湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



MELO CLASSIC
(ドイツ)



フランソワMELO CLASSICはドイツを本拠としていますが、タイで製作をしているというちょっと変わったメーカーです。ヒストリカルな音源のCD化をしているレーベルですが、基本的に全て初CD化の音源で音質も良好なものばかりで、マニアには堪らないラインナップ!放送に使用されたナレーションなどもそのまま収録されています。
なお、当初はCD-R仕様でしたが、現在では全て通常の工場プレスのCDです。
全てデジパック仕様。



※表示価格は、全て税込定価。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
MC-1000
ワルター・ギーゼキング
(1)グリーグ:ピアノ協奏曲.イ短調.Op16
(2)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
ワルター・ギーゼキング(P)
クルト・シュレーダー(指)ヘッセンRSO

録音:(1)1951年10月13日、(2)1953年7月20日
MC-1001
ウィルヘルム・ケンプ
(1)モーツァルト:幻想曲.ニ短調 K397
(2)ラモー:3つの手
(3)F.クープラン:シテール島の鐘
(4)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第15番「田園」
(5)シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番.ト長調 D.894
ウィルヘルム・ケンプ(P)

録音:(1)-(4)1955年7月12日エクス・プロヴァンス、(5)1960年2月11日
MC-1002
ハンス・リヒター=ハーザー
(1)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第6番.ニ長調 K284
(2)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第15番.ヘ長調 K533
(3)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16番.ト長調 Op31-1
(4)ハイドン:ピアノ・ソナタ第59番.変ホ長調 Hob]Y:49
ハンス・リヒター=ハーザー(P)

録音:(1)(2)1950年12月30日、(3)(4)1959年10月7日
MC-1003
ジュリアス・カッチェン
(1)ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
(2)バラキレフ:イスラメイ Op18
(3)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第6番.ニ長調 K284
(4)ベートーヴェン:創作主題による変奏曲ハ短調 WoO80(5)シューマン:トッカータ.ハ長調 Op7
ジュリアス・カッチェン(P)

録音:(1)(2)1960年1月13日、(3)-(5)1962年9月20日
MC-1004
ステファン・アスケナーゼ
(1)ショパン:スケルツォ第4番.ホ長調 Oo54
(2)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第16番.変ロ長調 K570
(3)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第5番.ト長調 K283
(4)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番.イ短調 K310
(5)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op27-1..
ステファン・アスケナーゼ(P)

録音:(1)(2)1955年10月20日、(3)(4)1958年3月2日、(5)1958年12月11日
MC-1005
モニク・ド・ラ・ブルショルリ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op110(
ソレル:古風なソナタ(ガレス:古風なソナタ)
ロドリゲス:古風なソナタ(
リスト:「葬送」(詩的で宗教的な調べ S173より)
ショパン:夜想曲変ホ長調Op62-2
 子守歌変ニ長調Op57
シューマン:謝肉祭Op9
モニク・ド・ラ・ブルショルリ(P)

録音:1959年9月5日フランス放送(ライヴ)
MC-1006
モニク・アース
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調Op.83
ドビュッシー:映像第1集
リスト:「軽やかさ」(3つの演奏会用練習曲.HS.144より)
F.クープラン:ティク・トク・ショク、
 神秘的な障壁
ラモー:1つ目の巨人、
 ミューズ達の対話、鳥のさえずり
ラヴェル:「フォルラーヌ」(クープランの墓より)
ショパン:練習曲第4番.嬰ハ短調.Op10-4
モニク・アース(P)

録音:1956年3月19日ライプツィヒ・コングレスハレ
MC-1007
ウィルヘルム・バックハウス
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調Op.10-2
(2)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26
(3)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」
(4)ブラームス:ピアノ五重奏曲.ヘ短調 Op34
ウィルヘルム・バックハウス(P)
(4)アマデウスSQ

録音:(1)-(3)1953年5月19日、(4)1953年8月14日
MC-1008
アレクサンダー・ブライロフスキー
(ラジオ・アナウンス)
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
ボロディン:スケルツォ変イ長調
ドビュッシー:水の反映(映像第1集より)
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」
アレクサンダー・ブライロフスキー(P)

録音:1949年10月16日パリ
MC-1009
アレクサンドル・ウニンスキー
(1)モーツァルト:サルティの「小羊のごとく」による8つの変奏曲.K460/454a
(2)リスト:ピアノ・ソナタ.ロ短調 HS178
(3)ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3楽章
(4)ドビュッシー:「水の反映」(映像第1集より)、前奏曲第2巻〜|「月の光がふりそそぐテラス」「花火」
(5)プロコフィエフ:ガヴォットOp.32-3、
 トッカータOp.11
アレクサンドル・ウニンスキー(P)

録音:(1)-(3)1959年1月5日、
(4)(5)1962年2月15日、パリ
MC-1010
クラウディオ・アラウ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調Op.81a
シューマン:幻想曲.ハ長調 Op17
ドビュッシー:ピアノのために L95
リスト:メフィスト・ワルツ第1番 HS514
 「小人の踊り」(2つの演奏会用練習曲 HS145より).
クラウディオ・アラウ(P)

録音:1959年1月8日メトロポール・シアター、東ベルリン
MC-1011
ブランカ・ムスリン
(1)ショパン:バラード第4番ヘ短調Op.52
(2)ショパン:ボレロOp.19、
 マズルカ.ハ長調Op.24-2、
 マズルカ.ニ長調Op.33-2、
 マズルカ.イ短調Op.67-4、
 ワルツ.変イ長調Op.34-1、
 ワルツ.変ニ長調Op.70-3
(3)ショパン:ピアノ・ソナタ第2番.変ロ短調.Op.35
(4)ラヴェル:クープランの墓
ブランカ・ムスリン(P)

録音:(1)1950年7月17日、(2)1654年7月23日、(3)1955年10月1日、(4)1952年10月15日
MC-1012
ユリアン・フォン・カーロイ
(1)リスト:ピアノ協奏曲第1番.変ホ長調HS.124
(2)リスト:ピアノ協奏曲第2番.イ長調HS.125
(3)ドビュッシー:前奏曲集第1巻〜「亜麻色の髪の乙女」「とだえたセレナード」、
 前奏曲集第2巻〜「花火」
(4)ラヴェル:水の戯れ、
 夜のガスパール〜オンディーヌ
(5)リスト:忘れられたワルツ.HS.215、
 ラ・カンパネッラ HS.141-3
ユリアン・フォン・カーロイ(P)
(1)ヨハネス・シューラー(指)
(2)ハインツカール・ヴァイゲル(指)
大ベルリン放送O

録音:(1)1943年3月18日、(2)1943年5月17日、(3)-(5)1944年10月8日
MC-1013
ローズル・シュミット
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番
(2)ウェーバー:コンツェルトシュトゥック.ヘ短調Op.79
(3)R.シュトラウス:ブルレスケ.ニ短調AV.85
ローズル・シュミット(P)
ヨーゼフ・カイルベルト(指)
(1)大ミュンヘン放送O、
(2)プラハ・ドイツ・フィル、(3)バンベルクSO

録音:(1)1943年8月2日、(2)1945年1月8日、(3)1958年4月16日
MC-1014
ジェルジ・シフラ/パリ・リサイタル1960
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54
シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化Op.26
 トッカータ.ハ長調Op.7
リスト:エステ荘の噴水(巡礼の年第3年より)、
 即興的ワルツ.HS.213、
 小人の踊り(演奏会用練習曲HS.145より)、
 超絶技巧練習曲集HS.139〜第10曲、
 ハンガリー狂詩曲第6番.変ニ長調
ジェルジ・シフラ(P)

録音:1960年1月29日シャンゼリゼ劇場,パリ
MC-1015
ヴィトルト・マルクジンスキ
(1)ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24
(2)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調Op.83
(3)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57
ヴィトルト・マルクジンスキ(P)

録音:(1)(2)1959年5月21日、(3)1959年12月20日
MC-1016
アニー・フィッシャー
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番.ハ短調.Op.13
(2)モーツァルト:ピアノ・ソナタ.ヘ長調.K.332
(3)ヘンデル:シャコンヌ.ト長調 HWV.435
(4)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第24番.嬰ヘ長調 Op.78
(5)シューベルト:即興曲D.935〜第1番.ヘ短調/第2番.変ニ長調/第3番ヘ長調
(6)バルトーク:15のハンガリー農民の歌.Sz.71
アニー・フィッシャー(P)

録音:(1)(2)1957年2月14日、(3)-(6)1959年1月2日
MC-1017
サンソン・フランソワ
(1)ショパン:バラード第4番ヘ短調Op.52、
 即興曲第1番変イ長調Op.29、
 夜想曲第2番変ホ長調Op.9-2、
 ワルツ変ニ長調.Op.70-3、
 ワルツ嬰ハ短調Op.64-3、
 ピアノ・ソナタ第2番.変ロ短調Op.35(第2〜4楽章のみ)
(2)リスト:夜鳴きうぐいす、
 ハンガリー狂詩曲第6番HS.244
(3)ドビュッシー:月の光(ベルガマスク組曲より)
 練習曲第11番(組み合わされたアルペジオのための)、
 トッカータ(ピアノのための)
(4)ラヴェル:夜のガスパール〜絞首台、スカルボ
サンソン・フランソワ(P)

録音:(1)(2)1954年、(3)(4)1953年10月5日
MC-1018
イヴォンヌ・ロリオ
(1)アルベニス:「イベリア」〜「エル・プエルト」、「エリタニャ」、「アルメリア」、「ラヴァピエス」
(2)ラヴェル:夜のガスパール〜オンディーヌ、絞首
(3)シューマン:幻想曲ハ長調Op.17
イヴォンヌ・ロリオ(P)

録音:(1)(2)1950年3月21日、(3)1952年10月15日
MC-1019
タチアナ・ニコラーエワ/ライプツィヒ・リサイタル1966
バッハ:フランス組曲第4番BWV.815、
 トッカータ.嬰ヘ短調BWV.910、
 平均律クラヴィーア曲集第1巻より前奏曲とフーガ第1番〜第5番(BWV.846-850)
ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガOp.87より(第14曲、第1曲、第3曲、第18曲)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲〜第18、19変奏
スカルラッティ:ピアノ・ソナタ.ハ長調L.104
プロコフィエフ:前奏曲ハ長調Op.12-7
シューマン:間奏曲(ウィーンの謝肉祭の道化より)
タチアナ・ニコラーエワ(P)

録音:1966年6月2日ライプツィヒ(バッハ音楽祭ライヴ)
MC-1020
アレクサンドル・ボロフスキー/パリ・リサイタル1953
バッハリスト:幻想曲とフーガ.ト短調.BWV.542
バッハ:フランス組曲第5番.ト長調.BWV.816
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101
ブラームス:間奏曲変ロ短調Op.117-2/ハ長調Op.119-3
ショパン:バラード第2番ヘ長調Op.38
ショパン:練習曲イ短調Op.25-4/嬰ト短調Op.25-7/嬰.ハ短調Op.10-4
リスト:コンソレーション.第3番.変ニ長調.S.172
アレクサンドル・ボロフスキー(P)

録音:1953年3月23日サル・プレイエル
MC-1021
アリーヌ・ヴァン・バレンツェン
(1)ラヴェル:ソナチネ
(2)ショパン:ピアノ・ソナタ第3番
(3)ショパン:練習曲変イ長調Op.25-1、
 練習曲イ短調Op.25-11
(4)ドビュッシー:前奏曲集第1巻〜「帆」「ミンストレル」、
 前奏曲集第2巻〜「オンディーヌ」
(5)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」
(6)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」
アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(P)

録音:(1)1954年4月13日、(2)1956年1月31日、(3)(4)1957年9月21日、(5)1959年7月3日、(6)1959年7月5日
MC-1022
ポルディ・ミルトナー
(1)シューベルト:幻想曲ハ長調 「さすらい人」
(2)ショパン:ピアノ・ソナタ第2 番Op.35 「葬送」
(3)リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
(4)ドビュッシー:版画
ポルディ・ミルトナー(P)

録音:(1)1950 年 11 月 28 日、バーデン
=バーデン
(2)1950 年12 月6 日、シュトゥットガルト
(3)1955 年11 月15 日、フランクフルト
(4)1958 年3 月18 日、ブレーメン
ポルディ・ミルトナー(1913-2007)はオーストリア、ウィーン生まれのピアニスト。若くして高い名声を得た。第二次世界大戦を避け1942 年にアルゼンチンに移住、南北米を中心に活躍。戦後ヨーロッパでの活動も再開、老年になってからはフランクフルトやマインツの音楽院で教職についた。ブエノスアイレスで亡くなっている。長命したにもかかわらず録音は極めて少なく、この1950 年代のドイツの放送録音からのCD は貴重。
MC-1023
フリードリヒ・ヴューラー
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番 「ハンマークラヴィーア」
(2)シューベルト:幻想曲 ハ長調 「さすらい人」 Op.15, D760
(3)ベートーヴェン:ヴラニツキーのロシア舞踏による12 の変奏曲 イ長調 WoO.71
フリードリヒ・ヴューラー(P)

録音:(1)1952 年11 月17 日、シュトゥットガルト、 (2)(3)1954 年4 月5 日、シュトゥットガルト
ヴューラー(1900-75)は、オーストリア、ウィーン生まれのピアニスト。1940 年代まではピアニストとしてロマン派から当時最先端の新ウィーン楽派などで広範に活動したが、戦後は教職が主になった。録音は多数残しているものの、CD 化されたものは多くはない。ドイツの放送局の録音によるベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア」とシューベルトの「さすらい人」幻想曲は嬉しいCD 化である。
MC-1024
モニク・アースVol.2
(1)シューマン:クライスレリアーナ
(2)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8 番 イ短調 K310
(3)ドビュッシー:ピアノのために
(4)バッハ:パルティータ第2 番ハ短調 BWV.826
モニク・アース(P)

録音:(1)1948 年11 月20 日、フランクフルト
(2)1951 年6 月13 日、シュトゥットガルト
(3)1951 年7 月1 日、シュトゥットガルト
(4)1951 年10 月19 日、フランクフルト
モニク・アース(1909-87)の 40 代前半のドイツでの放送録音集。ドビュッシーで高名なアースは、独墺の音楽も好んで取り上げていたが、シューマン、モーツァルト、バッハなどの録音はあまり多くない。
MC-1025
ラザール・レヴィ
(1)ラモー:ミューズたちの対話
(2)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K330
(3)フランク(バウアー編):前奏,フーガと変奏 Op.18
(4)モンポウ:内なる印象
(5)モーツァルト:ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 K452
(6)フランク:交響的変奏曲
(7)フォーレ:月の光 Op.46-2
ラザール・レヴィ(P)
(5)ピエール・ピエルロ(Ob)、
ユリス・ドレクリューズ(Cl )、ジルベール・クールシエ(Hrn)、フェルナン・ウーブラドー(Fg)
(6)トニ・オーバン(指)フランス国立O
(7)ジョルジュ・ジュアット(T)

録音:(1)1963 年 10 月 23 日ローザンヌ、(2)(3)1955 年3 月20 日ワルシャワ、(4)1951年6 月3 日ローザンヌ、(5)1950 年2 月12日パリ、(6)1958 年3 月6 日パリ、(7)1950年2 月12 日パリ
名ピアノ教師として知られるラザール・レヴィ(1882-1964)は近年録音の発掘が進み演奏家としても再評価された。このCD ではソロの他、指揮者としても知られるフェルナン・ウーブラドーらと共演したモーツァルトの室内楽や、1930 年代に欧州で大活躍したテノールで、古澤淑子がパリで聞いて感激したというジョルジュ・ジュアット(1892-1969)の伴奏など、貴重な録音が含まれている。
MC-1026
マリアン・フィラー
(1)ショパン:バラード第1 番 ト短調 Op.23
 バラード第2 番 ヘ長調 Op.38
 ポロネーズ 変ロ長調 Op.71-2
 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
(2)ショパン:スケルツォ第2 番 変ロ短調 Op.31
 即興曲第1 番 変イ長調 Op.29
(3)ショパン:前奏曲集 Op.28
(4)ブラームス:間奏曲集(変ロ長調 Op.76-4/イ長調 Op.118-2/ハ長調 Op.119-3)
マリアン・フィラー(P)

録音:(1)1949 年9 月19 日シュトゥットガルト、
(2)1952 年7 月8 日フランクフルト、
(3)1952 年7 月10 日フランクフルト、
(4)1952 年7 月9 日フランクフルト
マリアン・フィラー(1917-2012)はポーランド、ワルシャワ生まれのピアニスト(男性ピアニスト)。ユダヤ系だったため第二次世界大戦中は収容所に送られ、瀕死の状態で生き延びた。戦後、ピアノを学び直してドイツで活動を本格化させるも、ほどなくして米国に移住、94 歳と長命したが、戦後は長く教職に就いており、残された録音は少ない。祖国の偉大な作曲家ショパンの曲を中心としたこのCD はフィラー再発見の重要な資料である。
MC-1027
サンソン・フランソワVol.2
(1)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7 番 変ロ長調 Op.83
(2)ショパン:ピアノ・ソナタ第2番「葬送」
(3)ドビュッシー:ベルガマスク組曲
(4)メンデルスゾーン:無言歌 ロ短調 Op.67-5 「羊飼いの嘆きの歌」、
 無言歌 イ短調 Op.62-5 「ヴェネツィアのゴンドラの歌第3 番」
(5)ショパン:夜想曲第15 番 ヘ短調 Op.55-1
(6)ドビュッシー:前奏曲集第1巻〜「沈める寺」,「パックの踊り」、前奏曲集第2 巻―「花火」
サンソン・フランソワ(P)

録音:(1)-(5)1960 年5 月3 日エットリンゲン、 (6)1962 年4 月3 日パリ
サンソン・フランソワ(1924-1970)の1960 年5 月3 日、ドイツのエットリンゲン(バーデン=バーデンの近郊)での演奏会のライヴ録音が中心になっている。
MC-1028
レリア・グソー
(1)リスト:ピアノ協奏曲第1番
(2)ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
(3)フォーレ:主題と変奏 嬰ハ短調 Op.7
レリア・グソー(P)
(1)ピエール・デルヴォー(指)
(2)マニュエル・ロザンタール(指)
(1)(2)フランス国立放送管弦楽団

録音:(1)1953 年11 月5 日、(2)1955 年1 月24日、(3)1959 年3 月24 日、何れもパリ
レリア・グソー(1909-97)はパリ生まれのピアニスト。ラザール・レヴィの門下生で、1937 年のショパン国際ピアノ・コンクールで第12 位入賞。人気は高かったが、録音は極めて少ない。戦後は長くパリ高等音楽院などで教え、アンヌ・ケフェレックをはじめ多数の著名なピアニストを育てている。彼女のまとまったCD はこれが初めてかもしれない。協奏曲2 曲はいずれもライヴ録音。 なおGousseau はしばしばグッソーとカナ表記されるが、Rousseau がルッソーではなくルソーなのと同じで、促音を用いない表記が正しい。
MC-1029
エリー・ナイ
(1)シューマン:ピアノ五重奏曲変ホ長調Op.44
(2)モーツァルト:ピアノ協奏曲第15 番 変ロ長調 K.450
(3)シューベルト:ドイツ舞曲集 D783(14 曲)
エリー・ナイ(P)
(1)ホフマン四重奏団【ノルベルト・ホフマン(第1Vn)、ヴィルヘルム・マルテンス(第 2Vn)、フリッツ・ラウア−(Va)、ハンス・アドマイト(Vc)】
(2)エルンスト・シュラーダー(指)ベルリン・ドイツ歌劇場CO

録音:(1)1944 年 3 月 14 日ブレスラウ、(2)1944 年10 月19 日ベルリン、(3)1944 年12 月1 日ベルリン
エリー・ナイ(1882-1968)は 1930、1940 年代のドイツで極めて高く評価されたピアニストで、特にベートーヴェン弾きとして名を馳せた。しかし第二次世界大戦中にナチに関わったことで、戦後の活動は限定的になった。このCD には1944 年、ナイ60 代前半の全盛期の録音が3 種集められている。
MC-1030(2CD)
ヴィルヘルム・バックハウスVol.2
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 第6 番Op.10-2/第7 番Op.10-3
 第14 番Op.27-2 「月光」
(2)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 第3 番Op.2-3
 第21 番Op.53「ワルトシュタイン」
 第29 番「ハンマークラヴィーア」
(3)シューベルト:即興曲 変ロ長調 D935-3,Op.142-3
(4)ブラームス:ワルツ集(第 1 番 ロ長調 Op.39-1、第 2 番 ホ長調
Op.39-2、第6 番 嬰ハ長調 Op.39-6)
ヴィルヘルム・バックハウス(P)

録音:(1)1959 年9 月15 日ブザンソン (2)(3)1953 年12 月12 日ルートヴィヒスブルク
(4)1959 年12 月2 日シュトゥットガルト、
御存知、鍵盤の獅子王、ヴィルヘルム・バックハウスの二つのベートーヴェン演奏会のライヴ録音を収録。風格と活気が同居した実に見事なベートーヴェンを聞かせてくれる。
MC-1031
ヤコブ・ギンペル
(1)リスト:ハンガリー狂詩曲第12 番 嬰ハ短調
(2)ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22
 即興曲 嬰ヘ長調 Op.36
 練習曲 イ短調 Op.25-11 「木枯らし」
 マズルカOp.50-2/マズルカOp.63-3
 スケルツォ ロ短調 Op.20
(3)スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5 番 Op.53
(4)ショパン:スケルツォ 変ロ短調 Op.31
(5)メンデルスゾーン:無言歌 嬰ヘ短調 Op.67-2 「失われた幻想」
ヤコブ・ギンペル(P)

録音:(1)-(3)1956 年2 月22日シュトゥットガルト、 (4)(5)1961 年10 月6 日、フランクフルト
ヤコブ・ギンペル(1906-89)は、当時のガリツィア・ロドメリア王国(オーストリア=ハンガリー帝国の支配下にあった)の首都レンベルク(現ウクライナのリヴィウ)に生まれたポーランド系のピアニスト。5 歳下の弟ブロニスワフ・ギンペルは高名なヴァイオリニスト。1920、1930 年代にはヨーロッパで幅広い人気を得たが、第二次世界大戦を避けて 1938 年に米国に移住、ロサンゼルスに腰を据えた。1971 年から1986 年までカリフォルニア州立大学ノースリッジ校の教授を務めた。得意としていたショパンが中心。
MC-1032
ルドルフ・フィルクスニー
(1)モーツァルト:幻想曲ハ短調 K.396/K.385f
(2)シューマン:ダヴィット同盟舞曲集 Op.6
(3)シューベルト:3 つの小品 D.946
(4)シューマン:子供の情景 Op.15
ルドルフ・フィルクスニー(P)

録音:(1)1957 年9 月28 日ルートヴィヒスブルク、(2)1960 年1 月28 日、(3)1961 年12 月14 日、 (4)1964 年10 月31 日、(2)-(4)バーデン=バーデン
ルドルフ・フィルクスニー(1912-1994)は、当時のオーストリア=ハンガリー帝国のナパイェドラ(現在はチェコ東部)の生まれ。第二次世界大戦を避けて米国に亡命、巨匠として大きな尊敬を受けた。1960年前後の録音が集められており、いずれも得意の曲ばかり。
MC-1033
シューラ・チェルカスキー
(1)ハイドン:ピアノ・ソナタ ホ短調 Hob.XVI/34
(2)ショパン:バラード ト短調 Op.23、
 即興曲 変ト長調 Op.51、
 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66、
 スケルツォ ロ短調 Op.20
(3)チャジンズ:3 つの中国の小品 Op.5
(4)プーランク:3 つの小品〜トッカータ
(5)ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
シューラ・チェルカスキー(P)

