湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


室内楽曲・新譜速報1



※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。



CONTINUO Classics
CC777-756(1CD)
バルトーク&カトワール ピアノ五重奏曲
カトワール:ピアノ五重奏曲ト短調Op.28
バルトーク:ピアノ五重奏曲ハ長調Sz.23
広瀬悦子(P)スタインウェイD274(カトワール)、ファツィオリ280(バルトーク)
エリゼ四重奏団【ワジム・チジク、パブロ・シャッツマン(Vn)、アンドレイ・マラーホフ(Va)、イーゴリ・キリチェンコ(Vc)】

録音:2023年10月/ムードン・スタジオ
広瀬悦子期待の室内楽登場。バルトーク初期とロシアのカトワールの2篇で、これだけの高水準演奏は聴き応え満点のうえ、どちらも録音に恵まれていないため 非常に貴重でもあります。
ゲオルギー・カトワール(1861-1926)はチャイコフスキーとラフマニノフ、スクリャービンの間の世代の作曲家で、カバレフスキーの師。同世代のアレンスキー、 タネーエフ、リャプノフらと同様にピアノの名手で、非常に技巧的で充実したピアノ曲を数多く残しています。ピアノ五重奏曲は1914年の作で、チャイコフスキー の伝統上にありながらスクリャービンらアヴァンギャルドの影響もかすかに感じられ非常に新鮮。
バルトークのピアノ五重奏曲は1904年、彼が22歳の作。20世紀になってはいたものの、作風的には19世紀的で演奏時間40分を超える大作です。バルトー クといえば6篇の弦楽四重奏曲が有名ですが、ピアノ五重奏曲はメロディアスで温和な作風ながらそれらを予感させる部分が散見されるのも興味津々です。推進 力に満ちた生命感はバルトークならではの魅力です。
ロシアの演奏家を中心としたエリゼ四重奏団は一糸乱れぬアンサンブルが驚異的。両作ともピアノの名手のものだけにピアノの存在感と華々しい技巧が圧倒的で すが、広瀬悦子の絶 (Ki)

APARTE
AP-330(1CD)
私たちにあるのは人生だけ
(1)ジョン・ケージ:ソロ・フォー・ヴォイス49
(2)ダウランド:早まって死んではならぬ
(3):悲しめ、昼は闇に去った
(4):悲しみよ、とどまれ
(5)ケージ:ファイヴ
(6):ソロ・フォー・ヴォイス91
(7)ダウランド:それほど私を困らせたいなら
(8)ケージ:8つのウィスクス
(9):ドリーム
(10)ダウランド:私は見た、あの人が泣いているのを
(11):あふれよ、わが涙
(12)ケージ:ア・ドリーム
(13)ダウランド:彼女は眠っている
(14)ケージ:ア・ルーム
(15)ダウランド:時間の長子(第1部)
(16):ならば座りこんで(第2部)
(17):人が「来たれ」と歌う時(第3部)
(18)スティング&ドミニク・ミラー:シェイプ・オブ・マイ・ハート
ジャン=クリストフ・グロッフェ& テレーム
スティング (18)

録音:2023年3月26-30日/モン・アナログ(フランス)
ジョスカン・デ・プレと電子楽器と組合せたり、シューベルトとクレマン・ジャヌカンの邂逅を妄想したりなど破天荒な発想でハイブリッド芸術を聴かせてくれるジャ ン=クリストフ・グロッフェとテレーム。歌2名とリュート(ヴィオラ・ダ・ガンバ兼用)の3人で構成され、グロッフェ自身歌っています。彼らが今回はダウランドと ケージという400年離れたふたりの「ジョン」を融合させました。
ダウランドとケージの音楽は全く異質に思えますが、冷静な表現、簡潔な形式、親密さ、そして言葉そのものから生まれる喜びという点で共通しています。グロッ フェとテレームはダウランドの2声とリュートのための全作品を披露しているのに加え、ケージの歌をリュート歌曲に仕立てました。これが何の違和感もないのがさ すがで、じっくりひたることができます。
さらにロックバンド「ポリス」のメンバーとして知られるスティングが1993年にギタリストのドミニク・ミラーと共作し、翌年映画「レオン」で世界的にヒットした 「シェイプ・オブ・マイ・ハート」をリュート歌曲にカバー。スティング本人の歌で楽しめます。スティングは長年ダウランドのファンで、2006年には自身の歌唱で ダウランド作品集のアルバムをリリースしているほど。その際は演奏者として録音しましたが、今回は彼の作品をダウランド化。ダウランドは当時の流行歌をリュー ト歌曲にしたので、それが違和感ないことに気づかせてくれます。まさにダウランドが現代に生きていたら行ったであろうことを実現しています。超オススメ。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0109(1CD)
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956(マヤ・リサク・バローゾ編曲によるサクソフォン五重奏版) マヤ・リサク・バローゾ(ソプラノSax)
ハバネラQ

録音:2024年
伝説的なサックス・カルテット「ハバネラ四重奏団」の結成30周年を記念して、スイス・スロベニア出身のサクソフォン奏者、マヤ・リサク・バローゾがシューベ ルトの弦楽五重奏曲をサクソフォン用に編曲し、ともに演奏したアルバム。シューベルト最晩年の大作を丹念に研究し5本のサクソフォンに移し変えた意欲作で、一 見不可能と思わせる世界がありありと広がっています。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-163(1CD)
マシュー・オウェイン・ジョーンズ:室内楽作品集
マシュー・オウェイン・ジョーンズ(1974-):弦楽四重奏曲第1番『デレティア』(1993)
 木管五重奏曲(2016)
ニールセン:アラジン Op.34[マシュー・オウェイン・ジョーンズ編(2020)]
アン サンブ ル・ミッドヴェスト

録音:2017-2018年/デンマーク
※すべて世界初録音
ウェールズの作曲家マシュー・オウェイン・ジョーンズ(1974-)の作品集。全曲世界初録音。ニールセンの劇音楽『アラジン』からの室内楽編曲は一般的な組 曲と異なる選曲で全9楽章。編成はヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、ピアノ。
デンマークを代表する室内楽団「アンサンブル・ミッドヴェスト」による演奏です。 (Ki)

Forgotten Records
fr-2307(1CDR)
ヴィンタートゥールSQ/シューベルト:室内楽曲集
ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114, D667「ます」
弦楽四重奏曲第11番ホ長調 D.353
弦楽四重奏曲第12番ハ短調 D703
ヴィンタートゥールSQ
ピーナ・ポッツィ(P)
フレッド・ジャッキヤール(Cb)

録音:1949年
※音源:Concert Hall CM-3
Forgotten Records
fr-2302(1CDR)
モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 K.478
ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調 K.493
ピーナ・ポッツィ(P)
ジャック・デュモン(Vn)
レオン・パスカル(Va)
ロバート・サレス(Vc)

録音:1958年
※音源:Concert Hall MMS2118
Forgotten Records
fr-2298(1CDR)
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 作品99、D898
ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115*
ウィルヘルム・ヘッカー(P)
フランツヨーゼフ・メイアー(Vn)
クルト・ヘルツブルッフ(Vc)
フランツ・クライン(Cl)*
ギュンタ―・グーゲル(Vn)*、ヴェルナー・ノイハウス(Vn)*、エルンスト・ニッペス(Va)*、フェレンツェ・ミーハ(Vc)*

録音:1961年11月24-25日、1961年11月26日*
音源:Le Club Francais du Disque CFD282, Le Club Francais du Disque CFD288
Forgotten Records
fr-2293(1CDR)
ヒルディング・ルーセンベリ(1892-1985):作品集
交響曲第3番「男の一生」
弦楽四重奏曲第5番*
弦楽四重奏曲第6番#
トゥール・マン(指)
ストックホルムRSO
パレナンQ*
キンデルQ#

録音:k1953年、1956年#
※音源:Decca LXT2885, Swedish Society Discofil LT33122
Forgotten Records
fr-2087(1CDR)
ウェストウッドSQ&カウフマン
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 変ホ長調 MWV R18
グリンカ:弦楽四重奏曲 ヘ長調
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.50 「偉大な芸術家の思い出に」*
ウェストウッドSQ【ルイス・カウフマン(Vn)、ジョゼフ・ステパンスキー(Vn)、ルイス・キーフマン(Va) 、ジョージ・ナイクルグ(Vc)】
ルイス・カウフマン(Vn)*、カート・レーアー(Vc)*、シオドア・ザイデンバーグ(P)*

録音:1958年、1950年*
※音源:The Society for Forgotten Music S7006, Vox VLP6530
Forgotten Records
fr-2082(1CDR)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番ニ長調「幽霊」
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100, D.929*
チェコ・トリオ【ヨセフ・パーレニーチェク(P)、アレクサンドル・プロツェク(Vn)、ミロシュ・サードロ(Vc)]

録音:1962年5月27日ヴェルサイユ五月音楽祭、1962年5月24日パリ*(共に放送用ライヴ)

Da Vinci Classics
C-00961(1CD)
アコーディオン三重奏のための作品集
ペトリ・マッコネン(b.1967):原始への憧れ
クシシュトフ・オルチャク(b.1956):マエストーゾ・メスト
シュニトケ(1934-1998):ストラヴィンスキー、プロコフィエフとショスタコーヴィチへのオマージュ(ウラディーミル・ズビツキー/ジェルマーノ・スクルティによるトランスクリプション)
キンモ・ハコラ(b.1958):アララ
ジュラ・バーンケヴィ(b.1966):ディッソルツィオーニ
シュニトケ:「レヴィス・フェアリー・テイル」より
ヴィヤチェスラフ・セメノフ(b.1946):パヴェウ・バラネク(b.1978):春の最初の一日
シリウス・アコーディオン・トリオ〔ミケーレ・ビアンコ(アコーディオン)、アルベルト・ナルデッリ(アコーディオン)、ピエトロ・セクンド(アコーディオン)〕

録音:2024年1月(レッチェ、イタリア)
同じ学校で学んだ3人が2019年に結成したシリウス・アコーディオン・トリオ。彼らのレパートリーの中からアコーディオン三重奏のために書かれた珍しい作品を中心に収録。アコーディオンという楽器の地位の向上、レパートリーの発展に尽力する彼らの楽器に対する思いが詰まった1枚です。
Da Vinci Classics
C-00957(1CD)
彼女の旅〜女性作曲家によるフルートとピアノの作品集
アマンダ・ハーバーグ
:宮廷舞曲(フルートとピアノのための)
サリー・グリーナウェイ:OF MOTHS AND MOONLIGHT(フルートとピアノのための)
メル・ボニス:ソナタ「ベル・エポック」(フルートとピアノのための)
エヴァ・ファビアンスカ=イェリンスカ:アラベスカ(フルートとピアノのための)
カレン・レモン:タンジェント・ブルース(フルートとピアノのための)
エヴァ・コヴァルスキ(Fl)、
アンナ・ルトコフスカ=ショック(P)

録音:2023年-2024年
フルートとピアノは女性が習練してきた歴史があります。そのふたつの楽器のために作られた女性作曲家の作品を集めました。メル・ボニス以外は現代作曲家の作品が収録されており、フルートとピアノのための作品の今を知ることが出来ます。

Goodies
78CDR-3958(1CDR)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調作品74「ハープ」 ブダペストSQ【ヨーゼフ・ロイスマン(Vn1)、アレクサンダー・シュナイダー(Vn2)、イシュトヴァン・イポリー(Va)、ミッシャ・シュナイダー(Vc)】

米 RCA VICTOR14997/15000
1936年4月27日ロンドン録音
ブダペストSQは1917年ブダペスト歌劇場Oのメンバー4人によっ て結成され、1967年に解散した。1932年に初代のリーダーだったエミール・ハウ ザー(在籍1917-32)からヨーゼフ・ロイスマン(1900-1974)になり、アメリカをベ ースに活躍し20世紀中期最高の四重奏団として君臨した。アレクサンダー・シュ ナイダー(在籍1933-45)は第2ヴァイオリン奏者で一時期ソリストと自らの四重奏 団を結成して活躍していた。ヴィオラのイシュトヴェン・イポリー(在籍1917-36) はボリス・クロイト(在籍1936-67)に代わった。チェロのオリジナル・メンバーで あるハリー・ソン(在籍1917-30)はミッシャ・シュナイダー(在籍1936-1967)に代 わった。この録音はロンドンのアビーロードでの録音だがEMIからは発売されず RCA VICTORのみの発売だった。(グッディーズ)
Goodies
78CDR-3961(1CDR)
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調(1917)
前奏曲集第1集より第4曲「音と香りは夕べの大気のなかに漂う」
アンドレ・マンジョー(Vn)
ライエル・バーブア(P)

英 NATIONAL GRAMOPHONIC SOCIETY(NGS)127/8
1929年ロンドン録音
この曲の初録音。アンドレ・マンジョーはパリ音楽院出身のヴァイオリニスト。 1919年にロンドンでインターナショナルSQを結成した。ピアノのバー ブアはハンガリー生まれ。ブダペスト・トリオのピアニストをつとめた。(グッディーズ)

Hyperion
CDA-68463(1CD)
ドビュッシー:弦楽四重奏曲&ソナタ集
1. 牧神の午後への前奏曲 L.87(ダヴィド・ワルター編曲による木管五重奏、弦楽五重奏、ハープとクロテイルのための)
2-4. ヴァイオリン・ソナタ ト短調 L.148
5-7. フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ L.145
8-10. チェロ・ソナタ ニ短調 L.144
11-14. 弦楽四重奏曲ト短調 L.91
ナッシュ・アンサンブル
〔グラハム・ミッチェル(コントラバス/tr.1)
ローレンス・パワー(ヴィオラ/tr.1,5-7)
ジョナサン・ストーン(Vn/tr.1, 11-14)
ステファニー・ゴンリー(Vn/tr.2-4)
エイドリアン・ブレンデル(Vc/tr.1,8-14)
ラーシュ・アンデシュ・トムテル(ヴィオラ/tr.11-14)
ルーシー・ウェイクフォード(ハープ/tr.1, 5-7)
ベンジャミン・ナバロ(Vn/tr.1, 11-14)
アラスター・ビートソン(P/tr.2-4)
リチャード・ワトキンス(ホルン/tr.1)
リチャード・ベンジャフィールド(クロテイル/tr.1)
ジョン・マクドゥーガル(バスーン/tr.1)
フィリッパ・デイヴィス(フルート/tr.1,5-7)
ガレス・ハルス(オーボエ/tr.1)
サイモン・クロフォード=フィリップス(P/tr.8-10)
リチャード・ホスフォード(クラリネット/tr.1)〕

録音:2023年12月10日&11日、オール・セインツ教会(イーストフィンチリー、ロンドン)、2024年2月28日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)
1964年創立、世界トップレベルの名手たちを擁し、ロンドンのウィグモア・ホールのレジデント・チェンバー・アンサンブルを務めるナッシュ・アンサンブル。多種多様な編成を駆使し、300超の世界初演を含む様々なスタイルの音楽を録音・演奏し、英国最高のアンサンブルの1つとして注目を集めてきました。Hyperionを中心にこれまで90タイトル以上のアルバムを録音し、イギリスのグラモフォン賞やBBCミュージック・マガジン賞にも度々ノミネートや受賞を果たしており、2021年にもジョン・ピッカードの作品集でグラモフォン賞の現代曲部門に輝いています。
結成60周年記念アルバムとなる本作では、ドビュッシー初期の弦楽四重奏曲と晩年の3つのソナタに加え、名オーボエ奏者、ダヴィド・ワルター(ヴァルテール)が室内アンサンブルに編曲した「牧神の午後への前奏曲」の貴重な演奏が組み合わされています。12人の奏者(弦楽器、管楽器、ハープ、クロテイル)のために編曲されたこの作品は、オーケストラの原曲の神秘性と快い静寂さをまったく失わない、慣用的なアレンジです。
本アルバムは、『サンデー・タイムズ』紙がナッシュ・アンサンブルを「室内楽の王者」と評価したことの真理を再び証明してくれることでしょう。

Etcetra
KTC-1844(1CD)
ホルンとオルガンのための作品集
ブルックナー:見よ、大いなる司祭(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第3幕への前奏曲(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」より狩猟音楽(ホルン・アンサンブル編)
ブルックナー:シュタイアーマルカー(ホルン・アンサンブル編)、追憶(4本のホルンとオルガン編)
ワーグナー:楽劇「タンホイザー」より聖エリーザベトの別れ(ワーグナーチューバとオルガン編)
ブルックナー:グラドゥアーレ(ホルン・アンサンブル編)
ドリーブ:バレエ「シルヴィア」より狩の女神たち(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
R. シュトラウス:歌劇「ダフネ」より前奏曲と場面(ホルン・アンサンブル編)
ワーグナー:不眠(オルガン編)
フランク:交響詩「呪われた狩人」より序奏と狩(8本のホルン、鐘、オルガン編)
フランク:ジゼル 第3幕への前奏曲(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
マスネ:「復讐の女神たち」より祈り(ホルン独奏、アンサンブルとオルガン編)
ブルックナー:追悼(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
ブルックナー:バラード(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
※すべてヘルマン・ユーリッセンの編曲
ヘルマン・ユーリッセン(Hrn)、
アンサンブル・カプリコルノ、
ヘールテン・ファン・デ・ヴェテリンク(Org)

録音:2024年4月、オルゲルパーク(アムステルダム、オランダ)
ホルンとオルガンという独特な響きを持つ編成で、ワーグナーやブルックナーの楽曲を新たな視点から再解釈した1枚。ハーグ・レジデンティOの首席ホルン奏者として長年活動し、ホルンと金管アンサンブル編で世界的に知られるヘルマン・ユーリッセンが、アムステルダムのオルゲルパークで行われたプロジェクトのために手掛けた編曲を収録しています。特にフランクやブルックナーの作品では、鐘やワーグナーチューバといった特別な楽器編成が取り入れられ、荘厳かつロマンティックな響きをお楽しみいただけます。
Etcetra
KTC-1820(1CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
私は夢を見た Op.57-3
ああ、その目をそらして Op.57-4
チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
5月の夜 Op.43-2
エイミー・ノリントン(Vc)
ピート・クイケン(フォルテピアノ)

録音:2024年3月15日-17日、Arsonic(モンス、ベルギー)
ロジャー・ノリントンの娘であり、レゾナンス音楽祭(ベルギーの室内楽祭)の創設者兼芸術監督としても活躍するチェリスト、エイミー・ノリントンと、ヴィーラント・クイケンの息子であり、ブリュッセル王立音楽院で長年ピアノとヒストリカル・ピアノを教えるピート・クイケン。古楽界の偉大な才能と飽くなき情熱を次代に受け継ぐ2人の古楽器奏者によるブラームスのチェロ・ソナタ集が、オランダの老舗レーベルEt’ceteraより登場! エイミー・ノリントンはこれまでアンサンブルのメンバーやゲスト・アーティストとして多数のレコーディングに参加してきましたが、自身のメイン・アルバムとしては恐らく初となるだけに、ピート・クイケンとのブラームスという注目プロダクションには大きな期待がかかります。
チェロとピアノのデュオ・レパートリーの柱とも言えるブラームスの2つのチェロ・ソナタに加え、彼らはブラームスの3つの歌曲を編曲し、あまり知られていないブラームスの歌曲の傑作に新たに光を当て、歌う楽器としてのチェロをの魅力を称揚しています。
使用楽器は、ガット弦を使用したフランチェスコ・ルッジェーリ1695年製のチェロと、ヨハン・バプティスト・シュトライヒャー1868年製のオリジナル・フォルテピアノです。

CPO
CPO-555537(1CD)
リヒャルト・レスラー(1880-1962):六重奏曲 変ホ長調 Op.16(1906)- ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、クラリネット、ホルンとピアノのための*
ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.28(1915/1916年頃)
パスカル・モラゲス(Cl)
ホセ=ビセンテ・カステーリョ (Hrn)
オリヴァー・トリンドル(P)
ウィーン・アルティスQ
ペーター・シューマイヤー(Vn)
ヨハネス・マイスル(Vn)
ヘルベルト・ケーファー(Va)
オトマール・ミューラー(Vc)

録音:2022年1月15-16日、2022年4月7-8日*
リヒャルト・レスラー(Rosler、Roesler、Rosslerなど多様な表記あり)は、1880年に、リガでバルト系ドイツ人の 母とチェコ出身のドイツ系ヴァイオリニストである父の間に生まれました。父の仕事の関係で幼少期にリガ、カリ シュ、ジラルドフを転々とした後、リガに戻り音楽教育を受け、地元の音楽学校を卒業後、ベルリン芸術大学に進 学。作曲をブルッフ、ピアノをカール・ハインリヒ・バルトとエルンスト・ルドルフに師事し、20歳でメンデルス ゾーン作曲賞を受賞。ピアノ教師として同大学に採用されました。このアルバムに収録された六重奏曲とピアノ五 重奏曲は、後期ロマン主義の影響が色濃く、ブラームスをはじめ、同時代のドイツ・オーストリア音楽の影響を受け ています。六重奏曲 Op.16は、ダイナミックなリズムを特徴とする曲で、第1楽章に複雑なパッサカリアが置かれて います。各楽器がバランスよく役割を担いますが、ピアノが特に重要な役割を果たします。ピアノ五重奏曲 Op.28は、第一次世界大戦中に作曲されましたが、暗い世相の影響は感じられず、協奏的な性格を持つ美しい作 品です。第1楽章ではシューマンを彷彿とさせるモチーフが用いられ、第2楽章のシンコペーションや、舞曲の持つリ ズムを持つ第3楽章も印象的です。華やかかつ技巧的な終楽章でドラマチックな結末を迎えます。
CPO
CPO-555455(1CD)
ヨーゼフ・ヴァイグル(1766-1846):三重奏曲第1番ハ長調
三重奏曲第2番ヘ長調
三重奏曲第3番変ロ長調
三重奏曲第4番ト短調
三重奏曲第5番ニ長調
三重奏曲第6番ト長調
カリン・ファン・ヘールデン(Ob…グルンドマン&フロスによるアルフレード・ベルナルディーニ作の再現楽器)
マルティン・ヨップ(Vn…ヤコプ・シュタイナー 1650年頃製)
ケイティ・スティーヴンス(Vc…ロッキー・ヒル 1780年製)

録音:2020年11月16-18日
ヨーゼフ・ヴァイグルは、両親がエステルハージ家に仕えた音楽家。父の影響で音楽に親しみ、若くしてサリエリやグ ルックに認められ、オペラの作曲家として名声を博しました。彼は30曲以上のオペラ、劇場やバレエの音楽、宗教 曲などを作曲しましたが、器楽作品にはほとんど関心を示さず、このオーボエ、ヴァイオリン、チェロのための6曲の三 重奏曲がかろうじて知られているのみです。この曲集の自筆譜はオーストリア国立図書館に保管されていますが、 作品には題名や日付がなく、1780年代半ば以降に作曲された可能性があるものの出版はされていません。三 重奏曲は3部構成で、オーボエが主役を担う場面が多いものの、3つの楽器のバランスは取れており、各曲の構 成はどれも工夫が凝らされています。例えば、第1番にはモーツァルト風のアダージョがおかれ、第3番にはフーガとシ チリアーナ、第5番にはロ短調の変奏楽章、最後の第6番の第2楽章では精緻な二重フーガが聴かれます。ヴァイ グルはこれらの三重奏曲をマリア・テレジア皇后のプライベート・コンサートのために作曲したと推測されています。

ALPHA
ALPHA-1110(1CD)
エグザイル
伝承曲:Kugikly クギクリ - ヴァイオリンと、ウクライナとロシアのパンパイプのために(ジョナサン・ケレンによる弦楽合奏のための編曲版)
シュニトケ(1934-1998):チェロ・ソナタ 第1番(マルティン・メルケルによるチェロ、弦楽とチェンバロのための編曲版)(2020)
モルドバ伝承曲:Cucu?or cu pan? sur? (灰色の羽のカッコウ)*
パヌフニク:ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲
シューベルト:5つのメヌエットと6つのトリオ D89第3番 (パトリツィア・コパチンスカヤによる弦楽合奏のための編曲版)
ヴィシネグラツキー(1893-1979):弦楽四重奏曲 第2番Op.18
イザイ:逃亡者- 低音部の無い弦楽合奏のための Op.25
パトリツィア・コパチンスカヤ(Vn、(指)歌*)
トーマス・カウフマン(Vc)
カメラータ・ベルン
ヴラド・ポペスク(歌*)

録音:2024年3月 ディアコニス教会、ベルン
パトリツィア・コパチンスカヤが、音楽監督を務めるカメラータ・ベルンとその首席チェロ奏者トーマス・カウフマンと共に、故郷を追われたあるいはやむなく去った 人々をテーマに構成したアルバム。コパチンスカヤ自身、故郷モルドバは自分のなかでもはや失われており、そこに囚われていながらも既に根を下ろしておら ず、自分は永遠に根無し草であると感じていることが、このプログラムの根底にあります。ウクライナとロシアに共通する民族楽器クギクリ(パンパイプ)を使用し て本来演奏される伝承曲の、リズミカルながらもどこか不安を帯びた編曲版から弦楽合奏によるシュニトケのチェロ・ソナタが立ち上がり、巨大な蒸気機関を 思わせる曲想へと発展していくオープニングは圧巻。コパチンスカヤが不穏な響きに乗り澄んだ声で歌うモルドバの伝承曲、故郷ポーランドで演奏を禁じられ たパヌフニク、内的亡命者と呼べるシューベルト、ソヴィエトで12音と四分音による音楽に打ち込みフランスへ亡命したヴィシネグラツキーなどが続き、ラストはイ ザイがシンシナティSOの音楽監督を務めていた時にヴァイオリンとヴィオラの合奏のために書いた「逃亡者」を収録。鋭利な解釈と表現で作品への深い

Gramola
GRAM-99317(1CD)
ヨーロッパの万華鏡 ー ヨーロッパ11か国の舞曲集
クライスラー:ウィーン小行進曲
ドヴォルザーク(1841-1921):スラヴ舞曲 Op. 46-2
グリーグ:ノルウェー舞曲 Op.35-2(ハンス・ジット編)
グラナドス:アンダルーサ Op.5(マルティン・フェルスト編)
バルトーク:ルーマニア民族舞曲 Sz.68BB76(M.フェルスト編)
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(M.フェルスト編)
チャイコフスキー:『くるみ割り人形』よりトレパーク(M.フェルスト編)
ブラームス:ハンガリー舞曲第6番(フーゴ・リーゼンフェルト編)
フランツ・ベンデル(1833-1874):ハンガリーの想い出- 性格的なポルカ(ニコライ・ハンセン編)
シュテファン・ヘラー:タランテッラ
ノヴァーチェク(1866-1900):ブルガリア舞曲 Op.6-1
ベートーヴェン:セレナード ニ長調 Op.8ー メヌエット(ハインリヒ・ベーム編)
シューベルト:4つのドイツ舞曲 Op. 33(パウル・ツィルヒャー編)
ヨーゼフ・シュトラウス(1827-1870):ポルカ・マズルカ「祖国にて」 Op.231(M.フェルスト編)
ヴァルトミュラー・トリオ・ウィーン
イネス・ミクリン(Vn)
マルティン・フェルスト(Vc)
アンナ・ジェラン(P)

録音:2022年
舞曲は、出身地や宗教、言語、文化を超えて人々を結びつけ、音楽と身体表現を通じて対話を生み出す ものであり、このアルバムにおいては、ヨーロッパの多様な文化に内在する共通の象徴として描き出されます。 音楽の旅はウィーンで始まり、再びウィーンで終わります。ウィーンは、アンサンブル「ヴァルトミュラー・トリオ・ ウィーン」の本拠地であり、アンサンブル名の由来となった画家フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーの故 郷でもあります。

DUX
DUX-2040(5CD)
ポーランドの室内楽〜ペンデレツキ、シマノフスキ、バツェヴィチ、グレツキ、ウカシェフスキ
■CD1
ペンデレツキ:弦楽三重奏曲(1991)
弦楽四重奏曲第1番(1960)
弦楽四重奏曲第2番(1968)
弦楽四重奏のための 「Der unterbrochene Gedanke」(1988)
クラリネットと弦楽三重奏のための四重奏曲(1993)
弦楽四重奏曲第3番「Blatter eines nicht geschriebenen Tagebuches」(2008)
弦楽四重奏曲第4番(2016)*
■CD2
シマノフスキ:弦楽四重奏曲第1番 ハ長調 Op.37(1917)
弦楽四重奏曲第2番Op.56(1927)
グラジナ・バツェヴィチ:弦楽四重奏曲第4番(1951)*
■CD3
グレツキ:弦楽四重奏曲第1番 Op.62「It is Already Dusk」(1988)
弦楽四重奏曲第2番Op.64「Quasi una Fantasia」(1990/1991)*
■CD4
グレツキ:・弦楽四重奏曲第3番Op.67「…songs are sung」(2005)
■CD5
パヴェウ・ウカシェフスキ(1968-):・弦楽四重奏曲第1番(1994)*
弦楽四重奏曲第2番(2000)
弦楽四重奏曲第3番(2004)
弦楽四重奏曲第4番(2021)
ピアノ五重奏曲第1番(2013)
ピアノ五重奏曲第2番(2017)
AFOSQ、
アルカディウシュ・アダムスキ(Cl)、
マレク・シュレゼル(P)

■CD1
録音:2010年2月、クラクフ音楽アカデミー(ポーランド)
2023年10月1日、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロッパ音楽センター(ポーランド)*

■CD2
録音:2000年、バーデン=バーデン南西ドイツ放送(ドイツ)
1999年6月、クラクフ(ポーランド)*

■CD3
録音:1999年6月、クラクフ(ポーランド)
2000年、バーデン=バーデン南西ドイツ放送(ドイツ)*

■CD4
録音:2016年4月21-23日、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロッパ音楽センター(ポーランド)

■CD5
録音:1999年6月、クラクフ(ポーランド)*
2023年3月3-16日、イグナツィ・ヤン・パデレフスキ音楽学校(ポーランド)
1993年から活動を続け、20世紀ポーランド音楽の録音に対して2度のフレデリク賞受賞を成し遂げてきたポーランド初の女性SQ「DAFOSQ」の30周年記念BOX。30年間の活動で積み上げてきた20世紀ポーランドの室内楽のレコーディングを集成した5枚組セットは、ポーランドのメロディー、リズム、民族音楽のハーモニー、そして大胆なソリューションが、表現豊かな解釈と一体感のあるサウンドで届けられます。

Da Vinci Classics
C-00914(1CD)
シューベルト:ピアノ三重奏曲 変ホ長調 D929
ノットゥルノ 変ホ長調 D897
トリオ・イマーシオ

録音:2024年1月28日-30日
ここに収録されている「ピアノ三重奏曲 変ホ長調 D929」は、シューベルトのピアノ三重奏曲の中でも最も知られている作品です。晩年のシューベルトの特徴が出ている作品でここで使われた主題は彼自身が好んだものであることも窺え、終楽章は晩年のシューベルトが用いた「天国的な長さ」の典型のような楽章となっています。
「ノットゥルノ」は、信じられないほど美しい緩徐楽章となっていますが、この曲名は出版時付けられたものでシューベルト自身が名付けたものではないのにもかかわらず、見事に特徴を捉えています。
Da Vinci Classics
C-00945(1CD)
20世紀の木管五重奏曲集
リゲティ:6つのバガテル
メンデルスゾーン:序曲 「フィンガルの洞窟」(ファブリツィオ・ヴィリャ編)
フランセ:五重奏曲第1番
ヒンデミット:小室内楽曲
クインテット・シネステシア

録音:2007年7月、イタリア
フィラルモニカ・アルトゥーロ・トスカニーニの首席ホルン奏者ファブリツィオ・ヴィリャ、ローマ歌劇場のクラリネット奏者フランチェスコ・デフロンツォ、フィレンツェ五月音楽祭管の首席フルート奏者グレゴリオ・トゥニネッティ、ミラノ響、ローマ歌劇場、ケルビーニ管など多くのオーケストラやアンサンブルでオーボエとイングリッシュ・ホルンを演奏しているパオリーノ・トーナ、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管の首席コントラファゴット奏者パオロ・デュットといった名手たちによって2004年に設立された木管五重奏団、クインテット・シネステシア。
この編成のためのオリジナルの作品を探求した後に、いくつかのオーケストラの傑作の編曲を通じてレパートリーを増やしており、このアルバムでも20世紀のレパートリーの中に、メンデルスゾーンの名曲「フィンガルの洞窟」のアレンジが組み合わされています。
Da Vinci Classics
C-00944(1CD)
21世紀のスピリチュアル・アート・ソング
サルヴァトーレ・パッサンティーノ:Tardi ti ho amato、Vergine madre
アンドレア・アミチ:Piu che un racconto
ヨルゴス・ハツィミケラキス:Cantico di Noe
マッシモ・パッティ:Preghiera per una lacrima tra le onde
マウリシオ・アンヌンツィアータ:In quel buio、Benedicimi Padre
ルチアーノ・マリア・セッラ:Melopea
イクセル・ミハレス:La canzone di Yosef、Salve regina
マリア・ルッソ(Ms)、
ニコラ・マラグジーニ(Cb)、
ミレア・ズッカーロ(P)

