湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


器楽曲・新譜速報1


※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。



SOMM
SOMMCD-0697(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125(クサヴァー・シャルヴェンカによる4手ピアノ編) テッサ・アイス(P)
ベン・スクーマン(P)

録音:2022年7月30-31日
2021年から録音が始まったシャルヴェンカの編曲によるベートーヴェンの交響曲全集が、ついにこの第6集 「交響曲第9番」で完結します。合唱を伴う大作「第九」をピアノ版に編曲するのは困難で、リストの見事な 編曲(独奏用、2台ピアノ用)の他には、合唱を伴うワーグナーの編曲やヴァイオリンとピアノによるハンス・ジッ トの編曲など、ほんの僅かの版が存在するのみです。編曲者のクサヴァー・シャルヴェンカはポーランド系ドイツ のピアニスト・作曲家で、ツェルニーの弟子であったテオドール・クラクにピアノを師事しており、この編曲もベー トーヴェン直系の弟子(ツェルニーはベートーヴェンに直接師事していた)ならではの作品に対する敬愛が感じ られる見事な仕上がりです。演奏しているのは南アフリカのケープタウン出身のピアニスト、テッサ・アイスと、同 じく南アフリカ出身のペン・スクーマンによるピアノ・デュオ。2010年からロンドンを中心に各地で活躍していま す。2015年からシャルヴェンカ編曲による交響曲全9曲の演奏を開始。作品を手中に収めた素晴らしい演 奏を聴かせます。
SOMM
SOMMCD-0695(1CD)
フィリップ・グラス:ピアノ・エチュード選集
1. エチュード第1番
2. エチュード第2番
3. エチュード第18番
4. エチュード第3番
5. エチュード第16番
6. エチュード第17番
7. エチュード第6番
8. エチュード第8番
9. エチュード第12番
10. エチュード第9番
ジュスト・ディ・ラッロ(P)

録音:2024年1月31日、2月1日
フィリップ・グラスの「20のピアノ・エチュード」出版10周年記念リリース。ジュスト・ディ・ラッロはこの曲の既存の 録音の多くが、作曲者の意図とは異なるテンポやダイナミクスやフレージングで演奏されていることに注目。ラッ ロは10曲を選び、楽譜通りの演奏を目指しています。ジュスト・ディ・ラッロは、1996年以来、ソリスト、伴奏 者として活躍。レパートリーは古典派から現代音楽、実験音楽までと幅広く、近年はイタリアと英国でフィリッ プ・グラスの「エチュード」を特集したコンサートシリーズを行い高く評価されました。

OEHMS
OC-1905(1CD)
ブルックナー:オルガン編曲による交響曲 ヘ短調 他
ブルックナー(エルヴィン・ホルン編):幻想曲 ハ長調-1886年10月6日、ウィーン、シュテファン大聖堂におけるブルックナーの即興演奏の再構築
エンヨット・シュナイダー(1950-):アルファとオメガ- アントン・ブルックナーの交響曲 ヘ短調へのフェンスター(2024)
ブルックナー:交響曲 ヘ短調 WAB99(エベルハルト・クロッツによるオルガン編)
ハンスイェルク・アルブレヒト(Org)

録音:2024年3月20-24日
パリ(フランス)、サンテティエンヌ・デュ・モン教会
※OC499ブルックナー:オルガン編曲による交響曲全集より分売
ハンスイェルク・アルブレヒトの「オルガン編曲によるブルックナー交響曲全集」の最後に録音され、BOXのみに収録されていたアルバムの分売です。冒頭に は、ブルックナーが1886年にウィーンの聖シュテファン大聖堂で、新しいヴァルカー製オルガンの除幕式で即興演奏した幻想曲を再構築した作品が収録さ れています。記譜が残されていないため、ブルックナー研究家であり、この全集でも多くの作品を編曲したエルヴィン・ホルンが、ブルックナーの名刺に書き留め られた2つのテーマを基に、伝えられている演奏のスタイルに基づいて構築しました。また、このシリーズでは、収録されている交響曲にインスパイアされた新作 をブルックナーへの「フェンスター(窓)」として収録しているのも特徴。「始まりと終わり」を意味するシュナイダーの「アルファとオメガ」は全集の締めくくりにふさわ しい作品で、ブルックナーの交響曲創造の出発点となった「交響曲ヘ短調」(別名「習作交響曲」)へと繋げています。なお、第1楽章と第4楽章のリピート は省いて演奏されています。 ブルックナーがオーストリアを代表するオルガン演奏家として招かれ、サン=サーンスやフランクから絶賛されたという故事にちなみ、パリで収録されました。

Dynamic
CDS-8038(1CD)
パガニーニ:24のカプリース Op. 1M. S.25(ドル・G・アムランによるマンドリン編) ドル・ギドン・アムラン (マンドリン)
・・・イスラエルのluthier Arik Kerman製マンドリン

録音:2024年3-4月
ニコロ・パガニーニの「24のカプリース」は、ヴァイオリンの驚異的な技巧と自由な創造性を融合させた代 表作で、リストやラフマニノフら後世の作曲家たちに多大な影響を与えただけではなく、編曲版なども広 く人気を集めています。この作品を、ドル・ギドン・アムランがマンドリン用に編曲。イスラエルのアリク・ケル マンが製作した楽器を使用し、卓越した技巧と音楽性で全曲を鮮やかに演奏しています。 イスラエル出身のドル・ギドン・アムランは、多くのオーケストラと共演し、イスラエル・マンドリン・ソリスト・ア ンサンブルの編曲も手がけています。彼はAICF(アメリカ=イスラエル文化財団)の奨学金を受け、イタリ アのモデナで開催された国際マンドリンコンクールで第2位を受賞するなど高い評価を得ています。

ALPHA
ALPHA-1119(1CD)
誰の無言歌? 〜フェリックス&ファニー・メンデルスゾーン作品集
フェリックス・メンデルスゾーン
1. 「狩りの歌」 『無言歌集 第1巻』 Op.19b-3
2. 「不安」 『無言歌集 第1巻』 Op.19b-5
3. 「瞑想」『無言歌集 第2巻』 Op.30-1
4. 「安らぎもなく」 『無言歌集 第2巻』 Op. 30-2
5. 「慰め」 『無言歌集 第2巻』 Op.30-3
6. 「さすらい人」 『無言歌集 第2巻』 Op. 30-4
7. 「ヴェネツィアの舟歌 第2」 『無言歌集 第2巻』 Op.30-6
ファニー・メンデルスゾーン(1805-1847):
8. 『ピアノのための4つの歌』 Op.2-1
9. 「Villa Mills ミルズ荘」 『ピアノのための4つの歌』 Op.2-3
フェリックス・メンデルスゾーン
10. 「失われた幸福」 『無言歌集 第3巻』 Op. 38-2
11. ゴンドラの歌(舟歌)
12. 「情熱」 『無言歌集 第3巻』 Op.38-5
13. 「葬送行進曲」『無言歌集 第5巻』 Op. 62-3
14. 「ヴェネツィアの舟歌 第3」 『無言歌集 第5巻』 Op.62-5
15. 「春の歌」 『無言歌集 第5巻』 Op.62-6
ファニー・メンデルスゾーン
16. 『ピアノのための4つの歌』 Op.6-2
17. 「おお、青春の夢よ、黄金の星よ」 『ピアノのための4つの歌』 Op.6-3
18. 「ローマのサルタレッロ(タランテッラ)」 『ピアノのための4つの歌』 Op.6-4
フェリックス・メンデルスゾーン
19. 「失われた幻影」 『無言歌集 第6巻』 Op. 67-2
20. 「羊飼いの嘆き」 『無言歌集 第6巻』 Op. 67-5
21. 「紡ぎ歌」『無言歌集 第6巻』 Op.67-4
ファニー・メンデルスゾーン
22. 『ピアノのための4つの歌』 Op.8-1
23. 『ピアノのための4つの歌』 Op.8-2
24. 「レーナウの歌」『ピアノのための4つの歌』 Op.8-3
25. 「さすらいの歌」 『ピアノのための4つの歌』 Op.8-4
フェリックス・メンデルスゾーン
26. 「家もなく」 『無言歌集 第8巻』 Op.102-1
27. 「タランテッラ」 『無言歌集 第8巻』 Op. 102-3
28. 「ヴェネツィアの舟歌 第1」 『無言歌集 第1巻』 Op.19b-6
29. 「飛翔」 『無言歌集 第4巻』 Op.53-6
ファニー・メンデルスゾーン
30. 夜想曲 ト短調
オルガ・パシチェンコ(フォルテピアノ/コンラート・グラーフ1836年製)

録音:2023年5月 オムループ音楽センター、ヒルフェルスム、オランダ
イル・ガルデリーノとの共演によるモーツァルトの協奏曲録音が世界的に高い評価を得ているオルガ・パシチェンコ。久しぶりとなるソロ録音は、 2人のメンデルスゾーンの作品集です。フェリックス・メンデルスゾーンが残した愛らしい小品集として人気の『無言歌集』ですが、その創始者は 姉のファニーという説もあり、彼女もまた多くの「無言歌(Pのための歌)」を残しています。この2人による数多くの無言歌からの抜粋を中 心に、その作品の魅力をCD1枚めいっぱいの30曲盛り込みました。パシチェンコがここで選んだ楽器は2人が存命中に製造されたコンラー ト・グラーフのオリジナル。美しい声で語り掛けてくるようなその音色は、詩情豊かなこれらの作品を表現するのに実にふさわしく、パシチェンコ が持ち前の高い感性で瑞々しく歌い上げています。

オクタヴィア
OVCT-00212(2SACD)
税込定価
2025年1月22日発売
ショパン:マズルカ全集
5つのマズルカ 作品6
4つのマズルカ 作品7
4つのマズルカ 作品17
4つのマズルカ 作品24
4つのマズルカ 作品30
4つのマズルカ 作品33
4つのマズルカ 作品41
マズルカ イ短調「エミール・ガイヤール」
マズルカ イ短調「ノートル・タン」
3つのマズルカ 作品50
3つのマズルカ 作品56
3つのマズルカ 作品59
3つのマズルカ 作品63
マズルカ 変ロ長調 WN7
マズルカ ト長調 WN8
マズルカ イ短調 WN14
マズルカ ハ長調 WN24
マズルカ ヘ長調 WN25
マズルカ ト長調 WN26
マズルカ 変ロ長調 WN41
マズルカ 変イ長調 WN45
マズルカ ハ長調 WN48
マズルカ イ短調 WN60
マズルカ ト短調 WN64
マズルカ ヘ短調 WN65(オリジナル・スケッチ)
マズルカ ヘ短調 WN65(エキエルによる補筆版)
楠原祥子(P)

録音:2023年5月29-31日、2024年4月9-11日、6月28日 埼玉・富士見市民文化会館(キラリふじみ)
楠原祥子のTRITONレーベル第2弾は、ライフ ワークであるショパン作品の中でも最もポー ランドらしさがあふれるマズルカを、エキエ ル版楽譜を使用して収録しました。 ワルシャワショパン音楽大学で学び演奏を続 けてきたからこそ表現できる、民族的なリズ ムと繊細な喜怒哀楽の表情。楠原自身から湧 き出てくるポーランド像ともいえる音楽が芳 醇に紡がれる一枚です。(オクタヴィア)
オクタヴィア
OVCT-00213(1SACD)
税込定価
2025年1月22日発売
ファンタジー/北村明日人
ハイドン:幻想曲(カプリッチョ) ハ長調 Hob. XVII:4
ベートーヴェン:幻想曲 ト短調 作品77
 ピアノ・ソナタ 第13番変ホ長調 作品27-1「幻想風ソナタ」
リース:歌劇「フィガロの結婚」の主題による2つの幻想曲より第2番 作品77-2
デュセック:幻想曲とフーガ ヘ短調 作品55
北村明日人(P)

録音:2024年10月8-10日、埼玉・三芳町文化会館(コピスみよし)
今新星として注目を浴びる若手ピアニスト北村明日人は、東京藝 術大学やスイス・チューリッヒ芸術大学で研鑽を積み、数々の受 賞歴を誇るアーティストです。 ドイツ音楽を中心に据える本格派として評価の高い彼のトリト ン・レーベル第1弾となる当盤は、ライフワークであるベートー ヴェンを中軸に、同年代に活躍した3人の作曲家を収録。様式にと らわれない各作曲家たちの「ファンタジー」作品を、艶やかな音 色と確かなテクニックを支柱に、圧巻のピアニズムで弾き上げて います。この巨匠の風格さえ漂わせる毅然とした演奏は、聴くも のを虜にするばかりでなく、その名の通り、北村の明日への飛翔 を予感させるに十分なアルバムとなりました。今後の北村明日人 に大注目です。(オクタヴィア)

Aulicus Classics
ALC-0127(1CD)
「ゴールデン・ドーレ」
ムソルグスキー:展覧会の絵
スクリャービン:6つの前奏曲 Op.13
カバレフスキー:ロンド Op.59
オルガ・ズドレンコ(P)

録音:ローマ、サラ・カゼッラ・コンサートホール
オルガ・ズドレンコはウクライナ出身。チャイコフスキー音楽院で、エウゲニ・マリーニンに師 事。また、ルドルフ・ブフビンダー、ヴィクトール・メルジャーノフ、ハンス・グラーフにも師事す る。2001年に、ローマ・サンタチェチーリア音楽院を優秀な成績で卒業。イタリア国内の数々の コンクールで優勝する。アバド指揮のベルリン・フィルとの共演をはじめ各国の主要オーケスト ラと数多く共演する。現在はイタリアを拠点に活躍しています。 ズドレンコは、全ての曲を非常に端正な表現で演奏しています。展覧会の絵の作曲動機となっ た、親友で画家のハルトマンの絵はどちらかというと淡い印象のものが多い。そのことに寄り添 った演奏で、展覧会当日のムソルグスキーの心象が再現されたものになっています。カップリング のスクリャービンもカバレフスキーも、その雰囲気を引き継ぐような選曲・演奏がされています。素 晴らしいテクニックの持ち主と思われるが、それが音色に生かされていて好感の持てる仕上が りとなっています。

BRIDGE
BCD-9610(1CD)
ブゾーニ:ピアノ作品集、編曲集
バッハ:半音階的幻想曲とフーガBWV.903(ブゾーニ編)
ブゾーニ:トッカータ(1920)
ブゾーニ:悲歌集〜第7曲「子守唄」
ブゾーニ:バッハによる幻想曲
ブゾーニ:インティアンの日誌
ブゾーニ:ソナチネ第6番「カルメン幻想曲」
リストモーツァルト:フィガロの結婚からの2つの主題による幻想曲(ブゾーニ補筆完成版)
ブゾーニモーツァルト:ドン・ジョヴァンニのセレナードによる練習曲
サン・ジアイエン(P)

録音:2024年1月 スウィーニー・コンサートホール
サン・ジアイエン(孫嘉言)は中国、煙台市(イェンタイ)出身。ジュリアード音楽院で学ぶ。ヨ ヘヴェド・カプリンスキー、スティーヴン・ハフに師事。これまでに、ベートーヴェンのピアノ・ソ ナタの全曲演奏、エリザベス・チャン(Vn)とヴァイオリン・ソナタの全曲演奏など、精 力的に演奏活動を行なっています。クリーヴランドO、ハレO、アイルランド国立 SO他と共演。シューベルトとショパンの作品演奏のリサイタルシリーズを続けています。 アルバム・タイトルの「BUSONI AND HIS MUSES」が貫かれた好企画のアルバム。バッハにお ける「対位法」、モーツァルトにおける「透明性」、リストの「演奏技術」、民謡の引用、独自の実 験主義、といった創作活動の源泉となったものを具体化したCD です。ダイナミックレンジの 大きなものから端正なスタイルのものまで、表現の幅が広い選曲がされています。演奏も、それ に応えた仕上がりで大変聴き応えがあり、単なる「作・編曲者」に留まらないものとなっています。

Stradivarius
STR-37302(1CD)
「ステファノ・グロンドーナ・キャリア50周年記念盤」〜アントニオ・デ・トーレスの9 つのギターを弾く
フローベルガー:ドメニコ・スカルラッティの墓 STR-37250
モンポウ:「歌と踊り」第10番
フリアン・アルカス(1832-1882):アンダンテと練習曲
グラナドス:スペイン舞曲第5番
リョベート(1878-1938):5つのカタロニアの歌
 ロマンスと練習曲
タレガ:4つの前奏曲とアラビア風奇想曲
ソル(1778-1839):2つの練習曲
ヴィラ=ロボス:5つの前奏曲
ステファノ・グロンドーナ(G)

録音:2003-2022年
アルバム・タイトルにあるアントニオ・デ・トーレス(1817-1892)とはスペインの著名なギター 製作者で彼が今日よく演奏されているモダン・ギターの元型を確立した。このディスクではト ーレスが製作した9つのギターを使ってスペインを中心とした様々な時代の作曲家達の作品 を収録しています。ギターを演奏するステファノ・グロンドーナはイタリア、ジェノア出身のギタリ ストでヨーロッパの多くの国際コンクールの受賞歴を持つ。
Stradivarius
STR-37250(1CD)
コントラパッシ(対位法)
(1)ポウル・ルーザス(b.1949):ピアノ・ソナタ第1 番「ダンテ・ソナタ」
(2)ガブリオ・タリエッティ(b.1955):「マレボルゲ」〜エレクトリック・ギターとピアノのための
 「フランチェスコ・ランディーニの3つの歌」〜ピアノのための
(3)レアンドロ・ロ・ビアンコ:「R.ラウシェンバーグの地獄篇による3つの即興曲」〜エレクトリック・ギターと電子機器のための
レオナルド・ズニカ(P)
(2)(3)レアンドロ・ロ・ビアンコ(エレキGtr)

録音:2022年7月12-13日 マントヴァ、デジタル・スタジオ
エレクトリック・ギタリストで作曲家レアンドロ・ロ・ビアンコがプロデュースしたピアノ独奏及びピ アノとエレクトリック・ギターのための作品集。ポウル・ルーザスはデンマークの作曲家でダンテの 神曲にインスパイアされて書かれたエネルギッシュなピアノ・ソナタ。タリエッティ作品は2曲の3 つ の楽章を交互に演奏。ビアンコ作品は自ら弾くエレクトリック・ギターと電子機器のための作品で いずれも実験音楽の色彩が濃く、ノイズ系やプログレシヴ・ロックが好きな人にも楽しめる内容。
Stradivarius
STR-37257(1CD)
イタリアの展望〜2つのギターのための20〜21 世紀の音楽
アルヴァロ・コンパニー(1931-2022):「映像〜フランツ・シューベルトへのある思考」(1978)
アツィオ・コルギ(1937-2022):「協和音とリドゥーブル」(1973)
アルド・クレメンティ(1925-2011):「リチェルカーレ」(2002)
フランコ・マルゴーラ:ソナタ第2番
フランコ・ドナトーニ(1927-2000):「アルゴ第2番」(1993)
ビアンカ・マリア・フルジェリ(b.1935):「インタビュー」(1994)
ヴィットリオ・フェレガラ(1927-2011):「冬の日」(1994)
ジルベルト・ボスコ(1946):「小さな虹」(1994)
ジョルジョ・ガスリーニ(1929-2014):「リブラス」(2014)
ジョルジョ・コロンボ・タッカーニ(b.1961):「完璧なビートの」(2011
デュオ・レンダ=トゥルッコ:【ファビオ・レンダ(G) 、ベニアミーノ・トゥルッコ(G)】

録音:2023年10月23日、2023年12月9日、2024年1月8日、モルフェッタ、ディグレシオーネ・ミュージック・スタジオ
2つのギターのために書かれた作品で現代イタリアの作曲界の変遷を辿るアルバム。アルバ ロ・コルギの「映像〜フランツ・シューベルトへのある思考」は確固とした調性で書かれた新古典 主義というより古典主義そのもののような作品だが、これ以外の作品はいずれも無調、特殊奏法 を駆使した20世紀後半から21世紀のいわゆるゲンダイオンガク的な様式で書かれています。ギタ ーを演奏しているデュオ・レンダ=トゥルッコは現代音楽を専門に結成されたグループ。その超 絶的な技巧は聴きごたえ充分。
Stradivarius
STR-37303(1CD)
「キネティック・ヴァルヴス」〜ユーフォニウムとオフィクレイドのための現代音楽集
マッテオ・トゥンド:イネスティ(移植片)(2022) 〜ユーフォニウムとライヴ・エレクトロニクスのための
パスクアーレ・プンツォ:「ブラスの中の鏡面T」(2023) 〜ユーフォニウムとエレクトロニクスのための
マリア・ヴィットリア・アグレッティ:「ムテアI,II,III」(2022-2023) 〜ユーフォニウムのための
ダニエーレ・ヴルピアーニ:「入手不可能なものの目録」(2023) 〜オフィクレイドとエレクトロニクスのための
マッテオ・トゥンド:「発芽」(2019-20)〜ユーフォニウムのための
ルイジ・ノーノ:「ドナウのポスト・プラエ・ルディウム」(1987) 〜テューバとライヴ・エレクトロニクスのための
マリーナ・ボセッリ(ユーフォニウム&オフィクレイド)

録音:2023年5月27-28日、2022年2月4日、6月18日
テューバあるいはユーフォニウム、オフィクレイド(テューバ属の低音金管楽器の一種)のために 書かれたイタリア現代作曲家による作品集。ルイジ・ノーノ以外は全て21 世紀に書かれた作品で あり、曲によってはライヴ・エレクトロニクスを伴う。従来、オーケストラの低音楽器を支える縁の下 の力持ち的な存在であったテューバもしくはユーフォニウムは近年、独奏楽器として現代音楽の 作曲家から新しい媒体として注目されており、日本では橋本晋哉氏がよく知られています。ここに収 録された作品はテューバ、ユーフォニウムの新しい可能性を模索した作品ばかり。いずれも特殊 奏法を駆使し、テューバ、ユーフォニウムによる電子音楽といった風情の作風。これまでの既成 概念を覆す、目から鱗の作品揃い。
Stradivarius
STR-37298(1CD)
「時は息づく」〜サックスとピアノのための作品集
G.J.グルジェフ:宗教的儀式
モンテヴェルディ:ニンフの嘆き、
 それでも私はあなたを目指す
ヘンデル:ト短調のソナタ、親愛なる花嫁
グルジェフ:祈りと絶望
コレッリ:ラ・フォリア
バッハ:ソナタ ト短調BWV1020
ヒンデミット:サックス・ソナタ
ナポリ民謡:「最後の雲」
デュオ・スバッフィ・キャンピ【レオナルド・スバッフィ(Sax) 、クリスティーナ・キャンピ(P)】

録音:2023年7月、10月クラブ・スタジオ・フォギア
20世紀最大のオカルティスト、グルジェフの作曲した修行のための音楽からモンテヴェルディ、 ヘンデル、バッハというおよそサックスでは演奏されない曲をサックスとピアノのために編曲してい る。このアルバムではヒンデミットのソナタのみがサックスとピアノのためのオリジナル作品というユ ニークな企画アルバム。

SWR music
SWR-19161CD(3CD)
ネルソン・フレイレ SWR録音集


■CD1
ショパン:作品集
(1) アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
(2) ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35
(3) スケルツォ第4番ホ長調 Op.54

■CD2
シューマン:幻想曲 ハ長調 Op. 17
 アラベスク ハ長調 Op.18
ブラームス:2つのラプソディ Op. 79
ドビュッシー:版画 L100

■CD3
(1)スクリャービン:プロメテウス - 火の詩 Op.60
(2)ファリャ:交響的印象「スペインの庭の夜」(1909-15)
(3)ヴィラ=ロボス:ピアノと管弦楽のための幻想曲「モモプレコース」
全て、ネルソン・フレイレ(P)

■CD1】
(1)バーデン=バーデン・フライブルクSWRSO
エルネスト・ブール(指)
録音:(1)1970年12月17日 バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
(2)1968年11月12日 南西ドイツ放送スタジオ5
(3)1999年12月8日(ライヴ) マインツ、フランクフルターホフ
■CD2
録音:1999年12月8日(ライヴ) マインツ、フランクフルターホフ
■CD3
(1)カールスルーエ室内合唱団
(1)(2)バーデン=バーデン・フライブルクSWRSO…1、2
(3)ラインラント=プファルツ州立PO
(1)デニス・ラッセル・デイヴィス(指)…1
(2)エルネスト・ブール(指)
(3)テオドール・グシュルバウアー(指)
録音:(1)1979年11月9日バーデン=バーデン、南西ドイツ放送 第3スタジオ
(2)1970年12月18日 バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
(3)1999年5月17-18日ルートヴィヒスハーフェン/ BASF-ファイアアーベントハウス
フレイレは1944年10月19日、ブラジルのボア・エスペランサで生まれ、5人兄弟の末っ子として育ちました。4歳でピアノを始め、すぐに才能を認められま す。6歳で家族と共にリオデジャネイロに移住。フレイレ自身は「幼少期は扱いにくい子供だった」と振り返りますが、両親は彼にピアノを強制せず自由に学ば せた結果、週末はビーチで遊び、日々2時間の練習をしつつ、毎年様々なプログラムのリサイタルを行う少年時代を過ごしたということです。1957年、12 歳のフレイレはリオデジャネイロでの国際ピアノコンクールで決勝に進出し、リリー・クラウスとマルグリット・ロンら審査員を驚かせるほどの演奏を披露、翌年に はウィーンに留学、フランツ・シュミットの教え子ブルーノ・ザイドルホーファーに師事しました(グルダやブッフビンダーと同門)。マルタ・アルゲリッチとはウィーンでの 学生時代からの友人で、後にデュオとしての演奏活動も行っています。以降は国際的な演奏活動を展開し、1967年にはCBSと専属契約して翌年ソロ・ アルバムを発表。2001年にはデッカと契約を結び、円熟した解釈によるアルバムを次々と発表。死の直前にはシューベルトやスクリャービンに取り組む計画 がありましたが、腕の骨折により実現しませんでした。2021年11月、77歳で生涯を閉じました。 フレイレにとってショパンは生涯を通じて愛する作曲家でした。このアルバムに収録された3作品の録音時期 には30年ほどの開きがありますが、どれも自然で軽やか、柔軟な魅力に満ちています。また、シューマンやブ ラームスなどのロマン派作品やドビュッシーにも深い情熱を注ぎ、詩的で繊細な演奏に定評がありました。こ のディスクでもシューマンの幻想曲やブラームスのラプソディでは卓越した技術と詩的表現の見事な融合が 聴かれます。オーケストラとの共演記録も貴重で、1979年のスクリャービンの「プロメテウス」の録音は、力強 い響きと詩的な表現力を併せ持つ彼の演奏の本質を示す貴重な記録です。母国ブラジルの作曲家ヴィラ =ロボスの幻想曲「モモプレコ-ス」や、1999年に録音されたファリャの「スペインの庭の夜」でも、卓越した 技術と鮮やかな音色が際立っています。特にファリャの録音では、26歳の若きフレイレの軽快かつ情熱的な 演奏が楽しめます。 欧米での高い評価や充実したキャリアに比べると、フレイレが遺した録音は驚くほど少ないと言えるでしょう。 CD2では、シューマンの2曲が限定盤やマイナーレーベルのライヴ盤で出たことがありますが、他の曲は意外 にも録音が無く、CD3の3曲も録音がありません。これらの録音から受ける印象を原盤解説のクリストフ・フラ ツはこのように記しています。「フレイレの演奏は、いつもどこか軽やかで、どこか虹色のきらめきがする。」 ネルソン・フレイレのファンはもとより、広くピアノ好きにお勧めしたいセットです。

CPO
CPO-555677(1CD)
グラナドス:ゴイェスカス 第1部
ゴイェスカス 第2部
わら人形
ディナ・ストイルコヴィチ(P…1895年製スタインウェイ B)

録音:2023年8月21日、2023年9月19日
フランシスコ・デ・ゴヤの芸術にインスパイアされてグラナドスが作曲したピアノ組曲「ゴイェスカス」。後にオペラに発展 したこの作品は、スペイン音楽史上重要な位置を占めています。グラナドスがゴヤに魅了されたのは1896年、プラ ド美術館での展覧会がきっかけで、その後、1909年から「ゴイェスカス」の作曲を開始、1911年までにピアノ組曲 を完成させました。全体はゴヤの版画「カプリチョス」の印象やスペインの民俗音楽、詩的表現を取り入れた多彩 な楽章で構成されており、愛、死、幻想的な物語が織り込まれています。特に、「愛の言葉」や終曲の「幽霊のセ レナード」はその象徴的な楽章として知られています。また、「ゴイェスカス」と関連する別の作品「わら人形 エル・ペ レレ」では、スカルラッティ風の技巧的な表現を取り入れ、躍動感あふれる音楽を作り上げました。 演奏するディナ・ストイルコヴィチは1994年生まれの才能豊かなピアニスト。13歳から活動を開始し、いくつかの 国際コンクールでの優勝歴を誇り、早くから注目を集めました。彼女はグラナドスの熱心な支持者であり、彼の作 品についての修士論文を執筆しています。

ANALEKTA
AN-29149(1CD)
エコーズ 〜ショパン、グラナドス、アルベニス: ピアノ作品集
グラナドス:詩的なワルツ集
ショパン:演奏会用アレグロ Op. 46
アルベニス:ラ・ベガ(草原)
グラナドス:演奏会用アレグロ Op.46
ショパン:ワルツ 第14番ホ短調 Op. posth. KKIVa/15「遺作」
 ワルツ 第3番イ短調 Op.34-2
 ワルツ 第4番ヘ長調 O.34-3
 ワルツ 第12番ヘ短調 Op.70-2
ワルツ 第6番変イ長調 Op.64-1「 小犬のワルツ」
 ワルツ 第7番嬰ハ短調 Op.64-2
 ワルツ 第8番変イ長調 Op.64-3
 ワルツ 第5番変イ長調 Op.42「大円舞曲」
シャルル・リシャール=アムラン(P)

録音:2024年8月7-9日 ケルナー・ホール、トロント
2015年ショパン国際ピアノ・コンクール第2位とソナタ賞ほか輝かしい経歴を持ち、日本にもファンの多いシャルル・リシャール=アムラン。特に 高い評価を得ているショパンですが、今回のアルバムでは19世紀終盤に作曲されたスペインのレパートリーと組み合わせるという興味深いプ ログラムを聴かせています。収められたショパン、グラナドス、アルベニスはいずれも卓越したピアニストであり、彼らの作品は個性豊かな旋律と 洗練された和声、そして高い創造性といった点が共通。さらに収録作品では詩情と舞踏が絶妙に織り交ぜられており、一連のプログラムとし て非常に高い親和性とバランスを感じさせるものとなっています。リシャール=アムランの技量とセンスがこれまで以上に生かされた、たいへん 聴き応えのある美しいアルバムです。

Solo Musica
SM-479(1CD)
イザイ:無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタ エルヴィン・ホッジャ・ガニエフ(Vn)

録音:2024年1月15-17日
1997年生まれのヴァイオリニスト、エルヴィン・ホッジャ・ガニエフが弾く、瑞々しい解釈によるイザイのヴァイオリン・ソナタ集。 5歳でヴァイオリンを始めたガニエフは、チューリッヒ音楽院の若手学生プログラムに入学し、8歳で祖父のサーバー・ガニエフと共に初めてオーケストラとのコン サートを行いました。その後は10歳でモスクワ・ヴィルトゥオーゾと共演するなど才能を発揮、ドイツのハノーファー音楽舞台芸術大学でクリストフ・ヴェグリズィ ン教授に師事し修士号を取得、またスペインのレイナ・ソフィア音楽院でザハール・ブロン教授のクラスで学び学士号を取得しました。現在はエッセンのフォル クヴァング芸術大学でアレクセイ・セメネンコ教授のもとで学んでいます。彼は数々の国際コンクールの受賞歴があり、2023年にはシマノフスキ国際 音楽コンクールで2位を獲得、2021年にはジョルジェ・エネスコ国際ヴァイオリンコンクールで特別賞を受賞。2021年には、現代作曲家ジェム・エセンとファ ジル・サイの作品を録音し、現在も新たな録音プロジェクトが進行中です。使用楽器は1715年製のジュゼッペ・グァルネリ「フィリウス・アンドレア」です。

Gramola
GRAM-99337(1CD)
D.スカルラッティ:10のソナタ集
1. ソナタ ハ長調 K.159/L.104
2. ソナタ ロ短調 K.27/L.449
3. ソナタ ホ長調 K.531/L.430
4. ソナタ ロ短調 K.87/L.33
5. ソナタ イ長調 K.24/L.391
6. ソナタ ヘ短調 K.2/L.473
7. ソナタ ニ長調 K.11/L.465
8. ソナタ ヘ短調 K.391/L.32
9. ソナタ イ短調 K.208/L.241
10. ソナタ ニ短調 K.240/L.141
クリスティナ・カチンスキ=コゼル(P)

録音:2023年4月21日、5月8日
カナダ生まれのピアニスト、クリスティーナ・カチンスキ=コゼルが演奏するドメニコ・スカルラッティのソナタ集。こ れらの作品は、イベリアの民族音楽の要素と、急速な調性の変化、カスタネットやギター、狩猟用ホルンの 描写が特徴的で、手の交差と大きな跳躍、アルペジオなどの高度な技術が求められます。また、明るくリズミ カルな楽章から内省的で抒情的な楽章まで、幅広い表情を持っています。

ALPHA
ALPHA-1080(1CD)
キアロスクーロ 〜ゴドフスキー、フランク、ラフマニノフ
レオポルド・ゴドフスキー(1870-1938): ルネサンス(抜粋)
 第1巻 より サラバンド (ラモーによる)
 第1巻 より メヌエット (ラモーによる)
 第2巻 より パストラーレ(アンジェラス) (コレッリによる)
 第2巻 より クーラント (リュリによる)
 第4巻 演奏会用アレグロ(D.スカルラッティによる)
フランク:前奏曲,コラールとフーガ FWV 21 9-31
ラフマニノフ: コレッリの主題による変奏曲 Op.42
ロマン・ボリソフ(P)

録音:2023年11月 ライトシュターデル、ノイマルクト、ドイツ
2022年、若いピアニストたちの登竜門として知られるキッシンゲン国際ピアノ・オリンピック(キッシンガー・クラヴィアオリンプ)に最も若いコンテス タントとして19歳で出場、見事に優勝を果たしたロシア出身のロマン・ボリソフ。2023年にはALPHAの<次世代ソリストたちによるモーツァ ルト>シリーズに登場、協奏曲第11番、第13番の素晴らしい演奏を聴かせましたが、初のリサイタル盤となるこのアルバムでは、ピアノ音楽 の巨人たちが過去の作曲家と向き合った作品を集めています。超絶技巧で知られるゴドフスキーがラモーやコレッリといった作曲家たちの作 品を自由に編曲した「ルネサンス」全16曲から5曲、フランクによる大バッハへのオマージュとも言われる作品、ボリソフの祖国の大ピアニストで あったラフマニノフが、亡命したアメリカで最後に完成させたピアノ曲であるコレッリによる変奏曲と続けられるプログラム。それは現代の若き世 代であるボリソフが、さらにこれらの作品と対話するという入れ子のような構造も連想させます。ピアニスティックな魅力に溢れる難曲揃いです が、ボリソフは高い技術力でこれらを危なげなく弾きこなすのはもちろん、滾々と泉が湧くような実に瑞々しい表現で作品の魅力を十二分に 引き出しています。

RICERCAR
RIC-472(1CD)
バッハ:音楽の捧げもの BWV1079 シンディ・カスティーヨ(Org)
使用楽器:ドミニク・トマ工房2023年建造、ザクセン&チューリンゲン・バロック式

録音:2024年4月 サン=ルー教会、ナミュール(ベルギー中南部ナミュール州)
古楽から現代音楽まで広範な分野に対応できる優れたオルガニストが少なくないベルギーで、今最も期待されている名手の一人シンディ・カ スティーヨが、現代屈指の重要工房によるドイツ・バロック式オルガンでバッハ晩年の重要作「音楽の捧げもの」の小宇宙を読み解く意欲的 企画。次男カール・フィリップ・エマヌエルの職場となったフリードリヒ大王の宮廷を訪問した晩年の即興演奏をもとにバッハが編み上げたこの作 品は、収録曲の大半が楽器指定がないポリフォニー楽曲で占められていますが、全曲録音時には大王が得意としたフルートはじめ、ヴァイオ リンや通奏低音楽器などを用いたアンサンブルで臨む場合がほとんど。リフシッツ(ORFEO/C676071)やバーラミ(DECCA)などピアニスト一 人による全曲録音が折に触れ登場する一方、作曲家自身が得意としていたオルガン独奏での演奏は近年めったに現れません。カスティーヨ が弾いているのは2023年に落成したばかりのナミュールの教会の楽器で、世界的奏者たちからの信望も厚いドミニク・トマ工房がバロック後 期のドイツ中部と北部の特徴を踏まえ建造。各音色が明瞭に際立ちながら整ったハーモニーで溶け合う音響はきわめて美しいだけでなく、 バッハ自身の脳裏にこう響いていたのではと思わせる説得力にも満ちています。カスティーヨのタッチの確かさと音色選択の妙も見事で、多声 の綾を残響でぼかすことなく、その複雑さを心ゆくまで味わわせてくれます。

Virtus Classics
VTS-31(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ウィーンの余韻 ジュリアーニ&メルツ:ギター作品集
ジュリアーニ:大序曲 Op.61
ジュリアーニ:ロッシニアーナ 第1番Op.119
ジュリアーニ:グラン・ソナタ・エロイカ Op. 150
メルツ(1806-1856):吟遊詩人の調べ」 Op.13より
 遥かなる友へ
 夕べの歌
 不安
 マルヴィーナへ
 愛の歌
メルツ:エレジー
メルツ:ハンガリー風幻想曲 Op.65No.1
松尾 俊介(G)

録音:2024年8月21日-23日 神奈川県立相模湖交流センター
ウィーンにおけるギター音楽の魅力は古典期だけでなくロマン派への変遷の美しさにある。そのためジュリアーニとメルツの作品集というアイデアは、今回のプロ グラミングを考え始めた当初から変わることはなかった。実は、この二人はウィーンの地において出会うことがなく、生まれもスタイルも異なります。共通点は15年 ほどウィーンでの華やかな活躍と、ギターにしかできない表現を突き詰めた音楽を遺したことくらいだ。このまったく個性の異なる彼らの音楽は、それぞれに魅力 を放ちながらもギターの弦上で不思議と共振する。それは演奏技術や書法だけでなく、時間や歴史を超えてジュリアーニからメルツへ、そして現代にまで残る ウィーンの余韻- Nachklange -でしょう。【 松尾 俊介】

Orchid Classics
ORC-100359(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5
ケイト・リウ(P)

録音:2021年11月
ケイト・リウ待望のセッション録音による本格派アルバムが完成。ケイト・リウは1994年シンガポール生まれ。 4歳からピアノを始め、8歳でアメリカに移住し、シカゴ音楽院、カーティス音楽院、ジュリアード音楽院で学び ました。2010年にはニューヨーク国際ピアノコンクール、2014年にはモントリオール国際音楽コンクールに参 加し頭角を現しましたが、彼女が世界的に注目を集めたのは2015年、第17回ショパン国際ピアノコンクー ルでのこと。第3位とマズルカ賞を受賞し、とりわけその豊かな感情表現が高く評価されました。2016年の来 日公演時にも音楽に深く入り込んだ演奏を聴かせた彼女、このアルバムでは、ベートーヴェンのソナタ第31 番とブラームスのソナタ第3番を取り上げ、ピアニストとしての卓越した技術と音楽性を披露しています。エ ミール・ギレリスとグリゴリー・ソコロフが好きだと語る彼女ならではの演奏をお楽しみください。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0102(1CD)
光と影 〜ヨハン・カール・エシュマン(1826-1882):ピアノ作品集
気紛れ Op.35 第7曲、第2曲
慰め Op.37 第7番、第8番
トリフォリウムOp.64 I-III
春の花Op.14より 第1曲、第2曲
光と影 Op.62 I-VI
アンナ・ライヒェルト(P)

録音:2023年7月24-26日/スイス、ヴィンタートゥール、ハードスタジオ
ほとんど忘れ去られたスイスの作曲家ヨハン・カール・エシュマン(1826-1882)のピアノ作品集。その音楽はしばしば絵画的で、かなり抑制的かつ叙情的な もの。超絶技巧や複雑な形式の追求とは異なるタイプのロマン派音楽の在り方を感じる詩的な味わいです。 (Ki)

TRPTK
TTX-0009(1CD)
1035
バッハ(クリスチャウン・マルティンソン編):フルート・ソナタ ホ長調 BWV1035より 第1楽章
クリスチャウン・マルティンソン:平和の兄弟たち
ゲーム・オヴ・スローンズ/即興曲 Op.2-1
バッハ(クリスチャウン・マルティンソン編):フルート・ソナタ ホ長調 BWV1035より 第2楽章
クリスチャウン・マルティンソン:指輪328/即興曲 Op.2-2
即興曲 Op.2-3/道すがら
バッハ(クリスチャウン・マルティンソン編):フルート・ソナタ ホ長調 BWV1035より 第3楽章
クリスチャウン・マルティンソン:即興曲 Op.2-4
バッハ(クリスチャウン・マルティンソン編):フルート・ソナタ ホ長調 BWV1035より 第4楽章
クリスチャウン・マルティンソン:即興曲 Op.2-5/抱擁/Bless Less
クリスチャウン・マルティンソン(軽量アコースティック・ピアノ“Keybird”)

録音:2024年5月24日、西教会(エンクハイゼン、オランダ)
アイスランドのピアニスト、作曲家、マルチ楽器奏者であるクリスチャウン・マルティンソンはアムステルダムを拠点に活動し、ベーシストのパット・クリーヴァーとドラマーのアンドリス・ブイキスと組んだ「K Trio」を通じて作曲家とジャズ・ピアニストとして国際的に知られます。今回のプロジェクト「1035」のタイトルは自身の心の奥底にある作品というバッハのフルート・ソナタの作品番号から採られており、この作品を軸に自作を交えて過去と現在のダイナミックな対話を探求しています。このアルバムはMIDI機能を搭載した軽量のアコースティック・ピアノ“Keybird”で演奏され、アナログ・シンセサイザーを接続することでアコースティック・ピアノの有機的な温かさとシンセサイザーの電子的な質感が融合した不思議な音世界を創出。バッハのソナタが持つ時代を超越した美しさを保ちながらも、革新的な視点を私たちに与えてくれます。

Da Vinci Classics
C-00975(1CD)
パオリーナ・カペーチェ・ミヌートロ:ピアノ変奏曲集&ワルツ集
パオリーナ・カペーチェ・ミヌートロ(1803-1877):「ああ、親愛なる思い出よ」 による変奏曲 Op.3
マエストロ・バルドゥッチの主題による変奏曲 Op.5
既知の主題による変奏曲 Op.8
マエストロ・バルドゥッチの主題による変奏曲 Op.9
マエストロ・バルドゥッチに捧げたワルツ・コレクションより ナポリ1824年 Op.18
ディエゴ・カンニツァーロ(フォルテピアノ/1820年頃シチリア製)

録音:2024年6月4日、ベッリーニ音楽院(カルタニッセッタ、イタリア)
19世紀イタリアの貴族の家系に生まれ、優れたピアニストでもあったパオリーナ・カペチェ・ミヌートロの世界初録音となるピアノ作品集。ミヌートロの人物像は、18世紀から19世紀にかけてのナポリの音楽生活を象徴するもので、歴史家たちは、古くから名高いミヌートロ家の起源と名前について様々な仮説を立ててきました。シュヴァーベン時代以降、ミヌートロ家は絶頂期を迎え、民政、軍事、教会の各分野で最高位の役職に就き、ナポリでは、カプア座とニド座でナポリ公爵家に属し、ナポリ公爵家廃止後は、ナポリ黄金記に登録されるなど、貴族としての地位を確立しました。
パオリーナは、他の若い貴族の女性たちと同様、2人の姉とともに教養教育を受け、音楽の勉強にも熱心で、ピアニストとしての才能を発揮。1822年から1824年にかけて、19歳から21歳の間に、ピアノ曲、ピアノとハープ、ピアノ、ハープ、ナチュラルホルンのための三重奏曲を数曲作曲しており、これらの曲はすべて、ナポリのサン・ピエトロ・ア・マジェッラ音楽院の図書館に写本として保管されています。
本アルバムでは、作品ごとに異なるスタイルの指示を与えたイタリアの巨匠、ジュゼッペ・バルドゥッチの影響を色濃く受けたピアノ作品を集成。ベッリーニ音楽院でオルガンと古鍵盤楽器の教授を務め、ヨーロッパやアメリカ各地の重要なオルガンの国際音楽祭に出演するなど、オルガニスト、ピアニスト、チェンバロ奏者として国際的に活躍するディエゴ・カンニツァーロが、19世紀ナポリの音楽を見事に描いています。

Tactus
TC-840004S(1CD)
ハープによるオペラとダンス
フェルディナンド・パエール:ヴェネツィアの歌による変奏曲 「パローナ・コンパティメ」
ドニゼッティ(アルベルト・ツァーベル編):歌劇 「ランメルモールのルチア」 より ハープ独奏
ドニゼッティ(ジョン・トーマス編):
歌劇 「愛の妙薬」 より人知れぬ涙
プッチーニ:歌劇 「ラ・ボエーム」 より 小さなワルツ
レスピーギ:夜想曲(6つのピアノのための小品 P.44)
ニーノ・ロータ:サラバンドとトッカータ
リーノ・リヴィアベッラ:メヌエット
ジャン=ミシェル・ダマーズ:シシリエンヌ・ヴァリエ
田中渚(Hp)

録音:2023年11月、ベースメント・スタジオ(ヴィチェンツァ、イタリア)
日本が世界に誇る若き注目ハーピスト、田中渚の初のソロ・アルバムがイタリアのTactusから登場!
田中渚は、国立音楽大学を武岡賞を受賞し首席で卒業。2022年イタリア国際ハープコンクール “Suoni d’Arpa “第1位。フェリックス・ゴドフロワ国際ハープコンクール第3位(ベルギー)。2019年大阪国際音楽コンクール第1位、松尾宏賞、レオポルド・ベラン賞、カップフェレ音楽祭奨学金、2019年日本国際ハープコンクール第2位(プロフェッショナル部門)、2018年韓国国際ハープコンクール第4位(ヤングプロフェッショナル部門)、2018年Rencontres Internationales de la Harpe en Ile-de-France第3位、2017年福井音楽コンクール知事賞受賞など、国際的に有名なコンクールやオーディションに挑戦し、その多くで入賞を果たしていいます。
本アルバムは、2022年夏、イタリア、サルッツォで行われたハープコンクールで優勝(日本人初の優勝者)した副賞として、翌年2023年秋、イタリア、ヴィチェンツァでレコーディングが行われ、18世紀後半から20世紀末にかけて作曲された、主にオペラのトランスクリプションや舞曲から派生した作品が収録されています。この多彩なレパートリーは、ハープのデザインとクラフトマンシップを専門とする世界的に有名なイタリアのサルヴィ・ハープ社の精巧な「イリス・ナチュラル」モデルで演奏されており、類まれな才能を持つ日本人ハープ奏者の技術的かつ音楽的輝きを際立たせています。

Musikmuseum
MMCD-13021(2CD)
メンデルスゾーン:無言歌集(全曲)、ロンド・カプリチオーソ、厳格な変奏曲(グラーフ・ピアノによる演奏)
ロンド・カプリチオーソ Op.14/無言歌集 第1巻 Op.19/無言歌集 第2巻 Op.30/無言歌集 第3巻 Op.38/無言歌集 第4巻 Op.53/無言歌集 第5巻 Op.62/無言歌集 第6巻 Op.67/無言歌集 第7巻 Op.85/無言歌集 第8巻 Op.102/厳格な変奏曲 Op.54
アンネッテ・ザイラー(P/コンラート・グラーフ製)
ソリストおよび伴奏者として国際的に活躍するピアニスト、アンネッテ・ザイラーが、メンデルスゾーンと交流のあったウィーンの名工コンラート・グラーフ製作(1835年頃)のピアノを用いて、メンデルスゾーンの代表作である48曲の「無言歌」全曲と、「ロンド・カプリチオーソ」「厳格な変奏曲」を録音しました。ロマン派のピアノ音楽の真髄を、チロル州立博物館所蔵の素晴らしい楽器のサウンドとともにお楽しみいただける貴重な2枚組です。

TRPTK
TTK-0130(1CD)
ゴドフスキー:ジャワ組曲(フォノラマ〜ピアノのための音紀行) トビアス・ボルスボーム(P)

録音:2024年3月19日-21日、WestVest90(スキーダム、オランダ)
1920年代に日本を含むアジア各地を旅行で訪れたゴドフスキーが、もっとも魅了されたジャワ島で受けたインスピレーションを基に作曲した12曲からなるピアノのための作品「ジャワ組曲」。代表的な民族音楽であるガムランをはじめとしたエキゾチックな音楽やジャワ島の風景とゴドフスキーの西洋的書法が見事に融合した秀逸な作品です。近年によってようやく演奏、録音するピアニストが現れていますがまだまだ十分な評価が得られているとは言い難いこの作品に今回光を当てるのは、オランダの若きピアニスト、トビアス・ボルスボーム。宝石のようなタッチと説得力あふれる演奏で「物語の達人」とまで呼ばれるボルスボームのカラフルなピアニズムで聴く、ゴドフスキーが音楽で描いた50分間の旅行記です。

Etcetra
KTC-1846(2CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲)
無伴奏チェロ組曲第1番ハ長調 BWV1007/無伴奏チェロ組曲第3番ヘ長調 BWV 1009/無伴奏チェロ組曲第5番ニ短調 BWV1011/無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV1008/無伴奏チェロ組曲第4番ト長調 BWV 1010/無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV1012*
ヨナス・ジーベルク(Vc*、ヴィオラ・デ・バッソ)

録音:2020年10月-11月(ドイツ)
ボザール・トリオの創設者の一人でありパブロ・カザルスの弟子でもあるバーナード・グリーンハウスに学んだチェリスト、ヨナス・ジーベルクが弾くバッハの無伴奏チェロ組曲。ヨーロッパの様々なオーケストラで首席奏者を務めてきたジーベルクですが、2023年からはソリストや室内楽奏者としての活動に重点を置いています。この録音では2つの楽器が使用されており、最初の5つの組曲ではマッテオ・ゴフリラーが1700年頃に製作した今日のチェロよりも大型なヴィオラ・デ・バッソを演奏。第6番では1755年頃に製作された小型のチェロが使用されています。2つの楽器の音色の違いにも注目です。

Danacord
DACOCD-984(1CD)
ショパンの「前奏曲」による変奏曲集
ラフマニノフ:ショパンの主題による変奏曲 Op.22
モンポウ:ショパンの主題による変奏曲
ブゾーニ:ショパンの前奏曲による10の変奏曲 BV213a
オレグ・マルシェフ(P)

録音:2024年8月、ミラノ・カルチャーセンター(ミラノ、イタリア)
旧ソ連、アゼルバイジャンのバクー出身の天才ピアニスト、オレグ・マルシェフは、グネーシン音楽大学でヴァレンティーナ・アリストワ、モスクワ音楽院でミハイル・ヴォスクレセンスキーに学び、ヴォスクレセンスキーの師だったレフ・オボーリンを継ぐ、ロシア・ピアニズムの第5世代のひとりです。メジャー・レーベルからの幾度にわたるオファーを断り続け、深い信頼関係で結ばれたデンマークのダナコード(Danacord)・レーベルへ、35以上の素晴らしいアルバムを録音し続けてきたピアノの巨人マルシェフは、リスト晩年の高弟エミール・フォン・ザウアーのピアノ作品集(全6巻)やデンマークの知られざる作曲家たちのピアノ協奏曲集(全4巻)などの稀少作品から、ブラームス、シューベルト、リスト、ショパン、メンデルスゾーンなどロマン派の名作たちまで膨大なレパートリーを誇り、ロシアの偉大な作曲家たち(チャイコフスキー、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ)のピアノと管弦楽のための作品すべてを録音した(おそらく唯一の)アーティストでもあります。
マルシェフによるプロコフィエフの最初のアルバム(DACOC-D- 391)がリリースされた時、「Gramophone」誌は「録音で聴ける(第1ソナタ)のもっとも信頼できる、情熱のこもった演奏のひとつ」と評し、シリーズの「戦争ソナタ」三部作を、リヒテルやベリマンたちの主要な録音を引き合いに出し、”Classic CD Choice” に選びました。
ラヴェルの「独奏ピアノ作品全集」(DACOC-D-903/DACOC-D- 904/DACOC-D-905)に次ぐアルバムでは、ショパンの「前奏曲」を主題にした変奏曲を3曲、演奏しています。ラフマニノフが、ナターリャ・サーチナと結婚してまもないころ「前奏曲 ハ短調」(Op.28No.20)を主題に作曲し、「前奏曲集」(Op.23)と同じコンサートで初演した 「ショパンの主題による変奏曲」。モンポウの曲は、ショパンの 「前奏曲 イ長調」(Op.28No.7)による作品です。友人ガスパール・カサドの提案でチェロとピアノの変奏曲として書き始めながら、数曲で中断。後にピアノのための「12の変奏曲」として完成させました。ブゾーニの 「ショパンの前奏曲による10の変奏曲」 は、ラフマニノフと同じ「前奏曲 ハ短調」を主題にした作品です。マルシェフは、比較的めずらしいレパートリーの作品を彼らしい深い洞察とピアニズムで演奏しています。
Danacord
DACOCD-983(1CDR)
マリオ・タレンギ:2台のピアノのための作品集
セレナータ ヘ短調 Op.13
シューマンのメヌエット Op.99主題による2台のピアノのための変奏曲 Op.40
古風な様式を模した前奏曲とフーガ Op.48
F・ショパンの前奏曲20番による2台のピアノのための変奏曲 Op.68(c.1917)
神秘のビジョン
演奏会用ガヴォット Op.72
2つの小品 Op.95-夢想、蝶々の戯れ
アレグロ・フェストーソ Op.105
アルトゥール・ピサロ(P)、
リナルド・ツォーク(P)

録音:2024年8月、ミラノ・カルチャーセンター(ミラノ、イタリア)
イタリアの作曲家でピアニストのマリオ・タレンギは、ピアノ音楽が盛んだったロンバルディアのロマンティック音楽の伝統を継ぐひとり。1870年にベルガモで生まれ、ベルガモとミラノの音楽院で学びました。ミラノではオペラ 「ラ・ワリー」 を作曲したアルフレード・カタラーニのクラスにも参加しています。メロディのはっきりした「サロンの小品」を主に手がけ、その多くが手稿譜のまま残されました。
2台のピアノのための作品。タレンギのもっともよく知られている曲のひとつ 「セレナータ」 。「色とりどりの小品」から主題をとった「シューマンのメヌエットの主題による変奏曲」。「音楽教師」タレンギの一面を伺わせる「アカデミック」な 「前奏曲とフーガ」 。〈前奏曲 ハ短調〉に基づく「ショパンの前奏曲20番による変奏曲」。哀歌の気分をもったアダージョ・モッソの 「神秘のビジョン」。アレグレットの「演奏会ガヴォット」。サン=サーンスを思わせる〈夢想〉とワーグナー風スケルツォ〈蝶々の戯れ〉の 「2つの小品」 。タレンギが教えていたミラノ音楽院の設立40年を記念する 「アレグロ・フェストーソ」。世界初録音の作品を含むロマンティックな音楽です。
アルトゥール・ピサロ(b.1968)は、リスボンで生まれ、セケイラ・コスタに学んだポルトガルのピアニスト。リナルド・ツォークは、イタリアのトリエステ生まれ。クララ・レヌッツァ、セルジオ・ペルティカローリ、ステファノ・フィウッツィたちに学びました。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Melodiya x Obsession
SMELCD-1002707(1CD)
完全限定生産
ティモフェイ・ドクシツェル〜トランペットによる日本叙情歌集
瀧廉太郎:花/中田章:早春賦
岡野貞一:ふるさと/古謡:さくら
中田喜直:雪の降る街を/山田耕筰:この道
中田喜直
:夏の思い出
山田耕筰:待ちぼうけ
梁田貞:城ヶ島の雨
弘田龍太郎:浜千鳥
多忠亮:宵待草
山田耕筰:赤とんぼ
瀧廉太郎:荒城の月
ティモフェイ・ドクシツェル(Tp)
セルゲイ・ソロドヴニク(P)

録音:1981年6月13、20、27日、モスクワ放送大ホール/DDD
廃盤・入手困難となったMelodiyaの名盤や貴重なMelodiya音源等を復刻する「Melodiya x Obsession」シリーズから、ボリショイ劇場の首席トランペット奏者として活躍し、ソロ楽器としてのトランペットの可能性を実証した
偉大なトランペット奏者の一人、ティモフェイ・ドクシツェルの伝説的録音「日本叙情歌集」が復刻!
傑出した音楽家であったドクシツェルは、木管楽器の柔軟性、弦楽器の表現力、そして、ベルカントの機敏さに匹敵する輝かしいソロ楽器としてのトランペットの名声を確実なものにし、トランペット演奏において目を見張るような多くの偉業を成し遂げてきました。彼の幅広いレパートリーには、バッハ、ビーバー、ハイドン、フンメル、アルビノーニ、タルティーニ、ヴィヴァルディなどのバロック・古典派作品から、ミャスコフスキー、ショスタコーヴィチ、ヴァインベルク、シチェドリン、エシュパイ、アルチュニアン、ガーシュウィン、タンベルク、パフムートワなどの近現代作品まで、トランペットのために書かれた作品やトランペットで演奏できる作品のほとんどすべてが含まれています。また、数多くの古典作品を編集しており、トランペット奏者にとって重要なレパートリーに挙げられるハイドン、フンメル、アルチュニアンの協奏曲は、彼のカデンツァ付きで多くのトランペット奏者たちによって演奏されています。教育者としては、母校グネーシン音楽大学の教授として多くの才能あるトランペット奏者を育て、奏法論や回想録などの著作も残しています。
本アルバムは、作曲家の宮本良樹がトランペット奏者のために特別に編曲した日本の伝統歌曲を収録。ヴァイオリンとフルートの奏法や声部のカデンツなど、楽器の可能性を最大限に生かした変奏曲の形で曲調を自由に発展させています。日本人なら誰もが耳にしたことのあるこれら名曲の数々を、ドクシツェルの超絶技巧とその美音で我々日本人の心に強く訴えかけています。

Evil Penguin Records
EPRC-0068(1CD)
ベートーヴェン:後期三大ソナタ集
ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 Op.130 より 第5楽章「カヴァティーナ」(タウジヒ編/ピアノ独奏版)
ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
クリスティアン・サンドリン(P)

録音:2024年8月22日-24日、モーターミュージック・スタジオ(ベルギー)
ルーマニアの首都ブカレストの音楽一家に生まれ、13歳でブカレストを代表するコンサートホール、アテネ音楽堂にデビューするなど早くから才能を開花させ活躍を続けるピアニスト、クリスティアン・サンドリンがベートーヴェンの後期三大ソナタをレコーディング。この偉大な作品に対し謙虚さを持ちながらも個人的な感性とビジョンを明確に反映した演奏を披露しています。第31番の静けさへのエピローグとして、そして第32番の計り知れないハーモニーへ繋がる道として「カヴァティーナ」のピアノ独奏版を間に置くというユニークなプログラミングにも注目。Antarcticaレーベルからリリースしていたエネスコ、ラヴェル、シリル・スコットの作品を収録したコンセプト・アルバム(AR043)に続く彼にとって2枚目のリリースです。

ANTARCTICA
AR-063(1CD)
ラフマニノフ、リスト、ピアソラ
ラフマニノフ:ロマンス イ長調、
 6つの小品 Op.11
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
ピアソラ:リベルタンゴ、ナイト・クラブ1960
シー・シスターズ〔カミーユ・ベニエスト(P)、クロエ・ベニエスト(P、声)〕、
ジル・マッソン(P)
カミーユ・ベニエストとクロエ・ベニエストによる姉妹デュオ、シー・シスターズのデビュー・アルバムが登場です。20歳と16歳という若さにもかかわらず、アムステルダム(オランダ)のピアノ・デュオ・フェスティヴァル・コンクール、ブレスト国際コンクール(フランス)、ナミュール(ベルギー)の国際アパッショナータ・コンクールで優勝しています。
マーストリヒト(オランダ)のクリスティーナ王女コンクールで二度入賞した彼女たちを審査員は「ピアノ・デュオのカミーユとクロエ・ベニエストは、フランツ・リストのハンガリー狂詩曲の輝かしい演奏で観客と審査員を驚かせました。姉妹は正確なタイミングと幅広いダイナミクスで魅惑的な音楽ストーリーを語りました。彼女たちはステージでの素晴らしい存在感で、演奏は完璧でした」と評価しています。

NIFC
NIFCCD-664(1CD)
チョン・ヨンフアン〜第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクール・ライヴ
1. クルピンスキ:ポロネーズ ニ短調
2. ショパン:バラード第2番ヘ長調 Op.38
3. ショパン:ポロネーズ ニ短調 WN11
4.ショパン:マズルカ ト短調 Op.24-1
5.ショパン:マズルカ 変ロ短調 Op.24-4
6. ショパン:ワルツ 変イ長調 Op.34-1
7-10.ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35
チョン・ヨンフアン(ピリオド・ピアノ)
※使用楽器:ブッフホルツ1825年製の複製/2017年(1)、プレイエル1842年製(2-5)、エラール1838年製(6-10)

※録音(ライヴ):2023年10月6日(1-3、第1ステージ)&10月10日(4-10、第2ステージ)、ワルシャワ・フィルハーモニー・チェンバー・ホール
ポーランドのフレデリク・ショパン研究所(NIFC/Narodowy Instytut Fryderyka Chopina)が創設から現在まで取り組み続けている、ショパンの作品をショパンが生きた時代の楽器(オリジナル、復元)で演奏する「リアル・ショパン(The Real Chopin)」プロジェクト。当時の響きを現代に蘇らせるというこの画期的な取り組みをさらに活性化させるために、ショパン研究所はもちろんのこと、ポーランドの国家としての一大事業として立ち上げられた「ショパン国際ピリオド楽器コンクール」。日本が世界に誇るフォルテピアノの名手、川口成彦の第2位入賞が大きな話題となった2018年の第1回大会から5年、2023年に開催された「第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクール」には予備予選を通過した35名のピアニストたちがワルシャワに集まり、約2週間もの期間中「ショパンの時代の響き」が奏でられ続けました。
その第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクールにおいて最年少出場者として挑戦し、アメリカのアンジー・チャンと共に見事第3位に入賞した中国出身の新星、チョン・ヨンフアンの第1&第2ステージのライヴ録音が登場。シマノフスキ音楽院でこのコンクールの審査委員長でもあるヴォイチェフ・シヴィタワに師事し、すでに他のコンクールでも多くの入賞歴を持つチョン。ここでも持ち前の若々しい自発性で生き生きとした演奏を繰り広げ、その非凡な才能を存分に発揮しました。ブッフホルツ、プレイエル、エラールそれぞれの楽器の特性を巧みに引き出し、18歳で3位入賞という大きなインパクトを残した新星の堂々たる演奏にご注目ください。
NIFC
NIFCCD-223(1CD)
ショパン:夜想曲集&幻想ポロネーズ
ロンド ハ短調 Op.1/即興曲第3番変ト長調 Op.51/2つの夜想曲 Op.27/4つのマズルカ Op.68/2つの夜想曲 Op.55/バラード第3番変イ長調 Op.47/ワルツ第7番変イ長調 Op.64-3/幻想ポロネーズ変イ長調 Op.61/子守歌変ニ長調 Op.57
シモン・ネーリング(P/スタインウェイ)

録音:2024年4月24日-25日、27日、30日、ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ワルシャワ、ポーランド)
2015年の第17回ショパン国際ピアノ・コンクールでポーランド人唯一のファイナル出場、聴衆賞受賞を果たし、2017年に開催された第15回ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールでは見事優勝を飾ったポーランド・ピアノ界が誇る、若き名手シモン・ネーリング。
ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)からリリースする、モダン楽器による「ホワイト・シリーズ」最新作は、ショパンが15歳の時に初めて出版を想定して書いた作品「ロンド ハ短調 Op.1」 から、ショパンのピアノの生徒でもあったアポニー伯爵夫人に献呈された「2つの夜想曲 Op27」、そして、1846年に出版され、同時期に書かれた「舟歌」、「チェロ・ソナタ」とともに最晩年の傑作と称される「幻想ポロネーズ」まで、現代ポーランドの優れた名手がモダン楽器による最新の解釈で、ショパンの作品の進化の道を辿ります。


NovAntiqua Records
NA-96(1CD)
私は夢を見ているのだろうか?〜バロック・リュートのための現代作品集
伊福部昭:バロック・リュートのための幻想曲
ディーター・ヘルムスドルフ(1961-2021):リュート独奏のための幻想曲
ステファン・オロフ・ラングレン(b.1949):前奏曲集 Op.20より 第1番、第2番
ステファン・オロフ・ラングレン:6つのカプリッチョ Op.4
ギルベール・イズバン(b.1953):私は夢を見ているのだろうか?
佐藤豊彦(b.1943):ヴァイスに捧ぐ
ゲルハルト・シェドル(1957-2000):幻想曲風
ローマン・トゥロフスキー(b.1961):カルニシェフスキー氏の死を悼むトンボー
ブライアン・ライト(b.1941):ジュリアン・ブリームのトンボー
アルベルト・クルニョーラ(Lute)

録音:2023年8月18日-20日、サン・ジローラモ教会(イタリア)
イタリアのヴァレーゼ出身で同国を代表する古楽界の巨匠の1人、アルベルト・クルニョーラが奏でる、バロック・リュートのための現代作品をフィーチャーした素晴らしいコレクション。
クルニョーラは、パオロ・ケリーチやエドゥアルド・エグエスといった巨匠たちの薫陶を受け、1700年代の作曲家たちが生み出した膨大なレパートリーの研究に情熱を注ぎ、また、1996年から2010年まで中世、ルネサンス音楽の演奏を目的とするフロリレジオ・アンサンブルのメンバーとしても活躍し、イタリア内外で数々の実績を残しています。本アルバムでは、日本リュート界の重鎮、佐藤豊彦の「ヴァイスに捧ぐ」 や、日本を代表する怪獣映画『ゴジラ』の音楽でも知られる伊福部昭の幻想曲など、世界中の作曲家がこの素晴らしい楽器のために書き残した作品を集成。クルニョーラは、これら異なる音楽言語を完全に理解し、各作品の魅力を見事に引き出しています。
NovAntiqua Records
NA-94(1CD)
ニーノ・ロータ:ピアノ独奏作品集
15の前奏曲/Ippolito Gioca
子供のための7つの難しい作品
幻想曲ト長調
マリーナ・ペッレグリーノ(P)

録音:2023年3月31日-4月1日(イタリア)
イタリアのピアニスト、マリーナ・ペッレグリーノのソロ・デビュー盤は、20世紀イタリアの最も著名な作曲家の一人、ニーノ・ロータ。
フェリーニ、ヴィスコンティ、コッポラといった監督達が手がけた作品の多くの映画音楽を作曲し、「ゴッドファーザー」、「甘い生活」、「イル・ガットパルド」などのヒット作で知られているニーノ・ロータ。本アルバムでは、彼の珍しいピアノ独奏作品を集成。本能的で独創的な音楽性と、非常に優れた常にエレガントな作曲技術が組み合わされています。
NovAntiqua Records
NA-97(1CD)
セルジオ・バイエッタ:ショパンのエチュードによる24の練習曲
セルジオ・バイエッタ:練習曲第1番ハ長調 前奏曲 Op.10-1/練習曲第2番イ短調 Op.10-2/練習曲第3番ホ長調 カンティクム Op.10-3/練習曲第4番嬰ハ短調 インヴェンション Op.10-4/練習曲第5番変ト長調 Op.10-5/練習曲第6番変ホ短調Op.10-6/練習曲第7番ハ長調 舟歌 Op.10-7/練習曲第8番ヘ長調 Op.10-8/練習曲第9番ヘ短調 Op.10-9/練習曲第10番変イ長調 Op.10-10/練習曲第11番変ホ長調 夜想曲 Op.10-11/練習曲第12番ハ短調-ニ長調 Op.10-12/練習曲第13番変イ長調 虹 Op.25-1/練習曲第14番ヘ短調 Op.25-2/練習曲第15番ヘ長調Op.25-3/練習曲第16番イ短調 Op.25-4/練習曲第17番変ト長調 魔法使い Op.25-5/練習曲第18番嬰ト短調 ウンダ・マリス Op.25-6/練習曲第19番嬰ハ短調 Op.25-7/練習曲第20番変ニ長調 Op.25-8/練習曲第21番変ト長調 Op.25-9/練習曲第22番ロ短調 ダークフォース Op.25-10/練習曲第23番イ短調 新しい大地 Op.25-11/練習曲第24番ハ短調 力の海 Op.25-12/【ボーナストラック】練習曲第4番嬰ハ短調 インヴェンション Op.10-4b
セルジオ・バイエッタ(P/ヤマハS6)

録音:2023年1月4日&5月9日、20日、ムジカフェリックス・スタジオ(プラト、イタリア)
ピアニスト、音楽家、熱心なリスナーなら誰でもフレデリック・ショパンの練習曲を知っており、おそらく99%の人々は、過去の偉大なピアニストによるこれらの練習曲のパラフレーズや再作曲も知っていることでしょう。
本アルバムで、イタリア人ピアニストのセルジオ・バイエッタは、このプロジェクトのプロデューサーであり、彼の師でもあるロベルト・プロッセダの指導の下、過去の偉大なピアニストの伝統を受け継ぎながらも、現代的な視点、軽快なタッチ、そして素晴らしいセンスで、音楽界のあらゆるところからインスピレーションを得て、ショパンのエチュードを独自に再作曲しています。
エチュードの基本はオリジナルのままに、ショパンのメロディが「グノーのアヴェ・マリア」、「熊蜂の飛行」や「くるみ割り人形」、「蛍の光」、「ハッピー・バースデイ・トゥーユー」、そして、「インディー・ジョーンズ」や「ハリー・ポッター」、「スターウォーズ」まで、別の世界の音楽へと逸脱していきます。

Fluente
FL-28226(2CD)
ガルッピ:鍵盤ソナタ集 第1集
CD1〜ソナタ ハ長調/ソナタ ホ長調/ソナタ ハ短調/ソナタ イ長調/ソナタ ト短調/ソナタ 変ロ長調
CD2〜ソナタ 変ホ長調/ソナタ ニ長調/ソナタ ヘ長調/ソナタ ニ長調/ソナタ イ長調/ソナタ ニ長調
ミケーレ・フォンターナ(P)

録音:2022年6月、カワイセンター・ミラノ(イタリア)
「ガルッピ・キーボード・プロジェクト」は、18世紀ヴェネツィアの巨匠バルダッサーレ・ガルッピによる鍵盤ソナタを網羅的に録音する初の試みとして、Fluente Recordsが企画したシリーズです。この第1集には、ガルッピの最も美しく有名なソナタ12曲が2枚のディスクに収められています。18世紀のヴェネツィアで名声を得た後、世界的にその名を広めた偉大な作曲家ガルッピに光を与える、魅力満載のプロジェクト。ガルッピの150を超えるソナタ群を通して、ヴェネツィア音楽の真髄が鮮やかに蘇ります。
Fluente
FL-28363(1CD)
ガルッピ:鍵盤ソナタ集
ソナタ第13番ヘ短調 RA1.09.01/ソナタ第15番 ヘ長調 RA1.08.01/ソナタ第14番ト短調 RA 1.12.01/ソナタ第17番変ロ長調 RA1.06.02/ソナタ第18番 ニ短調 RA1.04.02/ソナタ第22番ハ長調 RA 1.01.25
エンリコ・ビッソーロ(ハープシコード)

録音:2023年7月
ガルッピの膨大な作品の中からソナタを6曲選びキース・ヒル製のハープシコードで録音しました。ガルッピの作品は、器楽曲のみならず、オペラや宗教音楽など多彩なレパートリーを誇っています。またその優れた作品は、18世紀後半にはヨーロッパ各地で出版されその後の作品に影響を与えています。
Fluente
FL-28356(1CD)
バッハ:ピアノ作品集 Vol.2
イタリア協奏曲 BWV971/フランス風序曲 BWV831/イタリア風のアリアと変奏 イ短調 BWV989
ミケーレ・フォンターナ(P)

録音:2024年4月
バッハの作品を新たな解釈で録音した注目の意欲作。元々ハープシコードのために作られた作品を、ピアノに移調したバロック音楽に関する最新の文献学的研究と現代的解釈を考慮に入れた演奏を行っている興味深い内容となっています。
Fluente
FL-28332(1CD)
シューマン〜自然の女神
シューマン:森の情景 Op.82、
 幻想小曲集より「夕べに」Op.12-1、
 アルバムの綴りより「子守歌」Op.124-16
クララ・シューマン:シューマンの歌曲のトランスクリプション集(Op.24-7、Op.25-1、Op.36-2、Op.36-4、Op.39-4,Op.39-5、Op.79-20)
シューマン:花の曲 Op.19、
 暁の歌 Op.133、
 子供の情景より「詩人のお話」Op.15-13
クララ・スケンバーリ(P)

録音:2013年11月
シューマンとクララ・ヴィーク・シューマンのピアノ作品集。自然の情景を音楽で表現することに長けていたシューマンは、音楽だけでなく、文学にも励みました。その結果彼の作品はより充実したものとなり、ここに収録されたような名作が多数生み出されることになりました。

GALLO
GALLO-1723(1CD)
現代の無伴奏チェロ作品集
ジャネット・ビート(b.1937):ジョアンの為の5つのプロジェクト(世界初録音)
ジョナサン・ハーヴェイ(1939-2012):聖歌(世界初録音)
ジョージ・クラム(1929-2022):無伴奏チェロ・ソナタ
カイヤ・サーリアホ(1952-2023):7頭の蝶たち
ジェルジュ・リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
パオラ・フレッタ(Vc)

録音:2024年2月ローマ
※簡易紙ケース収納
パオラ・フレッタはジュネーヴ音楽院で学び、ヌーシャテル音楽院でディプロマを修得 し、ミラノ・ヴェルディ音楽院で、ベルッフィに師事。スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院で、 山下泰資に師事した。ソリストとして、現代作品、ピアノとのデュオ、室内楽で活躍する。ジ ュネーヴSO、カラブリアPOなど、オーケストラとの共演も多 い。現代音楽のスペシャリストらしい、切れ味の鋭い迫力ある演奏が楽しめる。非常に豊か な響きで、最後の余韻まで鮮やかに聴こえてくる。収録された曲は全てに何某かの標題が 有るので、曲の理解の一助になると思われます。

POLYMNIE
POL-140174(1CD)
ショパン:舟唄、マズルカ、子守唄、ソナタ
舟唄 嬰ヘ長調 Op.60
マズルカ イ短調 Op.59-1
マズルカ 変イ長調 Op.59-2
マズルカ 嬰へ短調 Op.59-3
子守唄 変ニ長調 Op.57
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
エルヴェ・ンカウア(P)
エルヴェ・ンカウアはパリ音楽院を首席で卒業。メニューイン財団主催のタンブリッジ・ウェ ールズ若手音楽家コンクールなどで優勝。バッハから現代音楽まで幅広いレパートリーを持 つが、ショパン、ブラームス、リスト、シューマン、そしてドビュッシー、ラヴェルなどのフランス音 楽を得意にしています。室内楽の分野でも多くの国際的なソリスト達と共演しています。変わったと ころでは、フランスのロック系ギタリストのパトリック・ロンダットとクロスオーヴァーのCDもリリース しています。 ンカウアのピアノは、落ち着いた音色と表現が持ち味。硬質な美音ではなく柔らかい音色で、 ショパンの作品の中でも比較的穏やかな内容の選曲が好ましい。しかし、時折エネルギーが 開放される瞬間を聴くことが出来ます。抑制と開放の2つの表現のバランスが、演奏内容をより良 くしています。

QUERSTAND
VKJK-2309(1CD)
調性のカレイドスコープ(万華鏡)
D.スカルラッティ:ソナタK.159ハ長調
シューマン:カノン形式の歌0p.6-27イ短調
シューベルト(リスト編):愛の便り(白鳥の歌 第1曲)ト長調
グリーグ:叙情小品集No.1Op.12-7「アルバムの綴り」ホ短調
ラフマニノフ:前奏曲集Op.23-4ニ長調
バッハ(ジロティ編):前奏曲BWV.855ロ短調
ショパン:前奏曲集Op.28-7変イ長調
メンデルスゾーン:無言歌集No.6Op.67-2「失われた幻影」嬰へ短調
バッハ:フランス組曲No.6BWV.817「クーラント」ホ長調
ショパン:マズルカOp.63-3嬰ハ短調
ショパン:前奏曲集Op.28-11ロ長調
ラフマニノフ:前奏曲集Op.32-12嬰ト短調
.シューマン:ロマンスOp.28-2嬰ヘ長調
シューベルト:即興曲集Op.90-3変ト長調
スクリャービン:練習曲Op.8-12嬰二短調
スクリャービン:前奏曲Op.11-4変ホ短調
ラフマニノフ:楽興の時Op.16-5変ニ長調
ブラームス:間奏曲Op.117-2変ロ短調
フォーレ:3つの無言歌Op.17-3変イ長調
シューベルト:楽興の時Op.94-3へ短調
ブラームス:間奏曲Op.117-1変ホ長調
C.P.E バッハ:ソルフェージェットWq.117-2 ハ短調
マスネ:トッカータ 変ロ長調
シューベルト(リスト編):水車小屋と小川(美しき水車小屋の娘 第19曲)ト短調
シューマン:子供の為のアルバムOp.68-42「装飾的コラール」へ長調
D.スカルラッティ:ソナタ K.213ニ短調
ユン・ハン=リン(雲涵琳)(P)

録音:2023年9月11?14日 ザイフヘナースドルフ・ベヒシュタインピアノ工房、DDD、76'13
ショパンの前奏曲集のように調性が変わる選曲がされています。カレイドスコープのように、色々な 時代、国の作曲家の作品で彩られていて、純粋に聴く楽しさを実感する1 枚と言えます。楽しみ方は それぞれだが、通して聴く事でピアニストの独特の世界観に浸ることをお勧めしたい。ユン・ハン= リン(雲涵琳)は台湾出身。2015年よりドイツに拠点を移す。これまでに、スーザン・リン(台北)、ア ルヌルフ・フォン・アルニム(フランクフルト)、デトロフ・カイザー(ドレスデン)、ウルリッヒ・アイゼンロ ール(ケルン)等の元で研鑽を積む。イタリア・バルレッタのコンペティションで優勝。台北、ドイツを 始め世界各地のコンサートに出演する。

Spectrum Sound
CDSMAC-033(2CD)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001〜1006(全曲) ジャック・デュモン(Vn)

Source - French Belvedere ELY06130~32STEREO ED1LP
スペクトラム・サウンド好評シリーズ『アナログ・コレクター』。当アルバムはジャック・デュモンの名盤バッハ無伴奏全曲のCD化です。ジャック・デュモンはパス カルSQの第1ヴァイオリン奏者をつとめた演奏家。このバッハ全曲録音はデュモンの気品に満ちた演奏を堪能できます。
デュモン演奏のバッハは全体的に遅めのテンポ。現在ではなかなか聴くことができない20世紀の演奏家らしいふくよかな演奏です。一音一音丁寧に演奏しバッ ハの神髄に迫る熱い音楽を聴かせてくれます。スペクトラム・サウンドが保有するLPから丁寧にCD復刻されております。 (Ki)

