューベルト:即興曲変ロ長調 Op.142-3 D935
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 Op.10-2
 ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
ヴィルヘルム・バックハウス(P)

録音:1959年9月24日ボン ベートーヴェン・ホール(モノラル)
ドイツの偉大なピアニスト、バックハウス(1884-1969)は弱冠16歳で最初のコンサート・ツアーを行ったのを皮切りに、世界各国で演奏会を行いました(とはいうものの、1912年にデビューしたアメリカでは、第二次世界大戦中にナチスの宣伝塔として利用されてしまったことが理由で、戦後アメリカでの公演拒否運動が起こり、結局1954年まで演奏会を行うことはできませんでした)。このアルバムには、彼が最も得意としたベートーヴェンを中心としたプログラムによる1959年9月24日の公演のライヴ録音が収録されています。円熟期を迎えたバックハウスによる神々しいまでの「ハンマークラヴィーア」は、現在CDとして入手できる1952年版の解釈を深化させたものとして評価されることは間違いありません。

ICAC-5061(2CD)
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」 ジョン・ファルスタッフ卿…フェルディナント・コレナ(バリトン)
フェントン…ファン・オンシーナ(テノール…第1幕,第2幕)
ケヴィン・ミラー(テノール…第3幕)
フォード…ウォルター・モナケシ(Br)
カイウス先生…デルモット・トロイ(T)
バルドルフォ…ダニエル・マッコーシャム(T)
ピストーラ…マルコ・ステファノーニ(Bs)
アリーチェ・フォード夫人…アンナ・マリア・ロヴェーレ(S)
ナンネッタ…エウジニア・ラティ(S)
クィックリー夫人…オラリア・ドミンゲス(Ms)
メグ・ペイジ夫人…フェルナンダ・カドーニ(Ms)
グラインドボーン歌劇場cho
カルロ・マリア・ジュリーニ(指)
ロイヤルPO

録音:1955年8月25日エジンバラ音楽祭 モノラル
20世紀を代表する名指揮者の一人、カルロ・マリア・ジュリーニ(1914-2005)は、そのキャリアの初期からヴェルディの歌劇を大切なレパートリーとしてきました。中でもファルスタッフについては、曲の完成度とジュリーニの丁寧な指揮が相俟って、リリースされている音源の全てが非常に高く評価されています。コレナがタイトル・ロールを歌った「ファルスタッフ」は1963年のオランダ音楽祭のライヴが存在しますが、こちらは1955年のエジンバラ音楽祭の演奏です。これはジュリーニの英国デビュー公演でもあり、多くの面で注目を浴びたもの。もちろんタイムズ紙では、コレナを始めとした歌手陣の素晴らしさだけでなく、ジュリーニの斬新な解釈について大絶賛されています。ジュリーニの方向性が決定付けられた記念碑的な演奏です。

ICAC-5062
シューマン:ピアノ協奏曲*
ベートーヴェン:エロイカ変奏曲とフーガOp.35
ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
アニー・フィッシャー(P)
ヨーゼフ・カイルベルト(指)ケルンRSO

録音:1958年4月28日ケルン放送 第1ホール*
1957年2月11日ケルン放送 第1ホール(以上モノラル)
ハンガリー生まれのピアニスト、アニー・フィッシャー(1914-1995)は、幼い頃から音楽の才能を発揮、8歳にしてベートーヴェンの協奏曲第1番を演奏したと伝えられています。1923年にフランツ・リスト音楽院に入学、エルンスト・フォン・ドホナーニなどの名手から指導を受けました。在学中から国際的に注目を浴びていましたが、1933年に開催された「リスト国際ピアノ・コンクール」で優勝したことで、更なる輝かしい経歴を付け加えたのです。卓越した技巧と表現力は、かのスヴャトスラフ・リヒテルも賞賛したのですが、残念ながら残された演奏があまり多くないため、その真価がなかなか伝わらない人でもあります。彼女の録音で最も知られているものの一つに、友人であったクレンペラーとのシューマン&リストの協奏曲がありますが、この盤に収録されているのは、それより数年前のライヴ録音で、重量級のクレンペラーに比べ、柔軟性のあるカイルベルトの伴奏が、彼女の伸びやかな資質を存分に引き出しています。またベートーヴェンのソナタについては、70年代の全曲録音(彼女はこの演奏が気に入らず、生前に発売されることはなかった)が知られていますが、こちらはそれよりも20年近くも以前の演奏。力強いタッチが魅力的です。

ICAC-5063
ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 Op.90
エルガー:交響曲第1番変イ長調 Op.55*
エイドリアン・ボールト(指)BBC響

録音:1977年8月6日、1976年7月28日*
ロイヤル・アルバート・ホール(ステレオ)
20世紀最大のイギリスの指揮者、エイドリアン・ボールト(1889-1983)は、エルガーとホルストの正しい解釈者としても並ぶ者がありません。また1930年にBBCSOの初代首席指揮者に就任し、当時「最新」の音楽の普及にも努めたことも忘れてはいけないでしょう。この盤には、すでに晩年に差し掛かってきた巨匠の確固たる演奏が収録されています。プロムスにおけるブラームスの演奏は、学生時代に薫陶を受けたニキシュから受け継いだ「ドイツ音楽の精神」が宿る情熱的で真摯なもの。1976年にライヴ録音された第1番と並ぶ見事な音楽です。エルガーは、まさにボールトの「黄金時代」を象徴する記録であり、同じ年のLPOとのスタジオ録音よりも燃焼度が高いことで知られています。プロムス100周年の記念盤に付録として収録された音源です。

ICAC-5068(2CD)
ヴェルディ:レクイエム

ロッシーニ:序曲集*
 歌劇「セビリアの理髪師」序曲
 歌劇「絹のはしご」序曲
 歌劇「ウィリアム・テル」序曲
 歌劇「泥棒かささぎ」序曲
 歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
 歌劇「チェネレントラ」序曲
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S)
ニーナ・イサコワ(Ms)
ウラディーミル・イワノフスキー(T)
イワン・ペトロフ(Bs)
ロシア国立交響cho
イーゴリ・マルケヴィチ(指)モスクワPO
フランス国立放送O*

録音:1960年モスクワ、1957年4月1-4日パリ,サル・ドゥ・ラ・ミュチュアリテ* (全てモノラル)
偉大なる指揮者&作曲家マルケヴィチ(1912-1983)。彼はウクライナのキエフに生まれるも、2歳の時に家族に連れられスイスへと移住し、そこでコルトーに楽才を見いだされます。彼の勧めでパリへ行き、ピアノを学びつつ、ナディア・ブーランジェに作曲を学びます。活動の初期は作曲家としても大成功を収め、その恐るべき才能は音楽界を震撼させるのですが、29歳の時に作曲家としての活動をきっぱりと終え、その後は指揮者として、フランス音楽とロシア音楽、現代音楽を中心としたレパートリーを演奏、数多くの名録音を残しています。この演奏は、彼が1960年にロシア訪問(帰国?)した際の珍しいライヴ録音で、その翌年に入念に準備されたスタジオ録音を上回る迫力と、深い精神性が感じられるエキセントリックなものです。ソリストは、全てスタジオ録音と同じメンバーであり、当時新進気鋭のソプラノとして名を馳せていたヴィシネフスカヤ、ボリショイの重鎮ペトロフ、そして、当時はまだ国際的名声を得ていなかったイワノフスキーとイサコワの4人を見事にサポートしたマルケヴィチの手腕は広く賞賛されることになります。1957年のロッシーニの序曲集は「MINTLP」からの復刻で、こちらもロッシーニの音楽の華麗さに、重厚な味付けを施した素晴らしい演奏です。
ICAC-5069
ラフマニノフ:詩曲「鐘」
プロコフィエフ:カンタータ「アレクサンダー・ネフスキー」*
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)
ダニール・シトダ(T)
エレナ・プロキーナ(S)
セルゲイ・レイフェルクス(Br)
ダ・ホジソン(Ms)*
BBC響&cho
フィルハーモニアO&cho*

録音:2002年4月19日ロンドン・バービカン、1988年1月30日ロンドン・ロイヤル・フェスティヴァル・ホール* (共にステレオ)
モスクワ出身の大指揮者、スヴェトラーノフ(1928-2002)。彼は1955年からボリショイ劇場で指揮活動を始め、1962年から同歌劇場の首席、1965年からはロシア国立SO(当時はソ連国立SO)の首席指揮者を務めました。1979年からはロンドンSOの客演指揮者に就任し、イギリスへのロシア音楽の普及に高く貢献したことでも知られます。日本にも頻繁に来日してNHKSOを指揮、たくさんのロシア音楽ファンを増やしています。このラフマニノフは彼の死の2週間前の録音で、BBCSOと合唱団の豊かで華麗な響きを存分に引き出し、また、全編恐ろしいまでの緊張感を湛えた演奏です。彼の訃報を聞いたBBCの楽団員たちは本当に嘆き悲しんだことでしょう。もう1曲のプロコフィエフは1988年の録音で、当時の批評では「今まで聞いたアレクサンドル・ネフスキーを凌駕する詳細で信憑性のある演奏であり、勝利に満ちたフィナーレ」と絶賛された名演です。スヴェトラーノフがどれほどイギリスで愛されていたかがわかる1枚です。音質良好です。

ICAC-5070
ボッケリーニ:弦楽四重奏曲ト長調「ティラーナ」Op.44-4
モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番変ロ長調「狩り」K458
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調Op.132
イタリアSQ
【パオロ・ボルチャーニ(1Vn)
エリサ・ペグレッフィ(2Vn)
ピエロ・ファルッリ(Va)
フランコ・ロッシ(Vc)】

録音:1965年2月22日ロンドンロイヤル・フェスティヴァル・ホールSTEREO
20世紀最高のアンサンブルの一つとされる「イタリア弦楽四重奏団」は1945年にカプリでデビュー、最初は、メンバー名に「新(Nuovo)」が付いていましたが、1951年からは現名称を用い、途中で若干のメンバーの変更を行いつつも、1980年に解散するまで古典から近代までの幅広いレパートリーを保持していました。中でも、1974年にポリーニと共演したブラームスのピアノ五重奏曲は永遠の名演として、今でも輝きは失せることがありません。この演奏は、1965年、活動期間の中期のロンドンでのライブ録音で、そろそろ彼らが国際的な知名度を得て、その後のモーツァルト、シューマン、ブラームス、ウェーベルンの弦楽四重奏全集の完成へと繋がる気炎万丈の表現を聴くことができます。彼らが得意とするモーツァルト、そして珍しいボッケリーニ(これ以外では1956年のモノラル録音が存在するのみ)、この上なく素晴らしいベートーヴェン、と、彼らのライブならではの高揚感に満ちた演奏がステレオで聴ける貴重なアルバムです。
ICAC-5075
ベルリオーズ:レクイエムOp.5 ニコライ・ゲッダ(T)
北ドイツ放送Cho
ディミトリス・ミトロプーロス(指)
ケルンRSO&ケルン放送Cho

録音:1956年8月26日ケルン放送第1ホールMONO
ギリシャ生まれの大指揮者ディミトリス・ミトロプーロス(1896-1960)は、アテネ、ブリュッセル、ベルリンで音楽を学んだ後、1921年から1925年までベルリン国立歌劇場でエーリッヒ・クライバーの助手を務めます。その後は1936年にボストンSOを指揮し、1946年にはアメリカ国籍を取得、アメリカ合衆国で大活躍をします。現代音楽と、大規模な作品を得意とし、なかでもマーラー演奏に傑出した手腕を見せました(バーンスタインも彼の影響を受け、マーラー作品の指揮を始めたほどです)。さて、このベルリオーズのレクイエムも壮大さではマーラーを凌駕するもので、テノール独唱、200名以上の合唱と巨大なO、そして4組のバンダを必要とします。もちろん曲の全てが大音量なわけではなく、これらが一斉に鳴り響くのはごく一部。時には無伴奏の部分などもあり、全体を通して演奏するには、本当にメリハリのあるコントロールが必要なことは言うまでもありません。ミトロプーロスはこの曲をまず、1956年8月15日のザルツブルク音楽祭で演奏し、約10日後にケルンで再度演奏しました。この記録は、そのケルンのものであり、WDRのマスターテープからの復刻となります。全編に漂う異様な熱気がたまりません。サンクトゥスを歌う当時31歳になったばかりのニコライ・ゲッダで、若く張りのある歌唱が印象的です。
ICAC-5076
ヴォルフ:イタリア歌曲集 ジャネット・ベーカー(Ms)
ジョン・シャーリー=カーク(Br)
スチュアート・ベッドフォード(P)

録音:1977年6月19日
SNAPEMALTINGS,
オールドバラ音楽祭(STEREO)
イギリスの名歌手ジャネット・ベイカー(1933-)は、その卓越した歌唱力と劇的な表現力で知られ、ブリテンなどのイギリス作品のほか、マーラー歌手としても一世を風靡しました。かたや、リヴァプール生まれのバス・バリトン歌手ジョン・シャーリー=カーク(1931-)は1961年のグラインドボーン音楽祭でデビュー、その後はベイカーと同じくブリテンの作品を定期的に演奏し、名を馳せた事で知られています。1977年のオールドバラ音楽祭で演奏された、このヴォルフ(1860-1903)の「イタリア歌曲集」は、全46曲の短い歌の中に、溢れるほどの芸術性と男女間の恋愛感情の機微が凝縮されているもので、ブリテンの屈折したドラマとはまた違う、濃厚なロマンが感じられる歌曲集です。ベイカーとシャーリー=カークは、知的に、また抒情的に表現することで、一つの小宇宙を構築しています。ピアノのベッドフォードも、歌と対等な自己主張を聴かせます。

ICAC-5077B
エミール・ギレリス
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番*
ドビュッシー:映像第1集
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番Op.28
 つかの間の幻影 第3.5.10.11.17番
エミール・ギレリス(P)
マリオ・ロッシ(指)ケルンRSO

録音:1971年3月19日ケルン放送第1ホール*
1974年12月11日ケルン放送第2ホール
(STEREO)
20世紀を代表するロシアの名ピアニスト、エミール・ギレリス(1916-1985)の50代、脂の乗り切った時期の演奏集です。彼はオデッサで生まれ、1930年にオデッサ音楽院に入学、17歳で全ソ連ピアノ・コンクールで優勝した後、1938年、22歳でイザイ国際コンクールの優勝で国際的に認められます。西側で自由に活動することを政府から許されたソ連最初の芸術家として知られ、同じく活動を許可されたヴァイオリニスト、オイストラフと共に演奏旅行を行いました。1947年からヨーロッパで演奏旅行を行い、1955年にはアメリカにデビュー、その優れた音楽性と「鋼鉄のタッチ」は多くの聴衆を魅了しました。このCDに収録されている1971年のブラームスは彼の絶頂期の録音で、同じ頃のスタジオ録音(ヨッフム指揮のベルリン・フィル)にも匹敵する熱のこもったライブです。その3年後のドビュッシーとプロコフィエフは、どちらもギレリスのお気に入りの作品で、陰影に満ちたドビュッシーと、めりはりのあるプロコフィエフは、ベートーヴェンやブラームスなどのドイツ音楽とは違った味わいを生み出しています。

ICAC-5078B
エフゲニー・スヴェトラーノフ
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調Op.44
バーンスタイン:「キャンディード」序曲*
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)
フィルハーモニアO、LSO*

録音:1993年3月15日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、1978年8月28日エディンバラ音楽祭アッシャー・ホール*
(共にステレオ)
“スヴェトラーノフの円熟味と万全な運動能力が成し得た史上最強の「ラフ2」!”
まずは、スヴェトラーノフの最も意外なレパートリーである「キャンディード」序曲に腰を抜かして下さい!色彩はR=コルサコフ張りの極彩色。テンポは極端に遅いわけではありませんが、リズムの重心が徹底して低いので、その荘厳な威容に彩られた音像は、全く別の作品のように迫ります。管、打楽器のバランスも独特。ロンドン響も常識破りの音作りに緊張し切っているのが手に取るようにわかりますが、コーダ直前のルフト・パウゼではその緊張がマックスに!アメリカンな軽さはどこにもないスヴェトラーノフだけに許された特異な名演です。
一方、誰もがその名演ぶりを予想できるラフマニノフは、その予想をはるかに超える素晴らしさ!音質も含めて既出盤を大きく凌ぐ決定盤と言えましょう。N響との共演でもにこの作品の魅力を倍加せせるほどの恐るべきダイナミズムを発揮してくれましたが、ここではそのスケール感が広がる範囲が人間の許容量ギリギリとさえ言えるほど広大で、第1楽章展開部後半やコーダの追い込みに象徴されるように、音の塊の威力は破壊的なまでに強烈!第2楽章は軽快に飛ばすだけの演奏とは一線を画す脂質感に溢れ、第2主題の惜しげもない香気にもむせ返るばかり。ティンパニの克明な打ち込みとのバランスも絶妙なので、リズムの堅牢さが凡百の演奏とは別次元。
既出盤を大きく引き離す名演であることをますます確信させるのが第3楽章。ロシア的な香気の大放射もさることながら、まず全身を溶かすのが弱音クラリネットの力量とセンス!音の線が徹底して明瞭ながら詩情は繊細の極みという離れ業を見せるのですから、これが泣かずにいられましょうか?スヴェトラーノフの呼吸の長さと繊細さ、色彩の揺れ等々も、極限まで深化し尽くされています。5:23からの弦楽器の強弱対比がそのまま色彩の濃淡につながる例など他に思い当たりません。6:39からのフレーズはどこま昇天するのか予想もつかず、ティンパニが加わる頂点までの持久力にはどんな指揮者も降伏するしかないでしょう。
終楽章は感動も絶頂に!スケール感はもちろんのこと、リズムのキレが抜群によく、油っこさと音の量感を湛えたまま9:40から弦が交錯するシーンの熾烈さは、スヴェトラーノフがまだ運動機能的にも万全だったこととも相俟って異様なまでの求心力となって結実。そしてコーダは史上最高のカッコよさ!【湧々堂】

ICAC-5079B
ジョルジュ・シフラ
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調
リスト:ピアノ協奏曲第1番*
 ハンガリー民謡の主題による幻想曲*
リュリ:ガヴォットとロンド.ニ短調#
D.スカルラッティ:ソナタニ長調K96#
ジョルジュ・シフラ(P)
ジョルジュ・ツィピーヌ(指)
アンドレ・クリュイタンス(指)*
フランス国立放送O

録音:1959年4月17日パリ
1959年3月12日パリ*
1959年1月20日ルクセンブルク#
(MONO)
ハンガリー、ブダペスト生まれのジョルジュ・シフラ(1921-1994)は5歳の時にサーカスや居酒屋で即興演奏を行い、幼い頃から「ショーマン」としての才能を遺憾なく発揮していたことが知られています。そして、フランツ・リスト音楽院に入学し、エルネ・ドホナーニに師事することでピアニストとしての能力を飛躍的に高めました。しかし、当時ソ連の影響下にあったハンガリーから脱出を試みるも残念ながら失敗し、1950年から3年間懲役刑に処せられてしまいます。この時は酷い拷問を受けるなど、かなり悲惨な体験をしたのですが、釈放されると同時に、QualitonレーベルとSupraphonレーベルに録音を開始。これを足がかりに西ヨーロッパでの活躍の糸口をつかみ、1956年10月の「ハンガリー動乱」の際にはウィーンに逃れることができ、そこで卓越した成功を収めたのです。その後、西ヨーロッパからパリ、ロンドン、ニューヨークなどのツアーを経て、最終的にはフランスに定住し、その名を轟かせました。彼の演奏は驚くほど豪快であり、とりわけリストの作品での技巧の冴えについては、たとえ「音楽性に乏しい」と言われたとしても、やはり右に出るものはいないでしょう。しかし、グリーグの協奏曲には驚くほど内省的な部分もあり、また、スパイスの効いたリュリやスカルラッティの小品からも、彼の知られざる一面が伺えます。全て商業的初出音源です。