録音:(1)-(3)1958 年2 月27 日ブレーメン、(4)1952 年2 月1 日ブレーメン、(5)1954 年3 月23 日ヴィラ・ベルク
シューラ・チェルカスキー(1909-95)は、ロシア帝国のオデッサ(現在はウクライナ領)の生まれだが、ロシア革命の勃発により幼くして米国に移住、ヨゼフ・ホフマンに学んでいる。1961 年に英国、ロンドンに移住。最晩年には何度も来日して日本でも大きな人気を博した。ここには 1950 年代のドイツの放送録音が収録されている。
MC-1035
アンドレ・チャイコフスキ
(1)ハイドン:変奏曲を伴ったアンダンテヘ短調Hob.XVII:6
(2)ハイドン:ピアノ・ソナタ.変ホ長調Hob.XVI:49
(3)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第15番(旧第18番)ヘ長調K.533/494
(4)シューマン:交響的練習曲Op.13
(5)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番イ短調Op.28
アンドレ・チャイコフスキ(P)

録音:(1)-(3)1964年4月10日ハンブルク北ドイツ放送による放送用スタジオ録音
(4)1963年3月26日シュトゥットガルト南ドイツ放送による放送用スタジオ録音
(5)1962年1月20日バーデン=バーデン南西ドイツ放送による放送用スタジオ録音
近年ではむしろ作曲家としての名前の方をよく耳にするアンドレ・チャイコフスキ(1935-1982)。この名前は西欧向けの芸名で、本名はロベルト・アンジェイ・クラウトハメルというワルシャワ生まれのポーランド人。幼い頃に第二次世界大戦が始まると、ユダヤ系であることを隠すため、アンジェイ・チャイコフスキAndrzejCzaikowskiと名を騙った。第二次世界大戦後、ピアノの勉強を再開、パリ音楽院で名教師ラザール=レヴィに学ぶ。稀に見る高水準だったことで伝説的な1955年のショパン・コンクー(第1位がアダム・ハラシェヴィチ、第2位がウラディーミル・アシュケナージ、第3位がフー・ツォン)で第8位を獲得、以降パリさらにロンドンを拠点に活躍したが、大腸がんのため46歳で亡くなった。商業録音はいろいろあったが、CDになっているものは少なく、この20代後半のドイツの放送録音は貴重だ。
MC-1036
イソ・エリンソン
(1)リスト:ピアノ・ソナタ.ロ短調
(2)ショパン:ピアノ・ソナタ第2番「葬送」
(3)ショパン:ピアノ・ソナタ第3番
イソ・エリンソン(P)

録音:(1)1955年9月5日、(2)(3)1959年2月14日
(1)-(3)ハンブルク北ドイツ放送による放送用スタジオ録音
イソ・エリンソン(1907-1964IsoはIsaacの愛称)は、ロシア帝国時代のベラルーシのマヒリョウ(モギリョフ)生まれ。母はアントン・ルビンシテインの弟子だったという。レニングラード音楽院で名教師として知られるフェリックス・ブルーメンフェルト(シモン・バレルやウラディーミル・ホロヴィッツの師匠)に学んだ後、1920年代末にはロンドンやベルリンで大きな人気を得た。1930年代に英国籍を取得、ヨーロッパや米国で精力的な演奏活動を繰り広げていた。しかし1964年、ロンドンでの演奏会で休憩中に急死した。エリンソンは実力、人気とも高いピアニストだったが、どういうわけか商業録音が極めて少なく、まさに幻の名ピアニストだった。このCDにはエリンソンの50歳前後のリストとショパンのピアノ・ソナタの録音が収録されている。
MC-1037(2CD)
ジャクリーヌ・エマール
(1)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第9番ニ長調K.311
(2)ラヴェル:夜のガスパール
(3)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調K.332
(4)ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35
「葬送」
(5)フォーレ:夜想曲第1番変ホ短調Op.33-1、舟歌
第2番ト長調Op.41
(6)ブラームス:間奏曲ロ短調Op.119-1、バラードト短調Op.118-3
(7)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調
Op.57「熱情」
(8)シューマン:クライスレリアーナOp.16
(9)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第5番ト長調K.283
ジャクリーヌ・エマール(P)

録音:(1)1958年10月23日ケルン西ドイツ放送による放送用スタジオ録音
(2)1961年6月16日ハノーファー北ドイツ放送による放送用スタジオ録音
(3)(4)1962年2月10日パリ放送用スタジオ録音家族所有の音源
(5)1964年3月12日フランクフルトヘッセン放送による放送用スタジオ録音
(6)(7)1967年1月28日パリ放送用スタジオ録音家族所有の音源
(8)1969年6月21日、(9)1972年2月26日
(8)(9)パリライヴ録音家族所有の音源
女性ピアニストが好きなピアノファンは絶対逃せないCD2枚。ジャクリーヌ・エマール(1922-2008)は南仏ニース生まれのピアニスト。パリ音楽院卒の母ブランシュによって3歳からピアノを習い始め、生地で10歳で演奏会デビュー。第二次世界大戦が終結するとすぐパリに移り、イーヴ・ナットに学ぶ。事実上引退する1980年代まで独奏に室内楽に広く活躍したにもかかわらず、彼女の録音は少なく、独奏の録音はさらに少なかった。そこにこの2CDが登場。ようやく彼女の高い実力を耳にできることになった。いずれもエマールの素晴らしく魅力的な演奏をしっかり伝えてくれるものばかり。ことに1972年のモーツァルトのト長調のピアノ・ソナタは、ライヴのステレオ録音ということもあって、エマールの類稀な美質がしっかり捕らえられた絶品。
MC-1038
アルトゥール・ルービンシュタイン
バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ.ニ短調
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
シューマン:「謝肉祭」Op.9
ミヨー:ブラジルの郷愁Op.67
アルトゥール・ルービンシュタイン(P)

録音:1948年10月13日パリフランス放送によるライヴ録音
20世紀最大のピアニストの一人、アルトゥール・ルービンシュタイン(1887―1982)が1948年10月13日、パリのサル・プレイエルで催したリサイタルのライヴ録音。ルービンシュタインは61歳だったが、89歳まで現役だったルービンシュタインにしてはまだ若い時期、驚くほど覇気に満ちた演奏で、ことに極めて個性的なワルトシュタイン・ソナタには驚くしかない。大ピアニストの真の姿が伝わってくる。
MC-1039
エディト・ファルナディ/リスト
(1)バラード第2番ロ短調
(2)スペイン狂詩曲
(3)3つの演奏会用練習曲第2番ヘ短調「軽やかさ」
(4)パガニーニによる大練習曲
(5)ヴェルディの「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ
(6)ワーグナーの「タンホイザー」の客人の入場
エディト・ファルナディ(P)

録音:(1)-(3)1957年5月2日シュトゥットガルト近郊ウンターテュルクハイム
(4)1961年3月15日シュトゥットガルト
(5)(6)1968年5月7日シュトゥットガルト(ステレオ)
(1)-(6)シュトゥットガルト南ドイツ放送による放送用スタジオ録音
このCDはリスト・マニアはぜひ買うべきだろう。エディト・ファルナディ(1921―1973)はハンガリーのブダペスト生まれのピアニスト。天才少女として知られ、7歳でリスト音楽院に入学、ベラ・バルトークに学んだ。第二次世界大戦後の1945年にウィーンに移住してから国際的な名声を獲得。ことに1950年代の米国のWestminster社への一連の録音は極めて高い評価を得た。だがその後の録音は非常に少ない。1963年から亡くなるまでグラーツ音楽アカデミーで教職に就いていたが、晩年は長く癌で闘病していたという。彼女の高度なテクニックと情熱に満ち、けれど悪魔的というよりは気高い意志を感じるリストは極めて魅力的だ。
MC-1040
アニェル・ブンダヴォエト
(1)ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲変ニ長調Op.38
(2)サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22
(3)フランク:前奏曲、コラールとフーガ
アニェル・ブンダヴォエト(P)

(1)ウジェーヌ・ビゴ(指)パリSO/録音:1954年7月7日パリフランス・ラジオ・テレビ放送による放送用スタジオ録音
(2)ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)スイス・ロマンドO/録音:1976年ジュネーヴスイス・ロマンド放送によるライヴ録音
(3)1955年12月31日パリフランス・ラジオ・テレビ放送による放送用スタジオ録音
アニェル・ブンダヴォエト(1922-2015)は、フランス中部、ピュイ=ド=ドーム県のアンベールに生まれたピアニスト。彼女の父方の源流はベルギーのヘントにあり、Bundervoetという姓はヘント近辺では珍しくない。そのためフランスにおいてもBundervoetは外来姓とみなされ語尾のtを発音するのが普通である。7歳からマルセイユ音楽院で学んだ後、パリ音楽院でラザール・レヴィの指導を受ける。第二次世界大戦後、ブンダヴォエトは華々しく活躍し、1950年代にはレコード用の録音もしている。しかしリューマチを患ったことと、1956年に離婚して子育てのための安定した生活が必要だったことで早くに演奏会活動を縮小し、長年ヴェルサイユ音楽院の教授を務めた。そのため92歳まで長命したにもかかわらずごく一部のピアノマニアしか知らない伝説のピアニストになってしまった。このCDではなんといっても名匠ヴォルフガング・サヴァリッシュと競演したサン=サーンスのピアノ協奏曲第2番のライヴ録音が聞きものだ。情熱的なブンダヴォエトと理知的なサヴァリッシュは始めこそ今ひとつかみ合っていないが、第3楽章のタランテラではブンダヴォエトがサヴァリッシュを熱気の渦に巻き込んでしまい、鳥肌が立つような名演を繰り広げている(残念ながらモノラルだが音質は悪くない)。伝説のピアニストの真髄がついに聞けるCDだ。
MC-1041(2CD)
ハリウッド・ボウルでのギーゼキング
(1)シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op54
(2)ラヴェル:海原の小舟,
 オンディーヌ,道化師の朝の歌
(3)R.シュトラウス(ギーゼキング編):セレナーデOp17-2
(4)ドビュッシー:月の光
(5)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op18
(6)シューベルト:即興曲第3番変ロ長調D935
 即興曲第4番変イ長調D899
(7)メンデルスゾーン:ロンド・カプリッチョーソOp14
(8)D.スカルラッティ:ソナタニ短調K9
(9)メンデルスゾーン:無言歌ホ長調Op19-1
(10)グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op16
(11)カステルヌオーヴォ=テデスコ:糸杉Op17
(12)スコット:ハスの国(桃源郷)Op47-1
(13)ドビュッシー:アラベスク第1番,
 アラベスク第2番,
 ゴリウォーグのケークウォーク
(14)グリーグ:トロールの行進Op54-3
ワルター・ギーゼキング(P)
(1)エーリヒ・ラインスドルフ(指)ロサンジェルスPO
(5)(10)アイズラー・ソロモン(指)ロサンジェルスPO

録音:(1)-(4)1955年8月23日、
(5)-(9)1956年8月16日、
(10)-(14)1956年8月23日
全てロサンジェルス・ライヴ
ワルター・ギーゼキング(1895-1956)が、米国、ロサンジェルスのハリウッド・ボウルで行った野外演奏会でのライヴ録音。すべて世界初出と思われます。ことに1956年8月23日のグリーグのピアノ協奏曲は、スタジオ録音とはかなり異なった、聴衆を前にして燃えるギーゼキングのかなり激しい演奏に驚かされます。一方1955年8月23日のシューマンの協奏曲はエーリヒ・ラインスドルフの理知的な音楽性にピタリとあった密度の濃い演奏。さらにギーゼキングが得意としながら戦後の録音が発掘されなかったラフマニノフのピアノ協奏曲第2番がありがたい(ただしオーケストラが不鮮明)。独奏小品はいずれもギーゼキングの十八番ばかりだが、カステルヌオーヴォ=テデスコとスコット、そしてもしかしたらグリーグのトロールの行進は、ギーゼキングの演奏としては初めて世に出たものかもしれない。音質は1950年代半ばの米国のライヴ録音の標準というところ。
MC-1042(2CD)
ヴィルヘルム・ケンプ/フランスでのリサイタル1959-1967
(1)ヘンデル(ケンプ編):シャコンヌト長調HWV435
(2)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op31-3
(3)ブラームス:6つの小品Op.118
(4)ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズOp.22
(5)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101
(6)ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24
(7)シューマン:幻想曲ハ長調Op.17
(8)シューマン:謝肉祭Op.9
ヴィルヘルム・ケンプ(P)

録音:(1)-(4)1959年7月10日フランス,ディヴォンヌ=レ=バン・ライヴ、
(5)1967年9月13日フランス,ブザンソン・ライヴ
(6)(7)1959年7月16日フランス,プラド・ライヴ
(8)1967年9月13日フランス,ブザンソン・ライヴ
ヴィルヘルム・ケンプ(1895―1991)の概ね60代のフランスでのライヴ録音。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ2曲に、シューマンの幻想曲と謝肉祭、ブラームスのヘンデル変奏曲などなど、充実した内容だ。曲の核へと突っ込んでいくようなケンプの演奏は、ライヴ録音の方がずっと本領を発揮しているように思われます。
MC-1043(2CD)
エディト・ピヒト=アクセンフェルト/ドイツ放送局録音1952-1956年
(1)ハイドン:ピアノ・ソナタ嬰ハ短調HobXVI:36
(2)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3
 ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54
(3)ブラームス:8つのピアノ小品Op.76
(4)ショパン:夜想曲OP.27-2
 夜想曲OP.62-1
 4つのマズルカOp.68,
 ポロネーズ変ホ短調Op.26-2
シューマン:フモレスケ変ロ長調Op.20
(5)ショパン:12の練習曲Op.10
エディト・ピヒト=アクセンフェルト(P)

録音:(1)1956年4月24日、
(2)1952年6月19日、
(3)1954年10月18日、
(4)1953年8月3日、以上,西ドイツ,フランクフルト放送用スタジオ録音
(5)1953年5月28日西ドイツ,シュトゥットガルト放送用スタジオ録音
エディト・ピヒト=アクセンフェルト(1914-2001)は、日本ではバッハのチェンバロ奏者として知られているだろうが、彼女はピアノ奏者としても素晴らしく卓越した名手だった。このCD2枚には、1950年代のドイツでの彼女の放送録音からハイドン、ベートーヴェン、ショパン、シューマン、ブラームスを収録しています。ことにベートーヴェンのソナタ第3番は、20世紀半ばの演奏とは信じられないくらい新鮮な演奏で、第22番ともども、重厚なベートーヴェンが蔓延る時代に何十年も時代を先取りしたような演奏に感嘆させられます。また彼女は1937年のショパン・コンクールで6位入賞しているが、ショパンの録音はごく僅か。まだ壮年期の練習曲の演奏はたいへん貴重なだけでなく、バッハ弾きピヒト=アクセンフェルトとは異なった情熱的ピアニストの顔が垣間見られます。
MC-1044(2CD)
レーヌ・ジャノリ/フランスでのリサイタル1962-66年
(1)バッハ:半音階的幻想曲とフーガニ短調BWV903
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31-3
シューベルト:即興曲変イ長調D899
リスト:ハンガリー狂詩曲第9番HS244/9
(2)シューマン:ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調Op.11
(3)バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌニ短調BWV1004
シューベルト:ピアノ・ソナタイ長調D664
ブラームス:ラプソディト短調Op.79-2
ショパン:24の前奏曲Op.28
D.スカルラッティ:ソナタハ長調K159
レーヌ・ジャノリ(P)

録音:(1)1962年12月19日フランス,パリ放送用スタジオ録音、
(2)1962年7月24日フランス,ディエップ・ライヴ
(3)1966年2月28日フランス,パリ・ライヴ
フランスのピアニスト、レーヌ・ジャノリ(1915-1979)は今でも根強い人気を誇るピアニスト。パリに生まれパリで亡くなった生粋のパリジェンヌである彼女は、アルフレード・コルトーの高弟としても知れており、知性と情熱と詩情をバランスよく兼ね備えたピアニストだ。彼女はモーツァルトやシューマンのピアノ作品の網羅的録音を残した一方で、他の作曲家の録音は多くはない。したがってこの2CDに収録されたバッハ、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスはいずれも貴重なものだ。そしてことにショパンの24の前奏曲は、パリの洗練を持ちつつ動的な情熱が垣間見える、ジャノリの本領が発揮された演奏だ。

MC-1045
フランソワ/サル・プレイエルでのリサイタル1965年
シューマン:交響的練習曲Op.13
ショパン:マズルカ変ニ長調Op.33-3
 マズルカヘ短調Op.63-2
 バラード変イ長調Op.47
リスト:ピアノ・ソナタロ短調HS178
 「ドン・ジョヴァンニ」の回想HS418
ショパン:練習曲変ト長調Op.25
サンソン・フランソワ(P)

録音:1965年1月19日フランス,パリ・ライヴ
酒と煙草と音楽を愛した強烈な個性の名ピアニスト、サンソン・フランソワ(1924-1970)が、1965年1月19日にパリのサル・プレイエルで行ったリサイタルのライヴ録音。目玉はリストの力作、ピアノ・ソナタ。フランソワは意外なことにリストの録音そのものが多くなく、彼の弾くピアノ・ソナタはこれが初かもしれない。フランソワらしくリストの型破りな音楽がさらに自在に操られ、実に魅力的。一方シューマンの交響的練習曲では、シューマンの幻想的ロマンティシズムとフランソワの自由な感性がピタリとあった素晴らしい演奏。その他の小品もフランソワならではの魅力が詰まっています。
MC-1046
ジョルジュ・シフラ/ブザンソンでのリサイタル1961年
ベートーヴェン:英国国歌による7つの変奏曲ハ長調WoO78
シューマン:ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調Op.11、トッカータハ長調Op.7
ショパン:幻想曲ヘ短調Op.49、
 ポロネーズ変イ長調Op.53
リスト:超絶技巧練習曲第5番変ロ長調「鬼火」、
 ハンガリー狂詩曲第6番変ニ長
調
ジョルジュ・シフラ(P)

録音:1961年9月16日フランス,ブザンソン・ライヴ
カリスマ的人気を誇ったハンガリー出身のピアニスト、ジョルジュ・シフラ(1921―1994)。このCDは1961年9月16日にブザンソンで行われたリサイタルのライヴ録音。シフラといえば超絶技巧なのだが、ここではまず冒頭のベートーヴェンの変奏曲のキリリと引き締まった演奏が素晴らしい。シフラを腕達者なピアニストとしてしか認識していない人は驚嘆することでしょう。そして演出の巧いショパン、そして無比無双のリスト2曲。ライヴに燃えるシフラの凄さがここに詰まっています。
MC-1047
コンラート・ハンゼン/ベートーヴェンのピアノ・ソナタを弾く
(1)ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
(2)ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79
(3)ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
(4)ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
コンラート・ハンゼン(P)

録音:(1)1952年11月26日西ドイツ,フランクフルト放送用スタジオ録音
(2)(4)1956年9月22日西ドイツ、シュトゥットガルト,ウンターテュルクハイム
(3)1963年7月19日西ドイツ,フランクフルト放送用スタジオ録音
エドウィン・フィッシャーの高弟で師と同様ベートーヴェンで高い評価を得たドイツのピアニスト、コンラート・ハンゼン(1906-2002)は、21世紀まで長命したにもかかわらず、後半生は長らく教職に専念していたため録音が極めて少なく、ことにベートーヴェンのピアノ・ソナタが僅かしか残されていなかった。今回、ドイツの放送録音から4つの録音(おそらくずべて初出)がCD1枚となったのは実にありがたい。いずれもドイツの伝統を誠実に受け継いだ無骨で味わい深いベートーヴェン。昔気質のベートーヴェンが好きなら絶対に逃せないCDだ。
MC-1048
ローズル・シュミット/ドイツでの放送録音集1940-1951年
(1)シューマン:ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調Op.11
(2)シューマン:ピアノ・ソナタ第2番ト短調Op.22
(3)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310
 ピアノ・ソナタ第11番イ長調「トルコ行進曲付き」K.331
ローズル・シュミット(P)

録音:(1)1950年11月4日西ドイツ,ミュンヘン放送用スタジオ録音
(2)1951年1月21日西ドイツ,ミュンヘン放送用スタジオ録音
(3)1940年10月5日ドイツ,シュトゥットガルト放送用スタジオ録音
MC-1013に続くローズル・シュミットの録音集。ローズル・シュミット(1911-1978)はミュンヘン生まれのピアニスト(ローズルはロジーナの愛称)。歴史的激戦として知られる1938年のウジェーヌ・イザイ・コンクールのピアノ部門で第9位入賞(第1位はエミール・ギレリス、第7位にアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、第10位にモニク・ド・ラ・ブリュショルリ)。政治的にもクリーンだったシュミットは戦後ドイツの大ピアニストになっておかしくなかったのだが、彼女は若い才能を育てることの方に強い関心を持ち、1948年から亡くなる前年までミュンヘン音楽院で指導に当たった。そのため残された録音はとても少ない。このCDには、1950年頃のシューマンのピアノ・ソナタ2曲と、1940年のモーツァルトのピアノ・ソナタ2曲が収録されています。20世紀半ばのドイツにありながら、情緒に流されず構成をキチッと捉えた背筋の伸びた演奏をしているところに、後年の名教師の姿が浮かぶような演奏です。
MC-1049(2CD)
東ドイツにおける伝説的ソ連のピアニスト1953-1960


(1)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30

(2)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23

(3)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

(4)モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482
(1)ニーナ・エメリヤノヴァ(P)
ヘルマン・アーベントロート(指)ベルリンRSO/録音:1953年11月15日東ベルリン放送用スタジオ録音
(2)タチアナ・ゴルドファルブ(P)
フランツ・コンヴィチュニー(指)ベルリンRSO/録音:1955年4月21日東ベルリン放送用スタジオ録音
(3)レフ・オボーリン(P)
ヘルベルト・ケーゲル(指)ベルリンRSO/録音:1960年10月23日東ベルリン放送用スタジオ録音
(4)タチアナ・ニコラーエワ(P)
オトマール・スウィトナー(指)シュターツカペレ・ドレスデン/録音:1960年10月30日ドレスデン放送用スタジオ録音
ソ連のピアニスト好きのみならずピアノが好きな人たちに全員にたまらない2CD。モスクワ音楽院の門下生である4人のピアニストが東ドイツで行った録音が収録されています。圧巻はニーナ・エメリヤノヴァ(1912―1998)。彼女は、1915年生まれのスヴャトスラフ・リヒテル、1916年生まれのエミール・ギレリスと並んでソ連の1910年代生まれのピアニストを代表する一人だが、極めて卓越したピアニストでありながら国際的活躍をせず、録音もほとんど知られておらず、専ら名教師(母校モスクワ音楽院の教授を長年務めた)としてばかり知られていた。したがってこのベルリンでのラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の録音は大変貴重。ややピアノの遠い録音でも彼女の高度な技術と女性的な情熱溢れる強い表現意欲が良く伝わってくる。伴奏が巨匠ヘルマン・アーベントロートというのがまた凄い。タチアナ・ゴルドファルブ(1914―1964)も強烈だ。ウクライナのオデッサ生まれ。モスクワでゲンリフ・ネイガウスに学び大きな影響を受けた。1937年のショパン・コンクールで第9位入賞。しかし程なくして第二次世界大戦が勃発。戦後も西側に出ることはなかった。1958年からジョージア(グルジア)のトビリシ音楽院で指導にあたり、さらに49歳の若さで亡くなってしまったため、幻の名ピアニストになってしまった。この1955年のチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は実にスリリング。これぞソ連のピアニストと言うべき強靭なゴルドファルブのピアノが、じっくり腰を据えたフランツ・コンヴィチュニー指揮のオーケストラと何度もぶつかり合う。こうした競争タイプの協奏曲も実に楽しい。そしてこの録音を聞くだけでゴルドファルブの名前は確実に頭に刻み込まれるでしょう。レフ・オボーリンとタチアナ・ニコラーエワについては多くを語る必要はないでしょう。オボーリンがヘルベルト・ケーゲルと共演したベートーヴェンの皇帝協奏曲、ニコラーエワがオトマール・スウィトナー指揮のシュターツカペレ・ドレスデンと共演したモーツァルトのピアノ協奏曲第22番は、どちらもそれぞれだけで大きな話題にとなるお宝音源だ。