録音:2023年1月、イタリア
2017年のクリスマス以来、移住、パンデミック、エコロジー、真実と神の探求といった現代的なテーマに取り組んできたグループによる、メゾ・ソプラノ、コントラバス、ピアノのための現代歌曲集。詩人と音楽家のコラボレーションにより、宗教的なテキストと個人的、または共同的な経験を組み合わせることで、人生の意味や精神性の探求を目指しています。
Da Vinci Classics
C-00943(1CD)
18世紀のチェロ三重奏曲集
ジュゼッペ・クレメンテ・ダッラーバコ(1710-1805):三重奏曲第1番ロ長調 ABV54
 カプリス第4番ニ短調
ジャン=バティスト・バリエール(1707-1747):3声のソナタ第2番ニ短調
ダッラーバコ:カプリス第1番ハ短調
ベネデット・マルチェッロ:3声のソナタ第2番ハ短調
ダッラーバコ:カプリス第2番ト短調
 トリオ第2番ト長調 ABV55
アンサンブル・ティーフザイツ〔アンナ・ライゼナー、アルマ・シュトルテ、ミリアム=ルイーゼ・ミュンゼル(ヒストリカル・チェロ)〕

録音:2023年9月、イタリア
バロック・チェロやヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオロンチェロ・ピッコロといった歴史的な低弦楽器を専門とする3人の女流奏者によるベルリンの若きアンサンブル、「Tiefsaits」。ルネサンスのコンソート音楽からバロックのソナタ、ロマン派のヴィルトゥオーゾ作品まで、幅広いレパートリーで活動しています。
めったに聴くことのできないオリジナル作品や独自の編曲作品を演奏に取り入れており、デビュー・アルバムとなるこのレコーディングは、ジュゼッペ・クレメンテ・ダッラーバコを中心とした、18世紀のチェロ三重奏というレア・レパートリーに迫ります。
Da Vinci Classics
C-00949(1CD)
オーボエ三重奏によるオペラ幻想曲集
ロッシーニ:「セビリアの理髪師」による幻想曲(編曲:ルチアーノ・フランカ)
ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」による幻想曲(編曲:ミケーレ・マンガーニ)
ビゼー:「カルメン」による間奏曲(編曲:ルチアーノ・フランカ)
ヴェルディ:「椿姫」による幻想曲(編曲:パオロ・カサデイ)
プッチーニ:「蝶々夫人」によるポプリ(編曲:ルチアーノ・フランカ)
※すべて2本のオーボエとイングリッシュホルンのための編曲版
トリオ・オーボアンサンブル〔ルチアーノ・フランカ、ピエルパオロ・オッタヴィ、パオロ・カサデイ(オーボエ/イングリッシュホルン)〕

録音:2018年12月(イタリア)
このアルバムは、19世紀イタリアとフランスのオペラの名作を独特の編成であるオーボエ・トリオによって蘇らせる1枚です。当時オペラは文化の中心に位置し、名旋律は劇場に足を運べる人々だけでなく、家庭や居酒屋、街角でも広く親しまれていました。ロッシーニやドニゼッティの喜劇的な楽想、ビゼーのエキゾチックな色彩、ヴェルディとプッチーニの感情豊かな旋律を、オーボエの美しい響きでお楽しみください。
Da Vinci Classics
C-00942(1CD)
ウインド・アンサンブルのための20世紀の音楽
ストラヴィンスキー:小協奏曲(12の楽器のための)
ミヨー:室内交響曲第5番(10の楽器のための)
ヴィンセント・パーシケッティ(1915-1987):セレナーデ第1番(10本の管楽器のための)
ロバート・ネーゲル(1924-2016):ディベルティメント(10本の管楽器のための)
マイケル・コルグラス(1932-2019):小協奏曲(ティンパニのための)
ブレント・ハイジンガー(b.1937):行進曲(ティンパニと金管楽器のための)
イ・フィアーティ・ディ・ミラノ
シルヴァーノ・スカンツィアーニ(指)
エルネスト・コロンボ(ティンパニ)

録音:2022年-2023年(イタリア)
他の多くの分野でもそうであるように、吹奏楽の領域でも、イーゴリ・ストラヴィンスキーの音楽から出発する、あるいは少なくとも彼の音楽を議論せずして近代音楽史を書くことは不可能でしょう。ヨーロッパを席巻し、多くの音楽家、批評家、作曲家、聴衆を熱狂させ、激怒させ、「以前」と「以後」という分岐点を実質的に作り出したストラヴィンスキーの「祭典」によって、20世紀の音楽の流れは永遠に変わりました。
本アルバムでは、20世紀の音楽の流れに重要な役割を果たした作曲家、イーゴリ・ストラヴィンスキーから始まり、ダリウス・ミヨー、ニューヨーク・ブラス・クインテットの創設者でもあり、金管楽器のための室内楽作品の先駆者でもあるロバート・ネーゲル、ピアニスト、トロンボーン奏者としても活躍するブレント・ハイジンガーまで、過去100年にわたるウインド・アンサンブルのための多彩なレパートリーを収めています。
TRPTK
TTK-0127(1SACD)
モートン・フェルドマン:ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ ニュー・アムステルダムス・ペイル

録音(ライヴ):2023年11月(フローニンゲン、オランダ)
グリッドを用いたり、一定時間に奏する音符の個数を明記したりするなど、図形譜を世界で最初に発案し、ジョン・ケージと並ぶアメリカ戦後音楽を代表する作曲家、モートン・フェルドマン。『Crippled Symmetry』(約5時間)や『弦楽四重奏曲第2番』(約6時間)など、演奏時間の長い静謐な作品が多いことでも知られています。
本アルバムでは、フェルドマンが亡くなる約3ヶ月前の5月に完成させた最後の作品で、オランダの地方都市ミデルブルクの第11回ニューミュージック・フェスティバルで、作曲家立ち会いのもと初演されたピアノ四重奏曲 「ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ」 が取り上げられています。この作品は、まるで迷宮のような即興であり、音楽、芸術、歴史、人間性、そして世界について無限に枝分かれする考えを、楕円形の文章で表現しようと試みたもので、フェルドマンの音楽の特徴である瞑想的な音世界が1時間15分に凝縮されています。フローニンゲン(オランダ)のサウンド・オヴ・ミュージック・フェスティバルでのライヴ録音です。

Ars Produktion
ARS-38664(1CD)
ピュア
バスティアン・ブルグナー=ルイス:ラジオ・アイランド
フローリアン・クリンガー:水、鉄、木/アルファベティック・クリムト
ドビュッシー(フローリアン・クリンガー編):牧神の午後への前奏曲
フローリアン・クリンガー:ボーズ・オヴ・サウス
ゼバスティアン・ブルグナー=ルイス:プリズマ
ヴェルディ(ルーカス・サロン編):歌劇「運命の力」 より 序曲
ルイーズ・ケイジ・パーカッション

録音:2023年8月
2014年の設立以来、常に新しい音楽の道を探求し、オリジナリティ溢れるステージで聴衆を興奮の渦に巻き込む打楽器アンサンブル、ルイーズ・ケイジ・パーカッションの確かな技術と最高レベルのユーモアが融合した1枚。クラシックにフュージョン、ミニマルなどあらゆる要素を感じさせるメンバーのオリジナル作からドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」やヴェルディの「歌劇「運命の力」序曲」の大胆なアレンジまで、多彩なプログラムを華麗に演奏した、驚きと刺激に満ちたアルバムです。
Ars Produktion
ARS-38663(1CD)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
ナタリア・ファン・デア・メルシュ(Vn)、
オリヴィエ・ロベルティ(P)

録音:2023年8月2日-4日、コンジュー城(ベルギー)
ケルン室内管、ハンブルク・フィル、エッセン・フィルなどとの共演や、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭への出演など広く活躍するドイツのヴァイオリニスト、ナタリア・ファン・デア・メルシュがブラームスの3つのヴァイオリン・ソナタを録音。伴奏はソロでもブラームスの作品を録音しているベルギー出身の名手オリヴィエ・ロベルティ。2人はこれらの作品を一緒に演奏してみてすぐにレコーディングを決断したそうです。

オクタヴィア
OVCL-00862(1SACD)
税込定価
2024年11月20日発
R.シュトラウス&ラフマニノフ
R.シュトラウス:チェロとピアノのためのソナタヘ長調作品6
ラフマニノフ:ピアノとチェロのためのソナタト短調作品19
グリーグ:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第3番
ハ短調作品45より第2楽章アレグレット・エスプレッシーヴォ(Vcのための編曲版)
横坂源(Vc)、沼沢淑音(P)

録音:2024年6月25-27日 静岡、浜松市天竜壬生ホール
横坂源のEXTON第2弾となる新たな録音は、沼沢淑音との共 演によるロマン派作品を収録しました。 R.シュトラウスでは瑞々しい音色が放物線を放つようなメロ ディから、狂気的な陰りまで繊細に表現する一方、ラフマニ ノフではエネルギー溢れる大きなうねりを壮大でロマン ティックに邁進。そしてグリーグのヴァイオリン・ソナタ第3 番の作曲家自身によるチェロ編曲版で優しく締めくくります。 ともにより深みを追い求め、真摯に音楽に向き合う二人の音 楽家による渾身のアルバムです。(オクタヴィ)

Hanssler
HC-23045(1CD)
リフレクションズ
ドビュッシー:ピアノ三重奏曲 ト長調
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調
ジャン・フランセ:ピアノ三重奏曲(1986)
リリ・ブーランジェ:春の朝に
トリオ・ガオン【 ジェヒ・リー(Vn )、サミュエ ル・ルッツカー(Vc)、テヒョン・キム(P)】

録音:2024年2月5〜7日/バイエルン放送第2スタジオ
ピアノ三重奏団トリオ・ガオン(Trio Gaon)は、文化的背景の大きく異なる3人の音楽家が集まり2013年に結成。団名の由来は韓国語のGAON(??)に よるもの。この単語は「世界の中心」と「温もりを生み出す」という2つの異なる意味を持ち、演奏するその瞬間の「世界の中心」に当団がいることと音楽という 「器」を通して温もりとエネルギーを伝え、生み出すことをモットーにその名がつけられました。
当アルバムではドビュッシー、ラヴェル、フランセ、リリ・ブーランジェというフランス室内楽の主要4作品を収録。フランス人作曲家によるピアノ三重奏作品自体 が少ないため、ここに収録された19世紀から20世紀に生まれたこれらの作品は非常に貴重かつ名作揃いです。 (Ki)
Hanssler
HC-24033(1CD)
トランスとリズム
バッハ:インヴェンション第14番変ロ長調 BWV785
エディ・ハリス:フリーダム・ジャズ・ダンス
ヨハンネス・チコーニア:太陽の光
サティ:ジムノペディ第1番
アントニオ・カルロス・ジョビン:波
伝承曲(ルーカス・ルイス・デ・リバヤス編):タランテラ
バッハ:4つのデュエットより第1番ホ短調 BWV802
ドン・グロルニック:ナッシング・パーソナル
オリ・ボット:ルーマニアのブルース
リゲティ:ムジカ・リチェルカータ第8番
伝承曲:あなたを愛するまで
ハワード・スケンプトン:Quaver3
バッハ:前奏曲第24番ロ短調 BWV869/1
ディジー・ガレスピー:コン・アルマ
ジャコブ・ド・サンレーシュ:旋律ゆたかなハープを
カーラ・ブレイ:Utviklingssang
モンゴ・サンタマリア:アフロ・ブルー
アンナ・カレヴェ(Vc)、
オリ・ボット(ヴィブラフォン)

録音:2023年2月/b-sharp(ベルリン)
チェロのアンナ・カレヴェとヴィブラフォンのオリ・ボットの異色のユニットがお届けするジャンルをこえた音楽世界。二人の豊かな才能を示す充実の選曲。クラシッ クとジャズ、トラディショナルとを交互に配置し、聴き手にトランスと複雑なリズムの世界に誘います。 (Ki)

Hanssler
HC-23083(4CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(全10曲) アンネドーレ・オーベルボルベック(Vn)、
ミヒャエル・シェヒ(P)

ライヴ録音:2022年11月17日〜12月15日/インスブルック音楽院内「音楽の家」
2013年よりチロルSOのコンサートマスターをつとめるアンネドーレ・オーベルボルベックがベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲をライヴ収録しま した。1982年ハノーファー生まれのオーベルボルベックは5歳でピアノを、7歳でヴァイオリンを習いはじめ、その才能はすぐさま開花。わずか11歳で地元ハノー ファー州立歌劇場でソロ・デビュー・リサイタルを開くなど、神童として注目されました。
オーケストラの活動だけでなく優れた室内楽奏者としても知られるオーベルボルベックが名手シェヒとインスブルック音楽院でライヴ収録したこのベートーヴェン では、現在の充実ぶりを証明する圧巻の仕上がり。ライヴならではの高揚感に包まれた演奏を披露しております。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0101(1CD)
3つの声 〜弦楽三重奏のための作品集
エミー・ウェゲナー(1901-1973):弦楽三重奏のための組曲(1925)
タニア・レオン(1943-):3つの声(2010)*
レーガー:弦楽三重奏曲第1番イ短調 Op.77b(1904)
ミリアム・ハイド(1913-2005):弦楽三重奏曲(1932)
トリオロジー弦楽三重奏団

録音:2023年9月/スイス
*=世界初録音
ルツェルン応用科学芸術大学の修士課程で2019年に出会い結成された「トリオロジー弦楽三重奏団」のデビュー・アルバム。弦楽三重奏のための非常に興味 深いプログラムを披露。レーガーの最初の弦楽三重奏曲と、女性が作曲した3つの作品で構成されています。あまりポピュラーではない編成ですが、芸術性と色彩 で弦楽四重奏にも決して劣らぬことを明らかにしてくれます。 (Ki)

MClassics
MYCL-00053(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

美しい夕暮れ
プーランク:オーボエ・ソナタ FP 185
プーランク:オーボエ、ファゴットとピアノのための三重奏曲 FP43
ドビュッシー:夢
フォーレ:月の光 作品46-2
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕暮れ
フォーレ:子守歌 作品16
フォーレ:夢のあとに 作品7-1
プーランク:愛の小径 FP106
プーランク(堀内貴晃編):エディット・ピアフを讃えて FP176(即興曲 第15番)
サティ:ジュ・トゥ・ヴ
広田智之(Ob/オーボエ・ダモーレ)
矢野雄太(P)、岡本正之(Fg)

録音:2024年3月26-27日神奈川県、相模湖交流センター ラックスマンホール
東京都SOの首席奏者で日本オーボエ界の第一人者として 長く活躍する広田智之の最新アルバムです。共演者は、現在若 き新たな才能として大いに注目を集める、指揮者並びにピアニスト で活躍の、矢野雄太。二つの才能が煌めき合い、フランスの美しい 音楽の世界が広がります。また、メインにはプーランクの有名な「ソ ナタ」と「トリオ」を収録。「オーボエ・ソナタ」は広田にとって16年ぶり の再録音。「トリオ」では、東京都SOで共に木管セクション を支える首席ファゴット奏者、岡本正之を迎えます。名手たちが戯 れ遊ぶかのような心地よい音楽が流れます。フランス音楽の名曲が 多数収録。極上のフレンチ・アルバムです。

RUBICON
RCD-1126(1CD)
ルクー、イザイ&ラヴェル
ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
イザイ:悲劇的な詩 Op.12
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調
リリ・ブーランジェ:夜想曲
パトリック・ラフター(Vn)、
フィアクラ・ガーヴィー(P)
アイルランドのヴァイオリニスト、パトリック・ラフターと同じくアイルランドのピアニスト、フィアクラ・ガーヴィーによるベルギーとフランスの作曲家たちの作品集。二人にとってこのアルバムがデビュー・アルバムとなります。ラヴェルの有名なト長調の「ヴァイオリン・ソナタ」を中心として、現在ではあまり演奏されることのないルクーのト長調の「ヴァイオリン・ソナタ」、ベルギーの偉大なヴァイオリニストでもあったイザイの「悲劇的な詩」、フランスの女流作曲家リリ・ブーランジェの「夜想曲」といった興味深い内容となっています。
パトリック・ラフターは、これまでにマキシム・ヴェンゲーロフ、シュロモ・ミンツ、セミヨン・ビシュコフ、マーク・エルダー、マリン・オールソップ、そしてジャナンドレア・ノセダといった音楽家たちと共演しています。

ES-DUR
ES-2094(1CD)
リーディング・バスーン
モーリス・アラール
(1923-2004):パガニーニの主題による変奏曲
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハより 第6番フルートとバスーンのための W.392
バッハ:パルティータ ニ短調 BWV.1013(バスーン独奏版)
ヴァレンティン・シルヴェストロフ(b.1937):讃歌(エマヌエル・ブルミン=シント献呈,2022)
パガニーニ:無伴奏ヴァイオリンのためのカプリス第5番イ短調 Op.1.5(バスーン独奏版)
ユーリ・ポヴォロツキー(b.1962):
無伴奏バスーンのためのユーモレスク(エマヌエル・ブルミン=シント献呈, アルバムのための委嘱作品,2024)
モーツァルト:バスーンとチェロのためのソナタ変ロ長調 KV.292
エマヌエル・ブルミン=シント(Fg)
マトヴェイ・デョーミン(Fl)
アレクセイ・スタドレル(Vc)

録音:2024年4月20日、21日、24日&5月21日、フリードリヒ=エーベルト=ハレ(ハンブルク、ドイツ)
2004年マドリードで生まれ、アイルランドとドイツで育った若き俊英、エマヌエル・ブルミン=シントのデビュー盤がドイツのEs-Durから登場。ブルミン=シントは、9歳でベルリンでマティアス・バイアーに、2023年4月からはベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でライナー・ルフトに、2024年9月からはチューリヒ芸術大学でマティアス・ラッツに師事。これまでにドイツ国内のコンクール「Jugend musiziert」で何度も最高得点を獲得し、13の国際音楽コンクールで優勝。2024年秋にはファニー・メンデルスゾーン奨励賞を受賞しています。ソリストとしては、ニューヨークのカーネギー・ホール、エルプフィルハーモニー、ベルリン・フィルハーモニーなどでの演奏や、ベルリン・ドイツ・オペラ室内O、ローO、レアル・フィルハーモニア・デ・ガリシアとも共演しています。複数の作曲家が彼のために新作を作曲しており、2022年には、ウクライナで最も偉大な現代作曲家のひとり、ヴァレンティン・シルヴェストロフが、今のところ唯一のバスーン(Fg)作品を彼のために作曲しています。
本アルバムは、バッハからヴィラ=ロボス、そして、ユーリ・ポヴォロツキーとヴァレンティン・シルヴェストロフが彼に捧げた現代曲を組み合わせ、バスーンを豊かで多様な歴史を持つ独奏楽器として描くという好企画。計り知れない音楽の才能に恵まれたブルミン=シントのバスーン奏者としての重要なキャリアの第一歩にご注目ください。

Forgotten Records
fr-1961(2CDR)
エンドレスSQ 〜シューベルト:弦楽四重奏曲全集 Vol.3
第13番イ短調 D.804*
第14番ニ短調 D.810「死と乙女」#
第15番ト長調 D.887 +
エンドレスSQ [ハインツ・エンドレス(Vn1)、ヨーゼフ・ロッテンフッサー(Vn2)、フランツ・ルフ(Va)、アドルフ・シュミット(Vc)]
ロルフ・ラインハルト(P)*

録音:1956月4月*、1957年3月#、1957年9月+
※音源: Vox BX4, &6
Forgotten Records
fr-1960(1CDR)
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956 エンドレスSQ [ハインツ・エンドレス(Vn1)、ヨーゼフ・ロッテンフッサー(Vn2)、フランツ・ルフ(Va1)、アドルフ・シュミット(Vc)]
フリッツ・キスカルト(Va2)

録音:1957月4月シュトゥットガルト
※音源: Vox VBX6
Forgotten Records
fr-1963(2CDR)
ハイドン弦楽四重奏曲集 Op.64 「第3トスト四重奏曲」
ハ長調 Op.64-1, Hob.III:65
ロ短調 Op.64-2, Hob.III:68#
変ロ長調 Op.64-3, Hob.III:67
ト長調 Op.64-4, Hob.III:66
ニ長調 Op.64-5, Hob.III:63「ひばり」#
変ホ長調 Op.64-6, Hob.III:64+
ウィーン・コンツェルトハウスSQ[アントン・カンパー(Vn1)、カール・マリア・ティッツェ(Vn2)、エーリヒ・ヴァイス(Va)、フランツ・クヴァルダ(Vc)]

録音:1950年+、1954年、1955年#
※音源:Westminster XWN18603/5

Channel Classics
CCS-47024(1CD)
女性作曲家によるクラリネット作品集
アイヴィー・プリオー・レーニエ(1903-1986):クラリネットとピアノのための組曲
グレイス・オフォカ(1993-):OLORUN MI 我が神よ (無伴奏クラリネットのための)
グラジナ・バチェヴィチ:ポーランド奇想曲 (クラリネットとピアノによる)
マリー・エリザベト・フォン・ザクセン=マイニンゲン(1853-1923):ロマンツェ
クレメンス・ド・グランヴァル(1828-1907):クラリネットとピアノのための2つの小品
イダ・ゴトコフスキー(1933-):ノルウェーの印象
サラ・フェイギン(1928-2011):クラリネットとピアノのためのファンタジア
フランシーヌ・オーバン(1938-2016):モンフォール=ラモーリーのある晩
オーバン:Una Fioretti Di Francesco フランチェスコの花
ジェルメーヌ・タイユフェール:アラベスク
リズ・モリソン(1988-):Fallout フォールアウト
バーバラ・ウーフ(1958-):Dervish ダーヴィッシュ (無伴奏クラリネットのための)
テレサ・マーティン(1979-):Solstice 至点
マリア・デュ・トワ(Cl)
フェラ・コーパー(P)

録音:2023年11月 MCOスタジオ1、ヒルフェルスム、オランダ
南アフリカ出身のクラリネット奏者マリア・デュ・トワは、ケープPOの首席奏者などを経て、現在はオランダを拠点にソリ スト・室内楽奏者として活躍しています。彼女にとって4枚目のアルバムとなる今作は、女性作曲家による知られざる作品を集めた興味深い もの。作曲家自身についても、有名なタイユフェールや近年注目されているバチェヴィチ、管楽器ファンには知られたゴトコフスキーや、ブラーム スなどとの交流で知られるマリー・エリザベトなどのほかは、ほとんど知られていません。それぞれの国籍も、フランスを中心にデュ・トワの出身国 南アフリカやナイジェリア、ラトヴィアからニュージーランドまで多彩。いずれもクラリネットの特性と持ち味を生かした聴き応えのある作品ばかりで す。デュ・トワはオランダのピアニスト、フェラ・コーパーと共に、幅広い表現力で作品に深く寄り添った彫の深い演奏を聴かせています。

B RECORDS
LBM-070(1CD)
ALLIAGES 合金
ピエール・ジョドロフスキ(1971-)/トリオ・クセナキス(アダプテーション):24 ループス (2007)
スティーヴ・ライヒ(1936-):マリンバ・フェイズ (1967)
フィリップ・ユレル(1955-):Ritual Trio 典礼トリオ (2018)
クセナキス(1922-2001):オコ (1989)
ライヒ:ナゴヤ・マリンバ (1994)
平義久(1937-2005):トリクロミー(1992)
ライヒ:クラッピング・ミュージック (1972)
トリオ・クセナキス(パーカッション・アンサンブル)
アデライード・フェリエール
エマニュエル・ジャケ
ロドルフ・テリー

録音:2023年12月15日イル・ド・フランス国立Oスタジオ、アルフォールヴィル(ライヴ/拍手入り)
パリ国立高等音楽院を卒業した3人の打楽器奏者によって結成されたトリオ・クセナキス。単独では初めてとなるこのアルバムで、彼らは自 分達のお気に入りのレパートリーから幅広い選曲を行いました。ライヒの人気作が3曲並ぶほか、グループ名の由来となったクセナキス、フラン スに渡って活躍した平義久などの作品を収録。マリンバ、太鼓、手拍子、そしてループ装置を使用した作品まで、彼らとパーカッション・アンサ ンブルの魅力を余すところなく伝えるアルバムです。

Dynamic
CDS-8049(1CD)
ラテンの風景
ゼキーニャ・ジ・アブレウ(1880-1935):ティコ・ティコ・ノ・フバー(ショーロ 1917)(ホルヘ・カルドーソ編)
エルネスト・ナザレー(1863-1934):ブレジェイロ(ショーロ1893)*
ジャコー・ド・バンドリン(1918-1969):ドーシ・デ・ココ(ショーロ1950)*
ピシンギーニャ(1897-1973):1×0(Um a zero)(ショーロ1946)*
アルトゥーロ・マルケス(1950-):ダンソン第2番(1994)*
アンヘル・ビジョルド(1861-1919):エル・チョクロ(タンゴ1903)*
ピンティン・カステジャノス(1905-1983):ラ・プラナーダ(ミロンガ・タンゲアーダ 1937)*
アウグスティン・バルディ(1884-1941):ガジョ・シエゴ(タンゴ1927)*
アリエル・ラミレス(1921-2010):アルフォンシーナと海(1969)(ローラン・ディアンス編)
ローラン・ディアンス(1955-2016):ブラジル(2002)

*…ギタリアン四重奏団による編曲
ギタリアン四重奏団

録音:2023年7月12-14日ローマ、Villa Laura(イタリア)
南米の国々は、長い歴史の中で多様な伝統音楽と独自のダンスのリズムを生み出してきました。その中に は活気に満ちたブラジルのショーロや、「タンゴの父」アンヘル・ビジョルドの作品に代表されるアルゼンチン・タン ゴなどが含まれます。またフランスの作曲家ローラン・ディアンスは、ブラジル音楽に敬意を表した「Bresils」を 作曲しています。ギタリアン四重奏団は、これらのブラジル、アルゼンチン、メキシコの作品に見事なアレンジを 加え演奏、ラテンの血沸き胸踊る音楽を生き生きと表現しました。2006年に結成されたギタリアン四重奏 団は、数多くのコンクールで入賞経験を持つ国際的に活躍するギタリスト4人で構成されており、イタリア国 内外で録音や公演を行い、特に現代イタリアのギター四重奏曲に力を入れて活動してきました。パリ、東 京、トロントなど、世界的な会場での演奏経験を持ち、コンサート活動に加え、音楽院での指導やセミ ナー、マスタークラスも行っています。

Orchid Classics
ORC-100342(1CD)
バッハ:フーガの技法
1. コントラプンクトゥス1
 ヴァイオリンI、ヴァイオリンII、ヴィオラI、チェロ
2. コントラプンクトゥス2
 ヴァイオリン, ヴィオラ II, テノールヴィオラ, チェロ
3コントラプンクトゥス3
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, テノールヴィオラ, チェロ
4. コントラプンクトゥス4
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, テノールヴィオラ, チェロ
5. 拡大及び反行形によるカノン (カノン14)
 ヴァイオリン I, チェロ
6. コントラプンクトゥス5
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, ヴィオラ I, チェロ
7. コントラプンクトゥス6、4声 フランス風
 ヴァイオリン I, ヴィオラII, ヴィオラ I, チェロ
8. Canon in Hypodiatesseron al roverscio e per augmentationem, Perpetuus
自筆稿カノン第2番=カノン第1番(拡大反行カノン)(カノン 14a)
 ヴァイオリン II, チェロ
9. コントラプンクトゥス7(主題の拡大縮小による4声の反行フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ II, テノールヴィオラ, チェロ
10. コントラプンクトゥス8(3声の三重フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ I, チェロ
11. カノン(オクターヴのカノン)
 ヴァイオリン II, ソプラノリコーダー
12. コントラプンクトゥス9(12度の転回対位法による二重フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, ヴィオラ I, チェロ
13. コントラプンクトゥス10(10度の転回対位法による二重フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, テノールヴィオラ, チェロ
14. コントラプンクトゥス11(4声の三重フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ I, ヴィオラ II, チェロ
15. Canon alla Decima Contrapunto alla Terza カノン第3番(3度の技法による10度のカノン)
 ヴァイオリン I, テナーリコーダー
16. コントラプンクトゥス12a(主題の正置形による4声の鏡像フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ I, ヴィオラ II, チェロ
17. Canon alla Duodecima in Contrapunto alla Quinta カノン第4番(5度の技法による12度のカノン)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ II, テノールヴィオラ, チェロ
18. コントラプンクトゥス13a(主題の正置形による3声の鏡像フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ I, チェロ
19. コントラプンクトゥス13b(主題の倒置形による3声の鏡像フーガ)
 ヴァイオリン II, ヴィオラ I, チェロ
20. Canone alla duodecima in contrapuncto alla quinta カノン第4番(5度の技法による12度のカノン)
 ヴァイオリン II, チェロ
21. コントラプンクトゥス18(未完)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ II, ヴィオラ I, チェロ
クレモナQ
クリスティアーノ・グアルコ(Vn I)
 ニコラ・アマティ、クレモナ1640年製
パオロ・アンドレオリ(VnII/ヴィオラ II*)
 パオロ・アントニオ・テストーレ、ミラノ 1758年頃
 「デルフィノ」 - サルヴァトーレ・スカリア、ジェノヴァ 2011年製*
シモーネ・グラマーリア
 (ヴィオラ I/テノールヴィオラ**/リコーダー***)
 ジョアキーノ・トラッツィ、1680年頃製
 ピエトロ・ガルジーニ、ピストイア2012年製**
 MOECK RONDO 木製ソプラノ&テナーリコーダー***
ジョヴァンニ・スカリオーネ(Vc)
 ドム・ニコラ・アマティ、ボローニャ 1712年製

録音:2022年6月
2000年に結成され、今やイタリアを代表するSQの一つに数えられるクレモナ四重奏団。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集やシューベルトの 録音でも知られる彼らが、今作ではバッハの「フーガの技法」に挑戦します。楽器編成が指定されていないために鍵盤楽器のソロや二重奏からオーケス トラまで様々な演奏の可能性を持つ作品に取り組むにあたり、クレモナ四重奏団は弦楽四重奏をベースとしつつ、一部のパートをテノールヴィオラやリコー ダーに持ち替えることで音色の均質性と変化とのバランスを巧みにとっています。

CPO
CPO-555565(1CD)
エルンスト・ドホナーニ、R・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ集 他
ドホナーニ:ヴァイオリン・ソナタ 嬰ハ短調 Op.21
 弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調 Op.10
R・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
ヘレン・ヴァイス(Vn)
パウル・リヴィニウス(P)
ツェン・ウェンシャオ(Va)
ガブリエル・シュヴァーベ(Vc)

録音:2022年4月6-8日
ブレーメン放送、ゼンデザール
バルトークよりも4年早く生まれたドホナーニは優れたピアニストでもあった作曲家。作品にはハンガリーのさまざまな 民族音楽の要素が取り込まれているものの、バルトークの作品ほどに民族色は濃くなく、どちらかというとブラームス に近いドイツ・ロマン派風の音楽です。R・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタは23歳の作品。華やかな演奏 効果が得られるとともに高度な演奏技術が要求される曲です。演奏はハンブルク生まれのヴァイオリニスト、ヘレ ン・ヴァイスを中心としたメンバーによるもの。ヴァイスは幼少期から活躍を開始し、15歳でハンブルクSOと共 演し、1年後に若い音楽家のためのコンクール「Concertino Praga」で第1位を受賞。エルプフィルハーモニーや ベルリン・フィルハーモニーなどで一流オーケストラと共演し、室内楽にも参加しています。ポール・リヴィニウスは 1970年生まれで、5歳からピアノを学びました。ドイツ連邦ユーゲントOやマーラー・ユース管弦 楽団のメンバーを務め、室内楽トリオでも受賞歴あり。モーツァルト・ピアノ四重奏団のメンバーです。セレナードで はNAXOSでもおなじみのガブリエル・シュヴァーベと1981年上海生まれのヴィオラ奏者ツェン・ウェンシャオが参加。 親密な演奏を披露しています。