ICAC-5080B
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
マーラー:嘆きの歌
ヤナーチェク:バラード「ヴァイオリン弾きの子ども」*
テレサ・ケイヒル(S)
ジャネット・ベーカー(Ms)
ロバート・ティアー(T)
グウィン・ハウエル(Bs)
BBCシンガーズ
ベーラ・ドゥケニー(Vn)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)
BBC響&Cho

録音:1981年7月20日ロンドンロイヤル・アルバート・ホール
1979年5月9日プラハスメタナ・ホール*
(STEREO)
モスクワ生まれの大指揮者ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1931-)によるマーラーとヤナーチェクです。若い頃から才能を発揮していた彼は、20歳の時にボリショイ劇場で「くるみ割り人形」を指揮して、多大なる名声を勝ち取ります。その後は数多くのソ連の作曲家の作品を初演することで、1960年代の初頭には、西側諸国への大規模なツアーも許可され、イギリスではロンドン・フィルハーモニーOやコヴェントガーデンに何回か登場し、1962年にはエディンバラ音楽祭でショスタコーヴィチの第4交響曲の「西側」初演を行っています。1971年にはプロムスでレニングラード・フィルを振り、1974年にはロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管の主席指揮者となります。そして1974年にはBBC交響楽団の首席指揮者に就任し、1977年までこの地位にありました。この録音は、首席の地位を退いたあとのものですが、楽団員たちをまとめ上げる手腕には脱帽せざるを得ません。ここに収録されているマーラーの「嘆きの歌」は3部構成の完全版で演奏され、商業誌でも高く評価されたのですが、1995年に発売されてすぐにカタログから消えてしまったというもの。今回ICAから発売するにあたって、念入りなリマスタリングとダイナミック・レンジの調整っが行われています。また、初出音源となるヤナーチェクの珍しい作品も聴きものです。こちらは1979年のプラハ・フェスティヴァルでの録音です。

ICAC-5081B
グィド・カンテッリ
シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120
ドビュッシー:「聖セバスチャンの殉教」組曲
ドビュッシー:海
グィド・カンテッリ(指)
フィルハーモニアO

録音:1954年9月9日エディンバラアッシャー・ホール(MONO)
“過剰なロマンを排したカンテッリの直截なダイナミズムの勝利!”
カンテルリの死の2年前のライヴ録音。どれもが彼の十八番の作品ばかりですが、予定調和に傾くことなく新鮮な共感を抱きながら推進力の高い音楽を築く手腕に接すると、改めてその早逝が惜しまれてなりません。
シューマンは、演奏時間23分。全リピートを省略してしているせいもありますが、過剰なロマン性に浸らず、燃え立つような直進性が横溢し、最後まで弛緩を感じさせずに一気に聴かせます。第1楽章は尻上がりに弾丸モードへと突入。第2楽章中間部のヴァイオリンソロは合奏に変更。終楽章コーダで通常は一旦テンポを落とす箇所でもギア・チェンジせずまっしぐらに進む潔さにも感動!単に若さに任せたというのとは異なる清々しさをふんだんに感じていただけることでしょう。D・ブレイン軍団のホルンの巧さにもご注目を。
「海」がこれまた驚愕の名演!シューマンとは明らかに異なるし色彩パレットを活用し、アゴーギク、呼吸のしなやかさに細やかな感性が息づいており、その一方で潔いまでの直截なダイナミズムも大発揮!特に第1楽章の呼吸の深さは海の躍動を想像させずにはおかず、3:42でのティンパニの野太い打ち込みはまさに意志の塊!終楽章に至っては、フィリハーモニアの鉄壁アンサンブルも手伝って壮絶な迫力で聴手を圧倒します。 【湧々堂】

ICAC-5084B
リヒテル〜ベートーヴェン・リサイタル
ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3
バガテルト長調Op.126-1
バガテルロ短調Op.126-4
バガテル変ホ長調Op.126-6
ピアノ・ソナタ第29番ハンマークラヴィーア」
スヴャトスラフ・リヒテル(P)

録音:1975年6月18日ロイヤル・フェスティヴァル・ホールSTEREO
ロシアの偉大なピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテル(1915-1997)はその卓越した演奏技術から20世紀最大のピアニストと称されました。彼は独学でピアノを始め、1937年にモスクワ音楽院に入学、ゲンリフ・ネイガウスに師事したものの、すでに完成した技術を持っていたと言われるほどでした。しかし、当時の冷戦下、西側諸国での演奏旅行の許可がなかなか下りず、彼がヨーロッパやアメリカで演奏を行うことができたのは、1960年になってからのことでした。その時ニューヨークで演奏したベートーヴェンのピアノ・ソナタ第3番は大好評を得ています。このロンドンでの演奏会はその第3番のソナタと、これまた彼が得意としていた第29番「ハンマークラヴィーア」を中心としたプログラムで、ベートーヴェンにおけるリヒテルの深い解釈と、彼の冴えた技巧を存分に味わえます。録音嫌いで知られるピアニストの貴重な記録です。

ICAC-5085B
シューラ・チェルカスキーのショパン
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21
シューラ・チェルカスキー(P)
クリストファー・エイディ(指)BBCスコティッシュSO
リチャード・ヒコックス(指)BBC響*

録音:1981年12月3日グラスゴーブロードキャスティング・ハウス,第1スタジオ
1983年8月30日ロンドン,ロイヤル・アルバート・ホール* (共にSTEREO)
シューラ・チェルカスキー(1909-1995)は、晩年になって毎年日本に来日し、その深い音楽性と暖かみのある人間性で多くの聴衆を魅了していました。彼はもともとはロシア生まれでしたが、1917年に勃発したロシア革命を機に、家族とともにアメリカ合衆国に亡命、カーティス音楽院でヨゼフ・ホフマンに師事し、華麗な演奏技術を身に着けたと言われています。1920年、11歳の時にボルティモアで伝説的なデビュー・コンサートを行い、1925年にはオーストリア、南アフリカなどへのコンサートツアーの開催、また数多くの音楽祭や演奏会に出演することで名声を高め、1940年代にカリフォルニアに移住してからは、バルビローリやストコフスキーと共演し、一層知名度を上げています。バッハからベリオまで幅広いレパートリーを有していましたが、彼が最も得意としたのは、やはり19世紀のロマンティックな作品でした。このショパンの2つの協奏曲は、彼のレパートリーの中ではとても珍しいものではありますが、ここでの自然な息遣いと溢れかえるようなロマンティシズムは、まさに彼ならではのものではないでしょうか。

ICAC-5086B
イングリッド・ヤコビ
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
イングリッド・ヤコビ(P)
ヤツェク・カスプシク(指)
シンフォニア・ヴァルソヴィア

録音:2011年7月30.31日ワルシャワ,ポーランド放送・ヴィトルド・ルトスワフスキー・コンサート・スタジオSTEREO
ジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクールを始めとした数々の国際コンクールの受賞者であり、世界の主要なオーケストラのソリストとして活躍中の女性ピアニスト、イングリッド・ヤコビ。ロシア音楽やコルンゴルトのオーソリティそして知られる彼女はもともと音楽的な家庭に生まれ、その祖先をさかのぼるとプロイセン公子ルイ・フェルディナントを曾??曾曾祖父に持つほどの血筋の良さ。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番は、このルイ・フェルディナントに捧げられていますから、彼女とベートーヴェンの親和性の高さは語るまでもないことでしょう。このアルバムはヤコビによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集の第1作であり、ICAクラシックスの「ライブ」シリーズの最初の1枚でもあります。

ICAC-5087B
アタウルフォ・アルヘンタ
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲*

■ボーナス・トラック#
チャピ:ムジカ・クラシカ-前奏曲
 「グラナダの裁判所」〜セレナータ(ファンタジア・モリスカ)
 「擲弾兵の太鼓」前奏曲
ヒメネス:「ルイ・アロンソの踊り」間奏曲
 「ルイ・アロンソの結婚」間奏曲
アタウルフォ・アルヘンタ(指)
スペイン国立O、スイス・ロマンドO*

録音1957年5月24日マドリッド,パラシコ・デ・ラ・ムジカ
1957年8月29日ジェノヴァ,ヴィクトリア・ホール*
1955-1957年マドリッド,グラン・オルケスタ・シンフォニア# (全てMONO)
“師シューリヒト譲りのスタイリッシュさと血の熱気との見事な融合!”
民族的な作品の録音が多いアルヘンタが、ベートーヴェンの「英雄」でこれほど確信に満ちた演奏を繰り広げるとは予想外でした。
「英雄」第1楽章は快速なテンポで颯爽と進行。音楽の構えが大きく、大編成の響きを混濁させずにキリッと引き締めて放出するパワーと持久力が見事です。第2楽章は全声部を総動員した有機的な響きが魅力で、恩師でもあるシューリヒトお思わせる洗練されたフレージングも手伝って求心力を確保。特に6:56からはまさに迫真!その緊張感の高まり、憑かれたような一途な熱情注入に胸が熱くなります。そして最大の名演が終楽章!作品への没入が極限に達し、スペイン国立管もそのローカルなイメージをひっくり返す自信と情熱に満ちたアンサンブルを徹底貫徹!どの部分を取っても表現し尽くそうとする意志が脈打っており、手に汗握りっぱなしです。7:56からはまさに勝利の雄叫びで、その輝かしさが大味に傾かずに心からの叫びと化しているので説得力は絶大。
スメタナでは、血沸き肉踊るリズムが炸裂。チャピの「ムジカ・クラシカ」はベートーヴェンの「田園」やメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」序曲の一節が登場する佳作。【湧々堂】

ICAC-5090B
クラウス・テンシュテット/ブラームス他
ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
マルティヌー:交響曲第4番H305*
クラウス・テンシュテット(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1976年9月24日ゲッピンゲン州立劇場、1973年4月26日SDRシュトゥットガルト放送* (共にステレオ)
以前「Concept」レーベルから突如発売されたテンシュテット&シュトゥットガルト放送SOのブラームスとマルティヌー。このレーベル自体謎であり、以降のリリース予定がアナウンスされていたにも拘らず、その後一切消息不明となっており、なおかつ「日本のみ」で発売されていたという不思議な音源です。今回はICACLASICCSが正式なライセンス契約を結び、発売に至ったもので、CD本体には「初リリース」と記されています。ブラームスでの溢れるパトス、美しい弦とふくよかな木管楽器の響きはとりわけ高く評価されていおり、またマルティヌーはレパートリーの珍しさでも注目を集めたものです。

ICAC-5091B
ハンス・ロスバウトのマーラー
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
ハンス・ロスパウト(指)ケルンRSO

録音:1951年10月22日(モノラル)
※初CD化
“比類なき構築と燃焼!冷たいだけではないロスバウトの決死のマーラー”
ハンス・ロスバウトは、クールでストイックな現代音楽のスペシャリストと認知される場合が多いですが、この異様なまでに内燃の炎をたぎらせた「第5」を聴くとそんなイメージは吹き飛ぶばかりか、ワルターともバーンスタインとも違うマーラーの心情への独自の肉薄ぶりに驚きを禁じえず、マーラー演奏の一つの規範として位置づけるべき存在であることを確信させられます。
第1楽章の導入は遅いテンポで悶絶の限りを尽くして絶望の真っ只中。しかもハーモニーのバランスと各音の輪郭が極めて克明なので、主情に任せただけの演奏とは違うひんやりした恐ろしさが漂い続けます。ところが第1トリオに入ると、「突然より速く情熱的に荒々しく」の指示通りにアクセル全開で狂気の世界へ一気に転落。このコントラストがこんなリアルに表出された例も稀でしょう。7:18からのザラッとした色彩感覚は放心のまま彷徨うマーラーを象徴するかのよう。そして最後を締めくくる一音!強くもなく弱くもなく、こんな含蓄のある響きはめったに聴けません。第2楽章も強固な立体感を打ち立てながら音楽は常に熱く、微温的なフレーズなど一切存在しません。第3楽章もホルンに続いて最初に鳴らされる打楽器の響きで明らかなように、楽しい舞曲的な雰囲気などなく、妥協のないリズムの打ち込みと共に、無理やり人生を肯定するような独特の意志の力によって推進力に満ちた演奏を貫徹。アンサンブルのレスポンスの高さも特筆もの。
多くのロスバウトのイメージを払拭する最たる例が第4楽章。夢の余音から抜け出せないままふわっと滑りだす第一音!単に心を込めて奏でているだけではないロマンのエッセンスを集約したような独特の感覚はこの楽章全体を貫き、遂には強弱、緩急、硬軟全てを柔軟に駆使して禁断の領域へ踏み込んだような生々しいドラマへと発展させるのです。これほど全てをやり尽くした演奏があったでしょうか?
実は個人的に、この作品のどんな感動的な演奏を聴いた後でも決まって「終楽章だけもうちょっと何とかならないのか?」という贅沢な願望が頭を過るのですが、そんなことを考えも及ばず聴き入ってしまったのはマッケラス以来の体験でした。どんな演奏でもそれなりに盛り上がる楽章ですが、単に享楽的な作風に乗っかるだけではなく、作品の構築を限界まで炙り出して起承転結をつける指揮者の力量が問われる恐い音楽なのかもしれません。
録音も年代のわりには極めて明瞭。拍手なし。【湧々堂】

ICAC-5092B
ゲザ・アンダ/チャイコフスキー&ブラームス
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番*
ゲーザ・アンダ(P)
ゲオルク・ショルティ(指)
オットー・クレンペラー(指)*
ケルンRSO

録音:ケルン放送第1ホール1958年6月2日
1954年4月5日 (共にモノラル)
※チャイコフスキーは初CD化
ハンガリー生まれのゲーザ・アンダ(1921-1976)は、その卓越した技巧と美しい音で「驚異的な演奏家」として知られています。フルトヴェングラーからは「ピアノの吟遊詩人」と呼ばれたアンダの演奏は、極めて自由であり、また歌心に富んだものでした。特にバルトークについては、フリッチャイと共演した第3番の協奏曲が伝説的名演として語り継がれています。このCDに収録された2つの協奏曲は、どちらも重厚華麗な曲で、アンダと同胞のショルティとの火花散るかのようなチャイコフスキーと(こちらは初出)、クレンペラーの個性的な音楽作りが楽しめるブラームス(こちらは新リマスタリング)ともども、見事なものです。

ICAC-5093B
ボールト/ブラームス&メンデルスゾーン
ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」*
エイドリアン・ボールト(指)
BBC響、ロイヤルPO*

録音:1975年8月8日、1972年7月29日 ロイヤル・アルバート・ホール(共にステレオ)
※初CD化
ブラームスの素晴らしさはスタジオ録音でも明らかですが、ここでは特にメンデルスゾーンのご注目を。昨今ではもっと刺激的な演奏も多いだけに、このたおやかな雰囲気の中で衒いを排して作品の骨格を堅実に打ち立てる演奏はかえって新鮮に響きます。中でも第3楽章の媚びないカンタービレ、終楽章の決して外にパワーを放射しないカチッとしたリズムの清潔感!【湧々堂】

ICAC-5094D(2CD)
ヘンヒェン/マーラー:「巨人」他
マーラー:交響曲第1番「巨人」
交響曲第8番「千人の交響曲」*
リタ・クリス(ソプラノT)…罪深き女
アンジェラ・マリア・ブラシ(ソプラノU)…告白する女
オフェリア・サラ(S)…栄光の聖母
キャスリーン・キーン(メゾ・ソプラノT)…エジプトのマリア
ラインヒルド・グンケル(メゾ・ソプラノU)…サマリアの女
グレン・ウィンスラーデ(T)…マリア崇拝の博士
ジョン・ブレヒラー(Br)…法悦の教父
クルト・リドル(Bs)…瞑想する教父
ナショナル・コア・オブ・ザ・ウクライナ「ドゥムカ」
ウクライナ放送Cho
ドレスデン・フィルハーモニー少年Cho
ハルトムート・ヘンヒェン(指)オランダPO

録音:1999年11月20日、2002年9月10日* アムステルダム・コンセルトヘボウ(共にステレオ)
1943年ドレスデン生まれのハルトムート・ヘンヒェン。彼は日本にも度々来日し、マーラーやメンデルスゾーンなど、ドイツ、オーストリアのレパートリーを丁寧に聞かせてくれることで定評のある人です。ベルリン州立歌劇場で指揮者としてデビュー、その時はムソルグスキーの「ボリス・ゴドゥノフ」を演奏し大好評をおさめました。ドレスデン国立歌劇場やアムルテルダム、ベルリン・フィルとの客演を重ね、2002年からはドレスデン音楽祭の音楽監督を務めました。とりわけ大編成の作品を統率する力に優れ、ここで聴けるマーラーの第8番も、曲の持つ途方もないスケールと祝祭的な雰囲気をきっちり把握し、全く隙のない造形で、マーラーの真意を描き出しています。第1番についても、ムダのない動きと丁寧な響き作りが素晴らしく、マーラーの音楽と聞く楽しみを改めて思い起こさせてくれるような好演となっています。

ICAC-5095B
アルトゥール・ルービンシュタイン
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
ショパン:夜想曲変ニ長調Op.27-2
 バラード第1番ト短調Op.23
 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22*
アルトゥール・ルービンシュタイン(P)

録音:1963年3月17日、1959年10月6日* ロンドン,ブロードキャスティング・ハウス,コンサート・ホール(全てモノラル)
20世紀最大のピアニストのひとり、アルトゥール・ルービンシュタイン(1887-1982)のBBC放送における1963年のライブ録音の登場です。これはごく最近に発見された音源であり、これまで市販になったことはありません。ポーランド出身のルービンシュタインは「ショパンの専門家」であり、常にエピソードにも事欠かないユニークな人でした。この演奏は彼の76歳の時のものですが、まだまだテクニックも衰えることなく(とはいえ、もともと超絶技巧を誇るタイプではないので・・・)、ベートーヴェンからもショパンからも、若々しい情熱と詩情が湧き上がるように溢れてきます。まさに「伝説のカリスマ性」を感じさせる見事な演奏であり、永遠の青年たるルービンシュタインの姿を彷彿させるものです。ボーナス・トラックとして付された「アンダンテ・スピアナートとポロネーズ」も、まさにショパンと一体化したかのような凄い演奏です。

ICAC-5096D(2CD)
バルビローリ/シューベルト他
シューベルト:交響曲第4番ハ短調D417
ブリテン:テノール,ホルンと弦楽のための「セレナーデ」Op.31
シベリウス:交響曲第2番ニ長調Op.43
ジェラルド・イングリッシュ(T)
ヘルマン・バウマン(Hrn)
ジョン・バルビローリ(指)ケルンRSO

録音:1969年2月7日ケルン放送第1ホール(ステレオ)
※全て初出
“音盤初登場ブリテンと完全燃焼シベリウスの感動的名演!”
まずブリテンの「セレナード」の素晴らしいこと!バルビローリのブリテンの商業録音はなぜか極端に少なく、この曲も音盤初登場。その指揮は背後で伴奏に徹しているようでいて、色彩トーンの全てを決定づけており、その空気と見事にブレンドする音楽を二人のソロが繰り広げます。プレヴィン&ロンドン響の「カルミナ・ブラーナ」の録音でもソロを務めていたテノールのジェラルド・イングリッシュは、健康的で伸びやかな発声を生かして誠実に詩へ思いを込める素直さが心を捉え、特に「パストラール」や「賛歌」でその特徴が最大に発揮されています。一方ドロっとした情念をストレートに放射する「挽歌」でも、一定の緊張感保ちながら迫真の名唱を聴かせます。ホルンのバウマンはいつでもどこでも「巧い」という形容ばかりが目につきますが、この演奏こそ巧い!と叫ぶしかありません。特に「エレジー」における壮絶なまでの深淵さ!終曲のコーダの夢のような空間表出には唖然とするばかり。
シベリウスが名演奏であることは誰もが想像がつくと思いますが、人間的な温かさを湛え、骨太な筆致で描き尽くすアプローチは、ハレ管との録音と比べてオケの力量も含めて何倍も物を言いい、バルビローリが遺したシベリウスの最高峰と断言できましょう。第1楽章の大きな造型の盤石で深み満点。第2楽章冒頭の低弦ピチカートや6:29からのトランペット・ソロの優しくもやるせない呟きも泣かせます。
第3楽章トリオの朴訥な牧歌はバルビローリ節100%。終楽章は感動の極地!アーティキュレーションを徹底的にオケに叩き込んだことが功を奏し、時に不器用な印象を与えかねないバルビローリ独自のフレージングが確信を持って迫り続けます。コーダ最後の2分間は命を削る完全燃焼!【湧々堂】