※このレーベルは、初発売後早期に廃盤となる可能性が高いです。お早めにご注文されることをおすすめいたします。

Chandos
CHAN-20342(1CD)
ブゾーニ:ピアノ作品集 - バッハ作品の編曲とオリジナル作品
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565(F. ブゾーニ編 KB29)
 前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532(F. ブゾーニ編 KB20)
フェルッチョ・ブゾーニ:ショパンの「ハ短調前奏曲」による10の変奏曲とフーガ
Op.22K213(1884/1922改訂)
 ソナティネ第1番K.257(1910)
 ソナティネ第2番K.259(1912)*
 位法的幻想曲 - コラール前奏曲「いと高きにある神に栄光あれ」K 256b(1921)*
ピーター・ドノホー(P)
カール・ラッチマイヤー(P)*

録音:2024年4月17-19日
ピーター・ドノホーによるブゾーニ作品集の第2集は、高い評価を受けた前作(CHAN20237)に続き、彼の高い技術と音楽性が遺憾なく発揮され ています。今回のアルバムには、ブゾーニによるバッハの名作2曲の編曲、ブラームスに捧げられた「ショパンの前奏曲に基づく変奏曲」の他、ブゾーニ のオリジナル作品のソナチネ第1・第2番やバッハの未完成フーガを基にした大作で、1921年に2台ピアノ版に編曲した「対位法的幻想曲」を収録。 ドノホーは、ブゾーニの大作「ピアノ協奏曲」をBBCプロムスで演奏するなど、これまでにも彼の音楽を積極的に演奏しており、ここでも共感溢れる演 奏を披露しました。「対位法的幻想曲」でドノホーと共演するカール・ラッチマイヤーは英国王立音楽大学で学び、数々の賞を受賞し、BBCやクラ シックFMでの放送にも出演。特にロンドンで25年以上続けて開催する「カンバセーショナル・コンサート」シリーズが評価されています。彼もブゾーニ演 奏の第一人者として知られ、最近ではロンドンでの3日間のブゾーニ音楽祭を企画・出演し、ソロや協奏曲の演奏が賞賛されました。


Spectrum Sound
CDSMAC-030(1CD)
全世界500枚完全限定プレス
ジャン・シャンペイユのバッハ無伴奏!
(1).バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001より「アダージョ」、「シチリアーノ」
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番ロ短調 BWV1002より「アルマンド-ドゥブル」、「サラバンド-ドゥブル」、「ブーレ」
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 BWV1003より「グラーヴェ」、「アンダンテ」
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調 BWV1005より「アダージョ」、「ラルゴ」
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV1004より「サラバンド」、「ジーグ」、「シャコンヌ」
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006より「プレリュード」、「ルール」、「ガヴォット」、「メヌエット」

(2)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001
(1)ジャン・シャンペイユ(Vn)
Recorded by Pierre Rosenwald
Source - French Vega C30S208ED1MONO LP (Ultra Mega rare LP Record)
1st CD release
No stereo recording LP existed

(2)ドゥヴィ・エルリー(Vn)
ライヴ録音:1971年3月17日/メゾン・ド・ラ・ラジオ内第104大ホール、パリ(ステレオ)
スペクトラム・サウンド・レーベルが保有する貴重なレコード・コレクションから見事なリマスタリングを続けているアナログ・コレクター・シリーズ。当盤はジャン・ シャンペイユが演奏したバッハの無伴奏ヴァイオリン作品集。このLPといえば高値で取引されている、マニアの間でも有名な超レア盤!その音がスペクトラム・サウ ンドの丁寧な復刻でCD化されました!
1910年フランス生まれのジャン・シャンペイユ。ジュール・ブシュリ、マルセル・シャイエ、ジョルジェ・エネスコらに師事し、ナドー、イザイの両コンクールで入 賞しています。ラムルーOのコンサートマスター、パリ・オペラ座Oの首席ヴァイオリン奏者を務めた傍ら、カルヴェSQの第2ヴァイオリン 奏者としても活躍。同団解散後は、モーリス・ユッソンとともに自身の名を冠した四重奏団を結成し演奏活動を続けました。
演奏は実に軽やかで全体的にはやめのテンポ設定。シャコンヌは10分ほどで演奏しております。20世紀のあらゆる大ヴァイオリニストが演奏・録音したバッハ 作品ですが、その中でも別格の存在といえる、表情豊かな演奏に驚かされます。巧みな弓使いとブリリアントな音色に感動!幻ともいえるその名演がスペクトラム・ サウンドの丁寧な復刻でCD化されました!
ボーナストラックにはドゥヴィ・エルリーが1973年にライヴ収録した無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番全曲です・エルリーは1928 年パリ生まれ、1955年 のロン=ティボー国際音楽コンクールで優勝したフランスの名手です。その美しい演奏をご堪能ください。  (Ki)

ODRADEK RECORDS
ODRCD-446(1CD)
「ロマンス」〜ピアノのためのロマンス集
シベリウス:ロマンス Op.24-9
シューマン:3つのロマンス Op.28
C.シューマン:3つのロマンス Op.21
ブラームス:ロマンス Op.118-5
リスト:ロマンス S.169
リスト:忘れられたロマンス S.527
チャイコフスキー:ロマンス へ短調 Op.5
モシュコフスキー:ロマンスとスケルツォ Op.62〜T.ロマンス
シャミナード:6つの無言歌(ロマンス)Op.76〜Y.瞑想曲
チェルニー:ロマンス Op.70
ナタリア・ペガルコヴァ=バレンボイム(P)

録音:2023年10月18-20日スタジオ・オドラデク
ピアノのためのロマンスを集めた1枚。穏やかな雰囲気のアルバムだが、それでも 9人 の作曲家の個性が感じ取れます。選曲も、ピアニストの活動姿勢が現れていて興味深い。1 曲目のシベリウスからはフィンランディアのモチーフが聴かれたり、終曲のチェルニーは練 習曲以外のコンサート・ピースが聴けたりと、聴く人それぞれに発見のある面白さがある好 企画です。 ナタリア・ペガルコヴァ=バレンボイムは、ロシア出身。女性作曲家の作品、忘れられたり見落 とされたりした作曲家の作品を積極的に取り上げ紹介する活動をしています。現在は、ベルリン を拠点に活躍しています。ダニエル・バレンボイムの息子であるマイケル・バレンボイム(ウエスト =イースタン・ディヴァン・オーケストラのコンサート・マスター)の夫人でもある。
ODRADEK RECORDS
ODRCD-445(1CD)
ベートーヴェン:ラスト・ソナタ(後期三大ソナタ集)
ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
レオポルド・エリセ(P)

録音::2022年5月17-20日 オタワ大学 フレイマン・ホール
レオポルド・エリセはスペイン出身。2021年よりオタワを拠点に活躍中。ヨーロッパ、アメリカ、ア ジア、アフリカで様々なコンサートに出演する。チェロの堤剛、クラリネットのジェームス・キャンベル 等とリサイタルを開催する。他にも室内楽やオーケストラとの共演も多い。オタワ大学音楽学校准 教授、ウィルフレッド・ローリエ大学研究所のメンバーです。 「ベートーヴェン:芸術の海」という一文をジャケット裏に載せるほど、リスペクトが全面に出ている 演奏内容です。幼少期に両親と夏を過ごした、スペイン北西部のリバデオの海の大きさをベート ーヴェンの偉大さに重ねているようだ。ライナーに掲載されている海の写真も全て自ら撮影したも ので、これがとても美しい。後期三大ソナタに取り組む意気込みが、こんな所からも感じられた。よ くコントロールされたピアノが非常に好ましい。
ODRADEK RECORDS
ODRCD-449(1CD)
ミシェル・ソニー(b.1947):ピアノ作品集
ハンガリー風の3つの小品(1986)
「仄かなる幻影」〜ピアノのための12の小品(2006)
ハンガリー風の練習曲集 第1巻(全12曲)
ハンガリー風の練習曲集 第2巻(全12曲)
ハンガリー風の練習曲集 第3巻(全12曲)
ハンガリー風の練習曲集 第4巻(全12曲)
タマー・ベライア(P)

録音:2023年11月14-15日 スタジオ・オドラデク スフィア
ミシェル・ソニー(Michel Sogny)はエコール・ノルマル音楽院で主に作曲を学ぶ。1974 年、自ら 音楽学校を設立し、新しいピアノ教授法を用いて多くの学生を指導した。ピアノ指導のために多く のエチュードを作曲するが、エチュードの枠を超えた充実した内容の作品を残しています。フランス 国内に留まらず、東ヨーロッパにも音楽教育のために資金援助をするなど、世界的に活躍してい る。このアルバムに収められた作品も、ハンガリー風のスタイルで躍動感のあるものばかりです。 ピアノのタマー・ベライアは1987年ジョージア出身。ザカリア・パリアシヴィリ音楽学校、トビリシ音 楽院で学ぶ。姉のナティア・ベライアとピアノ・デュオの活動もしています。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-460(1CD)
「インヴェンティオ(バッハ、クープラン、スカルラッティ)」〜アコーディオンによるバロック作品集
(1)D.スカルラッティ:ソナタ 変ロ長調 K.202
(2)C.P.E.バッハ:スペインのフォリアによる12 の変奏曲Wq..118-9
(3)D.スカルラッティ:ソナタ ト長調 K.455
(4)D.スカルラッティ:ソナタ へ短調 K.481
(5)D.スカルラッティ:ソナタ へ短調 K.386
(6)D.スカルラッティ:ソナタ ト長調 K.146
(7)C.P.E.バッハ:幻想曲 嬰へ短調 Wq.67
(8)D.スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K.87
(9)D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.397
(10)F.クープラン:タンブラン
(11)F.クープラン:クープラン
(12)F.クープラン:小さな風車
(13)F.クープラン:葦
(14)F.クープラン:ティク=トク=ショック、またはオリーヴ絞り機
(15)C.P.E.バッハ:ヴュルテンベルク・ソナタ第1番イ短調Wq.49-1
フィンセント・ファン・アムステルダム(アコーディオン・編)

録音:2024年3月13、14、16、29日、アイントホーフェン音楽堂(ムジークヘボウ)小ホール
フィンセント・ファン・アムステルダムは1989 年、オランダのハールレム出身。父親でアコーディ オン奏者の、エーフェルト・ファン・アムステルダムから指導を受ける。フォンティス芸術院で、シュ テファン・フッソング、ミカ・ヴァユリネン等に師事し優秀な成績を修める。プリンセス・クリスティーナ コンクール、オランダ全国コンクール、ハーグ王立音楽院コンクールで優勝。2016 年、オランダ・ク ラシカルタレントアワードを受賞。日本の音楽大学にアコーディオン科は無いのだが、ヨーロッパ の音楽大学や音楽院には多数存在する。日本のプロ奏者にも、ヨーロッパで学んだ人が多い。 クラシック音楽とは無縁と思われがちだが、ヨーロッパでは他の楽器と同様にコンサート用の楽器 として認識されています。演奏のテクニックも編曲のセンスも非常に良く、更なる活躍を期待したい。

AD VITAM
AV-240815(1CD)
左手で世界旅行中
(1)吉松隆::アイノラ抒情曲集Op.95〜ロマンス/モーツァルティーノ/カリヨン
(2)ジェローム・カーン(スティーヴン・プラッツマン編):君はわがすべて
(3)ダヴィド・コスヴィナー:蝉リズム
(4)フィリップ・ウィルチャー:左手のためのノクターン第2番ホ短調/第5番ホ短調
(5)ボルトキェヴィチ:練習曲「詩人」Op.29の5
(6)ヴィタリー・マニク:星の王子様
(7)ライネッケ:左手のためのソナタOp.179
マキシム・ゼッキーニ(P)
ステファン・ポレロOpus102

録音:2024年4月24-27日/ステファン・ポレロ・スタジオ(ヴィルティエリー、フランス)
左手のために書かれたピアノ曲に情熱を燃やすマキシム・ゼッキーニ。彼は10年の歳月をかけて10枚の貴重なアルバムを世に出しました。しかし演奏旅行で 世界をまわり、まだ知らなかった宝を発見し、ヨーロッパの名作以上の興味深さを知り新たなアルバムを制作しました。
ここでは吉松隆が舘野泉のために作った「アイノラ抒情曲集」抜粋から、アメリカのジェローム・カーンのジャズ、アフリカの蝉のリズム、オーストラリアの叙情派 フィリップ・ウィルチャー、ウクライナのヴィタリー・マニクによる「星の王子様」まで左手ピアノで五大陸を横断します。
ヨーロッパ本流ライネッケの貴重なオリジナル・ソナタも隠れた名作。左手だけとは思えぬ効果と激しい世界に引き込まれます。 (Ki)

SCALA MUSIC
SMU-015(1CD)
キマイラ〜エルサンとリスト
(1)リスト:悲しみのゴンドラ1
(2)フィリップ・エルサン:イン・ブラック
(3)リスト:子守歌/不運!
(4)エルサン:忘れられた川
(5)リスト:暗い雲/夢のなかに/調性のないバガテル/執拗なチャールダーシュ / 悲しみのゴンドラ2/眠れぬ夜、問いと答え/枯れたる骨
(6)エルサン:失楽園
アリス・アデール(P)YAMAHA CFX

録音:2023年10月16-18日/プロヴァンス・スカラ座
フランスのベテラン、アリス・アデールはメシアンやジョリヴェからの信頼厚いピアニストでしたが、とりわけフィリップ・エルサン(1948-)のミューズとしてピア ノ作品を愛奏したことで知られています。長い間レコーディングの現場から離れていましたが、80歳を前にスタジオへ戻り、エルサン作品に挑戦。これ以上の演奏 は考えられぬものとなりました。
エルサンとのカップリングはリスト。といっても人気曲ではなく晩年の不可思議で謎めいた小品を集めています。超絶技巧の誇示から離れ、時代を先んじたリスト の世界がエルサンの世界と遠くないことを示してくれます。 (Ki)
SCALA MUSIC
SMU-019(1CD)
楽園にて〜フォーレとバッハ
(1)フォーレ(ドゥルリア編):レクイエムOp.48〜楽園にて
(2)バッハ(リスト編):幻想曲とフーガ ト短調BWV542
(3)フォーレ(ドゥルリア編):「ペレアスとメリザンド」組曲Op.80(全4曲)
(4)バッハ(ドゥルリア編):「フーガの技法」〜コントラプンクトゥス14(フォーレの思い出に)
(5)フォーレ:ノクターン第7番嬰ハ短調Op.74
(6):ノクターン第7番嬰ヘ短調Op.104の1
(7):ノクターン第13番ロ短調Op.119
(8)バッハ(ヘス編):主よ、人の望みの喜びよ」
ガブリエル・ドゥルリア(P)YAMAHA CFX

録音:2024年2月26-29日/プロヴァンス・スカラ座
逸材の登場です。2001年ブールジュ生まれのガブリエル・ドゥルリア。ピアノはティベルギアン門下ですが、指揮者としてもブロムシュテットらの指導を受け、 2023年10月からアンサンブル・アンテルコンタンポランの副指揮者を務めるほど。さらに作曲の才も示し、いにしえの巨匠のようなオーケストラ名曲の効果的 なピアノ編曲も多数行っています。
デビュー・アルバムはピアニストと編曲家双方の天才性を示すもので、今年(2025年)が歿後100年のフォーレと音楽の父・バッハを結び付けています。 フォーレの「レクイエム」の清澄な「楽園にて」のドゥルリアによる編曲から始まり、深い洞察力で調性、主題そして時に魔法の音楽を産み出す両者の作を交互に披 露しています。目の離せない音楽家と申せましょう。 (Ki)

la musica
LMU-036(2CD)
リスト:ハンガリー狂詩曲(全19曲) ドニ・パスカル(P)

録音:1999年/ビヨム
かつてPolymnieレーベルからリリースされていたドニ・パスカルの名演がLa Musicaレーベルから再発売。ずっと入手難だったので大歓迎。当時36歳のドニ・ パスカルはリスト弾きとしても評価されていました。若々しいリズムの切れやエネルギーはもちろんながら、リストの詩的な面をエレガントに表現しているのにも注 目です。 (Ki)

Poohs Hoop
PCD-2404(1CD)
ハイドン:「音楽時計のための作品集」(オルガン演奏)
パイプオルガン:01. 第1番(0:55),02. 第2 番(0:59),03. 第3番(1:05),04. 第4番(1:14), 05. 第5番(1:23),06. 第6番(1:47)
07. 第7番(1:05),08. 第8番(2:04),09. 第9 番(1:04),10. 第10番(0:50),11. 第11番(0:50), 12. 第12番(0:47),13. 第13番
(1:25),14.第14番(1:10),15. 第15番(1:22), 16. 第16番(1:02),17. 第17番(0:55),18. 第18番(0:58),19. 第19番(1:17),
20. 第20番(1:15),21. 第21番(1:20),22. 第22番(1:38),23. 第23番(1:20),24. 第24 番(1:44),25. 第25番(1:35),26. 第
26番(1:31),27. 第27番(1:51),28. 第28 番(1:55),29. 第29番(2:41),30. 第30番(1:26), 31. 第31番(1:09),32. 第32番(2:55)
リードオルガン:33. 第1番(0:57),34. 第2 番(1:02),35. 第3番(1:11),36. 第4番(1:17), 37. 第6番(1:43),38. 第9番(1:43),
39. 第14番(1:20),40. 第17番(0:53), 41. 第18番(0:59),42. 第24番(2:01)
塚谷水無子(Org)
使用楽器:フィリア美術館所蔵のオルガンたち

録音:2024年4月19〜22日/フィリア美術館(小淵沢)
唯一無二の存在!ケンバニスト・塚谷水無子注目の新譜はオルガン演奏によるハイドン「音楽時計のための作品集」です!前作トイピアノ演奏で同曲を収録しまし たが、この度フィリア美術館所蔵パイプオルガンと3台のリードオルガンを使用した、これまた塚谷だからこそのアイディアによる大注目のアルバム。楽器違い・音 色違いでの音楽聴き比べの楽しさこそ、ケンバニスト・塚谷水無子が追求するテーマです。
「この演奏では、ハイドンの音楽の複層的な表情の豊かさが息を吹き返した。ユーモラスな無骨、日向くさい洒脱、爽やかな倦怠など――さう、この曲集はそん な感覚が似合ふのだ――少々ドヤ顔のハイドン親分のアウラまで召喚してしまつたおかげで、ハイドンの懐深き素顔が見え始める。(ライナーノーツより)」

Acte Prealable
AP-0580(1CD)
ルジツキ:ピアノ作品集 Vol.3
ルドミル・ルジツキ:2つの小品 Op.1/アリア Op.28a/ワルツ(歌劇 「エロスとプシュケ」 Op.40より)/メヌエット(歌劇 「カサノヴァ」 Op.47より)/カートンの歌(歌劇 「カサノヴァ」 Op.47より)/ワルツ(歌劇 「カサノヴァ」 Op.47より)/カサノヴァのモチーフによる幻想曲/4つの小品 Op.52/ロマンス Op.55-1/6つの小品 Op.58/前奏曲/バレエ音楽 「パン・トヴァルドフスキ」 Op.45による組曲
ヴァレンティナ・セフェリノヴァ(P)

録音:2024年1月10日-11日、ポーランド放送スタジオS1(ポーランド)
オペラ指揮者、ピアノ教師としても活動したポーランドの作曲家、ルドミル・ルジツキのピアノ作品集第3巻。ルジツキは、ワルシャワ音楽院でピアノと作曲を学び、ベルリン留学時には、エンゲルベルト・フンパーディンクに師事。友好関係を築いていたシマノフスキ、フィテルベルク、シェルタらとともに「若きポーランド」を結成し、ポーランドの音楽文化の活性化にも努めました。
才能豊かな神童として称賛されたブルガリア出身のピアニスト、ヴァレンティナ・セフェリノヴァは、12歳で故郷のオーケストラと共演しソリストとしてデビュー。ブルガリア国立音楽院ではルボミル・ディノロフに師事し、わずか27歳で同音楽院の助教授に就任。セフェリノヴァは、ブルガリア国営ラジオとテレビにも出演し、ロマン派時代の作曲家による作品の解釈に対する彼女の評判はブルガリア国外にも広がり、クロード・ドビュッシーの家と美術館のパリ理事会から毎年恒例の記念式典に招待されるという栄誉ある経歴を積んでいます。現在はイギリスのサウサンプトン大学の音楽学部で講師を務め、後進の育成に力を注いでいます。

Acte Prealable
AP-0584(1CD)
パフルスキ:ピアノ作品集 Vol.4
ヘンリク・パフルスキ(1859-1921):ピアノ・ソナタ第1番ハ短調 Op.10/2つの小品 Op.11/幻想的おとぎ話 Op.12/2つの小品 Op.20/4つの前奏曲 Op.21/ピアノ・ソナタ第3番ニ長調 Op.32
ヤクプ・トホジェフスキ(P)

録音:2024年8月31日、ワルシャワ
1859年にポーランド東部の町、ワジで生まれた作曲家ヘンリク・パフルスキは、ワルシャワ音楽院で学んだ後ロシアに渡り、モスクワ音楽院で研鑽を積むとそのままモスクワ音楽院で教鞭を取るようになり、ロシアに残りました。そのような経緯もあり、パフルスキの音楽はポーランドの要素の他に、ロシア楽派の影響が隅々に感じられるものとなっています。
パフルスキのピアノ(と室内楽)作品集第4巻では、師アレンスキーへ献呈されたピアノ・ソナタ第1番、恐らく彼の最後の作品であるピアノ・ソナタ第3番、8曲からなる「幻想的おとぎ話(Phantastische Marchen)」などを収録。

Gutman Records
GUTMANCD-241(1CD)
パリの響き〜近代フランスのピアノ作品集
ロジェ=デュカス:舟歌第1番
 暁の歌/音の響き/リズム
フォーレ:3つの無言歌 Op.17
リリ・ブーランジェ:主題と変奏
ロジェ=デュカス:6つの前奏曲
フランク:前奏曲、アリアと終曲 M23
フロリアン・フェルウェイ(P)

録音:2024年7月18日-20日、MCO(ヒルフェルスム、オランダ)
1997年に生まれ、幼い頃から多くのコンクールに入賞し、アムステルダム音楽院でナウム・グルベルトに学んだ若手ピアニスト、フロリアン・フェルウェイのデビュー・アルバム。フランクの「前奏曲、アリアと終曲」をきっかけにフランスのピアノ音楽に没頭するようになったというフェルウェイ。このプログラムはロジェ=デュカスの「音の響き(ソノリテ)」との出会いから構想され、その師であるフォーレや、親しかったリリ・ブーランジェの作品を組み合わせて20世紀初頭のパリの響きを探求しています。

Indesens Calliope Records
IC-063(1CD)
ポップ・ミーツ・クラシカル Vol.2
ビートルズ:イエスタデイ
D.スカルラッティ:ソナタ K.466
スティング:シェイプ・オヴ・マイ・ハート
パガニーニ:カプリス第24番
デヴィッド・ボウイ:スペイス・オディティ
タレガ:アルハンブラの思い出/クイーン:ボヘミアン・ラプソディ
ブラームス
:間奏曲 OP.118-2
マイケル・ジャクソン:アース・ソング
ピアソラ:リベルタンゴ
アレクサンドル・ボルダチョフ(Hp)

録音:2022年3月17日-19日、スタジオ12ter(モントルイユ、フランス)
9歳でリトアニア国立Oと共演し国際的なデビューを果たし、チューリッヒ芸術大学に留学。ザハール・ブロン・チェンバーのメンバーとして活躍した後、2015年からは名門ボリショイ劇場のゲスト・ソロ・ハーピストとしても活躍し、「ハープ・フェスティヴァル・チューリッヒ」の創設、さらには2018年のサッカー・ワールドカップの開会式で演奏された楽曲の作曲を担当するなど、マルチな才能を発揮している現代有数のハーピストであるアレクサンドル・ボルダチョフ(アレクサンダー・ボルダチョフ、旧名サーシャ・ボルダチョフ)。
これまでにショパンのピアノ作品をハープで奏でた「フレデリック」(CAL2083)、母国のロシアをテーマにした「ハープと共にロシアから」(CAL2183)などをリリースしてきたボルダチョフ。バッハからニルヴァーナまで、クラシック、ポップス、ロックのヒット曲を網羅した、初のクラシック・クロスオーバー・ハープ・アルバム(IC001)に続く第2弾では、スカルラッティ、パガニーニから、ビートルズ、クイーン、そして、キング・オヴ・ポップと称されるマイケル・ジャクソンの名曲を取り上げています。
アカデミックな音楽とクラシックのクロスオーバーというジャンルで、ハープを代表する演奏家の一人であり、即興演奏家、作編曲家として、個性的な音楽スタイルを持つ、ボルダチョフが、時代やスタイルも全く異なるこれら名曲の数々を、ハープの持つ美しい音色と、ボルダチョフの高難度のテクニックが美と感動を与えてくれます。
Indesens Calliope Records
IC-064(3CD)
ロマンティックな運命〜クララ・シューマン:ピアノ作品集
【CD1】4つのポロネーズ Op.1/ワルツ形式によるカプリス Op.2/ロマンスと変奏ハ長調 Op.3/ロマンティックなワルツ ハ長調 Op.4/4つの性格的小品 Op.5
【CD2】音楽の夜会 Op.6/ベッリーニの歌劇 「海賊」 の歌にもとづく演奏会用変奏曲 Op.8/即興曲 「ウィーンの思い出」 Op.9/3つのロマンス Op.11
【CD3】4つの束の間の小品 Op.15/3つの前奏曲とフーガ Op.16/シューマンの主題による変奏曲 Op.20/3つのロマンス Op.21
ソフィア・ヴァイヨン(P/スタインウェイD)

録音:2023年5月、12月&2024年2月、5月、スタジオ・ド・ムードン(フランス)
タイユフェールやブーランジェといった有名な女性作曲家、エレーヌ・ド・モンジュルーやルイーズ・ファランクなど近年では知名度が向上してきた女性作曲家、そして一般にはまだまだ知られていない女性作曲家の作品を、一堂に集めた意欲的なアルバムで数々の賞を受賞し、国際的に活躍する女流ピアニスト、ソフィア・ヴァイヨンが弾くクララ・シューマンのピアノ作品集。
19世紀の最も偉大なピアニストの一人であり、作曲家としても活躍したクララ・シューマンは、ショパン、シューベルト、シューマンの影響を受け、50曲ほどの作品を残しています。本アルバムでは、何よりも音というものに執着し、ヴィルトゥオーゾ的な音楽を書き、自身も優れたピアニストであった彼女の作曲の妙技と繊細さを明らかにしています。近年はクララ・シューマンの録音も増えてきましたが、これだけまとまった新録音のリリースは久しぶりとなります。国際的に活躍する女流奏者の解釈で描く、クララ・シューマンの世界にご期待ください。

AudioGuy Records
AGCD-0179(1CD)
コ・ヨンギョン〜ショパンとシュニトケの前奏曲
シュニトケ:5つの前奏曲とフーガ(1954)
ショパン:24の前奏曲 Op.28(1839)
コ・ヨンギョン(P/ベーゼンドルファー290インペリアル)

録音:2022年5月26日&6月3日オーディオガイ・スタジオ(通義洞、ソウル、韓国)
ソウル芸術高校から名門ソウル大学校音楽大学(ソウル大)へと進んだ後に渡米、ミシガン州立大学でも研鑽を積んだ韓国のピアニスト、コ・ヨンギョン(Ko Yeon Kyoung)。
ソウル大学校音楽大学の博士課程に在籍した際、「合奏協奏曲」に現れるポリスタイリズム(多様式主義)に衝撃を受け、シュニトケの音楽に魅了されたと語るコ・ヨンギョンは、自身の博士課程の論文として「アルフレート・シュニトケ「五つのアポリズム」の作品分析および象徴的意味の考察」を発表。その内容が非常に高く評価され博士号を取得すると同時に、韓国におけるシュニトケのスペシャリスト、伝道者として注目を集めることとなりました。
旧ソ連時代を生きたシュニトケがモスクワ時代の若かりし頃、1954年に作曲した「5つの前奏曲とフーガ」について、”前奏曲”の部分はストーリーテリングと映画音楽の要素が見られ、まるで5本の短編映画を観ているかのよう、”フーガ”は後期の作風に見られる抽象的かつ哲学的な雰囲気と美しさを醸しだしている、と述べるコ・ヨンギョン。
シュニトケの音楽に息づく美しさ、光とその裏にある影が表現されている「5つの前奏曲とフーガ」、そして傑作中の傑作であるがゆえ、型にはまることなく様々な音楽的な試みを行い、自分だけの色を盛り込もうとしたというショパンの「24の前奏曲」。
それぞれが多彩な色を持つ長短さまざまな30の前奏曲(とフーガ)が集まり、最終的に一つの美しい叙事を構成しています。
まさにストーリーテラーと呼ぶに相応しいコ・ヨンギョンという演奏家、ピアニストの”プレリュード”となる美しきアルバム「PRELUDES」が誕生しました。
またコ・ヨンギョンは、ソウル大学校音楽大学のピアノ専攻出身の才気ある若手演奏者たちが集まり立ち上げられ、現在19.5万人が登録しているYouTubeチャンネル「Music Life Balance(通称:ミューラベル)」(@MusicLifeBalance1)の看板ピアニストとしても知られており、自身が出演したツェルニーやソナチネなどの動画再生回数が300万回を超えるなど、クラシック音楽をより身近で楽しんでもらえるよう創意工夫を重ねた様々な活動にも取り組んでいます。
今回、コ・ヨンギョンがレコ―ディングのために選んだピアノは、かつてチョン・ミョンフンが所有していたベーゼンドルファーのモデル290インペリアル。
長い時間をかけてピアノと意思疎通を行い、楽器に慣れてきた時に、より多彩な色を表現することが出来るようになったと録音当時を振り返っています。

PASCHENrecords
PR-240086(1CD)
INNEN〜チェロ作品集
朴泳姫:AA-GA I
サーリアホ:7羽の蝶々
ジュディス・シャティン:鳥のために
エリセンダ・ファブレガス:大地の踊り
テレサ・グレブチェンコ:アイ・アム
ゾフィー=ユスティーネ・ヘア(Vc)

録音:2023年4月
1989年ドイツ生まれのチェリスト、ゾフィー=ユスティーネ・ヘアのデビュー・アルバム。彼女は5つの異なる文化圏の現代作曲家の作品を選び収録しました。現代音楽と古楽に特に興味を持っている彼女は、これまでにバーバラ・ハニガン、サイモン・ラトルやフライブルク・バロック・オーケストラと共演した他、ジャズとロックの境界をテーマにしたプロジェクトなどにも参加し、幅広い音楽分野で活躍しています。

GENUIN
GEN-25883(1CD)
迂回〜日本の伝統音楽と現代のリコーダー作品集
本調べ(c.1600)
マルクス・ツァーンハウゼン:季節のしるし第3番「秋の音楽」より「朝霧」「風の中の葉」(1989/91)
ハヤ・チェルノヴィン:最後の葉(2010/2012/2023)
真むかいぢ(c.1700)
ゲリート・クリシュナ・シャルマ&ズザンネ・フレーリッヒ:buriedwithdaisy(2023)
サラ・ネムツォフ:IRA(2013年)
マルクス・ツァーンハウゼン:季節のしるし第4番「冬のイメージ」より「残響」(1989/91年)
ズザンネ・フレーリッヒ(リコーダー)

録音:2023年5月&2024年1月、ドイチュラントフンク室内楽ホール(ドイツ、ケルン)
リコーダー奏者として古典音楽から現代音楽、即興演奏や新しいコンサート形式まで幅広いジャンルで活躍するズザンネ・フレーリッヒが、リコーダーという楽器の多様性を余すところなく探求した作品集。伝統的な日本の尺八音楽から現代の新作まで、多様なレパートリーを収録し、最新技術で進化したリコーダーの新しい可能性が存分に示されています。斬新な演奏技法や音響デザインを通じ、リスナーに新たな音楽体験を提供する一枚です。
GENUIN
GEN-25915(1CD)
4手ピアノで巡るヨーロッパの旅

サティ:風変わりな美女(1920)
ラヴェル:マ・メール・ロワ(1908,1910)
ショスタコーヴィチ:バレエ組曲第2番より 「ポルカ」(1951)
ショスタコーヴィチ:映画音楽『団結』 Op.95より 「ワルツ」(1954)
モシュコフスキ:「世界中の国々から」 Op.23(1879)
シュテンツル・ピアノ・デュオ〔ハンス=ペーター・シュテンツル(P)、フォルカー・シュテンツル(P)〕

録音:2024年1月、バイエルン放送スタジオ2(ドイツ、ミュンヘン)
2025年に記念年を迎える4人の作曲家、サティ(没後100年)、ラヴェル(生誕150年)、モシュコフスキ(没後100年)、ショスタコーヴィチ(没後50年)らのユニークな楽曲を組み合わせ、4手ピアノでヨーロッパ各地の音楽文化を巡る旅を描いた一枚です。「4本の手を持つソリストのような自由」と称賛され、ARDミュンヘン国際音楽コンクール(1986年)やマイアミのドラノフ・コンクール(1989年)を含む11の国際コンクールで優勝してきたシュテンツル兄弟は、30年以上にわたり活躍するドイツの名高いピアノデュオとして、大きな音楽的ストーリーと細やかなディテールの両方に目を向けながら、これらの作品を見事に表現しています。

Stomp Music
VDCD-6940(1CD)
親愛なるフランツ〜シューベルト&リスト:ピアノ作品集
シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664, Op.120、
 即興曲変ロ長調 D.935-3, Op.142-3 「ロザムンデ」
リスト:巡礼の年第2年補遺 S.162「ヴェネツィアとナポリ」、メフィスト・ワルツ第1番 S.514「村の居酒屋での踊り」
チョン・ハンビン(P/スタインウェイ&サンズ)

録音:2022年8月29日&9月8日JCCアートセンター(ソウル、韓国)
ソウル芸術高校から韓国芸術総合学校、そしてオーストリアのザルツブルク・モーツァルテウム大学へと進み、現在はクラシックを中心としながらもジャンルレスの活躍においても人気を博しているピアニスト、チョン・ハンビン。
国内外の様々なコンクールでの入賞後、フランス、パリで開催されたアニマート国際ピアノコンクールにおいて、同コンクール史上初となる18人の審査員全員一致でのグランプリ(第1位)を受賞するなど、着実にそのキャリアを積み上げてきました。
また国内ではキム・デジン、オーストリアではパーヴェル・ギリロフからピアノを学んでおり、世界的に高名な名教師たちから薫陶を受けています。
またK-POPの男性グループ「2AM」のジヌンとのコラボレーションでクラシックとロックの融合というまさにジャンルレス、ボーダーレスなステージに取り組み斬新な風を吹き込んだことでも知られています。
2022年に録音された「親愛なるフランツ(Lieber Franz)」はそのタイトルにもある通り、2人の偉大なるフランツ、シューベルトとリストの傑作を組み合わせたチョン・ハンビンの自信作。
軽やかなタッチが紡いでいく雄大なスケールのシューベルト、確かな技術、煌びやかな高音域で作曲者が愛したイタリアの風景を想像させてくれるリストの「ヴェネツィアとナポリ」は、現時点での評価の高さと同時に今後のさらなる飛躍を感じさせてくれる佳演です。

King International
KKC-129(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

バッハ:ゴルトベルク変奏曲 大森智子(P)

録音:2024年3月25-26日、キング関口台第1スタジオ
思慮に満ちた活動を重ねてきた熟練の大森智子が、バッハの究極の傑作である「ゴルトベルク変奏曲」を録音しました。「ゴルトベルク少年のために書かれ、 少年は、不眠に悩む伯爵のために夜毎演奏した…」という美しい逸話もふまえ、大森は、少年や伯爵への慈愛に満ちたやさしいバッハの眼差しにまで思いを馳 せながら、一音一音を奏でています。多彩な音色、繊細な音色の移ろい、時にロマン派を思わせるような表情を見せるなど、深い創意と音楽に満ちています。
大森智子(P)---東京藝術大学附属高等学校、同大学を経て1975年同大学大学院修士課程修了。1980年?1983年ロンドンにて研鑽を積む。鈴 木まさを、高良芳枝、井口秋子、田崎悦子、ペーター・ソリモシュ、マリア・クルチオの各氏に師事。イタリア・ヴェルチェリ及びスペイン・バルセロナでの国際 コンクール入賞の翌年、1977年デビューリサイタル。以降バッハ及びショパンのプログラムを中心にしたコンサートを企画して活躍。CDは、これまでに計12 枚リリース。ショパンでは特に「夜想曲集」(作曲年代順全曲録音2枚組)が高く評価されており、また「ワルツ集」はレコード芸術特選盤に選ばれた。バッハ では「平均律クラヴィーア曲集第I巻(2枚組)」および「同第II 巻(3枚組)」のほか、「インヴェンションとシンフォニア」を発売。そのほか、「ラフマニノフ: 前奏曲集」「ラヴェル:作品集」「シューマン:交響的練習曲集・子供の情景」もリリース。また室内楽アンサンブルでも活動、2017年、斉木るり子(ヴァイオ リン)、河野文昭(Vc)と「メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番、第2番」CDを発売。そのほか、ヴァイオリン奏者の妹・吉村潔子及び様々な演奏家と 共演、日本をはじめフランス・パリ、リモージュ、コルシカ、サヴォアなどの各地でもソロ及びアンサンブルで活動する。「ミュージック・フォレスト」を主宰、後 進の音楽家を応援しています。 (Ki)


MSR
MS-1847(1CD)
ショパン&ドビュッシー〜カルロス・ガルデルス
●ショパンの作品
(1)夜想曲 変ロ短調 Op.9-1/(2)夜想曲 嬰へ長調 Op.15-2/(3)夜想曲 嬰ハ短調 Op.27-1/(4)夜想曲 変ニ長調 Op.27-2/(5)夜想曲 ロ長調 Op.62-1/(6)夜想曲 ホ長調 Op.62-2
●ドビュッシーの作品
(7)-(10)ベルガマスク組曲
(11)亜麻色の髪の乙女
(12)組み合わされたアルペジオの為の
カルロス・ガルデルス(P)

録音:(6)2021年1月、(1)(3)-(5)(7)-(10)(12)2021年6月・2024年2月、(2)(11)2024年3月,カリフォルニア
“名曲のイメージを刷新させるアゴーギクの天才が出現!”
カルロス・ガルデルスはロスアンジェルス出身のピアニスト、作曲家。 いやはや、若手ピアニストの演奏でこれほど心揺さぶられたのは何年ぶりでしょう!まず腰を抜かしたのは、ガルデルスのアゴーギクの自在さ、柔軟さ。
 ショパンでは十二分に内省味を湛えてながら思う存分歌い尽くし、タッチの色彩は透明感に溢れているので、音楽全体が陰鬱に傾くことなく、清々しい雰囲気にリニューアルされて再現されるのには驚きを禁じえません。しかも、前世紀ならいざ知らず、近年の奏者がテンポを揺らすと独り善がりに響くことがほとんどですが、それが皆無!とにかく、音楽が主体的に溢れ出るのです。
 ただ、これがドビュッシーとなるとそのテンポ操作がかえって邪魔になるのでは?という懸念がありましたが、聴くとこれまた驚愕!ドビュッシー独自のイディオムを壊さない範囲でアゴーギクをコントロールしたうえで駆使されており、特にベルガマスク組曲」のパスピエは、無窮動的なリズムの繰り返しの妙味と共存させながら憂いの旋律を弛緩なくひきだすというのは、嬉しい誤算でした。天才と呼ぶのになんの躊躇もありません!【湧々堂】

ALPHA
ALPHA-1053(1CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番、第2番 ソニア・ヴィ―ダー=アサートン(Vc)

録音:2018年10月、ノワルラック大修道院(フランス中部ベリー地方)
フランスを拠点に世界的に活躍、RCAとnaiveにその解釈の深さと関心領域の幅広さとを物語る充実したディスコグラフィを残してきたチェロ 奏者、ソニア・ヴィーダー=アサートン。ALPHAレーベルからのリリースは2020年、レコードストア・デイ限定アナログ盤(現在入手不能)のみ でリリースされたバッハ『無伴奏チェロ組曲』の最初の2編が始まりでした。その後同曲集の第3、4番と第5、6番がリリースされた際は限定生 産アナログ盤と共にCD版も登場しましたが(それぞれALPHA1009、ALPHA1076)、2024年の全集完結を経て今回、第1、2番がつい に待望のCDリリース。各楽章の本来の形をよく踏まえ考え抜かれたテンポ設定で入念に、しかし妙な気負いを感じさせることなく自然な佇ま いで綴られてゆく磨き抜かれた演奏解釈は、フランス中部にある古い修道院で真夜中から、naive以来の信頼できる録音技師ピエール= アントワーヌ・シニョレと共に収録されました。ほどよい残響に宿る深い余韻まで、その味わいをじっくり堪能したい、CD化を期に新たに多くの 人の耳に届いてほしい名録音です。

Grand Piano
GP-930(1CD)
クララ・シューマン:ピアノ作品集第1集
3つのロマンス Op.21(1853-55)
3つの前奏曲とフーガ Op.16(1845)
シューマンの主題による変奏曲 Op. 20(1853)
3つのロマンス Op.11(1838-39)
ケルツォ第2番ハ短調 Op.14(1841)
ロマンス イ短調 WoO28(1853)
前奏曲とフーガ 嬰ヘ短調(1845)
シューマン:子供のための歌のアルバム Op.79- 第23曲 時は春(C. シューマンによるピアノ編 1849)
ロマンス ロ短調(1856)
ジャン=ピエール・アルマンゴー(P)

録音:2023年12月1-3、5、6日
クララ・シューマンはリストやタールベルクといった当時最高の名声を誇ったピアニスト=作曲家たちが称賛を惜しまなかったほどの名ピアニストでした。彼女のピ アノ作品には、ブラームスの後期作品を予感させる深みがあり、前奏曲とフーガからはバッハへの傾倒も感じられます。クララはロベルトの支援を受けなが ら創作を続け、二人は互いに音楽的影響を与え合いました。作品20の変奏曲は、ロベルトの主題に彼女自身の旋律を絡めて見事な作品に昇華、またロ ベルトの歌曲を独奏用に編曲した「時は春」にも親密、かつ優しい感情が込められています。また作品番号のない2つのロマンスは、不協和音が散りばめら れた、夫の病気と死への不安が反映された憂鬱な作品です。シューマン夫妻の研究家で著書もあるアルマンゴーの演奏です。

YARLUNG RECORD
YR-59689(1CD)
ヒルデガルトと妹たち
1. エイミー・ビーチ(1867-1944):夕べのツグミ
2. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):O vis aeternitatis(K. ボウスカ編)
3. マヤ・ミロ・ジョンソン(2001-):bruises paraphrase
4. ビンゲン:O quam mirabilis est(K. ボウスカ編)
5. ルート・シェーンタール(1924-2006):Canticles of Hieronymus
6. ビンゲン:Karitas habundat(K. ボウスカ編)
7. スラーヴァ・ヴォルロヴァー(1894-1973):Sila svetla 光の力
8. ビーチ:夜明けのツグミ
ケイトリン・ボウスカ(P)

録音:2024年3月29-31日
『ヒルデガルトと妹たち』は、中世の神秘主義者であり作曲家のヒルデガルト・フォン・ビンゲンを称えた作品集。女性作曲家の研究者として知られるピアニス トのケイトリン・ボウスカがヒルデガルトの音楽をピアノ独奏用に編曲。現代に通じる新しい魅力を引き出しています。またエイミー・ビーチやマヤ・ミロ・ジョンソン を始めとした近現代の女性作曲家とそしてケイトリン自身の作品も演奏。霊感溢れるアルバムに仕上げています。 かつてフランク・シナトラが所有していたマイクAKG C24を使ったワンポイント収録。Yarlungのエグゼクティブ・プロデューサー兼デザイナーのエリオット・ミルウッ ドが制作した真空管マイク・アンプ使用など、音のリアリティにこだわりぬいた当レーベルらしい録音です。演奏のリアリティにもこだわって、各トラックは無編集で 最良のテイクを選んだ「一発録り」となっています。

Hanssler
HC-24030(2CD)
シューマン:ピアノ作品集 第2集
(1)謝肉祭 Op.9(全曲)
(2)子供の情景 Op.15(全曲)
(3)3つのロマンス Op.28
(4)蝶々 Op.2(全曲)
(5)ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調 Op.11
(6)3つの幻想小曲集 Op.111
ゲルハルト・オピッツ(P)

録音:(2)2019年12月9〜13日、(1)(3)-(6)2023年3月27〜30日/イレーネンザール、バイエルブルン(ドイツ)
ベートーヴェン、シューベルトのピアノ・ソナタ録音が今世紀に生まれた決定的名盤として高く評価されるドイツ正統派ピアニスト、ゲルハルト・オピッツが遂に シューマンのピアノ独奏曲の録音を開始。当アルバムは期待の第2弾で、謝肉祭、子供の情景、3つのロマンス、蝶々、ピアノ・ソナタ第1番(クララへの愛から生 まれたソナタ第1番は初版では「フロレスタンとオイゼビウスによるピアノ・ソナタ、クララに献呈」と題され、文学と音楽の融合を目指したソナタ)、3つの幻想小 曲集を収録しております。まさに円熟の演奏を聴かせてくれるオピッツが名演を聴かせてくれます。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0105(1CD)
愛の夢 〜ハープ作品集
D.スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K27、ロ短調 K32、ニ短調 K1
リスト:夜鳴き鶯 S.250(アンリエット・ルニエ編)
フォーレ:塔の中の王妃
リスト:愛の夢 S.541[第1番変イ長調『高貴な愛』、 第2番ホ長調『私は死んだ』、第3番変イ長調『おお、愛しうる限り愛せ』]
マルセル・トゥルニエ:ソナチネ Op.30
ノラ・フォン・マルシャル(Hp)

録音:2023-2024年/マンハイム
マンハイム国立劇場のハープ奏者である名手ノラ・フォン・マルシャルが、個人的に親交の深い作品を中心に選曲したソロ・アルバム。もともとピアノやチェンバ ロのために作曲され、彼女自身がハープ用に編曲したものが多いですが、彼女の手にかかるとまるでオリジナル作品のように響きます。 (Ki)

MDG
MDG-92123476(1SACD)
クラヴィコードで聴くバッハ
バッハ:パルティータ第6番ホ短調 BWV830
「シャコンヌ」〜パルティータ第2番ニ短調 BWV1004
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
レア・スーター(クラヴィコード )
Clavichord after Adlung(built by Joris Potvlieghe, 2022)

録音:2024年6月25-27日、マリエンミュンスター修道院コンサートホール
バッハが最も愛した楽器とも言われるクラヴィコード。ドイツのオルガニスト、ヤーコプ・アードルングは1726年自身の著書でこのように記しています「クラヴィ コードは、長く響き渡り、低音は豊かで充実しているが、高音はハープの響きのように繊細だ」レア・スーターは、バッハ当時聴いていたであろう響き、アードルン グのクラヴィコードのレプリカで録音しています。そして無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番のシャコンヌをこのクラヴィコードで演奏。繊細なタッチと 独特な音色によって見事演奏しています。

King International
KKC-4359(2SACD)
シングルレイヤー
日本語解説付国内盤
税込定価
ブラームスのピアノ作品全集

■Disc1
(1)ピアノ・ソナタ第1番ハ長調op.1
(2)ピアノ・ソナタ第2番嬰ヘ短調op.2
(3)スケルツォ 変ホ短調op.4
(4)ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調op.5
(5)ピアノ五重奏曲 ヘ短調op.34*

■Disc2
(1)8つのピアノ小品 op.76
2つのラプソディ op.79
(2)4つのバラード op.10
6つの小品 op.118
(3)幻想曲 op.116
(4)3つのインテルメッツォ op.117
(5)4つのピアノ小品 op.119
(6)ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ op.24
(7)シューマンの主題による変奏曲 op.9
(8)パガニーニの主題による変奏曲 op35
創作主題による変奏曲 op.21-1
ペーター・レーゼル(P)
ブラームスSQ [ハインツ・シュンク(Vn)、ホルスト・ピーチュ(Vn)、マンフレード・シューマン(Va)、ペーター・ツィンマーマン(Vc)]*
■Disc1
(1)録音:1972年、ドレスデン、ルカ教会
(2)録音:1972年、ドレスデン、ルカ教会
(3)録音:1973年4月、ドレスデン、ルカ教会
(4)録音:1972年6/7月、ドレスデン、ルカ教会
(5)録音:1972年5月、ベルリン、ブルネンシュトラーセ・スタジオ
■Disc2
(1)録音:1973年2,3,9月、ドレスデン、ルカ教会
(2)録音:1972年10月、1973年4〜5月、ドレスデン、ルカ教会
(3)録音:1972年12月、1973年2,4月、ドレスデン、ルカ教会
(4)録音:1972年10-12月、ドレスデン、ルカ教会
(5)録音:1973年2/4月、ドレスデン、ルカ教会
(6)録音:1972年、ドレスデン、ルカ教会
(7)録音:1973年、ドレスデン、ルカ教会
(8)録音:1972年10月、1974年4月、ドレスデン、ルカ教会
全盛期のエテルナのアナログ・レコードの音を限りなく再現すべく、オリジナル音源から新規デジタル・マスタリングした、キングインターナショナルのシリーズ 「ドイツ・シャルプラッテンETERNAの芸術」。第8弾はドイツを代表するピアノの巨匠の一人ペーター・レーゼルによるブラームスのピアノ作品全集。第二次世 界大戦終結の年、1945年ドレスデン生まれ。チャイコフスキー国際コンクール入賞。ベルリン・フィルやニューヨーク・フィルと長年共演を重ねてきたドイツを 代表するピアノの巨匠です。レーゼルの名前が国際的に、そして日本での知名度も上がったのはETERNAで録音されたブラームスのピアノ曲全集で高い評価を 得たことが大きいと言えるでしょう。引き続き企画監修は、ヴィンテージレコードショップ「エテルナトレーディング」の店主で、日本にETERNAのレコードを 流布させた“仕掛け人”でもある高荷洋一氏。今回の解説では、レーゼルに師事し、その後も日本のバッハ弾きとして、その高い演奏技術とともに真摯にバッハ の音楽に向き合う姿勢が高く評価されている高橋望によるエッセイ「百戦錬磨の巨匠レーゼルの芸術の原点」を掲載しています。

Initiale
INL-26(1CD)
イタリアにて
(1)リリ・ブーランジェ:前奏曲変ニ長調
(2):4つの歌曲
(3)ジャンヌ・ルルー:イタリアにて(全10曲)
(4)マルグリット・カナル:ヴァイオリン・ソナタ
永井基慎(P)
マグダレーナ・ゲカ(Vn)(4)
エムリック・ビエズマンス(Br)(2)

録音:2022年11月/パリ音楽院
パリ音楽院作曲科のローマ大賞は1903年まで女性の出場が認められませんでした。しかし1913年にリリ・ブーランジェが初の優勝者となり、次いで1920 年にはマルグリット・カナル、1923年にはジャンヌ・ルルーに栄冠が輝きました。当アルバムはそれら3名の女性作曲家の作品を集めました。
近年リリ・ブーランジェの録音は増えていますが、前奏曲は大歓迎。ジャンヌ・ルルーはマルグリット・ロンとコルトーに師事したピアノの名手で、1910年4月 にラヴェルの連弾曲「マ・メール・ロワ」の世界初演を行いました。組曲「イタリアにて」はピアニスティックな興味に満ちています。マルグリット・カナルはフラン スで最初に指揮をした女性で、大歌手・古澤淑子のパリ音楽院教授時代の恩師でもあります。
永井基慎は東京藝大とパリ音楽院で学んだ期待の若手。バルトークのアルバムでも共演しているラトヴィアのヴァイオリニスト、マグダレーナ・ゲカとも息の合っ たアンサンブルを聞かせてくれます。 (Ki)
Initiale
INL-27(1CD)
バイオーム
(1)ハービー・ハンコック:処女航海
(2)ヴァイス:リュート・ソナタ第37番〜ブーレ
(3)バンジャマン・ギャルソン:島々T(即興演奏)
(4)ビル・エヴァンス:ヴェリー・アーリー
(5)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番BWV1002〜クーラント、ドゥーブル、サラバンド
(6)セロニアス・モンク:アグリー・ビューティ
(7)ギャルソン:インスタント(即興演奏)
(8)ブクステフーデ:組曲BuxWV236〜アルマンド
(9)ギャルソン:島々U(即興演奏)
(10)オーネット・コールマン:ウナ・ムイ・ボニータ
(11)ブクステフーデ:組曲BuxWV236〜ジグ
(12)ギャルソン:コクーン(即興演奏)
(13)ヴァイス:リュート・ソナタ第37番〜メヌエットT
(14)ギャルソン:太陽(即興演奏)
(15)ウェイン・ショーター:パグ・ノーズ
(16)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パル
ティータ第1番BWV1002〜サラバンドのドゥーブル
(17)バーンスタイン:いつか別の時に
(18)ギャルソン:ルージュ=オランジェ
(19)デイヴ・ブルーベック:テイク・ファ
イヴ
(20)ヴァイス:リュート・ソナタ第37番〜前奏曲
バンジャマン・ギャルソン(G)

録音:2022年12月/パリ音楽院
バンジャマン・ギャルソンは1995年生まれ。7歳でクラシックギターを始めた後、ロックやジャズに傾倒し、非クラシック音楽レコーディング・エンジニアとして 10枚のCD制作に携わっています。
アルバム・タイトルは「生態系」。バッハ、ヴァイス、ブクステフーデといったバロック期の作曲家とビル・エヴァンスやセロニアス・モンク、デイヴ・ブルーベック やハービー・ハンコックを並べています。別々の美学に見えながらも、実は同じ発想、同じ「生態系」に属した音楽であることを示しています。 (Ki)

ATMA
ACD2-2902(1CD)
ニューイングランド寄港
アイヴズ:ピアノ・ソナタ第2番『1840-60年、マサチューセッツ州コンコード』*
マクダウェル:ニューイングランド牧歌 Op.62
ルイーゼ・ベ セット(P)
ア イザック・チョーク(Va)*
ジェフリー・ストーンハウス(Fl)*

録音:2024年3月19-21日
ニューイングランドにちなんだ2人のアメリカ人作曲家のピアノ作品を取り上げたCD。『コンコード・ソナタ』の名で知られるアイヴズの第2ソナタは、一般的な 1947年改訂版をもとにしつつ、手稿譜にしかない素材を追加した改良版で演奏。ヴィオラ(第1楽章)とフルート(第4楽章)が、任意として現れるのも特徴です。 そしてニューヨーク生まれのマクダウェルが書いた『ニューイングランド牧歌』はアメリカ先住民族の音楽からインスピレーションを得て生まれた作品。1902年に 作曲され、マクダウェル最後の作品となりました。 (Ki)


Polskie Radio
PRCD-2380(2CD)
アンドレイ・ラトゥシンスキ〜レトロ・スペクティヴ
■CD1
(1)バッハ:協奏曲 ニ短調 BWV1052
(2)バッハ:幻想曲とフーガ ト短調 BWV542
(3)バッハ(マイラ・ヘス編):主よ人の望みの喜びよ
(4)ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
(5)メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト短調 Op.25
■CD2
(1)ショパン:バラード第4番ヘ短調 Op.52
(2)グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
(3)ドビュッシー:2つのアラベスク
(4)リスト:ハンガリー民謡による幻想曲 S.123
(5)ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11 より 第3楽章
アンドレイ・ラトゥシンスキ(P)

■CD1
(1)ポーランド室内O、イェジ・マクシミウク(指)
録音:1978年(ワルシャワ)
(2)録音:1975年4月27日(ワルシャワ)
(3)録音:1976年8月26日(ワルシャワ)
(4)録音:1975年4月27日(ワルシャワ)
(5)クラクフ・ポーランドRSO、マレク・ピヤロフスキ(指)
録音:1976年5月28日(クラクフ)
■CD2
(1)録音:1975年4月27日(ワルシャワ)
(2)クラクフ・ポーランドRSO、マレク・ピヤロフスキ(指)
録音:1977年2月25日(クラクフ)
(3)録音:1976年8月26日(ワルシャワ)
(4)クラクフ・ポーランドRSO、マレク・ピヤロフスキ(指)
録音:1981年4月14日(クラクフ)
(5) シンフォニア・ヴァルソヴィア、クジェゴシュ・ノヴァク(指)
録音:1999年5月29日
ポーランドの公共放送局『ポーランド放送(Polskie Radio/Polish Radio)』の自主レーベル「Polskie Radio」が制作する、同局のアーカイヴに眠っていた名演を蘇らせるシリーズ「FROM THE POLISH RADIO ARCHIVES」からの、アンドレイ・ラトゥシンスキの演奏を収めた2枚組アルバム。1949年生まれのラトゥシンスキは早くからピアニストとしての才能を発揮し、フェルッチョ・ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで注目を浴びました。その後、ドイツでキャリアを築き、レナード・バーンスタインやヘルベルト・フォン・カラヤンといった名指揮者とも共演しています。本アルバムにはバッハやショパン、グリーグ、ドビュッシーの名作が収められ、ラトゥシンスキの卓越した技術と表現力を堪能できます。
Polskie Radio
PRCD-2461(1CD)
アッラ・ポラッカ!〜エルスネル、ドブジンスキ、ショパン:4手のためのピアノ作品集
ユゼフ・エルスネル:ソナタ 変ロ長調 Op.16
 ポロネーズ ハ長調
 ポロネーズ ト長調
 ポロネーズ ヘ短調
 クロイツェルの歌劇「ロドイスカ」序曲の主題によるポロネーズ ホ長調
 ケルビーニの歌劇「二日間」行進曲の主題によるポロネーズ ホ長調
 グレトリーの主題によるポロネーズ ト長調
ショパン:ムーアの民謡風主題による変奏曲 ニ長調(エキエルによる再構成)
ドブジンスキ:ポロネーズ ニ長調 Op.3/ロンド・アッラ・ポラッカ Op.6
クションジェク・ピアノ・デュオ(1847年製ブロードウッド)〔クシシュトフ・クションジェク(P)、アグニェシュカ・ザハチェフスカ=クションジェク(P)〕

録音:2024年、ポーランド放送S1スタジオ(ポーランド、ワルシャワ)
今注目のクションジェク・ピアノ・デュオが、ショパンとドブジンスキ、そして両名の師であるエルスネルの書いた4手ピアノ作品を、ヴィンテージのブロードウッド・ピアノで収録した貴重な録音が登場!クションジェク・ピアノ・デュオの2人は、結成以来歴史的な楽器による演奏に情熱を注いでおり、本作でも精巧に修復されたジョン・ブロードウッド・アンド・サンズ社のピアノを使用しています。この楽器の軽やかで独特な音色、現代のピアノとは異なる繊細な響きが、19世紀初頭のワルシャワのサロン音楽にふさわしいサウンドを生み出しています。
クションジェク・ピアノ・デュオは2012年のデュオ結成以来、スワヴォミール・チェルピク、マリア・スワジュガー=クラコフスカ、アリエ・ヴァルディといった名教師たちに指導を受け、2019年にはチェコのイェセニークで開催された第21回シューベルト国際ピアノデュオ・コンクールにおいて第2位と特別賞(シューベルト賞)を受賞するなど、現在ポーランドで最も勢いのあるピアノ・デュオの1つとして大きな期待を寄せられています。
Polskie Radio
PRCD-2428(1CD)
シューベルト:4手のためのピアノ作品集
シューベルト:性格的行進曲 第2番ハ長調 D968b/大ロンド イ長調 D951/アレグロ イ短調(人生の嵐)D947/ハンガリー風ディヴェルティスマン ト短調 D818/性格的行進曲 第1番ハ長調 D968b
タマラ・グラナト、アドリアン・クレダ(P)

録音:2023年7月18日-20日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
モーツァルトに続いて4手のための音楽に大きな関心を注ぎ、ピアノ二重奏の技法を発展させたシューベルト。タマラ・グラナトとアドリアン・クレダのデュオはこれらの名作から多彩な表現を引き出しています。シューベルトは友人に「最も優れたピアニストでさえもピアノを乱暴に叩く傾向があり、それは心も精神も満たさない」と嘆いたことがありますが、そのような悪しき習慣とは対極にある演奏解釈に、シューベルトもきっと満足してくれることでしょう。

Prima Facie
PFCD-235(1CD)
ヘンデルの思い出
ヘンデル(アルカン編):Chorus of the Priests of Dagon:Awake the trumpet’s lofty sound
リスト:ヘンデルの「アルミーラ」によるサラバンド S181
ベートーヴェン:32の変奏曲 ハ短調 Wo080
ヘンデル(ケンプ編):メヌエット HWV434-4
モーツァルト:ヘンデルの様式による組曲 K.399、小さなジグ K.574
ヘンデル(グレインジャー編):水上の音楽よりホーンパイプ
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
グルック(ブラームス編):ガボット
グレインジャー:ストランド通りのヘンデル
ケネス・ハミルトン(P)

録音:2020年-2024年
ヘンデルからインスピレーションを受けた作品集。モーツァルトやベートーヴェンのバロック時代のトリビュート曲から、アルカン、ケンプ、グレインジャーといった作曲家たちの作品まで収録。ライナーノーツは演奏者でもあるケネス・ハミルトンによる詳細で興味深い内容となっています。

Nimbus Alliance
NI-6453(1CDR)
ピアノのための現代の性格的小品集
エズラ・ラダーマン
(1924-2015):10年間*
デイヴィッド・ラング(b.1957):冬のピアノ*
ジョセフ・シュワントナー(b.1943):回文の踊り
ウォーレン・リー(b.1976):3つのノヴェレッテ*
マーティン・ブレスニック(b.1946):奇妙な信心
ポール・リール(1943-2020):プーカの復讐 より プーカの帰還*
アーロン・ジェイ・カーニス(b.1960):沈みゆく太陽に向かって*
クリストファー・テオファニディス(b.1967):目覚めよと呼ぶ声あり*
ロバート・ブロッカー(P)

*世界初録音
イェール音楽院の音楽学部長を務めたピアニスト、ロバート・ブロッカーは子供の頃からシューマンやブラームスらの性格的小品に惹きつけられていたといいます。個性的な感情を持った現代の性格的小品を紹介することによってピアノのレパートリーをさらに豊かなものにするため、このアルバムが制作されました。世界初録音となる作品が多く含まれています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Tactus
TC-840401(1CD)
デロレフィーチェ:ピアノ作品全集
ジュゼッペ・デロレフィーチェ
(1848-1889):1. ワルツ「Addio a Lanciano」/2. カプリッチョ・ア・ラ・マズルカ/3. 演奏会用マズルカ「Adelina」/4. メロディア「Maddalena」/5. マズルカ「Speranza」/6. メロディア「Sospiro a Maria」/7. マズルカ「Ti ricordi?」/8. 夜想曲 イ長調/9. マズルカ「Tristezza」/10. 夜想曲 ハ短調/11. マズルカ /12. タランテッラ
メヴィオ・ディ・フェデリコ(P/ベヒシュタイン)

録音:2023年10月
イタリアの音楽文化に大きな足跡を残した、アブルッツォ州出身の偉大な音楽家、ジュゼッペ・デロレフィーチェ(デッロレフィーチェ)の現存するピアノ作品すべてを収録。長年にわたり数多くの文化的取り組みを通じてこの重要な人物の再発見に尽力してきた音楽家であり学者であるフランチェスコ・ドゥルバーノ教授による熱心な歴史調査の結果により実現したプロジェクトで、公的および私的なアーカイヴや様々な図書館で行われた調査により、この音楽家の人物像の歴史的再配置と、印刷譜全体の復元がなされています。19世紀ナポリ楽派とヨーロッパの偉大な巨匠たちからの影響の両方の特徴を持つデロレフィーチェの遺産をお楽しみください。
Tactus
TC-860290(2CD)
ブファレッティ:ピアノ作品、献呈作品、サウンド・ドキュメン
■CD1
フェデリコ・ブファレッティ(1863-1936):組曲ト短調(古い様式) Op.3
ブファレッティ:アルバムの綴り Op.2
コスタンティーノ・パルンボ(1843-1928):Di notte Cavalieri arabi
テオドール・トゥルナー(1833-1907):カプリス=ポルカ ロ長調
ガエターノ・F.フォスキーニ(1836-1908):フーガ ニ長調 Op.94
ピエトロ・フロリディア(1860-1932):蛾(8つの小品 Op.14より)
アレッサンドロ・ロンゴ(1864-1945):6つのオクターヴ練習曲 Op.48より 第1、2、4、5曲
ブファレッティ:セヴェリナのマズルカ
■CD2
サウンド・ドキュメント(ブファレッティのピアノ演奏による歴史的録音集) 〜
Disco “Grammofono” s10455(2w2509-i, 2w2510-i,102848-849), reg. Milano,14.v.1934
パーセル:ホーンパイプ ホ短調 ZT.685
スカルラッティ:ソナタ ハ長調 L.104/K159
ドビュッシー:前奏曲集第1巻より 第2曲 帆

Disco “Grammofono” s10465(2ba559-i, 2ba560-i), reg. Milano iv.1935
モーツァルト:3つのドイツ舞曲 K.605より 第3曲 そりすべり、6つのドイツ舞曲 K.600より 第5曲 カナリア

Rulli per autopiano Welte-Mignon, nn.1907-11 「rote Rollen」), reg. Londra25.ix.1909
ドビュッシー:前奏曲集第2巻より 第8曲 オンディーヌ、映像 第1集より 第1曲 水の反映、夢想
リスト:アヴェ・マリア(レーベルトとシュタルクの大ピアノ学校のために) S.182
ブラームス:間奏曲変ホ長調 Op.117-1
スカルラッティ:ソナタ ハ長調 L.104/K.159

ブファレッティ:セヴェリナのマズルカ(ミゲル・リョベート編曲によるギター版)*
マッシミリアーノ・ジェノ(P/CD1)、
フェデリコ・ブファレッティ(P/CD2)、
ダヴィデ・フィッコ(G)*

録音:2023年7月(CD1)、1909年&1934年〜1935年頃(CD2)
※CD1は全曲世界初録音。CD2はドビュッシーの「夢想」を除いて初CD化。
19世紀末にトリノに移ったナポリのピアノ楽派の主要人物として活動した音楽家、フェデリコ・ブファレッティ(1863-1936)の作曲家とピアニストとしての2つの面に着目した好企画。CD1にはブファレッティの全ピアノ作品に加えて、ロンゴ、パルンボ、フォスキーニ、フロリディアら、イタリアン・ピアノ・スクールの代表的人物らがブファレッティへと捧げた作品を収録し、CD2にはブファレッティが20世紀の初頭にスカルラッティ、ドビュッシー、モーツァルト、リストなどの作品を演奏した貴重なヒストリカル録音(Pロール)が収められています。ラスト・トラックには、ブファレッティの作品として恐らくもっとも有名な、ミゲル・リョベートによるギター・トランスクリプション版の「セヴェリナのマズルカ(マズルカ・デ・セヴェリナ)」が、ダヴィデ・フィッコの演奏で収録。

Lyrita
SRCD-436(1CDR)
グレアム・ヘア:ピアノ作品集
オーストラリア詩人の主題による12の超絶技巧演奏会用練習曲/エチュード・ヴァリエーション「アンダー・アルデバラン」/ロココ幻想曲集 第1集/コラール「来たれ、創造主なる聖霊よ」によるパッサカリア
マーティン・ジョーンズ(P)

録音:2016年5月、2023年2月&8月、ワイアストン、コンサートホール(イギリス、モンマス)
オーストラリア出身の作曲家グレアム・ヘア(1943-)のピアノ作品集。ヘアはスコットランド国際ピアノ・コンクールのために作曲した演奏会用練習曲をきっかけに、ピアニストのマーティン・ジョーンズと出会い、以降リスト以後のヴィルトゥオーゾ・ピアニズムの伝統を受け継ぐ「超絶技巧演奏会用練習曲」など多くの作品を手掛けました。アルバムには最も複雑な無調作品「アンダー・アルデバラン」や、11曲のバガテルからなる「ロココ幻想曲」の第1巻(全6曲)、バッハのコラールを基にした「パッサカリア」が含まれ、ジョーンズの豊かな表現力によって新たな命が吹き込まれています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

CRD
CRD-3547(1CDR)
ヴァイオリンとアコーディオンによる作品集 〜イマジーク 異なる音楽史
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 HWV371
ショパン:夜想曲 変ホ長調 Op.9-2
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.301
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56-1
ラヴェル:亡きる王女のためのパヴァーヌ
ペンデレツキ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
(すべてイヴォ・イェディネツキ編曲によるヴァイオリンとアコーディオン版)
カロリナ・ミコワイチク(Vn)、
イヴォ・イェディネツキ(アコーディオン)

録音:2020年8月&2023年8月(ポーランド)
ポーランド出身のカロリナ・ミコワイチクとイヴォ・イェディネツキによるユニークな編成のデュオが奏でる「異なる音楽史」。伝統的なヴァイオリンと、クラシック・アコーディオンという比較的新しい楽器の組み合わせで、ヘンデルやモーツァルトなどの名作を新たな視点から再解釈します。特にペンデレツキ本人と協力して作り上げたヴァイオリン・ソナタの編曲版は、作曲者から正式な承認を受けた貴重なもの。両楽器の音色は驚くほど調和しており、各作品に新たな命を吹き込んでいます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Audax Records
ADX-11214(1CD)
バッハ:リュート作品集 Vol.2
前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998/組曲 ホ短調 BWV996(ト短調へ移調)/組曲 ホ長調 BWV1006a(ヘ長調へ移調)
ジャドラン・ダンカム(Lute)

録音:2024年3月26日-29日&5月22日-24日(ノルウェー)
ジャドラン・ダンカムは、イギリス、クロアチア、ノルウェー系のバロック・ギター&リュート奏者。2008年にBBCヤング・ミュージシャン・オヴ・ジ・イヤーのストリング・カテゴリーを受賞、2015年にはイタリアで行われたマウリツィオ・プラトーラ・リュート・コンクールで第1位に輝きました。ヨハネス・プラムゾーラーが創設したアンサンブル・ディドロのメンバーにも頻繁に名を連ねています。
ヨハネス・プラムゾーラーと共演した「バッハとヴァイスの共作による組曲」(ADX-13706)、ソロ・デビューとなった「ヴァイス&ハッセ:リュート・ソナタ集」(ADX-13713)といった意欲的なアルバムに続いて2021年にリリースしていた「バッハ:リュート作品集」(ADX-13728)の第2弾が完成。無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番を原曲とする「組曲 ホ長調 BWV1006a」をはじめとした3つの作品を収録しています。前作は2021年5月の仏ディアパソン・ドールを受賞するなど大変高い評価を獲得しており、今作にも大いに期待ができるでしょう。

GWK
GWK-159(1CD)
チェロローグ〜無伴奏チェロのための作品集
エンリク・カザルス:組曲 ニ短調「パブロ・カザルスへのオマージュ」
ティグラン・マンスリアン:カプリッチョ
ペーテリス・ヴァスクス:チェロの書
ダヴィド・シャイユ:鳥
スルハン・ツィンツァーゼ:チョングリ
パブロ・カザルス:鳥の歌(編曲:ダヴィド・ゲリンガス)
ジモーネ・ドレッシャー(Vc)

録音:2022年1月、ドイツ
チェロ界の新星ジモーネ・ドレッシャーによる待望のソロ・アルバム『Cellologue』。このアルバムはまさに彼女の「魂の言語」であり、ドレッシャーが心から共鳴し演奏する作品群には、強い感情と深い表現力が備わっています。エンリク・カザルスが兄に捧げたバロック風の形式と哀愁漂う旋律が特徴の組曲、バッハのカプリッチョに触発されたマンスリアンの作品、ヴァスクスが「愛などの語り得ないものを語ろうとする」試みを映し出す「チェロの書」など、多彩なプログラムを収録。平和への祈りを込めたパブロ・カザルスの「鳥の歌」で幕を閉じる本作は、心に深く響くものとなるでしょう。
ドレッシャーはドイツのヘルデッケ市生まれ。デュッセルドルフのシューマン音楽院でゴットハルト・ポップ、ヴァイマル・フランツ・リスト音楽大学でヴォルフガング・エマヌエル・シュミットに学び、ハンス・アイスラー音楽大学でデンマークのトローオルス・スヴァーネの修士課程を修了しました。2021年にコンサート・ディプロマ取得のためのコンサートを修了。

NCM KLASSIK
NCMK-9004(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2「テンペスト」
チュ・ヒソン(P/スタインウェイ)

録音:2018年1月9日&11日Nコンツェルトハウス(ソウル、韓国)
数多くの国際コンクールでの受賞歴とロンドンやボストン、ベルリンなど世界各国のステージでプロのピアニストとして演奏を行ってきたにもかかわらず、これまで1枚のアルバムも発表しなかった理由について「ソロ・アルバムを発表するには自分自身にはまだ(経験も技術も)不足していると思ったから」と謙虚に語ったチュ・ヒソン。
長い年月と熟慮の末に導き出した自身初のレコーディングのプログラムは、まさに満を持してという言葉が相応しいベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア」と「テンペスト」の2作品。
自身がより円熟するまで機会を探り続けた末のベートーヴェンには、安らかで暖かく、しかし激情的で、時には表現しきれないほどの喜びと悲しみが同時に含まれており、チュ・ヒソンの数十年に渡る演奏家人生の自叙伝的なアルバムに仕上がっています。


Delphian
DCD-34326(1CD)
ソロ・ピアノのための「VOICES」
エセル・スマイス(1858-1944):ピアノ・ソナタ第2番嬰ハ短調
エロリン・ウォーレン(b.1958):I Wouldn’t Normally Say
エセル・スマイス:独創主題(Exceeding Dismal Nature)による変奏曲変ニ長調
サリー・ビーミッシュ(b.1956):Night Dances(世界初録音)
チェン・イー(陳怡)(b.1953):「Awariguli」による変奏曲
エレノア・アルベルガ(b.1949):Cwicseolfor(世界初録音)
ハンニ・リャン(P)

録音:2023年11月、ブレーメン
2017年のルール・ピアノ・フェスティヴァルでデビューし以来定期的に出演しているピアニスト、ハンニ・リャン。作曲家として、人間として、女性として、妥協することなく闘ってきたエセル・スマイス(女性解放運動家としても知られる女性作曲家のパイオニア)を発見したことがインスピレーションのきっかけとなり完成したアルバム。強い決意がなければ沈黙していたかもしれない女性たちの”声(Voices)”を擁護するプログラムで、ヨーロッパで生まれ育ち中国にルーツを持つハンニ・リャン自身の声を上げる機会も与えています。

MELISM
MLSCD-037S(4CD)
19世紀と20世紀ギリシアの稀少ピアノ作品集
【CD1】
1-2. ニコラオス・マンツァロス(1795-1872):シンフォニア第7番 ハ長調(手稿譜)
3-8. ゲオルゲス・レオツァコス(1935-2024):グラン・モーヌのための6つのスケッチ
レナ・キリアコウ(1917-1994):9.2つの小品 Op.9より 第1曲/10.6つの交響的前奏曲 Op.8 より 第4曲
11-12. コンスタンティン・キドニアティス(1908-1996):協奏曲第3番 KK.44(独奏ピアノ、シロフォン、ヴィブラフォンとパーカッションのための)
13. ファイドロス・カヴァラリス(b.1950):キプロスの小品集 より 第1曲
14-16. ヤニス・アンドレウ・パパイオアヌ(1910-1989):ピアノのための24の前奏曲 AKI51より 第4曲、第7曲、第8曲
17-19. ヤニス・コンスタンティニディス(1903-1984):ソナチネ第1番
20. ミキス・テオドラキス(1925-2021)/シプリアン・カツァリス:テオドラキスの歌曲による自発的な即興曲22年6月(アテネ/11-12)
【CD2】
1-16. ニコラオス・マンツァロス:シンフォニア第1番 変ホ長調(ヴェントゥリーニ版)/シンフォニア第3番 変ホ長調(手稿譜)/シンフォニア第4番変ロ長調 「大軍隊シンフォニア」(手稿譜)/シンフォニア第5番 ニ長調(手稿譜)/シンフォニア第6番ヘ長調(手稿譜)/シンフォニア第7番 ハ長調(ベルトゥッツィ版)/シンフォニア第8番 ホ短調(手稿譜)/シンフォニア第18番イ短調 「東洋風」(ヴェントゥリーニ版)
【CD3】
ヤニス・コンスタンティニディス:1-14. ギリシア民謡による子供のための44の小品 より 第3組曲(第31番-第44番)/15-17. クレタ島民謡によるソナチネ第1番/18-31. ギリシア民謡による子供のための44の小品 より 第2組曲(第17番-第30番)/32-34. エピルスの民謡によるソナチネ第2番/35-50. ギリシア民謡による子供のための44の小品 より 第1組曲(第1番-第16番)/51-53. ドデカネス諸島の民謡によるソナチネ第3番/54-61. ギリシアの島々の8つの踊り(2台ピアノのための)/62-64. ソナチネ
【CD4】
ディミトリ・ミトロプーロス(1896-1960):1-14. C.P.カヴァフィの詩による14のインヴェンション(メゾ・ソプラノとピアノのための)/15-17. ピアノ・ソナタ 変ホ長調 「私の魂」/18. 演奏会用小品(Vnとピアノのための)
19-21. ヤニス・アンドレウ・パパイオアヌ:C.P.カヴァフィの詩による3つの歌 AKI181(メゾ・ソプラノとピアノのための)
【CD1】
シプリアン・カツァリス(P/1-20)、クリストス・コロヴォス(指揮/11-12)、コンスタンティノス・セレメティス(シロフォン/11-12)、セオ・ヴァザカス(ヴィブラフォン/11-12)、スピロス・ランプーラス(ティンパニ/11-12)、ディミトリス・マリナキス(ティンパニ/11-12)、アレクサンドロス・クリスティディス(ティンパニ/11-12)、スティリアニ・トリアンタフィル(ティンパニ/11-12)、ヴェアトリキ・アリシヌ(パーカッション/11-12)
録音:2024年1月(アテネ、ライヴ録音/1-8、13-20)/2024年1月(アテネ/9-10)/2022年6月(アテネ/11-12)

【CD2】
シプリアン・カツァリス(P)
録音:2022年3月(パリ/1-2、7-16)&2024年7月(パリ/3-6)

【CD3】
シプリアン・カツァリス(P/1-61)、ニコラオス・サマルタノス(P/54-64)
録音:2020年7月(パリ/15-17、32-34、51-53)/2022年7月-8月(パリ/1-14、18-31、35-50、54-64)

【CD4】
アンゲリカ・カサリウ(メゾ・ソプラノ/1-14、19-21)、ニーナ・ピッサレヴァ・ジンバリスト(Vn/18)、ニコラオス・サマルタノス(P/1-21)
録音:2010年10月-12月(パリ/1-14、19-21)/2022年7月-8月(パリ/15-18)
シプリアン・カツァリスと、カツァリスの自主レーベル「Piano 21」でもレコーディング・プロデューサーを務めていたギリシアのピアニスト、ニコラオス・サマルタノスが贈る規格外のプロジェクト!19世紀〜20世紀のギリシアで生まれた初録音を含む稀少なピアノ作品をたっぷり収めた4枚組アルバムが、サマルタノスによって設立されたフランスのレーベル「Melism」からリリースされます!
キプロス系であるカツァリスのルーツにも深い関係のあるギリシア(ギリシャ)の音楽。1821年の独立以降に登場したギリシア音楽に特化したアルバム(PMLSCD-035/MLSCD-035)に続いて、今回は19世紀の作曲家マンツァロスや前作でも取り上げた20世紀のパパイオアヌ、コンスタンティニディスから、指揮者としての功績に注目されがちなミトロプーロスの作曲家としての一面まで、ギリシア国外ではまだ取り上げられることの少ない知られざる領域を発掘します。CD1にはチケットが完売した2024年1月のアテネでのリサイタルの大部分が収録されており、2017年の世界初録音(P21057N)以来の再録音となった「テオドラキスの歌曲による自発的な即興曲」でのカツァリス得意の即興パフォーマンスにも注目です。この2人だからこそ実現したであろうビッグ・プロジェクトにご期待ください。