MDG
MDG-10223442(2CD)
ヴォルフ=フェラーリ:室内楽作品集
ピアノ三重奏第1番ニ長調op.5
ピアノ三重奏第2番嬰ヘ長調op.7
ピアノ五重奏曲変ニ長調op.6*
弦楽四重奏曲ハ長調op.24
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P)*
ミュンヘン・ピアノ三重奏団
レオポルダー四重奏団
フリッツ・ルフ(Va)

録音:1988年ノイマルクト、Historischer Reitstadel
歌劇「マドンナの宝石」の美しい間奏曲が有名なイタリアの作曲家ヴォルフ=フェラーリ。ドイツ人の画家であった父親とイタリア貴族出身の母のもとヴェネツィア で生まれました。ヴォルフ=フェラーリは、“20世紀のメロディーメーカー”の異名を持ち、モーツァルトの影響も垣間見せるオペラ・ブッファ的な喜歌劇が得意で、 生まれ故郷のヴェネツィアをこよなく愛した作曲家です。 本作の注目すべき点は、ヴォルフ=フェラーリの珍しく魅力的な室内楽作品を収録しただけでなく、ドイツを代表する巨匠指揮者でありピアニストであったヴォルフ ガング・サヴァリッシュと彼の手兵バイエルン国立歌劇場のオーケストラメンバーとの録音も含まれていることでしょう。サヴァリッシュがピアニストを目指してい たというのは有名な話ですが、彼は自身のオーケストラメンバーと室内楽を演奏するのを大変好んでいたそうです。ライナーノートには、プロデューサーのヴェル ナー・ダブリングハウス氏が当時の思い出を語っており、サヴァリッシュはなんと無償でこの録音に参加したそうです。バイエルン国立歌劇場Oのメンバーで 構成されたレオポルダー四重奏団は1976年に結成されました。18歳からバイエルン国立歌劇場Oの第1ヴァイオリンとして演奏していたヴォルフガング・ レオポルダー名を冠しています。
MDG
MDG-90323316(1SACD)
クラリネット、チェロ、ピアノ作品集
エミール・ハートマン
(1836-1898):セレナーデ イ長調 op.24
ゲーゼ:ノヴェレッテ イ短調 op.29
メンデルスゾーン:三重奏曲 ニ短調 op.49
キメラ・トリオ
アネミック・デ・ブルーイン(クラリネット)
イレーネ・コック(Vc)
ローレンス・デ・マン(P)
使用楽器:Steinway D -Manfred Burki“1901

録音:2023年11月27-29日、マリエンミュンスター修道院コンサートホール
クラリネット、チェロ、ピアノによるオランダのキメラ・トリオ。20世紀末の作曲家の作品を録音したデビュー盤(MDG90322256)に続く第2弾がリリースされます。今回はメンデルスゾーンとライプツィヒを中心とした周辺の作曲家の作品を収録。メンデルスゾーンの親友でライプツィヒ・ゲヴァントハウスの首席指揮者も務めたデンマークの作曲家ニルス・ゲーゼ。そしてゲーゼの義理の兄弟でありライプツィヒで学んだエミール・ハートマンの作品が収録されています。ゲーゼとハートマンの作品はメンデルスゾーン、シューベルト、シューマンらドイツロマン派の作品に敬意を払いつつ、北欧の神話、伝説の世界のような鮮やかさをたたえています。 (Ki)

APARTE
AP-348(2CD)
メンデルスゾーン:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
■CD1
〔1820年代の習作から〕
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 MWV Q9
プレリュード ニ短調、フーガ ト短調 MWV Z1(ツェルターの練習帳)No.97
メヌエット ト長調 MWV Q8
無題 ト短調 MWV Z1(ツェルターの音楽帳) No.104
アンダンテ ニ短調 MWV Q4
フーガ ニ短調 MWV Q5
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 MWV Q7(1820)
ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 op.4MWV Q12 (1823)
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 MWV Q18(1826-27)
ヴァイオリン・ソナタ へ長調 MWV Q26(1838、初版)
■CD2
ヴァイオリンとピアノ、弦楽のための協奏曲 ニ短調 NWB O4(1823)
無言歌 op.62-1(クライスラーによるヴァイオリンとピアノ版)
デニツァ・カザコワ(Vn)、
シルヴィアンヌ・ドゥフェルヌ(P)
スイス・ロマンド・ユースO

録音:2023年11月17-19日、2024年1月26-29日
メンデルスゾーンが書いた、ヴァイオリンとピアノの両方をふくむ作品全集の登場。ヴァイオリンとピアノはメンデルスゾーンの生涯を通じて身近な存在であり、 作曲家は初期の頃から作品を書いていました。ここに収録されたヴァイオリンおよびピアノのための作品全集は、初期の作品から円熟期の作品までが混在してお り、メンデルスゾーンという天才が早熟であったことをあらためて示していると同時に、早熟の才能がさらなる発展を遂げたことを実感することができます。

1820年代の習作をふくむヴァイオリンとピアノのための作品はの崇高で憂いを帯びた繊細さなど、とても10歳ちょっとの子供が書いたものとは思えません。 ピアノのパッセージの端々にすでに顕在している天才のきらめきは後のピアノ三重奏曲などを思わせます。ヴァイオリンとピアノのための協奏曲の表情豊かさを聴 くと、まだ14歳だったメンデルスゾーンの表現力の成熟と芸術性に驚かされます。ヴァイオリンのデニス・カザコワはブルガリア出身、シルヴィアンヌ・ドゥフェル ヌはスイス出身。スイス・ロマンド・ユースOのメンバーのみずみずしいアンサンブルも必聴の、世界初録音を含む、注目のアルバムです。
APARTE
AP-356(1CD)
ブラームス〜雨の歌
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調「雨の歌」 op.78
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 op.108
セルゲイ・オストロフスキ(Vn/1716年製ジョヴァンニ・グランチーノ)
ナターリア・モロゾヴァ(P)

録音:2023年9月26-28日、スイス
ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲録音。ヴァイオリンのオストロフスキーはアイザック・スターンに「イスラエルのヴァイオリン奏者の中でもひときわ素晴らし い」と絶賛された存在。アヴィヴSQの第1奏者、指揮者、コンサートマスター、ジュネーヴ音楽院でヴァイオリンの教授も務める実力者です。ナターリア・ モロゾヴァはモスクワ出身、チャイコフスキー音楽院を優秀な成績で卒業後、ソロのほか、デュオ、室内楽でも活躍しています。ふたりのアンサンブルは節度を保ち つつ、重厚かつ濃厚な音色でブラームスの作品を深々と謳い上げています。 (Ki)

PRAGA DIGITALS
PRD-250428(1CD)
ハイドン:「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」
(ホセ・ペレス・ラカサによるソプラノと弦楽四重奏版)
プラジャークSQ〔ヤナ・ホナシュコヴァ(Vn)、マリー・フクソヴァ(Vn)、ヨーゼフ・クルソニュ(Va)、ヨナーシュ・クレイチー(Vc)〕
ヘレン・カーンズ(S)

録音:2023年6月、9月、プラハ
ハイドンは、1787年の聖金曜日のための音楽を依頼され、「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」を作曲しました。最初に管弦楽版が完成、すぐ後に弦楽 四重奏版も完成させています。 ここでプラジャークSQが演奏するのは、2008年に、スペインの作曲家ホセ・ペリス・ラカサが手掛けた弦楽四重奏とソプラノのための版。アイルランド 出身のソプラノ、ヘレン・カーンズを迎えたプラジャークSQは、ハイドンの傑作に新たな光を当てています。 ホセ・ペリス・ラカサ(1924-2017)は、マドリード王宮礼拝堂の名誉オルガニストであり、カール・オルフやナディア・ブーランジェに師事しました。ラカサが GEMAに所属するにあたり、オルフとハルトマンが協力したということです。 (Ki)

ACCENTUS Music
ACC-30637CD(1CD)
相乗効果〜コダーイ、ハルトマン、ヴェイネル・レオー、バルトーク
コダーイ:カールローの対の舞
ハルトマン:クラリネット、弦楽四重奏、弦楽オーケストラのための室内協奏曲
ヴェイネル・レオー:ディヴェルティメント第1番Op.20「古いハンガリー舞曲から」
パコ・デ・ルシア:ムーロの小道
バルトーク:ルーマニア民族舞曲Sz.56, BB 68
コダーイ:エピグラム第3&6番
パブロ・バラガン(Cl)
フランツ・リスト室内O
イシュトヴァーン・ヴァールダイ(音楽監督/チェロ)
サルコジ・トリオ

録音;2024年7月、ブダペスト、リスト音楽院
ハンガリーの伝統でつながった楽曲を様々なアレンジで聴き、それぞれの楽曲が織りなす相乗効果を引き出す1枚。演奏するのは、1987年スペイン生まれのク ラリネット奏者パブロ・バラガン。故郷とバーゼルで学び、バレンボイムに認められウエスト=イースタン・ディヴァンOの奏者を務めています。そしてハンガ リーのチェロ界を牽引してきたイシュトヴァーン・ヴァールダイ率いるフランツ・リスト室内O、さらにハンガリーを拠点とするサルコジ・トリオなど実力派が 揃います。 アルバムの中核をなすのは、ハルトマンのクラリネット、弦楽四重奏、弦楽オーケストラのための室内協奏曲。ハルトマンは、ハンガリーの民族音楽の精神と現代的 で内省的な声を融合させた、音楽的アイデアの相乗効果の典型といえるでしょう。そしてパコ・デ・ルシアの「Callejon del Muro」は、このアルバムにアンダル シアの情熱的な雰囲気を添えており、スペイン出身のパブロ・バラガンによる編曲は、激しいフラメンコのリズムをこのアルバムの物語にシームレスに統合し、文化 の境界を越えたダンスの普遍的な言語を示しています。 (Ki)

RUBICON
RCD-1189(1CD)
ヴァインベルク:クラリネット・ソナタ Op.28
 モルドヴァの主題によるラプソディ (チャーニ=ウィルズ編) Op.47
マイケル・チャーニ=ウィルズ:クラリネット・ソナタ
 ウクライナの主題による主題と変奏 「Karlovka」
トマス・ヴェリティ(Cl)、マイケル・チャーニ=ウィルズ(P)、クレツマー=イシュ、コンチェッティーナ・デル・ヴェッキオ(Vn&アコーディオン)、ロブ・シェプリー(G)、マルセル・ベッカー(Cb)
国境を越え、歴史を越え、ジャンルを越え、ミュージシャンの間で反響する――。1919年ポーランドの出身の作曲家、ミェチスワフ・ヴァインベルク(ワインベルク)のクラリネット・ソナタを出発点とし、イギリス=ハンガリー系のピアニスト&作曲家、マイケル・チャーニ=ウィルズの新作クラリネット・ソナタへと共鳴するプログラム。両作品に現れるユダヤ人のテーマへの言及は、マイケルの「ウクライナ変奏曲」で中心的な位置を占めています。この作品は、ヴァインベルクがソナタを書いたのと同じ年、1945年に19歳の強制収容所の囚人が歌った歌に基づきます。最後に、現代のクレズマー・バンドによるヴァインベルクの「モルドヴァ狂詩曲」のジャンルを越えた解釈でこのアルバムの「Echoes」が一周します。
RUBICON
RCD-1195(1CD)
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番Op.8
(改訂版)
シェーンベルク:浄められた夜 Op.4(エドゥアルト・シュトイアーマン編曲によるピアノ三重奏版)
ミカエル・ハクナザリアン(Vc)、
デイヴィッド・ハルトゥニアン(Vn)、
ソフィア・メリキヤン(P)
クス・クァルテット(クスSQ)のチェリスト、ミカエル・ハクナザリアンが参加したピアノ・トリオによるブラームス。ピアノ三重奏曲第2番&第3番を収録したアルバム(RCD-1079)に、1854年に作曲されたピアノ三重奏曲第1番(1888年に作曲者が改訂したヴァージョン)が加わり、ブラームスのピアノ三重奏曲3作が揃いました。
そして、シェーンベルクの弟子エドゥアルト・シュトイアーマンによってチェロ、ピアノ、ヴァイオリンのために編曲された「浄められた夜」も収録。ブラームスが晩年に改訂した初期の作品と、わずか11年後の若きシェーンベルクによる初期の傑作がうまく組み合わせれたアルバムです。シェーンベルクはエッセイ『革命家ブラームス』の中で、先輩作曲家が自身の音楽に与えた影響について認めています。
RUBICON
RCD-1104(1CD)
シューベルト:弦楽四重奏曲「死と乙女」
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D810 「死と乙女」
イリス・テル・シフォルスト(b.1956):Sei gutes Mut(弦楽四重奏とリコーダーのための)*
マーク・アンドレ(b.1964):弦楽四重奏のための7つの小品
クス・クァルテット、
モーリス・シュテーガー(リコーダー)*
1991年のドイツ・ベルリンでの結成以来、欧州を中心に世界を席巻しているSQ、クス・クァルテット(クスSQ)。2019年にサントリーホールで行われたベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲ライヴ録音(RCD-1045)をはじめ次々に意欲的なプロジェクトで話題を呼ぶ彼らの最新作は、病に冒されながら書き上げたシューベルト晩年の力作「死と乙女」に、同じドイツを拠点とし彼らが長く支持してきたイリス・テル・シフォルスト、マーク・アンドレという2人の作曲家の作品を組み合わせた彼ららしさが光るプログラム。イリス・テル・シフォルストの「Sei gutes Mut」では世界的リコーダー奏者、モーリス・シュテーガーとの贅沢な共演も楽しむことができます。

Etcetra
KTC-1829(1CD)
優しき愛〜1784年から1823年までの新たなサウンド
モーツァルト:五重奏曲変ホ長調 KV.452
ベートーヴェン(ミシャ・ハメル編):優しき愛 WoO123
 五重奏曲変ホ長調 Op.16
アントン・ライヒャ:2つのアンダンテとアダージョより アダージョ
シューベルト(クリスティアン・ブーアス編):ロザムンデより 第3幕
モーツァルト:演奏会用アリア KV.505
 どうしてあなたを忘れられよう…心配しないで、愛する人よ*
へクサゴン・アンサンブル
エカテリーナ・レヴェンタール(S)*

録音:2024年4月8日-11日(オランダ)
驚くようなレパートリー、音楽的熱意、そして、独創的で学際的なプログラムの選択!オランダの主要オーケストラのメンバーたちによって1991年に結成された“木管五重奏+ピアノ”の六重奏団、ヘクサゴン・アンサンブルは、管楽器とピアノのために書かれた美しい室内楽曲を中心に9枚のCDを録音し、好評を博しています。また、アメリカ、ロシア(バシコルトスタン共和国を含む)、ドイツ、フランス、イタリア、ベルギー、スロベニア、イギリスへの演奏旅行も行っています。
有名な作曲家のあまり知られていない作品から、無名の作曲家による作品まで、フルート奏者のヴァウト・ファン・デン・ベルグによって整備された4000曲(!)にも及ぶレパートリーの中から、本アルバムでは、ウィーン古典派の時代と初期ロマン派への移行期である1784年から1823年の間に作曲された6つの作品がカップリングされています。
Etcetra
KTC-1805(1CD)
フロール・アルパールツ:弦楽四重奏曲集
フロール・アルパールツ
(1876-1954):
弦楽四重奏曲第2番
弦楽四重奏曲第0番
弦楽四重奏曲第4番
弦楽四重奏のためのバガテル
デジャンSQ

録音:2023年11月23日-26日&2024年5月30日-31日(ベルギー)
2017年にアントワープ王立音楽院で結成されて以来、ダイナミックで多才なアンサンブルとして急速に地位を確立しているデジャンSQ。これまでに、2018年にSWUK Vlaanderenの「アーティスト・イン・レジデンス」に選ばれ、2020年のスーパーノヴァ・クラシックス・コンクールでは優勝と聴衆賞を受賞しています。
本アルバムでは、アントワープ王立音楽院の院長を1933年から1941年まで務め、戦間期のフランドル音楽界を代表する音楽家の一人でもあるフロール・アルパールツが残した弦楽四重奏のための作品を取り上げています。

Pavane
ADW-7603(1CD)
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」
シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 D667 「ます」
アダージョとロンド・コンチェルタンテ ヘ長調 D487
幻想曲 ヘ短調 D940*
レジス・パスキエ(Vn)、ピエール=アンリ・クシュエレブ(Va)、リュク・トーテン(Vc)、ルード・ジョリー(Cb)、ステファヌ・ド・メ(P)、ステファニー・サルマン(P)*

録音:ピアノズ・マーネ・コンサート・ホール(ベルギー)
パスキエ一族の一員として数十年にわたりフランス音楽界を牽引し、1991年にはフランスで最も権威のあるクラシック音楽賞、ヴィクトワール・ド・ラ・ミュージック・クラシックも受賞している名ヴァイオリニスト、レジス・パスキエを中心とした並外れた才能を持つ奏者たちがシューベルトの名曲「ます」を録音。この作品には長く愛着を持っていながら意外にも一度も録音したことがなかったというパスキエが、友人でもあるベルギーの著名なピアニスト、ステファヌ・ド・メとともにプロジェクトを立ち上げ、この冒険に賛同した経験豊富で優れた室内楽奏者たちが集まりレコーディングが実現しました。
Pavane
ADW-7601(1CD)
ラースロー・ライタ:弦楽三重奏曲全集
ラースロー・ライタ
(1892-1963):弦楽三重奏曲 Op.9「セレナード」/弦楽三重奏曲第2番 Op.18*/弦楽三重奏曲第3番Op.41「トランシルヴァニアの夜」
フラッシュ・アンサンブル

録音:2021年10月12日-13日&2022年3月11日-12日(ベルギー)
*世界初録音
2022年シーズンに活動を開始したフラッシュ・アンサンブルのデビュー・レコーディングでは、バルトークにも気に入られていたという20世紀ハンガリーの作曲家、ラースロー・ライタの弦楽三重奏曲を掘り下げます。第2番は世界初録音。驚くべき感情の広さと深さ、そして独創的で感動的な声を持つ音楽にすっかり魅了された彼らが、政治的理由によって不当に沈黙させられ埋もれてしまったライタの音楽の魅力を今一度再発見させてくれます。

H.M.F
HMM-902731(2CD)
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.1
[CD1]
弦楽四重奏曲 第1番ハ長調 op.49
弦楽四重奏曲 第2番イ長調 op.68
弦楽四重奏曲 第4番ニ長調 op.83
[CD2]
弦楽四重奏曲 第3番ヘ長調 op.73
弦楽四重奏曲 第5番変ロ長調 op.92
カザルスSQ【ヴェラ・マルティネス・メーナー(Vn)、アベル・トーマス(Vn)、ジョナサン・ブラウン(Va)、アルナウ・トーマス(Vc)】

録音:2023年10月、フランス
2023年11月に来日し、圧倒的な「フーガの技法」の演奏で日本の聴衆にもあらためて強い印象と感動を与えたカザルスSQ。1997年結成、結成 30周年を見据えての新たなプロジェクトがスタートしました。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲録音プロジェクトです。1930年代半ばにソビエト政権から公 的な攻撃を受けたショスタコーヴィチ。彼の内面がもっとも色濃く反映され、私的な告白のための完璧な媒体となったのが弦楽四重奏曲でした。1938年以降最 晩年にいたるまでこのジャンルに取り組み、その数は15曲を数えます。カザルスSQは、全集のスタートにあたり、極めて重要な最初の5つの弦楽四重 奏曲を、みずみずしい美しさをたたえた音色で、美しい旋律はさらに美しく、辛口な部分はドライに、作品の魅力を深い洞察でとらえた演奏で聴かせます。注目のシ リーズです! 第2弾(第6-12番)は2025年、第3弾(第13-15番)は2026年発売予定となっております。 (Ki)

Aulicus Classics
ALC-0119(1CD)
モーツァルト:フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1集
ヴァイオリン・ソナタ Op.2‐1(KV.376/374d)
ヴァイオリン・ソナタ Op.2-2(KV.296)
ヴァイオリン・ソナタ Op.2-3(KV.377/374e)
コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)
ダヴィッド・プランティエ(Vn)

録音:2033年9月9日-11日 ローマ・イカロススタジオ
古楽器による演奏だが、大変伸びやかなサウンドが心地よい。モダン楽器とは異なる雅やかな 雰囲気が楽しめる充実した演奏です。モーツァルトの音楽が持つ美しさを全面に出した録音は、 17世紀の宮廷サロンを彷彿とさせるものとなっています。 コンスタンティーノ・マストロプリミアーノはイタリアのフォルテピアノ奏者、音楽学者。フォッジャ音楽 院、キジアーナ音楽院でピアノと室内楽を学ぶ。その後フォルテピアノ奏者に転向し、イタリアの古 楽界を支える一人となった。ダヴィッド・プランティエはバーゼル・スコラ・カントルムでバロック・ヴァ イオリンをキアーラ・バンキーニに師事。バンキーニが率いる「アンサンブル415」「カフェ・ツィンマ ーマン」の中心メンバーとして活躍。自らも「レ・プレジール・デュ・パルナス」や「デュオ・タルティー ニ」といったアンサンブルを主宰して存在感を高めています。
Aulicus Classics
ALC-0122(1CD)
ブラームス:ピアノ五重奏曲へ短調 Op.34 ジョルジア・トマッシ(P)
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(VnT)
ファブリツィオ・ファラスカ(VnU)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)
ダニーロ・スクィティエリ(Vc)

録音:2023年1月28日 ローマ・サピエンツァ大学大ホールでの、ローマ演奏大学協会コンサート・ライヴ
ブラームスの名曲だがイタリアのソリスト達らしく、明快な演奏です。見通しが良く、重くなり過ぎ ない音作りは大変効果的に思えます。ライヴではあるがホールでの収録なので、録音も良好です。 トマッシ(P)は、1970年ナポリ生まれ。ヴェルディ音楽院、イモラ音楽院でフランコ・スカラに師 事する。1992年に、ルーヴィンシュタイン国際コンクールでグランプリを受賞した。ピエラヌンツィ (Vn)は、ジェノヴァのパガニーニ・コンクール、ティボール・ヴァルガ国際コンクールで優 秀な成績を修めています。ソロ活動、室内楽、CD 録音と国際的に活躍しています。ファラスカ(ヴァイオ リン)は、イタリアで学んだ後ロンドンのロイヤル・アカデミーに留学。オーケストラや室内楽で活躍し ています。フィオーレ(Va)は、ローマ生まれ。サンタチェチーリア音楽院で学ぶ。アッカルド、ベ ルキン、ソプラノのレナータ・スコット他の多くの有名アーティストと共演しています。スクイティエーリ (Vc)は、カンポバッソ音楽院、サンタチェチーリア音楽院で学ぶ。多くの国際コンクールで上位 入賞し、ハイドン、エルガー、ドヴォルザークの協奏曲のCD でソリストを務めています。ペルゴレージ 音楽院で後進の指導にもあたっています。
Aulicus Classics
ALC-0125(1CD)
(1)モーツァルト:弦楽五重奏曲第4番ト短調
KV.516
(2)シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 Op.
114、D.667『鱒』
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)
フランチェスコ・ソロンブリーノ(Va)
ダニーロ・スクィティエリ(Vc)
(1)イーヴォス・マルゴーニ(Vn)
(1)フランチェスコ・フィオーレ(Va)
(2)エルマンノ・カルツォラーリ(CB)
(2)アントネッロ・カンナヴァーレ(P)

録音:2023年11月28日 ナポリ「ヴィラ・ピニャテッリ」ライヴ
パガニーニ・コンクール、ティボール・ヴァルガ国際コンクールで優秀な成績を収めたヴァイオリ ニスト、ピエラヌンツィを中心にイタリアの優れたソリスト達が結集した演奏会のライヴ CD。メンバーは共演の回数も多く息の合ったアンサンブルを聴かせてくれています。残響が多めの会場と思われ るが、それだけに当日の熱気が伝わってくる。どちらも五重奏曲と選曲も良くて、大変楽しめた一 枚です。ヴィラ・ピニャテッリは19世紀に建造された歴史的建造物で、現在は文化イヴェントや展 示会、博物館として利用されています。

Coviello
COV-9242(1CD)
バルトーク:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ピアノ・ソナタ BB77Sz.80
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ BB124Sz.117
ヴァイオリン・ソナタ第1番BB84Sz.75
ゲオルグ・サルキシャン(Vn)
ジェームス・マドックス(P)

録音:2021年6月5-8日(2,3)、2022年3月27・28日(1)/ボン、トリニタティス教会
ゲオルグ・サルキシャン(Vn) ジェームス・マドックス(P) 録音:2021年6月5-8日(2,3)、2022年3月27・28日(1)/ボン、トリニタティス教会 (Ki)

Goodies
78CDR-3958(1CDR)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調作品74「ハープ」 ブダペストSQ【ヨーゼフ・ロイスマン(Vn1)、アレクサンダー・シュナイダー(Vn2)、イシュトヴァン・イポリー(Va)
ミッシャ・シュナイダー(Vc)】

米 RCA VICTOR14997/15000
1936年4月27日ロンドン録音
ブダペストSQは1917年ブダペスト歌劇場Oのメンバー4人によっ て結成され、1967年に解散した。1932年に初代のリーダーだったエミール・ハウ ザー(在籍1917-32)からヨーゼフ・ロイスマン(1900-1974)になり、アメリカをベ ースに活躍し20世紀中期最高の四重奏団として君臨した。アレクサンダー・シュ ナイダー(在籍1933-45)は第2ヴァイオリン奏者で一時期ソリストと自らの四重奏 団を結成して活躍していた。ヴィオラのイシュトヴェン・イポリー(在籍1917-36) はボリス・クロイト(在籍1936-67)に代わった。チェロのオリジナル・メンバーで あるハリー・ソン(在籍1917-30)はミッシャ・シュナイダー(在籍1936-1967)に代 わった。この録音はロンドンのアビーロードでの録音だがEMIからは発売されず RCA VICTORのみの発売だった。(グッディーズ)

Hanssler
HC-24020(1CD)
SCHUBERT THE STRING QUARTETS PROJECT3
シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調 D.804「ロザムンデ」
マルケージ:「ああ、アリンデ」〜シューベルトへのオマージュ
シューベルト:弦楽四重奏曲第8番変ロ長調 D.112
アリンデSQ【エウジェーニア・オッタヴィアーノ(Vn1)、
グッリエルモ・ダンドーロ・マルケージ( 第 2ヴァイオリン)、エリン・カービー(Va)、バ ルトロメオ・ダンドーロ・マルケージ(Vc)】

録音:2022年/ドイツ
シューベルトの歌曲からその名が付けられた2018年結成のクヮルテット、アリンデSQが2028年のシューベルト歿後200周年を目指して録音を進 めている一大企画。当シリーズではシューベルトの作品に挟み委嘱作も録音していきます。
第3弾となる当アルバムには弦楽四重奏曲第8番、第13番「ロザムンデ」と団のチェロ奏者マルケージが作曲したシューベルトへのオマージュ作「ああ、アリンデ」 を収録しております。第1弾(HC-19071)、第2弾(HC-22011)も絶賛発売中です。 (Ki)

BIS
BISSA-2508(1SACD)
あなたの庭への贈り物
(1)オズワルド:アネモネ
(2)ヘンデル:6つのソナタ Op.2より第1番ロ短調 HWV386b
(3)テレマン:ファンタジア第9番ホ長調 TWV 40:10
(4)テレマン:ソナタ第1番イ長調 TWV43:A1
(5)オズワルド:ヒヤシンス
(6)グラウン:トリオ・ソナタ ニ長調 WV Cv:XV:99
(7)オズワルド:チューリップ
(8)テレマン:トリオ・ソナタ ト短調 TWV42:g9
アンサンブル・ヘスペリ
マリー=ジャネット・リース(ヴォイス・フルート(1)(2)(4)(6)、アルト・リコーダー(3)(8)、ソプラノ・リコーダー(7))
マグダレーナ・ロト=ヒル(バロック・ヴァイオリン)(1)(2)(4)-(8)
フローレンス・プティ(バロック・チェロ)(1)(2)(4)-(8)
トーマス・アリー(Cemb)(1)(2)(4)-(8)

録音:2024年2月21〜23日/SJEアーツ、オックスフォード(イギリス)
18世紀のヨーロッパでは多くの富裕層が植物学に情熱を注ぎ、それは園芸の楽しみをはるかに超えたものでした。テレマンもその一人。 友人や文通相手にしばしば標本を送ってくれるよう頼み、自身のコレクションを増やしていきました。その友人にはヘンデルもいます。テレマンは植物(花)と音楽 の色彩で満たされていました。
ロンドンを拠点に活動するピリオド楽器の「アンサンブル・ヘスペリ」がテレマンの植物への情熱を讃えるプログラムをお届けします。テレマンは友人に宛てた手 紙の中で、ヒヤシンス、チューリップ、そしてアネモネへの情熱を語っています。当アルバムではテレマンと植物にまつわる作品を演奏。オズワルドの「アネモネ」「ヒ ヤシンス」「チューリップ」も収録しております。


La Dolce Volta
LDV-6006(7CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
(第1番〜第16番、大フーガ)
イザイSQ【ギヨーム・シュートル、リュック=マリー・アグエラ (Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ (Va)、ヨヴァン・マルコヴィッチ (Vc)】

録音:2008年3-4月 オルセー美術館オーディトリアム (ライヴ/拍手入り)
※日本語解説付
1984年にパリ・コンセルヴァトワールの学生たちにより結成、2014年1月に解散するまでのおよそ30年に渡り、Deccaを中心とした数々の レコーディングやコンサートで世界中の音楽ファンを魅了したイザイSQ。彼らが2008年にオルセー美術館で行った、ベートーヴェ ンの弦楽四重奏全曲演奏会のライヴ録音が一挙登場します。一部(第3番、第10番、第16番)のみ2013年に自主レーベルのYsaye Recordsからリリースされていましたが、それも今では入手困難となっており、今回の全曲CD化はたいへん嬉しいところです。モーツァルトやハ イドン、フランスの作品や同時代作品で高い評価を得てきた彼らですが、ベートーヴェンが残した一連の四重奏曲は、その活動の最後期に 於いて最も重要なレパートリーでした。ここでは円熟期を迎えたメンバーたちのアグレッシヴでありながら深い音楽性、ライヴならではの緊張感 と一体感、そして完璧な技術といった、このカルテットの魅力を十二分に堪能することが出来ます。


Channel Classics
CCSBOX-7624(35CD)