MC-1050(2CD)
ハンス・リヒター=ハーザー/ドイツでのピアノ・リサイタル1948-1970
(1)ウェーバー:ピアノ・ソナタ第2番変イ長Op39
(2)ハイドン:アリエッタと20のヴァリエーションイ長調Hob.XVII:2
(3)ショパン:演奏会用アレグロイ長調Op.46
(4)ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op5
(5)ベートーヴェン:幻想曲ト短調Op.77
リスト:6つの慰め
(6)モーツァルト:ロンドイ短調K.511
ベートーヴェン:アンダンテ・ファヴォーリヘ長調WoO57
(7)シューマン:交響的練習曲Op.13
(8)ドビュッシー:喜びの島
(9)ドビュッシー:2つのアラベスク
(10)スクリャービン:ピアノ・ソナタ第10番Op70
(11)スクリャービン:悪魔的詩曲Op.36
ハンス・リヒター=ハーザー(P)

録音:(1)1953年7月20日シュトゥットガルト放送用スタジオ録音
(2)(3)1953年5月18日ハンブルク放送用スタジオ録音
(4)1954年11月5日フランクフルト・アム・マイン
(5)1960年1月20日ハンブルク放送用スタジオ録音
(6)(7)1970年12月4日ハンブルク放送用スタジオ録音
(8)1958年11月14日ハンブルク放送用スタジオ録音
(9)1960年2月25日バーデン=バーデン放送用スタジオ録音
(10)1957年10月14日フランクフルト・アム・マイン放送用スタジオ録音
(11)1948年12月15日フランクフルト・アム・マイン放送用スタジオ録音
ドレスデン生まれの名ピアニスト、ハンス・リヒター=ハーザー(1912―1980)はベートーヴェン弾きとして名高く、残された録音もベートーヴェンがとても多く、これにブラームスが続く。しかし彼のレパートリーは独墺系に留まるものではなく、もっとたくさんの作曲家を聞きたいというファンの願いは強かった。このCDでは、ウェーバーの素敵なピアノ・ソナタ第2番、シューマンの交響的練習曲、ショパン、リスト、ドビュッシー、そしてスクリャービンも収められ、この名ピアニストに広く接することができます。もちろんブラームスのピアノ・ソナタ第3番は極めつけ。
MC-1051(2CD)
ステファン・アスケナーゼ/ドイツでのピアノ・リサイタル1952-1968
(1)ショパン:12の練習曲Op.10
(2)ショパン:夜想曲集(夜想曲変ロ短調Op.9-1/夜想曲変ホ長調Op.9-2/夜想曲ロ長調Op.9-3/夜想曲ヘ長調Op.15-1/夜想曲ト短調Op.15-3/夜想曲ロ長調Op.32-1/夜想曲変イ長調Op.32-2/夜想曲ト短調Op.37-1/夜想曲嬰ヘ短調Op.48-2)
(3)ショパン:ポロネーズ嬰ヘ短調Op.44
(4)ショパン:ワルツ集(変ニ長調Op.64-1「小犬のワルツ」/嬰ハ短調Op.64-2/ワルツ変イ長調Op.34-1「華麗なる円舞曲」)
(5)シューマン:クライスレリアーナOp.16
(6)ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
(7)ソレール:ソナタ嬰ヘ長調R90,嬰ハ短調R21
ステファン・アスケナーゼ(P)

録音:(1)1959年12月1日フランクフルト・アム・マイン放送用スタジオ録音
(2)1962年2月2日ハンブルク放送用スタジオ録音
(3)1952年4月26日
(4)(5)1955年9月9日ハンブルク放送用スタジオ録音
(6)(7)1968年5月5日ベルリン放送用スタジオ録音
ステファン・アスケナーゼ(1896-1985)は、当時オーストリア=ハンガリー帝国領だったレンベルク(現在のウクライナのリヴィウ)生まれのピアニスト。レンベルクは元々ポーランド王国の都市でポーランド文化も色濃く残っており、アスケナーゼはポーランド生まれのショパンを敬愛しショパン弾きとして一世を風靡した。一方で彼は帝国の首都ウィーンで学んだことでオーストリアのピアニストの性格も強く、ポーランドのピアニストのように祖国愛を前に出したショパンでも、フランスのピアニストのように華麗なショパンでもなく、しっとりとした情感に満ちた深みのあるショパンを奏でた。二度の世界大戦に巻き込まれたため最も活躍したのは1950年代で、この頃DGが彼を起用して集中的にショパンを録音した。しかし99歳で亡くなる頃には知る人ぞ知るピアニストになってしまった。この2CDには全盛期のアスケナーゼのショパンがたっぷり収録されています。練習曲Op.10は昨今のショパン演奏からすると地味に感じられるかもしれないが、落ち着き払った上品な味わいが素晴らしい。夜想曲はまさに月夜のロマンティシズム。そうしたアスケナーゼの特色は、おそらく商業録音では残さなかったラヴェルの高雅で感傷的なワルツでなお一層顕著。明るく色彩的なラヴェルの音楽が夜の光に照らされたように妖しく光っています。
MC-1052(2CD)
伝説的フランスのピアニス

(1)サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22
(2)モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノム」
(3)フランク:交響的変奏曲
(4)モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番ト短調K.478
 ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調K.493
(5)モーツァルト:ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調K.452
(6)ラモー:ガヴォットと6つのドゥーブル
クープラン:神秘の障壁,ティク・トク・ショク
(1)マドレヌ・ド・ヴァルマレート(P)、アンドレ・オードリ(指)フランスSO/録音:1959年7月11日マルセイユ・ライヴ
(2)マドレヌ・ド・ヴァルマレート(P)
エリック・ポール・ステクル(指)RTFPO/録音:1962年8月20日パリ・ライヴ
(3)モニク・アース(P)、アントン・ケルシェス(指)アムステルダム芸術月間O/録音:1964年1月5日アムステルダム・ライヴ
(4)モクニ・アース(P)、パスキエ三重奏団【ジャン・パスキエ(Vn)、ピエール・パスキエ(Va)、エティエンヌ・パスキエ(Vc)】
(5)モクニ・アース(P)、フリッツ・フィッシャー(Ob)、ヴァルター・トリープスコルン(Cl)、ヴェルナー・ビュットナー(Hr)、ヘルベルト・アントン(Fg)/録音:1956年7月2日ルートヴィヒスブルク・ライヴ
(6)モニク・アース(P)/録音:1950年5月13日シュトゥットガルト放送用スタジオ録音
フランスのピアニスト、マドレヌ・ド・ヴァルマレート(1899-1999)とモニク・アース(1909-1987)の1960年前後の録音を収録。特にド・ヴァルマレートの録音が貴重。ヴァルマレートはパリ近郊モントルイユの生まれ。1907年(つまり8歳くらい)からパリ音楽院で徹底した英才教育を受け、1911年にはイシドール・フィリップの門下生となります。1913年には音楽院の一等賞を受けています。両大戦間には国際的に華々しく活躍していた。第二次世界大戦中はフランス国内に留まらざるを得なかったし、第二次世界大戦後はエコール・ノルマルやグルノーブル音楽院などで教職に就いたとはいえ、あまりにも録音が少なく幻の中の幻のピアニストだった。ちなみに彼女はマルセイユに住み、100歳の誕生日を迎えた5日後に亡くなった。粋で洒落たサン=サーンスのピアノ協奏曲第2番も素晴らしいが、ド・ヴァルマレートの美質はモーツァルトのジュナミ協奏曲の方がよく表れています。これほどに柔らかく夢見心地のモーツァルトのピアノは他にない。モニク・アースは、パリ生まれでラザール・レヴィ門下の名高いピアニスト。ERATO録音のドビュッシートラヴェルの網羅的な録音は今日でも名盤として親しまれています。フランス音楽を得意とする一方、アースはモーツァルトも素晴らしく、Meloclassicから発売された過去のCD(MC-1006,MC-1024)でも洗練されたモーツァルトを聞かせてくれたが、室内楽の録音は珍しい。パスキエ三重奏団と共演したピアノ四重奏曲は今一つ冴えない録音にもかかわらずパリ流モーツァルトの洗練美を堪能できます。そして彼女がおそらく商業録音を残さなかったフランクの交響的変奏曲も貴重。
MC-1053(2CD)
ヴィルヘルム・ケンプ/フランスでのピアノ・リサイタル1955―1961
(1)ヘンデル:調子の良い鍛冶屋
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番イ長調D.664
リスト:詩的で宗教的な調べ〜葬送
 巡礼の年第3年〜エステ荘の噴水
ブラームス:幻想曲集Op.116
(2)ヘンデル:シャコンヌト長調HWV.435
バッハ(ケンプ編):シチリアーノ(フルート・ソナタ変ホ長調BWV.1031から)
バッハ(ケンプ編):目を覚ませと声が私たちを呼ぶ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31-3
ブラームス:ロマンツェヘ長調Op.118-5,間奏曲変ロ短調Op.117-2,間奏曲ハ長調Op.119-3
シューマン:交響的練習曲Op.13
ヴィルヘルム・ケンプ(P)

(1)録音:1955年9月2日ブザンソン・ライヴ
(2)1961年7月21日フランス,サン・マロ・ライヴ
20世紀ドイツの偉大なピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプ(1895―1991)がフランスで行ったリサイタル2種のライヴ録音(ただし拍手はまったく入っていない)。ブザンソンでの録音ではやはりベートーヴェンのOp.109が当然のことながら大家の見事な演奏。しかしここで一番の驚きなのはリスト。ケンプはリストをいくらか商業録音で残しているが、「エステ荘の噴水」はこれまでなかったのではないだろうか。きらめく水の戯れを美しいモノクロ映像で撮影したようなドイツ的幻想味の色濃い演奏は大変魅力的。サン・マロでの録音はほぼ全部ドイツもの。ひたすらケンプの得意な曲が続く至福の時間が味わえます。なおどちらも冒頭に短い放送アナウンスが収録されています。
MC-1054
アンドール・フォルデス/ドイツでのピアノ・リサイタル1950-1968
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79
(2)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1
シューマン:トッカータハ長調Op.7
(3)ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲ハ短調WoO.80
リスト:ピアノ・ソナタロ短調
ドビュッシー:2つのアラベスク,レントより遅く
アンドール・フォルデス(P)

録音:(1)1950年10月26日フランクフルト・アム・マイン放送用スタジオ録音
(2)1952年10月20日フランクフルト・アム・マイン放送用スタジオ録音
(3)1968年4月3日ブレーメン放送用スタジオ録音
アンドール・フォルデスのベートーヴェンを中心とした録音を集めています。アンドール・フォルデス(1913-1992)はハンガリー、ブダペスト生まれのピアニスト(姓は本来はoにウムラウトが付いてフェルデシュと読む)。若くして成功を収め、欧州楽旅に出ていたところで第二次世界大戦が勃発、米国に移り1948年には市民権も得た。しかし戦後の活動は欧州ことにドイツが中心です。1950年代初頭の録音では、いかにもハンガリー系らしく気合の入った前へ前へと進む快演を披露しています。1968年の録音になると、明快さはそのままに音楽に深みがグッと増しています。フォルデスの弾くドビュッシーは珍しいでしょう。ドビュッシーにありがちな曖昧模糊とした雰囲気を一掃したキッパリサッパリした演奏で、まるで解像度が上がったようなドビュッシー。これもたいへん面白い。
MC-1055
ポルディ・ミルトナー/ドイツでのピアノ・リサイタル1955-1959
(1)ショパン:ワルツ変ニ長調Op.70-3,ワルツ変イ長調Op.42
リスト(ローゼンタール編):スペイン狂詩曲
ローゼンタール:ウィーンの謝肉祭
スメタナ:ポルカ第3番イ短調,ポルカ第3番ヘ長調
スクリャービン:練習曲変ニ長調Op.8-10,練習曲嬰ニ短調Op.8-12
プロコフィエフ:悪魔的暗示Op.4-4
(2)リスト:オベールの「ポルティチの物言わぬ娘」のタランテッラによるブラーヴラ風タランッテラ
フランク:前奏曲、フーガと変奏Op.18
プーランク:ナポリ組曲
(3)ドビュッシー:映像第1集
ポルディ・ミルトナー(P)

録音:(1)1955年12月9日ハンブルク放送用スタジオ録音
(2)1959年11月19日ハンブルク放送用スタジオ録音
(3)1955年12月8日ブレーメン放送用スタジオ録音
Meloclassicによるポルディ・ミルトナー(1913―2007)の第2弾(第1集MC-1022)。ポルディ・ミルトナー(ポルディはレオポルディーネの愛称)はウィーンの生まれ。14歳の時のデビュー公演がチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番だったというのだから驚きだ。天才少女として名を馳せ、十代から華々しい活躍を成したが、ナチによるオーストリア併合の際にユダヤ人音楽家たちとの関係の深さが問題視され亡命を余儀なくされた。最終的にアルゼンチンに移住。戦後はヨーロッパでの活動も再開しているが、華々しい活躍はできなかった。フランクフルト音楽大学やマインツ大学で教職に就きながら、長く現役を続けたものの、残された録音は片手で収まる程度。Meloclassicが発掘するまで忘れ去られていた。ミルトナーはウィーン音楽院でモーリツ・ローゼンタールの夫人ヘドヴィヒに学んでおり、19世紀風の自由に印象を羽ばたかせるピアノ演奏を受け継いでいます。テンポの変動の激しい伸縮自在な演奏が音楽に生命力を吹き込んでいます。簡易収納紙ケースを使用。※ケース裏面の曲目で、悪魔的暗示Op.4-4の作曲家がスクリャービンと間違って表記されています。
MC-1056
ジョン・オグドン/ルートヴィヒスブルクでのリサイタル1967
バッハ:半音階的幻想曲とフーガニ短調BWV.903
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
ショパン:12の練習曲Op.25
ジョン・オグドン(P)

録音:1967年7月8日ドイツ,ルートヴィヒスブルク・ライヴ
国のピアニスト、ジョン・オグドン(1937―1989)は、1962年の第2回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で第1位をウラディミール・アシュケナージと共に受賞し、それに続いて1960年代から1970年代初頭にかけてヴィルトゥオーソ・ピアニストとして目覚ましい活躍をしたピアニストです。しかしその後心身の不調に陥り、さらには52歳で亡くなってしまったことで、彼の本領を示した録音は多くない。この1967年のルートヴィヒスブルクでのライヴ録音(ただし拍手はまったく含まれない)ではオグドンならではの豪快さと知的さが融合した音楽が楽しめる。このCDでは、オグドンが商業録音を残さなかったショパンのOp.25の練習曲が貴重。ベートーヴェンのハンマークラヴィーア・ソナタはRCA録音のちょうど2か月前のもの。モノラルながら音質はまずまず良好。
MC-1057
ヤーラ・ベルネッテ/ドイツでのピアノ・リサイタル1961-1971
(1)バッハ:パルティータ第2番ハ短調BWV.826
(2)モーツァルト:幻想曲ハ短調KV396
(3)シューマン:蝶々Op.2
ヴィラ=ロボス:ショーロス第5番,道化人形,カボークロの伝説
グァリニエリ:黒人の踊り
(4)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番イ短調Op.28
ヤーラ・ベルネッテ(P)

録音:(1)1961年1月4日ハンブルク放送用スタジオ録音
(2)1962年1月24日ハンブルク放送用スタジオ録音
(3)1964年2月25日シュトゥットガルト放送用スタジオ録音
(4)1971年10月6日フランクフルト・アム・マイン放送用スタジオ録音
ヤーラ・ベルネッテ(1920-2002)のたいへん貴重な録音集。ヤーラ・ベルネッテは米国ボストンの生まれ。本名はヤーラ・バーネット・エプスタイン。彼女の叔父ホセ・クリアスはブラジルに移住したロシア生まれのユダヤ人で、リストの弟子マルティン・クラウス(クラウディオ・アラウの師匠としても知られる)に学んだ。クリアスは姪の才能を見抜き英才教育を施した。その甲斐あってベルネッテは天才少女として名を馳せ、十代から合衆国とブラジルで人気を博した。1955年、パリで欧州デビュー、以降活躍の場をドイツを中心とした欧州とブラジルに移す。ドイツでも彼女は人気でベルリンPOの演奏会で何度か協奏曲を演奏しています。その後1972年から1992年までハンブルク音楽院で指導に当たり、ブラジルに戻った。ヤーラ・ベルネッテが残した録音は僅かだが、数年前に1969年にDGに録音したラフマニノフの前奏曲集が復活してピアノ・マニアを喜ばせた。このCDには1960年代前半、ベルネッテ40代前半の充実した演奏が収められています。高い技術力を持ちながらそれを誇示するのではなく、バランスの良い音楽を作るタイプのピアニストで、味わい深い演奏が聴ける。簡易収納紙ケースを使用。
MC-1058(2CD)
アレグザンダー・ユニンスキー/ピアノ欧州楽旅1951-1962年

(1)ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
(2)ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
(3)ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35
(4)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26
(5)バッハ:パルティータ第2番ハ短調BWV826
(6)シューマン:謝肉祭Op.9
ラヴェル:夜のガスパール〜オンディーヌ
アレグザンダー・ユニンスキー(P)

(1)カール・メレス(指)RTL響
録音:1958年11月19日ベルギールクセンブルク放送スタジオ(モノラル)
(2)ヴィリ・シュタイナー(指)NDRハノーファーSO
録音:1961年4月11日西ドイツハノーファー放送スタジオ(モノラル)
(3)録音:1961年4月10日西ドイツハノーファー放送スタジオ(モノラル)
(4)アンドレ・リュー・シニア(指)リンブルフSO
録音:1951年6月29日オランダマーストリヒト放送スタジオ(モノラル)
(5)録音:1961年4月16日西ドイツミュンヘン放送スタジオ(モノラル)
(6)録音:1962年2月15日フランスパリ放送スタジオ(モノラル)
アレグザンダー・ユニンスキー(日本ではウニンスキーの表記も多いがユニンスキーが本来に近い1910-1972)はキーウ/キエフ(当時はロシア帝国領)の生まれ。幼くして才能を発揮し、キエフ音楽院の名教師、ホロヴィッツの恩師セルゲイ・タルノフスキーに学ぶ。ロシア革命に巻き込まれ一家は1923年にパリに移住、パリ音楽院でラザール=レヴィ門下生となります。1932年、第2回ショパン国際ピアノ・コンクールで優勝。ドイツのフランス侵攻後に新大陸に移り、1943年から米国を拠点にし、第二次世界大戦後はフランスを中心とした欧州でも活躍した。ユニンスキーは、19世紀の伝統に連なるヴィルトゥオーソ・ピアニストの豊かな音楽性と、近代的な高い技術とやや硬質で繊細な響きで音楽を紡ぐ現代的ピアニストの性格が両立しており、21世紀の今聞いても実に素晴らしい。かつてPHILPSにショパンなどを録音しCDにもなったが今はすべて廃盤。このドイツ、オランダ、ベルギーでの放送録音はユニンスキーの素晴らしい芸術を伝えてくれる貴重なものだ。
MC-1059(2CD)
フリーダ・クヴァスト=ホダップ/ドイツでの放送録音1948年
(1)スクリャービン:前奏曲集Op.1118曲
レーガー:私の日記Op.82〜アンダンティーノ・エスプレッシーヴォ
(2)フォルトナー::ソナティーナ
(3)バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より[前奏曲とフーガ第1番ハ長調BWV846/前奏曲とフーガ第2番ハ短調BWV847/前奏曲とフーガ第3番嬰ハ長調BWV848/前奏曲とフーガ第4番嬰ハ短調BWV849/前奏曲とフーガ第5番ニ長調BWV850/前奏曲とフーガ第6番ニ短調BWV851/前奏曲とフーガ第7番変ホ長調BWV852/前奏曲とフーガ第8番変ホ短調BWV853]
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻[前奏曲とフーガ第6番ニ短調BWV875/前奏曲とフーガ第17番変イ長調BWV.886]
(4)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
(5)レーガー:ピアノ協奏曲ヘ短調Op.114
フリーダ・クヴァスト=ホダップ(P)

(1)録音:1948年3月19日西ベルリン放送スタジオ(モノラル)
(2)録音:1948年5月4日西ドイツフランクフルト放送スタジオ(モノラル)
(3)録音:1948年4月26日西ドイツシュトゥットガルト放送スタジオ(モノラル)
(4)録音:1948年10月10日西ベルリン放送スタジオ(モノラル)
(5エヴァルト・リンデマン(指)RIASSO
録音:1948年3月7日西ベルリンライヴ(モノラル)
20世紀前半に活躍したドイツのピアニスト、フリーダ・クヴァスト=ホダップ(1880-1949)の晩年の貴重な録音が世に出た。クヴァスト=ホダップ(クヴァストは夫の姓)は南西ドイツのバルゲン(当時はドイツ帝国内のバーデン大公国の領地)の生まれ。天才少女だったホダップは十代のうちにピアニストとして成功を収め、1910、20年代には絶大な人気を誇った。しかし1930年代には活動を大幅に縮小し、商業録音もおそらくまったく残していない(Pロールが少しあった)。また彼女は1941年にナチ党員になっており、これは当然彼女の戦後復帰の障害となった。なんとか1948年に活動を再開したものの、ほどなくして病に倒れ、翌年亡くなってしまった。こうした事情からクヴァスト=ホダップはこれまでほぼ文献上の存在だった。今回MELOCLASSICが世に出した短い戦後復帰活動での録音は、クヴァスト=ホダップがいかに偉大なピアニストであったを伝えてくれます。ことにバッハの平均律クラヴィーア曲集は少しも時代がかっていない知的で清明な演奏で、とても19世紀生まれのピアニストの演奏とは信じられない。
MC-1060(2CD)
ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ/ドイツでの楽旅1958-1971年

(1)リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
(2)グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op.16
(3)メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25
(4)ショパン:夜想曲ホ短調Op.72-1/ワルツロ短調Op.69-2/前奏曲変イ長調Op.28-17
(5)ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
(6)ラモー:サラバンド/ガヴォット/タンブーラン/鳥の囀り/優しい訴え/メヌエット/雌鶏
D.スカルラッティ:ソナタニ短調K.9/ソナタニ長調K.430/ソナタハ長調K.159
マチェイェフスキ:三連作
ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ(P)

