湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


室内楽曲・新譜速報1



※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。



H.M.F
HMM-90272(2CD)
シューマン:弦楽四重奏曲第1番イ短調 op.41-1
弦楽四重奏曲第2番ヘ長調 op.41-2
弦楽四重奏曲第3番イ長調 op.41-3
ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op.44
ハンソンSQ〔アントン・ハンソン(Vn)、ジュール・デュサプ(Vn)、ガブリエル・ラフェ(Va)、シモン・デュシャンブル(Vc)〕
アダム・ラルーム(P)

録音:2023年10,11月/TAP(テアトル・オーディトリウム・ド・ポワティエ)
ンソンSQがハルモニアムンディ・レーベルより登場します!シューマンの人生においてもっとも幸せに満ち溢れていた頃、1842年に書かれた弦楽 四重奏とピアノ五重奏曲という充実の2枚組、ピアノはアダム・ラルームです。ハンソンSQ結成間もない頃、ロマン派の弦楽四重奏曲として初めて取り 組んだのがシューマンだったそう。ピアノ五重奏曲も結成初期から取り組んでいて、しかもピアニストはアダム・ラルームだったということで、今回の録音はごく自 然なながれで決まったものということです。非常に繊細な表情づけがなされながらも大きな息遣いの音楽はさすが。ピアノ五重奏曲でのアダム・ラルームのやわら かくな音色、そしてそのピアノに重なってくる弦楽器の多層感がたまらない演奏です。横の流れがぴたりと心地よいのはもちろんですが、湧き上がってくるような 縦の立体感豊かな響きも美しい演奏です。 (Ki)

CLAVES
50-3081(1CD)
フランク・マルタン:室内楽曲集
(1)ピアノ五重奏曲
(2)弦楽四重奏曲
(3)時の彩りのパヴァーヌ〜弦楽五重奏のための
テルプシコルドQ【ジローラモ・ボッティリェーリ(Vn1)、ラヤ・ライチェヴァ(Vn2)、カロリーネ・コーエン=アダド(Va)、フロレスタン・ダルベレイ(Vc)】
(1)ファブリツィオ・キオヴェッタ(P)
(3)フランソワ・グリン(Vc)

録音:2023年2月/ラ・ショー=ド=フォン(スイス)
自国作曲家の優れた作品の録音に積極的なスイスclavesレーベルからフランク・マルタンの室内楽作品3篇を収録したアルバムがリリース されます。マルタンはチューリヒ、ローマ、パリで学び、セザール・フランクや印象派の影響を受けたのち、現代的な響きの中にも抒情性をもった独自の作風を作り 上げました。特に室内楽は生涯様々な形態の作品を作曲しましたが、ここではピアノ五重奏曲、弦楽四重奏曲、弦楽五重奏のための「時の彩りのパヴァーヌ」が収 録されております。ピアノ五重奏曲と「時の彩りのパヴァーヌ」は初期作品で、弦楽四重奏曲は晩年の作品にして最後の室内楽作品です。
演奏のテルプシコルド四重奏団は1997年にジュネーヴで結成。アマデウス、ブダペスト、ハーゲン、ラサール、モザイク各四重奏団のメンバーから薫陶を受け、 2001年、ジュネーヴの国際コンクールでの優勝をはじめ、ワイマール、グラーツ、トラーパニの国際コンクールでも優勝し、一挙に注目を集めたSQです。 幅広いレパートリーの中でもバロック音楽の演奏を通じ、アンサンブルはより洗練され、ひと際美しい響きを奏でられるクァルテットへと成長していきました。「時 の彩りのパヴァーヌ」ではかつて団のメンバーだったチェリスト、フランソワ・グリンが加わり、マルタン晩年の澄み切った世界を表現しております。
スイスを代表するピアニストの一人、ファブリツィオ・キオヴェッタ(シオヴェッタ)はパウル・バドゥラ=スコダ、ジョン・ペリー、ドミニク・ウェーバーなど、世界 の名だたる名教師・ピアニストに師事。ソロはもちろんのこと室内楽、声楽の伴奏、そして即興演奏など様々な演奏形態の作品を弾き、繊細にして熱い感情が伝わ る演奏として高く評価されております。 (Ki)

BRIDGE
BCD-9592(1CD)
ジョージ・クラム・エディションVol.21
(1)プロセッショナル(1983)〜ピアノのための
(2)クロノス・クリプトス(2020)〜打楽器五重奏のための
(3)無伴奏チェロ・ソナタ(1955)
(4)プロセッショナル(1983)〜ピアノのための(?音響効果を付加した別ヴァージョン)
(1)ギルバート・カリッシュ(P)
(2)カーティス音楽院アンサンブル20/21
(3)ティモシー・エディ(Vc)
(4)マーカントニオ・バローン(P)

録音:(1)2019年5月31日、(4)2021年6月11日、(2)2022年3月26日、(3)2006年4月20日
アメリカの特異な作曲家ジョージ・クラム作品全集の第21 巻。 ここではピアノ作品、晩年の打楽器アンサンブルと初期の無伴奏チェロ・ソナタのた めの作品を収録。独自の神秘思想的世界観をミステリアスな特殊奏法で描いてみ せたクラムの面目躍如の打楽器アンサンブル作品「クロノス・クリプトス」では奏者の 口笛や掛け声も加わって古代ギリシャの儀式を思わせる。なお、この作品の録音は クラムの死の僅か一か月前に行われたもの。

Aulicus Classics
ALC-0104(1CD)
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調 Op.80
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94
デニス・ガサノフ(Vn)
ユーリー・パノフ(P)
プロコフィエフが戦時下のモスクワでオイストラフの助言を得て完成させた、フルート・ソナ タの改作であるヴァイオリン・ソナタ第2番と、それ以前に着手していたヴァイオリン・ソナタ第 1番(こちらもオイストラフに捧げられている)のカップリング。演奏はデニス・ガサノフ(ヴァイ オリン)とユーリー・パノフ(P)のコンビで、このレーベルからチャイコフスキーやラフマニ ノフの作品も発売予定。ガサノフはギドン・クレーメルがファイナルの審査に当たったことも大 きな話題を呼んだ、2022年の第8回仙台国際音楽コンクールのヴァイオリン部門第 2位の 受賞者。

Forgotten Records
fr-1918C(2CDR)
バッハ:ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ(全曲)
第1番ロ短調 BWV.1014/第2番イ長調 BWV.1015/第3番ホ長調 BWV.1016/第4番ハ短調 BWV.1017/第5番ヘ短調 BWV.1018/第6番ト長調 BWV.1019*
アレクザンダー・シュナイダー(Vn)
ラルフ・カークパトリック(Cemb)

録音:1945年11月28日*、1947年1月3日、13日、27日、2月3日
※音源: Columbia ML2109/11
Forgotten Records
fr-1925(1CDR)
コミタスSQ/グリーグ&チャイコフスキー
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第2番ヘ長調 Op.22*
グリーグ:弦楽四重奏曲 ト長調 Op.27#
コミタスSQ

録音:1952年# /1954年11月26日*
※音源:Columbia CX1279*、Melodiya D871/2#
Forgotten Records
fr-1929(1CDR)
モーツァルト:フルート四重奏曲第1番 ニ長調 K.285*
シューベルト:八重奏曲 ヘ長調 D.803#
パスキエ・トリオ【ジャン・パスキエ(Vn)、ピエール・パスキエ(Va)、エティエンヌ・パスキエ(Vc)】
ジャン=ピエール・ランパル(F)*
マドレーヌ・トゥイリエ(Vn)#
アンリ・モロー(Cb)#
ジャック・ランスロ(Cl)#
ポール・オンニュ(Fg)#
アンドレ・ガンティエ(Hrn)#

録音:1959年11月8日#、1956年11月18日*(共に放送用ライヴ)

MClassics
MYCL-00042(1SACD)
税込定価
Our Favorites
ファリャ(松下倫士編):スペイン舞曲 第1番(歌劇「はかなき人生」第2幕より)
ホルスト(リサ・ポータス編):木星 快楽の神(組曲「惑星」より)
ドビュッシー(磯部周平編):小組曲
ビゼー(リサ・ポータス編):間奏曲(組曲「カルメン」第1番より)
ビゼー(松下倫士編):ファランドール(組曲「アルルの女」第2番より)
マスカーニ(岩岡一志編):間奏曲 (歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より)
モーツァルト(竹島悟志編):歌劇「フィガロの結婚」序曲
ボロディン(竹島悟志編):だったん人の踊り(歌劇「イーゴリ公」より)
ガーシュウィン(リサ・ポータス編):パリのアメリカ人
東京六人組【上野由恵(Fl)、荒 絵理子(Ob)、金子 平(Cl)、福士マリ子(Fg)、福川伸陽(Hrn)、三浦友理枝(P)】

録音:2023年7月31日-8月2日 東京、稲城市立iプラザ
日本のスーパープレーヤー6人によるアンサンブル、東京六人組の2 年ぶりのニュー・アルバムです。「Our Favorites」と題し、メンバー のみならず誰もが愛してやまないクラシックの名曲を集めました!ホ ルストの「木星」、ボロディン「だったん人の踊り」、ガーシュウィン「パリ のアメリカ人」などずらりと並ぶ古今東西の人気曲ばかり。東京六 人組のメンバーによる圧巻の演奏でお楽しみ下さい。オーケストラを 思わす色彩豊かなサウンドと躍動感。洗練された音色。圧倒的な 技術とアンサンブル。音楽の愉しさが満載のアルバムです。

Orchid Classics
ORC-100302(1CD)
NX-B06
シューベルト・リイマジンド
シューベルト:どこに?(弦楽五重奏曲 ハ長調 D956-第2楽章による)(サイモン・パーキンによるチェロとヴォーカル・コンソート編)
歌曲集『冬の旅』 D911より(ティモシー・ジョーンズによるチェロ、ホルンとピアノ編)〜菩提樹/宿屋/郵便馬車
歌曲集『白鳥の歌』 D957より(ティモシー・ジョーンズによるチェロとピアノ編)〜ドッペルゲンガー
アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821
夜に D.983c (サイモン・パーキンによるチェロとヴォーカル・コンソート編)
ジョセフィン・ナイト(Vc)
サイモン・クロフォード=フィリップス(P)
ジェズアルド・シックス(声楽アンサンブル)
ティモシー・ジョーンズ(Hrn)

録音:2023年10月14-15日、2023年10月16日
シューベルトの名作に新たな解釈を加えた演奏を集めた1枚。チェリストのジョセフィン・ナイトを中心に据え、声楽 アンサンブルのジェズアルド・シックスを交えた弦楽五重奏曲の緩徐楽章や、歌曲の他、チェロとピアノ、ホルンの共 演による『冬の旅』からの3曲など斬新かつ親密な響きからは、人間の声と楽器の境界なき融合が感じられます。

FUGA LIBERA
FUG-827(1CD)
NX-C04
ユナイテッド 〜世界の木管五重奏曲
ファジル・サイ(1970-):アレヴィー派の親父たちはラクの酒席で Op.35(2011)
ホルヘ・サントス:Vida 人生 (2023)
山本教生(1957-):日本の歌 (1999)
 花いちもんめ/浜辺の歌/村祭り/ふるさと
アイスラー:ディヴェルティメント Op.4(1923)
ソイ・リー:Three Bagatelles3つのバガテル (2023)
バーンスタイン: ウエストサイド・ストーリー (リチャード・プライス編曲/1989)
パシフィック・クインテット【アリーア・ヴォドヴォゾーヴァ(Fl)、フェルナンド・ホセ・マルティネス・サバラ(Ob)、リアナ・レスマン(Cl)、古谷拳一(Fg)、ヘリ・ユー(Hrn)】

録音:2023年1月21-22日、7月5-8日 テルデックス・スタジオ、ベルリン
2017年のパシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)のアカデミーを修了した5人により、ベルリンで結成されたパシフィック・クインテッ ト。ケルンWDR響首席ホルン奏者を務めるヘリ・ユー、ベルリン・フィル・カラヤン・アカデミーに所属し反田恭平率いるジャパン・ナショナル・ オーケストラでも活躍する古谷拳一など若き名手揃いの彼らは、2019年にコペンハーゲンで開かれたカール・ニールセン国際室内楽コンクー ルで2位の実力を持ち、来日公演も既に成功させています。構造の違う5種類の楽器による木管五重奏は音色をまとめるだけでも大変で すが、音楽性を揃えるという意味でも、彼らはたくさんの練習を重ねてきたと言います。初めてのCDに彼らが選んだプログラムは、メンバー所 縁の国々の特色ある作品で構成された、それぞれの思いが詰まったもの。そしてラストには、彼らが出会ったPMFの創設者バーンスタインの 名曲も収録しています。高い技術と瑞々しい表現、そしてアンサンブルが一体となったグルーヴ感が実に心地よいアルバムです。

Dynamic
CDS-7974(1CD)
NX-B06
パガニーニ:弦楽とギターのための四重奏曲集
四重奏曲第11番ロ長調 M. S.38
四重奏曲第6番ニ短調 Op.5No.3M.S.33
四重奏曲第13番ヘ長調 M. S.40
パガニーニ・アンサンブル・ウィーン
マリオ・ホッセン(Vn)
マルタ・ポトゥルスカ(Va)
リリアナ・ケハヨヴァ(Vc)
アレクサンダー・スヴェーテ(G)

録音:2022年3月24-25日
パガニーニは1813年頃から弦楽とギターのための四重奏曲を書き始め、彼の友人や知人たちに捧げまし た。最初の6曲はリコルディ社から作品4及び5として出版されましたが、次の10作品は未発表のままでし た。1955年に第7番が出版され、後の1972年に彼のコレクションがイタリアに返還されてから少しずつ出版 されています。このアルバムに収録された第6番は1816年末からその翌年初めに作曲されたと推測される作 品。第11番は当時としては珍しいロ長調で書かれているものの、全体的にバランスの取れた響きに満たされ た優雅な作品です。第13番は円熟期の作品らしく、リズミカルな第1主題と抒情的な第2主題、このコント ラストのはっきりした第1楽章がとりわけ印象的な曲。まるでオペラのアリアを思わせる美しい旋律も至るところ に現れます。作曲家の名を冠した“パガニーニ・アンサンブル・ウィーン”はパガニーニの研究家として知られる 名手マリオ・ホッセンが設立したウィーンを拠点に活躍するアンサンブルです。

Da Vinci Classics
C-00857(2CD)
ブラームス:ピアノ三重奏曲全集
ピアノ三重奏曲 ロ長調 Op.8
ピアノ三重奏曲 ハ長調 Op.87
ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.101
ピアノ三重奏曲 イ長調 Op.posth.
トリオ・エドネ

録音:2023年
ドイツを代表する作曲家ブラームスのピアノ三重奏曲全集。そのうちのひとつ「Op.8」は彼が20代前半に書かれた作品ですが、35年後に徹底的に改訂された作品です。またこのアルバムには1924年にドイツの音楽学者によって発見された「ピアノ三重奏曲」も収録されています。
Da Vinci Classics
C-00859(1CD)
ルイーズ・ファランク:室内楽作品集
クラリネット三重奏曲変ホ長調 Op.44
スケルツォ変ロ長調 Op.47より アレグロ
フルート三重奏曲ホ短調 Op.45
ピアノのための即興曲ロ短調
マリア・カトゥレッリ(Fl)、
リヴィア・タンショーニ(Cl)、
リヴィア・デ・ロマニス(Vc)、
ミケーレ・トッツェッテ??ィ(P)

録音:2022年12月ー2023年7月(イタリア)
17世紀半ばからロマン派の時代まで、偉大な彫刻家一族を輩出した高貴な芸術家の家系に生まれたフランスの女性作曲家、ルイーズ・ファランク。コンサート・ピアニスト、ピアノ教師(パリ国立高等音楽院初の女性ピアノ科教授)、作曲家としてのキャリアをスタートさせ、3曲の交響曲をはじめとする管弦楽作品、多くの重要な室内楽作品など、豊富な作品を残しています。本アルバムに収められた2つの三重奏曲は、木管楽器とチェロ、ピアノを組み合わせたもので、作曲者の輝かしい想像力と、ドイツ楽派の古典派および初期ロマン派の伝統に根ざした彼女の姿勢が表れています。この2作に加え、ピアノ独奏のための2つの小品をカップリング。ファランクの天賦の才を証明しています。
Da Vinci Classics
C-00849(1CD)
啓蒙時代の弦楽〜古典派のヴァイオリンとチェロの二重奏曲集
ハイドン:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ ニ長調 Hob VI:D1
モーツァルト:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 after KV423、ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 after KV424
ベートーヴェン:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 UnV8(断章)
デュオ・シノプシス〔イゴール・カンタレッリ(Vn)、グレゴリオ・ブティ(Vc)〕
ここに収められている作品はあまり演奏される機会に恵まれていません。しかしながらヴァイオリンとチェロのための二重奏曲という分野で重要な位置を占める作品です。チェロがヴァイオリンの伴奏という枠に留まらず、対等の立場で演奏される作品は、ハイドンから始まったと言えるでしょう。その後をモーツァルトが引継ぎ、恐らく本来は大規模な作品となる予定であったと思われるベートーヴェンの作品の断章まで収録しています。
Da Vinci Classics
C-00851(1CD)
ジュナン:フルートとピアノのためのオペラ・ファンタジー集
ポール・アグリコール・ジュナン:歌劇「椿姫」によるファンタジー Op.18(ヴェルディ)
お気に入りの動機による6つの進歩的ファンタジー Op.12より第4曲歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」(モーツァルト)、第5曲歌劇「チェネレントラ」(ロッシーニ)、第6曲「メロディーズ」(シューベルト)
歌劇「鳩」によるファンタジー(グノー)
歌劇「リゴレット」によるファンタジー(ヴェルディ)
エレーナ・チェッコーニ(Fl)、
アナ・イリッチ(P)

録音:2023年8月
このアルバムでは、19世紀フランスのフルート奏者であり作曲家でもあったポール・アグリコール・ジュナンの作品を収録しています。ジュナンは当時流行していたヴェルディやモーツァルトのオペラから有名なフレーズを流用しながら作品を作っており、フルートの持つ最大限の技術を活かして演奏できる様に作曲しています。
Da Vinci Classics
C-00837(1CD)
モーツァルト(ホフマイスター編):5つの新しいフルート四重奏曲
フルート四重奏曲第1番ヘ長調(オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための四重奏曲 K.370(K.368B)より)
フルート四重奏曲第2番ハ長調(P・ソナタ第7番ハ長調 K.309(K.284B)より)
フルート四重奏曲第3番ト長調(P・ソナタヘ長調 K.533/494より)
フルート四重奏曲第4番ニ長調(P・ソナタ第9番ニ長調 K.311(K.284C)より)
フルート四重奏曲第5番イ長調(P・ソナタ第11番イ長調 「トルコ風」 K.331(K.300I)より)
アンドレア・モガヴェーロ(Fl)、
トリオ・クォドリベット〔ヴィットーリオ・セベリア(Vn)、ヴィルジニア・ルーカ(Va)、ファビオ・ファウソーネ(Vc)〕

録音:2023年8月、イタリア
メンデルスゾーンのヴァイオリン・ソナタやバッハのガンバ・ソナタをフルート版で録音してきたアンドレア・モガヴェーロと、ゴルトベルク変奏曲をブルーノ・ジュランナの編曲による弦楽三重奏版で録音したトリオ・クォドリベットがコラボレーション。モーツァルトのオリジナルの4つのフルート四重奏曲ではなく、モーツァルトの友人であり、モーツァルトの作品の出版者の一人、そして彼自身も作曲家であったフランツ・アントン・ホフマイスターがアレンジした5つのフルート四重奏曲(フルートと弦楽三重奏のための四重奏曲)をレコーディング! オーボエ四重奏曲とモーツァルトの人気ピアノ・ソナタ(『トルコ行進曲付き』のK.311を含む)を、フルート作品の作曲家として特に高く評価されていたホフマイスターの華麗な編曲でお届けします。
Da Vinci Classics
C-00838(1CD)
フルートとハープのための20世紀フランス音楽の旅
ジャン・ミシェル・ダマーズ(1928-2013):フルートとハープのためのソナタ第1番
ジュール・ムーケ(1867-1946):フルートとハープのためのギリシャ風ディヴェルティスマン Op.23
ダマーズ:フルートとハープのための5拍子のパヴァーヌ
ジャン・クラ
(1879-1932):フルートとハープのための二重奏の組曲
デジレー・デル・サント(Fl)、
アリーチェ・ベラルディーニ・ピーニ(Hp)

音:2023年6月、イタリア
19世紀末から20世紀前半のフランスの音楽製作は、洗練されたメロディーと珍しい音色の組み合わせを好むことが特徴です。ドビュッシーやラヴェルなどの作曲家の影響は深く後半にに及んでいますが、サティが提唱した「家具の音楽」の希薄な雰囲気やリズムの流動性に見られる前衛的な実験も、世紀末フランスのサウンド風景の紛れもない要素でした。この文脈において、フルートとハープのデュオは重要な主導的役割を果たしており、この音色の混合は19世紀初頭には既にモーツァルト以降のドイツの作曲家の間で人気がありましたが、その最高の立役者は19世紀後半のフランスの作曲家たちでした。このアルバムでは、アルフレッド・コルトーとマルセル・デュプレの弟子、ジャン・ミシェル・ダマーズの重要なソナタやテオドール・デュボワの弟子ジュール・ムーケのディヴェルティスマン、19世紀から20世紀にかけて生きた多様な人物、ジャン・クラの二重組曲を収録しています。
Da Vinci Classics
C-00842(1CD)
ショスタコーヴィチ:ヴィオラのための作品全
ショスタコーヴィチ(ヴァディム・ボリソフスキー編/ヴィオラとピアノのための):映画「馬あぶ」より4つの小品
ショスタコーヴィチ
:ヴィオラ・ソナタ Op.147、ヴィオラとピアノのための即興曲 Op.33
ジューリア・パンキエーリ(Va)、
マッテオ、ボガッツィ(P)

録音:2023年6月(チーゴレ、イタリア)
このディスク1枚にすべてが収まってしまうほどショスタコーヴィチはヴィオラのための作品をあまり多く遺しませんでしたが、死のわずか数週間前に書いた最後の作品であるヴィオラ・ソナタはその内容は非常に高く評価されています。また「ヴィオラとピアノのための即興曲 Op.33」は友人へ宛てて書いた手紙の中から2017年にモスクワで発見されたばかりの作品で、ショスタコーヴィチのヴィオラ・レパートリーに貴重な作品が一つ加わりました。


Paladino Music
PMR-0130(1CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38、
チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.
マルティン・ルンメル(Vc)、
シュテファン・シュトロイスニヒ(P)

録音:2023年4月4日-5日(オーストリア)
バッハの組曲、ベートーヴェンのソナタとともに、ブラームスのソナタがチェロにおける旧約聖書の三位一体を形成していると考えるマルティン・ルンメルが、シュテファン・シュトロイスニヒとの協同作業を通じて培ってきた独自の洞察を確固たるものにし、満を持してブラームスのソナタをレコーディング。ルンメル50歳の誕生日にリリースする記念碑的な1枚です。

KAIROS
0022036KAI(1CD)
ラファウ・ザパワ:フューティリティ
ラファウ・ザパワ(b.1975):No Meaning Detected(Vnとエレクトロニクスのための)(2018)
Introverts’ Collective(アンサンブル、エレクトロニクスとモバイル・コントローラーのための)(2021)
Judge Me Again(フルートとライヴ・エレクトロニクスのための)(2018)
Futility(アンサンブル、エレクトロニクスとモバイル・コントローラーのための)(2020)
Scrolling to Zero(キーボードとエレクトロニクスのための)(2018)
ハッシュタグ・アンサンブル、
カミル・スタニチェク(Vn)、
アニア・カルポヴィチ(フルート、アルト・フルート)、
ヴォイチェフ・ブワジェイチク(ライヴ・エレクトロニクス)

録音:2023年10月21日-30日(ワルシャワ)
ポーランドの作曲家、サウンドアーティスト、即興演奏家であるラファウ・ザパワのアルバム「フューティリティ」は、コンサート体験を再考し、音楽とテクノロジーを融合させることによって、演奏者と観客の従来の力関係に挑戦するという挑発的なコンセプトでまとめられています。ライヴ・エレクトロニクスなどを駆使し、芸術におけるテクノロジーとインタラクションの役割について新たな視点を提供します。

KAIROS
0022040KAI(1CD)
川俊夫:明暗〜サクソフォン作品集
独奏ソプラノ・サクソフォンのための「3つのエッセイ」(2016/2019)
笙とサクソフォン(ソプラノとテナー)のための「明暗」(2020/2021)
ソプラノとアルト・サクソフォンのための「3つの愛のうた」(2006)
ソプラノ・サクソフォンとハープのための「弧のうた」(1999/2015)
テナー・サクソフォン、ピアノ、打楽器のための「ヴァーティカル・タイム・スタディ」 II (1993/1994)
大石将紀(ソプラノ/テナー/アルト・サクソフォン)、
宮田まゆみ(笙)、イルゼ・エーレンス(S)、
吉野直子(Hp)、大宅さおり(P)、
葛西友子(パーカッション)

録音:2021年9月10日、2022年9月8日&2023年9月8日、武生国際音楽祭(越前市文化センター)
ドイツで尹伊桑、ブライアン・ファーニホウとクラウス・フーバーに作曲法を師事し、日本の伝統的な文化や音楽、それらの美的・精神的基盤に基づいた作品を生み、新作発表の度に大きな話題を呼ぶ現代の日本を代表する作曲家、細川俊夫(b.1955)。これまでもKairosレーベルから様々な作品集がリリースされてきた細川俊夫によるサクソフォンのための作品集を、ソリストや東京現音計画のメンバーなどとして幅広く活躍し、細川俊夫が「最も信頼し、尊敬する音楽家」と語るサクソフォニスト、大石将紀がレコーディングしました。宮田まゆみ、イルゼ・エーレンス、吉野直子、大宅さおり、葛西友子という共演メンバーの充実ぶりにも注目。細川俊夫自身による日本語解説付きです。
 大石将紀は、私が最も信頼し、尊敬する音楽家です。完璧なテクニックを持ち、驚くほど豊かな音楽性に恵まれたこの音楽家は、フランスの古典音楽から現代の最先端の音楽に至るまで、スコアを知的に精密に読み取り、どんな微妙なニュアンスも逃すことなく、その音楽の本質を捉え、繊細に優雅に、そして力強く演奏していく。サクソフォンという楽器は、大石将紀の存在によって新しい「いのち」を与えられています。(細川俊夫)

DUX
DUX-2014(1CD)
タンスマン・トリオ・プレイズ・タンスマン
弦楽三重奏曲第2番(1946)
セレナード第2番(Vn、ヴィオラとチェロのための)(1937)
組曲「ディヴェルティスマン」(Vn、ヴィオラ、チェロとピアノのための)(1929)*
タンスマン・トリオ、トマシュ・リッテル(P)*

録音:2023年9月25日-26日
タンスマン・トリオは、ポーランドの著名な若い奏者によって結成されました。その目的はポーランド出身で20世紀を代表する作曲家アレクサンデル・タンスマンの知られざる作品を広めることにあります。タンスマンはそのキャリアを築くために主にフランスで活動することになりましたが、その作品にはポーランド音楽の影響も見られます。今回のアルバムは比較的小さな規模の作品が選ばれていますが、ゲスト奏者としてトマシュ・リッテルが参加しています。リッテルは、2018年9月に記念すべき第1回が開催されピアノ・ファン、古楽ファンなどの間で話題となったショパン国際ピリオド楽器コンクールで見事優勝を飾ったポーランドの新星です。タンスマン・トリオとトマシュ・リッテルというポーランド期待の若手演奏家たちの妙技をお楽しみください。

Prima Classic
PRIMA-015(1CD)
おとぎ話
パウル・ユオン(1872-1940):おとぎ話 Op.8(Vcとピアノのための)、
 チェロ・ソナタ Op.54(1912)
ヤーニス・チェピーティス(1908-1989):チェロとピアノのための組曲(1959)「おとぎ話「悪魔の生涯」からの3つのエピソード」、
 セレナーデ ニ長調(1939)、スケルツォ(1964)、
 ロマンス イ長調(1965)、
 チェロとハープのためのソナタ(Vcとピアノ版)(1974)
デュオ・アルニカンズ

録音:2021年4月
スイスを拠点に活動するドイツとラトビアの夫婦デュオ「デュオ・アルニカンズ」が贈る、世界初録音を含む「おとぎ話」にまつわる作品集。ブラームスの「ハンガリー舞曲集」の編曲者のひとりとしても知られるパウル・ユオンは、スイス系ロシア人の作曲家でドイツで活躍しました。アレンスキーやタネーエフに師事しました。ヤーニス・チェピーティスはラトビアの作曲家でピアニストでもありました。彼はラトビアの民話の悪魔を題材にし、「チェロとピアノのための組曲」を完成させています。

Prima Facie
PFCD-204(1CD)
通過
ジャイルズ・イースターブルック(1949-2021):Aubade for St. Francis
悲しいけれど真実/25の変奏曲/通過
アウト・オブ・ザ・パープル
クラリネット三重奏曲「Aus dem ersten Grun」
ロジャー・モンゴメリー(Hrn)、
キャロライン・ボールディング(Vn)、
デイヴィッド・オーウェン・ノリス(P)、
サラ・レオナード(S)、イアン・ミッチェル(Cl)、
ヒュー・ワトキンス(P)、他
Prima Facieレーベルの創設者の一人でもある作曲家&作家ジャイルズ・イースターブルックの追悼記念アルバム。彼はあらゆるジャンルで活躍し、音楽だけでなく演劇の分野でもその能力を発揮し、ライターや作曲コンクールの審査員を務めるなど多才な人物でした。



2007年9月に完成した中国、北京の中心に位置する中国国家大劇院(NCPA/National Centre for the Performing Arts)の自主レーベル「NCPA Classics」の取り扱いを開始します。


NCPA Classics
N-817401721(1CD)
特殊価格
創造の音色〜シェン・テンイ
プーランク:クラリネット・ソナタ Op.18
ウェーバー:協奏的大二重奏曲 Op.48
ウィドール:序奏とロンド Op.72
サン=サーンス
:クラリネット・ソナタ変ホ長調 Op.167
シューマン:幻想小曲集 Op.73
シェン・テンイ(Cl)、
アン・ティアンス(P)

録音:2023年8月2日-3日、中国国家大劇院レコーディング・スタジオ(北京、中国)
祖父ワン・ジージェンから教えを受けてクラリネットを始め、フィラデルフィアのカーティス音楽院ではリカルド・モラゲスのクラスで研鑽を積んだ中国のクラリネッティスト、シェン・テンイ(トニー・シェン)。
17歳でズービン・メータ指揮イスラエル・フィルの中国ツアーに招かれたことによりブレイクを果たし、アメリカのニュー・ヘヴンSOの客演副首席奏者に抜擢。愛用するドイツのユーベル社のクラリネットとともに活躍を続けています。
プーランクやサン=サーンスなどクラリネット・ソナタを中心として名作5曲を同じく中国のピアニスト、アン・ティアンスとのデュオで演奏。
その精妙な演奏、時には黄金色、時には翡翠のようなカラーをまとった音色によって、聴き手は魅惑的な世界を体験することになるでしょう。
NCPA Classics
N-817401431(1CD)
特殊価格
アンバーSQ〜モーツァルト&チャン・チャオ
モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番ハ長調 K.465「不協和音」
チャン・チャオ:トーテム
アンバーSQ

録音:2016年1月、2017年7月、中国国家大劇院音楽庁(北京、中国)
中国の中央音楽学院に在籍していた弦楽器奏者4人が意気投合して2005年に設立。「琥珀」をアンサンブル名に関するアンバーSQは、2013年にメルボルンで開催されたアジア大西洋音楽コンクールで大賞、弦楽器部門賞、新作優秀演奏賞(1930年以降の作品)を受賞するなど目覚ましい成果を次々と上げました
また、アルバン・ベルク四重奏団から直接指導を受けた中国における唯一のSQであり、2022年からはドイツの楽譜出版社「ヘンレ社」の中国アンバサダーに就任しています。

Hunnia Records
HRCD-2311(2CD)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集“ジプシー風に”
【CD1】 ステージ上で会話をする演奏家 Part.1
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78
ステージ上で会話をする演奏家 Part.2
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
【CD2】 ステージ上で会話をする演奏家 Part.3
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番、スケルツォ ハ短調(F.A.E.ソナタ より)
ブラームス(ヤーノシュ・バラージュ編):ハンガリー舞曲第1番、
 ハンガリー舞曲第5番
バルナバーシュ・ケレメン(Vn)、
ヤーノシュ・バラージュ(P)

録音(ライヴ):2023年4月28日、コダーイ・センター(ペーチ、ハンガリー)
ブダペストに150の、ウィーンには600〜700のピアノ工房があり、ブルジョワジーの家ではどこでも小さなサロンが開かれていた19世紀の世界にタイムスリップしたかのような空間をコンセプトとした、バルナバーシュ・ケレメン&ヤーノシュ・バラージュによるコンサートのライヴ録音。演奏の間に2人の会話を挟むなどの演出が施され、リスナーを19世紀のハウスコンサートへと誘います。伴奏を務めるヤーノシュ・バラージュのアレンジによるハンガリー舞曲2曲も収録。

LAWO Classics
LWC-1280(1CD)
彼女は男のように作曲する〜女性作曲家たちによる金管アンサンブルのための作品
グラジナ・バツェヴィチ(ヤーレ・ストールロッケン(b.1977) 編):オベレック第1番
リリ・ブーランジェ(ストールロッケン編):2つの小品〔T. 夜想曲、U.行列〕
フローレンス・ビアトリス・プライス(1887-1953)(ストールロッケン編):崇拝
ファニー・メンデルスゾーン(1805-1847)(ストールロッケン編):白鳥の歌 Op.1
シャミナード(1857-1944)(ストールロッケン編):ロンドー Op.97
バツェヴィチ(ストールロッケン編):マズルカ舞曲
サリー・ビーミッシュ(b.1956)(ストールロッケン編):静かな夜に
アガーテ・バッケル・グロンダール(1847-1907)(ストールロッケン編):3つの小品 Op.15〔T. セレナード、U. 舞踏会で、V. ユモレスク〕
マリア・テレジア・フォン・パラディス(1759-1824)(ロジャー・ハーヴィ編):シチリアーナ
ルース・クロフォード=シーガー(1901-1953)(ストールロッケン編):リソルティ・ロソルティ
ジョイ・ウェッブ(セバステャン・ハウコース編):シェア・マイ・ヨーク
エセル・スマイス(1858-1944)(ストールロッケン編):プリズン第2番
クララ・シューマン(ストールロッケン編):3つの混声合唱曲より〔T. ヴェネツィアの夜の祝祭、U. 前へ〕
メル・ボニス(メラニー・ボニス)(1858-1937)(ストールロッケン編):いたずら Op.126- 第13曲 小さな子が眠りにつく
ティーネ・ティング・ヘルセット(Tp)
テン・ティン・ブラス・アンサンブル〔ティーネ・ティング・ヘルセット(トランペット、リーダー)、マーレン・インゲボルグ・チェーンスリ(Tp)、イングリ・エリーアセン(Tp)、エリン・ホルメン・クルヴェルード(フリューゲルホルン)、レーナ・ヴィーク(Hrn)、ハイディ・ソーレム(テューバ)、アストリ・カロリーネ・エラン(バス・トロンボーン)、マリーエ・ノクレビュー・ハンセン(Tb)、インゲビョルグ・クロウホルト(Tb)、トーネ・クリスティン・リーウン・ロスラン(Tb)〕

録音:2023年8月7日-10日、カムペン教会(オスロ、ノルウェー)
"歌うトランぺッター"として高い評価と人気を誇るノルウェー出身の若き名女流、ティーネ・ティング・ヘルセット。ノルウェーの高品質レーベル「ラウォ(LAWO)」 第3弾は、自らがリーダーを務める女性金管アンサンブル「テン・ティン」と共に奏でる女性作曲家をフィーチャーした作品集。
クラシック・ソリスト、アンサンブル・リーダー、ジャズ・ミュージシャンとして多彩に活躍するヘルセットは、国内外のメジャー・オーケストラとの共演や、数々の音楽祭に出演。2007年、クラシック・アーティストとしては初となるノルウェー・グラミー賞(スペルマン賞)で「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」に輝き、2013年「エコー・クラシック賞」の「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」、2009年ボルレッティ=ブイトーニ・トラスト・フェロウシップ、2006年ユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャン・コンペティション第2位など、数々の賞を受賞。2007年オスロでのノーベル賞において、ガラ・コンサートのオープニングを務め、世界中にその演奏がTV放送され一躍注目の的となりました。
2007年にヘルセットが結成した10人の女性金管アンサンブル「テン・ティン」は、メンバーの母国ノルウェー全土での演奏活動を皮切りに、2011年のノルウェー・グラミー賞のオープニングでの演奏や、ロンドンのカドガン・ホールで開催されたBBCプロムスに出演して大成功を収め、国際舞台で高い評価を得ています。モーツァルトからヴァイル、グリーグ、バーンスタイン、そしてリュリからバルトークに至るまで、多様なレパートリーを誇り、ノルウェーのギタリスト兼編曲家のヤーレ・ストールロッケンと緊密に協力し、異なる楽器編成の作品も多く取り上げています。
アルバムのタイトルは、エセル・スマイスを評した「崇敬の念を込めた」言葉からインスピレーションを得ており、本アルバムでは、13人の女性作曲家をフィーチャーし、金管アンサンブル用にアレンジされた作品を取り上げています。

CPO
CPO-555397(2CD)
NX-D07
アントン・ライヒャ(1770-1836):室内楽作品集
グランド・カルテット・コンチェルタント 変ホ長調 Op.104- ピアノ、フルート、ファゴットとチェロのために
三重奏曲 ト長調 - フルート、ヴァイオリンとチェロのために
グランド・トリオ・コンチェルタント イ長調 Op.101No.6- ヴァイオリン、チェロとピアノのために
五重奏曲第2番変ホ長調- フルート、クラリネット、ホルン、ファゴットとヴィオラのために
アルベルト・シュヴァイツァー・アンサンブル
キヴェリ・デルケン(P)
アンジェラ・ファーキンス(Fl)
マルティン・シュパンゲンベルク(Cl)
ティルマン・ヘフス(Hrn)
エッカルト・ヒュープナー(Fg)
フローリアン・ドンダラー(Vn/ヴィオラ)
ターニャ・テツラフ(Vc)

録音:2022年4月16-18日
チェコで生まれ、ドイツとフランスで活躍した作曲家アントン・ライヒャ(アントワーヌ・ライシャ/アントニーン・レイハとも)。ベートーヴェンより10か月早く生まれ、ボ ンで過ごした際には親交を持ったことでも知られています。1808年からパリに移り、やがてパリ音楽院の作曲科の教授に就任。フランツ・リスト、エクトル・ベ ルリオーズ、シャルル・グノー、セザール・フランクら優秀な弟子を育てあげました。古典派様式の室内楽曲に優れた作品を残しましたが、同時代の作曲家た ちに比べると、かなり先進的なアイデアを取り入れたことや、自身の作品の出版をそれほど望まなかったためか、死後は一部の作品以外ほとんど忘れられてし まい、現在では管楽器のための作品の一部が愛好されるに留まっています。 この2枚組にはさまざまな編成による4曲の室内楽曲を収録。15歳からケルン選帝侯宮廷楽団のフルート奏者を務めていた彼だけに、フルートの扱いに長 けており、アルバム中の3曲のフルートを用いた作品はとりわけ聴きごたえがあります。 今作ではクリスティアン・テツラフとの来日公演で目覚ましい演奏を聞かせたキヴェリ・デルケン(デュルケン)や、 チェリストのターニャ・テツラフらを交え、ダイナミッ クな音楽を作り上げています。

SOMM
SOMMCD-0685(1CD)
NX-B07
ラファエル前派時代のチェロ作品集
イヴァン・クノル(1853-1916):K. クリムシュによる主題と変奏曲 Op.88(1888)*
フーゴ・ベッカー(1863-1941):愛の生活 Op.7(1894)*〜第5番Frage/第6番Antwort
15世紀のフランスの歌 - L’Amour de moy(R. クィルター編)(1917頃)*
リュリ:歌劇「アマディス」第2幕 - Bois epais(R. クィルター編)*
ロジャー・クィルター(1877-1953):ジュリアへ Op.8〜 第3番To Daisies ヒナギクに/6. 第5番Julia’s Hair ジュリアの髪*
 組曲「虹の終わる場所に」 - Slumber Song(1911/12編)
 ウィリアム・ブレイクの3つの歌 Op.20-第1番 Dream Valley 夢の谷(1917編)*
シリル・スコット(1879-1970):ヴェスペラーレ OP.40No.2(1904)(B. ハンブルク編)*
 子守歌 Op.57No.2(1908)(C.W.エヴァンス編)
 Pierrot amoureux(1912)*
 :Pastoral and Reel パストラールとリール(1926)
 Ballade バラード(1934)
グレインジャー
:青春の歓喜(1901)
 ヘンデルの「調子の良い鍛冶屋」による変奏曲(1911)*
 サセックスの役者が歌うクリスマス・キャロル(1905)*
エイドリアン・ブラッドバリー(Vc)
アンドルー・ウェスト(P)

録音:2023年7月15,16日
*…世界初録音
19世紀イギリスで興った芸術運動「ラファエル前派」の時代に生まれ、20世紀前半に活躍した英国のチェリスト、ベアトリス・ハリスン (1892-1965)と彼女 を取り巻く作曲家たちへのオマージュ・アルバム。ディーリアス、エルガー作品を得意としたハリスンは、1924年5月19日、自宅の庭でナイチンゲールの歌と合 わせた演奏がBBCラジオによってライヴ放送され100万人以上のリスナーを魅了したことで広く知られるようになりました。その放送100年を記念して製作さ れたこのアルバムでは、ハリスンが学んだフーゴ・ベッカーの作品と、フランクフルトの教師イヴァン・クノルの作品、そしてクノルの元で学んだ"The Frankfurt Gang"と呼ばれる作曲家たちの作品を紹介しています。アルバムには世界初録音の10曲が含まれており、その中にはハリスンのお気に入りだったクィルター 編曲の「L'Amour de moy」など未出版作品や、彼女のアーカイヴに残されていた未発見の作品も含まれるほか、ハリスン生誕100年記念の演奏会で、 ジュリアン・ロイド・ウェバーが披露したスコットの「Pastoral and Reel」もされています。イングリッシュ・ナショナル・オペラ、ロンドン・シンフォニエッタ、ロンドン交 響楽団、ロイヤルPOなどと共演経験のあるチェリスト、エイドリアン・ブラッドバリーの演奏で。

La Dolce Volta
LDV-96(1CD)
NX-C04
ベルク、ブラームス、プーランク、シューマン: クラリネットとピアノのための作品集
プーランク:クラリネット・ソナタ FP184
シューマン:幻想小曲集 Op.73
 3つのロマンス Op.94
ブラームス:クラリネット・ソナタ 第2番変ホ長調 Op.120-2
ベルク:4つの小品 Op.5
ミシェル・ポルタル(Cl)
ミシェル・ダルベルト(P)

録音:2021年3月2-5日 シテ・ミュジカル=メス大ホール
※日本語解説付
クラシックとジャズ両分野で活躍するクラリネットの巨匠ミシェル・ポルタルと、ペルルミュテールの元で研鑽を積み様々なコンクールでの優勝歴 を誇る名手ミシェル・ダルベルト。その初共演は1977年にリリースされたダルベルトのデビュー・アルバムに遡るという、古い付き合いの二人に よるロマン派のクラリネット作品集。プーランク最晩年のソナタはベニー・グッドマンとレナード・バーンスタインによって初演されたもので、ポルタル とはジャズを通じて近い関連があるように思われますが、プーランク本人から演奏の助言を直接受けたというポルタルの表現は決してジャズ風 にはならず、グッドマンらとは大きく異なるものとなりました。続くシューマンとブラームス、そして彼らがあくまでドイツ・ロマン派の延長上にあると 位置付けるベルクにおいても、深い歌心で豊饒な音楽を聴かせています。クラリネット・ファンのみならず、全ての音楽ファンに広くお勧めした い、たいへん温かいアルバムです。
La Dolce Volta
LDV-1323(2CD)
NX-E05
ブラームス:ピアノ三重奏曲 全集
ピアノ三重奏曲 第1番ロ長調 Op.8(改訂版)
ピアノ三重奏曲 第2番ハ長調 Op.87
ピアノ三重奏曲 第3番ハ短調 Op.101
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.40(ホルン三重奏曲のブラームスによる編)
子守歌 Op.49-4(マチュー・ヘルツォーク編曲ピアノ三重奏版)
トリオ・ソーラ【ポリーヌ・シュネ(P、ファニー・フェオドロフ(Vn)、アンジェル・レガサ(Vc)】

録音:2023年5月20-23日、6月25-28日 MC2 オーディトリアム、グルノーブル
※日本語解説付
2015年、パリ音楽院出身の女性3人によって結成されたトリオ・ソーラ。名前の由来はネイティヴ・アメリカンの言葉「飛翔して歌う鳥」から取 られており、日本語の「空」、フランス語の「soeurs(姉妹)」の音も意識されているようです。オリジナル・メンバーのポリーヌ・シュネとアンジェ ル・レガサ、2022年から新加入したファニー・フェオドロフによる初めてのアルバム。2020年に発表された前作もベートーヴェンのピアノ三重奏 曲全集(Naive)という彼女たちですが、La Dolce Voltaからの初めてのアルバムも、いきなりブラームスの全集という意欲的なものとなりまし た。練習に多くの時間を費やすという彼女たちは、作品の構造に注意を払いながらフレージングやアーティキュレーションとその意味を徹底的 に追求、月並みな解釈に陥ることなく、作品に深く切り込んでいきます。その演奏はたいへんダイナミックでいながら細部の歌いぶりも美しく、 なおかつ曲全体を見通したしなやかさを併せ持ったもの。ホルンの代わりにチェロを用いるホルン三重奏曲、そしてしっとりとした「子守歌」の併 録も嬉しいところです。

MDG
MDG-10223162(1CD)
木管五重奏曲集
フランセ:木管五重奏曲
ヒンデミット:5つの木管楽器のための小室内音楽 Op.24-2
イベール:3つの小品
タファネル:木管五重奏曲 ト短調*
シランクス五重奏団【イングリット・ザレフスキー(Fl) ディーター・ザレフスキー(Ob) ヴォルフガング・マイヤー(Cl)
カール・テオ・モルベルク(Hrn) ライナー・ショットシュテット(Fg)】

録音:1978年3月(AAD),1981年3月(DDD)*、カールスルーエ教会、ルートヴィヒスブルク
伝説の管楽器五重奏団、シランクス五重奏団による木管五重奏曲集。1971年に結成され、メンバー全員が当時の西ドイツの若い音楽家のためコンクール "Jugend musiziert"の入賞者という実力者揃いの団体。1975年にはミュンヘン国際音楽コンクールの室内楽部門で優勝を果たしています。メンバーはそれぞ れソリストとして、またオーケストラの団員として活躍していました。中でもファゴットのライナー・ショットシュテット(1951-2016)は、ケルン・ギュルツェニッ ヒOの首席奏者として、そしてクラリネットのヴォルフガング・マイヤー(1954-2019)は、妹のザビーネとともに数々の室内楽録音に参加、またピリオド 楽器も演奏しアーノンクールと共演、後年はカールスルーエ音楽大学の教授、学長を務めていました。 1948年にフランス国立Oの管楽器奏者のために作曲されたフランセの「木管五重奏曲」は、各奏者のテクニックを存分に発揮することのできる技巧的で 完成された様式美を持つ作品。そして色彩感豊かで洒脱な雰囲気を漂わせるイベールの「3つの小品」。一方、近代フルート奏法の確立者の一人であり、20世紀 の管楽器室内楽の発展に貢献したポール・タファネルの「木管五重奏曲」は、自身もフルート奏者であったことからフルートが活躍する場面は多く、技巧的にも難 易度が高い作品です。またフランセやイベールの軽妙さはなく、後期ロマン派のスケールの大きさを感じる作品です。そして20世紀を代表するドイツの作曲家ヒン デミット。多種多様な楽器編成の作品を残していますが、作品24の小室内楽も第1番は管楽器・打楽器にピアノ、アコーディオンというユニークな編成、そしてこ こに収録されている第2番は木管五重奏で書かれています。各楽器の特徴を捉えた躍動感溢れる作品です。 ジャケット写真はパブロ・ピカソの「パン」(1948)。 (Ki)

CONTINUO Classics
CC777-755(1CD)
クリストフ・ジョヴァニネッティ:ヴァイオリンのための6つの作品集
(1)ヨハン-ゼバスティアン〜2つのヴァイオリンのための
(2)アントニオ〜4つのヴァイオリンのための
(3)無伴奏ヴァイオリンのための作品〜独奏ヴァイオリンのための
(4)ニューヨーカー・デュオ〜2つのヴァイオリンのための
(5)ニコロ〜独奏ヴァイオリンのための
(6)アントン〜3つのヴァイオリンのための
(1)-(6)クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)
(2)(6)デボラ・ネムタヌ(Vn)
(2)(6)サラ・ネムタヌ(Vn)
(1)(2)(4)イーピン・リー(Vn)セッション

録音:2023年6月サン=ルー=ラ=フォレ(フランス)
イザイSQ、エリゼSQの創設者で数多くの録音でも高い評価を集めるフランスのクリストフ・ジョヴァニネッティ。当アルバムは初披露の自作 自演集です!ジョヴァニネッティがここ10年間に作曲したヴァイオリンのための独奏、二重奏、三重奏、四重奏のための6つの作品を収録。共演はサラ・ネムタヌ、 デボラ・ネムタヌ、イーピン・リーという豪華メンバーです。
全体を通じ、マックス・リヒターを思わせるミニマルミュージックの影響を感じさせる作品でヴィヴァルディ(アントニオ)、バッハ(ヨハン-ゼバスティアン)、パガ ニーニ(ニコロ)、ブルックナー(アントン)の作品から旋律を用い、その旋律が変容してきます。驚くほど自然に流れていくジョヴァニネッティの自信作です! (Ki)

Hanssler
HC-23080(1CD)
シューベルト:『しぼめる花』による序奏と変奏曲 D.802(ショットシュテット編)
「おやすみ」〜歌曲集『冬の旅』Op.89D.911より(ピゲ=ルイネ編)
「セレナーデ」〜歌曲集『白鳥の歌』D.957より(ピゲ=ルイネ編)
アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821(ベッセノフ編)
クシシュトフ・カチ カ(フルート)
トロポリタン歌劇場Oのメンバー【エイミー・カウフマン(Vn1)、サラ・ヴォンサッテル(Vn2)、シュムエ ル・カッツ(Va)、ジェリー・グロスマン( チェロ)、レックス・シュラニ(Cb)】

録音:2021年6月16&17日/カウフマン・ミュージック・センター内マーキン・ホール、ニューヨーク
ポーランド出身のフルートの名手クシシュトフ・カチカがオール・シューベルト・プログラムに挑みました!
カチカは2009年から2012年まで広州SOの首席フルート奏者を務めたのち、現在はソリストとして活動の幅を広げており、これまでにラン・ラン、ヨー ヨ・マ、五嶋みどり、サラ・チャンといった世界的アーティストとの共演を果たしております。ヘンスラー・レーベルからライネッケとペンデレツキの協奏曲(HC-23013)、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(フルート版)(HC-21034)、バッハのヴァイオリンとフルートのための協奏曲集(HC-21020)、母国 ポーランドの作曲家「ヴォシの作品集」(HC-20001)、「ルーマニアのフルート音楽」(HC-21060)など、積極的なリリースが続いております。
『しぼめる花』による序奏と変奏曲は、ライナー・ショットシュテット編のフルートと弦楽五重奏版で演奏。シューベルトの叙情性と深い表現が実に魅力的です。傑 作アルペジョーネ・ソナタも華麗に演奏。フルートの音色で華やぐシューベルトの世界をご堪能いただけます。 (Ki)
Hanssler
HC-23077(1CD)
ジョン.D.ゴッチュ(1950-):アメリカの室内楽作品集
(1)「創立者」〜ピアノ三重奏のための(2023)
(2)3つの即興曲〜チェロとピアノのための(2022)
(3)「ローザンヌの風景」〜ファゴット四重奏のための(2020)
(4)バガテル〜ヴァイオリンとピアノのための(2023)
(5)メリーランド・ハント〜ピアノ五重奏のための(2018)
ピアノ三重奏団「創立者」【(1)(4)(5)カテリーナ・チャツィニコラウ(Vn)、(1)(2)(5)ロジェ・モレリョ・ロス(Vc)、(1)(2)(4)(5)トビアス・ハウンホルスト(P)】
(5)ダナ・ボステド(Vn)
(5)オディッセアス・ラヴァリス(Va)
(3)ザ・リッペ・ファゴット四重奏団

録音:(2)(4)2022年10月2&3日、(1)(3)(5)2023年5月4〜6日/ヴッパータール
現代アメリカの作曲家ジョン.D.ゴッチュが主にコロナ禍に書き上げた室内楽作品の世界初録音アルバム。1950年、ニューオーリンズ生まれのゴッチュはフロリ ダで少年時代を過ごし、湖水にはワニが、森や沼地にはガラガラヘビが生息する地で育ちました。やがてメキシコ湾や大西洋に注ぐフロリダに流れる様々な川を旅 し常に自然と関わってきました。彼の音楽は人生そのもの。自然の雄大さ、厳しさ、美しさが作品にあらわれています。
ピアノ三重奏曲「創立者」は、バークレー・プレパラトリー・スクールの新しいチャペルの聖別式のために書かれた新作委嘱。同校の創立者であるエドガー・T・ マクレアリー校長、ラルフ・アイ博士、コリン・ベイカー博士に敬意を表しその名がつけられました。その名をとり、ヴァイオリンのカテリーナ・チャツィニコラウ、チェ ロのロジェ・モレリョ・ロス、ピアノのトビアス・ハウンホルストがピアノ三重奏団としてデビューしました。ゴッチュの室内楽をご堪能ください。 (Ki)

BIS
BISSA-2727(1SACD)
ブラームス:弦楽五重奏曲第1番ヘ長調 Op.88
弦楽五重奏曲第2番ト長調 Op.111
グリンゴルツ・クヮルテット【 イリア・グリンゴルツ(Vn)、アナヒット・クルティキャン(Vn)、シルヴィア・シモネスク(Va)、クラウディウス・ヘルマン(Vc)】
リッリ・マイヤラ(Va)

録音:2023年6月5?9日/福音主義改革派教会、マルターレン(スイス)
グリンゴルツ・クヮルテットがヴィオラのリッリ・マイヤラを迎えてブラームスの弦楽五重奏曲を録音しました!
イリア・グリンゴルツは弱冠16歳のときにパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝し、パガニーニの協奏曲第1番でCDデビュー(BIS-999)。以後バロッ クから新作委嘱まで、非常に幅広いレパートリーを演奏・録音しております。ソロだけでなく室内楽にも力を入れており、グリンゴルツ・クヮルテットとしても活動。 BISレーベルからグラズノフとタネーエフの弦楽五重奏曲(BIS SA-2177)、シェーンベルクの弦楽四重奏曲第1番&第3番(BIS SA-2567)、同第2番&第4番(BIS SA-2267)、そしてMETA4との共演でメンデルスゾーンとエネスコの八重奏曲(KKC-6324 / BIS SA-2447)の録音をリリースしております。
1882年に作曲、同年フランクフルトで初演されたブラームスの弦楽五重奏曲第1番は、全体が明るい民謡風にして構成が堅実で形式が緻密な、いかにもブラー ムスらしい作品。一方1890年に作曲、同年ウィーンで初演された第2番は、もともと交響曲第5番で発想された作品。晩年の作品とは思えないほどの力強さ、 元気旺盛な情熱、そして新鮮な創意にあふれています。圧倒的な技術と豊かな表現で魅了するグリンゴルツ率いる熱き演奏をお楽しみください! (Ki)

Challenge Classics
CC-72969(3CD)
ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲集(第1〜6番)
弦楽四重奏曲第3番ニ長調 Op.18-3
弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 Op.18-1
弦楽四重奏曲第2番ト長調 Op.18-2
弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18-5
弦楽四重奏曲第4番ハ短調 Op.18-4
弦楽四重奏曲第6番変ロ長調 Op.18-6
ナラティオSQ【ヨハンネス・レールトーヴァー(Vn1)、フランク・パルマン(Vn2)、
ドロテア・フォーゲル(Va)、フィオラ・デ・ホーフ(Vc)】

録音:(2)(3)2023年7月2〜4日、(1)2023年11月11&12日、(4)(5)2024年1月11、13&14日、(6)2024年2月8&9日/福音ルーテル教会、ハールレム(オランダ)
アムステルダムを拠点とし活動するナラティオSQがベートーヴェンの初期弦楽四重奏曲(第1〜6番)をベートーヴェンが作曲した順番で収録しました! 団名“Narratio”の由来は、「レトリックの芸術」を意味し、音楽家が聴衆に伝えるだけでなく、聴衆との相互作用も大切にしたいという思いからその名がつけら れた、名手揃いのSQです。
ガット弦を張り、19世紀から現代の弓を用いて演奏する当団は、2009年に開催されたユトレヒト古楽音楽祭でベートーヴェンの最後の弦楽四重奏曲5作を5 夜連続で演奏したことで注目され、以来ベートーヴェンの全曲を定期的に演奏。15年ほど演奏してきた彼らのひとつのこたえがこの録音に収められております。
アンサンブルの調和を目指しながらも聴衆に訴えかける演奏が魅力の当団は、ポルタメント奏法も取り入れ、旋律を歌うように、音楽が自然と流れるように奏で ており、ブックレット(英)にはヴィブラート、ポルタメントについて言及した団メンバー著の解説付。今後のベートーヴェン録音にも期待が高まる新たな名盤誕生 です!
第1ヴァイオリンのヨハンネス(ヨハネス)・レールトーヴァーはブラームスのヴァイオリン・ソナタ録音(CC-72964)でも大胆なポルタメントと斬新なテンポ 設定で聴き手を驚かせましたが、その演奏が実に自然な音楽で注目されています。

EUROARTS
20-64013(Bluray)
SD on BD
クラシック・アーカイヴ〜『ブラームス:室内楽曲全集』
■ソナタ
(1)ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78「雨の歌」
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100
(2)ヴァイオリン・ソナタ「F.A.E.ソナタ」WoO2
(3)チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99
(4)クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1
クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調Op.120-2
■三重奏
(1)ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8
ピアノ三重奏曲第2番ハ長調Op.87
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.101
(2)クラリネット三重奏曲イ短調Op.114
(3)ホルン三重奏曲変ホ長調Op.40
■四重奏
(1)ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25
(2)ピアノ四重奏曲第2番イ長調Op.26
(3)ピアノ四重奏曲第3番ハ短調Op.60
(4)弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51-1
弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.51-2
弦楽四重奏曲第3番変ロ短調Op.67
■五重奏+ボーナス
(1)ピアノ五重奏曲ヘ短調Op.34
(2)ハイドンの主題による変奏曲Op.56b
2台ピアノのためのソナタOp.34b
(3)弦楽五重奏曲第1番ヘ長調Op.88
弦楽五重奏曲第2番ト長調Op.111
(4)ワークショップ「弦楽五重奏曲」
(5)クラリネット五重奏曲 ロ短調Op.115
■六重奏+ボーナス
弦楽六重奏曲第1番変ロ長調Op.18
弦楽六重奏曲第2番ト長調Op.36

■ボーナス:ドキュメンタリー「Waren nicht die Frauen …」
■ソナタ
(1)イツァーク・パールマン(Vn)、 ダニエル・バレンボイム(P)
収録:1991年
(2)ダヴィッド・オイストラフ(Vn)、 フリーダ・バウアー(P)
収録:1962年
(3)ミクローシュ・ペレーニ(Vc) 、 ゾルタン・コチシュ(P)
収録:1990年
(4)ヴェンツェル・フックス(Cl)、 エレーナ・バシュキロワ(P)
収録:1996年
■三重奏
(1)エレーナ・バシュキロワ(P) 、 マキシム・ヴェンゲーロフ(Vn)、 ボリス・ペルガメンシコフ(Vc)
収録1989年
(2)ヴェンツェル・フックス(Cl) 、 エレーナ・バシュキロワ(P)、 ディートマール・シュワールケ(Vc)
収録:1996年
(3)イツァーク・パールマン(Vn)、 ダニエル・バレンボイム(P)、 デイル・クレヴェンジャー(Hrn)
収録:1991年
■四重奏
(1)アンドラーシュ・シフ(P) 、塩川悠子(Vn)、 ミクローシュ・ペレーニ(Vc) 今井信子(Va)
収録:1993年
(2)エマニュエル・アックス(P) 、 アイザック・スターン(Vn)、 ヨーヨ・マ(Vc) 、ハイメ・ラレード(Va)
(3)アンドラーシュ・シフ(P) 、塩川悠子(Vn)、ミクローシュ・ペレーニ(Vc) 、今井信子(Va)
収録:1993年
(4)ケラー四重奏団
収録:1994年
■五重奏+ボーナス
(1)タカーチ四重奏団 、ゾルタン・コチシュ(P)
収録:1992年
(2)アンソニー&ヨセフ・パラトーレ(P)
収録:1989年
(3)タカーチ四重奏団 、今井信子(Va)
収録:1997年
(4)タカーチ四重奏団 、今井信子
制作:1997年
字幕:独、英
(5)ベルリン・ゾリステン
収録:1989年
■六重奏+ボーナス
ウィーン弦楽六重奏団
収録:1996年
■ボーナス:制作:1996年
言語:独、英

(標準画質映像をBlu-ray discに収録)
画面:NTSC4:3,16:9
音声:PCM ステレオ、
DD2.0(ドキュメンタリー、ワークショップ
リージョン:All
ドキュメンタリー(英、独 )
986分
膨大な映像を1枚のブルーレイ・ディスクに収録した好企画「クラシック・アーカイヴ」ブルーレイ・シリーズからブラームスの室内楽曲全曲が再発売されます。(旧 品番:2064014は廃盤) DVD8枚分、16時間にのぼる貴重な映像が1枚のブルーレイに収められています。 「ソナタ」パートでの聴きどころは、パールマンとバレンボイムによるヴァイオリン・ソナタ。両者とも40代後半という心身ともに充実した時期であり、濃厚で情感 豊かな演奏を聴くことができます。そしてチェロとピアノの味わい深い対話、ブラームスの情熱と哀愁を感じるペレーニとコチシュによるチェロ・ソナタ。またベルリ ン・フィル首席奏者ヴェンツェル・フックスとロシアのピアニスト、エレーナ・バシュキロワによるクラリネット・ソナタ。晩年の深みを感じさせつつも、瑞々しい感性 に溢れた作品で、伸びやかなフックスの音色が胸に響きます。 「三重奏」パートのバシュキロワ、ヴェンゲーロフ、ペルガメンシコフのロシア系3人によるピアノ三重奏。ピアノ、チェロ、ヴァイオリンのそれぞれの楽器の表現力が 素晴らしく、ブラームスらしい魅力と情熱に溢れる演奏を披露しています。その他にもシフ、塩川悠子、ペレーニ、今井信子の名手4人によるピアノ四重奏曲や、名 門タカーチ四重奏団、ウィーン弦楽六重奏団らのヨーロッパの室内楽の伝統にしっかりと裏打ちされた充実した演奏も収録されています。またワークショップの風 景やドキュメンタリー映像も収録され、見ごたえのある充実の内容となっております。 (Ki)

King International
KKC-117(1CD)
税込定価
「Colors」〜プーランク | フォーレ | エネスコ | タファネル | 尾高尚忠
プーランク:フルート・ソナタ FP164
フォーレ:幻想曲 Op.79
エネスコ:カンタービレとプレスト
タファネル:「魔弾の射手」による幻想曲
尾高尚忠:フルート協奏曲 Op.30b(尾高惇忠編)
ワルター・アウアー(Fl)、
沢木良子(P)

録音:2023年11月13&14日/キング関口台スタジオ(第2スタジオ)
ウィーン・フィル首席フルート奏者ワルター・アウアーの新譜「Colors」は、なんとキング関口台スタジオで収録したセッション録音!
収録作品はプーランクのフルート・ソナタ、フォーレの幻想曲、エネスコのカンタービレとプレスト、タファネルの「魔弾の射手」による幻想曲、そして尾高尚忠 (尾高惇忠編)のフルート協奏曲という充実の内容です!長い演奏キャリアの中で最も得意とし愛奏してきたレパートリーが、アルバム「Colors」に収録され ています。
白眉は尾高尚忠のフルート協奏曲!「この作品に出逢えたのは非常に幸せなことでした。フルート協奏曲のレパートリーにおける、まるで真珠のような存在であ り、重要作品と列せられるべき存在だと考えています」と語るアウアー。ロマンティックな表現、華麗なヴィルトゥオジティ、官能的な響きが相まった傑作を絶大 な信頼を寄せるピアニスト沢木良子とともに現代最高峰の名手が色とりどりの音色で奏でます。 (Ki)

Hanssler
HC-23070(1CD)
反映
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調Op.19
ウストヴォリスカヤ:グランド・デュエット
ペルト:鏡のなかの鏡
カトリーン・インバル=ボーゲンスベルガー(Vc)、
タチヤナ・リャフ(P)

録音:2022年3月7、8日/ファットリア・ムジカ(オスナブリュック)
ドイツのベテランチェロ奏者カトリーン・インバル=ボーゲンスベルガーがベラルーシ出身のピアニスト、タチヤナ・リャフとロシア・ソヴィエト作品に挑戦。
ラフマニノフの名作ソナタをメインに、ウストヴォリスカヤの力作、心洗われるように透明なペルトと続きます。ピアノのリャフはミンスク音楽院時代、髪を緑に染 めピアスが目立つ問題児だったそうですが、どこかホロヴィッツの思わせるピアノの輝きが冴えます。
ソヴィエト音楽史の謎の存在ウストヴォリスカヤが1959年に書いた「グランド・デュエット」も、両奏者の絶望感と暴力的な衝動が独特。ロストロポーヴィチ以 来の見事な録音と申せましょう。 (Ki)

ANIMAL MUSIC
ANI-122(1CD)
チェロで奏でるヤナーチェク
ヴァイオリン・ソナタ JW VII/7*
おとぎ話 JW VII/5
ドゥムカ JW VII/4*
ロマンス JW VII/3*
アダージョ JW VII/5*
プレスト JW VII/6
*=イジー・バールタによるチェロ編曲版
イジー・バールタ(Vc/Dietmar Rexhausen 2012)、
テレジエ・フィアロヴァー(P/Steinway & Sons C227)

録音:2023年8月/アトリウム・ナ・ジシコヴェ(プラハ)
チェコを代表するチェリスト、イジー(イルジー)・バールタ。2021年のコロナ禍にテレジエ・フィアロヴァーと録音したベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集 (ANI-101)が高い評価を得ています。同コンビによる新譜はオール・ヤナーチェク・プログラム!このアルバムではヴァイオリンとピアノのために書かれた有名 なソナタ、ドゥムカ、ロマンスも収録。ヴァイオリン・パートはバールタによってチェロ用に編曲され、当編曲版は世界初録音となります。ヤナーチェクはライプツィヒ 留学中にドゥムカとロマンスを作曲。初期作品らしい古典主義、ロマン主義的な作風のこれらの作品は、チェロ演奏で聴くとより切なく哀愁漂う旋律が際立ちます。
ヴァイオリン・ソナタは1913年に作曲。その後21年に改訂し、翌22年に決定稿を発表。のちヤナーチェクの代表作となりました。当録音では調性とピアノ・パー トはそのままに、ヴァイオリン・パートは基本1オクターブ下げて編曲しています。第1楽章冒頭から非常にインパクトの強い東洋的な音階を色濃く演奏。バールタ、 フィアロヴァーが感情豊かに表現しております。
このアルバムにはヤナーチェクがチェロとピアノのために作曲した作品「おとぎ話」も収録。当初4楽章で作曲するも後に3楽章構成に変更。その外した楽章が「ア ダージョ」で、当アルバムにはその作品も収録。チェロで聴くヤナーチェク。要注目のアルバム・リリースです! (Ki)

ONDINE
ODE-1409(1CD)
NX-B10
ヒンデミット:フルートのための作品全集
木管楽器、ハープと管弦楽のための協奏曲(1949)
無伴奏フルートのための8つの小品(1927)
フルート・ソナタ(1936)
カノン風ソナチネ -2つのフルートのために Op.31No.3(1923)
エコー- フルートとピアノのために(1944)
Enthusiasm-フルートとヴィオラのために(1942)…世界初録音
プレーン音楽祭 - 「夕べの演奏会」第2番- フルートと弦楽合奏のために(1932)
スタティス・カラパノス(Fl)
イェルク・ヴィトマン(Cl)
シュテファン・シュヴァイゲルト(Fg)
セリーヌ・モワネ(Ob)
マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)
ベルリン・コンツェルトハウス室内O
クリストファー・パーク(P)
フィル・リオティス(P)
フィリップ・ベルノルド(Fl)
デイヴィッド・アーロン・カーペンター(Va)…
シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭O
日下紗矢子(リーダー/ディレクター)
クリストフ・エッシェンバッハ(指)

録音:2021年2月26日、4月16日、2023年9月3日、12月9日、2019年7月2日
ヒンデミットはオーケストラのほぼ全ての楽器に習熟し、様々な楽器のためにソナタや協奏曲を書きました。このアルバムでは、名作として知られるフルート・ソ ナタをはじめ、学習者向けのものまで含んだフルートをソロに据えた作品を網羅しています。ソリストのカラパノスは1996年にアテネに生まれ、2020年には シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭でレナード・バーンスタイン賞を贈られました。PMFやN響への出演で来日しており、日本でも大いに注目されている若 手。活発で華やかなサウンドとテクニックを見事に発揮しています。 聴きものは冒頭に置かれた「木管楽器、ハープ、オーケストラのための協奏曲」で、スピードに乗った華やかな展開が魅力の作品。共演のソリストもヴィトマ ン、モワネ、シュヴァイゲルト、ラングラメと超豪華。日下紗矢子率いるオーケストラが切れ味よい演奏で盛り立て、この作品の真価を明かす名演となっていま す。世界初録音となる「Enthusiasm 熱狂」はイェール大学の作曲クラスで、生徒たちが見ている前でヒンデミットが黒板に書いていったという曲です。 エッシェンバッハのヒンデミット:室内音楽集第1集ODE-1341、第2集ODE-1357。好評発売中。

POLYMNIE
POL-215172(1CD)
グリエール:ヴァイオリンのための二重奏曲Op.49(全12曲) パトリス・フォンタナローザ(Vn)
ジェルサンド・モンダーニ(Vn)

録音:2021年1月
名作ホルン協奏曲やバレエ音楽「赤いけしの花」「青銅の騎士」で知られるレインゴリト・ グリエールはウクライナのキーウ出身。スクリャービン、ラフマニノフと同世代であるが国民 楽派の影響を受けた交響曲、バレエ音楽を多く作曲した。このディスクは2つのヴァイオリ ンのための12のデュオが収められており、大変珍しい。2つのヴァイオリンで奏でられるバ レエ音楽とでもいうべき楽しい内容。12の曲のイメージを絵にしたカードが12枚おまけで 付いているチャーミングなアルバム。

IBS CLASSICAL
IBS-12024(1CD)
NX-B10
クララ&シューマン:チェロのための作品集
クララ・シューマン:3つのロマンス Op.22
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
幻想小曲集 Op.73
3つのロマンス Op.94(オリヴァー・グレッドヒル編)
民謡風の5つの小品 Op.102
おとぎの絵本 Op.113(ロベルト・ハウスマン編)
アルベルト・マルトス(Vc)
ミリアム・ソテロ(P)

録音:2023年4月17-19日
1848年にドイツで起きた三月革命は、ドレスデンに住んでいたシューマン夫妻にも多大な影響を与えました。二 人は喧噪を離れ田舎に移り住み、シューマンは落ち着いた環境でいくつかの室内楽作品に取り組んだのです。こ のアルバムに収録された作品はその前後の時期に一気に書かれたもので、どれも豊かなインスピレーションを感じさ せます。それぞれの曲の楽器指定はホルン、オーボエ、クラリネットとなっているものの変更が可能で、チェロや他の 楽器で演奏されることもあります。 アルバムではスペイン出身のチェロ奏者アルベルト・マルトスとピアニスト、ミリアム・ソテロが薫り高い作品を演奏。 冒頭にはクララの作品も添えられています。

B RECORDS
LBM-060(1CD)
NX-C04
R・シュトラウス:室内楽曲集
ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.13TrV137
メタモルフォーゼン TrV290(ルドルフ・レオポルド編曲 弦楽七重奏版)
トリオ・アーノルド【岡田修一(Vn)、マニュエル・ヴィオック=ジュード(Va)、キム・ボムジュン(Vc)】
ナタナエル・グーアン(P)
マノン・ガリー(Vn)
グレゴワール・ヴェッキオーニ(Va)
オーレリアン・パスカル(Vc)
ロレーヌ・デュランテール(Cb)

録音:2023年11月3日 クロミエ劇場(ライヴ/拍手入り)
岡田修一率いるトリオ・アーノルドを中心としたR・シュトラウスの作品集。ピアノ四重奏曲はシュ トラウスが当時最新の音楽に目覚める直前21歳の頃の作品。古典的な手法に忠実に書かれながら も、若々しい意欲が随所に顔を出しています。元々23の独奏弦楽器のために書かれたメタモルフォーゼ ンは、81歳にして実験的な手法を駆使しつつ、戦争によって崩壊してゆく祖国への悲しみを込めて書き 上げられた作品。若手の名手が揃った演奏陣は、全く違った2つの作品に深く寄り添い、それぞれの魅 力を存分に引き出しています。

DB Productions
DBCD-213(1CD)
NX-B10
ボー・リンデ(1933-1970):室内楽曲集
ピアノ三重奏曲第1番Op.5…世界初録音
6つの性格的小品 Op.4- ピアノのために…世界初録音
ディヴェルティメント Op.25(Vn、チェロとピアノ版)
イルヴァ・ラースドッテル(Vn)
トールン・セーテル・スターヴセン(Vc)
ピーター・フリース・ユーハンソン(P)

録音:2022年12月9-12日
20世紀スウェーデンの作曲家ボー(ブーとも)・リンデ。若い頃から才能を発揮し、ストックホルム音楽大学に入学、 作曲をラーシュ=エリク・ラーションに学んだ後、ウィーンを皮切りとしてヨーロッパ各地で研鑽を積みました。彼は当 時、比較的先進的なスウェーデン音楽界にあって、新古典派スタイルによる調性感のある穏健な作品を書き続 けたためか、あまり知られることもなく37歳で夭折してしまいましたが、ヴァイオリン協奏曲などのいくつかの作品は現 在でも愛されています。 アルバムに収録されたピアノ三重奏曲と6つの性格的小品は世界初録音、ディヴェルティメントもピアノ三重奏版 は世界初録音。北欧を中心に活躍する3人の奏者が魅力的な作品を聴かせます。

Solo Musica
SM-457(1CD)
NX-B06
ハイドン/リゲティ/ファニー=ヘンゼル:弦楽四重奏曲集
ハイドン:弦楽四重奏曲 ヘ短調 Op.20No.5
リゲティ:弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(1805-1847):弦楽四重奏曲 変ホ長調 H.277
ケイオスSQ

録音:2023年12月7-9日
2019年創設のケイオスSQは、ウィーン音楽演劇大学でヨハネス・マイスルに指導を受け、その後カザ ルス四重奏団に師事しました。2022年にはミュンヘンARDとボルドーという名門コンクールで優勝し、2023-25 年の「BBC Radio3新世代アーティスト」に選出されるなど注目を集めています。デビュー・アルバムとなる当盤 は、「高度に洗練された技術と実験的かつエネルギッシュなアプローチが生み出す情熱的演奏」を標ぼうするこのグ ループにふさわしく、弦楽四重奏の多面性を見せてくれるプログラムです。

Resonus
RES-10337(1CD)
NX-B08
ベートーヴェン:. ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調「街の歌」 Op.11
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.1No. 3
創作主題による14の変奏曲 変ホ長調 Op.44(P三重奏曲第10番)
ラウティオ・ピアノ三重奏団

録音:2022年1月19-21日
ラウティオ・ピアノ三重奏団はピリオド楽器を用いて18世紀から19世紀作品を中心に演奏するアンサンブル。 2016年に発表したモーツァルトの三重奏曲が高く評価されて以降、優れたアルバムを世に送り出すとともに、近 年はモダン楽器も操り、現代作品の初演も数多く行うなど活動の幅を広げています。当アルバムはベートーヴェン のピアノ三重奏曲シリーズの第2弾となるもので、1793年から1795年に書かれた第3番と、1797年作曲の有 名な「街の歌」、そして「14の変奏曲」の3曲が収録されています(14の変奏曲の主題はベートーヴェンの創作とさ れていましたが、最近の研究ではディッタースドルフの旋律であることがわかっています)。18世紀に登場したピアノ 三重奏曲の形式が、ピアノの機能の発展に伴い変化していく最中に書かれたベートーヴェンの野心溢れるこれら の作品を、ラウティオは1805年に製作されたピアノで見事に演奏しています。
Resonus
RES-10338(1CD)
NX-B08
ヒュー・ワトキンス(1976-):室内楽と弦楽オーケストラのための作品
ピアノ三重奏曲第1番(2009)
小交響曲- 弦楽オーケストラのために(2013)
ピアノ四重奏曲(2012)
コンチェルティーノ(2011)
ピアノ三重奏曲第2番(2022)
レオノーレ・ピアノ三重奏団【ベンジャミン・ナバッロ(Vn)、ジェンマ・ローズフィールド(Vc)、ティム・ホートン(P)】
レイチェル・ロバーツ(Va)
ベンジャミン・ナバッロ(独奏ヴァイオリン)
オーケストラ・ノーヴァ
エレノア・コア(リーダー)
ジョージ・ヴァス(指)

録音:2023年6月5、6日、9月13日
ピアニストとしても名高いウェールズの作曲家ヒュー・ワトキンスは、2009年にコンポーザー・イン・レジデンスに就任 したのを機に室内楽曲の創作に意欲的に取り組んできました。このアルバムには2009年から22年に書かれた作 品を収めています。ピアノ三重奏曲第2番は音楽祭40周年記念の委嘱作で、初演者レオノーレ・ピアノ三重奏 団による録音。

CD ACCORD
ACD-332(2CD)
NX-E07
現代ポーランドのピアノ五重奏曲集
アレクサンダー・ラソニ(1951-):室内音楽第1番「Stalowa Wola」 - ピアノと弦楽四重奏のために(1978)
クシシュトフ・メイエル(1943-):ピアノ五重奏曲 Op.76(1990-91)
ジグムント・クラウゼ(1938-):ピアノ五重奏曲(1993)
ズビグネフ・バルギェルスキ(1937-):Schizophony - 弦楽四重奏とピアノのために(2012)
ラソニ:Ananda- ピアノと弦楽四重奏のために(2020-21)…世界初録音
ベッティーナ・スクルチプチャク(1963-):ピアノ五重奏曲(2021)…世界初録音
バルトシュ・ヴィトコフスキ(1998-):ピアノ五重奏曲「Landscape from Harenda」(2023)…世界初録音
シレジアSQ
エウゲニウシュ・クナピク(P)
ピオトル・サワイチク (P)
ジグムント・クラウゼ(P)
Tymoteusz Bies(P)

録音:1982年12月27日、2013年11月3-5日、2023年4月19日、2022年1月11日、2023年10月29日、2023年6月29日、2023年10月30日
現代ポーランドの6人の作曲家によるピアノ五重奏曲を収録した2枚組アルバム。演奏はポーランドを代表するシレジアSQと4名のピアニストが 担当。収録作品の作曲家の顔ぶれは、1970年代後半、音楽祭「Young Musicians to the Young City」に作品を発表、一躍注目を集めた1951 年生まれのアレクサンダー・ラソニ。作曲家、ピアニスト、室内楽奏者として世界的に著名な1943年生まれのクシシュトフ・マイヤー。作曲家、ピアニスト、教 育者であり、IRCAM の音楽顧問やアメリカ、ヨーロッパ、アジアのいくつかの大学で作曲教師を務める1938年生まれのジグムント・クラウゼ。ナディア・ブーラ ンジェに学び、ポーランドの音楽にフランスの美的様式を採り入れた1937年生まれのズビグネフ・バルギェルスキ。ポズナン音楽アカデミーで音楽理論と作曲 の学位を取得した後、スイスでさらに勉強し、現在はルツェルン大学で講師を務める1963年生まれのベッティーナ・スクルチプチャク。カトヴィツェのカロル・シ マノフスキ音楽アカデミーで作曲を学び、数多くのコンクールに入賞した1998年生まれのバルトシュ・ヴィトコフスキの6名です。20世紀後半から21世紀にか けてのポーランド音楽の潮流を窺える興味深いアルバムと言えるでしょう。

Gramola
GRAM-99320(2CD)
NX-D06
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉 Hob. XX:1B(弦楽四重奏版) カペラ・パウラーナ(弦楽四重奏)
ミヒャエル・ケーニヒ(朗読)

録音:2022年秋
ハイドンの『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』は1786年、スペインのカディス大聖堂からの依頼によって書かれたもので、聖金曜日の礼拝において 福音書のキリストの十字架上での7つの言葉をそれぞれ読み、瞑想する時間に演奏されるための音楽です。もともとは管弦楽のために書かれましたが、後に ハイドン自身によって弦楽四重奏版とオラトリオ版が作られ、クラヴィーア用の編曲版も作られました。初演時は「前奏の後、司祭は説教壇に上がり、7つの 言葉のうちの1つを読み上げ黙想しました。それが終わるとすぐに、彼は説教壇から降りて祭壇の前にひざまずき この時間は音楽によって満たされました。 そ して司教は二回目、三回目と説教壇に登場、説教終了後に再び管弦楽が演奏。 私の作品はこの表現にふさわしいものでなければなりませんでした。」と ハイドンが振り返っており、このアルバムは初演時の構成に倣いつつ、カペラ・パウラーナによる弦楽四重奏版が演奏されています。7つの言葉についての考察 はFSSP(Fraternitas Sacerdotalis Sancti Petri 聖ペトロ司祭兄弟会)のユリウス・カッペル司祭(1993年生まれ)のもので、ここではドイツの名俳優ミ ヒャエル・ケーニヒが朗読を行っています。

NCPA Classics
N-817401401S(1CD)
日本語解説付輸入盤
高価格帯

ゼン・ユン 〜 ホルン・カンタービレ
ベートーヴェン:ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
トマジ:ホルン協奏曲
チャイコフスキー:舟歌(四季より)
ヴィネリ:ホルン・ソナタ Op.7
チャイコフスキー(マキシ・サントス編):アンダンテ・カンタービレ(弦楽四重奏曲第1番より)
リムスキー=コルサコフ(ハビエル・ボネ・サントス編):熊蜂の飛行
ゼン・ユン(Hrn)
ウェイ・ジジャン(P)

録音:2022年8月29日−31日、中国国家大劇院レコーディング・スタジオ(デジタル、セッション)
「デビュー」シリーズはその名の通り、中国の若き才能を世界に向けて紹介する要注目のラインナップです。
2023年11月2日、ベルリン・フィルの空席となっていたもう首席ホルン奏者のポジションへの就任がアナウンスされ、世界を驚かせた中国のスーパー・ホルニスト、ゼン・ユン(曾韵/ユン・ゼン)。同じく首席奏者であるシュテファン・ドールと共にベルリン・フィルのホルン・セクションをリードする存在となったゼン・ユンの「ホルン・カンタービレ」は、自身にとってのデビュー・アルバム!
四川交響楽団首席ホルン奏者の父から指導を受けて6歳からホルンを始めたゼン・ユンは、スイスのジュネーヴ高等音楽院へ留学。その後は中国の中央音楽院大学院へ推薦で入学し、中国国家大劇院管弦楽団首席奏者を経て2022年10月にベルリン国立歌劇場管弦楽団(シュターツカペレ・ベルリン)の首席奏者に就任。そしてその1年後、ベルリン・フィルへと移籍し首席奏者に就任という凄まじい速さでのサクセス・ストーリーを展開。その間、2019年のチャイコフスキー国際音楽コンクールでは新設された金管楽器部門で第1位を獲得し、さらには2021年に超難関として有名な第70回ARDミュンヘン国際音楽コンクールホルン部門で第2位に入賞。その他にもプラハの春国際音楽コンクールなど様々なコンクールでの入賞実績を持つなど、その勢いは増すばかり!
シュターツカペレ・ベルリン、ベルリン・フィル、そして世界を納得させたスーパーホルニストの至芸をお楽しみください。

BIS
BISSA-2666(1SACD)
カレヴィ・アホ(1949-):作品集
アホ:ギターと室内管弦楽のための協奏曲(2018)*
 ホルンと弦楽四重奏のための五重奏曲(2019)**
バッハ(アホ補完):「フーガの技法」BWV1080よりコントラプンクトゥス XIV〜弦楽オーケストラのための(2011)
ラップランド室内O 
ヨン・ストゥールゴールズ(指)
イスモ・エスケリネン(G)*
ラップランド室内O員【イルッカ・ププッティ(Hrn)、アベル・プースティネン(Vn)、イーダ・モイゼル(Vn )、タル・レヘト(Va)、ラウリ・アンゲルヴォ(Vc)】**
[楽器Guitar:Gabriele Lodi2011]

録音:2023年3月13〜22日コルンディ文化の家(文化ホール)(ロヴァニエミ、フィンランド)
フィンランドのカレヴィ・アホは、交響曲の作曲家として知られる一方、さまざまな楽器のための協奏曲と室内楽曲の作曲、シベリウスを はじめとする他作曲家の作品の編曲と補筆も数多く手がけています。新しいアルバムでは彼が21世紀に書いたこの3つのジャンルの作品が作曲家立ち合いの元、 演奏されました。
「ギターと室内管弦楽のための協奏曲」は、フィンランドのギタリスト、イスモ・エスケリネン(1971-)に献呈された作品です。エスケリネンの音楽とテクニッ クをイメージして作曲され、伝統的な奏法を超えて音色と響きの新たな可能性を探ることも行われました。「導入(Introruzione)」「アレグロ・モルト」「間奏 (Interludio)」「アンダンテ・カンタービレ」「ミステリオーソ」「プレスト」「エピローグ(Epiloguq)」の7つの楽章が切れ目なく演奏されます。
「ホルンと弦楽四重奏のための五重奏曲」は、フィンランドのホルン奏者イルッカ・ププッティの委嘱で作曲されました。ププッティは、アホの『ソロ(Solo)』 (BIS SA-1446)にマリー=ルイーズ・ノイネッカーの演奏で収録された「ソロ X」を初演したプレーヤーです。神秘、気まぐれ、ドラマティック、ダンス風といっ たさまざまな気分の4つの楽章で書かれています。
「コントラプンクトゥス XIV」は、バッハの「フーガの技法」の未完成の「コントラプンクトゥス」を、過去のいろいろな試みに満足していなかったカレヴィ・ アホが、バッハの様式を逸脱することなく「自分の音楽」として完成させた作品です。ヤン・レヘトラが初演した「オルガン」版(BIS SA-1966)をはじめ、「弦 楽四重奏」「木管アンサンブル」などいくつかの版が作られています。弦楽オーケストラの版は、ヨン・ストゥールゴールズとラップランド室内Oによるこの 演奏が最初の録音です。 (Ki)

Coviello
COV-92401(1CD)
ストラータ 〜サクソフォン四重奏曲集
シャルロッテ・ハーディング:Sub to street, to scraping the sky
ミヒャエル・クライン:Frost Flower
ベンジャミン・オリヴァー:Avalanche
クレア・ラブデー:Deep City I
 Deep City II
アンナ・アップルビー:Electric Aeroplanes
デニース・オンデシュコ:Star Clusters
ハワード・スケンプトン:Zephyrs
レーファー・カルテット(サクソフォン四重奏)

録音:2023年7月27-29日/王立バーミンガム音楽院
レーファー・カルテットはイギリスで最も魅力的でダイナミックなサクソフォン四重奏団のひとつとして知られ、10年以上にわたって第一線で活躍している団体。 当アルバムはCOVIELLOレーベルからのデビュー盤で、そのタイトルが示すように地底から天空まで地層・階層を上へ上へとのぼっていくように展開されるプロ グラムを持っています。 (Ki)

Cobra Records
COBRA-0093(1CD)
レフト・ハンド・レガシー〜パウル・ヴィトゲンシュタインのために書かれた室内楽作品集 Vol.2
フランツ・シュミット(1874-1939):五重奏曲 変ロ長調(1932)(左手ピアノ、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための)
ヨーゼフ・ラーボア(1842-1924):三重奏曲第2番 ト短調(1919)(クラリネット、ヴィオラと左手ピアノのための)
フォルケ・ナウタ(P)、
ラース・ヴァウタース・ファン・デン・アウデンヴァイェル(Cl)、
プリズマ弦楽三重奏団
パウル・ヴィトゲンシュタインのために書かれた室内楽作品集の第2弾!パウル・ヴィトゲンシュタイン(1887-1961)は第一次世界大戦で右腕を失い、その後ラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」をはじめ、多くの作曲家に左手だけで演奏可能な作品を委嘱したピアニストとして有名です。『レフト・ハンド・レガシー』と題されたこのプロジェクトでは、オランダの一流の奏者たちが協力し、1920年代から30年代にかけてヴィトゲンシュタインが初演して以来ほとんど演奏されることのなかった秘曲に光を当ててゆきます。さらには、ヴィトゲンシュタインの苦悩と葛藤、そして芸術における勝利の物語を伝えることを目的としています。ジストニアの影響のために左手ピアニストとしてキャリアを続けていたフォルケ・ナウタは、オーストリアやイギリスなどの世界中に散逸してしまったヴィトゲンシュタインの蔵書を探し出し、それらにヴィトゲンシュタインが書き込んだ多数の注釈が残っていることを突き止め、第2弾ではより内向的な作品に取り組みました。そしてこのアルバムは2023年の夏に急逝したフォルケ・ナウタの最後の録音となりました。

GENUIN
GEN-24871(1CD)
ボーンカンプ&フレンズ・プレイ・アンリ・ソーゲ
アンリ・ソーゲ(1901-1989):花(アルト・サクソフォンとピアノのための)(1985)*
牧歌的なソナチネ(アルト・サクソフォンとピアノのための)(1963)
バラード(セバスティアーン・クーマン編/バリトン・サクソフォンとピアノのための)(1960)*
カンティレーヌ・パストラーレ(セバスティアーン・クーマン編/ソプラノ・サクソフォンとピアノのための)(1978)*
アレントゥール・サクソフォニクス(アルト・サクソフォン、2つの木管五重奏とピアノのための)(1976)*
婚礼の祈り(独奏オルガンのための)(1962)*
彼は永遠に死ぬことはない(アンドレ・ジョリヴェを悼んで)(セバスティアーン・クーマン編/ソプラノ・サクソフォンとオルガンのための)(1979)
祈り(1人の奏者によるソプラノ、アルト、テナー、バリトン・サクソフォンとオルガンのための)(1976)*
アルノ・ボーンカンプ(ソプラノ・サクソフォン、アルト・サクソフォン、テナー・サクソフォン、バリトン・サクソフォン)、
レオ・ファン・ドゥセラール(オルガン、ピアノ)、
jongNBE

録音:2023年1月30日-31日、ヘット・オルヘルパルク(アムステルダム)
*=世界初録音
20世紀フランスの伝統を受け継ぐクラシカル・サクソフォンの巨匠、アルノ・ボーンカンプの新録音。今回はソプラノからバリトンまで4本のサクソフォンを操り、20世紀フランスの作曲家アンリ・ソーゲのサクソフォン作品の魅力を紹介します。サティ、ミヨー、ジョリヴェ、ケクラン、ドビュッシーといったフランスの作曲家のスタイルを融合した作風といわれ、遊び心のあるユニークで活気に満ちた音楽を遺したソーゲの世界初録音作品を多く収録しているほか、他の楽器のために書かれた作品のセバスティアーン・クーマンによるサクソフォンのためのアレンジも聴きもの。友人である鍵盤楽器奏者、レオ・ファン・ドゥセラールと共に深い感性でソーゲの音楽の真髄をお届けします。またオランダの音楽院に在籍する優秀な学生で構成され、オランダ管楽アンサンブルによる育成の場でもあるjongNBEが「アレントゥール・サクソフォニクス」に参加しています。
GENUIN
GEN-24870(1CD)
夢とトラウマ
シュルホフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.7
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナ
アンタイル:ヴァイオリン・ソナタ第2番(1923)
フリーデリケ・シュタークロフ(Vn)、
エンドリ・ニニ(P)

録音:2022年11月14日-16日、NDR小ホール(ハノーファー、ドイツ)
芸術が激動と革新の時代を迎えた20世紀初頭に生まれた4つのヴァイオリン・ソナタを並置し、それぞれの異なる魅力と音楽性を浮き彫りにします。フリーデリケ・シュタークロフはハノーファー北ドイツ放送フィルの最年少コンサートマスターとしてキャリアをスタート。2023年からはバーゼルSOの第1コンサートマスターを務めています。伴奏のエンドリ・ニニはフレックス・アンサンブルのメンバー。

Indesens Calliope Records
IC-039(1CD)

XIC-039(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ナディア・ブーランジェへのオマージュ〜バスーン作品集
ストラヴィンスキー(コーネリア・ゾンマー編):プルチネルラによるイタリア組曲
ピアソラ(スタニスラス・クチンスキによるトリオABCのための編):ブエノスアイレスのマリア
コープランド:古い詩
サン=サーンス:バスーン・ソナタ Op.168
ナディア・ブーランジェ(ロラ・デクール&パロマ・クーイデル編):海
ウラジミール・コスマ(作編曲、エディション:ラルゲット・ミュージック)(b.1940):ル・ジュエ
リリ・ブーランジェ(ロラ・デクール&パロマ・クーイデル編):夜想曲
プーランク:歌曲集「偽りの婚約」 FP101より 第5曲 「ヴァイオリン」、歌曲集「くじ(籤)」 FP178より 第2曲 「何てことだ!」、レオカディア FP106より 第1番愛の小径
フォーレ(ロラ・デクール&パロマ・クーイデル編):ゆりかご
ミシェル・ルグラン:ウォッチ・ホワット・ハプンズ
フィリップ・グラス(b.1937):ラヴ・ディバイデッド・バイ第4番
フランセ:バスーンと弦楽五重奏のためのディベルティスマン
バーンスタイン:ウェストサイドストーリー より マリア
ロラ・デクール(Fg)、
パロマ・クーイデル(P)、トリオABC〔ロラ・デクール(Fg)、エロディ・スラール(アコーディオン)、ユリス・ヴィグリュー(Cb)〕、
フランス八重奏団のメンバー(弦楽五重奏)

録音:2023年4月25日、26日&10月19日、スタジオ・ド・ムードン(フランス)
2019年、権威あるチャイコフスキー・コンクール入賞!フランス出身の名手、ロラ・デクールが奏でる魅惑のバスーン・ソロ・アルバムが母国フランスのIndesens Calliope Records(アンデサンス・カリオペ・レコーズ)から登場。
本アルバムでは、ナディア・ブーランジェを取り巻く万華鏡のような芸術家たち、そして彼らのスタイルの多様性を、このアルバムのためにウラジミール・コスマが書き下ろした作品まで、音楽教育に革命をもたらしたナディア・ブーランジェが残した偉大な足跡をこれら多彩な作品を通して発見することができます。
デクールは、19歳という若さでパリOに入団後、2017年から2022年まではフランクフルト歌劇場の首席バスーン奏者を務め、現在はロッテルダムPOの首席奏者の地位に就いています。これまでに、ロイヤル・コンセルトヘボウO、マーラー室内O、LPOなど、世界的に著名なオーケストラの定期客演を務めるなど、同世代で最も才能ある音楽家の一人としての地位を確立しています。ここ日本では、2022年の読売日本SOとの共演で、モーツァルトのファゴット協奏曲のソリストを務め、その美音と抜群のテクニック、類まれな音楽性で多くの聴衆に感動を与えました。

Signum Classics
SIGCD-775(1CD)
タネーエフ&シューマン:ピアノ五重奏曲集
タネーエフ:ピアノ五重奏曲ト短調 Op.30
シューマン:ピアノ五重奏曲変ホ長調 Op.44
ピーター・ドノホー(P)、
サッコーニSQ

録音:2020年9月25日-29日、メニューイン・ホール(ユーディ・メニューイン・スクール)
音楽性、スタイルの多様性、圧倒的なテクニックが高く評価されるイギリスの名ピアニスト、ピーター・ドノホーと、英国でもっとも歴史があり、ダイナミックで多才なクァルテット、サッコーニSQ。長年パートナーシップを結んできた彼らが新たなレコーディングに臨んだのは、セルゲイ・タネーエフとシューマンが書いた、ピアノ五重奏曲というジャンルにそびえ立つ2つの傑作。70年と1,000マイル離れて書かれたこれらの作品ですが、シューマンはロシアの作曲家に大きな影響を与え、タネーエフがシューマンの作品をモデルとして制作を始めたときにロシアでも人気を集めるなど、密接に関連しています。
ドノホーとサッコーニSQは、COVID-19とウクライナ戦争という二重の惨禍に見舞われる前の2020年2月にロシアをツアーした最後の英国ミュージシャンの一人であり、ロシアでもめったに聴く機会がないというタネーエフの音楽がロシアの聴衆に広く受け入れられたことが、このアルバムのレコーディングにも繋がりました。
ジャケット・デザインはシューマン自身によるイラストで、1844年のモスクワ訪問中に描かれたクレムリン内の教会のスケッチです。

Hyperion
CDA-68423(1CD)
シューベルト:弦楽四重奏曲第8番&第15番
弦楽四重奏曲第15番 ト長調 D887
弦楽四重奏曲第8番変ロ長調 D112
タカーチSQ〔エドワード・ドゥシンベア(Vn1)、ハルミ・ローズ(Vn2)、リチャード・オニール(Va)、アンドラーシュ・フェイェール(Vc)〕

録音:2023年5月20日-23日、ワイアストン・エステート・コンサート・ホール(イギリス)
まだ10代であった若きシューベルトが1814年9月5日から13日までの短い期間に書き上げた作品である「弦楽四重奏曲第8番」。驚くことに第1楽章は「4時間半で完成」と書き記してあります。ですがその完成度は高く、シューベルトが憧れていたモーツァルトの作品のように綿密に計画され書かれたことが窺えます。
そしてシューベルトが作った弦楽四重奏曲の最後となった「第15番」。こちらもわずか11日間で書かれた作品です。「第15番」はシューベルトの存命中に全曲演奏されることはありませんでした。しかしその野心的な作風は、彼の室内楽曲を代表するものに値する作品で、こちらはベートーヴェンの影響も感じさせるものとなっています。
タカーチSQは1975年にブダペストのフランツ・リスト音楽院の学生であったガボル・タカーチ=ナジらによって結成され、1977年エヴィアン国際弦楽四重奏コンクールで一等賞と批評家賞を獲得し国際的な注目を浴び、ポーツマス、ボルドー、ブダペスト、ブラティスラヴァ等多くのコンクールで優勝してきた世界最高峰のSQのひとつです。2020年6月には、グラミー賞受賞(+3度のノミネート)で知られる世界的ヴィオリスト、リチャード・オニールが新たなメンバーとして加わり活動しています。

Christophorus
CHE-02322(1CD)
C.P.E.バッハ&アーベル:ヴィオラ・ダ・ガンバとフォルテピアノのためのソナタ集
C.P.E.バッハ:ソナタ ニ長調 WQ137、ソナタ ト短調 WQ88、
 ソナタ ハ長調 WQ136
カール・フリードリヒ・アーベル:独奏曲ニ長調、ソナタ ホ短調 WK150
レベカ・ルソ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ゼバスティアン・ヴィーナント(フォルテピアノ)

録音:2011年2月9日-12日(スイス)
ヴィオラ・ダ・ガンバのためのレパートリーの最高峰のひとつ、C.P.E.バッハのソナタに、ヴィオラ・ダ・ガンバの最後のヴィルトゥオーゾとされる同時代のカール・フリードリヒ・アーベルの2つのソナタをカップリング。ヴィオラ・ダ・ガンバとフォルテピアノの組み合わせは、バロックから古典派にかけてのこの音楽の豊かなニュアンスを見事に表現しており、レベカ・ルソとゼバスティアン・ヴィーナントによる繊細な解釈が、この素晴らしき音楽の魅力をさらに高めています。

ES-DUR
ES-2092(1CD)
眠れぬ夜〜コントラバスのためのフランス音楽
デザンクロ:アリアとロンド(コントラバスとピアノのための)
フォーレ:エレジー Op.24、
 夢のあとに Op.7-1
フランク:ソナタ イ長調 CFF123
ラヴェル:ハバネラ形式の小品、逝ける王女のためのパヴァーヌ
ミヒャエル・リーバー(Cb)、
ノルベルト・ゲルリッヒ(P)
NDRエルプ・フィルの第1ソロ・コントラバス奏者、ミヒャエル・リーバーが、学生時代からの友人でもあるという彼のピアノ・パートナー、ノルベルト・ゲルリッヒと贈る、フランスのコントラバス・レパートリー。めったに聴かれないデザンクロの「アリアとロンド」はコントラバスのためのオリジナルで、残りはフォーレ、フランク、ラヴェルの名曲が、コントラバスとピアノのためにアレンジされています。チェロを始めとする様々な楽器でも親しまれているフランクの「ヴァイオリン・ソナタ」のコントラバス版にも要注目です。
ES-DUR
ES-2090(1CD)
パウ!〜カザルスへのトリビュート
バッハ:ガンバ・ソナタ第2番ニ長調 BWV1028
メシアン:「世の終わりのための四重奏曲」より V. イエスの永遠性への賛歌
グラナドス:「ゴイェスカス」より 間奏曲
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
イザイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.28
カザルス:鳥の歌
フィリップ・シュペリウス(Vc)、
マリー・ソフィー・ハウツェル(P)
ドイツの若き才能あふれるチェリスト、フィリップ・シュペリウスのデビュー・アルバム。20世紀でもっとも偉大なチェロ奏者の一人パウ(パブロ)・カザルスの、音楽だけでなく平和と人権に対する取り組みなど、人間主義的な精神までも模範としているシュペリウスが、戦争の時代に音楽はどのような貢献ができるのか? 武力紛争や大惨事に直面して音楽は何を提供できるのか? と考え、カザルスと彼のインスピレーションとなった作曲家、または彼のアイデアを取り入れた作曲家たちの中に時代を超えた答えを見つけ、1つのアルバムにまとめました。バッハから始まり(敢えて無伴奏チェロ組曲ではなくガンバ・ソナタ)、メシアン、グラナドス、ベートーヴェン、イザイ、そしてもう一つのカザルスの代名詞「鳥の歌」で平和を願いながらプログラムを締めくくります。
フィリップ・シュペリウスは2003年ベルリン出身、8歳でウルリッヒ・フォスの下でチェロを始め、ベルリン芸術大学でヴォルフガング・エマヌエル・シュミットに師事。2022年にはニューヨークのカーネギー・ホールでデビュー。ICMA(国際クラシック音楽賞)2020の「ディスカバリー賞」やユーロビジョン・ヤング・ミュージシャンズ・コンクール銀メダル、2023年ファニー・メンデルスゾーン賞などを受賞し、ドイツの若い音楽家にとって最も重要なコンクールの一つとされるドイツ音楽コンクール2023のチェロ部門で優勝しています。

Eudora
EUDSACD-2403
(1SACD)
クアンド・エル・フエゴ・アブラサ(炎が燃えるとき)
ヨゼフ・ラウバー(1864ー1952):ピアノ五重奏曲ヘ長調 Op.6
クリストフ・ブルム(b.1990):Wildwuchse aus Schweizer Volksliedern(弦楽三重奏のための)
フランシスコ・コーイ(b.1985):カントス(弦楽四重奏のための)
ファリャ:バレエ音楽 「恋は魔術師」(ホセ・ルイス・トゥリーナによるカンタオーラとピアノ五重奏版編)
アンサンブル・バヨーナ
マリア・ホセ・ペレス(カンタオーラ)

録音2023年7月31日-8月3日、サラゴサ・オーディトリアム、モーツァルト・ホール(スペイン)
※全曲初録音
2020年にドワイト・ウルスラ・マムロック賞を受賞し、2021年度10月にベルリン・コンツェルトハウスでデビューを果たしたアンサンブル・バヨーナによる初のレコーディング・プロジェクト「Cuando el fuego abrasa(炎が燃えるとき)」。
本アルバムでは、ファリャの名作 「恋は魔術師」 のアレンジ版から、現代作曲家フランシスコ・コーイ(スペイン)とクリストフ・ブルム(スイス)の作品まで、彼らのアイデンティティである、スペインとスイスの実りある緊密なコラボレーションと、20世紀初頭の音楽の振興と普及を紹介しています。
フォーマットはSACD Stereo/MultichannelとMQA-CDのハイブリッドを採用しており、CD層はMQA対応機器を使用することにより、ハイレゾ音源として再生することができます。

Chandos
CHAN-20279(1CD)
ハイドン:ピアノ三重奏曲全集 Vol.3
ピアノ三重奏曲第19番ヘ長調 Op.43-1(Hob. XV:6) (1784)、
ピアノ三重奏曲第43番ハ長調 Op.86-1(Hob. XV:27) (1795)、
ピアノ三重奏曲第25番ホ短調 Op.57-2(Hob. XV:12) (1788-89)、
ピアノ三重奏曲第12番変ホ長調(Hob. XV:36) (before1760)
キット・アームストロング(b.1992):Revetements(世界初録音)
トリオ・ガスパール

録音:2023年5月26日-28日、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
トリオ・ガスパールによるハイドンのピアノ三重奏曲全曲録音の第3弾。ハイドンはその輝かしいキャリアの中で40曲以上ものピアノ三重奏曲を作曲しています。またそれだけ多くの作品が残っているにもかかわらず、それらの作品は各々が独自の特徴を持っており、魅力を持っています。
このアルバムでも、これまでのシリーズ同様に対照的なトリオ作品を組み合わせ、聴衆にハイドンのそれぞれの作品が持つ特徴と魅力を見事に伝えています。また、この録音プロジェクトの一環として、ハイドンのピアノ三重奏曲から触発された作品を現代作曲家に依頼しており、今作では世界的ピアニストのひとり、キット・アームストロングの世界初録音作品がカップリングされていることも注目ポイントのひとつです。
トリオ・ガスパールは、2010年にドイツ、ギリシャ、イギリス出身のメンバーで設立され、その新鮮な解釈とアプローチで称賛されており、ヴィグモアホールやベルリン・フィルハーモニーといった世界の主要なコンサート・ホールで定期的に演奏を行っています。彼らはワイマールで行われたヨーゼフ・ヨアヒム室内楽コンクール、ウィーンでのハイドン国際室内楽コンクールなどで優勝しており、その演奏会では創設当時からハイドンの作品を積極的に取り上げています。
Chandos
CHAN-20297(1CD)
ブラームス&コンテンポラリーズ Vol.1
ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番イ長調 Op.26
ルイーゼ・アドルファ・ル・ボー(1850-1927):ピアノ四重奏曲 ヘ短調 Op.28
カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ〔エレーナ・ユリオステ(Vn)、ロザリンド・ヴェントゥリス(Va)、ラウラ・ファン・デル・ハイデン(Vc)、トム・ポスター(P)〕

録音:2023年4月、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
「きらびやかで、変幻自在な若い音楽家のアンサンブル」、カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ! BBCラジオ3新世代アーティスト・スキームを通じて出会ったピアニストのトム・ポスターとヴァイオリニストのエレーナ・ユリオステによって結成され、顧みられることの少ないレパートリーを積極的に取り入れたカリスマ的なプログラミングと卓越した音楽性で聴衆を熱狂させている気鋭のアンサンブルです。
知られざるレパートリーと興味深いプログラミングで高い評価を確立してきた彼らの新シリーズ「ブラームス&コンテンポラリーズ」は、ブラームスのピアノ四重奏曲と、同時代のあまり知られていない作曲家の作品を並べるという、またしても意欲的なアルバムを創造。第1弾では、ドイツ後期ロマン派の女流ピアニスト&作曲家、ルイーゼ・アドルファ・ル・ボーのピアノ四重奏曲が選ばれました。クララ・シューマン、フランツ・ラハナー、ヨーゼフ・ラインベルガーに学んだ彼女は、合唱曲、2つのオペラ、膨大な数の歌曲、ピアノ独奏曲、室内楽など多様なジャンルの作品を残しており、1884年に作曲され同年にライプツィヒ・ゲヴァントハウスで初演されたピアノ四重奏曲は当時の批評家からも大絶賛されたといいます。同じ年にウィーンのコンサートツアーでブラームスとハンスリックに出会い、二人も彼女に作品を見せてもらい、肯定的な反応を示しました。
ブラームスのピアノ四重奏曲第2番は1861年に完成し、シューベルトの強い影響を受けていることで知られています。およそ50分にわたるこの曲は、ピアノ四重奏のためのレパートリーの中でもっとも充実した作品の1つとなっています。

CAvi music
85-53508(2CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.3
ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24「春」
ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調 Op.30-1
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1
ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)、
デーネシュ・ヴァーリョン(P)

録音:2022年12月、ドイチェランドフンク・カンマームジークザール(ケルン、ドイツ)
「一生に一度でいいから、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ10曲をサイクルとして録音してみたいと思ったんです!」と語るアンティエ・ヴァイトハースのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集がいよいよ完成しました。彼女は、クライスラー国際コンクール、バッハ国際コンクール、そしてヨーゼフ・ヨアヒム・ハノーファー国際コンクールで優勝後、ソリストとしてヨーロッパを中心に活動し、またアルカント四重奏団を結成し室内楽の分野でも数々のアーティストと共演してきました。また、人気のヴァイオリン教師としても知られる彼女は、バロックから21世紀に渡る幅広いレパートリー持っており演奏してきました。そんな彼女にとってもベートーヴェンの楽曲へは特別な思いがあるようで、「この音楽には深い人間性がにじみ出ており、それはヴァイオリン・ソナタのそれぞれに見られる特徴です。そして、私が知っているベートーヴェンのどの曲にも、深く感動する瞬間が含まれています」と語っています。第1巻はレコード芸術特選盤とICMAノミネート、第2巻はグラモフォン・エディターズ・チョイスに輝いた全集だけに期待が膨らみます。

Avie
AV-2675(1CD)
シー・オヴ・スターズ
ローラン・スコット(b.1970):シー・オヴ・スターズ、春
伝承曲(ローラン・スコット編):きみはわれのまぼろし
ラヴェル(ローラン・スコット編):パゴダの女王レドロネット(マザー・グース組曲〔マ・メール・ロワ M.60〕より)
グレイス=エヴァンジェリン・メイソン(b.1994):グラス・カテドラルズ
バッハ(ローラン・スコット編):前奏曲(無伴奏チェロ組曲第2番 BWV1008より)
リュディガー・オッパーマン(b.1954):ブリージング・ウィズ・ハープ
ローラン・スコット:ニープス・アンド・タティーズ、青い丘で、太陽とその花
モニカ・シュタートラー(b.1963):もう誰も私を止められない
伝承曲(アンディ・スコット、ローラン・スコット編):さすらいの旅人
ローレン・スコット(レバー・ハープ、ペダル・ハープ、プリペアド・ペダル・ハープ)、エリザベス・ベイス(プリペアド・ペダル・ハープ)、アレグザンダー・ライダー(ペダル・ハープ、プリペアド・ペダル・ハープ)、ケザイア・トマス(ペダル・ハープ)、エレナー・ターナー(プリペアド・ペダル・ハープ)

録音:2021年、ロンドン
弦についたレバーで音程(音階)を調節する「レバー・ハープ」と足元のペダルで音程(音階)を調節する「ペダル・ハープ」の双方で卓越した技術とユニークな表現力を発揮するローレン・スコット。2020年にリリースしたデビュー・アルバム「Beyond the Horizon」(AV2417)では、自作やジョン・ケージ、ビートルズなどのアレンジをレバー・ハープのみで披露したスコットですが、待望のセカンド・アルバムでは、レバー・ハープとペダル・ハープ、更には弦に様々な物をあてて音色を変えたプリペアド・ペダル・ハープを駆使。自作の新作や現代のハープ弾きたちによるオリジナル作品、そしてラヴェル、バッハ、民謡などからの素敵なアレンジを散りばめ、ハープの新たな魅力、新鮮なサウンドをお届けします。
ローレン・スコットはオーストラリア出身、現在は英国で様々なオーケストラやアンサンブルとの共演、そしてテレビやラジオへの活発な出演など、ハープ・コミュニティの発展へ寄与し、5年間英国ハープ協会の会長も務めたハーピストです。

Acte Prealable
AP-0574(1CD)
古いマナー・ハウスにて
シマノフスキ(バツェヴィチ編):前奏曲 Op.1-1
ミハウ・ユゼフォヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.12
ジグムント・ノスコフスキ(1846-1909)(スタニスワフ・ミクシェフスキ編):悲愴的ポロネーズ 「古いマナー・ハウスにて」
ミェチスワフ・カルウォヴィチ(1876-1909)(ミェチスワフ・シャレスキ編):セレナード
ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921)(オルギェルド&アンジェイ・ストラシンスキ編):歌劇 「Konrad Wallenrod」より 求愛のシーン
フェリクス・ノヴァヴィエイスキ(1877-1946):伝説 Op.32
グラジナ・バツェヴィチ:ステンドグラス
ヘンリク・フベルトゥス・ヤブウォンスキ(1915-1989):ヴァイオリンとピアノのための音楽
ヴォイチェフ・シュラフチコフスキ(Vn)、
ボグミワ・ヴェレトカ=バイドル(P)

録音:2022年10月-11月
19世紀〜20世紀ポーランドの中流〜下流貴族たちのマナー・ハウス(邸宅)にて、個人的な音楽会や社交の場として愉しまれてきた室内楽を再現。このアルバムに収録されているシマノフスキやカルウォヴィチも、そうした貴族の家系でした。アレンジ作品も含めたヴァイオリンとピアノのための豊かなポーランド音楽を、ワルシャワ国立フィルのソリストやモニューシュコ音楽アカデミーの教授(弦楽器部門責任者)を務めてきたヴォイチェフ・シュラフチコフスキが奏でます。

Delphian
DCD-34317(1CDR)
高価格帯
カンタービレ〜ヴィオラへの賛歌
ジョナサン・ハーヴェイ(1939-2012):聖歌
ヴォーン・ウィリアムズ
:ロマンス
ブライト・シェン(b.1955):ザ・ストリーム・フロウズ
バックス
:ヴィオラ・ソナタ
オーガスタ・リード・トーマス(b.1964):無言歌(世界初録音)
ブリテン:ラクリメ ― ダウランドの歌曲の投影
ジョーダン・バク(Va)、
リチャード・アトリー(P)

録音:2023年7月10日-12日、グレイフライアーズ教会(エディンバラ、スコットランド)
輝かしいステージでの存在感とダイナミックな解釈、そして怖いもの知らずのパワーを併せ持ち、「クラシック演奏におけるエキサイティングな新しい声」、「力強い声と説得力のあるサウンドを備えたパワフルなミュージシャン」などと既に国際的に高い評価を獲得している1994年生まれのジャマイカ系アメリカ人ヴィオラ奏者、ジョーダン・バクがDelphianレーベルに初登場。
20世紀の偉大なヴィオリスト、ライオネル・ターティスやウィリアム・プリムローズのために書かれたバックス、ブリテンのヴィオリストにとって重要な位置を占める作品に、ジョナサン・ハーヴェイ、ブライト・シェンといった気鋭の作曲家による新しい作品が組み合わされています。またバク&アトリーのために特別に作曲されたヴァージョンの世界初録音となったオーガスタ・リード・トーマスの「無言歌」では、バクの深く感情を揺さぶる表現力がより浮き彫りになっています。

Delphian
DCD-34313(1CD)
恐れることはない
シューベルト:冥府への旅 D526、船乗り D536、目の魔力 D902-1、ドナウ川の上で D553、死と少女 D531
R.シュトラウス:「6つの歌」Op.56より「おくれたボートで」
ムソルグスキー:死の歌と踊り
アイアランド:海ヘの情熱
フィンジ:「花輪をささげよう」Op.18より第3曲「もはや灼熱の太陽も怖れるな」
ガーニー
:By a Bierside
マイケル・ヘッド:「6つの海の歌」より第2曲「ライムハウス・リーチ」
ウォーロック:キャプテン・ストラットンの夢想
ブリンドリー・シェラット(Bs)、
ジュリアス・ドレイク(P)

録音:2023年3月26日-28日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン、イギリス)
ブリンドリー・シェラットは元々学生時代にトランペットを学んでいましたが、経験を積むために参加したいくつかの声楽コンクールでなんと優勝をしてしまい、そこから歌手としての勉強を本格的に始めました。30代半ばにはBBCシンガーズの安定した地位を捨て、本格的にオペラの世界へと活躍の場を移し、ウィーン国立歌劇場、オランダ国立歌劇場、コヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラ・ハウスなどヨーロッパの主要な歌劇場で歌い、また後進の指導も行っています。このアルバムでは、シューベルト、ムソルグスキー、R.シュトラウスなどの、死を彷彿とさせる歌曲の数々を歌い上げました。彼がこれまで培ってきた技術や知識を総動員して歌い上げる様に聴衆は圧倒されることでしょう。

RUBICON
RCD-1103(1CD)
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲集 Vol.1
弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.11
弦楽四重奏曲第2番ヘ長調 Op.22
エフゲニー・オネーギン Op.24より 「レンスキーのアリア」 (ダーフィト・ファーベル編)
アムステルダム・デュドックQ
「21世紀のSQとして、演奏する音楽の意味を探り、過去の音楽を現代の聴衆のために新たな意味をもって反映させる最善の方法を常に探し求めている」というオランダ・アムステルダムの知的なカルテット、アムステルダム・デュドック四重奏団。アンサンブル名は、音楽をこよなく愛したオランダの著名な建築家ウィレム・マリヌス・デュドック(1884-1974)に由来し、英ガーディアン紙は彼らの「しなやかで生き生きとした音と構造と細部への注意深い感覚」を称賛しています。
Rubicon4枚目となる本アルバムでは、チャイコフスキーの弦楽四重奏曲を取り上げています。この第1巻には、美しいアンダンテ・カンタービレの緩徐楽章を持つ第1番と、第1番の影に隠れながらもチャイコフスキー自身も傑作と語る第2番の四重奏曲、そして、メンバーのチェリスト、ダーフィト・ファーベルによる弦楽四重奏のための新編曲で、『エフゲニー・オネーギン』から多くの人に愛されている「レンスキーのアリア」で締め括られます。

Aulos Media
AMC-2192(1CD)
韓国の若き音楽家たち2020Vol.1〜ハム・キョン&キム・ハン

(1)カリヴォダ:サロンのための小品 Op.228
アリッサ・モリス:4つの性格(2007)
パスクッリ:ドニゼッティの歌劇「ラ・ファヴォリータ」の主題による協奏曲

(2)サン=サーンス:クラリネット・ソナタ変ホ長調 Op.167
プーランク:クラリネット・ソナタ
(1)ハム・キョン(Ob)、ムン・ジェームズ・ジェウォン(P)
(2)キム・ハン(Cl)、ムン・ジェームズ・ジェウォン(P)

録音:2020年、KBS Studio16(韓国)
「KBS(韓国放送公社)」の2020年「韓国の若き音楽家たち」の第1巻の演奏者として選出されたのは、オーボエのハム・キョンとクラリネットのキム・ハンの2人。
ハム・キョンは数あるコンクールの中でも最難関として有名なARDミュンヘン国際音楽コンクールの2017年大会において入賞を果たし、現在はフィンランドRSOの第1ソロ・オーボエを務める傍ら、シベリウス音楽院(シベリウス・アカデミー)で教鞭を執る韓国トップのオーボイストの1人。
フレンチ・プログラムの名曲中の名曲2作品を奏でるクラリネットのキム・ハンはモーツァルトのクラリネット協奏曲を吹いて13歳でデビュー。第3回ジャック・ランスロ―国際クラリネット・コンクールで第1位を獲得した後、フィンランドRSOの第2ソロ・クラリネットとして入団。創設メンバーでもあるファイツ木管五重奏団としては第1回カール・ニールセン国際室内楽コンクール第2位受賞の実績を持つ実力者です。
Aulos Media
AMC-2193(1CD)
韓国の若き音楽家たち2020Vol.2〜キム・ドンヒョン&イ・ファユン

(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ Op.28

(2)ブラームス:F.A.E.ソナタ WoO.2より
ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ Op.25-4
リ・シヌ:カプリース第2番「チョッビョク」(世界初録音)
(1) キム・ドンヒョン(Vn)、パク・ヨンソン(P)
(2)イ・ファユン(Va)、ホン・ソユ(P)

録音:2020年、KBS Studio16(韓国)
「KBS(韓国放送公社)」の「韓国の若き音楽家たち」シリーズの2020年版第2巻は、ヴァイオリンとヴィオラの俊英2人がそれぞれ得意とする作品を披露!
13歳で錦湖(クムホ)英才コンサートに抜擢されデビューを果たしたキム・ドンヒョンは、新韓音楽賞受賞、芸術の殿堂(ソウル・アーツ・センター)音楽英才キャンプ&コンクール優勝など、数多くの国内舞台を席巻した後に第16回チャイコフスキー国際コンクール(2019年)で3位に入賞し、再び世界の注目を集めた逸材です。
ヴィオラのイ・ファユンは3歳で朝鮮の伝統的民俗芸能であるパンソリ(口唱)を習い始めて音楽の門を叩いたという経歴の持ち主。アンネ=ゾフィー・ムター財団の後援を受け、弦楽アンサンブル「ムター・ヴィルトゥオーゾ」のワールドツアーに参加。さらにはムター、トリフォノフとの共演によるシューベルトの「ます」のレコーディングに参加するなど、すでに国際的な舞台で活躍を展開しています。

Phil.harmonie
PHIL-06042(1CD)

XPHIL-06042(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

バッハ:ゴルトベルク変奏曲 (ヴィオラ、チェロ&コントラバス三重奏版)
バッハ(ドミトリー・シトコヴェツキー&マルティン・シュテーグナー編):ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(ヴィオラ、チェロ&コントラバス三重奏版)
マルティン・シュテーグナー(Va)、
タネリ・トゥルネン(Vc)、
エスコ・ライネ(Cb)

録音:2021年5月13日&6月26日(ベルリン、ドイツ)
「ほとんど気づかれずに上声部と下声部を繋ぐ役割を担い、上声部のメロディアスな旋律や、決定的な存在感の下声部に嫉妬しそうになることもしばしば」と自身が弾くヴィオラについて述べるベルリン・フィルの名手マルティン・シュテーグナー。同じくベルリン・フィルのメンバーであり首席コントラバス奏者として活躍するエスコ・ライネが、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」をヴィオラ、チェロ、コントラバスという編成で演奏するというアイデアを思いついたとき、シュテーグナーはその構想に懐疑的だったと言います。それは数ある「ゴルトベルク変奏曲」のトランスクリプションの中でも最も有名な編成の1つであるドミトリー・シトコヴェツキーの編曲による「弦楽三重奏版」を5度低く移調して演奏するというものでした。
「ヴァイオリン、ヴィオラとチェロ」を「ヴィオラ、チェロとコントラバス」で演奏する。この意欲的かつ非常に困難と思えるチャレンジのためにベルリン・コンツェルトハウスOの副首席奏者タネリ・トゥルネンを招き、トリオを組んだシュテーグナーとライネ。初めてアリアといくつかの変奏のリハーサルを行った時、最初に感じた懐疑の念は完全に消え、そこには興奮と感激が満ちていました。
特にヴィオラとコントラバスにとって、本来のヴァイオリンとチェロのパートの演奏は困難を極め、難産の末に生まれたこの新たなヴィオラ、チェロとコントラバスによる弦楽三重奏版「ゴルトベルク変奏曲」は、バッハの偉大かつ高名な傑作に新たな1ページを加えることとなりました。

Ars Produktion
ARS-38373(1SACD)
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 Op.9
弦楽三重奏曲第3(2)番ト長調 Op.9-1
弦楽三重奏曲第4(3)番ニ長調 Op.9-2
弦楽三重奏曲第5(4)番ハ短調 Op.9-3
トリオ・ゴルトベルク〔リーザ・ケロブ(Vn)、フェデリコ・フッド(Vc)、ティエリー・アマーディ(P)〕

録音:2023年4月1日-3日&5日、ヴァルデンブルク音楽スタジオ(スイス)
モナコのモンテカルロPOで活躍する3人の実力派たちによって結成され、2019年のウィーン国際音楽コンクールで見事ゴールドメダルを獲得したアンサンブル、トリオ・ゴルトベルク。モーツァルトからシュニトケまで膨大なレパートリーを持ち、これまでも彼らならではの凝ったプログラム構成でリスナーを楽しませてきましたが、今回は一転してベートーヴェン初期の傑作の一つ、Op.9の弦楽三重奏曲に真っ向勝負。この編成の古典的な作品に立ち返ってその真価を改めて見せつけます。

Dynamic
CDS-8015(1CD)
NX-B06
パガニーニ:祈りのソナタ
1-3. 祈りのソナタ M.S.23- ヴァイオリンとオーケストラのために…世界初録音 (イタロ・ヴェスコーヴォによる改訂、完成版)
4-5. ソナタ M.S.118- 変則調弦ヴァイオリンのために(2つの断章)
…世界初録音、未出版作品
6. マリア・ルイーザ、第4弦によるソナタと変奏曲 M. S.79- ヴァイオリンとギターのためのオリジナル・ヴァージョン
7. カプリッチョ- 無伴奏ヴァイオリンのために(1838年パリ)…世界初録音、未出版作品
8. アジタート- 無伴奏ヴァイオリンのために(1831年ロンドン)…世界初録音、未出版作品
9-12.4つの練習曲 M. S.138? 無伴奏ヴァイオリンのために(ダニーロ・プレフーモによる比較校訂版)
13-16.4つのノットゥルノ M. S.15- 弦楽四重奏編
17. 「うつろな心」の主題による序奏と変奏曲 M. S.44- 無伴奏ヴァイオリンのために (カール・グール編)
ルカ・ファンフォーニ(Vn)…1-17
イ・ムジチ・ディ・パルマ…1-3
アントニオ・デ・ロレンツィ(指)…1-3
カルロ・カンティーニ(Vn)…4-5
ダニエーレ・ファンフォーニ(Vn)…4-5、13-16
サヴェリオ・フォリアーロ(G)…6
レアーレ・コンチェルト・アンサンブル…13-16
アルマンド・バリッリ(Va)…13-16
マッシミリアーノ・ファンフォーニ(Vc)…13-16

録音:2023年9月29日、10月16日、11月3日
DYNAMICレーベルが力を入れているパガニーニのシリーズの最新作。冒頭に置かれた「祈りのソナタ」は、ロッシーニの歌劇「エジプトのモーゼ」から主題を採 り変奏曲に仕立てた「モーゼ変奏曲」として知られる作品。通常は1855年に出版されたピアノとヴァイオリン版が演奏されますが、このアルバムは、I.ヴェス コーヴォがソロ・パートの欠けている箇所を補筆完成させたオリジナルの管弦楽伴奏版を収録。世界初録音となります。また変則調弦ヴァイオリンのための断 章や、カプリッチョ、アジタートは未出版作品でこちらも世界初録音です。 最後の「うつろな心」の主題による序奏と変奏曲は、全体に超絶技巧が施された極めてよく知られる華麗な曲。もともとは1830年にカール・グール(1787- 1848)が出版した『ヴァイオリン物語』の付録として印刷されたもので、現在でもこの譜面が一般的に使われていますが、完全な自筆原稿は残っておらず、 グールが自身の記憶を辿って譜面にしたと主張していました(ベルリンの国立図書館に保存されているパガニーニの未完成の自筆譜はグールの印刷譜と一 致しています)。ファンフォーニの素晴らしい演奏でお楽しみください。

ALBANY
TROY-1950(1CD)
「エクスチェンジ」〜現代のチェロ作品集
デイヴィッド・ゴンパー:stella celi extirpavit(2022)
ゾーイ・マートリュー:オンディーヌ(2022)
ジャン=フランソワ・シャルル:ペトリファイド(2021)
ジェレミー・サーロウ:屋根伝いに(2019)
ザック・スタントン:安息日の賛歌の名残り
リチャード・コーストン:深淵より(2014)
ダーレン・ブルーム:蝶々
ティム・ギル(Vc)
デイヴィッド・ゴンパー(P)

録音:2022年9月17-18日、22-24日、アイオワ大学
様々な世代の作曲家によるチェロとピアノのための作品集。作曲家はいずれも何らかの形でア イオワ大学において教鞭を執るなどアイオワと関わりがある。作風は様々だが、アイデアも豊富でメ ロディアスな作品が多く、聴きごたえ充分。チェロのための新しい音楽として一聴の価値がある一 枚。チェロ奏者のティム・ギルはベートーヴェンからクセナキスまでをレパートリーとする使い手でソ リストとしてロイヤル・フィル、ロンドン・シンフォニエッタなどと多く共演している
ALBANY
TROY-1959(1CD)
現代中国系作曲家によるヴァイオリンとヴィオラのための作品集
(1)チェン・イ:ハッピー・チューン〜ヴァイオリンとヴィオラのための
(2)チェン・イ:記憶〜ヴァイオリンのための
(3)ジョウ・ロン:野草〜ヴィオラのための
(4)ク・シャオ=ソン:JI#7動きのない水〜ヴァイオリンのための
(5)フン・ラム:モノローグV〜ヴァイオリンのための
(6)-(8)エンジェル・ラム:港の霧〜ヴァイオリンのための
(9)オースティン・イプ:これがあの怪物の全てだ〜ヴァイオリンとエレクトロニクスのための
(10)チャン・カイ=ヤン:マレーのつぶやき〜ヴァイオリンのための
(11)チャン・カイ=ヤン:どこにも行かないボート〜ヴァイオリンとフィクスト・メディアのための
(12)チャン・カイ=ヤン:探し求めて〜ヴァイオリンとフィクスト・メディアのための
パトリック・イム(Vn&Va)
(1)ボーン・ラウ(Va)
(3)ジョウ・ロン(語り)

録音:2019-2023年
現代の中国人および中華系アメリカ人の作曲家によるヴァイオリン、ヴィオラおよびその二重奏 のための作品を収録。世代は様々だが、中華圏の現代音楽の現在を知る事が出来る貴重な一 枚。いずれも中国の伝統文化と西洋もしくは現代性とをどう融合もしくは対峙させるか、ということに 作曲家の創意工夫が感じられます。タン・ドゥンのようないかにもアメリカ人が好みそうな絵に描いたよ うなシノワズリ、エキゾチシズムとは異なるハイブロウな作品が並んでいます。

Pentatone
PTC-5187227(1CD)
「ホーム」〜米作曲家弦楽四重奏曲集
ケヴィン・パッツ(1972-):ホーム
ジョージ・ウォーカー(1922-2018):弦楽四重奏曲第1番より第2楽章「モルト・アダージョ」
キャロライン・ショウ(1982-):マイクロフィクション 第1巻
バーバー:弦楽四重奏曲 ロ短調 Op.11
ハロルド・アーレン(1905-1986):「虹の彼方に(オーバー・ザ・レインボー)」(ウィリアム・ライデン編)
ミロ・クァルテット【ダニエル・チン(Vn1)、ウィリアム・フェドケンホイヤー(Vn2)、ジョン・ラジェス(Va)、ジョシュア・ジンデル(Vc)】

録音:(1)(3)(5)2023年1月、(2)(4)2023年4月/
KMFA89.5、オースティンズ・クラシカル・ミュージック・ラジオ・ステーション(テキサス州)
現代アメリカを代表するSQ、ミロ・クァルテットが新譜「Home(ホーム)」をリリースします。ホームという言葉は「家」「生地」「故郷」「本拠地」な ど様々な意味を持ちますが、同団の母国アメリカ人作曲家の作品を集めたのが当アルバムのコンセプトです。
当アルバムには2つの委嘱作ケヴィン・パッツ(1972-)の「ホーム」とキャロライン・ショウ(1982-)の「マイクロフィクション第1巻」を収録。コロナ禍に生 まれた新作です。この他にジョージ・ウォーカー(1922-2018)の弦楽四重奏曲第1番より第2楽章、サミュエル・バーバーの弦楽四重奏曲 ロ短調 Op.11、そしてハロルド・アーレン(1905-1986)の「虹の彼方に(オーバー・ザ・レインボー)」を収録。20世紀から現代までのアメリカ人作曲家の 作品を辿ります。
ミロ・クァルテットは1995年にオーバリン音楽院の学生4人で結成。翌年4月には第50回コールマン室内楽コンクールで第1位を受賞、さらにフィショフ全 国室内楽コンクールで第1位および大賞を受賞するなど、若き才能が集結した注目の団として結成時より注目されていました。創設メンバーの山本サンディー智子 が脱退したのちウィリアム・フェドケンホイヤーが加わり、以後現在まで同メンバーで活動しております。 (Ki)

Audite
AU-97825(1CD)
「オーセンティック」〜フォーレ:チェロとピアノのための作品全集
(1)蝶々 イ長調 Op.77
(2)子守歌 ニ長調 Op.16
(3)チェロ・ソナタ第1番ニ短調 Op.109
(4)ロマンス イ長調 Op.69
(5)悲歌 ハ短調 Op.24
(6)セレナード ロ短調 Op.98
(7)シチリアーナ ト短調 Op.78
(8)チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.117
(9)夢のあとに Op.7-1(編曲:パブロ・カザルス)
(10)アレグレット・モデラート〜2台のチェロのための*
(11)ドリーの子守歌 Op.56-1(編曲:マルク・コッペイ)
マルク・コッペイ(Vc/1711年製ゴフリラー)
フランソワ・デュモン(P/1891年製エラール)A'=435Hz
(ポリーヌ・バルティソル(Vc)*

録音:2023年4月24〜26日/シテ・ド・ラ・ミュジック内フィラルモニ・ド・パリ、円形劇場
ガブリエル・フォーレ(1845〜1924)が今年(2024年)歿後100周年を迎えました。メモリアル・イヤーに合わせてマルク・コッペイがチェロとピアノのた めの作品全集をリリース。共演はフランソワ・デュモンです。
当録音ではフォーレが色彩豊かな音色を高く評価したエラールのグランドピアノで演奏しております。その豊かな倍音とクリアな低音が魅力のエラール製のピアノ は、当時のフランスのサロン音楽に欠かすことはできない豊かな響きが特徴。これぞ正真正銘のフォーレ演奏です。
丁寧な音楽づくりと気品に満ちた語り口が魅力のコッペイはストラスブール生まれ。パリ国立高等音楽院で学んだ後、18歳でバッハ国際コンクールにおい て優勝し一躍世界から注目を集めることになりました。その後のキャリアは華々しく、ソリストとしてはエリアフ・インバル、エマニュエル・クリヴィヌ、アラン・ギル バート、佐渡裕などの指揮者と共演。室内楽奏者としてのキャリアも充実しており、ミシェル・ベロフ、オーギュスタン・デュメイ、ヴィクトリア・ムローヴァ、エマニュ エル・パユなどから厚い信頼を得ております。またイザイSQ(1995年から2000年)のメンバーとして数多くの録音を残しております。現在はパリの 国立高等音楽院で教鞭を執るほか、ザグレブ・ソロイスツ合奏団の芸術監督として活躍の幅をさらに広げております。auditeレーベルから積極的なリリースが続 いており、アルバム『フレンチ・チェロ』(KKC-6505 / AU-97802)では、ストラスブールPOとの共演でフォーレの悲歌 Op.24も 収録しております。
デュモンは1985年リヨン生まれ。2010年の第16回ショパン国際コンクール第5位(同回優勝はユリアンナ・アヴデーエワ)入賞の実力派で、バロックからフ ランスの近代まで非常に美しい演奏に定評のあるピアニストです。 (Ki)

APARTE
AP-346(1CD)
蒼い時
(1)ドビュッシー:シャルル・ドルレアンの3つの歌
(2)ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
(3)ドビュッシー(ワクスマン編):小組曲+ワクスマン:華やかな月
(4)ラヴェル:ボロディン風に
(5)グラシアーヌ・フィンジ:(もうひとつの)小組曲
(6)ドビュッシー:夢想
(7)ナディア・ブーランジェ:3つの小品
(8)ドビュッシー:月の光
(9)ラヴェル:3つの歌
(10)プーランク:愛の小径
ザイールQ【ギヨーム・ベルソー(ソプラノ・サックス)、エティエンヌ・ブサール(アルト・サックス)、フロラン・ルマン(テナー・サックス)、ジョアキム・チェスラ(バリトン・サックス)】

録音:2023年/シンガー・ポリニャック財団展示館(パリ)
サクソフォン四重奏団期待の名人集団の第2弾。フランスの作品を集めていて、ドビュッシー、ラヴェル、プーランク、ナディア・ブーランジェは編曲。新たな色彩 を示しています。
興味深いのはドビュッシーの「小組曲」を編曲したファビアン・ワクスマンが第3曲に自身の新作「華やかな月」を挿入し、また同曲から触発されたグラシアーヌ・ フィンジの「(もうひとつの)小組曲」が生まれたこと。どちらもザイール四重奏団の超絶芸もあいまり聴き応え満点です。 (Ki)

Paraty
PTY-1523143(1CD)
チャイコフスキー、ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲Op.50「偉大な芸術家の思い出」
ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲第1番ト短調
ジュネーヴ・ピアノ三重奏団【イリーナ・シクリンディナ(P)、セル ゲイ・オストロフスキー(Vn )、ダン・スルツコフスキ ー(Vc)】

録音:2021年11月/ラ・ショー・ド・フォン
20年来ジュネーヴ在住のロシア人演奏家が結成したジュネーヴ・ピアノ三重奏団。デビューCDは母国のピアノ三重奏曲2篇で、全員の文化的ルーツを記念し ています。安定の技巧はもちろんながら、ユネスコ世界遺産都市ラ・ショー・ド・フォンの革新的なドルビーアトモス技術を備えたスタジオで録音された音の良さも 注目です。 (Ki)

MDG
MDG-3072312(2CD)
ハイドン:弦楽四重奏曲集Vol.17
弦楽四重奏曲第1番変ロ長調Op.1-1(Hob. III: 1)
弦楽四重奏曲第2番変ホ長調Op.1-2(Hob. III: 2)
弦楽四重奏曲第3番ニ長調Op.1-3(Hob. III: 3)
弦楽四重奏曲第4番ト長調Op.1-4(Hob. III: 4)
弦楽四重奏曲第0番変ホ長調Op.1-0(Hob. II: 6)
弦楽四重奏曲第6番ハ長調Op.1-6(Hob. III: 6)
ライプツィヒSQ【シュテファン・アルツベルガー(Vn1)、ティルマン・ビューニング(Vn2)、イーヴォ・バウアー(Va)、ペーター・ブルンズ(Vc)】

録音:2023年1月13-15日、7月18-20日、マリエンミュンスター修道院コンツェルト
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスOの首席奏者らにより、1988年に結成されたライプツィヒSQ。以後、彼らはSQとしての活動に専 念し、精緻なアンサンブルと正統的で明晰な解釈により、世界40ヶ国以上で賞賛を獲得しています。55人の作曲家の約200作品という膨大なレパートリーを持 つ彼らは、モーツァルト、ベートーヴェンから現代、編曲作品に至るまで幅広い作品を精力的に演奏しておりCDもすでに多数制作しています。現在進行中なのがハ イドンの弦楽四重奏曲全集。 今回は、ハイドンの最初期の弦楽四重奏曲作品1を収録しています。フュルンベルク男爵に招かれた20代のハイドンは、彼の邸宅で行われる小さい演奏会のため の作品を依頼されました。そこには、ハイドン含む4人が演奏し、その中には後にベートーヴェンの師となるヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガーもいたと言い ます。ハイドンは、セレナーデ、ディヴェルティメント、弦楽三重奏といった様式を組み合わせ、それまでにない新しい形式の楽曲を生み出しました。 (Ki)
MDG
MDG-7072314(1CD)
アレクサンダー・アステリアデス(1941-):弦楽四重奏
詩への付曲(Vertonte Gedichte)
ジョコーソSQ【ウルスラ・トゥルメア (メゾソプラノ)、イェル ク・ゴットシック(バリトン )、パウル・リヴィニウス(P)】

録音:2023年6月11-12日(弦楽四重奏)、2009年6月(詩への付曲)、マリエンミュンスター修道院コンツェルト
ドイツの現代作曲家であり指揮者でもあるアレクサンダー・アステリアデス(1941-)は、教育者、音楽学者、そして美術教育者としても知られる多彩な人です。 独学で学んだ彼の音楽は「無調の枠に捉われることのない」旋律的な作品を多数書いています。また文学からインスピレーションを得て書かれた作品も多く、今回 収録されている詩に付曲された「Vertonte Gedichte」も彼のスタイルを代表する作品といえるでしょう。ゲーテ、ゲオルク・トラークル、ヘルダーリンらの詩を メゾとバリトンがピアノ伴奏で歌う、19世紀の作品を思わせるスタイルで書かれています。また弦楽四重奏曲もメーリケの詩『春に』に影響されて書かれた作品です。 (Ki)

BIS
BISSA-2689(1SACD)
マルセル・ド・マンツィアーリ(1899-1989):室内楽作品集
(1)ピアノ三重奏曲(1921)
(2)夜想曲〜ヴァイオリンとピアノのための(1977)
(3)ダイアログ〜チェロとピアノのための(1970)
(4)ソナタ〜ヴァイオリンとピアノのための(1918)
(5)トリローグ〜ヴァイオリン、チェロとピアノのための(1977)
(1)(2)(4)(5)セシリア・シリアクス(Vn)
(3)(5)カティ・ライチネン(Vc)
(1)(2)(4)(5)ベンクト・フォシュベリ(P)
(3)ペーテル・フリース・ユーハンソン(P)

録音:2022年5月3〜5日/ヴェステロース・コンサートホール(スウェーデン)
フランスで活躍したマルセル・ド・マンツィアーリ(1899-1989)の室内楽作品集。20世紀戦中のフランスでは多くの女性音楽家がコンサートを主催し、演奏、作曲していましたが、今日ではほとんど知られておらず、彼女たちの作品が演奏されたり、録音されたりすることはほとんどありません。
作曲家、指揮者、ピアニスト、教師であるマルセル・ド・マンツィアーリも忘れられた音楽家の一人。彼女は1899年現ウクライナ、ハルキウに生まれ、パリでナディア・ブーランジェに作曲を、バーゼルでフェリックス・ヴァインガルトナーに指揮を、ニューヨークでイザベル・ヴェンゲーロヴァにピアノをそれぞれ師事。フランスとアメリカでキャリアを積みました。
世界初録音となる当アルバムにはヴァイオリン・ソナタなどの室内楽作品集。20世紀フランス音楽らしい響き。不協和音を効果的に取り入れた初期作品ヴァイオリン・ソナタから、ミニマリズムを追求した後期作品「トリローグ」まで、彼女の長いキャリアを証明する傑作を収録しております。 (Ki)
BIS
BISSA-2107(1SACD)
ハンガリーの弦楽三重奏曲集
(1)レオー・ヴェイネル(1885-1960):弦楽三重奏曲 ト短調 Op.6(1908)
(2)ラースロー・ヴェイネル(1916-1944):セレナード〜弦楽三重奏のための(1938)
(3)コダーイ:間奏曲〜弦楽三重奏のための(1905年頃)
(4)ドホナーニ:セレナード ハ長調 Op.10〜弦楽三重奏のための(1902)
トリオ・ボッケリーニ【カン・セヨン(Vn)、ヴィッキ・パウエル(Va)、パオロ・ボノミーニ(Vc)】

録音:2023年4月2〜5日/レンナ教会、スウェーデン
2014年結成の弦楽三重奏団「トリオ・ボッケリーニ」が20世紀初頭ハンガリー国民楽派の発展に貢献した4人の作曲家の作品を録音 しました。
ハンガリーのメンデルスゾーンと呼ばれたレオー・ヴェイネル(1885-1960)の弦楽三重奏曲、エルンスト・フォン・ドホナーニのセレナー ドはともにエレガントでブラームスを彷彿とさせながらも自国の民族色があらわれた美しい作品。コダーイの間奏曲は、作曲者が民族音楽学の研究の成果ともいえ る初期作品です。
リスト音楽院でヤーノシュ・シュタルケルと同窓であったラースロー・ヴェイネル(1916-1944)は、20世紀初頭のハンガリー音楽界で大いに将来を嘱望さ れた音楽家で、コダーイの「ハーリ・ヤーノシュ」を観て作曲家になる決意。しかし、将来を嘱望された矢先、反ユダヤ法によって公的活動は制限。その後、強制労 働に送られルッカウの強制収容所でわずか28歳の若さで亡くなった悲劇の作曲家です。セレナードはコダーイに作曲を師事していた時の作品で、ラースロー・ヴェ イネルの類まれな才能を明らかにしています。 (Ki)

ACCENTUS Music
ACC-80585CD(6CD)
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集
■CD1
弦楽四重奏曲 第1番ハ長調 Op.49
弦楽四重奏曲 第2番イ長調 Op.68
弦楽四重奏曲 第3番ヘ長調 Op.73
■CD2
弦楽四重奏曲 第4番ニ長調 Op.83
弦楽四重奏曲 第5番変ロ長調 Op.92
弦楽四重奏曲 第6番ト長調 Op.101
■CD3
弦楽四重奏曲 第7番嬰ヘ短調 Op.108
弦楽四重奏曲 第8番ハ短調 Op.110
弦楽四重奏曲第9番変ホ長調 Op.117
■CD4
弦楽四重奏曲 第10番変イ長調 Op.118
弦楽四重奏曲 第11番ヘ短調 Op.122
弦楽四重奏曲 第12番変ニ長調 Op.133
■CD5
弦楽四重奏曲 第13番変ロ短調 Op.138
弦楽四重奏曲 第14番嬰ヘ長調 Op.142
■CD6
弦楽四重奏曲 第15番変ホ短調 Op.144
エレジー(アダージョ)弦楽四重奏のための(歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」Op.29第1幕第3場のカテリーナのアリア)
ポルカ(アレグレット)弦楽四重奏のための(バレエ「黄金時代」からのポルカ)
ダネルSQ【マルク・ダネル(Vn1)、ジル・ミレ(Vn2)、ヴラッド・ボグダナス(Va)、ヨヴァン・マルコヴィッチ(Vc)】

ライヴ録音:2022年2月6-10日、5月1-5日、メンデルスゾーンザール、ゲヴァントハウス小ホール、ライプツィヒ
2022年にライプツィヒのメンデルスゾーン・ザールでライヴ録音されたダネルSQによるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集。 1991年ベルギーのブリュッセルで結成されたダネルSQ。アマデウスSQ、ボロディンSQ、ベートーヴェンSQなどのもと で学び、1993年にはショスタコーヴィチ国際弦楽四重奏コンクールで第一位を獲得、以来世界中で演奏活動を行っています。レパートリーは幅広く、これまでにハ イドン、ベートーヴェン、シューベルト、ショスタコーヴィチ、ヴァインベルクの弦楽四重奏曲のツィクルス、そしてリーム、ラッヘンマン、グバイドゥーリナ、デュサパン、 ヴィットマン、マントヴァーニといった主要な現代作曲家とのコラボレーションを行っています。日本にも2005年の初来日以降度々来日し、いずれも好評を博して います。 ダネルSQは、2001年から2005年にかけてショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲の一度目の録音を行っています。その録音は、作曲家の人生を掘 り下げた深い音楽的理解と、室内楽演奏の比類なき高みに達した演奏として高く評価されています。今回再録音したことに関してリーダーのマルク・ダネル氏はこ のように述べています。「私たちは、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲を30回以上演奏してきています。しかし作品はまるで生きている身体のように変化し 続けていて、我々の解釈も常に同じではありません。かつてベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲録音を3回行ったアマデウスSQのメンバーが次のよう に語ってくれました。“録音はコンサートにインスピレーションを与え、コンサートは録音にインスピレーションを与える”それはまさに核心であり、音楽を探求し実験 することに終わりはないのです。そして我々の解釈は17年前と大きく異なります。それはもちろん、ヴィオラのヴラッド・ボグダナとチェロのヨヴァン・マルコヴィッ チが新たに加わったことも大きく関係します。」 2023年からロンドンのウィグモア・ホールのレジデンス・カルテットとして活動、さらに2024年6月には来日公演ツアーも予定されており、結成33年を迎え てもなおさらなる進化を続けるダネルSQの演奏に注目です。 (Ki)

ATMA
ACD2-2897(1CD)
ヘリテージ
ヴィクトル・エワルド(1860-1935):金管五重奏曲第1番変ロ短調 Op.5
アクセル・ヨルゲンセン(1881-1947):金管五重奏曲 変イ長調
オスカー・ベーメ:金管六重奏曲 変ホ短調 Op.30
バズ・ブラス

録音:2022年5月12・13日、2023年5月3・5・6日/カナダ、ミラベル、サン・オーギュスタン教会
カナダの名金管アンサンブル、バズ・ブラス、ATMA Classiqueからのファースト・アルバム。
1820年頃、バルブの発明により金管楽器は半音階のすべての音を奏でることができるようになりました。これによってもたらされた金管楽器の「黄金時代」 を味わうアルバムです。 (Ki)

Coviello
COV-92401(1CD)
ストラータ 〜サクソフォン四重奏曲集
シャルロッテ・ハーディング:Sub to street, to scraping the sky
ミヒャエル・クライン:Frost Flower
ベンジャミン・オリヴァー:Avalanche
クレア・ラブデー:Deep City I
 Deep City II
アンナ・アップルビー:Electric Aeroplanes
デニース・オンデシュコ:Star Clusters
ハワード・スケンプトン:Zephyrs
レーファー・カルテット(サクソフォン四重奏)

録音:2023年7月27-29日/王立バーミンガム音楽院
レーファー・カルテットはイギリスで最も魅力的でダイナミックなサクソフォン四重奏団のひとつとして知られ、10年以上にわたって第一線で活躍している団体。 当アルバムはCOVIELLOレーベルからのデビュー盤で、そのタイトルが示すように地底から天空まで地層・階層を上へ上へとのぼっていくように展開されるプロ グラムを持っています。 (Ki)

Aulicus Classics
ALC-0106(1CD)
ドイツのクラリネット・ソナタ集
ダンツィ:クラリネット・ソナタ 変ロ長調
メンデルスゾーン:クラリネット・ソナタ 変ホ長調 MwvQ15
ドレーゼケ:クラリネット・ソナタ 変ロ長調 Op.38
アルド・ボッタ(Cl)
ジュゼッペ・ガリアーノ(P)

録音:2023年5月 イタリア カンパニア州 ポンテカニャーノ
ロマン派のクラリネット・ソナタを集めた CD。メンデルスゾーンのクラリネット・ソナタは、1824 年、 彼が15歳になる年の作品。極めて早熟だったメンデルスゾーンらしくまだ少年だった頃の作品と は思えないほど充実しています。フランツ・ダンツィ(1763―1826)はベートーヴェンより少しだけ上の 世代のチェロ奏者、作曲家。当時は非常に人気が高く影響力のあった音楽家です。クラリネット・ ソナタ 変ロ長調は1818年の作。強烈な個性こそないけれどなかなかの佳曲です。フェリクス・ド レーゼケ(1835―1913)は19世紀後半から 20世紀初頭にかけてのドイツの作曲家。クラリネット・ ソナタ 変ロ長調は1887年の作。後期ロマン派色とは無縁の優しく穏やかな作風が良い。 アルド・ボッタは1994年生まれのイタリアのクラリネット奏者。ソロ活動を行い、また現在はレッジョ・ カラブリアのチレア音楽院でクラリネットを指導しています。
Aulicus Classics
ALC-0107(1CD)
ブゾーニ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ホ短調 Op.29
ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.36
ルカ・ファンフォーニ(Vn)
ルカ・バッレリーニ(P)

録音:2011年6月19-20日 イタリア ロンバルディア州 ベルナレッジョ
10年ほど前にAmadeus レーベルから発売されたCD の再発。ブゾーニのヴァイオリン・ソナタ2曲を収録。ブゾーニというと晦渋な作風で知られているが、ヴァイオリン・ソナタ第1 番は20代前半 の作でまだロマン主義の色彩が濃い。ほぼ10 年後の第2番はもっとブゾーニらしい作風になって いるが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第 30番やクロイツェル・ソナタなどを下地にしており、擬古 典的作風になっています。 ルカ・ファンフォーニは 1964年、パルマ近郊サン・セコンド・パルメンセ生まれのイタリアのヴァイオ リニスト。サルヴァトーレ・アッカルドに学んだその後継者と言うべきヴァイオリン奏者で、イタリアの 作曲家のヴァイオリン作品を特異としています。

オクタヴィア
OVCC-00171(1CD)
税込定価
2024年3月20日発売
金管五重奏による「ドラゴンクエストT&U」
序曲(T)/ラダトーム城(T)
広野を行く(T)/フィナーレ(T)
Love Song探して(U)
王城(U)
遥かなる旅路−果てしなき世界(U)
レクイエム(U)/戦い−死を賭して(U)
この道わが旅(U)
東京メトロポリタン・ブラス・クインテット【高橋敦、中山隆崇(Tp)、西條貴人(Hrn)、小田桐寛之(Tb)、佐藤潔(Tub)】

録音:2005年10月13-14日第一生命ホール(2006年初版/2009年再発売)
2007年2月27-28日第一生命ホール(2007年初版/2010年再発売)
2008年2月14-15日第一生命ホール(2009年初版/2010年再発売)
2023年11月6-7日稲城iプラザ(新録音※)
オクタヴィア
OVCC-00172(1CD)
税込定価
2024年3月20日発売
金管五重奏による「ドラゴンクエストV」
ロトのテーマ/王宮のロンド
世界をまわる(街-ジパング-ピラミッド-村)
冒険の旅
ダンジョン-塔-幽霊船
回想※/おおぞらをとぶ
戦いのとき
戦闘のテーマ-アレフガルドにて-勇者の挑戦
そして伝説へ
オクタヴィア
OVCC-00173(1CD)
税込定価
2024年3月20日発売
金管五重奏による「ドラゴンクエストW&X」
序曲のマーチ(X)
勇者の仲間たち(間奏曲−戦士はひとり征く−おてんば姫の行進?武器商人トルネコ−ジプシー・ダンス−ジプシーの旅−間奏曲)(W)
王宮のメヌエット(W)
街?楽しいカジノ(W)
王宮のトランペット(X)
街角のメロディ(X)
地平の彼方へ(X)
街は生きている(X)
愛の旋律(X)/哀愁物語(X)
戦火を交えて−不死身の敵に挑む(X)
高貴なるレクイエム?聖(ひじり) (X)
天空城(X) /結婚ワルツ(X)
スペシャル・アレンジが好評を博す、東京メトロポリタン・ブラス・クインテットによる金管五重奏 「ドラゴンクエスト」シリーズ。メンバーの高橋敦と小田桐寛之の編曲は、すぎやまこういち氏も喜 んだと言います。 当盤は、2023年に新たに録音した楽曲を加えて、既発売のCDを再編纂しました。 東京メトロポリタン・ブラス・クインテットが奏でる金管五重奏による「ドラゴンクエス ト」シリーズは、楽譜・CDともに管楽器奏者を中心に広く親しまれています。作曲者である すぎやまこういち氏が公認した、TMBQメンバー高橋敦と小田桐寛之による編曲は、楽曲の 魅力と金管アンサンブルの愉しみを存分に引き出すスペシャル・アレンジです。 この度、2006年から発売された音源に新たな録音を加えて再編纂しました。親しみやすく、 聴くとワクワクした気分になる楽曲ばかり。「ドラゴンクエスト」のファンはもちろん、 ゲームをプレイしていなくとも、どんな方でも楽しんでいただけるCDです。

Goodies
78CDR-3936(1CDR)
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調作品18 ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
アルパード・シャーンドル(P)

日VICTOR JI-22/25A (米VICTOR7894/7Sと同一録音)
1934年2月6日 ニュージャージー、キャムデン、RCAスタジオ録音
オリジナルSP盤の面と面の間は編集していません。レコードに入っているま まです。曲はR・シュトラウスが1887年から1888年にかけ て作曲した唯一のヴァイオリン・ソナタ。ヴァイオリンのヤッシャ・ハイフェッ ツ(1901-1987)はロシア生まれのアメリカのヴァイオリニスト。ペテルブルグ音 楽院でレオポルド・アウアー(1845-1939)に師事し、10歳でデビューした。1917 年16歳の時にロシア革命を逃れ一家はシベリア経由でアメリカに移住した。そ の途中日本に立ち寄ったと伝えられます。移住後、少年ハイフェッツは一流ヴァ イオリニストトして待遇された。その後青年期、壮年期から引退するまで世界 最高のヴァイオリニストとして崇められた。ピアノのアルパード・シャーンド ル(1896-1972)はブダペスト生まれ。ブダペスト音楽院でバルトークやコダーイ に師事した。1933年にアメリカに渡り、1943年に市民権を得た。(グッディーズ)

B RECORDS
LBM-059(2CD)
NX-E05
シューマン:ピアノ三重奏曲 第1番ニ短調 Op. 63
ピアノ三重奏曲 第2番ヘ長調 Op.80
ピアノ三重奏曲 第3番ト短調 Op.110
ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47
ピエール・フシュヌレ(Vn)
ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール(Vc)
テオ・フシュヌレ(P)
リズ・ベルトー(Va)

録音:2023年12月10、11日シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ド・ラ・ダンス、ソワソン(ライヴ/拍手入り)
フシュヌレ兄弟を中心として録音が続けられるシューマンの室内楽ライヴ録音シリーズの第3弾。2017 年エリザベート王妃国際音楽コンクール・チェロ部門の初代覇者ジュリアン=ラフェリエールを迎えた三重 奏曲、ル・サージュほか多くのアーティストの信頼篤くアンサンブルやソリストとして活躍するリズ・ベルトーを さらに加えた四重奏曲を収録しています。ライヴならではの緊張感と彼らの深い交感が生み出す親密さ により、たいへん心地よい演奏に仕上がっています。

ONDINE
ODE-1437(1CD)
NX-B10
バッハ:フーガの技法 BWV1080
1. コントラプンクトゥス I
2. コントラプンクトゥス III
3. コントラプンクトゥス II
4. コントラプンクトゥス IV
5. コントラプンクトゥス V
6. コントラプンクトゥス IX (alla Duodecima 12度)
7. コントラプンクトゥス X (alla Decima10度)
8. コントラプンクトゥス VI
 (per Diminutionem in Stylo Francese フランス風の縮小)
9. コントラプンクトゥス VII
 (per Augmentationem et Diminutionem 拡大と縮小)
10. コントラプンクトゥス VIII
11. コントラプンクトゥス XI
12. コントラプンクトゥス inversus XII
13. コントラプンクトゥス inversus XIII
14. カノン (alla Ottava8度)
15. カノン (alla Decima10度)
16. カノン (alla Duodecima12度)
17. カノン (per Augmentationem in Contrario Motu 拡大及び反行形によるカノン)
アーポ・ハッキネン(Cemb)…1-11、13-17/1614年アンドレアス・ルッカース製
レ・ヴォワ・ユメーヌ(ヴィオール・コンソート)…12
アンナ・ゲベルト(Vn)…13

録音:2023年10月30日-11月1日
ボブ・ファン・アスペレンやピエール・アンタイに師事し、今や北欧を代表する古楽鍵盤奏者・指揮者として目覚ましい活躍を繰り広げるハッキネンが フーガの技法を録音しました。ハッキネンはバッハの死後出された出版譜ではなく1740年代に書かれた自筆譜の順番で演奏しており、その理由を 「作品の持つ周期性と対称性がわかり易いから」としています。同時に、部分的には出版譜の解釈を採用し、未完のコントラプンクトゥス14は含ま ず、古風なコンソート・スタイルに通じるコントラプンクトゥス12はヴィオール・コンソートで(ハッキネンは参加せず)、トリオ・ソナタの書法を採り入れたコン トラプンクトゥス13はヴァオリンとチェンバロのデュオで演奏しています。使われた楽器はアンドレアス・ルッカースが1614年に製作した2段鍵盤のオリジナ ルで、後に作曲家ジョン・ブロウの手に渡り、ヘンデルも演奏した記録も残っています。録音で聴くと、非常に豊かな響きを持つ楽器のようです。原盤 ブックレットの作品解説にはバッハの伝記作者でもある音楽史家フィリップ・シュピッタが1880年に書いたものを採用しています(英語・ ドイツ語)。

Quartz
QTZ-2157(1CD)
おとぎ話
オーレ・ブル(1810-1880):山の幻影
ヨハン・ハルヴォルセ:ノルウェー舞曲トリグヴェ・マドセン(b.1940):平和のための小品
ハルダンゲル・フィドル独奏のための小品-アンデシュ・ヴィーケン(1898-1977):Jolstrabrura、
ハルヴォルセン
:ファニトゥレン、
作者不詳:Jolstra-Springar、Rotneims-Knut
メトネル:おとぎ話ヘ短調 Op.26-3
クライスラー:リムスキー=コルサコフの 「シェヘラザード」 より2つのスケッチ
エフレム・ジンバリスト(1889-1985):リムスキー=コルサコフの歌劇 「金鶏」 の主題による幻想曲
イーゴリ・フロロフ(1937-2013):ガーシュウィンの 「ポーギーとベス」 の主題によるヴァイオリンとピアノのための演奏会用幻想曲
エリザベト・トゥルモ(Vn、ハルダンゲル・フィドル)
エレーナ・トポノゴヴァ(P)

録音:2022年8月8日-10日、ウェスト・ロード・コンサート・ホール(ケンブリッジ、イギリス)
本アルバムでは、「ノルウェーのパガニーニ」と称されたオーレ・ブルから、グリーグが定めた道をたどり、ノルウェーの国民的ロマン派の伝統を発展させたハルヴォルセン、そして、プログラムの最後は、ロシアのヴァイオリニスト、作曲家として活躍したイーゴリ・フロロフによって作られたヴァイオリンとピアノのためのレパートリーの中で最も輝かしい作品の一つ、 「ポーギーとベス」 の主題による演奏会用幻想曲まで、ノルウェーの民話やファンタジー作品にインスパイアされた音楽を中心に集めた好企画。ノルウェーの民族楽器であるハルダンゲル・フィドルの作品をカップリングしていることも注目すべきポイントのひとつと言えるでしょう。
ノルウェーの若きヴァイオリニスト、エリザベト・トゥルモは、英国王立音楽カレッジで研鑽を積み、グランド・ヴィルトゥオーゾ国際コンクールで2位、ノルウェー・ナショナル・ユース・コンクールでは第1位を受賞。ソリストとしては、アークティック・フィルハーモニック、オスロ室内Oなど、多くのオーケストラ、アンサンブルと共演を重ねています。

BMC
BMCCD-330(1CD)
レスポンス・トゥ・リゲティ
1. On the Light /2. I. Molto sostenuto e calmo /3. Response /4. II. Prestissimo minaccioso e burlesco → Response /5. III. Lento ? with Cimbalompaper /6. IV. Prestissimo leggiero e viruoso /7. Response /8. V. Presto staccatissimo e leggiero → with Cimbalompaper /9. VI. Presto staccatissimo e leggiero /10. Interlude /11. VII. Vivo, energico ? Response /12. VIII. Allegro con delicatezza ? Response /13. Response → IX. Sostenuto, stridente ? quasi coda /14. X. Presto bizzarro e rubato, so schnell wie moglich
ツィンビオシス・トリオ〔ミクローシュ・ルカーチュ(cimbalom)、ジェルジ・オルバーン(double bass)、イシュトヴァーン・バロー(drums)〕
リゲティ・アンサンブル〔オルショヤ・カチャンデル(flute)、ダーニエル・エラ(oboe)、チャバ・クレニャーン(clarinet)、バーリント・モハイ(basoon)、ヤーノシュ・ベニュシュ(horn)〕

録音:2023年6月19日&8月2日、BMCスタジオ(ブダペスト)
2023年のジェルジ・リゲティ生誕100周年を記念して、“音のマジシャン”ミクローシュ・ルカーチュ率いるツィンビオシス・トリオと、現代音楽を専門とするその名もリゲティ・アンサンブルがスペシャル・コラボレーション。ハンガリーの大作曲家リゲティの「木管五重奏のための10の小品」を、単にトランスクリプションするのではなく作品の中で提起された問いに答える形で新たな音楽を創造してゆきます。このプロジェクトは2023年5月の「リゲティ100」フェスティヴァルで披露され、その後スタジオでレコーディングが行われました。

Signum Classics
SIGCD-786(1CD)
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第9番&第15番
弦楽四重奏曲第9番変ホ長調 Op.117
弦楽四重奏曲第15番 変ホ長調 Op.144
カルドゥッチSQ

録音:2021年4月6日-9日
イギリスで多彩に活動するイギリス&アイルランドのクヮルテット、カルドゥッチSQによるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲集の第3弾が登場です。「第1番」、「第2番」、「第7番」の3曲を収録した前作(SIGCD-559)では、英BBCミュージック・マガジンから「美しく研ぎ澄まされた」4つ星の演奏、そして4つ星の録音と高い評価を受けました。このアルバムではショスタコーヴィチの妻であったイリーナに捧げられた「第9番」と、亡くなる前年に書かれた最後の弦楽四重奏曲である「第15番」が収録されています。2015年に作曲家の没後40周年を記念して、ワシントンDC、ロンドン、オックスフォード、カーディフ、ボゴタ(スペイン)などでショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲演奏会を成功させてきた実力者たちによる演奏にご期待ください。

TRPTK
TTK-0114(1SACD)
夜想曲と光
ケクラン:チェロ・ソナタ Op.66
ナディア・ブーランジェ:3つの小品
ヤナーチェク:おとぎ話
ヘンリエッテ・ボスマンス:静かな夜
プーランク:チェロ・ソナタ FP143
エリーネ・ヘンゼルス(Vc)、
ダニエル・クラーマー(P)

録音:2022年9月19日-21日、ウェストヴェスト教会(スキーダム、オランダ)
1998年生まれのオランダのチェリスト、エリーネ・ヘンゼルスのデビュー・アルバムが、オランダの高音質レーベルtrptkからリリース。ケクラン、プーランクのチェロ・ソナタやヤナーチェクの「おとぎ話」に、ナディア・ブーランジェ、ヘンリエッテ・ボスマンスといった女性作曲家の作品を編み込んだ素敵なプログラム。
エリーネ・ヘンゼルスは6歳でチェロを始め、マーストリヒト音楽院、アムステルダムのスヴェーリンク・アカデミー等で研鑚を積み、グスタフ・リヴィニウスやピーター・ウィスペルウェイらにも学びました。2018年アムステルダムのチェロ・ビエンナーレ・コンクールで第1位と一般賞を受賞したほか、クリスティーナ王女コンクール、ブリテン・チェロ・コンクールでも優勝し、2020年にはオランダPOとの共演でアムステルダム・コンセルトヘボウのメインホールにもデビューを果たすなど、オランダ期待のミュージシャンの一人として活動を広げています。
TRPTK
TTK-0109(1SACD)
おぼろ月の下で
作者不詳(BLOC-K4編):Watkin’s Ale、Lumps of Pudding、Stella Splendens in Monte No.1
パレストリーナ:Deh hor fossio col vago della luna
マシュー・オリヴァー:My Last Breath
ゲレーロ:O Domine, Jesu Christe
作者不詳(BLOC-K4編):Stella Splendens in Monte No.2
M.プレトリウス:Bransle de la Royne、Courante de M.M. Wustrow、Volte
アンドルー・クロスリー:Bardo No.1(Layers)
メールラ:La Lusignuola
ミヒール・メンシン:Wicked
作者不詳(BLOC-K4編):Stella Splendens in Monte No.3
ヴォイテク・ブレハシュ:Airlines
ゲレーロ:Alma Redemptoris Mater
BLOC-K4リコーダー四重奏団

録音:2023年4月20日-22日、ウェストヴェスト教会(スキーダム、オランダ)
2012年に結成され、2014年のロイヤル・オーヴァー=シーズ・リーグ・アンサンブル・コンクールでは65年の歴史でリコーダー・アンサンブルとして初めて優勝したイギリスとヨーロッパのリコーダー四重奏団「BLOC-K4」。現代のコンソート音楽へのダイナミックなアプローチとルネサンスやバロック時代の魅惑的な解釈を両立しており、このアルバムでも、パレストリーナ、プレトリウス、ゲレーロ、メールラといった古楽と、マシュー・オリヴァー、アンドルー・クロスリー、ヴォイテク・ブレハシュら現代作曲家の作品を組み合わせて、幽玄なリコーダー・アンサンブルの物語を創造しています。
TRPTK
TTK-0113(1SACD)
アドリフト
ケネス・レイトン:アメリカの聖歌による幻想曲 Op.70
ロバート・カーン:トリオ・セレナーデ Op.73
ジョン・ササス:アイランド・ソングズ
ピアソラ:オブリビオン(忘却)
ロベルト・デラノフ:トリオ
マーチャーシュ・シェイベル:序奏とアレグロ
デルフィン・トリオ〔マグダレンナ・クルステフスカ(Cl)、ヨビーネ・シークマン(Vc)、ルーロフ・テミン(P)〕

録音:2023年6月26日-29日、オランダ
オーストラリアのクラリネット奏者、オランダのチェロ奏者、南アフリカ出身のピアニストという、地球の反対側から集まった3人の情熱的な若い音楽家によるデルフィン・トリオ。2020年にロンドンの王立音楽カレッジで設立され、個々の楽器の才能、知的で好奇心旺盛な音楽製作、多様なレパートリーへの情熱を発揮しています。
流れる水をテーマとしたデビュー・アルバム「アドリフト(Adrift)」は、ケネス・レイトンによるアメリカの聖歌、ロバート・カーンによるブラームス風でメランコリックなセレナーデ、ロベルト・デラノフのどちらかというとジャジーなトリオ、マーチャーシュ・シェイベルとジョン・ササスによるフォーク音楽の影響を受けた作品に、ピアソラの傑作「オブリビオン(忘却)」が組み合わされた極めて意欲的なプログラムを披露します。

Indesens Calliope Records
IC-029(1CD)
クララ&シューマン:ヴァイオリン作品集
アルベルト・ディートリヒ/シューベルト/ブラームス:F.A.E.ソナタ
クララ・シューマン:3つのロマンス Op.22
シューマン:3つのロマンス Op.94
 ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調 WoO2
ヤン・パサベ=ラビスト(Vn)
ベルトラン・ジロー(P)

録音:2019年11月22日ー24日、パッサヴァン・アコースティック・スタジオ(フランス)
クララとシューマンをフィーチャーしたアルバム。2019年のゴールデン・クラシック音楽賞を受賞し、カーネギーホールでのソロ演奏にも招待されたヤン・パサベ=ラビストと、国際的ソリストとして活躍するベルトラン・ジローを伴奏に迎え、豊かな情緒と歴史に彩られたシューマンが晩年に残した作品を取り上げています。

Urania Records
LDV-14111(1CD)
ニ長調の贈り物
プッチーニ:弦楽四重奏曲 ニ長調/メヌエット第1番メヌエット第2番/メヌエット第3番/フーガ第1番/フーガ第2番/フーガ第3番/菊
パオロ・モレーナ(Vn1)、ファビオ・ラヴァス(Vn2)、シンシア・リャオ(Va)、ガブリエレ・ザネッティ(Vc)
オペラ作曲家として有名なプッチーニが1883年までのミラノでの修業時代に室内楽作品を作っていたことはあまり知られていません。この後に作られた「菊」は別ですが、修業時代に作られた作品はその後大成功となった歌劇「マノン・レスコー」へと繋がっていくことになります。

GENUIN
GEN-24861(2CD)
ポストスクリプトゥム
■CD1
ショスタコーヴィチ:1. 前奏曲(2本のヴァイオリンとピアノのための5つの小品より/レヴォン・アトフミャン編)、2-3. スペインの歌 Op.110(マリー・ローザ・ギュンター&スタニスラス・キム編)、5. アダージョ(バレエ組曲第2番〔明るい小川〕/レヴォン・アトフミャン編)
6-10. レオニード・ゴロホフ(b.1967):2本のチェロのためのセレナード
ショスタコーヴィチ:11-12. ユダヤの民族詩から Op79より〔第3曲 子守唄、第9曲 よい暮らし〕(マリー・ローザ・ギュンター&スタニスラス・キム編)、13-16. チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40、17. 優しい少女の歌(ファースト・トレインより/マリー・ローザ・ギュンター&スタニスラス・キム編)
■CD2
1. アルトゥール・ルリエ(1891-1966):前奏曲第3番(5つのこわれそうなプレリュード Op.1より)
2-6. ボリス・ティシチェンコ(1939-2010):チェロ・ソナタ第1番 Op.18
7. ルリエ:大気のかたち第1番
8. ボリス・ゴルツ(1913-1942):前奏曲第4番(24の前奏曲 Op.2より)
9-10. アントン・アレンスキー:2つの小品 Op.12
11-12. ウストヴォーリスカヤ(1919-2006):ピアノのための12の前奏曲より〔第1番、第7番〕/13-15. ボリス・アラポフ(1905-1992):チェロ・ソナタ
スタニスラス・エマニュエル・キム(Vc/CD1 1-17、CD22-6,9,10,13-15)、
マリー・ローザ・ギュンター(P/CD1 1-5,11-17、CD21、7-15)、
レオニード・ゴロホフ(Vc/CD1 1,6-10,17)

録音:2022年2月、9月&2023年1月、ドイツ
ヨーロッパの玄関口として、特にフランス、ドイツ、ロシアの多様な文化が独特に融合した国際都市サンクトペテルブルクの痕跡を音楽で探求するアルバム。ショスタコーヴィチによるスペイン語の歌やユダヤの歌など、外国文化への思慮深いアプローチを象徴する作品に、ボリス・ゴルツ、ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ、ボイス・アラポフ、アルトゥール・ルリエらのチェロ作品(一部ピアノ・ソロ)で、政治的抑圧の下で実験的で柔軟な活動を行った作曲家たちの姿を浮き彫りにします。ゴロホフのセレナードと独自の編曲作品は世界初録音。

Etcetra
KTC-1808(1CD)
音の色
ブラームス:クラリネット三重奏曲イ短調 Op.114
ロベルト・ズイダム(b.1964):アレアレア(クラリネット、チェロとピアノのための)
ツェムリンスキー:クラリネット三重奏曲ニ短調 Op.3
ゴーギャン・アンサンブル〔イフィンケ・ホーヘフェーン(Cl)、カルリエン・バルテルス(Vc)、ナタ・ツヴェレリ(P)〕
科学や産業の飛躍的な発展だけでなく、芸術の分野においても驚異的な変化と成長がもたらされた西洋芸術の特に魅力的な時代の一つ、1890年から1900年に焦点を当てたクラリネット三重奏作品集。新たな時代に移り変わりつつある中に輝く晩年のブラームスと、同時期に既により進歩的なスタイルを示し始め、ブラームスの手助けによって作品を出版した若きツェムリンスキーという2人の対照的なクラリネット三重奏曲と、フランスの画家ポール・ゴーギャンの絵画「アレアレア」(1893年)を題材にしたベルギーの作曲家、ロベルト・ズイダムの作品を、その名も「ゴーギャン・アンサンブル」が演奏します。

Aulos Media
AMC-2179(1CD)
韓国の若き音楽家たち2019Vol.3〜エスメSQ
.シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810「死と乙女」
グリーグ:弦楽四重奏曲第2番ヘ長調
エスメSQ〔第1ヴァイオリン:ぺ・ウォンヒ、第2ヴァイオリン:ハ・ユナ、ヴィオラ:キム・ジウォン、チェロ:ホ・イェウン〕

録音:2019年、KBS Studio16(韓国)
韓国の公共放送局である「KBS(韓国放送公社)」が企画した2019年の「韓国の若き音楽家たち」シリーズの1タイトルとして発表されたのは、全世界が注目するクヮルテット、エスメSQが2019年にレコーディングを行ったオリジナルメンバーによるデビューアルバム!
2016年にドイツのケルン音楽大学で学んでいた4人の女流韓国人奏者たち(しかも4人とも幼馴染)によって結成されたエスメSQは、2018年に室内楽の登竜門として世界的にも高名なイギリス、ロンドンのウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクールで優勝と同時に4つの特別賞を全て受賞という快挙を達成。
しかも韓国人演奏家のみで構成されたアンサンブルの史上初の優勝として、センセーションを巻き起こしました。
2019年にKBSで収録されたデビュープログラムで早速シューベルトの「死と乙女」を取り上げるなど、当時からすでにワールドクラスのクヮルテットとしての実力を如何なく発揮していたエスメSQ。
2023年4月からはヴィオラが新メンバーに交代していることからも、オリジナルメンバーによるデビュー録音は再び注目を集めることでしょう。

Aulos Media
AMC-2177(1CD)
韓国の若き音楽家たち2019Vol.1〜ユ・スンクォン&キム・ユビン
(1) サン=サーンス:ファゴットとピアノのためのソナタ ト長調 Op.168
ボザ:レチタティーヴォ、
 シシリエンヌとロンド
タンスマン:ソナチネ
デュティユー:サラバンドとコルテージュ
(2)フォーレ:コンクール用小品

フォーレ:幻想曲ハ長調 Op.79
ウィドール:フルートとピアノのための組曲 Op.34
マスネ:タイスの瞑想曲
(1)ユ・スンクォン(Fg)、キム・ジェウォン(P)
(2)キム・ユベン(Fl)、クロエ・ムン・ジヨン(P)

録音:2019年、KBS Studio16(韓国)
「KBS(韓国放送公社)」の2019年「韓国の若き音楽家たち」の第1巻として選ばれたのは、2人の木管楽器奏者、ファゴットのユ・スンクォンとフルートのキム・ユベン。
ファゴットのユ・スンクォンは17歳で名門ベルリン芸術大学に入学し、21歳の若さでベルリンRSOの首席奏者に就任。2014年からは母校であるベルリン芸術大学で教鞭を執り、後進の育成にも携わっています。特にドイツ国内での活躍は目覚ましく、韓国を代表する木管楽器奏者の1人と言っても過言ではないでしょう。
フルートのキム・ユベンは2016年12月に当時史上最年少でベルリン・コンツェルトハウスOの首席フルート奏者に選出。プラハの春国際音楽コンクールやジュネーヴ国際音楽コンクールでの上位入賞歴を持つなどすでに実績十分の名フルーティストです。ちなみにキム・ユベンと共演のピアニスト、クロエ・ムン・ジヨンは2021年の「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭(ワルシャワ)に出演するなどこちらも注目度抜群です。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0076(1CD)
ルーツ 〜20世紀ブラジルとスイスのヴァイオリン・ソナタ集
ブロッホ:組曲『バール・シェム』(1923)
シェック:ヴァイオリン・ソナタ Op.16(1908)
ヴィラ=ロボス:幻想ソナタ第1番『絶望』(1912)
エルンスト・ヴィトマー(1927-1990):ソナチネ Op.48(1967)
カマルゴ・グアルニエリ(1907-1993):ヴァイオリン・ソナタ第2番(1933)
レナート・ヴィーデマン(Vn)
マリヤ・ボコル(P)

録音:2023年2月22-24日スイス
スイスとブラジルの二重国籍を持つヴァイオリニスト、レナート・ヴィーデマンによるデビュー・アルバム。自らのルーツに思いを馳せた20世紀の作品集です。珍 しい作品を取り上げるというコンセプトとは違い、自らの音楽言語が反映された作品として奏でているので説得力があります。 (Ki)

ODRADEK RECORDS
ODRCD-433(1CD)
ドホナーニ:ヴァイオリン・ソナタ Op.21
コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための
二重奏曲 Op.7
リスト:悲哀 S.723
フランチスカ・ピーチ(Vn)
ヒラ・カルニ(Vc)
林田麻紀(P)

録音:2022年8月25-31日 イタリア ペスカーラ州 モンテシルヴァーノ
バルトークのヴァイオリン・ソナタ集(ODRCD-419、レコード芸術特選)に続くフランチス カ・ピーチと林田麻紀の CD、今回はチェロのヒラ・カルニも加えてのドホナーニ、コダーイ、 リスト。ドホナーニのヴァイオリン・ソナタは 21世紀に入ってからじわじわと人気の高まって いる隠れた名曲。ドイツのロマンティシズムにハンガリー的な要素ほどよく入り、そしてなん といっても情熱に溢れています。ここではピーチが太い音色と豊かなヴィブラートで哀愁たっ ぷりに演奏しています。この曲をまだ知らないという人にはぜひおすすめ。コダーイの二重奏 曲はもう人気作といってよいだろう、コダーイらしい強烈なハンガリー色に彩られた曲。ピー チとカルニは思い切り高低の対比を彩っています。悲哀(トリスティア)は、リストの「オーベル マンの谷」を、デンマーク生まれの作曲家エドゥアルド・ラッセンの手を借りて自身でピアノ 三重奏曲に編曲したもの。ここではピーチ、カルニ、林田の三人がしっとりとした音楽を聞 かせてくれます。
ODRADEK RECORDS
ODRCD-442(1CD)
「カリオン・インC」
ライリー:インC
スティヴリナ(b.1985):「国のない男」
ニールセン:木管五重奏曲 Op.43
モーツァルト:ディヴェルティメント第1番 変ホ長調 K.113
デンマーク民謡:私は夢を夢見る
カリオン木管五重奏団

録音:2022年5月20日,2023年1月28日-2 月2日 デンマーク コペンハーゲン
カリオン木管五重奏団のODRADEK への久々の録音。このところ注目を浴びることの多いラトヴ ィアの作曲家、レナーテ・スティヴリナ(1985-)の 「国のない男」の世界初録音が面白い。またニ ールセンの名曲、木管五重奏曲やモーツァルトのディヴェルティメント第1 番も精度の高い演奏で ある。 カリオン木管五重奏団は 2002年結成。ハンガリー出身のフルート奏者ドーラ・シェレシュ(彼女は 2001年の第5回神戸国際フルートコンクールで第2 位を受賞している)、ラトヴィア国立SO の首席オーボエ奏者のエギルス・ウパトニエクス、ラトヴィアのクラリネット奏者エギルス・シェーフェ ルス、デンマーク国立SOのソロ・ホルン奏者ダヴィド・M.A.P.パルムクヴィスト、デンマークの ファゴット奏者ニルス・アナス・ヴェステン・ラーセンの5 人で活動しています。

アールアンフィニ
MECO-1082(1CD)
税込定価
赤坂達三/夕べの歌
ブラームス:クラリネット・ソナタ 第1番ヘ短調 作品120-1
 クラリネット・ソナタ 第2番変ホ長調 作品 120-2
シューマン:幻想小曲集 作品73
 夕べの歌 作品85-12
赤坂達三(Cl)、齊藤一也(P)

録音:2023年2月27日&28日
■アルバム「夕べの歌」に寄せて  
趣味でクラリネットを購入した私は、もっとクラリネットのことが知りたくなり、初めて聴いたレコードはレオポルト・ウラッハのブラームスのソナタでした。そして次に 聴いたのは、アルフレート・プリンツの演奏でした。  後にこのソナタは、ブラームスの友人であったリヒャルト・ミュールフェルトが初演し、後継者がウラッハ、さらにその後継者がプリンツであったことを知りました。  私がパリに留学中の時、ザルツブルクの音楽祭でプリンツがレッスンしていることを知り、いろいろなワクワクした思いを馳せてプリンツのもとへ習いに行きまし た。ブラームスのソナタ第1番の第3楽章は、ワルツでは無くイタリアニータのレントラーであるとか、ソナタ第2番の第 2楽章は、アパッショナータ・マ・ノン・ト ロッポ・アレグロなんだよ等々、いろいろと丁寧にアドバイスを頂いたことが懐かしく思い出されます。  あれからいろいろな勉強や経験をしながら歳月が経ち…。  ブラームスの時代は音源も無いため、もちろん録音は残っていません。このブラームス最晩年の名曲に対して果たして自分はどのような演奏をしたら良いのだ ろうか…と逡巡していた時に、音楽プロデューサーの武藤敏樹さんからお誘いを受けて齊藤一也さんのピアノ・リサイタルを聴きに行きました。  彼の演奏を聴いて心から齊藤さんと共演したいと思い、CD アルバムのお話をさせて頂きました。  実際にリハーサルをしたところ、ピアノのテクニックはもちろんのこと(ブラームスはリストと同じくらいのピアノの名人)、齊藤さんは実は作曲家でもあり、アナ リーゼや和声、更にはここのフレーズやモチーフはこうしたらどうでしょう等々、決して妥協しないで親身になって音楽を創る姿勢はとても素晴らしく、まさに想像 を遥かに超える素晴らしい実りのあるリハーサルを重ねることができました。  収録は音楽的に精通している長年の友人でもある武藤プロデューサーの元で、シューマンの名曲2曲と共に無事に終えることができました。皆様の多大な 協力を得て、当初の不安を払拭する素晴らしい収録ができて本当に幸せです。  そして近々、この CD アルバムを手にした方々と音楽を共有できることを心から楽しみにしています。 【2023年春 レコーディングを終えて/ 赤坂達三】


ALPHA
ALPHA-1055(6CD)
NX-E10
フォーレ:ピアノを伴う室内楽曲全集、夜想曲全集
【CD1】 チェロとピアノのための作品、ピアノ三重奏曲(P、クラリネットとチェロ版)
1. ロマンス Op.69
2-4. チェロ・ソナタ 第1番ニ短調 Op.109
5. エレジー(悲歌)Op.24
6-8. チェロ・ソナタ 第2番ト短調 Op.117
9. セレナーデ Op.98
10. 蝶々 Op.77
11. 子守唄 Op.16
12-14. ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.120 (P、クラリネットとチェロ版)
【CD2】 ピアノ四重奏曲(全2曲)
1-4. ピアノ四重奏曲 第1番ハ短調 Op.15
5-8. ピアノ四重奏曲 第2番ト短調 Op.45
【CD3】 ピアノ五重奏曲(全2曲)
1-4. ピアノ五重奏曲 第1番ニ短調 Op.89
5-8. ピアノ五重奏曲 第2番ハ短調 Op.115
【CD4】 ピアノを伴う二重奏曲、三重奏曲
1-6. ピアノ連弾のための「ドリー」Op.56
7-10. ピアノ連弾のための「マスクとベルガマスク」Op.112
11-15. ピアノ連弾のための「バイロイトの思い出」
16. フルートとピアノのための幻想曲Op.79
17. フルートとピアノのためのコンクール用小品
18. 「ペレアスとメリザンド」よりシシリエンヌOp.78(フルートとピアノによる)
19-21. ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.120
22. 夢のあとに(Vcとピアノによる)
23. 「ペレアスとメリザンド」よりシシリエンヌOp.78(Vcとピアノによる)
【CD5】 ヴァイオリンとピアノのための作品
1-4. ヴァイオリン・ソナタ 第1番イ長調 Op. 13
5-7. ヴァイオリン・ソナタ 第2番ホ短調 Op. 108
8. 子守唄 Op.16/9. 初見視奏曲
10. ロマンス Op.28/11. アンダンテ Op.75
【CD6】 ピアノ独奏のための夜想曲(全13曲)
1. 夜想曲 第1番変ホ短調 Op.33-1
2. 夜想曲 第2番ロ長調 Op.33-2
3. 夜想曲 第3番変イ長調 Op.33-3
4. 夜想曲 第4番変ホ長調 Op.36
5. 夜想曲 第5番変ロ長調 Op.37
6. 夜想曲 第6番変ニ長調 Op.63
7. 夜想曲 第7番嬰ハ短調 Op.74
8. 夜想曲 第8番変ニ長調 Op.84-8
9. 夜想曲 第9番ロ短調 Op.97
10. 夜想曲 第10番ホ短調 Op.99
11. 夜想曲 第11番嬰ヘ短調 Op.104-1
12. 夜想曲 第12番ホ短調 Op.107
13. 夜想曲 第13番ロ短調 Op.119
【CD1】
フランソワ・サルク(Vc)
エリック・ル・サージュ(P)
ポール・メイエ(Cl) …12-14

【CD2】
エリック・ル・サージュ(P)
樫本大進(Vn)
リズ・ベルトー(Va)
フランソワ・サルク(Vc)

【CD3】
エリック・ル・サージュ(P)
エベーヌ四重奏団…
ピエール・コロンベ(Vn1)
ガブリエル・ル・マガデュール(Vn2)
マチュー・エルツォーグ(Va)
ラファエル・メルラン(Vc)

【CD4】
エリック・ル・サージュ(P)
アレクサンドル・タロー(P〔連弾〕) …1-15
エマニュエル・パユ(Fl) …16-18
ピエール・コロンベ(Vn) …19-21
ラファエル・メルラン(Vc) …19-21
フランソワ・サルク(Vc) …22,23

【CD5】
樫本大進(Vn)
エリック・ル・サージュ(P)

【CD6】
エリック・ル・サージュ(P)

録音:2010年10月、2011年3月、2012年10月グルノーブル文化会館(メゾン・ド・ラ・キュルチュール)、グルノーブル
2012年1月 サル・フィラルモニーク、リエージュ …CD1-5
2018年1月29-31日ブラウヴェ・ザール、デシンゲル、アントウェルペン …CD6
創設当初から新鮮な音楽体験に満ちた古楽アルバムで注目されてきたALPHAレーベルが初めて本格的にタッグを組んだ現代ピアノの名 手、エリック・ル・サージュ。シューマンのピアノ曲・室内楽作品全集の成功に続き2011〜13年にリリースされ大きな反響を呼んだフォーレの ピアノ入り室内楽シリーズは、2015年にBOX化されたものの長くプレス切れのまま再登場が期待されていました。フォーレ歿後100周年の 2024年を記念すべく登場する待望の新仕様には、旧BOXリリース後に登場したル・サージュ独奏の夜想曲全集も加わり、より充実した内 容になっています。最初期の歌曲「夢のあとに」のチェロ版から作曲家が亡くなる直前に完成されたピアノ三重奏曲(通常のものに加えて、 フォーレが当初考えていたクラリネット三重奏版も収録)まで、パユ(Fl)、タロー(P連弾)、樫本大進(Vn)、サルク(Vc)、 エベーヌSQと、豪華な共演陣と共にじっくり向き合った名演の数々は、フランスの現在を知る奏者たちならではの機微と精妙な 客観性とのバランスが素晴らしく、作曲家が生涯を通じて書き続けた夜想曲という曲種での名作群と併せ、記念年を機にフォーレの音楽世 界へ分け入ってゆく絶妙の伴侶となることでしょう。ア・カペラ古楽から近現代まで多様な音楽の味わいを適切に伝える名技師ジャン=マル ク・レネーのエンジニアリングも頼もしい、筋の通ったBOXです。

Channel Classics
CCSBOX-7824(8CD)
NX-F06
モーツァルト:鍵盤とヴァイオリンのためのソナタ全集
【CD1】
ソナタ 第27番ト長調 K.379(373a)
ソナタ 第1番ハ長調 K.6
ソナタ 第36番ヘ長調 K.547
ソナタ 第26番変ロ長調 K.378(317d)
【CD2】
ソナタ 第20番ハ長調 K.303(293c)
ソナタ 第2番ニ長調 K.7
ソナタ 第18番ト長調 K.301(293a)
ソナタ 第15番ヘ長調 K.30
ソナタ 第33番変ホ長調 K.481
【CD3】
ソナタ 第32番変ロ長調 K.454
ソナタ 第13番ハ長調 K.28
ソナタ 第29番イ長調 K.402(385e)
ソナタ 第31番ハ長調 K.404(385d)
ソナタ 第3番変ロ長調 K.8
ソナタ 第28番変ホ長調 K.380(374f)
【CD4】
ソナタ 第19番変ホ長調 K.302(293b)
ソナタ 第4番ト長調 K.9
ソナタ 第21番ホ短調 K.304(300c)
ソナタ 第14番ニ長調 K.29
ソナタ 第35番イ長調 K.526
【CD5】
ソナタ 第22番イ長調 K.305(293d)
ソナタ 第30番ハ長調 K.403(385c)
ソナタ 第16番変ロ長調 K.31
ソナタ 第23番ニ長調 K.306(300l)
【CD6】
ソナタ 第24番ヘ長調 K.376(374d)
4-6. ソナタ 第17番ハ長調 K.296
7-8. ソナタ 第12番ト長調 K.27
9-11. ソナタ 第25番ヘ長調 K.377(374e)
【CD7】
アレグロ 変ロ長調 K.372
「泉のほとりで(ああ、私は恋人をなくした)」による6つの変奏曲 K.360(374b)
ソナタ 第11番変ホ長調 K.26
幻想曲 ハ短調 K.396(385f)
「羊飼いの少女セリメーヌ」による12の変奏曲 K.359(374a)
【CD8】
ソナタ 第5番変ロ長調 K.10
ソナタ 第6番ト長調 K.11
ソナタ 第7番イ長調 K.12
ソナタ 第8番ヘ長調 K.13
ソナタ 第9番ハ長調 K.14
ソナタ 第10番変ロ長調 K.15
レイチェル・ポッジャー(Vn/ジェノヴァのペザリーニ1739年製オリジナル)
ゲイリー・クーパー(フォルテピアノ/ウィーンのアントン・ヴァ
ルター1795年モデルに基づくディレク・アドラム1987年製の再現楽器 …CD1-7、チェンバロ/ジェイコブ・カークマン1766年製オリジナル …CD8)

録音:2004-2009年 UK
21世紀の古楽器演奏を牽引してきたバロック・ヴァイオリン奏者レイチェル・ポッジャーが、経験豊かなチェンバロ&フォルテピアノ奏者ゲイ リー・クーパーと共に古典派世界へ踏み込み、CHANNEL CLASSICSの精妙なエンジニアリングが捉える古楽器の響きと共に18世紀当 時の作品像に迫ったモーツァルトの二重奏ソナタ全曲録音シリーズ。8枚のCD全てを収めたBOX版が待望の再登場です。17世紀に遡る 幅広いレパートリーに通じたクーパーの細やかな解釈は、緩急のメリハリに富んでいながら気品に貫かれたポッジャーのヴァイオリンと絶妙のア ンサンブルを繰り広げ、作品像の奥深さを探求してゆく喜びを堪能させてやみません。パリとロンドンを巡った若き日のソナタ群では18世紀半 ばに人気だった英国の名工カークマンによるチェンバロのオリジナルを用い、モーツァルトが愛奏したヴァルター工房の楽器に基づくフォルテピア ノを用いたザルツブルク時代や後年の名作群との対比を味わえるのも魅力的。各タイトル初出時から好評だったことも頷ける、改めて隅々ま で聴き深め甲斐のある充実内容です。

YARLUNG RECORD
YR-59691(1CD)
NX-C05
タカーチ - アサド - ラブロ
ブライス・デスナー(1976-):Circles
クラリス・アサド(1978-):Luminous ? 組曲『ペンデュラム』より
ジュリアン・ラブロ:Meditation 第1番
ミルトン・ナシメント(1942-):Cravo e Canela
アサド:Constellation 星座
カイヤ・サーリアホ(1952-2023):Nocturne 夜想曲
アサド:Clash
タカーSQ【エドワード・ドゥシンベル(Vn)、ハルミ・ローズ(Vn)、リチャード・オニール(Va)、アンドラーシュ・フェイェール(Vc)】
クラリス・アサド(歌&ピアノ)
ジュリアン・ラブロ(バンドネオン)


録音:2023年4月12&13日
カリフォルニア州コスタメサ、
1975年に創設され、演奏活動と多くの録音を通じて世界で高く評価されているタカーチSQがYarlung Recordsに登場。バンドネオン奏者で 作曲家でもあるジュリアン・ラブロと、ジャンルを越えたピアニストでヴォーカリスト、そして作曲家として人気の高いクラリス・アサドも参加したアルバムです。南 米の魅惑的なタンゴのリズムに支えられたラブロの「メディテーション 第1番」、ブラジルのジャズ特有の情熱を持つクラリスの「Luminous」や3つの部分から 成る「星座」、そしてサーリアホの「夜想曲」などが収録されています。このレーベルの録音らしい、ナチュラル&密度の高い空間表現はオーディオファイルにも 魅力です。

Cantaloupe
COL-16015(1CD)
NX-B06
Windspiel 風鈴 - リゲティ:6つのバガテル 他
リゲティ:6つのバガテル-木管五重奏のために
ジモン・ポップ:Odds in Favor
ラルフ・ハイデル:I promise
バーバー:夏の音楽 Op.31
ヘンリク・アイヤックス:Hapax Legomenon
ダンデライオン五重奏団【Eva Szabados(Fl)、Miriam Hanika(Ob)、Maximilian Strutynski(Cl)、Arturas Gelusevicius(Fg)、Dorothea Bender(Hrn)】
2018年にミュンヘンで結成された木管五重奏の「ダンテライオン五重奏団」は抜群のテクニックとアンサンブル能力 で近現代作品を得意としています。このアルバムには、リゲティやバーバーといった20世紀音楽の中でも古典的な 作品から、ジャズ・ドラマーのポップによるミニマル風の作品、サックス奏者ハイデルのコラールを思わせる作品、前衛 音楽を学びジャズやロックのバンドでピアノを演奏した経験もあるアイヤックスの刺激的な作品を収録しています。

DB Productions
DBCD-212(1CD)
NX-B10
アントン・エドヴァルド・プラテ(1796-1875):ハープ四重奏曲集
四重奏曲 - ハープ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのために Op.155
四重奏曲 - ハープ、クラリネット、ホルンとファゴットのために Op.154
デルフィーヌ・コンスタンタン=レズニク(Hp)
セシリア・シリアクス(Vn)
Ylvali McTigert Zilliacus(Va)
カティ・ライティネン(Vc)
スタファン・モッテンソン(Cl)
ローマン・レズニク(Fg)
Annamia Larsson(Hrn)

録音:2023年8月27-28日、11月19日
※世界初録音
19世紀に活躍したボヘミア出身の作曲家、ハープ奏者アントン・エドヴァルド・プラテの作品集。巡回マリオネット ショーの整備士を務めていた父に連れられ、幼い頃から様々な国を巡りながらハープを演奏。1809年、12歳の 時にはスウェーデンで演奏したとされています。その2年後、リンシェーピングでコンサートを開催、本格的なハープ奏 者、音楽教師としての活動をはじめ、1840年代から50年代にはノルウェー、デンマーク、フィンランド、プロイセン、 ボヘミア、ロシア、オーストリアで演奏。1848年にオーストリアの首都で演奏した名ハープ奏者の1人として記録さ れています。晩年はリンシェーピング近郊に居住、この地で生涯を終えています。このアルバムには世界初録音とな るハープを用いた2つの室内楽曲を収録。ハープの超絶技巧から生まれるきらめくような響きが、他の楽器と溶け 合う見事な作品です。スウェーデン系フランス人のハープ奏者、コンスタンティン=レズニクと、彼女と共演経験の 多い奏者たちによる親密な演奏で。

Orchid Classics
ORC-100290(1CD)
NX-B06
80分間世界一周〜ユーディ・メニューイン音楽学校の生徒たち
1. エルガー:朝の歌 Op.15No. 2(W. H. リード編)
2. サラサーテ:ナヴァラ Op.33
3-4. ドビュッシー:神聖な踊りと世俗の踊り
5-8. ルトスワフスキ:4つのシレジアの旋律
9-15. バルトーク:ルーマニア民族舞曲(A. ウィリナー&M. リザノフ編)
16. ドビリンカ・タバコヴァ(1980-):ピリン
17. アルノ・ババジャニアン(1921-1983):ハチャトゥリアンの思い出に寄せるエレジー(S. パーカー編)
18. フアン・ハイファイ(1935-1967):競馬(T. ヤン編)
19-21. スカルソープ(1929-2014):小組曲−弦楽オーケストラのため
22. フェラ・ソワンデ(1905-1987):アキンラ - アフリカ組曲より
23. アンドレス・マルタン(1981-):サンテルモの祭り
24. ミヨー:ブラジルの女− スカラムーシュ Op.165より
25. レオ・ブローウェル(1939-):雨のあるキューバの風景
26. フローレンス・プライス(1887-1953):ジュバ〜ピアノ五重奏曲 イ短調より
27-29. ガーシュウィン:3つの前奏曲(R. ライト編)
30. 伝承曲:ロンドンデリーの歌(M. ペトロヴィチ編)
マキシム・リザノフ(指揮…1、9-17、30/ヴァイオリン…9-15)
富田心(Vn)…2
富田夢(Vn)…2
レベッカ・ユウ(Hp)…3、4
マシュー・テイラー(指)…3、4
ヴァジム・ペリグ(Vn)…5-8
ヤナ・ヤコヴィレヴィチ(Vn)…5-8
マリアム・オボラシヴィリ(Vn)…5-8
ロビン・ウィルソン(Vn)…5-8
トム・ヤン(指)…18
オティス・エノキド=ライナム(指)…19-22
リーヴァイ・アンドレアセン(Cb)…23
ネイサン・ペリー(Cb)…23
アラスディア・ハウエル(P)…24
リチャード・ジャン(P)…24
ゼイネフ・オズデン(P)…24
ミシャ・カー(P)…24
尾崎琴音(G)…25
ジェイソン・チャン(G)…25
サイモン・ナイヴィー(G)…25
ヘンリー・リン(G)…25
クララ・ウェルニグ(Vn)…26
ルクレツィア・ラヴィーノ・メルクリ(Vn)…26
ジェミマー・クィック(Va)…26
フィリッポ・ラマチョッティ(Vc) …26
ジュード・アズボーン(P) …26
イグナツィ・ステファノヴィチ(Vn)…27-29
スイラ・ポラト(G) …27-29
ルーカス・ホール(Cb)…27-29

録音:2023年2月26日、4月30日、7月9-10日
1963年、世界的ヴァイオリニストのユーディ・メニューインにより設立されたイギリスの全寮制の名門ユーディ・メ ニューイン音楽学校。選抜試験に合格した8才から18才までの生徒たちが、通常の学業はもちろんのこと、クラ シック音楽の演奏技術に対する研鑽を積んでいます。このアルバムはOrchid Classicsと学校との3年間に及ぶ コラボレーションから生まれたもので、12歳から18歳までの卓越した才能を持つ生徒たちの演奏によるヨーロッパ、 アジア、オーストラリア、アフリカ、そしてアメリカの多彩な作品が紹介されています。彼らが操る楽器はピアノ、ヴァイ オリン、ギター、ハープなど様々。奏者たちの中には、来日公演でも高い評価を受けたヴァイオリニスト富田心をは じめ、彼女の妹富田夢のほか、ギタリスト尾崎琴音の演奏も含まれています。

Solo Musica
SM-449(1CD)
NX-B06
チェロとピアノのための小品集
ブロッホ:ユダヤ人の生活より
フォーレ:3つの歌 Op.23
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 FWV8(Vcとピアノ編)
タイユフェール:子守歌
フォーレ:シシリエンヌ Op.78
シャミナード(1857-1944):ロマンティックな小品 Op.9No.1
パウル・ユオン(1872-1940):おとぎ話 Op.8
イザベル・ゲーヴァイラー(Vc)
フィオナ・ヘンガルトナー(P)

録音:2023年9月8-10日
ジュリアード音楽院を卒業後、19歳でアンネ=ゾフィー・ムターやソル・ガベッタも受賞した「Europaischer Forderpreis fur junge Kunstler」を獲得、一躍注目を浴び、現在はチェリスト、作曲家として活躍するイザ ベル・ゲーヴァイラーと、スイスのピアニスト、フィオナ・ヘンガルトナーが奏でるチェロ作品集。フランスとスイス系の作 曲家の作品が選ばれており、民族色の強い「ユダヤ人の生活」、フォーレの歌曲の編曲や有名なシシリエンヌ、 堂々たるフランクのソナタの他、ロマンティックな小品が並べられています。ゲーヴァイラーは深みのある低音と張りの ある高音を使い分け、作品の持つ魅力を描きだします。
Solo Musica
SM-427(1CD)
NX-B06
Nocturne 夜想曲〜ハープを伴う室内楽伴奏による歌曲集
1. レイナルド・アーン(1874-1947):夜想曲
2. アーン:風景
3. アーン:クロリスに
4. アーン:私の詩に翼があったなら
5. アーン:恍惚のとき - 灰色の歌より
6. チャイコフスキー(184-1893):感傷的なワルツ Op.51No.6
7. チャイコフスキー:夜想曲 Op.19No.4
8. シューマン:3つのロマンス Op.94- 第1番イ短調
9. シューマン:幻想小曲集 Op.73- 第1曲 静かに、感情を込めて
10. シルヴァン・ローアー(1986-):死海(2023)- 歌とチェロとハープのために
11. ファリャ:プシュケ- 歌、フルート、ハープ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのために
12. ファリャ:アストゥーリアス地方の歌 ? 7つのスペイン民謡より
13. ファリャ:ナナ(子守歌) ?7つのスペイン民謡より
14. ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌 W122
15. サン=サーンス:ロマンス Op. 36
16. サン=サーンス:白鳥 - 組曲『動物の謝肉祭』より
17. フォーレ:夜明け
18. フォーレ:夢のあとに
19. フォーレ:5月
20. フォーレ:秘めごと
アウレリー・ノル(Hp)…1-20
ヨレナ・オレア・サンチェス(Vc)…1-20
マリア・クリスティーナ・キール(S)…1-5、10-13、17-20
マリーナ・ヴィートマー(Fl)…11
ファン・イファン(Vn)…11
オリヴィエ・カリリエ(Va)…11

録音:2023年4月17-21日
バーゼルSOのハープ奏者を務めるアウレリー・ノル、同じくバーゼルSOのチェリスト、ヨレナ・オレア・サ ンチェス、古楽系のレパートリーで知られるソプラノ歌手マリア・クリスティーナ・キール、この3人が中心となり、アーン やファリャ、フォーレらの色彩豊かな作品を奏でた1枚。アルバムの中には、スイスの作曲家シルヴァン・ローラーの作 品も含まれており、彼の繊細かつ印象的な作風による音楽は、他のロマン派の作品に見事に溶け込んでいます。

DIVINE ART
DDX-21244(2CD)
NX-C09
ジョン・ボイデンを讃えて
【CD1】
1-5. シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」 D.667
6-9. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
【CD2】
1-20. シューベルト:歌曲集『美しき水車小屋の娘』
CD1:1-5
ロバート・ギブス(Vn)
ボジダル・ヴコティッチ(Vc)
デイジー・スパイアーズ(Va)
ヴェラ・ペレイラ(Cb)
ジョナサン・ヒギンズ(P)
ジョン・リル(P)…CD1:6-9
イアン・パートリッジ(T)…CD2
ジェニファー・パートリッジ(P)…CD2

CD1:1-5…今回初出
CD1:6-9…録音:1970年代後半(ASV)
CD2…録音:1973年頃(Classics for Pleasure)
英国音楽界の重鎮、ジョン・ボイデン(1936-2021)を記念するアルバム。 長年、レコーディング業界で重要な役割を果たすとともに、著名なプロデューサーとして活躍したボイデンは Classics for Pleasureレーベルを立ち上げ、4年間で400万枚のレコードを販売するという驚異的な業績を収 めました。また1975年にはLSOのマネージング・ダイレクターに就任して楽団の発展に寄与しました。 その後、ピリオド楽器演奏を近代にまで推し進めるべくニュー・クイーンズ・ホールOを創設して、20世紀初 頭の英国での演奏スタイルの再現を目指しました。このアルバムには、ボイデンがプロデュースした名盤群からジョ ン・リルのベートーヴェンのワルトシュタイン・ソナタとイアン・パートリッジの「美しき水車小屋の娘」を収録。また ニュー・クイーンズ・ホールOの奏者たちによる新録音『ます』も含まれています。

Gramola
GRAM-99295(2CD)
NX-D06
アントン・ブルックナーの弟子たちの音楽
【CD1】
マティルデ・クラリク・フォン・マイルスヴァルデン(1857-1944):ピアノ三重奏曲 ヘ長調(1880)
パウル・カロ(1859-1914):ピアノ三重奏曲 ホ長調 Op.8
【CD2】
フランツ・マルシュナー:ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.32(1902頃)
シリル・ヒュナイス(1862-1913):愛の歌 変イ長調(1889)- ピアノのために*
アルフレート・シュトロース(1858-1912):主題と変奏 イ短調 Op.15(1888頃) - ピアノのために*
トナーリ・トリオ【Johanna Ruppert(Vn)、Christoph Heesch(Vc)、Alexander Vorontsov(P)】

ダニエル・リントン=フランス(P)*

録音:2021年10月8-10日
※全て世界初録音
アントン・ブルックナーの弟子の中には、師とは対照的に室内楽の作曲に多大な情熱を注いだ人もいます。この2枚組には世界初録音となる3人の作品を 収録。ブレスラウ(現ヴロツワフ)出身のパウル・カロは1880年から85年にかけてブルックナーに師事。ピアノ三重奏曲を師に献呈しました。リンツ生まれのマイ ルスヴァルデンは1875年からブルックナーに個人的な教えを受けて作品を書きました。この三重奏曲は彼女の最初の成功作の一つ。ボヘミア出身のフラン ツ・マルシュナーは1883年から85年までブルックナーに対位法を師事、厚みのある響きを持つ野心作です。これらを国際的に活躍する若手演奏家3人で 構成されたトナーリ・トリオが巧みに聴かせます。 他に、同じくブルックナーの弟子であるヒュナイスとシュトロースのピアノ曲が収録されており、「ブルックナーの 手紙と音楽」シリーズ(GRAM99195及びGRAM99237)で知られるダニエル・リントン=フランスの演奏でお聴きいただけます。
Gramola
GRAM-99290(1CD)
NX-D06
ヨーゼフ・マイセダー(1789-1863):ヴァイオリンとピアノのための作品集
1. 歌劇「タンクレディ」のカヴァティーナ「この胸の高鳴りに」による変奏曲 イ長調 Op.16
2. 協奏的変奏曲 ニ長調 Op.43
3. ロンディーノ イ長調 Op.36
4. ポロネーズ第5番ヘ長調 Op.19
5. 歌劇「パリのジャン」のアリア
 「旅から得られる喜びとは」による協奏的変奏曲 ト長調 Op.14
6. ポロネーズ第1番イ長調 Op.10
7. 歌曲「シリアへ行く」による変奏曲 ニ長調 Op.15
8. ポロネーズ第6番イ長調 Op.38
【CD2】
1. マイセダー:幻想曲 ホ長調 Op.61
2. モシェレス(1794-1870):ロマンス「ラ・センティネル」による変奏曲 ハ長調 MV68(ヨーゼフ・マイセダー編)
3-5. マイセダー:二重奏曲 ホ長調 Op.32
6-8. マイセダー:二重奏曲 ハ短調 Op.31
9-11. マイセダー:二重奏曲 ト長調 Op.30
トーマス・クリスティアン(Vn)
ジーナ・クローケ(P)

録音:2021年10月15-18日、2022年1月6-10日
全て世界初録音
Gramolaレーベルが力を注ぐ作曲家ヨーゼフ・マイセダーのヴァイオリンとピアノのための作品集。 マイセダーは14歳の時にハイドンのオラトリオ「七つの最後の言葉」の演奏に参加、その後、ベートーヴェ ン、シューベルトの指揮のもとで演奏した経験を活かし、印象的なヴァイオリン作品を数多く残しています。 これら は彼が活躍していた当時は盛んに演奏されましたが、20世紀以降はほとんど演奏されることがありませんでした。 しかし、21世紀になってウィーン・フィルのヴァイオリニスト、ライムント・リシーが中心となってマイセダーの作品の蘇演 を進めており、このアルバムで演奏するトーマス・クリスティアンもこれまでに室内楽やヴァイオリン協奏曲の演奏に参 加し、ミサ曲では指揮を執るなど作品の普及に尽力しています。収録作品は全て世界初録音で、当時流行して いた旋律による変奏曲やポロネーズ、二重奏曲など、どの曲も技巧的なヴァイオリンが映える華麗な雰囲気を持っ ており、クリスティアンとピアノのクローケが親密な演奏を披露しています。

TOCCATA
TOCC-0623(1CD)
NX-B06
パール・ヘルマン(1902-1944):現存する作品全集 第3集
1. アレグロ - ピアノのために(1920)
2. トッカータ - ピアノのために(1936)
3-6. Quatre Epigrammes4つのエピグラム - ピアノのために(1934)
7-13.4手ピアノのための小品(1939)*
14.5声部のための「Zeven kippen hebben wij 7羽の鶏がいる」(1930)*
15-17. 組曲 -3つのリコーダーのために(1930頃)*
18. サラバンド - リュートのために(1930頃)*
19-21. ディヴェルティスマン - チェンバロのために(1938)*
22. インヴェンティオ - オルガンのために(1920)*
23. アレグレット - ホルンとピアノのために(1920)*
24. La Ceinture ベルト - バリトンとピアノのために(1934)
25. La Dormeuse 寝椅子 - バリトンとピアノのために(1934)
26. Ophelie オフェリー- バリトンとピアノのために(1939)
27. ヘンリー・マーシャル/リチャード・ホワイティング/レイモンド・イーガン:ヴァイオリンとチェロのためのフォックストロット「Somebody’s Wrong」(1923
 (パール・ヘルマン編)*
28. シューベルト:楽興の時 第3番(パール・ヘルマンによるチェロとピアノ編)*
29. ショパン:華麗な大ワルツ Op.18(パール・ヘルマンによるチェロとピアノ編)*
ニコラス・ホルヴァート(P)…1-13
ディミトリ・マリニャン(P)…7-13、23-26、28、29
エリザヴェータ・アグラフェニナ(S)…14
サラ・グトヴィル(Ms)…14
イリーナ・スヘールペーク=ベディコヴァ(Ms)…14
パウル・ファン・ハステル(T)…14
ピエール・マーク(Br)…14
ライネ=マリー・フェルハーヘン(ソプラノ・リコーダー)…15-17
イニェス・ダヴェーナ(アルト・リコーダー)…15-17
ダンテ・ヨンヘリウス(テナー・リコーダー)…15-17
プント・バウォーノ(バロック・リュート)…18
オレナ・ズーコヴァ(Cemb)…19-21
オレナ・マチェリュク(Org)…22
ジャン=ピエール・ダソンヴィユ(Hrn)…23
マチュー・ヴァレンジク(Br)…24-26
サディー・フィールズ(Vn)…27
ミッコ・パブロ(Vc)…27-29

録音:2023年6月10、16日…-1-13
2023年5月24日、7月15日…14-18
2023年5月6日…19-21
2023年5月26日…22
2023年5月30日、6月22日、7月4日…23-29
*…世界初録音
1902年にブダペストでユダヤ系の家庭に生まれたパール・ヘルマン。1915年から1919年にかけてフランツ・リスト 音楽院でバルトークとコダーイから作曲を学び、室内楽の教師であったレオ・ヴァイネルの元で最初の作品を書いて います。チェロは名教師アドルフ・シッファーに指導を受け、学生時代から頻繁に演奏を行い、16歳の時にはチェロ 奏者として世界的な活動を始めました。作曲家としても数多くの作品を発表しましたが、1944年にナチスに捕わ れ早世、その作品も破棄されてしまい、出版されたのは2作だけでした。 現在、遺された作品の収集が進められており、このアルバムには様々なピアノ曲や、オルガン曲、リコーダー・アンサ ンブルや彼が興味を示していたリュートやチェンバロ作品などの器楽作品の他、いくつかの歌曲が収録されていま す。チェロの名手であったヘルマン自身が編曲したシューベルト、ショパン作品も聴きどころです。

Dynamic
CDS-8028(1CD)
NX-B06
バルトーク:ヴァイオリンとピアノのための作品集
狂詩曲第1番Sz.86
狂詩曲第2番Sz.90
ヴァイオリン・ソナタ第1番Sz.75
マッテオ・コス(Vn)
ブルーノ・カニーノ(P)

録音:2023年5月23-25日
サンタ・チェチーリア国立アカデミアで学び、ソリスト・室内楽奏者として世界的に活躍するヴァイオリニスト、マッテ オ・コスと名手ブルーノ・カニーノが演奏するバルトーク・アルバム。2曲あるヴァイオリンとピアノのための狂詩曲は、ど ちらも1928年の作品。東欧の民謡を素材とし、ゆったりとした第1部と速いテンポによる第2部で構成されており、 第1番は彼の親しい友人だったヨーゼフ・シゲティに、第2番はゾルターン・セイケイに献呈されています。ヴァイオリ ン・ソナタ第1番は1921年の作品で、ラヴェルのツィガーヌを初演し献呈を受けたイェリー・ダラーニに捧げられてい ます。壮大なアルペッジョで幕を開ける第1楽章、神秘的な響きに彩られた第2楽章、民俗的な要素を用いた チャールダッシュ風の終楽章と、技巧的な見せ場も多いソナタです。コスとカニーノの息のあったデュオをお楽しみくだ さい。

ORF
ORFCD-325(1CD)
クルト・シュヴェルツィク(b.1935):「サロット・ロマーノの愛の夢」Op.1-7
@ホルンとピアノのためのソナチネOp.1(1952/1971)
Aヴァイオリンとピアノのための「デュオ&ダブル」Op.2(1957)
Bヴァイオリン、ホルンとピアノのためのトリオOp.3(1960)
C弦楽四重奏曲Op.4(1960)
D「サロット・ロマーノ(ローマのリビングルーム)」〜11 楽器のためのOp.5(1961)
E「ゼーフェルトのエデン・バー」〜ピアノのためのOp.6(1961)
F「愛の夢」〜7 奏者のためのOp.7(1962/63)
@ペーター・ドルフマイヤー(ウィンナ・ホルン)、ヨハネス・ヴィルヘルム(Pf)
Aフリードリヒ・チェルハ(Vn)、イヴァン・エレート(Pf)
Bフリードリヒ・チェルハ(Vn)、クルト・シュヴェルツィク(Hr)、イヴァン・エロート(Pf)
Cケーネ四重奏団(S.Q)
Dクルト・シュヴェルツィク(指)アンサンブル
Eアヤ・クレバーン(Pf)
Fアンサンブル・フュア・ノイエ・ムジーク

録音:@2018年3月5日、AB1960年10月6日、C2005年10月13日、2006年6月29日、D1967年4月26日、E2014年3月7日、F1968年6月9日
クルト・シュヴェルツィクはオーストリアの現代音楽の作曲家。ウィーンに生まれ、ダルムシ ュタットではシュトックハウゼンと共に学んだ。ホルン奏者としても活動し、ウィーン交響楽団 の楽員だったこともある。このディスクは彼が20代から30代の頃までの初期の作品が収めら れている。ホルン奏者としてヴァイオリンのフリードリヒ・チェルハ(同じくオーストリアを代表す る作曲家)と共演しているのが聴きもの。最初期のホルンとピアノのためのソナチネはミヨーば りの多調の作風で書かれているが、その後のヴァイオリンとピアノのための「デュオ&ダブル」 では12音技法となり、その後一貫して12音技法で作曲を続けた。チェルハと並ぶオーストリ アを代表する作曲家の音楽を俯瞰する一枚。

FIRST HAND RECORDS
FHR-158(1CD)
ラヴェル:室内楽作品集
ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調 M.77
ヴァイオリンとチェロのためのソナタ イ短調 M.73
ピアノ三重奏曲 イ短調 M.67
クララ・フリーダー(Vn)
クリストフ・パンティヨン(Vc)
マッシモ・ジュゼッペ・ビアンキ(P)

録音:2021年2月27-28日・8月30日/ウィーン、マルガレーテン音楽学校
ラヴェル自身もいたくお気に入りだったというヴァイオリン・ソナタ第2番、ドビュッシー追悼として書かれたヴァイオリンとチェロのためのソナタ、複雑で感情的 な大曲・ピアノ三重奏曲を収録。エキゾチックな旋律美が楽しめます。 (Ki)
FIRST HAND RECORDS
FHR-149(1CD)
ハイノ・エラー(1887-1970):ヴァイオリンとピアノのための作品集
ヴァイオリン・ソナタ第2番*
無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲 *
憂鬱なワルツ/アレグレット
舞曲 */楽興の時 *
アダージョ */叙情歌
月光の下で/幻想曲 *
カンツォネッタ *
クロス・スティック・ダンス *
夜の歌/ブルレスケ *
北欧の調べ */松
アンドレス・カリユステ(Vn)
ソフィア・ラーマン(P)

録音:2021年9月/エストニア、アルヴォ・ペルト・センター
*世界初録音
ハイノ・エラー(1887-1970)はエストニアの作曲家で、300ほど残された作品はほとんど器楽作品。交響曲、交響詩、弦楽四重奏曲、ピアノ・ソナタなども 書いていますが、本質的には小品形式の名作家といえます。音楽は明るくも抑制された北欧的叙情が魅力。奏者への要求も高いヴァイオリン・ソナタ第2番や無伴 奏ヴァイオリンのための幻想曲、そして想像力が軽やかに飛翔する性格的小品などを収録。『松』はエストニアのヴァイオリン・レパートリーの中で最もポピュラー な作品です。 (Ki)

Passacaille
PAS-1141(1CD)
ダッラーバコと変奏の技法
ジュゼッペ・クレメンテ・ダッラーバコ(1710-1805):チェロ・ソナタ ニ長調 ABV39
3本のチェロのための三重曲第1番変ロ長調 ABV54
チェロ・ソナタ ハ長調 ABV20(エラナー・フレイによる変奏付)
3本のチェロのための三重曲第2番ト長調 ABV55
チェロ・ソナタ ニ長調 ABV21(エラナー・フレイによる変奏付)
エラナー・フレイ(Vc)
アッカデミア・デ・ディッゾナンティ

録音:2023年6月カナダ、キングストン、イザベル・ベイダー劇場
エヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコ(1675-1742)の息子でチェロの名手だった作曲家、ジュゼッペ・クレメンテ・ダッラバーコ(1710-1805)。そ の音楽に入れ込み研究と演奏、録音を重ねるチェロ奏者エラナー・フレイによる新しいアルバムの登場です。冒頭のソナタ ABV39は終楽章が変奏曲になっていて、 チェロ技法の粋を尽くした音楽が展開される逸品。これにならい、フレイは他のソナタの終楽章も自ら変奏曲に仕立てあげ演奏。この作曲家を研究してきた彼女な らではの企画といえます。通奏低音なしでチェリスト3人が重奏するトリオも面白い作品です。 (Ki)

Melodiya x Obsession
SMELCD-1000655(1CD)
初回生産限定
レオニード・コーガン〜ヴァイオリンとギターのための室内楽作品集
グラニャーニ:ヴァイオリンとギターのための二重奏曲
 ヴァイオリンとギターのためのソナタ*
パガニーニ:ソナタ イ長調 Op.2-1**
 ソナタ イ短調 Op.2-6**
ジュリアーニ:ヴァイオリン、チェロとギターのための三重奏曲イ長調#
レオニード・コーガン(Vn)、
アレクサンドル・イヴァノフ=クラムスコイ(G)
フョードル・ルザノフ(Vc)