NovAntiqua Records
NAB-4(2CD)
様々な作曲家による無伴奏ヴァイオリン作品集
■CD1〜チューニング/トーマス・バルツァー(c.1631-1663):ヴァイオリンのための前奏曲/バッハ:9つの小前奏曲より第3番 BWV926(エンリコ・ガッティ編)/ジョヴァンニ・バッサーノ(1558-1617):リチェルカータ第1番/バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調 BWV1005よりラルゴ/トーマス・バルツァー:前奏曲、アルマンド、クーラント、サラバンド/バッハ:パルティータ第1番 BWV825よりサラバンド(エンリコ・ガッティ編)/ニコラ・マッテイス(c.1640/50-c.1714):壊れたパッサッジョ、声域、速い動きで、幻想曲/フィリップ・ハカール(1645-1691):サラバンド/ビーバー:パッサカリア
■CD2〜タルティーニ:ソナタ GT2.a01/パーセル:前奏曲 ZN773/ヴァイス(1687-1750):前奏曲 WissSW20.1(Sm120)(エンリコ・ガッティ編)、ロジ伯爵の死を悼むトンボー WeissSW20(Sm210)(エンリコ・ガッティ編)/バッハ:ソナタ第2番 BWV1003よりアンダンテ/ヴァイス:サラバンド WeissSW18.4(Sm107)(エンリコ・ガッティ編)、幻想曲 WeissSW9(Sm83)(エンリコ・ガッティ編)/ヨハン・ショップ(c.1590-1667):前奏曲/バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ BWV1013よりアルマンド(エンリコ・ガッティ編)/トーマス・バルツァー:前奏曲
エンリコ・ガッティ(Vn/ドン・ニコラ・アマティ1730年頃製作)

録音:2019年6月20日-21日&10月17日-19日(ロンジャーノ、イタリア)
※メディアブック付き仕様(NA81)は完売につき廃盤となります。
イタリアが生んだバロック・ヴァイオリンの世界的名手エンリコ・ガッティが、40年もの歳月をかけて取り組んできたコンセプト・アルバム 「Praeconium Solitudinis」。2023年に100ページにも及ぶメディア・ブックが附属した豪華パッケージ仕様で限定販売され、大きな反響を読んだアルバムが、2枚組のディジパック仕様で新装再発売となります。
10人の作曲家による無伴奏ヴァイオリンのための作品を通じて、人間や芸術家につきまとう「孤独」という概念から、哲学的・人間的な道を100分間で探求するコンセプト・アルバムで、イタリアの写真家シルヴィア・カンポレージによる写真と、様々な作家や哲学者によるテキスト(イタリア語/英語)が、QRコードによるバーチャル・エキシビションとして収録されています。“ヴァイオリンの詩人”エンリコ・ガッティが生涯をかけて構想してきた一つの到達点を見ることができるでしょう。

BIJIN CLASSICAL
BJN-1032(1CD)
ショパン (1810〜1849): ピアノ・ソナタ&幻想曲
ピアノソナタ第2番変ロ短調Op.35
幻想曲 ヘ短調 作品 49
ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調Op.58
イリーナ・メジューエワ(P)
(ピアノ/1925 年製NYスタインウェイ CD135))

録音:2024 年3 月&8 月、新川文化ホール(富山県魚津市)
近年さらなる深化を遂げて進境著しいメジューエワによる新ショパン・シリーズ の第 6 弾。 今回はショパン中期〜後期を代表する大作 ―― 傑作ソナタ2曲と〈幻想曲〉と いう組み合わせです。ショパン音楽の本質ともいうべきしなやかさと力強さ、ポリ フォニーと透明感、そして何よりも香り高い「詩情」を携えた名演に仕上がりまし た。揺るぎない構築感と横溢するロマンティックな情感には息をのむばかり。濃 厚なロマンが零れ落ちるような、深々としたショパンを、ヴィンテージ・スタインウ ェイ(1925 年ニューヨーク製、CD135)の華麗な音色でお楽しみください。

ACCENTUS Music
ACC-306391CD(2CD)
スクリャービン:ピアノ・ソナタ全集
ピアノ・ソナタ 第1番ヘ短調Op.6
ピアノ・ソナタ 第5番Op.53
ピアノ・ソナタ 第6番Op.62
ピアノ・ソナタ 第8番Op.66
ピアノ・ソナタ 第2番嬰ト短調Op.19「幻想ソナタ」
ピアノ・ソナタ 第3番嬰ヘ短調Op.23
ピアノ・ソナタ 第4番嬰ヘ短調Op.30
ピアノ・ソナタ 第7番Op.64「白ミサ
ピアノ・ソナタ 第9番Op.68「黒ミサ」
ピアノ・ソナタ 第10番Op.70
チェン・ユンジエ(P)
中国のピアニスト、チェン・ユンジエによるスクリャービンのピアノ・ソナタ全集。2019年に第1,5,6,8番を録音し(ACC-304653CD)、今回残りの第 2,3,4,7,9,10番を録音。前作と合わせた2枚組全集でのリリースとなります。
スクリャービンは、モスクワ音楽院の同級生ラフマニノフよりもピアニストとして有望視されていましたが、手首の故障により作曲家に専念することに。ショパンの 影響を感じさせる後期ロマン派の作風から、調性音楽から離脱し独創的な作風を突き詰めます。そして表現主義音楽を確立し、現代音楽の先駆者のひとりとされ ています。その後、ニーチェ哲学に心酔、神秘和音を特徴とする神秘主義的な独自の作風を築きました。
チェン・ユンジエは、1980年中国浙江省嘉興市生まれ。上海音楽院で学び、その後ジュリアード音楽院、マンハッタン音楽院、クリーヴランド音楽研究所をはじ めアメリカで研鑽を積みました。ヨウ・ダチュン、ダン・シュウ、フィリップ・ケイウォン、ヨヘイヴェド・カプリンスキー、マッティ・ラエカッリオ、アントニオ・ポンパ =バルディらに師事。12歳の時に中国国内のピアノコンクールで優勝。その後1994年には中国国際コンクールでも優勝し、以来パロマ・オシェア・サンタンデー ル国際ピアノコンクール、クリーヴランド国際ピアノコンクール、ロン=ティボー国際コンクール、イサン・ユンコンクールなど国内外のコンクールで優秀な成績を収 めています。2011年には北京中央音楽院の教授に史上最年少で就任しています。 (Ki)

BIS
BISSA-2710(1SACD)
シューベルト+ヴォジーシェク+ショパン+スクリャービン
ヴォジーシェク:6つの即興曲 Op.7より
 第4番イ長調「アレグレット」
 第6番ロ長調「アレグレット」
シューベルト:4つの即興曲 D.899
ショパン:即興曲第1番変イ長調 Op.29
ショパン:即興曲第2番嬰へ長調 Op.36
ショパン:即興曲第3番変ト長調 Op.51
ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調Op.posth.66 / WN46
スクリャービン:2つの即興曲 Op.12
ジャン・チャクムル(P/Kawai SKEX(Shigeru Kawai Concert Grand))

録音:2023年3月13〜19日/テスマー・トーンスタジオ(ハノーファー)
2018年第10回浜松国際ピアノコンクール第1位のジャン・チャクムル。来日公演を重ね、名実ともに現代最高のピアニストの一人とし て活躍しております。同コンクール優勝後、BISレーベルと契約。その後非常に積極的なリリースが続くなか、2028年のシューベルト歿後200年に向けた一大プ ロジェクト「シューベルト+」が進行中です。当シリーズはシューベルトの主要なピアノ独奏曲と彼の音楽に影響を受けた作曲家の作品を並べることで、その作品に 焦点を当てるだけでなく、それぞれの作品に新たな魅力を感じてもらいたいというチャクムルの思いから生まれた企画で、これまでに「シューベルト+シェーンベル ク」(KKC-6701/ BIS SA-2650)、「シューベルト+ブラームス」(KKC-6803 / BIS SA-2680)、「シューベルト+クルシェネク(クレネク)」(KKC-6849 / BIS SA-2690)がリリースされ絶賛されています。
第4弾は「即興曲」に焦点を当て、シューベルトと19世紀にうまれたその他の作曲家の作品を組み合わせることで、ピアノ曲の進化を洞察することを目的とし ています。収録作品はシューベルトの有名な4つの即興曲D899を主軸に、ベートーヴェンが絶賛したチェコに生まれ、ウィーンで活躍した作曲家ヤン・ヴァーツラ フ・ヴォジーシェク(1791-1825)の即興曲を2曲、されたショパンの4曲とスクリャービンの2曲で構成された充実のプログラムです。作曲家たちがこの自由 な形式を好み、その瞬間にうまれた旋律や感情をロマンティックに表現したことを物語っています。

Danacord
DACOCD-992(4CD)
広瀬悦子〜DENON録音全集2003-2007
■CD1「シャコンヌ」
クライスラー(ラフマニノフ編):愛の喜び/ワーグナー(リスト編):夕星の歌(歌劇 「タンホイザー」 より) S444/シューベルト(リスト編):鱒 S564、アヴェ・マリア S558-12、魔王 S558-4、菩提樹 S561/グノー(リスト編):歌劇 「ファウスト」 のワルツ S407/フランク(デームス編):前奏曲, フーガと変奏曲 Op.18/バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV1004より)
■CD2「ラ・ヴァルス」
ウェーバー:(タウジヒ編):舞踏への勧誘/リスト:ウィーンの夜会第6番/チャイコフスキー(プレトニョフ編):「くるみ割り人形」 組曲/ストラヴィンスキー(ストラヴィンスキー編):「ペトルーシュカ」 からの3つの楽章/ラヴェル(ラヴェル編):ラ・ヴァルス
■CD3「ファンタジー〜幻想曲集」
モーツァルト:幻想曲ニ短調 K.397/シューマン:幻想曲ハ長調 Op.17/ラフマニノフ:幻想的小品集 Op.3/リスト:ソナタ風幻想曲 「ダンテを読んで」(巡礼の年 第2年より)
■CD4「風」
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35 「葬送」/アルカン:風 Op.15-2/ショパン:12の練習曲 Op.25/アルカン:イソップの饗宴 練習曲 Op.39-2
広瀬悦子(P)

録音:
CD1:2003年8月25日-28日、彩の国さいたま芸術劇場(埼玉)(原盤:Denon COCQ-83732)
CD2:2004年9月8日-10日、笠懸野文化ホール(群馬)(原盤:Denon COCQ-83957)
CD3:2006年1月10日-12日、笠懸野文化ホール(群馬)(原盤:Denon COCQ-10)
CD4:2007年4月23日-25日、彩の国さいたま芸術劇場(埼玉)(原盤:Denon COCQ-26)
1999年マルタ・アルゲリッチ国際ピアノ・コンクールで優勝し、フランス、パリを拠点に活躍する才媛、広瀬悦子。「モシュコフスキー:ピアノ作品集」(PDACOCD866/DACOCD866)、「シェヘラザード」(XDACOCD985/DACOCD985」と注目のリリースを行ったデンマークのDanacord(ダナコード)から、2003年から2007年にかけてDENONにレコーディングしていた貴重な初期録音集がまとめて復刻!
広瀬悦子のデビュー・アルバムであり華麗なピアノ・トランスクリプションを集成した『シャコンヌ』、「舞踏への勧誘」で幕を開けラヴェルの「ラ・ヴァルス」へと至るヴィルトゥオージックな舞曲集『ラ・ヴァルス』、豊かな表現力が発揮された『ファンタジー 〜幻想曲集』、アルカンの「風」を軸にショパンとアルカンの傑作を組み合わせた『風』。現在では殆ど入手困難となっていた4枚のアルバムがセットになったお得なBOXセットです。

フォンテック
FOCD-9912(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ロマン派セレクション
シューマン:子供の情景 Op.15/幻想小曲集 Op.12より 第2曲「飛翔」
ショパン:夜想曲 第1番変ロ短調 Op.9-1/夜想曲 第20番嬰ハ短調(遺作)
ワルツ 第7番嬰ハ短調 Op.64-2/即興曲 第1 番変イ長調 Op.29
「幻想即興曲」嬰ハ短調 Op.66
リスト:3つの演奏会用練習曲 S144R5より 第3番変ニ長調「ため息」
巡礼の年 第3年 S163R10より 第4曲「エステ荘の噴水」
ラフマニノフ:幻想的小品集 Op.3より 第2 曲 前奏曲 嬰ハ短調「鐘」
10の前奏曲 Op.23より 第4番ニ長調/第6 番変ホ長調
第7番ハ短調
13の前奏曲 Op.32より 第5番ト長調/第12 番嬰ト短調
野尻多佳子(P)

録音:022年7月、2023年7月、2024年1月 武蔵野市民文化会館、川口総合文化センター リリア
フォンテック
FOCD-9913(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ベートーヴェン・リサイタル
ピアノ・ソナタ 第14番嬰ハ短調「月光」Op.27-2
ピアノ・ソナタ 第21番ハ長調「ヴァルトシュタイン」Op.53
ピアノ・ソナタ 第23番ヘ短調「熱情」Op.57
野尻多佳子(P)

録音:2022年7月19日・21日、2023年7月10 日 武蔵野市民文化会館
ピアニスト野尻多佳子は、たびたび渡欧して研鑽を積んだのち、2000 年より本格的に演奏活動を開始。国内有数 のホールで定期的なリサイタルを行うほか、これまでに4 枚のアルバムをリリースしています。 フォンテックからは初となる今回のリリースは、ずっと野尻が大切にしてきたレパートリーの中から、ロマン派を 代表する作品群と、ベートーヴェンのソナタ集という同時2 タイトル。その思い入れたっぷりの演奏は、聴く者の 心を捉えて離しません。 (フォンテック)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0108(1CD)
モーツァルト:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.281
ピアノ・ソナタ ニ長調『デュルニッツ』 K.284
ピアノ・ソナタ イ短調 K.310
幻想曲 ハ短調 K.475
ラン・ジア(P)

録音:2024年7月15-17日
88年上海生まれのピアニスト、ラン・ジア。Artalinnaレーベルからリリースされたシューベルトのピアノ作品集においてその並外れた解釈で国際的な注目を集 め、2015年12月に「Choc de Classica」を受賞。タン・ドゥンも称賛を惜しまないシューベルト弾きとして知られ、RCAレーベルからもリリースがあります。 今作はPROSPEROレーベルからの初のアルバムで、モーツァルトのピアノ・ソナタを取り上げています。シューベルトに連なる流麗さと歌謡性をもって奏でられ るモーツァルトをお楽しみください。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-47(1CD)
アメリカン・スケッチ
(1) ジョン・ノヴァチェク(1964-):4つのラグ
(2) ガーシュウィン:僕は御免だ(1930) [ジェレミー・アジャニ・ジョーダン編]
(3) J・J・ジョンソン(1924-2001):ラメント(1954) [ジェレミー・アジャニ・ジョーダン編]
(4) ジョプリン(1868-1917):ジ・エンターテイナー(1902) [ジェレミー・アジャニ・ジョーダン編]
(5) エイミー・ビーチ(1867-1944):ヴァイオリンとピアノのためのロマンス Op.23(1893)
(6) ハリー・バーリー(1866-1949):南国のスケッチ(1916)
(7) ジョナサン・ラゴネーゼ(1989-):non-poem4(2017) [ヴァイオリンとピアノ版(2018)]
(8) ケヴィン・プッツ(1972-):エア(2000)
(9) セロニアス・モンク(1917-1982):モンクス・ムード(1943-44)
クリスティン・リー(Vn )
ジェレミー・アジャニ・ジョーダン(P)(5)以外
ジュン・チョ(P)(5)のみ

録音:2019-2023年/ニューヨーク
クリスティン・リーは韓国に生まれ、7歳でアメリカに移住したヴァイオリニスト。自身の音楽とは何なのかを見つめ選曲したプログラム。アメリカ音楽とその豊か な歴史を認識させられる内容です。 (Ki)

Forgotten Records
fr-2304(1CDR)
キレーニ/シューマン&ショパン
シューマン:謝肉祭Op.9
ショパン:前奏曲Op.28-16
 子守歌Op.57
 練習曲ヘ短調遺作
 舟歌Op.60
エドワード・キレーニ(P)

録音:1953年
※音源:Remington R-199-165
Forgotten Records
fr-2279(1CDR)
左手のための作品リサイタル
チャイコフスキー:トロイカop.37a-11,
 感傷的なワルツ op.51-6,
 ユモレスク op.10-2,
 舟歌 op.37a-6,
 松雪草 op.37a-4,
 サロン風ポルカ Op.9-2
バッハ:前奏曲 BWV1006より,ラモー:鳥のさえずり,
ベートーヴェン:エリーゼのために
シューマン:トロイメライ
ドヴォルザーク:ワルツ op.54-4
リスト:愛の夢第3番
※全てフロートによる編曲
コル・デ・フロート(P)

※音源:Philips A00548L
Forgotten Records
fr-2091(1CDR)
グラナドス:「ゴイェスカス」第1部&第2部
わら人形
ホセ・エチャニス(P)

録音:1954年
※音源:Westminster WL5322

Globe
GLO-5287(1CD)
ワーグナー:8つの歴史的オルガン編曲
『タンホイザー』より「客人の入場と行進」
アルバムの一葉「M(メッテルニヒ)公爵夫人のアルバムに」 (編曲:ウィリアム・ジョゼフ・ウェストブルック)
『パルジファル』より「聖杯への荘厳な行進曲」(編曲:フランツ・リスト)
ジークフリート牧歌(編曲:エドウィン・ルメア)
『トリスタンとイゾルデ』より「前奏曲」(編曲:ジークフリート・カルク=エーレルト)
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より「前奏曲」(編曲:エドウィン・ルメア)
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より「ヴァルターの優勝の歌」(編曲:ジークフリート・カルク=エーレルト)
『タンホイザー』より「巡礼の合唱」(編曲:フランツ・リスト)
ローレンス・デ・マン(Org)

【オルガン情報】
・イバッハ製1864年 - 聖ヘルトルディス教会(オランダ、ベルヘン・オプ・ズーム)
・フランセン製1906年(トラック4、5のみ) - エランドストラート教会(オランダ、デン・ハーグ)

録音:2023年10月、オランダ
※手書きのシリアル・ナンバー入り、600部限定生産
ワーグナーの色彩豊かなオーケストレーションと豊かなポリフォニーをオルガンで!
ワーグナー自身はオルガンのための作曲を行いませんでしたが、その壮大な楽曲は19世紀の伝説的なオルガニストたちの手によってオルガンで見事に再現されました。エドウィン・ルメア、ジークフリート・カルク=エーレルト、フランツ・リストといった作曲家たちは、教会音楽に偏りがちなオルガンのレパートリーを豊かにするため、ワーグナーの名作の編曲を手がけました。オランダ音楽賞を受賞したローレンス・デ・マンの演奏による本アルバムは、オルガン愛好家やワーグナー作品の新しい解釈に興味を持つ方々にとって必聴の1枚です。

Da Vinci Classics
C-00960(1CD)
20世紀の色
ロドリーゴ:古風なティエント
アレクサンデル・タンスマン:スクリャービンの主題による変奏曲
カステルヌオーヴォ=テデスコ:「ゴヤによる24のカプリチョス」 より 第20曲「師匠への贈り物」
ビセンテ・アセンシオ(1908-1979):内なる想い
カルロス・グアスタビーノ(1912-2000):ソナタ第2番
スクリャービン(アントワーヌ・フジュレ編):「2つの左手のための小品」 Op.9より 第1曲「前奏曲」
アントワーヌ・ゲレーロ(G)

録音:2024年4月7日-9日(ヴァランス、フランス)
1996年生まれという若さながら早くもヨーロッパのギター界に堂々と名を馳せているフランスの期待の星、アントワーヌ・ゲレーロのデビュー盤。最初のアルバムでは自分にとってのメイン・レパートリーを演奏したいと考えていたゲレーロが、ヨーロッパ各地のコンクールで演奏し自身の評価を高めてきた作品を集めた直球勝負のプログラム。ダニエル・フリーデリヒが1969年に製作した、豊かで木のような温かみを持つ楽器を使用しています。
Da Vinci Classics
C-00958(1CD)
現代の水上世界
ストラヴィンスキー:3つの小品(ソロ・クラリネットのための)
ヒルディング・ルーセンベリ:ソロ・クラリネットのためのソナタ 変ロ長調
クジェル・ロイケアー:5Solo-Stykker:Nr. c. Monolog og Perpetuum mobile, Op.43c
ヨハン・クヴァンダール:ファンタジーOp.68-2
タウノ・マルッティネン:幻想曲 Op.214
ジョリヴェ:Asceses/郭茉泥:双面
ストラヴィンスキー:パブロ・ピカソに
チェン・フウ・ジエ(Cl)

録音:2023年-2024年
チェン・フウ・ジエによるソロ・クラリネットの作品集。ストラヴィンスキーを始めとして20世紀以降の作品を取り上げています。


Rondeau
ROP-6274(1CD)
モニュメント・トゥ・ベートーヴェン
ベートーヴェン:交響曲第7番イ〜第2楽章(リスト編)
シューマン:ベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲 WoO31
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 Op.54
ベートーヴェン:愛する人よ、あなたのために(歌曲集 「遥かなる恋人に寄す」 Op.98より)(リスト編)
シューマン:幻想曲ハ長調 Op.17
ニコライ・ホジャイノフ:平和の花びら
ニコライ・ホジャイノフ(P)

録音:2024年1月11日-12日、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス・メンデルスゾーン・ホール
2010年ショパン国際ピアノ・コンクールでの最年少ファイナリストを始め、2012年ダブリン国際ピアノ・コンクール第1位、2012年シドニー国際ピアノ・コンクール第2位など華々しい成績を残し、多くの来日公演や日本文化への造詣の深さでも知られる気鋭ピアニスト、ニコライ・ホジャイノフの2024年新録音が、ドイツのRondeauからリリース!
ニュー・アルバム「モニュメント・トゥ・ベートーヴェン」は、歴史的なベートーヴェンへのトリビュートをテーマとした興味深いコンセプト・アルバムです。1830年代にベートーヴェンの生誕地であるボンに記念碑を建てるというアイデアが生まれ、音楽家、音楽学者、市民によって実現した革命的な取り組みとなりました。リスト、シューマン、メンデルスゾーン、ショパンなど、当時のもっとも有名な作曲家の多くが、自身の作品、編曲、またはコンサートの収益を寄付してこの像の建設を支援しました。
このアルバムでは、ベートーヴェン記念碑の資金調達に貢献した作品の中から、特に質の高い音楽がニコライ・ホジャイノフによって厳選されており、それぞれの作品は作曲家ベートーヴェンと独自の、時には明確な、あるいはより微妙な繋がりがあります。
ベートーヴェンの交響曲第7番の感動的なアレグレット楽章をリストがピアノ独奏版にアレンジしたもの、ベートーヴェンの主題によるシューマンの多彩な練習曲、メンデルスゾーンの厳格な変奏曲、シューマンのピアノ幻想曲などに加え、ニコライ・ホジャイノフの自作曲「平和の花びら(Petals of Peace)」も収録されいてます。この「平和の花びら」は、2022年にジュネーヴ国連事務局の「人権と文明の同盟の間」で行われた平和コンサートのために作曲されたピアノ曲で、2024年の来日公演では日本初演も行われています。

Etcetra
KTC-1815(2CD)
スクリャービン:ピアノ・ソナタ全集
ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.6/ピアノ・ソナタ第2番 嬰ト短調 Op.19「ソナタ=ファンタジー」/ピアノ・ソナタ第6番 Op.62/ピアノ・ソナタ第8番Op.66/ピアノ・ソナタ第9番 Op.68「黒ミサ」/ピアノ・ソナタ第3番嬰ヘ短調 Op.23/ピアノ・ソナタ第4番嬰ヘ長調 Op.30/ピアノ・ソナタ第5番 Op.53/2つの小品 Op.57/「アルバムの一葉」 Op.58/ピアノ・ソナタ第7番Op.64「白ミサ」/ピアノ・ソナタ第10番 Op.70
ヌーノ・セルナダス(P)

録音:2023年12月、ブリュッセル王立音楽院(ベルギー)
スクリャービンのピアノ・ソナタは、作曲家の音楽的および美学的な発展を包括的に示す作品群です。ロマンチックな情熱に満ちた初期作品から、哲学的・神秘的な境地に到達する後期作品に至るまで、各ソナタはスクリャービンの思想と音楽の変遷を映し出しています。特に第6番から第10番にかけては、神秘的な崩壊が音楽的に表現されており、作曲者の深い宇宙観と哲学が反映されているといえるでしょう。ポルトガル出身のピアニスト、ヌーノ・セルナダスによる演奏で、スクリャービンのソナタを新たな視点から体験できる貴重な全集です。

Nimbus Alliance
NI-6448(2CDR)
ア・トリビュート・トゥ・モーツァルト
幻想曲 ハ短調 K.475/アレグロ ト短調 K.312/アレグロ 変ロ長調 K.400/デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 K.573/幻想曲 ニ短調 K.397/ロンド ニ長調 K.485/ロンド イ短調 K.511/アダージョ ロ短調 K.540/幻想曲 ハ短調 K.396(385f)/自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.616*/ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467**
ウラディミール・フェルツマン(P、指揮)、
モスクワ室内SO**

録音:2022年9月25日-26日&2023年3月27日*、ワイアストン・レイズ(イギリス)/1995年、モスクワ音楽院大ホール(ロシア)**
11歳でモスクワ・フィルと共演、19歳にしてロン=ティボー国際コンクールを制すなど類稀なる才能に恵まれながら、旧ソ連での活動禁止と事実上の追放、アメリカへの移住という激動を生き抜いてきた孤高のピアニスト、ウラディミール・フェルツマン。これまで5作を発表してきた「トリビュート・シリーズ」の最新作としてモーツァルト・アルバムが登場します。Nimbus Allianceに膨大なディスコグラフィを築いてきたフェルツマンですが、まとまったモーツァルトの録音がリリースされるのは意外にも初。2022年と2023年にレコーディングした独奏作品に加え、1995年にモスクワの主要オーケストラから優秀な音楽家を集め、この録音のために結成された「モスクワ室内SO」を弾き振りしてレコーディングしていたピアノ協奏曲第21番の秘蔵音源を収録しています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

ALTO
ALC-1702(1CD)
シフ&リパッティ・プレイ・バッハ
イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
フランス組曲第5番ト長調 BWV816
フランス風序曲 BWV831
パルティータ第1番変ロ長調 BWV825*
主よ、人の望みの喜びよ(マイラ・ヘス編)*
シチリアーノ(ヴィルヘルム・ケンプ編)*
アンドラーシュ・シフ(P)、
ディヌ・リパッティ(P)*

録音:1978年/1950年*
アンドラーシュ・シフのVanguard音源とディヌ・リパッティのColumbia音源、いずれもバッハ演奏史を語る上で欠かせない名録音がセットとなってバジェット・プライスでリリース。


STOMP MUSIC
VDCD-6830(1CD)
夜のガスパール
バッハ:「狩りのカンタータ」 BWV.208より第9曲「羊は安らかに草を食み」
ショパン:バラード第3番変イ長調 Op.47
ラヴェル:夜のガスパール
グラナドス:組曲「ゴイェスカス」より 愛の言葉
ドビュッシー:「ベルガマスク組曲」より月の光
シン・チャンヨン(P/スタインウェイ&サンズ)

録音:2020年9月12日&15日仁川アートセンター(仁川、韓国)
アンゲリッシュやゲニューシャス、ググニンなど名だたる世界的ピアニストを輩出してきたジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクールに於いて、最初の韓国人優勝者となったシン・チャンヨンの韓国における初の公式アルバム「夜のガスパール」。
2018年の快挙の後に母国で製作されたこの「夜のガスパール」でシン・チャンヨンは、バッハから始まり、ショパン、ラヴェルを経てグラナドス、そしてドビュッシーへと続くピアノ作品の歴史の一部と、その様々な風景を描き出しています。
この多彩なプログラムの中で特に存在感を放っているのは、アルバム・タイトルでもあるラヴェルの「夜のガスパール」。
「オンディーヌ」の優美かつ幻想的な”水”の風景、「絞首台」での空虚感の中に存在する美、そして自由に飛び回り悪戯を繰り返す妖精(小悪魔)の様子を驚異的な技巧で表現した「スカルボ」の3曲いずれも見事な完成度!
シン・チャンヨンの輝かしい経歴に相応しい、自身の代名詞でもある渾身のアルバムです。
シン・チャンヨンは韓国で研鑽を積んだ後にアメリカへと渡り、カーティス音楽院とジュリアード音楽院で名教師ロバート・マクドナルドに師事。
韓国人初の優勝者としてその名を刻んだジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクールをはじめ、ソウル国際音楽コンクール、ヒルトン・ヘッド国際音楽コンクールにおいても第1位を受賞するなどすでに輝かしい実績を持つ韓国のトップ・ピアニストの1人として知られています。
また、仙台国際音楽コンクールでの入賞歴もあり、ここ日本とも縁のあるピアニストです。

Grand Piano
GP-941(1CD)
フランツ・クサヴァー・モーツァルト(1791-1844): 6つの感傷的なポロネーズ Op.17(1811-14)
2つのポロネーズ Op.26(1824)
4つの感傷的なポロネーズ Op.22(1815-18)
ロバート・マーカム(P)

録音:2023年9月1-3日王立バーミンガム音楽院、Bradshaw Hall(UK)
かのアマデウス・モーツァルトの末っ子として生まれ、兄弟の中で唯一音楽家の道を歩んだフランツ・クサヴァーによる、当時流行していた「ポロネーズ」。彼は生 後4か月余りで父が亡くなったため、父直伝の教育を受けることができませんでしたが、サリエリやフンメルといった当時最高レベルの名声を誇った音楽家たち から指導を受けて育ちました。ポロネーズというとショパンを想起しますが、18世紀にはヨーロッパで広く流行しており、フランツ・クサヴァーも12曲を残しました。 ここで聴かれる劇的な音楽転換や、調性の扱いなどは彼が時代を先取りする作曲家であったことを示しています。とりわけ「6つの感傷的なポロネーズ」 Op.17は、シューベルトやシューマンから高く評価され、ショパンを思わせる作風も含まれます。Op.22は更に悲愴な雰囲気を持ち、第4番では半音階的な 旋律を交えるなど工夫も。Op.26では自由度が増し、なかでも第2番の中間部では陽気な曲想が聴かれます。英国のピアニスト、ロバート・マーカムはチー タム音楽学校でヘザー・スレイド=リプキンに、ジュリアード音楽院でオクサナ・ヤブロンスカヤに師事。現在は王立バーミンガム音楽院で講師を務めながらフ ランツ・クサヴァー・モーツァルトの研究を行っています。

Dynamic
CDS-8037(1CD)
マックス・レーガー(1872-1916):ピアノ小品集
即興曲集 Op.18(1896) - 第1番アレグレット・コン・グラツィア
ピアノのための6つの小品 Op.24(1899)より
 第2曲 メヌエット
 第3曲 幻想的夢想
水彩画 Op.25- 第5番マズルカ(1897-98)
演奏会用大ワルツ*
色とりどりの小品 Op.36(1899)より
 第3曲 カプリチェット
 第4曲 輪舞
 第6曲 エレジー
 第7曲 ワルツ=即興曲
 第9曲 夢想
シルエット Op.53(1900) -第3曲 Sehr bewegt und ausdrucksvoll
マリアの子守歌 Op.76(1911、レーガーによるピアノ独奏編)
10のピアノ小品 Op.79(1900-04)より
 第8曲 カプリース
 第4曲 メロディ
私の日記 Op.82(1904-12)より
 Vol. I No.8アンダンティーノ
 Vol. IV No.7フモレスケ
左手のための4つの特別な練習曲(1901) -ロマンス
バレエ組曲 Op.130- 愛のワルツ(1913、レーガーによるピアノ独奏編)*
Marsch der Stiftsdamen 婦人慈善団体の行進曲(1914)
暖炉のそばの夢 Op.143(1916)より
 第2曲 Co moto
 第4曲 Allegretto grazioso
 第9曲 Larghetto
 第10曲 Vivace(フモレスケ)
ドイツの歌によるフゲッタ(1916)
ルイージ・パロンビ(P)

録音:2019年11-12月
*…世界初録音
マックス・レーガーのピアノ曲といえば、フーガや変奏曲などの複雑な作品が知られていますが、彼の創造性は折々に書かれた小品からも窺えます。たとえば、 初期に書かれたシューマン風の即興曲やテレサ・カレーニョに捧げられた「6つの小品」などはサロン風ですが、晩年の「暖炉のそばの夢」は自己告白的な要 素が強く、シェーンベルクにも影響を与えたとされるなど、多様なスタイルを持っています。また、「私の日記」に含まれる「ユーモレスク」は全て白鍵で演奏でき るように書かれており、これはザクセン=マイニンゲンのマリー・エリザベート王女のお気に入りとなりました。「マリアの子守歌」は彼の作品の中でも最も有名な 曲の一つで、ここでは作曲家自身によるピアノ独奏版を収録。他、アルバムでは世界初録音を含む全24曲を聴くことができます。 ルイジ・パロンビは、ミラノ音楽院でピアノと作曲の学位を取得したピアニストです。エンニオ・モリコーネやニコラ・ピオヴァーニとの共演経験があり、これまでにダ イナミックレーベルからデューク・エリントン(CDS-7743)やストラヴィンスキー(CDS-7947)などの凝った選曲によるCDをリリースしました。これらの作品はどれ も高く評価されています。

Gramola
GRAM-20006(DVD)
シューベルト、ベルク、リスト:ピアノ作品集
シューベルト:即興曲 変イ長調 Op.90D899- 第4番
 即興曲 変イ長調 Op.142D935-第2番
ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
リスト:巡礼の年 第2年 イタリア S161/R10b〜第1番:婚礼/第7番:ダンテを読んで- ソナタ風幻想曲
フロリアン・クルムペック(P)

収録:2020年5月26、27日(ライヴ)
ウィーン、楽友協会大ホール
かつてウィーン・コンツェルトハウスでのデビュー・リサイタルが『プレッセ』紙で「ラン・ランもヴォロドスも忘れよう。 オーストリアにも虎のようなヴィルトゥオーゾ・ピアニストがいる」と激賞されたクルムペックが2020年にウィーンの 楽友協会大ホールで行ったリサイタルから得意曲を収めた映像。チェリストの父と美術史家の母のもとに生 まれたクルムペックは、ルドルフ・ブッフビンダー、ゲルハルト・オピッツ、エリザベート・レオンスカヤ、ダニエル・バレ ンボイムらの指導を受けました。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会をはじめ、ウィーン、ミュンヘン、モス クワなど多くの都市で演奏活動を行っています。またバレンボイムの助言で指揮活動も行い、フィラデルフィア 管などを指揮。より広い視野から作品にアプローチするようになっています。ここでも鮮やかな技巧で聴衆を 魅了する彼の姿が生き生きと捉えられています。

DUX
DUX-2085(10CD)
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集
■CD1ソナタ集 Hob.XVI:1,2,3,4,5,6, 7,8,9
■CD2ソナタ集 Hob.XVI:10,12,13,14,16, Es2, Es3, G1
■CD3ソナタ集 Hob.XVII:D1, XVI:F3,11,18, 19
■CD4ソナタ集 Hob.XVI:20,33,43,44,45
■CD5ソナタ集 Hob.XVI:46,47BOS,21,22
■CD6ソナタ集 Hob.XVI:23,24,25,26,27, 28
■CD7ソナタ集 Hob.XVI:29,30,31,32,35
■CD8ソナタ集 Hob.XVI:36,37,38,39,34
■CD9ソナタ集 Hob.XVI:40,41,42,47,48
■CD10ソナタ集 Hob.XVI:49,50,51,52
ホ・ウォンスク(P)

録音:2021年9月6日ー7日、10日&2023年9月14日-15日(ワルシャワ、ポーランド)
1958年ソウル生まれのピアニスト、ホ・ウォンスクが2020年から2024年にかけてレコーディングを重ね、ついに完成したハイドンのピアノ・ソナタ全集10枚組BOX。彼女はこのプロジェクトに5年を費やし、多才な創造主であるハイドンの旋律、和声、質感を徹底的に研究し、その結果ウィーン古典派の記念碑的なレコーディングが実現しています。より頻繁に演奏されるモーツァルトやベートーヴェンのソナタにも決して劣るものではないハイドンのソナタは、感動、情感、ユーモアに満ちた音楽であり、古典派音楽の愛好家にとっては愉悦の12時間となることでしょう。
ホ・ウォンスクはソウル大学とウィーン音楽・舞台芸術大学で学び、ヴァルセージア国際音楽コンクール(ロマン派ピアノ部門第1位)を始めとする複数の国際コンクールで入賞。アジアとヨーロッパでソリスト、室内楽奏者、教師として多彩なキャリアを積み、2024年にはメリット勲章を受賞、現在は湖西(ホソ)大学の名誉教授も務めています。

Acte Prealable
AP-0575(1CD)
ヤン・スクシドレフスキ:ピアノ作品選集Vol.1
ヤン・スクシドレフスキ
(1867-1943):Impressions musicales Op.2/24の前奏曲
エルジュビェタ・ティシェツカ(P)

録音:2024年3月17日&4月7日
ヤン・スクシドレフスキ(1867-1943)作曲のピアノ作品選集の第1弾。スクシドレフスキは、ポーランドの都市スレンチンで生まれました。彼はポズナンで学んだ後、ベルリン、そしてウィーンでピアノを学ぶと、1899年から2年間パリに住みました。その後リヴィウに移り住み音楽教師として働き、1905年には学校を設立。ピアニスト、作曲家、そして音楽評論家として活動しました。戦時中ポーランドに滞在したスクシドレフスキは1919年にポズナン国立音楽院の設立者の一人となり、1926年までピアノの教授として働きました。1926年から1939年まではポーランド音楽学校で教鞭を執っていました。

Da Vinci Classics
C-00931(1CD)
ラテン・アメリカの作曲家たちのソロ・ギター作品集
セルジオ・アサド
:孫悟空のトッカータ/エグベルト・ジスモンチ:記憶とファド
ロナウド・ミランダ:アパッシオナータ
ジスモンチ:Palhaco
アグスティン・バリオス=マンゴレ:Una Limosna por el Amor de Dios
アサド:Barbad’s Fables
バリオス=マンゴレ:前奏曲 Op.5-1、Choro da Saudade、Las Abejas
サノス・ミトサラス(G)
ダダリオ社(D’Addario)のアーティスト&アンバサダーを務めているギリシャのギタリスト、サノス・ミトサラス。セルジオ・アサドの「孫悟空のトッカータ」の世界初録音を始めとして、ラテン・アメリカで活躍する作曲家のソロ・ギター作品集。
Da Vinci Classics
C-00947(1CD)
フロレゾン〜ピアノ作品集
1-12. アントニー・ジラール:海の不思議
13-18. ドビュッシー:子供の領分
19-29. レイナルド・アーン:月の光に
30-32. アントニー・ジラール:フロレゾン(P4手連弾のための)
メ・ラン・モリーニ(P/tr.1-12,30-32)
ダニエル・ガルディオール(P/tr.13-32)

録音:2022年4月、2023年5月(フランス)
子供時代の幸せな思い出を自分の中に留めておくことは貴重なことです。多くの場合、これらの思い出は、大人になってからはもう知ることのできない心の状態、特にあらゆるものに驚嘆する能力と結びついており、多くの作曲家が、小さな特徴的な情景を通して子供時代の世界を呼び起こしたり、子供向けの楽しい物語を描いたり、周囲の世界にナイーブなまなざしを投げかけたりすることで、この無邪気さへの扉を開いてきました。子供のことを思って書かれた作品には、深い優しさが表れており、シューマンからギィ・サクル、ラヴェルやデオダ・ド・セヴラックまで、その例は多くあります。
本アルバムは、若きピアニスト、メ・ラン・モリーニがクラシック音楽をできるだけ多くの人に親しみやすい形で紹介することで、聴く人の好奇心を掻き立てることを目的とした企画で、モリーニによるソロと、プログラムの最後は彼女の師であるダニエル・ガルディオールとの4手連弾で締めくくられます。
Da Vinci Classics
C-00948(1CD)
ベートーヴェン:最後の3つのピアノ・ソナタ
ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
ジュゼッペ・フェデリコ・センフェット(P)
ベートーヴェンの32曲のピアノ・ソナタほど、ピアノ文学の、そして音楽全体にとって画期的な作品はそう多くはないでしょう。ベートーヴェンのソナタの中で、彼の最後の3つの作品に匹敵する地位を主張できるものはほとんどなく、これらのソナタは単に美しく、傑作であり、感動的であるというだけでなく、ピアノ音楽の歴史において、それ以前とそれ以後を明確に分けた瞬間でもありました。この偉大な傑作を弾くのは、ベッリーニ音楽院を最高位の成績で卒業し、ピアニスト、作曲家としても高い評価を得ているジュゼッペ・フェデリコ・センフェットです。
Da Vinci Classics
C-00940(2CD)
バッハ:前奏曲、フゲッタ、デュエット、メヌエット、ソナタ集
前奏曲とフゲッタ集 BWV899-902/前奏曲ト長調(異稿) BWV902:IA/前奏曲集 BWV933-938/デュエット集 BWV802-805/前奏曲とフゲッタ集 BWV894-896/前奏曲ハ短調 BWV921/第3旋法による前奏曲とパルティータ ヘ長調 BWV833/前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998/前奏曲とフーガ ロ短調 BWV923-951/フーガ集 BWV946,948-950,952,959/フゲッタ ハ短調 BWV961/ソナタ イ短調 BWV967/ソナタ ニ長調 BWV963/前奏曲集 BWV924,926,927,928,930/メヌエット集 BWV841-843/3声のフーガ BWV953
ピエトロ・ソラーチ(P/スタインウェイ)

録音:2022年、グリファ&フィリ・スタジオ(ミラノ、イタリア)
11歳の時にベッリーニ歌劇場Oとの共演でデビューを果たし、1985年の第11回ショパン国際ピアノ・コンクールでは参加したイタリア人の最高位となるなど、イタリア内外で目覚ましい活躍を展開してるピアニスト、ピエトロ・ソラーチ。
早くも第10巻となるバッハのピアノ作品全曲録音プロジェクトでは、前奏曲(小前奏曲)、フゲッタ(フーガ)、デュエット、メヌエットなどの魅惑の小品を並べたプログラム。
べーレンライター社の後援を受けて行われたこの録音でも、前作同様クリティカル・エディションの楽譜が用いられており、その解釈や研究結果もポイント。また、日本の風景がジャケット写真に採用されているのも当シリーズの特徴で、今作では日本三景の一つに数えられる厳島神社の大鳥居が採用されています。
Da Vinci Classics
C-00939(1CD)
20世紀ブラジルのピアノ音楽〜ジナタリ、ミニョーネ、ヴィラ=ロボス、グァルニェリ
ハダメス・ジナタリ(1906-1988):魅惑のショーロ
フランシスコ・ミニョーネ(1887-1986):ピアノ・ソナタ第1番
ヴィラ=ロボス:花の組曲 W117
グァルニエリ(1907-1993):カンサォン・セルタネージャ
ヴィラ=ロボス:赤ちゃんの一族第2番
ディエゴ・カエターノ(P)

録音:2024年2月、イタリア
ソリストや室内楽奏者として、アメリカ、ブラジル、チリ、ヨーロッパ、アジア、アフリカで幅広く演奏し、研究者、教育者としても功績を残すブラジルのピアニスト、ディエゴ・カエターノが祖国ブラジルのピアノ音楽を特集。ヴィラ=ロボス中心に、あまり聴く機会の少ない20世紀ブラジルの作品も楽しめます。
Da Vinci Classics
C-00936(2CD)
ヘンデル:ハープシコードのための8つの大組曲 HWV.426-433
組曲第1番イ長調 HWV.426/組曲第2番ヘ長調 HWV.427/組曲第3番ニ短調 HWV.428/組曲第4番ホ短調 HWV.429/組曲第5番ホ長調 HWV.430/組曲第6番嬰ヘ短調 HWV.431/組曲第7番ト短調 HWV.432/組曲第8番ヘ短調 HWV.433
ロベルト・ロレジャン(ハープシコード)

録音:2023年9月21日ー24日(イタリア)
ほとんどの音楽家がそうであったように、ヘンデルも鍵盤楽器奏者として音楽の訓練と活動を始めました。鍵盤楽器は、新進の作曲家にとって理想的な楽器と考えられており、チェンバロは音楽のテクスチュアを余すところなく表現することができるが、オルガンは演奏できるパートが多く、音色も多様であるため、ミニチュア・オーケストラと考えられていました。ヘンデルは間違いなく両方の楽器の名手であり、彼はハレでの音楽教育で、前世代のドイツの巨匠たちの作品を学んでいました。彼が最初に作曲を試みたのも鍵盤音楽の分野であり、これは若い作曲家にとってはむしろ当然の選択でもありました。鍵盤楽器演奏の高度な技術を持っていたヘンデルは、チェンバロのための効果的な作曲法を完璧に心得ており、さらに、これらの作品は彼の最高の即興演奏の「写真」であり、それゆえ彼の才能の優れた証人でもあったのです。芸術性を示すことで、彼は自分の価値を示すことができ、その結果、より複雑な依頼を望むことができました。
本アルバムでは、1720年にロンドンで出版され、8曲から構成されるハープシコード独奏のための組曲集、通称「8つの大組曲」を収録。一貫性を重視したバッハの組曲と比べ、多様性を重視したこれらの組曲を、数多くのレーベルで優れた録音を残し、国際的に高い評価を得ているイタリアの名鍵盤楽器奏者、ロベルト・ロレジャンの妙技で聴きます。
Da Vinci Classics
C-00934(1CD)
20世紀のギター・ソナタ集
デュージャン・ボグダノヴィチ
(b.1955):ソナタ第1番(1978)
ミクローシュ・ロージャ(1907-1995):ソナタ Op.42(1986)
ヒナステラ:ソナタ Op.47(1976)
ビセンテ・アセンシオ(1908-1979):神秘的な組曲(1971)
アレッサンドロ・ドミンゲス(G)

録音:2024年3月(ジェンツァーノ・ディ・ローマ、イタリア)
ギター独奏作品の中でも特に重要な傑作の一つとされるヒナステラの「ギター・ソナタ」を中心とした、20世紀の作曲家たちによるギター・ソナタ集。2001年ペルージャ生まれのギタリスト、アレッサンドロ・ドミンゲスはすでに10以上のコンクールで1位を獲得している若き天才で、ソリストとして、また室内楽奏者として着々と活躍の幅を広げている注目の存在です。
Da Vinci Classics
C-00935(1CD)
ルイス・サグリエ:ピアノ・ソナタ第1番-第3番
ルイス・サグリエ(b.1972):ピアノ・ソナタ第1番「ネルーダに倣ったモザイク」(2003)
ピアノ・ソナタ第2番「ラス・ミル・カジェス」(2018)
ピアノ・ソナタ第3番「快楽の園」(2022)
シュテファン・シュトロイスニヒ(P)、
ルイス・サグリエ(ナレーター)

録音:2022年2月&9月(オーストリア)
1985年オーストリア生まれで、日本の桐朋オーケストラ・アカデミーでは客員教授も務めたピアニスト、シュテファン・シュトロイスニヒがDa Vinci Classicsに登場。得意とするシューベルトだけでなく現代作品の解釈でも高く評価されているシュトロイスニヒが1972年チリ生まれの作曲家、ルイス・サグリエの3つのピアノ・ソナタに命を吹き込み、この作曲家の20年間での芸術的進化を聴かせてくれます。
Da Vinci Classics
C-00938(1CD)
ソッリーニ:ピアノ作品集 Vol.3
マルコ・ソッリーニ(b.1964):24のピアノ小品「ベボのコスモス」 Op.37
左手のための夜想曲「黒い夢」 Op.50
マルコ・ソッリーニ(P)
「24のピアノ作品」(C00520)、「ピアノ作品集 Vol.2」(C00610)に続く、マルコ・ソッリーニの自作自演集第3弾。バルトークの「ミクロコスモス」へのオマージュとして生まれ、しかし単なる教材的な目的には留まらない豊かな創造性とコントラストで描かれた24の小品からなる作品「ベボのコスモス」を収録しています。
Da Vinci Classics
C-00933(1CD)
戦争と平和
チャイコフスキー:感傷的なワルツ Op.51-6*
ムソルグスキー:プロムナード(「展覧会の絵」より)*
グリンカ:ハープのための夜想曲 変ホ長調
プロコフィエフ:ハープのための前奏曲 ハ長調 Op.12-4
ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2*
チャイコフスキー:金平糖の精の踊り(「くるみ割り人形」より)*
ムソルグスキー:バーバ・ヤガー(「展覧会の絵」より)*
ウクライナ民謡::Shchedryk*
ショスタコーヴィチ:ワルツ第2番(ヴァラエティ・オーケストラのための組曲より)*
スロニムスキー:ハープのための 「チェチェン・ラプソディ」
プロコフィエフ:騎士たちの踊り(「ロメオとジュリエット」より)*
ボルダチョフ:ハープのための 「戦争と平和」
スヴィリードフ:時よ、前進!*
ストラヴィンスキー:ロシアの踊り(「ペトルーシュカ」より)*
ムソルグスキー:キーウの大門(「展覧会の絵」より)*

*=アレクサンドル・ボルダチョフによるオリジナル・アレンジ
アレクサンドル・ボルダチョフ(Hp)

録音:2023年10月、イタリア
9歳でリトアニア国立Oと共演し国際的なデビューを果たし、チューリッヒ芸術大学に留学。ザハール・ブロン・チェンバーのメンバーとして活躍した後、2015年からは名門ボリショイ劇場のゲスト・ソロ・ハーピストとしても活躍し、さらには「ハープ・フェスティヴァル・チューリッヒ」の創設、さらには2018年のサッカー・ワールドカップの開会式で演奏された楽曲の作曲を担当するなど、マルチな才能を発揮している現代有数のハーピストであるアレクサンドル・ボルダチョフ(アレクサンダー・ボルダチョフ、旧名サーシャ・ボルダチョフ)。
2022年3月にロシアを離れて以来、アレクサンドル・ボルダチョフは祖国、家族、そして生涯の友情から離れ、海外で暮らしてきました。かつて音楽を分かち合った広大な土地を切望してきた彼が、自身のチャリティー団体「文化連帯」を通じて、双方の難民を支援し、アルバム『戦争と平和』では、愛と喪失、そして私たちの世界が永遠に変わってしまったという実感を表現しています。
チャイコフスキーの『感傷的なワルツ』からムソルグスキーの『キーウの大門(キエフの大門)』まで、どの曲も過去への憧れ、現在の痛みへの認識、未来への希望といった痛切な物語を喚起し、ボルダチョフ自身が作曲した「戦争と平和」は、歴史と現代の架け橋となり、人間の過ちと歴史の教訓の不勉強のサイクルを反映しています。

Ars Produktion
ARS-38375(1SACD)
ジョージアン・プロジェクト
ザカリア・パリアシュヴィリ(1871-1933):エレジー
アレクシ・マチャヴァリアニ(1913-1995):ホルミ(1939)
レヴァツ・ラギーゼ(1921-1981):ロンド=トッカータ
オタール・タクタキシヴィリ(1924-1989):詩曲(1951)
スルハン・ツィンツァーゼ(1925-1991):前奏曲第6番ロ短調(Pのための24の前奏曲より)
ビジナ・クベルナゼ(1928-2010):楽興の時第2番
ヴァージャ・アザラシヴィリ(1936-2024):ノスタルジア
ギヤ・カンチェリ(1935-2019):映画&劇場の音楽の主題によるシンプルなピアノ音楽集
サンドロ・ネビェリーゼ(2001-):アレグローバ*
ショレーナ・ツィンツァバーゼ(P)、
サンドロ・ネビェリーゼ(P)*

バーゼとネビェリーゼのデュオ演奏)で締めくくります。
録音:2024年
※使用楽器:スタインウェイ
1982年にモスクワの音楽一家に生まれ、モスクワ音楽院でジナイダ・イグナチエワとセルゲイ・ドレンスキーに、アメリカでオクサナ・ヤブロンスカヤに学んだピアニスト、ショレーナ・ツィンツァバーゼ。2015年に「ジョージア国際若手音楽家協会」を設立し、サマー・アカデミー、ジョージア青少年SO、ジョージア・オーケストラ・アカデミーを設立するなど、ジョージアの音楽界に多大な貢献も果たしてきたツィンツィバーゼが贈る祖国ジョージア(グルジア)のピアノ作品集。
ジョージア国民楽派の開拓者ザカリア・パリアシュヴィリから始まり20世紀前半の作曲家を生年順に並べ、ギヤ・カンチェリの映画&劇場音楽集(リア王、不思議惑星キン・ザ・ザ、お気に召すまま、ミミノ、肝っ玉おっ母とその子どもたち、十二夜、コーカサスの白墨の輪、ベアーズ・キス等、シェイクスピアから現代までの様々な映画・劇場作品の主題による小品、全33曲中23曲を収録)でクライマックスを迎えるプログラム。ラスト・トラックは2001年生まれの若き音楽家サンドロ・ネビェリーゼがこのプロジェクトのために特別に書いた2024年の新作(ツィンツィバーゼとネビェリーゼのデュオ演奏)で締めくくります。
Ars Produktion
ARS-38368(1SACD)
対話〜バッハ:オルガン協奏曲集
協奏曲ト長調 BWV592(原曲:ザクセン=ヴァイマール公ヨハン・エルンスト)
協奏曲イ短調 BWV593(原曲:アントニオ・ヴィヴァルディ)
協奏曲ハ長調 BWV594(原曲:アントニオ・ヴィヴァルディ)
協奏曲ハ長調 BWV595(原曲:ザクセン=ヴァイマール公ヨハン・エルンスト)
協奏曲ニ短調 BWV596(原曲:アントニオ・ヴィヴァルディ)
イタリア協奏曲ヘ長調 BWV971(編曲:マルティン・シュメーディング)
4つのチェンバロのための協奏曲イ短調 BWV1065(原曲:アントニオ・ヴィヴァルディ/編曲:マルティン・シュメーディング)
ヨハネス・クラール(Org)

録音:2024年4月、ドレスデン三位一体大聖堂
ドイツを代表する若手オルガン奏者の一人、ヨハネス・クラールが弾くバッハのオルガン協奏曲集。協奏曲といっても、バッハがオルガン独奏用に編曲したもので、ヨハン・エルンストとヴィヴァルディの原曲による6つの協奏曲から、偽作の疑いのあるBWV597を除く5曲と、チェンバロ独奏のために書かれた「イタリア協奏曲」のオルガン版などを組み合わせた興味深いレコーディング。
使用楽器は、ドレスデンの三位一体大聖堂(旧カトリック宮廷教会)に約200年前に建造されたジルバーマン・オルガンです。
Ars Produktion
ARS-38665(1CD)
メンデルスゾーン:管弦楽作品集(4手ピアノ版)
序曲「フィンガルの洞窟」
「兵士の恋」 序曲
吹奏楽のための序曲 Op.24
歌劇「カマチョの結婚 序曲
交響曲第3番「スコットランド」
ソントラウト・シュパイデル(P)、
フランツィスカ・リー(P)

録音:2023年7月24日-27日(カールスルーエ、ドイツ)
ピアノ連弾で聴く、メンデルスゾーン自身が4手ピアノ用に編曲した管弦楽作品集。スコットランドで感じた深い印象が反映された2つの名曲「交響曲第3番「スコットランド」」、「フィンガルの洞窟」に、あまり聴く機会の多くない3つの序曲を収録しています。当レーベルからメンデルスゾーンの姉ファニーのピアノ作品集もリリースしていたソントラウト・シュパイデルと、韓国出身の若手注目株、フランツィスカ・リーという2人のピアニストによる息の合った演奏です。

TRPTK
TTX-0006(1CD)
インターフェアレンス
カイヤ・サーリアホ:Fall(Maa)
ヴァレリオ・サンニカンドロ:Cortex
トニー・ロー:インターフェアレンス
細川俊夫:回帰U
ドリーネ・マルセリイェ(Hp)

録音:2023年9月&11月
ユトレヒト音楽院、アムステルダム音楽院、ハーグ王立音楽院で研鑽を積んだハープ奏者、ドリーネ・マルセリイェは、ソリストとしてヨーロッパ中の聴衆を魅了し、国営放送やラジオに頻繁に出演してきました。Trptkからリリースされる本アルバムでは、ヴァレリオ・サンニカンドロとトニー・ローの委嘱作品と、音楽的探求の本質を語る著名な作曲家、カイヤ・サーリアホと細川俊夫の作品から厳選しカップリングされています。
サンニカンドロは、拡張奏法を多用し、多様なテクスチャー、音色、声部を取り入れて、魅惑的な音の世界を創り上げ、対照的にトニー・ローは、エレクトロニクスやデバイスを駆使してハープの音のパレットを広げ、まったく新しいサウンドを創り出しています。アコースティックとエレクトロニクスの要素を融合させ、革新的な音の探求の世界へと誘います。

King International
KKC-127(1CD)
園田高弘/ピアノ名曲コレクション
スカルラッティ:ソナタ ホ長調L.23
スラルラッティ(タウジッヒ編):パストラーレとカプリッチオ
シューベルト:即興曲 変イ長調Op.142の2
シューベルト(ゴドフスキ編):楽興の時第3番ヘ短調
ショパン:子守歌Op.57
 幻想即興曲Op.66
 夜奏曲第5番嬰ヘ長調Op.15の2
シューマン:アラベスクOp.18
リスト:ウィーンのタベ(シューベルト)第6番
ドビュッシー:アラベスク第1番
 亜麻色の髪の乙女
クライスラー(ラフマニノフ編):愛の哀しみ
園田高弘(P)YAMAHA CFV-S

録音:1990年代初頭
園田氏の未亡人からのライセンス発売。園田高弘といえば堅固な構成力による正統的ベートーヴェンやバッハのイメージが強いですが、幼少期からレオ・シロタに師事し、19世紀的な巨匠芸の楽しみ も受け継いでいました。シロタの時代、ローゼンタールやゴドフスキ、ブゾーニ、ラフマニノフらがシリアスなコンサートの後、アンコールに自身あるいはリストやタウ ジッヒの編曲した技巧的な小品を粋に弾くことで聴衆を沸せていました。
このアルバムは、普段の園田の求道的な面とはひと味異なる横顔を見せてくれます。恩師シロタはこうしたヴィルトゥオーゾ小品が殊のほか得意で、園田は折り にふれて耳にしたこれらの曲が彼の趣向となり生き続けたとされます。
いずれも巨匠たちの卓抜な音楽性と楽器に対する深い造詣と愛情が盛り込まれ、何よりもピアノ音楽の美しさ、楽しさに溢れています。園田高弘も楽しんで録音 に臨んでいるのがうかがえ、説得力の強さに現れています。
園田高弘ファンには感謝の気持ちと共に送るアンコールとして、これから聴き始める新しい聴衆の方々には他のアルバムへの興味の「招待状」となるようなアル バムです。 (Ki)

Hanssler
HC-24043(1CD)
幻想曲〜モーツァルト・ベートーヴェン・ショパン・シューマン
モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2「幻想曲風ソナタ(月光)」
ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49
シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化芝居 Op.26「幻想的情景」
マルゲリータ・サンティ(P/ベーゼンドルファー280)

録音:2023年4月16&17日/ヴィッラ・アルバ、ガルダ湖(イタリア)
イタリア期待のピアニスト、マルゲリータ・サンティが「幻想曲」をテーマにしたアルバムをリリース。ヴェローナ生まれのサンティは15歳でヴェローナ音楽院を 優秀な成績で卒業。その後、ショパンとリストの曲を集めたアルバムをリリースしています。
サンティはドイツ、オーストリア、スペイン、スイス、イタリア、ロシアなどヨーロッパ各地でソリストおよび室内楽奏者として国際的な演奏活動を展開し、これまで にヴェネツィアのフェニーチェ劇場、サンクトペテルブルクのユスポフ宮殿、モスクワのラフマニノフ・ホール、フィレンツェのヴェルディ劇場など、名だたる会場でフェ スティバルやコンサートに参加しています。2018年には社会学と心理学の視点を重視したコミュニケーション学の学位を取得。また自身が新たに設立した音楽祭 に関する論文も執筆しています。
モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、シューマンの「幻想曲」にまつわる作品を集めた当アルバムはサンティの実力を示した注目作です。 (Ki)
Hanssler
HC-24005(4CD)
シュテファン・ホイケ(1959〜):ピアノ作品集(2010〜2020)
ハイドンによる変奏曲 Op.85
シューベルトのレントラーによる6つの変奏曲 Op.65
ピアノ・ソナタ第3番Op.86
フランツ・シューベルトの主題によるディアベッリ変奏曲 Op.76(主題と32の変奏曲)
フランツ・シューベルトの主題によるディアベッリ変奏曲より第33変奏 Op.76a
コラール「善き力に囲まれて」
コラール幻想曲「善き力に囲まれて」 Op.116
ピアノ協奏曲第1番Op.96*
アナ=マリヤ・マルコヴィナ(P)
ミュンスターSO、ゴロ・ベルク(指)*

録音:2021年10月〜2023年2月/イマヌエル文化センター(セッション)
2022年3月1日/ミュンスター劇場(ライヴ)*
鬼才ピアニスト、アナ=マリヤ・マルコヴィナ。師のバドゥラ=スコダも絶賛していた名手です。録音では独ヘンスラー・レーベルよりC.P.E.バッハ(98-003)、 ブルックナー(HC-17054)、アントン・ウルシュプルフ(HC-16015)、メンデルスゾーン(HC-18043)のピアノ独奏曲全集などをリリース。作曲家へ焦点 を当てた充実の内容のアルバムで非常に高い評価を得ております。その名手が次に挑んだのは現代作曲家シュテファン・ホイケ(1959-)のピアノ作品集です。ホ イケはオペラ、オラトリオ、交響曲、協奏曲、室内楽曲、歌曲などこれまで130以上の作品を作曲。著名なオーケストラやソリストによって世界中で演奏されていま す。ホイケが推薦するピアニスト、マルコヴィナが2010年から2020年に作曲されたホイケのピアノ作品を演奏しました。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0106(1CD)
ヨーク・ボーエン(1884-1961):ピアノ作品集
すべての長調と短調による24の前奏曲 Op.102
夢 Op.86/Zazra
夜想曲 Op.14-2
ヌロン ・ムクミ(P)

録音:2024年4月/ベルリン、テルデックス・スタジオ
「カトリックのバッハ」=ゼレンカ、「スペインのモーツァルト」=アリアーガ、というようにあまり知られていない作曲家に印象的な異名が与えられ世に広まった例 は多いですが、イギリスのピアニスト・作曲家のヨーク・ボーエン(1884-1961)もまた「イギリスのラフマニノフ」と呼ばれ、にわかに注目された存在。とは言 えここに収録された『24の前奏曲』はラフマニノフのコピーではなく、明らかに独自のスタイルを確立しています。この曲集はソラブジに献呈され絶賛された逸品 でもあり、忘れるにはもったいない音楽です。

MClassics
MYCL-00048(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

バッハ:ゴルトベルク変奏曲 アブデル=ラーマン・エル=バシャ(P)

録音:2024年4月2-3日稲城市立iプラザホール
現代の巨匠ピアニストの一人に数えられる、アブデル=ラーマン・エ ル=バシャが遂に「ゴルトベルク変奏曲」をレコーディングしました。 圧倒的なヴィルトゥオーゾを誇るエル=バシャの華麗なテクニックと、 深い洞察に基づくアナリーゼによって構築された完璧な音楽美が、 存分に披露されています。鋭くリズミカルなタッチ、即興的で華やか なメロディ、極限の美しさを聴かせる弱音。エル=バシャによって提 示される現代の「ゴルトベルク」像。また、カップリングの「イタリア協 奏曲」も色鮮やかに奏でます。バッハの鍵盤楽器の最高峰作品を 極上の演奏でお楽しみください。 使用楽器はSteinway D-274。
MClassics
MYCL-00054(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

シベリウス:作品番号のない小品集
1. ラルゴ イ長調 JS117
2. スケルツォ 嬰ヘ短調 JS164
3. アダージョ ホ長調 JS13
4. 黄昏時に JS47
5. アダージョ ニ長調 JS11
6. アレグレット 変ロ短調 JS18
7. アレグレット ト短調 JS24
8. アンダンティーノ ロ長調 JS44
9. モデラート - プレスト JS133
10. アレグレット ヘ長調 JS23
11. スペイン風に JS181
12. あこがれに JS202
13. コン・パッショーネ JS53
14. O.パルヴィアイネンに JS201
15. ワルツ 変イ長調 「ベッツィ・レルケのために」 JS1
16. ワルツのテンポで イ長調 JS2
17. ピウ・レント - ワルツのテンポで 変ホ長調 JS150
18. アンダンティーノ ホ長調 JS24
19. アレグレット ホ長調 JS21
20. アレグロ HUL0768/3
21. 組曲「フロレスタン」 JS82
渡邉規久雄(P)

録音:2023年11月12日東京文化会館小ホール(ライヴ・レコーディング)
フィンランド音楽に造詣が深くシベリウス演奏をライフワークとするピ アニスト、渡邉規久雄。フィンランド・シベリウス協会から名誉ある< シベリウスメダル>が授与されるなど、そのシベリウス演奏は高い評 価を受けています。本アルバムでは、シベリウスの作品番号のつい ていない、知られざるピアノ小品が収録されています。知られていな いとはいえ、大作曲家シベリウスの魅力が凝縮された作品ばかり。 組曲となっているフィンランド民謡を編纂した「6つのフィンランド民 謡」や躍動感のある舞曲(ワルツ)など、フィンランドの美しい風景を 思い起こすような美しい作品が並びます。シベリウスのエッセンスが 詰まったアルバムです。

Piano21
P-21065N(1CD)
フランツ・シューベルト Vol.2
楽興の時 D.780*/ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664**/2つのスケルツォ D.593/ハンガリー風のメロディ ロ短調 D.817/ドイツ舞曲とトリオ 嬰ハ短調 D.139/エコセーズ ニ短調/ヘ長調 D.158/3つのメヌエット D.380
シプリアン・カツァリス(P/ベヒシュタイン)
※使用楽器:C. Bechstein D-282Concert Grand, No.212034

録音:2022年3月23日*/2023年4月20日**/2024年7月10日、サン=マルセル福音教会(パリ)
超絶技巧の化身、鍵盤の魔術師シプリアン・カツァリスの自主レーベル「Piano21」から、2023年にリリースした「シューベルト:即興曲集 Op.90&Op.142」(XP21059N/P21059N)に続く新録音、シューベルトの作品集第2弾が登場!カツァリスにとってシューベルトといえば長きにわたって得意としてきた作曲家の一人であり、2023年の来日ツアーでもその類稀なる美しい演奏で70歳を超えたカツァリスの現在地を示してくれたのも記憶に新しいところ。今作には同ツアーの一部公演でも披露した「第3番」の久しぶりの再録音を含むカツァリス初となる「楽興の時」全曲の録音をはじめ、2023年にレコーディングしていた「ピアノ・ソナタ第13番」、そして2024年7月にレコーディングされたばかりの小品集を収録。今作もカツァリス・ファン、ピアノ・ファン必聴の1枚です。

Quartz
QTZ-2162S(1CD)
「前奏曲」〜アレンスキー、ラフマニノフ、ラヴェル、ガーシュウィン
アレンスキー:12の前奏曲 Op.63
ラフマニノフ:10の前奏曲 Op.23
ラヴェル:前奏曲 イ短調 M.65
ガーシュウィン:3つの前奏曲
根岸由起(P)
※使用楽器:スタインウェイ・モデルD

録音:2023年6月1日-2日、聖ジョージ・ヘッドストーン教会(ロンドン)
東京生まれ、桐朋学園大学、アムステルダム音楽院、英国王立音楽大学を卒業し、現在はロンドン在住、ヨーロッパでリサイタル、音楽祭、コンクール審査員やマスタークラスなど幅広く活躍するピアニスト、根岸由起。2020年6月から1ヶ月間、知らざれる女流作曲家の演奏クリップを毎日ソーシャル・メディアで取り上げた「女性作曲家小品シリーズ」が、英「ピアニスト」誌で内田光子、アンジェラ・ヒューイットのリサイタルに並んでTOP5に選ばれるなど、コロナ禍においても独自の目覚ましい活動が評価されてきました。
2022年にリリースされ、英グラモフォン誌、インターナショナル・ピアノ誌、「レコード芸術」各誌より絶賛されたソロ・デビュー・アルバム「エニグマ」(QTZ2139)に続き、イギリスのQuartzレーベルからリリースされる新録音。19世紀末から20世紀初頭にかけて、お互いに交流し、影響を及ぼし合った4人のコンポーザー=ピアニストたちの”前奏曲(プレリュード)”に着目し収録されています。
アントン・アレンスキーはセルゲイ・ラフマニノフがモスクワ音楽院に入学した時の教師の一人であり、特に初期の作風では、アレンスキーから音楽的発展で影響を受けたと考えられています。ガーシュウィン(ガーシュウィン)は、アメリカに亡命したラフマニノフとお互いを賞賛し合い、一緒にピアノを演奏したという話も伝わっています。ガーシュウィンとモーリス・ラヴェルもお互いを尊敬する間柄で、ガーシュウィンは彼の下で作曲を学びたいと願っていましたが、ラヴェルはガーシュウィンのユニークな才能と名声を認めつつも、「一流のガーシュウィンになれるのに、なぜ二流のラヴェルになる必要があるのか」と言って受け入れませんでした。

GENUIN
GEN-24882(1CD)
レーガー:無伴奏チェロ組曲全集
無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調/無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調/無伴奏チェロ組曲第3番 イ短調
クリスティアン・アーベン(Vc)

録音:2022年1月24日-26日
有名なライプツィヒ・ゲヴァントハウスOのメンバーであるチェロ奏者、クリスティアン・アーベンによるマックス・レーガーの無伴奏チェロ組曲全集。バロックの壮大さと知的な深み、後期ロマン派のハーモニー、そして見事な対位法。ヨハン・セバスチャン・バッハ以来、マックス・レーガーほど、あらゆる楽器の中で最も人間味あふれる楽器、チェロの独奏の可能性を包括的に探求した人はいません。クリスティアン・アーベンは、この膨大な組曲を細部に至るまで探求し、その音色の複雑さを明らかにします。
1959年にライプツィヒで生まれたクリスティアン・アーベンは、音楽家の家庭で育ちました。父は独奏チェロ奏者、母はピアノ講師で、家で一緒に練習することが多く、幼い頃から幅広い音楽文献に触れていました。8歳でチェロのレッスンを始め、その後ピアノのレッスンを受け、アーベンは素晴らしい才能を発揮し、1975年にライプツィヒで開催された学生と青少年のためのバッハコンクールで第1位を獲得しました。この頃から、東ドイツ全土で開催されるコンサートシリーズ「Stunde der Musik」の夜には、両親や兄弟(フルート、ヴァイオリン)と一緒に音楽を演奏しました。その後、アーベンは正式な教育を受け、最初はベルリンでベルンハルト・ギュンターとヨーゼフ・シュヴァープに師事し、その後はライプツィヒで父フリーデマン・アーベンに師事して学位を取得。1989年にはゲヴァントハウスOのメンバーとなりました。

Prima Classic
PRIM-A037(2CD)
「イーヴンタイド〜夕まぐれ」〜
ショパン&ブラーム

ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
 ピアノ・ソナタ第2番「葬送」
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調 Op.5
ショパン:前奏曲 嬰ハ短調 Op.45
モンポウ:歌と踊り 第4番
マルティン・ガルシア・ガルシア(P)
※使用ピアノ:ファツィオリ

録音:2023年8月、ワルシャワ
2021年の第18回ショパン国際ピアノ・コンクールで第3位と「協奏曲集」に輝き、その際立つ個性で世界に圧倒的な存在感を植え付けたスペインのピアニスト、マルティン・ガルシア・ガルシア。
2023年に録音され、2024年に配信限定でリリースされていた最新アルバム「イーヴンタイド 〜夕まぐれ」が、2024年の来日ツアーを記念して、CDリリースも決定いたしました!
夕暮れと潮の満ち干の概念をひとつに組み込んだ、英語の古いことば「EVEN-TIDE」というタイトルが付けられたこのアルバムは、ショパンとブラームスの音楽上の深い矛盾を掘り下げるプログラム。
ショパン作品はショパン・コンクールで演奏しなかった作品を中心に選ばれて紹介されており、2つの記念碑的ソナタを核にして、マルティン・ガルシア・ガルシアの音楽研究への揺るぎない献身を見せてくれます。
ショパン・コンクールでも選んだイタリアの名器、ファツィオリ・ピアノの優美なサウンドにもご注目あれ。

BIJIN CLASSICAL
BJN-1031(1CD)
ショパン:ワルツ集
ワルツ 変ホ長調 作品18〈華麗なる大円舞曲〉
ワルツ 変イ長調 作品34-1〈華麗なる円舞曲〉
ワルツ イ短調 作品34-2〈華麗なる円舞曲〉
ワルツ ヘ長調 作品34-3〈華麗なる円舞曲〉
ワルツ 変イ長調 op.42〈大円舞曲〉
ワルツ 変ニ長調 作品64-1〈小犬〉
ワルツ 嬰ハ短調 作品64-2
ワルツ 変イ長調 作品64-3
ワルツ ホ長調 KK.IVa/12
ワルツ 変ト長調 作品70-1
ワルツ 変ニ長調 op.70-3
ワルツ ヘ短調 作品70-2
ワルツ ホ短調 KK.IVa/15
ワルツ ロ短調 作品69-2
ワルツ 変イ長調 KK.IVa/13
ワルツ イ短調 KK.IVb/11
ワルツ 変ホ長調 KK.IVb/10(ソステヌート)
ワルツ 変イ長調 op.69-1〈告別〉
イリーナ・メジューエワ(P)
(P/1925年製NYスタインウェイ CD135))

録音:2024年3月&6月、新川文化ホール(富山県魚津市)
メジューエワによる新ショパン・シリーズの第 5弾、ワルツ集。作曲家生前に出版 された8曲を作品番号順に、残り 10曲(遺作)を自由に配列、最後に「3つのエコ セーズ(作品72-3)」をアンコールのように置いた魅力的なプログラム。繊細優美か つドラマティックな表現が古き佳きピアノ黄金時代を彷彿させます。ヴィンテージ・ス タインウェイ(1925年ニューヨーク製)の華麗な音色で味わう贅沢なひととき。

Naive
V-8619(2CD)
バッハ:パルティータ(全6曲) フラン チェスコ・トリスターノ(P)
※日本語解説付
ルクセンブルク出身のピアニスト、フランチェスコ・トリスターノ。自身のレーベル「intothefuture」を立ち上げて、バッハの鍵盤独奏作品を全曲録音する プロジェクトをスタートさせています。これまで、イギリス組曲(KKC-111)、フランス組曲(KKC-120)は日本限定販売でしたが、このたびのパルティータから は、naiveレーベルを経由しての世界発売となります。
ごくあたりまえのように、そのフレーズやハーモニーを、そのピアノの最善の音色で響かせることのできる魔力を持つ指、抜群のリズム感、そしてその場で音楽 が生まれているような即興感をもつトリスターノ。このパルティータでも、第1番のプレリュードから、清冽かつあたたかみのある音色が炸裂しております。第2番 の受難のようなプレリュードもひりひりするような壮絶さを漂わせつつも淡々と前進しておりおります。バッハのピアノによる演奏といえば、グールドの演奏が、ブ ラームスにとってのベートーヴェンのように、あるいは旧約聖書や新約聖書のように、奏者、そして聴き手の前に立ちはだかっていますが、このトリスターノの演奏 は、そうしたものを凌駕しところにあるといえるかもしれません。奇を衒った部分は一切なく、いたってストレートな演奏ながら、すべてが極限まで研ぎ澄まされた 演奏です。 トリスターノ本人のコメントの日本語訳が掲載されています。 (Ki)

Forgotten Records
fr-1941(2CDR)
ラフマニノフ:前奏曲集 Op.23
の幻想的小品集 Op.3
2つの前奏曲【小品 〜第2曲 前奏曲 変ホ短調/前奏曲 ヘ長調(チェロとピアノの為の前奏曲 Op.2-1の原曲)】
13の前奏曲 Op.32
ステュアート・ゴードン(P)

録音:1959年
※音源:Washington Records WLP426/7他
Forgotten Records
fr-1956(1CDR)
バーンハルミ〜ショパン
ドイツ民謡「スイスの少年」による変奏曲 ホ長調
夜想曲第20番嬰ハ短調遺作
タランテラ 変イ長調 Op.43
ロンド 変ホ長調 Op.16
前奏曲 変イ長調遺作
前奏曲 ハ短調 Op.45
舟歌 ヘ長調 Op.60
エロルドの歌劇「リュドヴィク」のアリアによる華麗なる変奏曲 Op.12
ボレロ イ短調 Op.19
ジェルジ・バーンハルミ(P)

録音:1957年6月、ニューヨーク
※音源:Vox, PL10370他


Treasures
TRE-325(2CDR)
厳選!赤盤名演集Vol.14
トルトゥリエ〜バッハの「無伴奏」

バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲)
ポール・トルトゥリエ(Vc)

録音:1960年12月5日&1961年3月20日(第1番)、1960年12月5日&1961年3月20日(第2番)、1960年12月6日(第3番)、1960年12月7日(第4番)、1960年12月5-6日&1961年7月23日(第5番)、1960年12月7-8日&1961年3月20日(第6番) ステレオ
※音源:東芝_ASC-5137-9(赤盤)
◎収録時間:55:07+69:44
“トルトゥリエが格調高く謳い上げる人間讃歌!”
■音源について
トルトゥリエのバッハ「無伴奏」のセッション録音は2種存在しますが、これは第1回録音。パテの初期盤は何十万もの高値が付くこともありますが、ここに聴く東芝赤盤の生々しい音色に物足りなさなどまるで感じませんので、迷わずこれを採用しました。LP3枚分を2枚のCD-Rに収録。

★ステレオ初期の同曲の名演として真っ先に挙げたいのがこれ!一つの核心を掴み取ることだけを目指すような一途さとどんな苦難も受け入れるような度量の広さを感じさせる素晴らしい演奏です。
 第1番の「前奏曲」は、ノーブルな佇まいの中に精神的な強靭さが横溢。コーダへかけての天馬空を行く如き進行からしっとりと着地するまでの進行は、何時聴いても心に迫ります。「サラバンド」や「ジーグ」のリズムの発言力も決して独り善がりではなく、格調高いフォルムを維持しているところに、トルトゥリエの芸術的な昇華力を感じずにはいられません。
 第2番の「前奏曲」では、呼吸と精神力の持久力が見事。しかも短調ながら内省に傾きすぎず、音楽のスケール感を保っています。特にコーダの地を這うような楽想の浸透力は忘れられません。「メヌエット」はノン・ヴィブラートの箇所が頻出しますが、その意味合いは昨今の無節操に全てをノン・ヴィブラートで押し通しすのとは別次元で、楽想と一体化している点にご注目を。
 第3番の有名な「ブーレT」で他の多くの名盤に比べて傑出しているのが、各音のコントラストの強さ緊密な連動の共存。平板に流れる箇所など皆無です。カザルスの演奏でのある意味気ままな音価を本来の長さに制御した感じと言えばよいでしょうか。第4番のブーレも、まるで人間の喋り声のように生き生きと飛翔。
 トルトゥリエの演奏にはそこはかとないニュアンスはほとんどなく、常に克明な表現に徹しているのも特徴的。第5番の「アルマンド」など、ほのかな哀愁を超えた強烈な意志の力が胸に迫ります。そして「クーラント」の凄さ!これほど魂を燃やし尽くし、ハーモニーが熾烈にぶつかり合う演奏にはなかなか出会えません。続く「サラバンド」は、打って変わって魂を抜かれたような無機質さが極限の孤独感を醸し、「ジーグ」は圧倒的なスケール感!これを聴くと他のどんな名演も貧弱に思えてしまうほどです。
 トルトゥリエは同曲集を1983年に再録音していますが、録音のせいかこの1960年盤よりややスタイリッシュに聞こえます。第6番の「クーラント」のような速いパッセージの緊張感や、「ガヴォット」での渾身のリズムの沸き立ち、全6曲の各「ジーグ」における拍節感の強靭さと低音の抉り出しの手応えも、1960年盤ならではの魅力と言えましょう。
 崇拝するカザルスの精神を受け継ぎ、その歴史的名盤と並んで人間の生き様を投影したような名盤を遺してくれたトルトゥリエの業績は計り知れません!【2024年10月・湧々堂】