ICAC-5102D(2CD)
ヘルベルト・フォン・カラヤン
イギリス国歌/オーストリア国歌
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)VPO

録音:1962年4月6日ロンドンロイヤル・フェスティヴァル・ホールMONO
※初CD化
20世紀の最大、最高の指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)。ザルツブルクに生まれ、若いうちから指揮者として活動をはじめ、1934年にはアーヘン歌劇場、1938年にはベルリン国立歌劇場で(指)国際的な名声を得ます。しかし、第二次世界大戦後、ウィーン・フィルとの初の演奏会を控えた彼は、戦時中のナチスへの関与を理由に「公開演奏の停止処分」を受けることとなりますが、1947年に処分保留となり、その翌年にはウィーンSOの首席指揮者、1949年にはウィーン楽友協会の音楽監督に就任。また、1954年にフルトヴェングラーが死去したことで、翌年にはベルリン・フィルの終身首席指揮者兼芸術総監督の地位に就任。名実ともに「楽壇の帝王」の道を歩み始めます。この2枚組は、1962年のロンドン・ツアーの模様を収録したもので、冒頭ではイギリスとオーストリアの国歌が演奏され、極めて友好的な雰囲気を醸し出しています。本編も、品の良い流麗なモーツァルト、「これぞカラヤン」と言った豪華なブルックナーと、まさに「カラヤンの見本市」のような演奏が繰り広げられています。この2年後にカラヤンとウィーン・フィルの蜜月は終了しますが、ここではそんな雰囲気は微塵も感じられません。
ICAC-5103B
ミケランジェリ〜モーツァルト:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第20番ニ短調K466
ピアノ協奏曲第15番変ロ長調K450
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(P)
アントワーヌ・ド・バヴィエ(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1956年7月11日ルードヴィッヒスブルク音楽祭MONO
※初CD化
20世紀の名ピアニスト、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1920-1995)。彼の演奏は、とても完成度が高く、音色もテクニックも隅々まで磨き上げられたものとして知られていますが、そのレパートリーは極めて限定されていて、録音でもコンサートでもドビュッシー、ベートーヴェン、ブラームス、シューマン、ショパン以外はほとんど演奏することがありませんでした。このアルバムは、そんな彼の珍しいモーツァルトです。35歳のミケランジェリによる力強く、推進力のあるモーツァルトを聴くと、こんなに素晴らしい演奏に思える記録すら、発売を許可しなかったミケランジェリの完璧主義にあきれるほかありません。
ICAC-5104B
イングリッド・ヤコビ〜ベートーヴェン:「皇帝」他
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」*
「ルール・ブリタニア」による5つの変奏曲ニ長調Wo079
「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による7つの変奏曲Wo078
11のバガテルOp.119
イングリッド・ヤコビ(P)
ヤツェク・カスプシク(指)
シンフォニア・ヴァルソヴィア

録音:2012年11月20-21日ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ*
1991年11月11-12日、1992年2月18日ワットフォード・タウン・ホール STEREO
前作であるベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番&第4番(ICAC-5086)において、その知性的で洞察力に満ちた解釈が高く評価された、ピアニスト、イングリッド・ヤコビ。数々のコンクールの受賞歴はもちろんのこと、世界中でその演奏が高く評価されているのも頷ける見事な演奏でした。今回のアルバムは、ベートーヴェンの5つの協奏曲の中でも最も壮大な「第5番」を中心に、3つのピアノ曲を収録した興味深いもの。協奏曲での華々しさは想像以上ですが、何より変奏曲とバガテルでの多彩な表現力には驚くばかりです。知られざる曲のレパートリーを拡大しているという彼女、ロマン派や近代作品も聞いてみたいと思うばかりです。

ICAC-5105B
バルビローリ/ハイドン&ベルリオーズ
ハイドン:交響曲第83番ト短調 「めんどり」Hob.1:83
ベルリオーズ:幻想交響曲*
ジョン・バルビローリ(指)
南西ドイツRSO

録音:1969年2月24日、 1969年2月22-24日* バーデン・バーデン 南西ドイツ放送 ハンス・ロスバウト・スタジオ (共にステレオ)
“最晩年のバルビローリ、究極の円熟芸!!”
これは、バルビローリの円熟芸を堪能するのに欠かせない1枚!
バルビローリにとって相性の良いと思われるハイドンは意外にも録音は少ないですが、この83番は若き日にスタジを録音を遺しているお気に入りの作品。その愛着の深さが前編に塗り込められ、格別の味わいを残します。全体にいかにも英国的な典雅さが漂いますが、第1楽章提示部1:38からの低弦ピチカートとオーボエ(音程も抜群!)の融合の美しさや、展開部の彫琢の豊かさは作品の核心に迫ろうとする鬼気迫るものを感じさせるなど、月並みの演奏とはまるで世界が違います。第2楽章は、唸り声混じりのまさにバルビ節!終楽章は穏やかな笑みを浮かべながらアンサンブルは極上で気品満点。3:52からのリタルダンドのなんという儚さ!!
「幻想」もバルビローリの十八番ですが、ハレ管をはるかに凌ぐ聴き応え。とにかく徹底して情緒最優先。大音量圧倒型の爆演をお望みの方は、他を当って下さい。第1楽章序奏は、気が遠くなるほど夢見心地。主部冒頭の発作的なクレッシェンドもにもドキリ!第2楽章は7分を超える超スローテンポで、この上なく情緒纏綿。その甘美さを打ち砕くような突発的なルフト・パウゼにはくれぐれもご注意を。第3楽章も空きさせる瞬間などなく、最後のティンパニ・ソロの巧さにも唖然。4楽章以降もスローテンポが基調で、絞りだすような情念を根底から引き出し尽くします。終楽章の鐘は、ピアノを重ねていると思われ、異様な不気味さを演出。
粗(S)のte忘れてならないのは、名匠ロスバウトの薫陶を受けたオケの技量の高さ。一切破綻を見せず、個性的なバルビローリのアプローチに付き従っています。音質も非常にクリアなステレオ。

ICAC-5106B
ボールト/エルガー&ワーグナー
エルガー:交響曲第2番変ホ長調 Op.63
ワーグナー:「タンホイザー」序曲とヴェーヌスヴェルクの音楽*
エイドリアン・ボールト(指)
BBC響、BBC合唱団*

録音:1977年7月24日 ロンドン ロイヤル・アルバート・ホール、1968年12月8日 BBC メイダヴェール 第1スタジオ (共にステレオ)
イギリスのチェスターで生まれたエイドリアン・ボールト(1889-1983)の十八番であるエルガーの交響曲第2番の録音です。彼はウェストミンスター・スクールの在学中にエルガー本人と合い、その時作曲家から自作の総譜を見せてもらっていました。そしてオックスフォード大学を経て、ライプツィヒ音楽院に入学して音楽を学び(レーガーに作曲を師事)、1914年にコヴェント・ガーデン王立歌劇場の音楽スタッフとしてプロデビューします。1918年にはホルストの惑星の試演を行い、翌年には金星と海王星を除いた全曲を初演指揮しています。1920年には憧れのエルガーの「交響曲第2番」を演奏。この当時忘れられてしまっていた作品を再評価させるきっかけを作ったのは有名なエピソードです。1930年にはBBC SOの初代首席指揮者に就任し、当時の最先端の音楽も積極的に演奏、とりわけ「謎の作曲家」ブライアンの紹介者としても知られていました。ホルストの惑星も5 回録音を重ねています。とは言え、イギリス音楽全てに関心があったわけではなく、ディーリアスやブリテン、ティペットなどは、ほとんど演奏することもありませんでした。このエルガーも生涯スタジオで5 回も録音しており(1944年.56年.63年.68年.75年)前述のように「得意中の得意」なレパートリーでした。比較的珍しいワーグナーもムダのない流麗な演奏です。
ICAC-5107B
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第1番ハ長調 Op.15
 ピアノ協奏曲 第3番ハ短調 Op.37
イングリッド・ヤコビ(P)
ヤツェク・カスプシク(指)
シンフォニア・ヴァルソヴィア

録音:2013年4月7-9日 ポーランド ワルシャワ放送,ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ( ステレオ)
イングリッド・ヤコビはゲンリヒ・ネイガウスの弟子であったライサ・ゴロデッカの元でピアノの勉強を始め、16歳でセントルイス音楽学校で最高の賞を獲得、その後はボルドウィン・ピアノ・コンクールで優勝、他にも多数のコンクールで優秀な成績を収めています。数多くの録音もあり、ICA のベートーヴェンも高く評価されています。さて、今回のベートーヴェンの2 つの協奏曲。番号こそ第1番になっているものの、実際は柔和な表情を持つ第2番よりも後に作曲されたハ長調の協奏曲は、極めて勇壮豪快な曲想を持つベートーヴェンらしい作品で、コロコロと転がる終楽章の軽快な主題が魅力的です。第3番は1800年の作品で、ハ短調という調性が悲壮感を醸し出しています。古典的な形式に則って書かれていますが、随所にロマンティックさが垣間見える古典派からロマン派の過渡期の名作です。この2 曲の協奏曲にヤコビは、明確なアーティクレーションとフレージングを施し、独自の解釈と表現力で完全に自身のものにしています。この世代のピアニストの中で「最も詩的な」演奏をすると称賛される彼女の演奏、確かに抜きんでた素晴らしさを有しています。
ICAC-5109B
ハンス・ロスバウト
ドビュッシー:夜想曲/遊戯*
シベリウス:交響曲第6番#
ハンス・ロスバウト(指)
ケルンRSO、ケルン放送Cho

録音:1955年3月7日、1954年4月26日*、1952年4月21日# ケルン放送 第1 ホール
オーストリア出身のハンス・ロスバウト(1895-1962)のドビュッシーとシベリウスです。彼はピアニストの母からピアノの手ほどきを受け、フランクフルト・アム・マインのホーホ音楽院に進学します。その後指揮者として活動を始め、1929年には新設のフランクフルトRSOの音楽監督に就任し、シェーンベルク、バルトーク、ストラヴィンスキーなどの新しい音楽を積極的に紹介しました。しかし、ナチスの時代には自由な音楽活動に制約を受け、1937年には政治的理由でフランクフルトを離れなくてはいけませんでした。しかし戦後は1945年にミュンヘン・フィルハーモニーの音楽監督を皮切りに、南西ドイツRSO、チューリッヒ・トーンハレOの指揮者として楽壇に復帰、その残りの人生を全て音楽に捧げたのです。現代音楽にもとりわけ造詣が深く、ドナウエッシンゲン音楽祭の再興にも尽力し、1954年にはシェーンベルクの歌劇「モーゼとアロン」を上演、ピエール・ブーレーズにも強い影響を与えたのです。そんなロスバウトはドイツ、オーストリア音楽を得意としていましたが、ここでは珍しくシベリウスとドビュッシーを演奏しています。1950年代のドイツにおいて、シベリウスの第6番はあまり演奏されることのない未知の音楽でしたが、ロスバウトはシベリウスの語法を完全に理解し、見事な演奏をこなしています。柔軟な表情を持つドビュッシーも貴重な記録です。
ICAC-5110D(2CD)
ケルビーニ:歌劇「メデア」 メデア…マリア・カラス(S)
グラウチェ…ジョーン・カーライル(S)
ネリス…フィオレンツァ・コッソット(Ms)
ジャゾーネ…ジョン・ヴィッカーズ(T)
クレオンテ…ニコラ・ザッカーリア(Bs)
第1 の侍女…メアリー・ウェルズ(S)
第2 の侍女…エリザベス・ルスト(Ms)
侍衛長…デイヴィッド・アレン(Br) 他
コヴェント・ガーデン王立歌劇場O&cho
ニコラ・レッシーニョ(指)

録音:1959年6月30日 ロンドン コヴェント・ガーデン王立歌劇場( モノラル)
もし、最も偉大なソプラノ歌手マリア・カラス(1923-1977)がいなかったら、現在のオペラのレパートリーは随分さびしいものになっていたことでしょう。このケルビーニのオペラ「メデア」も決して上演されることはなく音楽史の片隅に埋もれたまま忘れ去られたに違いありません。なぜなら、この主人公メデアを歌うには強烈な存在感を備え、なおかつ完璧なベルカント唱法と幅広い声が必要だからです。もちろんカラスが出現するまでにも、素晴らしいソプラノ歌手は存在していましたが、ベッリーニやドニゼッティ、そしてこのケルビーニなどのいくつかのレパートリーの主人公は、生半可なソプラノでは全く歯が立たないものだったのです。バーンスタインが彼女の事を「オペラのバイブル」と呼んだほどに、彼女のドラマティックな歌唱は際立ったものであり、他の追従を許すことはありませんでした。愛した男ジャゾーネに裏切られ、復讐のためにジャゾーネの新恋人グラウチェを毒殺、また可愛いわが子までを手にかけるという強烈な女性を演じきれるのは、やはりカラスをおいて他にはいません。このアルバムはICA 独自のルマスターによる素晴らしい音質が自慢です。
ICAC-5126C(3CD)
イングリット・ヤコビ/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
「ルール・ブリタニア」による5つの変奏曲WoO79
アンダンテヘ長調「アンダンテ・ファヴォリ」WoO57
11のバガテルOp.119
イングリット・ヤコビ(P)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ヤチェク・カスプシク(指)

録音:2013年4月7-9日
2011年7月30-31日
2012年11月20-21日
1991年11月11-12日
1992年2月18日
「明確なアーティキュレーション、明確なフレージング、そして表現力・・・」ニューヨークタイム誌でも大絶賛された若きピアニスト、イングリット・ヤコビ。ライザ・ゴロデッカ、ハインリヒ・ノイハウスにピアノを学び、ボールドウィン国際ピアノコンクールで優勝、スタインウェイ・ホール・アーティスト賞を受賞し、2011年からベートーヴェンのピアノ協奏曲の全曲録音を手がけ、現在はモーツァルトの協奏曲のツィクルスを行っています。この演奏、彼女のピアノのテクニック、表現力はもちろんのこと、バックのシンフォニア・ヴァルソヴィアの溌剌たる演奏にも惹かれます。例えば第4番でのピアノとオーケストラの掛け合いの見事さには、誰もが舌を巻くに違いありません。力強く清冽なベートーヴェン。彼女の若い頃の演奏も含まれています。
ICAC-5127F(5CD)
偉大なる合唱作品集
《CD1…ICAC-5054》
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス

《CD2…ICAC-5075》
ベルリオーズ:レクイエムOp.5

《CD3&4…ICAC-5068》
ヴェルディ:レクイエム
ロッシーニ:序曲集*<セビリアの理髪師-序曲/絹のはしご-序曲/ウィリアム・テル-序曲/泥棒かささぎ-序曲/アルジェのイタリア女-序曲/チェネレントラ-序曲>

《CD5…ICAC-5080》
マーラー:嘆きの歌
ヤナーチェク:ヴァイオリン弾きの子どもJWVT/14*
《CD1》ヘザー・ハーパー(S)/ユリア・ハマリ(C-A)/スヴェン・オーロフ・エリアッソン(T)/ペーター・メーフェン(B)/ヴォルフラム・ゲーリンク(Org)/ケルンRSO&Cho/ウィリアム・スタインバーグ(指)
《CD2》ニコライ・ゲッダ(T)/北ドイツ放送Cho/ケルンRSO&Cho、ディミトリ・ミトロプーロス(指)

《CD3&4:1-5》ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S)/ニナ・イサコヴァ(Ms)/ウラディーミル・イワノフスキ(T)/イヴァン・イヴァノヴィチ・ペトロフ(B)/ロシア国立交響Cho/イーゴリ・マルケヴィチ(指)モスクワPO

《CD4:6-11》イーゴリ・マルケヴィチ(指)フランス国立O

《CD5》テレサ・カーヒル(S)/ジャネット・ベイカー(Ms)/ロバート・ティアー(T)/グウィン・ハウエル(B)/BBCシンガーズ/BBCシンフォニー・コーラス/ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)BBC響

録音:《CD1》1973年6月15日ケルン放送第1ホール
《CD2》1956年8月26日ケルン放送第1ホール
《CD3&4》1960年モスクワ、1957年4月1-4日パリ*
《CD5》1981年7月20日ロンドンロイヤル・アルバート・ホール、1979年5月9日プラハ*
ICAクラシックスの数多い歴史的録音の中から、壮麗な4作の声楽作品を集めた5枚組です。


ICAB-5136JJ(20CD)
ルドルフ・バルシャイを讃えて

【CD1】
シューマン:おとぎの絵本Op.113
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」から5つの小品Op.64(R.バルシャイ編)
セシル・フォーサイス(1870-1941):ケルトの歌*
ショパン:練習曲ヘ短調Op.25-2(R.バルシャイ編)
グリーグ:春に寄すOp.43-6
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(V.V.ボリソフスキー編)
ドビュッシー:フルート,ヴィオラ,ハープのためのソナタ
 亜麻色の髪の乙女
 小組曲〜小舟にて

【CD2】
バッハ:パルティータ.ニ短調BWV1004
ヒンデミット:独奏ヴィオラのためのソナタOp.25-1*
 葬送音楽**
ヘンデル:ヴィオラと管弦楽のための協奏曲(R.バルシャイ編:未出版)#

【CD3】
レヴォル・ブーニン(1924-1976):ヴィオラ・ソナタOp.26
ウラディーミル・クリュコフ(1902-1960):ヴィオラ・ソナタニ短調Op.15*
イワン・ハンドキシン(1902-1960)(伝):ヴィオラ協奏曲**
ブーニン:ヴィオラ協奏曲ト長調Op.22#

【CD4】
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲第1番変ホ長調Op.3
弦楽三重奏曲第3番ト長調Op.9-1*

【CD5】
フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番Op.15
ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲ト短調Op.57

【CD6ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲集】
第1番ハ長調Op.49
第3番ヘ長調Op.73*
第4番ニ長調Op.83#

【CD7】
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番Op.59-1「ラズモフスキー」
チャイコフスキー:弦楽六重奏曲ニ短調「フィレンツェの思い出」Op.70

【CD8】
ボッケリーニ:交響曲変ホ長調Op.35-2G510*
ヴィヴァルディ:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲変ロ長調RV547**
 4台のヴァイオリンとチェロのための協奏曲ロ短調Op.3-10RV580#
 ヴァイオリン協奏曲ホ長調「春」Op.8-1RV269
 ヴァイオリン協奏曲ト短調「夏」Op.8-2RV315
 ヴァイオリン協奏曲ヘ長調「秋」Op.8-3RV293
 ヴァイオリン協奏曲ヘ短調「冬」Op.8-4RV293

【CD9】
アルビノーニ:弦楽オーケストラのための協奏曲変ロ長調Op.5-1
 弦楽オーケストラのための協奏曲ニ長調Op.5-3
タルティーニ:チェロと弦楽オーケストラのための協奏曲イ長調
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ト短調RV319
バッハ:ヴァイオリン協奏曲ホ長調BWV1042
 2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043*

【CD10】
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番
 ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041*
 ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042**
モーツァルト:交響曲第40番#

【CD11】
モーツァルト:ディヴェルティメント第1番ニ長調K136(K125a)
協奏交響曲変ホ長調K364*
ロンドハ長調K201**
交響曲第29番イ長調K201#

【CD12】
モーツァルト:交響曲第10番ト長調K74*
ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K219
ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467
ロンドニ長調K382#

【CD13】
ハイドン:交響曲第49番「受難」
ピアノ協奏曲ニ長調Hob.XVIII:11*
交響曲第104番「ロンドン」#

【CD14】
シューベルト:交響曲第5番変ロ長調
ショスタコーヴィチ:交響曲第14番*

【CD15アレクサンドル・ロクシーン(1920-1987):作品集】
交響曲第5番「シェイクスピアのソネット」*
交響曲第4番「シンフォニア・ストレッタ」#
ゲーテの「ファウスト」からの3つの情景