録音:1950年12月4日 モスクワ、1950年12月1日 モスクワ*、1951年8月23日 モスクワ**、1951年6月19日 モスクワ#
20世紀を代表する名ヴァイオリニスト、レオニード・コーガン(1924-1982)の数多くの録音は、概してコーガン自身の幅広い芸術的関心が十分に反映されており、ヴァイオリンのための王道的レパートリーから珍しい編成のための作品まで幅広い。その証拠の1つとなるのがこの「ヴァイオリンとギターのための室内楽作品集」。コーガンの録音の中には、18〜19世紀の初頭に作曲されたヴァイオリンとギターのためのイタリアにおける「プレ」・ロマン派音楽という小規模ながらも非常に貴重なレパートリーが存在しています。 啓蒙時代の古典主義を受け継いだコンポーザー・ギタリストたちは、伝統的な音楽形式を用いた最初期のロマン主義者であり、そのシンプルかつ絶妙な音楽の真価を知るにはコーガンの演奏が打ってつけと言えるでしょう。 またコーガンと共演した2人の演奏家も名手中の名手。ギターのアレクサンドル・イヴァノフ=クラムスコイは20世紀のロシア(旧ソ連)を代表するギタリスト、そしてチェロのフョードル・ルザノフはスヴェトラーノフのロシア(ソヴィエト)国立SOの首席奏者と活躍した大物です。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

Urania Records
LDV-14110(1CD)
五重奏曲集
レグレンツィ:ソナタ Op.8-12“La Marinona”、ソナタ Op.8-11“La Fugazza”
ムッファト:SONATA PRIMA DA ARMONICO TRIBUTO IN RE MAGGIORE
アルビノーニ:ソナタ Op.2-6ト短調、ソナタ Op.2-3ハ長調
テレマン:ソナタ Op.2-6ト短調
イル・トラッティニメント・アルモニコ
弦楽五重奏曲は16世紀から17世紀にかけて最も発展した時期がありましたが、その後次第に廃れていきました。当時の編成は2つのヴァイオリン、アルトとテノールのヴィオラ・ダ・ブラッチョ、チェロ、通奏低音というものが一般的でした。このアルバムでは当時の編成を再現して演奏しています。

Da Vinci Classics
C-00822(1CD)
オリジナルズ
エリク・マルシェリー(b.1957):LE BAL DES SIRENES ET DES NAIADES、SUITE LOGIQUE
マルコ・ペレイラ(b.1950):ファンタジア・コンチェルタンテ*
ティエリー・ティスランド(b.1956):アラベスク集*
アンソニー・シドニー(b.1952):中国の滝から
ポール・ルイス(b.1943):3つの前奏曲
マキシモ・ディエゴ・プホール(b.1957):組曲「マギカ」 *世界初録音
モルガナ・ルダン(Hp)、
ロベルト・グアルニエーリ(G)

録音:2022年5月
ハープもギターも指で弦を弾く楽器ですが、その音色は微妙に異なっています。ハープとギターの組み合わせは元々あまり盛んではなく、演奏されたとしても他の楽器のための作品を編曲したものばかりでした。それが1980年代に入るとハープとギターという編成のオリジナル曲が作られ演奏されるようになってきました。このアルバムではそれらの作品をまとめて楽しんでいただけます。
Da Vinci Classics
C-00824(1CD)
枠を超えて
ゴーベール:フルート・ソナタ第1番(1917)
カゼッラ:シチリアとバーレスク(1919)
シャルル・ケクラン:フルート・ソナタ Op.52(1922)
マリオ・ピラティ(1903-1938):フルート・ソナタ(1926)
カイロス・デュオ

録音:2022年7月
このアルバムには1920年代を活気づけた作曲家たちの作品が揃っています。孤児で貧しい少年でありましたがその才能が認められてフランスで名を馳せたゴーベール、フォーレの弟子であったカゼッラとケクラン。そして現在では不当に忘れ去られてしまったピラティ。彼らのフルート作品によって彼らが活躍した時代の息吹を堪能できるアルバムとなっています。
Da Vinci Classics
C-00825(1CD)
ボクサ:夜想曲集
ニコラ=シャルル・ボクサ:夜想曲第1番 Op.50
ボクサ&ロドルフ・クレゼール:夜想曲第3番 Op.59変ホ長調(オリジナル:ヴァイオリン)
ボクサ&クレゼール:夜想曲第6番 Op.59ハ長調(オリジナル:ヴァイオリン)
ボクサ&ジャン=ルイ・デュポール:夜想曲第1番 変ロ長調(オリジナル:チェロ)
ボクサ&デュポール:夜想曲第2番 変ホ長調(オリジナル:チェロ)
ルチアーノ・フランカ(Ob)、
ステファニア・ベティ(Hp)

録音:2023年4月
ニコラ=シャルル・ボクサ、ロドルフ・クレゼール、ジャン=ルイ・デュポールの三人は元々それぞれがハープ、ヴァイオリン、そしてチェロの大家でした。また作曲家としても優秀で特にハープ奏者であったボクサは、他の楽器奏者と共作で夜想曲を作ることを思いつきました。それらの作品をここではオーボエとハープで演奏し、より歌心あふれる演奏となっています。
Da Vinci Classics
C-00823(1CD)
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
1. ラプソディ・イン・ブルー
2-4. 3つの前奏曲/ジョージ&アイラ・ガーシュウィン(ピエトロ・ベルトラーニ編):10の歌-5. サマータイム、
6. エンブレイサブル・ユー、7. アイ・ガット・リズム、8. 私の彼氏、9. 魅惑のリズム、10. バット・ノット・フォー・ミー、11. 愛するポーギー(ポーギーとベスより)、
12. すべてを忘れよう、13. 誰にも奪えぬこの想い、14. 霧の日
ピエトロ・ベルトラーニ(P)
トンマーゾ・ウッサルディ(指揮/tr.1)
センツァスピーネO(tr.1)
ベルトラーニ・モダン・ピアノ・トリオ〔ピエトロ・ベルトラーニ(P、アレンジ)、ダニエレ・ネグリーニ(Vn/tr.5-14)、ティツィアーノ・ゲルツォーニ(Vc/tr.5-14)〕

録音:2022年11月11日、テアトロ・オーディトリウム・マンゾーニ(イタリア)、2023年5月25日、ファビオ・アンジェレッティ・スタジオ(イタリア)
ジャズとクラシックのマルチ・ピアニストでありマルチ・インストゥルメンタリスト。さらにはコンポーザー、アレンジャーとしても活躍する1989年生まれのイタリアの奇才、ピエトロ・ベルトラーニ。ヴェネツィアのフェニーチェ劇場、ローマのパルコ・デッラ・ムジカ音楽堂、フィレンツェのコムナーレ劇場などイタリアの主要なコンサートホールや劇場へのデビューを果たし、フィレンツェ五月音楽祭やMITOミラノ・トリノ音楽祭などでも活躍。カーネギーホールやトビリシ国立音楽院コンサートホールなどでの演奏経験も持つイタリア期待のピアニストです。
Da Vinci Classicsの3枚目となるアルバムでは、ラプソディ・イン・ブルーを筆頭としたガーシュウィンの傑作を集成。
ラプソディ・イン・ブルーでは、ベルトラーニが作曲された当初の意図を残しつつもいくつかのソロ・パートを即興的に演奏。また、2021年にボローニャで結成されたベルトラーニ・モダン・ピアノトリオが演奏する10曲は、すべてベルトラーニによる編曲で、作品が持つ偉大な音楽的価値を際立たせています。ジャンルの壁を打ち破りながらマルチに活躍を続けるイタリア新世代の奇才が、ガーシュウィンの作品が持つ魅力を十二分に引き出した渾身の1枚にご期待ください。

Indesens Calliope Records
IC-032(1CD)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
F-A-E ソナタ より スケルツォ ハ短調 WoO.2
ラシェル・コリー(Vn/ストラディヴァリウス1732年製”ex-Hamma’)
クリスティアン・シャモレル(P)

録音:2023年1月23日-25日、ラ・ショー・ド・フォン音楽ホール(スイス)
2010年に『パッション!イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ』のレコーディングで衝撃的なデビューを果たし、2012年にはNHKSOとの共演、武蔵野市民文化会館でのイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタを中心としたプログラムで鮮烈な日本デビューを果たしたフランス語圏スイスの実力派ヴァイオリニスト、ラシェル・コリー(レイチェル・コリー)。
Indesens Calliope Records(アンデサンス・カリオペ・レコーズ)からリリースされる第1弾は、ブラームスが円熟期に作曲したヴァイオリン・ソナタ全3曲と、シューマン、アルベルト・ディートリヒ、ブラームスの共通の友人であったヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムのために合作された「F.A.E.ソナタ」からスケルツォをカップリング。
本アルバムでも1732年製の銘器ストラディヴァリウス”ex-Hamma”を携え、ブラームスが残したこれら傑作を、同郷のピアニスト、クリスティアン・シャモレルとの洗練された解釈と芸術性の高さで見事に奏でています。

Stradivarius
STR-37281(1CD)
マリピエロ:弦楽四重奏曲第2、3、6番+ モンテヴェルディ:4声のためのミサ(弦楽四重奏版)
モンテヴェルディ:4声のためのミサ(1650 出版)〜「キリエ」
マリピエロ:弦楽四重奏曲第2番「むくどりとバラード」
モンテヴェルディ:4声のためのミサ(1650出版)〜「グローリア」
マリピエロ:弦楽四重奏曲第3番「カンターリ・アラ・マドリガレスカ」
モンテヴェルディ:4声のためのミサ(1650出版)〜「クレド」
マリピエロ:弦楽四重奏曲第6番「ノアの箱舟」
モンテヴェルディ:4声のためのミサ(1650 出版)〜「サンクトゥス」「ベネディクトゥス」「アニュス・デイ」
シンクロニエQ

録音:2023年4月
およそ300年の時を経て二人のイタリアの作曲家の作品を並べた異色の企画。因みにマリ ピエロはモンテヴェルディの研究と楽譜の校訂者としても知られた。モンテヴェルディの1650 年頃に書かれた4声のミサ(声楽作品を弦楽四重奏に編曲して演奏)の全曲の間にマリピエロ の弦楽四重奏曲第2、3、4、6番を挟むことにより、300年の時を経た作品同士が互いに化学 反応し、時代を超えた不思議な感覚を生み出す。マリピエロは決してロマン主義的な作曲家 ではなく、むしろ新古典主義的な傾向があるため、彼の作品を間に挟むことでモンテヴェル ディの音楽にある意外な先鋭性が露わにされます。一聴の価値のある一枚。
Stradivarius
STR-37269(1CD)
「森の音」〜フルートとマリンバで聴くバロック音楽
レオナルド・ヴィンチ(1690-1734):ソナタ ニ長調
バッハ:ソナタ ハ長調BWV1033
テレマン(1681-1747):ファンタジア第10番嬰ヘ短調
バッハ:インヴェンションBWV777No.6ホ長調
シェドヴィル(1705-1782)(伝ヴィヴァルディ):「忠実な羊飼い」〜ソナタ ハ長調Op.13No.2
シェドヴィル(伝ヴィヴァルディ):「忠実な羊飼い」〜ソナタ ト短調Op.13No.6
フルヴィオ・フィオーリオ(Fl)
ガブリエーレ・フィオーリオ(マリンバ)

録音:2022年1-6月
バロックのフルート作品をチェンバロではなく、フルートとマリンバで聴く面白い企画の一 枚。マリンバのころころとした音色とフルートの雅やかな音色が意外にも美しく溶け合い、珠 玉の演奏を繰り広げる。森の奥から妖精が出てきそうなファンタジックで夢見心地の時間が 過ごせるアルバム。フルヴィオ・フィオーリオとガブリエーレ・フィオーリオは父子で息の合った アンサンブルを聴かせています。録音も秀逸。
Stradivarius
STR-37263(1CD)
「ブラック&ホワイト」〜現代イタリアの打楽器アンサンブル作品集
(1)カルロ・ボッカドーロ:「スティック・コントロール I」(2007)〜4 人のパフォーマーのための
(2)ロレンツォ・パリエイ:「ポラリス」(2015)〜3人のパフォーマーのための
(3)カルロ・ガランテ:月のない4つの夜想曲「真っ暗闇」(2017)〜4 人のパフォーマーのための
(4)マウロ・カルディ:「鏡」(2018)〜6人の打楽器奏者と2人のマリンバ奏者のための
(5)アレッサンドロ・ソルビアティ:「合意」(2020)
アルス・ルディ(打楽器アンサンブル)【アントニオ・カッジャーノ、ロドルフォ・ロッシ、ジャン・ルカ・ルゲーリ】
賛助出演:アレッシオ・カヴァリエーレ、ロザリオ・チェラウド、ジュリオ・チントーニ、ジャミル・ジダン

録音:(1)-(3)(5)2016年9月24日、(4)2018年12月18日
現代イタリアの作曲家による打楽器アンサンブルのための作品を収録。作曲家の生年は不明 だが、ブックレットに掲載された写真から中堅世代以上と思われます。作風は様々だが、いずれも実 験主義的な傾向が強く、現在のイタリア作曲界の動向を知る上で興味深い一枚。

BRIDGE
BCD-9505(3CD)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲全集
ピアノ三重奏曲第5番ニ長調 Op.70-1「幽霊」
カカドゥ変奏曲 ト長調 Op.121a
ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調 Op.1-1
ピアノ三重奏曲第2番ト長調 Op.1-2
ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 Op.97「大公」
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.1-3
創作主題による14の変奏曲 変ホ長調 Op.44
ワイス・カプラン・スタンプ三重奏団【ヤエル・ワイス(P)、マーク・カプラン(Vn)、ピーター・スタンプ(Vc)】

録音:2019年 米国 ニューヨーク州 ニューヨークシティ、 DDD,229'49
※ピアノ三重奏曲全集と銘打ってありますが、オリジナルがクラリネット、チェロ、ピアノのためのピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 Op.11と、自作からピアノ三重奏へ編曲した作品は含まれていません。
米国の中堅奏者たちによるとても素晴らしいベートーヴェンのピアノ三重奏曲全集。ピ アノのヤエル・ワイス、ヴァイオリンのマーク・カプラン、チェロピーター・スタンプの3 人によ る、その名もワイス・カプラン・スタンプ三重奏団。日本ではまだほとんど知られていないだ ろし、彼らが弾く有名曲の CD もこれが初めてと思われるが、予想を遥かに超えて見事な 出来栄え。いずれも優秀な3人の奏者が、常にバランスの取れた美による豊かで幸せに 満ちた音楽を目指しており、ああベートーヴェンのピアノ三重奏ってやっぱりいいな!と思 わせてくれます。ことにOp-1の3曲が充実しており、青年時代のベートーヴェンの瑞々しい 魅力をたっぷり味わえます。もちろん有名な大公三重奏曲も、有名ソリストが 3人集まった演 奏では成しえない親密かつ力みのない演奏。聞いたことがない団体だからと素通りするに はあまりにもったいない内容だ。これを聞けばワイス・カプラン・スタンプ三重奏団を気に入 って、今後が楽しみになることでしょう。

CLAVES
50-3082(1CD)
モーツァルト:フルート作品集
(1)フルート四重奏曲第1番ニ長調 K.285
(2)フルート協奏曲第2番ニ長調 K.314
(3)フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
ヘレナ・マシェレル(Fl)
(3)チャシャ・ガフナー(Hp)
(1)サイモン・ブレンディス(Vn)、
(1)ジュディス・バスブリッジ(Va)、
(1)セバスチャン・コンベルティ(Vc)
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、
サイモン・ブレンディス(リーダー)

録音:2021年10月セントジョン福音伝道者教会(ロンドン
スイスのフルート奏者、ヘレナ・マシェレルがオール・モーツァルト・アルバムをリリースしました!マシェレルはソリスト、室内楽奏者として欧米で活躍する名手。 レパートリーはバロックから現代まで幅広く、マルティン・シュカムレッツ(1970-)のフルート協奏曲の世界初演を行うなど、多くの演奏に携わっております。
当アルバムではモーツァルトのフルート四重奏曲第1番、フルート協奏曲第2番、フルートとハープのための協奏曲を収録。名人集団ロンドン・モーツァルト・プ レイヤーズとこの上なく美しいモーツァルトを披露。ことに緩徐楽章の美しさは絶品です。豊かな音色が魅力のマシェレルが演奏するモーツァルト、要注目です! (Ki)

Audite
AU-97812(1CD)
SAGA
ドビュッシー:「小組曲」(ゴードン・デイヴィス編)
ケヴィン・ビーヴァーズ(1973-):木管五重奏曲〜フルート、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための【アルンドス木管五重奏団委嘱作】
ラロ・シフリン(1932-):ニューオーリンズ
ニールセン:木管五重奏曲 Op.43
アルンドス木管五重奏団【アンナ・シャハ(Fl)、志茂嘉彦(Ob)、クリスティーネ・シュテムラー(Cl)、リサ・ロジャー ス(Hrn)、メアレ有香(Fg)】

録音:2023年7月5-8日/イムマヌエル教会、ヴッパータール(ドイツ)
ケルン音楽大学、ライン・ドイツオペラで学んだ新進気鋭の5人の演奏家により2013年に結成されたアルンドス木管五重奏団が、セカンド・アルバム「SAGA」 をリリースします!当団はノルトラインヴェストファーレン州を本拠に活躍するドイツの木管五重奏団。躍動的かつ魅力的なアンサンブルで聴衆を虜にしてきました。 その演奏は「ウィットに満ちた表現能力、個々の完璧な演奏能力、そして官能的なプレゼンテーションが大きな一枚板となり、心に強く語りかけてくる。」(西ドイツ アルゲマイネ新聞)など、演奏技術の高さはもちろんのこと豊かな表現力でも高く評価されています。これまでにアントン・ガルシア・アブリル国際室内楽コンクー ル(2014年)、カスティーリャ・イ・レオン国際室内楽コンクール(2015年)など数々の国際コンクールに入賞している実力派メンバーが揃った木管五重奏団で す。
想像力豊かなサウンドスケープを表現することをテーマにした当アルバム「SAGA」では4人の作曲家の作品を収録。ドビュッシーの「小組曲」では過ぎ去りし 理想の色彩を表現、ニルセンの木管五重奏曲では遊び心を表現しております。ラロ・シフリンの「ニューオーリンズ」は当団が長年演奏し続けてきた重要レパートリー です。そして、木管五重奏曲の新たな作品を演奏することにも力を入れている当団がアメリカの作曲家ケヴィン・ビーヴァーズに委嘱した木管五重奏曲はこの度世 界録音が実現しました。 (Ki)

KLARTHE
KLA-143(1CD)
シェーンベルク:「月に憑かれたピエロ」〜ソプラノ、フルート、ピッコロ、クラリネット、バス・クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための(仏語歌唱版)
「月に憑かれたピエロ」(歌唱なしの器楽アンサンブル版)
(1)ジェシカ・マルタン・マレスコ(ヴォーカル)
アンサンブル Op.Cit、
ギヨーム・ブルゴーニュ(指)

録音:2022年6月26&27日サント=コロンブ=シュル=ガン(ロワール県)
シェーンベルクの無調時代を代表する野心作「月に憑かれたピエロ」。アルベール・ジローの有名な詩集に基づく21のメロドラマは、オットー・エリッヒ・ハルト レーベンの独語訳したものをテクストとしています。当アルバムではジローの詩を改変したフランス語版で収録。シェーンベルクの韻律に忠実で、1900年当時の キャバレーや劇場で流行していた表現力とリズムがこの作品の魅力であることを再認識できます。当アルバムにはヴォーカルのパートなしの器楽アンサンブル版も 収録。実に興味深いアルバムとなっております。 (Ki)

NoMadMusic
NMM-012(1CD)
美的好奇心〜C.P.E.バッハ室内楽曲集
(1)四重奏曲(トリオ)ニ長調Wq94
(2)無伴奏チェロ・ソナタ(原曲:無伴奏フルート・ソナタ)イ短調Wq.142
(3)四重奏曲(トリオ)イ短調Wq93
(4)フルートとヴァイオリンのための二重奏曲ホ短調Wq.140
(5)四重奏曲ト長調Wq95
ジャン =ピエール・ピネ(トラヴェルソ)、
ファニー・パクー(Vn 、ヴィオラ)、
エティエンヌ・マンゴー(Vc)、
アリーヌ・ジルベライヒ(フォルテピアノ)
C.P.E.バッハの生誕300年を記念して2014年にリリースされたアルバム。4名のフレッシュな音楽家たちによる室内楽で、鍵盤楽 器がチェンバロからフォルテピアノに移行し、弦をハンマーが叩く効果が早くも採り入れられた作風が興味津々。トリオと題されながら4名の奏者を必要とするもの など、後期バロックと初期古典派の入り混じった世界が魅力です。 (Ki)

MIRARE
MIR-662(1CD)
ボヘミアのピアノ三重奏曲
ノヴァーク:ピアノ三重奏曲第2番ニ短調Op.27「バラード風」
フィビヒ:ピアノ三重奏曲ヘ短調
スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調Op.15
トリオ・エリオス【カミーユ・フォントゥノ(Vn)、ラファエル・ジュアン(Vc)、アレクシス・グルネー ル(P)】

録音:2022年7月8-12日/アルセナル=メス
2014年にパリ音楽院の学生により結成され、2017年のフォルジュルネ音楽祭で来日して注目されたフランスの若きピアノ三重奏団トリオ・エリオス。2021 年4月リリースの「フランスのピアノ三重奏曲」(MIR 564)に続く第2弾はチェコのピアノ三重奏曲集。それもドヴォルザークではなくノヴァーク、フィビヒ、スメ タナの3篇に挑戦。モラヴィア民謡を用いたノヴァーク、名作「詩曲」に通じる甘い叙情性香るフィビヒ、時代に先んじた超絶的ピアノ書法を見せるスメタナと聴き 応え満点の作品ばかり。トリオ・エリオスの演奏ともども若々しい情熱を堪能できます。 (Ki)

KAIROS
0022029KAI(1CD)
ホセ・マヌエル・ロペス・ロペス:無限の日曜日
ホセ・マヌエル・ロペス・ロペス(b.1956):弦楽四重奏曲第1番(2007)
トリオV(2008)
弦楽四重奏曲第2番「無限の日曜日」(2020)
アルディッティSQ、
アルベルト・ロサド(P)

録音:2023年1月13日、サラゴサ・オーディトリアム モーツァルト・ホール(スペイン)
1956年マドリード生まれのスペイン人作曲家、ホセ・マヌエル・ロペス・ロペスの室内楽作品集。IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)では巨匠トリスタン・ミュライユらとともにコンピューター音楽を研究していたホセ・マヌエル・ロペス・ロペスは、1996年から京都に滞在した時期があり、その経験が音色と音楽の時間軸についての考え方に深い変化をもたらしたといいます。
神話的な性格を持つ弦楽四重奏曲第1番は当盤でも演奏を務め、20世紀以降の作品の演奏で世界的な名声を博すアルディッティSQとバレンシア音楽院の委嘱による作品。2008年作曲のピアノ三重奏作品「トリオV」ではスペイン生まれで現代音楽界の主要なピアニストの一人、アルベルト・ロサドがアルディッティSQのメンバーと共演します。アルバムのタイトルにもなっている2020年の弦楽四重奏作品「無限の日曜日」もまたアルディッティSQのために書かれた作品で、Covid-19のパンデミックによって人類が直面した前例のない困難に対する感情や恐怖をリアルに伝えています。

Avie
AV-2653(1CD)
秘めた情熱〜ビーチ、C.シューマン、ストロール、ブーランジェ
エイミー・ビーチ(1867-1944):ロマンス Op.23
クララ・シューマン
:3つのロマンス Op.22
リタ・ストロール(1865-1941):劇的な大ソナタ 「ティトゥスとベレニケ」
リーナ・エスマーイール(b.1983):一つの言葉が世界を作る(one word makes a world)(世界初録音)
ナディア・ブーランジェ(1887-1979):チェロとピアノのための3つの小品
伝マリア・テレジア・パラディス(1759-1824):シチリアーノ
増田喜嘉(Vc)、キム・ヘジン(P)

録音:2022年6月10日-12日、Cammilleri Hall(南カリフォルニア大学(ロサンゼルス)
神戸出身、5歳よりチェロを始め、12歳で渡豪以来欧米を中心に活躍している国際派チェリスト、増田 喜嘉(ますだ よしか)が、イギリスのAiveから登場! デビュー・アルバムとなる「秘めた情熱(Hidden Flame)」は、、クラシック音楽のレパートリーにおいて、女性たちがいかに注目を集めるようになっていったのか、そのストーリーを垣間見ることができるという、2世紀にわたる秀逸なプログラム。
おそらくもっとも有名なクララ・シューマンの「3つのロマンス」に加え、エイミー・ビーチやナディア・ブーランジェ、リタ・ストロールといった、再評価著しい女性作曲家・音楽家たちのチェロ作品を提示。インド系のルーツを持つ米国人作曲家リーナ・エルマーイールの『一つの言葉が世界を作る(one word makes a world)』は、インド古典音楽の「ラーガ」をベースとし、チェリスト増田喜嘉のために作曲された作品です。
現在はロサンゼルスを拠点に演奏者・指導者として活躍し、近年は日本での演奏活動も広げている増田喜嘉は、オールドバラ音楽祭(英国)、オタワ室内楽祭(カナダ)、イエロー・バーン音楽祭(米国)、ランデブー・デ・ラ・ミュージック音楽祭(韓国)などの音楽祭にて定期的に演奏し、室内楽奏者として世界的に信頼を置かれています。ロサンゼルスでは室内楽グループSalastina LA、5台のチェロアンサンブルSAKURA、日本ではパトス四重奏団、神戸ピアノ三重奏団のチェリストとしても活動し、現代音楽の熱心な提唱者として、リーナ・エスマーイール、細川俊夫、デリック・スカイ、ベント・ソアンセン、ヨルグ・ヴィットマンらの作品の米国・世界初演を飾ってきました。
これまで第11回ビバホールチェロコンクール第1位・夢但馬賞受賞、アメリカ全国ヤング・アーティストコンクール弦楽部門第1位、オーストラリア音楽協奏曲コンクール第1位、ヤマハ・ヨーロッパ音楽財団弦楽コンクール第1位等で優勝。

Goodies
78CDR-3932(1CDR)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調作品47「クロイツェル」 シモン・ゴールドベルク(Vn)
リリー・クラウス(P)

日COLUMBIA JW100/104
1936年12月4日&7日、1937年4月27日、ロンドン録音
ヴァイリンのシモン・ゴールドベルク(1909-1993)はポーランド生まれ。8歳の 時ベルリンで名教師カール・フレッシュ(1873-1944)に師事し、12歳でワルシャ ワでデビューした。1916年16歳でドレスデン・フルハーモニーのコンサートマ スターに任命され、1929年20歳の時フルトヴェングラー(1886-1954)の招きでベ ルリン・フィルハーモニーのコンサートマスターに就任した。1934年政権を得 たナチスによってその地位を追われ、ニューヨークでデビュー、戦後アメリカ 国籍を得て演奏活動と後進の指導を行った。1990年から没年まで新日本フィル ハーモニーの指揮者をつとめ、富山県の立山のホテルで死去した。ピアノのリ リー・クラウス(1903-1986)はハンガリー生まれ、ブダペスト音楽院でゾルター ン・コダーイ(1882-1951)の薫陶を得た。1942年シモン・ゴールドベルクと楽旅 中、ジャワ島で日本軍に捕らえられ、家族共々1945年まで抑留生活を送った。 戦後はイギリス国籍を取得し活発な演奏活動を行った。(グッディーズ)
Goodies
78CDR-3933(1CDR)
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調作品38 ジェラルド・ムーア(P)

英 HIS MASTER'S VOICE D1380/82
1927年4月11日 ロンドン録音
ベアトリス・ハリソン(1892-1965)は20世紀前半に活躍したイギリスの女流チェ ロ奏者。インド北西部のルーキーに生まれ、幼少期に一家はイギリスに戻り、 ロンドンの王立音楽院で学んだ。その後ベルリン高等音楽院に留学、1910年に メンデルスゾーン賞を受賞、ベヒシュタイン・ホールでデビューした。師はフ ーゴ・ベッカー(1863-1941)。ハリソンは1920年11月、HIS MASTER'S VOICEに エルガーのチェロ協奏曲を作曲者の指揮で録音(HMVD1507/09)したのを皮切り に、イギリスの作曲家、特にディーリアスの作品の多くの初演を 行った。ピアノのジェラルド・ムーア(1899-1987)はイギリスのハートフォー ド生まれ。名伴奏ピアニストとして多くの歌手や器楽奏者と共演した。(グッディーズ)

Signum Classics
SIGCD-794(1CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番、第1番、第8番
ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 Op.30-1/ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1/ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3
ヴィクトリア・ムローヴァ(Vn)、
アラスター・ビートソン(フォルテピアノ)
現代のもっとも偉大なヴァイオリニストの一人、ヴァイオリンの女王ヴィクトリア・ムローヴァ。イギリスのSignum Classics移籍第2弾となるアルバムは、英BBCミュージック・マガジンの「Chamber Choice」に選定されたヴァイオリン・ソナタ集(PONYX4221)の続編となる、アラスター・ビートソン(アラスデア・ビートソン)との共演によるベートーヴェン。スコットランド出身のピアノ&フォルテピアノ奏者、そして室内楽奏者としても華々しい活動を続けるビートソンは、2022年の来日公演でもヴィクトリア・ムローヴァと共演し、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ等を聴かせてくれました。
前作(PONYX4221)と同様に、ガット弦を使用したヴァイオリンと、ポール・マクナルティが複製の1805年ウィーン製ヴァルター・フォルテピアノの組み合わせで、楽観的で、活発で、無尽蔵の創意に富んだ3つのソナタを比較的早くて軽快なテンポで演奏しています。

H.M.F
BAP-06(1CD)
.
ジャンヌ・ルルー(1898-1979):作品集 vol.1
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための四重奏曲(1922)
ミシェル=アンジュの6つのソネット(1924)
イタリアにて(抜粋)(1926)
マリー=ロール・ガルニエ(S)、アレクサンドル・パスカル(Vn )、レア・エンニノ(Va)、エロイーズ・ルッツァーティ(Vc)、セリア・オネト・ベンサイ(P)

録音:2023年7月
1923年のローマ大賞を受賞したジャンヌ・ルルー(1898-1979)の作品集。女性で同賞の受賞者は、リリー・ブーランジェ、マルグリット・カナルにつづい て3人目の快挙でした。 幼いころは両親に音楽のてほどきをうけ、その後レンヌの音楽院で学び、瞬く間にその才を発揮しはじめます。マルグリット・ロンのもとでピアノを学び、11歳で ラヴェルの「マ・メール・ロワ」の初演者の一人に抜擢されました。ピアノのヴィルトゥオーゾで、1908年の音楽院の優秀な成績を収めた生徒による演奏会では ショパンのエチュードを素晴らしく演奏、地元の新聞にも取り上げられました。優れた作曲家であった彼女は、多くの傑作、歌曲、室内楽、バレエ、交響曲を書いて います。彼女の作品はパリ・オペラ座や当時の最も重要なオーケストラで演奏され、同業者や批評家たちから満場一致で絶賛されました。彼女の若き日の作品に捧 げられたこの第1巻は、聴き手に20世紀音楽において不当に忘れ去られた重要な人物を再発見させてくれます。 (Ki)
H.M.F
BAP-01(3CD)
シャルロット・ソヒー(1887-1955):作品集
(1)ファンタジーop.3
(2)湿原の歌 op.4(1908)
(3)ソナタ op.6(1909/1910)
(4)10月 op.12-1(1931)
(5)4つのロマンティックな小品 op.30(1944)/マリー・フェルミューラン(P)
(6)トリオ op.24(1931)
(7)四重奏曲第1番op.25
(8)四重奏曲第2番op.33
(9)素朴な三部作 op.21
(10)ノスタルジックな3つの歌 op.7(1910)〜メゾ・ソプラノとオーケストラ
ふたつの詩歌 op.17(1922)〜メゾ・ソプラノ(またはバリトン)とオーケストラ
変奏する主題 op.15bis(1921)/ヴァイオリンとオーケストラ
センチメンタルな物語 op.34(1952)/弦楽オーケストラとパーカッション
瞑想曲 op.18(1922)/ソプラノとオーケストラ
(1)ダヴィッド・カドゥシュ(P)
(2)マリー=ロール・ガルニエ、セリア・オネト・ベンサイ(P)
(3)セリア・オネト・ベンサイ(P)
(4)エロイーズ・ルッツァーティ(Vc)、セリア・オネト・ベンサイド(P)
(5)マリー・フェルミューラン(P)
(6)ニキタ・ニコロフ(Vn)、グザヴィエ・フィリップス(Vc)、セリア・オネト・ベンサイ(P)
(7)エルメス四重奏団
(8)エルメス四重奏団
(9)マチルド・カルデリーニ(Fl)、オメール・ブーシェ(Vn)、ル・ユン=シン・シャン(Va)、ヤン・ルヴィオノ
(10)国立アヴィニョン=プロヴァンスO
デボラ・ワルトマン(指)
マリー・ペルボ(S)、オード・エクストレモ(Ms)、コルデリア・パルム(Vn)
シャルロット・ソヒーは1887年、エンジニアの父と、アマチュア音楽家の母のもとに生まれました。作曲の初歩を同じ女性作曲家メル・ボニ(1858-1937) に学びました。1894年にパリのスコラ・カントルムに入学、そこではアルベール・ルーセルに対位法を、ルイ・ヴィエルヌ(1900年からノートルダム大聖堂の首 席オルガニストを務めた)にオルガンを師事。1908年、シャルロットはスコラ・カントルムで、12歳年上の作曲家で指揮者のマルセル・ラベイと出会い、結婚しま す。マルセルはその後スコラ・カントルムの教授に就任、子供も生まれ、幸せな時期を過ごします。サロンにも出入りし、パトロンからも認められる存在でした。戦禍 を乗り越えた家族はノルマンディーに移り住み、シャトーを手に入れ、そこには7台以上のピアノを置き、エネスコやオネゲルを含め様々な音楽家たちを招いたりも し、さらにはモーリス・ドニといった音楽以外の芸術家たちとも交流があったそうです。夫マルセルは小さな村に音楽学校も開設しました。シャルロットは子供たち のために室内楽曲を作曲し、セルマ・ラーゲルレフの短編小説『アストリッド』をもとに自ら台本を書いたオペラ『王冠をかぶった奴隷』にも取り組みます。4回上 演され、うち2回は夫のマルセルが指揮しました。1955年に脳出血で急逝しますが、このディスクにも収録されているピアノ作品、室内楽、また管弦楽のための規 模の大きな作品も残しています。 (Ki)

ATMA
ACD2-2864(1CD)
ブラヴーラ 〜ナチュラルホルンとフォルテピアノのための作品集
ヴィンチェンツォ・リギーニ(1756-1812):ホルンとピアノのための二重奏曲 ニ長調(1780)
チプリアーニ・ポッター(1792-1871):ホルンとピアノのためのブラヴーラ・ソナタ 変ホ長調 Op.13(1824)
ベートーヴェン:ホルンとピアノのためのソナタ ヘ長調 Op.17(1800)
フランツ・クサヴァー・ジュスマイヤー(1779-1818):ホルンとピアノのためのソナタ 変ホ長調(18世紀末) [ヘルマン・ユーリセン補筆完成版]
ニコラウス・フライヘル・フォン・クラフト(1779-1818):ホルンとピアノのためのソナタ ホ長調(1814)
ルイ=ピエール・ベルジュロン(ナチュラルHrn)
メーガン・ミラッツ(フォルテピアノ)

ピッチ=430Hz

録音:2022年10月12-14日/ケベック、ミラベル、サン・ブノワ教会
ホルンとピアノのために書かれた最初期の作品をピリオド演奏で聴くアルバム。史上初のホルン・ソナタといってよいベートーヴェンのソナタを中心として1800 年前後の作品を収録しています。ジュスマイヤーのソナタはモーツァルト作と言われたら信じてしまいそう。ベートーヴェンの楽譜校訂にも力をそそいだポッターや、 ベートーヴェンの師でもあるアルブレヒツベルガーに学んだクラフトなど珍しい作曲家も含まれており秘曲満載です。
ルイ=ピエール・ベルジュロンはカナダを代表するナチュラルホルン奏者。アムステルダム音楽院で学んだ後、カナダに戻り、ターフェルムジーク・バロックオーケ ストラ、パシフィック・バロックオーケストラ、アリオン・バロックオーケストラなどと共演。さらにエウローパ・ガランテ、フライブルク・バロックオーケストラ、ベル リン古楽アカデミー、ムジカ・エテルナなど、世界の著名な古楽楽団と共演しています。モントリオールSOやメトロポリタンOにもホルン奏者として在 籍していました。 (Ki)

Alba
ABCD-527(1CD)
アルペジョーネとギターのための音楽
シューベルト:・アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821(1824)(アルペジョーネとギターによる)(Pパート編曲:ニクラス・メルベリ)
 36のオリジナル舞曲 D.365Op.9
ジュリアーニ:変奏曲 Op.84(フルートとギターのための)
 オリジナル行進曲(マウロ・ジュリアーニ編/フルートとギターのための)[第5曲 プロイセン行進曲,第7曲 スウェーデン行進曲,第8曲 スウェーデン行進曲]
ロッシーニ(マウロ・ジュリアーニ編):歌劇「セミラーミデ」から「あの悲しみに沈んだうめき声は」
マルクス・クイッカ(アルペジョーネ)使用楽器:Caroline Zillmann, Meissen1999/Bow:Rudiger Pfau, Plauen1999
ニクラス・メルベリ(G)使用楽器:Gary Southwell, North-ampton1992

録音:2011年12月2日?4日、Nordic Audio Labs Studio(カルペロ、フィンランド)
19世紀初頭のウィーンではギターという楽器がもてはやされ、1820年ごろ、ギター製作者のヨハン・ゲオルク・シュタウファーの作る楽器が品質の高さ で注目を集めていました。彼は、ギターをモデルにしながら寸法の大きい、弓で弾くタイプの6弦の楽器を発明。ウィーンの音楽新聞「Wiener allgemeine musikalische Zeitung」が1823年3月1日号で「ギターレ・ダモーレ(Guitarre d’Amore)」として紹介しました。シュタウファーは、「アルペジョーネ」 とも呼ばれるこの楽器のための作曲を、ウィーンのギター奏者たちの間で名を知られていたシューベルトに依頼。「アルペジョーネ・ソナタ」が作られました。 フィンランドのマルクス・クイッカとニクラス・メルベリのアルバムでは、シューベルトのこの作品とジュリアーニのフルートとギターのための作品が、アルペジョーネ とギターによって演奏されます。 マルクス・クイッカ (1959?)は、ヘルシンキを本拠とするヴィオラ・ダ・ガンバ奏者です。ガンバ・アンサンブル「ジェイ・コンソート・ヘルシンキ」の音楽監督を 務め、シベリウス・アカデミーとエストニア音楽アカデミーで教えています。クイッカは万能の音楽家として知られ、特に「忘れられてしまった」歴史的楽器による演 奏を得意としています。ギター奏者のニクラス・メルベリもヘルシンキで活動しています。時代にあわせた撥弦楽器により、ルネサンスから現代まで幅広いレパート リーを手がけています。 シューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」は、ピアノパートをメルベリが編曲した「アルペジョーネとギター版」による演奏。ほとんどが16小節で書かれたピアノ のための小品集「オリジナル舞曲」(最初のワルツ)は、シューベルトあるいは出版者のアントン・ディアベッリがフルートまたはヴァイオリンとギターのための編曲 を作ったと言われます。マウロ・ジュリアーニ は、当時もっとも有名なギター・ヴィルトゥオーゾのひとり。彼の作品から「変奏曲」と彼が編曲した「オリジナル行 進曲」から3曲、ロッシーニの歌劇「セミラーミデ」のアリアが演奏されます。 

IBS CLASSICAL
IBS-202023(1CD)
5つの韻文〜サクソフォンとピアノのための作品集
アンドレ・カプレ:Le vieux coffret 歌曲集「古びた化粧箱」- アルト・サクソフォンとピアノ編
ヒンデミット:ピアノと?アルトサクソフォンのためのソナタ 変ホ長調
オルランド・バス(1994-):Five verses5つの韻文ー アルト・サクソフォンとピアノのために
ヴァンサン・ダヴィッド(1974-):...Y... - ソプラノ・サクソフォンとプリペアド・ピアノのために
ルイス・ナオン(1961-):Senderos... que bifurcan- ソプラノ・サクソフォンとエレクトロニクス(テープ)のために
カルロス・サラゴサ(Sax)、永井基慎(P)

録音:2022年7月21-23日
「20・21世紀における無言歌への探求」がテーマの、スペイン人サクソフォニストのカルロス・サラゴサのファーストアルバム。ピアノに永井基慎を迎え、器楽と 文学が掛け合わさった世界がサクソフォンとピアノ、またはサクソフォンと電子音楽の組み合わせで展開されます。アンドレ・カプレやヒンデミットの作品に加え、 オルランド・バスとサクソフォニスト=コンポーザーのヴァンサン・ダヴィッドの作品(共に委託作品)、ルイス・ナオンの電子音楽作品が収録されており、コント ラストに富んだ味わい深い一枚に仕上がっています。
IBS CLASSICAL
IBS-192023(1CD)
コントラバスとピアノのための作品集
フランティシェク・ヘルトル(1906-1973):コントラバス・ソナタ
フランク・プロト(1941-):ソナタ1963
ヤルッコ・リーヒマキ(1974-):Polku 道 - ソナタ風に…世界初録音
グバイドゥーリナ(1931-):コントラバス・ソナタ
アンデル・ペッリーノ(Cb)
ヤルッコ・リーヒマキ(P)

録音:2022年5月22-24日
幼い頃からジャズ、ラグタイム、ブルースの影響を受けて育ってきたと語るスペインのコントラバス奏者、ア ンデル・ペッリーノ。このアルバムには彼が長い間演奏したいと願ってきたという作品を収録。どれも20世 紀以降に書かれた作品でありながらも、ペッリーノが愛するブラームスのヴァイオリン・ソナタに通じる古典 的なソナタの形式を持つもので、とりわけ対照的な性格の3つの楽章で構成されたヘルトルのソナタに は、ロマン派の作品を思わせる美しい旋律があふれています。他には世界初録音となるリーヒマキの 「Polku 道」や、ジャズ風のプロトのソナタ、グバイドゥーリナのソナタが演奏されています。
IBS CLASSICAL
IBS-152023(1CD)
チェロとピアノのための作品集
マルク・ミゴ(1993):チェロ・ソナタ「Cerdanyenca セルダニエンカ」
ラフマニノフ:2つの小品 Op.6(Vcとピアノ編)
ミゴ:Romanca Melodica ロマンサ・メロディカ
イザイ:チェロ・ソナタ Op.28
ガーシュウィン:3つの前奏曲(Vcとピアノ編)
マーク・プリホドコ(Vc)
ヴィクトリア・コロリオノク(P)

録音:2021年12月19-21日
カタルーニャの作曲家マルク・ミゴが作曲したチェロ・ソナタ「セルダニエンカ」をタイトルとしたアルバム。ミゴがジュ リアード音楽院在学中に構想したこの作品には、彼の故郷のサルダーニャの舞曲が効果的に用いられてお り、2019年にパブロ・カザルス音楽祭で賞を獲得、演奏者プリホドコに捧げられています。他にラフマニノフ、 イザイ、ガーシュウインの作品を収録。制作に4年を費やしたという力作からは、若きチェリストの多彩な表現 力と芸術性が窺えます。

Resonus
RES-10321(1CD)
NX-B08
エイミー・ビーチ/ジョン・コリリアーノ:ヴァイオリン・ソナタ集
エイミー・ビーチ(1867-1944):ヴァイオリン・ソナタ Op.34
 ロマンス Op.23- ヴァイオリンとピアノのために
ジョン・コリリアーノ(1938-):ヴァイオリン・ソナタ
ウシャ・カポーア(Vn)
エドワード・ルン(P)

録音:2022年8月22-24日
2017年に初めて出会いデュオを結成、翌年の2018年に開催された「第1回バーミンガム国際ピアノ・室内楽コ ンクール」で優勝したウシャ・カポーアとエドワード・ルンによるアルバム。 収録曲は、1896年に書かれたエイミー・ビーチの大規模なソナタとロマンス。そして優れたヴァイオリニストの父から 影響を受けたという、コリリアーノが1960年代の若い頃に書いた抒情的なヴァイオリン・ソナタ。アメリカ音楽を得意 とする二人ならではの解釈が見事です。

Capriccio
C-5522(3CD)
ミロスラフ・カベラーチ(1908-1979):室内楽作品全集
【CD1】
1. バッラータ Op.27- ヴァイオリンとピアノのために
2-5. 木管六重奏曲 Op.8
- フルート、オーボエ、コールアングレ、クラリネット、サクソフォン、ホルン、ファゴットのために
6. インプロヴィゼーション Op.29b - 無伴奏フルートのために(自作の主題による)
7-10. ソナタ Op.9- チェロとピアノのために
【CD2】
1-6. 組曲 Op.39- サクソフォンとピアノのために
7. ソナタ Op.2- ホルンとピアノのために
8-14. 狩りの歌 Op.37- バリトンと4本のホルンのために
15-18. 小組曲 Op.13- 無伴奏フルートのために
【CD3】
1-3. ソナチネ Op.24- オーボエとピアノのために
4-11. Lamenti e risolini 嘆きと微笑み Op. 53
- フルートとハープのための8つのバガテル
12-13.2つの小品 Op.12- ヴァイオリンとピアノのために
14-20. ソナタ「Schicksalsdramen des Menschen 人間の運命のドラマ」 Op.56
- トランペット、パーカッション、ピアノとナレーターのために
ヤン・マルティニーク(Br)…CD2:8-14
イェルカ・ウェーバー(Fl)…CD1:2-6、CD2:15-18、
CD3:4-11
アルブレヒト・マイヤー(Ob)…CD3:1-3
ドミニク・ウォーレンウェーバー(コールアングレ)…CD1:2-5
エーリッヒ・ワグナー(Cl)…CD1:2-5
アレクサンダー・バーダー(Cl)…CD1:2-5
カティ・ワグナー(Sax)…CD1:2-5、CD2:1-6
ヴァーツラフ・ヴォナーシェク(Fg)…CD1:2-5
アンドレ・ショッホ(Tp)…CD3:14-20
サラ・ウィリス(Hrn)…CD2:8-14
シュテファン・ドール(Hrn)…CD2:7-14
パウラ・エルネザクス(Hrn)…CD2:8-14
ヨハネス・ラモトケ(Hrn)…CD2:8-14
アンドレイ・ズスト(Hrn)…CD1:2-5
マルケータ・ヤヌシュコヴァー(Vn)…CD1:1、CD3:12-13
ヤン・フォーグラー(Vc)…CD1:7-10
ヤン・シュリヒテ(パーカッション)…CD3:14-20
マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)…CD3:4-11
ロベルト・コリンスキー(P)…CD1:1、7-10、CD2:1-7、CD3:1-3、12-20
シュテファン・カミンスキ(ナレーター)…CD3:14-20

録音:2021-2023年
Berlin Philharmonie、Kammermusiksaal/RBB Masurenallee、Saal3
1908年プラハで生まれ、1928年からプラハ音楽院でカレル・ボレスラフ・イラークとアロイス・ハーバに師事し作曲を学んだカベラーチは、1932年にプラハ放 送のディレクターに就任。1939年にチェコに伝わるフス教徒の讃美歌“汝ら神の戦士よ”を用いたカンタータ「Neustupujte! 退いてはいけない!」を作曲。一躍注目を浴びました。1954年までこの職を務めたのち、その後は母校で教職に就き後進の指導にあたりました。また、カベラーチは1940年代から 作曲に力を注ぎ、8曲の交響曲をはじめ数多くの室内楽曲、ピアノ曲、歌曲を作り上げました。このアルバムには彼の初期のホルンとチェロのソナタやサクソ フォンの組曲などの室内楽曲だけではなく、バリトンと4本のホルンのための「狩りの歌」、円熟期の彼が好んで用いたパーカッションが活躍する劇的な室内カ ンタータ「人間の運命のドラマ」も収録。その作風は幅広く、アジア風の旋律を採り入れた曲や前衛的な曲など多彩です。 アルブレヒト・マイヤー、サラ・ウィリス、シュテファン・ドール、ヤン・フォーグラーをはじめとした演奏者たちは、カベラーチ作品の熱狂的な愛好家であり、これらの 作品のよき解釈者です。

Linn
CKD-696(1CD)
メンデルスゾーン/フェルディナント・ダヴィット(1810-1873)編): 無言歌集
1-4. 第1集 Op.19より
 1. Andante con moto 甘い思い出
 2. Molto allegro e vivace 後悔
 3. Moderato 信頼
 4. Venetianisches Gondellied:
   Andante con moto
   ヴェネツィアの舟歌 第1番
5-9. 第2集 Op.30より
 5. Andante espressivo 瞑想
 6. Allegro di molto 安らぎもなく
 7. Adagio ma non troppo 慰め
 8. Agitato e con fuoco 道に迷った人
 9. Venetianisches Gondellied:
   Allegretto tranquillo
   ヴェネツィアの舟歌 第2番
10-14. 第3集 Op.38より
 10. Con moto 夕べの星
 11. Allegro non troppo 失われた幸福
 12. Presto e molto vivace 詩人の竪琴
 13. Agitato 情熱
 14. Duetto:Andante con moto デュエット
15-20. 第4集 Op.53
 15. Andante con moto 海辺で
 16. Allegro non troppo 浮雲
 17. Presto agitato 胸さわぎ
 18. Adagio 心の悲しみ
 19. Volkslied:Allegro con fuoco 民謡
 20. Allegro molto vivace 勝利の歌
21-24. 第5集 Op.62より
 21. Andante espressivo 5月のそよ風
 22. Allegro con fuoco 出発
 23. Allegro con anima 朝の歌
 24. Allegretto grazioso 春の歌
25-28. 第6集 Op.67より
 25. Andante 瞑想
 26. Allegro leggiero 失われた幻影
 27. Presto 紡ぎ歌
 28. Allegretto non troppo 子守歌
29-32. 第7集 Op.85より
 29. Andante espressivo 夢
 30. Presto 狂乱
 31. Andante sostenuto 悲歌
 32. Allegretto con moto 旅人の歌
ミヒャエル・バレンボイム(Vn)
ナタリア・ペガルコヴァ=バレンボイム(P)

録音:2022年10月17-18日メゾン・ド・フランス、ベルリン
フェリックス・メンデルスゾーンの幼馴染みで、彼が若くして亡くなるまで親交を結んだ名ヴァイオリニスト、作曲家フェルディナント・ダヴィット。か のヴァイオリン協奏曲ホ短調の初演者であるばかりでなく、交響曲からオペラ、トロンボーン小協奏曲まで幅広い作品を残した作曲家、著 名な楽譜校訂者でもある彼が、メンデルスゾーンの歿後23年の頃に出版したヴァイオリンとピアノのための編曲版「無言歌集」。メンデルス ゾーン家とは家族ぐるみの付き合いであったとされるダヴィットだけに、ファニーとフェリックスのライフ・ワークと言える「無言歌」への思い入れはか なり強かったと思われますが、ここで彼は出版の約2年前に世に出たばかりだった第8集を除き、それぞれ6曲ずつの7つの曲集からヴァイオリ ン向きと思われる作品を抜粋してアレンジしています。いずれも原曲の美しく親しみやすいメロディの生きた、ヴァイオリンのための愛らしい小 品に生まれ変わりました。今回ヴァイオリンを担当するのは、ウェスト=イースタン・ディヴァンOなどで活躍し、LINNからはこれが2枚 目のアルバムとなるミヒャエル・バレンボイム。ピアノを務めるのはプライベートでもパートナーであるナタリア・ペガルコヴァ=バレンボイムで、息の 合ったパフォーマンスで作品の素晴らしさを引き立てています。

CD ACCORD
ACD-325(1CD)
NX-D05
ノヴァク/ミキェティン/ヴォイチェホフスキ:弦楽四重奏曲集
アレクサンデル・ノヴァク (1979-):弦楽四重奏曲第3番(2019-20)
パヴェウ・ミキェティン(1971-):弦楽四重奏曲第4番(2022)
スワヴォミル・ヴォイチェホフスキ(1971-):マジェンタ (2021)- 弦楽四重奏とエレクトロニクスのために
ロイヤルSQ

録音:2023年
全て世界初録音
ポーランドにおける現代音楽の優れたアンサンブルとして、25年にわたり活動を続けるロイヤル・ストリング・カルテッ ト。ポーランドの優れた作曲家と親密な関係を築いており、数多くの新作の演奏を委嘱されています。 このアルバムには3人の作曲家が彼らのために書いた作品を収録。

Channel Classics
CCS-45724(1CD)
NX-C04
魂までは奪えない
フローレンス・プライス(1887-1953):弦楽四重奏曲 第2番イ短調
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 Op.96「アメリカ」
リアノン・ギデンズ(1977-)/ジェイコブ・ガーチク(1976-)編曲:At The Purchaser’s Option
ラガッツェ四重奏団

録音:2022年12月 ルター派教会、レンスワウデ、オランダ
オランダのSQラガッツェ四重奏団のCHANNEL CLASSICSから8枚目のアルバム。アメリカ初の黒人女性作曲家とされるフ ローレンス・プライスによる弦楽四重奏曲第2番は、黒人霊歌や初期のジャズの影響がみられるもの。ドヴォルザークの人気曲「アメリカ」は、 彼のアメリカ生活中に短期間で書かれたとされ、やはり黒人霊歌や先住民の歌などの影響が顔を出します。アメリカのシンガー・ソングライ ター、フィドル奏者リアノン・ギデンズによる「At The Purchaser’s Option」は、22歳の女性奴隷とその9か月の赤子をオプションとして売 り出す19世紀の広告から着想を得た曲で、「あなたは私の体を奪うことが出来る 骨を奪うことが出来る 血を奪うことが出来る だが、魂 までは奪えない」と歌われます。ここで演奏されるのはジャズ・トロンボーン奏者のジェイコブ・ガーチクが、クロノス・クァルテットのために編曲した 版。ラガッツェ四重奏団はそれぞれの作品に深く寄り添い、多彩な表情を聴かせています。

Biddulph
BIDD-85044(1CD)
アディラ・ファキーリ/マリー・ゾルダート 希少録音集
1. バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 - アンダンテ
2-5. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96
6. Donald Francis tovey ドナルド・フランシス・トーヴィによる音声アナウンス
7. トーヴィ(1875-1940):バッハの「フーガの技法」よりコントラプンクス XIVの完成版
8. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 -サラバンド
9. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 -ガヴォット
10. バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 - エア(アリア)
11. モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 - 第1楽章(冒頭に欠損あり)
12.ベートーヴェン:ロマンス第2番 ヘ長調
13. シュポア(1784-1859):ヴァイオリン協奏曲第9番 二短調 -ダージョ
14. シューマン:夕べの歌(ヴィルヘルミ編)
15. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 -前奏曲(第55小節から)
16. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 - ラルゴ(第8小節から)
アディラ・ファキーリ(Vn)…1-5
ドナルド・フランシス・トーヴィ(P)…1-5
マリー・ゾルダート(Vn)…10-14
オットー・シュルホフ(P)…10-14

1. 録音:1928年9月4日/初出:National Gramophonic Society117(matrix3762)
2-5. 録音:1928年6月6日、9月4日/初出:National Gramophonic Society114-117(matrices 3733/37,3760&3761)
6. 録音:1928年6月6日/初出:National Gramophonic Society114(matrix3733)
7. 録音:1935年5月10日/初出:Columbia ROX 145(matrix CAX7531)
8. 録音:1925年/初出:Vocalion K05173(matrix 03711)
9. 録音:1926年/初出:Vocalion K05247 (matrix 04300)
10. 録音:1921年/初出:Union3012& 3013
11. 録音:1921年/初出:Union3006,3007& 3008
12. 録音:1921年/初出:Union3002,3003
13. 録音:1921年/初出:Union3000&3001
14. 録音:1921年/初出:Union3009
15. 録音:1921年/初出:Union3005
16. 録音:1921年/初出:Union3004
ヨーゼフ・ヨアヒムとゆかりの深い女性ヴァイオリニスト2人の貴重な音源を復刻。 アディラ・ファキーリ(1886-1962)はブダペスト生まれ。10歳からフバイにヴァイオリンを学んだほか、グリュンフェルトにピアノを、ポッパーに室内楽を学び、その 後はベルリンで大おじのヨアヒムに師事しました。彼が世を去ると愛器1715年製のストラディヴァリウスを引き継いでいます。アディラの卓越した音楽性に魅せ られた作曲家は多く、バルトークは2曲のヴァイオリン・ソナタを彼女のために書いています。アディラの7歳違いの妹イェリー・ダラーニも優れたヴァイオリニスト で、ラヴェルがイェリーのために書いたのがツィガーヌです。イェリー・ダラーニは情熱的で野性的な演奏、姉のアディラは理知的な演奏が特徴だったと伝えられ ますが、ここに収録されたバッハやベートーヴェンの演奏からもそれがうかがわれます。 ヨアヒム亡き後アディラたちの活動を支援したのが、彼が非常に高く評価していたイギリスの作曲家・音楽理論家・ピアニストのドナルド・フランシス・トーヴィで した。ここに収められたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第10番のピアノを弾いているのがトーヴィで、彼は作曲家による提示部のリピート指示をコンサート では順守していたものの、SPレコードでは叶わなかったため、代わりに言葉で「最初からもう一度」とのコメントを吹き込みました(当盤トラック6)。トラック7 は彼の貴重なピアノ・ソロの録音で、ヴァイオリニストは参加していません。 後半に収められたマリー・ゾルダート(1863-1955)はグラーツ生まれ。オルガニストで教会合唱団の指揮者だった父の影響で4歳でピアノを始め、7歳の時 には父の指揮に合わせて教会でオルガンを弾いたそうです。歌劇場のコンサートマスターから指導を受けて8歳から始めたヴァイオリンで目覚ましい上達を示 し、1878年にグラーツを訪れたヨアヒムの演奏を聴いて強いあこがれを抱きます。翌年ペルチャッハを訪れてブルッフのヴァイオリン協奏曲を弾いたのをブラーム スが聴き、マリーに惚れ込んで共演を申し出て、その後も続く交流が始まりました。ブラームスの推薦でヨアヒムに学ぶことが出来たマリーはブラームスのヴァイオ リン協奏曲をマスターし、ハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルによる同曲のウィーン初演でソリストを務めた際には、その演奏に感銘を受けたブラームスがマリー の名前Soldat(兵士)に引っ掛けて「君は兵士どころか将軍・総司令官(General)だ」と語り、豪華本のスコアを贈った逸話が残っています。 ここに聴く演奏はマリーが60歳近い時のもの。1921年の録音ゆえ、ダイナミックレンジやS/N比には制約がありますが、モーツァルトは精彩に富み、バッハの 前奏曲も鮮やか。一方ゆるやかなテンポの曲では楽器を豊かに鳴らし、落ち着きのある音楽を奏でます。バッハのアリアでのシンプルで達観したような演奏も 魅力です。尚、トラック11、15、16には冒頭部分に少しの欠損があります。 ブックレットにはTully Potter氏による解説(英文9ページ)に加え、マリー・ゾルダートとブラームスの写真3点、アディラ・ファキーリのポートレート写真等が掲 載されています。 初出盤LP:Capitol P8243 ジャケット

Delphian
DCD-34304(1CD)
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ全集
ソナタ ニ長調 Op.1-13, HWV371/アレグロ ト長調 HWV407/ソナタ ト長調 HWV358/ソナタ ニ短調 Op.1-1, HWV359a/ソナタ ト短調 Op.1-6, HWV 364a/アレグロ ハ短調 HWV408/ソナタ イ長調 Op.1-14, HWV372/ソナタ ホ長調 Op.1-15, HWV373/ソナティナ(オラトリオ 「時と悟りの勝利」 HWV46b より)/アンダンテ イ短調 HWV412/ファンタジア イ長調 HWV406/ソナタ イ長調 Op.1-3HWV 361
ボヤン・チチッチ(バロック・ヴァイオリン/ジョヴァンニ・グランチーノ1703)、
スティーヴン・ディヴァイン(ハープシコード/ジェイコブ・カークマン1756)
※使用楽器:バロック・ヴァイオリン:ジョヴァンニ・グランチーノ(ミラノ, 1703)、ハープシコード:ジェイコブ・カークマン(ロンドン, 1756)

録音:2023年3月13日-15日、セント・マーティンズ教会(イースト・ウッドヘイ、イギリス)
ブレコン・バロックやフロリレジウム、アルカンジェロ、エンシェント室内O、EUバロックOのコンサートマスターや中心メンバーとして活躍してきた古楽界のライジング・スターであり、新世代のバロック・ヴァイオリニストの旗手の1人、ボヤン・チチッチ。バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(DCD-34300/PDCD-34300)の記念碑的な録音で新たに注目を呼び、英グラモフォン誌「Critics’ Choice2023」、英Presto Recordings of the Year「Finalist2023」等に選ばれたチチッチが、今度はヘンデルのヴァイオリン・ソナタ全曲に挑みます。
ヘンデルは鍵盤楽器の名手としてよく知られていますが、若い頃はヴァイオリニストとしても訓練を受けており、エッセイストのドナルド・バロウズは、ヴァイオリンとハープシコードのためのヘンデルの作品について「派手な技巧によって注目を集めるのではなく、ヴァイオリニストが鍵盤奏者と音楽的な会話を交わす、流れるようで心地よい室内楽である」と述べています。
伴奏は、これまでイリュリア・コンソートのメンバーとしても共演してきたイギリスの名手スティーヴン・ディヴァイン。彼は1756年ロンドン製の壮麗なカークマン・ハープシコードを少年時代から知っており、「ヘンデルのソナタをこの楽器で録音できたことは栄光であり喜びである」と語っています。

Etcetra
KTC-1813(3CD)
ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ&変奏曲全集
【CD1】モーツァルトの「魔笛」の「娘か女か」の主題による12の変奏曲 ヘ長調 Op.66/チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1/チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
【CD2】チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2/チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op.69
【CD3】チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2/ヘンデルの「ユダス・マカベウス」の「見よ勇者は帰る」の主題による12の変奏曲 ト長調 WoO45/モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO46
ミシェル・ストロース(Vc)、
ジャン=クロード・ファンデン・エインデン(P)
チェリストのミシェル・ストロースは同年代で最も優れたフランス人音楽家のひとりとみなされています。パリ国立高等音楽院とイェール大学でチェロを学んだストロースは、フランス放送POの首席奏者として活躍し、ソロとしてもヨーロッパだけでなく、オーストラリア、カナダ、アメリカなど国際的にコンサート活動を行っています。1987年からはパリ国立高等音楽院でチェロを教え、多くの国際音楽コンクールで審査員も務めています。
このアルバムは、ストロースと長年にわたり親交を深めてきたピアニストのジャン=クロード・ファンデン・エインデンとともに収録されました。

FIRST HAND RECORDS
FHR-152(1CD)
フォーレ:チェロ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.109(1917)
ゴードン・クロス(1937-2021):Wavesongs(1983)
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 Op. posth. M.12(1897)(Vcとピアノ編曲版)
アレクサンダー・ベ イリー(Vc)
ナイジェル・ヤンデル(P)

録音:2022年11月12-14/イギリス、サフォーク、アルフェトン・ニュー・モルティングス
アンドレ・ナヴァラとジャクリーヌ・デュ・プレに師事したイギリスのチェリスト、アレクサンダー・ベイリー(1956-)によるアルバム。チェロ・ソナタの名作とし て知られるフォーレの第1番、ベイリーのために書かれたゴードン・クロスの印象的な現代作品「Wavesongs」、ラヴェル初期の作品であるヴァイオリン・ソナタ のチェロ編曲版を収録しています。 (Ki)
FIRST HAND RECORDS
FHR-136(1CD)
セラー・セッションズ
ジョルジ・ブーランジェ(1893-1958):Tokay (1938)
テイラー・スウィフト(b.1989) / エイブ・シュワルツ(1881-1963):Shake it Off (2014) / Lebedik un Freylach (Lively and Happy) (1920s)
アウレル・ゴーレ(1928-1989):Hor? din Bude?ti (Dance from Bude?ti) (1967)
ドナ・サマー(1948-2012):I Feel Love (1977)
バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001より IV. Presto (1720)
ジェイ・ゴーニー(1896-1990):Brother can you spare a dime? (1932)
フランシスコ・カベス(fl. mid-20th cent):Tamboo (1951)
シューベルト:ピアノ三重奏曲第3番 変ホ長調より II. Andante con moto (1827)
ソランジュ(b.1986):Scales (2016)
ミスカ・ボルソー(1800-1864):Isteni Csardas (Divine Tavern Csardas) (c.1848)
ジョルジ・ブーランジェ:Boulevard Boulanger (Afrika) (c.1938)
ヘルムート・リッター(1907-1988):Rote Rosen (Red Roses) (c. 1938)
ZRI[ベン・ハーラン(Cl、バスCl)、マックス・ベイリー(Vn)、マシュー・シャープ(チェロ、バリトン )、ジョン・バンクス(アコーディオン)、イリス・ピサライド(サントゥーリ)]
ブラームスの行きつけだったことでも有名なウィーンの居酒屋レストラン「赤いハリネズミ(Zum Roten Igel)」を名前の由来とするアンサンブル「ZRI」によ るアルバム。国際的なオーケストラとの共演、即興演奏、異文化コラボレーションなど、豊富な経験をもつ5人の世界的音楽家で構成されています。
「赤いハリネズミ」は100年もの間ウィーンの音楽生活の中心地として機能しており、様々な文化交流があったと考えられます。そこからイメージをたっぷり広 げて編まれた、ジャンルを超えた様々な楽曲が民族楽器を含むミックス・アンサンブルで奏でられるという刺激的な収録内容です。

TOCCATA
TOCC-0101(1CD)
NX-B06
フェルディナント・ティエリオ(1838-1919):室内楽作品集 第2集
五重奏曲 ト長調 -2つのヴァイオリン、ヴィオラと2つのチェロのために(1914)
2つのアダージョ Op.41−ヴィオラ、またはチェロとオルガンのために(1887)
4つの幻想曲 Op.28−ヴァイオリンとピアノのために
ラルゲット - ヴィオラとオルガンのために(作曲年不詳)
組曲 -3つのチェロのために(作曲年不詳)
ハンブルク・チェンバー・プレイヤーズ

録音:2022年6月16-18日、2023年5月8日、2023年5月12日、2023年6月29日
全て世界初録音
ハンブルク生まれのフェルディナント・ティエリオ。彼はブラームスの師でもあったエドゥアルド・マルクスセンの弟子で、同じく弟子であったラインベルガーと生涯親 しい友人関係にありました。ティエリオの室内楽作品集シリーズ第1集(TOCC-80)に続くこの第2集では、5つの作品を収録。どの曲もブラームスを思わせる 慎ましくも情熱的な雰囲気を持っていて、聴きごたえのあるものばかりです。なかでも2003年に初めて出版された「組曲」は優れたチェリストでもあったティエ リオの面目躍如といえる作品。抒情的な旋律でチェロを存分に歌わせることで、深みある楽器の音色を存分に生かした曲に仕上がっています。

Gramola
RAM-99312(1CD)
NX-C01
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78
ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op. 100
ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108
前田朋子(Vn&P)

録音:2023年4月4-6日(P・パート)
2023年6月6-8日(Vn・パート)
ウィーン在住の前田朋子、宿願のブラームス・ソナタ全集! ドイツでの小学生時代にブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番を聴き、「人生の憧れの曲」と感じた前田は、その憧れの強さと恐れとのため、ブラームスがこの 曲を作曲したのと同じ年になるまで演奏会で取り組むのを待ったそうです。以来、折に触れて弾き込んできた作品を録音するにあたっては、前作モーツァルト と同じく一人二役での録音を決意。技術的にも音楽的にも要求が極めて高かったと思われますが、ここにその成果を披露します。クララ・シューマンと死の床 にあったその子フェリックスを想ってブラームスが書いた第1番では、録音の半年前に亡くした親友を想い、第2番では同曲で何度となく共演したバドゥラ=スコ ダへの敬愛と思慕を込めています。オーストリアの街並みよりはアルプスの大自然が似合うと語る峻厳かつ雄大な第3番も含め、随所から強い感情が伝わる 演奏が誕生しました。  ※ ブックレットには前田朋子自身による日本語解説が掲載されております。

フォンテック
FOC-D-9896(1CD)
税込定価
2024年2月7日 発売
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第1番&第14番
弦楽四重奏曲 第1番ヘ長調 作品18-1
弦楽四重奏曲 第14番嬰ハ短調 作品131
ウェールズSQ【ア谷直人(Vn) 、三原久遠(Vn)、横溝耕一(Va) 、富岡廉太郎(Vc)】

録音:2023年1月16・17日、8月14・15日 所沢市民文化センター ミューズ キューブホール
ベートーヴェン弦楽四重奏曲 全集完成を目指し、2017年に録音を開始したウェールズ。 全曲録音の佳境を迎えた第6集は、作品18の6曲で最大規模の第1番、そして楽聖全作品のなかで、 最も多様性に溢れる金字塔、7楽章から成る大作 第14番を収録。ナンバーとは異なり「第1番」はこ のジャンル最初から2番目、そして「第14番」は最後から2番目の作品です。 眼光紙背から純粋な音楽美へ到達するウェールズの演奏は、弦楽四重奏の新しい地へと導きます。 2024年6月には、サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデンに出演、3回目となるベー トーヴェン全曲演奏をおこないます。(フォンテック)

BIS
BISSA-2427(1SACD)
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38(1862-65)
シューマン:民謡風の5つの小品集 Op.102(1849)
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99(1886)
クリスチャン・ポルテラ(Vc;ストラディヴァリウス'Mara('1711年製作))、
ロナルド・ブラウティハム(P;シュトライヒャー(1868年製作)のレプリカ。ポール・マクナルティ(2015年製作))

録音:2023年1月30〜2月2日/ノイマルクト、ライツターデル(ドイツ)
トリオ・ツィンマーマンのチェリストとしても活躍する名手ポルテラが鬼才ピアノ奏者ブラウティハムとブラームスとシューマンを録音しました!
クリスチャン・ポルテラは1977年チューリヒ生まれ。ザルツブルクとウィーンでハインリヒ・シフに師事しました。これまでギドン・クレーメル、ヘンニング・クラッゲ ルード、内田光子ら世界的アーティストとの共演を重ねる室内楽の名手として知られる一方、ソリストとしても活躍。BISレーベルより数多くのディスクをリリースしてお ります。
二人の共演盤はメンデルスゾーン(BISSA--2187)以来、約6年ぶり。ブラームスのチェロ・ソナタ第1番は、ブラームスが30代だった1862年から1865年に かけて作曲。ブラームスは人間の声と比較されるチェロの抒情性に魅了され、この名曲を完成させました。その約四半世紀後に作曲したチェロ・ソナタ第2番では、チェ ロの音域、特に高音域で美しい旋律が登場します。2つのソナタに共通する特徴は、ピアノの役割が重要であり、2つの楽器が対話するかのように作曲されています。
「民謡風の5つの小品集」は、表現豊かな小品を好んだシューマンの好みを反映しており、チェロの素晴らしいニュアンスだけでなく、「民謡」の魅力を引き出してい ます。雄弁に歌い上げるポルテラの音色と天才的な感覚で音楽的対話を楽しむブラウティハムの極上のアンサンブルを楽しむことができます。

MDG
MDG-10223102(1CD)
ルイ=フランソワ・ドープラ(1781-1868):ホルンのための大六重奏曲 デトモルダー・ホルニステン【ミヒャエル・ヘルツェル、野田 篁一、ヴィンセント・レヴェック、ローラ・ホール、アルミン・スパン、ユルゲン・ハスペルマン】

録音:1982年 マルティン・ルター教会、デトモルト
MDGレーベルの"貴重な"録音を再リリースする「プレツィオーザ」シリーズ。 ルイ・フランソワ・ドープラ(1781-1868)は、フランスの名ホルン奏者であり、作曲家、そしてパリ音楽院教授も務めた権威ある人物で、数多くの演奏家、作曲 家を育てた、フランスのホルンの伝統を築いた先駆者。 ここに収録されている『大六重奏曲』はドープラの代表作であり、このMDGの録音が当時世界初録音となりました。ドイツホルン界重鎮ミヒャエル・ヘルツェル (1936-2017)のデトモルト国立音楽大学の有名なホルン・クラスのメンバーによるアンサンブルの演奏で収録されています。メンバーには、北西ドイツ・フィル ハーモニーOの首席ホルン奏者を務め、日本を代表するホルン奏者、野田篁一も参加しています。 ドープラの初期ロマン派の豊かで洗練されたハーモニー、そして技巧的でありながらも美しく芳醇な音楽を、デトモルトのホルン奏者たちの活気と最高のMDG録 音で楽しむことができます。 (Ki)
MDG
MDG-61323092(1CD)
モートン・フェルドマン(1926-1987):ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ(1987) アンサンブル・アヴァンギャルド
アンドレアス・サイデル (Vn)
ドロテア・ヘムケン(Va)
クリスティアン・ギーガー(Vc)
シュテッフェン・シュライエルマッハー(P)

録音:2023年4月3日、マリエンミュンスター修道院コンツェルトハウス
世界初の図形楽譜の発案者であり、ジョン・ケージと並ぶアメリカ戦後音楽を代表する作曲家、モートン・フェルドマン。彼のピアノ作品を体系的に彼の作品を 録音しているシュテッフェン・シュライエルマッハー率いるライプツィヒ・ゲヴァントハウスOの主要メンバーで構成されている現代作品を積極的に演奏して いるアンサンブル・アヴァンギャルドによる録音。今回取り上げられたのは、モートン・フェルドマンが完成させた最後の作品「ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェ ロ」。瞑想的な音世界へと誘い、静謐さと無限の時間、そして永遠と続く音楽を表現しています。80分ほどの長さの楽曲ですが、「フィリップ・ガストンのために」 (4時間以上)、弦楽四重奏曲第2番(約5時間)など他の作品と比較すると、彼の作品としては短いといえるでしょう。 (Ki)
MDG
MDG-60323022(1CD)
ヨハネス・ベルナルドウス・ファン・ブレー:弦楽四重奏曲第1&2番
ヨハネス・ベルナルドウス・ファン・ブレー(1801-1857):弦楽四重奏曲第2番イ短調
弦楽四重奏曲第1番変ホ長調
ユトレヒトSQ
19世紀前半のアムステルダム音楽界を語る上で重要な人物ヨハネス・ベルナルドウス・ファン・ブレー(1801〜1857)。 1801年1月29日にアムステルダムで生まれます。父親は有名な音楽教師であり、幼い頃から父のレッスンを手伝い、自身はヴァイオリンの名手として、指揮者、作 曲家としても活躍しました。1828年に合唱団を設立(アムステルダム・トーンクンスト合唱団の前身)、1830年からはフェリックス・メリティスO(コンセルトヘボウ管の前身)の指 揮者に就任し、ベルリオーズ「幻想交響曲」やワーグナーの「ファウスト序曲」をオランダ初演しました。また1841年以降はオランダの地方楽団セシリアO の音楽監督として名声を博し、当時アムステルダムに根強かったフランス音楽偏重主義を打破しようと、ベートーヴェンとメンデルスソーンの交響曲や序曲でプログ ラムを組み演奏したといいます。1849年にはドイツ系のレパートリー、特にベートーヴェンとシュポーアの作品を得意とするオランダで最初のプロのSQ を創設。そこで演奏されたオンスロー、メンデルスゾーン、シュポーアと言ったレパートリーは、ファン・ブレー自身の作品にも大きな影響を与えたに違いありません。 本盤に収録されているファン・ブレーの弦楽四重奏曲は、オランダ初期ロマン派の洗練された旋律と完結な対位法は簡素でありながらも魅力的な独創性を感じら れます。当時は評価の高かったファン・ブレーの作品も現代ではほとんど演奏されることはありませんし、彼が残した4つの弦楽四重奏曲のうち最後の1曲は未出 版となっています。ユトレヒトSQは知られざる作品を掘り起こす活動をしており、この録音は長く待ち望まれていたファン・ブレーの再発見への第一歩 となるでしょう。 (Ki)

EVIDENCE
EVCD-108(1CD)

(1)ヘラルド・ディ・ヒウスト:ヴァイオリン、チェロと弦楽のための幻想曲「翼」(2021)
(2)ガブリエル・シバク:邪道(2020)〜チェロと弦、打楽器のための
(3)アレハンドロ・イグレシアス・ロッシ:無伴奏チェロのための6つのケチュア族の歌「無言泣き」(1986)
(4)ヒナステラ:協奏的変奏曲Op.23(1953)
パトリック・ランゴ(Vc)、
アレクシス・カルデナス(Vn)、
アレハンドロ・サンドレル(指)ルテティアO

録音:2021年11、12月/オリヴィエ・メシアン講堂(シャティヨン)
アルゼンチンの作曲家のオーケストラ曲を集めた貴重なアルバム。有名なヒナステラのほか、1960年生まれのアレハンドロ・イグレシアス・ロッシ、1961年生 まれのヘラルド・ディ・ヒウスト、1979年生まれのガブリエル・シバク作品を、パリのオーケストラ、ルテティアOが情熱的に奏でます。
アルゼンチン伝承の驚くべき芸術的多様性が盛り込まれ、ケチュア族伝承の民俗神秘主義をはじめ、ジャズや現代性と原始主義の間を行き来してアルゼンチンの 魂の声を伝えてくれます。南米音楽に関心のある向き必携のアルバムです。 (Ki)

APARTE
AP-341(1CD)
ハイドン・オールスターズ
ハイドン:ピアノ三重奏曲第25番ホ短調Hob.]X-12
ラヴェル(カルロス・ロケ・アルシーナ編):ハイドンの名によるメヌエット
ハイドン:ピアノ三重奏曲第41番変ホ短調Hob.]X-31
ジャクリーヌ・フォンティン:親愛なるヨーゼフ (2009)
ハイドン:ピアノ三重奏曲第20番ニ長調Hob.]X-7
ブラームス(カルロス・ロケ・アルシーナ編):私の眠りはますます浅くなりOp.105の2
ハイドン:ピアノ三重奏曲第45番変ホ長調Hob.]X-29
エルネスト三重奏団【スタニスラス・ゴッセ(Vn)、ナターシャ・ロケ・アルシーナ(P)、クレマン・ダミ(Vc)】

録音:2023年4月28-5月1日/エリザベート王妃音楽礼拝堂(ワーテルロー、ベルギー)
2019年にジュネーヴで結成されたエルネスト三重奏団。現在までに6つのコンクールで入賞し、将来を最も嘱望されているピアノ三重奏団のひとつです。
彼らのみのデビュー・アルバムに選んだのは、彼らにとり大切な存在のハイドン。さらに彼らと関係の深い作曲家や作品をはさんでします。1930年生まれ、現 在93歳のベルギーの女性作曲家ジャクリーヌ・フォンティンの「親愛なるヨーゼフ」はハイドン歿後200年にあたる2009年作のピアノ三重奏曲で、 ハイドンのピアノ・ソナタ第62番からインスピレーションを受けたとされます。
ラヴェルとブラームスの小品はピアノのナターシャ・ロケ・アルシーナの実父で、アルゼンチン出身の作曲家カルロス・ロケ・アルシーナによる編曲。ピアノ三重 奏の効果と魅力を存分に生かしています。 (Ki)

ACCENT
ACC-24401(8CD)
モーツァルト:室内楽録音集
[CD1] (42:38)
ヴァイオリン・ソナタ第25番ト長調 K.301
ヴァイオリン・ソナタ第26番変ホ長調 K.302
ヴァイオリン・ソナタ第27番ハ長調 K.303
[CD2] (57:22)
ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調 K.304
ヴァイオリン・ソナタ第29番イ長調 K.305
ヴァイオリン・ソナタ第30番ニ長調 K.306(300I)
[CD3] (58:08)
ヴァイオリン・ソナタ第24番ハ長調 K.296
ヴァイオリン・ソナタ第32番ヘ長調 K.376(374d)
ヴァイオリン・ソナタ第33番ヘ長調 K.377
[CD4] (64:26)
ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調 K.378(317d)
ヴァイオリン・ソナタ第35番ト長調 K.379(373a)
ヴァイオリン・ソナタ第36番変ホ長調 K.380(374f)
[CD5] (75:18)
ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調 K.454
ヴァイオリン・ソナタ第41番変ホ長調 K.481
ヴァイオリン・ソナタ第42番イ長調 K.526
CD6] (51:36)
フルート四重奏曲第1番ニ長調 K.285
フルート四重奏曲第2番ト長調 K.285a
フルート四重奏曲第3番ハ長調 K.285b
フルート四重奏曲第4番イ長調 K.298
[CD7] (74:11)
カッサシオン第1番ト長調 K.63
ディヴェルティメント第7番ニ長調 K.205
カッサシオン第2番変ロ長調 K.99
[CD8] (73:22)
アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調 K.525(第1楽章と第2楽章の間に「4つのメヌエットより第3番 ト長調 K.601-3」を演奏)
ディヴェルティメント ニ長調 K.136
ディヴェルティメント 変ロ長調 K.137
ディヴェルティメント ヘ長調 K.138
[CD1] 〜[CD5]
シギスヴァルト・クイケン(Vn)
 ルーク・デヴォス(フォルテピアノ)
 録音:1991年〜2005年/ハールレム、ドープスゲジンデ教会

[CD6] (51:36)
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)、シギスヴァルト・クイケン(Vn)、ルーシー・ファン・ダール(Va)、ヴィーラント・クイケン(Vc)
 録音:1982年3月/ベルギー、ボーフェ教会

[CD7] (74:11)
シギスヴァルト・クイケン(指)
 ラ・プティット・バンド
 録音:2006年10月/ハールレム、ドープスゲジンデ教会

[CD8] (73:22)
・プティット・バンド[シギスヴァルト・クイケン(Vn)、アン・クノップ(Vn)、マルレーン・ティアーズ(Va)、 ジェシー・ソロウェイ(Cb)]
 録音:2021年1月25-28日/コルトレイク
2024年2月16日に80歳の誕生日を迎えるシギスヴァルト・クイケン。古楽演奏のパイオニアとして常に第一線で活躍し、レパートリーの大半は当然のように バロック音楽ですが、モーツァルトもまた、彼が特別な関心を寄せて取りあげてきた大作曲家でした。
クイケンと長年つきあいのあるACCENTレーベルに録音されたモーツァルトの室内楽をまとめた8枚組ボックス。CD5枚分を占めるヴァイオリン・ソナタ集や クイケン3兄弟そろいぶみのフルート四重奏曲、4人編成で弾く『アイネ・クライネ』などがお買い得価格で楽しめる記念セットです。 (Ki)

LAWO Classics
LWC-1271(1CD)
シルクロード〜管楽器のための室内音楽
サン=サーンス(トロン・オラフ・ラーシェン編):東洋と西洋 Op.25(行進曲)
アンドレ・カプレ:ペルシャ組曲
ギスレ・クヴェルンドク(b.1967):シルクロード(10楽章の組曲)-1. ヴェネツィア:絹商人の歌、2. トルコ:木になるヘーゼルナッツをひとつ残らず取れ、3. アルメニア:おまえは百姓、4. アゼルバイジャン:シャンペン・ダンス、5. イラン:ハイヤームとポット、6. アフガニスタン:アタン(ノマド・ダンス)、7. ウズベキスタン:砂漠の朝、8. キルギス:羊飼いのメロディ、9. モンゴル:ダンスのメロディ、10. 中国:大好きだ, 北の雪
メルト・カラベイ(b.1976):スルタン、セリム三世の最後の日々
オスロ・カンマーアカデミー

録音:2021年2月20日-23日、2022年8月15日(カラベイ)、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ノルウェーの管楽器と打楽器によるアンサンブル「オスロ・カンマーアカデミー」の新作は、「シルクロード」につながる4つの作品のコレクションです。
北アフリカと中東の音楽に魅せられた19世紀の2人の作曲家、サン=サーンスが軍楽隊のために書いた 「東洋と西洋」 とアンドレ・カプレの3曲の 「ペルシャ組曲」。20世紀の2曲は、オスロ・カンマーアカデミーの委嘱で書かれた作品です。トルコの作曲家メルト・カラベイが、オスマン帝国の近代化を図ったスルタンを題材に採った 「スルタン、セリム三世の最後の日々」。ノルウェーのギスレ・クヴェルンドクが、ヴェネツィアと中国を結ぶ貿易路で商人たちが出会ったと思われる音楽からインスピレーションを得て書いた10楽章の組曲 「シルクロード」。サン=サーンスの作品は、オスロ・カンマーアカデミーのファゴット奏者、トロン・オラフ・ラーシェンの編曲で演奏されます。

Audax Records
ADX-11208(1CD)
コヴァッティ、デュソー、オネゲル、ダンディ:ヴァイオリン・ソナタ集
エレーヌ・コヴァッティ(1910-2005):ピアノとヴァイオリンのためのソナタ
オネゲル
:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番
ロベール・デュソー(1896-1969):古風な様式による小組曲、ヴァイオリンとピアノのための2つの小品〔エレジー、春〕
ダンディ:ヴァイオリンとピアノのためのアンダンテ
デュオ・ブリュッヘン=プランク〔マリー・ラーダウアー=プランク(Vn)、ヘンリケ・ブリュッヘン(P)〕

録音:2022年11月9日-12日、マーラー・ザール(トーブラッハ、イタリア)
ドイツのピアニスト、ヘンリケ・ブリュッヘンとオーストリアのヴァイオリニスト、マリー・ラーダウアー=プランクによるデュオ・プロジェクト、「デュオ・ブリュッヘン=プランク」のAudax Records第2弾。
同デュオの前作(ADX13727)では、「ヴォジーシェクやルドルフ大公の作品とともに、ベートーヴェンの最後のヴァイオリン・ソナタを歴史的な文脈で探求する」という意欲的なプログラムで話題を呼びました。
また、Audax Recordsは名ピアノ教師テレーズ・デュソーの両親である作曲家ロベール・デュソーとエレーヌ・コヴァッティという、20世紀初頭フランスの埋もれた歌曲をリリースしましたが(ADX13722)、本作ではデュオ・ブリュッヘン=プランクが、デュソー&コヴァッティ夫妻の知られざるヴァイオリン作品(一部世界初録音を含む)を紹介します。カップリングには、戦間期のパリでデュソー夫妻と親しかったオネゲル、ダンディの作品も加え、20世紀のレパートリーに豊富な経験を持つデュオ・ブリュッヘン=プランクが、優れたセンスと印象的な色彩のパレットでこれらの音楽に取り組みます。

Chopin University Press
UMFCCD-168(1CD)
パリ・ポロネーズ
ステファン・キシェレフスキ(1911-1991):弦楽四重奏曲
ロマン・パレステル(1907-1989):弦楽四重奏曲第2番
コンスタンティ・レガメイ(1907-1992):弦楽四重奏曲
メッコーレSQ〔ヴォイチェフ・コプロフスキ(Vn1)、アレクサンドラ・ブリワ(Vn2)、ミハウ・ブリワ(Va)、マルチン・モンチンスキ(Vc)〕

録音:2022年3月21日-24日(ワルシャワ、ポーランド)
20世紀ポーランドの作曲家、ステファン・キシェレフスキ、ロマン・パレステル、コンスタンティ・レガメイの弦楽四重奏曲を収録したアルバム。この3人の作曲家たちは、20世紀における最も重要なポーランドのパリ音楽移民で、自由、平等、友愛を求め、音楽にも反映されています。
2007年に結成されたメッコーレSQは、2012年のウィグモア・ホール弦楽四重奏コンクールで第2位を受賞したほか、数々の室内楽コンクールで優秀な成績を収める、大注目のアンサンブルです。これまでにワルシャワの国立フィルハーモニー、ハンブルクのエルプフィルハーモニー、ロンドンのウィグモア・ホールなど、多くの有名なコンサート・ホールで演奏を行い、数々の音楽祭にも出演しています。ソリストや室内楽奏者として多彩に活躍するポーランドの名手ヴォイチェフ・コプロフスキや、新たな高音質レーベル「Prelude Classics」を設立し、自らの編曲によるテレマン・アルバム(PCL2300601)をリリースした才人ミハウ・ブリワなど、注目のアーティスト達が参加しています。

CLAVES
50-3073(1CD)
ヴィオラとピアノためのイギリス音楽
(1)レベッカ・クラーク:ヴィオラ・ソナタ
(2)ブリテン:ラクリメ-ダウランド歌曲の投影 Op.48
(3)ヨーク・ボウエン(1884-1961):ヴィオラとピアノのための「幻想曲」 ヘ長調 Op.54
イザベル・マルコヴァ(Va)、
(1)(2)イレーネ・プッチャ(P)、
(3)アラ・ベロヴァ(P)

セッション録音:2022年10月/ユートピア1、ローザンヌ
若手期待のヴィオラ奏者イザベル・マルコヴァのデビュー盤!マルコヴァは1997年ブルガリアのソフィア生まれ。3歳でピアノを始め、11歳で「リュボミール・ ピプコフ」国立音楽学校にヴィオラで入学。その後ローザンヌ高等音楽院に入学し首席で卒業。ピアノ、ヴィオラ、作曲の3分野で国際コンクールの受賞歴がある若 手実力派です。弦楽器はヴィオラ一筋でヴァイオリンは未経験という演奏者です。
雄弁に語るマルコヴァのヴィオラの音色。当アルバムではクラーク、ブリテン、ボウエンというイギリス出身作曲家の作品を収録しております。
クラークの代表作ヴィオラ・ソナタ。自身がヴィオラ奏者としても活躍したためこの楽器のために素晴らしい作品を残しています。なかでもソナタは現代のヴィ オラ奏者の必須レパートリーとなっており、ヴィオラとピアノの絡み合う旋律が魅力です。ボウエンはピアニストとしても活躍した作曲家。ヴィオラとピアノのための 「幻想曲」では技巧的なピアノと音域広く使うヴィオラの旋律が特徴の15分ほどの作品。マルコヴァは堂々たる演奏を聴かせてくれます。ブリテンの名作ラクリメ とともにマルコヴァの豊かな才能を示す注目アルバムがリリースされます! (Ki)

Naive
V-8208[NA]
シューベルト
ミニヨンの歌「ただ憧れを知る者だけが」Op.62/D.877の4
アルペジオーネ・ソナタD.821(リンデル編)
夕映えOp.36の2/D.672
ピアノ三重奏曲第2番D.929〜第2楽章アンダンテ・コン・モト(リンデル編)
アニャ・リンデル(Hp)、
ジュリー・セヴィッラ=フライス(Vc)(2)(4)
ローラン・コルシア(Vn)(1)(3)(4)

録音:2022年10月26-28日/サル・コロンヌ(パリ)
ちょいワル」ヴァイオリニストとして日本の音楽ファンを魅了したローラン・コルシアが、久々にnaiveレーベルへ戻って来ました。甘く危険な音色は 健在で、たっぷり味わえます。
アルバムのメインはフランスのハープ奏者アニャ・リンデル。ノールマン門下で将来を嘱望されながら、2001年ストラスブールでコンサート鑑賞中に嵐のためプ ラタナスの倒木直撃で下半身不随となってしまいました。失意のなか、シューベルトの音楽に支えられ、再起への伴侶となったと述べています。
煩雑なペダル操作が不可欠のハープを、彼女のために作られた新楽器で克服。心の恩人シューベルト作品にアルバムを捧げました。その際、ヴァイオリンのコルシ アとチェロのジュリー・セヴィッラ=フライスを招き、シューベルティアーデを彷彿させる場をつくりあげました。
コルシアとのデュオで歌曲「ただ憧れを知る者だけが」と「夕映え」をどんな名歌手にも劣らぬ切なさで奏でる間に、リンデル本人編曲のアルペジオーネ・ソナ タ全曲をセヴィッラ=フライスと披露。優雅なハープの音色と尖ったチェロの音が理想的な対比をなし聴き応え満点。最後に、キューブリックの映画「バリー・リンド ン」に使われたことでも知られるピアノ三重奏曲第2番の「アンダンテ・コン・モト」で三者共演。晩年のシューベルトならではの孤独感も滲み出て感動的です。 (Ki)

H.M.F
HMM-902316(1CD)
フォーレ:ロマンス op.69
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調(ジュール・デルサールによるチェロとピアノ版)
サン=サーンス:チェロ協奏曲 第1番イ短調 op.33*
フォーレ:蝶々 op.77
プーランク:チェロ・ソナタ
フォーレ:夢のあとに(パブロ・カザルス編)
ブリュノ・フィリップ(Vc/Gennaro Gagliano, 1760年製)、タンギ・ド・ヴィリアンクール(P)、
クリストフ・エッシェンバッハ(指)、フランクフルトRSO

録音:2020年9月(ライヴ)*2022年4月
チェロの新星ブリュノ・フィリップが、名作を贅沢に盛り込んだ1枚をリリースします。息の長く聴き手を包み込むような歌と、一切のブレのない美しい音色 が全開。高く評価されたバッハの無伴奏チェロ組曲(KKC-6530/HMM-902684)に続き、またひとつ世界に名乗りを上げる1枚の登場です。
フランクのソナタは、驚異的に長いフレーズ感歌い上げるのではなく、どこか夢見ているような瞑想曲のような風合い。タンギ・ド・ヴィリアンクールのピア ノは圧巻、完璧かつ、細部のパッセージまでよく聴こえる解像度の高さ。新時代のフランクの名演の登場と申せましょう。サン=サーンスでは繊細で美しい音色 はそのままにダイナミックに歌い弾きまくっており、聴きごたえ大満足。エッシェンバッハとオケも全力でフィリップと対話しています。プーランクでは、洒脱さな どをところどころにピリッと効かせつつも、ブリュノ・フィリップ独特のどこか夢見がちな雰囲気が漂っており、そこにヴィリアンクールのピアノがプーランクのハー モニーをバチっと響かせた秀演。小品でも息の長い歌がとにかく印象に残ります。
ブリュノ・フィリップ1993年、フランス南部のペルピニャン生まれ。パリでラファエル・ピドゥに師事、その後ゲリンガス、イッサーリス、ゲイリー・ホフマン、ウィスペルウェイや ハーゲンらに師事して研鑽を積んだ逸材です。2011年にアンドレ・ナヴァラ国際コンクールでグラン・プリとベスト・リサイタル賞を受賞。2014年にはミュ ンヘン国際コンクールで第3番に入賞しました。2017年、エリザベート王妃国際コンクール入賞。2018年、ヴィクトワール・ド・ミュジークの”器楽天啓 (Instrumental Revelation)”受賞。
タンギ・ド・ヴィリアンクール1990年フランス生まれ。パリ国立高等音楽院でロジェ・ムラロ、クレール・デセール、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェのクラスで学び、2008年の YAMAHAコンクール、2013年のフォーレ・コンクールで入賞、以降ジャック・ルヴィエ、ケフェレックらのもとでさらに研鑽をつみ、2016年にジュネーヴ 芸術協会の審査員賞、およびオーディエンス賞を受賞。2017-19のSPEDIDAMジェネレーションのウィナーとなるなど、ますますの活躍が期待される新星 です。

BIS
BISSA-2628(1SACD)
『わが人生の終わり』
ブライアン・エライアス(1948-):「緑の谷で会おう(Meet Me in the Green Glen)」〜ソロ・ヴォイスのための(2009)(ジョン・クレアの詩)
キャロライン・ショー(1982-):「バレンシア(Valencia)」〜弦楽四重奏のための(2012)
ヴォーン・ウィリアムズ:「牧場にそって(Along the Field)」(1927)(A・E・ハウスマンの詩)
ジョン・タヴナー:「アフマートヴァ歌曲集(Akhmatova Songs)」(1993)(アンナ・アフマートヴァの詩)から「ダンテ(Dante)」、「ボリス・パステルナーク(Boris Pasternak)」、「クプレ(Couplet)」
ジョン・ダウランド(c.1563-1626)(デイヴィッド・ブルース(1970-)編):2つのダウランドの哀歌(2011)【「行け、透き通った涙よ(Go Crystal Tears)」、「あふれよ、わが涙(Flow My Tears)」】(作者不詳の詩)
伝承曲(ドナルド・グラント編):「Da Day Dawn(一日の夜明け)」〜弦楽四重奏のための
ラヴェル(サイモン・パーキン(1956-)編):「2つのヘブライの歌(Deux melodies
hebraiques)」から「カッディーシュ(Kaddisch)」(1914)(伝承詩)
エロリン・ウォレン(1958-):「わが人生の終わり(End of My Days)」(1994)(エロリン・ウォレンの詩)
ドビュッシー(ジェイク・ヘギー(1961-)編):「ビリティスの3つの歌(Trois chansons de Bilitis)」 FL97(1897)【「パンの笛(La flute de Pan)」、「髪(La chevelure)」、「ナイアードの墓(Le tombeau des naiades)」】(ピエール・ルイスの詩)
マーラー(マンチェスター・コレクティヴ編):「子供の不思議な角笛(Des Knaben
Wunderhorn)」(1888-94)から「原光(Urlicht)」(作者不詳の詩)
デボラ・プリチャード(1977-):平和(Peace)(『ヨハネによる福音書』(キング・ジェームズ版)14章27節)
ルビー・ヒューズ(S)
マンチェスター・コレクティヴ【ラキ・シング(Vn1)、ドナルド・グラント(Vn2)、ルース・ギブソン(Va)、マリー・ビトロク(Vc)】

録音:2022年1月11〜13日/ストラーホール(マンチェスター、イングランド)
イギリスのソプラノ歌手ルビー・ヒューズは『愛と喪失のヒロインたち』(BIS SA-2248)、『クリュタイムネストラ』(BIS SA-2408)、『エコー』(BIS SA-2568)と3枚のリサイタル・アルバムをリリースしてきました。新作の『わが人生の終わり(End of My Days)』もこれまでと 同じく「コンセプト」をもつアルバムとして作られています。「ビリティスの旅が、ほんとうに興味深い」とルビー・ヒューズが言うドビュッシーの「ビリティスの3つ の歌」、ラヴェルの「2つのヘブライの歌」から追悼の歌〈カッディーシュ〉、マーラーが『復活』交響曲の楽章にした「原光」……「死ぬと何が起こるか?」(ヒュー ズ)と、よく知られ親しまれている歌が「死と生、無言と途絶、愛と希望」をテーマにした文脈の中でどう息づくか。
アルバムのインスピレーションは、2020年の春、マンチェスター・コレクティヴとの初めてのコラボレーションが決まったことから生まれたといいます。 COVID-19パンデミックのロックダウン下、限りある生命や孤立という問題をつきつけられた人々を支えるため、アーティストとして何ができるか。後悔すること なく死を受け入れる生を謳う自作の詩にエロリン・ウォレンが作曲した「End of My Days(わが人生の終わり)」が、タイトルにとられました。
ブライアン・エライアスが、ノースハンプトンの精神病院に送られたジョン・クレア(1793-1864)の自然詩に作曲した「緑の谷で会おう」。アルフレッド・エド ワード・ハウスマンの『シュロプシャーの若者(A Shropshire Lad)』の詩によるヴォーン・ウィリアムズの「牧場にそって」。正教の精神性に惹かれていたとい うジョン・タヴナーが、ソ連の反体制詩人アンナ・アフマートヴァ(1889-1966)の詩をテクストに使った歌曲集から〈ダンテ〉〈ボリス・パステルナーク〉と短 い〈クプレ〉。ダウランドのリュート伴奏の歌曲をイギリスの作曲家デイヴィッド・ブルースが、「声と弦楽四重奏」のために編曲した〈行け、透き通った涙よ〉と〈あ ふれよ、わが涙〉。「わたしは、平和をあなたがたに残し……」という『ヨハネによる福音書』の一節を使い、ヒューズとマンチェスター・コレクティヴの委嘱で作曲 されましたデボラ・プリチャードの「平和」。
「オレンジを食べる感覚」を曲にしたキャロライン・ショーの「バレンシア」と北ヨーロッパ最古の現存するメロディのひとつとされるシェトランド民謡の「一日の 夜明け(Da Day Dawn)」の2つの弦楽四重奏の曲が間奏として挟まれます。
SQ「マンチェスター・コレクティヴ Manchester Collective」は、2016年、アダム・サボ(CEO 芸術監督)とラキ・シング(音楽監督、第1ヴァ イオリン)により結成されました。ドナルド・グラントの第2ヴァイオリン、ルース・ギブソンのヴィオラ、マリー・ビトロクのチェロ。実験的なプログラムと多彩なジャ ンルのアーティストとのコラボレーションで知られるグループです。 (Ki)

ALBANY
TROY-1945(1CD)
「暗黙」〜アメリカの弦楽四重奏曲
スティーヴン・マッキー(b.1956):「一輪の赤い薔薇」
バーバー(1910〜81):弦楽四重奏曲ロ短調Op.11〜第2 楽章(弦楽のためのアダージョ原曲)
ヘスス・J.マルティネス:「第6階」
ジュリアスQ

録音:2021年5月3-12日ベン・ウッド・プレスビーテリアン教会
いずれの作品も多少の差こそあれ、J.F.ケネディと関わりのある作品が収録されています。 マッキーの「一輪の赤い薔薇」はケネディ暗殺から50年経ったメモリアル・イヴェントのため の作曲された作品。バーバーの弦楽四重奏曲より第2楽章は「弦楽のためのアダージョ」に 編曲されて有名。生前、ケネディはこの作品を深く愛したという。マルティネスの生年は不 明だが、テキサス出身の若手作曲家。彼の「第6階」はケネディ没後55年にシックス・フロア 博物館(ケネディ暗殺犯がケネディを狙ったとされる教科書倉庫の第6階は現在博物館に なっている)の委嘱で書かれた作品。いずれの曲もケネディを偲ぶのか、深い祈りの音楽と なっています。ジュリアス四重奏団は奇しくもダラスを拠点に活動するSQ。
ALBANY
TROY-1942(1CD)
クリストファー・テオファニディス(b.1967):ギターを伴う作品全集Vol.1
(1)ぼんやりした熊座の星(2021) 〜ギター、フルートとヴィオラのための
(2)春の詩(2022)〜フルートとギターのための
(3)クリストファー・テオファニディス&メリッサ・スタッダード(b.1969)共作:火の扉(2021) 〜ギターと合唱のための
ニコロ・スペラ(G)
(1)マシュー・デーン(Va)
(1)(2)クリスティーナ・ジェニングス(Fl)
(3)リアンナ・ウィムバリー・ウィリアムズ
(MS)
(3)ユージン・ロジャース(指)エキシジェンス・ヴォーカル・アンサンブル

録音:2022年3月22,23日、7月14,15日ミシガン大学
クリストファー・テオファニディスはテキサス出身。イーストマン音楽院、イエール大学で学んだ 後、アメリカン・バレエ・シアターへのバレエ音楽の提供やオルフェウス室内Oへの作品の 提供で成功を収めた。このディスクは彼のギターのための作品を集成するアルバムの第1 弾。彼は 基本的に調性で書く作曲家のようだが、彼の出自であるギリシャを想起させる乾いたリリシズム、ア ルカイックな旋律とハーモニーが魅力。「火の扉」はギターと合唱というありそうでなかった組み合わ せが新鮮。
ALBANY
TROY-1944(1CD)
スティーヴン・バーク(b.1967)作品集
(1)「抱擁」〜ピアノのための
(2)「君を通して」〜クラリネットとピアノのための
(3)「君の中で」〜クラリネット、チェロとピアノのための
(1)(2)(3)レネ・コメタ・ブリッグス(P)
(2)(3)ドナルド・モクリンスキ(Cl)
(3)マット・ゴーク(Vc)

録音:2023年3月1日、4月12日ニューヨーク、オクテイヴン・オーディオ
スティーヴン・バークはアメリカの中堅作曲家。彼は音楽と共に科学の分野でも活躍し、ニューヨー ク大学メディカル・センターで脳神経外科と共同研究に携わった経験があるという変わり種。では彼 の作品は、というとフランス印象主義を思わせる淡い、繊細な音楽。脳神経外科と関わりのある作曲 家だけに癒しの音楽と云った趣きのある作品。

Goodies
78CDR-3931(1CDR)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 作品131 レナーSQ【イェノ・レナー(Vn1) 、ヨーゼフ・スミロヴィッツ(Vn2)、シャーンドル・ロート(Va) 、イムレ・ハルトマン(Vc)】

英 COLUMBIA L1581/85
1924年2月11日、2月21日、2月22日&8月24日録音
レナーSQは1918年にハンガリーのブダペストで結成された。メンバ ー全員がブダペスト音楽院出身。リーダーのイェノ・レナー(1894-1948)、第2 ヴァイオリンのヨーゼフ・スミロヴィッツとヴィオラのシャーンドル・ロート がイェノ・フバイ(1858-1937)の弟子、チェロのイムレ・ハルトマンがダヴィッ ド・ホッパーに師事した。4人はブダペスト・オペラの楽員だった が、1918年のハンガリー革命を機にSQを結成した。2年に渡って田舎 の村にこもって練習を積んだ後、1920年にウィーンでデビューした。そこに居 合わせた作曲家のラヴェルが演奏に感動し、彼らをパリに招いた。 公演はセンセーショナルな成功を収め、その後1922年にロンドンにデビューし た。この録音はレナーSQ初のベートーヴェン録音。9年後の1933年 には電気録音で再録音しています。(グッディーズ)

POLYMNIE
POL-304171(1CD)
「テルツェット」〜ヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲集
ドヴォルザーク:弦楽三重奏曲 ハ長調 Op.74
トッホ:セレナード Op.25
コダーイ:セレナード Op.12
フックス:三重奏曲第1番Op.61-1
マルティヌー:セレナータ第2番
本田早美花(Vn)
郷古廉(Vn)
シルヴァン・デュランテル(Va)

録音:2018年5月 フランス オーブ県 トロワ
日本の素晴らしいヴァイオリニスト二人、本田早美花と郷古廉の共演! 2つのヴァイオリンとヴィオラの三重奏のための作品を集めた CD。ドヴォルザークの弦楽三 重奏曲 ハ長調 Op.74は、テルツェットとも呼ばれて親しまれているこの編成の代表的作 品。エルンスト・トッホ、ゾルターン・コダーイ、ロベルト・フックス、ボフスラフ・マルティヌー、 いずれの作品も実に素敵なものばかりだ。 ヴァイオリン 2人は日本人。本田早美花は1984年、高知県高知市の生まれ。幼い頃英国 で育ち、一時帰国の後、10歳で再渡英、本格的にヴァイオリンを学ぶ。2000 年にパリに移 り、パリ地方音楽院、パリ国立高等音楽院で学ぶ。以来パリを拠点に国際的に活躍してい る。郷古廉は1993年、宮城県多賀城市の生まれ。2007 年にデビュー。2013年、スイスで 開催されたティボール・ヴァルガ・シオン・ヴァレ国際ヴァイオリン・コンクールで第1 位。同年 には初CD を録音。ソリストとして広く活躍する一方、2023 年4月にはNHK SOのゲ スト・コンサートマスターに就任。この二人の共演というだけでも注目すべきCD だ。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-358(1CD)
「HEDRA」〜チェロ・ピアノのための作品集
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番ハ長調Op.102-1
フォーレ:悲歌 ハ短調 Op.24
フォーレ:シシリエンヌ ト短調 Op.78
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
スティリャヌ(b.1972):チェロ・ソナタ第1番ハ長調
ペーテル・ソモダリ(Vc)
ニコラス・コスタンティノウ(P)

録音:2021年9月18―20日 キプロス
VPOおよびウィーン国立歌劇場Oの首席チェロ奏 者、ペーテル・ソモダリによるチェロ・ソナタ集。ソモダリの独奏 CD はあるいはこれが初めて かもしれない(アマル四重奏団のメンバーとしての録音あり)。ペーテル・ソモダリは1977 年、 ハンガリーのヴェスプレームの生まれ。独奏者としても立派に活動できるだけの力量を持ち ながらオーケストラ団員の道を選んだ典型的な奏者で、この CD からも豊かな音楽性、確か な技術、そして滴るウィーンの美音がしっかり伝わって来る。どの曲も素晴らしいが、やはり ベートーヴェンの第4番のソナタは絶品。コンスタンティノス・Y.スティリャヌは 1972年、キプ ロス生まれの作曲家。作風は極めてロマンティックで美しい。ニコラス・コスタンティヌの伴奏 もたいへん優秀。チェロ好き、ウィーンの音楽家好きには大歓迎されそうなCD だ。
ODRADEK RECORDS
ODRCD-435(1CD)
「宝石」〜ヴァイオリンとピアノのための小品集
ハイドン:ヤコブの夢
ワーグナー(アウアー編):夢
リスト:3人のジプシー
ライネッケ:ロマンツェ Op.3-1
シューマン(アウアー編):予言の鳥 Op.82-7
ヨアヒム:ロマンス ハ長調*
ブラームス:スケルツォ ハ短調
ブラームス:アルバムの一葉 イ短調
ツェムリンスキー:ヴァイオリンとピアノのためのセレナード イ長調
シェーンベルク:ヴァイオリンとピアノのための小品 ニ短調
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番ト長調〜第1 楽章「曙」
グルジ:ヴァイオリンとピアノのためのアリア Op.94
ヨハネス・フライシュマン(Vn)
クリストフ・ウルリヒ・マイヤー(P)
コンスタンティナ・グルジ(P)*

録音:2022年2月21―23日 イタリア ペスカーラ州 モンテシルヴァーノ
※日本語オビ・解説付き
日本でも人気の高いウィーンのヴァイオリニスト、ヨハネス・フライシュマンのODRADEK 第2弾(第1弾はコルンゴルトとツァイスルのヴァイオリン曲集 ODRCD410)。タイトルに掲げら れた SOLITAIRE とは「一つはめの宝石」、つまり指輪やイヤリング、ネックレスなどで大きな 宝石が一粒飾られているものを指す言葉。ここに収録されている曲がそれぞれ大粒の宝石 ということです。ヨハネス・フライシュマンのヴァイオリンはウィーン気質の美音を響かせつ つ、演奏は高貴で気品高く、まさに宝石のような輝きを放つ。そして最後にはギリシャの作曲 家、コンスタンティナ・グルジのアリアが世界初録音されている(これのみ作曲者自身がピア ノの特殊演奏をしている)。 ※デジタル・ボーナス・トラック2 曲はCD には収録されていません。

OUR recordings
OU-6.220683(1SACD)
NX-B06
1911年から1918年に書かれた4人の女性作曲家によるチェロとピアノのための作品集
ヘンリエッテ・ボスマンス (1895-1952):チェロ・ソナタ イ短調
ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923):チェロ・ソナタ ホ短調 Op.35
リリ・ブーランジェ:夜想曲
ナディア・ブーランジェ(1887-1979):Trois pieces3つの小品
ヤンネ・フレデンス(Vc)
セーアン・ラストギ(P)

録音:2023年6月24-27日
第1次世界大戦前後の激動の時代に活躍した4人の女性作曲家たちのチェロ作品を集めた1枚。冒頭で はピアニストとして名高く、ピエール・モントゥー、ウィレム・メンゲルベルク、エルネスト・アンセルメらとも共演した オランダ出身のボスマンスの初期のソナタを紹介、そしてクロアチア出身のペヤチェヴィチのブラームスを思わせ る後期ロマン派風の香りを湛えたソナタが続き、最後に置かれたのはフランスの2人の姉妹ナディアとリリの作 品。女性として初のローマ賞受賞者であり将来を嘱望されながらも24歳で夭折したリリ、戦後に偉大な教 師として名を馳せたナディア。それぞれ作風は違うものの、どちらも個性的、かつひっそりとした美しさを備えて います。各々がソリストとしても活躍するヤンネ・フレデンスとセーアン・ラストギの夫妻の息のあったデュオが聴 きどころ。ベヒシュタインのピアノが当時の響きを再現しています。

OEHMS
OC-1731(1CD)
NX-B07
レベッカ・クラーク:ヴァイオリンとヴィオラのためのソナタ集
ヴィオラ・ソナタ
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
ヴァイオリン・ソナタ ト長調
ユディト・インゴルフソン(Vn/Va)
ウラディーミル・ストウペル(P)

録音:2023年7月13-15日
優れたヴィオラ奏者でもあったイギリスの作曲家レベッカ・クラーク。女性の作曲家が認められない時期だった ためか、作曲コンクールに応募する際は男性名を用いるなど数々の苦難がありました。それでも1920年頃 から彼女の才能は開花し、アルバムに収録された「ヴィオラ・ソナタ」をはじめ、次々と素晴らしい作品を発表 しています。ここでは1907年から09年頃の初期に書かれた2曲のヴァイオリン・ソナタを併せることで、若い 頃から並外れた才能を見せていた彼女の音楽に触れることができます。 インゴルフソンとストウベルは20世紀初めの作品を得意とするデュオ。このアルバムでも緻密、かつ息のあった 演奏を聴かせます。

Hyperion
CDA-68406(1CD)
チャイコフスキー:フィレンツェの思い出
チャイコフスキー:弦楽六重奏曲 ニ短調「フィレンツェの思い出」 Op.70
コルンゴルト
:弦楽六重奏曲 ニ長調 Op.10
ナッシュ・アンサンブル〔ステファニー・ゴンリー(Vn)、ジョナサン・ストーン(Vn)、ラーシュ・アンデシュ・トムテル(Va)、レイチェル・ロバーツ(Va)、エイドリアン・ブレンデル(Vc)、ジェマ・ローズフィールド(Vc)〕

録音:2023年1月9日-11日、殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン、ロンドン)
1964年創立、世界トップレベルの名手たちを擁し、ロンドンのウィグモア・ホールのレジデント・チェンバー・アンサンブルを務めるナッシュ・アンサンブル。多種多様な編成を駆使し、300超の世界初演を含む様々なスタイルの音楽を録音・演奏し、英国最高のアンサンブルの1つとして注目を集めてきました。Hyperionを中心にこれまで90タイトル以上のアルバムを録音し、イギリスのグラモフォン賞やBBCミュージック・マガジン賞にも度々ノミネートや受賞を果たしており、2021年にもジョン・ピッカードの作品集でグラモフォン賞の現代曲部門に輝いています。
このアルバムではチャイコフスキーとコルンゴルトの弦楽六重奏曲を取り上げています。チャイコフスキーの「フィレンツェの思い出」は最晩年の作品で、彼が書いた室内楽の作品としては最後のものとなります。コルンゴルトの「弦楽六重奏曲」は若書きの作品で20歳を迎える前に書かれた作品です。どちらも編成は同じですが、作曲家のキャリアの時期としては対照的なものと言えるでしょう。チャイコフスキーはこの編成の作品に対して兄弟であるモデストに「6つの楽器を均等に鳴らし独立させることは、想像を絶するほど難しい」と語ったということです。

Urania Records
LDV-14108(2CD)
シプルティーニ:チェロ・ソナタ集 Op.6&7
エマニュエル・シプルティーニ(c.1730-1790):チェロと通奏低音のための6つのソロ(ソナタ) Op.4
チェロと通奏低音のための6つのソロ(ソナタ) Op.7
クラウディオ・ロンコ(Vc)、
エマヌエラ・ヴォッツア(Vc)
※ピリオド楽器使用
エマニュエル・シプルティーニは、モーツァルトの父レオポルトが才能を認めるほどのチェリストであり作曲家でした。1750年頃にオランダで演奏会を行った記録が残っていますが、数年後にはロンドンに移り住んでおり、そこでコンサートでの演奏やチェロの教師として活躍し、またワインの商人でもありました。彼は4冊のチェロ・ソナタを残しており、それらはモーツァルトに影響を与えたと考えられています。
クラウディオ・ロンコは、1980年にクレマンシック・コンソート(クレメンチッチ・コンソート)のソロ・チェロ奏者に就任し、アンサンブル415やエスペリオンXXでも活躍。さらには、セビリア古楽音楽祭をはじめとするヨーロッパの著名な古楽音楽祭から定期的に招聘されるなど、現在のイタリア古楽界における重鎮の1人です。本アルバムでもボローニャのアンサンブDSGとルサン・ペトロニオ・カペラ・ムジカーレで首席チェロ奏者を務めていたエマヌエラ・ヴォッツアとの夫婦デュオによる録音で、シプルティーニのチェロ・ソナタ集の録音は、前作のソナタ集(LDV-14094)に収められた作品3&5と合わせて完結となります。

CAvi music
85-53532(1CD)
ジョン・ケージ:Music for Three
1. Music for three
2. Music for One(Vn独奏)
3. Music for three
4. Music for One(ホルン独奏)
5. Music for three
6. Music for One(P独奏)
プジェミスル・ヴォイタ(Hrn)、
イェ・ウー(Vn)、
フローレンス・ミレー(P)

録音:2022年6月28日&29日、WDRクラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ケルン、ドイツ)
若手演奏家の登竜門の中でも最難関として有名なARDミュンヘン国際音楽コンクールの2010年のホルン部門で第1位、聴衆賞、最優秀新作演奏賞、ニュー・フィルハーモニー・ヴェストファーレン特別賞を受賞するなど圧倒的な成績を収め、ラデク・バボラークの後継者的存在としてその名を世界に轟かせたチェコの天才ホルニスト、プジェミスル・ヴォイタ(1983-)。続く2011年のベートーヴェン・フェスティヴァル・ボンでもベートーヴェン・リング賞を受賞するなど目覚ましい活躍を繰り広げたヴォイタは、ドレスデン・シュターツカペレのアカデミーからベルリン・シュターツカペレ、ベルリン・コンツェルトハウスOの首席奏者へと転身。2015年から2019年まではケルンWDRSOの首席ホルン奏者を務めるなど世界屈指のホルニストです。
これまでに、ヨーゼフ&ミヒャエル・ハイドンのホルン協奏曲全曲録音や、作品の時代ごとに3本のホルンを吹き分け、それぞれの作品が書かれた当時のホルンの響きや奏法の再現を見事に表現した 「メタモルフォージス」 など、優れたアルバム制作で国際的に高い評価を得ているヴォイタ。ホルン、ヴァイオリン、ピアノという編成による作品を確立したのはブラームスが初めてですが、本アルバムでは、
実験音楽家として独特の音楽論や表現によって音楽の定義を広げたジョン・ケージの作品を取り上げています。ケージは、これらの楽器編成によるオリジナルの作品を残してはいませんが、「Music for」は、ソロから二重奏、四重奏、声楽とのアンサンブルなど、相互にランダムに関連付けることができる17個のパートから成り立っています。
コンサート・マスターとして、クルト・マズア、ケント・ナガノ、クリストフ・エッシェンバッハなど、著名な指揮者の下で演奏し、多くのオーケストラと共演してきた女流ヴァイオリニストのイェ・ウー。パリ国立高等音楽院で学び、1992年から2000年まで、ピエール・ブーレーズ、デイヴィッド・ロバートソンが率いるアンサンブル・アンテルコンタンポランと共演するなど、現代音楽界の第一線で活躍するフローレンス・ミレー。ヴォイタを含むこれら3人の名手たちによるアンサンブルに加え、それぞれの楽器によるソロにも注目です。

Orlando Records
OR-0036(1CD)
フレンチ・コネクション〜ニーク・デ・フロートによるトランスクリプション集
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(遺作)
アルフレッド・デザンクロ(1912-1971):アリアとロンド
フォーレ:エレジー Op.24
ラヴェル:ヴォカリーズ〜ハバネラ形式のエチュード
ドビュッシー:美しい夕暮れ
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 FWV8
パブロ・カザルス(1876-1973):鳥の歌(デザンクロを除く全曲:ニーク・デ・フロート編曲によるコントラバス版)
ニーク・デ・フロート(Cb)、
カトリーヌ・クリプフェル(P)

録音:2022年5月26日-27日&12月19日-20日(ベルリン、ドイツ)
オランダのコントラバス奏者ニーク・デ・フロートは、元々トランペットを学んでおり、18歳でコントラバスの演奏を始めました。異例のスピードでロイヤル・コンセルトヘボウOの首席ソロ・コントラバス奏者に抜擢され10年在籍し、そのほかヨーロッパの複数のアンサンブルの首席コントラバス奏者を務めてきました。近年は室内楽とソロ演奏に重点を置き、数々の有名なコンサート・ホールや音楽祭で定期的に演奏活動を行っています。
デ・フロートとピアニストのカトリーヌ・クリプフェルは20年もの間、演奏をともにしてきました。フランス人のクリプフェルと、フランスに多くの音楽的ルーツをもつデ・フロートは、たびたびフランスのレパートリーに焦点を当てていました。このアルバムにはデ・フロート自身のトランスクリプションによる、フランスを代表する作曲家たちの名曲が収録されています。最後に収録された「鳥の歌」の作曲者カザルスはスペイン出身ですが、フランス・パリで大いに活躍した名チェリストです。

DREYER-GAIDO
CD-21149(1CD)
ブラームス:弦楽六重奏曲集(P三重奏版)
ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 Op.18(テオドール・キルヒナーによるピアノ三重奏編曲版)
弦楽六重奏曲第2番 ト長調 Op.36(テオドール・キルヒナーによるピアノ三重奏編曲版)
グラン・トリオ・ヴィリニュス〔ダリア・クズネコヴァイテ (Vn)、ダヴィド・ゲリンガス(Vc)、ペトラス・ゲニューシャス(P)〕

録音:2022年6月14日-17日
ドイツの作曲家テオドール・キルヒナー(1823-1903)は、1862年にブラームスと親交を持ち始めると、彼の音楽に熱中していきました。キルヒナーはブラームスの作品をいくつも編曲しており、このアルバムに収められた2つの弦楽六重奏曲にもとづくピアノ三重奏曲は特に優れた編曲のひとつとされています。
グラン・トリオ・ヴィリニュスは2021年に結成され、3人のリトアニア出身の演奏家によって構成されています。チェリストのダヴィド・ゲリンガスはモスクワ音楽院でロストロポーヴィチに師事し、1970年にはチャイコフスキー国際コンクールで優勝し、世界中から注目を浴びました。北ドイツRSOのソロ奏者を務め、他にもソリストとしてLPO、シカゴSO、イスラエルPO、NHKSOなど、世界各地のオーケストラと共演しています。ヴァイオリニストのダリア・クズネコヴァイテは2008年のヘンリク・シェリング国際コンクールとヨハネス・ブラームス国際コンクールで優勝し、ヨーロッパやアメリカの多数のオーケストラと共演し、2015年からはヴィリニュスSQの第1ヴァイオリンを務めています。ピアニストのペトラス・ゲニューシャスは複数のピアノ・コンクールで優勝し、世界40カ国以上でコンサート・ツアーを行うなど、世界中で高い評価を得ています。

Chandos
CHAN-20238(1CD)
彼女の部屋
リリ・ブーランジェ
:春の朝に、哀しみの夜に
シャミナード:ピアノ三重奏曲第1番Op.11
タイユフェール:ピアノ三重奏曲
エセル・スマイス:ピアノ三重奏曲
ニーヴ・トリオ〔アンナ・ウィリアムズ(Vn)、ミハイル・ヴェセロフ(Vc)、エリ・ナカムラ(P)〕

録音:2023年3月15日-17日、ポットン・ホール(サフォーク)
「寛大で心温まる、非常に魅力的な演奏」と「英BBCミュージック・マガジン」に評されるニーヴ・トリオは、その世代の最高のアンサンブルの一つです。2010年にアメリカ、ロシア、日本の若き才能が集い結成されたこのトリオは、ゲール語で「明るく」、「晴れやかな」といった意味の名前を持つ、"ニーヴ・トリオ(Neave Trio)"と名づけられました。
ラフマニノフ、ブラームス、ラヴェルを取り上げた前作 「音楽の記憶」 (CHAN-20167)は、2023年第65回グラミー賞の 「Best Chamber Music/Small Ensemble Performance」にノミネートされています。Chandosレーベル5枚目となるアルバムでは、女性音楽家としての地位と権利を開拓してきた偉人という共通点を持つ3人のピアノ三重奏曲を組み合わせ好評を得た、「ハー・ヴォイス」(CHAN-20139)に続く、女性作曲家をテーマとしたフランスの女性作曲家を中心とした作品を取り上げています。
パリの音楽一家に生まれ、神童と呼ばれたリリ・ブーランジェが世界大戦に耐えながらも音楽の追求に務め、24歳という若さで亡くなる1年前に書かれた 「春の朝に」 と、この作品と対を成す曲とされている 「哀しみの夜に」 。パリでの初演で批評家から高い評価を得た、シャミナードの三重奏曲。フランス六人組のメンバーの一人でもあるタイユフェールが、当初3楽章からなる作品として作曲し、1978年にフランス文化省から委嘱を受け、4楽章を加えて再創造した三重奏曲。このアルバムで、唯一フランス人以外の女性作曲家として取り上げられているエセル・スマイス。特にブラームスの影響を受けている初期の器楽作品のひとつである三重奏曲がカップリングされています。
Chandos
CHAN-20274(1CD)
月への小径〜チェロとピアノのための作品集
コルンゴルト:喜歌劇「沈黙のセレナード」より「最高に美しい夜」 Op.36-25(Vcとピアノ編)
ジョージ・ウォーカー(1922-2018):チェロ・ソナタ イ短調
リリ・ブーランジェ:反映(Vcとピアノ編)
フローレンス・プライス(1887-1953):夜(トム・ポスターによるチェロとピアノ編)
ブリテン:「ミケランジェロの7つのソネット」より第3番「Sonetto XXX」、チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65
ドビュッシー:美しき夕暮れ L6(アレクサンドル・グレチャニノフによるチェロとピアノ編)
フォーレ:「2つの歌」より「月の光」 Op.46-2(Vcとピアノ編)
ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調 L135
武満徹:明日ハ晴レカナ、曇リカナ(ヘニング・ブラウエルによるチェロとピアノ編)
ニーナ・シモン(1933-2003):みんな月へ行ってしまった(ジェームズ・コールマンによるチェロとピアノ編)
ドビュッシー:「ベルガマスク組曲」より「月の光」 L75-3(フェルディナンド・ロンチーニとアレクサンドル・ローレンスによるチェロとピアノ編)
ラウラ・ファン・デル・ハイデン(Vc)、
ジェームズ・コールマン(P)

録音:2023年3月27日-29日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)
チェリストのラウラ・ファン・デル・ハイデンとピアニストのジェームズ・コールマンによるこの作品集は、19世紀後半から20世紀にかけて活動したベルギーのイラストレーター、ウィリアム・トーマス・ホートンの幻想的なイラスト「月の小径」にインスピレーションを受け、制作されました。月や夜を題材にした作品や、人類の月への探求心を呼び起こす作品など、さまざまなアイデアをもとに19世紀〜20世紀の多彩なレパートリーが収録されています。
イギリス出身のラウラ・ファン・デル・ハイデンは2012年、15歳でBBCヤング・ミュージシャン・コンクール優勝を果たし、その後2018年にオランダのエジソン賞、2019年にはBBCミュージック・マガジン賞を受賞し、世界中で注目を浴びています。ファン・デル・ハイデンは17世紀後半の名器フランチェスコ・ルジェリのチェロを貸与されています。
Chandos
CHAN-20275(1CD)
見出された時〜フランスのヴァイオリン作品集
メル・ボニス(1858-1937):ヴァイオリン・ソナタ 嬰へ短調 Op.112
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調 Op.108
レイナルド・アーン(1874-1947):ヴァイオリン・ソナタ ハ長調
リリ・ブーランジェ:「ヴァイオリンとピアノのための2つの小品」より「夜想曲」
エレーナ・ユリオステ(Vn)、
トム・ポスター(P)

録音:2023年6月23日-25日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)
BBCラジオ3新世代アーティスト・スキームを通じて出会ったヴァイオリニストのエレーナ・ユリオステとピアニストのトム・ポスター夫妻。互いに数々のオーケストラや著名な指揮者たちとの共演を数多くこなし、国際コンクールでの優勝経験も持つ2人による2枚目のアルバムは、フランスの作曲家の作品および、フランスで活躍した作曲家の作品を収録しています。
このアルバムに収録された3つのソナタは、いずれも第一次世界大戦中〜戦後の激動の時代の中、発表された作品となっています。フォーレの「ヴァイオリン・ソナタ第2番」は、第1番から40年以上もの時を経て作曲されました。晩年期の完成された作曲技法による作品にも関わらず、時代の影響もあり、第1番より人気を得られなかったことをフォーレは妻に嘆いていたと云いますが、皮肉なことに現代においても演奏頻度が高いのはやはり第1番となっています。そういった背景も鑑み、ユリオステとポスターは、このアルバムで第2番に意図的にスポットライトを当てています。

Etcetra
KTC-1801(1CD)
レジスタンス
ジョエル・ホフマン(b.1953):ザピシュキス
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ
ウストヴォーリスカヤ(1919-2006):大二重奏曲(グランド・hデュエット)
アナトリユス・シェンデロヴァス(1945-2019):4つの小品
ナタニア・ホフマン(Vc)、
モニカ・ダース(P)
2018年デュッセルドルフのアントン・ルビンシテイン・コンクールで優勝したトリオ・アゴラのメンバーでもあるチェリスト、ナタニア・ホフマンとリトアニアのピアニスト、モニカ・ダースによる”デュオ・ホフマン=ダース”のデビュー・アルバム「レジスタンス」は、ソ連と第三帝国に住んでいた20世紀の作曲家によって書かれた4つの複雑で強烈で深く人間的な作品集。ナタニアの父でもあるカナダ系アメリカ人作曲家ジョエル・ホフマンの新作「Zapy?kis」(ホフマンの祖先であるユダヤ人が住んでいたリトアニアの地名で、戦時はナチスによる虐殺も行われている)で始まり、ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタと、ショスタコーヴィチの弟子で恋愛関係にもあったといわれるガリーナ・ウストヴォーリスカヤの対照的なチェロ作品、2019年にその生涯を閉じた現代リトアニアを代表する偉大な音楽家、アナトリユス・シェンデロヴァスの小品が組み合わされています。
Etcetra
KTC-1752(1CD)
SLOW〜ベートーヴェン、マショー、シェルシ、クルターグ、ウェーベルン
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 Op.135より 第3楽章
マショー(c.1300-1377):ノートルダム・ミサより キリエ1
ジャチント・シェルシ(1905-1988):弦楽四重奏曲第3番より 第1楽章
ド・ラ・リュー
(c.1450-1518):ミサ・ロム・アルメより アニュス・デイ
クルターグ(b.1926):弦楽四重奏のための12のミクロリュードより ミクロリュード第5番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキー」より 第2楽章
クルターグ:エンドレ・セルヴァーンスキを追悼する小オフィチウム Op.28より アリオーソ・インターロット, ラルゲット
ウェーベルン:弦楽四重奏のための5つの楽章 Op.5より 第2、第4、第5楽章
クルターグ:エンドレ・セルヴァーンスキを追悼する小オフィチウム Op.28より アリオーソ・インターロット, ラルゲット
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 Op.130より 第5楽章
クルターグ:弦楽四重奏のための12のミクロリュードより ミクロリュード第11番
マショー:ノートルダム・ミサより キリエ2
クルターグ
:Aus der Ferne V, Od und traurig/シェルシ:弦楽四重奏曲第3番より 第5楽章
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 Op.135より 第3楽章
タウルスSQ
2013年にベルギーの4人の優れた音楽家が、究極の室内楽レパートリーで音楽の軌跡を豊かにしたいという共通の願望を持って集まったタウルスSQ。2018年には「Horizon funebre(葬送の地平線)」というタイトルでシューベルトとヤナーチェクの弦楽四重奏曲を2枚録音し、国際的なメディアから絶賛されました。
2020年のベートーヴェン・イヤーにはベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会も数回行ったというタウルスSQの特別プログラム「SLOW」は、2022年にブルージュ・コンセルトヘボウの要請により考案されたもので、弦楽四重奏のための独創的で創造的なプログラミングの好例となっています。ベートーヴェンで始まり、13世紀のマショーの傑作「ノートルダム・ミサ」や20世紀のシェルシ、クルターグ、ウェーベルンを巡り、ベートーヴェンに戻るという雄大な音楽の旅。時代を超越した美しい緩徐楽章の数々を、優美なクァルテットでお楽しみください。

Eudora
EUDSACD-2307(1SACD)
海の地図
ピアソラ:タンゴの歴史
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ソナチネ Op.205
武満徹:海へ
ロバート・ビーザー(b.1954):山の歌
レオ・ブローウェル(b.1939):シンティオ・ビティエールのためのエレジー*
フェリュー・ガスル(b.1959):El Peixet de Bloomington - Buleria*
アンドレ・セブリアン(Fl)、
ペドロ・マテオ・ゴンサレス(G)

録音:2022年7月6日-8日、サンフランシスコ公会堂(スペイン)
*世界初録音
スペインの高音質レーベルEudoraによるSACDとMQA-CDのハイブリッド仕様のシリーズから、20世紀に作曲されたフルートとギターのための作品集がリリース!
フルート奏者のアンドレ・セブリアンは、スコットランド室内Oのソリストで、BBCスコティッシュSO、フィルハーモニア・チューリッヒ、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルOをはじめとする数々のオーケストラにソリストとして客演しています。また、室内楽奏者としても幅広く活動しており、アンサンブルやデュオのプロジェクトにも多く参加しています。
ペドロ・マテオ・ゴンサレスは2009年ボストン・ギター・フェスティヴァル、ジュネス・ミュージカル・コンクール、マイアミ国際コンクールなど数々の受賞歴を持つギター奏者です。ソリストとしてスペイン国内外のオーケストラと共演し、ヨーロッパ、アジア、アメリカの主要なコンサートホールでの演奏を重ね、世界各国で活躍しています。

Tactus
TC-801901(1CD)
セバスティアーニ:クラリネットとピアノのためのオペラティック・ファンタジー
ベッリーニの「夢遊病の娘」による幻想曲/ヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」によるスケルツォ/ベッリーニの「ノルマ」による幻想曲/ヴェルディの「椿姫」によるスケルツォ/ロッシーニの「セミラーミデ」による幻想曲
アルド・ボッタ(Cl)、
ジュゼッペ・ガリアーノ(P)

録音:2023年1月
全曲世界初録音
19世紀イタリアはオペラの人気が非常に高く劇場の興奮はとてつもないものがありました。その興奮はサロンでも同様でそこで演奏するために編曲されたオペラ作品が多数ありました。その中でフェルディナンド・セバスティアーニはクラリネット奏者として活躍しました。国内外で活躍し有名な学校も創設し、教育者としても知られました。
Tactus
TC-860203(1CD)
ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ホ短調 Op.29BV234
ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調 Op.36a BV244
ニコラ・ビニャーミ(Vn)、
ルチヤ・マイストロヴィチ(P)

録音:2022年7月(ボローニャ)
2024年に没後100周年となるフェルッチョ・ブゾーニのヴァイオリン・ソナタ2曲を収録。プッチーニと同じ年に亡くなった彼は生前プッチーニをも超えた多才な音楽家でした。多様な作品を作り上げる作曲家としてだけでなく、高く評価されたコンサート・ピアニストであり、人気の高いピアノ教師でもありました。単なる芸術家の枠を超える存在だったのです。そんな彼が24歳の時に残した難曲「ヴァイオリン・ソナタ第1番」でニコラ・ビニャーミとルチヤ・マイストロヴィチが見事な演奏を繰り広げています。「第2番」では、2つの楽器が対等な形で書かれており、伝統的な様式を活かしながらも新たな個性も豊富に組み合わされています。
ヴァイオリニストのニコラ・ビニャーミは、アルトゥーロ・トスカニーニSOやモーツァルトOのメンバーとしても活躍し、ロリン・マゼールやクラウディオ・アバドなどの巨匠たちの下で演奏していました。2016年にはグスターボ・ヒメノ率いるルクセンブルクPOと共演するなど、注目のアーティストです。

GENUIN
GEN-24856(1CD)
憧れと情熱
ブラームス:クラリネット・ソナタ へ短調 Op.120-1
イェルク・ヴィトマン(b.1973):5つの断章
シューマン:幻想小曲集 Op.73
ヘルムート・アイセル(b.1955)〔セバスティアン・マンツ(b.1986)編〕:イスラエル組曲メドレー
リュウタ・コバヤシ(Cl)、
ユリアン・エマニュエル・ベッカー(P)

録音:2023年8月8日-10日(フランクフルト、ドイツ)
クラリネット奏者のリュウタ・コバヤシは2003年にドイツ、デトモルトで生まれ、父親からクラリネットの手ほどきを受けました。ドイツ国内外のコンクールでの数々の受賞を経て、2022年にボンで開催されたドイツ音楽コンクールでは複数の賞を受賞しています。また2023年には若干19歳にして、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送POの首席クラリネット奏者に就任するなど、今、目が離せないアーティストのひとりです。
19世紀と20世紀の作品を織り交ぜたこのアルバムでは、2023年のセント・オールバンズ国際オルガンコンクールで最年少出場者として第2位と聴衆賞を受賞したオルガン奏者でピアニストのユリアン・エマニュエル・ベッカーがピアノ伴奏を務めています。
GENUIN
GEN-24855(1CD)
メタモルフォシス
ルネ・クワン(1857-1935):The Flow of Time*
エルガー:「エニグマ変奏曲」より「主題」、「第1変奏」、「第2変奏」、「第5変奏」、「第8変奏」
ミカエラ・リア・カトラニス(b.1985):The Space Surrounding*
マーティン・ドノソ・ヴェラ(b.1991):En Naufragio Hacia la Anoranza*
エルガー:「エニグマ変奏曲」より「第7変奏」
クワン:Imperceptible Change*
エルガー:「エニグマ変奏曲」より「第9変奏」
デュオ・アマービレ〔パウラ・ブレランド(Cl)、アンナ=カタリーナ・シャウ(アコーディオン)〕

録音:2022年12月13日-16日(ベルリン、ドイツ)
*世界初録音
クラリネット奏者のパウラ・ブレランドとアコーディオン奏者のアンナ=カタリーナ・シャウによって2016年に結成されたデュオ・アマービレは古楽から現代音楽まで幅広い楽曲をレパートリーとしています。このアルバムには、ルネ・クワン、ミカエラ・リア・カトラニス、マーティン・ドノソ・ヴェラがこのデュオのために作曲した新作と、エルガーのエニグマ変奏曲(抜粋)が組み合わせられています。
GENUIN
GEN-24859(1CD)
フロム・ホーム・ウィズ・ラヴ〜ブラジル、スロヴェニア、ドイツの作曲家による作品集
ヴィラ=ロボス:前奏曲 Op.20-2
ブラシュ・プチハール(b.1977):サマー・ソナタ Op.8
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
ヴィラ=ロボス:「ブラジル風バッハ第5番 W389」より「ア
アンドレ・メマーリ(b.1977):チェロとピアノのためのブラジル組曲
シキーニャ・ゴンザーガ(1847-1935):Feijoada do Brasil、Roda Yoyo、Gaucho ? Corta Jaca
ヴィラ=ロボス:O Canto Do Cisne Negro W122
カーチャ・ザコトニク(Vc)、
ナイラ・アルヴァレンガ・ラーマン(P)

録音:2023年5月25日-28日(フランクフルト、ドイツ)
*世界初録音
スロヴェニア出身のチェリスト、カーチャ・ザコトニクとブラジル出身のピアニスト、ナイラ・アルヴァレンガ・ラーマンによるこのアルバムには、それぞれの故郷の音楽とドイツの音楽が収録されています。スロヴェニアの作曲家ウルシュカ・オレシッチの「リトル・ダイヤモンド」は世界初録音となっています。

Obsession
NBBHQ-001(1CD)
HQCD
完全限定生産
ザ・ベース・ギャング〜ハイライツ
ワイズ=リーズ=ラッセル:パルプ・ベース・オア・ベース・フィクション?
バートン・アヴェール&ダグ・フィーガー(ザ・ナック):マイ・シャローナ
ラテン・ベース・メドレー〔エル・クンバンチェロ〜恋のカーニバル〜ブラジルの水彩画〜南京豆売り〜コーヒーを挽きながら〜ティコ・ティコ〜テキーラ〜マシュ・ケ・ナダ〜ビリンバウ〕
エディー・ヴァン・ヘイレン(ヴァン・ヘイレン):ジャンプ/フォー・スプリング・ベース・メドレー〔フィレンツェの朝〜春の祭典〜低くなったヴィヴァルディの「春」〜プリマベーラ〜春の声〜憂鬱な春〜ブエノスアイレスの春〕
ロシア民謡:ヴォルガの舟歌/5×4メドレー〔テイク・ファイヴ〜交響曲第6番より第2楽章(チャイコフスキー)〜今宵安らかに〕
ジョー・ザヴィヌル:バードランド
グノー:マリオネットの葬送行進曲
ア・ワイター・シェイド・オヴ...バッハ・メドレー〔G線上のアリア〜青い影〕
久石譲:人生のメリーゴーランド
ネレ・カライリチ, ヴォイスラフ・アラリカ&デヤン・スパラヴァロ(エミール・クストリッツァ&ノー・スモーキング・オーケストラ):ながい列車
ザ・ベース・ギャング〔アンドレア・ピーギ(Cb)、アルベルト・ボチーニ(Cb)、アメリゴ・ベルナルディ(Cb)、アントニオ・シャンカレポーレ(Cb)〕

録音:2003年、2004年&2021年
ローマ・サンタ・チェチーリアOやマーラー室内O、LSOなどヨーロッパの名門オーケストラで首席奏者などを務める4人のコントラバス奏者で結成されたアンサンブル「ザ・ベース・ギャング」。今年2023年の6〜7月には待望の再来日を果たし、各地の聴衆を興奮の渦に巻き込みました。本作はメンバーのアルベルト・ボチーニが設立したレーベル「NBB Records」へのレコーディングから厳選されたハイライト・アルバムで、HQCD仕様の高音質盤。クラシックとジャズ、ポップス、ラテン、映画音楽などを巧妙に組み合わせたユーモア溢れるアレンジを最上級のテクニックで聴かせてくれます。今年の来日公演でも披露したラテン・ベース・メドレーや5×4メドレー、人生のメリーゴーランドなども収録。4本のコントラバスから生み出されるエキサイティングな世界に魅了されること間違いなし。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。
Obsession
SMHQ-001(1CD)
HQCD
完全限定生産
パガニーニ:ソナチネ&カプリス集
魔女たちの踊り/ソナチネ イ短調/ソナチネ ハ長調/カプリス第24番イ短調 Op.1-24/ソナチネ ホ短調/カプリス第23番変ホ長調 Op.1-23/カプリス第9番ホ長調 Op.1-9/カプリス第19番変ホ長調 Op.1-19/カプリス第20番ニ長調 Op.1-20/カプリス第14番変ホ長調 Op.1-14/カプリス第13盤変ロ長調 Op.1-13/カプリス第17番変ホ長調 Op.1-17
デーネシュ・ジグモンディ(Vn)、
アンネリーゼ・ニッセン(P)

録音:1976年/ADD
イザベル・ファウストの師でもあるハンガリーの知る人ぞ知るヴァイオリニスト、デーネシュ・ジグモンディ(デネス・ジグモンディ)(1922-2014)のパガニーニ作品集。廃盤となっていたTuxedo Musicの音源からHQCD仕様にパワーアップして久しぶりの復刻です。長年連れ添った妻でありデュオ・パートナーのアンネリーゼ・ニッセンが伴奏を務めています。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

Prelude Classics
PCL-2300501(1CD)
GOLD CD
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 KV296
ヴァイオリン・ソナタ ト長調 KV379(373a)
ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 KV304(300c)
ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 KV378(317d)
アレクサンドラ・ブリワ(Vn)、
モニカ・ヴォジニャク(フォルテピアノ)

録音:2022年4月1日-3日、イグナツィ・ヤン・パデレフスキ音楽アカデミー アウラ・ノーヴァ・コンサート・ホール(ポズナン、ポーランド)
ポーランドのヴァイオリニスト、アレクサンドラ・ブリワがフォルテピアノの伴奏で弾くモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集。マンハイム、ウィーン、パリ、ザルツブルクとそれぞれ別々の場所で作曲したとされる4つの作品をチョイス。
アレクサンドラ・ブリワはポーランド国内のみならずヨーロッパの各地で評価が上昇中。2011年にはウィーン楽友協会でメッコーレSQのメンバーとともにペンデレツキの弦楽四重奏曲第3番のオーストリア初演を作曲者本人の前で行ったほか、イェジ・マクシミウクやヤヌシュ・オレイニチャク、アンジェイ・バウアーといった一流アーティストたちとの共演も経験し着実に実力を高めている楽しみなヴァイオリニストです。GOLD CD仕様、192kHz/24bit録音の高音質盤。
Prelude Classics
PCL-2200101(1CD)
バッハ:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第4番ハ短調 BWV1017
ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ短調 BWV1018
ヴァイオリン・ソナタ第6番ト長調 BWV1019
アレクサンドラ・ブリワ(Vn)、
マリア・バナシュキエヴィチ=ブリワ(ハープシコード)

録音:2021年8月18日-21日、イグナツィ・ヤン・パデレフスキ音楽アカデミー アウラ・ノーヴァ・コンサート・ホール(ポズナン、ポーランド)
ポーランドの音楽ファミリー、ブリワ・ファミリーが贈るバッハのヴァイオリン・ソナタ集。2人は共にポズナンのヤン・イグナツィ・パデレフスキ音楽アカデミーを卒業し、演奏活動を行う傍ら同アカデミーで後進の育成にも励んでいます。マリア・バナシュキエヴィチ=ブリワはポズナンPOのハープシコード奏者も務めており、ヘンリク・シェリング、クリストファー・ホグウッドといった演奏家とも共演を重ねてきました。
その偉大さを表現する言葉が見当たらないというほど2人が賞賛する、人間の精神を最も独創的かつ完全に表現した大バッハの音楽を息の合った演奏で心に届けてくれます。

Musikmuseum
MMCD-13026(1CD)
ルートヴィヒ・トゥイレ(1861-1907):ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調 Op.30
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調 Op.1
エリーザベト・アイベンシュタイナー(Vn)、
マーリーズ・ヌスバウマー(P)

録音:2015年4月10日-11日
1861年に南部チロルのボルツァーノで生まれた作曲家、ルートヴィヒ・トゥイレはラインベルガーらに作曲を学んだ後、ミュンヘン音楽大学で楽理科・作曲科の教授となり数多くの門弟を輩出しました。室内楽や歌曲を中心に、交響曲やオペラなどの大作も手掛けていますが、その多くはあまり知られておらず、このアルバムにはそういった作品の中から、2つのヴァイオリン・ソナタが収録されています。
Musikmuseum
MMCD-13045(1CD)
バッハ:ソナタ集
ヴァイオリンとハープシコードのためのソナタ ハ短調 BWV1017/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 BWV1005/ハープシコードのためのアダージョ ト長調 BWV968/ヴァイオリンとハープシコードのためのソナタ ホ長調 BWV1016/ヴァイオリンとハープシコードのためのソナタ ト長調 BWV1019
プラメナ・ニキタソヴァ(Vn)、
ペーター・ヴァルトナー(ハープシコード)

録音:2018年2月26日-28日
ブルガリアのヴァイオリニスト、プラメナ・ニキタソヴァはスイスとオーストリアでヴァイオリンを学び、ヨーロッパを中心に活躍しています。バッハの50曲以上のカンタータを録音するなど、多くの古楽レパートリーを持つほか、ロマン派や東欧の民族音楽、現代音楽など幅広いジャンルを演奏しています。ニキタソヴァはチロル州立博物館に所蔵されているヤコプ・シュタイナー1676年頃製のヴァイオリンを使用しており、この名器は19世紀前半にはアントン・ディアベリが所有していたことから、”Diabelli violin”の名が付けられています。
オーストリアの鍵盤奏者ペーター・ヴァルトナーは多くの重要な音楽祭に招かれ、ヨーロッパ各国で古楽のスペシャリストとして活動しています。

SOMM
SOMMCD-0671(1CD)
NX-B07
プロコフィエフ:室内楽作品集
フルートとピアノのためのソナタ ニ長調 Op. 94
2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op. 56(ボリス・ビジャクによるフルートとヴァイオリン編)
『ロメオとジュリエット』組曲より(リディア・バイヒ&マティアス・フレッツベルガーによるヴァイオリンとピアノ編)
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番ニ長調 Op. 94a
ラナ・トロトヴシェク(Vn)
ボリス・ビジャク(Fl)
マリア・カニグエラル(P)

録音:2021年4月24-25日、2022年4月9-10日
プロコフィエフの多彩な室内楽作品に焦点を当てるシリーズ『プロコフィエフ・マイルストーン』。 第1集には3つのソナタと組曲『ロメオとジュリエット』を収録。1943年に初演された「フルートとピアノのためのソナタ」は、のちにヴァイオリン・ソナタ第2番へと改 作された作品。ウィットに富んだ楽想が魅力で、現在ではフルート、ヴァイオリン、どちらのヴァージョンも愛奏されており、ここでは2つのヴァージョンが演奏され ています。「2つのヴァイオリンのためのソナタ」はボリス・ビジャクの手によるフルートとヴァイオリンのための編曲。組曲『ロメオとジュリエット』はとりわけヴァイオリン が活躍するようにアレンジされています。 ボリス・ビジャクはパリのエコールノルマル音楽院でピエール=イヴ・アルトーにフルートを師事。ホフマイスターの作品集(SOMMCD-0620)などの録音で高く評 価されています。スペイン出身のピアニスト、マリア・カニグエラルと、ルジェーロ・リッチに師事したスロヴェニアのヴァイオリニスト、ラナ・トロトヴシェクが共演。素晴 らしいアンサンブルを聴かせます。

ALPHA
ALPHA-1021(1CD)
ファンタジー
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 Op.159/D934
ストラヴィンスキー(サミュエル・ドゥシュキン編):ヴァイオリンとピアノのためのディヴェルティメント 〜バレエ『妖精の口づけ』より
シューマン:おとぎ話の絵 Op.113
メシアン:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲
アリョーナ・バーエワ(Vn)
ヴァディム・ホロデンコ(P)

録音:2023年4月 テルデックス・スタジオ、ベルリン
キルギス出身のヴァイオリニスト、アリョーナ・バーエワとウクライナ出身のピアニスト、ヴァディム・ホロデンコ。バーエワは2022年5月に、ホロデン コは2023年12月に来日し、いずれも強い印象を日本の聴衆に遺しました。ルクセンブルクを拠点に活躍する二人は共演歴も長く、他レー ベルに録音もあります。ALPHAレーベルでの初アルバムは「幻想」をテーマに、幻想曲形式の作品や童話世界に取材した4つの傑作を厳 選。19世紀初頭から20世紀まで、ロマン主義文化の源泉に触れながら近代まで多様な音楽的ファンタジーを絶妙な音の対話で綴ってゆ きます。ここぞというところでソリストらしい存在感をみせるホロデンコのピアニズムと比類ないアンサンブルを聴かせるバーエワのヴァイオリンは、 過剰に凄むことなしに縦横無尽、曲それぞれの圧倒的に強い個性を十二分に引き出してゆく柔軟さに、各作品への真摯な傾倒が垣間見 えます。ヴィオラで演奏されることが多いシューマン『おとぎ話の絵』は初版譜でもヴァイオリンが演奏楽器の一つとして指定されており、2人の 奥深い解釈と相俟って新鮮さに満ちた作品像がみずみずしく浮かび上がります。
ALPHA
ALPHA-772(1CD)

NYCX-10446(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

Take3〜プーランク、バルトーク、シェーンフィールド、ニキフォル
プーランク:ためらいのワルツの動機 〜『城への招待』 F.P.138
ポール・シェーンフィールド(1947-):クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのための三重奏曲
プーランク:ボストンのテンポで 〜『城への招待』 F.P.138
 ヴァイオリンとピアノのためのバガテル ニ短調
 狂おしく速く陽気に 〜『城への招待』 F.P. 138
 クラリネット・ソナタ FP.184
 タランテッラのテンポで 〜『城への招待』 F.P. 138
バルトーク:ヴァイオリンとピアノのためのブルレスク Op.8c-2
プーランク:非常に速く、非常にいたずらっぽく 〜『城への招待』 F.P.138
バルトーク:ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのコントラスツ Sz.111
プーランク:タンゴ 〜『城への招待』 F.P.138
シェルバン・ニキフォル(1954-):クレズマー・ダンス
パトリツィア・コパチンスカヤ(Vn)
レト・ビエリ(Cl)
ポリーナ・レシチェンコ(P)
イリヤ・グリンゴルツ(Vn)
ルスラン・ルツィック(ダブルベース)

録音:2020年11月 SRF放送チューリヒ・スタジオ、スイス
パトリツィア・コパチンスカヤのALPHAデビュー盤であり、様々なアーティストとの二重奏を集めて大きな話題となった『Take Two』から10年。 そのアルバムにも参加したクラリネット奏者のレト・ビエリと、こちらも長年の盟友ポリーナ・レシチェンコとの共演による『Take 3』が登場しまし た。タイトルはもちろん、デイヴ・ブルーベックの演奏で知られる名曲「Take Five」にちなんだものと思われますが、このアルバムでも奏者が3人 ということに加え三拍子が重要なテーマとなっています。プログラムはプーランクとバルトークの作品を中心としたものですが、コパチンスカヤなら ではのはち切れんばかりのダイナミックな表現はそのルーツに深く切り込み、これらの作品がオーストリアなどのワルツのみならず、東欧の伝承曲 やクレズマー、ロマなどと深い関連があることを際立たせています。またジャズやフォークなどのイディオムを取り込むクロスオーヴァーな作風で知 られるアメリカの作曲家ポール・シェーンフィールドの作品を収録しているほか、ルーマニアのシェルバン・ニキフォルによる小品にはイリヤ・グリンゴ ルツなどのゲストも参加、アルバムに色を添えています。

B RECORDS
LBM-058(1CD)
シューマン:管楽器のための室内楽作品集
3つのロマンス Op.94- オーボエのピアノのための
幻想小曲集 Op.73- クラリネットとピアノのための
アダージョとアレグロ Op.70- ホルンとピアノのための
アンダンテと変奏 WoO10-1-2台のピアノ、2つのチェロ、ホルンのための
フィリベール・ペリーヌ(Ob)
フローラン・プジュイラ(Cl)
フェリックス・ロト(Hrn)
カロリーヌ・シプニエフスキ、サラ・フシュヌレ(Vc)
オルテンス・カルティエ=ブレッソン、テオ・フシュヌレ(P)

録音:2022年10月7日 L’Estran、ギデル、フランス(ライヴ/終演の拍手入り)
ヴァイオリンとピアノのための作品集に続くシューマン・コレクションの第2弾。パリ・オペラ座Oやパリ室内Oなどで活躍する名手 たちを集め、管楽器とピアノを含む室内楽作品を収録しています。それぞれの作品にそっと寄り添うような美しい演奏。なお1-8のピアノの担 当は明記されていません。

CD ACCORD
ACD-326(1CD)
NX-C09
ショパンのピアノ曲をチェロ四重奏で
1. マズルカ ヘ長調 WN25
2. マズルカ イ短調 Op.17No.4
3. マズルカ 変ロ長調 Op.7No.1
4. 前奏曲 イ短調 Op.28No.4
5. 前奏曲 ロ短調 Op.28No.6
6. 前奏曲 嬰ト短調 Op.28No.12
7. 前奏曲 ハ短調 Op.28No.20
8. 前奏曲 変ニ長調「雨だれ」 Op.28No.15
9. ワルツ 変イ長調「小犬のワルツ」 Op.64 No.1
10. 夜想曲 嬰ハ短調 レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ(遺作) WN37
11. ワルツ 嬰ハ短調 Op.64No.2
12. 練習曲 嬰ハ短調 Op.25No.7
13. ワルツ ロ短調 WN19
14. 夜想曲 変ホ長調 Op.9No.2
15. ワルツ「華麗なる大ワルツ」 変ホ長調 Op. 18

編曲:Sabina Meck…1、3-5、8、10-11、15
Piotr Moss…2、7、9、14
Leszek Ko?odziejski…6、12-13
ポーランド・チェロ・クァルテット
【メンバー】
TOMASZ DAROCH トマシュ・ダロフ
WOJCIECH FUDALA ヴォイチェフ・フダラ
KRZYSZTOF KARPETA クジストフ・カルペタ
ADAM KRZESZOWIEC アダム・クシェショヴィエツ

録音:2023年3月18-20日
ポーランド人の心ともいえるショパンのピアノ曲をチェロ四重奏にアレンジ。 それぞれがソリスト、室内楽奏者として活躍するポーランド・チェロ・クァルテットのメンバーたちは、ショパンの友人でチェリストとして知られるオーギュスト・フラン ショーム(1808-1884)がチェロ用にアレンジしたショパン作品や、ポーランドの伝説的ヴォーカル・クァルテット"NOVI SINGERS"の並外れた歌唱力による 演奏に感銘を受け、人間の声に似ているチェロでショパン作品を演奏するというプロジェクトを実現しました。彼らが「素晴らしい芸術的な冒険」と呼ぶこのプ ロジェクト、軽やかな「小犬のワルツ」や、もともとチェロ向きの旋律を持つ「練習曲 嬰ハ短調」、そして「雨だれ」など、ピアノで聴くのとはまた違った味わいを存 分に堪能させてくれます。

Orchid Classics
ORC-100278(1CD)
NX-B06
クラリネットとハープで聴く名曲集
ピエルネ(1843-1937):カンツォネッタ Op.19
ルイ・カユザック(1880-1960):カンティレーヌ
サン=サーンス:クラリネット・ソナタ Op.167
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
 ハバネラ形式の小品
ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):アリア
サティ:3つのジムノペディ
ボクサ(1789-1856):主題と変奏
ドビュッシー:小品
 亜麻色の髪の乙女
アラミロ・ジャンピエーリ(1893-1963):ヴェネツィアの謝肉祭
バージナルド・ラッシュ(Cl)
フィオナ・グライソン (Hp)

録音:2009-2023年
アルバム・タイトルの「Dathanna」とはアイルランドの言葉で、虹のような、あるいはカラーチャートのような多種多 様な色彩のこと。2016年からアイルランドを拠点に活動するデュオが、後期ロマン派と印象派の作品を通してクラ リネットとハープそれぞれの音色や組み合わせによって生まれるサウンドと質感などの多様な可能性を追及したアル バムです。楽器が紡ぎだす音だけでなくペダル音や椅子の軋みまであえて加えることで、19世紀フランスのサロン・ コンサートの雰囲気を醸し出します。
Orchid Classics
ORC-100282(1CD)
NX-B06
旅行者〜ヴァインベルク/シューベルト:ピアノ三重奏曲集
ヴァインベルク(1919-1996):ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.24
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 Op.100D929
トリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン
Soo-Jin Hong(Vn)
Soo-Kyung Hong(Vc)
Jens Elvekjaer(P)

録音:2022年4月19-21日
1999年設立、2024年に結成25周年を迎えるトリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン。デンマークを拠点に世界中で 活躍し、これまでにベートーヴェンやチャイコフスキー、ショスタコーヴィチなどの録音で高く評価されるアンサンブルの 最新録音は、ヴァインベルクとシューベルトのピアノ三重奏曲集。第二次世界大戦の混乱の中で書かれ、不安や 絶望の影がよぎるヴァインベルクの三重奏曲、短い生涯の最晩年に書かれ、寂寥と晴れやかさの相半ばする シューベルトの曲。アンサンブルのメンバーは作品に漲る細やかな感情の動きを丁寧になぞっていきます。

ONDINE
CDS-7995
NX-B03
20世紀、中部ヨーロッパのフルート音楽集
クシェネク(1900-1991):組曲 - フルートとピアノのための(1954)
エミル・フランチシェク・ブリアン(1904-1959):失われたセレナード - フルートとピアノのための(1940)…世界初録音
パウル・デッサウ:ゲルニカ - ピアノのための(1938)
シェーンベルク:ソナタ − フルートとピアノのための(1926)-原曲:管楽五重奏曲 Op.26(フェリックス・グライスレ[1894-1982]編)
ルイザ・セッロ(Fl)…ミヤザワフルート 14K Gold
ブルーノ・カニーノ(P)…ファツィオリ

録音:2023年2月3-4日
ルイザ・セッロとブルーノ・カニーノによる20世紀のフルート作品集。 このアルバムに作品が収録された4人の作曲家は、みな第2次世界大戦時にナチス・ドイツの迫害を受け、他国 に移住するか、強制収容所に送られたものの、かろうじて生き延び戦後も活躍した人たちです。 収録曲は、新古典派風のモダニズムのスタイルで書かれ、耳なじみのよい旋律を持つクシェネクのソナタ、テレージ エンシュタット収容所から帰還後はチェコのオペラ界を支えたブリアンの軽快な「失われたセレナード」、デッサウのピ アノ曲「ゲルニカ」、シェーンベルクの管楽五重奏曲を彼の後輩作曲家グライスレがフルートとピアノ用に編曲した 「フルート・ソナタ」の4曲。どの曲もピアノが重要な役割を果たしており、現代音楽を得意とするブルーノ・カニーノが 見事な演奏を聴かせます。

Biddulph
BIDD-85041(1CD)
NX-B06
シアトル・コンサート1955- バッハ、ブラームス、ヴォーン・ウィリアムズ:ヴァイオリン作品集
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108
ヴォーン・ウィリアムズ:ヴァイオリン・ソナタ イ短調
ヨーゼフ・シゲティ(Vn)
カルロ・ブソッティ(P)

録音:1955年、シアトル(ライヴ)
復刻プロデューサー:Eric Wen
復刻マスタリング:Dennis Patterson
ヨーゼフ・シゲティが1955年に米国シアトルで行ったコンサートのライヴ録音をオリジナル・テープから初復刻しました。注目はヴォーン・ウィリアムズのヴァイオリ ン・ソナタ。この曲は1954年に作曲され、同年10月12日に作曲者82歳の誕生日を記念するBBCの番組内で初演されましたが、O.W. Neighbour著 『Vaughan Williams and His World (ヴォーン・ウィリアムズとその世界)』によれば、コンサートでとりあげたのはシゲティが初めてで、彼は1955年に「楽 譜が出版される前にレコードを出したい。実に素晴らしいソナタなので、出版されれば皆が競うように演奏・録音するだろう」と知人宛ての手紙に記したそうで す。古典作品の素晴らしい解釈者であると共に、すぐれた同時代音楽の擁護者でもあったシゲティらしいコメントと言えるでしょう。 シゲティはコンサートのプログラムが定番名曲に偏ること、聴衆が知っている曲しか聴かなくなる傾向を憂慮しており、1950年代半ばには「20世紀の傑作 11曲」という3日分のシリーズ・コンサートを各地で行っていました。とりあげられた作曲家はバルトーク、ブロッホ、ブゾーニ、ドビュッシー、ヒンデミット、オネゲ ル、アイヴズ、プロコフィエフ、ラヴェル、ウェーベルン、ヴォーン・ウィリアムズ。彼はこのうち10人の作品を録音しましたが、ヴォーン・ウィリアムズだけは遂に録音を 出すことが出来ませんでした。後年、出版社を介してヴォーン・ウィリアムズの未亡人ウルズラに宛てた手紙では「1959年頃にアメリカ各地の大学で随分演 奏したが、そのテープを探し当てることが出来なかった」「こんにちの若いスター演奏家たちがこの傑作にして難曲をとりあげないのは残念だ」と書いており(前掲 書より)、同曲に対する強い思いが感じられます。シゲティが同曲をコンサートで初演したのは1955年とされており、この演奏は収録日不詳ながら初演から 日が浅いと見られ、楽譜も未出版(翌1956年に出版された)で、作品の知名度はいまだ低かったはず。作品の評価を一身に担おうとするシゲティの気迫が 感じられる演奏で、同曲の演奏史において極めて重要な録音と言えるでしょう。シゲティのディスコグラフィにおいても貴重な追加となります。 シゲティはバッハの無伴奏ヴァイオリン曲の全集を1955年から56年にかけて録音しており、ここでのパルティータ第3番も練り上げられた演奏。こんにちのバ ロック舞曲的軽やかさとは異なり、力強い楷書体の字を思わせる演奏です。シゲティの師フバイはブラームスのピアノで彼のヴァイオリン・ソナタ第3番を初演し ており、この演奏は初演者、そして作曲者直伝のものということができるでしょう。独特の節回しとロマンティックな呼吸の感じられる興味深いものです。 レーベル情報によればオリジナル・テープの提供を受けてのCD化で、いずれも初発売とのことですが、バッハとブラームスは1992年にSeven Seasレーベルか ら発売されたものと同演奏の可能性があります。ヴォーン・ウィリアムズは完全初出。音質はバッハとブラームスはヴァイオリンがかなり生々しい音で録られてお り、解像度が高いと同時に会場の響きも聴き取れます。ヴォーン・ウィリアムズはピアノの音色が明らかに異なり、全体的にやや重くくすんだ音色となっています が、強奏でもギラつくことがなく、演奏を味わう上で十分な音質となっています。
Biddulph
BIDD-85042(1CD)
NX-B06
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.131
弦楽四重奏曲第15番イ短調 Op.132
レナーSQ【イェネー・レーネル(Vn1)、ヨージェフ・スミロヴィッツ(Vn2)、シャーンドル・ロート(Va)、イムレ・ハルトマン(Vc)】

録音:1924年2月11、21、21日&8月25日
初出:Columbia L1581/1585(AX300-302,323-328 &332)
8-12
録音:1924年11月20&21日
初出:Columbia L1672/1676(AX745-754)
ヴァイオリンとヴィオラはフバイの弟子、チェロはポッパーの弟子、全員がハンガリー国立歌劇場(かつてマーラーが音楽監督を務めたこともある)の団員というメ ンバーによって1918年に結成されたレナーSQ。1922年にウィグモア・ホールでのロンドン・デビューで成功を収めると英コロンビアにスカウトされ、 史上初めてベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集を録音して、その素晴らしい世界をレコードを通して世界に伝えることとなります。ここでは、その嚆矢となった 1924年録音の第14番と第15番を復刻。記念すべき録音でありながら、アコースティック録音(いわゆるラッパ吹込み)だったため、後にマイクを使った電気 録音方式で再録音されるとさしかえられてしまい、忘却されがちだったものです。 レナーSQは、1年先輩で同様のメンバーで構成されたブダペストSQとライバル視されました。4人の奏者が対等な表現を行い、厳格 なアプローチを見せる傾向にあったブダペストSQに対して、レナーSQは第1ヴァイオリンが牽引し、ロマンティックかつドラマティックな表現をする傾向にあり、この 録音でそれがうかがわれます。100年前の録音ながらノイズはSP復刻としてはかなり抑えられている一方、楽器の質感は良好で、復刻に使った原盤の状態 が良かったものと推測されます。 Biddulphの解説書の常連タリー・ポッターによる解説(英文のみ)では、レナーのベートーヴェン録音がオルダス・ハクスリーやヴァージニア・ウルフに及ぼした影 響にも考察が及んでおり、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲の受容史の上でも興味深い読み物となっています。

TOCCATA
TOCN-0026(1CD)
NX-B03
アメリカのヴィオラ・ソナタの一世紀
ユリシーズ・ケイ(1917-1955):ソナチネ -ヴィオラとピアノのための(1939)…世界初録音
ケイ:ヴィオラ・ソナタ(1942)…世界初録音
デイヴィッド・チムピディス(1938-2023):ヴィオラ・ソナタ(2004)…世界初録音
リビー・ラーセン(1950-):ヴィオラ・ソナタ(2004)
エリック・イウェイゼン(1954-):ヴィオラ・ソナタ(1991)
バジル・ヴェンドリース(Va)
ウィリアム・デイヴィッド(P)

録音:2023年4月3-5日
20世紀から21世紀にかけてアメリカで作曲されたヴィオラのための作品集。アフリカ系アメリカ人で20世紀前半に 先駆的な作品を遺したユリシーズ・ケイ、フリーランスの女性作曲家で、ジャズやラグタイムなどの要素を用いた作 品で知られるリビー・ラーセン、教育者としても名高く、わかりやすい音楽を書くエリック・イウェイゼン、ラジオや劇音 楽の分野の作品にも力を入れ、このアルバムの準備中にこの世を去ったデイヴィッド・チムピディス。それぞれルーツ も活躍分野も違う4人の作品を、1993年からコロラドSOの首席奏者を務めるバジル・ヴェンドリースが演 奏。作品の魅力を引き出しています。

CPO
CPO-555370(1CD)
NX-B02
ゲオルク・ドルシェツキー(1745-1819):オーボエ四重奏曲集 第2集
四重奏曲 ニ長調
四重奏曲 ハ長調
四重奏曲 ト短調
四重奏曲 ヘ長調(1.1.1808)
四重奏曲 変ロ長調ーコールアングレのために
四重奏曲 ヘ長調(7.11.1807)
グルンドマン四重奏団(古楽器使用)
(オーボエ&コールアングレ/ヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ)

録音:2020年3月2-6日
「6つのティンパニと管弦楽のための協奏曲」で知られるチェコ出身の作曲家、ティンパニ奏者ゲオルク・ドルシェツ キー。彼はもともとドレスデンで名奏者アントニオ・ベゾッティに学んだオーボエ奏者でしたが、ヘプ(ドイツ名エゲル)の 歩兵連隊に参加し、ウィーン、リンツ、ブランナウに駐留、鼓手として名を上げ、自らの楽団を組織しました。1777 年には軍隊を退役、その後はウィーンで活躍した後ブラチスラヴァに移住、1808年頃からはハンガリーのヨーゼフ大 公の宮廷作曲家となり数多くの作品を書き上げました。その中に含まれる10曲の「オーボエ四重奏曲」はこれまで あまり知られていませんでしたが、どれも洗練された筆致によるオーボエの技巧を活かした素晴らしい作品です。第 1集と同じくグルントマン四重奏団の演奏で。
CPO
CPO-555469(3CD)
NX-D03
ボリス・パパンドプロ(1906-1991):弦楽四重奏曲全集/ギター四重奏曲/クラリネット五重奏曲
【CD1】
弦楽四重奏曲 第1番Op.7
弦楽四重奏曲 第3番「Folk」 Op.126
弦楽四重奏曲 第5番
【CD2】
弦楽四重奏曲 第2番Op.20
弦楽四重奏曲 第6番
平和と自由の歌が鳴り響く
【CD3】
クラリネット五重奏曲 Op.90
ギター四重奏曲
ダヴォリン・ブロジッチ(Cl)
クレシミール・ベデク(G)
セバスティアン四重奏団

録音:クロアチア
2017年1月
2017年4月
2017年10月
2021年10月
2021年7月
2022年6月
クロアチアの作曲家・指揮者ボリス・パパンドプロの弦楽四重奏曲全集。ザグレブで育ち、ザグレブ音楽院と新ウィーン音楽院で作曲と指揮を学んだパパン ドプロは、指揮活動と並行して生涯に400作を超える作品を残しました。2017年から2022年に録音されたこのセットは、パパンドプロの創造性、作品にお ける民族音楽の影響、社会的リアリズムなど彼の創作活動の変遷をたどれる興味深い室内楽作品集です。 パパンドプロの弦楽四重奏曲は6曲の存在が確認されていますが、第4番は失われているため(2つの楽章のみ現存)、この録音に際し、セバスティアン四重 奏団は1981年に作曲された「A Song of Peace and Freedom Sounded Out 平和と自由の歌が鳴り響く」を演奏。第4番の代替としています。こ の作品はスコアの表紙に「ザグレブ1981のために」と記された、ザグレブで開催された革命と愛国を祝う「第27回ザグレブ・フェスティヴァル」のために書かれた もの。パパンドプロの愛国精神がうかがえる音楽です。他には戦時中に作曲されたクラリネット五重奏曲と、短いながらも凝縮された表現を持つギター四重 奏曲を収録。

Audite
AU-97813(1CD)
デジャ=レヴェ〜時を越えた対話
ドビュッシー(ヨハネス.X.シャハトナー編):バレエ音楽「遊戯」
モーツァルト(P・デュオ・ネープ編):ピアノ協奏曲第21番ハ長調〜第1楽章
ヨハネス.X.シャハトナー:バッハのコラール余録【目覚めよと呼ぶ声ありBWV645/最愛のイエス、われらここにありBWV706;730;731/わが心の切なる願いBWV727/天にいますわれらの父よBWV636/汝らキリスト者よ、こぞりて神をたたえよBWV732/ただ愛する神の摂理にまかす者BWV691/天にいます我らの父よBWV682〜クルターク讃歌】
ベルント・アロイス・ツィンマーマン:モノローグ(全5曲)
ピアノ・デュオ・ネープ【ゾフィー・ネープ&フィンセント・ネープ】
クリスティアン・ベニング、パトリック・ステープルトン(打楽器)

録音:2022年10月17-19日/ブレーメン・ゼンデザール
1998年と2000年生まれのドイツの兄妹によるピアノ・デュオのデビュー・アルバム。ともにインスブルック音楽院でピアノ・デュオを学び、ヨーロッパの数々 のコンクールに入賞している注目株です。
デビュー・アルバムはデュオの有名作品でなく、チャレンジ精神あふれる4作品に挑んでいます。ドビュッシーのバレエ音楽「遊戯」とバッハのコラール前奏曲に 基づく7篇は1985年生まれのドイツの作曲家ヨハネス.X.シャハトナーの編曲。単なる2台版ではなく、2人の打楽器奏者を加えて色彩と表現の幅を広げていま す。「遊戯」でのテニスの運動性の描写もリアル。不思議なヒーリング性も漂います。バッハが300年、ドビュッシーが100年の時を超えてシャハトナーと対話して いるかのようす。
ネープ兄妹編によるモーツァルトのピアノ協奏曲第21番は第1楽章のみですが、オーケストラの序奏もすべて再現。練習用に使われる2台版とは一味異なる効 果を採り入れています。また超難曲で知られるツィンマーマンの「モノローグ」も聴きもの。技巧の冴えはもちろんながら、緊張感とナイーヴさが新鮮です。 (Ki)

Audite
AU-97815(1CD)
「トレジャーズ」
イザイ:弦楽三重奏曲「シメイ」
エトヴェシュ:弦楽三重奏曲「クリストフ・デジャルダンへの追悼」
コダーイ:間奏曲〜弦楽三重奏のための
ドホナーニ:セレナード Op.10〜弦楽三重奏のための
トリオ・リリコ【フランチスカ・ピーチ(Vn)、ソフィア・ロイター(Va)、ヒラ・カルニ(Vc)】

録音:2022年11月10〜12日羊小屋(マリエンミュンスター)
日本にもファンの多いヴァイオリニスト、フランチスカ・ピーチが率いる弦楽三重奏団「トリオ・リリコ」。2014年に結成した当団は、古典はもちろんのこと近代、 そして新作委嘱まで幅広い作品を演奏してきました。メンバーそれぞれの個性を引き出しながら「トリオ・リリコ」としての色を追求し、これまで「レーガー」(AU-97714)、「ヴァインベルク、ペンデレツキ、シュニトケ」(AU-97753)をリリースしております。
結成時からのチェリスト、ヨハネス・クレブスに代わり、当アルバムよりヒラ・カルニが新メンバーとして参加。カルニはマックス・リヒターの「オン・ザ・ネイチャー・ オブ・デイライト」(DG)の録音にも参加するなど、注目のチェリストです。
イザイ、ドホナーニ、コダーイの20世紀初頭のベルギーとハンガリーの作品を取り上げた当アルバム「トレジャーズ」。印象派の要素や民族音楽を取り入れたこれ らの作品は、幅広い様式と弦楽三重奏曲の新たな表現を切り開いた秀作です。
作曲者の故郷にちなんで名づけられたイザイの単一楽章の弦楽三重奏曲「シメイ」。イザイの作品なだけにヴァイオリンは活躍しますが、必ずしも主役というわけ ではなく、「トリオ・リリコ」のメンバーはこの作品を「ある風景の中に流れる川のよう」と表現。華麗かつ詩的で印象派のドビュッシーやラヴェルの響きを思わせ ます。1927年、イザイの生涯とキャリアの最後に書かれたこの作品で、イザイは「ヴィルトゥオーゾ」としてだけでなく、とりわけ音の美しさ、色彩の豊かさ、思考 の深さを音楽に与える「抒情家イザイ」の一面をのぞかせる秘曲です。
エトヴェシュの弦楽三重奏曲は、現代音楽の演奏で評価が高かったヴァイオリン、ヴィオラ奏者クリストフ・デジャルダン(1962〜2020)への追悼として書か れた作品。さまざまな演奏技法、表現方法、サウンドスケープを駆使した心にしみる弦楽三重奏曲で、エトヴェシュ自身「トリオ・リリコ」の解釈を非常に高く評価し ています。 (Ki)

WERGO
WER-6440(1CD)
臓器 〜ウラジミール・ギチェフ・ボガチュ作品集
(1)君よ、ついてこい Vos, seguime 〜二重の三重奏のための
(2)同じ、同じ、同じ。 igualito, igualito, igualito. 〜三重奏のための同リズムによる3つの小品
(3)偶然のであい encuentros casuales 〜アンサンブルのための
(4)ハイムリッヒ Heimlich 〜アンサンブルのための
(1)アンサンブル・ムジークファブリーク
(2)トリオ・キャッチ
(3)アンサンブル・アヴァンチュール
(4)コレクティーフ3:6ケルン

録音:2021-2022年
986年ウルグアイ生まれの作曲家、ウラジミール・ギチェフ・ボガチュの作品集。驚くほどユニークな音楽で、すべての音が思いがけない展開をし、高揚感に みちた響きの海へとつながっていきます。ジャンルという認識はまるでなく、ニューミュージック、ジャズ、南米のフォークロア等が、既存の音楽スタイルとかけ離れ たところで溶け合っている無二の世界。
『encuentros casuals』ではジャズ・サックス奏者のエリック・ドルフィーの音楽が引用され、『igualito, igualito, igualito』ではチェロがチリの歌手ビ オレータ・パラのギターのように響きます。〈ピアノ、ヴァイオリン、チェロ〉の古典的なトリオと〈オーボエ、チューバ、打楽器〉というトリオの組み合わせによる『Vos, seguime』は作曲家いわく「ドッペルゲンガー・トリオ」で、トリオ同士がお互いに影響しあいながら反復していきます。最後の『Heimlich』は約35分の力作。 (Ki)

MSR
MS-1843(1CD)
「交差」〜フルートとハープのための近代作品集
シャポシニコフ(1888-1967):フルートとハープのためのソナタ
ケマル・ギュニュチュ(b.1961):アナトリアの色
アミロフ(1922-1984):フルートとピアノのための6 つの小品
ババジャニアン(1921-83):調べ
カラストヤノフ(1893-1976):フルートとピアノのための 10の小品
サントゥーリ(1855-1926)・エトヘム・ベイ:シェヘナズ・ロンガ
作者不詳:カティビム
ハニム(1880-1950):ニハヴェンド・ロンガ
ニコル・エスポジト(Fl)
チャータイ・アキョル(Hp)

録音:2023年1月 米国 アイオワ州アイオワシテ
「交差 intersections」と題されたフルートとハープのための近代作品集。MS 1790でフランスのフ ルートとハープのための音楽を演奏したニコル・エスポジトとチャータイ・アキョルが、ロシアのアドリ アン・シャポシニコフ(1888-1967)、トルコのケマル・ギュニュチュ(1961-)、アゼルバイジャンのフィ クレト・アミロフ(1922-1984)、アルメニアのアルノ・ババジャニアン(1921-1983)、ブルガリアのアセ ン・カラストヤノフ(1893-1976)などの曲を演奏、それぞれに民俗色が濃厚で面白い。 ニコル・エスポジトは現在米国のアイオワ音楽学校でフルートの教授を務めています。チャータイ・ア キョルは1969年、バルケスィル生まれのトルコを代表するハープ奏者。

H.M.F
HMM-932002(2CD)
シューベルト:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第1番Op.99 D.898 変ロ長調
ノットゥルノ 変ホ長調 D.897
ピアノ三重奏曲第2番 Op.100 D.929 変ホ長調 
ソナタ楽章 変ロ長調 D.28
トリオ・ヴァンダラー[ジャン=マルク・フィリップス・ヴァイジャベディアン(Vn)、ラファエル・ピドゥ(Vc)、ヴァンサン・コック(P)]

録音:2000年7月10-14日、メス・アルスナル
1987年結成のトリオ・ヴァンダラー。ピアノ三重奏曲の粋を追求し続け、聴き手にピアノ三重奏というアンサンブルが最上の次元の音楽を展開し続けています。 そんな彼らが2000年に録音したシューベルトのピアノ三重奏曲集が再々登場します(これまでに、LDC 2781132、HMC902002(いずれも廃盤)で発売 されていました)。
一人一人をとっても物凄い名手のトリオ・ヴァンダラー。そんな三人による音楽は、どこまでも自然で、横の流れの美しいもの。お互いの音楽性を認め合って、 お互いの音楽性を知り尽くしているからこその結晶といえるでしょう。トリオ第2番の2楽章冒頭、「バリー・リンドン」でも使われた有名な旋律は心震える美しさ です。 (Ki)

TYXart
TXA-23181(1CD)
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ集
第1番ト長調 BWV1027
第3番ト短調 BWV1029
第2番ニ長調 BWV1028
トーマス・ゲッチェル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
イヴォン ヌ・リッター(Cemb)

録音:2022年2月/チューリッヒ、SRF放送スタジオ
トーマス・ゲッチェルは12歳でヴィオラ・ダ・ガンバを始め、チューリッヒ音楽院でブライアン・フランクリンに、ルガーノ音楽院でヴィットリオ・ギエルミに師事 したガンバ奏者。同じスイス生まれで長年共演を重ねてきたイヴォンヌ・リッターとのデュオでバッハの名作ソナタに挑んだアルバムです。 (Ki)

MIRARE
MIR-688(1CD)
デュール (Duelles)
(1)ヘンリエッテ・ボスマンス:ヴァイオリン・ソナタ(1918)
(2)グラジーナ・バツェヴィチ:カプリス第3番(1930)
(3)ドラ・ペヤチェヴィチ:スラヴ・ソナタOp.43(1917)
(4)バツェヴィチ:オベレク第1番(1951)
(5)マルグリット・カナル:ヴァイオリン・ソナタ(1925)
ラファエル・モロー(Vn)
セリア・オヌト・ベンサイド(P;YAMAHA CFX)

録音:2023年2月17日〜3月2日/ヴィルファヴァール農園
1996年生まれのラファエル・モローは、チェリスト、エドガー・モローの実妹のヴァイオリニスト。パリ音楽院でドガレイユに師事し、近年注目を集める逸材。
彼女が1992年生まれの個性派ピアニスト、セリア・オヌト・ベンサイドと20世紀4名の女性作曲家のヴァイオリン曲に挑戦。アルバム・タイトルのDuellesは「ふ たり」の意味のほかに「決闘」の女性形をも暗示しているようで、単なるメロディと伴奏に終わらない火花散らす共演を披露しています。
4名はオランダ、ポーランド、クロアチア、フランス出身で、それぞれの民族色を出しつつ、高度な作曲技法を駆使して聴き応えある作品に仕上げています。オラ ンダのボスマンスのソナタは最初期に作品で、あふれ出るエネルギーと才気に惹きつけられます。フランスで女性として最初にオーケストラを指揮したとされるカナ ル、自身がヴァイオリンの名手だったポーランドのバツェヴィチ、クロアチアの民俗素材によりながら、どこかロシアの感覚もあるペヤチェヴィチの作品までいずれ も宝物を発見したように興奮させられます。 (Ki)

Initiale
INL-19(1CD)
ヴェルブンコシュ
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタOp.8
 ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲Op.7
バルトーク:チェロとピアノのためのラプソディ第1番Sz.88
ヴォロージャ・ファン・クーレン(Vc)
ダヴィド・ペトルリク(Vn)、
テオ・フシュヌレ(P)

録音:2018年12月パリ音楽院
アルバム・タイトルのヴェルブンコシュとは18世紀末から19世紀半ばまで流行したハンガリー舞曲。リストをはじめバルトークやコダーイらハンガリー精神の強 かった作曲家たちが作品に採り入れて民族色を打ち出しています。ここではブザンソン生まれの若きチェロ奏者ヴォロージャ・ファン・クーレンが辛口の解釈を聴 かせます。ヴォロージャ・ファン・クーレンはローラン・ピドゥー門下で、2018年のフォルジュルネ音楽祭に来日公演を行ったチェロ界期待の新星。このアルバム は無伴奏に始まり、ヴァイオリン、ピアノとの二重奏でハンガリー音楽の魅力を満喫させてくれます。
Initiale
INL-20(1CD)
涙…
(1)アペルギス:トリプル〜フルート、クラリネット、トランペットのための
(2)リカルド・ニルニ:涙こそ物の本質〜トランペットとチェロのための
(3)ピエール・フレ:壁が崩れ落ちているところ〜ダブルトランペットとエレクトロニクスのための
(4)マノン・ルポーヴル:サイクロジェネシス〜フルート、トランペット、声のための
(5)クルターグ:ペーテル・ボルネミサの言葉〜トランペット、コントラバス、鍵盤楽器のための
ノエ・ニ ル ニ(Tp)
シャルベル・シャルベル(Vc)(2) 、
ロリアーヌ・モードリ(Cl)(1) 、
ヴィオラ・パソ(P)(5) 、
マリー・ランヴィエ(声 )(4) 、
アガ・ラトヴォ(鍵盤楽器)(5)、
リラ・レグラ(コンドラバス)(5)、
ウェンディ・ヴォ・コン・トリ(Fl)(1)
トランペット界に注目の新星が現れました。パリ音楽院とハンス・アイスラー音楽大学で学んだノエ・ニルニ。バーゼル・シンフォニエッタの奏者を務めるかたわら、 様々な楽器とのコラボを追求するなど活動が注目されています。
このアルバムも彼のこだわりがこもったもので、木管楽器や弦楽器、声楽のほか電子音響との共演も果たしています。本人も通常のトランペットのほか、ベルが ふたつ付いたダブルトランペット演奏も披露。輝かしい音色と驚きのテクニックで、今後スターになること間違いなしの逸材と申せましょう。 (Ki)

カメラータ
CMCD-28389(1CD)
税込定価
2023年12月25日発売
マルセル・モイーズへのオマージュ
〜フルーティストの黄金時代/伊藤公一&水野久美

J=L.テュルー:グラン・ソロ 第13番作品96
M=A.ライヒェルト:ファンタジー・メランコリック 作品1
タファネル:「魔弾の射手」による幻想曲
F.ドップラー:ハンガリー田園幻想曲
P.ゴーベール:ファンタジー
G.ユー:ファンタジー
A.ウッダール:セレナード
A.ブリュノー:ロマンス
C.ベンソン:ソング・フォー・ウィッブ
伊藤公一(Fl)、水野久美(P)

録音:2023年4月/三重
 京都市SOで30余年、首席奏者として活躍し、ソロや室内楽でも 数々の名演を繰り広げるフルーティスト、伊藤公一。  フレンチスクールを継承する名手の待望のアルバムは、マルセル・モ イーズに捧げる珠玉の作品集となりました。  演奏活動60年を超え、今なお進化し続ける伊藤公一の80歳の記録でも あります。  フルート音楽ファン必聴の1枚です。(カメラータ)

MDG
MDG-94822976(1SACD)
カール・アマント・マンゴルト(1813-1889):室内楽作品集
七重奏曲 ヘ長調(クラリネット、ホルン、ファゴット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)
セレナーデ 変ロ長調(フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット)
四重奏曲 ニ短調(Vn、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)
ベロリーナ・アンサンブル

録音:2013年12月(七重奏)、2020年6月(セレナーデ)、2023年4月(四重奏)
卓越した名手が集まるベロリーナ・アンサンブルによる19世紀半ばに活躍した知られざる作曲家カール・アマント・マンゴルトの室内楽作品集。 マンゴルトは、数世紀にわたりダルムシュタットの宮廷に仕えた家系に生まれます。1830年17歳の若さでヴァイオリン奏者としてダルムシュタット宮廷楽団に入 団。その後1836年から3年間パリに留学。そこで作曲、ヴァイオリンをアンリ・モンタン・ベルトン、ジギスムント・リッター・フォン・ノイコムに学びます。またベ ルリオーズ、ショパン、リストなど当時パリで活躍していた音楽家たちと交流を持ち、シューマンが創刊した雑誌『新音楽時報』に、パリ留学についてのレポートが 定期的に掲載されるなど、多方面で活躍していました。 マンゴルトは、オペラ、オラトリオ、歌曲、協奏曲、交響曲、オルガン作品など幅広いジャンルの作品を数多く残しています。その中でも室内楽作品は、親しい友人や 同僚のために書かれており、例えば四重奏曲で第2ヴァイオリンのかわりにコントラバスを採用するなどそれはユニークな楽器編成にあらわれています。 (Ki)

MIRARE
MIR-682(1CD)
グリーグ:弦楽四重奏曲 第1番 ト短調 op.27(1878年)
スメタナ:弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調 「わが生涯より」(1876年)
モディリアーニSQ【アモリ・コエイトー(Vn):1773年ジョヴァンニ・バッティスタ・グアダニーニ、ロイック・リョー(Vn):1734年製ガリアーノ 、ローラン・マルフェング(Va):1660年製ルイジ・マリアーニ 、フランソワ・キエフェル(Vc):1706年ゴフリラー「ヴァールブルク」】

録音:2022年12月6-9日、シューベルティアーデ、オーストリア
2003年に結成されたモディリーアニSQ。若々しいSQとしてスタートしましたが早くも活動20年を迎え、その演奏はフレッシュさとみ ずみずしさを保ったまま、深みと凄みを増した表現で世界から極めて高く評価されています。
今回彼らが取り上げたのはグリーグとスメタナ。海を隔て、国民性も異なる2人は、お互いを知りませんでしたが、ほぼ同時期に書かれた彼らの四重奏曲は、 作曲者自身の苦しい境遇の中で書かれたという点で共通しています。グリーグは、ピアノ協奏曲で賞賛され、ペール・ギュントで成功を収めた後、33歳でト短 調の四重奏曲に着手しました。グリーグは娘と両親の死、そして崩壊寸前の結婚生活という苦悩に満ちた自身の境遇を、四重奏という編成に、自身の歌曲「吟 遊詩人の歌」(op.25-1)の旋律をメインの素材に用いながら、この上ない高貴さもって打ち明けています。30分超の大作です。一方のスメタナも、チェコ音 楽の父として崇められながらも、50代で全聾になってしまい指揮者としてのキャリアを去ることを余儀なくされ、ボヘミア中部の村に隠棲し苦悩と貧困の生活を 送っていました。1876年12月29日に「わが生涯」と題して発表された本作にはそうしたスメタナの様々な思いが反映されているようです。モディリアー ニの面々が、16本の弦がひとつの楽器であるかのような一体感と、時にオーケストラのような熱と迫力あるサウンドで、これらふたつの劇的な作品を感動的に 響かせています。 (Ki)

La Dolce Volta
LDV-122(1CD)
ショーソン(1855-1899):ピアノ三重奏曲 ト短調 op.3
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調 M67
トリオ・メトラル〔ヴィクトル・メトラル(P)、ナタン・ミエルドル(Vn)、ロール=エレーヌ・ミシェル(Vc)〕

録音:2023年2月20-23日、メス・アルスナル・ホール
2017年ハイドン室内楽コンクールで第1位/聴衆賞/ハイドンの三重奏曲ベスト・パフォーマンス賞を受賞したトリオ・メトラルによる新譜の登場。 メトラル家の兄・弟・妹によって結成されましたが現在はヴァイオリンとチェロに新メンバーを迎えての編成となっております。名曲のショーソンとラヴェルの三重 奏というプログラムです。
ショーソンのピアノ三重奏曲は1881年、ショーソンが26歳でローマ大賞に落選したばかりの頃の作品。抒情的な高揚に満ち、ロマン主義末期の陰影を帯びた 名曲です。そしてラヴェルの生涯唯一のピアノ三重奏曲(1914年完成)は、第一次世界大戦勃発直後で、ラヴェルはこれがもしかしたら自分の白鳥の歌になるか もしれないと思いながら書いたかもしれません。高度な技術を要求するピアノ書法に始まり管弦楽的な響きと厚みに満ちた作品。トリオ・メトラルが、エネルギーと たっぷりの抒情で響かせています。 (Ki)

Pentatone
PTC-5187109(1CD)
『撥弦楽器のバッハU』
(1)トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
(2)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 BWV1003
(3)無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調 BWV1006よりT.「前奏曲」
(4)前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998よりT.「前奏曲」、V.「アレグロ」
(5)イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 Op.27-2よりT.「妄執」
※すべてアロン・サリエル編曲
アロン・サリエル((1)(3) - (5)マンドリン 、(2)トスカーナ・マンドリン)
(4)フランチェスカ・ベネッティ(テオルボ)

録音:(1)-(3)(5)2020年8月ステファンスティフト教会、ハノーファー(ドイツ)、
(4)2021年7月ホーラ音楽スタジオ、カリメーラ、レッチェ県(イタリア)
イスラエル生まれのマンドリン奏者アロン・サリエルによる『撥弦楽器のバッハ』第2弾の登場!第1弾(PTC-5186985)は無伴奏チェロ組曲を様々な撥弦 楽器で演奏しましたが、第2弾ではリュート、オルガン、ヴァイオリンのための作品を2種類のマンドリンで演奏しています。全曲サリエル自らが編曲を手掛け、マン ドリンの響きを最大限に生かした解釈でバッハの有名な作品に新たな命を吹き込んでいます。
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565は持続音で演奏されるオルガンとは全く異なる、重音の減衰の美を堪能することができる名編曲。マンドリンでの演奏で は瞑想的ともいえる響きが生まれています。
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 BWV1003は驚くほどマンドリンに適していることがわかり、リュート組曲 BWV998、無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 BWV1006からの抜粋では、新鮮な色彩感で奏でており、オリジナルとはまた違う魅力に溢れております。
最後に収録したイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番の第1楽章「妄執」は今やヴィルトオーゾ・ヴァイオリニストの定番の無伴奏ヴァイオリン作品。バッハ のパルティータ第3番の前奏曲からの断片的な引用と、グレゴリオ聖歌「怒りの日」が循環主題として交互にあらわれます。サリエルの驚くべき技巧と豊かな解釈 で聴くマンドリン演奏のイザイにも要注目!このアルバムを締めくくるにふさわしい選曲といえましょう。

Paraty
PTY-7231138(1CD)
ハイドン:十字架上のキリスト最後の7つの言葉(声楽と弦楽四重奏版) ブノワ・アレ(指)
ラ・シャペル・レナーヌ【エレーヌ・ワルテル(S)、サロメ・アレ(Ms)、ブノワ・アレ(T)、ピエール=イヴ・クラ(Bs-Br)】
1781四重奏団【ギヨーム・ユムブレシュト、依田幸司(Vn)、サトリョ・アリョビモ・ユドマルトノ(Va)、ジェローム・ヴィダレル(Vc)】

録音:2022年4月20-22日/聖ジャン・バティスト教会(サン=ジャン=サヴェルヌ)
ハイドンの「十字架上のキリスト最後の7つの言葉」は、まず1786年にオーケストラ版が作られ、翌年出版社の依頼で弦楽四重奏版とピアノ独奏版へ編曲され ました。その後1796年にドイツ語の歌詞が付けられオラトリオとなりました。このうち弦楽四重奏版は重要なレパートリーとなっていますが、管楽器の役割が省略 されている感は否めません。
今回、ラ・シャペル・レナーヌと1781四重奏団のメンバー8名が四重唱と弦楽四重奏のための新しい版を試みています。原曲の管楽パートの問題や合唱ぬき のため、8名の音楽家は細部まで注意を払い、悲劇的なメッセージ性の一方透明性を引き出すことに熱意を込めていて感動的。
ラ・シャペル・レナーヌはメンバーのテノール歌手ブノワ・アレが創立したアンサンブル。1781四重奏団は2019年デビューのフレッシュな団体。ハイドンが旺 盛な弦楽四重奏創作を始めた年を名に冠し、古典派作品を中心にしています。第2ヴァイオリンが日本の依田幸司なのも注目です。 (Ki)

BRAVO RECORDS
BRAVO-10013(1CD)
税込定価
シャコンヌ&ロマンス
バッハ:シャコンヌ〜無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より
ベートーヴェン:ロマンス第2番へ長調
ヴィターリ(シャリリエ編):シャコンヌ ト短調*
ショスタコーヴィチ(コンスタンティン・フォルトゥナトフ編):ロマンス (映画「馬あぶ」より)*
木凜々子(Vn)、三又瑛子(P)

録音:2022年1月17〜19日J:COM 浦安音楽ホール
*=「リリコ・カンタービレ」 (BRAVO-10007)より
2022年5月のリリース以来、ベストセラー・アルバムとして高い人気を誇るCD「リリコ・カンタービレ」。その録音セッションと同じ日程で、バッハの「シャ コンヌ」と、ベートーヴェンの「ロマンス第2番 へ長調」がレコーディングされていました。
収録時間の関係で「リリコ・カンタービレ」に入れることができなかったこれら2つの作品に、「リリコ・カンタービレ」からの2曲を加え、4曲入りミニCD として新たにリリースしたします。
名器 ストラディヴァリウス“Lord Borwick" (1702)による清澄な響きと、木凜々子の卓抜なテクニック、豊かな歌心がマッチして、まさに新しい時代の バッハ「シャコンヌ」が登場しました。
レコーディング・エンジニアは、音の名匠・深田晃。あくまでもナチュラルな音響空間の表現と、演奏家の魂に肉迫するような音作りは、録音芸術の粋を堪能 させてくれます。
フルカラー、12ページの解説書は、木凜々子自身による解説が掲載されています、 (Ki)

Virtus Classics
VTS-22(1CD)
税込定価
ザ・マティーカ・トリオ〜ウィーンの夜曲
ヴェンツェル・トマス・マティーカ (1773-1830):ノットゥルノ ト長調 Op.21
ベートーヴェン:セレナーデ ニ長調 Op.8(マティーカ編)
瀬尾 和紀 (Fl)
小峰 航一 (Va)
松尾 俊介 (G)

録音:2021年
近年、活動の幅を広げる瀬尾和紀が、10代の頃から魅了されていたというチェコの作曲家マティーカにまつわる2つの作品を取り上げたアルバム。ややもす れば歴史の流れの中に埋もれてしまいがちな「ニッチな作曲家」の作品を、彼は仲間たちとともに、実に楽し気に演奏し、その真価を聞き手に問いかけます。 同時収録のベートーヴェンのセレナーデは、こちらもマティーカによるフルート、ヴィオラ、ギターのための編曲版による演奏。すぐれたギタリストだったというマ ティーカの面目躍如たるアレンジが聴きどころです。

Willowhayne Records
WHR-070(1CD)
ヴァイオリンとピアノのための作品集
バークリー:(1903-1989):ヴァイオリン・ソナチネ Op.17
 ヴァイオリン・ソナタ 第1番
 エレジーとトッカータ
リリ・ブーランジェ:春の朝に
 夜想曲/行列
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
プーランク(ハイフェッツ編):3つの無窮動 FP14より、I、III
プーランク(ハイフェッツ編):プレスト 変ロ長調 FP70
エマニュエル・バック(Vn)、
ジェニー・スターン(P)

録音:2021年4月9-11日 ターナー・シムズ・コンサートホール、サウサンプトン大学、UK
英国の作曲家レノックス・バークリー(は、国内で学んだ後にフランスに渡りナディア・ブーランジェの教えを受け、プーラン クほか当地の作曲家たちと広く交流を持ちました。英国音楽特有の清涼感と伸びやかさの中に、フランスのウィットが 感じられる魅力的な作品を残しています。リリ・ブーランジェとプーランクによる作品も収録し、その影響を探る1枚。
Willowhayne Recordss
WHR-078(1CD)
サクソフォンとピアノのための作品集
レナード・マーク・ルイス(1973-):As in Stained Light
リチャード・ロドニー・ベネット(1936-2012):シャーリー・ホーンの思い出によるバラッド
アンディ・スコット(1966-):And Everything is Still
エドワード=リス・ハリー(1973-):The Ballad of Lady Barham …世界初録音
エイドリアン・アルバート(1941-):詩曲
ウォーレン・ベンソン(1924-):Aeolian Song
デイヴィッド・マスランカ(1943-2017):II. Slow 〜アルト・サクソフォン・ソナタ
ケイティ・アボット(1971-):秋の歌
マックス・ゴールドバーグ(Sax)
アナベル・スウェイト(P)

録音:2022年2月14-16日セント・ジョージズ・ヘッドストーン、 ハーロウ、UK
王立ウェールズ音楽演劇大学で学んだサクソフォン奏者マックス・ゴールドバーグによる、同時代のサクソフォン作品 集。いずれの作品もメロディアスで、サクソフォンの持つリリカルな魅力を味わうことが出来ます。

Laplace Records
LPDCD-109(1CD)
税込定価
フレンチ・コンポーザーズ
フォーレ:ファンタジーOp.79
ピエール・カミュ(1885-1948):シャンソンとバディネリ
アンドレ・カプレ:夢と小さなワルツ
イベール:戯れ
ジョルジュ・ユー(1858-1948):ファンタジー
ポール・タファネル:アンダンテ・パストラーレとスケル
ツェッティーノ
ゴーベール:ノクターンとアレグロ・スケルツァンド
フィリップ・ゴーベール:ファンタジー
エネスコ:カンタービレとプレスト
シャミナード(1857-1944):コンチェルティーノOp.107
上野星矢(Fl)、岡田奏(P)

録音:2022年6月27-28日 
フランスの色彩溢れるフルートの名曲集。パリ国立音楽院の卒業 試験の課題作を中心に、プロ・アマチュア問わず、フルーティスト達 がコンサートや学習用に演奏する曲目を収録しています。上野星矢 がフルートを愛する人すべてに捧げた、フルート演奏のバイブルとして も長く聴かれ続けるであろう渾身作。
Laplace Records
LPDCD-115(1CD)
税込定価
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
 愛の小径 (Vnとピアノ編)
 エディット・ピアフを讃えて (Vnとピアノ編)
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 作品105
 トロイメライ (Vnとピアノ編)
桜井大士(Vn)、正田彩音(P)

録音:2023年5月17-18日 三重県総合文化センター
内戦で銃殺されたスペインの詩人ロルカを偲ぶプーランクの傑作ヴァイオリ ンソナタ、映画を見ているかのように描かれるグロテスクな鮮烈さ。精神を 蝕まれる直前の絶頂期に書かれたシューマンのソナタ第1番。ほか、プーラ ンクとシューマンの小品を収録。 桜井大士(Vn) ヴィヴァルディ「四季」全曲演奏会、バッハ「無伴奏ソナタ&パルティー タ」全曲一夜演奏会(いずれもCD既発)など、ソロを中心に室内楽やオー ケストラのコンサートマスターなども手掛ける。桜井名義のCDリリースは今 回で5枚目。 天才的な歌心と強力なグルーヴ感を持ち味とし、織田哲郎をはじめ他 ジャンルのアーティストからの評価も非常に高い。またピアソラを専門に奏す る超絶技巧集団“El Cielo2020”を結成し腕を振う。このエルシエロでも 2枚のCDをリリースしており、タンゴのみならずクラシックの概念を揺さぶる 演奏が収録された必聴盤となっています。

Ars Produktion
ARS-38631(1CD)
ツェルニー:4台のピアノのための協奏的四重奏曲集
ツェルニー:協奏的四重奏曲第1番Op.230
協奏的四重奏曲第2番 Op.816
バイノフ・ピアノ・アンサンブル

録音:1993年5月(ベルリン、ドイツ)
ベートーヴェンの弟子で、後にリストの師となったカール・ツェルニーはピアノ練習曲で有名ですが、ツェルニーの作品の半分以上を占めるのは、編曲作品です。このアルバムに収録された2つの協奏的四重奏曲も、ベッリーニやパガニーニ、ロッシーニ、モーツァルト、ドニゼッティなどの錚々たる作曲家たちの作品の編曲で構成されています。
1958年にブルガリアで生まれたピアニスト、トミスラフ・バイノフは、1989年にバイノフ・ピアノ・アンサンブルを立ち上げました。このアンサンブルは、複数台のピアノのための珍しい作品を取り上げており、このツェルニーの作品も1993年に世界初録音で収録され、発売されました(FCD368331)。そして今回、30年の時を経て待望の再発となります。
Ars Produktion
ARS-38359(1SACD)
おお、人間よ! 心せよ!〜 トランペットとオルガンのための作品集
1. ブラームス:4つの厳粛な歌 Op.121 より ああ死よ、お前を思い出すのは何とつらいことか
2. ジグモンド・サットマーリ(b.1939):トランペットとオルガンのため...追悼...
3. マーラー:交響曲第3番ニ短調より 「おお、人間よ! 心せよ!」
4. ルカ・ロンバルディ(b.1945):トランペットとオルガンのためのギルグル(輪廻)
5. ブルッフ:コル・二ドライ Op.47
6. ヤン・ミュラー=ヴィーラント(b.1966):2本のトランペットとオルガンのための教会音楽
ノルベルト・リンケ:フルート、トランペットとオルガンのためのサンタ・テレサ
オトフリート・ビュージング(b.1955):リコーダーとオルガンのためのヘブライ語の歌にちなんだ4つのエピグラム「 Hevenu shalom areichem」※世界初録音
ラインホルト・フリードリヒ(Tp)、
セバスティアン・キュヒラー=ブレッシング(Org)、
アンドレ・ショッホ(トランペット/tr.3, 6)、
クリスティーナ・ショッホ(リコーダー/tr.7, 8-11)

録音:2022年10月16日-21日、エッセン大聖堂(ドイツ)
1983年に24歳でフランクフルトRSO(hrSO)の首席奏者に就任し、1986年のARDミュンヘン国際音楽コンクールで優勝。クラウディオ・アバドからの厚い信頼を受け、2003年からはヨーロッパのオールスター・オーケストラであるルツェルン祝祭Oでも首席奏者、そして、ブラス・アンサンブルの芸術監督も兼務しているドイツのトランペット界におけるレジェンド、ラインホルト・フリードリヒ。
本アルバムでは、ブラームスが晩年に残したバスとピアノのための連作歌曲集 「4つの厳粛な歌」 からの抜粋、リゲティから高く評価されているハンガリーの作曲家、オルガン奏者のサットマーリがベルリンのホロコースト記念碑について書き下ろした 「...追悼...」、アルバムのタイトルでもある、マーラーの交響曲第3番から 「おお、人間よ! 心せよ!」 まで、エッセン大聖堂のオルガニスト、セバスティアン・キュッヒラー=ブレッシングとの共演で、第三帝国の恐怖への反動として書かれた現代作品とロマン派作品の編曲を対話させています。クリスティーナ・ショッホ(リコーダー)と、愛弟子のアンドレ・ショッホ(ベルリン・フィルのトランペット奏者)の姉弟も録音に参加しており、両者とのデュオも注目ポイントの一つです。

Da Vinci Classics
C-00809(1CD)
アブソリュートリー・エンニオ・モリコーネ Vol.2
モリコーネ:ピアノのための「ニュー・シネマ・パラダイス」
 フルートとピアノのための「ある夕食のテーブル」、
 ピアノのための「Rag in frantumi」、
 フルートとピアノのための「バグジー」、
 チェロとピアノのための「レオーネ組曲」、
 フルートと磁気テープのためのカデンツァ、
 ピアノのための「4つのカンツォーネ」
ルカ・ピンチーニ:チェロのための「Fragmenta of Mission」
モリコーネ
:チェロとピアノのための「ロマンツァ」(Les Voreurus de la nuitより)
ルカ・ピンチーニ(Vc)、
ギルダ・ブッタ(P)、
パオロ・ザンピーニ(Fl)

録音:2023年9月、ローマ(イタリア)
20世紀最高のメロディ・メーカーの1人であり、同時にイタリアを代表する映画音楽界の巨匠でもあったエンニオ・モリコーネ(1928-2020)。世紀の巨匠がチェロ、フルート、そしてチェロのソロ、アンサンブルのために作曲、編曲した珠玉の名曲を集めたイタリアのレーベルならではのプロジェクトの第2弾!モリコーネがその晩年に仕事を共にした実力者たち、チェロのピンチーニ、ピアノのブッタ、フルートのザンピーニが名旋律をソロ、アンサンブルで奏でています。第2弾となった今作では代表作である「ニュー・シネマ・パラダイス」を始めとして、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』で知られる名監督セルジオ・レオーネの作品を組曲にした「レオーネ組曲」などを収録しています。
Da Vinci Classics
C-00817(1CD)
フンメル:フルートとピアノのための作品集 Vol.1
フルート・ソナタ ニ長調 Op.50
フルート・ソナタ イ長調 Op.64
フルート・ソナタ ト長調 Op.2a-2
華麗なロンド ト長調 Op.126
歌劇「ギース家のマティルド」よりロマンツァ&三重唱(2本のフルートとピアノ版)
エドゥアルド・サンチェス(Fl)、
エンリケ・バガリア(P)

録音:2023年4月14日-16日(スペイン)
モーツァルト家に住み込みで弟子入りし、ハイドンやサリエリからも薫陶をうけ、ベートーヴェンとも親交を深めたというフンメルのフルートとピアノのための作品集の第1弾!フンメルは多作な作曲家でほぼすべてのジャンルに作品がありその数は300以上ともいわれています。その中で室内楽の作品は10パーセント強にすぎませんが、多彩な楽器の作品にあふれています。このアルバムに収められたフルートとピアノのための作品も充実したものが多く残されており、例えば「Op.2a-2」は12歳から13歳頃に書かれた作品ですが、モーツァルトの影響も感じられ幼い頃から神童と言われていたことが納得できる内容となっています。
Da Vinci Classics
C-00819(1CD)
フルートとピアノのためのフランス作品集
ウィドール:フルートとピアノのための組曲 Op.34
プーランク:フルート・ソナタ/ヨハネス・ドンジョン:エレジー
ジュール・ムーケ:フルート・ソナタ「パンの笛」Op.15
フォーレ:コンクール用小品
リタ・ダルカンジェロ(Fl)、
ジュリアーノ・マッツォカンテ(P)

録音:2021年7月
かつて兵庫県立芸術文化センターOの首席フルート奏者を務めた経歴を持つイタリアの女流奏者リタ・ダルカンジェロによるフランス作品集。イギリスやミラノ、マンハイムで研鑽を積み、巨匠ジェームズ・ゴールウェイに師事した才女です。
Da Vinci Classics
C-00820(1CD)
影と光
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.80ヘ短調
アントニー・ジラール:ヴァイオリン・ソナタ「ビハインド・ザ・ライト」
タチアナ・メスニアンキーヌ(Vn)、
ダニエル・ギャルディオル(P)
戦争によって抑圧されたプロコフィエフによって書かれた「ヴァイオリン・ソナタ第1番」は歴史の影の部分を投影しています。この戦争と弾圧によって友人を失ったプロコフィエフの絶望や悲しみも反映されているといえるでしょう。その一方でアントニー・ジラールは今世紀を明るくしたいという願いが込められた作品となっており、影と光の両面をこのアルバムでは描いています。
Da Vinci Classics
C-00816(1CD)
妖精の園〜フルート、ファゴット、ハープによるフランス作品集
ドビュッシー(ジャン=ミシェル・ダマーズ編):ベルガマスク組曲
マルセル・トゥルニエ(1879-1951):おとぎの国〜前奏と舞曲(ハープのための)
ジャン=ミシェル・ダマーズ(1928-2013):トリオ
ラヴェル(マッシモ・マッツァ編):マ・メール・ロワ
アリオーソ・フリオーソ・トリオ〔アントニオ・ヴィヴィアン(Fl)、フランチェスコ・フォントラン(Fg)、フランチェスカ・ティラーレ(Hp)〕

録音:2023年7月、アーバン・レコーディング・スタジオ(トリエステ、イタリア)
アリオーソ・フリオーソ・トリオは、フルート、ファゴット、ハープという珍しい編成のアンサンブルです。イタリアの数々の音楽祭に招かれ、前作「森の中の泉へ」(C00472)はメディアから高い評価を得ています。
ラヴェル作曲の「マ・メール・ロワ」の終曲「妖精の園」がタイトルに掲げられたこのアルバムには、ハープの音色が想像させる、神秘的な世界をあらわす作品が集められています。
Da Vinci Classics
C-00814(1CD)
アラディーノ・ディ・マルティーノ:おとぎ話〜弦楽とピアノのための室内楽作品集
アラディーノ・ディ・マルティーノ(1908-1989):おとぎ話(Vcとピアノのための)*
チェロ・ソナタ*
序奏とバーレスク(Vnとピアノのための)
ピアノ三重奏曲 ト長調*
フランチェスコ・ペヴェリーニ(Vn)、
フランチェスコ・マストロマッテオ(Vc)、
ステファーニア・アルジェンティエーリ(P)

録音:2022年7月(ルチェーラ、イタリア)
*世界初録音
イタリアの作曲家、アラディーノ・ディ・マルティーノは、ナポリ音楽院でチレアに学びました。2度の世界大戦の中を生き抜いたディ・マルティーノは、さまざまなジャンルの作品を残しながらも、同時代の多くの作曲家同様、長きに渡って見過ごされてきました。このアルバムの大部分は世界初録音となっています。
Da Vinci Classics
C-00813(1CD)
バード・スピリット・ドリーミング〜ソプラノ・サクソフォンとピアノのためのオーストラリア作品集
ピーター・スカルソープ:ロックプール・ドリーミング
ロス・エドワーズ:バード・スピリット・ドリーミング
ブレントン・ブロードストック:あなたの輝く涙に触れた
マシュー・ヒンドソン:ナイト・ピース
ライル・チャン:香る萼
ブロードストック:アン・エンドレス・リップルU
マシュー・オルロヴィッチ:クラウド・ナイン
HDデュオ〔マイケル・デューク(ソプラノ・サクソフォン)、デヴィッド・ホーウィー(P)〕、
エフゲニー・ソルキン(Vn)、
ジュリアン・スマイルズ(Vc)、
ケヴィン・マン(打楽器)

録音:2022年8月20日-21日&9月18日
オーストラリアの作曲家によるソプラノ・サクソフォンとピアノのための作品を集めたアルバム。ロス・エドワーズ、マシュー・ヒンドソン、ブレントン・ブロードストックの作品はもともとオーボエのために作曲されたものを作曲家自身が編曲し、収録しています。また、ライル・チャンとマシュー・オルロヴィッチの作品は、このアルバムのために特別に委嘱されています。

フォンテック
FOCD-9887(1CD)
税込定価
2023年12月6日発売
第8回仙台国際音楽コンクール ヴァイオリン部門優勝
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 K305
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第5番ト長調 op.27-5
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 op.18
中野りな(Vn)、小井土文哉(P)

録音:2023年6月20?21日日立システムズホール仙台 コンサートホール
仙台国際音楽コンクールは、仙台市が2001年に創設し、3 年毎に行うコンクールです。協奏曲を課題曲の中心に据えるという特色を持ち、公正で信頼性の高い運営と市民の温かいホスピ タリティに支えられたコンクールとの評価を得ており、2005 年から国際音楽コンクール世界 連盟に加盟しています。 第8回コンクール ヴァイオリン部門は、2023 年5月21日から6月4日にかけて開催され ました。135 名の申込者の中から、予備審査を通過した37 名の才能溢れる若き音楽家たちが 世界各地から仙台に集結し、熱演を繰り広げました。 優勝者への副賞としてCD 録音が定められており、当該レコーディングはコンクール終了から 約1年を経ておこなわれ、既に数多くのコンサートに出演する、中野りなの<現在>を伝える ものです。
■中野 りな
2004年生まれ、東京都出身。3歳よりヴァイオリンを始め、桐朋学園大学音楽学部附属子供のための音楽教室にて森川ちひろに学ぶ。2015 年 よりザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミーにてポール・ロチェックの指導を受ける。 2023年4月より桐朋学園大学「ソリスト・ディプロマ・コース」及び、9 月からはウィーン市立芸術大学にも在 学。現在、辰巳明子、カルヴァイ・ダリボルに師事し研鑽を積む。ローム ミュージック ファンデーション2023年度奨学生。 2014年、第68回全日本学生音楽コンクール東京大会(小学校の部)優勝、及び津田梅子記念音楽賞受賞。2015 年若いヴァイオリニストのためのアルテユール・グリュミオー国際コンクール(ベルギー)カテゴリーA 第1位・ グランプリ。2018年第72回全日本学生音楽コンクール(中学校の部)優勝。2019 年第3回若い音楽家のた めのモーツァルトコンクール(中国・珠海)優勝。2020 年第7回アリオン桐朋音楽賞受賞。2021年第90 回日本音楽コンクール優勝。併せて岩谷賞、レウカディア賞、鷲見賞、黒柳賞、増沢賞を受賞。 2022年第8回仙台国際音楽コンクールにおいて、史上最年少の17 歳で優勝、及び聴衆賞を受賞し大きな注目を 浴びる。 これまで、東京フィルハーモニーSO、東京SO、セントラル愛知SO、名古屋フィルハーモニー交 響楽団、仙台PO、ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ等と共演し、好評を得ています。 使用楽器:一般財団法人ITOH より貸与されている1716 年製のアントニオ・ストラディバリウス。 (フォンテック)

CPO
CPO-555466(1CD)
NX-B02
パウル・ヴラニツキー(1756-1808):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲 ト長調 Op.32No.4
弦楽四重奏曲 ト長調 Op.2No.2
弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.49
アルマヴィーヴァQ(古楽器使用)【Eva Borhi(Vn)、Peter Barczi(Vn)、Werner Saller(Va)、Melanie Beck(Vc)】

録音:2020年7月8-11日
モラヴィア出身の作曲家パウル(パヴェル)・ヴラニツキー。ハイドンの『天地創造』やベートーヴェンの交響曲第1番 を指揮するなど指揮者としても高く評価されました。また彼は1790年代後半のウィーンで最も重要な交響曲作 家とみなされていましたが、その死後に作品が演奏されることはほとんどありませんでした。近年再評価が進み、交 響曲や歌劇などの演奏が増えてきましたが、室内楽の取り組みは遅れており、その分未知の作品との出会いが 期待されています。このアルバムにはヴラニツキーの3つの弦楽四重奏曲を収録。作曲年代は異なりますが、どれ も古典的なスタイルによるバランスの良い音楽で、時には民謡の断片が登場するなど隅々まで工夫が凝らされて います。スイスのアルマヴィーヴァSQによる演奏は作品の魅力を引き立てています。

La Dolce Volta
LDV-111(2CD)
ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ&変奏曲全集
モーツァルトの「魔笛」から「娘っ子でも女房でも」の主題による12の変奏曲 作品66ヘ長調
チェロ・ソナタ 第1番ヘ長調 作品5-1
ヘンデルの「マカベウスのユダ」から「見よ、勇者は帰る」の主題による12の変奏曲ト長調 WoO.45
チェロ・ソナタ 第2番ト短調 作品5-2
チェロ・ソナタ 第3番イ長調 作品69
モーツァルトの「魔笛」から「恋を知る殿方には」の主題による7つの変奏曲 WoO.46変ホ長調
チェロ・ソナタ 第4番ハ長調 作品102-1
チェロ・ソナタ 第5番ニ長調 作品102-2
ゲイリー・ホフマン(Vc)、
ダヴィッド・セリグ(P)

録音:2021年12月26日-2022年1月3日/リエージュ・フィルハーモニー・ホール
15歳でウィグモア・ホールにデビューした名手ゲイリー・ホフマン(1956年、カナダ生まれ)。1986年に出会って以来、長年ベートーヴェンの作品を共演し 続けてきたピアニスト、ダヴィッド・セリグとのデュオによる全曲録音が登場しました。
ゲイリー・ホフマンは15歳でウィグモア・ホールにデビューし、鍵盤に向かって舞台上を歩くアルトゥール・ルービンシュタインがすでに音楽を感じさせたことに 衝撃を受けました。以来、音が生まれる前から存在し、音と音の間にある沈黙の間も音楽を生き、音楽と人生が不可分であるがゆえに、真の必要に迫られて音楽を 奏でている稀有な存在です。上野通明もその教えを受けています。ダヴィッド・セリグはオーストラリアに生まれ、1976年にパリにうつり、チッコリーニに師事。アー メリンクら著名な歌手の共演者としても活躍していました。ここでのセリグの演奏は、モーツァルトかと思うような清潔感ある澄み切った音色がとにかく際立ってい ます。ゲイリー・ホフマンは、ピアノ独奏の間も何か存在感を感じさせるような、不思議なオーラに満ちています。変奏曲での軽やかな表情から、ソナタでの深刻な 表情まで、どの瞬間もその弓が弦に触れた瞬間から放たれる豊かな香気におどろかされる演奏です。 (Ki)

SONARE
SONARE-1064(1CD)
税込定価
ヴォルフガング・ダヴィッド&梯剛之 / デュオ・リサイタル2022
(1)シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 Op.105
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1
(3)シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第1番 ニ長調 D.384Op.137-1
(4)ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 Op.100
ヴォルフガング・ダヴィッド(Vn)、
梯剛之(P)

ライヴ録音:2022年12月12日/東京文化会館(小ホール)
力的な活動を展開するピアニスト梯剛之とウィーンで共に学んだヴォルフガング・ダヴィッドによる奇跡のデュオ。2013年より行っている好評のリサイタル・ シリーズ。当ディスクには2022年のリサイタルからシューマンのヴァイオリン・ソナタ第1番、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第1番、シューベルトのヴァイ オリンとピアノのためのソナチネ第1番、そしてドヴォルザークのヴァイオリンとピアノのためのソナチネを収録しております!
このデュオを持ち味である、一音一音に敬愛を込めたエレガントな演奏は年々磨きがかかっており、当演奏では一層輝きを持った演奏を聴かせてくれます。阿吽 の呼吸から紡ぎだされる名演をお楽しみくさい!
「コロナ禍を挟んで3年ぶりに実現した、ダヴィッドと梯剛之渾身のデュオ。確かな演奏技術に支えられた豊かで深みのあるふたりの音色が協働した、躍動感あ ふれる音運びが聴き手に伝わってくる」(高松佑介 ライナーノートより)

H.M.F
HARMONIAMUNDI
HMM-902695(1CD)
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op.47
ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op.44*
イザベル・ファウスト(Vn/1704年製ストラディヴァリウス”スリーピング・ビューティ”、クレモナ)
*アンネ・カタリーナ・シュライバー(Vn/作者不明、1700年頃、オランダ)
アントワン・タメスティ(ヴィオラ/1672年製ストラディヴァリウス、クレモナ)
ジャン=ギアン・ケラス(Vc/1696年製ジョフレド・カッパ、トリノ)
アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ/1851年製プレイエル、パリ)

録音:2021年6月、トロッシンゲン、連邦アカデミー
世界最高峰のヴァイオリン奏者ファウスト、フライブルク・バロック・オーケスラの創設メンバーでもある名手シュライバー、ヴィオラ・スペースの音楽監督な ど日本にもゆかりの深い世界最高のヴィオラ奏者タメスティ、現代からマラン・マレ、どんなジャンルのものも神業の完成度と鋭さで弾いてしまうケラス、そし てスケールが大きく、種々の楽器を神業の完成度で弾き分けるメルニコフ、というメンバーです(シュライバーは五重奏に参加)。これ以上のメンバーはなかな かそろわないでしょう。
弦楽器ひとりひとりの歌がそれぞれ際立っていながらも見事に融和しております。そこを貫くように陰になり日向になりながら自在に歌い翔けるメルニコフの フォルテピアノが、全体をロマンティックの方向にリードしており、全体のバランスも極めてよい仕上がり。最高の形で実現した「名手たちによる室内楽」となっ ています。一音一音が過ぎていくのがもったいないような演奏となっております。 (Ki)
H.M.F
HMM-905370(1CD)
リゲティ:6つのバガテル(1953)〜木管五重奏のための 
室内協奏曲(1970) 
10の小品(1968) 〜木管五重奏のための
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル

録音:2016年4月12-14日/メジャン礼拝堂(アルル)、シテ・ド・ラ・ミュジーク(パリ)(すべてライヴ)
毎回思いもよらぬ企画で、音楽ファンの度肝を抜く奇才指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロト。2016年録音のリゲティが、harmoniamundiから再登場し ます(旧品番:ASM-26は廃盤となります)。1923年に生まれ、2006年に歿したリゲティは、2023年が生誕100年のまさに現代作曲家。それをピリ オド楽器集団のレ・シエクルで演奏するというのが常人には思いつかない発想です。 
収められた3篇のうち2つは木管五重奏のための室内楽曲。このジャンルで重要なレパートリーとなっていますが、ピリオド楽器による演奏はもちろん初めて。 レ・シエクルのメンバーであるマリオン・ラランクール(Fl)、エレーヌ・ムロ(Ob)、クリスティアン・ラボリ(Cl)、ミカエル・ロラン(バ ソン)、ピエール・ルジェリ(Hrn)の五重奏ですが、まず木管楽器の音色の違いに驚かされます。ことにバソンとホルンは、今や絶滅寸前の19世紀的な フレンチ・サウンドを聴かせ、同曲の印象ががらりと変わります。 
さらに興味津々なのが、ロトの指揮する「室内協奏曲」。13人の奏者のための作品で、各奏者の力量とアンサンブルの難しさで知られます。リゲティならで はの猟奇的な音楽が繰り広げますが、パステル画のような明るい音色でとっつきにくさや難解さは皆無。むしろあっと言う間の18分を味わえます。
これを聴かずにリゲティは語れません。ロトとレ・シエクルの企画力と実力の脱帽。目が離せません。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-137(1CD)
春のよそおい 〜16・17世紀室内楽の装飾技法
ピーテル・デ・フォイス(c.1580/81-1654):Je ne puis eviter
パレストリーナ(c.1525-1594)/ジョヴァンニ・バッサーノ(1558-1617)によるディミニューション:Vestiva i colli
パレストリーナ/ロレンツィーノ・デル・リュート(c.1552-1590)による装飾:Cosi le chiome mie
ジョン・ベネット(c.1575-1614)/ミリヤム=ルイーズ・ミュンツェル(b.1990)によるディミニューション:Venus’ Birds
ミヒャエル・プレトリウス/ミリヤム=ルイーズ・ミュンツェルによるディミニューション:Bransle de la Torche XV
ヤコブ・ファン・エイク(1590-1657):Slap o zoete slap
フィリップ・ヴェルドロ(1485-1552)/ミリヤム=ルイーズ・ミュンツェルによるディミニューション:Diminutions on O dolce nocte
オルランド・ディ・ラッソ(c.1530-1594)/作者不詳のインタブレーション:Susanne ung Jour
作者不詳/ヤコブ・ファン・エイクによるディミニューション:When Daphne from fair Phoebus did fly
パレストリーナ/ロレンツィーノ・デル・リュートによる装飾:Vestiva i colli
ピエール・フランシスク・カルーベル(1556-c.1611):Spagnolette
オルランド・ディ・ラッソ/ミリヤム=ルイーズ・ミュンツェルによるディミニューション:Susanne ung jour
ニコラ・マッテイス(1650-1714):前奏曲
チプリアーノ・デ・ローレ(c.1515-1565)/ミリヤム=ルイーズ・ミュンツェルによるディミニューション:Ancor che col partire
アントニー・ホルボーン(c.1545-1602)/ミリヤム=ルイーズ・ミュンツェルによるディミニューション:Paradizo
フレスコバルディ:Toccata Nona
ニコラ・マッテイス:Diverse bizarrie sopra la Vecchia Sarabanda o pur Ciaccona
ルクス・ムジケ・ロンドン [ミリヤム= ルイーズ・ミュンツェル(リコーダー)、アイリーン・ヘンリー(Hp)、トビー・カー(Lute)]

録音:2022年2月/ロンドン、ストラウド・グリーン、ホーリー・トリニティ教会
16-17世紀に流行した「ディミニューション」は音型をどんどん細かくしていく装飾的な変奏技法です。作品の響きを損なわずに技巧的に高まっていくこの技 法をテーマにした、リコーダー、ハープ、リュートという最小編成による親密なアルバム。当時に書かれたディミニューションのみならず、リコーダー奏者のミュンツェ ルが施したディミニューションも聴けます。
タイトルの「Vestiva」は収録されているパレストリーナの有名曲「Vestiva i colli」からとったもの。これは「野や丘が花に着飾られて、春の訪れが告げられる」 というような歌詞をもつ曲で、さまざまな装飾で音楽を色づけていくディミニューションの技法と響き合うイメージをもっています。 (Ki)

オクタヴィア
OVCX-00096
(1SACD+DVD)
税込定価

初回限定300枚・特典DVD付き
2023年11月22日発売
水野優也 IN CONCERT
【CD】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007
ブリテン:チェロ・ソナタ ハ調 作品65
ブラームス:チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 作品99
マルティヌー:ロッシーニの主題による変奏曲 H.290
【DVD】※初回限定パッケージのみ
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007〜T Prelude
ブラームス:チェロ・ソナタ 第2番 より
第2楽章 Adagio affettuoso
特典映像
水野 優也(Vc)、吉見 友貴(P)

録音:2023年8月7-10日高崎芸術劇場
※初回完売後は新品番にてCD(Hybrid Disc)のみのパッケージで販売。
リサイタル・録音・映像によって才能溢れる若手演奏家を多角 的に紹介する、大友直人が贈る高崎芸術劇場の「T-Shotシリー ズ」第十弾。第89回日本音楽コンクールチェロ部門第1位に輝き、 現在オーストリア国立ザルツブルク・モーツァルテウム大学で研 鑽を積む水野優也。落ち着いた佇まいから奏でられる奥行きのあ る音楽が魅力のチェリストのソロCD+DVD。 [発売元・(公財)高崎財団]

Da Vinci Classics
C-00792(1CD)
フェッローニ&エルネスト・ベリオ:オルガン作品全集
ヴィンチェンツォ・フェッローニ(1858-1934):コラールとフーガ、前奏曲第1番、前奏曲第2番、オッフェトリオ〜前奏曲とフーガ Op.26、エントラータ第1番、エントラータ第2番、エレヴァツィオーネ第1番、エレヴァツィオーネ第2番、エレヴァツィオーネ第3番、ヴェルセット第1番、ヴェルセット第2番、ヴェルセット第3番、ソルティータ、3つの宗教音楽集 Op.28、祈り Op.57(Vn、ハープとオルガンのための)、アヴェ・マリア(ソプラノ、チェロ、ハープとオルガンのための)
エルネスト・ベリオ(1883-1966):インテルメッツォ、前奏曲とフーガ(ヴィンチェンツォ・フェッローニのテーマによる)
アルベルト・バルベッタ(Org)、
ジミン・オウ(S)、
ジュリア・レットレ(Hp)、
アンナ・トラーパニ(Vc)、
サブリナ・ジャコメッリ(Vn)、
アルベルト・スパダロット(Br)

録音:2023年4月24日-25日
イタリアの2人の作曲家のオルガン作品を集めたアルバム。ヴィンチェンツォ・フェッローニは、パリ音楽院でマスネに作曲を学び、このアルバムに取り上げられているオルガン作品の他に、交響曲や室内楽、オペラ、声楽、ピアノ作品など、様々なジャンルの楽曲を生み出しました。
20世紀最高のイタリア人作曲家のひとり、ルチアーノ・ベリオは音楽一家に生まれ、祖父、父はともにオルガン奏者兼作曲家でした。このアルバムの終盤に収録されているのは、ルチアーノの父であるエルネスト・ベリオの作品です。
Da Vinci Classics
C-00804(1CD)
19世紀のフルートとハープのための幻想曲
アントン・ベルンハルト・フュルステナウ
(1792-1852):幻想曲 Op.67
チェーザレ・チャルディ(1818-1877):幻想曲「横笛吹き」
ヨーゼフ・ファーバッハ(1833-1894)&パリシュ・アルヴァーズ(1808-1849):ベッリーニの主題による幻想曲
ルイ・ドルーエ(1792-1873):幻想曲 Op.35-1
フランツ・ドップラー&アントニオ・ザマーラ(1829-1901):歌劇「カジルダ」の主題による幻想曲
エマ・ロンゴ(Fl)、
ヴァレンティーナ・ヴァッテローニ(Hp)

録音:2023年1月(イタリア、チーゴレ)
めったに演奏されることのない珠玉の楽曲で、フルートとハープという何世紀にもわたって聴衆を魅了し続けてきた2つの楽器の驚くべき多様性と表現力を紹介する1枚。奥深い芸術的表現と革新の時代であった19世紀の豊かな音楽風景を際立たせるためにプログラムは注意深くキュレーションされており、一般的に演奏されるレパートリーとは一線を画した、クラシック音楽愛好家にとって特別な存在にふさわしい作品が選ばれています。
Da Vinci Classics
C-00802(1CD)
偶然性の音楽 ローマ1955-2023
ジャンカルロ・スキアフィーニ:Rib trio(2023)〜フルート、ピアノと打楽器のための
フランコ・エヴァンジェリスティ:Proporzioni strutture(1958)〜無伴奏フルートのための
マルチェロ・パンニ:Seiner edlen Freundin(1985)〜ピアノのための
ジャチント・シェルシ:Hyxos(1955)〜フルートと打楽器のための
マルチェロ・パンニ:Dechiffrage(1968)〜フルート、キーボードと打楽器のためのバージョン
ドメニコ・グアッチェロ:Luz(Descrizione del corpoより)(1973)〜バスフルートのためのバージョン
フランコ・エヴァンジェリスティ:Proiezioni sonore(1955-56)〜ピアノのための
ジャチント・シェルシ:Mantram - canto anonimo(1987)〜バスフルートのためのバージョン
ヴァルテル・ブランキ:Looking South-West(2010)〜フルート、ピアノと打楽器のための
ジャチント・シェルシ:Krishna e Rada(1986)〜フルートとピアノのための
リブ・トリオ

録音:2023年7月(イタリア、ミラノ)
1955年から2023年の間にローマで書かれた、あるいは着想された偶然性の音楽を集めた1枚。登場する作曲家たちは、その世代の音楽界を代表する人物たちで、彼らの多くはダルムシュタット音楽祭への参加や、カールハインツ・シュトックハウゼンとの出会いや弟子入りなど、同じような遍歴を共有しています。現代音楽に対するイタリア的かつ国際的なアプローチの多様性と学際性を体現したアルバムといえるでしょう。
Da Vinci Classics
C-00796(1CD)
ピアノ五重奏曲集
ルイジ・ペッラキオ:ピアノ五重奏曲
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ピアノ五重奏曲 ヘ長調
デイヴィッド・コレヴァー(P)、
カルペ・ディエムSQ

録音:2022年5月30日-6月1日(コロラド、アメリカ)
ルイジ・ペッラキオもマリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコのどちらも20世紀初期のイタリアの器楽作品の発展に貢献した作曲家です。ペラッキオはトリノに生まれピアニストとして活躍し、作曲家としてはイタリアのピエモンテの音楽の影響を受けていました。カステルヌオーヴォ=テデスコはヴェネツィアに生まれましたが、ユダヤ人であったためアメリカに逃れ、ピアニストとしてだけでなく、ジョン・ウィリアムズやアンドレ・プレヴィンなどの作曲家の教師としても著名です。
このアルバムに収められているペッラキオの作品は、デイヴィッド・コレヴァーが自筆譜から監修し出版したものを使用しています。カステルヌオーヴォ=テデスコの作品は見事なオーケストレーションで色彩豊かなものに仕上がっています。
Da Vinci Classics
C-00797(1CD)
スカンジナビアン・ウッド
ニルス・ゲーゼ:幻想小曲 Op.43(ウィリアム・ハンセン編)
ヴィリアム・セイメル:組曲 Op.8
ヨハン・クヴァンダール:ファンタジア Op.32クラリネット版
エルランド・フォン・コック:モノローグ第3番
アルフレド・アンデシェン=ヴィンガル:演奏会用小品 Op.23(世界初録音
アウグスト・ヴィンディング:3つの幻想小曲 Op.19
チェン・フウ・ジエ(Cl)、
アルビン・アクセルソン(P)

録音:2023年4月10日&20日
村上春樹の『ノルウェーの森』に触発されて生まれたこのアルバムは、スカンジナビアの作曲家によるクラリネットの作品を取り上げています。ゲーゼは当時最も重要なデンマークの作曲家でその作品は北欧の色彩と表現を帯びたロマン派の素晴らしいものに仕上がっています。その他にも、現在では忘れられてしまいましたが、改めて評価されるに値する名曲の数々が収録されており「スカンジナビアの森」へ聴衆を誘います。

DUX
DUX-1967
モリト:室内楽作品集
スタニスワフ:モリト
(1947-2018):パストラーレ(弦楽四重奏曲のための)
小協奏曲(Pと弦楽アンサンブルのための)
弦楽四重奏曲「S?decki」
チャッコーナ(SQのための)
プリマ・ヴィスタSQ、他

録音:2023年2月13日-15日
2005年から2012年までフレデリック・ショパン音楽アカデミー(現フレデリック・ショパン音楽大学)の学長を務めたポーランド音楽界の重鎮、スタニスワフ:モリト(1947-2018)による室内楽作品集。作曲家としてだけでなく、オルガン奏者としても活躍しました。その作品は、素朴でありながらも弦楽の美しさを際立たせるものとなっています。

KAIROS
0022022KAI(1CD)
シャリーノ:瓦礫のある風景
サルヴァトーレ・シャリーノ
(b.1947):瓦礫のある風景(アンサンブルのための)(2022)
ガラスを通して聞こえる声(ヴォイスとアンサンブルのための)より「ヴェノーサ公爵のガリアルダ」(1999)
白の探求U(アンサンブルのための)(1986)
ジェズアルド・センツァ・パローレ(アンサンブルのための)(2013)
イカルス vs ムザーク〔ジョヴァンニ・マレッジーニ(Fl)、オルフェオ・マンフレディ(オーボエ、イングリッシュ・ホルン)、アルベルト・デラーザ(クラリネット、バス・クラリネット)、ジョルジョ・ジェンタ(G)、フランチェスコ・ペドラッツィーニ(パーカッション)、ディエゴ・ペトレッラ(P)、森明陽子(Vn)、ジャコモ・インヴェルニッツィ(Vn)、ルチアーノ・カヴァッリ(Va)、ヴィットーリオ・ベナーリャ(Va)、ルーカ・コラルド(Vc)、ウーゴ・ソト・メンドーサ(ダブル・ベース)〕、マルコ・アンジュス(指)、モニカ・バチェッリ(Ms)

録音:2020年11月13日(レッジョ・エミリア、イタリア)&2022年11月3日(ヴィリニュス、リトアニア)
シーメンス財団の支援を受けてアンサンブル「イカルス vs ムザーク」のために特別に委嘱された2022年の新作「瓦礫のある風景」を含む、現代の音楽界を代表するイタリアの巨匠、サルヴァトーレ・シャリーノ(b.1947)によるアンサンブルのための作品集。「ヴェノーサ公爵のガリアルダ」や「ジェズアルド・センツァ・パローレ」といったシャリーノが敬愛するカルロ・ジェズアルドにまつわる音楽などがあわせて収録されています。
イカルス vs ムザークは現代イタリアの音楽を続々と世に発信し続けているイカルス・アンサンブルによって2007年に設立された青少年アンサンブルであるイカルス・ジュニアの“成功体験の続編”という位置づけのアンサンブル。イタリア国内はもとよりフランス、クロアチア、エジプト、メキシコなど世界各国で演奏活動を行っています。

Paladino Music
PMR-0128(2CD)
ポッパー:チェロとピアノのためのトランスクリプション作品全集
【CD1】ワーグナー(ポッパー編):ロマンス
ヨハン・スヴェンセン(ポッパー編):ロマンス Op.26
フバイ(ポッパー編):協奏的小品 Op.20

音楽の真珠(ダーヴィト・ポッパーがチェロとピアノのために編曲し、コンサートで演奏した名曲)-第1番:君は安らぎ(シューベルト)、第2番:ニーナ(ペルゴレージ)、第3番:へ調のメロディー Op.3-1(ルービンシュタイン)、第4番:夜想曲第2番変ホ長調 Op.9-2(ショパン)、第5番:子供の情景より トロイメライ Op15-7(シューマン)、第6番:無言歌 Op.2-3(チャイコフスキー)、第7番:Op.31 より つぶやくそよ風 (アドルフ・イェンゼン)、第8番:夜想曲 Op.8-1(ユージーン・ヤンボル)、第9番:悲歌 Op.40-2(チャイコフスキー)、第10番:夕べの歌 Op.85-12(シューマン)、第11番:アヴェ・マリア Op.52-4(シューベルト)、第12番:メヌエット・パストラーレ(カルロ・アントニオ・カンピオーニ)、第13番:エア(パーセル)、第14番:カーロ・ミオ・ベン(ジョルダーニ)、第15番:アヴェ・マリア(ケルビーニ)、第16番:舟歌 Op.37-6(チャイコフスキー)、第17番:四季-12の性格的描写 より4月 「松雪草」 Op.37-4(チャイコフスキー)、第18番:四季-12の性格的描写 より10月 「秋の歌」 Op.37-11(チャイコフスキー)、第19番:ラルゴ(ヘンデル)、第20番:サラバンド(ヘンデル)、第21番:管弦楽組曲第3番ニ長調より アリア(バッハ)、第22番:アルバムの綴り Op.124-16(シューマン)、第23番:美しき水車小屋の娘(シューベルト)、第24番:挨拶を贈ろう(シューベルト)、第25番:万霊節の連祷(シューベルト)、第26番:音楽に寄せて(シューベルト)、第27番:歌の翼に(メンデルスゾーン)、第28番:旅の歌 Op.19-6(メンデルスゾーン)
シューベルト(ポッパー編):春の信仰 Op20-2、
 セレナード D.889
ポッパー:チェロとピアノのための2つのトランスクリプション集 Op.46-歌劇 「五月の夜」 より アルバムの綴り(リムスキー=コルサコフ)、トロイメライ Op.15-7(シューマン)
マルティン・ルンメル(Vc)、加藤麻理(P)

録音:2022年9月20日-21日&2023年7月、ヴァインベルク城(オーストリア、ケーファーマルクト)
20世紀イギリスの大チェリスト、ウィリアム・プリースの高弟であり、Paladinoのオーナーとしても大活躍しているオーストリアの名チェリスト、マルティン・ルンメル。教育者としても活動しつつ、ダーヴィト・ポッパーをはじめとするチェロのためのエチュードを多数出版・録音しており、チェロ学習者のみならず、一般のリスナーにもそれらの音楽的魅力を伝えています。特に史上最も優れたチェリストのひとりであったとされるダーヴィト・ポッパーの作品の約20年に渡る録音は、世界中で称賛されています。
本アルバムでは、オーケストラ作品、歌曲、オラトリオ、オペラのアリア、ピアノ作品、室内楽作品まで、ポッパーによってチェロとピアノのために編曲された幅広いジャンルの作品を集成。初期バロックからポッパーと同時代のワーグナーやチャイコフスキーまで、ポッパーがあらゆる時代の音楽を好奇心をもって吸収してきたことを示しています。

DREYER-GAIDO
CD-21145(1CD)
時の深みへ(ヴィオラとアコーディオンによる「美しき水車小屋の娘」ほか)
シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」より 朝の挨拶、知りたがる男、さすらい、僕のもの、苛立ち、好きな色、小川への言葉、小川の子守歌
ビルケ・ベルテルスマイヤー(1981-):Steh auf、Fell、Jakob
ミヒャエル・デンホーフ(1955-):Strophe 20B、Strophe4C、Strophe45A
ヴォルフガング・リーム(1952-):Fetzen 4
細川俊夫(1955-):時の深みへ
アクセル・ポラート(Va)、
マルギット・カーン(アコーディオン)

録音:2022年5月、ドイツ放送カンマームジークザール(ドイツ、ケルン)
長年にわたって共演しレパートリーの拡大にも力を注いでいるヴィオラとアコーディオンのデュオが、シューベルトの「美しき水車小屋の娘」の編曲版や幅広い現代作品の演奏を通じ、時間の相対性について考察する1枚です。本作を聴くと、ヴィオラとアコーディオンの音色が意外なほどよく調和することに気づくことでしょう。彼らはCovid-19の影響後の文化に資金を提供するプログラムの一環として、2022年にMusikfondsから助成金を授与されています。

NovAntiqua Records
NA-90(1CD)
そよ風に吹かれて〜モーツァルト:室内楽作品集
モーツァルト:ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407/386C
オーボエ四重奏曲 K.370/368B
ファゴットと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調 K.292/196C(2本のファゴットと2本のバセットホルンによるセルジオ・アッツォリーニ編)
フルート四重奏曲 ニ長調 K.285
アンサンブル・ミッドヴェスト、
ニール・ペイジ(Hrn)
セルジオ・アッツォリーニ(Fg)
シャルロッテ・ノアホルト(Fl)

録音:2018年3月20日-22日(デンマーク)
イタリアのファゴット奏者セルジオ・アッツォリーニは、ハノーファー音楽大学在学中にヨーロッパ・ユース・オーケストラ首席奏者として演奏活動を開始し、世界で注目を浴び続けています。
斬新なアイデアで人々を魅了してきたアッツォリーニは、このアルバムでもその手腕を発揮。「ファゴットと通奏低音のためのソナタ」では、特殊な楽器編成と低音部を強調する演奏方法でアプローチするなど、ヨーロッパで最も著名なアンサンブルのひとつであるデンマークのアンサンベル・ミッドヴェストとともにモーツァルトの音楽に新しい風を吹かせています。
NovAntiqua Records
NA-83(1CD)
ロマンスとモルソ
ポーリーヌ・ヴィアルド
(1821-1910):6つの小品
リリ・ブーランジェ
:2つの小品
セバスティアーナ・イエルナ(b.1975):星降る道で*
エルフリーダ・アンドレー(1841-1929):2つのロマンス
シャミナード
(1857-1944):3つの小品
ノテローザ〔プリヤンカ・ラヴァネッリ(Vn)、
モニカ・マラネッリ(P)〕

録音:2022年8月(イタリア)
*世界初録音
ヴァイオリニストのプリヤンカ・ラヴァネッリとピアニストのモニカ・マラネッリによるデュエット、ノテローザのデビュー・アルバム。女性作曲家の再発見に力を注いでおり、このアルバムには19世紀から20世紀の5人の女性作曲家の作品が収録されています。

Melodiya x Obsession
SMELCO-1000927(1CD)
ミハイル・ロジュコフの芸術
ヴァシリー・アンドレーエフ(1861-1918):バラライカとピアノのための行進曲
カリンニコフ(1866-1901):悲歌
ウラディミール・ディテル(1907-1979):バラライカとギターのための変奏曲「行商人」
ヴィエニャフスキ
:マズルカ第2番
伝承曲:プレイ・マイ・バグパイプ
レオニード・マラシキン(1842-1902):私はあなたに会った
ヴァシリー・アンドレーエフ:バラライカとギターのための変奏曲「月は輝く」
リディア・オカヨモヴァ:ポーリャンカ 〜バラライカ、グースリとバヤンのためのウラルの踊り
ニコライ・リゾル(1919-2007):バラライカとピアノのためのロシアの旋律
アレクサンドル・アリャービエフ(1787-1851):ナイチンゲール
ボリス・トロヤノフスキー(1883-1951):バラライカとギターのための「ロング・アンド・ダンシング・ソング」
モンティ(1868-1922):チャールダーシュ
マーク・フラドキン(1914-1990):映画「シンプル・ストーリー」より「愛の歌」
伝承曲:丘の上のガマズミ
伝承曲:バリーニャ
ミハイル・ロジュコフ(バラライカ)、
スヴェトラーナ・ソロキナ(P)、
ゲオルギー・ミニャーエフ(G)、
ヴィチェスラフ・ガルキン(バヤン)、
ヴァレリー・ティコフ(グースリ)

録音:1962年、1966年、1971年&1976年
かのヘルベルト・フォン・カラヤンが「ロシアン・バラライカのパガニーニ」と表現すれば、ヴァン・クライバーンはコンサートを聴き「あなたの演奏がどれほど気に入ったかを表現する言葉はありません。バラライカが大好きです!」と叫び、ユーディ・メニューインが「ロシアの魂を体現した音楽家、ミハイル・ロジュコフへ。あなたのおかげで私は人生で最もエキサイティングな出来事を経験しました。」とメッセージを伝えるなど、多くの偉大な音楽家たちに絶賛されたロシアの伝説的なバラライカ奏者、ミハイル・ロジュコフ(1918-2018)。ヴォルガ川沿いのニジニ・ノヴゴロドで生まれ、育てられた孤児院の教育者たちが彼の卓越した才能に注目。レニングラードに送られて本格的に音楽を学びました。戦渦の中でもバラライカを手放さず演奏家、教育者として長く活躍、100歳の誕生日を目前にした2018年に生涯を閉じました。
このアルバムはMelodiyaが所蔵するロジュコフの貴重な録音から選りすぐりの15曲を集成。伝統的なロシア民謡から超絶技巧を惜しげもなく披露したモンティの「チャールダーシュ」のアレンジまで、バラライカのレジェンドが楽器の魅力を最大限に引き出した唯一無二の芸術をお楽しみください。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。


Biddulph
BIDD-85039(1CD)
ヨーゼフ・シゲティ〜USCリサイタル(1957)
シゲティのコメント
オネゲル:ヴァイオリン・ソナタ 第1番(1916-18)
シゲティのコメント
プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115(1947)
シゲティのコメント
アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ 第4番「キャンプ・ミーティングの子供の日」(1911-16)
シゲティのコメント
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ 第2番ト長調
ヨーゼフ・シゲティ(Vn)
カルロ・ブソッティ(P)

録音:1957年1月13日 アメリカ、南カリフォルニア大学ハンコック・オーディトリアム(ライヴ)
ナレーションのみ:1966年1月25日 スイス、ラジオ・ローザンヌ(全てモノラル)
卓越した知性と教養に裏付けられた演奏・解釈によって音楽ファンのみならず後続世代のヴァイオリニストたちからも深い敬意を集めたヨーゼフ・シゲ ティ(1892-1973)。古典派やロマン派の作品において金字塔的な録音の数々を遺したシゲティですが、コンサートのプログラムが定番名曲に偏るこ と、聴衆が知っている曲しか聴かなくなる傾向を憂慮しており、1950年代半ばには「20世紀の傑作11曲」という3日分のシリーズ・コンサートを各地 で行っていました。ここに収録されたのはその3日目のプログラムです。いずれもシゲティが好んで弾いた曲で正規録音もあり、ここでは共演者のブソッ ティと共に盤石の解釈とライヴの感興が相まった演奏を披露しています。 このコンサートの録音は後に、シゲティと同じブダペストに生まれたフレデリック・マロース(Frederick Maroth,1929-2013)の手に渡ります。マロース は1960年代半ばに「演奏家の芸術 The Art of the Performer」というラジオ番組を持ち、最盛期には米国内だけでも150余りの局で放送さ れ、さらにカナダやヨーロッパにも放送されていました。この録音を番組で放送しようと考えたマロースは、交流のあったシゲティに解説コメントを依頼。シ ゲティはこれを快諾してローザンヌの放送局のスタジオで収録したコメントをマロースに送り、ここに聴く形で放送されたのでした。 Biddulphはこのラジオ番組のテープをCDに復刻。シゲティのコメントは英語で、1分余り(オネゲル)から4分余り(ラヴェル)と曲によって長さは異なりま すが、作曲家の思い出や楽曲解釈の一端が明かされており、大変貴重な復刻と言えるでしょう。
※参考情報
・シゲティが「20世紀の傑作11曲」シリーズでシゲティがとりあげた作曲家は、ここに収録された4人に加えバルトーク、ブロッホ、ブゾーニ、ドビュッシー、ヒンデミット、ウェーベルン、ヴォーン・ウィリアムズ。

MClassics
MYCL-00046(1CD)
税込定価
Shirabe -melodies-
クライスラー:プレリュードとアレグロ
エルガー:愛の挨拶 作品12
マスネ:瞑想曲 (歌劇「タイス」第2幕より)
ファリャ:スペイン舞曲 第1番(歌劇「はかなき人生」 第2幕より)
チャイコフスキー:メロディ (「懐かしい土地の想い出」より)作品42ー3
ドヴォルザーク:ユモレスク(「8つのユモレスク」より)作品101ー7
イザイ:子供の夢 作品14
ゲーゼ(1879-1963):タンゴ・ジェラシー
ピアソラ:アディオス・ノニーノ
モリコーネ(1928-2020):ニュー・シネマ・パラダイス - 愛のテーマ
ラヴェル:ツィガーヌ
ガーシュウィン:なんでもそうとは限らない (歌劇「ポギーとベス」第2幕より)
ヴァヴィロフ(1925-1973):カッチーニのアヴェ・マリア
パラディス(1759-1824):シシリエンヌ
調雅子(Vn)、佐藤勝重(P)

録音:2023年8月8-10日 相模湖交流センター ラックスマンホール(神奈川)
多くのコンクール入賞歴を持ち、ベルギーにて研鑽を積んだ才能溢 れる若きヴァイオリニスト、調雅子のデビュー・アルバムです。高い演 奏技術と可憐な音色。調雅子の魅力が詰まったアルバムとなりまし た。彼女が幼いころから愛してやまないヴァイオリンの珠玉の名曲た ちを、洗練された美しい音色で語りかけるように歌い紡ぎます。世 界中を巡るような多彩なメロディを通じ、優美で品のある調の音楽 性を感じられることでしょう。また、技術の高さを披露する「ツィガー ヌ」や「スペイン舞曲」など聴きどころ満載です。期待の若きヴァイオリ ニスト、調雅子、華麗にデビューです。

Virtus Classics
VTS-23(1CD)
税込定価
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ&ピアノ・ソナタ
チェロ・ソナタ ト短調 作品19
ヴォカリーズ 作品34-14
ピアノ・ソナタ 第2番変ロ短調 作品36(1931年改訂版)
松元あや (P)
ゼフィラン・レイ=ベレ(Vc)

録音:2022年8月16〜18日東広島芸術文化ホール くらら 大ホール
若きピアニスト、松元あやとチェリスト、ゼフィラン・レイ=ベレが奏でるラフマニノフの作品集。これまでも数多の名演が存在するこれらの曲を、2人は全く臆することなく、自らの歌を高らかに歌い上げています。
チェロ・ソナタでの、たっぷりとしたルバートに支えられたチェロの旋律を美しく彩るピアノの調べ。これは決して強く主張するのではなくとも余韻を残す歌い方が印象的。ヴォカリーズもまた然り。チェロとピアノの対話が心行くまで楽しめます。圧巻は松元のソロで聴く「ピアノ・ソナタ第2番」。冒頭から溢れるような激情とともに雪崩落ちるピアノの響きは耳を捉えて離すことがありません。濃厚な音楽の中にラフマニノフ特有の哀愁も漂う名演といえるでしょう。

Goodies
78CDR-3924(1CDR)
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調作品38
グルック:メロディ(オルフェオより)
エマヌエル・フォイアマン(Vc)
テオ・ファン・デル・パス(P)

日COLUMBIA J8517/19(英 COLUMBIA LX 404/6と同一録音)
1934年7月10&11日ロンドン録音
チェロのエマヌエル・フォイアマン(1902-1942)は現ウクライナのコロミア生ま れ。ライプツィヒ音楽院でユリウス・クレンゲル(1859-1933)に師事した。1929 年にベルリン高等音楽院の教授になり齋藤秀雄(1902-1974)も教えた。ナチスを 逃れ、一時スイスに居を構えたが1938年アメリカに移住した。20世紀前半を代 表するチェリストとしてカザルスに次ぐチェロの巨匠として期待されたが、第 二次世界大戦中に若くして亡くなった。1934年と1936年の2回来日し、日本コロ ムビアに多くのSP録音を残した。ピアノのテオ・ファン・デル・パス(1902- 1896)はオランダ生まれ。ハーグ音楽院出身。(グッディーズ)

Dynamic
CDS-8010(1CD)
NX-B03
リゲティ:弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」
弦楽四重奏曲第2番
アンダンテとアレグレット
ヴェローナQ【ジョナサン・オン(Vn)、ドロシー・ロー(Vn)、アビゲイル・ロジャンスキ(Va)、ジョナサン・ドーマンド (Vc)】

録音:2022年8月10-13日
リゲティ生誕100年記念アルバム。弦楽四重奏のための全作品を収録しています。 「アンダンテとアレグレット」は初期の作品で、まるでチャイコフスキーを思わせるような抒情的な作風が魅力。アレグ レットでは少しだけ民謡風の旋律も顔を見せます。第1番の「夜の変容」は12の部分からなり、バルトーク風の旋 律も顔をのぞかせるダイナミックな抑揚に富んだ作品。ラサールSQのために書かれた第2番は古典的 な4楽章形式を採っていますが、数々の特殊奏法が用いられるなど第1番よりも先進的なアイデアが盛り込まれて います。 「クリーヴランド・カルテット賞」など数多くの受賞経験のあるヴェローナ四重奏団の演奏でお聴きください。
Dynamic
CDS-8008(1CD)
NX-B03
ブルーノ・マデルナ(1920-1973):衛星のためのセレナータ/ヴェネツィアン・ジャーナル 他
セレナータ第2番(1957) -11楽器のために
甘い夢 (1961) - フルートとピアノのために
ローターのためのアウロディア(1965) - オーボエ・ダ・モーレのために
衛星のためのセレナータ(1969) - さまざまなアンサンブルのために
献呈(1967) - 独奏ヴァイオリンのために
ヴェネツィアン・ジャーナル(1972) - テノール、オーケストラ、テープのために(ジョン・ボスウェルの詩)
アルド・カンパニャーリ (Vn)
ジョルジア・カルダレッリ(Vn)
ルイザ・クリンガ(フルート/ピッコロ)
ロレンツォ・ルチアーニ(Ob)
アレッサンドラ・ジェンティーレ(P)
ジャンルカ・ボッキーノ(T)
ブルーノ・マデルナ・アンサンブル
ガブリエーレ・ボノリス(指)

録音:2003年2月3-4日
イタリアの作曲家・指揮者ブルーノ・マデルナの没後50年を記念した作品集。1950年代の音楽界で全盛を誇っ ていたセリエリズムやテープ音楽、また多様式主義などを採り入れ、さまざまな音楽を書き上げました。このアルバム に収録されているのは、ウェーベルンを思わせるセレナータ第2番や、無伴奏ヴァイオリンが朗々と旋律を歌い上げ る「献呈」など、比較的旋律に重要な役割が持たされている作品です。また社会と人間を風刺した「ヴェネツィア ン・ジャーナル」はテープも使用したマデルナらしい実験的な作品といえるでしょう。

BRIDGE
BCD-9587(1CD)
「赤い楓(かえで)」〜ファゴットと弦楽のための音楽
(1)ジョン・タワー(b.1938):「赤い楓」(2013)〜ファゴットと弦楽四重奏のための
(2)ラッセル・プラット(b.1965):ファゴット五重奏曲(1996-97
(3)マーク=アンソニー・タネジ(b.1960):マッサローザ〜ファゴットと弦楽四重奏のための
(4)ジュディス・ウィアー(b.1954):「目覚めよ、あなたの野性の声よ」(2008)〜ファゴットとチェロのための
ピーター・コルケイ(Fg)
カリドールSQ

録音:2022年1月17-19日ニュー
ジャージー州ドリュー大学コンサ
ート・ホール [56:42]
ファゴットと弦楽四重奏という珍しい編成の作品を集めた一枚。全体にファゴットと弦楽のための 協奏曲といった性格を帯びています。このディスクの中で最も著名なマーク=アンソニー・タネジはマ イルス・デイヴィスを20世紀の最も偉大な音楽家と述べるほどモダン・ジャズの影響を隠さない作 曲家であるが、ここに収められた「マッサローザ」はそうしたジャズの影響は影を潜め、叙情性が優 った美しい佳品に仕上がっているものの、ファゴット・パートに時折りマイルスの影響がこだましてい るのはご愛嬌。ファゴットのピーター・コルケイはソリストとして主にアメリカの現代音楽を主なレパー トリーとしている若手奏者。

MERIDIAN
CDE-84664(1CD)
ヒューズ(1909-88):弦楽四重奏曲集
第1番ハ長調 /第2番/第3番
マッジーニQ【ジュリアン・リーパー(Vn)、キアラン・マッケイブ(Vn)、マーティン・ウトラン(Va)、マイカル・カズノフスキ(Vc)】

録音:2021年5月10-12日 英国 ボートン・モンチェルシー
ウェールズの作曲家、アーウェル・ヒューズ(1909-1988)の弦楽四重奏曲3曲を収録。(指揮 者のオウェイン・アーウェル・ヒューズは息子)。ヒューズの弦楽四重奏曲だけを集めたCDは初 めてかもしれない。順に1948年、1976年、1983年の作で、当然ながら第2番、第3番が近代の 香りが強い。 マッジーニ四重奏団は1988年創設の英国のSQ。英国の近現代四重奏曲を積極 的に取り上げてきただけに、理想的な演奏を繰り広げています。 なお創設から35年間一貫してチェロを担当してきたマイカル(ポーランド語だとミハウ)・カズノ フスキが、2023年5月10日に急逝し、その後の公演は代役チェロ奏者でこなしたものの、2023 年秋以降は公演予定が立っていない。この歴史あるSQもこれが最後の録音にな るかもしれない。

CEDILLE
CDR-90000224(1CD)
NX-B04
20世紀のパーカッション作品集
ミッシー・マッツォーリ(1980-):ミレニアム・カンティクルズ
サード・コースト・パーカッション:In Practice
タイオンダイ・ブラクストン:Sunny X
アナンヤ・ウッズ:Triple Point
ジェマ・ピーコック:Death Wish
サード・コースト・パーカッション

録音:2021年5月21、2021年11月16-17日、2022年12月14-16日
グラミー賞受賞歴のあるサード・コースト・パーカッション。このアルバムでは4人の現代作曲家の作品に加え、自ら の作品も披露しました。5つの楽章で構成されたマッツォーリの「ミレニアム・カンティクルズ」は黙示録後の人間の生 活を描いたという作品。木の板、共鳴する金属パイプ、トーンチャイム、ドラム、金属が鳴らす不協和音や響き渡 るライオンの咆哮まで、さまざまな音響表現を駆使した刺激的な世界が広がります。サード・コースト・パーカッショ ンによる「In Practice」はパーカッション・アンサンブルの新たな可能性を切り拓く革新的な作品。他、エレクトロニ クスの響きを駆使したブラクストンの「Sunny X」など、型破り、かつユニークな音響が楽しめます。

DIVINE ART
EKKOZONE-01(1CD)
NX-B07
マヌリ/ラヴェル:作品集
フィリップ・マヌリ(1952-):Le livre des claviers:II. Duo de marimbaphones (1988)
 Argumenta(2021)…世界初録音
 Suspension-Effondrements(2016)
 (マティアス・ロイメルト編)…世界初録音
ラヴェル: クープランの墓(マティアス・ロイメルト編…世界初録音)
マティアス・ロイメルト(マリンバ、ヴィブラフォン、パーカッション、ピアノ)
アンデシュ・エルテン(マリンバ、ヴィブラフォン、パーカッション)
世界的な活躍を誇るデンマーク出身の打楽器奏者、指揮者マティアス・ロイメルト。このアルバムには、彼が 現代作曲家フィリップ・マヌリとタッグを組み、数年間にわたるコラボレーションから生まれた作品が3曲収録さ れています。議論などを意味する「Argumenta」はロイメルトとエルテンのために書かれた曲で、マヌリによれ ば「これまでにキーボードパーカッションのために書いた作品の集成」という作品。多くのテクニックとアイデアが組 み込まれています。 ラヴェルの「クープランの墓」はロイメルト自身の編曲によるもの。バロック調のタイトルの中に、ラヴェルの思いが 込められたピアノ曲をロイメルトはエキサイティングなパーカッション作品として生まれ変わらせることに成功して います。

COL LEGNO
COL-40004(2CD)
NX-D11
シューベルト、ヒンデミット、ベートーヴェン
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」(G.マーラーによる弦楽合奏版)
ヒンデミット:主題と変奏「四気質」
ベートーヴェン:大フーガ 変ロ長調 Op.133(弦楽合奏版)
ダヴィデ・カバッシ(P)
カメラータ・モンテグラル
グスタフ・クーン(指)
2021年3月、イタリアのルッカでグスタフ・クーンによって設立されたオーケストラ「カメラータ・モンテグラル」のアルバ ム。クーンが主催する若手奏者の養成機関「アカデミア・ディ・モンテグラル」の理念を踏襲するこの楽団は、チロル 音楽祭オーケストラ他、イタリア複数のオーケストラの若きメンバーによって構成されています。ヒンデミットの「四気 質」でピアノを演奏するのは2005年、ヴァン・クライバーン国際コンクールの入賞者ダヴィデ・カバッシです。

DACAPO
MAR-8.224756(2CD)
NX-D09
ヨアキム・アンデルセン(1847-1909):フルートとピアノのための作品集
【CD1】
即興曲第1番Op.7(1883出版)
海辺で(1884)
2つの組曲によるサロン風の6つの小品
ワルツ・カプリース Op.44(1899)
民族的幻想曲 Op.59(1896-97)
バラードと空気の精の踊り Op.5(1884)
サロン風小品 Op.6(1883)
タランテッラ Op.10(1884)
アルバムの綴り Op.19
あきらめ Op.22(1890年代)
ポロネーズ Op.22
6つのスウェーデン風ポーランドの歌 Op.50(1894)
また会いましょう(無言歌) Op.46(1894)
アレーナ・ヴァレンティン(Fl)
ベーリト・ヨハンセン・タンゲ(P)

録音:2021年10月12-15日、2022年4月23-26日
一連のフルートのための練習曲で知られるデンマークの作曲家ヨアキム・アンデルセン。 名高いフルート奏者の父から教えを受けた彼は、13歳から21歳の時まで、ニルス・ゲーゼが指揮するコペンハーゲンの楽団のフルート奏者を務めていまし た。以降、デンマーク王立O、サンクトペテルブルクPOを経て、1882年にはBPOの共同創設 者に名を連ね、首席フルート奏者として活躍するとともに、指揮者としても活躍します。 1893年には病気のため奏者を引退、チボリ公園のコンサートのための曲を書くなど作曲家として活動するとともに、フルートの教師として多くの弟子を育てま した。パリでは「フルートのショパン」の異名をとったことで知られる彼の作品は、超絶技巧を駆使しながらも、どれもグリーグやチャイコフスキーの影響も感じら れる抒情的な雰囲気を持つものばかりです。イギリスで活動、エマニュエル・パユとの共演でも知られるフルート奏者アレーナ・ヴァレンティンが巧みな演奏を披 露しています。

フォンテック
FOCD-9893(1CD)
税込定価
2023年11月8日発売
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ 第1番ト長調 Op.78 「雨の歌」
ヴァイオリン・ソナタ 第2番イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタ 第3番ニ短調 Op.108
ア谷直人 (Vn)、沼沢淑音 (P)

録音:2023年4月5-7日、9月5日 コピスみよし
弦楽四重奏のスペシャリストとして地位を確立し、各地のオーケストラでのコンサートマスターを経て、 さらに活動の領域を拡げるア谷直人。2022年には「1 人のヴァイオリニストとしての原点に立ち返り」 バッハの無伴奏作品を中心とした初CD『destined for...BACH』をリリース。各紙誌で絶賛を集めまし た。 そして、次に向かうは彼の長年の夢であったブラームス―学生時代からの盟友 沼沢淑音との共演による ソナタ全曲録音が実現。ヴィルサラーゼの高弟である沼沢は繊細かつ雄渾な響きを奏で、ア谷は巧緻を 極めた音楽を実現する―19世紀末へ向かう作品群から、時空を超えた新時代への光を導きます。(フォンテック)

DUX
DUX-1993(1CD)
献呈〜チェロとピアノのための作品集Vol.3
マチェイ・ジムカ(b.1989):鏡もて見るごとく
マチェイ・ジエリンスキ(b.1971):3つの夢と子守歌
クシェシミル・デンプスキ(b.1953):ピアノチェロ!
マテウシュ・ビエン(b.1968):風ー私はそれが踊るのを見た
トマシュ・J. オパウカ(b.1983):グリッチ
マルセル・フィジンスキ(b.1971):9/11エレジー
クラクフ・デュオ

録音:2023年(ポーランド)
2015年から2022年にかけて初演されたクラクフ・デュオに捧げられた6曲のコンピレーション・アルバム。ロマン派の旋律に基づくハーモニーなど、過去に立ち返った部分も多いですが、より現代的な響きもあり、ポーランドの才能ある作曲家たちの作品を通して、21世紀の室内楽の傾向の全体像を描き出しています。チェロとピアノの表現力、叙情性とヴィルトゥオーゾとしての可能性、そして何よりも、20年以上にわたりステージに立ち続けてきたこのデュオの演奏芸術性がこれら作品の魅力を十分に引き出しています。
DUX
DUX-1990(1CD)
グジェゴシュ・オルキエヴィチ・プレイズ・バロック・フルート・ソナタズ
ヘンデル:ソナタ第2番ト短調 Op.1HWV360、ソナタ第1番ホ短調 Op.1HWV359b
バッハ:ソナタ第1番ハ長調 BWV1033、ソナタ第2番ホ短調 BWV1034
テレマン:ソナタロ短調 TWV41:h4
グジェゴシュ・オルキエヴィチ(Fl)、
アンジェイ・バウアー(Vc)、
ヴァルデマル・マリツキ(ハープシコード)

録音:1983年-1984年(ポーランド)
ソリスト、そして、室内楽奏者としても多才で、非常に豊富なレパートリーを持つポーランドの傑出したフルート奏者、グジェゴシュ・オルキエヴィチ。本アルバムは、1983年から84年にかけてポーランド放送のために録音されたバッハ、ヘンデル、テレマンという3人のバロックの巨匠によるフルート・ソナタのアーカイブ音源です。
オルキエヴィチは、チェリストのアンジェイ・バウアー、ピアニストのヴァルデマル・マリツキ(今回はハープシコード)と共に1982年から88年にかけてポーランド・トリオを結成し、数多くのコンサートを行い、多くのアーカイヴ録音を残しています。本アルバムでは、バロックの巨匠達が、フルート・ソナタにどのようなアプローチで取り組んだかを名手達の優れた音楽性で見事に示しています。
DUX
DUX-1647(1CD)
クシジャノフスカ:室内楽作品集
ハリーナ・クシジャノフスカ
(1867-1937):チェロ・ソナタ ヘ短調 Op.47*
ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.28+
弦楽四重奏曲イ長調 Op.44
アンナ・ヴローベル(Vc)*、
マウゴジャタ・マルチク(P)*、
アンジェイ・ゲンプスキ(Vn)+、
グジェゴシュ・スクロビンスキ(P)+、
SQ「カメラータ・ヴィストゥラ」

録音:2019年11月4日-5日&20日、オトレンブシ(ポーランド)
※DUX-7647からの移行再発売(DUX-7647は完売次第廃盤)。収録曲目、ジャケット写真の変更はございません。
両親の移住先であるフランス、パリ近郊のクールブヴォアで生を受け、パリを中心とするフランスをその生涯の活躍の場とした19世紀後期〜20世紀後期ポーランドの女流コンポーザー=ピアニスト、ハリーナ・クシジャノフスカ。パリ音楽院でアントワーヌ=フランソワ・マルモンテルとエルネスト・ギローに師事し、1880年には同音楽院を一等賞で卒業した実力の持ち主。活動の場がフランスだったため、後年のバツェヴィチと比べて知名度では大きな差を付けられているものの、紛れもなく19世紀後半に世界を舞台に活躍した音楽家であり、ピアニスト、作曲家の両面で再評価が待たれる人物です。

CAvi music
85-53535(1CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.2
ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)、
デーネシュ・ヴァーリョン(P)

録音:2021年12月、ドイチェランドフンク・カンマ―ムジークザール(ケルン、ドイツ)
クライスラー国際コンクール、バッハ国際コンクール、そしてヨーゼフ・ヨアヒム・ハノーファー国際コンクールで優勝後、ソリストや室内楽の分野でも活躍しているドイツのヴァイオリン奏者、アンティエ・ヴァイトハースによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の第2弾。第1弾である前作(LPCAL-VI8553512)は「レコード芸術特選盤」に選ばれています。
このシリーズは時系列順ではなく、作品のコントラストを重視して収録されています。このアルバムは「クロイツェル・ソナタ」と肩を並べるドラマチックなソナタである第7番から、やはり劇的な第3番に続き、最後は対照となる華やかな第8番で締め括られます。
CAvi music
85-53534(2CD)
ENTRE SOIR ET MATIN〜メル・ボニス:室内楽曲集
メル・ボニス(1858-1937):
【Disc1】夜(Vn、チェロとピアノのための) Op.194*/組曲(Vnとピアノのための) Op.114/3つの小品(Vnとピアノのための)/東洋風の組曲(Vn、チェロとピアノのための) Op.48
【Disc2】組曲(フルート、ヴァイオリンとピアノのための) Op.59/ヴァイオリン・ソナタ 嬰へ短調 Op.112/セレナード(Vnとピアノのための) Op.46/夜と朝(Vn、チェロとピアノのための)
サンドリーヌ・カントレッギ(Vn)、
シェイラ・アーノルド(P)
グスタフ・リヴィニウス(Vc)、
ミヒャエル・ファウスト(Fl)

録音:2023年4月(ヴッパタール、ドイツ)
*世界初録音
19世紀後半から20世紀前半のロマン派の作曲家メラニー・ボニスは、メル・ボニス名義で、ピアノ曲や室内楽曲をはじめ、オルガン曲、リート曲、合唱曲、ミサ曲、管弦楽曲など300を超える楽曲を残しています。彼女の作品は、サン=サーンスやドビュッシーらから高く評価され、パリの社交界で成功を収めました。
このアルバムにはヴァイオリンとピアノのための作品を中心とした室内楽曲が集められ、新たに発見された冒頭の「夜」は世界初録音となっています。

RUBICON
RCD-1107(1CD)
ブラームス、コーイ、コルンゴルト:ピアノ三重奏曲集
ブラームス:ピアノ三重奏曲第2番ハ長調 Op.87
フランシスコ・コーイ(b.1985):ピアノ三重奏曲(世界初録音)
コルンゴルト:ピアノ三重奏曲ニ長調 Op.1
トリオ・イシムシズ〔パブロ・エルマン・ベネディ(Vn)、エルデム・ミシルリオグル(P)、エドヴァルド・ポゴシアン(Vc)〕
2009年にギルドホール音楽院で結成されたトルコ語で「無名」を意味する単語をアンサンブル名に冠するトリオ・イシムシズ。アリーナ・イブラギモヴァ率いるキアロスクーロ・クヮルテットのメンバーでもあるヴァイオリンのパブロ・エルマン・ベネディ、2008年のBBCヤング・ミュージシャン・コンクールの協奏曲部門のファイナリスト、エルデム・ミシルリオグル、そしてミヒャエル・ペトロフに代わり、ジュリアード協奏曲コンクールの覇者であるエドヴァルド・ポゴシアンが新たに加わった実力派3名によるピアノ三重奏団で、これまで2015年トロンハイム国際室内楽コンクール第1位&聴衆賞、2017年ウィーン・ハイドン国際コンクール第2位を受賞し、現在もっとも刺激的で勢いのあるアンサンブルの1つとして期待を寄せられています。
サード・アルバムのプログラムは、モーツァルト以上の天才と謳われたコルンゴルトが、わずか12歳で作曲したスケールの大きなピアノ三重奏曲 Op.1と、ブラームスが1882年に書いた骨太なピアノ三重奏曲第2番(ちなみにファースト・アルバム(RCD-1013)ではブラームスの第3番、セカンド・アルバム(RCD-1048)では第1番を収録しています)。そして、スペインの若き注目作曲家フランシスコ・コーイ(フランシスコ・コル)がトリオ・イシムシズのために書いたピアノ三重奏曲を世界初録音。この作品はボルレッティ=ブイトーニ財団、ブリテン・ピアーズ・アーツ、マドリードの国立音楽普及センターからの委嘱によって作曲され、2022年1月にマドリードで初演、2022年6月にオールドバラ音楽祭で英国初演されています。

NORTHERN FLOWERS
NFPMA99157(1CD)
ロシアのチェロ・ソナタ集
プロコフィエフ:バラード Op.15*、無伴奏チェロ・ソナタ Op.134
ユーリイ・レヴィチン(1912-1993):チェロ・ソナタ Op.49*(世界初録音)
ウラディーミル・コマロフ(b.1940):無伴奏チェロ・ソナタ「不確実性」(世界初録音)、
 コンチェルト・ポエム(Vcと管弦楽のための)**
マリーナ・タラソワ(Vc)、
イワン・ソコロフ(P)*、
ロシア国立SO**、
エミン・ハチャトゥリアン(指)**

録音:1989年、モスクワ音楽院大ホール**/2023年、モスクワ
1960年モスクワ生まれ、プラハ、フィレンツェ、パリの国際コンクールを制し、チャイコフスキー国際コンクールでも入賞したチェリスト、マリーナ・タラソワは、フレンニコフやロジェストヴェンスキーにも絶賛されたロシアを代表する名手の一人です。年齢を重ねてさらに円熟味を増すタラソワが2023年にレコーディングした新たな1枚は、極めて幅広いレパートリーの中でも特にロシアの作曲家を数多く取り上げてきた彼女の真骨頂ともいえるロシアのチェロ・ソナタ集。ユーリイ・レヴィチンとウラディーミル・コマロフの珍しいソナタが世界初録音されました。まだまだ知られざるロシアン・チェロの奥深さをお楽しみください。ロストロポーヴィチに献呈されたコマロフのコンチェルト・ポエムのみ、エミン・ハチャトゥリアン(アラム・ハチャトゥリアンの甥)(指)ロシア国立SOとの共演で1989年に録音されたものです。

Etcetra
KTC-1796(1CD)
旅人〜ピアノ三重奏作品集
アルノ・ババジャニアン
(1952-1983):ピアノ三重奏曲 嬰ヘ短調
マルタン:アイルランドの民謡による三重奏曲
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番ホ短調 Op.90「ドゥムキー」
ヤコブ・オリー・トリオ〔ディート・ティラヌス(Vn)、ユリアン・ファン・デル・ザンデン(Vc)、ヤコブス・デン・ヘルダー(P)〕
ヤコブ・オリー・トリオは2016年に、アムステルダムの写真家ヤコブ・オリー(1834-1905)の生家で結成されました。アムステルダムでのデビュー後は、オランダ全土で演奏し、オランダの国営ラジオでも定期的に放送されています。メンバーはいずれも基金から楽器を貸与されており、ジョフレード・カッパの1690年製ヴァイオリン、マックス・メラーの1929製チェロ、そしてピアノは1911年製のベヒシュタインで演奏されています。

Indesens Calliope Records
IC-027(1CD)

国内仕様盤)
XIC-027(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

シューベルト:八重奏曲ヘ長調 D803 BPOのソリストたち
ヴェンツェル・フックス(Cl)
ベンツェ・ボガーニ(Fg)
ベンツェ・アンドレイ(Hrn)
シモン・ロテュリエ(Vn1)
アンジェロ・デ・レオ(Vn2)
イグナツィ・ミェチニコフスキ(Va)
ブリュノ・ドルプレール(Vc)
ヤンネ・サクサラ(Cb)

録音:2023年6月12日-20日、プロテスタント・ニコデモ教会(ベルリン、ドイツ)
首席クラリネット奏者ヴェンツェル・フックスを筆頭に、名門ベルリン・フィルのメンバーが集結。シューベルトの傑作を世界最高峰のサウンドとテクニックで贈る、室内楽ファン必聴の注目盤がフランスのIndesens Calliope Records(アンデサンス・カリオペ・レコーズ)から登場。
シューベルトの八重奏曲は、当時の著名なクラリネット奏者、フェルディナント・トロイヤー伯爵の委嘱に応じて1824年に作曲され、
クラリネット1、バスーン1、ホルン1、ヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ1、コントラバス1から成る、シューベルトの室内楽曲の中では最も大きな編成の作品の一つとして知られています。同時期に作曲された弦楽四重奏曲 「ロザムンデ」 や 「死と乙女」 に並ぶ、シューベルトの円熟期を代表する傑作の1つであり、これら2つの弦楽四重奏曲は短調に対し、本作はシューベルトの明るく暖かくて柔和な一面を表しています。
これまでにも多くの名手達がこの傑作の録音を残してきましたが、本アルバムでは、現代を代表する豪華ソリスト陣が誇る個々の名人芸と優れたアンサンブル力、そして、ヨーロッパ音楽の伝統に対する深い理解が相まって、ここに新たな名盤が誕生しました。

Da Vinci Classics
C-00803(1CD)
ショパン:ピリオド楽器による室内楽作品集
ピアノ三重奏曲ト短調 Op.8
序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 Op.3
チェロ・のソナタ ト短調 Op.65
ドゥッチョ・チェッカンティ(Vn)、
マルコ・デチモ(Vc)、
タチアナ・ラリオノヴァ(P)

録音:2023年2月(イタリア)
ショパンほど楽器と一体化した大作曲家は他にいないでしょう。ショパンの作品目録を見ても、ピアノ独奏(無伴奏またはオーケストラとの共演)のために作曲されたものでないものは、ほんの一握りしかありません。にもかかわらず、ショパンの室内楽曲には珠玉の作品が含まれており、これら作品にはショパンの持つ個性の典型的な特徴がはっきりと見て取れます。ピアノだけに特化していない音楽ジャンルに対する好奇心、作曲をより慣用的なものにするために初演したソリストの技術的な提案に対する寛容さ、旋律的な素材を配分し、友人の関心に従って音楽作品を形作る能力などです。これらにより、ショパンは「ピアノの詩人」と呼ばれ、19世紀の室内楽のレパートリーに重要な足跡を残しました。
本アルバムでは、1858年製のプレイエル(P)、1896年製のヴィンチェンツォ・ポスティリオーネ(Vn)、1830年製のジョセフ・シャルロット(Vc)という歴史的銘器を用いて、当時の響きを現代に再現しています。

Acte Prealable
AP-0565(1CD)
ポーランドの弦楽四重奏作品集
ヴワディスワフ・パフルスキ
:弦楽四重奏曲 ホ短調
ヘンリク・パフルスキ(1859-1921):楽興の時 Op.22-1、瞑想曲 Op.25
ルドミル・ミハウ・ロゴフスキ(1881-1954):弦楽四重奏曲 第2番
アポリナリ・シェルト(1889-1966):弦楽四重奏曲 第2番Op.232 「タトジャンスキ」
カジミエシュ・ロズビツキ(1932-2018):イントロイトゥス(「ミサ・フェスティーヴァ」より)
トノ四重奏団〔アグニェシュカ・サヴィツカ(Vn)、ヴェロニカ・シドルスカ=グウォゴフスカ(Vn)、カタジナ・バチェフスカ(Va)、ウカシュ・トゥジェシュ〕、
ダヴィド・レヴァンドフスキ(Cb)

録音:2023年3月11日-12日&7月3日&7月5日
19世紀から20世紀のポーランドの作曲家の室内楽作品は非常にバラエティに富んでおり、伝統を踏襲しつつ、作曲家のこだわりや当時のヨーロッパの流行りに答えようという熱意で溢れ、実に個性的なものとなっています。しかしながら、現在は忘れ去られてしまった5人の作曲家による弦楽四重奏曲(ヘンリク・パフルスキの作品はコントラバスを含めた五重奏)が収録されています。

KLARTHE
KLA-170(1CD)
「カリフォルニア・ドリーミング」
(1)ハーウィッツ:映画『ラ・ラ・ランド』より「アナザー・デイ・オブ・サン」
(2)ワックスマン:映画『太陽のあたる場所』より「アンジェラのテーマ」
(3)ガーシュウィン:巴里のアメリカ人
(4)マンシーニ:スピーディー・ゴンザレス
(5)ミヨー:4つの顔 Op.238より第1曲「カリフォルニアの女」
(6)アイスラー:カリフォルニアの秋
(7)アイスラー:ハリウッド
(8)アイスラー:帰郷
(9)マンシーニ:ルージョン
(10)シェーンベルク:警告
(11)ジョン・ウィリアムズ:映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』より「リフレクションズ」
(12)コルンゴルト:セレナード
(13)ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲〜第18変奏
(14)ストラヴィンスキー:歌劇『放蕩児の遍歴』より「トムからの便りはない」
(15)スミス:アメリカ合衆国国歌「星条旗」
(16)ジョン&ミシェル・フィリップス:カリフォルニア・ドリーミング
※すべてブリュノ・フォンテーヌによる編曲
ジュリアン・ボーディモン(フルート&アルトフルート)
ブリュノ・フォンテーヌ(P)
マジェンタ四重奏団
エマニュエル・キュルト、ジャン=バティスト・ルクレール(打楽器)
ロレーヌ・デュランテル=ヘルストローファー(Cb)(1)(2)(11)(15)
ジャン・シャルル・パトリエール(ベース)(4)(9)(16)

録音:2022年8月ヴァンセンヌ(フランス)
名門ロサンジェルス・フィルハーモニックで首席フルート奏者をつとめるジュリアン・ボーディモンが陽光降り注ぐカリフォルニアをご案内します。映画『ラ・ラ・ ランド』の「アナザー・デイ・オブ・サン」、映画『太陽のあたる場所』の「アンジェラのテーマ」にはじまり、ラフマニノフ、ストラヴィンスキー、ジョン・ウィリアム ズまで、ボーディモンにしか表現できない唯一無二の世界に誘います。
ジュリアン・ボーディモンは1978年生まれ。パリ、ロンドンで研鑽を積み、22歳でリヨン国立歌劇場の首席フルート奏者に就任。現在はロサンジェルス・フィ ルハーモニックで首席フルート奏者をつとめるかたわらソリストとしても大活躍です。
共演はクラシック、ジャズ、そしてアレンジなどマルチな才能を発揮しているピアニスト、ブリュノ・フォンテーヌです。当アルバムの編曲もフォンテーヌが担当して おります。 (Ki)
KLARTHE
KLA-157(1CD)
対照〜シューマン:作品集
アダージョとアレグロ Op.70
幻想曲 Op.73
夕べの歌 Op.85-12
3つのロマンス Op.94
民謡風の5つの小品 Op.102
フィリップ・トーンドゥル(Ob)
ダナエ・デルケン(P)

録音:2020年4月29日〜5月1日SWRフンクスタジオ(シュトゥットガルト)
2020/2021シーズンよりフィラデルフィアOの首席オーボエ奏者をつとめるフィリップ・トーンドゥルがオール・シューマン・プログラムに挑みました。 トーンドゥルは若干18歳でシュトゥットガルトRSO首席オーボエ奏者に就任。その後、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO(2016年〜2017年)、 シュトゥットガルトSWRSO(2017年〜2020年)、ヨーロッパ室内O(2019年〜)で首席オーボエ奏者を歴任。また2022年よりカーティス音楽 院にて後進の育成にも力を注いでおります。
ハインツ・ホリガーとアルフレッド・ブレンデル、アレクセイ・オグリンチュクとレオニード・オグリンチュク、アルブレヒト・マイヤーとマルクス・ベッカーなど、世 界的なオーボエ奏者がそれぞれ最初の録音にローベルト・シューマンの作品を収録しているだけに、トーンドゥルは並々ならぬ思いで録音に挑みました。ピアノのダ ナエ・デルケンとともに美しい音色を聴かせてくれます。 (Ki)
KLARTHE
KLA-167(1CD)
星の彼方へ
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
ラモン・ウメ(1968-):弦楽四重奏曲「そして、私はそれを見えるようにする」(2020)
ジェラールSQ【ルイス・カスターン・コチス(Vn)、ユディト・バルドレ・ヴィラロー(Vn)、ミケル・ホルダ・サウン(Va)、イェスス・ミラレス・ロゲル(Vc)】

録音:2022年2月15〜17日/モーツァルト・ホール、サラゴサ(スペイン)
カタルーニャの作曲家、ロベルト・ジェラール(1896-1970)の名を冠したカルテット、ジェラールSQ。2010年のデビュー以来、様々なコン クールで入賞している名人集団で、スペインはじめヨーロッパで高く評価されています。期待の新人演奏家を紹介するharmoniamundiレーベルのシリーズ 「HARMONIA NOVA」からシューマン、ベルク、クルタークのアルバムもリリース(HMN-916108)し注目されております。
仏Klartheレーベルからの期待の新録音はドビュッシーとウメの作品です。ドビュッシー唯一の弦楽四重奏曲はいわずと知れた名曲。1893年にイザイ四重奏団 献呈されたこの作品は現在フランスを代表する弦楽四重奏曲として頻繁に演奏されております。
ラモン・ウメは1968年バルセロナ生まれ。2007年、オリヴィエ・メシアン国際作曲賞を受賞し注目され、2014年にカタルーニャ音楽堂のゲスト作曲家を務 めるなど自国を中心にヨーロッパで活躍する作曲家です。弦楽四重奏曲「そして、私はそれを見えるようにする」はジェラールSQの新作委嘱。各楽章数 分ながら全10楽章構成の演奏時間約25分の作品。静寂と不協和音の繰り返しが独特の世界を作り出しています。 (Ki)

Evil Penguin Records
EPRC-005(1CD)
ボッケリーニ:弦楽五重奏曲集
(1)五重奏曲 へ短調 Op.42-1G348
(2)五重奏曲 ハ長調 Op.46-3G361*
(3)小五重奏曲 ロ短調 Op.42-3G350
(4)五重奏曲 ト短調 Op.42-4G351
カルスキSQ
ラファエル・ファイユ(Vc)

録音:2023年5月15-17日ベルギー、AMUZ
*世界初録音
世界初録音を1曲含むボッケリーニの弦楽五重奏曲集。どれもヴァイオリンとチェロが2パートずつの編成ですが、このCDでは奏者が曲ごとにパートをかえて 演奏しているのが特徴。各曲が別々の命を吹き込まれたかのように響き、いきいきとした個性の違いを感じられます。短調作品の表情の豊かさに驚き。 (Ki)

Hanssler
HC-23060(1CD)
ベルク:弦楽四重奏曲 Op.3
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第7番嬰ヘ短調 Op.108
リゲティ:弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」
ミネッティSQ【マリア・エーマー(Vn1)、アンナ・クノップ(Vn2)、ミラン・ミロジチク(Va)、レオンハルト・ロチェック(Vc)】

録音:(2)(3)2018年4月17&18日、(1)2018年12月20&21日ローレライザール(ウィーン)
実力派ミネッティSQが今年(2023年)、結成20周年を迎えました。これを記念しての新譜は20世紀に生まれたベルク、ショスタコーヴィチ、リゲティ です!
2003年に結成された当団は、ウィーン国立音楽演劇大学でアルバン・ベルク四重奏団のメンバーに師事し、2006年にグラーツのフランツ・シューベルト国際 弦楽四重奏コンクール最高位を受賞。2008/2009シーズンに行ったEcho Klassikの「ライジング・スター・シリーズ」で世界各国での演奏会を成功させてお ります。団としての色や個性も磨きがかかり、今後の活躍も非常に期待が高まります。
リゲティの弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」は、4つの核となる音が様々に変容して姿をあらわし12のパートからなる作品で、間をおかずに演奏されます。楽 章ごとに落ち着いたテンポと急速なテンポとが交互に置かれ、中間部に一曲だけワルツのリズムで優雅に演奏される楽章があります。
独ヘンスラー・レーベルから「メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第1・2番」(98-645)、「ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2・4・11番」(98-029)、「ハ イドン:弦楽四重奏曲第66・74・79番」(98-589)、「メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番&シューベルト: 弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」」(HC-18021)をリリースしております。 (Ki)

Linn
CKD-733(1CD)
フランク・ブリッジ(1879-1941):幻想的三重奏曲 (P三重奏曲 第1番) ハ短調 H.79 (1907)
ヘレン・グライム(1981-):3つのウィスラー・ミニチュア (2011)
イヴァン・エレート(1936-2019):ピアノ三重奏第1番 Op.21(1976)
ヒナステラ(1916-1983):優雅な乙女の踊り (1937) 〜アルゼンチン舞曲集 Op.2-2/レオ・ポプルウェル編曲(2022)
ミスラス三重奏団【イオネル・マンチュー(Vn)、レオ・ポプルウェル(Vc)、ドミニク・デガヴィノー(P)】

録音:2022年12月12-13日 ミルトン・コート・コンサートホール、ギルドホール音楽演劇学校、UK
2017年、ギルドホール音楽演劇学校の学生によって結成されたミスラス三重奏団。2019年にトロン ヘイム国際室内楽コンクールで優勝し、2021年から2023年のBBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・ アーティストにも選出され、今最も目が離せない若手ピアノ・トリオの1つと言われる彼らのデビュー・アル バムです。ギリシャ神話の愛の神エロスをテーマに、スコットランドの女性作曲家ヘレン・グライムによる静 寂と弾けるようなフレーズが交錯する作品、ロマンティックな曲想に贅沢に浸るブリッジの作品、ハイドンと バルトーク後のハンガリー民族音楽を融合させ、フランス印象派にジャズの要素も盛り込まれたエレート の作品などが収められています。ラストには、ヒナステラによる乙女の優雅な舞踏を表現した作品をアン コールのように収録。どの作品にも前のめりに没頭していくような、積極性の高い表現が大きな魅力で す。

ALPHA
ALPHA-1048(1CD)
トリスタン・ミュライユ(1947-):Stalag VIIIa (2018)*
メシアン:世の終わりのための四重奏曲 (1941-42
ヘット・コレクティーフ【ヴィバート・アーツ(Vn)、マルテイン・フィンク(Vc)、
ジュリアン・エルヴェ(Cl)、トーマス・ディールチェンス(P)】

録音:2021年1月 デシンゲル、アントウェルペン、2022年12月 デ・バイローケ、ヘント*
少人数での引き締まったアンサンブルで定評のあるヘット・コレクティーフによるメシアンの傑作が登場。高 い緊張感を持続しながらもしなやかさを併せ持つ豊かな表現で、絶望的な状況の中で書かれたこの作 品が持つ独特の色彩感を引き出しています。併せて収録されたミュライユの作品は、メシアンの四重奏 曲が書かれたゲルリッツのナチス捕虜収容所の名であるStalag VIIIaをタイトルとして同じ編成で書か れた、歴史的名作へのオマージュです。

Dynamic
CDS-8006(1CD)
NX-B03
メルカダンテ:フルートと弦楽のための四重奏曲
四重奏曲第1番ト長調
四重奏曲第2番ヘ長調
四重奏曲 ホ短調
マリオ・カルボッタ(Fl)
マリオ・ホッセン(Vn)
マルタ・ポトゥルスカ(Va)
アッティリラ・キヨコ・チェルニトーリ(Vc)

録音:2022年10月28-30日全て世界初録音
歌劇「群盗」や「ヴェスタの巫女」などの一連の歌劇で知られるイタリアの作曲家メルカダンテ。このアルバムには彼 が学生時代を送っていた頃に書かれた一連のフルート四重奏曲が収録されています。19世紀のイタリアでは歌劇 以外のジャンルの作品はほとんど顧みられていませんでしたが、メルカダンテは彼の師であるパスカーレ・ボンジョルノ と、当時人気を誇っていた演奏家セルジオ・ニグリを念頭においてフルート四重奏曲を作曲し、私的な演奏会で 披露されたようです。 これらはどれも、ロッシーニの歌劇のアリアを思わせる美しい旋律を彩る華麗な装飾が特徴で、とりわけ1816年以 降に作曲されたとされるホ短調の四重奏曲は、全ての楽器が見せ場を持つ協奏的な性格を持っています。 イタリア人の父と日本人の母を持つアッティラ・キヨコ・チェルニトーリをはじめとする19世紀イタリア音楽を得意とする 奏者たちの演奏です。

Orchid Classics
ORC-100265(1CD)
NX-B03
シューベルト/ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番 ニ短調「死と乙女」 D810
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.131
サッコーニSQ

録音:2022年3月19-20日、7月22-23日
2001年の結成以来、不動のメンバーで活動を続けるイギリスのサッコーニSQがウィーン古典派の大 作2曲をカップリングした大胆な1枚。破格の7楽章構成で極めて独創的なベートーヴェンの第14番と、デモーニッ シュな楽想に満ちたシューベルトの第14番「死と乙女」です。選曲の理由を「20年以上弾き込んで、最も強い心 の絆を感じ、私たちを情熱的にさせ、私たちの演奏で聴いて欲しいと願う曲だから」と語っています。2022/23 シーズンにはベートーヴェンの第14番を照明を落とした舞台で暗譜で弾く「ベートーヴェン・イン・ザ・ダーク」というコ ンサートを行うほどの入れ込みよう。両曲ともコントラストの大きな演奏です。 グループ名はイタリアのヴァイオリン製作者・修復家でストラディヴァリの研究者としても名高いシモーネ・フェルナン ド・サッコーニ(1895-1973)にちなんでおり、2つのヴァイオリンとヴィオラはサッコーニ作の楽器です。

TOCCATA
TOCC-0578(1CD)
NX-B03
ジョン・トーマス(1826-1913):ハープとピアノのための二重奏曲全集 第3集
グノー:歌劇「ファウスト」 - 兵士の合唱(J. トーマス編
 歌劇「ファウスト」 - 二重唱(J.トーマス&J.ベネディクト 編)(1869)
ヴェルディの歌劇より(1857出版)
 No.1. 歌劇「トロヴァトーレ」 - ミゼレーレ、 「あなたはご覧になることでしょう」
 No.2. 歌劇「トロヴァトーレ」 - 「君のほほえみ」、「私のこの気持ちは」
 No.3. 歌劇「トロヴァトーレ」 - 「今はたわいないさいころあそびだが」、「進軍ラッパよ」、「そうさ、私は疲れてしまったよ」
  No.4. 歌劇「トロヴァトーレ」 - 「恋は薔薇色の翼に乗って」、「火刑台の恐ろしい炎が」
 No.5. 歌劇「リゴレット」 - 四重唱「美しい乙女よ」
 No.6. 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」 - シチリアーノ(ボレロ)
ロッシーニ:歌劇「エジプトのモーゼ」 - 祈り
ジョン・トーマス:Le Desir. Rhapsody 欲望、ラプソディー(1892)
 Coronation March 戴冠式行進曲(1902)
ルイージ・ヴェンツァーノ(1814-1878):La Gassier Valse (1858年 J. トーマス編)
デュオ・プラクセディス
プラクセディス・フグ=リュッティ(Hp)
プラクセディス・ジェヌヴィエーヴ・フグ(P)

全て世界初録音
ウェールズ出身のジョン・トーマスは、18世紀後半に最も称賛されたハープ奏者・作曲家の一人。ヴィクトリア女王専属のハープ奏者を務め、その洗練され た技巧で広く愛されました。この第3集にはグノーやヴェルディ、ロッシーニらの歌劇からの編曲作品を収録。演奏には超絶技巧が必要ですが、どれも原曲の 魅力的な旋律を生かしつつ、ハープの響きの優雅さも楽しめる粋な編曲が施されています。トーマスの2曲のオリジナル作品も聴きどころです。デュオ・プラク セディスは18世紀末から20世紀初頭までの知られざるハープとピアノ二重奏曲の復興に力を注ぐアンサンブル。

Virtus Classics
VTS-24(1CD)
税込定価
パトリック・ガロワの芸術・3近代フルート・ソナタ集
マルティヌー:ソナタ
ヒンデミット:ソナタ
プーランク:ソナタ
プロコフィエフ:ソナタ ニ.調 Op. 94
パトリック・ガロワ(Fl)、瀬尾和紀(P)

録音:2022年5月18〜20日、三重県総合文化センター大ホール
丁寧に折り重ねられた何層もの立体的なピアノに心地の良いフルートの風がひゅうと吹く。 それは湿り気を帯びていたり、草木がざわめく様であったり、疾風怒涛の様でもあるのだが、これらは全てを包む 深い愛に満ちた音楽そのものです。 本作に収められた名曲を偉大なピアニストたちと幾度となく演奏してきた巨匠ガロワが、今、改めて録音という形 で世に残したいと願ったのは、他でも無い、同じスケールと価値観で音楽を共有できる愛弟子の瀬尾和紀の存 在でしょう。 常に感度を高く持ち、知識を刷新し、変化する事を少しも恐れない彼らのこの記録は、新解釈などと言うもので はなく、構築された歴史そのものなのだ。   (寺田 愛 フルーティスト)

ANALEKTA
AN-28755(1CD)
NX-B10
フィリップ・グラス:作品集
1. オープニング 〜グラスワークス (1981)
2. 交響曲第3番第4楽章 (1995)
3. メタモルフォーシス II (1988)
4. コヤニスカッツィ (1982)
5. ピアノ五重奏曲「受胎告知」 Part1(2018)
6. 夢遊病者 (1996)
7. シグネチャー〜映画『A Brief History of Time』 (1992)
8. ユーティリティ 第1番〜映画『A Brief History of Time』 (1992)
9. ティー・タイム (1990)
10. キャンディマン組曲 (1992)
11. ヴァイオリン・ソナタ 第3楽章 (2008)
12. ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 第1番(2010)
13. ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 第4番(2010)
14. 弦楽四重奏のための「ベント」組曲 第2楽章 (1997)
15. 弦楽四重奏のための「ベント」組曲 第5楽章 (1997)
16. エピローグ 〜ベント (1997)
編曲(2、12、13を除く)…アンジェル・デュボー、フランソワ・ヴァリエール
アンジェル・デュボー(ソロ・ヴァイオリン、指揮)
ジュリー・トゥルドー(ソロ・チェロ)…12、13
ラ・ピエタ(弦楽合奏2/3/3/2/1、ピアノ)

録音:2023年6月 CIRMMTマルチメディア・ルーム(MMR)、シューリック音楽学校、 マギル大学、ケベック、カナダ
ANALEKTAの看板ヴァイオリニストであるアンジェル・デュボーと、彼女が主宰する弦楽アンサンブル「ラ・ピエタ」によるフィリップ・グラス。2008年リリースの「ポー トレイト」(現在入手不能)に続く第2弾。『ホーキング、宇宙を語る』による『A Brief History of Time』、『ベント 堕ちた饗宴』などの映画音楽も収録。弦 楽合奏のための交響曲第3番からの楽章と、ヴァイオリンとチェロによる二重奏曲を除いて全て独自のアレンジが加えられています。ピアノ曲として知られる「メタ モルフォーシス」を筆頭に、豊かな抒情性と美しさがたっぷりと味わえる一枚です。

RAMEE
RAM-2207(1CD)
ウジェーヌ・ゴドシャルル(1742-1798):ハープ四重奏曲集 作品4(全6曲)
『ハープまたはチェンバロ、ヴァイオリン、ヴィオラと低音部のための6つの四重奏曲』 Op. 4(1770年代パリ刊)
第1番イ長調
第2番ヘ長調
第3番変ロ長調
第4番ハ長調
第5番ト長調
第6番変ホ長調
ソシエテ・リュネール(古楽器使用)

マクシミリアン・エーアハルト(ハープ、指揮)
※使用楽器:パリのセバスティアン・ルノー&フランソワ・シャトラン(18世紀後半)のペダル・ハープに基づくシャフハウゼン(スイス)のベアト・ヴォルフ1992年製作の再現楽器
ペーテル・バルチ(Vn)
※使用楽器:フランチェスコ・ゴベッティのモデルに基づくクリスティアン・サーガー2002年製作の再現楽器
ナディーネ・ヘンリヒス(Va)
※使用楽器:ヨハン・ゲオルク・ティーア1775年製作のオリジナル楽器
ユーレ・ヒンリヒセン(Vc)
※使用楽器:チェコの逸名製作家による1750年頃製作のオリジナル楽器

録音:2022年11月6-9日 エルベルク教会スタジオ、ベルリン
1770年にフランス王室に迎えられたマリー=アントワネットが、故郷ウィーンでも愛されていたハープを好んだことはよく知られていますが、この アルバムではそんな1770年代のパリで出版された弦楽器とのアンサンブル作品を聴くことができます。作曲者ゴドシャルルはフランス語圏の 都ブリュッセルの宮廷や市内の教会で活躍したヴァイオリン奏者。1772年にブリュッセルを訪れた英国人音楽家チャールズ・バーニーは、ゴド シャルルがハープ奏者と共演した場に居合わせた証言を残しています。ハープを主役としつつ豊かなアンサンブルを味わえるこの四重奏編成 は、音楽史を通じてかなり珍しいと言ってよいでしょう。モーツァルトやクルンプホルツの有名な協奏曲群と同時期のこの曲集を見出したソシエ テ・リュネールはドイツ最前線の古楽器奏者たちが集うアンサンブルで、ここではエラールによるダブルアクションペダルが特許認可されるより 前、マリー=アントワネット妃の生前に評判を得ていたパリの名ハープ工房ルノー&シャトランのモデルに基づく再現楽器を使用。バロック・ヴァ イオリン奏者としても長く活躍してきた録音技師ライナー・アルントによる入念なエンジニアリングにより、失われたロココの響きがみずみずしく現 代に蘇ります。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0081(1CD)
スイスの至宝 〜知られざるスイスの木管五重奏曲
ペーター・ミー
ク(1906-1990):木管五重奏曲(1977) *
パウル・フーバー(1918-2001):アダージョとスケルツィーノ(1963) *
パウル・ユオン(1872-1940):五重奏曲 Op.84(1928)
ジャン・アントニ・デルングス(1935-2012):木管五重奏のためのディヴェルティメントOp.69(1977)
アルト・ヴェントゥス木管五重奏団

録音:2021年9月1-3日(ミーク、フーバー)、11月10-12日(ユオン、デルングス)/ポルトガル、ポルト、サン・ロウレンソ・ドス・グリロス教会

*=世界初録音
2020年に結成されたアルト・ヴェントゥス木管五重奏団は、ポルトガルの新世代を代表する5人の管楽器奏者からなるグループ。メンバーは皆さまざまなオー ケストラの奏者であり、ポルトガルの主要な音楽大学や音楽院で教鞭をとっています。
スイスの4人の作曲家の木管五重奏曲を収録。20世紀作品とは言え、どれも調性的で耳なじみ良い響きを持った明るく軽やかな作品。なおかつ各楽器のキャラ クターが十分に考慮され書き込まれた譜面で、個性的な5人の役者がにぎやかに立ち回るような複雑な面白さもあります。未だ知られざる木管五重奏のレパート リーを徹底的に研究した成果ともいえるアルバム。ペーター・ミークとパウル・フーバーの五重奏曲は世界初録音です。

BIS
BISSA-2547(1SACD)
20世紀英作曲家の室内楽曲
(1)ハワード・ファーガソン(1908-1999):八重奏曲 Op.4(1933)
(2)アーサー・ブリス(1891-1975):クラリネット五重奏曲 F.20(1932)
(3)ロビン・ホロウェイ(1943-):八重奏のためのセレナード ハ調 Op.41(1979)
ウィグモア・ソロイスツ
(1)イザベル・ファン・クーレン(Vn1)、シニ・シモネン(Vn2)、スコット・ディキンソン(Va)、クリスティーヌ・ブラウマネ(Vc)、ティム・ギブス(Cb)、マイケル・コリンズ(Cl)、ロビン・オニール(Fg)、アルベルト・メネンデス・エスクリバーノ(Hrn)
(2)マイケル・コリンズ(Cl)、イザベル・ファン・クーレン(Vn1)、シニ・シモネン(Vn2)、スコット・ディキンソン(Va)、クリスティーヌ・ブラウマネ(Vc)
(3)イザベル・ファン・クーレン(Vn1)、シニ・シモネン(Vn2)、レイチェル・ロバーツ(Va)、ティム・ギル(Vc)、ティム・ギブス(Cb)、マイケル・コリンズ(Cl)、ロビン・オニール(Fg)、ディエゴ・インセルティス・サンチェス(Hrn)

録音:(1)(2)2021年12月17〜19日、(3)2023年4月13&14日メニューイン・ホール、ユーディ・メニューイン音楽学校(イギリス)
2020年に結成した「ウィグモア・ソロイスツ」は、イザベル・ファン・クーレンとマイケル・コリンズが中心となりウィグモア・ホールの ディレクターであるジョン・ギルホリー(1973-)とのコラボレーションによって生まれた可変室内アンサンブル。歴史ある当ホールの名を冠した初めての団体で す。2023年9月には当アンサンブルの名義で初来日。その来日公演ではファン・クーレン、コリンズがピアニストのジャン・チャクムルと共演しました。
当団はバロックから現代まで様々な形態で演奏していくことを目的とし、次世代を担う優れた若手の音楽家たちとの共演でも話題を呼んでおり、BISレーベルか ら積極的なリリースが続いております。
当アルバムでは20世紀のイギリスの室内楽作品3篇を収録。それらは西洋近代音楽の要素をみせながらも、それぞれが個性的であり、楽器ごとの固有の色彩 を際立たせたきわめて優れた作品を選曲しております。ファーガソンの「八重奏曲」は彼の出世作。シューベルトの「八重奏曲」の楽章を引用した大作です。ブリス のクラリネット五重奏曲は、モーツァルトやブラームスと同様、情感豊かにして華麗でエネルギッシュな終楽章が最大の魅力。そしてホロウェイの「八重奏のためのセ レナード」は、ホロウェイが手本としたシューベルトの「八重奏曲」と同じ楽器構成で作曲。20世紀英作曲家の洗練された室内楽曲を名手の演奏でお楽しみくださ い! (Ki)

KLARTHE
KLA-166(1CD)
語り部〜カプレ作品集
(1)ペルシャ組曲(1900)〜管楽十重奏
(2)最も魅力的な歌(見えない笛)(1900)〜作曲者自編のオーケストラ版
(3)交響詩「伝説」(1903-5)
(4)祈り(1914-7)〜声、ハープと弦楽四重奏
(5)ラ・フォンテーヌの3つの寓話(1919)〜声と器楽アンサンブル
(6)ポーの「赤死病の仮面」による幻想的物語(1923)〜ハープと弦楽四重奏
ローラン・デルイユ(Br)(2)(5)、
セシル・アシール(S)(4)、
イリス・トロシアン(Hp)(4)(6) 、
エミリ・ユルトヴァン(Sax)(3)
根本雄伯(指)ムジカ・ニジェラ

録音:2022年5月1-6日モントルイユ=シュル=メール劇場(パ=ド=カレー)
ミンコフスキのルーヴル宮音楽隊の首席ホルン奏者根本雄伯が音楽監督を務めるムジカ・ニジェラ。2019年結成の若い団体で、根本の指揮のもとラヴェル、 ショーソン、プーランクのありきたりでない選曲のディスクが注目されています。
今回はアンドレ・カプレ作品集。ドビュッシーと親しく、「子供の領分」のオーケストラ版や「海」の2台ピアノ用編曲などで名前を見るものの 作品を聴くことはあまり多くないため、根本雄伯とムジカ・ニジェラの演奏のディスクは大歓迎と申せましょう。
管楽十重奏のための「ペルシャ組曲」はペルシャ民謡を素材とした3篇から成り、ワールドミュージックを先取りしたようなエスニックな色彩が独特。またサクソ フォンとピアノのための「伝説」をカプレ自身がオーケストレーションした協奏曲版も聴きもの。サクソフォンの貴重なオリジナル作品の発見と申せましょう。
根本雄伯は今回の録音に際し、カプレの草稿を調査しましたが、歌とピアノのための「ラ・フォンテーヌの3つの寓話」の不完全なオーケストレーション譜を見つ け、彼自身が補筆完成させ、ここでの録音となりました。
根本は師ミンコフスキ譲りのヴィブラート少な目の歌いまわし。アンサンブル・ムジカ・ニジェラもフレッシュな感覚を聴かせてくれます。 (Ki)
KLARTHE
KLA-155(1CD)
旅〜東から西へ
(1)アルトゥル・アハロニャン:ロシアの物語(全7曲)
(2)ヴァーチェ・シャラフャン:ノスタルジック・スケッチ
(3)トマジ(ボエット編):4つのコルシカの歌
(4)イベール(ボエット編):ドン・キホーテの4つの歌
(5)ラヴェル(ボエット編):ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ
マルセイユ木管五重奏団、
レヴォン・チャティキャン(ドゥドゥク、ズルナ)(2)、
ジャン=クリストフ・モリス(Bs-Br)(3)(4)(5)

録音:2022年2月21-24日ミラマ公会堂(西プロヴァンス)
マルセイユ木管五重奏団は1987年創設の団体。精力的な活動を続ける彼らが、アルメニアからフランス、コルシカ島を経由してスペインへの旅行を描いていま す。実際にアルメニアの民俗楽器奏者レヴォン・チャティキャンとフランスの歌手ジャン=クリストフ・モリスも加え、鮮やかな色彩を作り上げました。
アルトゥル・アハロニャンは1962年アルメニア生まれの作曲家。全7曲から成る「ロシアの物語」は2015年にエクサンプロヴァンス音楽祭の委嘱で作曲。子 供の頃に読んだ童話の登場人物たちを大人の目で甦らせています。一方1966年アルメニア生まれのヴァーチェ・シャラフャンの「ノスタルジック・スケッチ」は 2011年にマルセイユ木管五重奏団のために作曲。ドゥドゥクとズルナという民俗管楽器を用いているのが特色。
トマジ、イベール、ラヴェルはいずれも歌曲で、ピアノ伴奏部をベルナール・ボエットが木管五重奏用に編曲。華やかな色彩を楽しめます。

Paraty
PTY-2322097(1CD)
たそがれの歌
(1)シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調Op.121
(2)ディートリヒ:F.A.Eソナタ〜第1楽章アレグロ
(3)ブラームス:F.A.Eソナタ〜第3楽章スケルツォ
(4)シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調
(5)クララ・シューマン:3つのロマンスOp.22
アリアーヌ・グランジョン(Vn)、
ローラン・カバッソ(P)

録音:2021年11月/ステファン・ポレロ・スタジオ
ロッテルダムでジャン=ジャック・カントロフに、リヨンでペーテル・チャバに師事したフランスの女性ヴァイオリニスト、アリアーヌ・グランジョンが長年の相方ロー ラン・カバッソとシューマンにまつわる作品に挑戦。1853年の秋にヨアヒムとクララ・シューマンがこれらをデュッセルドルフのシューマン邸で演奏したとされ、グ ランジョンとカバッソは聴き手をその場へ誘いたいと考えました。
当のローベルトはヴァイオリン・ソナタ第2番と珍しい第3番。3番の第3、4楽章は、ディートリヒ、ブラームスと合作したF.A.Eソナタの第2、4楽章と同じ曲 のため、このアルバムはF.A.Eソナタも実際全曲楽しむことになります。 (Ki)

MDG
MDG-90322986(1SACD)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 Op.81b & Op.38
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.81b(六重奏曲Op.81bをニコラウス・ジムロックが編)
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.38(七重奏曲Op.20を作曲者自身が編)
トリオ・パルナッスス
【ユリア・ガリッチ(Vn)、ミヒャエル・グロス(Vc)、ヨハン・ブランシャール(P)】
マドレーヌ・プシビウ(Va)

録音:2022年10月31日〜11月2日、マリエンミュンスター修道院コンツェルトハウス
30年以上にわたり、高い音楽性と卓越した妙技で聴衆を惹き付けてきたトリオ・パルナッソス。録音もトリオの名作から新発見の秘曲まで幅広いレパートリーを 開拓しMDGレーベルに残しています。そして今回のアルバムでは、ベートーヴェンにとってキャリア初の大ヒット作となった「七重奏曲」から作曲者自身が編曲し たピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.38と2本のホルンと弦楽四重奏のための「六重奏曲」をニコラウス・ジムロック(ホルン奏者でベートーヴェンの友人、音楽出版 社ジムロックの創業者)がピアノ、ヴィオラ、チェロのために編曲したピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.81bを収録しています。これでトリオ・パルナッソスとMDGに よるベートーヴェンの一連のトリオ作品の録音が完結しました。

Naive
V-8088[NA](1CD)
Kaleidoscope〜Paul Huang
レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 op.110(1916-17)
パガニーニ:カンタービレ ニ長調 op.17ms109
サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調 op.75(1885)
ショパン(サラサーテ編):ノクターン 変ホ長調 op.9-2
ポール・フアン(Vn/1742年製グァルネリ・デル・ジェス“ex-Wieniawski”)
ヘレン・フアン(P)

録音:2023年1月23-25日、ニューヨーク
1990年生まれの台湾出身の俊英、ポール・フアンによるデビュー・アルバムの登場。プログラムに選んだのはなかなか演奏機会がないものの超絶美しいメロ ディが魅力の、しかし高度なヴィルトウオジティが要求されるレスピーギのソナタ、そしてサン=サーンスのソナタ。満を持しての録音だけあって、ポール・フアンは 作品の技巧的な難しさは感じさせず、作品の美しさと抒情が全面にあらわれた演奏を展開しています。合間に配されたパガニーニ、そしてディスクの最後を締めく くるショパンでの濃厚な歌と気品あふれるポルタメント、美しく細くふるえる高音による旋律には、SP時代の名手を彷彿とさせるものがあります。来日も予定され ており、これからの活躍に注目したい名手です。
ポール・フアンは台湾生まれ。7歳で「その美しい音色と豊かな歌」に魅了されてヴァイオリンを始め、2011年のヤング・コンサート・アーティスト国際オーディ ションで優勝。2015年エイブリー・フィッシャー・キャリア・グラント、2017年若き突出した才能に送られるリンカーン・センター・エマージング・アーティスツ 賞を受賞しています。これまでにゲルギエフ指揮マリインスキー管、スラットキン指揮デトロイト響などと共演を重ねています。今後、日本のオーケストラとの演奏会 も予定されているなど、世界が注目する才能です。 ピアノのヘレン・フアンは、ポール・フアンと長く共演を重ねているピアニスト。自身台湾の両親を持ち(日本生まれ)、2004年ジュリアード音楽院卒業時にアル トゥール・ルビンシテイン賞受賞、イエール大学でさらに研鑽を積みました。ニューヨーク・フィル、クリーヴランド管、フィラデルフィアOなどアメリカを代表 するオーケストラと共演を重ねる傍ら室内楽、ソロでも活躍しています。

Coviello
COV-92311(1CD)
ワーグナー:トリスタンとイゾルデ 〜弦楽七重奏のためのパラフレーズ
第1幕
Vorspiel / Frisch weht der Wind der Heimat zu / Das Schiff / Herr Tristan trete nah (Isolde) / Liebestrank / Branganes Verzweifl
ung / Schmachtende Liebe, jauchzende Lust / Ankunft an der Burg
第2幕
Vorspiel / Jagd / O sink hernieder, Nacht der Liebe / Einsam wachend in der Nacht (Brangane) / So sturben wir, um
ungetrennt / Lass mich sterben, nie erwachen / Sieh ihn dort, den treuesten (Marke) / Sehnsucht / Das fremde Land / Kampf
第3幕
Vorspiel / Schalmei / Fanfare - Tristan der Held / Tristans Tod / Kampf / Tot denn alles! (Marke) / Mild und leise (Liebestod)
ソロイスト・アンサンブル・ダコール

録音:2022年
小編成にアレンジした音楽を演奏することに重点を置いている、 国際的な若手音楽家が集結したアンサンブル「ソロイスト・アンサンブル・ダコール」。ワーグナー の名作オペラを1時間の弦楽七重奏曲(Vn2、ヴィオラ2、チェロ2、コントラバス)にアレンジして聴かせてくれます。初演以来人気の演目で、世界各地 で披露されているという自信作。弦楽器の分厚いサウンドが艶めかしく揺蕩い、まるでシェーンベルクの『浄夜』をおもわせる危うい美しさを創出します。編曲は 第1ヴァイオリンを弾くマルティナ・トルンプ。 (Ki)

ALBANY
TROY-1935(1CD)
アメリカのチェロ作品集
バーバー:チェロ・ソナタ ハ短調Op.6
ルーカス・フォス:カプチッリオ
ケンジ・バンチ(b.1973):壊れた音楽
クランシー・ニューマン(b.1977):メソッドから狂気へ
クランシー・ニューマン(Vc)
ナタリー・ズー(P)

録音:2021年12月21-23日
20、21世紀アメリカのチェロとピアノのための作品を収録。バーバーは調性で書かれた ロマンティックな音楽。第2楽章の緩徐楽章では弦楽のためのアダージョを思わせる抒情 的な旋律が魅力的。バーンスタインの盟友としても知られるルーカス・フォスのカプリチオ はジャズ、カントリー・ミュージックの要素と現代音楽が融合された痛快な一作。ケンジ・バ ンチの「壊れた音楽」は予想されるほど破壊的ではなく、ストリート・ミュージックの要素が 取り入れられたファンキーな作品。最後にチェリスト、クランシー・ニューマンの自作自演 「メソッドから狂気へ」で締めくくられます。

CLAVES
50-3071(1CD)
サミュエル・デュコミュン(1914-1987):室内楽曲集
(1)4本のフルートのための四重奏曲 Op.104
(2)ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ Op.108
(3)チェロとピアノのための4つの小品 Op.58
(4)フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのためのディベルティメント Op.100
(1)アン=ローレ・パンティヨン(Fl)、テレサ・ウンダーリン(Fl)、アリーネ・グラッソン(Fl)、アルバ・ルナ・サンス(Fl)
(2)クララ・フリーダー(Vn)、マルク・パンティヨン(P)
(3)クリストフ・パンティヨン(Vc)、マルク・パンティヨン(P)
(4)アン=ローレ・パンティヨン(Fl)、クララ・フリーダー(Vn)、ヨハネス・フリーダー(Va)、クリストフ・パンティヨン(Vc)、マルク・パンティヨン(P)

録音:2022年7月/マドリガル・スタジオ、シオン(スイス)
10代の頃から作曲家として活躍したサミュエル・デュコミュン(1914-1987)は、声楽や様々な楽器の伴奏としてオルガンを使用する作品を数多く残したス イスの作曲家。デュコミュンの作品のスタイルはフランス音楽の影響を受けており、その形式はしばしば古典的な形式(フーガ、パッサカリア、ソナタ形式など)を引 用しています。また調性音楽に忠実ながらも、時には先入観にとらわれることなく無調性を用いています。まさにデュコミュンのオリジナルの個性を発揮した「自分 だけの音楽言語」を見つけることに成功した作曲家です。
当アルバムでは4本のフルートのための四重奏曲、ディベルティメントなどの室内楽を収録。オリジナリティあふれるデュコミュンの世界が広がります。
デュコミュンの代表作であるオラトリオ「火の収穫」をはじめ、弦楽シンフォニエッタ、コンチェルティーノ、オルガン協奏曲を収録したアルバム(50-3023)も 好評発売中です。 (Ki)

Goodies
78CDR-3920(1CDR)
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調作品105 アドルフ・ブッシュ(Vn)
ルドルフ・ゼルキン(P)

英 HMV DB3371/2
1937年10月9日ロンドン、アビー・ロード、EMI第3スタジオ録音
アドルフ・ブッシュ(1891-1952)はドイツの名ヴァイオリニスト。2歳からヴァイ オリンを始め1902年ケルン音楽院でウィリー・ヘスやブラム・エルデリンクに師 事した。16歳の時、大作曲家マックス・レーガーに注目された。1912年、20歳の 時、ウィーンのコンツェルトフェライン(ウィーンSO)のソロ・ヴァイオリ ンに抜擢された。1918年ベルリン高等音楽院のヴァイオリン教授に任命され、 SQも組織した。1927年以降スイスのバーゼルに住居をかまえ、若き ユーディ・メニューインを指導したこともある。ナチスの台頭で、ユダヤ系ピア ニスト、ルドルフ・ゼルキン(1903-1991)と共にヨーロッパを去り、アメリカに 移住した。ゼルキンは1920年にアドルフ・ブッシュのデュオ・ピニストに抜擢さ れ、後にブッシュの娘イレーネと結婚した。1951年マールボロ音楽学校と音楽祭 を創設、主宰した。(グッディーズ)
Goodies
78CDR-3922(1CDR)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調作品74「ハープ」 レナーSQ【イェノ・レナー(Vn1)、ヨゼフ・スミロヴィッツ(Vn2)、シャーンドル・ロート(Va)、イムレ・ハルトマン(Vc)】

英 COLUMBIA LX319/322
1932年3月10&14日ロンドン録音
レナーSQは1918年にハンガリーのブダペストで結成された。メンバー 全員がブダペスト音楽院出身。リーダーのイェノ・レナー(1858-1948)、第2ヴァ イオリンのヨゼフ・スミロヴィッツとヴィオラのシャーンドル・ロートの3人が イェノ・フバイ(1858-1937)の弟子、チェロのイムレ・ハルトマンはダヴィッド ・ホッパーに師事した。4人はブダペスト・オペラの楽員だっただっ たが、1918年のハンガリー革命を機にSQを結成した。2年間田舎の村 にこもって練習を積んだ後、1920年にウィーンでデビューした。その後1922年に ロンドンに、1929年にアメリカにデビュー。1927年のベートーヴェン没後100年 を記念して16曲の弦楽四重奏曲中11曲(SPレコード40枚)を英コロンビアに録音 した。(グッディーズ)

Acte Prealable
AP-0478(1CD)
ルネ・ド・ボワドフル:ヴァイオリン、チェロとピアノのための作品集
ルネ・ド・ボワドフル (1838-1906):ロマンティック組曲 Op.24(Vnとピアノのための)/3つの小品 Op.54(Vn、チェロとピアノのための)/3つの小品 Op.20(Vnとピアノのための)/田園詩 Op.87(P、ヴァイオリンとチェロのための)/甘い思い出〜エレジー Op.15-2(Vnとピアノのための)/アダージェット Op.15-4(Vnとピアノのための)/祈り Op.26-2(Vnとピアノのための)/小川のほとり Op.52(Vnとピアノのための)、Deuxieme Elevation Op.61(Vnとピアノのための)
アンジェイ・カツプシャク(Vn)、
ドミニク・ウルバノヴィチ(Vn)、
アンナ・サヴィツカ(Vc)、アンナ・ミコロン(P)

録音:2019年8月11日-12日&2020年7月6日
1838年にフランス東部のヴズールで生まれたルネ・ド・ボワドフルは、パリで学び、サン=サーンスやマスネとの出会いからも影響を受けた作曲家です。このアルバムにも収録されているような室内楽を数多く作曲していますが、他にも多くの歌曲やオーケストラ合唱曲、幾つかのピアノ曲などを残しています。しかしながら、これらの楽曲は現在、ほとんど演奏されることがなく、貴重なアルバムとなっています。
Acte Prealable
AP-0513(1CD)
ルネ・ド・ボワドフル:ヴァイオリンとピアノのための作品集 Vol.2
ルネ・ド・ボワドフル (1838-1906):ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op.67/子守歌 Op.34/甘い眠り〜子守歌 Op.38-5/シオンのノートルダム大聖堂〜奉献唱/2つの小品 Op.57/アンダンテ・エスプレッシーヴォ Op.63-3/ロマンス Op.73/セレナーデ Op.74/2つの小品 Op.77/Chant d’Eglise Op.89/春のセレナーデ Op.93
アンジェイ・カツプシャク(Vn)、
アンナ・ミコロン(P)

録音:2021年3月31日&4月1日
「ヴァイオリンとピアノのための作品集」の第2弾は、パリ・オペラ座Oのコンサートマスター、アルフレッド・ブランに捧げられた
「ヴァイオリン・ソナタ第3番」で幕を開けます。30分を優に超える大作の後には10曲の小品が据えられており、甘く抒情的な作品が揃っています。
Acte Prealable
AP-0519(1CD)
ルネ・ド・ボワドフル:ヴァイオリンとピアノのための作品集 Vol.3
ルネ・ド・ボワドフル
(1838-1906):ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.12、
 3つのピアノ四重奏曲 Op.64、
 2つの小品 Op.21、メロディーOp.6、
 カンツォネッタ Op.39-8
バンジャマン・ゴダール(ボワドフル編):マズルカ第2番 Op.54
アンジェイ・カツプシャク(Vn)、
アンナ・ミコロン(P)、
クシシュトフ・コメンダレク=ティメンドルフ(Va)、
アダム・ガルネツキ(Vc)

録音:2020年10月13日&2021年7月8日-9日
「ヴァイオリンとピアノのための作品集」の第3弾は、前作同様ヴァイオリン・ソナタに重きを置いたアルバムでありながら、”ヴァイオリンとピアノのための”作品だけではなく、ピアノ四重奏曲も収録されている特徴的な一枚です。また、最後にはバンジャマン・ゴダールのトランスクリプションが収録されており、興味深い内容となっています。
Acte Prealable
AP-0543(1CD)
イェジー・フィテルベルク(1903-1951):弦楽四重奏曲第4番
弦楽四重奏曲第5番
フィテルベルクQ〔アレクサンデル・ダシュキエヴィチ(Vn1)、ファビオ・サルメリ(Vn2)、パヴェウ・リース(Va)、ヤクプ・ガヨヴニク(Vc)〕

録音:2022年7月17日-19日
ワルシャワ生まれの作曲家イェジー・フィテルベルクはワルシャワ音楽院とモスクワ音楽院で学んだ後、1922年から1926年までドイツでフランツ・シュレーカーに師事しました。弦楽四重奏曲第4番はその後、ドイツを離れパリで暮らしていた頃の1936年に作曲されました。この楽曲はフィテルベルクが好んだ形式のひとつである主題と変奏が用いられ、主題と終曲のフーガの間に7つの変奏が盛り込まれています。
続く弦楽四重奏曲第5番は、1940年にパリを離れアメリカに亡命した後、1945年にニューヨークで作曲されました。冒頭のアレグロの後、5つの変奏が続き、第4番と同じようなコンセプトで作曲されていますが、最後はフーガではなく長大なヴィヴァーチェで締め括られます。
Acte Prealable
AP-0512(1CD)
カロル・コンツキ:室内楽作品集
カロル・コンツキ
(1815-1867):弦楽四重奏曲第1番ニ長調
弦楽四重奏曲第2番 ハ短調
弦楽五重奏曲 ト短調 Op.26
トノQ、アレクサンデル・マザネク(Cb)

録音:2021年1月31日&6月28日
19世紀のポーランドの傑出した音楽一家といえば、ヘンリク&ユゼフ・ヴィエニャフスキ兄弟が挙げられますが、コンツキ兄弟も優れた音楽家でした。ピアニストのアントニとスタニスワフ、ヴァイオリニストのアポリナリー、そしてこのアルバムで取り上げられるのはヴァイオリニストで長男のカロル・コンツキです。ワルシャワ音楽院で学び、11月蜂起の影響でパリに移住、そこで音楽教師を務めながら、室内楽を中心に作曲活動を行いました。
Acte Prealable
AP-0487(1CD)
パフルスキ:ピアノ(と室内楽)作品集 Vol.3
ヘンリク・パフルスキ(1859-1921):2つのマズルカ Op.18
前奏曲ハ短調 Op.8-1/3つの小品 Op.3
3つの小品 Op.4/アルバムの綴り Op.16
2つの歌 Op.14/2つの小品 Op.9
幻想的小品 Op.4-2/悲しき歌 Op.4-3
子供のためのアルバム Op.23
荘厳行進曲 Op.15/楽興の時 Op.22-1
アンナ・ミコロン(P)
アリツィア・ルミャノフスカ(Ms)、アンジェイ・カツプシャク(Vn)、アンナ・サヴィツカ(Vc)、スタニスワフ・マリイェフスキ(Org)

録音:2018年3月15日、2019年、2020年
1859年にポーランド東部の町、ワジで生まれた作曲家ヘンリク・パフルスキは、ワルシャワ音楽院で学んだ後ロシアに渡り、モスクワ音楽院で研鑽を積むとそのままモスクワ音楽院で教鞭を取るようになり、ロシアに残りました。そのような経緯もあり、パフルスキの音楽はポーランドの要素の他に、ロシア楽派の影響が隅々に感じられるものとなっています。
Acte Prealable
AP-0512(1CD)
カロル・コンツキ:室内楽作品集
カロル・コンツキ(1815-1867):弦楽四重奏曲第1番 ニ長調
弦楽四重奏曲第2番ハ短調
弦楽五重奏曲 ト短調 Op.26
トノQ、アレクサンデル・マザネク(Cb)

録音:2021年1月31日&6月28日
19世紀のポーランドの傑出した音楽一家といえば、ヘンリク&ユゼフ・ヴィエニャフスキ兄弟が挙げられますが、コンツキ兄弟も優れた音楽家でした。ピアニストのアントニとスタニスワフ、ヴァイオリニストのアポリナリー、そしてこのアルバムで取り上げられるのはヴァイオリニストで長男のカロル・コンツキです。ワルシャワ音楽院で学び、11月蜂起の影響でパリに移住、そこで音楽教師を務めながら、室内楽を中心に作曲活動を行いました。

Da Vinci Classics
C-00788(1CD)
サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ全集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調 Op.75
ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.102
ヴァイオリンとピアノのための三部作 Op.136
ピエルカルロ・サッコ(Vn)、
ルカ・スキエッパーティ(P)

録音:2023年、チーゴレ(イタリア)
イタリアで活躍するヴァイオリニスト、ピエルカルロ・サッコによるサン=サーンスのヴァイオリン・ソナタ全集。サン=サーンスのヴァイオリン・ソナタは、30代の彼が交響曲を作曲した後に、室内楽に興味を持った時期に作曲されました。特に「ヴァイオリン・ソナタ第1番」は「交響曲第3番」を作曲する前年に完成されたものでその内容は充実しており、演奏機会も多い作品となっています。
Da Vinci Classics
C-00787(1CD)
チャールズ・カロミリス:遺失物からの歌
ギレルミナのための2つの歌
エミリー・ディキンソンの3つの詩
アリソンの3つの夢/バロック・ユーモア
ファニス・ツロウハスの3つの詩
ヤヌーラのための2つのペロポネソス舞曲
忘れられない
パノ・ホラ・アンサンブル
ギリシャ生まれのアメリカの作曲家チャールズ・カロミリスの作品集。ギリシャのシロス島やタイゲトス山脈、コロラド州のロッキー山脈などに伝わる音楽から作曲されています。
Da Vinci Classics
C-00778(1CD)
イル・サッソーネ〜ア・ドメスティック・オペラ
ヘンデル
序曲(歌劇 「アレッサンドロ」 より)

【第1幕】
・牧場よ(歌劇 「アルチーナ」 より)
・不吉な嵐が起こり(歌劇 「オルランド」 より)
・わたしはあなたを抱きしめる(歌劇 「ロデリンダ」 より)
・シャコンヌとサラバンド(歌劇 「アルミーラ」 より)
【第2幕】
・Vedro piu lieto e belle(歌劇 「ロタリオ」 より)
・シンフォニア(オラトリオ 「サウル」 より)
・復讐してやりたい(歌劇 「アルチーナ」 より)
・メヌエット(歌劇 「エジプトのジューリオ・チェーザレ」 より)
・そうだ、私はあの女、もはや美しくなく(歌劇 「アルチーナ」 より)
【第3幕】
・トリオ・ソナタ ロ短調 HWV386B
・影よ、草木よ、悲しき墓よ(歌劇 「ロデリンダ」 より)
・プレリュード(アレグロ ト長調 HWV407より)
・嵐で難破した船は(歌劇 「エジプトのジューリオ・チェーザレ」 より)
・アントレとタンブーラン(歌劇 「アルチーナ」 より)
フォルス・コンソナンス
〔ヨハネス・フェスターリング(ギター、テオルボ)
トーマス・フィールズ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)
アニー・ガード(Vn)
テオ・スモール(リコーダー、トラヴェルソ)〕

録音:2022年10月24日ー26日、センデザール(ブレーメン)
18世紀のロンドンでは、オペラ鑑賞は貴族の社交の場として、特にロンドンの上流階級が週に何度も劇場に足を運んだオペラ・シーズンには、重要な位置を占めていました。しかし、録音技術がなかった当時、自分の好きなアリアを楽しもうとする音楽愛好家にとっては難題でした。出版社はこの機会をとらえ、家庭での音楽制作に適した小編成の楽譜に編曲された楽譜を数多く出版し、オペラ愛好家が家の中で旋律の魅力を再現することを可能にしました。ジョン・ウォルシュの 「ソナタまたは室内楽曲集」は、ヘンデルのオペラから有名な歌曲やアリアを集めた、この傾向の典型的な例です。
2020年のロックダウン中に4人の音楽家達によって結成されたフォルス・コンソナンスは、歴史的な編曲を本格的な音楽活動として位置づけることで、その地位を高めることを目指しています。本アルバムでは、ヘンデルの様々なオペラから、嘆き、愛の二重唱、復讐のアリアなど、18世紀のオペラ・セリアの伝統的なシーンを中心とした作品からプログラムを構成しています。
Da Vinci Classics
C-00790(1CD)
1800年のサロン〜フルートとギターのための19世紀の音楽の夕べ
フランチェスコ・モリーノ:夜想曲 Op.38
ペトレッティ:お気に入りのロシアのロマンスによるギターとフルートのための二重奏曲
ソル:セギディーリャスより3曲、ロマネスカ
ジュリアーニ:セレナーデ Op.127
アントン・フォライト:アドルフ・アダンの歌劇 「ロンジュモーの御者」によるギター伴奏付きフルートのためのアリア・セレクション
マリヤ・ミリュウジーナ(Fl)、藤元高輝(G)

録音:2022年11月、チーゴレ(イタリア)
19世紀に作られたサロン音楽をフルートとギターの演奏でお楽しみいただける一枚。フルートとギターの相性はとても良く、音色の違いにより多様な表現が可能なことと、共に大音量を出す楽器ではないためダイナミクスに関しても調和しやすいという点でも二重奏を行うのに適しています。このアルバムでは、イタリア出身のギタリストでパリで活躍したフランチェスコ・モリーノ(1768-1847)の作品や、史上最も有名なギタリストでギター作曲家であるジュリアーニやソルの作品も収められています。
ベラルーシ生まれのフルーティスト、マリヤ・ミリュウジーナと、2019年ハインスベルク国際ギターコンクール第1位など数々のコンクールで受賞歴があるギタリスト、藤元高輝の二人は定期的に共演しており、このアルバムが「Da Vinci Classics」でのデュオ・デビュー・アルバムとなります。
Da Vinci Classics
C-00782(1CD)
レバイ:3本のギターのための作品全集
フェルディナンド・レバイ(1880-1953):三重奏曲(テルツギター、プリムギターとクイント・バスギターのための)
間奏曲ホ長調(3本のプリムギターのための)
フランスの古い民謡による組曲(テルツギターと2本のプリムギターのための)
Sechs leichte Variationen uber das Fruhlingslied “Alles neu macht der Mai...”
クライネ・エレジー
三重奏曲ト長調(テルツギターと2本のプリムギターのための)
キタッラ・トリオ〔エンリコ・マリア・バルバレスキ(G)、レオポルド・サラチーノ(G)、ファビオ・スプルッツォラ(G)〕

録音:2022年3月12日&6月28日(サロンノ、イタリア)
キタッラ・トリオのメンバーは、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院の出身で、1991年にトリオを結成しました。国内外のコンクールでの数々の受賞や、クラクフ音楽祭、スカラ座音楽祭などの重要な音楽祭への出演に加え、ヴァイル、ドニゼッティ、ヴェルディ、ヘンツェの作品のために何度もミラノ・スカラ座管弦楽団に招かれています。
このアルバムで取り上げられたフェルディナンド・レバイは、「オーボエやクラリネットの音色とギターの音色を組み合わせることで、ピアノと管楽器の組み合わせよりもはるかに魅惑的な音が生まれる」と語るほどギターに魅了され、ギターのための作品を数多く生み出しました。

Cobra Records
COBRA-0090(1CD)
デュオ〜チェロとピアノのための作品集
マルティヌー:チェロ・ソナタ第1番H.277(1939)
プーランク:チェロ・ソナタ(1948)
ヒンデミット:チェロとピアノのための3つの小品 Op.8(1917)
ヌアラ・マッケンナ(Vc)、
ロベルト・クーレック(P)

録音:2023年3月13日-16日、WestVest90(スキーダム、オランダ)
コダーイ、リゲティ、ブリテンの偉大な無伴奏チェロ作品を披露したファースト・アルバム「ソロ」(COBRA0078)がいきなりディアパゾン・ドールに選出されるという鮮烈なデビューを飾ったドイツ=アイルランドの新星チェリスト、ヌアラ・マッケンナ(b.1993)が待望のセカンド・アルバムをリリース!前作「ソロ」に対して今作はアメリカ出身の名伴奏者、ロベルト・クーレックを迎えての「デュオ」。選んだのは二度にわたって世界大戦が勃発した不穏で激動の時代にマルティヌー、プーランク、ヒンデミットによって書かれた美しい3つの名作。ソロとはまた違ったアプローチで彼女のさらなる才能の豊かさを証明しています。
ヌアラ・マッケンナはリューベックの音楽院で学んだ後、フライブルク音楽大学でジャン=ギアン・ケラスに、バーゼル音楽院でイヴァン・モニゲッティに師事し、シュトゥットガルト音楽院ではコンラディン・ブロトベク教授のクラスでソリスト・プログラムに在籍。2019年からはパーヴォ・ヤルヴィ率いるドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン(ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー)のソロ・チェリスト(首席チェリスト)として活躍しています。

Gutman Records
GUTMANCD-181(1CD)
シューベルト:八重奏曲 D.803 カメラータRCO

録音:2017年12月19日(アムステルダム、オランダ)
シューベルト最大の室内楽作品、「八重奏曲 D.803」は著名なクラリネット奏者であったフェルディナント・トロイヤー伯爵の委嘱によって作曲されました。編成はクラリネット、バスーン、ホルン、2本のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロそしてコントラバスです。弦楽四重奏曲の「ロザムンデ」や「死と乙女」と同時期に作られたものでシューベルトの円熟期に作曲された傑作のひとつに数えられます。
カメラータRCOはその名の通り、ロイヤル・コンセルトヘボウOのメンバーによって組織された室内楽団です。この演奏でもその超一流の技術と特徴のある音色を存分に発揮し、シューベルトの名曲を奏でています。
Gutman Records
GUTMANCD-161(2CD)
シュルホフ:弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第1番/弦楽四重奏曲第2番
弦楽四重奏のための5つの小品
弦楽四重奏曲第0番 ト長調 Op.25
弦楽四重奏のためのディヴェルティメント Op.14
アルマQ

録音:2016年3月23日-26日、MCO(ヒルフェルスム、オランダ)
2014年にオランダで設立されたアルマ四重奏団のデビュー・アルバムとなったシュルホフの弦楽四重奏曲全集。このアルバムは英グラモフォン誌で称賛を浴び、「もっとも魅惑的な演奏が出来る」クァルテットと称しています。退廃音楽とされ不遇の最後を遂げたシュルホフの音楽を鬼気迫る緊張感で奏でています。
Gutman Records
GUTMANCD-154(2CD)
夕暮れ
ツェムリンスキー:チェロとピアノのための3つの小品
ヘラルト・フォン・ブリュッケン・フォック :チェロ・ソナタ ホ短調
ツェムリンスキー:チェロ・ソナタ イ短調
ドホナーニ:チェロ・ソナタ 変ロ長調 Op.8
ラリッサ・グレーネフェルト(Vc)、
フランク・フォン・デ・ラール(P)

録音:2014年9月24日&2015年2月4日&11日(オランダ)
オランダのチェリスト、ラリッサ・グレーネフェルトによる19世紀後期のチェロとピアノのための作品集。彼女はソロ活動のみならずオシリス・トリオを結成して室内楽奏者としても活躍しています。ソリストとしてリリースしたこのアルバムでは、ピアノのフランク・フォン・デ・ラールと息の合った完璧な演奏で、ストラド誌やグラモフォン誌から称賛されました。特にツェムリンスキーのイ短調のソナタが絶賛されています。

Avie
AV-2632(1CD)
1883〜R.シュトラウス、グリーグ、フォーレ:チェロ作品集
R.シュトラウス:チェロ・ソナタ Op.6
グリーグ:チェロ・ソナタ Op.36
フォーレ:エレジーOp.24
クリストフ・クロワゼ(Vc)、
オクサナ・シェフチェンコ(P)

録音:2021年8月11日-13日、チューリッヒ・ラジオ・スタジオ(スイス)
1993年生まれ、17歳でニューヨークのカーネギー・ホール・デビューを果たし、国際的に活動するスイスの注目チェリスト、クリストフ・クロワゼ。オーストリアのブラームス国際コンクールやドイツのベルリン国際音楽コンクールを含む、アメリカ、中国、イタリア、スイスなど数々のコンクールで第1位を受賞、2017年にはスイス・アンバサダーズ・アウォード(スイス大使賞)も受賞しています。
パンデミックとロックダウンによって駆り立てられた創作意欲から生み出された自作自演アルバム「エキゾチックな航海(AV-2598)」に続くAvie新録音は、1883年に誕生した偉大な名曲を厳選。
1883年はチェロのための作品がまさに豊作とも言える年となりました。ベルゲンPOを指揮していたエドヴァルド・グリーグが作曲活動に復帰した年であり、チェロとピアノのための唯一の作品であるイ短調のソナタを作曲。また、同年、R・シュトラウスは、弱冠19歳にして同じ組み合わせのために作曲した「ソナタ ヘ短調」を発表。ガブリエル・フォーレは1880年にチェロ・ソナタに着手し、1883年に単曲「エレジー」として出版・初演されました。本アルバムにおいても、クロワゼの定期的な演奏パートナーであるオクサナ・シェフチェンコが、この美しくバランスの取れたチェロとピアノのための作品の録音に参加しています。
Avie
AV-2641(1CD)
ビヨンド・ザ・ウォール〜ヒンデミット、オルブライト、シュルホフ、デニソフ:サクソフォン・ソナタ集
ヒンデミット:ソナタ Op.11-4
ウィリアム・オルブライト(1944-1998):アルト・サクソフォンとピアノのためのソナタ
シュルホフ(1895-1942):ホット・ソナタ
エディソン・デニソフ(1929-1996):アルト・サクソフォンとピアノのためのソナタ
AkMi Duo【ヴァレンティーヌ・ミショー(アルトSax)、アクヴィレ・シレイカイテ(P)】

録音:2023年4月13日、14日、18日、19日、キュンストラーハウス・ボスヴィル(スイス)
チューリッヒ芸術大学で研鑽を積んだフランスのサクソフォン奏者、ヴァレンティーヌ・ミショーと、リトアニアのピアニスト、アクヴィレ・シレイカイテによるデュオ・デビュー盤。
本アルバムでは、アメリカ亡命時に作曲された叙情的かつ劇的なヒンデミットの人気のソナタから、アメリカン・モダニズムの影響を受けたデニソフのソナタまで、歴史的、地理的なつながりがある20世紀のソナタを取り上げています。
ヴァレンティーヌ・ミショーは、音楽的な繊細さと説得力のある芸術性が完璧に融合したテクニックを持つサクソフォン奏者。これまでに数々の賞を受賞し、2020年には栄誉あるクレディ・スイス・ヤング・アーティスト賞を受賞しています。また、サクソフォン・ソリストとしては初となる、VPOとの共演も果たしています。Akmi Duoとしては、2018年にヴェローナで開催された権威あるサリエリ=ジネッティ国際室内楽コンクールで第2位、スイスのオルフェウス室内楽コンクールで第1位を受賞。2019年には名誉あるスイス大使賞を受賞しています。

Indesens Calliope Records
IC-018(1CD)
ウィーンのマンドリン
作者不詳(19世紀前半):マンドリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調
ヨハン・コンラッド・シュリック(c.1759-c.1825):マンドリンと通奏低音のためのソナタ ト長調
ジュゼッペ・(ヨーゼフ)・ブレスバー:マンドリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調/作者不詳(19世紀前半):マンドリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調
ブレスバー:マンドリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調
ジョヴァンニ・(ヨハン)・ホフマン(1770-1842):マンドリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調
アッラ・トルカチェワ(マンドリン)、
ヴァンサン・ベルナール(ハープシコード)、他

録音:2021年11月18日−21日(フランス)
2008年桑原康雄マンドリン国際コンクールにて優勝、聴衆賞を獲得したアッラ・トルカチェワが、ウィーンのマンドリン・ソナタを世界初録音!ハープシコードに古楽に精通したヴァンサン・ベルナールを迎え、6つの作品がオリジナルの手稿譜から演奏され収録されています。当時の音楽がいかにダイナミックで、ヴィルトゥオーゾ的で、繊細さに満ちていたかを知ることができウィーンの音楽にどっぷりと没入することが出来る一枚です。

Etcetra
KTC-1776(1CD)
メイド・イン・パリ
ドビュッシー:子供の領分(アレクサンデル・ファン・エールデヴァイク編)
ラヴェル:序奏とアレグロ*
ルイーズ・ファランク(1804-1875):九重奏 変ホ長調 Op.38
デ・ベゼティング・スペールト、
ドリーネ・マルセリイェ(Hp)*
弦楽五重奏と木管五重奏を組み合わせた10名によるアンサンブル、デ・ベゼティング・スペールトは、結成から18年、オランダのロッテルダムで確固たる地位を築き上げ、プロフェッショナル集団として成長しました。プログラムにより2名から10名までの弦楽器と管楽器を自在に組み合わせ、ユニークでバラエティーに富んだサウンドを生み出してきた彼らですが、今回はさらにゲストとしてハープ奏者のドリーネ・マルセリイェを迎え入れ、ラヴェル「序奏とアレグロ」を収録しています。

Forgotten Records
fr-1899(1CDR)
モーツァルト:ピアノと管楽の為の五重奏曲 変ホ長調 K.452*
ベートーヴェン:六重奏曲 変ホ長調 Op.71#
ヤン・パネンカ(P)*、ヨセフ・シェイバル(Ob)*
ヴラディミール・ルジーハ(Cl):
ミロスラフ・シュテフェク((Hrn)*
カレル・ヴァツェク(Fg)*
プラハ音楽院室内アンサンブル#

録音:1956年7月
※音源:Supraphon DV5301, LPV33
Forgotten Records
fr-1913(1CDR)
シューベルト:ピアノ三重奏曲集
第1番変ロ長調 Op.99, D.898
第2番変ホ長調 Op.100, D.929
フェリクス・ガリミール(Vn)
ラースロー・ヴァルガ(Vc)
イシュトヴァン・ナーダシュ(P)

録音:1957年
※音源:Period SLP735
Forgotten Records
fr-1916(1CDR)
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調*
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調*
ヒナステラ 弦楽四重奏曲第1番Op.20#
パガニーニSQ【アンリ・テミアンカ(Vn1)、チャールズ・リボーヴ(Vn2)、グスターヴ・ロジールズ〔ギュスターヴ・ロッセール〕(Vn2#)、デイヴィッド・シュヴァルツ(Va)*、チャールズ・フォイダート〔シャルル・フォワダール〕(Va)#、リュシアン・ラポルト(Vc)】

録音:1956年#、1958年*
音源:Kapp KCL-9038*、米Decca DL9823#

QUERSTAND
VKJK-2301(1CD)
「ファニとフェリックス」
ヘンゼル:ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.11
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第2番
ハ短調 Op.66
クリスティン・ヘンネベルク(P)
アンドレアス・ハルトマン(Vn)
ズザンネ・ラスバッハ(Vc)

録音:2023年2月 ガルテンザール、ドイツ ザクセン州 ライプツィヒ
ファニ(・メンデルスゾーン)・ヘンゼルとフェリックス・メンデルスゾーンの姉弟それぞれのピアノ 三重奏曲を収録。姉ファニのニ短調のピアノ三重奏曲は今やすっかり人気曲。 演奏者はいずれもドイツの実力ある人たち。クリスティン・ヘンネベルクは独奏ピアニストとして活 躍する一方、2001からマクデブルク音楽院でピアノの指導にも当たっています。アンドレアス・ハルト マンは30年以上ライプツィヒのMDR SOのコンサートマスターを務めています。ズザンネ・ラス バッハはザクセン州南部のプラウエン生まれのチェロ奏者。1993 年結成のライプツィヒ・メンデルス ゾーン四重奏団のチェロ奏者として知られています。 ライプツィヒのメンデルスゾーン・ハウスのガルテンザール

ALPHA
ALPHA-939(1CD)
バッハ:リコーダーとチェンバロによるソナタ編曲集
バッハ:ソナタ ヘ長調(原曲:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV1035)
アンダンテ(原曲:ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1014第3楽章)
トリオ・ソナタ ホ短調 BWV527(原曲: オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ 第3番 ニ短調)
シャコンヌ ト短調(ピエール・グアンによるチェンバロ独奏版)(原曲: 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番ニ短調 BWV1004第5楽章)
コラール「今ぞ来たれ、異邦人の救い主よ」(原曲: オルガン独奏のための同名のコラール前奏曲 BWV659)
組曲 ニ短調(原曲:リュートまたはラウテンヴェルクのための組曲 ハ短調 BWV997)
ラルゴ (原曲:ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ハ短調 BWV1017 第1楽章)
ジュリアン・マルタン(リコーダー)
オリヴィエ・フォルタン(Cemb)

録音:2021年11月 ヴィトリ=レ=クリュニー城(フランス東部ブルゴーニュ地方)
バッハのさまざまな独奏曲や室内楽曲から自由に作品を選び、この2つの楽器の味わい を最大限に引き出した編曲を通じて、傑作群の思いがけない美に光を当ててゆくアルバム。バッハが自作品をさまざまな編成のために編曲し たことはよく知られていますが、教会カンタータや協奏曲などでも印象的な活躍の場を与えられていながら彼自身のオリジナルの室内楽曲が ほとんど残されていないリコーダーが、バッハ自身も演奏を得意としたチェンバロの響きとのミニマムな二重奏で驚くほど自然な活躍をみせるの は、演奏者二人の豊かな演奏経験と並外れた音楽性あればこそのことでしょう。中音域での深々とした味わい、高音域まで一貫して丁寧 な粒立ちの音でのびやかに奏でられるリコーダーの傍ら、フォルタンのチェンバロも細部までキメ細かな解釈を聴かせ、両者の対照的な響きの 交錯にどこまでも聴き入ってしまうプログラム。ピエール・グアン編曲のチェンバロ独奏版で聴かれる有名なシャコンヌも、ごく自然な佇まいで壮 大な音世界が繰り広げられてゆくさまがたまりません。

Dynamic
CDS-7962(2CD)
NX-B05
シューマン:ピアノ三重奏曲全集
ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.63
幻想小曲集 Op.88
ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調 Op.80
ピアノ三重奏曲第3番ト短調 Op.110
エス・トリオ【ラウラ・ゴルナ(Vn)、チェチーリア・ラデイク(Vc)、ラウラ・マンツィーニ(P)】

録音:2022年2月(CD1)、2022年9月(CD2)
長年にわたりピアノ独奏曲を作曲していたシューマンが、室内楽のジャンルに取り組み始めたのは30代になってからのこと。とりわけピアノ三重奏曲はドレスデ ンに移って以降の円熟期に書かれています。第1番は1847年、妻クララの誕生日を祝して書かれたもので、メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番から 影響を受けたシューマンらしいロマンティシズムに溢れた作品。その直後に着手され同年10月に完成した第2番は、第1番とは対照的な性格を持つ、明るく 生き生きとした内容の曲。クララもこの曲を愛奏したと言われています。第3番は1851年の作品。試演を行ったクララが「情熱的で創意に満ちている」と評し ています。幻想小曲集 作品88は1842年に作曲されたものの、シューマン自身は仕上がりに満足せず、何度も改訂を繰り返し、ようやく1850年に出版さ れた、4つの小品からなる作品。シューマンらしい情感に満ちた曲集です。演奏はイタリアのアンサンブル「エス・トリオ」。2005年にデビューし、世界中の音楽 祭やホールで演奏、女性作曲家の作品を積極的に取り上げる他、演劇やジャズ・アーティストなどとコラボレーションを行っています。

En Phases
ENP-012(1CD)
フォーレとその教え子たちのヴァイオリン作品
リリ・ブーランジェ(1893-1911):夜想曲
ブーランジェ:行列
エネスコ:ヴァイオリンと4手ピアノのための小品*
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(遺作)
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ (パウル・コハンスキ編曲ヴァイオリンとピアノ版)
ラヴェル:フォーレの名による子守歌
フォーレ(1845-1922):ヴァイオリン・ソナタ 第2番Op.108
ガエターネ・プルヴォスト(Vn)
ダナ・チョカルリエ(P)
マラ・ドブレスコ(P)*

録音:2023年 スタジオ・ステファン・ポレロ
フランコ・ベルギー派の名手ガエターネ・プルヴォストによる、フォーレとその教え子たちのヴァイオリン作品 集。艶やかな音色と、程よい抒情を湛えた演奏が楽しめます。

Gramola
GRAM-99301(1CD)
フルート作品集
ダニエル・リントン=フランス(1973-):シューベルトの主題による幻想曲…世界初録音
シューベルト:「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲 D.802Op.160
フリードリヒ・クーラウ(1786-1832):「オイリアンテ」の主題による序奏と変奏曲 Op.63
リントン=フランス:マジックのレッスンで…世界初録音
シューベルト:美しき水車小屋の娘 - 小川の子守歌 D.795Op.25-20(A.ディアベリ編)…世界初録音
サビエル・ラック(Fl)
ダニエル・リントン=フランス(P)

録音:2022年3月15-16日、2022年8月2-3日
オーストラリア出身のフルート奏者サビエル・ラックと彼の友人でピアニスト、ダニエル・リントン=フランスによる 「マジックのレッスンで」と題されたアルバム。歌曲や歌劇の旋律からインスピレーションを受けた作品が選ばれ ており、その中心となるのはシューベルトの「しぼめる花の主題による変奏曲」です。リントン=フランスの作品 はどちらも世界初録音で、なかでも「マジックのレッスンで」はモーツァルトの「魔笛」のフレーズが用いられた技 巧的な作品です。またディアベリがフルート用に編曲したシューベルトの「小川の子守歌」も世界初録音。
Gramola
GRAM-99277(1CD)
万華鏡
J・シュトラウス:喜歌劇「こうもり」 序曲(J. ウルジェイ編)
グラズノフ:サクソフォン四重奏曲 変ロ長調 Op.109
ゲオルク・フリードリヒ・ハース(1953-):サクソフォン四重奏曲(2014)
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565(J. ウルジェイ編)
モビリス・サクソフォン四重奏団

録音:2022年4月2-3日、6月19-20日
「Kaleidoskop=万華鏡」を通して見ることで得られる魔法を思わせる世界を音響的に表現した1枚。ア ルバムは、オーケストラの雰囲気を大切にした「こうもり」序曲ではじまり、メインとなる20世紀初期の名作、 グラズノフの「サクソフォン四重奏曲」が続きます。ハースの「四重奏曲」はミニマル・ミュージックを思わせる斬 新な響きが特徴。同一パターンのリズムが続くなか、少しずつ音が変化し、ユニークな世界を作り上げます。 最後は誰もが知っているバッハの「トッカータとフーガ」をサクソフォンで演奏。カラフルな世界を体験できま す。

ALPHA
ALPHA-1002(1CD)
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲 第2番ホ短調 Op.67
ブッシュ三重奏団【マティウ・ファン・ベレン(Vn)、オリ・エプスタイン(Vc)、オムリ・エプスタイン(P)】

録音:2022年10月11-14日 テルデックス・スタジオ、ベルリン
ドヴォルザークとシューベルトの一連の録音が好評を博しているブッシュ三重奏団による、ラヴェルとショスタコーヴィチ。対照的とも言える2人の 作曲家が生み出したこれらの作品は、自身のルーツであるバスク地方の舞曲などにインパイアされたラヴェル、友人イワン・ソレルチンスキーの 追悼のために書かれたショスタコーヴィチと、曲の成り立ちも性格的にも違っていながら、いずれも第3楽章にパッサカリアが採用されており、さ らにそれぞれ第一次、第二次の世界大戦が影を落としているという共通点を持っています。どちらも聴衆の心を深く揺さぶる力を持つこれら の作品を、ブッシュ三重奏団はごく自然な流れで一枚のアルバムに収めました。彼ららしい瑞々しい表情で陰りも深く刻み、それぞれの特色 を明確にしながら、これらの作品の新しい側面を開くことにも成功しています。
ALPHA
ALPHA-995(1CD)
幻燈 アコーディオンの世界 〜バロックから現代まで
ラモー:ガヴォットと6つのドゥーブル 〜イ調の組曲
レジス・カンポ(1968-):幻燈
バッハ:トッカータ 〜パルティータ 第6番ホ短調 BWV830
トーマス・ギュービッチ(1957-):この調子でいけば
モーツァルト:フィナーレ 〜ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304
カンポ:パガマニア!
ギュービッチ:ナウエル・ウアピ湖のほとりで
チャイコフスキー:ロマンス ヘ短調 Op.5
ショスタコーヴィチ:フィナーレ 〜チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
ギュービッチ:タンゴ・タンジェント
グラナドス:スペイン舞曲 第2番 「オリエンタル」
バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ ニ短調 〜無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ 第2番BWV1004
カンポ:星々へ
テオ・ウルド(アコーディオン)
ルカ・ファウリーシ(Vn)
リサ・ストロース(Vc)
ナタリヤ・スタンコヴィチ(声/アルト)
山田容子(トイ・ピアノ、moulin a musique)
アミネ・ソウファリ(ウード)
ジーン・フィリップ・グレゴワール(エレキ・ギター)
レジス・カンポ(声/バス、口笛、シタール、シンギング・ボール=鈴[りん])
ジョエル・ヴェルサヴォー(ドゥドゥク)
ヴァンサン・ベア=ドゥモンデ(マンドリン)

録音:2023年4月 スタジオ・フェルベール、パリ
2023年現在25歳の若きアコーディオン奏者テオ・ウルド。6歳でマルセイユ地方音楽院、16歳でパリ国立高等音楽院に進学、在学中か ら数々のコンクールで入賞し、2019年に卒業以来幅広い活動でアコーディオンの可能性を追求し続けています。アコーディオン4人の「エオ リーナ四重奏団」、ヴァイオリンとチェロとの「フィリア・トリオ」としても活動、現代作曲家とのコラボレーションから古典作品の編曲・演奏など、 彼の活動が集約されているのが今回のアルバムと言えそうです。電子楽器との共演によって生み出される多彩な響きから、バッハの「シャコン ヌ」での圧巻の表現力まで、彼の演奏とアコーディオンの魅力を堪能できる一枚です。

SOMM
SOMMCD-0676(1CD)
NX-B04
Handel at Home 第2集
1-4. 歌劇「リナルド」 HWV7より
 1. Overture 序曲(R.ブラウン編)
 2. Sinfonia and Cara sposa(R.ブラウン編)
 3. Il vostro maggio(R.ブラウン編)
 4. Lascia ch'io pianga(S.ウォルストンによるチェンバロ編)
5-7.5声のソナタ 変ロ長調 HWV288(A.バターフィールド編)
 5. I. Andante
 6. II.Adagio
 7. III. Allegro
8-10. オラトリオ『サムソン』 HWV57より
 8. Overture 序曲(J.ウォルシュ編)
 9. Total Eclipse(J.ウォルシュ&R.ブラウン編)
 10. Thus when the sun(J.ウォルシュ&R.ブラウン編)
11. 歌劇「ラダミスト」 HWV12- Ombra cara(G.ヘンデル編)
12-14. 歌劇「エジプトのジューリオ・チェーザレ」より
 12. Overture 序曲(A.バターフィールド編)
 13. Se pieta(R.ブラウン編)
 14. Da tempeste(R.ブラウン編)
15. 歌劇「ヘラクレスの選択」 HWV69- Yet can I hear that dulcet lay(R.ブラウン編)
ロンドン・ヘンデル・プレイヤーズ
レイチェル・ブラウン(フルート/リコーダー)…1-3、8-10、13-15
オリヴァー・ウェッバー(Vn)…1-3、6-7、12-13、15
レイチェル・バート(Va)…1-3、5-7、9-10、12
ギャビン・キッブル(Vc)…1-3、8-10、12-15
サイラス・ウォルストン(Cemb)…1-15
エイドリアン・バターフィールド(Vn)…5-7、9-10、12-15
ナオミ・バレル(Vn)…5-7
カリーナ・コスグレイヴ(Cb)…5-7

録音:2023年5月16-18日
ヘンデルの名を冠したアンサンブル「ロンドン・ヘンデル・プレイヤーズ」の新アルバム。 第1集(SOMMCD055)と同じく、録音の無い時代に、ヘンデル作品を家で楽しみたい・・・そんな希望を叶 えたであろう編曲集です。17世紀から18世紀にかけて活躍した出版業者ジョン・ウォルシュによる室内楽版 の編曲版に加え、メンバーのフルート奏者レイチェル・ブラウンらが新たに編曲を行った『サムソン』や「ラダミス ト」からのアリアや序曲を収録。「リナルド」の名アリア「泣かせてください」はウォルストンがアレンジしたチェンバ ロ独奏版でお楽しみいただけます。親しみやすく楽しい1枚です。

Orchid Classics
ORC-100262(1CD)
NX-B03
パッサカリア
レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 P.110
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.134
パヴェル・ベルマン(Vn)
マリア・メエロヴィチ(P)

録音:2023年4月17-19日
名ピアニスト、ラザール・ベルマンを父に持つヴァイオリニスト、パーヴェル・ベルマンのアルバム。収録されている 2つのソナタは、どちらも終楽章をパッサカリアとするもので、旋律を活かしたレスピーギ、十二音の技法を取り 入れたショスタコーヴィチと、作曲家によって異なる主題の発展を楽しむことができます。 ベルマンは1987年のパガニーニ・コンクールで17歳で第2位、1990年のインディアナポリス国際ヴァイオリン・ コンクールでは第1位と金メダルを獲得。彼が演奏する1702年クレモナ製のストラディヴァリウスは、かつてオ イストラフが弾いていた楽器です。

FUGA LIBERA
FUG-808(1CD)
メンデルスゾーン&エネスコ:弦楽八重奏曲
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20
エネスコ:弦楽八重奏曲 ハ長調 Op. 7
ロレンツォ・ガット(Vn)
ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)
エリザベート王妃音楽院のソリストたち

録音:2021年3月、2022年4月
 エリザベート王妃音楽院、ワーテルロー、ベルギー
ベルギーのエリザベート王妃音楽院の学生たちと、音楽院ゆかりのロレンツォ・ガット、ミゲル・ダ・シルヴァによる弦楽八重奏の名作を2曲。どちらもはじけるような瑞々しい表現が素晴らしく、作品の魅力を十二分に引き出しています。

Capriccio
C-5503(2CD)
NX-B09
ニコライ、アレクサンドル、イヴァン・チェレプニンの室内楽作品集
ニコライ・チェレプニン(1873-1945):弦楽四重奏曲 イ短調 Op.11
アレクサンドル・チェレプニン:弦楽四重奏曲第1番Op.36(1922)
A.チェレプニン:弦楽四重奏曲第2番Op.40(1926)
イヴァン・チェレプニン(1943-1998):風は全くなかった(1996)- ソプラノと弦楽四重奏のための
A.チェレプニン:ピアノ五重奏曲 ト長調 Op.44(1927)
シボーン・スタッグ(S)
ジュゼッペ・メントゥッチャ(P)
ミケランジェロQ【ミハエラ・マルティン(Vn)、コンラート・ムック(Vn)、マイケル・バレンボイム(Va)、フランス・ヘルメルソン(Vc)】

録音:2021年3月17-19日
ロシアの音楽一家「チェレプニン家」の3世代にわたる作品を紹介するアルバム。 ニコライ・チェレプニンはサンクトペテルブルク出身。サンクトペテルブルク音楽院にてニコライ・リムスキー=コル サコフに師事し、指揮者として1909年から1914年にかけてセルゲイ・ディアギレフのロシア・バレエ団に参加 しました。1918年にグルジア(現ジョージア)にわたり、その後パリへ亡命。フランス印象主義音楽の影響を採 り入れたロマンティックな作品を遺しています。ニコライの息子アレクサンドルもサンクトペテルブルク出身。ニコ ライから音楽を学ぶとともに、父がかかわっていたバレエ・リュスの関係者から多大な影響を受けました。パリで はフランス6人組と親交を持ち、その後はロシアやアゼルバイジャン、ペルシャなどの民謡を採取、1930年代 には日本を含むアジアを訪れ、若手作曲家の指導を行っています。アレクサンドルの三男であるイヴァンも幼 い頃から音楽に親しんできました。7歳の時に両親がデポール大学で教職を得たのに伴いシカゴに移住、 ハーバード大学でレオン・キルヒナーに師事、ヨーロッパではピエール・ブーレーズ、カールハインツ・シュトックハウ ゼンのレッスンを受け、1972年にはハーバード大学、電子音楽スタジオのディレクターに就任、亡くなるまでこ の職にありました。このアルバムにはシェーンベルクを思わせるソプラノ独唱付きの弦楽四重奏曲を収録。後 期ロマン派から20世紀後半まで、時代とともに変化する作曲スタイルがつぶさにわかる好企画といえるでしょ う。

Ars Produktion
ARS-38344(1SACD)
プーランク、ヤナーチェク、ラフマニノフ
プーランク:ソナタ(Vcとピアノのための)
ヤナーチェク:おとぎ話
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
アラム・アマトゥニ(Vc)、
イーゴリ・チェトゥーエフ(P)

録音:2022年1月10日-12日
サンクトペテルブルク生まれのチェリスト、アラム・アマトゥニは6歳でチェロを始め、ハノーファー音楽大学でレオニード・ゴロホフに師事し、スイス・ロマンドOでは首席チェリストを務めました。
ピアニストのイーゴリ・チェトゥーエフは1980年、ウクライナのセヴァストポリで生まれ、ハノーファー音楽大学でウラディーミル・クライネフに師事しました。1998年には僅か18歳で第9回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール優勝を果たし、国際的に活躍しています。
Ars Produktion
ARS-38639(1CD)
愛の讃歌
クライスラー:愛の喜び
ガーシュウィン:ソングブックより 〔Swanee、Nobody but you、Oh, Lady be good、Do-Do-Do、Liza〕
マルグリット・モノ:愛の讃歌
ショーソン:詩曲/ロータ:愛のテーマ
レハール:ジプシーの恋
ドヴォルザーク:ロマンス ヘ短調
グリーグ&サティ&ショスタコーヴィチ:三人婚
エルガー:愛の挨拶
伝承曲:スウェーデンへのオマージュ
クルト・ヴァイル:ユーカリ
バート・ハワード:フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン
ヘルベルト・ピクスナー:素敵なワルツ
ヘンデル:私を泣かせてください 
デュオ・ミネルヴァ

録音:2023年4月
クラリネットとアコーディオンによる「デュオ・ミネルヴァ」の愛をテーマにしたアルバムです。彼らは入念なリハーサルを重ねてこのレコーディングを行いました。クラシックを中心としたさまざまなジャンルの作品に彼らの世界観をプラスすることによって、全く新しい斬新なイメージを与える作品に仕上げています。
Ars Produktion
ARS-38641(1CD)
現代の橋
ダニエル・シュナイダー(b.1961):アイアン・テトラポッド、ア・フライデー・ナイト・イン・オーガスト
カプースチン:三重奏曲 Op.86
コヴァーチ:アフター・ユー,ミスター・ガーシュウィン
タルガト・ハセノフ(b.1973):Ak kalfak
アルベーナ・ペトロヴィチ=ヴラチャンスカ(b.1965):トラベル・イースト Op.229
アレクセイ・ミハイロヴィチ・イグデスマン(b.1973):マンダラのワルツ
スヴァンテ・ヘンリソン(b.1963):組曲オフ・ピスト
ギヨーム・コネソン(b.1970):テクノ=パレード
テトラポッド・アンサンブル

録音:2021年10月4日-7日
実力派チェリスト、クリストフ・クロワゼなどが参加するスイスの四重奏団、テトラポッド・アンサンブル。フルート、クラリネット、チェロ、ピアノという編成で演奏する彼らは、現代音楽がいかに面白く、普遍的に理解できるかをこのアルバムで証明しています。クロスオーヴァーやジャズの要素を取り入れた作品なども収録されておりバラエティに富んでいます。

Avie
AV-2626(1CD)
サムシング・ライク・ディス
ラクリン・スキップワース(b.1982):オード
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299より 第2楽章 アンダンティーノ(編曲:エミリー・グレインジャー/カデンツァ:ジョン・トマス)
エレーナ・カッツ=チェルニン(b.1957):サムシング・ライク・ディス
クリストファー・セインズベリー(b.1963):ジャガマラ
イベール
:寄港地
バッハ:フルート・ソナタ ト短調 BWV.1020(編曲:エミリー・グレインジャー)
ルトスワフスキ:フルートとハープのための3つのフラグメント
ジェシカ・ウェルズ(b.1974):サティ
サティ
ジムノペディ第1番(ソロ・ハープ版)、
 ジムノペディ第3番(フルートとハープ版)(トランスクリプション:エミリー・グレインジャー)
サリー・グリーナウェイ(b.1984):フルートとハープのための詩曲第1番〜第3番
サリー・ウォーカー(Fl)、
エミリー・グレインジャー(Hp)

録音(ライヴ):2022年10月2日ー3日、ルウェリン・ホール(オーストラリア国立大学、キャンベラ)
オーストラリアで活躍するハーピスト、エミリー・グレインジャーが、印象的なソロ・デビュー・アルバム『イン・トランジット』(AV-2495)に続き、セカンド・アルバムとなる『サムシング・ライク・ディス』をレコーディング。オーストラリア室内Oの客演首席フルート奏者を長年務めているサリー・ウォーカーとの美しいコラボレーションで、バッハやモーツァルトの音楽をオーストラリアの作曲家たち(カッツ=チェルニン、グリーナウェイ、スキップワース、ウェルズ、そして先住民の作曲家であるクリストファー・セインズベリー)の作品や、20世紀の名作(イベール、ルトスワフスキ、サティ)と並べて披露しています。
エミリー・グレインジャーはアメリカで生まれ、オーストラリアを拠点とするハープ奏者。クラシック音楽、ポピュラー音楽、アート音楽の世界を自由に横断し、その優れた才能は親密な室内リサイタルや大胆な新作のスリリングなパフォーマンスにも同様に適しています。デビュー・ソロ・アルバムの『In Transit』は、ABCクラシックと2MBS Fine Music Sydneyの特集アルバムに選ばれ、BBCミュージック・マガジンでは「美しい」、ライムライト・マガジンでは「印象的なデビュー作」と称賛され、これまでに300万回以上のストリーミングを通じて80万人以上に届けられています。

Cobra Records
COBRA-0089(1CD)
トレヴァー・グラール:オヴ・エンシェント・デイズ(世界初録音)
トレヴァー・グラール(b.1984):「オヴ・エンシェント・デイズ」 -1. プレリュード:イン・ザ・ビギニング(ウンダ・マリス)
2. 第1夜:コラールと変奏曲T(バッハ:パルティータ 「ようこそ、慈悲あつきイエス」 BWV768)
3. 第1日:フィラメント
4. 第2夜:変奏曲U, V&W(バッハ:パルティータ 「ようこそ、慈悲あつきイエス」 BWV768)
5. 第2日:エコー・スフィア
6. 第3夜:変奏曲X, Y&Z(バッハ:パルティータ 「ようこそ、慈悲あつきイエス」 BWV768)
7. 第3日:カリタムニオン・ロゼウム(原始藻類)の多作の物語
8. 第4夜:変奏曲[&\(バッハ:パルティータ 「ようこそ、慈悲あつきイエス」 BWV768)/9. 第4日:星の渦
10. 第5夜:変奏曲](バッハ:パルティータ 「ようこそ、慈悲あつきイエス」 BWV768)
11. 第5日:森の奥深く...
12. 第6夜:変奏曲XI(バッハ:パルティータ 「ようこそ、慈悲あつきイエス」 BWV768)
13. 第6日:この人を見よ
トレヴァー・グラール(ハイパーオルガン/tr.1, 3,5,7,9,11,13)
フランチェスカ・アヨッサ(ウトパ・バロック・オルガン、メカニカル・コンソール/tr.2, 4,6,8,9,10,11,12)

録音:2023年1月6日-8日、オルゲルパーク(アムステルダム、オランダ)
カナダ系オランダ人作曲家、オルガン奏者のトレヴァー・グラールによる、世界初録音となるハイパーオルガンのための大作 「オヴ・エンシェント・デイズ」 。この作品は、2018年にアムステルダムの「オルゲルパーク」に完成したウトパ(ユートピア)・バロック・オルガンのために作曲されました。
「ハイパーオルガン」という用語は、楽器と演奏メカニズムの複雑かつ柔軟な相互リンクを表します。本作で用いられたオルガンは、通常のコンソールに加え、完全にデジタルで操作するように切り替えられるようになっているため、音色を通常よりも複雑に組み合わせることが可能になっています。バロック期の音を忠実に再現した音色と、現代のテクノロジーの見事な融合によりオルガンの新たな可能性を見い出しています。

Diapason
DIAP-161(1CD)
フォーレ:室内楽作品集

(1)チェロ・ソナタ第2番
(2)ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.108
(3)ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.120
(4)「ドリー」ピアノ連弾用の6つの小品
(1)ポール・トルトゥリエ(Vc)
ジャン・ユボー(P)
録音:1962年
(2)ジノ・フランチェスカッティ(Vn)
ロベール・カサドシュ(P)
録音:1953年
(3)ボザール・トリオ
録音:1956年
(4)ジュヌヴィエーヴ・ジョワ(P)
ジャクリーヌ・ロバン(P)
録音:1955年
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第161巻として登場するのは、フランスを代表する作曲家ガブリエル・フォーレの室内楽作品集!
「チェロ・ソナタ第2番」はフランスが生んだ名チェリスト、ポール・トルトゥリエの演奏。後にハイドシェックとも2回目の録音を行っていますが、ここではジャン・ユボーと行った1回目の録音を収録。その他にフランチェスカッティとカサドシュの「ヴァイオリン・ソナタ第2番」、ボザール・トリオの「ピアノ三重奏曲」、そしてデュティユーの妻であったジュヌヴィエーヴ・ジョワとジャクリーヌ・ロバンの名コンビによる息のぴったり合った「ドリー」が選曲されるなど「ディアパゾン(Diapason)」ならではの豪華な内容となっています。

Acte Prealable
AP-0537(1CD)
スタトコフスキ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ロマン・スタトコフスキ(1859-1925):アルバムのページ Op.32
クラコヴィアク Op.7/3つの小品 Op.17
3つのマズルカ Op.8/ドゥムカ
2つの小品 Op.34
ナタン・ドンダルスキ(Vn)、
アンナ・パラス(P)

録音:2021年12月12日-13日(ポーランド)
※全曲世界初録音
ーランド生まれのヴァイオリニスト、ナタン・ドンダルスキは、ショパン音楽大学を優秀な成績で卒業し、ドイツのヴュルツブルクやデュッセルドルフでも学びました。国内外のコンクールでも多くの受賞歴を持ち、ポーランドを代表するヴァイオリニストのひとりとして活躍しています。
Acte Prealable
AP-0539(1CD)
ヴィオリニッシモ〜バツェヴィチ:ヴァイオリン独奏、二重奏、四重奏作品集
グラジナ・バツェヴィチ:独奏ヴァイオリンのための「ポーランド奇想曲」、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番、ヴァイオリンのための「4つの奇想曲」、民謡のテーマによる易しい二重奏曲、2つのヴァイオリンのための組曲、ヴァイオリン四重奏曲
モニカ・ウルバニアク(Vn)、カタジナ・セレマク(Vn)、アメリア・マショニスカ(Vn)、マルタ・マズレク(Vn)、ヤツェク・シヴィツァ(Vn)、ティファニー・タン(Vn)

録音:2020年11月21日-22日(ベルン、スイス)
ポーランドの女性作曲家であるグラジナ・バツェヴィチは、ポーランド放送Oのコンサートマスターを務めるなど、ヴァイオリニストとしても活躍しましたが、1954年に自動車事故で重症を負ってからは作曲家として専念しました。
ヴァイオリニストのモニカ・ウルバニアクはベルン芸術大学で教授を務めており、この録音のメンバーの多くは彼女の教え子です。

Chandos
CHAN-20298(2CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.1
弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 Op.18-1
弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 Op.18-6
弦楽四重奏曲第11番ヘ長調 Op.95「セリオーソ」
弦楽四重奏曲第7番ヘ長調 Op.59-1
弦楽四重奏曲第12番変ホ長調 Op.127
ドーリックSQ【アレックス・レディントン(Vn1)、イン・シュエ(Vn2)、エレヌ・クレモン(Va)、ジョン・マイヤーズコフ(Vc)】

録音:2021年12月14日-16日、2023年2月1日-3日&6月6日-7日、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
英グラモフォン誌で『最も優れた若手SQの1つ』と絶賛され、世界中の聴衆と批評家から熱狂的な支持を受けるイギリスのアンサンブル、ドーリックSQ。1998年に活動を開始したドーリックSQが結成25周年を迎えるタイミングで、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集という、大きなプロジェクトを立ち上げました。第1弾となるこのアルバムは、ベートーヴェンの初期、中期、後期の作品を組み合わせて収録されています。
弦楽四重奏曲 Op.18の演奏において、メンバーはルイス・エミリオ・ロドリゲス・キャリントン製作のクラシカル・ボウのセットを用いて演奏を行っています。
Chandos
CHAN-20294(1CD)
ミュージック・イン・エグザイル〜亡命者たちの音楽 Vol.7〜ロベルト・ミュラー=ハルトマン:室内楽作品集
ソナタ Op.5(Vnとピアノのための)
2つの小品(Vcとピアノのための)
ソナタ Op.32(2つのヴァイオリンのための)
3つの間奏曲とスケルツォ Op.22(Pのための)
弦楽四重奏曲第2番 Op.38
ARCアンサンブル

※全曲世界初録音
カナダにおける最も優れた文化大使であるARCアンサンブル(Artists of The Royal Conservatory)が注力する『ミュージック・イン・エグザイル〜亡命者たちの音楽』シリーズ。20世紀の全体主義体制下で抑圧され、その後も疎外され続けてきた音楽の研究と復興に力を注いでおり、シリーズではこれまでに「ベン=ハイム(CHAN- 10769)」、「フィテルベルク(CHAN-10877)」、「シモン・ラクス(CHAN- 10983)」、「カウフマン(CHAN-20170)」、「クレバノフ(CHAN- 20231)」、「アルベルト・ヘムシ(CHAN-20243)」の計6巻がリリースされています。
ロベルト・ミュラー=ハルトマン(1884-1950)はドイツのハンブルクで生まれました。彼は4年間ベルリンで研鑽を積み、その後ハンブルクに戻っています。そこで教育と両立して作曲の分野でも成功を収めました。彼の作品は、カール・シューリヒト、R.シュトラウス、オットー・クレンペラーなどが指揮し、ラジオで定期的に演奏されました。1933年頃になると国家社会主義の影響で大学や音楽院の教職を追われることになりましたが、ハンブルクのユダヤ人女子学校で彼は教え続けました。1937年イギリスへ渡った彼は、亡命ドイツ人音楽家として隠遁生活を送るようになり、その作品は忘れ去られてしまいました。このアルバムでは1937年以前に作曲された作品を集めており、作曲家として活発に活動していた時代の作品が含まれています。

GENUIN
GEN-23826(2CD)
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.1
弦楽四重奏曲第7番嬰ヘ短調 Op.108/弦楽四重奏曲第8番ハ短調 Op.110/弦楽四重奏曲第9番変ホ長調 Op.117/弦楽四重奏曲第10番変イ長調 Op.118/未完の弦楽四重奏曲(第9番)/弦楽四重奏曲第11盤ヘ短調 Op.122/弦楽四重奏曲第12番変ニ長調 Op.133/弦楽四重奏曲第13番変ロ短調 Op.138/弦楽四重奏曲第13番断片(初稿)(世界初録音)
アサセッロQ

録音:2022年4月2日-4日&8日-11日、2022年11月7日-11日、2023年2月15日-19日、ドイツ放送室内楽ホール(ケルン、ドイツ)
バーゼル音楽院でラサールSQの創設者、ヴァルター・レヴィンの室内楽クラスの生徒たちによって2000年に結成されたアサセッロ四重奏団が、ショスタコーヴィチが生涯をかけて取り組んだ交響曲と並ぶ重要な作品、弦楽四重奏曲の全集プロジェクトを始動。第1弾となる今作はショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲における最重要作品ともいわれる第8番を含む、1960年からの約10年間に作曲された第7番〜第13番を収録。最後に収録された第13番の初稿の断片は世界初録音です。

Gutman Records
GUTMANCD-151(1CD)
狂乱の時代
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しき夕暮れ
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
ピアソラ:ミロンガ・アン・レ(レのミロンガ)
ラヴェル:ハバネラ形式の小品、
 ヴァイオリン・ソナタ
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):なんでもそうとは限らない、ベス, お前は俺のもの
アンタイル:ヴァイオリン・ソナタ第2番
ダニエル・ローランド(Vn)、
ナターシャ・クドリツカヤ(P)

録音:2014年2月12日-14日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)
イギリスを代表するSQのひとつ、ブロドスキーSQの第1ヴァイオリン奏者を2007年から11年間務めたダニエル・ローランドが、「狂乱の時代」と呼ばれる1920年代のパリに焦点を当て、ドビュッシー、ラヴェル、プーランクの重要なヴァイオリン・ソナタを演奏。間に挟んでいる作品も単なる箸休めではなく、終盤で伴奏者がボンゴを演奏するアンタイルのクレイジーなソナタなどアルバム全体を通して一切飽きさせません。伴奏を務めるのは過去にもChamps Hill Recordsなどでローランドと共演していたウクライナ出身のピアニスト、ナターシャ・クドリツカヤです。

Gutman Records
GUTMANCD-153(1CD)
モーツァルト:弦楽器、管楽器のための作品集
モーツァルト:ディヴェルティメント第1番変ホ長調 KV113
弦楽五重奏曲ハ短調 KV406
管楽六重奏のためのセレナード変ホ長調 KV375
カメラータRCO

録音:2015年3月26日-27日、MCO(ヒルフェルスム、オランダ)
ロイヤル・コンセルトヘボウOのメンバーで組織されるアンサンブル、カメラータRCOによるモーツァルト・アルバム。世界トップレベルのオーケストラで活躍するメンバーたちによる精緻なアンサンブルをご堪能ください。KV375はオーボエ2本を欠いた初稿版での演奏です。
Gutman Records
GUTMANCD-201302(1CD)
ダンディ&ハイツ:クラリネット三重奏曲集
ダンディ:クラリネット三重奏曲変ロ長調 Op.29
セバスティアン・ハイツ(b.1966):クラリネット三重奏曲
ハイン・ヴィーダイク(Cl)、
ダニエル・エッセル(Vc)、
フランク・ファン・デ・ラール(P)

録音:1998年3月24日、チャペル・スタジオ(ティルブルフ、オランダ)
1996年からロイヤル・コンセルトヘボウO(RCO)に在籍するクラリネット奏者、ハイン・ヴィーダイクと、元RCOチェロ奏者のダニエル・エッセル、そしてオランダの著名なピアニストであるフランク・ファン・デ・ラールが共演した1998年録音盤。ダンディでも秀逸な演奏を聴かせてくれますが、伝統的な西洋音楽の手法をベースに20世紀の革新的な要素を巧みに融合させた作曲スタイルが興味深いオランダ生まれの作曲家、セバスティアン・ハイツの作品が聴けるのもポイントです。
Gutman Records
GUTMANCD-201301(1CD)
甘い団子とチーズ・シュトゥルーデル
モーツァルト:アレグロ ヘ長調(クラリネット、バセット・ホルンと弦楽三重奏のための) KV Anh.90(580b)、
 クラリネット五重奏曲イ長調 KV581、
 アレグロ 変ロ長調(クラリネットと弦楽四重奏のための) KV Anh.91(516c)
メンデルスゾーン:演奏会用小品 ヘ短調(クラリネット、バセット・ホルンと弦楽五重奏のための) Op.113、
 演奏会用小品 ニ短調(クラリネット、バセット・ホルンと弦楽五重奏のための) Op.114
ハイン・ヴィーダイク(Cl)、
ダヴィデ・ラットゥアーダ(バセット・ホルン)、
カメラータRCO

録音:2013年6月15日-16日、シンゲル教会(アムステルダム)
ロイヤル・コンセルトヘボウOのメンバーであるハイン・ヴィーダイクとダヴィデ・ラットゥアーダ、そして同団のメンバーからなるカメラータRCOによるクラリネットとバセット・ホルンを用いた作品集。一風変わったアルバム・タイトルは、メンデルスゾーンと親交のあった当時の最も優れたクラリネット奏者、ハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマンが演奏旅行でベルリンを訪れた際、メンデルスゾーンがベールマンに好物である甘い団子とチーズ・シュトゥルーデルを自宅で作ってくれるよう頼み、そのお返しとしてメンデルスゾーンがプレゼントしたのがここに収録されている演奏会用小品であることから来ています。当時流行した音楽「プラハの戦い」の旋律を引用したOp.113にメンデルスゾーンは「プラハの戦い!甘い団子とチーズ・シュトゥルーデルのためのクラリネットとバセットホルンの大二重奏曲」というユーモラスなタイトルをつけたそうです。
Gutman Records
GUTMANCD-931(1CD)
ブラームス:クラリネット・ソナタ集&クラリネット三重奏曲
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
クラリネット三重奏曲イ短調 Op.114
ハイン・ヴィーダイク(Cl)、
フランク・ファン・デ・ラール(P)、
ピーター・ウィスペルウェイ(Vc)

録音:1993年12月2日-3日、レモンストラント教会(アルクマール、オランダ)
Gutman Recordsの黎明期に小規模にリリースされた1993年録音盤。後にロイヤル・コンセルトヘボウO(RCO)に入団することになるクラリネット奏者、ハイン・ヴィーダイクと現在もRCOのメンバーと深い関係を築くピアニスト、フランク・ファン・デ・ラールによるブラームスのクラリネット・ソナタはもちろん、現代最高峰のチェリストの一人、ピーター・ウィスペルウェイが特別に参加したクラリネット三重奏曲は是非聴いておきたい貴重な録音です。

Paladino Music
PMR-0127(1CD)
スティアストニー:2つのチェロのための作品集 Vol.2
ヨハン・スティアストニー(ca.1764 - ca.1826):3つの協奏的二重奏曲 Op.6(第1番ト長調、第2番変ホ長調、第3番ハ短調)
マルティン・ルンメル(Vc)
アレクサンダー・ヒュルスホフ(Vc)

録音:2022年8月25日-26日、ヴァインベルク城(オーストリア、ケーファーマルクト)
プラハ出身のチェリスト=コンポーザーであったヨハン・スティアストニーが作曲した2つのチェロのための作品集第2弾。スティアストニーは正確な生没年も不明で、一般の音楽愛好家にはほとんど知られていない存在ですが、その作品はすでに1920年代に「当時としてはまったく新しい効果を含んでいる」と評価されています。チェロのためのレパートリー発掘に情熱を傾けている名チェリスト、マルティン・ルンメルとアレクサンダー・ヒュルスホフが進める「スティアストニー・プロジェクト」は、2人のチェリストための真のデュオ・レパートリーを発見する画期的なもので、チェロの演奏家や愛好家だけでなく、18世紀音楽のコレクターにもその魅力が十分伝わるものとなっています。
マルティン・ルンメルは20世紀イギリスの大チェリスト、ウィリアム・プリースの高弟であり、Paladinoのオーナーとしても大活躍しているオーストリアの名チェリスト。教育者としても活動しつつ、ダーヴィト・ポッパーをはじめとするチェロのためのエチュードを多数出版・録音しており、チェロ学習者のみならず、一般のリスナーにもそれらの音楽的魅力を伝えています。

Fineline
FL-72415(1CD)
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロのためのソナタ集
1. バビロン川のほとりに BWV653(オルガンとヴィオラ・ダ・ガンバによるイントロイトゥス)/2-4. ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロによるソナタ第3番ト短調 BWV1029/5. パルティータ第4番ニ長調 BWV828 より サラバンド(チェンバロ独奏による前奏曲)/6-9. ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロによるソナタ第2番ニ長調 BWV1028/10.ゴルトベルク変奏曲 BWV988よりアリア(ジルバーマン・ピアノ独奏による前奏曲)/11-14. ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロによる3つのソナタ第1番ト長調 BWV1027/15. 平均律クラヴィーア曲集第2巻より 第16番前奏曲 BWV885-1ト短調(オルガン独奏による前奏曲)/16. フルート・ソナタ イ長調 BWV1032より第2楽章ラルゴ・エ・ドルチェ(ヴィオラ・ダ・ガンバとオルガンによる後奏曲)
アンドレア・デ・カルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ルカ・グリエルミ(チェンバロ、オルガン、フォルテピアノ)
※使用楽曲:
・ヴィオラ・ダ・ガンバ:ペレグリーノ・ミケーリ16世紀製(セルジオ・マルチェッロ・グレゴラット・サクロファーノによる2003年コピー)
・チェンバロ:ミヒャエル・ミートケ1708年製(マティアス・グリーヴィッシュによる2000年コピー/tr.5-9)
・フォルテピアノ:ゴットフリート・ジルバーマン1749年製(ケルスティン・シュヴァルツによる2013年コピー/tr.10-14)
・オルガン:ゴットフリート・ジルバーマン1753年製(ヴィルヘルム・リューレによる1998年復元/tr.1-4, 15-16)

録音:2015年6月22日-24日(フランケンシュタイン教会、ドイツ)
アレッサンドロ・ストラデッラの宗教音楽を発掘・録音し続けてきたイタリアのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者=指揮者のアンドレア・デ・カルロと、指揮者、作曲家としての活動に加え、歴史的鍵盤楽器のエキスパートとして多彩な活躍を見せるルカ・グリエルミが織り成す大バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集。
写本ではヴィオラ・ダ・ガンバのための3つのソナタは、本来チェンバロの伴奏になっていますが、彼らはヴィオラ・ダ・ガンバがバッハの手持ちの様々な鍵盤楽器と対話する姿を想像。グリエルミがチェンバロ、オルガン、フォルテピアノを見事に弾き分け、偉大な作曲家が残した作品の新たな可能性を見出しています。
Fineline
FL-72416(1CD)
再発見された忘れられた声〜ユダヤ系オランダ人女性作曲家による室内楽作品集
ヘンリエッテ・ボスマンス(1895-1952):ヴァイオリン・ソナタ
ファニア・チャピロ(1926-1994):チェロ・ソナタ(世界初録音)
ボスマンス:ピアノ三重奏曲
ブルンディバール・アンサンブル〔アレクサンドラ・ライフリナ(Vn)、リュボフ・ウリビシェワ(Vc)、ダニエル・グリムウッド(P)〕

録音:2022年5月14日ー16日、ユーディ・メニューイン音楽学校、メニューイン・ホール(イギリス)
本アルバムでは、ホロコーストの音楽と芸術に特化した英国初の年次フェスティバルとして、2016年1月に開催されたブルンディバール芸術祭のテーマのひとつである「インスピレーションを与える女性たち」に触発され、ホロコーストを生き延びたユダヤ系オランダ人女性作曲家たちをテーマに取り上げています。
アムステルダムの音楽一家に生まれたヘンリエット・ボスマンスは、作曲家、ピアニストとして活躍。ピエール・モントゥー、ウィレム・メンゲルベルクなどと共演し、ロイヤル・コンセルトヘボウOとは1922年から1949年までの間に22のピアノ協奏曲を演奏しています。本アルバムには、若さゆえの情熱、生命力に満ちたヴァイオリン・ソナタと、母親の誕生日に贈った、スペインの情熱、フランスの印象派、中東の響きを感じさせるロマン派的な作風のピアノ三重奏曲の2つの初期の作品を収録。カップリングに選ばれた、インドネシア(旧オランダ領東インド)のジャワ島出身のファニア・チャピロの世界初録音となるチェロ・ソナタは、プロコフィエフの影響が作品全体に散りばめられており、作品の終盤ではジャズの雰囲気を強く醸し出しています。
ブルンディバール芸術祭創設者兼芸術監督を務め、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアのメンバーとしても活躍するアレクサンドラ・ライフリナを筆頭としたブルンディバール・アンサンブルの演奏でお楽しみください。イギリスの名プロデューサー、アンドルー・キーナーとコンビを組んでいる敏腕エンジニア、オスカー・トレスによるプロデュース&エンジニアリングによる優秀録音も注目ポイントです!

Spectrum Sound
CDSMBA-152(2CD)
ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集
■CD1
(1)ヘンデルの『ユダ・マカベア』の「見よ勇者は帰る」の主題による12の変奏曲 ト長調WoO.45
(2)チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
(3)モーツァルトの『魔笛』の「娘か女か」の主題による12の変奏曲 ヘ長調 Op.66
(4)チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5-1
(5)モーツァルトの『魔笛』の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46
■CD2
(6)チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
(7)モーツァルトの『魔笛』の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46
(8)チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
(9)チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)、
ルドルフ・ブッフビンダー(P)

ライヴ録音:(1)-(5)1978年11月6日、(6)-(9)1978年11月7日/メゾン・ド・ラ・ラジオ内スタジオ104(ステレオ)
丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。毎回驚きの正規初出録音をリリースしておりますが、当アルバムはina&Radio Franceからのライセ ンスで、ヤーノシュ・シュタルケル(1924-2013)がルドルフ・ブッフビンダー(1946-)と共演した、メゾン・ド・ラ・ラジオ内スタジオ104におけるベートー ヴェンのチェロとピアノのための作品全曲演奏会を収録!モーツァルトの『魔笛』の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲は両日とも演奏しております。 同コンビはベートーヴェンの全曲作品を1977年にセッション録音しておりますが、これとは別音源の1978年11月6&7日のライヴ録音です!
シュタルケルが50代半ばの、演奏家として最も充実した時期の名演。シュタルケルは才能豊かなブッフビンダーに惚れ込み、ブッフビンダーが20代の時から共 演を重ねております。当ライヴ演奏でも完璧なまでに息の合った演奏を披露。前年にセッション収録しているだけに極めて濃密な音楽を奏でています。独特な語り 口のシュタルケルのチェロと、溌溂としたブッフビンダーのピアノ。それぞれが絶妙の表情でベートーヴェンを演奏しております。ステレオでのリリースです!※日本 語帯・解説は付きません。 (Ki)
※このレーベルは、初発売後早期に廃盤となる可能性が高いです。お早めにご注文されることをおすすめいたします。

REFERENCE
RR-151(1CD)
スパニッシュ・インプレッションズ
アルボス(1863-1939):3つのスペイン舞曲Op.1
トゥリーナ:ピアノ三重奏曲第2番ロ短調Op.76
ガスパール・カサド(1897-1966):ピアノ三重奏曲ハ長調
マリアーノ・ペレジョ(1886-1960):ヴァイオリン、チェロ、ピアノの為の3つの印象
エルミタージュ・トリオ【ミーシャ・カイリン(Vn)、セル ゲイ・アントノフ(Vc)、イリヤ・カザンツェフ(P)】

録音:2023年4月11-14日、スカイウォーカー・サウンド、カリフォルニア
シュテファン・ケラーは1974年チューリヒ生まれ。地元の音楽院でオーボエを学び、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で作曲、音楽理論、電子音楽を学び ました。またタブラやカヤールといったインド音楽の研究もしています。
作品はどれも人間の五感と結びつく音楽であり、演奏者の存在を感じさせる音楽。打楽器のリズムが重要な役割を持っています。複雑な構造のサウンドでありな がらポップス、エレクトロニクス、非ヨーロッパ音楽といった要素をごく自然にミックスしていて、パロディや暗喩ではなく新しい文脈としての音楽を組み立ててい る印象。珍しい編成による『hybrid gaits』は彼ならではの書法が冴えわたるめっぽう面白い1曲。 (Ki)

Alba
ABCD-526(1CD)
ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンの為のソナタ
ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30nO3
ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル(Kreutzer)」 Op.47
クレータ=マリア・ケンタラ(Vn )
ヨーナス・アホネン(フォルテピアノ)
[楽器 Baroque violin:unknown, beginning of18th Century/Fortepiano:Conrad Graf, c.1827]

録音:2021年10月21日?24日 シャウマン・ホール(ピエタルサーリ、フィンランド)
クレータ=マリア・ケンタラ(1964?)は、『Side by Side(ならべてみると)』(ABCD388)『フォーク・シーズンズ』(ABCD 402)『ポルスカ=パンド ルフィ』(ABCD501)などのアルバムで知られる、カウスティネン生まれのバロック・ヴァイオリニスト。ヨーナス・アホネン(1984?)は、リゲティの「ピアノ協 奏曲」(BIS SA-2209)やアイヴズの「コンコード・ソナタ」(BIS SA-2249)などの録音が評価された、ピアノとフォルテピアノのプレーヤー。 フィンランドの音楽家ふたりのコラボレーションによるベートーヴェンの「ソナタ」。ベートーヴェンの初期から中期にかけての作品構造が特徴的な「第8番 ト長調」。 「交響曲第1番」の翌年に作曲された「第4番 イ短調」。「エロイカ交響曲」が完成される前年の1803年に作曲され、「協奏曲のようにきわめて協奏的なスタイ ルによる、ピアノとオブリガート・ヴァイオリンの為のソナタ」とベートーヴェンのスケッチブックに書かれた、「クロイツェル」の名で親しまれている「第9番 イ長 調」。アホネンとケンタラのふたりは、ベートーヴェンが「ふたつの楽器の会話」あるいは「ふたりの会話」と考え、今日、簡単に言われるような「ヴァイオリン・ソナ タ」ではなく「ピアノとヴァイオリンの為のソナタ」とした作品を、19世紀の「コンラート・グラーフ」フォルテピアノと18世紀のバロック・ヴァイオリンで演奏し、 「今」の感覚の音楽に再生しています。 (Ki)

Channel Classics
CCSSA-44923(1SACD)
NX-C03

NYCX-10433(1SACD)
日本語解説き国内盤
税込定価

バッハ(チャド・ケリー編):ゴルトベルク変奏曲 BWV988リイマジンド レイチェル・ポッジャー(Vn)

使用楽器…ジェノヴァのペザリニウス1739年製作オリジナル楽器
ブレコン・バロック(古楽器使用)
ヒュー・ダニエル(Vn)、ジェーン・ロジャース(Va)、
アレクサンダー・ロルトン(Vc)、ジャン・スペンサー(ヴィオローネ)
ケイティ・バーチャー(Fl)、ダニエル・ランティエ、レオ・ドゥアルテ(Ob)
インガ・クラウケ(Fg)
チャド・ケリー(Cemb)
使用楽器…イオアネス・ルッカース1628年製造フランドル式マニュアル2段鍵盤に基づく1999年アンドルー・ウッダーソン復元楽器

録音:2022年9月17-19日セント・ジョンズ教会、アッパー・ノーウッド、ロンドン
バロック・ヴァイオリン現代随一の名手として、実演録音共に刺激的な活動で世界中の音楽ファンを楽しませてくれるレイチェル・ポッジャー。 2007年に彼女が組織したブレコン・バロックとの久しぶりのアルバムは、なんと「ゴルトベルク変奏曲」の新編曲版です。イギリス出身の鍵盤 奏者・指揮者で、現在はオーストラリアを中心に活躍するチャド・ケリーによる、「リイマジンド」と呼ばれる一歩踏み込んだ編曲は、原曲の素 材を最大限生かしながら、「もしバッハがこの作品を編曲したら?」を基本的なコンセプトとして進められたもの。バッハが残した他の作品を参 考に、例えば冒頭のアリアはヴァイオリンとオブリガート・チェンバロによる緩徐楽章風に始められ、以降ポッジャーのヴァイオリンを中心としなが ら、トリオ・ソナタ風、フルート・ソナタ風、室内協奏曲風、チェンバロ協奏曲風と、変奏ごとに趣向を変えて様々な顔を見せてくれます。また 第30変奏やアリア・ダ・カーポなどでの木管楽器の扱いに特徴的なモダンな手法もアクセントとなり、古楽器の響きが絶妙な効果も与えてた いへん新鮮。名編曲の多い「ゴルトベルク」の中でも異色かつ出色の出来栄えと言えるでしょう。編曲者のケリーは古楽の鍵盤奏者としても 活躍しており、ガーディナーやピノックとも共演を重ねた経歴の持ち主。今回もチェンバロで録音に参加し、ポッジャーほか名手揃いのアンサン ブルをがっちりと支える頼もしい演奏を聴かせます。国内仕様盤には澤谷夏樹氏による日本語解説付。

Willowhayne Records
WHR-082(1CD)
NX-B05
カレイドスコープ 〜トロンボーンとピアノの為の作品集
フランク・マルタン:バラード
エンリケ・クレスポ(1941-):トロンボーン独奏の為のインプロヴィゼーション第1番
ウェーバー:ロマンス
ヘンデル:トリオ・ソナタ ト短調 Op.2-8HWV393
ギルマン:交響的小品 Op.88
クシェネク(1900-1991):トロンボーンとピアノの為の5つの小品 Op.198
ロパルツ:変ホ短調の小品
クリス・ガーフィット(Tb)
セリ・ダン(P)
ギレム・クスニェレク(Tb)

録音:2020年3月、6月 ハルベルク放送局、ザールブリュッケン
イギリス出身、数々の国際的なコンクールで優勝を重ね、2021年からケルンWDRSOのソロ・ト ロンボーン奏者を務めており、2022年にはミュンヘン国際音楽コンクールでも優勝を果たしたクリス・ガー フィット。近年デュオを組んで活動している韓国のピアニスト、セリ・ダンとの共演による待望のファースト・ソ ロ・アルバムが登場しました。バロックや古典で聴かせる奥行きのある歌心、現代作品での目の覚めるよ うな超絶技巧までをたっぷりと聴かせ、その表現力の幅広さと高い技術力を見せつけてくれます。
Willowhayne Records
WHR-084(1CD)
NX-B05
コネクションズ 〜ドイツのホルン音楽
ベートーヴェン:ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス(1822-1905):夜想曲 Op.7
R・シュトラウス:アンダンテ ハ長調 AV86a
ヒンデミット:ホルン・ソナタ ヘ長調
アーノルド・クック(1906-2005):ロンド 変ロ長い調
ローレンス・デイヴィス(ホルン/Alexander model 103)

ヘレン・デイヴィス(P)
フィルハーモニア管とロイヤル・フィルの首席ホルン奏者を長年務め、2021年には再びフィルハーモニア管 に復帰した名手ローレンス・デイヴィスのソロ・アルバム。ピアノを担当するのは実の母であるヘレン・デイ ヴィスで、2人での録音は今回が初めてとのこと。2020年のロックダウンで人と人との繋がり (connections)について考えた彼らは、ヘレンの父親がイギリス系ドイツ人であったことからこのアルバム の構想を広げました。ベートーヴェンの名曲に始まりヨーゼフ&R・シュトラウス父子の作品、そして ヒンデミットを収録。最後に収められたクックはヒンデミットに学んでその作風を受け継いだイギリスの作曲 家で、今回のテーマにまさにぴったりの選曲といえそうです。安定した技術と表現力が聴きものです。

Forlane
FOR-16896(1CD)
「1883年、チェロの年」
グリーグ:チェロ・ソナタ Op.36
フォーレ:悲歌 ハ短調 Op.24
タネーエフ:カンツォーナ
R.シュトラウス:チェロ・ソナタ op.6
ギヨーム・エフレル(Vc)
遠藤奏恵(P)
1883年作のグリーグのチェロ・ソナタとタネーエフのカンツォーナ、R.シュトラウスのチェロ・ ソナタに、1880年作のフォーレの悲歌を加えた面白い内容のCD。時代の空気を感じられます。 ギヨーム・エフレルは、1983年、フランス東部、スイスのローザンヌに近いフランシュ=コンテ 生まれのチェロ奏者。6歳でチェロを始め、ブザンソン音楽院、パリ国立高等音楽院で学ん だ。2015年からルーエン=ノルマンディ歌劇場Oに在籍しています。遠藤奏恵は北海 道名寄市出身のピアニスト。高校卒業後パリに渡り、エコールノルマル音楽院でフランス・ク リダに学んだ。以来長年パリを拠点に活躍しています。FORLANE からはソロ・アルバムが2タイ トル発売になっています。

Quantum
QM-8003(1CD)
「署名」〜パトリス・フィヨ(b.1949)作品集
(1)未知の時のへりで
(2)最後の愛の歌の後のアヒルの飛翔
(3)瞑想第6番
(4)まばゆい反射の16の瞬間写真
(5)瞑想第4番
(6)ジャン=アンリ・ダングルベールの墓
(7)瞑想第7番
(1)クララ・ビュイ(Vn)
(2)アマエル・サヴァリ(Hp)
(3)フランソワ・ヴェイラン(Fl)
(4)マルコ・チッコーネ(P)
(5)ル・ヴェイヤン=パトゥ(Vn)
(6)ニノン・アンヌカール=セガル(Cemb)
(7)マルク=アントワーヌ・ミヨン(クリスタル=バシェ)

録音:2022年
フランスの作曲家、パトリス・フィヨの作品集。パトリス・フィヨは 1949年、フランス中部のリモージュの生まれ。リモージュ音楽院でフルートを学んだ後、シエナのキジアーナ音楽院やロ ーマのサンタ・チェチーリア音楽院で作曲を学んだ。部門で最優秀賞を受賞。1980 年代から 斬新な色彩感を追求した音楽を書き続けています。ヴィルヌーヴ=ル=ロワ音楽院の院長も務 めた。

MSR
MS-1771(1CD)
「ナラティヴ(物語)」〜女性作曲家によるフルートとピアノの為の作品
ヴァレリー・コールマン(b.1970):人間の家族
エイミー・ビーチ(1867-1944):3つの褐色の歌Op.44(ブロフィット・カンザー&ウォーカー編)
リリー・ブーランジェ:春の朝
グバイドゥーリナ(b.1931):アレグロ・ルスティコ、森の音
デルフィーネ・フォン・シャウロート(1814-1887):6つの無言歌(ブロフィット・クンザー&ウォルカー編)
シュラミット・ラン(b.1949):楽園の鳥
ヴァージニア・ブロフィット・カンザー(Fl)
タミー・ウォーカー(P)

録音:2022年1月10-14日アイオワ大学コンサート・ホール
20世紀と21世紀の女性作曲家によるフルートとピアノの為の作品を収録。エイミー・ビーチ、リ リー・ブーランジェはよく知られた作曲家で20世紀前半のフランス的な趣味の良さが表れた佳品。 1970年生まれのコールマンの「人間の家族」もフランス的な和声とメロディを感じさせながらその単 なる模倣に終わらないセンスのよい小品。オフェルトリウムなど深刻で激しい作風で知られるグバ イドゥーリナの2つの作品は意外にもリリカルでユーモアのあふれた名品。日本のフルーティストは もっとこの作品を取り上げるべきと思わせる。フルートのヴァージニア・ブロフィット・カンザーはアメリ カのSOの首席を歴任しながらソリストとしても活動する俊英。
MSR
MS-1840(1CD)
ウィリアム・ホワイト:コンソート全集+1
ウィリアム・ホワイト(1571-1634):6声のパヴァーヌ第2番
トマス・トムキンズ(1572-1656):6声のガリアール第92番
ウィリアム・ホワイト:6声の幻想曲第1番/5声の幻想曲第2番/3 声の幻想曲第14番/6声の幻想曲第3番/2 声の幻想曲第1番/6声のパヴァーヌ第1番/6 声の幻想曲第5番/5声の幻想曲第3番/2声の幻想曲第2 番/6声の幻想曲第2番/6声の幻想曲第6番/5 声の幻想曲第1番「ディアペンテ」/6声の幻想曲第4 番
アーベント・ムジーク【ジャドソン・グリフィン(Vn) 、マウゴルザタ・ジエムニツカ(Vn) 、ローレンス・リプニク(テノールViol) 、ロザムンド・モーリー(テノールviol) 、サラ・カニングハム(バスviol) 、パトリシア・アン・ニーリー(バスviol) 、カーリーン・ストーバー(バスviol)】

録音:2017年12月19-20日、ニューヨーク、スターテン島、聖パウロ・メモリアル教会
ウィリアム・ホワイトはルネサンス時代のイギリスの作曲家。多くの室内楽、宗教音楽を作曲した が、今日ではほとんどその作品は忘れられてしまった。このアルバムは彼のコンソート曲(ヴィオー ルを含む室内アンサンブル作品)の全てが収められています。テューダー王朝時代の典雅な雰囲気 が味わえる一枚。トマス・トムキンズはホワイトと同時代の作曲家でこちらの方が比較的よく知られ ています。

Da Vinci Classics
C-00769(1CD)

XC-00769(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
心の色〜カルディーニ:リコーダー作品集
フルヴィオ・カルディーニ(b.1959):ソナチネ Op.127A/ディアリオ Op.130B/モミジ/ソナチネ Op.65E/3つのノヴェレッテ/ソナチネ Op.152A/ドールズ/ソナチネ Op.99J
中村栄宏(リコーダー)、川口成彦(P)

録音:2019年12月、2020年2月、2021年11月、オフィチーナ・ソノラ・デル・ビガッロ(フィレンツェ、イタリア)
ジョルジョ・サッケッティの門下生としてフィレンツェ音楽院で学んだイタリアの現代作曲家、フルヴィオ・カルディーニのリコーダー作品集。カルディーニは、作曲だけでなく、ヴィヴァルディやモーツァルト、リストなどの作品の編曲、ピアニストとしても高い技術を発揮し、多彩な才能を持った音楽家として活躍しています。本アルバムでは、カルディーニが広く実践し、研究してきたミニマリズムとポストミニマリズムに関連する作品を取り上げています。
中村栄宏は、東京理科大学大学院工学研究科電気工学専攻修了。ソフトバンク株式会社にエンジニアとして入社後、音楽家へ転向のため退社し、オランダ・アムステルダム音楽院リコーダー専攻を学部、大学院ともに特別栄誉賞付き満点首席で卒業(日本人初の快挙)という異色の経歴を持つ次世代のリコーダー奏者です。これまでに第20回三重県文化賞・文化新人賞。第13回現代音楽演奏コンクール「競楽XIII」において、入選(4位)及び聴衆賞。第2回テルアビブ国際リコーダーコンペティション第3位、2018年ノールトホルン国際リコーダーコンペティション第2位など数々のコンクールで上位入賞を果たしています。また、NHK-FM「リサイタル・パッシオ」、オランダのラジオ番組「Concertzender Actueel」への単独出演や、YouTubeへの多重録音動画の投稿、プロフェッショナルリコーダーアンサンブル「ラ・ルベルティーナ」、オランダを拠点とする「Royal Wind Music」にアンサンブルの一員として参加するなど、多岐にわたり活躍しています。
第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位に輝いた日本人鍵盤楽器奏者のホープ、川口成彦を共演者に迎え、アムステルダム音楽院で学んだ名手達がカルディーニの世界観を見事に描いています。国内仕様盤には、オリジナルのブックレットに加えて、川口成彦による書き下ろしの演奏解説や使用楽器に関する説明が付くのも注目ポイントのひとつです。

CAvi music
85-53525(1CD)
ブラームス&クルシェネク:ピアノ三重奏曲集
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 Op.8(1889年版)
クルシェネク(1900-1991):三重奏曲-幻想曲 Op.63
ファイニンガー・トリオ

録音:2021年3月&11月、ベルリン・フィルハーモニー室内楽ホール(ドイツ)
ベルリン・フィルのクリストフ・シュトロイリ、ダヴィッド・リニカー、室内楽の経験も豊富なスイス人ピアニストで、ベルリン・フィルのメンバーとも度々共演しているアドリアン・オーティカーによって2005年に結成されたファイニンガー・トリオによるブラームスとクルシェネクを組み合わせたユニークな1枚。ブラームスのピアノ三重奏曲と、ウィーンのより若い後進による同ジャンルの作品を組み合わせることで、ブラームスの作品に新たな展望を開くことを目指しています。ファイニンガー・トリオは、バウハウスとの関わりでも知られる画家・デザイナーのライオネル・ファイニンガー(1871-1956)に対する深い共感から名付けられたピアノ三重奏団。彼らの表現力の豊かさ、ニュアンスと音色の幅広さは音楽評論家からも高く評価されています。

GENUIN
GEN-23850(1CD)
ヒンデミット、ベートーヴェン、ヘンリク・ヴィエニャフスキ、R.シュトラウス:作品集
ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ Op.31-2
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ Op.24-5
ヴィエニャフスキ
:グノーの歌劇「ファウスト」による華麗な幻想曲 Op.20
R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」Op.59よりワルツ・シークエンス
アンネ・ルイーザ・クラム(Vn)、
ジョンファン・キム(P)

録音:2023年3月
ドイツ国際コンクールは多くの偉大なアーティストのキャリアを支援してきました。2022年優勝者のドイツのヴァイオリン奏者アンネ・ルイーザ・クラムもこのコンクールがきっかけとなり今回のアルバムのリリースとなります。このアルバムでは彼女の高い音楽スキルを存分に発揮できるプログラムが選ばれており、難曲ばかりが選ばれていますが、この若いアーティストは見事に表現しています。伴奏は数々のコンクールで受賞しているジョンファン・キムです。

Indesens Calliope Records
IC-024(1CD)
プーランク:愛の小径〜室内楽作品集
ヴァイオリン・ソナタ FP119
愛の小径(Vnとピアノ版)
チェロ・ソナタ FP143
思い出(Vcとピアノのための)
ヴィラネル FP74(ピッコロとピアノのための)*
愛の小径(Vcとピアノ版)
バレエ「エッフェル塔の花嫁花婿」より将軍の演説
タチアーナ・サムイル(Vn)、ユストゥス・グリム(Vc)、ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ)、エリック・オービエ&ステファン・グルヴァ(コルネット)、デイヴィッド・ライヴリー(P)、ジャック・レイノー(P)*、ギャルド・レピュブリケーヌO、セバスティアン・ビラール(指)
IndesensとCalliopeに数々の名演を残している名手たちによるプーランクの室内楽作品集(最後の1曲のみ吹奏楽)。プーランクの最も有名なメロディのひとつである「愛の小径」はヴァイオリンとチェロ、2つのバージョンを収録。どちらも甲乙つけがたい演奏です。ポピュラー音楽の軽やかさとクラシック音楽の深みを見事に融合させ、フランスの魂にユニークで魅惑的な声を与えた20世紀フランス音楽の大胆な探検家、フランシス・プーランクの世界へ飛び込みましょう。

NMC
NMCD-278(1CDR)
トマス・シマク:ソロ
ソリロキーVII(クラリネットと共鳴ピアノのための)/カテナII/ソリロキーVIII/ソリロキーIX(トランペットと共鳴ピアノのための)/カテナIII - コロナ
アンサンブル・アンテルコンタンポランのソリストたち

録音:2020年&2022年
「表現の深さ、力強い想像力」(英国作曲家賞)、「息をのむほど独創的」(新音楽時報)と称賛されるアルバニア出身のイギリスの作曲家トマス・シマク(1958-)による、無伴奏器楽作品集。シマク4枚目のフル・アルバムであり、NMCからリリースされるのは初となります。それぞれの作品は、各楽器の表現力と技術的特性を掘り下げ検証することを目的としており、非常にヴィルトゥオーゾ的で、1つの楽器では到底不可能と思われるような深みのある表現に到達しています。騒々しいシンコペーションが特徴の「カテナIII」にはCoronaという副題がつけられており、Covid-19の大流行がもたらした壊滅的な影響についてのシマクの考察を聴くことができます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Da Vinci Classics
C-00773(1CD)
ザンドナーイ&ノヴァーク:室内楽曲集
リッカルド・ザンドナーイ:組曲 「FRA I MONTI」(フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、バスーンとピアノのための)
ヤン・ノヴァーク(1921-1984):BALLETTI A9(フルート、オーボエ、クラリネット、F菅ホルン、バスーン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとコントラバスのための)
ジェシカ・ダルサント(Fl)、ファビオ・リゲッティ(Ob)、マルコ・ブルスケッティ(Cl)、ステファノ・ロッシ(Hrn)、フランチェスコ・フォントラン(Fg)、カロージェロ・ディ・リベルト(P)、アンナ・ボースキ(Fl)、パオロ・ヴィヴァルデッリ(Ob)、クラウス・マンフリーニ(Va)、アンドレア・フェッローニ(Vn)、ロレンツァ・バルド(Vc)、アンジェリカ・ガスペレッティ(Cb)、ジョヴァンニ・コンスタンティーニ(指)

録音:2022年4月24日-25日
イタリア北部の町、ロヴェレートで生まれたリッカルド・ザンドナーイは、歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」で名声を博し、数多くの声楽曲などを遺しました。一方、20世紀のチェコを代表する作曲家のヤン・ノヴァークは、1968年のソ連侵攻の後にデンマークとイタリアへ亡命。1970年から1977年まで、ロヴェレートで作曲活動を行い、晩年をドイツで過ごした後、ロヴェレートに埋葬されました。そんなロヴェレートにゆかりのある2人の作曲家の室内楽曲が、本アルバムには収録されています。
組曲 「FRA I MONTI」 はザンドナーイが僅か19歳で作曲した作品で、生まれ故郷ロヴェレートのヴェローナ平野やトレントの山々など、自然にインスピレーションを得て書き上げられました。
「BALLETTI A9」は1955年にチェコ九重奏団に委嘱され、翌年のプラハの春音楽祭で初演されました。当時の旧チェコスロバキアの共産主義体制の中、西欧の影響を感じさせることで当局から非難されることになりますが、ノヴァークの不屈の遊び心が反映された楽曲となっています。
Da Vinci Classics
C-00771(1CD)
メロディーの魂〜ベルナール・アンドレへのオマージュ
ベルナール・アンドレ(1941-):ジャンブレット〜ケルティックハープのための古代様式の主題による変奏曲(ハープと打楽器編)、アクアチント〜ハープまたはケルティックハープのための6つの短い小品(ハープと打楽器編)、秋の踊り〜ハープのための6つの小品(ハープと打楽器編)
リチャード・ガリアーノ(1950-):スプリーン(ハープとメロディカ編)、クロードのためのタンゴ(ハープとメロディカ編)
ドビュッシー
:月の光(ハープとグロッケンシュピール編)、
 ゴリウォーグのケークウォーク(ハープとグロッケンシュピール編)
エドアルド・ブルーニ(1975-):7つのメトラトロペスより第2番、第4番、第5番、第7番(ハープと打楽器版)
アヴァロキテ・デュオ

録音:2022年&2023年、ポレージネ(イタリア)
伝統的な音楽に現代的な表現を取り入れた独特のスタイルで、常にメロディックな表現を重視しているコンポーザー=ハーピスト、ベルナール・アンドレ(1941-)に捧げられたアルバム。ハープとパーカッションの融合を試みた実験的かつ革新的な1枚で、このユニークな楽器の組み合わせだけが作りだすことのできるニュアンス豊かなサウンドを深く掘り下げています。

Eudora
EUDSACD-2305(1SACD)
ハンス・ジット:ヴィオラとピアノのための作品集
ハンス・ジット(1850-1922):アルバムの綴り Op.39/3つの幻想小曲集 Op.58/ロマンス Op.72/3つの小品 Op.75/ロマンス Op.102/1/ガヴォットとマズルカ Op.132
アリシア・カラブッチ(Va)、
ホルヘ・ブラスコ(P)

録音:2021年4月26日-27日、サラゴサ・オーディトリアム、モーツァルト・ホール(スペイン)
スペインの高音質レーベル、Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド仕様のシリーズから、スペインのヴィオラ奏者、アリシア・カラブッチが奏でるチェコ・後期ロマン派、ヴァイオリニストとしても活躍したハンス・ジットのヴィオラ作品集が登場。
マドリード出身のアリシア・カラブッチは、マドリード高等音楽院、ザルツブルク・モーツァルテウム大学、アントン・ブルックナー私立大学でヴィオラを学び、最優秀の成績で修了。2009年にはベネズエラのシモン・ボリバルSO、マーラー・ユーゲントOと共演。アンサンブル・テトラクティス、バウハウス・クァルテットのメンバーとして活動する傍ら、マドリード高等音楽院では後進の育成に力を注いでいます。本アルバムで取り上げているハンス・ジットは、ヴァイオリニスト、作曲家、音楽教育者として活躍。17歳にしてブレスラウ歌劇場Oのコンサートマスターに抜擢され、フランスやオーストリア、ドイツでは指揮者としても活動。また、ライプツィヒ音楽院ヴァイオリン科の教授の職も務め、ヴァイオリンのための教則本も執筆しています。作品は、ヴァイオリンのための曲や管弦楽曲、2つのピアノ三重奏曲などを残していますが、グリーグの「ノルウェー舞曲」(原曲はピアノ連弾用の作品)の管弦楽編曲でも知られています。
フォーマットはSACD Stereo/MultichannelとMQA-CDのハイブリッドを採用しており、CD層はMQA対応機器を使用することにより、ハイレゾ音源として再生することができます。

Chopin University Press
UMFCCD-200(1CD)
イル・コンティヌオ・ヴィルトゥオーゾ
コレッリ:ヴァイオリンとヴィオローネのためのソナタ Op.5-8ホ短調
ヴィヴァルディ:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ Op.2-3ニ短調
ガスパーロ・ヴィスコンティ(1683-1713?):ヴァイオリンとヴィオローネのためのソナタ Op.1-3ト短調
フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ:ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ Op.1-1ト短調
マルティナ・パストゥシュカ(Vn)、
トマシュ・ポクジヴィンスキ(Vc)

録音:2023年5月1日-3日(ポーランド)
ヴァイオリニストのマルティナ・パストゥシュカは、コンサートマスター、ソリスト、室内楽奏者として数々のアンサンブルと共演し、2022年ポーランドのクラクフで行われた音楽祭では芸術監督を務めるなど、その活動の幅を広げています。パストゥシュカは、フロリアン・レオンハルト・フェローシップから貸与されたガルネリ・デル・ジェスを使用しています。
チェリストのトマシュ・ポクジヴィンスキは、バロック音楽からエレクトロニクスを用いた現代音楽まで幅広く手がける多才な音楽家です。主に活動を行うヨーロッパでは室内楽奏者ならびに通奏低音の専門家として高く評価されており、アメリカ、アジア、アフリカなど世界各国でも一流の古楽アンサンブルやソリストと共演しています。
Chopin University Press
UMFCCD-154(1CD)
アレクサンデル・タンスマン:弦楽四重奏曲第3番
トリプティク(弦楽四重奏のための)
弦楽四重奏曲第4番
アレクサンデル・タンスマンQ【ラファウ・ドゥジク(Vn1)、スタニスワフ・ガジナ(Vn2)、ヤクブ・グラベ=ザレンバ(Va)、ヨアンナ・ドゥジク(Vc)】

録音:2021年8月&11月(ポーランド)
作曲家、ピアニストのアレクサンデル・タンスマンは1897年にポーランドで生まれ、大学を卒業後フランスで活動を始めました。ユダヤ系だったタンスマンは1941年にアメリカへ亡命、戦後は再びフランスへ戻りました。このような経歴のため、祖国であるポーランドでは長い間タンスマンの楽曲は知られていませんでしたが、1980年代から今日にかけて、広く評価されることとなります。
アレクサンデル・タンスマン四重奏団は2008年に結成され、特にタンスマンの作品に重点を置きつつ、珠玉のレパートリーとあまり知られていない作曲家の作品とを組み合わせることで室内楽の振興を図っています。

CAvi music
85-53533(1CD)
クラリネット五重奏曲集
レーガー:クラリネット五重奏曲イ長調 Op.146
ヨハンナ・ゼンフター(1879-1961):クラリネット五重奏曲変ロ長調 Op.119(世界初録音
キリアン・ヘロルド(Cl)、
アルミーダSQ

録音:2023年2月、ハンス・ロスバウト・スタジオ(バーデンバーデン、ドイツ)
前作(8553527)ではフランクとマルタンのピアノ五重奏曲集でピアニストのマーティン・クレットとコラボレーションしたアルミーダSQが、今度は23歳の若さでブレーメン・ドイツ・カンマーフィルの首席クラリネット奏者に就任し、ウィーン・フィルやベルリン・フィルへの客演も多い名クラリネット奏者、キリアン・ヘロルドと共演。
ヘロルドが「レコーディングすることが長年の夢だった」と語るドイツの女性作曲家ヨハンナ・ゼンフターのクラリネット五重奏曲は世界初録音。ゼンフターはフランクフルト・アム・マインでピアノとヴァイオリンを学んだ後、作曲を学ぶためにレーガーを訪ねてライプツィヒまで赴き個人的に師事しました。ヘロルドが「ゼンフターの五重奏曲はレーガーと対をなすにふさわしい」という、師弟による作品の聴き比べをお楽しみください。2023年のレーガー生誕150周年を祝うリリースです。

Gutman Records
GUTMANCD-194(1CD)
ドビュッシー、ラヴェル、デュティユー:弦楽四重奏作品集
ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調 Op.10
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
デュティユー
:夜はかくの如し
アルマ四重奏団

録音:2017年12月10日-11日&2019年6月24日-25日、MCO(ヒルフェルスム、オランダ)
ロイヤル・コンセルトヘボウOのメンバーによって2014年に結成され、その演奏の質の高さとジャンルに囚われない広範な活動で国際的に高い評価を受けているアルマ四重奏団が贈る、フランスの三大弦楽四重奏作品とも呼ぶべき傑作プログラム。世界最高峰のオーケストラで日々演奏する彼らの実力は言うまでもなく折り紙つき。生き生きとした類まれなサウンドで作品の持つ魅力を最大限に引き出し、美しく深みのある演奏を聴かせます。
Gutman Records
GUTMANCD-182(1CD)
バレエ・リュス
ボロディン(コゾルポフ編):だったん人の娘たちの合唱と踊り
プロコフィエフ
:チェロ・ソナタ Op.119
プーランク:思い出、愛の小径、
 チェロ・ソナタ
リムスキー=コルサコフ(ジンバリスト編):「金鶏」による演奏会用幻想曲
アナスタシア・フェルレヴァ(Vc)、
フランク・ファン・デ・ラール(P)

録音:2018年1月3日-5日、MCO(ヒルフェルスム、オランダ)
ロシア出身のチェリスト、アナスタシア・フェルレヴァのデビュー・アルバム。バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)を主宰したセルゲイ・ディアギレフへオマージュを捧げます。フェルレヴァはドイツのフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙から「説得力があり、情熱的で魅惑的な解釈」「最後の一音まで有機的なフレージングと鮮烈な迫力」と評されるなど技巧と芸術的雄弁さを併せ持った演奏で室内楽の舞台を中心に活躍しています。
Gutman Records
GUTMANCD-191(1CD)
共生
ポルドフスキ(レジーヌ・ヴィエニャフスカ)(1879-1932):ソナタ ニ短調
マティルデ・ヴァンテナール(b.1993):おとぎ話
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ミーレル・フェルカンメン(Vn)、
ディーナ・イヴァノヴァ(P)

録音:2019年1月7日-9日、アイントホーフェン音楽堂(オランダ)
1988年オランダ生まれ、ロンドンの王立音楽大学を最優秀の成績で卒業した新星ヴァイオリニスト、ミーレル・フェルカンメンのデビュー・アルバム。デュオを組み共に活動しているロシア出身のディーナ・イヴァノヴァを伴奏に迎え、19世紀のポーランドを代表するヴァイオリニスト&作曲家であったヘンリク・ヴィエニャフスキを父に持つポルドフスキ(レジーヌ・ヴィエニャフスカ)と、2023年に30歳を迎えたばかりのアムステルダム出身の若手作曲家、マティルデ・ヴァンテナールという興味深い2人の作曲家の作品をチョイスし、フランクの代表作であるソナタを組み合わせました。
Gutman Records
GUTMANCD-193(1CD)
ベース・アド・リビトゥム
ボッテジーニ:エレジー ニ長調、
 タランテラ、夢想、
 パイジエッロの「もはや私の心には感じない」の主題による変奏曲
ラヴェル:ハバネラ形式のヴォカリーズ・エチュード より 「Presque lent et avec indolence」
グリエール:前奏曲 Op.32-1、
 スケルツォ Op.32-2、
 間奏曲 Op.9-1、タランテラ Op.9-2
ボッテジーニ:クラリネット、ダブル・ベースとピアノのためのデュエット
オリヴィエ・ティエリ(ダブル・ベース)、
マルタイン・ウィレルス(P)、
オリヴィエ・パテイ(Cl)

録音:2018年7月8日-10日、MCO(ヒルフェルスム、オランダ)
フランス出身でロイヤル・コンセルトヘボウOのコントラバス奏者を務めるオリヴィエ・ティエリのアルバム。ティエリは自宅で父親から初めてコントラバスのレッスンを受けたのが15歳と遅めのスタートでしたが潜在していた才能をすぐさま開花させ、ドイツのフォルクヴァング芸術大学を卒業後アムステルダムに移り、ロイヤル・コンセルトヘボウOのメンバーになりました。またアムステルダム音楽院の教授に就任し後進の育成にも努めています。このアルバムでは「コントラバスのパガニーニ」の異名をとったボッテジーニやグリエールの作品でコントラバスの表現力の多彩さを示し、ラヴェルの作品ではヴォカリーズをコントラバスで弾いて極上の歌心を聴かせてくれます。

Avie
AV-2620(1CD)
ブラジルの魂(ヴィラ=ロボス:弦楽四重奏曲第6番ほか)
アントニオ・カルロス・ジョビン(1927-1994):Estrada do sol、Chovendo na roseira、Quebra-pedra、Retrato em branco e preto(クラリス・アサド編)
クラリス・アサド(1978-):弦楽四重奏のためのグリッチ
ヴィラ=ロボス:弦楽四重奏曲第6番 W.399、夕暮れ W.544(クラリス・アサド編)
デルガーニSQ、
クラリス・アサド(歌、ピアノ)

録音:2022年6月&9月
著名なギター奏者のセルジオ・アサドの娘であるブラジル系アメリカ人の歌手・作曲家クラリス・アサド(1978-)と、オレゴン州最高の室内楽アンサンブルと称されるデルガーニSQによる、クラシックとポピュラー・スタイルを融合させた1枚。ヴィラ=ロボスの弦楽四重奏曲第6番を中心に、アサド自身の作品や、彼女が編曲したジョビンやヴィラ=ロボスの作品が収録されています。


King International
KKC-107(1CD)
国内製作
税込定価
バッハ:フルートとチェンバロの為のソナタ集(全曲)/
フルートとチェンバロの為のソナタ ロ短調 BWV1030
フルートと通奏低音の為のソナタ ホ長調 BWV1035
無伴奏フルートの為のパルティータ イ短調 BWV1013
フルートとチェンバロの為のソナタ イ長調 BWV1032
フルートとチェンバロの為のソナタ イ長調 BWV1032
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
渡邊順生(Cemb)
使用楽器:Flute = Alain Weemaels, Brussels 2020(after J. H. Rottenburgh, Brussels c1725)
Harpsichord = Martin Skowroneck, Bremen1999 (German Model)

録音:2022年12月5-8日、ワキタ・コルディアホール(大阪)
世界的なフルートの名手、古楽界のレジェンド、バルトルド・クイケンと現代日本を代表するチェンバロ奏者、渡邊順生によるバッハのフルート作品全曲 録音。出会いから40年以上、旧知の仲の名匠二人による初めての共演となります。内容は、バッハの真作と判定されているフルート作品5曲、無伴奏が1曲、 オブリガート・チェンバロの曲が2曲、通奏低音の曲が2曲、というバッハの室内楽の縮図を1枚に収めたアルバム。抜群の音響を誇るワキタコルディアホール (旧イシハラホール)で2022年12月に収録されました。 解説書にはバルトルド・クイケン氏書下ろし原稿(加藤拓未氏日本語訳)を掲載し、読み応えのある解説書となっています。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72932(1CD)
コルンゴルト:弦楽四重奏曲第1番イ長調 Op.16
ピアノ五重奏曲 ホ長調 Op.15*
アルマSQ
セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン(P)*

録音:2022年10月22・23・29・30日/ ヒルフェルスム、MCOスタジオ
第2・3番を収録した第1集(CC-72869)に続く、アルマSQによるコルンゴルトの弦楽四重奏曲全集(全3曲)の第2集。残りの第1番にピアノ 五重奏曲をカップリングしています。両曲とも1920年代、作曲家20代半ばに書かれた作品で、無垢なまでの美しさに少しの危うさを混ぜたような後期ロマン薫 る豊饒な音楽。
アルマSQは2014年結成。コルンゴルトの楽曲はコロナ禍でメンバーが集まって合わせるのも困難な時期に開拓していった新しいレパートリーです。 新しいものに集中し力をそそぎ深めていったのがわかる、とても聴き応えのある演奏です。ピアノのエッカードシュタインもメトネル、スクリャービン、ワーグナー、 シューベルト、シューマンといったロマン派・近代を得意とする演奏家なので五重奏曲も非常に完成度の高い録音になっています。 (Ki)

BIS
BISSA-2643(1SACD)
『子供たちよ!』
細川俊夫(1955-):五木の子守唄(Komori-Uta)(2021)〜ヴィオラ・ソロの為の
バッハ:アルマンド〜無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009より
ヨハンナ・ドーデラー(1969-):小鳥のさえずり(The little bird)(2021)〜ヴィオラとピアノの為の
ギティ・ラザズ(1986-):黄金の蜂(The golden bee)(2022)〜ヴィオラ・ソロの為の
マルト=マティス・リル(1975-):子守歌(Lullaby)(2022)〜ヴィオラとピアノの為の
バッハ:アルマンド〜無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007」より
エリオット・ガイガー(1968-):歌うこと(Chanting)(2021)〜ヴィオラとピアノの為の
大島ミチル(1961-):花(Flower)(2022)〜ヴィオラとピアノの為の
バッハ:アルマンド〜無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008より
ユーリ・ポヴォロツキー(1962-):ほらツバメが来たよ(Here Comes a Swallow)(2022)〜ヴィオラとピアノの為の
カレヴィ・アホ(1949-):ねんねんころり(Nuku, lapsoseni)(2021)〜ヴィオラとピアノの為の
バッハ:アルマンド〜無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011より
フェデリコ・ガルデッラ(1979-):子守歌(Wiegenlied)(2021)〜ヴィオラとトイ・ピアノの為の
ディアナ・ロタル(1981-):Co(ho)quet(us) reMix(2021)〜ヴィオラ・ソロの為の
バッハ:アルマンド〜無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010より
イヴァン・ブッファ(1979-):まだ知らぬ声に(To The Unknown Voice)(2021)〜ヴィオラとピアノの為の
ルー・ワン(1982-):スズメとツノメドリ(Sparrows and Puffins)(2022)〜ヴィオラ・ソロの為の
バッハ:アルマンド〜無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012より
アレクセイ・ゲラシメス(1987-):五木の子守唄(Lullaby of Itsuki)(2022)〜ヴィオラとハンドパンの為の
戸川ひより(Va)
キヴェリ・デルケン(P)
アレクセイ・ゲラシメス(打楽器)
[楽器 Viola:Antonio Cassini, Modena, c.1690/Bow: Benoit Rolland/Piano:Steinway D,1929]

録音:2022年9月26〜28日/ニコデモ教会(ベルリン)、2023年1月16〜18日、2月13〜15日/アンドレーアス
日本とオーストラリアをルーツにもつヴィオラ奏者、戸川ひよりは、世界がCOVID-19のパンデミックで苦しんでいた時、各国の作曲家 に委嘱したヴィオラ・ソロ曲のアルバム『孤独の歌(Songs of Solitude)』(KKC-6436/ BIS SA-2533)をリリース。同アルバムは各誌で大きく取り上 げられ話題となりました。期待の新録音『Children!(子供たちよ!)』は、「子供」をコンセプトにしたアルバムです。このプロジェクトの背景には、自身2人目の 子の母になった彼女が、子供を取り巻くさまざまな環境に思いを巡らせたことがあったといわれます。
彼女が新曲を委嘱したのは、「孤独の時」を彼女と分かち合った、細川俊夫、ヨハンナ・ドーデラー、大島ミチル、カレヴィ・アホ。そして、イラン出身のアメリカ の作曲家ギティ・ラザズ、エストニアのマルト=マティス・リル、オーストラリアのエリオット・ガイガー、ロシア出身のユーリ・ポヴォロツキー、ルーマニアのディアナ・ ロタル、スロヴァキアのイヴァン・ブッファ、中国のルー・ワン、ドイツのアレクセイ・ゲラシメスが、彼女のプロジェクトに共感し、作品を寄せました。
前のアルバムではバッハの「無伴奏チェロ組曲」の〈サラバンド〉が、曲と曲の間で演奏されていました。このアルバムも同じ構成がとられ、6つの〈アルマンド〉 が「橋渡し」の役割を担っています。
ブックレットは、それぞれの作曲家に見開きの2ページが割かれています。作曲家たちの「今」と子供のころの写真と、戸川ひよりが彼らと「子供」の関わりにつ いて書いた一文(ドイツ語、英訳、フランス語訳)が掲載されています。

Goodies
78CDR-3918(1CDR)
ベートーヴェン:七重奏曲変ホ長調作品20 ウィーン八重奏団のメンバー
【ウィリー・ボスコフスキー(Vn)、ヨハン・クルンプ(Cb)、アルフレート・ボスコフスキー(Cl)、ルドルフ・ハンツル(Fg)、ヨゼフ・ウェレバ(Hrn)、ギュンター・ブレイテンバッハ(Va)、ニコラウス・ヒュブナー(Va)】

英 DECCA AX306/310ffrr録音
1948年7月スイス、ジュネーヴ放送スタジオ録音
ウィーン八重奏団は、長い伝統に育まれた独特の優美な響きと、自発性に富ん だ豊かな表現で、世界最高のオーケストラとして、世界中の音楽ファンから愛 されてきたVPOの首席奏者たちを中心に結成 された。第二次世界大戦後直後の1947年、当時ウィーン・フィルのコンサート ・マスターだったウィリー・ボスコフスキー(1909-1991)と彼の実弟で首席クラ リネット奏者アルフレート・ボスコフスキー(1913-1990)を中心に弦楽器奏者5 人、管楽器奏者3人で結成された。これはその初録音。SPレコードの末期で英 国デッカ社はウィーンにスタジオが無く、スイスのジュネーヴの放送局のスタ ジオに出向き録音した。デッカ社がウィーンで録音を始めたのは1950年だった。(グッディーズ)

オクタヴィア
OVCL-00826(1SACD)
税込定価
2023年9月27日発売
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 作品78 「雨の歌」(パウル・クレンゲルによるチェロ編曲版:ニ長調)
フランク:ヴァイオリン・ソナタ FWV8(レナード・ローズによるチェロ編曲版:イ長調)
川上徹(Vc)、三輪郁(P)

録音:2023年5月13日 東京、hall 60(ホール ソワサント)・ライヴ
長年オーケストラプレーヤーとして活躍してきた川上徹 による最新盤は、ブラームスとフランクの名高いヴァイ オリン・ソナタのチェロ版です。2023年5月に行われたラ イヴの録音で、ピアノの三輪郁による好サポートを得た、 豊かな音楽がここに収められています。 味わい深いチェロの音色で、オリジナル作品とは一味 違った魅力をお楽しみください。(オクタヴィア)

Hanssler
HC-22063(1CD)
ルーツ / シャーリー・ブリル
(1)シューマン(ブリル編):民謡風の5つの小品Op.102
(2)ペンデレツキ:3つの小品
(3)クララ・シューマン(ブリル編):3つのロマンス
(4)ルトスワフスキ:ダンス・プレリュード(全5曲)
(5)ヴァインベルク:クラリネット・ソナタOp.28
シャーリー・ブリル(Cl)、
ジョナサン・アーナー(P)

録音:2022年12月/ラ・ショー=ド=フォン(スイス)
イスラエルの女性クラリネット奏者シャーリー・ブリルがドイツとポーランド作品に自らのルーツに思いをはせたアルバム。そもそもはブリルがヴァインベルクのク ラリネット・ソナタを演奏した際、その圧倒的な精神力に聴衆が心打たれただけでなく、本人も曲に現れるクレズマー音楽の要素に深く共感したとされます。
そこからドイツ、ポーランド両国の民族意識が滲み出る5作を選びました。シューマンの2作はブリルの編曲ですが、「3つのロマンス」はローベルトの名作では なく妻クララの作。師ザビーネ・マイヤーゆずりのドイツ的な音色で歌ごころも満点。じっくり楽しめます。
ポーランドの3篇はいずれもクラリネットのオリジナル作品で、ペンデレツキの若書き、ルトスワフスキの前衛でない作品も聴きもの。いずれも生命力とエネルギー にあふれています。一方ヴァインベルクはクレズマー音楽の伝統を感じさせる物哀しくもエキゾチックな情感をブリルは圧倒的な説得力と完成度で迫ってきます。 ヴァインベルクの難しいピアノ・パートの快演をはじめパートナーのアーナーも注目です。 (Ki)

Challenge Classics
CC72963(1CD)
ミルキング・ダークネス
レーラ・アウエルバッハ(1973-):孤独の組曲(孤独なヴァイオリン弾きの為のバレエ)〜ヴァイオリン独奏
ピアノ三重奏曲第4番(2017) *
ミルキング・ダークネス(2011)〜ピアノ独奏 *
古い様式による3つの舞曲(2000)〜ヴァイオリンとチェロ
ピアノ三重奏曲第3番(2013/2018改訂) *
デ ルタ・ピアノ・トリオ【 ヘーラルト・スプロンク(Vn )、イレーネ・エルズリン(Vc)、フェラ・コー ペル(P)】

録音:2023年2月14-16日ヒルフェルスムMC01(オランダ)
*世界初録音
3人の若いオランダ人奏者が2013年にザルツブルクで結成したデルタ・ピアノ・トリオ。現代音楽に力を入れる頼もしい団体。彼らの最新アルバムはロシア出 身でアメリカを本拠に活躍するレーラ・アウエルバッハ作品集。
文学者としても知られる彼女は独特な死生観を持っていて、その不可避な暗闇から逃れようとする無駄な闘いが音楽にも表れています。新作のピアノ三重奏曲 第4番は葬儀の鐘の音が運命を暗示し、暴力的な音響、泣き叫ぶようなトリルが最後まで救いなく続く衝撃作。また旧作を改訂したピアノ三重奏曲第3番は演奏の 視覚的側面がアウエルバッハにとり重要なことを具現化。音楽だけでなくパフォーマンスも作品となっています。しかしこの曲も最後に夢が打ち砕かれる彼女の美 学が反映しています。
アルバム・タイトルの「ミルキング・ダークネス」は2011年のピアノ曲。すべての色の絵具を混ぜると黒になることから、「闇を引き出す」彼女の作品の持つ強 烈な影響力を的確に言い表しています。死への恐怖と憧れが入り混じるムソルグスキーの伝統を忠実に受け継ぐ音楽と申せましょう。 (Ki)

BRIDGE
BCD-9581(1CD)
マーク・デヴィッドソン(Tb)
ジャン=ミシェル・ドゥフェ(b.1932):シューマンの流儀で、
 ドビュッシーの流儀で、
 ストラヴィンスキーの流儀で
ダーフィト:トロンボーン小協奏曲 Op.4
ジャン=ミシェル・ドゥフェ:ヴィヴァルディの流儀で、
 バッハの流儀で、
 ブラームスの流儀で
ルーク・ダーン(b.1976):カウンタープレイ
ヒンデミット:トロンボーン・ソナタ
マーク・デヴィッドソン(Tb)
ヴィクター・ヴァルコフ(P)

録音:2021年 ユタ州 ソルトレイクシティ
米国のトロンボーン奏者、マーク・デヴィッドソンによる様々なトロンボーン曲集。フランスの作 曲家、ジャン=ミシェル・ドゥフェの6人の作曲家の流儀による曲が面白い。フェルディナント・ ダーフィト(1810-1873)のトロンボーン小協奏曲は、トロンボーン吹きの間ではよく知られている 曲だが、あまり録音がない。ピアノ伴奏で演奏する際にはこの CD は大いに参考になるでしょう。 ルーク・ダーン(1976-)の「カウンタープレイ」はダヴィッドソンのために書かれた曲。そしてトロン ボーン・ソナタの定番、ヒンデミット。 マーク・デヴィッドソンは2015 年からユタSOの首席トロンボーン奏者を務めています。力強 さのある響きが見事。

Orchid Classics
ORC-100225(1CD)
NX-B03
サクソフォン四重奏曲集
グラズノフ:サクソフォン四重奏曲 変ロ長調 Op.109(1932)
カルロス・サイモン(1986-):哀歌:A Cry from the Grave 墓からの叫び(2016)
ギジェルモ・ラゴ(1960-):シウダデス(1960)
アルトゥーロ・マルケス(1950-):Danzon-5, “Portales de Madrugada“(1997)
パキート・デリベラ(1948-):Wapango ワパンゴ(1993)
エド・ケイル(1959-):The Iberia Suite イベリア組曲(2004)*9
ジョン・コルトレーン(1926-1967):Dear Lord ディア・ロード(1965)
 (デイヴ・リープマン編2014)
エアロQ【Salvador Flores(ソプラノ・サクソフォン)、Walt Puyear(アルト・サクソフォン)、Matthew Koester(テナー・サクソフォン)、Brian Kachur(バリトン・サクソフォン)】
Arun Luthra(ソプラノ&テナー・サクソフォン)*

録音:2022年9月18、19日
サックス四重奏団の多様性を探求しながら、クラシック音楽とジャズ音楽の間を行き来し、世界中の音楽の 要素を散りばめた選曲で聴かせるエアロ四重奏団のアルバム。 グラズノフがその特徴的な音に魅せられて書いたという「サクソフォン四重奏曲」にはじまり、さまざまな国の作 曲家の多彩な作品を採り上げ、最後にコルトレーンの「Dear Lord」で締めくくるという1枚には、メンバーた ちの共感と愛が込められています。

アールアンフィニ
MECO-1079(2CD)
税込定価
椿三重奏団/偉大な芸術家の想い出に
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 作品50「偉大な芸術家の想い出に」
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 作品67
椿三重奏団【高橋多佳子(P)、礒 絵里子(Vn)、新倉 瞳(Vc)】

録音:2023年3月28日-30日
人気ピアノ・トリオ「椿三重奏団」のセカンド・アルバムです。デビュー・アルバム「メンデルスゾーン&ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番」では、 艶やかで薫り立つようなカンタービレが聴く者の琴線に響き「レコード芸術誌特選盤」に選出されてベストセラーとなりました。 このアルバムでは一転、ロシア音楽を代表するチャイコフスキーとショスタコーヴィチの名作による、その重厚でエモーショナルなアンサンブルが圧 巻の魅力となっています。眼前で繰り広げられる丁々発止のまさに手に汗握る迫真の演奏が、DSD11.2MHz 超ハイレゾレコーディングに より刻印されました。

Virtus Classics
VTS-21(1CD)
税込定価
バッハ:ゴルトベルク変奏曲(海野幹雄による弦楽三重奏版) ゴルトベルク・トリオ東京【瀬ア 明日香(Vn)、村松 龍(Va)、海野 幹雄(Vc)】

録音:2022年10月4〜5日高崎芸術劇場 音楽ホール
J. S. バッハの名曲、ゴルトベルク変奏曲にはたくさんの編曲版が存在し、中でもシトコヴェツキによる弦楽三重 奏版は一つの決定版と見られています。私たちもこの楽譜を基にたくさん演奏を重ねて参りましたが、いつしか私 はそれとは異なる角度から弦楽器の良さを引き出した新たな編曲版を作りたいと思うようになりました。違った視 点からこの名曲の本質に近づいてみたいという理想を追求した一つの結果としてお聴き頂ければ幸いです。 (海野 幹雄)

OMF
KCD-2095(1CD)
税込定価
バリトン・トリオとニコラウスの館
ハイドン(1732-1809):バリトン三重奏曲第95番 ニ長調 Hob.XI:95
バリトン三重奏曲87番イ短調 Hob.XI: 87
カッサシオン ト長調(原曲 ハ長調) Hob.III:6
バリトン三重奏曲第114番ニ長調 Hob.XI: 114
バリトン三重奏曲第66番イ長調 Hob.XI: 66
バリトン、2本のホルン、ヴィオラ、バスの為の五重奏曲 ニ長調 Hob.X:10
トリオ・シュタットルマン【坂本龍右 バリトン、朝吹園子 ヴィオラ、菅間周子 ウィーン式コントラバス】
福川伸陽(Hrn)、藤田麻理絵(Hrn)

録音:2022年1月25日-28日雑司ヶ谷本浄寺拝鈍亭
世界でも珍しい弦楽器バリトンを擁した、スイスで結成し活動する日本人による三重奏、トリオ・シュタットルマン。結成10周年を迎え、ハイ ドン作曲のバリトン・トリオ作品全曲演奏プロジェクトを行っている東京雑司ヶ谷拝鈍亭の協力を受け、初の録音作品をリリース。現存する 唯一のホルン2本を含む五重奏曲も収録!