Chandos
CHAN-20289(1CD)
シューベルト:ピアノ作品集 第7集
ピアノ・ソナタ 変ホ長調(第7番) Op. post.122 D568(1817)
ピアノ・ソナタ 第18番ト長調「幻想」 Op.78D894(1826)
糸を紡ぐグレートヒェン S.558(リスト編)
どこへ S.565(リスト編)
バリー・ダグラス(P)

録音:2024年4月3、4日
好評を博しているバリー・ダグラスによるシューベルトのピアノ・ソナタ集。この第7集は、変ホ長調ソナタ D568とト長調ソナタ D894の2曲が中心です。変ホ長調ソナタは、1817年に作曲され未完だった変ニ 長調ソナタ D567を改訂・完成させたもので、死後に出版されました。このソナタは、全体の中で軽快さと 優雅な楽想が際立っています。ト長調ソナタは1826年に完成され、シューベルトが生前に出版した最後の ソナタです。この作品はシューベルトの最後の3つのソナタに匹敵する規模と深みを備え、多くのピアニストに とって特別な位置を占めており、ダグラスも一音一音を慈しむように丁寧に演奏しています。アルバムは、 シューベルトの歌曲「糸を紡ぐグレートヒェン」と「どこへ?」(『美しき水車小屋の娘』より)のリスト編曲で締めく くられています。

DB Productions
DBCD-216(1CD)
ロシアのギター音楽の歴史 第2集
フョードル・ツィメルマン(1813-1882):エチュード ト短調
 ワルツ ハ長調/メランコリー・ワルツ
アレクサンドル・ヴェトロフ(1812-1877):カンツォネッテ
 ロンドレット ホ短調
 ロンドレット ト長調
ニコライ・アレクサンドロフ(1818-1884):エチュード ロ短調
 前奏曲 ト長調/エチュード ヘ短調
 ワルツ「La cara mia 親愛なる」
ミハイル・ポルパエンコ(1848-1902):ベッリーニの「ノルマ」の主題による華麗な幻想曲
アヴデイ・ハルパクチェフ(生没年不詳1930年代作曲):前奏曲第1番ハ長調
 前奏曲第2番ロ短調
 前奏曲第3番ホ短調
 ワルツ「おとぎ話」
マトヴェイ・パヴロフ=アザンチェーエフ (1888-1963):ポルカ
 ソナタ・エチュード/ズールー族の行列
セルゲイ・オレホフ(1935-1998):菊の花
 ソコロフのポルカ
フョードル・コンデンコ(1951-2018):夕暮れ
モッテン・ファルク(7弦ギター)
Ivan Kransnochikov(1860年頃制作)
Earl S Marsh「Greta」(2020年12月製作)

録音:2022年10月28-30日
スウェーデンを中心に世界的に活躍するギタリスト、モッテン・ファルクがロシアで7弦ギターのために書かれた音楽の歴史を探る第2集。今作では19世紀中 期のフョードル・ツィメルマンから21世紀のフョードル・コンデンコまで8人の作曲家の知られざるギター音楽を紹介します。

SOMM
SOMMCD-0693(1CD)
サン=サーンス:2台ピアノのための音楽集
交響詩「オンファールの糸車」 Op.31(サン=サーンスによる2台ピアノ版)
英雄的行進曲 Op.34(サン=サーンスによる2台ピアノ版)
ベートーヴェンの主題による変奏曲 Op.35
ポロネーズ Op.77/スケルツォ Op.87
アラビア奇想曲 Op.96/英雄的奇想曲 Op.106
アルトゥール・ピサロ(P)
ルドヴィコ・トロンカネッティ(P)

録音:2024年1月27-29日
サン=サーンスの2台ピアノのための作品集 。管弦楽曲の編曲を含む全7曲を収録しています。ギリシャ・ローマ神話にインスパイアされた「オンファールの 糸車」やフランスとプロイセンの間の戦いを予感させる「英雄的行進曲」など、優れたピアニストでもあったサン=サーンスらしく、どの曲も演奏効果の高い華 麗な作品です。 演奏は1968年、リスボン生まれのアルトゥール・ピサロと1991年シエナ生まれのルドヴィコ・トロンカネッティのデュオ。2人は10年を超える友情を育み、 2023年12月にピアノデュオとしてデビュー。2台ピアノと4手連弾のレパートリーの演奏に情熱を注いでいます。

MarchVivo
MV-012(1CD)
ハバネラとタンゴ
ヴァシリス・テニディス(1936-2017):スミルナのハバネラ *
トゥリーナ:ハバネラ 〜古いスペインの記憶 Op.48*
バリオス(1885-1944):ハバネラ
エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ(1903-1982):ハバネラ
ファリャ:クロード・ドビュッシーの墓に捧げる讃歌
ドビュッシー:グラナダの夕べ 〜版画 **
シャブリエ:ハバネラ *
アルベニス:タンゴ 〜スペイン Op.165
タレガ:タンゴ「マリア」
エルネスト・アルフテル(1905-1989):ハバネラ 〜キューバ風の2つの小品 *
エミリオ・プジョール(1886-1980):3つのスペインの小品
フローレス・チャヴィアノ(1946-):ソナタ、エボカシオンとボセート
セバスティアン・イラディエル(1809-1865):ハバネラ「ラ・パロマ」 *

※編曲=*…リカルド・ガレン、**…カルレス・トレパト、***…アンドレス・セゴビア
リカルド・ガレン(G)

録音:2014年2月8日…11-13、2017年3月20日…1-10、14-18 フアン・マルク財団、マドリード (ライヴ/拍手入り)
アンダルシア地方のリナーレス出身で、マドリード、グラナダ、ミュンヘン、そしてザルツブルク・モーツァルテウムで学んだスペインのギターの名手、 リカルド・ガレンが2017年(一部2014年)にフアン・マルク財団で行ったコンサートのライヴ。キューバ発祥でスペインに伝わったハバネラと、イ ベリア半島発祥のタンゴという2つの舞曲を元にした作品がプログラムの中心となっており、中には冒頭のテニディスによるギリシャ風のハバネラ なども聴くことが出来ます。リズムとメロディの複雑な絡み合いを、高い技術力とセンスでたいへん魅力的に聴かせています。

アールアンフィニ
MECO-1083(1SACD)
日本語解説付国内盤
税込定価
The DUO
1. 汀(みぎわ)の花(作曲:鈴木大介)
2. ザ・サン(作曲:鬼怒無月)
3. 歌の島(作曲:鈴木大介)
4. ウェンズデイ・ウェイリング(作曲:鈴木大介)
5. 太陽を呼ぶ声(作曲:鬼怒無月)
6. ショーン(作曲:鈴木大介)
7. ニーナ(作曲:鈴木大介)
8. 絵画(作曲:鬼怒無月)
9. ふた通りの秋(作曲:鬼怒無月)
10. ハッピー・バスタード(作曲:鬼怒無月)
11. アブリル(作曲:鈴木大介)
12. メイ・ユー・スーン・ビー・フリー(作曲:鈴木大介)
13. ブレスト(作曲:鬼怒無月)
14. メラネシアン・サンズ(作曲:鈴木大介)
15. ケイトへの手紙(作曲:鈴木大介)
The DUO【鬼怒無月(G)、鈴木大介(G)】

録音:2024年8月28日 &29日
“ロック&ジャズ”ルーツの鬼怒無月と、“クラシック&現代音楽”ルーツの鈴木大介による究極の化学反応。 The DUO結成17年の集大成を問う15の果実。

DIVINE ART
DDX-21116(1CD)
回想-チャイコフスキー、シベリウス、ショパン 他:ピアノ曲集
チャイコフスキー:四季〜10月 秋の歌
シベリウス:練習曲 Op.76No. 2
ブラームス:ハンガリー舞曲第6番 変ニ長調 WoO1No.6
ショパン:前奏曲 Op.28No.20 ハ短調
 練習曲 Op.10No.3ホ長調「別れの曲」
 練習曲 Op.10No.5変ト長調「黒鍵」
 練習曲 Op.10No.12ハ短調「革命」
 夜想曲第20番嬰へ短調
 バラード第3番変イ長調 Op.47
ブラームス:ワルツ 変イ長調Op.39No.5
D.スカルラッティ:ソナタイ長調 K.113L.345
川村友乃:変奏曲
ラフマニノフ:前奏曲 ト短調 「行進曲風に」Op. 23No.5
ドビュッシー:ベルガマスク組曲 - 第3曲「月の光」
グリーグ:ペール・ギュント組曲 Op.23- 山の魔王の宮殿にて(ギンズブルグ編)
カッチーニ伝:アヴェ・マリア(吉松隆編)
川村友乃(P)

録音:2016年 ロンドン
川村友乃は3歳からヤマハの音楽教室で学び、同音楽振興会から奨学金を得て英国王立音楽院に留学、クリストファー・エルトンと故マリア・クルシオに 師事し研鑽を積み、現在はイギリスを中心に活動しています。この「回想」と題されたアルバムでは数多くの名曲の中から、彼女の好きな曲や思い入れのあ る曲を厳選、卓越した技術と詩的な感性で各々の作品を生き生きと演奏しています。アルバムには彼女の自作である「変奏曲」も収録されています。

IBS CLASSICAL
IBS-142024(2CD)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全6曲) ジゼラ・クルトロ(Vn)

録音:2022年3、6月マーラー・ザール、トーブラッハ文化センター(イタリア)
かつてヴェネツィアのフェニーチェ劇場のコンサートマスターを務め、今はアバドが創設したモーツァルトOやク リストフォリ・アンサンブルなどで活躍するジゼラ・クルトロが宿願だったバッハの無伴奏作品を録音。躍動感のある 演奏に加え、バッハ時代の楽器を潤い豊かに鳴らした美しいサウンドにも注目です。1969年にイタリアに生まれた クルトロはフランコ・グッリやサルヴァトーレ・アッカルド、マリオ・ベンヴェヌーティに師事。バッハの無伴奏作品には40 年以上も研究し取り組んできましたが、2002年にライプツィヒで開かれたバッハ国際ヴァイオリン・コンクールで受賞 したのをきっかけに歴史的演奏とバロック時代の文献研究の重要さに目覚め、以後はピリオド楽器による演奏に 意欲的に取り組んできました。満を持して臨んだこの録音ではダヴィッド・テクラー David Tecchler が1727年に 作った楽器と二コラ・ピエール・トルテ(トゥルト)が1750年から60年にかけて作った弓を使用。バッハのアーティキュ レーションは厳守しつつ、リピートでは積極的に装飾を加えています。同時にクルトロが若い頃に受けた伝統的でロ マンティックなイタリア流の演奏法で培われたと思われる美しい音と歌に対する感覚があり、急ぎ足にならないテン ポ設定(シャコンヌは13分余り)と相まって、中庸の美の極みと呼びたくなる演奏を繰り広げています。

Solo Musica
SM-474(1CD)
ベートーヴェン、リスト:ピアノ作品集
ベートーヴェン:6つのバガテル Op.126
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S178/R21
ワーグナー(リスト編):ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「イゾルデの愛の死」 S447/R280*
リスト:バラード第2番ロ短調 S171/R16*
ジャン=ニコラ・ディアトキン(P)

録音:2023年12月4日(ライヴ)、2021年6月17日(ライヴ)*
6歳から音楽の勉強を始めたジャン=ニコラ・ディアトキン。1989年からクラウディオ・アラウの弟子ルート・ネイエに 師事、1994年にはナディア・ブーランジェの弟子、ナルシス・ボネから教えを受け研鑽を積みました。長年歌曲の 伴奏者として活躍してきたディアトキンですが、近年は自身で「歌」を奏でるべく、さまざまな作品を演奏していま す。このアルバムは、ライヴ演奏に重点を置き、過去の音楽家たちが追求した「生きた音楽」の信条に基づいて制 作されました。スタジオ録音や編集を避け、瞬間に生まれる音楽表現に焦点を当てています。演奏曲目はベー トーヴェン晩年の作品「バガテル」とリストの「ロ短調ソナタ」他、ワーグナーに関係する2作品。これらは、2021年と 2023年にパリのサル・ガヴォーでライヴ録音されました。

APARTE
AP-268(1CD)
Carnet de voyages(旅へのチケット)
ストラヴィンスキー:ロシアの踊り(ペトルーシュカより)
ブリッジ:スプリング・ダンス、カントリー・ダンス(Vnとピアノのための4 つの短い小品より)
ヴュータン:絶望(言葉のないロマンス)
ドヴォルザーク(クライスラー編):スラヴ舞曲 ホ短調 op.46-2
・アントニオ・バッツィーニ:妖精の踊り
トール・アウリン:スウェーデン舞曲集より op.30-1モデラート
ラフマニノフ:2つのサロン風小品より「ロマンス」
シベリウス:5つの田園舞曲 op.106より第1 番ラルガメンテ・アッサイ
クライスラー:愛の悲しみ
ストラヴィンスキー(ドゥシュキン編):スイス舞曲(妖精の口づけより)
ベートーヴェン:「ロシア(ウクライナ)民謡〈美しいミンカよ、行かなくては〉の主題と6つの変奏」イ短調 op.107/7
ブラームス:ハンガリー舞曲第17番
ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲
ドビュッシー:巷に雨のふるごとく(忘れられた小唄より)
ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ op.4
メンデルスゾーン:無言歌 op.62-1「アンダンテ・エスプレッシーヴォ」
ポンス:エストレリータ
ミヨー:ブラジルの女 op.165b
ニキータ・ボリソグレブスキー(Vn)
ゲオルギー・チャイゼ(P)

録音:2020年8月
2007年のチャイコフスキー国際コンクールで第2位入賞、大きな話題となったボリソグレブスキーの新譜がaparteより登場!「Carnet de voyages(旅へ のチケット)」と題し、作曲家達が様々な民謡やその土地の音楽などから影響を受けて書いた音楽を集めました。作品をとおして、音楽そのものだけでなく、旅の 感覚も作曲家や演奏家と共有していることを感じる1枚。技巧が光る曲、歌に満ちた曲など様々な楽曲がならびます。2024年ラ・フォル・ジュルネ音楽祭でも 来日したヴァイオリニストのニキータ・ボリソグレブスキーとピアニストのゲオルギー・チャイゼが、抜群のデュオで聴かせます。 (Ki)

EVIDENCE
EVCD-118(1CD)
フランク、ハイドン、ラフマニノフ/イヴァン・ヤナコフ
フランク:プレリュード,フーガと変奏 op.18
ハイドン:ピアノ・ソナタ 第31番変イ長調 Hob.XVI.46
ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲 op.42
イヴァン・ヤナコフ(P/FAZIOLI)

録音:2023年8月12-14日、オランダ
セザール・フランクの前奏曲、変奏曲とフーガは、もともとバッハの作品に触発されてオルガンのために作曲されたものですが、カヴァイエ=コールによる 楽器の革新的な技術によって、よりヴィルトゥオーゾ的で色彩豊かな演奏を展開できるようになっています。ピアニストのイヴァン・ヤナコフの演奏は、オルガンの 豊かな響きに勝るとも劣らない迫力と音量で圧倒的です。ヤナコフは10代の時にワイセンブルクのリサイタルに行って、演奏会冒頭でこのフランクを聴いて衝撃 を受けたそう。ハイドンのソナタ第31番では、その優美な装飾が光っています。ラフマニノフが約10年の沈黙を破ってフランスで作曲したピアノ独奏のための最 後の作品である「コレッリに基づく変奏曲」では、奔放なヴィルトゥオジティと痛烈な哀愁を漂わせています。イヴァン・ヤナコフはブルガリア出身。ピアニストおよ び指揮者(ロンドン・チェンバー・プレイヤーズの幻術監督権指揮者)として活躍しています。 (Ki)

APARTE
AP-268(1CD)
Carnet de voyages(旅へのチケット)
ストラヴィンスキー:ロシアの踊り(ペトルーシュカより)
ブリッジ:スプリング・ダンス、カントリー・ダンス(Vnとピアノのための4 つの短い小品より)
ヴュータン:絶望(言葉のないロマンス)
ドヴォルザーク(クライスラー編):スラヴ舞曲 ホ短調 op.46-2
・アントニオ・バッツィーニ:妖精の踊り
トール・アウリン:スウェーデン舞曲集より op.30-1モデラート
ラフマニノフ:2つのサロン風小品より「ロマンス」
シベリウス:5つの田園舞曲 op.106より第1 番ラルガメンテ・アッサイ
クライスラー:愛の悲しみ
ストラヴィンスキー(ドゥシュキン編):スイス舞曲(妖精の口づけより)
ベートーヴェン:「ロシア(ウクライナ)民謡〈美しいミンカよ、行かなくては〉の主題と6つの変奏」イ短調 op.107/7
ブラームス:ハンガリー舞曲第17番
ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲
ドビュッシー:巷に雨のふるごとく(忘れられた小唄より)
ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ op.4
メンデルスゾーン:無言歌 op.62-1「アンダンテ・エスプレッシーヴォ」
ポンス:エストレリータ
ミヨー:ブラジルの女 op.165b
ニキータ・ボリソグレブスキー(Vn)
ゲオルギー・チャイゼ(P)

録音:2020年8月
2007年のチャイコフスキー国際コンクールで第2位入賞、大きな話題となったボリソグレブスキーの新譜がaparteより登場!「Carnet de voyages(旅へ のチケット)」と題し、作曲家達が様々な民謡やその土地の音楽などから影響を受けて書いた音楽を集めました。作品をとおして、音楽そのものだけでなく、旅の 感覚も作曲家や演奏家と共有していることを感じる1枚。技巧が光る曲、歌に満ちた曲など様々な楽曲がならびます。2024年ラ・フォル・ジュルネ音楽祭でも 来日したヴァイオリニストのニキータ・ボリソグレブスキーとピアニストのゲオルギー・チャイゼが、抜群のデュオで聴かせます。 (Ki)

EVIDENCE
EVCD-118(1CD)
フランク、ハイドン、ラフマニノフ/イヴァン・ヤナコフ
フランク:プレリュード,フーガと変奏 op.18
ハイドン:ピアノ・ソナタ 第31番変イ長調 Hob.XVI.46
ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲 op.42
イヴァン・ヤナコフ(P/FAZIOLI)

録音:2023年8月12-14日、オランダ
セザール・フランクの前奏曲、変奏曲とフーガは、もともとバッハの作品に触発されてオルガンのために作曲されたものですが、カヴァイエ=コールによる 楽器の革新的な技術によって、よりヴィルトゥオーゾ的で色彩豊かな演奏を展開できるようになっています。ピアニストのイヴァン・ヤナコフの演奏は、オルガンの 豊かな響きに勝るとも劣らない迫力と音量で圧倒的です。ヤナコフは10代の時にワイセンブルクのリサイタルに行って、演奏会冒頭でこのフランクを聴いて衝撃 を受けたそう。ハイドンのソナタ第31番では、その優美な装飾が光っています。ラフマニノフが約10年の沈黙を破ってフランスで作曲したピアノ独奏のための最 後の作品である「コレッリに基づく変奏曲」では、奔放なヴィルトゥオジティと痛烈な哀愁を漂わせています。イヴァン・ヤナコフはブルガリア出身。ピアニストおよ び指揮者(ロンドン・チェンバー・プレイヤーズの幻術監督権指揮者)として活躍しています。 (Ki)


ACCENTUS Music
ACC-30428CD(2CD)

ACC-40428LP(2LP)
バッハ:イギリス組曲 BWV806-811
■Disc1/LP1
第3番ト短調 BWV808
第1番イ長調 BWV806
第2番イ短調 BWV807
■Disc2/LP2
第5番ホ短調 BWV810
第4番ヘ長調 BWV809
第6番ニ短調 BWV811
シュ・シャオメイ(P)

録音:2022年6月フランス、オート=アルプ、ネヴァッシュ・サンタントワーヌ 教会
※LP=180g重量盤
6年間の活動休止を経て、ピアニスト、シュ・シャオメイが新たなバッハの録音を携えて戻ってきました。ヨーロッパを拠点とする中国人ピアニスト、シュ・シャオメイ。文化大革命を乗り越え新たな道を切り開いてきた彼女。そのような半生からは想像もできない、心穏やかな音楽。彼女が得意とするゴルトベルク変奏曲をはじめとする一連のバッハの演奏は、緻密な構成力と洗練された表現力から生み出され、ただ純粋に音楽が聴こえ聴く者の心に共鳴します。今回はフランス組曲、パルティータと並ぶ、バッハの舞踊組曲の代表作であるイギリス組曲。フォルケルが、「この作品がある高貴なイギリス人のために書かれた」と言ったことからこの名がつきました。6作品に共通するのがアルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4曲が必ず含まれ、1曲目が長大なプレリュードになっているのが特徴です。このプロジェクトは、シュ・シャオメイの一連のバッハ録音の完結編というだけでなく、何年にもわたり綿密な準備とシュ・シャオメイがじっくりと音楽と向き合った渾身の録音であり、彼女のキャリアのひとつのマイルストーンになる録音といえるでしょう。【 (Ki)

ACCENTUS Music
ACC-30619CD(1CD)
ダンス〜バルトーク、ブラームス、ファリャ、シェン・イェ
沈叶(シェン・イェ):前奏曲
バルトーク:ルーマニア民族舞曲(セーケイ・ゾルターン編/ダイ・ウェイイ編)
チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」より(シェン・イェ編)
ブラームス:ハンガリー舞曲第1-7,17,19,20番(ヨーゼフ・ヨアヒム編/ダイ・ウェイイ&シェン・イェ編)
ファリャ:火祭りの踊り(ダイ・ウェイイ編)
王之Q(ジジョン・ワン)(Vn)
アンサンブル・エポック

録音:2023年9月、上音歌劇院リハーサル・ホール
1998年ユーディ・メニューイン国際コンクール優勝。メニューインによってその才能を見いだされ、世界的に活躍している中国人ヴァイオリン奏者、王之Q(ジ ジョン・ワン)と上海音楽学院の卒業生によって結成されたアンサンブル・エポックによるダンスをテーマにしたアルバムがリリースされました。 シェン・イェの前奏曲にはじまり、バルトークのルーマニア民族舞曲、チャイコフスキーのくるみ割り人形、ブラームスのハンガリー舞曲、そしてファリャの火祭りの踊 りを卓越したアンサンブルと洒脱なアレンジにより演奏しています。またジジョン・ワンのリーダーシップは音楽に求心力をもたらし、伝統的な音楽から一歩踏み出 した独創的な世界を作り出しています。 (Ki)


Danacord
DACOCD-985(1CD)
シェヘラザード
リムスキー=コルサコフ:交響組曲 「シェヘラザード」(広瀬悦子編曲/ピアノ独奏版)
ボルトキエヴィッチ(1877-1952):東洋的バレエ組曲 「千夜一夜物語」 Op.37
広瀬悦子(P)

録音:2024年9月2日-4日、ジョルジュ・レイグ劇場(ヴィルヌーヴ=シュル=ロット、フランス)
1999年マルタ・アルゲリッチ国際ピアノ・コンクールで優勝し、フランス、パリを拠点に活躍する才媛、広瀬悦子。ポーランド・ロマン派の知られざる宝石を発掘した「モシュコフスキー:ピアノ作品集」(PDACOC-D-866/DACOC-D-866)に続く、デンマークのDanacord(ダナコード)からのリリース第2弾は、広瀬自身がアレンジしたピアノ・ソロ版 「シェヘラザード」!
アラブや東洋の異国情緒溢れる世界に惹かれていたリムスキー=コルサコフが、当時のロシアでも流行した「千夜一夜物語(アラビアンナイト)」の世界を描き、今なお高い人気を保ち続ける交響組曲 「シェヘラザード」。広瀬悦子は、彼女自身も心酔するというこの傑作を、ピアニスティックでありながらも可能な限り原曲の雰囲気や効果に忠実に編曲。更には、二度の大戦に翻弄され苦難の道を歩んだロシア帝国ハルキウ(現ウクライナ)出身の作曲家、ニコライ・ボルトキエヴィッチ(ボルトキエヴィチ)のレア・ピース 「千夜一夜物語」もカップリング。タイトルの通り「アラビアンナイト」をテーマとして書かれた10曲の性格的小品から成る組曲で、1927年に出版。管弦楽曲としての構想のもと、まずはピアノ曲として書かれ、その後作曲者自身によってオーケストラ用にも編曲されています。

Avie
AV-2647(1CD)
若きシューマン
シューマン:謝肉祭 Op.9
蝶々 Op.2/間奏曲集 Op.4
アベッグ変奏曲 Op.1
チャールズ・オーウェン(P)

録音:2023年3月28日、5月16日-17日、2024年4月29日
ロンドンのユーディ・メニューイン・スクールで音楽を学び、王立音楽カレッジでイリーナ・ザリツカヤとイモジェン・クーパーに師事。1995年にスコットランド国際ピアノ・コンクールでシルバー・メダルを獲得し、国際的に活躍するイギリスのピアニスト、チャールズ・オーウェン。現在は、スタインウェイ・アンバサダー、ロンドンのギルドホール音楽院教授、ロンドン・ピアノ音楽祭の共同創設者兼芸術監督も務め、多彩な活動を続けています。
ブラームスの後期作品集(AV-2397)ではBBCミュージック・マガジンの「インストゥルメンタル・チョイス」、リストの「巡礼の年第1年」(AV-2476)ではグラモフォン誌の「エディターズ・チョイス」に選ばれたオーウェンのニュー・アルバムは『若きシューマン』。シューマンが20代だった1830年代に書かれた重要作が収録されており、シューマンの初期のキャリアを音楽で物語ります。
最初に出版された2つの作品「アベッグ変奏曲」と「蝶々(パピヨン)」、衝動的な「6つの間奏曲」、個性的な「謝肉祭」はいずれもシューマンの作曲上の特徴である想像力と幻想への興味、暗号や暗号文への愛着、そして他の作品の中で各作品を頻繁に引用する傾向に基づいています。
Avie
AV-2730(1CD)
ブルース・ウォロソフ:ライジング・サン・ヴァリエイションズ(朝日変奏曲) ブルース・ウォロソフ(P)

録音:2024年6月8日、ニューヨーク
ジャズ、ロック、ブルース、クラシック音楽の世界で多彩な経験を積み上げてきたピアニスト兼作曲家、ブルース・ウォロソフのAV-IEソロ・アルバム第2弾。
アメリカのフォークソング「朝日のあたる家(The House of the Rising Sun)」の旋律に基づく変奏曲「ライジング・サン・ヴァリエイションズ(朝日変奏曲)」は、2020年のCOVID19によるパンデミックで心身ともに弱っていた時期に作曲された、これまでで最大の作品。誰もが知っている有名なメロディーから150曲ほどの変奏曲が出来上がり(今では175曲くらいに増え)、それらを繋ぎ合わせ、いくつかのお気に入りの変奏曲は全体の構成に合わせてオミットし、1枚のアルバムにまとめ上げられました。このアルバムでは、前奏曲と主題、変奏1〜39までが11のトラックに分割され、クラシック、ジャズ、ブルース、コンテンポラリーの様々なスタイルが網羅されています。

RUBICON
RCD-1131(1CD)
ティペット、ベートーヴェン、ナッセン:ピアノ作品集
ティペット(1905-1998):ピアノ・ソナタ第2番
 ピアノ・ソナタ第4番
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a 「告別」
オリヴァー・ナッセン(1952-2018):変奏曲 Op.24
アレグザンダー・ソアレス(P)
ブーレーズ、メシアン、デュティユーの作品を収録したデビュー・アルバム「ノーテーションズ&スケッチズ」(RCD-1016)がグラモフォン誌のエディターズ・チョイスに選ばれ、「これらの作品は様々なフランスのピアノ音楽のアンソロジーに収録されているが、そのバランスのとれた構想や一貫した演奏ぶりにおいて、この新しいリリースに匹敵するものはほとんどない」と絶賛されたイギリスのピアニスト、アレグザンダー・ソアレス。ブリッジの大作「ピアノ・ソナタ」を中心に第一次世界大戦に焦点を当て、追悼音楽としての一面を描きながら、ブリッジを20世紀音楽のメインストリームに正しく位置づけることを目指したセカンド・アルバム(RCD-1068)を経て、3年ぶりとなる新作がついに登場。
今作もソアレスらしいコンセプトを持ったプログラムで、イギリスの作曲家マイケル・ティペットのピアノ・ソナタを巡る旅に乗り出したというソアレスが、ティペットのピアノ・ソナタ第2番と第4番に合わせて、ティペットに影響を与えた作曲家と、逆にティペットが影響を与えた作曲家の作品をプログラムに組み込みました。ソアレスが弾くベートーヴェンの「告別ソナタ」ももちろん聴きものですが、オリヴァー・ナッセンの「変奏曲」はめったに演奏されない作品でこちらも注目です。

KAIROS
0022041KAI(1CD)
ウルマン:独奏ピアノのための即興曲とインターレーション集(2023)
ゲプハルト・ウルマン(b.1957):即興曲 #8/インターレーション #1/即興曲 #2/ 即興曲 #4/インターレーション #3/即興曲 #2/即興曲 #9/即興曲 #3/即興曲 #5/インターレーション #2/即興曲 #10/即興曲 #6/即興曲 #1/即興曲 #7/インターレーション #4
ヴィタリー・キアニーツィア(P)

録音:2023年3月28日-29日(ベルリン)
1957年ドイツ生まれのミュージシャン兼作曲家、ゲプハルト・ウルマンが書いた「即興曲とインターレーション集」は、予め作曲された要素と即興の要素がシームレスに絡み合う世界にリスナーを誘います。ピアニストのヴィタリー・キアニーツィアが構造化された創造性と自発的な創造性の間の微妙なバランスを探り、エリック・サティにインスピレーションを得たというウルマンによる瞑想的な音楽を具現化します。


GENUIN
GEN-24906(1CD)
ベートーヴェン:後期三大ソナタ集
ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
小笠原智子(P)

録音:2024年3月4日-7日、フライブルク音楽大学(ドイツ)
※日本語解説付き
ドイツを中心に活躍する日本人ピアニスト、小笠原智子によるベートーヴェンの後期三大ソナタ集がGenuinレーベルから登場!彼女は今までにベートーヴェンの多くのソナタを演奏してきた中でも後期三大ソナタには特別な意味があると語り、この3曲を形(CD)にしたい、今、この機を外したらいつできるかわからない、という思いと、かつての教え子である録音技師のミヒャエル・ジルバーホルンの協力などもあり今回のレコーディングが実現しました。あらゆる面で超越的なこれらの作品を説得力のある解釈で正確かつ繊細に捉えた演奏は圧巻の一言です。
小笠原智子は東京芸術大学で辛島輝治氏、田村宏氏に師事して卒業後に渡独し、ベルリン芸術大学、フライブルク音楽大学を最優秀で卒業。全ドイツ音楽大学コンクールにて第1位を獲得したほか、マリア・カナルス国際コンクール、クララ・ハスキル国際コンクールでファイナリストとなり、モーツァルトの生誕250周年記念でのピアノ・ソナタ全曲演奏会をはじめ、ヨーロッパやアジアの各地で演奏、レコーディング活動を行っています。室内楽分野でも豊富な経験を重ね、バンベルクSOの首席チェリストである夫、マティアス・ランフトとの共演をはじめ、毎年BPO、バイエルンRSO、バンベルクSOなどの首席奏者と数多くの室内楽コンサート、音楽祭に出演しています。

私にとってこのCDは作品110の最後の歌のように“Es ist vollbracht 困難を克服しての成就”と言えます。この企画は特別な冒険、それを達成できたことをとても嬉しく思っています!小笠原智子

Etcetra
KTC-1758(1CD)
巨人の肩に乗って
シューマン:幻想曲ハ長調 Op.17
ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
マルコ・マントヴァーニ(P)

録音:2022年5月17日-19日(ベルギー)
シューマンを最も愛する作曲家と語るイタリア生まれのピアニスト、マルコ・マントヴァーニ。マリア・ジョアン・ピレシュ(ピリス)にも称賛された1992年生まれの若き才能によるシューマン・アルバム第3弾は、シューマンのロマン主義志向が顕著に現れた初期の傑作に挙げられる、「幻想曲」と「ダヴィッド同盟舞曲集」をカップリングしています。

伊DIAPASON
DRCD-79(1CD)
ミケランジェリ、1967年プラト・ステレオ・ライヴ
ショパン:幻想曲 へ短調op.49
前奏曲 嬰ハ短調op.45
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調
マズルカ集(ヘ短調 op.68-4/嬰ト短調 op. 33-1/変ニ長調 op.30-3/嬰へ短調op.59-3)
バラード第1番ト短調op.23-1
アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズop. 22
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(P)

録音:1967年6月28日 プラト、メタスタシオ劇場ステレオ・ライヴ
イタリアのトスカーナ州、プラトの名門劇場「メタスタシオ劇場」でのライヴ録音です。ミケ ランジェリはここで10回のリサイタルを行いました。この録音は、全盛時のミケランジェリが 行ったオール・ショパンのコンサートが楽しめるファン待望の 1枚です。この CD は元々関 係者向けの配布用として作られ、一般発売はされておりませんでした。音源は2000 年にアーカイヴから発見され、ミケランジェリ夫人、ミケランジェリのスタッフによるチェックを受けた うえでCD 化されました。一般発売は2007年でレコード芸術誌でも特選盤に選ばれるなど 評価が非常に高かったものです。日本語・英語の解説とDIAPASON 社長からのメッセージ付き。

Aulicus Classics
ALC-0114(1CD)
チャイコフスキー=ラフマニノフ=プロコフィエフ
チャイコフスキー:憂鬱なセレナード Op.26
 ワルツ=スケルツォ Op.34
 なつかしい土地の思い出 Op.42
ラフマニノフ:2つのサロン風小品 Op.6
プロコフィエフ:5つのメロディ Op.35bis
デニス・ガサノフ(Vn)、ユーリ・パノフ(P)

録音:2023年9月8・9日 サンクトペテルブルク 聖エカテリーナ教会
ロシアの作曲家によるヴァイオリン小品集。普段耳にする小品集とは少し趣が異なり、ヴァイオリ ンの華やかさよりも瞑想的で静かな表情の楽曲で構成されています。ゆったりとした時間を楽しめる アルバムと言えます。 ガサノフは、1994年ウクライナのルガンスク生まれ。6歳よりヴァイオリンを始め、モスクワ中央音楽 学校、モスクワ音楽院で学ぶ。マリナ・ケセルマン氏に師事。デミドフ国際コンクール第1位、オー ストリアのベートーヴェン・ヴァイオリン・コンクール第2位、仙台国際音楽コンクール第2位。2017 年 よりサンクトペテルブルク・ハウス・オヴ・ミュージックのソリストを務めています。現在、イタリア・イモラ 音楽院でボリス・ベルキン氏に師事しています。パノフは、1982 年ウクライナのスームイ生まれ。チャイ コフスキー音楽院、グネーシン音楽大学でアルカディ・セヴィドフ氏に師事。室内楽のピアニストと して多くのソリスト達と共演しています。

King International
KKC-126(1CD)
Sinfonia〜共に響かせるもの
坂本龍一:andata
フレスコバルディ(バルトーク編):トッカータ ト長調
バッハ:カプリチオ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV 992
 3声のシンフォニアBWV787〜801
ブラームス(ブゾーニ編):コラール前奏曲「わが心の切なる願い」Op.122の10
赤松林太郎(P)

録音:2023年3月5-8日/三田市総合文化センター郷の音ホール・小ホール
2017年に「二声インヴェンション集」をリリースして以来、要望の高かった「三声のシンフォニア」全曲がついに実現しまし た。7年を経てますますの円熟で説得力満点。
バッハからのインスピレーションを感じさせる坂本龍一の「andata」、バッハの「マタイ受難曲」にも現れるコラール旋律を最晩年のブラームスが採りあげた前 奏曲をブゾーニがピアノ用に編曲したものまで多様。モチーフを対位法的に造形していくものへの赤松の興味と共感が強く感じられます。 (Ki)

BIS
BISSA-2731(1SACD)
バッハ:オルガン作品集 Vol.6〜ライプツィヒ・コラール(BWV651〜BWV661)
1. Fantasia super:Komm, heiliger Geist, BWV651
幻想曲「来たれ聖霊、主なる神よ」BWV651
2. Komm, heiliger Geist, BWV652
「来たれ聖霊、主なる神よ」BWV652
3. An Wasserflussen Babylon, BWV653
「バビロンの流れのほとりで」BWV653
4. Schmucke dich, o liebe Seele, BWV654
「装うべし、おお愛する魂よ」BWV654
5. Trio super:Herr Jesu Christ dich zu uns wend, BWV655
トリオ「主イエス・キリストよ、われらに眼を向けたまえ」BWV655
6. O Lamm Gottes unschuldig, BWV656
「おお、罪のない神の仔羊」BWV656
7. Nun danket alle Gott, BWV657
「今ぞ、もろびと、神に感謝せよ」BWV657
8. Von Gott will ich nicht lassen, BWV658
「われは神から離れまじ」BWV658
9. Nun komm der Heiden Heiland, BWV659
「いざ来たれ、異邦人の救い主よ」BWV659
10. Trio super:Nun komm der Heiden Heiland, BWV660
トリオ「いざ来たれ、異邦人の救い主よ」BWV660
11. Nun komm der Heiden Heiland, BWV661
「いざ来たれ、異邦人の救い主よ」BWV661
鈴木雅明(オルガン/シュニットガー製作)

録音:2023年11月20〜24日/マティニ教会(フローニンゲン)
大好評を博している鈴木雅明によるバッハのオルガン作品全曲録音。第6弾はライプツィヒ・コラールの最 初の11曲(BWV651〜BWV661)が収録されています。
1739年頃に構想されたこの曲集は、バッハがワイマールに滞在していた1708年から1717年にかけて作曲したオルガン・コラールを「再編集」したもの。コラー ルはバッハが特に惹かれたルター派の旋律に基づいており、信徒が歌うための前奏曲としてではなく、聖餐式の伴奏曲や演奏会用の作品として作曲されたもの です。
オルガン小曲集、シューブラー・コラール、クラヴィーア曲集第3巻とともにライプツィヒ・コラールはバッハのオルガン音楽の頂点に位置します。この録音で 鈴木雅明は、オランダのフローニンゲンにあるマティニ教会のシュニットガー・オルガンを演奏。アルプ・シュニットガー(1648〜1719)は17世紀の北ドイツ で最も有名なオルガン製作者でブクステフーデ、ヘンデル、バッハもシュニットガーのオルガンを絶賛・愛奏していました。鈴木雅明による格調高い演奏でバッハ の名曲をお楽しみください。
演奏の素晴らしさはもちろんのこと、BISの技術陣による録音であることも注目。SACD層は5.0 Surround soundで収録されております。 (Ki)

DOREMI
DHR-8150(1CD)
セゴビアと同時代人第16集 〜スペイン・ギターPart 4:1928-1955
(1)【アンドレス・セゴビア】
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター協奏曲 ニ長調 Op.99
(2)【ルイーゼ・ワルカー(1910-1998)】
ウェーバー:「ドンナ・ディアナ」より フルート、ヴィオラとギターのためのメヌエット
ボッケリーニ:ギター五重奏曲 ホ長調 Op.11-7 G.451より メヌエット、アレグレット
(3)【アギラル・カルテット】
トゥリーナ:「幻想舞曲集」より 饗宴 Op.3-22
ウィリアム・クロフト:アルマンド
ガブリエル・メーナ:ビウエラのための3つのカプリッチョ
トゥリーナ:「旅のアルバム」より タンジールのムーア人の祭 Op.15-5
(4)【ビクトル・ドレステ(1902-1966)&イグナシオ・ロドリゲス(1894-1972)】
タレガ:アラビア風奇想曲
アルベニス:「スペイン組曲」Op.47より セビーリャ
伝承曲:カナリア諸島のフォリア
(5)【アントニオ・シノーポリ(1878-1964)&ネリダ・シノーポリ(?-2010)】
アントニオ・シノーポリ:ミロンガ第4番、猫、ビダリータ
(6)【バルトロメ・カラタユー& グラシアノ・タラゴ(1892-1973)】
バルタザル・センペル:So de Pastera
ジョアン・マリア・トマス:聖アントーニの祭り
(7)【コンスエロ・マッロ=ロペス(1913-1995)&マリア・ヘルミニア・アントラ(1917-?)】
モーツァルト:交響曲第39番より メヌエット
アルフォンソ・ガルッツォ:ロマンツァ第2番
(1)アタウルフォ・アルヘンタ(指)、スイス祝祭O

(1)録音:1955年8月17日/ルツェルン音楽祭
(2)録音:1932年
(3)録音:1928年
(4)録音:1930年
(5)録音:1932年
(6)録音:1936年
(7)録音:1937年
セゴビアと同時代のギタリストが残した貴重な録音集です。スペインの名手たちのみならずオーストリア出身の伝説的女流ギタリスト、ルイーゼ・ワルカーの演奏も収録。

FUGA LIBERA
FUG-835(1CD)
侵攻
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第6番イ長調 Op.82
ピアノ・ソナタ 第7番変ロ長調 Op.83
風刺 Op.17〜I. Tempestoso/ II. Allegro rubato/ III. Allegro precipitato
セルゲイ・レドキン(P)

録音:2024年3月10-12日 テルデックス・スタジオ、ベルリン
1991年ロシア生まれ。2015年チャイコフスキー・コンクール第3位、2021年エリザベート王妃国際音楽コンクール第2位など数多くのコン クールに入賞したセルゲイ・レドキン(レーディキン)2枚目のアルバムは、祖国の大作曲家プロコフィエフが第二次世界大戦開始前後の同時 期に書いた、3つの所謂「戦争ソナタ」からの2曲。その持ち前のテクニックとダイナミックな表現力をいかんなく発揮しています。これらの作品に ついてレドキンは、「人間と機械、個と集団、複雑さと単純さの対立が物語の核心にあります。私とこの2つのソナタとの関係は長い年月をか けて築かれたものであり、現在の困難な時代において、この音楽がどのように私に共鳴するのかを瞬間的に捉えることに非常に興味がありま した」と語っています。併せて、プロコフィエフが作曲家としての活動初期に書いた野心作、全5曲の「風刺」から前半の3曲を収録。

Grand Piano
GP-927(1CD)
ヴィルヘルム・グロス(1894-1939):ピアノ作品集 第1集
フランツ・ヴェルフェルの舞台音楽-鏡人 Op. 12(1922)*
舞踏組曲 第1番(1913/1921)*
「E-H-A-E」によるピアノ・ソナチネ Op. -2(1925)*
舞踏組曲 第2番Op.20(1925)
ピアノ・ソナタ ト長調 Op.21(1926)*
12の即興曲 Op.45(1938-39)*
ゴットリープ・ヴァリッシュ(P…Steinway,Model D No.613.070)

録音:2023年4月28-29日、2023年10月5-6日
*…世界初録音
ヴィルヘルム・グロス(グロシュとも)はウィーン生まれの作曲家、ピアニストであり、指揮者や録音ディレクターとしても知られた多才な音楽家です。リヒャルト・ロ ベルト、フランツ・シュレーカーらに師事し、マンハイムやウィーンで活動後、ベルリンでウルトラフォン・グラモフォン社(Ultraphone Gramophone)の芸術監 督となりました。ナチスの台頭により1934年にイギリスへ移住、映画音楽やポップス系の作品で成功を収めました。2024年は彼の生誕130年にあたりま す。 このアルバムには、ヴェルフェルの劇「鏡人」のための音楽をはじめ、ジャズやタンゴを採り入れた「舞踏組曲」や、「-2」というユニークな作品番号を持つ「E-H- A-E」ソナチネ、作曲家で音楽記者の友人に捧げられたソナタなどの1920年代に完成された作品と、晩年の作品で、ゴスペル唱法やタンゴの雰囲気を想 起させる「12の即興曲」を収録。『20世紀のフォックストロット』シリーズで見事な演奏を披露したゴットリープ・ヴァリッシュが巧みな演奏を聴かせます。

TOCCATA
TOCC-0744(1CD)
リュボミール・ピプコフ:ピアノ作品全集 第2集
リュボミール・ピプコフ(1904-1974):ブルガリア組曲 Op.2(1928)
パストラーレ Op.24(1944)
歌劇「モムヒル」 Op.28:舞曲(1939-43/ピアノ編 1948)
メトロ・リズムの研究 Op.69(1969)
メトロ・リズムの研究 Op.77(1972)
子供の喜び Op.82…世界初録音
ドブロミール・ツェーノフ(P)

録音:2024年5月20-23日
ブルガリアの作曲家リュボミール・ピプコフのピアノ作品集シリーズの第2集。 作曲家の父のもとに生まれ、ソフィアの音楽アカデミーで学んだ後パリに留学。エコールノルマル音楽院でポール・デュカスとナディア・ブーランジェに作曲を師 事し、帰国後はソフィア歌劇場のコレペティートル兼合唱指揮者を務め、やがて音楽監督に就任。ブルガリアのいわゆる「第2世代」の代表的な作曲家の 一人として評価されました。後半生はブルガリアの民族音楽の伝統に魅せられ一連のピアノ小曲集を作曲。このアルバムに収録された「メトロ・リズムの研 究」は代表作の一つで、ブルガリアの民族舞踊に見られる不規則なリズムの中に、ドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキーのような現代作曲家たちによるリ ズムの融合を試みています。他にはブルガリア組曲や、自作の歌劇「モムヒル」からの舞曲、彼の最後のピアノ組曲となった「子供の喜び」(世界初録音)を 収録。第1集と同じくブルガリアの若きピアニスト、ドブロミール・ツェーノフの演奏です。

Biddulph
BIDD-85053(1CD)
ハイフェッツ、ラジオ・ライヴ集(1942-54)
(1)フランシス・スコット・キー:星条旗(ハイフェッツ編)
(2)モーツァルト:ディヴェルティメント第17番ニ長調 K.334より第1楽章 アレグロ
(3) ノヴァーチェク:常動曲(無窮動)
(4)ヴュータン:バラードとポロネーズ
(5)ヴィラ=ロボス:昆虫の殉教
(6)ラフマニノフ:メロディ Op.21-9(ハイフェッツ編)
(7)クライスラー:中国の太鼓 Op.3
(8)グノー:アヴェ・マリア
(9)ミルトン・ドレイク/アル・ホフマン/ジェリー・リヴィングストン:パイド・パイパーズ(Mairzy Doats) リハーサル
(10)バッハ:フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV1031- シチリアーノ(アウアー編)
(11)クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース Op .6
(12)伝承曲:ロンドンデリーの歌(ダニー・ボーイ)(クライスラー編)
(13)フバイ:ゼフィール Op.30
(14)ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op. 19- アンダンテ(ハイフェッツ編)
(15)シマノフスキ:ノクターン Op.28
(16)ハインツ・プロヴォスト:間奏曲(愛の物語)
●ジャック・ベニーとのコメディ・スキットより
(17)エドワード・アーノルドがハイフェッツを紹介する(語り)
(18)シューベルト:アヴェ・マリア(ウィルヘルミ編)
(19)ドリゴ:火花のワルツ
(20)エドワード・アーノルドがジャック・ベニーを紹介する(語り)
(21)ジャック・ベニーの独り語り
(22)ジャック・ベニーとハイフェッツの対話(語り)
(23)マク
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
ベル・テレフォン・アワーcho
ベル・テレフォン・アワー・オーケストラ
ドナルド・ヴォーヒーズ(指)
ドナルド・ヴォーヒーズ(Cemb)
エマニュエル・ベイ(P)
ジャック・ベニー(Vn)


(1)録音:1942年10月5日
(2)(3)録音:1945年11月26日
(4)録音:1949年1月24日
(5)録音:1942年10月5日
(6)録音:1954年1月25日
(7)録音:1949年10月24日
(8)録音:1951年11月19日
(9)録音:1944年3月6日
(10)録音:1943年8月30日
(11)録音:1948年6月21日
(12)録音:1943年4月26日
(13)録音:1951年9月24日
(14)録音:1945年11月26日
(15)録音:1953年1月26日
(16)録音:1943年9月18日
ハイフェッツの生き生きとしたライヴ・パフォーマンスが蘇る稀少放送録音集。 ハイフェッツのラジオ番組での「パフォーマンス」を収めたディスクが登場。ここに収められた音源の多くは人気番組だった「ベル・テレフォン・アワー」出演時のもので、聴衆を 前にしたハイフェッツの切れ味の良い、滑らかな演奏を満喫できます。おそらくライヴの一発録りと思われますが、重音も、込み入った音符もスルスルと進んでしまうので、時 としてオケが遅れそうになってしまうのもかえってリアリティを感じさせます。ヴィエニャフスキのバラードとポロネーズ、ノヴァーチェクの常動曲(無窮動)などは正規録音が無く、こ の音源は貴重。またヴィラ=ロボスなど当時の現代音楽を盛り込んでいる点も見逃せません。アメリカのラジオらしいのはパイド・パイパーズのリハーサル。出演者との打ち 合わせらしいトークで始まり、ブギウギ調の一節をハイフェッツが練習、披露しています。コメディ・スキットでは、大人気コメディアンのジャック・ベニーがサプライズ登場。かつ でバンドでヴァイオリンを弾いていたベニーとの楽し気なトークに加え、最後はハイフェッツとベニーがピアノの伴奏でコミカルなデュエットを披露。ブックレットにはこの時の写真 が8点も掲載され、ストライプのスーツを着たハイフェッツが真剣な表情でコメディを演じる様子が見られます。ヴァイオリンをクローズアップした録音で、アメリカの音楽家組 合が市販用レコード制作を自粛していた期間(1942年8月〜1944年11月)の演奏が聴ける点も貴重です。

sonorite
SNRT-2402(1SACD)
ミホ・オオサワ・プレイズ・ドビュッシー
1. 水の反映
2. 亜麻色の髪の乙女
3. アラベスク第1番
4. アラベスク第2番
5. 葉ずえを渡る鐘の音
6. 金色の魚
7. 塔
8. グラナダの夕べ
9. メヌエット
10.月の光
11. 人形のセレナーデ
12. 雪は踊っている
13. ゴリウォークのケーク・ウォーク
14. 音と香りは夕暮れの大気に漂う
15. 喜びの島
16. レントより遅く
大澤美穂(P)

録音:2024年5月28日?30日、小出郷文化会館
大澤美穂は巨匠ラザール・ベルマンの薫陶も受けた実力派。 しなやかで浸透力のある音楽で、ドビュッシーの陰影をきめ細 かく描き出してゆきます。ピアノは新潟・小出郷文化会館の名器 ベヒシュタインEN。作曲家の愛器でもあったベヒシュタインの 立体的な色彩を得て、大澤のタッチが冴え渡る。意欲的なア ルバムの誕生だ。
sonorite
SNRT-2404(1CD)
ブラームス(1833-97):交響曲第4番ホ短調 Op. 98(4手ピアノ版)
シューマンの主題による変奏曲 Op.23(4手ピアノ版)
新井眞澄(P)、安田正昭(P)

録音:2023年10月25日?27日、稲城市iプラザ
ブラームスが交響曲のピアノ連弾版編曲を自ら手がけている ことは殆ど知られていませんが、ひとつの楽器からテクスチュア が鮮やかに浮かび上がり、作曲の妙を生き生きと体感するこ とができます。このアルバムでは、新井眞澄・安田正昭デュオ の真摯なアプローチが、ピアノで第4交響曲の心髄に迫ります。

WERGO
WER-7411(1CD)
ジョン・ケージ:冬の音楽(1957)
1. Fraction1 …13:34
2. Fraction2 …16:29
3. Fraction3 …16:50
4. Fraction4 …20:10
ザビーネ・リープナー(P)

録音:2024年3月5-7日/ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ
※一人のピアニストによる世界初全曲録音
これまでにジョン・ケージの別作品やアール・ブラウン、シュトックハウゼン、シェルシ、カーゲルなどをリリースしているWERGOの名ピアニスト、サビーネ・リープナーがケージの「冬の音楽」に挑戦。「冬の音楽」は1〜20人のピアニストが20の独立したページを任意の順序あるいは同時に演奏し、自由に全体を構成していくというもの。音の内側と外側の両方から結晶のような明瞭さと永続的な変化があらわれる作品で、聴衆には新しい耳による新しい聴き方が求められます。一人のピアニストによる全曲録音はこれが世界初。 (Ki)

フォンテック
FOCD-9909(1CD)
税込定価
2024年11月6日発売
坂本 彩&坂本リサ/Duettist
ラヴェル:マ・メール・ロワ*
フォーレ:組曲「ドリー」作品56*
サン=サーンス:ベートーヴェンの主題による変奏曲 作品35#
レーガー:ベートーヴェンの主題による変奏曲とフーガ 作品86#

*=四手連弾、#=二台ピアノ
坂本彩、 坂本リサ(ピアノデュオ)

録音:2024 年5 月27-29 日 小田原三の丸ホール
第70 回ミュンヘンARD 国際コンクールで第3 位に入賞した坂本 彩、坂本リサ 待望のデビュー盤です! 幼少期からデュオを始め、驚異的なアンサンブルを培った坂本姉妹。数々の国際コンクールで優秀な成 績をおさめ、2021 年に難関ミュンヘンでの快挙へ至ります。 フランス連弾作品を代表するラヴェル・フォーレ、二台作品は「ベートーヴェンの主題による」2 曲を 収録。近年再評価が進むレーガーは、パガテルop.119 最終曲の主題から12 の変容を経て、フーガ、 壮大なクライマックスを形成する名曲です。 シンクロナイズドからアーティスティックへ―輝かしい未来への発進です。 (フォンテック)

APR
APRCD-7318(3CD)
フレンチ・ピアノ・スクール〜最初期のフランス・ピアノ録音集
●カミーユ・サン=サーンス
(1)サン・サーンス:アフリカ(Pと管弦楽のための幻想曲) Op.89*
サン=サーンス:かわいいワルツ Op.104
サン=サーンス:のんきなワルツ Op.110
サン=サーンス:アンダンテ・ソステヌート(P協奏曲第2番ト短調 Op.22より)*
サン=サーンス:オーヴェルニュ狂詩曲(Pと管弦楽のための) Op.73*
(2)サン=サーンス:夕べの幻想(ブリダにて) Op.60-3(アルジェリア組曲より)
サン=サーンス:フランス軍隊行進曲 Op.60-4(アルジェリア組曲より)
サン=サーンス:マズルカ第1番Op.21
サン=サーンス:かわいいワルツ Op.104
サン=サーンス:前奏曲(ノアの洪水 Op.45より)(Vnとピアノ版)
サン=サーンス:エレジーOp.43
(3)サン=サーンス:アヴァネーズ Op.83
●ルイ・ディエメ(1843-1919)
(1)ディエメ:演奏会用大ワルツ Op.37
・ディエメ:水夫の歌 Op.12
ゴダール:ワルツ第5番(半音階的ワルツ) Op.88
メンデルスゾーン:無言歌 「紡ぎ歌」 Op.67-4
ショパン:夜想曲第8番変ニ長調 Op.27-2
(2)ディエメ:水夫の歌 Op.12
ディエメ:演奏会用大ワルツ Op.37
●ヴァンサン・ダンディ
ダンディ:旅の画集 Op.33より 〔第4曲、第8曲、第6曲、第9曲〕
ダンディ:リズミカルな舞曲(山の詩 Op.15より 第2曲)
●ラウール・プーニョ(1852-1914)
(1)ヘンデル:ガヴォットと変奏曲(組曲ト長調 HWV441より)
D.スカルラッティ:ソナタ イ長調 K24(L495)
プーニョ:即興ワルツ
ショパン:ワルツ 変イ長調 Op.34-1
リスト:ハンガリー狂詩曲第11番S244-11
ウェーバー:華麗なるロンド 変ホ長調 Op.62
メンデルスゾーン:無言歌 「狩の歌」 Op.19b-3
プーニョ:月へのセレナード
(2)ショパン:夜想曲第5番英ヘ長調 Op15-2
メンデルスゾーン:無言歌 「紡ぎ歌」 Op.67-4
マスネ:狂ったワルツ(プーニョへ献呈)
シャブリエ:スケルツォ=ワルツ(絵画的小品より 第10曲)
・プーニョ:遅いワルツ(3つのバレエの調べより 第1曲)
ショパン:即興曲第1番変イ長調 Op.29
ショパン:子守歌 変ニ長調 Op.57
ショパン:葬送行進曲(P・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35より)
メンデルスゾーン:スケルツォ ホ短調 Op.16-2
●エメ=マリー・ロジェ=ミクロ(1860-1951)
(1)ゴダール:マズルカ(古代と現代の舞踏組曲 Op.103より 第4曲)
ショパン:ワルツ 変ニ長調 「子犬のワルツ」 Op.64-1
メンデルスゾーン:無言歌 「紡ぎ歌」 Op.67-4
メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソ Op.14(簡略版)
リスト:ハンガリー狂詩曲第13番S244-13(ヴィヴァーチェのみ)
リスト:ハンガリー狂詩曲第11番S244-11(アンダンテ・ソステヌートから最後まで)
(2)ショパン:夜想曲第5番英ヘ長調 Op.15-2
ショパン:ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2
メンデルスゾーン:スケルツォ ホ短調 Op.16-2
シューマン:夢のもつれ(幻想小曲集 Op.12より 第7曲)
●ギャストン・レジス(1879-1935)
ショパン:タランテラ 変イ長調 Op.43
サン=サーンス:メヌエット(Pのための組曲 Op.90より 第2曲)
サン=サーンス:ガヴォット(Pのための組曲 Op.90より 第3曲)
サン=サーンス:かわいいワルツ Op.104
●ギャストン・プランテ(1839-1934)
メンデルスゾーン:無言歌 「狩の歌」 Op.19b-3
メンデルスゾーン:無言歌 「春の歌」 Op.62-6
メンデルスゾーン:無言歌 「紡ぎ歌」 Op.67-4
メンデルスゾーン:無言歌 「セレナーデ」 Op.67-6
メンデルスゾーン:スケルツォ ホ短調 Op.16-2
ショパン:練習曲嬰ハ短調 Op.10-4
ショパン:練習曲変ト長調 「黒鍵」 Op.10-5
ショパン:練習曲ハ長調 Op.10-7
ショパン:練習曲変イ長調 「エオリアン・ハープ」 Op.25-1
ショパン:練習曲ヘ短調 Op.25-2
ショパン:練習曲変ト長調 「蝶々」 Op.25-9
ショパン:練習曲イ短調 「木枯らし」 Op.25-11
シューマン:ロマンス 英ヘ長調 Op.28-2
シューマン:ロマンス ニ短調 Op.32-3
シューマン/ドビュッシー:噴水のほとりで Op.85-9
ベルリオーズ/レドン:メフィストフェレスのセレナード(ファウストの劫罰より)
ボッケリーニ/プランテ:五重奏曲 「ボッケリーニの有名なメヌエット」 Op.13-5
グルック/プランテ:ガヴォット(オーリードのイフィジェニーより)
●ギャストン・ヴルムザー(1877-1967)
モーツァルト:田園変奏曲 KV Anh.209b(恐らく偽作)
ショパン:マズルカ ロ短調 Op.33-4
ショパン:ワルツ 変イ長調 Op.69-1
ショパン:ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2
ヴルムザー:小夜想曲
ヴルムザー:即興曲
シューベルト/フィッシュホフ:ロザムンデより バレエ音楽 D797-9
シューベルト/タウジヒ:軍隊行進曲変ニ長調 D733-1
●カミーユ・サン=サーンス
(1)Gramophone & Typewriter Company
録音:1904年6月26日、パリ
*=ピアノ独奏簡略版
(2)ガブリエル・ヴィローム(Vn)
Gramophone & Typewriter Company
録音:1919年11月24日、パリ
(3)Gramophone Company
録音:1920年11月26日、パリ


●ルイ・ディエメ(1843-1919)
(1)Gramophone & Typewriter Company
録音:1904年、パリ
(2)Gramophone & Typewriter Company
録音:1906年、パリ


●ヴァンサン・ダンディ
録音:1923年6月7日、ヘイズ


●ラウール・プーニョ
(1)Gramophone & Typewriter Company
録音:1903年4月、パリ
(2)Gramophone & Typewriter Company
録音:1903年11月、パリ


●エメ=マリー・ロジェ=ミクロ
(1)Fonotipia
録音:1905年9月、パリ
(2)Fonotipia
録音:1906年11月15日、ミラノ


●ギャストン・レジス
Gramophone Company
録音:1921年7月21日、アルジェ


●ギャストン・プランテ
French Columbia
録音:1928年7月4日、サン=タヴィ、モン=ド=マルサン


●ギャストン・ヴルムザー
Gramophone Company
録音:1911年4月&5月、パリ
約150年間の歳月の中で、パリ音楽院の名教師たちによって育まれた独特のスタイルと名ピアニストたちの演奏を現代に蘇らせるAPRの「フレンチ・ピアノ・スクール」シリーズ。最新作となる3枚組セットは、同シリーズでももっとも重要なものとなるであろう録音集で、フランスだけでなく世界中でこれまでに作られた中でももっとも古くて珍しいピアノ録音が集められており、ヴルムザーを除くすべてのピアニストの完全なソロ録音が含まれています。
エルツの弟子ロジェ=ミクロの初期のフォノティピア録音や、90歳の時に録音されたプランテの後期コロムビアの電気録音、そしてサン=サーンスやディエメ、プランテといった19世紀前半に生まれた名ピアニストたちの解釈を新たなリマスタリングでお届けします。製作にあたっては最新のデジタル技術が随所に導入され、これまでは1903年に使用された不安定な録音用ターンテーブルによって生じたヴィブラートという欠点のあったプーニョの素晴らしい録音も、ピッチを安定させた状態で聴くことができます。

Chopin University Press
UMFCCD-206207(2CD)
バッハ:イギリス組曲 BWV806-811
組曲第1番イ長調 BWV806/組曲第2番イ短調 BWV807/組曲第3番ト短調 BWV808/組曲第4番 ヘ長調 BWV809/組曲第5番ホ短調 BWV810/組曲第6番 ニ短調 BWV811
リリアンナ・スタヴァルツ(ハープシコード)

録音:2022年2月18日-19日&2023年7月11日-12日(ウッチ、ポーランド)
同じポーランドのDuxレーベルからバッハの「フランス組曲」(DUX17391740)をリリースし、現在の東欧、特にポーランドにおける古楽の充実ぶりを示していたポーランドの古楽系鍵盤奏者、リリアンナ・スタヴァルツが今度は「イギリス組曲」を録音!より精緻で高度な技術が要求されるこの作品をユゲット・ドレフュス、ヴワディスワフ・クウォシエヴィチといった世界的名手たちに学んだスタヴァルツが今回も確かな芸術的感性で表現します。

Sterling
CDA-1874(3CDR)
エーリク・モッレシュトレム〜ギター
■Disc1
フランシスコ・タレガ(1852-1909):アランブラの思い出(Recuerdos de la Alhambra)
 アラビア風カプリッチョ(Capricho arabe)
 ラグリマ(涙)(Lagrima)
 アデリータ(Adelita)
 マリエッタ(Marieta)
 マズルカ ト長調(Mazurka en sol)
 パバーナ(Pavana)
伝承曲(エーリク・モッレシュトレム(1940-2021) 編);愛のロマンス(Romance d’amour)
ジョアン・ペルナンブコ(1883-1947)
 ショーロ(Choro)
エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ(1903-1982)
 泥棒の歌(Cancion del Lladre)(伝承曲の編)
 ハバネラ(Habanera)
 暁の鐘(Campanas del Alba)
アルベニス(1860-1909)(アンドレス・セゴビア(1893-1987)/エーリク・モッレシュトレム(1940-2021) 編):伝説(Leyenda)
ジャック・マットソン(1954-2007):朝焼け(Morgonrodnad)(1975)(フルートとギターのための)
アグスティン・バリオス=マンゴレ(1885-1944):クリスマスの歌(Villancico de Navidad)
バッハ(1685-1750)(カール・シャイト(1909-1993) 編):メヌエット(Menuett)
ウルリク・ノイマン(1918-1994)(K・フリツェーン/K・オーマン 編):愛のワルツ(Karleksvals)(フルートとギターのための)
ハイドン(1732-1809)(ルイ・モイーズ(1912-2007) 編):小舞曲(Little Dance)(フルートとギターのための)
イベール(1890-1962):間奏曲(Entr’acte)(フルートとギターのための)
ルイス・ボンファ(1922-2001):オルフェの歌(La chanson d’Orphee)
ハイドン(1732-1809)(ルーランド・ベンクトソン(1916-2005) 編):セレナード(Serenad)(フルートとギターのための)
ジュリアーニ(1781-1829):ロンド(Rondo) ハ長調 Op.71(フルートとギターのための)
オーサ・リンドストレム:憂鬱のワルツ(Vals i vemod)(フルートとギターのための)
バッハ(1685-1750)(エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ(1903-1982) 編)
 G線上のアリア(Air)
■Disc2
(1)スコット・ジョプリン(1868-1917)(メアリー・クリスウィック 編):エンターテイナー(The Entertainer)(ギター三重奏のための)
エーヴェット・トーブ(1890-1976)(ルイーズ・ラーシェン 編):岩礁の婦人(Skargardsfrun)(ギター三重奏のための)
エーヴェット・トーブ(1890-1976)(エーリク・モッレシュトレム(1940-2021) 編):結婚ワルツ(Brudvals)(ギター三重奏のための)
 ペピータが踊る(Pepita Dansar)(ギター三重奏のための)
カール・ミーケル・ベルマン(1740-1795)(ルーランド・ベンクトソン(1916-2005) 編):フレードマンの歌(Fredmans Sang)第21番(ギター三重奏のための)
 フレードマンの手紙(Fredmans Epistel)第7番(ギター三重奏のための)
 フレードマンの手紙(Fredmans Epistel)第42番(ギター三重奏のための)
 フレードマンの歌(Fredmans Sang)第60番(ギター三重奏のための)
スタンリー・マイヤーズ(1933-)(ジョン・ウィリアムズ(1941-) 編):カヴァティーナ(Cavatina)(ギター三重奏のための)
ゴトランド伝承曲(エリス・ハンソン 編):仕立屋のカドリーユ(Skraddarekandrilj)(ビューシュのフローシェン(Florsen i Burs)による) (ギター三重奏のための)
ジョプリン(1868-1917)(メアリー・クリスウィック 編):メープル・リーフ・ラグ(Maple Leaf Rag)(ギター三重奏のための)
ボッケリーニ(1743-1805)(ヴァルター・ゲッツェ(1883z-1961) 編):メヌエット(Menuett)(ギター三重奏のための)
シューベルト(1797-1828)(ヴァルター・ゲッツェ(1883z-1961) 編):楽興の時(Moment Musicale)第3番(ギター三重奏のための)
 アンダンテ(Andante)(「ピアノ・ソナタ第16番 イ短調」 D.845(Op.42)から)(ギター三重奏のための)
ピーター・ファン・デル・スターク(1930-2007):ギター三重奏のための3つの神話(Three Myths for Guitartrio)
  金髪のバルドル、春の神(Fair Baldur, God of Spring)
  ファラスクヴィル、愛の鳥(Falaskwil, The Bird of Love)
  フレイ、豊穣の神(Freyr, Lord of Fecundity)
(2)ジョン・W・ドゥオーテ(1919-2004):「ヴェルムランドの歌」による変奏曲(Variationer over Varmlandsvisan) Op.84(ギター三重奏のための) 第1曲と終曲
スコット・ジョプリン(1868-1917)(メアリー・クリスウィック 編):楽しいひととき(Pleasant moments)(ギター三重奏のための)
レオンハルト・フォン・カル(1767-1815):メヌエット(Minuet) Op.26no.2(ギター三重奏のための)
メキシコ伝承曲(W・デュンネバイル 編):シエリト・リンド(Cielito Linto)(ギター三重奏のための)
(3)ギレルモ・ギターラ:スペイン舞曲第1番(Danza Espanola no.1)(Vcとギターのための)
 スペイン舞曲第2番(Danza Espanola no.2)(Vcとギターのための)
グラナドス(1867-1916)(ペール=ウーラ・クローソン/エーリク・モッレシュトレム(1940-2021) 編)
 スペイン舞曲(Spanish Dance)第11番(Vcとギターのための)
 間奏曲(Intermedio)(Vcとギターのための)
シューベルト(1797-1828)(ヴァルター・ゲッツェ(1883z-1961) 編)
 3つのワルツ(Tre Valser)(Vcとギターのための)
  ワルツ ニ長調 D.783(Op.33) No.2
  ワルツ 変イ長調 D.365(Op.9A) No.2
  ワルツ 変イ長調 D.365(Op.9A) No.6
ソル(1778-1839)(ジョン・W・ドゥオーテ(1919-2004) 編)
 Point Counter(「練習曲 ロ短調」 Op.33 No.22)
■Disc3
ソル(1778-1839):24の練習曲(24Etyder) Op.35
 25の練習曲(25Etyder) Op.60
エーリク・モッレシュトレム(G)

■Disc1
  エーリク・モッレシュトレム(G)
  オーサ・リンドストレム(Fl)
  録音 1983年(Artemis CD7116)(ギター・ソロ) 1992年(Man MC-008)(フルートとギター)

■Disc2
(1)録音:1978年 (Mariana, MMLP-08)

(2)ストックホルム・ギター三重奏団
   ヨリエン・ロールビュー(G)
   エーリク・モッレシュトレム(G)
   ヨーラン・ヴィーストレム(G)
録音:1981年11月25日 スウェーデン放送(ストックホルム)(ランチコンサート)  

(3)ペール=ウーラ・クローソン(Vc)
  エーリク・モッレシュトレム(G)
 録音 1984年 (Man LP-003)

■Disc3
 エーリク・モッレシュトレム(G)
 録音:1984年 (Man LP-002)(Op.35)、1982年 (Man LP-001)(Op.60)
エーリク・モッレシュトレムは、1940年、ストックホルム生まれ。オーランドの音楽学校やインゲスンド音楽大学で教えるなど、プロのギター奏者として活動。ヨリエン・ロールビューとヨーラン・ヴィーストレムと結成したストックホルム・ギター三重奏団は、「ランチコンサート」をはじめとするスウェーデン放送の番組に出演するとともに、ロンドンのウィグモアホールなどにも出演しました。ソロ活動も行い、2021年にストックホルムで没しました。
このアルバムには、フェルナンド・ソルの2つの練習曲集などのソロ録音、オーサ・リンドストレムのフルート、ペール=ウーラ・クローソンのチェロとのデュオ録音、ストックホルム・ギター三重奏団のスタジオと「ランチコンサート」の録音が収録されています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Nimbus Alliance
NI-6392(2CDR)
シューベルト:ピアノ作品集 Vol.6
12の高貴なワルツ D.969
ピアノ・ソナタ第5番変イ長調 D.557
スケルツォ ニ長調 D.570
ピアノ・ソナタ第3番(5つのピアノ小品 D.459より 第1曲、第3曲、第4曲、第2曲)
3つのピアノ小品 D.946
ピアノ・ソナタ第1番ホ長調 D.157(第4楽章:5つのピアノ小品 D.459より 第5曲)
アダージョ ト長調 D.178
アレグレット ハ短調 D.915
ピアノ・ソナタ第15番「レリーク」 D.840
ウラディミール・フェルツマン(P)

録音:2021年10月、ワイアストン・レイズ(イギリス)
旧ソ連での活動禁止と事実上の追放、アメリカへの移住という激動を生き抜いてきた孤高のピアニスト、ウラディミール・フェルツマン。
2015年からスタートしたシューベルトのピアノ作品集の第6弾。シューベルトの内面世界への旅を続け、極めてロマンティックなアプローチで、幅広い年代のピアノ・ソナタと小品をレコーディング。「5つのピアノ小品 D.459」として出版されたピアノ・ソナタ第3番は、1-3-4-2の順番に4曲並べて4楽章の1つのソナタとし、終楽章が欠落していると考えられているピアノ・ソナタ第1番は、D.459の第5曲を加えた4楽章のソナタとして構成しています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Lyrita
SRCD.437(1CDR)
シリル・スコット(1879-1970):ピアノ・ソナタ第1番Op.66
2つのピアノ小品 Op.37より 第1曲 夜明けにて
2つのピエロの小品 Op.35より 第1曲 悲しいピエロ
サイモン・キャラハン(P)

録音:2021年&2023年、ワイアストン・レイズ(イギリス)
数々の知られざる作曲家たちによる素晴らしい作品を世に広めてきたイギリスのピアニスト、サイモン・キャラハン。本アルバムでは、イギリス近代の作曲家で、作家、詩人としても活躍したシリル・スコットの作品を取り上げています。
フランクフルト・ホッホ音楽院でピアノと作曲を学んだスコットは、ラッザロ・ウツィエッリ(クララ・シューマンの弟子)とイヴァン・クノールに師事。その間にパーシー・グレインジャーやバルフォア・ガーディナーと重要な友人関係を築き、ドイツの詩人シュテファン・ゲオルゲとも親交を深めました。やがて彼は象徴主義の詩と印象派の音楽に魅了され、「イギリスのドビュッシー」とも称されました。多作家で、交響曲、協奏曲、室内楽曲、歌曲など、数百曲にもおよぶ作品を残しています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Avie
AV-2681(1CD)
共鳴
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
ジョスカン・デ・プレ
(c.1450/55-1521)(チャールズ・ウォーリネン編):アヴェ・クリステ
ジョージ・ベンジャミン(b.1960):シャドウラインズ
ダウランド
(ウィリアム・バード編):涙のパヴァーヌ P.15/MB54
ベートーヴェン
:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110
ベンジャミン・ホックマン(P)

録音:2024年5月13日-15日
その活躍の場をソリストから室内楽奏者、指揮者まで拡げている音楽家ベンジャミン・ホックマンのAvieレーベル4枚目のアルバムは、「共鳴」をテーマに、6世紀に渡るピアノ作品を収録しています。ホックマンは、1980年エルサレムに生まれ、内田光子にマールボロ音楽祭に招かれるなど若い頃から頭角を現し、24歳の時ピンカス・ズーカーマン指揮のカーネギーホールでイスラエルPOのソリストとしてデビューしました。その後もニューヨーク・フィルハーモニック、シカゴSO、ピッツバーグSO、プラハPOと共演するなど活躍しています。また、エイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラントを獲得後、ベルリンのフィルハーモニー、ウィーン・コンツェルトハウス、ワシントンのケネディ・センター、東京のサントリーホールなどでも演奏しています。
このアルバムでは2曲のベートヴェンのピアノ・ソナタを軸として、ルネサンス期のジョスカン・デ・プレやジョン・ダウランド、そして存命中のジョージ・ベンジャミンの作品まで、幅広い時代の作品を取り上げ、その洞察力に富んだプログラム構成と質の高い演奏をみせてくれています。

Hunnia Records
HRCD-2320(1CD)
リスト:主要ピアノ作品集
巡礼の年 第1年「スイス」 より オーベルマンの谷 S.160-6/巡礼の年 第2年「イタリア」 より ダンテを読んで(ソナタ風幻想) S.161-7/ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
ラースロー・ボルベーイ(P)

録音(ライヴ):2023年8月26日、ハンニア・レコーズ・スタジオA(ハンガリー)
リスト・バルトーク国際ピアノ・コンクールで第2位に入賞した経歴を持つハンガリーのピアニスト、ラースロー・ボルベーイが2023年に行ったコンサートのライヴ・レコーディング。母国の偉大な作曲家であるリストを「音楽史上最大の革新者」とし、作品を演奏、研究すると常にアプローチに無限の自由を感じるというボルベーイが紡ぐ「巡礼の年」からの2曲、そして傑作「ロ短調ソナタ」をご堪能ください。
Hunnia Records
HRCD-2302(1CD)
ムソルグスキー:展覧会の絵
マーテー・バログ(b.1990):展覧会の回想
ラースロー・ボルベーイ(P)

録音(ライヴ):2023年2月11日、スーパーサイズ・レコーディング(ハンガリー)
ムソルグスキーの象徴的なピアノ作品「展覧会の絵」の曲中に、1990年ハンガリー生まれの作曲家、マーテー・バログの6曲からなる作品「展覧会の回想」を挟み込んだ意欲的なプロジェクトのライヴ・レコーディング。展覧会において展示されている絵画同士が互いに影響し合うのと同じように、作品同士に複雑で興味深い相互作用が生み出されています。ハンガリーのピアニスト、ラースロー・ボルベーイが案内する、模様替えされた展覧会のガイドツアーをお楽しみください。

Melodiya x Obsession
SMELCD-1002704(2CD)
完全限定生産
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 Op.31-2「テンペスト」/ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」/ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」/ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」/ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111/ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58* マリヤ・グリンベルク(P)、
ソ連国立SO、ネーメ・ヤルヴィ(指)*

録音:1964年〜1966年(モスクワ)
廃盤・入手困難となったMelodiyaの名盤や貴重なMelodiya音源等を復刻する「Melodiya x Obsession」シリーズより、20世紀旧ソ連屈指の名ピアニスト、名教師であり、稀代のベートーヴェン弾きとして知られたマリヤ・グリンベルクの録音がリリースされます。ソ連のピアニストとして初めてベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を録音したとされるグリンベルクのカタログの中から、1964年〜66年の間に録音された特に人気の高いソナタ5曲と、ネーメ・ヤルヴィと共演したピアノ協奏曲第4番を収録。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

AudioGuy Records
AGCD-0172(1CD)
メモリア〜バッハ=ブゾーニ:ゴルトベルク変奏曲
バッハ/ブゾーニ編曲:
1. シャコンヌ BVB.24(BWV.1004)

ゴルトベルク変奏曲 BVB.35(BWV.988)
2. アリア
3. 変奏:第1グループ
4. 変奏:第2グループ
5. 変奏:第3グループ

6. コラール前奏曲「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」 BVB.27/3(BWV.659)
イ・ユンス(P/ベーゼンドルファー225)

録音:2024年2月22日-24日オーディオガイ・スタジオ(通義洞、ソウル、韓国)
※日本語解説付き
1924年7月27日に58歳でこの世を去ってから今年2024年が100周年となったフェルッチョ・ブゾーニの代表作と言えば終楽章に男声合唱が登場する長大かつ巨大な画期的作品「ピアノ協奏曲」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。19世紀後半から20世紀初頭にかけてコンポーザー=ピアニスト、教育者、「新音楽美学論」の著者として幅広いフィールドで活躍したブゾーニですが、現代において最も広く知られている功績は「シャコンヌ」に代表されるバッハの作品の編曲や校訂といっても過言ではないでしょう。
1997年のブゾーニ国際ピアノコンクールにおいて10代で最高位受賞という快挙を果たし、当時、審査員長を務めていたスイスの作曲家ロルフ・リーバーマン(1910-1999)からも非常に高い評価を受け、聴衆賞、ヤマハ賞、最年少入賞者に贈られるローターアクト賞をあわせて受賞した韓国生まれ、アルゼンチンとアメリカ育ちのピアニスト、イ・ユンスは自身とも縁のあるブゾーニの没後100周年を迎えるにあたりその最大の功績であるバッハ作品の編曲作品に着目。バッハの「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」、「シャコンヌ」、そして「ゴルトベルク変奏曲」の全てをブゾーニ編曲版でレコーディングするというプロジェクトが誕生することになりました。
音楽史上における最高傑作の1つである「ゴルトベルク変奏曲」を敢えて”編曲”したブゾーニ。その目的はバロック時代ではなく、ブゾーニが生きた時代のコンサートホールでこの傑作が最も輝くためには、と考え抜いた末の決断だったと伝えられています。
ブゾーニ編曲版には「コンサートで演奏する場合には第〇変奏へ」という注釈が付されており、この指示に従うことでブゾーニが19世紀後半〜20世紀初頭のクラシック・シーンのためにアップデートした「ゴルトベルク変奏曲」の全貌が見える仕組みとなっています。
イ・ユンスは装飾音やダイナミクスの変更、リピートの省略と同時にブゾーニが大きな拘りを見せた”変奏のグループ分け”を尊重してアリアと変奏の全てを個別にトラック分けすることはせずに、アリア、第1グループ(第1変奏〜第10変奏)、第2グループ(第11変奏〜第17変奏)、第3グループ(第18変奏〜第20変奏)の4トラックに分けることにより、このイタリアの大作曲家との時空を超越した共同作業を見事な姿に仕上げています。
近年、世界のピアノシーンを盛り上げている韓国のピアニストたちとは異なるスタイルの音楽活動に取り組むため、現在はソウルと済州島を拠点としているイ・ユンス。このバッハ=ブゾーニ・プロジェクト「メモリア」では、イ・ユンスのピアニズム、ブゾーニが思い描いた当時のコンサートにおけるバッハの傑作の響きを感じ取ることができることでしょう!