(1)ハインツ・フリッケ(指)シュターツカペレ・ベルリン
録音:1964年6月3日東ドイツベルリン放送スタジオ(モノラル)
(2)オタカール・トルフリク(指)ベルリンRSO
録音:1962年4月7-8日東ドイツベルリン放送スタジオ(モノラル)
(3)ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)NDRSO
録音:1963年2月24-25日西ドイツハンブルク放送スタジオ(モノラル)
(4)録音:1958年9月25日西ドイツハノーファー放送スタジオ(モノラル)
(5)ロルフ・クライネルト(指)ベルリンRSO
録音:1971年2月4-5日東ドイツベルリン放送スタジオ(モノラル)
(6)録音:1963年2月27日西ドイツハンブルク放送スタジオ(モノラル)
偉大なポーランド人ショパン弾き、ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ(1922-2001)のドイツでの放送録音集。ハリーナ・チェルニー=ステファンスカはポーランドのクラクフの生まれ。戦後初となった1949年の第4回ショパン国際コンクールで第1位(ベラ・ダヴィドヴィチと同位)、以来20世紀半ばのポーランド人ショパン弾きとして大活躍をした。一方で、たしかに彼女はショパンを中心に弾いていたのだが、他の作曲家の作品の録音が極端に少ない。この2CDには、ピアノ協奏曲第1番を含めたショパン4曲の他に、リスト、グリーグ、メンデルスゾーン、ラモー、スカルラッティ、マチェイェフスキと、今まで知らなかったチェルニー=ステファンスカの姿が多々。そしてどの演奏も彼女ならではの気高くも激しい情熱で満ちています。グリーグのピアノ協奏曲のあの有名な冒頭の見事な捌き一つをとっても彼女のファンにはたまらないでしょう。加えてチェルニー=ステファンスカの弾くラモーとスカルラッティ、これもまたたいへんに見事な出来栄えだ。
MC-1061(2CD)
ジュリアス・カッチェン/ピアノ・リサイタル1946-1965年
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26
(2)シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D960
(3)ガーシュウィン:3つの前奏曲
(4)バッハ(ヘス編):主よ、人の望みの喜びよト長調
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第15番ハ長調K.545〜アレグロ
ショパン:ポロネーズ変イ長調Op.53「英雄」
(5)バッハ:パルティータ第2番ハ短調BWV826
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
シューマン:交響的練習曲集Op.13
ショパン:バラード変イ長調Op.47
(6)メンデルスゾーン:ロンド・カプリチョーソホ長調Op.14
前奏曲とフーガ第1番ホ短調Op.35-1
ジュリアス・カッチェン(P)

(1)録音:1964年5月27日西ドイツシュトゥットガルト放送スタジオ(モノラル)
(2)録音:1960年8月6日フランスプラドライヴ(モノラル)
(3)録音:1951年10月28日西ドイツハンブルク放送スタジオ(モノラル)
(4)録音:1946年11月20日フランスパリ放送スタジオ(モノラル)
(5)録音:1965年9月25日西ドイツルートヴィヒブルクライヴ(モノラル)
(6)録音:1951年10月28日西ドイツハンブルク放送スタジオ(モノラル)
米国のピアニスト、ジュリアス・カッチェン(1926-1969)のドイツとフランス、パリでの録音集。ジュリアス・カッチェンは第二次世界大戦後間もなく欧州に渡って大活躍した米国人音楽家の代表的存在。DECCAに多くの録音を残してはいるものの、42歳で亡くなってしまったため録音に残されなかった曲も多い。このCDには、ベートーヴェンの第12番と第30番のピアノ・ソナタ2曲、シューベルトのピアノ・ソナタ第21番、バッハのパルティータ第2番といった商業録音で聞けなかったカッチェンが含まれています。もちろん演奏はカッチェンならではの引き締まった集中力の高いもの。商業録音のあるものでも例えばシューマンの交響的練習曲集のようにより強い気迫が感じられるものもあり、この早世したピアニストの偉大な芸術に心を震わせることができます。
MC-1062
ユリアン・フォン・カーロイ/ドイツでのピアノ・リサイタル1954-1956年
(1)リスト:メフィスト・ワルツ第1番
サン=サーンス:ワルツ形式による練習曲
(2)ショパン:幻想曲ヘ短調Op.49
リスト:超絶技巧練習曲第5番変ロ長調「鬼火」
リスト:3つの演奏会用練習曲第2番ヘ短調「軽やかさ」
(3)ドビュッシー:葉ずえを渡る鐘の音/喜びの島
(4)リスト:ハンガリー狂詩曲第13番イ短調
フランク:前奏曲、コラールとフーガ
ドホナーニ:狂詩曲ハ長調Op.11-3
ユリアン・フォン・カーロイ(P)

(1)録音:1954年2月2日西ドイツシュトゥットガルト放送スタジオ(モノラル)
(2)録音:1954年4月27日西ドイツフランクフルト放送スタジオ(モノラル)
(3)録音:1955年4月26日西ドイツフランクフルト放送スタジオ(モノラル)
(4)録音:1956年4月13日西ドイツブレーメン放送スタジオ(モノラル)
ユリアン・フォン・カーロイ(ハンガリー名ギュラ・カーロイ1914-1993)は、ハンガリー生まれでドイツで活躍したピアニスト。ハンガリー王国北部のロションツ(現在のスロヴァキアのルチェネツ)の生まれ。若くして国内で大きな注目を浴びた後、ミュンヘンで名教師ヨーゼフ・ペンバウアーに学ぶ。既に演奏活動を活発にしてからパリのエコール・ノルマルでアルフレード・コルトーにも学んでいます。1932年、第2回ショパン国際コンクールで第9位入賞。この時第5位だった同郷のラヨシュ(ルイス)・ケントナーの勧めでブダペスト音楽院でエルンスト・フォン・ドホナーニに直々に学ぶ。こうして1933年にパリでリサイタル・デビューして以降は引っ張りだこの人気ピアニストになった。1950年代からはドイツと米国で活動。1972年にヴュルツブルク音楽大学の教師になり、1980年代以降はこの職に専念するようになります。師匠ヨーゼフ・ペンバウアーが(直系ではないが)リスト弾きだったことから、カーロイもリストを得意としていた。つまり、非常に高度な技巧で曖昧さなく明解で生命力に溢れた演奏が持ち味で、それはドビュッシーでも変わりない。カーロイはDGに録音も残しているもののCDになったものは少なく、それらも今は廃盤。ここで聞ける録音は貴重です。
MC-1063(2CD)
伝説的なポーランドのピアニストたち/ドイツでの演奏会1949-1959年

(1)ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11

(2)ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21

(3)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23

(4)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26
(1)バルバラ・ヘッセ=ブコフスカ(P)
ヘルマン・アーベントロート(指)ベルリンRSO
録音:1955年2月20日東ドイツベルリン放送スタジオ(モノラル)
(2ヘンリク・シュトンプカ(P)
ヘルマン・アーベントロート(指)ライプツィヒRSO
録音:1952年5月5日東ドイツライプツィヒ放送スタジオ(モノラル)
(3)マリアン・フィラー(P)
ヴィンフリート・ツィリヒ(指)フランクフルトRSO
録音:1949年2月16日西ドイツフランクフルト放送スタジオ(モノラル)
(4)レギナ・スメンジャンカ(P)
ヘルベルト・ケーゲル(指)ライプツィヒRSO
録音:1959年4月20日東ドイツライプツィヒ放送スタジオ(モノラル)
題名の通りポーランド出身の4人のピアニストの演奏が収録されています。ヘンリク・シュトンプカ(1901-1964)はワルシャワ音楽院で学んだ後、1927年の第1回ショパン国際ピアノ・コンクールに参加。直後にパリに移り、ここで偉大なピアニスト、イグナツィ・ヤン・パデレフスキの指導を受ける。1930年代に大活躍するも、第二次世界大戦中はワルシャワで身を潜めざるを得なかった。戦後国際的活動を再開、またクラクフ音楽院のピアノ教授を亡くなるまで務めた。録音は少なくCDでは無いに等しかったところに、今回ショパンのピアノ協奏曲第2番の録音が発掘、しかも巨匠ヘルマン・アーベントロートの指揮。今回のMELOCLASSICのリリースでも特にお宝度の高いもの。バルバラ・ヘッセ=ブコフスカ(1930-2013)は中央ポーランドのウッチの生まれ。戦後初となった1949年の第4回ショパン国際ピアノ・コンクールで第2位を受賞(第1位はハリーナ・チェルニー=ステファンスカとベラ・ダヴィドヴィチ)、これで一気に国際的に名を知られるようになった。1953年、パリでのロン=ティボー国際コンクールのピアノ部門では第5位だったが、審査員のアルトゥール・ルービンシュタインから絶賛されこれも彼女の名を知らしめた。1950、60年代には世界的に活躍したが、1970年代以降は教職に重きを置き、ワルシャワ高等音楽院の名教師として知られた。マリアン・フィラー(1917-2012)はワルシャワ生まれのピアニスト(男性である)。第二次世界大戦では強制収容所から命からがら生還した。終戦後ドイツで活動したのち、1950年に米国デビュー、そして移住。1958年にテンプル大学の音楽部門のピアノ主任に就任、長く指導者として活躍した。94歳と長命したが商業録音とはあまり縁がなく、MELOCLASSICが2015年にショパン集のCDを出すまではほとんど忘れ去られていた。ここではドイツ時代の見事なチャイコフスキーの協奏曲が聞ける。レギナ・スメンジャンカ(1924-2011)は年9月15日)はトルンの生まれ。天才少女として名を馳せ、1936年からトルン音楽院で前述のヘンリク・シュトンプカから教えを受ける。十代後半は第二次世界大戦に巻き込まれ、戦後になってようやくクラクフ音楽院で十分に学ぶことができた。戦後初となった1949年の第4回ショパン国際ピアノ・コンクールで第11位入賞。彼女が国際的に有名になるのは1950年代末以降のことで、1961年には北米楽旅で成功しています。教育者としても高名な彼女は、日本では「ショパンをどのように弾きますか?」という著作でも知られているでしょう。録音は少なくなかったものの、現在CDはほとんど入手難。若き日のヘルベルト・ケーゲルが伴奏指揮を務めたこのプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番の録音は嬉しいもの。
MC-1064(2CD)
レフ・オボーリン/ドイツとフランスでの演奏会1951-1966年
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第20番変ホ長調Op.81a
ムソルグスキー:展覧会の絵
ドビュッシー:前奏曲集から[月の光がふりそそぐテラス/西風の見たもの/とだえたセレナード/沈める寺/ヴィーニョの門/花火]
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガOp.87から[第4番ホ短調/第7番イ長調/第15番変ニ長調]
ショパン:夜想曲変ニ長調Op.27-2
ボロディン:スケルツォ変イ長調
ショパン:マズルカロ短調Op.33-4
ハチャトゥリアン:トッカータ変ホ短調
(2)バッハ:パルティータ第2番ハ短調BWV826
ショパン:バラードOp.60
ラフマニノフ:前奏曲集Op.32から[ト長調Op.32-5/嬰ト短調Op.32-12]
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲Op.34から[第1番ハ長調/第10番嬰ハ短調/第22番ト短調/第24番ニ短調]
(3)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
レフ・オボーリン(P)

(1)録音:1966年12月21日東ドイツベルリンライヴ(モノラル)
(2)録音:1962年6月4日フランスパリ放送スタジオ(モノラル)
(3)フランツ・コンヴィチュニー(指)ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
録音:1951年11月27日東ドイツライプツィヒライヴ(モノラル)
20世紀のソ連の偉大なピアニスト、レフ・オボーリン(1907-1974)のライプツィヒ、パリ、ベルリンでの演奏を収録。今日では伴奏ピアニスト、教育者としての功績の方が広く知られるオボーリンだが、彼は1927年第1回ショパン国際ピアノ・コンクールの優勝ピアニスト、ソリストとしての実力は極めて高い。この2CDではなんといっても巨匠フランツ・コンヴィチュニーの伴奏で演奏したチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番が強烈。冒頭から最後まで一貫してヴォルテージが高く、多少のミスなどものともせず熱い音楽で突き進む。東ベルリンでのリサイタルのライヴ録音は残念ながら音質が今一つだが、ベートーヴェン、ムソルグスキー(しかも「展覧会の絵」)、ドビュッシー、ショスタコーヴィチなどと得意曲が並び壮観。さらにバッハのパルティータ第2番も充実。レフ・オボーリンという一時代を築いたピアニストを知るにはうってつけの1枚。
MC-1065(2CD)
ステファン・アスケナーゼ/東ドイツでの演奏会1967-1968年
(1)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第9番ニ長調K.311/ロンドイ短調K.511/メヌエットニ長調K.355/
小さなジーグト長調K.574/ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K.333
ショパン:夜想曲ロ長調Op.9-3/スケルツォ変ロ短調Op.31/マズルカ変ロ短調Op.24-4/
マズルカヘ短調Op.63-2/マズルカ嬰ハ短調Op.63-3/ワルツイ短調Op.34-2/
ワルツヘ長調Op.34-3/タランテラ変イ長調Op.43
メンデルスゾーン:スケルツォOp.16-2
モーツァルト:6つのレントラー変ロ長調K.606〜第1番と第5番(P小品に編)
(2)モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25
ステファン・アスケナーゼ(P)

録音:(1)1967年2月2日東ドイツベルリン放送スタジオ(モノラル)
(2)ヘルベルト・ケーゲル(指)ライプツィヒRSO
録音:1968年2月6日東ドイツライプツィヒ放送スタジオ(ステレオ)
テファン・アスケナーゼ(1896-1985)は当時オーストリア=ハンガリー帝国領だったレンベルク(当時はポーランドの文化圏に属した。現在のウクライナ西部のリヴィウ)生まれのピアニスト。ウィーン国立音楽大学でリストの愛弟子、エミール・フォン・ザウアーに学ぶ。ユダヤ系だったため第二次世界大戦では身を潜めざるをえなかったが、1950年代にはショパン弾きとして一世を風靡した。meloclassicからは既に2種CDが発売され(MC-1004,MC-1051[2CD])、すっかり忘れ去られていたこの名ピアニストの素晴らしさを再発見させてくれた。今回の2CDの目玉は1968年のライプツィヒでの演奏会のライヴ録音、巨匠ヘルベルト・ケーゲルの指揮で協奏曲2曲、しかも良好なステレオ録音(客席からの雑音は多いが)。モーツァルトのK.453も、馴染みの薄いメンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番も、どちらも品格の高い絶品。これを聞けばアスケナーゼが20世紀の偉大なピアニストの一人だったと誰もが認めることでしょう。
MC-1066
エディト・ファルナディ/ピアノ・リサイタル1966-1968年

(1)リスト:メフィスト・ワルツ第1番
(2)リスト:グノー「ファウスト」からのワルツ
(3)ショパン:ポロネーズ嬰ト短調/幻想即興曲嬰ハ短調Op.66/夜想曲嬰ヘ長調Op.15-2/ワルツ変イ長調Op.69-1/ワルツ嬰ハ短調Op.64-2/ワルツ変イ長調Op.34-1/スケルツォ変ロ短調Op.31
(4)ブラームス:ピアノ・ソナタ第2番嬰ヘ短調Op.2
エディト・ファルナディ(P)

録音:(1)1968年5月5日西ドイツフランクフルト放送スタジオ(モノラル)
(2)1968年5月7日西ドイツシュトゥットガルト放送スタジオ(モノラル)
(3)1968年3月6日オランダヒルフェルスム放送スタジオ(モノラル)
(4)1966年12月21日オランダヒルフェルスム放送スタジオ(モノラル)
2016年にmeloclassicが発売したリスト集(MC-1039)が大きな話題になったエディト・ファルナディ(1921-1973)が再び。エディト・ファルナディはハンガリーのブダペストの生まれ。僅か7歳でリスト音楽院に入学してベラ・バルトークに師事。1945年にウィーンに移住してから国際的な名声を獲得。1950年代の米国のWestminster社への一連の録音は極めて高い評価を得た。しかしどうしたわけかその後は録音から遠ざかってしまった。冒頭のリストのメフィスト・ワルツを聞いただけでもファルナディの高い技術を惜しみなく情熱に注ぐ音楽に痺れてしまうでしょう。リストがグノーの「ファウスト」のワルツを編曲した1曲も、単なるオペラの名曲の編曲を超えた情熱の渦巻く世界に飲み込まれてしまう。さらに嬉しいことにショパンが7曲。ファルナディの弾くショパンは初めてではないだろうか。普通のショパンとはかなり異なった熱い激しいショパン。ショパン・マニアならこの7曲のためにこの1枚を買っても損はないでしょう。ブラームスもエネルギーが途轍もない。
MC-1067
ヤン・スメテルリン/ピアノ・リサイタル1951-1958年

(1)リスト:ピアノ・ソナタロ短調
(2)シューマン:謝肉祭Op.9
(3)ドビュッシー:金色の魚/喜びの島
グラナドス:窓辺の語らい
ヤン・スメテルリン(P)

録音:(1)1958年3月5日スイスローザンヌ放送スタジオ(モノラル)
(2)録音:1951年10月24日オランダヒルフェルスム放送スタジオ(モノラル)
(3)録音:1951年4月20日オランダヒルフェルスム放送スタジオ(モノラル)
ヤン・スメテルリン(1892-1967)の1950年代の放送録音集。ヤン・スメテルリンはオーストリア=ハンガリー帝国のビーリッツ(現ポーランドのビェルスコ)の生まれ。本名はハンス・シュメッターリング。一家はテルノピル(現在のウクライナのテルノーピリ)から移住してきたユダヤ人。生地でピアノを学んだ後、ウィーンに出てかのレオポルト・ゴドフスキに学ぶ。第一次世界戦が終わってから1920年代に急速に名声を高めていった。1925年に結婚する際に名前をヤン・スメテルリンと改める。1934年に英国の市民権を得る。第二次世界大戦の勃発後は米国での活動が多くなる一方、第二次世界大戦後はオーストラリアやニュージーランドまで楽旅に出ています。ロンドンにて亡くなります。スメテルリンは経歴からも演奏そのものからも、ゴドフスキの流儀の継承者であり、楽譜から詩情を羽ばたかせる名手だった。スメテルリンの録音は数年前にショパンがまとまってCDで発売されたが、スメテルリンの真価はむしろこのCDでの自在で豪快なリストのピアノ・ソナタに良く表れているでしょう。
MC-1068
ジーナ・バッカウアー/サル・プレイエルでのリサイタル1963年
ハイドン:ピアノ・ソナタ第34番ホ短調Hob.XVI-34(ランドン版第53番)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53
ラヴェル:夜のガスパール
バルトーク:組曲Op.14Sz62
ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲Op.35第1巻
ラモー:メヌエット
ムソルグスキー:「展覧会の絵」〜キエフの大門
モンポー:庭園の若い娘たち
ジーナ・バッカウアー(P)

録音:1963年11月6日フランスパリライヴ(モノラル)
ジーナ・バッカウアーが1963年11月6日、パリのサル・プレイエルで行ったリサイタルのライヴ録音。ジーナ・バッカウアーはアテネの生まれのユダヤ系ギリシャ人。ジーナは本名のルイーザの愛称。彼女の祖父は、バイエルン王家からギリシャ王国初代国王としてアテネに移ったオソン1世(=オットー)の随行者の一人で、さらに遡るとオーストリアの出だという。アテネ音楽院でメキメキと実力を付けた彼女を、かのアルフレード・コルトーが認めてパリのエコール・ノルマルに招いた。バッカウアーは1929年にパリでデビュー、大成功を収めた。なお彼女がラフマニノフにも学んだという話があるが、これは定かではないという。1930年代以降、バッカウアーは人気ピアニストとして国際的に活躍。Meloclassicの他の多くのCDのピアニストとは異なり、バッカウアーはかなり多くの録音を残しており、とりわけ1950年代の米国のMercury録音は良く知られています。このCDではちょうど50歳のバッカウアーの極めて充実した演奏が楽しめる。バッカウアーのピアノには独特の華があり、ピアノの貴婦人とか女王といった趣がある。ムソルグスキーの「展覧会の絵」のキエフの大門を豪快に弾いた(観客の熱狂的な喝采も収録されている)と思えば、ラヴェルの「夜のガスパール」での緻密な音楽、モンポーの「庭園の若い娘たち」での繊細で柔らかい愉悦まで、芸の幅の広いピアニストだった。

MC-2000
グリュミオー&ハスキル(ストラスブール・リサイタル1956)
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
(K454、 K376、 K304、 K526)
アルテュール・グリュミオー(Vn)
クララ・ハスキル(P)

録音:1956年6月19日、ストラスブール(ライヴ)
MC-2001
クリスチャン・フェラス(フランクフルト放送録音
(1)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番BWV.1003
(2)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番BWV.1005
(3)タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ「悪魔のトリル」Op.10-1
(4)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ K.526
クリスチャン・フェラス(Vn)
(3)(4)ピエール・バルビゼ(P)

録音:(1)(3)1956年2月29日、(2)1960年2月3日、(3)1957年4月12日、
MC-2002
シェリング(フランクフルト放送録音)
(1)シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番
(2)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ K526
(3)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
(4)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ.第3番
ヘンリク・シェリング(Vn)
(1)ヴォルフガング・ルドルフ(P)
(2)(3)ハインツ・シュレーター(P)
(4)ギュンター・ルートヴィヒ(P)

録音:(1)1955年5月17日、(2)(3)1957年4月15日、(4)1959年5月19日
MC-2003
メニューイン(アスコーナ・リサイタル1952)
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ「悪魔のトリル」
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番
サン=サーンス:ハバネラ
 序奏とロンド・カプリツィオーソ
ユーディ・メニューイン(Vn)
マルセル・ガゼル(P)

録音:1952年8月25日アスコーナ(ライヴ)
MC-2004
ティボール・ヴァルガ(フランクフルト放送録音)
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、
(2)ベートーヴェン:ロマンス第2番
(3)バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ.
ティボール・ヴァルガ(Vn)
(1)(2)ヴィンフリート・ツィリヒ(指)
ヘッセンRSO

(1)1949年10月19日、(2)1950年1月30日、(3)1951年6月13日
MC-2005
ギラ・ブスタボ
(1)パガニーニ(ヴィルヘルミ編):ヴァイオリン協奏曲第1番
(2)サン=サーンス:序奏とカプリチョーソ
(3)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ギラ・ブスタボ(Vn)
(1)(2)ロベルト・ヘーガー(指)ミュンヘン放送O
(3)オトマール・ヌッシオ(指)スイス・イタリア語放送O

録音:(1)(2)1959年1月28日、(3)1963年2月12日
MC-2006
ローラ・ボベスコ(シュトゥットガルト放送録音)
(1)サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番
(2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番K.219
ローラ・ボベスコ(Vn)
ハンス・ミュラー=クライ(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:(1)1961年1月4日、(2)1962年5月20日
MC-2007
ソロヴィエフ&カッチェン
(1)バッハ:シャコンヌ(無伴奏パルティータ第2番より)
(2)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタK.304
(3)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
ミリアム・ソロヴィエフ(Vn)
(2)(3)ジュリアス・カッチェン(P)

録音:1963年1月13日パリ、スタジオ107
MC-2008
エリック・フリードマン/パリ・シャンゼリゼ劇場録音
(1)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番*
(2)ラロ:スペイン交響曲+
エリック・フリードマン(Vn)
ジョルジュ・プレートル(指)
(1)フランス国立O、(2)パリ音楽院O

録音:(1)1964年1月13日、(2)1964年3月1日
MC-2009
イーゴリ・ベズロドニー/東ベルリン放送録音
(1)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番.ニ長調 K218
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
イーゴリ・ベズロドニー(Vn)
(1)クルト・マズア(指)、
(2)ジェルジ・レヘル(指)、
ベルリンRSO

録音:(1)1960年1月16日、(2)1963年1月12日
MC-2010
ジークフリート・ボリス(ベルリン放送録音)
(1)ドヴォルザーク:ソナチネOp.100、3つのロマンティックな小品 Op.75(パウル・クレツキ編)
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調「春」
(3)シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調D.574
ジークフリート・ボリス(Vn)
ミヒャエル・ラウハイゼン(P)

録音:(1)1943年2月4日、(2)1944年4月13日、(3)1944年5月20日
MC-2011
アンリ・メルケル(フランス放送録音)
(1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
(2)バッハ:ガヴォットとロンド(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 BWV1006より)
(3)パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調
アンリ・メルケル(Vn)
(1)ジャン・フルネ(指)
 トゥールーズ・シンフォニー・コンサート協会O
(3)マニュエル・ロサンタン(指)パリRSO