Hanssler
HC-23022(1CD)
フリューリング:クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.40
カーン:セレナード Op.73
ブラームス:クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114
クオンタム・クラリネット・トリオ【エレーナ・ヴェロネージ(Cl)、ヨハネス・プリジゴッダ(Vc)、キム・ボギョン(P)】

録音:2022年10月1〜3日/ベルリン=ブランデンブルク放送(RBB)、ザール3、ベルリン(ドイツ)
ブラームスのクラリネット三重奏曲に魅了され結成を決意したというクオンタム・クラリネット・トリオのデビュー盤。当団はザルツブルクのモーツァルテウム音楽 大学で出会ったイタリア出身のクラリネット奏者エレーナ・ヴェロネージ、ドイツ出身のチェロ奏者ヨハネス・プリジゴッダ、そして韓国出身のピアノ奏者キム・ボギョ ンによって結成。ブラームスの演奏を目的としつつ、室内楽を学ぶにつれ他の作曲家にも興味が湧き、現在は常設の団として活躍しています。当アルバムではカー ル・フリューリング(1868-1937)、ロベルト・カーン(1865-1951)、そしてブラームスの作品を録音しました。
フリューリングはオーストリア=ハンガリー帝国のレンベルク生まれ。作曲家として活躍する一方、パブロ・デ・サラサーテ、ブロニスラフ・フーベルマンなど大ヴァ イオリニストとの共演でも知られます。クラリネット三重奏曲はフリューリングの代表作。ロマン主義様式による力作です。
ドイツの作曲家、ピアニストのロベルト・カーン(1865-1951)。カーンの作曲の教え子には指揮者のフェルディナント・ライトナー、ピアニストのヴィルヘルム・ ケンプ、そして作曲家、成田為三もいます。カーンはメンデルスゾーン、シューマン、ブラームスの作曲スタイルで数多くの作品を残しておりますが、なkでもセレナー ドは美しい珠玉の作品です。

CONTINUO Classics
CC777-828(1CD)
モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563 トリオ・ジャコブ【ラファエル・ジャコブ(Vn)、ジェレミー・パスキエ(Va)、サラ・ジャコブ(Vc)】

録音:2021年5月/モンテジエ劇場
ヴァイオリン奏者ラファエル・ジャコブ、ヴィオラ奏者ジェレミー・パスキエ、チェロ奏者サラ・ジャコブからなる「トリオ・ジャコブ」が、モーツァルトが作曲した 唯一の弦楽三重奏曲、ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563を録音しました。
全6楽章からなるこの作品は1788年作曲。ソナタ形式の第1楽章、崇高な第2楽章、変奏手法の第4楽章、主題の展開を含むロンド形式の第6楽章など、多 くの弦楽四重奏曲を作曲した後の成果があらわれたモーツァルト後期の傑作です。
レジス・パスキエに師事し、クレール・デゼール、エマニュエル・シュトロッセら高名な演奏家と共演してきたラファエル・ジャコブ率いる「トリオ・ジャコブ」が芳 醇な香り漂うモーツァルトを演奏しております。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-144(1CD)
スモック・アリー〜トンマーゾ・ジョルダーニとアイルランド音楽
伝承曲:Gallaway’s Lament
フランシス・アイルランド(ハッチソン)(1721-1784):To Sleep
トンマーゾ・ジョルダーニ(1730-1806):6つのチェロ二重奏曲 Op.18 第1-3番
トーマス・ロザイングレーブ(1690/91-1766):スカルラッティのレッスンのための導入部
ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ト長調 K13/ ト短調 K30
トンマーゾ・ジョルダーニ:6つのチェロ二重奏曲 Op.18第4-6番/ 鍵盤楽器のための前奏曲 イ長調 Op.33-11
フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):チェロ・ソナタ イ長調 Op.5-1
伝承曲:Eileen Aroon / Molly St George / The Rakes of Westmeath
カリーナ・ドラリー(1985-):Caoineadh
アイルランディアーニ
【カリーナ・ドラリー(バロック・チェロ)、ポピー・ワルショー(バロック・チェロ)、ジョン=ヘンリー・ベイカー(ヴィオローネ、打楽器)、ナサニエル・マンダー(Cemb)、エイマー・マクゲオン(アイリッシュ・フルート)】
イタリアの作曲家トンマーゾ・ジョルダーニ(1730-1806)はオペラ一座の生まれで、ダブリンの「スモック・アリー劇場」で劇音楽を発表し活躍した人物。血 筋の確証もないジュゼッペ・ジョルダーニと混同された歴史があり情報が錯綜していますが、あの有名な歌曲『カロ・ミオ・ベン』の作曲者でもあるとされていま す。このトンマーゾのチェロ二重奏曲をメインに据え、イタリアとアイルランドの音楽を絡めて18世紀ダブリンの世界観を探求したアルバム。チェロ2本の素朴にし て豊かな響きに打楽器やアイリッシュ・フルートが加わることで、独特の彩りがもたらされています。

DUX
DUX-1929(1CD)
ブルズドヴィチ:ピアノとチェロのための作品集
ヨアンナ・ブルズドヴィチ
(1943-2021):ロマンティック・バラッド(Pのための)
希望と愛の歌(Vcとピアノのための)
サルバドール・ダリ展の16の絵(Pのための)
ピオトル・コヴァル(P)、
パヴェウ・チャラクチエフ(Vc)

録音:2022年(ポーランド)
ポーランド・ワルシャワ生まれの女性作曲家ヨアンナ・ブルズドヴィチ(1943-2021)による映画や文学、絵画にインスパイアされたピアノとチェロのための作品集。「ロマンティック・バラッド」は映画『Le jupon rouge / The Red Skirt』の音楽のピアノ・トランスクリプション。チェスワフ・ミウォシュの詩にインスピレーションを受けた「希望と愛の歌」は4楽章制のチェロ・ソナタで、ホロコーストの犠牲者であるポーランド系ユダヤ人の記憶に捧げられています。「サルバドール・ダリ展の16の絵」はダリが生まれたスペインのフィゲラスからの、ダリ生誕100年を記念した委嘱作です。
DUX
DUX-1928(1CD)
メイエル:弦楽四重奏曲第13番、第14番、第15番
クシシュトフ・メイエル(1943-):弦楽四重奏曲第13番 Op.113
弦楽四重奏曲第14番Op.122
弦楽四重奏曲第15番 Op.131
ヴィエニャフスキSQ

録音:2022年(ポーランド)
第二次世界大戦下に生まれたポーランドの作曲家クシシュトフ・メイエル(1943-)の弦楽四重奏曲集。ペンデレツキやルトスワフスキといったポーランドの現代作曲家の重鎮や、フランスのナディア・ブーランジェにも師事したメイエルは、このジャンルの数少ない存命のスペシャリストの筆頭として『音楽の歴史と現在(MGG)』における弦楽四重奏の歴史の中でも取り上げられています。

RUBICON
RCD-1119(1CD)
締めくくりの言葉〜ヴァイオリンとピアノのための作品集
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第3番WoO2、
 幻想曲 ハ長調 Op.131
シェーンベルク:幻想曲 Op.47
シルヴェストロフ:ヴァイオリン・ソナタ「追伸」
ソフィー・ローザ(Vn)、
イアン・バックル(P)
2011年のマンチェスター国際ヴァイオリン・コンクールで第2位&聴衆賞を受賞して国際的な注目を集め、Champs Hill Recordsからフランクとラヴェルのヴァイオリン・ソナタ集(CHR-CD-123)でレコーディング・デビューを果たしたイギリスの若きヴァイオリニスト、ソフィー・ローザ。モンジュルーやヴィオッティ、メンデルスゾーン、ウェーバーのヴァイオリン・ソナタを集めた前作(RCD-1056)はグラモフォン誌から「揺るぎなく美しい音色」「イアン・バックルとの息もぴったり」と絶賛されました。
『CLOSING STATEMENTS』と題された本作では、作曲家たちがどのように創作活動に終止符を打つのかをテーマにシューマン、シェーンベルク、シルヴェストロフの作品を取り上げます。彼らの晩年の作品は、それまでの集大成なのか、それとも次に来るかもしれないものを示唆しているのか。病気はその深遠さを高めたのか、それとも力を削いだのか。本作で取り上げられた音楽は、それぞれがこれらの疑問に対する異なる答えを示唆し、ある種の先入観に挑んでいます。

Nimbus
NI-5952(1CDR)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第3番他
ピアノ三重奏曲第3番 ヘ短調、
ソナチネ Op.100、「スラブ舞曲集」(クライスラー編)より舞曲 Op.46-2、舞曲 Op.72-2、舞曲 Op.72-8
トリオ・シャハム・エレツ・ウォルフィッシュ

録音:2019年3月8日-9日
ハイペリオン(Hyperion)、シャンドス(Chandos)、ニンバス(Nimbus)などでそれぞれソリストとして活躍する世界的名手たち、ハガイ・シャハム、ラファエル・ウォルフィッシュとアーノン・エレツが2009年に結成したピアノ三重奏団、トリオ・シャハム・エレツ・ウォルフィッシュ。本アルバムではドヴォルザークを取り上げています。ドヴォルザークは、ヴィオラ奏者またピアノ奏者としても室内楽に精通していました。ここで収録された「ピアノ三重奏曲第3番」は母の死後書かれた作品でその影響も窺えます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

LAWO Classics
LWC-1257(1CD)
モーツァルトとオルガン
モーツァルト:教会ソナタ第1番変ホ長調 K.67/41h/教会ソナタ第2番変ロ長調 K.68/41i/教会ソナタ第3番ニ長調 K.69/41k/教会ソナタ第4番ニ長調 K.144/124a/教会ソナタ第5番へ長調 K.145/124b/教会ソナタ第6番変ロ長調 K.212/教会ソナタ第7番ト長調 K.241/教会ソナタ第8番へ長調 K.224/241a/教会ソナタ第9番イ長調 K.225/241b/教会ソナタ第10番へ長調 K.244/教会ソナタ第11番ニ長調 K.245/教会ソナタ第13番ト長調 K.274/271d/教会ソナタ第15番ハ長調 K.328/317c/教会ソナタ第17番ハ長調 K.336/336d/アダージョとアレグロ へ短調 K.594/幻想曲 へ短調 K.608/アンダンテ へ長調 K.616
アンデシュ・アイステン・ダール(Org)、
アルヴィド・エンゲゴール(Vn)、
アトレ・スポンベルグ(Vn)、
エムブリーク・スネルテ(Fg)
※使用楽器:ブラゲルネス教会の主オルガン、カーステン・ロン(2009)(K.336)、ブラゲルネス教会の室内オルガン、リューデ&ベルグ(2005)(K.67-328)、マルガレータ教会、スウェーデン教会のオルガン、トマシュ・モチニク(2016)(ソロ)

録音:2019年8月21日、マルガレータ教会、スウェーデン教会(オスロ)(ソロ)、2022年5月23日-24日、ブラゲルネス教会(ドランメン、ノルウェー)
『Light Shall Shine(闇から光が輝き出よ)』(LWC1235)をリリースしたドランメン生まれのオルガニスト、アンデシュ・アイステン・ダール(b.1976)の新しいアルバム。アイステン・ダールは、ノルウェー国立音楽大学で教会音楽の学士号とオルガン・ソロ演奏の修士号を取得、コペンハーゲンの王立デンマーク音楽アカデミーでオルガン・ソロ演奏を学びました。
「モーツァルトとオルガン」と題してモーツァルトが書いた「チャーミング」な17曲の 「教会ソナタ」 から14曲と、「自動オルガン」のための3つのソロ曲を演奏しています。ノルウェーの音楽シーンで活躍する音楽家たち、エンゲゴール四重奏団のヴァイオリニスト、アルヴィド・エンゲゴール (b.1963)とアトレ・スポンベルグ(b.1964)、ノルウェー放送Oの副首席ファゴット奏者のエムブリーク・スネルテ(b.1974)が、「教会ソナタ」 で共演しています。

Stradivarius
STR-37259(1CD)
エイミー・ビーチ(1867-1944):ヴィオラとピアノのための作品集
夢 Op.15-3/ロマンス Op.23
ヴァイオリン・ソナタ Op.34(ヴィオラ演奏)
祈り
レント・エスプレッシーヴォ Op.125
マッテオ・アマダージ(Va)
カーティア・スプルガ(P)

録音:2022年6月21―22日 イタリア ロンバルディア州 ミラノ
米国の作曲家、エイミー・ビーチ(1867-1944)のヴィオラとピアノのための作品を集めた CD、と いってもヴァイオリンなどほかの楽器のための曲の編曲が多い。ビーチの優しさと慈愛に満ちた音 楽はヴィオラと相性がよく、気持ちよく聞ける演奏だ。 マッテオ・アマダージは2011年からミラノのスカラ座のオーケストラでクラリネット奏者を務めてい る。彼はエイミー・ビーチの研究者でもあり、ニューハンプシャー大学の図書館が所有するビーチ の自筆譜を研究しているという。説得力のある演奏も納得です。
Stradivarius
STR-37264(1CD)
20世紀クラリネット作品集
ベルク:4つの小品 Op.5
ヒンデミット:クラリネット・ソナタ 変ロ調
レーガー:アルバムの一葉とタランテラ
ポーザー(1917-1970):クラリネット・ソナタ Op.30
シルヴィア・プッジョーニ(Cl)
クラウディオ・サンナ(P)

録音:2022年6月 イタリア・ルディア州 グラーツィエ、
近現代のクラリネットピアノのための作品を集めています。ハンス・ポーザー(1917―1970)のクラリ ネット・ソナタが珍しい。 シルヴィア・プッジョーニはイタリアのクラリネット奏者。様々なオーケストラで演奏する他、室内楽 の活動も盛んです。

Gramola
GRAM-99293(1CD)
クラリネットとピアノの為の作品集
シューマン:幻想小曲集 Op.73
アルフレート・プリンツ(1930-2014):5つの小品 Op.93…世界初録音
ウェーバー:協奏的大二重奏曲 変ホ長調 Op.48
ベルク:5つの小品 Op.5-
ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120-2
ピエール・ピヒラー(Cl)
アルベルト・フランツ(P)

録音:2022年10月&11月
ピエール・ピヒラーはウィーンでペーター・シュミードルに学び、ウィーン国立歌劇場Oなどで演奏経験 を積んで来ました。このアルバムでは、ドイツ・ロマン派の名品の数々に加え、ウィーン生まれのベルクとプリンツ の作品を収録。特に注目はウィーン・フィルの首席奏者として敬愛されたアルフレート・プリンツの世界初録音 となる作品です。ラテン語で「音」を意味するSONUSと題されたこのアルバムからはウィーン伝統のサウンドが 聞こえてきます。

Musique en Wallonie
MEW-2204(2CD)
-D09
アルフレッド・デュボワ/歴史的録音集
(1)ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲 第5番イ短調 Op.37「ル・グレトリ」
(2)ヴュータン:ヴァイオリンとピアノの為のロマンス Op.40-1
(3)フランク:ピアノとヴァイオリンの為のソナタ イ長調 CFF123*
(4)イザイ:子供の夢 〜ヴァイオリンとピアノの為の Op.14YH11
(5)イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op.27-3
(6)ナルディーニ(イザイ編):アリア(Vnと通奏低音の為のソナタ ニ長調〔ピアノ伴奏版〕より)
(7)ジョンゲン:ヴァイオリンとピアノの為のセレナータ
(8)ウジェーヌ・ヴォス(1883-1952):ヴァイオリンとピアノの為のセレナーデ
(9)フェルナン・フイエンス(1892-1965):悲痛な風景 〜ヴァイオリンとピアノの為の
(10)フイエンス:フモレスケ(『ヴァイオリンとピアノの為の組曲』より)
(11)フイエンス:ピアノとヴァイオリンの為のハバネラ
(12) アレックス・ド・ターイ(1898-1952):ヴァイオリンとピアノの為のユーモレスク
(13)ド・ターイ:アリエットの歌 〜ヴァイオリンとピアノの為の朝の歌
(14)クレティアン・ロジステル(1884-1941):リゼットに捧ぐセレナーデ 〜ヴァイオリンとピアノの為の
アルフレッド・デュボワ(Vn)

ベルギー王立ブリュッセル音楽院演奏会協会O
デジレ・デファウ(指)
フェルナン・フイエンス(P)
マルセル・マース(P)*

(1)録音:1930年/音源:Columbia LFX1416-52.031/6
(2)録音:1929年12月19日/Columbia LX700-D15144
(3)(4)録音:1929年3月19日/Columbia LX927-D15175
(5)録音:1947年10月27日/Columbia LCX104-CLBX162-163
(6)録音:1928-31年/Columbia LF42-33029
(7)録音:1929-31年/Columbia LF68-WLB125
(8)録音:1928年12月19日/Columbia DFX199-CLBX159
(9)録音:1928年1月7日/Columbia D19042-L847
(10)録音:1930年/Columbia D13090-L1368
(11)録音:1930年/Columbia LF47-WLB77
(12) 録音:1930年/Columbia LF47-WLB78
(13)録音:1928-31年/Columbia LF67-WLB126
(14)録音:1928-31年/Columbia LF67-WLB195
美しい音色と洗練された音楽解釈で知られるヴァイオリン奏者が多いベルギーで、フランコ=ベルギー派の名手・作曲家イザイの後を受け、 20世紀前半に活躍した名手アルフレッド・デュボワ(1898-1949)の稀少な録音を丁寧に復刻した2枚組アルバム。フォーレやダンディと同 世代の名手でユベール・レオナールの門弟だったアレクサンドル・コルネリスに師事、イザイ門下ではなかったものの彼の作品を積極的に演奏 するなど近代音楽の紹介にも積極的で、同時に古典的名曲の解釈でも高く評価されました。ブリュッセル音楽院で多くの名手を育てたこと でも知られ、特にステレオ時代の名盤で有名なベルギー随一の名手アルテュール・グリュミオーが門下から出ていることは見逃せません。デュ ボワのレコードはBiddulphで復刻されたドビュッシーやベートーヴェンのソナタが知られていましたが、今回はColumbiaで1930年前後に収 録された78回転盤向け小品録音の数々を聴けるのが貴重。Biddulph復刻音源とは違い、ピアノはマルセル・マースよりも作曲家でもあっ たフェルナン・フイエンスが弾いている音源が多く、さらに1930年、同国の名指揮者デジレ・デファウ(ドフォー)との共演で収録されたヴュータン の協奏曲まで復刻収録されているのも嬉しいところ。音楽性の充実と物理的技量が絶妙にバランスした時期の演奏ばかりである点が何より 素晴らしく、適切な節度をもって香気豊かに織り込まれるヴィブラートやポルタメントが各作品の旋律美をこの上なく美しく引き立ててやみま せん。世紀初頭の気品漂うフイエンスのピアノも伴奏以上の存在感で作品解釈に寄与しており、ティボーやクライスラーと同じ時代にベル ギー特有の芸術性を世界に伝えた名演の数々の味わい深さに驚かされます。

MarchVivo
MV-009(2CD)
NX-C03
コンラド・デル・カンポ(1878?1953):
弦楽四重奏曲 第6番ロ短調 「アストゥリアス風」〜 アストゥリアス州の伝承曲による4つのスタディ
弦楽四重奏曲 第7番改訂版 ホ短調
ジェラールSQ

録音:2023年6月6日ファン・マルク財団、マドリード (ライヴ/拍手入り)
世界初録音
マドリード生まれ、ラヴェルやレスピーギと同世代の知られざるスペインの作曲家、デル・カンポの弦楽四重奏曲を再評 価する試みの第2弾。今回収録された第6番と第7番はいずれも40分の大曲です。デル・カンポの残した13の弦楽 四重奏曲を全曲演奏するプロジェクトからのライヴで、両作品とも世界初録音。1907年アテネオ・デ・マドリードが募 集した、「スペイン特有の旋律が使用された弦楽四重奏曲」を条件とした「チャロ=イダルゴ賞」にデル・カンポが「イス パニア」のペンネームで応募した第6番は、スペインのアストゥリアス州の伝承曲に基づいた親しみやすい作品。見事 賞を獲得したものの、初演は1984年まで待たねばなりませんでした。1911年に作曲され、マドリードの王立サン・ フェルナンド美術アカデミーの国民賞(National Prize)を受賞、パリに於いてデル・カンポ初の海外初演が行われた 第7番は、彼のキャリアで重要な位置を占めるもの。1951年になって大幅な改定が行われたものが、今回収録され たヴァージョンです。演奏は、近代スペインを代表するカタルーニャ出身の作曲家、ロベルト・ジェラールの名を冠した四 重奏団。大きな才能と独創性に恵まれながら不当に忘れられてしまった作曲家の作品を、深い敬意と共感を持って 演奏しています。

IBS CLASSICAL
IBS-112023(1CD)
21世紀のホルン作品集
イェルク・ヴィトマン(1973-):Air エア - 無伴奏ホルンのために
ビセント・ゴメス・ポンス(1961-):e-Corno イー・コルノ - ホルンとエレクトロニクスのために
ニーナ・シェンク(1982-):One’s Song - ホルンとエコー・アンサンブルのために
ホアン・ゴメス・アレマニ(1990-):Siegfried Delirium II ジークフリート・デリリウム II-ホルンとエレクトロニクスのために
ジョアン・マグラーネ(1988-):Appel 呼び声 - 無伴奏ホルンのために
ボーロ・ガルシア(1970-):Empremtes liquids - 無伴奏ホルンのために
アムパロ・エド・ビオル(1988-):Maruna マルナ - 無伴奏ホルンのために
ボーロ・ガルシア:Al ・ legoria de l’ego エゴのアレゴリー - ホルンとバス・トロンボーンのために
エレナ・メンドーサ(1973-):Se hace saber - ホルンとパーカッションのために
マリア・ルビオ(ホルン、電子楽器)
カルメン・アンテケーラ(Vn)
マリア・モガス・ヘンサーナ(アコーディオン)
マイテ・ガルシア・アティエンサ(Vc)
ビセンテ・エンリケ・ボシュ・サンス
 (バス・トロンボーン)
フリオ・モンテーロ(パーカッション)

録音:2022年6月28-30日
バレンシア出身のホルン奏者マリア・ルビオの「Se hace saber=知らしめよ」と題されたアルバム。21世紀に書かれた8人の作曲家による新作を通 して、ホルンが辿った楽器としての長い歴史に思いを馳せるという内容で、一部の作品は彼女のために書かれており、無伴奏作品や、エレクトロニクス との共演などが楽しめます。 マリア・ルビオはバレンシアのロドリーゴ音楽院及びフライブルク音楽大学でホセ・ロセル、ブルーノ・シュナイダーハビエル・ボネに師事。モダン楽器とピリオ ド楽器双方を学びました。2002年からはバレンシアOのソロ・ホルン奏者の任にあり、またベルリン・フィルと共演するなどソリストとしても活躍し ています。

Etcetra
KTC-1802(1CD)
アレクサンドル・フラムチン〜チェロとピアノのための作品集
シューマン:幻想小曲集作品 Op.73
イザイ:バラード Op.27-3
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.3-14
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119
ミシェル・ライサイト:3つのスケッチ
フォーレ:夢のあとに
ドビュッシー:チェロ・ソナタ L.35
バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009よりサラバンド
サン=サーンス:白鳥
アレクサンドル・フラムチン(Vc)、
エリアーヌ・レイエス(P)
1979年生まれで2023年5月に若くして亡くなったチェリスト、アレクサンドル・フラムチンによるチェロとピアノのための作品集。彼は、数々の国際コンクールで受賞歴があり、2002年に開かれたチャイコフスキー国際コンクールではファイナリストに選ばれました。その後世界各地でリサイタルを行った彼は国際的に高い評価を得ました。室内楽の分野でも活躍し、多くのアーティストと共演しています。録音では「Timpani Records」と親密な関係にあり、特にピエルネの録音で評判を呼びました。
Etcetra
KTC-1784(1CD)
ムッシュ・ビュファルダンの笛
C.P.E.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタ イ短調 WQ128
ルイ=ガブリエル・ギユマン:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調(ソナタ集第1巻より)
バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1034、無伴奏フルートのためのパルティータ BWV1013
W.F.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 BR-WFB B18
ブラヴェ:フルートと通奏低音のためのソナタ ヘ短調(ソナタ集第3巻より)
レオナルト・シェルプ(Fl)、他
レオナルト・シェルプは、フライブルク・バロック・オーケストラ、コンチェルト・ケルン、マインツ・バッハO、ブダペスト祝祭Oなどの主要なオーケストラ&アンサンブルでフルート奏者を務め、ケルン音楽舞踊大学とフランクフルト音楽舞台芸術大学で教鞭を執るドイツのフルーティスト。ドレスデン宮廷の首席フルート奏者も務めたバロック時代のフルートの名手であり作曲家でもあったピエール=ガブリエル・ビュファルダンの名を冠したこのアルバムでは、ビュファルダン自身が製作した楽器を用い、バッハの無伴奏パルティータを始めとする、バッハの息子たちや同時代の作曲家がビュファルダンやドレスデン宮廷オーケストラのために書いたとされるフルート作品を取り上げています。

Da Vinci Classics
C-00758(1CD)
アバウトケージ Vol.8〜打楽器のためのソロ作品集
ジョン・ケージ:27’10.554
コンポーズド・インプロヴィゼーション第3番(セルジオ・アルマローリ版)
コンポーズド・インプロヴィゼーション第2番(フリッツ・ハウザー版)
One4(セルジオ・アルマローリ版)
One4(フリッツ・ハウザー版)
フリッツ・ハウザー、
セルジオ・アルマローリ(打楽器)

音:2022年5月、ビエッラ(イタリア)
イタリアのヴィブラフォン奏者でジョン・ケージに影響を受け、その作品のスペシャリストとして高い評価を受けているセルジオ・アルマローリの監修による「アバウトケージ」シリーズの第8集。本作はケージの打楽器作品集であると同時に、偶然性のプロセスや即興について探求することができるスリリングな1枚です。これらの作品では不確定性が重要な役割を果たしており、実際の音よりもむしろその背後にあるプロセスが「作品」を特定します。「One4」はそれぞれの奏者による異なる2つのヴァージョンを収録しています。

Paladino Music
PMR-0116(2CD)
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 D.384
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 D.385
ヴァイオリン・ソナタ第3番ト短調 D.408
ロンド ロ短調 D.895
ヴァイオリン・ソナタ第4番イ長調 D.574
幻想曲ハ長調 D.934
マリア・クビツェク(Vn)、
クリストフ・ベルナー(フォルテピアノ)

録音:2017年8月〜9月
オーストリアのヴァイオリニスト、マリア・クビツェクが長年準備して実現したというシューベルトのヴァイオリン・ソナタ全集。
「シューベルトの音楽は人間が紙に書き記した中でももっとも素晴しいものであり、私の人生における最大の危機のとき、シューベルトは慰めをもたらし、進むべき道を示してくれた」とクビツェクが語るシューベルトの傑作を、ロレンツォ・ヴェンタパーネ1820年製のヴァイオリンと、アンドレ・シュタイン1825年製の美しいフォルテピアノで、滋味深く丁寧に紡いでいます。

マリア・クビツェクはウィーン大学、ザルツブルクとロンドンの大学院で学び、これまで数十年にわたり、モダン楽器や歴史的楽器を用いて国際的なトップ・アンサンブルや室内楽奏者と世界各地で共演してきました。1992年にヨーロッパ室内Oに入団。これまで、父レオポルトが所有していたヴァイオリンを用いたモーツァルトのソナタ集やメンデルスゾーン姉弟のピアノ三重奏曲全集などを録音。特にシャーンドル・ヴェーグとニコラウス・アーノンクールに音楽的な影響を受け、アンドラーシュ・シフの音楽的想像力に何十年にもわたって魅了され感動してきたといい、このシューベルト・アルバムに対しては、アンドラーシュ・シフからも賛辞が寄せられています。
また、ヴァイオリニストとしての活動に加え、困難な状況にある子供や若者、大人をサポートするサウンド・ワーク「SIRA」にも取り組んでいます。
Paladino Music
PMR-0129(1CD)
R.シュトラウス&レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ集
R・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 P110
アン・ハーヴィー=ナーグル(Vn)、
ユリア・マリア・スリヴァ(P)

録音:2022年6月、オーストリア
ウィーン・フォルクスオーパーOのコンサートマスターを務めるオーストラリアの名手、アン・ハーヴィー=ナーグルが、彼女がヨーロッパ、そしてウィーンへと渡るきっかけとなったという特別な作品、R・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタを録音! ヨーロッパでのキャリアのスタートを飾り、30年にわたる自身の音楽的発展を反映してきたR.シュトラウスのソナタと、対照的にごく最近作品を知ったというオットリーノ・レスピーギのヴァイオリン・ソナタをカップリングしています。

アン・ハーヴィー=ナーグルは"オーストラリア"のメルボルンに生まれ、1991年以降は"オーストリア"のウィーン在住で活躍するヴァイオリニスト。12年間ウィーン・フォルクスオーパーの第1ヴァイオリン奏者を務めたあと2011年からはコンサートマスターに任命。ウィーンSO、クラングフォルム・ウィーン、ウィーン室内フィルハーモニーなどの有名オーケストラやアンサンブルの他、ヨーロッパ室内O、シュトゥットガルトRSO、ロイヤル・フランダースPOと頻繁に共演。また、ケーネ四重奏団、ネクサス四重奏団、アンサンブル5、クラシック・アルピンなど、ウィーンを拠点とする多くのチェンバー・アンサンブルのメンバーでもあります。

LAWO Classics
LWC-1260(1CD)
ストラヴィンスキー、プーランク、ドビュッシー
ストラヴィンスキー:イタリア組曲
プーランク:チェロ・ソナタ FP143
ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調 L.135
アマーリ・スタールハイム(Vc)、
クリスチャン・イーレ・ハドラン(P)

録音:2022年1月2日-5日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD24bit/352.8kHz
1993年にノルウェーのベルゲンで生まれたチェリストのアマーリ・スタールハイムは、2018年にスウェーデン・ソリスト賞、2021年にノルウェー・ソリスト賞をそれぞれ受賞し、現在ストックホルムを拠点にして活動しています。
本アルバムでは、ノルウェーを代表するピアニストの1人である、クリスチャン・イーレ・ハドランと共演し、20世紀のチェロとピアノのための作品を収録しました。
スタールハイムはノルウェーの財団より貸与された、F. Ruggieri(1687年製)のチェロを使用しています。
LAWO Classics
LWC-1254(1CD)
オースムン・ファイエ:室内楽作品集
オースムン・ファイエ
(b.1948):エチュード(ソロ・チェロのための)
ソネット8番(女声合唱のための)
1905(弦楽四重奏のための決闘)
コントラバッカス(ソロ・コントラバスのための)
短い出会い(室内アンサンブルのための)
断片(コントラバス四重奏のための)
パ・ド・ドゥ(室内アンサンブルと弦楽オーケストラのための)
ビョルグ・ルイス(Vc)、オスロ大学女声合唱クラブ、マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデ(指)、ヴェルターヴォSQ、ホーコン・テリーン(Cb)、クリスチャン・エッゲン(指)、ダン・ステュッフェ(Cb)、ケンネト・リューラン(Cb)、ホーコン・テリーン(Cb)、グレン・ルイス・ゴードン(Cb)、コルビョルン・ホルテ(Vn)、ヨン・ヴィーン・ソンステボー(Va)、エルンスト・シモン・グラーセル(Vc)、マリウス・クヌーセン・フラトビュー(Cb)、クリスチャン・クローグヴォル・ルンクヴィスト(ヴィブラフォーン)、ノルウェー放送O(KORK)、弦楽オーケストラ、ビャッテ・エンゲセット(指)

録音:2017年-2022年/Recorded in DXD24bit/352.8kHz
幼少期よりヴァイオリンを学び、1967年に実験的ロック・バンド「RAIN」を結成したオースムン・ファイエ。1969年にグループでオスロの国立劇場で雇われて以降、ファイエは作曲に力を入れ、今ではノルウェーで最も注目される劇場音楽の作曲家の1人となっています。
本アルバムには、ファイエの室内楽作品が、ノルウェーの第一線で活躍する音楽家たちによる演奏で収められています。

Tactus
TC-790403(1CD)
ドニゼッティ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
:変奏曲 変ロ長調/変奏曲 ヘ長調
ソナタ/スケルツォ
インソリート・オットチェント

録音:2023年1月
オペラ作曲家として著名なガエターノ・ドニゼッティですが、声楽曲同様に器楽の室内楽作品を作り続けていました。その中からあまり知られていないヴァイオリンとピアノのための作品をこのアルバムでは収録しています。その作品はドニゼッティのオペラ同様に彼の並外れた才能を示しています。
Tactus
TC-870401(1CD)
ダンブロージオ:弦楽四重奏&五重奏のための作品集
アルフレード・ダンブロージオ:組曲 Op.8(弦楽五重奏のための)
弦楽四重奏曲 Op.42
En Badinant(弦楽五重奏のための)
間奏曲のワルツ(弦楽五重奏のための)
パヴァーヌ(弦楽五重奏のための)
Reve(弦楽五重奏のための) 
アルコスQ、フリードリヒ・ティーレ(Vc)、
玉山みお(Cb)

録音:2022年4月
世界初録音
ナポリの作曲家でヴァイオリニスト、アルフレード・ダンブロージオの弦楽四重奏&五重奏のための作品集。ダンブロージオは、サラサーテなどに師事し、当時は人気のある作曲家でした。ヴァイオリニストとしても活躍し、従兄弟であるルイジ・ダンブロージオ(のちのサルヴァトーレ・アッカルドの師)と四重奏団を組んで自作を演奏していました。
Tactus
TC-950008(1CD)
リソス
フランチェスコ・ペンニージ(1934-2000):エチュード=ラプソディ
フランチェスコ・フィリデーイ(b.1973):テクスチャー
ロベルト・ヴェトラーノ(b.1982):アクースティカ
ルーズベ・ラフィー(b.1981):Echoes from the Lagoon
カルメン・フィッツァロッティ(b.1992):スローイング・ダウン・イン・アン・イラティック D946
メフディ・ハヤミ(b.1980):疑念の微笑み
アドミール・シュクルタイ(b.1969):鋼鉄の涙
ソナー・トリオ

録音:2022年10月
20世紀から21世紀にかけて作曲されたフルート、クラリネット、ピアノの編成による室内楽作品集。最初に収録された2曲以外はこの3人に奉げられており、全て世界初録音の作品です。

Cobra Records
COBRA-0088(1CD)
音楽的集中の技法〜ハイドン、ベートーヴェン、バルトーク、クルターグ:弦楽四重奏曲集
ハイドン:弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.42Hob.III:43
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番へ短調 「セリオーソ」 Op.95
バルトーク:弦楽四重奏曲 第3番Sz.85
クルターグ:秘密(ラースロー・ドブサイ追悼のための葬送音楽)
キロガSQ

録音:2022年12月(オランダ)
キロガSQ結成20周年記念盤!スペイン・ガリシア地方の大ヴァイオリニスト、マヌエル・キロガ(1892-1961)の名を冠し2003年に結成され、2007年にはスペイン国営放送の文化賞を授与された新世代のアンサンブル、キロガSQ。結成20周年を記念した本作(8thアルバム)では、弦楽四重奏というジャンルをその起源から現代に至るまで彼らならではのユニークな視点で表現します。
ハイドン、ベートーヴェン、バルトークという弦楽四重奏の歴史において最も重要かつ歴史的に影響力のある3人の作曲家の作品に加え、現代を生きる偉大な作曲家のひとりであるジェルジ・クルターグの近年の名作「Secreta」を世界初録音で収録。音楽表現の核を探し求め、音をそれ以上分割することのできない粒子、つまり原子(アトモス)にまで圧縮することを望んだこれらの作曲家たちが、いかにして最も印象的な音楽的成果を生み出したかを明らかにします。

EM Records
EMRCD-081(1CD)
喜びと情熱〜ラトランド・ボートン:室内楽作品集
ラトランド・ボートン(1878-1960):ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ長調
チェロとピアノのためのソナタ
ヴァイオリン、チェロとピアノのためのケルティック・プレリュード
ヴァイオリンとピアノのためのウィンター・サン
イングリッシュ・ピアノ・トリオ〔ジェーン・フォークナー(Vn)、パール・バンダ(Vc)、ティモシー・レイヴンズクロフト(P)〕

録音:2022年3月23日-25日(イギリス)
※ケルティック・プレリュードを除く全曲世界初録音
近代・現代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」。本アルバムでは、オペラや合唱曲の作曲者として活躍し、イギリス発の「バイロイト音楽祭」を創造しようとしたことでも知られるラトランド・ボートンの初録音となる室内楽作品を取り上げています。

Alfa Music
AFMCL-109(1CD)
パガニーニ・イン・ジャズ
パガニーニ:ヴァイオリン、ジャズ・トリオとオーケストラのための組曲第1番(カプリス第18番、第14番、第17番、第19番、他)/ヴァイオリン・ジャズ・トリオとオーケストラのための組曲第2番(カプリス第20番、第9番、第13番、他)
ジャズ・トリオとオーケストラのための「スウィンギン'24」(カプリス第24番)
(アレンジ&オーケストレーション:ロベルト・モリネッリ)
ロベルト・モリネッリ((指)編)、
エットーレ・ペッレグリーノ(Vn・ソロ)、アブルッツォSO、トリオ・ノッソ・ブラジル〔ジャンルカ・ペルジケッティ(G)、ステファノ・カンタラーノ(ベース)、ステファノ・ロッシーニ(ドラム、打楽器)〕

録音:2021年3月、イタリア
イタリアのジャズ・レーベル「Alfa Music」のClassicalシリーズが登場! イタリア、アブルッツォ州のSOの指揮者を務めるロベルト・モリネッリが、ニコロ・パガニーニの傑作「24のカプリス」を大胆にアレンジ&オーケストレーションを施した、エキサイティングな「パガニーニ・イン・ジャズ」。イタリアのベテラン・ヴァイオリニスト、エットーレ・ペッレグリーノのソロ・ヴァイオリンにブラジルと南米の音楽を専門とするイタリアのジャズ・トリオ「トリオ・ノッソ・ブラジル」が参加し、ラテン・アメリカのリズムも取り入れた自由な即興演奏が実現。同じカプリスの「クラシック版」と「ジャズ版」を並べるなど興味深い試みも行われ、クラシック、ジャズ、ラテン、更にタンゴへのオマージュなど自由で多彩な魅惑のパガニーニを楽しめます。

Huddersfield Contemporary Records(新規契約)
HCR-28CD(1CDR)
マリー・ベラミー:Behind the transparent surface(スモール・アンサンブルとハリー・パーチが制作した楽器のための)(2020)/Rift(パーカッション、ハープ、コントラバスのための)(2019)/Unfurling(ルポフォンとピアノのための)(2019)/Semblance(バス・フルートのための)(2011)/Dual Impulse(パーカッション独奏のための)(2021) アンサンブル・ムジークファブリーク、ELISIONアンサンブル、クリストファー・レッドゲイト(ルポフォン)、フィリップ・トーマス(P)、リチャード・クレイグ(バス・フルート)、ロス・カレ(パーカッション)

録音:2019年〜2022年
イギリスのハダーズフィールド大学で作曲を教えているマリー・ベラミーはヴィジュアルアートの分野とコラボレーションするなど、幅広い活動で知られる作曲家。彼女の作品は英国内外の音楽祭で演奏され、BBCラジオ3でも放送されています。数々の独創的な楽器を創り出したアメリカの現代音楽家、ハリー・パーチが制作した楽器を編成に取り入れた「Behind the transparent surface」や、ドイツで生まれた珍しいダブル・リード楽器、ルポフォンのために書かれた「Unfurling」など特徴的な作品が並びます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Huddersfield Contemporary Records
HCR-29CD(1CDR)
Perfect Offering
カサンドラ・ミラー:Perfect Offering
リサ・イリーン:Weather a Rare Blue
ローレンス・ダン:Suite
レベッカ・サンダース:mumurs
エクスプロア・アンサンブル
リスナーを想像上の風景を探検する旅へと誘う4つの作品集。場所と空間、恍惚と静寂、明るさと暗さ、さらにアンビエンス、儚さ、屈折、沈黙といった様々なものをテーマに4人の作曲家の特徴がよく表されたアルバムに仕上がりました。BBCラジオ3のケイト・モレソンに「イギリスのトップ・ニュー・ミュージック・バンド」と評されたエクスプロア・アンサンブルは、ニコラス・モロスが英国王立音楽カレッジの仲間と共に2012年に設立した室内楽グループ。ロンドンを拠点に新しい作品の紹介、プロモーションを行っており、2021/22シーズンにErnst von Siemens Musikstiftung Ensemble Prizeを受賞しました。

EM Records
EMRCD-075(1CD)
ニュー・ライト
エルガー:ヴァイオリン・ソナタ Op.82、
 愛のあいさつ Op.12、
 夜の歌 Op.15-1、朝の歌 Op.15-2
アイヴァー・ガーニー(1890-1937):ヴァイオリン・ソナタ ニ長調(世界初録音)
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)、
ダンカン・ハニーボーン(P)

録音:2021年3月29日-30日
ここ数年着実に録音される機会が増えてきているエルガーの「ヴァイオリン・ソナタ」ですが、このアルバムでは、スケッチや草稿、エルガーが注釈をつけた校正ずり、初版など現存する資料をすべて用いて改訂されたヘンレ版(2019年出版)を用いての録音となっています。そしてエルガーの晩年に作曲されたこのソナタと同時に、初期の作品である「愛のあいさつ」(2014年ヘンレ版)、そして「夜の歌」と「朝の歌」(2021年ヘンレ版)が収録されており、あらゆる角度からエルガーの作品を楽しめるアルバムとなっています。
世界初録音となるアイヴァー・ガーニー(1890-1937)の「ヴァイオリン・ソナタ ニ長調」は、運指や演奏技術に関する指示が細かく明記されており、作曲家の意図が再現された演奏となっています。

SDA48
SDAV-10001(1CD)
税込定価
ヴィオラ・インフィニティ
ロッシーニ(飯田香編):歌劇「ウィリアム・テル」序曲
ジェイコブ(1895-1984):8つのヴィオラのための組曲
ボウエン(1884-1961):4つのヴィオラのためのファンタジー
チャイコフスキー(飯田香編):バレエ音楽「くるみ割り人形」」〜小序曲/行進曲/ロシアの踊り「トレパック」/ 花のワルツ
ハチャトゥリアン(飯田香編):バレエ音楽「ガイーヌ」より 剣の舞
モーツァルト(ロナルド・ディッシンガー編):アヴェ・ヴェルム・コルプス K. 618
SDA48(エスディーエーフォーティーエイト)
【須田祥子(Va)、大島亮(Va)、加藤大輔(Va)、長石篤志(Va)、飯田香(Va)、小中澤基道(Va)、平野幸世(Va)、古屋聡見(Va)、諫山翔一(Va)、高木真悠子(Va)、羽藤尚子(Va)、松本有理(Va)】

録音:2022年10月1日-2日、飛騨・世界生活文化センター
「ヴィオラという楽器の認知度を上げ、聴き手も弾き手も心から楽しめる音楽を」と いうコンセプトで2013年に立ち上げられたヴィオラ演奏集団「SDA48」。 NHK「ららら♪クラシック」のヴィオラ特集、NHK-FM「今日は一日ビオラ三昧」の生 ライブ出演などメディアの露出も多いSDA48。 このアルバム制作のためのクラウドファンディングも成功し、コロナ禍を経て満を持し てのセカンドアルバムです。 選りすぐりの12人のメンバー、総数48本の弦によるヴィオラのみのアンサンブルでお 届けします。 今回のアルバムでは、ヴィオラのために書かれた既存のオリジナル曲、ヨーク・ボウエ ンの「4つのヴィオラのためのファンタジー」、ゴードン・ジェイコブの「8つのヴィオラのため の組曲」に加え、ロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲、チャイコフスキー の「くるみ割り 人形」より「小序曲」「行進曲」「トレパック」「花のワルツ」、ハチャトゥリアンの「剣の 舞」、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」というクラシックの名曲をSDA48メン バーの飯田香による編曲で収録。 人間の声に最も近いとされるヴィオラならではの、温かみのある音色、豊かで心地 よい響きをご堪能いただくことができます。 世界的にも珍しい、ヴィオラアンサンブルの稀有な作品をお楽しみください。

TRIART
TTK-0096(1SACD)
B.ACH〜バッハ・フルート編曲集
To Bach/バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013(ケアステン・マッコール編曲/フルートとハープシコード)/ケアステン・マッコール:Zifix!(2本のフルート、2本のアルト・フルート、ハープシコード)
バッハ:フルート・ソナタ ハ長調 BWV1033(マッコール編曲/フルート、チェロとハープシコード)
マッコール:Ach(フルートとアルト・フルート)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調 BWV1005(マッコール編曲/2本のフルート、2本のアルト・フルート)
バッハ/パウル・フリック:Et Expecto(リアレンジメント)(フルート、アルト・フルート、バス・フルートの多重録音&エレクトロニクス)
バッハ:フルート・ソナタ イ長調 BWV1032(マッコール編曲/フルート、ヴァイオリン、チェロとハープシコード)
ケアステン・マッコール(Fl)、
オルガ・マティエヴァ(ハープシコード)、
ティエール・トップ(Vn)、
ベネディクト・エンツラー(Vc)、
マリヤ・セモテュク(Fl)、
ジュリー・ムラン(アルト・フルート)、
マリア・クリスティナ・ゴンサレス(アルト・フルート)
ロイヤル・コンセルトヘボウOの首席フルート奏者を長年務める名手、ケアステン・マッコールのソロ・アルバムが、オランダの高音質レーベルTRPTKからリリース!
何年か前に友人からイ長調ソナタ第1楽章の「完成版」(数小節だけ)を入手したことをきっかけに、この作品を自分なりに完成させ、様々な演奏で試し、修正し、破壊し、再構築し、そしてたどり着いたというフルート・ソナタ(BWV1032)は、ポリフォニックな構造をより明確にするために、ヴァイオリン、チェロを加えたトリオ・ソナタ版として編曲。更に、無伴奏フルート・パルティータ(BWV1013)はハープシコード伴奏を加え、ハ長調ソナタ(BWV1033)はフルートとチェロとハープシコードのバージョンに、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(BWV1005)はフルートとアルト・フルート計4本でそのポリフォニーの綾を紡ぎます。間には現代的な自作曲も挟み、極めて興味深いバッハ・フルート・アルバムが完成しました。
ケアステン・マッコール(カーステン・マッコール)はドイツ出身、1997年神戸国際フルート・コンクールで優勝、2000年ARDミュンヘン国際音楽コンクール第3位入賞。ザールブリュッケンRSOの首席フルート奏者をはじめ、ベルリン・フィル、バイエルン放送響、ニューヨーク・フィルで演奏。2005年から、オランダの名門ロイヤル・コンセルトヘボウO(RCO)の首席フルート奏者に就任。室内楽奏者としても世界的に有名で、ニュー・ミュージックのための「アンサンブル・エスト!エスト!!エスト!!!」を共同設立したほか、リノス・アンサンブルやRCOのメンバーで構成されるムジカ・レアーレなどのメンバーとしても活躍しています。
TRIART
TTK-0089(1SACD)
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ D.821
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.105(ディミトリ・フェルシュトマンによるチェロとピアノ版)
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
ディミトリ・フェルシュトマン(Vc)、
ミラ・バスラウスカヤ(P)
60年以上の共演経験を持つ2人の名手が奏でる3つのチェロ・ソナタ。ディミトリ・フェルシュトマンは、モスクワ音楽院ではナターリャ・グートマンに師事し、1967年にはグリンカSQを創設した1945年生まれのロシア人チェリスト。幼少期をソビエト連邦で過ごし、1978年にオランダに移住。妻のミラ・バスラウスカヤと共に国内外の主要な舞台で定期的に演奏会を開いています。情熱的で歌心に満ちたアンサンブルに定評があり、2009年にCobraレーベルからリリースされた『チェロが歌うロシア歌曲』(COBRA0023)は海外メディアに絶賛されました。本作では彼らのお気に入りの作曲家が選ばれており、シューマンのヴァイオリン・ソナタはチェロのフェルシュトマンによってチェロ・ソナタ版に編曲されています。「私たちにとって最も身近な音楽を選びました。これらのロマンティックな楽曲が持つ独特の歌の特徴を強調したいのです。」「歌うことはロシアの音楽教育の基本であり、私たちの解釈の原点はまさにこの技術なのです。」

Virtus Classics
VTS-16(2CD)
税込定価
フランク:ヴァイオリン/ピアノによる作品集
【CD1】
交響曲 ニ短調(エルネスト・アルデルによるヴァイオリンとピアノのための編曲版)
協奏二重奏曲 変ロ長調 Op.14〜ダレーラク作曲「グリスタン」のモチーフによる
ヴァイオリン・ソナタ イ長調
前奏曲,コラールとフーガ ロ短調
前奏曲,アリアと終曲 ホ長調
交響的変奏曲 嬰ヘ短調(グスタヴ・サマズイユによるピアノ・ソロのための編曲版)…世界初録音
前奏曲,フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18(ハロルド・バウアーによるピアノ・ソロのための編曲版)
アンダンティーノ・クイエトーゾ Op.6
メランコリー〜自作のソルフェージュ教本からの編曲版
ニコラ・ドートリクール(Vn)
上野 真(P)

録音:2019年5月8〜10日三重県総合文化センター 大ホール、2021年11月24〜26日神奈川県立相模湖交流センター ラックスマンホール
2022年に生誕200周年を迎えたセザール・フランクの作品集。ヴァイオリンとピアノのために書かれた若き日の 作品から晩年の名作までを集め、ピアノ・ソロのための主要作品を含めた全9曲がアルバムに収められています。 中でもエルネスト・アルデルがヴァイオリンとピアノのために編曲した「交響曲」や、グスタヴ・サマズイユがピアノ独奏 用に編曲した「交響的変奏曲」などはとても希少な録音で、その凝縮された響きのミクロコスモス(小宇宙)に 聴く者を誘います。 フランスを代表するヴァイオリニスト、ニコラ・ドートリクールと日本のピアニストの上野真がタッグを組み、真摯な演 奏で『大器晩成』と言われるフランクの魅力を余すことなく描き出しています。

Willowhayne Record
WHR-076(3CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(全10曲) クリストファー・ホワイト(Vn)
メラニー・ラインハルト(P)

録音:2019年8月-2020年8月 ライム・ツリー・スタジオ、グレート・ボウデン、レスターシャー、UK
ロンドンに生まれ英国王立音楽院とトロントの王立音楽院でヴァイオリンを学び、アメリカとヨーロッパでコ ンサートマスターやソリストとして活躍してきたクリストファー・ホワイト。カナダで出会ったメラニー・ラインハル トと共に、30年以上演奏し続けてきたというベートーヴェンのソナタを全集録音。

Cherche-Midi Records
RCMP-00001(1CD)
税込定価
ルクー:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ
ドビュッシー:2つのアラベスク
 喜びの島
フォーレ:夢のあとに
イザイ:子どもの夢
寺本みなみ(P)
寺本みずほ(Vn)

録音:2021年5月21日, 2022年1月9日, 2月18日、 碧南市芸術文化ホール, エメラルド ホール
ピアニスト寺本みなみ、ヴァイオリニスト寺本みずほ、姉妹デュオによる ファーストアルバム。二人の所縁の地でもあるパリが繁栄した19世紀 後半から20世紀初頭「ベル・エポック」をテーマに、ベルギーの夭逝の 作曲家・ルクーの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」、ドビュッシーのピ アノソロ曲「2つのアラベスク」「喜びの島」、フォーレの名曲「夢のあと に」、イザイの「子どもの夢」を収録。力強くも繊細な演奏スタイルに定 評のある二人の、姉妹ならではの阿吽の呼吸で紡ぐ音の世界が豊か に奥深く描き込まれた一枚となっています。

Cybele
CYBELE-362203S
シモン・ラクス(1901-1983):チェロ作品集
3つの演奏会用小品(1933)/ソナタ(1932)
パッサカリア(ヴォカリーズ)(1946)
対話(1964)/鍛冶屋の娘(1964/2020)
アデ ル・ビッター(Vc)
ホルガー・グロショップ(P)
ミーシャ・メイヤー(Vc)
シモン・ラクス(1901-1983)はワルシャワ出身で、1926年からフランスに永住した作曲家。1941年にユダヤ人であることを理由に強制収容所に送られ ましたが、収容所のオーケストラで指揮をすることで生き延びることができました。このアルバムは彼のチェロとピアノ及び、2台チェロのための作品を収録してい ます。
CYBELEレーベルならではのバイノーラル録音を含む高品質SACDハイブリッド盤。 (Ki)

Resonus
RES-10305(1CD)
NX-B05
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集 Op. 1
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op. 1No. 1
ピアノ三重奏曲 ト長調 Op. 1No. 2
ラウティオ・ピアノ三重奏団【ジェーン・ゴードン(Vn)、ヴィクトリア・シモンセン(Vc)、ヤン・ラウティオ(フォルテピアノ)】

録音:2021年6月7-9日
このアルバムに収録された2曲のピアノ三重奏曲は、1793年から1795年頃にベートーヴェンが作曲した作品番 号1に含まれており、彼を庇護していたカール・リヒノフスキー侯爵に献呈されました。作品にはベートーヴェンの師 であるハイドンの影響が色濃く表れており、師譲りの疾走感あふれるリズムは、後にベートーヴェン室内楽作品の 特徴となるエネルギッシュなドラマ展開を、この初期作品においても高める効果を果たしています。 演奏するラウティオ・ピアノ三重奏団はピリオド楽器を用いて18世紀から19世紀作品を中心に演奏するアンサ ンブル。2016年に発表したモーツァルトの三重奏曲が高く評価されて以降、優れたアルバムを世に送り出すとと もに、近年はモダン楽器も操り、現代作曲家作品の初演も数多く行うなど活動の幅を広げています。

FUKINOTO
FUKI-601(2CD)
税込定価
ハイドン:エルデーディ弦楽四重奏曲集Op.76(全6曲)
(1)弦楽四重奏曲 ト長調 op.76-1
(2)弦楽四重奏曲 ニ短調『五度』op.76-2
(3)弦楽四重奏曲 ハ長調『皇帝』op.76-3
(4)弦楽四重奏曲 変ロ長調『日の出』op.76-4
(5)弦楽四重奏曲 ニ長調『ラルゴ』op.76-5
(6)弦楽四重奏曲 変ホ長調 op.76-6
クァルテット・ベルリン=トウキョウ【守屋剛志(Vn)、ディミトリ・パヴロフ(Vn)、松本瑠衣子(Vc)、杉田恵理((1)(3)ヴィオラ)、ケヴィン・トライバー((2)(4)(5)ヴィオラ)、グレゴール・フラーバー((6)ヴィオラ) 】

録音:(1)2016年6月23日、(2)2017年6月24 日、(3)2016年1月20日、(4)2017年
1月28日、(5)2018年2月24日、(6)2018年6 月30日、六花亭ふきのとうホール、札幌(ライヴ録音)
クァルテット・ベルリン=トウキョウは 2011 年の結成以来オルランド国際コンクール 優勝。ベルリンと東京を中心に国際的活躍を続ける秀英。六花亭札幌本店ふきのと うホールのレジデントカルテットを務める傍らラ・フォル・ジュルネへの出演や各国の 音楽祭に頻繁に出演。一昨年から(新型コロナのための中断を挟みながら)ベルリン などドイツ3都市でベートーヴェンの弦楽四重奏曲演奏会を開催した。 彼らのデビューCD に選ばれたのはハイドンの傑作作品 76全曲です。その演奏は 平衡感覚に優れたアンサンブルと清潔感あふれる音色、深く、拘りのある解釈によっ てクァルテット演奏に新しい息吹を与えています。レコード芸術誌 2022年 9月号で特 選盤にも選出された。

MARCO POLO
MAR-8.206006(6CD)
NX-F10

NYCX-10339(6CD)
国内盤仕様
税込定価
ヴィラ=ロボス:弦楽四重奏曲全集
【CD1】…8.223389
弦楽四重奏曲第1番(1915)
弦楽四重奏曲第8番(1944)
弦楽四重奏曲第13番(1951)
【CD2】…8.223390
弦楽四重奏曲第17番(1957)
弦楽四重奏曲第11番(1947)
弦楽四重奏曲第16番(1955)
【CD3】…8.223391
弦楽四重奏曲第4番(1917)
弦楽四重奏曲第14番(1953)
弦楽四重奏曲第6番(1938)
【CD4】…8.223392
弦楽四重奏曲第5番(1931)
弦楽四重奏曲第9番(1945)
弦楽四重奏曲第12番(1950)
【CD5】…8.223393
弦楽四重奏曲第3番(1916)
弦楽四重奏曲第15番(1954)
弦楽四重奏曲第10番(1946)
【CD6】…8.223394
弦楽四重奏曲第2番(1915)
弦楽四重奏曲第7番(1942)
ダニュビウスQ【ユディト・トート(Vn1)、アデール・ミクローシュ(Vn2)、ツェツィリア・ボドライ(Va)、イロナ・リブリ(Vc)】

録音:ハンガリー
【CD1】
1990年10月10-19日
【CD2】
1990年10月15-16日
1991年1月28-30日
1991年2月11-15日
【CD3】
1991年4月18-19日
1991年4月22-25日
1991年5月20-23日
【CD4】
1992年5月18-23日
【CD5】
1992年6月15-19日
1991年7月1-2日
【CD6】
1992年11月12-16日
税抜卸価格:\5,600(掛率70%) 好評の「交響曲全集」と「ピアノ作品全集」に続いて、ついに「弦楽四重奏曲全集」が発売!ヴィラ=ロボスは生涯に17曲もの弦楽四重奏曲を残してお り、腕利きのチェリストであった彼にとって弦楽四重奏を作曲することは、深い喜びを伴うものであったようだ。 ショーロスやブラジル風バッハ、あるいは交響曲と異なり、編成が固定されたこのジャンルにおいても、彼はグリッサンド、フラジオレットに左手ピッツィカートなど 技巧の限りを尽くして「新しいサウンド」を作り出そうとする。たとえば第3番、通称「ポップコーン」の第2楽章を耳にして驚かないものがいるだろうか!本全集 は、音楽愛好家のみならず弦楽奏者にとっても必聴のディスクとなるでしょう。 --日本ヴィラ=ロボス協会会長/指揮者:木許裕介
古典的な様式に則った作品から、大胆にブラジル民謡やタンゴを取り入れたもの、果ては無調に至るまで、自らの内からほとばしる音楽にふさわしい器を求 め続けたヴィラ=ロボス。その創造の軌跡が集約された弦楽四重奏曲全17曲がここにBOX化! ※国内仕様盤には指揮者で日本ヴィラ=ロボス協会会長の木許裕介氏による日本語解説が付属します。

EM Records
EMRCD-076(1CD)
エクスプローリング・スピリット
ピーター・マックスウェル・デイヴィス(1934-2016):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
リチャード・パンチェフ(b.1959):ヨークシャー民謡による幻想曲 Op.102(Vnとチェロのための)、
 序奏とアレグロ第1番 Op.97-1(Vnとチェロのための)、
 序奏とアレグロ第2番 Op.97-2(2本のヴァイオリンのための)
アラン・ギブス(b.1932):ヴァイオリンとチェロのための「エニグマ二重奏曲」
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)、
ジョゼフ・スプーナー(Vn、Vc)
近代・現代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」が贈る、ヴァイオリンとチェロのための作品集。22の変奏曲からなるピーター・マックスウェル・デイヴィスのヴァイオリン・ソナタを皮切りに、現代イギリスの3人の作曲家の音楽を探求します。この録音セッションが始まる前日に亡くなったルパート・マーシャル=ラックの父親に捧げられています。

ANIMAL MUSIC
ANI-105(1CD)
ブラームス(バボラーク、アスラマス編):弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111【世界初録音】
グラズノフ:「牧歌」〜ホルンと弦楽四重奏のための
グラズノフ:セレナード第2番
シベリウス(バボラーク編):五重奏曲 ト短調「フィンランドのホルン」(原曲:弦楽三重奏曲)【世界初録音】
ラデク・バボラーク(Hrn)
バボラーク・アンサンブル【ミラン・アル=アシャブ(Vn)、マルティナ・バチョヴァー(Vn)、カレル・ウンテンミュラー(Va)、ハナ・バボラコヴァー(Vc)】

録音:2021年/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)
ホルン界の鬼才ラデク・バボラーク。コロナ禍においても来日を実現するなど日本でも絶大なる人気を博します。当アルバムでは「フレンチホルンと弦楽四重奏」 の作品をお届け。ブラームスの弦楽五重奏曲第2番をバボラークとアスラマスが編曲したホルン+弦楽四重奏版を中心に瑞々しい抒情と旋律にあふれたグラズノフ の「牧歌」「セレナード第2番」、そしてシベリウスの弦楽三重奏曲をバボラークが編曲・改編した五重奏曲「フィンランドのホルン」です。ロマン派の名作曲家の、 この上なき美しい旋律をバボラーク率いるメンバーが奏でます。 (Ki)

Queen Elisabeth Competition
QEC-2022(4CD)
NX-E07
エリザベート王妃国際音楽コンクール2022〜チェロ部門
■DISC 1
(1)ルトスワフスキ: チェロ協奏曲
(2)イェルク・ヴィトマン(1973-):5Albumblatter (5つのアルバムの綴り)
(3)ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番変ホ長調 Op. 107
■DISC 2
(1)ハイドン:チェロ協奏曲 第2番ニ長調 Hob. VIIb:2(カデンツァ:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ)
(2)ハイドン:チェロ協奏曲 第1番ハ長調 Hob. VIIb:1(カデンツァ:ダヴィド・ゲリンガス - ブリテン)

(3)ボッケリーニ:ソナタ ハ短調 G. 2
(4)ボッケリーニ:ソナタ ト長調 G. 15
(5)イザイ:グラーヴェ 〜無伴奏チェロ・ソナタ ハ長調 Op. 28より
■DISC 3
(1)ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op. 40
(2)フランク:チェロ・ソナタ イ長調 FWV 8
(3)シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ
■DISC 4
(1)リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
(2)ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op. 65
(3)シュニトケ:チェロ・ソナタ 第1番Op.
129
(4)ダーン・ヤンセンス(1983-):Wie aus der Ferne (遠くから聞こえるよ
うに)
(5)ヒンデミット:幻想小品 Op. 8-2
(6)シューマン:幻想小曲集 Op. 73
■DISC 1
(1)チェ・ハヨン(Vc)(韓国) 第1位
(2)マルセル・ヨハネス・キッツ(エストニア) 第3位
(3)チェン・イバイ(Vc)(中国) 第2位
ブリュッセル・フィルハーモニック ステファヌ・ドゥネーヴ(指)
■DISC 2
(1)マルセル・ヨハネス・キッツ(Vc)
(2)ブライアン・チェン(カナダ) 第6位
ワロニー王立室内O
ヴァハン・マルディロシアン(指)
(3)オレクシー・シャドリン(Vc)(ウクライナ) 第4位
セバスチャン・コンベルティ(通奏低音Vc)
(4)ムン・テグク(Vc)(韓国) 入賞
カレル・ステイラーツ(通奏低音Vc)
(5)ユン・ソル(Vc)(韓国) 入賞
■DISC 3
(1)ペタル・ペイチッチ(Vc)(セルビア) 第5位
タチアーナ・チェルニチカ(P)
(2)ステファニー・ファン(Vc)(ベルギー) 入賞
ダーナ・プロトポペスク(P)
(3)エレミアス・フリードル(Vc)(オーストリア) 入賞
ビクトル・サンティアゴ・アスンシオン(P)
■DISC 4
(1)チェン・イバイ(Vc)
(2)チェ・ハヨン
タチアーナ・チェルニチカ(P)
(3)オレクシー・シャドリン(Vc)
ダーナ・プロトポペスク(P)
(4)ムン・テグク(Vc)
ノレーン・ポレーラ(P)
(5)チョン・ウチャン(Vc)(韓国) 入賞
(6)サムエル・ニーダーハウゼル(Vc)(スイス) 入賞
ホセ・ガリャルド(P)

録音:2022年5月9-21日 フラジェ、ブリュッセル
2022年5月30日-6月4日 ファイン・アーツ・センター、ブリュッセル
世界3大コンクールの1つとされ、ファイナリストは本選前の1週間隔離生活を送るなど、過酷な内容で知られる「エリザベート王妃国際音楽 コンクール」。ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽と年によって内容が変わりますが、2022年はチェロ部門が開催されました。この優勝者チェ・ハ ヨンを始め、ファイナリスト全12人の演奏を収めた4枚組が登場。若きコンテスタントたちの熱演が生々しく記録されています。

Sono Luminus
DSL-92254(1CD)
NX-B05
ルペルト・チャピ(1851-1909):弦楽四重奏曲第3番・第4番
弦楽四重奏曲第3番ニ長調
弦楽四重奏曲第4番ロ短調
ラテンアメリカQ

録音:2014年1月14-16日
スペインの作曲家チャピは主にサルスエラ(スペイン語によるスペイン風オペラ)作曲家として活躍しましたが、その長 いとは言えない生涯の晩年に弦楽四重奏曲を4曲作曲しています。第3番はニ長調を採りながら短調に傾斜した 激しく悲劇的な雰囲気の濃い作品。緩徐楽章を持たない第4番はロ短調ながら軽妙さや躍動感のある作品で す。 演奏する「ラテン・アメリカSQ」はその名の通り、ヴィラ=ロボスやチャベスなどの南米の音楽と、その基に なったスペインの音楽を得意とするアンサンブルです。メキシコ人の3兄弟を中心として1982年に結成、以降独自 のレパートリーを開拓、幾度もグラミー賞にノミネートされるほどの実力を持っています。
Sono Luminus
DSL-92255(1CD)
NX-B05
チェロとギターのための作品集
ドビュッシー:アラベスク 第1番 ホ長調
マリアーン・ブドシュ(1968-):A New York Minute…世界初録音
シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン Op. 2, D. 118
フローレンス・ベアトリス・プライス(1887-1953):寂れた庭園
ビヨンセ(1981-):プレイ・ユー・キャッチ・ミー
ロバート・ビーザー(1954-):「山の歌」より(Vcとギター編)
ボッケリーニ:チェロ・ソナタ第6番 イ長調 G. 4
ジョン・レノン/ ポール・マッカートニー
ブラックバード
エリナー・リグビー
ポール・ブラントリー(1961-):エリゼの娘たち…世界初録音
C&J. グリーンウッド/E. オブライエン/P. J.セルウェリ/T. ヨーク:デイドリーミング
メシアン:世の終わりのための四重奏曲- 第5楽章 イエスの永遠性への賛歌
ボイド・ミーツ・ガール【ルペルト・ボイド(G)、ローラ・メトカーフ(Vc)】

録音:2021年4月19-22日
Boy meets Girl ボーイ・ミーツ・ガールにギタリストの名前(Boyd)を引っかけたデュオ、ボイド・ミーツ・ガール。二 人は結婚して一緒に暮らしており、スタジオも近くにあったことからパンデミックの間も新曲のリサーチ、アレンジ、リハー サルそして録音を続けることが出来ました。そうした中で生まれたのがこのアルバム。ドビュッシーの穏やかな美しさ、 ボッケリーニの楽しい躍動感といったクラシック作品のみならず、アパラチア地方に伝わったスコットランドやアイルランド 民謡の哀調を帯びた世界(トラック6-9)、更には二人が大ファンだというビートルズ(同12&13)、ビヨンセ(同 5)、レディオヘッド(同15)の曲も収めています。

VIRTUS CLASSICS
VTS-18(1CD)
税込定価
モダン・タイムズの妙巧
ジークフリート・カルク=エーレルト:ソナタ・アパッショナータ 嬰ヘ短調 作品140
ヒンデミット:8つの小品
ドホナーニ:パッサカリア 作品48-2
ヒンデミット:カノン風ソナチネ 作品31-3*
ジークフリート・カルク=エーレルト:30のカプリス 作品107
バッハ(瀬尾和紀編):チャッコーナ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番ニ短調WV 1004より)
瀬尾和紀(Fl)
パトリック・ガロワ(第2Fl)*

録音:2006年〜2010年、フィンランド、ユヴァスキュラ近郊
近年、ピアノ演奏やプロデューサーとして多彩な活動をする瀬尾和紀が、本来の 楽器であるフルート、それも無伴奏作品でその真価を問う1枚が登場。 選ばれた作品はカルク=エーレルトの「30のカプリス」を中心に、ドホナーニ、ヒンデ ミットの近代作曲家の小品と、瀬尾自身がアレンジしたバッハの無伴奏ヴァイ オリンのためのパルティータ第2番より「チャッコーナ」というもので、2本のフルートで 演奏されるヒンデミットの「カノン風ソナチネ」には、彼の師であるパトリック・ガロワが 参加。なんとも贅沢で聴きごたえのある1枚に仕上がっています。 カルク=エーレルトはドイツ後期ロマン派のオルガニスト兼作曲家。木管楽器のた めの作品も数多く、なかでも第一次世界大戦中、軍楽隊でライプツィヒ・ゲヴァント ハウスのフルーティスト、カール・バルトゥザット(Carl Bartu?at)と親交を持ったこと でフルートのための重要な作品を残しました。この「30のカプリス」は副題に"グラドゥ ス・アド・パルナッスム=パルナッソス山への階梯"と付けられており、芸術や学問の 聖地とされるパルナッソス山へ段階を踏んで登っていくように、高度な技術を磨いて いくための練習曲との意味合いを持つ曲集。フルートを愛する人ならば、ぜひ聴い ていただきたい重要な作品です。 最後に置かれたバッハのチャコーナでの緊張感に満ちた音楽も聴きどころ。

Stunt Records
STUCD-22032S(2CD)
完全数量限定盤
クラシック
I Think of You(原曲:ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番)
The Lamp is Low(原曲:ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」)
If You Are but a Dream(原曲:A・ルビンシテインのロマンス)
Theme from Swan Lake(原曲:チャイコフスキーの「白鳥の湖」)
My Reverie(原曲:ドビュッシーの「夢想」)
Yours is My Heart Alone(原曲:レハールのオペレッタ「微笑みの国」からのアリア)
Moon Love(原曲:チャイコフスキーの交響曲第5番)
Humoresque(原曲:ドヴォルザークの「ユーモレスク」)
Skymning(原曲:ショパンの「別れの曲」(練習曲 Op.10-3)
スコット・ハミルトン(ts)、ヤン・ラングレン(p)、ハンス・バッケンルート(b)、クリスチャン・レト(ds)

録音:2021年11月、ニレント・スタジオ(スウェーデン)

※ Stuntの最新コンピレーション盤(SU 9104-2)が封入された限定盤!
※コンピレーション盤がなくなり次第、通常盤での取り扱いとなります。
時代を超えたサウンド、非の打ち所の無いセンス、完璧な意思決定によりジャズ界の王道を歩み続けるアメリカの巨匠テナー、スコット・ハミルトンのStunt Records第6作目となる新録音!
「CLASSICS」と題された本作は、クラシック音楽の有名なテーマをジャズ・クァルテットに再構築した、創造的で愉悦のプログラム。ラフマニノフ、ラヴェル、ルビンシテイン、チャイコフスキー、ドビュッシー、レハール、ドヴォルザーク、ショパンなどの様々な名旋律を芳醇なジャズに昇華。軽やかでムーディーなスウィングを響かせてくれる強力リズム・セクションは、Stuntにおけるスコット・ハミルトンの前作、「デニッシュ・バラード&モア」(OSTUCD18102)でも素晴らしい共演を果たしてきた、ヤン・ラングレン(ヤン・ルンドグレーン)(p)、ハンス・バッケンルート(b)、クリスチャン・レト(ds)の北欧強力トリオです。スコット・ハミルトンの重厚濃密なテナーで編み上げる素敵なクラシカル・ナンバーにご期待ください!

The Lost Recordings
(Fondamenta)
TLR-2203040(2CD)
未発表ベルリン・スタジオ・レコーディング
1. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV1004
2. フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 FWV8
3. ラヴェル:ツィガーヌ
4. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」
5. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30-2
6. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006より 前奏曲
ヘンリク・シェリング(Vn)、
ギュンター・ルートヴィヒ(P、2,4)
マリヌス・フリプセ(P、3,5)

録音:1963年4月19日-20日(1,3)、1962年4月27日-29日(2)、1962年4月27日(4)、1963年4月19日(5)、ベルリン=ブランデンブルク放送第3ホール〔モノラル〕/1982年2月8日(ライブ)(6)、ベルリン=ブランデンブルク放送グラント・ホール〔ステレオ〕
フランスのレーベル "Fondamenta" が貴重音源を高音質に復刻するシリーズ「The Lost Recordings」が、レーベル名も「The Lost Recordings」へと変えて始動。今回は20世紀を代表するヴァイオリニスト、ヘンリク・シェリングの未発表ベルリン・スタジオ・レコーディングです。「The Lost Recordings」シリーズお馴染みの「Phoenix Mastering」(※)によって丁寧にリマスタリングされたその音源は、モノラルながら(6のみステレオ)鮮やかにシェリングの演奏を伝えてくれます。
ヘンリク・シェリングの代名詞ともいえるバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」を全曲録音した1955年盤と1967年盤のちょうど間の時期にあたる1962年から1963年の貴重な未発表音源をCD2枚にたっぷりと収録しました。この時期のシェリングはまさに全盛期といえる頃で、神々しいまでの美しさを携えたバッハ、ロマンティシズムと気品に溢れたフランク、端正でありながらも歌心も忘れないバランス感覚が研ぎ澄まされたベートーヴェン。どの曲をとっても20世紀の巨匠シェリングの妙技が味わえる、すべてのクラシック・ファンにおすすめの内容となっています。モノラルながらもそれを感じさせない迫力の演奏は圧巻です。
※「Phoenix Mastering(フェニックス・マスタリング)」とは、フランスのオーディオ・メーカー "Devialet(ドゥヴィアレ)"のテクノロジーを駆使して開発した、アナログ録音の正確な復刻を可能にする独自の復元プロセスです。

Cypres
CYP-8615(1CD)
ルドゥ、シャリーノ、アッツァン、ハリック作品集
クロード・ルドゥ(1960-):官能的に、衝撃的に (2018)-ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット(バス・クラリネット持ち替え)、ピアノのための
シャリーノ(1947-):5声のアリオーソ(2018、2019改訂)-ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット(バス・クラリネット持ち替え)、ピアノのための
マウリツィオ・アッツァン(1987-):他なる空間 (2017)-ヴァイオリン、チェロ、ピッコロ、バス・クラリネットとピアノのための
エリス・ハリック(1986-):木になるために (2016)-ヴァイオリン、チェロ、バス・フルート(フルート持ち替え)、バス・クラリネットとピアノのための
アンサンブル・フラクタルズ【マリオン・ボルジェル(Vn)、ディエゴ・コウチーニョ(Vc)、レナータ・カンバロヴァ(Fl)、バンジャマン・マネロル(Cl)、ジアン・ポンチ(P)】

録音:2020年11月6-8日
フラジェ(スタジオ1)、ブリュッセル、ベルギー
フランス、ブラジル、そしてウズベキスタンにルーツを持つメンバーが2012年に結成し、同時代音楽の演奏で実績を築いてきたアンサンブル・フ ラクタルズ。そのレパートリーの中から重要な3作品を初めてのCDのために選びました。アジアや日本に造詣の深いベルギーのクロード・ル ドゥ、シシリア島出身のサルヴァトーレ・シャリーノといった大御所のほか、イタリアのマウリツィオ・アッツァン、エストニアのエリス・ハリックといった若 い世代の音楽まで、切れ味鋭い感性と緊密なアンサンブルで聴かせます。

Stunt Records
STUCD-21122(1CD)
ヤコプ・アートヴェズン/メタモルフォーシス
1. アラビアの踊り(チャイコフスキーの「くるみ割り人形」から)
2. バルコニーのバラード(プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」から)
3. 金魚(ドビュッシーの「映像」から)
4. 前奏曲(ラヴェルの「クープランの墓」から)
5. メヌエット(ラヴェルの「クープランの墓」から)
6. フォルラーヌ(ラヴェルの「クープランの墓」から)
7. フランシスのテーマ(プーランクの「六重奏曲」から「アレグロ・ヴィヴァーチェ」)
8. グラドゥス博士(ドビュッシーの「子供の領分」から)
ヤコプ・アートヴェズ(G)、
マクス・アートヴェズ(Ob/except #3)、
ベン・ベシアコウ(P/#2, 3)、
フェリクス・モーセホルム(ベース/except #4)、
コルネリア・ニルソン(ドラム/except #3)、
エリエル・ラソ(パーカッション/#3)、
キアスティーネ・スナイダー(Vn/except #3, 4)、
スティーネ・ハスビアク・ブラント(Va/except #3, 4)、
ヨエル・ラークソ(Vc/except #3, 4)

録音:2021年3月27日-28日、ザ・ヴィレッジ・スタジオ(コペンハーゲン)
ヨーロッパとニューヨークを主な舞台に活動、今日のジャズ・シーンのもっとも偉大なプレーヤーのひとりといわれる若いギタリスト、ヤコプ・アートヴェズと、デンマーク国立SOの首席オーボエ奏者を経て、王立デンマーク音楽アカデミーで教えながらソリストと室内楽奏者として活動するマクス・アートヴェズ(1965-)のコラボレーション。「ジャズとクラシカル音楽という2つのジャンルには、はっきりとした違いがありながら、ハーモニー、そして、声の調子によって示すものを変えることができるという部分で重なっています。それは、両方のジャンルの聴き手と音楽家にとって新しい発見のチャンスでもあります」(マクス・アートヴェズ)。
チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」の「アラビアの踊り」、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」のバルコニーの場面の音楽による「バルコニーのバラード」、ドビュッシーの「金魚」と「グラドゥス博士」、ラヴェルのピアノ曲「クープランの墓」からオーボエとギターのデュエットで演奏する「前奏曲」と、「メヌエット」と「フォルラーヌ」、プーランクが木管楽器とピアノのために書いた「六重奏曲」の楽章による「フランシスのテーマ」。
1990年のベン・ウェブスター賞に選ばれたピアニストのベン・ベシアコウや2011年のデンマーク・ジャズ賞を受けたキューバ出身のエリエル・ラソをはじめとする実績のあるプレーヤーが共演するトラック、弦楽三重奏が加わるトラックと、変化をつけながら「オリジナルの素材を新たな想像の目でみつめた、愛と情熱の」『Metamorphosis』(変容)です。

SOOND
SND-22020(1CD)
NX-B09
フィリップ・グラス(1937-):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲 第9番「リア王」 (2021)
弦楽四重奏曲 第8番(2018)
タナSQ

録音:2021年
2010年に結成され、古典のレパートリーに新しい風を吹き込むほか、同時代音楽の演奏を積極的に展開しているタナSQ。今 回のアルバムでは、フィリップ・グラスが2019年にブロードウェイのために書いた「リア王」の音楽を元に再構成した、弦楽四重奏曲第9番を世 界初録音しています。またシューベルトの影響も受けたという弦楽四重奏曲第8番も収録。古典への傾倒を強くした、新たなグラスの側面を 聴くことが出来ます。タナSQは既に第1番から第7番も録音しているため、今作で現時点のグラスの弦楽四重奏曲全てを録音 していることになります。

Khaggavisana
KHAGGA-003(1CD)
税込定価
孤独の中の神の祝福
リスト:忘れられたワルツ第1番 S.215/R.37
巡礼の年 第3年 エステ荘の噴水 
詩的で宗教的な調べ S173/R14 - No. 3 孤独の中の神の祝福
パガニーニ大練習曲 S141/R3b - No. 3 嬰ト短調 「ラ・カンパネッラ(鐘)」
スペイン狂詩曲
尾関友徳(P)

録音:2021年8月11日、12日 津幡町文化会館シグナス
1853年出版の「詩的で宗教的な調べ」第3番と、祈りの鐘として全ての人々 に捧げる「ラ・カンパネッラ(鐘)」をはじめF.Lisztの作品5作を収録したアルバ ム。 未知の感染症による厄災から、立ち上がろうとする人達へ届ける音楽を。すべ ての自分と向き合う人々へ祝福を。いつも希望を忘れぬように。 表題の『孤独の中の神の祝福』を中心として、穏やかな祈りを捧げる一枚。

PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-121
(1CD+BOOK)
NX-D11
クセナキス:プレイアデス、ペルセファサ ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2021年7月17、20日 オトピエール劇場、ストラスブール、フランス
1962年の結成からメンバー・チェンジを繰り返しながら第一線で活躍し、2022年に60周年を迎えるストラスブール・パーカッション・グループ の記念アルバムは、クセナキスが6人の打楽器奏者のために書き、同グループが初演した名作2曲を集めたもの。いずれも彼らによるアルバム とパフォーマンスがこれまでも高い評価を得ている作品の、最新録音となります。1979年、ミュルーズのフランス国立ラン歌劇場にて、同劇場 のバレエ団と共に初演された「プレイアデス」は、6人の奏者がマリンバやヴィブラフォンなどの鍵盤楽器、太鼓類、金属によるSIXXEN(ジクセ ン)という名の創作楽器という3つの楽器群を操り、楽器群ごとの3つのパートと全ての楽器類が登場する「総合」の計4つのパートで構成さ れ、その演奏順は奏者たちに委ねられています。奏者を取り囲むように聴衆を配することを一つの理想としており、濃密かつ高速なアンサンブ ルと渦巻くようなサウンドが大きな魅力です。1969年にイランのシラーズ-ペルセポリス芸術祭で初演された「ペルセファサ」は、「プレイアデス」 とは逆に6人の奏者が聴衆を取り囲むような配置を求めており、様々な素材を用いた楽器の音が立体的に響く様や、めまぐるしいフレーズの 中で方々へ移動するアクセントなどが、聴く者を虜にします。このアルバムでは、これら作品の特性を体験するためヘッドフォンでの鑑賞を推 奨とのこと。約70ページに及ぶブックレット(仏語・英語/白黒)には解説のほか、初演時や再演時の歴代メンバーや作曲者の貴重な写真が 満載です。

ANIMAL MUSIC
ANI-101(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
イジー・バールタ(Vc/Dietmar Rexhausen 2012)
テレジエ・フィアロヴァー(P/Steinway & Sons C227)

録音:2021年1月-4月/アトリウム・ナ・ジシコヴェ(プラハ)
チェコを代表するチェリスト、イジー・バールタ(イルジー・バールタ)が2020年に気鋭のピアニスト、テレジエ・フィアロヴァーと真正面から取り組んだベートー ヴェンのチェロ・ソナタ全曲演奏。ベートーヴェンの生誕250周年にあわせ、彼らもまた多くの演奏会を予定していました。しかし新型コロナウィルス感染拡大によ りその予定は一時すべてキャンセルに。しかしコンサート活動が一切できなかったその時でも彼らの情熱は冷めることなく、寧ろベートーヴェンの世界に没入し、音 楽的な対話はもちろんのことディスカッションも重ねながら二人にしか表現できない音楽を作り上げてきました。演奏会の多くはキャンセルとなりましたがライヴ配 信を通じ演奏を披露し話題を呼びました。
そして、2021年。彼らのひとつの結論ともいうべき演奏をセッション収録にて丁寧に録音したのが当盤。ベートーヴェンの3期にわたる全5曲は作曲された時 代それぞれの趣を表した傑作。全体を通じ軽やかな演奏が特徴といえますが、何よりも喜びに満ちた二人の演奏は感動せずにはいられません。ここに当全集の新 たな名盤が加わります! (Ki)


PRAGA DIGITALS
PRD-250421(30CD)

完全限定発売
プラハ・レーベルの30年
■Disc1
ヤナーチェク
(1)弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
(2)ヴァイオリン・ソナタ(1912/21)
(3)弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」 
■Disc2
ドヴォルザーク
(1)弦楽四重奏曲第14番変イ長調Op.105
(2)弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
■Disc3
シュールホフ
(1)弦楽四重奏のための5つの小品(1925)
(2)ピッコロ、ヴィオラ、コントラバスのための小協奏曲(1925)
(3)ヴァイオリンとチェロの二重奏曲(1925)
(4)弦楽六重奏曲(1920-4)
■Disc4
(1)スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」
(2)シベリウス:弦楽四重奏曲ニ短調「親愛なる声」 
(3)同:アンダンテ・フェスティヴォ
■Disc5
(1)スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調Op.15
(2)スーク:ピアノ三重奏曲ハ短調Op.2
(3)同:エレジーOp.23
(4)フィシェル:ピアノ三重奏曲(1978)
■Disc6
マルティヌー
(1)ピアノ四重奏曲H.287
(2)ピアノ五重奏曲第1番H.229
(3)同第2番H.298
■Disc7
(1)ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調
(2)ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
(3)バルトーク:弦楽四重奏曲第4番Sz.91
■Disc8
ショスタコーヴィチ
(1)弦楽四重奏曲第8番ハ短調Op.110
(2)同第7番嬰ヘ短調Op.108
(3)ピアノ五重奏曲ト短調Op.57
■Disc9
シェーンベルク
(1)弦楽四重奏曲第4番Op.37
(2)弦楽六重奏曲「浄夜」Op.4
■Disc10
シューベルト
(1)弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」
(2)同第14番〈死と乙女〉
■Disc11
ベートーヴェン
(1)弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130(大フーガ付き)
(2)弦楽四重奏曲第13番の別フィナーレ
■Disc12
(1)モーツァルト:ケーゲルシュタット三重奏曲K.498
(2)同:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
(3)ウェーバー:クラリネット五重奏曲変ロ長調Op.34
■Disc13
ハイドン
(1)弦楽四重奏曲第78番変ロ長調「日の出」Op.76の4
(2)弦楽四重奏曲第79番ニ長調「ラルゴ」Op.76の5
(3)弦楽四重奏曲第80番変ホ長調Op.76の6
■Disc14
ブラームス
(1)弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51の1
(2)クラリネット五重奏曲 ロ短調Op.115
■Disc15
メンデルスゾーン
(1)弦楽四重奏曲ホ短調Op.44の2
(2)カプリッチォ ホ短調Op.81の3
(3)弦楽四重奏曲ヘ短調Op.80
■Disc16
(1)バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
(2)オネゲル:交響曲第3番「典礼風」
(3)ストラヴィンスキー:バレエ音楽「アゴン」
■Disc17
プロコフィエフ
(1)交響曲第5番変ロ長調Op.100
(2)交響曲第6番変ホ短調Op.111
■Disc18
チャイコフスキー
(1)ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
(2)交響曲第6番ロ短調Op.74
■Disc19
(1)ショスタコーヴィチ:交響曲第13番変ロ短調「バビ・ヤール」
(2)プロコフィエフ:十月革命20周年のためのカンタータ Op.74(抜粋)
■Disc20
ショスタコーヴィチ
(1)交響曲第9番変ホ長調Op.70
(2)ピアノ三重奏曲第2番ホ短調Op.67
(3)弦楽四重奏曲第3番ヘ長調Op.73
■Disc21
バルトーク
(1)2つの肖像Op.5/(2)舞踊組曲
(3)ピアノ協奏曲第2番Sz95
(4)弦楽のためのディヴェルティメントSz113
■Disc22
バルトーク
(1)弦楽四重奏曲第1番Sz.40
(2)弦楽四重奏曲第3番Sz.85
(3)弦楽四重奏曲第5番Sz.102
■Disc23
ヤナーチェク
(1)「死の家から」〜前奏曲
(2)カンタータ「アマールス」
(3)「利口な女狐の物語」組曲(ターリヒ&スメターチェク編)
(4)「死の家から」組曲
■Disc24
(1)ムソルグスキー(マルケヴィチ編):農民の子守歌/おなかの白いおしゃべり鳥/夜/小さな星よ、おまえはどこに?/悪童/ドニエプル川にて
(2)同(ラヴェル編):展覧会の絵
(3)ストラヴィンスキー:詩篇交響曲
■Disc25
ドビュッシー
(1)牧神の午後への前奏曲/(2)映像
(3)バレエ音楽「おもちゃ箱」
■Disc26
マーラー
(1)子供の不思議な角笛(全13曲)
(2)5つのリュッケルトの歌
■Disc27
R・シュトラウス
(1)ドン・ファン/(2)死と変容Op.24
(3)ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
(4)4つの最後の歌 
■Disc28
ベートーヴェン
(1)三重協奏曲Op.56 
(2)ヴァイオリン協奏曲
■Disc29
ベートーヴェン
(1)ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
(2)同第17番ニ短調Op.31の2「テンペスト」
(3)同第18番変ホ長調Op.31の3
■Disc30
(1)ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」
(2)同:バラード第1番ト短調Op.23
(3)同:ワルツ第17番変ホ長調
(4)同:幻想曲ヘ短調Op.49
(5)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番
■Disc1
プラジャークQ(1)(3)、ヴァーツラフ・レメシュ(Vn)、萱原祐子(P)(2)
録音:1997年5-6月/プラハ
■Disc2
プラジャークQ
録音:1998年1月11-15日(2)、1999年4月24-25日(1)/プラハ
■Disc3
プラジャークQ、コチアンQ、
イジー・フデツ(Cb)、ヴァーツラフ・クント(Fl)
録音:2003年7月5日、12月3日、2004年1月4日/プラハ
■Disc4
コチアンQ
録音:2009年4月3-4日、17-18日/プラハ
■Disc5
プラハ・グァルネリ・トリオ
録音:2004年6月18、20日、9月10日/プラハ
■Disc6
イヴァン・クラーンスキー(P)、コチアンQ
録音:2007年3月31日(1)、2008年3月19-20日(2)、10月12、17日(3)/プラハ
■Disc7
パールカーニQ
録音:2003年12月/ドープヘジンデ教会(オランダ)(1)(2)、2008年6月3日/プラハ(3)
■Disc8
プラジャークQ、パヴェル・フーラ(Vn)(2)、
エフゲニー・コロリオフ(P)(3)
録音:2010年1月17日、4月2日/プラハ(1)(2)、2009年11月12日/グルノーブル(3)
■Disc9
プラジャークQ、ヴラディミル・ブカチ(Va)、ぺトル・プラウセ(Vc)
録音:2006年4月27-29日、2007年1月9-10日/プラハ
■Disc10
プラジャークQ
録音:1995年6月/プラハ
■Disc11
プラジャークQ
録音:2003年11月25-26日、12月8-11日/プラハ
■Disc12
パスカル・モラゲス(Cl)、プラジャークQ、ヴラディミル・メンデルスゾーン(Va)(1)、
フランク・ブラレイ(P)(1)
録音:2003年2月17日(1)、2002年1月13日(2)/マルセイユ、2001年1月15-16日/パリ(3)
■Disc13
プラジャークQ
録音:1998年5月30-31日、7月3-4日/プラハ
■Disc14
パスカル・モラゲス(Cl)、プラジャークQ
録音:2005年7月1-2日、9月22-23日/プラハ
■Disc15
ツェムリンスキーQ
録音:2009年9月2日、12月15日/プラハ
■Disc16
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO
録音:1967年5月24日/プラハ(1)、1965年2月28日/モスクワ(2)、1968年10月30日/モスクワ(3)(すべてライヴ)
■Disc17
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO
録音:1973年6月29日/レニングラード(1)、1967年5月25日/プラハ(2)(すべてライヴ)
■Disc18
スヴャトスラフ・リヒテル(P)(1) 、エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO
録音:1959年7月24日/レニングラード(スタジオ)(1)、1956年6月/ウィーン(2)
■Disc19
ヴィタリー・グロマツキー(Bs)(1)、キリル・コンドラシン(指)モスクワPO、ロシア共和国cho、
ユルロフ国立cho(現:ユルロフ記念国立アカデミーcho)
録音:1962年12月20日/モスクワ(ライヴ)(1)、1966年5月5日/モスクワ(2)
■Disc20
ズデニェク・コシュラー(指)チェコPO(1)、オイストラフ・トリオ(2)、スメタナQ(3)
録音:1967年5月26日(1)、1961年5月26日(2)、1961年1月20日(3)/プラハ(すべてライヴ)
■Disc21
ルドルフ・シュルツ(Vn)(1)(4)、ゲザ・アンダ(P)(3)、フェレンツ・フリッチャイ(指)RIASSO
録音:1951年9月11日(1)、1953年6月10日(2)、9月9日(3)、1952年2月10日(4)/ベルリン
■Disc22
ヴェーグQ
録音:1954年9-10月/ロンドン
■Disc23
ヴァーツラフ・ノイマン(1)‐(3)、
フランティシェク・イーレク(4)(指)チェコPO、ヴェラ・ソウクポヴァー(S)、ヴィレム・プシビル(T)、プラハPOcho
録音:1974年3月28日(1)(2)、1988年3月3日(3)、1979年4月12日(4)/プラハ(すべてライヴ)
■Disc24
イーゴリ・マルケヴィチ(指)ベルリンPO(2)、ロシア国立SO(1)(3)、ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S)(1)、ロシア国立アカデミーcho(3)
録音:1962年6月/モスクワ(1)(3)、1953年2月21-25日/ベルリン(2)
■Disc25
マニュエル・ロザンタール(指)パリ・オペラ座O、エルネスト・アンセルメ(指)スイス・ロマンドO
録音:1957-8年/パリ(1)(2)、1957年5月/ジュネーヴ(3)
■Disc26
モーリン・フォレスター(C.A)、ハインツ・レーフス(Br)(1)、フェリックス・プロハスカ(指)ウィーン祝祭O(1)
フェレンツ・フリッチャイ(指)ベルリンRIASSO(2)
録音:1963年5月27-31日/ウィーン(1)、1956年/ベルリン(2)
■Disc27
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO(1)‐(3)、エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)(4)、オットー・アッカーマン(指)フィルハーモニアO(4)
録音:1954年3月2-3日(1)、1950年3月21, 23-24日(2)、1954年3月3日(3)/ウィーン、1953年9月25日/ウォルドルフ・タウン・ホール(4)
■Disc28
ダヴィド・オイストラフ(Vn)(1)(2)、スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー(Vc)、レフ・オボーリン(P)、マルコム・サージェント(指)フィルハーモニアO(1)、アンドレ・クリュイタンス(指)フランス国立放送O(2)
録音:1958年5月4日/ロンドン(1)、11月8-10日/パリ(2)
■Disc29
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
録音:1959年11月1日(1)、1965年6月2日(2)(3)/プラハ(ライヴ)
■Disc30
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(P)、エットレ・グラチス(指)フィルハーモニアO(5)
録音:1960年6月3日(1)、1957年5月30日(2)/プラハ(ライヴ)、1957年3月4日(3)(4)/ロンドン(ライヴ)、1957年3月10日/アビーロード・スタジオ(5)
完全限定生産。1991年に創立されたPragaレーベルはハルモニア・ムンディ・フランス傘下のレーベルとしてプラジャーク四重奏団をはじめとする新録音と、 「プラハの春」音楽祭など歴史的音源でチェコ系音楽家や作品を普及し注目されました。折しも旧共産主義国崩壊による混乱で旧東欧圏のCD制作が不振だった ため、チェコ音楽を提供してくれる稀有なレーベルでした。
その後いち早くSACDに注目し、音の良さでも定評がありました。歴史的音源もムラヴィンスキーやリヒテルなど旧ソ連系からフルトヴェングラーやカラヤンな どまで次々リリースして世を驚かせました。しかし社主ピエール=エミール・バルビエが2018年4月に歿したためレーベルは一旦終了となりました。
名サウンド・エンジニアのニコラ・バルトロメはサヴァールのAlia Vox録音の多くを手がけるほか、自身の録音会社リトル・トライベッカ、さらにはAparte やevidenceレーベルの代表でもありますが、Pragaのカタログに興味を持ち、コロナ禍の経済不況下にありながら全カタログ445マスターを買い取り、新生 Pragaレーベルを立ち上げることとなりました。
その記念と、今年がPragaレーベル創業30周年になることから、選りすぐりの30タイトルをBox化してお買い得価格で提供いたします。プラジャーク四重奏 団やコチアン四重奏団のものはもちろんながら、ムラヴィンスキー、リヒテル、コンドラシン、オイストラフ、フルトヴェングラー、マルケヴィチ、アンセルメ、ミケラン ジェリの名演中の名演が目白押し。現在入手困難なものばかり。完全限定発売につきお買い忘れのないようお願い致します。 (Ki)

BRAVO RECORDS
BRAVO-10005(1CD)
税込定価
「オリヴィア」
(1)ジュ・トゥ・ヴ=あなたが欲しい(エリック・サティ)
(2)交響詩「フィンランディア」(ヤン・シベリウス)
(3)クラシック・メドレー
サン=サーンス「死の舞踏」-ムソルグスキー「禿山の一夜」-ヴェルディ「レクイエム」から「怒りの日」-ファリャ「火祭りの踊り」
(4)ポル・ウナ・カベーサ(カルロス・ガルデル)
(5)カントリー・ロード(ジョン・デンバー)
(6)荒城の月(滝廉太郎)
(7)ソーラン節(北海道民謡)
(8)スマイル〜G線上のアリア(チャールズ・チャップリン / バッハ)
(9)組曲「惑星」より「木星」(グスタフ・ホルスト)
(10)オペラ「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」(アレクサンドル・ボロディン)
(11)Olivier〜アニメ「オルタンシア・サーガ」劇伴曲 (ZENTA)
林愛実(Fl)、
長井進之介(P)

録音:2021年1月8-10日/Studio GVIDO、2021年8月11-13日/ZENTA STUDIO
卓抜な技巧と豊かな表現力、みずみずしい音色で聴衆を魅了しつづけてきたフルート奏者の林愛実が、いよいよデビューアルバムをリリースします。
音楽ホールのステージはもとより、より聴衆との距離を縮めるべく企画された戸外での演奏などの場面で、林愛実は踊りながら楽器を演奏するという独自のスタイルを築いてきました。クラシック音楽を、誰にでも親しみやすい演奏で伝える姿は共感を呼び、いまや子どもから大人まで、幅広い層のファンを獲得しています。
2020年、コロナ禍により聴衆との接点が断たれる中、ファンの声に押される形で完成したのがこのアルバムです。
伴奏は、8年もの間、息のあった演奏を披露しているピアニストの長井進之介。林愛実が作り出す音楽を熟知している彼は、今回も見事なサポートを展開しています。
収録楽曲は、クラシックファンなら誰もが知っているナンバーが中心になっていますが、その瑞々しいフルートの音色が場面を彩る劇伴曲「Olivier」は、TVアニメ「オルタンシア・サーガ」の挿入曲。このトラックは、作曲者ZENTAによる全面監修の元でレコーディングが完成しました。
フルカラー24ページに及びCDブックレットには、林愛実の魅力を伝える写真が満載です。 (Ki)

PRAGA DIGITALS
PRD-250420(1CD)
ハイドン:最後の3つの弦楽四重奏曲
弦楽四重奏曲第81番ト長調Op.77の1
弦楽四重奏曲第82番ヘ長調Op.77の2
弦楽四重奏曲第83番ニ短調Op.103(未完)
プラジャークQ

録音:2020年10月、11月/ドモヴィーナ・スタジオ
2018年、社主逝去につき活動を終止したPragaレーベルですが、遺志を継いだ新オーナーが、レーベルを継続させるはこびとなりました。第1弾は、プラジャー クによるハイドンの弦楽四重奏曲集。83曲ある彼の弦楽四重奏曲のうち最後の3篇。第83番はアンダンテとメヌエットのみの未完成作品。
2015年にメンバーが交代した新生プラジャーク四重奏団による2020年秋に新録音されたフレッシュな演奏が楽しめます。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-92248
NX-B05
Last Song〜ヴァイオリン作品集
ルイ・クープラン(?-1661):プレリュード・ノン・ムジュレ第7番(U. スヴェインビャルナルドッティル、T. ソルステインスドッティルによるヴァイオリンとピアノ編)
アトリ・ヘイミル・スヴェインソン(1938-2019):3つのマリアの祈り
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」- 第2幕 精霊の踊り(F. クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)
ヨウルン・ヴィーザル(1918-):アイスランド組曲
オーレ・ブル(1810-1880):I孤独の時に
マスネ:タイスの瞑想曲
エイリークスドウッティル(1951-):冬
マグヌス・ブロンダル・ヨハンソン(1925-2005):夢の中で
ヨハンソン:子守歌
クライスラー:クープランの様式によるプロヴァンス風オーバード
モンテヴェルディ:アヴェ・マリア(Vnとピアノ編)
ビンゲン(1098-1179):オルド・ヴィルトゥトゥム(諸徳目の秩序)- アニマ・プロセッショナル(Vnとピアノ編)
スヴェインビャルナルドッティル:ニュースの前のラスト・ソング
ウナ・スヴェインビャルナルドッティル(Vn)
ティンナ・ソルステインスドッティル(P)

録音:2019年12月13-15日
女性ヴァイオリニスト・作曲家ウナ・スヴェインビャルナルドッティルのアルバム。アイスランドのラジオ放送局"Ra's 1"で正午のニュースの直前に「Last Song」と称して放送される、アイスランドの伝統的な歌や愛の歌、子守 歌、人々を畏怖させる自然への頌歌、イタリアの歌やスカンジナビアの悲歌。これに倣い、さまざまな気分を持つ 曲が選ばれています。 アルバムの中心となるのはヨウルン・ヴィーザルの「アイスランド組曲」。これは1974年のアイスランド入植1100 年を記念して書かれた作品で、アイスランドの伝統的な要素が多分に含まれています。彼女はヴィーザルと会っ た途端に意気投合し、以来、大きな影響を受けていると言います。「3つのマリアの祈り」の作曲家スヴェインソン は彼女としばしばデュオを組むほどの友人。そして、全ての元になった「Last Song Before the News」はヴァ イオリニストの友人、ヨハン・ヨハンソンの死を悼む音楽。死という避けようもない運命の前兆が音として表現され ています。
Sono Luminus
DSL-92250
NX-B05
アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):ENIGMA エニグマ スペクトラル四重奏団

録音:2020年10月17-18日
目がくらむような光と、深い暗闇。この境界を取り巻くかすかな光の輪。ここがエニグマが住んでいるという空間で す。このアルバムは作曲家アンナ・ソルヴァルドスドッティルと、グラミー賞に3回ノミネートされたスペクトラル四重奏 団の数年にわたるコラボレーションから生まれた1枚。悲痛な響きを奏でるコード進行によるゆったりとした動きの 中に、弦の特殊奏法によるさまざまな摩擦音やクリック音などが出現するこの作品は、無限で広大な宇宙と人 間の関係についての深い瞑想に誘うかのようです。

EM Records
EMRCD-069(1CD)
薄暮〜フルート、ヴィオラ、ハープのための三重奏曲集
バックス(1883−1953):悲歌的三重奏曲(1916)
ウィリアム・オルウィン(1905−1985):ナイアズ(1971)
ロースソーン(1905−1971):フルート、ヴィオラ、ハープのための組曲(1968)
オルウィン:薄暮(1955)*、2つの民謡(1936)*
マルコム・リプキン(1932−2017):フルート、ヴィオラ、ハープのための三重奏曲(1982)*
ポール・パターソン(b.1947):カノニック・ララバイ(2016)*
ポール・ルイス(b.1943):ディヴェルティメント(1992)*
オーロラ・トリオ〔エマ・ハルナン(Fl)、ジョーダン・シアン(Va)、ヘザー・ライトン(Hp)〕

録音:2020年2月&8月(オックスフォード)
*世界初録音
フルート、ヴィオラ、ハープというトリオ編成のためのイギリスの作曲家たちによる作品集。5つの世界初録音が含まれています。英国王立音楽アカデミーやジュリアード音楽院といった名門で学んだ腕利きの名手たちによって、フルートとハープの透明感のある美しさとヴィオラの渋い音色が溶け込み合い、夢想的な世界が作り上げられています。

La Compagnie Baroque
KKC-6407(2CD)
税込)定価
バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 BWV1014-1019(全6曲+異稿つき)
[CD1]
ソナタ第4番ハ短調 BWV1017
ソナタ第5番へ短調 BWV1018
ソナタ第3番ホ長調 BWV1016
[CD2]
ソナタ第2番イ長調 BWV1015
ソナタ第1番ロ短調 BWV1014
ソナタ第6番ト長調 BWV1019
ヴァイオリン独奏(BWV1019初稿譜より)
チェンバロ独奏(BWV1019初稿譜より)
アダージョ(BWV1019初稿譜より)
天野乃里子(Cemb;アンソニー・サイデ Anthony Sidey 製、1998年)
山縣さゆり(バロックVn:ヤコブ・シュタイナー Jacob Stainer 製、1669年頃)

録音:2019年11月11-14日/オランダ、ヴェルプ、エマウス修道院
共演によるバッハのオブリガート・チェンバロ付きソナタ全6曲。2019年に天野氏が立ち上げたプロジェクト「Pearls in Baroque(バロックの真珠)」の 一環によるリリースで、今後の展開も楽しみな注目盤です。
オーケストラでの録音が多い山縣氏がバッハのソナタを録音、というのも古楽ファンには嬉しいニュースです。天野氏とは互いに深く音楽を掘り下げて作り合え る間柄。ヴァイオリンとチェンバロが対等に掛け合って高め合うこのソナタは2人にぴったりの内容と言えます。軋む不協和音とその美しい解決、息の長い祈り のような歌、生き生きと沸き立つフーガ、華麗で鮮烈な協奏など、全曲じっくりと練られた非常に濃密な演奏に仕上げられており、また結果として「女性2人で の録音によるバッハのソナタ集」という珍しさも併せ持つものが出来た、と天野氏は語っています。
アルバムの最後には第6番の初稿譜として残された3つの楽章を収録しています。うち2曲(それぞれヴァイオリン・ソロとチェンバロ・ソロのために書かれている) はチェンバロのためのホ短調パルテータ(BWV830)に転用された音楽。残り1曲はこれでしか聴けない音楽で、痛切な半音階のアダージョ。どれも貴重な録 音です。
「バッハは、バロック時代の作曲家の中でも、最も重要な芸術家として有名ですが、ある意味では、彼の作品は、当時の典型的なバロックの作品からも、遠 大にまた孤高にかけ離れたとも言えるもので、“バッハ”というジャンルが存在すべきかもしれません。彼の作品は、和声、メロディ、リズムを精緻に組み合わせ た独創性で、それまでの音楽で表現されていたものの境界を遥かに超える質を達成していますが、この6曲計25楽章の中に、その要素は豊かに表現されていて、 我々もリハーサルをどれだけ積んでも、さらに新たな発見が常にあります。(天野乃里子)」

NovAntiqua Records
NA-44(1CD)
フィレンツェでのモーツァルト
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラの為の二重奏曲第1番ト長調 K.423、
 ヴァイオリンとヴィオラの為の二重奏曲第2番変ロ長調 K.424
ナルディーニ:2本のヴィオラの為のソナタ集(第1番〜第6番)
アンサンブル・アルラウネ〔クララ・フランシスカ・シェーテンザック(Vn)、ステーファノ・ザノビーニ(Va)、ヒルデガルド・クーエン(Va)〕

録音:2020年、ピエヴェッキア(イタリア)
イタリアのトスカーナ地方出身の作曲家とその同世代の作曲家の作品を組み合わせる「トゥスカーニア」シリーズの第5作目として登場するのは、リヴォルノ出身の音楽家ピエトロ・ナルディーニ(1722−1793)とモーツァルト!
2020年の春、ロックダウンにより多くの制限がある中でレコーディングが行われたこの「フィレンツェでのモーツァルト」で取り上げられたのは「二重奏」。
短期間ではあるものの、トスカーナ大公国のフィレンツェに父レオポルトと共に滞在していたモーツァルト。ナルディーニは友人でもあったレオポルトからそのヴァイオリニストとしての実力を高く評価されており、モーツァルト父子と繋がりを持っていたことが知られています。
トスカーナ大公のカペルマイスターを務めたナルディーニとモーツァルトの関係を、アンサンブル・アルラウネがピリオド楽器、ヴェルディ・ピッチ(432Hz)での演奏で表現します。
NovAntiqua Records
NA-15(1CD)
ミュージック・フォー・ツー Vol.1
ルクレール:2本のヴァイオリンの為のソナタ ホ短調 Op.3-5、
 2本のヴァイオリンの為のソナタ ヘ長調 Op.3-4、
 2本のヴァイオリンの為のソナタ ニ長調 Op.3-6
マルティノフ:2本のヴァイオリンの為のバロック組曲第1番(世界初録音)
アントン・マルティノフ(Vn)、
クレメナ・ニコロワ(Vn)

録音:ヴィチェンツァ(イタリア)
バロック音楽、クラシック音楽、ロマン派音楽、現代音楽を融合させた複数のプログラムで構成される革新的なプロジェクト「ミュージック・フォー・ツー(Music for Two)」の第1巻。
第2巻(NA23)と同じルクレール&アントン・マルティノフ(1969−)という組み合わせの第1巻には、鬼才マルティノフの「バロック組曲第1番」を収録。
鬼才とブルガリアの才女、ルクレールとマルティノフのコラボレーションが独特の世界を創り上げています。
NovAntiqua Records
NA-17(2CD)
トゥスカーニア Vol.1〜カンビーニ&ボッケリーニ
カンビーニ:演奏会用四重奏曲 Op.21
ボッケリーニ:ヴィオラとチェロの為の二重奏曲
アンサンブル・アルラウネ〔クララ・フランシスカ・シェーテンザック(Vn)、ステーファノ・ザノビーニ(Va)、ヒルデガルド・クーエン(Va)、アウグスト・ガスバッリ(Vc)〕

録音:2016年9月、ピエヴェッキア教会(イタリア)
現在のトスカーナ州のリヴォルノで生まれ、アフリカ旅行中に海賊に襲撃され数年間奴隷として過ごした後に解放され、パリで大成する(その後没落)という波乱の生涯を送ったイタリアのコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジュゼッペ・マリア・ジョアッキーノ・カンビーニ(1746−1825)を主役とするシリーズの第1巻。
カンビーニとのカップリングに選ばれたのはボッケリーニの二重奏曲。共にイタリアで生まれ、他国で名声を確立した2人の音楽家の作品の共通点とコントラストを探る好プログラムです。
演奏、録音にはピリオド楽器を使用し、ピッチは「ヴェルディ・ピッチ」とも呼ばれる432Hzを採用しています。
NovAntiqua Records
NA-13(1CD)
レーヴァ:沈黙の翼
第1部「ディアローギ」/第2部「自我の反映」
イヴァーノ・レーヴァ(P)、クラングファーベン・クヮルテット〔セルジオ・カルネヴァーレ(Vn)、イザベラ・パルミチャーノ(Vn)、ツヴェタンカ・アサトリャン(Va)、シルヴィア・ファシャーノ(Vc)

録音:2015年(イタリア)
イタリア、ナポリ出身のコンポーザー=ピアニスト、インプロヴァイザー、イヴァーノ・レーヴァ(1975−)が、ピアノと弦楽四重奏のために作曲した2部で構成される作品の世界初録音。
相反する対話と沈黙の共存を作品の中で表現しようとしています。
NovAntiqua Records
NA-27(1CD)
トゥスカーニア Vol.2〜カンビーニ&モーツァルト
カンビーニ:2本のヴィオラの為のデュオ・コンチェルタンテ(世界初録音)
モーツァルト:歌劇「魔笛」(1792年編)より、何と美しい絵姿、もう会えないのか?、誰にも恋の喜びはある、この道の先に目的地があります、恋を知る男たちは、僧たちの行進曲
アンサンブル・アルラウネ〔ステーファノ・ザンビーニ(Va)、ヒルデガルド・クーエン(Va)〕

録音:2017年8月、ピエヴェッキア教会(イタリア)
アフリカ旅行中に海賊に襲撃され数年間奴隷として苦難の時を過ごしたというエピソードを持つ18世紀〜19世紀イタリアのコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジュゼッペ・マリア・ジョアッキーノ・カンビーニ(1746−1825)が、パリ移住後に発表した世界初録音となる「デュオ・コンチェルタンテ」と、1792年に行われ編曲者不詳のモーツァルトの「魔笛」のヴィオラ二重奏版を組み合わせたユニークなプログラム。
大成しなかったナポリ時代からは一転して移住先のパリで才能を花開かせたものの、フランス革命の時期を境としてその人気は急落。不遇な余生を過ごしたとされるカンビーニの音楽が、モーツァルトの「魔笛」のアリアからの編曲と交互に演奏されることにより、その魅力がさらに引き立てられています。
デトモルト音楽大学で今井信子に、ニュルンベルク音楽大学でハンス・コールハーゼに師事したステーファノ・ザンビーニと、ドイツの女流ヴィオリスト、ヒルデガルド・クーエンのアンサンブルは絶妙です。
ちなみに使用楽器はピリオド楽器、ピッチは「ヴェルディ・ピッチ」としても有名な432Hzです。
NovAntiqua Records
NA-23(1CD)
ミュージック・フォー・ツー Vol.2
ルクレール:2本のヴァイオリンの為のソナタ集 Op.3
マルティノフ:2本のヴァイオリンの為のバロック組曲第2番
アントン・マルティノフ(Vn)、
クレメナ・ニコロワ(Vn)

録音:2016年12月、ベースメント・スタジオ(ヴィチェンツァ、イタリア)
バロック音楽、クラシック音楽、ロマン派音楽、現代音楽を融合させた複数のプログラムで構成される革新的なプロジェクト「ミュージック・フォー・ツー(Music for Two)」の第2巻は、ルクレールとマルティノフのカップリング。
2016年3月にパリで開催された音楽祭「ヴァイオリンの春」で初演された鬼才マルティノフの「バロック組曲第2番」は、初演後の評価が非常に高く、録音を望まれていた注目作です。終曲にはブルガリアの伝統音楽に触発された「バロチャニーザ」という曲が置かれています。
鬼才マルティノフとデュオを組むのはブルガリアの才女クレメナ・ニコロワ。モダンとピリオドの両方を弾きこなし、ヨーロッパの様々なシーンで活躍中です。
NovAntiqua Records
NA-26(2CD)
ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 Op.18
弦楽六重奏曲第2番ト長調 Op.36
セステット・ストラディヴァリ

録音:2017年1月17日−19日
セステット・ストラディヴァリ(ストラディヴァリ六重奏団)は、2001年12月、ローマのサンタンジェロ城で開催された国際音楽祭「ヴァイオリンの芸術(The Art of the Violin)」の為のコンサートを機に、サンタ・チェチーリア国立アカデミーOの音楽家たちによって結成されたアンサンブル。
イタリアで最古と言われるオーケストラで活躍する名手たちのアンサンブルが取り上げるのは、ブラームスの2つの弦楽六重奏曲。サンタ・チェチーリア国立アカデミーOの弦楽セクションの代名詞的な存在でもあるアンサンブルが、ドイツ・ロマン派の秀作を濃密に奏でます。
NovAntiqua Records
NA-20(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
アレッサンドロ・アンドリアーニ(Vc/フェルディナンド・ガリアーノ1782年製)、
マリオ・ソラッツォ(フォルテピアノ/ヨーゼフ・ブロッドマン1805年頃製作&ヨハン・シャンツ1820年頃製作

録音:2019年11月5日−9日、アッバツィア・サン・マルティーノ・デッレ・スカーレ(モンレアーレ、イタリア)録音:2019年11月5日−9日、アッバツィア・サン・マルティーノ・デッレ・スカーレ(モンレアーレ、イタリア)
ファビオ・ビオンディのエウローパ・ガランテで首席チェロ奏者という大役を任されているイタリアの名手、アレッサンドロ・アンドリアーニが、イタリコ・スプレンドールなどで鍵盤楽器奏者として活躍する同じくイタリアの奇才マリオ・ソラッツォとのデュオで繰り広げるベートーヴェンのソナタ全集!
アンドリアーニとソラッツォのデュオは世界的にも珍しいオリジナルのピリオド楽器、フェルナンド・ガリアーノ製作のチェロ、ヨーゼフ・ブロッドマン製作とヨハン・シャンツ製作の2台のフォルテピアノを用いてベートーヴェンのチェロ・ソナタを独創的な解釈で演奏しています。
ベートーヴェンのチェロ・ソナタのイメージを刷新し、「名曲」が「新曲」のように聞こえるようになる個性豊かで実に革新的な録音です。
エウローパ・ガランテの名手によるベートーヴェン、ご期待下さい!
NovAntiqua Records
NA-29(1CD)
音楽と体制 Vol.3〜ナチス時代の退廃音楽
ツェムリンスキー:至るところに5月の花が咲き
ウルマン:秋
テュベルク:弦楽六重奏曲
アンサンブル・アルラウネ

音:2018年3月&10月
政治権力が人種的、政治的な理由で特定の文化を否定し、多くの芸術、音楽が「退廃」の烙印を押されてしまったナチス政権下のドイツ。
このナチス政権下の困難な時代において禁じられた音楽の発掘と再評価を進める「音楽と体制」シリーズの第3集は、ツェムリンスキー、ウルマン、そしてテュベルク(タイベルクとも)の3作品を収録。
ウィーン、その後はアメリカへと逃れて生き延びたツェムリンスキーに対し、アウシュヴィッツ強制収容所で命を落としたウルマンとテュベルク。
イタリアのアンサンブル・アルラウネが、歴史に翻弄された音楽家たちの作品を表舞台へと引き戻してくれています。

ROSPERO CLASSICAL
PROSP-0017(1CD)
ハイドン・ニュース 〜同時代作曲家による室内楽編曲集
ハイドン:「“愛している”とは言わないわ Je ne vous dirais point:J‘aime」 〜交響曲第53番『帝国』第2楽章に基づく(ソプラノ、ハープ)*
交響曲第60番ハ長調『うかつ者』 Hob.I:60(ハープ、ハンマー・ダルシマー、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)*
ウェールズ民謡集より「吟遊詩人の絶望 The despairing Bard」 Hob. XXXIb:19(ソプラノ、ハンマー・ダルシマー、ハープ)
ディヴェルティメント ト長調 Hob. II:1 (リュート、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)*
ウェールズ民謡集より「吟遊詩人の感動 The Inspired Bard」 Hob. XXXIb:25 (ソプラノ、トゥッティ)
ハンナ・モリソン(S)
ミヒャエル・デュッカー(Lute、指 )
ヌオーヴォ・アス ペット

録音:2017年
*=世界初録音
民族楽器を含む多彩な編成のピリオド・アンサンブル「ヌオーヴォ・アスペット」による、ハイドン作品のめずらしい編曲集。ダルシマーやハープがとても効果的 に使われています。ヴァイオリンで平崎真弓も参加。
リーダーのミヒャエル・デュッカーが自ら図書館やアーカイブを捜索し発見した楽譜を使用。適宜さらに手を加えるなどして自分のアンサンブルにぴったりの音楽 に仕立てているため、寄せ集めといった感じは一切なく、全体を通して統一感ある響きになっています。
(1)は交響曲の旋律をそのまま使ったもの。もともと民謡調の楽章を基にしているので、たいへん美しい歌曲に生まれ変わっています。(2)「うかつ者」はハイドン と同時代のザルツブルクのハープ奏者であるMeingosius Gaelle神父の編曲。途中で急にチューニングが始まるユーモラスな展開も自然なアレンジで再現され ており楽しい演奏です (Ki)

EM Records
EMRCD-066(1CD)
フェニックス〜オーボエとピアノのための音楽
リチャード・ロドニー・ベネット:4つのカントリー・ダンス
ウィリアム・オルウィン:オーボエとピアノのためのソナタ
マイケル・バークリー:(b.1948):スネーク*
ジョナサン・ダヴ(b.1959):愛するレナンシーへの嘆き
ジョナサン・ピーズ(b.1988):ウェストボーン・ノクターン(世界初録音)*
ポール・パターソン(b.1947):フェニックス・ソナタ(世界初録音)
ディーリアス(ロバート・スレルフォール編):ハーモニック・ヴァリエーションズ(世界初録音)*
ニコラ・ハンズ(オーボエ、コールアングレ*)、ジョナサン・ピーズ(P)

録音:2019年10月21日−23日、プラムクロフト初等学校(ロンドン、イギリス)
近代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」より、20世紀から現代にかけて作曲された世界初録音を多数含む、オーボエとピアノのための魅惑的な作品集が登場。
ニコラ・ハンズは、英国の王立音楽アカデミーでオーボエをメラニー・レッジに、コールアングレをジル・クラウザーに師事。2015年から2017年までは、ポルトガルのオルケストラ・ド・ノルテで第2オーボエおよびコールアングレ奏者を務め、現在は、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルO、ロイヤル・バレエ・シンフォニア、カメレオン・オーケストラ、オルフェウス・シンフォニアなど、ロンドンを拠点に様々なオーケストラでの演奏や、ソリスト、室内楽奏者として活動しています。当アルバムは、オーボエだけでなく、珍しいコールアングレのための作品も収録。ダブルリード関係者、管楽器ファン注目の作品集です。

ANIMAL MUSIC
ANI-094(1CD)

ANI-094LP(1LP)
『プロメテウス』
■CD
(1)A Star-Trodden Way
(2)Prometheus
(3)On a Meadow
(4)Lightness of Space
(5)Like a Boy
(6)Nunchaku
(7)Perseids
(8)Two Peculiar Girls
(9)Peaceful Ride
(10)Heart of Gold

■LP
Side A
(1)A Star-Trodden Way
(2)Prometheus
(3)On a Meadow
(4)Lightness of Space
Side B
(1)Like a Boy
(2)Nunchaku
(3)Perseids
(4)Two Peculiar Girls
(5)Peaceful Ride
(6)Heart of Gold

※すべてニコル・ボーコヴァーのオリジナル作品
ニコル・ボーコヴァー(P)
ラデク・バボラーク(Hrn)
ダヴィド・ドルージュカ(エレクトリックギター)
ヤ ロミール・ホンザーク(Cb)
ミハウ・ヴィエジュゴニュ(ドラム)

録音:2021年1月28&29日/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)
ジャンルにとらわれずチェコの優秀なアーティストの録音に力を入れているANIMAL MUSIC。当レーベル一押しのコンポーザー・ピアニスト、ニコル・ボーコ ヴァー(Nikol Bokova)の期待の新譜は豪華共演陣を迎えた大注目盤です。
チェコのジャズシーンを牽引するボーコヴァーはヨーロッパで話題沸騰のアーティスト。デビュー盤『Inner Places』(ANI-079)ではクラシック、ミニマル ミュージック、ポピュラーにインスパイアされた作品を発表。このアルバムはチェコで最高の音楽賞であるアンジェル賞のベスト・ジャズ・アルバム部門を受賞し注 目されました。続くセカンド・アルバム『UNRAVEL』(ANI-087)ではオリジナル作品に加えてラヴェルやラフマニノフにも挑んだ意欲作を発表しました。
期待の第3弾では鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク(Radek Baborak)、パット・メセニーから才能を高く評価されたプラハ出身の新世代ギタリスト、ダヴィ ド・ドルージュカ(David Dor??ka)、重鎮ベーシストにしてチェコで独自の発展を遂げる現代ジャズシーンにおけるキーマン、ヤロミール・ホンザーク(Jaromir Honzak)、そして現在オーストリアで活躍するチェコ出身のドラマー、ミハウ・ヴィエジュゴニュ(Micha? Wierzgo?)というチェコを代表する世界的アーティストが 集結!ジャズとクラシックの2つの世界で活躍するアーティストからも多くの刺激を受けたボーコヴァーが独自の感性で作曲した注目の内容。タイトルはギリシャ神 話を暗示していますが、個々の楽曲はこのアルバム制作の直前に亡くなったボーコヴァーの愛する人と共有した瞬間を思い起こしながら作曲したとのこと。その音 楽は様々なシーンやイメージを描き出し、また感情を呼び起こさせ、その記憶を垣間見ることができます。ボーコヴァーが生み出す美しいメロディは聴き手に安ら ぎを与えます。
当セッションは2日で行われましたが、感性豊かな豪華アーティストの「直感」を大切にし、あえて事前のリハーサルは行わなかったとのこと。ボーコヴァーのピ アノと織りなす各楽器の音がピュアなサウンドを作り上げており、思わず息を呑んでしまう演奏です。 (Ki)
ANIMAL MUSIC
ANI-093(1CD)
『ソングス・フォー・オーケストラ』
(1)LOVEBIRD(カレル・ルージチュカ作曲)
(2)HIDDEN SONGS SUITE:MIRACULUM(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(3)HIDDEN SONGS SUITE:OGDEN POINT(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(4)HIDDEN SONGS SUITE:LABYRINTH(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(5)HIDDEN SONGS SUITE:PAVANE(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(6)HIDDEN SONGS SUITE:IN MEMORY OF TIME(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(7)GRACE AND GRATITUDE SUITE (カレル・ルージチュカJr.作曲、カレル・ルージチュカ編)
(8)Celebration Blues(カレル・ルージチュカ作曲)
トマーシュ・スィーコラ(P)、
ダヴィト・ファーレク(Sax)、
トマーシュ・リシュカ(アコースティック・ベース)、
ロマン・ヴィーチャ(ドラム)、
プラハRSO、
シュチェパーンカ・バルカロヴァー(指)
ジャズ・ピアニストのトマーシュ・スィーコラが、今は亡きチェコ、ジャズ界の重鎮カレル・ルージチュカ(ルジッカ)(1940-2016)を偲んで開いたコンサート を収録したアルバム『SONGS FOR ORCHESTRA』をリリース。共演はなんとプラハRSOです!当団はオーケストラをバックにジャズとクラシックを 融合させたユニークなコンサート・シリーズ "New Horizons "を開催しており、今回のアルバムもその一環として制作されました。このアルバムではスィーコラ のほかにダヴィト・ファーレク、トマーシュ・リシュカ、ロマン・ヴィーチャのソリストが参加しています。
「HIDDEN SONGS SUITE」はスィーコラのオリジナル作品。対照的なテンポの5つの楽章で構成された当作品はソリストによる即興のパッセージが最大 の魅力。「さまざまな歌の形」を描き出します。師を思い全身全霊で演奏したスィーコラ渾身作。 (Ki)

MUSICAPHON
M-56970(1CD)
マルティヌー:ピアノ三重奏曲全集
ピアノ三重奏曲 第2番ニ短調 H.327、
ピアノ三重奏のための「牧歌集」 H.275、
ピアノ三重奏曲 第3番ハ長調 H.332、
ピアノ三重奏曲 第1番「5つの易しい小品」 H.193
トリオ・マルティヌー

録音:2016年12月、2017年1月 (プラハ、チェコ)
チェコを代表する作曲家の一人、マルティヌー。彼は非常に多作だったことでも知られています。その中で、ピアノ三重奏で編成されたものは、4曲書かれており、その最初の作品となった第1番「5つの易しい小品」は、1930年に作曲されました。ストラヴィンスキーから強く影響を受けていた時期に作られたその曲は、ピアノが打楽器的に使われていたり、変拍子が多用されたりとその影響が随所にみられます。トリオ・マルティヌーによるテクニカルで刺激的な演奏が印象的です。第2番、第3番は、アメリカに渡っていた1950年代の作品で、スタイルにこだわらず、自分の音楽を追求していったマルティヌーの成果が発揮されています。

BRAVO RECORDS
BRAVO-10001(1CD)
税込定価
(1)プーランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ FP119
(2)レントヘン:無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジー
(3)ベートーヴェン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第9番イ長調 Op.47「クロイツェル」
(4)アルベニス(クライスラー編):スペイン Op.165 第2曲 タンゴ
佐原敦子(Vn)、
山田武彦(P)

ライヴ録音:2019年12月3日トッパンホール
「日本が誇るヴァイオリニスト、佐原敦子さんの待望の新録音です。確かな演奏技術、音楽を絶えず高揚させて紡ぎ出すワクワクするような推進力。エスプリの効 いたプーランクや至高の名曲、ベートーヴェンのソナタでご一緒させていただき、目の覚めるような鋭さや豊かな音楽性を共にし、幸せな気持ちを感じながら演奏 いたしました。そしてロマンティシズム溢れるオランダのレントヘン――佐原敦子さんが長年取り組んでいる珠玉のレパートリーです。生き生きとした演奏が生まれ る瞬間を切り取った記録=録音が、佐原さんの美しい音楽を私たちの身近に届けます。」山田武彦(ライナーノートより)

Idil Biret Archive
NAXOS-8.504057
(4CD)
NX-B09
イディル・ビレットが奏でる室内楽作品集


【CD1】
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49…初CD化
ベルリオーズ:イタリアのハロルド- 第3楽章「アブルッチの山人が、その愛人によせるセレナード」
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op. 44
【CD2】
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op. 99
ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調 Op. 120 No. 2- 第2楽章 Allegro appassionato…初CD化
【CD3】
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 「偉大な芸術家の思い出に」 Op. 50…初CD化
マーラー:ピアノ四重奏曲 イ短調
【CD4】…ボーナスCD…初CD化
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」 Op. 24
ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op. 30 No. 2
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル」 Op. 47
【CD1】イディル・ビレット(P)
イリーナ・ニコティナ(Vn)
ユルヤ・クレパク(Vc)
ルーシェン・ギュネシ(Va)
ボルサンQ
録音:2019年10月 ライヴ・レコーディング イスタンブール(トルコ)、2011年1月 スタジオ・レコーディング、アンカラ(トルコ)、2014年5月 スタジオ・レコーディング、ハイデルベルク(ドイツ)
【CD2】
ロンドンSQ
ルーシェン・ギュネシ(Va)
録音:2014年9月 スタジオ・レコーディング、Chateau de Flawinne(ベルギー)、1980年1月 スタジオ・レコーディング、ロンドン(UK)、2011年1月 ライヴ・レコーディング アンカラ(トルコ)
【CD3】
イディル・ビレット(P)
イリーナ・ニコティナ(Vn)
ユルヤ・クレパク(Vc)
ロンドンSQのメンバー
録音:2019年10月 ライヴ・レコーディング (トルコ)、1980年9月 スタジオ・レコーディング、ロンドン(UK)
【CD4】…ボーナスCD…初CD化
ユーディ・メニューイン(Vn)
イディル・ビレット(P)
録音(ライヴ) 1973年7月 イスタンブール(2020年3月/7月 アンカラでのラジオ放送より)
2021年11月に70歳の誕生日を迎える、トルコ生まれの女性ピアニスト、イディル・ビレット。幼い頃から神童と して名声を馳せ、ブーレーズやリゲティなど近現代作品を得意とするなど幅広いレパートリーを有していることでも 知られています。この4枚組には彼女の数多い録音の中では比較的珍しい室内楽作品を収録。1980年のロ ンドン四重奏団とのブラームスや、2014年のシューマンなど、どれも記憶に残る名演です。また初CD化となるい くつかのコンサート音源も含まれており、なかでも1973年のイスタンブール国際音楽祭で演奏され、その模様が 2020年にアンカラでラジオ放送されたメニューインとのベートーヴェンは貴重なもの。メニューイン自身も「第7番 の冒頭部分のピアノがこれほどうまく演奏されたのは聞いたことがない」と絶賛したという演奏です。

Hoxa
HS-191207
NX-B06
祝祭のブラス〜金管五重奏によるクリスマス/ブリストル・ブラス・コンソート
伝承曲(ポール・ハリス編):ディンドン空高く
ドイツの伝承曲(ロジャー・ハーヴェイ編): エサイの根より
伝承曲(ハリス編):歓べ
作者不詳(ハリス編):天使が乙女のもとに
メル・トーメ(ジョン・コーニック編):クリスマス・ソング
伝承曲(ハーヴェイ編):コヴェントリー・キャロル
伝承曲/ドン・ギリス編)):ウエストミンスター・キャロル
ヨバッハ(ハリス編):目覚めよ、と呼ぶ声あり
ドイツの伝承曲(ヴィンス・ガラルディ編): もみの木
グルーバー(ハーヴェイ編):きよしこの夜
伝承曲(ハーヴェイ編):サセックス・キャロル
ポーランドの伝承曲(ハーヴェイ編):聖なる幼子
ブリストル・ブラス・コンソート【ポール・ハリス(トランペット、フリューゲルホルン)、トム・ディーキン(トランペット、ピッコロ・トランペット)、ポール・トムリンソン(Hrn)、ジョン・コーニック(Tb)、サイモン・デリック(チューバ)】

録音:日時不明(2019年?) セント・エディス教会、シーミルズ、ブリストル、UK
1985年に結成され、20人規模の大編成での演奏も行うブリストル・ブラス・コンソート。ここでは金管五重奏でクリスマスの名曲の数々を演奏しています。ポー ル・ハリスを中心としたメンバーによるアレンジも多いですが、名アレンジャーのロジャー・ハーヴェイや、中にはジョン・アイヴソンやドン・ギリスなどによる往年の名アレ ンジも収録しており、輝かしい音色がクリスマスならではの祝祭的な雰囲気を盛り上げています。

Sleeveless Records
SLV-1006(1CD)
NX-B06
『愛の挨拶』〜ヴァイオリン小品集
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):そんなことはどうでもいいさ - 「ポーギーとベス」より
マスネ:タイスの瞑想曲
ショパン:夜想曲 第20番嬰ハ短調 遺作 *
エルガー:愛の挨拶 Op. 12
フォーレ(バックマン編):夢のあとに Op. 7-1
ポンセ(ハイフェッツ編):エストレリータ
カスピ(1960-):ラ・トレンツァ
モンティ(1868-1922):チャルダッシュ
シューベルト:即興曲 変ト長調 Op. 90-3 D 899-3 *
アーン(1875-1943):夜想曲〜ヴァイオリンとピアノのための
アイアランド(1879-1962):カヴァティーナ
シベリウス:ロマンスOp. 78-2
ショパン:夜想曲 第2番変ホ長調 Op. 9-2 *
クライスラー(1875-1962):前奏曲とアレグロ (プニャーニのスタイルによる)
ウェールズ地方伝承の子守歌:スオ・ガン

*=ピアノ・ソロ
マシュー・ジョーンズ(Vn)
アナベル・スウェイト(P)

録音:2011年7月
オリジナル発売:2013年5月
ヴァイオリンとピアノによる人気の楽曲の数々で、これら2つの楽器の美しさを存分に味わう名曲集。クライスラー、ガーシュウィンとモンティの楽曲はいずれも技巧 的に華やかで情熱的、「タイスの瞑想曲」、「夢のあとに」、「エストレリータ」にシベリウスの「ロマンス」では、素直で美しいメロディを堪能できます。またショパンと シューベルトでは、スウェイトが美しさの際立ったソロを聴かせています。これらのよく知られた人気曲とともに、アーンの「夜想曲」やアイアランドの「カヴァティーナ」 などの知られざる傑作が配置されており、中でも映画『運命のいたずら(De tu ventana a la mia)』からカスピの「ラ・トレンツァ」、そして映画『太陽の帝国』 でおなじみの「スオ・ガン」のヴァイオリンによる演奏は、世界初録音です。
Sleeveless Records
SLV-1007(1CD)
NX-B06
バックス:ソナティナ ニ長調 〜チェロとピアノのための
ラプソディック・バラード 〜チェロ独奏のための
「民話」 〜チェロとピアノのための
ソナタ「伝説」 嬰ヘ短調 〜チェロとピアノのための
ライオネル・ハンディ(Vc)
ナイジェル・クレイトン(P)
アカデミー室内管の首席奏者を務めたイギリス出身のチェリスト、ハンディによる、アイルランドの作曲家バックスのチェロ作品全集。ハンディの出身校で、彼が教 授を務める王立音楽アカデミーのサポートによる録音で、同校で彼が師事したフートンの生誕100周年を記念しています。フートンはここにも収録されているバッ クスのソナタ「伝説」を、バックスが自身に妻子がありながら恋におちてしまったピアニスト、ハリエット・コーエンとの共演で初演したチェリストです。そんなフートンから バックスの音楽の真髄を受け継いだハンディによるこのアルバムには、ここでしか聴くことのできない「ラプソディック・バラード」も収録されており、チェリストやイギリス 音楽愛好家にとってはとても興味深い内容となっています。

Nimbus Music Publishing
NMP-1074
(パート譜)

NMP-1075
(スタディ・スコア)
【楽譜】
バッハ(デイヴィッド・ジュリッツ編):ゴルトベルク変奏曲 BWV 988(ヴァイオリン、ギター、チェロによる三重奏版)
■NMP-1074
サイズ:A4/ページ:32ページ×3
演奏時間:約79分

■NMP-1075
同内容の全パートのスコア
サイズ:A4/ページ:56ページ
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズのリーダーを2010年まで務めたヴァイオリニスト、デイヴィッド・ジュリッツによる編曲版。

ANIMAL MUSIC
ANI-092(1CD)
『ブエノスアイレスの四季』
ピアソラ:『ブエノスアイレスの四季』
(1)ブエノスアイレスの秋(1970)
(2)ブエノスアイレスの冬(1669)
(3)ブエノスアイレスの春(1970)
(4)ブエノスアイレスの夏(1965)
(5)ル・グラン・タンゴ(1982)
(6)アディオス・ノニーノ(1959)【カデンツァ:ヴァーツラフ・クラフリーク】
(7)オブリビオン(1982)
(8)リベルタンゴ(1974)【イントロダクションの即興:イジー・スチヴィーン Jr.】

※編曲:(1)-(4)トマーシュ・イレ、(5)ラデク・バボラーク、(6)-(8)トマーシュ・イレ&ラデク・バボラーク
ラデク・バボラーク・オルケストリーナ
【(1)-(8)ラデク・バボラーク(ホルン&アーティスティック・ディレクター)、(1)-(4)(6)-(8)ペトル・ヴァラーシェク(バス・クラリネット)、(1)-(4)ダリボル・カルヴァイ(Vn1)、マルティナ・バチョヴァー((1)(3)(4)(6)(8)第2ヴァイオリン、(7)第1ヴァイオリン)、ミラン・アル=アシャブ((6)(8)第1ヴァイオリン、(7)第2ヴァイオリン)、(1)(3)-(8)カレル・ウンテンミュラー(Va)、(6)-(8)ヴィレーム・キヨンカ(Va)、(1)-(8)ハナ・バボラコヴァー(Vc)、(1)-(8)ヴァーツラフ・クラフリーク(P)、(1)-(4)(6)-(8)イジー・スチヴィーン Jr.(打楽器)、(6)-(8)ラディスラフ・ビラン(ヴィブラフォン)、(6)-(8)イヴァナ・シュヴェストコヴァー・ドフナロヴァー(Hp)、(6)-(8)オンドジェイ・ロスコヴェツ(Fg)、(6)-(8)カデジナ・ ヤヴールコヴァー(Hrn)、(6)-(8)ミクラーシュ・コスカ(Hrn)、(6)-(8)クリシュトフ・コスカ(Hrn)】

録音:(1)-(4)2020年10月25日、(6)-(8)2020年12月19&20日/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)
2021年はピアソラ生誕100周年!鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク率いるアンサンブル「ラデク・バボラーク・オルケストリーナ」によるオール・ピアソラ・プ ログラム。好評の第1弾「ピアソラ」(ANI-084 / ANI-084LP)続く第2弾では『ブエノスアイレスの四季』を主軸に名曲を余すことなく収録した充実の内容です。
『ブエノスアイレスの四季』は “タンゴの革命児”としてピアソラならではの官能的で陰影のあるグルーヴ感に満ちた作品。彼らは情熱的に演奏しております。ま た、「ル・グラン・タンゴ」「アディオス・ノニーノ」「オブリビオン」「リベルタンゴ」も驚きの演奏を展開。リベルタンゴではバボラーク率いる4本のホルンの多才 な響きにも注目です。
可変アンサンブルの「ラデク・バボラーク・オルケストリーナ」は曲ごとでその表情を変えることのできる名人集団。ピアソラが持つエネルギッシュさと抒情的な 旋律を、作品ごとに創意工夫を重ね演奏しております。バボラークが絶大なる信頼を寄せるメンバーとともに演奏したピアソラ、必聴盤です! (Ki)

Ars Vobiscum
ARS-211259(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番長調Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト短調Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調Op.102-2
ペーター・ヘル(Vc)
使用楽器:ジャン=バティスト・ヴィヨーム、パリ、1840年頃
リー ゼ・クラーン( フォル テピ ア ノ )
使用楽器:ナネッテ・シュトライヒャー、ウィーン、1825年(第1,2番)
Peter Baerwind、ヒルトブルクハウゼン、1830年頃(第3番)
Friedrich Hippe、オーバーワイマール、1820年(第4,5番)

録音:2018年7月5-13日、フェストザール王宮、ヴァイマル
チェロ奏者ペーター・ヘルとピアニストのリーゼ・クラーンが、当時のオリジナル楽器を用いて、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲を録音しました。楽器は、ヴァ イマル古典期財団が所有するコレクションから、ベートーヴェンのチェロ・ソナタに最適なフォルテピアノを3つ選び、それぞれ楽器を変えて録音されました。リーゼ・ クラーンは、、ヴァイマルの音楽祭の芸術監督を長年務めており、財団の所有する楽器コレクションには精通しています。チェロは、1800年代中頃、パリにおいて 最も重要な楽器商であり、製作者であったジャン=バティスト・ヴィヨームを使用。 ベートーヴェンが残した5つのチェロ・ソナタは、チェロとピアノの楽器の発展と同時に、ロンベルクやデュポール兄弟、あるいはリンケといった名チェロ奏者との 幸運な出会いによって、生まれた作品群です。ペーター・ヘルとリーゼ・クラーンの演奏は、そうした時代の空気を存分に伝える演奏となっています。 (Ki)
Ars Vobiscum
ARS 211334(1CD)
ベートーヴェン:室内楽作品集
《マカベウスのユダ》の主題による12の変奏曲 WoO.45
アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO.57
「モーツァルト《魔笛》の主題による12の変奏曲」Op.66
モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46
ホルン・ソナタ.ヘ長調 Op.17
ペーター・ヘル(チェロ)
使用楽器: イゴール・ラウバッハ2019年(グァダニーニ複製)
ステファン・カッテ(Hrn)
使用楽器:アントン・ヨーゼフ・ケルナー、ウィーン、1801年
リー ゼ・クラーン(フォルテピアノ )
使用楽器:ナネッテ・シュトライヒャー、ウィーン、1825年/エラール・フレール、パリ、1811年

録音:2020年7月16-20日ベルヴェデーレ宮殿、ワイマール
時代楽器に精通したチェロ奏者のピーター・ヘルとピアニストのリーゼ・クラーンのベートーヴェンの室内楽作品集。卓越したテクニックを持つ、ナチュラルホル ン奏者のステファン・カッテを迎えたホルン・ソナタや、モーツァルトの歌劇からとった主題旋律を用いた変奏曲など、ベートーヴェンが最も自由に創作活動を行っ ていた時期の作品を収録。ホルン・ソナタで使用しているピアノは、ベートーヴェンの愛用していたエラール・フレールを使用しています。 (Ki)

ANIMAL MUSIC
ANI-091(1CD)
「100年」
(1)第1部1918-1938年(シュチェパーンカ・バルツァロヴァー作曲)
(2)第2部1938-1948年(ヤン・イルハ作曲)
(3)第3部1948-1968年(ルボシュ・ソウクプ作曲)
(4)第4部1968-1989年(マルティン・ブルネル作曲)
(5)第5部1989-2004年(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(6)第6部2004-2018年(ヴィート・クシーシュタン作曲)
コンセプト・アート・オーケストラ、シュチェパーンカ・バルツァロヴァー((指)トランペット)
アンドレア・シュルコヴァー、ダヴィト・ファーレク、ペトル・カルフス、マルテ・スチーレル、ルドシュ・ソウクプ、ヨナス・ブリンクマン(以上、サクソフォン、クラリネット、フルート)
フェリックス・メエル、ゲルハルト・オルニグ、ヤン・カイセル、ヤン、プジュビル(以上、トランペット、フリューゲルホルン)
ヤン・イルハ、シュチェパーン・ヤノウシェク、リヒャルト・シャンダ、ヤクブ・ジーデク、ヨハネス・オペル(以上、トロンボーン)
ヴィート・クシーシュタン(ピアノ、キーボード)、ペトル・ドヴォルスキー(アコースティック・バス、エレクトリック・バス)、カミル・スレザーク(ドラム)、トマーシュ・スィーコ(サウンド・エフェクト)、マルティン・ブルネル(プロフェット、ピアノ)、ヤン・リンハルト(グロッケンシュピール)、オンドジェイ・カブルナ、オンデス・マルテント(アコーディオン)、ヴラティスラフ・ブラベネク(アルト・サクソフォン、クラリネット)、ペトル・オストウホヴ(ティンパニ、パーカッション)

録音:2018年/チェコ
チェコの才能豊かなコンポーザー・プレーヤーが揃ったプログレッシブ・ジャズ・ビックバンドの「コンセプト・アート・オーケストラ」期待の新アルバムの登場!チェ コの有名な「エンジェル賞」で最優秀ジャズ・アルバムに輝いた第1作『The Prague Six』(ANI-049)、その後リリースして好評を博している第2弾『Vanoce Dosp?lych』(ANI-075)に続く期待の第3弾は2018年に旧チェコスロヴァキア共和国建国100周年迎え、その記念にメンバー6人がそれぞれ作曲したコンセ プト・アルバム「100年」です! 組曲の形で作曲された「100年」は6つのパートで構成。チェコスロバキアと後のチェコ共和国の歴史を独創性とエネルギーをもって表現しています。それぞれ の時代を反映させた旋律や引用など、その繊細は表現は彼らならではといえます。

ANTARCTICA
ANTAR-024
(CD+DVD(PAL))
ファン・エイク再訪
(1)アラン・クレパン(1954-):神秘の子羊の印象
(2)ヨハン・デュイク(1954-):武器を持たぬ男
(3)ディルク・ブロッセ(1960-):神秘の子羊の秘密
エディ・ヴァノオーストハーゼ(Cl)
(1)ヴィタリー・サモシュコ(P)
(2)フラマン放送cho
(3)ブリュッセル・フィルハーモニック
ジャケットにも使われているファン・エイクの不思議な祭壇画『神秘の子羊』を題材とした3作品を収録。3曲とも世界初録音でクラリネットが主役。聖歌を思わ せる旋律もあり、美しく神秘的な作品集です。
付属のDVDには絵と作品についてのドキュメンタリーが収録されています。PAL仕様のため日本向けのプレーヤーでは再生できない可能性がありますのでご 了承ください。パソコンでは再生可能です。 (Ki)

COO RECORDS
COO-020(1CD)
税込定価
バッハの鍵盤、七つの古楽器
バッハ:インヴェンション第11番BWV782(2声のインヴェンション)
インヴェンション第4番BWV775(2声のインヴェンション)
インヴェンション第10番BWV781(2声のインヴェンション)
プレリュード第10番BWV879(平均律クラヴィーア曲集第2巻より)
プレリュード第20番BWV889(平均律クラヴィーア曲集第2巻より)
トリオBWV583(オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ)
プレリュード第24番BWV869(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
フーガ第11番BWV856(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
シンフォニア第13番BWV800(3声のシンフォニア)
シンフォニア第10番BWV796(3声のシンフォニア)
カンツォーンBWV588(オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ)
プレリュード第22番BWV867(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
フーガ第16番BWV861(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
プレリュード第12番BWV857(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
コラール「キリストは死の縄につき給えり(ヨハン・ヴァルター作)
コントラプンクトゥス1 BWV1080(フーガの技法)
コントラプンクトゥス4 BWV1080(フーガの技法)
コントラプンクトゥス10 BWV1080(フーガの技法)
コントラプンクトゥス8 BWV1080(フーガの技法)
2声のフーガ BWV1080(フーガの技法)
エリゼオ・バロック・アンサンブル【宍戸俊子(パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオール) 、リゼット・オーベール=ミルレ(テノール・ドゥ・ヴィオール、バス・ドゥ・ヴィオール) 、ヴィヴィアン・ベルグ(バロック・オーボエ、オーボエ・ダモーレ、オーボエ・ダ・カッチャ) 、ジャン=フィリップ・イラカーヌ(バロック・ファゴット)】

録音:2008 年8 月28-30 日、ボーム(スイス・ヴォー州)プロテスタント教区教会
対位法――それは和音の響あいを美しく保ちながら、幾つものメロディを同時進行させる作曲 技法。この技芸にすぐれていたバッハは、たったひとりで演奏する鍵盤作品でさえ、複雑なメロデ ィの絡み合いを追求してやみませんでした。オルガン、チェンバロ、あるいはピアノ――鍵盤での 演奏では時としてみえにくい、そうしたバッハの「対位法の綾」を隅々まで味わうために、同時に鳴 っているメロディをひとつひとつ、別々の音色で奏でてみたら・・・?ひそやかな古楽先進国・スイ スを拠点に活躍する四人の古楽器奏者たちはいま、バッハが鍵盤のために書いた楽譜をそのま ま使い、作品の形を変えることなく、そこに潜んでいるメロディの絡み合いを、7つの古楽器で解き ほぐしてゆきます。「2声のインヴェンション」から「フーガの技法」まで、古雅なる響で浮かび上が る、豊かな対位法世界。
COO RECORDS
COO-022(1CD)
税込定価
「庭をわたる風」〜フルート、ピアノ、ファゴットによる近代室内楽の世界〜
クィルター:三つのシェイクスピア歌曲作品6より(吹けよ、吹け、冬の風/来たれ、死よ)
モーツァルト:ロンドKV.Anh.184
サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」より「あなたの声に心は開く」
ウッダール:セレナーデ
ヴィラ=ロボス
:プラジル風バッハ第6番
ムーケ:パンと小鳥
ヴィドール
:組曲 作品34
シャミナード:小協奏曲 作品107
古川仁美(Fl)
武田顕治(P)
前田正志(Fg)

録音:2009 年8 月、三鷹芸術文化センター 風のホール
時は 20 世紀初頭、英国の名探偵ホームズもヴァイオリンをたしなんでいた頃。余暇の愉しみに 楽器を弾く人たちのあいだでは、ピアノや弦楽器と並んで、フルートが大きな人気を博していまし た。一流作曲家たちの名品にも事欠かず、無名作曲家が残した秘曲にも、忘れがたい傑作が 続々。英国歌曲の名匠クィルター、多作で多芸なヴィラ=ロボス、フランスの女性作曲家シャミナ ード、謎多きウッダール・・・折々ファゴットの妙音を交えながら、英国帰りの名手の吹く滑らかなフ ルートが、存在感あふれるデュオ・パートナーのピアノとともに、室内楽のさまざまな魅力をゆった り、愉しませてくれます。

EDITION ABSEITS
EDA-046(1CD)
フランツ・シュレーカーのマスタークラスinヴィーン&ベルリンvol.4
(1)フーゴ・ヘアマン:ヴァイオリン・ソナタOp.17(1925)
(2)同:ゴシック風トッカータOp.16(1926)
(3)同:祈りOp.18の1(1925)
(4)同:セラフィムの音楽「楽園にて」(1951)
(5)フェリクス・ペティレク:6つのギリシャ狂詩曲(1927)
(6)レオン・クレッパー:2つの舞曲
(7)イスコ・ターラー:ラビの審判(1950)
(8)同:安息日の終り(1950)
コーリャ・レッシング(Vn(1)、P(3)-(8))、
アンドレアス・ケルステン(P)(1)(2)

録音:2017年1月22日(4)(7)(8)、11月3日(3)(6)、2018年1月28日(1)(2)、7月1日(5)/十字架教会(ロイトリンゲン)
全曲世界初録音。シュレーカー門下の作曲家の珍しい作品を発掘する貴重なシリーズ第 4 弾。今回はフーゴ・ヘアマン (1896-1967)、フェリクス・ペティ レク(1892-1951)、レオン・クレッパー (1900-1991)、イスコ・ターラー (1902-?) ら 4 名の作品。才人コーリャ・レッシングがヘアマン作品でヴァイオ リンを、他の曲はピアノを担当しています。
4名ともドイツ語圏の作曲家ながらペティレクはギリシャへ、クレッパーとターラーはイスラエルへ渡りました。しかし作風はいわゆる「頽廃音楽」といわ れるドイツ表現主義の典型で、「ギリシャ狂詩曲」と題されていても国民楽派的な色彩はあまりありません。ペティレクはゴドフスキーとザウアーに、クレッパー はコルトーにピアノを学んだ名手でもあったため、技巧的な面も注目。ヘアマン 1926 年作の「ゴシック風トッカータ」は名ピアニスト、ウィルヘルム・ケン プに献呈されていて、ピアニズムが興味津々です。 (Ki)

Musicaphon
M-35725(1CDR)
ルッツ=ヴェルナー・ヘッセ〜ポートレート
オルガンのための「トッカータ・ヴィジョナリア」 Op.71(2013)、独奏チェロのための「エレジー」 Op.55(2007)、バリトンとピアノのための「月の歌」 Op.49(2004/06)、3つのイースターの歌 Op.69*(2013)、フルートとピアノのための「エピグラム」 Op.48#(2006)、合唱と大オーケストラのための「雲に覆われた塔」 Op.76(2015)
ヴォルフガング・アーベントロート(Org)、スザンネ・ミュラー=ホルンバッハ(Vc)、ティロ・ダールマン(Br)、マティアス・ヴィーリヒ(P)、クリア・ヴォイシズ*、ディルク・ペッペル(Fl)、ジヨン・フィリップス(P)#、ヴッパータール歌劇場cho、ヴッパータールSO、アレクサンドル・マルコヴィチ(指)

録音:2016年2月-10月、ヴッパータール市庁舎(ドイツ)
ドイツのボン出身で、「ヴッパータール・コンサート協会」の会長を務める現代の作曲家、ルッツ・ヴェルナー・ヘッセ(1955-)のポートレート・アルバム。彼はケルン音楽院でギュンター・フォルクとユルク・バウアーに音楽学と作曲を師事し、現在はケルンのヴッパータールにあるケルン音楽舞踊大学の教授兼マネージングディレクターを務めています。ヘッセの作曲活動は室内楽と管弦楽を中心に行われており、ドイツ国内の様々なオーケストラからの委嘱を受け、数々の名作を生み出しています。
ルッツ=ヴェルナー・ヘッセは現代の作曲家としては保守的な作風で知られていますが、彼自身は次のように述べています。「作曲は私にとって必要不可欠なものであり、自分自身を表現する方法でもあります。作曲は私の生活の一部であり、創造的なプロセスの中で思いもよらない空間を開いてくれます。私の目標は、これらの空間を聴衆がアクセスしやすく、理解しやすいものにすることです。私にとって重要なのは、聴いてもらえるものだけを書くことです。ですから、抽象的で(あまりにも)複雑な構造には興味がなく、理解可能な有機的なプロセスを示すことに非常に興味を感じています。私にとっては知的に理解することよりも、注意深く(感情的に)追体験することのほうが重要なのです。そうして初めて、音楽はその非常に特別な力にふさわしい効果を発揮することができるのです。」
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Musicaphon
M-59003(1CD)
ヨーロピアン・パスウェイ
ボルトキエヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.26
ショーソン:詩曲 変ホ長調 Op.25
クライスラー:前奏曲とアレグロ ホ短調
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ「ラ・フォリア」 Op.5-12
オトマル・マーハ(1922-2006):独奏ヴァイオリンのためのセイキロス変奏曲
アロイス・コットマン(Vn)、
ルドルフ・デネマルク(P)
アロイス・コットマン(1929-)はヴァイオリンのための国際コンクール「アロイス・コットマン賞」の創設者としても知られるドイツの名ヴァイオリニスト。本アルバムでは『ヨーロピアン・パスウェイ』と題して国も時代もさまざまなヴァイオリン作品が取り上げられており、あまり知られていないコットマンのヴァイオリンの美しさを存分に楽しむことができます。作品的にはチャイコフスキーやラフマニノフ的な作風で人気のロシア人作曲家、セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952)の「ヴァイオリン・ソナタ」が貴重。濃厚なショーソンの「詩曲」、熱く歌い上げるコレッリの「ラ・フォリア」も必聴です。デネマルクの少し乾いたピアノも味わい深い名演。

Sae Higashi Records
NYCC-13017(1CD)
税込定価
響きの彩
クララ・シューマン:3つのロマンス 作品22
シューマン:歌曲集『ミルテの花』 作品25 より I. 「献呈」
 リュッケルトの12の詩による歌曲集『愛の春』 作品37 よりI. 「空は一粒の涙を流した」
クララ・シューマン:IV. 「あなたが美しさゆえに愛するのなら」
シューマン:V. 「僕は吸い込んだ」
 歌曲集『ミルテの花』 作品25 より III. 「くるみの木」
 リュッケルトの12の詩による歌曲集『愛の春』 作品37 より
 IX. 「バラ、海、そして太陽」
 X. 「おぉ太陽よ、おぉ海よ、おぉバラよ!」
 XII. 「確かに太陽は輝く」
シューベルト:アルペジョーネソナタ イ短調 (クラリネット版)

<CD版オリジナルボーナストラック>
シューマン:歌曲集『リーダークライス』 作品39 より V. 「月の夜」
東紗衣 (Cl/バスCl)
守重 結加 (P)

録音:2020年9月14,15日 M.E.T.ホール
若手実力派クラリネット奏者、東紗衣のファーストアルバムがリリースされます。 東京藝術大学卒業後、兵庫芸術文化センターOを経て渡独。2017年に帰国後は首都圏を拠点に、多岐にわたって活躍する東 紗衣の “今” に迫る。 ロベルト・シューマン:歌曲集『ミルテの花』作品25、同『愛の春』作品37のドイツ歌曲の世界、クララ・シューマン:3つのロマンス 作品22の 色彩の調べ、フランツ・シューベルト:アルペジョーネ・ソナタD821の孤独と憧れの音楽。 1840年30歳のロベルト・シューマンを軸としたこれらの作品に、2020年30歳を迎える東紗衣が対峙する。 彼女の最大の魅力とも言えるクラリネットの表情豊かな響きによって翻訳された音楽は、当時のシューマンが知る由もなかった、未知なる彩り の世界へと聴衆を誘うでしょう。

ANTARCTICA
ANTAR-022(1CD)
Le Bestiaire 〜動物詩集〜
サン・サーンス:動物の謝肉祭(ピート・スウェルツ編、2019年)
ピート・スウェルツ(1960-):動物詩集
ローランド・ヘンドリクス(Cl)
ローランド・ヘンドリクス・アンサンブル
ベルギーの現代作曲家ピート・スウェエルツがアポリネールの『動物詩集』にインスピレーションを得て書いた作品に、サン=サーンスの『動物の謝肉祭』 をカップリング。演奏しているのはクラリネット、ピアノと弦楽四重奏によるアンサンブル。サン=サーンスもこの編成に合わせて編曲されています。時代を隔 てた二つの動物園的室内楽をお楽しみください。 (Ki)

ANIMAL MUSIC
ANI-087(1CD)
『UNRAVEL』
(1)ヴィーチェスラフ・ノヴァーク:「BALADE AFTER BYRONS MANFRED」
(2)ニコル・ボーコヴァー:「MANFRED」
(3)トマーシュ・ソヴォボダ:「IN A FOREST: TRAILS」
(4)ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36より第1楽章「アレグロ・アジタート」
(5)ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36より第2楽章「ノン・アレグロ―レント」
(6)ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36より第3楽章「アレグロ・モルト」
(7)ニコル・ボーコヴァー:「SERGEI」
(8)トマーシュ・ソヴォボダ:「EULOGY」
(9)ニコル・ボーコヴァー:「ERICH」
(10)コルンゴルト:「AWAKENING OF BIRDS IN THE MORNING」
(11)ニコル・ボーコヴァー:「GOLDEN」
(12)ラヴェル:ソナチネより第1楽章「中庸の速さで」
(13)ラヴェル:ソナチネより第2楽章「メヌエットの動きで」
(14)ラヴェル:ソナチネより第3楽章「生き生きと」
(15)ニコル・ボーコヴァー:「UNRAVEL」
ニコル・ボーコヴァー(P)、
マルチン・コツィアーン(アコースティック・ベース)、
ミハル・ヴィエルツィゴン(ドラムス)
ジャンルにとらわれずチェコの優秀なアーティストの録音に力を入れているANIMAL MUSIC。数多くのアーティストがその才能を開花させていますが、ボー コヴァーもその一人。前作『Inner Places』(ANI-079)では自作のピアノ・トリオを発表し、クラシック、ミニマルミュージック、ポピュラーにインスパイ アされた作品をしました。このアルバムはチェコで最高の音楽賞であるアンジェル賞のベスト・ジャズ・アルバム部門を受賞し話題となりました。
期待のセカンド・アルバム『UNRAVEL』では自作はもちろんのこと、クラシックの作品にも挑んだ意欲作。ボーコヴァーはヤナーチェクが没した地として も知られるオストラヴァ出身でもともとクラシックのピアニストとして研鑽を積んでいた実力派です。今回、難曲として知られるラフマニノフのピアノ・ソナタ 第2番を主軸にラヴェルのソナチネやコルンゴルトの作品まで実に多彩な顔をのぞかせます。また、達者な腕前で華麗なテクニックと美しいメロディが融合 したボーコヴァーの作品も実に魅力的。まさにジャンルをこえた新時代のピアニストと申せましょう。 (Ki)

N-crafts Sound
NC-0001(1CD)
税込定価
『ブラス・クロニクル』
シャルパンティエ (ロジャー・ハーヴェイ編): 「テ・デウム」より前奏曲
バッハ (ロナルド・ロム編):「小フーガ」 ト短調 BVW578
ヘンデル (ロジャー・ハーヴェイ編): 調子の良い鍛冶屋による変奏曲
イアン・マクドナルド:シースケッチ
モーレイ・カルヴェール:3つのダンスの印象
エンリケ・クレスポ:スピリチュアル・ワルツ
酒井格:たなばた
ゴードン・ラングフォード:前奏曲,ポロネーズとプロムナード
ジョン・チータム: スケルツォ
N-craftsエヌ - クラフツ【栃本浩規、井川明彦 (Tp)、今井仁志 (Hrn)、吉川武典 (Tb)、池田幸広(Tub)】

録音:2019年12月26日、28日飛騨・世界生活文化センター 飛騨芸術堂
2008年にNHKSOのメンバーで結成された金管五重奏団、N-crafts(エヌ - クラフツ)。これまで全国で単独公演を行い人気を博 して来ましたが、今回満を持して初めてのCDがリリースとなりました。シャルパンティエやバッハの名曲、金管五重奏の定番作品のほか、吹奏 楽の名曲「たなばた」を、作曲者の酒井格自身が金管五重奏に編曲した版も収録しています。たった5人による演奏とは思えない豊かな音 色と、卓越したテクニック。日本が誇るトップ・プレイヤーたちによる、輝かしい響きをお楽しみください。

Virtus Classics
VTS-9(1CD)
税込定価
パトリック・ガロワの芸術・2〜フランス・ロマン派ソナタ集
フランク:ソナタ イ長調
ピエルネ:ソナタ ニ短調 作品36
ヴィドール:組曲 作品34
パトリック・ガロワ (Fl)
瀬尾和紀 (P)

録音:2019年1月28〜30日
このアルバムには、19世紀後半のフランスで活躍したフランク、ピエルネ、ヴィドールによる3つの作品が収められています。いずれもフ ルーティストのレパートリーに重要な位置を占める存在であり、そのうち2曲はもともとヴァイオリン・ソナタとして書かれたものですが、 フルートのための編曲版もオリジナルの形に劣らぬだけの人気と演奏頻度を誇っています。 ガロワは3つの作品にじっくり向き合い、これらの曲をフルートで演奏することの意義を探求。19世紀から20世紀に移り変わる時代 の音楽が持つ繊細なハーモニーを生かし、巧みな息使いで作品に新しい命を与えました。 ピアノを担当するのは、ガロワの信頼厚い瀬尾和紀。前作「パリ音楽院卒業試験曲集」ではフルーティストがピアノを演奏するという 驚きを持って迎えられた瀬尾、今作でもフルートを知り尽くした彼ならではの「伴奏の域を超えた」細やかなアンサンブルを披露しま す。

AKIHIRO MIURA
AMCD-0001(1CD)
税込定価
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集I「クロイツェル」
第9番イ長調 作品47 「クロイツェル」
第6番イ長調 作品30-1
第1番ニ長調 作品12-1
三浦章宏(Vn)、東誠三(P)

録音:2020年6月18日〜20日/三春交流館「まほら」
東フィルのコンマス、三浦章宏の自主制作レーベル第1弾。自身初となるソロ・アルバムで取り上げたのは三浦の敬愛するベートーヴェン。この先ソナタ全 集録音を完成させるという目標を掲げ、その第1集として大曲の『クロイツェル』と第1番、第6番を録音。ヴァイオリニストとして長いキャリアを持つ三浦が満 を持して挑む、並々ならぬ意気込みの詰まったアルバムです。
三浦は室内楽にも積極的で、ヴァイオリン・ソナタの全曲演奏会を既に何度か行っています。そのため各曲を深く理解しているのは勿論、交響曲との共通点 や違いも肌で感じています。オーケストラ作品と比べると室内楽にはベートーヴェンのプライヴェートな部分が自然に反映されていて、親しみを感じるそう。ま たベートーヴェンは激しさが特徴のように言われますが抒情的な旋律を書くことにも長けた作曲家である、と語っていて、それらの要素はこのソナタ録音に大 きな魅力となって息づいています。そしてピアノは三浦と50年来の知り合いで多く共演を重ねてきたという東誠三。彼もベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲 演奏・録音を行った人物で、この全集録音企画に欠かせない演奏家と言えます。
演奏はまったく虚飾の無い、音楽そのものを真摯に見つめたもので、明朗にして輝かしい響きがストレートに伝わってきます。二人の演奏家の高い密度のや りとりが確固たる確信を持って迫ってくる『クロイツェル』はたいへんに見事。注目必至のシリーズ開始にふさわしい1枚です。 (Ki)

2L
2L-162SABD
(Bluray Disc Audio
+SACD)

ロマンティシズム時代のホルン
デュカス:ヴィラネル
グノー:アンダンテ(「ピストン・ホルンとピアノのための6つのメロディ」(1839)から)
サン=サーンス:ロマンスOp.3
シャブリエ:ラルゲット(1875)
チェルニー(1791-1857):アンダンテ・エ・ポラッカ(1848)
F・シュトラウス(1822-1905):夜想曲 Op.7(1864)
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
R・シュトラウス:アンダンテ(1888)
スタイナル・グランモ・ニルセン(Hrn)(ピリオド楽器)
クリスティン・フォスハイム(フォルテピアノ)
[楽器 Horn:Marcel-Auguste Raoux, horn with piston valves (sauterelle), Paris 1836(Dukas/Gounod)/
Marcel-Auguste Raoux, natural horn, Paris 1836(Saint-Saens/Chabrier)/
Fam. Lausmann, natural horn, Bohemia c.1800(Czerny)/
Leopold Uhlmann, Vienna horn, Vienna c.1900(F. Strauss/Schumann/R. Strauss)(All the horns are copies made
by Andreas Jungwirth, Freishcling, Plank am Kamp, Austria)/
Fortepiano:Ernst Irmler, Leipzig 1850-1860, restored in 2019 by Sigmund Berg]

録音:2019年6月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
「ホルンの音は、ロマンティック音楽の作曲家たちにとって、荒れ狂うような強い感情を典型的に示すものだった。ロベルト・シューマンは、ホルンはオー ケストラの魂だと語ったといわれ、詩人たちは、ホルンの音を魂の憧れの象徴とみなした。そして、ホルン奏者にとっては、バルブの発明に明らかなようにホ ルンが新しい技術による実験と変化に直面したため、ロマンティシズムのほとんどの時代を通じてホルンそのものの魂が問題になった……」。第62回グラミー 賞「最優秀イマーシブオーディオ・アルバム」を受賞したモッテン・リンドベルグの制作した新しいアルバム『ロマンティシズム時代のホルン』。『初期ロマンティ シズムのホルン・ソナタ』(2L113SABD)を録音したナチュラルホルンの名手、ノルウェーのスタイナル・グランモ・ニルセンの 2L レーベル第3作です。こ のアルバムでは、ロマンティシズム時代の作曲家たちがホルンのために作った作品が、それぞれの作曲家ゆかりの楽器で演奏されます。デュカスの「ヴィラネル」 とグノーの「アンダンテ」は、マルセル=オギュスト・ラウーが1836年に製作したピストン・バルブ付きホルン、サン=サーンスの「ロマンス」とシャブリエの「ラ ルゲット」はラウーのナチュラル・ホルン、チェルニーの「アンダンテ・エ・ポラッカ」はボヘミアのラウマン製作のナチュラル・ホルン、フランツ・シュトラ ウスとシューマンとR・シュトラウスの曲はレーオポルト・ウールマンが 1900 年頃に作ったウィーン・ホルン。いずれも、ニルセンの前のアルバムと 同じアンドレーアス・ユングヴィルトの製作したコピー楽器です。ホルンという楽器の進化を探り具体的な姿に示してゆく試み。前作と同じ、ノルウェー音楽 アカデミーでフォルテピアノを担当するクリスティン・フォスハイム(1963-)が共演。オスロのソフィエンベルグ教会で録音セッションが行われました。
■Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収 録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDの プレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください]
2L
2L-160SACD
(1SACD)
ベートーヴェン 、1802年の遺書
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30 no.3
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル」 Op.47
ラグンヒル・ヘムシング(Vn)
トール・エスペン・アスポース(P)
[Violin:Francesco Ruggeri(Cremona, 1694)、Piano: C. Bechstein Concert D282/Steinway D-model(track 6)]

録音:2019年4月、11月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[SACD:5.1 multichannel DSD/2.0 stereo DSD/RedBook PCM:MQA CD]
ノルウェーのヴァイオリニスト、ラグンヒル・ヘムシング(1988-)とピアニストのトール・エスペン・アスポース Tor Espen Aspaas(1971-)は、彼 女の最初のソロ・アルバム『YR』(Simax PSC1315)がきっかけとなり、リサイタルのパートナーとしての共演を始めました。コンサートとフェスティヴァ ルへの出演、放送のための録音と、活動がつづき、グリーグ、シベリウス、カール・ニルセンの曲を弾いた『北国の音色(Northern Timbre)』(2L138SABD) を2017年にリリース。BIS レーベルに録音をつづける妹エルビョルグとも違うラグンヒルの感性と表現の音楽が注目され、ファンを獲得しました。ラグンヒ ルとトール・エスペンのデュオの新しいアルバムでは、2013年にボンの「ベートーヴェン・フェスティヴァル」で「ベートーヴェン・リング」を受け、ふた りにとって大切な作曲家、ベートーヴェンのソナタ2曲によるプログラムが組まれています。アルバムのタイトルにある「1802年」は「『芸術家』ベートーヴェ ンが『人間』ベートーヴェンを運命の手に委ねた、危機の年」といわれます。進行する難聴、ウィーンの社会と公の生活から締め出されているのではないか という疎外感といった問題に悩まされ、夏と秋に滞在したハイリゲンシュタットで「文字と音楽」による「遺書」を作りました。ト長調の曲など「3つのヴァ イオリン・ソナタ」Op.30、「テンペスト・ソナタ」を含む「3つのピアノ・ソナタ」Op.31、「エロイカ変奏曲」Op.35、交響曲第2番 Op.36 といった傑作 群が作られ、そして翌1803年、ト長調の第8番と一緒にこのアルバムで演奏される、ベートーヴェンの「英雄的」スタイルを示す「クロイツェル・ソナタ」 と呼ばれるイ長調のソナタが作曲されました。2019年、オスロのソフィエンベルグ教会でのセッション録音です。

BION RECORDS
BR-291207(1CD)
「ミンストレル」〜ベドリッシュSQの旅〜情熱のダンス
バルトーク:トランシルヴァニア地方のテーマによるソナチネ 作品 55
チャイコフスキー:舟歌 〜「四季」〜
ハチャトゥリアン:剣の舞 〜「ガイーヌ」より
ショパン:別れの曲(エチュード 作品10-3)
プーランク:フランセーズ
プーランク:ワルツ
プーランク:ブーレ 〜オーヴェルニュのパヴィリオンにて
ドビュッシー:ミンストレル 〜「前奏曲集 第1 巻」〜
ファリャ:愛の戯れの踊り 〜「恋は魔術師」より
ヒナステラ:弦楽四重奏曲 第1 番作品20
ブルーベック:トルコ風ブルーロンド
((1)-(11)(16)編):ジャック・ガンダール)
ベドリッシュSQ【ジャック・ガンダール(第一ヴァイオリン)、長谷川 彩(第二ヴァイオリン) 、ジュリアン・ガバン(Va)、オレリアン・サブレ(Vc)】

録音:2019 年2 月20〜22 日
「クラシック音楽の裾野を広く楽しく」をモットーに様々な企画を携えて活動するフランスのベドリッシュSQが、2 枚目のアルバムをリリースしました。今回のテーマは「ダンス」です。タイトルの「ミンストレル」が示す通り、巡業の楽団が各地 を渡り歩いてゆくイメージで、ダンスと一体となった移動縁日の賑やかさと楽しさに満ちた内容となりました。ヒナステラの弦楽 四重奏曲第 1 番以外は、第一ヴァイオリン奏者ジャック・ガンダールによる編曲で、バルトークやハチャトリアン、ファリャらの ダンスに由来する器楽曲はほとばしる情熱そのままに、チャイコフスキーやショパン、ドビュッシーらのピアノ曲はより一層の 情緒にあふれ、作品に新たな表情が与えられています。収録曲は本国フランスでの国内ツアーでも演奏されて大盛況とな り、アルバムはラジオでも取り上げられました。

AGLAE MUSICA
AMC-111.12(2CD)
ベートーヴェンチェロ・ソナタ & 変奏曲集
チェロ・ソナタ 第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ 第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ 第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ 第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ 第5番ニ長調 Op.102-2
ヘンデルの「ユダス・マカベウス」の「見よ、勇者は帰る」の主題による変奏曲 WoO 45
モーツァルトの「魔笛」の「可愛い娘か女房がいれば」の主題による12の変奏曲 Op.66
モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による変奏曲 WoO 46
アルナウ・トゥマス(Vc)
ケネディ・モレッティ(P)

録音:2016年10、12月、アビラ、スペイン
アルナウ・トゥマスはカタルーニャ(スペイン) のバルセロナに生まれたチェリスト。カザルス・カルテットのメンバーとして harmonia mundi レーベルに多くの録音があります。

FUGA LIBERA
FUG-765(1CD)
『ロマンティック・ヴィオラ II』
トゥルヌミール(1870-1939): 3楽章の組曲 Op. 11 (1897)
ショーソン:チェロもしくはヴィオラとピアノのための小品 Op. 39 (1897)
ヴィエルヌ:ヴィオラのための2つの小品 (1895)
ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」(ヒュー・マクドナルドによるヴィオラとピアノのための編曲版(2001))
ダニエル・ヴァイスマン(Va)
ペトル・ペトロフ(P)

録音:2019年8月19-22日 サル・フィラルモニーク、リエージュ
ベルギーを本拠地とするリエージュ王立POの総監督を務めるダニエル・ヴァイスマン。優れたヴィオラ奏者でもある彼が 奏でるロマン情緒漂うヴィオラ作品集第2弾はフランス語圏の作品を収めており、中でもベルリオーズの名作「イタリアのハロルド」を収録してい ることがポイントです。ベルリオーズ研究で著名なイギリスの音楽学者ヒュー・マクドナルド編曲によるヴィオラ・パートは、既存録音のあるリスト 編曲版とも違い、原曲の独奏パートのみならず管弦楽部分もピアノと分け合っており、たいへん聴き応えのある二重奏曲に仕上がっていま す。ヴィオラの歌心を満喫できる一枚です。

MUSICAPHON
M-56971(1SACD)
ヴィオラ、ヴィオラ! Vol.1〜イギリスのヴィオラ作品集
ジェフリー・グレイ:ヴィオラ・ソナタ
アダム・ゴーブ:ワルツとノクターン、ユモレスク
ブリテン:ラクリメ 〜 ダウランドの歌曲の投影 Op.48
ブリス:ヴィオラ・ソナタ
カリン・ドルマン(Va)、
セシリア・ボッシュマン(P)

録音:2009年10月
イギリスはヴィオラの名曲が多いことで知られますが、それは偉大なヴィオラ奏者、ライオネル・ターティスや、ウィリアム・プリムローズの存在によるところが大きいようです。ブリスの「ヴィオラ・ソナタ」(1933)はターティスのために、ブリテンの「ラクリメ」(1950)はプリムローズのために作曲されたもので、ブリスは「楽器のシンデレラであるヴィオラをプリンセスに仕立て上げたのはターティスだ」と、自著『As I Remember』の中で述べています。ターティスはブリス以外にも、ウィリアム・ウォルトン、アーノルド・バックス、フランク・ブリッジ、グスタフ・ホルストらにヴィオラのための作品を依頼しました。ここではさらに後の世代の2人の作曲家による作品が収録されていますが、ジェフリー・グレイのソナタ(1986)もターティスに教わったヴィオラ奏者ロジャー・チェイス(1953−)のために書かれたもので、20世紀初頭の英国ヴィオラ音楽の伝統を受け継いでいます。
ヴィオラのカリン・ドルマンはオランダ、ロッテルダム音楽院の教授を務める女流奏者。国際ヴィオラ協会の副会長の任にもある現代のヴィオラ界の重要人物の1人です。
MUSICAPHON
M-56976(1SACD)
ヴィオラ、ヴィオラ! Vol.2〜フランスのヴィオラ作品集
ミヨー:ヴィオラ・ソナタ第2番Op.244、
 花のカタログ Op.60(演奏者による編)
ケックラン:ヴィオラ・ソナタ Op.53
フランセ:ヴィオラとピアノのためのラプソディー
カリン・ドルマン(Va)、
セシリア・ボッシュマン(P)

録音:2010年11月/※当タイトルは初紹介旧譜(恐らく日本初紹介)のため、ご注文数に対して十分な枚数をご用意できない可能性がございます。予めご了承下さい。
第1巻(M56971)のテーマがイギリスのヴィオラ作品であったのに対し、第2巻となる本アルバムには、20世紀フランスのヴィオラ作品が集められています。1910年以前に書かれたフランスのヴィオラ・ソナタのリストを見てみると、有名な作曲家の名前がほとんど含まれていないことに気が付きます。ヴィオラが室内楽のための楽器として評価されるには、20世紀を待たねばなりませんでした。
本アルバムの中心となるのは、盟友関係にあったケックランとミヨーのヴィオラ・ソナタです。1915年に完成したケックランのソナタは、彼が室内楽の分野で重要な一歩を踏み出した作品であり、この頃の彼の最高傑作と言っても過言ではない重要作。長いメロディックなライン、複雑なリズム、劇的なコントラストを持ち、第1次世界大戦中の雰囲気を漂わせるこのソナタについて、ケックランは作品の被献呈者であるミヨーに「陰鬱であると同時に親密なもの」と語っています。一方ミヨーのソナタ第2番はケックランの約30年後、1944年の作で、プロ・アルテ四重奏団の創始者であるアルフォンス・オンヌーの思い出に捧げられています。


Treasures
TRE-224(2CDR)
レーヴェングートSQ〜フランスの弦楽四重奏曲集
■Disc1
フォーレ:弦楽四重奏曲Op.121
ルーセル:弦楽四重奏曲
ドビュッシー:弦楽四重奏曲
■Disc2
フランク:弦楽四重奏曲
ラヴェル:弦楽四重奏曲
レーヴェングートSQ
【アルフレッド・レーヴェングート(1Vn)、ジャック・ゴトコフスキー(2Vn)、ロジェ・ローシュ(Va)、ロジェ・レーヴェングート(Vc)】

録音:1965年(ステレオ)
※音源:VOX SVBX-570
◎収録時間:147:33
“むせ返るほどの芳醇な香りを湛えたレーヴェングートQの至宝!”
■音源について
レーヴェングートQの代表的名盤ボックス(3LP)の全てを収録。このセットは彼等の最大の偉業と言っても過言ではないはずですが、まとまった形でCD化されないのが不思議です。

★決して多いとは言えないレーヴェングートQの録音の中で真っ先にお勧めしたいのがこのセット。中でもドビュッシー&ラヴェルは、同カップリングのレコードの中でも最高の逸品と信じて止みません。しかし、通常はモノラル録音とステレオ再録音が存在する場合、大抵はモノラルが忘れわれるものですが、レーヴェングートQの「ドビュッシー&ラヴェル」に関しては、名演として紹介されるのは専らDGのモノラル録音ばかり。両者を比較した上でモノラルの方に軍配を上げるのなら理解もできますが、ステレオ盤については紹介すらされないことが多いのは、レーベルに対するイメージが災いしたのか、単に聴いていないのか?何れにせよ、このVOX録音に存在する無類の魅力を無視してよい理由などあり得ません!
 なんと言っても、ラヴェル冒頭から溢れ出す甘い香りにイチコロ!それはホールの残響等で加工した空気感ではなく、彼らの楽器から直接発せられる素の香気なので、生々しさと真実味はひとしお。それにカラフルな色彩と人肌の温もりも含めて、ステレオだからこそ捉えられた珠玉のニュアンスがここにはあります。
 但し、デジタル的なアンサンブルに慣れた耳には、第一印象では音程がフニャフニャと感じるかもしれませんが、それだけで拒否反応を示したり、「下手」というレッテルを張ってしまったらこの先の音楽人生の大損失!こんな魅惑的な表現を味わえないまま一生を終えるなど悲しすぎます。そもそも、ただの下手くそだったら、プロとして通用していないはずです。
 音程に対する感覚、弓圧、ヴィブラートのさじ加減などの技術は見事なまでに4人に共通。だからこそ、どのフレーズを取っても、まるで一人の人間が語っているかのように響くのです。特にヴィブラートに関しては、極力抑制しているのがポイント。もちろん、昨今主流の無分別なノン・ヴィブラートとは意味が違うのは言うまでもありませんし、そもそもヴィブラートとは、付けるか付けないかの二者択一ではなく、音楽の持つ雰囲気によって使い分けるものであり、それが人間の生理にも適っているということを強く思い知らされます。コーダ数小節の粋な余韻も真似のできない技。
 第1楽章の第2主題に関しても、こんなアンニュイな雰囲気を湛える演奏は他に聴いたことがなく、まさに彼らの技術のこだわりの結晶。第2楽章のピチカートは、ピチピチ跳ねる魚の如く、瑞々しいことこの上なし。こんな水分を感じる音を他で聴けるでしょうか?第2楽章中間部や第3楽章は、芸術的なノン・ヴィブラートの連続!「ノン・ヴィブラート=無機質」という思い込み一瞬で吹き飛びます。
 ドビュッシーとラヴェルとではアプローチを大きく変える演奏というのは少ないと思いますが、ここではドビュッシーにおいては、持ち前に音色美に加えてより強い意思を漲らせている点にもご注目を。 【湧々堂】

Hoxa
(Willowhayne Records)
HS-502622(1CD)
NX-B06
『ロクリアン・ロリポップス』
ガーシュウィン:すべてを忘れよう
 スラップ・ザット・ベース
ドナルドソン:メイキン・フーピー
ガーシュウィン:わが恋はここに
 スワンダフル
ポーター:エニシング・ゴーズ
 エヴリ・タイム・ウィ・セイ・グッバイ
 レッツ・ドゥ・イット
ガーシュウィン:ジャスト・アナザー・ルンバ
ジョプリン:ローズリーフ・ラグ
ガーシュウィン:サマータイム
スースドルフ:バーモントの月
バーンスタイン:ニューヨーク、ニューヨーク
ロジャース:マイ・ファニー・ヴァレンタイン
ジョプリン:ラグタイム・ダンス
アンダーソン:フィドル・ファドル
 プリンク・プレンク・プランク
シャーウィン:バークリースクエアのナイチンゲール
ポーター:よくあることさ
ロクリアン・アンサンブル(弦楽四重奏)
タイトルの「ロリポップ」とは、"ぺろぺろキャンディー"のこと。1991年に結成されたロクリアン・アンサンブルは、現代音楽や女性作曲家の作品 紹介に力を入れ、幅広いレパートリーを持っています。そのコンサートではいつも、ここに収録されているようなライトな音楽から数曲のアンコー ルを披露しており、それは彼女たちのトレードマークになりました。シリアスなクラシック作品を聴いた後に聴くジョプリン「ラグタイム」、ガーシュウィ ンの「サマータイム」、「わが恋はここに」や、ジャズのスタンダードとしても親しまれる「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などは、まさに音楽のロリポップ です。この「ロリポップ」という言葉をコンサートで使用し始めたのは、イギリスの名指揮者サー・トーマス・ビーチャムといわれ、コンサートの後の観 客の高ぶった感情を落ち着かせるため、シロップの様な、メロドラマ風な、心を癒す楽曲を選んで演奏したそうです。

ARIA CLASSICS
ARIA-001(1CD)
チェロとピアノの為の作品集
プロコフィエフ:チェロとピアノの為のソナタ ハ長調 Op.119
ショスタコーヴィチ:チェロとピアノの為のソナタ ニ短調 Op.40
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-17(チェロとピアノの為の版)
ガブリエル・ウレニャ(Vc)
パチ・アイスピリ(P)

録音:2019年12月、パラシオ・バルデス劇場、アビレス、アストゥリアス、スペイン
1989年スペインのアビレス(アストゥリアス州) に生まれ、ウィーン音楽院でナタリア・グートマンに師事したチェリスト、ガブリエル・ウレニャのデビューCD。

TEMPS RECORD
TR-1672(1CD)
ユダヤ人の生活―過去の肖像〜クラリネットとピアノの為の音楽
ベーラ・コヴァーチ(1937-):Sholem-Alekhem, Rov Friedman!
ポール・シェーンフィールド(1947-):クレズマー・クラリネットとピアノの為のソナティナ
ヴァインベルク(1919-1996):クラリネットとピアノの為のソナタ Op.28
ブロッホ:ユダヤ人の生活より (クラリネットとピアノの為の版)
祈り / 哀願 / ユダヤの歌
メシアン:世の終わりの為の四重奏曲 から 鳥たちの深淵 (クラリネットの為の)*
マルセル・ザウラー(1969-):クレズマー・ファンタジー (クラリネットとピアノの為の)
マジクデュオ【トル・ジャナスタ(Cl)、マルク・スムジ (ピアノ(*以外)) 】

NON PROFIT MUSIC
NPM-1807(1CD)
21世紀の協和音的室内楽
アンドレアス・フォイヴォス・アポストル(1991-):メタモルフォーゼ [Metamorphoses] (ピアノの為の)(1991)*(w)
パーヴェル・カルマーノフ(1970):スタジアムに降る二番目の雪 [Second Snow on the Stadium](ヴィオラとピアノの為の) (#/*)
ホセ・ゴンサレス・グラネロ(1985-):弦楽四重奏曲 第1番「眠れない愛の夜」[Noche del Amor Insomne] +(w)
エレーナ・カッツ=チェルニン(1957-):紙の傘の踊り [Dance of the Paper Umbrellas](ピアノと弦楽の為の五重奏曲) (*/+)
イバン・パロマレス・デ・ラ・エンシナ(1977-):コン・モート [Com moto](弦楽四重奏の為の) +(w)
ヤン・ヴァホフスキ(1998-):ピアノと弦楽の為の五重奏曲(*/+)(w)
ダニエル・デル・ピノ(P)*
アベムス・カルテット(弦楽四重奏 +)【エリカ・ロマリョ、ビセンテ・クエバ (Vn)、マリアン・エレロ(ヴィオラ、ヴィオラ・ソロ#)、シモン・ヴェルス (Vc) 】

録音:2018年2、4月、セザンヌ・プロダクション、マドリード、スペイン
進行に従い演奏の音量が大きくなっていく(クレッシェンドしていく) というコンセプトのプログラム。(w)はノン・プロフィット・ミュージック財団主催の室内楽作曲コンクール "1st edition of Cum Laude Music Awards" 受賞作品で、これが世界初録音。
アポストルはギリシャ、カルマーノフはロシア、グラネロとパロマレス・デ・ラ・エンシナはスペイン、カッツ=チェルニンはソヴィエト連邦ウズベク(現ウズベキスタン) 共和国出身オーストラリア、ヴァホフスキはポーランドの作曲家。
ダニエル・デル・ピノ(1972年レバノン生まれ) はホアキン・アチュカロ(1932-) 門下のスペインのピアニスト。アベムス・カルテットは2012年にデビューしたスペインのSQ。チェロのシモン・ヴェレスはチェコ出身。

MUSICA VIVA
MV-107(1CD)
ビーダーマイヤーの筋書き〜フルート、ヴァイオリンとピアノの為の音楽
ヨゼフ・ヴァイグル(ヨハン・ハインリヒ・カール・ボルンハルト 編):歌劇「船乗りの恋、あるいは 海賊」[L'amor marinaro ovvero il Corsaro](1797) 〜序曲(フルート、ヴァイオリンとピアノの為の版)
ヴェンツェスラウス・マティーカ [ヴァーツラフ・トマーシュ・マチェイカ] (1773-1830):フルート、ヴァイオリンとピアノの為のノットゥルノ Op.21
ヨゼフ・ヴァイグル(ヨハン・ハインリヒ・カール・ボルンハルト編):歌劇「スイスの一家」(1809) 〜序曲 (フルート、ヴァイオリンとピアノの為の版)
ヨゼフ・キュフナー(1776-1856):フルート、ヴァイオリンとピアノの為のセレナード Op.2
クラシコ・テルツェット・イタリアーノ [イタリア・クラシック三重奏団]【ウバルド・ロッソ(Fl)、カルロ・デ・マルティーニ(Vn)、フランチェスコ・ビラーギ(G) 】
MUSICA VIVA
MV-121(1CD)
クラリネット・アンサンブルの為の作品集
アルフレート・ウール(1909-1992):3つのクラリネットとバスクラリネットの為のディヴェルティメント
ピエール・マックス・デュボワ(1930-1995):4つのクラリネットの為の四重奏曲
ローベルト・シュタルク(1847-1922):ファンタスティック・ピース [Pezzi Fantastici]
(2つのクラリネット、バセットホルンとバスクラリネットの為の)
パストラーレ / 輪舞 [Reigen] / ワルツ・カプリッチョ
ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):スケルツェット、パヴァーヌとゴパーク (3つのクラリネットとバスクラリネットの為の)
ジャン・フランセ(1912-1997):2つのクラリネット、バセットホルンとバスクラリネットの為の小四重奏曲
アンリ・トマジ(1901-1971):4つのクラリネットの為の3つのディヴェルティメント
ローベルト・シュタルク:2つのクラリネット、バセットホルンとバスクラリネットの為のセレナータ
シュタルク・カルテット(クラリネット・カルテット)【サウロ・ベルティ (Cl)、ヴィニバルド・バッカリ(クラリネット、バセットホルン)、セルジョ・ブルスカ (クラリネット、バスクラリネット)、アントニオ・フライオーリ (Cl)、パオロ・ベルトラミーニ(Cl) 】

録音:2017年4月23-24日、2018年5月1日、アビー・ロッキ・スタジオ、ローマ、イタリ

MUSICA VIVA
MV-240(2CD)
ベートーヴェン:フルートとピアノの為の作品集
フルートとピアノの為のソナタ 変ロ長調 Anh.4(偽作)
2つのフルートの為のアレグレットとメヌエット WoO 26(1792)*
フルートとピアノの為のセレナード ニ長調 Op.41(1803)
[CD 2]
民謡の主題によるフルートとピアノの為の6つの変奏曲 Op.105(1818-1819)
民謡の主題によるフルートとピアノの為の6つの変奏曲 Op.107(1818-1819)
ロベルト・ファブリチアーニ(Fl)
ルイゼッラ・ボッテオン(Fl)*
マッシミリアーノ・ダメリーニ(ピアノ(*以外))

録音:2012年5月、ジェノヴァ、イタリア

CADENCE BRILLANTE
ACB-002(1CD)
サン=サーンス、ショーソン、ドビュッシー、イザイ、アーン:ヴァイオリンとピアノの為の作品集
イザイ:サン=サーンスのワルツ形式のエチュード Op.52-6 に基づくカプリッチョ
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
ショーソン(1855-1899):詩曲
サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番Op.75
アーン(1874-1947):ヴァイオリンとピアノの為のノクターン
郭立功 [Li-Kung Kuo](Vn)
セドリック・ローレル(P)

録音:2019年4月23-25日、フェルム・ド・ヴィルファヴァール、ヴィルファヴァール、フランス
使用楽器:1700年、カルロ・ジュゼッペ・テストロ [Carlo Giuseppe Testro] 製(Vn)「エクス・ガラミアン」
1898年、ベヒシュタイン製(P)
パリで活躍する若手デュオによる演奏。郭立功はパリのエコール・ノルマル音楽院で学んだ台湾出身のヴァイオリニスト。セドリック・ローレルはパリ音楽院で学んだフランスのピアニスト。

LARGHETTO
LARGH-036(1CD)
マンドリン・カルテットの為のフランス音楽
ウラジミール・コズマ(1940-):三部作(2016) *#
田舎風の踊り / ノクターン / ジムカーナ
クロード・ボリング(1930-):アンコール (2015) +
フランシス・レイ(1932-2018):フランス組曲 (2017)*
無窮動 / セレナード・ノクターン / ギャロップ
ジャン=クロード・プティ(1943-):5 から 6 [De cinq a six](2018)*
リシャール・ガリアーノ(1950-):ウモレスカ (2016) +
幻想曲 / ワルツ
ヴァンサン・ビア=デマンダー(1982-):ラ・フレンチ (2018)*
マルセイエーズ / ラ・パリジェンヌ / TGV ハンブルク
ジャン・フランセ(1912-1997):3つの小品 (1950)
前奏曲 / アンダンティーノ / アレグロ・ジョコーソ
プーランク:セレナード (1926)
ドビュッシー:マンドリン (1897)
フォーレ:小品 (1921)
フランス・プレクトラム・カルテット【ヴァンサン・ビア=デマンダー (第1マンドリン)、 セシル・ソワラ(第2マンドリン)、ファビオ・ガルッチ (マンドーラ)、グレゴリー・モレロ(G) 】
*はフランス・プレクトラム・カルテットへの献呈作品。+はヴァンサン・ビア=デマンダーへの献呈作品。*はフランス・プレクトラム・カルテットへの献呈作品。+はヴァンサン・ビア=デマンダーへの献呈作品。

JAN KUBELIK SOCIETY
SJK-011(1CD)
ヤン・クーベリック(1880-1940):ヴァイオリン協奏曲 第2番ニ長調(ヴァイオリンとピアノの為の版)
ヴァイオリン協奏曲 第3番ホ長調(ヴァイオリンとピアノの為の版)
ミロスラフ・ヴィリーメツ(Vn)
ヴラジスラフ・ヴィリーメツ(P)
JAN KUBELIK SOCIETY
SJK-012(1CD)
チェコのヴァイオリン音楽
ドヴォルザーク:ソナティナ ト長調 Op.100*
ヤン・クーベリック(1880-1940):モーツァルトのロマンス*
ヨセフ・スーク(1874-1935):愛の歌*
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ *
ノヴァーク(1870-1949):つの歌 Op.3 から アルバムの綴り(思い出) +
マルティヌー(1890-1959):ヴァイオリンとピアノの為の7つのアラベスク H.201A から アダージョ(NO5), アレグロ(NO6) +
ヨセフ・スーク:ヴァイオリンとピアノの為のバラード Op.3b +
ヨセフ・スーク:おとぎ話 〜ヴァイオリン・ソロ +
イトカ・ノヴァーコヴァー(Vn)
ミロスラフ・セケラ(P)*
ヤルミラ・パノホヴァー(P)+

録音:時期不詳、アントニーン・ドヴォルザーク博物館、プラハ、チェコ

DIGRESSIONE
DCTT-85(1CD)
8人のチェロ奏者の為の音楽
ジョルダーノ(1867-1948):歌劇「フェドーラ」より 間奏曲
サヴェリオ・メルカダンデ(1867-1948):悲歌
アルフレード・ダスコリ(1895-1975):遊び心
ニコロ・ヴァン・ヴェストラウト(1857-1898):ロマンス
ジュゼッペ・ピアントーニ(1890-1950):ジーグ
ピエトロ・ミガーリ(1635-1715):ソナタ イ短調
ミケーレ・チェッラーロ(1952-):ファンタスティークチェロの2つのテーマ
ニーノ・ロータ(1911-1979):組曲
アマルコルド/ロミオとジュリエット/別れのワルツ/8 1/2(はっかにぶんのいち)
アストル・ピアソラ(1921-1992):ビオロンセルタンゴ
タンガソ/コントラバヘアンド/オブリビオン/コントラバヒシモ/リベルタンゴ
ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):
コペルティーノのピツィカート/がむしゃらなピツィカート
アプリア・チェロ・ソロイスツ

録音:2018年6月
おそらく全曲が演奏者たち自身による編曲。
DIGRESSIONE
DCTT-76(1CD)
ソプラノ & アルトサックスとバスクラでバッハとシェルシ
イザベッラ・ファッブリ & ロッコ・パリージ:即興演奏 I(*/+)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番ニ短調 BWV 1008 (アルトサクソフォンによる演奏)**
ジャチント・シェルシ(1905-1988):イクソル [Ixor](クラリネットの為の) +
マクノンガン [Maknongan](低音楽器の為の) +
3つの小品 [Tre pezzi](サクソフォンの為の) *
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV 1009(バスクラリネットによる演奏) +
イザベッラ・ファッブリ & ロッコ・パリージ:即興演奏 II(*/+)
イザベッラ・ファッブリ(ソプラノサクソフォン*、アルトサクソフォン**)
ロッコ・パリージ(バスクラリネット+)

録音:2017年5月、ディグレッシオーネ・ミュージック・スタジオ、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
DIGRESSIONE
DCTT-83(1CD)
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):ピアノ作品集 & ヴァイオリンとピアノの為の作品集
ピアノの為の子守歌 [Ninna-Nanna]
平穏(ジラモンテに) [Calma(a Giramonte)]
鐘の連打(リーザ・リカゾーリとボッカチョ・アディマリの婚礼の)
スターたち(4つのスケッチ) [Stars:4 Sketches] Op.104
グレタ/ディアナ/マレーネ/シャーリー
魅惑(3つのカリフォルニアのスケッチ)
[El encanto:Three California Sketches)]  Op.165
エキゾティカ(南太平洋のラプソディ)
[Exotica:A Rhapsody of the South Seas](ヴァイオリンとピアノの為の)
ヤッシャ・ハイフェッツの名によるセレナテッラ Op.170-2 *
トッシー・スピヴァコフスキーの名によるユモレスクOp.170 -8*
アンジェロ・アルチリョーネ(P)
エレオノーラ・トゥルトゥル(Vn)*

録音:2018年4月、ディグレッシオーネ・ミュージック・スタジオ、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
DIGRESSIONE
DCTT-96(1CD)
リイメージング・オペラ(オペラを再イメージする) −フリューゲルホルンで
ヴェルディ/M・パーテルノステル、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):序曲(歌劇「オテッロ」より)
モンテヴェルディ/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):苦しみが甘美なものならば [Si dolce e'l tormento]*
アレッサンドロ・パリゾッティ(1853-1913)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):もしあなたがが私を愛してくれて [Se tu m'ami]
プッチーニ/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):誰も寝てはならぬ [Nessun dorma](歌劇「トゥーランドット」より)
マスカーニ(1863-1945)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):
間奏曲「歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より)
ジョルダーニ(1730-1806)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):カロ・ミオ・ベン*
パイジェッロ(1740-1816)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):
もはや私の心には感じない(歌劇「美しい水車屋の娘」より)

[ボーナス・トラック]
ミシェル・ゴダール:Fruccia d'ali(inspired by "Pur ti miro")*
ダーリオ・サヴィーノ・ドロンゾ(フリューゲルホルン)
ピエトロ・ガッロ(P)
ミシェル・ゴダール(セルパン*)

録音:2019年7月、AREA DIG、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
DIGRESSIONE
DCTT-103(1CD)
フルート、チェロとピアノでブラガドとピアソラ
ホセ・ブラガド(1915-2017):チャカレラ [Chacarera]/ミロンタン [Milontan]/印象派 [Impresionista]
ピアソラ(ホセ・ブラガド編):ブエノスアイレスの四季 [Le quattro Stagioni]
春 [Primavera]/夏 [Estate]/秋 [Autunno]/冬 [Inverno]
天使の死 [La Muerte de l'Angel]/忘却 (オブリビオン) [Oblivion]
ロッコ・ルシッロ(Fl)
フランチェスコ・パレンテ(Vc)
アレッサンドロ・ボーヴェ(P)

Velut Luna
CVLD-296(1CD)
フルート、オーボエとピアノの為の音楽
ジョルジョ・ガスリーニ(1929-2014):永遠のヴェロセット・モーターサイクル [Moto Velocetto Perpetuo](フルート、オーボエとピアノの為の)
ドメニコ・ジャンネッタ(1974-):モードウス [Modus](フルート、オーボエとピアノの為の)
ジュゼッペ・ラッティ(1965-):ザ・ダーク・デイ [The Dark Day](フルート、オーボエとピアノの為の小交響詩)Op.106
パオロ・ペッシーナ(1969-):フルート、オーボエとピアノの為の12の小品
ダニエーレ・ザネットヴィチ(1950-):6つのアンダルシアの歌(フルート、オーボエとピアノの為の)
トリオ・カローリ
エンツォ・カローリ(Fl)
リヴィオ・カローリ(Ob)
アンナ・マルティニョン(P)

録音:2008年4月、アレア・マジステル・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア
Velut Luna
CVLD-315(1CD)
ベートーヴェン:三重協奏曲 ニ長調 Op.56*
ピアノ三重奏曲 第5番ニ長調「幽霊」Op.70-1
トリオ・ラフマニノフ
ステーファノ・フリーニ(Vn)
チェチーリア・バルッカ・セバスティアーニ (Vc)
アルベルト・ボイスキオ(P)
アマデウス・アドリアティックO*
ステーファノ・サッハー(指揮*)

録音:2019年1月27日、ライヴ、サーラ・ピッコラ・フェニーチェ、トリエステ、イタリア*
2019年8月5日、アレア・マジステル・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア

SOLE RECORDINGS
SR-0004(1CD)
ロマンティック・パースペクティヴ
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D 821
ラフマニノフ
:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
ダビド・アペリャニス(Vc)
カルロス・アペリャニス(P)

録音:2014年11月23-24日、バレンシア音楽堂、バレンシア、スペイン
ダビド・アペリャニスはフランス・ヘルメルソン他に師事したスペインのチェロ奏者。2018年以来2020年現在ムルシア音楽院教授。ソロの他、アリアガ・ピアノ・トリオのメンバーとしても活躍しています。
SOLE RECORDINGS
SR-0006(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ 第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ 第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ 第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ 第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ 第5番ニ長調Op.102-2
アドルフォ・グティエレス・アレナス(Vc)
クリストファー・パーク

録音:2016年1月25-26日、フリードリヒ・エーベルト・ハレ、ハンブルク、ドイツ
アドルフォ・グティエレス・アレナス(1974年生まれ)はフランス・ヘルメルソン、リュイス・クラレに師事したスペインのチェロ奏者。Verso レーベルにバッハの無伴奏チェロ組曲 (全曲)等の録音があります。
SOLE RECORDINGS
SR-0007(1CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
ユリウス・レントゲン(1855-1932):チェロ・ソナタ第2番 イ短調 Op.41
アンパル・ラクルス(Vc)
アンドレウ・リエラ(P)

UMLAUT RECORDS
UMFR-CD16(1CD)
フィリップ・コーナー(1933-):初期作品集 1950-1959
Two-Part Monologues,-2(1957)(as/cl/va)
Pieces for String Instruments,-7(1958) (va/vc/cb)
Two-Part Monologues,-3(1957)(va/vc)
148 Equal Measures(Late 50s)(as/cl/tp/tb)
アンサンブル・オドス
ピエール=アントワーヌ・バドルー(アルトサクソフォン (as))
ヨリス・リュール(クラリネット(cl))  エロディ・ガウデ (ヴィオラ(va))
フェリシー・バズレール(チェロ(vc))
セバスティアン・ベリア(コントラバス(cb))
ブリス・ピシャール(トランペット(tp))
フィデル・フルネイロン(トロンボーン(tb))

録音:2014年5月24-25日、パリ、フランス
アメリカ合衆国の作曲家フィリップ・コーナーが「フルクサス」の創立 (1961年) に参画する以前、活動初期の作品。1955年から1957年にかけてコーナーはパリ音楽院でメシアン の音楽哲学を受講していました。
UMLAUT RECORDS
UMFR-CD20(1CD)
カール・ナエゲレン(1979-):楕円形の窓、第二の鎧戸
Con moto / In aquam variation / Fluster(n) / Strettes / Choral(prise 1) 以上*
Maillages / Macrolude / Toupie / Maree / Retour du Rouet / Choral(prise 2) 以上 +
ヨリス・リュール(Cl)
アマリリス・ヴィレ(Vn、ハーディ・ガーディ)
エヴァ・リセル(P)
トマ・グーバン(打楽器)

録音:2015年6月、ラジオ・フランス・スタジオ 106、パリ、フランス*
2015年8月、グラン・クーロンヌ県立音楽院、グラン・クーロンヌ、フランス +

WARNER CLASSICS(SPAIN)
54197-92072(1CD)
シャポーリン、E・アルフテル、ミャスコフスキー、カサド:チェロとピアノの為の作品集
ユーリ・シャポーリン(1887-1966):チェロとピアノの為のワルツ
 チェロとピアノの為のメロディー
 チェロとピアノの為の間奏曲
 チェロとピアノの為のアリア
エルネスト・アルフテル(1905-1989):スペイン幻想曲
ニコライ・ミャスコフスキー:チェロとピアノの為のソナタ 第1番Op.12
ガスパル・カサド(1897-1966):チェロとピアノの為のソナタ から サエタ
デュオ・カサド
ダミアン・マルティネス・マルコ(Vc)
マルタ・モル・デ・アルバ(P)

録音:データ記載無し(2017年以前)
国際発売されている可能性がございます。スペイン・ローカルの輸入商品は割高ですのでご了承ください。

Sheva Contemporary
(Willowhayne Records)
SH-241(1CD)
『英国のホルン音楽』
ピーター・シーボーン:・Mille Fiori 4本のホルンのためのファンファーレ
 Encounters 2本のホルンのための
 The Black Pegasus ホルンとピアノのための
Julie Dance ホルン独奏のための
ロビン・ホロウェイ:Partitas Nos.1 & 2 ホルン独奏のための
 Lament 4本のホルンのための
オンドジェイ・ヴラベッツ(Hrn)
ハナ・サプコヴァ(Hrn)
ダニエラ・ロウビチョヴァ(Hrn)
ミカエラ・ヴィンツェンコヴァ(Hrn)
坂本峰央(P)

録音:2019年?プラハ芸術アカデミー
ホルン王国チェコの名奏者ヴラベッツによる、現代英国の二人の作曲家、シーボーンとホロウェイが書いた ホルン作品を集めたアルバム。共演は同じくチェコの女性ホルン奏者たちと、プラハで活躍しヴラベッツの 来日公演にも同行している東京出身のピアニスト、坂本峰央。

BASSUS EDICIONES
BED-009(1CD)
サロン・ロメロ−アントニオ・ロメロ・イ・アンディアの周辺で
ヘスス・デ・モナステリオ(1836-1903):アルハンブラへの別れ [Adios a la Alhambra](クラリネットとピアノの為の)(1855)
イアサント・クローゼ(1808-1880):ドン・アントニオ・ロメロへのおみやげ [Souvenir a Don Antonio Romero](クラリネットとピアノの為の)(1851頃)
エルネスト・カヴァリーニ(1807-1874):クラリネットとピアノの為の3つの変奏曲 (1865頃)
ラモン・カルニセル(1789-1855):ピアノとクラリネットのオブリガートの為の幻想曲 (1849)
アントニオ・ロメロ(1815-1886):ドニゼッティの「ルクレツィア・ボルジア」の主題によるクラリネットとピアノの為の幻想曲 (1839)
クラリネットとピアノの為のオリジナル独奏曲 第1番(1856)
クラリネットとピアノの為の華麗な独奏曲 (1878)
クラリネットの為の24のエチュード(1845-1846)から 第2番,第5番*
ペドロ・ルビオ(Cl)
アナ・ベナビデス(P)

録音:2007-2015年、マドリード、スペイン
使用楽器:1880年頃、パリにて Lefevre 製、ロメロ・システムに拠るクラリネット*
スペインのマドリードに生まれたクラリネットおよびオーボエ奏者・作曲家・出版者・批評家・興行師、アントニオ・ロメロ (・イ・アンディア)の生誕200年を記念して制作されたCD。彼がマドリードに創立したコンサートホール「サロン・ロメロ」で1886年、アルベニス がデビューしました。

BASSUS EDICIONES
BED-003(1CD)
27年世代周辺のクラリネット−20世紀前半のスペインのクラリネット音楽
アルトゥル・サク・ダル・バリャ(1869-1932):クラリネット・コンクール曲 (クラリネットとピアノの為の)(1918)
ジュゼプ・マリア・ルエダ(1900-1988):クラリネットとピアノの為の瞑想曲 (1925)
ルベルト・ジェラルト [ロバート・ジェラード](1896-1970):クラリネットとピアノの為のソナタ (1928)
ミゲル・ユステ(1870-1947):クラリネットとピアノの為のメロディー・エチュード Op.33(1920頃)
ヘスス・バル・イ・ガイ(1905-1993):クラリネットとピアノの為のソナタ (1947)
フリアン・バウティスタ(1901-1961):スペイン幻想曲(クラリネットとピアノの為の) (1945)
バルトロメ・ペレス・カサス(1873-1956):クラリネットとピアノの為のアンダンティーノ (1915)
ペドロ・ルビオ(Cl)
アナ・ベナビデス(P)

録音:2009年9月28-30日、アウディトリオ、ボアディリャ・デル・モンテ、マドリード県、スペイン
1927年、スペイン黄金世紀の詩人ゴンゴラ(1561-1627)の三百年忌に合わせグループ結成の旗あげ講演を催した、ガルシア・ロルカら伝統回帰・反ロマン主義一群の詩人たち。彼らは「27年世代」と呼ばれ、その思想は音楽など他の芸術にも影響を与えました。

BASSUS EDICIONES
AC-063(1CD)
バルトロメ・ペレス・カサス(1873-1956):クラリネットとピアノの為の作品集
クラリネットとピアノの為のアンダンティーノ (1915)
クラリネットとピアノの為の独奏曲 第1番 (1897)
クラリネットとピアノの為の独奏曲 第2番 (1901)
クラリネットとピアノの為のロマンス(1917)
バスクラリネットとピアノの為の間奏曲(1900頃)*
シチリアの歌(B♭管クラリネットとピアノの為の)(1901)+
ペドロ・ルビオ(クラリネット、B♭管クラリネット*、バスクラリネット+)
アナ・ベナビデス(P)

録音:2007年3月22-23日、スタジオ・ラウディトリウム・ダ・アナクルジ、ジャフラ・ダ・テ、ジロナ県、スペイン
バルトロメ・ペレス・カサスはスペイン、ムルシア地方のロルカに生まれた作曲家・指揮者。クラリネット奏者として吹奏楽団で活躍した後、マドリード王立音楽院の和声学教授に就任、またスペイン国立Oの初代指揮者 (1942-1947)を務めました。 ※ Anacrusi レーベルの商品ですが Bassus Ediciones から供給されます。

ACADEMY PRODUCTIONS
AP-1752(2CD)
シューベルト:ピアノ三重奏作品全集
[CD 1]
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 Op.99, D 898
ヴァイオリン、チェロとピアノのためのノットゥルノ 変ホ長調 Op.148, D 897
[CD 2]
ヴァイオリン、チェロとピアノのためのソナタ断章 変ロ長調 D 28
ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100, D 929
トリオ・エレジアック[フィリップ・アイシュ (Vn)、ヴィルジニー・コンスタン (Vc)、フランソワ・デュモン (P) ]

録音:2016年1月12-14日、サラ・シュナーベル、コモ湖国際ピアノ・アカデミー、イタリア

Finetone
FTM-8049(1CD)
アルメニアン・クラシックス
ハチャトゥリアン:クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
ガギク・オヴンツ:デュオ・ソナタ Op.13〔チェロ、ヴァイオリン〕
アルノ・ババジャニアン:ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲
ヴォルフガング・マイヤー(Cl)、
ソントラウト・シュパイデル(P)、
ルベン・メリクセティアン(P)、
ミッシャ・マイヤー(Vc)、
アニ・アガベキャン(Vn)

録音:2018年11月&2019年3月
ドイツのサクソフォン奏者、作編曲家、教育者として活躍するペーター・レーヘルが設立した高品質レーベル、ファイントーン(Finetone)。
ジャズ、クラシックの両面で活躍し、カールスルーエ音楽大学の教授、学長を務め、ペーター・レーヘルとの共演も多いドイツ・クラリネット界の重鎮、ヴォルフガング・マイヤーが参加するアルメニアン・アルバム。
アルメニア音楽の父、アラム・ハチャトゥリアンのクラリネット三重奏曲に始まり、アニ・アガベキャンのデビュー・アルバム(FTM 8040)にも作品を収録していたガギク・オヴンツ(1930−2019)、そしてアルノ・ババジャニアンの室内楽作品を組み合わせています。

Sono Luminus
DSL-92240(1CD)
NX-B05
シューベルト:ヴァイオリン・ソナチネ集 Op.137 ザカリー・カレッティン(Vn)
ミナ・ガイック(P)

録音:2019年7月29-31日
シューベルトの死後に出版された若き日の作品、ソナチネOp.137は、アルバム・タイトルになっている“バウンドレス”の言 葉通り、シューベルトらしい美しい旋律とリリシズムにあふれており、シンプルな構成による、親密な雰囲気が感じられる初 期ロマン派らしい室内楽です。ベートーヴェンの初期作品を思わせる落ち着いた雰囲気と喜びあふれる第1番、ドラマ ティックな厳格さをもつ第2番に、ハイドン風の劇的な表現がみられる第3番を、アメリカのヴァイオリニスト、カレッティンが演 奏。彼は第2次世界大戦後に作られたフランツ・キンベルク製の楽器にガット弦を張り、1800年頃にロンドンのジョン・ドッ ドが作成した弓で奏でています。ピアノは、エラールの1835年製の平行弦の貴重なコンサート・グランドを、歴史的楽器 にこだわるガイックが演奏。透明感溢れる音質で当時の音楽を再現しています。

OUR Recordings
OU-8.226913(1CD)
NX-B06
パブロ・デ・サラサーテとニコロ・パガニーニ
サラサーテ:カルメン幻想曲Op.25
 ツィゴイネルワイゼンOp.20
 4つのスペイン舞曲
パガニーニ:「エジプトのモーゼ」の主題による幻想曲
 カンタービレ
 チェントーネ・ディ・ソナタ第1番イ長調
 ソナタ・コンチェルタータ イ長調
 ロマンス(ギター独奏)
 無窮動Op.11
キム・シェーグレン(Vn)
ラース・ハンニバル(G)

録音:1983年、1985年
“至福の音楽”ギターとヴァイオリンのマリアージュ。この流行を作ったのは意外にも、超絶技巧を駆使する“悪魔のヴァイ オリニスト”として知られたパガニーニでした。実はギターも見事な腕前で演奏したパガニーニは、数多くのギターとヴァイオ リンのためのソナタやグラン・デュオ、変奏曲を残しています。そのパガニーニが亡くなった4年後に、スペインのヴァイオリンの ヴィルトゥオーゾ、サラサーテが誕生しました。サラサーテはギターのための作品は書いていませんが、このアルバムでは名 手ハンニバルがサラサーテの“スペインらしいリズムや旋律が溢れた音楽”をギター用に編曲。これらは原曲がピアノかオー ケストラのためであることなど忘れてしまうほどの出来栄えです。このアルバムでは、ハンニバルが長年デュオを組んでいる ヴァイオリンのシェーグレンと息のあった演奏を聴かせます。この二人はデュオ・コンチェルタンテとして1980年から1995年 の間に1000回もの公演をヨーロッパで行い、すでに10作のCDをリリースしている名物デュオです。

ANTARCTICA
ANTAR-017(1CD)
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
ショーソン:詩曲 op.25
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
スヴェンヤ・ファン・ドリーッシェ(Vn)
リープレヒト・ファンベッケフォールト(P)

録音:2018年12月、2019年6月
スヴェンヤ・ファン・ドリーッシェは、ベルギー出身のヴァイオリン奏者。ブリュッセル・フィルとの共演をはじめ、ベルギーを中心に活躍しています。2007年 および2010年、ブリュッセルのロータリーで第1位を受賞、2009年にはブラーヴォ国際ヴァイオリンコンクールで優勝。2007年エリザベートコンクール入 賞者で内外でコンサート・ピアニストとして活躍するファンベッケフォールトのあたたかみのあるピアノを得て、フランクでも持ち味の丁寧な歌いまわしが光 る演奏を展開しています。 (Ki)
ANTARCTICA
ANTAR-016(1CD)
リフレクションズ
サン=サーンス:死の舞踏 op.40
D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.33、ソナタ ニ短調 K.9、ソナタ ヘ長調 K.418、ソナタ ヘ短調 K.519
フランク:前奏曲、フーガと変奏 op.18
バッハ:オルガン協奏曲第2番イ短調 BWV 593
ラヴェル:二つのヘブライの歌より第1曲「カディッシュ」
ファリャ:7つのスペイン民謡
ファラエナ[ゾ フィー・ハ リンク(Hp)、イザベル・シャルドン(Vn)、クリスオフ・デルポルト(アコーディオン)]

録音:2019年3月23-25日
Phalaenaとはギリシャ語に由来する言葉で、蝶々、あるいは軽さを意味します。ここではハープ、ヴァイオリン、アコーディオンという異色の組み合わせによ るトリオが、クラシック名曲を自由にアレンジして演奏。たとえば「死の舞踏」ではヴァイオリン・ソロ部分をヴァイオリン以外の楽器が担当することもあります が、まったく違和感なく響きます。ファリャの「7つのスペイン民謡」でも、土臭くなりすぎることなく、軽やかに吹き抜ける風のようにそれぞれの楽曲がかけぬ けます。 (Ki)

Sancho Panza Records
SPAN-002(1CD)
12アンサンブル/タヴナー他
タヴナー:神の子羊
シューベルト(12アンサンブル編):弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」
オリヴァー・リース:ハニー・サイレーン
シガー・ロス(バットン編):フリータヴィク
12アンサンブル
12アンサンブルは2012年創立の弦楽オーケストラ。「12」はメンバー数ではなく2012年誕生を意味し、指揮者なしでクラシックから現代音楽、ロックまで をレパートリーにしているユニークなイギリスの団体。メンバーはいずれも若く、ギターのミロシュとも共演するなど今後目を離せません。デビュー・アルバム はシューベルトの「死と乙女」とタヴナーの心に沁み入る「神の子羊」を自分たちの編曲で披露。さらにはロンドンをベースに活躍する若手作曲家オリヴァー・ リースが2019年に彼らのために書いた新作からアイスランドのポストロック・バンド、シガー・ロスの「フリータヴィク」まで手掛けています。

Virtus Classics
VTS-11(1CD)
税込定価
採光〜ア・ラ・フランセーズ
サン=サーンス:幻想曲 Op.124
フォーレ:ヴォカリーズ・エチュード
 夢のあとに〜3つの歌曲 Op.7より 第1曲
 子守歌 Op.16
 シシリエンヌ Op.78
 コンクール用小品
サティ:星たちの息子〜第1幕への前奏曲「天職」(武満徹編)
ドビュッシー:小舟にて〜小組曲より 第1曲
ラヴェル:ハバネラ形式の小品(ヴォカリーズ・エチュード)
 カディッシュ〜2つのヘブライの歌より 第1曲
イベール:(1890-1962):間奏曲
カントルーブ(1879-1957):捨てられた女〜オーヴェルニュの歌 第2集より 第4曲(ファブリス・ピエール編)
ダマーズ(1928-2013):アーリー・モーニング変奏曲
アンドレス(1941):ナルテックス
瀬尾 和紀(Fl)
福井 麻衣(Hp)

録音:2019年4月29日-5月1日
神奈川県立相模湖交流センター
フルートとハープ。モーツァルトの協奏曲でもおなじみの、この楽器の組み合わせから生まれる極上の響きは、とりわけ18世紀以降 のフランスで人気を博し、2つの楽器のために数多くの作品が生まれてきました。このアルバムでは、ともにパリ音楽院で学んだフルー トの瀬尾和紀とハープの福井麻衣が共演、「フランスのエッセンス」を知り尽くした2人が多彩な響きと音色を駆使し、フランス近代 のデュオ作品を心行くまで聴かせています。 アルバムの収録曲は、どれもフルートとハープのための基本的なレパートリーですが、作曲家の生年をほぼ追って並べられた1曲1曲 には、強いこだわりと優れたセンスが感じられます。サン=サーンスやフォーレのふんわりとした優しい曲から、随所に東洋的な雰囲気 も含むラヴェルやサティ、ハープの特殊奏法がふんだんに用いられたアンドレスの「ナルテックス」まで、19世紀から20世紀フランス近 代音楽の流れも体験できることでしょう。 お互いの個性を尊重しながら、対話と主張を繰り広げる瀬尾と福井の演奏は、聴き手の心を遥か遠い世界へと誘います。

RAMEE
RAM-1903(1CD)


NYCX-10132(1CD)
国内盤仕様
税込定価
19世紀初頭のフルート音楽と、当時の楽器〜ベートーヴェンとクーラウの場合〜
ベートーヴェン(フランツ・クサーヴァー・クラインハインツ編):ピアノとフルートのためのセレナード ニ長調 作品41
フリードリヒ・クーラウ:無伴奏フルートのための奇想曲 ニ短調 作品10b-9
ピアノとフルートのための協奏的大ソナタ イ短調 作品85
ベートーヴェン:カノン「冷たく、生気なく」
タミ・クラウス(19世紀Fl)
ドレスデンのハインリヒ・グレンザー1810年頃製作モデルによる再現楽器
(製作:インスブルックのルドルフ・トゥッツ、2000年)

シュアン・チャイ(フォルテピアノ)
ブルノ(チェコ東部)のヨハン・ツァーラー1805年頃製作によるオリジナル楽器
(修復:ヘイス・ヴィルデロム/提供:ヴィルデロム・コレクション)
ウィーンのミヒャエル・ローゼンベルガー1820年頃製作によるオリジナル楽器
(修復:エートヴィン・ビュンク/提供:オランダ国立楽器財団)

ジョアン・モレイラ(T)、
マティス・ファン・デ・ヴルト(Br)、
マルク・パンテュス(バス=バリトン)

録音:2019年2月11〜14日ヴェストフェスト90(スヒーダム、オランダ)
【国内盤】
日本語解説付
古楽をめぐるさまざまな珍しい聴覚体験と私たちを引きあわせてくれるRAMEEレーベルがここで提案する世界は、19世紀初頭のフルートを 巡る室内楽。キィの数はまだ18世紀のフラウト・トラヴェルソ同様ほとんど増えていない頃の、ドレスデンのグレンザーによるモデルの楽器とフォ ルテピアノで奏でられるのは、ドイツに生まれデンマークで活躍した名匠クーラウの音楽。「フルート界のベートーヴェン」とも言われ、作品数も 多いこの作曲家の緻密な音世界は奏者たちもよく知るところですが、当時の楽器に立ち返ることでさらにその充実度に気づけるというもので しょう。またその作品と並べてみることで、ベートーヴェンの初期作(三重奏セレナードOp.25)を原曲とする作曲家監修の編曲版セレナード Op.41も俄然魅力的に響きます。2020年ベートーヴェン生誕250周年の大掛かりなプロジェクトの数々を横目に、これまであまり広くア ピールがなされてこなかったこのような秘曲群にも光が当たりはじめています。しかも今では古楽器を用いてそうしたアプローチを試みる奏者も 多くなっているところ、これまでにも増して楽聖ベートーヴェンの素顔に近づける時代になりつつあると言えるでしょう。 ジュリアン・ショーヴァンを中心とした美しい映像作品『パリの黄金の間』 (BAC171/BAC571/NYDX-50054)での活躍も記憶に新しい、 イスラエル出身の古楽系フルート奏者タミ・クラウスと、彼女と長年デュオを組む歴史的ピアノ奏者シュアン・チャイ。古楽先進国オランダで活

2L
2L-148SACD
(1SACD)
モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563(弦楽三重奏のための) トリオ・タウス【リヴ・ヒルデ・クロック(Vn)、イーダ・ブリューン(Va)、トールン・セーテル・スターヴセング(Vc)】

録音:2017年6月/ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
「モーツァルトは、1788年の夏、彼にとって最後となる3つの交響曲をおよそ3ヶ月で書いた後、もうひとつの巨大プロジェクトに取りかかった。交響曲の規模に匹敵 する弦楽のための三重奏曲。『ディヴェルティメント 変ホ長調』というどことなく気取らない曲名をもつこの空想的な作品でモーツァルトは、作曲家、卓越した職人、劇 作家としての彼の真髄をすべて明らかにしてみせた。およそ50分の演奏時間と壮大な線の戯れによる6楽章の音楽のため、それまでに作られた室内楽作品はみな影が 薄くなってしまった。だが、その偉大さは、モーツァルトの時代に認められていただろうか?」(ヴォルフガング・プラッゲのライナーノートから)。弦楽三重奏のためのモー ツァルトのこの作品は、近年、トリオ・ツィンマーマン(BIS SA 1817)のほか、ノルウェーのヘンニング・クラッゲルードと友人たちのトリオやトリオ・シリアクス=ペー ション=ライティネンといった北欧の音楽家による録音もリリースされました。この作品をデビューアルバムのプログラムに選んだ「トリオ・タウス」は、2016年2月、ノル ウェー室内Oのメンバーが結成したアンサンブルです。リヴ・ヒルデ・クロックのヴァイオリン、イーダ・ブリューンのヴィオラ、トールン・セーテル・スターヴセング のチェロ。クロックはオスロSQ、スターヴェサングはロンドン・オーロラ・オーケストラと現代音楽アンサンブル「チカーダ」でも演奏しています。J・S・バッハの 「ゴルトベルク変奏曲」とともに彼女たちがデビュー以来取り組んできた「ディヴェルティメント」。モッテン・リンドベルグ が制作と録音を担当してオスロのソフィエン ベルグ教会で録音されました (Ki)

Pro Musica
PPC 9080(1CD)
『ショロル─コミタスの音楽』
コミタス(1869-1935):
1. 子守歌
2-8. 7つの舞曲(ピアノのための)
【マヌシャキ、イェランギ、ウナビ、マラリ、シュシキ、ヘト・ウ・アラジ、ショロル】
9.春
10.我は燃えて
11.空は曇りて
12.この夜、月明かりの夜 
13.アプリコットの木
14.山々よ、冷やし給え
15.歩め、歩め 
16.家なき者
17.鶴(Krunk)
18.レ、レ・ヤマン(Le, le Yaman) 
19.ムショ・ショロル(Msho Shoror)(ピアノのための)
20.子守歌(Oror) 
ヴィーゲン・バラサニヤン(ドゥドゥク、ブルル)
マリアム・ハラチヤン(P)

録音:2018年10月2日?3日 キルデン舞台芸術センター(クリスチャンサン、ノルウェー)
南コーカサスのアルメニアは紀元前から王国として栄え、その後、ローマ帝国、ペルシア帝国、オスマン帝国といった強大な国に翻弄される悲哀の歴史を経験しまし た。ロシア革命にともない、1920年、ソビエト連邦に組みこまれ、1991年、アルメニア共和国として独立しました。アルメニア音楽史でもっとも重要とされるコミタス(ソ ゴモン・ソゴモニャン)(1869?1935)は、オスマン帝国(現 トルコ)のキュタヒヤに生まれました。孤児だった彼は、連れられてアルメニアに行き、1881年から1893年ま でゲヴォルギアン神学校でアルメニアの宗教音楽を学び、在学中からアルメニアの民謡を収集、編曲することに興味を持ったと言われます。1894年、正教会の修道院を 管轄する掌院に任じられ、この時「コミタス」の名を与えられました。アルメニアのピアニスト、マリアム・ハラチヤン とアルメニアのフォークミュージシャン、ヴィーゲン・ バラサニヤンの共演したアルバム『ショロル』では、コミタスの音楽を「アルメニアの音楽とヨーロッパの古典様式の交差点」と解釈、彼のピアノ曲と器楽版による歌が演 奏されます。バラサニヤンの演奏する「ドゥドゥク」はアプリコットの木で作られたダブルリードの木管楽器、「ブルル」はリコーダーに似た縦笛。アルメニアの伝統楽器の 響きから民族の哀しみが聞こえます。コミタスの生誕150年に捧げるアルバムとして制作されました。 (Ki)

FUGA LIBERA
FUG-758(5CD)
NX-D06
『イザイへのトリビュート』〜知られざるその作品と、献呈された作品を集めて


(1)イザイ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 第1楽章Allegro appassionato non troppo vivo
(2)ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 第1楽章Allegro moderato
(3)悲劇的詩曲 ニ短調 Op.12
(4)サン=サーンスのワルツ形式の練習曲による奇想曲
(5)イザイ:友情 Op.26
(6)ショーソン:詩曲
(7)イザイ:夕べの調和 Op.31
(8)イザイ:瞑想曲 Op.16
(9)ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
(10)フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
(11)イザイ:演奏会用三重奏曲「ル・シメイ」
(12)ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
(13)ショーソン:ヴァイオリン,ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 Op.21
(14)イザイ:ノルウェーの伝説
(15)ルクー:ピアノ四重奏曲
(16)イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ
(17)イザイ:演奏会用三重奏曲「ロンドン」
(18)イザイ:子供の夢 Op.14
(1)ヨシフ・イヴァノフ(Vn)
(2)ニキータ・ボリソグレブスキー(Vn)
(3)テディ・パパヴラミ(Vn)
(4)マリア・ミルシュテイン(Vn)
ジャン=ジャック・カントロフ(指)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
クリスティアン・アルミンク(指)
ベルギー王立リエージュPO
録音:2019年3月27-29日、2009年6月23-28日、2013年7月 リエージュ・フィルハーモニック・ザール
(5)ロレンツォ・ガット、ヨシフ・イヴァノフ (Vn)
(6)ルノー・カプソン(Vn)
(7)エルメスSQ
(8)ゲイリー・ホフマン(Vc)、ステファヌ・ドゥネーヴ(指) ブリュッセル・フィルハーモニック
録音:2018年11月19-23日 フラジェ・スタジオ4、ブリュッセル
(9)カーソン・レオン(Vn)、ジャン=クロード・ヴァンデンエイデン(P)
(10)ロレンツォ・ガット(Vn)、ジュリアン・リベール(P)
(11)エリナ・ブクシャ(Vn)、エレーヌ・ドゥサン(Va)、アストリッグ・シラノシアン(Vc)
録音:2018年11月9-10日 エリザベート王妃記念音楽堂、2019年4月6-8日 フラジェ・スタジオ4、ブリュッセル、2018年12月27-28日 エリザベート王妃記念音楽堂
(12)オーギュスタン・デュメイ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)、アンリ・ドゥマルケット(Vc)
(13)エリナ・ブクシャ(Vn)、パヴェル・コレスニコフ(P)、エルメスSQ
(14)カーソン・レオン(Vn)、ジョナサン・フルネル(P)
録音:2019年10月5-7日 ラ・ショー=ド=フォン、2019年4月17-19日 エリザベート王妃記念音楽堂、2019年10月9日 エリザベート王妃記念音楽堂
(15)ユーリア・プシュケル(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)、ダニーロ・スクィティエリ(Vc)
ジャン=クロード・ヴァンデンエイデン(P)
(16)ヴラディスラヴァ・ルチェンコ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)
(17)ヴラディスラヴァ・ルチェンコ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)
(18)オーギュスタン・デュメイ(Vn)、ジョナサン・フルネル(P)
録音:2019年9月17-18日、2019年7月15-16日、2019年4月24日、2019年10月9日 エリザベート王妃記念音楽堂
ベルギーの名ヴァイオリニスト イザイと、ベルギー王妃エリザベート・ド・バヴィエールらの構想が後に形となったエリザベート王妃音楽院が贈る、 イザイのトリビュート・アルバム。今日大きな評価を得ているとは言い難い、作曲家としてイザイに注目し、ヴァイオリンと管弦楽のための作品や 室内楽を収録しています。このうちDISC1に収録のヴァイオリン協奏曲の断章2つは初録音という貴重なもの。また今日有名となっている他 の作曲家の作品で、イザイに献呈され彼が初演を行った曲も収めています。 エリザベート王妃音楽院で教鞭を取ったり、エリザベート王妃記念コンクールで上位入賞を果たすなどした幅広いアーティストが参加している のも大きなポイント。デュメイ、カプソン、パパヴラミといった大物の名前が含まれるのも嬉しいところです。

Willowhayne Records
WHR-045(1CD)
シューベルト/ヴィトマン他:ホルンとピアノのための作品集
イェルク・ヴィトマン(1973-):ホルン・ソロのためのエアー
ニコラス・フォン・クルフト(1779-1818):ホルン・ソナタ.ホ長調
シューマン:アダージョとアレグロOp.70
ヨーク・ボーエン(1884-1961):ホルン・ソナタ 変ホ長調 Op. 101
キルヒナー (1942-):3つの詩曲
エサ=ペッカ・サロネン(1958-):演奏会用練習曲
ベン・ゴルトシャイダー(Hrn)、
ダニエル・ヒル(P)

録音:2017年9月22-24日


ANIMAL MUSIC
ANI-084(1CD)

ANI-084LP(1LP)
ラデク・バボラーク/オール・ピアソラ・プログラム
(1)フラカナーパ
(2)鮫
(3)タンゴ・エチュード第1番
(4)ミケランジェロ’70
(5)タンゴ・エチュード第4番
(6)フーガと神秘
(7)タンゴ・エチュード第3番
(8)肉屋の死
(9)天使のミロンガ
(10)悪魔のタンゴ
(11)天使の復活
(12)アベ・マリア〜「昔々」
ラデク・バボラーク・オルケストリーナ
【ラデク・バボラーク(ホルン&アーティスティック・ディレクター)、ペトル・ヴァラーシェク(バス・クラリネット&アルトサックス)、ベンツェ・ボガーニ(Fg)、ミリアム・ロドリゲス・ブリュロヴァー(G)、ヴァーツラフ・クラフリーク(P)、ダリボル・カルヴァイ(1stヴァイオリン)、マルティナ・バチョヴァー(2ndヴァイオリン)、カレル・ウンテンミュラー(Va)、ハナ・バボラコヴァー(Vc)、ダヴィト・パヴェルカ(Cb)、イジー・スチヴィーンJr.(打楽器)、ヴィート・ペトラーシェク(Vc)】

録音:2019年8月9&10日ノウゾフ(チェコ)
鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク創設のラデク・バボラーク・オルケストリーナ。チェコANIMAL MUSICレーベルからリリースし好評を博したバボラー ク・ダンスアルバム(KKC 5438 / ANI 044)の続編が登場しました!当アルバムはオール・ピアソラ・プログラムです! バボラークといえば天才芸が光る妙義が魅力ですが、ソロはもちろんのこと、協奏曲・室内楽でも高く評価されております。バボラークが絶大なる信頼 を寄せるメンバーとともに情熱的にピアソラの作品を演奏しております。
※タンゴ・エチュード第1番、タンゴ・エチュード第4番、アベ・マリア〜「昔々」はLP盤には収録されておりません。


SILKROAD MUSIC
SRM-043LP(2LP)
「チェロのカントラル・ボイス」
■LP 1
(1)メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58
(2)オッフェンバック:アンダンテ〜協奏的大二重奏曲 Op.34-1
(3)ポッパー:(1843-1913):レクイエム Op.66(3つのチェロとピアノ編)
■LP 2
(4)ポッパー:いつかの美しいあの日のように Op. 64-1
(5)ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
(6)グランツ(1898-1964):無伴奏チェロのためのタル(ブローメンダール編)
(7)ブロッホ:祈り〜ユダヤ人の生活より
(8)ラヴェル:カディッシュ〜2つのヘブライの歌より第1番(チェロとピアノ編)
(9)ベン=ハイム(1897-1984):3つの無言歌集
(10)グリック(1934-2002):祈りと踊り
コンラート・ブローメンダール(Vc)、
(1)(3)(4)(5)(7)(8)(9)(10)ヴァレリー・トライオン(P)、
(2)(3)アンドレス・ディアス(Vc)、
(3)アンドリュー・マルク(Vc)

録音:1994年5月/トロイ貯蓄銀行ホール(ニューヨーク)
33 1/3 RPM
180g重量盤
ドイツプレス
1946年オランダ生まれのチェロ奏者コンラート・ブローメンダールはアムステルダム音楽院にてアンナー・ビルスマに師事。その後渡米し、ヤーノシュ・ シュタルケル、ウィリアム・プリムローズに室内楽を学びました。70年代よりカナダに拠点をうつしソリストとして活躍。80年代からは室内楽に傾倒し、 トロント・チェンバー・プレーヤーズ、トロント七重奏団、アマティSQらと共演。また、1986年にはヴァイオリンのジェラルド・カンタージアン、 ピアノのヴァレリー・トライオンとともにレンブラント・トリオを結成。カナダ、アメリカほかでツアーを大成功させ、Dorian Recordingsから5タイトル のアルバムをリリースしました。
「チェロのカントラル・ボイス」はメンデルスゾーンのチェロ・ソナタ第 2 番を主軸にブロッホ、グリック、グランツ、ポッパーなども収録しており、ブ ローメンダールが奏でるチェロの音色の美しさと雄弁な語り口が聴きものです。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、優秀録音として評価の高いDorian Recordingsの名盤がLP盤で聴けるのは非常に喜ばしいことです。独プレス盤。

SILKROAD MUSIC
SRM-044LP(2LP)
ヴィルトゥオーゾ!〜ヴァイオリン・アンコール名作集
■LP 1
1.クライスラー:コレルリの主題による変奏曲
2.フォーレ:子守唄
3.マスネ(マルシック編):タイスの瞑想曲
4.ドヴォルザーク(ゼンガー編):ユモレスク
5.サラサーテ:祈り Op.23-1
6.ニン(コハンスキ編):グラナディーナ
7.シューベルト(ウィルヘルミ編):アヴェ・マリア
8.ベンジャミン:サン・ドミンゴから
9.ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌
10.シューベルト:蜂
11.ドビュッシー(ハルトマン編):亜麻色の髪の乙女
■LP 2
12.ドビュッシー(ローレンス編):月の光
13.ブラームス(クレンゲル編):ハンガリー舞曲第2番
14.ファリャ(コハンスキ編):ナナ
15.ファリャ(コハンスキ編):ホタ
16.パラディス(ドゥシュキン編):シチリアーナ
17.ヴィエニャフスキ(クライスラー編):エチュード・カプリース イ短調
18.ガーシュウィン(ハイフェッツ編):ベス、お前は俺のもの
19.クライスラー:ラ・ギターナ
20.クライスラー:美しきロスマリン
21.クライスラー:愛の悲しみ
22.クライスラー:愛のよろこび
ハイメ・ラレード(Vn)、
マーゴ・ギャレット(P)

録音:1990年9月/トロイ貯蓄銀行ホール(ニューヨーク)
33 1/3 RPM
180g重量盤
ドイツプレス
1941年のハイメ・ラレードはボリビア出身のアメリカで活躍するヴァイオリニスト。名教師として知られるフランク・ハウザー、ジョーゼフ・ギンゴールド、 ヴァン・ガラミアンらの薫陶を受けました。その後、1960年10月に開いたカーネギーホールでのリサイタルが高く評価され世界的に活動の幅を広げました。 名だたる演奏家の共演の中でもグレン・グールドが共演した最後のヴァイオリニストであることでも有名です。 当録音はピアニスト、マーゴ・ギャレットと共演したラレードが愛奏するヴァイオリンのアンコール名作集です。潤い豊かで艶やかな音色が魅力のラレー ドが奏でる魅力的な録音です。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、優秀録音として評価の高いDorian Recordingsの名盤がLP盤で聴けるのは非常に 喜ばしいことです。独プレス盤。 (Ki)

PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-117DM(1CD)
DRUM-MACHINES
1. Colibri
2. Volute
3. Obsolescence
4. Synclinal
5. Degre zero
6. Liminal
7. L'emoi des mats
8. Embacle
9. Rhythmicon
10. Pulsar
eRikm(構成、エフェクト、ミックス)
ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2017年7月3-5日 オートピエール劇場、ストラスブール
2016年10月7日、ストラスブール音楽祭で披露された゛DRUM-MACHINES”は、奏者が発する音素材を元にeRikmが構成、ミックスして作品を作って いくというもの。今回の録音のために行われた2回目のセッションは、いわゆる現代音楽とエレクトロ・ミュージックをどのように融合させていくかという点において、 ストラスブール・パーカッション・グループ50年の歴史で第4世代となる現メンバーにとって、大きなターニングポイントになったといいます。 少ない音から次第に増幅していくノイズが圧倒的に高まる作りですが、作品に一定のリズムが感じられるせいかどこか心地よく、パフォーマーたちの高いセンスが 発揮されています。
PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-218GH(1CD)
ピエール・ジョドロフスキ(1971-):ゴーストランド
1. Holon(s)
2. Buro
3. Pulse
ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2018年2月24、25日 エオール・スタジオ、ブラニャック
1971年にトゥールーズで生まれ、リヨン音楽院で学んだピエール・ジョドロフスキ。電子音楽に精通し、アコースティックとエレクトロニクスを組み 合わせた作品を得意としており、この「ゴーストランド」でもロックのようなエレキギターやノイズにパーカッションを絡めた、実験的な音を聴かせて います。 ストラスブール・パーカッション・グループの委嘱で作曲され、2017年9月19日、ポーランドの現代音楽祭「ワルシャワの秋」の一環としてATM スタジオで初演されました。

FUGA LIBERA
FUG-757(1CD)
チャイコフスキー:作品集

1-4.弦楽四重奏曲 第1番ニ長調 Op.11
『子供のアルバム』 Op.39 より (ロスティスラフ・ドゥビンスキーによる弦楽四重奏編)
5.朝の祈り 
6.病気のお人形 
7.お人形のお葬式 
8.新しいお人形 9.カマリンスカヤ
10-13.弦楽六重奏曲 ニ短調 『フィレンツェの思い出』 Op.70
ロルストンSQ
ルリ・リー (ヴァイオリン1)
エミリー・クルスペ (ヴァイオリン2)
ヘゼキア・リュン (Va)
ジョナサン・ロー (Vc)
ミゲル・ダ・シルヴァ (Va)…10-13
ゲイリー・ホフマン (Vc)…10-13

録音:2019年1月2-4日、6月18-20日
エリザベート音楽院ホール、ワーテルロー、ベルギー
2013年にカナダのバンフで結成されたロルストンSQ。バンフ・センターの創立者でヴァイオリニスト、トーマス・ロルストンの名前を冠 しています。2016年に第12回バンフ国際弦楽四重奏コンクールと第31回イエロー・スプリング室内楽コンクールいずれも優勝を飾って以来、 数々の賞を受賞しています。今回のデビュー・アルバムにあたり、彼らが抗いがたい魅力を感じているというチャイコフスキーをプログラムに選びま した。若々しい感性でチャイコフスキーの起伏に富んだ曲想を前のめりに歌い込んでいます。 元々ピアノ曲である『子供のアルバム』は、ボロディンSQのファースト・ヴァイオリンを務めたロスティスラフ・ドゥビンスキーによる愛らし い編曲です。

PAU
KIYO-104(4CD)
税込定価
岡山 潔の軌跡」第2
(1)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1 番ヘ長調Op.18-1
(2)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14 番嬰ハ短調Op.131
(3)シューベルト:弦楽四重奏曲第15 番ト長調D887 Op.161
(4)メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2 番イ短調Op.13
(5)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第4 番ト長調K.9
(6)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第14番ニ長調K.29
(7)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第15番ヘ長調K.30
(8)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第16番変ロ長調K.31
(9)ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第10番ト長調Op.96
(10)シューマン:ピアノ三重奏曲第3番ト短調Op.110
(以下 特典ディスク)
(11)シューマン:弦楽四重奏曲第3 番イ長調Op.41-3
(12)岡山潔の最終講義(東京藝術大学 退任記念コンサート)
(13)ブラームス:交響曲第1 番ハ短調Op.68 より第2 楽章
岡山 潔(Vn)
(1)-(4)(11)岡山潔SQ【岡山潔(Vn)、服部芳子(Vn)、佐々木亮(Va)、河野文昭(Vc)】
(5)-(8)小林道夫((5)Cemb、(6)-(8)Pf)、(9)植田克己(P)、(10)伊藤恵(P)、山崎伸子(Vc)
(13)クルト・ザンデルリンク(指)読売日本SO(岡山潔コンサートマスター)
録音:(1)2009 年6 月16 日 津田ホール、東京(ライヴ)、(2)(12)2010 年3 月13 日 東京藝術大学奏楽堂、東京(ライヴ)
(3)2013 年12 月3 日 兵庫県立藝術文化センター神戸女学院小ホール(ライヴ)
(4)2012 年12 月13 日 神戸市産業振興センター ハーバーホール(ライヴ)
(5)-(8)1991 年8 月28-30 日 田園ホール・エローラ、埼玉県松伏町、
(9)(10)2010 年3 月13 日 東京藝術大学奏楽堂、東京(ライヴ)
(11)2014 年6 月19 日 兵庫県立藝術文化センター神戸女学院小ホール(ライヴ)
(13)1990 年2 月7 日 サントリーホール、東京(ライヴ)
多くの方々が、心の耳を澄まして聴いていただき、岡山先生の心からのメッセージを通じて、音楽というものの素晴らしさをとことん味わっていただくことを、心から願ってやまない。(中村孝義)

Virtus Classics
VTS-8(1CD)
税込定価
パトリック・ガロワの芸術・1〜パリ音楽院卒業試験曲集
フォーレ:ファンタジー 作品79
ガンヌ:アンダンテとスケルツォ
エネスコ:カンタービレとプレスト
ゴーベール:ノクチュルヌとアレグロ・スケルツァンド
タファネル:アンダンテ・パストラルとスケルツェッティーノ
ビュッセール:プレリュードとスケルツォ 作品35
ゴーベール:ファンタジー
ユー:ファンタジー
カゼッラ:シシリエンヌとビュルレスク 作品23
グロヴレ:ロマンスとスケルツォ
ゴーベール:バラード
パトリック・ガロワ(Fl)
瀬尾和紀(P)

録音:2019年1月8日〜10日 三重県総合文化センター大ホール
「パリ音楽院卒業試験曲集」と聞くと、どうしても堅苦しい雰囲気が思い浮かびますが、 パリ音楽院においては「試験」は全て「コンクール」であり、師の教えを離れた若き奏者たちの思い思いの創造の翼を広げる機会なのです。 実際にこれらの曲は「様々なコンクール用小品集」であり、試験だけで用いられるのではありません。全てのフルート奏者にとっての必須曲であ り、また演奏のためのスタンダード・レパートリーにもなっています。もちろん、全ての曲が良く知られているわけではありませんが、どれも近代フラ ンス周辺の作曲家たちが腕によりをかけて書き上げた逸品ばかり。ゆったりとした序奏部と、華やかで技巧的な速い部分で構成されており、 最後は華やかなカデンツァで締めくくるという決まった形式を採りながらも、作曲家たちの個性が存分に発揮された芸術性の高い曲集です。 今回、この曲集に取り組んだのは名フルート奏者、パトリック・ガロワ。 聴きどころの多いこれらの作品をいとも易々と演奏し、味わい深く聴かせます。 そして注目はピアノを担当する瀬尾和紀! フルート奏者でありながら、幾度となくガロワの伴奏を務めるなど、すでにピアニストとしても名を馳せる彼の演奏をお聴きください。

Big Round Records
BR-8959(1CD)
タペレバ
アミルトン・ヂ・オランダ(ヴィトール・サントス編):タペレバ
ビル・ダグラス:リターン・トゥ・バイーア
ポール・サイモン(スティーヴ・ガッド編):恋人と別れる50の方法
モンゴ・サンタマリア(デイヴィッド・マシューズ編):アフロ・ブルー
チック・コリア(ティム・ガーランド編):スペイン
ジュリー・スペンサー(ミカ・ストルツマン編):DJ・ダグ・デモクラシー
ガーシュウィン(丸山和範編):ラプソディ・イン・ブルー
パット・メセニー(ピーター・ジョン・ストルツマン編):レター・フロム・ホーム
ミカリンバ[ミカ・ストルツマン(マリンバ)、リチャード・ストルツマン(クラリネット/tr.1, 3-5, 6-8)、スティーヴ・ガッド(ドラム/tr.1-6)、エディ・ゴメス(ベース/tr.1-7)、デューク・ガッド(パーカッション/tr.1-6)、丸山和範(ピアノ/tr.7)、アミルトン・ヂ・オランダ(10弦ブラジリアン・マンドリン/tr.1, 3)、シバライト・5・ストリング・クァルテット(tr.2, 5)]

録音:2018年7月30日−31日、8月2日、パワー・ステーション・スタジオ(ニューヨーク)
クラシックとジャズを縦横無尽に操るニュー・ジャンルのマリンバ奏者ミカ・ストルツマンと、2度のグラミー賞受賞歴を誇るクラリネットの伝説的奏者リチャード・ストルツマンによるプロジェクト「ミカリンバ」の新録音が、アメリカのBig Round Recordsよりリリース。クラシカル・プログラムを録音した「パリンプセスト(AV 2409)」に続き、今度はジャズ&ワールドミュージック系のプログラムによる「タペレバ」が登場します!
ミカ・ストルツマンらと10年間にわたって共演してきたというジャズ界の巨匠、スティーヴ・ガッドやエディ・ゴメスが強力なリズムセクションを支え、スティーヴの息子デューク・ガッドやブラジルのマンドリン奏者アミルトン・ヂ・オランダなども参加。連続テレビ小説『ちゅらさん』の音楽などで知られる丸山和範は、自身がアレンジした「ラプソディ・イン・ブルー」でピアノ奏者として共演しています。他、このプロジェクトのためにスペシャル・アレンジが施された「スペイン」や「恋人と別れる50の方法(50 Ways to Leave Your Lover)」などの名曲にも注目。ジャンルを超えた、豊かで多彩なスタイルの音楽を追究するストルツマン夫妻の驚異のサウンドにご期待ください!