APARTE
AP-321(6CD)
ラヴェル:ピアノを伴う作品全集
■Disc1
(1)左手のためのピアノ協奏曲
(2)ラ・ヴァルス(アレクサンドル・ギンジン編によるピアノ独奏版)
(3)ピアノ協奏曲ト長調
(4)「ザ・ランプ・イズ・ロウ」による即興演奏(ボーナス・トラック)
■Disc2
(1)口絵〜ピアノ5手
(2)グロテスクなセレナード
(3)古風なメヌエット
(4)亡き王女のためのパヴァーヌ
(5)水の戯れ
(6)ソナチネ
(7)ハイドンの名によるメヌエット
(8)鏡(全5曲)
(9)耳で聴く風景(全2曲)〜2台のピアノ
(10)メヌエット嬰ハ短調
(11)前奏曲イ短調
■Disc3
(1)クープランの墓(全6曲)
(2)夜のガスパール(全3曲)
(3)…風に(全2曲)
(4)マ・メール・ロワ(全5曲)〜ピアノ4手
(5)優雅で感傷的なワルツ(全8曲)
■Disc4 室内楽
(1)ヴァイオリン・ソナタ(遺作)
(2)ヴァイオリン・ソナタト長調
(3)フォーレの名による子守歌
(4)ツィガーヌ
(5)ピアノ三重奏曲
■Disc5 歌曲
(1)博物誌(全5曲)(ルナール詩)
(2)花のマント(グラヴォレ詩)
(3)大風は海から(レニエ詩)
(4)草の上(ヴェルレーヌ詩)
(5)紡ぎ車の歌(ルコント・ド・リール詩)
(6)5つのギリシャ民謡
(7)トリパトス(ギリシャ民謡詩)
(8)フランスの歌
(9)スコットランドの歌
(10)スペインの歌
(11)ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ(全3曲)
(12)マダガスカルの歌(全3曲)
■Disc6 歌曲
(1)イタリアの歌
(2)おもちゃのクリスマス(ラヴェル詩)
(3)ヘブライの歌
(4)2つのヘブライの歌
(5)ハバネラ形式によるヴォカリーズ・エチュード
(6)愛に死せる女王のためのバラード(マレ詩)
(7)聖女(マラルメ詩)
(8)暗く果てしない眠り(ヴェルレーヌ詩)
(9)何と打ち沈んだ!(ヴェラーレン詩)
(10)クレマン・マロの2つの風刺詩
(11)ロンサールここに眠る(ロンサール詩)
(12)夢(ファルグ詩)
(13)マラルメの3つの詩
フランソワ=グザヴィエ・ポワザ(P)

■Disc1:シモーネ・メネセス(指)フィルハーモニアO(1)(3)、イヴ・マルコット(ダブルベース)(4)、ヴァレンチン・リヒティ(ドラムス)(4)

■Disc2:ルイ・シュヴィッツゲーベル(P)(1)(9)、アナイス・カシエ(P)(1)

■Disc3:ルイ・シュヴィッツゲーベル(P)(4)

■Disc4:マイケル・フォイル(Vn)、ジェイミー・ウォルトン(Vc)(5)

■Disc5:トマ・ドリエ(Br)(1)(3)(11)(12)、ブレンダ・プパール(Ms)(2)(4)-(10)、
ヘレナ・マシェレル(Fl)(12)、コンスタンチン・マシェレル(Vc)(12)

■Disc6:シュザンヌ・ジェローム(S)(1)-(6)(13)、フローラン・カレール(Br)(7)、(9)-(12)、トマ・ドリエ(Br)(8)、
ロイク・シュナイダー、ナタン・カゾルツィ(Fl)(13)、パナギオティス・ジアンナカス、カンタン・シャルティエ(Cl)(13)、
ヴォーチェSQ(13)


録音:協奏曲:2023年9月5-6ヘンリーウッド・ホール(ロンドン)、
ピアノ独奏曲:2023年2月23日-3月4日ヌーシャテル・アール・ヴィヴァン・センター、
ピアノ・デュオ作品:2024年4月1-2日エルネスト・アンセルメ・スタジオ(ジュネーヴ)、
室内楽曲:2024年3月18-22日マーラー・ホール(ドッビアーコ)、
歌曲:2024年5月6-7日/ル・コロンヌ(パリ)、5月16-18日、6月15日/ヌーシャテル・アール・ヴィヴァン・センター
フランソワ=グザヴィエ・ポワザは1989年生まれのピアニスト。フランス、スイス、中国の血を引き、ジュネーヴとハンブルクでピアノを学んだ後、ジュリアードで仕上げました。PMF音楽祭のため12歳で初来日し、アルゲリッチやベレゾフスキーに激賞されました。
技巧派のポワザはこれまでオーケストラ曲の超絶技巧編曲を中心としたアルバムをリリースしてきましたが、今回ラヴェルに挑戦。それも歌曲や室内楽までピアノを伴う作品を制覇、6枚のディスクにまとめたもので、いくつかはアパルテ社より配信販売されていました。
ラヴェルのピアノ曲は大半が技巧的に難しく、まさにポワザ向き。切れ味抜群の指さばきを聴かせてくれます。共演陣も興味深く、ポワザの交遊の広さを示しています。協奏曲はブラジル出身の女性指揮者シモーネ・メネセス、ピアノ・デュオはポワザと同じく中国の血を引くルイ・シュヴィッツゲーベル、ヴァイオリンはマイケル・フォイル、Klartheレーベルからジャポニスム歌曲集をリリースして注目されたメゾソプラノのブレンダ・プパールらが参加。さらに「マラルメの3つの詩」ではヴォーチェSQも顔を見せています。
ポワザはジャズと武道が趣味で、ここでもジャズ・トリオと「ザ・ランプ・イズ・ロウ(亡き王女のためのパヴァーヌ)」による即興演奏を披露しています。今後の目の離せないピアニストと申せましょう。 (Ki)


Naive
V-8449(1CD)
golden dreams
スクリャービン:24の前奏曲 op.11
. ショパン:24の前奏曲 op.28
ファニー・アズーロ(P/YAMAHA CFX NO.6 559300)

録音:2024年3月4-7日
イタリア出身の音楽家一家に生まれたファニー・アズーロによる、ショパンとスクリャービンのアルバム。アズーロの音色は、イタリアの暖かさと色彩を感じさせま す。ボリス・ペトルシャンスキーに師事し、すでにラフマニノフの前奏曲のCDもリリースしております。このショパンとスクリャービンの前奏曲はいわば続編にあた るもの。
ショパンは1838-39年、スクリャービンは1888-1896年にかけて前奏曲を作曲しました。当然スクリャービンはショパンに影響を受けていますが、それでも 自由さも獲得しています。ショパンの天才とピアノの詩人と呼ばれる所以のすべてが凝縮されたプレリュード、そしてスクリャービンの初期作品でも群を抜いた傑作 であるプレリュードを、アズーロが一音一音慈しむように演奏しています。ショパンのプレリュードでは、ピアニストのマルセル・シャンピ(1891-1980)が使用し ていた譜面にもアズーロはあたっており、そこにはリストの言葉〈songes dores (Golden Dreams) 〉がシャンピの手で書かれており、これがアルバムのタイ トルにもなっています。 (Ki)

Passacaille
PAS-1117(1CD)
フェルディナント・ソル(1778-1839):ギター作品集
村人の幻想曲 Op.52
スペインのフォリア Op.15a(変奏とメヌエット)
「私が羊歯だったなら」の主題による序奏と変奏曲 Op.26
華麗なる幻想曲と変奏曲 Op.30
ギター・ソナタ ハ長調 Op.15b
6つのディヴェルティスメント Op.2より 第3番 アンダンティーノ
演奏会用小品 Op.54
モーツァルトの『魔笛』の主題による序奏と変奏曲 Op.9
24の練習曲 Op.35より 第17番モデラート
シャビエル・ディアス = ラトレ(G)
Guitare Blaise le Jeune, c.1830?1850restored by Carlos Gonzalez
Gut Strings by DamianDlugolecki, basses by Aquila Corde

録音:2022年
ギター音楽に革命を起こしたフェルナンド・ソル(1778-1839)。ハイドンの影響を思わせる均整の取れた古典音楽を土台としながら、華麗なテクニックによっ て立体的な音響を紡ぎ出し、ギターから交響的なサウンドを生み出します。このアルバムにはソルの最も美しい作品の数々が収められており、彼の作曲家としての 才気が遺憾なく発揮されています。19世紀の楽器を使って演奏されているのもポイントです。
シャビエル・ディアス=ラトレは1968年バルセロナ生まれ。エスペリオンXXIのメンバーとして活躍する他、コンチェルト・ヴォカーレ、ベルリン古楽アカデミー、 コンチェルト・ケルンなどでも演奏している名手です。 (Ki)

TOCCATA
TOCC-0737(1CD)
NX-B06
ユオザス・グルオディス(1884-1948):ピアノ曲集
ピアノ・ソナタ第1番嬰ハ短調「Patetico悲愴」(1919)
朝の歌(1920)
ピアノ・ソナタ第2番ヘ短調(1921)
Bells 鐘(1927)
10-24. 変奏曲 変ロ長調(1920)…世界初録音
ダウマンタス・キリラウスカス(P)

録音:2023年10月17日、2023年7月5日、2023年12月3日、2024年4月7日
作曲と教育活動を通じて20世紀前半のリトアニア音楽界に大きな貢献をしたユオザス・グルオディスのピアノ音楽 を紹介するアルバムです。リトアニアの民俗音楽に加えて、ラフマニノフ、スクリャービン、ショパン、ドビュッシー、レー ガー、R・シュトラウスらの影響を受けたグルオディスの作品は遅れてきた後期ロマン派とよびたくなるもの。4 楽章構成のソナタ第1番、3楽章のソナタ第2番ともに悲愴味を帯びた緩徐楽章の情感の濃さと躍動的で時にた たみかけるような急速楽章の対象が印象に残ります。演奏者のダウマンタス・キリラウスカスはチュルリョーニス芸術 学校を卒業後、ザルツブルクのモーツァルテウム大学で学び、欧州各国で演奏、特にベートーヴェン解釈で高い評 価を得ています。

ALPHA
ALPHA-1083(1CD)
魔法
リスト(サン=サーンス編):ピアノ・ソナタ ロ短調(2台ピアノ版)
ファリャ:火祭りの踊り(2台ピアノ版) 〜バレエ『恋は魔術師』
デュカス(作曲者編):魔法使いの弟子(2台ピアノ版)
ムソルグスキー(アルツィバーシェフ編):禿山の一夜(4手連弾版)
デュオ・ヤテコック【ナイリ・バダル(P)、アデライード・パナジェ(P)】

録音:2023年2月13-16日スタジオ・ド・ラ・ビュイソンヌ、ペルヌ=レ=フォンテーヌ、フランス
現代音楽を中心としたパフォーマンスが人気を呼び、フランスで大いに受けているデュオ・ヤテコック。「Les Boys」(ALPHA388)、「動物の 謝肉祭」(ALPHA749/LP ALPHA773)に続くALPHA3枚目のアルバムは、リストのピアノ・ソナタをサン=サーンスが2台ピアノに編曲し た版のほか、クラシックの名曲をずらっと並べて2台ピアノで演奏したたいへん楽しい一枚。息の合った2人の積極的な音楽表現が作品に魔 法をかけるように、その魅力を大きく引き立てています。なお「火祭りの踊り」の編曲については明記がありません。また「禿山の一夜」は連弾 用の編曲ですが、ここでは2台で演奏している模様です。

ALPHA
ALPHA-1076(1CD)

ALPHA-1077(2LP)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第5番、第6番 ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc)

録音:2023年5月サン=ピエール=オ=ノナン教会、シテ・ミュジカル=メス、メス(フランス東部ロレーヌ地方)
LP…331/3rpm1000組限定シリアルナンバー入り
RCAとNAIVEでのユニークかつ充実したディスコグラフィを築いた後、2020年にバッハ『無伴奏チェロ組曲』第1・2番を収録したアナログ盤を リリースしALPHAレーベルにデビューしたソニア・ヴィーダー=アサートン。2023年の後続巻(組曲第3・4番)まではフランス中部のノワルラック 大修道院の音響と一心同体の相性で収録されてきましたが、全曲録音シリーズ最後を飾る今回のアルバムは「バッハの組曲の最後の2編 を録音するならここだ」と直感したというロレーヌ地方メスの教会での収録です。かつてNAIVEでモンテヴェルディ作品を扱った独特なプログラ ムを披露した時に使った会場でもあり、その音響空間で綴られる一切こわばりのない自然な風格に満ちた充実のバッハ解釈は、何物にも代 えがたい豊かさに満ちています。今回も前作同様CDとアナログ同時発売。チェロという楽器を通じてバッハを探求する芸術体験の粋がここに 詰まっています。

ALPHA
ALPHA-1075(3CD)
リスト:巡礼の年(全曲) ロジェ・ムラロ(P、ハルモニウム)

録音:2023年10月ジェペット・スタジオ、ジュジ(フランス東部ブルゴーニュ地方)
17歳までサクソフォンを吹き独学でピアノを弾いていた後、パリ音楽院に入学しイヴォンヌ・ロリオ門下に才能を伸ばし、彼女のパートナーであ るメシアンの音楽にも深く親しむようになったフランスのピアニスト、ロジェ・ムラロ。超絶技巧のヴィルトゥオーゾ作品でも精緻なフランス近現代 曲でも深い解釈を聴かせるそのピアニズムは、度重なる来日公演と録音を通じて多くの人々を虜にしてきました。深い作品愛に裏打ちされ たリスト解釈はライヴでもCD録音でも話題を呼んでいますが、このたびリスト中期から後期にかけての作風変遷を象徴する充実曲集『巡礼 の年』全3巻を補遺『ヴェネツィアとナポリ』を含めて完全収録したアルバムがALPHAから登場。並外れたテクニックでパリを席捲した若き日、 ダグー伯爵夫人との3年にわたる逃避行の最中リストがスイスやイタリアで書き留めたスケッチをもとに後年再編され、断続的に刊行されたこ れらの曲集は、リスト特有の先進的和声とダイナミックな展開とが併存する難曲揃い。ムラロは作品の細部まで徹底して掘り下げた解釈を 機微あざやかな演奏に昇華させ、鍵盤から繰り出される響きの起伏を追いながら音楽を聴き深める喜びを堪能させてくれます。この連作を 「世界に及ぶ親しみ Intimite universelle」と表現し、作品への愛着を強く感じさせるムラロ自身のライナーノートも端的かつ興味深い内 容(仏・英・独語)。「異質さを際立たせるべく」ハルモニウム演奏で始まる「第3年」まで次々聴き進めずにおれない充実の録音です。


Laplace Records
LPDCD-116(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
フルート・ファンタジア
プーランク:廃墟を見守る笛吹の像
バーバー:「往き来る人々の歌」より 第2曲 白鳥
バーバー:カンツォーネ
ラヴェル:マ・メール・ロワ
ドビュッシー:夢想/星の夜
 小さな羊飼い
サティ:グノシエンヌ 第1番
 ジムノペディ 第1番
ビゼー:歌劇「カルメン」より 間奏曲
フォーレ:シチリアーナ 作品78
 パヴァーヌ
ラヴェル:フォーレの名による子守歌
サン・サーンス:ロマンス 変二長調
Op.37
ピエール=オクターヴ・フェルー:3つの小品より 第1曲 恋する羊飼い
大島ミチル:ICO -You Were There-
杉原夏海(Fl)、平尾有衣(P).

録音:2024年4月11-12日 玉村町文化センター, 群馬県
憂いのある曲を中心に構成された収録曲。そのチョイスのセンスがまずいい!そしてその憂いのニュアンスをまろやかな音色で再現。音の粒立ちをしっかり丁寧に感じつつ紡ぐ音色は、どんな荒んだ心も溶かすこと必至。特に「ジムノペディ第1番」のテンポの感じ方、フレージングの湿度と温度の的確な捉え方、とかく作品のデリカシーを汚す編曲が多いフォーレのパヴァーヌでの美しい静謐、サン・サーンスの清々しさは聴きものです!【湧々堂】

Solo Musica
SM-470(1CD)
バッハ:コラール前奏曲 われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ BWV639(F. ブゾーニ編)
バッハ:いざ来ませ、異邦人の救い主よ BWV 659(F. ブゾーニ編)
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004-シャコンヌ(F. ブゾーニ編)
シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D664
シューマン:3つの幻想小曲集 Op. 111
アリヤ・トゥレタイェヴァ(P)

録音:2024年1月6-7日、13-14日
カザフスタンのアルマトイに生まれ、ケルンを拠点に活動するアリヤ・トゥレタイェヴァが最も身近に感じる曲を選ん だアルバム。幼い頃「ロ短調ミサ」に深い感銘を受けて以来、バッハの音楽が幸せや悲しみを共有し、挫けずに 前進する力を与えてくれるという彼女にとって、その音楽はアルバムの核心。加えてシューベルトとシューマンの2 作は常に喜びをもたらしてくれる存在です。トゥレタイェヴァはドイツのケルン音楽舞踊大学でパヴェル・ギリロフの もとで学び、2010年に修士号を取得。2013年にはザルツブルクのモーツァルテウム大学の博士後期課程を 最高評価で修了し、現在はソリストとしてだけでなく、室内楽奏者としても活動しています。
Solo Musica
SM-462(1CD)
スペインの鏡〜 ファリャ、ドビュッシー、ラヴェル
ファリャ:4つのスペイン小品
ファリャ:ドビュッシーの墓のために
ドビュッシー:版画
ラヴェル:組曲『鏡』より
  悲しい鳥たち
 鐘の谷
 道化師の朝の歌
ギタルプ・デュオ
マウリツィオ・グランディネッティ(G)
コンスエロ・ジュリアネッリ(Hp)

録音:2023年10月2-5日
ドビュッシー、ラヴェル、ファリャの音楽には多くの共通の要素があり、とりわけイベリアの地に触発された音楽とピ アノという楽器は、彼らが活発に芸術的交流を行う基盤となりました。このアルバムでは、彼らのイベリア風のピ アノ曲をギターとハープで演奏しています。実際、ラヴェルはペルルミュテールが『鏡』を演奏する際、特定のパッ セージを「ギターやハープのように」弾くよう伝えたとされ、ファリャは「ドビュッシーはギターを使うことなくギターの特 徴を見事に描写している」と述べるなど、これらの作品は、ギターとハープとの親和性が高いものばかりです。 マウリツィオ・グランディネッティは、ソリスト、室内楽奏者、即興演奏者として活躍しているギタリストで、これまで ヨーロッパ、ブラジル、アメリカ、そして中国のコンサートホールで演奏してきました。コンスエロ・ジュリアネッリは バーゼル室内Oの首席ハープ奏者。ミレラ・ヴィタやウルスラ・ホリガーに学び、オーストリアのフェルトキル ヒで14年間ハープの教授を務めるなど教師としても活躍しています。

Orchid Classics
ORC-100338(1CD)
シューマン:謝肉祭 Op.9
 ウィーンの謝肉祭の道化 Op.24- 間奏曲
 子供の情景 Op.15
エドナ・ステルン:35. To-nal or not to-nal Op.1
エドナ・ステルン(P)

録音:2023年9月27日
ピアニストで、王立音楽大学の教授を務めるエドナ・ステルン。ORCHID CLASSICSレーベルから発売されたアル バムはどれも高く評価され、とりわけフランスの作曲家モンジュルーの「ソナタと練習曲」(ORC100063)は2017年 『グラモフォン誌』の年間批評家賞を受賞しています。 このアルバムでは若きシューマンの意欲作『謝肉祭』と『子供の情景』、そして彼女自身の作品を収録。ステルンは、 シューマンの分身である「フロレスタン」と「オイゼビウス」それぞれの性格を弾き分けています。最後に収録された自作 の「To-nal or not to-nal」は調性か無調かの意味を持ち、シューマンへのオマージュであるとともに、調性音楽と 無調音楽、どちらで作品を書くべきかと自分自身への問いかけから生まれた10分弱の魅力的な作品です。

Grand Piano
GP-952(1CD)
セリム・パルムグレン(1878-1951):ピアノ作品全集 第8集
SOLSKEN GENOM TARAR 涙の向こうに差し込む太陽 SP263(1946)
3つの小品 Op.71(1920もしくは初期)
6月 SP120(1922もしくは初期)
ヘルシンキ・オールドボーイズ連隊名誉行進曲 SP80(1919)
憂鬱な練習曲 SP125(1937もしくは初期)
速いパッセージによる練習曲 SP123(1937もしくは初期)
陽気な練習曲 SP84(1937もしくは初期)
アレグレット SP2(1921もしくは初期)
コン・ソルディーノ SP30(1921もしくは初期)
夢の歌 SP45(1921もしくは初期)
演奏会用練習曲 SP59(1938もしくは初期)
スパークス、演奏会用練習曲 SP71(1907もしくは初期)
演奏会用練習曲 SP31(1894)
田舎の踊り SP32(1922もしくは初期)
田舎のメヌエット SP33(1922もしくは初期)
3つのピアノ小品 Op.45(1914もしくは初期)
10の小品 Op.79(1921-22)
4つの小品 Op.88(1928)
3つの小品 Op.83(1924)
ヨウニ・ソメロ(P…Steinway Model D)

録音:2023年5月2-3日
トラック1を除き、全て世界初録音(トラック1はSTEREOによる世界初録音)
北欧の抒情と洗練された西欧的な感性から生まれたピアノ曲が日本でも人気のあるパルムグレン。 フィンランドのピアニスト、ヨウニ・ソメロによる全曲録音シリーズの第8集は収録曲のほとんどが世界初録音です。(冒頭の「Solsken genom tarar 涙の向こ うに差し込む太陽」のみ、1950年に作曲家自身がフィンランドのラジオ放送のためにスタジオ録音を行っています)。アルバムにはヴィルトゥオーゾのための演奏 会用練習曲から、彼の友人で、たびたび共演を行ったパーシー・グレインジャーに捧げられた、驚くほどの多様性を持つ「10の小品」 Op.79、そして自身の歌曲をピアノのために編曲した「6月」の他、初期の作品も多数収録されており、パルムグレン愛好家にとっても新たな発見の旅となるでしょう。
Grand Piano
GP-944(1CD)
カレイドスコープ - 現代女性作曲家によるピアノ作品集
ドブリンカ・タバコヴァ(1980-):夜想曲(2008)
ガブリエラ・オルティス(1964-):練習曲3、ヘスサ・パランカレスへのオマージュ(2007)
ンケイル・オコイエ(1972-):アフリカのスケッチ - 第2曲 夕暮れ(2003-04)
スアド・ブシュナック(1982-):インプロヴィゼーション(2001-02)
菅野ようこ(1964-):花は咲く(2012)(P版2015)
タニア・レオン(1943-):トゥンバオ(2005)
キャロリン・モリス(1970-):ブルー・オーシャン(2020)
田中カレン(1961-):ウォーター・ダンス - 第3曲 Very lightly, like a harp(2008)
クラウディア・モンテーロ(1962-2021):ブエノスアイレス、目覚めと夢
ジュリア・ウルフ(1958-):イヤリング(2000)
キャロライン・ショウ(1982-):ギュスターヴ・ル・グレイ(2012)
カルメ・ロドリゲス(1996-):Alala das paisaxes verticais(2021)…世界初録音
イサベル・ドバロ
(P…Steinway B-211)
Estudio Uno, マドリッド(スペイン)

録音:2023年9月4-6日
スペインのピアニスト、イサベル・ドバロの「カレイドスコープ」と題されたアルバム。日本でおなじみの菅野ようこや 田中カレンをはじめ、ピューリッツァー賞受賞者のジュリア・ウルフやラテン・グラミー賞にノミネートされたガブリエ ラ・オルティスなど、国際的に評価の高い女性作曲家たちの作品を収録、いずれもドバロが敬愛する人物で、 その作品はさまざまな大陸の文化、伝統から生まれたものです。 イサベル・ドバロは、数々のコンクールで入賞経験を持ち、現代音楽の擁護者としても活躍しています。特に女 性作曲家たちの多くの作品を初演し、Women Now Conferenceではスペインのレティシア王妃や映画プ ロデューサーのキャスリーン・ケネディと共に講演を行いました。2016年には、メゾ・ソプラノのアンナ・トンナと共 に、世界中の女性作曲家の作品を広めるための「Women in Music Project」を立ち上げるなど、幅広く 活動しています。
Grand Piano
GP-923(1CD)
ファイク・ベイ・フランツ・デッラ・スッダ(1859-1940):ピアノ作品集
1. In der Hangematte ハンモックの中で(1910)
2. マズルカ ト長調(1909)
3. マズルカ=カプリース イ長調(1909)
4. メヌエット ニ長調(1910)
5. ラセルタ、小さなワルツ(1910)
6. 子守歌(1910)
7. Resignation 諦め(1910)
8. バラード ハ短調(1910)
9. 小さなワルツ第2番ハ長調(1896)
10. オーバード 変ホ長調(1904)
11. 田舎のマズルカ 嬰ハ短調(1910)
12-14. ヴェネツィア(1913)
15. ワルツ 変ニ長調(1910)
ゼイネプ・ユチバシャラン(P…Steinway Model D)

録音:2023年10月18-19日
※全て世界初録音
トルコ出身のピアニスト、作曲家、ファイク・ベイ・フランツ・デッラ・スッダの作品集。彼はフランツ・リストの弟子 で、リストは彼を親しみを込めて「デア・パシャ」と呼んでいました。当時「最も注目すべき、優雅で輝かしいピア ニスト」として称賛された彼の作品は、一見サロン風の優雅な雰囲気を備えていますが、実際には旋律や和 声、リズムに工夫が凝らされた独創的なもので、軒並み出版されるなど高い人気を誇りました。そんなデッラ・ スッダの作品を取り上げたのが、トルコ出身のピアニスト、ゼイネプ・ウチュバシャランです。彼女は幼少期から音 楽教育を受け、ブダペストのリスト音楽院やフライブルク音楽大学、南カリフォルニア大学で学び、数々の国際 的なコンクールで受賞しています。これまでにリスト、シューベルト、モーツァルトの作品のほか、トルコの作曲家サ イグンの作品も録音しており、いずれも高く評価されています。

OUR recordings
OU-8.226923(1CD)
ニールセン:歌劇「サウルとダヴィデ」より
  第4幕の前奏曲 Allegro burrascoso
 戦いの音楽と終幕 Allegro violente
  交響曲第3番ニ短調「広がりの交響曲」 Op. 27
ニルス・ヨルゲンセン/カール・ニールセン:Hojby Riffle Club March (クリストファー・ヒュルディ校訂)
リグ・サンベア(P)
クリストファー・ヒュルディ(P)

録音:2023年10月9-11日
全て世界初録音
ニールセンの交響曲第3番「広がりの交響曲」は、1910年から1911年にかけて作曲され、翌年1912年にニールセン自身の指揮によるデンマーク王立管 弦楽団によって初演されました。同時に、ニールセンは4手ピアノ用の編曲も行い、オーケストラのフルスコアとともに出版契約が結ばれましたが、何らかの事 情で4手ピアノ版のみの出版が実現しませんでした。当盤は、未出版のまま残されていた自筆譜による初録音となります。 また、このアルバムには、ニールセンがピアノ連弾用に編曲した歌劇「サウルとダヴィデ」からの2曲と、ティヴォリ遊園地のアーカイブから最近発見された、ニール センの父ニルス・ヨルゲンセンが作曲し、ニールセンが4手ピアノ用に編曲した「Hojby Riffle Club March ホイビーライフルクラブ行進曲」をヒュルディが校 訂したという珍しい曲も収録されています。

Challenge Classics
CC-72980(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2-1
ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2
ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3
ロベルト・プロセッダ(フォルテピアノ/コンラート・グラーフ製作(1820年 /2023年修復))

録音:2024年6月12〜14日/ムジカフェリックス・スタジオ、プラート(イタリア)
タリアの名手ロベルト・プロセッダがChallenge Classicsに初登場!期待の第1弾はベートーヴェンの初期ピアノ・ソナタをフォルテピアノで録音しました! 使用楽器は名だたる作曲家がその響きに魅了され、当時最高のフォルテピアノ製作者と謳われたウィーンの名工、コンラート・グラーフ(1782-1851)の手によ る1820年製のフォルテピアノ。2023年に修復された銘器です。プロセッダの近年の研究成果ともいえる、若きベートーヴェンの作品を新鮮な響きでお届けし ます。 (Ki)
「ベートーヴェンのソナタの解釈について、何か新しいこと、興味深いこと、そして「真実」を語ることはできるだろうか?数多の名録音のほとんどがモダンピア ノでの録音であることから、私は歴史的な楽器でベートーヴェンを録音するという選択は必然であり、私を含めモダンピアノで聴き慣れた一種の「危険性」から解 放され、より個性的な解釈の探求になりうると考えた。私はベートーヴェンのソナタ作品2を演奏するのに「正しい」楽器と「間違った」楽器があるとは思わない。 重要なのは音楽的な結果です。私は1795年から1800年製までの多くのレプリカを演奏し、初期ベートーヴェンの響きと表現世界に近づこうと努力した。こ の度2023年に修復されたグラーフのフォルテピアノ(No.429)で演奏・録音する機会を得ることができた」(ロベルト・プロセッダ)

MARSTON
MAR-52076-2(2CD)
録音されたピアニズムのランドマーク第3集
【CD1】 (78:26)
[01] イントロダクション(アナウンス)
[02] チャイコフスキーの協奏曲 第1番変ロ短調 第1楽章から有名な旋律
[03] ナサニエル・デット:イン・ザ・ボトムズ組曲 第3番舟歌
[04] ナサニエル・デット:マグノリア組曲 第4 番マミー
[05-07] ショパン:ピアノ協奏曲 第2番ヘ短調 Op.21

[08] アデリーナ・デ・ララがクララ・シューマンに学んだ日々を語る。
[09-11] シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54

【CD2】(79:56)
[01] バッハ(1685-1685):イギリス組曲 第6番ニ短調 BWV811より ガヴォ
ット ニ短調とミュゼット ニ長調
[02] バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第 2巻 BWV881より 前奏曲とフーガ
ヘ短調
[03] ヘンデル:組曲 第7番ト短調 より アレグロ
[04] ヘンデル:組曲 第14番ト長調 より アレグレット
[05] パラディエス(1707-1791):ソナタ 第6番より トッカータ
[06] メンデルスゾーン:6つの子供の小品 Op.72-2アンダンテ・ソステヌート 変ホ長調
[07] ヴォルデマール・バルギール(1828-1897※クララ・シューマンの異父弟):バガテル Op.42
[08] ニルス・ゲーゼ:リンゲルタンツ イ短調 Op. 36-4
[09] シューマン:子供のための3 つのピアノ・ソナタ Op.118-4第1
番〜ロンドレット
[10] シューマン:アラベスク Op.18
[11] エミーリエ・マイヤー(1812-1883):練習曲 Op.149-5グレース
[12] ラヴェル:ソナチネより第2 楽章 メヌエット
[13-18] バッハ(1685-1685):パルティータ第2 番ハ短調 BWV826
[19-28]テオドール・レシェティツキとのレッスンについて語り、短い音楽の抜粋を演奏。
[19、21、23、25、27] グッドソンによる解説
[20]シューマン:花の曲 変ニ長調 Op.19※抜粋
[22]シューベルト:即興曲 変イ長調 D.899第4番
[24]ブラームス:ソナタ 第3 番ヘ短調 よりスケルツォ ※抜粋
[26]ブラームス:カプリッチョ ロ短調 Op.76-2 ※抜粋
[28]モーツァルト:ソナタ イ長調 K.331より第1楽章 ※抜粋
[29]ソプラノ歌手ネリー・メルバとの友情について語り、彼女に伴奏したリムスキー=コ
ルサコフ作曲の「インドの歌」から数小節を実演。
【CD1】 (78:26)
[02] アンドレ・コステラネッツ(指)オーケストラ
シモン・バレル(P)
録音:1943年10月17日「The Pause That Refreshes」CBS 局(ニューヨーク市)
[03] [04] ナサニエル・デッ(P)
録音:「The Broome record label」のための録音から(1919 年)
[05-07] セルゲイ・クーセヴィツキー(指)ボストンSO
ヤン・スメテルリン(P)
録音:1936年2月8日ボストンのシンフォニー・ホール、NBC が放送した公開コンサートより
[09-11] イアン・ホワイト(指)BBC スコティッシュO
アデリーナ・デ・ララ(P)
録音:1951年5月29日(BBC 放送より)

【CD2】(79:56)
[01] -[18] エルシー・ホール(P)
録音:[01-12]1963年4月26日ドイツ、アンバッハ、ブルース・ハンガーフォードの自宅で
行われたプライベート録音から
[13-18]1930年11、12月「The Gramophone Company」(ロンドン)のヘイズ、スタジオA
[19-28]キャサリン・グッドソン(P)
録音:[19-28]1952年7月3日BBC 放送音源から、[29] 1954年BBC 放送音源から
音楽的/歴史的に重要なコレクター向け音源を集めたシリーズの第3 巻。ピアノ・ソロ、協奏曲、語りによる回想録で構成。 セットの目玉は放送から抜粋した2つの協奏曲の演奏。1936 年の放送から、ポーランドのヤン・スメテルリンのピアノとセル ゲイ・クーセヴィツキーが指揮するボストンSOの共演による[05]-[07]ショパン:ピアノ協奏曲 第2番はこの作品の最も 古いライヴ録音。1950 年のBBC 放送から、[09]-[11]シューマン:ピアノ協奏曲はその約60 年前にクララ・シューマンから直 接この曲を学んだアデリーナ・デ・ララによるもの。ロシアの偉大なピアニスト、シモン・バレレが演奏するのは[02]チャイコフス キーの協奏曲 第1番第1楽章のテーマを7分間にまとめたもので、コカコーラがスポンサーとなっているラジオ番組のた めに書かれたもの。 ピアノ・ソロではアフリカ系アメリカ人のコンポーザー・ピアニスト、ナサニエル・デットが 1919年に作曲した自作曲やオースト ラリアに生まれて南アフリカへ移住したエルシー・ホールの演奏を収録。英国人ピアニストのキャサリン・グッドソンが語る、オ ーストラリアの自宅でDIVA ネリー・メルバと過ごした1 週間についての話も必聴。

BIS
BISSA-2660(1SACD)
カントロフ〜ブラームスとシューベルト
ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 Op.1
シューベルト(リスト編):歌曲集
 12の歌 S.558より第11曲「さすらい人」(D 489)(1816/1837-38)
 ミュラー歌曲集 S.565より第2曲「水車屋と小川」(D 795/19)(1823/1846)
 12の歌 S.558より第7曲「春の想い」(D686)(1820-22 /1837-38)
 白鳥の歌 S.560より第1曲「町」(D957/11)(1828 /1838-39)
 白鳥の歌 S.560より第4曲「海辺にて」(D 957/12)(1828/1838-39)
シューベルト:さすらい人幻想曲 ハ長調 D760(1822)
アレクサンドル・カントロフ(P/スタインウェイD )

録音:2023年2月4〜7日(セッション)、2023年3月30日(ライヴ)/ヌーシャテロワ芸術センター内音楽ホール、ラ・ショー=ド=フォン(スイス)
パリオリンピック2024開会式における演奏でも話題となったアレクサンドル・カントロフ。ブラームス・シリーズの締めくくりとして ピアノ・ソナタ第1番とシューベルトを組み合わせたアルバムをリリース。2023年来日公演でも演奏したプログラムです!
1997年生まれのアレクサンドル・カントロフは父親譲りの音楽的才能の持ち主。16歳のときにはナントおよびワルシャワでのラ・フォルジュルネでシンフォ ニア・ヴァルソヴィアと共演し、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を披露。そして2019年に開催された16回チャイコフスキー国際コンクールでフ ランス人としてはじめて優勝。本選ではチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番を演奏し、有名な第1番を上回る高度なテクニックを要する難曲をコンクールの 場で見事に披露したことでも話題となりました。
「作品1」ながら実際はピアノ・ソナタ第2番 Op.2、スケルツォ Op.4よりあとに作曲されたブラームスのピアノ・ソナタ第1番。若きブラームスの野心 と情熱から生まれた大作で、技巧面はもちろんのこと表現面においても難曲とされますが、カントロフの奥深い感情表現で圧倒的な演奏を披露しています。シュー ベルトは「さすらい人幻想曲」とリスト編の歌曲から5曲を録音。「さすらい人幻想曲」では全く乱れぬ驚くべき技巧で圧倒。歌曲編曲作品では情感豊かな演 奏で聴き手に大きな感動を与えます。 (Ki)

フォンテック
FOCD-20140(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

バレエレッスンCD〜MUSIC FOR BALLET CLASS VOL.3
1. Warm up in416×8+8Can We talk (by Baby Face)
2. Plies in316×4+8Violin Concerto op.47-II (by J.Sibelius)
3. Plies In316×4+8I Loves You Porgy (by G.Garshwin)
4.5. Degages a terre in416×4+16The Man I Love + Rhapsody in Blue (by G.Garshwin)
6. Degages en5me in416×4+16Raindrops Keep Fall on My Head (by B. Bacharach)
7. Degages en5me in416×4+16La La means I Love You (by T.Bell, W.Hart)
8.9. Degages rapide in416×4Beautiful Love (by V.Young)
10.11. Degages en l'air lent in316×4+16 All the Things You Are (J.Kern)
12. Degages en l'air rapide in416×4+16 Libertango (A.Piazzolla)
13. Degages en l'air rapide in416×4Golliwogg's Cake-Walk (by C.Debussy)
14. Balancoire en cloche in316×4Improvisation (by J.Hata)
15. Ronds de jambe a terre in316×2+32A la maniere de Bolodine (by M. Ravel)
16. Ronds de jambe a terre in316×2+32Melancolie (by F.Poulenc)
17. Fondus in416×4Alfie (by B. Bacharach)
18. Ronds de jambe en l'air in316×4Second Waltz from Jazz Suite No.2(by D.Shostakovich)
19. Battements Frappes in416×4+16Hungarian Rhapsody No.2(by F.Liszt)
20. Battements Frappes in416×4+16 James Bond Theme (by M. Norman)
21. Adage In316×4From ''Clair de Lune'' (by C.Debussy - J.Hata)
22. Adage in316×4Spartacus Adagio of Spartacus and Phrygia (by A.Khachaturian)
23. Grands battements in416×4Sympathique -Je ne veux pas travailler- (by T.M.Lauderdale)
24. Releves in316×4My Wild Irish Rose (by C.Olcott)
25. Stretch in416×4Heal the World (by M.Jackson)
26. Balance or Ronds de jambe a terre in3 16×4Bunte Blatter III (by R. Schumann)
27. Adage in316×4Un bel di, Vedremo ''Madama Butterfly'' (by G. Puccini)
28. Degages a terre in216×4Joy Spring (by C.Brown)
29. Fontus In316×2Valse op.69-1''L'adieu'' (by F.Chopin)
30. Pirouettes sur place in416×10Hesitation-Tango ''Souvenirs'' (by S.Barber)
31. Pirouette en diagonal in316×8Improvisation (by J.Hata)
32. Grands battements in316×2Etude op.355-36 (by C.Czerny)
33. Changements de pieds in216×4Improvisasion (by J.Hata)
34. Petite Batterie1in616×8Violin Concerto Op.47-III (by J.Sibelius)
35. Petite batterie2in416×16Sway (by D. Demetrio)
36. Petite batterie3in216×8Improvisation (by J.Hata)
37. Sissonnes in316×8Valse a Mille Temps (by J.Brel)
38. Grands sauts in316×9Cinderella Waltz Act I (by S.Prokofiev)
39. Pointe work (Female) in316×4Variation II Bayadere (L.Minkus)
40. Manege and diagonal turns (Male) in3 16×4Dance of Prince ''Cinderella'' (by S.Prokofiev)
41. Coda ou fouettes, Manege in416×8Improvisation - Traviata (G. Verdi - J.Hata)
42. Grand Adage in318e Variation ''Rhapsody on a Theme of Paganini'' (by S.Rachmaninov)
秦 絢子(P)
バレエピアニスト秦絢子のレッスンCD「MUSIC FOR BALLET CLASS VOL.3」。 彼女がバレエ団やガラ公演などで演奏した曲目からジ ャズや思わず口ずさんでしまうような曲も盛り込んだ 多彩な1枚。今作は特にアレンジにもこだわっており、 エクササイズによって、いろんなリズムの可能性が広 がることを期待しています。また、最終曲には、特に 思い入れのあるラプソディのアダージョを原曲に近い 形で、オーケストラとピアノを一つにまとめて演奏し ています。

Lyrita
SRCD-2423(2CDR)
ジョージ・ロイド:ソロ&デュオ・ピアノ作品集
(1)オーバード/夕べ/サマルカンドを抜ける道
(2)ユリの葉とキリギリス/裸のサルの変容
(3)子守歌/アフリカの聖堂/攻撃的な魚/聖アントニーと物乞い/サマルカンドを抜ける道
(1)アンソニー・ゴールドストーン(P)、キャロライン・クレモウ(P)
(2)キャスリン・ストット(P)
(3)マーティン・ロスコー(P)

録音:1987年〜1996年、ヘンリー・ウッド・ホール(イギリス)/聖バルナバ教会(イギリス)/セント・ジョン・ザ・バプティスト教会(イギリス)
イギリスの老舗レーベルLyritaが贈る、ブリテンと同年に生まれ、戦禍を乗り越えて20世紀のイギリスで活躍した作曲家ジョージ・ロイドの録音アーカイヴ集。このディスクにはロイドの珍しいピアノ作品を収録。鍵盤楽器よりも弦楽器を好んだロイドですが、妻のナンシーによる説得でピアノ協奏曲を書いた時から劇的に心境が変化し、ソロ、デュオのためのピアノ作品を書くようになったといいます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

ALTO
ALC-1481(1CD)
エイミー・ビーチ:ピアノ作品集
バラード 変ニ長調 Op.6/ワルツ・カプリース Op.4/夜想曲 Op.107/前奏曲とフーガ Op.81/4つのスケッチ Op.15/夕べのツグミ Op.92-1/朝のツグミ Op.92-2/アイルランドの旋律による2台のピアノのための組曲 Op.104*
ヴァージニア・エスキン(P)、
キャスリーン・スポヴェ(P)*
アメリカ人女性作曲家で交響曲をオーケストラで最初に演奏されたエイミー・ビーチによるピアノ作品集(KOC-H原盤)。彼女のピアノ作品の中でも特に好まれている作品を取り上げています。

Eudora
EUDSACD-2408(1SACD)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集〜K.333他
ピアノ・ソナタ第18番ニ長調 K.576/ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333/ピアノ・ソナタ第16番ハ長調 K.545/ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457
ジュゼップ・コロン(P)

録音:2023年4月3日ー5日、サラゴサ・オーディトリアム、モーツァルト・ホール(スペイン)
スペインの高音質レーベル、Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド仕様による新たなアルバムは、スペイン・ピアノ界の巨匠、ジュゼップ・コロンが弾くモーツァルトのピアノ・ソナタ集。
コロンは、バルセロナ市立高等音楽院で巨匠ジョアン・ギンジョアンのもとで研鑽を積み、多くの国際コンクールで優勝。1998年、スペイン文化省から国家音楽賞を受賞し、1980年にはショパン国際ピアノコンクールの審査委員を務めています。また、2025年の仙台国際音楽コンクールの審査員も務める予定です。
本アルバムで取り上げているモーツァルトのソナタは、各ソナタの原楽章の間に間奏曲を織り交ぜるという興味深い内容となっています。楽章と楽章の間に間奏曲を挿入する習慣は、20世紀初頭にはまだ流行して
いたものの、この録音では、ジュゼップ・コロンの卓越した音楽性による解釈で、これまでに多くの音楽家たちによって演奏されてきたソナタを新たな新鮮さと想像力の大胆さで聴衆に伝えます。
フォーマットはSACD Stereo/MultichannelとMQA-CDのハイブリッドを採用しており、CD層はMQA対応機器を使用することにより、ハイレゾ音源として再生することができます。

Eudora
EUDSACD-2407(1SACD)
月の姉妹
エレーヌ・ド・モンジュルー
(1764-1836):「ピアノ教育のための完全教程」 より 練習曲第37番ト長調、練習曲第111番ト短調
ファニー・メンデルスゾーン(1805-1847):12の性格的小品 「1年」 よりY.6月、\.9月
エイミー・ビーチ(1867-1944):ピアノのための2つの小品 Op.92
ナディア・ブーランジェ(1887-1979):ピアノのための小品
アリシア・デ・ラローチャ(1923-2009):祭り*
イルミナダ・ペレス(b.1927):天国からの七姉妹(Pとエレクトロアコースティックのための)*
スサーナ・ゴメス・バスケス(b.1995):間奏曲*
クラウディア・モンテーロ(1962-2021):ロンド*
フローレンス・プライス(1887-1953):黒人幻想曲第1番ホ短調
スサーナ・ゴメス・バスケス(P)

録音:2023年7月11日-13日、サラゴサ・オーディトリアム、モーツァルト・ホール(スペイン)
*世界初録音
2006年にスペイン国立音楽院でデビューして以来、現在の音楽シーンでもっとも期待されている若手ピアニストの一人として活躍する、スサーナ・ゴメス・バスケス。
女性へと捧げられた、あるいは女性によって作曲されたまばゆい小品で構成された「Ad Illam(彼女へ)」(EUDSACD2104)に続くEudora第2弾は、メキシコで活躍したシュルレアリスム(超現実主義)の画家、レオノーラ・キャリントンが描いた「月の姉妹」にインスパイアされたアルバム。このアルバムに登場する作曲家たち(モンジュルー、F.メンデルスゾーン、ビーチ、ラローチャ、N.ブーランジェ、プライス、モンテーロ、ペレス、スサーナ・ゴメス・バスケス)は、プレアデス、つまり七姉妹に喩えられており、国籍や文化が異なっていても、この魅力的な音楽の旅を通して私たちを結びつけてくれる女性作曲家たちへの頌歌です。
フォーマットはSACD Stereo/MultichannelとMQA-CDのハイブリッドを採用しており、CD層はMQA対応機器を使用することにより、ハイレゾ音源として再生することができます。

Quartz
QTZ-2153(1CD)
変容の芸術〜C.P.E.バッハ、ハイドン、モーツァルト
C.P.E.バッハ:ファンタジア ハ長調 H.284
 スペインのフォリアによる12の変奏曲 H.263
ハイドン:ファンタジア ハ長調 Hob.XVII:4、
 変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6
モーツァルト:アレグレットによる12の変奏曲 変ロ長調 K.500、
 ファンタジア ハ短調 K.475
エリザヴェータ・ミラー(フォルテピアノ)
※使用楽器:クリス・マーネ製作、アントン・ヴァルター1795年製モデルのレプリカ

録音:2018年12月20日-24日
ハープシコード、フォルテピアノ、ピアノに加え、クラヴィコードやオルガンなども演奏する真のインスピレーションに溢れたマルチ鍵盤楽器奏者、エリザヴェータ・ミラーのデビュー・アルバム。
古典派および前古典派に花開いた「ファンタジア(幻想曲)」と「変奏曲」をそれぞれ1曲ずつ収録し、C.P.E.バッハ、ハイドン、モーツァルトが描いた偉大な「変容の芸術(The Art of Transformation)」を披露します。

PARNASSUS
PACD-960934(2CD)
ザ・ベル・テレフォン・アワーでのマイケル・レビン 1954-62
クライスラー:愛の悲しみ/ノヴァーチェク:無窮動/ラフマニノフ(クライスラー編):パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43より 第18変奏/ヨゼフ・スーク:ブルレスカ Op.17-4/チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35より フィナーレ/メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64より フィナーレ/マスネ:エレジーOp.10-5*/ドヴォルザーク(クライスラー編):スラヴ舞曲ホ短調 Op.72-2/クライスラー:狩り/ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77より フィナーレ/メンデルスゾーン(ジョゼフ・アクロン編):歌の翼に Op.34-2/クロール:バンジョーとフィドル/サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20/カール・エンゲル(エフレム・ジンバリスト編):貝殻/メンデルスゾーン(ハイフェッツ編):無言歌 より 甘い思い出 Op.19-1/プロコフィエフ(ハイフェッツ編):3つのオレンジへの恋 Op.33より 行進曲/サン=サーンス(イザイ編):ワルツ形式の練習曲による奇想曲 Op.52-6/ヨハン・ブランドル(クライスラー):オールド・リフレイン/チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35より 第1楽章/サラサーテ:アンダルシアのロマンス Op.22-1/ヴィエニャフスキ(サラサーテ編):カプリス イ短調/ブルッフ:スコットランド幻想曲 Op.46 より 第3楽章、第4楽章/ゴドフスキー(ハイフェッツ編):古きウィーン/ガードナー:籐の茂みより/サラサーテ:ハバネラ Op.21-2/ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 Op.26より フィナーレ/バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043より 第1楽章**
マイケル・レビン(Vn)、
ベル・テレフォン・オーケストラ、
ドナルド・ヴォーヒーズ(指)、
ブライアン・サリヴァン(T)*、
ジノ・フランチェスカッティ(Vn)**

録音:1954年〜1962年
1940年から1958年までNBCラジオネットワークで放送されていた伝説的なコンサート番組「ザ・ベル・テレフォン・アワー」。そこにマイケル・レビンが出演した際の録音から、1954年〜1962年の演奏を収録しました。毎週800万人〜900万人に聞かれていたという大人気番組で視聴者を夢中にさせたマイケル・レビンの至芸をお楽しみください。最後にボーナス・トラックとしてジノ・フランチェスカッティとの共演によるバッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調」の第1楽章を収録しています(このトラックのみザ・ベル・テレフォン・アワーの録音ではありません)。
PARNASSUS
PACL-95015(1CD)
クライスラー:アンコール&作編曲集1926-1938
メンデルスゾーン:五月のそよ風*/シグマンド・ロンバーグ:我が心に君深く/ドビュッシー(ガストン・ショワネル編):小舟にて/ドビュッシー(アーサー・ハートマン編):亜麻色の髪の乙女/エルンスト・フォン・ドホナーニ:牧歌 より モルト・ヴィヴァーチェ(抜粋)/伝承曲:まるでバラのようにすばらしい*/エセルバート・ネヴィン:ロザリオの祈り*/ドヴォルザーク:インディアン・ラメント*/ドヴォルザーク:我が母の教えたまいし歌*/アーヴィング・バーリン:ブルー・スカイズ*/クライスラー:シンコペーション/クライスラー:ウィーン風小行進曲/ビゼー:「アルルの女」第2組曲 より間奏曲*/クライスラー:ルイ13世のシャンソンとパヴァーヌ(ルイ・クープランの様式による)/シューベルト:ロザムンデのバレエ*/クライスラー:道化役者のセレナード/グラズノフ:スペイン風セレナーデ*/ヨハン・ブランドル:オールド・リフレイン*/クライスラー:ディッタースドルフの様式によるスケルツォ/リムスキー=コルサコフ:歌劇「金鶏」 より 太陽への讃歌*/ファリャ:歌劇「はかなき人生」 より スペイン舞曲*/リムスキー=コルサコフ歌劇「サトコ」 より インドの歌*/ポルディーニ:踊る人形*/クライスラー:ジプシーの女/クライスラー:中国の太鼓
*クライスラー編
フリッツ・クライスラー(Vn)、
アルパード・シャーンドル(P)、
カール・ラムソン(P)、
ミヒャエル・ラウハイゼン(P)、
フランツ・ルップ(P)、他

録音:1926年〜1938年
演奏家としてはもちろん、作曲家、編曲家としてもヴァイオリン界に多大な貢献を果たしたフリッツ・クライスラー。このアルバムにはクライスラーが1926年〜1938年にかけて録音した20を超える小品集を収録。自身の作品やアレンジも多く聴くことができ、クライスラーの功績と魅力をあらゆる角度から感じ取ることができます。

Spektral
SRL-423201(1CD)
ワーグナーの 「指環」 を巡る道〜「指環」 からの8つの組曲
リスト:暗い雲 S.199
ワーグナー:コンスタンチン・ズヴャギンのトランスクリプションによるワーグナーの「指環」からの8つの組曲〔1. ヴァルハラ、2. 春と愛の歌、3. ワルキューレの騎行、4. 魔の炎、5. 森のささやき、6. 愛の絆、7. 葬送行進曲、8. 炎の生贄〕
リスト:R.W.-ヴェネツィア S.201、リヒャルト・ワーグナーの墓に S.202
コンスタンチン・ズヴャギン(P)
※使用楽器:ベーゼンドルファー・コンサート・グランド290インペリアル

録音:2022年9月、ダルムシュタット(ドイツ)
1990年ロシア出身で、現在はドイツを中心に国際的に活躍するピアニスト、コンスタンチン・ズヴャギンが、近年もっとも熱中しているというワーグナーの「ニーベルングの指環」をトランスクリプションし、ピアノのための8つの組曲に編成。前後にフランツ・リストのワーグナー・オマージュ作品等を添えて、アルバム「ワーグナーの 「指環」 を巡る道(Ein Weg Durch Wagner Ring)」を完成させました。
ズヴャギンはこの「指環組曲」の功績がリヒャルト・ワーグナー財団に認められ、ワーグナーの別荘ヴァーンフリート館で行われた、バイロイト音楽祭の長期会員のための式典で演奏するよう選ばれています。また、ボンのApollon Musikoffizinから楽譜も出版されています。
コンスタンチン・ズヴャギンは1990年ロシアのノヴゴロド生まれ、幼少期からチャイコフスキー音楽学校、ラフマニノフ音楽大学、グネーシン・ロシア音楽アカデミーで研鑚を積み、ドイツ移住後はケルンの音楽舞踏大学も修了。ピアニストおよびトリオ「SpiegelBild」
のメンバーとして多忙なコンサート・スケジュールをこなし、2020年からはダルムシュタットの音楽芸術アカデミーで教鞭を執っています。
Spektral
SRL-421188(1CD)
東方のバラたち〜東欧のピアノ作品集
リムスキー=コルサコフ:シェヘラザード(イェレナ・ストイコヴィチ編)
ラフマニノフ:前奏曲ハ短調 Op.23-7、前奏曲ロ短調 Op.32-10、前奏曲嬰ト短調 Op.32-12
ミナス・ボルボウダキス(b.1974):6つの思考
マルコ・タイチェヴィチ(1900-1984):ピアノのための7つのバルカン舞曲
ドロテア・ホフマン(b.1961):ピアノ独奏のための2つの歌
ファジル・サイ(b.1970):ブラック・アース
イェレナ・ストイコヴィチ(P)

録音:2021年2月、アウクスブルク(ドイツ)
プリズレン(コソボ)の音楽一家に生まれ、ベオグラードとミュンヘンの音楽大学で学んだピアニスト、イェレナ・ストイコヴィチのニュー・アルバム。現在はアウクスブルク大学レオポルト・モーツァルト音楽カレッジでピアノ講師を務め、2016年からはミュンヘンの聖ヨヴァン・ヴラディミル・セルビア正教会で合唱団を指揮しています。
革新的かつ異文化を繋ぐレパートリーで評価を得てきたストイコヴィチの最初のソロ・アルバムとなる「東方のバラたち(Roses of East)」は、ラフマニノフ、リムスキー=コルサコフらロシア・ロマン派の傑作と、東欧の現代の作品が組み合わされ、彼女の音楽の故郷の風景への非常に個人的な旅を表現。最後はファジル・サイの代表作「ブラック・アース」で見事に締めくくります。

MUSICAPHON
M-56993(1CD)
エコーズ〜バッハの息吹とショパン
1. バッハ:第1巻 前奏曲第13番嬰ヘ長調
2. ショパン:夜想曲嬰ヘ長調 Op.15-2
3. バッハ:第1巻 前奏曲第3番嬰ハ長調
4. ショパン:子守歌変ニ長調 Op.57
5. ショパン:前奏曲変ホ短調 Op.28-14
6. バッハ:第1巻 フーガ第7番変ホ短調
7. バッハ:第2巻 前奏曲第12番ヘ短調
8. ショパン:夜想曲ヘ短調 Op.55-2
9. バッハ:第1巻 前奏曲第11番ヘ長調
10. ショパン:前奏曲第23番ヘ長調
11. バッハ:第2巻 フーガ第21番変ロ長調
12. ショパン:バラード第4番ヘ短調 Op.52
13. バッハ:第1巻 前奏曲第8番変ホ短調
14. ショパン:練習曲変ホ短調 Op.10-6
15. ショパン:前奏曲第6番ロ短調
16. バッハ:第2巻 フーガ第24番ロ短調
17. ショパン:前奏曲ニ長調 Op.28-5
18. バッハ:第1巻 フーガ第5番ニ長調
19. ショパン:前奏曲第10番嬰ハ短調
20. バッハ:第2巻 フーガ第3番嬰ハ短調
21. バッハ:第1巻 前奏曲第9番ホ長調
22. ショパン:夜想曲ホ長調 Op.62-2
※第1巻&第2巻=平均律クラヴィーア曲集より
コート・ガーベン(P)

録音:2023年2月14日-16日
ドイツのピアニスト、指揮者、編曲家であり、「ドイツ・グラモフォン」のクラシック音楽プロデューサーを長年務めるコート・ガーベンが弾くバッハ&ショパン。
ショパンのバッハ演奏に関する記録は特に残っていませんが、確実なのは、彼がこの作曲家を賞賛していたことでしょう。このプロジェクトでもいくつか聴くことができる「平均律クラヴィーア曲集」の前奏曲とフーガが、彼の興味の中心であったと推測できます。本アルバムでは、調性的に、また部分的には構造的にも関連した作品の直接的なつながりを利用して、ショパンがバッハの作品にどれほど影響を受けていたかを明らかにしようとするものです。
MUSICAPHON
M-59014(1CDR)
ブゾーニとレーガー編曲によるブラームス作品集
ブラームス(ブゾーニ編):オルガンのための11のコラール前奏曲 Op.122より 第4番、第5番、第8番、第9番、第10番、第11番
ブラームス(レーガー編):交響曲からの5つの緩徐楽章
エウジェニオ・デ・ローザ(P/スタインウェイ)

録音:2022年4月4日-7日(イタリア)
30年以上にわたりイタリア国内、及び国際的に活躍してきたコンサート・ピアニスト、エウジェ二オ・デ・ローザ。本アルバムでは、ブゾーニ、レーガーがピアノのためにアレンジしたブラームスの作品を取り上げています。デ・ローザは、ローマの名門、サンタ・チェチーリア音楽院を優秀な成績で卒業。イタリアの2つの音楽院で院長を務め若手音楽家の育成にも力を注いでいます。
※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Prima Facie
PFCD-224(1CD)
子供の情景〜ペドロ・ファリア・ゴメス:ピアノ作品集
組曲 J/ソナティナ
ケネス・ハミルトン(P)

録音:2023年2月4日-5日&7月22日
2020年から21年にかけて世界を襲ったパンデミックのため、作曲家たちは突如として創作のための膨大な時間を手に入れました。ポルトガルの作曲家ペドロ・ファリア・ゴメスは、明確なオリジナリティと伝統への自信に満ちた敬意を併せ持つ、想像力豊かでコミュニケーション能力の高い音楽を作曲し、カーディフ大学音楽学部で同僚だったピアニストのケネス・ハミルトンと共有しました。ハミルトンはこの作品に感銘を受け、より手の込んだ作品を作曲する計画が持ち上がりました。これが、このディスクに初めて収録された、10楽章からなる印象的で示唆に富む組曲 J(「J」はファリアの娘ジョアナのこと)へと発展しました。

PASCHENrecords
PR-230084(1CD)
ヴィタリー・キヤニッツァ:夜の音楽 ヴィタリー・キヤニッツァ(P)

録音:2021年12月
1991年ウクライナ生まれのピアニスト兼作曲家のヴィタリー・キヤニッツァは、現在ドイツで活躍しています。彼の最初のソロ作品となった「夜の音楽」は12のサイクルで構成されており、スクリャービン、ドビュッシー、ショパン、シューマン、そしてラフマニノフといったクラシック音楽の影響を受けつつ、ジャズの要素も取り入れ独自の世界を作り上げています。


GWK
GWK-160(1CD)
シューベルト-ドホナーニ
エルンスト・フォン・ドホナーニ:トッカータ Op.17-2
シューベルト
:高雅なワルツ Op.77, D969
シューベルト(ドホナーニ編):高雅なワルツ
シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番イ短調 Op.42, D845
ドリーブ(ドホナーニ編):バレエ音楽「コッペリア」 より ワルツ
安並貴史(P)

録音:2023年2月(マリーエンミュンスター、ドイツ)
2018年に第7回野島稔・よこすかピアノコンクールで優勝、第10回浜松国際ピアノコンクールにも入賞し、2021年には第14回ドルトムント・シューベルト国際コンクールのピアノ部門で優勝を果たした1992年生まれのピアニスト、安並貴史のレコーディングがGWKレーベルからリリース。シューベルト国際コンクールでも演奏したシューベルトのピアノ・ソナタ第16番のほか、安並貴史が研究、演奏の両面に力を入れるエルンスト・フォン・ドホナーニの作品、編曲作品を収録。ブックレットには日本語の解説も掲載されています。

Etcetra
KTC-1811(1CD)
フロム・ザ・ベル・エポック
ドビュッシー:小組曲
ラヴェル:マ・メール・ロワ
ドビュッシー:古代のエピグラフ
フォーレ:ドリー
ヤン・フェルミューレン(P)、ヴェールレ・ペーテルス(P)

録音:2023年9月
ヴィーラント・クイケンやパウル・ドンブレヒトなど世界的古楽奏者らと共演してきたベルギーの古楽系鍵盤奏者ヤン・フェルミューレン。12枚組におよぶ「シューベルトのピアノ独奏作品集」(KTC-1336)や、ヴェールレ・ペーテルスとともに7枚組の「シューベルトの4手連弾作品全集」(KTC-1511)などを完成させたフェルミューレンが、同じデュオで印象派とされるドビュッシーやラヴェル、そしてフォーレといったフランスの作曲家の作品を収録しました。

GENUIN
GEN-24879(1CD)
アウト・オヴ・プレイス
グリーグ(グリゴリー・ギンズブルク編):「ペール・ギュント」第1組曲 Op.46
コルンゴルト:ドン・キホーテ
シューマン
:クライスレリアーナ Op.16
ニキータ・ヴォロフ(P)

録音:2023年9月11日-13日
疎外感、世間からの離脱、絶望といったテーマで悲劇的な文学的人物を掘り下げた3人の作曲家のピアノ作品を取り上げた本作。有名な小説に登場する生き生きとした、複雑で、しばしばのけ者にされるキャラクターを取り上げています。
ニキータ・ヴォロフの革新的なプログラムには、エドヴァルド・グリーグの「ペール・ギュント」第1組曲の想像力豊かな編曲、エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトの狂気の理想主義者「ドン・キホーテ」をテーマにした曲、E.T.A.ホフマンの本に登場する悲劇的な指揮者クライスラーを題材としたシューマンの「クライスレリアーナ」があります。これらのユニークな「場違い」の人物は、世界中にインスピレーションを与え続けており、ヴォロフは見事な解釈と深い理解で、これらの魅力的な人物に命を吹き込み、時代を超えた関連性を示しています。
GENUIN
GEN-24904(1CD)
天才ベートーヴェン〜ベートーヴェン:ピアノ作品集
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 Op.7/6つのエコセーズ 変ホ長調 WoO.83/スイスの歌による6つのやさしい変奏曲 WoO.64/「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」 による7つの変奏曲 WoO.78/失くした小銭への怒り ト長調 Op.129/ピアノ・ソナタ第21番「ヴァルトシュタイン」 ハ長調 Op.53
ウルリヒ・ロマン・ムルトフェルト(P)

録音:2023年9月6日-7日
ドイツの名ピアニスト、ウルリヒ・ロマン・ムルトフェルトが天才ベートーヴェンの作品を厳選し、珍しい曲から有名曲まで収録しました。壮大なピアノ・ソナタ第21番「ヴァルトシュタイン」と初期のピアノ・ソナタ第4番を並べ、激情的な「失くした小銭への怒り」と「スイスの歌」や「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」の変奏曲を並べた本作で、ムルトフェルトの洗練された正確なピアノ演奏は、新しい発見と偉大なクラシックの伝統の両方を浮かび上がらせています。

LAWO Classics
LWC-1273(1CD)
わたしの微分音ピアノ
アイヴィン・ビューエネ(b.1973):微分音ピアノのための3つの試作(2019)
原田敬子(b.1968):唄-媒-培(Bai-Bai-Bai)(2019-2021)
オイヴィン・メラン(b.1985):Bolling Web(2020)
ミシェル・アグネス・マガリャエス(b.1969):Snow Soul(2022)
 Tecelagem(2022)
アンドレーアス・グンデシェン(b.1993):微分音の小品)(2022)
吉田紗苗(微分音ピアノ)

録音:2020年8月25日ー26日&2022年6月27日-28日(ノルウェー)
オスロを拠点に活動するピアニスト、吉田紗苗のソロ・アルバム『My Microtonal Piano』(わたしの微分音ピアノ)。吉田紗苗は、2005年に桐朋学園大学を卒業、ノルウェーに渡りバラット=ドゥーエ音楽学校でイジー・フリンカ、スタヴァンゲル大学でホーコン・アウストボーに学びました。「アンサンブル・エルンスト」「フラガリア・ヴェスカ」、彼女が創設メンバーの「アンサンブル・テンポルム」のメンバー、ソリストとしてオスロを拠点に活動しています。2017年、ノルウェー国立音楽大学の「The Miscrotonal Piano(微分音ピアノ)」プロジェクトのアーティスティック・リサーチ・フェローに任命され、このアルバムのソロ曲はすべて、このプロジェクトのために委嘱された作品です。
ノルウェーの作曲家、深い思索による作品で知られるアイヴィン・ビューエネの「アンダンティーノ」「アダージョ」「アンダンテ・ソステヌート」と2つの「間奏曲」による 「微分音ピアノのための3つの試作」。三善晃やフライアン・ファーニホウに師事した原田敬子の 「唄-媒-培 Bai-Bai-Bai」 。オラヴ・アントン・トンメセン、イーヴァ・フロウンベア、ヘンリク・ヘルステニウスに作曲を学んだオイヴィン・メランの 「Rolling Web」。ブラジルのミシェル・アグネス・マガリャエスの 「Snow Soul 」 と「Tecelagem」。ヨン・オイヴィン・ネスやノルウェー国立音楽大学のアスビョルン・スコートゥンたちに学んだアンドレーアス・グンデシェンの「微分音の小品」。「微分音がアコースティック・ピアノのもつ表現の可能性を広げることを演奏者として示した」(吉田紗苗)アルバム。

AudioGuy Records
AGCD-0172(1CD)
メモリア〜バッハ=ブゾーニ:ゴルトベルク変奏曲

バッハ/ブゾーニ編曲:
1. シャコンヌ BVB.24(BWV.1004)

ゴルトベルク変奏曲 BVB.35(BWV.988)
2. アリア
3. 変奏:第1グループ
4. 変奏:第2グループ
5. 変奏:第3グループ

6. コラール前奏曲「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」 BVB.27/3(BWV.659)
イ・ユンス(P/ベーゼンドルファー225)

録音:2024年2月22日-24日、オーディオガイ・スタジオ(ソウル、韓国)
解説:高坂はる香、イ・ユンス、パク・ソンボム
解説言語:日本語、韓国語
1924年7月27日に58歳でこの世を去ってから今年2024年が100周年となったフェルッチョ・ブゾーニの代表作と言えば終楽章に男声合唱が登場する長大かつ巨大な画期的作品「ピアノ協奏曲」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。19世紀後半から20世紀初頭にかけてコンポーザー=ピアニスト、教育者、「新音楽美学論」の著者として幅広いフィールドで活躍したブゾーニですが、現代において最も広く知られている功績は「シャコンヌ」に代表されるバッハの作品の編曲や校訂といっても過言ではないでしょう。
1997年のブゾーニ国際ピアノコンクールにおいて10代で最高位受賞という快挙を果たし、当時、審査員長を務めていたスイスの作曲家ロルフ・リーバーマン(1910-1999)からも非常に高い評価を受け、聴衆賞、ヤマハ賞、最年少入賞者に贈られるローターアクト賞をあわせて受賞した韓国生まれ、アルゼンチンとアメリカ育ちのピアニスト、イ・ユンスは自身とも縁のあるブゾーニの没後100周年を迎えるにあたりその最大の功績であるバッハ作品の編曲作品に着目。バッハの「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」、「シャコンヌ」、そして「ゴルトベルク変奏曲」の全てをブゾーニ編曲版でレコーディングするというプロジェクトが誕生することになりました。
音楽史上における最高傑作の1つである「ゴルトベルク変奏曲」を敢えて”編曲”したブゾーニ。その目的はバロック時代ではなく、ブゾーニが生きた時代のコンサートホールでこの傑作が最も輝くためには、と考え抜いた末の決断だったと伝えられています。
ブゾーニ編曲版には「コンサートで演奏する場合には第〇変奏へ」という注釈が付されており、この指示に従うことでブゾーニが19世紀後半〜20世紀初頭のクラシック・シーンのためにアップデートした「ゴルトベルク変奏曲」の全貌が見える仕組みとなっています。
イ・ユンスは装飾音やダイナミクスの変更、リピートの省略と同時にブゾーニが大きな拘りを見せた”変奏のグループ分け”を尊重してアリアと変奏の全てを個別にトラック分けすることはせずに、アリア、第1グループ(第1変奏〜第10変奏)、第2グループ(第11変奏〜第17変奏)、第3グループ(第18変奏〜第20変奏)の4トラックに分けることにより、このイタリアの大作曲家との時空を超越した共同作業を見事な姿に仕上げています。
近年、世界のピアノシーンを盛り上げている韓国のピアニストたちとは異なるスタイルの音楽活動に取り組むため、現在はソウルと済州島を拠点としているイ・ユンス。このバッハ=ブゾーニ・プロジェクト「メモリア」では、イ・ユンスのピアニズム、ブゾーニが思い描いた当時のコンサートにおけるバッハの傑作の響きを感じ取ることができることでしょう!