録音:(1)(2)1953年12月10日、(3)1958年12月15日
MC-2012
レオニード・コーガン(ボルドー・ライヴ1964)
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ.ホ長調.HWV370
ブラームス:スケルツォ(F.A.E.ソナタより)
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番BWV.1005
ファリャ(コハニスキ編):スペイン民謡組曲
ラヴェル:ツィガーヌ
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕暮れ
サラサーテ:サパテアード
レオニード・コーガン(Vn)
ナウム・ワルテル(P)

録音:1964年5月25日フランス放送グランド・シアター,ボルドー(ライヴ)
MC-2013
ジャニーヌ・アンドラード(フランス放送録音)
(1)フランク:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調
(2)フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調Op.13
(3)シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)第3番D.408
ジャニーヌ・アンドラード(Vn)
(1)(2)ニコール・ロレ・ド・キャステル(P)
(3)タッソ・ヤノプーロ(P)

録音:(1)1958年12月2日、(2)1960年4月11日、(3)1960年9月20日
MC-2014
オークレール(フランス放送録音)
(1)ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ.ト長調
(2)バルトーク:ラプソディ第1番
(3)テレマン:組曲.ト長調
(4)ストラヴィンスキー:デュオ・コンチェルタンテ
(5)シューベルト:幻想曲.ハ長調 D934
ミシェル・オークレール(Vn)
(1)ジャクリーヌ・ボノー(P)
(2)ジャン・クロード・アンブロジーニ(P)
(3)-(5)ジュヌヴィエーヴ・ジョワ(P)

録音:(1)1958年11月25日、(2)1960年9月23日、(3)-(5)1967年4月10日
MC-2015
ドゥニーズ・ソリアノ(フランス放送録音)
(1)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調 K526
(2)サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番
(3)アーン:ヴァイオリン・ソナタ.ハ長調
(4)ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ.ト長調
ドゥニーズ・ソリアノ(Vn)
ジャンヌ=マリー・ダルレ(P)

録音:(1)1958年9月20日、(2)1958年12月29日、(3)1959年2月28日、(4)1960年1月8日
MC-2016
フランスのヴァイオリニストたち
(1)ラヴェル:ツィガーヌ
(2)パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
(3)ラロ:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調.Op12
(4)ルクレール(クライスラー編):タンブーラン、
モーツァルト:ロンド(ヴァイオリン・ソナタ変ロ長調K.378より)、
サン=サーンス:ハバネラ
(5)パガニーニ:ロッシーニ「タンクレディ」のアリア「こんなに胸さわぎが」による序奏と変奏曲
(1)ジャンヌ・ゴーティエ(Vn)
ハンス・ロスバウト(指)フランクフルト帝国放送O/録音:1937年6月22日
(2)ルネ・ベネデッティ(Vn)、
ウジェーヌ・ビゴー(指)コンセール・ラムルーO/録音:1941年9月29日
(3)ルネ・シェメー(Vn)、ニコール・ロレ(P)
録音:1947年11月7日
(4)ジャック・ティボー(Vn)、マリヌス・フリプス(P)/1953年4月30日
(5)ミゲル・カンデラ(Vn)、シモーヌ・グア(P)/録音:1955年1月8日
MC-2017
エーリヒ・レーン
(1)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
(2)ベートーヴェン:ロマンス第2番
(3)ヴィヴァルディ:3つのヴァイオリンのための協奏曲RV551
(4)シューベルト:ヴァイオリンと弦楽のためのロンドD.438
(5)ベートーヴェン:ロンド.ト長調 WoO41
エーリヒ・レーン(Vn)
(1)(2)ハンス・シュタインコップフ(指)大ベルリン放送O、
(3)ルドルフ・シュルツ(Vn)、ゲオルク・ニーシュテット(Vn)、
(3)(5)ミヒャエル・ラウハイゼン(P)
(4)ベルリン・フィル室内楽協会

録音:(1)1942年4月9日、(2)1942年4月13日、(3)1942年11月10日、(4)1943年1月29日、(5)1944年
MC-2018
伝説のドイツのヴァイオリニストたち1938-1944
(1)パガニーニ(クライスラー編):カプリス第13番
(2)バッハ:シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番BWV1004より)、サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン、..マッテゾン:アリア
(3)サンマルティーニ:愛の歌、コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ第12番「ラ・フォリア」、
(4)タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ.ロ短調
(5)ヴェラチーニ:ラルゴ、パガニーニ:華麗なるロンド、サラサーテ:ナバラのホタ Op.22
(6)R.シュトラウス:朝
(7)ファリャ(コハニスキ編):ホタ
(1)ジョコンダ・デ・ヴィート(Vn)、グスタフ・ベック(P)/録音:1938年2月6日

(2)ルッジェーロ・リッチ(Vn)、ワルデマール・フォン・ヴルテー(P)/録音:1938年11月11日(3)(4)リリア・ダルボーレ(Vn)、

(3)ハインリヒ・グラーフ・ヴェスデーレン(P)/録音:1942年2月13日
(4)ハンス・プリーグニッツ(P)/録音:1944年
(5)ティボル・フォン・ビストリツキー(Vn)、エルハール・ミシェル(P)/録音:1942年11月27日
(6)(7)諏訪根自子(Vn)、ミヒャエル・ラウハイゼン(P)、
(6)田中路子(S)
録音:(6)1943年、(7)1944年
MC-2019
ウォルフガング・シュナイダーハン
(1)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K219
(2)ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調
(1)ウォルフガング・シュナイダーハン(Vn)、
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)ベルリン・ドイツ歌劇場O/録音:1943年4月7日
(2)ボスコフスキー(Vn)、ハンス・ヴァイスバッハ(指)ウィーンSO/録音:1944年4月7日
MC-2020
ブロニスラフ・ギンペル
(1)グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲
(2)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
(3)ゴルトマルク:ヴァイオリン協奏曲第1 番イ短調 Op.28
ブロニスラフ・ギンペル(Vn)
(1)ハンス・ミュラー=クレイ(指)南ドイツRSO
(2)ゲオルク・ショルティ(指)南ドイツRSO
(3)アンリ・ペンシス(指)アンリ・ペンシスO

録音:(1)1956 年10 月2 日シュトゥットガルト、(2)1957年9 月12 日シュトゥットガルト、(3)1951 年12 月27日ルクセンブルグ
ブロニスラフ(ブロニスワフ)・ギンペル(1911-79)は当時のガリツィア・ロドメリア王国(オーストリア=ハンガリー帝国の支配下にあった)の首都レンベルク(現ウクライナのリヴィウ)に生まれたヴァイオリニスト。ピアニストのヤコブ・ギンペル(1906-89)は兄。14 歳でゴルトマルクのヴァイオリン協奏曲を演奏するほどの神童振りで名を馳せた。第二次世界大戦を避けて米国に移住。戦後に国際的な活動を再開、録音も少なくない。メンデルスゾーンの協奏曲では若き日のゲオルク・ショルティが指揮を執っている。
MC-2021
ジャニーヌ・アンドラード
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7 番Op.30-2
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3 番Op.12-3
(3)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第40 番K.454
(4)ルーセル:ヴァイオリン・ソナタ第2 番 Op.28
ジャニーヌ・アンドラード(Vn)
(1)ジェルメーヌ・ルルー(P)
(2)(3)ハンス・アルトマン(P)
(4)ニコル・ロレ・ド・カステル(P)

録音:(1)1957 年2 月16 日ハンブルク、(2)(3)1960 年6 月24 日エトリンゲン、(4)1955 年3 月17 日パリ
アンドラード(1918-97)は、フランス、ブザンソン生まれのヴァイオリニスト。第二次世界大戦後に広く活躍したが、50 代で病気引退してしまい録音があまり多くは残されておらず、これらの録音は貴重である。
MC-2022
(CD+CD-ROM)
ジョルジュ・エネスコ
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 Op.30-1
(2)ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 Op.20
(3)ラヴェル:ハープ,フルート,クラリネットと弦楽四重奏のための導入とアレグロ
+インタビュー(20 種CD-ROM)
ジョルジュ・エネスコ(Vn)
(1)ジョルジュ・ド・ロスネ(P)
(2)(3)ジョルジュ・アレ(Vn)、
ガストン・マルケジーニ(Vc)、アンリ・モロー(Cb)、ガストン・クリュネル(Fl)、ユリス・ドレクリューズ(Cl)、フェルナン・ウーブラドゥ(Fg)、ジャン・ドヴミ(Hrn)、ピエール・ジャメ(Hp)

録音:(1)1948年6月17日パリ、(2)(3)1951年3月1日パリ
偉大なヴァイオリニスト、ジョルジュ・エネスコ(ジョルジェ・エネスク 1881-1955)のたいへん貴重な録音。独奏のベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第 6 番はもちろん、パリの名手たちとの七重奏曲やラヴェルの導入とアレグロでもエネスコならではの魅惑的な音が聞いて取れる。2 枚目は CD-ROM で、1952 年のエネスコのインタビュー計5 時間30 分がMP3 で収録されている。こちらはPC かMP3 対応のプレイヤーで再生できます。
MC-2023(2CD)
ローラ・ボベスコVol.2
(1)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ
(第 28 番 ホ短調 K.304/第 24 番 ハ長調 K.296/第 40番 変ロ長調 K.454/第42 番 イ長調 K.526)
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ (第3 番 変ホ長調 Op.12-3/第7 番 ハ短調 Op.30-2/第9 番 イ長調 Op.47 「クロイツェル」)
ローラ・ボベスコ(Vn)
ジャック・ジャンティ(P)

録音:(1)1958 年7 月4 日ルートヴィヒスブルク 、(2)1958 年7 月6 日、ルートヴィヒスブルク
日本でも人気の高いルーマニア出身でベルギーを拠点に活躍したヴァイオリニスト、ローラ・ボベスコの、1958 年7 月、ルートヴィヒスブルクでのモーツァルトとベートーヴェンのリサイタルを収録。
MC-2024
ドヴィ・エルリー
タルティーニ:牧歌 イ長調 B.A16,Op.1-13
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1 番 ト短調 BWV1001
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7 番 ハ短調 Op.30-2
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲
ドヴィ・エルリー(Vn)
モーリス・ビュロー(P)

録音:1952 年12 月15 日パリ
ドヴィ・エルリー(1928-2012)はフランス、パリ生まれのヴァイオリニスト。1955 年にロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門で優勝し、人気、実力とも高かったが、録音が少なく、早くから幻のヴァイオリニスト状態だった。このCD には24 歳の時のリサイタルが収録されている。
MC-2025(2CD)
ポール・マカノヴィツキー
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第 7 番 ハ短調 Op.30-2、第
10 番 ト長調 Op.96
(2)シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1 番 イ短調 Op.105
(3)ストラヴィンスキー:ヴァイオリンとピアノのための協奏二重奏曲
(4)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1 番 ト長調 Op.78
(5)シェーンベルク:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 Op.47
(6)モーツァルト:アルバネーゼの「泉のほとりで」による変奏曲K.360
(7)ストラヴィンスキー:黄金のリンゴをもった王女たちの踊り
(8)モンドンヴィル:ヴァイオリン・ソナタ ハ長調
ポール・マカノヴィツキー(Vn)
(1)-(6)ノエル・リー(P)
(7)(8)ジャージー・ヴァイタス(P)

録音:(1)-(3)1961 年6 月23 日エトリンゲン 、(4)-(6)1963 年3 月29 日ブルッフザール 、(7)(8)1940 年代末米国
ポール・マカノヴィツキー(1920-98)は、スウェーデン、ストックホルム生まれのロシア系のヴァイオリニスト。まだ十歳にもならない 1929 年にパリでデビュー、神童と騒がれた。1942 年に米国の軍務に志願。戦後はそのまま米国を拠点に活躍した。ジュリアード音楽院などで教職にも就いた。録音は非常に少なく、CD もごく僅かだったので、この2 枚組は待望のもの。
MC-2026(2CD)
ワンダ・ルッザート
(1)シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調Op.121
(3)グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調Op.45
(4)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100
(5)シューベルト:ヴァイオリン・ソナティーネト短調D408
(6)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.12-2
(7)フバイ:ロマンティックなソナタ.ニ長調Op.22
(8)R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ.変ホ長調Op.18
ワンダ・ルッザート(Vn)
ハンス・プリーグニツ(P)

録音:(2)1955年2月5日
(3)(4)1955年11月9日
(5)(6)1956年10月15日
(7)1960年2月10日
(8)1960年2月11日
(2)-(6)シュトゥットガルト近郊ウンターテュルクハイム
(7)(8)シュトゥットガルト
(1)-(8)南ドイツ放送による放送用スタジオ録音
meloclassicの秘蔵音源の中でも特にお宝度が高いもの。ワンダ・ルッザート(1919-2002)は北イタリア、スイスとの国境に近いヴァレーゼの生まれ。少女の時から天才ヴァイオリニストと騒がれた。1932年、ウィーンで伝説的なヴァイオリン・コンクールが催され、第1位にジョコンダ・デ・ヴィート、第2位にリカルド・オドノポソフ、第3位にジークフリート・ボリスなどが入る中、僅か13歳のルッザートが12歳のジネット・ヌヴー(二人は同年の5ヶ月違い)と共に第4位を獲得して大いに話題となった。この時の審査員の一人が偉大なヴァイオリニスト、イェネー・フバイで、ルッザートは晩年のフバイの弟子になった。第二次世界大戦が終わるとルッザートは欧米で幅広く活躍し、1964年には来日もしているほど。しかし彼女はまだ50代の頃に早々に引退してしまった。残念なことに彼女はレコード用の商業録音を一つも残していない。ルッザートは生前から完全に幻のヴァイオリニストになってしまった。したがってこのCDに収録された録音はどれも極めて重要である。ルッザートのヴァイオリンは、インテリジェンスな品の良さ(彼女はミラノの裕福な一族の出)とフバイ仕込の深い音楽性が見事に融合したもので、非常に魅力的だ。ベートーヴェンやブラームスのソナタも通を唸らせる素晴らしい演奏だが、なんといっても師匠フバイのロマンティックなソナタが「こんな名曲があったのか!」と思わせるほどの絶品。ハンス・プリーグニツの伴奏も特筆すべき腕前。
MC-2027
ティボール・ヴァルガ
(1)ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ.ニ長調HWV371
(2)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ.ト短調
(3)ディートリヒ,シューマン,ブラーム:F.A.E.ソナタ―第2楽章間奏曲(シューマン),第3楽章スケルツォ(ブラームス)
(4)クライスラー:タルティーニ様式によるコレッリの主題による変奏曲
(5)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調Op.12-1
(6)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
ティボール・ヴァルガ(Vn)

録音:(1)(2)ハインツ・シュレーター(P)/録音:1949年9月22日
(3)(4)フーベルト・ギーゼン(P)/録音:1959年2月16日
(1)-(4)シュトゥットガルト南ドイツ放送による放送用スタジオ録音
(5)(6)ベルンハルト・エーベルト(P)/1960年3月18日ハンブルク北ドイツ放送による放送用スタジオ録音
ティボール・ヴァルガ(1921-2003)は、ハンガリーのジェール(ブダペストとウィーンの中間辺りの都市)に生まれたヴァイオリニスト。10歳でメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を弾くというたいへんな神童で、イェネー・フバイの招きでブダペストのフランツ・リスト音楽院に入学。第二次世界大戦後は西側に移り、国際的に活躍してたいへんな人気を博した。しかしその後は徐々に指揮者、教育者に比重を置くようになり、21世紀まで生き長らえたわりには録音はあまり多く残していない。それでも1990年代に1960、1970年代の録音がまとまってCDになった時はかなりの評判になった。このCDの中ではドビュッシーのヴァイオリン・ソナタがクールな近代美の奥に激しく燃え上がる熱を感じさせる名演。
MC-2028
ジョルジュ・エネスコ
(1)バッハ:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調BWV.1015
 ヴァイオリン・ソナタ.ハ短調BWV.1017
(2)シューベルト:八重奏曲ヘ長調D803
ジョルジュ・エネスコ(Vn)
(1)セリニ・シャイエ=リシェ(P)
(2)ユリス・ドレクリューズ(Cl))
フェルナン・ウーブラドゥ(Fg)
ジャン・ドヴェミ(Hrn)
ジョルジュ・エネスコ(Vn)
ジョルジュ・アレス(Vn)
ガストン・マルケジーニ(Vc)
アンリ・モロー(Cb)

録音:(1)1951年1月4日パリ、(2)1951年3月1日 フランス・ラジオ・テレビ放送による放送用スタジオ録音
20世紀前半の偉大なヴァイオリニスト、ジョルジュ・エネスコ(1881-1955)の69歳の時の録音。エネスコがバッハを演奏した録音はそれだけで貴重だ。バッハを敬愛したエネスコならではの格調高くかつ訴えかけの強い演奏。後半のシューベルトの八重奏曲は、MC-2022に収録されていたベートーヴェンの七重奏曲と同じ日の演奏。1948年から1978年までパリ音楽院の教授を務めた名クラリネット奏者、ユリス・ドレクリューズ(1907-1995)、指揮者としても高名なバソニスト、フェルナン・ウーブラドゥ(1903-1986)、伝説的ホルン奏者ジャン・ドヴェミ(1898-1969)など、共演者がたいへんに豪華。
MC-2029
グィラ・ブスターボ
(1)サン=サーンス:ハバネラホ長調Op.83
(2)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調
Op.26
(3)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
(4)クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
グィラ・ブスターボ(Vn)
(1)ヴェルナー・シュミット=ベルッケ(指)ミュンヘン放送O/1959年1月19日ミュンヘンバイエルン放送による放送用スタジオ録音
(2)トーマス・ウンガー(指)NDRハノーファー放送O/1964年5月29日ハノーファー北ドイツ放送によるライヴ録音
(3)ジャン・フルネ(指)スイス・イタリア語放送O/1965年5月19日ルガーノスイス・ラジオ・テレヴィジョンによるライヴ録音
(4)ハンス・アルトマン(P)/1958年12月6日ミュンヘンバイエルン放送による
放送用スタジオ録音
グィラ・ブスターボ(1919-2002)は、米国、ウィスコンシン州のマニトワックに生まれ。音楽一家だったため僅か2歳でヴァイオリンを習い始め、すぐ天才少女として名を馳せ、15歳になる頃にはニューヨークでも人気を博す。やがてヨーロッパに進出すると、シベリウスからは自身の協奏曲の演奏を誉められ、ヴォルフ=フェラーリからはヴァイオリン協奏曲を献呈された。また大指揮者たちと頻繁に共演しており、たとえば1943年5月にヴィレム・メンゲルベルク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団との共演で演奏したベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のライヴ録音は有名。しかしナチの時代にドイツを中心としたヨーロッパで活躍したたため、第二次世界大戦後、ナチへの協力の嫌疑で米軍に捕らえられてしまい、疑いが晴れても祖国での演奏の場からは締め出されてしまった。そのため戦後もヨーロッパで活動し、1964年から1970年はインスブルック音楽院で教職に就いた。過酷な人生から不安定になり早期に第一線を退いた。このCDには、1959、1964、1965年のドイツとスイスの放送録音を収録。ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番はブスターボの得意中の得意曲で、メンゲルベルクやフルトヴェングラーの指揮で演奏している。シベリウスのヴァイオリン協奏曲は前述の通り作曲者のお墨付きの腕前で、しかも伴奏指揮がジャン・フルネというのが貴重。※シベリウスの第1楽章に録音時のものと思われる目立つ雑音があります。
MC-2030
ミリアム・ソロヴィエフ
(1)フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調Op.13
(2)プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調Op.94a
(3)タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ.ト短調B.g10「棄てられたディドーネ」
(4)ブロッホ:ヘブライ組曲
(5)ラヴェル:ハバネラ形式の小品ト短調
(6)バルトーク(セーケイ編):6つのルーマニア民謡
ミリアム・ソロヴィエフ(Vn)
ヤン・ナテルマン(P)

録音:(1)(2)1961年2月28日ハノーファー北ドイツ放送による放送用スタジオ録音
(4)-(6)1960年1月18日ハノーファー北ドイツ放送による放送用スタジオ録音
ミリアム・ソロヴィエフ(1921-2004)は米国、サンフランシスコ生まれのヴァイオリニスト。名前の通りロシア系。名ヴァイオリン教師ルイス・パーシンガーの元で学び、十代で成功を収める。第二次世界大戦後に本格的にヨーロッパに進出するも、1950年代にはパリで教職に就き、演奏活動を縮小してしまう。商業録音はほとんど無いに等しく、かろうじてリムスキー=コルサコフ「シェエラザード」(マリオ・ロッシ指揮、Vanguard録音)のヴァイオリン独奏があるくらいだ。このCDに収録されているのは1960、1961年の北ドイツ放送の録音。ソロヴィエフはやや線の細い気品ある美音の持ち主で、また弱音の使い方が巧く、聞いていてうっとりするような魅力に満ちている。モノラルながらいずれも録音も悪くない。
MC-2031(2CD)
ピーナ・カルミレッリ
(1)フランク:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調
(2)シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲ハ長調D934
(3)シューベルト:ロンドロ短調D895
(4)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30-3
(5)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78
(6)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第27番(第35番)ト長調K.379
(7)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調K.454
(8)ピッツェッティ:3つの歌
ピーナ・カルミレッリ(Vn)
(1)(2)フリードリヒ・ヴィルヘルム・シュヌア(P)/録音:1966年1月10日ハノーファー
(3)(4)ローター・ブロダック(P)/録音:1967年1月20日ハノーファー
(5)ローター・ブロダック(P)/録音:1967年4月7日エッティンゲン
(6)マリア・ベルクマン(P)/録音:1968年10月28日バーデン=バーデン
(7)(8)ローター・ブロダック(P)/録音:1969年3月3日ハノーファー
(1)-(4)(7)(8)北ドイツ放送による放送用スタジオ録音
(5)南ドイツ放送によるライブ録音
(6)南ドイツ放送による放送用スタジオ録音
※1968年と1969年の録音はステレオ録音
ピーナ・カルミレッリ(1914-1993)は1970年代から1980年代にかけてのイ・ムジチのトップだったことで有名で、また夫のアルトゥーロ・ボヌッチと共に創設したボッケリーニ五重奏団でも知られている。しかし単独のヴァイオリニストとしてカルミレッリは意外なくらい録音も少ない。このCDには1960年代後半のドイツの放送録音が収録されており、ことに彼女の弾く独墺のヴァイオリン・ソナタが多数聞けるのが嬉しい。端整かつ流麗という二つの要素を備えたカルミレッリのヴァイオリンの魅力が堪能できる。
MC-2032
ポール・マカノヴィツキ
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.12-2
(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
(3)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第24番ハ長調K.296
(4)フランク:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調
ポール・マカノヴィツキ(Vn)
ノエル・リー(P)