【CD16】
マルティヌー:ディヴェルティメントH173
バルトーク:ディヴェルティメントBB118*
ストラヴィンスキー:弦楽オーケストラのための合奏協奏曲ニ長調#
 バレエ「ミューズを率いるアポロ」#

【CD17】
パーセル:弦楽のための2つのファンタジー
ブリテン:シンプル・シンフォニー*
ティペット:2重弦楽オーケストラのための協奏曲
 真夏の婚礼から「儀式の踊り」

【CD18】
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」#
マーラー:さすらう若人の歌##

【CD19】
マーラー:交響曲第10番(R.バルシャイによる補筆完成版)

【CD20マエストロ・バルシャイへの挨拶】
ボロディン:弦楽四重奏曲第2番ニ長調(R.バルシャイによる室内交響曲版)
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番ニ長調Op.11(R.バルシャイによる室内交響曲版)
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番(R.バルシャイによる室内交響曲版)
全て指揮は、ルドルフ・バルシャイ
【CD1】
ルドルフ・バルシャイ(Va),ウラディーミル・シュライブマン(P)*,アレクサンダー・コルニーフ(Fl),オルガ・エルデリ(Hp)
録音:1955年モスクワ・スタジオ、1956年モスクワ・スタジオ、1954年10月8日モスクワグラムスタジオ、1954年モスクワ・スタジオ
【CD2】
ルドルフ・バルシャイ(Va&指)モスクワ室内O
録音:1955年12月1日モスクワ・スタジオ、1960年6月29日モスクワ・スタジオ*、1958年モスクワ・スタジオ**、1959年モスクワ・スタジオ#
【CD3】
ルドルフ・バルシャイ(Va&指),タチアナ・ニコラーエワ(P),モスクワ室内O,ニコライ・アノーソフ(指)大交響O#
録音:1957年7月モスクワ・スタジオ、1952年モスクワ・スタジオ*、1956年1月10日モスクワ・スタジオ**、1958年モスクワ・スタジオ#
【CD4】
レオニード・コーガン(Vn),ルドルフ・バルシャイ(Va),ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
録音:1956年モスクワ・スタジオ、1958年8月8日モスクワ・スタジオ*
【CD5】
ルドルフ・バルシャイ(Va),レオニード・コーガン(Vn),ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc),エミール・ギレリス(P),ロスティスラフ・ドゥヴィンスキー(Vn)*,ニーナ・バルシャイ(Vn)*,ヴァレンティン・ベルリンスキー(Vc)*,ドミートリー・ショスタコーヴィチ(P)*
録音:1958年8月5日モスクワ・スタジオ、1951年6月3日モスクワ音楽院小ホール・ライヴ*
【CD6】
ルドルフ・バルシャイ(Va),ロスティスラフ・ドゥヴィンスキー(Vn),ニーナ・バルシャイ(Vn),ヴァレンティン・ベルリンスキー(Vc),ジュリアン・シトコヴェツキー(Vn)*#,アントン・シャロエフ(Vn)*#,ヤコフ・スロボドキン(Vc)*#
録音:1951年6月3日モスクワ音楽院小ホール・ライヴ、1954年9月8日モスクワ・スタジオ・ライヴ*、1953年12月26日モスクワ・スタジオ・ライヴ#
【CD7】
ルドルフ・バルシャイ(Va),ジュリアン・シトコヴェツキー(Vn),アントン・シャロエフ(Vn),ヤコフ・スロボドキン(Vc),レオニード・コーガン(Vn)*,エリザヴェータ・ギレリス(Vn)*,ハインリヒ・タラルヤン(Va)*,スヴィアトスラフ・クヌシェヴィツキー(Vc)*,ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)*
録音:1954年8月4日モスクワ・スタジオ、1956年7月1日モスクワ・スタジオ*
【CD8】
エフゲニー・スミルノフ(コンサートマスター),アンドレイ・アブラメンコフ(Vn),ボリス・クネーフ(Vn),レオニード・ポリース(Vn),アッラ・バシリエワ(Vc),モスクワ室内O
録音:1960年11月3日モスクワ・スタジオ*、1963年5月17日モスクワ・スタジオ**、1963年10月14日モスクワ音楽院大ホール・ライヴ#、1964年9月27日モスクワ音楽院大ホール・ライヴ
【CD9】
エリザヴェータ・ギレリス(Vn)*,レオニード・コーガン(Vn),ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc),モスクワ室内O
録音:1958年モスクワ・スタジオ、1958年6月29日モスクワ・スタジオ、1963年9月5日モスクワ音楽院大ホール・ライヴ、1956年モスクワ・スタジオ、1959年モスクワ・スタジオ
【CD10】
ダヴィッド・オイストラフ(Vn),アレクサンダー・コルニーフ(Fl),ナウム・ツァイデル(Fl),モスクワ室内O
録音:1957年11月22日モスクワ・スタジオ、1959年2月9日モスクワ・スタジオ*、1959年4月14日モスクワ・スタジオ**,収録日不明モスクワ音楽院大ホール・ライヴ#
【CD11】
ダヴィッド・オイストラフ(Vn),モスクワ室内O,ルドルフ・バルシャイ(指&Va)
録音:1958年モスクワ・スタジオ、1959年3月22日モスクワ音楽院大ホール・ライヴ*、1961年1月14日モスクワ音楽院大ホール・ライヴ**、1963年10月14日モスクワ音楽院大ホール・ライヴ#
【CD12】
レオニード・コーガン(Vn),エミール・ギレリス(P),モスクワ室内O
録音:1961年1月14日モスクワ音楽院大ホール・ライヴ*、1959年モスクワ・スタジオ、1959年9月16日モスクワ音楽院大ホール・ライヴ#
【CD13】
エミール・ギレリス(P),モスクワ室内O
録音:1964年10月6日モスクワ音楽院大ホール・ライヴ、1959年1月16日モスクワ音楽院大ホール・ライヴ*、収録日不明モスクワ音楽院大ホール・ライヴ#
【CD14】
ツァラ・ドルクハノーヴァ(S),イェフゲニー・ネステレンコ(Bs),モスクワ室内O
録音:1964年6月10-13日パリサレ・ワグラム、1971年9月26日モスクワ小ホール・ライヴ*
【CD15】
トーマス・アレン(Br),エレナ・プロキーナ(S),ボーンマス交響Cho,ボーンマスSO*,ドイツ・ナショナル・ユースO#,ユンゲン・ドイツ・フィルハーモニー・アンサンブル・レゾナンス
録音:1987年1月15日ポーツマス,グィルドホール*、1995年4月18-20日ドイツアカデミー・レムシャイド#、1997年7月25日&1998年4月3日フランクフルト・アム・マインムジクホーホシューレ
【CD16】
エフゲニー・スミルノフ(Vn),モスクワ室内O,台北国立SO#
録音:1959年11月27日モスクワ音楽院大ホール・ライヴ、1960年12月3日モスクワ音楽院小ホール・ライヴ*、1960年11月22日モスクワ音楽院大ホール・ライヴ**,2004年9月12日台北コンサートホール・ライヴ#
【CD17】
モスクワ室内O,バス祝祭室内O#,ボーンマスSO##
録音:1959年モスクワ・スタジオ、1961年1月17日モスクワ音楽院大ホール・ライヴ*、1962年7月2日ロンドンアビー・ロード・スタジオ#、1984年11月25-26日プール・アーツ・センター,コンサート・ホール##
【CD18】
トーマス・アレン(Br),モスクワ室内O,東京都SO#,ケルンWDR響##
録音:1964年モスクワ・スタジオ、2003年2月2日東京サントリーホール・ライヴ#、1998年6月16-20日ケルン・フィルハーモニック##
【CD19】
東京都SO
録音:2003年2月8日東京サントリーホール・ライヴ
【CD20】
NSO弦楽アンサンブル
録音:2012年6月29日台北ナショナル・コンサート・ホール
バルシャイはモスクワ音楽院でヴァイオリンとヴィオラを学び(ショスタコーヴィチにも師事したことがある)、最初はヴィオラ奏者として活動を開始しました。1948年からモスクワ音楽院弦楽四重奏団(現ボロディン弦楽四重奏団)、チャイコフスキー弦楽四重奏団でヴィオラ奏者を務め、翌1949年にはブダペストで開催された世界青年学生フェスティバルで最高名誉賞を受賞するなど、その活動は極めて華々しいものでした。1955年には指揮者として活動を開始。自身が創設したモスクワ室内Oを率い、ソ連の作曲家たちの作品を多く初演し、とりわけショスタコーヴィチやプロコフィエフに関しては、積極的なアレンジを施して演奏機会を増やしたり、ロシア国内では隠匿された作曲家
アレクサンドル・ロクシーンの友人として、彼の作品を初演、録音、この不遇な作曲家を助けるのにも一役買ったことで知られています。1976年にイスラエルに亡命し、その後は世界中のオーケストラを指揮し、数々の名演を残しています。日本には1966年に初来日、以降たびたび来日しては、名演を披露していたことでも知られています。このBOXには、彼の卓越したヴィオラ奏者としての演奏と、指揮者としての先進的な姿を伺える演奏がバランスよく収録されています。【CD1】から【CD7】までは室内楽で、豪華な共演者にも注目したいところです。【CD8】から【CD19まではモスクワ室内Oとの共演を中心に、他のオーケストラとの共演も収録されています。【CD15】のロクシーンの一連の作品も、前述の通り録音の少ない作曲家だけに貴重なものです。また晩年になって彼が取り組んでいたマーラーの交響曲第10番の補筆完成版が、東京で行われた「日本初演」の演奏で【CD19】に収録されているのも嬉しい限りです。打楽器を多用したきらびやかなバルシャイ版は、マーラー好きなら一度は聴いておきたいものです。【CD20】には、名アレンジャー、バルシャイに敬意を表した1枚。彼が編曲した3つの作品が演奏されています。
ICAC-5137B
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第17番ト長調K453
ピアノ協奏曲第20番ニ短調K466
ピアノ協奏曲第1番ヘ長調K37
イングリット・ヤコビ(P)
アカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ
ネヴィル・マリナー(指)

録音:2014年11月26-28日ロンドンアビーロードスタジオ
ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集で、好評を博したイングリット・ヤコビが手掛けるモーツァルト(1756-1791)のピアノ協奏曲シリーズ。今回の第3集は素朴な明るさで知られる第17番と、全曲の中でもとりわけ人気の高い第20番、そして幼いモーツァルトが学習用のために書いたとされる(実際は他の作曲家の作品の編曲)第1番の3曲です。彼女のタッチは比較的重めであり、モーツァルトの精神を鑑みながら曲を丁寧に進めていくところが特徴です。そのため、第1楽章やフィナーレはもちろんのこと、ゆったりとした第2楽章に彼女の美質が強く表れているようです。マリナーの悠然たる指揮の素晴らしさも特筆すべき点でしょう。

ICAC-5143
NX-B03
グィド・カンテッリ/1953年秘蔵音源集
ロッシーニ:歌劇《セミラーミデ》序曲
シューマン:交響曲 第4番 ニ短調 Op.120
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 Op.68
グィド・カンテッリ(指)
フィルハーモニアO

録音:1953年5月11日 ロイヤル・アルバートホール ライヴ
世界初CD化
イタリアのミラノ近郊で生まれ、幼いころからピアノの天才少年として活躍したカンテッリ。 指揮者として活躍を始めてすぐ、イタ リア軍に召集されレジスタンス活動に身を投じますが、その間も音楽活動を続け、第二次世界大戦終戦後はミラノ・スカラ 座を皮切りに、次々とオーケストラを指揮し、「トスカニーニの後継者」と目されるまでになりました。1949年にはトスカニーニ の招きでアメリカにもデビュー、次いでイギリスでもフィルハーモニアOに客演、1956年11月にはついにデ・サバタの後 任としてスカラ座の音楽監督に指名された矢先、11月24日に不慮の航空機事故でカンテッリは36歳の若さでこの世を 去ってしまいました。 この録音は1953年、フィルハーモニア管に客演した時の演奏を収録したもの。抑制の効いた解釈と木管楽器などの美しい 響きが高く評価された演奏です。ここで演奏されている曲目はどれもカンテッリのお気に入りで、中でもブラームスの交響曲は 短い生涯の間に46回、ロッシーニの「セミラーミデ」序曲は38回演奏された記録が残っています。

ICAC-5145(4CD)
NX-F01
クレンペラー/1955-1956年秘蔵音源集
【CD1】*
モーツァルト:交響曲 第29番 イ長調 K201
交響曲 第40番 ト短調 K550
ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調「トルコ風」K219
【CD2】
ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 Op.36
シューマン:交響曲 第4番 ニ短調 Op.120
【CD3】*
ブラームス:悲劇的序曲 Op.81
 交響曲 第2番 ニ長調 Op.73
モーツァルト:セ「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K525
【CD4】
ブルックナー:交響曲 第7番(1885年初版ハース校訂版)
ドビュッシー:夜想曲 第2楽章「祭」
オットー・クレンペラー(指)

【CD1】
ブロニスワフ・ギンペル(Vn)
フィルハーモニアO
【CD2】
BBC響
【CD3】*
フィルハーモニアO
【CD4】
BBC響

録音1955年 ロイヤル・フェスティヴァルホール*
1956年 BBCスタジオ
世界初CD化
英国の録音史において貴重な役割を果たしたRichard Itter-リチャード・イッター(1928-2014)。 彼はもともと録音に対して興味を抱いており、1951年に開設された英国の放送局“BBC Wrotham transmitter”の放送(1955年からはVHF/FM放送が開始された)を 私的使用するためだけに、当時最高級の機材を用いて録音していました。1952年から1996年まで、およそ1500点にのぼる放送録音は、貴重なコレクションとして現在も大切 に保存されています。 また、イッターは1959年にプライヴェート・レーベル「Lyrita Recorded Edition」を設立し、こちらは大手レーベル(HMV、Deccaなど)がリリースしなかったアイアランドやフィン ジなど「英国の知られざる作曲家」を積極的に紹介し、1960年代における彼らの作品普及に大きく貢献しています。1970年代になると、さらにバックス、モーラン、オルウィン、ブ リッジ、ローストーン、ラブラなどの交響的作品や協奏曲の初演録音を追加、こちらの音源の多くは現在“Nimbus Records”にライセンスされ、流通しています。 ICA CLASSICSは、BBCと12年間の交渉との末、ようやく契約がまとまり、イッターの膨大な録音の中から40タイトルをリリースします。これらは前述のとおり、これまでに市場に 出たことのない貴重なものです。
1939年、50歳代半ばで病に倒れ、一時は指揮者として再生不能とまでされたクレンペラーですが、第二次世界大戦後に は完全復帰、世界各地のオーケストラを指揮し名声を高めます。そしてロンドンでの客演が評判を呼び、これを聴いたウォル ター・レッグが(ちょうどカラヤンの後任を探していた)1952年に彼と契約を結んだことは良く知られています。以降、クレンペ ラーとフィルハーモニア管の関係は良好となり次々と名盤が生まれましたが、この録音はEMIからはリリースされなかったもの。 ブルックナーやブラームスなど、クレンペラーらしい厳格な演奏が並んでいます。また、モーツァルトの協奏曲でソロを務めている のはブロニスワフ・ギンペル。クレンペラーお気に入りのヴァイオリニストで、1937年から1942年には当時ロサンゼルス・フィル ハーモニックの指揮者を務めていたクレンペラーはギンペルをコンサートマスターに迎えたほど、彼の演奏を高く評価していました が、録音はあまり残されておらず、こちらも貴重な記録です。
ICAC-5146
NX-B03
バタフライ・ラヴァーズ
チェン・ガン(1935-)/ヘ・チェンハオ(1933-):ヴァイオリン協奏曲「バタフライ・ラヴァーズ(梁山伯と祝英台)」
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチョーソ
ヤンバオ・チー(1935-):ジョイフル・ミーティング
クライスラー:中国の太鼓
イージャ・スザンヌ・ホウ(Vn)
ジョン・ネルソン(指)
ロイヤルPO
1997年のサラサーテ国際コンクール、1999年のロン・ティボー国際コンクール、同じく1999年のリピツァー国際ヴァイオリン・ コンクール。この3つのコンクールで優勝したイージャ・スザンヌ・ホウ。音楽一家に生まれ、4歳の時に上海音楽院の教授を務 めていた父親からヴァイオリンの手ほどきを受け才能が開花。9歳でトロント王立音楽院の奨学金学生となり、以降、数多く の名教師からヴァイオリンを学びました。コンクール優勝後は、世界中で演奏会を開催、名指揮者たちと共演を重ねると共 に、室内楽でも活躍しています。このアルバムでは、日本でもおなじみの協奏曲「バタフライ・ラヴァーズ(梁山伯と祝英台)」を メインにサン=サーンス、クライスラーとお国物の中国作品「ジョイフル・ミーティング」を披露。魅力的な演奏を繰り広げていま す。

DVD
※以下は、品番結尾に特に表記のないものは全て1DVDです。

ICAB-5115J(5DVD)
ボストン響と伝説の指揮者たち

■DVD1…シャルル・ミュンシュ
ラヴェル:バレエ音楽「マ・メール・ロワ」
ドビュッシー:管弦楽のための映像より「イベリア」*
ドビュッシー:海#

■DVD2…エーリッヒ・ラインスドルフ
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレート」
シューマン:交響曲第4番ニ短調*
ワーグナー:楽劇「パルジファル」〜聖金曜日の音楽#
《ボーナス》
ウィリアム・ピアーズによる「シューベルトとシューマンの交響曲について」(写真と解説)

■DVD3…エーリッヒ・ラインスドルフ
ベートーヴェン:エグモント序曲Op.84
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
モーツァルト:セレナード第9番ニ長調「ポストホルン」〜メヌエット第1番*

■DVD4…ウィリアム・スタインバーグ
ハイドン:交響曲第55番変ホ長調Hob.I:55
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92*
《ボーナス》
ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調Op.93#

■DVD5…ウィリアム・スタインバーグ
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
全て、ボストンSO
■DVD1
収録ハーヴァード大学サンダース・シアター1958年2月4日、1961年10月31日*、1958年10月28日#
収録時間:68分
音声:アンビエント・マスタリング
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)
■DVD2.
エーリッヒ・ラインスドルフ(指)
収録:1963年3月26日ハーヴァード・ユニヴァーシティ、サンダース劇場、1962年11月13日ハーヴァード・ユニヴァーシティ、サンダース劇場*、1964年1月7日ボストン・シンフォニー・ホール#
収録時間:97分(ボーナス2分30秒含む)
音声:アンビエント・マスタリング
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)
■DVD3
収録1969年4月15日ボストン・シンフォニー・ホール
収録1963年1月15日ハーヴァード・ユニヴァーシティ,サンダース劇場*
収録時間:57分
音声:Enhanced Mono
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)
■DVD4
収録1969年10月7日、1970年10月6日* ボストン・シンフォニー・ホール
1962年1月9日ハーヴァード・ユニヴァーシティ,サンダース劇場#
収録時間:86分
音声:Enhanced Mono
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)/カラー
■DVD5
収録1962年1月9日ハーヴァード・ユニヴァーシティ,サンダース劇場
収録時間:61分
音声:Enhanced Mono
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)/モノクロ
ボストン交響楽団を支えてきた数々の指揮者たち。このBOXでは、ミュンシュ、ラインスドルフ、スタインバーグの3人に焦点を当て、その偉大なる軌跡を辿ります。アメリカでも最も人気の高いボストンSOは、テレビ放映の初期の時代からコンサートが放映され、これらの記録が現存しています。この貴重なフィルムを注意深くマスタリングし、鮮明な音と画像を得ることができたのがこのシリーズです。演奏スタイルの変遷もさることながら、歴史的名指揮者たちの生き生きとした指揮を実際に見るというのは、なんと感動的なことなのでしょうか。そんな好奇心をも満足させてくれるBOXです。
ICAB-5133(5DVD)
リヒャルト・シュトラウス&マーラー