Signum Classics
SIGCD-916(2CD)
ブラームス:初期・後期ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調 Op.5
6つの小品 Op.118
7つの幻想曲集 Op.116
シューマンの主題による変奏曲 嬰ヘ短調 Op.9
3つの間奏曲 Op.117
4つの小品 Op.119
スィール・ウィリアムズ(P)

録音:2023年
ウェールズ出身のピアニスト、スィール・ウィリアムズは、ソリスト、伴奏者、室内楽奏者として深い音楽的知性と優れた表現力で広く称賛を浴びており、Signum Classicsからは8枚組のボックス・セット「ア・シューベルト・ジャーニー」(SIGCD-645)やベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲と様々な変奏曲やバガテルも収録した12枚組の「ベートーヴェン・アンバウンド」(SIGCD-527)などの充実した企画のアルバムをリリースし高い評価を得てきました。
Signum Classicsから16枚目となるこのヨハネス・ブラームス作品で構成された新しいアルバムでは、彼の内省的で表現力豊かなピアノ作品を包括的に探求しています。その演奏は英ガーディアン紙にて4つ星を獲得しており、「...演奏は常に完璧で、その作業は完全に明晰です。...それは疑いなく思慮深く、権威ある演奏です。」と高い評価を得ました。

Indesens Calliope Records
IC-057(1CD)
リスト・ピアノ作品集
詩的で宗教的な調べ S.173
ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
コンソレーション S.172
ティティアン・コラール(P)

録音:2023年10月23日-26日、スタジオ・ステファン・ポレロ(フランス)
国際的に活躍するピアニスト、ティティアン・コラールによるデビュー・アルバムが登場しました。使用楽器は102鍵をもつステファン・ポレロ製のピアノを用いています。天才フランツ・リストの描く壮大でドラマティックな音楽の世界をティティアン・コラールは的確に捉え、その技術をもって色彩豊かに演奏しています。そこにステファン・ポレロ製の楽器が持つ分厚い倍音によってより豊かに演出されています。

Channel Classics
CCSBOX-7924(8CD)
NX-F06
ロッシーニ:ピアノのための全作品(19世紀のオリジナル楽器による)
■CD1
思春期の子供たちのためのアルバム
1. 初聖体
2. 素朴な主題と変奏
3. イタリア風サルタレッロ
4. ムーア風前奏曲
5.1861年に期限切れのヴェネツィアのラグーン !!!
6. 不吉なワルツ
7. 慰みの即興曲
8. イタリアの無邪気さとフランスの純真さ
9. 痙攣前奏曲
10. やれやれ! 小さなえんどう豆よ
11. ソテー
12. ロマンティックな挽き肉
■CD2
敏捷な子供たちのためのアルバム
1. 私の朝の保健衛生前奏曲
2. 私の妻への愛撫 {(私の妻への思い出)}
3. シャンソネット
4. 舟歌
5. 愛らしいサヴォワの女
6. バロック前奏曲
7. ペーザロの女
8. ポルカ・マズルカのできそこない
9. 謝肉祭での埋葬
10. メメント・ホモ [汝はただの人間であるのを忘れるな] {(哀歌)}
11. お説教はたくさん:踊りましょう
12. 喘息練習曲
■CD3
楽しい汽車の小旅行
1. 冗談前奏曲 *
2. 三全音でどうぞ (上行と下行) *
3. ちょっとした考え *
4. バガテル *
5. イタリア風のメロディ (バガテル) *
6. 小奇想曲 (オッフェンバック風) *
7. 右手の四分音符上の旋律のいたずらの見本 ***
8. あどけないメロディ ***
9. イタリアの前奏曲 ***
10. イタリア風クリスマス・ソングの見本 ***
11. タランテッラの即興曲 ***
12. 苦悶のワルツ **
13. 私の最後の旅のための行進曲と想い出 ***
14. 楽しい汽車の小旅行、滑稽描写 **

* 『老いの過ち』第10巻「ピアノのための拾遺集」より
** 『老いの過ち』第6巻「敏捷な子供たちのためのアルバム」より
*** 『老いの過ち』第9巻「ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、ハルモニウ
ム、ホルンのためのアルバム」より
※ 原盤ブックレットのchoeurはcorの誤り。

■CD4
アルバムのためのいくつかの些細なこと
1. アレグレット
2. アレグレット・モデラート
3. アレグレット・モデラート
4. アンダンテ・ソステヌート
5. アレグレット・モデラート
6. アンダンテ・マエストーゾ
7. アンダンティーノ・モッソ
8. アンダンティーノ・ソステヌート
9. アレグレット・モデラート
10. アンダンティーノ・モッソ
11. アンダンティーノ・モッソ
12. アレグレット・モデラート (シベリア舞曲)
13. アレグレット・ブリランテ
14. アレグロ・ヴィヴァーチェ
15. 小さなドイツ風ガレット、アレグロ・ブリランテ
16. 甘い想い出、アンダンティーノ
17. ほとんどアレグレットのアンダンティーノ・モッソ
18. アンダンティーノ・モッソ
■CD5
開脚の体操
『老いの過ち』第12巻 「アルバムのためのいくつかの些細なこと」 より
1. アレグレット・モデラート
2. アレグレット・ブリッランテ
3. アンダンティーノ・ソステヌート
4. 短調による主題と変奏{、アンダンティーノ・モッソ}
5. 長調による主題と変奏{、アレグレット・モデラート}
6. エンハーモニックによる些細なこと{、アダージョ}
『老いの過ち』第7巻 「藁ぶきの家のアルバム」 より
7. 開脚の体操 {(源泉)}
8. フーガ前奏曲
9. 中国の小ポルカ
10. 閨房の小ワルツ
11. 無害な前奏曲
12. 小ワルツ:ひまし油
13. 深い眠り
14. びっくりして眼を覚ます
■CD6
韃靼人のボレロ
『老いの過ち』第7巻 「藁ぶきの家のアルバム」 より
1. 悪夢
2. 中国の単旋律聖歌、スケルツォ
3. ちぐはぐなワルツ
4. フィレンツェへの想い
5. 行進曲
『老いの過ち』第8巻 「城館のアルバム」 より
6. アンシャン・レジームの見本
7. 手に負えない前奏曲=ロココ
8. 後悔
9. 希望
10. 韃靼人のボレロ
■CD7
『老いの過ち』第8巻 「城館のアルバム」 より
1. もったいぶった前奏曲
2. 現代の見本
3. 反舞踏ワルツ
4. 半牧歌前奏曲
5. 純血種のタランテッラ (行列の通過付き)
6. 夢
7. 自称ドラマティックな前奏曲
8. 未来の見本
■CD8
四つの前菜、四つのデザート
『老いの過ち』第4巻 より 「四つの前菜」
1. ラディッシュ
2. アンチョビ
3. 小きゅうり [コルニション]
4. バター
5. 前奏曲 *
6. ゴシック・リトルネッロ **
7. パシーからクルブヴォワへの散歩 **
8. 半音階によるトゥルニケ、上行と下行 **
9. カンツォネッタ、ヴェネツィア女 **
10. ちょっとした冗談を再び **
11. 歓喜 **
『老いの過ち』第4巻 より 「四つのデザート」
12. 干しイチジク (私はここにいます-ボンジュール・マダム)
13. アーモンド (零時を告げる-ボンソワール・マダム)
14. 干しブドウ (私の可愛いオウムに)
15. はしばみの実 (私の愛しいニニへ)
* 『老いの過ち』第13巻 「慰みの音楽」より
** 『老いの過ち』第14巻 「その他の老いの過ち」より
※ {}内はロッシーニの原題にない言葉
パオロ・ジャコメッティ(P)

使用楽器:プレイエル1858、エドウィン・ベウンク・コレクション (CD1,7&8)
エラール1849、エドウィン・ベウンク・コレクション (CD2&3)
エラール1837、エドウィン・ベウンク・コレクション (CD4&5)
エラール1858、エドウィン・ベウンク・コレクション (CD6)
ティド・フィセル(語り) (CD3/トラック14)

録音: 1998年4月-2006年10月 メノナイト教会、デーフェンテル、オランダ
ミラノ出身のジャコメッティが、ロッシーニのピアノ作品を全て録音したシリーズが待望のセットで登場。歌劇作曲家として大きな成功を収めな がら37歳にしてその世界から身を引き、後半生は小品や宗教作品などをマイペースで作曲したロッシーニ。様々な小品を集めた『老いの過 ち』を晩年までに全14巻編集(出版は歿後)、その中にはピアノのための小曲がたくさん含まれており、このシリーズにはこれらを全曲収めてい ます。なかにはユーモラスなタイトルが付けられた作品も多く、また「やれやれ! 小さなえんどう豆よ」「ロマンティックな挽き肉」といった美食家 ロッシーニらしいものも。どの曲もたいへん親しみやすい曲想となっています。さらにジャコメッティは、ロッシーニ存命中に彼が生活したフランスで 作られたオリジナル楽器を使用。その端正な音色でこれらの作品を楽しむことが出来るのが、このBOXの素晴らしさと言えるでしょう。なおそ れぞれのCDには『老いの過ち』各巻の題名などをもとにしたタイトルが付されていますが、曲順などは独自に入れ替えが行われています。


Spectrum Sound
CDSMBA-180(1CD)
(UHQCD)
完全限定盤
バッハ:無伴奏チェロ組曲集
組曲第2番ニ短調 BWV1008
組曲第3番ハ長調 BWV1009
組曲第5番ハ短調 BWV1011
組曲第6番ニ長調 BWV1012より第6曲「ジーグ」【アンコール】
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)

ライヴ録音:1977年6月29日/ラ・ロシェル(ステレオ)
驚きの初出音源のディスク化を進めているスペクトラム・サウンド。当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)保有音源からの復刻で、ムスティスラフ・ロ ストロポーヴィチが50歳の時に演奏したバッハの無伴奏チェロ組曲第2・3・5番のライヴ、ステレオ音源です!
長い音楽活動の中でバッハはいつの時代も演奏してきた中心レパートリー。しかし録音は少なく、当初出ライヴ音源は大歓迎といえましょう。当演奏では安定の 技巧に豊かな音楽表現が魅力。内なる情熱をチェロの音色にのせ、一音一音輪郭がはっきりとした演奏は20世紀の大家らしく堂々たる演奏です。鳴り止まない カーテンコールにこたえ、第6番から「ジーグ」を演奏。ロストロポーヴィチの一夜のライヴを存分にお楽しみいただけます!日本プレスUHQCD。

※このレーベルは、初発売後早期に廃盤となる可能性が高いです。お早めにご注文されることをおすすめいたします。

Pentatone
PTC-5187224(1SACD)
ブルックナー:ピアノ作品集
(1)ピアノ・ソナタ ト短調 WAB243〜第1楽章
(2)ピアノ曲変ホ長調 WAB119
(3)幻想曲ニ短調
(4)秋の夕べの静かな想い WAB123
(5)メヌエットとトリオ ト長調 WAB220
(6)練習曲ト長調 WAB214
(7)幻想曲ト長調WAB118
(8)主題と変奏曲第5番WAB223
(9)ワルツ第2番変ホ長調 WAB224
(10)ポルカ ハ長調 WAB221
(11)アンダンテ変ホ長調 WAB deest3
(12)半音階的練習曲 ヘ長調 WAB212
(13)マズルカ イ短調 WAB218
(14)シュタイヤーメルカーWAB122
(15)ワルツ第1番ハ長調 WAB224
(16)思い出 WAB117
(17)ランシエ・カドリーユ WAB120(全4曲)
児玉麻里(P)ヤマハCFX2022PE

録音:2024年4月/MCOスタジオ5(ヒルフェルスム)
2024年はブルックナー生誕200年のため各社多数のディスクをリリースしていますが、なんとピアノの児玉麻里も驚愕の最新 録音で参戦。ブルックナーのピアノ曲に初挑戦しました。ワルツ、マズルカ、練習曲など目を疑うようなタイトルが並びます。
ブルックナーのピアノ曲集は数種ディスクが存在しますが、児玉麻里の演奏で味わえるのは破格の豪華さ。さらに嬉しいのは、「キッツラーの練習帳」に収め られた未出版のピアノ曲のうち完結し演奏可能なものを10篇も披露してくれています。そのなかにはハイドン風の変奏曲のほか、シューベルトを思わすメロディ アスで愛らしいワルツやポルカ、さらに技巧的な練習曲など、ブルックナーのイメージと違う世界に驚きの連続です。同時にワーグナーの洗礼を受けた後の「幻 想曲ト長調」や「思い出」、さらに第1楽章のみ残された力作ソナタなどは交響曲と通ずる世界が広がるなど興味は尽きません。
ピアニストにとりブルックナーは縁遠い作曲家で、児玉麻里も初めてピアノ曲を手掛けましたが、最初は驚き、すぐ夢中になったとのこと。そしてこれらの宝 石が過小評価されていることを残念に思い、もっと聴いてもらうべく世界初録音も含めてCD制作を決意しました。言うまでもなく彼女の夫君のケント・ナガノ はブルックナーの交響曲の権威で、そのアドバイスが反映されている点も注目。曲には後に交響曲で華開く個性やエッセンスがちりばめられており、ナガノ氏も 彼女の弾く曲の魅力に感心したそうです。
ピアノの豊かな音色、音楽的深さ、技巧いずれの点でも別格の出来で聴き惚れます。まさにブルックナー・イヤーならではのピアノ作品集の決定盤登場と申 せましょう。 (Ki)

SONARE
SONARE-1067(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
梯剛之 / ピアノ・リサイタル2023
シューベルト:楽興の時 Op.94D.780(全6曲)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57「熱情」
ラヴェル:夜のガスパール
 亡き王女のためのパヴァーヌ
梯剛之(P)

ライヴ録音:2023年10月9日/東京文化会館小ホール
深い味わいと香り高き演奏で聴き手を魅了するピアニスト梯剛之。毎年、東京文化会館小ホールでのリサイタルを続けており、その演奏会を収録したCDをSONAREレーベルからリリースしております。当アルバムは2023年10月9日に行われたリサイタル「梯剛之/ピアノ・リサイタル2023」のライヴ録音です。
梯が最も得意とし、演奏活動の中心レパートリーに据えるシューベルトとベートーヴェン。その繊細で洗練された音色はますます磨きがかかり、ひと際輝いた音色で演奏しております。シューベルトでは語りかけるような優しい音で奏で、ベートーヴェンでは堂々たる演奏を、そしてラヴェルでは梯ならではの多彩な音色で演奏しております。
「小学校卒業と同時にウィーンに留学した梯にとって、同地で活躍したシューベルトやベートーヴェンは、身近に感じられる作曲家だという。この街を歩いていると至る所で彼らの息吹を感じる、とも語っています。そうした感触に由来する親近感と、作品に漂う崇高さの両方を、梯は、今回の演奏のなかで見事に結びつけた」(原明美 ライナーノーツより) (Ki)

オクタヴィア
TACD-001611(1SACD)
2024年9月25日発売
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(松本和将によるピアノソロ編曲版)
前奏曲ニ長調作品23-4
コレルリの主題による変奏曲ニ短調作品42
ヴォカリーズ(ゾルタン・コチシュ編)
松本和将(P)

録音:2023年10月21日浜離宮朝日ホール・ライブ
難曲・ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をピアノ1台 で弾く!しかもピアニスト自身が編曲をして! そんな無謀とも言える挑戦を松本和将は予想を遥かに超 える音楽をもって成功させた。郷愁にあふれた「ヴォカ リーズ」「コレルリ変奏曲」、愛に溢れた「前奏曲 op.23-4」も必聴!(オクタヴィア)

Stradivarius
STR-37219(1CD)
パオロ・レスターニ、ピアノ・リサイタル
リスト:ヴェルディの歌劇「アイーダ」より神前の踊りと終幕の二重唱S.436
 ヴェルディの歌劇「リゴレット」による演奏会用パラフレーズS.434
 ワーグナーの「パルジファル」より聖杯への厳かな行進曲S.450
ショパン:夜想曲第1番、第2番、第3 番、嬰ハ短調の夜想曲、英雄ポロネースOp.53
パオロ・レスターニ(P)

録音:2019年10月8-10日
パオロ・レスターニ(b.1967)はイタリア出身のピアニストでゲルハルト・オピッツ、アルド・チッ コリーニ、ウラディーミル・アシュケナージらに師事した。1983年に16才でリサイタルを行い、 以後ソリストとしてヨーロッパ各地で活動しています。このディスクにはリストのオペラからの超絶 的なパラフレーズ集とショパンの作品が収録されています。いずれも見事な演奏で、この中堅 ベテラン世代の脂の乗り切った演奏を楽しむことが出来ます。

Stradivarius
STR-37256(1CD)
アルマ・アンティグァ(古い魂)〜マリーナ・トメイ、ギター・リサイタル
マリオ・パロディ(1917-60):前奏曲第1番「小川のほとりで」
ドビュッシー:「月の光」(マリオ・パロディ編)
ギュスターヴ・サマズイユ(1877-1967):「ゴヤのマハ」(ミゲル・リョベート編)
ポンセ:ソナタ・ロマンティカ
ジェローム・カーン(1885-1945):煙が目にしみる(ブルーノ・バティスティ・ダマリオ編)
マリーナ・トメイ(G)

録音:2023年12月メキシコ・シティ
マリーナ・トメイはイタリアの若手女流ギタリスト。このアルバムでは19 世紀後半から20世紀半ば まで活躍した作曲家によるギターのための小品が収められています。ドビュッシーの「月の光」など編 曲ものも含めて粋でおしゃれな作品が揃っています。中でもポンスのソナタ・ロマンティカはギターの 特性を活かしきった名曲で美しい旋律とハーモニーに溢れて聴きごたえ充分。

POLYMNIE
POL-139173(1CD)
無伴奏ヴァイオリン作品集
プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.115
ナタン・ミルシテイン(1903-1992):パガニーニアーナ
ヒンデミット:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタOp.11-No.6
クロード・パスカル(1921-2017):2つのエチュード
クロード・パスカル:アレグロ・ドゥ・コンセール
フロランティーヌ・ミュルサン(b.1962):ソナタ・ドゥ・コンセー
ル第3番Op.100
黒田裕理(Vn)

録音:ドメーヌ・ド・トゥルヌフー、フランス
※日本語解説あり
黒田裕理はニューヨーク出身で現在パリを拠点に活動するヴァイオリニスト。パリ・エコー ル・ノルマル音楽院でジェラール・ブーレに師事。パリ・バッハ国際ヴァイオリン・コンクール 第1位、リピッツァー国際コンクール特別賞など多くの賞を受賞し、ソロ、室内楽の分野で精 力的にコンサート活動を続けています。このアルバムではプロコフィエフがヴァイオリンの為に 残した最後のソナタのほか、20世紀の偉大なヴァイオリニスト、ナタン・ミルシテインがパガニ ーニの有名なカプリス第24番の主題をテーマに作編曲した超絶技巧の難曲や黒田女史と 親交の深かった作曲家クロード・パスカルのエスプリに富んだ黒田に献呈された小品などヴ ァラエティに溢れた作品が収録されています。黒田裕理はヨーロッパ在住のせいか日本ではあ まり知られていないが、確かな技巧と艶やかな音色が持ち味。もっと日本で聴かれてよい演 奏家です。

MSR
MS-1781(1CD)
「プリズマティック・サウンズ」〜無伴奏クラリネットのための現代作品集
ジャン・リヴィエ(1896-1987):「3つのS」(1972)
エバーハルト・ウェルディン(1911-91):「印象」(1987)
カール・マリア・クビツェク(1925-95):カプリッチョ〜6つの小品(1969)
ダロン・ハーゲン(b.1961):イカロス(2007)
ジェームズ・リー3世(b.1975):プリンシパル・ブラザーズ第3番(2020)
ジェレミー・レイノルズ(Cl)

録音:2022年6月12-15日コロラド州デンバー、ハミルトン・リサイタル・ホール
※全作品世界初録音
0〜21世紀に書かれた無伴奏クラリネットのための作品を収録。作風はやや新古典主義的なジ ャン・リヴィエの「3つのS」から軽妙洒脱なクビツェクの「カプリッチョ」、新ロマン主義的なリー3 世の 「プリンシパル・ブラザーズ第3番まで多種多彩。20 世紀後半から21世紀までの現代音楽史をた ったクラリネット1 本で俯瞰しようとするチャレンジングなアルバム。クラリネットのジェレミー・レイノル ズはツーソンSO、コロラド・スプリングス・フィルハーモニーの首席奏者を務める傍ら、ソリスト としても活動している
MSR
MS-1857(1CD)
「不死鳥は飛び立つ」〜ロス・サルヴォサ、ピアノ・リサイタル
アントニオ・モリーナ(1894-1980):マリクマータ(変容)
ラモン・タパレス(1906-1995):ミンダナオの蘭
ルチオ・サン・ペドロ(1913-2002):サラミシム(回想)
ショパン:練習曲集Op.10(全10曲)
ストラヴィンスキー(グイード・アゴスティ編):「火の鳥」より「カスチェイの地獄の踊り」「子守歌」「終曲」
ロス・サルヴォサ(P)

録音:2023年8月29日-9月1日ワシントン大学音楽学部リサイタル・ホール
フィリピン出身の若手ピアニスト、ロス・サルヴォサのデビュー盤。このアルバムの最初に収録さ れている3人の作曲家モリーナ、タパレス、サン・ペドロはいずれもフィリピンの作曲家で20 世紀前 半に生を受けたフィリピンの近現代作曲家の作風を知る上で大変興味深い。3 人ともフィリピン民 謡を素材にしつつドビュッシーを始めとするフランス近代音楽の影響を受けています。この 3人の作曲家の愛すべき色彩的な作品を聴くだけでもこのアルバムの価値は高いが、それに輪をかけて驚 かされるのがピアニスト、ロス・サルヴォサのピアノの腕前です。ショパンの練習曲は見事と言うし かない驚愕すべきテクニックと音楽性を備えた名演。サルヴォサはシアトル国際ピアノ・コンクー ル、スタインウェイ・カナダ・ヤング・アーティスト・コンペティションで入賞、これからの活躍が大いに 期待されています。最後に収められた「火の鳥」からの3 つのピアノ曲は編曲、演奏ともに見事。

La Dolce Volta
LDV-120(1CD)
ピアノ・ツインズ 〜ラヴェル、ドビュッシー、サティ: ピアノ・デュオ作品集
サティ:始め方(4手連弾のための「梨の形をした3つの小品」から)
ドビュッシー:リンダラハ
ラヴェル:ラ・ヴァルス
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ハバネラ (2台ピアノのための「耳で聴く風景」から)
. ドビュッシー:海 (アンドレ・カプレ編曲による2台ピアノ版)
サティ:ジムノペディ 第1番(演奏者編曲による2台ピアノ版)
ヴァネッサ・ワーグナー、ウィレム・ラチュウミア(P)

録音:2022年11月2-5日 シテ・ミュジカル=メス 大ホール
※日本語解説付
ヴァレーズの「アメリカ」8手ピアノ版で初めて共演し、その後デュオでの活動を始めたというヴァネッサ・ワー グナーとウィレム・ラチュウミアによるアルバム第2弾。アメリカの作品を収めた前作から打って変わり、今回 は2人の祖国でもあるフランスのラヴェル、ドビュッシー、サティという大作曲家たちの作品集となりました。 作品によって変幻自在に移ろうタッチで、2人というのを忘れるほど息の合った演奏を聴かせます。「ジム ノペディ」はドビュッシーによる管弦楽版を元に2人が編曲した版を収録。
La Dolce Volta
LDV-126(1CD)
永遠の四季
チャイコフスキー:『四季』 Op. 37a
グリーグ:『抒情小曲集』 より
 蝶々 〜第3巻 Op.43-1
 小鳥 〜第3巻 Op.43-4
 即興的ワルツ 〜第4巻 Op.47-1
 メロディ 〜第4巻 Op.47-3
 エレジー〜第4巻 Op.47-7
 トロルドハウゲンの婚礼の日 〜第8巻 Op. 65-6
 おばあさんのメヌエット 〜第9巻 Op.68-2
シベリウス:『6つの即興曲』 Op. 5より III、V、VI
グリンカ:夜想曲 「別れ」 ヘ短調
ヴァネッサ・ワーグナー(P)

録音:2023年9月11-13日 シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ド・ラ・ダンス・ド・ソワソン
※日本語解説付
『ル・モンド』紙から「同世代中、最も魅力的な個性を誇るピアニスト」と称えられた、フランスのピアニス ト、ヴァネッサ・ワーグナー。ミニマル・ミュージックやアメリカ音楽に傾倒する彼女が改めて取り組んだロマン 派のピアノ作品集です。過行く時間の知覚や周期的なもの、刻一刻と変化するムードに惹かれるという 彼女が、新型コロナ・ウイルスによるパンデミックの孤独の中から2年をかけて練りあげたプログラムは、彼 女自身が表現されたこれまでになくパーソナルなものになったとのこと。各曲を慈しむように奏でられる、た いへん美しいアルバムです。

Cypres
CYP-2628(1CD)
マリー・ジャエル、フランツ・リスト、カミーユ・サン=サーンス: 4手ピアノ作品集
マリー・ジャエル(1846-1925):12のワルツと終曲
 春の声
リスト:『クリスマス・ツリー』 〜カリヨン/子守歌/昔々/ポーランド風
サン=サーンス:小二重奏曲 ト長調 Op.11
 アルバムの綴り 変ロ長調 Op.81
リスト:『クリスマス・ツリー』〜昔々 (1878年から82年までリストに提供されていた1873年製シュタイングレーバーによる演奏)
クラウディーネ・オルロフ、バルカート・シュピンラー(P/シュタイングレーバー・コンサート・グランド・ピアノ E-272)

録音:2023年11月24-26日シュタイングレーバー・ハウス室内音楽ホール、バイロイト
19世紀後半から20世紀初頭までフランスで活躍したピアニスト、作曲家、教育者マリー・ジャエルによ る小品を中心としたアルバム。変化に富むロマンティックな曲想がたいへん魅力的です。リストも愛した名 器シュタイングレーバーの音色でお楽しみいただけます。


ANALEKTA
AN-954(1CD)
秘められた旋律
シューベルト(1797?1828):ピアノ・ソナタ 第4番 イ短調 D537
8つのエコセーズ D529
ピアノ・ソナタ 第20番イ長調 D959※CDには第19番と表記
マチュー・ゴーデ(P)

録音:2024年12月4-6日パレ・モンカルム・ラウル・ジョバン・ホール、ケベック
2019年に12回のリサイタルでシューベルトのソナタ全曲を弾き切ったマチュー・ゴーデ。その直後から開 始されたソナタ全曲と主要ピアノ作品を網羅するプロジェクトの第10弾。人気曲の第20番(CDでは第 19番と表記)と、第4番を収録。第4番第2楽章の旋律は、第20番第4楽章へと昇華していることでも 有名です。

ONDINE
ODE-1453(1CD)
ロナルド・スティーヴンソン(1928-2015):ピアノ作品集
ブリテンの歌劇「ピーター・グライムズ」の主題による幻想曲(1971)
パデレフスキの歌劇「マンル」によるピアノのための組曲(1961)
モーツァルトのピアノ協奏曲第20番K.466? ロマンス(R. スティーヴンソン編)(2002)
ワーグナー(パウル・ヴィトゲンシュタイン、スティーヴンソン編):楽劇「マイスタージンガー」- 五重唱による左手のためのエラボレート(1980)*
ゴドフスキの名によるオスティナート・マカブロ(1980)*
コルサコフとショパンの練習曲(アルカンの亡霊)(1987)
ショパンの前奏曲による6つのパンセ(1959)
パーセルの「新しいスコットランドの旋律」によるリトル・ジャズ・ヴァリエーション(1964/1975改訂)
ピッコロ・ニコロ・パガニネスコ(1986)*
ガーシュウィンの名による前奏曲(1981)*
タウベリアーナ、リヒャルト・タウバーの歌「マイ・ハート・アンド・アイ」のトランスクリプション(1980)
ペーテル・ヤブロンスキー(P)

録音:2024年7月
*…世界初録音
自身のレパートリーに強いこだわりを持つピアニスト、ペーテル・ヤブロンスキーが今回取り組んだのは、スコットランドの作曲家ロナルド・スティーヴンソンの作品 集。4曲の世界初録音を含んでいます。スティーヴンソンは、70分を超える長大な「DSCHによるパッサカリア」で知られ、ショパンやリスト、ゴドフスキーなどの ヴィルトゥオーソの伝統を継承しつつ、スコットランドの民謡にも高い関心を寄せました。彼は100曲を超えるピアノ曲を含む、500以上の作品を残していま す。 このアルバムには、1959年から2002年に書かれた作品を収録。ブリテンやパデレフスキの歌劇によるトランスクリプション、スティーヴンソンが独特のハーモ ニーを加えたモーツァルトの「ロマンス」、左手のみで演奏される「オスティナート・マカブロ」や、リムスキー=コルサコフの「熊んばちの飛行」とショパンの練習曲 作品番号10-2を組み合わせた「コルサコフとショパンの練習曲」など、超絶技巧を要するユニークな曲が目白押し。これらをヤブロンスキーは見事に演奏、 彼の感性と技巧、表現力が余すことなく発揮されたアルバムとなっています。

Pentatone
PTC-5187214(3CD)
メシアン:『鳥のカタログ』(全曲) ピエール=ロラン・エマール(P)

録音:2017年8月/ナレーパシュトラッセ・ベルリン・フンクハウス・ザール1(ベルリン)
ピエール=ロラン・エマールの代表的名盤、メシアンの『鳥のカタログ』がCDフォーマットで再発売いたします。
パリ音楽院でデュプレにオルガンを、デュカスに作曲を学んだメシアンは、戦後、自然界のすべてに絶対者の造化の妙を見るというカトリック世界観に没入。鳥の 鳴き声を基礎にした作品『鳥のカタログ』(1956-58)を発表し、独自の世界を切り開きました。初演は1959年の4月15日にパリのサル・ガヴォにてピエー ル・ブーレーズ率いるドメーヌ・ミュジカルの演奏会の一環として行われ、メシアンの妻であるイヴォンヌ・ロリオが演奏。当作品集は新しい音響世界の探求ともい え、第2次世界大戦後の前衛音楽に多大な影響を与えました。
メシアン弾きとして名高いエマール(1973年メシアン国際コンクール優勝)は、12歳の時にイヴォンヌ・ロリオのクラスに入ったことによりメシアンと直接的な つながりを持つことができ、その後様々な時間を共有したことで作曲家メシアンを深く理解することができたと語っています。エマールだからこそ表現のできるメ シアンの音世界が広がります。 ※CD再発売にともない、SACDハイブリッド盤(KKC-5978 / PTC-5186670)は廃盤となります。また初発売時に付属していたブックレットおよびボーナ スDVDは、当CDセットにはつきません。なお、解説(英)はCDに掲載されているQRコードからご覧いただけます。 (Ki)
Passacaille
PAS-1147(2CD)
ヘンデル:チェンバロ組曲集(1720)
組曲第1番イ長調 HWV426
組曲第2番ヘ長調 HWV427
組曲第3番ニ長調 HWV428
組曲第4番ホ短調 HWV429
組曲第5番ホ長調 HWV430
組曲第6番嬰へ短調 HWV431
組曲第7番ト短調 HWV432
組曲第8番へ短調 HWV433
マイケル・キーナー(Cemb)

録音:2018年3月11-15日、2021年8月20-25日
1720年にロンドンで出版されたチェンバロ組曲集は、彼の様式の多様性と革新性を示す重要な作品。伝統的な4楽章制のものからコレッリのトリオ・ソナタを 思わせるものなど、様々なタイプの楽曲が含まれています。変奏曲やフーガでの作曲技巧の充実ぶりも見逃せません。ヨーロッパ全土で好評を博し、バッハ、ムファッ ト、ラモーといった作曲家たちにも影響を与えた曲集です。
マイケル・キーナーは1950年スイス生まれで、アムステルダムでレオンハルトに師事したベテラン・チェンバロ奏者。ソリストとして活躍する他、イル・ジャルディー ノ・アルモニコやイル・ガルデリーノなどとも共演しています。

BIJIN CLASSICAL
BJN-1029(1CD)
日本語解説付国内盤
ピアノ・リサイタル2023
バッハ:プレリュードとフーガ ト短調 BWV861 (平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
ショパン:バラード第1番ト短調 作品23
 バラード第2番ヘ長調 作品38
 バラード第3番変イ長調 作品47
 バラード第4番ヘ短調 作品52
平野一郎:ピアノ・ソナタ第1番「光人彷徨(こうじんほうこう)」 〜左手と右手に依る二幕の黙示劇 (イリーナ・メジューエワ委嘱作品)
イリーナ・メジューエワ(P)
(1922年製ニューヨーク・スタインウェイ)

録音:2023年11月23日、京都コンサートホール 〈アンサンブルホールムラタ〉におけるライヴ
メジューエワが「21世紀の〈ハンマークラヴィーア〉」と絶賛する平野一郎のピアノ・ ソナタ第1番〈光人彷徨〉。その世界初演の舞台となった 2023年京都リサイタル・ ライヴがいよいよ登場。今どきこれほど重厚長大で内容の濃いピアノ・ソナタが生まれ たこと自体ひとつの「奇蹟」ですが、その傑作に全身全霊を込めてぶつかった演奏も これまた奇蹟的。どうしてこんなことが起こり得るのかと仰天しつつ、息を呑み続ける 46分間の壮大なドラマ、空前絶後の音楽体験をお届けします。前半のショパン:バラ ード全4曲も巨匠風のすごい演奏で聞き応え充分。(使用楽器:1922 年製NYスタ インウェイ)。


若林工房
WKSP-1022(7CD)
日本語解説付国内盤
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
ピアノ・ソナタ K.280・K.282・K.310
マエストロ対位法氏の葬送行進曲 K.453a
ピアノ・ソナタ K.281・K.283・K.331/幻想曲 K.397
ピアノ・ソナタ K.311・K.457・K.545/幻想曲 K.475
ピアノ・ソナタ K.330・K.332・K.570/幻想曲 K.396
ピアノ・ソナタ K.279・K.284・K.309/サリエリの主題による変奏曲 K.180
ピアノ・ソナタ K.333・K.533/494・K.576
■特典盤*
幻想曲 K.396/ピアノ・ソナタ K.310/ロンド K.511/ グラスハーモニカのためのアダージョ K.356/ピアノ・ソナタ K.330
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2011年〜2015年、新川文化ホール(富山県魚津市)
2022年3月3日、東京文化会館・小ホールでのライヴ録音*
2014年から2016年にかけて全3集(各2 枚組)でリリースされた、メジューエワの モーツァルト:ピアノ・ソナタ集(録音:2011〜2015 年)を全集として初BOX 化。いずれ も専門誌などで高い評価を獲得した名演です。今回の全集ボックスには特典盤として 2022年3月のライヴ音源が付いているのが嬉しいところ。21 世紀の新しいモーツァル ト像を打ち立てた、生命力豊かな演奏をお楽しみください。

Music&Arts
M&ACD-1309(1CD)
「ドナ・ヴォーチェ 第2集」〜伝説の女性作曲家達
ファニー・メンデルスゾーン・ヘンゼル:12ヶ月
メル・ボニス(メラニー・ボニス):伝説の女性達
メリザンド Op.109/デズデーモナ Op.101/オフィーリア Op.165/ヴィヴィアン Op.80(アーサー王の伝説に登場する女性)/フィービー Op.30(ギリシャ神話のアルテミス)/サロメ Op.100/オンファール Op.86
オレナ・イルニツカ(b.1977):夜想曲1(レント)
アンナ・シェレスト(P)

録音:2023年3月 ニューヨーク・パトリッチスタジオ
アンナ・シェレストの女性作曲家ピアノ作品集第2弾(第 1集は SOREL CLASSICS SCCD015)。 アンナ・シェレストは 1983年ウクライナ生まれ、ニューヨーク在住。ハルキウ特別音楽院とジ ュリアード音楽院に学ぶ。アントン・ルービンシュタインのピアノと管弦楽のための全作品を、 ネーメ・ヤルヴィと録音したことで有名。 ファニー・メンデルスゾーン・ヘンゼルはフェリックス・メンデルスゾーンの実姉。フェリックス 以上に才能豊かなピアニスト・作曲家だったと言われています。『12ヶ月』はドイツの文豪詩人 の作品からインスピレーションを得て作曲された性格的小品集。 メル・ボニスはフランスの女性作曲家。近年、再評価が進んだことで室内楽・ピアノ曲・宗教 曲が再発掘されています。サン=サーンス、フォーレ、マスネといった一流の作曲家達と仕事 をしていた。『伝説の女性達』と銘打たれたこの録音は伝説上の描いた作品を集めたもの。 オレナ・イルニツカはウクライナの作曲家。キーフの国立アカデミーに学ぶ。オーケストラ曲 や室内楽の作品で知られています。現在、ウクライナ作曲家協会のメンバーです。『夜想曲 1』と言う曲名から、ジョン・フィールドやショパンの様な静かな曲想を想像するが夜の嵐を想 わせる様な激しい表現もあり、ダイナミックな夜想曲となっています。

Challenge Classics
CC-72996(1CD)
「プライベート・ストーリー」〜ショパン:ピアノ作品集
(1)即興曲第1番変イ長調 Op.29
(2)マズルカ第13番イ短調 Op.17-4
(3)マズルカ第5番変ロ長調 Op.7-1
(4)バラード第3番変イ長調 Op.47
(5)夜想曲第20番嬰ハ短調 遺作
(6)12の練習曲 Op.25より第2番ヘ短調
(7)12の練習曲 Op.10より第12番ハ短調「革命」
(8)24の前奏曲 Op.28より第15番変ニ長調「雨だれ」
(9)幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
(10)ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35より第3楽章「葬送行進曲」
(11)ワルツ第10番ロ短調 Op.69-2
(12)子犬のワルツ 変ニ長調 Op.64-1
レスタリ・スホルテス(P)

録音:2024年6月11&12日/MCOスタジオ(第1スタジオ)、ヒルフェルスム、オランダ
ピアノデュオ・スホルテス&ヤンセンスとしても活躍のレスタリ・スホルテスが、オール・ショパン・プログラムのソロ・アルバムをリリース。自身にとって思い入 れの深い作品を集めたこのアルバムではショパンの人生を彼のピアノ作品で語りかけるようなコンセプトとなっております。
「私にとってこのアルバム「プライベート・ストーリー」は、個人的な物語であると同時に、私が最も敬愛する作曲家ショパンの人生を、彼の作品(12曲)を通じ て表現した物語でもあります。このアルバムの最初と最後の作品は特に思い入れの強い作品です。最初はショパンの作品で私が初めて習った即興曲第1番、最後 に収録した子犬のワルツは母がわが家のピアノで愛奏していた作品です。2023年4月にこの世を去った母に捧げます」 (Ki)

Indesens Calliope Records
IC-058(4CD)
フォーレ:ピアノ作品全集

【CD1】ソナタ ヘ長調 N5/マズルカ N8/ガヴォット N14/前奏曲とフーガ ホ短調 N17/3つの無言歌 Op.17, N52/バラード Op.19, N56/即興曲第1番変ホ長調Op.25, N67/舟歌第1番イ短調 Op.26, N68/ヴァルス・カプリス第1番イ長調 Op.30, N73/即興曲第2番ヘ短調 Op.31, N74/マズルカ Op.32, N75/夜想曲第1番変ホ短調 Op.33-1, N76.1

【CD2】夜想曲第2番ロ長調 Op.33-2, N76.2/夜想曲第3番変イ長調 Op.33-3N76.3/即興曲第3番変イ長調 Op.34、N77/夜想曲第4番変ホ長調 Op.36, N79/夜想曲第5番変ロ長調 Op.37, N80/ヴァルス・カプリス第2番変ニ長調 Op.38, N81/舟歌第2番ト長調 Op.41, N87/舟歌第3番変ト長調 Op.42, N88/舟歌第4番変イ長調 Op.44, N91/「マスクとベルガマスク」 より 第8曲「パヴァーヌ」 Op.50, N100c/ヴァルス・カプリス第3番変ト長調 Op.59, N117

【CD3】ヴァルス・カプリス第4番変イ長調 Op.62, N120/夜想曲第6番変ニ長調 Op.63, N121/舟歌第5番嬰ヘ短調 Op.66, N127/舟歌第6番変ホ長調 Op.70, N132/主題と変奏嬰ハ短調 Op.73, N134/夜想曲第7番嬰ハ短調 Op.74, N135/ペレアスとメリザンド Op.80, N142b(管弦楽組曲からのピアノ・トランスクリプション)/8つの小品 Op.84, N147

【CD4】舟歌第7番ニ短調 Op.90, N159/即興曲第4番変ニ長調 Op.91, N160/舟歌第8番変ニ長調 Op.96, N166/夜想曲第9番ロ短調 Op.97, N168/夜想曲第10番ホ短調 Op.99, N170/舟歌第9番イ短調 Op.101, N171/即興曲第5番嬰ヘ短調 Op.102, N172/9つの前奏曲 Op.103, N173/夜想曲第11番嬰ヘ短調 Op.104-1, N175/舟歌第10番イ短調 Op.104-2, N176/舟歌第11番ト短調 Op.105, N177/舟歌第12番変ホ長調 Op.106bis, N179/夜想曲第12番ホ短調 Op.107, N180/舟歌第13番ハ長調 Op.116, N189/夜想曲第13番ロ短調 Op.119, N193
ローラン・ヴァグシャル(P)

録音:2023年&2024年、スタジオ・ド・ムードン(フランス)
フランス音楽の名盤を次々と生み出し、メディアからも絶賛されているピアニスト、ローラン・ヴァグシャル。フランスのIndesens Calliope Recordsが取り組むフォーレ没後100周年記念アルバムはピアノ作品全集!
ガブリエル・フォーレは、19世紀末のフランス楽派の復興における重要人物であり、その作曲スタイルは20世紀の多くの作曲家に影響を与えました。作品は、管弦楽曲から協奏曲、室内楽曲、歌曲など多岐にわたり、特にピアノのための作品はおよそ70曲という多作を残しています。フォーレのピアノ作品は未だ過小評価され、今日ほとんど演奏されていないものもありますが、本アルバムでローラン・ヴァグシャルは、傑作に加えて、トランスクリプションや未発表作品など、録音機会の少ない作品を含むピアノのための全作品を時系列順に沿って収録。数々の賞を受賞してきたフォーレ作品のフランス最大の解釈者の1人が、この偉大な遺産を讃えた大作にご注目下さい。
フランス音楽の解釈に情熱を注ぎ、忘れられた作曲家の熱心な擁護者でもあるローラン・ヴァグシャルは、これまでにサン=サーンス、フォーレ、フランク、ショーソン、ドビュッシー、さらにはマニャール、デュカス、ピエルネ、カプレ、ゴーベール、フローラン・シュミット、ヴィエルヌ、モーリス・エマニュエル、ジャン・クラ、フランセなどの録音(室内楽やピアノ曲)を残しており、彼のディスコグラフィはDiapason, Classica, Gramophone, The Guardianといったメディアから絶賛されています。

Ars Produktion
ARS-38369(1SACD)
伝統と自由
D.スカルラッティ:ソナタ 嬰ハ短調 K.247、ソナタ ロ短調 K.27、ソナタ ニ短調 K.213、ソナタ イ長調 K.268
ゲオルク・カッツァー(1935-2019):Aufgrund meiner Verehrung fur Domenico Scarlatti、5つの小品
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:4つの歌 Op.2
アニエレ・シュタイニンガー(P)

録音:2023年10月16日-18日
ベルリン生まれのピアニスト、アニエレ・シュタイニンガーのソロ・デビュー・アルバム。バーゼル音楽大学、ウィーン舞台芸術大学で学んだ彼女はその後ニコライ・ルガンスキーやロバート・レヴィンのマスター・クラスでさらに研鑽を積みました。ソリストとしての活動と共に室内楽奏者としても高い評価を受けており、とりわけ2018年にデュッセルドルフで開催されたアントン・ルビンシテイン国際室内楽コンクールで「最優秀デュオ」特別賞を受賞しました。

Danacord
DACOCD-979(1CD)
2023年フーズム城音楽祭
(1)ウィリアム・スタンデール・ベネット(1816-1875):3つの小品 Op.28(1846-49)
リスト:演奏会用大独奏曲 S.176(1850)
ゾフィー・メンター(1846-1918):ロマンス Op.5(1907)

(2)ジュリエット・ディヨン(1823-1854):ホフマンの10の素晴らしい物語(1847)〜第1曲:クレモナのヴァイオリン

(3)ラフマニノフ(ソルダーノ編):夜は悲しい Op.26-12
セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952):3つの小品 Op.24〜第1曲:夜想曲 変ホ長調 「ディアナ」

(4)ツェムリンスキー:リヒャルト・デーメルの詩による幻想曲 Op.9
グリーグ:小川 Op.62-4(「抒情小曲集 第7集」 より)

(5)ショパン(ゴドフスキー編):ショパンのエチュードによる練習曲〔第4番(「練習曲」 Op.10-2「イグニス・ファトゥース」による/第6番(「練習曲」 Op.10-6(左手のための)による)〕

(6)レオポルド・ゴドフスキー:瞑想曲(1930)
グルック(ジロティ編):「オルフェオとエウリディーチェ」の旋律
(1)ダニエル・グリムウッド(P)

(2)ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)

(3)アルフォンソ・ソルダーノ(P)

(4)アンドレイ・ググニン(P)

(5)ヴァディム・ホロデンコ(P)

(6)ターニャ・ガブリーリャン(P)

録音(ライヴ):2023年8月19日−26日、フーズム城(ドイツ)
ドイツ北部のかつてのデンマーク領、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン(スレースヴィ=ホルステン)の港町フーズムで1987年に創設され、毎年夏に開催されている「フーズム城音楽祭」(稀少ピアノ音楽祭)の2023年のライヴ録音が登場!
今回も豪華ピアニストたちによるレア・レパートリーがずらりと並びピアノ・ファンの耳を楽しませてくれます。ウクライナ人を祖先に持ち、ショスタコーヴィチの「24の前奏曲」(Hyperion, PCDA-68267/CDA-68267)が2020年のBBCミュージック・マガジン賞を受賞したロシア出身のアンドレイ・ググニンはツェムリンスキーとグリーグの詩的な作品を披露。第4回仙台国際音楽コンクールや第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールを制したウクライナの若き巨匠、ヴァディム・ホロデンコはゴドフスキーの難曲「ショパンのエチュードによる練習曲」に挑戦しています。その他パリ国立高等音楽舞踊学校で学び、2010年の「ナディア&リリ・ブーランジェ賞」を受賞した作曲家でもあるジャン=フレデリック・ヌーブルジェ、グレアム・フィッチに学び、19世紀のヴィルトゥオーゾ曲を主なレパートリーにしているイギリスのダニエル・グリムウッド、イタリアのヴィルトゥオーゾ・ピアニストでありトラーニ市の「アルド・チッコリーニ・ファウンデーション」の芸術監督を務めるアルフォンソ・ソルダーノ、ロンドン・タイムズ紙やワシントン・ポスト紙をはじめとするメディアから、「力強い身体性と想像力豊かなピアニズム」と評されたターニャ・ガブリーリャンといった一流ピアニストたちが参加し、ピアノ作品の幅広い魅力や奥深さを紹介しています。
Danacord
DACOCD-980(1CDR)
ヨン・ダムゴー・プレイズ・シューベルト
シューベルト:楽興の時 D780
2つのスケルツォ D593
3つのピアノ曲 D946
ヨン・ダムゴー(P)

録音:2024年2月、デンマーク国立音楽アカデミー・コンサートホール(オーデンセ、デンマーク)
1941年生まれのデンマークのピアニスト、ヨン・ダムゴーはゲオルク・ヴァシャヘーリ、イローナ・カボス、ヴィルヘルム・ケンプに学び、王立デンマーク音楽アカデミーの助教授、オーフス王立音楽アカデミーの教授を務め、東京の武蔵野音楽大学とメルボルンのオーストラリア国立音楽アカデミーでも客員教授として教えました。80歳を超えてもなお精力的なレコーディング活動を継続するダムゴーの「プーランク:ピアノ作品集」(DACOC-D-960)に続く録音となる今作は、シューベルトの小品を集めたプログラム。1817年に書かれた「2つのスケルツォ」、1823年から没する1828年にかけて書かれた6曲からなる「楽興の時」、1828年5月に作曲され、ブラームスが遺稿を編集して出版された「3つのピアノ曲」を取り上げます。今なお深化を続けるデンマークの巨匠が紡ぐ情趣に富んだシューベルトにご期待ください。
「シューベルトにとっては、自身の経験したことを楽曲にするのが、きわめて自然なことだった。水の流れ、狩の風景、疾走する馬、かみなり、そして、彼がなによりも大切に思っていた、歩くこと……」(ヨン・ダムゴー)

※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

DUX
DUX-1969(1CD)
コスモポリタン
タンスマン:夜行列車(1951)/大都会(1935)/ヨハン・シュトラウスのワルツによる幻想曲(1961)/3つのフーガ(1942)/前奏曲とフーガ(1938)
ノヴィ・ピアノ・デュオ〔アンナ・ヴィエルグス=ノヴァク(P)、グジェゴシュ・ノヴァク(P)〕

録音:2023年10月30日-11月1日
本作にはアレクサンデル・タンスマンの2台ピアノのための作品がいくつか収録されています。主にバレエにインスピレーションを得た作品です。タンスマンの作品は近年復活を遂げており、その作品を収めたアルバムが多数リリースされたり、タンスマンの出身地であるポーランドを中心としてヨーロッパ各地でコンサート・プログラムに取り上げられています。
ノヴィ・ピアノ・デュオは、2018年にクラクフ音楽アカデミーの卒業生で結成され、ポーランド国内外で活動しており、イタリア、モナコ、ドイツ、イスラエル、クウェートなどで演奏してきました。
DUX
DUX-2037(1CD)
悲しみ
ダウランド:涙のパヴァーヌ P.15、はかない望み P.2、ファンシーP.6、別れ「イン・ノミネ」 P.4(オラフ・ファン・ゴニッセン&ティルマン・ホップストック編)
ソル(1778-1839):Fantaisie Elegiaque a la mort de Madame Beslay Op.59よりIntroduction. Andante largo、Marche funebre. Andante moderato
シューベルト:死と乙女 D.531(フェルディナンド・レバイ編)、白鳥の歌 D.957(ヨハン・カスパル・メルツ編)より愛のことづて、セレナーデ、住処、涙の賛美 D.711(ヨハン・カスパル・メルツ編)
ミウォシュ・モンチンスキ(G)

録音:2023年9月30日-10月1日
クラクフ・ギター四重奏団のメンバーで国際コンクールでの優勝経験を持つミウォシュ・モンチンスキの「悲しみ」や「憂鬱」などをテーマにしたアルバム。リュート奏者でもあったジョン・ダウランドの作品から始まり、フェルナンド・ソル(1778-1839)が弟子の死の直後に書き上げた作品などを収録しています。

APR
APRCD-5655(1CD)
アルフレート・ブレンデル・プレイズ・ブゾーニ&リスト 〜SPAレコーディングス
ブゾーニ:対位法的幻想曲
バッハ(ブゾーニ編):われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ BWV.639
リスト:クリスマス・ツリーS.186*
アルフレート・ブレンデル(P)

録音:1953年、ウィーン(原盤:Society of participating Artists SPA56)
1952年、ウィーン(原盤:Society of participating Artists SPA26)*
ピアノの歴史的名盤や希少録音を世界的名エンジニアのリマスタリングで再び世に送り出してきた「APR」が、若かりし日のアルフレート・ブレンデルが録音したフェルッチョ・ブゾーニとフランツ・リスト(1曲はリスト編曲のバッハ)の演奏の復刻を実現させてくれました!
2008年12月に演奏活動から引退するまで様々な名演奏を残してきたブレンデルですが、その録音の中でも最も知られておらず貴重とされているのが、1950年代初頭にアメリカのレーベル「SPA(Society of participating Artists)」に残した4枚のLP。
その中にブレンデルのディスコグラフィーの中で最も重要な録音のひとつであるブゾーニの「対位法的幻想曲」があり、熱心なファンから復刻が強く望まれていました。
APRは今回ブレンデル本人の許可を正式に得たことで、SPAレーベルに録音されたリストの「クリスマス・ツリー」全曲と共にこのブゾーニの「対位法的幻想曲」を復刻。これら両作品は50年代当時いずれも世界初録音であり、この世界的名手がレコーディング・スタジオで再びこれらに取り組むことはなかったため、今回のAPRによる復刻はブレンデルのディスコグラフィーへの重要な追加となることは間違いないでしょう。
また、ブックレットにはブレンデル自身がこのリリースのために特別に書き下ろしたブゾーニと対位法的幻想曲についての考察が掲載されており、熱心なブレンデルのファンはもちろんのこと、全てのピアノ・ファンにとって要注目のリリースと言えるでしょう!

Da Vinci Classics
C-00928(1CD)
ショパン、リスト、ソッリーニ:ピアノ作品集
ショパン:12の練習曲 Op.10
マルコ・ソッリーニ(b.1964):練習曲 Op.18
 魔法 Op.23/カンティレーナ Op.26
 即興曲 Op.27
リスト:ダンテを読んで(ダンテ- ソナタ風幻想曲 S158c
[アンコール]
マルコ・ソッリーニ:カリヨン Op.5
モニカ・チャン(P)

録音(ライヴ):2023年8月18日(オッフィーダ、イタリア)
Da Vinci Classicsが贈る、イタリアの音楽祭「アルモニエ・デッラ・セーラ」のライヴ・レコーディング・シリーズから、キーシンも称賛する超新星ピアニスト、モニカ・チャンのライヴ録音が登場!2007年にミラノで中国人の家庭に生まれたモニカ・チャンは、2023年のリヴォルノ国際ピアノ・コンクールで最年少出場者にもかかわらず優勝。2024年の4月には負傷のためキャンセルとなったイム・ユンチャンのミラノ公演で代役を務めるなど、確かな実力で大きな注目を集めているピアニストです。このコンサートではショパンとリストの作品に加え、ピアニストとしても有名なマルコ・ソッリーニの小品をアンコールを含め5曲披露しています。

ULYSSES ART
KKC-4352(1CD)
日本語解説付国内盤
フォーレ&ショパン:ノクターン
1. フォーレ:夜想曲 第6番変ニ長調 Op.63
2. ショパン:夜想曲 嬰ハ短調 Op.27, No. 1
3. フォーレ:夜想曲 第4番変ホ長調 Op.36
4. ショパン:夜想曲 ハ短調 Op.48, No.1
5. フォーレ:夜想曲 第1番変ホ短調 Op.33/1
6. ショパン:夜想曲 変ロ短調 Op.9, No.1
7. フォーレ:夜想曲 第8番変ニ長調 Op.84/8
8. ショパン:夜想曲 遺作 嬰ハ短調
9. フォーレ:夜想曲 第7番Op.74嬰ハ短調
10. ショパン:子守歌 変ニ長調 Op.57
池田珠代(P:1905年製プレイエルコンサートグランドピアノ2m78 モデルno1、ダブルエスケープメントメカニック。
フランス人間国宝シルヴィー・フアノンにより完全修復 (P・バルロンコレクション))
フランスで活躍する池田珠代。2022年のリスト編曲によるシューベルトの歌曲を収録したディスクも高く評価されました(KKC-4333)。今回の新譜は、ショ パンとフォーレの「ノクターン」集。フランスの哲学者ジャンケレヴィッチの『ノクターン』という本がきっかけで生まれた録音といいます。ジャンケレヴィッチは本 の中で、ショパンのノクターンは「夜の孤独の中で経験する深い苦痛に寄り添う」とし、フォーレのノクターンは「暗い夜を想起させるが『黄金の太陽』が約束され ている」として対比させています。いずれもやさしさや希望が込められた「夜」、というところから彼女が紡いでゆく世界は、濃厚で馥郁たる薫りに満ちたもの。ま た、いつくしむように奏でている1905年製プレイエルの音色が、彼女が描く夜の世界を一層絶妙な色彩と雰囲気で包み込みます。 (Ki)

TOCCATA
TOCN-0034(1CD)
NX-B06
バルカン諸国のピアノ曲集 第1集
サーニャ・ドラクリッチ(1963-):Drive(2006)
パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978):エピソード集 Op.36(1941) - No.4Improvisation
トミスラフ・ゾグラフスキー(1934-2000):ピアノのための組曲 イ長調 Op. 27*(1960)
ラフェット・ルディ(1949-):前奏曲 ? Les cloches Arberesh(1993)
ヴォイン・コマディナ(1933-1997):2つのメヌエット(1985)
ドウシャン・バヴデク(1971-):Awakening 目覚め(2010)
アレクサンデル・ペチ (1951-):Barokjare(2013)
アレクサンダル・ペルノビッチ(1978-):metaglasswork(2014)
ミラン・ミハイロヴィチ(1945-):3つの前奏曲*(1986-89)
ジョン・サーサス(1966-):Jettatura*(1999)
アミル・ジャコヴィチ(P)

録音:2024年3月5日
*を除き世界初録音
ヨーロッパ南東に位置する自然豊かなバルカン諸国。「Balkan」とはオスマン語で「森深い山の連なり」を意味するとされ、バルカン半島内にはアルバニア、ボ スニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、コソボ、北マケドニア、モンテネグロの国々があり、半島周辺の地域もバルカンに含まれることがあります。このアルバムには、 この地域に伝わる独自の伝統音楽を取り入れた近現代作曲家の作品が収録されています。 パンチョ・ヴラディゲロフは、その作品が近年CAPRICCIOレーベルからまとめて発売されましたが、他の作曲家の名前はカタログでもほとんど見かけることがあ りません。この第1集では、アルバムの冒頭に置かれたドラクリッチの荒々しくエネルギッシュなトッカータ風の「Drive」を皮切りに、古典的な雰囲気を持つ曲 や、伝統的な旋律を持つ曲、ジャズ風の曲など多彩な作品が楽しめます。アルバニアのピアニスト、アミル・ジャコヴィチによる演奏です。

ALPHA
ALPHA-1071(1CD)
Made in USA 〜ガーシュウィン、ビーチ、バーバー
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(作曲者によるピアノ独奏版)
ビーチ(1867-1944):バルカンの主題による変奏曲 Op.60
バーバー:ピアノ・ソナタ 変ホ短調 Op.26
アール・ワイルド(1915-2010):ガーシュウィンによる7つの超絶技巧練習曲
クレア・フアンチ(P/YAMAHA CFX)

録音:2024年2月 ライプニッツ・ザール、ハノーファー、ドイツ
「次世代ソリストたちによるモーツァルト」に続くクレア・フアンチのALPHA第2弾は、ソロによるアメリカの作品集。9歳にして奨学金を得て国 際的なキャリアをスタートし、カーティス音楽院で学んだ後、2006年浜松国際ピアノコンクール奨励賞、2011年ミュンヘン国際音楽コンクー ル最年少出場で第2位、2018年にゲザ・アンダ国際ピアノコンクール優勝など輝かしい経歴を持つ彼女にとって、育ったアメリカの音楽を集 めたアルバムは待望のものと言えるでしょう。絞り込むのにかなりの苦労をしたというプログラムの中でも、ビーチの『バルカンの主題による変奏 曲』はフアンチによると「アルバムの中心であり魂」であって、登場する4つのバルカン半島の伝承曲のうち冒頭に現れる”O Maiko Moya”は 隣国の支配下で迫害される人々の訴えであり、今日の世界にとっても不気味なほど重い意味を持っていると語ります。アメリカを体現する作 曲家とも言えるガーシュウィンについては、代表作『ラプソディ・イン・ブルー』のほか、ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、アール・ワイルドが超絶技巧 練習曲に編曲した数々の歌を収録。ウラディミール・ホロヴィッツが初演したバーバーのソナタともども、持ち前の軽やかなテクニックと表現力で 洒脱に聴かせています。

DIVINE ART
DDX-21135(1CD)
NX-B10
「ディアベリ変奏曲」200年を記念して
ベートーヴェン:ディアベリのワルツによる33の変奏曲

ディアベリのワルツによる変奏曲集より
アントン・ディアベリ:ワルツ
ヤン・ネポムク・アウグスト・ヴィタセック(1770-1839):第49変奏 Un poco moderato
イグナツ ・モシェレス(1794-1870):第26変奏 Vivace
フランツ・クサーヴァー・ヴォルフガング・モーツァルト(1791-1844):第28変奏 Con fuoco
カール・ツェルニー:第4変奏
フリードリヒ・カルクブレンナー:第18変奏 Allegro non troppo
ヴェンツェル・ヨハン・トマシェック(1774-1850):第43変奏 Tempo giusto
シューベルト:第38変奏
リスト:第24変奏 Allegro
ヨハン・ネポムク・フンメル:第16変奏
ツェルニー:コーダ Vivace - piu mosso - Molto allegro
ディナ・パラヒナ(P)

録音:2023年2月5-6日
作曲家アントン・ディアベリは1819年、自ら作曲した主題を用いて、当時のオーストリアで活躍中の作曲家たちに変奏曲の作曲を依頼し、一つの作品にま とめることを考えました。声がかかったベートーヴェンは最初この主題を軽視して参加しませんでしたが、後に自身で33の変奏曲を作曲し、約60分の大作に 仕上げました。最終的にディアベリは50名の作曲家から変奏曲を集め、先に出版されていたベートーヴェンの作品と共に「愛国芸術家協会」名義で1824 年に出版しました。このアルバムは、そのプロジェクトの200周年を記念して制作されたもので、ベートーヴェンの全曲に加え、ツェルニー、シューベルト、リスト など10名の作曲家の作品が収録されています。演奏は現在英国王立ノーザン音楽大学で教鞭を執るピアニスト、ディナ・パラヒナ。モスクワ音楽院学生時 代、最後のリサイタルでベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲」を演奏して以来、この作品を得意としています。

METIER
MEX-77128(1CD)
NX-B10
共鳴する地球 - モンク、リーム、ケージ、グラス他:ピアノ曲集
メレディス・モンク(1942-):Quarry Waltz
マルコス・バルター(1974-):I.v.
ニコ・ミューリー(1981-):LILT
ヴォルフガング・リーム(1952-2024):Auf einem anderen Blatt
ミッシー・マッツォーリ(1980-):Orizzonte
ジョン・ケージ:In a Landscape ある風景の中で
ジョン・ルーサー・アダムズ(1953-):Nunataks
フィリップ・グラス(1937-):エチュード第2番
イマン・ハビビ(1985-):in the brittle quietude
キャロライン・ショウ(1982-):ギュスターヴ・ル・グレイ
ショーン・ヒッキー(1970-):バークレー・ストリートの鳥
ケージ:ドリーム
ヒッキー:レコニング
モンク:エリス・アイランド
キャロリン・エンガー(P)

録音:2019年7月31日、2022年1月21、24日、2月15日、3月11日
ピアニストのキャロリン・エンガーの最新アルバム「Resonating Earth 共鳴する地球」。音楽と芸術を通じて地 球環境危機の問題に取り組むビデオアーティスト、ビジュアルアーティスト、写真家兼活動家たちとの共同によるマ ルチメディア・プロジェクトから生まれた1枚です。アルバムには、メレディス・モンクの曲や、瞑想的なマルコス・バル ターの曲、賛美歌を思わせるニコ・ミューリーの曲、雄大な氷河からインスパイアされたジョン・ルーサー・アダムスの 曲など、多彩な作品が収録されています。エンガーの演奏は、これらの音楽に対する深い共感を示し、批評家か らも高く評価されています。エンガーは、カーネギーホールなど名だたる会場で演奏経験があり、これまでの録音は ニューヨーク・タイムズ誌やグラモフォン誌から高く評価されています。

SOMM
SOMMCD-0690(1CD)
ワルツ - シューマン、ショパン、ラヴェル、ドビュッシー
ショパン:ワルツ集
 第1番変ホ長調 Op.18
 第9番変イ長調 Op.69No.1
 第8番変イ長調 Op.64No.3
 第13番変ニ長調 Op.70No.3
 第6番変ニ長調 Op.64No.1
 第4番ヘ長調 Op.34No.3
 第12番ヘ短調 Op.70No.2
 第2番変イ長調 Op.34No.1
 第3番イ短調 Op.34 No.2
 第14番ホ短調 KK IVa/15
  第10番ロ短調 Op.69No.2
 第11番変ト長調 Op.70No.1
 第7番嬰ハ短調 Op.64No.2
 第5番変イ長調 Op.42
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
ドビュッシー:レントより遅く CD 128
ピーター・ドノホー(P)

録音:2023年11月18,19日  イギリス、サリー州ストーク・ダバノン、メニューイン・ホール
モーツァルトのソナタ全集やプロコフィエフ、ラフマニノフ作品の演奏で高く評価されるイギリスのピアニスト、ピーター・ドノホーの最新アルバム。今回彼が手掛け たのは、ショパン、シューマン、ラヴェル、ドビュッシーの三拍子を基調にした作品集です。シューマンの「アベッグ変奏曲」で幕を開け、アルバムの中心となるショ パンのワルツが続きます。ここには遺作も含めた14曲を収録。あえて番号順にはせず、曲調に合わせて並べるという試みで、華やかな曲と落ち着いた曲がバ ランス良く配置されています。ラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」が続き、最後にドビュッシーの「レントより遅く」。この印象派の美しい作品でアルバムが締め くくられます。

Grand Piano
PIANOGP-942(1CD)
NX-B06
ルイーズ・ファランク(1804-1875):ピアノ作品全集 第3集- ロンド
3つのやさしいロンド Op.8(1827-29年出版)
ベッリーニの歌劇「海賊」の合唱曲による華麗なロンド Op.9(1833年出版)
ウェーバーの歌劇「オイリアンテ」の主題による華麗なロンド Op.11(1833年出版)
ロッシーニの歌劇「ゼルミーラ」のカヴァティーナによる華麗なロンド Op.13(1833年出版)
おばあちゃん、ラゴアネールのシャンソネットによるロンドレット第1番(1835)
ナポリ、マシーニの舟唄によるロンドレット第2番(1835)
シルフィード、マシーニのモティーフによる華麗なワルツ Op.18(1835)
若いピアニストへの励まし(1835-36年出版)
幸せな日々、お気に入りの主題による4つのロンディーノ Op.21(1838年頃出版) michelemma"
マリア・ストラティグー(P…Steinway、 Model D)

録音:2023年5月7日
Royal Northern College of Music、マンチェスター(UK)
※全て世界初録音
19世紀パリの音楽界で高く評価されたルイーズ・ファランク(ファランとも)。近年注目が高まる女性作曲家の 一人です。GRAND PIANOレーベルでは、ファランクの没後150年にあたる2025年までに全6巻のピアノ 作品全集の録音を予定しています。パリ音楽院ピアノ科の教授を務めたほどの優れたピアニストでもあり、と りわけシューマンに賞賛されたファランク。この第3集に収録されたロンドは20?30代に書かれたもので、歌 劇や歌曲に基づくものもあれば、若い演奏家向けに書かれたシンプルな作品も含まれており、どれもエレガン トで優雅な曲調を持っています。シリーズを通じての演奏者、マリア・ストラティグーは19世紀の女性たちの 音楽活動を研究しており、2018年にはニュージーランドのカンタベリー大学で開催された会議で「ルイーズ・ ファランク作品の演奏」についてのプレゼンを行うなど、広く活動しています。

Audite
AU-20052(1CD)
シューマン:謝肉祭 Op.9
ダーヴィト同盟舞曲集(18の性格的小品) Op.6
ジミン・オウ=ハヴェニート(P/ベーゼンドルファー280)

録音:2023年10月24〜26日/コンツェルトハウス・リーブフラウェン、ヴェルニゲローデ
韓国が誇る名ピアニスト、ジミン・オウ=ハヴェニートのシューマン第3弾は、謝肉祭とダーヴィト同盟舞曲集です!謝肉祭は想像上の仮面舞踏会というアイデア に基づくもので、「4つの音符による面白い情景」という副題があらわすように4つの自伝的なレターが音楽的な暗号文として使われ、架空の人物と実在の人物が 登場する全21曲の作品です。
18曲からなるダーヴィト同盟舞曲集。ダーヴィト同盟とは、ロマン派の闘士を自任するシューマンがペリシテ人と戦ったダヴィデの物語に託し、当時の俗物主義 に対抗する自分を表現した架空の同盟のことを意味し、ゲーテの孫W.v.ゲーテに献呈されています。
オウ=ハヴェニートは国立ソウル大学校卒業後、ケルン音楽舞踊大学にて研鑽を積み現在ドイツを拠点に活躍しております。録音としてはのちの夫となるレイムン ド・ハヴェニートとともに1990年代に録音したウルリヒ・レインデッカー(のピアノ作品集などをリリースしております。円熟を増したオウ=ハヴェニートの演奏は 深みがあり、愛器ベーゼンドルファーで見事な演奏を展開します。
auditeレーベルから「ムソルグスキー:「展覧会の絵」」(AU-20049)、「シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番&リスト:ピアノ・ソナタ」(AU-20043)、「ベー トーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番「熱情」、第30番、第32番」(AU-20047)、「K[NOW]N PIANO〜「ピアノ音楽250年の対話」」(AU-23446)、「ク ララに捧ぐ〜シューマン:ピアノ・ソナタ第1番&幻想曲」(AU-20050)、「シューマン:クライスレリアーナ&フモレスケ」(AU-20051)をリリースしています。 (Ki)

Profil
PH-24018(2CD)
バッハ & チック・コリア
Disc1
(1) バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988
Disc2
(2) バッハ:14のカノンBWV1087(ゴルトベルク変奏曲へ)
(3) 同(リパッティ編):豊かな毛並みの羊が〜狩りのカンタータBWV208より
(4) 同(リパッティ編):羊は安らかに草を食み〜狩りのカンタータBWV208より
(5) 同(ブゾーニ編):目覚めよと呼ぶ声ありBWV645
(6) 同(ブゾーニ編):いざ来たれ、異教徒の救い主よBWV659
(7) 同(ブゾーニ編):主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV639
(8) 同(ケンプ編):わが心の切なる願いBWV727
(9) 同(ジロティ編):前奏曲ロ短調BWV855a
(10) 同(ジロティ編):アリア〜管弦楽組曲第3番BWV1068より
(11) チック・コリア:チルドレンズ・ソング(全20曲)
ル イザ・ボラク(P)

録音:2023年10月27/28日、11月23日/テスマル音楽スタジオ(ハノーファー)
ユニークなレパートリーを抜群の技巧で紹介するルーマニア出身のピアニスト、ルイザ・ボラクの最新盤はバッハとチック・コリア。凝りに凝った内容に注目です。
Disc1は「ゴルトベルク変奏曲」。生き生きとした推進力が魅力で、あっという間に聴き通してしまいます。Disc2はボラクの真骨頂。ゴルトベルク変奏曲のアリ アのバスに基づく「14のカノン」のピアノ版が大歓迎。1974年に発見されたもので、「ゴルトベルク変奏曲」の展開がまだ続くことを示しています。
さらにバッハ作品の編曲8篇を披露。ボラクが崇拝する偉大な同郷の先達リパッティ、タルコフスキーの「惑星ソラリス」のテーマ「主イエス・キリスト、われ汝を 呼ぶ」を含むブゾーニ、ギレリスが愛奏した「前奏曲ロ短調」を含むジロティらが何故バッハを編曲したのか、ボラックは神学者に問いて探ったとされます。ケンプ 編のコラール前奏曲「わが心の切なる願い」は「マタイ受難曲」の有名なコラールと同じメロディで非常に感動的です。
アルバムはバッハで終らず、何とジャズの神様チック・コリアの「チルドレンズ・ソング」全20曲に続きます。チック・コリアは「ゴルトベルク変奏曲」を愛し、「多 大なインスピレーションを与えてくれた」と記していますが、「チルドレンズ・ソング」はまさにコリア版の「ゴルトベルク変奏曲」で、指の練習を主眼にしながらも 遊び心とダンスの精神を受け継いでいます。ボラクはコリアのミュージック・アカデミーのワークショップに参加し、「忘れられぬ特別なもの」だったとしており、ま さに直伝で、ジャズ的なリズムの良さに感心させられます。 (Ki)

H.M.F
HMM-902388
(2CD+1BluRay)
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲/2023年セッション録音)
- 我ら人生のただ中にあって(Rosas/ アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル)
[CD1]
組曲第1番ト長調 BWV1007
組曲 第2番ニ短調 BWV1008
組曲 第3番ハ長調 BWV1009
[CD2]
組曲 第4番変ホ長調 BWV1010
組曲 第5番ハ短調 BWV1011
組曲 第6番ニ長調 BWV1012
■Blu-Ray
Rosas/Mitten wir im Leben sind/Bach6Cellosuiten
(われら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲)
Rosas/ボスティアン・アントンチッチ、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル 、
マリー・グード 、ジュリアン・モンティ、ミヒャエル・ポメロ/ジャン=ギアン・ケラス
ジャン=ギアン・ケラス(Vc/ジョフレド・カッパ、1696年製)

録音(CD):2023年10月、ハーレム(オランダ)
映像(Blu-Ray):2022年7月、Lites Studios(ベルギー)
ますますその芸術が深まりを見せている、充実の極みのジャン=ギアン・ケラスによる、バッハの無伴奏チェロ組曲全曲の2度目の録音の登場。2007年3 月録音の第1回目のバッハ(KDC-5033/HMC-901970)も世界で高く評価されており決定的ベストセラーとなっておりますが、今回の録音はさらに一 歩進んだ深まりを感じる演奏です。どこまでも自然な流れで、音楽やパッセージ自身がもつ方向性や力学にまったく逆らうことはなく、ここちよい重力の上下運 動のようなものも感じさせます。同時に、ふとしたパッセージには無重力的な浮遊感もあり、聴き手はケラスの放つ音楽宇宙に包み込まれるようです。驚異的 な技術でどんな難所もやすやすと弾いているのは相変わらずなのはいうまでもありません。第1回目の録音後、ダンスカンパニー「Rosas(ローザス)」と、 無伴奏チェロ組曲を通して共演し、世界で100回以上の公演を行いました。さらに来年初夏、バッハの無伴奏についてのケラスの本の日本語翻訳版も刊行予定 (2022年にフランス語版が刊行)。こうした活動に加え、ジャズやワールド・ミュージックとの様々なコラボレーションを経ての豊かな果実がここに響き渡ります。
コンテンポラリーダンス界を牽引する振付家アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルが率いるダンスカンパニー「Rosas(ローザス)」。これまでにも、バッハ のブランデンブルク協奏曲や、ビーバーのロザリオ・ソナタ、コルトレーンの音楽など、様々な音楽のダンスを振り付けてきました。バッハの傑作「無伴奏チェ ロ組曲」に振り付けた舞台は「我ら人生のただ中にあって バッハ無伴奏チェロ組曲」と題されています。ケラスが舞台上で小さな椅子に座ってライヴで演奏 する傍らで、ダンサーたちが繰り広げるスペクタクルは、100回以上にわたり世界で上演され、2019年5月には日本でも公演があり、注目を集め、感動を 呼び起こしました。このコラボレーションで受けた影響と刺激、経験が、ケラスにとって計り知れないほど豊かな実りとなっていることを感じます。舞台を4K で収録した美しい映像もついており、ケラスファンのみならず、ダンス・ファンの方々にも是非お手にとっていただきたい注目のセットとなっております。

BIS
BISSA-2745(1SACD)
「目覚め」〜細川俊夫:ギター作品集
2つの日本民謡〜ソプラノとギターのための(2003)
(1)黒田節
(2)五木の子守唄
セレナーデ〜ギターのための(2003)
(3)月光(つきひかり)のもとで
(4)夢路
恋歌T〜ソプラノとギターのための(1986)
(5)秋の田の
(6)君が行く
(7)由良の門を
(8)旅 \「目覚め」〜ギター、弦楽、打楽器のための(2007)
「日本の歌」12の日本民謡集〜ギター独奏のための編曲作品(2004*/2022)
(9)さくら(4月)*
(10)春の小川(5月)
(11)通りゃんせ(6月)
(12)ふるさと(7月)
(13)山寺の和尚さん(8月)
(14)赤とんぼ(9月)
(15)荒城の月(10月)
(16)夕焼け小焼け(11月)
(17)雪の降る街を(12月
(18)お正月(1月)
(19)かあさんの歌(2月)
(20)江戸の子守唄(3月)
ヤコブ・ケッレルマン(G)
(1)(2)(5)(6)(7)イルゼ・エーレンス(S)
(8)タリン室内O、
クリスチャン・カールセン(指)

録音:(1)-(7)(9)-(20)2023年9月21&22日/スンドビュベリ教会、ストックホルム(スウェーデン)
(8)2023年1月12&13日/ハウス・オブ・ザ・ブラックヘッズ、ホワイトホール、タリン(エストニア)
細川俊夫のギター作品をヤコブ・ケッレルマンが録音しました!日本民謡をギター独奏のために編曲した作品など、これまで数多くギター 作品を手掛けてきた細川。当アルバムには細川がこれまで作曲したギターを伴う作品を収録しています。
撥弦楽器(G)は古来より詩や歌とともに紡がれてきました。クラシックギターと日本民謡との親和性は高く、箏を想起させる音色が実に美しく響きます。こ こに収録された作品はギター独奏、ギターと声、ギターと弦楽アンサンブルなど、いずれも細川作品の根源的な側面があらわれています。
細川作品をこよなく愛するギタリスト、ヤコブ・ケッレルマンは、ソプラノのイルゼ・エーレンス、クリスティアン・カールセン率いるタリン室内Oとともに 繊細にして魅惑的な演奏を披露しています。
12の日本民謡からなる「日本の歌」はケッレルマンの委嘱作。2004年に作曲した「さくら」以外の11曲が新た編曲され、日本の12か月、四季を感じられ る色彩豊かな作品となっております。世界初演は2024年2月。同年9月に当録音が行われました。


BRAVO RECORDS
BRAVO-10014(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ BWV1001-1006(全6曲) 木凜々子(Vn)

録音:2024年1月16〜19日/稲城iプラザホール
2023年12月のミニCD「シャコンヌ&ロマンス」リリース以来、新レコーディングが待望されていた木凜々子によるバッハ「無伴奏ヴァイオ リンのためのソナタとパルティータ」全6曲がついに登場!
ヴァイオリン音楽の最高峰と呼べる作品に向けた木凜々子の透徹した眼差しが、この曲の新たな扉を開きました。
前作の「シャコンヌ&ロマンス」にも、バッハの『シャコンヌ』が収録されていましたが、これは2022年1月の録音。この時から2年経ってレコーディ ングされた今回のアルバム、CD2枚に及ぶ「無伴奏・全曲」という巨大で複雑な構造物を前にして、新たに演奏された『シャコンヌ』の表現が、どのように変 化しているかも聴きものです。
演奏楽器はストラディヴァリウス“Lord Borwick"(1702)。輝く高音域と豊穣な中・低音域……、木凜々子が、この歴史的名器の魅力を最大限に引き出 す演奏を聴かせてくれます。
2024年1月に行われた4日間のセッション録音には、「リリコ・カンタービレ」(BRAVO-10007)、「シャコンヌ&ロマンス」(BRAVO-10013)と同じスタッ フが参加、音の名匠・深田晃による透明感あふれる録音が、アルバムの価値をいっそう高めています。
フルカラー全16ページのブックレットには、クラシック音楽ファシリテーター・飯田有抄氏による解説のほかに、本企画のために撮り下ろした木凜々子の 写真が掲載されています。 (Ki)
初回出荷分のみの特典として木凜々子のサイン色紙【1CD サイズ】付!色紙はOPP 袋で加工し外付けで封入いたします。


FIRST HAND RECORDS
FHR-99(5CD)
チェルカスキー/アンバサダー・オーディトリアム・リサイタル1981-1989
■CD1
ショパン
バラード第1番ト短調 Op.23
夜想曲第2番変ホ長調 Op.9-2
夜想曲第15番へ短調 Op.55-1
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
幻想曲 へ短調 Op.49
即興曲第2番嬰ヘ長調 Op.36
幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
【アンコール】
夜想曲第3番変ロ長調 Op.9-3
ワルツ第5番変イ長調『大円舞曲』 Op.42
■CD2
リュリ:クラヴサン組曲
メンデルスゾーン:スケルツォ・ア・カプリッチョ 嬰へ短調 WoO3
チャイコフスキー:ピアノ・ソナタ ト長調『大ソナタ』 Op.37
ショパン:ポロネーズ第7番変イ長調『幻想ポロネーズ』 Op.61
ショパン:バラード第4番へ短調 Op.52
■CD3(CD2より続き)
ホフマン:性格的素描 Op.40より 第4曲 万華鏡
リスト:『ドン・ジョヴァンニ』の回想 S.418
【アンコール】
チェルカスキー:悲愴前奏曲
ショパン:ワルツ第5番変イ長調『大円舞曲』 Op.42
フランク:前奏曲、コラールとフーガ ロ短調 Op.21*
シューマン:謝肉祭*
■CD4(CD3より続き)
ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲 Op.42
ホフマン:性格的素描 Op.40より 第4曲 万華鏡
ショパン:夜想曲第15番へ短調 Op.55-1
ショパン:舟歌 嬰へ長調 Op.60
リスト:グノーの歌劇『ファウスト』からのワルツ S.407
【アンコール】
アルベニス:スペイン Op.165より 第2曲 タンゴ ニ長調(ゴドフスキー編)
ラフマニノフ:V.R.のポルカ(ベーア作曲/ラフマニノフ編)
チャイコフスキー:四季 Op.37より10月 秋の歌
■CD4
(CD3より続き)
ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲 Op.42
ホフマン:性格的素描 Op.40より 第4曲 万華鏡
ショパン:夜想曲第15番へ短調 Op.55-1
ショパン:舟歌 嬰へ長調 Op.60
リスト:グノーの歌劇『ファウスト』からのワルツ S.407
【アンコール】
アルベニス:スペイン Op.165より 第2曲 タンゴ ニ長調(ゴドフスキー編)
ラフマニノフ:V.R.のポルカ(ベーア作曲/ラフマニノフ編)
チャイコフスキー:四季 Op.37より10月 秋の歌
■CD5
ヘンデル:チェンバロ組曲第5番ホ長調 HWV430
シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17より 第3楽章
チャイコフスキー:6つの小品 Op.19より 第6曲 自作主題と変奏
ラフマニノフ:サロン小品集 Op.10より 第3曲 舟歌 ト短調
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調 S.244-2
【アンコール】
アルベニス:スペイン Op.165より 第2曲 タンゴ ニ長調(ゴドフスキー編)
ショパン:タランテラ 変イ長調 Op.43
シューラ・チェルカスキー(P)

■CD1
録音:1981年4月29日
■CD2
録音:1982年1月13日
■CD3(CD2より続き)
録音:1982年1月13日
録音:1987年11月18日*
■CD4(CD3より続き)
録音:1987年11月18日
■CD4
録音:1987年11月18日
■CD5
録音:1989年2月11日
チェルカスキーの遺族の承認を得てリリースされた完全初出ライヴ音源。1981年から1989年にかけてパサデナのアンバサダー・オーディトリアムで行われた、 合計5時間を超えるリサイタルを収録しています。ライヴでこそ真価が発揮されるチェルカスキーの超貴重音源をご堪能ください。
シューラ・チェルカスキー(1909-1995)はロマン派のレパートリーを得意とするロシア系アメリカ人のピアニスト。ロマン派ピアニズムを継承する最後のピア ニストの一人で、その演奏はまさにヴィルトゥオーゾというべき技巧と歌うような音色を特徴とし、キャリア初期からその自発性、創造性、技術的な完璧さで並ぶ者 なしと評されていました。聴けばすぐに彼の演奏とわかる無二の個性を持ち、また同じ曲を同じように弾くことがないピアニストとしても有名でした。ショパン、リ スト、ラフマニノフといった定番のヴィルトゥオーゾ・レパートリーに加え、ホフマン、ヒンデミット、モートン・グールド、ブリテン、ベリオ、ベルク、シュトックハウゼン、 ブーレーズなど20世紀の作品も多く演奏しています。
シューマンの『幻想曲』は全曲演奏されたものの、「技術的な問題により」第3楽章のみ収録となっております。ご了承ください。

CEMBAL D’AMOUR
CEMBCD-214(1CD)
モルデカイ・シェホリ ベートーヴェンを弾く 第10集『若き日のベートーヴェン』13〜14歳時の全作品
ロンド ハ長調 WoO.48
ロンド イ長調 WoO.49
3つの選帝侯ソナタ WoO.47
ソナタ第1番変ホ長調
ソナタ第2番へ短調
ソナタ第3番ニ長調
ピアノ協奏曲 変ホ長調 WoO.4(第0番)*
モルデカイ・シェホリ(P)

録音:2024年2月ラスベガス
*=オリジナル・ソロ・ヴァージョン世界初録音
この CD に収録された楽曲はピアノ協奏曲以外は全て、少年時代の恩師ネーフェの尽 力によって出版されたものです。ネーフェはベートーヴェンに、ピアノ、オルガン、作曲を 指導した人物で『ベートーヴェンは第2のモーツァルト』と高く評価していた。 ロンドの2曲は、共に明るい爽やかさが印象的な小品です。 3つの選帝侯ソナタは、ケルン選帝侯マクシミリアン=フリードリヒに献呈されたことから、こ の様に呼ばれています。ネーフェから大バッハ、エマヌエル・バッハを教材に教えを受けたベ ートーヴェンは、良い意味でマンハイム楽派の影響受けています。ギャラントな様式感、ハイド ンやモーツァルトがソナタでは使用しなかったへ短調という調性、オーケストラを思わせるピ アノの書法など早くもベートーヴェンらしい個性が見られます。 ピアノ協奏曲は、ピアノ・パート譜のみが現存しているが幸いな事に、この楽譜にはピアノ が休みの時のオーケストラ・パートの書き込みがされています。今回の録音は、この部分をシ ェホリが全て弾いていて、この曲の概要を全て知る事が出来ます。ピアノ・ソロ版としては、こ れが世界初録音となります。
CEMBAL D’AMOUR
CEMBCD-211(1CD)
モルデカイ・シェホリ ベートーヴェンを弾く 第7集
大ソナタ(P・ソナタ第11番)変ロ長調Op.22
大ソナタ(P・ソナタ第12番)変イ長調Op.26 『葬送ソナタ』
ピアノ・ソナタ第16番ト長調 Op.31-1
モルデカイ・シェホリ(P)

録音:2023年7月 ラスベガス
モルデカイ・シュホリは、イスラエル出身、アメリカで活躍するピアニスト。大変広いレパートリー を持ち、自らが主催するレーベルには既に多くの録音がある。演奏スタイルも風通しが良く耳を 疲れさせない。 Op.22は、ブロウネ伯爵に献呈された。現在ではあまり知名度の高い作品ではないが、伝統に 即した形式の中で伸びやかさを自由自在に発揮した初期の様式の集大成となる作品です。 Op.26は、第3楽章が葬送行進曲であるため曲全体を『葬送ソナタ』と通称されています。またショ パンはベートーヴェンの曲の中でもこのソナタを特に好んでおり、レパートリーとして演奏するこ ともあった。ショパンのピアノ・ソナタ第2番は本作の影響があるものと考えられています。 Op.31-1の作曲された1802年は「ハイリゲンシュタットの遺書」が書かれた年です。しかし一方 で「今までの作品には満足していないので、新しい道を進みたい』と言う前向きなあったと弟子の チェルニーが伝えています。失意と決意の中で作曲された本作には、古典的な佇まいの中に明る い楽想が散りばめられた曲になった。
CEMBAL D’AMOUR
CEMBCD-212(1CD)
モルデカイ・シェホリ ベートーヴェンを弾く 第8集
ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 Op.10-1
ピアノ・ソナタ第6番へ長調 Op.10-2
ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3
ピアノ・ソナタ第9番ホ長調 Op.14-1
モルデカイ・シェホリ(P)