OUR Recordings
OU-6.220673(1CD)
NX-B06
バッハ:リコーダー、チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ(フルート・ソナタ) BWV1030-1035 ミカラ・ペトリ (リコーダー)
ヒレ・パール (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マハン・エスファハニ (Cemb)

録音:2019年6月11-14日、ガルニソン教会、コペンハーゲン
DXD(352.8 kHz/32bit)録音
SACD 5.0 multi channel
ミカラ・ペトリによるバッハのフルート・ソナタ。キース・ジャレットとの1992年盤以来の再録音となります。今回は新世代のチェンバリストとして 話題のマハン・エスファハニに加え、世界中のコンサートや録音に引っ張りだこで今や女王の風格すら感じさせるヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ヒ レ・パールを迎えています。一癖も二癖もある3人が揃ったことで、親密なアンサンブルの中にふと緊張感が走る瞬間があり、これが非常に心 地よい効果を生みました。リコーダーも前回はソプラノとアルトでしたが、今回はアルトとテナーを使用してより深い表現となり、ヴィオラ・ダ・ガン バとのバランスも絶妙。録音についてもコペンハーゲンの教会の素晴らしいアコースティックを拾い、実に美しく仕上がっています。 主にバッハの後半生に書かれ、元々ひとまとまりのものではない6つのソナタですが、楽器選択の妙と移調の効果もあってか、全編統一感の あるアルバムになりました。

IPPNW
IPPNW-82(1CD)
(1)ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8
(2)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番ニ長調「幽霊」 Op.70-1
フィルハーモニア・ピアノトリオ・ベルリン【細野京子(P)、フィリップ・ボーネン(Vn)、ニコラウス・レーミッシュ(Vc)】

ライヴ録音:(1)2016年3月10日、(2)2018年6月17日/ベルリン・フィルハーモニー内室内楽ホール
このCDはIPPNW(核戦争拡散防止国際医師会議)慈善演奏会よりフィルハーモニア・ピアノトリオ・ベルリンによるブラームスのピアノ三重奏曲第 1番とベートーヴェンのピアノ三重奏曲第5番「幽霊」のライヴ録音です。 1990年代よりピアノの細野京子、チェロのニコラウス・レーミッシュがデュオ活動を続けてきましたが、その後2013年にフィリップ・ボーネンが加 わり当団の活動を開始しました。現在バーデン・バーデンをはじめ国内外で活躍、2019年11月には来日公演もございます。 ★当録音のうち2016年の演奏会では「相馬子どもオーケストラ」に捧げられました。IPPNWでは2012年9月ベルリンにて「相馬子どもオーケスト ラ」への支援としてベルリン・フィル12人のチェリストや若手実力派チェリスト石坂団十郎、ル・ムジケ・クァルテットなど、世界的アーティストが参加 し、被災地の復興に向けた活動を行ってきました。相馬子どもオーケストラ&コーラスへの支援、そして東日本大震災による犠牲者に捧げたコンサートを行っ ております。 (Ki)

RED PRIEST
RP-015(1CD)
バッハ・サイド・オヴ・ザ・ムーン
バッハ:シチリアーノ(フルート・ソナタ BWV.1031 より)
アルビノーニ:アダージョ(オーボエ協奏曲 Op.9-2 より)
ヴィヴァルディ:アダージョ(オーボエ協奏曲 RV.452 より)
サンマルティーニ
:シチリアーノ(リコーダー協奏曲 より)
ヘンデル:ラルゴ(トリオ・ソナタOp.2-1 より)
パーセル:ディドの嘆き(ディドとエネアス より)
ヘンデル:神の光の永遠の泉(アン女王の誕生日のための頌歌 より)
グルック:祝福された精霊の踊り(オルフェオ より)
ヴィヴァルディ:カンタービレ(フルート協奏曲 RV.428「ごしきひわ」 より)
バッハ:アダージョ(フルート・ソナタ BWV.1020 より)
ヴィヴァルディ:ラルゴ(リコーダー協奏曲 RV.108 より)
アルビノーニ:アダージョ(オーボエ協奏曲 Op.7-3 より)
バッハ:アンダンテ(フルート・ソナタ BWV.1034 より)
ラリー・ラッシュ(シンセサイザー)、
ピアーズ・アダムス(リコーダー)
バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディ、アルビノーニ、グルック、パーセルなどのバロック期を代表する作曲家たちの感動的な音楽をピアーズ・アダムスの奏でるリコーダーの深く美しい音色と壮大な電子音楽の見事な融合で贈ります。

QUEEN ELISABETH COMPETITION QEC-019(4CD)
NX-E07
エリーザベト王妃国際音楽コンクール 2019年大会/ヴァイオリン

(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
(2)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
(3モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番
(4)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第1番
(5)ブラム・ヴァン・キャンプ(1980-):スケルツォ-バガテル
(6)キンモ・ハコラ(1958-):フィドル Op.99
(7)シューベルト:幻想曲 ハ長調 Op.159
(8)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
(9)グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
(10)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
(11)エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
(12)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番
(13)プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
(14)ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
(1)ステラ・チェン(第1位/アメリカ)
(2)スティーヴン・キム(第3位/アメリカ)
(3)ティモシー・チョイ(第2位/カナダ)
(4)ユーリア・プシュケル(第5位/ハンガリー)
(5)ルーク・スー(ファイナリスト/アメリカ)
(6)岡本誠司(ファイナリスト/日本)
(7)ステラ・チェン
(8)宇野由樹子(ファイナリスト/日本)
(9)ティモシー・チョイ
(10)ヴァ・ラプチェフスカ(ファイナリスト/ウクライナ)
(11)イオアーナ・クリスティナ・ゴイチェア(第6位/ルーマニア)
(12)シャノン・リー(第4位/アメリカ)
(13)チ・ウォン・ソン(ファイナリスト/韓国)
(14)シルヴィア・ファン(ファイナリスト・聴衆賞/ベルギー)

ライヴ録音:セミ・ファイナル 2019年3月6-11日 フラジェ、ブリュッセル
ファイナル 2019年3月20-25日 ブリュッセル・ファイン・アーツ・センター
前身のウジューヌ・イザイ・コンクールから、世界大戦による中断を挟んで80年を超える歴史を持つエリザベート王妃国際音楽コンクール。ピア ノ、ヴァイオリン、声楽、チェロのコンクールが交代で行われますが、2019年はヴァイオリンが開催され、日本人の岡本誠司と宇野由樹子のファ イナル進出でも話題となりました。出場者には既にプロとして来日公演などもこなしているアーティストもおり、そのレベルの高さはよく知られたと ころ。2019年も熱い演奏が繰り広げられました。

Sono Luminus
DSL-92224
(1CD+Blu-ray AUDIO)
NX-B09
Nordic Affect He(a)r
1.ステファンスドッティル:He(a)r:I
2.シグフスドッティル(1980-):スパイラルズ
3.ステファンスドッティル:He(a)r:II
4.ミリヤーム・タリー(1976-):Warm life at the foot of the iceberg
5.ステファンスドッティル:He(a)r:III
6.ソルヴァルドスドッティル(1977-):リフレクションズ
7.ステファンスドッティル:He(a)r:IV
8.ソルヴァルドスドッティル:インプレッションズ
9.ステファンスドッティル:He(a)r:V
10.グドナドッティル(1982-):Point of Departure
11.ステファンスドッティル:He(a)r:VI
12.シグフスドッティル:ルーム
13.ステファンスドッティル:He(a)r:VII
ノルディック・アフェクト(アンサンブル)
ハラ・ステヌン・ステファンスドッティル(ヴァイオリン&ヴォーカル)
グドルン・フルント・ハロアルドッティル(ヴィオラ&ヴォーカル)
ハンナ・ロフストッティル(チェロ&ヴォーカル)
グドルン・オスカルスドッティル(チェンバロ&ヴォーカル)

録音:2017年12月4-15日
Inter Arts Center’s studios, Malmo, Sweden
Blu-ray AUDIO フォーマット
5.1 DTS HD MA  24/192kHz
9.1 Auro-3D 24/96kHz
2.0 LPCM     24/192kHz
9.1 Dolby Atomos 24/48kHz
好評を博した前作「クロックワーキング」(SLE-70001)に続くアイスランドで活躍するアンサンブル「ノルディック・アフェク ト」の新しいアルバム。自然の力からインスピレーションを得て、神秘的なサウンドを生み出すことで知られる彼らの新作 には、7曲の世界初録音を含む豊かな音楽が収録されています。器楽曲の多くは、彼らが長年取り組んできた「近年 のアイスランドにおけるエキサイティングなアーティストたちとのコラボレーション」であり、なかでもシグフスドッティルは、イン ディーズ・バンド「amiina」と世界ツアーを行うなど、ボーダーレスな活動が際立っています。作曲家、チェリストであるグド ナドッティルの荘厳な弦の響き、数多くの賞を受賞する女性作曲家ソルヴァルドスドッティルの斬新な音、エストニア出 身のタリーが描いた遊び心たっぷりの音の連なりなど、耳も楽しい1枚です。
Sono Luminus
DSL-92227
(1CD+Blu-ray AUDIO)
NX-B09
アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):作品集
1.Scape/2.Spectra
3.Aequilibria/4.Sequences
5.Illumine/6.Reflections
7.Fields
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル

録音:2018年5月28-30日
Oktaven Audio, Mount Vernon, New York, USA
Blu-ray AUDIO フォーマット
5.1 DTS HD MA  24/192kHz
9.1 Auro-3D 24/96kHz
2.0 LPCM     24/192kHz
9.1 Dolby Atomos 24/48kHz
アイスランド出身、現在最も注目を浴びている女性作曲家アンナ・ソルヴァルドスドッティル。このアルバムは彼女の最近 の作品を集めた1枚で、ピアノ・ソロから大規模な弦楽アンサンブルまで、様々な楽器編成によるユニークな音楽を聴く ことができます。彼女は多くの場合、自然からインスピレーションを得るも、直接に自然の要素を取り入れることはないと いい、音そのものの構造性と、細部と全体のバランスを考えながら、全ての要素が曲の最後まで成長し続ける様子を描 くことに重きをおいています。どの曲も緻密に編み込まれたサウンドで構成されており、時には調性感や抒情性も漂う変 幻自在な響きが魅力的です。演奏しているインターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブルは35人のメンバーからなる アーティストたちの集団。様々な活動を通して世界のコミュニティとの接点を図る前衛的なグループです。
Sono Luminus
DSL-92230(1CD)
NX-B05
ジャネット・スン〜:ヴァイオリン・リサイタル
エネスコ:幼き頃の印象 Op.28
ミッシー・マッツォーリ(1980-):Dissolve, O My Heart
ブリテン:ヴァイオリンとピアノのための組曲 Op.6
ダン・ヴィスコンティ(1982-):Rave-Up ヴァイオリンとピアノのための
ガプリエル・プロコフィエフ(1975-):Sleeveless Scherzo 独奏ヴァイオリンのための
ジャネット・スン(Vn)
ウィリアム・ウォルフラム(P)

録音:2017年12月4-8日
アルバム・タイトルの「The Edge of Youth」とは「人が成長する過程に於いて、より成熟した自分自身を発見する時 期」を表しており、自分自身に確信が持てるのは、自身が心地よく感じるぎりぎりの「エッジ(先端)」まで自分を持って 行った時だと若きヴァイオリニスト、ジャネット・スンは語ります。このアルバムは彼女自身の芸術的な旅の過程を示すも ので、ブリテンからエネスコ、若き3人の作曲家の作品に挑戦していくと予想外のサウンドや新発見があったといい、「クラ シックの伝統を踏襲しながらも、無意識の内でその伝統に異議を唱えている」作曲家たちの心の声を丁寧に拾い上 げ、彼女自身の音で再現しています。 ジャネット・スン…ワシントン・ポスト紙で「魅惑的な演奏、絶妙な音色」と絶賛、強烈な知性と繊細さ、そして超絶技 巧を併せ持ち、世界各地のコンサートホールや音楽祭で活躍中。
Sono Luminus
DSL-92232(1CD)
NX-B05
現代北欧の弦楽四重奏曲集
ダニエル・ビャルナソン(1980-):Stillshot(2015)
ウナ・スヴェインビャルナルドッティル:?pacity(2014)
ヴァルゲイル・ジーグルトソン(1971-):ネブラスカ(2011)
ディス・マミコ・ラグナルスドッティル(1984-):Fair Flowers(2018)
ヘイクル・トウマソン(1960-):Serimonia(2014)
シッギSQ

録音:2018年6月10-14日
2012年、レイキャビクで開催された「ヤング・スカンジナビア・コンポーザー・フェスティヴァル」でデビューしたシッギ弦楽四 重奏団は、現代の作曲家と積極的にコラボレーションし、多くの委嘱作を初演しています。彼らはルネサンスから古典 派、ロマン派の作品も演奏しますが、何より20世紀から21世紀のレパートリーに情熱を傾けており、即興演奏やエレク トロニクスなども取り入れた実験的な演奏にも力を注いでいます。このアルバムに収録された5人の作曲家の作品は、 彼らにとってまさに腕の見せ所といったもので、シャコンヌの形式を模した「Stillshot」、断片的な旋律を残しながら混沌 の中にに沈んでいく旋律でアイスランドの野に咲く花を描いた「Fair Flowers」、ミニマル要素の強いスヴェインビャルナル ドッティルの「?pacity」、アルバム中では最も旋律的なジーグルトソンの「ネブラスカ」、緊張感溢れる「セリモニア」のどれ もが主張の強い音楽です。
Sono Luminus
DSL-92233(1CD)
NX-B05
The Kernis Project: Debussy
アーロン・ジェイ・カーニス(1960-):弦楽四重奏曲 第3番「河」
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
ジャスパーSQ

録音:2017年12月12-15日
2008年に設立されたジャスパーSQ。設立後まもなく数々の賞を獲得し、高く賞賛されているアンサンブル です。ハイドン、ベートーヴェンからベルク、リゲティ、他現代の作曲家の作品まで幅広いレパートリーを持つ彼らにおける 10年間の軌跡を示すのが、今回の「カーニスとドビュッシー」の作品集。2010年に弦楽四重奏曲第2番を初めて演奏 した時から、カーニスの作品に魅せられ、まだ見ぬ弦楽四重奏曲第3番を演奏することを夢見ていたという彼ら。遂に作 品を手にし、絶え間なく変化する音楽を演奏することに大きな喜びを感じています。アルバムでは、ドビュッシーの弦楽 四重奏を併せ、更に物語を膨らませました。絶え間なく姿を変える官能的な響きが印象的な作品です。

PRO MUSICA NIPPONIA
NYCC-13011(6CD)
国内盤仕様
日本音楽集団創立55周年記念CD BOX

【DISC 1】
1-2.長澤勝俊:颯踏(笛と打楽器のための音楽)
3-6.長澤勝俊:夏の一日
7.高橋久美子:『己 - ki -』 I 「起」
8.相澤洋正:『己 - ki -』 II 「輝」
9.福嶋頼秀:『己 - ki -』 III 「奇」
10.秋岸寛久:『己 - ki -』 IV 「希」
【DISC 2】
1.ラヴェル/池辺晋一郎 編曲:BOLERO (ボレロ)
2-4.三木 稔:「くるだんど」
奄美の旋律による日本楽器と混声合唱のためのカンタータ
5.秋岸寛久 編曲:フランス音楽メドレー
6.福嶋頼秀 編曲:日本民謡メドレー?南から北へ?
【DISC 3】
1.上野耕路:シンフォニエッタ・ルラーレ
(田園風シンフォニエッタ)
2.肥後一郎:四拍子協奏
3-4.伊福部昭/秋岸寛久 編曲:
日本音楽集団版 交響譚詩
5-6.伊福部昭/和田薫 編曲:日本狂詩曲 邦楽器版
【DISC 4】
1-4.牧野由多可:インド旋律による『壁画』
5-7.三木稔/野坂恵子 編曲:
三つのフェスタルバラード
8.佐藤敏直:青のモチーフによるコンポジション
【DISC 5】
1-3.中村八大:秋のコンチェルト
4.信長貴富:ひかりのうたげ
ー童声合唱と邦楽合奏のためのー
5.夏田昌和:啓蟄の音
?二十絃箏ソロと四面の箏のための?
6.権代敦彦:une place sur la terre
?地上にひとつの場を?
7.佐藤容子:ときが巡りくれば
【DISC 6】
1.秋岸寛久:トポロジカル・スペース
2-4.福嶋頼秀:五声のコンチェルティーノ
?尺八、三味線、琵琶、箏、打楽器のための?
5.高橋久美子:箏四重奏曲 みみらくの島
6.川崎絵キ夫:邦楽合奏のための 疾風怒濤
7-9.篠田大介:子どものための組曲
日本音楽集団 (邦楽器合奏)

録音:1954-2019年
日本音楽集団は2019年に創立55周年を迎えました。それを記念して、CD BOX「己 - ki - 」を発売いたします。 これまで多くの作曲家に委嘱し、また団に作曲家を擁し、新たな音楽を作ってきた日本音楽集団。その300を超す新作初演の中から、ライ ブ録音を中心に、長澤勝俊「颯踏」や 三木稔「くるだんど」などの名曲、未だCDなどでは発表されていなかった「夏の一日」、伊福部昭作 品のアレンジで日本音楽集団ならではの大合奏「交響譚詩」「日本狂詩曲」、中村八大・信長貴富・権代敦彦など現代に煌めく作曲家 の委嘱作品、そして新録音にて「フランス音楽メドレー」「日本民謡メドレー」など聞きなじみのある曲の邦楽器アレンジ、そして 団内作曲 家による新共作「 己 - ki - 」!!

PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-119(1CD)
RAINS〜日本の打楽器作品集
細川俊夫(1955-):祈雨(2018)
岸野末利加(1971-):散華(2016)
平義久(1937-2005):イエロフォニーV(1975)
武満徹:雨の木(1981)
ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2019年1月24、25日、オトピエール劇場(ストラスブール)
1962年の結成以来、メンバーチェンジを繰り返しながらも現在まで60年近い活動を続けているストラスブール・パーカッション・グループ。彼ら の自主レーベルから満を持してリリースする、日本の作曲家による打楽器作品集です。グループの委嘱作品であり、細川俊夫が20年ぶりに 書いたという打楽器のみの編成による作品「祈雨(きう)」をはじめ、平義久「イエロフォニーV」、岸野未利加「散華」はいずれもストラスブー ル・パーカッション・グループによって初演されたもの。これに、大江健三郎の小説にイスパイアされた武満徹の傑作を収録した、理想的な内容 のアルバムです。メンバーの若返りもあり近年はエレクトロニクスにも接近している彼らですが、純粋に打楽器のみによる今回のアルバムは、広 い層のファンが待ち望んだ一枚と言えるでしょう。アナログ盤もリリース。 ※ このCDのオリジナル・ジャケットに日本語の表記がありますが、「ストラスブール」の「ス」の字が欠落しており、「トラスブール・パーカッション・ グループ」となっております。商品の表裏を覆う帯をお付けしますが、そちらでは正しく「ストラスブール・パーカッション・グループ」と表記されます。 ご了承ください。

コウベレックス
KRS-5604(1CD)
税込定価
シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114「鱒」
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲(ピアノ五重奏版) 【第2 番ホ短調Op.46-2/第10 番ホ短調Op.72-2/第15 番ハ長調Op.72-7】
村主紀子(P)
シュターミッツQ
イルジー・ルベシュ(Cb)

録音:2018 年8 月13-14 日、プラハ芸術アカデミー スタジオ
広島市出身の村主紀子は、シュターミッツ四重奏団と国内外で共演し、今回プラハ芸術 アカデミーのスタジオにおいて録音した。クリアな音色で颯爽と奏でる、村主の渾身のフ ァーストアルバムです。

RAMEE
RAM-1911(1CD)

NYCX-10077(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ガンバ三重奏によるバッハ鍵盤作品集
3声の組曲 ト長調(フランス組曲 第5番BWV 816より)
ファンタジアとフーガ ニ短調 BWV 905
ラール前奏曲「来たれイエスよ、今こそ天よりここへ」BWV 650
コラール前奏曲「ああ神にして主なるかた」BWV 692
イタリア様式による協奏曲 ト長調 BWV 971
コラール「今ぞ来たれ、異教徒の救い主」によるトリオ BWV 660
コラール前奏曲「どこへ彷徨い出るべきか」BWV 646
トリオ・ソナタ ニ長調 BWV 1028
コラール前奏曲「ただ神のみを信じる者は」BWV 691
チェッリーニ・コンソート(ガンバ合奏・古楽器使用)
トーレ・エーケトルプ(5弦パルドゥシュ〔最高音域〕・ガンバ、バス・ガンバ)
ブライアン・フランクリン(ディスカント〔高音域〕・ガンバ、テノール・ガンバ、バス・ガンバ)
トーマス・ゲチェル(6弦パルドゥシュ・ガンバ、テノール・ガンバ、バス・ガンバ)

録音:2017年10月26〜29日
スイス放送局(SRF)第2スタジオ、チューリヒ
【国内盤】 解説日本語訳:白沢達生
ヴィオラ・ダ・ガンバ三重奏でなぜバッハの鍵盤作品を?と思われるかもしれません。しかしこれは、バロック期の通例としては決して不思議で はない解釈でもあります。ヴィオラ・ダ・ガンバはかつて、調和のとれた社交生活を送れる人物であることの証として貴族たちに愛されていまし た。貴族にふさわしい知的な対位法楽曲にも適しているうえ、人の声に近い美音も好まれ、声楽曲の楽譜をみながら歌い手ぬきでそれを合 奏することもあれば、当時は声部別に別々の段に記されることも多かったオルガン独奏曲を合奏曲に見立て、その音の絡みを解き明かしな がら演奏するのにもガンバが使われたのです。 チューリヒとバーゼルで、名匠サヴァールやパンドルフォらに師事したのち世界的に多忙な活躍をみせている3人の新旧世代ガンバ奏者たち は、そうしたこの楽器の演奏習慣を「いま」に甦らせるがごとく、あえて広く知られたバッハの鍵盤曲を原作にそうした編作を試み、きわめて高い 評価を博してきました。徹底した古楽研究の成果としての「ガンバによるバッハ」は、作品本来のみずみずしい魅力に思わぬ角度から光をあ てた魅惑の仕上がり!18世紀のオリジナル古楽器を含む銘器の数々から引き出される、素材感あふれる羊腸弦の美音の重なりに酔い しれたい1枚です。

LE PALAIS DES DEGUSTATEURS
PDD-020(1CD)
モーツァルト:ピアノ三重奏曲第2番ニ短調 K.442【ロバート・レヴィンによる補筆完成版】
ピアノ三重奏曲第3番ト長調 K.496
ヒラリー・ハー ン(Vn)
ロバート・レヴィン(P)
アラン・ムニエ(Vc)

録音:2016年3月6&7日/ヴォーヌ=ロマネ城(ブルゴーニュ地方コート=ドール県南部)
今をときめくヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンが名手ロバート・レヴィンとフランスのチェロ界の重鎮アラン・ムニエと共演したモーツァルトのピアノ三重 奏曲がリリースされます!
世界中からの注目を集め、幅広いレパートリーを誇るヒラリー・ハーン。彼女がもっとも大切にしている作曲家の一人がモーツァルトです。CD録音ではヴァ イオリン・ソナタ集、ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」が、また映像ではヴァイオリン協奏曲第3番(以上、DG)などがリリースされており、端正な演奏で 高い評価を得ております。大注目のピアノ三重奏曲では大御所レヴィン、ムニエと丁々発止の演奏を披露。モーツァルトを得意とする三人が大熱演を聴かせて くれます。
ニ短調 アレグロ、ニ長調 テンポ・ディ・メヌエット、ニ短調 アレグロの3つの断片を、モーツァルトの死後、音楽学者マクシミリアン・シュタードラー (1748-1833)が補筆完成させて1曲にまとめたものを1797年にヨハン・アントン・アンドレ(1775-1842)が「作品56」と題して出版したピアノ三重奏 曲第2番。しかし各楽章の成立年が違うとする研究者も出てくるなど、今日では独立した3楽章作品として構想されたものではないため各々別個のケッヘル番 号を与えるべきとの意見も多く出ております。
著名なピアニストにして音楽学者、作曲家のロバート・レヴィンはバッハやモーツァルトなど、18世紀の作曲家による未完の作品の校訂、および補筆を 行なっており、モーツァルトのレクイエムではモーツァルト自身のスケッチに基づいて改訂を行うなど、その功績は高く評価されております。この度世界初録音 となったレヴィン版による補筆完成させたピアノ三重奏曲第2番でも長年の研究と確かな手腕で演奏時間30分ほどの作品に仕上げました。一音一音丁寧に 紡ぎだされる演奏に酔いしれることができます。
自筆譜で「ソナタ」としているモーツァルトの最初の本格的なピアノ三重奏曲である第3番ト長調。『ケーゲルシュタット』 K.498と同様にジャカン家におけ る音楽の集いのために書かれたものとされています。トリオの醍醐味といえる各楽器の対話が実に魅力的なこの傑作を名手3人が輝かしく奏でております。

EDTION ABSEITS
EDA-43(1CD)
アメリカで歿したユダヤ人作曲家の秘曲集
ワーグハルター:弦楽四重奏曲ニ長調
ストラスフォーゲル:弦楽四重奏曲第1番
ラトハウス:弦楽四重奏曲第5番Op.72
ベルリン・ポーランドSQ

録音:2017年7月16-18日/イエス・キリスト教会(ベルリン)
生まれはポーランドながら、国外で活躍した作曲家の業績を見直すシリーズの最新盤。今回は1881年生まれのイグナツィ・ワーグハルター、1895年生ま れのカロル・ラトハウス、1909年生まれのイグナツィ・ストラスフォーゲルという3名のユダヤ系作曲家の弦楽四重奏曲を集めています。
ワーグハルターはベルリンで教育を受け、1912年には現在のベルリン・ドイツ・オペラであるシャルロッテンブルクに新設されたオペラ劇場の首席指揮者とな り、こけら落とし公演を行います。第二次世界大戦が勃発するとアメリカへ移り、黒人音楽家によるオーケストラを設立するなど人道的活動を行いました。
ストラスフォーゲルは13歳でレオニード・クロイツァーにピアノを、14歳でシュレーカーに作曲を学び、将来を嘱望されますがナチスの台頭でアメリカへ移 住します。ニューヨーク・フィルやメトロポリタン歌劇場でコレペテなどをしながら働き、1994年まで存命しました。作品には十二音技法なども用いていますが、 いつも旋律的であるのが特徴。
ラトハウスは以前「退廃音楽」で注目されました。彼も最終的にアメリカへ移住、ニューヨーク市立大学で作曲を教えました。弦楽四重奏曲第5番は最晩年 の作で、シンプルで透明な世界が独特の魅力を放っています。
ベルリン・ポーランドSQはベルリン・ドイツ・オペラOのポーランド人メンバーにより2002年に創設された団体。20世紀ポーランドの作 曲家による弦楽四重奏曲の開拓と普及を主眼に活動しています。 (Ki)
EDTION ABSEITS
EDA-44(1CD)
収容所で歿した天才バハリッヒの世界
エルンスト・バハリッヒ:ピアノ・ソナタOp.1 (1917)
3つの歌曲Op.3 (1917-25)
ヴァイオリン・ソナタOp.2 (1925)
詩篇Op.10の1 (1933/4)
イースターの花Op.10の2 (1933/5)
肖像画(3つのピアノ曲)Op.6 (1927)
太陽讃歌Op.11 (1933/4)
前奏曲 (1929)/天使 (1933-7)
初期詩集Op.15 (1915)
ローラ・ルビオ(Vn)、
アンナ・クリスティン・ザイン(S)、
アレクサンダー・ブライテンバッハ(P)

録音:2018年7月2-3日、8月13-16日 イエス・キリスト教会(ベルリン)
エルンスト・バハリッヒはオーストリアの作曲家兼指揮者。1892年に生まれ、最初はウィーン大学で法律を学ぶものの、1916年からシェーンベルク:に個人 的に作曲を師事。1920年から5年間ウィーン・フォルクスオーパーの指揮者を、1928年にはデュッセルドルフ、31年からはデュイスブルクの市立劇場の楽長 を務めるもののナチス政権により公職追放となり1942年7月にマイダネクの強制収容所で50年の生涯を終えました。
バハリッヒの作風は師シェーンベルク:の影響とベルクへの近親性を感じさせる興味深いもの。収録曲はすべて世界初録音。個人蔵の自筆譜などを集めて企画が 実現、バハリッヒの思いがついに日の目を見ました。 (Ki)

コウベレックス
KRS-5602(1CD)
税込定価
ピアノとヴァイオリンによるDuo
サン・サーンス:ヴァイオリン・ソナタ 第1 番ニ短調 作品75
フランク:ヴァイオリン・のソナタ イ長調
MOON STONES【宮本聖子(P)、馬渕清香(Vn)】

録音:2019 年2 月19-20 寝屋川市立地域交流センター アルカスホール
MOON STONES(宮本聖子&馬渕清香)の結成10 年を記念して、待望のファー ストアルバム。 毎年 6 月に定期演奏会を開催し「本格的ながら楽しいコンサート」をモットーにフ ァンを魅了してきたピアノの宮本聖子と ヴァイオリンの馬渕清香。今回はサン=サ ーンスとフランクの代表作を収録。多岐にわたる演奏活動で培ってきたそれぞれ の楽器への愛を超え、懐の深い穏やかな挑戦へと向かう。デュオ演奏のヴィルトゥ オーソとして聴く人を惹きつけてやまないフランスのロマン派アルバムとなった。 MOON STONES は2 人が同じ誕生日である6 月の誕生石からユニットを命名。

EDITION RZ
RZ-10024(1CD)
トゥルグート・エルチェティン(b.1983)作品集
(1)弦楽四重奏曲第2 番(2014)
(2)「地下室で」(2016)〜2 つの形態の似た声楽アンサンブルとライヴ・エレクトロニクスのための
(3)「パノプティコン・スペキュラリティーズ」(2017)〜4 つの形態の似た室内アンサンブルのための
(1)アルディッティ四重奏団
(2)ノイエ・ヴォーカル・ゾリステ
ン・シュトゥットガルト
(3)アンサンブル・モザイク
アンサンブル・アパラト
アンサンブル・アダプター
ソナー四重奏団

録音:(1)(2)2016年、(3)2017年
トゥルグート・エルチェティン(Turgut Ercetin) はイスタンブール出身。アメリカ・スタンフォ ード大学で学んだ後、ベルリンに留学、以後ドイツで活動しています。ラッヘンマンの静寂とフ ァーニホウの複雑性など西ヨーロッパ前衛音楽の影響を一身に受けた繊細で錯綜した作風 が特徴。2群の声楽アンサンブルのための「地下室で」と4群のアンサンブルのための「パノ プティコン・スペキュラリティーズ」はともに中央を挟んで両側に位置するグループが干渉し あい呼応するというシュトックハウゼンの「グルッペン」に似た発想で書かれている秀作。

FUGA LIBERA
FUG-749(1CD)
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ他
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94bis
仮面〜「ロミオとジュリエット」Op.64より ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノのための編曲
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115
ヴァイオリン・ソナタ第1番へ短調 Op.80
行進曲〜「3つのオレンジへの恋」より(ハイフェッツ編)
エルサ・グレーテル(Vn)
ディヴィッド・ライヴリー(P)

録音:2018年6月22-25日
FUGA LIBERAレーベルからこれまでリリースした3枚のアルバムが、ディアパソンやグラモフォンで最高ランクの高評価を得ているフランスのヴァイオリニスト、エル サ・グレーテルによるプロコフィエフが登場。プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ2作と無伴奏ヴァイオリン・ソナタは、1944〜47年という第二次世界大戦終結の前 後に書かれており、深い嘆きからの沈鬱と内に秘めた情熱の高まりが印象的な第1番、やや軽やかな抒情性と諧謔性を併せ持つ第2番、ロシアの民族舞曲 の影響をうかがわせる無伴奏ソナタという、いずれもキャラクターの立った作品です。グレーテルはこれをプロコフィエフが作り出した音楽的な仮面と捉え、それぞれ の作品を性格的に描き出すことに成功しています。アルバム・タイトルの元となった「仮面」と、有名な「行進曲」をハイフェッツの編曲で収録。

2L
2L-152SACD(1SACD)
ストーレ・クライベルグ(1958-):室内楽作品集
1-3.弦楽四重奏曲第3番(2018)
4-7.歌曲集「君はヒースを信じているか」(2018)
8-10.トリオ・ルナ(2016-17)(フルート、ヴィオラ、ハープのための)
11-15.歌曲集「光の鍛冶屋」(1984 rev.2017-18)
1-3.アトレ・スポンベルグ(第1ヴァイオリン)、アンデシュ・ラーシェン(第2ヴァイオリン)、オーレ・ヴットゥダール(Va)、オイヴィン・ギムセ(Vc)
4-7.マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、オーレ・クリスチャン・ホーゲンルード(P)
8-10.トリオ・ルナ【アンニカ・ノールストロム(Fl)、ヤン・ペッテル・ヒルスタ(Va)、ルース・ポッター(Hp)】
11-15.マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、イーダ・カテロース(Cl)、オーレ・クリスチャン・ホーゲンルード(P)
ピアノ:ベヒシュタイン・コンサートC234

録音:2018年8月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
トロンハイム在住の作曲家ストーレ・クライベルグは、現代的な要素とロマンティックナ要素を独自のやり方で混ぜ合わせることから、しばしば「モダン・ロマンティッ ク」と呼ばれています。新しいアルバム『君はヒースを信じているか』では、詩人の目で生を見つめた室内楽作品が4曲、演奏されます。弦楽四重奏曲第3番は、「夏」 を語る、「生きる歓び」の吹き込まれた音楽として作られました。「そぞろ歩き」の第1楽章、「夢想する、夜の音楽」の第2楽章「熱狂と活気に満ちた」第3楽章。 フルート、ヴィオラ、ハープのための「トリオ・ルナ」(月の三重奏)は、一日の時によって外的、内的な景観の異なる月の雰囲気を捉えた〈宵の月(Luna serale)〉〈夜 の月(Luna not-turna)〉〈朝の月(Luna mattutina)〉の3楽章の作品。この曲を演奏する「トリオ・ルナ」は、トロンハイムSOのフルートとヴィオラの首 席奏者とハープ奏者のアンサンブルです。 2つの歌曲集は、クライベルグがコラボレーションを行ってきた抒情詩人、ヘルゲ・トルヴン Helge Tor-vund の「光、静けさ、愛、死、自然」をテーマとする詩 に作曲されました。「君はヒースを信じているか」は、自然の姿に人生の秋と冬を比喩的に重ねた〈Fruktbar stille(静寂が充ち満ち)〉〈Mor(母)〉〈Kjarleik og liding(愛と苦悩)〉〈Livnar til(生きつづける)〉の4曲。「光の鍛冶屋」は、あらゆるものが一気に息をし始める「春」の心を醸す音楽に作られました。〈Eg foddes pa ei slette(わたしは平地に生まれた)〉〈Me skal elska(私たちは愛し合う)〉〈Mitt ansvar(わたしの責任は)〉〈Kom ut(出ておいで)〉〈Om du ligg heilt stille(横になってじっとしていると)〉の5曲。メゾソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェランは、オラヴ・アントン・トンメセンの「霊感を与えられた娘ヴェ スレモイ」(2L078SABD)でグラミー賞にノミネート、スカンディナヴィアを代表する歌手のひとりとして国際的に活躍しています。イェンス・ハーラル・ブラトリと ホーヴァル・ギムセに学び、2014年ベルゲン国際フェスティヴァルでローベット・レヴィン賞を受けたオーレ・クリスチャン・ホーゲンルードのピアノ。「光の鍛冶屋」 に加わるクラリネットは、ノルウェー国立音楽大学の博士課程でビョルン・ニューマンとフレードリク・フォシュに学ぶイーダ・カテロースの演奏です。 (Ki)

Cybele
CYBELE-KIG011S
(4SACD)
尹伊桑(1917-1995):チェロとピアノのための作品集
Nore (1964; rev. 1968) / Interludium A (1982) / Intermezzo (1988) / Glissees (1970) / Escape I (1992) / Shao Yang Yin (1966) / Duo (1984) / Sieben Etuden (1993) / Funf Stucke (1958)
[音楽:113分45秒]

尹伊桑の語り(1993、1976)
ミリャム・ヴィーズマンとホルガー・グロショップの対話(2018)
[ドイツ語の語り:203分21秒]
ア デ ル・ビッタ ー(Vc)
ホルガ ー・グロショップ(P)
激動の人生を歩み後年は西ドイツに帰化した尹 伊桑(ユン・イサン)。ドイツでの評価も非常に高く、ベルリン芸大の教授として多くの作曲家を育てました。 若いころチェロを学んだこともあり、チェロに対する思い入れが強かったと言われています。ピアノ・ソロも交えつつチェロ作品を集めたアルバム。SACDハイブ リッド盤で、SACD層にはバイノーラル録音も。尹 伊桑の芸術が高音質で楽しめます。 ★尹 伊桑の語りを収録したトラックも貴重。他にピアニストのホルガー・グロショップと、キュベレ・レコーズ創始者の1人で女優でもあるミリャム・ヴィーズマ ンの対話も収録しています。 (Ki)

FUGA LIBERA
FUG-609(1CD)
ピアソラ−ピアフ〜弦楽四重奏とバンドネオンによるシャンソンとタンゴ
ウイリアム・サバティエ(1974-):ピアフへのオマージュ
ピアソラ:4人でタンゴ Four for Tango
 ファイヴ・タンゴ・センセーションズ
鮫 Escualo
ウイリアム・サバティエ(バンドネオン)
テルプシコルドQ

録音:2015年3月17-20日、2016年2月24日 ジュネーヴ、スイス・ロマンド放送スタジオ
西洋クラシックの究極的形態の一つといえる弦楽四重奏が、アルゼンチン音楽の結晶バンドネオンと新しい形で融合。クロノス・ カルテットの依頼でピアソラがまとめた弦楽四重奏とバンドネオンのための唯一の組曲「ファイヴ・タンゴ・センセーションズ」と、両大 戦間期を彩った名作群をパラフレーズした「ピアフへのオマージュ」を軸にしたスタイリッシュな仕上がりです。テルプシコルド四重奏 団はピリオド楽器によるハイドンやシューベルトの録音でも注目されたジュネーヴのグループ。フランスのバンドネオン奏者サバティ エは「海の上のピアニスト」の原作者バリッコや「悪童日記」のアゴタ・クリストフらと組んで舞台音楽を手がける一方、Alphaにも 録音があるアルゼンチン出身の古楽器系指揮者L.G.アラルコンともタンゴ越境系パフォーマンスを披露する才人。多角的な視 点あればこその上質の音の重なりが、ミックスとマスタリングを担当する敏腕技師フィリップ・テシエ・デュ・クロによって、本来の魅力 そのままに収められています。

EM Records
EMRCD-050(3CD)
さすらい人〜パリー:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
組曲第2番ヘ長調(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための12の短い小品第1巻
ヴァイオリンとピアノのための3つの小品(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ短調
友情の歌(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための12の短い小品第2巻
パルティータ ニ短調(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための小品(世界初録音)
幻想ソナタ
ヴァイオリンとピアノのための組曲第1番ニ長調(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための12の短い小品第3巻
2つの初期のピアノ小品(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための小品(世界初録音)
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ニ長調
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)
ダンカン・ハニーボーン(P)

録音:2016年4月28日−30日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)
「エルサレム」や数々の合唱曲の名作を遺した近代イギリスの作曲家、チャールズ・ヒューバート・パリー(1848−1918)のヴァイオリンとピアノのための作品を網羅したEM Recordsならではの好企画。
ワーグナー夫妻と親交が深かったことからその音楽が「ワーグナー風」と例えられることが多いものの、収録されている数々のヴァイオリン作品はむしろブラームスやシューマンからの影響が色濃く、さらには後年のエルガーに繋がる作風が特徴的。
また、1863年の若書きの「2つの初期のピアノ小品」、1872年に作曲された未出版の「友情の歌」、1907年の「組曲第2番」など、多数の世界初録音も近代イギリス音楽ファンならば見逃せないポイントでしょう。
近代英国における「イギリス音楽ルネサンス」の始祖的存在とも評されるパリー。濃密なロマンティシズムに満ちた秀作の数々を網羅した全集の登場です。

FUGA LIBERA
FUG-748(1CD)
ラヴェル:ピアノ三重奏曲、 ほか
バーンスタイン(ブルーノ・フォンテーヌ編):「キャンディード」序曲
バーンスタイン(ブルーノ・フォンテーヌ編):「ウエスト・サイド・ストーリー」ファンタジー
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 M67
トリオ・ザディーグ
[イアン・バーバー(P) アメリカ
ボリス・ボルゴロット(Vn) フランス
マルク・ジラール・ガルシア(Vc) フランス]

録音:2018年8月13-17日エリザベート音楽院ホール、ワーテルロー(ベルギー)
フランスの生まれでパリ音楽院とウィーン音楽大学で共に学んだボリス・ボルゴロットとマルク・ジラール・ガルシアが、帰国後に出 会ったアメリカのピアニスト、イアン・バーバーと共に組んだピアノ三重奏団、トリオ・ザディーグのデビュー・アルバム。ヴォルテールの 作品からグループ名を取った彼らによる、やはりヴォルテールを原作とするバーンスタインのミュージカル「キャンディード(カンディー ド)」序曲で幕を開けるこのアルバムは、名作「ウエスト・サイド・ストーリー」へと続き、弾けるようなリズムとメランコリックな歌いまわ しの美しさにどんどん惹きつけられます(Transartでフレンチ・ジャズ感覚漂うモーツァルトやバッハの名盤を連発してきたピアニス ト=アレンジャーのブリュノ・フォンテーヌによる編)。メインはラヴェルによる大作で、ここでの色彩豊かな表情も実に見事。20 世紀を生きたバーンスタインと19世紀生まれのラヴェルという2人の実り多い出会いを間で演出するのは、21世紀の作曲家バ ンジャマン・アタイール。トゥールーズの出身という、メンバー2人と同郷のアタイールがこのトリオのために書いた「Asfar」は、弦2 人とピアノが対話をするように開始されますが、この組み合わせが次々に変化し、3パート相互の掛け合いへと発展していく緊張 感あふれる刺激的な作品です。ハイドンからラフマニノフ、ショスタコーヴィチにヴァスクスと、すでに著名なピアノ三重奏曲のほとん どをレパートリーとしている彼ら。近現代によるプログラムのこのアルバムは、若い世代ならではの、ほんの名刺代わりと言えそうで す。

Virtus Classics
VTS-007(1CD)
国内盤仕様
税込定価
R・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
瀬ア 明日香 (Vn)
エマニュエル・シュトロッセ (P)

録音:2018年4月25〜27日三重県総合文化センター大ホール
フランクとシュトラウス、2つのソナタの魅力を追って艶やかな美音と深い音楽性で聴衆を魅了する ヴァイオリニスト瀬ア明日香。ヨーロッパで研鑽を積み、幾多のコンクール入賞歴を持つだけでなく、 すでにイザイやサン=サーンスのアルバムをリリース。その煌めく才能を存分に開花させています。今回 彼女が取り組んだのは、フランクとシュトラウスのヴァイオリン・ソナタ。ピアノとの対話が美しいフランク、 若々しい情熱が漲るシュトラウス。どちらの作品も高度な技巧が駆使された名曲であり、瀬アは真 摯、かつひたむきに曲に取り組み、その本質を丁寧に伝えています。

おんがくしつトリオ
ONGKST-2(1CD)
国内盤仕様
税込定価
「ごもくやきそば」
オー・シャンゼリゼ
デカリシモ
「くるみ割り人形」から<トレパック>
Your Song
「動物の謝肉祭」から<フィナーレ>
おんがくしつトリオ
[下中拓哉 (リコーダー)、菅谷詩織 (鍵盤ハーモニカ)、内藤晃 (P)]

録音:2018年3月12日、8月22日 Sala MASAKA
あの日の給食のように懐かしい… ピアニスト・指揮者・作編曲家の内藤晃が発案した「おんがくしつトリオ」。リコーダーに鍵盤ハーモニカという、誰もが音楽の時間 に接した楽器とピアノという組み合わせで、クラシックの音楽を身近に感じさせてくれる彼らのミニアルバム第2弾。現在のメンバー は内藤晃のほか、ブラジルのショーロをこよなく愛する陽気な笛吹き、リコーダー奏者・作編曲家の下中拓哉と、クラシック・ポップ ス・劇伴音楽など、幅広いフィールドで活動中のピアニスト・鍵盤ハーモニカ奏者・作編曲家、菅谷詩織の3人。クラシックの名 曲からエルトン・ジョンまでを収録した楽しい一枚です。
■「おんがくしつトリオ」とは
2015年1月に始動し、「音楽室で使ったあの楽器、実はこんなに面白い!」をコンセプトに、ピアノ・リコーダー・鍵盤ハーモニカ の編成で、上質なアンサンブルを本気で追求しています。楽しいアレンジと演奏がインターネットや口コミで話題を広げ、これまで に北海道から福岡県まで16都道府県で公演やワークショップを開催。札幌コンサートホールKitara、ミューザ川崎シンフォニー ホールなどの全国主要ホールに招かれ、小学校でのスクールコンサートも19校を数えます。

EM Records
EMRCD-042(1CD)
1920年代のチェロの声
エリック・フォッグ:ポエム
ジョン・アイアランド:チェロ・ソナタ
シリル・スコット:ジェントル・メイデン(アイルランド民謡)
フレデリック・オースティン:チェロ・ソナタ
グレヴィル・クック:シー=クルーン
ウィリアム・オルウィン:2つの民謡〔ノルウェー民謡による瞑想曲、フール・バイ・マイ・ビーザムス?)
ベンジャミン・バローズ:ソナティナ
ジョゼフ・スプーナー(Vc)、
レベッカ・オモーディア(P)、
モーリーン・ガレア(P)

録音:2016年12月19日−21日、ターナー・シムズ・コンサート・ホール(サウサンプトン、イギリス)
イギリスの見過ごされてきた作品を発掘するイングリッシュ・ミュージック・フェスティヴァル(English Music Festival)の自主レーベル「EM Records」。 ジョン・アイアランドとフレデリック・オースティンのチェロ・ソナタ他、民謡からの編曲作品含む1920年代イギリスの麗しきチェロ・レパートリー。イギリス・ロマン派、イギリス印象派的な繊細で美しいリリシズムが満載。

EM Records
EMRCD-043(1CD)
縦糸と横糸〜イギリスの2台ヴァイオリンのための作品集
レベッカ・クラーク:2台のヴァイオリンとピアノための組曲
ポール・パターソン:2台のヴァイオリンとピアノためのアリュージョンズ・トリオ(世界初録音)
ゴードン・ジェイコブ:2台のヴァイオリンのための4つのバガテル(世界初録音)
アーネスト・ジョン・モーラン:2台のヴァイオリンのためのソナタ
アラン・ロースソーン:2台のヴァイオリンのための主題と変奏
小町碧(Vn)、
ソフィー・ローザ(Vn)、
サイモン・キャラハン(P)

録音:2016年12月12日−13日、福音史家聖ヨハネ教会(イフリー・ロード、オックスフォード)
イギリスの見過ごされてきた作品を発掘するイングリッシュ・ミュージック・フェスティヴァル(English Music Festival)の自主レーベル「EM Records」から、ロンドン在住、イギリス音楽のスペシャリストとして活躍するヴァイオリニスト、小町碧のレコーディングが登場!
2011年のマンチェスター国際ヴァイオリン・コンクールで第2位&聴衆賞を受賞しChamps Hill Recordsからフランク&ラヴェルのヴァイオリン・ソナタ集(CHRCD 123)でデビューしたソフィー・ローザ、小町碧とコンサートやレコーディングで度々共演し、知られざるイギリス音楽の伝道者として活動するサイモン・キャラハンとの共演。20世紀と21世紀のイギリスで作曲された2台のヴァイオリンのための魅力的な作品を収録。まるで織物の縦糸と横糸(Warp and Weft)のように織り合うヴァイオリンの旋律。技巧的でありながら、イギリス民謡の要素や「歌」を最大限に表現したアルバムです。

HAT HUT RECORDS
HATART-208(1CD)
ローランド・ダヒンデン(1962-):TALKING WITH CHARLIE
チャーリー・パーカーとのイマジナリー・トーク
1.PHONOLOGICAL EXTENSION
2.FREE MORPHENES
3.ALL - O - PHONES
4.MORPHOLOGICAL DRIFT
5.SEMANTIC CROSSINGS
ダリオ・カルデローン(Cb)
ガレス・デイヴィス(バスCl)
コーエン・カプタイン(Tb)
ペッペ・ガルシア(パーカッション)

録音:2018年6月
バス・クラリネット奏者ガレス・デイヴィスは、彼の仲間たちのために作曲家・トロンボーン奏者ダヒンデンに四重奏曲を依 頼、出来上がったのはダヒンデンが讃える偉大なるチャーリー・パーカーへのオマージュ作品でした。ダヒンデンとパーカーと の「IMAGINARY TALK 想像上の会話」と題されたこの曲の演奏からは、ミュージシャン同士の素晴らしい相互作用 が生まれています。

ANTARCTICA
ANTAR-008(1CD)
コントラスツ
マルティヌー:チェロ・ソナタ第2番
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
シュニトケ:チャロ・ソナタ
カツペル・ノヴァーク(Vc)、
フリスチャ・フージイ(P)

録音:2017年11月22、23、30日、12月1日/メヘレン・モーター・スタジオ・ドヴァラス(ベルギー)
ポーランド出身の若手チェロ奏者ノヴァークとウクライナ出身の若手ピアニスト、フージイ。ともにベルギーのエリザベート王妃音楽院で学び、そこで知り合い デュオを組みました。「コントラスツ」というタイトルを持つ彼らのデビュー・アルバムは、3篇のチェロ・ソナタが集められています。18世紀半ばに作曲された ブラームスに20世紀半ばのマルティヌーとシュニトケ、さらに中欧で作曲されたブラームスと、アメリカでチェコを思いながら作られたマルティヌー、暗黒の旧ソ 連で作られたシュニトケとさまざまな意味のコントラストを成しています。
ノヴァークはジェラール・コセ、ゴーチエ・カプソン、ジャン=ギアン・ケラスの薫陶を受けた期待の新星。みずみずしく、正確かつ清潔な演奏を聴かせてくれ る注目株です。 (Ki)

Cybele
CYBELE-361804S
(1SACD)
ヒンデミット:3つの小品 Op.8(1917)、
 求婚にでかけた蛙(1941)
ベルンハルト・ハイデン(1910-2000):チェロ・ソナタ(1958)、シエーナ(1961)
ウォルター・スコリック(1934-):チェロ・ソナタ(2004)、4つのバガテル(1998)
セシル・グルーブラー(Vc)
タマーラ・チターゼ(P)
高音質レーベルCYBELE RECORDSならではの名録音で味わうチェロ作品集。SACDハイブリッドで、SACD層ではバイノーラル録音、サラウンド録音が 楽しめます。
ベルンハルト・ハイデンはドイツに生まれベルリン音大でヒンデミットに作曲を学んだ人物です。後年アメリカに帰化し、作曲活動を続けながらインディアナ大 学の作曲教授を務めました。そしてこの大学でハイデンに教えを受けたのが、ニューヨーク生まれのウォルター・スコリック。ヒンデミットと弟子、そして孫弟子 のチェロ作品が聴けるという面白いディスクなのです。書法にも非常に似たものを感じるからまた面白い。バッハ的な折り目正しい調性音楽と思いきや、移ろうよ うに変化音を交えトリッキーな転調を行い、軽妙なユーモアを感じさせる展開。時には厳しくシリアスな曲調も。無調の音列主義とはまったく違う方向に深めら れた現代音楽の系譜をお楽しみください。 (Ki)

FUGA LIBERA
FUG-611(1CD)
NX-B08
ヴィオラ、クラリネットとピアノのための作品集
シューマン:おとぎの絵本 Op.113
クルターグ:サイン、ゲームとメッセージ
シューマン:3つのロマンス Op.94 ヴィオラとピアノのための
クルターグ:R.Sch.(ロベルト・シューマン)へのオマージュ
シューマン:おとぎ話 Op.132
エレーヌ・ドゥサン (Va)
ロナルト・ファン・スパーンドンク (Cl)
ルイ・ロルティ (P)
ナタナエル・グーアン (P)

録音:2017年11月18-19日、12月18-20日エリザベート音楽院
フランス出身のヴィオラ奏者エレーヌ・ドゥサンは、2011年にジュネーヴ州立高等音楽院を卒業後、この世代随一のソリストとして活躍するほか、アンサンブル 2e2mのメンバーとしても活動しています。彼女が強い情熱をもってシューマンに取り組むこのアルバムでは、現代を生きる作曲家クルターグの作品と対峙させる ことにより、お互いの特性を引き立てるという稀有な試みを成功させました。全部で24曲あるクルターグの「サイン、ゲームとメッセージ」から5曲を選び、その間に シューマンの「3つのロマンス」を挟み込むという実験的な試みも素晴らしい効果を生んでいます。もう一つ収録されたクルターグ作品もシューマンへのオマージュで あり、親和性が高いのは当然のこと。作風は異なっているものの、音楽が目指す方向が近い作曲家だからこそ、このような共鳴が生まれるのだと言えるでしょ う。ドゥサンのヴィオラは鳴らし過ぎることなく、常に優しく耳当たりの良い音色で、19世紀と20世紀が生んだ巨匠の音楽を丁寧に歌い上げています。 CHANDOSレーベルに録音の多いロルティの参加も注目です。
FUGA LIBERA
FUG-612(1CD)
NX-B08
20世紀前半のフルート作品
ケクラン:フルートとピアノのための14の小品
シュルホフ:フルートとピアノのためソナタ
ババジャニアン:Vagharshapat Dance ヴァガルシャパトの舞曲
ババジャニアン:Impromptu 即興曲
アミロフ:フルートとピアノのための6つの小品
バルトーク(P.アルマ編):ハンガリーの農民の歌による組曲
Chants populaires tristes 民衆の悲歌
Vieilles danses 古い舞曲
トーン・フレット (Fl)
ヴェロニカ・イリチェンコ (P)

録音:2018年7月30日-8月1日ベルギー、アントワープ・アート・センター、ブルー・ホール
19世紀後半から20世紀にかけて活躍した作曲家たちによるフルートのためのオリジナル作品(バルトークはピアノ作品からの編)を収録。フランスのケクラン、 チェコのシュルホフ、アルメニアのババジャニアン、アゼルバイジャンのアミロフ、ハンガリーのバルトークと、それぞれの風土の影響を強く受けた、いずれも個性的な 作品です。バルトークはピアノのための「15のハンガリーの農民の歌」を、弟子の一人であるハンガリー出身のパウル・アルマがフルートとピアノのために編曲したも ので、第6曲「バラード」を省略し、繰り返しや変奏が若干加えられています。元々バルトークが各地で取材した民謡を編曲したもので、民族色豊かな旋律と ルバート、特徴的な和声を楽しむことのできる作品です。フルートのフレットはFUGA LIBERAより数点のアルバムをリリースしています。作品の特性に沿った生 き生きとした表現がたいへん魅力的。

FUGA LIBERA
FUG-747(1CD)
ヴァイオリンとピアノのための作品集
イザイ:悲劇的な詩 Op.12
イザイ:恍惚 Op.21
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番イ長調 Op.13
サン=サーンス:6つの練習曲 Op.52-第6番
ワルツ形式の練習曲によるカプリース
(E.イザイによるヴァイオリンとピアノ編)
サテニィク・クールドイアン(Vn)
アレクサンダー・グルニング(P)

録音:2017年4月
2008年に開催されたロン=ティボー国際ヴァイオリンコンクールに入賞、併せて「聴衆賞」を獲得し一躍注目を浴びたヴァイオリニスト、クール ドイアン。フランスを中心に数多くの演奏会に登場、現在モネSOのコンサート・ミストレスを務める彼女の初となるリサイタル・アルバム は、フォーレのソナタを中心に、イザイとサン=サーンスの美しい作品を併せた1枚。しばしば息のあった共演を行うピアニスト、グルニングととも に奏でる親密で友好的な音楽は聴き手の心を捉えて離しません。
FUGA LIBERA
FUG-750(1CD)
ロマンティック・ヴィオラ
ロベルト・フックス(1847-1927):ヴィオラ・ソナタ ニ短調 Op.86
ヴュータン:ヴィオラ・ソナタ 変ロ長調 Op.36
ライネッケ:3つの幻想小曲集 Op.43
リスト:忘れられたロマンス S132(ヴィオラとピアノ版)
ダニエル・ヴァイスマン(Va)
ジャン=ルイ・ドゥラオー(P)

録音:2017年10月ベルギー リエージュ、サル・フィルハーモニク
ベルギーを本拠地とするリエージュ王立PO。名称の変遷を経て、2010年よりベルギー王室から「王立」を名乗ること を許されたオーケストラです。現在オーケストラの音楽監督を務めるダニエル・ヴァイスマンは、指揮者としてだけでなく、優れたヴィオラ奏者で あり、このアルバムでもほとんど聴く機会のないロマン派の秘曲を選び、ヴィオラの美しく奥深い音色を最大に生かした素晴らしい演奏を行って います。

Finetone
FTM-8045(1CD)
ヴォルフガング・マイヤー/ノクターン
サティ:ジムノペディ第1番(スタベノウ編)
トレネ:残されし恋には(レーヘル編)
アーレン:虹の彼方に(レーヘル編)
クロイダー:至福の夜のために(レーヘル編)
デニス:エンジェル・アイズ(レーヘル編)
サティ:ジムノペディ第1番(レーヘル編)
ポーター:ナイト・アンド・デイ(レーヘル編)
マクヒュー&フィールズ:アイム・イン・ザ・ムード・フォー・ラヴ(レーヘル編)
ガーシュウィン:イット・エイント・ネセサリリー(レーヘル編)
ゴルソン:アイ・リメンバー・クリフォード(レーヘル編)
ウッド:マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ(レーヘル編)
ジェンキンス:グッドバイ(レーヘル編)
サティ:ジムノペディ第1番(ザイフゲ編)
ヴォルフガング・マイヤー(cl/except#10)、
ティロ・ヴァーグナー(p/except#13)、
トーマス・スタベノウ(b)、
ペーター・レーヘル(sax/#5, 6, 10, 11)、
マルク・ザイフゲ(g/#13)

録音:2018年3月11日、カールスルーエ(ドイツ)
ドイツのサクソフォン奏者、作編曲家、教育者として活躍するペーター・レーヘルが設立した高品質レーベル、ファイントーン(Finetone)。
ジャズ、クラシックの両面で活躍し、カールスルーエ音楽大学の教授、学長を務め、ペーター・レーヘルとの共演も多いドイツ・クラリネット界の重鎮、ヴォルフガング・マイヤー。ニュー・アルバム「ノクターン(夜想曲)」は、夜をテーマにした珠玉のアレンジ集。「虹の彼方に」、「ナイト・アンド・デイ」、「残されし恋には(アイ・ウィッシュ・ユー・ラヴ)」などの麗しき名曲をペーター・レーヘルがジャズ・クラリネット・コンボ用にアレンジを施し、エリック・サティの「ジムノペディ第1番」では、レーヘル、トーマス・スタベノウ、マルク・ザイフゲの3名によるそれぞれの編曲版を収録。クラリネット関係者要注目!

MPR
MPR-102(2CD)
NX-C08
パリー(1848-1918):弦楽四重奏のための作品全集
弦楽四重奏曲 第1番ト短調 世界初録音
弦楽四重奏曲 第2番ハ長調 (ジェレミー・ディブルによる監修版) 世界初録音
弦楽四重奏曲 第3番ト長調
スケルツォ ハ長調 (ジャレミー・ディブルによる補筆完成版) 世界初録音
アルカエウスQ

録音:2017年11月14-16日
セールハースト聖母マリア教会、イースト・サセックス、UK
19世紀後半から20世紀前半に活躍した英国の作曲家・教育者パリーの、知られざる弦楽四重奏作品を集めたア ルバム。初めての全曲録音となります。いずれの作品も、例え短調を用いても動きのあるフレーズで深刻さに陥らず、 彼の代表作であり英国の国民的合唱曲でもある「イェルサレム」を思わせる美しい緩徐楽章を挟み、包容力と高揚 感を持った長調の曲想で解決する構成が基本。ブラームスを思わせる分かりやすい和声と旋律という、彼の特性が生 きたたいへん美しい作品です。未完となってしまった「スケルツォ」は、英国音楽の研究家ダラム大学ジャレミー・ディブル 教授による補筆完成版。第1番と第2番は長年出版も演奏もされなかったものです。1990年に結成されたアルカエ ウス四重奏団は、伝統的な弦楽四重奏曲はもちろんですが、20世紀の知られざる作品の発掘と演奏に定評のある グループ。英国音楽ファン必携のアルバムです。 (Ki)
MPR
MPR-104(1CD)
レナード・サルゼード (1921-2000):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番(単一楽章による) Op.1 (1942)
弦楽四重奏曲第5番Op.32-1 (1950-52/1995)
弦楽四重奏曲第10番Op.140 (1997)
アルカエウスQ

録音:2017年8月8-10日
ベネンデン聖ジョージ教会、ケント、UK
世界初録音
ロンドンに生まれて王立音楽大学で学び、生涯サウス・イースト・イングランドに暮らしたサルゼード。ヴァイオリニストとし てロンドン・POとロイヤル・POで活躍後に指揮に転向、さらに多作な作 曲家としてソロ作品から交響曲、映画音楽やバレエ音楽などを残しました。10曲を数える弦楽四重奏曲はどれもた いへん魅力的で聴きやすく、常にどこか影を引きずるようなメランコリックな作風には、ユダヤ系である彼の音楽的ルーツ が色濃く反映されているほか、シベリウスの大きな影響を受けています。1990年に結成されたアルカエウス四重奏団 は、伝統的な弦楽四重奏曲はもちろんですが、20世紀の知られざる作品の発掘と演奏に定評のあるグループ。サル ゼードの個性的な作品の魅力を十二分に表現しています。
MPR
MPR-101(1CD)
「牧歌」〜20世紀英国の知られざるフルート作品
リチャード・ヘンリー・ウォルシュー (1872-1951):牧歌 (1907)
シリル・ブラドリー・ルーサム (1875-1938):3楽章の組曲 Op.64 (1921)
サー・ジョージ・ヘンシェル (1850-1934):主題と変奏 Op.73 (1921)
ロビン・ミルフォード (1903-1959):ソナタ ハ長調 Op.69 (1944)
セシル・アームストロング・ギブス (1889-1960):組曲 イ長調 Op.144 (1956)
ノーマン・デマス (1898-1968):ロンサールによる3つの牧歌 フルート独奏のための (1953)
スタンリー・ベイト (1911-1959):ソナタ Op.11 (1937)
レナード・サルゼード (1921-2000):カンティガ・モリスカ フルート独奏のための (1981)
ジョン・ホワイト (1936-):小二重奏曲 (1960)
ジェイムズ・ダットン (Fl)
オリヴァー・デイヴィス (P)

録音:2017年9月16-17日ユーディ・メニューイン音楽学校、メニューイン・ホール
世界初録音:(商業用録音として)
1900年代英国のフルート作品を集めたアルバム。収録曲の多くは王立音楽大学で学んだ、あるいは教鞭をとった作曲家によるもので、全て世界発録音(プ ライベートの録音を除く)となっています。いずれも英国らしく聴きやすい作品を、メニューイン・ホールの伸びやかな響きを拾った美しい録音で楽しむことが出来ま す。フルート奏者のダットンは王立音楽大学で学び、1997年からはロンドンのスコッツ・ガーズ(英国近衛歩兵スコッツ連隊軍楽隊)の首席フルート奏者。ピア ニストのデイヴィスは音楽史について深い知識を持ち、歴史的なテーマに沿った演奏会のシリーズで高い評価を受けています。英国音楽ファンにとってはもちろ ん、フルートのレパートリーとしてもたいへん貴重かつ意義深いアルバムです。

Welling-Tone
NYCC-13008(1CD)
税込定価
ファンタジードゥセルヴェ/林裕
フランソワ・セルヴェ(1807-1866):「ヴェニスの謝肉祭」によるファンテジー・ビュルレスクOp.9
フランソワ・セルヴェ&ジョゼフ・グレゴワール(1817-1876):ウェーバーの「魔弾の射手」による二重奏*
フランソワ・セルヴェ:ラ・ロマネスカ-16世紀末の有名な踊りのメロディー
フランソワ・セルヴェ:スパの思い出Op.2
フランソワ・セルヴェ&ジョゼフ・グレゴワール:ヴェルディの「椿姫」による二重奏*
フランソワ・セルヴェ:「連隊の娘」によるファンテジーとヴァリアシオンOp.16
アルヴド・ポールテン(1836-1901):別れの歌〜セルヴェの想い出に*
林裕 (Vc) 、佐竹裕介 (P)

録音:碧南市芸術文化ホール エメラルドホール(愛知)
2017年3月14-15日、6月15-16日、11月10日、2018年6月7-8日
*=世界初録音(セルヴェ協会公認)
チェロのパガニーニと呼ばれたセルヴェは、オペラの旋律を使ったヴィルトーゾ・ファンタジーを数多く作曲しました。彼の演奏はストラディヴァリで朗々と歌わせ、 高い技術で驚かせるだけでなく、優雅でうっとりさせるスタイルだったそうで、ベルリオーズも絶賛しています。1842年3月28日のウィーンフィルの創立記念演 奏会でソリストを務めた事や、生まれ故郷の教会広場に8メートルもある像が聳え立っている事から、当時の人々からの尊敬の大きさを伺い知る事ができま す。

Signature
SIG-11107(1CD)
フローラン・シュミット他:ヴァイオリン・ソナタ集
ルーセル:ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.28
フローラン・シュミット:結合された2つの楽章による自由なソナタ
プレヴォ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
エレーヌ・コルレット(Vn)
アンヌ・ル・ボゼック(P)

録音:2016年1月 ラジオ・フランス
フランス近代音楽の広がりを、「北」を意識した選曲で……とは、ヴァイオリンのエレーヌ・コルレットからの本盤の紹介。ドビュッシーやフォーレら によるフランス近代の傑作群のあとを受けての、充実した曲構成と細やかな音色の扱いがきわだつ充実作3作を集めたアルバムです。フロー ラン・シュミットやルーセルなど「ドビュッシー以後」を代表するフランス人作曲家たちのヴァイオリン作品は、新録音が決して多いとは言えない分 野。フランス北東部ロレーヌ地方生まれのフローラン・シュミット(ほぼ同世代のオーストリア=ハンガリー帝国の作曲家フランツ・シュミットとは別 人)の全2楽章からなるソナタ(1919年作)、およびルーセルの第2ソナタ(1924年作)はどちらも両大戦間の作品で、フォーレ晩期のソナタ群 やラヴェルの『ツィガーヌ』などと同時期の作らしい細やかさと充実度のせめぎ合いが魅力。一方ヴァイオリンのコルレットと同じフランス語圏カナダ 出身のプレヴォは、デュティユーの薫陶を受けた耳なじみのよい音楽の書き手で、ロマン派から近代への流れを受けてのポスト=ロマン派ともい うべきソナタにも注目したいところ。フランス放送が自信をもってお勧めする「今が旬」のアーティスト二人が手がけた、カナダやフランス北部など 「北」への憧憬をはらんだ1枚です。

ISODA
IE-3006(1CD)
税込定価
「What is a String Qartet?」
(1)山田耕筰(中村健:編):赤とんぼ(1927 年)
(2)ジョゼフ・コズマ(中村健:編):枯葉(1945 年)
(3)ボロディン:ノクターン(弦楽四重奏曲第2 番第3楽章)
(4)チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(弦楽四重奏曲
第1番第2楽章)
(5)アンダーソン(ウィリアム・ジン:編):そりすべり(1948 年)
(6)アンダーソン(ウィリアム・ジン:編):躍る仔猫(1950 年)
(7)アンダーソン(ウィリアム・ジン:編):プリンク・プレンク・プ
ランク(1951 年)
(8)久石譲(1950-)(松原幸広:編):君をのせて(1986 年)
(9)久石譲(1950-)(松原幸広:編):となりのトトロ(1988 年)
(10)見岳章(松原幸広:編):川の流れのように(1988 年)
(11)リー・ハーライン(松原幸広:編):星に願いを(1940 年)
(12)マルグリット・モノー(中村健:編):愛の讃歌(1950 年)
(13)ヨハン・シュトラウスT(FCM:編):ラデツキー行進曲
マイ・ハートSQひろしま[辻井淳(Vn)、釋 伸司(Vn)、沖田 孝司(Va)、雨田 一孝(Vc)]

録音:2015 年9 月ガリバーホール(滋賀県高島市)
「弦楽四重奏」の魅力をもっと知って頂き、もっと身近に感じて頂ければと、マイ・ハート弦 楽四重奏団ひろしまが「What is a String Quartet?」をお届けします。 皆様の心に届けば、そして、皆様の友となれれば幸いです。
★マイ・ハートSQひろしま
ヴィオラ奏者の沖田孝司が中心となり結成されたSQ。本拠地は広島。1995 年より、ひとりひとりの心・想いを環 (つな)ごうという「マイ・ハート・コンサート」を開始し、現在までに広島県内全23 市町、県外11 都府県20 市町にて開催と「マ イ・ハート」の波が徐々に拡大しており、それぞれが多方面で活躍中の腕達者な気の置けない仲間です。現在の活動とし ては年間約 20 回に及ぶコンサートに出演。これまでに、ベートーヴェン・ドヴォルザークを収録したデビューアルバム、モー ツァルト・シューベルトを収録したセカンドアルバム、マイ・ハートSQと藤井由美〈ピアノ〉の共演により大澤壽人作 品を収録した「大澤壽人の室内楽」、及び、ドヴォルザーク・コルンゴルトのピアノ五重奏曲を収録した「ピアノ五重奏」、マイ・ ハートSQを中心に結成されたマイ・ハート室内オーケストラやマイ・ハート弦楽八重奏団のアルバムも発売、そし て2016 年7 月、シューベルトとラヴェルを収録した結成20 周年記念アルバム(「レコード芸術」準特選)リリースに至る。また、 2007 年11 月に開始した、広島県内全23 市町を30 コンサートで巡る“マイ・ハート「1 ノート・1 コイン」コンサート”は2013 年 10 月で完結し2 巡目に突入。2015 年10 月、広島市にて結成・開始20 年記念コンサートを開催し、2016 年には記念CD リ リースとともに、東京・名古屋・京都・広島・岡山にて記念コンサートを開催。自分たちの「言葉」で、自分たちの「音楽」を奏で る稀少なSQであり、広島のみならず日本国内においてますます今後の動向・活躍が多いに期待されています。 2018 年4 月、本拠地である広島市より、沖田孝司(Va)が「ひろしま文化大使」委嘱を受け就任し、「マイ・ハート弦楽四 重奏団ひろしま」に改名。

NEU RECORDS
NEU-003
(DVD+Blu-ray)
シューベルト:弦楽四重奏曲集〜ライヴ・イン・バルセロナ
弦楽四重奏曲第7番ニ長調 D.94
弦楽四重奏曲第5番変ロ長調 D.68
弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810 「死と乙女」
カザルスSQ

録音(ライヴ):2013年11月5日、バルセロナ(スペイン)

※HD動画のDLコード付き
※フォーマット
Sound format: LPCM 24 bit 96 kHz, Stereo(DVD, Blu-ray, HD MOV) + Surround 5.1(Blu-ray, HD MOV)
Picture format: Color, HD 1080 25p 16:9
Disc Region: DVD: 2. Blu-ray: B
2018年6月には「サントリーホール・チェンバーミュージック・ガーデン2018」に招かれたスペインのトップ・アンサンブル、カザルスSQのバルセロナ・ライヴ。「死と乙女」を含むシューベルトの弦楽四重奏曲集を、高画質、高音質、サラウンド・サウンドでお届けします。
NEU RECORDS
NEU-006(2CD)
フリッツ・ハウザー:ディファレント・ビート
セカンド・ソート(世界初録音)
アズ・ウィ・アー・スピーキング
ダブル・エクスポジション(世界初録音)
Schraffur(世界初録音)
ランダム(世界初録音)
ウィ・スポーク(パーカッション・アンサンブル)、
フリッツ・ハウザー(パーカッション)

録音:2014年12月、スイス
※HD音源のDLコード付き
※当タイトルは【初紹介旧譜】となります。旧譜のため急な廃盤、また十分な枚数を確保出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。
フリッツ・ハウザーは1953年スイス、バーゼル生まれのパーカッショニスト&作曲家。ロンドンとローザンヌを拠点とするグループ、ウィ・スポーク(We Spoke)による演奏。
NEU RECORDS
NEU-007(CD+BOOK)
ホセ・マヌエル・ロペス・ロペス:打楽器作品集
海の俳句(打楽器六重奏/世界初録音)
アフリカの風U(2人のマリンバとヴィブラフォン)
ヴィブラゾイド(ヴィブラフォンとエレクトロニクス)
メトリック・モジュレーションによる練習曲第2番(打楽器四重奏)
エクフラシス(マリンバ)
ミケル・ベルナト(ソロ・パーカッション)、
ドラミング(パーカッション・アンサンブル)

録音:2016年2月、スペイン
※HD音源のDLコード付き
1956年マドリード生まれ、サラゴサ音楽院で作曲を教えるホセ・マヌエル・ロペス・ロペスの打楽器作品集。「ドラミング」は、バレンシア生まれのパーカッショニスト、ミケル・ベルナトが創設したポルトガルを拠点とするパーカッション・アンサンブル。
NEU RECORDS
NEU-008(2CD)
ラモン・ウメット:マーサ・グレアムへのオマージュ(世界初録音) クラロン・マクファダン(S)、
アルベルト・ロサド(P)、
柿堺香(尺八)、
ネオペルクシオン(パーカッション四重奏団)

録音:2014年7月、スペイン
※HD音源のDLコード付き
マリオ・ルカルダの詩を元にしたラモン・ウメットの作品。タイトルの通り、アメリカの伝説的舞踏家、振付師であったマーサ・グレアム(1894−1991)へのトリビュートがテーマ。


Sancho Panza Records
SPAN-001(1CD)
SPANLP-001(1LP)
12アンサンブル「復活」
ルトスワフスキ:葬送音楽
ジョン・ウールリッチ:目覚めるユリシーズ
ケイト・ウィットレイ:秋の歌
ブライス・デスナー:ルトスワフスキへの応答
12 アンサンブル
12アンサンブルは2012年創立の弦楽集団。ロンドンの若い12名の弦楽器奏者で構成され、急速に名声をあげています。彼らのほぼデビュー盤と なるこのディスクは、ルトスワフスキ初期の「葬送音楽」をメインに、現役3作曲家のこだわりの作品をフィルアップ。
イギリスのジョン・ウールリッチ(1954-)の「目覚めるユリシーズ」はヴィオラ独奏と弦楽のための作品で、モンテヴェルディの歌劇「ウリッセの帰郷」 のアリアに基づいています。女性作曲家ケイト・ウィットレイ(1989-)の「秋の歌」はヴェルレーヌの詩に霊感を受けたもので、舞い落ちる木の葉を弦楽 器が描写します。
興味深いのがアメリカのロックバンド「ザ・ナショナル」のリード・ギターを務めるブライス・デスナー(1976-)の「ルトスワフスキへの応答」。坂本 龍一とも共演したデスナーが、ルトスワフスキの「葬送音楽」へのオマージュを込めて2014年に作曲、12アンサンブルの貴重なレパートリーとなってい ます。

SILKROAD MUSIC
SRM-043SACD(1SACD)
「チェロのカントラル・ボイス」

(1)メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58
(2)オッフェンバック:アンダンテ〜協奏的大二重奏曲 Op.34-1
(3)ポッパー:(1843-1913):レクイエム Op.66(3つのチェロとピアノ編)
(4)ポッパー:いつかの美しいあの日のように Op. 64-1
(5)ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
(6)グランツ(1898-1964):無伴奏チェロのためのタル(ブローメンダール編)
(7)ブロッホ:祈り〜ユダヤ人の生活より
(8)ラヴェル:カディッシュ〜2つのヘブライの歌より第1番(チェロとピアノ編)
(9)ベン=ハイム(1897-1984):3つの無言歌集【@.アリオーソ/A.バラード/B.ユダヤのメロディ】
(10)グリック(1934-2002):祈りと踊り
コンラート・ブローメンダール(Vc)、
(1)(3)(4)(5)(7)(8)(9)(10)ヴァレリー・トライオン(P)、
(2)(3)アンドレス・ディアス(Vc)
、(3)アンドリュー・マルク(Vc)

録音:1994年5月/トロイ貯蓄銀行ホール(ニューヨーク)
かつて古楽、室内楽を中心に数々の名盤をリリースしたニューヨークのDorian Recordingsは2005年にバージニア州に 拠点を構えるSONO LUMINUSレーベルに買収されました。当ディスクはSONO LUMINUSレーベルからのライセンス盤で、香港のSILKROAD MUSICレーベルから発売したSACD Hybrid盤です。
1946年オランダ生まれのチェロ奏者コンラート・ブローメンダールはアムステルダム音楽院にてアンナー・ビルスマに師事。その後渡米し、ヤーノシュ・ シュタルケル、ウィリアム・プリムローズに室内楽を学びました。70年代よりカナダに拠点をうつしソリストとして活躍。80年代からは室内楽に傾倒し、 トロント・チェンバー・プレーヤーズ、トロント七重奏団、アマティSQらと共演。また、1986年にはヴァイオリンのジェラルド・カンタージアン、 ピアノのヴァレリー・トライオンとともにレンブラント・トリオを結成。カナダ、アメリカほかでツアーを大成功させ、Dorian Recordingsから5タイトル のアルバムをリリースしました。
「チェロのカントラル・ボイス」はメンデルスゾーンのチェロ・ソナタ第 2 番を主軸にブロッホ、グリック、グランツ、ポッパーなども収録しており、ブ ローメンダールが奏でるチェロの音色の美しさと雄弁な語り口が聴きものです。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、優秀録音として評価の高いDorian Recordingsの名盤がSACDハイブリッド盤で聴けるのは非常に喜ばしいことです。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-92222(1CD)
NX-B05
ジョージ・アンタイルの音楽集
ヴァイオリンのためのソナチネ(1945)
ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリンとピアノ版)(1946)
「ばらの精」からのワルツ(W.ゲバウアーによるヴィオリンとピアノ編)(1947)
デュオ・オデオン
【メンバー】
ハンナ・リーランド(Vn)
エイミー・フィンチャー(P)

録音:2017年7月31日-8月4日
「デュオ・オデオン」は、当時アリゾナ州立大学での博士課程に在籍していたヴァイオリニストのハンナ・レランドとピアニ ストのエイミー・フィンチャーによって2014年に結成されたアンサンブル。古典から現代まで幅広いレパートリーを持ちま すが、なかでもアメリカ近代音楽の研究と演奏に着目、ほとんど知られていない作品の発掘に力を注いでいます。 現在、彼らが魅了されているのはアンタイルのヴァイオリン作品です。このアルバムに収録された3作品は、彼の親友で 協力者だったヴァイオリニスト、ヴェルナー・ゲバウアーのために書かれたもので、どれも作曲当時のハリウッドを彷彿させ る濃厚なロマンティシズムを湛えており、アンタイルとゲバウアーの良きコラボレーションが伺われます。中でも、映画音 楽「ばらの精」からのワルツは、ゲバウアー自身がピアノとヴァイオリンのために編曲し、ゲバウアーの息子マルクが2016 年に遺品の中から発見したレアな作品です。

BION RECORDS
BR-291203(1CD)
チェロ×オペラ チェロ四重奏小品集
グルック:パントマイム 〜オペラ「アルセスト」より*
バッハ:賛美と誉れと栄光 BWV 231*
ラモー:シャコンヌ 〜オペラ「優雅なインドの国々」より*
ヴェルディ:花から花へ 〜オペラ「椿姫」より*
ビゼー:前奏曲/煙草女工の歌/ハバネラ/セギディーヤ 〜オペラ「カルメン」より*
ワーグナー(H.ヤコボフスキー編曲):オペラ「パルジファル」より抜粋
マスネ:タイスの瞑想曲*
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女*
ラヴェル:道化師の朝の歌*
フォーレ:夢のあとに*
ピュッツ:タンゴ
ピアソラ:オブリヴィオン*
ガーシュウィン (T. ミフネ編曲): フラグメント

*=オレリアン・サブレ編曲
クアチュオール・チェロペラ (チェロ四重奏団):
【クララ・ストロース/ジェレミー・ブーレ/
タチアナ・ウーデ/オレリアン・サブレ】

録音:2014 年6 月、ル・ブルジェ(フランス)
Cello(チェロ)×Opera(オペラ)=Cell’Opera(チェロペラ)の遊び心ある名前を冠し、2011 年、パリ・オペラ座管弦楽団首 席チェロ奏者オレリアン・サブレを中心として 4 人の主要メンバーによって結成されたチェロ四重奏団「クアチュオール・チェ ロペラ」。結成以来、器楽曲や声楽曲を独自に編曲し、多くの演奏会に出演している。初アルバムとなる当盤では、彼らの真 骨頂であるオペラ作品からフランス近代音楽を代表する珠玉の小品に加え、アンサンブルの魅力が最大限に引き出される タンゴやジャズのレパートリーも収録。躍動したライヴ感に満ちた演奏で、聴く者を音楽の旅へと誘う。 一部の収録曲はBION RECORDS のホームページより楽譜の購入可能。

Musica Ficta
MF-8028(1CD)
ザ・ドゥアルテ・サークル〜アントワープ1640
レオノーラ・ドゥアルテ、ジローラモ・フレスコバルディ、ジョン・ブル、チプリアーノ・デ・ローレ、コンスタンティン・ホイヘンス、サロモーネ・ロッシ、他の作品
トランスポーツ・パブリックス、
トーマス・バエテ(ディレクター)

録音:2017年7月25日−27日、AMUZ(アントワープ、ベルギー)
クイケンやサヴァールに師事し、グランドラヴォアやカピラ・フラメンカなどの中心メンバーとして活躍するベルギーの実力派ピリオド楽器奏者、トーマス・バエテが創設したアンサンブル "トランスポーツ・パブリックス"。英グラモフォン誌に好レビューが掲載された前作「アントニー・プール(MF 8023)」に続く新録音は、レオノーラ・ドゥアルテ(1610−1678)と、彼の家で音楽を楽しんだと考えられている作曲家たちの作品集。1640年頃アントワープのハウス・コンサートの模様を現代に再現します。

ZED Classics
ZED-18001(1CD)
Kツアー1860
ヘンデル:序曲(オルガン協奏曲変ロ長調より)、
 麗しき瞳よ(歌劇 「ジュリアス・シーザー」より)、
 アンダンテ(ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調より)、
 嫉妬深い暴君(歌劇 「アルチーナ」より)
バッハ:G線上のアリア(管弦楽組曲第3番より)
ヘンデル:パッサカリア(ハルヴォルセン編曲)
R.アーン:クロリスに
クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
ボッテジーニ:エレジア
レンメンス:幸せな鳥たち、
 ラインの歌、ノーマンの歌
フランク:オッフェルトワール ハ長調(オルガン作品集より)
クライスラー:愛の悲しみ
ベッリーニ:レチタティーヴォとロマンツァ(歌劇 「カプレーティ家とモンテッキ家」より)
アンサンブル "ザ・パーティ" 〔ヘンドリキエ・ファン・ケルコフ(S)、バート・ロディンス(ハーモニウム)、エリオット・ローソン(Vn)、ローデ・ライレ(Cb)〕

録音:2017年4月28日−30日、ベルギー
1860年代にアンリ・ヴュータン(Vn)、ジョヴァンニ・ボッテジーニ(Cb)、ジャック=ニコラ・レメンス(ハーモニウム)、ヘレン・シェリントン(S)という当時の有力音楽家たちによって編成されたアンサンブル「ザ・パーティ(The Party)」のコンサートを現代に再現。
ZED Classics
ZED-17002(1CD)
エマニュエル・デュルレ:G.G.ケニスからのヴァイオリンとピアノのためのソナタ集(世界初録音)
ソナタ第9番ト短調/ソナタ第6番ヘ長調
ソナタ第10番イ長調/ソナタ第2番イ長調
ソナタ第4番ニ長調/ソナタ第5番ニ長調
ソナタ第1番ホ長調/ソナタ第7番ニ長調
エリオット・ローソン(Vn)、
和泉清孝(P)

録音:2017年3月3日−5日、ベルギー
アントワープのフランドル王立音楽院で学び、後年は自身も同音楽院でピアノを教えていたベルギーのピアニスト、教師、作曲家エマニュエル・デュルレ(1893−1977)。デュルレが18世紀ベルギーの作曲家、ギヨーム・ゴメール・ケニス(1717−1789)の様々な編成のソナタを「ヴァイオリンとピアノ」のバージョンへとトランスクリプションしたアルバム。ベルギーで活動する日本人ピアニスト和泉清孝は、これまでもデュルレのピアノ作品集や室内楽作品集(エリオット・ローソンらと共演)を録音しているデュルレのスペシャリストです。

DACAPO
MAR-8.226135
NX-B06
ベント・セアンセン:作品集
ピアノと弦楽四重奏のための「Rosenbad-Papillons ローゼンバッド-蝶々」
(2013)
ピアノのための「Fantasia Appassionata ファンタジア・アパッショナータ」(2017)
ピアノとアンサンブルのための「Pantomime-Papillons パントマイム-蝶々」(2013-14)
カトリーネ・ギスリンジェ(P)
ステンハンマル四重奏団
エスビェア・アンサンブル

録音:2016年6月18-19日、2017年8月14-16日、録音:2005年9月1日,2006年1月28日
世界初録音
漠然として捉えどころのない音楽でありながら、確かな存在感を放つセアンセンの作品。このアルバムには、三部作「蝶々」の 中の2つの作品がメインに収録されています。ミニョン(8.226134に収録)、ローゼンバッド、パントマイム、この三つの作品で 構成された「蝶々」には恐怖、希望、郷愁を主題とした共通の音楽素材が用いられており、ピアノが重要な働きを担っていま す。ここでピアノを演奏しているのは、セアンセンの妻ギスリンジェ。北欧を代表するピアニストである彼女は、独奏曲「ファンタ ジア・アパッショナータ」でも夢幻的な演奏を聴かせます。

ANTARCTICA
ANTAR-006(1CD)
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 op.67(1944)
サム・ダヴィド・ワンパー:光のポートレイト(2015)
マティアス・コッペンス:トリオ作品2(2015)
モザ・トリオ
〔ブラム・デ・ブリー(P)、アレクサンドラ・ファン・ベヴェーレン(Vn)、パウル・スタヴリディ(Vc)〕

録音:2017年 7月3-5日、ベルギー
音を色彩、時間を空間に置き換えるなら、音楽作品を演奏する作曲家や演奏家は画家とえる・・・そんな考えをもつモザ・トリオ。2010年の結成以来、 オランダ、ベルギーを中心にその活動を続けています。グループ名のMosaとは、マーストリヒトのラテン語「Mosa Trajectum」に由来しています。 (Ki)

Aurora
ACD-5094(1CD)
『Exhaust/Renew』
ユリアン・スカール(1981-):Exhaust/Renew I(ピアノ・ソロのための) 
Exhaust/Renew II(ピアノ三重奏のための)
Exhaust/Renew III(ピアノ七重奏のための) 
Exhaust/Renew IV(ピアノとシンフォニエッタのための)
イングリ・アンスネス(P)
アンサンブル・エルンスト
トマス・リームル(指)

録音:2017年1月9日-12日 レインボースタジオ(オスロ)
ユリアン・スカール(1981-)はノルウェーの音楽家。オスロのノルウェー音楽アカデミーでロルフ・ヴァリーンとアスビョルン・スコートゥン、ベルリン の芸術大学でダニエル・オットとヴォルフガング・ハイニガーに学びました。コンサート・ミュージック、エレクトロニック・ミュージック、オペラやミュー ジカルといった劇場の音楽を中心にポップとコンテンポラリー・アートミュージックのジャンルを平行させた作曲活動を行い、ニルス・ベックやスサンナ・ヴァ ルムロードといったアーティストともコラボレートしてきました。アルバム『Exhaust/Renew』は、ピアノ・ソロの曲から始まり、ピアノ三重奏、ピアノ七 重奏と進み、ピアノとシンフォニエッタのための「協奏曲」と、編成を大きくしていく劇作法の作品です。共通する楽想をもった4つの曲は、「破壊あるい は疲弊から再生へ」のタイトルの示す「サイクル」を形づくリ、再び破壊されます。スカールは、直感で得たアイデアを形式化する段階でコンピュータによ る作曲法を用いています。コンピュータは「即興と記譜」の分析者の役割を担い、「混沌と秩序の戦い」から、作曲者のイメージした清冽な抒情の流れを 作りだして行きます。ピアノのイングリ・アンスネス(1978-)は、ノルウェー音楽シーンのさまざまな舞台で活躍、ベートーヴェンの《ディアベッリ変奏曲》 にラーシュ・ペッテル・ハーゲンの《ディアベッリ・カデンツァ》を加えた『33+1』(Simax 1350)が注目され話題になりました。三重奏と七重奏の各 楽器は、アンサンブル・エルンストのメンバーが担当。七重奏と、ピアノとシンフォニエッタのための《Exhaust/Renew IV》は、アンサンブル・エルンス トの共同設立者、トマス・リームルの指揮で演奏されます。録音セッションは、2017年1月、オスロのレインボースタジオで行われました。スカールと共 同で Ensemble neoN を創設した作曲家でギタリストのヤン・マッティン・スモルダールが制作、ペール・エスペン・ウーシュフィヨルドがエンジニアリン グを担当。ライナーノート(英語、ノルウェー語)は、スカールが作曲を学んだスコートゥンが執筆しました。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-90908(8CD)
NX-F01
エイムズ・ピアノ四重奏団完全録音集
ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲 第1番 ニ長調 Op.23
ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 Op.87
フォーレ:ピアノ四重奏曲 第1番 ハ短調 Op.15
フォーレ:ピアノ四重奏曲 第2番 ト短調 Op.45
R・シュトラウス:ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.13
ヴィドール:ピアノ四重奏曲 イ短調 Op.66
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 Op.25
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第2番 イ長調 Op.26
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第3番 ハ短調 Op.60
パウル・ユオン(1872-1940):ピアノ四重奏曲 第1番 ニ短調「狂詩曲」Op.37
タネーエフ:ピアノ四重奏曲 ホ長調 Op.20
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」- ポーロヴェツ人の娘たちの踊り(編曲:G.ウィルケン)
スーク:ピアノ四重奏曲 イ短調 Op.1
ノヴァーク(1870-1949):ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.7
マルティヌー:ピアノ四重奏曲 第1番
ショーソン:ピアノ四重奏曲 イ長調 Op.30
サン=サーンス:ピアノ四重奏曲 変ロ長調 Op.41
エイムズ・ピアノ四重奏団

録音:1989-2000年
1976年に結成された「エイムズ・ピアノ四重奏団」。創立メンバーは全てアイオワ州立大学の教員であり、ロマン派から近 現代の作品まで幅広いレパートリーを持ち、アメリカをはじめ全世界で演奏活動を行い、録音にも積極的に携わったことで 知られています。2012年の春、ピアニストのディヴィッドとヴァイオリニストのダーリントンの引退に伴い、30年以上に渡る四 重奏団の歴史に幕を下ろしました。このBOXは彼らのDORIANレーベル録音の集大成です。

Baryton
BARYTON-2017(1CD)
愛の戦い〜バリトン、ヴィオラ・ダモーレとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲集
ハイドン:ヴィオラ・ダモーレ,バリトンとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲 ロ短調 (原曲:バリトン、ヴィオラとチェロの為の)Hob.XI:96*
 ヴィオラ・ダモーレ,バリトンとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲 イ長調 (原曲:バリトン、ヴィオラとチェロの為の)Hob.XI:35*
ルイージ・ボルギ(1745-1806):ヴィオラ・ダモーレとヴィオラ・ダ・ガンバの為のソナタ ニ長調(原曲:ヴィオラ・ダモーレとヴィオローネの為の)
ハイドン:ヴィオラ・ダモーレ,バリトンとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲 ニ長調(原曲:バリトン、ヴィオラとチェロの為の)Hob.XI:23*
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルスト(1739-1796):ヴィオラ・ダモーレとヴィオラ・ダ・ガンバの為のソナティナ「La Paisanne」
ルイージ・トマジーニ(1741-1808):ヴィオラ・ダモーレ,バリトンとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲 ホ短調 *
ジャンニ・ラ・マルカ(バリトン [Baryton]*)
ラッファエーレ・ティゼオ(ヴィオラ・ダモーレ)
マルコ・オットーネ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
バリトン(Baryton)はバス・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)に共鳴弦が張られたような形の楽器。ヨーゼフ・ハイドンが仕えたエスエルハージ侯爵が好んで弾いたため、ハイドンはバリトン、ヴィオラとチェロの為の三重奏曲を多数書きました。ヴィオラ・ダ・モーレは現代のヴィオラのように肩に乗せて演奏するヴィオール系統の楽器で、共鳴弦が張られています。
ジャンニ・ラ・マルカはチェロをマリオ・セントゥリオーネに、ヴィオラ・ダ・ガンバをパオロ・パンドルフォに師事。2012年に当レーベルを創設しアーティスティック&テクニカル・ディレクターを務めています。マルコ・オットーネはジャンニ・ラ・マルカ門下のヴィオラ・ガンバ奏者。ラッファエーレ・ティゼオはエンリコ・ガッティとキアラ・バンキーニにバロック・ヴァイオリンを師事。モード・アンティクォ(ピリオド楽器アンサンブル)のレギュラー・メンバーです。
当盤では同系統に属する3つの楽器により親和性の高いアンサンブルが実現しています。フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルストとルイージ・トマジーニの収録作品については、この演奏形態が原曲通りか否か情報がなく不明です。申し訳ございません。

Sono Lumius
DSL-92191(1CD)
NX-B09
ピーター・グレグソン:作品集
1.Found/2.Time
3.Cycle/4.Chorale
5.Held/6.Touch
7.Turn/8.Lost
ピーター・グレッグソン(Vc)
サラ・ダンジェロ(Vn)
ヘンリー・フローリー(Vn)
デレク・ポウェル(Vn)
エースム・アレン=クレイトン(Va)
ダナ・ロコズニー(Va) 他

【音声フォーマット】
5.1 DTS HD MA 24/192kHz
9.1 Auro 3-D 24/96kHz
2.0 LPCM 24/192kHz
2016年にニール・フェリスとマイケル・ヒギンズによって設立されたイギリスの声楽アンサンブル「Sonoro」。各々の歌手たちの 熟練の歌唱が実に豊かなサウンドを生み出す合唱団です。すでにイギリス国内のイヴェントや演奏会に次々と出演、BBCラ ジオ3やテレビ出演なども数多くこなしており、イギリス国内で絶大な人気を誇っています。Resonusレーベルへのデビューとな るこのアルバムは「Passion & Polyphony」のタイトル通り、演奏至難で知られるマルタンの「二重合唱のためのミサ」を中 心に、マクミランの宗教作品を合わせた興味深い選曲です。

ACT MUSIC
ACT-9864(1CD)
Stradihumpa
ゲオルク・ブラインシュミット:ミニチュア
イェルク・ドゥーダ:二重奏曲 Op.5-5
フローリアン・ウィライトナー:1+1=3〜美の抽象化
ゲオルク・ブラインシュミット:Schnabulescu Bandini
ヴィエニャフスキ:エチュード・カプリース第1番 ト短調 Op.18*
クリストフ・ディーンツ:ランデ・コンチェルティーノ
ヘンデル(ヨハン・ハルヴォセン編):パッサカリア
ヤン・クーツィール:Unterkagner Landler第4番+第5番
ジョアン・ボスコ:Latin Lover
アントニオ・バッジーニ:妖精の踊り Op.25*
*編曲:ベンヤミン・シュミット&アンドレアス・マルティン・ホフマイアー
ベンヤミン・シュミット(Vn)
アンドレアス・マルティン・ホフマイアー(Tub)

録音:2017年6月16日、8月3&4日/バウマン・スタジオ、シュタイナキルヒェン・アム・フォルスト(オーストリア)
ヴァイオリニスト、ベンヤミン・シュミットとチューバ奏者、アンドレアス・マルティン・ホフマイアー。ともにエコー・クラシック賞を受賞歴のある二人 の名手が共演したヴァイオリンとチューバのためのデュオ作品集がECMにつぐヨーロッパ屈指のジャズ・レーベルACT MUSICからリリースされます!
シュミットといえばバッハ、ブラームス、メンデルスゾーンといった王道レパートリーからヴォルフ=フェラーリなど演奏機会の少ない作品も積極的に取 り組んできました。またジャズ・ヴァイオリンのステファン・グラッペリに捧げたアルバムをリリースするなど、ジャンルにとらわれない多岐に渡る音楽活動 で注目されています。一方、現代最高のチューバ奏者ホフマイアーはジョン・ウィリアムズのチューバ協奏曲を録音するなど、ソリストとして確固たる地位 を確立している数少ないチューバ奏者です。
当ディスクでは二人のために書かれた作品を含むデュオ作品を中心にヴィエニャフスキのエチュード・カプリース第 1 番、ハルヴォルセン作曲によるヘン デルのパッサカリアも収録しました。ともに二つの楽器が対等な技術を求められる弦楽器が原曲の両作品をチューバで演奏していることに驚かされます。 とても人間業とは思えないほど超絶技巧のオンパレードですが、彼らの音楽は溌剌とし輝きを持った演奏を聴かせてくれます。最後に収録されたバッジー ニの妖精の踊りではヴァイオリン・パートと伴奏パートを交互に演奏する興味深い編曲も披露しており、現代最高の演奏者だからこそ表現のできる唯一無 二の世界が広がります。 (Ki)

KLANGLOGO
KL-1415(1CD)
NX-B03
退廃音楽作曲家の弦楽四重奏曲集
シュルホフ(1894-1942):弦楽四重奏のための5つの小品
ウルマン(1898-1944):弦楽四重奏曲 第3番 Op.46
コルンゴルト:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 Op.34
ディヴィッド・ザハヴィ(1910-1977):カイザリアへの散策(B.ピゴヴァートによる弦楽四重奏編)
クラリオンSQ
【メンバー】
ジェニファー・オーチャード(Vn)
マルタ・クレチュコフスキー(Vn)
タチアナ・ミード・チャミス(Va)
ブロウィン・バネルト(Vc)
このアルバムに収録されたのは1930年代にナチス・ドイツが「有害、または退廃的である」とみなし、「退廃音楽」の烙印を押 した作曲家の作品群。シュルホフやウルマンのように強制収容所に送られ命を落とした人や、コルンゴルトのように亡命し、そ の地で成功したものの、故郷を忘れることができなかった人たちの心の叫びが反映されたかのような曲が収録されています。 最後に収録されたザハヴィの曲は、やはり強制収容所で命を落とした女性詩人、ハンナ・セネシュの詩を元に書かれた作 品。詩はなくともその悲しみ、やるせなさが伝わります。クラリオン四重奏団は、ピッツバーグSOの楽員によるアンサンブ ル。彼らは2016年にテレジン強制収容所でこれらの曲のコンサートを行い、人々に感銘を与えました。

Solo Musica
SM-277(1CD)
NX-B03
ルーマニア狂詩曲
エネスコ:ルーマニア狂詩曲 Op.11-1 イ長調(T.ウォリーによるピアノ四重奏編)
バルトーク:ハンガリーの風景 BB103 第1番「トランシルヴァニアの夕べ」(ヴァイオリンとピアノ編)
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調「ルーマニア民謡の特徴による」Op.25
バルトーク:2つのヴァイオリンのための二重奏曲 BB104(バルトークによる2つのヴィオラ編)
バルトーク:ルーマニア民謡舞曲 BB68(ヴァイオリンとピアノ編)
エネスコ:夜想曲「ヴィル・ダヴレー」
ジル・アパップ(Vn)
ダイアナ・ケトラー(P)
アンサンブル・ラロ
【メンバー】
アレクサンダー・シトコヴェツキー(Vn)
ラツヴァン・ポポヴィチ(Va)
クリスティアン・ナス(Va…客演)
ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク(Vc)
ダイアナ・ケトラー(P)
最近、注目を浴びているチェリスト、ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルクが所属するアンサンブル・ラロ。日本でも積極的にコン サートを行い、アグレッシヴな演奏を聴かせることで知られています。今回取り上げるのは、とりわけ彼らが得意とする東欧の2 人の作曲家、エネスコとバルトーク。「ルーマニア狂詩曲」のタイトル通り、民族色豊かな作品が並びます。エネスコの「ルーマ ニア狂詩曲」はもともと管弦楽のために作曲されましたが、当アルバムでは現代作曲家トーマス・ウォリーがピアノ四重奏にア レンジした版を使用。小回りの利く軽妙な風情が原曲の魅力を引き立てています。

Finetone
FTM-8043(1CD)
ペーター・レーヘル/アリア〜パイプス・アンド・フォーンズ
シューマン:私の心をゆりの林にひたそう(歌曲集 「詩人の恋」より)
シューベルト:おやすみ(歌曲集 「冬の旅」より)
ドニゼッティ:人知れぬ涙(歌劇 「愛の妙薬」より)
イタリア民謡:ニーナが床に臥して三日になる
スカンジナヴィア民謡:リム・リム・リマ
ペルゴレージ:スターバト・マーテル
シューベルト:道しるべ(歌曲集 「冬の旅」より)
アレグリ:ミゼレーレ
プッチーニ:歌に生き, 愛に生き(歌劇 「トスカ」より)、
 ムゼッタのワルツ〜私が街をあるけば(歌劇 「ラ・ボエーム」より)
モーツァルト:恋人を見つけた男は(歌劇 「後宮からの誘拐」より)
イタリア民謡:シチリアーノ
グリーグ:ソールヴェイ (ソルヴェイグ) の歌(劇音楽 「ペール・ギュント」より)
ペーター・レーヘル(ソプラノSax、テナー・Sax)、
ペーター・シンドラー(Org)

録音:2017年9月12日−13日、聖マリア教会(ランダウ・イン・デア・プファルツ、ドイツ)
ドイツのサクソフォン奏者、作編曲家、教育者、そしてファイントーン(Finetone)レーベルの主宰者としても活躍するペーター・レーヘル。レーヘルのクラシック・クロスオーヴァー・アルバムの最新盤は、ドイツ・リート、オペラ・アリア、民謡、そしてルネサンス・ア・カペラの傑作「アレグリのミゼレーレ」など、様々なクラシック音楽の「名歌」をサクソフォンにアレンジした注目作。パイプ・オルガンの雄大な伴奏に乗せて、ペーター・レーヘルの優美なホーン・サウンドが響きます。ドイツ有数のレコーディング・チーム、トリトナス(Tritonus)とマルクス・ハイランドによる優秀録音もポイント。

2L
2L-143SABD
(Bluray disc Audio
+ SACD)
『金管の織物』
ビョルン・モッテン・クリストフェシェン(1976-):The Wind Blows Where it Desires(風は思いのままに吹く)(トランペット三重奏のための)
A Brass Chat(金管の雑談)(金管三重奏のための) 
Passing Scherzo(通りすがりのスケルツォ)(金管五重奏のための)
Air(アリア)(金管三重奏のための)
Sliding March(滑走する行進曲)(金管五重奏のための)
Circo Dodecafonico(十二音技法の輪)(金管三重奏のための)
Balloon Music(風船音楽)(金管五重奏のための)
Sentimental Pebbles(感傷に浸る小石たち)(金管五重奏のための)
Theme without Variations(変奏されない主題)(金管五重奏のための)
Ohrwurmer Fantasies(ハサミムシの幻想)(金管三重奏のための)
Octatonic Song(オクタトニックの歌)(金管三重奏のための)
Intersubject(被験者間の)(金管五重奏のための)
Chaconne(シャコンヌ)(独奏トランペットのための)
Woven Brass Quintet(金管織物の五重奏)(金管五重奏のための)
オスロ・フィルハーモニック・ブラス
ユーナス・ハルティア(トランペット、リーダー)
アクセル・ショーステット(トランペット)
 ブリンヤル・コルベルグスルード(トランペット)
ヤン=オラヴ・マッティンセン(ホルン)
トールビョルン・ロンモー(トロンボーン)
フローデ・アムンセン(テューバ)

録音:2017年6月 ヤール教会(ベールム、アーケシュフース、ノルウェー)
制作・バランス・エンジニアリング : モッテン・リンドベルグ
録音 : イェルムン・スコーグ
オスロ・フィルハーモニック・ブラスのアルバム『金管の織物』は、ふたりの音楽家の友情から生まれました。「物語性」を持った音楽をさまざまなジャ ンルに書きつづける作曲家のビョルン・モッテン・クリストフェシェン(1976?)と、スウェーデン生まれのトランペット奏者、1990年からオスロ・フィルハー モニック管弦楽団で演奏するユーナス・ハルティア(1966?)。きっかけは、2003年、クリストフェシェンが兄の結婚式のために作曲した《感傷に浸る小 石たち(センティメンタル・ペブルズ)》のトランペットを新郎新婦の知り合いだったハルティアが担当したこと。この曲を気に入ったハルティアは、トランペッ トとオルガンのための音楽集『Pebbles(小石たち)』(Pro Musica PPC9058)の一曲に選び、それ以来、クリストフェシェンに作曲の依頼を続けてき ました。『金管の織物』で演奏される作品は14曲。『ヨハネによる福音書』(3章8節)からタイトルをとった《風は思いのままに吹く》、ハルティアのト ランペット、マッティンセンのホルン、ロンモーのトロンボーンの金管三重奏が演奏する4つの「バガテル」《金管の雑談》《アリア》《十二音技法の輪》《オ クタトニックの歌》、金管五重奏のために編曲された《感傷に浸る小石たち》、ハルティアのソロのための《シャコンヌ》。音楽による30秒程度の短い格言、 14分近い作品と、折々に書かれた作品が約1時間の「音楽物語」に作り上げられています。オスロ・フィルハーモニック・ブラスの6人は、オスロ・フィ ルハーモニック管弦楽団のメンバー。ノルウェー・ブラス・エクスポで金管アンサンブルを楽しむ音楽家たちです。録音セッションは、ノルウェー軍音楽隊 のアルバム『凱旋路』(2L086SABD)と同じベールムのヤール教会で行われました。金管楽器それぞれのテクスチュアと音楽の温もりを伝える録音。グ ラミー賞のノミネートが続くモッテン・リンドベルグが制作とバランス・エンジニアリングを担当しました。 (Ki)


Treasures
TRE-190(2CDR)
イタリアQ/コンサート・ホールヘの全録音
ハイドン:弦楽四重奏曲第62番ハ長調 「皇帝」Op.76-33, Hob.III:77
 弦楽四重奏曲第38番 変ホ長調「冗談」Op.33-2, Hob.III:38
シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調 「ロザムンデ」 Op.29-1/D. 804 *
 弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op.125-1, D. 87*
イタリアQ
[パオロ・ボルチャーニ(Vn)、エリサ・ペグレッフィ(Vn)、ピエロ・ファルッリ(Va)、フランコ・ロッシ(Vc)]

録音:1965年(ステレオ)
※音源:瑞西Concert Hall SMS-2418、日Concert Hall SMS-2417*
◎収録時間:44:52+54:14
“徹底した作曲家への献身によって引き出された作品の内省味!!”
■音源について
イタリアQは、フィリップスへ大々的に録音を開始する直前に、コンサートホール・レーベルにレコード2枚分の録音を行っています。ここではその全てを収録。ハイドンはTU盤、シューベルトは、500枚のみ限定頒布された日本盤を使用。
シューベルトの「ロザムンデ」は1952年(DECCA)と1976年(PHILIPS)、シューベルトの「第10番」とハイドンの「皇帝」は1976年(PHILIPS)の録音もありますが、ハイドンの「冗談」は、これが唯一の録音。

★後の余裕綽々の再録音と比べると明らかなように、イタリアQのここでのアプローチは、自分たちの個性を全面に立てるのではなく、作曲家の思いに寄り添うことに全精力を傾注しているのが特徴的。端正な造形力と豊かな歌謡性の融合ぶりは、元々彼らの最大の魅力ではありますが、少しも外面的効果に傾かず、その特質が最も結実しているという点で、忘れるわけにはいきません。
例えば「皇帝」第1楽章4:39以降は、1976年盤では楽想の晴れやかさを堂々と表明しますが、ここでは音の「紡ぎ」に終始。その滲み出るニュアンスがたまりません。第2楽章の歌も、再録音よりもひたむきな純粋さが息づき、第3楽章は、彼ら自ら音楽を楽しむのと、音楽自体に語らせる献身ぶり、といった違いをまざまざと感じさせるのです。
「冗談」は、第1楽章が滑り出した途端、「これぞハイドン!」と思わず膝を打つこと必至。作曲家への献身が綺麗事ではなく、音楽の持ち味を最大限に活かすために完全な形で作用し、しかも、個性の表明を目的としていないのに、そこには教科書的な無機質さとは無縁の慈愛に満ちたニュアンスが敷き詰められているのです。終楽章のコーダも何の魂胆も持ち込まず、清新さ極み!
シューベルトでは、弦楽四重奏において「歌う」とはどういうことかを徹底的に思い知らされます。「ロザムンデ」第1楽章展開部後半の微妙な陰影は、単に全員が作品に共鳴し、アンサンブルの縦の線を揃えただけでは生じ得ず、まさに作品の核心まで踏み込んで共感し合わなければ実現不可能なニュアンスと言えましょう。終楽章冒頭は、4つの声部が緊密に連携していることを聴き手に意識させず、ただただ一個の音楽が囁くことの至福!【湧々堂】


DACAPO
MAR-8.201202(12CD)
NX-D11
王立デンマーク音楽アカデミーの150年


【CD1】作曲家たち-創立者たち
(1)ニルス W.ゲーゼ:ピアノ三重奏曲 Op.42(1864)
(2)ゲーゼ:ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.28(1840-1854)
(3)J.P.E.ハルトマン(1805-1900):オルガンのための幻想曲 ヘ短調 OP.20(1837)
(4)ハルトマン:ハーコン・ヤール-序曲Op.40(1844)

【CD2】作曲家たち-草創期
(1)ニールセン:3つのピアノのための小品 Op.59(1928)
(2)ニールセン:弦楽五重奏曲 ト長調(1888-1889)
(3)ニールセン:前奏曲とプレスト Op.52(1927-1928)
(4)リーサゲル(1897-1974):カルトシルニ Op.36(1938)
(5)フィン・ヘフディング(1899-1997): It is perfectly true Op.37(1940)
(6)ホルンボー(1909-1996):独奏フルートのためのソナタ Op.71(1957) …初出音源

【CD3】作曲家たち-戦後の三人組
(1)ホルンボー(1909-1996):室内交響曲 第13番 Op.67(1955-1956)
(2)コッペル(1908-1998):ピアノ協奏曲 第3番 OP.45
(3)ニールス・ベンソン(1919-2000):11楽器のための室内協奏曲 Op.52
(4)ベンソン:トッカータ Op.10

【CD4】作曲家たち-国立アカデミー
(1)コッペル(1908-1998):テルニオ Op.53
(2)カイザー(1919-2001):ディヴェルティメント II
(3)イェアシル(1913-2004):セレナード「Music-making in the forest」
(4)ヴェスタゴー(1922-1988):弦楽のための四重奏曲 Op.28(1966)
(5)ネアホルム(1931-):マクムーンの歌 III Op.154

【CD5】作曲家たち-国境を越えて
(1)ノアゴー(1932-):ピアノのためのデテルミナータ・ソナタ(1949-1950)
(2)アブラハムセン(1952-):ピアノ協奏曲(2000)
(3)ヘイスゴー(1954-):C'est la mer melee au soleil 太陽は海に溶け込む
(4)ニルス・ロシング=スコウ(1954-):I giardini dietro la citta
(5)セアンセン(1958-):ピアノ三重奏のための「ファンタスマゴリア」

【CD6】演奏家たち-声楽とオルガン
(1)マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」から
ラインの伝説
美しいトランペットが鳴り響くところ
魚に説教するパドヴァの聖アントニウス
(2)ハイドン:オラトリオ「天地創造」第2部より
レチタティーヴォ「神は言われた。地はそれぞれの生き物を生み出せ」
レチタティーヴォ「すぐさま台地の懐は開かれ」
アリア「今や天は光に溢れて輝き」
キム・ボルイ(Bs-Br)
(3)ニールセン:歌劇「サウルとダヴィデ」第1幕より
Jeg kommer fra Bethlehems dale 私はベツレヘムの谷から来た
(4)ドニゼッティ:歌劇「ランメルムーアのルチア」第3幕より
Tu che a Dio spiegasti l'ali 神の御許へと羽を広げ旅立ったおまえ
(5)ノアゴー(1932-):歌曲集「展開」より
第1番:Kindheit 幼少期
第2番:Die Genesende 癒し
(6)J.P.E.ハルトマン(1805-1900):Flyv Fugl, flyv 飛べ、鳥よ、飛べ
(7)エドゥアルド・デュピュイ(1770-1822):歌劇「若さと愚かさ」第1幕より
Jeg er endnu i livets var 私は人生の春の中にいる
(8)ニールセン:コモーティオ Op.58
(9)ファジー(1939-):ノートルダム大聖堂オルガンのカデンツとトリル

【CD7】演奏家たち-弦楽器 I
(1)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
(2)シューベルト:ピアノ三重奏曲 変ロ長調 D898
(3)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調「春」Op.24

【CD8】演奏家たち-弦楽器 II
(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
(2)ボッケリーニ:チェロ・ソナタ イ長調 G.4
(3)ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 Op.15


【CD9】演奏家たち-ピアノとチェロ
(1)ブラームス:チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
(2)バッハ:平均律ピアノ曲集 第1巻-前奏曲とフーガ ハ長調 BWV849
(3)ドビュッシー:ベルガマスク組曲
(4)シューマン:3つのロマンス Op.28-第2番 嬰ヘ長調
(5)メンデルスゾーン:無言歌 Op.62-第2番「春の歌」
(6)ハラール・セーヴェルー(1897-1951):ロンド・アモローソ Op.14-7
Kjempeviseslatten(レヴォールトのバラード) Op.22-5
(7)シェーンベルク:6つのピアノのための小品集 Op.19
(8).ベンソン(1919-2000):ピアノ・ソナタ 第3番 Op.44
【CD10】演奏家たち-ピアノと管楽器
(1)ルトスワフスキ:2台ピアノのための「パガニーニの主題による変奏曲」
(2)ブラームス:ハンガリー舞曲 WoO1(連弾編)より
第3番 ヘ長調
第4番 ヘ短調
第7番 イ長調
(3)ラヴェル:ソナチネ
(4)ショパン:子守歌 Op.57
(5)ショパン:夜想曲 第2番 変ホ長調 Op.9-2
(6)ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
(7)パル・イソルフソン(1893-1974):ユモレスク
第1番 ヘ長調
第2番 ニ長調
(8)シューマン:歌曲集「ミルテの花」-第24番「君は花のごとく」
(9)ニールセン:劇音楽「母」Op.41-霧が晴れてきた
(10)リーサゲル(1897-1974):セレナード Op.26b
(11)ニールセン:幻想的小品 Op.2
第1番:ユーモレスク
第2番:ロマンス
(12)アスガー・ルンド・クリスティアンセン(1927-1998):トロンボーン協奏曲

【CD11】演奏家たち-管楽器、ギター、アコーディオンとパーカッション
(1)ラウニ・グレンダール(1886-1960):トロンボーン協奏曲
(2)モーツァルト:ディヴェルティメント 変ロ長調 K270
(4)ルーザース(1949-):Tattoo for One
(5)ルーザーズ:独奏ギターのための「讃美歌集」
(6)ノアゴー(1932-):アルカナ
(7)ピアソラ(1921-1991):タンティ・アンニ・プリマ

【CD12】演奏家たち-管弦楽作品
(1)ニールセン:交響曲 第4番「不滅」Op.29
(2)グズモンセン=ホルムグレーン(1932-2016):パーカッションとオーケストラのための三部作
【CD1】
(1)デンマーク・ピアノ三重奏団
録音:2014年
(2)マリアンナ・シリンヤン(P)
録音:2016年
(3)ハンス・ファーイウス(Org)
録音:2005年
(4トーマス・ダウスゴー(指)/デンマーク国立SO
録音:1998年
【CD2】
(1)スクヨルド・ラスムッセン(P)
録音:1952年モノラル
(2)デンマーク弦楽四重奏団,ティム・フレデリクセン(Va)
録音:2006年
(3)ペダー・エルベク(Vn)
録音:1979年
(4)ヨハン・ヒュエ=クヌートセン(指)
王立デンマークO
録音:1941年モノラル
(5)オーレ・シュミット(指)
オーデンセSO
録音:1986年
(6)ポール・ビルケルンド(Fl)
録音:1970年
【CD3】
(1)マックス・アートヴェズ(Ob)
ティム・フレデリクセン(Va)
ハンヌ・コイヴラ(指)
デンマーク国立室内O
録音:1997年
(2)ヘアマン・ダーヴィド・コッペル(P)
エリック・トゥクセン(指)
デンマーク国立SO
録音:1953年モノラル
(3)ニールス・ベンソン(P)
ゲオルク・ヴァサヘーリ(P)
ヘアマン・ダーヴィド・コッペル(P)
ラヴァルド・フィルスホルム(指)
コペンハーゲン・コレギウム・ムジクム
録音:1951年モノラル
(4)ニールス・ベンソン(P)
録音:1942年モノラル
【CD4】
(1)モーテン・ツォイテン(Vc)/アマリエ・マリング(P)
録音:2009年
(2)カリーナ・アゲルボー(リコーダー)
ウッデン・フルーツ(アンサンブル)
録音:2006年
(3)デンマーク国立SO木管五重奏団
録音:1999年
(4)ランダース室内O
録音:2001年
(5)タマシュ・ヴェート(指)
アルス・ノーヴァ・コペンハーゲン/デンマーク・チェンバー・プレイヤーズ
録音:1999年
【CD5】
(1)ニクラス・シーヴェレフ(P)
録音:2016年
(2)アンネ・マリー・アビルズコフ(P)
イラン・ヴォルコフ(指)/BIT20アンサンブル
録音:2002年
(3)ニクラス・ヨハンセン(G)
録音:2017年…初出音源
(4)ローラン・キュニオ(指)/アンサンブルTM+
録音:2012年
(5)コペンハーゲン・トリオ・コン・ブリオ
録音:2011年
【CD6】
(1)エルゼ・パースケ(Ms)
録音:1978年
(2)キム・ボルイ(Bs-Br)
イーゴル・マルケヴィチ(指)
ベルリンPO
録音:1958年モノラル
(3)トニー・ランディ(T)
オーレ・シュミット(指)
デンマーク国立SO
録音:1978年
(4)トニー・ランディ(T)
グンナー・ステルン(指)
王立デンマークO
録音:1974年
(5)ヘレーネ・ギェリス(Ms)
ウラ・ミルマン(Fl)
イェスパー・リューツヘーフト(G)
ゲルト・セアンセン(パーカッション)
トーケ・モルドロップ(Vc)
録音:2010年
(6)(7)
オッタ・ブレンヌム(S)
録音:1898年
(8)ビーネ・ブリンドルフ(Org)
録音:2016年
(9)グレーテ・クロウ(Org)
録音:2002年 ライヴ
【CD7】
(1)ヘンリー・ホルスト(Vn)
ジプシー・オーケストラ
録音:1929年モノラル
(2)ヘンリー・ホルスト(Vn)
エアリング・ブロンダール・ベングトソン(Vc)
ヴィクトー・ショアラー(P)
録音:1955年モノラル
(3)エーリング・ブロッホ(Vn)
ホルガー・ルンド=クリスチャンセン(P)
録音:1942年モノラル
【CD8】
(1)エンドレ・ヴォルフ(Vn)
トーマス・イェンセン(指)
デンマーク国立RSO
録音:1949年モノラル
(2)エアリング・ブロンダール・ベングトソン(Vc)
ゲオルク・ヴァサヘーリ(P)
録音:1962年
(3)セルゲイ・アジジャン(Vn)
オスモ・ヴァンスカ(指)
コペンハーゲン・フィルハーモニー
録音:1996年
【CD9】
(1)エアリング・ブロンダール・ベングトソン(Vc)
ヴィクトー・ショアラー(P)
録音:1954年モノラル
(2)ニクラス・シーヴェレフ(P)
録音:2013年
(3)アンカー・ブリュメ(P)
録音:1986年…初出音源
(4)(5)アルネ・ショルド・ラスムッセン(P)
録音:1954年モノラル
(6)ロベルト・リフリング(P)
録音:1950年モノラル
(7)(8).ニルス・ヴィッゴ・ベンソン(P)
録音:1949年モノラル
【CD10】
(1)トーヴェ・ルンスコウ(P)/ロドルフォ・ランビアス(P)
録音:1980年
(2)トーヴェ・ルンスコウ(P)
ロドルフォ・ランビアス(P)
録音:1979年
(3)エイヴィンド・メラー(P)
録音:1956年モノラル
(4)ヨハンネ・アマリー・ストックマー(P)
録音:1929年モノラル
(5ヨハンネ・アマリー・ストックマー(P)
録音:1942年モノラル
(6)カレン・ルンド・クリスティアンセン(P)
録音:1950年モノラル
(7ハーラル・シグルドソン(P)
録音:1935年モノラル
(8)ドーラ・シグルドソン(S)
ハーラル・シグルドソン(P)
録音:1924年モノラル
(9)ホルガー・ギルベルト=イェスペルセン(Fl)
ヴァルボリ・ポールセン(ハープ)
録音:1936年モノラル
(10)ホルガー・ギルベルト=イェスペルセン(Fl)
エーリング・ブロッホ(Vn)
録音:1937年モノラル
(11)スヴェンド・クリスティアン・フェーロム(Ob)
クリスティアン・クリスティアンセン(P)
録音:1937年モノラル
(12)パルマー・トラウルセン(Tb)
アスガー・ルンド・クリスティアンセン(指)
ティヴォリ・コンサートホール・オーケストラ
録音:1957年モノラル
【CD11】
(1)イェスパー・ユール・ヴィンダール(Tb)
トーマス・ダウスゴー(指)
デンマーク国立SO
録音:2001年
(2)ヴァルドマール・ヴィルシング(Ob)
ハンス・ボルドバイ(Ob)
イングベルト・ミケルセン(Hrn)
ヴァング・ブライダール(Hrn)
キェル・ロイケアー(Fg)
カール・ブロッホ(Fg)
録音:1947年モノラル
(3)ビョルン・カール・ニールセン(Ob)
ジェルジ・レヘル(指)
デンマーク国立SO
録音:1989年 ライヴ…初出音源
(4)ジョン・クルセ(Cl)
録音:1993年
(5)イェスパー・シヴェバエク(G)
録音:2008年
(6)トリオ・モバイル
【メンバー】
モーゲンス・エレゴー(アコーディオン)
インゴルフ・オルセン(G)
ベント・リロフ(パーカッション)
録音:1984年
(7)ミケランジェロ 70
天使のミロンガ
ゲイル・ドラウグスヴォル(アコーディオン)
マッテ・ラスムッセン(P)
録音:2015年
【CD12】
(1)ミハエル・シェンヴァント(指)
RDAMSO
録音:2015年
(2)ゲルト・モルテンセン(パーカッション)
ミハエル・シェンヴァント(指)
RDAMSO
録音:2016年
デンマーク音楽アカデミーは、デンマークのコペンハーゲンにある音楽大学。1867年に作曲家ニルス・ゲーゼによって設立された、デンマーク国内最古で最大の 音楽教育機関で、現在の学生数は400人です。創設以来150年に渡り、デンマークの音楽界において中心的な役割を担い、数多くの音楽家たちがこの学 校から巣立っています。 この12枚組のBOXには、20世紀前半の「歴史的録音」から、このBOXのために録音された最新の音までが含まれており、作曲家だけでなく、種々の演奏家 たちの足跡もたどることができます。128ページのブックレット(英語、デンマーク語)には、アルバムの解説と、現在の学長ベルテル・クラルプの包括的なエッセイが 収録されています。

299 MUSIC
NIKU-9013(1CD)
税込定価
サクソフォン・クァルテット作品集
平野義久(1971- ):サン・ナルシソ・カプリッチオ(2015)
ショスタコーヴィチ(1906-1975)/編曲 岡出莉菜(1991-):前奏曲とフーガ 変ニ長調Op.87-15(1951)
平野義久(1971- ):リベラル・ダンス(2015-2016)
 舞姫/ラグ・シミュレーション2
アルヴォ・ペルト):スンマ(1977/2009)
 フラトレス(1977/2015)
ルイ・アンドリーセン(1939- ):フェイシング・デス(1990/1993)
福井健太(ソプラノ・サクソフォン)
田中拓也(アルト・サクソフォン)
本堂誠(テナー・サクソフォン)
塩塚純(バリトン・サクソフォン)

録音:2017 年10 月15、18-19、27 日、相模湖交流文化センター
ラシック、ジャズ、吹奏楽、そしてスタジオセッションと、ボーダーレスな活動を展開するサクソフォニスト、福井健太。 本 CD は、そんな彼が新進気鋭の若手奏者、田中拓也、本堂誠、塩塚純を招き挑んだ現代サクソフォン作品集だ。静謐 のエクスタシーが聴覚空間を包むペルト作品、グルーヴィなアンドリーセン作品に加え、『先に生まれただけの僕』など劇 伴でも活躍する平野義久のヴァイタリティ溢れるスリリングな作品を収録。現代音楽でだってノれるんだ、それを証明するま さにcutting-edge な一枚!

コウベレックス
KRS 5230(1CD)
税込定価
2880★★
貴志康一:ヴァイオリン・ソナタ、他
貴志康一(1909-1937):月
水夫の唄/竹取物語
漁師の唄/花見/龍
ヴァイオリン・ソナタ
北浦洋子(Vn)、竹内素子(P)

録音:2017 年8 月29-30 日、神戸新聞松方ホール(兵庫県)
天賦の才を持った音楽家 貴志康一(1909-1937)の生涯や音楽性に長らく親しんで きた北浦洋子によるソナタの記念すべき録音。壮大なスケールの中に、貴志のヴァイ オリンへの情熱が浮かび上がる。「竹取物語」や「漁師の唄」など独奏曲は北浦ならで はの新たな息吹が感じとれる。 ※貴志康一は日本人として近衛秀麿に次いで2 人目にベルリンフィルを指揮し、自作 曲をレコーディングしている。また日本人として初めてストラディヴァリウスを入手するな ど演奏活動や作曲、映画まで、多才な能力を発揮した。ヴァイオリン・ソナタが発見さ れたのは後年だが、貴志の作品の中でも重要な位置を占めている大曲である。 6 つのヴァイオリン独奏曲は 1932 年頃に作曲されており日本の情緒や風景を存分に ちりばめられた美しい作品。「竹取物語」は湯川秀樹博士がストックホルムでノーベル 賞受賞の晩餐会の時に演奏されたことでも有名。

299 MUSIC
NIKU-9012(1CD)
税込定価
メシアン:ピアノ作品全集2
メシアン:鳥のカタログ第4, 6, 7 巻
宮崎明香(P)

録音:2017 年5 月17-19 日、三重県総合文化センター 大ホール
夜明け、日没、夜の荘厳。波、風、太陽のきらめき。陽の光と深い闇が過ぎ行く時のなかで、幾多の鳥たちと様々な自然 が織りなす風景。色とりどりの響きはまばゆい輝きとなって、生命そのものの姿を現す。 パリに学び、メシアンの音楽に魅了された実力派ピアニスト 宮崎明香 渾身の「鳥のカタログ」ここに完結。 ※宮崎明香のメシアン ピアノ作品全集1〜「鳥のカタログ第1, 2, 3, 5 巻」(品番:NIKU-9003)はレコード芸術2016 年9 月号で準特選になりました!

HATART
HATART-197(1CD)
ジェームズ・テニー(1934-2006):コントラバス作品集
無伴奏コントラバスのためのコンポジション〔1. (Beast)1971年/2.(night)1971年/ 3.(night)1971年〕
ヴィオラ,チェロ,コントラバスとテープ・ディレイ・システムのためのグリッサンド(1982)
 〔Shimmer/ Array/ Bessel functions of the first kind/ Trias Harmonica/ Stochastic-canonic variations〕
ダリオ・カルデローン(Cb)
ウィリアム・レーン(Va)
フラン チェスコ・ディロン(Vc)

録音:2015年2月25&28日、アムステルダム
アメリカの作曲家にして理論家のジェームズ・テニー(1934-2006)によるコントラバスのための作品集。テニーはアメリカの実験音楽において中心 的な役割を果たした人物。どこまでが楽音でどこからがノイズかといった、知覚上の分岐点に魅了されていました。作品は、実際に鳴り響いている現象か ら音楽形式を感じさせるもの。協和音と不協和音、ハーモニーと単音、といった理論上の区別を超えた次元で、エレガントで美しい音現象をおたのしみ いただけます。 (Ki)
HATART
HATART-199(1CD)
カタリーナ・ローゼンベルガー(b.1971):作品集(全曲世界初録音)
speed sputter (即興)〜2つのトロンボーンのための(2016)
SHIFT〜2つのトロンボーンとアンサンブルのための(2014)
flutter gust (即興)〜2つのトロンボーンのための(2016)
Gesang an das noch namenlose Land〜弦楽三重奏のための(2013)
RESHIFT 011516-3〜2つのトロンボーンのための(2016)
wafts & drifts (即興)〜2つのトロンボーンのための(2016)
modules〜電気増幅された四重奏とイフェクト・ペダルのための(2015)
postlude (即興)〜電子ギターのための(2016)
wasteLAnd〔マイケル・マツノ(Fl)、クレール・シュネット(Ob)、ブライアン・ウォルシュ(Cl/テナーSax)、ジャスティン・ドゥアール(打楽器)、リチャード・ヴァリトゥット(P)、マーク・メンジーズ(Vn&Va)、アンドルー・トル(Vn)、リンネア・パウエル(Va)、アシュリー・ワルターズ(Vc)、スコット・ウォーシントン(Cb)、ニコラ・デイエ(電子ギター、指)〕

RAGE THORMBONES〔マット・バルビエ((Tb)、ウェストン・オレンキ(Tb)〕

録音:2016年1月、3月、カリフォルニア
カタリーナ・ローゼンベルガーは、楽器がもつあらたな音色を引き出す魔術を持っていると絶賛される作曲家。彼女は聴き手に、作品を座ってじっと聴 くことを望みません。聴き手が音楽に巻き込まれることを望んでいます。ぜひ、ローゼンベルガーの音色の魔術の世界に浸かってください! (Ki)
HATART
HATART-200(1CD)
キャット・ホープ(b.1966):作品集
Miss Fortune X (2012)〜AMラジオ,ヴィオラ,チェロ,ピアノとシンバルのための
Cruel and Usual (2011)〜弦楽四重奏,電子ライヴ,4つのバス増幅器
Broken Approach (2014) 〜バス・ドラム・キット,AMラジオ,ウィンドアップ・メカニズム
Dynamic Architecture 1 (2015) 〜独奏コントラバス,エレクトロニクスのための
Sogno 102 (2013) 〜バス・クラリネット,バス・フルート,ヴィオラ,チェロ,ピアノと電子ライヴのための
アンサンブルDecibel、
キャット・ホープほか

録音:2011-2015年
キャット・ホープは1966年メルボルン生まれの女性音楽家。ノイズ、インスタレーション、パフォーマンス・アーティストとして知られています。この CDはキャット・ホープによる室内楽作品を集めたもの。アコースティック楽器と電子楽器、ノイズなどの関わりを探求した作品がならびます。最後に収録 されたSogno102はジャチント・シェルシの世界にヒントを得た作品。激しいグリッサンドぶりに注目です。 (Ki)
HATART
HATART-201(1CD)
IM HELLEN(天国にて)
Im deutlichen Morgen
Was Wiesel wissen
Unter Kinnhohe
Gib mir Honig
Safran im Februar
Out of reach
Hinter Wanden aus Papier
Hinuber oder vielleicht
Zweifels ohne
ハラルド・キンミヒ(Vn)
ダニエル・ステューダー(Cb)
アルフレード・ツィンメルリン(Vc)

録音:2015年1月
弦を引っ張りつかみ叩きつけ、楽器本体をひっかき打ちつけ、楽器を鳴物として扱うトリオ。単なる特殊奏法を超えた次元での壮絶な世界です。演奏ス タイルは基本的に即興によっています。ジャズともクラシックともつかない、まさに彼らにしかなしえない音楽が展開されています。 (Ki)
HATART
HATART-155(1CD)
モートン・フェルドマン(1926-1987):三重奏曲(1980) アイヴズ・アンサンブル
[ヨッシェ・ター・ハール(Vn)、ジョブ・ター・ハール(Vc))、ジョン・スナイダーズ(P)]

録音:1996年5月16、17日
80年代以降のフェルドマンの作風はとにかく「静かで長い」。ここに収録された楽曲もピアノ三重奏という古典的な編成を取りながら、ほとんどを休符 が支配し、ぽつぽつとわずかな楽器のやり取りが行われるに過ぎません。これがCD1枚分続きます。テーマがあるようで、繰り返しがあるようで、構成 があるようで、でもどうやら無さそうで…だんだん細かいことは気にならなくなり、心地よい無重力感に満たされます。いつ終わっても構わない音楽、終 わることに意味を持たせる必要のない音楽というものがここにあります。 (Ki)
HATART
HATART-160(1CD)
モートン・フェルドマン(1926-1987):ジョン・ケージのために(1982) アイヴズ・アンサンブル
[ヨッシェ・ター・ハール(Vn)、ジョン・スナイダーズ(P)]

録音:1997年11月17、18日
ケージ70歳を記念して書かれた作品です(フェルドマンにとってケージは音楽の師とも言われますが一方で不仲だったとも?)。「ヴァイオリンとピア ノのための≪小品≫だが、終わりはない」とフェルドマン自身が語るこの曲は3つの楽章に分かれていて、短いフレーズを繰り返して始まります。しか しミニマルのように繰り返しが熱を帯びることはなく、常に静謐が音楽を支配します。メロディともつかぬ2、3音からなる旋律は大きな跳躍を含みま すが、オクターヴを考えずに出てくる音を並べるとその構成音は半音階で隣り合う数音であることが分かります。そのため停滞した空間が延々と広がっ ていくようなイメージ。 (Ki)
HATART
HATART-194(1CD)
ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ(1919-2006):ヴァイオリン,クラリネット,ピアノのための三重奏曲(1949)
ピアノ・ソナタ第5番 〜10の楽章による(1986)
ヴァイオリンとピアノの二重奏曲(1964)
ラインベルト・デ・レーウ(P)
ヴェラ・ベス(Vn)
ハルメン・デ・ブーア(Cl)

録音:1991年10月5、6日
レニングラード音楽院でショスタコーヴィチに学び、モダニストの道を突き進みアヴァンギャルドな創作を展開したウストヴォーリスカヤ。1949年の三 重奏曲ではショスタコーヴィチの影響が如実に見られ、またとても抒情的です。以降、彼女の作風はだんだん冷たく尖ったものになっていき、ピアノ・ソ ナタ第5番や二重奏曲ではそれぞれ攻撃的なまでの緊張を伴う強烈な部分も出てきます。ただその前衛的な音楽精神は実に洗練された譜面によるもので 説得力抜群。その突き詰めた表現からは神聖なオーラすら漂います。
HATART
HATART-204(2CD)
モートン・フェルドマン(1926-1987):Patterns in a Chromatic Field(1981) ロハン・デ・サラム(Vc)
マリアン・シュレーダー(P)

録音:1993年10月1日
晩年フェルドマン特有の、静謐でひたすら長い作風が顕著に表れたフェルドマン・ファン垂涎の音楽。チェロとピアノでCD2枚分!「半音階的音場で のパターンズ」と題されたタイトルも示唆的。確かに半音階を主な素材としており、そっとピアノが繊細な不協和音を鳴らす中、チェロが細々と揺れ動き ます。色々なフレーズが出てきますがお互いに干渉することなく、また常に無重力的で進む先もありません。それぞれの「パターン」が広大な空間にただ 美しく散りばめられているといった風情です。無限の星空のような世界。

7265Records
NYCC-10011(1CD)
税込定価
詩人の恋〜ロマンス
シューマン:3つのロマンスOp.94
 「詩人の恋」 Op.48
クララ・シューマン:3つのロマンスOp.22
松本裕香(Vn)、松木久美(P)
ヴァイオリニスト、松本裕香 初のアルバム! たった4小節・・・第1曲目のピアノの切ない前奏を聴くだけでも、胸が締め付けられるような思いに駆られるシューマン「詩人の恋」。本来は“声”で歌われる青春の喜びと悲しみ を、ハイネの言葉を用いることなく、ヴァイオリンで滔々とメロディを紡ぐ松本裕香。ピアノと戯れ、語らい、時には抱きあいながら、この普遍の名作を違う形で聴く喜びをお届けいた します。シューマン夫妻の2組のロマンスもアルバムに花を添えています。

コウベレックス
KRS-5233(1CD)
税込定価
琥珀 Kohaku
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ.第5番 ヘ長調 Op.24「春」
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ.第1 番 ト長調Op.78「雨の歌」
馬渕清香(Vn)
多川響子(P)

録音:2017年8月14-15日寝屋川市立地域交流センター アルカスホール(寝屋川市)
国内外で精力的に演奏活動を続けている馬渕清香と多川響子のコンビによるアルバム『琥珀 Kohaku』の第2弾。瑞々しいヴァイオリンとピアノのアンサンブルが美しい! 「春」(スプリング・ソナタ)と、静謐な音色のなかに繰り広げられる温かい語り口の「雨の歌」は希望に満ちた演奏である。ファン待望のカップリング。

DACAPO
MAR-8.226130(1CD)
NX-B06
ランゴー(1893-1952):ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第1集
Ecrasez l'nfame-下劣な者をひねりつぶせ BVN 385(1949)
ソナタ(未完) BVN41(1909-11)…世界初録音
短いヴァイオリン・ソナタ BVN372(1949)
ソナタ 第4番「parce nobis, Jesu!-われを赦したまえ、イエス」(1949)
グンヴォール・シーム(Vn)
ベリト・ヨハンセン・タンゲ(P)

録音:2015年2月22日、2015年12月21日、2016年1月16日、2016年2月7日
音楽家の両親の下に生まれ、幼いころから才能を発揮したランゴー。11歳でオルガニストとしてデビューし、同時に作曲 も学び始め、14歳で作曲家として正式デビューを果たしました。21歳の時に父親を亡くし、オルガニストを志望します が、なかなか受け入れ先がなく、教会オルガニストの職を得たのはようやく46歳になってからでした。生涯に400曲以上 の作品を残し、そのほとんどが大規模な管弦楽作品ですが、晩年になって突然、何曲かのヴァイオリン作品をまとめて作 曲したことでも知られています。DACAPOではその全曲を3枚のアルバムとしてリリースします。第1集では、未完に終 わったソナタ(世界初録音)を含む4作品を収録。なかでも、最も有名なヴォルテールの言葉からタイトルを引用した 「Ecrasez l'nfame-下劣な者をひねりつぶせ」はまさに戦いの叫びをあげるかのような激しいヴァイオリンのフレーズが印 象的。全編攻撃的でありながらも、最後に瞬時希望も提示され、未解決のまま曲を閉じます。他の曲も後期ロマン派 の雰囲気を色濃く示しています。

Sono Luminus
DSL-92214
(2CD+BluRay AUDIO)
NX-B09
BEYOND
ビャルナソン(1980-):世の罪を除きたもう主よ
ソルヴァルドスドッティル(1977-):アウラ
クリストファー・セローン:メモリー・パレス
エレン・レイド:フィア=リリース
アンドリュー・マッキントッシュ:I Hold the Lion's Paw
ロサンゼルス・パーカッション・クァルテット

録音:2016年3月20-24日
人種の坩堝でもあるロサンゼルス。あらゆる野心や創造的な夢がうずまく都市です。ここで活躍するロサンゼルス・パー カッション・クァルテットは、これまでにも意欲的なアルバムをリリースしてきましたが、今作でも5人の作曲家による独創的 な作品を演奏しています。ビャルナソンの「Qui Tollis=世の罪を除きたもう主よ」は爆発的なバスドラムの唸りが印象 的な作品。自然の風景を音に取り込むのが巧みなソルヴァルドスドッティルの「アウラ」は砂の嵐と風のチャイム。マッキン トッシュの「I Hold the Lion's Paw=私はライオンの足を握る」では長編小説のように劇的に音が変化していきます。 郷愁たっぷりのギターの旋律が印象的なセローンの「メモリー・パレス」、メタリックな響きがまるで宝石の輝きのようなライド の「フィア=リリース」と、普段耳にすることのない珍しい音響が、高音質で迫力たっぷりに迫ります。
Sono Luminus
DSL-92215(1CD)
NX-B05
Dark Queen Mantra
テリー・ライリー(1935-):Dark Queen Mantra
スコダニッビオ(1956-2012):Mas Lugares(モンテヴェルディのマドリガルより)
テリー・ライリー:The Wheel and Mythic Birds Waltz
ギャン・ライリー(G)
デル・ソルSQ

録音:2016年2月22-26日
2017年に結成25周年を迎える“デル・ソル弦楽四重奏団”。 設立当初から20世紀〜21世紀の作品ばかりを好んで演奏し、これまでに委嘱作を含め、100曲以上の新作を世界 初演しています。時にはサンフランシスコSOとコラボしたり、大学での講義を行うなど、新しい音楽の普及に力を 尽くす彼ら、今作ではミニマル・ミュージックの大家であるテリー・ライリーの80歳を記念し、新作を演奏しています。また、 素晴らしい才能を有していたにもかかわらず、ほとんど知られることなく2012年に亡くなったイタリアの作曲家ステファノ・ス コダニッビオの作品を紹介することにも力を注ぎました。ギャン・ライリーのギターを伴うライリーの「Dark Queen Mantra」での切れの良い音楽、モンテヴェルディの音楽を変容させたスコダニッビオの音楽、どちらも聴き手の心に懐か しい感情を呼び起こします。東洋的な雰囲気を持つ「The Wheel and Mythic Birds Waltz」も不思議な音楽で す。
Sono Luminus
DSL-92217(1CD)
NX-B05
Boyd Meets Girl
ゼナモン(1953-):リフレクション 第6番
フォーレ:パヴァーヌ Op.50(R.ボイド&L.メトカーフ編)
バッハ:2声のインヴェンション BWV772-786より(R.ボイド&L.メトカーフ編)
第8番/第10番/第6番/第13番
エドワーズ(1943-):ギター協奏曲「アラフラ・ダンス」-第2楽章 Arafura Arios
ニャターリ(1906-1988):チェロとギターのためのソナタ-第1楽章 Allegretto comodo
ピアソラ:タンゴの歴史-カフェ1930(R.ボイド&L.メトカーフ編)
ファリャ:7つのスペイン民謡(R.ボイド&L.メトカーフ編)
ペルト(1935-):鏡の中の鏡(R.ボイド&L.メトカーフ編)
ポーカロ/ベティス:Human Nature(R.ボイド&L.メトカーフ編)
ボイド・ミーツ・ガール
【メンバー】
ルパート・ボイド(G)
ローラ・メトカーフ(Vc)

録音:2016年10月24-27日
オーストラリア出身のギタリスト、ルパート・ボイドと、アメリカ出身のチェリスト、ローラ・メトカーフ。この2人によるアンサンブ ル「boyd meets girl」。バロックから現代まで幅広いレパートリーを持ち、時には自身で作品をアレンジ、独創的な演 奏を繰り広げています。このアルバムでも、バッハからピアソラ、ゼナモンなど多彩な曲を用意。色彩感豊かなボリビアの作 曲家ゼナモンの「リフレクション」をはじめ、フォーレの「パヴァーヌ」の斬新なアレンジや、楽しいバッハの「インヴェンション」、 癒し系の代表作でもあるペルトの「鏡の中の鏡」など、目の覚めるような素晴らしい演奏を楽しめます。

Musikaleido
KCD-001J(1CD)
税込定価
Colours of the Heart
カラーズ・オブ・ザ・ハート

ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
グリーグ:ヴァイオリンとピアノのための歌曲(エミール・ソーレ編曲)
 君を愛す/ソルヴェイグの歌
小町碧(Vn)
サイモン・キャラハン(P)

ライナーノーツ(日本語解説):小町碧
録音:2014年2月21-22日イギリス、ポットンホール
このアルバムに収録された作品を書いた4人の作曲家。一見深い繋がりは見えないように思いますが、 実は19世紀末のパリで繰り広げられた芸術家たちの交友の様子を切り取ったものなのです。物語の主人公はディーリアス。彼の友人であったウィリアム・モラードの家にあったゴー ギャンのスタジオ。数多くの芸術家が集まるスタジオにディーリアスはグリーグとラヴェルを連れて行きます。ディーリアス自身もゴーギャンの絵画に深い感銘を受け、後にゴーギャンの 「ネバーモア」を購入します。その出会いから生まれたであろう音楽を、小町碧は深い共感を持って奏でています。 もちろん、この物語は彼女自身のブックレットに詳細に記されており、これを読めばアルバムのコンセプトもタイトルの意味も理解できるでしょう。

Cybele
CYBELE-261603S
(1SACD)
トーマス・アデス(1971-):弦楽四重奏のためのアルカディアーナOp.12(1994)
4つの四重奏曲Op.28(2010-2011)
ピアノ五重奏曲(2000)
ドーレン・カル テット
ディミトリ・ヴァシラキス(P)
1971年ロンドン生まれで「ブリテンの再来」と評される作曲家トーマス・アデス。2000年のグロマイヤー賞作曲部門を始め、数々の賞を受賞しています。 CD録音も多く、ラトル&ベルリン・フィルが作品を取り上げたりと、既に現代の古典と言える存在感を確立しています。ポストモダン・アイロニストなどと言わ れるその作風はウェーベルンを思わせる寂寞に、微かな温かさが同居。弦楽四重奏を主体としたこのアルバムでは奏者ひとりひとりがきれぎれに歌い、美し い風景が浮かび上がります。無駄をそぎ落とした、空気をいっぱいに含んだ音楽。キュベレ・レコーズならではの高音質録音がより価値を高めています。 (Ki)

DACAPO
MAR-8.226091(1CD)
NX-B06
エブラハムセン(1952-):弦楽四重奏曲 第1番「10の前奏曲」他
ホルン三重奏曲のための6つの小品(1984)
サティ:3つのジムノペディ(エブラハムセンによるオーボエと弦楽四重奏編)(1988)
ニールセン(1865-1931):2つの幻想的小品(エブラハムセンによるオーボエと弦楽四重奏編)(1988)
エブラハムセン:弦楽四重奏曲 第1番「10の前奏曲」(1973)
アンサンブル・ミッドヴェスト

録音:2014年11月24-26日
2015年5月7-8日
2016年11月30日-12月2日
ノアゴーとグドムンセン=ホルムグリーンに作曲を学んだエブラハムセン。このアルバムに収録された弦楽四重奏曲第1番「10の前奏曲」は ごく初期の作品のように、自然界の神秘を暗く深い音楽にするかと思えば、シューマンやサティの名曲を管楽アンサンブルに編曲して、新 たな命を与える人としても知られています。彼自身は優れたフレンチ・ホルン奏者であり管楽器に関しての知識が豊富であるため、その作 品にも巧みな技が用いられています。

Solo Musica
SM-268(1CD)
NX-B03
ミシャ・グロイル(ホルン)
ベートーヴェン
:ホルン・ソナタ Op.17
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
イェルク・ヴィトマン:ホルンのためのエア
ブラームス:ホルン三重奏曲 Op.40
ミシャ・グロイル(Hrn)
フー・スンヨン(P)
アンドレアス・ヤンケ(Vn)

録音:2017年2月8-10日
1993年からチューリヒ・トーンハレOの首席ホルン奏者を務めるミシャ・グロイルのアルバム。音楽家の両親のもとで幼い頃から音 楽に親しみ、父親からピアノのレッスンを受けたというグロイルは、11歳の時にモーツァルトのホルン協奏曲を聴き、ホルン奏者の道を選び ました。幼い頃にはブラームスが住んでいたチューリヒの家を訪れ、一時期はブラームスがホルン三重奏を書いたバーデン=バーデンに住ん でいたりと、グロイルにとって、ブラームスの三重奏は格別親しみのある作品だと語っています。また彼は、シューマンの「アダージョとアレグロ」 はホルン奏者にとっては宝石であり、ベートーヴェンの作品はまるで親密な夫婦の対話であるとも。イェルク・ヴィトマンの独奏曲もグロイル にとっては未知なる発見に富んだ曲。どれも演奏する喜びに満ち溢れています。


フォーローズ・ミュージック

FRCC-3001(1CD)
夜明けの詩
リー:リコーダーとピアノのためのソナティナ
スコット:オーバード
西澤健一:小ソナタ
ラフマニノフ:ヴォカリーズOp.34-14
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ドビュッシー:レントより遅く※ピアノソロによる演奏
プーランク:エディット・ピアフ讃(ピアノ・ソロ)
 愛の小径/ヴィラネル
 フルートとピアノのためのソナタ
モノー:愛の讃歌(西澤健一;編)
中村栄宏(リコーダー)、
安嶋健太郎(P)

録音:2016 年2 月22&23日 京葉銀行文化プラザ音楽ホール
M.ペトリや J.シュヴァルツァーなどの現代を代表する巨匠から激賞され、J.ターナーや F.カルディーニなどをはじめとす る多くの作曲者から作品を献呈されるなど注目を集める若手リコーダー奏者、中村栄宏。東京理科大・同大学院を卒業 し、一般企業での勤務を経てからアムステル音楽院で学ぶという異色の経歴を持つ「リコーダー王子」がデビュー盤に選 んだのは近現代の作品。安嶋健太郎のピアノとともに、安定したテクニックと高度に洗練された音楽性によって、それぞれ の作品に相応しい情緒を描き出しています。

UNEVENTFUL RECORDS
CDPSD-001(1CD)
プラハ・ストリング・デュオアーカイヴ録音集チェロとギターの為の音楽
リムスキー=コルサコフ:くまばちの飛行
ベートーヴェン:ソナティナ ニ短調
バッハ(グノー:アヴェ・マリア
ハイドン:ソナタ ハ長調〜メヌエット
ヴェーバー(1786-1826):行進曲風
フォーレ:夢の後に
ラヴェル:ハバネラ
ホアキン・ニン(1879-1949):スペイン組曲〜ムルシアナ
グラナドス:歌劇「ゴイェスカス」より 間奏曲
ファリャ:7つのスペイン民謡〜モーロ人の織物
グラナドス:スペイン舞曲集〜アンダルサ
ホアキン・ニン:スペイン組曲〜アンダルサ
ファリャ:4つのスペイン風の楽曲〜アラゴネサ
ヘンリー・エクルズ(1670-1740):ソナタ ト短調
プラハ・ストリング・デュオ
サーシャ・ヴェチトモフ(Vc)
ヴラディミール・ヴェチトモフ(G)

録音:1989年以前、詳細記載なし
サーシャ・ヴェチトモフ(1930-1989)、ヴラディミール・ヴェチトモフ(1946-2015)の兄弟が結成したプラハ・ストリング・デュオの録音を発掘。小規模流通商品のため早々の完売が予想されます。本体・外装に規格番号表示がございません。ご了承ください。

MPMP
MPMP-12(1CD)
ルイ・コエーリョ(1889-1986):オルフェウスのヴァイオリン
ピアノとヴァイオリンの為のソナタ第1番 Op.1(1912)*
ピアノとヴァイオリンの為のソナタ第2番 Op.5(1916)*
ヴァイオリン、チェロとピアノの為の三重奏曲 Op.3(1916)+
2つのヴィオラ、2つのチェロとピアノの為のラルゴ(1912)#
アレグザンダー・スチュアート(Vn)*
フィリップ・マルケス(P)*
アンサンブルMPMP
 ダニエル・ボリート(ヴァイオリン+、ヴィオラ#)
 リタ・カルドーナ(Va)#
 ヌノ・M・カルドーゾ(チェロ(+/#))
 カタリーナ・タヴォラ(Vc)#
 フィリップ・マルケス(ピアノ(+/#))

録音:2015年8月10-14日、9月3-4日、コンサートホール、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル
ポルトガルの作曲家・音楽教育家ルイ・コエーリョの室内楽作品集。コエーリョはリスボン音楽院で学んだ後、1910年から1913年までベルリンでシェーンベルク他に師事。最先端の作曲技法を身に付けましたが、帰国後はポルトガル民族主義を前面に出した作風を貫きました。当盤には彼のベルリン時代の作品と、帰国してからポルトガルで最初の民族主義的バレエ音楽とされる「鉄の靴をはいたお姫様」(1918)を発表するまでの間に書かれた作品が収められています。
MPMP
MPMPCD-0030(1CD)
フルート、オーボエとサクソフォンの為の現代ポルトガル音楽
セルジオ・アゼヴェード(1968-):フルート、オーボエとサクソフォンの為のディヴェルティメント [Divertimento em trio]
エリ・カマルゴ・Jr(1956-):Lubramix II, musica quase um doc(フルート、オーボエとサクソフォンの為の)
ルイ・ラヴォス(1979-):冗談、冗談 [A brincar a brincar] (フルート、オーボエとサクソフォンの為の)
エドワード・ルイス・アイレス・アブレウ(1989-):旅(古い手帳に基づいて) [Voyage (d'apres des vieux cahiers)] (フルート、オーボエとサクソフォンの為の)Op.0.26
クリストファー・ボックマン(1950-):悲歌 II 拡張された [Elegy II Expanded] (フルート、オーボエとサクソフォンの為の)
クロティルデ・ロザ(1930-):管楽三重奏曲 [Wind Trio] (フルート、オーボエとサクソフォンの為の)
アントレ・マデイラス・トリオ
[ミリアム・タレッテ・カルドーゾ(Fl)
フィリペ・ペレイラ・ブランコ(Ob)
ジョアン・アンドラーデ・ヌネス(Sax)]

録音:2015年3月30日、4月2日、10月28日、コンボニアーノ宣教会講堂、リスボン、ポルトガル
MPMP
MPMPCD-0032(1CD)
古い楽器の為の新しい音楽 Vol.1
ルドヴィーコ・ジュスティーニ(1685-1743):フォルテピアノ・ソナタ ト短調 Op.1 から バレット*
アントニオ・シャガス・ロザ(1960-):風景(リコーダーとフォルテピアノの為の;2015)
カール・ツェルニー(1791-1857):ピアノの為の前奏の技法 Op.300 から 前奏曲第100番
サラ・カルヴァーリョ(1970-):フォルテピアノの為の前奏曲とフーガ(2009)
バッハ:無伴奏フルートの為のパルティータ イ短調 BWV 1013 から サラバンド(リコーダーによる演奏)
ヴァスコ・ネグレイロス(1965-):リコーダーと弦楽合奏の為の組曲(リコーダーとピアノの為の版;2014)
ペドロ・ジュンケイラ・マイア(1971-):倍 マイ・スイート・オールド・エトセトラ [DUPLUM my sweet old etcetera] (リコーダーの為の;2006)
カール・ツェルニー:ピアノの為の前奏の技法 Op.300 から 前奏曲第99番
C.P.E.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ イ短調 Wq.132 から ポーコ・アダージョ(リコーダーによる演奏)
サラ・カルヴァーリョ:ポップ=アップ(リコーダーとフォルテピアノの為の;2015)
ボレアリス・アンサンブル
[アントニオ・カヒーリョ(リコーダー)
エレナ・マリーニョ(フォルテピアノ) ]

録音:2015年2月、アヴェイロ大学コミュニケーション・芸術学部講堂、アヴェイロ、ポルトガル
リコーダーとフォルテピアノのためにポルトガルの現代作曲家が書いた作品と古典作品を組み合わせたユニークなプログラム。アントニオ・カヒーリョとエレナ・マリーニョは現代音楽に積極的に取り組み、新作の委嘱を行っています。*はダリオ・ラノッキャーリ(Dario Ranocchiari)によるイタリア語の朗読付き。

BION RECORDS
BR-LP1601(1CD)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲
(D.シトコヴェツキーによる弦楽三重奏版)
セバスティアン・シュレル(Vn)
ポール・ラデ(Va)
オレリアン・サブレ(Vc)

録音 : 2015 年4 月、フランス・ブールジュ 79:00
パリ国立高等音楽院時代からの盟友であり、卒業後の1999 年以来フランス各地のコンサートやフェスティヴァルでトリオとして定期的に共演を重ねるセバスティアン・シュレル(ヴァイオリン)、ポール・ラデ(ヴィオラ)、オレリアン・サブレ(チェロ;)が流麗に歌い上げるシトコヴェツキー版「ゴルトベルク変奏曲」。パリ・オペラ座管弦楽団やフランス国立管弦楽団等でも活躍するメンバーの20年近くにわたるアンサンブルは、瑞々しくも円熟味を帯び、初アルバムとなる当盤では、繊細かつフランスならではの透明感ある歌心で弦楽三重奏版「ゴルトベルク変奏曲」に新たな風を吹き込んでいる。

2L
2L-138SABD
(Blu-ray disc Audio + SACD Hybrid[5.1 surround/stereo])
『北国の音色』
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 Op.45
シベリウス:5つの田園舞曲Op.106(1925)(ヴァイオリンとピアノのための)
ニールセン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 FS20(Op.9)
ラグンヒル・ヘムシング(Vn)
トール・エスペン・アスポース(P)

録音:2016年5月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
ルウェーのヴァイオリニスト、ラグンヒル・ヘムシング(1988-)は、民謡の故郷として知られるヴァルドレスの生まれ。オスロのバラット=ドゥーエ 音楽学校で学び、ウィーンのボリス・クシュニールに師事しました。2011年にリリースされた最初のソロアルバム『YR』(Simax PSC1315)では、グリー グのソナタ第1番、トゥーレセン、スパッレ・オールセン、ハルダンゲル地方の伝承曲をヴァイオリンとハリングフェレで弾きわけ、「スペルマン賞」にノミネー トされました。ピアニストのトール・エスペン・アスポース(1971-) は、オスロの国立音楽アカデミーでリヴ・グラーセルとイェンス・ハーラル・ブラト リに学び、ソロピアニスト、オスロのアカデミーの教授として活動。メディアから賞賛されたデュカスのピアノ作品全集(PSC1177)やベートーヴェン、シェー ンベルク、ヴェーベルン、ベルクの作品によるコンセプトアルバム『鏡のカノン(Mirror Canon)』(2L49SACD)でも知られています。ヘムシングとア スポースの共演は、アルバム『YR』の録音をきっかけに始まりました。2013年にボンで行われたベートーヴェン・フェスティヴァルでデュオとしてデビュー。 それぞれの主宰するフェスティヴァルやプロジェクトへの客演や共演を続けています。新しいデュオ・アルバムのタイトルは『北国の音色』。エドヴァルド・ グリーグ、ジャン・シベリウス、カール・ニルセン。たがいに敬愛し、それぞれの国と民族の要素をより広いヨーロッパの伝統を結びつけ「北欧の音」を 創りあげた作曲家たち。彼らの音楽から、「個人的に私たちが気に入っていて、どこにいようと『北の国の音』を感じることのできる」3つの作品を演奏し ています。
[5.1 DTS-HD MA, 9.1 Auro-3D, 9.1 Dolby Atmos と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディス クをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常の CDプレーヤーでも再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクは Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください。]

2L
2L-135SABD
(Blu-ray disc Audio + SACD Hybrid
[5.1 surround/stereo])
『minor major』
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 Op.95《セリオーソ》
シューベルト:弦楽四重奏曲第15番 ト長調 D.887 Op.161
オスロSQ
[ゲイル・インゲ・ロツベルグ(第1Vn)
リヴ・ヒルデ・クロック(第2Vn)
アーレ・サンバッケン(Va)
オイスタイン・ソンスタード(Vc)]

録音:2015年10月、12月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
オスロ弦楽四重奏団は、1991年の創設以来、「今日」屈指の弦楽四重奏団のひとつとしてコンサートやフェスティヴァルへ出演と録音を重ねてきました。 グリーグ、スヴェンセン、ファッテイン・ヴァーレン、カール・ニルセン、シベリウスといった北欧の作曲家の曲、フーゴ・ヴォルフ、アルバン・ベルクの 作品を演奏。結成から15年の2006年には「ベートーヴェン・コード」フェスティヴァルを開催し、オスロ大学の図書館でベートーヴェンの弦楽四重奏 曲の全曲を演奏しました。2015年の秋から冬にかけて録音されたアルバム『minor major』では、「表現の強さ」を共通の特徴としながら、対照的な長 さのベートーヴェンとシューベルトの作品を取り上げています。ベートーヴェンの第11番ヘ短調《セリオーソ》は、好意を寄せていたテレーゼ・マルファッ ティが彼の友人と結婚してしまった時期、1810年から1811年にかけて作曲された作品です。彼の弦楽四重奏曲としてはもっと短く、極度に凝縮された「小 さい(minor)」作品は、「悲しみ」ではなく「攻撃的、深い苦痛」といった感情を呼び起こす「短調(minor)」で書かれています。シューベルトのト長調 (major)の第15番は、死の2年前、1826年6月に作曲された彼の最後の弦楽四重奏曲です。シューベルトの歌曲にしばしばみられる「長調と短調 の交錯」による楽想が全体を支配する楽章に始まり、管弦楽作品の作曲手法と色彩、交響曲を思わせる広がりをもった「大きな(major)」作品です。モッ テン・リンドベルグが制作を担当。2L が定期的に録音場所として使う、高い三角屋根のヤール教会でセッションが行われました。 (Ki)
※[5.1 DTS?HD MA, 9.1 Auro-3D, 9.1 Dolby Atmos と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディス クをセットにしたアルバムです。Pure Audio Bluray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常の CDプレーヤーでも再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクは Bluray プレーヤーもしくは Bluray 対応のPCをお使いください。]

2L
2L-137SABD
(Bluray disc Audio +
SACD hybrid
『相互作用』
ファッテイン・ヴァーレン(1887-1952):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ Op.3
ストラヴィンスキー:協奏的二重奏曲
ルトスワフスキ:パルティータ(1984)(
ボルド・モンセン(Vn)
グンナル・フラグスタ(P)

録音:2016年1月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
オスロのバラット=ドゥーエ音楽学校で学び、ソロ・ヴァイオリニスト、アンサンブルのリーダー、教師として活動するボルド・モンセン(1978?)。ノルウェー 音楽アカデミーで学び、バラット=ドゥーエ音楽学校の伴奏ピアニストを務めながら母校で准教授として教えるグンナル・フラグスタ。1999年の秋からデュ オ活動を始めたふたりが、2L のモッテン・リンドベルグのプロデュースで録音したアルバム。ノルウェーの作曲家、ナショナル・ロマンティシズムの流れ に逆らい、わが道を進んだ後期ロマンディシズムと表現主義のファッテイン・ヴァーレンに始まり、「ネオクラシカル期」のストラヴィンスキーを通り、さら に「モダニスティック」な様式のルトスワフスキ至る。ヴァーレンはJ・S・バッハの「厳格な」対位法、ストラヴィンスキーはヴェルギリウスの古い詩作、 ルトスワフスキはバロック音楽と、三人の作曲家がインスピレーションを求めた「過去」と彼らの個性が出会い、その「相互作用」から生まれた作品によ るプログラムが組まれています。 (Ki)
5.1 DTS?HD MA, 9.1 Auro-3D, 11.1 Dolby Atoms と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディス クをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu?ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常の CDプレーヤーでも再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクは Blu?ray プレーヤーもしくは Blu?ray 対応のPCをお使いください。

ANTARCTICA
ANTAR-004(1CD)
ジャン=リュック・ファフシャン(b.1960):よりよく見えるための3つの歌〜チェロ、プリペアード・ピアノのための
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
ダーン・ヤンセンス(b.1983):(…nada.)〔チェロと電子楽器のための〕
ドビュッシー:エレジー(チェロとピアノ版)
ベンジャミン・グロリウー(Vc)
サラ・ピカヴェ(P)
3世紀にまたがる3人の作曲家それぞれが模索した色彩の世界を、チェロとピアノで追求した1枚。

Sono Luminus
DSL-92212(1CD)
NX-B05
現代の弦楽四重奏曲集
キャロリン・ショウ:バレンシア(2012)
マッツォーリ:死の谷のジャンクション(2010)
ゴスフィールド:The Blue Horse Walks on the Horizon 地平線を歩く青い馬(2010)
グリーンステイン:床の上の4つ(2006)
デイヴィッド・ラング:Almost All the Time(2014)
デネヒー:プッシュプリング(2007)
テッド・ハーン:ロウ・オブ・モザイク-I.Excerpts from the Middle of Something(2013)
ジャスパーSQ

録音:2016年5月24-27日
2008年に創設されたジャスパー弦楽四重奏団はシューベルト、ベートーヴェンなど古典派の作品を得意とする一方、常に新しい レパートリーを模索、現代作品にも高い関心を寄せています。今回のアルバムで彼らが取り組んだ作品は、21世紀に書かれた7 曲。中でもゴスフィールドの「The Blue Horse Walks on the Horizon」は彼らのために作曲された新作であり、他の6曲も 瑞々しいイメージと多彩なサウンドを持った魅力的な作品です。

DACAPO
MAR-8.226571(1CD)
NX-A14
ペーター・ブルーン(1968-):グリーン・グローヴス 他
真珠の涙(2004)
グリーン・グローヴズ(2013)
Green Groves グリーン・グローヴズ
The Dream 夢
A Daunting Pledge 大胆な誓約
The Fatal Wish 死に至る希望
Awakening 目覚め
黒い水(2012)
大きな鳥と彼の友人(2009)
アンサンブル・ミッドヴェスト
デンマークの作曲家としては珍しく、アメリカのミニマリズムの影響を強く受けていると言われるブルーンの3つの室内楽作品 集。柔軟なリズム、攻撃的な響き、美しくも断片的なメロディ。これらが次々と現れては消えていくのがブルーン作品であ り、このアルバムの収録曲も全てその特徴を備えています。収録曲は、ペルシャ湾に生息する真珠からインスパイアされた 「真珠の涙」、アンサンブル・ミッドヴェストのために作曲された「グリーン・グローヴズ」、ブルーンが敬愛している作曲家ロウ シング・オルセンのために作曲された「黒い水」、アンサンブル・ミッドヴェストのチェリスト、ジョナサン・スラットの依頼で書かれ た「大きな鳥と彼の友人」の4作品です。

DACAPO
MAR-8.226539(1CD)
NX-A14
Recycled
ロレンセン(1935-):チャールダッシュ
マルティンセン(1963-):常動曲
メッセルシュミット(1960-):シチリアーノ-小さなタンゴ
ハドキンソン(1971-):Befall
オーレ・ブク(1945-):くまんばちの飛行
ヴェルナー(1937-):Vilja-Parafrase
ローゼ(1971-):愛の夢
ヘゴー(1950-):霧の中のスカルラッティ
ペイプ(1955-):前奏曲 変ホ短調
ノアゴー(1932-)夜と夢
アンサンブル・ノアリス

2006年6月26-28日
編曲マニアにうってつけの1枚。デンマークの現代作曲家たちが過去の名作をアレンジ。どれも原作の持ち味を損なうことなく、興味 深い曲へと移し変えられています。ヴァイオリンの難曲「チャールダッシュ」、名手ボスコフスキーへのオマージュである「常動曲」、タンゴ に生まれ変わったバッハの「シチリアーノ」他、2000年代初頭のデンマーク現代音楽を象徴する1枚です。

ANIMAL MUSIC
ANI-057(1CD)
ヴァインベルク:ピアノ五重奏曲Op.18
ブロッホ:ピアノ五重奏曲第2番*
アネタ・マイェロヴァー(P)、
シュターミッツQ

録音:2013年12月16-17日チェコ放送スタジオ1
2016年9月ハム・サウンド・スタジオ(プラハ)*
20世紀を代表するふたりのユダヤ人大作曲家のピアノ五重奏を新録音。スイスに生まれてアメリカへ逃れた弦楽器奏者出身ブロッホと、ポーランドに生まれてソ連へ逃れたピアニスト出身のヴァインベルク、ともにユダヤの民俗音楽の語法を用いながら、対照的な作風を示しているのが興味津々です。このアルバムはプラハ市、ギデオン・クライン財団とユダヤ博物館の後援で制作が実現しまいた。アネタ・マイェロヴァーは1979年生まれのスロヴァキアのピアニスト。ギデオン・クラインのスペシャリストとして知られ、2009年からはプラハ音楽院で教鞭も執っています。シュターミッツ四重奏団は1985年創立のチェコを代表する団体。ドヴォルザークやマルティヌーはもとより、四分音作曲家アロイス・ハーバの弦楽四重奏曲の演奏で高い評価を受けています。両者ともにここでも心打つ演奏を繰り広げています。 (Ki)

299 MUSIC
NIKU-9008(1CD)
税込定価
サクバットの祈り
バッハ:コラール「シオンは物見らの歌うを聞けり」〜カンタータ第140 番《目覚めよとわれらに呼ばわる物見らの声》BWV140 より
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第3 番 ト短調 BWV1029
Iコラール「主よ、人の望みの喜びよ」
〜カンタータ第147 番《心と口と行いと命もて》BWV147 より
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第1 番 ト長調 BWV1027
マニフィカトによるフーガ「わが魂は主をあがめ」BWV733
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2 番 ニ長調 BWV1028
「われら涙してひざまずき」〜《マタイ受難曲》BWV244 より
宮下宣子(サクバット)
三浦はつみ(Org)
■宮下宣子(サクバット)
東京藝術大学音楽学部及び同大学院修士課程修了。在学中に安宅賞受賞。文化庁海外派遣研修員としてケルン音楽 大学に留学、最優秀で卒業。第1回モーリス・アンドレ国際コンクール・アンサンブル部門入選。第49回毎日音楽コンクール 金管楽器部門第3位。大学在学中より日本オーケストラ界初の女性金管奏者として新日本フィルハーモニー交響楽団に入 団、現在に至る。フェリス女学院大学非常勤講師。日本トロンボーン協会(JAT)理事。日本イタリア古楽協会(AMAIG)会 員。トロンボーンを伊藤清、ブラニミール・スローカー、サクバットをフランク・ポイトゥリノ、シャルル・トゥート、古楽を濱田芳通、 各氏に師事。2010年日本人初のサクバット・リサイタルを開催。同年ソロアルバムCD第1弾「サクバットの決意」(A SACKBUT’S RESOLUTION)をリリース。レコード芸術誌上で高く評価される。2015年第2弾「歌うサクバット」(LOVE from SACKBUT)をリリース。レコード芸術誌にて「準特選盤」。また作品のオリジナリティを追求するため、サクバットのみならず、 クラシカル・トロンボーン、スライド・トランペット、ナチュラル・トランペットなどを駆使した活動も積極的に行っている。古楽金 管アンサンブル「ANGELICO」アンジェリコ主宰。「神に祝福された天使の楽器」サクバットの日本での普及に尽力中。
■三浦はつみ(オルガン)
東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻卒業。ボストン・ニューイングランド音楽院にてアーティストディプロマ取得。オ ルガンを秋元道雄、廣野嗣雄、島田麗子、菊池みち子、G.ボヴェ、林佑子の各氏に師事。現在、フェリス女学院大学非常 勤講師、日本聖公会横浜聖アンデレ教会オルガニスト。横浜みなとみらいホールでは、1998 年開館以来、ホール・オルガ ニストを務め、オルガン・1 ドルコンサート、こどものためのワークショップなどの企画、ホール・オルガニスト・インターンシップ など育成プログラムにも力を入れている。平成19 年度横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。

スロヴァキア音楽財団
SF-0098-2(2CD)
スロヴァキアの室内楽作品集
ユライ・ポスピーシル(1931-2007):チェンバロとフルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルンの為の小協奏曲-Op.42*
イヴァン・パリーク(1936-2005):スターバト・マーテルの断章によるソプラノとピアノの為の2つのアリア
イリヤ・ゼリェンカ(1932-2007):ヴァイオリン,チェロとピアノの為の三重奏曲**
ユライ・ベネシュ(1940-2004):例えば黒いポニー(バセットホルンの為の)
タデアーシュ・サルヴァ(1937-1995):クラリネット,チェロとピアノの為の前奏曲とフーガ#
イリヤ・ゼリェンカ:ピアノ・ソナタ第4番「1989-11月17日に捧げる」
イヴァン・パリーク:出発時刻(ミラン・ルーフスの詩による,高声とピアノの為の)
ユライ・ベネシュ:グロックの為の音楽第3番(ヴァイオリン,ヴィオラとチェロの為の)++
イヴァン・パリーク:葉(ピアノの為の5つの小品)
タデアーシュ・サルヴァ:スロヴァキアの合奏協奏曲第4番(Fl,Cl,Vn,Vcとピアノの為の)+
アンサンブル・リチェルカータ
[ヘルガ・ヴァルガ・バフ(S)
ダニエル・ハヴェル(Fl*)
イヴィツァ・ガブリショヴァー(Fl+)
ヤン・ソウチェク(Ob)
ロナルト・シェベスタ(Cl、バセットホルン)
ヤン・フデチェク(Fg)
ヤン・ムシル(Hrn)
ダヴィト・ダネル(Vn)**
ミラン・パリャ(Vn(+/++))
ペテル・ドヴォルスキー(Va)
バラーズ・アドルヤーン(Vc**)
アンドレイ・ガール(Vc(+/#))
イヴァン・シレル(P、Cemb]

録音:2014、2015年スロヴァキア放送、ブラチスラヴァ、スロヴァキア、2016年、ニトラ・ギャラリー、ニトラ、スロヴァキア
20世紀スロヴァキアの5人の作曲家の作品を収録。「1989-11月17日」はチェコスロヴァ キアのビロード革命が始まった日。アンサンブル・リチェルカータはスロヴァキアのラジ オ・デヴィーンに所属する合奏団。

コウベレックス
KRS-5226(2CD)
税込定価
大西功造〜マンドリンリサイタル
萩原朔太郎:機織る乙女
R.カラーチェ:前奏曲 第2 番
 前奏曲 第5 番
 前奏曲 第10 番
A.サルコリ:月のセレナータ
S.ラニエリ:ハイドンの主題による変奏曲
プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 二長調
J.S.バッハ:シャコンヌ
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
大西功造(マンドリン)
西村友里(P)

録音:2016年10月11日-12日12月7日サンシャインホール(淡路市),セッション録音
国内外で精力的に活躍するマンドリニスト大西功造が2006 年から兵庫県立芸術文 化センターで毎年続けているリサイタルが 10 年を迎え、本格的に演奏活動を始めて 20 年となる節目として5 枚目のアルバムをリリース。 2016 年のリサイタルでは、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲と、シューベルトの 「アルペジオーネ」の卓越した豊かな音楽が好評を得た。また、プロコフィエフの「無 伴奏ヴァイオリン・ソナタ」は大西の溌剌とした楽器の音色で、マンドリンならではの技 を巧みに駆使し、独特の輝きと飛躍感が聞き所となっている。今回、リサイタルの 3 曲 に加え、無伴奏のカラーチェの小品などを集めた2 枚組みアルバム。

2L
2L-130SABD
(Bluray Disc Audio
+ SACD Hybrid)

盗み
グリーグ:組曲《ホルベアの時代から》 Op.40  
山田耕筰:琴〜レント・モルト・アファット・センプリーチェ、赤とんぼ、野薔薇
ショスタコーヴィチ:3つの幻想的舞曲 Op.5
『ハルダンゲルの旋律』名誉ある出迎え〜序奏(アントンセン/プラッゲ)、名誉ある出迎え(トヴァイト)、花嫁の飲み物(アントンセン/プラッゲ)、スターヴ教会の歌(トヴァイト)、神の善行と神の偉大さ(アントンセン/プラッゲ)
カール・ニールセン:6つのユモレスク=バガテルFS22(Op.11)
オ ーレ・エドヴァルド・アントンセン(Tp、コルネット、ピッコロ・トラン ペット)
ヴォルフガング・プラッゲ(P)

録音:2012年1月、8月 ソフィエンベルグ教会(オスロ)(グリーグ、山田耕筰、ショスタコーヴィチ)、2013年9月 ヤール教会(ベールム、アーケシュフース)(トヴァイト、ニルセン)
アントンセン(1962-)のトランペットと、作曲家でもあるヴォルフガング・プラッゲ(1960-)のピアノによるデュオ・アルバム。タイトルの“Furatus”はラテン語で「盗み」。ヴィヴァルディの曲を「借用」して協奏曲に作ったJ・S・バッハに倣い、「先達の作曲家たち」の作品をトランペットとピアノという「自分たちの楽器」のために編曲、あるいは作り替え、新たな角度から楽しんでもらおうという企画です。エドヴァルド・グリーグの組曲《ホルベアの時代から》(ホルベルグ組曲)は、ノルウェーの劇作家、デンマークで活躍したホルベアの生きた「バロック期」の音楽に「グリーグの今」を重ね、ピアノのために作曲、弦楽オーケストラの版でも親しまれている作品です。〈前奏曲〉〈サラバンド〉〈ガヴォット〉〈アリア〉〈リゴドン〉の5曲。山田耕筰の3つの「歌」は、アントンセンとプラッゲがかつて、作曲者の娘さんの招待で日本を訪れ、演奏した作品です。ショスタコーヴィチが「政治的な意味なし」に作曲したピアノ曲《3つの幻想的舞曲》−−〈マーチ〉〈ワルツ〉〈ポルカ〉。カール・ニルセンが「ほとんどモーツァルト風の軽さ」で書いた《6つのユモレスク=バガテル》−−〈やあ!やあ!〉〈うなりごま)〉〈小さなスローワルツ〉〈踊り人形〉〈人形のマーチ〉〈オルゴール〉。グリーグを継ぐ世代のひとり、ガイル・トヴァイトGeirrTveitt(1908-1981)は、ハルダンゲル高原の農場に住み、作曲家、ピアニスト、民謡の研究家として活躍しました。『ハルダンゲルの旋律』は、トヴァイトが民謡を素材に作曲した《ハルダンゲルの100の旋律》から、「自由な」編曲による〈名誉ある出迎え−序奏〉〈花嫁の飲み物〉〈神の善行と神の偉大さ〉とオリジナルに沿って編曲した〈名誉ある出迎え〉〈スターヴ教会の歌〉を組み合わせた作品です。
5.1 DTS-HD MA, 9.1 Auro-3D, Dolby Atoms と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディスクをセッ トにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常のCDプレー ヤーでも再生できますが、Pure Au-dio Blu-ray ディスクは Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください。
2L
2L-132SABD
(Bluray Disc Audio
+ SACD Hybrid)

『光に向かって』
アントニオ・ビバロ(1922-2008):ピアノソナタ第2番《夜》
ダーヴィド・ブラトリ(1972-):光に向かって I
リスト:オーベルマンの谷
ダーヴィド・ブラトリ(1972-):光に向かって II
メシアン:幼子イエスにそそぐ20のまなざし − 第10曲〈喜びの精霊のまなざし〉
ダーヴィド・ブラトリ(1972-):光に向かって III
メシアン:幼子イエスにそそぐ20のまなざし − 第1曲〈父なる神のまなざし〉
イェンス・ハーラル・ブラトリ(P)
ダーヴィド・ブラトリ(エレクトロアクースティックス)

録音:2016年1月 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ソリストとして、オスロ三重奏団のピアニストとして、オスロの国立音楽アカデミーの教授として、ノルウェー音楽の中心で活躍してきたピアニスト、イェ ンス・ハーラル・ブラトリ(1948-)の新しいアルバム『光に向かって』。「光と闇」がテーマ。「人生にはすばらしく多様なひろがりがあり、光とともに闇 をもたらす……闇のあとに戻る光は、いっそう眩い…」。テーマに沿って選ばれた作品は、イタリア生まれ、イプセンの戯曲によるオペラ《幽霊》などの作 品で知られるノルウェーの作曲家アントニオ・ビバロが内面の苦悩を探ったとされるピアノソナタ《夜》。リストの《巡礼の年 第1年 スイス》の一曲、エティ エンヌ・ド・セナンクールの「苦悩と彷徨」の小説からインスピレーションを得たという〈オーベルマンの谷〉。メシアンの《幼子イエスにそそぐ20のま なざし》から彼の「眩しいほどの多彩の音楽」を代表する〈喜びの精霊のまなざし〉と〈父なる神のまなざし〉。この4つの作品を、イェンス・ハーラル の子、表現的で詩的な作風の音楽を発表する作曲家ダーヴィド・ブラトリ(1972-)のエレクトロニクス作品《光に向かって》でつなぐ構成がとられてい ます。2016年1月、オスロのソフィエンベルグ教会で、照明を抑え、録音セッションが行われました。
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VERMEER DIGITAL
VERMEER-40009
(1CD)
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
 クラリネットとピアノのための4つの小品 Op.5
ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
ヴィンチェンツォ・パーチ(Cl)
ヤクブ・チョルツェウスキ(P)

録音:2014年4月2日/ヴェネツィア(ライヴ)
晩年のブラームスが創意を再燃させ書き上げたロマンあふれる2曲のソナタに、無調へと向かうベルクの作品をカップリング。二人の作曲家は使った響 きこそ違いますが収録曲の作曲年で言えば10数年の隔たりしかなく、語り口にはどこか類似性も見られます。演奏しているヴィンチェンツォ・パーチはザ ビーネ・マイヤー他に師事したクラリネット奏者で、フェニーチェ歌劇場管弦楽団の首席奏者を務める名手です (Ki)
VERMEER DIGITAL
VERMEER-40010
(1CD)
イタリア古典歌曲をホルンで
A.スカルラッティ:Spesso vibra per suo gioco
カッチーニ:Amarilli, mia bella
カルダーラ:Selve amiche
 Come raggio di sol
チェスティ:Intorno all'idol mio
 Tu mancavi a tormentarmi
チマローザ:Bel nume che adoro
ドゥランテ:Danza, danza
ファルコニエーリ:O bellissimi capelli
ペルゴレージ:Se tu m'ami
ドゥランテ:Vergin tutt'amor
ジョルダーニ:Caro mio ben
カッチーニ:Tu che hai le penne, amore
A.スカルラッティ:O cessate di piagarmi
ペルゴレージ:Se cerca, se dice
パイジェッロ:Nel cor piu non mi sento
ヴィヴァルディ:Un certo non so che
B.マルチェッロ:Quella fiamma che m'accende
ニロ・カラクリスティ(Hrn)
ジャンカルロ・グアリーノ(P)

録音:2015年10月21日/ヴェローナ
ナポリ・サン・カルロ劇場管弦楽団首席奏者などを務め、現在は絶大な人気を誇る金管五重奏団「ゴマラン・ブラス」のメンバーとしても活躍している ホルン奏者ニロ・カラクリスティによるソロ・アルバム。「カロ・ミオ・ベン」に代表されるイタリア古典歌曲をホルンで朗々と吹き上げています。シンプ ルなメロディゆえに技巧よりも音楽性が大いに問われる楽曲ばかりですが、胸にしみるさすがの歌いっぷり! (Ki)
VERMEER DIGITAL
VERMEER-40011
(1CD)
「Clarinet in English」
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
 クラリネットとピアノのための4つの小品 Op.5
ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
アレック・テンプルトン:ポケットサイズ・ソナタ第1番*
 ポケットサイズ・ソナタ第2番
アレック・ワイルダー:クラリネット・ソナタ
ジョーゼフ・ホロヴィッツ:クラリネット・ソナタ
ポール・リード:ヴィクトリアン・キッチン・ガーデン組曲
サイモン・サーゴン:ディープエルムの夜
ジャンルカ・カンパニョーロ(Cl)
フランチェスコ・スクロファーニ・カンチェッリエーリ(P)
フラヴィア・ラ・ペルナ(ドラム)*

録音:2015年11月、12月/モーディカ
イギリスとアメリカの作曲家によるクラリネットとピアノのための作品集。20 世紀におけるクラリネットはイタリア語・ドイツ語・フランス語を経てつい に英語を話せるようになった楽器だ、というイメージがアルバムのテーマとなっており、ジャズの要素を感じさせドラムまで加わるソナタもあります。無調 音楽とは全く違いかっこいいコード進行を持った作品が並び、クラリネットが伸び伸びとメロディを歌います。

Mats Bergstrom Musik
MBCD-04(1CD)
アグア・エ・ビーニョ
ヴィラ=ロボス:カイピラの小さな汽車、
 ショーロ第1番、マズルカ・ショーロ、
 スコティッシュ・ショーロ、
 ヴァルサ・ショーロ、ガヴォット・ショーロ、
 ショリーニョ
パウエル:メトロノームのためのショーロ、
 ワルツィング
ジスモンチ:アグア・エ・ビーニョ
モライス:ユリディス
カルロス・ジョビン:ルイーザ、
 三月の雨、アンジェラ
ブアルキ:君はすっかり変わってしまった
ボンファ:カーニバルの朝(黒いオルフェ)
ロボ:カーザ・フォルテ
ジルベルト:エスターテ
イリアス:モーメンツ
マッツ・ベリストレム(g)、
ゲオルグ・リーデル(b)、
ユーナス・ホルゲション (ds)、他

録音:2012年1月−2014年8月、ストックホルム
スウェーデンの名ギタリスト、マッツ・ベリストレムの自主レーベル第4弾。チェコ出身でスウェーデンの作曲家&ダブルヴェース奏者、ゲオルグ・リーデルや、現在のスカンディナヴィアを代表するドラマーのひとり、ユーナス・ホルゲションらとともに録音した、ブラジル音楽集。 ヴィラ=ロボスのショーロを中心に、アントニオ・カルロス・ジョビン、バド・パウエル、イリアーヌ・イリアス、エグベルト・ジスモンチ、ジョアン・ジルベルトらのナンバーを巧みなギターで聴かせます。

DACAPO
MAR-8.224727(1CD)
NX-B06
More French Pieces
ドビュッシー:チェロ・ソナタニ短調(1915)
フォーレ:エレジーOp.24/子守歌Op.16
 蝶々Op.77/夢のあとにOp.7-1
ヴィエルヌ:2つの小品Op.5
サン=サーンス:ロマンスOp.36
 ロマンスOp.51/白鳥
ウルリク・ステアク(P)
ヘンリク・ダム・トムセン(Vc)

録音:2015年10月6-8日デンマーク放送コンサートホール第4スタジオ
デンマークの優れた奏者2人による“フランスの作品集”。デンマーク国内でリリースされたアプリ「FrenchPieces」の拡大 ヴァージョンで、アプリ内で紹介された作品を全曲聴くために企画された1枚です。ピアノのステアクは1989年にコペン ハーゲンでデビュー。デンマークで絶大な人気を誇り、パリ、ウィーン、ロンドンなどの都市でもコンサートを開催し、好評 を博しています。チェロのトムセンはデンマーク国立SOの第一首席奏者で、現在デンマーク王立アカデミーで教鞭も取 っています。この2人によるフランス音楽集は、以前他のレーベルからもリリースされたように、すでにデンマーク国内で はお馴染みとなっており、その人気の高さはこのアルバムからも伺えます。

ANTARCTICA
ANTAR-002(1CD)
「For Aces」(エースたちのために)
ハリー・サクシオーニ:Ouverture
アダム・クラーク: Three Memories
〔Letters from Zedelghem/ Murmurs on a Rooftop/ Scene through a Looking Glass〕
ヌッチョ・ダンジェロ:Nelle Regioni del Sogno: Introduzione ? Danza/Tema e Contrappunti
メンノ・ブッゲンフート&インティ・デ・メート:Droplet
パトリック・ルー: Aqua Cenas
ネイク・クハール:Four Aces Suite: Ace of Diamonds/Ace of Spades/Ace of Hearts/ Ace of Clubs
ヨハンネス・メーラー:The Dream of Kaillash
アラン・セルホースト:Tokyo: From Narito Airport to Tokyo station/Garden of Pureness/The City/Homonji Temple/From Tokyo Station to Haneda Airport
クラリス・アサド:D.A.N.Z.A
Four Aces(4人のエース)

録音:2016年
「Four Aces(4人のエース)」は、ドイツのイーザーローンで開催されたギター・シンポジウムで出会った4人のベルギー出身のクラシック・ギター 奏者たちによって結成されたアンサンブル。このアルバムでは、すべて彼らのために書かれた作品を演奏しています。 (Ki)

KOKORO RECORDS
KKR-010(1CD)
税込定価
野澤徹也によるコリーン・シュムコー三味線作品集
《風舞千尋〜The Ethereal Wind Dance》
《Terra’s Mirroe: The Spirituality of Celestial Beings》
《蒙古の馬〜Mongolian Takhi》
《The Dance of Threads 〜糸の舞》
《When the Waves Crash 〜波濤の飛沫:三味線協奏曲》
野澤徹也(三味線)
大友美由奈(三味線)、澤田由香(篠笛・能管)、 阿部大輔(尺八)、本間豊堂(尺八)、大上茜(琵琶)、 野澤佐保子(箏)、吉澤延隆(箏)、松村エリナ(箏)、 五十嵐恵(十七絃)、古川玄一郎(打楽器)、冨田慎平(小鼓・打楽器)
日本の伝統音楽の楽器を使った作品を多数作曲している米国シカゴ出身の作 曲家コリーン・シュムコーによる、宇宙や大自然、物語などをモチーフとした三味線 作品集。コリーン・シュムコーは自身、三味線を野澤徹也に師事しその他ほとんど の和楽器を実際に演奏し習うことによって自分の身体に音を吸収してきた。 和楽器の体験とアメリカ人の内面が見事に一致した三味線作品集。

DACAPO
MAR-8.226153(1CD)
NX-B06
ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン:弦楽四重奏曲・声楽曲集
1-4.弦楽四重奏曲第11番「ノー・グラウンド」(2011)
5.グリーン「ああ、悲しい かな、私たちはグリーンウッドに行かなくてはならない」(2011)
6-8.ノー・クラウ ンド・グリーン(2011)
10.弦楽四重奏曲第10番「ニュー・グラウンド」(2011)
11.ニュー・グラウンド・グリーン(2011)
クロノス・クァルテット…1-4.6-9.10.11
シアター・オブ・ヴォイシズ… 5.6-9.11
ポール・ヒリアー(指)…5.6-9.11

録音:2012年12月4日デンマークコペンハーゲン、デンマーク王立音楽院コンサ ート・ホールライヴ
※世界初演・初録音
ホルムグレーンがクロノス・クァルテットと、ポール・ヒリアー率いるシアター・オブ・ヴォイシズのために作曲した一連の 作品集。元になっているのはヘンリー8世のソング・ブックの中のテキストで、「大地」という言葉に重きを置いた言葉遊び がシアター・オブ・ヴォイシズの透明なハーモニーで歌われ、そこに弦楽四重奏、打楽器の音色が融合し、魅惑の世界が表現 されています。クロノス・クァルテットの変幻自在な演奏も聴き所です。

BION RECORDS
BR-291202(1CD)
フランス音楽(1875-1932)のオリジナル編曲集
シャブリエ:10 の絵画的小品 (村の踊り/牧歌)
ビゼー:子供の遊び (ラッパと太鼓/独楽/舞踏会)
フォーレ:歌曲 Op.7&16 (夢のあとに/子守歌)
ドビュッシー:前奏曲集 第1巻 & ファリャ:恋は魔術師、雪の上の足跡(ドビュッシー)/恐怖の踊り(ファリャ)/中断されたセレナード(ドビュッシー)/火祭りの踊り(ファリャ)/亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
ラヴェル:クープランの墓 (プレリュード)
サティ:最後から二番目の思想 (I.牧歌/II.朝の歌/III.瞑想)
プーランク:村人たち(I.チロル地方のワルツ/II.スタッカート/III.田舎風に/IV.ポルカ/V.コーダ)
サティ:ジムノペディ第1 番(編曲:ジャック・ガンダール)
ベドリッシュSQ【ジャック・ガンダール(Vn.1)、長谷川 彩(Vn.2)
ジュリアン・ガバン(Va.)、オレリアン・サブレ(Vc.)】