《DVD1&2マイケル・ティルソン・トーマス:R・シュトラウスを振る…ICAD5031(2DVD)》
■DVD1.R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずらOp.28<1.イントロダクションと楽曲解説/2.演奏>
DVD2.R.シュトラウス:英雄の生涯Op.40<1.イントロダクションと楽曲解説/2-7.演奏>
DVD3.マーラー:交響曲第6番…ICAD5018
■DVD4.マーラー:大地の歌…ICAD5042<1.シューマン:交響曲第4番ニ短調
2.マーラー:大地の歌>
■DVD5.マーラー:交響曲第1番…ICAD5051<1.マーラー:交響曲第1番ニ長調
2.R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
■≪ボーナス≫
3.マーラー:交響曲第5番〜第4楽章
<DVD2>
アレクサンダー・バランチック(Vn)…DVD2/LSO/マイケル・ティルソン・トーマス(指)LSO
<DVD3>モネSO/ハルトムート・ヘンヒェン(指)
<DVD4>キャロリン・ワトキンソン(Ms)
ジョン・ミッチンソン(T)
BBCフィルハーモニック/クルト・ザンデルリング(指)
<DVD5>ボストンSO/エーリヒ・ラインスドルフ(指)

収録<DVD1>1986年12月4.5日エルストゥリー、スタジオA放送1987年2月21日
<DVD2>1994年ロンドンバービカン放送1998年4月12日
<DVD3>2009年9月6日ブリュッセルパレ・デ・ボザールライヴ収録
<DVD4>1988年7月29日ロイヤル・アルバート・ホールライヴ収録
<DVD5>1962年12月4日ハーヴァード・ユニヴァーシティ,サンダース劇場…1
1962年11月13日ハーヴァード・ユニヴァーシティ,サンダース劇場…2
1963年11月12日ボストン・シンフォニー・ホール…3
このBOXセットは、後期ロマン派の大作曲家、リヒャルト・シュトラウス(1884-1949)とグスタフ・マーラー(1860-1911)の作品を集めたものです。ティルソン・トーマスによるリヒャルト・シュトラウスは、どちらもリハーサル風景と本番が収録されたもので、ティルソン・トーマスがそのタクトを駆使して、巨大な音楽を創り上げていくプロセスを余すことなく見ることができるというものです。どんなオーケストラからも飛び切りの美音を紡ぎだすことで知られるクルト・ザンデルリングの「大地の歌」、どちらかというと機能的な響きを持つボストンSOを意のままに操るラインスドルフの躍動的な「第1番」、そして堅実な指揮で知られるヘンヒェンとモネSOの情熱的な「第6番」と、これでマーラーの全てを知るには不足かもしれませんが、少なくとも、複雑なこれらの作品を理解する手がかりになり、何よりも楽しめることは間違いありません。


ICAB-5134(5DVD)
クラシック・BBC・プロムス
■DVD1〜ギャリック・オールソン…ICAD5013
1.ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
2.ショパン:スケルツォ第1番
3.ポロネーズ変イ長調
4.リスト:葬送曲
■DVD2〜ウィーンの夜…ICAD5026
1.J・シュトラウス:「こうもり」序曲
2.ポルカ・シュネル「雷鳴と電光」
3.ピッツィカート・ポルカ(ヨーゼフ・シュトラウスと共作)
4.ワルツ「南国のばら」Op.388
5.「こうもり」からチャールダッシュ「ふるさとの調べよ」
6.「こうもり」〜「侯爵様、あなたのようなお方は」
7.レハール:ワルツ「金と銀」Op.79
8.J・シュトラウス:ポルカ・シュネル「浮気心」
9.トリッチ・トラッチ・ポルカOp.214
10.「ジプシー男爵」序曲
11.「ジプシー男爵」行進曲
12.ポルカ・シュネル「観光列車」Op.281
13.無窮動Op.257
14.ワルツ「美しき青きドナウ」Op.314
15.J.シュトラウス1世:ラデツキー行進曲
16.スッペ:喜歌劇「軽騎兵」序曲
■DVD3〜ロジェストヴェンスキー…ICAD5027
1.グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲
2.:「皇帝に捧げた命」〜3つの舞曲
3.チャイコフスキー:「くるみ割り人形」〜第2幕全曲
■DVD4〜ユーリ・テミルカーノフ…ICAD5065
1.ベルリオーズ:序曲「海賊」Op.21
2.チャイコフスキー:交響曲「マンフレッド」
3.「くるみ割り人形」〜第2幕のパ・ド・ドゥ
4.エルガー:エニグマ変奏曲〜第9変奏「ニムロッド」
5.プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」〜「タイボルトの死」
■DVD5〜ゲオルク・ショルティ…ICAD5100
1.モーツァルト:交響曲第39番
2.チャイコフスキー:交響曲第4番
3.ドビュッシー:3つの夜想曲〜祭り
■DVD1
ギャリック・オールソン(P)
ジェームズ・ローラン(指)BBC響…1
■DVD2
シェイラ・アームストロング(S)…5.6
ェームズ・ロッホラン(指)ハレO…1.4-6.8.9.11.12.14
ワルター・ジュスキント(指)ロイヤルPO…3.7.13
ワルター・ジュスキント(指)BBC響…2.10.15
フュルスト・ヤーノシュ(指)BBCノーザンSO…16
■DVD3
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー(指)BBC響
■DVD4>
ユーリ・テミルカーノフ(指)サンクトペテルブルグPO
■DVD5
ゲオルク・ショルティ(指)CSO

<DVD1>1978年7月31日…1,1974年4月12日…2-4ロイヤル・アルバート・ホール
<DVD3>1981年8月14日…1.2,1981年7月27日…3ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール(ライヴ)
<DVD4>1992年8月26日ロンドンロイヤル・アルバート・ホール(ライヴ)
<DVD5>1985年2月2日ロンドン,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ)
イギリス・ロンドンで毎年夏に開催される音楽祭。8週間にわたる一連のクラシック音楽コンサート・シリーズであり、ロイヤル・アルバート・ホールを中心に100以上のイヴェントが行われます。プロムス(Proms)は「プロムナード・コンサート」の略で、その語はこのコンサート開始当初に聴衆がそぞろ歩いていた(promenading)という習慣に由来しているそうで、聴き手たちはリラックスしながら心の底から音楽を楽しむというものです。これらの映像は、1970年代から80年代の音楽祭の一こまであり、どれも真摯でありながら、どこか楽しげな雰囲気をもつものばかりです。5枚目のショルティだけはプロムスの映像ではなく、シカゴSOの最後のヨーロッパ・ツアーにおけるロンドンでの演奏会の模様を収録した貴重な映像です。
ICAD-5009
R・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」*
ルドルフ・ケンペ(指)
ロイヤルPO、BBC響

録音:1974年8月27日ロイヤル・アルバート・ホール、1975年8月29日ロイヤル・アルバート・ホール*
ドヴォルザークの「新世界より」は音のみがBBC Legendsよりリリースされていますが、映像として見ることができる日が来ようとは、誰しも夢にも思わなかったに違いありません。彼の精悍なる指揮姿の何と感動的なこと。全てのプレーヤーに詳細なるガイダンスを与え、曲の全貌を見通し、スコアの全てに潜む美しい旋律に光を当てます。「英雄の生涯」ではR・シュトラウスのオーソリティとして知られる彼らしく、スコアを用いることなく、素晴らしい音楽を紡ぎだしています。「ケンペは現代における危険な誘惑…誇張、捏造を成功裡に回避し、原型を忠実に再現した。」とフィッシャー=ディースカウが絶賛し、またイギリスのプレーヤーたちは、そんな彼のスタイルに大いなる信頼を寄せ、彼と演奏することに絶大なる喜びを見出したのです。
ICAD-5010
シューベルト:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調D898
ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調D929
ボザール・トリオ
[メナヘム・プレスラー(P)、
イシドア・コーエン(Vn)、
バーナード・グリーンハウス(Vc)]

収録:1978年11月21日&1987年12月13日エディンバラシグネット・ライブラリー
世界的に著名な米国のピアノ三重奏団として知られるボザール・トリオのシューベルトです。1955年に結成時、彼らの最初のコンサートを聴いた指揮者ミュンシュが、「こんなに素晴らしいトリオはコルトー、ティボー、カザルスの演奏以来聴いたことがない」と大絶賛したことで知られています。メンバーは、ヴァイオリンのみ2代目にあたるイシドア・コーエンが担当しています。彼らのレパートリーはとても幅広く、古典から近代曲まで、どれも定評がありますが、とりわけシューベルトの甘やかな解釈は聴き物で、同曲のPHILIPSへの録音でも知られる通り、これらの曲に潜む真実を描き出した演奏は、他の追従を許すことがありません。
ICAD-5011
エルガー:交響曲第2番
創作主題による変奏曲「エニグマ」**
ゲオルク・ショルティ(指)LPO

録音:1973年2月13日、1979年9月25日*
ショルティのエルガーです。この交響曲第2番は、同夜の演奏曲「コケイン序曲」とともに、聴衆から称賛を浴びました(彼はこの第2交響曲と大変得意としていて、後にロンドン交響楽団の首席指揮者として招聘されるきっかけとなった1975年のコンサートでも、この曲を演奏していました)。ショルティとエルガーは大変相性が良いのか、彼のレコード・プロデューサーの一人であるジェームズ・マリンソンも「ショルティによるエルガーの交響曲は、その新鮮なアプローチと、素晴らしい音響で、彼の最も素晴らしい録音のうちの2つである」とコメントしています。もちろんエニグマも感動的な名演。ショルティ自身も、「私はエルガーを愛していて、中でも「エニグマ」は傑作です」と語っています。快速テンポ、恐るべき集中力、そして輝かしいフィナーレ。まさに最高傑作です。
ICAD-5012
ヴァイオリン協奏曲集
バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
モーツァルト:協奏交響曲K364*
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲#
ダヴィド・オイストラフ(Vn&Va*)
イーゴリ・オイストラフ(Vn)
コリン・デイヴィス(指)イギリスCO
イェフディ・メニューイン(指)モスクワPO*
キリル・コンドラシン(指)モスクワPO#

収録ロ1961年2月18日、1963年2月28日*、1963年2月19日# ロイヤル・フェルティヴァル・ホール
このDVDは勿論オイストラフが主役ですが、他にも見所はたくさんあります。息子イーゴリとの共演であるバッハとモーツァルトでは、彼の父親としての素顔を垣間見ることができるでしょう。モーツァ
ルトでは彼がヴィオラを弾いています。また、そこで指揮をするメニューインはオイストラフの友人で、またとないコンビネーションを聴かせてくれます(このコンサートの後半プログラムでは、オイストラフの指揮でメニューインがベートーヴェンの協奏曲を奏でたのでした)。ブラームスで指揮棒を執るのはコンドラシン。彼の創り出す巨大で雄大なバックを従え、オイストラフが悠然たるブラームスを奏でます。2人の巨匠の息詰まる戦い、そして紡ぎ出された至福のアダージョ。言葉に尽くせない素晴らしさです。
ICAD-5013
ギャリック・オールソン
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番*
ショパン:スケルツォ第1番
ショパン:ポロネーズ変イ長調
リスト:葬送曲
ギャリック・オールソン(P)
ジェームズ・ロッホラン(指)BBC響

収録:1978年7月31日*、1974年4月12日 ロイヤル・アルバート・ホール
この映像は、1970年のショパン国際ピアノ・コンクールで優勝を飾ったアメリカのピアニスト、ギャリック・オールソンの演奏です。彼はショパン作品全集も録音していましたが、長らく入手困難で、最近ようやく別レーベルから再リリースされたため、人気が再燃の兆しを見せています。この映像の中のショパンとリストは、コンクールの4年後のコンサートを収録したもので、まだ26歳の瑞々しい感性に溢れた力強い演奏を聴くことができます。特にリストの「葬送曲」はあまりの素晴らしさに、リスト嫌いの人もその考えを改めるのではないでしょうか。ブラームスはそのまた4年後の演奏で、これを見れば彼の音楽性が更に円熟を極めたことを確認できるはずです。
ICAD-5014
ラヴェル:バレエ音楽「マ・メール・ロワ」
ドビュッシー:管弦楽のための映像〜「イベリア」*
ドビュッシー:海#
シャルル・ミュンシュ(指)ボストンSO

収録:1958年2月4日、1961年10月31日*、1958年10月28日# ハーヴァード大学サンダース・シアター 
このミュンシュの時代のボストン交響楽団のコンサートは、なかなか公にされることなく、研究者の間でも「幻」とされてきました。ミュンシュは1955年にボストン交響楽団との公演をテレビで放送、これらは彼の人気を高めるとともに、その後のコンサートの映像収録について、大きな可能性を見出したのです。今回発売の映像は、そんなテレビ放送用のアーカイブを、最先端の技術で復元。歴史上価値あるものとして、お茶の間に届けることに成功したのです。こちらはミュンシュのフランス音楽集です。彼のドビュッシーとラヴェル演奏は、元より高い評価を受けていますが、ここでも、そんな彼の自発性に富み、刺激的な演奏を見ることができるのです。
ICAD-5015
ワーグナー/フランク/フォーレ
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕(抜粋)
フランク:交響曲ニ短調*
フォーレ:「ペレアスとメリザンド」組曲#
シャルル・ミュンシュ(指)ボストンSO

収録:1960年3月8日、1961年3月14日*、
1959年4月7日# ハーヴァード大学サンダース・シアター
こちらは同じシリーズのワーグナー、フランク、フォーレという演目です。ワーグナーでの人間味溢れる幅広い音楽性、定評あるフランクでの堅固な解釈、礼儀正しく、まことに響きの美しいフォーレ、などミュンシュの多彩な魅力をとことん味わえる映像です。
ICAD-5016
ベートーヴェン:作品集
ベートーヴェン:「プロメテウスの創造物」(抜粋)
 交響曲第4番*
 交響曲第5番「運命」#
シャルル・ミュンシュ(指)ボストンSO

収録:1960年3月8日、1961年4月18日*、1959年11月3日# ハーヴァート大学サンダース・シアター
こちらはミュンシュのベートーヴェンです。バレエ「プロメテウスの創造物」は彼としては珍しいバレエ音楽の一夜からのプログラムです。第4番の交響曲は明るく楽しく、また炎のように燃えるベートーヴェンを見ることができるでしょう。5番での各楽器が織り成すアンサンブルの見事さと、快速テンポは、まさにミュンシュの真骨頂。当時の評論家たちが大絶賛したわけがよくわかります。
ICAD-5017
シマノフスキ:交響曲第3番「夜の歌」
交響曲第4番「協奏交響曲」
ラファウ・バルトミンスキ(T)
エヴァ・マルツキ(Vn)
ポーランドcho
ヤン・クシシュトフ・ブロヤ(P)
アントニ・ヴィット(指)ワルシャワ国立PO

収録2009年11月19日ワルシャワ・フィルハーモニック・ホール・ライヴ
こちらはICAレーベルの最新映像です。09年の収録で勿論5.1チャンネル対応のスペキュタクラーな音も楽しめます。NAXOSレーベルでのシマノフスキ、ペンデレツキなど一連のポーランドの作品を始めとする膨大なレパートリーを見てもわかるように指揮者アントニ・ヴィトは現代屈指の指揮者の一人として間違うことなき地位を確立していると言えるでしょう。この映像はヴィトが得意とするシマノフスキの交響曲2曲を収録したものです。色彩感溢れる2つの交響曲は神秘的であり、ポーランドの民族性を豊かに反映した作品で第3番はテノール独唱とヴァイオリン独奏を伴い、また第4番ではピアノ独奏を伴うという特異な楽器編成を取っているところも魅力です。ヴィトの入念な演奏は作品に秘められた様々なメッセージが直接届くような真摯なもの。まさにシマノフスキのオーソリティと申せましょう。
ICAD-5018
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 ハルトムート・ヘンヒェン(指)モネSO

収録:2009年9月6日ブリュッセルパレ・デ・ボザール
この公演は、モネ交響楽団とヘンヒェンとのマーラー・チクルスの中の1曲です。彼はマーラーとワーグナーの解釈者としてつと有名であり、様々なオーケストラと120以上もの録音を重ね、また研究者として、多くの本を著してもいます。そんな彼の演奏はドラマティックな表現と、斬新な解釈に彩られており、聴き手における既存の「マーラーの6番の概念」を覆してしまうほど強烈な印象を残すものです。
ICAD-5024
ゲオルク・ショルティ
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」(リハーサルと本番)*
ジョン・カルショウによるインタビュー(字幕…フランス語・ドイツ語)*
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」#
ゲオルク・ショルティ(指)
コヴェント・ガーデン王立歌劇O、BBC響#

収録:1963年9月22日、1967年3月19日* 1985年5月13日# ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール
アンビエント・マスタリング
1958年、あの「指環」の名録音で大成功を収めたショルティは、ワーグナー&R.シュトラウス指揮者として、その名声を確実に高めていきました。彼のシャープで斬新、劇的で表現力豊かな解釈はつと知られていましたが、今回の交響詩「ドン・ファン」のリハーサル場面は、彼がR.シュトラウスに対してどのように考えていたかを、名プロデューサー、ジョン・カルショウが鋭く切り込んだものとして興味深い記録となっています。また1985年のベートーヴェンは、BBC響との密接な関係を映し出すスリリングな記録です。

ICAD-5025D
ロストロポーヴィチ&ブリテン
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲
 カプリッチョ風小品
 幻想的序曲「ロメオとジュリエット」

■ボーナス・トラック
ブリテン:グロリアーナ(抜粋)*
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
ベンジャミン・ブリテン(指)イギリス室内
ピーター・ピアーズ(T)*

収録1968年6月16日サフォーク州オールドバラ,スネイプ・モルティングス・コンサートホール
《ボーナス・トラック》1970年6月5日サフォーク州オールドバラ,スネイプ・モルティングス・コンサートホール
収録時間:68分
音声:Enhanced Mono/字幕:なし
画面:4:3/REGION All(Code:0)
モノクロ
2つのオールドバラ音楽祭の映像です。最初の映像には、ロストロポーヴィチが「反体制」とみなされ、国内演奏活動及び外国での出演契約を破棄される少し前の1968年に、イギリスのオールドバラ音楽祭に出演した際の演奏姿が収められています。このスネイプ・モルティングス・コンサートホールは、19世紀に建てられた麦芽製造所を改造したもので、1967年にこけら落としが行われたのですが、このロストロポーヴィチが出演した第21回の翌年、1969年の音楽祭の初日に火災により焼失してしまいます。しかし、その翌年に再建され開催式典が行われています(その時の一部をボーナス・トラックに収録)。ブリテンとロストロポーヴィチは深い絆で結ばれており、それはピアニストとチェリストの関係であったり、また作曲家と指揮者としての関係でもあったりと、時として姿を変えながら、ブリテンがこの世を去ったあとも信頼関係が続いていました。そんな2人のパートナーシップを伺い知るこの映像は、緊密な空気を感じさせるとても貴重なものです。ボーナス・トラックの「グロリアーナ」は、初演時に物議を醸しだした問題作ですが、ここで聴ける、ピアーズによる「リュート・ソング」を含む交響組曲はブリテン自身の作品へのアプローチを知ることができる大きなヒントとして役立つことでしょう。2013年、ブリテン生誕100周年の記念リリースです。
ICAD-5026
ウィーンの夜
J・シュトラウス:喜歌劇「こうもり」序曲
 ポルカ・シュネル「雷鳴と電光」#
 ピッツィカート・ポルカ(ヨーゼフと共作)**
 ワルツ「南国のばら」
 「こうもり」〜チャールダッシュ「ふるさとの調べよ」*
 「こうもり」〜「侯爵様あなたのようなお方は」
レハール:ワルツ「金と銀**
J・シュトラウス:ポルカ・シュネル「浮気心」
 トリッチ・トラッチ・ポルカ
 「ジプシー男爵」〜序曲#/行進曲
 「観光列車」/無窮動**
 ワルツ「美しき青きドナウ」
J.シュトラウス1世:ラデツキー行進曲#
スッペ:「軽騎兵」序曲##
シェイラ・アームストロング(S)*
ジェームズ・ロッホラン(指)ハレO
ワルター・ジュスキント(指)ロイヤルPO**
ワルター・ジュスキント(指)BBC響#
ヤーノシュ・フュルスト(指)BBCノーザンSO##