録音:(1)(2)1961年5月3日ハンブルク
(3)(4)1963年2月13日ハンブルク
(1)-(4)北ドイツ放送による放送用スタジオ録音
ポール・マカノヴィツキ(1920-1998)は、スウェーデンのストックホルムにロシア人の両親の下生まれた。名教師として知られるイヴァン・ガラミアンに学び、十代でヨーロッパ各地で人気を博し、1937年にニューヨークで米国デビュー。ヴァイオリニストとして順調に成長していたが、第二次世界大戦では米軍に志願、戦闘機が撃墜されかろうじて脱出、ルーマニアで捕虜生活を送るという波乱を経験している。戦後は米国に移住し活動を再開。今日ではマカノウィツキは名ヴァイオリン教師としての方が知られているだろう。ジュリアード音楽院などから多数の教え子を世に送り出している。meloclassicでは既にMC-2025の2CDが話題になっていた。マカノヴィツキはレコード用商業録音も少なくないが、マイナーレーベルへの録音よりもこの1961、1963年の北ドイツ放送の録音の方が遥かに真の実力を発揮している。ことにフォーレのソナタは知情のバランスが実に見事。作曲家としても知られるノエル・リー(1924−2013)の伴奏も一流。
MC-2033(2CD)
マックス・ロスタル
(1)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78
(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100
(3)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調Op.30-2
(4)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調Op.30-1
(5)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調Op.12-3
(6)モーツァルト:アダージョホ長調K.261,ロンドハ長調K.373
(7)パガニーニ:24の奇想曲〜20番ニ長調
(8)バッハ:ヴァイオリン・ソナタ.ホ短調BWV.1023
(9)ビーバー:無伴奏ヴァイオリンのためのパッサカリアト短調
マックス・ロスタル(Vn)

(1)マリア・ベルクマン(P)/1956年2月4日バーデン=バーデン南ドイツ放送による放送用スタジオ録音
(2)(3)ハインツ・シュレーター(P)/1961年3月10日ハノーファー北ドイツ放送による放送用スタジオ録音
(4)ハインツ・シュレーター(P)/録音:1961年2月3日ベルン
(5)イルゼ・フォン・アルペンハイム(P)/録音:1965年6月3日ベルン(ステレオ)
(6)(7)オイゲン・フーバー(P)/録音:1958年1月11日ベルン
(4)-(7)ベルン放送による放送用スタジオ録音
(8)(9)ローター・ブロッダック(P)/1958年7月10日エッティンゲン南ドイツ
放送によるライヴ録音
マックス・ロスタル(1905-1991)は、オーストリア=ハンガリー帝国のテシェン(現在のポーランドのチェシン)生まれのヴァイオリニスト。ウィーンでアルノルト・ロゼ、ベルリンでカール・フレッシュに学ぶ。ユダヤ系だったためナチの台頭を嫌い1934年に英国に移住。戦後はヴァイオリニストとして活躍しながら、ケルンやベルンで長く教職に就き、名教師としても知られた。今日では亡くなった年から始まったマックス・ロスタル国際コンクール(ヴァイオリンとヴィオラ)にその名を残している。ロスタルはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの研究でも知られており、このCDで聞ける3曲は彼のベートーヴェンへの愛の実証でもある。いずれもキリリとした明快な演奏で、しかも熱が入っている。物凄い集中力が感じられるバッハとビーバーも聞きものだ。
MC-2034(2CD)
エリック・フリードマン/フランスでのライヴ録音集1965-1968年
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
(2)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
(3)ヴィターリ:シャコンヌト短調
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタト短調L148
ベートーヴェン:ロマンスヘ長調Op.50
カステルヌオーヴォ=テデスコ:海のささやき
パガニーニ:無窮動Op.11
ワックスマン:カルメン・ファンタジー
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番BWV1001〜フーガ
エリック・フリードマン(Vn)
(1)ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)ORTFPO
(2)セルジュ・ボド(指)ORTFPO
(3)ジョセフ・シーガー(P)

録音:(1)1965年9月12日フランス,ブザンソン・ライヴ
(2)1966年2月25日フランス,パリ・ライヴ
(3)1968年3月5日フランス,パリ・ライヴ
エリック・フリードマン(1939―2004)は米国、ニュージャージー州ニューアーク生まれのヴァイオリニスト。6歳でジュリアード音楽院に入学するという神童で、ナタン・ミルシテインとヤッシャ・ハイフェッツから個人レッスンを受けていた。特にハイフェッツはフリードマンを可愛がり、1961年のバッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲の録音で彼を第2ヴァイオリンに取り立てています。1966年のチャイコフスキー国際コンクールで第6位に入賞。国際的に大活躍をしていたが、脂が乗り切るというところの1986年、テキサス州のハイウェイで自動車事故で腕を負傷、演奏活動を断念して教職に転進した。この2CDには1960年代半ば、彼の20代後半の録音が集められています。高度に安定した技巧と自身に満ちた演奏は実に快い。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲では若き日のヴォルフガング・サヴァリッシュが伴奏指揮を受け持っています。

MC-2035
ヨハンナ・マルツィ/スイスでの放送録音集1947-1969年
(1)バルトーク:ルーマニア民族舞踊曲集Sz56,BB68
スーク:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品Op.17
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ガードニー:ロンド・カプリッチョーソ
ディニク(ハイフェッツ編):ホラ・スタッカート
(2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218〜第3楽章(ピアノ伴奏)
ヨハンナ・マルツィ(Vn)
(1)ドリス・ロシオ(P)
(3)ルドヴィート・ライテル(指)ベロミュンスター放送O
※(2)のピアニストは不明

録音:(1)1947年3月17日スイス,ジュネーヴ放送用スタジオ録音
(2)1947年10月1日スイス,ジュネーヴジュネーヴ国際音楽コンクールでのライヴ
(3)1969年10月19日スイス,チューリヒ放送用スタジオ録音、(モノラル)
マルツィのブルッフがついに聞ける。20世紀後半の女性ヴァイオリニストの中でも特に人気が高いヨハンナ・マルツィ(1924-1979)。ルーマニア最西部のティミショアラに生まれ。10歳でブダペストに移り、高名なイェネ・フバイに学んだ。マルツィは1950年代半ばまで活発に演奏活動をし、録音も多数残されたのだが、その後活動を著しく縮小し、1979年に亡くなる前に既に伝説的存在になっていた。このCDの目玉は1969年10月にチューリヒで放送用に演奏されたブルッフの協奏曲第1番。マルツィの演奏するブルッフの録音はこれが初めてでしょう。45歳の誕生日の一週間前のマルツィは、まだまだ現役で活躍できる腕前だ。1947年の録音は古めかしいものの、マイクが楽器に近く生々しさが感じられます。マルツィの演奏として初めてでるガードニーのロンド・カプリッチョーソやディニクのホラ・スタッカートも含め、いずれも20代のマルツィの勢いが存分に楽しめる演奏だ。

MC-2036
ローラ・ボベスコ/放送録音集
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
(2)バッハ:ヴァイオリン協奏曲イ短調BWV1041
(3)ヴィターリ(ゲンティ編):シャコンヌ(管弦楽伴奏版)
ローラ・ボベスコ(Vn)
ハンス・ミュラー=クライ(指)シュトゥットガルト南ドイツRSO
録音:(1)1960年6月10日、(2)(3)1957年7月5日
西ドイツ,シュトゥットガルト放送用スタジオ録音(モノラル)
ローラ・ボベスコ(1921-2003)は、ルーマニア生まれで後半生をベルギーを拠点とし活躍したヴァイオリニスト。彼女の奏でるヴァイオリンには貴婦人のような優雅さが漂、熱狂的なマニアがいます。1980年に初来日するとその素晴らしさが大きな話題となり、如としてボベスコ・ブームが巻き起こった。このCDにはシュトゥットガルトでの放送用音からベートーヴェンとバッハの協奏曲とヴィターリが収録されています。ことにベートーェンが素晴らしい。ボベスコの優美なヴァイオリンの調べは伸びやかに聞く者を包み福感を覚えさせる。モノラルながら録音も良い。meloclassicのすべてのCDに言えるこだが、モノラル音源にステレオ・プレゼンスを付け加えるような余計な加工をすることな、録音本来の音をそのままCDにしているのもありがたい。バッハとヴィターリも秀演。
MC-2037
オッシ・レナルディ/カーネギー・ホールでのライヴ録音集
(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
(2)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
(3)エルンスト:ヴァイオリン協奏曲嬰ヘ短調Op.23
オッシ・レナルディ(Vn)
(1)(2)レオン・バージン(指)ナショナル・オーケストラル・アソシエイション
(3)エルノ・ラペー(指)ラジオ・シティSO

録音:(1)1939年1月23日、(2)1945年4月15日以上,カーネギー・ホール,ニューヨーク・ライヴ
(3)1941年9月28日シティ・ラジオ・ミュージック・ホール・ライヴ
オッシ・レナルディ(1920-1953)はウィーン生まれのヴァイオリニスト。本名はオスカー・ライスだが、それをイタリア風に崩した芸名を用いた(したがって米国のラジオ放送でもイタリア語風にオッシ・レナルディと発音している)。音楽的環境のない家庭だったにもかかわらず、幸運にもヴァイオリンのレッスンを受けるや、瞬く間に才能を発揮し、9歳でムジークフェラインザールで初舞台を踏む。ナチの台頭から米国に移住し、第二次世界大戦中から戦後へと人気を博した。さらなる飛躍が期待されたのだが、1953年12月3日、交通事故で悲劇的な死を迎えた。33歳という若さだった。このためレナルディの録音はとても少なく、ことに協奏曲はDECCA録音のブラームスしかなかった。今回、meloclassicがチャイコフスキー、ブラームス、エルンストの3曲の協奏曲の音源を発掘、レナルディの実像に一歩近付くことができるようになった。卓越した技術にウィーン生まれならではの甘い美しさがバランスよく融合した演奏はとても魅力的で、改めて早世が惜しまれます。音質は芳しくないものの、いずれも貴重。ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト(1814-1865)はパガニーニの後継者と讃えられた19世紀半ばのヴァイオリニスト。
MC-2038
歴史的なフランスのヴァイオリニストたち
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
(2)バッハ:ヴァイオリン協奏曲ホ長調BWV1042
(3)ショーソン:詩曲Op.25
(1)ジャニーヌ・アンドラード(Vn)
(1)フランツ・コンヴィチュニー(指)ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
(2)(3)ジャンヌ・ゴーティエ(Vn)
(2)ハンス・ロスバウト(指)バーデン=バーデン南西ドイツ放送O
(3)ハンス・ロスバウト(指)フランクフルト国営放送O

録音:(1)1959年11月8日西ドイツ,シュトゥットガルト・ライヴ
(2)1951年1月28日西ドイツ,バーデン=バーデン放送用スタジオ録音
(3)1937年6月22日ドイツ,フランクフルト・ライヴ
フランスの3人のヴァイオリニストの貴重な録音を収録。ジャニーヌ・アンドラード(1918-1997)はフランス、ブザンソン生まれのヴァイオリニスト。1歳下のジネット・ヌヴーとパリ音楽院の同級生で、二人は音楽院で同じ1位を得た。第二次世界大戦後に国際的に演奏活動を広げ、1954年秋には来日もしています。丹精に弾き込むヴァイオリニストで派手さはないが味わい深い。1972年に深刻な卒中に倒れ、亡くなるまで療養生活を送った。1950、60年代に活躍したわりには録音は少ない。ドイツの巨匠フランツ・コンヴィチュニーが手兵ライプツィヒ・ゲヴァントハウスOを指揮して伴奏したこのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、アンドラードの数少ない録音の中でも特に重要なものだ。ジャンヌ・ゴーティエ(1898-1974)はパリ近郊アニエール生まれのヴァイオリニスト。天才少女として名を馳せ、パリ音楽院で学んだ後、両大戦間に高い人気を得た。しかし1939年にオーストラリアへの楽旅の途中で第二次世界大戦に巻き込まれ帰国できず、オーストラリアに5年以上も留まり、1945年にようやく帰国すると両親も兄弟も亡くなっていたという悲劇に遭う。残された録音は非常に少なく、バッハもショーソンも貴重なもの。
MC-2039(2CD)
ベルリン・フィルの伝説的コンサートマスターたち
(1)シュポア:ヴァイオリン協奏曲第9番ニ短調Op.55
(2)スーク:ウン・ポコ・トリステOp.17-3、
 ブルレスカOp.17-4
クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ=カプリーチェOp.6
サン=サーンス:ハバネラOp.83
ブロッホ:ニーグン第2番
(3)サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番
(4)グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲
(5)ラロ:スペイン交響曲
(6)プニャーニ:ラルゴ・エスプレッシーヴォ
 ドビュッシー(ハルトマン編):亜麻色の髪の乙女
ヴィエニャフスキ:伝説Op.17
(7)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタト短調L148
(1)(2)フーゴ・コルベルク(Vn)
(1)カール・シューリヒト(指)南ドイツRSO、
(2)フーベルト・ギーゼン(P)
(3)-(7)ミシェル・シュヴァルベ(Vn)
(3)ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)北ドイツRSO
(4)マリオ・ロッシ(指)ケルンWDR響
(5)ルドルフ・ミヒ(指)ザールラントRSO
(6)クルト・ヘルリンガー(P)、
(7)ヴァルター・カンパー(P)

録音:(1)1958年4月11日シュトゥットガルト放送用スタジオ録音、(2)1956年12月6日シュトゥットガルト,ウンターテュルクハイム、(3)1965年10月20日,ハノーファー・ライヴ、(4)1962年2月19日,ケルン放送用スタジオ録音、(5)1964年3月23日,ザールブリュッケン放送用スタジオ録音、(6)1952年10月11日,ケルン放送用スタジオ録音、(7)1959年12月10日放送用スタジオ録音
ベルリン・フィルでコンサートマスターを務めた二人のヴァイオリニストの録音を収録。フーゴ・コルベルク(1898-1979)は、ポーランドのワルシャワ生まれのヴァイオリニスト。7歳でスペイン国王アルフォンソ13世の前で演奏。ドイツ国籍を得た後、1934年にシモン・ゴルトベルクの後任としてベルリンPOのコンサートマスターに就任、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの指揮の下で活躍した。しかし当時の妻がユダヤ人だったことから1939年に米国に移り、ピッツバーグSO、クリーブランドO、メトロポリタン歌劇場、ニューヨークシティ・オペラ、シカゴリリック劇場のコンサートマスターを歴任。1958年、ヘルベルト・フォン・カラヤン時代になったベルリンPOのコンサートマスターに復帰し、定年まで勤め上げた。コルベルクの独奏の録音はほとんど無いに等しかったところに、カール・シューリヒトとの共演が世に出るとは嬉しい。ミシェル・シュヴァルベ(1919-2012)は、カラヤン全盛期のベルリンPOのコンサートマスターとして名高い。彼もポーランド(ラドム)の生まれだが、1932年にパリに学びに移り、名前もフランス語風になっています。ユダヤ系だったため第二次世界大戦中はスイスに逃れ、スイス・ロマンドOのコンサートマスターを務める。1957年にベルリンPOのコンサートマスターに就任、1986年までの長きに渡って務め上げた。経歴のわりにフランス音楽の録音が少ないシュヴァルベだが、洗練された美しさの際立つラロ、ハンス・シュミット=イッセルシュテットと共演のサン=サーンス、ドビュッシーと彼の本領発揮の演奏が聞け、さらにグラズノフの協奏曲、祖国の偉大なヴィエニャフスキなど、とても盛りだくさんだ。
MC-2040(2CD)
ヨーゼフ・シゲティ/フランスでのリサイタル1956-1958
(1)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ変ロ長調K.378
 ヴァイオリン・ソナタホ短調K.304
 ヴァイオリン・ソナタト長調K.379
(2)ジェイムズ・ファセットとのインタビュー
(3)ハワード・ネルソンとのインタビュー
(4)シューベルト:ヴァイオリン・ソナタニ長調D384
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.78
ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタホ長調
ストラヴィンスキー:協奏二重奏曲
ウェーベルン:4つの小品Op7
ヨーゼフ・シゲティ(Vn)

(1)ミェチスワフ・ホルショフスキ(P)
録音:1956年7月17日フランス,プラド・ライヴ録音
(2)録音:1954年12月26日ニューヨーク
(3)ハワード・ネルソンとのインタビュー録音:k1955年11月11日ケンブリッジ
(4)ナウム・スルスニ(P)
録音:1958年4月27日フランス,アニエール・シュル・オワーズ・ライヴ
大ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・シゲティ(1892―1973)の2種のライヴ録音を収録。1956年のプラドでの演奏会の会場はサン・ピエール教会で、夏のプラド音楽祭での演奏会と思われます。モーツァルトのヴァイオリン・ソナタが3曲、しかも伴奏はミェチスワフ・ホルショフスキ。まさにシゲティらしい味わいの気迫の篭った演奏。拍手は収録されていないが楽章間では聴衆の物音が聞こえ、またK.304の前にシゲティが調弦する様子も収録されています。1958年のアニエール・シュル・オワーズ(パリから北へ40Kmほど)の有名なロワイモヨン修道院でのライヴ録音は、シューベルトとブラームスというドイツ・ロマン派のヴァイオリン・ソナタに加え、後半はヒンデミット、ストラヴィンスキー、ウェーベルンという意欲的な曲目。シゲティはこれらの商業録音を残しているが、ライヴ録音というのが貴重。日本ではシゲティというとついバッハ、ベートーヴェン、ブラームスの印象が強いだろうが、彼はモダニストの顔もあり、それを実感できます。シューベルトの後に拍手が収められています。放送アナウンスメントに加え、シゲティの長めのインタビューが2種収録されています。日本人にとって嬉しいことに、シゲティはどちらのインタビューでも1953年3月の来日に言及しており、特に1955年のインタビューでは日本での活動について詳しく述べています。
MC-2041(2CD)
ロマン・トーテンバーグ/ドイツでのヴァイオリン・リサイタル1958―1970
(1)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV.1001
(2)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV.1003
(3)シューベルト:ヴァイオリン・ソナタイ長調D574
シマノフスキ:アレトゥーザの泉Op.30
(4)ファリャ(コハンスキ編):スペイン民謡組曲
(5)ドヴォルザーク:ヴァイオリン・ソナティーナト長調Op.100
(6)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタト短調
バルトーク(セーケイ編):ルーマニア民俗舞曲
(7)ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ第1番ニ長調Op.4
ロマン・トーテンバーグ(Vn)

(1)録音:1958年3月5日ハンブルク放送用スタジオ録音
(2)1963年2月23日シュトゥットガルト放送用スタジオ録音
(3)コンラート・リヒター(P)
録音:1970年1月26日ハンブルク放送用スタジオ録音(ステレオ)
(4)リヒャルト・ベックマン(P)
録音:1958年3月5日ハンブルク放送用スタジオ録音
(5)ノラ・クレンク(P)
録音:1964年1月8日シュトゥットガルト放送用スタジオ録音
(6)コンラート・リヒター(P)
録音:1968年5月31日エットリンゲン・ライヴ録音
(7)マリア・ベルクマン(P)
録音:1963年2月22日バーデン=バーデン放送用スタジオ録音
伝説的な名ヴァイオリニスト、ロマン・トーテンバーグ(1911-2012)の貴重な録音集。ロマン・トーテンバーグはポーランド中部のウッチ生まれのヴァイオリニスト。モスクワとワルシャワで育ち、ベルリンで高名なカール・フレッシュにヴァイオリンを学んだ。1938年に米国に移住、市民権を得て亡くなるまで70年以上を過ごした。彼は欧州でも米国でも同時代の作曲家の作品を積極的に紹介したことで知られます。また米国ではヴァイオリン教師としても高名だった。不思議なことにトーテンバーグは、商業録音を残しているにもかかわらず、長く録音が顧みられることがなく、フレッシュ門下の極めて優秀なヴァイオリニストにもかかわらず幻のヴァイオリニストになってしまっていた。トーテンバーグの素晴らしさは1958年のバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番の一つだけでもはっきり理解できます。音そのものに気が漲っており、しかも演奏に崩しがなく、圧倒的に立派なバッハが鳴り響く。一方シューベルトでは洒落た柔らかい歌いまわしが魅力的。若い頃に共演したことのあるシマノフスキでは、透明かつ温かみのある音色でじっくり聞かせる。ブラームスの第3番はロマン色の重みを脱ぎ捨てた近代感覚の演奏で新鮮な印象を与えます。これらの録音を聞けば、なぜこれほどの立派なヴァイオリニストが長年録音で聞けずにいたのか不思議に思わざるを得ないでしょう。ちなみにトーテンバーグの愛用のストラディヴァリウス(6億円の価値があるという)は1980年に盗難に遭い、彼の死後2015年になって発見されて遺族の元に戻り、ニュースで広く報道された。1970年のシューベルトとシマノフスキはステレオ録音。
MC-2042(2CD)
クリスティアン・フェラス/ドイツでの楽旅1954-1961

(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

(2)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

(3)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

(4)プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
クリスティアン・フェラス(Vn)

(1)ハンス・ミュラー=クライ(指)南ドイツRSO/録音:1954年3月22日シュトゥットガルト放送用スタジオ録音
(2)ハンス・ミュラー=クライ(指)南ドイツRSO/録音:1957年3月28日シュトゥットガルト放送用スタジオ録音
(3)ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)NDRSO/録音:1959年2月9日ハンブルク・ライヴ録音
(4)ディーン・ディクソン(指)ヘッセンRSO/録音:1961年3月10日フランクフルト・アム・マイン放送用スタジオ録音
クリスティアン・フェラス(1933-1982)の20代の頃のヴァイオリン協奏曲が4曲。いずれも若きフェラスならではの瑞々しい美音と勢いのある弾きっぷりが堪能できます。カール・ベームやヘルベルト・フォン・カラヤンといった大御所からも重用されたフェラスたが、シュトゥットガルトの名匠ミュラー=クライとの相性がとても良い。1954年のベートーヴェンでも1957年でのチャイコフスキーでもフェラスは気持ちよく伸び伸びと演奏して本領を発揮しています。ことにチャイコフスキーの第3楽章ではフェラスの自由自在なヴァイオリンをミュラー=クライが絶妙に受け止めスリリングにまとめています。一方1959年のハンブルクでのブラームスは、ハンブルクの巨匠シュミット=イッセルシュテットの指揮する端正なオーケストラに乗ってフェラスもじっくりとスケールの大きな演奏を繰り広げています。第2楽章でのフェラスの美音は絶品だ。フェラスはプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番は商業録音を残していないでしょう。このフランクフルトでの演奏は海賊CDで1度出たことがあるだけで、フェラス・マニアにはお宝的録音です。パリ時代のプロコフィエフのモダニズムを鮮やかに引き立てつつ、フェラスの瑞々しい音色が作品に潤いを与えています。
MC-2043(2CD)
クリスティアン・フェラス/ハンブルクでのリサイタル1951-1964
(1)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
フランク:ヴァイオリン・ソナタイ長調
クライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノ,ウィーン奇想曲
(2)フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調Op.13
(3)ミヨー:屋根の上の牛
ディニク(ハイフェッツ編):ホラ・スタッカート
クライスラー:ボッケリーニの様式によるアレグレット
シャミナード(クライスラー編):スペインのセレナーデ
(4)クライスラー:美しいロスマリン,愛の喜び
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチョーソ
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ変ロ長調K.454
(5)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタイ長調K.305/293d
サン=サーンス:ハバネラOp.83
ラヴェル:ツィガーヌ
サラサーテ:アンダルシアのロマンスOp22-1
ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ第1番ニ長調Op.4
クリスティアン・フェラス(Vn)、
ピエール・バルビゼ(P)