ピーター・ウィスペルウェイ〜CHANNEL CLASSICS全録音
■CD1ヴィヴァルディのソナタ
ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ集:
1-4. 変ロ長調 RV46(Op.14-6)
5-8. ト短調 RV42
9-12. 変ホ長調 RV39
13-16. イ短調 RV44
17-20. ホ短調 RV40(Op.14-5)
21-24. 変ロ長調 RV45(Op.14-4)
■CD2テレマン作品集
テレマン
1-7. パルティータ ト長調 TWV41:G2(『小室内楽曲集』 より)
8-11. オーボエ・ソナタ ト短調 TWV41:g6(『食卓の音楽』第3部より)
12. アレグロ(オーボエ協奏曲 ニ短調 TWV51:d1より)
13-17. オーボエと通奏低音のための組曲 ト短調 TWV41:g4   (『忠実な音楽の師』より)
18-21. オーボエ・ソナタ イ短調 TWV41:a3(『忠実な音楽の師』より)
22-25. トリオ・ソナタ 変ホ長調 TWV42:Es3
26-29. ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 TWV41:d3    (『12の通奏低音付き独奏曲』より)
■CD3チェロ・ピッコロによるバッハ作品集
1. プレリュード ト長調(原曲:ハ長調) BWV 846    (『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』より)
2-5. ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第1番ト長調 BWV1027
6. シチリアーノ(チェンバロ協奏曲 第2番ホ長調 BWV1053より)
7. プレリュード ニ長調(ト長調) BWV1007(無伴奏チェロ組曲 第1番より)
8-11. ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第2番 ニ長調 BWV1028
12. アンダンテ(イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971より)
13. リュートのためのプレリュード ト短調(ハ短調) BWV999
14-16. ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第3番 ト短調 BWV1029
17. ラルゴ(チェンバロ協奏曲 第5番ヘ長調 BWV1056より)
■CD4-5バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲/第1回録音) ※ 第6番はチェロ・ピッコロ使用
■CD620世紀の無伴奏チェロ作品
1-2. ジェルジ・リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
3-8. ピーター・スカルソープ(1929-2014):無伴奏チェロのためのレクイエム
9-13. ヒンデミット:無伴奏チェロ・ソナタ Op.25-3
14-19. ロジャー・セッションズ(1896〜1985): チェロのための6つの小品
20. ヒール・メイエリング(1954-):La belle dame sans merci つれない妖女
■CD7レーガーのチェロ作品集
マックス・レーガー
1-3. 無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調 Op.131c-1
4. アリア(Vnとピアノのための組曲Op.103aより)
5-8. 無伴奏チェロ組曲 第2番ニ短調 Op.131c-2
9-10. 二つの小品 Op.79e
11-13. 無伴奏チェロ組曲 第2番イ短調 Op.131c-3
14. 子守唄(Vnとピアノのための組曲Op.103aより)
■CD8
ブリテン:無伴奏チェロ組曲(全3曲)
■CD9-10
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲/第2回録音) ※ 第6番はチェロ・ピッコロ使用
■CD11ヴィヴァルディのチェロ協奏曲集
ヴィヴァルディ
1. ラルゲット(Vn協奏曲 ヘ長調 RV 295より/チェロによる演奏)
2-4. チェロ協奏曲 イ短調 RV421+RV Anh.146/415
5. ラルゴ(Vn協奏曲 ハ長調 RV190より/チェロによる演奏)
6-8. チェロ協奏曲 ヘ長調 RV410+RV407+RV 411
9. アダージョ(弦楽のための協奏曲 ハ長調 RV 109より/チェロ・ピッコロ、チェロ、ヴィオローネとオルガンによる演奏)
10. アレグロ・ヴィヴァーチェ (作曲者不詳〔伝ヴィヴァルディ〕のチェロ協奏曲 ニ長調 RV404より)
11. ラルゴ(Vn協奏曲 ニ長調 RV226より/チェロによる演奏)
12-14. ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 RV424(Vc・ピッコロによる演奏)
15. ラルゴ・エ・カンタービレ     (Vn協奏曲 変ロ長調 RV383より/チェロによるハ長調での演奏)
16-18. チェロ協奏曲 ト長調 RV413
19. ラルゴ(Vn協奏曲 イ長調 RV341より/チェロ・ピッコロによるト長調での演奏)
20-22. チェロ協奏曲 イ短調 RV422
23. アラ・ブレーヴェ(Vc協奏曲 ト長調 RV Anh.146/415より)
■CD12ハイドンのチェロ協奏曲(全2曲) 他
 ハイドン
1-3. チェロ協奏曲 第1番ハ長調 Hob.VIIb:1
4-7. 交響曲第104番ニ長調「ロンドン」 Hob. I:104
8-10. チェロ協奏曲 第2番ニ長調 Hob.VIIb:2
■CD13シューマンのチェロ作品、ヒンデミットの小品
1-3. シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129
4-6. シューマン:幻想小品集 Op.73
7-9. ヒンデミット:三つの小品 Op.8
10. シューマン:Langsam(『民謡風の五つの小品』Op. 102より第2曲)
■CD14ドヴォルザークのチェロ協奏曲(第1回録音)他
1. チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(Vcとハルモニウムによる演奏)
2-4. ドヴォルザーク: チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
5. ドヴォルザーク:ロンド ト短調 Op.94
6. アントン・アレンスキー:悲しい歌(『四つの小品』Op.56より/ハルモニウム独奏による演奏)
7. カール・ダヴィドフ(1838-1889):泉のそばで(「四つの小品」Op.20より)
8. ドヴォルザーク:森の静けさ(『ボヘミアの森から』Op.68より)
オランダPO[2-4]
■CD15ドヴォルザークのチェロ協奏曲(第2回録音)他
ドヴォルザーク
1-3. チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
4-32. 交響的変奏曲 ハ長調 Op.78
■CD16サン=サーンス、チャイコフスキー、ブルッフ
1-3. サン=サーンス: チェロ協奏曲 第1番イ短調 Op.33
4. チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(Vcと弦楽による演奏)
5-12. チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 イ長調 Op.33
13. ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
■CD17ショスタコーヴィチの協奏曲第1番、コダーイの無伴奏ソナタ
1-4. ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番変ホ長調 Op.107
5-7. コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8
■CD18ショスタコーヴィチの協奏曲第2番、ブリテンの無伴奏組曲第3番(第2回録音)
1-3. ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第2番 ト長調 Op.126
4-13. ブリテン:無伴奏チェロ組曲 第3番Op. 87
■CD19プロコフィエフ、チェレプニン、クラム
1-3. セルゲイ・プロコフィエフ: 交響的協奏曲 Op.125
4-7. アレクサンドル・チェレプニン: 無伴奏チェロ組曲 Op.76
8-13. ジョージ・クラム(1929-2022):無伴奏チェロ・ソナタ
■CD20エルガーとルトスワフスキの協奏曲
1-4. エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
5-21. ルトスワフスキ: チェロ協奏曲
■CD21グバイドゥーリナのチェロ作品
グバイドゥーリナ(1911-):
1-19. アッシジの聖フランチェスコの言葉による太陽の讃歌
20-24. 無伴奏チェロのための10の前奏曲
25. 十字架に
■CD22
1-4. シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956
■CD23ベートーヴェン:チェロとピアノのための変奏曲集(第1回録音)
 ベートーヴェン
1-13. ヘンデル「ユダ・マカベウス」の「見よ、勇者は還る」による変奏曲 WoO45
14-26. モーツァルト「魔笛」の「恋人か女房か」による変奏曲 Op.66
27-34. モーツァルト「魔笛」の「恋を知る男たちは」による変奏曲 WoO46
35-37. ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17(作曲者自身によるチェロ版)
ルイ・シャピロ
■CD24-25
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集(全5曲/第1回録音)
■CD26
ヨハネス・ブラームス:チェロ・ソナタ全集(全2曲/第1番は第1回録音)
■CD27シューベルト:ソナタ集
 シューベルト
1-3. アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821
4-6. ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 D384(Vcによる演奏)
7-10. ヴァイオリン・ソナタ イ短調 D385(Vcによる演奏)
11-14. ヴァイオリン・ソナタ ト短調 D408(Vcによる演奏)
■CD28プーランク、フォーレ、ショパン
1-4. プーランク:チェロ・ソナタ FP143
5. フォーレ:エレジー Op.24
6. フォーレ:ロマンス Op.69
7. フォーレ:蝶々 Op.77
8-11. ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
■CD29フランク、シューマン、ブラームス
1-4. フランク/デルサール編(?):ァイオリン・ソナタ イ長調(Vc版)
5. シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
6-8. ブラームス/P. クレンゲル編)):ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.78「雨の歌」(Vc版〔ニ長調〕/第1回録音)
■CD30チェロとピアノによるショパン作品集
 ショパン
1. ワルツ 第1番変ホ長調 Op.18「華麗なる大円舞曲」(D)
2. 前奏曲 第2番イ短調 Op.28-2(ニ短調版)*
3.マズルカ 第45番イ短調 Op.67-4*
4. ワルツ 第5番変イ長調 Op.42(D)
5. 前奏曲 第6番ロ短調 Op.28-6*
6. マズルカ 第44番ハ長調 Op.67-3*
7. 序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 Op.3
8. 前奏曲 第4番ホ短調 Op.28-4*
9. マズルカ 第47番イ短調 Op.68-2*
10. スケルツォ(Vc・ソナタ ト短調 Op. 65より)
11. マズルカ 変ロ長調 B16-2*
12. ワルツ 第3番イ短調 Op.34-2(D)
13. 前奏曲 第7番イ長調 Op.28-7*
14. 練習曲 第19番嬰ハ短調 Op.25-7(G/ホ短調版)
15. 前奏曲 第3番ト長調 *
16. マズルカ 第43番ト短調 Op.67-2*
17. 夜想曲 第20番嬰ハ短調 B49(P)
18. ワルツ 第2番変イ長調 Op.34-1(D/イ長調版)
19. ワルツ 第3番イ短調 Op.34-2(D/トラック12とは別の演奏)
 編曲者:*…ウィスペルウェイ&ラツィック/D…カルル・ダヴィドフ/G…アレクサンドル・グラズノフ/
P…グレゴール・ピアティゴルスキー
■CD31ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ブリテンのチェロ・ソナタ
1-4. ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
5-7. プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119
8-11. ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op. 65
■CD32-33
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ(全5曲)、変奏曲(全3曲) (第2回録音)
■CD34ブラームス:編曲を含む3つのチェロ・ソナタ(1-6は第2回録音)
1-3. チェロ・ソナタ 第1番ホ短調 Op.38
4-6. ヴァイオリン・ソナタ 第1番ト長調 Op. 78「雨の歌」(Vc版〔ニ長調〕 )
7-10. クラリネット・ソナタ 第1番ヘ短調 Op. 120-1(ウィスペルウェイ編曲によるチェロ版)
■CD35
ブレット・ディーン(1961-):One of a Kind(ネザーランド・ダンス・シアターのための全3幕のバレエ音楽)

ピーター・ウィスペルウェイ (Vc)


■CD1
フロリレジウム(通奏低音/古楽器使用)
編成:チェンバロ[5-8]/オルガン[1-4,9-24]、チェロ、アーチリュー
ト/テオルボ/バロックギター
録音:1994年1月8-10日 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD2
フランス・ロベルト・ベルクハウト(Fg)
メンノ・ファン・デルフト(Cemb)
シーベ・ヘンストラ(ポジティフオルガン)
録音:1998年6月 旧カトリック教会、デルフト(オランダ)

■CD3
リチャード・エガー(チェンバロ、オルガン、フォルテピアノ)
ダニエル・イードン(Vc)
録音:1996年6月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD4-5
録音:1989年2月、1990年8月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD62
録音:1993年6月8-11日 旧カトリック教会、デルフト(オランダ)

■CD7
パオロ・ジャコメッティ(P/ブリュ―トナー1890年頃製)[[4,9-10,14]
録音:1995年9月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD8
録音:2001年4月 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD9-10
録音:1998年1月 オランダ新教教会、ファルクコーグ(オランダ)

■CD11)
フロリレジウム(古楽器使用)
録音:1996年8月 URC教会、ハイゲート、ロンドン

■CD12
フロリレジウム(古楽器使用)
録音:1994年8月9-12日 オール・セインツ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン

■CD13
オーストラリア室内O[1-3]
リチャード・トネッティ (コンサートマスター&指揮)[1-3]
オランダ管楽アンサンブル[1-3]
パオロ・ジャコメッティ(P/シュトライヒャー1870年頃製作オリジナル)[4-10]
録音:1997年6月 [4-10]、10月[1-3]  フリッツ・フィップスザール、ムジークヘボウ、 エイントホーフェン(オランダ)

■CD14
オランダPO[2-4]
ローレンス・レネス(指)[2-4]
パオロ・ジャコメッティ(ハルモニウム/ド・バン1870年頃製オリジナル[1,6,8]、 ピアノ/ブリュートナー1890年頃製オリジナル[5,7])
録音:1995年11月8-10日 新教教会、レンヴァウデ(オランダ) [1,5-8]、1995年12月 コンセルトヘボウ、アムステルダム [2-4]

■CD15
ブダペスト祝祭O
イヴァン・フィッシャー(指)
録音:2006年12月(ライヴ) 芸術宮殿、ブダペスト

■CD16
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
ダニエル・ゼペック(コンサートマスター&指揮)
録音:2000年6月 シュトゥーア=ファレル荘園、ブレーメン

■CD17
オーストラリア室内O[1-4]
リチャード・トネッティ(コンサートマスター&指揮)[1-4]
録音:1999年8月 ウジェーヌ・グーセンス録音ホール、シドニー

■CD18
シンフォニエッタ・クラコヴィア[1-3]
録音:2006年9月シマノフスキ・フィルハーモニック・ホール、クラクフ [1-3]、 2007年12月メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ) [4-13]
■CD19
ロッテルダムPO[1-3]
ヴァシーリー・シナイスキー(指)[1-3]
録音:2007年11月(ライヴ) デ・ドゥーレン、ロッテルダム[1-3]、2008年12月メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ) [4-13]

■CD20
オランダ放送PO
ヤク・ファン・ステーン(指)
録音:1998年4月 オムループ音楽センター、ヒルフェルスム(オランダ)
■CD21
プロメテウス・アンサンブル団員[1-19]
ダニエル・レス(指)[1-19]
アン・ラスキン(バヤン)[25]
録音:2003年10月 デ・シンヘル、アントウェルペン

■CD22
オルフェウス四重奏団
録音:1994年6月23-26日オランダ新教教会、コルテンフーフ(オランダ)
■CD23
ルイ・シャピロ(フォルテピアノ/作者不詳1780年頃製オリジナル 他)
録音:1994年6月6-11日 旧カトリック教会、デルフト(オランダ)

■CD24-25
パウル・コーメン(フォルテピアノ)
録音:1991年6月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)
■CD26
パウル・コーメン(P/ヨーゼフ・リーデル1865年頃製オリジナル)
録音:1992年9月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD27
パオロ・ジャコメッティ(フォルテピアノ/サルヴァトーレ・ラグラッサ1815年頃製オリジナル)
録音:1996年6月 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD28
パオロ・ジャコメッティ(P)
録音:1997年3月 フリッツ・フィップスザール、ムジークヘボウ、エイントホーフェン(オランダ)

■CD29
パオロ・ジャコメッティ(P)
録音:2001年春 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD30
 編曲者:*…ウィスペルウェイ&ラツィック/D…カルル・ダヴィドフ/G…アレクサンドル・グラズノフ/
P…グレゴール・ピアティゴルスキー
デヤン・ラツィック(P)
録音:2000年5月 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD31
デヤン・ラツィック(P)
録音:2002年9月 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD32-33
デヤン・ラツィック(P)
録音:2004年12月 フリッツ・フィップスザール、ムジークヘボウ、エイントホーフェン(オランダ)

■CD34
デヤン・ラツィック(P)
録音:2006年4月 フリッツ・フィップスザール、ムジークヘボウ、エイントホーフェン(オランダ)

■CD35
サイモン・ハント(サンプリング)
マイケル・アスキル(打楽器)
ステファン・デ・レヴァル・イェジェルスキ (Hrn)
オランダ室内合唱団員
RIAS室内合唱団
ブレッド・ディーン(ヴィオラ、サンプリング、指揮)
録音:1998年5月5日(世界初演ライヴ) リュセント舞踏劇場、デン・ハーグ
現代オランダを代表するチェロ奏者の一人で、古楽器奏者たちとの共演によるガット弦でのバロック作品から現代音楽まで、幅広い演目を 出色の解釈で聴かせてきたピーター・ウィスペルウェイ。19世紀の室内楽作品では作品に合わせたモデルの歴史的ピアノとも共演するだけで なく現代ピアノとの録音もあり、作品の本質に迫る柔軟な演奏姿勢はリスナーだけでなく演奏家たちにも大きな刺激を与え続けています。 CHANNEL CLASSICSではレーベル創設間もない頃から多くの注目作を録音、世界的な批評誌のレビュー賞に輝いたアルバムも少なく ありません。パオロ・ジャコメッティやデヤン・ラツィックなどピリオド楽器にも適性をみせるピアニストたち、俊英続々の古楽器楽団フロリレジウム や近年ますます世界的注目が高まるリチャード・トネッティ&オーストラリア室内Oなど、共演者もユニークな才人揃い。シーン最前 線をひた走ってきたウィスペルウェイが同レーベルに刻んだ音源がこのたび一挙35枚組でBOX化、その全貌を見渡しやすくなったことは、世紀 の変わり目を跨いでのチェロ演奏史の先端を辿れるという意味でも貴重と言えるでしょう。バッハやベートーヴェン、ブラームスなど異なる時期 に再録音した演目は新旧どちらも収録、共演者の違いや解釈スタイルの変化も聴きどころになっています。

BELVEDERE
BELVED-08087(1CD)

NYCX-10499(1CD)
日本語解説付国内
税込定価
モーツァルト&ライヒャ:ホルン五重奏曲 他
アントン・ライヒャ(レイハ):ホルンと弦楽器のための五重奏曲Op. 106
モーツァルト:ホルンと2本のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのためのロンド ニ長調 K.514(F.X.ジュスマイヤー補筆完成版)
 ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407
 クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581- 第2楽章 Larghetto(R.バボラーク編)
 交響曲第22番ハ長調 K.162- 第3楽章 Presto assai(R.バボラーク編)
バボラーク・アンサンブル
ラデク・バボラーク(Hrn)
ミラン・アル=アシャブ(Vn)
マルティナ・バチョヴァー(Vn)
カレル・ウンターミューラー(Va)
ハナ・バボラーコヴァー(Vc)
ダーヴィト・パヴェルカ(Cb)

録音:2024年1月29日(ライヴ)
ザルツブルク 「モーツァルト・ウィーク」
バボラーク得意のモーツァルトとライヒャ、2024年モーツァルト週間の圧巻ライヴが登場 当代屈指のホルン・プレイヤー、ラデク・バボラークが、2001年に結成したバボラーク・アンサンブルを率いて2024年のモーツァルト週間に出演した際の演奏 です。バボラークの卓越した技巧は難所を難所と感じさせない滑らかさと華麗さ。緩徐楽章では朗々とした歌が溢れます。「以心伝心で通じ合えるから、や りたい音楽を自由に表現することができる」と語るバボラーク・アンサンブルの面々との丁々発止のやり取りも聴きものです。ライヒャはアド・リブ(任意)とされて いるコントラバスを加えたバージョン。アンコール2曲はバボラークがアレンジしたモーツァルト作品。クラリネット五重奏曲の第2楽章はホルンが自在に装飾を散 りばめ、しみじみした味わいに華やぎを加えています。交響曲第22番のフィナーレは躍動感とスピード感のある名技に加えユーモラスな演出もあり、最後は 歓声と拍手に包まれます。 ※国内仕様盤には今泉晃一氏による日本語解説が付属します。

Grand Piano
GP-9371CD)
アレクサンドル&ニコライ・チェレプニン:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第1集
アレクサンドル・チェレプニン:ヴァイオリン・ソナタ ハ短調(1918頃-21)(G.コウクル編)*
 アラベスク Op.11No.5(1920-21)
 ピアノ三重奏曲 Op.34(1925)*
 トリオ・コンチェルタンテ Op.47(1930/60)*
ニコライ・チェレプニン(1873-1945):幻想的カデンツァ Op.42bis(1915/1926改訂)*
 パストラーレ(1935)(Vnとピアノ版)*
 絵画によるアルファベット、ブノワによる14のスケッチ Op.38- 第4番田舎の別荘(1910)(Vnとピアノ版)*
 古い歌(1935)(Vnとピアノ版)*
ジョルジオ・コウクル(P…Steinway, Model D)
クライディ・サハチ(Vn)
ヨハン・セスティアン・パエチュ(Vc)

録音:2023年10月30日、2023年12月3日
*…世界初録音
父ニコライ・チェレプニンは、セルゲイ・ディアギレフのロシア・バレエ団に指揮者として参加し、最初のパリ公演でも指揮を務めました。その作品にはフランス印 象派の影響が感じられます。アルバムに収録された「幻想的カデンツァ」は、スクリャービンを彷彿とさせる夢と狂気の狭間を漂うような作品です。また、「パス トラール」と「古い歌」は、もともと木管楽器のために書かれた作品ですが、ここではヴァイオリンで演奏されています。 息子アレクサンドルは、父ニコライから音楽の手ほどきを受け、家族とともに移住したパリではフランス6人組と親交を持ち、その後はアジアの民謡に関心を寄 せ、日本の音楽界にも大きな影響を与えました。このアルバムに収録された「ヴァイオリン・ソナタ ハ短調」は、最近バーゼルのポール・ザッハー財団のアーカイ ヴで発見され、ジョルジオ・コウクルが編集した新しい版で演奏されています。「トリオ・コンチェルタンテ」は、1930年に作曲された三重協奏曲をアレクサンドル 自身がピアノ三重奏に編曲したものです。他には「アラベスク」と「ピアノ三重奏曲」が収録されています。 ピアニストのジョルジオ・コウクルは、GRAND PIANOレーベルにアレクサンドルのピアノ作品全集を録音しており、このアルバムでも安定感のある演奏を披露 しています。ヴァイオリンのクライディ・サハチは、チューリッヒ・トーンハレOの第1コンサートマスターです。

La Dolce Volta
LDV-127(1CD)
夜想曲
シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.9
フォーレ:子守歌 Op.16
 ヴァイオリン・ソナタ 第2番ホ短調 Op.108
シマノフスキ:アイタコ・エニアの子守歌 Op. 52
 夜想曲とタランテラ Op.28
フォーレ:夢のあとに Op.11-1
エヴァ・ザヴァロ(Vn)
クレマン・ルフェーヴル(P)

録音:2024年1月17-24日シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ド・ラ・ダンス・ド・ソワソン
※日本語解説付
1995年、フランス人とポーランド人の血を引きパリの音楽一家に生まれたエヴァ・ザヴァロ。14歳でガーディナー指揮ロンドン響のソリストを務 めるなど活躍し、2018年にリリースされたヴィスメールの協奏曲集(Claves)でも注目されました。エリオス・トリオの一員として来日公演も成 功させている彼女にとって初めてのソロ・アルバムは、自らのルーツであるフランスとポーランドを代表する2人の作曲家、一世代違いで同時代 を生きたフォーレとシマノフスキを対置する興味深いプログラム。その冴えわたるテクニックと知的な表現を堪能できるアルバムです。

FUGA LIBERA
FUG-838(1CD)
遥かなる故郷
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第2番イ長調 Op.12-2
シューベルト:華麗なるロンド ロ短調 D895
エルンスト(1812-1865):シューベルトの「魔王」による無伴奏ヴァイオリンのための大奇想曲 Op.26
ヴォジーシェク(1791-1825):ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op. 5
モーツァルト:ああ、愛の喜びは露と消え 〜歌劇「魔笛」 K.620
フョードル・ルディン(Vn)
ボリス・クズネツォフ(P)

録音:2019年7月、2020年7月 リスト・ホール、ライディング
1992年作曲家エディソン・デニソフの孫としてモスクワに生まれたヴィルトゥオーゾ、フョードル・ルディンと、1985年やはりモスクワ生まれのボリ ス・クズネツォフのコンビによる2枚目のアルバム。2019年から3シーズン、ウィーン・フィルの最も若い団員としてコンサートマスターを務め、現 在は指揮者としても活躍するルディン。ここでは高いテクニックはもちろん、より深みを増した音楽性で「音楽の故郷ウィーン」をテーマに、そし て彼ら自身の故郷への思いも滲ませる素晴らしい演奏を聴かせています。

ANALEKTA
AN-955(1CD)
儀式 〜ヒルデガルト、ティペットからペルトまで
1. コレクティフ9:ドローン (2020)
2. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):おお 永遠の力よ (12世紀)
3. ペルト(1935-):詩篇 (1985)
4. ニコール・リジー(1973-):アナザー・リヴィング・ソウル (2016)
5. マイケル・ティペット(1905-1998):ラメント(嘆き) (1952)
6. ブライス・デスナー(1976-):アヘイム(家路) (2009)
7. ペルト:至福 (抜粋) (1990)
8. ペルト:スンマ (1977)
9. ジョセリン・マーロック(1969-):エクサウディ (2004)
10. デスナー:テネブレ(闇) (抜粋) (2011)
コレクティフ9(弦楽九重奏)

録音:2022年12月12-14日聖アウグスティン教会、ミラベル、ケベック
モントリオールを中心に活躍しALPHAからも複数の意欲的なアルバムをリリースする弦楽九重奏、コレクティフ9による儀式をイメージしたアル バム。静謐な祈りから宗教的高まりまで、2000年に渡る時を超えた音楽で構成しています。曲によりメンバーのソロをフィーチャーしているほ か、ヒルデガルトとマーロックの作品ではヴァイオリン2名を加えた編成となっています。

TOCCATA
TOCC-0711(1CD)
ジョン・トーマス:ハープとピアノのための二重奏曲全集 第5集
ジョン・トーマス(1826-1913):メンデルスゾーン:『夏の夜の夢』-結婚行進曲(J.トーマス編)
グノー:歌劇「ファウスト」-ワルツ(J.トーマス編)
ドニゼッティ:歌劇「ラ・ファヴォリータ」の二重唱(J.トーマス編)(1873)
ジョン・トーマス:グラモーガンの人々の行進(1879)
 ワルツ「オリヴィア」(1859)
ランデッガー(1832-1911):カンツォーネ「Ben e ridicolo」(J.トーマス編) (1868)
ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」の二重唱(J.トーマス編) (1868
トーマス:カンタータ『ニース渓谷の花嫁』:ウェールズの舞踊音楽(1866)
 カンタータ『ルウェリン』 -結婚行進曲(1863)
 カンタータ『ルウェリン』- 二重奏「吟遊詩人の幻想曲」(1863/1874編)
デュオ・プラクセディス

録音:2023年1月25-26日、2023年9月4-9日
※全て世界初録音
ウェールズ出身のジョン・トーマスは、18世紀後半に最も称賛されたハープ奏者・作曲家の一人。ヴィクトリア女王 専属のハープ奏者を務め、その洗練された技巧で広く愛されました。 この第5集にはグノーやドニゼッティ、ベッリーニらの歌劇からの編曲作品と、自作カンタータからの編曲、ロンドンで 活躍していた作曲家アルベルト・ラッデッガーのカンツォーネなどの作品を収録。演奏には超絶技巧が必要ですが、 どれも原曲の魅力的な旋律を生かしつつ、ハープの響きの優雅さも楽しめる粋な編曲が施されています。デュオ・ プラクセディスは18世紀末から20世紀初頭までの知られざるハープとピアノ二重奏曲の復興に力を注ぐアンサンブ ルです。

MClassics
MYCL-00052(1SACD)
日本語解説付国内盤
税込定価
アデス(1971- ):コート・スタディーズ(歌劇「テンペスト」より)
メシアン:時の終わりのための四重奏曲
久保田巧(Vn)
長谷川陽子(Vc)
亀井良信(Cl)
廻由美子(P)

録音:2024年3月16-19日
相模湖交流センターラックスマンホール(神奈川)
20世紀を代表する室内楽曲、メシアン「時の終わりのための四重 奏曲」を収録。当曲は第二次世界大戦下、捕虜となり拘束され たメシアン自身のピアノによって収容所の捕虜たちを前に初演され た、初期の傑作です。ヴァイオリン、チェロ、クラリネット、ピアノという 独特なアンサンブルによって奏でられる神秘的な世界観。そして、 同じ楽器構成をもつトーマス・アデス作のシェークスピアを題材とし た魅惑的で刺激的な作品も必聴です。日本の各楽器を代表す る名手4名の鋭い感性によって、神聖な世界を描いていきます。メ シアンの強烈な音楽性を見事に表現するエネルギーに満ちたアン サンブルをぜひお聴き下さい。

Chandos
CHAN-20304(1CD)
ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ホ短調Op.29K234(1890)
ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.36a K244(1898/1900改訂)
バガテル集 Op.28K229(1888)
フランチェスカ・デゴ(Vn)
フランチェスカ・レオナルディ(P)

録音:2023年9月26-28日
イタリアのヴァイオリニスト、フランチェスカ・デゴ。前作のブラームス/ブゾーニ:ヴァイオリン協奏曲(CHSA5333)に続き、ヴァイオリンとピアノのための2つのソナ タと4つのバガテルを録音しました。どちらのヴァイオリン・ソナタもホ短調で書かれており、作品からはドイツ・ロマン派の影響が強く感じられます。第1番のソナ タはブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番からインスパイアされたロマンティックな作品ですが、10年後に完成された第2番は内容が更に深まり、複雑な対位 法が駆使されています。第3楽章にはバッハのコラール「Wie wohl ist mir 幸いなるかな、おお魂の友」を主題とした長大な変奏曲が置かれていま す。2つのソナタよりも以前に書かれた4つのバガテルは、作曲家エゴン・ペトリのために書かれた作品で、ブゾーニはエゴン・ペトリの母親に恋をしていたとされ ており、それもあってか、ブゾーニの作品には珍しく軽快な音楽で、「生きる喜び」が感じられます。 フランチェスカ・デゴは日本でも既にNHKSOをはじめ様々なオーケストラと共演し、多くのファンを獲得、また室内楽でも活躍しており、ピアニスト、フラ ンチェスカ・レオナルディとは定期的にリサイタルで共演を行っています。

Virtus Classics
VTS-29(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
フランク:交響曲 ニ短調(エルネスト・アルデルによるヴァイオリンとピアノのための編曲版)
ヴァイオリン・ソナタ イ長調
メランコリー
ニコラ・ドートリクール(Vn)
上野 真(P)

録音:2019年5月8~10日、三重県総合文化センター 大ホール
スウェーデン出身の作曲家ジョナサン・エストルンドのDIVINE ARTレーベルにおける6作目となるこのアルバムに は、オーケストラ作品から声楽曲、合唱曲、器楽曲、室内楽曲などさまざまなジャンルの作品を収録。その多くは 自然からインスパイアされたフランス語のタイトルを持つ印象派風の作品ですが、ベートーヴェン作品を元にした曲 もあり、どれも夜の幻想的な雰囲気を湛えた、優雅さと現代的なセンスを併せ持つ美しい作品です。収録曲はい ずれも初録音で、エストルンドの音楽に感銘を受けたフルート奏者のミリアム・ハイドバー=ディッキンソンやピアニス トのエフゲニー・ブラフマンを中心とする大勢のソリストのチームによる演奏です。

BIS
BISSA-2609(1SACD)
カレヴィ・アホ(1949〜):弦楽四重奏曲集
(1)弦楽四重奏曲第2番(1970)
(2)弦楽四重奏曲第3番(1971)
(3)弦楽四重奏曲第1番(1967)
ステンハンマルSQ【ペータ・オロフソン(Vn1)、ペール・エマン(Vn2)、トニー・バウアー(Va)、マッツ・オロフソン(Vc)】

録音:(1)2021年4月26〜28日/ダンデリード、(2)2022年5月23〜25日、(3)2023年6月3〜5日/スウェーデン
フィンランドの作曲家カレヴィ・アホ。多作家と知られ、あらゆるジャンルの作品を作曲しております。弦楽四重奏を最初に作曲したのは 50年以上前、作曲家としてのキャリアの初期にあたります。1967年に弦楽四重奏曲第1番を完成させたときアホはまだ18歳、独学で書き上げました。第2番 はヘルシンキのシベリウス・アカデミーでラウタヴァーラに師事した2年目の1970年に作曲。各楽章にフーガの技法が用いられています。初演が高く評価されプ ロの作曲家としての第一歩となりました。第3番は第2番の翌年の作品。ショスタコーヴィチの影響も感じられますが、アホの個性があらわれはじめています。この 作品は大成功を収め、アホの室内楽のなかで最も頻繁に演奏されています。
2002年に結成したスウェーデンのステンハンマルSQはその名の通りステンハンマルの作品を中心に演奏しており、弦楽四重奏曲全集(BIS SA-2709)もリリースしております。近年、現代音楽にも力を入れアメリカ、イギリスなどの作曲家から多くの委嘱作品を依頼されております。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72986(1CD)
スリカンディ
マクフィー(デュオ・サラスヴァティー編):バリ島の儀式の音楽
バルトーク:ミクロコスモス第4巻 BB105より109「バリ島から」
タンスマン:「縮小模型で世界中を」よりIX. La Flute de bambou dans la foret de Bandoeng (Java)
タンスマン:「縮小模型で世界中を」よりX. Le Gamelan de Bali (Wayang-theatre d’ombres)
モッホタル・エンブトゥ、サヤフィル・エンブトゥ、イスカンダル(デュオ・サラスヴァティー編):インドネシア古典音楽集 第1巻
ドビュッシー(デュオ・サラスヴァティー編):映像第2集より「そして月は廃寺に落ちる」
クラム:無伴奏チェロ・ソナタより第2楽章
ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65
デュオ・サラスヴァティー【ヤン・ファン・デア・プラス(Vc)、クリス・ファン・デア・プラス(P)】

録音:2024年4月17〜19日/ムジークヘブン、ザーンダム(オランダ)
オランダ人の父とバリ人の母を両親にもつ兄弟デュオ「デュオ・サラスヴァティー」による独創的でユニークなディスクの登場。芸術、学問の知を司るヒンドゥー 教の女神サラスヴァティーからその名を取ったこのデュオがコリン・マクフィーの「バリ島の儀式の音楽」のチェロとピアノのための編曲にはじまり、バルトーク、タ ンスマン、ドビュッシー、ジョージ・クラムブリテンの作品を収録。ガムランの音に触発され作曲した作品を集めた内容。このアルバムでは西洋音楽がバリ音楽に与 えた影響と、インドネシアの音楽が西洋音楽から受けた影響を表現しております。
「バリ島の音楽は日常生活において重要な役割を果たしています。それは芸術的な側面だけでなく、宗教儀式にも使われています。オランダ人の父とバリ人の母 を持つ私たちにとって、音楽は生活の一部でした。私たちはオランダで育ちクラシック音楽を学びましたが、バリの音楽は常に大きなインスピレーションの源でした。 このアルバムは2つの異なる文化から生まれた音楽を集めましたが、一見して思うほど近いものだと気づかされました」(デュオ・サラスヴァティー)