録音:2023年9月ラスベガス
Op.10の3曲のソナタは1798年に出版され、ブロウネ伯爵夫人アンナ・マルガレーテに献呈 された。番号付きのピアノ・ソナタとしては初めて3楽章制でまとめられた。これによりウィーン流 の4楽章形式から脱して作品の力と内容の凝縮度を高めることに成功しています。 Op.10-1には日本では滅多に呼ばれることは無かったが、同じくハ短調で第 8番の『悲愴』と比 較して「小悲愴」の愛称で呼ばれることもあった。Op.10-2 は、ハイドンの存在が内に秘める豊か なユーモアの由来と言われるが、加えてベートーヴェンの個性も十全に発揮されています。 Op.10-3では、他の2曲が3楽章制を取り入れて小規模であるのに対し本作では4 楽章制を取 っています。Op.10のソナタの中でも特に優れた作品と見做されることが多い。弟子のチェルニー は『壮大にして重要な作品』と評しています。 Op.14-1はOp.14-2と共に1799年に出版され、ブラウン男爵夫人ヨゼフィーネに献呈された。 『技術的な難所が少なく家庭用だ』と言われる事もあるが、肩の力が抜けた簡潔な形式はソナチ ネ的な平易さとは一線を画すものであり、内容の豊かな優れた作品です。後にベートーヴェン 本人によって『弦楽四重奏曲ヘ長調 Hess34』に編曲された。
CEMBAL D’AMOUR
CEMBCD-213(1CD)
モルデカイ・シェホリ ベートーヴェンを弾く 第9集
ピアノ・ソナタハ長調 WoO.51『やさしいソナタ』 (フェルディナド・リースによる補筆完成版)
ピアノ・ソナタ第1番へ短調 Op.2-1
大ソナタ(P・ソナタ第4番)変ホ長調 Op.7
ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14-2
モルデカイ・シェホリ(P)

録音:2023年11月 ラスベガス
WoO.51『やさしいソナタ』はピアノ・ソナタとなっているが、本来は『オルフィカ』という非常に 小型の(首に掛けられるくらい)鍵盤楽器のために作曲された。この曲を献呈された『エレオノー レ・フォン・ブロイニング』がオルフィカを所有していた為と思われます。2つの楽章は本来個別の小 品であったが、フェルディナンド・リースによって『やさしいソナタ』として補完された。 Op.2の3曲のソナタはハイドンに献呈された。このOp.2-1 のソナタは三者三様の個性に彩られ ておりピアノをオーケストラの様に扱う傾向も既に現れています。習熟度も習作時代よりも格段に向 上おり、ベートーヴェンの未来を予見させる大きな第一歩と言えます。 op.7はケグレヴィチ伯爵令嬢バルバラに献呈された。ベートーヴェンらしい熱のこもったソナタ で、Op.2よりも更に進歩したものとなっています。弟子のチェルニーは『熱情』の愛称は、ソナタ第 23番ではなくこのソナタが相応しいと述べていると伝えられているくらいです。 Op.14-2はブラウン男爵夫人に献呈された。Op.14 の2曲のソナタは人によって評価が分かれて いるようだ。このソナタは、ベートーヴェンのユーモラスな面が映し出されたものなのがその原因の 様です。しかし、男女の対話のような音楽は美しく、演奏も容易で優美な趣を持つ佳曲です。

BRIDGE
BCD-9600(1CD)
「ヴィルトゥオージ」〜デイヴィッド・スタロビン、ギター・リサイタル
ジュリアーニ:大序曲Op.61
W.T.マティエガ(1773-1830):メヌエット、シシリエンヌ、ロンド
アントワーヌ・ロワイエ(1768-1852):練習曲Op.27,#2(ジュリアーニの前奏曲Op.83,#5 の編曲版)
ナポレオン・コステ(1805-1883):「ラ・カチュチャ」による奇想曲Op.13
ジュリオ・レゴンディ(1822-1872):練習曲第5番
フェルナンド・ソル(1778-1839):第7のファンタジーと華麗なる変奏曲Op.30
アンドレ・セゴビア:5つの逸話
デイヴィッド・スタロビン(G)

録音:1995-2019年
デイヴィッド・スタロビンがこれまでリリースした CD の中から18〜19世紀の作曲家の作品を 中心にセレクトしたオムニバス盤。マティエガとセゴビアの作品のみが今回の初録音となります。ス タロビンは1951年アメリカ出身のギタリスト。17〜19 世紀の作品を得意としているが、エリオッ ト・カーター、ジョージ・クラム、ガンサー・シュラーら現代音楽の演奏、初演にも意欲を燃やして います。収録された演奏はいずれも美しい音色と超絶的な技巧で聴き手を圧倒する。ギター学習 者は必携のディスク。

Hanssler
HC-23046(1CD)
ブゾーニ・ポリフォニック・ドリームズ
ブゾーニ:多声演奏の訓練のための5つの小品 Kind.296(1923)
メイソン:パストラーレ(2023)*
ブゾーニ(ニコアラ編):歌劇『ファウスト博士』より間奏曲(1917/ 2023)*
ニコアラ:ヴァイルの後に(2023)*
スィッツキー:カノン形式によるノクターン(1974)*
ブゾーニ:対位法的幻想曲BV256(1910/1912 /1922/2023)(ニコアラ版)*
バッハ:シンフォニア第9番BWV795ヘ短調(1720 /1914)(ブゾーニ版)
ヴィクトル・ニコアラ(P)

録音:2023年11月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
*=世界初録音
バッハのシャコンヌのピアノ編曲版で有名なフェルッチョ・ブゾーニ(1866〜1924)が今年(2024年)歿後100年を迎えました。そのブゾーニに魅せられ たピアニスト、ヴィクトル・ニコアラのブゾーニ・アルバム第2弾の登場です。
「対位法的幻想曲」は作曲家ブゾーニの集大成ともいえる大作。1910年に初校を発表して以来、晩年まで何度も改作しています。このほかブゾーニの弟子クル ト・ヴァイルへのオマージュとしてニコアラが作曲した「ヴァイルの後に」も注目です。
ヴィクトル・ニコアラは1984年、ルーマニアのブカレヒトに生まれ、ロンドンの王立音楽院で学んだピアニスト。現在はベルリンを拠点にソリスト、室内楽奏者、 作曲家として幅広く活躍。ヘンスラー・レーベルからブゾーニのソナチネなどを収録したアルバム(HC-20086)をリリースしております。 (Ki)
Hanssler
HC-24037(1CD)
リスト:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
3つの演奏会用練習曲 S.144より第3曲 変ニ長調 「ため息」
3つの演奏会用練習曲 S.144より第2曲 ヘ短調「かろやか」
2つの演奏会用練習曲 S.145より第2曲 嬰ヘ短調「小人の踊り」
ペトラルカのソネット第123番S.161-6
献呈 S.566(シューマン)
歌劇『ファウスト』のワルツ S.407(グノー)
カスパラス・ウィンスカス(P)

録音:2023年7月/リトアニア国立フィルハーモニーホール、ビリニュス(リトアニア)
リトアニアを代表する実力派カスパラス・ウィンスカスがオール・リスト・プログラムのアルバムをリリース!ウィンスカスはカーネギーホールでのデビューリサイ タルを大成功させ「偉大なピアニスト、音楽家に必要な資質をすべて持ち合わせている」と激賞されています。演奏活動の傍ら、2006年より音楽教育の発展を目 的としたプログラムを母国で実施。これまで8000名の学生が参加、大きな成功を収めています。
満を持してのリスト録音。非常に深い解釈で表現する大作ピアノ・ソナタ、シューマン=リストの献呈、グノー=リストの『ファウスト』のワルツなど、リストの名曲 を充実の演奏で堪能できるウィンスカスの代表盤がここに誕生しました。 (Ki)
Hanssler
HC-24001(9CD)
バルトーク:ピアノ独奏曲全曲
■CD1
(1)戸外にて Sz.81
(2)10のやさしいピアノ作品 Sz.39
(3)3つのブルレスカ Op.8c Sz.47
(4)小組曲BB.113Sz.105
(5)4つの哀歌 Op.9a Sz.45
■CD2
(6)3つの練習曲Op.18BB.81Sz.72
(7)ソナチネBB.69Sz.55
(8)ピアノ・ソナタBB.88Sz.80
(9)7つのスケッチ Op.9b Sz.44
(10)舞踏組曲BB.86b Sz.77
■CD3
(11)アレグロ・バルバロBB.63Sz.49
(12)9つのピアノ小品BB.90Sz.82
(13)組曲 Op.14BB.70Sz.62
(14)14のバガテル Op.6Sz.38
(15)ピアノ練習曲Sz.52、ピアノの初歩Sz.53
(16)アンダンテ(組曲Op.14のオリジナル第2楽章)
■CD4
(17)葬送行進曲 BB.31Sz.21DD75
(18)ラプソディ Op.1BB.36a Sz.26
(19)2つの悲歌 Op.8b
(20)4つのピアノ曲 BB.27Sz.22DD71
■CD5
(21)2つのルーマニア舞曲 Op.8a BB.56Sz.43
(22)チーク地方の3つのハンガリー民謡Sz.35a BB45a
(23)3つのハンガリー民謡 BB.80b Sz.66
(24)ルーマニア民族舞曲 BB.68Sz.56
(25)ルーマニアのクリスマス・ソング BB.67 Sz.57
(26)民謡旋律による3つのロンド BB.92Sz.84
(27)15のハンガリー農民歌 BB.79Sz.71
(28)8つのハンガリー農民歌による即興曲 Op.20 BB.83Sz.74
■CD6
(29)「子どものために」(全4巻)BB.53Sz.42
■CD7
(30)ピアノ・メソード BB.66Sz.52(バルトーク / レショフスキー)
(31)「ミクロコスモス」より第1巻 BB.105Sz.107
■CD8
(32)「ミクロコスモス」より第2巻、第3巻 BB.105 Sz.107
■CD9
(33)「ミクロコスモス」より第4〜6巻 BB.105 Sz.107
アンドレアス・バッハ(P)

録音:(5)(8)(14)2008年9月29日 〜10月2日
(1)(3)(7)(9)(11)(13)(16)(20)2010年1月19〜22日
(4)(6)(12)2010年3月29日 〜4月1日 &2014年10月6日
(2)(10)(29)2010年8月23〜27日
(15)2011年9月26、27、30日
(17)2013年3月22日
(18)2011年3月9〜11日
(19)2009年4月30日 〜5月2日
(21)-(28)2009年4月、2010年1月、2010年3月
(30)-(33)2013年3月21日 〜4月5日
WDRフンクハウス、クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ケルン)
「アンドレアス・バッハは間違いなく現代の傑出したピアニストの一人だ」(ラルス・フォークト)と高く評価されるバッハによるバルトークのピアノ独奏曲全曲が ついにセットになって登場します!
アンドレアス・バッハは1968年、ヴェスターヴァルト生まれ。1985年、ミュンヘン・ヘルクレスザールでのデビュー以来国際的に活躍し、これまでアスペン音 楽祭、マールボロ音楽祭などに参加。ヴォルフガング・サヴァリッシュ、ホルスト・シュタインなど世界的な指揮者と共演しています。2011年よりフライブルク音楽 院の教授をつとめ後進の育成にも力を注いでいます。
バルトークは素朴な旋律と表情豊かな民謡を用いたピアノ独奏作品を数多く作曲。ルーマニア民族舞曲、ミクロコスモス(全6巻)、「子どものために」(全4巻)、 ピアノ・ソナタなど、バルトークの強い個性があらわれた作品を、幼いころからバルトークの作品に魅せられてきたバッハによる演奏でお届け。ハンガリーの民族音 楽とバルトークのスタイルを熟知したバッハだから表現できる決定的全集の登場です! (Ki)

Pentatone
PTC-518722(1CD)
カルク=エーレルト:無伴奏サクソフォンのための25のカプリースとソナタ(ラーフ・ヘッケマ校訂 2024) ラーフ・ヘッケマ(Sax)

録音:2023年12月/アルンヘム(オランダ)
鬼才サクソフォン奏者ラーフ・ヘッケマ。これまで自身の編曲でバッハのチェロ組曲(CC-72769)、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ(CC-72648)、パガニーニの24のカプリース(MDG-61913792)などをリリースしてきました。期待の新譜はジークフリート・カルク=エーレルト(1877〜 1933)のソロ・サクソフォンのための作品全集です!
カルク=エーレルトはオルガン、ハルモニウム、ピアノの独奏作品を数多く作曲。またワーグナーに傾倒していたことから、ワーグナー・オペラのピアノ、ハルモニ ウム編曲作品も残しています。
カルク=エーレルトがサクソフォンに出会ったのは1915年、ドイツ軍に動員された38歳のとき。カプリースとソナタ Op.153は1929年に発表しています。サッ クスのあらゆる技法に習熟するために書かれていながらも1曲ごとのキャラクターはまるで違い、芸術的にも高水準の作品群です。ヘッケマの自由自在なテクニッ クと情感豊かな表現でこの全集に新たな光を与えてくれます。 (Ki)

MIRARE
MIR-746(1CD)
リスト:ピアノ曲集
愛の夢 第3番S.541
巡礼の年 スイス S.160より「ワレンシュタットの湖で」、「泉のほとりで」、「オーベルマンの谷」、「ジュネーヴの鐘
即興曲(夜想曲)S.191
孤独の中の神の祝福(詩的で宗教的な調べ S.173より)
ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
タンギ・ド・ヴィリアンクール(P)

録音:2024年3月4-6日
1990年フランス生まれのタンギ・ド・ヴィリアンクール。これまでにも驚異的なテクニックと音楽が光るディスクをリリースしてまいりましたが、ここでリストの 登場。その生涯、愛し愛されることをやめなかったリスト。リストの生涯を彩ったミューズたちにインスパイアされた作品を通して、「愛」という切り口からリストの肖 像画を描きます。肉体的、精神的な愛、そして神への愛などリストの多面性をこれ以上ない形で響かせており、その説得力あるテクニックは圧倒的。ヴィリアンクー ルの底力を見せつけられる1枚です。
タンギ・ド・ヴィリアンクール〜1990年フランス生まれ。パリ国立高等音楽院でロジェ・ムラロ、クレール・デセール、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェの クラスで学び、2008年のYAMAHAコンクール、2013年のフォーレ・コンクールで入賞、以降ジャック・ルヴィエ、ケフェレックらのもとでさらに研鑽をつみ、 2016年にジュネーヴ芸術協会の審査員賞、およびオーディエンス賞を受賞。2017-19のSPEDIDAMジェネレーションのウィナーとなるなど、ますますの活躍 が期待される新星です。 (Ki)

Goodies
33CDR-3950(1CDR)
日本語解説付国内盤
税込定価

J,S,バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(1)
ソナタ第1番ト短調 BWV1001
パルティータ第1番ロ短調 BWV1002
クリスチャン・フェラス(Vn)

米 SINE QUA NON SUPERBA SAS2016
1967年頃のヨーロッパ録音(ステレオ)
クリスチャン・フェラス(1933-1982)はパリ音楽院出身。49歳の若さで他界した が、DECCA、EMI、DEUTCHE GRAMMOPHONに大量の録音を残した。この録音は以下 の理由で1967年頃のものと思われます。フェラスは当時 DEUTCHE GRAMMOPHONの専 属で、カラヤン指揮のベルリン・フィルと多くの録音をしていた。その中にカ ラヤンと共演したバッハ:ヴィオリン協奏曲集があった。当然この録音と同 時期にフェラスによるバッハ:無伴奏ソナタとパルティータ全曲の録音が予 定される筈だが、ある事情により録音はなされなかった。その事情を知らない フェラスは録音準備をしていただろうが、録音がないことをを知らされたフェ ラスは自費で録音を行ったと想像する。それがこの録音です。 (以下33CDR-3951へ) 復刻にはステレオ最初期のMM型カートリッジSHURE M3Dとコルグの[DS-DAC-10R] DSD録音機を使用した。(グッディーズ)
Goodies
33CDR-3951(1CDR)
日本語解説付国内盤
税込定価

J,S,バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(2)
ソナタ第2番イ短調 BWV1003
パルティータ第2番ニ短調 DWV1004
クリスチャン・フェラス(Vn)

米 SINE QUA NON SOPERBA SAS2016
1967年代頃のヨーロッパ録音(ステレオ)
クリスチャン・フェラス(1933-1982)はパリ音楽院出身。49歳の若さで他界した が、DECCA、EMI、DEUTCHE GRAMMOPHONに大量の録音を残した。1967年カラヤン指 揮ベルリン・フィルとバッハ:ヴァイオリン協奏曲集が録音された。フェラ スはこの録音に引き続き、無伴奏ソナタとパルティータ全曲の録音要請が DEUTSCHE GRAMMOPHON社から来ると思い準備をしていたが録音依頼はなかった。 それはDG社がヘンリク・シェリングの無伴奏ソナタとパルティータ全曲を発売す ることになったためと推測する。シェリングの無伴奏は、もともとオランダ PHILIPSが発売権を持っていたが、PHILIPSはアルトゥール・グリュミオーの無伴 奏が完成したために、シェリング盤の発売をDG社に委ねたからだ。それでフェラ スの無伴奏の録音は無くなった。(以下33CDR-3952へ) (グッディーズ)
Goodies
33CDR-3952(1CDR)
日本語解説付国内盤
税込定価

J,S,バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(3)
ソナタ第3番ハ長調 BWV1005
パルティータ第3番ホ長調 DWV1006
クリスチャン・フェラス(Vn)

米 SINE QUA NON SUPERBA SAS2016
1967年頃のヨーロッパ録音(ステレオ)
クリスチャン・フェラス(1933-1982)はパリ音楽院出身。49歳の若さで他界したが、 DECCA、EMI、DEUTCHE GRAMMOPHONに大量の録音を残した。1967年カラヤン指揮ベ ルリン・フィルとバッハ:ヴァイオリン協奏曲集が録音された。フェラスはこ の録音に引き続き無伴奏ソナタとパルティータ全曲の録音要請がDEUTSCHE GRAMMOPHON社から来ると思い準備をしていたが録音依頼はなかった。フェラスは 完全に仕上がったバッハの「無伴奏」をそのままにしておくのを偲びず、自 費で録音をしたと想像する。録音場所は不明だが、音の響き方からスタジオでは なくコンサート・ホールだと思われます。時折ホールの外の自動車の音が聞かれます。 観客の気配は皆無なのでライヴ録音ではない。(グッディーズ)

オクタヴィア
OVCL-00840(1SACD)
日本語解説付国内盤
税込定価

2024年8月28日発売
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ作品27 青木尚佳(Vn)

2023年12月19-20日 東京、紀尾井ホール
いま最も注目されているヴァイオリニストの一人である青木尚 佳は、2022年にミュンヘン・フィルのコンマスに就任し、さら なる飛躍を続けています。当盤は紀尾井ホールでのイザイ無伴 奏ソナタ全曲演奏会の前日に行われたセッション録音で、青木 の集中力とひたむきな姿勢により「個」としての実力が表れた 一枚です。

Da Vinci Classics
C-00915(1CD)
リスト:ワーグナーの再創造 Vo.2
「タンホイザー」 序曲S.442/「さまよえるオランダ人」 からのバラード S.441/「リエンツィ、最後の護民官」 からの主題による幻想曲 S.439/「トリスタンとイゾルデ」 より イゾルデの愛の死 S.447/「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 より 冬の静かな炉端で S.448/「ニーベルングの指環」 より ヴァルハラ S.449/「パルジファル」 より 聖杯グラールへの祝典行進曲 S.450/リヒャルト・ワーグナーの墓に S.202
フィリッポ・テニスチ(P)

録音:2023年12月(イタリア)
アルバニア出身の若きピアニスト、フィリッポ・テニスチ(b.1998)がリストのワーグナー・トランスクリプションに新鮮かつみずみずしいアプローチで臨んだアルバムの第2弾。彼の演奏は曲の深みと重厚さを保ちながら、軽やかさと簡潔さを兼ね備えており、こうした編曲もので陥りがちな冗長さをうまく回避しています。
ダイナミックな変奏、カンタービレ的な旋律線、共鳴ペダルのバランスなど、このアルバムに収録された8曲では、テニスチの卓越した技巧が見事に発揮されています。
Da Vinci Classics
C-00913(2CD)
ハイドン:8つの中期から後期のピアノ・ソナタ&変奏曲集 Hob. XVI, XVII
【CD1】ピアノ・ソナタ第23番ヘ長調 Hob.XVI-23/ピアノ・ソナタ第24番ニ長調 Hob.XVI-24/ピアノ・ソナタ第34番ホ短調 Hob.XVI-34/ピアノ・ソナタ第35番ハ長調 Hob.XVI-35/ピアノ・ソナタ第37番ニ長調 Hob.XVI-37/ピアノ・ソナタ第49番変ホ長調 Hob.XVI-49/ピアノ・ソナタ第50番ハ長調 Hob.XVI-50
【CD2】ピアノ・ソナタ第52番変ホ長調 Hob.XVI-52/カプリッチョ ト長調 「8人のへぼ仕立て屋に違いない」 Hob.XVII-1/変奏曲イ長調 Hob.XVII-2/変奏曲変ホ長調 Hob.XVII-3/カプリッチョ(幻想曲)ハ長調 Hob.XVII-4/変奏曲ハ長調 Hob.XVII-5/変奏曲(ソナタ)ヘ短調 Hob.XVII-6/変奏曲ニ長調 Hob.XVII-7/アダージョ ヘ長調 Hob.XVII-9/アレグレット ト長調 Hob.XVII-10/12のやさしい小品 Hob.4XVII:Anhang
チェン・シュエユアン(P)

録音:2023年5月-6月(中国)
中国出身の若手ピアニスト、チェン・シュエユアンは南京、上海、ウクライナでピアノを学び、数々のコンクールで受賞し、各地で多くのコンサートを開催するなど、中国の著名なピアニストからも認められる存在で、注目されています。この2枚組のアルバムでは、ハイドンの創造性のパレットを余すところなく体験することができ、彼が鍵盤作品によって呼び起こすことのできた無数のムードを味わうことができます。
Da Vinci Classics
C-00900(1CD)
ブラームス:ピアノ作品集
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
4つのバラード Op.10
ピアノ・ソナタ第2番嬰ヘ短調 Op.2
パオロ・リナルディ(P)

録音:2023年4月、イタリア
バッハ(C00359)やショパン(C00521)の優れたレコーディングで評価を固めてきたイタリアの若手実力派パオロ・リナルディ。
イタリアからロンドンへと渡り、スタインウェイ・アーティスト、ロンドンのトリニティ・カレッジのフェローとして活動中のリナルディのサード・アルバムでは、ブラームスのピアノ作品を取り上げました。
パオロ・リナルディは、ブラームスの古い音楽に対する関心と影響に注目して選曲。ブラームスがまだ20歳にもならないとき(1852年)に故郷のハンブルクで作曲した「ピアノ・ソナタ第2番」では、第2楽章は中世のミンネゼンガー(吟遊詩人)の歌に基づく変奏曲形式をとるなど、すでに過去の音楽と文化に対する関心が見て取れ、21歳の時(1854年)にデュッセルドルフで作曲した「4つのバラード Op.10」は、スコットランドのバラード「エドワード」に触発された作品です。
Da Vinci Classics
C-00924(1CD)
左手のためのピアノ作編曲集
バッハ(ジョヴァンニ・ネージ編):無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007
スクリャービン:左手のための2つの小品 Op.9より 前奏曲
アドルフォ・フマガッリ(1828-1856):ベッリーニの歌劇「ノルマ」 より カスタ・ディーヴァ(左手のための)
シューマン:子供のためのアルバム Op.68より メロディー、小さな練習曲
シューマン(パウル・ヴィトゲンシュタイン編):色とりどりの小品 Op.99より 小品第1曲
ゲーザ・ジチ(1849-1924):左手のための6つの練習曲 より アデールのワルツ
マルコ・ソッリーニ:黒い夢 Op.50(左手のための)*/クレアンセ・ルッソ:メロディア(左手のための)*
バッハ
(ブラームス編):無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004より シャコンヌ
ポンセ:マルグレ・トゥー(左手のための)
バッハ(パウル・ヴィトゲンシュタイン編):フルート・ソナタ BWV1031より シチリアーノ
ジョヴァンニ・ネージ(P)

録音(ライヴ):2023年8月18日、サンタ・マリア教会(ポンツァーノ・ディ・フェルモ、イタリア)
Da Vinci Classicsが贈る、イタリアの音楽祭「アルモニエ・デッラ・セーラ」のライヴ・レコーディング・シリーズ。今作は1986年フィレンツェ生まれのピアニスト、ジョヴァンニ・ネージによる2023年のライヴ録音を収録。左手のための作編曲のみを集めた意欲的なレパートリーでピアノ音楽の奥深さを探ります。「自転車ではなく一輪車に乗る人のように、より技巧を示すために」、「俳句や詩のセスティーナのように、意図的に設けた制限下で真の芸術を生み出す」あるいは「身体的な原因によるもの」など、それぞれの作品が“なぜ両手ではなく片手で弾くべきなのか”という問いに対する様々な答えを持っています。冒頭に収録されたネージ自身の編曲によるバッハの「無伴奏チェロ組曲第1番(全曲)」にも注目です。
Da Vinci Classics
C-00920(1CD)
モスクワのアルメニア人 〜ハチャトゥリアン:ピアノ作品集 Vol.2
ヴォカリーズ(映画「オテロ」より)(1978)
ソナタ(新装版 1976)
子供のアルバム第2集(1965)
7つのレチタティーヴォとフーガ(1966
ヴィクトリア・テレキエフ(P)

録音:2023年10月26日-28日
ブルガリア人の父とイタリア系ブルガリア人の母の間にミラノで生まれ、「3/4+1/4拍子の血を引く」という表現を好む女流ピアニスト、ヴィクトリア・テレキエフが「モスクワのアルメニア人」、アラム・ハチャトゥリアンのピアノ作品全曲を網羅するプロジェクトの第2弾。
ハチャトゥリアンの全盛期である1966年に完成された「レチタティーヴォとフーガ」を中心に、「レコード芸術特選」と「ICMAノミネート」の前作(C00624、PC00624)で取り上げた「第1集」に続く「子供のアルバム第2集」などを収録。ハチャトゥリアンの全盛期から晩年までを網羅しています。

GENUIN
GEN-24863(1CD)
再発見のマリア・ヘルツ
マリア・ヘルツ(1878-1950):ショパンの前奏曲ハ短調(Op.28-20)による変奏曲 Op.1
12のレントラー(ワルツ) Op.2
ピアノ・ソナタ ヘ短調
オード・サン=ピエール(P)

録音:2021年&2023年
1878年にケルンで生まれたユダヤ系女流作曲家のマリア・ヘルツの作品集。マリア・ヘルツは第一次世界大戦、第二次世界大戦に翻弄された作曲家の一人でした。彼女はユダヤ系であったこともあり、第二次世界大戦中は迫害されヨーロッパ各地を転々としながら最終的にはアメリカで亡くなっています。最近になってようやく公開された彼女の作品は現在ではあまり知られていませんが、生前はその時代の音楽家たちに認められ各地で演奏会を行っていました。そういった作品をカナダのピアニスト、オード・サン=ピエールが再現しています。
GENUIN
GEN-24881(1CD)
ピアノ・ポエムズ
ラヴェル:夜のガスパール
シューベルト(リスト編):糸を紡ぐグレートヒェン D118/白鳥の歌 D957より 第11曲「街」、第4曲「セレナーデ」
コンスタンティア・グルズィ(b.1962):イサカ Op.104*
カトリーヌ・コンツ(b.1976):マーマレーション*
プロコフィエフ:バレエ「シンデレラ」からの6つの小品 Op.102
キャシー・クリエ(P)

録音:2023年10月30日&11月1日、ルクセンブルク・フィルハーモニー室内楽ホール(ルクセンブルク)
*世界初録音
2015/2016シーズンのECHO(ヨーロッパ・コンサート・ホール協会)ライジングスターにも選出された、国際的に高い評価を得ているルクセンブルク出身のピアニスト、キャシー・クリエがGenuinレーベルに移籍!移籍後最初のリリースとなる本作は、文学、詩、物語からインスピレーションを得て作品を書いた作曲家たちを取り上げ、“作曲家と言語”の関係に迫ります。ラヴェルの「夜のガスパール」やシューベルトの「白鳥の歌」など、文学にインスピレーションを得た象徴的な作品やプロコフィエフの「シンデレラ」で音と言葉の繋がりを呼び起こし、さらにクリエの故郷ルクセンブルクと縁のある2人の女性作曲家の作品を世界初録音しています。ギリシャの作曲家コンスタンティア・グルズィの「イサカ」はルクセンブルク・フィルからの委嘱作品で、ギリシャの詩人コンスタンティン・カヴァフィの同名の詩から着想した作品。カトリーヌ・コンツはロンドンの王立音楽大学で教授も務めるルクセンブルク有数の作曲家。「マーマレーション」は鳥の密集飛行を描写し、そこから導かれる詩的認識を探求した作品です。

Tactus
TC-781691(2CD)
パガニーニ:ギター作品全集 Vol.1
【CD1】パガニーニ:ギターのための43の小品集 「気まぐれ」 MS.43/【CD2】5つのソナチネ MS.85/アレグレット MS.86/ソナタ MS.87/アンダンティーノ MS.88/アンダンティーノ MS.89/アレグレット MS.90/アレグレット MS.91/ワルツ MS.92/ロンド MS.93/ロンドンチーノ MS.94/アレグレット MS.95/ワルツ MS.96/アンダンティーノ MS.97/ロドヴィシアのためのシンフォニア MS.98/アンダンティーノ MS.99/ワルツ MS.100/トリオ MS.101/アンダンティーノ MS.102/行進曲 MS.103/ディダの名を呼ぶメヌエット MS.104/マルツィアーレ MS.105
マウロ・ボネッリ(G)

録音:2021年9月(イタリア)
イタリアの作曲家で、ヴァイオリンの名手としても知られるニコロ・パガニーニの作曲過程全体におけるギターの重要性は明らかです。イタリアのTactusからリリースされるパガニーニのギター作品全集の第1巻は、43曲から成る小品集 「気まぐれ」 に、ソナタ、様々な形式の作品をカップリング。
イタリアのジェノヴァ出身で、パガニーニ音楽院でギターを、ヴィヴァルディ音楽院で作曲を学んだマウロ・ボネッリは、本アルバムのレコーディングにあたり、ガット弦を張り415Hzに調律した19世紀のピリオドギターを使用しています。
Tactus
TC-781692(2CD)
パガニーニ:ギター作品全集 Vol.2
【CD1】37のソナタ MS.84 より第1番〜第19番
【CD2】 37のソナタ MS.84より第20番〜第37番/グランド・ソナタ MS.3
マウロ・ボネッリ(G)

録音:2021年9月(イタリア)
イタリアの作曲家で、ヴァイオリンの名手としても知られるニコロ・パガニーニの作曲過程全体におけるギターの重要性は明らかです。イタリアのTactusからリリースされるパガニーニのギター作品全集の第2巻は、手稿譜84に関連する37のソナタに、その大きさと技術的な深さで非常に重要な作品であるグランド・ソナタをカップリング。
イタリアのジェノヴァ出身で、パガニーニ音楽院でギターを、ヴィヴァルディ音楽院で作曲を学んだマウロ・ボネッリは、本アルバムのレコーディングにあたり、ガット弦を張り415Hzに調律した19世紀のピリオドギターを使用しています。

Hyperion
CDA-68459(1CD)

JCDA-68459(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
アンプレイド・ストーリーズ…40本の指による
1-3. メンデルスゾーン&モシェレス:ウェーバーの主題による幻想曲と変奏曲集 MWV O9(2台のピアノと管弦楽のための)
4-7. モシェレス(トメル・レフ&アルイェ・レヴァノン編):コントラスト「大二重奏曲」 Op.115(2台8手ピアノと管弦楽のための)
8-11. リスト&シューベルト(アレクサンデル・タミル編):さすらい人幻想曲 S366(2台のピアノと管弦楽のための)
12-13. シューベルト(エルンスト・パウアー編):6つの大行進曲 D819より 第3曲、第6曲(2台8手ピアノのための)
マルチピアノ・アンサンブル〔トメル・レフ(P/1-13)、ベレニカ・グリックスマン(P/4-13)、アーロン・カリフ(P/1-7,12-13)、ニムロッド・メイリー=ハフテル(P/4-7,12-13)〕、ベルリンRSO(1-11)、アイヴァー・ボルトン(指揮/1-11)

録音:2022年9月19日-21日、ベルリン放送局本館(ドイツ/1-11)&2023年12月28日、ブッフマン=メータ音楽学校クレアモント・ホール(テル・アヴィヴ、イスラエル/12-13)
未完の断片のみが残された「ラルゲットとアレグロ」を「2台のピアノと管弦楽のため」として補筆・完成させたヴァージョンを世界初録音し話題となった「モーツァルト:複数台ピアノのための協奏曲全集」(PCDA-68367/CDA-68367)のリリースから3年、イスラエルの4人組アンサンブル、マルチピアノ・アンサンブルの待望の新録音が登場!
今作取り上げるのはメンデルスゾーン、モシェレス、シューベルト、リストによる複数台ピアノと管弦楽のための作品集。2台ピアノと管弦楽のためのオリジナル・ヴァージョンによるメンデルスゾーン/モシェレスの「ウェーバーの主題による幻想曲と変奏曲」や、マルチピアノ・アンサンブルのメンバーでもあるトメル・レフとイスラエルの作曲家、アルイェ・レヴァノンが管弦楽付きのアレンジで再想像したモシェレスの「大二重奏曲」など、全トラックがこれらのヴァージョンでは初録音となる前作にも劣らぬ大注目作です。
マルチピアノ・アンサンブルは、テル・アヴィヴ大学とイスラエル・フィルが共同運営するブッフマン=メータ音楽学校(BMSM)傘下のプロジェクトとして2011年に発足したイスラエルのアンサンブル。4手連弾から複数台の鍵盤楽器、あるいは複数台ピアノと別の楽器の組み合わせなど、とにかく「マルチピアノ」に特化したユニークな編成のアンサンブルで、マルチピアノのためのオリジナル作品から様々なアレンジ作品、新発見の作品や補筆完成させた作品などに取り組み、イスラエルの著名なピアニスト、トメル・レフ(BMSM学長)をフィーチャーしたパフォーマンスで、国際的な注目を集めています。
Hyperion
CDA-68456(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番&第3番
ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3
マルク=アンドレ・アムラン(P)

録音:2023年9月18日&20日、殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン、ロンドン)
現代最高のスーパー・ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、マルク=アンドレ・アムランの最新アルバムでは、ついに楽聖ベートーヴェンのピアノ・ソナタ集が登場! 後期ロマン派〜近現代の超絶技巧作品や知られざるピアノ音楽で一世を風靡し、ハイドンやモーツァルトのピアノ・ソナタ集でも格別の評価を確立しているアムランが満を持して送り出すこのアルバムは、ベートーヴェン、ピアノ、あるいは音楽に少しでも興味がある人には絶対に見逃せない注目盤となります!
アムランが最初のベートーヴェン・アルバムに選んだのは、後期の大作の1つ、『ハンマークラヴィーア』の愛称で親しまれるピアノ・ソナタ第29番 Op.106と、最初のピアノ・ソナタ・セット(Op.2)の3曲のうち、最も長く力強いピアノ・ソナタ第3番 Op.2-3の2曲。
『ハンマークラヴィーア・ソナタ』の超越的な難しさは、当時の最高のピアニスト以外は常に躊躇させ、その手強い音楽的、感情的、技術的な挑戦をマスターできるのは選ばれた数少ないピアニストだけでした。もちろん、マルク・アンドレ=アムランはその限られたピアニストの一人であり、アムランの演奏はこの作品の栄光と壮大さを余すところなく堪能させてくれることでしょう。

RUBICON
RCD-1121(1CD)
タンゴ、私の愛
アグスティン・バルディ(オルランド・トリポディ編):恋人もなく
オラシオ・サルガン(オラシオ・サルガン編):ドン・アグスティン・バルディ
アンセルモ・アイエタ(オルランド・トリポディ編):白い小鳩
ロセンド・メンディサーバル(オラシオ・サルガン編/マルティン・バスケス&マリア・マルティノヴァ編):エル・エントレリアーノ
ホセ・ダメス(レオナルド・テルッジ編):フイモス
ピアソラ(フアン・エステバン・クアッチ編):悪魔のロマンス
ピアソラ(マリア・マルティノヴァ編):来たるべきもの
ピアソラ(マリア・マルティノヴァ編):ペドロとペドロ
ピアソラ(ラエルシオ・ヂ・フレイタス編):アディオス・ノニーノ
オスバルド・ピロ(クアッチ編):蒼い夜
ピアソラ(山本京子編):リベルタンゴ
ピアソラ(マリア・マルティノヴァ編):ドゥエンデのロマンス(歌劇 「ブエノスアイレスのマリア」より)
マリア・マルティノヴァ(P)
ブルガリア出身の気鋭ピアニスト、マリア・マルティノヴァによる刺激的で魅惑的なニュー・アルバム(Rubiconからは2枚目のCDリリース、配信限定アルバムを含めると3作目)。学生時代にタンゴの魅力にとりつかれ、長年この音楽の支持者になっているというマルティノヴァによるタンゴへの情熱的な愛を紡いだアルバムで、ピアソラを筆頭に過去と現在のタンゴの巨匠たちの作品を讃えています。アンゴラにルーツを持ち、後にイタリアのカンツォネッタ、クレズマー、フランスのシャンソン、ジャズ、クラシック音楽等、多様な音楽スタイルの影響を受け、多くの変遷を遂げてきた「移民の音楽」タンゴの、悲しみ、ユーモア、情熱、親密さなど様々な側面を鋭いピアノで披露します。

Acte Prealable
AP-0579(1CD)
The Common Voice from the North
ピオトル・スウォペツキ&レシェク・クワコフスキ:Piano Duo Conversation I - Neurotic Motivation
スウォペツキ:The New Element Suite
レシェク・クワコフスキ&ピオトル・スウォペツキ:Piano Duo Conversation II - Eccentricity
レシェク・クワコフスキ:Red Ice Suite
ピオトル・スウォペツキ(P)、
レシェク・クワコフスキ(P)、
アンジェイ・カツプシャク(Vn、指揮)、
ジャズ・バンド

録音:2023年
自由で刺激的な一面を持つポーランドの都市グダニスクは北部に位置しており、ポーランド文化の中心都市のひとつと言えます。音楽面でももちろんそれは変わらず、その都市の雰囲気は音楽にも反映されています。このアルバムではクラシックのアーティストとジャズのアーティストの共演が楽しめます。ポーランドの地方都市グダニスクの音楽の今をお楽しみください。

Etcetra
KTC-1826(1CD)
TRE〜トリプル・ハープ作品集
ムダーラ(1510-1580):ルドヴィコ風のハープを模したファンタジア
ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ(1575-1647):トッカータ第2番&ハープのためのリガチャー
カッチーニ(1587-1641):3] 光が終わる前に
ストロッツィ
(1619-1677):どうすることができようか
バード
(c.1540-1623):ギグ
パーセル
:組曲ト短調 Z.661
ウィリアム・クロフト(1678-1727):組曲第3番ハ短調より サラバンド
クロフト/パーセル:グラウンド ハ短調
ヘンデル:組曲変ロ長調 HWV434
ジョン・パリー(1776-1851):愛は暴君だが、喜びも痛みももたらす
リーゼ・ファンデルスミッセン(b.1996):アンカヴァード、ナノルタリーク、ビトゥイーン・ワーズ、アバウト・タイム、スペインの序奏とグラウンド、ジグ
リーゼ・ファンデルスミッセン(トリプル・ハープ)
ベルギーのハープ奏者リーゼ・ファンデルスミッセンが、トリプル・ハープをソロ楽器として再紹介することを目標に、フランドル政府の助成なども受けて実現したセカンド・アルバム。
アルバム・タイトルの「TRE」はイタリア語で「3」を意味し、トリプル・ハープに掛けた想いが凝縮されています。16世紀末ナポリで発明されたイタリアのトリプル・ハープは、互いに平行に張られた3列の弦を備えており、今日では主に通奏低音セクションの一部として伴奏に使われますが、そのユニークな音色と技術的な可能性を活かし、ソロ楽器として活用。16世紀〜17世紀の古い作品と、民謡や古楽に触発された自身の新しいオリジナル作品の両方で、知られざるトリプル・ハープの魅力を伝えます。
リーゼ・ファンデルスミッセンは1996年ベルギー生まれ。現在はロンドン在住。モダン・ペダル・ハープとイタリアのトリプル・ハープを持ってヨーロッパやアジア各地を旅して演奏しています。スロベニアの国際ハープ・コンクール第1位、ハンガリーのセゲド国際ハープ・コンクール第2位など多数の賞を受賞。

Etcetra
KTC-1613(1CD)
ヤン・ティルセン:ピアノ作品集
アメリの素敵な世界/EUSA
Kerber
ミヒャエル・ファン・クリュッカー(P)
日本でも大ヒットしたフランス映画『アメリ』の音楽で知られるフランスの作曲家、ヤン・ティルセン(b.1970)のソロ・ピアノ作品集。映画『アメリ』の音楽に、ミニマル的な「EUSA」、より現代音楽的な「Kerber」と、ティルセンの様々な側面を紹介しています。
ミヒャエル・ファン・クリュッカーは長年にわたりヨーロッパ、アジア、南米、アメリカでコンサートを行い、多くの著名な音楽祭に出演するピアニスト。ケルン・ピアノ・デュオやTrio Ostwestinatoのメンバーとしても活動しています。

Ars Produktion
ARS-38662S(1CD)
マリンバ・プレーヤース(祈り)
ヘン・リュー:朱雀
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 BWV1001
カステルヌオーヴォ=テデスコ:「ゴヤによる24の狂詩曲」 より 「理性の眠りは怪物を生む」
トマシュ・ゴリンスキ:ルミノシティー
ルートヴィヒ・アルバート:フィール・ザ・サンライト(太陽の光を感じて)
ハロルド・アーレン(ロバート・オエトモ編):映画「オズの魔法使い」 より 「虹の彼方に」
アイルランド民謡(ブライアン・ミュラー編):ダニー・ボーイ
モリコーネ(布谷史人編):映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」 より 「デボラのテーマ」
ピアソラ(パイアス・チェン編):ブエノスアイレスの夏
小椋佳(村上ゆき、布谷史人編):愛燦燦
高田明枝:ホーム・スイート・ホーム
布谷史人(マリンバ)

録音:2022年12月27日-29日、マリーエンミュンスター文化財団コンサートホール(ドイツ)
ドイツを拠点に各地で演奏活動を行い国際的な活躍を見せるマリンバ奏者、布谷史人がARS- Produktionからアルバムをリリース!クラシックから現代曲、映画音楽に歌謡曲まで、多彩なプログラムでマリンバが持つ無限の可能性を示します!秋田県大館市出身の布谷史人は第3回世界マリンバ・コンクール(ドイツ)で3位を受賞したほか、第3回リベルタンゴ国際音楽コンクール(イタリア)のソロ部門では日本人、そしてマリンバ奏者として初となる優勝を果たすなど国内外の多くのコンクールで受賞。現在はドイツ国立デトモルト音楽大学でマリンバ講師を務めながら活動を行っています。「音楽には人々を結びつけ、希望と喜びを与える不思議な力があると信じています。」と語る彼が自身の経験、心から湧き出る音を通して、リスナーを深い気付きの旅へと誘います。

Evil Penguin Records
EPRC-0066(2CD)
C.P.E.バッハ:ソナタ集(追加変奏付き) Wq 50
【CD1】ソナタ ヘ長調 Wq50/1
ソナタ ト長調 Wq50/2
ソナタ イ短調 Wq50/3
ソナタ ニ短調 Wq50/4
ソナタ 変ロ長調 Wq50/5
ソナタ ハ短調 Wq50/6
【CD2】ソナタ ヘ長調 Wq50/1(追加変奏付き)
ソナタ ト長調 Wq50/2(追加変奏付き)
ソナタ イ短調 Wq50/3(追加変奏付き)
ソナタ ニ短調 Wq50/4(追加変奏付き)
ソナタ 変ロ長調 Wq50/5(追加変奏付き)
ソナタ ハ短調 Wq50/6(追加変奏付き)
トム・ベギン(クラヴィコード)

録音:2024年4月2日-4日、ベルギー
C.P.E.バッハの「変奏曲付きソナタ集」(1758-9年作曲、1760年出版)は、画期的な作品でした。彼は、全ての繰り返しを詳細に説明し、それぞれに変奏を付けました。そのためこの作品を最初に演奏すると即興曲のように聞こえるのでした。最終的に演奏者にとってはマスタークラスのように演奏技術を習得することの助けとなりました。
18世紀から19世紀初期の音楽を得意とするベルギーの鍵盤奏者トム・ベギンは、このアルバムで「変奏曲なし」と「変奏曲あり」で演奏しています。これまでにもベートーヴェンなどの作品を画期的な方法で録音してきた彼ならではの企画と言えるでしょう。特に「変奏曲あり」でどんな即興的演奏を聴かせてくれるか注目です。

Ars Produktion
ARS-38661S(1CD)
NEAPOLOGY
ロッシーニ/リスト:ダンス(「音楽の夜会」より(1838)
エンツォ・ボナグラ/ジュゼッペ・チオッフィ:スカリナテッラ(1951)
エルネスト・デ・クルティス/ジャンバッティスタ・デ・クルティス:帰れソレントへ(1894)
アレッサンドロ・シスカ/サルヴァトーレ・カルディッロ:つれない心(カタリ・カタリ)(1911)
リスト:タランテッラ(巡礼の年第2年補遺 「ヴェネツィアとナポリ」より)(1861)/ストラヴィンスキー:ナポリターナ(4手のための5つの優しい小品より)(1917)
リヴェロ・ボヴィオ/エヴェメロ・ナルデッラ:雨(1923)/ジョヴァンニ・カプッロ/エドゥアルド・ディ・カプア:オー・ソレ・ミオ(1898)
サルヴァトーレ・ディ・ジャコモ/パスクアーレ・マリオ・コスタ:エラ・デ・マッジョ(1885)
マスカーニ:キアーヤの海岸にて(1883)
ショパン:タランテッラ Op.43(1841)
サルヴァトーレ・パロンバ/セルジオ・ブルーニ:カルメラ(1976)
レオンカヴァッロ:タランテッラ(1899)/エルネスト・ムローロ/エルネスト・タリアフェッリ:プジレコの漁師(1925)
ドニゼッティ:船乗りの恋(1839)
ラッファエーレ・サッコ/作曲者不詳:あなたをとても愛している(1839)
ジュゼッペ・トゥルコ/デンツァ:フニクリ・フニクラ(1880)
(全編曲:ジェニー・バッソ)
ジェニー・バッソ(P)

録音:2022年6月17日-19日、ナポリ(イタリア)
20世紀〜21世紀初頭のピアノ界を代表する世界的巨匠であるアルド・チッコリーニ(1925-2015)がその晩年に教えを授けた最後の弟子の1人、ナポリ出身の逸材ジェニー・バッソ。ナポリ音楽院でアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの弟子であるルイージ・アヴェルナに師事し同音楽院を満点で卒業。その後、パリのエコール・ノルマル音楽院に進むためフランスへと渡ったジェニー・バッソは、アルド・チッコリーニの自宅に住み込みで研鑽を積むことを認められ、チッコリーニの最後の弟子の1人として様々な教えを受けたのと同時に、チッコリーニが主催する国際マスタークラスの公式アシスタントを任されたという特筆すべき経歴の持ち主です。
師チッコリーニへのトリビュート・アルバムで堂々のデビューを果たし、レコード芸術「準特選」等に選ばれたバッソのセカンド・アルバムは、祖国ナポリをテーマに、「オー・ソレ・ミオ」、「帰れソレントへ」、「フニクリ・フニクラ」など超有名ナンバーからあまり知られていない作品まで、ナポリのカンツォーネやナポリ民謡をクラシカルにアレンジ。さらにナポリ民謡やナポリの舞曲タランテッラ(タランテラ)を題材にしたリストやショパン、ストラヴィンスキー、ロッシーニ、マスカーニ、レオンカヴァッロらのピアノ作品を組み合わせ、独創的なナポリ・プログラムを披露します。

「この若いジェニー・バッソは、将来が楽しみな驚くべき国際的コンサート・ピアニストです。彼の魅力に満ちた音楽性と比類ない演奏技術を私は高く評価する。彼は確固とした個性を持ち、最大級のコンサートホールで弾いても全く問題ない、真の芸術家です。」アルド・チッコリーニ(2014年5月31日)

Signum Classics
SIGCD-911(1CD)
ドビュッシー:前奏曲全集
前奏曲集第1集&第2集
アンナ・ツィブレヴァ(P)
※使用ピアノ:Yamaha CFX

録音:2022年4月15日-17日、イギリス
2012年浜松国際ピアノ・コンクール第4位、2013年エミール・ギレリス記念国際ピアノ・コンクール(オデッサ)優勝、2014年高松国際ピアノ・コンクール第4位と着実にキャリアを重ね、2015年ついに世界最高峰のピアノ・コンクールの1つ、リーズ国際ピアノ・コンクールで優勝を果たしたロシアの女流ピアニスト、アンナ・ツィブレヴァ(ツィブラエワ)。1990年にロシア(ジョージア国境に面したカラチャイ・チェルケス共和国の小さな町)に生まれ育ち、ボルゴドンスクのショスタコーヴィチ音楽学校を卒業後、モスクワ音楽院、バーゼル音楽院で研鑽を積み、2015年のリーズ・コンクール優勝後は国際的な注目を集め、Champs Hill Recordsから、デビュー・ソロ・アルバム「ファンタージエン」(CHR-CD-131)をリリース。2021年にはSignum Classicsから「ブラームス:ピアノ協奏曲第2番」(SIGCD-674)を発売し、高い評価を得ました。
Signum第2弾となるニュー・アルバムでは、ドビュッシーのソロ・ピアノのための「24の前奏曲」全曲録音を実現。5歳の頃に母が弾いた「亜麻色の髪の乙女」にすっかり魅了され、「生涯の恋に落ちた」というツィブレヴァ。しかしドビュッシーへの道は必ずしも平坦なものではなく、風、光、船の信号、水しぶき、オンディーヌの歌声をピアノでどのように表現するのか、書かれた楽譜をどのように解釈すれば良いのか、長い葛藤と研究や愛する教師たち(リュドミラ・ロシュチナ、クラウディオ・マルティネスら)のおかげで、魔法のようなドビュッシーの音楽を表現できるようになりました。

RAMEE
RAM-2402(1CD)
NX-C04
ヴンダーカンマー(驚異の部屋)〜バッハのチェンバロ作品集
バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
チェンバロ独奏のための協奏曲 ト短調 BWV975(ヴィヴァルディの協奏曲RV 316による)
カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」 変ロ長調 BWV992
イギリス組曲 第3番ト短調 BWV808
前奏曲とフーガ 嬰ハ短調 BWV849『平均律クラヴィーア曲集 第2巻』より)
ベルトラン・キュイエ(Cemb)
使用楽器:ドレスデンのハインリヒ・グレプナー1722年製作モデルに基づくバルバストのフィリップ・ユモー2014年製作の再現楽器

録音:2022年5月16-20日 聖アポリネール教会、ボラン(ベルギー東部リエージュ州)
ラ・フォル・ジュルネ発祥の地ナントに拠点を置くフランスの古楽器楽団ストラディヴァリアを創設したバロック・ヴァイオリン奏者ダニエル・キュイエ と、そのパートナーである古楽鍵盤奏者ジョスリーヌ・キュイエの間に生まれ、ストラディヴァリアの他にレ・バッス・レユニやレ・リュネジアンなど気 鋭団体とも名演を紡いできた生粋の古楽鍵盤奏者ベルトラン・キュイエ。みずみずしくも深みある演奏はALPHAやMIRAREでの名盤の 他、近年では元古楽器奏者が録音技師と制作を手掛けるRameeでも活躍するようになりました。名トラヴェルソ奏者フランク・テュンスとの バッハ・ソナタ集(RAM1908)に続く今回のアルバムは、鍵盤演奏の達人だった大バッハの重要作品を初期・中期・後期からバランスよく選 曲。この作曲家とも縁深いドレスデンに拠点を置き同時代に活躍した製作家グレブナーの銘器(モーツァルトが「ドン・ジョヴァンニ」プラハ初演 時に使ったとの説もある作例)をモデルとする名工フィリップ・ユモー製作の二段鍵盤楽器に向かい、全く気負いを感じさせず同時に隅々まで ニュアンス豊かな演奏で各作品の魅力を探ってゆきます。近世の君主たちが富と人脈を駆使して集めた珍品・芸術品を陳列していた「驚異 の部屋」のごとく、深く味わうほどにその奥深さに驚かされるバッハ音楽の内宇宙をじっくりお楽しみ下さい。

Channel Classics
CCS-47124(1CD)
NX-C04
闇の誘惑
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第9番Op.68「黒ミサ」
ラヴェル:夜のガスパール
ファリャ:恋は魔術師
ムソルグスキー:展覧会の絵
アンナ・フェドロヴァ(P)

録音:2024年2月 MCOスタジオ1、ヒルフェルスム、オランダ
アンナ・フェドロヴァによる、闇の力をテーマにしたアルバム。スクリャービン自身が”巨大な魔物がいる、ここには真の悪がある”と語ったソナタに 始まり、ラヴェルが描く怪奇の世界、ファリャが描く亡霊との駆け引きの世界へと続きます。メインは2023年5月の来日公演でも披露された 『展覧会の絵』となっており、彼女の故国ウクライナの首都キーウ(キエフ)にそびえる大きな門をイメージした曲で、光が闇に打ち勝つフィナー レを迎えるという構成。生まれた国と、ロシアを含む過去の偉大な芸術への彼女の思いが詰まった内容といえそうです。繊細なタッチから強 靭な打鍵、ダイナミックなクライマックスまで、フェドロヴァの持つ表現力の幅広さが遺憾なく発揮されています。

La Dolce Volta
LDV-125(1CD)
NX-C04
フォーレ:夜想曲全集
1. 夜想曲 第1番変ホ短調 Op.33-1
2. 夜想曲 第2番ロ長調 Op.33-2
3. 夜想曲 第3番変イ長調 Op.33-3
4. 夜想曲 第4番変ホ長調 Op.36
5. 夜想曲 第5番変ロ長調 Op.37
6. 夜想曲 第6番変ニ長調 Op.63
7. 夜想曲 第7番嬰ハ短調 Op.74
8. 夜想曲 第8番変ニ長調 Op.84-8
9. 夜想曲 第9番ロ短調 Op.97
10. 夜想曲 第10番ホ短調 Op.99
11. 夜想曲 第11番嬰ヘ短調 Op.104-1
12. 夜想曲 第12番ホ短調 Op.107
13. 夜想曲 第13番ロ短調 Op.119
テオ・フシュヌレ(P/Steinway D-274)

録音:2023年9月5-8日 シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ド・ラ・ダンス・ド・ソワソン、フランス
※日本語解説付
2013年フォーレ国際ピアノ・コンクール第1位、2018年ジュネーヴ国際音楽コンクール第1位及びリヨン国際室内楽コンクール第1位と、輝 かしいコンクール成績を残したのち、ソロに室内楽に世界中で活躍してきたテオ・フシュヌレ。La Dolce Voltaレーベルからの第2弾は待望の フォーレ作品集となりました。
ピアノ奏者テオ・フシュヌレは、幼少期からガブリエル・フォーレの音世界に親しんできた。彼はフォーレの音楽言語を、ごく自然に理解し操る。フシュヌレにとって初のフォーレ・アルバムとなる本盤は、甘美な魅力を放つ初期作品から、ほの暗く簡明な後期作品まで、洗練された夢幻の夜想曲集へと私たちをいざなう。親密で、独創的で、あらゆる影響と無縁な夜想曲の全曲演奏は、13の詩的な足跡を辿る冒険にたとえられます。その心奥に広がるのは、フォーレの深遠な世界だ。筆舌に尽くしがたい悩ましい美が、フシュヌレの指を介して露(あらわ)になります。 ―― レーベル資料より

Alfa Music
AFMCL-110(1CD)
ノート・ネル・テンポ
D.スカルラッティ:ソナタ ハ短調 L.352
 ソナタ ハ短調 L.360
 トッカータ ニ短調 L.422
 ソナタ ヘ長調 L.381
 ソナタ イ長調 L.391
ベートーヴェン:ソナタ第5番 ハ短調 Op.10-1
ショパン
:即興曲第1番変イ長調 Op/29
リカルド・ピック=マンジャガッリ:「2つの月明かりの風景」 Op.33より オラフの踊り
カステルヌオーヴォ=テデスコ:人魚と青緑色の魚 Op.18
カゼッラ:トッカータ 嬰ハ短調 Op.6
シルヴィア・リナルディ(P)
スカルラッティ、ベートーヴェン、ショパンといった18世紀から19世紀にかけての3人のピアノの「神聖な怪物」と、20世紀の3人のイタリアの作曲家、ピック=マンジャガッリ、カゼッラ、そして、カステルヌオーヴォ=テデスコのほとんどの人に知られていない作品をカップリングした挑戦的なプログラム。

BIS
BISSA-2770(1SACD)
『思い出』〜ヴァイオリン名曲集
(1)ラヴェル:ツィガーヌ(1924)
(2)マスネ:タイスの瞑想曲(1894)
(3)チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出 Op.42)
(4)マイエル:ヴァイオリンとピアノのための6つの小品より第4番「アレグロ・モルト」(1879)
(5)サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ Op.28(1863)
(6)ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲第1番〜歌劇『はかなき人生』より(1913)
(7)クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース Op.6(1911)
(8)ワックスマン:カルメン幻想曲(1946)
ユーハン・ダーレネ(Vn/ストラディヴァリウス「ケンブリッジ公爵」(1725年製))
(1)-(6)(8)ペーテル・フリース・ユーハンソン(P/スタインウェイD)

録音:2023年12月20〜23日/ゼンデザール、ブレーメン(ドイツ)
2022年にグラモフォン誌の「ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、世界から注目されているスウェーデンのヴァ イオリニスト、ユーハン・ダーレネ(2000〜)。2023年5月の来日公演でも抜きん出たテクニックと情感豊かな演奏で聴衆を魅了しました。
BISレーベル第5弾は『思い出』。ハイフェッツ、パールマン、ヴェンゲーロフといった偉大なヴァイオリニストも録音してきた名曲を若き名手ダーレネが録音しま した。
幼いころから親しんできた作品を集めたというダーレネ選曲の当アルバムには、ツィガーヌ(ラヴェル)、序奏とロンド・カプリチオーソ(サン=サーンス(P・ パート:ビゼー編))、カルメン幻想曲(ワックスマン)という3つのヴィルトゥオーゾ作品に加え、タイスの瞑想曲(マスネ)、なつかしい土地の思い出(チャイコフ スキー)、スペイン舞曲第1番(ファリャ(クライスラー編))など、珠玉の名曲を収録。
また母国スウェーデンの女性作曲家アマンダ・マイエル(1853〜1894)の滅多に演奏されない小品も取り上げられています。ブラームスやグリーグと親交の あったマイエルはロマンティックで美しい作品を作曲しており、当アルバムに収録した6つの小品の第4番についてダーレネは「生命力に満ち溢れた美しい作品」と 語っています。ヴァイオリンの多面的な魅力を伝えるダーレネの代表盤にして新時代のヴァイオリン名曲集がここに誕生しました!
ヴァイオリンは1725年製のストラディヴァリウス「ケンブリッジ公爵」を使用。この楽器はかつてルイ・シュポア(1784〜1859)、カミラ・ウィックス(1928 〜2020)といった大ヴァイオリニストが演奏・所有していた銘器。若き名手がこの楽器で美しい音色を奏でます。 (Ki)
BIS
BISSA-2624(1SACD)
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番イ長調 D.959(1828)
ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960(1828)
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ/コンラート・グラーフ(1819年製作)のレプリカ、ポー

録音:2022年7月11〜16日/インマヌエル教会(ヴッパータール)
シューベルトの即興曲(BIS SA-2614)のリリースから1年。鬼才フォルテピアノ奏者ロナルド・ブラウティハムがシューベルトのソナタ D.959(第20番)とD.960(第21番)をリリースします!
ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの鍵盤作品を演奏・録音してきたブラウティハム。満を持してのシューベルトのソナタは絶品のひとこと。晩年のシューベ ルトが新たな境地に達したことを示す、この上なく素晴らしい演奏を披露しています。フォルテピアノの温もりある音色で聴く新たな名盤が誕生です。
当演奏は現代の名工ポール・マクナルティが製作したコンラート・グラーフ(1819年製作)のレプリカを使用しております。マクナルティ製作の楽器を使用して 演奏・録音していることについてブラウティハムは「彼の製作したレプリカを演奏していると、演奏解釈の面でも新しいインスピレーションを得ることができる」と 語っており、作曲家が使用していたであろう楽器のレプリカを演奏することがいかに重要であるかを、この演奏で証明しています。 (Ki)

Hortus
HORTUS-236(1CD)
「風に運ばれて」
ラモー(パレ編):歌劇『アバリス、またはボレアド』より「リヒュミニアのアントレ」
マティアス・ファン・デン・ギュイエン:前奏曲第5番
ビゼー(ウッテン編):歌劇『真珠採り』より「耳に残る君の歌声」
タレガ(ブラジエール編):アラビア奇想曲
ヴィラ=ロボス(ブラジエール編):12の練習曲より第1番「アルペッジョの練習曲」
レオン・アンリ:ガヴォット パストラーレ
ジャック・ラノワ:フランス組曲
ロバート・バーンズ:オン・ザ・サン・アントニオ・リヴァー
フィリップ・クアットロッコロ:レトロモルフォーゼ第1番
ガブリエル・マルギエーリ:アンゲルス
バッハ(ブレーメル編):フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV1031より第2楽章「シチリアーノ」
マティアス・ファン・デン・ギュイエン:前奏曲第8番
スタフ・ネース:リスメンダンス
スタフ・ネース:ファンタジア第1番
ショスタコーヴィチ(ステインス編):ワルツ第2番
サティ(ブラジエール編):グノシエンヌ第1番
ロイク・マリエ:鐘
作者不詳:マス・リリエの3つの鐘の音
アドリアン・パレ(カリヨン)

録音:2023年/サヴォワ公城(フランス)
アドリアン・パレが17世紀から現代までカリヨンのために書かれたオリジナル作品とクラシックの名曲を演奏。カリヨンは鐘楼などの塔状の建築物として設置さ れている楽器。カリヨン奏者は手を握り、拳を使ってブロンズを鳴らします。その音は風に運ばれ、街全体にその響きを届けます。
パレは1994年生まれ。ピアノの勉強を始めた後、城島佑生子のオルガン教室に入門。その後、オルガンをドミニク・ルヴェイロンに師事。現在はサン=ディディ エ=オ=モン=ドールの首席オルガニストを努めています。2013年から2015年にかけてカリヨンを演奏する資格を得るための試験を受け、現在ではオルガン奏 者、カリヨン奏者として活躍しています。 (Ki)

Hortus
HORTUS-237(1CD)
エイミー・ビーチ:ピアノ作品集
ワルツ=カプリース Op.4
バラード Op.6
4つのスケッチ Op.15より第3曲「夢想」、第4曲「蛍」
バルカンの主題による変奏曲 Op.60
2つのピアノ小品 Op.102
月光による古い教会 Op.106
夜想曲 Op.107
独りきりの母の子守歌 Op.108
ワルツ幻想曲「チロル人」Op.116
5つの即興曲 Op.148
ジェニファー・フィシェ(P)

録音:2023年/フランス
非凡な才能を持ったアメリカの作曲家・ピアニスト、エイミー・ビーチ(1867〜1944)。ピアノの神童として注目され、作曲家としてあらゆるジャンルに作品 をのこしています。生前は絶大な評価を得ていたものの、死後演奏されることの少ない作曲家となってしました。近年、輝かしい才能を示した作品は多くの音楽 家を魅了し、演奏会でもとりあげられることが増えつつあります。このアルバムはビーチのあらゆる時代のピアノ独奏曲を網羅。彼女の作品に魅了されたジェニ ファー・フィシェが演奏しています。 (Ki)

Hanssler
HC-24004(1CD)
マリー・ジャエル:ピアノ小品集〜ダンテの『神曲』に基づく
「地獄で聞こえてくるのは」(全6曲)
「煉獄で聞こえてくるのは」(全6曲)
「天国で聞こえてくるのは」(全6曲)
ヴィヴィアン・ゲルゲン(P)

録音:2022年〜2023年フランクフルト
1846年パリに生まれた女性作曲家マリー・ジャエルのピアノ小品集。1866年に世界的ピアニスト、アルフレッド・ジャエルと結婚。その縁でリストやブラームス、 サン=サーンスと知り合いました。1870年代から30年間、マリー・ジャエルは作曲に専念し、その間、フランクやサン=サーンスらから薫陶を受けています。また 1883年から1886年まで、一年の半分はワイマールに滞在しています。
作曲家としての才能を認めたリストは彼女の作品の普及に力を注ぎ出版を支援、また自身のコンサートでも彼女の作品を取り上げました。リストは「彼女は哲学 者の心と芸術家の才能を持っている」と絶賛しています。
ここに収録されたピアノ小品集はダンテの『神曲』から触発され作曲されたもの。地獄篇、煉獄篇、天国篇の3部からなる『神曲』をジャエルが音化した実に興 味深い作品。ヴィヴィアン・ゲルゲンが美しく奏でます。

Hanssler
HC-23052(1CD)
運命に抗う
(1)ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガ ロ短調 Op.87-6
(2)メトネル:ピアノ・ソナタ第5番ト短調 Op.22
(3)カトゥアール:4つの前奏曲 Op.17
(4)メトネル:4つのおとぎ話 Op.26より第3曲
(5)カトゥアール:黄昏の唄 Op.24
(6)モソロフ:2つの夜想曲 Op.15
(7)モソロフ:3つの小品 Op.23a
(8)ザデラツキー:左手のための
(9)ザデラツキー:ピアノ・ソナタ第4番
(10)シュニトケ:前奏曲第1番変イ長調
(11)シュニトケ:前奏曲第3番ホ短調
アンナ・ザシモワ(P/スタインウェイD)

録音:2020年5月、2021年11月/SWR バーデン・バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
「驚くべきヴィルトゥオージティ、そして非常に繊細な芸術的センスは、彼女の非常に幅広い多様性と密接に結びついている」とドイツの作曲家ヴォルフガング・ リームが絶賛するアンナ・ザシモワの新アルバム登場。
ザシモワは1976年モスクワ生まれ。グネシン音楽大学でトロップに師事、2002年からはドイツを拠点に活動しています。苦悩に満ちた20世紀ロシアに生ま れた作品に焦点をあてています。ロシア音楽が大きな変化を見せた時の記録としてリリースしたアルバム(HC-18022)も好評発売中。 (Ki)


Altus
ALT-547(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

エヴァ・ゲヴォルギヤン〜日本公演ライヴ
ショパン:ノクターン第17番ロ長調 Op.62-1
 エチュード ホ短調 Op.25-5
 エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4
 幻想曲 ヘ短調 Op.49
 ポロネーズ第5番嬰ヘ短調 Op.44
 4つのマズルカ Op.17(全曲)
 ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 『葬送』 Op.35
 ラフマニノフ:練習曲集『音の絵』 Op.39より 第1番ハ短調、第2番イ短調、第3番嬰へ短調、第6番 イ短調
 ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36
(以下アンコール)
ラフマニノフ:イタリアン・ポルカ*
ショパン:24の前奏曲より 第20番ハ短調*
リスト:ラ・カンパネッラ*
アート・テイタム:キャラバン**
チャイコフスキー/プレトニョフ編)):『くるみ割り人形』より 金平糖の精の踊り**
エヴァ・ゲヴォルギヤン(P;ヤマハCFX)

ライヴ録音:[ショパン&アンコール*]2023年9月6日浜離宮朝日ホール
[ラフマニノフ&アンコール**]2023年9月9日浦安市文化会館
エヴァ・ゲヴォルギヤンは2004年モスクワ生まれのロシア系アルメニア人ピアニスト。 モスクワ音楽院等で学び若くして頭角を現し、著名な指揮者・オーケスト ラとの共演や数々の音楽祭への参加で注目を集めます。2021年第18回ショパン国際ピアノ・コンクールで最年少ファイナリスト。これからの活躍が非常に楽し みなピアニストです。
当盤には2023年に行った初来日リサイタルを収録。自身が得意とし共感する作曲家、ショパンとラフマニノフに特化したプログラムです。まず驚くべきはその 凄まじい技巧。ライヴとは思えない正確さとスピードで奏でられる嬰ハ短調のエチュード!かろやかに輝きながら転がっていく走句と、バランスよく強靭に響かせる 和音の見事な対比。そしてさらに詩情があり歌があり、フレーズを考えたテンポの揺らぎなど実に音楽的。2曲のピアノ・ソナタでは様々な演奏技法が駆使された 堂々たる音楽が鳴り響きます。そしてアンコールは幸福感たっぷり。ALTUSの録音も美しく、ピアノを聴く喜びに満ちたアルバムです。
50を超える国際コンクールを勝ち抜いてきた鉄壁と言われるテクニック、十代とは到底思えない堂々とした構成感は映像からもうかがい知ることができるが、 実際のエヴァの演奏を聴くと一音一音がよく通り、透明感のある響きと豊かな色彩がホール全体に行きわたる様子が一層はっきりと感じられます。重厚でありなが ら前に進んでいく躍動感があり、演奏されている響きに対する最良のテンポを瞬時に的確に捉える鋭い感性がある。これらはすぐれたピアニストには必須のことで あろうが、エヴァは音楽への謙虚さ、几帳面さ、大胆さなど、そのことを実現するための内面的な資質を持っていると思う。(石原良也氏の解説より)

APARTE
AP-275(1CD)
バッハ:トッカータ全集 BWV910-916 クリストフ・ルセ(Cemb)
チェンバロ:1750年頃製作、ドイツの作者不明のオリジナル楽器(プライベート・コレクション)

録音:2020年11月29日〜12月2日/ロテル・ド・ランデュストリ、パリ(フランス)
DECCA/L'Oiseau Lyre、AMBROISIE、aparteとレーベルを移しながら、バッハの主要なチェンバロ独奏曲を30年以上に渡って録音してきたクリストフ・ ルセが、ついにバッハのトッカータ集を録音!このトッカータ集で、ルセによるバッハの主要な鍵盤作品録音が出揃うことになります。
おそらく1705年から1712年にかけて書かれたBWV910-916の7曲のトッカータは、その後の成熟した様式とは異なる、若き日のバッハの創意やひらめ きに満ちた様式を示しています。バッハの憧れの存在だったブクステフーデをはじめとする17世紀の北ドイツのオルガン曲の影響を強く受けたとされるその音楽 様式は、自由な筆致による構成、あふれる幻想性でバッハの鍵盤作品の中でも一際異彩を放っています。
ブクステフーデの鍵盤作品で示された「Stylus Phantasticus』(幻想様式)のバッハ版と呼ぶにふさわしいこれらの個性的なバッハのトッカータを、巨匠ル セは18世紀半ばに製作されたジャーマン・タイプの歴史的チェンバロを用いて、煌めく技巧と目くるめく幻想性で聴かせてくれます。現代最高峰のバッハ弾き、ク リストフ・ルセの手で開かれた若きバッハの幻想世界をご堪能ください! (Ki)

KOMA
KOMA-10001(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
オーベルマンの谷・初稿
リスト:『旅人のアルバム』 S.156より
(1) オーベルマンの谷(初稿)
『巡礼の年 第1年 スイス』 S.160より
(2) 第1曲 ウィリアム・テルの聖堂
(3) 第4曲 泉のほとりで
(4) 第5曲 嵐
(5) 第9曲 ジュネーヴの鐘
(6) 第6曲 オーベルマンの谷(第2稿)
[ボーナス・トラック]
(7) オーベルマンの谷 - Ossia(第2稿より)
近藤毬生(P)
使用楽器:ニューヨーク・スタインウェイ CD368(1912年製)

録音:2024年7月11-12日/かながわアートホール
ピアニスト近藤毬生(こんどう・まりな)のデビュー・アルバム。自主レーベルからの発売です。自身が専門とするリスト作品でまとめた内容で、ほとんど録音 のない超難曲「オーベルマンの谷」初稿を収録。
苦悩にみちたセナンクールの小説『オーベルマン』に触発されたリストのピアノ曲「オーベルマンの谷」は、最初に『旅人のアルバム』S.160のなかの1曲と して書かれ、これが改訂されて『巡礼の年 第1年』S.165に収録されました。このふたつの稿にはかなり違いがあり、初稿はとにかく音符が多く、強烈なまで に演奏至難。限界に挑戦するようなピアニズムを縦横に駆使した譜面で、なかなか取り上げられないのもうなずけます。一方、第2稿はすっきりした印象を受け ますが、音楽の核が明確に浮かび上がり輝くような書法の洗練を感じます。両者を聴き比べ、さらに第2稿にあるOssiaまで聴くことができる、とても貴重で 興味の尽きないアルバムです。
演奏の素晴らしさも特筆。すべての音符がきちんと鳴っているのはもちろん、作品の文学的側面をとらえ、旋律の流れや音響のバランスを巧みにコントロール しています。 (Ki)

Naxos Japan
NYCC-27315(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ショパン:ワルツ第1番変ホ長調「華麗なる大円舞曲」 Op.18
バラード第1番ト短調 Op.23
ノクターン第2番変ホ長調 Op.9, No.2
ポロネーズ第6番変イ長調「英雄」 Op.53
幻想曲 ヘ短調 Op.49
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調「葬送」 Op. 35
ポロネーズ第7番変イ長調「幻想」 Op.61
ノクターン第20番嬰ハ短調 Op. Posth.
福間洸太朗(P)

録音:k2024年2月5-7日 稲城市立iプラザホール
日本デビュー20周年記念盤にして、通算20作目のアルバム、日欧同時発 売! 本作『ショパンの想い出』は、福間洸太朗が幼少期から「一番好きな作曲 家」に挙げてきたショパンの作品から、福間/ショパン双方の音楽人生におい て重要な“想い出”である名曲の数々を収めました。たとえば『幻想ポロネー ズ』は、福間が20年前のデビュー・リサイタル時に演奏した“想い出”の曲であ る一方、作曲者ショパンにとっても、自身の祖国愛と郷愁を投影した“想い 出”の曲です。ほか、『バラード第1番』『英雄ポロネーズ』『葬送ソナタ』などのさ まざまな名曲が、20年のキャリアを経たピアニストだからこその重層的な解釈 でもって奏でられます。ショパンの没年である39歳を超え、21年目以降のキャ リアを今後歩んでいく福間洸太朗が、自身の重要な足跡として世に放つオー ル・ショパン・アルバムです。日英仏独の4か国語による解説に加え、福間自身が各収録曲の“想い出” や解釈を語った日本限定の別冊ブックレット「Souvenirs de Kotaro Fukuma」が特典として付属します。

Ars Longa Records
AL-2(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 上野真 (P)
Steinway D, Hamburg, No.527890,1993

録音:2022年9月27〜29日三重県総合文化センター大ホール
Ars Longa Records第2作は、バッハ/平均律クラヴィーア曲集第1巻。 「長い間、チェンバロやクラヴィコード、そしてバロック・オルガンではない、現代のピアノによるバッハの存在意義は少ないと考えていました。しかし近年その考え を改めました。」と語る上野真。ピリオド奏法、学究的な時代考証を経て、改めて現代のピアノでバッハに取り組む上野が、ピアニスティック、かつ大らかで独 特なバッハを聴かせてくれます。

OUR recordings
OU-8.226921(1CD)
NX-D05
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲) ヘンリク・ダム・トムセン(Vc)
Francesco Ruggieri1680年製
A=442Hz

録音:2024年2月
20年余りにわたりデンマーク国立SOのソロ・チェロ奏者を務めているヘンリク・ダム・トムセンが取り組 んだバッハの「無伴奏」全曲。トムセンはCD解説書(英語とドイツ語)で「今日の豊かな音楽学的知見を検 討し、ガット弦のバロック・チェロやガンバによる演奏に触れ、それらから得ることが多々あった」とした上で、最 終的にはデンマーク国立響で日頃演奏している愛器で録音に臨みました。チェロは全6曲を通じてフランチェ スコ・ルジェッリが1680年に製作したもの(現代仕様)、弓はマックス・シャフナー、弦もピッチ(442Hz)も現代 仕様。コロナ禍の時間に自分と向き合い、自分に問いかけることを重ねて育まれた真摯な演奏です。

CD ACCORD
ACD-337(2CD)
X-E07
バッハ・ロマンティーク
バッハ:無伴奏チェロ組曲(ダヴィッドによる無伴奏ヴァイオリン編)
組曲第3番ト長調(原調:ハ長調) BWV1009
組曲第4番変ロ長調(原調:変ホ長調) BWV 1010
組曲第5番ト短調 (原調:ハ短調)BWV1011
組曲第1番ニ長調(原調:ト長調) BWV1007
組曲第2番イ短調(原調:ニ短調)BWV1008
組曲 第6番ニ長調 BWV1012
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ短調 BWV1003- I. Grave
ズビグニェフ・ピルフ(Vn)
19世紀初頭、フランス製
A=432H z

録音:2023年7月15-18日
19世紀のバッハ・ルネサンス当時、無伴奏チェロ組曲がどう響いていたかを探求したセットが登場。 メンデルスゾーンが「マタイ受難曲」を蘇演してバッハの偉大さを知らしめたように、バッハの無伴奏チェロ組曲 の価値を認め、広く演奏されるように努めた演奏家がいました。ただし、ヴァイオリン曲として。メンデルスゾー ンと交友があり、そのヴァイオリン協奏曲の作曲においてアドバイスを贈り、ソリストとして初演も成功させたフェ ルディナント・ダヴィッド。バッハの無伴奏チェロ組曲をライプツィヒでヴァイオリンを学ぶ生徒たちのために移調 (第6番のみ原調のまま)し、随所にテンポをはじめとする演奏上の指示を記入、また音を変えるなどの「校 訂」作業を行いました。それらは異なる楽器のための編曲(Transcription)を越えたもので、今日聞けば奇 異かつ恣意的な改変に聞える箇所もあります。しかし古楽器奏者でもあるビルフはそれらに忠実且つ真摯 に取り組み、19世紀初頭にフランスで作られた楽器にガット弦を貼り、ダヴィッドの指示が具体性を欠く箇所 では当時の教則本や文献を広く調査検討して演奏に臨みました。「19世紀人のバッハ観に迫ることは、今 風に演奏することよりも、またバッハ時代のように演奏することよりも難しい。まずは19世紀には無かった現代 生活の諸々を忘れ去ること」と語るビルフによる原盤解説(英語とポーランド語各12ページ)中の詳細な考 察も読みごたえがあります。

IBS CLASSICAL
IBS1220242(1CD)
NX-B10
ポンセ:ギター・ソナタ集
ソナタ・ロマンティカ「フランツ・シューベルトを讃えて」
ソナタ・クラシカ「フェルナンド・ソルを讃えて」
ソナタ第3番
ソナタ・メヒカーナ
マリア・エステル・グスマン(G)

録音:2022年4月27-29日
1987年アンドレス・セゴビア国際ギターコンクール、1988年瀬戸大橋国際ギターコンクールなど多くのコンクールで 優勝。たびたびの来日で多くのファンを獲得するセビーリャ出身の「ギターの女王」マリア・エステル・グスマンが演奏 するポンセのソナタ集。セゴビアとの出会いから生まれた技巧的な美しいソナタを、グスマンは圧巻のテクニックと表 現力で存分に聴かせます。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-412(1CD)
「ALTUS」〜2つのギターで聴くモーツァルト、シューベルト、ハイドン
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第15番ハ長調KV.533/494(ヘ長調に移調編)
シューベルト:ピアノのための小品第2番D.946
ハイドン:アンダンテと変奏へ長調HobXVII:6 (ギター編曲:ヴィンチェンツォ・ギュラ)
ババク・ババイエ(G)
ヴィンチェンツォ・ギュラ(G)