(1)録音:1951年11月26日ハンブルク放送用スタジオ録音
(2)1953年11月6日ハンブルク放送用スタジオ録音
(3)1952年11月23日ハンブルク放送用スタジオ録音
(4)1955年3月16日ハンブルク放送用スタジオ録音
(5)1964年10月26日ハンブルク放送用スタジオ録音
クリスティアン・フェラス(1933―1982)が10代末から30代初頭にかけてハンブルクで放送のために録音したヴァイオリン演奏集。いずれも伴奏はピエール・バルビゼ(1922―1990)。1950年代の彼らの演奏は、フェラスの青年らしい溌溂とした生命力と向こう見ずなまでの自信を11歳年上のバルビゼがしっかり支えた名演ばかり、特に1951年、フェラスがまだ18歳のドビュッシーとフランクではフェラスの若く優秀だからこそ可能な飛び切りの新鮮さに聞き惚れるほかない。フェラスが弾いたモーツァルトのヴァイオリン・ソナタは商業録音ではなかったかもしれない。美音を自在に繰り広げるフェラスはもちろんのこと、ピアノの比重が高いだけにバルビゼが一流のモーツァルト弾きであったこともよく分かる。1964年になるとフェラスの成熟が顕著で、落ち着いた風格が増しています。もっともラヴェルのツィガーヌではバルビゼともども最後に猛烈な追い込みをしているが。ドイツの放送局でも録音の優秀さには定評あるNDRの録音だけにいずれもモノラルながら年代としては上々の音質を保っています。
MC-2044
ピーナ・カルミレッリ/協奏曲録音1963-1967

(1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
(2)プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ピーナ・カルミレッリ(Vn)

(1)エーリヒ・シュミット(指)ベロミュンスター放送O
録音:1963年1月27日チューリヒ放送用スタジオ録音
(2)エルネスト・ブール(指)バーデン=バーデン南西ドイツRSO
録音:1967年1月17―18日バーデン=バーデン放送用スタジオ録音(ステレオ)
イ・ムジチのトップだったことで知られるピーナ・カルミレッリ(1914-1993)のブラームスとプロコフィエフの協奏曲。2016年にMeloclasscが発売した2枚組CD(MC-2031)が、イ・ムジチのカルミレッリとは異なる彼女の素晴らしい魅力を明らかにしてヴァイオリン・マニアの話題になった。今回のCDでは彼女の協奏曲を聞くことができます。ブラームスでは細めながらニュアンス豊かなヴァイオリンが魅力的。そしてまさかのカルミレッリの弾くプロコフィエフの第1番。何と柔らかく温かいプロコフィエフだろうか。近現代音楽を得意にしたエルネスト・ブールの色彩豊かな伴奏も見事。しかもプロコフィエフはステレオ録音というのが嬉しい。
MC-2045
ミリアム・ソロヴィエフ/フランスでのヴァイオリン・リサイタル1959-1966
(1)シューベルト:幻想曲ハ長調D.934
(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.27-3「バラード」
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタイ長調RV31
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ変ロ長調K.454
ミリアム・ソロヴィエフ(Vn)

(1)ジュリアス・カッチェン(P)
録音:1959年9月27日フランス,アニエール・シュール=オワーズ・ライヴ録音
(2)クリスティアン・イヴァルディ(P)
録音:1966年10月20日パリ・ライヴ録音
Meloclassicは過去2回ミリアム・ソロヴィエフ(1921-2004)のCDを発売し(MC-2007,MC-2030)、生前から忘れ去られてしまったこの名ヴァイオリニストを改めて世に知らしめた。ミリアム・ソロヴィエフはサンフランシスコ生まれのヴァイオリニスト。ニューヨークでルイス・パーシンガーに学び、さらにベルギーでカール・フレッシュにも学んでいます。順調に思えた彼女の人生だったが、1939年暮れ、妻と不仲になった彼女の父親が彼女を含めた家族を銃撃した末自殺、彼女の母と妹が死亡するという悲惨な事件に襲われた。それでも彼女は立ち直り、第二次世界大戦後は活動拠点を欧州に移し、ウィーン・フィルやベルリン・フィルなどの演奏会にも出演。だが1970年代に入ると早々に第一線を退き後進の育成に取り組んだ。ソロヴィエフのヴァイオリンは気品ある美音が魅力的で、歌い回しも洒落ています。シューベルトの幻想曲ではしばしば共演したジュリアス・カッチェンがピアノ。1966年のパリでの演奏会は彼女の本領がよく表れており、溌溂としたモーツァルト、ズバッとしたボーイングが清々しいヴィヴァルディ(有名な終楽章が素晴らしい)、抑えた情感で美しさが映えるブラームス、そして気合の入ったイザイと、どれも見事。
MC-2046
リリア・ダルボーレ/ドイツでのヴァイオリン・リサイタル1939-195
(1)シューベルト:ヴァイオリン・ソナタニ長調D384
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタニ長調Op.5-1
(2)シベリウス:ヴァイオリン・ソナティーナホ長調Op.80
マデトーヤ:ヴァイオリン・ソナティーナOp.19
パルムグレンロマンス
(3)タルティーニ:アダージョ
タルティーニ(ギーゼン編):コレッリの主題による7つの変奏曲
(4)ヴィヴァルディ(レスピーギ編):ヴァイオリン・ソナタニ長調RV10
パガニーニ:無窮動
フィオッコ:アレグロト長調
パラディス:シシリエンヌ
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
リリア・ダルボーレ(Vn)、
フーベルト・ギーゼン(P)

(1)録音:1955年3月26日シュトゥットガルト放送用スタジオ録音
(2)録音:1953年11月20日シュトゥットガルト放送用スタジオ録音
(3)録音:1951年4月10日シュトゥットガルト放送用スタジオ録音
(4)録音:1939年4月1日シュトゥットガルト放送用スタジオ録音
リリア・ダルボーレ(1911-1988)の貴重な録音集。リリア・ダルボーレ(リリアはエミーリアの愛称)はイタリア、ナポリの北に位置するサンタ・マリーア・カープア・ヴェーテの生まれ。ローマとペーザロで学んだ後、1929年から1932年までカール・フレッシュに学ぶ。以降彼女は祖国イタリアとドイツを中心に活動。第二次世界大戦直後が彼女が最も活発に演奏活動をした時期で、若き日のセルジウ・チェリビダッケとウィーン、ベルリン、ローマで共演した。また1959年にはローマ三重奏団を結成、室内楽でも高い評価を得た。彼女はローマのサンタ・チェチーリア音楽院で長く教職を務め、1982年にはイタリア政府から勲章を授与されています。ダルボーレのヴァイオリンはいかにもフレッシュ門下生らしい華美を戒めて作品の内側に踏み込もうとするもの。その美質はたとえばシベリウスと彼の弟子であるマデトーヤの二つのソナティーナやのようなしみじみした作品で顕著です。一方で1939年の若い頃の録音では難曲パガニーニの無窮動を鮮やかに弾き切っています。名伴奏者として知られるフーベルト・ギーゼンの伴奏も見事。
MC-2047
伝説のヴァイオリニストたち/演奏会ライヴ録音
(1)パガニーニ(ヴィルヘルミ編):ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.6
(2)サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
ラヴェル:ツィガーヌ
(3)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219
(1)グィラ・ブスターボ(Vn)
オトマール・ヌッショ(指)ORTF室内O
録音:1966年5月19日パリ・ライヴ
(2)ラヴェル:ツィガーヌ
ミシェル・オークレール(Vn)
ハインツ・レーグナー(指)ライプツィヒRSO
録音:1960年1月31日ライプツィヒ・ライヴ
(3)ローラ・ボベスコ(Vn)
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)NDRSO
録音:1965年5月2日ハンブルク・ライヴ
伝説的女性ヴァイオリニスト3人のライヴ録音を収録。いずれもお宝録音です。このCDで一番注目すべきはミシェル・オークレール(1924-2005)。パリ生まれのオークレールのズバッとした気っ風のいいボーイングと妖しいまでに艶やかな音色の絡み合った音楽にはカリスマがあり、ことに日本では今でも根強い人気がある。彼女が弾いたサン=サーンスとラヴェルは、どちらの曲も録音は初めてではないだろうか。この1960年のライプツィヒでのライヴ録音は音がやや遠めなものの2曲とも素晴らしい演奏。導入とロンド・カプリチオーソは自信に漲り溢れた快演。しばしば技巧的にバリバリ弾かれるツィガーヌも彼女の手にかかるとクラクラするような香り高さに包まれます。指揮者は31歳になったばかりのハインツ・レークナーです。やはり日本で根強い人気があるローラ・ボベスコ(1921―2003)はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番を得意にして録音も数種残しているが、ここではモーツァルトで高い評価を得たハンブルクの巨匠シュミット=イッセルシュテットとの共演というのが嬉しい。ボベスコの優雅で気品のあるヴァイオリンと、シュミット=イッセルシュテットの指揮する折り目正しく格調高いオーケストラがピタリと合い、この上ない調和が生まれています。ブスターボ(1919-2002)は米国、ウィスコンシン州のマニトワックに生まれ。天才ヴァイオリン少女と注目を浴び、ニューヨークでも成功、欧州ではヴィレム・メンゲルベルクをはじめとする大指揮者たちと共演、さらにヴォルフ=フェラーリからはヴァイオリン協奏曲を献呈された。しかし第二次世界大戦後はナチへの協力の嫌疑で米国で活動できなくなり、欧州で活動を続けたものの、比較的早期に第一線を退いた。パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番はブスターボの十八番で、Meloclasscからは1959年ミュンヘンでの録音がCDになっていた(MC-2029)。この1966年パリでのライヴ録音も絶好調、彼女の可憐で繊細な魅力が楽しめる。
MC-2048(2CD)
クリスティアン・フェラス/ドイツでのヴァイオリン・リサイタル1953-1965年

(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24
シューマン:ヴィオリン・ソナタ第2番ニ短調Op.121
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調Op.25
(2)ラヴェル:ツィガーヌ
(3)シューベルト:ピアノ・ソナタ第3番ト短調D408Op.137
(4)バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番Sz76
(5)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調Op.23
(6)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番ト短調Op.96
クリスティアン・フェラス(Vn)
ピエール・バルビゼ(P)

(1)録音:1959年9月25日西ドイツエッティンゲンライヴ(モノラル)
(2)録音:1953年11月12日西ドイツシュトゥットガルト放送スタジオ(モノラル)
(3)録音:1954年5月5日西ドイツケルン放送スタジオ(モノラル)
(4)録音:1959年10月2日西ドイツハンブルク放送スタジオ(モノラル)
(5)録音:1960年4月31日西ドイツフランクフルト放送スタジオ(モノラル)
(6)録音:1965年3月19日西ドイツケルン放送スタジオ(モノラル)
MELOCLASSICご贔屓のクリスティアン・フェラス(1933-1982)のドイツでのヴァイオリン・ソナタを中心に収録。ピアノはもちろんピエール・バルビゼ(1922-1990)ベートーヴェンの3曲、シューマン、エネスコの3曲はいずれも商業録音も残したが、ここではよりのびのびしているように思われます。シューベルトとバルトークは商業録音はなかったのではないか。いずれにおいてもフェラスの自由で魅惑的なヴァイオリンを、バルビゼの懐深い伴奏がしっかり受け止めている名演だ。
MC-2049(2CD)
クリスティアン・フェラス/ヨーロッパでの楽旅1961-1974年


(1)ラロ:スペイン交響曲ニ短調Op.21(第3楽章省略)

(2)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64

(3)ショーソン:詩曲

(4)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218

(5)バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番〜ガヴォット・アン・ロンドー

(6)ロベール・ド・フラニ:ダヌビアナ

(7)ラヴェル:ツィガーヌ

(8)シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲Op.36
クリスティアン・フェラス(Vn)

(1)ルイ・ド・フロマン(指)RTLO(ルクセンブルクRSO)
録音:1961年3月22日ベルギールクセンブルク放送スタジオ(モノラル)
(2)ボゴ・レスコヴィチ(指)WDRSO放送スタジオ録音
録音:1964年4月29日西ドイツケルン放送スタジオ(モノラル)
(3)ジャン・クロード・アルトマン(指)ORTFリリックO
録音:1969年5月9日フランスパリ放送スタジオ(ステレオ)
(4)ヘルムート・ミュラー=ブリュール(指)ケルン室内O
(5)録音:1968年8月3日フランスマントンライヴ(モノラル)
(6)ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指)ORTF国立O
録音:1964年9月9日フランスブザンソンライヴ(モノラル)
(7)ジャン・クロード・アルトマン(指)ORTFリリックO
録音:1969年5月16日フランスパリ放送スタジオ(ステレオ)
(8)ミルティアデス・カリディス(指)ORFSO
録音:1974年オーストリアグラーツライヴ(モノラル)
クリスティアン・フェラスの協奏曲を中心とした録音を集めています。1960年代からフェラスが第一線を退く直前の1974年まで。目玉はシェーンベルクのヴァイオリン協奏曲だろう、フェラスは商業録音を残していないし、ライヴ録音でも初めてではないだろうか。ロベール・ド・フラニはリヨンの作家、政治家であるロベール・プロトン・ド・ラ・シャペル(1894―1982)の芸名。ダヌビアナは「ドナウ風の」といった意味あいの言葉で、曲中何度かワルツが用いられています。世界初演でのライヴ録音。ルクセンブルクでのラロのスペイン交響曲はフランスの名匠でルクセンブルクRSOを長く率いたルイ・ド・フロマンの指揮と相まって濃厚な味わいを広げています。一方ケルンでのメンデルスゾーンは端正な味わいの演奏。ショーソンの詩曲とラヴェルのツィガーヌはステレオ。
MC-2050(2CD)
伝説的なソヴィエト連邦のヴァイオリニストたちヨーロッパでの楽旅1961-1974年


(1)ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番嬰ヘ短調Op.14
(2)プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調Op.63
(3)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
ハチャトゥリアン:詩曲
ハチャトゥリアン(ハイフェッツ編):アイシャの踊り,剣の舞(「ガイーヌ」から)
(4)ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタホ長調Op.1-15HWV373
(5)カバレフスキー:ヴァイオリン協奏曲ハ長調Op.48
(6)パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調Op.7
(1)ボリス・ゴリトシテイン(Vn)
ズデネク・マーツァル(指)NDRハノーファー放送O
録音:1975年6月6日西ドイツハノーファーライヴ(ステレオ)
(2)ボリス・ゴリトシテイン(Vn)
ユーリ・アーロノヴィチ(指)NDR響
録音:1976年10月8日西ドイツハノーファーライヴ(ステレオ)
(3)ボリス・ゴリトシテイン(Vn)、シシュティ・ヨルト(P)
録音:1977年6月3日西ドイツハノーファー放送スタジオ(ステレオ)
(4イーゴリ・ベズロドニー(Vn)、フセヴォロド・ペトルシャンスキー(P)
録音:1968年6月8日東ドイツライプツィヒライヴ(モノラル)
(5)イーゴリ・ベズロドニー(Vn)
キリル・コンドラシン(指)ベルリンRSO
録音:1950年7月24日東ドイツベルリンライヴ(モノラル)
(6)ユリアン・シトコヴェツキー(Vn)
フランツ・ユング(指)ライプツィヒRSO
録音:1955年12月17日東ドイツライプツィヒ放送スタジオ(モノラル)
ソヴィエト連邦出身のヴァイオリニストの録音を集めています。CD1枚以上を占めるボリス・ゴリトシテイン(ドイツ語読みではゴルトシュタイン、しかし日本では英独語折衷のゴールドシュタインの表記が多い1922-1987)はウクライナのオデッサの生まれ。父親はライプツィヒ生まれのドイツ人。5歳でヴァイオリンを習うとすぐに才能を発揮し、一家はモスクワに移住してボリスに本格的な音楽教育を受けさせる。1933年の全連邦音楽演奏コンクールで特別賞を受賞。そして1935年、伝説的な第1回ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで、第1位ジネット・ヌヴー、第2位ダヴィド・オイストラフ、第3位ヘンリ・テミアンカに次いで第4にに入賞。さらに1937年のウジェーヌ・イザイ・コンクール(後のエリザベート王妃国際音楽コンクール)のヴァイオリン部門でも第4位を受賞。いずれもまだ十代のこと。このまま国際的人気ヴァイオリニストになって当然だったが、ソ連政府は彼の国外出国をほとんど認めず、また録音も僅かで、ソ連に封じ込められてしまい、西側では幻のヴァイオリニストになってしまった。1974年にドイツに亡命、残りの人生は教職が主だった。ここに収録されている録音はいずれもドイツ亡命後のもの。残念ながら既に技術的な衰えが目立つが、ブラームスのニ短調のソナタでの味わい深い演奏は偉大なヴァイオリニストならではのものだ。イーゴリ・ベズロドニー(1930-1997)は、ソ連時代のグルジア(ジョージア)の首都トビリシの生まれ。父はトビリシのオーケストラのリーダーで音楽院の教授、母もヴァイオリン教師。1937年に一家はモスクワに移り、レオニード・コーガンら多くの名ヴァイオリニストを育て上げた名教師アブラム・ヤンポルスキー(レオポルト・アウアーの高弟)に学ぶ。1949年、プラハでのヤン・クベリーク国際コンクールで第1位。1950年、第1回ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールのヴァイオリン部門で第1位。同じ年に初めてフィンランドを訪れ、以降フィンランドでの活動が多くなる(ヘルシンキで亡くなっている)。ヴァイオリニストとして活動する一方で、後年は指揮活動も行う。ソ連を代表するヴァイオリニストとして録音も多く残していたものの、CDになったものは僅かで、しかもCDはLPから採録されたものだったりと、ここ数十年は冷遇されてきた。このCDに聞ける1950年のカバレフスキーのヴァイオリン協奏曲は、前述のバッハ国際コンクールに参加した時期の東ベルリンでの演奏会のライヴ録音。15分強の短い作品だが、ベズロドニーの凛とした美音と卓越した技術、果敢な踏み込みを大いに楽しめる。伴奏指揮がキリル・コンドラシンというのも嬉しい。ユリアン・シトコヴェツキー(1925-1958)は伝説的なソ連のヴァイオリニストだが、今日ではドミトリー・シトコヴェツキーの父として知られているでしょう。ウクライナのキーウ/キエフの生まれ。彼もアブラム・ヤンポルスキーに学んでいます。1952年、第2回ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで第2位。1955年のエリザベート王妃国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で第2位、しかしこれはソ連からの参加者を冷遇した結果だったとも伝えられています。瑞々しくも切れ味の良い音色、高度な技術、そして新鮮な現代的感性と、20世紀後半を代表するヴァイオリニストになるはずだったが、病に倒れ僅か32歳で亡くなった。それでもシトコヴェツキーの素晴らしい演奏は残された録音を通じて人々を魅了し、1970年代には日本で愛好家によるLPが発売され、21世紀に入ると秘蔵音源が何枚もCDになったりしていた。ここでのライプツィヒでのパガニーニは全盛期のシトコヴェツキーの姿を伝える素晴らしい記録です。
MC-2051(2CD)
ミハイル・ヴァイマン東ドイツでの演奏会1951-1963年


(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
(2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219
(3)バッハ:ヴァイオリン協奏曲ホ長調BWV1042
(4)マチャヴァリアニ:ヴァイオリン協奏曲
(5)プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調Op.80
バルトーク(Szekely編):ルーマニア民俗舞曲
ヴィヴァルディ:前奏曲ハ短調
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV1001
ミハイル・ヴァイマン(Vn)

(1)ロルフ・クライネルト(指)ベルリンRSO
録音:1957年5月20日東ドイツベルリン放送スタジオ(モノラル)
(2)ヘルマン・アーベントロート(指)ベルリンRSO
録音:1955年5月15日東ドイツベルリンライヴ(モノラル)
(3)カール・エリアスベルク(指)ライプツィヒRSO
録音:1950年7月29日東ドイツライプツィヒライヴ(モノラル)
(4)フランツ・コンヴィチュニー(指)ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
録音:1951年11月27日東ドイツライプツィヒライヴ(モノラル)
(5)マリア・カランダショヴァ(P)
録音:1963年10月30日東ドイツベルリンライヴ(モノラル)
ミハイル・ヴァイマン(1926-1977)はソ連時代のウクライナ、ムィコラーイウ州ノヴィイ・ブーフの生まれ。父親は町の吹奏楽団の指揮者だった。1933年にオデッサに移住し、ミハイル少年はヴァイオリンを学び始める。順調に腕前を上げるが、第二次世界大戦の勃発で音楽院ごとウズベキスタンのタシュケントに疎開。戦後、モスクワで名教師アブラム・ヤンポルスキーの前で試演して認められ、音楽院ごとレニングラードに移る。1949年、プラハでのヤン・クベリーク国際コンクールで第4位。1950年、第1回ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールのヴァイオリン部門で第2位。1951年、エリザベート王妃国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で第2位(第1位はレオニード・コーガン)。1950、60年代にヴァイマンは東欧圏で精力的に演奏活動を行い、並行して指導者としても多くの優秀な弟子を輩出した。1977年、心臓発作で51歳で亡くなった。長命すれば西側での活動も広がったろう。2005年にMelodiyaからまとまった量の録音がCDになっていた。この2CDには1950年代を中心とした東ドイツでの放送録音を収録。チャイコフスキーの協奏曲はヴァイマンが絶好調で、軽快で歯切れ良い第3楽章もロシア的哀愁が漂う第2楽章も絶品だ。モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番は、ヴァイマンの洗練された美音と粋な歌いまわしを、大指揮者ヘルマン・アーベントロートが大きく支えた素晴らしい名演。グルジア/ジョージアの作曲家、アレクシ・マチャヴァリアニ(1913―1995)のヴァイオリン協奏曲は、ヴァイマンはモスクワで商業録音もしており得意曲だったのかもしれない。伴奏がフランツ・コンヴィチュニー指揮のゲヴァントハウスOというのも凄い。

MC-3000
エンリコ・マイナルディ
(1)ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番ハ長調Op.102-1
(2)ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op38
(3)バッハ(グリュッツマッハー編):チェロ・ソナタ第2番.ニ長調 BWV1028
エンリコ・マイナルディ(Vc)
カルロ・ゼッキ(P)

録音:(1)1956年3月17日、(2)(3)1956年4月3日
MC-3001
ガスパール・カサド
(1)ベートーヴェン:魔笛の主題による7つの変奏曲
(2)J.S.バッハ(ジロティ編):アダージョ BWV564
(3)カサド:緑の悪魔の踊り
(4)グラナドス(カサド編):アンダルーサ
(5)モーツァルト(カサド編):「窓辺においで」(歌劇「ドンジョヴァンニ」より)
(6)シューマン(カサド編):夕べの歌
(7)ブラームス:ピアノ三重奏曲ハ長調Op.87
(8)モーツァルト:ピアノ三重奏曲ト長調K.564〜第2、3楽章
ガスパール・カサド(Vc)
(1)-(6)ヴィリー・ハメル(P)
(7)(8)マックス・ストルブ(Vn)、
アドリアン・アッシュバッハー(P)

録音:1940年(1)11月12日、(2)(3)11月8日、(4)-(6)12月19日、(7)(8)1944年4月5日
MC-3002
ルートヴィヒ・ヘルシャー
(1)ドヴォルザーク:ロンド.ト短調Op.94
(2)ヴァレンティーニ:チェロとピアノのための組曲
(3)バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番より「クーラント」「サラバンド」、無伴奏チェロ組曲第6番より「サラバンド」
(5)グリーグ:チェロ・ソナタ.イ短調Op36
(6)ショパン:チェロ・ソナタ.ト短調Op65〜第1、3楽章
ルートヴィヒ・ヘルシャー(Vc)
(1)(2)フェルディナント・ライトナー(P)
(5)(6)ミヒャエル・ラウハイゼン(P)

(1)(2)1943年4月17日、(3)1944年10月30日、(4)(5)1944年11月24日
MC-3003
ピエール・フルニエ
(1)ブラームス:チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99
(2)バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV.1008
(3)シューマン:幻想小曲集Op.73
(4)バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV.1007
ピエール・フルニエ(Vc)
(1)バベト・レオネ(P)
(3)ヴォルフガング・ルドルフ(P)