Naive
V-8453[NA](1CD)
Walking The Dog
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(ソプラノ、アルト、テナーサックスとピアノのための/長生淳編)
リリ・ブーランジェ:ヴァイオリンとピアノのための2つの小品〔No. 1. Nocturne/ No.2. Cortege〕
プロコフィエフ:ロメオとジュリエット op.64より(リディア・バイチ&マティアス・フレッルベルガーによるヴァイオリン
とピアノ版に基づく)〔序曲、少女ジュリエット、騎士たちの踊り、バルコニーの情景、五組の踊り、マキューシオ、ロメオはマキューシオの死の報復を誓う〕
ドビュッシー:サックスとピアノのためのラプソディ CD104(1901-1911)(アンドレアス・マーデルによる新版)
ミヨー:スカラミューシュ op.165c(アルト・サックスとオーケストラまたはピアノのための組曲)
ラヴェル:ハバネラ形式によるヴォカリーズ・エチュード(ジャック・ラロック編によるフルート版からのサックス編)
ジャン・フランセ:異国風の5つの舞曲
ガーシュウィン:ウォーキング・ザ・ドッグ
アンドレアス・マーデル(サックス/soprano selmer (serie iii); alto selmer (serie ii); tenor selmer (serie iii))
ヨーゼフ・モーグ(P)

録音:2023年12月4-6日、ルクセンブルク
オーストリアのアンドレアス・メーダー(サクソフォーン)とドイツのヨーゼフ・モーグ(P)という、現代クラシック・シーンの屈指のヴィルトゥオーゾ奏者によ る魅惑の共演。
「ラプソディ・イン・ブルー」は長生淳編曲版を演奏、ディスク冒頭からサックスの思いがけないほどの美しさとピアノのきらめきのある響きに驚かされます。「ロ メオとジュリエット」の「バルコニーの情景」でのサックスの高音の美しさは別格。ヨゼフ・モーグのピアノが変幻自在にメーダーのサックスと飛翔しています。アル バムタイトルの『ウォーキング・ザ・ドッグ』は文化のるつぼ的作品で、20世紀初頭の国際的な音楽シーンの豊かさを示す驚くべき証人のよう。ほかにもマンボ、 メレンゲ、ハバネラ、サンバのような多様なスタイルが盛り込まれており、どれも本格芸の演奏です。また、サックスの生みの親、アドルフ・サックスが本格的に活動 したフランスの作曲家たちによる作品も収録、充実のプログラムです。リリー・ブーランジェはオリジナルはヴァイオリン曲。演奏会でソプラノ・サックスで演奏した ことがありますがここではアルト・サックスで演奏。これが素晴らしくマッチしています。
アンドレアス・メーダーは、モーグのピアノをリサイタルで聴いて人目ぼれし、後の重要な演奏会でのピアニストを依頼してのち、共演を重ねています。モーグも メーダーのサックスの素晴らしさはかねてより知っており、二人でタッグを組めば最強のふたりになると思っていたそう。アンドレアス・メーダーの官能的なサック スと、ヨゼフ・モーグの黄金のピアノの共演。見逃せません!
アンドレアス・メーダー(サックス)2022年、権威あるナウムブルク・コンクールおよびヴェルナー・ピルヒナー国際コンクールで優勝。アムステルダム音楽院 でライブ・エレクトロニクスの修士課程を終了。パリでクロード・ドラングルに師事。ピエール=ロラン・エマール(P)とも共演し、薫陶を受ける。
ヨーゼフ・モーグ(P) グラモフォン賞、ICMAなどを受賞した人気と実力を兼ね備えたピアニスト。オーケストラ奏者の両親のもとに生まれます。2009年、 スタインウェイ・アーティストに選ばれます。 (Ki)

オクタヴィア
OVCC-00174(1SACD)
税込定価
2024年10月23日発売
T-BONE CONCERTO
ヨハン・デ・メイ:Tボーン・コンチェルト〈フランク・モルによるピアノ伴奏版〉
バッハ:シャコンヌ〈嶋圭子によるトロンボーン&ピアノ版〉
フランソワ・ギャン:トロンボーン協奏曲「Ma Planete」
バート・バカラック:遙かなる影
〈島津秀雄によるトロンボーン&ピアノ版〉
モンティ:チャルダッシュ〈マルク・ライフトによるトロンボーン&ピアノ版〉
郡恭一郎(Tb)、林浩子(P)

録音:2024年5月21-23日 埼玉・富士見市民文化会館(キラリふじみ)
シエナ・ウインド・オーケストラやアンサンブルで広く活躍するトロンボーン奏者、郡恭一郎の CRYSTON第3弾のソロ・アルバム。郡自身による選曲は、トロンボーン吹きを唸らせる難関曲から誰 もが知る有名曲までバラエティに富み、自ら執筆したライナーノートでは各曲への深い想いが綴られ ています。 林浩子の盤石なサポートのもと、豊かな音色が伸びやかに響き渡る、郡恭一郎の真骨頂をお聴きくだ さい。(オクタヴィア)

フォンテック
FOCD-9911(1CD)
税込定価
2024年11月6日発売
ライヴ!U Live! II
モーツァルト(レヒトマン編): セレナード 第12 番 ハ短調 K388(384a) 「ナハトムジーク」
セルヴァーンスキ:木管五重奏曲 第1 番
ハース:木管五重奏曲 Op. 10
ドヴォルザーク(シェーファー編): 弦楽四重奏曲 第12 番 ヘ長調 Op.96 「アメリカ」(木管五重奏版)
アンサンブル・ウィーン=ベルリン
【カール=ハインツ・シュッツ(Fl)、ジョナサン・ケリー(Ob) 、ゲラルド・パッヒンガー(Cl) 、リヒャルト・ガラー(Fg) 、シュテファン・ドール(Hrn)】

録音:2024 年6 月6 日 ウィーン・コンツェルトハウス・ライヴ
1983 年の設立以来、幾度ものメンバー・チェンジを重ねながら世界最高峰に立ち続けるアンサンブル・ ウィーン=ベルリン(EWB)。2024 年6 月にウィーン・コンツェルトハウスで行われたライヴを収録 した、待望のニュー・アルバムの登場です! 2024 年10 月に3 か所で開催される彼らの日本ツアーでも、同プログラムを演奏します。その熱気も 冷めやらぬ中、ディスクとしては日本のみのリリースとなる本盤を、心ゆくまでご堪能ください! (フォンテック)

Indesens Calliope Records
IC-059(2CD)
フロリレージュ〜フォーレ:室内楽作品集
【CD1】
ピアノ四重奏曲第2番ト短調 Op.45/ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13
【CD2】
3つの歌 Op.7より 第1番夢のあとで/無言歌第3番変イ長調 Op.17-3/葬送の歌 Op.117/蝶々 Op.77/幻想曲 Op.79/シシリエンヌ ト短調 Op.78/ロマンス イ長調 Op.69/8つの小品 Op.84/セレナードOp.98/エレジー Op.24/蝶々 Op.77/3つの無言歌 Op.17/3つの歌 Op.7より 第1番夢のあとで
エリック・オービエ(Tp)、ロジェ・ブトリ(P)、ローラ・ベネット・キャメロン(Fg)、ロリアンヌ・コルネイユ(P)、パスカル・ギャレ(P)、アレクサンドル・ガテ(Ob)、マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)、デイヴィッド・ライヴリー(P)、ヴァンサン・リュカ(Fl)、ヴィクトル・メトラル(P)、リリアン・ムラン(ユーフォニアム)、タチアーナ・サムイル(Vn)、エマニュエル・シュトロッセ(P)、ローラン・ヴァグシャル(P)、他

録音:1974年ー2024年
フランスのIndesens Calliope Recordsが取り組むフォーレ没後100周年記念アルバムは、フランスの名手達が一堂に会したコンピレーションアルバムが登場!
ガブリエル・フォーレは、19世紀末のフランス楽派の復興における重要人物であり、その作曲スタイルは20世紀の多くの作曲家に影響を与えました。作品は、管弦楽曲から協奏曲、室内楽曲、歌曲など多岐にわたり、特にピアノのための作品はおよそ70曲という多作を残しています。本アルバムでは、室内楽曲、吹奏楽作品まで、フォーレの作品が持つ豊かさと多様性を示し、聴衆を彼の天才的な音楽の世界への旅へと誘います。

LAWO Classics
LWC-1332(1CD)
シンディング:ヴァイオリン・ソナタ第1番〜第3番
クリスチャン・シンディング
:ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.12/ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.27/ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op.73
マグヌス・ボイエ・ハンセン(Vn)、
マティアス・ハルヴォシェン(P)

録音:2021年8月9日-12日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
バラット=ドゥーエ音楽学校でモッテン・カールセンとゲイル・インゲ・ロツベルグ、ベルリン芸術大学でアクセル・ゲルハルトに学び、ノルウェー放送O、オスロSQのメンバーを務めるヴァイオリニストのマグヌス・ボイエ・ハンセンが弾くクリスチャン・シンディングのヴァイオリン・ソナタ集。この3曲のヴァイオリン・ソナタは、シンディングの作品の中でもヴァイオリニストたちがレパートリーにしている「ロマンス ホ短調」や「伝説曲」、「古風な様式のソナタ」といった作品ほどには演奏機会はないものの、非常に優れた作品。バラット=ドゥーエ音楽学校でイジー・フリンカ、ライプツィヒ音楽院でゲーラルト・ハウトに学んだ、ハンセンと同じく1988年生まれのマティアス・ハルヴォシェンが伴奏を務めます。ハンセンとハルヴォシェンは、シンディングが「傑作」を作ることより、自分の長所も短所もすべて音楽で表現することを考えた、という見方でこの3曲にアプローチしたといいます。
LAWO Classics
LWC-1334(1CD)
音楽に寄せて
ブラームス:スケルツォ
クララ・シューマン(トゥールレイフ・テデーン編):3つのロマンス Op.22(Vnとピアノのための)〔アンダンテ・モルト、アレグレット:優しい語り口で、情熱をこめて速く〕
シューマン(トゥールレイフ・テデーン編):ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 Op.105
シューベルト(トゥールレイフ・テデーン編):音楽に寄せて D547/夜と夢 D827
R・シュトラウス:「最後の葉」からの8つの詩 Op.10より 夜/チェロ・ソナタ へ長調 Op.6
シューマン:子供の情景 Op.15より トロイメライ
トゥールレイフ・テデーン(Vc)、
マリアンナ・シリニャン(P)
スウェーデンを代表するチェリストのひとり、トゥールレイフ・テデーン (b.1962)と、アルメニア生まれのデンマークのピアニスト、マリアンナ・シリニャン(b.1978)の共演。クララ・シューマンの「3つのロマンス」とシューマンの「ヴァイオリン・ソナタ第1番」はテデーン自らチェロのために編曲。ティーンエイジのR・シュトラウスが、伝統的なドイツ音楽の外見をとりながらも明確に個性を散りばめてみせた「チェロ・ソナタ」、シューベルトとシュトラウスの歌曲を加えたプログラムを歌心あふれるチェロの音色で奏でます。

NovAntiqua Records
NA-88(1CD)
完全限定生産
黄金の箱〜ボッケリーニ:弦楽五重奏曲
弦楽五重奏曲変ロ長調 Op.39-1,G.337
弦楽五重奏曲ヘ長調 Op.39-2,G.338
弦楽五重奏曲ニ長調 Op.39-3,G.339
ディッタースドルフ:ヴィオラとヴィオローネのための二重奏曲変ホ長調 KR.219
アンサンブル・アルラウネ

録音:2022年5月(イタリア)
多くのトスカーナ地方出身の音楽家が、スペインからロシア、イギリス、南アメリカへと「旅」をし、彼らの多くは、音楽生活に特別な影響を与えました。イタリアのトスカーナ地方出身の作曲家とその同世代の作曲家の作品を組み合わせる「トゥスカーニア」シリーズの新録音は、膨大な数の作品(その多くは室内楽曲)を残し、チェロの名手としても活躍した18世紀後半イタリアの作曲家、ルイジ・ボッケリーニの弦楽五重奏曲と、ハイドンやモーツァルトと同時代のウィーンに生まれ、ヴァイオリン演奏家としても活躍したカール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフの二重奏曲をカップリング。
本アルバムでも、アンサンブル・アルラウネの音楽家たちがピリオド楽器を用いて当時の素晴らしい音楽を見事に描いています。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

Cobra Records
COBRA-0094S(3CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1/ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3/ヴァイオリン・ソナタ第4番 イ短調 Op.23/ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3/ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.12-2/ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24「春」/ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47「クロイツェル/ブリッジタワー」/ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調 Op.30-1/ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30-2/ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96
佐藤俊介(Vn)、
スーアン・チャイ(フォルテピアノ)
※使用楽器:オーギュスト・ベルナルデル1846年製ヴァイオリン(ガット弦使用)/ミヒャエル・ローゼンベルガー1800年製フォルテピアノ(ソナタ第1番〜第9番)/ミヒャエル・ローゼンベルガー1820年頃製フォルテピアノ(ソナタ第10番)

録音:2023年10月30日-11月2日、12月3日-6日、2024年1月16日-19日、3月13日、WestVest90(スキーダム、オランダ)
オランダ在住のヴァイオリニスト、佐藤俊介が妻であるピアニスト、スーアン・チャイとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを全曲レコーディング!初めて出会ったときに「クロイツェル・ソナタ」を演奏し息がぴったり合い、以来ベートーヴェンの作品がレパートリーの特別な位置を占めているという2人がこの崇高なソナタが持つ可能性の限界に挑戦します。ガット弦を使用したオーギュスト・ベルナルデルの1846年製ヴァイオリンとミヒャエル・ローゼンベルガーが製作した19世紀初頭のフォルテピアノの響きにもご注目ください。ブックレットには曲目の詳細な解説や演奏者のプロフィールに加え、2人へのインタビューが日本語でも掲載されています。なお、2025年2月には日本公演で同曲の全曲マラソンを予定しています。
オランダを拠点にヴァイオリニストのほか指揮者、室内楽奏者、ソリスト、指導者としても活動する佐藤俊介は2013年から2023年までオランダ・バッハ協会のコンサートマスターを、2018年からは音楽監督を兼務。2011年からはコンチェルト・ケルンとも密な関係を築いており、ピリオド奏法に裏打ちされた演奏で世界各地を舞台に活躍しています。
ヒストリカルからモダンまで多様なピアノを弾きこなし、ソリストや室内楽奏者として高い評価を受けているスーアン・チャイは、ラ・フォル・ジュルネ TOKYOへの出演や夫でもある佐藤俊介との共演で日本でもなじみの深いピアニスト。ヨーロッパの批評家からもその演奏を「感受性が豊かでコミュニケーション力が高く、温もりのある感情に満ちている」と絶賛されています。

Onyx
ONYX-4256(1CD)
エーネス&アームストロング・プレイ・ブラームス&シューマン
ブラームス:2つのソナタ Op.120
ブラームス:子守歌 Op49-4
シューマン:おとぎの絵本 Op.113
ジェームズ・エーネス(Va)、
アンドルー・アームストロング(P)
驚異的な超絶技巧と澄み渡る抒情性で世界に名を馳せ、2019年の第61回グラミー賞ではアーロン・ジェイ・カーニスのヴァイオリン協奏曲(PONYX4189/ONYX4189)で見事「最優秀器楽賞」を受賞、2021年にはグラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」に輝いたカナダのヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、ジェームズ(ジェイムズ)・エーネス。イギリスの「グラモフォン賞」や"カナダのグラミー賞"と呼ばれる「ジュノー賞」にノミネートしてきたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集を始めとする多くのアルバムで共演してきた盟友アンドルー・アームストロングとの新録音は、ブラームス&シューマン。
本アルバムでエーネスは、ヴィオラを手に取り、ブラームスが1894年に作曲し、ヴィオラとピアノのために編曲したソナタの録音に臨んでいます。元々このソナタは、当時のドイツで最も有名なクラリネット奏者の一人、リヒャルト・ミュールフェルトのために書かれたものでしたが、ブラームスはヴィオラ版のために微妙な変更を加え、この2つの後期の傑作によって、少なかったヴィオラ・ソナタのレパートリーを大いに豊かにしました。カップリングには、シューマンが1851年3月の数日間で作曲し、ドイツのヴァイオリニストで指揮者のヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・ヴァシレフスキに献呈された、憂鬱からドラマチックまで、様々な情景が浮かぶような作品 「おとぎの絵本」 が組み合わされています。エーネスは、この録音で、英国王立音楽アカデミーの厚意により貸与された1696年製ストラディヴァリウスの「アルキント」ヴィオラで演奏しています。

Champs Hill Records
CHRCD-170(1CD)
ザ・ネーミング・オヴ・バーズ〜イギリスの木管五重奏曲集
ウィリアム・マティアス(1934-1992):木管五重奏曲
オリヴァー・ナッセン(1952-2018):3つの小さな幻想曲
エリザベス・マコンキー(1907-1994):木管五重奏曲*
シア・マスグレイヴ(b.1928):木管五重奏曲
サリー・ビーミッシュ(b.1956):ザ・ネーミング・オヴ・バーズ*
ギャビン・ヒギンス(b.1983):アフター・フォールアウト...*
ルマス・ウインズ〔ベス・ストーン(Fl)、クリス・ヴェットレイノ(Ob)、ジョハン・ストーン(Hrn)、フロ・プレイン(Fg)、レニー・サザーランド(Cl)〕

録音:2022年8月22日-24日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
*世界初録音
2023年に第71回ロイヤル・オーバーシーズ・リーグのミックスド・アンサンブル賞を受賞したロンドンを拠点とする木管アンサンブル、ルマス・ウインズのデビュー・アルバム。彼らは管楽器による室内楽の豊富なレパートリーを熱心に研究しており、このアルバムでは1960年から2010年にかけておおよそ10年ごとに作曲されたイギリスの6つの木管五重奏曲を紹介します。その中にはエリザベス・マコンキー、サリー・ビーミッシュ、ギャビン・ヒギンスによる3つの世界初録音作品も含まれています。

Delphian
DCD-34319(1CDR)
イースタン・リフレクションズ
バルトーク:コントラスツ(Vn、クラリネットとピアノのための)
リゲティ:おたずね者(クラリネットとピアノ版)
ルトスワフスキ:舞踏前奏曲(クラリネットとピアノのための)
リゲティ:バラードとダンス(クラリネットとヴァイオリン版)
ヴァインベルク:クラリネット・ソナタ Op.28
ショスタコーヴィチ
:前奏曲 変イ長調 Op.34-17(クラリネットとピアノ版)
ヨナタン・レイボヴィッツ(Cl)、
ジョセフ・ハヴラット(P)、
シャルロット・サリュスト=ブリドー(Vn)

録音:2023年10月31日-11月2日、聖マリア教区教会(ハディントン、イギリス)
DelphianとYCAT(Young Classical Artists Trust)のコラボレーションによって若き才能を発掘する「YCATシリーズ」の最新作。権威あるフィンランドのクルーセル国際コンクールで第1位を勝ち取るなど多くのコンクールに入賞し、ヨーロッパ内外で多忙な演奏活動を行う1997年イスラエル生まれのクラリネット奏者、ヨナタン・レイボヴィッツが華々しくデビュー・アルバムをリリースします。作曲家たちがファシズムや戦争、国家統制による共産主義の恐怖に対し時には直接的に、時には斜に構えて反応しつつ生き抜いた20世紀半ば、世界規模の紛争と動乱の時代に生み出された東欧と旧ソ連の作曲家たちの作品を説得力のある芸術性で描きます。

Albion Records
ALBCD-065(1CD)
ロマンスと夢想〜ホルストと同時代の作曲家たち
ホルスト(ハンナ・ローパー編):インヴォケーション(Vn&ピアノ版)
ウィリアム・ハールストーン:4つのイギリスのスケッチ
レベッカ・クラーク:真夏の月夜
エセル・バーンズ:ヴァルス・カプリス
レベッカ・クラーク:3つのアイルランド民謡
ホルスト:夜の歌
ヴォーン・ウィリアムズ(ヴァレリア・クラーク編):揚げひばり(Vn&ハープ版)
ウィリアム・ハールストーン:夢想
 ロマンス
エセル・バーンズ:ラメント
ホルスト
(ハンナ・ローパー編):抒情的断章(Vn&ピアノ版)
ハンナ・ローパー(Vn)、
マーティン・ジャコビー(P)、
エマ・トリング(S)、ヴァレリア・クラーク(Hp)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」。新たなリリースは、ホルスト協会との共同企画で、1874年9月21日に生まれたホルスト生誕150周年を記念したアルバム!
プログラムは、ホルストと同時代の4人の作曲家によるヴァイオリンと声楽、または他の楽器のために作編曲した室内楽作品を中心に、人気のある作品の新たな編曲が組み合わされています。ホルストの3つの作品は、いずれもこれまで録音されたことのない編曲。ヴォーン・ウィリアムズの 「揚げひばり」 は、ヴァレリア・クラークによるヴァイオリンとハープの編曲で聴くことができます。1906年に30歳で亡くなったウィリアム・ハールストーンは、師であるチャールズ・スタンフォードから高く評価されており、彼の代表作として 「4つのイギリスのスケッチ」 の初録音と、これまで録音されていなかったヴァイオリンとピアノのための2つの作品が収録されています。レベッカ・クラークはヴィオラ奏者兼作曲家で、その作品は近年よく知られるようになりました。ワトフォード出身のエセル・バーンズは神童で、13歳でロイヤル・アカデミーに入学する前から、すでにヴァイオリンとピアノの両方で公の場で演奏していました。本盤では、ヴァイオリンとピアノのための2つの作品の初録音を聴くことができます。
特にイギリス音楽に重点を置いた多様なソロ活動で、イギリスおよび海外の主要会場でも定期的に演奏するヴァイオリニスト、ハンナ・ローパー。ソロおよび室内楽奏者としてイギリス全土で演奏活動を行い、レコーディング・アーティストおよび作曲家としても知られているピアニストのマーティン・ジャコビー。イギリスおよび海外でソリスト、アンサンブル歌手として活動し、BBCシンガーズとEXAUDIの長年のメンバーでもあるソプラノ歌手、エマ・トリング。LSOやロンドン・コンテンポラリーOなどのオーケストラで定期的に演奏し、ロンドン・エレクトロニック・オーケストラの首席ハープ奏者でもあるヴァレリア・クラークの4人のソリストたちの共演で、ホルスト生誕150周年を祝福します。

Melodiya x Obsession
SMELCD-1000953(2CD)
完全限定生産
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲 変ロ長調 TH110/弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.11/弦楽四重奏曲第2番 ヘ長調 Op.22/弦楽四重奏曲第3番変ホ短調 Op.30/弦楽六重奏曲 ニ短調 Op.70「フィレンツェの思い出」 ボロディンSQ〔ロスティラフ・ドゥビンスキー(Vn1)、ヤロスラフ・アレクサンドロフ(Vn2)、ドミトリー・シェバリン(Va)、ヴァレンティン・ベルリンスキー(Vc)〕、ゲンリフ・タラリャン(第2ヴィオラ)*、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(第2チェロ)*

録音:1964年〜1969年
廃盤・入手困難となったMelodiyaの名盤や貴重なMelodiya音源等を復刻する「Melodiya x Obsession」シリーズ。弦楽四重奏というジャンルが発展し栄えていた20世紀のモスクワにおいて、特に傑出したアンサンブルとして一時代を築いたボロディンSQが1964年〜69年にかけて録音した、チャイコフスキーの弦楽四重奏曲全集が復刻されます。弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」にはゲンリフ・タラリャン、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチも参加しています。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。
Melodiya x Obsession
SMELCD-1002696(1CD)
完全限定生産
ヴァイオリン・デュオズ
1-3.テレマン:カノン風ソナタ第1番ト長調 TWV40:118
4-6. ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ ト長調 Op.3-1
7-9. ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.3-3
10-12. イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ イ短調
ボーナス・トラック
13. サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン*
14. サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン**
レオニード・コーガン(Vn)、
エリザヴェータ・ギレリス(Vn)、
アルノルト・カッツ(指)*、ソヴィエト国立SO*、
アレクサンドル・オルロフ(指)**、モスクワ放送O**

録音:1963年(1-12)、1974年(13)、1945年(14)
廃盤・入手困難となったMelodiyaの名盤や貴重なMelodiya音源等を復刻する「Melodiya x Obsession」シリーズにウクライナ出身のヴァイオリニスト、レオニード・コーガンと、その妻エリザヴェータ・ギレリスが登場。エリザヴェータ・ギレリスは、エミール・ギレリスの妹としても知られています。コーガンとエリザヴェータのデュオは、コーガンの実力はさることながら、エリザヴェータの実力も目を見張るものがあります。夫婦の息の合った演奏にご期待ください。
また、原盤には収録されていなかったツィゴイネルワイゼン2曲がボーナス・トラックとして追加されています。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

Hyperion
CDA-68444(1CD)
天使たちの音楽〜ボッケリーニ:チェロ協奏曲、ソナタ&五重奏曲集
チェロ協奏曲 ニ長調 G479*
チェロ・ソナタ ハ短調 G2b**/弦楽五重奏曲 ニ短調 G280***/チェロ・ソナタ ヘ長調 G9****/チェロ協奏曲 イ長調 G475「蛙」*/弦楽五重奏曲 ホ長調 G275より メヌエット***
スティーヴン・イッサーリス(Vc、指揮)、オーケストラ・オヴ・ジ・エイジ・オヴ・インライトゥンメント*、マギー・コール(ハープシコード)**、ジョニアン・イリアス・カデシャ(Vn)***、イレーヌ・デュヴァル(Vn)***、アイヴィン・リングスタード(Va)***、ティム・ポズナー(Vc)***、ルイーゼ・ブッフベルガー(Vc)****

録音:2023年3月28日-29日&12月11日-13日、殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン、ロンドン)
2024年11月〜12月に来日公演を予定しているイギリスが誇る世界的名チェリスト、スティーヴン・イッサーリスの来日記念盤がリリース決定!「天使たちの音楽」とも形容され、イッサーリスも「一貫した優雅さを持つ」と語る、優れたチェロ奏者でもあったルイジ・ボッケリーニのチェロ協奏曲、チェロ・ソナタ、弦楽五重奏曲を披露。功績に見合った名声を得られているとは言い難いボッケリーニの音楽の真髄に迫ります。初期の作品であるG475の協奏曲につけられた「蛙」という副題はほとんど使われていませんが、実際に終楽章の主題の跳躍的な音程が「蛙」を感じさせ、イッサーリスが「このようなあまり知られていないニックネームを使うことで、この作品の人気が高まるか、またこのニックネームが定着するのか」を見るためにあえて採用したと解説しています。最後のトラックには“アンコール”として、誰もが一度は耳にしたことのある、おそらくボッケリーニの作品の中では最もよく知られた「メヌエット」を収録。今回もブックレットにはイッサーリス自身による詳細な解説が掲載されています)。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0084(1CD)
おとぎ話 〜クラリネット、ヴィオラとピアノのための作品集
パウル・ユオン(1872-1940):トリオ・ミニアチュールズ Opp.18a, 24a
ヨハン・アムベルク(1846-1928):幻想小曲集 Op.12 ※世界初録音
シューマン:おとぎ話 Op.132
フランセ:クラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲
トリオ・アイガー[ フィリパ・ヌネス(Cl)、マリア・クレメント(Va)、カテリーナ・テレシチェンコ(P)]

録音:2023年
クラリネット、ヴィオラ、ピアノという珍しい編成の三重奏曲集。有名なシューマンの『おとぎ話』は物語性のある情景豊かな名品。他の3曲も同様にどこか物語 的で幻想性にあふれています。

Chandos
CHAN-20358(1CD)
フレデリック・ブロック:室内楽作品集
フレデリック・ブロック(1899-1945):ピアノ三重奏曲第2番 Op.26(1930)*
弦楽四重奏曲 Op.23(1928-30)
曲 Op.73(1944) -クラリネットとピアノのために
五重奏曲 Op.19(1929)-2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのために
ARCアンサンブル【エリカ・ローム(Vn)、マリー・ベラール(Vn)*、スティーヴン・ダン(Va)、トーマス・ウィービー(Vc)、ホアキン・バルデペーニャス(Cl)、ケヴィン・アフファト(P)】

録音:2023年12月19-21日
ARCアンサンブル(Artists of The Royal Conservator)による優れた企画「亡命者たちの音楽」シリーズ の最新作です。フレデリック・ブロック(フリードリヒ・ブロッホ)は、ウィーン出身の作曲家。当初、父親からは音楽 の道に進むことを反対されていましたが、第一次世界大戦後には支援を受け、ヨゼフ・ボフスラフ・フェルステルと ハンス・ガルに作曲を師事。1920年代から1930年代にかけて、室内楽や管弦楽作品、オペラで成功を収 めました。1938年のドイツによるオーストリア併合後、祖国を離れ、1940年にアメリカへ移住。そこで、多くの 交響曲、オペラ、ピアノ曲を作曲、また他の作曲家の作品をラジオ放送用に編曲しましたが、46歳という若さ でこの世を去りました。このアルバムには、ブロックのウィーン時代の3作品と、アメリカ移住後に作曲された「組 曲」が収録されています。1920年代から1930年までの作品はウィーンの伝統に連なるもので、彼が傾倒して いたマーラーやコルンゴルトの 影響が感じられます。一方、アメリカに亡命後に作曲された「組曲」は、力強い 楽想と独創性に満ちた作品です。
Chandos
CHAN-20300(2CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 第2集
弦楽四重奏曲第2番ト長調 Op.18No. 2
弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130第1楽章〜第5楽章
大フーガ 変ロ長調Op.133
弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 Op.130第6楽章 アレグロ
弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18 No. 5
弦楽四重奏曲第8番ホ短調「ラズモフスキー第2番」 Op.59No.2
ドーリックSQ【アレックス・レディントン(Vn1)、イン・シュエ(Vn2)、エレーヌ・クレマン(Va)、ジョン・マイヤーズコフ(Vc)】

録音:2023年5月17-19日、2023年11月11-13日、2024年5月27日
1998年に活動を開始したイギリスのドーリックSQが結成25周年を機に満を持してスタートしたベートーヴェン・チクルスの第2集が登場。第1集と 同様に、初期、中期、後期の作品を組み合わせて収録しています。2008年の大阪国際室内楽コンクールで優勝し、近年は来日公演も増えてきたドーリッ クSQ、2019年の来日公演では第13番を大フーガ付きで披露して喝采を浴びましたが、ここでは更に一段と練り上げた演奏を聴かせています。初期作品の 第2番ではピリオド・スタイルの弓に持ち替えて軽やかな演奏を披露するなど、積み重ねてきた研究と演奏実践の成果が詰まったセットです。

ALPHA
ALPHA-1085(1CD)
見えざるものたち 〜ジャン・クラ、ピエール=オクターヴ・フェルー、マルセル・スラージュ: チェロ・ソナタ集
ジャン・クラ(1879-1932):チェロ・ソナタ(1901)
ピエール=オクターヴ・フェルー(1900-1936):チェロ・ソナタ イ短調(1932)*
マルセル・スラージュ(1894-1970):チェロ・ソナタ 嬰へ短調(1919)*
アストリグ・シラノシアン(Vc)
ナタナエル・グーアン(P)

録音:2024年4月 ビブリオテーク・ラ・グランジュ=フローレ、パリ
※*=世界初録音
リヨン出身、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの出演などで日本でもお馴染みのチェリスト、アストリグ・シラノシアンと、彼女と長く共演を続けて いるナタナエル・グーアンによる、知られざる作品を集めたアルバム。アンリ・デュパルクと生涯親交を持ち、軍人でもあったジャン・クラがまだ22 歳の若きフランス海軍士官だった頃のソナタは30分の演奏時間を要する立派なもので、形式とテクスチャー構成の習得における彼の早熟さ を物語っています。フローラン・シュミットに師事し音楽評論家としても活躍したピエール=オクターヴ・フェルーのソナタは、小規模ながら洒脱 な親しみやすい作品。将来を嘱望された彼ですが、このソナタを作曲した4年後に交通事故で亡くなってしまいます。マルセル・スラージュはパ リのコンセルヴァトワールでナディア・ブーランジェの教えを受け、その作品は多くの賞を受賞し戦後はコンセルヴァトワールで音楽理論の教授も 務めていました。現在ではその名前を聴くことはあまりありませんが、ここに収められたソナタも独創性に溢れています。シラノシアンはフランス近 代音楽史からいつの間にか見えなくなってしまったこれらの作品に深く寄り添い、その魅力と重要性を引き出す素晴らしい演奏を聴かせてい ます。
ALPHA
ALPHA-1096(15CD)
ALPHA CLASSICS録音全集〜ベルチャSQ