録音:2015 年4 月、フランス・パリ
※デジパック仕様・日本語オビ・解説付き
2002 年の結成以来、伝統的なクラシックの演奏会に加えて多様な企画を打ち出して幅広い層の聴衆を惹きつけているフ ランスの「ベドリッシュ弦楽四重奏団」。日本デビュー盤となる当CD では、フランス近代を彩ったピアノや歌・管弦楽のための 小品を当団第一ヴァイオリン奏者ジャック・ガンダールによる秀逸なオリジナル編曲で全 22 曲収録。ドビュッシーやフォーレ らの耳慣れたメロディーから、ラヴェルやビゼーの躍動するリズム、サティやシャブリエ、プーランクらの瀟洒な響きまで、入念 なアレンジがフランスの誇る珠玉の小品に新境地を拓く一方、精細で着想に満ちた演奏は、作品の繊細さ・明澄さ・精神性 を見事に再構築し、最後には、これらの曲はまるで弦楽四重奏のために書かれたのではないかと思わせるほど。ラジオ・フラ ンスでたびたび紹介され生演奏も放送された他、フランス大手の雑誌「l’Obs」や「Classica」でも高評を得た。

Sono Luminus
DSL-92206(1CD)
NX-B05
ブルーノ・バヴォタ:Out of the Blue
Out of the Blue/Mountains
Marea/Heartbeat/Mr. Rail
Passengers/Lovers
Beyond the Clouds
Warm Embrace
Dusk in the East
Horizon/Breath/Snow
ブルーノ・バヴォタ(ピアノ,プリペアド・ピアノ,エレクトリック・ギター)/J.フライフォーゲル(Vn)/マイケル・ニコラス(Vc)

録音:2016年4月18-22日ヴァージニアボイス、ソノ・ルミナス・スタジオ
来日経験もあるイタリア、ナポリ出身のアンビエント・ピアニスト、ブルーノ・バヴォタ。ヤン・ティルセンや坂本龍一から 影響を受けたと言う彼の作品は、いわゆる「ポスト・クラシカル」に分類されるものであり、自由な着想と夢幻的で静かな音 に満たされています。前作は"海"をモティーフにしたアルバムをリリースしていたバヴォダですが、今作はもっと抽象的で謎 めいた言葉「OutoftheBlue」がモティーフです。英語のイディオムであるこの言葉、日本語にすると「思いがけなく」や 「予告なしに」と言った意味になるでしょうか。この言葉から導き出される音楽は、穏やかさの中にほんの少しだけ刺激的な サウンドを内包しています。

Cybele
CYBELE-261602S
(1SACD)
カリオペ・ツパキ(1963-):トリプトコン
I. Mercurius (弦楽四重奏)
II. Lychnos tis posi mou(弦楽四重奏とクラリネット)
III. Eothinon(弦楽四重奏)
ド ーレン・カルテット
アルヤン・ワウデンベルフ(Cl)

録音:2015年9月2-5日/ロッテルダム
※DSD 5.1 Surround sound 3D バイノーラル・ステレオ
カリオペ・ツパキは1963年ギリシャ、ピレウス生まれの女流作曲家。アテネのエレニコン音楽院で学んだ後、オランダでルイ・アンドリーセンに師事。 ソロからオーケストラまでの器楽作品、オペラ、バレエなど、70以上の作品を発表しています。 弦楽器によるきれぎれのグリッサンド、変化音を伴いつつ順次進行する音階、ゆるやかに響きを変える和音などを素材とし、なだらかな感触を持った「ト リプトコン」。クラリネットの歌を伴う第2曲では中心に向かって大きな高揚が見られますが、全体としては控えめな素材を無駄なく使い、中世の祈りのよ うな神秘的で宗教的な世界を作り上げています。 (Ki)

2L
2L-127SACD
(1SACD)
ラッセ・トーレセン(1949-):フルートとピアノのための作品集〜名前の海
名前の海Op.47(2012?13)(フルートとピアノのための)
内なる対話の段階Op.9(1981)(ピアノのための)
手のひらを広げるか、拳を握るか? Op.6(1976)(フルート・ソロのための)
太陽の戯れOp.13(1983 rev.1986)(ピアノのための)
澄みきった水の祈りOp.52 no.2(2011)(ピアノのための)
相互作用Op.11(1981/83)(フルートとピアノのための)
マイケン・マティセン・スカウ(Fl)
トロン・スカウ(P)

録音:2015年9月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
制作・録音: モッテン・リンドベルグ
[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
ラッセ・トーレセンはオスロ生まれ。グリーグの《抒情小曲集》を練習していた15歳の時、ノルウェーの民俗音楽の編曲を試みたことから作曲を始 め、作曲法を学ぶうちに出会ったファッテイン・ヴァーレンの無調ポリフォニーに強く惹かれるようになりました。ノルウェー国立音楽アカデミーに進み フィン・モッテンセンの下で十二音技法を学び、ユトレヒトで教えていたスイスのヴェルナー・ケーギの下で電子音楽と作曲法を修めました。トーレセン は、さまざまな国とジャンルの音楽を研究。ミュライルやグリゼーのスペクトラルミュージックとノルウェー民俗音楽の調性の間にかなり似通った点のある ことにも気づいたといいます。1988年から国立音楽アカデミーの教授。2010年、ノルディック・ヴォイセズのために作曲した《Opus 42 − 六重唱曲》 (2L075SABD)で北欧音楽委員会(NOMUS)賞を受けています。 王立ノルウェー海軍音楽隊のフルーティスト、マイケン・マティセン・スカウ(1970?)と、フリーランスのピアニスト、トロン・スカウ(1970?)によるトー レセンの作品集。アルバム名にとられた《名前の海》は、スカウ夫妻の委嘱により作曲されたフルートとピアノのための作品です。すべての創造物がそう であるように、魂も、最後はその生まれたところに戻るという考えに基づいて曲名がつけられ、ヴァーレンのヴァイオリン協奏曲のカデンツァを素材に選び、 親しい家族の死を悼む瞑想の音楽として書かれました。《相互作用》では、それぞれ自由に演奏していたフルートとピアノが、互いに触発され、クライマッ クを築いていきます。《手のひらを広げるか、拳を握るか?》は、フルート・ソロの曲。フルートの音域と技巧をフルに活かし、人間関係に表れるさまざま な態度が音楽に表現されます。中間部には、ノルウェーの民俗音楽から着想を得たという、フルーティストが足でリズムをとる音が織り込まれました。 ピアノ・ソロのための《太陽の戯れ》は、リレハンメルに近いサクスムスダーレンに住んでいた1983年、近所に住む自然写真家トーレ・スヴェッレの作 品をスライド上映する背景音楽として作曲された、民俗音楽を思わせる簡素なメロディに基づく変奏曲。《内なる対話の段階》では、個人的な問題が起き た時の「自分の内面」とのコミュニケーションが描かれます。《澄みきった水の祈り》は、2011年、第13回エドヴァルド・グリーグ国際コンペティショ ンのピアノ部門課題曲として作曲されました。グリーグが愛した、川、小川、滝、湖、深いフィヨルド、海の「澄みきった水」を「内面浄化」の象徴とし てとらえたという作品です。 (Ki)

Grappa
GRCD-4527(1CD)
『資本とモラル』
ジョン・レノン:労働階級の英雄
リレビョルン・ニルセン:高揚*
クルト・ワイル:宝くじ胴元の歌
オーゲ・アレクサンデシェン:見知らぬ奴
リレビョルン・ニルセン:高揚*
ワイル:気楽な生活のバラード
ロニー・ポベル:Fokk Dokk
トム・ウェイツ:アンダーグラウンド
ビャーネ・アムダール:砥石のワルツ
POING:中国の子供の歌
ワイル:ナンナの歌.アラバマ・ソング
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ(ヴォーカル、ヴァイオリン、パーカッション)
POING
ロルフ=エーリク・ニューストレム(サクソフォーン、ヴォーカル)
フローデ・ハルトリ(アコーディオン、トロンボーン、パーカッション、ヴォーカル)
ホーコン・テリーン(コントラバス、パーカッション、ヴォーカル)
コーレ・クリスチャン・ヴェストルハイム(追加ヴォーカル)*

録音:2015年10月 プロペラースタジオ(Propeller Studio)(オスロ、ノルウェー)
『そして歌う…(And sing…)』(2L 2L124SABD)をリリースした、作曲家、歌手、キーボード奏者、ヴァイオリニストとして活躍するマヤ・ソールヴェイ・ シェルストルプ・ラトシェ(1973?)。「演奏できっこない難曲を好む習性をもった、ちょっとクールで優秀な音楽野郎ども」のためのポートレート・アル バム『POINGのために』(Aurora ACD5086)が作られた「POING」。ノルウェーの音楽シーンで大胆かつ革新的な活動を続けるプレーヤーたちが共 演するアルバム『資本とモラル』のテーマは、20世紀の資本主義がわれわれに与えたインパクト。ジョン・レノンの《労働階級の英雄》、ノルウェーのシ ンガーソングライター、リレビョルン・ニルセン(1950?)が「われわれには何もないが、あらゆるものを生み出した。船を造り、道を作り……」と歌う《高 揚》、亡命を求める子供たちへの同情を歌うオーゲ・アレクサンデシェンの《見知らぬ奴》、ノルウェーのパンクロック・グループ、ロニー・ポベルの《Fokk Dokk》、西洋人の着る服をせっせと縫う中国の子供たちを描写するルドルフ・ニルセンと POING の《中国の子供の歌》、ドイツからアメリカに渡り、劇 場のための音楽を手がけた、オペレッタ《三文オペラ》で知られるクルト・ヴァイルの《ナンナの歌》など4つの歌、ヴァイルの音楽にも影響を受けたと いうアメリカのシンガーソングライター、トム・ウェイツの《アンダーグラウンド》。ラトシェと POING は、すべてのナンバーを新たな角度からとらえ、真 面目な表現とユーモア・センスの共存する、独創的で力強さにあふれる歌に表現しています。オスロのプロペラースタジオで録音セッションが行われ、《気 楽な生活のバラード》と《アラバマ・ソング》には2001年にオスロの「Valka(Valkyrien Restaurant)」と「Josefine Visescene」で行われたコンサー ト・ライヴの抜粋が使われています。 (Ki)

SONARTI
RT-02(1CD)
ヴェルフル:ハープとピアノのための大二重奏曲ヘ長調Op.29
ハープとピアノのための大二重奏曲ニ短調Op.31
ピアノ・ソナタ ロ短調Op.28の3
ヴァイオリン・ソナタ イ長調Op.14の1
ギヨーム・シュートル(Vn)
、ステフェン・ファンハウヴァエルト(P)
キョンヘ・キム=シュトー ル(Hp)

録音:2014年8月/UCLAシェーンベルク・ホール(ロサンゼルス)
ヨーゼフ・ヴェルフル(1773-1812)は、ベートーヴェンと同時代のオーストリアのピアニスト兼作曲家。大きな手に恵まれ演奏至難な曲をたくさん残 しましたが、今日あまり聴く機会はありません。ヴェルフルは1801年から05年までパリに暮らし、ハープに関心をもって作曲したのがここに収められた 2篇。ペダルハープが開発される以前の作品で自由度は少ない、典雅な世界を堪能できます。ヴァイオリン・ソナタ イ長調はハイドンのオラトリオ「天地 創造」のモチーフに基づいて作られた興味深い曲。フランス、ベルギー、韓国出身の実力派が見事なアンサンブルを聴かせてくれます。 (Ki)

Omnibus Classics
CC-5009(1CD)
ニコルソン:即興的前奏曲 (ロードの主題による幻想曲第7番)
ドゥルーエ:前奏曲第11番ト長調
フンメル:ソナタ.ニ長調Op.50(ショウ編曲)
クリントン:幻想曲 「ユーラリー」 Op.118
マーティン・ショウ(Fl)、
ジョナサン・ゴーイング(P)

録音:2014年9月
現在のフルートに至る際に最も重要な1人であるイギリスのコンポーザー=フルーティスト、チャールズ・ニコルソン(1795−1837)とその同世代の作曲家の作品集。イギリスのフルート奏者、マーティン・ショウが'Nicholson's "Improved" Flute' T.Prowse(Junior) c.1839のフルートを使用し演奏する。

Musiques Suisses
MGB-NV33(1CD)
金管楽器による舞踏音楽
伝承曲:Nafelser Schottisch、
Zick Zack Polka、Uznacher Chilbi、Fastnachtsmarsch、Die Zierliche im Nachthemd、Federi Schottisch、Gruss aus dem Klontal、Bottcher Polka
ピアソラ:Hemmige zum Tanze
伝承曲:Rosalien Mazurka
デスモンド:Nimm funf auf der Holzauktion
伝承曲:Nafelser Polka、Huba Schottisch XL、Schaniser Landler
ツヴァイヤー:D'Timea bim Badala
マイアー:Zurcher Strandbadleben
伝承曲:Kinderschottisch
キンフ:Schtazumiar
シェーンナー・ブレッヒ=フファームジーク〔ダヴィッド・ジュド(Cl)、ローレンツ・ステックリ(トランペット)、ファビアン・ジュド(フリューゲルホルン)、ジェローム・ミューラー(テナーホルン)、トビアス・ツヴァイヤー(チューバ)〕

録音:2015年
19世紀後期、スイスの東部で親しまれたクラリネット、トランペット、フリューゲルホルン、テナーホルン、チューバの編成による舞踏音楽。ザンクトガレン州シェーニスに伝わる写本に遺されていた陽気でご機嫌な音楽を、2014年に結成されたスイスのアンサンブルの演奏で。

スロヴァキア音楽財団
SF-0091-2(1CD)
ヴラディミール・ゴダール(1956-):十字架
ダリアチャンギの果樹園 [Dariachangi's Orchard](オタル・チラーゼの小説による神話 ヴィオラ、チェロとオーケストラの為の;1987)*
光の道 [Via Lucis] (金管、弦楽と打楽器の為の瞑想;1993)+
おお十字架よ [O Crux] (チェロの為の瞑想;1999)#
ヴラディーミル・メンデルスゾーン(Va)*
ヨゼフ・ルプターク(チェロ(*/#))
スロヴァキアRSO(*/+)
アンドルー・パロット(指)*
オルドジフ・ヴルチェク(指)+

録音:2000年10月2日、ライヴ、ブラチスラヴァ音楽祭、ブラチスラヴァ、スロヴァキア*
2010年3月31日、ライヴ、スロヴァキア放送大コンサート・スタジオ、ブラチスラヴァ、スロヴァキア+
2013年11月26日、パールフィ宮殿、ブラチスラヴァ、スロヴァキア#
ヴラディミール・ゴダールは映画音楽の分野でも高名なスロヴァキアの作曲家。
スロヴァキア音楽財団
SF-0094-2(1CD)
イヴァン・パリーク(1936-2005):独奏ソナタ集
フルート・ソナタ
ピアノ・ソナタ/チェロ・ソナタ
ヴァイオリン・ソナタ
チェロとテープの為のソナタ=カノン
オーボエ・ソナタ
クラリネット・ソナタ
トランペット・ソナタ
ファゴット・ソナタ
ヴィオラ・ソナタ
クアサルス・アンサンブル
[アンドレア・モソルヤコヴァー(Fl)
ディアナ・ブッファ(P)
ヤーン・ボグダン(Vc) 
ペテル・モソルヤク(Vn)
ベーラ・ホルヴァート(Ob)
マルティン・モソルヤク(Cl)
イストヴァーン・シケト(Tp)
アッティラ・ヤンコー(Fg)
ペテル・ズヴィエベル(Va) ]

録音:2015年6月20-21日、7月1日、ドヴォラナ・コンサートホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
イヴァン・パリークはアレクサンデル・アルブレヒト(1885-1958)、アレクサンデル・モイゼス(1906-1984)他に師事したスロヴァキアの作曲家。1962年から1997年までブラチスラヴァ音楽アカデミーで教え、楽理科長(1984-1994)、学長(1994-1996)を歴任しました。
スロヴァキア音楽財団
SF-0095-2
ボリス・レンコ(1965-):作品集
5KA (KKKKK) (コントラバスとピアノの為の)#
ピアノの為の夜想曲第1番ホ長調/ピアノの為の夜想曲ヘ短調(ワルツ)
兄弟の [Brotherly] (チェロとピアノの為の)**
シレーニャ [Silegna] (アコーディオンの為の)*
ピアノの為の夜想曲第5番ハ長調(アレフ [Alef])+
ピアノの為の夜想曲第3番ホ短調(協奏曲)
ピアノの為の夜想曲第4番嬰ヘ短調+
リアル・ライフ(チェロとピアノの為の)**
ARWA(アコーディオンの為の)*/ピアノの為のソナティナ
アコーディオンの為の練習曲第1番/回転木馬(ピアノの為の)+
まったくそのとおり [Just So] (ピアノの為の)
テイク・オフ(ピアノの為の)
ミキ・スクタ(ピアノ(無印))
ボリス・レンコ(アコーディオン*、ピアノ+)
ダニエル・ブラノフスキー(ピアノ(#/**))
ヨゼフ・ルプターク(チェロ**)
ヤーン・クリゴウスキー(コンントラバス#)

録音:2015-2016年、リアル・ミュージック・ハウス・スタジオ、ブラチスラヴァ、スロヴァキア(有印)
2016年、スタジオ・エリアソン、ノヴィー・ジヴォト、スロヴァキア(無印)
ボリス・レンコはジリナ音楽院、ブラチスラヴァ音楽アカデミーで学んだスロヴァキアのアコーディオン奏者・作曲家。

SOLE RECORDINGS
SR-0002(1CD)
フランク・ブリッジ(1879-1941):チェロ・ソナタ ニ短調 H.125
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
アンパロ・ラクルス(Vc)
アンドレウ・リエラ(P)

録音:2014年4月4、6日、アウディトリ・ジュゼプ・カレラス、ビラ=セカ、カタルーニャ、スペイン
アンパロ・ラクルスは1999年以来カンディンスキー三重奏団のメンバー。
SOLE RECORDINGS
SR-0003(1CD)
わが友サラサーテに
サラサーテ:無伴奏ヴァイオリンの為の前奏曲ホ長調(1905;自筆譜による)*
サン・サーンス:序奏とロンド・カプリチョーソ
ラロ:ヴァイオリン協奏曲〜ロマンス
サラサーテ:アンダルシアのロマンス
 「カルメン」幻想曲(ヴァイオリンとピアノの為の;1871)
テオドール・デュボワ(1837-1924):宗教的アンダンテ*
 無言のロマンス*
サラサーテ:ドン・フアン(ヴァイオリンとピアノの為の協奏的幻想曲)*
ショパン(サラサーテ編):夜想曲変ホ長調 Op.9-2(ヴァイオリンとピアノの為の版)
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
アナ・マリア・バルデラマ(Vn)
ルイス・デル・バリェ(P)

録音:2015年2月21-22、28日、マドリード王立音楽院、マドリード、スペイン
サラサーテをテーマとしたアルバム。サン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチョーソ」とラロの「ヴァイオリン協奏曲ヘ長調」、デュボワの収録2曲はサラサーテに献呈された作品。*は世界初録音。アナ・マリア・バルデラマはマドリードのソフィア王妃高等音楽学校でザハール・ブロンに師事した後、バルセロナのカタルーニャ高等音楽学校、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で学んだスペインのヴァイオリニスト。2008年スペインのソフィア王妃70歳記念演奏会でズービン・メータの指揮によりデビューという恵まれた経験を経て、2011年第11回パブロ・サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクールでスペイン人として初の第1位を獲得しました。

Rachels Records
ROCD-1
税込定価
オーボエ・リサイタル〜イギリス・ドイツ作品集
シューマン:3つのロマンスOp.94
 アダージョとアレグロOp.70
ヒンデミット:オーボエ・ソナタ
フィンジ:インタールードOp.21
マイケル・ヘッド(1900-1976):3つの小品
 シチリアーナ/ヘッド:ロンド
浅川和宏(Ob)
浅川晶子(P)

録音:2015年2月23日〜25日
大阪フィルハーモニー会館
現在、大阪フィルハーモニー交響楽団の第1オーボエ奏者を務める浅川和宏が満を持して発表する初ソロCD。 浅川和宏は東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業後、ノースウェスタン大学音楽学部に留学し、大学院修士課程を 修了。アメリカのオーケストラを経て、1989年から大阪フィルハーモニー交響楽団の第1オーボエ奏者を務め る傍ら、各地のオーケストラと共演、日本音楽コンクールの審査員も務めるというベテラン奏者です。このアル バムでは、ドイツとイギリスの様々な作品を表情豊かに演奏しています。
《CDについて》
シューマンの「3つのロマンス」や「アダージョとアレグロ」は作品としての知名度が高く他の楽器でも演奏さ れますが、オーボエの音色はこれらの作品の良さを存分に引き立てます。またユーモラスな表情を湛えたヒンデ ミットのソナタは地味ながらも強く訴えかける作品です。最近、ファンが増えているイギリスの作曲家フィンジ ーのインターリュード(間奏曲)は、もとは弦楽四重奏(弦楽オーケストラ)とオーボエのための作品ですが、ここ では1981年にH.ファーガソンがピアノ伴奏用に編曲した版を用いて演奏しています。最初はピアノで息の長い メロディが奏され、そこに静かにオーボエが入ってきて二重奏を始めます。切ないながらも音楽は次第に熱を帯 び、お互いの音色が溶け合いながらクライマックスに達するという曲で、この中にはフィンジー音楽の魅力が凝 縮されています。イギリスの現代作曲家マイケル・ヘッドは名前すら聞いたことのない人も多いことでしょう。 しかし実際に聴いてみると、その完成度の高さに驚くのではないでしょうか。この「3つの小品」は伝統的な形 式を用い、どこか懐かしく物哀しい旋律が自在に歌われていく、極めて親しみやすい音楽からは、どこまでも続 くイギリスの田園風景が想起されます。ヴァイオリンでも演奏できるという「ロンド」の清明な旋律、伝統的な 八分の六拍子で書かれた「シチリアーナ」も驚くほどの美しさに満ちています。 MBS毎日放送をはじめ、広範囲で活躍中の音響エンジニア入交英雄による録音は、オーボエの繊細な響きと、ホ ールの空気感を全て取り込んだかのような豊かな質感が特徴です。

DACAPO
MAR-8.226111B06
(1CD)
ゴスタウ・ヘルステズ:十重奏と弦楽四重奏曲
十重奏曲ニ長調Op.18(1891)〜フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルン,2台のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのための
弦楽四重奏曲ヘ短調Op.33(1917頃)
デンマーク・シンフォニエッタ
デイヴィッド・リデル(指)

録音:2013年9月19-21日,10月7日、2013年10月4-6日,8日
※世界初録音
同じく作曲家であったカール・アドルフ・ヘルステズを父に持つデンマークのオルガニスト、作曲家ゴスタウ・ヘルステズ (1857-1924)の作品は、彼がドイツ、フランス、イタリアで遭遇した「後期ロマン派」の様式が取り入れられていたため、 当時のデンマークの聴衆たちからは「奇妙で近寄りがたい」と若干敬遠されていました。しかし彼の作品はとても魅力的であ り、現代の人々の耳には全く違和感を与えることがなく、ヨーロッパ大陸のインスピレーションの中にデンマーク特有の伝統 と品格が感じられる独自の作品として評価され、その作風は彼の弟子でもあったランゴーらにも引き継がれて行きます。この アルバムで紹介されている2つの作品は、半音階的な和声と充実した響き、そして横溢する民謡的要素が極めて魅力的です。

b-sharp
KKC-4071(1SACD)
バーバー:弦楽のためのアダージョOp.11
ブルックナー:弦楽五重奏曲(ミヒャエル・エルクスレーベンによる弦楽合奏版)
ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ
日下紗矢子(コンサートマスター/バーバー)
ミヒャエル・エルクスレーベン(コンサートマスター/ブルックナー)

録音:2015年6月25日(バーバー)、2014年11月13日(ブルックナー)
ベルリン・コンツェルトハウスは、東ベルリンの中心に位置するコンサートホールです。ここに所属するベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(旧称ベ ルリン交響楽団)は、クルト・ザンデルリングのもと黄金時代を迎えた名門オーケストラ。2009年には、室内アンサンブル「ベルリン・コンツェルトハ ウス室内オーケストラ」が発足しています。 このディスクは、ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラとして3 枚目のアルバム。ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラの芸術監督は、 日下紗矢子( ベルリン・コンツェルトハウス管第1 コンサートマスター&読響兼任)がコンサートマスターを務めた、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」 と、ミヒャエル・エルクスレーベン編曲によるブルックナーの弦楽五重奏曲(弦楽合奏版)を収録しています。バーバーの「弦楽のためのアダージョ」は、弦楽四重奏曲第1番の第2楽章アダージョを指揮者トスカニーニの提案でバーバー自身が弦楽合奏に編曲 したもの。沈痛な感情にあふれた音楽で、映画やドラマ等で印象的なシーンで使われ、多くの人に親しまれている作品です。音価の長い音符が多く、指 揮者無しの編成で演奏するのは意外と難しいですが、日下紗矢子の巧みなリードによって見事なアンサンブルを聴かせてくれます。 交響曲作家として傑作を生み出したブルックナーは、弦楽五重奏曲にも優れた作品を残しています。交響曲第5番、第6番とほぼ同時期に作曲されて おり、厳格な構成と圧倒的なスケール感で、交響曲にも通じる要素があるため、より大きな編成の弦楽合奏版で演奏されることもあります。この録音は、 ベルリン・コンツェルトハウス室内管弦楽団のコンサートマスターの一人、ミヒャエル・エルクスレーベンによる編曲版を用いています。 ※国内品番のみのご案内となります。 (Ki)

IPPNW
IPPNW-79(1CD)
難民のための慈善演奏会〜クラシック、タンゴ、ジャズ
(1)ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」
(2)オリ・ボット(1974-):序曲
(3)ヘルムート・アーベル(1966-):「Toi, pour toi」
(4)ピアソラ:リベルタンゴ
(5)シミン・サマワティ(1976-):「As ney」、「As-shams」、「Baraaye To」
(6)アヴナー・ドルマン(1975-):「Udacrep Akubrad」
(7)トマール・ヤリーヴ(2005-):「Gyro」
(1)ベルリン・ピアノ・トリオ、
(2)(3)(4)ヴィブラタンギッシモ、
(5)スニーク、
(6)(7)ダブルビーツ

録音:2015年2月22日/ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール(ライヴ)
IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の慈善演奏会を収録したシリーズ。ドヴォルザークのドゥムキー・トリオの他、ヴィオラ、ヴィブラフォン、ピアノ、 コントラバスからなるグループ「ヴィブラタンギッシモ」によるピアソラ、ジャズシンガーのシミン・サワマティが「スニーク」を率いて歌う自作曲、パーカッ ション・デュオ「ダブルビーツ」による熱のこもった演奏など、2015年に行われたライヴを収録しています。 (Ki)
IPPNW
IPPNW-80(1CD)
難民のための慈善演奏会〜言葉と音楽
バシール・ザカリャウ(1972-):Bashir erzahlt seine Geschichte : 19. November 2013, vormittags in einem Cafe am Oranienplatz(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第1楽章
バシール・ザカリャウ:Ich ging nach Agadez in Niger. Dort war kein Krieg...(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第2楽章
バシール・ザカリャウ:Wir wurden nach Lampedusa gebracht(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第3楽章
マーシャ・カレコ(1907-1975):Inventar(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第4楽章
ベルトルト・ブレヒト:Uber die Bezeichnung Emigranten(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第5楽章
マーシャ・カレコ:Kurzes Gebet(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第6楽章
ベ ルリン・ピアノ・トリオ
クリスティアン・ブルックナー(朗読)

録音:2015年2月22日/ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール(ライヴ)
IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の慈善演奏会を収録したシリーズ。ドヴォルザークの「ドゥムキー」はIPPNW 79の演奏と同一のものですが、 このCDでは各楽章の間に別トラックで「三文オペラ」で有名なベルトルト・ブレヒトや、アウシュビッツ生まれのユダヤ人マーシャ・カレコの詩などが朗 読されています。ベルリン・ピアノ・トリオは2004年結成。2007年にクラクフ国際室内楽音楽コンクールで優勝、2009年にヨーゼフ・ハイドン国際 コンクールで優勝を飾った気鋭のグループです。 (Ki)

Resonus
RES-10168(1CD)
モーツァルト:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲変ロ長調 K.502
ピアノ三重奏曲ホ長調 K.542
ピアノ三重奏曲ト長調 K.564
ラウティオ・ピアノ三重奏団

録音:2014年、ポットン・ホール
ロシア生まれ、イギリスの王立音楽アカデミーで学んだピアニスト、ヤン・ラウティオ率いるピリオド楽器アンサンブル、ラウティオ・ピアノ三重奏団のデビュー・アルバム。同じく王立音楽アカデミーで学ぶアーティスト達とともに在学中に結成し多くの奨学金を得ながら活動。2013年にはイギリスのセント・ジョージズ・ブリストルとイスラエルのテルアビブ美術館でフォルテピアノによるモーツァルトのピアノ三重奏全曲演奏会を行っており、その成功を受けこのアルバムが録音された。フォルテピアノは、デレク・アドラムが1987年に製作した、アントン・ワルター1795年頃製のレプリカを使用。

KLANGLOGO
KL-1517B03
(1CD)
J.S.バッハ:様々な作曲家の協奏曲編曲集
協奏曲ヘ長調BWV978(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ト長調RV310)
協奏曲イ短調BWV593(原曲:ヴィヴァルディ2台のヴァイオリンのための協奏曲イ短調RV522)
協奏曲ニ短調BWV974(原曲:マルチェッロ協奏曲)
イタリア協奏曲ヘ長調BWV971
協奏曲ト短調BWV975(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ト短調RV316)
協奏曲変ロ長調BWV986(原曲:作曲家不祥)
協奏曲ハ長調BWV976(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ホ長調RV265)
協奏曲ト長調BWV973(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ト長調RV299
※全てシモン・ボルツキとクレメンス・フリックによる編曲
シモン・ボルツキ(リコーダー)
リー・ラヘル・バーダー(Vc)
マグヌス・アンダーソン(Lute)
クレメンス・フリック(ハープシコード&オルガン)

録音:2015年10月19-22日ベルリンヴァンゼー,アンドレアス教会
28歳の若きバッハが当時仕えていたザクセン=ヴァイマル公。その甥であるヨハン・エルンスト(音楽の才能に満ち溢れた青年貴族)が、バッハに依頼したのが、イタリア旅行で刺激を受けたヴィヴァルディの協奏的作品を鍵盤曲に編曲することでした。バッハ自身もそれまで「イタリア風」の音楽には馴染みがなかったようで、これらの新しいスタイルを持つ作品に興味を抱き、ついには「イタリア協奏曲」をはじめとする、数多くの斬新な作品を生み出すこととなるのです。ここでは、そんなバッハによる編曲作を、更にリコーダーを中心としたアンサンブルに移し替えるという試みがなされています。

Hush Collection
HUSH-007(1CD)
ハッシュ・コレクション Vol.7〜10のヒーリング・ソング
グラボウスキー:リヴァー・ランニング
レインドロップ/グロウ
ブライト・アイズ/パルス
モーニング・ソング
メディテーション
ガーディアン・エンジェルズ
ホワット・ゴーズ・アルアンド...
ア・クワイエット・トート
ポール・グラボウスキー(P)、
ゴールドナーSQ、他
オーストラリアのHUSH音楽財団によるHush Collectionは、難病に苦しむ子どもと親を支援するため、プロのミュージシャン達がボランティアで参加し製作され、オーストラリア各地の病院で使用されています。第7弾は、オーストラリアを代表するジャズ・ピアニスト&作曲家のポール・グラボウスキーが作曲した、10の癒やしの音楽。演奏は、グラボウスキー自身に加え、Hyperionへの録音でも知られるオーストラリアのリーディング・アンサンブル、ゴールドナーSQも参加。


コウベレックス

KRS-5217(1CD)
税込価格
Duna Pearl(ドゥナ・パール)
ヴェチェイ:悲しきワルツ
モンティ:チャールダーシュ」
フバイ:ロマンティックソナタ〜第1楽章
バルトーク:3つのチーク県の民謡
リスト: 献呈(シューマン:君に捧ぐ)
フバイ:ラルゲット
清松優記子:エモーション
ドゥナ・パール【古田葵(Vn)、清松優記子(P)】

録音:2016年4月13日、大和高田 さざんかホール(小)(奈良県)
Duna Pearl はハンガリー国立リスト音楽院在学時に、古田葵(ヴァイオリン)、清松優記子(ピアノ)が結成したデュオ。夜景が絵になる街、ハンガリーの首都ブダベストは「ドナウの真珠(=Duna Pearl)」と呼ばれるところから命名。結成6 年を機に初録音。
バルトークを伴奏者として活動していたとも言われる F.ヴェチェイの憂愁を帯びた「悲しきワルツ」が穏やかにその世界へ誘ってくれる。近代ハンガリーを代表するヴァイオリニストで作曲家であるY.フバイ(1858-1937)の「ロマンティック・ソナタ」(1 楽章)は森の中に居るような作品、古田の美しく清楚な語りは味わい深い。またフバイ「ラルゲット」では郷愁をよぶ民族的な旋律とテンポ感が聴く人を惹きつけてやまない。バルトークの粋を宝石のように凝縮した清松のピアノソロ、またアルバムの為に書き下ろした初作「エモーション」など、小品のアルバムだが、収録時間以上のボリュームをたっぷり味わえる耳に心地よいCD。

Vlad Records
VR 011(1CD)
愛の歌〜ブラームスの時代のホルンのための音楽
トーメ:愛のデュオ(世界初録音)
ファン・クロムフォート:メロディ(世界初録音)
ハッセルマンス:紡ぎ車
ラドゥー:瞑想曲(世界初録音)
ブラームス:アルバムの小品
エドムント・ウェーバー:ホルンとハープのためのデュオ(世界初録音)
フェティス:小品(世界初録音)
サン=サーンス:ロマンス Op.36
サミュエル:コンクール用の小品(世界初録音)
ブラームス:ホルン三重奏曲 Op.40
ジェロエン・ビリエ(ヒストリカル・ホルン)、テラ・ノヴァ・コレクティーフ〔ジャン=クロード・ファンデン・エイデン(P)、ヴェロニク・ボゲール(Vn)、マルク・ド・メルリエ(アーリー・ヴァルヴ・ホルン)、マルヤン・ド・ヘール(ハープ)〕

録音:2015年11月3日−5日、AMUZ(アントワープ、ベルギー)
「Vlad Records(ヴラド・レコーズ)」は、ベルギーのクラリネット奏者、ヴラド・ウェーフェルベルヒを芸術監督として2012年に結成されたベルギーのピリオド・アンサンブル、テラ・ノヴァ・コレクティーフの自主レーベル。「ブラームスの時代」をテーマとしたホルンのための作品集でソリストを務めるジェロエン・ビリエは、ル・コンセール・ダストレ、インスラ・オーケストラ、ヘント・ビーロック・バロックOの首席奏者、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント、レ・タラン・リリク、アイルランド・バロックOの客演奏者として活躍する古楽大国ベルギーを代表する、ヒストリカル・ホルンの名手です。ブラームスからも称賛されたリエージュの伝説的ホルン奏者、アルフォンス・ステーンブリュッヘン(1824−1895)のコンサート・レパートリーをベースとした「愛の歌」には世界初録音となる作品を多数収録。ベルギーの世界的ホルニストのサウンド、テラ・ノヴァの時代考証で蘇えるブラームスの時代のホルン作品に要注目!

iTinerant
iK-002(1CD)
魅惑のメロディ
カッチーニ:わが麗しのアマリッリ
バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調〜アリア(エア)
フォーレ:夢のあとで
シューベルト:セレナード
サン=サーンス:白鳥
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番〜第2楽章(クラリネット編)
マスネ:「タイス」より瞑想曲/他
デュオ・メビウス
バッハの「G線上のアリア」、サン=サーンスの「白鳥」など美しい旋律で有名な曲をスペインのデュオ・メビウスがクラリネットとピアノで旋律を魅惑的に描きます。

Sono Luminus
DSL-92201(1CD)
FIRSTDAY
ホセ・ブラガート(1915-):グラシエラとブエノスアイレ
マルティヌー:スロバキアの主題による変奏曲
カレブ・ブルハンス(1980-):ファンタジー
ヒナステラ:パンペアーナ第2番Op.21
エネスコ:ソナタヘ短調
ダン・ヴィスコンティ(1981-):ハード=ノック・ストンプマラン・マレ(1656-1728)「ラ・フォリア」による変奏曲
プーランク:愛の小径
ローラ・メトカーフ(Vc)
マテイ・ヴァルガ(P)

録音:2015年4月20-23日アメリカヴァージニア,ボイスソノ・ルミナス・スタジオ
ワシントン・ポスト誌で「ゴージャスなチェロのレガート奏法」、ブログ・クリティクス・マガジンでは「繊細でメロディアスなタッチ」と絶賛されている若手チェリスト、ローラ・メトカーフのSONOLUMINUSレーベルへのデビュー盤。彼女は弦楽五重奏アンサンブル「Sybarite5」のメンバーであり、こちらではジャンルを越えた作品を演奏、そのアルバムはビルボードのチャートTOP10にも入るほどの人気を博しています。今回のソロ・アルバムのタイトルは、プーランクの「愛の小径」の一節から取られたもので、新しい一歩を踏み出す彼女の感情を端的に捉えたものと言えるでしょう、マラン・マレから現代までと、様々な作品が選ばれたこのアルバムでは、彼女の多彩な才能が見事に表出されています。
Sono Luminus
DSL-92202(1CD)
TRANSITIONS
1.マリオ・ダヴィドフスキー:電子音とチェロのための「シンクロニズム第3番」
2.スティーヴ・ライヒ:チェロ・カウンターポイント
3.デヴィッド・フルマー:春について語る
4.アニー・ゴスフィールド:4本のバラ
5.ゴスフィールド:...そして5つのスポット
6.アンナ・ソルヴァルズドッティル:トランジション
7.ハイメ・オリヴァー・ラ・ローザ:フレクスラ
マイケル・ニコラス(Vc)/マリオ・ダヴィドフスキー(電子音)…1/スティーヴ・ライヒ(電子音)…2/アニー・ゴスフィールド(サンプラー)…4.5/ジェイミー・オリヴァー・ラ・ローザ(電子音)…7

録音:2015年12月14-18日,2016年1月13-14日アメリカヴァージニア,ボイスソノ・ルミナス・スタジオ
ニューヨークで活躍するチェリスト、マイケル・ニコラス。彼は国際現代アンサンブル(ICE)のメンバーとして、常に新しい音楽を追求しています。世界中の現代作曲家たちは彼のために新作を書き、それらを初演すること、また即興と電子音を組み合わせ新たな音を創造することなど、彼が投げかける斬新な音楽は、聴き手に驚きを与えています。このSONOLUMINUSレーベルへのデビュー・アルバムに収録された6つの作品は、ほぼ50年に渡る作曲年代の開きがありながらも、どれもが無機質で機械的な響きを音楽に取り入れるという実験的な手法が凝らされており、人類とコンピュータの平和的共存について、そして音楽の変遷についての彼の考察が示されているというものです。

GB Records
BCGBCD-02(1CD)
ギャヴィン・ブライヤーズ:バイペッド ギャヴィン・ブライヤーズ(鍵盤楽器、コントラバス、指)、
ジェームズ・ウッドロウ(エレクトリック・ギター)、
小杉武久(Vn)、ソフィー・ハリス(Vc)
自身のレーベルGB Recordsからのファースト・アルバム。マース・カニンガム・ダンス財団による委嘱作品。

DACAPO
MAR-8.226587(1CD)
シモン・クリステンセン:マニフェスト(ここで叫ぶ必要はない)
弦楽四重奏のための音楽
ビルギッテ・ベーレンツェン・ピール(Vn)/シーネ・マセン(Vn)/ミーナ・フレッド(Va)/ソフィア・オルソン(Vc)

録音:2014年9月21日デンマークヒレレズ,フレデリクスベルイ・キャッスル教会
72分が1トラックに収録された、ある意味“気が遠くなるような”1枚。開放弦を用い、暗く単調な響きを持つ音が少しずつ変化しながら延々と続いていきます。ぼ〜っと聞いているだけしかこの音に対峙できませんが、しかしたら宇宙に存在する音はこのようなものかも知れません。まさに「通のための」1枚です。
DACAPO
MAR-8.226584(1CD)
ボロフ=ヨアンセン:ヴィオラ作品集
パルティータOp.15(1953-54)
パーカッションとヴィオラのための音楽Op.18(1955-56)
ああ、命の木よOp.81(1977)
ヴィオラ・ソナタOp.14(1952-53)
アレクサンダー・カルダーによるモビールOp.38(1961)
ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲Op.12(1951-52)
アネッテ・スラート(Va)
エッコゾーン(アンサンブル)
マティアス・ロイモト(指,マリンバ)
シーネ・アスムセン(Ms)
クリスティーナ・ビエルケ(P)
ヘルゲ・スラット(Vn)

録音:2014年9月8-9日,11月6-7日,2015年9月14-15日コペンハーゲン,ガルニソン教会,2014年12月21-23日オペラ・ハウス
ヴィオラの持つ暗く深い響きに魅了された作曲家は数多く存在しますが、このボロフ=ヨアンセン(1924-)もその一人です。彼は自身の表現のツールとしてヴィオラを愛し、多くの作品を創作しています。抽象的な世界とリアルな世界を結ぶ幽玄な響きをお楽しみください。

DACAPO
MAR-8.226090(1CD)
ハンス・エブラハムセン:木管五重奏のための作品集&編曲集
エブラハムセン:管五重奏のための「風景」(1972)
木管五重奏曲第2番「ウォールデン」(1978)
シューマン:子供の情景Op.15(1838)〜H.アブラハムセンによる木管五重奏編(2005)
ラヴェル:組曲「クープランの墓」(管弦楽版)(1919)〜H.アブラハムセンによる木管五重奏編(1989)
アンサンブル・ミッドヴェスト<メンバー:シャルロッテ・ノルホルト(Fl)/ペーター・キルシュタイン(Ob)/ピーター・フェイサー(Ob)…8-20/トンマゾ・ロンクィック(Cl)/ヤヴォール・ペトコフ(ファゴット)/ネイル・ページ(Hrn)>

録音:2014年1月14日、2014年5月22-23日、2014年11月25-28日、2015年1月14-16日
斬新な作風による数多くの室内楽作品で知られる作曲家エブラハムセン(1952-)。これまでにもdacapoレーベルから何枚かのアルバムがリリースされていますが、今回はなかなか興味深い作品も含まれています。初期の2作品は、いかにもミニマル風で現代的な茫洋とした音楽になっていいます。やがて突然、シューマンやラヴェルの耳慣れたメロディが聞こえてくるのには驚かされることでしょう。これはエブラハムセンが2つの作品に編曲を施したもので、原曲が的確に木管本日発送いたしました。誠に恐縮ですが到着後に「受取連絡」して頂きますようお願い致します。万一お届け品に問題があった際は、評価欄ではなく取引ナビでご一報下さい。この度は誠に有難うございました。五重奏へとまとめられています。アンサンブル・ミッドヴェストはタイプの異なるユニークな作品を、ごく自然に演奏しています。

Sono Luminus
SM-222(1CD)
生きて夢見て
ヨゼフ・スーク:ピアノ四重奏曲イ短調Op.1
ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲第1番ニ長調Op.23
ヤナーチェク:おとぎ話JWVII/5
スーク:命と夢Op.30より第10番:クジョチョヴィツェの教会の片隅にある忘れられた墓々へ-夢見るように
アンサンブル・ラロ

録音:2015年3月19-21日バイエルン放送第2スタジオ
このアルバムのタイトル「livedanddreamed」はチェコ出身の作家フランツ・カフカの「夢見て、望むことは、生命における素晴らしい問題である」という言葉から取られています。もちろん収録されているのはチェコを代表する3人の作曲家、ドヴォルザークとヤナーチェク、そして最近録音が増えてきたスークの作品です。前述のカフカも耳にしたであろうこれらの曲は、どれもモラヴィア民謡を基調とした情熱的な雰囲気を備えています。2004年に結成されたアンサンブル・ラロは日本でもおなじみ。新メンバーを加え、一層親密な音楽を奏でています。

ARCO DIVA
UP-0182-2(1CD)
ヴァイオリンとギターの為の音楽
マルチン・ブルンネル(1983-):閑話 [Quiet Talk]
ヤン・フレイドリン(1944-):プラハ万華鏡 [Prague Kaleidoscope]
カレル・ルージチカ(1940-):ボレロ [Bolero]
ルカーシュ・フルニーク(1967-):会話 [Conversations]
オンドジェイ・クカル(1964-):ギターヴァイオリン [Kytaroviolino] Op.41
マテイ・ベンコ(1979-):ストレンジャーズ [Strangers]
デュオ・テレス
[ルツィア・フルカ・コプソヴァー(Vn)、
トマーシュ・ホニェク(G) ]
ヤン・フレイドリンはロシア、他はチェコの作曲家。ルツィア・フルカ・コプソヴァー(1986年生まれ)はブラチスラヴァ音楽院およびブルノのヤナーチェク音楽アカデミーで学んだスロヴァキアのヴァイオリニスト。トマーシュ・ホニェク(1985年生まれ)はパルドゥビツェ音楽院およびヤナーチェク音楽アカデミーで学んだチェコのギタリスト。二人は2007年にデュオを結成しました。
ARCO DIVA
UP-0184-2(1CD)
エヴァ・ガラヨヴァー〜私を愛して
レスピーギ:夕暮れ(メゾソプラノと弦楽四重奏の為の)
ストラヴィンスキー:猫の子守歌(アルトと3つのクラリネットの為の)*
アルヴォ・ペルト:何年も前のことだった(アルトとヴァイオリン、ヴィオラの為の)(#/+)
シルヴィエ・ボドロヴァー(1954-):私を愛して(メゾソプラノとハープの為の)**
ペトル・エベン(1929-2007):愛無き歌(アルトとヴィオラの為の)+
シルヴィエ・ボドロヴァー:3つの詩篇(メゾソプラノと弦楽四重奏の為の)
エヴァ・ガラヨヴァー(Ms)
ルドミラ・ペテルコヴァー、ヤナ・ラホドナー、マレク・シュヴェイカル((Cl)*
ヤロスラフ・スヴィエツェニー(Vn)#
イトカ・ホプソヴァー(Va)+
カテジナ・エングリホヴァー(ハープ**)
ツェムリンスキーSQ(無印)
エヴァ・ガラヨヴァーはスロヴァキア出身のメゾソプラノ。当レーベルからはこれで3作目のリリース。ボドロヴァーとエベンはチェコの作曲家。

Velut Luna
CVLD-269(1CD)
サヴェーリオ・タスカ(1963-):歩く男(マリンバと弦楽四重奏の為の)
第1話「曙」/ 第2話「朝と衝突」−「エンパティア/イレリカ」/第3話「きらめき」/ 第4話「跳躍」/ 第5話「暖炉と部屋」−「ショーロ」/第6話「樹氷」/ 第7話「祈り」/ 第8話「深き淵より」/第10話「チャオ・チャオ・チャオ」
サヴェーリオ・タスカ(マリンバ)
アルテラルコ
[ホセ・ダビド・フエンマヨル・バレラ、マウロ・スピナッツェ(Vn)、シモーネ・シヴィエーロ(Va)、ジューリオ・パドイン(Vc) ]

録音:2015年7月、スタジオ・ライヴ、マジステル・アレーア・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア
Velut Luna
CVLD-048(1CD)
ピアノ三重奏による「四+四季」
ヴィヴァルディ(エルネスト・メルリーニ編):「四季」
チャイコフスキー(エルネスト・メルリーニ編):「四季」
パドヴァ・トリオ
[佐々木一樹(Vn)、マルモ・ササキ(Vc)、ウララ・ササキ(P) ]

録音:2001年10月、スタジオ・ライヴ、ザンタ・スタジオ、カンポノガーラ、ヴェネツィア県、イタリア
ヴァイオリニストの佐々木一樹(1944年生まれ)は19歳で札幌SOのコンサートマスターに就任し、15年間務める。その間イタリア・ロヴェレートに於いて「最優秀若手ヴァイオリニスト」「72年賞」を受賞し、ハイドン・オーケストラと共演、イタリア各地のツアーを行う。1975年札幌SO初の海外公演ポートランド(USA)、ミュンヘンに於いて外山雄三作曲「ヴァイオリン協奏曲」を共演。1977年より東京SOコンサートマスターに迎えられる。1980年イタリアが世界に誇る「イ・ソリスティ・ヴェネティ(ヴェネツィア合奏団)」に招かれ、首席奏者及びソリストに就任し、現在に至る。ヨーロッパ各地、アジア、アメリカなど50ヶ国を越える演奏活動を行い、同団ソリストとしてザルツブルグ音楽祭をはじめ、署名なフェスティヴァル、ローマ法皇、ベルギーのエリザベート女王御前演奏会等に出演。パリ、ニューヨーク等のコンサートでは「あふれるような美しい音と第一級の芸術性」と評され数々の賛辞を贈られる。1995年スカルファロ伊大統領、2000年チャンピ伊大統領よりイタリア文化使節としての演奏活動に対してメダルを授与される。父と娘二人で結成された注目度の高い「パドヴァ・トリオ」、及びイタリア国内でユニークなレパートリーと優れたアンサンブルで注目されている「クァルテット・ロッシーニ」等の室内楽でも活躍している。(公式プロフィールより)
ブックレットに日本語解説を記載。
Velut Luna
CVLD-051(1CD)
バッハ:3声のソナタとインヴェンション
フルート・ソナタ.イ長調 BWV1032(リコーダーによる)
3声のシンフォニア(インヴェンション)BWV787-801(トリオ版)
トリオ・ソナタ.ト長調 BWV1038
クアドロ・ヒポテシス
[レオポルド・ダゴスティーノ(リコーダー)、チンツィア・ゾッティ(ソプラノ・ヴィオル)、ディエゴ・チェロフォリーニ(チェロ、ピッコロ・チェロ)、ヴァレリー・ルーマー(テオルボ) ]

録音:2001年6月、シャルトルーズ・ド・ヴァルボンヌ(元修道院)、サン=ポレ=ド=カッソン、フランス
Velut Luna
CVLD-056(1CD)
ロベルト・ディ・マリーノ(1956-):My love is in a light attire
ジャンカルロ・ビーニ:Ballata del castello
マウロ・ズッカンテ:Chanson pour Lou
マウロ・カプッツォ:O falce di luna calante
ジョヴァンニ・ボナート(1961-):Stetit Angelus
フランコ・バッティアート(1945-):L'ombra della luce
ロベルト・ディ・マリーノ:O sweetheart, hear you
ステファノ・ダ・ロス:Ombre buie
マウロ・ズッカンテ:Encore pour Lou
ジャンカルロ・ビーニ:Ballata della ragazza sola
ロレンツォ・ドナーティ:La bella bimba dai capelli neri
ジョヴァンニ・ボナート:Slaafan zuuse
エルゴ・カンテムス(合唱)
マリア・キェレガート(S)
マッシモ・ダル・サント(P)
フラーヴィオ・マンフリン(クラリネット、サクソフォン)
フランチェスコ・パドヴァーニ(Fl)
エロス・ロゼッリ(G)
ジャンルーカ・ゾッカテッリ(打楽器)
フィリッポ・マリア・ブレッサン(指)

録音:1998年6月、スタジオ・ライヴ、旧大聖堂、モンセリーチェ、パドヴァ県、イタリア
Velut Luna
CVLD-065(1CD)
マリオ・パゴット(1966-):室内楽作品集

(1)光の住み処 [Dove dimora la luce] (2人の朗読、フルート、バスクラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとピアノの為の;2001)
(2)過度に II [A outrance II] (フルートとヴィオラの為の;2001)
(3)こまどりの飛行 [Il volo del pettirosso] (ヴァイオリンとピアノの為の;2002)
(4)褐色を背景に動く図形 [Figure in movimento su sfondo bruno](アルトサクソフォンとアコーディオンの為の版;2001)
(5)ソナタ「Quai Jair」(ヴィオラとピアノの為の;2002)
(1)カテリーナ・カルリーニ、
マルコ・マランゴーニ(朗読)
 ラウラ・ミングッツィ(Fl) 
ヴェンチェスラオ・ビスコンティン(バスクラリネット)
 シルヴィア・マッツォン(Vn) 
ジョヴァンニ・パジーニ(Va)
 アントニオ・ヴィガーニ(P)
 マリオ・パゴット(指)
(2)ラウラ・ミングッツィ(Fl) 
ジョヴァンニ・パジーニ(Va)
 (3)シルヴィア・マッツォン(Vn) 
ロベルト・ベルトゥッツィ(P)
(4)ロベルト・ファヴァーロ(アルトSax)
 ダミアーノ・ヴィゼンティン(アコーディオン)
(5)ジョヴァンニ・パジーニ(Va) アントニオ・ヴィガーニ(P)

録音:2002年6月、スタジオ・ライヴ、 カヴァネッラ教会、コンコルディア・サジッターリア、ヴェネツィア県、イタリア
コンドゥルメル・レコーディング・スタジオ、ゼルマン、トレヴィーゾ県、イタリア

Resonus
RES 10161(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
フルニエ・トリオ

録音:2014年7月28日−30日、洗礼者聖ヨハネ教会(オックスフォード)
若き有望な奏者たちによって2009年に設立されたピアノ三重奏団、フルニエ・トリオがResonusからデビュー。2011年のトロンハイム国際室内楽コンクールで第2位&聴衆賞を受賞、2013年のパークハウス賞(イギリスで行われるピアノと弦楽のための室内楽国際コンクール)で優勝を果たした実力派。情熱的で新鮮なパフォーマンスで、メンデルスゾーンの名作を聴かせます。

GPR Records
RR-90015(2CD)
デビュー・ジェイコブ・ショウ〜ブラームス&ブリテン:チェロ作品集
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38、
 チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
ブリテン:無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87
伝承曲(ショウ編):ア・ブリット・イン・デンマーク
ブロッホ(ショウ編):祈り
ヴァレンスブルク:ペルシャのサマ
伝承曲(ショウ&カザルス編):鳥の歌
ワン・リピン(ヘンダーソン編):葬花吟
ジェイコブ・ショウ(Vc)、
ホセ・ガヤルド(P)、
ミュージック・コンフューシャス・インスティテュートのミュージシャン

録音:2009年−2015年、アウグスブルグ&コペンハーゲン
次代の天才チェリスト、ジェイコブ・ショウが、ニューヨークのRoven Recordsからデビュー!ジェイコブ・ショウは、1988年ロンドン生まれ、19歳でパリのエコール・ノルマル音楽院を最年少チェリストとして卒業、現在はデンマークのコペンハーゲンをベースに活動する音楽家。様々な文化、ジャンルとのコラボレーションにも情熱を燃やしており、デビュー・アルバムでも、ブラームスのソナタ、ブリテンの無伴奏組曲に、デンマーク、スコットランド、ユダヤ、ペルシャ、カタルーニャ、中国などのメロディーをカップリング。情熱がほとばしる濃密なブラームスはもちろん、ショウ編曲によるチェロ独奏版の「祈り」や「鳥の歌」にも注目。
☆YouTubeにてご試聴いただけます!
watch?v=6QJThoDK7hk&amp;nohtml5

Roven Records
RR-10015(1CD)
ヨータム・ハーベル:室内楽作品集 2007-2014
ウィー・ワー・オール/オン・リーヴィング・ブルックリン/ラスト・スキン/トーラス/フロム・ザ・ブック・オヴ・メンテナンス・アンド・サステナンス
コンテンポラネオウス、
ミヴォスSQ
2005年にグッゲンハイム奨励金を、2007年にローマ賞を受賞した作曲家、ヨータム・ハーベル(b.1976)の室内楽作品集。ハーベルは、フィリップ・グラスが設立した若い作曲家を支援する組織 "MATA"の芸術監督も務めています。

スロヴァキア音楽財団
SF-0083-2(1CD)
シークレット・ヴォイス/現代スロヴァキアの声楽
イリス・セギー(1956-):草原の歌(2013)*
ヴィエラ・ヤナールチェコヴァー(1941-):歌、歌(2008)*
イリヤ・ゼリェンカ(1932-2007):心変わり(1983)**
トマーシュ・ボロシュ(1971-):言葉(2003)#
イヴァン・ブッファ(1979-):4つの合意(2010)
ルツィア・コニャコフスカー(1975-):出発(2009)+
マルティン・ブルラス(1955-):冷たさが促す(2014)++
エヴァ・シュシュコヴァー(ソプラノ、打楽器#)
アンドレア・モソリャコヴァー(フルート*、アルト&バスフルート+)
ボラニスラフ・ドゥゴヴィチ(バスクラリネット**)
ダリボル・コツィアーン(ヴィブラフォン++)

録音:2014年、リアル・ミュージック・ハウス、ブラチスラヴァ、スロヴァキア(#以外)、2014年、ライヴ、スロヴァキア放送、ブラチスラヴァ、スロヴァキア#
スロヴァキア音楽財団
SF-0085-2(1CD)
ダニエル・マテイ(1963-):メモリーズ・オブ・ユー〜ユライ・ベネシュ、ジョン・ケージ、イヴァン・パリーク、ジェイムズ・テニーの記念に
(1)NICE(弦楽四重奏の為の;2009/2011改訂)
(2)I tried them and they were all ROTTEN... from "...morceaux en forme de poire"(ピアノの為の;1995)
(3)Memories of You- 1 [14 Variations for J.C.] text: Edwin Morgan(声、フルート、アコーディオンとツィンバロムの為の;1993/2010改訂)
(4)CHORALS [on SDFE] for Conlon Nancarrow(オーディオ装置の為の;2000)
  STRUCTURE, PAGES [...and IMPROVISATIONS](ヴァイオリン独奏と大アンサンブルの為の版;2010/2012)
(5)[when I'm] FIFTY [for] piano [LULLABY](ピアノ独奏またはピアノと調音された瓶、口笛と任意の追加音の為の;1997)
(6)CAVE SONGS [remixed] (オーディオ装置の為の、ステレオ版;2005)
 Gospel / Blues / De profundis / Sex / Ho-chi-min
(7)Fragile [to Fryderyk Chopin, Anton Webern and Morton Feldman](ピアノの為の;2009)
(1)fama Q(SQ)
(2)イヴァン・シレル(P)
(3)クラーラ・ローチ(声)
 アン・ラ・バーグ(Fl)
 ボリス・レンコ(アコーディオン)
 エニケー・ギンゼリ(ツィンバロム)
 マリアーン・レヤヴァ(指)
(4)ジョン・ローズ(Vn)
 アデレード大学エルダー音楽院マテイ・アンサンブル
  ダニエル・マテイ(指)
(5)イヴァン・シレル(P)
 ダニエル・マテイ(口笛)
 ブラニスラフ・ドゥゴヴィチ(Cl、バスCl)
(6)イヴァン・シレル(P)

(P)2000, 2005, 2010, 2013, 2013, 2014 (C)2000, 2005, 2010, 2012, 2015
ダニエル・マテイはブラチスラヴァ音楽アカデミー、パリ音楽院、ハーグ王立音楽院で学んだスロヴァキアの作曲家。現代音楽アンンブル「ヴェニ」[Veni] の共同創設者。1997年以来2016年現在ブラチスラヴァ音楽アカデミー教員。
スロヴァキア音楽財団
SF-0086-2(1CD)
スロヴァキアの弦楽四重奏曲
アレクサンデル・モイゼス(1906-1984):弦楽四重奏曲第2番 Op.66
ヤーン・ツィケル(1911-1989):弦楽四重奏曲「祖国」
ラディスラフ・ブルラス(1927-):弦楽四重奏曲第3番「D・D・ショスタコーヴィチの記念に」
ドゥシャン・マルティンチェク(1936-2000):弦楽四重奏曲
ロマン・ベルゲル(1930-):コルチャクの記念に−弦楽四重奏の為の断章集
モイゼスSQ
[スタニスラフ・ムハ(Vn1) 
フランティシェク・テーレーク(Vn2)
アレクサンデル・ラカトシュ(Va)
ヤーン・スラーヴィク(Vc)]

録音:2015年1月、ドヴォラナ・コンサートホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
スロヴァキア音楽財団
SF-0089-2(1CD)
ミラン・ノヴァーク(1927-):ハープ作品集
チェロの為のロマンティック小品集(1967)*
ソプラノ,ハープとチェロの為の4つの歌「詩たちは疲れている」(1969)+
ハープ・ソナタ(1982)#
ハープと室内管弦楽の為の協奏曲(1972)**
クリスティーナ・ノヴァーコヴァー(ハープ(*/#/**))
アルジベタ・スヴォボドヴァー(ソプラノ+)
ミロスラフ・ヴィルドネル(ハープ+)
ユライ・ファゼカシュ(Vc)+
カメラータ・スロヴァカ**
ヴィクトル・マーレク(指)**

録音:1985年*、1969年+、1986年#、1974年**、 スロヴァキア放送スタジオ、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
ミラン・ノヴァークはブラチスラヴァ音楽院で学んだスロヴァキアの作曲家・指揮者。作曲の師はアレクサンデル・モイゼス(1906-1984)。
スロヴァキア音楽財団
SF-0093-2(1CD)
ブラチスラヴァ・トロンボーン・クアルテット
フランチェスコ・スポンガ(クルト・シュトルツェネッガー編):フランス風アリア第2番
クロード・ジェルヴェーズ(スローカー・トロンボーン・クアルテット編):組曲[バス・ダンス/パヴァーヌ/ガイヤルド/パヴァーヌ/ブランル]
コレッリ(ジョン・クレネスク・モーティマー(1951-)編):ソナタ
ベートーヴェン:3つのエクアール
ドヴォルザーク(ウルリヒ・ディットマール編):スラヴ舞曲第8番
ブルックナー(ラルフ・ザウアー編):3つのモテット
 王の御旗は進む/この場所は/歌え、舌よ
ギャレス・ウッド(1950-):4つのトロンボーンの為の4つの小品[タンゴ/歌/パロディ/ラメント]
ヤン・クーツィール(1911-2006):組曲「マックスとモーリッツ」Op.127[プロローグ/邪悪な魔女/鶏の品種/仕立屋ベック/教師レンペル/伯父フリッツ/師匠ベッカー/農夫メッケ/エピローグ]
セロニアス・モンク(スライド・ハンプトン編):ラウンド・ミッドナイト
スコット・ジョプリン:カスケード
J・J・ジョンソン(スライド・ハンプトン編):ラメント
ジャック・ゲイル:スーパー・ボーン・ジャズ組曲第2番[Minor excursion / Meaning of swing / Loose Lady]
ミハル・モティーリュ:バラード
ホーギー・カーマイケル(インゴ・ルイス(1961-):編):我が心のジョージア
ミハル・モティーリュ:枯葉(トロンボーンとフリューゲルホルンの六重奏の為の)*
ジェフリー・アグレル(1948-):ゴスペル・タイム
ブラチスラヴァ・トロンボーン・クアルテット
[フランティシェク・コヴァーチ、ユライ・ミトシンカ、リュボス・シャンタヴィー、ミハル・モティーリュ(Tb)]
パヴェル・ザヤーチェク(Tb)*
ユライ・バルトシュ(フリューゲルホルン*)

録音:2015年、リアル・ミュージック・ハウス、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
トロンボーン・ファンなら聴き逃せないプログラム。ブラチスラヴァ・トロンボーン・クアルテットは1988年創設。

CHRISTINE WALEVSKA
LM-206(1CD)
チェロの女神〜クリスティーヌ・ワレフスカ
グラナドス(カサド編):「ゴイェスカス」より間奏曲(第20 番)
ボロニーニ:セレナータ・デル・エコー
ペルゴレージ:ニーナ
ブラガート:ミロンタン
ボロニーニ:アダージョ
 チェロの祈り
 セレナータ・デル・ガウチョ
ショパン(ピアティゴルスキー編):夜想曲 嬰ハ短調
ボロニーニ:バスクの祭り
チャイコフスキー:ただ憧れを知る者だけが
グローフェ:クリスティーヌ
グルック:「オルフェオ」よりメロディ
ピアソラ(ブラガート編):アディオス・ノニーノ
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ショパン(ワレフスカ編):夜想曲 変ホ長調Op.9-2(第2番)
リスト(ワレフスカ編):愛の夢
ボロニーニ:アヴェ・マリア
クリスティーヌ・ワレフスカ(Vc)
福原彰美(P)

録音:2014 年6 月、ポラック・ホール、モントリオール,カナダ
このCD はワレフスカの恩師であるアルゼンチンの巨匠チェリスト、エニオ・ボロニーニ(Ennio Bolognini,1893-1979)が生前、彼女にだけ、演奏を許可した6曲が収められた貴重なCD です。またアメリカの著名なピアニストであり、「グランド・キャニオン」で有名な作曲家ファーディ・グローフェ(1892-1972)が彼女のための作曲した「Christine」も収められており、他のチェリストの演奏ではかなえられない特別な内容になっています。またワレフスカ自らアレンジしたショパンのノクターンや、リストの名曲など、聴き逃す事の出来ない内容で、最高のチェロの技巧のみならず、彼女らしい心温まる演奏は聴く人を幽玄と至福の世界へと導きます。共演は新進気鋭の日本人ピアニストの福原彰美。
■クリスティーヌ・ワレフスカ
ロサンゼルスで生まれ、父親からチェロの手ほどきを受け、10 歳の時に、巨匠チェリスト、エニオ・ボロニーニの前で演奏し、 ボロニーニ夫人が「この小さな女の子は将来素晴らしいチェリストになるわね」というとボロニーニは「彼女はすでに素晴らし いチェリストだ」と絶賛しました。13 歳でアメリカ楽壇にデビューし、16 歳でフランスのパリ音楽院へ留学しM.マレシャルに師 事(後にフルニエの下でも学んだ)。アメリカ人として初のチェロと室内楽で1等賞を取り卒業した後、ヨーロッパ、南北アメリカ で数々の演奏活動を行う。21 歳の時にフィリップス・レーベルからシューマンの協奏曲などをリリース。 日本では1974 年、2010 年、2012 年と来日コンサートを行う。2014 年台湾でもコンサートを行う。現在もアルゼンチン、スイス、 イタリア、オーストリア、米国などでコンサートを行い、チリのインターナショナル・チェロ・コンペティションの審査委員長を務 める。

Signature
SIG-11100(1CD)
フィリグラーヌ
ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェン: モーリスのサークル/わが父へ
フィリグラーヌ(透かし)
バック・トゥ・バッハ/流れ星
ありがとう/マルシアックのアシル
ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェン(P)
ジャン=ルイ・ラザンフォス(ベース)、
ドビュッシーSQ
※日本語解説付
ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェンは1975年ベルギー生まれの作曲家、ピアニスト。クラシックとジャズを融合した音世界を追求しています。今 回は彼のピアノ、ジャズ・ベーシストのジャン=ルイ・ラザンフォス、弦楽四重奏の六重奏という興味深い編成でクラシック作品に基づく演奏を披露。 「モーリスのサークル」のモーリスはラヴェルの名前。ピチカートが特徴的な彼の弦楽四重奏曲の第2楽章が、オシャレにジャズ化。「マルシアックのアシル」 のアシルはドビュッシーの名で、弦楽四重奏曲の第3楽章を基に、彼がジャズ・イン・マルシアックに参加したらという妄想を展開しています。「バック・トゥ・ バッハ」はバッハの曲をジャズでやろうとなった時、コラール=ネヴェン最愛のチェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056の第2、第3楽章から発想が 飛躍したとのこと。これも興奮させられます。 (Ki)

Finetone
FTM-8040(1CD)
アルチュニアン、オヴンツ、ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ集
ガギク・オヴンツ:ヴァイオリン・ソナタ.Op.20
アルチュニアン:ポエム・ソナタ
ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ.変ホ長調 Op.11-1、
 ヴァイオリン・ソナタ.ハ長調(1939)
アニ・アガベキャン(Vn)、
ルベン・メリクセティアン(P)

録音:2015年8月1日ー2日、カールスルーエ音楽大学(ドイツ)
1984年アルメニア生まれの女流ヴァイオリニスト、アニ・アガベキャンが弾く、母国アルメニアの作曲家、ガギク・オヴンツ(Gagik Hovounts 1930−)のヴァイオリン・ソナタ。同じくアルメニアのアルチュニアン、そしてヒンデミットの作品を組み合わせた濃密なプログラムで堂々のCDデビュー。
Finetone
FTM-8035(1CD)
クラリネット三重奏曲集
ツェムリンスキー:クラリネット三重奏曲ニ短調 Op.3
ブラームス:クラリネット三重奏曲イ短調 Op.114
シュクロウプ:クラリネット三重奏曲変ホ長調 Op.27
マルクス・ハドゥラ(P)、
ヴォルフガング・マイヤー(Cl)、
ミシャ・マイヤー(Vc)

録音:2014年4月17日−19日、カールスルーエ
ドイツ・クラリネット界の重鎮、ヴォルフガング・マイヤーとその息子ミシャ・マイヤー、ヴォルフガング・マイヤーと同じくカールスルーエ音楽大学で教鞭を執ったマルクス・ハドゥラによる、ピアノとクラリネット、チェロのための三重奏曲集。ブラームスの名曲に加え、チェコの作曲家フランティシェク・ヤン・シュクロウプ(1801−1862)のクラリネット三重奏曲も収録。

Finetone
FTM-8034(2CD)
チェンバー・ジャズ
フォーレ:パヴァーヌ
ラヴェル:パヴァーヌ
レーヘル:ハバナ・ナイツ
フォーレ:夢のあとに
ピアソラ:アディオス・ノニーノ
レーヘル:五重奏のためのコンチェルティーノ
ピアソラ:リベルタンゴ
ドビュッシー:夢想
ラヴェル:ボレロ
バッハ:2声のインヴェンション第13番
シューベルト:セレナーデ
ヴェルディ:炎は燃えて
レハール:ヴィリア
アルビノーニのアダージョ
スメタナ:モルダウ/バッハ:ガヴォット
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ブラームス&サンタナ:ブラームス・ミーツ・サンタナ
ペーター・レーヘル・カルテット、他
ペーター・レーヘルのアレンジの腕前が存分に発揮された、クラシック名曲のジャズ・アレンジ集! アコースティック・ピアノ&ウッドベースの麗しい音色、レーヘルの艶やかなサックスで聴く華麗なるジャズ・アレンジです。


GPR Records

GPR-5B013(1CD)
クラシカル・ジャズ〜ザ・ワールド・モスト・ビューティフル・メモリーズ
1. Night Music(ショパン:夜想曲第6番 Op.15-3)
2. Pyotr's Piano Concerto(チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調)
3. A Bit of Brahms(ブラームス:交響曲第3番第3楽章)
4. Maurice's Pavane(ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ)
5. Gabey's Pavane(フォーレ:パヴァーヌ)
6. Freddie Goes To Church(ショパン:練習曲第3番ホ長調 Op.10-3 「別れの曲」
7. Feelin' Pretty(バーンスタイン:素敵な気持ち)
8. Seriously Pathetique(ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 「悲愴」 アダージョ)
9. Paradise is Strange(ボロディン:「イーゴリ公」 より だったん人の踊り)
10. Yes, It's Magic(ショパン:前奏曲第20番ハ短調 Op.28-20)
11. In the Beginning(ショパン:前奏曲第4番ホ短調 Op.28-4)
12. Basically Bach(バッハ:G線上のアリア)
ゲイリー・ハーズ&ザ・ニューヨーク・アンサンブル
伝説的なプロデューサー、アレンジャー、ベーシストとして活躍するゲイリー・ハーズによるクラシカル・アレンジ集。「世界のもっとも美しきメロディー」たちを集め、おしゃれで素敵なアレンジを施しています。ジャズ・ファンにもクラシック・ファンにもオススメ。

Vanitas
VA-08(1CD)
ヘンデル:リコーダー・ソナタ全集
ソナタ.ト短調 HWV.360
ソナタ.ハ長調 HWV.365
ソナタ.イ短調 HWV.362
ソナタ.ヘ長調 HWV.369
ソナタ.変ロ長調 HWV.377
ソナタ.ニ短調 HWV.367a
ミュリエル・ロシャ・リーント(リコーダー)、
アンドレス・アルベルト・ゴメス(Cemb)

録音:2014年10月、アルバセテ(スペイン)
スイスの女流リコーダー奏者ミュリエル・ロシャ・リーントが吹く、ヘンデルの「リコーダーと通奏低音のためのソナタ集」。
バーゼル・スコラ・カントルムで勉強にこの作品に出会い、英国王室のために作曲された偉大なリコーダーの傑作にすっかり魅了され、研究を重ね、ついに録音の機会を得たという渾身のアルバム。スペインの音楽誌RITMOでは、既に「今月のベスト10」に選ばれるなど高評価を得ています。

Aurora
ACD-5086(1CD)
POINGのために
ヘルムート・エーリング(1961-):Sur POING: Prolog(POINGのために:プロローグ)
リチャード・バレット(1959-):Cell(細胞)(2011)
パウル・ローフェンス(1949-)/POING:Blow Out!(吹き飛ばせ!)(2013)*
ヘルムート・エーリング(1961-):Sur POING: Epilog(POINGのために:エピローグ)
POING[フローデ・ハルトリ(アコーディオン)、ロルフ=エーリク・ニューストレム(Sax)、ホーコン・テリーン(Cb)、パウル・ローフェンス(ドラムズ)*]

[Sur POING, Cell]録音:2014年1月13日-14日、3月18日 Propeller Music Division(オスロ)
[Blow Out!]録音:2013年8月14日 Cafe Mir(オスロ)(ライヴ)
「演奏できっこない難曲を好む習性をもった、ちょっとクールで優秀な音楽野郎ども」(ラーシュ・ペッテル・ハーゲン)。 ノルウェーのトリオ、POINGは、スカンディナヴィアのコンテンポラリー・ミュージックを代表するアンサンブルのひとつです。アコーディオンのフローデ・ ハルトリ(1975?)、サクソフォーンのロルフ=エーリク・ニューストレム(1975?)、コントラバスのホーコン・テリーン(1976?)。高い技術、ユーモア、 真面目、即興性といったことで知られるPOINGが、ドイツの作曲家エーリングとウェールズのバレットと長年続けてきたコラボレーションの成果を「音」 にしたアルバム『POINGのために』。ヘルムート・エーリング の《Sur POING》は、POINGの三人とエーリングの物語を重ねる「ダブル・ポートレー ト」として書かれました。メンバーがそれぞれの楽器について語る言葉、フィールド・レコーディング、エーリングの既存の曲の「切り抜き」をコラージュ。 「プロローグ」と「エピローグ」に分けてアルバムの初めと終わりに演奏されます。ウェールズの作曲家リチャード・バレット は、POINGのメンバーが 1990年代から「ヒーロー」とみなしていたというひとり。破壊活動に長けた「革命細胞」を特に意識したとされる《Cell(細胞)》は、POINGの委嘱 により作られました。「作曲と即興」の継ぎ目の見えない音楽が繰り広げられます。極めてエネルギッシュな自由即興による《Blow Out!(吹き飛ばせ!)》 は、「伝説のドラマー」と呼ばれるドイツのパウル・ローフェンス Paul Lovens との「ブラインドデート」から生まれました。オスロのカフェで行われたフェ スティヴァルのライヴ録音です。

PAVLIK
PA-0138-2(4CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
第1番ニ長調 Op.12-1/第2番イ長調 Op.12-2
第3番変ホ長調 Op.12-3/第6番イ長調 Op.30-1
第7番ハ短調 Op.30-2/第8番ト長調 Op.30-3
第5番ヘ長調「春」Op.24/第10番ト長調 Op.96
第4番イ短調 Op.23/第9番「クロイツェル」Op.47
ミラン・パラ(Vn)
ラディスラフ・ファンゾヴィツ(P)

録音:2015年、慈悲兄弟会ホール、ブルノ、チェコ
当レーベルの二枚看板、ミラン・パラ(スロヴァキア語表記では Milan Pal'a ミラン・パリャ、1982年生まれ)とラディスラフ・ファンゾヴィツ(スロヴァキア語表記では Ladislav Fan?iovi? ラディスラウ・ファンチョヴィチ、1980年生まれ)によるベートーヴェン。
PAVLIK
HV-0094-2(1CD)
アッチェレランド アコーディオンとチェロの為の音楽
ラディスラフ・クプコヴィチ(1936-):チェロとアコーディオンの為のヘキサゴン
サン・サーンス:祈り Op.158
ティアゴ・デ・ソーサ・デリサ(1986-):2つの無言歌
イリヤ・ゼリェンカ(1932-2007):チェロとオルガンの為のラルゴ
コンスタンティン・ディミトレスク(1847-1928):農夫の踊り
ユライ・ハトリーク(1941-):チェロとアコーディオンの為の2つの悲しい舞曲
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(1927-2007):ユモレスク Op.5
ヒンデミット:朝の音楽
エフゲニー・イルシャイ(1951-):Ecinitna
スルハン・ツィンツァーゼ(1925-1991):Sachidao
ピアソラ:肉屋の死/ミケランジェロ '70
ライムント・カーコニ(アコーディオン)
エウゲン・プロハーツ(Vc)

録音:2012年4月27-28日、芸術館、ジリナ、スロヴァキア
ライムント・カーコニは1950年スロヴァキアのブラチスラヴァに生まれ、ブラチスラヴァ音楽院および音楽アカデミーで学んだアコーディオン奏者。ブラチスラヴァ音楽アカデミーで教職に就いています(1987年常勤講師、1993年准教授、2013年教授)。エウゲン・プロハーツは1962年ブラチスラヴァに生まれ、ブラチスラヴァ音楽院および音楽アカデミーで学んだチェロ奏者。スロヴァキアとポルトガルで活躍。1998年以来2016年現在ブラチスラヴァ音楽アカデミー講師。カーコニとプロハーツは2002年にデュオ活動を開始しました。

クヴァリエテ
VA-09002(1CD)
税込定価
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ他
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D. 821
シューマン:幻想小曲集 Op. 73
プロコフィエフ:バレエ曲「シンデレラ」から4つの小品 (1. アダージョ/2. ワルツ/3. 冬の精/4. マズルカ)
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
サン=サーンス:白鳥
ドビュッシー:吟遊詩人(ミンストレル)(「前奏曲集」第1巻 第12 曲)
 月の光(「ベルガマスク組曲」 第3 曲)
ラヴェル:道化師の朝の歌
ドミトリー・フェイギン(Vc)
新見・フェイギン・浩子(P)

録音:2016 年1 月7、8、13日、五反田文化センター音楽ホール
待ち望まれたフェイギンのCDリリースである。筆者の知るかぎり十数年前のカザルスホールでの実況録音、モスクワにおけるスタジオ録音以来。昨年、フェイギンは一夜のリサイタルでバッハの無伴奏チェロ組曲全6曲の演奏を果たした。このチェロの聖典の全曲演奏に踏み切ったのは、自身の演奏スタイルに相当の確信を得たことを示しており、今回の録音を後押ししたのだと思われる。 かつて音楽雑誌のインタビュー取材でフェイギンは述べている。「音楽に対して常に尊敬の気持ちを持ち、誠実に向き合い、自分の音を通して作曲家が表現したかったことを表現できるように努めています。」価値が虚ろう現代にあってこれほど確固とした信念をもつチェリストは貴重な存在というほかないし、フェイギンの演奏からピアティゴルスキーはじめ歴代の偉大なチェリストたちのみが備えたノーブルな精神性を聞き取るのは私だけではないだろう。 特筆すべきは、フェイギンの私的パートナーでもあるピアニスト、フェイギン浩子さんの好サポートだ。浩子さんは生来の繊細な音への感覚に加えて、どんな細部でも心をのせるレガートに秀でており、それらはモスクワ音楽院留学で磨きがかかり、ドミトリーとの共演とともに洗練されていったに違いない。
(音楽評論家 高塚昌彦〜ライナー・ノートからの抜粋)

Velut Luna
CVLD-239(1CD)
ハープ、ヴァイオリンと弦楽の為の音楽
ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲
エルガー:弦楽の為の悲歌 Op.58/ため息(弦楽とハープの為の)Op.70(*/#)
ジョヴァンニ・カラミエッロ(1838-1938)
編曲者不詳
:ベッリーニの「清らかな女神よ」による二重奏曲 Op.19(ハープ独奏版)*
マスネ:歌劇「タイス」から 瞑想曲+
ルイージ・マウリツィオ・テデスキ(1867-1944):ヴァイオリンとハープの為の幻想曲 Op.48(+/*)
 ヴァイオリンとハープの為の悲歌 Op.22(+/*)
マルセル・グランジャニー(1891-1975):ハープと弦楽の為の古典様式のアリア(*/#)
シベリウス:アンダンテ・フェスティヴォ(弦楽合奏版)#
ダヴィデ・ブラーニ(ハープ*)
ロベルト・ノフェリーニ(Vn)+
ラヴェンナ室内O#
パオロ・マネッティ(指)#
Velut Luna
CVLD-242(1CD)
メンデルスゾーン他:フルート、チェロとピアノの為の三重奏曲集
メンデルスゾーン:三重奏曲ニ短調 Op.49
ウェーバー:三重奏曲ト短調 Op.63
マルティヌー:三重奏曲
トンマーゾ・ベンチョリーニ(Fl)
ルドヴィーコ・アルメッリーニ(Vc)
レオノーラ・アルメッリーニ(P)

録音:2013年4月14日、スタジオ・ライヴ、プレガンツィオール、イタリア
Velut Luna
VLD-245(1CD)
ショパンとシューマンをコントラバスで
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
ショパン(グラズノフ編):練習曲 Op.10-6
ショパン:春 Op.74-2(ポーランドの歌 より)
シューマン:アダージョとアレグロ変イ長調 Op.70
シューマン(カルル・ダヴィドフ編):トロイメライ Op.15-7
シューマン:美しき五月に Op.48-1(連作歌曲「詩人の恋」より)
オラツィオ・フェッラーリ(Cb)
マルコ・サンナ(P)
オラツィオ・フェッラーリはイタリアのクロトーネに生まれ、ナポリ音楽院でエルマンノ・カルツォラーリに師事したコントラバス奏者。全収録作品がコントラバスによる世界初録音。チェロのために作曲・編曲された作品(歌曲が原曲のものを除く4曲)はチェロ用の譜面の調と音域のままコントラバスで演奏されています。
Velut Luna
CVLD-248(1CD)
リンチェット、オネゲル、プーランク:フルートの為の室内楽作品集
アドリアーノ・リンチェット(1936-1996):フルートの為の四重奏曲ハ長調(1977)*
 フルートとピアノの為のソナティナ(1978)+
 無伴奏フルートの為の半音階的セクエンツィア(1979)#
 子供の遊び ハ長調(3つのフルートの為の;1979)**
オネゲル:牝山羊の踊り(1921)++
プーランク:フルート・ソナタ(1956)##
アドリアーノ・リンチェット:フルート合奏の為のアダージョとアレグロ(1982)(\)
トンマーゾ・ベンチョリーニ、マルコ・アウレリオ・ディ・ジョルジョ、
グローリア・アンメンドラ(Fl)*
ニコロ・ヴァレーリオ(Fl(*/\))
エリア・グリエルモ(Fl(+/\))
アリーチェ・サッバディン(Fl(#/**/\))
ルドヴィーコ・デリ・インノチェンティ(Fl(**/##/\))
ロベルタ・ノビーレ(Fl(**/\))
カテリーナ・パヴァン(Fl(++/\))
シモーネ・カンディオット、ヴェロニカ・ラ・マルファ、ジュリア・カーザ(Fl(\))
マリア・ビージ(P(+/##))
Velut Luna
CVLD-275(1CD)
ギターとピアノの為のイタリア音楽
カステルヌオーヴォ=テデスコ:幻想曲 Op.145
フランコ・マルゴーラ(1908-1992):幻想曲/即興曲
カルロ・モッソ(1932-1995):幻想曲
アドリアーノ・リンチェット(1936-1996):2声のディヴェルティメント
ルイージ・ジャキーノ(1962-):時の沈黙
ジュゼッペ・クラピージ(1967-):冬の時 [Winter Time]
ラーポ・ヴァンヌッチ(G)
ルーカ・トッリジャーニ(P)

録音:2015年9月14-15日、マジステル・アレーア・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア
ラーポ・ヴァンヌッチは1988年イタリアのフィレンツェに生まれ、同市のルイージ・ケルビーニ音楽院でアルフォンソ・ボルゲーゼに師事した後、フィエゾーレ音楽学校、エコール・ノルマル音楽院で学んだギタリスト。ルーカ・トッリジャーニは同じくルイージ・ケルビーニ音楽院で学んだイタリアのピアニスト。イタリア各地の音楽院で教職に就いています。

コウベレックス
KRS-5209(1CD)
税込定価
「春への想い “Fruhlingsglaube”」
シューマン:3つのロマンス Op.22(原曲:ヴァイオリンとピアノのための)
サン=サーンス:あなたの声に私のこころは開く〜歌劇「サムソンとデリラ」より
シベリウス:トゥオネラの白鳥
ブラームス:間奏曲イ長調 (ピアノのための6つの小品Op.118 より第2 曲)※ピアノ独奏
プーランク:オーボエとピアノのためのソナタ
シューベルト:春への想い D.686
ショーソン:はちすずめ〜7つのメロディーOp.2 より
山田耕筰:かやの木山の
チャイコフスキー:憧れを知るもののみが〜6つのロマンスOp.6 より
岡山理絵(Ob、イングリッシュホルン)
河合珠江(P)

録音:2015年10月6-8日、ひこね市文化プラザ エコーホール(滋賀県)
国内外のオーケストラ主要オーケストラでの演奏活動にも定評がある岡山理絵のソロのファースト・アルバム。オーボエの豊かな色彩と歌心をもって緻密かつ穏やかに表現。伴奏の河合珠江との息の合った心地よい音楽。イングリッシュ・ホルンも 3 曲収録。親しみやすく聴く人を惹き付ける魅力満載のアルバム。

Pentland Music
PeCD-02(1CD)
アコーディオン・センセーションズ
ウェーバー:コンツェルトシュテュック
スカルラッティ:ソナタ嬰ヘ短調 K.25、
 ソナタ.ト長調 K.455
ピアソラ:タンゴ・センセーションズ(アコーディオンと弦楽四重奏)
ウラディスラフ・ゾロタレフ:ソナタ第2番
ピアソラ:グランド・タンゴ(ヴァイオリンとアコーディオン)
ポール・チェンバレン(アコーディオン)、
マクスウェルSQ、ファーガス・ヘザリントン(Vn)
ポール・チェンバレンのセカンド・アルバムでは、ウェーバー、スカルラッティ、ピアソラと、またも素晴らしいアコーディオン・アレンジを聞かせてくれます。ピアソラの「タンゴ・センセーションズ」はアコーディオンと弦楽四重奏版、「グランド・タンゴ」はヴァイオリンとピアノ版。

MUSICA VIVA
MV-102(1CD)
テレーザ・ミラノッロ(1827-1904):ヴァイオリンとピアノの為の作品集
妹マリアを記念するヴァイオリンとピアノまたは管弦楽の為の悲歌的大アダージョ
哀歌(サロンの小品)Op.7/即興曲 Op.8/アヴェ・マリア Op.4
マールボロのアリアによるヴァイオリンとピアノまたは四重奏の為の
ユーモラスな変奏曲 Op.5
ラインのワインの歌によるヴァイオリンとピアノまたは四重奏の為の
ユーモラスな変奏曲 Op.6
悲歌的大幻想曲(Ch・ド・ベリオ氏に献呈)Op.1
ヴァレンティーナ・ブッソ(Vn)
エリアーナ・グラッソ(P)
テレーザ・ミラノッロはイタリアのサヴィリャーノに生まれたヴァイオリニスト・作曲家。彼女と妹マリア(ヴァイオリニスト;1832-1848)の才能に賭けた両親とともに1836年フランスに移住し、シャルル=オーギュスト・ド・ベリオ(1802-1870)他に師事。1838年に姉妹(11歳と6歳!)でコンサート・デビューし、ヨーロッパ各地で演奏し名声を得ました。1848年にマリアが16歳で夭逝した後も演奏活動を続け、1857年に結婚し公開演奏から引退。その後は貧しい子供とその親たちの為の慈善活動に取り組みました。

ARCO DIVA
UP-0181-2(1CD)
ヤナーチェク、ドヴォルザーク、クカル:ピアノ三重奏曲集
ヤナーチェク(ミロシュ・シュチェドロン(1942-)編):弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」(ピアノ三重奏版)
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第2番ホ長調 Op.46-2(ピアノ三重奏版)
オンドジェイ・クカル(1964-):ピアノ三重奏曲「壁との戦い」
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第2番ト短調 Op.26*
ペトロフ・ピアノ三重奏団
[マルチナ・シュルマイステロヴァー(P)
ヤン・シュルマイステル(Vn) 
カミル・ジュヴァク(Vc) ]

録音:2015年、スタジオ・ペトロフ、フラデツ・クラーロヴェー、チェコ
2014年2月17日、ライヴ、マルチヌー・ホール、プラハ音楽アカデミー、プラハ、チェコ
ペトロフ・ピアノ三重奏団はヴィハンSQのヴァイオリニストであるヤン・シュルマイステルにより2009年に創設されたアンサンブル。ブックレットおよび外装に中国語が表示されています。これからこういう形が増えるのでしょうか。

DACAPO
MAR-8.226583(1CD)
デンマークの5 つの現代ピアノ三重奏曲集
スヴェン・ヴィトフェルト・ニルセン(1958-):ディヴェルティメント
イェスパー・コック(1967-):ピアノ三重奏曲
ラーシュ・ヘゴー(1950-):沈黙の立方体のように
イブ・ネアホルム(1931-):ピアノ三重奏曲 第3番「追悼のエサイ」Op.155
ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン(1932-):楽興の時
トリオ・イスメナ

録音: 2013 年8 月27-29 日 デンマーク コペンハーゲン,ミリファクトリー・スタジオ
このアルバムに収録された5 つのピアノ三重奏曲は、どれも北欧らしい明快さを持つと同時に、暗い闇、影、憂鬱な気分も持ち合わせています。冒頭の繊細なさざめきが印象的なS.V.ニルセンのディヴェルティメント、シンプルに書かれたコックの三重奏曲、小説からインスパイアされたヘゴーの作品、象徴的なタイトルを持つネアホルムの「追悼のエサイ」、そしてタイトル通りシューベルトが姿をみせるグズモンセンの「楽興の時」。今のデンマークの音楽を端的に知ることができる興味深い1 枚です。
DACAPO
MAR-8.226119(1CD)
デンマークのロマンティック・ピアノ三重奏曲集
ランゲ=ミュラー(1850-1926):ピアノ三重奏曲 ヘ短調 Op.53
ウィルヘルム・ゲーゼ(1817-1890):ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Op.42
ウィルヘルム・ゲーゼ:ピアノ三重奏曲 変ロ長調
ルーズ・ランゴー(1893-1952):山の花 BVN34
デンマーク・ピアノ三重奏団

録音: 2014 年4 月12-13 日 デンマーク コペンハーゲン,王立音楽大学コンサート・ホール
中央ヨーロッパでは広く愛されていた「ピアノ三重奏曲」というジャンルは、実はデンマークではそれほど長い歴史を持っているわけではありません。ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンが数多くの作品を書いていたのに、デンマークではそれらは全く手付かずでした。ようやく19 世紀の半ばになって、何人かの作曲家たちが「ピアノ三重奏曲」を書くようになったのですが、例えばシューマンやメンデルスゾーンに傾倒していたゲーゼの作品はドイツ風であり、なかなか北欧独自の響きを獲得するまでには至らなかったようです。しかしランゲ=ミュラーの三重奏曲には明らかに北欧の民謡が使われるなど、独自の作品が生まれていくようになります。そんなデンマークの現代の三重奏曲を聞いてみたければアルバム「5 つの現代ピアノ三重奏曲集」(8.226583)もあわせてどうぞ。
DACAPO
MAR-8.226548(1CD)
イェペ・ユスト・クリステンセン:歌と楽章
3つの歌の9 つの楽章(2015)
Movin'(2005)/ダグラス(2009)
セナテット(アンサンブル)
イェペ・ユスト・インスティトゥーテット

録音: 2015 年6 月12-17 日 コペンハーゲン 王立音楽大学, 2015 年9 月1 日 Studiet Pa Frederiksberg
1978 年生まれのデンマークの作曲家、イェペ・ユスト・クリステンセン(1978-)のユニークな作品集です。テーマとなるのは郷愁、リサクル、そして楽器とおもちゃ。彼が率いる「バンド」で用いられているのは卵スライサー、コーヒーグラインダー、トイ・ピアノなど様々です。12 人のメンバーで構成された「セナテット」は音楽だけでなく、演劇の分野でも活躍するアンサンブルで、常に新しいものを求め多くの新作を上演しています。とにかく不思議な音が氾濫しています。実験的で創造的な音を聴きたい人にオススメします。

SONO LUMINUS
DSL-92198
(Bluray Audio+CD)

シリアス・ビジネス スペクトラル弦楽四重奏
スカイ・マックレー:MANY MANY CADENCES(2014)
デヴィッド・レミニック:「先祖代々のねずみ捕り」(2014)<キリング・ジ・エイプ/老婆の朝食/なんてこったい、私は家に帰れない/死んだ男が生き返る/先祖代々のねずみ捕り>
ハイドン:弦楽四重奏曲「冗談」Op.33-2(1781)
C.F=ロックヘッド:ハック(2015) 第1巻<レニーのブルース/サラ・シルヴァーマン/デイブ・シャッペレ>
C.F=ロックヘッド:ハック(2015) 第2巻<ジョージ・カルリン/ロビン・ウィリアムズ 1/ディック・グレゴリー/プロフェッサー・アーウィン・コーリー>
 ハック(2015) 第3巻<ロドニー・ダンガーフィールド 1/2 /サム・キニソン/ロドニー・ダンガーフィールド 3/レッド・フォックス/ロドニー・ダンガーフィールド 4/5 /クマイル・ナンジャーニ/ロドニー・ダンガーフィールド 6/7 /モルト・サール/ロドニー・ダンガーフィールド 8/スージー・エッスマン/ロドニー・ダンガーフィールド 9>
 ハック(2015) 第4巻<リチャード・プライオール/ロビン・ウィリアムズ 2/ミセス・パット/ティグ・ノターロ>
スペクトラルSQ

録音: 2015 年8 月3-7 日 ヴァージニア ボイス,ソノ・ルミナス
5.1 DTS HD MA 24/192khz, 2.0 LPCM 24/192khz, 9.1 Auro-3D 24/96khz
このアルバムの解説に「“シリアス・ビジネス”は面白いアルバムではありません」と書いてありますが、これをそのまま鵜呑みにするわけにもいかないでしょう。これらの曲が周到に集められた意図を読み取ることはとても難しいのですが、とりあえずは色々な視点から眺めた(彼らによる)音楽というものを楽しんでみるほかありません。各々の作品のタイトルも随分思わせぶりですが、これもどうも聴き手を混乱させて楽しんでいるような雰囲気です。最も耳触りのよいハイドンの弦楽四重奏曲も「冗談」というのも出来すぎています。あまりにもよい音で収録されているのも・・・これも何かの冗談なのかもしれませんね。スペクトラル弦楽四重奏団の演奏は恐ろしいほどに正確で精緻です。時折聞こえる歌声ももちろん彼らのものです。

Quintone
Q-11002(1CD)
初紹介旧譜
ロークス・デ・グロート:シヴァ・シャクティ ドゥルバ・ゴーシュ(サーランギ)、
エルネスト・ロンバウト(イングリッシュ・ホルン)

録音:2010年5月、オランダ

Label-Herisson
LH-12(1CD)
尹伊桑:室内楽作品集
八重奏曲
チェロのための「グリッセ」
クラリネット,ホルンとバスーンのための「三重奏曲」
バスーンのための「モノローグ」
クラリネットと弦楽四重奏のための「五重奏曲第2番」
オクトゥール・ミレー

録音:2012年−2013年
激動の生涯を過ごした尹伊桑(1917−1995)の没後20周年を記念して製作されたフランスのアンサンブルによる室内楽作品集。オクトゥール・ミレーは、フランス放送フィル、フランス国立管、パリ室内管のメンバーによって結成された八重奏団。「ラベル・ヘリソン(Label-Herisson)」らしく、演奏、パッケージともにハイ・クォリティ。

CUGATE CLASSICS
CGC-009(1CD)
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番ニ長調Op.11
弦楽四重奏曲第3番変ホ短調Op.30
ニューフィルハーモニーSQ
ニューフィルハーモニー四重奏団は1992年創設で、現在はストラヴィンスキー四重奏団と名称を変えて活動しています。日本でも横山幸雄と共演しま した。ペテルブルグのロシア美術館付芸術家で、ロシア・ソヴィエトの作品には他の追随を許しません。ここに収められたチャイコフスキーの2篇もロシ アならではの語り口です。 (Ki)

LABEL INCONNU
LI13-0901(1CD)
ドミニク・ルメートル(1953-):そして太陽は
時の書 [Livre d'heure] (アルトフルート、ヴィオラとハープの為の;1991)
マントラ [Mantras] (ソプラノ、クラリネット、ハープとチェロの為の;2008)
そして太陽は [Et le soleil comme desir](ヴァイオリン,チェロとピアノの為の;2007)
3つの明証の歌 [Trois chants de l'evidence] (メゾソプラノ、フルート、チェロとピアノの為の;2011)
花にもっと色を、波にもっと速さを[Aux fleurs plus de couleur plus de vitesse a l'onde](フルート、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリンとチェロの為の;1992)
バビリム [Babilim] (声楽アンサンブルの為の;2004)*
アトゥリエ・ミュジカル・ド・トゥーレーヌ(*以外)
アンサンブル・ヴィカール・XX.21*
アニェス・シャルル(指)*
フランスの作曲家ドミニク・ルメートルの室内楽作品集。

ARCO DIVA
UP-0166-2(1CD)
弦楽四重奏作品集
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲変ホ長調 Op.12-1
ヴェルディ:弦楽四重奏曲ホ短調
ヨセフ・スーク(1874-1935):聖ヴァーツラフのコラールによる瞑想曲 Op.35a
カプラーロヴァーSQ
[ヴェロニカ・パノホヴァー(Vn1)
シモナ・フルニーコヴァー(Vn2)
エヴァ・クレストヴァー(Va)
シモナ・ヘチョヴァー(Vc)]

録音:2014年6月12、15日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ、チェコ
1995年にプラハでヴェヌスSQとして創設、2001年に薄命のチェコの女性作曲家ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915-1940)の名を戴くことを許されたチェコの女性クァルテット。

CONTINUO RECORDS
CONTINUO-CR114(1CD)
シェーンベルク(1874‐1951):月に憑かれたピエロ Op.21*
アンドレア・ポルテーラ(1973-):レッド・ミュージック+
アンナ・クレメンティ(朗読*)
アンサンブル・ビオス
[ジュゼッペ・ブルーノ(P) 
ルチアーノ・トリスターノ(フルート、ピッコロ)
マルコ・ボナッケッリ(クラリネット、バスクラリネット)
アルベルト・ボローニ(ヴァイオリン、ヴィオラ)
ヤコポ・フランチーニ(Vc)* 
カルロ・ベンヴェヌーティ(Vc)+]

アンドレア・ヴィテッロ(指)

録音:2014年3月*、9月+
アンドレア・ポルテーラはサルヴァトーレ・シャリーノに師事したイタリアの作曲家。「レッド・ミュージック」は「月に憑かれたピエロ」と同じ楽器編成で書かれた作品。

MEGADISC CLASSICS
MDC-7794(1CD)
エリザベス・ヴァレッティ:サクルム'5
サクルム'1: ダンテ [Sacrum'1: Dante] (2台のハープ、チェンバロとコンピューターの為の)
サクルム'2: オルフェ [Sacrum'2 : Orfee] (ハープ、打楽器とコンピューターの為の)
サクルム'3: 隠者 [Sacrum'3: l'Ermite] (チェンバロとチェロの為の)
サクルム'4: パスカル [Sacrum'4 : Pascal] (3台のピアノ、弦楽と打楽器の為の)
サクルム'5: ボイエルデュー [Sacrum'5: Boieldieu] (3台のハープの為の)
エリザベス・ヴァレッティ(Camac Electric/MIDI ハープ、チェンバロ、ピアノ、チェロ、打楽器、コンピュター)
エリザベス・ヴァレッティはフランスのハープ奏者・作曲家・歌手・サウンドデザイナー。ロンドン、パリ、ニューヨークに本拠を持ち、ジャンルを超えて活躍しています。
MEGADISC CLASSICS
MDC-7868(1CD)
ダニエル・テルッジ(1952-):四季
冬の刻 [Instants d'hiver] (アクースマティック;1993)
夏のバンド [Summer Band] (バンドネオンとテープの為の;1996)*
春季 [Springtime] (アクースマティック;2013)
秋の歌 [Autumn Song] (ピアノとテープの為の;2008)+
フアン・ホセ・モサリニ(バンドネオン*)
アンクザ・アプロドゥ(P)+
ダニエル・テルッジ(制作)
ダニエル・テルッジはアルゼンチンに生まれ、1977年にフランスに移住した作曲家。アクースマティックとは「楽器そのものではなくスピーカーから発音される音響空間を前提とした」という意味。

2L
2L-119SACD(1SACD)
ノルウェーとイギリスのヴィオラ作品集
サリー・ビーミッシュ(1956-):岩の翼の下に(ヴィオラと弦楽のための協奏曲)
ヘンニング・クラッゲルード(1973-):つらい旅路(2つのヴィオラのための)
アルネ・ヌールハイム(1931-2010):破断(ヴィオラ・ソロのための)
ヘンニング・クラッゲルード(1973-):サラに寄せて(ヴァイオリンとヴィオラのための)
オラヴ・アントン・トンメセン(1946-):シャコンヌによる肖像画(ヴィオラ・ソロのための)
ブリテン:ラクリメ Op.48(ダウランドの歌曲の投影)(ヴィオラと弦楽のための)
スーン=ミ・チョン(Va)
ヘンニング・クラッゲルード(Vn、Va)
オスロ・カメラータ

録音:2014年6月、11月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
ノルウェーとイギリスのヴィオラ作品を特集する『岩の翼の下に』。このアルバムで演奏される作品は、過去の音楽様式や過去の作品からインスピレーショ ンを得て、現代の音楽語法で作曲され、底に深い抒情の流れをもっています。アルバムタイトルに採られたサリー・ビーミッシュの《岩の翼の下に》は、ゲー ルの歌と祈りを集めたアレクサンダー・カーマイケルの『Carmina Gadelica』に収められた詩、17世紀スコットランド、「グレンコーの虐殺」を逃れ岩 陰に隠れた母親が子供に歌った『雪の子守歌』を基に「ヴィオラと弦楽のための協奏曲」として作曲されました。アルトサクソフォーンと弦楽のための協 奏曲(BISSA2156)の原曲です。ヌールハイムの《破談》とトンメセンの《シャコンヌによる肖像画》は、オスロのバラット=ドゥーエ音楽学校のスタッフ、 このアルバムのメインアーティストのスーン=ミ・チョン(1952-)のために作曲されたヴィオラ・ソロの作品。彼女の同僚、バラット=ドゥーエの教授を 務めるクラッゲルードの作品から、アダ・マイニックとサラ・オルニングに献呈したふたつのデュオ曲が演奏されます。ブリテンの「ダウランドの歌曲の投影」 《ラクリメ》とビーミッシュで共演するオスロ・カメラータは、学生がオーケストラで演奏する機会を与えるため1998年に創設された、バラット=ドゥー エの「アンサンブル・イン・レジデンス」です。 (Ki)

Sheva
SH-137(1CDR)
ヴィオラ・ドロローサ
シーボーン:ピエタ
ブリテン:エレジー、ラクリメ
ゲオルク・ハーマン(Va)、
小宮あかり(P)
2人のイギリス人作曲家、21世紀のピーター・シーボーン(1960−)と20世紀のベンジャミン・ブリテンのヴィオラ作品をカップリング。ゲオルク・ハーマンは、ウィーン室内管の第1ヴィオラ奏者を務めたオーストリアのヴィオリスト。2014年−2015年の録音。
※当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Vlad Records
VR-02592(1CD)
モーツァルト〜シェイプシフター K.581
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 K.581
グランド・ソナタ K.581
交響曲第1番 K.16〜Molto Allegro
ピアノ協奏曲 K.453〜Allegretto
ヴラド・ウェーフェルベルヒ(バセットCl&芸術監督)、
アンソニー・ロマニウク(フォルテピアノ)、
テラ・ノヴァ・コレクティーフ・アントウェルペン


録音:2015年6月24日−26日&8月30日、デ・シンヘル(アントワープ、ベルギー)
1809年、ウィーンでアルタリアから出版された編曲者不詳の「グランド・ソナタ K.581」は、"クラリネットとフォルテピアノ"のための「クラリネット五重奏曲 K.581」の異版。リッカルド・フォン・ヴィットレッリが復元、製作したバセット・クラリネットと、コパチンスカヤやウィスペルウェイの共演者としても知られる名手アンソニー・ロマニウクが奏でるフォルテピアノ(クリス・マーネ製作のアントン・ヴァルター・モデル)との躍動感あふれるデュオは、このヴァージョンが原曲ではないかと思えてくるほどの完成度。オリジナルの「クラリネット五重奏曲 K.581」では、ヴラド・ウェーフェルベルヒの時代考証に基づく新鮮な解釈も聴きどころ。「K.581」の徹底研究と飽くなき情熱の成果。

Clarinet Classics
CC-0069(1CD)
モーツァルト・ソワレ
モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調 K.439b-3
歌劇「フィガロの結婚」より 3つのトランスクリプション
6つのノットゥルノ(K.439, K.438, K.436, K.437, K.346, K.549)
アダージョ変ロ長調 K.411
ディヴェルティメント.ヘ長調 K.439b-5
ロンド.ヘ長調
コリン・ローソン(バセットホルン、Cl)、
マイケル・ハリス(バセットホルン、Cl)、
ティモシー・ラインズ(バセットホルン)、
バーナビー・ロブソン(バセットホルン)、
ジェームズ・マルトビー(Cl)、
ハンナ・サンディソン(S)、
ローズ・セッテン(S)、
ティモシー・ネルソン(Bs)

録音:2014年7月
3人の名クラリネット奏者であり、ピリオド楽器の名手たち、ロンドンの王立音楽大学の学長コリン・ローソン、元フィルハーモニア管のマイケル・ハリス、ロンドン響やバーミンガム市響で活躍したティモシー・ラインズが贈る"モーツァルトの夜会"。モーツァルト、シュタッドラー、そしてバセットホルン。天才モーツァルトの名旋律を、3人の名奏者たちのアンサンブル、ピリオド楽器で ――。クラリネット関係者要注目のモーツァルト・アルバムです。

Resonus
RES-10150(1CD)
メタモルフォーゼス〜ハイドン、リゲティ&ブラームス
ハイドン:弦楽四重奏曲第58番ハ長調 Op.54-2, Hob.III-57
リゲティ:弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」
ブラームス:間奏曲イ短調 Op.116-2(ジュディス・ファン・ドリエル編)、
 間奏曲ホ長調 Op.116-4(デイヴィッド・ファーバー編)、
 間奏曲ロ短調 Op.119-1(デイヴィッド・ファーバー編)、
 バラード ト短調 Op.118-3(ダヴィト・ファベル編)
デュドックSQ〔ジュディス・ファン・ドリエル(Vn1)、マルレーン・ウェスター(Vn2)、マルク・マルダー(Va)、ダヴィト・ファベル(Vc)〕

録音:2014年5月
アムステルダムを拠点に活躍するオランダのデュドックSQは、2011年にポーランド、ラドムで開催された第1回国際弦楽四重奏コンクールで、2012年にはオランダのチャールズ・ヘンネン国際室内楽コンクールで優勝を果たし、名声、評価ともに急上昇中のアンサンブル。
リゾナス(Resonus)デビュー盤となる、ハイドン、リゲティ、そしてブラームスのアレンジによるプログラムは、英グラモフォン誌でエディターズ・チョイスに選出されるなど、話題沸騰中!

EM Recrods
EMRCD-030(1CD)
夢の影〜ケリー、バックス、サマヴェル:ヴァイオリンとピアノのための作品集
アーサー・サマヴェル:2本のヴァイオリンとピアノのための「バッハに関する2つの会話」(世界初録音)
フレデリック・セプティマス・ケリー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 「ガリポリ」(世界初録音)
アーノルド・バックス:ヴァイオリン・ソナタ第2番
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)、
マシュー・リッカード(P)

録音:2014年11月19日−20日、ワイアストン・コンサート・ホール(モンマス)
イギリスの見過ごされてきた作品を発掘するイングリッシュ・ミュージック・フェスティヴァル(English Music Festival)の自主レーベル「EM Records」。これまでも、同レーベルより様々な知られざるイギリスのヴァイオリン作品を紹介してきたルパート・マーシャル=ラックによる新録音は、サマヴェル、バックス、ケリーによる、いずれも第1時世界大戦期の1915年に作曲されたヴァイオリンとピアノのための作品。ケリーの「ガリポリ・ソナタ」は、美しくも素朴な作品だが、多くの犠牲者を出した「ガリポリの戦い」の戦火の中で書かれています。
EM Records
EMRCD-031(1CD)
ザ・ムーン・セイルズ・アウト〜ガーニー、スコット、ヴェナブルズ:チェロとピアノのための作品集
シリル・スコット:チェロ・ソナタ(世界初録音)
イアン・ヴェナブルズ:マルヴァーンにて Op.24a(世界初録音)、
 エレジー Op.2、
 ザ・ムーン・セイルズ・アウト Op.42(世界初録音)、
 イット・レインズ Op.33a(世界初録音)、ポエム Op.29
アイヴァー・ガーニー:チェロ・ソナタ ホ短調(世界初録音)
シリル・スコット:子守歌 Op.57-2
リチャード・ジェンキンソン(Vc)、
ベンジャミン・フリース(P)

録音:2014年11月26日−27日、CBSOセンター(バーミンガム)
ダンテSQ、フリース・ピアノ四重奏団、トリオ・ヴォーチェのメンバーや、イノヴェーション・チェンバー・アンサンブルの芸術監督など、多くの室内楽シーンで活躍するリチャード・ジェンキンソン。世界初録音となる、スコットとガーニーのチェロ・ソナタ、そしてイアン・ヴェナブルズ(b.1955)によるチェロとピアノのための小品を収録。

ARSIS
ARSIS-4253(1CD)
フィードバック 7.24〜テルプシコーレ・ギター・クァルテットに献呈された作品集
ロベルト・ゴンサレス(1978-):テルプソフトコーレ [Terpsoftcore] (2014)
アンドルー・ヨーク(1958-):スペインの夢 [Suenos de Espana] (2008)
ホセ・アントニオ・チク(1968-):星の言語 [El Lenguaje de las Estrellas] (2007)
 星雲(星の造り手) [Nebulosa (El Fabricante de Estrellas)]
 金星(愛の女神) [Venus (La Diosa del Amor)]
 ペガサス(翼のある馬) [Pegaso (El Caballo Alado)]
アントニオ・バリェスティン(1977-):鷲の如く [Like an Eagle] (2012)
カルロ・ドメニコーニ(1947-):夢の踊り [Dream Dance] (2011)
エステバン・サンス(1960-):時よりも命 [Mas Vida que Tiempo] (Life More than Time) (2014)
ビクトル・カルロス・レプリダ(1963-):ディヴェルティメント(2008)
 トッカータ/セレナード/間奏曲/スケルツォ=ワルツ/夜想曲/舞曲
テルプシコーレ・ギター・クァルテット
[フアン・ブラス・アレリャノ、
ラウル・ビエラ、イバン・ダビアス、
アレフレド・オルタス(G)]

録音:2014年7月21-24日、チミリャス教区教会、チミリャス、ウエスカ県、スペイン
アルバム・タイトルは「7人の作曲家」「24本のギター弦」「7月24日に録音終了」といった意味が込められているとのことです。

Resonus
RES-10139(1CD)
オールドバラへの旅〜若きブリテン
ブリッジ:小川の枝垂れ柳(ブリテン編曲12の器楽版/世界初録音)
ブリテン:ピアノ三重奏のための「序奏とアレグロ」(世界初録音)、
 ヴァイオリンとピアノのための「月」(世界初録音)、
 ピアノのための「アレグロ」(世界初録音)、
ヴァイオリンとピアノフォルテのための組曲 Op.6、
 シンフォニエッタ Op.1
トマス・ケンプ(Vn、指)、
チェンバー・ドメーヌ

録音:2014年4月24日−25日、6月15日、セント・ジョン・ザ・エヴァンゲリスト教会(オックスフォード)&2014年7月8日、セント・オーガスティンズ教会(ロンドン)
イギリス、ヨーロッパ、北米の様々な音楽祭、コンサート・シーンで活動するアンサンブル、チェンバー・ドメーヌ。チェンバー・ドメーヌのResonus第3弾「若きブリテン」は、世界初録音の小品を含む、ベンジャミン・ブリテンの作編曲による室内楽作品集。

etendue
AIQ-1006(1SACD)
税込定価
二つのソナチネ〜日本のフルート作品集
雁部一浩:三つのロマンス Op.24 (1991)
林光:セレナーデ (1944)/牧歌 (1946)
雁部一浩:ソナチネ Op.28 (1994)
原田雄介:メヌエット(2013)*
 アリア (2014)*/風 (2014)*
平尾貴男:ソナチナ (1941)
林光:ノクチュルヌ (1944)
磯貝 俊幸(Fl)
金澤 みなつ(P)

録音:2015 年5 ・6〜28 日 碧南市芸術文化ホール・エメラルドホール
フォーマット:SACD Hybrid (CD STEREO / SACD STEREO / SACD SURROUND 5.0)
*=世界初録音
昭和中期に活躍した平尾貴l男(1907-1953) 、戦後日本の代表的作曲家の一人・林光(1931-2012)、より若い世代から雁部一浩(1955-)・原田雄介(1963-)、この 4 人の日本人作曲家の、それぞれ個性的なフルート音楽を収録。親しみやすい曲想の中に、作曲家の特ソが浮かび上がる作品を選曲した。
愛知セントラル交響楽団フルート奏メでソリストとしても活躍中の磯貝俊幸、国内外のコンクールで受賞歴をもち各地で幅広く活動中のピアニスト・金゙Vみなつ。ともに確かな技術を持ち、数多く共演しているこの2 人による演奏は、様々な表情を持って聴くものに親しく語りかける。
カスタムメイドDSD レコーダーにより収録された、演奏とホール音響の結合452 席規模のホールながら高い天井高でたっぷりの容積を持つエメラルドホール(愛知県碧南市)の優れた音響と、ホール装備のピアノ(ベーゼンドルファー・インペリアル)の音質を活かし、豊富で複雑なホールトーンをそのまま収録すべく、株ョ会社アイ・クオリアが開発中の DSD オーディオインターフェイス(詳細については http://audio.aiqualia.jp/ を参照)を利用して、8 トラックの 5.6MHzDSD 形ョで録音。SACD のサラウンドではこの音響の面白さをそのまま体験することができ、CD/SACD のステレオ再生でも全ての要素を細大漏らさず表現している。

Discovery
DMV-107(1CD)
アット・クリスマス
ひいらぎかざろう/きよしこの夜/ガブリエルのメッセージ/三隻の船/イエス・キリストはりんごの木/ガウデーテ/イン・ザ・ブリーク・ミッドウィンター/もろびと声あげ/キャロル・オヴ・ザ・ベルズ/さやかに星はきらめき/サセックス・キャロル/ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
4ガール・4ハープ、
ヘレン・ウィンター(S)
2000年に結成した4人の女流ハーピストによるグループ、4ガール・4ハープのクリスマス・アルバム。3曲でヘレン・ウィンターが参加。

2L
2L-115SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD Hybrid)
メゾチント彫法− ストーレ・クライベルグの室内音楽
ストーレ・クライベルグ(1958-):弦楽四重奏曲第2番(2012)
噂と後味(2013)(独奏ヴァイオリンのための)
灰(2010)(独奏ヴァイオリンのための)
ピアノ三重奏曲第2番(2002)
ヴァイオリンとチェロのためのソナタ(2001)
ソナンツァ・エ・カデンツァ(1998)(ヴァイオリンとピアノのための)
マリアンネ・トゥーシェン(Vn)
オイヴィン・ギムセ(Vc)
ヨルゲン・ラーシェン(P)
ボルド・モンセン(Vn)
オーレ・ヴットゥダール(Va)

録音:2015年2月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 9.1 Auro-3D(24bit/96kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),
mShuttle: FLAC 96kHz + MP3 Region ABC]
[SACD hybrid(5.1 surround DSD/2.0 stereo DSD)]
ストーレ・クライベルグはスタヴァンゲル生まれ。「ナチ残虐行為三部作」の一作《ナチ迫害の犠牲者のためのレクイエム》(Simax PSC1257)が、 アメリカ同時多発テロ事件の犠牲者を追悼する2004年9月11日、ワシントン・ナショナル・カテドラルで演奏され、国際的に注目を集めました。彼の 音楽は、拡大した調性による形式と彩色の細部に至る緻密な練り上げ方が個性的、特徴的で、海外のオーケストラやアンサンブルで演奏され、作曲の依 頼もつづいています。アルバム『高音と低音』(2L59SACD)で演奏されたヴァイオリン協奏曲とコントラバス協奏曲と、グラミー賞の最優秀オペラ録音 部門にノミネートされた《ダビデとバト・シェバ》(2L084SABD)が、近年の代表作に挙げられます。 クライベルグが1998年から2013年にかけて作曲した室内楽と器楽の作品を演奏したアルバム『メゾチント彫法』。「アダージョ − アレグロ − アダー ジョ」の弦楽四重奏曲第2番。ヴァイオリンがソロで演奏する〈モデラート〉と〈アダージョ〉の《噂と後味》。エドヴァルド・ムンク生誕150周年を記 念する『ムンク組曲』(Simax PSC1322)のためヴァイオリニストのヘンニング・クラッゲルードとヴェストフォル音楽祭から委嘱された《灰》も独奏ヴァ イオリンのための作品です。トロンハイムのアルパカ三重奏団の委嘱による「一楽章」のピアノ三重奏曲第2番。アーケシュフース城要塞で初演された〈ア ンダンテ・ルバート〉〈アダージョ〉〈アレグロ〉の《ヴァイオリンとチェロのためのソナタ》。ノルウェー・コンサート協会から委嘱された《ソナンツァ・エ・ カデンツァ》。銅版画技法のひとつ、微妙な階調を得る方法として開発された「メゾチント」に因むタイトルが、ドビュッシーの後期ソナタ、バルトークと エリオット・カーターの弦楽四重奏曲といった「新しい時代」の流れをくむクライベルグの音楽を示唆します。 2000年からナッシュ・アンサンブルのリーダーを務め、クライベルグのヴァイオリン協奏曲のソロを弾いたマリアンネ・トゥーシェン。トロンハイム・ソロ イスツのリーダー、チェリストのオイヴィン・ギムセ。クナルダール、リフリング、ドミニク・メルレに学んだピアニスト、トマス・D・A・テレフセンのピア ノ作品全集(2L080PABD)のヨルゲン・ラーション。スタヴァンゲルのフェスティヴァルでクラッゲルードとデュオを楽しんだボルド・モンセン。トロン ハイム・シンフォニエッタやトロンハイム・ソロイスツでも演奏するヴィオラ奏者、オーレ・ヴットゥダール。クライベルグが教授を務めるトロンハイムのノ ルウェー工科自然科学大学(NTNU)音楽学部の「同僚たち」です。「臨場感」と「現実感」。録音セッションは、オスロのソフィエンベルグ教会で行な われました。 (Ki)
※[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像 は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDや DVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください]

コウベレックス
KRS-5206(1CD)
税込定価
琥珀 Kohaku
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調Op.105
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
馬渕清香((Vn)、多川響子(P)

録音:2015年8月10-11日、レ・ヌーヴォレ(大阪市)
関西を中心にソロ、室内楽やオーケストラに精力的に音楽と向き合い聴衆の心をとらえるヴァイオリニスト馬渕清香と、幅広くドイツものに果敢に挑むピアニスト多川響子による待望のファーストアルバム。 実力派の2 人が互いの音楽性に共感し、シューマンの第1 番とブラームスの3 番というカップリングで個性を響き合わせた演奏。両作品のなかで各楽章に流れる珠玉のロマンのうつろいを楽しむことができる。 『琥珀 Kohaku』はドイツが生んだ偉大なる作曲家の二人に敬意を表し、ドイツの国石が「琥珀」であることから名付けた。
■馬渕 清香(まぶち さやか)
大阪府出身。3歳よりヴァイオリンを始める。1987年全日本学生音楽コンクール第3位、1990年同コンクール第1位入賞。 桐朋学園大学に入学。在学中国内外の音楽祭に参加。イタリア・シエナのキジアーナ音楽祭にてファイナルコンサート出演キ ジアーナ・ディプロマ賞 受賞。1997年桐朋学園大学卒業。コンセールヴィヴァン・オーディション最優秀賞受賞。 スイス・ローザンヌVn.Pf.アカデミー参加。イタリア・グッビオ国際Duoコンクール入選。東京国際芸術協会主催新人オーディシ ョン合格。同協会 レ・スプレンデル音楽コンクール室内楽部門 入賞。 これまでに、小国英樹、原田幸一郎、工藤千博、森悠子、田辺良子 各氏に、室内楽を、岩崎淑、R・ブレンゴラ各氏に師事。 現在、オーケストラ・室内楽・ソロ等フリーで活動。「四次元三重奏団」「Duo MOON STONES」メンバー。

Cantloupe
CA-21110(1CD)
リバース・オブ・ア・ネイション
1.The Broken Compass (Intro Theme)
2.A Nation Divided
3.North Isn't South
4.The Most Dangerous Woman in America
5.Stoneman/6.Cameron
7.The Parallax Waltz
8.Gettysburg Requiem
9.What Would Moses Say?
10.Lincoln and Booth Get Acquainted
11.Dixie As Anti-Utopia
12.Blackface (We Are All Sharecroppers Now)
13.Getting Biblical
14.The Election and Results: The New Montage
15.Gus, Elsie, Silas and The Klan
16. Black Militia
17.Ride of The Klansmen
18.The Next Election
19.Ghost of a Smile
DJスプーキー(リミックス)
クロノス・クァルテット
作曲家ポール・D・ミラー=DJスプーキー。ジャンルを越えたアーティストであり、作家でもある彼は、現代の音楽シーンにも多大なる影響を与えるとともに、数多くのミュージシャンたちとコラボを行い、常に刺激的な作品を生み出しています。あのクロノス・クァルテットとコラボしたこのアルバムで扱っているのは「映画の父」D.W.グリフィスの生んだ名作『國民の創生』=The Birthofa Nation(1915年)。あからさまな人種差別の描写で一度は上演禁止になりかけるも、結果的には大ヒットとなったという問題作で、この無声映画に新たな曲をつけるという試みももちろん大ヒットを記録しました。

VERMEER DIGITAL
VERMEER-40005(1CD)
ナポレオン時代のホルンとハープのための作品集
ボワエルデュー:ハープ伴奏によるホルンソロ
ナーデルマン(デュヴェルノワ編):夜想曲T
ナーデルマン:ソナチネU
デュヴェルノワ:夜想曲U
クルンプホルツ:ハープ・ソナタ Op.13-6
パイジェッロ:アンダンテ
スポンティーニ:「ヴェスタの巫女」〜アリアとバレエ
パオラ・ペルッチ(エラール・ハープ)
ルカ・デルプリオリ(ナチュラルHrn)

録音:2011年5月7-8日サンタ・マリア教会、カステッラレッタ
ナポレオン時代のホルンとハープのための作品をエラール社のハープとナチュラル・ホルンで演奏したアルバム。ナポレオンにも高く評価されていた名ホ ルン奏者デュヴェルノワとマリー・アントワネットのハープも製作していたハープ奏者ナーデルマンの作品を中心に、皇帝ナポレオンの妃ジョセフィーヌがラ・ マルメゾン宮廷で毎週開催した音楽会のような、優雅で甘美な宮廷音楽に彩られたサロンで聴いているかのようなアルバムです。 (Ki)

Evil Penguin Records
EPRC-0021(1CD)
シューベルト&ブラームスデュオ全曲シリーズ第2弾
シューベルト
:「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲 D.802, op.160(原曲:フルートとピアノ)
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 op.38
シューベルト:ソナチネ.イ短調 D.385, op.137-2(原曲:ヴァイオリンとピアノ)
ピーター・ウィスペルウェイ(Vc/J.B. Guadagnini (1760, Parma))
パオロ・ジャコメッティ(P/Steinway & Sons grand model D 598853)

録音:2015年2、8月
力強さと精巧さを兼ね備えたオランダの名チェロ奏者ウィスペルウェイ、新譜の登場。シューベルトとブラームスの、デュオ(室内楽)をすべて録音(全 部で5枚のCDになる予定)するという注目プロジェクトの第2弾です。
「しぼめる花」はもともとフルート作品で、チェロでの録音は世界初。悲しくも美しい旋律はチェロで奏でても実にしっくりきます。シューベルトのソナ チネも、さまようようなハーモニーと転調が印象的で、同時にリリシズム、そしてドラマに満ちた作品ですが、ウィスペルウェイの雄弁な語り口と、ジャコ メッティの精巧なピアノで聴くアンサンブルは実に見事です。ブラームスのソナタは、冒頭からさすがの出来栄え。終楽章のバッハの「フーガの技法」に基 づいたフーガはウィスペルウェイの真骨頂、迫力ある堅固な建造物が目の前に現れます。ウィスペルウェイの芸術がますます深まっていることに感じ入る1 枚です。 (Ki)

CONTINUO RECORDS
CONTINUO-CR113(1CD)
バッハ:アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳(1725)から
 バッハ:メヌエットF長調 BWV Anh.113
 クリスティアン・ペツォールト(1677-1733):メヌエット ト長調 BWV Anh.114/メヌエット ト短調 BWV Anh.115
 クープラン牧歌 変ロ長調 BWV Anh.183
 不詳:メヌエット ト長調 BWV Anh.116/ポロネーズ ヘF長調 BWV Anh.117a
  ポロネーズ ヘ長調 BWV Anh.117b/メヌエット変ロ長調 BWV Anh.118
  ポロネーズ ト短調 BWV Anh.119
 J・S・バッハ:コラール「ただ愛する神にのみ委ねる者は」BWV691
  コラール「汝は満たされ、静まれ」BWV510
 不詳:メヌエット イ短調 BWV Anh.120/メヌエット ハ短調 BWV Anh.121
 C・P・E・バッハ:行進曲ニ長調 BWV Anh.122/ポロネーズ トG短調 BWV Anh.123
  行進曲ト長調 BWV Anh.124/ポロネーズ トG短調 BWV Anh.125
 ヨハン・ゴットフリート・ベルンハルト・バッハ(1715-1739)?:アリア「私はしばしばパイプにタバコを詰めて」BWV515
 ゲオルク・ベーム?:ベーム氏のメヌエット ト長調
 不詳:ミュゼット ニ長調 BWV Anh.126
 C・P・E・バッハ:行進曲変ホ長調 BWV Anh.127
 不詳:ポロネーズ ニ短調 BWV Anh.128
 ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル(1690-1749):アリア「御身がそばにあらば」BWV508*
 J・S・バッハ:ゴルトベルク変奏曲のアリア BWV988-1
 C・P・E・バッハ:チェンバロの為の独奏曲変ホ長調 BWV Anh.129
 ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):ポロネーズ ト長調 BWV Anh.130
 J・S・バッハ:前奏曲ハ長調 BWV846
 ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782)?:楽章ヘ長調 BWV Anh.131
 J・S・バッハ:レチタティーヴォ「われは満ち足れり」とアリア「まどろめ、疲れし目よ」BWV82 Nos.2&3*
 不詳:メヌエット ニ短調 BWV Anh.132
 J・S・バッハ:ジョヴァンニーニのアリア「汝の心をわれに捧げなば」BWV518*
  コラール「神よ、われは歌わん」BWV299
 不詳:アリア「顧みよ、わが心よ」BWV509*
 クリスティアン・ペツォールト:チェンバロ組曲ト長調(1726)
チプリアーナ・スマランデスク(Cemb)
フリオ・ザナージ(Br)*

録音:2014年10月、場所未詳
チプリアーナ・スマランデスクは1971年ルーマニア生まれのチェンバロ奏者。ブカレスト音楽アカデミー(ルーマニア)、ヴィチェンツァのアッリーゴ・ペドローロ音楽院で学んだ後トン・コープマンに師事しました。ルーマニアとイタリアを演奏活動の拠点とし、イタリア各地でマスタークラスを開いています。

Vlad Records
VR-007(1CD)
アンリ・ジョセフ・ド・クロエ:ディヴェルティメントと12の小品
ディヴェルティメント 14-8
ディヴェルティメント 14-4
ディヴェルティメント 14-2
ディヴェルティメント 13-3
ディヴェルティメント 12-2
12の小品
ヴラド・ウェヴェルベルフ(Cl&音楽監督)、
テラ・ノヴァ

録音:2012年9月5日&−14日、アントワープ(ベルギー)
テラ・ノヴァによる、知られざるベルギーの音楽家、作品を発掘、紹介する「アントウェルペン・プロジェクト」。18世紀後半に活躍したヴァイオリニスト、作曲家のアンリ・ヨゼフ・ド・クロエ(1758−1842)。「2本のクラリネット、2本のホルン、2本のトランペットのための12の小品」と、「2本のクラリネット、2本のヴィオラ、2本のファゴット、4本のホルン、2本のトランペットとコントラバスのためのディヴェルティメント集」といった編成の室内楽作品を収録。

Sono Luminus
DSL-92193
(CD+Bluray AUDIO)
エキゾチックなスクラップ置き場
メイソン・ベイツ(1977-):バガテル*
ウエノ・ケン(1970-):ペラダム
モハメド・フェイルーズ(1985-):名付けられた天使
メイソン・ベイツ(電子楽器)*
デル・ソルSQ

録音:2014年4月23-26日ヴァージニアボイス,ソノ・ルミナス・スタジオ、2012年12月20-21日サンフランシスコ音楽大学オシャー・サロン
デル・ソル弦楽四重奏団によるsonoluminusレーベル第3番目のアルバムです。現代音楽を主なレパートリーとしている彼らのアルバムには、常に刺激的な音が満ちていて、聴き手に新鮮な驚きを与えてくれます。3人の作曲家の作品はそれぞれ独特な味わいをもっており、作曲家自身も参加した「バガテル(つまらないもの)」での絶妙な電子音や、スリリングなウエノ・ケンの「ペラダム」でのノイズと美音の境界線の認識、イスラム教とキリスト教に登場する天使たちの融合体とも言えるフェイルーズの「名付けられた天使」の東洋的な風味など、ユニークで深遠な音楽が詰まっています。
Sono Luminus
SLE-70002(1CD)
ispirare
ジョージ・ロックバーグ:ヴィオラとピアノのためのソナタ(1979)
アタル・アラド:カプリース(ジョージのために)(2003)
ルシアーノ・ベリオ:民謡集第1番:あなたの黒い髪(1964)
シュラミット・ラン:完璧な嵐(2010)
ベリオ:ナチュラーレ(シチリアーノのメロディのように)
メリア・ウォトラス(Va)
ウィンストン・チョイ(P)
ガリア・アラド(ヴォーカル)
ヴァレリー・ムッソリーニ・ゴードン(Hp)
マシュー・コクミエロスキ(パーカッション)

録音:2011年8月13-15日シアトルベナロヤ,リサイタル・ホール
多くの作曲家たちからも絶大な信頼を寄せられている女性ヴィオラ奏者、メリア・ウォトラスが演奏する「現代のヴィオラ作品集」です。アメリカの偉大な作曲家ロックバーグの作品と、この曲に触発されたアラドのカプリース(アラドはここでヴィオラを演奏しているウォトラスの師)、アメリカ、イタリア、アゼルバイジャン、アルメニアなどの民謡を現代風にアレンジしたベリオの作品、そしてウォトラスが心酔しているというランの無伴奏作品まで、多彩な曲が収録されています。

Aurora
ACD-5078(1CD)
イヴィン・トルヴン(1976-):・ヴィリバルト・モーター・ランドスケープ(2012)
ネオン・フォレスト・スペース(2009)
狼の研究(2006/2014)
プラスティックの波(2013)
asamisimasa
クリスティーネ・チョーゲシェン(クラリネット、ハーモニカ、口笛)
アンデシュ・フォリスダール(エレクトリックギター、アクースティックギター)
ホーコン・ステーネ(打楽器) エレン・ウゲルヴィーク(ピアノ、キーボード)
ターニャ・オルニング(チェロ)
トリル・G・ベルグ(トロンボーン)
カーリン・ヘルクヴィスト(ヴァイオリン)
オイヴィン・トルヴン(ノイズ・ジェネレーター、フィードバック・カセットプレーヤー)
録音:レインボースタジオ(オスロ)
制作:ヤン・マッティン・スモルダール
録音:ヤン・エーリク・コングスハウグ、ペール・エスペン・ウーシュフィヨルド
ミクシング:インガル・フンスコール
オイヴィン・トルヴンは、オスロ・シンフォニエッタのコンポーザー・イン・レジデンス。フォーク、パンク、あるいはバロックのスタイルによるメロディのテー マとアクースティックの室内音楽を、フィールド・レコーディングや手製の楽器による「ローファイ」音と組み合わせた、独自性のある作品を手がけてきま した。ドナウエッシンゲン、サンフランシスコの「Other Minds」、オスロのウルティマ Ultima をはじめとするコンテンポラリー・ミュージックのフェスティ ヴァルで作品が取り上げられ、2012年にはアルネ・ヌールハイム作曲家賞を受賞しました。
ノルウェー作曲家協会のレーベル Aurora が制作した『Neon Forest Space』は、「前衛音楽とその歴史への情熱と興味を共有する」音楽家が集まり 2002年に結成したアンサンブル「asamisimasa」とのコラボレートによるトルヴンのポートレートアルバムです。オスロの街を行き交う車、レーシングカー、 ピンボール・マシンの音を収めた録音を交え、クラリネット/バスクラリネット、エレクトリックギター、キーボード、打楽器、チェロとテープのための《Willibald Motor Landscape》。クラリネット、エレクトリックギター、打楽器、チェロがフィールド・レコーディングに合わせ、森から聞こえる太古のメロディを模 す《Neon Forest Space》。クラリネット/バスクラリネット、トロンボーン、アクースティックギター、2組の打楽器、ヴァイオリン、チェロが、スウェー デンの森で録音された狼の遠吠えとベルリンのアーカイヴの録音と共演する《Wolf Studies(狼の研究)》。ピアノ・ソロ、クラリネット/バスクラリネット、 エレクトリックギター、打楽器、チェロのアンサンブルがとノイズ・ジェネレーター(雑音発生器)とともに、岸に打ちつける「波」を表現する《Plastic Waves(プラスティックの波)》。電気ドリルやおもちゃのレーザーガンといった「楽器」は打楽器のホーコン・ステーネが担当しています。

2L
2L-113SABD
(Blu-ray Disc Audio+SACD)
[5.1 surround/stereo])

初期ロマンティシズムのホルン・ソナタ
フェルディナント・リース(1784-1838):大ソナタ.ヘ長調 Op.34(1811)
フランツ・ダンツィ(1763-1826):ソナタ 変ホ長調 Op.28(1804)
ニコラウス・フォン・クルフト(1779-1818):ソナタ.ホ長調(1812)
スタイナル・グランモ・ニルセン(ナチュラルHrn)
クリスティン・フォスハイム(フォルテピアノ)
[楽器:アンドレーアス・ユングヴィルト(2000)(ボヘミアのラウスマン1800年頃の複製/ナチュラルホルン)、
ケネス・ベイクマン(1983)(ウィーンのヴァルター1805年モデル の複製/フォルテピアノ)]

録音:2014年6月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
制作&バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
録音:ビアトリス・ヨハンネセン
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: FLAC 96kHz + MP3 Region ABC]
[SACD hybrid(5.1 surround DSD/2.0 stereo DSD)]
絶対主義が崩壊したその余波と戦って手に入れた「新しい自由」の時代に居合わせた音楽家たち、フェルディナント・リース、フランツ・ダンツィ、ニコラウス・ フォン・クルフトのホルンソナタを集めたアルバム。ヨーゼフ・アントン・コッホが1805年に描いた『虹のある英雄的な景色』をジャケットのアートワー クに使われています。ブックレットのノーツを書いたアネッテ・ナウマンは、その意味を「細部に至るまで正確に組み立てられ、統一感された世界……自 然と文化の領域の調和……コッホの絵は、ネオクラシカルな規律の構造をもちながら、自然に対する新しい、ロマンティックな意識を示唆する……時代は、 新しい自由へと芸術を導いていく」と述べています。
フェルディナント・リース(1784?1838)は、ボン生まれ。ベートーヴェンにピアノを学び、1801年10月、ウィーンに行き、ベートーヴェンの庇護の下、 作曲を行い、交響曲、オペラ、オラトリオ、管弦楽曲、室内楽曲、ピアノ曲を含む、180近い作品を残しています。シュヴェツィンゲン生まれのフランツ・ ダンツィ(1763?1826)は、イタリア家系のドイツ人音楽家ではもっとも重要な作曲家とみなされています。交響曲、協奏曲、オペラ、教会音楽、歌曲と、 広い分野に多くの曲を作り、室内楽のための音楽、とりわけ木管アンサンブルのための作品が知られています。ニコラウス・フォン・クルフト(1779?1818) は、ウィーン生まれ。ウィーン大学で哲学と法律を修め、アルブレヒツベルガーの下で作曲を学びました。外相メッテルニヒに仕え、公務のかたわら作曲 したホルンソナタ、ファゴットソナタ、歌曲が、彼の遺産です。
ノルウェーのスタイナル・グランモ・ニルセンは、ナチュラルホルンの名手の一人に挙げられるプレーヤーです。トロンハイム音楽院のスタイン・ヴィラ ンゲル、フライブルク州立大学のアイフォー・ジェイムズ、オスロのノルウェー音楽アカデミーでフロイディス・レー・ヴェクレに学びました。1999年か らノルウェー軍音楽隊のホルン奏者を務め、現在はノルウェー・ウィンドアンサンブルに所属しています。コントロールのむずかしいナチュラルホルンを巧 みに操り、楽譜を正しく音にするとともに、ロマンティシズムが芽生え育ちゆく時代の作品を瑞々しい、活き活きした音楽に表現していきます。
録音セッションは、制作を担当したモッテン・リンドベルグが響きの良さを気に入っている録音場所のひとつ、アーケシュフース県ベールムのヤール教会 で行われました。DXD(352.8kHz/24bit)録音。教会の空間に響くナチュラルホルンの音が程よい距離感で捉えられ、リアルなテクスチュアを感じさせ るフォルテピアノとともに美しい音楽を作り上げています。 Pure Audio Blu-ray と SACD hybrid のディスクを収めた「コンボ」仕様のアルバムです。
※Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu?ray ディスクにはインデックスを除き映像は 収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu?ray プレーヤーもしくは Blu?ray 対応のPCをお使いください。

DIGRESSIONE
DCTT-49(1CD)
コンツァシエッジェマンドリン・アンサンブルによるモルフェッタ伝承の葬送行進曲集
不詳:Ti te(笛、太鼓、トランペットによる演奏)*
ヴィンチェンツォ・ヴァレンテ:U Conzasiegge(吹奏楽の為の;1857)+
ジュゼッペ・ペルッツィ(1837-1918)/サビーノ・アンドリアーニ編):Patetica(マンドリン・アンサンブルの為の;1907)
ベネデット・パルミエーリ(サビーノ・アンドリアーニ編):Palmieri(マンドリン・アンサンブルの為の;1840?/1882?)
サヴェーリオ・カロー(サビーノ・アンドリアーニ編):Dolor(マンドリン・アンサンブルの為の;1897)
ヴィンチェンツォ・ヴァレンテ(サビーノ・アンドリアーニ編):Lo sventurato(マンドリン・アンサンブルの為の;1888)
 U Conzasiegge(マンドリン・アンサンブルと打楽器の為の;1857)#
ベルナルド・ロスパッルーティ(第1マンドリン)
セルジョ・ヴァッカ(第2マンドリン)
フェデーレ・デパルマ(マンドーラ)
アントニオ・バラッキャ(マンドロンチェッロ)
ニコラ・ネスタ(G) 以上(*/+以外)
グラン・コングレッソ・バンディスティコ「S・チェチーリア」(吹奏楽+)
パスクアーレ・トゥルトゥッロ(指)+

録音:2009年(リマスタリング:2015年)、場所の記載なし
イタリア南東部バーリ近郊の町モルフェッタに伝わる音楽。*の演奏者および#の打楽器奏者の名前は記載がありません。ブックレット表記はイタリア語のみとなっています。

1001 Notes
1001NOTES-06(1CD)
アルチュアン・ド・リエレ〜水族館
プロコフィエフ:歌劇「三つのオレンジへの恋」より 行進曲
チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」より 金平糖の踊り
ラヴェル:弦楽四重奏曲〜第2楽章
プーランク:15の即興曲〜第5番
サン・サーンス:「動物の謝肉祭」より 水族館
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
オーレリアン・テラード:榛の木(ハンノキ)を通る風(シューベルトによる)
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(1580-1651):トッカータ・アルペッジャータ
サティ:(犬の為の)ぶよぶよしたほんとうの前奏曲
オーレリアン・テラード:タービンの配管は船底すれすれでひびが入っている(ストララヴィンスキーによる)
オーレリアン・テラード:毎秒400サイクル(シューマンによる)
サティ:クノシェンヌ第1番
オーレリアン・テラード:1786(モーツァルトによる)
クープラン:神秘的なバリケード
アルチュアン・ド・リエレ
[オーレリアン・テラード(ピアノ、ギター、キーボード、おもちゃの楽器)
シモン・ブサゲ(ホルン、エレクトリック・ベース)
ティボー・ショメイユ(クラリネット、打楽器)
トマ・デルペリエ(ドラムス、打楽器) ]
アルチュアン・ド・リエレはフランスのリモージュで結成された、アコースティック楽器を中心におもちゃ楽器も加えたユニークなバンド。音楽ジャンルを超えて活躍する彼らが、ここではクラシックの名曲をアレンジしてユニークな演奏を聴かせます。

MG Music
GEE-01(1CDR)
天国と地獄〜トロンボーンのための作品集
ラーベ:バスタ
シューベルト:夜曲
クセナキス:ケレン
ブラームス:五月の夜
シェルシ:トロンボーンのための3つの小品
シュナイダー:テナートロンボーンのためのソナタ T.Blues, U.An American Ballad, V.Below Surface
カーター:リトレーシングX
シューベルト:小人
カーター:グラ
マーラー:私はこの世に忘れられ
マシュー・ジー(Tb)
フランソワ・キリアン(P)

録音:2013年11月&2014年3月
ロイヤル・フィルの首席トロンボーン奏者、ロンドンの王立音楽大学の教授を務めるマシュー・ジーのソロ・アルバム。シュヴェルトシクやカーターの英国初演を担当するなど、近現代作品も得意とする名手です。シューベルト、ブラームスやマーラーの編曲、シュナイダーのソナタのテナー・トロンボーン版、クセナキス、カーターなどによるリサイタル・プログラムは、トロンボーンのサウンドとテクニック両面の魅力が存分に発揮された好演奏。
※当タイトルはレーベルオフィシャルのCD-R盤となります。

Discovery
DMV-113(1CD)
グルオディス:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ、
ピアノ・ソナタ第2番、
歌曲組曲「歓喜と悲哀」(ホーナー、レネハン編)、
ヴァイオリンとピアノのための4つの小品
クリストファー・ホーナー(Vn)、
ジョン・レネハン(P)

録音:2013年9月
20世紀前半のリトアニアにおける重要な作曲家の1人であるユオザス・グルオディス(1884−1948)。ロマン派の流れを汲み、自らを"リトアニアのグリーグ"とも称したグルオディスは、同国、そしてバルト三国の音楽の発展に確かな足跡を残した音楽家です。

コウベレックス
KRS-5205(1CD)
税込定価
七つの木に寄せる歌」(L.モイーズ)
山田耕筰:この道/赤とんぼ
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
 シリンクス
ルイ・モイーズ:七つの木に寄せる歌
サン=サーンス:ロマンスOp.37
ルイ・モイーズ:さくら変奏曲
尾高尚忠:フルート協奏曲より第二楽章「レント」
グノー:アヴェ・マリア
デュオ・プリムローズ
【上田賢一(Fl)、二塚裕美(P)】

録音:2015 年5 月25-26 日、北神区民センター ありまホール(神戸市)
ルイ・モイーズ Louis Moyse(1912-2007)は、フルートの名手であった父マルセルと共にフランス派フルートの伝統を伝える演奏家。幼少からルイ氏は、父親とともに演奏をし、サン=サーンス、フォーレ、ドビュッシーなどとも面識があった。マールボロ大学のフルート科教授を27 年間務めたほか、ボストン大学、トロント大学教授でもあった。またルドルフ・ゼルキンと共にマールボロ音楽祭の設立者の一人としても知られている。
「七つの木に寄せる歌」Seven Songs for Trees はルイ晩年の未出版の楽曲で、夫人であるジャネット・モイーズにより書かれた「糸杉」、「ポプラ」他7種の樹木に寄せられた詩に添えて作曲された。7曲の表情はユニークで多彩であり、ルイ独自の人生哲学と自然への讃歌を反映するなかでみごとに調和し、希望をもって完結している。
◆上田賢一(Fl)
才能教育音楽学校にて高橋利夫、鈴木鎮一氏ほかに師事。1982年渡米。 コーネル大学フルート科講師、西ワシントン大学講師、スカジェットバレー交響楽団及びノースウエストフィルハーモニック室内管弦楽団首席フルート奏者を務め、尾高尚忠のフルート協奏曲ワシントン初演をはじめ、ミネアポリス美術館、ワシントン大学、ウエストミンスター大学等でリサイタルを行う。ジョファリー・ギルバート、キース・アンダーウッド、ルイ・モイーズ各氏に師事し、2000年アメリカハープ協会(AHS)コンクールでフルートとハープのデュオで優勝。2010年帰国。イニスフリー・アンサンブルを主宰し関西を中心に演奏活動と指導を行っている。
◆二塚裕美(ピアノ)
大阪芸術大学演奏学科を最優秀の成績で卒業、学長賞を受賞。同大学大学院にて荒憲一氏に師事。2004 年デビューリサイタル開催。2007 年大阪文化祭賞奨励賞を受賞。以後大阪フィル、テレマン室内管などベートーヴェン、メンデルスゾーンの協奏曲を演奏。リサイタルや荒憲一氏とデュオ・リサイタルなど開催している。

RPR
RP-012(1CD)
ヘンデル・イン・ザ・ウインド
ヘンデル:メサイア組曲
歌劇 「リナルド」 より涙の流れるままに
トリオ・ソナタ.ヘ長調Op.2-4,HWV.389
クラヴィーア組曲より第5番ホ長調 「調子のよい鍛冶屋」、第7番ト短調 「パッサカリア」
合奏協奏曲第2番変ロ長調 Op.3-2,HWV.313
ザドク・ザ・レッド・プリースト
ボーナストラック:愛のアリア
レッド・プリースト
〔ピアーズ・アダムズ(リコーダ−)、
ジュリア・ビショップ(Vn)、
アンジェラ・イースト(Vc)、
デビッド・ライト(Cemb)〕
リコーダーのヴィルトゥオーゾ、ピアーズ・アダムズが1977年に結成したレッド・プリースト。このオール・ヘンデル・プログラムでは、古楽界の名手4人がその確かな実力を爆発させ、古楽の枠に捉われないレッド・プリーストならではの演奏を今作でも披露。ボーナス・トラックにはプリースト・オン・ザ・ラン(RP 001)の「愛のアリア」をアンコールとして収録しています。
※高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

ROSA
RD-2353(1CD)
パヴェル・ゼメク・ノヴァーク(1957-):モノフォニーについて
(1)キャンドルライト(第1版、ギターの為の;2009-2010)
(2)聖母マリアの花 I-IV(ピアノの為の協和音)
(3)十字架上のキリストの最後の七つの言葉 I-VII(クラリネット独奏の為の;2002)
(4)ボフスラフ・レイネクに(ヴィオラとピアノの為のソナタ;2003)
   秋の小道(少しユニゾンで)/冬の風景(ほとんどユニゾンで)/ピエタ(ユニゾン I)
   ディエス・イレ(層 I)/春の風(ユニゾン II)/犬の形の雲(層 II)
(5)キャンドルライト(第2版、ピアノの為の;2009-2010)
(6)ソナタ第2番「P・ヤクプ・ゼメクの記念に」I-II(チェロ独奏の為の;1995)
(7)ファンタジー−ユニゾン(ヴァイオリンとピアノの為の;1999-2000)
(8)地上の美と楽園の美について III.I-II(モラヴィア民謡の主題による歌と踊りの幻想曲−オーボエ,ハープとピアノのユニゾンの為の;2010-2011)
(9)四重奏団第3番「エヴジェン・プロツェクの記念に」(クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのユニゾンの為の;2013-2013)
(10)キャンドルライト(第3版、ギターとピアノの為の;2009-2010)
(1)ヤン・トゥラーチェク(G)
(2)エヴァ・フティロヴァー(P)
(3)イジー・ムラース(Cl)
(4)オンドジェイ・シュトフル(Va) 
 エヴァ・フティロヴァー(P)
(5)エヴァ・フティロヴァー(P)
(6)ソルカーシュ・スヴォボダ(Vc)
(7)ミラン・パリャ(Vn) 
 オンドレイ・オロス(P)
(8)ヴィレーム・ヴェヴェルカ(Ob) 
 カテジナ・エングリホヴァー(Hp)
 ダニエル・ヴィエスネル(P)
(9)イジー・ムラース(Cl) 
 マチェイ・ヴルク(Vn)
 オンドジェイ・シュトフル(Va) 
セバスティアン・トート(Vc)
(10)ヤン・トゥラーチェク(G) 
 エヴァ・フティロヴァー(P)
パヴェル・ゼメク・ノヴァークはブルノ音楽院で学んだ後、ブルノのヤナーチェク音楽アカデミーでミロスラフ・イシュトヴァーン(1928-1990)、ロンドンでジョージ・ベンジャミン(1960-)、パリでジェラール・グリゼー(1946-1998)に師事したチェコの作曲家。このアルバムには彼がハーモニー、ポリフォニーを用いないユニゾン、モノフォニーの可能性を探究した作品が収められています。

KAREL PROCEK
CDVKP-09(1CD)
変遷する時代における出会い
パヴェル・ヴラニツキー(1756-1808):弦楽四重奏曲 Op.40-3*
ヤン・エヴァンゲリスタ・キプタ(1813-1868):オルガンの為の前奏曲+
フランツ・クロンマー(1759-1831):2つのクラリネットとヴィオラの為の13の小品 から Nos.2, 3, 4, 7, 11#
シュターミッツSQ*
インドジフ・パズデラ、ヨセフ・ケクラ(Vn)
 ヤン・ピェルシュカ(Va) 
ペトル・ヘイニー(Vc)
イジナ・ドヴォジャーコヴァー=マレショヴァー(Org)
ヴィート・スピルカ、オルガ・スピルコヴァー(Cl)
カレル・プロツェク(Va)

録音:2014年9月12-14日、プレモントレ修道院(*/#)および聖ペテロ&パウロ教会、ノヴァー・ジージェ、チェコ

MARTIN STANOVSKY
KALABIS-2014(1CD)
ヴィクトル・カラビス(1923-2006):室内楽作品集
チェロとコントラバスの為のデュエッティーノ Op.79(1995)+
無伴奏チェロの為の3つのモノローグ Op.83(1996)
ヴァイオリンとチェロの為のデュエッティーノ Op.67(1987)*
ヴィクトル・メザーチェク(Vn)*
イジー・スラーデチェク(Vc)
ヤン・ボコウン(Cb)+
ヴィクトル・カラビスはチェコのチェルヴェニー・コステレツに生まれた作曲家。プラハ音楽院、カレル大学音楽アカデミーで学び、チェコ国営放送プラハ放送に勤務。1950年代後半から国際的に注目され、歌劇以外の各ジャンルに数多くの作品を残しました。妻はチェンバロ奏者のズザナ・ルジーチコヴァー(1927-)。 当CDはヴィクトル・カラビス&ズザナ・ルジーチコヴァー財団の支援を受けて制作・発売されたものです。ブックレット等の表記はチェコ語のみとなっています。本体・外装に規格番号表示が無く、KALABIS 2014は弊社が付したものです。収録時間は約37分ですがフルプライスです。

Sono Luminus
DSL-92192
(BD-Audio+CD)
アンナ・ソウルヴァルドスドッティル:作品集
大気の光の中に<Luminance-輝き/Serenity-静けさ/Existence-存在/Remembrance-回想>
Transitions-推移
アンナ・ソウルヴァルドスドッティル
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル(ICE)<カイル・アルムブルスト(Va)/マイケル・ニコラス(Vc)/ヌイコ・ワッデン(ハープ)/ナタン・デイヴィス(パーカッション)>

録音:2015年4月6-9日USAヴァージニアボイス,ソノ・ルミナス5.1 DTS HD MA 24/192khz, 7.1 DTS HD MA 24/96khz, 2.0 LPCM 24/192khz
アルバムの表に「ICE」とありますが、これは氷のことではなく、「インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル」の各頭文字をとったものです。2001年に設立され、ニューヨーク・タイムズ紙上で「最も達成感と冒険心に満ちたグループの一つ」と賞賛されたこのアンサンブルは、演奏だけでなく、プレゼンター、教育者として現代の音楽を推進することに心を砕き、これまでに500以上の作品を初演するなど、常に観客のために革新的な作品を用意し、これらを広めるために新しい戦略を練っています。今回のアルバムでは、女性作曲家ソウルヴァルドスドッティル(1977-)の作品「大気の光の中に」が演奏されています。常に持続する音素材と、それを彩る楽器群の響きは、少しずつ揺れ動きながら、謎めいた抒情的な雰囲気を創り上げていくこの音楽は、聴き手に様々なイメージを想起させるものです。神秘的な音に包まれたい人にオススメの1枚といえるでしょう。
Sono Luminus
SLE-70001(1CD)
ノルディック・アフェクト:クロックワーキング
マリア・フルド・マルカン・シグフスドッティル(1980-):クロックワーキング
ヒドゥル・グドナドッティル(1982-):2つのサークル
ハフディス・ビャルナドッティル(1982-):ビーコンからビーコンへ
スリドゥル・ヨンスドッティル(1967-):室内音楽「INNIN」
アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):沈黙の影
シグフスドッティル:眠れる振り子
ノルディック・アフェクト(アンサンブル)/マリア・フルド・マルカン・シグフスドッティル(電子楽器)/ハフディス・ビャルナドッティル(電子楽器)/スリドゥル・ヨンスドッティル(電子楽器)/ハラ・ステヌン・ステファンスドッティル(Vn)/グドルン・フルンド・ハロアルドッティル(Va)/ハンナ・ラフツドッティル(Vc)/グドルン・オスカル
ドッティル(ハープシコード)

録音:アイスランドRUVスタジオ
アイスランドの現代作曲家たちの多種多彩な音楽。それぞれに思い思いのタイトルが付され、聴くだけでいくつもの新奇な世界を体験することができるものです。電子音の刺激的な響きは、仄かな夢の記憶に強烈な楔を打ち込み、各々の楽器の対話からは、夢のような響きを聞き取ることができるでしょう。思いもよらない響きを発見する楽しみにも満ちています。音楽に美しさを求めるか、それとも刺激を求めるか・・・。ヴァイオリンの音色と“赤ちゃんの声”のようなものが交錯するトラック4などがオススメです。

ALLEGRO RECORDS
ALLEGRO-008(1CD)
何も言わない5つの方法〜金管五重奏の為の音楽
グレゴリー・フリッツェ(1954-):小組曲
ルイス・セラノ(1972-):何も言わない5つの方法
ホセ・アラマ・ヒル(1952-):ペンタクインテット
フェレル・フェラン(1966-):チェルノブイリ
セサル・カノ(1960-):ペンタメタリア
ホアン・ビンセント・マチ(1958-):ボーシャン
パスクアル・ピケラス(1973-):デ・カイ*
ストロンボル金管五重奏団
「ホセ・イバニェス、ドミンゴ・トレリャ(Tp)
フアン・カルロス・セバ(Hrn)
ガスパル・サンチス(Tb) 
ロレンソ・リョベ(Tub)
ゲスト:マヌエル・ガセント(打楽器)、パスクアル・ピケラス(Tp)*、パコ・ベルナル(カホン・フラメンコ)]

録音:2001年12月-2002年2月、アレグロ・レコーズ、バレンシア、スペイン 発売:2002年
1999年スペインのバレンシアで創設されたストロンボル金管五重奏団。メンバーはバレンシア地方の音楽院教師や公立吹奏楽団員。グレゴリー・フリッツェはアメリカ合衆国、他はスペインの作曲家。ブックレット表記はスペイン語のみです。

Resonus
RES-10149(1CD)
レノックス・バークリー:室内楽作品集
フルート,クラリネットとファゴットのための「小品」(世界初録音)
クラリネット、ホルンと弦楽四重奏のための「六重奏曲」 Op.47
弦楽四重奏曲のためのカノン「ストラヴィンスキーの追憶に」(世界初録音)
コントラバスとピアノのための「前奏曲とアレグロ」
弦楽三重奏曲 Op.19
無伴奏ヴィオラのための「3つの小品」
クラリネットとピアノのための「ソナチナ」(世界初録音)
バークリー・アンサンブル

録音:2014年9月
ナディア・ブーランジェの下で作曲を学び、ジョン・タヴナーやリチャード・ロドニー・ベネットなど多くの巨匠たちを育成した20世紀イギリスを代表する作曲家の1人、レノックス・バークリー(1903−1989)の室内楽作品集。
サウスバンク・シンフォニアのメンバーによって2008年に結成されたバークリー・アンサンブルは、その名の通りバークリー親子の名を冠する室内楽団。そしてそのパトロンはマイケル・バークリー!バークリー家お墨付きの実力派集団です。

Continuum
CCD-1025(1CD)
ディーリアス&ダイソン〜チェロとピアノのための作品集
ディーリアス:チェロ・ソナタ、
 ロマンス、クレオールの踊り、
 「ハッサン」より 3つの小品、
 夏の夜の水上にて
ダイソン:前奏曲,幻想曲とシャコンヌ、
 2つの小品
アンドルー・シュールマン(Vc)、
イアン・ブラウン(P)
アンドルー・シュールマンは、22歳でムーティ時代のフィルハーモニア管の首席奏者に就任し、イギリス人として初めてピアティゴルスキー・アーティスト・アウォーズを獲得した英国の名チェリスト。
Continuum
CCD-1009(1CD)
バリー・アンダーソンの音楽
アンダーソン:エレクトロアコースティック・ファンファーレ/ARC/ピアノ小品第1番/ピアノ小品第2番/ピアノ小品第3番/ドミンガス
サリー・メイズ(P)、ミストリーSQ、
スティーヴン・モンタギュー(エレクトロニクス)、他
20世紀イギリスにおける最も重要なエレクトロアコースティック・コンポーザーの1人と称されたバリー・アンダーソン(1935−1987)の作品集。20世紀イギリスの電子音楽を牽引した作曲家です。

ANTARCTICA
ANTAR-0001(CD)
タンスマン・チェロ四重奏団誕生!
タンスマン:4本のチェロのための二章
ジョゼフ・ジョンゲン:4本のチェロのための2つの小品Op.89
ピエール・プティ:4本のチェロのための組曲
ルドルフ・マッツ:チェロ四重奏曲ニ短調
ジュール・ド・スウェルト:エレジー
タンスマン・チェロ四重奏団【マリネラ・ドコ、フェルディナンド・リマ・デ・アルブクェルクェ、ディディエ・ポスキン、カレル・ステイラエツ】

録音:2014年7月8-11日聖パンクラス聖堂(ヴィラ=サンパンクラス)
ベルギーの新レーベルANTARCTICA第1回発売となります。
タンスマンの名を冠したタンスマン・チェロ四重奏団は、2010年結成の団体。マリネラ・ドコ(アルバニア)、フェルディナンド・リマ・デ・アルブクェ ルクェ(ブラジル)、ディディエ・ポスキン(ベルギー)、カレル・ステイラエツ(ベルギー)の4人のチェリストが、オート=アルプで行われたチェロ音楽 祭で知り合ったことで生まれました。当ディスクがデビュー・アルバム。
グループ名にもなっているタンスマンの曲は1935年の作で、第1曲アダージョ・カンタービレはタンスマンの旋律美を示す好例で、滔々と歌い継がれ る歌で恍惚の境地に導かれます。ベルギーの大作曲家ジョンゲンは印象主義的作風が絶美。クロアチアのチェリストだったルドルフ・マッツは数百の作品 を残した多作家ですが、1966年のチェロ四重奏曲は過去の先達の主題を再使用している興味深いものとなっています。 (Ki)

HATART
HATART-190(1CD)
シュトックハウゼン:マントラ(1970) マーク・クヌープ
ロデリク・チャドウィック(P)
ニュートン・アームストロング(電子楽器)

録音:2013年1月5,6日/ロンドン、キングス・プレイス、ホール2
シュトックハウゼンにとって、「マントラ」の作曲はターニングポイントでした。1960年代後半から彼の音楽は思索の結果の大きな変化を遂げました。 それは、1950年代のセリー音楽に特徴的な音楽構造への複雑にシステム化されたアプローチへの回帰でした。もちろんこの回帰は後退を意味するので はなく、マントラという作品は、セリー音楽のもつ可能性やポテンシャルを大幅に拡張、1950年代の苦行のような抽象的な音楽ではなく、旋律や劇場、 そして調性的ハーモニーへの扉を再び開いたのです。 (Ki)

CUBE BOHEMIA
CBCD-2420(1CD)
マルティヌー:チェロとピアノの為の作品集
ソナタ第2番/ソナタ第3番
スロヴァキア民謡による変奏曲
ロッシーニの主題による変奏曲
ヤン・パーレニーチェク(Vc)
イトカ・チェホヴァー(P)

録音:2003年5月、スタジオ・ドモヴィナ、プラハ、チェコ 発売:2004年
ヤン・パーレニーチェクは1957年チェコのプラハに生まれ、プラハ音楽院を卒業後プラハ音楽アカデミーでミロシュ・サードロ(1912-2003)に師事したチェロ奏者。2000年、スメタナ三重奏団を創設以来2015年現在そのリーダーを務めています。イトカ・チェホヴァーはプラハ音楽院を卒業後プラハ音楽アカデミーでペテル・トペルチェル(1944-2010)に師事したチェコのピアニスト。創設以来2015年現在スメタナ三重奏団のメンバー。
CUBE BOHEMIA
CBCD-2735(1CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
ヤン・パーレニーチェク(Vc)
イトカ・チェホヴァー(P)

録音:2006年12月、スタジオ・マルチーネク、プラハ、チェコ

TRIART
TR-008(1CD)
シェーンベルク:弦楽四重奏曲ニ短調 Op.7
アンディ・ハーダー(1955-):クラリネットと弦楽四重奏の為のジャズ組曲*
 セブン・フォー・フォー・ファイヴ [Seven Four for Five]/ワルツ
 バラッド/ラテンの主題による幻想曲
ヴェンツェル・グルント(Cl)
アポロンSQ

録音:2006年、チェコ放送スタジオ、プラハ、チェコ、 2011年、SONO レコーディング・スタジオ、ノウゾフ、クラドノ、チェコ
アンディ・ハーダーはスイスのジャズ・ミュージシャン・作曲家。ヴェンツェル・グルントは1969年以来2015年現在スイス在住のチェコのクラリネット奏者。

DIGRESSIONE
DCTT-46(1CD)
ガーシュウィン:コンチェルト&ソングズ
ピアノ協奏曲ヘ調 [Concerto in Fa]
魅惑のリズム [Fascinating Rhythm]*
レディ・ビー・グッド!+
君を抱いて [Embraceable You]*
ス・ワンダフル ['S Wonderful]*
アイ・ガット・リズム [I Got Rhythm]+
ガーシュウィン・クインテット
[レティツィア・ラガッツィーニ(Fl、ソプラノSaxン)
マリエッラ・ドンナロイア(アルトSax)
イザベッラ・ファッブリ(テナーSax)
ラウラ・ロッケジャーニ(バリトンSax)
マリア・ジュリア・フェステル(P)]
フェデリーカ・ダゴスティーノ(歌*)
チッチョ・レジーナ(歌+)

録音:2004年7月、ディグレッシオーネ・スタジオ、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
ガーシュウィン・クインテットはイタリアの女性演奏家たちにより2008年に結成されたサクソフォン・クアルテット+ピアノ編成のアンサンブル。クラシカルな活動のみならずジャズ・フェスティョヴァルにも参加し喝采を浴びています。

ARTALINNA
ATL-A008(1CD)
ティンパニの為の現代音楽作品集
エリオット・カーター(1908-2012):4つのティンパニ(1人の奏者)の為の8つの小品(1949, 1966)*
一柳慧(1933-):リズム・グラデーション SJ110(1993)*
ジャン=ピエール・ドルエ(1935-):影から…(ティンパニと弦楽三重奏の為の;2006)+
アレッサンドロ・ソルビアーティ(1956-):鏡(ティンパニとピアノの為の;2011)#
ブノワ・カンブルラン(ティンパニ(*/#))
イ=ピン・ヤン(ティンパニ+)
ベラSQ員+
[ジュリアン・デュードガール(Vn)
ジュリアン・ブータン(Va)
リュック・ドゥドレイユ(Vc)]
エマヌエーラ・ピエモンティ(P)#

録音:データ記載なし
めったに聴ける機会のないティンパニの為の楽曲を収録。ブノワ・カンブルランはリヨン国立Oのティンパニストを務めるフランスの打楽器奏者、パリ音楽院およびリヨン地方音楽院教授、上海音楽院(中国)客員教授。イ=ピン・ヤンは台湾に生まれパリ音楽院で学んだ打楽器奏者。2006年リヨン国際ティンパニ・コンクール第1位。

DACAPO
MAR-8.226113(1CD)
エッコゾーンが演奏するカルステン・フンダル〜カルステン・フンダル:作品集
4つのミニアチュアと3つのインテルメッツォ(2010)-ピアノと2台のパーカッションのための
沈黙のポートレート(2011)-アルト・サクソフォンとピアノ、パーカッションのための
メビウス#1(2001)-独奏マリンバのための
メビウス#3“時間の関係”(2002)-ソプラノ・サクソフォンとヴァイブラフォンのための*
TempoPiegamento(2009)-ソロ・パーカッションのための
ソナタ第1番「DronesandWaves-無人機と波」-独奏ピアノのための
ロルフ・ヒント(P)
マティアス・ロイメルト(パーカッション)
マチアス・セイベック(パーカッション)
ペテル・ナヴァロ・アロンソ(Sax)

録音:2014年2月10-12日コペンハーゲンデンマーク王立音楽院
*=世界初録音
デンマークで学び、その後、フェルドマンやクセナキス、リゲティなどの音楽から強い影響を受けたという作曲家カルステン・フンダル(1966-)。彼の作品は哲学的であり、また色彩的でもあります。アレンジャーとしても名高く、多くの映画音楽や実験的なコンサートでその最奥を発揮しています。このアルバムでは、その個性が伸び伸びと発揮された興味深い作品を聞くことができます。最初に置かれた「4つのミニアチュアと3つのインテルメッツォ」では彼が影響を受けた作曲家たちの作品をモティーフにしながらも、新たな創造を試みつつ、不思議な世界を作り上げたものです。

PUREMUSIC
5414706-10502(1SACD)
バッハXXI
無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007よりプレリュード
カンタータ第208番「狩のカンタータ」〜アリア「羊は憩いて草を食み」
主よ、あわれみたまえ(マタイ受難曲より)
2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV 1043〜第1楽章*
ヴァイオリン協奏曲イ短調 BWV 1041〜第2楽章
デュエット第1番 ホ短調 BWV802
ゴルトベルク変奏曲〜アリア
イギリス組曲第2番 イ短調 BWV 807〜プレリュード
マット・ハーシュコヴィッツ・トリオ〔マット・ハーシュコヴィッツ(P)、マット・フィールズ(Cb)、デイヴィッド・ローゼンブラット(ドラム)〕
フィリップ・クイント(Vn)
ララ・セント・ジョン(Vn)*
J.S.バッハの人気曲8作を、現代音楽風、ジャズ風、ラテン風、アラブ風など様々なテイストに編曲したもの。編曲を手がけたのはピアニスト・アレンジャー のマット・ハーシュコヴィッツ。ヴァイオリンのフィリップ・クイントをメインに、ハーシュコヴィッツのおしゃれなハーモニーのセンスが光ります。2 つのヴァ イオリンのための協奏曲ではララ・セント・ジョンをゲストに迎え、刺激的なアンサンブルが展開されています。 (Ki)

Vlad Records
VR-008(1CD)
シューマン:ロマンス集
3つのロマンス Op.94(クラリネットとピアノのための)
おとぎ話 Op.132(クラリネット、ヴィオラとピアノのための)
おとぎの絵本 Op.113(ヴィオラとピアノのための)
幻想小曲集 Op.73(クラリネットとピアノのための)/3つのロマンス Op.94(ヴィオラとピアノのための)
テラ・ノヴァ
〔ヴラド・ウェヴェルベルフ(Cl)、マテ・ズーチス(Va)、ミシェル・グルダール(P)〕

録音:2013年8月
クラリネット奏者のヴラド・ウェヴェルベルフを芸術監督として結成されたベルギー、アントワープのアンサンブル、テラ・ノヴァによるシューマンの室内楽作品集は「3つのロマンス」や「幻想小曲集」など名作揃い。「3つのロマンス」は、ウェヴェルベルフが吹く"クラリネット版"と、ベルリン・フィル首席ヴィオラ奏者のマテ・ズーチスが弾く"ヴィオラ版"の2ヴァージョンを収録しており、聴き比べも興味深いところ。シューマンの濃厚なロマンティシズムを、名手たちの共演でたっぷりと――。

CONTINUO Classics
CC77-7718(1CD)
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ断章「トルソ」
イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ イ短調
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ヘ短調Op.6
フロリン・ポール、
クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)、
ダナ・ポール・ジョヴァニネッティ(P)

録音:2014年パリ、2009年ブカレスト、1998年ハンブルク
ヴァイオリンの名手として活躍したエネスコとイザイのソナタ集。クリストフ・ジョヴァニネッティはイザイ・カルテットの創設者で、青柳いづみことの共 演でも知られています。彼はルーマニアでも学んだため、エネスコの作品を得意とし、ここでは1911年に作曲を開始した「トルソ」と呼ばれる未完の断 章に挑戦しています。より洗練されたヴァイオリン・ソナタ第2番はルーマニアのフロリン・ポールの演奏。1983年からチェリビダッケのミュンヘン・フィ ルのコンサートマスターを務めていた名手。このふたりによるイザイの二重奏ソナタも驚異的な名演です。 (Ki)

Resonus
RES-10153(1CD)
愛、戦いと哀しみの歌〜ジャック=フランソワ・ガレ:オペラティック・ファンタジー集
ドニゼッティの「殉教者」による華麗なる幻想曲(Op.49)
ドニゼッティの「ベリサリオ」のカヴァティーナに基づく幻想曲(Op.42)
ドニゼッティの「ロベルト・デヴリュー」より 私を自由にさせて*
ベッリーニの「ビアンカとフェルナンド」のモチーフによる幻想曲(Op.47-2)
ベッリーニの「夢遊病の娘」のカヴァティーナに基づく3つのメロディ(Op.28)
ドニゼッティの「愛の妙薬」より 人知れぬ涙*
ドニゼッティの「愛の妙薬」による幻想曲(Op.46)
ベッリーニの歌劇「ノルマ」のモチーフに基づく華麗なる幻想曲(Op.40)
メルカダンテの「イタリアの夜会」により 狩人たちの叫び声*
アネク・スコット(ナチュラルHrn/マルセル・オーギュスト・ラウー1823年製)、
ルーシー・クロウ(S)*、
スティーヴン・デヴァイン(ヒストリカルピアノ/エラール1851年製)

録音:2014年8月16日−18日、ラドック・パフォーミング・アーツ・センター(バーミンガム、イギリス)
エウローパ・ガランテ、ダンディン・コンソート、ザ・シックスティーン、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、エイヴィソン・アンサンブル、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティックなど、世界トップクラスのピリオド・オーケストラで首席ホルン奏者として活躍する女流ピリオド・ホルニスト、アネク・スコット。
トゥーニス・ファン・デア・ズヴァールトやピップ・イーストップなどピリオド・ホルンの先人たちに師事したナチュラルホルンの名手が、伸びやかなサウンドと驚異的なテクニックで魅せる、19世紀の名ホルニスト、ジャック・フランソワ=ガレの「オペラ・ファンタジー集」!
19世紀フランスの作曲家であり、当時を代表するホルニストだったジャック=フランソワ・ガレ(1795−1864)。オデオン座、イタリア座、王室礼拝堂のホルニストを歴任し、パリ音楽院教授としてナチュラルホルンの奏法の発展に寄与した巨匠です。

Continuum
CCD-1074(1CD)
ベスト・オヴ・ブリティッシュ・クラリネット Vol.2
スタンフォード:クラリネット・ソナタ
ハウエルズ:クラリネット・ソナタ*
ベンジャミン:ヴァルス=カプリース「ラヴェルのトンボー」*
マレー・クーリ(Cl)、ジョン・マッケイブ(P)、
ピーター・ペッティンガー(P)*
マレー・クーリ(1941−)は、ロンドン・フィル、ロイヤル・フィル、シドニー響、ニュージーランド響のクラリネット奏者を歴任してきたニュージーランド出身のベテラン・クラリネット・プレーヤー、
スタンフォード、ハウエルズ、ベンジャミンというオール・イギリス・プログラムは、共演のピアニストも、マッケイブ、ペッティンガーと非常に豪華。

Afontibus
ATB-CD-10(1CD)
ロマンティック・ヴァイオリン&オルガン
オット・オルソン(1879-1964):ヴァイオリンとオルガンの為のロマンス Op.24
ヨハン・スヴェンセン(ライフ・B・アンレセン編):2つのスウェーデン民謡 Op.27〜すべて天空のもとに(No.1)
レーガー:ヴァイオリンとオルガンの為の古い様式による組曲 Op.93a〜ラルゴ(No.2)
シベリウス(コーレ・ノールストーガ編) :ヴァイオリン協奏曲〜第2楽章
サン・サーンス:ヴァイオリンとオルガンの為の「祈り」Op.158bis
ジュアン・アラン(1911-1940):3つの楽章
クラウス・エッゲ(1906-1979):ヴァイオリンとオルガンの為の「葬送のラルゴ」
アーリル・サンヴォル(1895-1984):ヴァイオリンとオルガンの為のアダージョ
スヴェンセン(コーレ・ノールストーガ編):ロマンス ト長調 Op.26
ルードヴィーグ・イルゲンス=イェンセン(1894-1969):ボルスの歌
バッハ:管弦楽組曲第3番〜アリア
ゲイル・インゲ・ロツベルグ(Vn)
コーレ・ノールストーガ(Org)

録音:2013年1月11-13日、オスロ大聖堂、オスロ、ノルウェー

Omnibus Classics
CC-5006(2CD)
ウィーンの弦楽四重奏曲集
ヴァンハル:弦楽四重奏曲変ホ長調
ハイドン:弦楽四重奏曲変ロ長調 Op.50-1
モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番ハ長調 K.465 「不協和音」
ディッタースドルフ:弦楽四重奏曲第6番イ長調
レヴォリューショナリー・ドローイング・ルーム〔エイドリアン・バターフィールド(Vn)、キャスリン・パリー(Vn)、レイチェル・ストット(Va)、ルース・アルフォード(Vc)〕、
サイモン・ラッセル・ビール(語り)

録音:2014年1月8日−11日
2015年で結成25周年を迎えた、ピリオドSQのレヴォリューショナリー・ドローイング・ルーム。18世紀後期から19世紀の古典派を得意としており、ウィーン古典派三大巨匠のモーツァルトとハイドン、同世代のヨハン・バプティスト・ヴァンハル(1739−1813)とカール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフ(1739−1799)の弦楽四重奏曲を収録。結成25周年の集大成に相応しい素晴らしい演奏で。各四重奏曲の前には、イギリスの俳優サイモン・ラッセル・ビールによる語りも収録されています。

Continuum
CCD-1080(1CD)
クラリネット・ロリポップス
ガーシュウィン:ウォーキング・ザ・ドッグ、
 ラヴ・ウォークド・イン、私の彼氏、
 サマータイム
ワイル:ポリーの歌
クライスラー:ウィーン奇想曲、
 愛の悲しみ、愛の喜び、美しきロスマリン
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女、
 夢、レントよりおそく、小さな黒人
ゴダール:ジョスランの子守唄
グリーン:ボディ・アンド・ソウル
マクドナルド:キューバン・ロンド
ファーノン:メキシコトビマメ
伝承曲:マックル
ジェンキンズ:さよなら
マレー・クーリ(Cl)、
ポール・テラッチーニ(指)
プラハ・メトロポリタン・オーケストラ
ロンドン・フィル、ロイヤル・フィル、シドニー響、ニュージーランド響のクラリネット奏者を歴任してきたニュージーランド出身のベテラン・クラリネット・プレーヤー、マレー・クーリ(1941−)が奏でるスタンダード・ナンバー集。クラリネッティスト、プロデューサー、教育者、ブロードキャスターなど様々な姿を持つマレー・クーリ。収録作品は全て指揮者のポール・テラッチーニのアレンジ・ヴァージョン。

Intim
IMCD-121(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
フジタ・ピアノトリオ〔藤田ありさ(Vn)、藤田ほのか(Vc)、藤田めぐみ(P)〕

録音:2013年4月21日&22日
1999年のロンドン、ウィグモア・ホールでのデビュー・コンサート以来、イギリスを中心に高い評価を受け続けている日本人3姉妹のフジタ・ピアノトリオ。メンデルスゾーンの濃厚なロマンティシズムを、イギリスで研鑽を積んできた3姉妹ならでは絶妙のアンサンブルで奏でています。

Chamber Sound
CSCD-13050(1CD)
献呈
ティアン:ラ・カヴェルネ・デ・イデ
ロタル:アレアン
スンディン:タール・ブンドゥ、Ytspanning
トゥール:哀歌
ストックホルム・サクソフォン四重奏団
ムシカ・ヴィテ室内O

録音:2010年−2011年
ソプラノ・サクソフォンのスヴェン・ヴェステルベリによって1969年に結成され、30年以上の歴史を持つスウェーデンのストックホルム・サクソフォン四重奏団。創設以来、膨大な数の新作の委嘱、初演を手がけてきており、この「献呈」もエストニアの作曲家エリッキ=スヴェン・トゥール(1959−)などの委嘱作品で構成されています。

GRONG
GMP-1221(1CD)
ヘンリク・オーデゴール(1955-):オルガンの為の音楽
「A, tenk eingong nar alle fram skal stemna」によるパルティータ(1981)
4つのクリスマス間奏曲(1999)
 天使のお告げ/マリアの賛歌/イエスの誕生/羊飼いたちの賛歌
「来たれインマヌエル」によるパルティータ(2000)
信頼(2008)
オルガンと弦楽合奏の為の協奏曲第1番「太陽の昇るところから」(2009)#
私たち皆に変化が訪れよう(オルガンと金管アンサンブルの為の;2010)+
オルガンと弦楽合奏の為の協奏曲第2番「天使の群れと羊飼いたち:(2011)#
相似する2つの歌(オルガンとピアノの為の;2011)*
ギスラン・グルヴェネク(Org)
グドルン・クラーケグ(P)*
テレマルク金管アンサンブル+
テレマルク室内O#
ラーシュ=エーリク・テル・ユング(指(+/#))

録音 2011年8月21、25日、2012年2月3、5日 シーエン教会、シーエン、テレマルク、ノルウェー

MUSICAVANTI
MUS-2014/2/1(1CD)
カルロス・ロケ・アルシナ(1941-):室内楽作品集
(1)ユニティ [Unity] (クラリネットとチェロの為の;1973)
(2)ベル・カント [Bel Canto] (ハープとヴィブラフォンの為の;2009)
(3)ベルジラーテ [Belgirate] (無伴奏ヴァイオリンの為の;2006)
(4)ヒエラルキー(アラシート) [Hierarchies (Ayacito)] (コントラバスと再生音の為の;2012)
(5)ピアノ小品第7番、ピアノの為の3つの練習曲
(6)タン・タンゴ [Tan Tango] (ヴァイオリン、チェロとバンドネオンの為の;2001)
(1)ルイ=ヴァンサン・ブリュエル(Cl) 
 デイヴィッド・シンプソン(Vc)
(2)ブリジッド・シルヴェストル(Hp) 
ガストン・シルヴェストル(ヴィブラフォン)
 (3)アレクシス・ガルペリン(Vn)
(4)ヤン・デュボスト(Cb)
(5)ミシェル・ブールドンクル(P)
(6)アレクシス・ガルペリン(Vn) 
 デイヴィッド・シンプソン(Vc)
 フアン=ホセ・モサリーニ(バンドネオン)
カルロス・ロケ・アルシナはアルゼンチンのブエノスアイレスに生まれた作曲家・ピアニスト。ベルリンで活躍した後、1973以来パリ在住。

CRAGS
CRAGS-2006(1CD)
カルロス・ロケ・アルシナ(1941-):打楽器作品集
Themen(打楽器奏者の為の;1974)
Eloignements(6人の打楽器奏者の為の;1990)+
Reflet((ヴィブラフォンの為の;2002)#
Themen II(打楽器奏者の為の;1974/1975)**
Reflets en Trio(ヴィブラフォン、マリンバとジェンベの為の;2003)++
Tseng Hsiao-Yun、Lou Wen-Hsuan、Chen Sz-Min、Chen Meng-Chen、Park Min-Kyu、
Ho Cho-Chiao(打楽器+)
器楽アンサンブル**
ホルヘ・ロッテル(指)**
シルヴァン・ルメートル(ジェンベ++)
Hsin-Yi Wang(マリンバ++)
ガストン・シルヴェストル(打楽器(*/**)、指揮+、ヴィブラフォン(#/++))

SALAMANDRE
SALAMANDRE-001(2CD)
マルティヌー〜プラハ、パリ、ニューヨーク
マルティヌー:3つの抒情的メロドラマ(ハープ、ピアノ、ヴァイオリンと朗読の為の;1913)*
夜 H.82/とんぼ H.83/ジャワの踊り子たち H.85
クラリネットとピアノの為のソナティネ H.356(1956)
三重奏曲 H.300(フルート、ヴィオラとピアノの為の版;1944)
トランペットとピアノの為のソナティネ H.357(1956)
調理場のレビュー H.161(6つの楽器の為の1幕のバレエ、オリジナル・テキスト朗読付き;1927)
フランス語版+/チェコ語版#
アンサンブル・カリオペ
[カリン・ルティエク(ヴィオラ、アーティスティック・ディレクター)
モード・ロヴェット(Vn) 
フローラン・オーディベール(Vc)
フレデリク・ラガルド(P) 
サンドリーヌ・シャルトン(Hp)
アンヌ=セシル・キュニオ(Fl) 
ジュリアン・エルヴェ(Cl)
フレデリク・デュラン(Fg) 
ロマン・ルルー(Tp)]
ソニャ・チェルヴェナー(朗読#)
ヴァンサン・フィギュリ(朗読(*/+)、
テキストのアダプテーション(+/#))

録音:2013年12月、2014年2、7月、聖マルセル・ルター派教会、パリ、フランス
「調理場のレビュー」は当時流行していたダンス音楽の要素を取り入れたジャズ・バレエで、登場人物は何と調理器具たち。+#は音楽家兼俳優のヴァンサン・フィギュリがヤルミラ・クレスフコヴァーの台本から起こしたテキストの朗読を加えた版を用いたもので、この版による世界初録音。*は世界初録音。

CONSERVAS SUPERSONICAS
CS-0081(1CD)
ジュゼプ・サノウ:La Japonesa o la imposible llegada a Dedalo(1997)
Keening / El Este / Los Guardianes
Carnaza / El Fondo / El Pozo
La Travesia
Musica para despues del sueno
Keening II / El Norte
ホセ・ミゲル・ベルナベウ(テューバ)
ヤコプ・ドラミンスキ(バスクラリネット)
ヒロシ・コバヤシ(笛)
ジュゼプ・サノウ(制作、録音、ミキシング)

録音:1997年4月、フルナル・スタジオ、バルセロナ、スペイン/アレックス・ワーナー・スタジオ
バルセロナの作曲家ジュゼプ・サノウがモダーン・ダンス・カンパニー「Danat Dansa」(ザビーネ・ダーレンドルフ&アルフォンソ・オルドニェス主宰)の公演のために書いた作品。舞台には7人のダンサーとテューバ奏者が登場します。

Quintone
Q-15001(1CD)
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉(リエヴォネン編曲木管五重奏版) ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダム

録音:2015年
オリジナルの管弦楽版とともに、作曲者自身の編曲による弦楽四重奏版など様々な編成で親しまれているハイドンの名曲「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダム(ファルカス・クインテット・アムステルダム)による録音は、フィンランド出身の鍵盤楽器奏者&作曲家、エレ・リエヴォネンの編曲による、木管五重奏版!
ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダムは、ミュンヘン・フィルの首席フルート奏者ヘルマン・ヴァン・コゲレンベルグを始めとして、オランダ国内外で活躍する5人の管楽器奏者によって1997年に結成されたアンサンブル。フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの暖かな音色で、「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」が新鮮に響きます。
Quintone
Q-14003(1CD)
ラヴェル:クープランの墓
ミヨー:ルネ王の暖炉
フランセ:木管五重奏第1番
ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダム〔ヘルマン・ヴァン・コゲレンベルグ(Fl)、ハンス・ウォルターズ(Ob)、マルセル・ジェラエズ(Cl)、レムコ・エデラール(Fg)、フォンス・フェルスパーンドンク(Hrn)〕
ファルカス・ウィンド・クインテットのデビュー・アルバムは、モーリス・ラヴェル、ダリウス・ミヨー、ジャン・フランセの3人の作曲家による、20世紀フランスの木管五重奏のための音楽。ロイヤル・コンセルトヘボウ管、オランダ・フィル、オランダ放送フィル、ハーグ・レジデンティ管、ミュンヘン・フィルなど、一流のオケで活躍する名手たちによる魅惑の木管五重奏をどうぞ。
★演奏風景
ラヴェル: https://www.youtube.com/watch?v=-CDGTFJzdl4
ミヨー:  https://www.youtube.com/watch?v=QeG7xgRkbwA
フランセ: https://www.youtube.com/watch?v=aXufZIUPZbs
Quintone
Q-14005(1CD)
ダーン・マネケ:ソワイオン・プリュ・ヴィト
フォー・ブルドン
アーク1 弦楽四重奏
ソワイオン・プリュ・ヴィト
トン・デ・レーウの墓
合唱とハーモニウムのためのオラトリオ 「最後の7つの言葉」
イングリット・ファン・ディングステー(Vn)、ファン・ディングステーSQ、コーエン・スタイト(バス・クラリネット)、エーヴァウト・ヴァン・ディングステー(Vc)、ハンス・レーンダース(指)スタジアム・コラール、ディルク・ルイメンス(ハーモニウム)
聖ゲルトルーディス教会では教会オルガニストを務め、優れた演奏家として活躍しながら、スヴェーリンク音楽院で作曲賞を受賞し、作曲家、オルガニスト、また合唱団の指揮やスヴェーリンク音楽院の教授職も務めるオランダの作曲家、ダーン・マネケ(Daan Menneke, 1939−)の作品集。

Raumklang
RK-3305(1CD)
クエール・バッハ
バッハ(アイマン編):2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1043〜Vivace
ゴルトベルク変奏曲〜第7変奏、第18変奏
オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1060〜Adagio
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番ハ短調 BWV.1017〜 Largo
来たれ、おお死よ、眠りの兄弟よ(BWV.56より)
スリクス

(収録時間:約18分)
スウィングル・シンガーズのウォード・スウィングル、キングズ・シンガーズのガブリエル・クラウチなど、ア・カペラ界のスターたちが称賛するドイツのア・カペラ・グループ、スリクス(Slixs)の"ア・カペラのための"バッハ・アルバム!ジャズ、ポップス、R&B、そしてクラシックなど、ジャンルの枠にとらわれないその圧倒的なパフォーマンスとハーモニーは、ドイツを中心とした欧米各地で絶賛され続けています。ノルベルト・バウムガルテンの映画「MENSCH KOTSCHIE」のサウンドトラックとして"ア・カペラ"ヴァージョンにアレンジされたバッハの音楽。約18分間に凝縮された"声"によるバッハの芸術をドイツのア・カペラの歌声で。

Aurora
ACD-5081(1CD)
キッチンにスナークが
アルネ・ヌールハイム(1931-2010):スナーク狩り(トロンボーン・ソロ)、
 タペストリー(トロンボーン、チェロとエレクトロニクス)、
 スナークの帰還(トロンボーンとテープ)
オルヤン・マトレ(1979-):「…なぜなら、わたしが今、そう言うから」(2010)(トロンボーンとピアノ)
ヨン・オイヴィン・ネス(1968-):ウツボ(かつてフェックス・ピフトルフとして知られた小品)(トロンボーン、チェロとピアノ)
 危険な子猫(トロンボーンと室内オーケストラ)*
スヴェッレ・リース(Tb)
エメリー・カルダス(Vc)
アスビョルン・ブロックム・フルー(エレクトロニクス)
シーグスタイン・フォルゲルー(P)
オスロ・シンフォニエッタ *
クリスチャン・エッゲン(指)* 
[* ACD5012(1999)]

録音:2014年1月13日-15日、3月17日-18日 ノルウェー放送(NRK)大スタジオ(オスロ)
ノルウェー作曲家協会の新しいアルバム『キッチンにスナークが』は、ノルウェー放送管弦楽団のスヴェッレ・リースの演奏する「トロンボーン」にスポッ トライトを当てた「トロンボーンの参加するグループ写真」として制作され、ノルウェーの作曲家たち、ヌールハイム、マトレ、ネスの書いたソロ作品、室 内楽作品、シンフォニエッタ共演の作品が6曲収められています。
「スナーク」は、『不思議の国のアリス』のルイス・キャロルが書いたナンセンス詩『スナーク狩り』に現れる伝説の怪生物。アルネ・ヌールハイムの《ス ナーク狩り》とその素材を再加工した《スナークの帰還》は、この詩に基づく作品。オルヤン・マトレのトロンボーンとピアノのための《「…なぜなら、わ たしが今、そう言うから」》は、イギリスのプレーヤー、ゲアリー・マクフィーの委嘱で作曲。トロンボーンの特殊奏法も使われ、マトレの作品の特色のひ とつ、「音」の使い方の際立ったセンスの良さが発揮された小品。ヨン・オイヴィン・ネスは、「いろいろなところ」からインスピレーションと作品のヒント を見つけてきては、「ユーモア」を底流とする作品に創り上げることで知られます。スヴェッレ・リースはノルウェー音楽アカデミーでインゲマル・ロースに 学び、卒業後、ノルウェー歌劇場管弦楽団に採用されました。マレーシア・フィルハーモニック管弦楽団で演奏、現在、ノルウェー放送のオーケストラの ソロ・トロンボーン奏者を務めています。このアルバムの曲は、ネスの作品集『ダンディなガラクタ』(ACD5012)に収録された音源を使った《危険な 子猫》をのぞき、ノルウェー放送局のスタジオでセッション録音されました。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-92186
(Bluray Audio+CD)
エリーシャ・ネルソン:ヴィオラ・リサイタル
ニコライ・カプースチン(1937-):ヴィオラ・ソナタOp.69
ジョン・マクローリン・ウィリアムズ:ヴィオラのための2つの小品-第1番サラバンド
マクローリン:ヴィオラのための2つの小品第2番トッカータ
ロス・リー・フィニー(1906-1997):ヴィオラ・ソナタ第2番
ジェフリー・マンフォード(1955-):ウェンディング
ジョージ・ウォーカー(1922-):ヴィオラ・ソナタ
エリーシャ・ネルソン(Va)
ジェームズ・ホウスモン(P)

録音:2013年8月5-7日、2014年6月16日USAヴァージニア,ボイス,ソノルミナス
現代アメリカ音楽の膨大なレパートリーの中から選ばれた5つのヴィオラのための作品は、どの曲も驚くほどに違った性格を持っています(もちろん、5人の作曲家の中ではカプースチンだけがアメリカ人ではありませんが、誰もが知っているように、その作品の中には明らかにジャズ要素が含まれているので、これもアメリカ音楽なのです)。グラミー賞受賞経験を持つウィリアムズの艶かしくも美しいソロ作品、このアルバムの中では最も初期に書かれたフィニーの12音の基づくソナタ、名ヴィオラ奏者ウェンディ・リッチマンの名に基づく作品。そして最後のジョージ・ウォーカーはアフリカ系アメリカ人のピアニスト、作曲家として、多くの障壁を乗り越え活躍した人で、その曲にも不思議な厳しさが宿っています。グラミー賞にノミネートsれたヴィオリスト、エリーシャ・ネルソンは優れた解釈と、ヴィオラへの熱い愛情を持つ人であり、まろやかな音色を鋭い響きを縦横無尽に使い分けています。これまでのリリースも世界的に高く評価されています。

COLLEGIUM 2001
CDDUBENE-1(1CDR)
フルートとピアノの為の音楽
エドゥアルト・ドウシャ(1951-):ソナタ・ジョコーザ
イジー・ラブルダ(1931-):ソナティナ
ヤン・ノヴァーク(1921-1984):ソナティナ
パヴェル・トロヤン(1956-):小曲集
オトマル・マーハ(1922-2006):変奏曲
エミル・フランチシェク・ブリアン(1904-1959):失われたセレナード
ミラン・バーホレク(1939-):ソナティナ
デュオ・ベネ
[ヤナ・ネウバウエロヴァー(Fl) 
エヴァ・ベネショヴァー(P) ]

録音:2002年7月17-19日、プラハ音楽院室内楽ホール、パールフィ宮、プラハ、チェコ

Evil Penguin Records
EPRC-018(1CD)
シューベルト:幻想曲ハ長調 D 934
レーガー:3つの無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 op.131c-1よりアダージョ
ブラームス:ソナタ 変ホ長調 op.120-2(原曲:クラリネット・ソナタ第2番の作曲者自身によるヴィオラ編曲版)
レーガー:3つの無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 op.131c-2よりラルゴ
シューベルト:ソナティナ第3番 ト短調 D 408(原曲:ヴァイオリンとピアノ)
ピーター・ウィスペルウェイ(Vc/1760 年ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ、弓/1710 年ロンバウツ・バロック弓)
パオロ・ジャコメッティ(P/モダン・スタインウェイ)

録音:2014年10月、2015年2月/ベルギー、メヘレン、セレンディピトゥス・スタジオ
シューベルトとブラームスの、デュオ(室内楽)をすべて録音(全部で5枚のCDになる予定)するという注目プロジェ クトの第1弾です。シューベルトのファンタジー ハ長調や、シューベルトのソナティナに至っては約20年ぶりの再録音となりますが、名曲クラリネット・ ソナタ第2番のヴィオラ版に基づくものなど、今回新たに収録するものも含みます。ピアニストには長年共演を重ねている名手ジャコメッティを迎え、まさ に万全の態勢で臨んだプロジェクトといえるでしょう。レーガーの無伴奏が挿入されているというのも興味深いところです。ブラームスとシューベルトへの 愛とその作品への深い洞察に満ちており、感情が生々しく伝わってくるよう。ウィスペルウェイの充実ぶりを実感します。 (Ki)

DiscAuvers
DAS-012(1CD)
Voyage Musical! (音楽の旅!)ダウランドからピアソラまで
ダウランド:声とリュートのための4つの歌
モルドバの伝統組曲
ロシアのロマンス
ピアソラ:フーガ・イ・ミステリオ、ブエノスアイレスの冬、天使の死、オブリビオン
ドミトリー・イラリオノフ(G)
ボリス・アンドリアノフ(Vc)
チェロのアンドリアノフは、マリインスキー劇場管などとの共演歴を持つ、ロシアの注目株奏者。室内楽でも、バシュメット、プレスラー、ジャニーヌ・ ヤンセンらとも共演しています。ギターのイラリオノフは、ヴァイオリンのアナスタシアとの共演CDも存在するなど、ロシア内外で活躍する奏者。クラシカル・ デュオ(2004)のCDは、グラミー賞にノミネートされました。 (Ki)

Musikmanufaktur Berlin
MMB-447(1CD)
カール・ゴットリープ・ライシガー(1798-1859):弦楽四重奏曲ロ短調Op.111-2、
弦楽四重奏曲イ長調Op.111-1
カメジーナ・クヮルテット(ピリオド楽器使用)

録音:2014年10月7-10日イエス・キリスト教会、ベルリン
ウェーバーの後任としてドレスデン歌劇場管弦楽団のカペ ルマイスターに就任したカール・ゴットリープ・ライシガー。死去するまでその任に就き、ワー グナーの「リエンツィ」を初演したことでも知られています。指揮活動も多忙を極めておりましたが、作曲家としてもピアノ・ソロ曲を80曲、ピアノ・ト リオ23曲、弦楽四重奏曲も19曲と室内楽の分野で多くの作品を残しています。この弦楽四重奏曲作品111は、当時ドレスデン歌劇場管弦楽団のコン サートマスターを務めていたアントニオ・ロッラが第1ヴァイオリンを演奏することを想定して書かれました。オペラの上演を通して体得した、ドラマティッ クで表情豊かな音楽性が発揮されています。演奏はドイツのピリオド楽器界を牽引するカメジーナ・クヮルテット。 (Ki)

PAVLIK
PA-0128(1CD)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
ミラン・パラ(Vn)
ラジスラウ・ファンゾヴィツ(P)

録音:2013年6月17-19日、慈悲兄弟会病院ホール、ブルノ、チェコ
当レーベルの二枚看板、ミラン・パラとラジスラウ(ラジスラフ)・ファンゾヴィツによるブラームス。(ミラン・パラは姓の表記をスロヴァキア風の「Pal'a」から「Pala」に変えており、国際的に後者が定着しています。)

INVIOLATA
INVIOLATA-14002(2CD)
バッハ:ヴァイオリンとチェンバロの為の6つのソナタ
第1番ロ短調 BWV1014/第2番イ長調 BWV1015/第3番ホ長調 BWV1016
第4番ハ短調 BWV1017/第5番ヘ短調 BWV1018/第6番ト長調 BWV1019
アッティーリオ・モッツォ(Vn)
ファブリツィオ・マルキオンニ(Cemb)

使用楽器:1783年、エギディウス・クロッツ製(Vn)
 クラウディオ・トゥッツィ製(モデル:1769年、タスカン製)(Cemb)
アッティーリオ・モッツォはカリャリ(イタリア、サルデーニャ島)のG・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ音楽院を卒業後、シエナのアッカデーミア・キジアーナでサルヴァトーレ・アッカルドとフランコ・グッリに師事したヴァイオリニスト。1984年以降はバロックと古典派のレパートリーに集中し、数々のピリオド楽器演奏団体に参加。現在はアウセル・ムジチのリーダーを務め、母校パレストリーナ音楽院で教えています。
ファブリツィオ・マルキオンニは1976年カリャリに生まれ、パレストリーナ音楽院で学んだ鍵盤楽器(オルガン、ピアノ、ペダルピアノ、チェンバロ)奏者・作曲家。

PAVLIK
PA-0099(1CD)
【高価格帯】
ヤーン・ツィケル(1911-1989):室内楽&協奏作品集
スケルツォ(弦楽四重奏の為の;1930)*
ママは歌う Op.27(ピアノの為の;1948)+
10の子守歌(アルトと室内管弦楽の為の;1973)#
ドゥパーク Op.31-1(ピアノ四手連弾の為の;1950)**
祖国(SQの為の;1986)++
ピアノ協奏曲 Op.20(1942)##
マルタ・ベニャチコヴァー(メゾソプラノ#)
フランチシェク・ペルグレル(ピアノ(+/**))
イダ・チェルネツカー(ピアノ**)
ヨルダナ・パロヴィチョヴァー(ピアノ##)
コルンゴルトSQ++
スロヴァキア室内O(*/#)
ボフダン・ヴァルハル(指揮(*/#))
ジリナ国立室内O##
オリヴェル・ドホナーニ(指) ##

録音時期:2011年
録音場所:ドヴォラナ・ホール、ブラチスラヴァ舞台芸術アカデミー、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
ファトラ・ホール、ジリナ、スロヴァキア/ズメスカル・ハウス、ドルニー・クビーン、スロヴァキア
ヤーン・ツィケルはスロヴァキアの作曲家。バンスカー・ビストリツァに生まれ、プラハ音楽院で作曲・指揮・オルガン・ピアノを学んだ後、ウィーン音楽大学でフェリクス・ヴァインガルトナー(1863-1942)に指揮を、プラハ音楽院大学院でヴィチェスワフ・ノヴァーク(1870-1949)に作曲を師事。ブラチスラヴァ音楽院音楽理論科教授(1939-1951)、ブラチスラヴァ音楽アカデミー作曲家教授(1951-1973)を務め、イリヤ・ゼリェンカ、ミロスラフ・バーズリク、ユライ・ベネシュ、マリアーン・ヴァルガといったスロヴァキアを代表する作曲家たちを輩出しました。*は弦楽合奏による演奏。
ディスクに個別コードが印刷されており、
http://www.pavlikrecords.sk/shop/jan-cikker-komorne-a-koncertantne-diela-download-flac からそのコードを送信することにより高音質ダウンロード(FLACフォーマット、5ch & 2ch)が可能とされておりますが、ダウンロードおよび再生につきましては保証外といたします。ご了承ください。

EM Records
EMRCD-025(1CD)
イングリッシュ・ファンタジー
ブリッジ:弦楽四重奏のための幻想曲
ホルスト:イギリス民謡による幻想曲 Op.36(世界初録音)
グーセンス:幻想的四重奏曲(世界初録音)
ハウエルズ:幻想四重奏曲 Op.25
ホルブルック:幻想四重奏曲第1番ニ短調 Op.17b
ハールストン:弦楽四重奏のための幻想曲(世界初録音)
ブリッジSQ

録音:2014年5月8日−9日
20世紀初期、イギリス音楽におけるルネサンスの象徴とも言える「幻想的四重奏曲(Phantasy String Quartet)」をテーマとした近代イギリスの弦楽四重奏曲集。ハールストン、さらにはグーセンスやホルスト(!)の世界初録音となる6つの「幻想四重奏曲」を集めた、「EM Records」の面目躍如たるプログラム。
EM Records
EMRCD-011(1CD)
ヴァイオリンとピアノのための作品集
ガーニー:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調(世界初録音)
セインズベリー:無伴奏ヴァイオリンのためのソリロキー(独り言) Op.21
エルガー:ヴァイオリン・・ソナタ ホ短調 Op.82
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)
マシュー・リッカード(P)

録音:2012年9月28日−29日
20世紀イギリスを代表する歌曲作曲家の1人、アイヴァー・ガーニー(1890−1937)の世界初録音となる「ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調」を含むイギリスのヴァイオリン・ソナタ集。エルガーのヴァイオリン・ソナタ、ヴィルトゥオージックなセインズベリーの無伴奏作品をカップリング。

LIR Classics
LIR-028(1CD)
サムシング・ブルー
メイ:エージェンツ
ジョビン(タントス=セビリャーノ編):想いあふれて
ロジャーズ(ウルフ編):リトル・ガール・ブルー
アルリア:コバルト・ブルー
カーペンター:ザ・サン・ザ・ムーンT&U
スティーブンス:ウルトラマリン
ロバーツ:フールーヴー
バック:レイジー・ブルース
ウルフ:ブルー・ベルズ
ブラックマン:ザ・シー&ザ・ロンリー・ワルツ
マッキントッシュ(ミラー編):ブルックリン
マルディ・ブラス

録音:2013年2月5日−8日
マルディ・ブラスは、ロンドンの王立音楽大学で研鑽を積んだ5人の金管楽器奏者たちによって1992年に結成されたイギリスの金管五重奏団。ルネサンスから現代までをたどるシリーズの4作目は"ブルー"がテーマ。

2L
2L-110SABD
(Blu-ray Disc Audio+ SACD Hybrid)
希望〜Spes
フローデ・フェルハイム1959?):サンクトゥス
エリクス・エシェンヴァルズ(1977?):慈しみと愛のあるところ
ミア・マカロフ(1970?):希望
フローデ・フェルハイム(1959?):キリエ
エバ・ウガルデ(1973?):ミゼレレ
松下功(1951?)ハレルヤ、新しい歌を主に向かって歌え
フローデ・フェルハイム(1959?):白鳥
クヌート・ニューステット(1915?2014):マリアの歌
フランツ・クサヴァー・ビーブル(1906?2001)アヴェ・マリア
フローデ・フェルハイム(1959?):われらに平和をお与えください
キム・アンドレ・アルネセン(1980?):たとえ口を閉ざしていようと
フローデ・フェルハイム(1959?):ヴェリィ カントゥス
トーヴェ・ラムロ=ユースタ(指)
フローデ・フェルハイム(ヨイク、シンセサイザー)
スノッレ・ビェルク(打楽器)

録音:2014年5月、11月ウラニエンボルグ教会(オスロ、ノルウェー)


[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu?ray ディスクにはインデックスを除き映像は
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北欧の北極圏、サーミ地方の伝統音楽がヨーロッパの宗教音楽と出会ったら、どんなことが起きるだろうか……。ノルウェーの女声合唱団カントゥスの 新しいアルバムは、そうした問いへの答えのひとつとして制作されました。プロジェクトには、ディズニーのアニメーション映画『アナと雪の女王』のオー プニングでカントゥスの歌う《ヴェリィ》を作曲した、サーミの伝統と文化を今に伝える音楽家のひとり、ノルウェーのフローデ・フェルハイム(フィェル ハイム)が参加し、ヨイク歌唱とシンセサイザーを担当しています。「希望。人々のうちにあって、人々を結ぶもの」。“Spes” ??ラテン語の「希望」 ??が アルバムタイトルに採られました。『アナと雪の女王』の冒頭に「ナーナーナーヘンヤーナーハイヤハイヤー?」と流れる印象的な曲《ヴェリィ》。作曲者フェ ルハイムのルーツであるレーロース(南サーミ地方)は、「アナ雪」の舞台のモデルになった地域。氷を切りだすことを生業にしているクリストフのモデルもサー ミ人といわれています。本アルバムの最後に収録された《ヴェリィ》は改訂版が歌われます。 タイトル曲の《希望》は、作詞家、作曲家、編曲者として活躍するフィンランドのミア・マカロフの作品です。『旧約聖書』の『コレヘトの言葉(伝道の書)』 8章の第1節・第8節「『人の知恵は顔に光を与え、固い顔も和らげる』……人は霊を支配できない……」と、サーミの芸術家ニルス=アスラク・ヴァ ルケアパー(1943?2001)の「私は霊に支配されている。だが、私は生きている……」の詩が対比されます。ラトビアのエリクス・エシェンヴァルズの《慈 しみと愛のあるところ》、スペインのエバ・ウガルデの《ミゼレレ》、『詩編』149番による松下功の《ハレルヤ、新しい歌を主に向かって歌え》。ドイツの 作曲家ビーブルの《アヴェ・マリア》は、1964年、『お告げの祈り(Angelus)』と『アヴェ・マリア』をテクストとした男声合唱曲です。演奏旅行でド イツを訪れたコーネル大学グリークラブがアメリカで初演し、アメリカのシャンティクリアやスウェーデンのスヴァンホルム・シンガーズといった各国のアン サンブルもレパートリーに加え、広く知られるようになりました。女声合唱と混声合唱のための版は、作曲者自身による編曲です。2014年に亡くなった ノルウェーの作曲家ニューステットは、ノルウェー・ソリスト合唱団とスコラ・カントールムを創設し、合唱指揮者としても活躍しました。《マリアの歌》は、 顕現の神秘と神の御業の力を詠んだ、イギリス生まれのクリスチャン詩人、ルシー・ショー(1928?)の詩による作品です。ニーダロス大聖堂少女合唱 団のために《マニフィカト》(2L106SABD)を書いたアルネセンもノルウェーの作曲家。「たとえ輝いていなくても、私は太陽を信じる……たとえ口を閉 ざしていようと、私は神を信じる」。第二次世界大戦が終わった後、ナチスの強制収容所の壁に刻まれているのが見つかったという詩がテクストです。フェ ルハイムの《白鳥》は、このプロジェクトのための委嘱による作品です。1911年にスウェーデンのビョルクフィェレットでクリスティーナ・ユーハンソンが 歌い、カール・ティレーンが採譜したヨイクを基に作曲されました。 1986年の創設以来カントゥスを指導してきたトーヴェ・ラムロ=ユースタの指揮。フェルハイムの曲では、彼のシンセサイザーとスノッレ・ビェルクの 演奏する打楽器が、サーミの人たちのシャーマンを囲む精霊信仰をイメージさせます。気

LE PALAIS DES DEGUSTATEURS
PDD-004(2CD)
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8
ピアノ三重奏曲第2番ハ長調 Op.87
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.101
ジャック・ルヴィエ(P)
ジェラール・プーレ(Vn)
アラン・ムニエ(Vc)

録音:2014年1月3-5日、2月20-22日、ジャコバン修道院、ボーヌ、フランス
ジェラール・プーレを軸とする当レーベルの室内楽。今回はジャック・ルヴィエとアラン・ムニエを迎えフランスの重鎮トリオの共演となりました。
ジャック・ルヴィエは1947年マルセイユに生まれ、パリ音楽院でジャン・ユボー、ヴラド・ペルルミュテール、ピエール・サンカンに師事。数々のコンクールで優勝を重ね、フランス音楽のピアノ曲と室内楽曲の録音で名声を獲得。1979年から2012年までパリ音楽院教授を務め、エレーヌ・グリモー、クレール=マリー・ル・ゲ、アルカーディ・ヴォロドスらを輩出しました。
アラン・ムニエは1942年パリに生まれ、7歳でチェロを始め13歳でパリ音楽院に入学しましたが18歳の時に音楽美学・音楽学に転向、しかし22歳でチェロに戻りプラド音楽祭に赴きカザルスの前で演奏しました。シエナ(イタリア)のキジアーナ音楽アカデミーを卒業後、モーリス・マレシャル(1892-1964)に師事。キジアーナ音楽アカデミー、リヨン音楽院での教職を経て1989年以来2014年現在パリ音楽院教授を務めています。その名声に比べ録音の数がたいへん少ないので、当CDは大いに歓迎されるでしょう。

FUNDACION MUSICA ABIERTA
ARD-120(1CD)
スペインの現代作曲家のピアノを含む作品集
エンリケ・イゴア(1958-):踊り/静寂の中を雨が降る
ダビド・デル・プエルト(1964-):粘土の踊り(ピアノとギターの為の)*
フリギアのアーチ(ピアノとギターの為の)*
金属の踊り(ピアノとギターの為の)*
アナンダ・スカルラン(1968-):眠っている人たち(ピアノとヴァイオリンの為の)+
甘美な悲しみ(ピアノとヴァイオリンの為の)*
海賊が来る(ピアノ三手連弾の為の)
ヘスス・ルエダ(1961-):幻想曲/行進曲/オスティナート/シエスタ
リカルド・モヤノ(1961-):7x4/猫/サンバ
サンティアゴ・ランチャレス(1952-):セレネ(ピアノとヴァイオリンの為の)/アステル I/アステル II
タベルナ・ブルース
ポロ・バリェホ(1959-):窓を開く/匂う/遠くを見る/窓を閉める
セバスティアン・マリネ(1957-):ポップ第22番/ポップ第27番/ポップ第16番/ポップ第24番/ポップ第30番
エドソン・ザンプローニャ(1963-):ペガサスの本 から 第3曲/ピアノの為のコンポジション第8番
ペガサスの本 から 第12曲
アダンダ・スカルラン(P)
ダビド・デル・プエルト(G)*
マヌエル・ギリェン(Vn)+

録音:2009年11月5-6日、ミュージック・ルーム、ミゲル・デリベス・アーツ・センター、バリャドリド、スペイン
エドソン・ザンプローニャは2008年以来スペインを本拠に活躍しているブラジルの作曲家。当商品はすでに入手困難になっている可能性がございます。外装に規格品番表示がございません。なにとぞご了承ください。

ORGANISTRUM ENSEMBLE
DD-2642(1CD)
トワノ・アルボー(1519/1520-1595)著:「オルケゾグラフィ」の音楽
Pavane "Belle qui tens ma vie" / Basse danse "Jouyssance vous donneray"
Tourdion / Gaillarde "Baissons nous belle" / Gaillarde "La fatigue"
Gaillarde "La Milannoise" / Gaillarde "I'aymerois mieulx dormir
Gaillarde "L'ennuy qui me tourmente" / Volte / Courante / Allemande
Branle Double / Branle Simple / Branle Gay / Branle de Bourgoigne
Branle coupe. Charlotte / Branle d'Ecosse / Branle gesticule des Lavandieres
Branle gesticule des Hermites / Branle gesticule du Chandelier
Branle gesticule des Chevaux / Branle gesticule de Montarde
Branle gesticule de l'Official / Gavotte / Morisques / Canaries
Les Bouffons (Mattachins)
オルガニストルム・アンサンブル
[ブルクハルト・ダンマン(ヴィオローネ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ギリェム・フォルネス(リコーダー、ショーム、タロタ、バグパイプ、打楽器)
バルナルディ・マルトゥレイ(リコーダー)
シュルショ・ロマニ・デ・ガブリエル(歌、シトル、ハーディー・ガーディ、バグパイプ)
ショセ・サンチョ(打楽器、ラベル)
ソレダ・サンチェス・ブエノ(リコーダー、カスタネット) ]
1589年にフランスで出版されたダンス教本「オルケゾグラフィ」に収録された舞曲の楽譜に基づく演奏。オルガニストルム・アンサンブルは2003年バルセロナに創設されたピリオド楽器アンサンブル。本体・外装に規格品番表示がございません。ご了承ください。

Sleeveless
SLV-1011(1CD)
ボヘミアからウェセックスへ
アームストロング:チェロ・ソナタ(世界初録音)
マルティヌー:チェロ・ソナタ第2番
トンプソン:チェロ・ソナタ(世界初録音)
ライオネル・ハンディ(Vc)、
ナイジェル・クレイトン(P)

録音:2013年10月
1941年に作曲されたマルティヌーの「ソナタ第2番」と、その40年後、1981年に作曲された世界初録音となるジョン・バートン・アームストロング(1923−2010)とピーター・トンプソン(1955−)のチェロ・ソナタをカップリング。10年間にわたりASMFの首席チェリストを務めた名手ライオネル・ハンディが、20世紀のボヘミアからウェセックスへの旅をチェロで奏でます。

HEVHETIA
HV-0096-2(1CD)
モーツァルト:バセットホルンの為の音楽
歌劇「魔笛」K.620 より
 誰でも恋の喜びを知っている/私は鳥刺し/神官の行進
 女の奸計から身を守れ/おお、イシスとオシリスの神よ
 恋人か女房がいれば
愛らしい二つの瞳が(ノットゥルノ)K.439*
黙して嘆こう(ノットゥルノ)K 437*
もはや見当たらない(ノットゥルノ)K.549*
3つのバセットホルンの為の25の小品 K.439b から
 アレグロ/ラルゲット/ポロネーズ/アダージョ/ロンド
さあ、悲しい時が来た(ノットゥルノ)K.436*
愛しい人よ、君が遠くにいると(ノットゥルノ)K.438*
愛しい光、麗しい光(ノットゥルノ)K.346(439a)*
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527 より
 奥様、これがカタログです/おっしゃらないで、敬愛する人よ
歌劇「フィガロの結婚」K.492 より
 君を愛する人の願いに(K.577)/恋とはどんなものかしら
 もう飛ぶまいぞこの蝶々
[付録] カノン風アダージョ K.410
ロッツ・トリオ&フレンズ
ローベルト・シェベスタ、ロナルト・シェベスタ、アンドレアス・フィンク(バセットホルン)
ヨランタ・コヴァルスカ・パヴリコフスカ(S)*
テレージア・クルジリアコヴァー(Ms)*
トマーシュ・シェルツ(Bs)*

録音:2014年7月、デザイン・ファクトリー、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
使用楽器:2004、2005年、ルドルフ・トゥッツ製(モデル:1790年頃、スロヴァキア、クラースナ・フォルカ製)
ロッツ・トリオはプレスブルク(ブラチスラヴァ)とウィーンで活躍した楽器製作家テオドール・ロッツ(1746-1792)の姓を冠するスロヴァキアのバセットホルン・トリオ。

LOTOS
LT-0157-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2010
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調「偉大な芸術家の思い出に」Op.50*
ドビュッシー:バラード(ホルンとハープの為の編曲版)+
バッハ(シトコヴェツキ編):ゴルトベルク変奏曲 K.988(弦楽三重奏版)から 第8変奏#
コンスタンチン・リフシッツ(P)*
クロエ・ハンスリップ(Vn)*
イジー・バールタ(Vc(*/#))
ラデク・バボラーク(Hrn)+
ヤナ・ボウシュコヴァー(Hp)+
ロマン・パトチュカ(Vn)#
ヤクプ・フィセク(Va)#

録音:2010年、ライヴ、クトナー・ホラ国際音楽祭、チェコ
LOTOS
LT-0159-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2012
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」
コンスタンチン・リフシッツ(P)
ロマン・パトチュカ(Vn)
カレル・ウンテンミュラー(Va)
イジー・バールタ(Vc)
ペトル・ポペルカ(Cb)

録音:2012年、ライヴ、クトナー・ホラ国際音楽祭、チェコ

eaSonus
EAS-29253(1CD)
20世紀アメリカのヴァイオリン作品集
コープランド:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
エリオット・カーター:独奏ヴァイオリンのための4つの賛歌
ジョン・ケージ:ヴァイオリンと鍵盤のための6つのメロディ
ジョン・コリリアーノ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
タイ・マレイ(Vn)、アシュリー・ウォス(P)

録音:2013年7月22-23日、RBBスタジオ3
ハルモニアムンディから鮮烈なイザイ作品(HMU 907569)をリリースしたタイ・マレイの新録音の登場。20世紀のアメリカで生まれた作品集です。ナディ ア・ブーランジェに学んだコープランドとカーターの作品からは、どこかヨーロッパの香りも漂います。音という概念を覆すケージの作品、そして、スタイ ルの可能性を極限まで追求したコリリアーノのスタイリッシュな作品でしめくくる、という、味わい深いプログラムとなっています。
シカゴ生まれのタイ・マレイは、2004 年エイブリーフィッシャー賞、2008-2010 年BBC ニュー・ジェネレーション・アーティストに抜擢された注目 新人。カーネギーホールでコンサートを行うほか、BBC 響などとも共演、欧米を中心に活躍しています。室内楽でも高い評価を得ており、共演したアー ティストには内田光子なども含まれます。ユヴァル・ヤロン、フランコ・グッリ、ジュリアードSQ の創設メンバー、ジョエル・スミルノフらに師事しており、 バランスよく様々なスタイルを吸収し、自分のものにしているのが感じられます。一つ一つの音の粒が立ったすっきりとした音色、高音域においても深みと 厚みを失わないしっとりとした響きは圧巻です。ピアノのアシュリー・ウォスは、英国の王立音楽大学の教授も務める実力派で、室内楽には定評があります。

EM Records
EMRCD-016(1CD)
パリー:初期の室内楽作品集
弦楽四重奏曲第3番ト長調
弦楽五重奏曲変ホ長調(全曲世界初録音)
ブリッジSQ、
ルバート・ギッブス(Va)

録音:2013年3月29日−30日
「エルサレム」や「テ・デウム」、「マニフィカト」などの合唱作品、5つの交響曲で知られる近代イギリスの作曲家ヒューバート・パリー(1848−1918)。1878年に作曲された若き日の「弦楽四重奏曲第3番」、ブラームスの「弦楽五重奏曲 Op.88」からの影響を受けた「弦楽五重奏曲」は2作品とも世界初録音。パリーの若書きの秀作を、ロンドンのアンサンブル、ブリッジSQの好演で。

MARCO POLO
MAR-6.220596(1SACD)
フリードリッヒ・クーラウ:ピアノ四重奏曲集
ピアノ四重奏曲第1番ハ短調Op.32(1820-1821)
ピアノ四重奏曲第2番イ長調Op.50(1831-1832)
コペンハーゲン・ピアノ四重奏団

録音:2013年12月4.5.7-8日、2014年6月5-7.9日 コペンハーゲン,デンマーク王立音楽大学
現在では「ソナチネ・アルバム」に収録された愛らしいピアノ曲で良く知られる作曲家クーラウ(1786-1832)。彼はもともとドイツで生まれましたが、後にコペンハーゲンに移住したことで、デンマークでとりわけ愛されている人です。フルート作品やピアノ曲など数多くの作品を残しましたが、ここで聴けるピアノ四重奏曲には、まさに天才の閃きと感性が溢れています。第1番はベートーヴェンも愛した劇的なハ短調で書かれていて、緊密なアンサンブルと煌くようなピアノのパッセージが印象的な作品となっています。終楽章は「悲愴」を思わせる曲調が微笑ましく、ベートーヴェンの影響も感じさせます。第2番は牧歌的でゆったりとした第1楽章の美しさにまず耳を奪われます。緊張感に満ちた第2楽章のアダージョ、そして活発な第3楽章。終楽章はすでにシューベルトを思わせるようなロマンティックな音楽です。ここでもピアノが活躍します。演奏しているのはコペンハーゲン・ピアノ四重奏団。数々のコンクールに入賞経験のある実力派のアンサンブルです。

DACAPO
MAR-8.226543(1CD)
忙しいハチと鳥〜モーエンス・クリステンセン:リコーダー作品集
1.炎の鏡(2012)-リコーダーとアコーディオンのための
2-5.夜想う鳥<春の夜の鳥(1993)-ソプラノ・リコーダーのための/真夏の夜の鳥(1994)-リコーダー,ギター,電子音のための/秋の夜の鳥(1998/2004)-テナー・リコーダーのための/冬の夜の鳥(1996/2014)-バス・リコーダーと電子音のための>
6.アリア(2014)-トレブル・リコーダーのための
7-15.ダンス・バガテル(2008)-リコーダーとギターのための
16.忙しいハチと鳥(2005/2013)-リコーダーと弦楽四重奏のための
ペルニル・ペーターセン(リコーダー)
ビャルケ・モーゲンセン(アコーディオン)
ペア・パルソン(G)
メッサーSQ

録音:コペンハーゲン2014年6月6日コンチェルトキルケン…5-6
2014年3月28日コンチェルトキルケン…16
2014年2月7日ファルム教会…3
2013年11月29日ファルム教会…7-15
2011年10月31日トルスルンデ教会…1
2011年6月28日トルスルンデ教会…2
2014年6月22日トルスルンデ教会…4
デンマークの作曲家クリステンセン(1955-)の作品集。彼のCDはdacapoレーベルからも何枚かリリースされていて、電子音や尺八までをも駆使した絶妙な音の感覚が高く評価されています。彼の作品は聴き手のインスピレーションを刺激し、想像力を高める作用を持っていいます。また彼の興味は自然現象や占いなどにも及び、イマジネーション豊かな音の世界を作り上げることで知られています。このアルバムでは、鳥たちの姿を克明に捉えた「夜想う鳥」をはじめ、ハチの巣の様子を模した「忙しいハチと鳥」など、リコーダーを効果的に用いた作品が収録されていて、現代におけるリコーダー音楽の限界への挑戦ともなっています。

Sono Luminus
DSL-92184
(CD+Blu-rayAudio)
シューマン:弦楽四重奏曲集第1番-第3番
弦楽四重奏曲第1番イ短調Op.41-1
弦楽四重奏曲第2番ヘ長調Op.41-2
弦楽四重奏曲第3番イ長調Op.41-3
イン四重奏団