収録:1974-1979年 ロンドン ロイヤル・アルバート・ホール(アンビエント・マスタリング)
3人の指揮者による楽しいワルツ、ポルカ集です。プロムスで演奏される「ウィーンの夜」は、あの有名なニューイヤー・コンサートとはかなり違う趣きで、祝祭的で荘厳な雰囲気よりも、寛いだ楽しい雰囲気が優先されています。聴衆たちは心から楽しみ、ウィーンの優雅な三拍子に酔いしれるのです。グラスゴー生まれのジェームズ・ロッホランは1965年から1971年までBBCスコティッシュSOの首席指揮者を務め、1970年に急逝したバルビローリの代役としてハレ管と来日し、1972年から首席指揮者となったことで知られます。プラハ生まれのワルター・ジュスキントは1946年から1952年までスコットランドOの首席、そしてトロント、セントルイスを経て、1978年からはシンシナティSOの首席指揮者を務めました。ヤーノシュ・フュルストはハンガリー出身。1963年にアイルランド室内Oを設立し、以降は世界各国の主要オーケストラと共演を果たしています。
ICAD-5027
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー
グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲
 歌劇「皇帝に捧げた命」〜3つの舞曲
チャイコフスキー:「くるみ割り人形」第2幕*
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー(指)BBC響

収録 :ロイヤル・アルバート・ホール1981年8月14日、1981年7月27日* (アンビエント・マスタリング)
モスクワ生まれのロジェストヴェンスキー(1931-)はロシア物の中でもとりわけバレエ作品の解釈の見事さで知られています。彼は1970年代後半から西側で活動していましたが、流出を恐れたソ連当局により、彼を引きとめるために「ソ連文化省SO」を設立し、音楽監督に据えたことにより、結果的にソ連国内に他国の作品を紹介する機会が増えたことは間違いありません。この演奏でも、彼が得意とした「くるみ割り人形」が聴き物で、テンションの高いチャイコフスキーが楽しめます。
ICAD-5028
シャルル・ミュンシュ
ハイドン:交響曲第98番変ロ長調
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調*

「ボーナス・トラック」
ハイドン:交響曲第98番とブルックナー:交響曲第7番への招待(ウィリアム・ピアースによるナレーション付きフォト・ギャラリー)
シャルル・ミュンシュ(指)ボストンSO

収録:1960年10月18日、1958年2月18日* ハーヴァート・ユニヴァーシティサンダース劇場 (アンビエント・リマスタリング)(ボーナス・トラックのみモノラル)
ミュンシュのレパートリーとしては、ブルックナーは例外的ではありますが(CDとしては違う日に演奏された第7番の盤も存在します)、やはり映像で見ることで彼の解釈の深いところを理解できるに違いありません。1955年から1979年にかけてボストンのテレビ局“WGBH”は150以上のライヴ・コンサートを放送しました。当時の4人の音楽監督、シャルル・ミュンシュ、エーリッヒ・ラインスドルフ、ウィリアム・スタインバーグ、そして小澤征爾。他の客演指揮者たちも含めて、毎回、彼らの雄姿がテレビ画面を飾ったのですから、これは興奮間違いありません。これらの放送のうち、100公演以上が現在ボストンSOの倉庫に眠っているのですから、まだまだ宝の発掘は可能でしょう。

ICAD-5029D
ブラームス:交響曲第1番ハ短調
交響曲第2番ニ長調 Op.73*
シャルル・ミュンシュ(指)ボストンSO

収録:1961年10月31日、1960年4月12日*  ハーヴァート・ユニヴァーシティサンダース劇場
アンビエント・マスタリング
大好評、ミュンシュのテレビ放送シリーズです。ミュンシュはボストンSOの音楽監督時代に、積極的にブラームスを取り上げました。交響曲第1番は43回、交響曲第2番は何と!62回、そして第4番は56回もの演奏記録があるのです。演奏旅行の際には必ずと言ってよいほどブラームスを取り上げ、その熱い思いを音にしたのでしょう。1960年の来日公演では第2番を演奏し、大絶賛を浴びたミュンシュ。この映像の第2番はその来日直前の記録です。
ICAD-5030D
レ・シルフィード&ジゼル
ショパン:バレエ「レ・シルフィード」(ダグラス編)<タマラ・カルサヴィナによるイントロダクション/前奏曲Op.28-7/夜想曲Op.32-2/ワルツOp.70-1/マズルカ Op.33-2/前奏曲Op.28-7/マズルカOp.67-3/ワルツOp.18/ワルツOp.64-2/クレジット>

アダン:バレエ「ジゼル」<全2幕>
《レ・シルフィード》
<踊り手>スヴェトラーナ・ベリオソヴァ
ヴィオレッタ・エルヴィン
アリシア・マルコヴァ、ジョン・フィールド
コレオグラフィ…ミハイル・フォーキン
エリック・ロビンソン(指)スタジオ・オーケストラ

《ジゼル》
<踊り手>ナディア・ネリナ…ジゼル
ニコライ・ファジェーチェフ…アルブレヒト
ニルス・ビョルン・ラーセン…ヒラリオン
リディア・ソコロヴァ…ジゼルの母
マーガレット・ヒル…ミルタ
ユリア・ファーロン…バチルダ 他
コレオグラフィ…ジャン・コラリ、
ジュール・ペロー
ヒューゴー・リゲノールド(指)コヴェントガーテンO

収録:1953年4月3日放送(スタジオ収録)、1958年11月3日放送(スタジオ収録)*
アンビエント・マスタリング
1900年代の初頭、ディアギレフ率いるバレエ・リュスの公演で大成功を収めた2つのバレエ作品です。レ・シルフィード。これはショパンの名曲を、ルイ・ダグラス(初演時はグラズノフ)が管弦楽に編曲したものを使用したロマンティックな作品で、特にあらすじはなく、ただただ幻想的な場面が広がる作品です。1907年、この作品の初演で踊った伝説の名プリマ、タマラ・カルサヴィナがこの作品について語る場面だけでも、ファンにとっては必見でしょう。この映像で踊るマルコヴァは、もともとイギリス生まれのバレリーナですが、1924年にバレエ・リュスに入団、その際に名前もロシア風に変えたという人。戦後イギリスに戻り様々な活躍をしました。ジゼルを踊るナディア・ネリナは1950年代から1960年代にかけて、コヴェント・ガーデンで最高の踊り手と称された人。優雅な踊りで人々を魅了しました。

ICAD-5031F(2DVD)
マイケル・ティルソン・トーマス/R・シュトラウス
R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」<イントロダクションと楽曲解説/演奏>
交響詩「英雄の生涯」*<イントロダクションと楽曲解説/演奏>
アレクサンダー・バランチック(Vn)*
マイケル・ティルソン・トーマス(指)LSO

収録:1986年12月4.5日 エルストゥリー・スタジオA、1994年ロンドンバービカン*
LPCM-stereo
アンビエント・マスタリング
字幕…フランス語/英語
1995年からサンフランシスコSOの音楽監督を務め、また世界中で精力的に活躍している指揮者マイケル・ティルソン・トーマスの2つのR.シュトラウス作品です。この映像はテレビ放送のために制作されたドキュメンタリーで、“楽曲解説、リハーサル場面”と“本番の演奏”の2つの部分から構成されています。彼のR.シュトラウスは1989年録音のCBS MasterworksのCDでも高く評価されていますが、この映像では、素晴らしい演奏が創造されていく様子がつぶさにわかります。R.シュトラウスが総譜に何を記したか、それを演奏家たちがどのように読み解くか、そして指揮者がどのようにまとめ上げ、人々の心に届かせるのか・・・その顛末が逐一わかることでしょう。

ICAD-5037
エイドリアン・ボールト
ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第8番ニ短調
仮面劇「ヨブ」
エイドリアン・ボールト(指)LPO

収録:1972年12月12日ロイヤル・フェスティバル・ホール
※アンビエント・マスタリング
イギリスを代表する名指揮者、エイドリアン・ボールト卿(1889-1983)は、自国ものの中でも、とりわけヴォーン=ウィリアムズの音楽に深い愛情を注ぎ、彼の交響曲全集をいち早く録音したことでも知られています。この映像に収録された2つの作品は、ボールトにとっても重要なもので、交響曲第8番の力強い演奏はもちろんのこと、仮面劇「ヨブ」も文句のつけようのない名演となっています。 仮面劇「ヨブ」は初演だけは1931年に作曲家自身が行ったものの、その翌年の舞台公演としての「完全な形」の演奏は、ボールトに託されています。ボールトもこの曲を大切なレパートリーとして、1977年の最後のプロムス出演の際にも、この「ヨブ」を演奏したほどでした。 83歳にしてこの矍鑠たる姿には、拝復する他ありません。初出映像となります。

ICAD-5038
アンドレ・プレヴィン
ラフマニノフ:詩曲「鐘」Op.35
プロコフィエフ:組曲「キージェ中尉」*
バーンスタイン:「キャンディード」序曲#
シーラ・アームストロング(S)
ロバート・ティアー(T)
ジョン・シャーリー=カーク(Br)
アンドレ・プレヴィン(指)
LSO&ロンドン交響cho


収録 1973年7月26日:ロイヤル・アルバート・ホール
1977年4月24日ロンドン*
1971年11月25日 ロイヤル・フェスティバル・ホール#
※アンビエント・マスタリング
指揮者としてもピアニストとしても、またジャズ・プレーヤーとしても名高いアンドレ・プレヴィン(1929-)によるロシア音楽集です。彼は、1968年から1979年までロンドンSOの首席指揮者を務めており、この3つの公演はBBCテレビの人気番組「アンドレ・プレヴィンのミュージック・ナイト」の一部として撮影されたものです。年代を追うごとに、より親和性を深める両者の素晴らしい連携プレーを楽しむことができるでしょう。ラフマニノフの「鐘」では、当時イギリスで最も活躍していた素晴らしい独唱者を迎え、力強い響きを堪能させてくれます(彼は同じメンバーで、2年後にこの曲をEMIに録音しています)。弾けるバーンスタイン、機知に富んだプロコフィエフも、プレヴィンならではの演奏です。初出映像となります。

ICAD-5039
ミュンシュのメンデルスゾーン
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
 交響曲第4番「イタリア」*
モーツァルト:フリーメイソンの為の葬送音楽 ハ短調 K.477(479a)#
シャルル・ミュンシュ(指)
ボストンSO

収録:1959年12月1日、1958年5月30日*、1959年4月7日#  ハーヴァード・ユニヴァーシティ、サンダース劇場
※アンビエント・マスタリング
人気シリーズ「WGBHのテレビ放送」コンサートからの映像。RCAへの録音も推進力満点の大名演でしたが、その凄みを豪快な指揮と共に眼で確認できる醍醐味は何物にも代えがたいものです。「スコッランド」第1楽章、第1主題の切なさはCD以上の陰影が滲み、ミュンシュには珍しいほどの内省的な切なさを吐露しますがその直後はただただ猛進!中でも見ものは第2楽章!長い指揮棒をビュンビュン振り回すミュンシュの指揮は目を突き刺ささないかヒヤヒヤするほどですが、ここでは猛烈な高速テンポのせいで、なんと指揮棒が手から離れ(15:56)、それを瞬間キャッチして指揮を続行!恐るべき身体能力を窺わます。まさに肉体と表現はいったいであることを実証!音声はモノラルながら良好。【湧々堂】

ICAD-5040
偉大なるコレオグラファー/ジョン・クランコ

(1)貴婦人と道化師(ヴェルディの音楽を元にマッケラスがアレンジ)
(2)パイナップル・ポール(サリヴァンの音楽を元にマッケラスがアレンジ) *
(1)
<踊り手>
スヴェトラーナ・ベリオソヴァ、レイ・パウエル、ロナルド・ハインド
<演奏>
チャールズ・マッケラス(指)コヴェントガーデン王立歌劇場O

(2)
<踊り手>
メール・パーク、デヴィッド・ブレア、スタンリー・ホルデン、ブレンダ・テイラー、ゲルド・ラーセン
<演奏>
チャールズ・マッケラス(指)LSO

収録:1959年5月3日放送 (スタジオ収録)、1959年11月放送 (スタジオ収録)*
※アンビエント・マスタリング
南アフリカ出身のダンサー&振付家ジョン・クランコ(1927-1973)は、イギリスのサドラー・ウェールズ・バレエで振付家として成功した後、1961年からドイツのシュツットガルト・バレエ団の芸術監督を務めました。45歳という、決して長くはない生涯に90作を越えるバレエを作り、そのいくつかは、現在でも各国で上演され続けています。ここに収録された2つの作品は、名指揮者チャールズ・マッケラスとの共同作品で、音楽はマッケラスが担当。「貴婦人と道化師」はヴェルディ、「パイナップル・ポール」はサリヴァンの音楽を元に編纂されています。いずれも音としては別録音で聴くことができましたが、やはり映像で観ることができるのは、ファンにとっても朗報でしょう。1950年代から60年代にかけて、ロイヤルバレエ団のプリンシパル・ダンサーであったデヴィッド・ブレアをはじめ、サドラー・ウェールズのプリマバレリーナ、ベリオソヴァなどバレエ好きにはたまらない映像です。

ICAD-5041
クラウス・テンシュテット
マーラー:交響曲第5番
クラウス・テンシュテット(指)LPO

収録:1988年12月13日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
※アンビエント・マスタリング
すでにEMIからCDリリースされている「伝説の名演」。テンシュテットの1988年12月13日のライヴ公演の映像です。10年前のスタジオ録音は、ペンギン・ガイドで「卓越したパフォーマンス、一方で思慮深く、暖かさと表現力を持ち合わせた」と評されましたが、こちらのライブは「スタジオ録音に比べ、より大胆で、緊張感に満ちた演奏。経験が最大限の力で打ち込まれた」と最大限の賛辞が送られています。まさに伝説がここにあります。テンシュテットの生きた証をご自身の目で見ることができる喜びをお届けいたします。

ICAD-5042
クルト・ザンデルリンク
シューマン:交響曲第4番
マーラー:大地の歌
キャロリン・ワトキンソン(Ms)
ジョン・ミッチンソン(T)

クルト・ザンデルリング(指)
BBCフィルハーモニック

収録:1988年7月29日 ロイヤル・アルバート・ホール
※アンビエント・マスタリング
英国放送協会(BBC)は、いくつかのオーケストラを擁しており、その中の一つがこのBBCフィルハーモニックです。1926年マンチェスターに設立されるも、1931年、ロンドンにBBCSOが設立された時に、一度解散させられました。しかし、その2年後に地方オーケストラの必要性が高まり、BBCノーザン・オーケストラとして復活、楽団員を増強しながら1991年に現在の名前となったという変遷があります。なので、この演奏はBBCノーザン・オーケストラの時代ということになります。ザンデルリンクは様々なオーケストラと仕事をし、すべてに傑出した記録を残しています。とりわけ、絹糸を撚り合わせたような滑らかな弦の響きの美しさは筆舌に尽くしがたく、ここで聴かれるシューマンとマーラーも、精緻なアンサンブルから導き出される美音と、独特の解釈は、一度聴いたら忘れられない印象を残すことでしょう。「大地の歌」を得意とするテノール、ミッチンソンの曇りなき高音も一聴の価値ありです。

ICAD-5043
エーリッヒ・ラインスドルフ
シューベルト:交響曲第9番「グレート」
シューマン:交響曲第4番ニ短調 *
ワーグナー:「パルジファル」〜聖金曜日の音楽#
エーリッヒ・ラインスドルフ(指)
ボストンSO

収録:1963年4月9日 ハーヴァード・ユニヴァーシティ、サンダース劇場
、1962年11月13日 ハーヴァード・ユニヴァーシティ、サンダース劇場*
1964年1月7日 ボストン・シンフォニー・ホール#
モノクロ・モノラル
※アンビエント・マスタリング
1955年から1979年にかけてテレビで放送された、ボストンSOライブ・コンサート・シリーズの初期の記録。雰囲気や情に流れず、知的に明瞭に音楽を構築することを旨とするラインスドルフの特徴を再認識できる貴重な映像です。特にシューベルトは、そんなドラスティックなまでの締め付けが全体に漲り、「歌」に酔いしれることさえ許さない厳しさで一貫。その代わり、声部の克明な表出ぶりにも妥協がないので、管楽器を重ねるアイデアも含めてシンフォニックな響きの手応えは並ではありません。終楽章もかなり速めのテンポですが、ミュンシュのような痛快さではなく、恐いお説教のよう。棒を持たずに小さな手ぶりだけで拍を刻む指揮ぶりも、オケにとってはプレッシャーかもしれません。しかもラインスドルフの顔はいつも笑顔という怖さ!シューマンでは管楽器パートの重ね技は更に大胆となり、晩年まで愛奏した作品だけに、表現の幅がぐんと広がり、ロマンの香りと陰影が増し、アゴーギク自在となります。モノラルが聴きやすい音質。【湧々堂】

ICAD-5044
ボロディンSQ/シューベルト他
シューベルト:弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調D87
 弦楽四重奏曲第12番ハ短調「四重奏断章」D703
ブラームス:弦楽四重奏曲第2番 イ短調 p.51
 弦楽四重奏曲第3番〜第3楽章
ボロディンSQ

収録:2010年1月16日 パリ シテ・ドゥ・ラ・ ミュージック
世界中のSQの中でも、最高位に属するであろうボロディンSQのフランスでの演奏記録です。この収録の1週間前に、ロンドンのウィグモア・ホールで結成65周年の記念演奏会を行ったという世界で最も活動歴の長いアンサンブルとしても知られています。 1945年にロシア(旧ソ連邦)で結成され、歴代メンバーの亡命や海外流出などのアクシデントを乗り越えながら、その伝統は脈々と息づき、時にはショスタコーヴィチの相談を受け、また時にはフランス近代音楽を演奏するなど、多彩な活動を行ってきた彼ら。ここで見せる穏やかな表情の裏には、言葉に尽くせぬ苦労があったに違いありません。熟成に熟成を重ねた深いシューベルトとブラームスです。

ICAD-5049D
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調
■ボーナス
ギュンター・ヴァントへのインタビュー
ギュンター・ヴァント(指) BBC響

収録 1990年9月9日 ロンドン ロイヤル・アルバート・ホール
収録時間:79分
音声:LCPM ステレオ
字幕:英語/フランス語(インタビュー)
画面:4:3/REGION All(Code:0)
ミュンヘン音楽院でジークムント・フォン・ハウゼッガーと邂逅した若きギュンター・ヴァント。ブルックナーのオーソリティであったハウゼッガーから強い影響を受けたであろう彼が、素晴らしいブルックナー指揮者となることは、予め準備されていたのかもしれません。指揮者となってからのヴァントは、様々な歌劇場を経て、1946年にケルン市の音楽総監督に就任、1974年に辞任するまでこの地で精力的に音楽活動をし、多くの録音を残しています。この頃に録音したケルンRSOとのブルックナーの第5番の演奏は、1978年にドイツ・レコード賞を受賞したことで、この曲は彼の「運命の交響曲」となったことは間違いありません。その後、RCAに録音したベルリンSOとの第5番も高い評価を受け、彼の中でもこの曲はいよいよ重要な作品となっていきました。この1990年のBBCSOとの演奏は練りに練られた堅固たる解釈を聴くものであり、彼の本質は、ドイツのオーケストラであろうがイギリスのオーケストラであろうが、まったく変わりなく表出されるのだということを、改めて認識させてくれる貴重な記録です。ボーナスとして収録されたインタビューではブルックナーの作品全般と第5番の神秘的な構造について語る彼の姿を捉えておりブルックナーに対するヴァントの深い理解を感じさせてくれることでしょう。
ICAD-5050D
マーゴ・フォンテーン&マイケル・サムズ:チャイコフスキーを踊る
チャイコフスキー:「眠りの森の美女」(抜粋)
「白鳥の湖」(抜粋)*
「くるみ割り人形」第2幕#
ジョン・ランチベリー(指)ロイヤル・オペラ・ハウスO
ロバート・アーヴィング(指)LPO*
フーゴ・リゲノールド(指)LPO#