■CD1-8
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 (全16曲、大フーガ)
■CD9
ブラームス:弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 Op.18
弦楽六重奏曲 第2番ト長調 Op.36
■CD10-11
ブラームス:弦楽四重奏曲全集(全3曲)
ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
■CD12
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調 「クロイツェル・ソナタ」
弦楽四重奏曲 第2番「ないしょの手紙」
■CD13
ウェーベルン:緩徐楽章
5つの楽章 Op.5
ベルク:抒情組曲
シェーンベルク:浄められた夜 Op. 4
■CD14
ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57
弦楽四重奏曲 第3番ヘ短調 Op.73
■CD15
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 第1番ホ短調 「クロイツェル・ソナタ」
弦楽四重奏曲 第2番「ないしょの手紙」
リゲティ:弦楽四重奏曲 第1番「夜の変容」
ベルチャQ
コリーナ・ベルチャ(Vn1)
アクセル・シャシェル(Vn2)…CD 12を除く
クシシュトフ・ホジェルスキ(Va)
アントワーヌ・ルデルラン(Vc)…CD12を除く】
■CD1-8
録音:2011年12月-2012年12月ブリテン・スタジオ、スネイプ、オールドバラ
■CD9
録音:2021年3月 コンツェルトハウス、ウィーン
タベア・ツィンマーマン(Va)
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
■CD10-11
録音:2014年11月-2015年12月ブリテン・スタジオ、スネイプ、オールドバラ
ティル・フェルナー(P)…ピアノ五重奏曲
■CD12
録音:2001年3月5-9日 ボンスクール教会、パリ
※ 原盤ブックレットには「2011年」と誤記があります。
ベルチャQ【コリーナ・ベルチャ(Vn1)、ローラ・サミュエル(Vn2)、クシシュトフ・ホジェルスキ(Va)、アラスデア・テイト(Vc)】
■CD13
録音:2014年11月-2015年5月 ブリテン・スタジオ、スネイプ、オールドバラ
ニコラ・ボヌ(第2ヴィオラ)…浄められた夜
アントニオ・メネセス(第2チェロ)…浄められた夜
■CD14
録音:2017年6月ブリテン・スタジオ、スネイプ、オールドバラ
ピョートル・アンデルジェフスキ(P)…ピアノ五重奏曲
■CD15
録音:2018年 フィルハーモニー・ルクセンブルク
1994年、ロンドンの王立音楽院の学生たちで結成されたベルチャSQ。2001年にZig Zag Territoiresから発売された、彼ら の初めてのアルバムであるヤナーチェクはディアパソン・ドールを受賞、その後は世界中での演奏活動の傍らEMI(現Warner Classics)を 中心に多くのアルバムをリリースしました。2012年から古巣Zig Zag Territoiresよりベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集を発表、これが 世界中で高く評価され、現在まで続く大ロングセラーとなります。それからは同レーベルとその活動を引き継いだALPHA CLASSICSで精力 的な活動を展開、タベア・ツィンマーマンとジャン=ギアン・ケラスを招いたブラームスの弦楽六重奏曲のヒットは記憶に新しいところです。その Zig ZagとALPHAでの全録音を集めたBOXが15枚組のボリュームで登場。彼らの代名詞とも言えるベートーヴェン全集はもちろん、ブラー ムス、ショスタコーヴィチ、新ウィーン楽派、そして17年ぶりとなったヤナーチェク新録音のほか、入手困難となっていた結成メンバーによるヤナー チェク旧録音も含まれるのが嬉しいところです。

En Phases
ENP-019(1CD+BOOK)
モーツァルトの空想ニッポン紀行
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 第2番変ホ長調 K.493
望月京(1969-):水琴窟 ピアノ四重奏と箏のための
モーツァルト(ジャン=ミシェル・フェラン編): 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 K.588序曲 (P四重奏による)
 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 K.527よりセレナード (弦楽三重奏と箏による)
 歌劇「劇場支配人」 K.486序曲 (P四重奏による)
藤倉大(1977-):縫い ピアノ三重奏のための
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 第1番ト短調 K.478
ジョルジュ・サンド・トリオ【ヴィルジニー・ビュスカイユ(Vn)、ディアナ・リゲティ(Vc)、アンヌ=リーズ・ガスタルディ(P/ステファン・ポレロ Opus102)】

ヴィオレーヌ・デスペルー(Va)
みやざきみえこ(箏)

録音:2024年4月 ステファン・ポレロ・スタジオ
文学のほかに絵画や音楽に深い愛情を注いだ作家、ジョルジュ・サンドの名を冠したピアノ三重奏団。文学と絵画、歴史などを絡めたプログ ラムを得意とする彼女たちが、ヴィオラを加えてモーツァルトのピアノ四重奏曲2曲を収録したアルバム。さらに、フランスを拠点にボーダーレスな 活動を行うみやざきみえこの箏を加え歌劇からの編曲を収録、積極的な表現と推進力のある演奏で楽しませます。併せて収録された藤倉 大と望月京の委嘱作品は2023年10月に武蔵野市民文化会館で世界初演されたもので、いずれも日本の伝統文化に対するオマージュ が込められており、ここで彼女たちは音に描かれた世界への深い共感を持った美しい演奏を聴かせています。なおピアノにはフランスのピアノ 製作者ステファン・ポレロによる102鍵ピアノOpus 102を使用しています。 このアルバムをさらに特別なものにしているのは130ページにも及ぶオール・カラー・ブックレットで、演奏者や作曲者、編曲者による楽曲や企 画の解説のほか、日本文化をこよなく愛する作家であり、1995年から2018年までの長きに渡ってシャネル日本法人のCEOも務めたリ シャール・コラスが創作した、モーツァルトの手紙を掲載しています。これは江戸時代も後期に差し掛かる1788年3月から6月までモーツァル トが日本を訪れていたという設定で、コンスタンツェ、ナンネル、ハイドンらに宛て、天明の日本文化の観察とモーツァルトらしい考察が繰り広 げられる非常に読み応えのあるもの。さらには画家バルテュスによるモーツァルトの歌劇のための衣装や舞台のデザイン・スケッチ、その夫人、 節子・クロソフスカ・ド・ローラによる衣装デザインなど美しい挿絵も豊富。テキストは全て日本語訳付で、読み物としてずっしりとした内容であ るばかりでなく、資料としてもたいへん貴重です。

SOMM
SOMMCD-0692(1CD)
ハウエルズ、ウッド:弦楽四重奏曲集
ハーバート・ハウエルズ:グロスタシャーにて(Earlier Version1923年)
 ヴァイオリンとピアノのための3つの小品より(1917)(マデリーン・ミッチェルによる弦楽四重奏編)
  No.3. Luchinushka
  No.2. “Chosen” Tune
チャールズ・ウッド(1866-1926):弦楽四重奏第6番ニ長調(1915/6)
ロンドン・チェンバー・アンサンブル
マデリーン・ミッチェル(Vn&ディレクター)
ゴードン・マッケイ(Vn)
ブリジット・キャリー(Va)
ジョセフ・スプーナー(Vc)

録音:2023年12月18日、2024年4月4日
全て世界初録音
1992年創設のロンドン・チェンバー・アンサンブルによる20世紀英国の作品集。ハウエルズの「グロスターシャーにて」は複雑な来歴を持つ作品。1916年に 作曲したものの紛失、1920年代に改めて作曲したものも紛失。その後1930年代に作られた版で演奏されてきましたが、1980年代に1920年代の版の パート譜が発見され、当盤のチェロ奏者スプーナーらによって新たに編集された版が今回の録音に使われています。「ヴァイオリンとピアノのための3つの小品 Op.28」も同時期の作品で、ヴァイオリンでディレクターのミッチェルが2曲を弦楽四重奏に編曲し、2022年1月にロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で 演奏、好評を博しました。第一次世界大戦中に作曲された可能性が高いとされているチャールズ・ウッドの「弦楽四重奏曲 ニ長調」は、アイルランド民謡の 旋律が盛り込まれた美しい作品。ウッドの番号付き四重奏曲は全6曲あり、残り5曲の録音も予定されています。

CPO
CPO-555675(6CD)

ドニゼッティ:弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第1番変ホ長調
弦楽四重奏曲第2番イ長調
弦楽四重奏曲第3番ハ短調
【CD2】
弦楽四重奏曲第4番ニ長調
弦楽四重奏曲第5番ホ短調
弦楽四重奏曲第6番ト短調
【CD3】*
弦楽四重奏曲第7番ヘ短調
弦楽四重奏曲第8番変ロ長調
弦楽四重奏曲第9番ニ短調
【CD4】*
1. 序曲 ニ短調
2-4. 弦楽四重奏曲第10番ト短調
弦楽四重奏曲第11番ハ長調
弦楽四重奏曲第12番ハ長調
【CD5】*
弦楽四重奏曲第13番イ長調
弦楽四重奏曲第14番ニ長調
弦楽四重奏曲第15番ヘ長調
【CD6】*
弦楽四重奏曲第16番ロ短調
弦楽四重奏曲第17番ニ長調

ケルン・プレイエル四重奏団(古楽器使用)…CD1、2
レヴォリューショナリー・ドローイング・ルーム(古楽器使用)*

録音:2013年10月22-24日Studio P4, Berlin(ドイツ)
2014年5月29-31日Pfarrkirche St. Martin, Messerich(ドイツ)
1994年1月24-26日 Heathfirld Church, East Sussex(UK)
1994年6月19-21日 Heathfirld Church, East Sussex(UK) Church, East Sussex(UK)
1995年1月27-28日、3月1日 Heathfirld Church, East Sussex(UK)
CPOの意外な企画、イタリア・オペラの巨匠ドニゼッティの弦楽四重奏曲全曲録音を集大成。ピリオド楽器による演奏も魅力です。「ランメルモールのルチア」や 「愛の妙薬」など多くの歌劇で知られるガエターノ・ドニゼッティは、ボローニャでの学生時代にヨハン・ジモン・マイールに学び、イタリアの弦楽四重奏曲を熟知して いただけでなく、当時の音楽界を席捲していたウィーンの文化にも精通していました。彼の弦楽四重奏曲は、イタリアとオーストリアの伝統を融合させた、かっち りとした形式を流麗な旋律で満たした美しい作品揃いです。 1995年からリリースが始まった「レヴォリューショナリー・ドローイング・ルーム」によるドニゼッティの弦楽四重奏曲録音は、この有名な作曲家の知られざる傑作と して注目されましたが、長らく第6番までの録音が欠けた状態でした。20年近くを経てケルン・プレイエル四重奏団の演奏で残りの曲が録音され、全集が完 結、ここにボックス化されます。

Solo Musica
SM-467(1CD)
色とりどりに〜フランス近代作品のパーカッション編曲集
サン=サーンス:死の舞踏
ラヴェル:クープランの墓
タイユフェール:トッカータ
ドビュッシー:小組曲
ミヨー:スカラムーシュ
トリオ・コローレス(パーカッション・アンサンブル)

録音:2023年4月18-21日、8月14-17日
1997年生まれのマティアス・ケスラー、1996年生まれのルカ・シュタッフェルバッハ、1995年生まれのファビア ン・ツィーグラーは、チューリヒ芸術大学で学んだ若き奏者たちによるマレット・パーカッション(鍵盤打楽器)アン サンブル「トリオ・コローレス」のメンバーです。彼らは2台のマリンバ、3台のヴィブラフォン、2台のグロッケンシュ ピールを中心に、時には楽器を増減させながらさまざまな作品を演奏、将来的にマリンバやヴィブラフォンのコン サートがピアノのリサイタルのように楽しめるものとなることを目指しています。このアルバムでは、彼ら自身がアレ ンジを施したフランス近代作品を収録。骨の鳴る音を巧みに表現した「死の舞踏」、ジャズ風の「スカラムー シュ」、目まぐるしくハーモニーが変化する「トッカータ」、 印象派の名作「小組曲」「クープランの墓」などが演奏 されており、どの曲も多彩なリズムと音色をお楽しみいただけます。

CD ACCORD
ACD-336 (1CD)
プロジェクト・フンガリカ2〜バルトーク、リゲティ、クルターグの弦楽のための作品集
バルトーク:2つのヴァイオリンのための44の二重奏曲 Sz.98BB104(1931)
リゲティ:2つのヴァイオリンのためのバラードと舞曲(1950)
ゲティ:ヒルディング・ルーセンベリへのオマージュ(1982)
リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ(1948-53)
クルターグ(1926-):リガトゥーラ - フランシス=マリーへのメッセージ 『返事のない問いかけへの返事』作品31b
2つのヴァイオリン、2つのチェロとチェレスタ版(1989)
シモン・クシェショヴィエツ(Vn)
マルチン・マルコヴィチ(Vn)
フィリップ・クシェショヴィエツ(Vc)
アダム・クシェショヴィエツ(Vc)
アンナ・クシェショヴィエツ(チェレスタ)

録音2022年11月4日、2023年9月26-27日、2024年4月13日
ポーランドのクシェショヴィエツ3兄弟が中心となって進める『プロジェクト・フンガリカ』。第1集ではロージャとコダー イの作品を取り上げた彼らが、今作ではバルトーク、リゲティ、クルターグの作品に焦点を当てています。第一次 世界大戦前のハンガリーはオーストリア=ハンガリー帝国の一部であり、ハンガリー民謡の音楽的な特徴は ウィーン古典派やロマン派の作品にも取り入れられ、リストやブラームスの作品は高い人気を得ました。やがて 20世紀になると、作曲家たちは民謡が持つ古代的で素朴な表現と荒々しいリズムを引き出し、これらをその まま素材として用いることで作品を新たな高みへと引き上げることに成功。東ヨーロッパの多くの国々の民謡の 旋律を用いた民俗音楽の編曲作品であるバルトークの二重奏曲やリゲティの無伴奏チェロ・ソナタはその代表 的な作品です。

Resonus
RES-10343(1CD)
フォーレ:チェロとピアノのための作品全集
ロマンス Op.69
エレジーOp.24
チェロ・ソナタ第1番ニ短調 Op.109
シシリエンヌ Op.78
蝶々 Op.77
セレナード Op.98
チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.117
子守歌 Op.16
ロビン・マイケル(Vc)
チェロ・・・マッテオ・ゴフリラー、1698年 パリ製の楽器をモデルに
2010年 Stephan Von Baehr製作
弓…パリ、ドミニク・ペカット製をモデルに
2020年ピエール・ネール製作(ガット弦使用)
ダニエル・トング(P…1885年製 エラール)

録音:2023年6月28-30日
チェリストのロビン・マイケルとピアニストのダニエル・トングが、フォーレのチェロとピアノのための全作品を作曲当時の エラール・ピアノを使用して演奏した魅力的なアルバム。エレジーやシシリエンヌといった抒情あふれるサロン風の小 品から、晩年に作曲された独自の和声構造を持つソナタ第1番、第2番など、フォーレの旋律美を存分に楽しめま す。 チェロのロビン・マイケルは1976年生まれ。英国王立音楽院で学び、ライヒの『チェロ・カウンターポイント』のイギリス 初演を行った他、古楽系の室内オーケストラと度々演奏しています。ピアノのダニエル・トングもやはり室内楽を得 意とし、オールドバラ音楽祭やエンジンバラ音楽祭などに出演しています。

DACAPO
MAR-8.226214(1CD)
ホルンボー(1909-1993):弦楽四重奏曲集 第3集
弦楽四重奏曲第4番Op.63(1953-54)
弦楽四重奏曲第5番Op.66(1955)
弦楽四重奏曲第16番Op.146(1981)
ナイチンゲールSQ

録音:2021年12月17-19日、2022年6月27-28日、2023年6月24-25日、12月19-20日
デンマークの作曲家ヴァーフン・ホルンボー。王立デンマーク音楽院で作曲を学び、13曲の交響曲をはじめ 室内交響曲の他、オペラや合唱曲など200曲に及ぶ作品を遺しました。その中でも、21曲の弦楽四重奏 曲は重要な位置を占めています。彼がこのジャンルの作品を手掛けたのは、作曲様式を完全に習得した 40代になってからのことで、作曲年代によって作風はさまざまな変容を遂げています。ホルンボーの作曲家 キャリアの中期から晩年にあたるこれらの作品は、仏教に触発された生命観に深く根ざしており、全ての生命 の現れを宇宙的な全体の一部と見なしていました。この第3集には、40代に書かれた第4番と第5番、70 代に書かれた第16番の3曲が収録されており、彼の音楽的変容の実践を辿ることができます。2007年結 成、コペンハーゲンを拠点とし数多くのコンクール入賞歴を誇るナイチンゲール四重奏団の演奏です。

Challenge Classics
CC-72988(1CD)
後期四重奏曲集 Vol.1
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調 Op.127(1825)
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 Op.122(1966)
アルマSQ【マルク・ダニエル・ファン・ビーメン(Vn1)、ベンジャミン・ペレド(Vn2)、イェルーン・ウードストラ(Va)、クレーメント・ペイネ(Vc)】

録音:2023年12月4、5日/MCOスタジオ内第1スタジオ、ヒルフェルスム(オランダ)
2024年7月、RCOの首席トロンボーン奏者ヨルゲン・ファン・ライエンとの来日公演を成功させたアルマSQが、Challenge Classicsレーベル から新シリーズ「後期四重奏曲」を開始!第1弾はベートーヴェンの第12番、ショスタコーヴィチの第11番の組み合わせです。
「ショスタコーヴィチを「20世紀のベートーヴェン」と称す研究家がいるように私たちは2人の作曲家の間に多くの共通点があると思っています」と語るアルマ SQ。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第12番は1825年10月に完成させた後期の名作のひとつ。一方、ショスタコーヴィチが心筋梗塞の発作で倒れた 1966年5月28日に、ベートーヴェン四重奏団によって初演された弦楽四重奏曲第11番は、ロシア民謡や古来の典礼歌を織り込みながら、短い7つの楽章が切 れ目なくつづく組曲仕立ての作品。両作曲家の晩年、作曲家として最も充実した時期の作品を組み合わせることでわかる共通点と個性、それぞれを堪能できる注 目シリーズ開始です。

Goodies
78CDR-3954(1CDR)
ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調作品10
ヨハン・クリストフ・フリートリッヒ・バッハ:弦楽四重奏曲第4番ニ短調よりAllgro moderato
カルヴェ【ジョゼフ・カルヴェ(Vn1)、ダニエル・ギレヴィッチ(Vn2)、レオン・パスカル(Va)、ポール・マ(Vc)】

仏 COLUMBIA LFX210/213
1931年パリ録音
カルヴェSQは1919年に結成された。リーダーのジョゼフ・カルヴェ (1897-1984)はトゥールーズ出身。生地の音楽院で1904年に一等賞を得て、その後 パリ音楽院に進み1919年に一等賞得た後すぐにSQを結成した。1928年 リーダーの死によって解散したカペーSQの後継四重奏団となったカル ヴェ四重奏団の初録音。(グッディーズ)

フォンテック
FOCD-9908(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

2024年10月9日発売
VIOLINable〜ディスカバリーvol.10
ベートーヴェン:6つのメヌエット WoO10より 第2番ト長調
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第10 番ト長調 Op.96
吉川和夫:ヴァイオリン・ソナタ 第4番「トゥバラーマ」より 第3楽章
パラディス(ドゥシュキン編):シシリエンヌ
R.シュトラウス(プシホダ編):楽劇「ばらの騎士」より ワルツ
ポンセ(ハイフェッツ編):エストレリータ(小さな星)
サラサーテ:グノーの歌劇「ファウスト」による新しい幻想曲 Op.13
R.シュトラウス(高橋翔吾 編):明日! Op.27-4
西本幸弘(Vn)、北端祥人(P)

録音:2023年12月8日 仙台市宮城野区文化センターPaToNa ホール・ライヴ
2014年より、ベートーヴェンのソナタ全曲演奏と東日本大震災復興支援音楽プログラムを組み合わ せた“VIOLINable ディスカバリー”シリーズを続けてきたヴァイオリニスト西本幸弘。ソナタ第10 番に到達した本作をもって、ついにシリーズが完結します。 今回もさまざまな作品に彩られていますが、シリーズCD 全作で解説を務めてきた吉川和夫の手による 「トゥバラーマ」、必聴です。 シリーズ掉尾にピアニストとして迎えられたのは、過去最多共演(vol.5・6・7)で西本を支えた、 北端祥人。幾度もの共演を重ねてあうんの呼吸を持つふたりが、残り少ないシリーズのひとときを惜し むかのように、ともに作品にその身を捧げます。 (フォンテック)
フォンテック
FOCD-9907(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

2024年10月9日発売
ヴォカリーズ
レーガー:ロマンス ト長調
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
シューマン:幻想小曲集 Op.73*
プーランク:オーボエとピアノのためのソナタ FP185
マスカーニ:アヴェ・マリア(歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲による)
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14
シューマン:夕べの歌 Op.85-12
佐藤太一(Ob、オーボエ・ダモーレ*)
林 紋子(P)

録音:2024年1月22〜24日 富士見市民文化会館 キラリふじみ
2014年より九州SOの首席オーボエ奏者を務める、佐藤太一。在籍 10年のキャリアを積み、 満を持して贈りだすソロ・アルバムです。 端正かつ実直な演奏で作品世界を深く掘り下げるその演奏は、これまでオーケストラでのさまざまな マエストロとの共演により積み重ねられた経験に裏打ちされています。 普段から九響でも共演を重ねる林 紋子の盤石のピアノを得て、佐藤の誠実な「歌」が心を満たす一枚 です。 (フォンテック)

Acte Prealable
AP-0581(1CD)
エミル・シミェタンスキ:室内楽作品集
エミル・シミェタンスキ(1845-1886):ヴァイオリン・ソナタ第1番変イ長調 Op.2
ピアノ三重奏曲ト短調 Op.21
ナタン・ドンダルスキ(Vn)、
キンガ・バビィ(Vc)、アンナ・パラス(P)

録音:2023年12月
19世紀ポーランドの知られざるコンポーザー=ピアニスト、エミル・ヴワディスワフ・シミェタンスキ(1845-1886)の室内楽作品集。クラクフとウィーンで研鑚を積み、ウィーンを中心に、ポーランド、ドイツ、ハンガリー、チェコ、ベルギーなどでコンサート・ピアニストや教師として活動。当時の音楽評論家からは、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンの優れた演奏家として評価されており、リスト、ルービンシュタイン、ジェレンスキ、ブラームスらによる好意的な評価も残されています。作曲家としては様々なジャンルのピアノ作品が残されていますが、現在ではほとんど忘れられています。
Acte Prealable
AP-0582(1CD)
マグダレーナ・ツィンク:室内楽作品集
マグダレーナ・ツィンク(b.1968):フランシスコ・ゴヤによるカプリス集(2台のヴィオラのための)
フランシスコ・ゴヤによるカプリス集(無伴奏ヴィオラのための)
小惑星3784 ショパン*
小惑星16689ヴィスワ*/バガテル集*
ヴォイチェフ・コワチク(Va)、エルジュビエタ・ムロジェク=ロスカ(Va)、ボグスワフ・ヤクボフスキ(Cl)*、ドロタ・マチャシュリク(P)*

録音:2024年2月&5月
ポーランドのトルン出身の作曲家、カリヨン奏者、音楽理論教師、そしてコンサートや音楽祭、コンクールの主催者としても活動するマグダレーナ・ツィンクの作品集。

ALTO
ALC-1499(1CD)
ウィーンの弦楽四重奏曲集
クライスラー:弦楽四重奏曲 イ短調(1921)
コルンゴルト:弦楽四重奏曲第3番 Op.34(1945)
エンジェルスSQ

録音:1993年(DDD)
共にウィーンに音楽のルーツを持つコルンゴルトとクライスラーの弦楽四重奏曲集(KOC-H原盤)。彼らはナチスの迫害から逃れるため共にアメリカへと渡りましたが、その音楽のルーツとなったウィーンの伝統を捨てることなくその作品を作り続けました。

Quartz
QTZ-2164S(1CD)
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ集
1-4.2台のヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.56
5-8. ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94a
9-11. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.115
12-14. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.115(2台のヴァイオリン版/ツェートマイアー編)
大島莉紗(1-4. 第2ヴァイオリン、5-11. ヴァイオリン、12-14. 第1ヴァイオリン)、トーマス・ツェートマイアー(1-4. 第1ヴァイオリン、12-14. 第2ヴァイオリン)、シュテファン・シュトロイッスニク(5-8. ピアノ)

録音:2023年6月3日、7月3日-5日、ウィーン バウムガルテン内トンザウアースタジオ
ドイツのラインラント=プファルツ州立POを経て、現在はパリ・オペラ座O(パリ国立歌劇場O)を拠点に、ヨーロッパ各地でソリスト・室内楽奏者として多彩な活動を展開しているヴァイオリニスト、大島莉紗。2017年にリリースされ、レコード芸術、英グラモフォン誌などで絶賛されたソロ・デビュー・アルバム「プロコフィエフのヴァイオリン作品集」(QTZ2119)から早数年、プロコフィエフの息子であり画家であったオレグ・プロコフィエフの名を有する財団からのサポートにより、残ったプロコフィエフのヴァイオリン作品の録音も実現!
前作では「ヴァイオリン・ソナタ第1番」とバレエ音楽「シンデレラ」や「ロメオとジュリエット」からのアレンジ、「5つのメロディ」を通してプロコフィエフの多面性を見事に表現しましたが、今作ではフルート・ソナタからヴァイオリン版へと編曲された「ヴァイオリン・ソナタ第2番」に、大島莉紗の師でもあるトーマス・ツェートマイヤーとの共演による「2台のヴァイオリンのためのソナタ」、更には「複数ヴァイオリンのユニゾンのため」に作曲されたという「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.115」は、大島莉紗によるソロ版とツェートマイアー編曲による2台ヴァイオリン版の2種を収録するという極めて「挑戦」的なプログラムでお贈りします。
大島莉紗は、桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリストディプロマコース終了。英国王立音楽大学大学院でフェリックス・アンドリエフスキー、トーマス・ツェートマイヤーらに師事。同大学院在学中には、女性初となるユーディ・メニューイン賞を受賞し、過去最高点の首席で卒業。ハレ管、スコットランド室内管の客演コンサートマスターを経て、2002年にラインラント=プファルツ州立POに入団。2003年にパリ国立オペラ座Oに入団し、パリ・オペラ座を中心に、ロンドン・フィルの客演首席奏者としてもアムステルダム・コンセルトヘボウへのツアーやロイヤル・フェスティヴァル・ホールでの定期公演に出演するなど、幅広く活躍しています。

NORTHERN FLOWERS
NFPMA-99159(1CD)
ソヴィエトの室内楽作品集
シュニトケ(1934-1998):チェロ・ソナタ
グバイドゥーリナ
(b.1931):イン・クローチェ(Vcとオルガンのための)
ススリン(1942-2012):チェロとパーカッションのためのソナタ
ペルト
(b.1935):鏡の中の鏡(Vcとピアノのための)
ウストヴォーリスカヤ(1919-2006):コンポジション第1番「ドナ・ノービス・パーチェム」
ダヴィド・ゲリンガス(Vc)、タチアナ・シャッツ(P)、エドガー・クラップ(Org)、マルクス・シュテケラー(パーカッション)、ウィリアム・ツィエン(パーカッション)、ベルント・オステン(ピッコロ)、ヴァルター・ヒルガース(テューバ)、ヴェルナー・ハーゲン(P)
リトアニアが生んだチェロ界の巨匠、ダヴィド・ゲリンガスが弾く旧ソ連の作曲家たちによる室内楽作品集。ゲリンガスが「私の人生の一部」と語り、彼のレパートリーの中核を担う作曲家であるシュニトケの「チェロ・ソナタ」を筆頭に20世紀の作品を収録。Koch音源からの復刻となります。

MUSICAPHON
M-56994(1CD)
ホフマイスター:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲集
フランツ・アントン・ホフマイスター:二重奏曲ト長調 Op.7-1/二重奏曲ハ長調 Op.19-2/二重奏曲ヘ長調 Op.7-3/二重奏曲ヘ長調 Op.19-3/二重奏曲ヘ短調 Op.19-5/二重奏曲二長調 Op.7-2
カティア・グルトナー(Vn)、
クリスティアン・グーセス(Va)

録音:2022年4月19日-22日(ベルリン、ドイツ)
鬼才アントン・シュテックが率いるピリオド楽器を使用したクァルテット、シュパンツィヒSQのメンバーでもあるカティア・グルトナーとクリスティアン・グーセス。
19世紀前半、ビーダーマイヤー時代のウィーンの著名な編曲家の一人、フランツ・アレクサンドル・ペッシンガーによるヴァイオリンとヴィオラのためのデュオ作品集(M56996)に続くアルバムは、8つのオペラ、50以上の交響曲、多数の協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲、歌曲集など、多種多様な作品を残したウィーンで最も生産的な作曲家の一人、フランツ・アントン・ホフマイスターの二重奏曲を取り上げています。

Prima Facie
PFCD-226(1CD)
ランズウィック:4つの夜想曲
ダリル・ランズウィック:4つの夜想曲
ヴィオラ・ソナタ*
ルSO室内アンサンブル、
カレブ・シブリー(Va)*、
アレクサンドル・シラム(P)*

録音:2023年4月29日&2015年3月16日*
作曲家のダリル・ランズウィックは教育者としても有名でその教え子には藤倉大などがいます。そのランズウィックによる「4つの夜想曲」は、19世紀ロマン派の詩人ジョージ・ゴードン・バイロンの詩をテキストとした作品です。また、「ヴィオラ・ソナタ」は友人を偲んで作曲されたものであり、従来のソナタ形式からは逸脱し、独自の形式によって書かれています。
Prima Facie
PFCD-225(1CDR)
パンチェフ:室内楽作品集 Vol.1
リチャード・パンチェフ
:ニュー・イングランド・エレジー(ナレーターとヴァイオリン版)/ヴィオラ・ソナタ/Evocations(P・ソロ版)/夜想曲第2番(Vnとハープ版)/南アフリカ民謡による組曲(フルート、ヴィオラとピアノ版)
ダンカン・ハニーボーン(P)、他
リチャード・パンチェフの室内楽作品集の第1弾が登場します。リチャード・パンチェフの幅広い室内楽曲と器楽曲の世界初録音で構成されており、その一部は作曲家が南アフリカに滞在していた頃に書かれたものです。彼の作曲は南アフリカで高い需要があり、これらの作品は南アフリカの一流音楽家たちに委嘱され、演奏されました。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

GWK
GWK-161(1CD)
ホイケ:木管楽器のためのソナタ集 Op.114
シュテファン・ホイケ:フルート・ソナタ Op.114-1/オーボエ・ソナタ Op.114-2/クラリネット・ソナタ Op.114-3/ファゴット・ソナタ Op.114-4
ダニエラ・コッホ(Fl)、ラモン・オルテガ・ケロ(Ob)、シモン・デゲンコルベ(Cl)、マルソー・ルフェーヴル(Fg)、今仁喜美子(P)、ハ・ギュテ(P)、トビアス・ハウンホルスト(P)

録音:2022年11月18-22日&26日-28日
ドイツ出身のシュテファン・ホイケが、2020年コロナで封鎖されていた時期に完成させた4つの木管楽器のためのソナタからなる作品114を収録しました。これらの作品は、ソロ・パートだけでなく、ピアノ伴奏にも非常に要求が厳しく、難解なものとなっています。演奏は国際的にソリストとして活躍している奏者や若手の有望株の奏者から選ばれています。

Etcetra
KTC-1833(1CD)
ヴィオラとハープシコードのためのソナタ集
ヨハン・ゴットリープ・グラウン:ヴィオラとオブリガート・ハープシコードのためのソナタ ヘ長調 GraunWV C:XV:83Wendt107
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ/ヨハン・ゴットリープ・グラウン:ヴィオラとハープシコードのためのソナタ ハ短調
C.P.E.バッハ:ヴィオラとオブリガート・ハープシコードのためのソナタ ト短調 Wq.88
マリーエ・ストクマー・ベカー(Va)、
イラリア・マチェドーニオ(ハープシコード)