<BD-Audio>5.1 DTS HD MA 24/192khz, 7.1 DTS HD MA 24/96khz. 2.0 LPCM 24/192khz
ロベルト・シューマン(1810-1856)の音楽における高い人気は誰もが知るところでしょう。劇的な展開を経たクララとの関係が安定した1840年にまとめて書かれた歌曲、その翌年は交響曲と、波乱に満ちた2年間を過ごした次の年は、シューマンはひたすら静かに内面を見つめる「室内楽の年」を過ごしました。素晴らしく充実した時期であるこの年に書かれた「3つの弦楽四重奏曲Op.41」ですが、同年のピアノ五重奏曲やピアノ四重奏曲に比べ、なぜかなぜかあまり省みられることなく、演奏も録音も比較的少ないのが不思議なところです。しかし実際に聴いてみれば、主題のメロディはいかにもシューマンらしさに溢れていますし、全体を覆う「憂鬱さ」のようなものも、シューマン好きにとってみれば限りない魅力に映るのではないでしょうか?ここで緊密な演奏を披露するイン四重奏団は、アメリカを中心に世界中で演奏を重ねているアンサンブルです。彼らの活動の場所はホールにとどまらず、職場、学校、ホワイトハウスなど多岐に渡り、時には少年刑務所へ慰問に行くなど、常に人々の心に訴えかける音楽を奏でることに力を注いでいるのです。
Sono Luminus
DSL-92185(1CD)
ルペルト・チャピ:弦楽四重奏曲第1番&第2番
弦楽四重奏曲第1番ト長調
弦楽四重奏曲第2番ヘ長調
ラテン・アメリカSQ

録音:2014年1月14-16日ヴァージニアボイス,Sono Luminusスタジオ
この「ラテン・アメリカ弦楽四重奏団」はその名の通り、ヴィラ=ロボスやチャベスなどの南米の音楽と、その基になったスペインの音楽を演奏することにかけては右に出る者がないほどの実績を持つアンサンブルです。メキシコ人の3兄弟を中心として1982年に結成、以降独自の路線を貫き、幾度もグラミー賞にノミネートされるほどの実力を持っています。独特の高揚するリズムや色彩感を出すには、これらが体に染み付いていないと難しいのだな。と思わせるだけの強い説得力を持つ彼らが今作で選んだのは、サルスエラ作曲家として名高いスペイン生まれのルペルト・チャピ(1851-1909)の2曲の弦楽四重奏曲です。曲の冒頭から明るさ全開の第1番(もちろんリズムはノリノリ)、ちょっとエキゾチックな始まり方がワクワクさせてくれる第2番と、どちらもなかなかの名曲です。録音の素晴らしさもいつもの通りです。

Sedem
SEDEMCD-32
ディエゴ・デ・アラシエル(1786-1866):弦楽の為の室内楽作品集
弦楽四重奏曲第3番ニ短調
ヴァイオリン,ヴィオラとギターの為の三重奏曲第1番イ長調*
ヴァイオリン,ヴィオラとギターの為の三重奏曲第2番ハ長調*
ヴァイオリン,ヴィオラとギターの為の三重奏曲第3番イ長調*
カナレスSQ
[アレクサンドル・デチソフ(Vn1)
マリアン・モラル(Vn2)
ルイス・リャセル(Va)
ナタリア・マルグリス(Vc)
ホセ・マリア・ガリャルド・デル・レイ(G)* ]

録音:2012年6月、フェルナンド・ハビエル・ロメロ・フェルナンデス・レコーディング・スタジオ、グラナダ、スペイン
ディエゴ・デ・アラシエルはスペインのエクストレマドゥラ地方に生まれイタリアに渡って活躍した作曲家とされていました。しかし、その出生と経歴に疑問を持ったスペイン音楽学会のフアン・パブロ・フェルナンデスの最新の調査により、アラシエルはミラノ生まれのイタリア人であり、彼の祖先がスペインからイタリアに渡ったのは遅くとも17世紀であったことが判明しました。弦楽四重奏曲第3番は2004年にカナレスSQのヴィオラ奏者ルイス・リャセルとマドリード王立音楽院図書室長カルロス・ホセ・ゴンサルベスによりオーストリアのザイテンシュテッテンのベネディクト派修道院の書庫から発見された3つの弦楽四重奏曲のうちのひとつ。ブックレットに収録された解説文は貴重な資料ですが、残念ながらスペイン語のみです。

2L
2L-105SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD hybrid)
97' 41"(Blu-ray)
74' 04"(SACD/CD)
シューベルト:弦楽四重奏曲第13番 イ短調 D.804(Op.29)「ロザムンデ」
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ(1973-?):弦楽四重奏曲第1番「鉛と光の物語」
ブリテン:弦楽四重奏曲第2番ハ長調 Op.36
ハイドン:弦楽四重奏曲 ハ長調 Hob.III/77(Op.76-3)「皇帝」*
エンゲゴールQ
【アルヴィド・エンゲゴール(Vn1)、アレックス・ロブソン(Vn2)、ジュリエット・ジョプリング(Va)、ヤン・クレメンス・カールセン(Vc)】
[* Blu-ray のみ収録]

録音:2013年11月、2014年2月ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
録音 :ビアトリス・ヨハンネセン
録 音方式:ステレオ (DXD(24bit352.8kHz/ )セッション )
「真夜中の太陽」の地、ノルウェー北極圏のロフォーテンにエンゲゴール四重奏団が創設されたのは2006年。アルヴィド・エンゲゴールを中心とする 四重奏団は、最初のシーズンからベルゲン国際フェスティヴァルとオスロの室内楽フェスティヴァルに出演、2年後の2008年に制作されたハイドン、ライフ・ ソールベルグ、グリーグの弦楽四重奏曲のデビューアルバム(2L53SACD)で国内と海外で高い評価を獲得しました。2010年にはベートーヴェン、ヌー ルハイム、バルトークの弦楽四重奏曲(2L071SACD)とエリングの弦楽四重奏曲とピアノ四重奏曲(Simax PSC1304)をリリース。エンゲゴール四 重奏団はノルウェーを代表するアンサンブルのひとつに数えられる存在になりました。
2013年と2014年に録音された第4作目となる本アルバムも、シューベルトの「ロザムンデ」に始まり、ノルウェーのラトシェ新曲とブリテンの作品、 最後にハイドンの「皇帝」という、弦楽四重奏奏のスタンダード・レパートリー曲と「今日」の作品によるプログラムが組まれました。
本アルバムよりメンバー変更があり、第2ヴァイオリン奏者はアレックス・ロブソン、チェロがヤン・クレメンス・カールセンが新しく加入しました。録 音セッションは、デビューアルバムと同じベールムのヤール教会でDXD(24bit/352.8kHz)録音されました。Blu-ray Disc Audio と SACD hybrid 盤をセットしたアルバム。Blu-ray Disc Audioには、5.1 DTS-HD MA(192kHz/24bit)と 2.0 LPCM (192kHz/24bit)で収録され、音楽に対す る確かな耳をもつ 2L のチームが捉えた、シューベルトたちの作品を思索するエンゲゴール四重奏団の音楽が、直接性と真実性をもって聴き手に伝えられ ます。Blu-ray Disc Audioには、ハイドンの「皇帝」が特別収録されています。
ラトシェは、作曲家、歌手、キーボード奏者、ヴァイオリニストとしてノルウェーの音楽シーンで活躍する音楽家です。エンゲゴール四重奏団とは弦楽 四重奏とアコーディオンのための「雅楽変奏曲」をはじめとする室内楽作品を通じて出会い、新作を委嘱されることになりました。「鉛と光の物語」は彼 女の第1番の弦楽四重奏曲にあたる作品です。「偉大なベートーヴェンの音楽への賛辞」を背景に作曲され、「自由な芸術家」ベートーヴェンの「ラズモ フスキー第1番」(Op.59-1)が創作のための素材に選ばれました。曲名の「鉛」は「恐怖」、「光」は「希望」。ラトシェが作曲にかかっていた2011 年7月22日、オスロと郊外のウトヤ島で77人が殺害される、いわゆる「ノルウェー連続テロ事件」が発生、「鉛色の空を見るたびにあの光景が浮かぶ」 という彼女の「想い」が曲名に反映しているといいます。
ブリテンの弦楽四重奏曲は、第二次世界大戦が終わった1945年7月、彼がヴァイオリニストのメニューインと一緒にドイツの強制収容所の生存者の ために演奏した後、作曲されました。「21の変奏によるパッサカリア」に書かれた最後の楽章〈シャコンヌ〉に感情的なクライマックスが置かれ、エンゲゴー ル四重奏団のヴィオラ奏者ジュリエット・ジョプリングはライナーノートに「感動の四重奏曲」と記しています。弦楽四重奏曲第2番は、パーセルの没後 250年の1945年11月21日に初演されました。シューベルトが戯曲『キプロスの女王ロザムンデ』のために書いた付随音楽の〈第3幕間奏曲〉と同 じメロディが変奏の主題に使われることから「ロザムンデ」の副題で呼ばれるイ短調の四重奏曲。ハイドンのハ長調の四重奏曲は、「ハイドンのもっとも 偉大な弦楽四重奏曲集」(ジョプリング)の Op.59 から、デビューアルバムのニ長調「ラルゴ」につづく選曲です。 (Ki)

ハイドン弦楽四重奏曲「皇帝」のプロモーション画像をご覧いただけます。

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
ERP-5814(1CD)
ヤーン・ラーツ(1931-):マージナリア
ピアノの為の24のマージナリア Op.65(1979)*
エレクトロニック・マージナリア Op.65A(1980)+
カッレ・ランダル(P*、シンセサイザー+)
ヤーン・ラーツ、スヴェン・グリュンベルク(エレクトニクス+)

録音:2013年6月、ハンス・ロスバウト・スタジオ、バーデン=バーデン、ドイツ*
  1980年、エストニア作曲家連盟、エストニア+
ヤーン・ラーツはエイノ・タンベルク(1930-2010)、ヴェリヨ・トルミス(1930-)、アルヴォ・ペルト(1935-)と同世代のエストニアの作曲家。アンチ・ロマンティックな数理的作風で知られ、エストニアにおける電子音楽の第一人者と称されています。「マージナリア」は「欄外の書き込み」「傍注」の意。スヴェン・グリュンベルク(グルンベルグ)(1956-)はエストニアのプログレッシヴ・ロック・グループ「MESS」のリーダーでキーボード奏者。
ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
ERP-7214(1CD)
ヴィヴァルディ:6つのソナタ Op.5
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第13番)ヘ長調 Op.5-1 RV18*
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第14番)イ長調 Op.5-2 RV30#
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第15番)変ロ長調 Op.5-3 RV33*
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第16番)ロ短調 Op.5-4 RV35+
2つのヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第17番)変ロ長調 Op.5-5 RV76(*/+)
2つのヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第18番)ト短調 Op.5-6 RV72(*/+)
バルティック・バロック
[マリア・クレチンスカヤ(Vn)*
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)+
アンフィーサ・カリーニナ(Vn)#
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
レイヌート・テップ(Cemb)#
インビ・タルム(チェンバロ(#以外))
グリゴリー・マルチゾフ(アーティスティック・ディレクター) ]

録音:2011-2014年ア
RV18:Vivaldi Collectionレーベル、VIVALDI-CD 4とは別音源(ソリストも別)。
RV30:Vivaldi Collectionレーベル、VIVALDI-CD 6と同一音源。
RV33:Vivaldi Collectionレーベル、VIVALDI-CD 7と同一音源。
RV35:Vivaldi Collectionレーベル、VIVALDI-CD 7とは別音源(ソリストも別)。
ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
ERP-7313(2CD)
レネ・エースペレ(1953-):レスペクトゥス ギターの為の/ギターを伴う音楽
(1)The Morning of Sculpture for violin, vibraphone and guitar (2001)
(2)Evocatio for guitar (1996)
(3)Respectus for violin and guitar (2013)
(4)Immutatio for guitar (2004)
(5)Tres in unum for flute, violin and guitar (2004)
(6)Tactus sensus for guitar (2011)
(7)Ludus tactus for flute and guitar (2008/2009)
(8)Tactus spiritus for guitar (2012)
(9)Epigram VI for soprano, flute and guitar (2005)
(10)The Empty Room VI for guitar (2013) / The Empty Room III for guitar (2012)
(11)Matbeth for violin and guitar (2010)
(12)Modus vivendi for violin and guitar (1998/2006)
(13)Motus for guitar (2002)
(14)Trivium for flute, violin and guitar (1991)
(15)Staminis for guitar (2000)
(16)Ante diem for two guitars (2013)
(17)The Empty Room I for guitar (2012) / The Empty Room V for guitar (2012)
The Empty Room IV for guitar (2012)
(18)Concerto for Guitar and Chamber Orchestra (2003/2007)
(1)ハリー・トラクスマン(Vn)、アント・ウンニス(ヴィブラフォン)、ァフル・クビヤ(G)
(2)ヴァフル・クビヤ(G)
(3)ハリー・トラクスマン(Vn)、エステバン・コルッチ(G)
(4)クリスト・カオ(G)
(5)ネーメ・プンデル(Fl)、ハリー・トラクスマン(Vn)、ティート・ペテルソン(G)
(6)ティート・ペテルソン(G)
(7)ヘイリ・ロシン(Fl)、エステバン・コルッチ(G)
(8)エステバン・コルッチ(G)
(9)アウレリア・エースペレ(S)、ネーメ・プンデル(Fl)、ティート・ペテルソン(G)
(19)ヘイキ・マトリク(G)
(11)ティート・ペテルソン(G)
(12)ハリー・トラクスマン(Vn)、エステバン・コルッチ(G)
(13)エステバン・コルッチ(G)
(14)ネーメ・プンデル(Fl)、ハリー・トラクスマン(Vn)、ティート・ペテルソン(G)
(15)エステバン・コルッチ(G)
(16)ドナート・ダントーニオ(G)
(17)ヘイキ・マトリク(G)
(18)エレフテリア・コツィア(G)、タリン室内O、パウル・マギ(指)
録音:データ記載なし
レネ・エースペレはエストニアのタリンに生まれ、タリン音楽院を卒業後モスクワ音楽院でハチャトゥリアンに師事した作曲家。1979年よりエストニア音楽アカデミーで教え、2002年教授に就任。当盤には主に21世紀に入って書かれたギター独奏作品、ギターを含む室内楽作品と協奏曲が収められています。

PETROV MUSIC
新規扱い
高価格商品
PM-001(1CD)
ヴァディム・ペトロフ(1932-):タランテラ 管弦楽&ピアノ作品集
(1)タランテラ Op.67
(2)束の間、トランペットは歌う Op.70
(3)ヤナ・エイロヴァー
(4)ロマンス(*)
(5)ベスキディ山脈のエピソード Op.63(+)
(6)プリンツィパールカ Op.69(#)
(7)ロシアの福音 Op.61
(8)抒情的ワルツ
(9)銀のセレナード Op.62
(10)夜想曲ト長調 Op.60
(11)君を愛す Op.76
(12)バレエ小品 Op.65(**)
(13)ワラキア間奏曲 Op.71(++)
(14)クルノコシェ山脈の物語 Op.75
(1)プラハPO
(2)マレク・ズボラーネク(Tp)、プラハPO
(3)イジー・パゾウル(P)、プラハPO
(4)フィルムSO、ハリー・マツォウレク(指)
(5)プラハ音楽院O、プシェミルス・ハルヴァート(指)
(6)室内O、マリオ・クレメンス(指)
(7)リタ・チェプルチェンコ(Vn)、プラハPO
(8)イジー・パゾウル(P)、
(9)リタ・チェプルチェンコ(Vn)、プラハPO
(10)プラハPO
(11)イジー・パゾウル(P)、
(12)テプリツェ北ボヘミアPO、ヤロスラフ・ソウクプ(指)
(13)フィルムSO、インドジフ・ブレイシェク(指)
(14)プラハPO

録音:1970年(*)/1985年(+)/1986年(#)/1984年(**)/1988年(++)/2014年(無印)
ヴァディム・ペトロフはロシア系の家に生まれたチェコの作曲家・ピアニスト・教育者。民族音楽や民俗芸能を研究し、舞踊音楽とジャズの為の学校(現ヤロスラフ・イェジェク音楽院)を創設。1968年の「プラハの春」への政治的弾圧により職を解かれ放送や映画での活動も禁止されましたが、友人たちの尽力によりプラハ音楽院教授として復帰、1992まで務めました。クラシックから映画や放送の為の音楽、歌謡曲まで幅広いジャンルに大量の作品を発表しており、当盤には親しみやすいクラシック小品が集められています。

KAREL PROCEK
ZRDISC-6612(1CD)
高価格商品
アントン・ヴラニツキー(1761-1831):弦楽四重奏曲 Op.13-1
フランツ・クロンマー (1759-1831):弦楽五重奏曲 Op.70*
シュターミッツSQ
インドジフ・パズデラ、ヨセフ・ケクラ(Vn)
ヤン・ピェルシュカ(Va)
ペトル・ヘイニー(Vc)
カレル・プロツェク(Va)*]

録音:ライヴ、2010年6月26日、プレモントレ修道院ホール、ノヴァ・リセ、モラヴィア、チェコ
アルバム・タイトルは「高地への帰還」。外装に規格品番表記がございません。ご了承ください。

MUSICA GIOIA
新規扱い
CDDUOBENE-2(1CD)
デュオ・ベネ〜結成10周年
イジー・ルケシュ(1985-):ルボシュ・フィシェルを記念する悲歌(フルートとピアノの為の;2007)
インドラ・ネチャソヴァー・ナルデッリ(1960-):ケルキラ(フルート、ハープとピアノの為の三重奏曲;2009)*
エドゥアルト・ドウシャ(1951-):ソナタ(チェロとピアノの為の幻想曲;2007)+
イジー・テムル(1935-):三度の称賛(フルートとピアノの為の;2009)
エドゥアルト・ドウシャ:PF 09(フルートとピアノの為の協奏的小品;2009)
ルボシュ・スルカ(1928-):花言葉(声とピアノの為の;1973)#
エドゥアルト・ドウシャ/イジー・ザーチェク(1945-)作詩:Treti polocas [The third half] (声、フルートとピアノの為の;2008)**
エドゥアルト・ドウシャ:チャルダーシュ(フルートとピアノの為の;2010)
デュオ・ベネ
[ヤナ・ボシュコヴァー=ネウバウエロヴァー(Fl)
エヴァ・ベネショヴァー(P)]
カテジナ・エングリホヴァー(Hp)*
ヴラダン・コチー(Vc)+
アレナ・トロウポヴァー(歌#)
レナタ・プロコポヴァー=ヴィスネロヴァー、ヤン・メドゥナ(語り、歌**)

録音:2010年4月8日、ライヴ、ハンガリー文化センター、プラハ、チェコ
本体・外装に規格品番表記がございません。ご了承ください。

ROSA
高価格商品
RD-2244(1CD)
トマーシュ・パールカ(1978-):静寂から知ること〜室内楽作品集
レース [Les dentelles] (ピアノの為の;2006)
ひたすらの静寂 [Simple silence] (クラリネット、ヴィオラとピアノの為の;2011)
しずく [Les gouttes] (ギター、バスクラリネット、打楽器とピアノの為の;2007)
心の静寂 [Silence d'un coeur] (クラリネット、ヴィオラ、チェロととピアノの為の;2011)
明星の地 [Kraj jitrenky] (弦楽四重奏とピアノの為の;2011)
静寂の光 [Silent light] (ピアノの為の;2012)
アンサンブル・コンヴェルゲンツェ
[イジー・ムラース(クラリネット、バスクラリネット)
ヤン・トゥラーチェク(G)
ヴィクトル・マザーチェク、マチェイ・ヴルク(Vn)
オンドジェイ・シュトフル(Va)
セバスチアン・トート(Vc)
アントン・ジュダノヴィチ(打楽器)
エヴァ・フティロヴァー(P) ]

録音:2013年7月14-16日、プラハ音楽アカデミーのギャラリー、プラハ、チェコ
トマーシュ・パールカはブルノ音楽院で学んだチェコの作曲家。作曲家協会およびアンサンブル「コンヴェルゲンツェ」の創設メンバーの一人です。

LOTOS
LT-0160-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2013
ピンク・フロイド/ロン・ギーシン:「原子心母」組曲
父の叫び/ミルクたっぷりの乳房/マザー・フォア/むかつくばかりのこやし
喉に気をつけて/再現
アンサンブル2013
[ヤロスラフ・プルタル、ペトル・ターボルスキー、ペトル・クボヴィー(Tp)
エリシュカ・アダモヴァー、ミハエラ・マツォウルコヴァー、シモン・シェンケジーク(Hrn)
ヴラディミール・ベスフ、シュチェパーン・グランディシュ(Tb)
マレク・フィッラ(テューバ)]

アンサンブル・ピンク・フロイド
[マルチン・バイグル(ドラムス)
ミハル・カシュパル(エレクトリック・ギター)
ヴラディミール・クルハーネク(エレクトリック・ベースギター)
スヴァトプルク・ハルパ(キーボード)]
マルティヌー・ヴォイシズ(合唱)
ルカーシュ・ヴァシレク(合唱指揮)
イジー・バールタ(チェロ、テレミン、キーボード)
スラニスラフ・ヴァヴリーネク(指)

録音:2013年6月11日、聖バルバラ教会、クートナー・ホラ、チェコ
ピンク・フロイドが1970年に発表したプログレッシヴ・ロックの名盤「原子心母」のA面を占める組曲をチェコの演奏家たちがライヴ録音。収録時間約27分ながら高めのフルプライス設定です。

KOKORO RECORDS
KKR-007(1CD)
税込定価
野澤徹也による川崎絵都夫・三味線作品集
(1)「In solitude」(2012)
(2)「江戸⇔東京スタイル」(2010)
(3)「疾風の如く」(2012)
(4)「にっぽん☆ノスタルジックスタイル」(2011)
(5)「双鳴の曲」(2009)
(6)「時の旅人」(2002)
(T悠久/U太古の森/V奔流 )
野澤徹也(三味線)
(2)澤田由香(篠笛)、阿部大輔(尺八)、櫻井亜木子(琵琶)、松村エリナ(箏)
(3)神令(尺八)
(4)野澤佐保子(箏)
(5)浅野藍(三味線U)
(6)野澤佐保子(箏)、五十嵐恵(十七絃)
作曲家・川崎絵都夫が「真摯に集中し、奇を衒わず音楽に真っ向から挑み、エネルギッシュかつ繊細に音楽を構築する」と評した「現代の三味線弾き」野澤徹也の最新作。
※「野澤さんの凛とした音のたたずまいは大変魅力的です。 また現代邦楽にほぼ専念している活動は希少で他に類を見ません。 委嘱活動も盛んに行っており、 現代邦楽の三味線曲を多数生み出す「源泉」となっていることも特記すべきでしょう。」 川崎絵都夫(作曲家)

Clarinet & Saxophone Classics
CC-0060(1CD)
エッセンシャル・コレクション〜ホロヴィッツ:木管楽器のための室内楽作品集
クラリネットとピアノのためのソナチネ
アラベスク/2つのマヨルカの小品
協奏曲 Op.1/小協奏曲
よく知られた主題による転用
パガニーニの主題による変奏曲
ジャズ組曲
ヴィクトリア・ソームズ・サメク(Cl、SAx)、
マイケル・ベル(P)、ビンガムSQ、
リードプレイ
一人の作曲家に焦点を当てた新シリーズが始動!第1弾はクラリネット・レパートリーの拡大に貢献し、世界中のクラリネッティストに絶大な人気を誇る、近代イギリスの作曲家、ジョーゼフ・ホロヴィッツの室内楽作品集。イギリスで最も汎用性が高いクラリネッティストの一人、ヴィクトリア・ソームズ・サメク。その活動は室内楽やソリストなど演奏だけにとどまらず、クラリネット・クラシックス(Clarinet Classics)のアーティスティック・ディレクターやサクソフォーン・クラシックス(Saxophone Classics)のエグゼクティヴ・プロデューサーも務めています。ツヤのある伸びやかな音色でホロヴィッツの名曲を吹きこなします。

IPPNW
IPPNW-78(1CD)
IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の慈善演奏会
R.シュトラウス:ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.13
フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 Op.15
ギリロフ・クァルテット・ベルリン[クリストフ・シッケダンツ(Vn)、ライナー・メーネ(Va)、マルクス・ニコス(Vc)、パヴェル・ギリロフ(P)]

録音:2013年10月ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール(R・シュトラウス(ライヴ)
パヴェル・ギリロフは当慈善演奏会 に積極的に参加し、これまでは1985年に創設したベルリンフィル・ピアノ四重奏団として演奏してきました。今回演奏されたR.シュトラウス、フォー レはそれぞれ初期の作品ながら、ピアノ四重奏でしか表現することのできない室内楽の極みと言える名作と言えましょう。巨匠が集まったギリロフ・クァ ルテット・ベルリンによる絶美の演奏をお楽しみ下さい。 (Ki)

GB Records
BCGBCD-21(1CD)
タイタニック号の沈没〜ギャヴィン・ブライヤーズ・アンサンブル ライヴ・ツアー 2014
ブライヤーズ:拍手喝采/プロローグ/クラッシュ/タイタニック賛歌 I〜VI/モールス/タイタニック・ラメント/ケイデンス/ラメント・エクストラクト/ウォーター・ゴング/マシーシェ〜ミュージック・ボクス
ギャヴィン・ブライヤーズ・アンサンブル〔ギャヴィン・ブライヤーズ(Cb)、フィリップ・ジェック(即興ターンテーブル)、ロジャー・ヒートン(バスクラリネット)、デイヴ・スミス(ホルン、キーボード、ウッドブロック)、ジェームズ・ウッドロウ(e-g)、マーティン・アレン(パーカッション)、他〕
ジャズ・ベーシストから作曲の分野で活動することを選び、1912年に海に沈んだタイタニック号の上で、最後まで演奏を続けていた楽団員たちの演奏を、生き残った乗客や船員たちの証言を元に再現したという「タイタニックの沈没」。
ギャヴィン・ブライヤーズの名を広めるきっかけとなった曲でもある「タイタニックの沈没」は、日々進化し続ける曲として1969年の作曲以降新たな証言をもとに度々、構成や編成を変えて録音されてきた。代名詞ともいえるタイタニックの沈没から100年経った2012年ツアーでは、ライヴでしか味わえない独特の臨場感を聴くことが出来ます。


ANIMAL MUSIC
ANI-044(1CD)
オルクエストリーナ〜バボラーク・ダンスアルバム
ピアソラ(イルレ編):タンゴの歴史(全4曲)
ショウ:名所 No.4
レフ・コーガン(バボラーク編):「ハシッドの旋律」より全5曲
フォーレ(シチェルバーク編):パヴァーヌ
ラウロ:ベネズエラ風ワルツ第3番
コッラード・サリエッティ:組曲〜タンゴ
 カンツォーネ/スピーディ
イェヘズケル・ブラウン:アレグロ・スケルツァンド
ラヴェル(バボラーク&イルレ編):ボレロ
ラデク・バボラーク(Hrn)、
器楽アンサンブル
超人気のバボラークがコンサートのアンコールなどで愛奏し、CDの問い合わせの多かった曲を一挙に集めました。 バボラークは15人で構成されたアンサンブルとひたすら楽しんでいます。ピアソラの名作「タンゴの歴史」のあのフルートの細かな動きをホルンで奏 でるのに唖然とさせられますが、自然でニュアンスに富み、まるでこちらがオリジナルかと見まごうかのようです。バックのアンサンブルも絶妙。さら に日本でも演奏して話題となったレフ・コーガン (1927-2007)のユダヤ色濃厚な「ハシッドの旋律」も嬉しい限り。民俗楽器を思わす音色など神業で、 異教的世界に引き入れられます。フォーレの「パヴァーヌ」では名歌手以上の表現力を示し、ついにはラヴェルの「ボレロ」を13分40秒にわたって 吹きまくります。ホルンの凄さを再認識させてくれます。 (Ki)

LIMEN Classic
CDVD011-C011
(1CD+DVD)
イヴァン・フェデレ:作品集
弦楽四重奏曲第4番「パリムプセスト」(2006)
パロールとパラブラス〜ソプラノとチェロのための4つの小品 (2000)
モロロジャ・ケ・エロティカ〜ソプラノと弦楽四重奏のための (2010 /11)
プロメテオSQ
ヴァレンティーナ・コラドナート(S)

録音:2011 年リメン音楽スタジオ
イヴァン・フェデレは1953年生まれのイタリアの作曲家。ドナトーニの弟子で、倍音成分を解析して素材とする「スペクトル楽派」に属しているとさ れます。チェロを偏愛していて、日本でも2007年にジャン=ギアン・ケラスが「虹」という新作を初演して注目されました。今年9月に来日公演を行っ たプロメテオ弦楽四重奏団が怪演を繰り広げています。 「パロールとパラブラス」はチェロ伴奏による4つの歌曲。最初のふたつは「マルセイエーズ」と「サ・イラ」のフランス語詞、後2曲はチェ・ゲバラ 讃のスペイン語詞による政治色を感じさせるものとなっています。 CD 盤と同内容の DVD が収められています。 (Ki)

WAON RECORDS
WAONCD-290(1CD)
日出ずる処、牧神の目覺め。
シャルル・ルイ・ウジェーヌ・ケックラン:オーボエとピアノのためのソナタ op.58
平野 一郎:牧羊神α(上田敏の詩に拠る、無伴奏オーボエの為の田園曲)
デュカス:遥かなる牧神の嘆き
トマ・デルクロー:コスモス
プーランク:オーボエとピアノのためのソナタ
ドビュッシー:トッカータ
平野 一郎:牧羊神β(上田敏の詩に拠る、オーボエ&ピアノの為の田園曲エクローグ)
フロラン・シャレール(Ob)
トマ・デルクロー(P)

フロラン・シャレールが使用している楽器は、1976年にスイス・チューリッヒに創設されたデュパン工房(現在はルクセンブルクに拠点を置く)のインペリアル・オーボエ。録音:2014年5月27-30日、滋賀県高島市立ガリバーホール
京都市交響楽団に所属するフランスのオーボエ奏者、フロラン・シャレールと、ジュネーヴ音楽院で後進の指導にもあたっているコンポーザー=ピアニスト、 トマ・デルクローによるオーボエとピアノのための作品集の登場。2013年6月に京都のアンスティチュ・フランセ関西を舞台に開催された公演がもとになっ た録音です。ケックラン、デュカス、プーランクらのフランス作曲家作品のほか、デルクローの自作、さらに、ポール・クローデル(旧関西日仏学館設立者) の詩を日本初訳した上田敏の詩に基づく、平野一郎(b.1974)の作品が収録されています。薫り高いひと時を楽しむことができる1枚です。
■フロラン・シャレール(Ob)
フランス中部、クレルモンフェラン出身。アラン・ブランブリュードの元でオーボエを始める。パリ国立高等音楽院でジャク・ティス、フレデリック・ター ディーにオーボエを、モーリス・ブルグ、ダヴィッド・ヴァルテールに室内楽を学び、2003年最優秀の成績で卒業。同年、UFAMパリ国際コンクール 優勝。在学中よりエマニュエル・クリヴィヌが指揮するフランス・ユースオーケストラに在籍した後、リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団、オランダ放 送フィルハーモニー管弦楽団、イル・ド・フランス国立管弦楽団、ミュルーズ交響楽団等、多数のオーケストラに招聘される。2005年アメリカ、テキサ スのフェルナンド・ジレ国際オーボエコンクールに優勝した際は、R.シュトラウスのオーボエ協奏曲のソリストとして、同地のオースティン交響楽団と共演。 その卓越した演奏力を絶賛される。同年、佐渡裕氏によるオーディションに合格。兵庫芸術文化センター管弦楽団に入団のため来日。2006年より京都 市交響楽団に在籍。現在は、オーケストラでの活動に加え、ソロ奏者、室内楽奏者としても幅広い活躍をみせている。東京チェンバーオーケストラ、大阪フィ ルハーモニーなど、各地で首席奏者として客演するほか、「アルボラダ木管五重奏」としてNHKFMラジオに出演、録音。「キョウトシモ」では、タップダ ンスとクラシック音楽の融合、というジャンルを超えた芸術の融合を見事に果たし、大好評を博した。2012年青山音楽賞受賞。2013年アフィニス夏の 音楽祭に出演。2014年には、故郷クレルモンフェランを遠く離れ、「日本に渡ったフランス人の音楽家」として、彼の生い立ちや、音楽の軌跡に迫ったドキュ メンタリーがフランスで放送され、大きな反響をよんだ。
■トマ・デルクロー(ピアノ)
リヨン出身。6歳からピアノを始める。リヨン国立高等音楽院でピアノをロジェ・ムラロに、音楽書法をロイック・マイエに師事。最優秀の成績で卒業する。 2003年メセナより奨学金を受給。同年、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭に参加し、クリスティアン・イヴァルディ、エマニュエル・ストロッセール、 トリオ・ヴァンダラーと共演し、音楽に磨きをかける。2005年パリ国立高等音楽院で室内楽をクレール・デゼール、アミ・フラメール、ディアーナ・リゲティ に師事。最優秀の成績を得て卒業。近年は、ソロ活動、室内楽奏者、作曲家としても精力的に活動をしている。コントラバス奏者クリストフ・ベローとの「キュ プカ・デュオ」をはじめ、チェロ奏者ミワ・ロッソと「デュオ・レオス」、ピアニスト、ギョーム・レビーと「デュオ・ノクチュエル」を結成。各地で公演し、 高い評価を得ている。日本でも、オーボエ奏者フロラン・シャレールと共に演奏活動を行っており、「ノクターン」、「夢」、「コスモス」の3作品を彼に献 呈した。 (Ki)

Rondeau
KL-1406(1CD)
アイスランドの歌
保育園/私は青い花を探す/私の瞳とあなたの瞳/からす/夕方に向けて/静かな川/ちいさなカップルについての小さな詩/ジャルプル/各々小さくステップを/小さな音楽家/だめですよ/羊の歌/スナティとオリ/小さな愛よ、安らかにおやすみ/老人は岩の下に座っている/おやすみ、私の優しく小さなもの
jazz ensemble ungut
アイスランドの音楽…なかなか想像しにくいのですが、実際に聞いてみるとなかなか親密かつ神秘的な雰囲気に彩られていることに気がつくのではないでしょうか。この演奏はザルツブルクを中心に活躍するアンサンブル「azz ensemble ungut」によるもので、ピアニスト、ロンドンで成功したミュージシャン、ペテル・アルネセンが創り上げる音にはアイスランド伝統の民族音楽に新しい感覚を加えたアレンジが効いています。アンサンブル名の「ungut」というのは「雛に孵化する」といった意味であり、確かに革新的な音がします。ここで歌っているローザ・バルドゥルスドットルはアイスランドの著名な民謡歌手で、彼女のユニークな声はこの地方に伝わる様々な伝承を思い起こさせる力に溢れています。とても心地良いサウンドです。

LIMEN Classic
CDVD018-C018
(CD+DVD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ホ長調 Op.12
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 Op.45
アレクサンドル・シトコヴェツキー(Vn)
ウー・チェン(P)

録音:2012年/LimenMusicStudio、ミラノ
クラシック界のサラブレッド、アレクサンドル・シトコヴェツキーがベートーヴェン、ブラームス、グリーグのソナタを録音!ピアノの?倩にデュオ・シ トコヴェツキーを結成し既に10年以上のキャリアをもち、数々の国際コンクールでの入賞歴を誇ります。また、近年はチェロのレオナルト・エルシェン ブロイヒを加えたシトコヴェツキー・トリオとしてデビューし、BISレーベルよりドヴォルザークのピアノ三重奏曲第3番、スメタナのピアノ三重奏曲を 収録したアルバム(BIS SA 2059)は好評を博しております。
当レーベルの魅力として全曲映像付ということがあげられます。奏法を見ることができ、ヴァイオリン習得者にも適したアルバムです。デュオ・シトコ ヴェツキーの情熱的な演奏をお楽しみください。
ヴァイオリンのアレクサンドル・シトコヴェツキーは祖父にユリアン・シトコヴェツキー、祖母にショパン・コンクールの覇者ベラ・ダヴィドヴィチ、そ して父にドミトリ・シトコヴェツキーという音楽的に恵まれた環境に生まれました。既に世界的に活躍するヴァイオリニストでディスクとしてはORFEO レーベルからはメンデルスゾーンの初期の協奏曲作品を集めたアルバム(ORFEO 761092)などをリリースしております。明瞭なアーティキュレーショ ン、抜群のアンサンブル能力そして豊かな音楽性はさすが生まれもった才能と言えましょう。 (Ki)
LIMEN Classic
CDVD035-C035
(CD+DVD)
ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番 ハ短調 Op.60
フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 Op.15
ヨゼフ・スーク・ピアノQ
【ラディム・クレスタ(Vn)、
エヴァ・クレストヴァ(Va)、
ヴァーツラフ・ペトル(Vc)、
ヴァーツラフ・マーハ(P)】

録音:2014年/Limen Music Studio、ミラノ
チェコを代表するヴァイオリスト、ヨゼフ・スークからその名をとったヨゼフ・スーク・ピアノ四重奏団のデビュー盤はブラームスのピアノ四重奏曲第 3番とフォーレのピアノ四重奏曲第1番です。当団はヴァイオリンのラディム・クレスタ、チェロのヴァーツラフ・ペトル、ピアノのヴァーツラフ・マーハによっ て2007年に結成されたタラス・ピアノ三重奏団のメンバーにヴィオラのエヴァ・クレストヴァを迎えて2014 年に結成されました。(エヴァ・クレストヴァ (旧姓カロヴァー)は 2008 年から2012年までパヴェル・ハース四重奏団の第2ヴァイオリンをつとめ、当団ではヴィオラ奏者として活躍しています。)
ヨゼフ・スーク・ピアノ四重奏団のレパートリーはブラームス、ドヴォルザーク、スーク、マルティヌーから現代作品まで幅広く演奏・録音活動しており、 既にマーラーのピアノ四重奏曲イ短調 断章、ブラームスのピアノ四重奏曲第1番ト短調 Op.25をイタリアのレーベルへ録音したとのことです。今後の 活躍も注目です。 (Ki)

UNIVERSAL MUSIC ITALY
476-5190(1CD)
メンデルスゾーン:初期室内楽作品集
ピアノ四重奏曲第2番ヘ短調 Op.2 MWV Q.13*
ピアノ四重奏曲ニ短調 MWV Q.20*
ピアノ三重奏曲ハ短調 MWV Q.3
ロベルト・プロッセダ(P)
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)*
ガブリエーレ・ジェミニアーニ(Vc)
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-1214(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲第3番ロ短調 Op.3 MWV Q.17(1825)
ピアノ四重奏曲第1番ハ短調 Op.1 MWV Q.11(1822)
ピアノと弦楽四重奏の為のラルゴとアレグロ ニ短調 MWV O.1(1820)*
ロベルト・プロッセダ(P)
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)
ダニエーラ・カマラーノ(ヴァイオリン*)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)
シャナ・ダウンズ(Vc)
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0556(1CD)
インヴェンツィオーニ クラリネットと打楽器の為の音楽
アレッサンドロ・アヌンツィアーナ(1968-):儀式
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
リッカルド・パンフィーリ(1979-7):F for Fake
セロニアス・モンク(1917-1982):モンク組曲
ペドロ・イトゥラルデ(1929-):ギリシャ組曲 [Suite Ellenique]
ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):ミレニアム・バグ
フランク・ザッパ(1940-1993):FZ for Alex
スティーヴ・ライヒ(1936-):木片の為の音楽
ストラヴィンスキー:クラリネット独奏の為の3つの小品
アレッサンドロ・カルボナーレ(Cl)
テトラクティス・ペルクッショーニ(打楽器アンサンブル)
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-1082(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
エストリオ
[ラウラ・ゴルナ(Vn) 
チェチーリア・ラディチ(Vc)
ラウラ・マンツィーニ(P) ]

NON PROFIT MUSIC
NPM-1405(1CD)
ニコライ・カプースチン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲 Op.86
ディヴェルティメント Op.126*
ピアノ三重奏曲第2番*
アルボス三重奏団
[ミゲル・ボレゴ(Vn) 
ホセ・ミゲル・ゴメス(Vc)
フアン・カルロス・ガルバヨ(P) ]

録音:2012年7月
当レーベルのベストセラーである「ピアノ作品集」に続く待望のカプースチン第2作。今スペインで一番ノッているピアノ・トリオ、アルボス三重奏団による演奏。*は世界初録音。前作では現地での完売後長らく再生産されず中古盤市場で高値が付けられていたことがありましたので、当商品につきましてもお早目のオーダーをお願いいたします。

UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0800(1CD)
バッハ:フルート・ソナタ集
フルートとチェンバロの為のソナタ ロ短調 BWV1030
フルートとチェンバロの為のソナタ イ長調 BWV1032
フルートとチェンバロの為のソナタ変ホ長調 BWV1031
フルートとチェンバロの為のソナタ ト短調 BWV1020
音楽の捧げ物 BWV1079 から フーガ(ネヴィル・マリナー版)
フルートと通奏低音の為のソナタ ハ長調 BWV1033 から メヌエット I & II
マッシモ・メルチェッリ(Fl)
ラミン・バーラミ(P)
マッシモ・メルチェッリは1959年イタリアのイーモラに生まれ、アンドレ・ジョネ、マクサンス・ラリューに師事したフルート奏者。19歳でヴェネツィアのフェニーチェ劇場Oに入団。マイケル・ナイマンのフルート協奏曲(2010)の被献呈者・初演者でもあります。

UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0928(2CD)
バッハ:フルート・ソナタ全集
フルートと通奏低音の為のソナタ.ホ長調 BWV1035
フルートと通奏低音の為のソナタ.ハ長調 BWV1033
フルートとチェンバロの為のソナタ.ト短調 BWV1020(C・P・E・バッハ:ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ)
フルートと通奏低音の為のソナタ.ホ短調 BWV1034
フルートとチェンバロの為のソナタ.ロ短調 BWV1030
フルートとチェンバロの為のソナタ変ホ長調 BWV1031
フルートとチェンバロの為のソナタ.イ長調 BWV1032
無伴奏フルートの為のパルティータ イ短調 BWV1013*
2つのフルートと通奏低音の為のトリオ・ソナタ.ト長調 BWV1039+
アンドレア・グリミネッリ(Fl)
フランチェスコ・ガッリジョーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ(*以外))
ロベルト・ロレッジャン(チェンバロ(*以外))
ダヴィデ・フォルミザーノ(Fl)+
アンドレア・グリミネッリ(1959年生まれ)はジャン=ピエール・ランパル、ジェイムズ・ゴールウェイに師事したイタリアのフルート奏者。ジャンルを超えたスター級アーティストとの数々の共演でも知られています。
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0910(1CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル」Op.47
フランチェスカ・デーゴ(Vn)
フランチェスカ・レオナルディ(P)
フランチェスカ・レオナルディはロジャー・ヴィニョールズ他に師事したイタリアのピアニスト。
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0798(1CD)
ヴァイオリン・ソナタ集
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94bis
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
フランク:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調
マスネ:タイスの瞑想曲
アイマン・ムサハジャエヴァ(Vn)
パーヴェル・ギリロフ(P)

Eurydice
LE-002(1CD)
クレモン:弦楽のための三重奏曲集 Op.13
二重奏曲集 Op.10より 第2番
トリオ・コンコルディア

録音:2011年10月&2012年4月
18世紀末〜19世紀前半のフランスの作曲家、指揮者ピエール・クレモン(1784−1846)の弦楽器のための室内楽作品集。フランスのオーリヤックで生まれたクレモンは、ロシアのアレクサンドル1世にその才能を認められ、サンクトペテルブルクでは宮廷楽長、モスクワ劇場では音楽監督を務めた経歴を持つ。1826年に出版された2本のヴァイオリンとチェロのための「Op.13」は、後期古典派のスタイルが特徴的。
Eurydice
LE-001(1CD)
ゴセック&ゲナン
ゲナン:トリオ Op.1-4(1768)
ゴセック:トリオ・ソナタ変ロ長調 Op.9-1(1766)、
 トリオ・ソナタ.ヘ長調 Op.9-3(1766)
ゲナン:トリオ Op.1-6(1768)
アンサンブル・エミオリア

録音:2011年8月
フランスとベルギーに接するエノー地方で生まれたフランソワ=ジョゼフ・ゴセック(1734−1829)とマリー=アレクサンドル・ゲナン(1744−1835)のトリオ・ソナタ集。フランスにおける「交響曲の父」と称されるゴセックのトリオ・ソナタはもちろんのこと、同世代のコンポーザー=ヴァイオリニスト、ゲナンの作品の録音は珍しい。フランスのレーベルならではのプログラミング。

KML Recordings
UNSP-0001(1CD)
アンスポークン
デイヴ・マリク:アンスポークン、
フィールズ、ハイパー、スケッチ、
ブリーズ(インヴォケイション)、
ランタイム、ウィズ・ノー・ネーム
マイルス・デイヴィス&ロバート・アーヴィングV(マリク編):カティア
レディオヘッド(マリク編):イグジット・ミュージック
カティア・ラベック・バンド
〔カティア・ラベック(P)、デイヴ・マリク(デジタル&アナログ・エレクトロニクス)、マーク・ギルモア(アコースティ=レトリック・ドラムス)

録音:2012年7月ラジオ・フランス(パリ)
クラシックのみならず、ジャズやロック、コンテンポラリーと幅広いジャンルでの活躍を続けるカティア・ラベック。最新作は、ギリシャとボスニア移民の家系に生まれた現代イギリスの作曲家デイヴ・マリクの世界を、アコースティック・ピアノとエレクトロニクスで表現。2010年には、スティングやチック・コリア、ハービー・ハンコックらと共演したクロスオーヴァーで世界を沸かせたカティア・ラベック。今作でも、マリク・アレンジによるマイルス・デイヴィスの「カティア」と、レディオヘッドの「イグジット・ミュージック」が収録されており、マイルス・ファン、レディオヘッド・ファンなども巻き込む挑戦作を産みだしてくれました。

FFV RECORDS
FFV-04(1CD)
ユゼフ・エルスネル(1769-1857):ヴァイオリンとフォルテピアノの為の作品集
ヴァイオリンとフォルテピアノの為の3つのソナタ.Op.10(1798)
 第1番ヘ長調/第2番ニ長調/第3番変ホ長調
ポロネーズ.ニ長調「ソフィア・チャルトリスカに」
ポロネーズ.ホ長調(スワヴォミル・トマシク&エドヴァルト・ヴォラニン編曲)
スワヴォミル・トマシク(Vn)
使用楽器:1763年、マルチン・グロブリチ製
エドヴァルト・ヴォラニン(フォルテピアノ)
使用楽器:複製品(モデル:1792年、ヴァルター製)
録音:2014年2月6-7日、ショパン音楽大学コンサートホール、ワルシャワ、ポーランド
ユゼフ・エルスネルはショパンの師としても知られるポーランドの作曲家。ポロネーズ ホ長調はフランスの作曲家ロドルフ・クレゼール(1766-1831)の歌劇「ロドイスカ」の序曲から採った主題に基づいてエルスネルが書いた管弦楽の為の舞曲を演奏者が編曲したものです。

Diligence
DIL-3(1CD)
モーツァルト〜ヴァイオリンとフォルテピアノ
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ(第28番)ホ短調 K.304(1778)
ヴァイオリン・ソナタ(第35番)ト長調 K.379(1781)
ヴァイオリン・ソナタ(第40番)変ロ長調 K.454(1784)
「羊飼いの娘セリメーヌ」による変奏曲ト長調 K.359(1781)
ニコール・タメスティ(Vn)
使用楽器:18世紀、不詳作者製
ピエール・ブワイエ(フォルテピアノ)
使用楽器:マルク・デュコルネ製(モデル:1780年頃、ウィーン、シュタイン製)

録音:1998年9月2-5日、ルレー・ド・ミュジーク、モンタルロ=レ=リオ、オート=ソーヌ県、フランス
ニコール・タメスティはニース音楽院を卒業後アーロン・ロザンドに師事したヴァイオリニスト。はじめ現代音楽を中心に演奏していましたが、アントワーヌ・ジョフロワ=デショーム(チェンバロ奏者)およびフィリッピ・ヘレヴェッヘと出会いピリオド楽器に傾倒、1991年にはシャンゼリゼOの創設に参加しました。ピエール・ブワイエはパリ音楽院でイヴォンヌ・ルフェビュール、シャルル・リラマンにピアノを、アントワーヌ・ジョフロワ=デショームにチェンバロを師事、フォルテピアノを独学したフランスの鍵盤楽器奏者。タメスティとブワイエは1983年からデュオを組み、1994年には共にアンサンブル「ラ・コンパニー・デュ・ピアノフォルテ」を創設しました。
Diligence
DIL-8(2CD)
クロンマー〜室内楽、ウィーン、1818年
フランツ・クロンマー(1759-1831):ヴァイオリン,ヴィオラとチェロの為の大弦楽三重奏曲ヘ長調 Op.96
フルート,ヴァイオリン,ヴィオラとチェロの為の四重奏曲ト長調 Op.92*
フランツ・クロンマー(ピエール・ブワイエ編):ヴァイオリン独奏,2つのヴァイオリンと低音の為の3つのハンガリー舞曲 Op.89(ヴァイオリン独奏、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロの為の版)+
ニコール・タメスティ&ラ・コンパニー
[ジョルジュ・バルテル(Fl)*
ニコール・タメスティ(Vn)
ジャック・ボンヴァレ(Vn)+
ソフィー・セルフ(Va)
ジェローム・ユイエ(Vc) ]

録音:2008年11月13-17日、ノートル=ダム=ド=ボン=セクール病院礼拝堂、パリ14区、フランス
クロンマーは現チェコのモラヴィアに生まれウィーンで活躍した作曲家。

Diligence
DIL-1213E(2CD)
ベートーヴェン〜春のソナタ
[CD 1]
ベートーヴェン:ヴァイオリンとフォルテピアノの為のソナタ第4番イ短調 Op.23(1801)
ヴァイオリンとフォルテピアノの為のソナタ第5番ヘ長調「春」Op.24(1801/1802)
[CD 2]
ヨハン・メーデリッチュ[別名ガルス](1752-1835):ソナタまたは奇想曲イ短調(1800)
ヨハン・バプティスト・クラーマー(1771-1858):チェンバロまたはフォルテピアノとヴァイオリンのオブリガート伴奏の為のソナタ.イ長調(1800)
アントン・エーベルル(1765-1807):フォルテピアノとヴァイオリンの伴奏の為のソナタ.ニ短調 Op.14(1801)
フランツ・クサヴァー・クラインハインツ(1765-1832):フォルテピアノとヴァイオリンのオブリガート伴奏の為のソナタ変ホ長調 Op.9(1800)
ニコール・タメスティ(Vn)
使用楽器:1711年、ブレシア(イタリア)、ジョヴァンニ・バプティスタ・ロジェリウス製

ピエール・ブワイエ(フォルテピアノ)
使用楽器:1815年、ウィーン、ヤコプ・ベルチェ製(ピエール・ブワイエ私蔵)

録音:2012年4月、リエージュ・フィルハーモニー・ホール、リエージュ、ベルギー [CD 1]
2011年10月30日-11月3日、アカデミー・ホール、シント・トロイデン、ベルギー [CD 2]
ベートーヴェンおよび同時代の作曲家たちの世界初録音となる作品を収録。ブックレットは三分冊で合計56ページ。

LABEL EURYDICE
LE-001(1CD)
ゴセックとゲナン〜フランス革命混乱期の2人のヴァイオリニスト
マリー=アレクサンドル・ゲナン(1744-1835):トリオ Op.1-4(1768)
フランソワ=ジョゼフ・ゴセック(1734-1829):トリオ・ソナタ変ホ長調 Op.9-1(1766)
トリオ・ソナタ.ヘ長調 Op.9-3(1766)
マリー=アレクサンドル・ゲナン:トリオ Op.1-6(1768)
アンサンブル・エミオリア
[ベランジェル・マヤール、エマニュエル・レシュ(第1ヴァイオリン、ヴィオラ)
パトリツィオ・ジェルモーネ、アルフィア・バキーエヴァ(第2ヴァイオリン)
クレール・ラムケ(Vc)
フランソワ・ニコレ(Fl)
ジョン・オラベリア(Ob)
ニルス・コッパッレ(Fg)
エロディ・セイラニアン(Cemb) ]

録音:2011年8月28-31日、サン・クレール礼拝堂、ムーラン、フランス
師弟関係にあるゴセックとゲナンのトリオ・ソナタ。アルバム・タイトルに反して革命前の作品ですが、貴重な録音と言えるでしょう。アンサンブル・エミオリアは2008年にチェロ奏者のクレール・ラムケにより創設されたフランスのピリオド楽器アンサンブル。
LABEL EURYDICE
LE-002(1CD)
サンクトペテルブルク…パリ!
ピエール・クレモン(1784-1846):2つのヴァイオリンとヴィオラまたはチェロの為の
3つの協奏的三重奏曲 Op.13〜第2番ニ長調*
2つのヴァイオリンの為の3つの協奏的大二重奏曲 Op.10〜第2番
2つのヴァイオリンとヴィオラまたはチェロの為の
3つの協奏的三重奏曲 Op.13 〜第3番ト長調*/第1番長調*
トリオ・コンコルディア
[エマニュエル・レシュ、パトリツィオ・ジェルモーネ(Vn)
クレール・ラムケ(Vc) ]

録音:2011年10月28-29日、2012年4月28-30日、リオー城の穀物倉、ヴィルヌーヴ=シュル=アリエ、フランス
ピエール・クレモンはフランスのオーリアックに生まれた作曲家・ヴァイオリン奏者・指揮者。1803年、19歳にしてロシア皇帝アレクサンドル1世に招かれサンクトペテルブク宮廷楽長およびモスクワのフランス劇場監督に就任。1812年ナポレオン戦争によるフランス劇場の焼失を期に帰国、パリの歌劇・コミック座の指揮者に就任ロッシーニ、マイアベーア、ヴェーバー、ベッリーニらの作品を上演しました。長らく忘れられた作曲家となっていましたが、1980年代中盤に作品が出版されて以降復興の機運が高まっています。Op.10は当盤が世界初録音。トリオ・コンコルディアはアンサンブル・エミオリアの弦楽器奏者から成る三重奏団。

ENCELADE
ECL-1201(1CD)
C・P・E・バッハ:クラヴィーアとヴァイオリンの為の作品集
ヴァイオリンを伴うクラヴィーア幻想曲 Wq.80 H.536(1787)*
「スペインのフォリア」による12の変奏曲 Wq.118/9 H263(1778)*
クラヴィーアの為の幻想曲ハ短調 Wq,63/6 H.75(1753)
ヴァイオリンとクラヴィーアの為のソナタ.ハ短調 Wq.78 H.514(1763)*
クラヴィーアの為のソナタ.イ長調 Wq.55/4 H.186(1765-1779)
チェンバロとヴァイオリンの為のアリオーソ Wq.9 H.535*
アリーヌ・ジルベライシュ(タンジェント・ピアノ)
アリス・ピエロ(Vn)*

録音:2012年10月4-7日、ラ・クールワ、ヴォクリューズ県、フランス
使用楽器:タンジェント・ピアノ:1993年、ウィリアム・ユルゲンソン製(モデル:1770年頃、レーゲンスブルク、シュペート&シュマール製)
ヴァイオリン:ジェレミー・ショー [Jeremy Chaud] 製(モデル:1742頃、ジュゼッペ・アントニオ・グアルネリ製「Lord Wilton」)
C・P・E・バッハが円熟期から晩年にかけて鍵盤楽器のために書いた作品をメインに構成されたプログラム。タンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)はチェンバロからフォルテピアノに至る過渡期に現れた、タンジェントと呼ばれる木片で弦を叩く構造の鍵盤楽器。アリーヌ・ジルベライシュはパリ音楽院、ボストンのニューイングランド音楽院で学んだフランスのフォルテピアノおよびチェンバロ奏者。アリス・ピエロはリヨン音楽院で学んだフランスのヴァイオリン奏者。2004年以来2014年現在ル・コンセール・スピリテュエル(エルヴェ・ニケ主宰)のファースト・ヴァイオリニストを務めています。

CONTINUO RECORDS
CONTINUO-CR103
(1CD)
マトローヌ、カリガリス:フルート・ソナタ集
ダニエル・マトローヌ:フルート・ソナタ(2010)
セルヒオ・カリガリス(1941-):フルート・ソナタ(2009)
マウロ・コンティ(Fl)
アレッサンドロ・ステッラ(P)

録音:2012年3月
マウロ・コンティとアレッサンドロ・ステッラのデュオ結成10周年を祝ってフランスの作曲家ダニエル・マトローヌとアルゼンチンの作曲家セルヒオ・カリガリスが献呈した2作品の世界初録音。

2L
2L-103PA-BD
(Bluray Disc Audio)
波動と中断(Waves & Interruptions)
ビョルン・ボルスタ・シェルブレード(1970-):動き(Movements)(マリンバとヴィオラのための)
底流を認める(Recognizing the Undercurrent)(ヴィブラフォーンのための)
静止した流れ…(Still Waters…)(マリンバとバスフルートのための)
絡み合い、動く線(Lines in Motion, Entwined)(ヴィブラフォーン、クロタル、フルート群とギターのための)
ニュクス(Nyx)(ヴィオラのための)
波動と中断(Waves & Interruptions)(マリンバのための)
アイリク・ラウデ(打楽器)
イーダ・ブリューン(Va)
トム・オッタル・アンドレーアセン(フルート群)
トマス・シェクスタ(G)

録音:2013年8月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
制作:ヴォルフガング・プラッゲ、ビョルン・ボルスタ・シェルブレード
録音:エンジニアリング ビアトリス・ヨハンネセン
ミクシング、マスタリング:ビアトリス・ヨハンネセン、モッテン・リンドベルグ
[DXD(352.8kHz/24bit)録音]
5.1 DTS-HD MA
(192kHz/24bit),
2.0 LPCM(192kHz/24bit),
mShuttle: FLAC 96kHz + MP3
Region ABC/72’26
ノルウェーの作曲家シェルブレードの室内楽作品が Blu-ray Disc Audio のアルバムでリリースされます。打楽器奏者ラウデによって演奏されること を念頭におき、「メロディ楽器」としての打楽器をクローズアップした 5 曲と、ヴィオラ・ソロのための1曲。2001年から 2013 年にかけて書かれた 作品です。
ビョルン・ボルスタ・シェルブレードは 1970 年生まれ。ノルウェー国立音楽アカデミーのアスビョルン・スコートゥンとビョルン・クルーセに作曲を学び、 ディプロマを取得、ルチアーノ・ベリオのアシスタントを務めたルカ・フランチェスコーニに私的に師事しています。編曲者、即興演奏家、音楽教師と しても活動し、ノルウェーの俳優グループ「デ・ユートヴァルグテ」(選ばれし者たち)、ヴォーカルアンサンブル「ノルディック・ヴォイセズ」、ハンガリー のバンド「ファビュラ・ラサ」、スウェーデンのアンサンブル「ペーロル・フォール・スヴィーン」(豚に真珠体験)をはじめ、さまざまなジャンルの芸術 家と共 同 作 業を行ってきました。
このアルバムで演奏される作品には、ギリシア神話の「夜の女神」を曲名とするヴィオラのための《ニュクス》をのぞき、《動き》《底流を認める》《静 止した流れ…》《絡み合い、動く線》《波動と中断》と抽象的なタイトルが与えられています。作曲家からの「解説」もなく、すべてが聴き手に委ねら れます。
アルバムのメイン・アーティスト、打楽器奏者のアイリク・ラウデ(1973?)は、シェルブレードがしばしば共同作業を行ってきたプレーヤーです。《動 き》《静止した流れ…》《波動と中断》のマリンバ、《底流を認める》《絡み合い、動く線》のヴィブラフォーン。スコートゥンとシェルブレードの言う「静 けさ」が現実の「音」に表現されます。《絡み合い、動く線》では、アンティークシンバル「クロタル」も使われています。
アルバム『波動と中断』の録音セッションは、オスロに近いベールムのヤール教会で行われました。 https://www.youtube.com/watch?v=gow2mMswPR8
※Pure Audio Blu-ray ディスクのアルバムです。
※Pure Audio Bluray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。Pure Audio Blu-ray ディ スクは CD や DVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Bluray 対応の PC をお使いください。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-92180(1CD)
昨日の前年
ウィリアム・クラフト(1923-):前に!<第1周/第2周:夕暮れのフォーンスワース公園/第3周>
ショーン・ナイドー(?-2012):昨日の前年
エリック・グリスウォルド:今日をわれらに<立ち上がる/呼吸する/刃物/ただ一人/空にパンチを>
ジョセフ・ペレイラ(1974-):マレット四重奏
イサーク・シャンクラー:見えぬものたち
ニコラス・デヨー:子守歌第5番
ロサンジェルス・パーカッション四重奏団

録音:2014年1月27-30日
前作「Rupa-khandha」(DSL-92150)で、素晴らしいテクニックを見せ付けたロサンジェルス・パーカッション四重奏団による新しいアルバムは、更に進化した音が楽しめるものです。2009年の創設以来、彼らは世界トップクラスの現代室内楽アンサンブルとしての地位を築き、アメリカの現代作曲家の作品を中心に、数多くの作品を演奏することで、究極の音を追求しています。彼らは多くの賞を受賞しており、なかでも第55回のグラミー賞のノミネートは、彼らの実力が正しく評価されたものといえるでしょう。金属的な音、柔らかい音、ガラス質の音など、いくつもの音が波のように押し寄せてくる様子は、ただただ楽しめるのではないでしょうか。従来のパーカッションの概念を覆すかのような刺激的で激しい音の奔流は、通常の形で再生しても存分に楽しめるものですが、最高の録音技術を用いたBlu-rayAUDIOを適切に再生することで、オーディオマニアの方たちにも喜んでいただける音を獲得することが可能です。
Sono Luminus
DSL-92181(2CD)
ピーター・スカルソープ:ディジュリドゥを伴う弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第12番「ウビルーから」(地球の叫び)
弦楽四重奏曲第14番「カンバイ」
弦楽四重奏曲第16番
弦楽四重奏曲第18番
スティーヴン・ケント(ディジュリドゥ)
デル・ソルSQ

録音:2013年6月24-25日…第12番,第16番,2014年4月21-22日…第14番,第18番ヴァージニア,ボイスソノ・ルミナス
ピーター・スカルソープ(1929-2014)はオーストラリアの現代作曲家です。彼は7歳から作曲を始め、その作品はオーストラリアの伝統と自然に起因したものが多く、この弦楽四重奏曲も、ディジュリドゥを巧みに配した印象的なものです。ディジュリドゥ(Didgeridoo,Didjeridu)とは、オーストラリア大陸の先住民アボリジニの金管楽器である。木製ではあるが発音原理から木管ではなく金管楽器に分類される楽器ですが、とにかく実際の音は印象的なもので、一度聴いたら耳から離れないほどの強烈な音色を持っています。従来の弦楽四重奏の音色と対比させたこの楽器の音色、とにかく聞いてみてください。ここでこのディジュリドゥを演奏しているスティーヴン・ケントは英国でう案れ、東アフリカで若き時代を過ごした人です。フレンチホルンの名手ですが、アボリジニの文化に触れたことでディジェリドゥを学び、この楽器のスペシャリストになりました。この楽器のための作品を20曲以上も録音しています。

Capriccio
C-5220D(1CD)
ヨハンナ・ドーデラー:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第3番「2010年、2011年のグスタフ・マーラー記念祭に」DWV64(2009)ピアノ三重奏曲第2番「ハイドンに捧ぐ」DWV52(2008)
ピアノ三重奏曲第1番VWV31(2002)
ピアノ三重奏曲第4番「朝」DWV79(2013)
ヴィロス三重奏団
<ダリア・デディンスケイト(Vn)/グレプ・パイシュニアク(Vc)/オレ・クリスティアン・ハーゲンルッド(P)>

録音:2014年6月18-20日ウィーン,4TUNEスタジオ
1969年、オーストリアに生まれた女性作曲家ヨハンナ・ドーデラー(1969-)。名小説家や建築家などを輩出した名門の家系に生まれ、幼い頃から文化や文学に親しんできた彼女、その作品は世界的に高く評価されています。多くの芸術家たちとコラボレーションし、色々な作品を生み出してきた彼女、このピアノ三重奏曲も刺激的な音に満たされています。彼女はピアノ三重奏曲という小さな形式を愛しているといい、このアンサンブルが生み出す音は絶対的なものだと断言しています。時にはミニマル形式を用いつつも、過去の大作曲家たちへのリスペクトを忘れない彼女の音楽は、一際美しい光を放つものです。

Alice
ALCD-028(1CD)
ルシエ、テニー、ケージ、ライヒ〜ギター、リュート、ウード作品集
ルシエ:オン・ザ・カーペット・オヴ・リーヴス・イルミネイテッド・バイ・ザ・ムーン(ウード&正弦波)
テニー:クロマティック・カノン(リュート&ライヴ・エレクトロニクス)
ケージ:One7(ギター&ライヴ・エレクトロニクス)
ライヒ:ヴァイオリン・フェイズ(リュート&ライヴ・エレクトロニクス)
ペーテル・セーデルベリ(アコースティック・ギター、ウード、ルネサンス・リュート)、
エリク・ペーテル(ライヴ・エレクトロニクス)

]録音:2012年−2013年
スウェーデンのギター&リュート奏者ペーテル・セーデルベリと、同じくスウェーデンの作曲家&ミュージシャンであるエルク・ペーテルのタッグによるアメリカン・プログラム。スティーヴ・ライヒの「ヴァイオリン・フェイズ」に"リュートとライヴ・エレクトロニクス"で、ジョン・ケージの「One7」には"ギターとライヴ・エレクトロニクス"の組み合わせで挑むなど、その独創的なアイディアは斬新かつ見事な完成度。

Euterpe Musica
EMCD-1316(1CD)
チェロ&ギター
ファリャ:ナナ(子守歌)
ジナタリ:チェロとギターのためのソナタ
ストルム:夏の夜のセレナード、日時計、昼と夜、目標
レイス:もしも彼女が尋ねたら
グバイドゥーリナ:2つの前奏曲
マルティンソン:ツインズ Op.64
ヴィラ=ロボス:アリア(ブラジル風バッハ第5番より)
グンナル・スピュート(G)、
ヘゲ・ワルデランド(Vc)
スウェーデンの名ギタリスト、グンナル・スピュートと、ベンクトソン、トルトゥリエの門弟ヘゲ・ワルデランドのデュオが奏でるギターとチェロの世界。
スペインのファリャ、ブラジルのジナタリ、ヴィラ=ロボス、レイス、スウェーデンのストルム、マルティンソン、ロシアのグバイドゥーリナの音楽による多彩なプログラムでのデュオの響きが味わい深い。


たまゆら
KKC-037(1CD)
ショーソン:ピアノ四重奏曲イ長調 Op.30
マーラー:ピアノ四重奏曲イ短調 断章
アンサンブル・モンソロ
【本田早美花(Vn)、シルヴァン・デュランテル(Va)、ジュリアン・ラジニアック(Vc)、エマニュエル・クリスチャン(P)】

録音:2014年6月7日/キング関口台第1スタジオ(192kHz 24bit高音質録音)
ピアノ四重奏は、弦楽四重奏やピアノ三重奏、あるいはピアノ五重奏と比べ地味な形態と思わ れがちです。しかし楽器のバランスと独立性が理想的に保たれた、室内楽の究極ということができるでしょう。このジャンル期待の若き常設団体が誕生し ました。アンサンブル・モンソロ。日本人ヴァイオリニスト・本田早美花を中心としたフランスの団体で、全員がパリ高等音楽院出身。2006年にノルマ ンディ・フォーラム音楽祭で最優秀現代音楽賞とスペディダム・スカラシップ賞、翌年グランプリを受賞、2008年にヴェローナのTIM国際音楽コンクー ル室内楽部門第1位、2009年には「プロ・カルテット」に選ばれました。「モンソロ」とは、「私のソロ」を意味し、奏者一人ひとりがソリストでありな がら、アンサンブルとして最高の調和を目指し進化していくという願いがこめられています。
演奏技術の高さはもちろんながら、フランスの音楽家ならではのオシャレで明るい音楽性、音楽に向うひたむきさと集中力の高さ、若々しいエネルギー とフレッシュな感性で驚くほど感動的な世界を創り上げます。演奏・録音を通じて、古今東西のピアノ四重奏曲を世に出すことを主眼とし、CD第1弾と してマーラーとショーソンの作品を2014年6月に東京で録音しました。
ショーソンのピアノ四重奏曲は演奏時間40分近い大作ですが、美しく感動的なメロディがちりばめられた崇高な作品。アンサンブル・モンソロ入魂の 演奏で、全く長さを感じさせず感動させられます。マーラー10代の若書きも、「陰鬱で頽廃的」な印象を一新、ナイーヴな中にも激しい盛り上がりや、 刃を向けてくるような凄みに満ち、まぎれもないマーラーの世界であることを実感させてくれます。 (Ki)

Intergroove
IGC-011-2(1CD)
ボロディン:弦楽四重奏曲第1番イ長調
弦楽四重奏曲第2番ニ長調
サンクトペテルブルクSQ
タネーエフSQの第1ヴァイオリン、ウラディーミル・オフチャレクの門下としてサンクトペテルブルク音楽院を卒業した4人で結成されたサンクトペテルブルクSQ。結成したその年に全ロシア・コンクールで優勝し、ロシアを代表するアンサンブルとして活躍するクァルテットの流麗な演奏で、19世紀ロシアを代表する室内楽作品であるアレクサンドル・ボロディンの弦楽四重奏曲を。

Ameson
ASCP-1324(1CD)
ゴーサン:球体のハーモニー
器楽アンサンブルのための 「球体のハーモニー」
クラリネットのための 「悟り」
フルートとピアノのための 「オジーヴ」
クラリネットと録音音源のための 「禅庭」
ピアノのための 「トウキョウ・シティ」
弦楽四重奏のための 「チャクラ」
フィリップ・アリ=ブラシェット(芸術監督)、
アンサンブル・シヤージュ
パリ国立高等音楽院でオリヴィエ・メシアンに学び、ICONS国際作曲賞など数々の受賞歴を誇る、現代フランスを代表する作曲家の一人、アラン・ゴーサン(b.1943)の作品集。1984年作の「チャクラ」から、2008年作の「トウキョウ・シティ」まで、器楽のための主要作品を収録。京都での滞在や日仏現代音楽協会での名誉会長を務めるなど、日本とも縁の深いゴーサンの作品は「禅庭」や「トウキョウ・シティ」など、日本からのインスピレーションを取り入れた作品も特徴。

Sono Luminus
DSL-92179
(CD+BD-Audio)
アメリカの集団
ネイサン・リンカーン=デクサティス:オブリヴィヨン(忘却)
アルマンド・バヨーロ:広く開かれたスペース
ダン・ヴィスコンテ(1982-):ブラック・ベンド
ジュリア・アドルフ:言葉なき生き物たち
ヨゼフ・ホールマン(1979-):The Extrodinary Gryssandra Wycke
スティーヴン・ゴルボス:私が保持することを決めたもの
グレゴリー・スピアーズ:クマとハト
Inscape*(アンサンブル)
21世紀のアメリカ音楽における豊かなサウンドを探求する「Inscape*」の最新アルバムです。ある時は自然の景観の美しさを描き、またジャズやロック、土着の民俗音楽を想起させる音を求めるなど、多様化した現代のアメリカの文化と姿を、音楽で描き出すことに力を注ぐ彼ら、今回のアルバムでも興味深い作品を取り上げています。特定の音の形状をモデル化した、一種の室内交響曲であるリンカーン=デクサティスの「オブリヴィヨン」、夏の農村の風景を描いたヴィスコンテの「ブラック・ベンド」、若き魔女が発する呪文はホールマンの「The Extrodinary Gryssandra Wycke」で描かれています。Inscape*は2004年に芸術監督リチャード・スケルボによって設立されたアンサンブル。2014年には前作「Sprung Rhythm」がグラミー賞にノミネートされるなど注目を集めています。このアルバムはCDとともにBlu-rayAUDIOも同梱されており、シャープな音を体中で楽しむことができます。

DACAPO
MAR-6.220577(1SACD)
ランゴー:弦楽四重奏曲集第3集
弦楽四重奏曲第1番BVN68(1914-1915 /1936改訂)
弦楽四重奏曲第5番 BVN189(1925 /1926-1938改訂)
弦楽四重奏曲断章「イタリア風スケルツォ」BVN408(1950)*
ナイチンゲールSQ

録音:2013年8月19-24日、2013年9月3-6日、2013年1月10日
*=世界初録音
ルーズ・ランゴー(1893-1952)の弦楽四重奏曲全集の完結編です。「グラモフォン・アワード」を受賞したナイチンゲール弦楽四重奏団によるこの演奏は、ランゴーという作曲家を理解するためにも、大きな手助けとなることでしょう。ランゴーは作曲年代によって、かなりその作風が違いますが、このアルバムの3曲はどれも親しみやすい音楽です。若き日の第1番、爽やかさを感じさせる第5番、1950年の作品にも拘わらず妙に明るい「イタリア風スケルツォ」など、一度でも聴いていただければ、このステキな音楽に心奪われること間違いありません。

TYXart
TXA-13035(1CD)
Quinar〜クラリネットとハープのための5つの新作
マーティン・クリストフ・レーデル(1947-):アルパリネット〜クラリネットとハープのための3つの作品OP.71(2011)
フランク・ザベル(1968-):クラリネットと微分音ハープのための「見知らぬ苔や草から」I-VII(2011)
シュテファン・ホイケ(1959-):クラリネットとハープのための「メランコリーセレナーデ」OP67(2012)
ヨルグ・ビルケンコッター(1962-):バスクラリネットとハープのための夜想曲「なぜトリスタンか」(2012)
ディートリヒ・ハーネ(1961-):クラリネット、バスクラリネット、ハープと伴奏テープのための「回心」(2011/12)
デュオ・イマジネール
【ジョン・コルベット(Cl)
シモーネ・ザイラー(Hp)】

録音:2013年2月、2013年4月
クラリネットとハープの二重奏デュオ・イマジネール。新しい音色や演奏方法や効果を追求したドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州を拠点とす る5人の現代作曲家による作品を収録しています。 (Ki)
TYXart
TXA-14039(1CD)
ディータ・カウフマン(1941-)作品集
エヴォカシオン〜暴力に対するオラトリオ (インゲボルク・バッハマン詩)(ソプラノ、語り、ヴァイオリン、ピアノ、弦楽四重奏、トリオ、24声部混声合唱と弦楽オーケストラのため)OP.11
CONCERTOMOBIL(無伴奏ヴァイオリン、弦楽オーケストラと電子音響プレイバックのための)OP.18
PAGANIHILISMO(無伴奏ヴァイオリンとクローン化したヴァイオリニストのための)OP.77
ELENA EN FACE(エレーナ・デニソワのためのヴァイオリンと室内オーケストラのためのポエム)OP.132
エレーナ・デニソワ(Vn)
エリザベス・シコラ(S)
グンダ・ケーニッヒ(朗読)
アレクセイ・コルニェンコ(指)モスクワSO
カリンシア・コレギウム・ムジクム
ブダペストCho
グスタフ・マーラー・アンサンブル

録音:1994 年 -2012 年
ウィーンの作曲家ディータ・カウフマン。1968年のパリ暴動をきっかけに制作されたエヴォカシオン。当時カウフマンはメシアンの作曲クラスに奨学生 としてパリに滞在していたときに、事件を目撃。「より辛い日が来るかも知れない」というインゲボルク・バッハマンの詩にオラトリオ形式で作曲されました。 (Ki)

Christopher Nupen Films
A-13CND(DVD)
シューベルト:ます/偉大なる愛と偉大なる哀しみ
ます/偉大なる愛と偉大なる哀しみ
ダニエル・バレンボイム(P)
イツァーク・パールマン(Vn)
ピンカス・ズーカーマン(Va)
ジャクリーヌ・デュ・プレ(Vc)
ズービン・メータ(コントラバス)他

収録時間:182分/音声:ステレオ2.0
字幕:独・西・仏・英・伊・日本語
画面:4:3&16:9letterbox/REGION All(Code:0)
シューベルトに関する2つの興味深い映像です。1のますは、1969年に撮影されたドキュメンタリー・フィルムで、バレンボイムが主宰したサウスバンク音楽祭における「ます」が演奏されるまでと、本番の風景です。当時、優れた指揮者として名声を高めていたズービン・メータが久しぶりにコントラバスを練習し、またズーカーマンはこの日のためにわざわざヴィオラを用意して、演奏に臨みます。そしてパールマン、デュ・プレ、バレンボイム…この5人が親密なリハーサルを経て、本番では燃える演奏を披露します。もう1つの映像は、シューベルトへのオマージュともいえるもので、これは伝記ではなく、彼が師と仰いだベートーヴェンから影響を受けながらも、ベートーヴェンの死後、新たな音楽を作っていった様子が描かれています。感動的な物語です。
Christopher Nupen Films
A-14CND(DVD)
デュ・プレのポートレイト
ジャクリーヌ・デュ・プレとエルガーのチェロ協奏曲
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲「幽霊」Op.70
ダニエル・バレンボイム
ピンカス・ズーカーマン
ニュー・フィルハーモニアO
ジョン・バルビローリ
ウィリアム・プリース

収録時間:150分/音声:モノラル2.0
字幕:独・仏・西/画面:4:3
REGION All(Code:0)
伝説的チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレ。彼女を象徴するのがエルガーのチェロ協奏曲であるのは間違いありません。最初の映像は、そんなエルガーを存分に楽しめるものです。もう一つの映像は、ダニエル・バレンボイムとピンカス・ズーカーマンとのベートーヴェンのピアノ三重奏曲「幽霊」の演奏風景です。こちらは名映画監督ジャン=ピエール・ポネルによって収録された貴重な映像です。エキセントリックで孤高のアーティストであったデュ・プレの活動の絶頂期を捉えています。

DIGRESSIONE
DCTT-40(1CD)
マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):ギターとフルートの為の作品集
歌劇「タンクレディ」によるフルートとギターの為のポプリ Op.76*
フルートとギターの為の変奏曲 Op.84*
フルートとギターの為の大ポプリ Op.53*
「おいらはキャベツ作りの子」によるギターの為の6つの変奏曲 Op.49
歌劇「愛と栄光」のロマンスによるギターの為の変奏曲 Op.105
ギターの為の6つの前奏曲 Op.83 から Nos.4, 5, 6
アントニーノ・マッドンニ(G)
ジュゼッペ・ディ・リッド(Fl*)

録音:データ記載なし
使用楽器:マリオ・ガッローネ製(G)/ナガハラ、フル・コンサート・14K(Fl)
「ポプリ」とはもともとフランスのごった煮鍋料理のことで、様々な香りの物を合わせた室内香の名前にもなっていますが、音楽用語としては複数の曲をつなげたメドレーを意味します。19世紀にはひとつの歌劇からいくつかの聴かせどころを選んだポプリや、当時のヒット曲をつなげたポプリ等が数多く書かれました。アントニオ・マッドンニは1960年イタリアのバルレッタに生まれバーリのニッコロ・ピッチンニ音楽院で学んだギター奏者。ジュゼッペ・ディ・リッドは1985年生まれ、フォッジャのウンベルト・ジョルダーノ音楽院で学んだフルート奏者。

NON PROFIT MUSIC
NPM-1010(1SACD)
クラリネット、チェロとピアノの為の作品集
ブルッフ:8つの小品 Op.83
ブラームス:三重奏曲イ短調 Op.114
B3クラシック三重奏団
[ホアン・ボラス(Cl) 
デイヴィッド・ジョンストーン(Vc)
ホアンホ・アルビニャナ(P) ]

録音:2009年5月、セザンヌ・プロダクション

PUREMUSIC
5414706-10352
(1SACD)
MYRIAM FUKS/ VER BIN IKH!
01. Vi Ahin Zol Ikh Geyn(私はどこへ行けばよいのか) (S. Korn-Teuer aka Igor S. Korntayer /O. Strokh)
  ゲスト:エフゲニー・キーシン(Pf)
02. Far Dir Mayne Tayer Hanele aka Klezmer Csardas from Klezmer Karma (R. Lakatos/M. Fuks)
  ゲスト:アリッサ・マルグリス(Vn)、ナタン・フロード(Vla)、ポリーナ・レシェンコ(Pf)
03. Malkele, Schloimele (J. Rumshinsky)
  ゲスト:サリーナ・コーン(歌)、フィリップ・カテリーヌ(ギター)、オスカー・ネーメト(Bs)
04. Deim Fidele (B. Witler)
  ゲスト:ローラ・フックス(歌)、ミヒャエル・グットマン(Vn)
05. Yetz Darf Men Leiben (B. Witler)
  ゲスト:ポール・アンバッハ(歌)
06. Greene Bletter (M. Oiysher)
  ゲスト:ロビー・ラカトシュ(Vn)
07. Die Saposhkeler’ (D. Meyerowitz)
08. Pintele Yid (L. Gilrot/A. Perlmutter-H. Wohl)
  ゲスト:ザハヴァ・ゼーヴァルト(歌)
09. Als In Einem Is Nicht Dou Ba Keiner (B. Witler)
10. Dous Gezang Fin Mayne Hartz (B. Witler)
  ゲスト:ミリアム・ラカトシュ(歌)
11. Schlemazel (B. Witler)
  ゲスト:エドゥアルト・ベーア(歌)
12. Nem Der Nisht Tsim Hartz (B. Witler)
13. Hit Oup Dous Bisele Koyer’ (B. Witler)
  ゲスト:ミシェル・ジョナス(歌)
14. Schmiele (G. Ulmer)
  ゲスト:モナ・ミオデツキ(歌)、ロビー・ラカトシュ(Vn)
15. Ziben Gite Youren (D. Meyerowitz)
16. Bublitchki (Beygeleich) (Trad.)
  ゲスト:アレクサンダー・グルニング(Pf)
17. Ver Bin Ikh? (B. Witler)
  ゲスト:ミッシャ・マイスキー(Vc)、リリー・マイスキー(Pf)
18. Der Rebe Menachem (A. Gurning/M. Fuks-M. Rubinstein)
  ゲスト:マルタ・アルゲリッチ(Pf) ミリアム
ミリアム・フックス(Vo)
[01, 02, 16, 17, 18以外、以下アンサンブルメンバーが参加]

ロビー・ラカトシュ(1stVn)、
クラウディア・バーロー(2nd Vn)、
クリステル・ボルグレーヴェンス(Cl)、
アルド・グラナート(アコーディオン)、
ラースロー・バログ(G)
オスカー・ネーメト(Cb)

録音:2013年11月/2014年2,3,5月
ミリアム・フックスはユダヤ・クレズマー音楽の歌の女王。その存在感、歌唱力と表情は、クレズマー界のエディット・ピアフと言えましょう。そんな彼 女がユダヤの歌をあつめた新譜をリリース。ヘブライ語の歌詞で力強く哀愁漂う歌を披露しています。注目なのが、共演陣!アルゲリッチ、キーシン、マイ スキーら、超豪華な顔ぶれ。キーシンが、絶美のピアノの音色で哀愁漂う世界へといざなう前奏は、この世のものとは思えぬ美しさ。つづくフックスの歌 もキーシンのピアノと非常にマッチしています。アルゲリッチもマイスキー父娘も世界に浸りきった演奏を展開。ちなみにキーシン、アルゲリッチ、マイスキー が歌手と共演した演奏のCD登場は初です。注目ポイント満載の1枚です! (Ki)

Ramklang
Rkap-10213(1CD)
民謡と物語〜五大陸からの民謡集
ドイツ〜ライネッケ(エンゲルブレヒト編):小川のほとりに水車が/アメリカ〜伝承曲(ブレーマー編):900マイル/イタリア〜レイチェル(フィガロ編):私は心休まらない/スウェーデン〜伝承曲(ニルソン編):鍛冶屋の歌「昔、おいらが若いころ」/アイルランド〜伝承曲(レストレンジ編):庭の千草/オーストラリア〜伝承曲(クレリン編):ワルチング・マチルダ/韓国〜伝承曲(ガルシア編):アリラン/フィリピン〜伝承曲(ボクイレン編):ペン・ペン・デ・サラペン/ガーナ〜伝承曲(レストレンジ編):ダ・ンアセ/アイルランド〜伝承曲(フローテンハウス編):モリー・マローン/キューバ〜伝承曲(アマコード編):ハバネラ・トゥ/日本〜伝承曲(書上奈朋子編):さくらさくら/タイ〜伝承曲(ボクイレン編):ロム・ナオ/ロシア〜伝承曲(ゼルコフ編):ワ・クシュニッツ/チェコ〜伝承曲(ベッカー編):チェルヴェナ・ルジチコ/イスラエル〜伝承曲(タル編):ハバ・ナギラ/ラトビア〜伝承曲(ジェカブソン編):プット・ヴェジニ
アンサンブル・アマコード〔ヴォルフラム・ラットケ(T)、マルティン・ラットケ(T)、フランク・オツィメク(Br)、ダニエル・クナウフト(Bs)、ホルガー・クラウゼ(Bs)〕

録音:2011年5月&2012年5月、ドイツ
バッハがカントールを務めた由緒あるライプツィヒの聖トーマス教会少年合唱団の出身者たちにより、1992年に結成された男声ア・カペラ・グループ、アンサンブル・アマコード。
聖トーマス教会時代から培われてきた5人のメンバーの卓越した歌唱力、中世&ルネサンス、バロック、近現代、そしてポップスからのアレンジなど、幅広いレパートリーを自在に歌うエンターテイナー性は絶大な評価を得ており、2013年のICMA賞、2012年のECHO賞など、ヨーロッパの権威ある音楽賞に続々と輝いています。アンサンブル・アマコードが歌うのは、5声のア・カペラによる、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカ、オセアニアの5大陸の民謡集!ドイツの5人のエリートたちが声のみで創り出す世界各地の民謡の世界。一糸乱れぬ見事なアンサンブル、声の限界に挑んだ超絶技巧、世界各地の名旋律と名アレンジは、美しき世界旅行への招待状である ――。

KOKORO RECORDS
KKR-006(1CD)
税込定価
野澤徹也によるマーティン・リーガン:三味線作品集
(1)Made of Mercury 〜三味線二重奏(8:34)
(2)細雪を想い… 〜三味線と箏(13:06)
(3)月影幻想曲 〜三味線と尺八(11:16)
(4)fastpass! 〜三味線と小鼓(7:20)
(5)魔橋 〜三味線と琵琶(9:44)
(6)虹の光 〜三味線と十七絃(8:14)
(7)不死鳥 〜三味線とフルート(10:21)
野澤徹也(三味線)
(1)浅野藍(三味線)
(2)野澤佐保子(箏)
(3)山口賢治(尺八)
(4)藤舎花帆(小鼓)
(5)櫻井亜木子(琵琶)
(6)野澤佐保子(十七絃箏)
(7)澤田由香(フルート)
作曲家・マーティン・リーガンの時には挑戦的ともいえる邦楽器への新しいアプローチに演奏家・野澤徹也が感性と技術力で応えた、三味線を中心としたアンサンブルの新たな歴史。
※「クロスカルチャーな音楽作りを探求するマーティン・リーガン氏の現代邦楽へのアプローチを一言で言い表すならば、それは「情熱」であろう。リーガン氏の「情熱」は、人と人を結びつけ、新たな音楽を生み出すエネルギー源となり、このCDに音楽的結晶となって表れている。」 佐藤容子(作曲家)
■野澤徹也(三味線)
三絃を西潟昭子氏に師事。現代邦楽研究所研究科修了。洗足学園音楽大学、現代邦楽研究所三味線講師。 受賞歴は2005 年 東京邦楽コンクール第一位、他多数。NHK テレビ、NHK-FM 等に出演。 3枚組ソロCD『三味線独奏曲集』(TY サポート受賞作品)をはじめ、計14 枚のCD をリリース。 2008 年 三木稔作曲『三味線協奏曲』初演ソリストをつとめる。 2012 年 日本フィルハーモニー交響楽団と共演。演奏がNHK-FM で放送された。 2013 年〜 NHK-E テレ『にっぽんの芸能』テーマ曲・挿入曲の演奏を担当。
■マーティン・リーガン(作曲b.1972)
「西洋音楽」はもとより、今までに 60 曲を超える邦楽作品を作曲している。'02 年以降は、現代邦楽を演奏する主要グルー プの一つであるオーラJ に所属。 '95 年オハイオ州オバーリン大学作曲科及び東アジア研究科卒。国費研究留学生として、 東京音楽大学大学院作曲専攻に在籍していた。'02 年文化庁舞台芸術創作奨励国立劇場作曲コンクールに尺八と二十絃 箏のための「東雲の詩」(2001) で入賞。'06 年ハワイ大学作曲科博士課程修了。三木稔著「日本楽器法」(音楽之友社)の 英語版を翻訳('08 年版)。'10 年ナボーナレコードより、自作品 CD「マーティン・リーガンの和楽器による作品集第一番:森 が囁いて...」がリリースされた。邦楽器の為の第二作品集「魔鏡」(2012) 及び第三作品集「光を花と散らす」(2013)が同レ ーベルよりリリースされた。'11 年研究員として上海音楽院作曲専攻に在籍し、中国伝統的楽器の個人レッスンを受けた。ヒュ ーストングランドオペラによって委嘱された「メモリー・ストーン」という新作室内オペラはテキサスセンターのアジアソサイティ にて2013 年4 月に初演。現在、アメリカのテキサス州、A&M 大学にて助教授として後進の指導にあたる。

Harp&Company
CD-5050-32(1CD)
ルフェーヴル:クラリネット・ソナタ集
ソナタ第1番、ソナタ第2番、ソナタ第3番、
ソナタ第4番、ソナタ第5番、ソナタ第7番
オリヴィエ・ダルテヴェル(Cl)、
ラシェル・タリトマン(Hp)
スイス生まれのフランスのコンポーザー=クラリネッティスト、ジャン=グザヴィエ・ルフェーヴル(1763−1829)のクラリネット・ソナタ集。クラリネットの改良や発展にも貢献したルフェーヴルならではの、クラリネットを知り尽くされた内容の作品。

MARSYAS
MAR-1810(1CD)
ヘンデル・イン・ハーレム
イントロダクション(ソナタヘ長調)
ラルゴ(ソナタヘ長調)アレグロ(ソナタヘ長調)
アダージョII(ソナタヘ長調)
アレグロIII(ソナタヘ長調)
アレグロ・モデラート(ソナタヘ長調)
ある時の話(シュテファン・シュルツ/マーク・フェルドマン)
音の巨像(シュテファン・シュルツ/マーク・フェルドマン)
アンダンテ(ソナタホ短調)
アレグロ(ソナタホ短調)
サラバンド(ソナタホ短調)
アルマンド-アンダンテ・アレグロ(ソナタホ短調)
ロンド(ソナタホ短調)
ガヴォット(ソナタホ短調)
ヘンデル・イン・ハーレム(シュニーダー/シュルツ/フェルドマン)
Riffs(シュルツ)
ジョージとジョージの邂逅(サマータイム)
アダージョ(ソナタニ長調)
アレグロI(ソナタニ長調)
ミュゼット-アレグロII(ソナタニ長調)
行進曲-ガヴォット(ソナタニ長調)
アラディン(シュルツ/シュニーダー)
※特に記載のないものについての作曲者は全てヘンデル
ダニエル・シュニーダー(ソプラノSax)
ステファン・シュルツ(バスTb)
マーク・フェルドマン(Vn)

録音:2012年2月NYブルックリン,システム2スタジオ
このアルバムは「もしヘンデルが現代のマンハッタンにやってきたら?」という想像の元に作られたもの。もちろん歴史上では、ヘンデルがアメリカを訪れたことはないのですが…。彼のリズミカルな音楽は、曲そのものがジャジーであり柔軟性を持っているので、現代のハーレムで演奏しても全く遜色なく溶け込んでしまうに違いありません。ここでプロットを書いているのは、作曲家でサクソフォン奏者であるダニエル・シュニーダー。彼はシリアスな作品も多く書いていますが、このようなクロスオーヴァー的な作品も大得意であり、ここでも魅力的な音楽を披露しています。もし、今ヘンデルが世界ツアーを行ったら、間違いなくスーパースターになることでしょう!

DACAPO
MAR-8.226082(1CD)
フリードリヒ・クーラウ:ヴァイオリン・ソナタ集第1集
ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調Op.64
ヴァイオリン・ソナタ.長調Op.79-1
ヴァイオリン・ソナタ.イ短調Op.79-2
ヴァイオリン・ソナタ.ハ長調Op.79-3
クリスティーナ・アストラン(Vn)
ペル・サロ(P)

録音:2013年6月24-28日コペンハーゲンDRコンチェルフゼット第4スタジオ
もともとドイツで生まれるも、24歳の時にコペンハーゲンに亡命し、その生涯を閉じるまで22年間この地で創作活動を行ったため、現在ではデンマークでも大切な存在とされている作曲家クーラウ(1786-1832)。彼の生涯はとても波乱に富んだものであり、デンマークの音楽発展にも大きく寄与したのですが、現在ではその作品をほとんど聴くことはできません。例外的に、ピアノを学んでいる人には「ソナチネ」だけは知られているでしょう。ソナタを学ぶ前の段階で取り上げられることが多いものです。そのため、ベートーヴェンの同時代の「ピアノ曲作曲家」として認識されていますが、実は室内楽作品も数多く書いています。この一連のヴァイオリン・ソナタも壮大な楽想を有した感動的なもので、例えばOp.64はもともとフルートのための作品ですが、伸びやかなメロディが特に印象的であり、ヴァイオリンで演奏することでまた違った魅力を放っています。

CONTINUO Classics
CC77-7709(1CD)
ドホナーニ:チェロ・ソナタOp.8
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8
 チェロ・ソナタOp.4
ラファエル・ピドゥー(Vc)、
エマニュエル・シュトロッセ(P)

録音:2010年9月フランス
INTEGRALレーベルより発売されていたINTEG 221181の再発売商品。トリオ・ヴァンダラーやロトの手兵オーケストラ「レ・シエクル」のチェロ 奏者としても活躍するラファエル・ピドゥー。彼がフォル・ジュルネ音楽祭でもお馴染みの名ピアニスト、エマニュエル・シュトロッセと近代ハンガリーのチェ ロ・ソナタに取組みました。厳しい精神性にあふれたコダーイの無伴奏ソナタはさすがに名作。ピアノ伴奏付き2 篇は柔和で親しみやすく、両作曲家の旋 律美を堪能できます。 (Ki)

Tony Palmers Film
TPDVD-170(DVD)
イヴリー・ギトリス〜偉大な伝統 イヴリー・ギトリス(Vn)他

収録時間:118分/NTSC/16:9Widescreen
今も尚現役として活躍している世界最高齢ヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリス(1922−)の若き頃の貴重な映像や、ユネスコ親善大使として様々な国と地域へ赴きその地域の音楽と人達との交流、レッスンの模様やギトリスの音楽への思いなどインタビューを収録。
クラシックだけにとどまらず、ディジー・ガレスピー、ジョン・レノン、オノ・ヨーコ、エリック・クラプトンなど数々の有名アーティストとのライヴやセッションの秘蔵映像なども多数収録。

※本作品には、オリジナル・マスターに起因する映像及び音声に乱れが一部含まれております、あらかじめご了承ください。
Tony Palmers Film
CPVP-020DVD(DVD)
メンデルスゾーン〜ナチスと私 ダニエル・ホープ(Vn)
スティーヴン・イッサーリス(Vc)、他

※収録時間:59分/NTSC
フェリックス・メンデルスゾーン (1809−1847)の音楽とナチスとの関係、ユダヤ人家系であるために言われなき迫害を受けていた事を焦点としたドキュメンタリー。スティーヴン・イッサーリスやダニエル・ホープの演奏も収録。グリアソン・アウォード2010アート・ドキュメンタリー部門ノミネート作品。
※本作品には、オリジナル・マスターに起因する映像及び音声に乱れが一部含まれております、あらかじめご了承ください。

スロヴェニア放送
ZKP-113260(1CD)
モーツァルト:フルート四重奏曲全集
フルート四重奏曲第1 番 ニ長調 K.285
フルート四重奏曲第2 番 ト長調 K.285a
フルート四重奏曲第3 番 ハ長調 K.Anh.171
フルート四重奏曲第4 番 イ長調 K.298
マテユ・グラヘク(Fl)
ミラン・コルブル(Vn)
マヤ・ロメ(Va)
イゴール・シュケリャネク(Vc)

録音:2011 年10 月、リュブリャナ
モーツァルトのフルート四重奏曲を4 曲集めたCD。マテユ・グラヘクは1974 年、スロヴェニア中部のトルボヴリェ生まれのフルート奏者。スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めている。しっとりとした柔らかい美音が魅力である。

Cornetto
COR-10041(1CD)
アレクサンダー・マリア・シュナーベル(1889-1969):ピアノ五重奏曲ハ長調 Op.17
ハリンリヒ・リーチュ(1860-1927):ピアノ五重奏曲ニ長調
マリンコニア=アンサンブル・シュトゥットガルト
[ラミール・トルンペルマン(第1Vn)
ユリウス・カルヴェッリ=アドルノ(第2Vn)
マルクス・エルテル(Va) 
ヘルムート・ショインヒェン(Vc)
ギュンター・シュミット(P) ]

録音:2013年、フィルハーモニー・グスタフ=ジーグレ=ハウス、シュトゥットガルト、ドイツ
ピアノと弦楽の為の珍しい作品を紹介するマリンコニア・シリーズ第4弾。アレクサンダー・マリア・シュナーベルはラトヴィアのリガに生まれた作曲家。音楽専業では生活できずポーランド、ドイツへと活動の場を移しましたが、1943年にブライトコプフ社のアーカイヴが戦災で焼失し彼の出版譜・手稿譜の多くが失われ、また5年をかけて作曲した交響曲の手稿譜を移動中に紛失したことで意欲を失い作曲と音楽著作をやめてしまった悲運の音楽家です。ハリンリヒ・リーチュはボヘミア北西部のソコロフ(ファルケナウ)に生まれた作曲家・音楽学者。ウィーンで法学を学んだ後エドゥアルト・ハンスリック(1825-1904)、グイード・アドラー(1855-1941)に音楽史を、ローベルト・フックス(1847-1927)らに音楽理論を師事。ハンスリック、アドラーの後継者としてウィーン大学教授を務めた後プラハ音楽大学教授に就任、またプラハ・ドイツ室内楽教会を創設しました。
マリンコニア=アンサンブルは忘れ去られた楽曲の復興を目的としてチェロ奏者・音楽学者ヘルムート・ショインヒェンにより1980年代に創設されたアンサンブル。


オクタヴィア
OVCL-00541(1SACD)
2014年6月25日発売予定
オイストラフ・ライヴ・イン・ジャパン1955
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 へ短調 Op.80
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調
チャイコフスキー:瞑想曲
 ワルツ・スケルツォ
クライスラー:コレルリの主題による変奏曲(アンコール)
ダヴィッド・オイストラフ(Vn)
ウラディーミル・ヤンポリスキー(P)

録音:1955年2月23日日比谷公会堂(モノラル ・ライヴ)
ニッポン放送創立60周年記念発売。まだ日本とソヴィエト連邦(当時)の間に、平和条約が締結される以前の1955年、巨匠ダヴィッド・オイストラフは初めて日本の地に降りたちました。国交が回復される以前、今のようなも情報化時代でないのもかかわらず、このヴァイオリニストの名声はすでにわが国に轟いており、この来日は社会的な話題となりました。 いままで、この来日時のライヴ音源が存在する、という噂はありましたが、陽の目を見ることはなく、このたびニッポン放送の倉庫からテープが発見され、60年の眠りから、遂に目を覚ますことになったのです。(オクタヴィア)
まず、音の良さにビックリ!多少の修正は加えられているようですが、オイストラフ特有の豊麗な音色美をたっぷり堪能できます。彼の全盛期を窺わせる、滑らかであらながら正確なポジションを保持したフレージングの妙は、ベートーヴェンの第1楽章冒頭から見事です、単に陽気に弾むだけでない品格も兼備。第2楽章の歌心も育み抜いた音色美と語り掛けの妙が心に染みます。ヤンポリスキーのまろやかなタッチとの掛け合いによって、その至福の空気感は一層温かみを帯びます。
プロコフィエフは暗い情念を漂わせながらも、のたうち回るような苦悩ではなく、常に明るい希望の光を感じさせるのが、いかにもオイストラフ流。第2楽章でも鋭角的な刺激以上に、血の通った歌の抽出へのこだわりを貫徹することで、無機的な響きが入り込む余地などありません。3楽章のの絶品の弱音も必聴!弱音と言いえば、イザイ冒頭の幻想的なそれも奇跡的な仕上がり!そして、チャイコフスキーの2曲。こんな聴き手の心の深部へ浸透する演奏も極めて稀でしょう。涙なしで聴けません!
なおこの録音は、日比谷公会堂でのライヴですが、咳払いなども殆ど聞こえないことからも、聴衆のこの巨匠に対する期待と尊敬の高さが窺われます。【湧々堂】

V MILLENNIO
CDS-0154(1CD)
パオロ・ヴィヴァルディ(1964-):貴婦人、騎士、武具、愛 − オルランド・フリオーソの歌による
Le donne, i cavallier, l'arme, gli amori / O degli uomini inferma e instabil mente!
La battaglia / Quantunque il simular / Ove il sole cade
Se l'ntricati rami e l'aer fosco, basato sul raag Bhairav
Di voce in voce / Chi mette Il pie sull'amorosa pania
Piccola suite della pazzia d'Orlando / Pensier che'l cor m'aggiaeci et ardi
Verso le porte di Damasco / Il volo dell'Ippogrifo / Cerere
Assai piu larga piaga e piu profonda / Marfisa / Ad ascoltar v'aspetto
アンサンブル・ブラダマンテ
パオロ・ヴィヴァルディ(ディレクター)

録音:2002年2月4-9日、ハウス・レコーディング・スタジオ、ローマ、イタリア

DISCOS ABADIA DE MONTSERRAT
DAM-5019(1CD)
オルガンとヴァイオリンが奏でるメロディー(Vol.1)
ジョー・アケプシマス(1940-):暁の光よ
ルター派の賛美歌:われらすべてを救いに来たもう御身(エアフルト賛美歌集(1524)から)
ルシアン・デス(1921-2007):もうすぐ夜が明ける
伝承曲:来たれ、神聖なる救世主よ
バッハ:主の栄光を称えよ
ジョゼフ・ジェリノー(1920-2008):さあ来たれ、世の救い主よ
ジョー・アケプシマス:救い主を求めるあなたがた
グレゴリオ聖歌(タミエ修道院):待降節の賛歌
グレゴリオ聖歌:クリスマスの賛歌
ディディエ・リモー(1922-2003):今日、この世に
ジュゼプ・マリア・ビンセン:天の喜び
不詳(16世紀):声のかぎり神に歌わん
ジョン・フランシス・ウェード(1710-1786):神の御子は今宵しも
フランツ・グルーバー(1787-1863):きよしこの夜
ルシアン・デス:天の御子
ジョー・アケプシマス:神よ、人の生の源よ
ポール=ジャン=ジャック・ラコーム(1838-1920):貧者たちの夜
アダン(1803-1856):オー・ホーリー・ナイト
ジョー・アケプシマス:あなたはどなたか、謙遜なる王よ
ヴェロニカ・ヨン:愛のシスター
ヴェロニカ・ヨン(Vn)
ジョルディ・アウグスティ・ピケ(Org)

録音:2010年10月25-27日、モンセラト修道院バジリカ聖堂、モンセラト、スペイン
タイトルにはうたわれていませんが、キリストの生誕をテーマとしたアルバムです。時季外れのご案内になってしまい申し訳ありませんが、モンセラトの清澄な空気を感じさせるサウンドは季節を問いません。ヴェロニカ・ヨンは韓国のオーケストラで活躍後、1986年に修道女となったヴァイオリン奏者。ジョルディ・アウグスティ・ピケはモンセラト修道院修道士でオルガン奏者・音楽学者。1997年から2001年までエスコラニア(モンセラト修道院少年聖歌隊)の楽長を務め、その後数々の著作を発表しています。
DISCOS ABADIA DE MONTSERRAT
DAM-5021(1CD)
オルガンとヴァイオリンが奏でるメロディー(Vol.2)
プロヴァンスのクリスマス・キャロル/R・ジェフ編曲:ああ、眠っているあなた
ジャック・ベルティエ(1923-1994):逃れるなかれ/御身の暁を輝かせよ
ジョー・アケプシマス(1940-):イエスよ、御身はわが心を燃やした
不詳:キリストはまことに復活せり
オデット・ヴェルクリュイス(1925-2000):アレルヤ!
ドイツ伝承曲/ルイ・リエバール(1908-2010):地上に夜明けが訪れれば
ルシアン・デス(1921-2007):愛の精神
ジョー・アケプシマス:彼が友らに言った時
ルシアン・デス:神の御心
J・エレラ/ジャン=ポール・レコ編曲:生けるキリスト
ジャック・ベルティエ:われらは御身に歌う、復活せしキリストよ
ジョゼフ・ジェリノー(1920-2008):汝の心を開け
不詳:新たな一日が明ける(賛美歌集「ダヴィデの竪琴」(1708)から)
ルシアン・デス:神は統べる
グレゴリオ聖歌:過ぎ越しのいけにえを称えよ
ルシアン・デス:アレルヤ、この日こそ
グレゴリオ聖歌:サルヴェ・レジナ
ヴェロニカ・ヨン(Vn)
ジョルディ・アウグスティ・ピケ(Org)

録音:2011年11月13-15日、モンセラト修道院バジリカ聖堂、モンセラト、スペイン
こちらもタイトルにはうたわれていませんが、キリストの復活をテーマとしたアルバムです。

Capriccio
C-5163D(1CD)
シグナム弦楽四重奏団
ベルク:弦楽四重奏曲Op.3(1910)
バルトーク:弦楽四重奏曲第3番BB93(1927)
シュニトケ:弦楽四重奏曲第3番(1983)
シグナムSQ
<メンバー:ケルスティン・ディル(Vn)/アンネッテ・ヴァルザー(Vn)/ザンティ・ファン・ダイク(Va)/トーマス・シュミッツ(Vc)>

録音:2012年12月3-6日ベルリンデーレム,イエス・キリスト教会
丁寧に描かれたスコアと、精緻に仕組まれた音の結びつきが「弦楽四重奏」の良し悪しを決めるとするならば、ベートーヴェンやシューベルト、もしくはブラームスあたりの時代で、その基準は頂点を迎えてしまったかもしれません。そのため20世紀の作曲家たちは“どのようにそれを超えるか”を模索し、新しい音を造りだすために様々な試みをしたのです。このアルバムに収録されているのは、20世紀になって書かれた3つの「3番」にまつわる弦楽四重奏曲。まだシュトラウスやマーラーが調性音楽を書いていた頃、25歳のベルクは、シェーンベルクの元でこんな音楽を書いていました。無調ではなく、そこはかとなく感じられる調性感は時に抒情的で妖艶。師シェーンベルクも絶賛した作品です。そしてバルトークの作品は、調性の探究ではなく「民俗音楽」の探究。激しいリズムの応酬と懐かしいメロディ。これらが発展し、交錯した上に生まれたシュニトケの作品は、一種の先祖帰り的な要素も持つ不思議な音楽。若きアンサンブル、シグナム弦楽四重奏団の素晴らしい演奏でお聞きください。

Satirino
SR-131(1CD)
チャルダッシュ・ファンタジー
リスト:ハンガリー狂詩曲S.244〜第11番、第10番、第12番、第9番、第14番
ハンガリーのジプシー音楽
フェレンツ・ヴィジ(P)、
アンサンブル・シフラ、
ヨージェフ・チュルクヤ(ツィンバロン)

録音:2012年
1974年にルーマニアのトランシルヴァニア地方に生まれ、パリでジェラール・フェレミーに師事した東欧の実力派ピアニスト、フェレンツ・ヴィジの"ハンガリアン・プログラム"。
リストの「ハンガリー狂詩曲」とハンガリーのジプシー音楽を組み合わせたプログラムでは、ピアノ、ツィンバロン、ヴァイオリンやハーディ・ガーディの超絶技巧が躍動!疾走!中でもヨージェフ・チュルクヤ(ジュニア)のツィンバロンは圧巻!

Saxophone Classics
CC-4002(1CD)
白熱光〜サクソフォンとピアノのための女流作曲家による作品集
ヒグドン:ソプラノ・サクソフォン,フルートとピアノのためのダッシュ
デュクリュック:アルト・サクソフォンとピアノのためのフランス風小品
ガロップ:アルト・サクソフォンとピアノのためのフラグメント・スピリット
デュクリュック:アルト・サクソフォンとピアノのためのダンス・オトゥル・デュ・モンド
アボット:ソプラノ・サクソフォンとピアノのための底流
ゴトコフスキー:テナー・サクソフォンとピアノのための輝き
ヒグドン:2本のアルト・サクソフォンとピアノのための子守唄
HDデュオ
〔マイケル・デューク(Sax)、
デイヴィッド・ハウィー(P)〕
アレクサ・スティル(Fl)、
アンナ・デューク(アルトSax)

録音:2012年2月20日、22日、9月28日
メルボルン生まれのサクソフォニスト、マイケル・デュークが、ソプラノ、アルト、テナーを見事に吹き分け演奏するのは、女流作曲家によるサクソフォーン作品集。デュクリュックとゴトコフスキーの主要レパートリーも収録しており、関係者必聴の1枚。

EM Records
EMR-CD018(1CD)
2484★★
ヴァイオリン、ヴィオラ・ソナタ集
バントック:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調
スコット:ヴィオラ・ソナタ
コーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調
ルパート・マーシャル=ラック(Vn、Va)、
マシュー・リッカード(P)

録音:2011年8月26日、2013年7月11日
世界初録音となるイギリス音楽を紹介してきたルパート・マーシャル=ラックとマシュー・リッカードのコンビの第4弾は、バントック、スコット、コークの3人のソナタ集。今作では、マーシャル=ラックのヴァイオリンとヴィオラの弾き分けにも要注目。

DACAPO
MAR-8.226561(1CD)
ファジー-記憶の中のチャイム
ノートル・ダム三部作(2002-2006)
B-ムーヴィーズ(1997)
記憶の中のチャイム(1987)
Tretilbageblik(2004)
Stjerner over Kobenhavns Forbrandingsanstalt(1975)
グレーテ・クロフ(Org)
ティーネ・レーリング(ハープ)
ジャネッテ・バランド(Sax)

録音:2008年コペンハーゲン大聖堂,クラウス・ビリス…1-3,2012年12月2日フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…4,1987年フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…5,2012年11月28-29日ゲントフテ,CLスタジオ…6-8,1975年フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…9
“ファジー”とは、現代デンマークのミュージシャン。彼は1939年に生まれ、若い頃は「イェンス・ヴィルヘルム・ペデルセン」の本名を名乗っていましたが、いつしかこちらのニックネームの方が有名になった人です。彼は荒々しい髪と髭を持ち、即興演奏に優れ、また電子音楽の分野でも素晴らしい作品を書いています。彼の造りだす音は、実験的であり、機知に富み、また幾許かの郷愁を帯びています。このアルバムでは、その「懐かしさ」が前面に押し出されており、オルガンやハープ、サクソフォンの響きが極めて幽玄な音を醸し出しています。
DACAPO
MAR-8.226572(1CD)
デュオ・カポウ!-バースト
ニルス・マルティンセン(1963-):バースト(1990)
シモン・ステーン=アナセン(1976-)アルトサックスとパーカッションのための「スタディ」(1998)
イェクスパー・ホルメン(1971-):アルトサックスとパーカッションのための「オイル」(2003)
モルテン・レイドホフ(1978-):Pyr, ami spy, ram isp yra mis(2003)
ニルス・レンスホールト(1978-):飲めば本当の私が出来上がる(2002)
カスパー・ジャルナム(1971-2011):Der Totenschlager und der Rattenfanger(2001)
クラウス・オーレセン(Sax)
ヘンリク・クナルボルク・ラーセン(パーカッション)

録音:2009年12月21-22日オーフス王立音楽アカデミー
デンマークの作曲家たちによる、サックスとパーカッションのための作品のコレクションです。標準的な形式の中に組み込まれた様々な感情の発露・・・絶望と憂鬱、鬱積した思い、もつれ、叫びなど、時には異様とも思える音のぶつかり合い。聴き手は、これらの錯綜した音の中から幾つもの可能性を見出す楽しみにふけることができるはずです。
DACAPO
MAR-8.226578(1CD)
ルネ・グレロプ:dust encapsulated
リコーダー,ヴァイオリン,とアコーディオンのための「オブジェクト」(2008)
パーカッションとエレクトロニクス・ライヴのための「dust encapsulated #1」(2008-2009)
フルート,クラリネット,ヴァイオリン,チェロとピアノのためのdust encapsulated#2(2009)
ピアノのための「7つの楽章のソナタ」(2011)
シンフォニエッタ・ディヴェルティメント(2010-2011)
ニール・ブラムスネス・テイルマン(P)
マティアス・エリス=ハンセン(パーカッション)
ギャマン(アンサンブル)
アスラス・シンフォニエッタ・コペンハーゲン
ピエール・アンドレ=ヴァラーデ(指)

録音:2012年12月コペンハーゲン,ガルニソン教会
2013年3月19日コペンハーゲン王立音楽アカデミー
「幼い頃から音楽を学び、自分が作曲家になることを確信していた」というルネ・グレロプ(1981-)。彼は常に新しい響きを求め、音楽に独自の世界を語らせようとします。ここでは5つの作品の世界初演録音を聴くことができます。強いエネルギーを帯びたこれらの音は、空気中に拡散されてこそ、新たな命を得るものと言えるでしょう。

PAU
PAU-8001(1CD)
「風ぐるま」
高橋悠治(岡真史編):眠れない夜
パーセル:ひとときの音楽
ハジダキス:好きなの
高橋悠治(永瀬清子編):古い狐のうた
 小さな水車のように
 あけがたにくる人よ
クープラン:Pompe Funebre 葬式
 La Chemise blanche 白いシャツ
高橋悠治(辻征夫編):鳥籠
 突然の別れの日に
 六番の御掟について
バッハ:Erbarme dich(マタイ受難曲より)
高橋悠治:網膜裂孔
M.マレ:膀胱結石手術図
風ぐるま
【高橋悠治(P、作曲)
波多野睦美(声)
栃尾克樹(バリトンサックス)】
高橋悠治を中心に彼との協演が多い二人のアーティストがトリオを結成。単なるピアノ伴奏による歌曲集とは違う大きな表現 力を手に入れています。バリトンサックスは佼成ウインドオーケストラで活躍中の栃尾克樹が担当。パーセルではコンティヌオ、 バッハではオブリガード・ヴァイオリン。そしてマラン・マレイやクープランではソロ楽器と大活躍。この楽器の新しい可能性を聞 かせてくれます。 メゾソプラノの波多野睦美も英語、ギリシャ語、ドイツ語とそれぞれの国の香を巧みに伝えてくれます。特に高橋悠治作品にお いては日本語に対して深い感情表現をしめし、詩の深いニュアンスを見事に伝えています。これからも随時演奏活動を続けるこ のグループの真髄をお聞きください。 【解説】 高橋悠治(CD ブックレットより転載) 「風ぐるま」は 2012 年結成。波多野睦美(声)、栃尾克樹(バリトン・サックス)、高橋悠治(ピアノ・作曲)。バロックとそのために作 曲・編曲した新作を演奏する。これが最初のCD。 『眠れない夜』は在日朝鮮人と日本人の両親をもち、12 歳で自殺した少年の詩に作曲した歌。パーセルの『ひとときの音楽』の 英語の次には現代ギリシャ語でマノス・ハジダキス(1925-1994)の『大いなる愛』(1972)からの歌。ハジダキスは『日曜はダメよ』な どの映画音楽で知られている。 永瀬清子(1906-1995)による3曲は老いについてのうた。『葬列』と「白いシャツ』は ヴィオルのための組曲から。 辻征夫(1939-2000)の詩は、人魂の入った鳥籠を抱えて荒野にいる少女、突然人生と別れる少年、16 世紀の吉利支丹宣教師 の告解入門にあるサムライの不倫告白見本に縁取られた男女の対話について。 『網膜裂孔』は栃尾克樹の体験を語り、続く「膀胱結石手術図」はマラン・マレ(1656-1728)自身の麻酔なしの当時の手術を描く。

Future Classics
FC-061(1CD)
スパンニング・ザ・グローブ〜フルートとピアノのための6つの大陸からの音楽
メンデス:ウルブケサーバ
スナイデルス:カプリッチョ・カリベーニョ
ウルル:ジャワ
アブデル=ガワド:ロンガ・ナハワンド
ガネシュクマール:アラープ
ベキリ:エコーズ
エスカンデ:ドス・ダンザス
ネクスタン:ライト・アワー・ソロウ
デ・シルヴァ:ヴィリドゥ
エドワーズ:ヌラ/フィデイ:俳句2.5.4
シャージンガー:ホイッスル・オヴ・ザ・サークル・ムーヴメント
メイヤリング:五尋の深い海底に
エレノア・パメイエール(Fl)、
マルセル・ウォルムス(P)

録音:2005年11月9日−11日
ブラジル、スリナム、インドネシア、エジプト、インド、コソボ、アルゼンチン、イスラエル、スリランカ、オーストラリア、アメリカ、南アフリカ、そしてオランダ。6つの大陸で2000年以降に作曲されたフルートとピアノのための音楽を集めたユニークなコンセプトの作品集。

TYXart
TXA-13025(1CD)
アミー
ディニク:演奏会用ホラ
ヨアン・ルング:トロイメライ
トセリ:セレナード
ピアソラ:アディオス・ノニーノ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ヨアン・ルング:月光
ジョン・ウィリアムズ編:ポル・ウナ・カベサ
マスネ:タイスの瞑想曲
ポルムベスク:望郷のバラード
フォーレ:夢のあとに
ジョン・ウィリアムズ:シンドラーのリスト
ジョー・ニューマン:ルーマニア風
ディニク:ひばり
アナ=マリア・ルング(Vn)、
クリストフ・ワインハート(P)

録音:2013 年 4 月/ヴュルツブルク高等音楽大学
1985年生まれのルーマニアの女性ヴァイオリニスト、アナ=マリア・ルング。5歳でドイツへ移住、父からヴァイオリンを学びました。さらにヴュルツ ブルク高等音楽大学でコンラート・フォン・デア・ゴルツに師事、卒業後は演奏活動のかたわらアスムシュタット城文化協会のマネージャー兼芸術監督も 務める才媛。アルバム・タイトルの「アミー」とは、彼女が幼時から呼ばれてきた愛称。このアルバムは、彼女のプライベートな選曲により、才能あるヴァ イオリニスト、アナ=マリア・ルングの音楽人生をご覧いただくようになっています。日本でも人気のポルムベスク「望郷のバラード」を本場ルーマニアの 演奏で楽しめるほか、「ホラ・スタッカート」で知られるディニクの華麗な別作品「演奏会用ホラ」や「ひばり」も貴重。また彼女の実父の作品「トロイ メライ」と「月光」も美しい小品。BGMとしても最高です。 (Ki)


OTAKEN
TKC-201(1CD)
「風の伝説」〜ホルン五重奏作品集
カモネッティ(1959-):ホルン五重奏曲 第1番 変ホ長調Op.4
グラズノフ:2つの小品Op.14〜第1曲「牧歌」
ヨーク・ボーエン:ホルン五重奏曲 ハ短調Op.85
サン=サーンス:ロマンス.ヘ長調 Op.36(カモネッティ編)
池田重一(Hrn)
カモネット(弦楽四重奏)
【辻井 淳(第1Vn)、小林真奈美(第2Vn) 、土井茉莉(Va)、大西泰徳(Vc)】

録音:2013 年8 月 滋賀県高島市ガリバーホール、
プロデューサー:太田憲志(オタケンレコード)
※新録音
朝比奈&大植時代の大フィルのホルン・トップ奏者、池田重一を中心に繰り広げられる、ホルンと弦楽四重奏曲のための作品を集めた貴重な演奏。
グラズノフの「牧歌」は、元々は管弦楽のための作品で、ここではオケ部分をほぼそのまま弦楽四重奏曲に移行。滑らかで大らかなの池田のホルンと相性抜群。
サン・サーンスでは、美しいメロディーの余韻を十分に生かした演奏を披露。池田が心の底から音楽を感じていることがひしひしと伝わり感動的。
カモネット(カモネット弦楽四重奏団)の名前の由来となったカモネッティの作品は世界発録音。クラシカルなスタイルで美しいメロディーを散りばめた佳曲。
最大の聴きものはボーエンの作品。バックスと同年代のイギリスの作曲家・ピアニストのヨーク・ボーエンは、近年はChandosの録音で静かな脚光を浴びています。とりわけボーエンの才能を強く認識させるのはピアノ作品ですが、戦時中には軍楽隊でホルンを吹いていたこともあり、この楽器とは浅からぬ縁がありました。このホルン五重奏曲は、印象派風のテクスチュアと保守的な和声が交錯し、独特の淡い色彩を湛えた名作。特に第2楽章は必聴。弦楽器がホルンの引き立て役ではなく、両者の融合にいかに心血を注いでいるかが窺われます【湧々堂】

AGORA MUSICA
AGR-004(1CD)
フルートとギターの為の音楽
サルバド・ブルトンス(1959-):3つのディヴェルティメント Op.68(1994)
レオ・ブローウェル(1939-):風景、肖像と女(フルート、ヴィオラとギターの為の;1997)*
マリオ・カロ(1979-):風の俳句(アルトフルートとギターの為の;2012)
ウィリアム・ボルコム(1938-):3つのかわいい小品(1994)
ビセント・ヘロス・テン(Fl)
セルヒオ・サンテス(G)
シルヴィー・ベルガー(Va)*

録音:2011年12月、トゥリア・スタジオ、アルファファル、バレンシア州、スペイン
2013年3月、ミュージック・スタジオ、モンカダ、バレンシア州、スペイン

K617
K617-246(1CD)
グヴィ:ピアノ三重奏曲第2番Op.18
弦楽五重奏曲第6番イ短調
ドニ・クラヴィエ五重奏団

録音:2013年6月14-16日/ヴァレリスタル聖オーギュスタン礼拝堂
テオドル・グヴィ(1819-1898)はフランスの作曲家ながら、ドイツとの係争地帯だったザール地方の出身のため、両国の文化に引き裂かれ、正当な評 価を受けずにきた不遇の天才。彼の作品復興に力を入れているK617レーベルが、未知の室内楽作品を世に出しました。ピアノ三重奏曲第2番は1855 年頃、弦楽五重奏曲第6番(チェロが2本)は1880年の作で、いずれもサン=サーンスを思わす均整のとれた古典派風書法が光り、さらに独特な美 しいメロディにあふれています。マゲローヌ・レーベルからレイナルド・アーン作品集をリリースして話題となったドニ・クラヴィエ率いるドニ・クラヴィエ五重奏団は19世紀フランスの 室内楽作品の発掘・紹介に力を入れる団体。フランス伝統の音色が非常に魅力的。 (Ki)

PORTUGALSOM
SP-4356(1CD)
【未案内旧譜】
ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988):弦楽四重奏曲第1番ニ短調 Op.4+
弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.27*
リスボンSQ

録音:1989年12月20-22日*、1990年6月2、4-5日+、スタジオ・ジョルソム、リスボン、ポルトガル
発売:2002年
PORTUGALSOM
PS-870036(1CD)
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):弦楽四重奏曲第2番+
愛と死の歌*
オフィシナ・ムジカル・ド・ポルトSQ
オルガ・プラツ(P)*

録音:1987年7月11日*、1989年10月7日+、スタジオ・ジョルソム、リスボン、ポルトガル、AAD
発売:1993年

LOTOS
LT-0156-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2009
シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47〜第4楽章(KL/LS/KU/JB)
チャイコフスキー:弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」Op.70〜第2楽章(LS/RP/KU/JZ/JB/JT)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲〜 第13変奏(KL)
ティエリー・ペク(1965-):青いオウム(無伴奏オーボエの為の)(JG)
ヤナーチェク:「草陰の小径で」第1集〜フリーデクの聖母マリア(KL)
ヤナーチェク:おとぎ話〜第3楽章(JB/KL)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲〜 第15変奏(KL)
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 Op.67〜第2楽章(KL/LS/JB)
モーツァルト:バセットクラリネット五重奏曲イ長調 K.581〜第2楽章(LP/LS/RP/KU/JT)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49〜第4楽章(JL/LS/JB)
ミラン・スヴォボダ(1951-):あなたはなんと美しく無垢であることか(CD「射手座の印」から)(MS)
ラーラ・セント・ジョン(ヴァイオリン(LS))
ロマン・パトチカ(ヴァイオリン(RP))
カレル・ウンテルミュレル(ヴィオラ(KU))
イジー・ジグムント(ヴィラ(JZ))
イジー・バールタ(チェロ(JB))
ヤクプ・ティルマン(チェロ(JT))
ジェローム・ギシャール(オーボエ(JG))
ルドミラ・ペテルコヴァー(バセットクラリネット(LP))
コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ(KL))
ジョン・レネハン(ピアノ(JL))
ミラン・スヴォボダ・クアルテット(MS)
[ミラン・スヴォボダ(P)
ミラン・クライーツ(サクソフォン)
フィリプ・スパーレニー(ベース)
イヴァン・アウデス(ドラムス)]

録音:2009年、ライヴ、クトナー・ホラ、チェコ(MS以外)
LOTOS
LT-0158-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2011
オスバルド・ゴリホフ(1960-):盲目のイサクの夢と祈り(クレズマー・クラリネットと弦楽四重奏の為の;1994)*
グバイドゥーリナ:十字架に(チェロとバヤン[アコーディオン]の為の;1971/1991)+
ミシェル・レゾン(Cl)*
ロマン・パトチカ、ジャクプ・フィシェル(Vn)*
カレル・ウンテルミュレル(Va)*
ヤクプ・ティルマン(Vc)
ヤルミラ・ヴラホヴァー(アコーディオン+)

録音:2011年、ライヴ、クトナー・ホラ、チェコ
オスバルド・ゴリホフは1920年代にルーマニア、ウクライナからアルゼンチンに移民したユダヤ系の家に生まれた作曲家。

Pro Musica
PPC-9067(1CD)
ホーヴラン、ニューステット、バーデン、ヌールハイムのオルガン作品
エギル・ホーヴラン(1924-2012):『今、われら神に感謝せん』によるトッカータ(1973)*
ノルウェー伝承曲『主なる神よ、御名の讃えられんことを』によるコラールパルティータ第5番(1967)*
クヌート・ニューステット(1915-):オルガン組曲 Op.84(1979)*
コンラード・バーデン(1908-1989):『おお神の子羊よ、あなたが立っているのが見える』による変奏曲 **
エギル・ホーヴラン(1924-2012):海の歌 Op.114 *
アルネ・ヌールハイム(1931-2010):レスポンス III(1984)(オルガンと4人または2人の打楽器奏者のための)#
ハーラル・ヘッレスタール(Org)
ピーター・ケイツ(打楽器)#
テリエ・ヴィーケン(打楽器)#
[フィリプスタード教会のグローンルンド・オルガン*、オスロ・コンサートホールのパウル・オット・オルガン **/#]
録音:1984年7月9日 -11日 フィリプスタード教会(スウェーデン)*、
年月日不明 オスロ・コンサートホール (ノルウェー)**/#
制作:アルネ・エクセルベルグ*、アルネ=ペーテル・ルーグナン**、アーリル・エーリクスタ#
録音:アルネ・エクセルベルグ*/**、ヤン・オルセン・スカーレ#
ハーラル・ヘッレスタールは、オルガニスト、音楽教師、批評家、作家。ノルウェー国立音楽アカデミーの教会音楽科教授とアルネ・ヌールハイム・センタの会長を務め、オーレ・ブルの生誕200年にあたる2010年にはブルに関する3巻の著作を完成させました。ヘッレスタールの70歳を記念するアルバム。20世紀ノルウェーのオルガン音楽を代表する作品が6曲、彼の数多くの録音から選ばれ収められています。エギル・ホーヴランは多作で知られ、協奏曲、室内楽曲、教会音楽とさまざまなジャンルに作品を残しました。ヴィルトゥオーゾ性が高く、祝祭の気分にみちた《『今、われら神に感謝せん』によるトッカータ》。イギリス、ウェストミッドランドのコヴェントリー大聖堂にノルウェーのトルシルセン兄弟のオルガンが建立された際に作曲された《ノルウェー伝承曲『主なる神よ、御名の讃えられんことを』によるコラールパルティータ第5番》。《海の歌》はヘッレスタールのために書かれた作品です。ノルウェー・ソリスト合唱団を長年に渡り指揮し、合唱指揮者としても知られるクヌート・ニューステットは、さまざまのスタイルにより、管弦楽と室内楽のための音楽と教会のための音楽を作曲してきました。《オルガン組曲》は、フランスのオルガン音楽に触発されたと言われる作品です。〈マニフィカト〉〈デュオ〉〈トリオ〉〈バス・ド・トロンペット〉〈フルート〉〈きわめておそく〉〈カプリース〉。ベルゲンの聖マリア教会の献堂式に際して作曲され、ヘッレスタールに献呈されました。作曲家、オルガニスト、批評家、音楽教師として活躍したコンラード・バーデンの《『おお神の子羊よ、あなたが立っているのが見える』による変奏曲》は、ネオクラシカルなスタイルと自由調性による、主題と7つの変奏からなる作品です。アルネ・ヌールハイムのオルガンに2人の打楽器奏者を加えた《レスポンスIII》は、シュトックハウゼンの《コンタクテ》からインスピレーションを受け2人の打楽器奏者とテープのために作曲された《レスポンスI》の「ヴァリエーション」ともみなされる作品です。電気的に処理されたさまざまな楽器、合唱音楽、鐘の音を素材に含む音楽です。LPとCDでリリースされていた音源をアルバム化するにあたり、ベテランのエンジニア、アウドゥン・ストリーペによるマスタリングが行われました。 (初出:Simax (LP) PN2013 *、Philips (LP) 6507 056 **、Aurora ACD4990 #)  (Ki)

Sedem
SEDEMCD-30(1CD)
チェロとピアノのためのスペイン音楽
ヘスス・デ・モナステリオ(1836-1903):メロディー
フアン・マリア・ゲルベンス(1819-1886):ロマンス
エドゥアルド・ロペス・フアランス(1844-1897):初恋(ロマンス)
クレト・マリア・ザバラ(1847-1912):劇的メロディー
フアン・クレスポ・ブルセト(?-1924):メロディー
フィデル・マヤ・バランダリャ(1859-1919):夜想曲
コンスタンティン・デ・シロドヴィチ(19世紀後半):ゴンドラの歌/流れ星
ヘロニモ・ヒメネス(1854-1923):ロマンス/カヴァティーナ
ロヘル・ビリャル(1875-1937):ロマンス
ファリャ(1876-1946):メロディー/ロマンス
アンヘル・ガルシア・ヘルマン(Vc)
ケネディ・モレッティ(P)

録音:2010年7月、マドリード王立音楽院コンサートホール、マドリード、スペイン
めったに聴く機会のないスペイン・ロマン派のチェロ作品を集めたアルバム。一般的に知られる作曲家はファリャのみ、他はかろうじてサルスエラ・ファンにヘロニモ・ヒメネスが知られているくらいでしょうか。しかしここで取り上げられた楽曲はいかにもロマンティックな佳品揃い。チェロを演奏される方々にもお勧めしたい一枚です。アンヘル・ガルシア・ヘルマンはスペイン国立放送交響楽団ソロ首席奏者、マドリード王立音楽院チェロ科教授を務めているチェロ奏者。情熱に走り過ぎない演奏はドイツの血が入っているからかもしれません。ケネディ・モレッティはブラジル出身のピアニスト。

LIMEN Classic
CDVD021-C021
(1CD+DVD)
18世紀ファゴット名作集
■CD
テレマン:ソナタ.へ短調
ファッシュ:ファゴット・ソナタ.ハ長調
ヴィヴァルディ:ファゴット・ソナタ第3番 イ短調
コレット:ソナタ第2番ニ短調「孤独の快感」
マルチェロ:ソナタ.イ短調
モーツァルト:ソナタ 変ロ長調 KV292
■DVD
CDと同内容の映像
ガブリエル・スクレピス(Fg)
ルッジェーロ・ラジャーナ(Cemb)
アルフレッド・ペルシチーリ(Vc)
フランチェスコ・シラグーザ(Cb)

録音:2013 年、リメン・ミュージック・スタジオ
ミラノ・スカラ座管弦楽団の首席ファゴット奏者、ガブリエル・スクレピスによる18世紀の作曲家(テレマン、ファッシュ、ヴィヴァルディ、コレット、マルチェ ロ、モーツァルト)による名曲の数々。ファゴットと通奏低音の掛け合いが美しい作品が揃いました。 ニコロ・パガニーニ音楽大学を卒業したファゴット奏者スクレピスはイタリア、ゲノア生まれ。ソロ、またオーケストラの団員として、バーンスタイン、ジュ リーニ、バレンボイム、ブーレーズ、ムーティ、メータ、シノーポリ、シャイー、パッパーノ、ゲルギエフといった名だたる世界的指揮者と共演。ミラノ・ス カラ座管弦楽団の首席ファゴット奏者をつとめながら世界的に活躍するファゴット奏者の一人です。 
LimenレーベルのBlack LineはCDと同内容の映像DVD(NTSC)がついており、スタジオ録音ながらライヴを思わせる演奏をお楽しみいただけます。なお、映像は演奏中全てではありませんが、手元が見えるようなカメラワークとなっており、演奏スタイルや指使いが学べる好企画と言えましょう。(Ki)
LIMEN Classic
CDVD029-C029
(1CD+DVD)
トリオ・マグリット
■CD
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 Op.8
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 Op.67
■DVD
CDと同内容のブラームスを収録
トリオ・マグリット
[エマヌエラ・ピエモンティ(P)
ユリア・ベリンスカヤ(Vn)
レラ・ルキッチ(Vc)]

録音:2013 年、リメン・ミュージック・スタジオ
エマヌエラ・ピエモンティ率いるイタリア中堅のトリオ・マルグリットがブラームスのピアノ三重奏曲第1番、ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2 番に挑みます。 ピアノのエマヌエラ・ピエモンティは25年間トリオ・マティスのメンバーとして活躍。在籍中にベートーヴェンのピアノ三重奏曲全曲録音をはじめとした 録音経験も豊富な実力派。ヴァイオリンのユリア・ベリンスカヤはヴィクトル・トレチャコフに師事した実力者ヴァイオリニストでソロ・アルバムもリリース しています。
LimenレーベルのBlack LineはCDと同内容の映像DVD(NTSC)がついており、スタジオ録音ながらライヴを思わせる演奏をお楽しみいただけます。なお、映像は演奏中全てではありませんが、手元が見えるようなカメラワークとなっており、演奏スタイルや指使いが学べる好企画と言えましょう。(Ki)

OUR Recordings
MAR-8.226910(1CD)
アクセル・ボルプ・イェルゲンセン:リコーダー作品集
リコーダーとパーカッションのための「Periphrasis」Op.156(1977/1993-94改編)
テナー・リコーダーのための「Nachtstuck」Op.118-1(1987)
独奏ソプラノ・リコーダーのための「Architraves」Op.83(1977)
ソプラニーノ・リコーダーとハープシコードのための「Zwiegesprach」Op.131(1988-89)
独奏ディスカント(ソプラノ)リコーダーのための「BirdsConcert」Op.91-9(1995)
ソプラニーノ・リコーダーとハープシコードのための「Fantasia」Op.75(1975/1986-88改編)
独奏トレブル(A)リコーダーのための「Pergolato」Op.183(2011)
独奏ディスカント(ソプラノ)リコーダーのための「Notenbuchlein」Op.82(1977-79)
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
エリザベス・セリン(リコーダー)
イングリッド・ミュフーィ(ハープシコード)
ゲルト・モーテンセン(パーカッション)

録音:1988年デンマーク放送
1990年Olstykke教会
2013年7月スタジオ録音
2013年9月スタジオ録音
デンマークの現代作曲家の一人、イェルゲンセン(1924-)のリコーダー作品集です。彼の名前はデンマーク以外ではほとんど知られていませんが、その才能の閃きはこのアルバムを少し聴いただけでも明らかになることでしょう。ここには彼の全リコーダー作品が収録されています。なぜペトリが彼の作品を取り上げたかというと、実は彼女の弟子であり、30年来の親友、共演者でもあるエリザベス・セリンがイェルゲンセンの娘であり、ペトリは彼女を通して、イェルゲンセンの作品を知り、その特異な世界に魅せられたのです。独学で作曲を学んだという彼の音楽。これは有機的な音の結びつきと、ある種の官能的な美しさを孕んだもの。独奏作品はもちろんのこと、パーカッションやハープシコードとの音色の絡みには、スリリングな面白さが溢れています。

DACAPO
MAR-6.220576
(1SACD)
ルーズ・ランゴー:弦楽四重奏曲集第2集
.ばら園での遊び BVN153(1918)…世界初録音
弦楽四重奏曲(変イ長調) BVN155(1918)
弦楽四重奏曲第4番「夏の日々」 BVN215 (1914-18/1931改編)
ナイチンゲールSQ

録音:2012年8月18-21日、2012年11月16-17日、12月20-21日、2013年1月7-10日
ランゴー(1893-1952)の多彩な弦楽四重奏曲の全てを知るためのシリーズ第2集。世界初録音となる「ばら園での遊び」のばら園とは、彼が20歳の時の夏休みに、両親とともに保養に出かけたスウェーデンの温泉地、ブレーキンデの家の名前で、ここに2か月間ほど滞在したランゴーは、この時の良い体験を生涯忘れることがありませんでした。この作品全編に漂う甘い回想、そして「モーツァルト」と題された第2楽章は偉大なる作曲家を模倣するとともに、以降の作品に使われるモティーフの萌芽が認められる興味深いものとなっています。他の2曲も、若い作曲家のなみなみならぬ意志が感じられる力強くしなやかな仕上がりとなっています。

CONTINUO Classics
CC777-706(1CD)
ラロ:ピアノ三重奏曲第1番ハ短調Op.7
ピアノ五重奏曲
ギター Op.28
2つの小品Op.14(村人の歌/セレナード)
アルルカン
ヴァイオリン・ソナタ.ニ長調Op.12
ドリアン・ラモット、
アニエス・ルヴェルディ(Vn)、
マルク・デモン(Va)、
フロラン・オディベール(Vc)、
フランソワ・デュモン(P)

録音:2013年3月/サル・コロンヌ(パリ)
エドゥアール・ラロの弦楽とピアノのための作品を集めた好アルバム。ラロは「スペイン交響曲」が有名ですが、自身がヴァイオリンを弾いたこともあり、 この楽器のための効果的な作品を残しています。ピアノ三重奏曲第1番やヴァイオリン・ソナタは録音も比較的録音もありますが、未出版のピアノ五重奏 曲は世界初録音。2楽章から成る16分程の作品で、1862年頃に作曲されたとされます。ベートーヴェン風なシンフォニックといえるほど充実した内容で、 ことに第2楽章の凝った対位法書法など、ラロの野心が感じられます。ピアノ五重奏ファンの胸躍らせる「隠れた逸品」と申せましょう。演奏はフランス の若手たち。フレッシュで若々しい音楽性が、生命感あふれるラロの音楽にピッタリ。希望を与えてくれるアルバムと申せましょう。 (Ki)

Audiomax
703-1732-2(1CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18-5
ブラームス:弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.51-2
ケルン・ギュルツェニヒSQ
〔トルステン・イェーニッケ(Vn)、
ローズ・カウフマン(Vn)、
メイヒルド・ゾマー(Va)、
ヨアヒム・グリースハイム(Vc)〕

録音:2011年10月27−30日
ケルン・ギュルツェニヒOと同じく長い歴史と伝統を誇るSQ。ドイツの伝統息付く音色で、ドイツ3大Bの弦楽四重奏曲を見事なアンサンブルで聴かせてくれます。

ARA MALIKIAN & TVE
TVE-0820103349413
(1CD)
アラ・マリキアン〜ピツィカート
アラ・マリキアン(1968-):花踏み*
ハチャトゥリアン:剣の舞**
ドヴォルザーク:わが母の教えたまいし歌+
ヴィヴァルディ:「四季」から 春 第1楽章*
パガニーニ:カンタービレ+
ヴィヴァルディ:「四季」から 夏 第3楽章*
クライスラー:愛の悲しみ+
パガニーニ:無窮動+
ヴィヴァルディ:「四季」から 秋 第1楽章*
サラサーテ:序奏とラタンテラ
ヴィヴァルディ:「四季」〜冬 第2楽章*
パガニーニ:奇想曲第1番
アグスティン・バリオス(1885-1944):マシシャ#
フラウジノ・ロドリゲス・バレ(1894-1954):かがり火のそばで#
サラサーテ:ツィゴネルワイゼン*
アラ・マリキアン(Vn)
オルケスタ・エン・エル・テハド[屋根の上のオーケストラ]*
セロウジ・クラジアン(P)**
プエルト・ゴンサレス(P)+
フアンフラ・パディリャ(P)#
アラ・マリキアンがホストを務める子供向け音楽番組「ピツィカート」から生まれたアルバム。さすが炸裂系演奏家マリキアン、教育番組であっても容赦なくマリキアン節を聴かせます。

NON PROFIT MUSIC
NPM-1012(1SACD)
ピアノ三重奏の為の音楽
ケンジ・バンチ(1973-):Slow dance(1996)
マリアン・モゼティク(1948-):Scales of Joy and Sorrow
 Slow and fast / Arabesque / Fast and slow
ホルヘ・グルンドマン(1961-):A walk across adolescence*
エレーナ・カッツ=チェルニン(1957-):Calliope dreaming
ポール・ショーンフィールド(1947-):Cafe music(1987)
チック・コリア(1947-):Addendum
アルボス三重奏団
[ミゲル・ボレゴ(Vn)
ホセ・ミゲル・ゴメス(Vc)
フアン・カルロス・ガルバヨ(P)

録音:2011年10月、セザンヌ・プロダクション、マドリード、スペイン
ケンジ・バンチは日本人とアメリカ人を両親に持つアメリカ合衆国のヴァイオリン奏者・作曲家。マリアン・モゼティクはスロヴェニア人の両親のもとイタリアに生まれたカナダの作曲家。ホルヘ・グルンドマンはスペインの作曲家・音楽学者。エレーナ・カッツ=チェルニンはソヴィエト連邦ウズベク(現ウズベキスタン)共和国のタシケントに生まれたオーストラリアの作曲家。ポール・ショーンフィールドはポピュラー音楽の分野でも活躍するアメリカ合衆国の作曲家。アルボス三重奏団は1996年に結成されたスペインのピアノ・トリオ。*世界初録音。
NON PROFIT MUSIC
NPM-1201(1SACD)
ホルヘ・グルンドマン(1961-):Surviving a son's suicide(弦楽四重奏の為の)
Browsing his childhood photographs
Remembering his awkward age
 His room as he left it
God's Sketches(弦楽四重奏、ソプラノとマレット楽器の為の)*
ブロドスキーSQ
[ダニエル・ローランド、
イアン・ベルトン(Vn)
 ール・キャシディ(Va) 
ジャクリーン・トマス(Vc)]
スサナ・コルドン(S)*
ハイメ・フェルナンデス・ソリアノ(マリンバ、ヴィブラフォン、グロッケンシュピール*)

録音:2011年10月、セザンヌ・プロダクション、マドリード、スペイン

世界初録音。

UNIVERSAL MUSIC SPAIN
00289-48105762
(1CD)
ヴァイオリンとピアノの為のスペイン音楽
トゥリーナ:サンルカルの娘の詩(幻想曲)Op.28
ファリャ(パウル・コハンスキ編):スペイン民謡組曲(7つのスペイン民謡〜6曲)
グラナドス:ヴァイオリン・ソナタ H.127
ラナドス(レティシア・モレノ編):スペイン舞曲集 Op.27〜アンダルサ(No.5)
エルネスト・アルフテル(1905-1989):ドゥルシネアへのセレナード
ファリャ(クライスラー編):歌劇「はかない人生」より スペイン舞曲
トルドラ:6つのソネット〜 露のソネット
アルベニス(クライスラー編):スペイン Op.165〜タンゴ(No.2)
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
ガルシア・ロルカ(レティシア・モレノ編):スペイン古謡集〜セビリャの子守歌
レティシア・モレノ(Vn)
アナ・マリア・ベラ(P)

録音:2013年2月16-18日、エミール・ベルリナー・スタジオ、ベルリン、ドイツ
レティシア・モレノは1985年スペインのマドリードに生まれ、ザハール・ブロン(マドリードのソフィア王妃高等音楽学校およびケルン音楽大学)他に師事したヴァイオリン奏者。

DIALOGOS
DI-00002-2(1CD)
おお、聖なる処女
アイヴァン・ムーディ(1964-):Santa Maria, strela do dia / Conditor alme siderum
L・ルッキ:Regina sovrana
アイヴァン・ムーディ:Dostoyno est
アレグザンダー・リンガス:Kyrie cuctipotens genitor
アイヴァン・ムーディ:Cuncti simus concanentes
モロサン:Dostoyno est
アイヴァン・ムーディ:Cantico de Isaias / Pange lingua / Ust tvoikh
L・ルッキ:Oi me lasso / O divina virgo
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):O vos omnes
アイヴァン・ムーディ:Santa Maria, strela do dia
アンサンブル・アルファ
[フェルナンド・マルケス・ゴメス(歌、リコーダー、打楽器)
ジョアン・ルイス・フェレイラ(歌、打楽器)
ルイ・ゴンサロ・フェルナンデス、アイヴァン・ムーディ(歌)
ゲスト:ジョゼ・マヌエル・ダヴィド(クルムホルン、打楽器)
シメオン・ディミトロフ(歌)
スザナ・ムーディ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ]

録音:2001年3月4-5日、英国国教会聖ジョルジェ教会、リスボン、ポルトガル
2003年6月4-6日、カルトゥジオ教会、オレイアス、ポルトガル
2003年12月21日、ライヴ、マトリス教会、サンティアゴ・ド・カセム、ポルトガル
DIALOGOS
DI-00005-2(1CD)
弦楽四重奏の為のポルトガル音楽
ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタ(1868-1948):弦楽四重奏曲第2番ト長調*
ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):弦楽四重奏曲*
フランシスコ・デ・ラセルダ(1869-1934):楽器のソルフェージュ−トリオでのレッスン+
ラセルダSQ

録音:2003年6月18-20日*、2004年9月2-3日+
サンティアゴ教会、フォンテス、サンタ・マルタ・デ・ペナギアン、ポルトガル

WERGO
WER-6785(1CD)
シュトックハウゼン:「Amour(愛)」
「ハルレキン(小さなハーレキン)」
WOCHENKREIS(オペラ「光」(一週間の七つの日)より月曜日)*
ミケレ・マレッリ(Cl,バセットホルン*)
アントニオ・ペレス・アベリャン(シンセサイザー)*

録音:2013 年 3月
シュトックハウゼンが認めた名クラリネット奏者、ミケレ・マレッリによるシュトックハウゼン作品集!マレッリは、18 歳でシュトックハウゼンと出会い、 以後10年以上に渡ってアーティストとして関わりをもち、彼の作品のいくつかを、作曲者自身の指揮によって初演も手掛けた人物。シュトックハウゼンは、 マレッリに、バセットホルンにも注力するよう強く勧めたといいますが、ここではバセットホルンによる「光」も収録。大いなる注目盤の登場といえるでしょう!
「AMOUR(愛)」は、シュトックハウゼンが、作曲当時関わりのあった女性に送った5つの短い詩に基づいた5曲からなる小品集。3曲目の「蝶々 が飛んでいる」は、2 匹の蝶が追いかけっこをしながら飛んでいる様子を、2つのリズムと2つのテンポの間を行ったり来たりすることで表現したもの。7 分におよぶ難曲として知られますが、シュトックハウゼンにも認められたマレッリの演奏、注目です。
「ハルレキン(小さなハーレキン(=道化))」は、シュトックハウゼンの舞台作品として最もよく知られたもののひとつで、奏者は、衣装を身にまとい、 かなり緻密に楽譜上に師事されているダンスの動きをし、聴衆を音響的にも視覚的にも楽しませながら、難曲を弾かなければなりません。本来は40分 以上もする大曲ですが、ここではパントマイムの部分を演奏。マレッリがどのような「道化」を演じるか、聴き逃せません(CDなので映像はついていま せんが、ダンスをしている足音はきちんと収録されています)。
バセットホルンとシンセサイザーのためのWOCHENKREISは、一週間の七つの日は、イエス・キリストの誕生から昇天までを描いた大作オペラ「光」(一 週間の七つの日)の月曜日。大天使の役割を与えられたシンセサイザーを務めるのは、同じくシュトックハウゼンの信頼も厚かったアントニオ・ペレス・ア ベリャン。「エヴァ(イヴ)の歌」をバセットクラリネットが音楽的に奏で、シンセサイザーと絡む充実の世界です。 (Ki)


JAN KUBELIK SOCIETY
SJK-009(1CD)
ヴァイオリンの魔術師、ヤン・クベリーク
■ヤン・クベリーク 稀少録音集
(1)ヤン・クベリーク(1880-1940):ヴァイオリン協奏曲第4番 から 第1楽章
(2)ヤン・クベリーク:ヴァイオリン協奏曲第4番変ロ長調 から 第2楽章「バラード」の一部
(3)エミール・ソーレ(1852-1920):パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6の為のカデンツァ
(4)ヤン・クベリーク:パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6の為のカデンツァ
(5)パガニーニ:パイジェッロの「もはや私の心には感じない」による序奏と変奏曲
(6)パガニーニ:イギリス国家「ゴッド・
(7)パガニーニ:奇想曲ト短調 Op.1-6
(8)パガニーニ:無窮動 Op.11

■ヤン・クベリークの作品の新録音
(9)ヤン・クベリーク:ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調
パガニーニ(ヤン・クベリーク編):奇想曲変長調 Op.1-17
ヤン・クベリーク:夕べの歌
(1)オット・ハシャ(P)、録音:1929年 ※初出音源
(2)エミル・ハーイェク(P)、録音:1926年、原盤:GC-Bb 8175
(3)録音:1903年、原盤:G and T London 4604 ※初出音源
(4)録音:1911年、原盤:Phonotipia XXPh 4556
(5)録音:1903年、原盤:G and T London 4605
(6)録音:1905年、原盤:Phonotipia XXPh 275
(7)録音:1911年、原盤:Phonotipia XXPh 4558
(8)録音:1905年、原盤:Phonotipia XPh 276/2
以上、ヤン・クベリーク(Vn)

(9)ミロスラフ・ヴィリーメツ(Vn)
ヴラディスラフ・ヴィリーメツ(P)
録音:2010年、ライヴ、ルドルフィヌム、プラハ、チェコ
ヤン・クベリーク(クーベリック)の偉業を後世に伝えるヤン・クベリーク協会から発売された最新CD。


AGORA MUSICA
AGR-003(1CD)
フアン・ミラベト=レチャ(1980-):管楽器の為の室内楽作品集
ホルン・ソナタ第1番
ホルン・ソナタ第2番
無言歌(ホルンとピアノの為の)
ニンファ(テューバとピアノの為の)
催眠的小品集(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンとピアノの為の六重奏曲)
フアン・ミラベト=レチャ(Hrn)
マヌエル・メルチョル・ロメロ(Tub)
スサナ・ミラベト=レチャ(Fl)
サンティアゴ・モリャル・メルチョル(Ob)
セルヒ・バヤリ(Cl)
ホアキン・サンチョ(Fg)
ルイス・ヒネル・ペレス(P)

録音:2013年2月15-17日、バレンシア専門音楽院大ホール、バレンシア、スペイン
フアン・ミラベト=レチャは、1980年スペインのカステリョン・デ・ラ・プラナに生まれ、カステリョン専門音楽院およびバレンシア高等音楽院で学んだホルン奏者・作曲家。カステリョンSOのソロ首席奏者を10年以上務める他、2004年には若くしてバレンシア専門音楽院の教授に就任しています。

ONA
OECD-26(1CD)
ウッドウインズ・オブ・バルデモサ
バッハ(ミケル・ブルネト編):バッハ・ア・ベック(カンタータ BWV147〜主よ、人の望みの喜びよ)
アニバル・トロイロ(1914-1975):バルセシト・アミゴ
ミケル・ブルネト(1961):アギラ・ペスカドラ(みさご)
テレマン:リコーダーと通奏低音の為のパルティータ第4番
アリエル・ラミレス(1921-2010):エル・チョクロ
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲ハ長調〜ラルゴ
ミケル・ブルネト:フラウウテジャン
ピアソラ:オブリビオン
不詳(インディオ・ピタグア):パハロ・チョグイ
トメウ・エスタラス:セス・プルゲレス変奏曲
ミケル・ブルネト:ペセタ[Peceta]
ラウル・A・ルッツィ:セルバス・ビルヘンス
ショパン:バラード第2番
トメウ・エスタラス(リコーダー)
ジャニファー・ペック(Vn)
フランシスコ・サルド・サンチェス(Va)
ベルナト・カボト(Vn,Va)
ダニエル・ルニオン(Vc)
アントニ・フェルナンデス、マルティン・ディアス(スパニッシュ・ギター)
ナンド・ゴンサレス(アコースティック・ギター)
ダニエル・ロビト・ランガルド(スパニッシュ・ギター、ベース・ギター、編曲協力)
ミリアム・ソサ・ディアス(アルパ)
オラシオ・フメロ、ヨセフ・シャフランスキー(Cb)
ジャウメ・ジナルド(ドラムス)
チャコ・モンテス(パーカッション)
バレアレス諸島大学cho
ジュアン・コンパニ(合唱指揮)
ミケル・リナス(編曲、プログラミング)
ミケル・ブルネト(ピアノ、シンセサイザー、エレクトリック・ピアノ、ベースギター、パーカッション、プログラミング、編曲)
マヨルカ島のフォークロア・バンド「バルデモサ」(ショパンとジョルジュ・サンドが住んだ村の名)の創立メンバーの一人トメウ・エスタラスのソロ・アルバム。クラシックからラテン・ミュージックまで、カラっと明るいムードで楽しませてくれます。

DACAPO
MAR-6.220640(1SACD)
Early&Late〜デンマーク、グリーンランド、フェロー諸島の音楽
デンマーク伝承曲:Two Svabo Polonaises
ルネ・グレラップ(1981-):objets/decalages (2008)
グリーンランド伝承曲:Tornge's Song
グズモンセン=ホルムグレーン(1932-):Together or Not(2012)
グリーンランド伝承曲:Qivittoq Song after Jakob Dorph
ファロー諸島伝承曲:Ormurin langi + Regin Smidur
デンマーク伝承曲:Three Bridal Pieces from Sonderho
サンライフ・ラスムッセン(1961-):Accvire(2008)
ファロー諸島伝承曲:Brestiskvadi
グリーンランド伝承曲:Traditional Song
ファロー諸島伝承曲:Goodnight and farewell
Gaman(アンサンブル)
<ボレット・ロード(リコーダー&ティンホイッスル)/ルネ・トンスゴー・セアンセン(ヴァイオリン・ピアノ・カーヴィングボード)/アンドレアス・ボレゴー(アコーディオン・メロデオン・カーヴィングボード)>

ポール・ビェアエーヤ・クリスティアンセン(Vn)

録音2012年12月3-5日,2013年4月18-19日コペンハーゲン,ガルニソン教会
涙を流すことで、自身の心を浄化させる「涙活」がひそかなブームになっている今日この頃。こんな静かで心に染み入る音楽はいかがでしょうか?中世にルーツを持つ伝統的な北欧の民謡に、3つの最新の作品を組み合わせたこのアルバム。リコーダーやアコーディオンの郷愁溢れる響きと、胸を焦がすヴァイオリンの音色、その他の楽器たちが、時には賑やかに、時には柔らかく心を包んでくれるのです。もちろん最近の作品のモダンさにも注目です。
DACAPO
MAR-8.226579(1CD)
鏡の国のアリス
ポール・ルーダーズ(1949-):星の前奏曲と愛のフーガ(1990)
ペア・ノアゴー(1932-):ハイディの夜(1981/1982改作)
ハンス・アブラハムセン(1952-):花の歌(1973)
アブラハムセン:雪,カノン2a:楽しく、しかし楽しくなく,ほんの少しメランコリックに(2008)
ベント・セアンセン(1958-):闇をみつめて(2000)
ルーダーズ:謝肉祭(1980)
ノアゴー:イステルニア(1979)
AJPHA(アンサンブル
<ボレット・ロード(リコーダー)/ペーター・ナヴァロ=アロンソ(サクソフォン)/デヴィッド・ヒルデブラント(パーカッション)>

録音2009年12月,2010年5月,2011年10月,2012年3月ヘルスホルム教会
例えば冒頭に置かれた、まるで天空の星が降り注いでくるかのようなルーダーズの「星の前奏曲と愛のフーガ」。メシアンを超える(?)色彩感で瞬時に聴き手を魅了します。各々の楽器の音は微妙に変調を施すことで夢幻的な響きが与えられ、予想もつかない世界が見えてきます。アリスも見たかもしれない屈折した光がもたらす奇妙な世界。この1枚に詰まっています。

Point
PCD-5170(1CD)
デンマークの歌曲と四季への賛歌集
ニッセン:この夏の
ヘフディング:デンマークの明るい夏
ボーウ:落葉
クリューガー:一年が終わろうとしている
モーテンセン:小さな太陽
オーゴー:明るい朝は骨の髄まで冷たく/他
イェスパー・ グローヴ・ヨーレンセン(指)
コペンハーゲン大学cho「リレ・ムコ」
デンマークの合唱作品で高い評価受けてきたコペンハーゲン大学合唱団のリレ・ムコ。デンマークの作曲家たちの音楽が、清涼感にあふれる美しい四季を聴かせてくれます。

Deux-Elles
DXL-1146(1CD)
アフェットゥオーソ 〜愛情を込めて〜 18世紀のヴィルトゥオーゾ・ギター音楽
シュトラウベ:ギターのための組曲
メルキ:スペインのフォリアによる大変奏曲
J.C.バッハ:ギターとヴァイオリンのためのソナタ
ヘンデル:メヌエット
シュトラウベ:ギターとチェンバロのためのソナタ
ジェミニアーニ:感傷的なメヌエット
竹内太郎(バロック・ギター&イングリッシュ・ギター)、
ジュディ・ターリング(Vn)、
テレンス・チャールストン(Cemb)

録音:2010年7月19日−20日、聖三位一体教会(ウェストン/イギリス)
バロック・ギター、リュート奏者の竹内太郎、ソロ・アルバム第2弾! 竹内太郎は、ソロやアンサンブルでの数々の演奏活動の他、NHK大河ドラマ「秀吉」やスタジオ・ジブリ映画「耳をすませば」での古楽器演奏、古楽器とその奏法に関する記事・論文など、日本を代表するバロック・ギタリストとして活躍。現在はイギリスを拠点に海外で活動しているが、2013年11月30日には、浜松市楽器博物館でコンサートも行われます。
前作の「フォリアス!(DXL-1030)」は、バロック・ギターの黄金時代、17世紀の作品集だったが、今作「アフェットゥオーソ」は、バロック・ギターが再び注目を集め、金属弦を張ったシターンの一種「イングリッシュギター」が爆発的に流行した18世紀の作品集。このCD制作に臨んで、大英図書館での資料と楽譜の研究、オリジナル楽器の検分と入手・修復、17世紀とは異なるテクニックとスタイルの研究など、10年の歳月を掛けて万全の準備が整えられています。
Deux-Elles
DXL-1150(1CD)
クラリネット
ブラームス:クラリネット三重奏曲イ短調Op.114
メンデルスゾーン:演奏会用小品第2番ニ短Op.114
ベールマン:アダージョ
グリンカ:悲愴三重奏曲
ミヨー:コレットによる組曲
ジュリアン・ファレル(Cl)、
フィボナッチ・シークエンス

録音:2010年9月17日−18日、ポットン・ホール(サフォーク)
「クラリネット、チェロ、ピアノ」の編成によるトリオ(ブラームス)から、「クラリネット、バセット・ホルン、ピアノ」のための演奏会用小品(メンデルスゾーン)、「クラリネット、ファゴット、ピアノ」のトリオ(グリンカ)、「オーボエ、クラリネット、ファゴット」での組曲(ミヨー)、そして19世紀ドイツのヴィルトゥオーゾ・クラリネット奏者、ハインリヒ・ベールマンによる、「クラリネットと弦楽五重奏」のためのアダージョ。「クラリネットとピアノ」のような単純な編成ではなく、クラリネットを中心とした様々な編成、フィボナッチ・シークエンスならではのプログラムを披露してくれます。
Deux-Elles
DXL-1149(1CD)
フランスの木管五重奏曲集
タファネル:木管五重奏曲
ピエルネ:パストラールOp.14-1
ボザ:スケルツォOp.48
ミヨー:組曲 「ルネ王の炉端」 Op.205
フランセ:木管五重奏曲第1番
ガリアード・アンサンブル

録音:2011年8月8日−9日、聖マイケル教会(ハイゲート/イギリス)
英国王立音楽院の学生によって結成された木管五重奏団「ガリアード・アンサンブル」によるフランス作品集。近現代の作品に取り組む姿勢には特に定評があり、結成20周年を迎えた今年は多くの音楽祭、演奏会に招かれています。
タフェネルを始め、ボザ、ミヨー、フランセと、木管五重奏の重要レパートリーを、安定した高い演奏レベルで聴くことができる。管楽器愛好家から、アンサンブル・コンテストの参考音源としてもオススメ。

Deux-Elles
DXL-1151(1CD)
デッドリー・プレジャーズ
ジョン・カスケン:デッドリー・プレジャーズ(アンサンブル、ナレーター)
ブリテン:オヴィディウスによる6つのメタモルフォーゼOp.49(ソプラノ・サクソフォン)
デイヴィッド・マシューズ:アクタイオン(アンサンブル、ナレーター)
ブリテン:キャバレー組曲(イアン・ファリントン編曲/アンサンブル)
カウンターポイズ、
エリナー・ブロン&ドナルド・マクスウェル(ナレーション)

録音:2013年1月24日−25日、ポットン・ホール(サフォーク)
エドワード・ラシュトンの「On the Edge」の初演のために結成された、ヴァイオリン、トランペット、サクソフォン、ピアノの編成によるアンサンブル、「カウンターポイズ」。ジャンルの枠を越え、音楽と詩、映像の結びつきを探求し、数々の現代リーディング・コンポーザーたちの作品の初演も担っています。デビュー・アルバムとなるこの「デッドリー・プレジャーズ」では、自らの委嘱作である「デッドリー・プレジャーズ」と「アクタイオン」のナレーションを含む2作品と、ブリテンのアレンジ作品を収録。メンバーのイアン・ファリトンが編曲した「キャバレー組曲」は、「蜘蛛と蝿」、「葬送ブルース」、「ブギ・ウギ」など、ブリテンのユニークな作品が集められています。

ARTE SONORA
ARTE-4005(1CD)
ジョゼフ・グリーン・レヴォリューション〜フルートとピアノによるヴェルディとイタリア・オペラ
アレッサンドロ・ニーディ(1959-)編曲:ヴェルディの「椿姫」/ヴェルディの「ファルスタッフ」
マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
ドニゼッティの「愛の妙薬」/ヴェルディの「オテロ」
ロッシーニの「セビリャの理髪師」/プッチーニ・ミックス
ヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」/プッチーニの「トスカ」
ヴェルディの「椿姫」の「私たちはジプシーの娘」
プッチーニの「トゥーランドット」
ヴェルディのベルサリエーラとグラン・バッロ「フリック・エ・フロック」*
クラウディオ・フェラリーニ(Fl)
アレッサンドロ・ニーディ(P)

録音:2012年、ライヴ、スロー・フルート・フェスティヴァル、
カーザ・バレッツィ、ブセット、パルマ県、イタリア
ヴェルディの生誕100年を記念して、彼の作品を中心にイタリア・歌劇の聴きどころをフルートとピアノ用に編曲した新ヴァージョンを収録。「ジョゼフ・グリーン(Joseph Green)」は「ジュゼッペ・ヴェルディ(Guiseppe Verdi)」を英語に転化したものです。
ARTE SONORA
ARTE-4001(2CD)
【旧譜 再入荷】
モーツァルト:フルートとピアノの為の6つのソナタ(原曲:ヴァイオリンとピアノの為の)
ト長調 K.301/変ホ長調 K.302
ハ長調 K.303/ホ短調 K.304
イ長調 K.305/イ長調 K.306
クラウディオ・フェラリーニ(Fl)
ロベルト・イッソーリオ(P)

録音:2011年2月5-6日、コモ、イタリア
クラウディオ・フェラリーニは1954年スイスのチューリヒに生まれ、マルセル・モイーズ、セヴェリーノ・ガッゼローニらに師事したイタリアの世界的フルート奏者。メジャーからマイナーまで様々なレーベルに多数の録音があります。ロベルト・イッソーリオはイタリア・モーツァルト協会トリノ支部長を務めるトリノ生まれのピアノ奏者。
ARTE SONORA
ARTE-4003(1CD)
【旧譜 再入荷】
フルートとハープによるニーノ・ロータの音楽
ニーノ・ロータ:アマルコルド
ロミオとジュリエット/道/ロッコとその兄弟
甘い生活/魂のジュリエッタ/8 1/2
組曲「山猫」/組曲「ゴッドファーザー」組曲「カサノバ」
子供の5つの情景(1979)
フルートとピアノの為のソナタ(1939)
クラウディオ・フェラリーニ(Fl)
エマヌエーラ・バッティジェッリ(Hp)

録音:2011年8月、アルテスオーノ・レコーディング・スタジオ、カヴァリッコ、ウーディネ県、イタリア
ニーノ・ロータの映画音楽とクラシカル作品。たいへんに聴き心地の良い音楽です。エマヌエーラ・バッティジェッリは1980年イタリアのジェモーナ・デル・フリウリに生まれ、ウーディネのヤコポ・トマディーニ音楽院でパトルツィア・タッシーニに師事、さらにイスラエル、テルアヴィヴのサムエル・ルービン音楽アカデミー(現ブーフマン・メータ音楽学校)で学んだハープ奏者。

NUMERICA
NUM-1250(2CD)
カンディド・リマ(1939-):室内楽作品集

(1)古い歌[Canto antigo](2002)

(2)タピスリー I(スケッチ)[Tapisserie I (Croquis)](1992)

(3)カントリアン[Cantoriao](1997)

(4)谷の歌い手−セレジナ[Le chanteur du val - serezina](2006)

(5)ChOeuR(1995)

(6)タピスリー II(マスク)[Tapisserie II (Masques)] (1993)

(7)MTA M BOR−コルバルの響き(2005/2010)

(8)視覚の音楽−動画[Octic music - quadros cinetico](2010)

(9)Ni(y)ni(y)anna - ecos ciberneticos(2011-2012)

(10)ヴィライアナの情景−海と山の音楽
 「Cenas de Villaiana - Musicas do mar e da montanha](2008-2012)
グルポ・ムジカ・ノヴァ

(1)ヌノ・ピント(Cl) 
 カンディド・リマ(P)
(2)オラヴォ・テグネル・バロス、
 ジョルジェ・サルガド・コレイラ(Fl)
 ドミンゴス・フレイタス(Ob)
 ヌノ・ピント、ウゴ・ケイロス(Cl)
 スザンナ・リデグラン(Vn)
 ジェド・バラハル(Vc)
 アントニオ・アウグスト・アギアル(Cb)
 マルガリダ・マガリャンエス(声) 
 カンディド・リマ(P)
(3)フロリアン・ペルツボルン(Cb)
 ヴィトル・ピニョ(P)
(4)ペドロ・クート・ソアレス(リコーダー)
(5)アベル・ペレイラ(Hrn)
 ヴィトル・ピニョ(P)
(6)オラヴォ・テグネル・バロス(Fl)
 ジョルジェ・サルガド・コレイラ(アルトFl)
 ドミンゴス・フレイタス(Ob)
 ヌノ・ピント(Cl)
 ウゴ・ケイロス(バスCl)
 スザンナ・リデグラン(Vn)
 ジェド・バラハル(Vc)
 アントニオ・アウグスト・アギアル(Cb)
 クラウディア・ペレイラ・ピント(声) カンディド・リマ(P、Cemb、指)
(7)ヌノ・アロンソ(マリンバ)
(8カンディド・リマ(P)
 アンジェラ・ロペス(テクニカル・アシスタント)
(9)スザンナ・リデグラン(Vn)
 マヌエル・カンポス(ヴィブラフォン)
 アンジェラ・ロペス(テクニカル・アシスタント
(10)カンディド・リマ(P、その他の楽器)
 アンジェラ・ロペス(テクニカル・アシスタント)
NUMERICA
NUM-1255(1CD)
マルケス、他:弦楽四重奏曲の為の作品集
テルモ・マルケス(1963-):偽造民謡集[Contrafaccao Folclorica]
マリャダスのカンティガ[Cantiga das Malhadas]
女の子たちはビラに行く[Ninas vamos al Bira]
シュラ−川の対岸[Chula - Naquele lado d'el rio]
パウロ・フェレイラ=ロペス(1964-):忘却の書による7つの短い歌
 [Sete cancoes breves do livro do esquecimento]
エドゥアルド・パトリアルカ(1970-):行列[Processione]
マトジニョスSQ
[ヴィトル・ヴィエイラ(第1Vn)
ジュアン・マッジョリーニ(第2Vn)
ジョルジェ・アルヴェス(Va)
マルコ・ペレイラ(Vc) ]

録音:2012年6月20-22日

BOHEMIA MUSIC
BM-0083(1CD)
チェロ&ピアノ・リサイタル
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ D.821
ストラヴィンスキー:イタリア組曲
フランク:チェロ・ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
ポッパー:演奏会用ポロネーズ.ニ短調 Op.14
フォーレ:夢の後に Op.7-1
ヴラダン・コチー(Vc)
ナタリエ・ベルリン(P)

COMPACT DEBUT EDITION
CDE-006(1CD)
フルート,ホルンとピアノの為の作品集
ヨセフ・ミスリヴェチェク(1737-1781):歌劇「ベッレフォンテ」からの三重奏断章
フレデリク・デュヴェルノワ(1765-1838):三重奏曲第1番ハ長調
フランツ・ドップラー(1821-1883):リギの思い出
フレデリク・デュヴェルノワ(1765-1838):三重奏曲第2番ヘ短調
メル・ボニ(1858-1937):森の情景 Op.123
ゲイリー・ショッカー(1959-):ウォーター・ミュージック
トリオ・ラ・ムジカ
[マルタ・コルドゥリャク(Fl)
ズザナ・ジョウンコヴァー(Hrn)
イヴァ・ナーヴラトヴァー(P) ]
チェコとスロヴァキア出身の女性トリオによる珍しい編成の音楽を聴くことができるアルバム。

MUSIC VARS
VA-0167-2(1CD)
再案内旧譜】
ピアノ三重奏曲集
ペトル・エベン(1929-2007):ピアノ三重奏曲
ルボシュ・フィシェル(1935-1999):ピアノ三重奏曲
ズデニェク・ルカーシュ(1928-2007):ピアノ三重奏曲 Op.106
 トリオ・ボエモ(ボヘミア三重奏曲)
ADトリオ・プラハ
[イジー・フルニーク(Vn)
ミロシュ・ヤホダ(Vc)
マルチン・カシーク(P) ]

録音:2009年12月3-4日

STUDIO MATOUS
MK-0019-2(1CD)
未案内旧譜
ヨセフ・ミスリヴェチェク(1737-1781):2つのチェロと通奏低音の為の6つのソナタ
 イ長調/ニ長調/ト長調
 ヘ長調/ハ長調/変ロ長調
ヤン・シルツ、ラドミール・シルツ(Vc)
ヴァーツラフ・ホスコヴェツ(Cb)
ロベルト・フゴ(Cemb)

録音:1994年9月

Sedem
SEDEMCD-30(1CD)
チェロとピアノの為のスペイン音楽
ヘスス・デ・モナステリオ(1836-1903):メロディー
フアン・マリア・ゲルベンス(1819-1886):ロマンス
エドゥアルド・ロペス・フアランス(1844-1897):初恋(ロマンス)
クレト・マリア・ザバラ(1847-1912):劇的メロディー
フアン・クレスポ・ブルセト(?-1924):メロディー
フィデル・マヤ・バランダリャ(1859-1919):夜想曲
コンスタンティン・デ・シロドヴィチ(19世紀後半):ゴンドラの歌
 流れ星
ヘロニモ・ヒメネス(1854-1923):ロマンス
 カヴァティーナ
ロヘル・ビリャル(1875-1937):ロマンス
ファリャ:メロディー/ロマンス
アンヘル・ガルシア・ヘルマン(Vc)
ケネディ・モレッティ(P)

録音:2010年7月、マドリード王立音楽院コンサートホール、マドリード、スペイン
めったに聴く機会のないスペイン・ロマン派のチェロ作品を集めたアルバム。一般的に知られる作曲家はファリャのみ、他はかろうじてサルスエラ・ファンにヘロニモ・ヒメネスが知られているくらいでしょうか。しかしここで取り上げられた楽曲はいかにもロマンティックな佳品揃い。チェロを演奏される方々にもお勧めしたい一枚です。アンヘル・ガルシア・ヘルマンはスペイン国立RSOソロ首席奏者、マドリード王立音楽院チェロ科教授を務めているチェロ奏者。情熱に走り過ぎない演奏はドイツの血が入っているからかもしれません。ケネディ・モレッティはブラジル出身のピアニスト。

Aurora
ACD-5076(1CD)
マルクス・パウス(1979?):チェロとピアノのための作品集
葬送音楽(チェロ独奏のための)
4つのメメント・モリ(ピアノ独奏のための)
チェロソナタ(チェロとピアノのための)
ヨハンネス・マッテンス(Vc)
ヨアシム・クヴェツィンスキ(P)

録音:2013年1月7日-9日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
制作:マルクス・パウス
録音 :アウドゥン・ストリーペ
マルクス・パウスは今日のノルウェー音楽でもっとも人気のある作曲家のひとりです。ノルウェー音楽アカデミーを卒業、2003年から2005年にかけ てニューヨークのマンハッタン音楽学校に学びました。伝統的なハーモニーとメロディに新しい方向性を与えることに努め、さまざまなジャンル、とりわけ 映画のための音楽(フィルムスコア)とオペラの分野で成功を収めています。チェロとピアノのための作品を集めた Aurora のアルバムはパウスの作品だ けを集めた最初のアルバムです。《葬送音楽》は、J・S・バッハとマラン・マレの曲を想わせる、チェロ独奏のための作品。ピアノ独奏のための《4つの メメント・モリ(死を想え)》は、パウスが長年に渡り共同作業を行っているヨーテボリ生まれの画家クリストフェル・ロードルンド (1970?) の美術展「Death Passages(死の推移)」の視覚世界を基に作曲されました。チェロとピアノのためのソナタは〈プロローグ〉〈スケルツォ〉〈カデンツァと変奏〉〈スケル ツォ〉〈エピローグ〉の5楽章構成。優雅なメロディとスケルツォの「音楽の冗談」的気分が鮮やかな印象を残す作品です。オスロ・フィルハーモニック で演奏し、ソロと室内楽の音楽家としても活動するヨハンネス・マッテンス (1977?)。ステーン=ノクレベルグ、リヴ・グラーセル、イジ・フリンカに学び、 2009年にロベルト・レヴィン賞を受けたヨアシム・クヴェツィンスキ (1978?)。パウスとふたりの音楽家の友情から生まれた作品集です。 (Ki)

King International
KKC-4009SA
(1SACD)
シングルレイヤー
チョン・キョンファ/衝撃の東京ライヴ第1夜
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調「二重奏曲」 D.574 Op.162
 幻想曲ハ長調 D.934 Op.159
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 Op.121
バッハ:G線上のアリア BWV1068-2
クライスラー:愛の悲しみ
ポルディーニ(クライスラー編):踊る人形
ドヴォルザーク:ユモレスク
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕暮れ
チョン・キョンファ(Vn)
イタマール・ゴラン(P)

録音:1998年4月26日、サントリーホール・ライヴ
人々を驚かせたのは彼女の演奏の比類なき燃焼度の高さだった。小柄な東洋の女性が強烈な存在感で舞台を支配する姿に世界が息をのんだのだった。 細かいことをあれこれ言うのも愚かしいと思われるほどの、音楽が持つ根源的な力にじかに触れるような衝撃性があったのである。」 (ライナーノーツより 許光俊)
※このディスクはSACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。
King International
KKC-4011SA
(1SACD)
シングルレイヤー
チョン・キョンファ/衝撃の東京ライヴ第2夜
バッハ:G線上のアリア BWV1068-2
ストラヴィンスキー:協奏的ニ重奏曲
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2 番
ラヴェル:ツィガーヌ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
クライスラー:美しきロスマリン
 中国の太鼓
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕暮れ
チョン・キョンファ(Vn)
イタマール・ゴラン(P)

録音:1998年4月28日、サントリーホール・ライヴ
チョン・キョンファ、衝撃の東京ライヴ第2夜(1998年4月28日)。当初、プログラムの予定にはなかったG線上のアリアを冒頭に演奏!キョンファ が愛奏するバッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番とバルトーク、そしてラヴェルの作品を披露しました。当日演奏会に足を運んでいたポリーニ も激賞したと言われている衝撃のリサイタルがSACDの高音質で堪能できます。
(中略)「極めつけはバッハのパルティータ第2番である。彼女は1983 年に同じ曲を弾き、聴衆を金縛りにしたが、この第2 夜はそれを上回ったのである。 その時の様子が、このディスクではかなり忠実に再現されているのが何よりも嬉しい。バルトークの切れ味、ラヴェルの自在な表情と蠱惑的な音色も最高 である。」  (Ki)
※このディスクはSACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。

Capriccio
C-5173D(2CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
ハリエット・クリーフ((Vc)
マグラ・アマラ(P)

録音: 2013年4月 ライディング リスト・コンチェルトホール
若きチェリスト、ハリエット・クリーフ。以前リリースのハイドンで、その成熟した音楽性が高く評価されましたが、今回は更に円熟が求められるブラームス(1833-1897)のチェロ・ソナタを演奏しています。第1 番のソナタはブラームスが33 歳の時に完成された作品で、時期的にはドイツ・レクイエムと同じ頃に書かれており、本来は4 楽章の大規模な曲になるはずでしたが、緩徐楽章を削除、すっきりとした味わいに仕上がっています。それに比べ第2 番はブラームス53 歳の時の作品で、こちらは4 楽章ですが、曲調は第1 番に比べとても明るく雄大で、ブラームスの全作品の中でもとりわけ充実した音楽に満ちています。クリーフの演奏は、繊細さと豪放さを兼ね備えており、ブラームスの音楽が持つ甘酸っぱさを的確に表現していると言えるでしょう。

TYXart
TXA-13030(1CD)
ヨアヒム・J.K.クンツェ:ORETAG
トランペットとオルガンとパーカッションのための12楽章〜サウンド・クリエイション
第1楽章:Bauet Euch Signaltrompeten
第2楽章:Die Engel singen das Lob des Herrn
第3楽章:Jesus in der Wuste
第4楽章:Ankundigung von Leiden und Auferstehung
第5楽章:Der Hauptmann von Kafarnaum
第6楽章:Jesus im Hause des Zollners Zachaeus
第7楽章:Der Einzug in Jerusalem
第8楽章:Judas
第9楽章:Bevor der Hahn kraht
第10楽章:Ich bin bei Euch alle Tage
第11楽章:Turmbau zu Babel
第12楽章:Choral und Fanfare
ヨアヒム・J.K.クンツェ(Tp)
ニコ・ソコリ(Org)
クノ・ワーグナー(Perc)

録音:2013年2月ドイツ、カルベン、聖バルド教会、ライヴ
トランペット奏者のヨアヒム・J.K.クンツェが作曲・演奏をしたアルバム。モーゼの書物「汝、銀のトランペットを創らん」に影響されて作曲したトランペッ トとオルガンとパーカッションのための12楽章。各楽章は聖書の一節を引用して構成されています。3つの楽器が融合したスタイリッシュな曲。バッハを 連想させるような宗教的旋律と、ジャズを思わせるような透明感ある即興的なメロディが組み合わされた、独自の世界観を持った音楽です。 (Ki)

Vivaldi Collection
VIVALDI-CD5(1CD)
ヴィヴァルディ・コレクション CD5
ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ヘ短調 Op.2-10 RV21(1709)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV22(1717)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 Op.2-8 RV23(1709)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV24
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調「ピゼンデル氏のために」RV25
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト短調 RV26
バルティック・バロック
[マリア・クレスチンスカヤ、
アンドレイ・ペギューニン、
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(ディレクター) ]

録音:データ未詳
世界初録音と表示されておりますが、全収録曲ではないと思われます。「CD 6」(VIVALDI-CD 6)が先に発売されていました。

OUR Recordings
MAR-8.226908(1CD)
ギタ・レーサによるアンデルセン物語の朗読
カタツムリとばらの茂み(音楽:バッハ)
ナイチンゲール(音楽:M.リョベート)
ソマフーレン(音楽:M.リョベート)
とても信じられないこと(音楽:ベートーヴェン)
豚飼いの王子(音楽:M.ジュリアーニ)
まったくその通り!(音楽:モーツァルト)
ギタ・レーサ(朗読)
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
チェン・ユェ(簫)
カロリン・ヴィトマン(Vn)
ウーラ・ウリジョナ(Va)
マルタ・スドラバ(Vc)
ラース・ハンニバル(G)

録音: 2012 年8 月16-17 日 デンマーク ノルディック・フィルム・スタジオ
デンマークで不動の地位を築き上げた女優ギタ・レーサ。このアルバムは、彼女が愛するアンデルセンの6 つの物語を自身で朗読し、そこにミカラ・ペトリを始めとしたOURrecordings お馴染みの演奏家たちが親密な音楽を付けているというアルバムです。彼女の語りのなんと表情豊かなこと。ちょっぴりハスキーで凄みのある声はまさに人生の機微を知る人そのもの。言葉の意味がわからずとも聞き入ってしまうこと間違いありません。大人のための童話集です。

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
EPR-6613(1CD)
ヴィヴァルディ:世界初録音となるヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ.ト長調 RV776
シンフォニア ロ短調 RV35a
ヴァイオリン・ソナタ.ニ短調 RV13
ヴァイオリン・ソナタ.変ロ長調 RV809
ヴァイオリン・ソナタ.ニ長調 RV785
ヴァイオリン・ソナタ.ト長調 RV24
バルティック・バロック
[マリーナ・カタルジノヴァ、
マリア・クレスチンスカヤ、
アンドレイ・レシェチン、
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(ディレクター)]

DACAPO
MAR-6.220643
(1SACD)
ソンライフ・ラスムセン:モーション/エモーション〜室内楽作品集
管楽五重奏のための「モーション/エモーション」(2010/2011)
フルートとクラリネットのための「アンダラグ第1番」(2010)
フルート,オーボエ,クラリネット,ホルン,ファゴット,ピアノ,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロのための「4つの庭」(2003)
クラリネットとホルンのための「アンダラグ第3番」(2011)
管楽五重奏のための「北の曲」(1995)
フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルン,ピアノのための「冬の絵」(1990)
アルト・フルートとファゴットのための「アンダラグ第11番)(2011)
ラップランド室内O・管楽五重奏団
ジョン・ストルゴー(指)
録音:2012年4月13-14日ロヴァニエミコルンディ・ホール
フェロー諸島出身の作曲家ラムスセン(1961-)の作品集です。彼の生まれ育った島には音楽教育を受ける場がなく、彼は祖母から楽譜の読み方を習ったと言います。独自の作風に基いたその作品は時として難解ですが、根底には極めて民族的なメロディが宿っていると言われています。この室内楽作品集には、様々な楽器を用いた曲が集められており、そのいくつかはとても親しげな風情を保っています。
DACAPO
MAR-8.226072(1CD)
ヨーアン・イェアシル:室内楽作品集
弦楽四重奏曲(1980)
フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルンのためのセレナード「森の中で遊ぶ」
(1947)
ピアノのための「3つの演奏会用小品」(1945)
ヴァイオリン,ヴィオラ,クラリネットとファゴットのための四重奏曲(1934)
アンサンブル・ミッドヴェスト

録音:2013年6月5-7日
2013年1月14-15日
2013年6月11日
2013年6月12-13日
デンマークの作曲家イェアシル(1913-2004)が半世紀に渡って書いた魅惑的な室内楽曲作品集です。最初期の作品である「四重奏曲」は、どことなくプーランクなどのフランス風のエッセンスも感じられますが、その音楽は独自の発展を遂げて行くのです。1980年に書かれた「弦楽四重奏曲」の静謐で滑らかな響きを耳にするだけで、この作曲家の並々ならぬ才能を感じることができるでしょう。名手たちの集団、アンサンブル・ミッドヴェストによる演奏は素晴らしいの一言です。

2L
2L-098SACD
(1SACD)
印象の軌跡
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しき夕べ
ラヴェル:ヴァイオリンソナタ.ト長調
 ヴォカリーズ
 ハバネラ形式のエチュード、
 ヴァイオリン・ソナタ(遺作
ドビュッシー(アーサー・ハートマン編):亜麻色の髪の乙女
ドビュッシー:ヴァイオリンソナタ
ラヴェル(シェルベリ・ニルソン、ビェラン編):亡き王女のためのパヴァーヌ
アンデシュ・シェルベリ・ニルソン(Vn)
スヴァイヌング・ビェラン(P)

録音:2011年12月、2012年1月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
詩人ポール・ブールジェは若き日のドビュッシーがインスピレーションを受けたひとりだと言われます。ドビュッシーがブールジェの『美しき夕べ』をテ クストに歌曲を書いたのは1883年でした。数回の万国博覧会を通じフランスがヨーロッパ文化の中心として栄えようとしていた時代。新しい世紀に向け、 音楽の分野では、いわゆる「印象主義」が芽吹こうとしていた時代です。 アルバム『印象の軌跡』は、その時代をリードしたふたり、ドビュッシーとラヴェルの音楽をノルウェーの音楽家が「今」の感覚と思考で見つめたアルバムです。 アンデシュ・シェルベリ・ニルソン (1983?) はオスロ生まれ。オスロ、ベルリン、ストックホルムで学び、2008年からハルダンゲル音楽祭の芸術監督に 就任。スヴァイヌング・ビェラン (1970?) はスタヴァンゲル生まれ。ザルツブルクとベルリンでハンス・レイグラーフに学び、1999年にノルウェー・コンサー ト協会の最優秀若手ソロ奏者に選ばれた後、ノルウェーの音楽シーンを中心に活動を続けています。ドビュッシーの《美しき夕べ》はハイフェッツ、同じく《亜 麻色の髪の乙女》はドビュッシーの友人アーサー・ハートマンの編曲、ラヴェルの《亡き王女のためのパヴァーヌ》はシェルベリ・ニルソンとビェランの編 曲による編曲で演奏されます。印象主義の美しい残像。作曲家のヴォルフガング・プラッゲ (1960?) が制作を担当し、オスロのソフィエンベルグ教会で 録音セッションが行われました。 (Ki)
2L
2L-097SACD
(1SACD)
ファゴットの抒情
サン=サーンス:ファゴット・ソナタ Op.168
ヒンデミット:ファゴット・ソナタ
デュティユー:サラバンドとコルテージュ
エルガー:ロマンスOp.62
タンスマン:ソナティナ
ケクラン:ファゴット・ソナタ Op.71
クヴァンダール:伝説曲Op.61b
ペール・ハンニスダール(Fg)
ヴェービョルン・アンヴィーク(P)

録音:2012年4月30日-5月3日 ヤール教会 (ベールム、ノルウェー)
[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
ファゴットとピアノのための作品を集めたアルバム『ファゴットの抒情』。木管楽器のための室内楽曲に興趣にあふれた作品の多いサン=サーンスのソナ タに始まるプログラム。木管楽器のための室内楽作品に実り多かった20世紀前半の作品が中心です。この時代、試験の課題曲としてパリ音楽院の委嘱 により書かれた作品も多数あり、その代表的な作品、デュティユーの《サラバンドとコルテージュ》とタンスマンの《ソナティナ》がこのアルバムでも演奏 されています。オスロ・フィルハーモニックの首席ファゴット奏者、ペール・ハンニスダール (1958?) とグリーグ三重奏団のピアニスト、ヴェービョルン・ アンヴィーク (1962?)。ノルウェーを代表する優れた音楽家ふたりの共演です。ノルウェーのクヴァンダールが作曲した《伝説曲》のノスタルジックなペー ジでプログラムを閉じます。 (Ki)

WERGO
WER-6587(1CD)
セルゲイ・ネフスキ(b.1972):作品集
Alles
目に見えないアルファベット
わかりました/労働の平地
アウトランド
アンサンブル・ムジーク・ファブリーク他多数の演奏家

録音:2011、2012年
フスキは1972年10月モスクワ生まれの作曲家。ドレスデンなどで作曲を学びました。2006年、シュトゥトガルトの町から作曲賞を受賞し、2012 年にはボリショイ劇場で室内オペラ「Franziskus」が初演されるなど、若くして活躍しています。室内楽や、声を用いた作品を多く書いており、このディ スクでも、声と電子音などの巧みな組み合わせが印象的な作品が並びます。 (Ki)

Vivaldi Collection
VIVALDI-CD5(1CD)
ヴィヴァルディ・コレクション CD 5
ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ヘ短調 Op.2-10 RV21(1709)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV22(1717)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 Op.2-8 RV23(1709)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV24
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調「ピゼンデル氏のために」RV25
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト短調 RV26
バルティック・バロック
[マリア・クレスチンスカヤ、
アンドレイ・ペギューニン、
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc) インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(ディレクター)]
世界初録音と表示されておりますが、全収録曲ではないと思われます。詳細判明次第、メール配信にてお知らせいたします。「CD 6」(VIVALDI-CD 6)が先に発売されていました。

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
EPR-6613(1CD)
ヴィヴァルディ:世界初録音となるヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ.ト長調 RV776
シンフォニア.ロ短調 RV35a
ヴァイオリン・ソナタ.ニ短調 RV13
ヴァイオリン・ソナタ.変ロ長調 RV809
ヴァイオリン・ソナタ.ニ長調 RV785
ヴァイオリン・ソナタ.ト長調 RV24
バルティック・バロック
[マリーナ・カタルジノヴァ、
マリア・クレスチンスカヤ、
アンドレイ・レシェチン、
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(ディレクター)]

Oboe Classics
CC-2025(1CD)
ザ・フレンチ・アクセント
プーランク:三重奏曲
トゥイレ:「六重奏曲」より ガボット
オーリック:三重奏曲
ルーセル:嬉遊曲 Op.6
レスゲン=シャンピオン:牧歌曲
オトテール:「オーボエとチェンバロのためのソナタ ニ長調」による組曲
フェルー:三重奏曲
ストラヴィンスキー:牧歌曲
ジョリヴェ:セレナーデ・アベック・オーボー・プリンシパル
マスネ:「復讐の女神」〜故郷を思うトロイの女
ローラン・ラモレット(Ob)、
ルイ・バス(Ob)、
ミルティーユ・モレル(Ob)、
ピエール・ピエルロ(Ob)、
ルイ・ブリュゼ(Ob)、
ルイ・グロメール(Ob)、
ジョルジュ・デュラン(イングリッシュ・ホルン)、
ルイ・ゴダール(Ob)、他

録音:1928年−1958年
フランシス・プーランク(1899−1963)とジョルジュ・オーリック(1899−1983)を中心に、フランスの作曲家の作品を集めたフレンチ・プログラム。ローラン・ラモレット、ルイ・ゴダール、ピエール・ピエルロなど、オーボエ界の名手として第一線で時代を築いてきたオーボイストたちの名演が甦る。往年の名手たちの音色やフレージングの違いを1度に味わえる。マルコム・マクミラン・コレクションからの復刻リマスタリングは、デイヴ・ローウェルが担当。
Oboe Classics
CC-2026(2CD)
ザ・ワールド・オブ・ザ・オーボエ
バッハ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲〜第1楽章
コースト:癒しのロマンス
シューマン:ロマンス第1番 Op.94
ラヴェル:「クープランの墓」〜 前奏曲、
 ハバネラ形式による小品
ウェッジウッド:トンボ
モリコーネ:ガブリエルのオーボエ
ボイス:ソナタ第10番〜 アレグロ
パスクッリ:蜂/アーレン:虹の彼方へ
モーツァルト:オーボエ四重奏曲 K.370〜 第2楽章
ジェイコブ:ソナチネ〜 第4楽章
フォーレ:小品/ドリーブ:花の二重奏
ボワモルティエ:モデレマン
マチャド:ケブラ・ケイショ
サン=サーンス:白鳥
ハーティー:シャンソネット
エルディンチ:黒海の踊り
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」〜 序曲
ブッシュ:三重奏曲〜 第1楽章
ラヴェル:メヌエット
ベートーヴェン(セドラック編):歌劇「フィデリオ」〜 フロレスタンのアリア
マコンキー:五重奏曲〜 第2楽章
デュティユー:ソナタ 〜第2楽章
マクミラン:インターセッション
C.シューマン:ロマンス第2番 Op.22
ブリテン:パン
リチャードソン:ランデヴー
シンクレア:ザ・フライ
バスラー:ヴォカリーズ・ダンス
ロクスバラ:サイレント・ストリングス
ベリオ:セクエンツァ〜 第7番
ハン・デ・ヴリーズ(Ob)、
マリオス・アルギロス(Ob)、
マーク・ベイジェント(Ob)、
ジョージ・ケアード(Ob)、
デイヴィッド・カウリー(Ob)、
ニコラス・ダニエル(Ob)、
エレーヌ・ドーヴァス(Ob)、
パウル・グディ(Ob)、
レオン・グーセンス(Ob)、
デアドル・リンド(Ob)、
ジェイニー・ミラー(Ob)、
ジェシカ・モグリッジ(Ob)、
ウチェンナ・グエ(Ob)、
エミリー・ペイルソープ(Ob)、
ジェレミー・ポルメア(Ob)、
クリストファー・レッドゲイト(Ob)、
キャサリン・スミス(Ob)、
アルシア・タルボット=ハワード(Ob)
ジュリアン・ウェスト(Ob)、
ジュリア・ホワイト(Ob)、他
オーボエの音楽、楽器、リード、プレイヤーにスポットライトをあてた「ザ・ワールド・オブ・ザ・オーボエ」。バロック音楽から現代音楽、オリジナル、トランスクリプションなど幅広い作品を網羅。今を時めくオーボエ奏者による、オーボエの魅力を最大限に発揮した作品集に仕上がっています。オーボエの歴史やリード作製のプロフェッショナル、ピーター・ウィギンズ氏によるインタヴュー形式のレクチャーが掲載された充実のブックレットも魅力。

WERGO
WER-6761(1CD)
細川俊夫:弦楽四重奏作品集
細川俊夫
(b.1955):開花 Blossoming(2007/2009改訂(改訂版世界初録音))
花の妖精 Floral fairy(2003)
書(カリグラフィー)Kalligraphie(2007/2009改訂)―弦楽四重奏のための6つの小品―※世界初録音
ランドスケープT LandscapeT(1992)
沈黙の花 Silent Flowers(1998)
弦楽四重奏曲「原像」 Urbilder(1980/1984改訂)
アルディッティSQ
〔アーヴィン・アルディッティ(1Vn)、
アショット・サルキシャン(2Vn)、
ラルフ・エーラーズ(Va)、ルーカス・フェルズ(Vc)〕

録音:2012年2月
2013年の「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」のテーマ作曲家である細川俊夫の注目新譜の登場です。 6つの小品から成る『書』は、世界初録音。「音楽は音を用いたカリグラフィー(書)である。そしてそれは沈黙というキャンヴァスの上に描かれる。」 とは細川の言葉ですが、書のジェスチャーのエッセンスを6つの金言的な音絵で表しています。ほかにも、華道の哲学世界(細川の祖父は華道家)の『花 の妖精』と『沈黙の花』や、蓮の花が開く様子を描いたという『開花』などを収録。『原像』は、細川俊夫の最初の弦楽四重奏作品で1980年に書かれ たもので、すでに細川の哲学世界に満ちた静寂と哲学的な世界が広がっています。 アルディッティ弦楽四重奏団による演奏は極めて精緻で、細川の世界を巧みに表現しています。 (Ki)

CONTINUO Classics
CC777-705(1CD)
ミンストレル
ドビュッシー:前奏曲第1集〜「吟遊詩人」(ヴァイオリンとピアノのための編曲版)
 レントより遅く(レオン・ロケ編曲)
ヴァイオリンとピアノのソナタ 
 セレナーデ(ドビュッシーの素描をもとに、R.オーリッジにより復元された作品)
ピエルネ:ヴァイオリン・ソナタ.ニ短調op.36
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調op.13
青柳いづみこ(P)
クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)

録音:2013年3月14-16日、パリ国立高等音楽院

日本語解説付。
ピアニスト、文筆家、音楽研究家と幅広く活躍する世界的ピアニスト、青柳いづみこが最新盤をリリースいたします!青柳が造詣深いドビュッシーと同 期の作曲家である、ガブリエル・ピエルネの生誕150周年を記念し、世紀末フランスに生きた作曲家たちが残した珠玉のヴァイオリン・ソナタを収録し た内容です。マルセイユ音楽院で共に研鑽を積み、2009年よりデュオとして活動を共にしている往年の名手、クリストフ・ジョヴァニネッティと共に、近 代フランスの響きに焦点を当てたプログラムで魅せてくれます。このアルバムの発売とピエルネの生誕を祝い、2013年秋には来日リサイタルも開催予定。 是非とも見逃せない最新盤です!
G.ピエルネ(1863-1937)はパリ音楽院でマスネに作曲を、フランクにオルガンを学んだ音楽家。彼のヴァイオリン・ソナタは、当時の名手ティボー のために捧げられたもので、師フランクの響きも色濃い作品。抒情的な旋律が美しく、輝かしいヴァイオリン・ソロと繊細なピアノ伴奏が織りなす美しい アンサンブルは絶品です。ドビュッシーの「吟遊詩人(ミンストレル)」は、前奏曲第1集の12曲目に収録されている作品。ヴァイオリン奏者のA.アル トマンがヴァイオリンとピアノのために編曲したものを、ドビュッシーが手直しした版での演奏になります。ヴァイオリンのピッツィカートやスピッカートの 表現力を上手く活かした編曲で、作品を通して印象的なおどけたリズムと旋律の魅力を存分に感じられます。3曲目の「セレナーデ」は、音楽学者のロバー ト・オーリッジが素描を発見した未完の作品。1890年代に作曲されたものと思われますが、本アルバムに収録されているのは、オーリッジがこの素描か ら復元されたものです。2013年秋の公演にて東京初演も予定されており、ドビュッシー研究家としても活躍する青柳の意気込みも感じられましょう。こ れらに加え、本アルバムではフォーレのヴァイオリン・ソナタも収録。世紀末フランス音楽の繊細かつ美しい響きをたっぷりと堪能出来るアルバムに仕上がっ ています。かのイザイ四重奏団の発足メンバーの一人、名手ジョヴァニネッティの卓越したヴァイオリン・ソロも聴き逃せません!
【青柳いづみことクリストフ・ジョヴァネッティ】
マルセイユ音楽院時代、ピエール・バルビゼのもとで学んでいた頃から共演をしていた。卒業後、演奏と執筆を両立させる希有な存在として注目を集めて おり、これまでリリースした9枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤となるほか、師安川加壽子の評伝『翼のはえた指』で第9回吉田秀和賞受賞をはじめ、 執筆の分野でも数々の賞を受賞。ジョヴァネッティは、イザイ、およびエリゼ四重奏団の発足メンバーとして活躍、室内楽の分野を中心に活躍。ふたりがデュ オを組み始めたのは2009年、それ以来フランスと日本を中心に多くのリサイタルを行い、好評を博している。

IPPNW
IPPNW-76(1CD)

KKC-5336(1CD)
日本語帯・解説付
IPPNW慈善演奏会〜相馬子どもオーケストラ&コーラスの設立に向けて
(1)ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
(2)シェーンベルク:弦楽三重奏曲 op.45
(3)ピアソラ:リベル・タンゴ
(4)ピアソラ:アディオス・ノニーノ
(5)バカラック:自由への道
(6)ピアソラ:フーガと神秘
(7)滝廉太郎:荒城の月
(1)ル・ムジケ・クァルテット[シモン・ベルナルディーニ(第1Vn)、クリストフ・ホラーク(第2Vn)、アンドレアス・ウィルウール(Va)、ウルリケ・ホフマン(Vc)]
(2)カイ・フォーグラー(Vn)
ウルリッヒ・アイヒェナウアー(Va)
石坂団十郎(Vc)
(3) - (7)ベルリン・フィル12人のチェリストたち

録音:2012年9月、ベルリン・フィルハーモニー 室内楽ホールにおけるライヴ
このCDはIPPNW(核戦争拡散防止国際医師会議)慈善演奏会として、2012年9月ベルリンにて「相馬子どもオーケストラ」の設立を目指した、エル・ システマジャパンの活動を支援するためのチャリティコンサートのライヴ収録です。この活動にベルリン・フィル12人のチェリストや若手実力派チェリス ト石坂団十郎、ル・ムジケ・クァルテットなど、世界的アーティストが参加し、被災地の復興に向けた活動を支援しました。心を一つにした演奏を聴くこ とができます。演目はル・ムジケ・クァルテットが演奏したドヴォルザークの弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」やベルリン・フィル12人のチェリストが 演奏したピアソラのリベル・タンゴ、フーガと神秘など様々な作曲者の作品が演奏されました。このCDの最後に収録された滝廉太郎の荒城の月は被災 地の復興を願う、祈りを捧げているような演奏です。このCDの収益金額の一部は、東日本大震災の復興支援として、エル・システマジャパンを通して、 福島県相馬市にて実施する「相馬子どもオーケストラ」の活動のために寄付されます。 (Ki)

MUSIEPOCA
MEPCD-006(1CD)
ピリオド楽器による金管四重奏曲集〜フォレスティエからヴェルディへ…
フォレスティエ(1815-1881):ベッリーニの「清教徒」による4つの四重奏曲
ドニゼッティ(ヨナタン・ピア編):歌劇「愛の妙薬」〜人知れぬ涙
ヴェルディ(ヨナタン・ピア編):トランペットの為のアダージョ
ベルガモのダヴィデ神父(ヨナタン・ピア編):エレヴァツィオーネ ニ短調
ジャン=バティスト・アルバン(ヨナタン・ピア編):ヴェルディの歌劇「ナブッコ」による幻想曲
ベッリーニ(ヨナタン・ピア編):歌劇「清教徒」〜 ラッパを吹き鳴らせ+
シューベルト(ヨナタン・ピア編):音楽に Op.88-4 D.547
ゴットヘルフ・ハインリヒ・クンマー(ヨナタン・ピア編):オフィクレイドの為の変奏曲*
ヴェルディ(ヨナタン・ピア編):「椿姫」〜プロヴァンスの海と陸
ジャン=バティスト・アルバン(ヨナタン・ピア編):ビゼーの歌劇「カルメン」による幻想曲*
アンサンブル・オットーニ・ロマンティチ(ロマンティック・ブラス・アンサンブル)
[ナタン・ピア、ミケーレ・サンティ(コルネット、トランペット)
マウロ・モンティ(トランペット、トロンボーン)
コッラード・コッリアルド(トロンボーン、オフィクレイド) ]

録音:2010年1月31日*
2012年3月10日+
2010年6月23-24日(無印)
19世紀の金管音楽をピリオド楽器で演奏するイタリアの四重奏団アンサンブル・オットーニ・ロマンティチのデビューCD。滅多に聴く機会のない楽曲を当時の響きで楽しむことができる貴重なアルバムです。

Sono Luminus
DSL-92171
(CD+Bluray AUDIO)
Entendre-聞く
コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲Op.7
ハルヴォルセン(1864-1935):パッサカリアト短調(ヘンデルの組曲第7番HWV432-パッサカリアによる)
レオナール(1819-1890)/セルヴェ(1807-1866):演奏会用大二重奏曲第1番
ラヴェル:バイオリンとチェロのためのソナタ
スーザ:星条旗よ永遠なれ(B.ドゥコフによるヴァイオリンとチェロ編)
デュオW(アンサンブル)

録音:2012年12月10-12日ヴァージニア,ボイス,ソノ・ルミナス
デュオW…ヴァイオリンとチェロの組み合わせから生まれる無限の可能性。彼らの眩いばかりの技術と高い音楽性、そして思いもよらない曲の変容。聴いているだけで新鮮な驚きと、わくわくするような楽しさが溢れてくる1枚です。選ばれている曲は、一見「普通のクラシック」のようですが、どれも少々ひねった編曲が施されており、それはジャズや民族音楽のイディオムであったりと、ひと時も息つく暇なく華麗な音の世界を堪能することができるのです。白熱のアンサンブルを繰り広げるのは、ヴァイオリニストのアリアンナ・ワルソー=ファンとチェリストのメタ・ウェイス。彼女らは共にジュリアード音楽院の卒業生で、その美しい容姿と音楽性を武器に高い評価を受けています。最高の音楽を最高の音で聴く喜びがここにあります。

ARS HARMONICA
AH-229(1CD)
アドルフ・ベンタスへのトリビュート
アドルフ・ベンタス(1919-):3つのピンセリャデ/ネルハの洞窟
アルベニス(アドルフ・ベンタス編):スペイン組曲 Op.47〜 グラナダ/カディス
 旅の思い出 Op.71〜入り江のざわめき
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)/アドルフ・ベンタス編曲:「騎士の歌」によるディフェレンシア
ジュアン・カバニリェス(1644-1712)/アドルフ・ベンタス編曲:ティエント イ長調
マテオ・アルベニス(1755頃-1831)/アドルフ・ベンタス編曲:ソナタ ニ長調
アドルフ・ベンタス:3つの舞曲/メランヒア
サックス 3+1 クアルテット
[ナチョ・ガスコン(ソプラノSax)
ルベン・ドミンゴ(アルトSax)
エフレム・ロカ(テナーSax)
ジュアン・マルティ=フラスキエル(バリトンSax) ]
スペイン・カタルーニャのサクソフォンの巨匠アドルフ・ベンタスに捧げられたアルバム。
ARS HARMONICA
AH-230(1CD)
ジュゼプ・マリア・メストレス・クアドレニ(1929-):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第2番(2006)
弦楽四重奏曲第3番(2006)
弦楽四重奏曲第4番(2006)
迷路(2009)
ブロッサSQ

Heilo
HCD-7282(1CD)
オストフォルク
オンソイの結婚行進曲/地下の行進曲/さあ待とう,ファンテレッダ/美しいアンナ/昔のマズルカ/カブトムシ/五月が近づくと/スプリングダンス/カーリの子守歌/ほら、教会の鐘が誘っている/ハリング/ゆりかごの歌/オースルンのワルツ/ネーセの山/小さなペッテル
オストフォルク
ヴェーガル・ヴォールダール(フィドル)
リン・アンドレア・フグルセト(ヴォーカル
オースムン・ライスタ(マンドラ、ギター)

録音:012年2月13日-16日オストレ・フレドリクスタ教会、2013年2月15日ファーゲルボルグ教会
フォークミュージックのバンド、ラスクでフィドルを担当し、ミュージシャン、ダンサー、音楽教師として活躍するヴェーガル・ヴォールダーl。中世の音 楽、フォークミュージック、現代の音楽と幅広いレパートリーで知られる女声アンサンブル、トリオ・メディイーヴァルのリン・アンドレア・フグルセト。ギ ター、ベース、マンドラ、バンジョー、マンドリンを演奏、ロック、ポップ、ジャズの要素を取り入れたスタイルのフォークミュージック・バンド、シャトー・ ヌフ・スペレマンスラーグにも参加したオースムン・ライスタ。ノルウェーのフォークミュージック・シーンで活躍する三人が集まったバンド、オストフォル クは、オスロの南に位置するオストフォル県の子供と青少年に自分たちの伝統の音楽を教えるためのスクールコンサート・プロジェクトとしてスタートしま した。記録に残された音楽は少ないものの、『オストフォルの民謡』『14の古いオストフォルの踊り』『オストフォルの民謡の旋律』『オストフォルの民俗舞曲』 に収められた歌と舞曲と使うことで、おもしろいプログラムが組めたと言います。このアルバムは、好評を博した彼らのコンサートをオストフォルを超えた 聴き手に届けるために制作されました。 (Ki)

Sleeveless Records
SLV-1007(1CD)
バックス:チェロとピアノのための作品集
チェロとピアノのためのソナチナ.ニ長調
無伴奏チェロのためのラプソディック・バラード
チェロとピアノのための「民話」
チェロとピアノのための「伝説ソナタ」嬰へ短調
ライオネル・ハンディ(Vc)、
ナイジェル・クレイトン(P)

録音:2012年7月16日−17日
英国の作曲家、アーノルド・バックス(1883−1953)のチェロとピアノのための作品集。ミュリエル・テイラー・コンクールで第1位入賞の経歴を持つイギリスのチェリスト、ライオネル・ハンディ。ASMFで10年間首席チェロ奏者を務め、LOS、ハレ、ロイヤル・リヴァプールPOなど、英国有数のオーケストラと共演も果たしており、その華々しい経歴に裏付けされた伸びやかな音色が持ち味。20世紀イギリス音楽を得意としており、バックスはまさに最適なプログラム。

SARTON
SARTON 009-2
(1CD)
アコーディオンとチェロのためのポーランドの新しい音楽
ハンナ・クレンティ(1962-):前奏曲、後奏曲と詩篇
アレクサンデル・ノヴァク(1979-):サテン*
ヴォイチェフ・ブレハシュ(1982-):呼吸低下[Hypopnea](アコーディオン独奏のための)*
ラハウ・ヤニャク(1986-):何時間もの無言の後で[After Hours of Muteness]*
ペンデレツキ:ディヴェルティメント(チェロ独奏のための)
ダリウシュ・プシビルスキ(1984-):言説[Discours]*
ミコワイ・マイクシャク(1983-):疑いのリズム[III][Rhytms of Doubt [III]]*
マグダレナ・ボヤノヴィチ(Vc)
マチェイ・フロンツキェヴィチ(アコーディオン)

録音:2011年8月、フリデリク・ショパン音楽大学コンサートホール、ワルシャワ、ポーランド

*=世界初録音

Compunctio
COMPCD-008(1CD)
クラヴィコード
ペーション&エクレーヴ:ブルー・ベル、ボウル、イクテリーン
エクレーヴ:ノード第1番〜第7番
ペーション:クロマ、ルスト
マッツ・ペーション(クラヴィコード)、
アンドレアス・エクレーヴ(ツィター)
パフォーマンス、サウンド、レコーディング、パッケージの全てがハイクォリティのスウェディッシュ・レーベル「コンプンクティオ(Compunctio)」。スウェーデンのマルチ・プレーヤー、アンドレアス・エクレーヴ(1975−)とマッツ・ペーションによる自作自演集であり、3種類のクラヴィコードと2種類のツィターを弾き分けからは、繊細で風情あふれる音色が聴こえてきます。各楽器の美しい写真を収めたミニ・フォトアルバムも封入。ブックレットにもクラヴィコード、ツィターの写真が掲載されています。

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
EPR-6312(1CD)
ヴィヴァルディ:ピゼンデルの為のソナタ集
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV25*
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ハ短調 RV6+
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ヘ長調 RV19#
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ハ長調 RV2#
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.イ長調 RV29**
バルティック・バロック
[マリア・クレスチンスカヤ(Vn)*
ナザール・コジュハーリ(Vn)+
アンドレイ・レシェチン(Vn)#
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)**
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(アーティスティック・ディレクター) ]

録音:2011年、スウェーデン聖ミカエル教会、タリン、エストニア+
  2012年、聖ヤコブ教会、ヴィームシ、エストニア(*/#/**)
ドレスデンのザクセン宮廷楽長であり高名なヴァイオリン奏者であったヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755)に献呈されたソナタ集。4人のバロック・ヴァイオリン奏者が腕を競います。

BOHEMIA MUSIC
BM-0083(1CD)
チェロ&ピアノ・リサイタル
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ.D.821
ストラヴィンスキー:イタリア組曲
フランク:ソナタ.イ長調
ポッパー(1843-1913):演奏会用ポロネーズ.ニ短調 Op.14
フォーレ:夢の後で Op.7-1
ヴラダン・コチー(Vc)
ナタリエ・ベルリン(P)

※使用楽器:2009年、ミロスラフ・コマール製(Vc)
ヴラダン・コチーは1988年に旧体制下のチェコスロヴァキア政府に対し自由を訴え投獄された経験を持つチェコのチェロ奏者。東日本大震災後度々来日し被災地支援の為の演奏会を開いています。ナタリエ・ベルリンは2010年にプラハ音楽アカデミーを卒業したチェコのピアノ奏者。ブックレットにヴラダン・コチーからのメッセージと演奏者、チェロ製作者の紹介が日本語で記されています。

TEMPS RECORD
TR-1164(1CD)
シューベルト、ベーム:フルートとピアノの為の作品集
シューベルト:序奏と「しおれた花」による変奏曲 Op.16
テオバルト・ベーム(1794-1881):シューベルトの主題による幻想曲 Op.21
シューベルト(テオバルト・ベーム編)曲:6つの歌曲[おやすみ,菩提樹,漁師の娘,セレナード,海辺で,鳩の便り]
シューベルト:アルペッジョーネの為のソナタ イ長調 D.821
アントン・セラ(Fl)
藤木綾子(P)

録音:2009年11月、スタジオ Hayato、バルセロナ、スペイン
アントン・セラは1957年はバルセロナに生まれスイスで学んだフルート奏者。1980年代後半よりバルセロナのマーシャル音楽院で教えています。藤木綾子は東京都に生まれ、マーシャル音楽院でアリシア・デ・ラローチャ、カルロタ・ガリガに師事、現在もバルセロナを本拠に活動しているピアニスト。

BGS
BGS-121(1CD)
ラプソディ
ガーシュウィン(ステル編):ラプソディ・イン・ブルー
アーノルド(アシュフォード編):イギリス舞曲集第2集 Op.33
クリッテンデン:スコットランド幻想曲
ゴーブ(イーデン編):イディッシュ・ダンス(インドの踊り)
ヴィーダ・ギター四重奏団

録音:2012年11月
2007年に結成されたイギリスのギター・クヮルテット、ヴィーダ・ギター四重奏団のセカンド・アルバムは、ガーシュウィンとアーノルドの"ギター・クヮルテット版"がメイン。ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」では4本のギターのブレンド感、アーノルドの「イギリス舞曲集第2集」ではカラフルな舞曲とギターの音色との相性が抜群!ミネアポリス・ギター四重奏団の委嘱作品であるクリッテンデン、吹奏楽関係者にはお馴染みのゴーブの「イディッシュ・ダンス」など、ギター・アンサンブルの愉しさが伝わってくる充実のプログラムが魅力です。

WERGO
WER-6764(1CD)
spaces&spheres〜直観的な音楽
ungone/銀の舌の/液状の恐怖
ライト・ブライト・ナイト
彼女は空気を浄化した/再び見えざるもの
マルクス・シュトックハウゼン(Tp、フリューゲルホルン)
タラ・バウマン(Cl、バスCl)
ステファノ・スコダニッビオ(Cb)
ファブリツィオ・オッタヴィウッチ(P)
マルク・ナウセーフ(打楽器)
ワルター・クインタス(編集)

録音:2008 年2月
980年代から共演を重ねている5人の現代音楽シーンを彩る音楽家が、彼らの直観の赴くままに、4日間に渡って、ディスカッションも無しに奏でた 音楽を、ワルター・クインタスが編集したディスク。このメンバーの一人、コントラバスの名手スコダニッビオは2012年に惜しまれつつ亡くなりました。 このディスクは、スコダニッビオに捧げるものでもあります。 (Ki)

ENZO Recordings
EZCD-10023(1CD)
村田厚生〜前衛トロンボーン・アルバム
一ノ瀬響&村田厚生:キー・ウォーター 〜トロンボーンとエレクトロニクスによる〜 (2013)
村田厚生:タブラ・イスト 〜トロンボーン・ソロのための〜 (2008)
福井とも子:超ラセンIII 〜2本のトロンボーンのための〜 (2007) *
一ノ瀬響:インナー・ミラー 〜トロンボーンとエレクトロニクスによる〜 (2013)
村田厚生:スライド・パラノイア 〜トロンボーン・ソロのための〜(2011)
ヴァレリオ・サニカンドロ:遠日点・近日点〜トロンボーンとエコー楽器のための〜 (2010)
村田厚生:コラールM 〜4本のトロンボーンのための〜 (2013) *
山本裕之:輪郭主義III 〜トロンボーンとピアノのための〜 (2012)
バルトーク:「中国の不思議な役人」〜アレグロ (1918-1924) /(トロンボーン12重奏アレンジ : 村田厚生)*
小出稚子:西新宿ブルース 〜トロンボーン・ソロのための〜(2010)
村田厚生(Tb)
中村和枝(P)
*=村田厚生による多重録音
録音:2012-2013年
★スライド偏執症!Slide Paranoia!
稀代のソリスト村田厚生による日本人初の前衛トロンボーン・アルバム。インドの民族楽器タブラ。その口伝の世界を特殊奏法でエミュレートしたTabla-ist、完全五度を五等分した独自の音階によるChoral M、スライドの機能に固執したSlide Paranoiaなどユニークな発想の自作。最高音域で干渉し絡み合うグリッサンド・福井とも子作品。ディジュリドゥ・クローンから喚起される鏡ばりの世界・一ノ瀬響作品。ピッチとリズムでトロンボーンとピアノがせめぎ合う山本裕之作品。西新宿の哀愁・小出稚子作品など収録。バルトーク作曲「中国の不思議な役人」は村田が12本のトロンボーンのためにアレンジしオーケストラ・トロンボーン奏者へのオマージュとして捧げられている。
■村田厚生 (トロンボーン)
 桐朋学園大学音楽学部卒業。ドイツ学術交流会(DAAD)給費留学生としてベルリン芸術大学卒業。 J.ケージ、K.シュトックハウゼン、I.クセナキス、M.カーゲル等の作品を日本初演。独ダルムシュタット国際現代音楽講習会、サントリー音楽財団サマーフェスティバル、ISCM2001横浜大会、アジア音楽祭、ソウルPANミュージックフェスティバル、香港Musicaramaフェスティバル、文化庁舞台芸術国際フェスティバルなど主要な現代音楽祭に出演。ソリストとして新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団と邦人作品を初演。また邦人ソリストとして初めて武満 徹/ファンタズマカントス2を演奏。 シリーズ・リサイタル「yes-yes」、「トロンボーンの新事実」、「コンテンポラリー・デュオ」やサイト上での奏法解説で新しいレパートリーの開発に貢献している。
 前衛ブラスアンサンブル「ブラス・エクストリーム・トウキョウ」、室内楽団「アール・レスピラン」、伝統的なウィーンスタイルの「東京トランペットコアー」に所属。

Atoll
ACD-742(1CDR)
ロズモワ〜ダイアログ
ピング:ソナチネ「風と雪の間の対話」
キラール:ソナチネ
ウィリアムズ:ウェン・ウェー・フェル
パヌフニク:祈りの会話
ウォズ:ソナタ・メドジュゴスカ
ボディ:4つの組曲〜「雨の森」
リッチー:ポーランド舞曲 Op.155
ロシア:メルボルン・カップ
アドリアンナ・リス(フルート&ピッコロ)、
サラ・ワトキンス(P)

録音:2010年4月&2011年2月
オークランド室内Oの首席フルート奏者を務めるポーランド出身のフルーティスト、アドリアンナ・リスが演奏するフルートとピッコロのための作品集。ロクサンナ・パヌフニクの作品や、スネア・ドラムやバッキング・トラックを使用した珍しい作品を収録。
※Atollはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。予めご了承ください。
Atoll
ACD-881(1CDR)
ステイサム:室内楽作品集
ロマンス第1
ハッピー・デイズ
「イーナ」オリジナル・スコティッシュ・エアー
フルートと弦楽四重奏のための組曲
パストラーレ/エレーナのワルツ
サッチ・スウィート・ソロウ
言葉のない歌
ランドスケープ第1番、
ブラック・スワン
ランドスケープ第2番
ハッピー・エンディング
プエルタスQ
〔エリー・ファッグ(Vn)、
トム・ノリス(Vn)、
ジュリア・ジョイス(Va)、
アンドリュー・ジョイス(Vc)〕
アドリアンナ・リス(Fl)、
カミール・ホワイト(Ob)、
ベン・ホードリー(Fg)、
ニコラ・ベイカー(Hrn)

録音:2011年5月14−16日
イギリス生まれの作曲家、キース・ステイサムの室内楽作品集。ステイサムはケンブリッジ大学で音楽を学び、ノーザン・シンフォニアOのゼネラルマネージャーやデッカとフィリップスで活躍した経歴を持ちます。
※Atollはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。予めご了承ください。

WERGO
WER-6760(1CD)
グバイドゥーリナ:作品集
ソナタ〜コントラバスとピアノのための(1975)
パントマイム〜コントラバスとピアノのための(1966)*
イン・クローチェ(作曲者編曲によるコントラバスとバヤン版(2009) [原曲:チェロとオルガン(1979)、チェロとバヤン(1991)])
プレリュード(作曲者編曲によるコントラバス版(2009)[原曲:チェロとオルガン(1974)])*
ダニエレ・ロッカート(Cb)
ファブリツィオ・オッタヴィウッチ(P)
マッシミリアーノ・ピトッコ(バヤン)

録音:2009&2012年

*=世界初録音
グバイドゥーリナによる、コントラバスのための作品集(うち2作品は原曲はチェロのためのものですが、コントラバスのためにグバイドゥーリナ自身が 編 曲 し た も の )。 「ソナタ」では比較的伝統的な雰囲気の作品。ですが、フィンガリングなどは演奏者の自由にゆだねられている部分も大きいです。イン・クローチェでは、 バヤンの音色がロシアのフォークロアを思わせる中、コントラバスが嘶きます。 (Ki)


ミュウ
MUCS-1010(1CD)
「トロンヴォーチェ」
プライヤー:愛の想い
カッチーニ(大橋晃一 編曲):アヴェ・マリア*
プッチーニ(大橋晃一 編曲):トゥーランドット・ファンタジー
武満徹:小さな空
小林幸太郎(編曲):トロンボーン・アラカルト〜オーケストラ・ソロ〜
岩田匡史(編曲):カンツォーネ・ファンタジー
カステレード:トロンボーンとピアノのためのソナチネ
ポンセ(大橋晃一 編曲):小さな星#
倉田寛(Tb)、
城綾乃(P)、
山本裕康(Vcソロ)*
石田泰尚(Vnソロ)#
高群誠一(Cb)#、平尾信幸(Perc)#

録音:2013年3月25日〜27 日 茨城県小美玉市四季文化館みの〜れ
2012年12月3日 横浜みなとみらいホール(ライヴ収録) #
エンジニア:宮下雄二
ブックレット寄稿文:小田桐寛之(東京都交響楽団首席トロンボーン奏者)
“歌うトロンボーン奏者”として題名のない音楽会にも紹介された倉田寛のセカンドアルバム。オリジナルアレンジも豊富で聴く人を飽きさせない楽しいアルバムに仕上がりました。また日本を代表するプレイヤーでもある石田泰尚(Vn)、山本裕康(Vc)ら豪華メンバーの参加も魅力的です。
●倉田寛 (Hiroshi Kurata)
静岡県浜松市出身。東京藝術大学卒業。第7 回東京国際コンクール室内楽部門入選、第2 回ナルボンヌ(仏)国際金管五重 奏コンクール特別賞受賞など数々の受賞歴を持つ。第8 回ヤマハ金管新人演奏会出演。1993 年神奈川フィルハーモニー管 弦楽団に入団、1994 年第11 回日本管打楽器コンクール3 位入賞。1996 年NHK-FM リサイタルに出演,また東京、浜松でリ サイタルを行う。2004 年文化庁新進芸術家海外留学制度研修者としてシカゴに留学。 2009 年自身がライフワークとしているテノールとトロンボーンの一人コラボレーションを試みたソロアルバム「SPERANZA」をリリ ース、本作品は 2nd アルバムとなる。神奈川フィル以外での活躍も目覚ましく、紀尾井シンフォニエッタ、霧島音楽祭、サイト ウ・キネン・フェスティバルへの参加や東京トロンボーンゾリステン、なぎさブラスゾリステンなどでも欠くことの出来ないトロンボ ニストとして活躍している。また、洗足学園音楽大学、尚美ミュージックカレッジ専門学校で後進の指導に当たる。2012 年自身 が主宰となり歌とトロンボーンの可能性を追求した“KURAKAN`S BAND”を結成。今後の活躍がますます期待される。
■公式サイト:
http://musiciansparty.jp/artist/kurata/

Audiomax
903-1793-6(1SACD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
アルバ三重奏団

録音:2012年6月26−28日
フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)のピアノ三重奏曲を奏でるのは、ドイツのヴァイオリニスト、イタリアのチェリスト、中国のピアニストによる国の枠を超えたアルバ三重奏団。フレージング、解釈は3人の若き奏者たちの固い信頼関係の賜物。
Audiomax
903-1764-6(1SACD)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第2番ト長調 Op.1-2
ピアノ三重奏曲第7番変ホ長調 Op.97「大公」
マックス・ブロート三重奏団
〔カルステン・ストラスブルク(P)、
ダニエル・ベル(Vn)、
マキシミリアン・フォン・プファイル(Vc)〕

録音:2012年4月3−5日
マックス・ブロート三重奏団は、フランツ・カフカの友人でチェコ出身のユダヤ系文化人、マックス・ブロートの名をアンサンブル名とする2005年創設。楽聖ベートーヴェンの音楽では、川の流れのように自然なフレージングを聴かせてくれます。

LAWO Classics
LWC-1036(1SACD)
ベートーヴェン:交響曲第7番 Op.92(木管八重奏版)
管楽八重奏曲変ホ長調 Op.103
ロンド変ホ長調 WoO.25
オスロ・カンマーアカデミー

録音:2011年10月
2009年12月にデビューを果たしたオスロ・カンマーアカデミーは、ゲルノート・シュマルフスとインゴ・ゴリツキの弟子で2004年からオスロ・フィルの首席奏者を務めるオーボイスト、ダヴィッド・フリーデマン・シュトルンクが芸術監督として率いるノルウェーの新しい木管アンサンブル。
各奏者に高度な技巧と音楽性、アンサンブルが要求されるベートーヴェンの「交響曲第7番」の木管八重奏版では、オスロ・フィル、トロンハイム響、ノルウェー陸軍スタッフ・バンドで活躍するメンバーたちがハイ・パフォーマンスを発揮!オスロの新しい管楽アンサンブル、その実力は本物です!
LAWO Classics
LWC-1034(1SACD)
ベートーヴェン:木管三重奏曲ト長調 WoO.37
セレナード.ニ長調 Op.25
クラリネット三重奏曲変ロ長調Op.11「街の歌」
オスロ・フィルハーモニック・チェンバー・グループ

録音:2011年
ノルウェーの名門オスロ・フィルのメンバーたちによって結成された室内楽団、オスロ・フィルハーモニック・チェンバー・グループのシリーズ第3弾。
楽聖ベートーヴェンの小編成の室内楽作品では、オスロ・フィルを凝縮したかのような美しい演奏を披露してくれています。
スペイン、マドリード出身でオスロ・フィルの首席ピアニストのポジションにあるゴンサロ・モレーノのピアノと管楽器、弦楽器のブレンド感も絶妙!