収録 :1959年12月20日放送 (スタジオ収録)/1954年6月9日放送 (スタジオ収録)*/1958年12月21日放送(スタジオ収録)#

収録時間:72分
音声:LCPM /モノラル
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)
20世紀後半を代表するイギリスのプリマ、マーゴ・フォンテーンは1919年にイギリスで生まれ、家族とともに中国で育ちました。1934年にデビューし、その翌年、16歳でプリマとなります。数多くの作品の主役を演じ、また「眠れる森の美女」のオーロラ姫は大ヒットの演目となりました。1949年にニューヨーク公演で大成功を収めましたが、1955年の結婚を機に引退説が飛び交いました。しかしそんな噂をはねのけ、1963年からはルドルフ・ヌレエフとパートナーを組み、その後10年以上も踊り続けたのです。この映像はそんなの彼女の結婚前後の完璧な踊りを目の当たりにできるものです。パートナーは、当時最も心の通っていたであろうマイケル・サムズで、2人の素晴らしい演技には息を飲むほかありません。
ICAD-5051D
マーラー:交響曲第1番「巨人」
R・シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」*

■ボーナス
マーラー:交響曲 第5番〜第4楽章「アダージェット」#
エーリヒ・ラインスドルフ(指)ボストンSO

収録 1962年12月4日ハーヴァード・ユニヴァーシティ,サンダース劇場/1962年11月
13日ハーヴァード・ユニヴァーシティ,サンダース劇場*1963年11月12日 ボストン・シンフォニー・ホール#

収録時間:78分
音声:LCPM /モノラル
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)
ラインスドルフの熱気溢れるマーラーとR.シュトラウスは、まさしく目の覚めるような好演といえるでしょう。ラインスドルフはウィーンのユダヤ人家庭に生まれ、5歳から音楽を学び始めます。彼が生まれた頃のウィーンは、まだその8か月前に亡くなったマーラーの話題が消えることはありませんでした。そんなラインスドルフ、1934年から1937年までザルツブルク音楽祭でワルターやトスカニーニの助手を務め、1937年にはメトロポリタン歌劇場でワルキューレを指揮しています。その年、メトロポリタン歌劇場の副指揮者の地位を得ましたが、その数か月後には祖国オーストリアはナチス・ドイツに占領されてしまったため、彼は1942年にアメリカへ帰化することになりました。メトではワーグナーの指揮で注目を浴びましたが、幼い頃から親しんでいたマーラーの作品にも共感を持っていて、1960年代には、LPの登場で長時間録音が可能になったという追い風を受け、RCAビクターに超優秀録音のマーラーの交響曲全曲を録音(第4番だけは除く)し、マーラー・ブームを先導するという偉業も成し遂げました。そんな時代に残されたこのコンサート。カラヤンとバーンスタインの影に隠れてしまった感のあるこの名指揮者を再認識するにはもってこいの映像です。
ICAD-5052D
シューマン:歌劇「ゲノフェーファ」序曲
 交響曲第2番ハ長調Op.61*
シューベルト:交響曲第5番#
シャルル・ミュンシュ(指)ボストンSO

収録: 1961年4月18日/1959年4月7日*/ 1962年2月27日#

収録時間:75分
音声:LCPM /モノラル
字幕:なし/画面:4:3/REGION
All(Code:0)
。ミュンシュは1955年に初めてボストンSOをテレビに出演させました。ミュンシュの人気とオーケストラの素晴らしい演奏でこの番組は評判を呼び、多くの視聴者が歓喜の涙を流したことは間違いありません。ミュンシュはシューマン交響曲第2番にはとりわけ強い思い入れがあったようで、4つの異なるシーズンにこの曲を演奏しましたが、この曲と、シューベルトの交響曲第5番の録音は全く残っていませんでした。なぜ記録に残さなかったのかはわかりませんが、ここで聴ける2曲は、作品の輪郭をくっきりと際立たせ、その上で自由にメロディラインを遊ばせるという見事なものであり、信じられないほどに刺激的な姿となっています。彼のディスコグラフィにまた一つ名演が加わりました。
ICAD-5056D
ハイドン&モーツァルト:弦楽四重奏曲集
ハイドン:弦楽四重奏曲第77番「皇帝」Hob.III77
モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番「不協和音」 K465*

■ボーナス
モーツァルト:弦楽四重奏曲ハ長調K428
アマデウスSQ
<ノーバート・ブレイニン(第1Vn)、ジークムント・ニッセル(第2Vn)、ペーター・シドロフ(Va)、マーティン・ロヴェット(Vc)>

収録:1980年12月18日ニューポート トレデガー・ハウス
1983年2月6日ロンドン ロイヤル・オペラ・ハウス*
収録時間:75分
音声:Enhanced モノラル/字幕:なし
画面:4:3/REGION All(Code:0)
アマデウス弦楽四重奏団は、そのメンバーのほとんどがウィーンで学んでいましたが、彼らはナチスの迫害を逃れイギリスに移り、イギリス人のチェリストのロヴェットを迎え1948年にこのアンサンブルを結成しました。翌年のウィグモア・ホールのデビューコンサートでは、チケットを売り尽くすほどの人気を得て、1950年代から1960年代にかけて大活躍したのです。しかし、70年代以降の音楽的嗜好の変化(鋭角的な表現が好まれるようになった)により、活動の終わりの頃には少々人気が下降気味であったことは否めません。とは言え、彼らの高揚感のある演奏は、ドイツの伝統を現代に伝える貴重なものであり、今現在、改めて聞いてみると新しい発見が種々あるものです。この映像は、彼らの活動の終焉近くである1980年代に収録されたもので、彼らが最も得意としたハイドンとモーツァルトを聴くことができます。長年イギリスで活動を行いながらも、決してドイツ精神をなくすことなかった彼らの矜恃を守り抜いた孤高の演奏と言えるのではないでしょうか?この「不協和音」の演奏から4年後、シドロフの死によって、40年続いた彼らの活動が停止し、一つの良き伝統も終焉を告げました。
ICAD-5057D
ヘンデル:組曲「水上の音楽」(ハーティ版)
モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」*
 交響曲第38番ニ長調「ブラハ」#
シャルル・ミュンシュ(指)ボストンSO

収録:ハーヴァード・ユニヴァーシティ,サンダース劇場1960年4月12日
1958年4月8日*
1959年11月3日#
収録時間:62分
音声:Enhanced モノラル/字幕:なし
画面:4:3/REGION All(Code:0)
今作はモーツァルトとヘンデルを収録。どちらも彼が得意としたレパートリーです。ヘンデルの「水上の音楽」は、作曲家&指揮者ハミルトン・ハーティによる編曲版を使用していて、通常聴かれるものよりも若干短いことと、楽器編成が拡大(特にティンパニが強化)されていることが特徴です。ミュンシュはこの曲を53回(!)演奏したと記録されていて、RCAへの録音も残されています。モーツァルトは不思議なほど録音がなく、この2作品も他には録音がありません。何とも生き生きとしたモーツァルトです。ブックレットには、38年間に渡ってボストンSOの首席フルート奏者を務めたドリオ・アントニー・ドワイヤーへのインタビューを掲載(英語のみ)。ミュンシュとオーケストラの関係を垣間見ることができます。

ICAD-5058D
名手の饗宴〜三大バレエ
ショパン:レ・シルフィード
ドリーブ:コッペリア(マーガレット・デールによるテレビ版)*
アダン:ジゼル-第2幕「パ・ド・ドゥ」#
ロバート・アーヴィング(指)フィルハーモニアO
ジョン・ランチベリー(指)LSO*
マルクス・ドッズ(指)プロ・アルテO#

収録:BBCスタジオ1956年4月6日放映
BBCスタジオ1957年10月27日放映*、BBCスタジオ1962年6月2日#
収録時間:96分
音声:Enhanced Mono
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)/モノクロ
バレエ界における普及の三大名作「レ・シルフィード」、「コッペリア」、「ジゼル」を、当時のプリマ・バレリーナ、ナディア・ネリナとマーゴ・フォンテインが躍る歴史的映像でお楽しみいただく1枚です。「レ・シルフィード」は、ショパンの美しいピアノ曲(オーケストラ編)がふんだんに使われたもので、ストーリー性は希薄なものの、ミハイル・フォーキンによる幻想的な振付が印象的な作品です。もともとはグラズノフが編曲した「ショピニアーナ」が使われていましたが、現在ではロイ・ダグラスの華麗な編曲版が使われています。ロマンティックで空想的な雰囲気を醸し出すためには、実は大変な技術を必要とするのですが、ネリナは難なくこの役を踊りきっています。ネリナの素晴らしさは「コッペリア」でも発揮されていて、ここでは彼女の演劇能力の高さも知ることができるでしょう。そして3つ目の映像である「ジゼル」からの
抜粋はマーゴ・フォンテインとルドルフ・ヌレエフとの最古のコラボレーションの記録であり、この2人は翌年の「ジゼル」の共演が話題となり、その後10年もの間パートナーとして踊り続けることになるのです。

ICAD-5059D
ベートーヴェン:エグモント序曲
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64

■ボーナス
モーツァルト:セレナード第9番「ポストホルン」〜メヌエット第1番*
エーリヒ・ラインスドルフ(指)ボストンSO

収録:1969年4月15日ボストン・シンフォニー・ホール
1963年1月15日ハーヴァード・ユニヴァーシティ,サンダース劇場*
収録時間:57分
音声:Enhanced モノラルo/字幕:なし
画面:4:3/REGION All(Code:0)
ミュンシュの後を継いで、1962年から1969年までボストンSOの音楽監督を務めたラインスドルフによるベートーヴェンとチャイコフスキーです。しかし、ラインスドルフは結果的にボストンSOとは14回の定期公演を行ったのみであり、彼らが緊密な結び付きを保っていたのかどうかは、定かではありません。とは言え、この1969年のチャイコフスキーは、すでに多くの人々から切望されている演奏であり、ラインスドルフの新鮮な解釈と、驚くほど強靭な指揮ぶりを堪能することができるものです。

ICAD-5064
ヘンデル:オラトリオ「ソロモン」〜「シバの女王の到着」
合奏協奏曲イ長調 Op.6-11 HWV329/
ベートーヴェン:大フーガ(マリナー編)*
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」**
ブリテン:イリュミナションOp.19**
アンソニー・ロルフ=ジョンソン(T)
ネヴィル・マリナー(指)
セント・マーティン・アカデミーO

収録 1974年5月23.24日ロンドン セント・ジョン・スミス・スクエア
1972年8月25日ロイヤル・アルバート・ホール*
1983年8月12日ロイヤル・アルバート・ホール**
収録時間:86分
音声:Enhanced モノラル
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)/カラー
1959年にネヴィル・マリナーが設立したセント・マーティン・アカデミーO(アカデミー室内O)の輝かしい記録です。設立当初は小編成の弦楽アンサンブルで17〜18世紀の音楽を専門に演奏していましたが、古楽器専門の団体の台頭を受け、70年代辺りからは管楽器を加えるなど、編成とレパートリーを拡大し、独自の路線を歩んでいることでも知られます。この映像はヘンデルからブリテンまでと、まさにこの団体の幅広さを見せつけるような編成となっていて、リズミカルで洗練されたヘンデルの合奏協奏曲や、とても幽玄なブリテンの「イリュミナション」など、多彩な音楽を楽しめます。このブリテンでソロを歌うロルフ・ジョンソンは、イギリスの名テノールで、宗教曲やシューベルトの歌曲で知られています。滋味あふれた歌い口が魅力的です。ベートーヴェンの「大フーガ」はマリナー自身の編曲によるもので、軽妙さと重厚さを併せ持つ素晴らしい仕上がりとなっています。全て初出映像です。

ICAD-5065
ベルリオーズ:序曲「海賊」Op.21
チャイコフスキー:交響曲「マンフレッド」
バレエ音楽「くるみ割り人形」〜第2幕のパ・ド・ドゥ
エルガー:エニグマ変奏曲〜ニムロッド
プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」〜「タイボルトの死」
ユーリ・テミルカーノフ(指)
サンクトペテルブルグPO


収録 1992年8月26日ロンドンロイヤル・アルバート・ホール
収録時間:72分
音声:LPCM Stereo/字幕:なし
画面:4:3/REGION All(Code:0)
カラー
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニーSOが初めてプロムスにて演奏した、爽快かつ豪快な1992年の記録です。ベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」を世界初演するほどの実力を有したペテルブルク・フィルハーモニー協会を前身とし、1882年にサンクトペテルブルグの宮廷Oとして設立、バラキレフやグラズノフなどの錚々たる顔ぶれが指揮台に立ちました。その後、1917年のロシア革命の際、改組され、クーセヴィツキーを初代常任指揮者に迎えるも、その後も幾度かの改称と指揮者交代を経るなど動乱の時期が続きます。そんな混乱を鎮めたのが、大指揮者ムラヴィンスキーでした。1938年、35歳で常任指揮者のポストに就いた彼は、その卓越した技術とカリスマ性で、みるみるこの楽団を世界トップの座に引き上げたのです。ムラヴィンスキーは生涯に渡ってこのポストに就いていましたが、1988年に没してからは、才人テミルカーノフが、このオーケストラに更なる栄光を齎しています。このプロムスのライヴでは、彼自身の個性と先人から受け継いだ伝統の見事な結実が見てとれます。彼が得意とする曲目が並び、なかでも交響曲「マンフレッド」はマニアの間で知られる「ラストの改変」が施されています。通常とは違い、第1楽章のコーダが回想され悲劇的に終わるヴァージョンは、この曲についてのテミルカーノフの思いが感じられることでしょう。全て初出映像です。

ICAD-5066
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 クラウス・テンシュテット(指)
ボストンSO

収録 1977年11月5日ボストン・シンフォニー・ホール
収録時間:66分
音声:Enhanced モノラル
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)/カラー
大好評、ボストンSOの放送コンサートのシリーズです。今回登場するのは、クラウス・テンシュテット。この大人気の指揮者の現存する最古のコンサート映像の一つとなります。1971年に亡命後いくつかのオーケストラを指揮していたテンシュテットは、1974年のボストンSOの客演で世界的に知られることとなります。その3年後のこのブルックナー(1824-1896)の演奏は、まさに歴史的な名演として語り継がれるものであり、当時の新聞でも「一生に一度の経験」と記載されるなど、当時のアメリカ音楽界のみならず、世界中で話題になったものです。その後ボストンSOとは10年間友好な関係を保ち、数々の名演を聞かせましたが、このブルックナーはとりわけ「ドイツ的なレパートリー」であり、テンシュテットの神髄とも言えるものでしょう。もちろんDVDでの初出映像です。

ICAD-5067
ハイドン:交響曲第55番変ホ長調 Hob.I:55
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92*

《ボーナス》
ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 Op.93#
ウィリアム・スタインバーグ(指)
ボストンSO

収録 1969年10月7日
1970年10月6日*ボストン・シンフォニー・ホール
1962年1月9日ハーヴァード・ユニヴァーシティ,サンダース劇場#
収録時間:86分
音声:Enhanced モノラル
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)/カラー
ボストンSOの放送シリーズです。当時の最先端の技術を駆使して収録された映像は、最新の注意を払って復元されています。ウィリアム・スタインバーグはフランクフルト歌劇場で指揮者としてデビュー、パレスチナで活躍後、1955年から1972年、22年の長さに渡ってピッツバーグSOの音楽監督を務めました。それに平行して1969年から1972年までの3シーズンに渡って、ボストンSOの音楽監督を務めています。日本では、どうしても次期監督に就任した小澤の業績に目が向いてしまいますが、スタインバーグはこのオーケストラに、機械的な精密さと、しなやかな強度を与えたことはもっと知られてもよいのではないでしょうか。ここに収録されたハイドンとベートーヴェンは、そんなスタインバーグの見事な指揮ぶりを感じることができるでしょう。全て初出映像です。

ICAD-5071
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 ウィリアム・スタインバーグ(指)
ボストンSO

収録1962年1月9日ハーヴァード・ユニヴァーシティ,サンダース劇場
収録時間:61分
音声:Enhanced Mono/字幕:なし
画面:4:3/REGION All(Code:0)
モノクロ
ボストンSOのテレビ放送シリーズの最初期の記録です。スタインバーグは1969年から1972年までの3年間に渡って音楽監督を務めましたが、この演奏はそれ以前の、彼がピッツバーグSOと輝かしい関係を築いていた時期のものです。このスタインバーグの指揮したブルックナー(1824-1896)は、ライブ録音の一部として放送され大好評となりました。その貴重な映像を細心の注意を払って復元し、ここに送り出すことに成功したのです。彼らはこのような緊密な関係を少しずつ積み上げて行ったのでしょう。1972年2月に記録された同曲のライブ演奏(BSO自主制作盤に収録)では、煌めくような演奏を生み出すことになったのです。全て初DVD化となります。なお、ここで用いられている版は、シャルク版を元にスタインバーグが「テレビ放送用」に更に短縮を施した特別ヴァージョンです。放送時間に合わせ、アダージョ楽章とフィナーレを思い切りぶった切りにしているのはご愛嬌。前述の72年版も若干のカットが施されていましたが(こちらはノーヴァク版使用)、当時は作曲家の意思よりも、どれだけ音楽を聴かせるかに重点が置かれていたようで、このような改変は良く行われたことでした。こんなところにも時代の変遷を感じさせます。

ICAD-5072
マーラー:交響曲第4番
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
フィリス・ブリン=ジュルソン(S)
クラウス・テンシュテット(指)ボストンSO

収録1977年1月15日ボストン・シンフォニー・ホール
収録時間:78分
音声:Enhanced Mono
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)/カラー
1977年のテンシュテットによるマーラー第4番のライブ映像です。モノラル収録ではありますが、情熱に満ちた彼の音は少しも迷いのないマーラー解釈を伝えるものとなっています。バルビローリやカラヤン、フルトヴェングラーなど歴代の大指揮者と比べても、一際鮮やかな音楽を作り出すテンシュテット。彼のマーラーはまた格別の味わいを持ち、その圧倒的表現力と高揚感は多くの聴衆を心から満足させるだけの求心性を備えています。ここではマーラーの作品の中では比較的小規模で牧歌的、天国的な雰囲気を湛えた第4番をお楽しみいただけます。ソリストのブリン=ジュルソンはアメリカ出身のソプラノ歌手で、活動の初期から十二音に興味を示し、ブーレーズ作品などでの名演もある人ですが、ここでは曲の持つ民謡風の味わいを打ち出した清楚な歌唱を聴かせています。同時収録はモーツァルトの「ハフナー」交響曲で、こちらもドイツの伝統を色濃く伝える名演です。全て初DVD化となります。
ICAD-5073
クライバーン&アラウ
ショパン:バラード第3番変イ長調Op.47
 スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39
 幻想曲ヘ短調Op.49
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「熱情」*
ヴァン・クライバーン(P)
クラウディオ・アラウ(P)*