録音:2020年10月6-8日、2021年2月26-28 日、2022年
10月13-14日 スタジオ・オドラデク
モーツァルトのピアノ・ソナタとシューベルト、ハイドンのピアノ作品を 2つのギターで演奏すると いう極めてユニークな企画のディスク。編曲の見事さとあいまって、まるで最初から2 つのギターの ために書かれたと思われるほど自然で美しい音楽。ギタリストのババク・ババイエは 1987年テヘラ ン出身、ヴィンチェンツォ・ギュラは1984 年イタリア出身のともに若手。オドラデクの録音の美しさも あって楽しめる内容。モーツァルト、シューベルト、ハイドンにギター作品はないだけに新しい発見 の連続。
ODRADEK RECORDS
ODRCD-455(1CD)
「比類なきリストVol.2」
死のチャルダッシュ/即興曲/ハンガリー狂詩曲第2 番/葬送前奏曲と葬送行進曲/ メフィスト・ポルカ/我らが主イエス・キリストの変容の祝日に/トッカータ/ メフィスト・ワルツ第3番/ヘンデルの歌劇「アルミラ」よりサラバンドとシャコンヌ/ チャイコフスキーの歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ/調性のないバガテル
マイケル・ケイコフ(P)

録音:2023年9月25日、10月30日ニューヨーク、スキルマン・ミュージック
前作 ODRCD428に続く「比類なきリスト」の第 2弾。前作ではロ短調のソナタを中核に「悲しみ のゴンドラ」ほかの小品を収録していたが、今回はハンガリアー狂詩曲、メフィスト・ワルツなどの名 曲のほか、オペラの旋律による幻想曲そして音楽史上、重要な「調性のないバガテル」を収録。前 作同様、マイケル・ケイコフは超絶技巧のこれらの曲を極めて明快に一点の曇りも迷いもなく弾き 切り見事。オドラデクの録音の優秀さも相まっておびただしい音符の一粒一粒がクリスタルのよう に輝いて美しい。

BIJIN CLASSICAL
BJN-1028(1CD)
日本語解説付国内盤
ショパン:ポロネーズ集
ポロネーズ第1番嬰ハ短調 作品26-1
ポロネーズ第2番変ホ短調 作品26-2
ポロネーズ第3番イ長調 作品40-1「軍隊」
ポロネーズ第4番ハ短調 作品40-2
ポロネーズ第5番嬰ヘ短調 作品44
ポロネーズ第6番変イ長調 作品53「英雄」
幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22
イリーナ・メジューエワ(P)
(P/1925年製ニューヨーク・スタインウェイ)

録音:2023年3月&2024年3月、新川文化ホール(富山県魚津市)
ジューエワによる新ショパン・シリーズの第 4弾は、ヒロイックな情調に富むポロ ネーズ集。叙事的で壮大なスケール感と繊細極まりない抒情性が共存する演奏解釈 は、メジューエワの更なる深化の証。並録の「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポ ロネーズ」も、ヴィルトゥオジティと優美さが結びついた秀演です。名器ヴィンテージ・ スタインウェイ(1925年ニューヨーク製)の華麗な音色でお届けします。

Spectrum Sound
CDSMBA-163(1CD)
エミール・ギレリス・ライヴ・イン・パリ

(1)モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365(316a)
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
(3)リスト:ラ・カンパネラ
(4)リスト:ハンガリー狂詩曲第15番「ラコッツィ行進曲」
全て、エミール・ギレリス(P)、
(1)エレーナ・ギレリス(P)
ジャン=クロード・カサドシュ(指)、フランス公共放送室内O
ライヴ録音:1974年12月6日シャンゼリゼ劇場(パリ)【ステレオ】
(2)シャルル・ブリュック(指)フランス国立放送PO
ライヴ録音:1969年10月28日シャンゼリゼ劇場(パリ)【第1楽章:ステレオ、第2&3楽章:モノラル】
(3)ライヴ録音:1954年2月26日サル・プレイエル(パリ)【モノラル】
(4)ライヴ録音:1960年3月6日サル・プレイエル(パリ)【モノラル】
驚きの初出音源のディスク化を進めているスペクトラム・サウンド。当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)保有音源からの復刻で、エミール・ギレリス がパリで行った演奏会からの初出音源集です!
注目は娘エレーナと共演したモーツァルトの2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調。当曲は1973年、カール・ベーム指揮VPO との大名盤がありますが、当録音は翌1974年12月の演奏。ロベール・カサドシュの甥、ジャン=クロード・カサドシュ(指)フランス公共放送室内Oとの 共演で、非常にあたたかい音楽を奏でています。
「皇帝」はライヴを含め数多く録音が残されていますが、当演奏は1969年10月、シャルル・ブリュック(指)フランス国立放送POとの 共演。ギレリスらしい一切ぶれることのない演奏を披露しています。なお、録音当時のレコーディング・エンジニアのミスでライヴ翌週にステレオ・マスターテープ の一部を破損してしまいました。そのため第1楽章のみマスターからの復刻でステレオ、第2、3楽章は1969年11月11日に放送された音源を使用、モノラル となっております。スペクトラム・サウンドの丁寧な復刻で美しい演奏が蘇りました。
ボーナストラックとしてサル・プレイエルでのライヴ音源から自身で編曲を加えたリストのラ・カンパネラ(1954年/モノラル)、リストのハンガリー狂詩曲第 15番「ラコッツィ行進曲」(1960年/モノラル)を収録。演奏終了後の大熱狂も堪能できます。切れ味抜群のギレリスの演奏をお楽しみください。
※このレーベルは、初発売後早期に廃盤となる可能性が高いです。お早めにご注文されることをおすすめいたします。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0098(2CD)
ピアノの声 〜歌曲のピアノ独奏用編曲を中心に
[CD1]
ドビュッシー(Andreas J. Winkler編):美しき夕暮れ L.6/噴水 L.64-3
プーランク:即興曲第15番ハ短調『エディット・ピアフを讃えて』 FP176/メランコリーFP105
モンポウ(アルカディ・ヴォロドス編):今日、大地と天は私に微笑みかける/君の上には、ただ花ばかり
ラフマニノフ:リラの花 Op.21-5/ひなぎく Op.38-3
マーラー(Andreas J. Winkler編):私はほのかな香りを吸いこんだ Op.44-1/私はこの世に捨てられて Op.44-4
グリーグ(カルメン・ステファネスク編):君を愛す Op.41-3/口のかたいナイチンゲール Op.48-4
シューベルト(リスト編):セレナード S560-7
R.シュトラウス(ゴドフスキー編):セレナード Op.17-2
ブラームス(ゴドフスキー編):子守唄 Op.49-4
[CD2]
ルーマニアの伝承曲(Andreas J. Winkler編):Fric? mi-e c? mor ca maine
ヴォーン・ウィリアムズ:グリーンスリーヴスによる幻想曲
ファジル・サイ:ブラック・アース
ファリャ(エルネスト・アルフテル編):7つのスペイン民謡[ムーア人の織物 / ムルシア地方のセギディーリャ / アストゥリアス地方の歌 / ホタ / ナナ / カンシオン / ポロ]
シベリウス:即興曲 Op.5-4/ 即興曲 Op.5-5
バッハ(ブゾーニ編):われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ
カル メン・ステファネスク(P)

録音:2024年/ベルリン、エールベルク教会トーンスタジオ
ルーマニアのピアニスト、カルメン・ステファネスクによる2枚組アルバム。歌曲からのトランスクリプションを中心に据え、「ピアノの声」すなわちピアノの 声楽的特質に焦点をあてた内容です。さらに自身がお気に入りだというピアノ作品をカップリングしており、音楽をピアノで歌うことをとことん追求した演奏 となっています。 (Ki)

Pentatone
PTC-5187229(1CD)
『アラウンド・ガーシュウィン』
(1)ガーシュウィン:Rhapsody in Blue(ラプソディ・イン・ブルー)*
(2)ガリアーノ:On the train
(3)ガーシュウィン:Oh, lady be good!(おおレディよ、やさしくしておくれ!)*
(4)ラフマニノフ:幻想的小品集 Op.3より第2曲 前奏曲 嬰ハ短調 「鐘」*
(5)ガリアーノ:Temporale
(6)サティ:グノシエンヌ第4番「レント」*
(7)ガーシュウィン:Summertime(サマータイム)*
(8)ドビュッシー:子供の領分 L.113より第1曲「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」*
(9)ガリアーノ:Brouillards―ガーシュウィン:A Foggy Day(霧の日)*
(10)ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ M.19*
(11)ガーシュウィン:But not for me(バット・ノット・フォー・ミー)*
(12)サティ:ジムノペディ第1番*
(13)ガーシュウィン:The Man I Love(私の愛する男)*
(14)ガーシュウィン:I loves You Porgy(愛するポーギー)*―フォーレ:夢のあとに*
*=リシャール・ガリアーノによるアコーディオン編曲
リシャール・ガリアーノ(アコーディオン、メロウトーン)

録音:2023年9月&2024年1月/ストゥディオ・ラ・ムニュイズリー、ノアジー=ル=セック(フランス)
楽器 アコーディオン:Thierry Benetoux製作 メロウトーン:Philippe Tchumak製作
鬼才アコーディオン奏者リシャール・ガリアーノ、PENTATONEレーベル初登場!!ジャンルの垣根を越え、あらゆる音楽を奏でてきた名手の2024年注目の新 譜は、ガーシュウィン(1898〜1937)へのオマージュ・アルバム『アラウンド・ガーシュウィン』。
ガーシュウィンの音楽とドビュッシー、ラフマニノフ、サティ、ラヴェル、フォーレといった20世紀初頭の作曲家の作品、そしてガリアーノの新曲を織り交ぜたガリ アーノならではの秀逸な選曲。「ラプソディ・イン・ブルー」、「サマータイム」、「愛するポーギー」などガーシュウィンの名曲ナンバーはもちろんのこと、フィギュア スケートでもおなじみとなったラフマニノフの前奏曲「鐘」、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」など、クラシックの名曲をガリアーノの類い稀な編曲・演奏 でお届け。ガーシュウィンとその先へと向かう「音の旅」に誘います。 (Ki)

MDG
MDG-9042320(1SACD)
イェルク・ヴィトマン(1973-):ピアノ作品集
サーカスダンス(Zirkustanze)(2012)
牧歌と深淵(Idyll und Abgrund)(2009)〜ピアノのための6つのシューベルトの回想
間奏曲(2010)20'43
11のユモレスク(Elf Humoresken)(2007)
シュウ・ユーボー(P)
使用楽器:Steinway D ?Manfred Burki“1901

録音:2016年9月21-22日、2023年8月28-31日、マリエンミュンスター修道院コンサートホール
家にして、世界的クラリネット奏者、さらには指揮者でもあるマルチな才能を持つ音楽家。 音楽学者のバーバラ・ドブレツベルガー博士はイェルク・ヴィトマンのピアノ作品についてこのように述べています。「ブーレーズ、クセナキス、ウストヴォリスカヤ、 ピアソラ、武満徹など、20世紀の作曲家によって書かれたピアノ作品は、ピアノという楽器の音色、技法すべてを活用した楽曲が生み出されたと言えるでしょう。 そのため21世紀に新たにピアノの楽曲を作曲するということは、作曲家にとって大きな挑戦であります。ヴィトマンはそこに果敢に挑み、過去の作曲技法、形式、 そして文学などあらゆるものからインスピレーションを得て実験的に作曲しています。」 本作は、シューベルト、ブラームス、シューマンといったロマン派の作曲家へのオマージュと言える作品が収録されています。サーカスダンス(Zirkustanze)は、 綱渡り師の危険に挑む際の感情が万華鏡のようにコロコロと変化する魅力的な作品。11のユモレス(Elf Humoresken)、タイトルから想像できるようにシュー マンの「フモレスケ」から影響を受けており、また「子供の情景」や「森の情景」を彷彿とさせる楽曲もあります。ヴィトマンは「シューマン賞」を受賞し ており、シューマンの音楽語法を21世紀の表現として見事に落とし込んだと言えるでしょう。また間奏曲(Intermezzi)は、ヴィトマンからブラームスへの愛を 捧げた作品。断片的にブラームスの旋律が現れ、19世紀から遠くはれた現代に、ブラームスからの歌が届くような1作です。「シューベルトへの回想」という副題 がついている牧歌と深淵(Idyll und Abgrund)は、間奏曲がブラームスへのオマージュというならば、本作はより大胆にシューベルトの音楽をコラージュしたよ うな楽曲です。 (Ki)

King International
KKC-8863(15CD)
園田高弘・ベートーヴェン大集成
■Disc1
(1)ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.2の1
(2)ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2の2
(3)ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2の3
■Disc2
(1)ピアノ・ソナタ第16番ト長調Op.31の1
(2)ピアノ・ソナタ第17番Op.31の2ニ短調「テンペスト」
(3)ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31の3
■Disc3
(1)ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28「田園」
(2)自作主題による6つの変奏曲ヘ長調Op.34
(3)「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調Op.35
■Disc4
(1)ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op.27の1
(2)ピアノ・ソナタ第14番Op.27の2嬰ハ短調「月光」
(3)ピアノ・ソナタ第24番Op.78嬰ヘ長調「テレーゼ」
(4)ピアノ・ソナタ第27番ホ短調Op.90
(5)ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101
■Disc5
(1)ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
(2)ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
(3)ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
■Disc6
(1)ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」
(2)ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調Op.22
■Disc7
(1)ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」
(2)ピアノ・ソナタ第26番Op.81a変ホ長調「告別」
(3)幻想曲Op.77
■Disc8
(1)ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7
(2)ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13「悲愴」
(3)ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26「葬送」
■Disc9
(1)ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」
(2)ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54
(3)ロンド ハ長調Op.51の1
(4)ロンド ト長調Op.51の2
(5)アンダンテ・ファヴォリWoO.57
(6)11のバガテルOp.119
■Disc10
(1)ディアベリのワルツの主題による33の変奏曲Op.120
(2)6つのバガテルOp.126
■Disc11
(1)ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10の1
(2)ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調Op.10の2
(3)ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10の3
(4)自作主題による32の変奏曲ハ短調WoO.80
(5)「トルコ行進曲」による6つの変奏曲ニ長調WoO.76
(6)ポロネーズ ハ長調Op.89
■Disc12
(1)ピアノ・ソナタ第9番変ホ長調Op.14の1
(2)ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14の2
(3)ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49の1
(4)ピアノ・ソナタ第20番ト長調Op.49の2
(5)ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79
(6)ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲ハ短調WoO.63
(7)パイジェッロの「うつろの心」による6つの変奏曲ト長調WoO.70
(8)エリーゼのためにWoO.59
(9)6つのエコセーズ変ホ長調
■Disc13
(1)ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
(2)ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲ハ長調Op.56
■Disc14
(1)ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
(2)ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
■Disc15
(1)ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」
(2)ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
園田高弘(P)YAMAHA CFVS
大山平一郎(指)九州SO(Disc13-15)、
豊嶋泰嗣(Vn)、岩崎洸(Vc)(Disc13)

録音:
■Disc1:1996年4月23-25日/竜洋なぎの木会館いさだホール
■Disc2:1993年4月27-29日/竜洋なぎの木会館いさだホール
■Disc3:1993年4月27-28日、5月17日/竜洋なぎの木会館いさだホール
■Disc4:1993年10月25-28日/竜洋なぎの木会館いさだホール
■Disc5:1994年5月17-20日、1995年3月29-31日/竜洋なぎの木会館いさだホール
■Disc6:1994年10月25日/竜洋なぎの木会館いさだホール
■Disc7:1995年4月12-14日/竜洋なぎの木会館いさだホール
■Disc8:1994年10月25日、1995年3月29-31日/竜洋なぎの木会館いさだホール
■Disc9:1996年4月9-10日/竜洋なぎの木会館いさだホール
■Disc10:1996年5月7-9日/竜洋なぎの木会館いさだホール
■Disc11:1996年4月11-15日/竜洋なぎの木会館いさだホール
■Disc12:1993年4月27-30日、10月25-28日、1996年4月23-25日/竜洋なぎの木会館いさだホール
■Disc13:1999年10月18日(1)、7月28日(2)/アクロス福岡シンホニー・ホール(ライヴ)
■Disc14:1998年8月6日(1)、1999年4月6日(2)/アクロス福岡シンホニー・ホール(ライヴ)
■Disc15:2000年10月22日(1)、4月7日(2)/アクロス福岡シンホニー・ホール(ライヴ)


ワンピースBox、紙ジャケット
2024年10月7日に20回目の命日を迎える園田高弘。日本ピアノ界の偉大な功労者でヴィルトゥオーゾ・ピアニストであった彼の遺産音源を、未亡 人園田春子氏監修でBox化するシリーズ、今回はベートーヴェン。ピアノ・ソナタとピアノ協奏曲全曲に加え、主要な変奏曲、ロンド、幻想曲、ポロネーズや「エリー ゼのために」まで網羅した豪華Boxが登場します。
園田はベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を生涯に3度録音しましたが、これはその最後のもので、すべて平成時代のセッション録音。円熟の巨匠芸を堪能で きます。一点の曖昧さもない大きな演奏と深い音楽性にひたれる、まさに日本ピアノ音楽史の至宝と申せましょう。さらに解説書も園田自身の書き下ろし。各収録 曲の詳細な分析をはじめ、100ページに及ぶ読み応え満点の貴重な資料です。
かつてEVICAレーベルより分売されていましたが、今回15枚組の大集成にまとめました。世に聞こえた園田高弘のベートーヴェン、ピアノ関係者必携のBox です。 (Ki)
King International
KKC-122(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
アンコール〜バッハから寅さんへ
(1)バッハ(クルターク編):主キリスト、神のひとり子BWV601
(2)ヘンデル(チェルニー編):ハレルヤ*
(3)ヘンデル(モシュコフスキ編):見よ、勇者は帰る*
(4)モーツァルト(モシュコフスキ編):ドン・ジョヴァンニのメヌエット*
(5)ラフ:汽車の旅Op.160の2
(6)ハンス・ロット:フーガ*
(7)リムスキー=コルサコフ:ナポリの歌
(8)フロラン・シュミット:中国の傘Op.58の7
(9)ナシオ・ハーブ・ブラウン(ヴァーノン・デューク編):人形の踊り*
(10)バーナード・バーンズ(ヴァーノン・デューク編):可憐な娘さん*
(11)ローソーン:魚籠(全4曲)
(12)ハチャトゥリヤン(ストレーカー編):仮面舞踏会のワルツ
(13)松島彜:サクラバリエーション*
(14)瀧廉太郎(奥村一編):荒城の月*
(15)山田耕筰(奥村一編):赤とんぼ*
(16)越部信義(作曲者編):おもちゃのチャチャチャ*
(17)湯山昭(越部信義編):あめふりくまのこ*
(18)中田喜直(越部信義編):ちいさい秋みつけた*
(19)大中恩(たかしまあきひこ編):いぬのおまわりさん*
(20)山本直純(作曲者編):武田信玄のテーマ*
(21)中村八大(たかしまあきひこ編):上を向いて歩こう*
(22)いずみたく(たかしまあきひこ編):手のひらを太陽に*
(22)山本直純(作曲者編):寅さん*
ピアノ・デュオ・タカハシ/レーマン【高橋礼恵、ビョルン・レーマン】

録音:2023年3月28、29日、10月31日/キング関口台第1スタジオ
*=世界初録音
レーガー編曲のバッハ「ブランデンブルク協奏曲」やストラヴィンスキー自編「春の祭典」など超難曲を完璧にこなし聴き手を驚愕させたピアノ・デュオ・タカ ハシ/レーマン。ドイツと日本の夫婦デュオで、4手連弾用に書かれたものはどんなに困難でも1台で弾き通す真の実力派。

キングインターナショナル制作による初の日本録音は小品に挑戦。とはいえ大半が世界初録音の凝った選曲。近年話題のハンス・ロット唯一の連弾曲やリムス キー=コルサコフ最後の作品、汽車の爆走を描写したラフや4種の魚を音化したローソーン、連弾の最難曲とされるフロラン・シュミットの「中国の傘」などオ リジナル作品から、ピアノ・デュオが20世紀前半のアメリカで発展したヴァーノン・デューク編曲によるオシャレなジャズまで驚きのラインナップ。
すべて世界初録音の邦人作品も注目。日本最初の連弾曲とされる松島彜の「サクラバリエーション」(1917)、奥村一のピアニスティックな「荒城の月」と「赤 とんぼ」から、作曲者自身によるカッコいい「おもちゃのチャチャチャ」、ドリフの音楽で知られるたかしまあきひこのセンスあふれる編曲など秘曲が目白押し。
極めつけは大河ドラマ「武田信玄」と映画「男はつらいよ」のテーマ曲の山本直純本人の編曲。トーンクラスターを含む凄まじい効果に満ちた前者と、寅さん の姿が浮かぶ粋な後者、連弾の効果を発揮した驚くほど魅力的なピアノ曲に変身しています。
初回イニシャル出荷分のみの特典として高橋礼恵&ビョルン・レーマンのサイン色紙【1CDサイズ】付!  色紙はOPP袋で加工し外付けで封入いたします。 (Ki)

TRPTK
TTK-0122(1SACD)
ルミネセンス
チャイコフスキー(プレトニョフ編):「くるみ割り人形」Op.72 第2幕より第14曲 「パ・ド・ドゥ」
リスト:ロマンス S.169
グリンカ(バラキレフ編):ペテルブルグへの別れ 第10曲 「ひばり」
ラフマニノフ:幻想的小品集 Op.3より 第2曲 前奏曲 「鐘」
ショパン:夜想曲 Op.9-2アンダンテ
シューベルト:4つの即興曲集 D.899第3番アンダンテ
:4つの小品 Op.4より第4曲 「悪魔的暗示」
ドビュッシー:ベルガマスク組曲 L.75より第3曲 「月の光」
ショパン:夜想曲 嬰ハ短調 B.49
ファジル・サイ:ブラック・アース
リアム・ナセレディン(P)

録音:2023年10月25日-26日&2024年5月9日-10日(オランダ)
13歳の傑出したピアニスト、リアム・ナセレディンのデビュー・アルバム。リアム・ナセレディンはオランダ出身のピアニストで、6歳からピアノを始めティルブルフ(オランダ)の音楽アカデミーで研鑽を積み、ロイヤル・コンセルトヘボウ・コンクールやクリスティーナ王女コンクールで優勝、その才能を開花させました。ナセレディンは約2年前に突然心臓の手術を受けなければならなくなり、本人もかなりショックを受けたということですが、その入院生活で聴いたバレンボイムによるベートーヴェンの「悲愴ソナタ」に感銘を受け、自分もコンサート・ピアニストになりアルバムを作りたいと決心したそうです。その夢を叶えた若き才能が紡ぐ音楽をぜひお楽しみください。

Chopin University Press
UMFCCD-182(1CD)
トマシュ・ソチェク:歴史的様式によるオルガン即興曲
トマシュ・ソチェク:16世紀後半から17世紀初頭のヴェネツィア風トッカータ/歌え私の舌よ、栄光に満ちた/シャモトゥウィのヴァツワフのモテット 「私は良い羊飼いである」 のインタブレーション/キャロル 「Szcz??liwa kolebko」 の主題による変奏曲/17世紀前半のイタリア・マニエリスム様式によるトッカータ/半音階的リチェルカーレ/フランス風カンツォ-ナ/17世紀後半の南ドイツの様式によるトッカータ/チャッコーナ ニ長調/北ドイツの様式による前奏曲ト長調/詩篇第91篇 「He Who Dwells in the Shelter of the Most High」 の主題によるコラール前奏曲/前奏曲(自由なファンタジア)とアリア 「あなたが傍にいて下さるなら」*/協奏曲ヘ長調/「Jesus, Jesus, Come to Me」 の主題によるコラール・パルティータ/後期バロックの様式による前奏曲と二重フーガ ハ長調
トマシュ・ソチェク(Org)、
ヨアンナ・ソチェク(S)*

録音:2019年7月15日&17日(ポーランド)
本アルバムでは、様々な地域、とりわけイタリアと北・南ドイツで実践された典型的な形式を模倣したオルガンによる即興作品集を収録しています。
トマシュ・ソチェクは、シマノフスキ音楽アカデミーでオルガンを学び、「ルネサンスとバロック様式のオルガン音楽の即興形式。歴史的および認知的観点からみた18世紀までのオルガン即興演奏の実践」をテーマに芸術博士号を取得。多くの国際オルガン・コンクールで上位入賞を果たしています。また、ショパン音楽大学でオルガン演奏と即興演奏で後進の指導にも力を注いでいます。

Onyx
ONYX-4248(1CD)
ウィーン・ラプソディ〜モーツァルト/ベートーヴェン/シューベルト/ブラームス/ラジッチ:ピアノ作品集
モーツァルト:幻想曲ニ短調 K.397
 ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op27-2「月光」
シューベルト(ラジッチ編):岩の上の羊飼い D.965
ブラームス:2つの狂詩曲 Op.79
ラジッチ:イストリア狂詩曲 Op.18b
デヤン・ラジッチ(P)
バルカン半島、クロアチアが生んだ天才コンポーザー=ピアニスト、デヤン・ラジッチ(ラツィック)。ONYX-録音第4弾は、グシュタードで開催されたメニューイン・フェスティバルのライヴ録音!
デヤン・ラジッチは1990年からレコーディング活動を行ってきましたが、本作は初のライヴ録音となります。2022年8月にグシュタードで開催されたメニューイン・フェスティバルでの録音で、アルバム『ウィーン・ラプソディ』には、ウィーンにゆかりの深い作曲家たちの作品を集成し、18世紀から20世紀まで、狂詩曲的な要素と幻想曲的な要素を併せ持つ作品を取り上げています。また、ラジッチは、このアルバムでピアニストとしてだけでなく、アレンジャー、作曲家としての才能も発揮しており、祖国クロアチアからスロベニア、イタリアにまたがるイストリア(イストラ)半島の名前を冠した自作の狂詩曲も収録しています。

「この創造的なプロセスが再現不可能であるという事実から生まれるある種の芸術的自由は、同様に比類のないものです。 ピアノ・リサイタルは、どんなに大きな会場であっても、その親密さとユニークさゆえに、自発性、リスクテイク、創造性が発揮されるのです」。デヤン・ラジッチ

Polskie Radio
PRCD-2407(1CD)
初紹介旧譜
北京2022、ポーランドの日
ショパン:夜想曲 ロ長調 Op.62-1/ロンド 変ホ長調 Op.16/マズルカ 嬰ヘ短調 Op.6-1/マズルカ 嬰ハ短調 Op.6-2/マズルカ ホ長調 Op.6-3/マズルカ 変ホ短調 Op.6-4/マズルカ ハ長調 Op.6-5/舟歌 嬰ヘ長調 Op.60/ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
チャン・チャオ(b.1964):皮黄(京劇)
クシシュトフ・クションジェク(P)

録音:2022年1月16日&2月3日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
オリンピックの開幕前に毎度開催されるイベント「ポーランドの日」。ポーランドのオリンピック協会とベートーヴェン協会の両会長の共同で主導され、ポーランドのスポーツと芸術のつながりを示す一大イベントです。このアルバムは2022年の北京冬季オリンピックの開幕前夜にワルシャワのオリンピック・センターで開催された「ポーランドの日」に向けて制作されたもの。2015年の第17回ショパン国際ピアノ・コンクールでセミ・ファイナル進出と2つの特別賞受賞、また2018年の第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールでは第3位とマズルカ賞を受賞した実績を誇るポーランド・ピアノ界期待の逸材、クシシュトフ・クションジェクが、祖国のショパンと中国の人気作曲家チャン・チャオの作品を披露しています。
Polskie Radio
PRCD-2386(1CD)
初紹介旧譜
ヴァインベルク:ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第1番 Op.5/ピアノ・ソナタ第2番Op.8/ピアノ・ソナタ第3番 Op.31
ピオトル・サワイチク(P)

録音:2021年、シマノフスキ音楽アカデミー・コンサート・ホール(カトヴィツェ、ポーランド)
ユダヤ人の家庭に生まれたため1939年のナチスによるポーランド侵攻から逃れて旧ソ連へ亡命し、そこでショスタコーヴィチとも親交を深めたポーランドの作曲家、ミェチスワフ・ヴァインベルク。近年注目が高まっており、その作品が取り上げられることも多くなってきました。ヴァインベルクは6つのピアノ・ソナタを作曲しましたが、このアルバムには最初の3曲を収録。ポーランドのピアニストであるピオトル・サワイチクはユリウシュ・ザレンプスキのピアノ作品全集を初めてレコーディングするなど、ポーランドのピアノ作品の普及に大きく貢献しています。
Polskie Radio
PRCD-2332(1CD)
初紹介旧譜
バルバラ・ヘッセ=ブコフスカ〜レトロ・スペクティヴ
(1)ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調*
(2)シューマン:アラベスク ハ長調 Op.18
(3)ショパン:ポロネーズ 変ホ短調 Op.26-2
(4)ショパン:ワルツ Op.42「大円舞曲」
(5)ショパン:ワルツ ホ短調 Op.posth.
(6)ショパン:4つのマズルカ Op.6/5つのマズルカ Op.7/夜想曲変ロ短調 Op.9-1/夜想曲ト短調 Op.15-3
(7)クルピンスキ:幻想曲「恐ろしい夢の瞬間」
(8)モニューシュコ(ヘンリク・メルツェル=シュチャヴィニスキ編):紡ぎ歌
バルバラ・ヘッセ=ブコフスカ(P)、
ポーランド国立RSO*、
ステファン・マルチク(指)*

(1)録音:1959?年(カトヴィツェ)
(2)録音:1951年3月15日(ワルシャワ)
(3)録音:1970年(ワルシャワ)
(4)録音:1955年(ワルシャワ)
(5)録音:1958年7月(ワルシャワ)
(6)録音:1955?年1月18日、ポーランド劇場(ワルシャワ)
(7)録音:1962年11月21日(ワルシャワ)
(8)録音:1951年4月24日(ワルシャワ)
ポーランドの公共放送局『ポーランド放送(Polskie Radio/Polish Radio)』の自主レーベル「Polskie Radio」が制作する、同局のアーカイヴに眠る貴重な録音をCD化する「FROM THE POLISH RADIO ARCHIVES」シリーズから、ポーランドの女性ピアニスト、バルバラ・ヘッセ=ブコフスカ(1930-2013)の秘蔵音源が登場!ワルシャワのショパン音楽大学を卒業した数ヶ月後に出場した第4回ショパン国際ピアノ・コンクールで第2位に入賞し(第1位はベラ・ダヴィドヴィチとハリーナ・チェルニー=ステファンスカ)国際的なキャリアを築いたヘッセ=ブコフスカ。ルービンシュタインにも師事した彼女が紡ぐ20世紀ポーランドのピアニズムを捉えた大変貴重なレコーディング集です。彼女が得意としたショパンを中心としたポーランドの作品のほか、1959年頃に録音されたラヴェルのピアノ協奏曲が収録されています。


Da Vinci Classics
C-00904(1CD)
カルロ・アレッサンドロ・ランディーニ(b.1954):ピアノ・ソナタ第8番 マッシミリアーノ・ダメリーニ(P)

録音:2023年2月16日(イタリア)
ミラノ音楽院からパリ音楽院へと研鑽を積み、オリヴィエ・メシアンに師事したカルロ・アレッサンドロ・ランディーニのピアノ・ソナタ第8番。ランディーニは多才な人物で、音楽だけではなく造形芸術、文学の世界でも活躍をしており、作曲の分野では2007年ワルシャワで行われたルトスワフスキ・コンクールで第1位を獲得しています。
ランディーニの代表的作品のひとつであるピアノ・ソナタ第5番は、総演奏時間が150分以上にも及び、ここに収録された第8番は、過去の偉大な傑作に触発された、幅広い構想の大規模な作品で、古楽の形式やジャンル(ガイヤルドのような舞曲やリチェルカーレのような対位法的な形式など)を再現しながらも、それを斬新な形で再解釈しています。本アルバムは、このソナタを初演した直後に亡くなったイタリアの偉大なピアニスト、マッシミリアーノ・ダメリーニの最後のコンサートを保存しているという点でも貴重な録音と言えるでしょう。
Da Vinci Classics
C-00905(1CD)
オマージュ〜ドビュッシー&ラモー:ピアノ作品集
ドビュッシー:ピアノのために
ラモー:組曲ト調 RCT6より 未開人、トリコテ
ドビュッシー:ラモーを讃えて(映像第1集より)
ラモー:組曲ト調 RCT6より エンハーモニック、エジプトの女
ドビュッシー:ベルガマスク組曲
ラモー:組曲ニ長調 RCT3より やさしい訴え、喜び、いたずら好き、サイクロプス
アレッサンドロ・デル・ゴッボ(P/スタインウェイD)

録音:2024年1月25日-27日(イタリア)
イタリア、ウディネのトマディーニ音楽院で研鑽を積んだイタリアの若手ピアニスト、アレッサンドロ・デル・ゴッポが弾く、2世紀を隔てた2人のフランス人作曲家、ラモーとドビュッシー。
本アルバムでは、ラモーの代表的な鍵盤楽器のための作品、ドビュッシーの「ピアノのために」から、有名な「月の光」を含む「ベルガマスク組曲」、そして、「映像第1集」の「ラモーを讃えて」まで、ドビュッシーの「新古典主義」の全パノラマを集成しています。

Da Vinci Classics
C-00898(1CD)
19世紀のギター作品集
ソル:練習曲 ロ短調 Op.35-22、練習曲 ホ短調 Op.6-11
ジュリアーニ:大序曲 Op.61、偉大なる英雄ソナタ Op.150
ディオニシオ・アグアド:RONDO BRILLANTE
カスパール・メルツ:ロマンツァ、エレジー、ハンガリー幻想曲
フリアン・アルカス:椿姫を主題にした幻想曲
タレガ:アルハンブラの思い出
リョベート:フェルナンド・ソルの主題による変奏曲
エミリアーノ・ヴェッリーノ(G)

録音:2023年
19世紀は、ギターがクラシックの伝統の主要な楽器の1つとしてようやく独自の地位を獲得した時代と見なすことができます。この世紀は、楽器の製作と演奏技術の両面で、偉大な技術的発見の世紀でした。このアルバムでは、オペラからハンガリー風、スペイン風、古典派様式の作品を取り上げ、ギターの可能性を拡げていった作曲家たちの作品を紹介していきます。


Avanti Classic
AVA-10702(7CD)
NX-M02
ランデヴー・ウィズ・マルタ・アルゲリッチ 第3集2021ハンブルク・ライヴ
■CD1
(1)ベートーヴェン:モーツァルトの「魔笛」より「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO46
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ト長調 Op.30
(3)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第5番 ニ長調 Op.70-1「幽霊」
■CD2
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.19
(2)メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第1番ニ短調 Op.49
(3)ブラームス:ヴィオラ・ソナタ 第2番 変ホ長調 Op.120
■CD3
(1)シューベルト:即興曲 第2番変イ長調 D 935Op.142-2
即興曲 第3番変ロ長調 D935Op.142-3
ピアノ・ソナタ 第13番イ長調 D664 Op.120
(2)モーツァルト:4手のためのピアノ・ソナタ ハ長調 K.521
■CD4
(1)パブロ・カザルス:鳥の歌
(2)ファリャ:スペイン民謡組曲
(3)フランク:ピアノ五重奏曲 ヘ短調
■CD5
(1)ピアソラ(グバイドゥーリナ編):ル・グラン・タンゴ
(2)バーンスタイン:シンフォニック・ダンス (2台ピアノ版) 〜「ウエストサイド・ストーリー」より
(3)ピアソラ:ブエノスアイレスの四季
■CD6
(1)ムソルグスキー::歌曲集『死の歌と踊り』
(2)バルトーク:2台のピアノと打楽器のためのソナタ Sz110
(3)アルノ・ババジャニアン:ピアノ三重奏曲 嬰へ短調
■CD7
(1)ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
(2)プロコフィエフ:フルート・ソナタ ニ長調 Op.94
(3)ショスタコーヴィチ:2台のピアノのためのコンチェルティーノ Op.94
(4)ヴァインベルク:フルートとピアノのための12の小品 Op.29
■CD1
(1)ミッシャ・マイスキー(Vc)
  マルタ・アルゲリッチ(P)
(2)ルノー・カピュソン(Vn)
  マルタ・アルゲリッチ(P)
(3)アリッサ・マルグリス(Vn)
  ナタリア・マルグリス(Vc)
  ユラ・マルグリス(P)
■CD2
(1)マルタ・アルゲリッチ(P)
  ハンブルクSO
  シルヴァン・カンブルラン(指)
(2)アンネ=ゾフィー・ムター(Vn)
  ミッシャ・マイスキー(Vc)
  マルタ・アルゲリッチ(P)
(3)ジェラール・コセ(Va)
  ニコラ・アンゲリッシュ(P)
■CD3
(1)マリア・ジョアン・ピリス(P)
(2)マリア・ジョアン・ピリス(P/第1パート)
  マルタ・アルゲリッチ(P/第2パート)
■CD4
(1)アリッサ・マルグリス(Vn)
  ナタリア・マルグリス(Vc)
  ユラ・マルグリス(P)
(2)テディ・パパヴラミ(Vn)
  岡田真季(P)
(3)諏訪内晶子(Vn1)
  テディ・パパヴラミ(Vn2)
  リダ・チェン(Va)
  アレクサンドル・クニャーゼフ(Vc)
  エフゲニ・ボジャノフ(P)
■CD5
(1)ギドン・クレーメル(Vn)
  ゲオルギス・オソーキンス(P)
(2)アントン・ゲルゼンベルク(P1)
  ダニエル・ゲルゼンベルク(P2)
(3)テディ・パパヴラミ(Vn)
  オイゲン・リフシッツ(Vc)
  アレクサンダー・グルニング(P)
■CD6
(1)ミヒャエル・フォッレ(Br)
  ダニエル・ゲルゼンベルク(P)
(2)ネルソン・ゲルナー(P1)
  マルタ・アルゲリッチ(P2)
  アレクセイ・ゲラシメス(打楽器)
  ルーカス・ベーム(打楽器)
(3)マイケル・グットマン(Vn)
  趙静(チョウ・チン)(Vc)
  エレーナ・リシチアン(P)
■CD7
(1)ミッシャ・マイスキー(Vc)
  マルタ・アルゲリッチ(P)
(2)スザンネ・バーナー(Fl)
  マルタ・アルゲリッチ(P)
(3)マルタ・アルゲリッチ(P1)
  リーリャ・ジルベルシュタイン(P2)
(4)スザンネ・バーナー(Fl)
  酒井茜(P)
ハンブルクSO主催のもと、2018年からライスハレで行われている「マルタ・アルゲリッチ音楽祭」。2020年の開催はコロナ禍により見送 られましたが(代わりにルノー・カピュソンとの無観客ライヴ配信を行い、共演の間にショパンの第3ソナタを披露したことが大きな話題となりまし た)、無事に開催された2021年のライヴBOXが2018年、2019年に続いて登場します。今回も大物アーティストたちが並ぶ豪華な出演者 となっていますが、中でも初めての共演となるムターとアルゲリッチにマイスキーを加えた3人による深みを湛えたメンデルスゾーン、こちらも初共 演であったピリス(ピレシュ)とアルゲリッチのデュエットによる音楽を慈しむようなモーツァルトなどが、大きな聴きどころと言えるでしょう。さらには 2022年に亡くなったアンゲリッシュ最後の公開演奏が、ここに収められたコセとの情感豊かなブラームスということにも注目です。ほかにもパパ ヴラミ、クニャーゼフ、クレーメル、ボジャノフ、ジルベルシュタイン、そして諏訪内晶子らのパフォーマンスを収録し、協奏曲はカンブルラン指揮の ハンブルクSOとの共演となっています。このBOXセットはアンゲリッシュとの想い出に捧げられました。

ALBANY
TROY-1965(3CD)
「バッハ・トゥ・ブラック(Bach to Black)Vol.3」〜バッハ:フランス組曲+アフリカ系アメリカ人のピアノ作品集
バッハ:フランス組曲第6 番ホ長調BWV817
アドルファス・ヘイルストーク(b.1941):「5 人の友」(1977)
バッハ:フランス様式による序曲BWV831
ジェームズ・リーIII(b.1975):「永遠の入り口への窓」(2018)
バッハ:フランス組曲第1番ニ短調BWV812
モンターュー・リング(1866-1956):「4つのムーアの絵」(1927)
バッハ:フランス組曲第2番ハ短調BWV813
ンケイル・オコエ(b.1972):「アフリカのスケッチ」(2003-2004)
バッハ:フランス組曲第5番ト長調BWV816
ベティ・ジャクソン・キング(1928-1994):「四季のスケッチ」(1973)
バッハ:フランス組曲第4番変ホ長調BWV815
ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978):「7つの痕跡」(1939)
バッハ:フランス組曲第3番ロ短調BWV814
マーガレット・ボンズ(1913-1972):スピリチュアル組曲(1962頃)
ロシェル・セネット(P)

録音:2023年6月イリノイ大学フォーリンジャー・グレート・ホール
バッハの鍵盤作品とアフリカ系の作曲家によるピアノ曲を組み合わせたユニークなアルバムの第3弾。第1集はイギリス組 曲(TROY-1869/71)、第2集はパルティータ(1910/12)。 今回はバッハのフランス組曲を中心に挟んで19、20〜21世紀のアフリカ系の作曲家のピアノ曲を収録しています。ピアノの ロシェル・セネットはサンフランシスコ音楽院、イリノイ大学で学んだ後、多くのコンクールで上位入賞、現在はイリノイ大学で 教鞭を執っています。彼女はバッハと彼女と同じ出自のアフリカ系の作曲家の作品を演奏することをライフワークとしてい る。彼女のテクニックと音楽性は驚異的であり、そのしなやかさと澄み切った音色は21世紀のバッハのあるべき姿と言っても 決して言い過ぎではない。一聴に値するディスクの登場です。
ALBANY
TROY-1972(1CD)
「SUR」〜アルゼンチンのピアノ音楽
リリアン・サバ(b.1961):飛行開始/3人のマリア
ホセ・レスタ(1880-1962):3つの舞曲
フアン・ホセ・ラモス(1930-1995):ミラフローレスのワルツ
マヌエル・ゴメス・カリージョ(1883-1968):フィエスタ・クリオージャ
ミゲル・フランセーセ(1913-1970):トリステ
リア・シマグリア(1906-1998):故郷の思い出
アルトゥーロ・ルツァッティ:ミロンガのアリア
レオナルド・ブルネッリ(1929-1964):ミロンガ
カルロス・アギーレ(b.1965):灰色のミロンガ
アドルフォ・シプリオタ(1879-1944):海岸のスケッチ
オスバルド・ゴリホフ(b.1960):レヴァンテ
アグスティン・モリアーゴ(P)

録音:2023年6月5日
20〜21世紀のアルゼンチンの作曲家によるピアノ作品を収録した珍しいアルバム。アルゼンチン といえばピアソラが有名だが、ここではいわゆるクラシック系の作曲家のピアノ曲が選ばれています。し かしクラシック系とはいえ、アルゼンチンの民族音楽の影響を受けた作品が多く、いずれもピアソラ に通じる音楽であることも事実。アルゼンチン音楽の父ヒナステラの作品がないのは残念だが、ジョ ージ・クラムの高弟オスバルド・ゴリホフの作品があるのは貴重。近現代のアルゼンチン音楽の歴史 をピアノでたどる素敵な一枚。BGM として最高。ラテンの雰囲気あふれるご機嫌なアルバム。
ALBANY
TROY-1973(2CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6 曲) エリック・カッツ(Vc)

録音:2022年5月3,5,7日メリーランド大学デケルボム・コンサート・ホール
エリック・カッツはスタイルを超えた多彩なコラボレーションを行い、共演者はヨーヨー・マからジャ ズの巨匠オーネット・コールマンまで多岐にわたるチェリスト。ソリスト、室内楽奏者として活動し、新 作の初演も数多く行っています。このアルバムではチェロの基本に立ち返り、バッハの無伴奏チェロ 組曲を繊細な音楽性をもって演奏しています。

SOMM
SOMMCD-0689(1CD)
NX-B07
戦争の詩 - シマノフスキ、ショパン、ナロジツカ、リャホヴィチ、ショスタコーヴィチ:ピアノ作品集
シマノフスキ:仮面劇 Op. 34
ショパン:2つのポロネーズ Op. 40[ 第1番イ短調/第2番ハ短調]
マリア・ナロジツカ(1988-):After あの後…世界初録音
アルテム・リャホヴィチ(1982-):ピアノのための24の後奏曲「戦争の手帳」…世界初録音[第2番 ヘ長調/第3番ト短調/第4番変ロ長調/第5番 ハ短調/第6番変ホ長調/第7番ヘ短調/第8番 変イ長調]
ショスタコーヴィチ:ソナタ第2番 ロ短調 Op.61
マリア・ナロジツカ(P)

録音:2023年11月24-25日
2023年の高松国際コンクールのファイナリストで、ウクライナのキーウ生まれのピアニスト、マリア・ナロジツカが戦禍に巻き込まれた自身の想いを込めたアルバ ム。シマノフスキ、ショパン、ショスタコーヴィチの作品に加え、同郷のピアニスト・作曲家アルテム・リャホヴィチが2022年5月に避難先で書いた「戦争の手帳」 の一部と、ナロジツカ自作の「After」も収録。「After」は子守歌を思わせる民謡調の創作主題に基づく作品で、「あの日以後、人生も世界も変わってし まって、もう元に戻れない」という感覚を表現しています。

ALPHA
ALPHA-1063(1CD)
儚い城 〜クラシカル・ギターによる20世紀のメロディ
ジミ・ヘンドリックス(1942-1970):Castles Made of Sand 砂のお城
レナード・バーンスタイン:Some Other Time サム・アザー・タイム 〜「オン・ザ・タウン」より
ガーシュウィン:Embraceable You エンブレイサブル・ユー〜「ガール・クレイジー」より
バーデン・パウエル(1937-2000):Valsa Sem Nome 名もなきワルツ
リチャード・ロジャース/ジョー・パス(1929-1994)の演奏による:.ジョーンズ嬢に会ったかい?
ヴィラ=ロボス:Mazurka-Choro マズルカ・ショーロ
セバスティアン・リナレス(1978-):即興曲
  バガテル1
  バガテル2
ジョン・ルイス(1920-2001)/チャーリー・バード(1925-1999)の演奏による:ジャンゴ
ルーファス・ウェインライト(1973-):ヴァイブレイト
エルネスト・アルフテル(1905-1989):ハバネラ
レナード・コーエン(1934-2016):ハレルヤ
セバスティアン・リナレス(G)

録音:2023年8月 モンカブリエ教会、フランス
ラジオ・フランスの音楽チャンネル「フランス・ミュジーク」の番組「Guitare, guitares」で演奏者兼プロデューサーを務めるフランスのギタリス ト、セバスティアン・リナレス。かつて「ゴルトベルク変奏曲」やサティ作品のギター編曲版をリリースして話題を呼んだ彼が、ALPHAに登場で す。その内容は通常のギター作品集の枠には収まらない、クラシックはもちろんロックからジャズ、オリジナルまで幅広く収録した彼らしいもの で、「このプログラムの各作品は、私が好きな時に避難できる儚い城のようなものです」と彼が語るように、個人的な思い入れがたいへん強い 選曲となっています。今回のプログラムを組むきっかけとなったジミ・ヘンドリックス「砂のお城」とヴィラ=ロボスを繋ぐ開放弦の響き、古代から伝 わるメロディのように奏でられるレナード・コーエンの「ハレルヤ」など、時代を超えた美しさが印象的なアルバム。明記は無いですが、編曲は全 て演奏者自身によるものと思われます。

IBS CLASSICAL
IBS-52024(3CD)
NX-C07
リスト:巡礼の年 全曲 ミリアム・ゴメス=モラン(P)

録音:2023年7月31日、8月1-2日、10月22日
「巡礼の年」はリストが20代から60代にわたって断続的に作曲した作品を集めたもの。20代に書かれた『第1年:スイス』には、煌びやかで技巧的な作品 が多く、『第2年:イタリア』には抒情性豊かな曲だけではなく、大曲「ダンテを読んで:ソナタ風幻想曲」が含まれています。そして1883年に出版された『第 3年』には華麗な「エステ荘の噴水」が含まれますが、全体は総じて宗教的な雰囲気を持つリスト晩年の作風が色濃く表れています。 ミリアム・ゴメス=モランはチェンバロやフォルテピアノなどの歴史的鍵盤楽器と現代ピアノを弾きこなす演奏家。幼いころからリストの作品に魅了され、「弟子 たちの証言からたどるリストのピアノ演奏法」で博士号を取得。かつて彼女が演奏する「オーベルマンの谷」を聴いたリスト研究の大御所アラン・ウォーカーは 「今までに聴いたあらゆる演奏の中で最高。テクニックはもちろん、鍵盤に向かっているのが真のアーティストであることがわかった」と絶賛しました。この大部の 曲集を4日間で録音していることから、満を持して臨んだ録音であることがうかがわれます。

OMF
KCD-2077(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
バロック・ハープの真髄
ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ編/ジャック・アルカデルト原曲:ハープのための「どうぞ私の命を断って」(リチェルカーテ第2巻)
ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ
第2旋法のトッカータ第1番(リチェルカーテ第1巻)
ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ:5声のスペイン風ガリアルダ第4番(リチェルカーテ第2巻)
ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ
5声のトッカータ第4番(リチェルカーテ第2巻)
ルロ・ジェズアルド:公爵のフランス風カンツォン
イッポリート・タルタリーノ:〈スザンナ〉のカンツォン
スカニオ・マイオーネ:トッカータ第1番(様々なカプリッチョ第2巻)
アスカニオ・マイオーネ
フランス風カンツォン第2番(様々なカプリッチョ第2巻)
アスカニオ・マイオーネ:トッカータ第4番(様々なカプリッチョ第1巻)
アスカニオ・マイオーネ編/ジャック・アルカデルト原曲:「どうぞ私の命を断って」(様々なカプリッチョ第1巻)
スカニオ・マイオーネ:トッカータ第2番(様々なカプリッチョ第2巻)
フランチェスコ・ランバルド:ガリアルダ
ジョヴァンニ・デ・マック:〈2人の姉妹〉と呼ばれるカンツォン
西山まりえ(Hp)

録音:2019年5月小海町音楽堂
バロック時代のハープは声楽、器楽、宗教、世俗のあらゆる音楽を彩り、人々を強く魅了した楽器であった。17世紀初期には3列弦(白 鍵、黒鍵、白鍵に相当)の楽器が考案され、ナポリの作曲家たちによるハープの黄金時代が到来する。王宮礼拝堂楽長マックの2人の高 弟、トラバーチとマイヨーネは『ハープのための』作品を残しており、マイヨーネ自身は卓越したハープ奏者でもあった。ここに収録された6人の 作曲家は全てナポリ出身あるいはナポリを縁とする者です。音楽史では触れられることは少ないが、彼らは新しい鍵盤音楽様式を先導 し、ハープの可能性を大きく開いた点で注目すべき存在です。鍵盤とハープ、この2つの楽器の間を自由に行き来する西山まりえもまた領 域を持たない演奏家です。その類まれな音空間の感覚、透徹されたピアニッシモ、銀糸のように繊細な歌いとダイナミックな息遣いにより 「バロック・ハープの真髄」が浮かび上がる。そこにはナポリの音楽家たちの精神が無限に広がっています。『バロック・ハープとの出会い』に続く西 山まりえ第2弾のバロック・ハープ・ソロアルバム。

Grand Piano
GP-0940(1CD)
NX-B06
ゲ・ガンリュ:ピアノ作品集 第2集
拡張ピアノ奏法のための12の練習曲
チャン・イミン(P…Steinway、Model D)

録音:2023年7月5-7日
1954年、上海生まれの作曲家ゲ・ガンリュ(葛甘孺)。文化大革命の後、上海音楽院でヴァイオリンを学び1983年コロンビア大学に留学。周文中の 弟子となり研鑽を積みました。「全ての音楽は音程、リズム、音色、ダイナミクスの4つの要素で構成されており、東洋と西洋の音楽はこれらの4つの点が全く 異なる」と述べる彼の音楽は、調性から離れながらもところどころに中国風の五音音階が効果的に用いられています。このアルバムには世界初録音となる 「拡張ピアノ奏法のための12の練習曲」を収録。ピアニストのチャン・イミンとの綿密な対話から生まれたこの作品は、曲ごとに異なるピアノ内部奏法が用い られており、例えば、第1曲はピアノ内部の金属弦の倍音を用い、第2曲ではピアノの最低音のA弦のみを使用し打楽器のような効果を生み出します。第3 曲は弦をつま弾くピッツィカート、第4曲は片手で弦を抑え片手で鍵盤を演奏、神秘的な音色が生まれます。他にも弦に紙をはさんだり、ゴムや磁石を置い たり、ゴム製のマレットで弦を擦ったりと、多彩かつユニークな響きが楽しめます。チャン・イミンは現在、星海音楽学院のピアノ科で教鞭を執る名手。中国の ピアノ曲の紹介に尽力しています。

TOCCATA
TOCC-0738(1CD)
NX-B06
フリードリヒ・ヘルマン(1828-1907):ヴァイオリン作品集第1集〜無伴奏作品集
小品集 Op.19(1881年出版)
特別な練習曲 Op.24
アビゲイル・カー(Vn)

録音:2023年2月4-5日
全て世界初録音
ドイツのヴァイオリン&ヴィオラ奏者で作曲家フリードリヒ・ヘルマン。彼はメンデルスゾーンが設立したライプツィヒ音楽院で学び、1848年、わずか20歳で教 授に任命され、以降ほぼ60年間この職にありました。数多くの後進を育てながら作品を発表。その大部分は教育的なもので、ヴァイオリン奏法についての 著作も遺されています。このアルバムに収録された20曲からなる小品集も、学生たちの教育用として書かれたもので、それほど難度の高い技巧は要求され ていませんが、各々の曲にはタイトルが付けられており、演奏者のテクニックと表現力の向上を目指すための工夫が凝らされています。それに対し、作品24の 『特別な練習曲』から選ばれた4曲は技巧的な作品で、とりわけ弓の使い方については譜面に詳細な記述がされるなど、現代にも通じる普遍的な奏法が 追求されています。アビゲイル・カーはヒューストンのライス大学シェパード音楽学校でセルジウ・ルカに学んだ後、ジュリアード音楽院で更なる研鑽を積んだ ヴァイオリニスト。バランスの取れた精緻な演奏が高く評価されています。

MIRARE
MIR-722(1CD)
白い太陽
(1)グリーグ:組曲「ホルベアの時代から」Op.40(オリジナル版)
(2)シベリウス:6つの即興曲Op.5
(3)ニールセン:「聖しこの夜」による夢想
(4):3つのピアノ小品Op.59
(5)グリーグ:バラード ト短調Op.24
(6)シベリウス:樹の組曲Op.75(全5曲)
ジャン=バティスト・ドゥルセ(P)

録音:2023年7月10-13日/ポワシー劇場
ャン=バティスト・ドゥルセは1992年生まれのフランスのピアニスト。今年2024年のフォルジュルネ音楽祭で来日、小津安二郎の初期サイレント映画に即興でピアノ演奏する興味深い試みで注目されました。
独特の語り口で「ピアノの詩人」と称されるドゥルセが今回北欧のピアノ曲に挑戦。グリーグの「ホルベアの時代から」は弦楽オーケストラの作品として有名です が、もとは1884年作のピアノ曲。シベリウスの「6つの即興曲」も最後の2曲を弦楽オーケストラ用に編曲して「抒情的なアンダンテ」と新たなタイトルにしました。
クリスマス・キャロル「聖しこの夜」に基づくニールセンの夢の世界、悲痛で真摯な情感に満ちたグリーグの大作までドゥルセの世界へ引き込まれます。 (Ki)

CONTINUO Classics
CC777-701(1CD)
『ロシアのバレエ音楽〜ピアノ独奏編曲集』
チャイコフスキー(プレトニョフ編):バレエ「くるみ割り人形」〜行進曲/金平糖の精の踊り/タランテラ/間奏曲/トレパーク(ロシアの踊り)/中国の踊り/グラン・パ・ド・ドゥ
ストラヴィンスキー(アゴスティ編):バレエ「火の鳥」〜魔王カスチェイの凶悪な踊り/子守歌/フィナーレ
プロコフィエフ:バレエ「ロミオとジュリエット」からの10の小品Op.75
エレーナ・ロザノヴァ(P/スタインウェイ )
仏「CONTINUO Classics」の名盤エレーナ・ロザノヴァによる『ロシアのバレエ音楽編曲集』の再発売アルバム。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」、スト ラヴィンスキーの「火の鳥」、プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」という3つのバレエ音楽をピアノ独奏で演奏しています。「くるみ割り人形」はミハイル・プレ トニョフによる編曲。「金平糖の踊り」や「中国の踊り」などでは原曲の室内楽的な要素がより強調されて洗練された響きを聴かせてくれる一方、ラストを飾るグラ ン・パ・ド・ドゥでは鍵盤を縦横無尽にめぐるアルペジオで美しく圧倒してくれます。イタリアの名手アゴスティ編曲による「火の鳥」は屈指の難曲。「火の鳥」とい えばストラヴィンスキー自身編曲による連弾版の難易度も知られておりますが、それを独奏で表現しようというのですから、その難易度も伺えようというものです。 「魔王カスチェイの凶悪な踊り」は最初から最後まで超絶技巧の連続。「子守歌」と「フィナーレ」では、透明感あふれるピアノの音色ならではの表現力に魅せられ ます。ロザノヴァの演奏は躍動感あふれるリズム感と力強い打鍵が印象的です。 ※CD再発売により旧品番(CC777-716)は廃盤となります。 (Ki)

Naive
V-8444[NA](1CD)
origins〜ババジャニアン、ガスパリアン、ハチャトゥリアン、コミタス作品集
アルノ・ババジャニアン(1921-1983):プレリュード(1939)/バガルシャパト・ダンス(1943)/アンプロンプチュ(1944)/カプリッチョ(1952)/ポリフォニック・ソナタ(1946-47, 1957改訂)/ エレジー(1978)〜A.ハチャトゥリアンの思い出に捧げる(サヤト・ノヴァの歌「Qani Vur Jan Im」に基づく)
ジェラール・ガスパリアン(b.1960):バラード(1980)/ポエム(1989)
アラム・ハチャトゥリアン:トッカータ op.11(1932)/バレエ「スパルタクス」(1954, 1968改訂)から第34番スパルタクスとフリーギアのアダージョ(エミン・ハチャトゥリアン(1930-2000)によるピアノ編曲版)
コミタス(1869-1935):舞曲 (1906)(第1番〜第4番)
ジャン=ポール・ガスパリアン(P)

録音:2023年11月21-24日、フランス
アルメニアにルーツをもつジャン=ポール・ガスパリアンの、アルメニアに根ざした音楽を集めた1枚が登場。ガスパリアンの父はアルメニアのイェレバンに生ま れ、1974年にフランスに移りました。ガスパリアンは1995年にパリで生まれています。ガスパリアンは既にドビュッシー作品集(V 7958) でも高く評価されま したが、今回は熱烈なハチャトゥリアンのトッカータなど、その原始的なエネルギーを発揮。まるで水を得た魚のように、すべての作品を自由自在に、歌い上げてい ます。ガスパリアン自身の作品も2作収録。バラードは、アルメニアのサヤト=ノヴァの歌に基づく音楽で、繊細でミステリアスな雰囲気と、アラベスクのように美し くらせん状に続くパッセージが重なり合い、独自の魅力を放ちます。最後に収録されたコミタス作品での独特の透明感は華麗なピアニズムに満ちており、魅力的で す。
ガスパリアン〜1995年パリ生まれ。パリ国立高等音楽院でオリヴィエ・ガルドン、ジャック・ルヴィエ、ミシェル・ベロフ、ローラン・カバッソ、クレール・デゼール、 ミシェル・ダルベルトに師事。ヴィルサラーゼ、タチアナ・ゼリクマンの国際ピアノマスタークラスに参加、2014年ヴェルビエ・アカデミー入選、2010年ザルツブ ルク・アカデミー入賞。2018年、ヴァネッサ・ラターシュ教授のクラスで、英国王立音楽院(アーティスト・ディプロマ)を修了。スタインウェイ・アーティスト。

Pentatone
PTC-5187233(1CD)
ショパン・ボヤージュ
2つの夜想曲Op.62
ポロネーズ第7番「幻想ポロネーズ」 Op.61
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
3つのマズルカ Op.59
ユリアンナ・アヴデーエワ(P/スタインウェイ)

録音:2024年2月/ティペット・ライズ・アートセンター、フィッシュテール(モンタナ州)
2010年に開かれた第16回ショパン国際ピアノコンクールでの優勝から14年。ユリアンナ・アヴデーエワがオール・ショパン・プログラムのアルバムをリリー スします!
アヴデーエワはこれまでコンクールの実況録音や東日本大震災のチャリティCDとしてオール・ショパン・アルバムはリリースしていますが、セッションでのオー ル・ショパンはこれがはじめて。アヴデーエワの卓越した演奏で聴き手をショパンの音楽の旅へと誘います。
当アルバムでは大曲ピアノ・ソナタ第3番Op.58をメインに2つの夜想曲 Op.62、幻想ポロネーズ Op.61、舟歌 Op.60、3つのマズルカ Op.59と すべて後期作品で構成。自然に囲まれながら作曲されたこれらの名作をアヴデーエワはティペット・ライズ・アート・センターで収録しました。
モンタナ州の中央、約41?の広大な草原に広がるティペット・ライズ・アートセンターは、大自然の中に巨大な屋外彫刻作品が立ち並ぶ、自然とアートの融 合した空間。静寂の中、ベアトゥース山脈をバックに、アヴデーエワはショパンの音楽と対峙し、録音が進められました。使用楽器はかつてウラディーミル・ホロヴィッ ツが所有していたスタインウェイCD-18("CD "は "Concert Department "の略)です。また、この楽器は1956年、ユージン・イストミンがユージン・ オーマンディ(指)フィラデルフィアOと録音したラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で演奏した銘器としても知られます。アヴデーエワの決定盤名盤の登 場です!
朝日新聞夕刊For your Collection「推薦盤」、読売新聞夕刊REVIEW欄、毎日新聞夕刊「特薦盤」、レコード芸術誌「特選盤」(2023年4月号) などで絶賛されたPENTATONEレーベル第1弾『復活の力』(KKPT-2001 / PTC-5187073)も好評発売中です。 (Ki)

RUBICON
RCD-1197(1CD)
変奏曲集
ベートーヴェン:6つの変奏曲 Op.34
ブラームス:変奏曲 Op.18b
シャミナード:主題と変奏 Op.89
ショパン:華麗なる変奏曲 Op.12
デュティユー:ピアノ・ソナタより コラールと変奏 Op.1
シューマン:ベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲 WoO.31
クララ・シューマン:シューマンの主題による変奏曲 Op.20
ヨアンナ・カツペレク(P)
ポーランド出身の女流ピアニスト、ヨアンナ・カツペレクは、英国王立音楽カレッジでノーマ・フィッシャーに、ワルシャワのショパン音楽大学では、エヴァ・ポブウォツカのもとで研鑽を積み、これまでに母国ポーランドのほか、イギリス、アイルランド、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、ノルウェー、ウクライナ、カナダ、日本などの主要なコンサートホールで演奏してきました。デビュー・アルバムとなる本作では、魅力的な変奏曲の数々を取り上げています。
本アルバムに収められたいくつかの変奏曲には興味深いつながりがあります。ブラームスの初期の作品18bはクララ・シューマンに、クララの作品20は、後に夫となるロベルトに捧げられました。シューマンの初期の変奏曲WoO31は、ベートーヴェンの交響曲第7番からアレグレットを取り上げ、この有名な曲で特別な旅をします。ベートーヴェンの作品34は、「エロイカ」変奏曲 Op.35とともに、彼が作品番号を付けるほど特別だと考えた数多くの変奏曲の初期の作品で、作曲者の言葉を借りれば、「このような変奏曲を書くというのは、極めて新しい発明であり、このような変奏曲は、間違いなく、これまでになかったからである」。
この挑戦的でヴィルトゥオーゾ的なアルバムは、新たな才能を印象付ける素晴らしいデビュー作となるでしょう。

Hyperion
CDA-68448(1CD)
バッハ:前奏曲集、インヴェンションとシンフォニア
バッハ:7つの小前奏曲 BWV924-930*/前奏曲イ短調 BWV931/前奏曲ホ短調(断片) BWV932/前奏曲ハ長調 BWV924a/6つの小前奏曲 BWV933-938/5つの小前奏曲 BWV939-943*/前奏曲ハ短調(リュートのための) BWV999*/インヴェンションとシンフォニア BWV772-801(2声のインヴェンション BWV772-786*、3声のシンフォニア BWV787-801)/アプリカティオ ハ長調 BWV 994*/フーガ ハ長調 BWV953/イエスはわが喜び(断片) BWV753*
マハン・エスファハニ(ハープシコード、クラヴィコード*)

録音:2023年6月26日-28日、洗礼者聖ヨハネ教区教会(ラフトン、エセックス)
今やHyperionの看板シリーズの一つとして毎度大きな話題を呼ぶ1984年テヘラン生まれのイラン系アメリカ人ハープシコード奏者、マハン・エスファハニが推し進めるバッハ・シリーズ。2023年10月リリースの前作「フランス組曲」に続き、今度は「インヴェンションとシンフォニア」を中心とした小品集をリリースします。通常一つの楽器で演奏される「インヴェンションとシンフォニア」でも“音楽を最大限に引き立てる楽器を選択するのが最善”という観点からハープシコードとクラヴィコードを弾き分けているほか、子細な研究から結論付けられた装飾やアーティキュレーションの選択など聴き逃がせないポイントが多く、今作もエスファハニらしい唯一無二のバッハ・アルバムに仕上がりました。これまでのバッハの録音でもレコード芸術「特選盤」、BBCミュージック・マガジン「インストゥルメンタル・チョイス」、グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」に選ばれ、ICMA(国際クラシック音楽賞)2019にもノミネートされるなど例外なく絶大な評価を得ている現代屈指のバッハ弾きが、これらの作品が単なる「教材」の枠をはるかに超えた優れた魅力を持つ作品であることを確信を持って証明します。
エスファハニはハープシコード奏者として初めてBBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選ばれた他、ボルレッティ=ブイトーニ財団賞受賞、2014年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞の「インストゥルメンタリスト・オヴ・ジ・イヤー」と2014年グラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」にノミネートするという栄誉を、それぞれハープシコード奏者として初めて達成。2015年にはBBCミュージック・マガジンの「ニューカマー・オヴ・ジ・イヤー」に選ばれ、2015年と2017年にもグラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」にノミネートされるなど、Hyperionの主力アーティストの一人として大活躍。

Delphian
DCD-34330(2CD)
フィリップ・グラス:練習曲全集
フィリップ・グラス:練習曲第1番/練習曲第2番/練習曲第3番/練習曲第4番/練習曲第5番/練習曲第6番/練習曲第7番/練習曲第8番/練習曲第9番/練習曲第10番/練習曲第11番/練習曲第12番/練習曲第13番/練習曲第14番/練習曲第15番/練習曲第16番/練習曲第17番/練習曲第18番/練習曲第19番/練習曲第20番
モイレ・キャロル(P)

録音:2023年1月16日-18日(アイルランド)
アイルランドを代表するピアニスト、モイレ・キャロルによるフィリップ・グラスの「練習曲全集」。1990年代になるとグラスに対してソロ・パフォーマンスの作品の需要が高まっていきました。その中で生まれたのが「練習曲第1巻」(第1番〜第10番)でした。新しいレパートリーを持ち技術を開発するピアニストたちのために書かれた作品です。そして「第2巻」(第11番〜第20番)となるとより技術的にピアニストの限界を求めた非常に難解なものになっていきます。これらの作品をピアニストのモイレ・キャロルは作曲家であるグラスの速度記号、強弱記号に忠実に、かつピアニスト自身の個性も出しつつ完璧に演奏しています。
モイレ・キャロルは近年ヨーロッパやアメリカで活躍しており、ウィグモアホール、カーネギーホールなどでも演奏会を成功させ、2022年にはダブリンでの演奏会でフィリップ・グラスの「練習曲」を全曲演奏しています。

Da Vinci Classics
C-00879(1CD)
シュトックハウゼン:ティアクライス(黄道十二宮)
シュトックハウゼン(1928-2007):ティアクライス(黄道十二宮) 〜星座による12のメロディー(1975)(セルジオ・アルマローリ編曲/ヴィブラフォン、グロッケンシュピール、クロテイルとオルゴールのための)
セルジオ・アルマローリ(ヴィブラフォン、グロッケンシュピール、クロテイル)

録音:2024年2月12日、ミラノ(イタリア)
12星座に基づいて作曲されたシュトックハウゼンの傑作「ティアクライス(黄道十二宮)」。オルゴールのために書かれたこの神秘的な作品を、イタリアの作曲家、パーカッショニスト、ジャズマン、詩人、画家であるセルジオ・アルマローリがアレンジしたパーカッション版で収録。オルゴールで演奏される機械的なテンポにヴィブラフォン等の演奏をオーバーダビングし、「ティアクライス」の起源ともいえるシュトックハウゼンの「お腹の音楽(Musik im Bauch)」や室内オペラ「シリウス」のメロディーや即興演奏も間奏曲として組み込まれ、壮大な「ティアクライス」が組み立てられています。
Da Vinci Classics
C-00878(1CD)
Langage Secret〜現代ギター作品集
エルンスト・クルシェネク(1900-1991):組曲 Op.164
ウォルファンゴ・ダッラ・ヴェッキア(1923-1994):Variati amorosi momenti
ケヴィン・スヴィエルコシュ=レナート(b.1988):Invenzioni Formali
スヴィエルコシュ=レナート:Langage Secret〜ソナティネ
デュージャン・ボグダノヴィチ(b.1955):ソナタ第1番
アンジェロ・ジラルディーノ(b.1941): ? Santuario
エドアルド・ダドーネ(b.1992):Lubrico
ロレンツォ・ミケーリ・プッチ(G)

録音:2020年〜2021年、イタリア
イタリア、ルニジャーナ地方で生まれ育ったギタリスト、ロレンツォ・ミケーリ・プッチ。2012年に巨匠ルイジ・ビスカルディと出会い20世紀音楽と現代音楽の研究を深め、2017年にはアレッサンドリアのA.ヴィヴァルディ音楽院に入学し、ヴォルファンゴ・ダッラ・ヴェッキアとエルンスト・クルシェネクに関する論文で学士号を取得、アンジェロ・ジラルディーノの「Studies of Virtuosity and Transcendence」に関するプログラムで修士号を取得。このアルバムでは、これらの研究成果である、クルシェネク、ヴェッキア、ジラルディーノの作品を含む、現代のギター作品の魅力が詰め込まれています。
Da Vinci Classics
C-C00889(1CD)
ラヴェル:4手ピアノのための音楽
序奏とアレグロ(レオン・ロケ編)
スペイン狂詩曲(ラヴェル編)
「ダフニスとクロエ」組曲第2番(レオン・ロケ編)
ラ・ヴァルス(ルシアン・ガルバン編)
ボレロ(ラヴェル編)
ファッチーニ・ピアノ・デュオ

録音:2023年9月28日ー30日(イタリア)
2015年にピアニストであり作曲家でもあるエリア・ファッチーニとベッツァベア・ファッチーニによって結成された、イタリア系イギリス人の兄妹デュオ「ファッチーニ・ピアノ・デュオ」は、ルッカのルイジ・ボッケリーニ音楽院でリッカルド・ペルッツィに師事。これまでに、ベアトリーチェ・ラナ、アグリカ・ジェノヴァ、リューベン・ディミトロフ、シヴァン・シルヴァー、ジル・ガブールなど、最高レベルの音楽家によるマスタークラスにも参加し、専門性を高めてきました。2022年6月には、「Amur for New Talents」で上位に輝き、イタリア国内外の数々の国際コンクールでも入賞するなど、イタリアの新世代の音楽家で最も高く評価されている室内楽アンサンブルのひとつです。また、演奏活動も活発に行っており、コンサートでは彼らが作編曲した作品が頻繁に演奏され、聴衆から高い評価を得ています。
デビュー盤となる本アルバムでは、ピアノ連弾のためのラヴェルのオリジナル作品と、編曲作品をカップリング。 ハープ、フルート、クラリネットと弦楽四重奏のために書かれた「序奏とアレグロ」から、4手ピアノのための「スペイン狂詩曲」、ラヴェルの代表作のひとつである「ラ・ヴァルス」、「ダフニスとクロエ」、そして、「ボレロ」でアルバムは締めくくられます。兄妹デュオが織り成すラヴェルの世界にご注目ください。

Audite
AU-21461(5CD)
ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集 Vol.1
■CD1
ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2-1(1793-1795)
ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2(1794-1795)
リギーニのアリエッタ「恋人よ来たれ」による24の変奏曲 ニ長調 WoO65(1790-1791)
ディッタースドルフのジングシュピール「赤ずきん」からのアリエッタ「昔々おじいさんが」による13の変奏曲 WoO66(1792)
スイスの歌による6つの変奏曲 WoO64(1790-1792)
■CD2
ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3(1794-1795)
ハイベルのバレエ「妨げられた結婚」の「ヴィガノのメヌエット」の主題による12の変奏曲 WoO68(1795)
パイジェッロの歌劇「水車屋の娘」のアリア「田舎者の恋は何と美しく」による9つの変奏曲 イ長調 WoO69(1795)
パイジェルロの「水車屋の娘」の主題による6つの変奏曲 ト長調 WoO70(1795)
ウラニツキーのバレエ「森の娘」からロシア舞曲による12の変奏曲 WoO71(1796-1797)
グレトリーの歌劇「焼き尽くすわが心」の主題による8つの変奏曲 WoO72(1795)
ロンド・ア・カプリッチョ「失くした小銭への怒り」 ト長調 Op.129(1794-1795)
■CD3
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7(1796-1797)
ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 Op.10-1(1795-1797)
ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 Op.10-2(1796-1797)
ロンド ハ長調 Op.51-1(1796-1797)
アレグレット ハ短調 WoO53(1796-1797)
■CD4
ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3(1798)
ピアノ・ソナタ第19番ト短調 Op.49-1(1797)
ピアノ・ソナタ第20番ト長調 Op.49-2(1795-1796)
ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13「悲愴」(1798)
ピアノ・ソナタ第9番ホ長調 Op.14-1(1798)
ロンド ト長調 Op.51-2(1798)
■CD5
サリエリの歌劇「ファルスタッフ」の二重唱「まさにその通り」の主題による10の変奏曲 WoO73(1799)
ヴィンターの歌劇「妨げられた奉納式」より四重唱「子供よ、静かにお休み」の主題による7つの変奏曲 WoO75(1799)
ジュースマイアーの歌劇「スレイマン2世、または3人のサルタン妃」による8つの変奏曲 WoO76(1799)
ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14-2(1799)
アルフレッド・パール(P/ スタインウェイD )

録音:2021年3月〜2023年8月/ゼンデザール、ブレーメン
1992年から1996年にかけて録音したベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲とディアベリ変奏曲(Oehms Classics)で非常に高い評価を得た名手アルフレッ ド・パール。あの名録音から20年の月日を経て、独auditeレーベルよりベートーヴェンのピアノ独奏曲全曲録音のシリーズを開始しました!
第1弾は当時のピアノ音楽に革命を起こした1791年から1800年までのソナタ、変奏曲、小品を収録した5枚組ボックスで、13曲のソナタ(第1〜11・ 19・20番)、12曲の変奏曲(WoO64〜66、68〜73、75〜77)、アレグレット ハ短調 WoO53、2つのロンド Op.51、ロンド・ア・カプリッチョ「失くし た小銭への怒り」などが収録されています。ピアノ・ソナタは音楽学者ジョナサン・デル・マー校訂による楽譜を使用。ベートーヴェンの作品を演奏・研究してき たパールが、今最も充実した演奏を聴かせてくれます。
当シリーズでは、3つの創作期(Vol.1:1791〜1800年、Vol.2:1801〜1814年、Vol.3:1816〜1825年)に分けてリリース予定。ソナタ、変奏曲、 バガテル、その他主要な小品を中心で構成し、最後のボックス・セットにはボン時代の習作、舞曲やその他の小品、4手のための作品も収録予定です。 (Ki)


Biddulph
BIDD-85050(2CD)
NX-C07
ミッシャ・エルマン/RCAビクター録音集(1926-32)
■CD1
1. アレンスキー:セレナード ト長調 Op. 30No.2
2. キュイ:恋の手紙 Op.50No. 21
3. ルドルフ・フリムル(1879-1972):夕べに(クラーマー編)
4-7. ハイドン:弦楽四重奏曲 ニ短調「五度」 Op.76NO.2
8. ハイドン:弦楽四重奏曲 ハ長調「皇帝」 Op.76No.3- Poco adagio, cantabile
9. チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 ー アンダンテ・カンタービレ
10. キュイ:東洋風に Op.50No.9
11. ドヴォルザーク:ユモレスク Op.101No.7(ヴィルヘルミ編)
12. ドルドラ(1868-1964):思い出
13. ラフマニノフ:ヴォカリーズ(プレス編)
14. バッハ:G線上のアリア(ヴィルヘルミ編)
15. シューベルト:『白鳥の歌』 - セレナーデ(エルマン編)
16. シベリウス:悲しきワルツ(フランコ編)
17. ヴィエニャフスキ:カプリース 変ホ長調「サルタレッラ風」
18. シューマン:トロイメライ Op. 15No.7(ヒュルヴェック編)
19. シューベルト:アヴェ・マリア D839(ヴィルヘルミ編)
20. マスネ:歌劇「タイス」 瞑想曲
21. ミッシャ・エルマン(1891-1967):タンゴ
22. リムスキー=コルサコフ:太陽への讃歌(フランコ編)


■CD2
1. ベートーヴェン:メヌエット第2番 ト長調 WoO10
2. ラフ:カヴァティーナ Op.85 No.3
3. ワーグナー:アルバムの綴り(ヴィルヘルミ編)
4. シューベルト:ドイツ舞曲集 D.783-第10番 感傷的なワルツ(フランコ編)
5. ヴィエニャフスキ:伝説 Op.17
6. サン=サーンス:『動物の謝肉祭』 - 白鳥
7. ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 - ヴァルターの歌(賞金の歌)
8. チャイコフスキー:メロディ Op.42No. 3
9. チャイコフスキー:憂鬱なセレナード Op. 26
10. サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
11. ドルドラ:イ調のセレナード
12. ドリゴ(1846-1930):バレエ音楽『百万長者の道化師』 - セレナード(アウアー編)
13. ハリー・ウォルド・ワーナー(1874-1945):セレナード Op.20No.2
14. ドルドラ:憧れ Op.228
15. ラヴェル:ハバネラ形式の小品
16. メンデルスゾーン:鳩のように飛べたなら
17. ショパン:夜想曲 ニ長調 Op. 27No.2
18. イザイ:子供の夢 Op.14
19. セザール・エスペホ(1892-1988):ジプシーの唄
ミッシャ・エルマン(Vn)

■CD1
ジョセフ・ボニーム(P)…1-3、19-22
エドワード・バックマン
 (Vn2)…4-9
ウィリアム・シューベルト(Va)…4-9
ホレス・ブリット(Vc)…4-9
ロザリオ・ブールドン指揮のオーケストラ…10
レイモンド・ボーマン(P)…11-17
マルセル・ファン・ゴール(P)…18
■CD2
ジョセフ・ボニーム(P)…1-3
キャロル・ホリスター(P)…4-8、10-15
ナサニエル・シルクレット(指)ビクターSO…9
マルセル・ファン・ゴール(P)…16-19

■CD1
1. 録音:1926年2月12日 初出:Victor1434 (matrix BE34462)
2. 録音:1926年2月24日 初出:Victor1160 (matrix BE34461)
3. 録音:1926年2月24日 初出:Victor1160 (matrix BE34464)
録音:1927年1月5日 初出:Victor6701/02(matrices CVE37403/06)
8. 録音:1927年1月5日 初出:Victor6634(matrix CVE19169)
9. 録音:1927年1月5日 初出:Victor6634(matrix CVE21497)
10. 録音:1928年6月6日 初出:Victor1354 (matrix BVE18963)
11. 録音:1928年6月1日 初出:Victor6836 (matrix CVE8799)
12. 録音:1928年6月11日 初出:Victor1354 (matrix BVE18966)
13. 録