Heilo
HCD-7274(1CD)
イェルムン・ラーシェン・トリオ〜旅
旅の歌/トイエンワルツ
エレセウスの子守歌 I
花嫁の歌/メヌエット.イ長調
銀/オマーンワルツ
ソリストポルカ/エレセウスの子守歌
真夜中の歌
イェルムン・ラーシェン・トリオ
【イェルムン・ラーシェン(フィドル)
アンレアス・ユートネム(ピアノ、ハルモニウム)
ソンレ・マイスフィヨルド(ベース)】

録音:2012年12月3日-5日 ペッテシェン・コロニアル音響スタジオ(ホネフォス、ノルウェー)
ノルウェーのフィドル奏者、作曲家でもあるイェルムン・ラーシェン。オーレ・ブル・アカデミーの学生時代にフィドルグループ、マヨルシュトゥーエンの メンバーになり、ノルウェーのグラミー賞にあたるスペルマン賞を受賞、全国規模の民俗音楽コンペティションに優勝、ノルウェー=フィンランドのバンド、 フリッグ Frigg で演奏、クリスチャン・ヴァルムロードのコンテンポラリーミュージック・アンサンブルに参加と、彼は若くして輝かしい名声を獲得し、す でに、ジャンルを超えた活躍で知られるフィドル奏者のニルス・オークランの後を継ぐ音楽家と目されています。イェルムンがアンレアス・ユートネム、ソンレ・ マイスフィヨルドと組んだトリオ。2008年スペルマン賞を受けた『到着』 (HCD7235)、『黄金』(HCD7252) につづくアルバム第3作は『旅』です。最 初の《旅の歌》から《真夜中の歌》まで、「中部ノルウェー、ノルトロンデラグに伝わる音楽を基礎にみずからの新しい音楽宇宙を創造する」の考えに沿っ た10曲はイェルムンが作曲しました。妻となる女性への結婚のプレゼントに書いた《花嫁の歌》のように、イェルムンの私生活を垣間見せる作品もはさ まれます。編曲はトリオの三人で行いました。ホネフォスの新しいスタジオ、ペッテシェン・コロニアル音響スタジオでセッションが行われました。 (Ki)

Audiomax
903-1771-6
(1SACD)
オランダのチェロ・ソナタ集Vol.5
バーディングス:チェロとピアノのためのソナタ第1番/第2番
ドレスデン:チェロとピアノのためのソナタ第1番、第2番
ドリス・ホッホシャイト(Vc)、
フランス・ファン・ルート(P)

録音:2012年3月19−21日
オランダのチェロ・ソナタ第5巻は古生物学者から音楽家へと転身したハーディングス、ハーグ王立音楽院の院長を務めたドレスデン。ホッホシャイトのチェロが、20世紀オランダの忘れられた「チェロ・ソナタ」を現代に伝えてくれます。

DACAPO
MAR-8.226107(1CD)
ヘアマン&アナス&ベンジャミン・コッペル:管楽五重奏のための音楽集
ヘアマン・D・コッペル(1908-1998):管楽五重奏のためのソナティナOp.16(1932)
アナス・コッペル(1947-):管楽五重奏のためのソナティナ(2002)*
ベンジャミン・コッペル(1974-):弦楽五重奏のための「クレージー・カットゥ・ミュージック」(2000)*
カリオン
<ドーラ・セレス(Fl)
エジルス・ウパトニークス(Ob)
エジルス・シェファース(Cl)
デイヴィッド.M.A.P.パルムクィスト(Hrn)
ニールス・アナス・ヴェドステン・ラーセン(Fg)>

録音:2012年3月1-4日コペンハーゲンクリスティアン教会
*=世界初録音
三世代のコッペル(父…ヘアマン,その息子…アナス,そのまた息子…ベンジャミン)による様々な形態の管楽五重奏曲集。クラシック風であり、ジャズ風であり、または現代音楽であったりと、柔軟に姿を変える音楽たち。しかし、その全てのスタイルは実験的精神と遊び心に満ち溢れています。アンサンブル「カリオン」が緊密な演奏でこれらの楽しい世界を再構築しています。

Sono Luminus
DSL-92166
(CD+Bluray)
アメリカン・アンセム
バーバー:弦楽四重奏曲第1番Op.11
 セレナードOp.1(弦楽四重奏版)
バーバー:ドーヴァー・ビーチOp.3
ハワード・ハンソン:弦楽四重奏曲Op.23
 室内協奏曲Op.7
ランダル・トンプソン(1899-1984):アレルヤ(イン四重奏団による弦楽四重奏版)
ランドール・スカルターラ(Br)
アダム・ニーマン(P)
イン四重奏団
【ジャネット・イン(Vn)
二宮綾野(Vn)
フィリップ・イン(Va)
ディヴィッド・イン(Vc)】
アメリカの精神を象徴するかのようなバーバーとハンソンの音楽集。バーバーは「アメリカの音楽」を書くことを目指していたわけではないのですが、結果的にその作品は「アメリカ」そのものの象徴として認識されています。なかでもあの有名な“弦楽のためのアダージョ”は、あのJ.F.Kの葬儀で用いられてからというものは、機会音楽としての役割も持たされ、合唱曲にも編曲されるなど、まさに「第2のアメリカ国歌」として認識している人も多いでしょう。この作品、もともとはこのアルバムに収録されている「弦楽四重奏曲第1番」の第2楽章であり、彼の初期の作品で1935年にイタリアに留学している際に書かれたものだということは、あまり知られていないかもしれません。一方、ハンソンは好んで北欧文化を題材とした作品を書き「アメリカのシベリウス」の異名をとる人。指揮者としても素晴らしい才能を持ち、彼が設立した「イーストマン=ロチェスターSO」は500名以上のアメリカ人作曲家の2000曲以上の作品を初演したことで評価を受けています。仮に、自身の作品がアメリカ的でないにせよ、この功績は讃えられることでしょう。ここでは彼の弦楽四重奏曲を収録。バーバーの作品と比較するのも一興です。

KML Recordings
KML-2117(3CD)
カティア&マリエル・ラベック 〜 ミニマリスト・ドリーム・ハウス
グラス:2台ピアノのための4つの楽章(2台ピアノ/カティア&マリエル)
スケンプトン:3つの夜想曲(ピアノ・ソロ/カティア)
ダックワース:タイム・カーヴ・プレリュード〜第1番、第2番、第7番、第10番、第12番、第17番(ピアノ・ソロ/マリエル&カティア)
スケンプトン:映像〜プレリュード第1番/インターリュード第4番/プレリュード第5番/インターリュード第5番/プレリュード第7番(ピアノ・ソロ/マリエル)、
 ポストリュード(ピアノ・ソロ/マリエル)
ケージ:エクスペリエンシズ第1番(2台ピアノ/カティア&マリエル)
シャルマン:ゲームランド(世界初録音/カティア&マリエル+バンド)
テスカリ:スオナール・リメンブランド(世界初録音/カティア+バンド)
ツイン:ナノウ2、4月14日(4手連弾/カティア&マリエル)
イーノ:イン・ダーク・ツリーズ(カティア+バンド)
グラス:ポエット・アクツ(ピアノ・ソロ/カティア)
ペルト:偉大な都市への賛歌(2台ピアノ/カティア&マリエル)
テスカリ:エン・4・パレンテセス(世界初録音/カティア+バンド)
レディオヘッド:ピラミッド・ソング(ピアノ&ヴォーカル/カティア+ダヴィッド)
セギニエ:フリー・トゥ・X(世界初録音/カティア+バンド)
スーサイド:ゴースト・ライダー(カティア+バンド)
ライリー:インC(2台ピアノ+バンド/カティア&マリエル+バンド)
ナイマン:水の踊り2012(2台ピアノ/カティア&マリエル)
カティア・ラベック(P)、
マリエル・ラベック(P)、
ダヴィド・シャルマン(ギター&ベース&ヴォーカル)、
ラファエル・セギニエ(ドラムス)、
ニコラ・テスカリ(P)
ラベック姉妹は、ジョン・ケージの1945年の作品「エクスペリエンシズ第1番」からフィリップ・グラスやマイケル・ナイマン(水の踊り2012は世界初録音!)、アルヴォ・ペルト、テリー・ライリー、さらにはイギリスのロックバンド、レディオヘッドやアメリカのロックバンド、スーサイドなど、ジャンルの枠を飛び越えた"ミニマル・ミュージック"プログラムは流石の一言に尽きます。ピアノ・デュオ、4手連弾のみにこだわらず、ソロとバンドやヴォーカルを加えるなど、作品ごとに変化する編成も注目のポイント。
ラベック姉妹のピアノ・デュオによって、大物ミニマリストたち、様々な作曲年代のミニマル・ミュージック共存する"ドリームハウス"がその姿を現します!

スロヴァキア音楽財団
SF-0059-2(1CD)
ヴラジミール・ボケス(1946-):室内楽作品集
(1)9つの楽器の為のセクエンツァ(1965)*
(2)ヴァイオリンとピアノの為のソナタ Op.27(1978)+
(3)ピアノ五重奏の為のコラージュ[Coll'Age]Op.28(1979)*
(4)...nur eine weile...(ヴァイオリン、チェロとアコーディオンの為の;2005)
(5)厳格な音楽[Musica stricta](フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノの為の)Op.70(1999)
(6)ピアノ・ソナタ第5番 Op.79(2005)
(7)エウゲン・スホニュ生誕百年を記念する10の楽器の為の前奏曲 Op.84(2008)
(1)ダニエル・ガゾン(指)メロス・エトス・アンサンブル 録音:2007年11月
(2)マレク・ズヴィエベル(Vn)、ディアナ・ツィブロヴァー(P)
 録音:2006年1月
(3)クアサルス・アンサンブル 録音:2004年
(4)ドウニア三重奏団 録音:2005年
(5)マリアーン・レヤヴァ(指)メロス・エトス・アンサンブル 録音:2006年
(6)イヴァン・ブッファ(P) 録音:2008年2月
(7)イヴァン・ブッファ(指)クアサルス・アンサンブル 
 録音:2009年5月、カッセル

音源:スロヴァキア放送*/スロヴァキア音楽センター+/私蔵(無印)
スロヴァキア音楽財団
SF-0060-2(1CD)
チェコの演奏家によるスロヴァキア音楽/ヴァイオリンとピアノの為の作品集
アレクサンデル・モイゼス(1906-1984):詩的組曲 Op.35
アンドレイ・オチェナーシュ(1911-1995):心の詩 Op.38
エウゲン・スホニュ(1908-1993):死の詩 Op.17 ESD83
タデアーシュ・サルヴァ(1937-1995):無伴奏ヴァイオリンの為のバラード*
デジデル・カルドシュ(1914-1991):3つの作品 Op.15
インドジフ・パズデラ(Vn)
ヴァーツラフ・マーハ(P)

録音:レコーディング・スタジオ、プラハ音楽アカデミー、チェコ

WERGO
WER-6756(1CD)
ヴォルフガング・リーム(b.1952):作品集
弦楽四重奏曲第11番(1998/2010)#
インタースクリプトゥム(弦楽四重奏とピアノのためのデュオ)(2000/02)*
グラーヴェ(トーマス・カクシュカの思い出に)(2005)
ミンゲット・カルテット
マルクス・ベルハイム(P)*

録音:2011年12月11-12日#、2012年1月16-19日
リームは弦楽四重奏曲を多数書いており(番号が付されているものだけでも12曲(2番は欠番))、そのひとつとして同じようなスタイルで書かれてい るものはありません。リーム自身、弦楽四重奏は、楽器の組み合わせ方の一種で、チェロの低音域からヴァイオリンの高音域にまで亘る広い音域が、多 様な対話のありかたを可能にするもの、というふうに考えており、古典派・ロマン派の伝統とは意図的に距離を置いています。
弦楽四重奏第11番は、第11番とされていますが、完成は第12番(2000/01)の後。1998年に着手され、2010年に完成しました。抑制と爆発、 簡易な部分とヴィルトゥオーゾ的な部分と、対照的な動きを繰り返しながらピークに達します。4楽章から成り、演奏に約35分かかる大曲です。
「インタースクリプトゥム」は、副題に「弦楽四重奏とピアノのためのデュオ」とあり、弦楽四重奏が一つの楽器として扱われ、弦楽四重奏とピアノによ る二重奏、というかたちで書かれています。両者によるどのような対話が展開されるか、興味深い作品。
「グラーヴェ」は、アルバン・ベルク弦楽四重奏団のヴィオラ奏者だったトーマス・カクシュカ(1940〜2005)の思い出に捧げられた作品。アルバン・ ベルク弦楽四重奏は、リームの作品の初演を多く手掛けており、リームは、弦楽四重奏曲第4番を彼らに捧げています。「グラーヴェ」の冒頭は、イ短調、 イ長調、変ホ短調の3つの調をさまよいます。続いてメロディックな部分があらわれ、時折聴かれる2度下降の音型は、ため息を表します。最後は浄化 と救済で終わりますが、悲痛な気分が残る作品です。
ミンゲット・カルテットは、芸術は大衆に愛されるものであるべき、と唱えた18世紀スペインの哲学者パブロ・ミンゲットの名を冠したカルテット。リー ムの弦楽四重奏作品の全曲録音プロジェクトを手掛けるほか、ルジツカの弦楽四重奏曲全集録音やイェルク・ヴィトマンの弦楽四重奏の全曲演奏プロジェ クトなどを手掛ける一方、J-P.サラステやゲルハーヘルらとも多く共演を重ねている、多ジャンルにわたり活躍している団体です。 (Ki)

DACAPO
MAR-8.226108(1CD)
デンマークのピアノ三重奏曲集
ベント・セアンセン(1958-):ピアノ三重奏のための「ファンタスマゴリア」
ハンス・アブラハムセン(1952-):ピアノ三重奏のための「夢の歌」
ペア・ノアゴー:ピアノ三重奏のための「Spell-呪文」
コペンハーゲン・トリオ・コン・ブリオ

録音:2011年5月19-20日コペンハーゲン,デンマーク王立音楽アカデミー
3人のデンマークの作曲家が描く新しくも不可思議な音の世界。知らない世界で鳴き交わす鳥の声のような音で始まる、流動的で夢見るようなセアンセン。崩壊してしまったものを慈しむかのようなアブラハムセンの三重奏は、断ち切られたように音楽が終わり、深い静寂が部屋を満たすでしょう。ノアゴーの更に不可解な曲は、永遠に続く道の始まりのようです。

ALIUD
ACDBO-061(1CD)
オランダ人作曲家によるヴァイオリン・ソナタ集
リエンダー・スレヘル(1844-1913):ヴァイオリン・ソナタ Op.34(1911)
ヘリット・ファン・ヤン・アイケン(1832-1879):ヴァイオリン・ソナタへ短調 Op.5(1855)
ヤン・ブランツ・バイス(1868-1933):ヴァイオリン・ソナタ Op.26(1910)
ボブ・ファン・デル・アント(Vn)
ルネ・レイカー(P)
リエンダー・スレヘルはライデン生まれ。大学前までは国内で研鑽を積み、その後ライプツィヒに留学、ピアノ、室内楽を学びました。演奏者として名 を馳せ、とりわけヴァイオリニスト、ヴィルヘルミとのツアーは大成功をおさめました。その後27歳のときにオランダに戻り主にハーレムを拠点に活動し ました。演奏家としてだけでなく作曲者としても成功し、ここに収録されたヴァイオリン・ソナタはスレヘルの傑作の一つです。作風はシューマン、ブラー ムスそしてレーガーに影響を受けたことがわかります。しかし、スレヘルならではの非常に優美な旋律が魅力で晩年の作品です。
ヘリット・ファン・ヤン・アイケンは1832年、アメルスフォールト生まれ。オルガニストであった父から音楽の手ほどきを受けました。1860年にロン ドンに移住、1879年に死去しました。ここに収録されたヴァイオリン・ソナタ第2番は20歳の時の作品で1852年に作曲されました。この時期はシュー マンのヴァイオリン・ソナタを作曲した時期にあたります。優美なメロディのヴァイオリンとオルガニストであった父の影響から構築のしっかりとしたピアノ・ パートの組み合わせが絶妙です。
ヤン・ブランツ・バイスはズトフェン生まれ。音楽一家で育ったバイスは幼くして才能を発揮し、研鑽を積むためフランクフルトに留学、その後はウィー ンに移住し作曲家として大成し、とりわけオペラ作品は高い評価を得ていました。ヴァイオリン・ソナタ Op.26は1910年の作品で、当時はラヴェルや ドビュッシーのスタイルをとる新時代の作曲者でした。聴き手に問いかけるようなメロディと雄大なピアノが印象的です。 演奏のボブ・ファン・デル・アントはオランダの若手ヴァイオリニストの一人。アムステルダムの音楽学校にて研鑽を積み、またピエール・アモイヤルや イヴリー・ギトリスのマスタークラスにも参加し、自身の音楽性を広げてきました。世界有数のコンクールで入賞し、現在、その実力はオランダのみなら ず世界に羽ばたく才能となりました。

ARCO DIVA
UP-0032-2(1CD)
オーボエ、クラリネットとファゴットの為のチェコの現代音楽
ヤロスラフ・クルチェク(1939-):三重奏の為の音楽
イジー・ゲムロト(1957-):瞬間
ヤロスラフ・クルチェク:ルネサンス三重奏曲
イリヤ・フルニーク(1922-):三重奏曲
トマーシュ・スヴォボダ(1939-):木管三重奏の為のトッカータ
ヤロスラフ・クルチェク:音楽を称えて
ノヴァーク三重奏団
[ガブリエラ・クルチコヴァー(Ob)
シュチェパーン・コウトニーク(Cl)
ヴラディミール・レイチコ(Fg) ]
ARCO DIVA
UP-0143-2(1CD)
ピアノ三・四重奏の為の音楽
スーク(1874-1935):悲歌(ピアノ三重奏の為の)Op.23
スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調
シルヴィエ・ボドロヴァー(1954-):予示(ピアノ三重奏の為の)
マーラー:ピアノ四重奏曲イ短調*
 スケルツォ楽章のスケッチ(ピアノ四重奏の為の)*
エベン三重奏団
[テレジエ・フィアロヴァー(P)
ロマン・パトチカ(Vn)
マルケータ・クビーノヴァ=ヴルプコヴァー(Vc)
ゲスト:クリスティナ・フィアロヴァー(Va)*]

録音:2012年3月、マルティヌー・ホール、リヒテンシュタイン宮(プラハ音楽アカデミー)、チェコ
ARCO DIVA
UP-0146-2(1CD)
チェコの室内楽
マルティヌー:ヴァイオリンとチェロの為の二重奏曲第1番 H.157*
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ+
スーク(1874-1935):悲歌(ピアノ三重奏の為の)Op.23(*/+)
スメタナ:わが故郷より(ヴァイオリンとピアノの為の2つの楽曲)+
ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノの為のロマンス.ヘ短調 Op.11+
シルヴィエ・ボドロヴァー(1954-):苦痛なく[Sine dolore]−ヨセフ・ヴラフに献呈(ヴァイオリンとチェロの為の)*
ダナ・ヴラホヴァー(Vn)
ペトル・ノウゾフスキー(Vc)*
ミロスラフ・セケラ(P)+

録音:2012年6月26-27日、プラハ音楽院コンサートホール、チェコ
ARCO DIVA
UP-0149-2(1CD)
ヴァイオリンとチェロの為の作品集
コダーイ:二重奏曲 Op.7
グリエール:8つの二重奏曲 Op.39
ラヴェル:ソナタ
フェリクス・フロシュハンマー(Vn)
フロリアン・ローン(Vc)

STUDIO FONTANA
FNCC-003
【未案内旧譜】
アントン・ライヒャ(1770-1836):フルート,クラリネット,ホルン,ヴィオラとファゴットの為の五重奏曲第1番変ホ長調
フルート,クラリネット,ホルン,ヴィオラとファゴットの為の五重奏曲第2番変ホ長調
チェコPO員
[イジー・ヴァーレク(Fl) 
イヴァン・ドクサンスキー(Cl)
ズデニェク・ティルシャル(Hrn) 
カレル・シュペリナ(Va)
フランチシェク・ヘルマン(Fg) ]

録音:1996年7月2-3日、スタジオ・コルンニー、プラハ、チェコ
STUDIO FONTANA
FNCC-007(1CD)
【未案内旧譜】
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第14番変イ長調 Op.105*
 ユモレスク Op.101-7(フランチシェク・クサヴェル・トゥリ編)(#/+)
 序曲「謝肉祭」Op.92+
 歌劇「ルサルカ」第2幕〜ポロネーズ変ホ長調+
フィビヒ:交響詩「たそがれ」Op.39+
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲+
 歌劇「リブシェ」〜ファンファーレ集+
M・ノスティツSQ*
[ペトル・ベルナーシェク(Vn1)
マルチン・コス(Vn2)
パヴェル・ホジェイシー(Va)
ペトル・シュポルツル(Vc)
リタ・チェプルチェンコ(Vn)#]
マリオ・クレメンス(指)プラハPO+

録音:1998年5月25-26&30日&6月1日ドモヴィナ・スタジオ・チェコ*、 2007年11月13&15日ドヴォルザーク・ホール+

2L
2L-091SACD
(1SACD)
ハイドン:弦楽四重奏曲 ト長調 Hob.III/81 Op.77-1
アルネ・ヌールハイム(1931-2010):Duplex (ふたつの) (1992) (ヴァイオリンとヴィオラのための
バルトーク:弦楽四重奏曲第5番 Sz.102
エンゲゴールQ
【アルヴィド・エンゲゴール(Vn)
アトレ・スポンベルグ (Vn)
ジュリエット・ジョプリング(Va)
エイドリアン・ブレンデル(Vc)】

録音:2011年5月、2012年3月ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
2006年、白夜のノルウェー、ロフォーテンで結成されたエンゲゴール四重奏団の弦楽四重奏曲録音シリーズ。ハイドンのニ長調、ライフ・スールベル グ、グリーグの作品を演奏した第1集(2L53SACD)、ベートーヴェンの「ハープ」、ヌールハイム、バルトークの第3番を収めた第2集(2L071SACD) につづく第3集がリリースされます。ハイドンがロブコヴィツ侯爵の求めに応じて作曲、ハイドン最後の弦楽四重奏曲集となったOp.77 の第1番。作曲 者のヌールハイム自身が「対比と極端の遊戯」と呼んだ《Duplex (ふたつの)》は「エネルジーコ」「フルエンテ」「レント・カンタンド?エネルジーコ」の 3楽章から構成されたデュオ曲。オスロで音楽学校を主宰するステファン・バラット=ドゥーエとスーンミ・チョン夫妻のために作曲されました。「ノルウェー・ モダニズム音楽の旗手」ヌールハイムの音楽のなかではもっとも「近づきやすい」一作です。アルバムの最後はバルトークの第5番。エンゲゴールがザル ツブルクのカメラータ・アカデミカでコンサートマスターを務めていた時、作曲者と親交のあった音楽監督のシャンドル・ヴェーグから紹介されたという作 品です。 エンゲゴール四重奏団のメンバーは、第1ヴァイオリンが、ロフォーテン国際室内楽フェスティヴァルの創設者、芸術監督を務めるアルヴィド・エンゲゴー ル(1963-)。第2ヴァイオリンのアトレ・スポンベルグ(1964-) は、1996年からノルウェー放送Oのコンサートマスターを務めています。ヴィオ ラのジュリエット・ジョプリングは、ノルウェー室内Oの首席ヴィオラ奏者でもあり、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで経済学修士号を取得 しています。このアルバムでは2Lと共同で編集を担当しています。この第3集からチェリストがエイドリアン・ブレンデル(1976-) に替わりました。父は アルフレート・ブレンデル。ケンブリッジ大学ウィンチェスター・カレッジに学び、トルルス・モルクの師でもあるスウェーデンのチェリスト、ケルンの音楽 院で教えるフランス・ヘルメションに師事しました。ブレンデルは、1995年、イギリス南西部、ドーセット州のプラッシュ村にフェスティヴァル、Music at Plush を指揮者のウィリアム・レイシーと共同で創設。この音楽祭は毎夏開催され、アルフレート・ブレンデル、イモージェン・クーパー、ヴェルターヴォ 四重奏団をはじめとする音楽家が参加しています。 (Ki)

Inedita
PI-2681(1SACD)
ヴィオラとフォルテピアノの為の作品集
フンメル(1778-1837):ソナタ Op.5-3
カレル・シュターミッツ:ソナタ Op.6
ディッタースドルフ(1739-1799):ソナタ変ホ長調
ヴァンハル(1739-1813):ソナタ変ホ長調
ルーカ・サンツォ(Va)
マウリツィオ・パチャリエッロ(フォルテピアノ)

録音:2008年9月24-26日、聖ピエトロ教会、カプラーニカ、ラツィオ州、イタリア
使用楽器:18世紀、製作者不詳(Va)/1805年、ウィーン、ハーゼルマン製(フォルテピアノ)
ルーカ・サンツォはブルーノ・ジュランナに師事したイタリアのヴィオラ奏者。マウリツィオ・パチャリエッロは当レーベルの「ベートーヴェン・レアリティーズ」シリーズでおなじみの、1970年ローマ生まれのピアノ奏者。


MIRARE
MIR-188(2CD)
フランス近代弦楽四重奏曲集
ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調
サン=サーンス:弦楽四重奏曲第1番ホ短調
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
モディリアーニSQ
【フィリップ・ベルナール(Vn)
ロイック・リョー(Vn)
ローラン・マルフェング(Va)
フランソワ・キエフェル(Vc)】

録音:2012年4月、9月
“感覚美だけじゃない!作品の構成が瑞々しく湧き上がる絶妙なアンサンブル!”
2003年にパリ音楽院の親友同士で結成されたモディリアーニ弦楽四重奏団の、クールで凝縮力の高いアンサンブルを堪能できるCD。ドビュッシーは雰囲気に流れる素振りを一切見せず、軽い弓圧で流すこともなく、作品の構造をがっちりと表出。感覚に頼らないという点では第2楽章が特に強烈な印象を残します。とにかく立体的な音像の素晴らしいこと!各自が伸び伸びと振る舞っているようでいて、全体の中での自分の立ち位置を反射的に感知する力量が並外れている事の証です。第3楽章の旋律の抒情性や静謐さも単に深い余音を残すというより、本当に息のあった4人だからこそ可能な、一つの世界を目指す確信のようなものを強く感じさせます。
サン・サーンスの「第1番」は、ドビュッシーとラヴェルの曲のちょうど中間地点(1899年)に60歳を過ぎてから書かれた曲だけに、調性感に拘った語法は既に熟連の域に達していて聴応え満点。もっと頻繁に頻繁に演奏されてしかるべき名曲。第2楽章にピチカートが登場する点が他の2曲に共通していますがおり、その2楽章のアイデアと機知に富んだ楽想はやはりサン・サーンスならでは。
そして、最もお薦めしたいのがラヴェル。フランス的な香りを湛えた一昔前の名演とは異なる新鮮なテイストはドビュッシー以上に顕著。この4人のポテンシャルの高さを痛感するばかりです。第2楽章で裏方のパートまで表現に徹していることを痛切に感じ察せる演奏も珍しく、まさに一つの楽器のような絶妙なバランス感覚に驚かされます。【湧々堂】

WERGO
WER-6858(1CD)
シュトックハウゼン:ミヒャエルの旅(リヒトの「木曜日」第2幕より) マルコ・ブローウ(Tp)
ニコラ・ユルゲンセン(バセットホルン)
アンサンブル・ムジーク・ファブリーク

録音:2008年12月13,14日(MC93(パリ)、ライヴ)
現代音楽の猛者集団、ムジークファブリークによる、シュトックハウゼンの大作「リヒト」の第2幕。歌劇「リヒト」の「木曜日」の第2幕です。 ミヒャエルは、人の姿で地上に舞い降りた天使。人類を天国へと導く役割をします。ここではトランペット・ソロがミヒャエル役。エヴァは愛、命の神。バセッ トホルンがエヴァ役となります。ミヒャエル(トランペット)は文字通り、アメリカ、日本、バリなどを旅し、最後はエヴァ(バセットホルン)と一心同体(両 者が長いトリルを演奏し、最後はそれがシンクロする)となり天に昇る、といった大きなストーリー。その中に、シュトックハウゼンらしく様々な仕掛けが なされています。 現代音楽の猛者集団ムジークファブリークは、この「ミヒャエルの旅」を、パフォーマンス集団「ラ・フラ・デルス・バウス」とのコラボレーションで、 2008年にヨーロッパ各都市で上演しました。このCDはこの一連のツアーのライヴ録音。ちょうど没後一年にあたる時期の演奏とあり、独特の熱気と興 奮もとらえられた、注目の1枚です。
=スタジオ・ライン・シリーズ= 〜Studio Reihe Nerer Musikスタジオ・ライン・新音楽シリーズ〜  2012 年に50 周年を迎えた、現代音楽の名門レーベルWERGO。1960 年代から、豪華演奏陣による充実の演奏をリリースしており、現代音楽シー ンの牽引役レーベルとして高く評価されています。レーベル初期はLP でのリリースで、現在はCD に移行していますが、LPで発売されたものの中には、 CD 化されていないものもたくさんあります。この50 周年という記念の年を迎え、WERGO は、レーベル初期に生み出された名録音をあらためて世に送 り出します。20 世紀の音楽史のハイライトともいえるこれらの録音は、現在もなおその作品や演奏の新鮮味とオーセンティックさを高く保っています。また、 録音の質も驚くほどの良さ。丁寧なマスタリングとともに、20 世紀音楽の音楽史の貴重なページが、約40 年ぶりに、CD となって鮮やかによみがえります。 (Ki)
WERGO
WER-6773(1CD)
電子音楽の祖・ヘルベルト・アイメルト(1897-1972)作品集
(1)久保山愛吉の墓碑銘(語り手と語りの音響のための)
(2)6 つ のスタディ(電子音楽)
(1)翻訳:ギュンター・アンダース、語り:リヒャルト・ミュンヒ〕
(2)西ドイツ放送電子音楽スタジオ、リアリゼーション:レオポルト・フォン・クノーベルスドルフ

LP発売:1966年(WER60014)
ヘルベルト・アイメルト(1897-1972)は、西部ドイツ放送協会の電子音楽スタジオの設立(1951)者。その後シュトックハウゼンやカーゲルらに与 えた影響も大きい、電子音楽の祖の一人といえる存在です。(1)の久保山愛吉の墓碑銘は、最初に久保山愛吉の死を悼む内容の詩が読まれ、その後、そ の肉声の音声を、テープ、アンプ、スピーカー、フィルターなどを通して電気的に変容させたものが流れるもの。語り手が発した言葉(=音)のみを素材 として用いており、その他の外部音の録音素材などは一切使われていません。おそろしさすら感じさせる、圧倒的な仕上がりといえましょう。
=久保山愛吉〜第五福竜丸=
1954年3月1日、ビキニ環礁で行われた水爆実験に、第五福竜丸(静岡のマグロ漁船)が遭遇し、船体および船員(23名)、捕獲した魚類が放射性 降下物に被爆した事件。この船長が久保山愛吉氏で、この事件は世界に大きく報じられた。 (2)の6つのスタディは、1962年春に作曲されたもので、こちらの作品もまた、人があるテキストを朗読した音声を変容させていく作品。オーディオ的に かなり聴きごたえのある1 枚です。 (Ki)

Virtus Classics
VTS-001(1CD)
シェーンベルク初期作品集
浄夜 Op.4(エドゥアルト・シュトイアーマンによるピアノ三重奏編曲版)
逢引き(断片)
室内交響曲 第1番Op.9 (アントン・ヴェーベルンによるピアノ五重奏編曲版)
ニコラ・ドートリクール(Vn)
ベルトラン・レイノー(Vc)
瀬尾 和紀(Fl)
ニコラ・バルデイルー(Cl)
朴 鐘和 (P)
ローラン・ヴァグシャル(P)

録音:2011年12月4日、6-7日 名古屋市 MS&ADしらかわホール
Virtus Classics (ヴィルトゥス・クラシックス)は、フルート奏者、瀬尾和紀による新レーベル。
19世紀末から20世紀初頭にかけて・・・。これほどまでに?楽が爛熟した時は他にないでしょう。ワーグナーの半音階進行が音楽を優しく蕩けさせ、彼の意志を継いだマーラーやR.シュトラウスらによって、その柔らかくなった表皮と肉片が少しずつ剥がされていく様子を、当時の聴衆たちは、かすかな腐臭と共に感じていたのです。いよいよ響きが壊されていくにつれて現れてきたのは、予想もつかなかった「十二音、無調」という冷たくも美しい音楽でした。そこには甘やかな響きはなく、厳しい規律を伴った音の建築物だったのです。しかし、心ある人にはそこにもまた「冴えた美しさ」を見出し、その構造を究めていく道を選んだのです。 このアルバムには、そんな時代の変わり目に生まれた一連の音楽・・・シェーンベルクの傑作が3曲収録されています。 演奏しているのは、実力派フルーティスト瀬尾和紀を中心としたアーティストたち。 彼の才能に惚れ込んで集まった各々の奏者たちの火花散る演奏は、凛としながらも限りない優しさも内包しています。 シェーンベルクってこんなに素敵だったんだ・・・。聴く人全てにこの感動をお届けします。

ETENDUE
AIQ-1005(1SACD)
クヌート・ギュトラー:グリーンスリーブスによる変奏曲
ドビュッシー:シリンクス
萩京子: ダンス・オブ・アコルダンス・アンド・ディスコルダンス
エミール・タバコフ:モティヴィ
ジャン・バリエール:ソナタ.ト長調
ベルンハルト・ロンベルク:ソナタ 変ホ長調 
榊原利修(Cb)
本橋裕(Vc)、
高柳安佐子(Cb)

録音:2012年9月名古屋市熱田文化小劇場ホール
当アルバムの制作について/制作者より 従来、Super Audio CD制作のためのDSD方式マルチトラック録音は、SONOMAなどこの目的専用のデジタルオーディオワークステーションによって 行われてきた。しかしいずれのシステムも高価で大規模なシステムであり、可搬性の点でやや難があった。この種の機材を利用した経験から、移動と設 置においてより軽快な機材への期待が膨らみ、やがてこれを実現すべく自社でDSD対応オーディオインターフェイスを試作することとなった。平行して ASIO2.1のDSDモードでデータを記録するソフトウェアも製作した。 収録はサウンドステージの定位を表現するワンポイントマイクをメインとし、楽器への近接マイク、空間表現のためのオーディエンスマイクを加えたマイクア レンジにより行われた。 3日間のセッションでは6〜7チャンネルのD S Dデータ(1bit/2.8MHz)を長時間連続して取得し、Windows7マシンに記録することができた。 編集・整音は、DSD編集ソフトウェアが完成していないため、DSDデータを24bit/176.4kHzのPCMデータへ変換した後ProToolsIHD上で行った。 その着手の段階で、楽器に対する距離の異なる各マイクが捉える直接音に注目し、各トラックの位相を整理する作業を慎重に実行している。 こうして作成されたサラウンド音源の無伴奏コントラバス曲の部分において、マイクとサラウンドチャンネルの関係は一対一に限定されており、いわゆるミ キシング処理は行われていない。ここでソースに対して行った処理は、各チャンネル間の音量バランス調整と、最小限のEQ処理のみである。この簡潔さ ゆえ、SACDサラウンド再生では各点のマイクが捉えた音響の特徴が失われることなくそのまま再生される。その結果、性質の異なる音響の混合による 濁りの発生を回避し、音響の明瞭さと、空間の特徴をそのまま再現するサラウンド感が得られることを期待している。 (2つの二重奏曲についてはフロント3チャンネル間でミキシングが行われている。) 榊原氏と共演者の方々の生き生きとした演奏を収録することができ、充実した内容のアルバムの形に結実したことは大変意義深いことと思う。 (Ki)

Terzo millennio
CDS-0153(1CD)
プレクトラム楽器五重奏の為の近現代作品集
エドゥアルド・アングロ(1954-):メキシコ組曲
ピアソラ(コッラード・チェレステ編):ナイトクラブ 1960
ハチャトゥリアン(S・ナポリターノ編):ばらの乙女たちの踊り
エンニオ・モリコーネ(1928-):セレナータ・パッサカリア
ルーカ・メレウ(1963-):Cruiskeenによる変奏曲
ドビュッシー(コッラード・チェレステ編):ゴリウォーグのケークウォーク
ルーカ・メレウ:ギリシャ組曲*
アンサンブル・メレウエル
【ソニア・マウレル、エマヌエーレ・ブージ(マンドリン) 
ルーカ・メレウ(マンドーラ)
コッラード・チェレステ(G) 
ヴィレム・ペーチ(Cb)】
ゲスト:イジニオ・デ・ルーカ(打楽器*)

録音:2001年11月O.A.S.I.スタジオ・ローマ、2001年2月AP Beatローマ*
アンサンブル・メレウエルはルーカ・メレウとソニア・マウレルにより創設された、マンドリンを主旋律楽器とするアンサンブル。マンドリン・ファン必聴盤と申せましょう。

2L
2L-088SABD
(Bluray)
音楽帳〜18世紀ノルウェーのポピュラー曲集
前奏曲/ラ・ロヴィスのエール/イギリス舞曲/焦茶色の上衣/騎士の舞曲/前奏曲/キューピッドよ、さらば/愛のパスピエと王のパスピエ/イギリス田園舞曲/街の歌/イギリス舞曲 1/イギリス舞曲 2/ブラゲルネス行進曲/行進曲/サラバンド/サラス 1/サラス 2/ハリング/ラ・ファブリ/ラ・フォリア/パスピエ/アリア「気まぐれな世界のことを」/われらが森で/リゴドン/アリア「空に雲が立ち込め」/愛しき征服者/メヌエット第7番/メヌエット/2 つのハリング/イギリス舞曲 )
ハンス・オラヴ・ゴーシェット(リコーダー、バロックフルート、横笛 )
カトリーネ・ボトネル=ビー(S)
エリザベス・ゲーヴァー( バロックVn)
ヴェーガル・ルン( バロックG、テオルボ )
ラーシュ・ヘンリク・ヨハンセン(Cemb)
アンドレ・リスレヴァン( ヴィオラダガンバ )
シェル・トゥーレ・インネルヴィーク (太鼓)
ホーコン・モルク・ステーネ(Perc)

録音:2012年2月 ヤール教会 (ベールム、ノルウェー)]

[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
[Bluray: 5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MP3 & FLAC, Region ABC]
18世紀ノルウェーで演奏され歌われた「愉しみの音楽」と「ディヴェティメント」を集めた「音楽帳」。ノルウェー民俗舞曲のハリング、ポーランドの舞曲、 メヌエット、行進曲、イギリスの田園舞曲といった、ノルウェーで愛好された曲とヨーロッパで流行した曲が30曲、『トルエルス・ヨハンネスン・ヴィット の音楽帳』『ペーテル・バングの音楽帳』『バルテルーの音楽帳』『ヤーコブ・メストマッハーの音楽帳』『インゲル・オールの音楽帳』『ヨハンネス・ブルー のイギリス舞曲集』といった、ハンザ同盟の時代から栄えたベルゲンや各地で発見された手書きの音楽帳と出版本を基に演奏されています。リコーダー、 バロックフルート、軍隊の横笛を演奏する、リーダーのハンス・オラヴ・ゴーシェット(1952-) は、オスロのノルウェー音楽アカデミーの教授を務めています。 リコーダー、バロックフルート、演奏慣習を教え、18世紀ノルウェーの音楽帳に記された1100曲の演奏の歴史と慣習をテーマとする論文で博士号を取 得しました。彼が録音した中世ノルウェーの音楽やスカンディナヴィアとフランスのバロック期のフルート音楽は広く親しまれており、この「音楽帳」でも「友 人たち」の演奏するバロックヴァイオリンやノルウェー伝統の太鼓などの楽器と一緒に18世紀ノルウェーの音楽を楽しく演奏しています。「焦茶色の上衣 を新調したの 裏地はメランコリー なぜ悲しんでいるの と尋ねられたら いとしい人が死んだから と答えるでしょう あの人は今 ダニエル親方の 庭 そのままずっと土の下 夏がふたたび巡るまで」。この《焦茶色の上衣》をはじめとする4曲の歌とアリアは、カトリーネ・ボトネル=ビーのソプラノ で歌われます。ブックレットの解説 (英語、ノルウェー語) はゴーシェットが執筆。すべての曲の編曲も彼と「友人たち」が行いました。
※このアルバムは、5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) の Pure Audio Bluray ディスクと SACD ハイブリッドディスク (5.1 surround/stereo) のセットです。Pure Audio Blu-ray ディスクには、インデックスを除き、映像は収録されていません。CDやDVDのプレーヤー では再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCで再生してください。 (Ki)

DACAPO
MAR-6.220594
(1SACD)
クヌドーゲ・リーサゲル:ヴァイオリン作品集
ブリッコナータ/水彩画ホ長調
パラヴァス/ロマンス.ハ長調
メヌエット/伝承曲による子守歌
ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.5
2台のヴァイオリンのためのソナタOp.55b
コンチェルティーノOp.28a
ヨハンネス・ソー・ハンセン(Vn)
クリスティーナ・ビェルケ(P)
アンネ・ソー・イワン(Vn)
インケリ・ヴァンスカ((Vn)
インゲル・ホイ(Vn)
クリスティアン・エレガード(Vn)

録音:2011年12月19-21日デンマーク王立音楽アカデミーエストニア、ポート
デンマークの作曲家クヌドーゲ・リーサゲル(クヌーズオーエ・リスエア1897-1974)は、父親の仕事の関係(セメント工場を経営していた)でエストニアのポルト・クンダで生まれました。その後、家族とともに帰国し、コペンハーゲン大学で政治学を学びます。同時に音楽理論も学び、大学卒業後はパリへ留学、ルーセルの弟子となります。当時の音楽を広範囲に学び1925年に帰国しますが、そのまま財務省に入省し、25年間公務員として働きます。音楽家としては、独自の作風を創り上げるまでには至りませんでしたが、彼は優れたヴァイオリニストであり、ここに収録された作品のほとんどは、彼自身のために書かれたもので、初期の習作から成熟した新古典派的な作品まで、この作曲家の音楽的発展を垣間見ることができるのではないでしょうか。
DACAPO
MAR-8.226045(1CD)
ベント・セアンセン:夜
ヴァイオリンとピアノのための「7つの憧憬」(1999)
ピアノのための「赤死病の仮面」(1989-1990)
ピアノ協奏曲「夜」(1996-1998)
ロルフ・ハインド(P)
デヴィッド・アルバーマン(Vn)
ミハエル・シェンヴァント(指)BBC響

録音:2011年3月2日UKサフォーク,ポットン・ホール
2000年4月29日ロンドンロイヤル・フェスティヴァル・ホール
作曲家セアンセン(1958-)は、25歳になってから専門的な音楽教育を受け、いくつかの作品を書いて注目されるも、「まだ作曲家として学び足りない」とコペンハーゲンの大学で32歳まで生徒として在籍。ここで徹底的に自らを鍛え上げたという人です。そんな彼の作品は、どれもまずタイトルから凝りに凝っていて、例えばエドガー・アラン・ポーの作品からヒントを得た「赤死病の仮面」は、物語をそのまま音楽にするのではなく、あくまでも象徴として描くことで、その不可思議な世界を新たに映し出しているのです。基本的に静かな音楽であり、ここから広がるイメージは無限大です。
DACAPO
MAR-8.226097(1CD)
クリスチャン・フレゼリク・エミール・ホーネマン&アスガー・ハメリク:弦楽四重奏曲集
ホーネマン:弦楽四重奏曲第2番ニ長調(1861)
ハメリク:四重奏曲(1859)
ホーネマン:弦楽四重奏曲第1番ト長調(1859)
アーリルドSQ

録音:2011年6月6-9日コペンハーゲンオペラハウス,小劇場
この知られざるデンマークの2人の作曲家は、実はいとこ同士(2人の母親が姉妹)という関係。その上、母親たちは同じく作曲家J.P.E.ハルトマンの妻エンマともいとこというのですから、この家系はまさに「デンマークを代表する音楽家たち」を生み出すものであったことは間違いありません。そんな彼らは幼い頃からごく自然に音楽に親しみ、ホーネマン(1840-1906)が12歳頃に書いた最初のオペラ「鉄のカギ」は、なんと4歳年下のハメリクの台本によるものだったというから驚きです。そんな彼らですが、大人になってからの作風は違っていて、ホーネマンの作品はグリーグ的な響き、ハメリク(1843-1923)の作品はドイツ的な響きを持っているところが興味深いものです。
DACAPO
MAR-8.226540(1CD)
AUXILIARYBLUE〜アイナー・カンディング&フランク・ブレトシュナイダー:作品集
異なる種類の緊張(2012)/AuxiliaryBlue-予備の青(2008)
困難な形&受動的なリズム(2007)
コンテンポラネア
<メンバー:フリッツ・ゲルハルト・ベルトヘルセン(バスCl)/デヴィッド・ヒルデブラント(パーカッション&作曲…1)/ヘリアーネ・ブライス(Vn)/イリーナ=カリーナ・ゴウデヴァ(Cb)/アイナー・カンディング(ライブ・エレクトロニクス)>

録音:2012年11月コペンハーゲンヒルデブラント・スタジオ&マロルカ・スタジオ
すでに日本でも人気が高いフランク・ブレトシュナイダー(1956)は、演奏家,作曲家,そして映像作家であり、ドイツのエレクトロニック・ミュージック・レーベル<raster-noton>の共同設立者としても知られ、2012年には来日ツアーも開催、その独特の美学で絶大なる影響力を誇る人です。デンマークの作曲家カンディング(1965-)とブレトシュナイダーによる共同作業から生まれたこの3つの作品は、お互いの個性をぶつけあうことで新しい境地を開いたもの。もちろんウルトラ・ミニマリズムも健在です。注目の1枚です。
DACAPO
MAR-8.226557(1CD)
ニルス・ロシング=スコウ:時の絵
オーボエ,バス・クラリネット,ハープ,パーカッション,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロのための「都市の陰の庭」(2010-2011)
メゾ・ソプラノ,クラリネット,ヴィオラ,パーカッション,ピアノのための「語彙U」(1986/1997)
フルート,ヴィオラ,ピアノのための「時のスペクトル」(2004)
フルートとチェロのための「時の刻印」(2006)
サクソフォンと弦楽四重奏のための「時の絵」(2004)
ローラン・キュニオ(指)
TM+

録音:2012年5月24-25日、2010年3月25-26日 デンマーク王立音楽アカデミー
「時」を具現化することというのは、多くの芸術家や思想家たちが繰り返し試みてきたものです。このロシング=スコウ(1957-)もそんな一人。ここに収録された5つの作品は、さまざまな楽器と刻々と変化する響きを用いて「時」を音として描き出すことに成功したユニークなもの。フランスのアンサンブル「TM+」による世界初演リリースです。

RPR
RP-007(1CD)
ヨハン,アイム・オンリー・ダンシング〜バッハ作品集
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調BWV.1006〜前奏曲
フルートと通奏低音のためのソナタ第2番ホ短調BWV.1034〜アンダンテ
トッカータとフーガ.ニ短調BWV.565、
無伴奏チェロ組曲第6番BWV.1012〜前奏曲
フルートとチェンバロのためのソナタ第3番イ長調BWV.1032〜ラルゴとドルチェ
平均律クラヴィーア曲集第2巻第16番ト短調BWV.885〜前奏曲
平均律クラヴィーア曲集第1巻第2番ハ短調BWV.847〜前奏曲とフーガ
フルートと通奏低音のためのソナタ.ハ長調BWV.1033〜アレグロ
ヴァイオリン・ソナタイ短調BWV.1020
チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV.1056〜アリオーソ
「イギリス組曲」BWV.807〜ブーレーとサラバンド
トッカータニ長調BWV.912〜序曲とジーグ
管弦楽組曲第2番ロ短調BWV.1067〜メヌエットとバディネリ
2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV.1043〜ラルゴ
ブランデンブルグ協奏曲第3番ト長調BWV.1048
レッド・プリースト
〔ピアーズ・アダムズ(リコーダ−)
ジュリア・ビショップ(Vn)、
アンジェラ・イースト(Vc)、
ハワード・ビーチ(Cemb)〕

録音:2009年8月
リコーダーのヴィルトゥオーゾ、ピアーズ・アダムズが1977年に結成したレッド・プリースト。このオール・バッハ・プログラムでは、古楽界の名手4人がその確かな実力を爆発させ、古楽の枠に捉われない衝撃的で、型破りな演奏を披露してくれます。
※RP-007はレーベル・オフィシャルのCD-R盤でのご提供となる可能性がございます。予めご了承下さい。

EM Records
EMRCD-007(2CD)
ヴィオラ・ソナタ集
マキューアン:ヴィオラ・ソナタ イ長調、
 プロヴァンス即興曲、ブレス・オ・ジューン
バックス:ヴィオラ・ソナタ
マコンキー:ヴィオラ・ソナタ
ジェイコブ:ソナチネ
ロースソーン:ヴィオラ・ソナタ
ミルフォード:4つの小品
レイトン:バッハの名による幻想曲
ルイーズ・ウィリアムズ(Va&Vn)、
デイヴィッド・オーウェン・ノリス(P)

録音:2011年4月7−9日、2012年4月8−10日
マヌーグ・パリキアンやイヴァン・ガラミンに師事した女流ヴィオラ&ヴァイオリニスト、ルイーズ・ウィリアムズが弾くイギリスのヴィオラ・ソナタ集。近代イギリス音楽を得意とするデイヴィッド・オーウェン・ノリスとのアンサンブルでは、ウィリアムズのヴィオラを活かす、ノリスのバックアップが光る演奏に仕上がっています。


SAKURA
SAKURA-1(1CD)
HISAYA〜魔界のヴァイオリン
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」
ブラームス(ハイフェッツ編):コンテンプレーション
ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲
マリー:金婚式/ドルドラ:想い出
クライスラー:プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ
マスネ:タイスの瞑想曲
モンティ:チャールダーシュ
ショパン(ミルシュテイン編):ノクターン遺作
佐藤久成(Vn)、鳥羽泰子(P)

録音:2012年9月25-26日、埼玉県富士見市民会館、キラリふじみ 大ホール
すごいCDが出た。(中略)まずは「春のソナタ」。過去に耳にした名人、巨匠たちの誰よりすばらしい。(中略)8曲の小品は100%の久成節である。(中略)これはことによると世紀の名演。異常ではあるが、他のヴァイオリニストの絶対に実現不可能な、桁はずれの演奏なのではないかと考えるようになった。久成の微細な息遣いまでをキャッチした迫真の録音がそれを助長する。(中略)この破格な、魔界に入る寸前までに達したHISAYAに、一分の隙もなくつけていく鳥羽泰子の音楽性に大拍手!(宇野功芳氏のライナー・ノートより)
宇野功芳氏のプロデュースによる佐藤久成氏の新プロジェクトCD第1弾。ブラームスとクライスラー以外は、2012年7月、東京文化会館で開かれたリサイタルでも演奏された曲目。当日は実際に会場で聴きましたが、事前にCDで知っていた濃厚な表現が決して小手先の演出ではなく、まさに体全体から本能的に吹き出す情感をストレートに音化する一途さに貫かれ、しかも個性をアプールするような嫌味が一切ない自然な音楽の息づかいに「本物」であることを再認識しましたのでした。このCDでは、その素直でありながら妥協のないニュアンス表出が見事に再現されています。
ベートーヴェンの「春」は、第1楽章第1主題を繊細でありながら内面は濃密でアゴーギクも大胆。主役がピアにに代わってアルペジョを弾く箇所でも強烈な語りかけを止めることはありません。第2主題からテンポを速めてここからが主部のように設計するのもユニークですが、これこそ佐藤氏が綺麗事より各楽想の特徴を生かすことに心底こだわる姿勢の表われです。この第1楽章を聴いて「気ままな演奏」としか感じないとしたらこれほど残念なことはありませんが、そんな人でも第2楽章を聴いたら降伏するしかないでしょう。「繊細」とは決して音色のことではなく、心から引き出され、それでそ説得力を持つということを思い知らせれことでしょう。
小品集は更に本領大発揮!特にファリャのような民族的色彩の強い作品では、リズムの弾力といい、胸を掻きむしるような語り口といい他の追随を許しません。そしてコーダの畳みかけの凄まじさ!!
宇野功芳氏お気に入りの1曲、「金婚式」は、これまた作曲家の想像も超えるであろう泣きじゃくり。同じくシンプルな楽想に小粋な風が吹き抜けるドルドラの「思い出」は、音色トーンの使い分けの妙に唖然。明らかにベートーヴェンとは異なるテクスチュアで一貫し、見通しの良い音像を繰り広げながら音楽は心からスウィングしており、佐藤氏の感性が決して濃密に歌いあげるだけの単純なものではないことを実証。
「タイスの瞑想曲」の素晴らしさは、前作『オード・エロティーク』でも実証済みですが、それから1年も経っていないのに表現はさらに深化!緩急の振幅も大きく取り、胸焦がすセンチメンタリズムをこれ以上不可能なほど注入し尽くします。
そして圧巻はやはり「チャールダーシュ」!まさに宇野氏のライナー・ノートにある「桁はずれの演奏」という形容を用いるしかない凄みに圧倒されるばかりです。前半のラルゴはすすり泣きを超えて心の底から号泣。アレグロに入ると堰を切って猛進。途中のフラジオレットは安定感抜群な上に血生臭い猛進とのコントラストが尋常ではありません。締めくくりに至っては、超高音域が発狂寸前!そんな凄演の後に置かれているのが切なさを極めたショパンのノクターンですから、効果絶大!「金婚式」や「思い出」同様、作品の容量を超えることも厭わない濃密な表現はここでも不変。ヴィブラートはお行儀良く綺麗に配置されている代物ではないので終始聴き手の心を掴んで離さず、弱音には常に必然性が宿っているので音楽が萎縮することも安易なセンチメンタリズムに陥ることもなく、ただただ音楽をドラマとして描き切る一途さは、アカデミックな意味での完璧さをもって是とする昨今の音楽界の風潮に対するアンチテーゼとも言えましょう。【湧々堂】

Heilo
HCD-7273(2CD)
ハンス・W・ブリーミ(1917-1998)の音楽

[CD1]
小鬼/スモルリアの灰色の者/男三人で18フィート/山と星に寄せる音楽/産婆トーラの子守歌/牧場のフルドラ/祝宴の翌日に/最年長の娘/スルハイムの三つ子/青のメロディ/お祝いの日/放浪の歌/イ長調のワルツ/別れの粥/フィドル弾きの老妻/年金生活のじいさん/聖なる夜は首輪をはめて

[CD2]
『森の精ヒューラルの幻想』
かすみ/セーテルへ行く日/クロークホルハウゴムの老人/テュクルストの日/神聖なるハイムフィエル/小鬼のハリング/朝早く耳を澄ますと/外を見ろ/牧場の踊り/幻想/小さな森の精/森の精の暮らし/森の精の歌/灰色の小鬼/青い衣をまとい/守りの精の旅/セーテルの季節に踊る/繕い物の日/冬の放牧から家路に
[CD1]
イェルムン・ラーシェン・トリオ、
イェルムン・ラーシェン(フィドル)、
アンレアス・ユートネム(ピアノ、リードオルガン)、
ソンレ・マイスフィヨルド( ベース )、
アストリ・スルハイム (フィドル )、
エルレン・ヴィーケン(フィドル )、
アスラク・O・ブリーミ(フィドル)、
ライフ・イングヴァル・ランオイエン(アコーディオン)、
ニルス・オークラン(ハリングフェレ)、
シーグビョルン・アーペラン(リードオルガン)、
グーブランスドーレネス・スペルマンスラーグ(グーブランスダーレン・フィドルアンサンブル)、
ホット、ペール・アンデシュ・ビューエン・ガルノース(ハリングフェレ)、
ニルス・オイヴィン・ベルグセット(アコーディオン)、
アンデシュ・ロイネ(ギター)、
シーグビョルン・アーペラン(リードオルガン)、
グーブランスドーレネス・スペルマンスラーグ(グーブランスダーレン・フィドルアンサンブル)、
アストリ・スルハイム( フィドル )
録音:2012年9月 ビョルンスゴール、トイェン教会(オスロ)、グリーグホール音響スタジオ(ベルゲン)

[CD2]
ハンス・W・ブリーミ(フィドル)
録音:1987年 レインボースタジオ(オスロ)、ハイダール(グーブランスダーレン)
ハンス・W・ブリーミは20世紀ノルウェーを代表するフォークミュージシャンのひとり。ロムのガルモに生まれ、シューグル・ガルモとオーラ・ムーロッ ケンという偉大なフィドル弾きふたりに手ほどきを受けました。1933年からノルウェー放送のための演奏を始め、ソロ演奏のほか、ヨン・ファウクスタや イェイル・エギル・ラーシェンといった音楽家と共演した録音を多数残しました。アルバム『W.』は、1998年に亡くなったハンス・W・ブリーミを偲び、 彼の書いた音楽を今日のミュージシャンたちで演奏しようという企画です。ノルウェーの人気グループのイェルムン・ラーシェン・トリオやブリーミを客員 に招いたことのあるオーレ・ブル・アカデミーの音楽ディレクターを務めるニルス・オークランなど、現代ノルウェーフォーク・ミュージックを代表する面々 が集結。このアルバムを企画した、ハンスの孫、フィドル弾きのアスラク・O・ブリーミも参加しています。農民の暮らし、家畜を放牧する山の農場セーテル、 大きな岩の下に住んでいるという小鬼や森の精など、ノルウェーの人々の生活から生まれた音楽が新しい世代の感覚と解釈で演奏されます。CD2には、 ハンスが1987年に録音したLPアルバム『森の精ヒューラルの幻想』の全19トラックの音楽が収録されています。 (Ki)

INVIOLATA
INVIOLATA-1204
(1CD)
ジョン・ケージ:Variations II(ピアノ、フルートと打楽器による;1961)
Variations II(ピアノによる)
Variations II(フルートによる)
Variations II(打楽器による)
Two(フルートとピアノの為の;1987)
Variations II(ピアノ、フルートと打楽器による)
アンサンブル・スパツィオムジカ
【エンリコ・ディ・フェリーチェ(Fl)
リッカルド・レオーネ(P)
ロベルト・ペッレグリーニ(Perc)】

録音:2012年7月、プレンティ・スタジオ、カリアリ、サルデーニャ、イタリア
「Variations II」は任意演奏人数、発音体とも任意の作品。

GAZTELUPEKO HOTSAK
GH-211(1CD)
ホセラ・センペレナ(1965-):ピアノ、ヴァイオリンとアコーディオンの為の10の三重奏曲 ホセラ・センペレナ(P)
ハビエル・ヒル(Vn)
ナイアラ・デ・ラ・プエンテ(アコーディオン)

録音:2012年8月10、12日、エルカル・スタジオ、サンセバスティアン、スペイン
スペイン・バスク、サンセバスティアン生まれのジャズ・ピアニスト、ホセラ・センペレナのクラシカル寄りの作品。
GAZTELUPEKO HOTSAK
…スペイン・バスクの町ソラルセに本拠を置くレーベル。

NEU RECORDS
NEU-MCH-CD002
(1CD)
ラモン・ウメト(1968-):室内楽作品集
4つの禅庭[Quatre jardins zen](3人の打楽器奏者の為の;2008)
俳句の庭[Jardi de haikus](ヴァイオリン、チェロ、ピアノと3人の打楽器奏者の為の;2007)
花弁[Petals](ヴァイオリン、チェロとピアノの為の;2009)
ニコラス・コロン(指)
ロンドン・シンフォニエッタ

録音:2012年1月、ワトフォード・コロシアム、ロンドン、イギリス
バルセロナ生まれの作曲家ラモン・ウメトが日本庭園に触発されて書いた作品。すべて世界初録音と表示されています。各作品の後には「静寂」[Silence]と名付けられた長い無音のトラックが置かれています。

King International
KKC-034(1CD)
ブラームス:ヴァイオリンソナタ第1番ト長調 Op.78「雨の歌」
同第2番イ長調 Op.100
同第3番ニ短調 Op.108
鈴木理恵子(Vn)、若林顕(P)

録音:2012年10月23-26日笠懸野文化ホール
読売日本交響楽団のコンミスを務めるかたわら、ソリストとして活躍する鈴木理恵子。完璧な技巧とたっぷりとした美音、落ち着いた音楽性が魅力の実力派。 その彼女が日本の誇るヴィルトゥオーゾ、若林顕とのデュオでブラームスのヴァイオリンソナタ全3曲に挑みました。構想から10年を経て実現した鈴木のブラー ムスは、満を持して臨んだだけあり、驚きの充実度となっています。シンフォニックともいえる恰幅の良さに、ブラームス特有の情緒、繊細なニュアンスの表出 まで完璧ですが、それに加えて凄みさえ感じさせる深さ。若林顕のピアノも雄弁の極みで、まさにヴァイオリンと互角に勝負。日本が世界に誇れる辛口の名演 出現と申せましょう。 (Ki)

2L
2L-093SABD
(SACD Hybrid+Pure Audio Blu-Ray)
シューベルト・コネクション
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810「死と乙女」
グリーグ:弦楽四重奏曲ト短調 Op.27
オスロSQ

録音:2012 年 6 月ソフィエンベルグ教会、ノルウェー
ューベルトは弦楽四重奏曲を15曲残しており、その中で最も人気の高く名作と言われるのが第14番の「死と乙女」でしょう。もちろん聴きどころ は第2楽章の歌曲「死と乙女」の動機が使われている部分。すべての楽章が短調で書かれ、当時のシューベルトの心境を表しているようですが、第2楽 章の長調への転調部分は極美。オスロQは、音楽のもつ深い情緒を感じさせつつ、緻密で気品あるアンサンブルを聴かせてくれます。
グリーグには3曲の弦楽四重奏曲がありましたが、1曲は紛失、1曲は未完(後にレントヘンにより補筆完成)ということで現在演奏される作品はこ の弦楽四重奏曲作品27のみとなっています。この作品はドビュッシーの弦楽四重奏曲に影響を与えたとされ、グリーグの精魂込めた生命力に溢れる作品 です。自国の作曲家の魅力を十二分に伝えようという気迫に満ちた演奏で、北欧の抒情性を湛えたオスロQの表現力に圧倒されます。
1991年に結成されたオスロ弦楽四重奏団。高い芸術性とテクニック、そして柔軟性を兼ね備えたアンサンブルとしてノルウェー本国のみならず世界中 で評価を得ています。
高音質レーベルとして注目されている2Lレーベルならではの優秀録音で、シューベルトでは精緻なアンサンブルを、グリーグでは空間の響きを意識し て録られています。
■24bit/352.8kHz DXD 録音。5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) の Pure Audio Bluray ディスクと SACD ハ イブリッドディスク (5.1 surround/stereo) のセットです。Pure Audio Blu-ray ディスクには、インデックスを除き、映像は収録されていません。CD や DVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応の PC で再生してください。 (Ki)

PREMONITION RECORDS
PR-907614
(Blu-ray Audio)
パトリシア・バーバー:「モダン・クール」
1. タッチ・オブ・トラッシュ
2. ウィンター/3. あなたと夜と音楽と
4. コンスタンチノープル
5. ハートに火をつけて
6. サイレント・パートナー/7. カンパニー
8. レット・イット・レイン
9. シーズ・ア・レディー
10. ラブ、プット・オン・ユア・フェイセス
11. ポスト・モダン・ブルース
12. レット・イット・レイン
パトリシア・バーバー(ピアノ、ヴォーカル)
マイケル・アーノポル(ベース)
ジョン・マクリーン(G)
マーク・ウォーカー(ドラムス、パーカッション)
ジェフ・スタイトリー(ウドゥドラム)
コラール・サンダー・ボーカル・クワイア(合唱)
1998年にリリースされたパトリシア・バーバーの「モダン・クール」。ドアーズのデビュー・アルバムタイトルチューン「ハートに火をつけて」やポール・アンカの「シーズ・ア・レディー」など、型に収まらない選曲が発売当初から大きな反響を呼び、ダウンビートマガジンで5つ星を獲得した。このブルーレイ・オーディオ・ディスク盤は、当時の2チャンネルマスターをリマスターし、LPCM24bit/192kHzで再収録した2チャンネルモードの他、新たに5.1chDTSHDサラウンドモード(24bit/96kHz)も併録。15年の時を経て、パトリシアの名盤が高音質で楽しむことが可能となった。
《演奏者プロフィール》
パトリシア・バーバー1955年シカゴ生まれ。父はグレン・ミラー・オーケストラでサキソフォンを奏していたフロイド・バーバー。アイオワ大学在学中はクラシック・ピアノを学んでいたものの、80年代から当時シカゴのジャズの中心であったゴールド・スター・サーディン・バーに登場するようになり、ジャズ・ミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせた。自主制作盤としてリリースしたデビュー・アルバム「スプリット」(1989)を皮切りに、1992年にはポリグラムから「ア・ディストーション・オブ・ラヴ」を発表。この頃から、ジャズ・スタンダードのみならず自作の楽曲を次々と発表するようになったパトリシアは、シカゴのインディーズ・レーベルであったプレモニション・レコーズ(代表:マイク・フリードマン)と意気投合。「モダン・クール」(1998)、「ナイトクラブ」(2000)、「ヴァース」(2002)といったヒットを連発し、これが契機となってブルーノートとの契約に至った。ブルーノート移籍後もベスト盤である「プレモニション・イヤーズ1994-2002」をリリースしており、プレモニション在籍時代に制作された音源が再評価されている。現在はパトリシア・バーバー・クァルテットでの活動を中心に、アルバム制作やライブ活動を行なっている傍ら、地元シカゴのイリノイ大学で教鞭を執るなど、後進の育成にもあたっている。

AUDITORIUM
AUD-02906(1CD)
ジャチント・シェルシのテキストによる音楽
序章[Introduzione](朗読)
マッテオ・ペンネーゼ:OAS(声、チェロ、トロンボーンと録音素材の為の)
チェロの即興演奏[Improvvisazione]
ヴァルテル・プラーティ:波の歌[L'aria delle onde](声、トロンボーン、弦楽器と録音素材の為の) エリオ・マルトゥシェッロ(1959-):不回帰的記憶[Irriducibile alla memoria](声、トロンボーン、チェロとエレクトロニクスの為の)
トロンボーンの即興演奏[Improvvisazione]
声、トロンボーンとチェロの即興演奏[Improvvisazione]
ジャンカルロ・スキアッフィーニ:奇妙な動き[Movimenti strani](声、トロンボーン、チェロとエレクトロニクスの為の)
 終章[Conclusione](朗読)
シルヴィア・スキアヴォーニ(朗読、声)
ワルテル・プラーティ(チェロ、エレクトロニクス)
ジャンカルロ・スキアッフィーニ(Tb)

録音:2005年12月6日、ライヴ、シェルシ・フェスティヴァル、ゲーテ・インスティトゥート、ローマ、イタリア
イタリアの孤高の作曲家ジャチント・シェルシ(1905-1988)の生誕100年を記念して開催されたシェルシ・フェスティヴァルにおけるライヴ。規格番号、バーコードとも誤表示(AUD 02906/8030037028069:別商品と重複)されているため、訂正シールを貼って出荷いたします。

GAZTELUPEKO HOTSAK
GH-211(1CD)
ホセラ・センペレナ(1965-):ピアノ、ヴァイオリンとアコーディオンの為の10の三重奏曲 ホセラ・センペレナ(P)
ハビエル・ヒル(Vn)
ナイアラ・デ・ラ・プエンテ(アコーディオン)

録音:2012年8月10、12日、エルカル・スタジオ、サンセバスティアン、スペイン
「GAZTELUPEKO HOTSAK」は、スペイン・バスクの町ソラルセに本拠を置くレーベル。
スペイン・バスク、サンセバスティアン生まれのジャズ・ピアニスト、ホセラ・センペレナのクラシカル寄りの作品。


SILKROAD MUSIC
HCD-0955(2CD)
オイストラフ/1957年中国における幻のライヴ!
■CD1
(1)バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番BWV1041(ピアノ伴奏版)
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
■CD2
(1)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調「トルコ風」
(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
(3)ワーグナー:アルバムの綴り
■CD3
(1)ヴラディゲロフ:ブルガリア民族舞曲による幻想曲
(2)プロコフィエフ:ロメオとジュリエット〜「仮面」「百合の花を持った娘たちの踊り」「モンタギュー家とキャピュレット家」
(3)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(ピアノ伴奏版)
(4)プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94a
■CD4
(1)チャイコフスキー:瞑想曲 Op.42-1
 ワルツ・スケルツォ Op.34-2
(2)ドビュッシー:月の光
(3)クライスラー:コレッリの主題による変奏曲
(4)スーク:愛の歌Op7-1
(5)ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
(6)ショーソン:詩曲
全て、ダヴィド・オイストラフ(Vn)

CD1
(1)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月15日上海グランドシネマ
(2)中国中央実験歌劇院O
 録音:1957年10月9日北京
CD2
(1)中国中央PO
 録音:1957年10月9日北京
(2)(3)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月6日北京人民劇場・北京
CD3
(1)-(3)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月15日上海グランドシネマ
(4)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月6日北京人民劇場・北京
CD4
(1)-(5)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月中国
(6)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月15日上海グランドシネマ

242(縦)×242(横)×30(幅)mmボックス
モノラル
巨匠、ダヴィド・オイストラフが1957年10月に中国で行ったライヴ公演が豪華CD4枚組ボックスで発売。この録音は1957年10月に旧ソ連から 文化使節として中国(北京と上海)を訪れた際の演奏会を収録したもので、この歴史的財産が一般流通で初登場です。モノラルながら録音状態は1957 年時としては申し分なく、中国での白熱のライヴを聴くことができます。盟友ピアニストのヴラディーミル・ヤンポリスキーとのリサイタルでは、オイスト ラフの自由な歌い回しに阿吽の呼吸で合わせ、臨場感あふれるライヴを聴かせてくれます。中でもドビュッシーの月の光ではとろけるようで美しい旋律と ピアノ伴奏が絶妙に混じり合い、またブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番では雄弁に歌い上げます。ライナーノーツによると中国の聴衆は彼の弾く 1719年製のストラディヴァリウスの音色に深く感銘を受けたそうです。なお、J.S.バッハとブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番はともにヤンポリスキー 演奏のピアノ伴奏となり、同版でこれだけクオリティーの高い演奏を収録した録音は非常に貴重と言えましょう。この中国でのリサイタルはどれも大成功で その素晴らしい演奏に拍手がなりやむことがなく、多くのアンコールを演奏したと記載されております。 そして、中国のオーケストラとの共演はベートーヴェンとモーツァルト(第5番)の協奏曲でした。巨匠オイストラフの演奏を盛りたてるように一音一音大 切に弾いているのが伝わってくる演奏です。オイストラフ得意のレパートリーである両曲の新たな名録音登場と言えましょう。なお、聴衆の拍手はリサイタ ルではカットされ、オケとの2つの協奏曲では収録されております。またディスクは黒いアナログ盤を模した黒い盤面となっております。 (Ki)

Clarinet Classics
CC-0068(1CD)
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
ロンド.イ長調K.581a(レヴィン補完版/世界初録音)
アレグロ変ロ長調K.516c(レヴィン補完版)
アンダンテ・ロンド(8小説の断章)/アレグロ.ヘ長調K.580b(バイヤー補完版)
コリン・ローソン(バセットCl)、
マイケル・ハリス(バセット・ホルン)、
レヴォリューショナリー・ドローイング・ルーム

録音:2012年3月3日−5日、オール・セインツ教会
ハノーヴァー・バンドやイングリッシュ・コンサート、ロンドン・クラシカル・プレーヤーズのプリンシパル・クラリネットとして活躍した英国古楽界のクラリネット奏者コリン・ローソンが吹くモーツァルト。ケンブリッジの楽器製作者ダニエル・バンガムが復元したバセット・クラリネットでの「クラリネット五重奏曲」は、フレーズを大切にした緩やかなテンポ、装飾音の扱い方が特徴的な好演奏。ロバート・レヴィンの補筆完成による世界初録音の「ロンド イ長調K.581a」、8小節のみ(!)が遺された「アンダンテ・ロンド」などカップリングの選曲もお見事!

Auris Subtilis
ASP-5059(1CD)
モーツァルト&ピアソラ
ピアソラ:天使の死
アメージング・グレイス(即興曲)
モーツァルト:ヴァイオリン伴奏のクラヴサンまたはフォルテピアノのためのソナタ.ニ長調K.306
ピアソラ:天使のミロンガ
鐘(即興曲)/雨のダンス(即興曲)
ピアソラ:カフェ1930 
モーツァルト:ヴァイオリン伴奏のクラヴサンまたはフォルテピアノのためのソナタ.ホ短調K.304〜第1楽章 
ピアソラ:アディオス・ノニーノ
出会い(即興曲)
モーツァルト:ヴァイオリン伴奏のクラヴサンまたはフォルテピアノのためのソナタ.ホ短調K.304〜第2楽章
旅(即興曲)/ベネディクション(即興曲)
オヴィジュ・シムボティン(Vn)、
ジェフリー・ゴールドベルク(P)、
ヤン・グイビー(S)

録音:2012年、マルククレーベルク(ドイツ)
ルーマニア生まれのヴァイオリンの名手オヴィジュ・シムボティンと、作曲家としても活躍するピアニスト、ジェフリー・ゴールドベルクによる新譜。モーツァ ルトとピアソラのヴァイオリン作品を同時に収録した独創性豊かなプログラムが目を引くアルバムです。モーツァルトからは「ヴァイオリン伴奏のクラヴサ ンまたはフォルテピアノのためのソナタ」よりニ長調とホ短調の2曲を選曲。ホ短調のソナタは、初期のソナタの中では珍しく短調で書かれた作品で、作 曲年に亡くなったという母の死への悲しみを思わせる寂寥感あふれる旋律が印象的です。ピアソラからは代表作「天使」シリーズの中から「天使の死」と「天 使のミロンガ」、さらに「カフェ1930」や「アディオス・ノニーノ」といった傑作の数々を収録。モーツァルトの作風とは異なるメランコリーにあふれたピ アソラ独特の旋律に酔いしれます。
1997年までゴルリッツ国立歌劇場とロベルト・シューマン・フィルハーモニーでコンサートマスターを務めあげたシムボティン。2004年からバロック・ヴァ イオリンも学び、現在はケムニッツ・バロック・オーケストラでコンサートマスターとして活躍しています。ピアソラではあでやかに、一方のモーツァルトで は清廉に音色を弾き分けるシムボティンの表現力は見事!古典から現代まで幅広い活躍の場を経験してきた名手による面目躍如のアルバムといえましょう! 合間に収録された即興曲では、即興の名手としても名高いゴールドベルクと織りなす “生” のアンサンブルを堪能できます。また、ピアノとヴァイオリンの 響きに花を添えるマリア・カニリア国際コンクールで優勝経験を持つ韓国の若手ソプラノ、ヤン・グイビーの艶やかな歌声も聴きどころです。 (Ki)

Cubafilin Records
ALC-004(1CD)
ラテン・パースペクティヴ
ブローウェル:ギターと弦楽四重奏のための五重奏曲
デル・アギーラ:プレストU
ブローウェル:ビートレリアナス
アルバレス:メトロ・チャバカノ
アーメド・ディッキンソン・カルデナス(G)
サンティアゴSQ
キューバ、ハバナ出身のコンポーザー=ギタリスト、レオ・ブローウェル(1939−)、ウルグアイのミゲル・デル・アギーラ(1957−)、メキシコのハビエル・アルバレスの"ギターと弦楽四重奏"のための作品集。キューバからイギリスへと渡り、名手カルロス・ボネルに師事した期待のギタリスト、アーメド・ディッキンソン・カルデナスと、2008年に結成されたサンティアゴSQの、ラテン音楽にかける情熱がストレートに伝わってきます。

SEELENKLANG
FIT-5(1CD)
フルトヴェングラー:ピアノ四重奏曲ハ短調(1899)
ピアノ三重奏曲ホ長調(1900)
間野久美子(vn)、松村佳織(va)、
韮澤有(vc)、舌沙織里(p)

録音:2011年11月3日、本郷中央教会(ライヴ)
フルトヴェングラーの歌曲&テ・デウム(FIT 1)、交響曲第3番(FIT 2)、ピアノ協奏曲(FIT 3)、ヴァイオリン・ソナタ(FIT 4)に続く、作曲家フルト ヴェングラーの作品を紹介するシリーズの第5弾。東京フルトヴェングラー研究会は1995年の設立以来、一貫してフルトヴェングラーの作品を紹介し続 けている。時代の流行には批判的な姿勢を貫いた結果、ほとんど顧みられることのなかったフルトヴェングラーの作曲は、近年、時代を超えた普遍的メッセー ジを伝えるものとして再評価が高まっている。今回のアルバムには少年期に書かれたピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲が収められているが、特にピアノ四 重奏曲は日本初演であり、校訂が加えられた楽譜で本格的な蘇演を聴けるのが注目される。また、もう一つのピアノ三重奏曲は、少年期の室内楽の代表 作と言える美しい作品。どちらの曲にも、率直な歌謡性と瑞々しい抒情性が溢れているが、同時に常にベートーヴェンを模範と仰ぐ構築への意志、後期 の重厚、長大な作風の萌芽をうかがわせる。いずれにしても、フルトヴェングラーのピアノ室内楽は後期の大作「ピアノ五重奏曲」だけではないというこ とを教えてくれる貴重なアルバムである。(東京フルトヴェングラー研究会代表:野口剛夫) (Ki)

EM Records
EMR-CD006(1CDR)
ヴァイオリンとピアノのための作品集
ヴォーン・ウィリアムズ:ヴァイオリン・ソナタ.イ短調
ホルスト:5つの小品(一部世界初録音)
ウォルフォード・デイヴィス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調(世界初録音)
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)、
マシュー・リッカード(P)

録音:2012年4月13−14日、ワイアストン・コンサート・ホール
世界初録音となるイギリス音楽を紹介してきたルパート・マーシャル=ラックとマシュー・リッカードのコンビの第3弾は、3人の同世代、ホルスト、ヴォーン・ウィリアムズ、ウォルフォード・デイビスの作品集。ホルストの「5つの小品」は「ワルツ・エチュード」を除き世界初録音。ウォルフォード・デイヴィスの「ソナタ」も世界初録音!
※EM Recordsはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
EM Records
EMR-CD005(1CDR)
オニール:弦楽とピアノのための室内楽作品集
弦楽四重奏ハ長調、
一楽章のピアノ三重奏Op.32、
ピアノ四重奏ホ短調、
ピアノ三重奏のための主題と変奏(全曲世界初録音)
ブリッジSQ
〔コリン・トゥイッグ(Vn)、
キャサリン・スコフィールド(Vn)、
マイケル・スコフィールド(Va)、
ルーシー・ウィルディング(Vc)〕、
マイケル・デュセック(P)

録音:2012年2月22−23日、ワイアストン・コンサート・ホール
ブリッジSQは活動20周年を迎えたイギリス音楽の演奏に好評を得ているSQ。ロンドン生まれの作曲家ノーマン・オニール(1875−1934)の室内楽作品集は、全曲世界初録音。その作品は、同世代のイギリスの作曲家と同じく、イギリスの民謡的であり、後期ロマン派の香りがただよう秀作です。

DACAPO
MAR-8.226074
(1CD)
ヴァーフン・ホルンボー:室内楽作品集第2集
エコーOp.186(1991)
アスペクツOp.72(1957)
独奏チェロのためのソナタOp.101(1968-1969)
医学の四重奏曲Op.70(1956)
六重奏曲Op.114(1973)
アンサンブル・ミッドヴェスト
[マシュー・ジョーンズ(Vn)/サンナ・リパッティ(Va)/ジョナサン・スラット(Vc)/マルティン・クヴィスト・ハンセン(P)/シャルロッテ・ノルホルト(Fl)/ピーター・キルステイン(Ob)/トマゾ・ロンクィヒ(Cl)/ニール・ページ(Hrn)/シュテファン・カスパール(Fg)]

録音:2011年10月3-6日
作曲家ホルンボー(1909-1996)は、その長い人生を通して常に求道的な音楽を書きました。彼の音楽には知性が宿り、自然が感じられ、根底には禅の精神とも思えるも感じられれます。彼は大規模な交響曲作曲家として知られますが、これらの室内楽作品は「独白」とも言える内面に肉薄した内容を持っています。「エコー」はホルンボーの晩年の作品ですが、あまりにも古典的なフォルムと、その感傷的な旋律(ブラームスを思わせる)は、老境の域に達したホルンボーの若き日への回帰なのかもしれません。コダーイの同名作品を思わせる「チェロ・ソナタ」や「六重奏曲」などでは、先鋭的なホルンボーを聴くことができます。
DACAPO
MAR-8.226574
(1CD)
モーエンス・クリステンセン:オルガンとエレクトロニクスのための「Logitanion」(2006)
アコーディオン独奏のための「王冠-Couronne」(2005)
尺八とエレクトロニクスのための「冬の鶴の夜の飛行」(2009)
アダム・オーヴァッド(アコーディオン)
クリスティアン・プラストホルム(Org)
キク・デイ(尺八)

録音:2006年10月15日デンマーク放送アーフス大聖堂、2011年3月15日アスミンデロート教会、2011年9月19日トルスルンデ教会
「音の錬金術師」モーエンス・クリステンセン(1955-)。彼が作り出す音響はまさに宇宙空間そのものです。このアルバムに収録された3曲は、彼の主要な作品であり、これを聴くだけで独自の音世界を理解することができるでしょう。「Logitanion」は1945年に発見された「トマス福音書」からインスピレーションを得たものであり、巨大なオルガンの音と絡みつく電子音は、聴く者に畏怖の感情をもたらします。それに比べ「Couronne」は独奏アコーディオンが紡ぎだす静かな世界。、また3曲目は尺八を用いた「精神的な」音楽であり、吹き込む息を聴くことで奏者の存在が実感できるというものです。
DACAPO
MAR-8.226575
(1CD)
ブリジット・アルステット:アウネーテの笑い(2007-2011)-記録された音,コンピュータ処理をされた音と声のコラージュ<マーメイドの呼び声/憧れ-深きところより/7人の息子/揺れ動く/国からの呼び声/アフネーテの笑い>
アコーディオン独奏のための「メランコリア(2001)
悲歌第5番(1996-1997)-記録された音とコンピュータ処理をされた声のコラージュ
ベルッター(2004)-教会の鐘の音の録音にコンピュータ処理をした音のコラージュ
ブリジット・アルステッド(エレクトニクス&声)
ラスムス・シュヤルフ・ケーラー(アコーディオン)

録音:1997年,2004年アーフスDIEM、2012年9月27日
デンマークにおける電子音響音楽のパイオニアであるブリジット・アルステッド(1942-)。彼女は自らの音楽のために、文学や詩など様々な分野からインスピレーションを得ています。このアルバムに収録された4つの作品も、ドラマティックな音響を備えた音の建築物として高く評価されることでしょう。以下、アンデルセンの詩に基づいた「アウネーテの笑い」、魔法陣からインスピレーションを得た「メランコリア」、ピアニストであった彼女の母に捧げられた「悲歌」、コペンハーゲンの教会の鐘をサンプリングした「ベルッター」の4曲です。

Sono luminus
DSL-92164(1CD)
ジア-Zia
ガブリエラ・レーナ・フランク(1972-):レジェンダス…アンデスの徒歩旅行(2001)
ルー・ハリソン(1917-2003):ストリング・カルテット・セット(1978-1979)
ホセ・エバンジェリスタ(1943-):12のスペイン民謡より「スペインの花輪」(1993)
レーザ・ヴァリ(1952-):Nayshaboorak(カリグラフィ第6番)(2005-2006)
エレナ・カッツ=チェレニン(1957-):ファスト・ブルー・ヴィレッジ第2番(2007)
デル・ソルSQ
「ジア」とはインディアン部族における太陽を表わすシンボルマークであり、儀式用のつぼに描かれたり、キャンプファイヤーの周囲の地面に描かれたりします。そんなタイトルを持つこのアルバムは、5人の現代作曲家が各々ペルー、トルコ、スペイン、イラン、ウズペキスタンにルーツを持つ素材を使って作曲した音楽を集めたものであり、西洋音楽の伝統と民族音楽、伝承音楽との融合を図ったものとしてアジア圏の人々にもなじみ深い響きが至るところに散りばめられています。1992年に設立されたデル・ソル弦楽四重奏団は、サンフランシスコを拠点とし、主にアメリカ現代音楽を演奏している団体です。作曲家たちの信頼も厚く、新作の初演など常に問題提起を行っている注目アンサンブルとして知られています。

WERGO
WER-6753(1CD)
ベンヤミン・シュヴァイツァー(1973-):室内楽作品集
abgesang(別れの歌-デュエット)、
achteinhalb(8 1/2)、
anfange/netze(malbork U)(開始/網-マルボルクU)、
entschlackt(浄化)、
dull roots & spring rain(鈍重な草根と春の雨)、
abgesang(別れの歌-ソロ)
ドレスナー・アンサンブル・カレッジ
ティトゥス・エンゲル(指)

録音:2011年12月5-8日
1973年7月26日ドイツのマールブルク出身の作曲家ベンヤミン・シュヴァイツァー。1997年に現代音楽アンサンブルのドレスナー・アンサンブル・カレッ ジを創設しました。シュヴァイツァーは器楽曲を中心に作曲し、近年は室内オペラなども手掛けています。ここでは室内楽作品を収録しています。「anfange/ netze」はイタリアの作家イタロ・カルヴィーノの作品「冬の夜ひとりの旅人が」の構成を模した作品。また「dull roots & spring rain」は、英国の詩人T.S.エ リオットの傑作「荒地」の冒頭の一節を引用したフルート、オーボエ、ファゴットのための作品です。 (Ki)
WERGO
WER-6586(1CD)
ダニエル・スムトニー(1976-):作品集2005-2012
(1)ピアノ・ソナタ第1番(2011)、
(2)ピアノ・ソナタ第2番(2011)
(3)交響曲(2012)、
(4)ディヴェルティメント「遠近」(2011)、
(5)悪戯四重奏(2009)、
(6)Velouria(U)(2005)
(1)(2)クリストファー・ヒンターフーバー(P)
(3)ライプツィヒMDR響
アンサンブル・カレッジ
ハイドン・カルテット
シュトゥットガルトSWR合唱団

録音:2010-2012年
現代ドイツ音楽界で最も才能のある作曲家のひとりダニエル・スムトニーの最新作品を収録したアルバム。シュトゥットガルトSWR 合唱団をはじめ現 代音楽のスペシャリストたちによる演奏。
WERGO
WER-6753(1CD)
ベンヤミン・シュヴァイツァー(1973-):室内楽作品集
abgesang(別れの歌-デュエット)、
achteinhalb(8 1/2)、
anfange/netze(malbork U)(開始/網-マルボルクU)、
entschlackt(浄化)、
dull roots & spring rain(鈍重な草根と春の雨)、
abgesang(別れの歌-ソロ)
ドレスナー・アンサンブル・カレッジ
ティトゥス・エンゲル(指)

録音:2011年12月5-8日
1973年7月26日ドイツのマールブルク出身の作曲家ベンヤミン・シュヴァイツァー。1997年に現代音楽アンサンブルのドレスナー・アンサンブル・カレッ ジを創設しました。シュヴァイツァーは器楽曲を中心に作曲し、近年は室内オペラなども手掛けています。ここでは室内楽作品を収録しています。「anfange/ netze」はイタリアの作家イタロ・カルヴィーノの作品「冬の夜ひとりの旅人が」の構成を模した作品。また「dull roots & spring rain」は、英国の詩人T.S.エ リオットの傑作「荒地」の冒頭の一節を引用したフルート、オーボエ、ファゴットのための作品です。 (Ki)

III MILLENNIO
CDC-0247(1CD)
ギター・クアルテットで聴くバッハ
バッハ(ステファノ・ミンゴ編、ガブリエーレ・ミリウッチ編*):カンタータ「私は満ち足りた」BWV82〜アリア
ブランデンブルク協奏曲第2番
私はあなたを呼ぶ主イエス・キリストよ BWV639
フーガ BWV578*
イタリア協奏曲 BWV971
管弦楽組曲第3番〜アリア*
甘き喜びのうちに BWV368(コラール)
甘き喜びのうちに BWV608(コラール)
フーガの技法〜コントラプンクトゥス1,コントラプンクトゥス2,
コントラプンクトゥス5,コントラプンクトゥス6(4声、フランス様式)
ステファノ・ミンゴ(1961-):バッハに
 求めれば見出すであろう(独奏)#
アルス・ノヴァ・ギター・クアルテット
[ファビオ・デ・ポルトゥ(ギター、バス・ギター)アントニオ・ディ・スピリト(G)
ガブリエーレ・ミリウッチ(ギター、ソプラノ・ギター)ステファノ・ミンゴ(ギター、独奏#) ]

SWEDISH SOCIETY
SCD-1151(1CD)
スウェーデン王オスカル時代の音楽
ワルトトイフェル:スケートをする人びと
オスカル1世(1799-1859):祝祭行進曲
カール・フレードリク・リングヴァル(1848-1910):クリスマスツリーのまわりを(ポルスカ)
J・シュトラウス:アンネン・ポルカ Op.117
ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」〜六重唱「邪魔をするのは誰だ」
クルト・ノーアク(1895-1945):小妖精の衛兵交代 Op.5
サミュエル・セッランデル(1829-1910):氷の上で(ポルカ)
シューベルト:軍隊行進曲第1番ニ長調 D.51-1
H・ロスネル:おもちゃのラッパ(ポルカ)
カール・ユーハン・ニューレーン:古い年と新しい年(サロン・マズルカ)
J・シュトラウス:オペレッタ「こうもり」のポプリ
ルイ・ベルネル:ポロネーズ
リッカルド・ドリゴ(1846-1930):バレエ「百万長者の道化師」〜ワルツ
ヨハン・シュランメル(1850-1893):ウィーンはいつもウィーン(行進曲)
エーンステット・エフテルフォリヤーレ八重奏団

録音:2010年4月10-11日、9月19日、ノルデンショルド・ホール、ウプサラ、スウェーデン

DUTTON
LXBOX-2012(2CD)
ヨーク・ボウエン(1884-1961):室内楽作品集 Vol.2

[CD 1; CDLX-7115]
ホルンと弦楽の為の五重奏曲ハ短調 Op.85(1927)
ラプソディ三重奏曲(1926)
三楽章の三重奏曲 Op.118(1945)

[CD 2; CDLX-7129]+
フルート・ソナタ Op.120
オーボエ・ソナタ Op.85
クラリネット・ソナタ Op.109
ホルン・ソナタ Op.101*
CD1
エンディミリオン・アンサンブル
クリシア・オソストヴィチ、フィオナ・マクカプラ(Vn)
キャサリン・マンソン(Va)
ジェーン・サーモン(Vc)
スティーヴン・スティアリング(Hrn)
マイケル・デュセク(P)
録音:2001年4月24-26日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、イギリス

CD2
エンディミリオン・アンサンブル
ヘレン・キーン(Fl)
メリンダ・マクスウェル(Ob)
マーク・ヴァン・デ・ヴィール(Cl)
スティーヴン・スティアリング(Hrn)
マイケル・デュセク(P)
録音:2002年9月3-5日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン、イギリス

*世界初録音と表示されています。

AVI MUSIC
0634558-379549
グッバイ・アストル〜モーツァルトの最後のタンゴ
1.グリーグ/ラフマニノフ/チャイコフスキー
 (グリーグ:ピアノ協奏曲、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番)
2.ヴィヴァルディ(協奏曲集「四季」〜春・夏・冬)
3.チャイコフスキー(交響曲第5&6番)
4.ショスタコーヴィチ(ジャズ組曲〜ワルツ第2番)
5.J.S.バッハ(アンナ・マグダレーナのための小曲集〜メヌエット、平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番〜前奏曲、トッカータとフーガ.ニ短調、チェンバロ協奏曲第5番、管弦楽組曲第3番〜G線上のアリア、グノー:アヴェ・マリア)
6.グリーグ(ペールギュント組曲第1番〜朝/オーセの死/山の魔王の宮殿にて、第2番〜ソルヴェーグの歌)
7.ベートーヴェン/ロッシーニ
 (ベートーヴェン:交響曲第5番、ロッシーニ:セヴィリアの理髪師〜序曲、ビジョルド:エル・チョクロ)
8.ウェーバー(大協奏的二重奏曲)
9.ブラームス(交響曲第3、4番、クラリネット三重奏曲、クラリネット・ソナタ大1、2番)
10.ラフマニノフ(歌曲「ヴォカリーズ」)
11.ムソルグスキー(交響詩「はげ山の一夜」)
12.メンデルスゾーン(交響曲第2、3番、「フィンガルの洞窟」の序曲、ヴァイオリン協奏曲)
13.モーツァルト(レクイエム〜イントロイトゥス、怒りの日、ラクリモサ)
トリオ・ノイクラング
【ニコライ・アブラムソン(Cl)
ヤン・ヤッハマン(アコーディオン)
アルトゥール・ホルニッヒ(Vc)】
クラリネットのニコライ・アブラムソン、アコーディオンのヤン・ヤッハマン、チェロのアルトゥール・ホルニッヒの 3 人によってベルリンで結成されたタ ンゴ・アンサンブル、トリオ・ノイクラング。代表的なタンゴの名曲だけではなく、様々なジャンルの要素を取り入れた演奏で、室内楽のような、ナイトク ラブで演奏しているような、絶妙な雰囲気を醸し出した音楽を作り上げています。このアルバムは、モーツァルトの最後の作品がタンゴであったかどうか …という大胆な発想から生まれた内容。グリーグ、ラフマニノフ、チャイコフスキーのピアノ協奏曲のモチーフを使ってタンゴ風に仕上げたり、ムソルグスキー のはげ山の一夜のリズムをベースにした曲、そしてモーツァルトのレクイエムをタンゴ風にしたりと、タンゴの大御所ピアソラに別れを告げるような斬新曲 が次々と展開されていきます。 (Ki)

RPR
RP-011(1CDR)
リコーダー・ブラヴーラ
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
パラディス:シチリアーノ
マスネ:タイスの瞑想曲
ヴェッセリー:フ・フォレ
フィンジ:来たれ、死よ
ゴセック:タンブーラン
フニャディ:演奏会用ポロネーズ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
シューベルト:蜂
グラナドス:「ゴイェスカス」間奏曲
ポップ:ナイチンゲールのセレナード
ダマレ:ひばり/ショパン:夜想曲Op.9-2
ヴィターリ:シャコンヌ
ピアーズ・アダムズ(リコーダー)、
ハワード・ビーチ(P)

録音:1997年3月
「リコーダー・ブラヴーラ」は、ピアーズ・アダムズの超絶技巧が続々と炸裂する圧巻のヴィルトゥオーゾ・プログラム!サラサーテに始まり、ショパンで驚嘆。フィンジで一休みと思いきや、フィナーレのショパンの「夜想曲Op.9-2」とヴィターリの「シャコンヌ」を一気に駆け抜ける!「四季」でも披露してくれたピアーズ・アダムズのエンターテイメント性とテクニックは流石の一言。
※RPRはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
RPR
RP-010(1CD)R
光と闇
フルトン:スコットランド組曲
ラッブラ:悲しみの心による瞑想曲
ボーウェン:ソナタOp.121
L・バークリー:ソナチナ
グレッグソン:3つのマティスの印象
ドッジソン:光と闇
スワン:ラプソディ・フロム・ウィズイン
ピアーズ・アダムズ(リコーダー)、
ジュリアン・ローズ(P)

録音:1993年10月
イギリス・リコーダー界の偉大なる先人、カール・ドルメッチのための作曲された作品を含む"20世紀イギリス"のリコーダー作品集「光と闇(Shine and Shade)」。ラッブラ、ボーウェン、バークリーたちの"リコーダー作品"が、ドルメッチというリコーダー奏者の存在の大きさ、近現代のイギリスにおけるリコーダー作品の充実度がピアーズ・アダムズのリコーダーから聴こえてきます。
※RPRはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

FABULA CLASSICA
FAB-29906(1CD)
20世紀のトランペット音楽
ボザ:カプリス
ラヴェル:ハバネラ形式による小品
エネスコ:伝説
カルツェフ:2つの小品
オネゲル:イントラーダ
バーンスタイン:リフィーのためのロンド
ヒンデミット:トランペット・ソナタ
マルコ・タンブリーニ(Tp)、
ステファノ・ボラーニ(P)

録音:1999年
ブラジル出身のフュージョンのスター、デオダードのバックで活躍するトランペット奏者マルコ・タンブリーニ。マイルス・ディヴィスとフレディ・ハバー ドの影響を受けたジャズ界の寵児で、メロウな音色と超絶のテクニックを誇る名手です。これまでバック・ミュージシャンとしてはもとより、ジャズやソロ のソロ・アルバムを何枚もリリースしてきましたが、今回クラシックに挑戦。それもトランペットの王道レパートリーの難曲を揃えているところなど、自信 の程が伺えます。もともと彼はボローニャ音楽院でクラシックの基礎をしっかり学んだ正統派。抜群のテクニックはもちろん、ジャズで培った独特の色気と 華のある歌い回しが魅力で、思わず引き込まれます。
イタリア・ジャズ界のトップ・ピアニスト、ステファノ・ボラーニがピアノ・パートを務めているのも驚き。彼はリッカルド・シャイーとの共演で「ラプソ ディ・イン・ブルー」やラヴェルのピアノ協奏曲のディスクもリリースしていますが、ここでも巧さ全開。ジャズ的要素のあるラヴェルやバーンスタインでは 真似のできない味わいを見せ、技術的に難しいヒンデミットのソナタやエネスコの「伝説」も、ジャズ的なタッチとリズムの良さが曲にぴったり。ヒンデミッ トの音楽がこれほどカッコ良く響いたのも珍しく、ジャズのアルバムをかけるように、いつでも聴いていたくなる盤の登場です。
ジャズ界のひとびとも驚愕の大チャレンジと申せましょう。トランペット学習者必聴、目から鱗が落ちる世界。この値段で手に入るのは超魅力です。 (Ki)

Raumklang
RK-3107(1CD)
ライプツィヒの楽器〜ロマン派の室内楽作品集
メンデルスゾーン:主題と変奏〜アンダンテ・ソステヌート、
 無言歌ニ長調Op.109
ゲーゼ:幻想小曲集Op.43より
シューマン:ロマンス第1番
ウェーバー:5つの歌Op.25より
マルシュナー:バガテル第1番
トロムリッツ:アダージョ
バッコーフェン:ロンド・アレグレット
クララ・ヴィーク:バラード ニ短調
ロベルト・シューマン:アダージョとアレグロ
クンマー:変奏曲
バッハ(モシェレス編):前奏曲第3番
メンデルスゾーン:無言歌ニ長調Op.109
ロンベルク:アルバムの綴り
ウェーバー/ディアベッリ:魔弾の射手の序曲のモチーフによる
クララ・シューマン:彼らは愛し合っていたOp.13-2
ロベルト・シューマン:創作主題による変奏曲WoO.24より テーマ
ベッカー:アン・ダス・クライネ・ハンヒェン、
 ディ・ゴッティン・デァ・ブルーメン
ロンベルク:変奏曲とロンドOp.18
ライプツィヒ・コンソート

録音:2011年5月
メンデルスゾーンやシューマン夫妻、ウェーバー、ロンベルクなど、1840年頃にライプツィヒで行われたマチネーの再現を試みたロマン派の室内楽作品集。ドイツのピリオド楽器の名手たち、ライプツィヒ・コンソートは、ライプツィヒ楽器博物館所蔵に所蔵されている貴重な楽器を使用。オルフィカやハンマーフリューゲル、弦楽器、クラリネットやヴァルヴ・ホルン、オフィクレイド、さらにはリコーダー属のチャカンなど、レアな楽器が盛りだくさん!もちろんピリオド楽器での演奏もハイレベルです!

Musicaphon
M-56932(1CD)
ファンタジー〜ヴィオラとピアノのための作品集
レベッカ・クラーク:ヴィオラソナタ (1919)
シューマン:幻想小曲集 Op.73
 おとぎ話の挿絵Op.113
ヒンデミット:ヴィオラソナタOp.11-4 (1919)
デュオ・ゼルハイム
【コンスタンティン・ゼルハイム(Va)、
カタリナ・ゼルハイム(P)】
ヴィオラの魅力を満喫できる一枚。シューマンの「幻想小曲集」のみ編曲ですが、あとはヴィオラのオリジナル、さらにレベッカ・クラークとヒンデミッ トは自身がヴィオラ奏者だったこともあり、この楽器の秘義を知り尽くした書法が光ります。クラークとヒンデミットのソナタはともに1919年に作曲され ていますが、前者は印象派風、後者はドイツ・ロマン派風で非常に美しく、またヴィオラならではのほの暗く甘い音色を味わえます。デュオ・ゼルハイムは、 ヴィオラのコンスタンティン・ゼルハイムとピアノのカタリナ・ゼルハイムにより、兄妹ならではの息のあったアンサンブルを聴かせてくれます。コンスタンティ ン・ゼルハイムは1978年生まれ。フォルカー・ヴォルリッチュ、今井信子に師事し、ターティス・ヴィオラ・アンサンブルのメンバーとしても活躍するヴィ オラ界のホープ。 (Ki)

LAWO Classics
LWC-1027(1CD)
ブラームス:ヴィオラとピアノのためのソナタOp.120
ソナタへ短調Op.120-1
ソナタ変ホ長調Op.120-2
ヘンニンゲ・ランドース(Va)、
ティム・ホートン(P)

録音:2010年8月1-3日
ヴィオラ奏者ヘンニンゲ・ランドースは、2009年からオスロ・フィルハーモニーOで首席奏者を務め、ノルウェーの名アンサンブル、ヴェルターヴォSQでも活躍したノルウェーの名女流ヴィオラ奏者。ノルウェーのヴィオラで聴くブラームスの「Op.120」もまた絶品。
LAWO Classics
LWC-1028(1CD)
ヴァイオリンとヴィオラのための作品集
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲ト長調KV.423、
 変ロ長調KV.424
ブルースタ:ヴァイオリンとヴィオラのための奇想曲
ハルヴォルセン:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲「ヘンデルの主題によるパッサカリア」
エリセ・ボートネス(Vn)、
ヘンニンゲ・ランドース(Va)

録音:2011年8月24-26日
エリセ・ボートネスはオスロ・フィル、デンマークRSO、WDRケルンRSO、トロンハイムSOのコンサートマスターを務め、現在はベルゲン室内アンサンブルの芸術監督を務めるという華々しい経歴を持つノルウェーの女流ヴァイオリニスト。ノルウェーのトロンハイム出身の女流ヴァイオリニストが、モーツァルトと母国の偉大な作曲家、ハルヴォルセンとブルースタの楽曲を伸びやかに奏でます。

ARCO DIVA
UP-0153-2(1CD)
ヴァイオリン・マイ・ラヴ
フバイ:おいで、カティ(チャルダーシュの情景 第4番)Op.32
エルガー:愛のあいさつ Op.12
R・シュトラウス:「ばらの騎士」ワルツ集
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14
サラサーテ:アンダルシアのロマンス Op.22
ドルドラ:思い出
ポルディーニ:踊る人形
ドヴォルザーク:ユモレスク
 ヴァイオリン・ソナティナ.ト長調 Op.100
トマーシュ・ヴィンクラート(Vn)
マルチン・フィラ(P)
トマーシュ・ヴィンクラートは1973年チェコのテプリツェに生まれ、パルドゥビツェ、プラハ、ロンドン、ウィーンで学んだヴァイオリン奏者。1998年から2001年までウィーンPO員を務め、在団中からソロや室内楽でも活躍。頻繁に来日しています。
ARCO DIVA
UP-0156-2(1CD)
バロック・トランペット
ジェレマイア・クラーク(ヤン・リンダ編):デンマーク王子の行進曲
ヘンデル:組曲ニ長調
マルティーニ:愛の喜び
ヴェイヴァノフスキー(1639-1693):セレナード ニ長調*
ヘンデル(ヤン・リンダ編):オンブラ・マイ・フ
ジャン=バティスト・ルイエ(1680-1730):ソナタ ニ長調
シューベルト:アヴェ・マリア
ヘンデル(ヤン・リンダ編):天の高き所で神に栄光あれ
ヤン・リンダ(Tp)
ルボミル・コヴァリク(Tp)*
ミロスラフ・プセニツカ(Org)

録音:2012年8月、Claires Hall、ヘプ、チェコ
ヤン・リンダは1983年ヘプに生まれ、プラハ音楽院、チロル州立音楽院(オーストリアのインスブルック)で学んだチェコのトランペット奏者。

VOICS OF LYRICS
VOLMM-112(1CD)
トード・ブエノスアイレス/アストル・ピアソラへのオマージュ
ピアソラ(ホセ・ブラガト編):アディオス・ノニーノ
ピアソラ(ミロンタンゴ編):アレバーレ(合図)
ピアソラ(ホセ・ブラガト編):プエノスアイレスの春/ブエノスアイレスの秋
ホセ・ブラガト(1915-):ミロンタン
ピアソラ(ミロンタンゴ編):トード・ブエノスアイレス/孤独
ピアソラ(ブラガト編):鮫
ピアソラ:天使のミロンガ
ピアソラ(ブラガト編):天使の死
ピアソラ:天使の復活
ピアソラ(ブラガト編):忘却
ピアソラ(ミロンタンゴ編):リベルタンゴ
ミロンタンゴ
【ミリアム・ナハティガル(Fl)
ベアトリーチェ・ブレゴーリ(Vn)
アンネッテ・イーゼンベルク(Vc) 】

録音:2011年8月11日、ライヴ、サン・ジェルマン音楽祭、コレン(Correns)の教会、フランス
南米音楽を愛する3人の女性奏者が2001年に結成したトリオ、ミロンタンゴがピアソラの没後20年に合わせて制作したファースト・アルバム。

Cybele
Cybele-960.309(1CD)
フィードバック・スタジオ・ケルンVol.9〜フリッチュ:初期室内楽作品集
ソプラノと管楽器のための「Bestandteile des Voruber」
ナハトムジーク/イコネン
モデュレイチョン/G線上の/B線上の
ケルン音楽大学アンサンブル、
アルフォンス・コンタルスキー(P)、
アロイス・コンタルスキー(P)、
ベルンハルト・コンタルスキー(P)、
ジークフリート・パルム(Vc)、他

録音:1963年−1996年
シュトックハウゼンの弟子、ヨハネス・フリッチュ(1941−2010)が設立に携わったフィードバック・スタジオでのレコーディング・シリーズ。「Bestandteile des Voruber」は、ソプラノとバス・クラリネット、ファゴット、ホルン、トロンボーン、バス・トロンボーン、チューバという不思議な編成から炸裂する混沌。
Cybele
Cybele-960.310(1CD)
フィードバック・スタジオ・ケルンVol.10〜フリッチュ:ライヴ・エレクトロニクス作品集
デュエット/マドリガル・トリステ
コンチェルト・ダ・カメラ/パルティータ
オード
ヨハネス・フリッチュ(Va)、
ローター・ファーバー(Ob)、
パトリシオ・カーディス(Vn)、
トーマス・バルドナー(指)ライン室内O、他

録音:1962年−1980
フィードバック・スタジオ・ケルン・シリーズの第10集は、ヨハネス・フリッチュのライヴ・エレクトロニクスが満載。「パルティータ」では師であるシュトックハウゼンも演奏に参加しています。

SAMIKA HONDA
KKC-4002(1CD)
イザイへ
ロパルツ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調
ショーソン:詩曲
ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
本田早美花(Vn)、
エマニュエル・クリスチャン(P)

録音:2012年1月 サル・ヴァル・ド・リル(トロワ)
輸入盤/日本語解説書・帯付
ジェラール・プーレとオリヴィエ・シャルリエに師事し、パリを本拠に活躍するヴァイオリニスト本田早美花(さみか)。パリ音楽院大学院修士課程を首 席で卒業した俊英で、正確な技巧に加え、日本人離れした音楽性が魅力。2010年にリリースしたイザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ全集は各国で高い評 価を受けましたが、今回のアルバムもイザイがらみでこだわりを示しています。収録された3篇は、いずれもイザイが弾くことを念頭に作曲され、彼に献 呈されています。イザイに捧げられた作品といえば、フランクの名作ソナタが思い浮かびますが、このアルバムの作曲家3 名もフランク楽派で、共通した 作風が感じられます。
ロパルツのソナタは故郷ブルターニュの音楽と風物が反映された個性的作品。不思議な荘厳さに満ちています。24歳で夭折したルクーが22歳の時 に作曲したソナタは、驚くほどの成熟度を見せながらも、若々しい情熱にあふれ、聴く者の胸を打つ宝物のような作品。これをとりあげるだけでも本田早 美花嬢は只者でないと申せましょう。フランクのソナタばりに難しいピアノ・パートはジャック・ルヴィエ門下のエマニュエル・クリスチャンが見事に征服。 若いふたりならではの輝きとナイーヴなメッセージ性に満ちています。 (Ki)

DACAPO
8.226143(1CD)
ヴァーフン・ホルンボー:ギターのための独奏曲と室内楽作品集
ギター・ソナタ第1番Op.141(1979)
ギター・ソナタ第2番Op.142(1979)
5つの間奏曲Op.149(1981)
ヴァイオリンとギターのための二重協奏曲Op.167(1986)
独奏ギターのための5つの小品「よもやま話」Op.176(1988)
イェスパー・シヴェベーク(G)
ヨハネス・セー・ハンセン(Vn)
ボレット・レーズ(リコーダー)

録音:2011年3月.7月,2012年2月デンマーク王立音楽大学,コンサート・ホール
デンマークの作曲家、ホルンボー(1909-1996)がギター音楽を書き始めたのは、彼が作曲家としてのキャリアを始めてから半世紀を経てからのことでした。以降、この「古代の」楽器に魅了されたホルンボーは、自身のルーツである北欧の民間伝承音楽と、異国の文化を融合させ、シンプルな構造と透明な音色を大切にした2つのソナタや小品、ヴァイオリンとのデュエットなどの美しい作品を次々と書いています。

Quintone Records
Q-1002(1CD)
ロークス・デ・グロート:シバシャクティT(Shankara-Durga)
シバシャクティU(Bhairav-Bhairavi)
エルネスト・ロンボート(Hrn)
ドゥルバ・ゴーシュ(サーランギー)
ヒンドゥー教において、シバとシャクティは男性と女性の原型のようなものとされています。シバは意識の根源であり、シャクティは宇宙の創造の源。また瞑想とエネルギーの関係にも近いものでしょうか。第1章ではシバとシャクティが絡み合い、歓喜を迎える様子が描かれています。彼らはお互いの身体を飲み込み、また反発しあうのです。決して溶け合うことはなく、いつまでも二重性を保ったまま、果てしない快楽を追求しつつのですが、第二部ではシバは第三の目を覆われ、暗い宇宙へ放り出されることとなります。愛しい恋人から引き離されて・・・。インドの伝統楽器サーランギーとイングリッシュ・ホルンという全く異なる文化において発展してきた2つの楽器の音色は、この音楽の目指す方向性を描き出すのに最適であり、異文化の融合としても素晴らしい役割を担っています。何かを発見できる不思議な1枚です。
Quintone Records
Q-12002(1CD)
チェロ・ソナタ集
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ.ニ短調Op.40
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ.ト短調Op.19
マイケ・ラーデマーケルス(Vc)
マテイス・フェルスホース(P)
ロシアが生んだ2つのチェロ・ソナタです。創作意欲を失くし失意の底にあったラフマニノフが、ようやく気を取り直したのは、ピアノ協奏曲第2番の大成功によるものでした。その直後に書かれたこのチェロ・ソナタは、当然の如く噎せ返るようなロマン性を帯びたものでした。そのおよそ35年後に書かれたショスタコーヴィチの作品も、若干のシニカルさは有しているものの、驚くほどに抒情的であり、その仄暗い美しさが愛されています。当時のショスタコーヴィチは新進作曲家として失敗を成功を繰り返していた時期で、自らの作風の確立を試みていたこともあり、悲劇と喜劇がないまぜとなった彼らしさも見えてくる名作です。ラーデマーケルスとフェルスホースは、ボスマンズとブリッジの作品集(Q07002)でも緊張感に満ちたデュオを聴かせたコンビです。

Chromart Classics
TXA-12012(1CD)
ドイツ・サクソフォン・アンサンブル
ヒンデミット:ルードゥス・トナリス〜第2のフーガ/第9のフーガ/第14のフーガ/第15のフーガ
バッハ:フーガの技法〜コントラプンクトゥス I /コントラプンクトゥス IV/コントラプンクトゥス IX
メンデルスゾーン:6つの前奏曲とフーガop.35〜第2番ニ長調より抜粋
 第6番変ロ長調〜アレグロ・コン・ブリオ
シューマン:バッハの名による6つのフーガop.60〜第5番/第2番
ブラームス:コラール前奏曲とフーガ「おお嘆き、おお心の苦しみ」
R.シュトラウス:4つの主題によるフーガ
ベートーヴェン:大フーガop.133
*すべてミカエル・ルフ編曲によるサクソフォン四重奏版
ドイツ・サクソフォン・アンサンブル

録音:2009年10月、トリック・スタジオ(ラウエンベルク、ドイツ)
世界屈指のサクソフォンアンサンブルとして活躍する「ドイツ・サクソフォン・アンサンブル」によるフーガ作品集。音楽史上にも名高い、J.S.バッハ、ベー トーヴェン、メンデルスゾーン、シューマン、R.シュトラウス、ヒンデミットらが残したフーガ作品が収録されており、すべてサクソフォン四重奏用に編曲さ れています。ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス、バリトンサックスからなる伝統的な編成で、各々が1パートずつ担当することで、細微に 組み上げられている対位法の魅力が更に伝わってくるように感じられます。さらに特筆すべきは、類い稀なるドイツ・サクソフォン・アンサンブルの演奏技術。 一人一人の卓越した実力はもちろんのこと、複雑に織り成す掛け合いにおいても一糸も乱れることのないアンサンブルに圧倒されます。ドイツの現代作曲 家たちからの信頼厚く、彼らに多くの作品が献呈されるのも納得の演奏といえましょう。現代音楽だけでなく古典作品の編曲にも積極的で、今やサクソフォ ンの魅力の伝播に多大な貢献を果たしているドイツ・サクソフォン・アンサンブル。サクソフォンならではの柔らかな音色と多彩な音色を堪能できる1枚です。 (Ki)

MN RECORDS
MNRCD-120(1CD)
ピアノ・トリオ集 1992-2010
(1)Poczatek (2010)*
(2)The Photography of Chance (2004)*
(3)Yellow Beach (2002)
(4)Time will Pronounce (1992)
フィデリオ・トリオ

録音:2010 年9月
*=世界初録音
ナイマンの作品をピアノ三重奏に編曲したものを集めた1枚。ピアノ三重奏という編成をとることにより、ピアノ主導でドライにも、弦楽器主導で耽美に も様々に変化がたのしめます。 (1)のPoczatekは、映画「Poczatek」のための音楽から、抜粋された5つの曲から成ります。ナイマンらしいドライかつ軽い風合いのミニマル・ミュージッ クです。(2)のThe Photography of Chanceは、ユタ州の豊かな自然を称賛するために書かれた音楽ということですが、非常に辛辣な曲。(3)のYellow Beachは、映画「プロスペローの本」の「Come Unto These Yellow Sands」(ナイマン・バンドのための編成)を、ピアノ三重奏の編成に編曲したもの。 静謐、耽美といった言葉がぴったりな出だしですが、やはりドライなミニマルの部分もあり、ナイマン好きにはたまらない曲です。ピアノ三重奏という編成 がなんともしっくりしてきています。(4)のTime Will Pronounceは、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争についてうたった詩にインスピレーションを得て書か れた曲。悲痛なハーモニーに心が引き裂かれるようです。 (Ki)
MN RECORDS
MNRCD-124(1CD)
ナイマン:弦楽四重奏曲集
第1, 2, 3番
バラネスクSQ

録音:1990年
※原盤:ARGOレーベル/DECCA
ARGOレーベルから発売されていた弦楽四重奏曲集のCD。第1番は1985年、アルディッティSQの依頼で書かれました。第2番は1988年、バ ラネスクSQのために書かれたもので、ダンスに基づく曲。第3番は1989年、ルーマニアの音楽にインスピレーションを得て書かれたもの。どれもナイ マンらしいミニマル味に満ちていて、ナイマン好きにはたまらない曲がそろっています。 (Ki)

Mats Bergstrom Musik
MBCDBD-01
(1CD+Bluray)
ライヒ:エレクトリック・カウンターポイント、
アンダー・ザ・ウェザー・ミックス、
ナゴヤ・ギターゴッドスピード・リミックス、2X5
マグナソン:ソー・メニー・レイヤーズ・オヴ・カラー・ビカム・ア・ディープ・パープル・ハート
マッツ・ベリストレム&フレンズ

録音:2009年−2010年
北欧、スウェーデンの名ギタリスト、マッツ・ベリストレム(1961−)とその仲間たちのアンサンブルが、ミニマルの巨匠スティーヴ・ライヒに捧げる「エレクトリック・カウンターポイント」。エレキ・ギターのサウンドによって繰り返されると同時に、発展を遂げてゆくリズムと音楽。作曲者自身が「センセーショナル」と絶賛したライヒ・アルバムがスウェーデンから届きます!またBlu-ray(収録時間約55分)では、海、人、林、松明、高層ビル、木漏れ日といったイメージ映像とライヒの音楽をリンクさせることにより、徐々に変化を遂げてゆくミニマル・ミュージックの世界を表現しています。

Intim
IMCD-118(1CD)
ユーネ五重奏団結成30周年記念
Lat till far/Empty wallet waltz
Slangpolska efter Byss Kalle
Horgalaten/Persapojkarna
Fine knacks for Ladies
O vanner som forsamlade ar
Stegen/Sommar i din famn
Valslek fran Malung/Kringellek
Sammeles Annas brudpolska
Nu ar en dag framliden
Archibald McDonald of Keppoch
Loriks polska/O tysta ensamhet
Griffenfeldt
ユーネ五重奏団

録音:1993年−2011年
スウェーデンの伝承音楽やバラードを弦楽アンサンブルで演奏した「正装の民俗音楽シリーズ」で知られるスウェーデンのアンサンブル、ユーネ五重奏団の結成30周年を記念したアニヴァーサリー・アルバム。

ジェイズ・ミュージック
JMPC-10103(1CD)
「In My Life」
ムーン・リバー/グリスビーのブルース
さらば夏の日/ コーリング・ユー
南京豆売り&テキーラ
ラブ・ミー・テンダー/魅せられし心
アランフェス/イン・マイ・ライフ
真田正二(ハーモニカ)、
森丘ヒロキ(P)、加藤真(ベース)、
安藤正則(ドラム)、太田光宏(G)
喜・怒・哀・楽・・・すべてがこの小さな箱の中にある! ハーモニカの音色は人生の音色だ。 名手・真田正二の集大成、第一弾!クロマチック・ハーモニカの日本の第一人者、真田正二渾身のファースト・アルバム。彼の音色には人生の様々な様相が詰め込まれている。数々のコンテスト入賞を重ねながら、日本のみならず、海外でも高く評価されるその演奏には、吸い込まれてしまいそうな魅力がある。今回は、回りを優秀なジャズミュージシャン達でかため、泳ぐようにそのなかで自由に演奏している。めったに出会える事のないジャズ・ハーモニカの名盤です。

SUBITON
SUB-0026-2(1CD)
弦の夢
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第8番ト長調 Op.30-3
ピアソラ:タンゴの歴史
マスネ:タイスの瞑想曲
ヤロスラフ・スヴィエチェニー(Vn)
ヴァーツラフ・マーハ(P)

録音:2010年、Fermata a.s.、チェコ
ヤロスラフ・スヴィエチェニー(1960年生まれ)はプラハ音楽アカデミーでフランチシェク・ポスピーシルとヴァーツラフ・スニーティルに師事したチェコのヴァイオリニスト。ポピュラー音楽とクロスオーヴァーした活動も行っています。
SUBITON
SUB-0025-2(1CD)
ヴァイオリンとピアノの為の音楽
ブラームス:スケルツォ.ハ短調
サラサーテ:序奏とタランテッラ
ラヴェル:ツィガーヌ
シェフチーク(1852-1934):チェコ舞曲集 Op.10〜青い瞳の少女(No.1)
オンドジーチェク(1857-1922):スケルツォ・カプチョーソ Op.18
イザイ:ソナタ・バラード Op.27-3*
ユリエ・スヴィエツェナー(Vn)
ヴァーツラフ・マーハ(P)

録音:2010年、Fermata a.s.、チェコ
ユリエ・スヴィエツェナー(1994年生まれ)はチェコのヴァイオリニスト、ヤロスラフ・スヴィエチェニーの娘。2012年現在、プラハ音楽院でダナ・ブラホヴァーに師事しています。録音時点で16歳という若さ。

K617
K617-238(1CD)
アルテ・マンドリン
ダッラーバコ(1675-1742):複数の楽器のための協奏曲 Op.V.6
カルロ・アッリゴーニ(1697-1744):マンドリンと通奏低音のためのソナタ
ダリオ・カステッロ(17世紀 ヴェネツィア):ソプラノのためのソナタ・セコンダ(?)
ニッコロ・マッテイス(1670-1749):エア
D・スカルラッティ:ソナタ K.89
ヴァイス:協奏曲 ニ短調
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲 ハ長調
ファッシュ(1688-1758):ソナタ ニ短調
ウッチェリーニ(1603-1680):ラ・ベルガマスカ
アルテ・マンドリン

録音:2011年( ルクセンブルク)
フアン・カルロス・ムニョスを中心とする「アルテ・マンドリン」は、17,18世紀のマンドリン作品を復活・世に広めようとするアンサンブル。いま世 界で最も注目されている古楽演奏団体の一つです。古い時代の忘れられた作品を研究し、数々の傑作に再び命を吹き込み、彼ら自身の手で世に送り出し ています。ドン・ジョヴァンニが窓辺でつまびく典雅な旋律だけではない、ヴィルトゥオーゾの世界が展開されています! (Ki)

KLASSIC CAT
KC-1009(1CD)
リカルド・ラモテ・デ・グリグノン(1899-1962):4つの歌*
女の愛(ピアノと朗読の為の;全9曲)+
世紀末のバガテル(チェロとピアノの為の;全3曲)#
即興曲**
無伴奏チェロ組曲(全6曲)++
マルタ・マテウ(S)*
マック・マクルーア(P)*
イネス・ムラレダ(朗読+)
マルタ・モル・デ・アルバ(P)+
ビンセント・エリジエルス(Vc(#/++))
レズリー・ベリオ(P)#
クロマ・ボニン(P)**
スリップケース裏面のトラック表示に誤りがございます。恐縮ながらあらかじめご了承ください。プラスチックケース裏面(インレイ)の表示は合っております。

NUMERICA
NUM-1231(1CD)
フレデリック・ギフォード(1972-):ギターとフルートの為の作品集
aegjlns / corpse fragment I /
corpse fragment II
Janus [MOBILE 2011] (version 1)* /
corpse fragment III
MOBILE 2012 (version 1)* /
MOBILE 2010 (version 1)
Palestrina: Stabat Mater /
MOBILE 2010 (version 2)
corpse fragment IV /
MOBILE 2012 (version 2)+
corpse fragments V /
corpse fragments VI
Janus [MOBILE 2011] (version 2)* /
27 sonorities
ジェス・ランゲン(G(+以外))
シャンナ・グティエレス(Fl(*/+))

録音:ヌメリカ・スタジオ、パソス・デ・ブランダン、ポルトガル
フレデリック・ギフォードはアメリカ合衆国ペンシルヴァニア州ランカスターに生まれ、シカゴのデポール大学とノースウェスタン大学で学び2000年に音楽博士号を取得した作曲家・音楽プロデューサー。シャンナ・グティエレス、ジェス・ランゲンも合衆国の演奏家です。

ARCO DIVA
UP-0150-2(1CD)
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調 K.581*
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調「ハープ」Op.74
ラディスラフ・ルージチカ(Cl)
マルティヌーSQ
[ルボミール・ハヴラーク(Vn1) 
リボル・カニュカ(Vn2)
ズビニェク・パジョウレク(Va) 
イトカ・ヴラシャーンコヴァー(Vc) ]

録音:2012年1月13-14、17-18日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ、チェコ
ラディスラフ・ルージチカはブルゼニュ音楽院、プラハ音楽アカデミー、ヴュルツブルク音楽大学(チェコ)で学んだチェコのクラリネット奏者。1991年から18年間国際貿易に携わり、事業を成功させ演奏家に復帰したという異色の経歴の持ち主です。

Musikmanufaktur Berlin
MMB-419(1CD)
ヴァンハル(1739-1813):弦楽四重奏曲「ホフマイスター」第2番
弦楽四重奏曲ヘ長調 op.33-3
弦楽四重奏曲イ長調op.33-2
カメジーナ・クヮルテット(ピリオド楽器使用)
【ヨハネス・ゲバウアー(Vn)、
カレン・ヴァルティンセン(Vn)、
イリーナ・アレクザンドロヴナ(Va)、
マルティン・ブルクハルト(Vc)】

録音:2011年7月27-29日、イエス・キリスト教会(ベルリン)
ドゥシークの弦楽四重奏曲(MMB 476)を世界初録音したファースト・アルバムも好評のピリオド楽器アンサンブル、カメジーナ・クヮルテットが、 18世紀のウィーンに活躍した音楽家ヴァンハル(1739-1813)の後期弦楽四重奏曲を収録した注目の新譜をリリースしました!近年は日本でも徐々に知 名度が高まりつつあるヴァンハルですが、クラシック音楽全体を見渡せば、まだまだ演奏の機会に恵まれない作曲家の一人といえましょう。しかも交響曲 や協奏曲が取り上げられる傾向にある中、彼の弦楽四重奏曲を取り上げた本アルバムは非常に希少!同時代に活動を共にしたハイドンやモーツァルトの作 品を強く思い起こさせる典雅な作風を持ちながら、時折ふっとシューベルトのようなロマン的な響きを垣間見せる、そんなヴァンハルならではの魅力にあ ふれた作品の数々が収録されています。いずれの作品も優美な旋律と随所に散りばめられているウィットの利いたアクセントが愉しく、「ディヴェルティメン ト」的な作品がお好きな方には特におすすめ!カメジーナ・クヮルテットの演奏は癖がなく、響きも爽やか。細やかな音の輪郭も明瞭で、非常にすっきり としたアンサンブルを組み上げています。ピッチ指定はA=421Hz。ちなみに、来たる2013年はヴァンハル没後200周年!この機会に是非とも聴いてお きたい希少盤です。
カメジーナ・クァルテットは2007年に設立されたピリオド楽器アンサンブル。その名はモーツァルトが1784年から1787年まで住み、弦楽四重奏曲(ハ イドン・セット)などを作曲した家「カメジーナ・ハウス」に由来しています。これまでドゥシーク、ヴァンハル、と現代ではマイナーな18世紀の音楽家 たちへ連続して焦点をあててきたカメジーナ・クァルテット。今後の演奏活動にも期待必至の注目団体です! (Ki)

DACAPO
MAR-8.226559(2CD)
DIEM〜DIEM25周年記念アルバム
<CD1>
アンカー・フィエルド・シモンセン(1944-):OktavIII(1988)
ヨナス.R.キルケゴー(1982-):802(2012)
ダニエル・ロスマン(1958-):南西の空(1988)
アン・オスターゴール:ハイパー・モーテル(2011)
カール・ベルクストローム=ニルセン:OmdrejningerII(1989)
ヨナス・オレセン(1979-)/モーテン・リース(1980-):Primx(2010)
イェンス・ウィルヘルム・ペデルセン(1939-):電子的な庭とその周辺(1989)
ペーター・ダールグレン(1980-)/リチャード・デヴァイン:Mad Bonce(2008)
ペア・ノアゴー(1932-):Arsfrise-91(1991)
ハルフダンE.(1965):イントロ(1993)
ウェイン・シーゲル(1953-):トゥネル・ヴィジョン(1995)
ビョルン・スヴィン(1975-):7 cirkleri 1matrix(2002)
マイケル・ニヴァング(1963-):コラージュIV,コロナ(1996)
ヴェクトラル(1983-):AC-3(2007)
リン・ティエルヘイ=トムセン(1960-):Triff:II.Lauria(1998)
ハンス・ハンセン:パッセース・モニュメンター(1999)
イェルゲン・テレル(1958-):スパークリング(2005)
ブリジット・アルステット:問題を試すには(2002)
ソーフス・フォルスベリ(1970-):宿題(2005)
ラスムス.B.ルンディング:殺戮法の学習に(2002)
様々な演奏者
DIEM(The DanishInstitute of Electronic Music… デンマーク電子音楽研究所)の開設25周年を記念して制作された2枚組のアンソロジーです。最新技術を駆使して、新しいサウンドを追求するために設立されたこの施設は、多くの優れた音を作り出してきました。この2枚組には、1987年から2012年までにDIEMで制作された音楽を収録。これらの多くは初リリースとなるもので、デンマークの現代音楽の一つの足跡を辿ることができるはずです。

Sono Luminus
DSL-92157(1CD)
アメリカーナ
コープランド:バレエ音楽「ロデオ」-ホーダウン
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」-クール
アメリカ民謡:シェナンドー
ガーシュウイン:3つの前奏曲
ビル・モンロー・メドレー-ウィリアム・モンロー
フィリップ・グラス:弦楽四重奏曲第3番「ミシマ」
〈ボーナス・トラック〉
アイリッシュ・ルーツ・メドレー
モダン・マンドリン・クァルテット
アメリカを象徴する様々な作品を、マンドリン四重奏で演奏するという魅力的なコンセプトアルバムです。もともと、ピアノと弦楽のための作品はマンドリン・アンアンブルに置き換えることは比較的可能に思えますが、やはり実際に演奏するには、持続音が出せないなどのそれなりの苦労があったはず。しかし、ここではそんな難所を全く感じさせることなく、見事に「アメリカン・スピリッツ」を再現しています。誰もが知っているドヴォルザークの「アメリカ」から、フィリップ・グラスまで新鮮な驚きを味わえます。モダン・マンドリン・クァルテットは1985年に設立されたアンサンブルで、20世紀初頭の楽器(2台のマンドリン、サイズが一回り大きいマンドラ、低音が出せるマンドロン・チェロ)を用いることで、通常の弦楽四重奏と同じ、もしくはそれ以上の作品の演奏が可能です。すでに様々な形態の90作品を演奏しています。このアルバムにもblu-rayディスクが同梱されており、5チャンネルのサラウンドで豊かな音場をお楽しみいただけます。

EM Records
EMR-CD003(1CDR)
ホルブルック&バントック
ホルブルック:ヴァイオリン・ソナタ第2番ヘ長調「グラスホッパー」(原典版)
バントック:ヴィオラ・ソナタ ヘ長調「コーリン」(世界初録音)
ルパート・マーシャル=ラック(Vn&Va)
マシュー・リッカード(P)

録音:2011年8月
「ヘブリディーズ交響曲」や「ケルティック交響曲」、ヘブリディーズ諸島の伝承曲や旋律を採り入れた作風が再評価を受けているバントックの世界初録音となるヴィオラ・ソナタ「コーリン」を収録。年の差は10歳ながらロマン派的な作風を持ち味としたホルブルックの「ヴァイオリン・ソナタ」とのコントラストにも要注目。
※EM Recordsはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Opera Tres
OPCD-1002(1CD)
【未案内旧譜】
5つの詩フルートとピアノの為の音楽
プーランク:ソナタ
グリディ(1886-1961):ティラナ
グアルニエリ(1907-1993):ソナティナ/3つの即興曲
エネスコ:カンタービレとプレスト
リベラ(1970):5つの詩[砂漠/謎/希望/紛争/記念の贈り物]
ボルヌ(1840-1920):カルメン幻想曲
エウヘニア・モリネル(Fl)
ロブ・ブルック(P)

録音:2001年11月、WFMT・ラジオ放送スタジオ、シカゴ、アメリカ合衆国(C)(P)Orobroy
エウヘニア・モリネルはロッテルダム音楽院で学んだスペインのフルーティスト。
※レーベル表示は「OROBROY」となっており、本体・外装に「OPERA TRES」の表示はございませんので、ご注意ください。

Columna Musica
1CM-0276(1CD)
リスト:チェロとピアノの為の作品全集
悲歌 第2番 S.131
悲しみのゴンドラ S.134
おお優しい夕星よ S.380*
5つのルーマニア舞曲 S.129a*
プスタの哀愁 S.379b*
忘れられたロマンス S.132
悲歌 第1番 S.130b
アンシェヌマン(コンソレーション第1&4番)S.382a
尼僧院の僧坊(悲歌)S.382
「パルジファル」より、聖杯への厳かな行進曲 S.720a*
トリノ・スリタ(Vc)、アントニオ・シモン(P)

録音:2011年12月6-8日、バルセロナ音楽博物館、スペイン
使用楽器:1893年、ヴィチェンツァ、フランチェスコ・ラッツァレッティ製(Vc)
1884年、エラール製、バルセロナ音楽博物館所蔵(P)
トリノ・スリタは1976年スペインのアンテケラに生まれマラガ音楽院とモスクワ音楽院で学んだチェリストで、「カザルス以前のチェロ奏法」の研究者。アントニオ・シオンは1976年スペインのハエンに生まれたピアニストで、リストのスペシャリスト。*は世界初録音と表示されています。
Columna Musica
1CM-0281(1CD)
クアルテット・タラゴギター・クアルテットの為の音楽
フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):4つのマドリガル[Esclarecida Juana / Oi Joseph! / Nino Dios d'amor herido
Todo quanto pudo dar]
トゥリナ(1882-1949):闘牛士の祈り
ストラヴィンスキー:組曲第1番&第2番〜5つの小品[行進曲/ナポリターナ/アンダンテ/ポルカ/ギャロップ]
モンサルバジェ(1912-2002):3つの協奏的舞曲
カルレス・ギノバルト(1941-):錬金術
アントニオ・ルイス=ピポ(1934-1997):4の為の4
ジョアキン・オムス(1906-2003):クアドリガ
リェオナルド・バラダ(1933-):覚え書き; 垂直/平坦/層/高さ/固執
クアルテット・タラゴ
ラウラ・アルメリク、
マヌエル・カルヴェ、ジョルディ・クディナ、
ジュゼプ・ジュアン・エンリケス(G)

録音:1975年10月、スタジオ・ジェマ、バルセロナ、スペイン
バルセロナのリセウ音楽院ギター科教授ガルシア・タラゴの名を冠したタラゴ・クアルテット(1971-1988)の音源復刻盤。
Columna Musica
1CM-0283(1CD)
ジェラード、オムス:室内楽作品集
ロバート・ジェラード[ロベルト・ジェラルド](1896-1970):映画「Secret People」の為の練習曲(ヴァイオリン,クラリネットとピアノの為の;1952)*
ジョアキン・オムス(1906-2003):無伴奏クラリネットの為の独白(1972)
ジョアキン・オムス:ヴァイオリンとピアノの為の即興曲
ロバート・ジェラード:クラリネットとピアノの為のソナタ(1928)
 2つの覚え書き(1921-1922)
ジョアキン・オムス:クラリネットとピアノの為の2つのインヴェンション(1963)
ジョアキン・オムス:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1941)
ロバート・ジェラード:ヴァイオリン,クラリネットとピアノの為のアンダンティーノ(1929)*
ジョアキン・オムス:クラリネットとピアノの為の三重奏曲(1974)
ダビド・バリェステロス(Vn)
クリスト・バリオス(Cl)
グスタボ・ディアス=ヘレス(P)

録音:2011年11月27-29日、アダン・マルティン・コンサートホール室内楽ホール、テネリフェ、スペイン
*は世界初録音と表示されています。
Columna Musica
1CM-0295(1CD)
ガブリエル・ブルンシク(1942-):バルセロナ時代の音楽 1974-2011
ホルヘ・ペニャ・エンの称賛の為のクエカ(1974-1976)*
コントラバホ=コンセルト(2003)+
風の家(1996)#/変奏曲(1975)**
バルセロナのポリフォニー(1975)++
3つのラッパ(1986)##
ダバロス=チェルビト・ギター・デュオ*
ダニエル・キーンツィ(コントラバスサクソフォン+)
アンサンブル・モザイク#
ガブリエル・ブルンシク(シンセサイザー**)
グループ・2e2m++ポール・メファノ(指)++
ハリー・スパルナーイ(バスクラリネット##)

録音:1978年、ベサル、ジロナ、スペイン*/2003年、パリ、フランス+
1998年、ベルリン、ドイツ#
1975年**、1983年++、2011年##、バルセロナ、スペイン(**/++/##)
チリ生まれのクロアチア系作曲家ガブリエル・ブルンシクのバルセロナ移住後の作品集。

IVM
PMV-009(1CD)
ビセンテ・マルティン・イ・ソレル(1754-1806)/ヨハン・ヴェント(1745-1801)編曲:歌劇「ディアナの木」によるハルモニームジーク エルス・ソナドルス

録音:2007年12月4-8日、聖マリア教会コンサートホール、アルバラシン、スペイン
スペイン、バレンシア出身の作曲家マルティン・イ・ソレルの歌劇・ブッファの代表作を、ボヘミア出身でウィーンで活躍したオーボエ奏者・作曲家ヴェントが管楽8パート(オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット各2)とコントラバスのために抜粋編曲した版を演奏。エルス・ソナドルスはおそらくバレンシア地方に本拠を置くスペインのピリオド楽器アンサンブル。

HATART
HATART-181(1CD)
ラウンド・ミッドナイト
オリヴァー・シュネラー(B.1966):音響空間(Resonant Space)(2007)
ギレルモ・グレゴリオ(B.1941):4つの部分からなる構造物(2008)
ファブリツィオ・ラト・フェッレーロ(B.1983):L’abito Non Fa Il Monaco(2007)
ステファン・ワース(B.1975):スタンダーズ(2010)
マクロコスモスQ
【ウフク&ババール・デルドゥンキュ(P)
フランソワ・ヴォルペ&セバスティアン・コルディエル(打楽器)】

録音:2008年 8月
ピアノ2名と打楽器2名で構成されるマクロコスモス四重奏団が送る、セロニアス・モンク、言わずと知れた大ジャズ・ピアニストに捧げる1枚。タイ トルの「ラウンド・ミッドナイト」は、モンクの代表作で、後にマイルス・デイヴィスが「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」というタイトルでレコードをリリー スし、このデイヴィスの演奏でもとりわけ親しまれている名曲です。
マクロコスモス四重奏団の委嘱を受けたシュネラー、グレゴリオ、フェッレーロ、ワースという4人の作曲家は、世代は様々ですが、いずれもモンクを 崇拝する人物。とはいえ、モンクの音楽を聴いてモンクに染まってしまったのではなく、モンクの音楽によって自らのアイデンティティを更に確固たるもの にした作曲家たちです。どれもエッジの効いた現代音楽でありながら、どこかモンクを思わせるピアノを打楽器的に奏でたパッセージが断片的に聴こえ、「ラ ウンド・(アバウト・)ミッドナイト」の世界の煙たい空気がふっと薫るなど、実におしゃれで凝ったモンクへのオマージュとなっています。 (Ki)
HATART
HATART-165(1CD)
リュック・フェラーリ(1929-2005):作品集
ないしょの話(1987-1988)〜ピアノとパーカッションのための(世界初録音)
ヴィザージュT(1956)〜ピアノのための
ソナティヌ・エリーブ〜ピアノのための(1953-54)(世界初録音)
細胞75-不自然なリズムと不自然にされたカデンツァ〜ピア,、打楽器とテープのための
井上郷子(P)
松倉利之(パーカッション)

録音:2004年7月
フェラーリは、「日常のなかにすでに存在する音を録音して、加工・編集することであるひとつの音楽作品を作ろう」とするフランスで生まれたミュジック・ コンクレートの作曲家。自分が日常生活を送る音を録音したりした作品も知られていますが、ここでは楽器のための作品が収録されています。ピアノを演 奏する井上は、フェラーリと交流があり、日本でもフェラーリ作品をとりあげたリサイタル企画をするなど、フェラーリ作品の演奏には定評があります。実 際にこのレコーディングもフェラーリの立ち会いのもと行われました。フェラーリが目指していたところの「逸話的音楽」ともいうべき独特の世界が見事に 展開されています。といってもただ漠然とした音楽なのではなく、「私たちは熱心に議論し、フェラーリは個々の部分について説明をしてくれた。リュックは、 彼が書いた音について、常に非常に明確なイメージと言いたいことを持っていた。」と井上も述べているとおり、明確な意図に裏付けられた一貫した物語 が形作られています。自由で無調の音楽の中に、なぜかストンと納得がいき、馴染みやすいものがあるフェラーリの魅力を感じる1枚です。

ALMAVIVA
HOM-13120(1CD)
フルートとマリンバ〜現代スペイン女性作曲家たちの作品集
テレサ・カタラン(1951-):プルアの歌[La cancion de Prua]
カルメ・フェルナンデス・ビダル(1970-):変容 II[Metamorfosi II]
マリサ・マチャド(1956-):5つの色[Five Colours]
コンスエロ・ディアス(1958-):緑と黒[Verde y negro]
ディアナ・ペレス・クストディオ(1970-):沈黙の島[La isla del silencio]
ロサ・ロドリゲス・フェルナンデス:発信[Envoi]
ドロレス・セラノ・クエト(1967-):索具と船具の間の踊り[Baile entre jarcias y aparejos]
イルミナダ・ペレス・フルトス(1972-):沈黙の詩[Versos en silencio]
マリア・ルイサ・オサイダ(1939-):組曲
アントニオ・アリアス(Fl)
エステラ・ブラスケス(マリンバ)

PAVIAN
PM-0058-2(1CD)
スーパー・トリアンゴ(超級探戈三重奏)
A Media Luz / El Choclo / By the Bank of River Shu / Adios Muchachos
La Cumparsita / Old Dream Lingers On / Caminito / Volver
When Will You Come Again? / Melancolico / Orlando Goni / Maria
Adios Nonino / Lo Que Vendra / Calle Cabildo
ペテル・ブレイネル(P)
ボリス・レンコ(アコーディオン)
スタニスラフ・パルーフ(Vn)
ゲスト:ティナ・グオ(Vc)

録音:2010年2月12-14日、ファトラ芸術館、ジリナ、スロヴァキア

スロヴァキア音楽財団
SF-0061-2(1CD)
ロマン・ベルゲル(1930-):メメント
メメント−ミルコ・フィリプの亡き後に(管弦楽の為の;1973)*
ヤン・ブラニの為のアダージョ(ヴァイオリンとピアノの為の;1987)+
子守歌(アルトとピアノの為の;1991)#
コルチャックの記念に−断章(弦楽四重奏の為の;2000)**
チェコスロヴァキアRSO*
ビストリーク・レジュハ(指)*
パヴェル・ボガチ(Vn)+
ダニエラ・ヴァリーンスカ(P)+
ダニサ・シュレプコフスカー(A)#
ダニエル・ブラノフスキー(P)#
エヴァルト・ダニエル、ヴラジミール・ベレニーク(Vn)**
ペテル・ズヴィーベル(Va)**
エヴァ・チェルマノヴァー(Vc)**

録音:1992年、ライヴ
ロマン・ベルゲルはポーランドのチェシンに生まれ、1952年に政治的理由により家族とともにブラチスラヴァに移住した現代スロヴァキア作曲界の重鎮。
スロヴァキア音楽財団
SF-0065-2(1CD)
パヴォル・バギン(1933-):室内音楽集
弦楽四重奏の為の前奏曲集(1999)*
ピアノの為のスケルツォ(1971)+
無伴奏フルートの為のパストラーレ(1979)#
水彩画(管楽五重奏の為の;1977)**
ヴァイオリン、ヴィオラとチェロの為の三重奏曲(2000)++
ピアノの為のロマンティック小品集(1992)##
詩的ムード(オーボエ、クラリネットとファゴットの為の;1996)***
コシツェSQ+
[オンドジェイ・レヴィト(Vn1)
ミラン・イロウト(Vn2)
ヨゼフ・キーシュカ(Va)
ユライ・ヤーノシーク(Vc)]

アレクサンデル・カッタリーノ(P)+
ミロシュ・ユルコヴィチ(Fl)#
ブラチスラヴァ管楽五重奏団**
[ズザナ・パシュテーコヴァー(Vn)++
リュドミラ・ホシュコヴァー(Va)++
カタリーナ・クレイノヴァー(Vc)++
ダニエラ・カルドショヴァー(P)##
イゴル・ファーベラ(Ob)***
ヨゼフ・リュプターチク(Cl)***
ローベルト・メシナ(Fg)***)]
パヴォル・バギンはエウゲン・スホニュ(1908-1993)に師事したスロヴァキアの作曲家・指揮者。1999年から2010年までスロヴァキア作曲家連盟総裁を務めました。
スロヴァキア音楽財団
SF-0066-2(1CD)
ユライ・ベネシュ(1940-2004):室内音楽集
Going to (6つのチェロの為の;1994)*
間奏曲第3番(2台のピアノの為の;1987)+
フヴィエズドスラフのテキストによる3つのモノディ(ソプラノ、2つのヴァイオリン、チェロとチェンバロの為の;1979)#
Duree Ω(オルガンの為の;2002)**
俳句(ソプラノとツィンバロムの為の12の歌;1999)++
ブランブル大佐のワルツ(11人の奏者の為の;1975)##
ヨゼフ・ポドホランスキー、
ユライ・アレクサンデル、
ヤーン・スラーヴィク、
エウゲン・プロハーツ、ボリス・ボホー、
チャバ・ラーチ(Vc)*
ノラ・スクタ、ニキ・スクタ(P)+
マルタ・ニトラノヴァー(S)#
クイード・ヘルブリング、
アンナ・ヘルブリンゴヴァー(Vn)#
ヨゼフ・シコラ(Vc)#
アレクサンデル・カッタリーノ(Cemb)#
マリア・ニトラーノヴァー(P)#
ユライ・ベネシュ(指)#
ヤン・ヴラジミール・ミハルコ(Org)**
日向野菜生(S)++
エニケー・ギンゼリ(ツィンバロム++)
ブラチスラヴァ室内アンサンブル##
ダニエル・ガゾン(指) ##
ブラチスラヴァ音楽アカデミー教授を務めたユライ・ベネシュは、1960年代スロヴァキア音楽におけるアヴァンギャルド・ムーヴメントの旗手的存在でした。

INVIOLATA
INVIOLATA-1101
(1CD)
ヴィオラとピアノの為の作品集
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ.D.821
メンデルスゾーン:ヴィオラ・ソナタ.ハ長調(1824)
シューマン:おとぎの絵本 Op.113(1851)
ディミトリ・マットゥ(Va)
アンジェラ・オリヴィエロ(P)

録音:2011年4月、オリヴェル・スタジオ、カリアリ、サルデーニャ州、イタリア
ディミトリ・マットゥは1995年以来カリアリのパレストリーナ音楽院ヴィオラ科教授を務めているイタリアのヴィオラ奏者。カリアリ弦楽三重奏団のメンバーでもあります。モダーン楽器使用。

HEVHETIA
HV-0045-2(1CD)
コンテンポラリー・リフレクションズ
イヴァン・ブッファ(1979-):ロカッテリ・カプリス(2008)*
イヴァン・ブッファ:無伴奏ヴァイオリンの為のカプリス(2006)
シャリーノ(1947-):五重奏曲第1番(1976)
ミカエル・ジャレル(1958-):Assonance VI(1991)
ベント・セアンセン(1958-):The Lady and the Lark(ヴィオラとアンサンブルの為の;1997)
ベリオ:O King(1968)
オリヴェイラ(1959-):ピラミッド(2台のピアノの為の;1998)
ペトラ・バフラター(1975-):Eyes Wide Shut(2008)
クアサルス・アンサンブル
マレク・ズヴィーベル(Vn)*
イヴァン・ブッファ(指)

録音:データ記載なし

MA Recordings
MA-J508(1CD)
19世紀における珠玉のピアノ五重奏作品集Vol.1
シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調「ます」D. 667
フンメル:ピアノ五重奏曲 変ホ短調 Op. 87
デンハーグピアノ五重奏団
【小川加恵(フォルテピアノ)、
高橋未希(Vn)、アダム・レーマー(Va)
山本徹(Vc)、角谷朋紀(Cb)】

録音:2011年8月31日-9月2日、デンハーグ、デルフト・カトリック教会
録音エンジニア:タッド・ガーフィンクル(Ma recordings)
第16回ファン・ ワセナール国際アンサンブルコンクールで優勝し、ヨーロッパデビューを果たした今話題のアンサンブルのデンハーグピアノ五重奏団がついにCDデビュー!非常に高い演奏技術と豊かな表現力をもった当団が傑作「ます」に挑みました。今後ますますの活躍が期待される彼らの瑞々しい音楽をご堪能ください。
=天才録音技師タッド・ガーフィンクル氏こだわりの録音=
録音にはMAレコーディングズの特別改造されているコルク社のMR-2000SのDSDレコーダーを、マイクロフォンはMAレコーディングズ専用のラインレベル出力の世界で2本しかない特別もの使用。またマイクロフォンケーブルはUSAのSTEREOLAB社のカスタムメイドの採用し、非常にリアルな音声をとらえております。
=デンハーグピアノ五重奏団=
オランダ王立デンハーグ音楽院古楽科で学んだメンバーを中心に、2008年発足。2009年オランダ、ユトレヒト古楽音楽祭でデビューし、その後も2010年バルセロナ古楽音楽祭(スペイン)、サント古楽音楽祭(フランス)、アントワープ古楽音楽祭(ベルギー)などヨーロッパの主要な古楽音楽祭に招聘される。2011年度TYリミテッドサポートプログラムによるレコード支援対象団体に選ばれ、2012年7月には当団初となる、CD「19世紀における珠玉のピアノ五重奏作品集Vol.1」(MA J508)が発売される。2011年11月、オランダ、アムステルダムで行われた第16回ファン?ワセナール国際古楽アンサンブルコンクールにて第1位を受賞。2012-2013年にかけてオランダ、ベルギーにて優勝記念ツアーが予定されている。 (Ki)

Audiomax
903-1703-6(1SACD)
オランダのチェロ・ソナタ集Vol.4
シェーファー:チェロ・ソナタ.ハ長調Op.13
ボスマンス:3つの即興曲、
 チェロ・ソナタ.イ短調
エッカン:ジュジュ・メカニーク、
 田舎娘の踊り、サハロフのための踊り
ドリス・ホッホシャイト(Vc)
フランス・ファン・ルート(P)

録音:2011年3月
オランダのチェロ・ソナタ集第4巻は、コンセルトヘボウ管の首席チェリストを務めたジェラール・エッカン(1879−1942)など3人の音楽家たちの作品集。
オランダの円熟した後期ロマン派の作風を感じさせるシェーファー、ボスマンス、エッカンのチェロ作品は、同世代のユリウス・レントヘンの音楽にも比肩し得る魅力があります。
Audiomax
703-1682-2
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
ピアノ三重奏曲第3番ヘ短調Op.65
マックス・ブロート・トリオ

録音:2010年9月
マックス・ブロート・トリオは、フランツ・カフカの友人であり、作曲家、評論家として活躍したチェコのユダヤ系作家マックス・ブロート(1884−1968)の名を冠するボヘミア、ドイツ、オーストリアの多国籍トリオ。ケルスティン・シュトラスブルクのピアノが美しく光るドヴォルザークは、民族色と幻想性を醸し出しています
Audiomax
946-1623-6
(1SACD+DVD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調Op.135
シューマン:弦楽四重奏曲第1番イ短調Op.41-1
 弦楽四重奏曲第2番ヘ長調Op.41-2
ベートーヴェンSQ

録音:2010年1月
※日本語解説付き
ショスタコーヴィチの生誕100周年を記念した2006年に結成された"新しい"ベートーヴェンSQのドイツ・プログラム。ヴィオラには、1989年のミュンヘンARD国際コンクールで最高位入賞を果たし、サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとしても活躍する小林秀子が参加しています。
※DVD-VideoはPAL方式対応のプレーヤー、PCでのみ再生可能です。


Champs Hill Records
CHRCD-034(2CD)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調Op.21
ピアノ三重奏曲第3番ヘ短調Op.65
ピアノ三重奏曲第2番ト短調Op.26
ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
グールド・ピアノ・トリオ
〔ルーシー・グールド(Vn)、
アリス・ニアリー (Vc)、
ベンジャミン・フリス(P)〕

録音:2011年6月15日−17日
“圧倒的表現力!グールド・ピアノ・トリオが王道作品で真価を問う!”
2011−12シーズンで創立20周年を迎えたイギリスのアンサンブル、グールド・ピアノ・トリオの快進撃は、どこまで続くのでしょうか?彼らの録音は、ナクソスのイギリス音楽(中でもアイアランドのピアノ三重奏曲が絶品! 8.570507)などの比較的マイナーな作品が中心でしたが、いよいよ王道作品でその真価が明らかとなりました。ここでも純粋な感性を素直にぶつけた清々しい名演奏を展開!「第1番」第1楽章冒頭のヴァイオリンからして心は遠い昔に飛んでおり、早速に本物の感動に出会えることを確信させます。ドヴォルザークの特有のローカルな味わいは全て楽譜に盛り込まれているのだから、小細工不要で自分たちはただ感じたままを表現すれだけ、といった信念のようなものが全体に漲り、それがニュアンスの張りに結びついています。展開部から再現部にかけての堂々たる進行は、まさにその象徴。コーダでは、ピアノが朝露の最後の雫を落としながら得も言われぬ余情を醸し出します。
「第3番」第2楽章の血が吹き出しそうなほど濃厚な表現にも圧倒されます。ここでは核となるピアノの色彩表出力が大貢献。エレガントな中間部でさえ音の末節まで感じきっており、音楽は常に飽和状態。
有名な「ドゥムキー」に至っては、遂にこれ以上不可能と思えるほどの多彩なニュアンスを表出。名盤がひしめく中で、ここまで輝かしい存在感を見せるとは思いもよりませんでした。テンポ緩急のコントラストの妙を自ら堪能しつつ、体全体でその醍醐味を聴き手に投げかける演奏は滅多にないでしょう。特に第2楽章の緩やかな部分の迫真のニュアンスは鳥肌ものです!
録音のクオリティも含め、室内楽ファンのみならず全音楽ファンにお聴きいただきたい逸品です!【湧々堂】

TXA
TXA-12003(1CD)
アウト・オブ・ブルー
ガラパゴス/小さな歌
ジャングルの声/アウト・オブ・ブルー
子守歌/幽霊トリオ/サブマリン
恋の痛み/ネットの中で
トンボの羽/イエンナ
ペトルーシュカの綱渡り/陳列
零下の墓碑/ラクリモサ
トリオ・ゼロ
【コリンヌ・シャペユ(Vn)、
アレクサンダー・シュライマン(Vc)、
フランツ・フンメル(P)】

録音:2012年
ヴァイオリン交響曲「福島」の作者にしてピアニストのフランツ・フンメル率いるトリオ・ゼロ。このアルバムの凄さは、すべて彼らの創作でありながら、 事前の打ち合わせも一切ないまま「あんたから始める?」「いや、今回はあなたからお願いしたい」という風に進んだとのこと。まさに天才による即興の貴 重な記録と申せましょう。 (Ki)

Guild
GMCD-7381(1CD)
フリビンス:弦楽四重奏曲第2番「アフター・クローマー」
ハイドン前奏曲/ピアノ協奏曲
ヴィオラとピアノのための幻想曲
ダイアナ・ブレカロ(P)、
ロベルタス・セルヴェニカス(指)
ロイヤルPO、チリンギリアンSQ、
サラ=ジェーン・ブラッドリー(Va)、
アントニー・ヒューイット(P)
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェに作曲を学んだ現代イギリスの秀才作曲家、ピーター・フリビンス(1969−)の作品集第2巻。ハイドンの旋律を用いた「ハイドン前奏曲」や、近現代イギリスの新しいレパートリーに加わると評される「ピアノ協奏曲」など、旋律や調性を重視した作風は英国内外で高い評価を受けています。
Guild
GMCD-7369(1CD)
マッケイブ:クラリネットのための室内楽作品集
クラリネット,ヴァイオリンとチェロのための楽章
クラネット,チェロとピアノのためのソナタ
フォヴェール・ロンドー
クラリネット五重奏曲
リンダ・メリック(Cl)、
アーロン・ショーア(P)、クロイツェルSQ
イギリスの名コンポーザー=ピアニストであり、英国音楽協会の会長を務める大物音楽家、ジョン・マッケイブ(1939−)のクラリネットのための室内楽作品集。これまでに40以上の委嘱作品の初演を行ってきた近現代音楽のスペシャリスト、リンダ・メリックのクラリネットが、緊張感に満ちたマッケイブの世界を構築しています。

JCL Records
JCL-516(1CD)
R・シュトラウス:チェロ・ソナタ.ヘ長調Op.6
ブラームス:チェロ・ソナタ.ホ短調Op.38
テュイレ:チェロ・ソナタ.ニ短調Op.22
ジェイミー・ウォルトン(Vc)、
ダニエル・グリムウッド(P)

録音:2009年3月31日−4月1日
イギリスの大チェリスト、ウィリアム・プリースの最後の弟子の1人であり、シグナム・クラシックスをメイン・ステージとして活躍中のチェリスト、ジェイミー・ウォルトンの"ドイツのチェロ・ソナタ集"。得意とするロマン派以降の音楽を幅広く演奏してきたウォルトンのチェロが、ブラームスと次世代のR・シュトラウス&テュイレの「ソナタ」を濃密な演奏で聴かせてくれます。
JCL Records
JCL-512(1CD)
バーント・シエンナ
ヘリング:太陽神スーリヤの鏡
作曲者不詳:ショーロ
パウエル:名前のないワルツ
ウルクズノフ:4つのブルガリア舞曲
ペルナンブーコ:鐘の響き、ヘボリーソ
ピアソラ(アサド編):ブエノスアイレスの四季
ラウロ:ベネズエラ風ワルツ第3番「ナタリア」
ヴィラ=ロボス:ショーロ第1番
ヘリング:コメディー広場
カール・ヘリング(G)、
ブーピンデル・シン・チャガール(タブラ)、
デミ・ガルシア・サバト(カホン&ティナハ)

録音:2007年3月23日−24日
カール・ヘリングは、英国王立音楽アカデミーのファースト・クラス出身でジュリアン・ブリーム賞を授与されたイギリスの若手ギタリスト。"南米"のピアソラやパウエル、ペルナンブーコ、"東欧"ブルガリアのコンポーザー・ギタリスト、ウルクズノフ、"西欧"ヘリングの自作自演を、ギター、タブラ、カホンとティナハが繋ぎます。

Saxophone Classics
CC-4006(1CD)
マイケル・デューク〜デュオ・サックス
コッククロフト:スラップ・ミー
デュボワ:6つのカプリース
ヒンデミット:演奏会用小品
ギャラント:サックスサウンズV
シュトックハウゼン:少年のデュエット
ラウバ:アルス
マデルナ:ディアロディア
スタンホープ:エアー
アドラー:コントラスティング・インヴェンションズ
ケイ:ハニー/ラム:ベアフット・ダンス
マイケル・デューク(Sax)、
ジェフ・エメリック(Sax)、
マイケル・リフノフスキー(Sax)、
カーティン・ケイ(Sax)、
アンナ・デューク(Sax)
エキサイティングなサクソフォン・デュオを繰り広げるマイケル・デュークは、ユージン・ルソー、ジャン=イヴ・フルモー、アルノ・ボーンカンプという錚々たる面々にサクソフォンを学び、クラシック、ジャズの両ジャンルで活躍するオーストラリアのサクソフォン・プレーヤー。"サクソフォン"と"サクソフォン"のサウンド、テクニックのぶつかり合い、コラボレーションから生まれるアンサンブルが、サクソフォンの多様性と柔軟性をたっぷりと楽しませてくれます。

Cello Classics
CC-1024(1CD)
ユリウス・クレンゲル〜セレブレーション
クレンゲル:シューマンの主題による奇想曲
バッハ:サラバンド*
クレンゲル:3つの小品
タルティーニ:アダージョ*
クレンゲル:小組曲
コスマン:タランテラ*
クレンゲル:即興曲
ポッパー:マズルカ*
クレンゲル:賛歌
ユリウス・クレンゲル(Vc)*、
ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc)、
チェロ・クラシックス・アンサンブル

録音:2009年−2011年
*=モーガン・ロバーツによるリマスター
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の首席チェリスト、作曲家、フォイアマンやプリース、ピアティゴルスキー、スッジアといった世界的名手たちを育てた名匠ユリウス・クレンゲルへのトリビュート。現在のイギリスの名チェリスト、ウォルフィッシュとその仲間たちによるクレンゲルの音楽、クレンゲルが弾いたバッハやタルティーニの演奏の復刻がリンクすることにより、"音楽家クレンゲル"の偉大な功績がチェロによって語られます。
Cello Classics
CC-1027(2CD)
キース・ハーヴィー〜献呈...音楽人生に
モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き
バッハ(ブゾーニ編):半音階幻想曲とフーガ
スクリャービン:ロマンス イ短調
チャイコフスキー:秋の歌
ストラヴィンスキー:ロシアの乙女の歌
シャポーリン:スケルツォ
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):ベスよ, お前はおれのもの、そんなことはどうでもいいさ
ニン:ムルシアーナ、サエタ、
 アンダルシア
ポルディーニ:踊る人形
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
デュパルク:悲しき歌
カントルーブ:オーヴェルニュのブーレ
アクロン:ヘブライの旋律
カステルヌオーヴォ=テデスコ:海の歌
伝承曲(ハイフェッツ編):Gweedore Brae
ブラームス:4の厳粛な歌〜第3番
パーセル:しばしの音楽
リース:3つのロシアのアリアによる変奏曲
グリーグ:最後の春
グリエール:ロマンス ニ長調
プロコフィエフ:ワルツ、行進曲
ショパン(クライスラー編):マズルカ.イ短調
シマノフスキ:練習曲変ロ短調
パガニーニ:ロッシーニのモーゼの主題による変奏曲、カプリース第5番(シルバ編)
ハルフテル:恋人のセレナーデ、プレゴン
レーガー:前奏曲、変奏曲
サティ:ジムノペディ
ドビュッシー:美しい夕暮れ
エルガー:さようなら
キース・ハーヴィー(Vc)、
リン・ヘンドリー(P)、メラリン・ナイト(P)
ピーター ペッティンガー(P)
ガブリエリSQの創設メンバーであり、ロンドン・フィル、イギリス室内管の首席奏者を務めるなど、50年以上にわたってイギリス・チェロ界で重要なポジションを担ってきたキース・ハーヴィー。ハーヴィーが選んだ37曲の小品にはフェリアー、ロストロポーヴィチ、カザルス、フォイアマンなどの副題が付けられており、それぞれの音楽がキース・ハーヴィーの音楽家人生での出会いを表現しています。

Clarinet Classics
CC-0066(1CD)
クラリネットとピアノのためのポーランド作品集
ペンデレツキ:3つの小品
シャウォフスキ:ソナチナ
ラートハウス:クラリネット・ソナタOp.21
ペルコフスキ:クラリネット・ソナタ(世界初録音)
モス:哀歌第5番(世界初録音)
ルトスワフスキ:ダンス・プレリュード(舞踏前奏曲集)
ジャン=マルク・フェサール(Cl)、
ヤドヴィガ・レフチュク(P)

録音:2010年8月
クラリネット・プレーヤーの重要レパートリー、ペンデレツキやルトスワフスキを収録した近代ポーランドのクラリネット作品集!名教師ナディア・ブーランジェの門弟ピオトル・ペルコフスキ(1901−1990)とピオトル・モス(1949−)の作品は、このフェサールの演奏が世界初録音。フレンチ・クラリネット・スクールの伝統を受け継ぐジャン=マルク・フェサールは、ベルギーのブリュッセル王立音楽院で教授を務めるフランスのクラリネッティスト。
Clarinet Classics
CC-0062(1CD)
ハリス:クラリネットのための室内楽作品集
ソナチナ/映像/アダージョ
ディヴェルティメント/三重奏曲
電車の音楽/不幸なツチブタ
狩猟にて/室内ソナタ/猫と鼠
王たちのパレード
6つのクレリヒューの歌/5声の組曲
ファンタスティカル・マイクロ
序奏、主題と変奏
ヴィクトリア・ソームズ・サメク(Cl)、
マイケル・ベル(P)、
ロバート・ハーディ(ナレーター)、
アレン・ラドクリフ(ソプラノ&ナレーター)
キンバーリー・イースター(Cl)、
イースト・ウィンズ

録音:2010年7月
イギリスのコンポーザー=クラリネッティスト、ポール・ハリスの室内楽作品集は、クラリネット・クラシックスの創立20周年記念タイトル。ハリスはこれまでに600以上の作品を出版しており、ジュリアン・ブリスのために作曲された「序奏、主題と変奏」など、リリカルでメロデッィックなスタイルは高評価を受け続けています。

Omnibus Classics
CC-5004(1CD)
ドーズ:室内楽作品集
ヴァイオリン・ソナタ
ホルンのためのソナチネ
ヴァイオリンのためのエレジー
チェロ・ソナタ/クラリネット・ソナタ
エマ・ジョンソン(Cl)、
スティーヴン・スターリング(Hrn)、
ジェマ・ローズフィールド(Vc)、
マシュー・トラスラー(Vn)、
ゴードン・バック(P)
ジュリアン・ドーズ(1942−)は、エルガーやヴォーン=ウィリアムズ、フィンジの音楽に通ずる英国の田園風景、牧歌的雰囲気を生み出すことができる作曲技法の持ち主。エマ・ジョンソンやスティーヴン・スターリング、ジェマ・ローズフィールドなどの名手たちの存在が、ドーズの音楽への注目度の高さを示してくれます。

ARCO DIVA
UP-0053-2(1CD)
ヴェイネル、クレッパー、ブロッホ、シュールホフ:協奏曲集
ラースロー・ヴェイネル(1916-1944):フルート、ヴィオラ、ピアノと弦楽合奏の為の協奏曲
レオン・クレッパー(1900-1991):フルート、ヴィオラと弦楽合奏の為の協奏曲
ブロッホ:フルート、ヴィオラと弦楽合奏の為の協奏曲
シュールホフ:フルート、ピアノと室内管弦楽の為の二重協奏曲
カスパル・ツェーンダー(Fl)
ミラン・ラディチ(Va)
エヴァ・アロウトゥニャン(P)
カペッラ・イストロポリターナ
ロベルト・マレチェク(リーダー)
ARCO DIVA
UP-0133-2
(1SACD)
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第14番変イ長調 Op.105 B.193
弦楽四重奏曲第13番ト長調 Op.106 B.192
マルティヌーSQ
【ルボミール・ハヴラーク(Vn1)
リボル・カニュカ(Vn2)
ズビニェク・パジョウレク(Va)
イトカ・ヴラシャーンコヴァー(Vc)】

録音:2011年10月28-30日、12月2-4日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ

ENZO Recordings
EZMS-50001
(CDマキシシングル)
ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.1
ジミ・ヘンドリックス:紫のけむり(山路敦司:編)
レッド・ツェッペリン:移民の歌(一ノ瀬響:編)
EL&P:「タルカス」〜「噴火」(EZMS-50002三楽章組曲版とは別バージョン・鶴見幸代:編)
ブラス・エクストリーム・トウキョウ
[曽我部清典&佐藤友紀(Tp)、
堂山敦史(Hrn)、
村田厚生(Tb)、渡辺功(Tub)]

ENZO Recordings
EZMS-50002
(CDマキシシングル)
ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.2
EL&P:「タルカス Tarkus」 金管五重奏版組曲 全3楽章(鶴見幸代:編)
 I. 噴火(EZMS-50001とは別バージョン)
 II. ストーンズ・オブ・イヤーズ─ミサ聖祭─戦場
 III. マンティコア─アクアタルカス
ブラス・エクストリーム・トウキョウ
[曽我部清典&佐藤友紀(Tp)、堂山敦史(Hrn)、
村田厚生(Tb)、渡辺功(Tub)]
ボーカロイド:巡音ルカ(ボーカロイド制作:安野太郎)
ラシックジャンルからの視点で復権を果たしたピアソラと同じく、ロック黄金期の名曲をクラシック、及び現代音楽の視点から新たに検証し、「現代の 古典」として読み解くことを目指す企画。 日本のトップに位置するコンテンポラリー金管楽器奏者と個性あふれる若手現代音楽作曲家らとのコラボレーションから生まれる新たな化学反応は、発売 前からすでに大きな注目を集めています。 金管楽器の技巧を限界まで駆使し、MIDI 音源及びボーカロイドまで加わった斬新かつジャンル横断的な試みです。 曽我部清典は日本のトランペット界を代表する現代音楽スペシャリストで、上野の森ブラスのコンサートマスターを長く務めることでも知られる。 村田厚生も日本を代表する現代音楽界のトロンボーンの第一人者で、先日ソロ CD「うたうだけ ...」をリリースした。(EZCD-10020)

Euterpe Musica
EMCD-1012(1CD)
ギター・デュオ・22ストリングス
バッハ:パルティータ第1番BWV.825
作曲者不詳:ドルーリーズ・アコーズ、
 ア・メリー・ムード、エコー
ジョンソン:ラヴェッキオのパヴァン、
 ラヴェッキオのガリアルド
作曲者不詳:夜鳴きうぐいす
ダニエル:ファンシー
ギター・デュオ・22ストリングス
〔カルステン・グロンダール(G)、
カルステン・リンク(G)〕

日本語曲目表記オビ&日本語解説付き。
1960年代にスウェーデンの名工ゲオルグ・ボーリンが開発した"11弦のアルトギター"をこよなく愛するデンマークとドイツのギター・デュオによるルネサンス&バロック作品集。従来の6弦に加えられた5本の弦によって幅が広がった音域とより豊かになった低音の響き。2台の"11弦ギター"のアンサンブルによって、ルネサンス&バロック時代のリュート音楽、アレンジ作品が自然で流麗に、そして優しく豊潤に響きます。

nosag records
nosag-CD-197(1CD)
フロイデンタール:ヴィオラとピアノのための作品集
ヴィオラとピアノのための組曲
アレグロ, 間奏曲と終曲/幻想曲
Ueldeane@home/無窮動
フィリップ・ハイマン(Va)、
スティーヴン・ウッド(P)
オットー・クレンペラーをアシスタントとした支え、現在はピアニスト、作曲家としてウェールズとスウェーデンで活躍するオットー・フロイデンタール(1934−)のヴィオラ作品集。フロイデンタールの作品を弾くハイマンはウェールズ・ナショナル・オペラの首席奏者。クレンペラーの側近フロイデンタールの音楽、なかなか興味深い内容です。


Caprice
CAP-21705(4CD)
シャールス・バルケル〜ヴァイオリン名演集
(1)クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ、
 W.F.バッハの様式によるグラーヴェ
(2)ユオン:ロマンスOp.4、
 アリエッタOp.52-1
(3)バッハ/グノー:アヴェ・マリア
(4)プロヴォスト:ウィーンの思い出
(5)ヘンデル:ラルゲット(Op.1-13より)、
 タルティーニ(クライスラー編):アレグロ(Op.1-1より)
(6)アウリン:4つの水彩画
(7)シンディング:古い調べ
(8)シンディング:ロマンス ホ長調Op.9
(9)グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調Op.45
(10)フランク:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調
(11)フリュクレフ:ソナタ・アラ・レジェンダ
(12)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
(13)フェルンシュトレム:ヴァイオリン協奏曲第2番Op.95
(14)アウリン:ヴァイオリン協奏曲第3番ハ短調Op.14〜第2楽章
(15)ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op. 51〜第1楽章、
 ヴィレーン:弦楽四重奏曲第2番Op.9〜 第1楽章
(16)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調Op.95「セリオーソ」
(17)モーツァルト:弦楽五重奏曲ト短調K.516〜第3楽章
(18)ブラームス:ホルン三重奏曲変ホ長調Op. 40
(19)アウリン:子守歌、ユーモレスク
(20)伝承曲:Frykdalspolska、Djavulens polska
(21)ドブローウェン:ヘブライの旋律
(22)クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
(23)グーセンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ホ短調Op.21
全て、シャールス・バルケル(Vn)

(1)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1929年1月21日−27日
(2)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1928年5月18日
(3)ブリータ・ヘルツベリ(S)、ナタナエル・ブロマン(P);録音:1928年5月23日
(4)スティーナ・サンデル(P);録音:1936年5−6月
(5)オットー・オルソン(Org));録音:1936年7月20日
(6)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1938年5月6日
(7)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1929年1月21日−27日
(8)ヴィアチェスラフ・ヴィトコフスキ(P);録音:1939年11月27日
(9)ナタナエル・ブロマン(P)、トーレ・ヴィーベリ(P)、カーリン・ギレ=リブラント(P);録音:1943年&1951年&1953年
(10)トーレ・ヴィーベリ(P);録音:1951年1月3日
(11)カーリン・ギレ=リブラント(P);録音:1951年11月5日
(12)トゥール・マン(指)王立ストックホルムPO;録音:1948年11月25日
(13)ステン・フライベリ(指)スウェーデンRSO;録音:1953年10月4日
(14)トゥール・マン(指)イェテボリ放送O;録音:1939年3月1日
(15)バルケルSQ;録音:1939年3月21日
(16)バルケルSQ;録音:1951年4月19日
(17)バルケルSQ、イェスタ・フィンストレム(Va);録音:1951年4月19日
(18)グンナル・デ・フルメリー(P)、アクセル・マルム(Hrn);録音:1951年5月21日
(19)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1929年1月21日−27日
(20)ラーシュ・セッテルクヴィスト(Vn)、ヨーゼフ・フィッシャー(accor);録音:1913年8月23日
(21)カール・フレッシュ(Vn)、イグナツ・ストラスフォーゲル(P);録音:1929年2月
(22)ペーダー・メラー(Vn);録音:1923年1月〕
(23)トーレ・ヴィーベリ(P);録音:1950年9月7日
スウェーデンのヤッシャ・ハイフェッツ、スウェーデンのフリッツ・クライスラーと称された大ヴァイオリニスト、シャールス・バルケルの秘蔵録音集。158ページのブックレットは資料としても貴重。

Phono Suecia
PSCD-189(1CD)
トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン〜トリオへの献呈
サンドストレム:5つの小品
エステルリング:ランディ*
モンナクゴトラ:5つの小品
ヘーデリーン:アクト
タリー:冬の島第1部
トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン、
ダン・ラウリン(リコーダー)*

録音:2010年6月
バッハの「ゴルトベルク変奏曲」(CAP 21695)やモーツァルトの「ディヴェルティメント」(CAP 21795)で素晴らしいアンサンブルを披露してくれたスウェーデンの女流弦楽トリオ、トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン(ZPR)のコンテンポラリー・アルバム。スヴェン=ダーヴィド・サンドストレムの「5つの小品」を筆頭に5作品全てが2005年以降に作曲された新作。高い集中力と緊張感、一糸乱れぬ洗練されたアンサンブル能力は北欧の現代作品でも遺憾なく発揮されています。

Musart
MUS-002(1CD)
バダジェフスカ〜忘れられた音
バダジェフスカ:乙女の祈り/ワルツ
黄金のエルサレム/ナイチンゲールの歌
ワルツ「接吻」/マズルカ「甘き夢」
マグダレーナ/幻影/エオリアン・ハープ
アレクサンドラ/乙女の恥じらい
田舎小屋の思い出/乙女の誓い
マズルカ/アグネス
これら美しき鐘/信仰/希望/愛
ゼスポール・ポルスキ(マリア・ポミャノフスカと仲間たち)
【マリア・ポミャノフスカ(弦)、
パヴェウ・ベトレイ(管)、
ヨアンナ・マクラキェヴィチ(P)、
アンナ・ピェフラ(Hp)】
2010年のフォル・ジュルネ音楽祭に来演し、話題となったゼスポール・ポルスキ。ショパンのマズルカを農民楽団の形態に戻して披露するという斬新 な試みで、目から鱗の落ちる体験をさせてくれました。今回は何と「乙女の祈り」1曲で名を残すポーランドの女流作曲家テクラ・バダジェフスカの作品 に挑戦しました。ポーランドの音楽家たちがバダジェフスカ作品に取り組む初のアルバムとなります。
「乙女の祈り」は日本では知らぬ者なき人気ですが、母国ポーランドでは作曲者ともども完全に忘れられていました。現在ポーランドではバダジェフス カの再評価と研究が急ピッチで進んでいますが、そのキッカケは2007年にキングインターナショナル制作・リリースのアルバム「かなえられた乙女の祈り」 で、本国でさえ忘れた作品を日本人が愛し続け、作品集のアルバムまで世界初録音したことがポーランドのメディアで報じられたことに端を発します。そ れを見たゼスポール・ポルスキのリーダーで民族音楽学者でもあるマリア・ポミャノフスカが興味を持ち、丹念に楽譜を検討したところ、人の心を掴む力 と魅力に驚嘆、文化省に再評価運動の意義を訴えたとのこと。ポミャノフスカ本人もすっかりその世界にはまり、自身の率いるゼスポール・ポルスキのた めに編曲して演奏・録音を実現させました。
バダジェフスカ作品を19曲収録。すべてオリジナルはピアノですが、ここではポミャノフスカが4人の奏者用に編曲。ユリヤ・チャプリーナのアルバム「か なえられた乙女の祈り」に収録されていない9作品も聴くことができます。上品なサロン音楽がにぎやかなワールド・ミュージック調に調理されているの が面白く、「乙女の祈り」がチェロの朗々とした響きで鳴るのも新鮮。いずれも美しく、イージーリスニングかテレビドラマのBGMのようにキャッチーな 曲が続きます。ことに「ナイチンゲールの歌」は韓流ドラマのテーマそのものの世界で、ファンになってしまう人続出間違いなしの絶美曲です。 (Ki)

Phono Suecia
PSCD-190(1CD)
ボウ5・6
オロフソン:ヒグス・ボソン
パルメルド:弦楽四重奏曲
ラーション:弦楽五重奏のための「Marken」
ニルソン:弦楽六重奏のための「秋」
ウプサラ・チェンバー・ソロイスツ

録音:2010年
1978年に結成されたウプサラ・チェンバー・ソロイスツによる2000年代に作曲されたスウェーデンの弦楽アンサンブルのための作品集。5本、または6本の弓で繰り広げられる演奏レベルはかなりのもの。ニルソンの「秋」では、弦楽六重奏のアンサンブルでノスタルジックな世界が広がりを見せます

SFZ
SFZ-1012(1CD)
アンサンブル・ラ・モニカ
ド・ラ・バール:組曲第9番
ガリアルド:ソナタ第1番イ短調
ド・ヴィゼー:前奏曲、アポロンの入場
マッテイス:アリア・アモロー
メルチ:ソナタ第4番ト短調
オトテール:組曲ホ短調
デ・ラ・ベルジェリ:美しい方よ、もし貴方の心が
ベデッカー:ラ・モニカによるソナタ
アンサンブル・ラ・モニカ
〔クリスティーナ・ソンステヴォル(トラヴェルソ)、
クヌート・ソンステヴォル(バロック・バスーン)、
スザンネ・ペアション(テオルボ&バロック・ギター)〕

録音:2005年&2006年
2003年に結成されらアンサンブル・ラ・モニカは、トラヴェルソ、バロック・バスーンと通奏低音によるスウェーデンの古楽系器楽アンサンブル。バロック・バスーンのクヌート・ソンステヴォルは、フィリップ・フリードリヒ・ベデッカー(1607−1683)の「ラ・モニカによるソナタ」で、見事に高速パッセージを吹き切るなど息をのむテクニックを披露!
SFZ
SFZ-1010(1CD)
モーレル&ビューロフ〜フルートとピアノのための音楽
アルヴェーン:ロマンス
モーツァルト:ソナタ変ロ長調K.15
ベートーヴェン(モーレル編):ソナタ ハ短調Op.30-2
ベーム:エレジーOp.47/ウィドール:組曲Op.34
マッツ・モーレル(Fl)、
ヤン・ビューロフ(P)

録音:2004年
マッツ・モーレル&ヤン・ビューロフのデュオが奏でる古典派&ロマン派のフルート作品集。ベートーヴェンの「ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調Op.30-2」のフルート・ヴァージョンや、13歳のアルヴェーンが書いた佳品「ロマンス」など、プログラムも魅力的。
SFZ
SFZ-1007(1CD)
デュオ2xM
シャンカール:魅せられた暁
ブルクハルト:セレナード
デニゾフ:フルートとギターのためのソナタ
モーレル:水をおおって
シエラ:Segunda y Tercera Cronicas del Descubrimiento
アグデゥール:小品
マッツ・モーレル(Fl)、
ユハンネス・モーレル(G)

録音:2002年
父マッツ・モーレルと息子ユハンネス・モーレルの親子共演によるフルートとギターのためのデュオ・アルバム。ラヴィ・シャンカールの"インドのラーガ"やデニゾフの"ロシアン・アヴァンギャルド"など、様々な国、スタイルの"フルートとギターのための音楽"が共存します。
SFZ
SFZ-1005(1CD)
フルートのための音楽
グバイドゥーリナ:森の音、
 アレグロ・ルスティコ
トゥビン:フルート・ソナタ
エードルンド:フルート・ソナタ
ジョリヴェ:リノスの歌
ルーセル:ロンサールの2つの詩、
 フルートを吹く人たち
メシアン:クロウタドリ
デュティユー:ソナチネ
マグヌス・アーヴィング・ボーゲ(Fl)、
ベンクト=オーケ・ルンディン(P)、
マドレーヌ・バリンゲル(S)、
カール=アクセル・ドミニーク(P)

録音:2002年&2003年
マグヌス・アーヴィング・ボーゲは、ノールショッピング響やベルゲン・フィル、ストックホルム王立歌劇場管、スウェーデン放送響などで活躍したスウェーデンのフルーティスト。トゥビンのフルート・ソナタは、チャールズ・コールマンがオーケストレーションした「フルート協奏曲」の原曲。エードルンドのソナタは初録音となります。
SFZ
SFZ-1003(1CD)
マッティン・Q・ラーション:木管楽器のための音楽
コールアングレとクラリネット六重奏のための協奏曲
サックスパーティー1.3
宇宙に関する事実の半分/カカロルム
ヴィルトゥオーゾ・ウインド・オーケストラのための協奏曲
ストックホルム・ウィンドシンフォニー、
ストックホルム・サクソフォン四重奏団、
ハンス・オーケソン(指)ブー・エーリクソン(コールアングレ)、
ヨリエン・ペッテション(アルトSax)
ユーナス・アウグストソン(Fl)

録音:2002年
マッティン・Q・ラーション(1968−)はトランペット、ジャズ、即興、北欧の民族音楽、電子音楽、14世紀イタリアの音楽など、幅広いスタイルを自身の作風に採り入れているスウェーデンの作曲家。「ヴィルトゥオーゾ・ウインド・オーケストラのための協奏曲」には、ジェンベやタブラのリズムが用いられています。
SFZ
SFZ-1002(1CD)
フレッツ・オヴ・プレイ〜木管五重奏のための作品集
トルフ:フレッツ・オヴ・プレイ
ニルソン:セレナード
サンドレッド:ダンカ・サークル
サンドストレム:見よ、島々を
オステルスンド木管五重奏団、
スタファン・ラーション(指)
マッツ・ベリストレム(G)、
ウーラ・カールソン(Vc)、
ルーヴェ・デルヴィンゲル(P)、
マリアンネ・エクレーヴ(Ms)

録音:1999年−2001年
スウェーデンの木管五重奏団による1995年〜2000年に作曲されたスウェーデンの木管五重奏のための作品集。ギター、チェロ、ピアノ、メゾ・ソプラノが共演として加わるスタイルもユニーク。オステルスンド木管五重奏団のメンバー個々の演奏技術もワールドクラス!


GENUIN
GEN-12241(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49
ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 Op.66
ライプニッツ三重奏団
【ファ=ウォン・ピョン(Vn)、
レナ・ヴィグンヨサプトロ(Vc)、
ニコラス・リマー(P)】

録音:2009年8月、2011年3月、ライプツィヒ
“堅牢なのに瑞々しい!メンデルスゾーンのトリオの魅力再発見!”
ライプニッツ三重奏団は2005年結成のピアノ三重奏団。「マルタン、ドヴォルザーク、フィンレイ作品集(GEN11208)」に続くGENUINへの録音第2弾。ファ=ウォン・ピョンは1982年、ゾーリンゲン生まれ。2007年からバーデン・バーデン・フライブルク南西ドイツ放送交響楽団の団員。レナ・ヴィグンヨサプトロは、1983年、エッセン生まれ。室内楽活動を盛んに行っている。ニコラス・リマーは、英国、ウィガン生まれ。ピアニストだけでなくオルガニストとしても活躍しています。
「メンデルスゾーン=優美」いうイメージが一般的ですが、この演奏は、それだけでは収まりません。「第1番」第1楽章でも明らかなように、堅牢な造型力と瑞々しい息吹を同時に兼ね備え、メンデルスゾーンを弾くために結成されたのではと思えるほどの説得力の高さに終始釘付けです!今このフレーズをこの楽器が弾いているという印象を与えずに、常に美しく凝縮したハーモニーだけで勝負する姿勢が最後まで貫かれており、その緊張が心を揺さぶり続けるのです。したがってヴァイオリンとチェロのユニゾンは、まさに一つの楽器と化して確信に満ちた音色を発し、ピアノは独立して突出することなくハーモニーの彩りとして確実に作用し、これぞ室内楽の理想と言っても過言ではありません。同第2楽章冒頭のピアノ・ソロはまさにメンデルスゾーンならではの気品をさり気なく再現し、続くヴァイオリンとチェロの融合は繊細さの極み。第3楽章は息もつかせぬ愉悦のニュアンス!技巧の完璧さが全く目的化していないので、ただただ発せられる音の湧き立ちに吸い寄せられてしまいます。終楽章コーダの追い込みもあざとい構えを見せずに見事な自然体!
「第1番」よりも精妙な筆致で書かれた「第2番」は、ハ短調という調整とドラマティックな楽想ゆえにベートーヴェンとの近似性も指摘される作品なので、このアンサンブルの堅牢さを一層全面に出すと思いきや、むしろ繊細な内面性を重視。特に第1楽章の求心力の高さが忘れられません。
メンデルスゾーンのピアノ・トリオ未体験の方も、これで虜になること必至! 【湧々堂】

Aurora
ACD-5065(1CD)
オルヤン・マトレ:クラリネットのための音楽
プロローグ (2010) 〜クラリネット・ソロのための
チャント(2008) 〜バスクラリネットとテナートロンボーンのための
孤独に散る葉 (2006) 〜メッツォソプラノ,クラリネット,チェロとテープのための
クラリネット協奏曲「裏返しに」 (2010)
ロルフ・ボルク(Cl)、
マリウス・ヘースビ(Tb)、
トゥーラ・アウゲスタ(Ms) 、
タニヤ・オルニング(Vc)、
ファンホ・メナ(指)ベルゲンPO
作曲家のオルヤン・マトレ、クラリネット奏者のロルフ・ボルク。ノルウェーの若い世代の音楽家ふたりのコラボレーションを紹介するポートレートアルバム。 オルヤン・マトレ (1979-) はベルゲン生まれ。オスロのノルウェー国立音楽アカデミーでクルーセ、トゥーレセン、トンメセン、ヘルステニウスに作曲法 を学びました。細かいニュアンスをもったサウンドと色彩の音楽が評価され、ノルウェー音楽シーンで活躍する各方面からの委嘱がつづいています。ロルフ・ ボルク (1975-) もベルゲンの生まれ。ノルウェー国立音楽アカデミーでハンス・クリスチャン・ブレインに学び、室内アンサンブル "asamisimasa" のメ ンバー、ソロ奏者として活躍しています。
《チャント》は、オスロ室内楽フェスティヴァルの委嘱により作曲された、バスクラリネットとトロンボーンの会話。《孤独に散る葉》は、E・E・カミン グズの詩と松尾芭蕉の俳句からインスピレーションを得たといいます。クラリネット協奏曲のタイトル《裏返しに》は、協奏曲におけるソロ楽器とオーケス トラのテクスチュアの関係を暗示。ベルゲン・フィルとロルフ・ボルクの委嘱作です。アルバムの最初に演奏されるクラリネット・ソロのための《プロローグ》 は、クラリネット協奏曲のソロパートの素材をまったく異なる環境のうちに展開したとされる作品。全4曲、初演者による録音です。 (Ki)

ARSIS
ARSIS-4235(1CD)
ザルツブルク・コンサート/ギター・クアルテットの為の音楽
レオナルド・バラダ(1933-):覚え書き[Apuntes](1974)
デュージャン・ボグダノヴィチ(1955-):序奏と舞曲(1995)
ダニエル・バーナード・ロメイン(DBR)(1971-):ゲットー・ストリングス(2001)
久保摩耶子(1947-):息をつく間[Atempause](2008)*
デュージャン・ボグダノヴィチ:抒情的四重奏曲(1993)
マリオス・ヨアンノー・エリア(1978-):粉砂糖[Staubzucker](2007)*
ミセラネア・ギター・クアルテット
【マノス・アナスタサキス、
アレハンドロ・ディアス・バンドレス、
ヨルゴス・ペルヴォララキス、
コスタス・トシディス(G)】

録音:モーツァルテウム大学ソリテール・ホール、ザルツブルク、オーストリア
ミセラネア・ギター・クアルテットはザルツブルクのモーツァルテウムで学んだギタリストたちにより2007年に結成されたクアルテット。バラダはスペイン、ボグダノヴィチはセルビア(アメリカ合衆国在住)、ロメインはアメリカ合衆国(ハイチ系)、久保は日本(ドイツ在住)、エリアはキプロス(オーストリア在住)出身の作曲家。

ARSIS
ARSIS-4241(1CD)
ホルンとピアノの為のロマンス
F・シュトラウス:夜想曲Op.7
R・シュトラウス:アンダンテAV86A
オスカル・フランツ:無言歌Op.2
メンデルスゾーン(オスカル・フランツ編):無言歌Op.109
ラフ:ロマンスOp.182-1,2
ライネッケ:夜想曲Op.112
グリエール:ロマンスOp.35-6
グラズノフ:夢Op.24
テオドール・デュボワ:カヴァティーナ
アルフレッド・ブリュノー:ロマンス
グノー:メロディックな小品第1番
サン・サーンス:ロマンスOp.67
シューマン:アダージョとアレグロOp.70
ハビエル・ボネト(Hrn)
ミリアム・ゴメス=モラン(P)

録音:2011年5月、アウディトリオ、トレント、スペイン
ヘルマン・バウマンに師事、ピリオドとモダーンの双方に精通したホルン奏者として当レーベルの看板アーティストの一人となっているハビエル・ボネトによるロマンティック小品集。前作「ロマン派のホルン協奏曲名品集」(ARSIS-4227)は息長く売れ続けています。

Classic Concert Records
CCR-62018(1CD)
クリスマスを祝う作品集
バッハ:フルートソナタ第2番変ホ長調BWV.1031〜第2楽章「シチリアーナ」
ヴィヴァルディ:「四季」〜「冬」第2楽章
ヘンデル:オラトリオ「ユダス・マカベウス」〜「よろこべや」、
「きよしこの夜」ほか
ザルツブルガー・ザイテンクラング
ヴィルフリード・シャルフ(ツィター)、
ロスヴィタ・スタインドル(G)、
サビン・クラウス(Hp)
ーストリアが誇る世界的ツィター奏者、ヴィルフリード・シャルフによるクリスマスを祝う小品集。歌曲や器楽作品など多彩なジャンルから、クリスマ ス期間にはお馴染みの名曲の数々を収録しています。ツィター、ギター、ハープという弦をはじく3つの楽器のハーモニーは繊細かつ透明感な響きにあふ れたもの。全体的にゆったりとした曲調の作品が収録されており、優雅でありながらもどこか親近感のあるツィターの可愛らしい音色に癒されましょう。 ヴィルフリード・シャルフはオーストリアを中心に活動するツィター奏者。世界各国をめぐり、日本でも数度公演を行っている他、教育者としても広く活 躍しています。シャルフが奏でるツィターの音色は柔らかく、高音でも透明感を失わない演奏技術は見事。本アルバムではハープやギターとの優しいアン サンブルのもと、シャルフの演奏が映えます! (Ki)
Classic Concert Records
CCR-62019(1CD)
ツィター&ギターのハーモニー
ハイドン:セレナード
ホーフル:おしゃべりなかわいい口
バッハ:アリオーソBWV 1056
カルッリ:二重奏曲ト長調よりアレグロ
ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲
ヴィヴァルディ:協奏曲ト長調〜アンダンテ
ボッケリーニ:メヌエット
シャルフ:アンダルシア
タレガ:涙(ラグリマ)
モーツァルト:「魔笛」〜「私は鳥刺し」
マスネ:タイスの瞑想曲
タレガ:アルハンブラの思い出
オキャロラン:キャロランのコンチェルト
リムスキ=コルサコフ:歌劇「サトコ」より「インドの歌」
ピアソラ:タンゴの歴史〜「カフェ1930」
アルベニス:スペイン組曲〜伝説(アストゥリアス)
ヴィルフリード・シャルフ(ツィター)、
アルビン・ウェイド(G)
オーストリアを拠点に活動するツィター奏者ヴィルフリード・シャルフとアルビン・ウェイドによる小品集。J.S.バッハやモーツァルトなどのクラシック界 に知られた名曲から、ソルやアルベニスなどラテン・ギター界を代表する作品、そしてシャルフ自身が作曲した小品にいたるまで、多様なジャンルから選曲 がなされています。ツィターとギターのアンサンブルは、つま弾く弦の柔らかくも溌溂とした爽やかな響きが魅力的。ツィターといえば、日本でも映画「第 三の男」のテーマ曲で広く一般的に知られておりますが、本アルバムではあの軽快でおどけた音色はもちろんのこと、ハープを思わせる透明感あふれる響 きも聴くことが出来ます。ソリストとして世界的に活躍し、日本でも活躍するツィター奏者シャルフの演奏は丁寧かつ柔らかい響きに満ちたもの。同じくオー ストリアで活躍する若手ギター奏者ウェイドと共に、ツィターの多彩な魅力を聴かせてくれます。 (Ki)
Classic Concert Records
BCR-62609(1CD)
ブラジル・ギター界・珠玉の名曲集
デ・ピナ:ガロート
サルデーニャ:ラメントス・ド・モロ
ヘイス:1つのワルトと2つの愛
サルデーニャ:悲しいショーロ第1番
ヘイス:全て知っている医者
デ・ピナ:2人の友達
 バー・ヴィンテ
コラーレス/ダフネ/ブライルック=コラーレス:ウォーキング
サルデーニャ:ジョルジ・ド・フーザ
ピシンギーニャ:カリニョーゾ
ダフネ:タンバリンの猫
サルデーニャ:昔のあの頃
ヨハネス・ダフネ(G、バンドリン/マンドリン、カヴァキーニョ)、
イルゼ・ブライトルック=コラーレス(G)
ゲイザ・フェリペ(Fl)、
グルーポ・ブラジネイリーニョ
ギタリストおよび作曲者として活躍するヨハネス・ダフネによるギター小品集。ブラジル・ギター界の巨匠アニバル・アウグスト・サルデーニャ(通称ガロー ト)の名曲「ラメントス・ド・モロ」や、同じくブラジルが誇るギターの名手ディレルマンド・ヘイス(レイス)の「カリニョーゾ」などを中心に収録して います。ブラジルポピュラー音楽の父とも言われる大家ピシンギーニャの「カリニョーゾ」は、ブラジル独特の即興曲「ショーロ」を代表する屈指の名曲。 物悲しくもどこか暖かい、美しいギターの音色に酔いしれます。本アルバムではギター・ソロだけでなく、フルートやクラリネットとのアンサンブル曲も収録。 ブラジレイラな情緒あふれる旋律と、ラテン調ならではのリズミカルな音楽をたっぷりと堪能できる1枚に仕上がっています。 (Ki)

JIMMY CLASSIC
OM-03-107
【未案内旧譜】
マクシム・ヴェンゲーロフ
モーツァルト:アダージョ ホ長調 K.261*
エルンスト:無伴奏ヴァイオリンの為の練習曲第6番(「夏の名残りのばら」による変奏曲)
サン・サーンス:ハバネラ ホ長調 Op.83*
ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):24の前奏曲 Op.34〜Nos.2,6,12,13,17-22*
シチェドリン:無伴奏ヴァイオリンの為のエコー・ソナタ(1984)#
ウスペンスキー(1937-2004):ファンタスマゴリア(2つのヴァイオリンと管弦楽の為の)+
マクシム・ヴェンゲーロフ(Vn)
イリーナ・ヴィノグラードヴァ(P)*
アルカディ・グートニコフ(Vn)+
アレクサンドル・ドミトリエフ(指)レニングラードPO+

録音:1986年6月11日、ライヴ、モスクワ音楽院大ホール(+/#以外)/1987年、モスクワ#
  1989年4月15日、ライヴ、レニングラード・フィルハーモニー大ホール+

MEMBRAN
ACANTA-233497(1CD)
ベルリン・フィルの12人のチェリストたち
David Funck (1629-1690)
1. Suite D-Dur / Suite in D major
Intrada (Adagio)
Fuga ・ Sarabande con Variazioni ・ Allemande ・ Courante ・
Air ・ Sarabande ・ Gigue
Kistner & Siegel, Leipzig
Julius Klengel (1859-1933)
2. Hymnus fur 12 Violoncelli / Hymnus for 12 Cellos op. 57
Breitkopf & Hartel
Boris Blacher (1903-1973)
3. Blues ? Espagnola ? Rumba philharmonie fur 12 Violoncelli soli
Bote & Bock, Berlin/Wiesbaden
Jean Francaix (1912-1997)
4. Aubade (Morgenstandchen ) fur 12 Violoncelli soli /
Andantino ・ Allegro ritmico ・ Allegretto amabile ・
Vivacissimo ・ Andante ・ Presto   1975/9/30
左記参照

WERGO
WER-6943(3CD)
アール・ブラウン/コンテンポラリー・サウンド・シリーズ〜ブラウンの音楽人生 vol.6
[CD1]ジョン・ケージ――クリスチャン・ウォルフ
(1)ジョン・ケージ:カートリッジ・ミュージッ
(2)ククリスチャン・ウォルフ(b.1934):ヴァイオリニストとピアニストのためのデュオ
(3)ホルンとピアノのためのデュエットU
(4)弦楽四重奏のためのSummer
[CD2]ニュー・ミュージック・フォー・ヴァイオリン・アンド・ピアノ
(1)G.クラム(b.1929):ヴァイオリンとピアノのための4つのノクターン(1964)
(2)ユン・イサン(1917-1995):ガサ
(3)チャールズ・ウォリネン:長いものと短いもの
(4)ジョン・ケージ:ヴァイオリンと鍵盤のための6つのメロディ
[CD3]ニュー・ミュージック・フロム・サウス・アメリカ〜室内オーケストラのための
(1)ジェラルド・ガンディーニ(b.1936):ソリア・モリア(1968)
(2)セザール・ボラニョス(b.1931):ディヴェルティメントV(1967)
(3)マルロス・ノブレ(b.1939):トロピカル(1968)
(4)オスカール・バザン:ソノグラマス(1963)
(5)マニュエル・エンリケ:dipticoT(1969)
(6)アルキデス・ランツァ:penetrations (1967)
[CD1]
(1)ジョン・ケージ&デイヴィッド・チュードア(P)
(2)小林健次(Vn)、デイヴィッド・チュードア(P)
(3)ハワード・ヒリヤー(Hrn)、デイヴィッド・チュードア(P)
(4)ワルター・トランプラー(Va)、
 デイヴィッド・ソイヤー(Vc))
 オリジナルLP:1962年

[CD2]
ポール・ズコフスキー(Vn)、
ジルベール・カリッシュ(P)
オリジナルLP:1973年

[CD3]
ザ・ニュー・サウンド・コンポーザーズ・パフォマーズ・グループ
アルキデス・ランツァ(指)
オリジナルLP:1973年
好評を博したアール・ブラウンの音楽人生シリーズもいよいよ最終巻の登場。
[CD1]はケージとクリスティアン・ウォルフ。ケージはアンプ、スピーカー、そして生身の演奏者をパフォーマンスに関係させることによって、ステージ のような状況を再現したかったと語ります。もちろん録音ではステージはありませんが、そのかわり、何がどこでどのように作用しているかを見ることがで きないミステリーの要素が生じていると語っています。ウォルフの作品は、様々な長さの音のグループを何度でも好きなように繰り返すよう指示されている だけで、曲全体の長さは演奏者たちに委ねられています。一つの作品に対し、同じ演奏はありえないように書いたと語るウォルフ。ウォルフ自身が選んだ 信頼できる演奏者たちによる演奏でお楽しみいただきます。
[CD2]は、4人の作曲家によるヴァイオリンのための作品集。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が書かれた当初、レオポルト・アウアーは演奏不 可能としてこの初演を断りましたが、今ではこの作品は超人気のスタンダード・レパートリーとなっています。現代のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏 曲をめざそうと立ちあがった4人の作曲家によるヴァイオリンのための作品集。虫歯に響きそうなヴァイオリンのか弱い音色と、ピアノのクリアーな和音の 絡み合いが絶妙なクラムの作品や、強烈なグリッサンドと和音が印象的なユン・イサンの作品など、興味深い作品がならびます。
[CD3]は南アメリカ発の音楽。アルゼンチンやメキシコなどに生まれ、メシアン、ダッラピッコラ、ヒナステラらに師事した作曲家たちによる作品集。 南米といってもラテンのノリは感じさせず、スピーカーなどを用いた電子音楽や、トーンクラスターなど、バリバリの現代音楽が並びます。しかしそんな中 にも独特の熱っぽさや人間くささが漂っているから不思議です。 (Ki)

Classic Concert Records
CCR-62152(1CD)
テオフィル・アンサンブル・ウィーン
R.シュトラウス(編:F.ハーゼネール):「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」
マーラー(編:A.N.タルクマン):「さすらう若人の歌」
ベーラ・コヴァーチ(1937*):リヒャルト・シュトラウスへのオマージュ(クラリネット・ソロのための)*
クレメンス・ザンダー(Br)、
テオフィル・アンサンブル・ウィーン

録音:2010年12月オーストリア放送文化会館ライブ、2007年12月、オーストリア放送文化会館ライブ*
ウィーン・フィル、ウィーン放送交響楽団、ウィーン・フォルクスオーパーといった名門の主要メンバーから成るアンサンブル団体テオフィル・アンサンブ ル・ウィーンが、2007年、2010年に行ったライブ録音を収録した新譜をリリースしました!マルチヌー、ツァノウ、ブラームスを収録したアルバム(CCR-62151)でも注目された、編曲作品を多く取り入れる独創性豊かなプログラムは今回も健在。「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」は、F.ハーゼネー ルがR.シュトラウスが作曲した交響詩を室内楽用に編曲したもの。8人という小編成のため、原曲以上に各楽器のソリストたちの妙技を堪能することが 出来ます。演奏時間も約10分(本アルバムでは9’21”)と短縮されており、原曲の魅力がぎゅっと凝縮された1曲といえましょう。現代屈指の編曲者A.N.タ ルクマンによるマーラーの名曲「さすらう若人の歌」の室内楽編成版では、洗練された器楽アンサンブルとクレメンス・ザンダーの深いバリトンの歌声を 堪能できます。また、本アルバム最後には2007年ライブで演奏したコヴァーチの作品も収録。超絶技巧連続のクラリネット・ソロは圧巻です。世界トッ プレベルのソリストたちによる安定感抜群のアンサンブルは流石の一言。今回も魅力的なプログラムと演奏を堪能できるアルバムに仕上がっています! (Ki)

SEELENKLANG
FIT-4(1CD)
フルトヴェングラー:ヴァイオリン・ソナタ.イ短調(1898-1899)〜日本初演
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調
田中美奈(Vn)、風呂本佳苗(P)

録音:2011年4月22日 本郷中央教会(ライブ)
作曲家フルトヴェングラーの作品シリーズ第4弾が登場。東京フルトヴェングラー研究会は1995年の設立以来、一貫してフルトヴェングラーの作品を紹介し続けてきました。時代の流 行には批判的な姿勢を貫いた結果、ほとんど顧みられることのなかったフルトヴェングラーの作曲は、近年、時代を超えた普遍的メッセージを伝え るものとして再評価が高まっています。今回のアルバムにはヴァイオリン・ソナタが2曲収められていますが、特に修学期に書かれたイ短調のソ ナタは、日本初演となる佳曲であり、校訂が加えられた楽譜で本格的な蘇演を聴けるのが注目されます。また、もう一つのソナタ第1番ハ短調は、 ナチス・ドイツの暗黒の時代にあって、前作からは40年もの歳月を経て完成された50分を超える大作です。初期と後期のヴァイオリン・ソナタ によって、彼の初期と後期の作風がいかに違うか、聴き比べられるという点でもユニークなアルバムと言えましょう。ヴァイオリンの田中美奈は、 大阪フィルの第2ヴァイオリン首席奏者で、ピアノの風呂本佳苗はロンドンと東京に拠点として活躍するピアニストです。 (Ki)

ISODA
IE-3005(1CD)
「ウィーンの風」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短
調 Op.132
コルンゴルト:弦楽四重奏曲第2番変ホ長
調 Op.26
マイ・ハートSQ
【辻井 淳(第1Vn)、釋 伸司(第2Vn)、
沖田孝司(Va)、雨田一孝(Vc)】

録音:2010年 9月 滋賀県高島市ガリバーホール、
プロデューサー:MH.taso
ディレクター:太田憲志(オタケン・レコード)
エンジニア:松田淳一(鞄本シアターサービス)
1950 年代末の日本に生れた同世代4人の弦楽器奏者で結成されたマイ・ハート弦楽四重奏団の演奏は柔らかく練り上げられ、19世紀と20世紀の、2つの世紀のウィーンに生きた2 人の作曲家の心情に、どこまでも優しく寄り添う。その至芸は様々な問題を抱える現代の日本人にもごく自然と、音楽による力と慰めを与えてくれるものと確信している。 (池田卓夫)
ISODA
IE-2016(1CD)
《金鶏》幻想曲
フバイ:間奏曲(歌劇「クレモナのヴァイオリン作り」より)
グリーグ:パックOp.71-3(抒情小曲集より,アクロン編)
ヴィエニャフスキ(ハイフェッツ編):無言歌と優雅なロンドOp.9
ゴドフスキ:なつかしきウィーン
キュイ:タランテラ
ジンバリスト:リムスキー=コルサコフの「金鶏」による演奏会用幻想曲
チャイコフスキー(プレス編):感傷的なワルツOp.51-6
ブルッフ:ロマンス イ短調Op.42
ヴェイネル:ハンガリーの踊り(ディヴェルティメント第1番Op.20 より)
 きつねの踊り(ディヴェルティメント第1番Op.20 より)
 農夫の踊り(ディヴェルティメント第1 番Op.20より)
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品(カトリーヌ編)
J.ウィリアムズ:「シンドラーのリスト」よりテーマ
ヴァレ(ハイフェッツ編):たき火のそばで(26 の前奏曲より)
トゥリーナ:エウテルベ(アンダルシアのミューズたちOp.93 から)
サラサーテ:ホタ・アラゴネーサOp.27
辻井 淳(Vn)、 藤井由美(P)

録音:2011年8月 滋賀県高島市ガリバーホール
プロデューサー:太田憲志(オタケン・レコード)
エンジニア:松田淳一(アンサンブル・ベガ・ステージ・プランナー
辻井&藤井のデュオを聴いて毎度感心させられるのは、このデュオにはマンネリ化の5文字は皆無で、絶えず進化し続けていることです。日頃聴くことのないヴァイオリン秘曲が、このデュオによってまるで旧知の曲のように親しげに紡ぎ出されて行く様には、驚くばかりです。 (オタケンレコード 太田憲志)

DACAPO
MAR-8.226564(1CD)
カスパー・ロフェルト:アコーディオン作品集
「シャドウ・ピース」(2007)から<真夜中/トワイライト・トッカータ/ツイスト・タンゴ>
私は決して歌うことがないだろう(2009)
夜の歌2(2009)
クラシカル・アコーディオンのための演奏会用練習曲第1集(2008-2009)
2台のアコーディオンの為の「カリュブディス」(2010)
アコーディオンとチェロの為の「落ちる光」(2008
夜の歌1(2008)
クリスティーナ・エストランド(Vn)
ビャルケ・モーゲンセン(アコーディオン)
トーケ・メルドルップ(Vc)/ミトス
このアルナムは、若きアコーディオン奏者モーゲンセンと作曲家ロフェルト(1982-)のコラボレーションであり、全てが世界初演となります。在学中からその才能を嘱望されているロフェルトは、2006年にモーテンセンと出会うことで、お互いにアイデアを出し合うことでアコーディオンの為の作品を多数生み出しています。そのアイデアは、過去の作曲家へのオマージュであったり、ジャズやタンゴであったり、または思い切り前衛的なものであったり、と常に実験性を帯び、またお互いにとても楽しんで曲を創り上げているようです。イマジネーションに満ちた数々の曲は、聴き手に鮮烈な印象を残すものです。
DACAPO
MAR-6.220575
(1SACD)
ルーズ・ランゴー:弦楽四重奏曲集第1集
弦楽四重奏曲第2番BVN145(1918/1931改編)
弦楽四重奏曲第3番BVN183(1924)
弦楽四重奏曲第6番「ひとつの楽章で」BVN160(1918/19)
「おお,血と涙にまみれた御頭よ!」による変奏曲
ナイチンゲールSQ
デンマークの後期ロマン派に属する作曲家ランゴー(1893-1952)。しかし、彼は当時としてはあまりにも急進的な曲を書いたためか、聴衆に受け入れらることなく、生前には高く評価されることがありませんでした。近年、ようやく彼の作品の再評価が進み、管弦楽作品などのリリースが増えていて、その神秘的かつロマンティックな作品が耳に触れる機会も多くなってきています。このシリーズでは、彼の弦楽四重奏曲に光をあてており、番号付きの6曲と、その他の変奏曲などを最新の改訂稿に基づいて全て録音するものです。ナイチンゲールSQのドラマティックな解釈は、ランゴーの持つ真の姿を提示することでしょう。

Auris Subtilis
ASC-5053(1CD)
古城に響ホルン
ロッシーニ:狩の集合地
J.キャンティン:聖ユベールの大ミサ曲
K.シュティーグラー: 8本のホルンのためのジークフリートファンタジー(ワーグナー:歌劇「神々の黄昏」第3幕のモチーフに基づく編曲)
J.クーツィール:8本のホルンのための協奏的音楽
ベルリオーズ(編:ロビンソン):「ローマの謝肉祭」op.9(ホルン8重奏版)
トマス・ハウシルト(Hrn)とその生徒たち

録音:アウグスブルク城(ケムニッツ、ドイツ)ライブ録音
アウグスブルク城はザクセン地方を代表する古城の一つ。狩猟が盛んに行われていたことから “狩の城” とも呼ばれるこの城では、毎年ホルン奏者たち が城内の教会で狩の守護者聖ユベールのミサ曲を演奏する伝統があります。本CDではライプツィヒにある名門フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ 音楽演劇大学で教鞭を振るうトマス・ハウシルトと、彼に師事する学生たちによって行われたライブ録音を収録。演奏会のメインである聖ユベールのため の大ミサ曲にも注目されますが、その他にもワーグナーの歌劇「神々の黄昏」からの編曲作品や、ベルリオーズの「ローマの謝肉祭」のホルン8重奏版 など収録される機会の少ない希少なプログラムにも注目です!特にラストに収録された「ローマの謝肉祭」では、彼らの卓越した演奏技術と表現力に圧倒 されます。総勢12人にも及ぶホルンの高らかなアンサンブルのハーモニーが爽快な1枚です。 (Ki)

POLYMNIE
POL-550283(2CD)
マーラー(リュール=ドルゴルキー補筆):ピアノ四重奏曲(全4楽章)
リュール=ドルゴルキー:ピアノ四重奏曲第1番 LWV121
 コンツェルトシュトゥック LWV19
マーラー(リュール=ドルゴルキー編,ピアノ独奏版):交響曲第1番「巨人」(花の章付)
アンゲラン=フリードリヒ・リュール=ドルゴルキー(P)
アンサンブル・モンソロ【本田早美花、シルヴァン・ファヴル(Vn)、シルヴァン・デュラントル(Va)、
セバスティアン・ヴァン・クイーク(Vc)】

録音:2010年10月、2011年4月
●マーラーが1876年に作曲した室内楽「ピアノ四重奏曲イ短調」は、残念ながら第1楽章しか残されていません。スケルツォ楽章は残された24小節の スケッチをもとにシュニトケが1988年に完成させましたが、シュニトケの要素が強すぎるため、マーラーの作品とはみなされていません。しかし、つい に全4楽章約28分の完全版が出現しました。補筆者リュール=ドルゴルキーも基本的には想像による作曲を行っていますが、独自の研究に基づき興味津々。彼自身の説明は以下の通り。
●スケルツォの第2楽章は、マーラー自身によって完全に記譜された最初のページのうち、ヴィオラでは弾きにくく鳴りも悪い16分音符とオスティナート 音型をピアノに移しました。半音階的な展開部とカデンツァの後、印象的な主題復帰もマーラーの精神に則り、第1楽章の和声を遵守しています。その第 1楽章や交響曲第5番第2楽章のコラールの引用、交響曲第1番第2楽章トリオのホルンの音響模倣など興味津々。さらに中間部トリオには歌曲集「亡 き子をしのぶ歌」第4曲を流用、完全にマーラーの音世界を作りあげています。
第3楽章「ゆっくりと感じながら」は1876年作とされる「交響前奏曲」のピアノ譜に記されていた3つの未知作品スケッチに源を求め、それに基づき 再構築されています。リュール=ドルゴルキーは交響曲第1番の第3楽章ばりとみなしていますが、主題といいリズムといい、マーラーというよりブルックナー を想わせます。
●第4楽章ロンドは、アルマ・マーラーの死後世に出た、既存のどの作品にもあてはまらない2つの主題スケッチに基づいています。それらは1920年代 にアルバン・ベルクが調査し、マーラー最晩年のものとしています。ひとつはト長調のプレストで、マーラーはヘ長調に移すよう指示していますが、リュー ル=ドルゴルキーはイ長調にして用いました。そして交響曲第1番の第2楽章を想わせる終結に至ります。彼はこの復元を18歳の1994年、パリ音楽院 の学生時代に着手し、1998年に完成させましたが、ようやくここで日の目をみることができました。
●9歳からピアノを学び始めたリュール=ドルゴルキーは、近所のクラシック好きの医師の蔵書スコアを見せてもらい、すっかりマーラーの交響曲第1番「巨 人」に魅せられ、14歳の1990年、編曲に挑みました。もともとピアノ的でないこの曲のため、彼はペダルの新しい活用法を開発して応用しています。マーラー の「巨人」には岡城千歳によるピアノ編曲もありますが、こちらは「花の章」付きというのがさらに嬉しく、またチャーミング極まりない調べに酔わされます。 編曲者自身のピアノ演奏も強靭な熱演で、約62分、聴き手を金縛り状態にしてしまいます。
●アンサンブル・モンソロは日本のヴァイオリニスト、本田早美花を中心としたパリ音楽院出身のメンバーによる2005年結成のアンサンブル。通常はコ ントラバスも含む五重奏団で、2007年ノルマンディのフォーラム・ミュジカル優勝をはじめ、ヨーロッパのコンクールで入賞する実力派です。 (Ki)

EA RECORDS
EA-1110(1CD)
マクス・ドローヌ:ピアノ三重奏曲イ短調 (1920)
6つの演奏会用練習曲 (1904)〜ピアノ
妖精の踊り (1930)〜ピアノ
ミヌエット (1891)〜ピアノ
小組曲 (1898)〜ピアノ
ジェラール・プーレ(Vn)、
ドミニク・ド・ヴィリアンクール(Vc)、
ディミトリウス・サログロ(P)

録音:2010 年 4月、6月
マクス・ドローヌ(1875-1959)はラヴェルやアーンと同世代のフランスの作曲家。マスネ門下のオペラ作曲家で、パリ音楽院教授やオペラ・コミック 座の音楽監督も務めるなど名声を博しましたが、今日不当な忘却の淵に追いやられています。しかし、師ゆずりの旋律美やオシャレなセンスなど魅力的で、 録音も現れつつあります。1920年作のピアノ三重奏曲は、初演の際に作曲者がピアノを、ガストン・プーレがヴァイオリンを担当しました。今回、ヴァイ オリンはその子息で日本でもお馴染みのジェラール・プーレが奏しているのも魅力。30分近い大作で、充実度満点。さらに魅力的なのは、ドローヌのピ アノ曲が多数収録されていること。「6つの演奏会用練習曲」は各曲がラヴィニャックやコルトーなど大物に捧げられながら、公開演奏すらされていない作 品。今回が世界初録音であると同時に世界初演となりました。他の小品もフランス風な洒脱さが美味の極み、新たな宝の発見と申せましょう。 (Ki)

GENUIN
GEN-12217(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番「大公」
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.1-3
トリオ・エクス・エクオ
【ゲラルト・ファウト(P)、
マティアス・ヴォロング(Vn)、
マティアス・モースドルフ(Vc)】

録音:2011年7月1日,8月28日
2005年に結成されたドイツのピアノ三重奏団、トリオ・エクス・エクオによる実に清々しいベートーヴェン。3人の音色は美しいだけでなく、その美しさを共有しながらの豊な息づかい、必要以上に大きく構えず、かと言って気楽にやり過ごすのではない素直な流れが心を捉えます。「大公」第2楽章はファウトのピアノがあまりにも素晴らしく、艶やかな歌の世界を現出。【湧々堂】

Daphneo
Daphneo-A709
カサップ:サクソフォン四重奏のための音楽
ファースト・ドロップ/オルシンニュー
小さなオブジェクトのワルツ
クラクソフォンとサリネッツ/ラスト・ドロップ
タンガッツ/ル・ヴォル・ドゥ・トゥーロン
マドモワゼル・ポガニィ/火炎/アデリー
ヌーヴル・アーチペル/ファースト・ドロップ
イネディッツ・サクソフォンQ、シルヴァン・カサップ(Cl)、マルセル・アツォラ(アコーディオン)、リナ・ボサッティ(P)、エレーヌ・ラバリエ(Cb)
シルヴァン・カサップ(1956−)は、ジャズ、インプロヴィゼーションを得意とするフランスのクラリネット奏者、作曲家。リード楽器の特徴を熟知するカサップが書いたサクソフォン四重奏のためのモダン作品に、パリ・ギャルドのソリスト、バラグリオリが率いるイネディッツ・サクソフォンQが解読します。未案内旧譜。
Daphneo
Daphneo-A703
レーマン:作品集
アルト・フルート,バス・クラリネット,ヴィブラフォンとハープのための「ダイダロス」
チェロ,クラリネット,コントラバスと打楽器のための「深き淵より」
フルートとクラリネットのための「Lege mich wie ein Siegel auf dein Herz」
ラボリントゥス
ピエール・ブーレーズ、カールハインツ・シュトックハウゼンに師事したスイスのベテラン作曲家ハンス=ウルリッヒ・レーマン(1937−)の室内楽作品集。レーマンは今までの功績が認められ、1993年にはチューリッヒ市賞、1998年にはスイス音楽家協会賞を授与されている現代スイスの大物音楽家である。未案内旧譜。


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