収録1959年6月9日BBCテレビジョン・スタジオ
1959年10月13日BBCテレビジョン・スタジオ*
収録時間:83分
音声:Enhanced Mono/字幕:なし
画面:4:3/REGION All(Code:0)
モノクロ
アメリカ合衆国出身でありながら、1958年の第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝し、当時「冷戦下のソ連」で勝利したピアニストとして国民的英雄となった23歳のヴァン・クライバーン(1934-)。この映像はその翌年、BBCで収録されたショパンの3つの作品です。同じ時期にリリースされた彼の「私のお気に入りのショパン」アルバムはピルボードのチャートで37週間に渡ってトップの位置にあり、またクラシックのLPとしては驚異的な売り上げ(100万枚以上)を誇ったというのですから、その人気はものすごいものでした。もちろん才能豊かなピアニストであったクライバーンですが、当時のアメリカが彼に与えた栄光は大きすぎたのかもしれません。その後の彼の活躍ぶりについてはあまり特筆すべき点がないのが残念なところですが、少なくともこの1959年のショパンについては、彼の「全盛期」の演奏であり、全身からにじみ出る幸福さも存分に感じられるものとなっています。リヒテル、ギレリス、ショスタコーヴィチを感嘆させたという「神スター」の映像です。同じ年にBBCで収録されたアラウ(1903-1991)の映像が収録されていますが、こちらはどっしりと地に根を下ろした揺るぎないベートーヴェンであり、1961年にLPとして発売された時には、Gramophone誌でも「強力かつ劇的な説得力を持った解釈と技術の両方で、音楽を把握している」を評された名演です。全て初DVD化となります。
ICAD-5074
ロシア・バレエの宝物
1.プロコフィエフ:バレエ「石の花」第1幕
2.チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」第2幕よりパ・ド・ドゥ

《ボリショイ・バレエ名場面集》
3.プロコフィエフ:バレエ「シンデレラ」(抜粋)
4.アダン:バレエ「ジゼル」(抜粋)
5.ハチャトゥリアン(1903-1978):バレエ「ガイーヌ」(抜粋)
6.ミンクス:バレエ「ドン・キホーテ」(抜粋)
ユーリ・ソロヴィエフ/アッラ・シゾヴァ
ソ連国立レニングラード・キーロフ劇場バレエ…1
ガリーナ・ウラノヴァ
ニコライ・ファデイェチェフ
ボリショイ・バレエ…2
ライサ・ストルチコワ
レオニード・ラブロフスキー…3
エカテリーナ・マクシーモワ
マリス・リエパ…4
ニーナ・ティモフェイエワ
ニコライ・ファデイェチェフ…5
マイヤ・プリセツカヤ
ウラディーミル・ヴァシリエフ…6

収録1960年7月ロンドンコヴェントガーデン,ロイヤル・オペラ・ハウス…1
1956年10月21日ロンドンコヴェントガーデン,ロイヤル・オペラ・ハウス…2
収録1963年7月26。30日BBCテレビジョン・センター…3-6
収録時間:82分
音声:Enhanced Mono/字幕:なし
画面:4:3/REGION All(Code:0)
モノクロ
ロシアの二大バレエ団であるボリショイ・バレエとキーロフ・バレエ(現在ではマリインスキー)が、戦後初の大規模な西側へのツアーを行った際の映像です。ロシアの華麗なバレエをこれでもかと見せつけるかのような、素晴らしいパフォーマンスは、現代においても少しも色あせることがありません。「石の花」で美しいダンスを見せるユーリ・ソロヴィエフはニジンスキーの影に隠れてしまった感がありますが、当時は偉大な名声を持っていました。1956年のボリショイ・バレエによる「白鳥の湖」は、このイギリスのデビュー公演を、名ダンサーで当時コレオグラフィとして活躍していたマーガレット・デールがプロデュースを行うことで話題となり、テレビ放送は12万人が視聴したという記録を持っています。また4つの演目の抜粋を並べたテレビ放送用の映像も、マーガレット・デールの監修で撮影されており、ダンサーたちの妙技と多様性が最良の形で描かれています。全て初DVD化となります。

ICAD-5082D
レナード・バーンスタイン
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
シベリウス:交響曲第5番

■ボーナス映像
ハンフリー・バートンによるバーンスタインへのインタビュー*
レナード・バーンスタイン(指)LSO

収録:1966年11月27日ロンドンクロイドン・フェアフィールド・ホールズ、1966年11月*
収録時間:83分
音声:Enhanced Mono
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)/モノクロ
この映像は、1960年代の半ば、当時BBC放送の音楽・芸術部長となったハンフリー・バートンが考案したテレビ番組「シンフォニック・トゥワイライト」シリーズから取られたものです。ストラヴィンスキー自身も驚くほどの熱狂的な「春の祭典」と、バーンスタインが得意としていたシベリウスの交響曲第5番の2曲がバーンスタイン自身によって選ばれています。ハンフリー・バートンはバーンスタインの指揮者&作曲家としての才能を熟知しており、イギリス国内での彼の名声を高めることに尽力しました。それ故、ニューヨーク・フィルハーモニックの常任指揮者、そして「ウェスト・サイド・ストーリー」の作曲家として多忙な日々を送るバーンスタインを説得し、1965年にはロイヤル・アルバート・ホールでLSOとマーラーの交響曲第8番を演奏を実現させ、その壮観な模様を英国内に放送することができました。その後バートンは、バーンスタインの感動的な映像を何本もこの世に送り出したことは周知の事実であり、バーンスタインが1990年に没した時は、その4年後に伝記を出版するなど、彼を知り尽くした人でした。ボーナス映像として、1966年、まだ知り合って間もない頃のバートンによるバーンスタインのインタビュー(日本語字幕なし)が収録されています。

ICAD-5083D
ベンジャミン・ブリテン
モーツァルト:交響曲第40番ト短調K550
ブリテン:ノクターンOp.60

■ボーナス映像
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」(抜粋)
ベンジャミン・ブリテン(指)
イギリス室内O
ピーター・ピアーズ(T)

収録:1964年12月20日ロンドンクロイドン・フェアフィールド・ホールズ
収録時間:67分
音声:Enhanced Mono
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)
モノクロ(ボーナスのみカラー)
この映像は1964年のクリスマス週間に収録されました。メインのプログラムはモーツァルトの交響曲第40番ですが、やはり注目は彼自身の「ノクターン」でしょう。1958年、ブリテンの充実期に書かれたこの曲は、テノールと小編成の管弦楽のために書かれた8曲からなる連作歌曲で、夜の雰囲気を描くというよりも、「眠り、夢、そして死」に繋がる詩を用いたものです。曲自体はマーラーの未亡人であるアルマ・マーラー=ヴェルフルに捧げらていますが、実は、まさに「朋友」ピアーズのための作品であり、彼が歌うことを念頭に書かれていることは間違いありません。この映像でも2人の親密さが手に取るようにわかるはずです。ピアーズのフレッシュな声は崇高ですらあります。モーツァルトの交響曲は、モールティングスでの演奏が、最近CDでも復刻されましたが、映像で見ると、ブリテンがいかに現代的なアプローチを行っているかが理解できるはずです。ボーナス映像は1970年代の半ばのカラー・フィルムで、ブリテンの自宅のあるスネイプ・モルティングスで収録されました。抜粋ながら、ブリテンにおけるこの曲の唯一の録音という貴重なものです。
ICAD-5088D
エロール:バレエ「ラ・フィユ・マル・ガルデ」(J.ランチベリー編) フレデリック・アシュトン(コレオグラフィ)
ナディア・ネリナ(リーズ)
ディヴィッド・ブレア(コラス)
スタンリー・ホルデン(未亡人シモーヌ)
レスリー・エドワーズ(アラン)
ジョン・ランチベリー(指)
コヴェントガーデン王立歌劇場O

収録1962年12月27日ロンドンBBCスタジオ
収録時間:90分
音声:Enhanced Mono
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)/モノクロ
1789年、フランス革命が起きる2週間前に初演されたバレエ作品「ラ・フィユ・マル・ガルデ(御し難い娘)」です。日本では「リーズの結婚」のタイトルで知られています。もともとはフランスの民族舞踊と大衆歌曲などが使われていましたが、1828年にエロールが作曲した楽譜をJ.ランチベリーが編曲、フレデリック・アシュトンが振付したこの映像の形の版が最も有名であり、今でも世界中のバレエ団のレパートリーを飾っています。この版は1960年にアシュトンがプリマであるナディア・ネリナを念頭に置いて振付を施したもので、彼女の巧みな踊りだけでなく、他のダンサーのコミカルな踊りが話題となり、広く人気を博しました。この映像はその2年後のクリスマス週間にBBCによって収録されたもので、ネリナの美しく劇的なダンスは、時代を超越した輝きを放っています。
ICAD-5089D
ショルティ&シカゴ響:ヨーロッパ・デビュー・コンサート
メンデルスゾーン:「夏の夜の夢」序曲
ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68

■ボーナス・トラック
ショルティへのインタビュー(1972年11月19日…世界の偉大な指揮者たちより)
ゲオルク・ショルティ(指)CSO

収録:1971年9月4日エディンバラ国際フェスティバル
収録時間:67分
音声:Enhanced Mono
字幕:フランス語/ドイツ語(インタビュー)
画面:4:3/REGION All(Code:0)
モノクロ
1972年にイギリス国籍を得て帰化、ナイトの称号を授与された名指揮者ゲオルク・ショルティ(1912-1997)。彼は1969年にシカゴSOの音楽監督に就任し、ほんの数年ほどでこのオーケストラのレベルを世界のトップ・クラスへと高め、1971年にはヨーロッパで演奏旅行を行い大絶賛を浴びました。この映像はエディンバラでの熱狂的な演奏会の模様を収録したもので、ショルティの果てしないパワーとオーケストラの途方もない実力を伺い知ることができるでしょう。ショルティらしい明晰な音、メリハリのある音楽、そして輝かしい金管セクションと、後のDECCA録音で聴くことのできる「カッコ良いブラームス」がすでに完璧に出来上がっていることがわかります。これは当時のイギリスの聴衆が熱狂したのも頷けます。

ICAD-5098D
レナード・バーンスタインのエルガー
エルガー:エニグマ変奏曲

《ボーナス映像》
「エニグマ変奏曲」のリハーサル風景とバーンスタインへのインタビュー
レナード・バーンスタイン(指)
BBC響

収録:1982年4月14日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
《ボーナス映像》1982年4月
ロンドン BBC オムニバス・ホール
収録時間:65分
音声:ステレオ
字幕(ボーナス映像のみ):仏,独,日本語
画面:4:3
REGION All(Code:0)/カラー
※初映像化
「私は今、テレビ映像のために、実際の演奏のライブラリーを構築したいと思う。私は録音がとても好きだ。なぜならば、普段のコンサートでは注意を向けさせるのが不可能な部分までを、あなたがたに伝えるための方法が数多くあるからだ」 1970年のグラモフォン誌でバーンスタインはこのように語っています。 1930年にエイドリアン・ボールトによって創設されたBBC SOは、英国放送協会が所有する放送オーケストラの一つですが、1950年にボールトが首席指揮者の地位を退いてからは、数多くの名指揮者がその地位を受け継ぎ、また客演指揮者としてもトスカニーニを始めとした錚々たる指揮者が顔をそろえています。 さて、バーンスタインは、このオーケストラとの初顔合わせから遅刻し、また謝罪もしなかったというのですから、両者の関係は極めて前途多難なものになることが予想されました。しかし実際にリハーサルが始まると、バーンスタインの強烈な解釈と情熱的な指揮は、たちまちオーケストラを魅了し、純粋で高貴な音楽が紡ぎ出されてきたのです。彼らの「エニグマ」はLP 時代から名演として通っていますが、その「名演」が生まれるまでのプロセスを、このリハーサル映像はつぶさに見せてくれているのです。これは、バーンスタインとBBC SOとの唯一の映像であり、真の音楽が生まれる瞬間をとらえた貴重なものでもあります。インタビューの部分には、嬉しい日本語字幕付きです。
ICAD-5099D
オーギュスト・ブルノンヴィルによるコレオグラフィー
1ヴィンショルド(1815-1870)ラ・シルフィード全曲
(2)ゼンツァーノの花祭り〜「パ・ド・ドゥ」*

《ボーナス映像》
レヴェンスキョルド:ラ・シルフィード〜「第2幕のパ・ド・ドゥ」
(1)<ダンサー>フレミング・フリント/ルチェッテ・アルドゥス/シェルリー・ディクソン/ジョン・チェスワーズ/ジリアン・マーレウ/ヴァレリー・マーシュ/ジェニファー・ケリー/ランバート・バレエ団/デヴィッド・エレンベルク(指)LSO
(2)<ダンサー>ルドルフ・ヌレエフ/マリー・パーク/アシュリー・ローレンス(指)ロイヤル・オペラ・ハウス・オーケストラ

《ボーナス映像》
<ダンサー>フレミング・フリント/エルザ=マリアンヌ・フォン・ローゼン/カーメン・ドラゴン(指)プロ・アルテO

収録:1961年1月31日.2月2日ロンドンBBCスタジオ
1974年12月15日ロンドンサドラーズ・ウェールズ劇場*

《ボーナス映像》
1960年7月10日ロンドンBBCスタジオ
Enhanced Mono/収録時間:80分
音声:Enhanced Mono/字幕:なし
画面:4:3/REGION All(Code:0)
モノクロ
※初映像化
伝説の振付師、オーギュスト・ブルノンヴィルをご存知ですか?彼はフランス人のダンサー、振付師アントワーヌ・ブルノンヴィルを父とし、コペンハーゲンに生まれ、デンマーク王立バレエ学校で学びます。まずパリ・オペラ座のダンサーとして活躍し、1830年にはデンマークに戻り、その後はデンマーク王立バレエ団の振付師として50作を超えるバレエ作品を作り上げています。ここに収録された「ラ・シルフィード」は振付師ブルノンヴィルの代表作と言えるものです。パリ・オペラ座で初演された際は、他の人(フィリッポ・タリオーニ)の振付で踊られ、音楽も全く違うものでしたが、この上演を見たブルノンヴィルが感動し、デンマークで上演を希望しましたが、それは不可能に終わってしまったため、新たにノルウェー生まれの作曲家ヘルマン・レーヴェンショルドに作曲を依頼、振付も全く新しくした上で上演。結果的にはこのブルノンヴィル版の方が知れ渡っているというものです。すじはロマンティック・バレエの極致であり、妖精の美しさと、決して結ばれることのない悲恋を描いたもので、まばゆいばかりのパフォーマンスが繰り広げられる舞台は、観る者を限りなく魅了します。ボーナス映像では、名ダンサー、ヌレエフがジェームズを踊っている場面をご覧いただけます。
ICAD-5100D
ゲオルク・ショルティ&シカゴSO
モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K543
チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調Op.36
ドビュッシー:夜想曲〜祭り
ゲオルク・ショルティ(指)CSO

収録1985年2月2日ロンドン,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
収録時間:83分/音声:Enhanced Mono
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)/カラー
ショルティは1969年にシカゴSOの音楽監督に就任、当時、若干停滞気味だったこのオーケストラの実力を極限まで引き上げ、同年には初の海外公演を成功させるなど、目覚ましい活躍振りを見せました。その後、1991年に音楽監督を辞するも、死の直前まで桂冠指揮者として、このオーケストラと密接な関係を築き、コンサートにおいても、また録音においても、素晴らしい記録をいくつも作り上げていることはご存知の通りです。ここで演奏されているモーツァルトとチャイコフスキーは、溢れる情熱に支えられながらも、隅々まで精密に組み立てられていて、オーケストラも客席からも心地よい緊張感が感じられるものとなっています。アンコールでのドビュッシーがまた美しく、指揮者とオーケストラの親密な空気を感じられる絶好の映像であることは間違いありません。
ICAD-5101D
ウラディーミル・アシュケナージ
シューベルト:即興曲第1番変ホ短調D946-1
 即興曲第2番変ホ長調D946-2
 さすらい人幻想曲
シューマン:アラベスク.ハ長調Op.18
 ピアノ・ソナタ嬰ヘ短調Op.11
:ウラディーミル・アシュケナージ

収録1987年6月22日グラスゴースタジオA
収録時間:82分/音声:Enhanced Mono
字幕:なし/画面:4:3
REGION All(Code:0)/カラー
※初映像化
今では指揮者としても幅広い活動をするウラディーミル・アシュケナージ(1937-)。この映像は、グラスゴーの親密な雰囲気のスタジオで撮影された、アシュケナージによる極上のシューベルトとシューマンです。当時のソヴィエト連邦に生まれ、6歳でピアノを始め、その2年後にはモスクワでデビュー演奏改を開くほどの神童であり、1955年にはショパン国際ピアノ・コンクールに出場し、第2位を獲得(第1位はアダム・ハラシェヴィチ)。その後も勉強を続け、1960年にモスクワ音楽院を卒業しましたが、1963年にロンドンに移住したことがもとで、ソ連からは「その存在を抹消される」などの酷い扱いも受けています。しかし、すでに世界的な活躍を初めていた彼は、1970年代からは指揮活動も始めるなど、着々と人気を博し、1989年にはロシアに帰郷も果たし、名実ともに「世界のアシュケナージ」となったことはご存知の通りです。この映像では、シューマンのソナタやシューベルトの比較的珍しい作品なども演奏されていますが、どの曲にも彼の溢れるような抒情性が投影された名演となっています。

ICAD-5111D
ティルソン・トーマス〜アイヴズ他
アイヴズ:ニューイングランドの3つの場所*
シベリウス:交響曲第4番イ短調 Op.63
ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」〜「夜明けとジークフリートのラインの旅」

《ボーナス映像》
マイケル・ティルソン・トーマスへのインタビュー(1970年&2013年)
マイケル・ティルソン・トーマス(指)
ボストンSO

録音:1970年1月13日 ボストン・シンフォニー・ホール*、1970年3月10日 ボストン・シンフォニー・ホール
※初映像化
収録時間:92分
音声:Enhanced Mono
画面:4:3
REGION All(Code:0)/カラー
1969年10月22日、弱冠24歳のマイケル・ティルソン・トーマスは、ウィリアム・スタインバーグの後任としてボストンSOの指揮者としてデビューしました。これがきっかけとなり彼のエキサイティングなキャリアが始まったのです。その後の彼はニューヨーク・フィル、ロサンジェルス・フィル、ロンドンSO、サンフランシスコSOと言った名だたるオーケストラを指揮し、1988年にはアバドの後任としてロンドンSOの首席指揮者に昇りつめました。2004年にはウィーン・フィルを振り、2010年にはオバマ大統領から、アメリカ最高の芸術家に贈られるメダルが授与されています。グラミー賞も何度も受賞するなど、まさに現代最高の音楽家の一人です。この映像は、ボストン交響楽団の首席指揮者に就任してすぐの映像ですが、当時25歳の彼の極めて的確なアイヴズの解釈を見ることができます。「アイヴズの音楽は喜びに満ち、またあっけらかんとしていて、恍惚とノスタルジーに満ち溢れています。これはマーラーの音楽にも似て、全てを含む音楽世界を構築しています」と彼は語っています。シベリウスの第4 交響曲からは、複雑なテクスチャーを引き出し、ワーグナーからは興奮とリズミカルな活力を導き出しています。2 つの年代の独占インタビューも必見です。

ICAD-5130J(5DVD)
シャルル・ミンシュ〜ボストンSO演奏会1958-1962

《DVD1…ICAD-5016》
ベートーヴェン:プロメテウスの創造物
(抜粋)(1960)
ベートーヴェン:交響曲第4番(1961)
 交響曲第5番「運命」(1959)

《DVD2…ICAD-5028》
ハイドン:交響曲第98番(1960)
ブルックナー:交響曲第7番(1958)
《DVD3…ICAD-5039》
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」(1959)
 交響曲第4番「イタリア」(1958)
モーツァルト:フリーメーソンの葬送音楽(1959)

《DVD4…ICAD-5052》
シューマン:歌劇「ゲノフェーファ」序曲(1961)
 交響曲第2番(1959)
シューベルト:交響曲第5番(1962)

《DVD5…ICAD-5057》
ヘンデル:水上の音楽(ハーティ編)(1960)
モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」(1958)
 交響曲第38番「プラハ」(1959)

※( )内は収録年
シャルル・ミュンシュ(指)
ボストンSO
20世紀を代表する名指揮者シャルル・ミュンシュ。当時ドイツ領であったアルザス・ストラスブールに生まれ、後にフランスに帰化し、名前もフランス風に表記されますが、彼自身はドイツの作品も得意としていて、この映像に収録されているのも全てドイツの作曲家の作品となっています。長い指揮棒を自在に操り、時には楽員たちを震え上がらせながらも、完璧な音楽を作り上げたミュンシュ。この映像はボストンSOのテレビ放送用のコンサートを収録したもので、彼の指揮する姿を存分に楽しむことができるものです。


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