録音:2023年
デンマークのヴィオラ奏者マリーエ・ストクマー・ベカーとイタリアのハープシコード奏者イラリア・マチェドーニオによるヴィオラとハープシコードのためのソナタ集。すでにバッハの作品集をリリースしている二人は、その息子世代に注目したところこれらの曲を発見し、録音しました。これらの作品は後の古典派への道しるべともいうべき作品たちです。
マリーエ・ストクマー・ベカーは、現代音楽を専門とするオーケストラ、バーゼル・シンフォニエッタの副首席ヴィオラ奏者を務め、現代楽器と歴史的楽器の両方を演奏しながら、様々なオーケストラや室内楽シーンで活躍。イラリア・マチェドーニオはイタリアの音楽家の家庭に生まれ、テルニ(イタリア)のブリッチャルディ音楽大学を卒業後コペンハーゲンのデンマーク音楽アカデミー、ロンドンの王立音楽カレッジでも研鑽を積み、優れた通奏低音奏者として多くのアンサンブルと共演してきました。
Etcetra
KTC-1832(1CD)
サロンにて1825-1850
シューベルト:イフィゲーニア Op.98-3,D.573(ソプラノとフォルテピアノのための)、それらがここにいたことは Op.59-2,D.775(ソプラノとフォルテピアノのための)
ヨハン・カスパー・メルツ&ジョセフィーヌ・プランティン:バルカローレ Op.41(ギターとフォルテピアノのための)
カルッリ:グランド・ディオ ホ短調 Op.86(ギターとフォルテピアノのための)
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D.821(ギターとフォルテピアノのための編曲版)
ソル:Valse du ballet de Cendrillon(ソプラノとギターのための)、Mon dernier mot(ソプラノとギターのための)
フランシュ・ドーント(S)、
エマ・ウィルズ(G)、
トーマス・ブーツ(フォルテピアノ)

録音:2023年9月18日-20日
19世紀のサロン音楽(歌曲や室内楽作品)をソプラノやフォルテピアノ、ギターの組み合わせ収録した作品集。シューベルトのアルペッジョーネ・ソナタは、この作品が作曲された前年に作られた楽器アルペッジョーネのために作られましたが、現在ではチェロやギターで演奏されることが通例となっており、このアルバムでもギターとフォルテピアノで演奏されています。

LAWO Classics
LWC-1259(1CD)
Fire Walker
プロコフィエフ:五重奏曲 Op.39(オーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとコントラバスのための)
ヨン・オイヴィン・ネス(b.1968):炎の力(2016)(オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための四重奏曲)
炎の旅(2018)(オーボエとシンフォニエッタのための協奏曲)
マリオン・ウォーカー(Ob)、サラ・オーヴィンゲ(Vn)、アンデシュ・レンスヴィーク(Va)、イングヴィル・ハフスキョル(Cl)、グンナル・ハウゲ(Vc)、マリウス・フラトビュー(Cb)、アンサンブル・エルンスト、トマス・リームル(指)

録音:2020年10月26日、27日、29日 ニュートーン・スタジオ(オスロ)
Fire Walker』は、クリスチャンサンSOのオルタネット・ソロ・オーボエ奏者、マリオン・ウォーカーのデビューアルバム。LAWO Classics に録音する予定の『The Elements』シリーズ、最初の作品です。
プロコフィエフの「オーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとコントラバスのため」の 「五重奏曲」 は、「主題と変奏」「アンダンテ・エネルジーコ」「アレグロ・ソステヌート、マ・コン・ブリオ」「アダージョ・ペザンテ」「アレグロ・プレチピタート、マ・ノン・トロッポ・プレスト「アンダンティノ」の6楽章で書かれた「チャミングなディヴェルティメント」スタイルの作品です。
ヨン・オイヴィン・ネスは、現代ノルウェーを代表する作曲家のひとり。イギリスとアメリカの「ポップ」ミュージックとカルチャーへの興味を背景にした独自の着想による音楽を作り、「The Dangerous Kitten(危険な子猫)」 や 「Dandy Garbage(ダンディなガラクタ)」といった「言葉遊び」のようなタイトルをつけることで知られます。「オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための四重奏曲」の「Baltrak」とオーボエとシンフォニエッタのための協奏曲」の「Balsit」は、それぞれ、“Bal(炎)” の共通する「炎の力」と「炎の旅」に近い意味をもつ曲名がつけられています。
共演者のサラ・オーヴィンゲは、フィリップ・グラスとシェティル・ビェルケストランのヴァイオリン協奏曲(LWC1255)を録音した、ノルウェー国立オペラ・バレエ団のコンサートマスター。アンデシュ・レンスヴィークは、オスロ・フィルハーモニックの副首席ヴィオラ奏者。クラリネットのイングヴィル・ハフスキョル、チェロのグンナル・ハウゲ、マリウス・フラトビューは、コンテンポラリー・ミュージックのグループ「アンサンブル・エルンスト」のメンバーです。

GENUIN
GEN-24905(1CD)
ブラームス・オン・フルート
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78「雨の歌」
ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108
F.A.E. ソナタ 第3楽章 スケルツォ ハ短調 WoO.2(全曲:アリッサ・ロシウス・ダウスゴー編曲フルートとピアノ版)
アリッサ・ロシウス・ダウスゴー(Fl)、
ゲルハルト・フィールハーバー (P)

録音:2023年12月4日-7日
若きフルート奏者アリッサ・ロシウス・ダウスゴーの「Genuin」レーベル、デビュー・アルバムが登場です。ブラームスのヴァイオリン・ソナタを彼女自身がフルート版に編曲し収録するほどの熱の入れようで、これらの曲を秋を思わせるロマンティックな宝物を扱うように、繊細かつ大胆に解釈しています。3つの姉妹作品の特徴を細部まで丁寧に浮き彫りにしており、音楽家にとっても聴衆にとっても心躍るレパートリーになっています。
GENUIN
GEN-24891(1CD)
オープン〜金管五重奏のための作品集
ジュロ・ジヴコヴィッチ(b.1975):クインテット・ビザンティン*
キャシー・ミリケン(不詳):エスパイラル*
モリー・キーン(b.1979):ヘアカット変奏曲*
マイク・スヴォボダ(b.1960):オープン・サークル*
フランシスコ・コーイ(b.1985):金管五重奏曲
ストックホルム・チェンバー・ブラス

録音:2022年6月、7月、9月(スウェーデン)
*世界初録音
1988年に5人のスウェーデン人音楽家達によって結成された現代を代表する金管アンサンブルのひとつ、ストックホルム・チェンバー・ブラスは、金管五重奏のための新しいオリジナル・レパートリーの開発に注力しており、これまでに50曲以上の作品を委嘱してきました。その作品の多くは、世界中で最も頻繁に演奏される金管五重奏のオリジナル作品となっています。また、最も名声のあるコンクールの一つである、ナルボンヌ国際金管五重奏コンクールで
第一位を獲得しています。
本アルバムでは、世界トップクラスの音楽家たちが、5人の著名な作曲家(ジュロ・ジヴコヴィッチ、キャシー・ミリケン、モリー・キーン、フランシスコ・コーイ、マイク・スヴォボダ)から特別に委嘱された作品を取り上げています。この五重奏団は、境界を超え、最高レベルのテクニックで新たな音風景を創造する方法を示し、想像力豊かで非常に刺激的な音楽の旅へと誘ってくれるでしょう。
GENUIN
GEN-24893(1CD)

ガーシュウィン(ラーフ・ヘッケマ編):パリのアメリカ人
ベートーヴェン
(レナ・イリス・ブレンデル編):ピアノ・ソナタ第14番 Op.27-2「月光ソナタ」
デイヴィッド・ビーデンベンダー(b.1984):リフレクション
グリーグ(ラーフ・ヘッケマ編):ホルベルク組曲 Op.40より エア
ソーヌス五重奏団

録音:2022年8月22日-26日&11月1日(ドイツ)
2021年に結成されたソーヌス五重奏団は、クラリネット、バス・クラリネット、サクソフォン、オーボエ、ファゴットからなるドイツ初のリード五重奏団です。彼らは結成1年目にして既に6つの国際的な賞を受賞し、ドイツのクラシック音楽界で「リード五重奏」のサウンドを開拓するという使命に乗り出しています。
デビュー盤となる本アルバムでは、ガーシュウィンの「パリのアメリカ人」、ベートーヴェンの「月光ソナタ」、グリーグの「ホルベルク組曲」の有名な「エア」をこの独自の編成に合わせて編曲したものに加え、2015年にデイヴィッド・ビーデンベンダーが作曲したオリジナル曲 「リフレクション」がカップリングされています。この珍しい木管楽器の組み合わせにより、表現力豊かで風通しの良いサウンドが見事に披露されたアルバムに仕上がっています。

Indesens Calliope Records
IC-035(1CD)
崇高なるロマン派作品〜シュトラウス、ショパン、リスト:チェロ・ソナタ集
R.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調 Op.6
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
リスト(イッサーリス編):コンソレーション第3番ホ長調
ダヴィド・ルーヴェルス(Vc)、
フランソワ・ドーデ(P)

録音:2023年5月2日-4日、ロストロポーヴィチ・オーディトリアム(パリ、フランス)
パリ国立高等音楽院を一等賞で卒業し、フランスのコンポーザー=ピアニスト、ティエリー・ペコーが2010年に創設したアンサンブル・ヴァリアンスのメンバーとしても活躍しているフランスのチェリスト、ダヴィド・ルーヴェルス。
「ペルト、ブリッジ&ブリテン」(INDE101)、「ロシア音楽集」(INDE137)に続くアルバムでは、R・シュトラウスが当時18歳だった1882年から1883年にかけて作曲され、そのエネルギーと熱情、そして細かく刻み込まれた書法が特徴的で交響詩を予感させるソナタ。友人のチェリスト、オーギュスト・フランコムに献呈されたショパンが生前に出版した最後の作品となったソナタ。そして、イギリスの名チェリスト、スティーヴン・イッサーリスがチェロ用にアレンジしたピアノ文学の傑作、リストのコンソレーションでこの熱きプログラムが締めくくられます。

Kaleidos
KAL-63662(1CD)
ベートーヴェン、ヴィトマン、ブラームス:弦楽四重奏曲集
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番Op.18-1
イェルク・ヴィトマン:弦楽四重奏曲第1番
ブラームス:弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.51-2
マリオン・クァルテット〔アレックス・ユーソフ(Vn)、永原美紀(Vn)、リリヤ・ティムチシン(Va)、ベティナ・ケスラー(Vc)〕

録音:2023年8月
マリオン四重奏団は2018年にドイツで創設された若手クァルテットです。彼らは数多くの国際コンクールに出場し、2022年のドイツ音楽コンクール、2023年の大阪国際室内楽コンクールなどにも出場しています。今回のアルバムはKaleidosレーベルでのデビュー・アルバムとなり、古典派、ロマン派、そして現代の作曲家の弦楽四重奏曲を披露しています。

Stradivarius
STR-37282(1CD)
イタリアン・チェロの隆盛
ブゾーニ:私の恋人へBV.237
ブゾーニ:アルバムの綴りBV.272
ヴォルフ=フェラーリ:チェロ・ソナタOp.30
ドメニコ・アラレオーナ(1881-1928):アルバムの2ページ*
エンリコ・マイナルディ(1881-1976):チェロのためのソナチネ*
マリピエロ:チェロのためのソナチネ
キアーラ・ブラッティーニ(Vc)
ウンベルト・ヤコポ・ラウレッティ(P)

録音:2021年4月11-13日コンドミニアーレ・ラ・フォルチュナ劇場イタリア
*=世界初録音
近代イタリアの珍しいチェロのための作品を集めたアルバム。ピアノのヴィルトゥオーゾ作 曲家として著名なブゾーニの作品はいかにもイタリア人らしい伸びやかな歌謡性とパッション を兼ね備えた佳曲。「マドンナの宝石」で知られるヴォルフ=フェラーリのチェロ・ソナタもイタ リア人作曲家らしい朗々としたメロディに溢れているが、時折り、ブラームスを思わせる内省 的な名曲。イタリア近代音楽の父マリピエロのチェロのためのソナチネは新古典主義的な手 法で書かれたイタリアの太陽を感じさせる陽気で楽し気な作品。いずれの作品も演奏機会の 極端に少ない作品ばかりなので資料としても大変貴重。

MSR
MS-1818(1CD)
「ナイト・ソングズ」〜トランペット・インプレッションズ
(1)フランセ:ソナチネ
(2)カール・ヘーネ(1871-1939):スラヴ幻想曲
(3)ファリャ:7つのスペイン民謡
(4)武満徹:径
(5)リチャード・ピーズリー(1930-2016):ナイト・ソングズ
(6)バッハ:バディネリ〜管弦楽組曲第2番より
(7)ピーター・マクスウェル・デイヴィス(1934-2016):ストロームネスからの告別
(8)バーン・レイノルズ(1926-2011):呼びかけとこだま
マックス・オットー・マッゼン (Tp、(2)コルネット、(5)フリューゲル・ホルン)
(1)(2)(5)(7)マユミ・マッゼン(P)
(3)チラーリ・ヒューゴ(Hp)
(8)ブレット・ロング(Tp)

録音:2022年5月-2023年12月
トランペットにピアノ、ハープを伴った作品またはトランペット独奏のための作品を収めたアルバ ム。作品はバッハからジャン・フランセ、武満までと幅広い。フランセのソナチネにおける都会的 で洒脱、洗練された味わい、ファリャの7つのスペイン民謡のラテン的で歌謡性溢れる美しい音楽、 ヴィトルト・ルトスワフスキの追憶に捧げられた武満の「径」の祈りに満ちた音楽など聴きどころ満 載。トランペットのマックス・オットー・マッゼンはアメリカのベテラン奏者でソロ活動の他、エメラルド 金管五重奏団のメンバーを務め、ジャズ・プレイヤーとしても活躍しています。

Cypres
CYP-0623(1CD)
映画に夢中 〜チェロ八重奏による映画音楽と、映画の中のクラシック
1. バッハ: トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
2. ヴェルディ:「脅し、そして暴言」 〜歌劇「運命の力」
3. マーラー:アダージェット 〜交響曲第5番嬰ハ短調
4. R・シュトラウス:ツァラトゥストラはこう語った(短縮版)
5. ジョン・ウィリアムズ(1932-):E.T.のテーマ(フライング・テーマ)
6. ジョン・ウィリアムズ:ハリー・ポッター(ヘドウィグのテーマ)
7. モンティ・ノーマン(1928-2022):ジェームス・ボンドのテーマ
8. モリコーネ(1928-2000):シシリアン
9. ヘンリー・マンシーニ(1924-1994):ピンク・パンサー
10. チャールズ・チャップリン(1889-1977):スマイル
※編曲者不明
オー・チェリ(Vc八重奏)

録音:2024年5月5-8日 モネ劇場サル・フィオッコ、ブリュッセル
ベルギー、フランスを中心にオーケストラや室内楽などで活躍するチェロ奏者8人が集まった「オー・チェリ」 による映画音楽集。映画に使われたクラシックも収録していますが、有名個所だけでなく「トッカータと フーガ」「アダージェット」は全曲、「ツァラトゥストラ」も12分に及ぶ短縮版を収録するといったこだわりよう。 しっかりとしたクラシックから気軽なイージーリスニングまでを幅広く味わうことの出来る一枚です。ブリュッセ ル在住の日本人奏者、西村志保を含むメンバーの、息の合った演奏と歌心が魅力的です。

Pentatone
PTC-5187215(1CD)
ブラームス:チェロ作品集
(1)チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
(2)ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78「雨の歌」(ワイラースタイン&バルナタン編曲によるチェロとピアノ版)
(3)チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
アリサ・ワイラースタイン(Vc)
イノン・バルナタン(P)

録音:2024年3月20〜25日/サンフランシスコ音楽院(サンフランシスコ)
チェロ界の女王ワイラースタインが絶大な信頼を寄せるバルナタン。PENTATONEレーベルからリリースしたベートーヴェンのソナタ全集(KKC-6526 / PTC-5186884)は、レコード芸術誌特選盤など、各誌で高く評価されました。期待の新譜はブラームスの2つのチェロ・ソナタと、二人の編曲によるヴァイオリ ン・ソナタ第1番「雨の歌」です!
チェロ・ソナタ第1番は、ブラームスが30代だった1862年から1865年にかけて作曲。ブラームスは人間の声と比較されるチェロの抒情性に魅了され、この 名曲を完成させました。その 約 四 半世 紀 後 の1886年に作曲したチェロ・ソナタ第 2番では、チェロの 音 域 、特に高音 域 で 美しい旋 律 が登 場します。2つのソナタ に共通する特徴は、ピアノの役割が重要であり、2つの楽器が対話するかのように作曲されており、当代きっての名手二人がまさに理想の演奏を聴かせてくれます。
当録音での注目はヴァイオリン・ソナタの最高傑作「雨の歌」のチェロ版!あの美しく哀愁に満ちた旋律をワイラースタインの優美な音色とバルナタンの語りかけ るようなピアノで演奏しております! (Ki)

Forgotten Records
fr-1940(1CDR)
シゲティ、ホルショフスキ、バロウズ〜ブラームス: ホル三重奏曲 変ホ長調 Op.40*
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100#
ジョン・バロウズ(Hrn)*
ヨゼフ・シゲティ(Vn)
ミェチスワフ・ ホルショフスキ(P)

録音:1959年3月24日#、26日-27日* (ステレオ)
※音源:Mercury SR-90210他

Music&Arts
M&ACD-1307(1CD)
「夢の入り口」〜ドイナ・ロタル(b.1951):フルート作品集
(1)氷河の嘆き(フルート四重奏)
(2)悲歌(フルート&ピアノ)
(3)枝垂れ柳(フルート&パーカッションアンサンブル)
(4)夢の入り口で(フルート&パーカッション)
(5)トンボ(ピッコロ・ソロ)
イヴァ・ウグルチッチ(フルート、ピッコロ)
デイヴ・アルコーン(Perc)
ジェイムズ・マッケンジー(Perc)
ガレット・メンデロウ(Perc)
マイケル・コゼウスキー(Perc)
速水聡子(P)

録音:2017年3月-5月ウィスコンシン州マディソン音楽学校
((1)(2)(4)世界初録音)
ドイナ・ロタルは、1951年ルーマニアの首都ブカレスト生まれ。ブカレスト、アムステルダム他 で学び、現在ルーマニアで最もよく演奏される作曲家です。特に管弦楽と室内楽がよく知ら れています。2001年9月、サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ No.25として『交響曲第3番』と『スピリット・オヴ・エレメンツ」が演奏された。 『氷の嘆き』は決して説明的ではないが、地球温暖化に対する作曲者自身の問題意識が反映 されています。フルート四重奏曲作品だが、フルート2、アルト・フルート、バス・フルートをウグル チッチ1人で多重録音しています。曲の冒頭と最後に大変効果的なウインドチャイムらしき音が聴 こえます。『悲歌』は、ルーマニアの作家、詩人、哲学者のルシアン・ブラガの同名詩がベースに なっています。シンプルで短いが非常に表現力豊かで、詩の世界を音楽で再構築しています。『枝 垂れ柳』は2011年3月11日の東日本大震災と津波の被害を記憶するために作曲された。柳 はルーマニアの神話では『女性』と『悲しみ」の両方を象徴するものであることがタイトルの由来 になっています。『夢の入り口で』は3つの楽章が途切れる事なく演奏されます。外向的なものから内 向的なものへの緩やかな変容が、この曲のポイントです。『トンボ』は緊張と弛緩が繰り返され るが、終結部に向かって長い音が多くなりやがて遅いラインに入っていく。現代音楽ではある が、庭に飛ぶトンボが見える様な気がしてくる音楽です。 ピアノの速水聡子は和歌山県出身。現在はアメリカ在住。ベロイト大学音楽学部ピアノ講師、ウ ィスコンシン大学マディソン校ミードウィザー音楽学校室内楽ピアノ講師、大阪観光大学講師。 日本でも五感を使ったワークショップを開催するなど熱心な教育者でもある。

BIS
BISSA-2658(1SACD)
バッハ(ロビン・オニール編):ゴルトベルク変奏曲 フィルハーモニアO、ロビン・オニール(指)
【ソロ】ベンヤミン・ギルモア(Vn、リーダー)
エミリー・デーヴィス(Vn)
小倉幸子(Va)
カレン・スティーヴンソン(Vc)
エンノ・ゼンフト(Cb)
フィオナ・ケリー(Fl)
ティモシー・ランドル(Ob)
イモージェン・デーヴィス(コーラングレ)
ギレイン・エッカーズレイ(Fg)
シェリー・オーガン(Fg)

録音:2023年11月14&15日/ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン(イギリス)
ファゴット奏者で近年指揮活動にも力を注いでいるロビン・オニールが、2020年のコロナ禍に挑んだゴトベルク変奏曲のオーケストラ 編曲。2023年、自身が首席ファゴット奏者を務めるフィルハーモニアOを振り録音しました。
パンデミックの最初の数ヶ月、オニールはグレン・グールドが演奏するゴルドベルク変奏曲を何度も聴き、その後、この鍵盤作品に器楽や管弦楽のソノリティが聴 こえるようになり、オーケストラのための編曲に没頭しました。
各変奏の特質を損ねることなく編曲することに試行を重ねた結果、バッハ自身が認めたであろう楽器をソロ・パートに選択。オニールによるゴルドベルク変奏曲 は、フルオーケストラの変奏曲と、2〜4つの独奏楽器を含む協奏的な変奏曲で構成されており、マタイ受難曲のスタイルに近いともいえます。独奏楽器にはオーボ エ、ファゴット、コーラングレなどの木管楽器を多用しており、ファゴット奏者オニールならではの編曲となっております。ブックレット(英・独・仏)にはオニール著 の各変奏についてのコメントも掲載しています。
コロナ禍の困難な時期に完成したこの編曲について、オニールは「バッハの音楽が演奏者と聴き手の双方に与える喜びと慰めになることを願い編曲しました」と 語っています。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72995(1CD)
マックス・リヒター・リミックス
マックス・リヒター:リミックス「ヴィヴァルディの四季」
(1) Spring0
(2) Spring1
(3) Spring2
(4) Spring3
(5) Summer1
(6) Summer2
(7) Summer3
(8) Autumn1
(9) Autumn2
(10) Autumn3
(11) Winter1
(12) Winter2
(13) Winter3
(14) On the Nature of Daylight
(15) Mercy
(16) Autumn Music2
(17) Dona Nobis Pacem2
トリオ・フィボナッチ【ジュリー・アンネ・デローム(Vn)、ガブリエル・プリン(Vc)、マクシム・シャタルキン(P)】

録音:2024年5月21〜23日/ドメーヌ・フォルジェ・コンサートホール、ケベック(カナダ)
ポスト・クラシカルのカリスマ、マックス・リヒターの作品をピアノ三重奏の演奏でお届け!
メナヘム・プレスラー、アルバン・ベルクSQ、グァルネリSQから薫陶を受け、1998年にデビューしたトリオ・フィボナッチは、ピアノ三重 奏の新たなレパートリー開拓にも力を注ぎ、新作も積極的に演奏してきました。
待望の新アルバムではマックス・リヒターの名を世界に知らしめた「四季〜ヴィヴァルディ・リコンポーズド」をまるで変奏曲のように演奏。ピアノ三重奏ならで はの色彩感は、リヒターの作品の新たな魅力に気づかされることでしょう。 (Ki)

Urania Records
LDV-14118(1CD)
カール・ヴァイグル:弦楽四重奏曲集 Vol2
カール・ヴァイグル(1881-1949):メゾ・ソプラノと弦楽六重奏のための 「逢い引き」 Op.16
弦楽六重奏曲ニ短調(世界初録音)
弦楽四重奏曲第6番ハ長調
アンサンブル・マーク・ロスコ〔カルロ・ラザリ(Vn)、ジャーダ・ヴィゼンティン(Vn)、べンジャミン・バーンスタイン(Va)、キアーラ・フォレット(Va)、マリアンナ・シナグラ(Vc)、カルロ・テオドロ(Vc)〕
アルバヌ・カレール(Ms)
オーストリア後期ロマン派の作曲家、カール・ヴァイグルが残した世界初録音を含む弦楽四重奏曲集の第2巻。上流階級出身のヴァイグルは、ツェムリンスキーから作曲の手解きを受け、ウィーン音楽院ではロベルト・フックスの下で作曲を学びました。シェーンベルクとも親交が深く、マーラーの作風を受け継ぎ生涯ロマン派風の曲調を貫きました。
アンサンブル・マーク・ロスコは、2011年、イタリア北東部の優れた弦楽器奏者たちにより結成され、メンバーは、室内楽、ソロ、オーケストラ、教育の各分野で、さまざまなプロフェッショナルな経験を共有し、聴衆が聴く機会の少ない素晴らしいレパートリーを広めています。カルロ・ラザリ、ベンジャミン・バーンスタイン、マリアンナ・シナグラは、イタリアSQとトリエステ三重奏団の下で研鑽を積み、世界各地での演奏活動の他、いくつかのメジャーレーベルでの録音も残しています。彼らはイタリアの主要オーケストラ(ミラノ・スカラ座、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場、アレーナ・ディ・ヴェローナ、トリエステ・ヴェルディ歌劇場、アルトゥーロ・トスカニーニPO)で首席奏者を務め、海外ではイスラエル・フィル、サンパウロ州Oなどでソリストとして活躍。イタリアの各音楽院では、後進の指導にも力を注いでいます。

Indesens Calliope Records
IC-051(1CD)
フォーレ:チェロとピアノのための作品全集
チェロ・ソナタ 第1番ニ短調 Op.109
セレナード Op.98/エレジーOp.24
ロマンス Op.69/蝶々 Op.77
シシリエンヌ Op.78
チェロ・ソナタ 第2番ト短調 Op.117
ポーリーヌ・バルティソル(Vc)、
ローラン・ヴァグシャル(P)

録音:2023年12月3日-5日、ムードン・スタジオ
フランスのIndesens Calliope Recordsが取り組むフォーレ没後100周年プロジェクト!ガブリエル・フォーレは、フランス室内楽復興の立役者であり、大胆で表現力豊かな作品は多くの作曲家に影響を与えました。
本作に収録されたチェロとピアノのための作品でも革新的で、飽くなき探求心に満ちたフォーレの姿を見ることが出来ます。豊かな調和を保ちながらも複雑な様式へと進化していくのが特徴的です。
チェロ奏者のポーリーヌ・バルティソルは、パリとケルンで学んだ後、レオン・フライシャーやムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、そしてハット・バイエルレなどに学びました。彼女は2007年から2019年までフランス放送POのソリストとしてチョン・ミョンフンやミッコ・フランクなどと共演を重ねました。教師としても優秀な彼女は、2013年からパリ国立高等音楽院で教鞭を執っています。
フランス音楽の解釈に情熱を注ぎ、忘れられた作曲家の熱心な擁護者でもあるローラン・ヴァグシャルは、これまでにサン=サーンス、フォーレ、フランク、ショーソン、ドビュッシー、さらにはマニャール、デュカス、ピエルネ、カプレ、ゴーベール、フローラン・シュミット、ヴィエルヌ、モーリス・エマニュエル、ジャン・クラ、フランセなどの録音(室内楽やピアノ曲)を残しており、彼のディスコグラフィはDiapason, Classica, Gramophone, The Guardianといったメディアから絶賛されています。

Ars Produktion
ARS-38596(1CD)
オーボエの特権
J.C.バッ:四重奏曲 変ロ長調
モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 KV370
ヴァンハル:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 Op.7-1
モーツァルト:四重奏曲 ハ長調 KV285、アダージョ ト長調 KV580a 
エマ・ブラック(バロックOb)、
ゾーイ・ブラック(Vn)、
アン・ハーヴィー=ナーグル(Va)、
ペーター・トレフリンガー(Vc)

録音:2017年12月
オーボエ四重奏曲のオリジナル曲と編曲集。オーボエ四重奏曲はクラリネット四重奏曲のように一般的ではありませんが、その組み合わせはクラリネット四重奏曲と遜色のない魅力を持っています。本作ではオーボエ奏者のエマ・ブラックが、モーツァルトのオーボエ四重奏曲の名曲と共に、ヴァンハルのオーボエ四重奏曲、そしていくつかの編曲版を演奏することによってこの作品の魅力を伝えています。

Tactus
TC-880003(1CD)
チェロとピアノのための作品集
カゼッラ:チェロ・ソナタ第1番 ハ短調 Op.8
ジュゼッペ・ミューレ:ラルゴ
カゼッラ:夜想曲とタランテラ Op.54
レスピーギ:アダージョと変奏 P.133
ピツェッティ:3つの歌
ロベルト・トライニーニ(Vc)、
ステッラ・アラ・ルーチェ・ポントリエーロ(P)

録音:2021年4月
20世紀初頭に作られたイタリアの作曲家によるチェロとピアノのための作品集。グレゴリオ聖歌から始まりモンテヴェルディ、オペラ、ドイツとフランスの後期ロマン派など、さまざまな時代や様式の音楽から影響を受けて作曲家たちは作品を作ってきました。その中でも本作で取り上げた作曲家たちはイタリア独自の特徴を生み出そうとしていました。それらの現代では忘れ去られてしまったイタリアのチェロとピアノのため作品をロベルト・トライニーニの演奏でお楽しみいただけます。

Evil Penguin Records
EPRC-0071(1CD)
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集(ピッコロ・チェロ版)
バッハ:ソナタ第1番ト長調 BWV1027、
 ソナタ第2番ニ長調 BWV1028
J.C.バッハ:ソナタ ハ短調 Op.17-2, W.A8
バッハ
:ソナタ第3番ト短調 BWV1029
フェデリコ・ブラカレンテ(ピッコロ・チェロ)、
アレッサンドロ・デリャヴァン(フォルテピアノ)

録音:2023年10月8日-10日、イタリア
※使用楽器:ピッコロ・チェロ:制作者不詳(19世紀)の5弦イングリッシュ・チェロ
フォルテピアノ:Longman & Broderip製(1787/88年)のスクエア・ピアノ
バッハが残した傑作の1つ「ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための3つのソナタ」の魂を明らかにするために、新しい修辞的かつ詩的な空間、音色、ダイナミクスの探求から生まれた興味深いアルバム。大きさや質感がヴィオラ・ダ・ガンバに似たピッコロ・チェロでこの作品を演奏し、いくつかの楽章の抒情的な品質や、より複雑で早いパッセージの技巧を最適に表現しています。フォルテピアノは、3つのトリオ・ソナタの対位法的な性質、特に右手とチェロの連続的な二重奏を強調するために選ばれました。
フェデリコ・ブラカレンテは1982年イタリアのフェルモ生まれ。5歳でチェロを学び始め、マリオ・ブルネロ、ジョヴァンニ・ソッリマらに師事する傍ら、ステファノ・ヴェッジェッティとクリストフ・コワンにも学び、バロックと古典のレパートリーを深めました。マントヴァ室内Oやイタリア弦楽オーケストラなど影響力のあるイタリアのアンサンブルのメンバーであり、2017年にはSQ「Cubis Project」を設立し、マチェラータで行われたレディオヘッドのコンサートのオープニングを飾りました。

DUX
DUX-1998(1CD)
ポーランドの旅〜ショパン、パヌフニク、ペンデレツキ
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65、
 序奏とポロネーズ ハ長調 Op.3
パヌフニク:メゾ・ソプラノ(Vc)とピアノのためのドリームスケイプ、メゾ・ソプラノ(Vc)とピアノのためのラヴ・ソング
ペンデレツキ
:ヴァイオリン(Vc)とピアノのためのソナタ第1番(マルチン・ズドゥニク編)
カツペル・ノヴァク(Vc)、
ウカシュ・クルピンスキ(P)

録音:2023年5月、ポーランド
アーバン・ピアノ四重奏団のメンバーとして、2019年にベルギーのスーパーノヴァ賞受賞、2023年に中国のシェーンフェルト国際弦楽コンクール入賞などを果たしてきたポーランドの若きチェリスト、カツペル・ノヴァクが旅するポーランドの音楽。ショパンの傑作チェロ・ソナタから始まり、アンジェイ・パヌフニクの編曲作品、そしてペンデレツキの初期の作品であまり演奏されることも少ないヴァイオリン・ソナタからのチェロ・トランスクリプションなど、多様な様式によるレパートリーを美しい音色と色彩豊かな表現でお贈りします。
DUX
DUX-2074(1CD)
ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ集
ヴィオラ・ソナタ Op.11-4(1919)
ヴィオラ・ソナタ Op.25-1(1922)
ヴィオラ・ソナタ Op.25-4(1922)
マリア・シェッティ(Va)、
モニカ・ヴィリンスカ=タルホリク(P)