録音:(1)(2)1948年9月22日、(3)1957年3月17日、(4)1957年3月27日
MC-3004
ポール・トルトゥリエ
ロカテッリ(ピアッティ編):チェロ・ソナタ.ニ長調
マルタン:チェロとピアノのためのバラード
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99
C.P.E.バッハ:ラルゴ
プロコフィエフ(ピアティゴルスキー編):行進曲Op12
ニン:グラナディナ
サラサーテ(トルトゥリエ編):サパテアードOp23-2
ポール・トルトゥリエ(Vc)
クリスティアーネ・ヴェルジュー(P)

録音:1953年2月26日サル・ガヴォー、パリ(ライヴ)
MC-3005
モーリス・ジャンドロン
(1)ベートーヴェン:魔笛の主題による7つの変奏曲
(2)ショパン:チェロ・ソナタ.ト短調Op65
(3)ブラームス:チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op99
(4)フォーレ:チェロ・ソナタ第2番ト短調Op117
モーリス・ジャンドロン(Vc)
ジャン・フランセ(P)

録音:(1)(2)1955年3月18日、(3)1962年2月13日
MC-3006
モーリス・マレシャル
(1)ドビュッシー:チェロ・ソナタ.ニ短調L.135
(2)タルティーニ:グラーヴェ(チェロ協奏曲ニ長調より)
(3)サンマルティーニ:チェロ・ソナタ.ト長調
(4)ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番ト短調Op5-2
(5)ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op38
モーリス・マレシャル(Vc)
(1)リリー・ビエンヴェヌ(P)
(2)(3)オデット・ピゴールト(P)
(4)(5)セシル・ウーセ(P)

録音:(1)1948年11月7日、(2)(3)1957年4月25日、(4)1958年4月9日、(5)1959月10月13日
MC-3007
アンドレ・レヴィ
(1)R.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調Op6
(2)ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38(3)バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV.1009
アンドレ・レヴィ(Vc)
(1)イナ・マリカ(P)、
(2)ポール・ロヨネ(P)
(1)1960年2月11日、(2)(3)1961年1月5日
MC-3008
アントニオ・ヤニグロ
(1)ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第5番ニ長調Op.102-2
(2)バッハ(ヤニグロ編):アンダンテ(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番BWV.1003より)
(3)ベートーヴェン:魔笛の主題による7つの変奏曲
(4)ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
(5)ドビュッシー:チェロ・ソナタニ短調L.135
アントニオ・ヤニグロ(Vc)
(1)ギュンター・ルートヴィヒ(P)
(2)-(5)アントニオ・ベルトラミ(P)

録音:(1)1958年10月16日、1962年2月28日
MC-3009
ヤーノシュ・シュタルケル
(1)コダーイ:チェロ・ソナタOp.4
(2)ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番ト短調Op.5-2
(3)ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69
(4)バルトーク:ラプソディ第1番Sz.88
ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)
(1)(2)ギュンター・ルートヴィヒ(P)
(3)(4)ジェルジ・シェベック(P)

録音:(1)(2)1959年1月16日、(3)(4)1962年4月10日
MC-3010
ピエール・フルニエVol.2
バッハ:無伴奏チェロ組曲第6 番 ニ長調 BWV1012
ブラームス:チェロ・ソナタ第2 番 ヘ長調 Op.99
レ(ジャンドロン編):ラ・フォリア
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
フォーレ:エレジー Op.24
グラナドス:トナディージャ
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
バッハ:無伴奏チェロ組曲第6 番 ニ長調 BWV1012〜前奏曲
ピエール・フルニエ(Vc)
フランツ・ホレチェク(P)

録音:1957 年3 月9 日、ルートヴィヒスベルク
フランスの偉大なチェリスト、ピエール・フルニエ(1906-1986)の 50 代初頭のリサイタルのライヴ録音。グラナドスが珍しい。
MC-3011
モーリス・ジャンドロンVol.2
(1)ブラームス:ヴァイオリンとチェロのため
の協奏曲 イ短調 Op.102
(2)プロコフィエフ:チェロ協奏曲 ホ短調
Op.58
(3)フォーレ:エレジー Op.24
モーリス・ジャンドロン(Vc)
(1)アルテュール・グリュミオー(Vn)
ハンス・ミュラー=クレイ(指)南ドイツRSO
(2)オットー・マツェラート(指)ヘッセンRSO
(3)シクステン・エールリンク(指)ヘッセンRSO

録音:(1)1956 年1 月17 日シュトゥットガルト 、(2)1956 年2 月23 日フランクフルト 、(3)1962 年10 月26 日フランクフルト
南仏ニース生まれのフランスのチェリスト、モーリス・ジャンドロン(1920-1990)のチェロ協奏曲を集めている。ベルギーの名ヴァイオリニスト、ベルギーのヴァイオリニスト、アルテュール・グリュミオーと共演したブラームスの二重協奏曲が豪華である。
MC-3012
ダニール・シャフラン
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ.イ短調D821
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99
ドビュッシー:チェロ・ソナタ.ニ短調
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ.ニ短調Op.40
グラナドス:スペイン舞曲第5番ホ短調Op.37
ダニール・シャフラン(Vc)
ヴァルター・ボーレ(P)

録音:1959年11月6日カールスルーエ南ドイツ放送によるライヴ録音
ソ連の偉大なチェリスト、ダニール・シャフラン(1923-1997)の素晴らしい録音が登場。シャフランの名前がまだ西側にはよく知られていなかった頃の西ドイツのカールスルーエでの録音。CDにはライヴ録音とあるが拍手や会場からの雑音などは皆無。36歳のシャフランは既に彼一流の練り込んだ演奏が際立っており、加えて若さみずみずしさも残っている。シャフランの得意中の得意曲であるシューベルトのアルペジョーネ・ソナタ、作曲者自身の伴奏でも弾いたショスタコーヴィチのチェロ・ソナタなど、いずれも充実した演奏である。
MC-3013
エンリコ・マイナルディ
(1)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調Op.104
(2)シューマン:チェロ協奏曲イ短調Op.129
(3)ショパン:夜想曲嬰ハ短調
(4)ウェーバー:ソナティーナ.イ長調
エンリコ・マイナルディ(Vc)
(1)アルトゥール・ローター(指)ベルリンRSO/1949年10月11日ベルリンベルリン放送による放送用スタジオ録音
(2)ヘルムート・シュナッケンブルク(指)ブレーメンPO/1949年11月19日ブレーメンブレーメン放送によるライヴ録音
(3)(4)セルジョ・ロレンツィ(P)/1942年12月4日ベルリン国営放送による放送用スタジオ録音
今日でも人気の高い名チェリスト、エンリコ・マイナルディ(1897―1976)の1949年のドイツの放送録音を収録。マイナルディはミラノ生まれのイタリア人チェリストだが、ドイツでたいへん人気が高く、ベルリン音楽大学でチェロの指導をしていたこともあるほど。シューマンの協奏曲はブレーメンでのライヴ録音。非常にロマンティシズム豊かな演奏で、この曲の魅力を十分引き出している。ドヴォルザークのチェロ協奏曲は東ベルリンでの録音。ボーナスとして第二次世界大戦中、1942年のベルリンでの2曲を収録。
MC-3014
ティボール・デ・マヒュラ/ドイツでの放送録音1944−1952年
(1)ボッケリーニ:チェロ協奏曲第9番変ロ長調G482
(2)シューマン:チェロ協奏曲
(3)サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番
(4)チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲
ティボール・デ・マヒュラ(Vc)
(1)ピエール・ライナーズ(指)放送交響楽団
(2)カール・ベーム(指)BPO
(3)ハンス・ロスバウト(指)バーデン=バーデンSWR響
(4)ハンス・ミュラー=クライ(指)南ドイツRSO

録音:(1)1944年4月3日オランダ,ヒルフェルスム放送用スタジオ録音、(2)1945年1月27日ドイツ,ベルリン放送用スタジオ録音
(3)1952年9月21日西ドイツ,バーデン=バーデン、(4)1952年9月27日西ドイツ,シュトゥットガルト放送用スタジオ録音
ティボール・デ・マヒュラ(1912-1982)は、ハンガリーのコロジュヴァール(現在のルーマニアのクルジュ=ナポカ)生まれのチェリスト。当時の欧州の音楽家には珍しく米国に留学し、フィラデルフィアのカーティス音楽院で学んでいる。既にソリストとして高い名声を得ていた1936年、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーのたっての要請でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者に就任。1942年、フルトヴェングラーの指揮によるシューマンのチェロ協奏曲の録音が有名。1947年にアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席チェロ奏者に転じ、1977年まで務めた。彼は独奏チェリストとしても素晴らしい技術と音楽性を備えており、ソリストとしてもっと注目されるべきだ。このCDに収録された4曲では特にハンス・ロスバウトと共演したサン=サーンスがとても冴えた演奏で素晴らしい。カール・ベームの指揮するベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演したシューマンもデ・マヒュラの味が良く出ている。
MC-3015(2CD)
ダニール・シャフラン/ドイツでの楽旅1957-1973
(1)フランク(デルサール編):ソナタイ長調(原曲ヴァイオリン・ソナタイ長調)
プロコフィエフ:チェロ・ソナタハ長調Op.119
ストラヴィンスキー(ピアティゴルスキー編):イタリア組曲
ブリテン:チェロ・ソナタOp.65
(2)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調Op.104
(3)カバレフスキー:チェロ協奏曲第1番ト短調Op.49
ダニール・シャフラン(Vc)

(1)アントン・ギンスブルグ(P)
ロック1973年5月24日ドイツ,シュヴェツィンゲン・ライヴ
(2)カール・フォン・ガラグリ(指)ベルリンRSO
録音:1957年11月10日(東)ベルリン放送用スタジオ録音
(3)ディミトリ・カバレフスキー(指)ベルリンRSO
録音:1963年3月16日(東)ベルリン放送用スタジオ録音
繊細で洗練された美しさと高度な技術で今なお人気の高いソ連の名チェリスト、ダニール・シャフラン(1923―1997)のドイツ目玉はブリテンのチェロ・ソナタ。この作品はブリテンと交流の深いムスティスラフ・ロストロポーヴィチのために書かれ彼が初演したもので、シャフランの演奏した録音は今回初めて世に出るでしょう。シャフランの美学に貫かれたブリテンはこれまた絶品。その他はシャフランの得意とする作品ばかりで、いずれもロシアでの録音もあるが、ドイツの放送局の優秀な録音で聞くシャフランは彼の美質がより明瞭に聞いてとれます。協奏曲2曲は東ベルリンでの放送用録音。シャフランの弾くドヴォルザークのチェロ協奏曲は1978年の録音が出ているが、ここでの30代のシャフランの演奏は颯爽とスマートで気品に満ちています。ハンガリー生まれの指揮者カール・フォン・ガラグリの伴奏とも相性が良く、名盤あまたのドヴォルザークのチェロ協奏曲の中でも傑出した演奏でしょう。カバレフスキーのチェロ協奏曲第1番は作曲者自身の指揮。シャフランとカバレフスキーは1954年にこの曲を録音(最初の録音だった)しており、後にカバレフスキーは協奏曲第2番をシャフランのために書き、彼が初演した。簡易収納紙ケースを使用。
MC-3016
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ/東ベルリンでのリサイタル1964年
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99
ブリテン:チェロ・ソナタハ長調Op.65
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタニ短調Op.40
ポッパー:妖精の踊りニ長調Op.9
バッハ(シロティ編):アダージョトッカータ、アダージョとフーガハ長調BWV564から
ドビュッシー(ロンキーニ編):ミンストレル
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
アレクサンドル・デデュヒン(P)

録音:1964年3月4日東ドイツベルリンライヴ(モノラル)7911
今回のMELOCLASSICの発売の目玉。1964年3月4日、東ベルリンのマルクス=エンゲルス・アウディトリウムでのムスティスラフ・ロストロポーヴィチのリサイタルのライヴ録音。36歳のロストロポーヴィチは極めて充実しており、音そのものが気迫に漲っています。ブラームス、ブリテン、ショスタコーヴィチの各ソナタはもちろん絶品。十八番のポッパーの「妖精の踊り」はロストロポーヴィチにしてもとりわけ熱気に満ちた演奏。録音もモノラルながら明快良好で、ロストロポーヴィチ・ファン、チェロ・ファン、ぜひ聞くべき1枚だ。

MC-4000
ブッシュ四重奏団
ブラームス:弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51-1
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調Op.131
ブッシュQ
【アドルフ・ブッシュ(Vn)、
ブルーノ・シュトラウマン(Vn)、
フーゴー・ゴッテスマン(Va)、
ヘルマン・ブッシュ(Vc)】

録音:1951年1月25日、フランクフルト
MC-4001
シュナイダーハンQ
ハイドン:弦楽四重奏曲ハ長調Op.76-3
ブラームス:弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51-1
シューマン:弦楽四重奏曲イ長調Op.41-3
シュナイダーハンQ
【ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)、
オットー・シュトラッサー(Vn)、
エルンスト・モラヴェク(Va)、
リヒャルト・クロチャク(Vc)】

録音:1944年(1)4月15日、(2)10月4日、(3)10月31日
MC-4002
シュトループSQ
(1)シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調D.956
(2)ゲルハルト・フォン・ヴェスターマン:弦楽四重奏曲Op..8-2
シュトループSQ
【マックス・シュトループ(Vn)、
ヘルマン・フービ(Vn)、
ヘルマン・ヒルシュフェルダー(Va)、
ハンス・ミュンヒ=ホランド(Vc)】
(1)ハンス・シュレーダー(Vc)

録音:(1)1941年4月6日、(2)1943年6月23日
MC-4004
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
(1)シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調D810「死と乙女」
(2)シューベルト:弦楽四重奏曲第8番変ロ長調D112
ウィーン・コンツェルトハウスQ
【アントン・カンパー(Vn)
カール・マリア・ティッツェ(Vn)
エーリヒ・ヴァイスヴィオラ)
フランツ・クヴァルダ(Vc)】

録音:(1)1943年9月16日ウィーンウィーン国営放送によるライヴ録音
(2)1953年2月23日パリフランス・ラジオ・テレビ放送による放送用スタジオ録音
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団といえば1950年代初頭のWestminster社への録音で知られており、中でもシューベルトの弦楽四重奏曲全集は彼らの代表的録音である。このCDに収録されているのはそれとは別の放送録音。ことに「死と乙女」は第二次世界大戦真っ只中の1943年のウィーンでの録音で、Westminster社の録音より前の時代の演奏が聞ける貴重な録音。第8番は全集録音と同時期のパリでの放送録音。いずれもアントン・カンパーの情緒たっぷりのヴァイオリンを中心としたウィーン風の演奏が楽しめる。
MC-4005
カルヴェ四重奏団
(1)ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
(2)ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調
(3)ミヨー:弦楽四重奏曲第12番ハ長調Op.252
(4)サマズイユ:弦楽四重奏のためのカンタービレとカプリッチョ
(5)ジョセフ・カルヴェが語るラヴェルの思い出
カルヴェQ
【ジョセフ・カルヴェ(Vn)
ジャン・アンドレ・シャンペイユ(Vn)
モーリス・ユソン(Va)
マニュエル・アメデ・ルカサン(Vc)】

録音:(1)(2)1946年8月2日シュトゥットガルト南ドイツ放送によるライヴ録音
(3)(4)1948年11月29日パリフランス放送による放送用スタジオ録音
(5)1972年9月21日、パリ
カルヴェ四重奏団は、フランスのヴァイオリニスト、ジョセフ・カルヴェ(1897-1984)が1919年に創設した弦楽四重奏団。1950年代まで活動し、20世紀前半のフランスを代表する名四重奏団だったが、残された録音はさほど多くない。ドビュッシーとラヴェルは1930年代の商業録音が存在するが、このCDに収録されているのは団体として末期の1946年のシュトゥットガルトでの放送録音。ミヨーの弦楽四重奏曲第12番とサマズイユのカンタービレとカプリッチョはいずれも当時の最新作。ボーナスにジョセフ・カルヴェがラヴェルとの出会いを語る短い録音も収録。

MC-5000
エフゲニー・ムラヴィンスキー
(1)モーツァルト:交響曲第33 番変ロ長調K.319
(2)ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1 番イ短調Op.77
(3)チャイコフスキー:幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラードPO
(2)ダヴィド・オイストラフ(Vn)

録音:1956 年5 月25 日東ベルリン
ムラヴィンスキー(1903-88)は手兵レニングラード・フィルを率いて 1956 年に西欧楽旅を挙行、その際に東ベルリンで催された演奏会のライヴ録音。いずれも初出音源とのこと。ドイツの放送局の録音なので鮮明とは言えないまでも年代にしては悪くない音質である。オイストラフ、ムラヴィンスキー、レニングラード・フィルは前年1955 年10 月29 日にレニングラードでショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1 番を初演、1956 年11 月に録音をしており、これはちょうど中間の時期のライヴ録音である。
MC-5001
キリル・コンドラシン
(1)ワーグナー:ジークフリート牧歌
(2)ラヴェル:マ・メール・ロワ
(3)チャイコフスキー:弦楽のためのセレナード
キリル・コンドラシン(指)
シュターツカペレ・ドレスデン

録音:(1)1955 年10 月9 日東ベルリン
(2)1960 年6 月15 日ドレスデン
(3)1960 年6 月17 日ドレスデン
キリル・コンドラシン(1914-1981)が度々客演していたシュターツカペレ・ドレスデンとの演奏会のライヴ録音。ジークフリート牧歌とマ・メール・ロワは、コンドラシンが指揮した演奏の記録自体が初めてかもしれない。
MC-5002
イーゴリ・マルケヴィッチ
ベートーヴェン:交響曲第7 番 イ長調 Op.92
ドビュッシー:交響詩「海」
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2 組曲
イーゴリ・マルケヴィッチ(指)
シュターツカペレ・ベルリン

録音:1970 年2 月13 日東ベルリン2
イーゴリ・マルケヴィチ(1912-1983)が1970 年2 月13 日に東ベルリンのシュターツカペレ・ベルリンを指揮した演奏会のライヴ録音。マルケヴィチはラムルー管弦楽団とシンフォニー・オブ・ジ・エアとを指揮してベートーヴェンの1、3、5、6、8、9 番の交響曲を録音していたが、7 番はライヴ録音でもこれが初めてかもしれない。「ダフニスとクロエ」第2 組曲では合唱が用いらている。モノラル録音。
MC-5003(2CD)
ラファエル・クーベリック
(1)ブルックナー:交響曲第3 番 ニ短調
(2)バルトーク:弦楽器,打楽器とチェレスタのための音楽
(3)モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」
(4)ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容
ラファエル・クーベリック(指)
(1)(2)アムステルダム・コンセルトヘボウO
(3)(4)ヘッセンRSO

録音:(1)(2)1959年10月20日、(3)(4)1960年2月5日、何れもフランクフルト
ラファエル・クーベリック(1914-1996)が1958 年にロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督を辞して後、1961 年にバイエルンRSOの音楽監督に就任するまでの間の二つの演奏会のライヴ録音。ブルックナーの交響曲第3 番は、他の録音同様、エーザー版での演奏と思われる。
MC-5004
ヨーゼフ・カイルベルト
(1)モーツァルト:交響曲第33番変ロ長調 K.319
(2)ハイドン:交響曲第55番「校長先生」
(3)モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
(4)ドヴォルザーク:スケルツォ・カプリチョーソ
ヨーゼフ・カイルベルト(指)
プラハ・ドイツPO

録音:(1)1942 年9 月3 日ウィーン、(2)1943 年7 月7 日プラハ、(3)1944年7 月3 日プラハ、(4)1945 年1 月8 日プラハ
ヨーゼフ・カイルベルト(1908-1968)はバンベルク交響楽団の首席指揮者として知られているが、プラハ・ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団はそのバンベルク交響楽団の前身団体(プラハでドイツ人によるオーケストラとして1940 年に創立)。カイルベルトはそこでも首席指揮者を務めており、これはその時期の録音。
MC-5005
バッハ:フーガの技法 BWV.1080(弦楽合奏による縮小演奏) ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
大ドイツ放送国営ブルックナーO

録音:1944 年12 月14 日 リンツ 国営放送協会による放送用スタジオ録音

※日本語オビ・解説付き
melo classic が飛び切りの音源を発掘した。第二次世界大戦末期に録音されたカラヤン指 揮のバッハのフーガの技法である。これは芸術の点のみならず歴史的にも極めて意義が高 い。第一に、カラヤンの指揮したバッハのフーガの技法の録音はこれが初めてである。カラヤ ンについての情報において権威あるwww.karajan.org で検索しても、カラヤンがフーガの技法 を演奏した記録はこの録音を含めて見当たらない。第二にリンツの大ドイツ放送国営ブルック ナー管弦楽団の演奏録音であること。このオーケストラは第二次世界大戦末期、ブルックナー を熱愛するヒトラーの意向でリンツに1943 年に創設され、ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム(オイ ゲンの弟)に指導され、多数の一級指揮者を客演に迎えた。しかし戦局悪化のため1945 年3 月で活動が停止、解散。政治色が濃かったがゆえにごく短命の幻のオーケストラになった。こ のオーケストラを頻繁に指揮したのがカラヤンだった。実はカラヤンがこのオーケストラを指揮 してフーガの技法を録音したことは団員だったゲルハルト・ボッセの証言が残されていたのだ が、前述のように存在が確認されていなかった。幻の録音がついに日の目を見たのである。し かも偶然にもフルトヴェングラーの有名な「ウラニアのエロイカ」の僅か 5 日前の録音だ。演奏 自体もたいへん素晴らしい。響きは厚いものの、流麗でバランスの取れた美的感覚は、後の 帝王カラヤンを十分思い起こさせるものだ。録音状態はいかにも第二次世界大戦中のドイツ 国営放送の磁気テープ録音といった水準で、やや歪っぽいが弦楽オーケストラであればさほ ど気にならない程度だろう。なお未完のフーガは未完のまま演奏している。

MC-5006
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」 カール・ベーム(指)VPO
ウィーン国立歌劇場cho
イルムガルト・ゼーフリート(S)
エリーザベト・ヘンゲン(A)
アントン・デルモータ(T)
マティウ・アーラースマイヤー(Bs)

録音:1944 年4 月18 日 ウィーン ウィーン国営放送によるライヴ録音

※日本語オビ・解説付き
カール・ベーム(1894−1981)は第二次世界大戦の末期、1943 年から1944 年に彼の一度 目のウィーン国立歌劇場の音楽総監督を努めた。この時期のベームのウィーン録音は、オ ペラの放送録音がいくつかあるものの、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した管 弦楽曲の録音は放送用録音を含めても少なく、ことにベートーヴェンはほとんどない。今回 登場するベートーヴェンの第9 交響曲は1944 年4 月18 日、大ムジークフェラインザールで の録音(CD にはライヴ録音とあるが拍手は皆無、物音などの雑音も僅か)。ウィーン・フィル ハーモニー管弦楽団の公式サイトでの記録によると放送演奏会 Rundfunk Konzert とある。 まったく同じ面々で2 日後の4 月20 日、ヒトラーの誕生日を祝う演奏会を催している。演奏 は第二次世界大戦期のベームの特徴、つまり後年と比べて速いところは速く遅いところは遅 くしかも動きの大きい演奏。たとえば第3 楽章は19 分弱とだいぶ遅めの歩みでじっくり演奏 している。オーケストラはベームの指揮にしっかり応え、ベームが見出したゼーフリートをはじ め、ヘンゲン、デルモータ、アーラースマイヤー、いずれもベームお気に入りの歌手が起用 され、水準の高い演奏だ。とはいえ合唱の男声が弱いあたりに大戦末期の陰が窺える。 様々な意味で手応えのある演奏録音だ。 ※第4 楽章の二重フーガの直前に録音がだいぶ不安定になっている箇所があります。70 年 以上前の古い録音ですので、ご理解くださいませ。


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