録音:2013年-2014年
パウル・ヒンデミット作曲のヴィオラ・ソナタ集。彼のこれらの作品は、他の作曲家によるヴィオラ・ソナタの中でも特に価値のある作品として知られており、20世紀に作られたものの中では最重要な作品のひとつです。これらの作品は、とりわけ独創性とスタイルの多様性によって際立っています。
DUX
DUX-2081(1CD)
フルティッシマ&ピアノ
フランソワ・ボルヌ(1840-1920):「カルメン」による華麗な幻想曲
ルイ・ガンヌ(1862-1923):アンダンテとスケルツォ
ドップラー:ハンガリー田園幻想曲 Op.26
ジュール・ドゥメルスマン(1833-1866):演奏会用独奏曲 ヘ長調 Op.82
シルヴィア・クビアク=ドブロヴォルスカ(Fl)、
マチェイ・パヨレク(P)
19世紀から20世紀の変わり目にフランスとハンガリーの著名なフルート奏者によって書かれたフルートとピアノのための名曲集。これらの作品はコンクールでも定番化され技術的なところに焦点がいきがちですが、音楽的にも作品としての価値をもっているものばかりです。後期ロマン派のハーモニー、優雅で記憶に残るメロディ、イタリア、ハンガリー、スペインの様式化された踊りや歌、そして最も有名なオペラのひとつであるカルメンのメロディなど、多様性に溢れています。

Da Vinci Classics
C-00927(1CD)
ヴァイオリンとピアノのためのバルカンの傑作集
ピェタル・ガツィ(1931-1995):前奏曲*
チプリアン・ポルムベスク(1853-1883):バラード
ピェタル・ガツィ:バラード*
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.6
チェスク・ザデヤ(1927-1997):ヴァイオリン・ソナタ*
バルトーク(ゾルターン・セーケイ編):ルーマニア民俗舞曲
アレクサンドル・ペチ(b.1951):3つのアルバニア舞曲
ピッロ・ジコンディ(Vn)、
エウジェニア・カナーレ(P)

録音(ライヴ):2017年9月3日(ヴィジェーヴァノ、イタリア)
*=世界初録音
アルバニア、ルーマニア、ハンガリーの作曲家によるヴァイオリンとピアノのための作品を集めた好企画。バルトーク、エネスコのみならず、アルバニアのピェタル・ガツィ、チェスク・ザデヤやアレクサンドル・ペチ、ルーマニアのチプリアン・ポルムベスクといった作曲家の知られざる作品を聴くことができます。ガツィとザデヤの作品は世界初録音。バルカン半島の中でもそれぞれの国で独自に育まれた芸術の輪郭を描き分けた興味深い1枚です。

Chandos
CHAN-20272(1CD)
ルーテッド〜スメタナ、コールリッジ=テイラー、スーク、マルタン:ピアノ三重奏曲集
スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15(1855/1857改訂)
サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):5つの黒人のメロディ- ピアノ三重奏のために(1905頃)(原曲:24の黒人のメロディ Op.59No.1-ピアノ独奏のために)
ヨゼフ・スーク(1874-1935):小三重奏曲 ハ短調Op.2(1889/1890-91改訂)
マルタン:アイルランドの民謡による三重奏曲(1925)
ニーヴ・トリオ【アンナ・ウィリアムズ(Vn)、ミハイル・ヴェセロフ(Vc)、エリ・ナカムラ(P)】

録音:2023年5月8-10日
アメリカ、ロシア、日本の奏者によって2010年に創設された、ゲール語で「明るく」「晴れやかな」といった意味の 名前を持つニーヴ・トリオ。今作「Rooted」では民族音楽からインスパイアされた音楽を演奏しています。冒頭 に置かれたスメタナの三重奏曲は、1855年、彼の長女の死を悼み書かれたもので、リストが「真の天才だけが 書けるもの」と評した作品。ボヘミア舞曲の旋律が巧みに用いられています。スークの三重奏曲は彼の初期の 作品で、穏やかな作風の中にも師であるドヴォルザークの影響とチェコ音楽の伝統が感じられます。同じくドヴォ ルザークの影響を受けた、サミュエル・コールリッジ=テイラーの「黒人のメロディ」は、黒人霊歌からインスピレー ションを得たピアノ曲が原曲であり、彼自身が5曲をピアノ三重奏のために編曲しています。アルバムは1925年 にフランク・マルタンが作曲したアイルランドの伝統的なメロディに基づく三重奏曲で締めくくられます。
Chandos
CHAN-20281(1CD)
ヴァインベルク(1919-1996):弦楽四重奏曲集 第4集
弦楽四重奏曲第6番Op.35(1946)
弦楽四重奏曲第13番Op.118(1977)
弦楽四重奏曲第15番Op.124(1979)
アルカディア・クァルテット【アナ・トローク(Vn1)、レスヴァン・ドゥミトル(Vn2)、トライアン・ボアラ(Va)、ツォルト・トローク(Vc)】

録音:2023年7月7-9日
2006年にルーマニアのゲオルゲ・ディマ音楽アカデミーの生徒たちによって結成され、2014年の大阪国際室 内楽コンクールなど多くのコンクールで優勝したアルカディア・クァルテット。これまでに3作発売されたヴァインベル クの弦楽四重奏曲集はいずれも高く評価されています。この第4集には、第6番、第13番、第15番を収録。 第6番は1946年にモスクワ郊外で作曲され、友人のゲオルギー・スヴィリードフに捧げられました。しかし作風が 先進的だったため演奏を当局に禁止されてしまい、ヴァインベルクはショスタコーヴィチが1975年に亡くなるまで 四重奏曲を作曲しませんでした。第13番は1977年にボロディン四重奏団に捧げられ、単一楽章で彼の弦 楽四重奏曲中、最も短い作品です。第15番は1979年に作曲され、9楽章からなり、楽章にはタイトルや表 現指示がなくメトロノームの指示があるのみです。

CPO
CPO-555602(1CD)
NX-C04
エミーリエ・マイヤー(1812-1883):ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.17
エムリーヌ・ピエール・ラーセン(Vn)
ザビーネ・ヴァイヤー(P)

録音:2022年11月5-7日
幼い頃から音楽的才能を発揮しながらも、本格的に作曲家を志したのは30歳近くになってからという異色の経歴 を持つエミーリエ・マイヤー。古典派の様式を守りつつも、時には前衛的な和声を取り入れたロマンティックな作品を 数多く遺しいます。このアルバムには、現存する7曲のヴァイオリン・ソナタのうち3曲が収められています。詳細な作 曲年代は不明ですが、ニ長調のソナタは1860年代に、ベートーヴェンのソナタを思わせる変ホ長調のソナタは 1855年以前の作品と推測されています。ヘ長調のソナタは、マイヤーが存命中の1863年に出版されたもので す。 ヴァイオリニストのエムリーヌ・ピエール・ラーセンは、フェリックス・ドレーゼケのアルバム(555350)で高い評価を得て おり、現在はマイヤーのヴァイオリン・ソナタの完全録音に取り組んでいます。

TOCCATA
TOCC-0739(1CD)
NX-B06
フェルディナント・ティエリオ(1838-1919):室内楽作品集 第3集
ピアノ四重奏曲第3番ト短調(1905)
ピアノ四重奏曲第4番ヘ長調(1913)*
アマデウス・チェンバー・プレイヤーズ

録音:2024年3月28日、2024年3月15日*
フェルディナント・ティエリオの室内楽作品集、第3集には2つのピアノ四重奏曲が収録されています。彼はブラーム スの師でもあったエドゥアルト・マルクスセンの弟子で、同じく弟子であったラインベルガーと生涯親しい友人関係に あり、彼の作品にはブラームス風の緻密な対位法が随所に見られます。また、ティエリオ自身が優れたチェリストで もあったためか、チェロが美しい旋律を歌う場面が多く、どれも聴きごたえのある作品となっています。
TOCCATA
TOCC-0717(1CD)
NX-B06
リヒャルト・フルーリー:室内楽作品集第2集
弦楽四重奏曲第2番ホ短調/ホ長調(1929)
弦楽四重奏曲第3番ハ長調(1938)
コッラ・パルテ四重奏団

録音:2021年4月15-16日、2022年12月13-14日
ベルン(スイス)…5-8
スイスの作曲家リヒャルト・フルーリーの弦楽四重奏曲集、第2集には1929年と1938年に作曲された第2番と第 3番が収録されています。フルーリーは才能あるヴァイオリニストでもあり、友人たちと演奏するためにこれらの作品を 書きました。どちらの曲もコルンゴルトやツェムリンスキーを思わせる後期ロマン派風の抒情を湛えた美しい旋律に満 ちています。第3番は、フルーリー自身が生活が困窮していた時期に書かれましたが、明るく活発な音楽からはそん な苦悩は微塵も感じられません。1997年にベルンSOのメンバーによって設立されたコッラ・バルテ四重奏 団の演奏です。
TOCCATA
TOCN-0033(1CD)
NX-B06
エストニアのチェロ - エッレル、オヤ、ライマン、カント、トゥビン
ヘイノ・エッレル(1887-1970):古い舞曲 ト長調(1913)
 前奏曲 ト短調* (1917)
 詩曲 変イ長調* (1921)
 夕べの歌 ト長調(原曲:ピアノ)(1921)
 ロマンス ト長調(1924)
 アンダンテ・セリオーソ ニ短調(1931)
 前奏曲 ホ短調(原曲:ピアノ)(1942)
 バラード ホ短調(1944)
エドゥアルド・オヤ(1905-2005):時の三部作- チェロとピアノために* (1934)
ヴィレム・ライマン(1906-1992):子守歌(1930頃)
ヘルマン・カント(1905-1952):愛の詩(1933)
 バラード(1930頃)
エドゥアルド・トゥビン(1905-1982):チェロ協奏曲 - I Recitativo* (1955未完)
ヴァッレ=ラスムス・ローツ(Vc)
ステン・ラスマン(P)

録音:2023年2月13-14日
*を除き世界初録音
力強さと豊かさを兼ね備えた近代エストニア音楽の基礎は、対照的な2つの流派、ヘイノ・エッレルの国際的な視点と、タリン音楽院で教授を務めたアル トゥール・カップ(1878-1952)が育んだ職人技によって形作られました。このアルバムには、世界初録音となるエッレルのチェロ作品全曲に加え、彼の弟子で あるオヤとトゥビンの作品と、カップの弟子、ヴィレム・ライマンとヘルマン・カントの作品を収録しています。ライマンとカントは非常に異なるキャリアを歩み、エスト ニアで教授を務め尊敬を集めたライマンに比べ、カントはアメリカ亡命中にわずか46歳で人知れず世を去っており、彼の2作品は、およそ半世紀ぶりの録音 となります。演奏するヴァッレ=ラスムス・ローツは、1994年エストニア生まれのチェリスト。指揮者としての活躍も期待される奏者です。

Orchid Classics
ORC-100331(1CD)
NX-B06
エコーズ - リゲティ、ヤナーチェク、プロコフィエフ、エネスコ 他:ヴァイオリン作品集
リゲティ:バラードと舞曲*
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ JW VII/7
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.80
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女(A. ハルトマンによるヴァイオリンとピアノ編)
エネスコ:幼き頃の印象 Op.28
伝承曲:ダニー・ボーイ(A. イグデスマンによる2つのヴァイオリン編)*
富田心(Vn)
サイモン・キャラハン(P)
富田夢(Vn)*

録音:2024年4月20-22日
ストーク・ダバノン、メニューイン・ホール(UK)
ファースト・アルバム『ORIGINS オリジンズ』で高い評価を得た若き才能、富田心。今作では再びピアニストのサイモン・キャラハンとともに、19世紀後半から 20世紀のレパートリーを探求します。2023年の来日公演でも演奏したヤナーチェクのソナタをはじめ、プロコフィエフのソナタや、幼い頃から彼女の憧れの曲 で、前作では「吟遊詩人」1曲のみが録音されたエネスコの「幼き頃の印象」全曲に加え、アルバムの最初と最後には彼女の妹で、すでに数々のコンクール で入賞を果たしている富田夢も参加したリゲティの「バラードと舞曲」と「ダニー・ボーイ」も収録されています。しなやかな感性と高い音楽性に裏打ちされた見 事な演奏をお楽しみください。 【富田 心(とみた こころ/Coco Tomita)】2002年、岡山に生まれ生後6か月で渡英。4歳からヴァイオリンを始め、10歳の時にユーディ・メニューイン音楽学校に英国政府留学生として入学、ピエー ル・アモイヤルらに師事。2020年にはBBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤーの弦楽器部門で日本人初の優勝を飾る。英国を拠点としてヨーロッパを中 心にソリスト、室内楽奏者として活躍、2021年からベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で研鑽を積んでいます。2022年には東京都SOと初共演、 東京でのデビュー・リサイタルも果たした。

La Dolce Volta
LDV-38(1CD)
NX-C04
トランペット&チューバ・デュオ・アルバム
バッハ:エア(G線上のアリア)〜管弦楽組曲 第3番ニ長調 BWV1068より *
エスケシュ(1965-):ピアソラへのオマージュ
ピアソラ:酒場(売春宿)1900〜 『タンゴの歴史』 より **
レインゴリト・グリエール:子守歌〜 ヴァイオリンとチェロのための8つの小品 Op.39より **
ルイス・ボンファ(1922-2001):黒いオルフェ(カーニバルの朝) **
トマ・ルルー(1987-):即興 第3番
ピアソラ:モルト・マルカート・エ・エネルジコ 〜タンゴ・エチュード 第3番より
パブロ・カザルス(1876-1973):鳥の歌 *
バッハ:二声のインヴェンション 第1番ハ長調 BWV772
バッハ:二声のインヴェンション 第3番ニ長調 BWV774
グリエール:ガヴォット〜ヴァイオリンとチェロのための8つの小品 Op.39より **
フランソワ・クープラン(1688-1733):神秘的なバリケード〜 クラヴサン曲集 第2巻 より **
ハルヴォンセン(1864-1935):パッサカリア- ヘンデルのハープシコード組曲 第7番ト短調 HWV432による **
アラン・ボチンスキ(1940-2020):間奏曲 第4番**
クリストフ・モシュベルガー(1985-):ティアーズ・フォー・パッヘルベル
トマ・ルルー:ボーリュー***
サリー・ガーデン(ダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデンズ/アイルランド民謡)

編曲:*…ルルー兄弟
**…マニュエル・ドゥトルラン
***…ロラン・エルバス
ロマン・ルルー(トランペット、フリューゲルホルン)
トマ・ルルー(チューバ)

録音:2023年12月15-18日シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ド・ラ・ダンス・ド・ソワソン
※ 日本語解説付
ロマン・ルルーは1983年リールに生まれ、パリ国立高等音楽院を首席で卒業後ラインホルト・フリードリヒに師事、バロックから現代まで幅広 いレパートリーで世界中を魅了するトランペット奏者。かたやトマ・ルルーは1987年生まれ、やはりパリ国立高等音楽院を首席で卒業、19 歳でマルセイユ歌劇場Oのチューバ奏者に就任し、2012年フランス版グラミー賞ともいえるヴィクトワール・ド・ラ・ミュジークでチューバ 奏者として初めて最優秀器楽新人賞を受賞、古典から現代、ジャズまでをレパートリーとする才人。新型コロナ・ウィルスによるパンデミックで 活動が制限される中、兄弟が思いついたのがトランペットとチューバのデュオというユニークなアンサンブルでした。全曲2人のデュオのみで構成 されたこのアルバムは、その技術と表現力の高さ、そしてぴったりと合った息で、単音しか出せない2つの楽器だけによる演奏とはにわかに信じ られないほどの聴き応え。冒頭の「エア」からその音楽的な幅広さと表現力に驚かされます。伝承曲からバロック、ロマン派からジャズまで幅広 く収録しており、聴く者を全く飽きさせません。2人がプログラムの要と語るバッハとハルヴォンセン、目の覚めるようなチューバのソロで沸かせる 即興、華麗な原曲に負けないクープランの色彩感、バラードのあの名曲とパッヘルベルを掛け合わせたモシュベルガーなど、全編が聴きどころ です。

Virtus Classics
VTS-27(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

フィリップ・ゴーベール:フルートとピアノのための作品全集
【CD1】
1. 小品
2. ロマンス(1905)
3. ノクチュルヌとアレグロ・スケルツァンド
4. 子守歌
5. ロマンス(1908)
6. マドリガル
7. ギリシャ風ディヴェルティスマン
8. 水上にて
9. ファンタジー(初版)
10. 牧歌的な踊り 〜バレエ『フィロティス』より
11. フィロティス
12-13.2つのスケッチ
14. シシリエンヌ
15-17. ソナタ(1917)
【CD2】
1. ファンタジー(改訂版)
2-5. 組曲
6-8. ソナタ 第2番
9. バラード
10-12. ソナタ 第3番
13-14. 幻想風ソナチネ
江戸聖一郎(Fl)、瀬尾和紀 (P)

録音:2024年4月16〜19日三重県総合文化センター大ホール
ドビュッシーやフォーレにも通じる甘く美しい旋律でフルート愛好家にとって馴染み深いフィリップ・ゴーベール。しかし彼の生涯と作品の全容はなかなか明らか になっておらず、2023年にようやくフランス国立図書館が未発表曲を含む大量の自筆譜の公開をはじめたことで、未出版作品を含めた、これまでにないフ ルート作品全集が実現しました。フルート奏者には取り分けよく知られている「ファンタジー」には、現在知られている版とは別に、忘れ去られた初版が存在し ていますが、ここではその両方が収録されており、大変興味深いものとなっています。 演奏は、フランスでパトリック・ガロワに師事し、ザ・カレッジ・オペラハウスOでフルート奏者を務めながらも多彩な活動が注目されるフルーティスト、江 戸聖一郎が担当。彼の師の一人でもある瀬尾和紀はピアニストとして、またプロデューサーとしてこの企画を総括しています。さらにブックレットにはゴーベール の研究で成果を上げている柳鞠子による詳細な作品解題と、江戸聖一郎によるゴーベールとその時代背景について述べたエッセイが掲載されており、フ ルート音楽に関心のある人は必読です。彼らの熱意によって生まれた2枚のCDを通して聴くことでゴーベールの作風の変遷も感じられることでしょう。 (西村 祐 / ライナーノートより)

ORFEO
C-230121(1CD)
NX-B09
グバイドゥーリナ(1931-):三重協奏曲 - ヴァイオリン、チェロとバヤンのために(2017)
ヴァイオリンとチェロのためのソナタ「Freue Dich!歓喜せよ」(1981)*
バイバ・スクリデ(Vn)
ハリエット・クライフ(Vc)
エルシュベート・モーザー(バヤン)
ハノーファー北ドイツ放送PO
アンドルー・マンゼ(指)

録音:2018年4月19、20日(ライヴ) Groser Sendesaal des NDR Landesfunkhauses、ニーダーザクセン(ドイツ)
2022年3月22、23日 Rundfunks Berlin, Saal 3*
近年グバイドゥーリナ作品に熱心に取り組んでいるバイバ・スクリデ。2023年のNHKSOとの共演でも「オッフェルトゥリウム」を演奏し、欧米各地でも 彼女の作品を積極的にとりあげています。アルバム1曲目は、グバイドゥーリナがしばしば用いるバヤン(ロシアやウクライナのボタン式クロマティック・アコーディオ ン)を含む三重協奏曲。超絶技巧を駆使する3人のソリストをマンゼが率いるオーケストラが支えています。ヴァイオリンとチェロのためのソナタ「歓喜せよ!」は 1981年の作品ですが、宗教的な内容を持つとして演奏が許可されず、ペレストロイカ後の1988年にようやく初演されました。二つの楽器が張り詰めた雰 囲気の中で、時にひそやかに、時に高揚するように対話を繰り広げます。

MClassics
MYCL-00038(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ポワンティエU-20世紀木管五重奏名曲集
ニールセン:木管五重奏曲 作品43
ホルスト:木管五重奏曲 変イ長調 作品14
セルヴァンスキ―(1911-1977):木管五重奏曲 第1番
クインテット・ポワンティエ【世良法之(Fl)、澤杏実(Ob)、芹澤美帆(Cl)、野村和代(Fg)、向なつき(Hrn)】

録音:2023年3月22-24日碧南市芸術文化ホール エメラルドホール(愛知)
現在積極的な活動で注目を集める愛知室内オーケストラの管楽 器メンバーによって結成された木管五重奏団「クインテット・ポワン ティエ」の第2弾アルバムです。今作では、20世紀において木管五 重奏のために書かれた珠玉の名曲を収録。色彩豊かで透明感あ るサウンドを持つ「ポワンティエ」の特徴がより発揮されます。ニール センやホルストなど美しく幻想的なメロディ、バーバーの独特の濃密 な響き。木管五重奏の美麗な世界が広がります。メンバーによるソ リスティックな高い技術も必聴。日頃から音楽を共にする「ポワン ティエ」の煌めくアンサンブルの妙を是非お楽しみ下さい。

Hanssler
HC-24008(1CD)
ヴィルマ・フォン・ヴェーベナウ(1875〜1953):作品集
(1)ピアノ四重奏曲 ホ短調
(2)チェロ・ソナタ
(3)ミニチュアズ〜ヴァイオリンとピアノのための
オリヴァー・トリンドル(P)
(1)(3)ニーナ・カモン(Vn)
(1)ステファン・フェーラント(Va)
(1)(2)アレクサンダー・ヒュルスホフ(Vc)

録音:(1)2023年2月23&24日、(2)(3)2023年4月5&6日/WDRフンクハウス、クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ケルン)
女性作曲家ヴィルマ・フォン・ヴェーベナウはほとんど知られていない作曲家ですが、2019年に出版されたエリザベート・カッペル著「アーノルド・シェーンベ ルクの弟子たち」によりその存在が知られるようになりました。
レンベルク(現在のウクライナのリヴィウ)で生まれた彼女の祖母ユリー・フォン・ヴェーベナウも作曲家で、オーストリア・ハンガリー帝国でモーツァルトの息子 フランツ・クサーヴァーに師事しています。
ヴィルマ・フォン・ヴェーベナウは生涯生活が苦しく、また音楽界でもほとんど知られていませんでしたが、祖母の影響もあり作曲を続けてきました。シェーンベ ルクに師事したヴェーベナウですが、十二音技法を取り入れることはなく、後期ロマン派らしい作風で、当アルバムには室内楽作品3篇を収録しています。知られざ る室内楽・協奏曲作品の録音に積極的なピアニスト、オリヴァー・トリンドルとトリンドルが信頼する名手による演奏です。 (Ki)
Hanssler
HC-24032(1CD)
リイマジンド
(1)ショスタコーヴィチ-アトフミャン:5つの小品【T.前奏曲 / U.ガヴォット / V.悲歌 / W.ワルツ / X.ポルカ】(トリオ・エトワール)
(2)プーランク:愛の小径(ジャック・ラロック編)
(3)ガーシュウィン:「ポーギーとベス」幻想曲(ダヴィデ・ナリ編)
(4)サンジュレー:デュオ・コンチェルタント Op.55
(5)ラゴ:サラエボ
(6)ラゴ:アジス・アベバ
トリオ・エトワール【サラ・リリアン(ソプラノ・サクソフォン)、ヴァニャ・セドラック(アルト・サクソフォン、バリトン・サクソフォン)、ワジム・パリー(P)】

録音:2023年10月/ゼリゲンタール(ランツフート)
サクソフォン奏者サラ・リリアンとヴァニャ・セドラックは、2015年にミュンヘン音楽舞台芸術大学で出会い、「オルフェ・サクソフォン・カルテット」で共演。カ ルテット解散後、2人はまったく新しいことに挑戦したいという思いから、2018年、ウクライナのピアニスト、ワジム・パリーと「トリオ・エトワール」を結成。珍し い編成のトリオとして、19世紀半ばから現代までオリジナル作品から数多くの編曲作品を演奏してきました。
当アルバム「リイマジンド」にはショスタコーヴィチ、プーランク、ガーシュウィン、ジャン=バティスト・サンジュレー(1812〜1885)、ギジェルモ・ラゴ(1960 〜)の作品を収録しています。
ショスタコーヴィチの親友レフ・アトフミャンがショスタコーヴィチの映画音楽・付随音楽から5曲をまとめたヴァイオリンとピアノのための5つの小品。劇音楽『人 間喜劇』Op.37、バレエ音楽『明るい川』Op.39、映画音楽『馬あぶ』Op.97、アニメーション映画『司祭と下男バルドの物語』Op.36)から「前奏曲」「ガヴォッ ト」「悲歌」「ワルツ」「ポルカ」を選曲しています。当録音ではトリオ・エトワールの編曲版でお楽しみください。 (Ki)
Hanssler
HC-24019(1CD)
ティシチェンコ:ピアノ五重奏曲 Op.93
オーンスタイン:ピアノ五重奏曲 Op.92
ヤーシャ・ネムツォフ(P)、
アサセッロQ

録音:2023年/ドイチュラントフンク室内楽ホール(ケルン)
ピアノのヤーシャ・ネムツォフは、19世紀から20世紀にかけてのユダヤ音楽とユダヤ人作曲家、また「民族主義と音楽」、「宗教と音楽」、「全体主義と音楽」と いったテーマに焦点を当てた演奏・録音活動を行っています。
当アルバムにはアサセッロ四重奏団との共演で、ボリス・イヴァノヴィチ・ティシチェンコ(1939-2010)とレオ・オーンスタイン(1892-2002)のピアノ五 重奏曲を収録しています。
ティシチェンコはレニングラード音楽院でショスタコーヴィチ、ウストヴォーリスカヤに師事。1965年より同音楽院で教鞭を執り、1986年には教授に就任して います。現ウクライナ生まれのオーンスタインは幼くしてピアノの才能を開花させ、10歳でサンクトペテルブルク音楽院の入学が許可された神童。1907年に渡米 し、ジュリアード音楽院の前身ニューヨークの音楽芸術研究所に編入しています。スクリャービン、ストラヴィンスキー、ラヴェル、シェーンベルク、コダーイ、バルトー クなどのピアノ作品のアメリカ初演も行っています。作曲家としての才能も持ち合わせ、ここに収録したピアノ五重奏曲など、ピアノを伴う作品を数多く作曲してい ます。 (Ki)

CONTINUO Classics
CC777-751(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 Op.97「大公」
ピアノ三重奏曲第5番ニ長調 Op.70-1「幽霊」
スティモン・トリオ【ミカエル・レヴィナス(P)、クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)、ラファエル・クレティアン(Vc)】

録音:2023年10月/セクエンツァ・スタジオ(フランス)
イザイSQ、エリゼSQの創設者クリストフ・ジョヴァニネッティ。現在はソロ活動の他、ピアノ三重奏団「スティモン・トリオ」としても演奏活 動を展開しております。当アルバムでは名曲「大公」「幽霊」を演奏しております!
ジョヴァニネッティの魅力といえばなんといっても艶やかな音色。レヴィナス、クレティアンもその温かな音色にこたえて演奏。アンサンブルの名手による新たな 名録音登場です。
第5番「幽霊」は第2楽章の大胆な手法と、その雰囲気から醸し出される神秘的な味わいからその名前が与えられています。前後の第1、3楽章は中心楽章を 両面から支えられるような趣があります。第7番「大公」はヴァイオリン、チェロ、ピアノの三つの楽器が最も効果的に使用されている協奏的色彩が最大の魅力。極 めて豊かな旋律と和声の美しさ格別です。ジョヴァニネッティの格調高い音色でお楽しみください。 (Ki)


H.M.F
HMM-902387(1CD)

HMM-332387(1LP)
チェロ・ドリームズ - チェロとピアノのための子守歌集
1. ブリッジ:子守歌 変ロ長調 H.8[SIDEA]
2. ブラームス:子守歌 Op.49, No.4[SIDEA]
3. ドヴォルザーク:わが母の教え給いし歌 ニ長調 op.55/B.104, No.4[SIDEA]
4. グリーグ:子守歌 ト長調 op.38-1 [SIDEA]
5. シューマン:子守歌(アルバムの綴りより op.124-6)[SIDEA]
6. シューベルト:セレナード 白鳥の歌より D.957-4[SIDEA]
7. フォーレ:子守歌 ニ長調 op.16 [SIDEA]
8. ファリャ:ナナ(子守唄)[SIDEB]
9. チャイコフスキー:子守歌 op.72-2(P独奏)[SIDEB]
10. ラヴェル:フォーレの名による子守歌 ト長調 M.74[SIDEB]
11. グリエール:子守歌 ヴァイオリンとチェロのための8つの小品よりop.39, no.3[SIDEB]
12. シューベルト:子守歌 D.498(Op.98No. 2)(Vn、チェロ、ピアノ版)[SIDEB]
13. フォーレ:夢のあとに op.7-1[SIDEB]
エマニュエル・ベルトラン(Vc)、
パスカル・アモワイヤル(P)、
アルマ・アモワイヤル(Vn)

編曲:エマニュエル・ベルトラン、パスカル・アモワイヤル(トラック12以外)

録音:2023年4月、フランス
エマニュエル・ベルトラン(Vc)とパスカル・アモワイエル(P)は、音楽でも私生活でもパートナーです。今回彼女たちが録音したのは、子守歌や穏 やかなセレナーデをふくむプログラム。音楽的感情の最も深い源を探求します。優しさと愛に溢れたこれらの小品は、幼い子供たちが音楽を聴くための素晴らし い入り口であると同時に、経験豊かな音楽愛好家にとっても最高に楽しめる1 枚となっております。ヴァイオリンで2曲参加しているのはヴァイオリンのアルマ・ アモワイヤル、ふたりの子供です。なんとも幸せな気分になる三重奏も聴ける極上の1枚です。

URBAN SAXOPHONE QUARTET
USQ-001(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ties
ピアソラ:デカリシモ(編曲:山田純子)
ピアソラ:タンティ・アンニ・プリマ(編曲:山田純子)
グリーグ:ホルベルク組曲 Op.40(編曲:アーバンサクソフォンカルテット)
ボザ:アンダンテとスケルツォ
ポール・リード:サクソフォン四重奏曲
ピアソラ:鮫(編曲:中村優香)
チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(編曲:マルセル・ミュール)
ジャン・リヴィエ:グラーヴェとプレスト
ドヴォルザーク:ユモレスク Op.101-7(編曲:中村均一)
モンティ:チャルダッシュ(編曲:中村優香)
アーバンサクソフォンカルテット
〈メンバー〉
ソプラノサクソフォン:中村優香(武蔵野音楽大学卒業、フランス地方シャルトル音楽院修了)
アルトサクソフォン:小林浩子(武蔵野音楽大学卒業)
テナーサクソフォン:椿義治(エリザベト音楽大学、同大学院音楽研究科修士課程修了)
バリトンサクソフォン:中村賢太郎(昭和音楽大学、同大学院修士課程修了)

録音:2024年6月3-5日/かながわアートホール
コンサートホールのほか、全国の保育園や学校、福祉施設などでも演奏を行っている〈アーバンサクソフォンカルテット〉による2枚目のアルバム。「ties」(タイ ズ)というタイトルには、様々な音楽活動から生まれた出会い、絆、つながりへの想いが込められています。サクソフォンのオリジナル作品とクラシック名曲のアレン ジを織り交ぜて構成した親しみやすくも聴きこめる内容。4人の名手たちが繰り広げる演奏の巧さはもちろん、カルテットの持つ空気感、雰囲気まで伝わってくる 上質の録音にも注目です。
オリジナル作品ではボザ、リヴィエに加え、あまり取り上げられないリードの作品を収録。どれもサクソフォンの性能とアンサンブル力を大いに活かした音楽で聴 き応えがあります。アレンジ作品もどれも楽しく、特にピアソラの「鮫」とモンティの「チャルダッシュ」は実際に良く演奏し、学校などでも人気の楽曲だという定番 レパートリー。ライヴの延長線上のようなプログラムで、カルテットの多彩な魅力を体感できるCDです。 (Ki)

GALLO
GALLO-1714(1CD)
ピアノと木管楽器のための五重奏曲集」
モーツァルト:ピアノと木管楽器のための五重奏曲変ホ長調 KV.452
 クラリネット五重奏曲イ長調 KV.581*
ベートーヴェン:オーボエ・バセットホルンとピアノのための『カッセンティーニ夫人だけのために』〜プロメテウスの創造物 第14曲 より#
 ピアノと木管楽器のための五重奏曲変ホ長調 Op.16
イタリアン・クラシカル・コンソート【グイド・トスキ(Ob)、ルイジ・マジストレッリ(Cl、バセットHr) 、アンナ・マリア・バルバリア(Fg) 、アルフレード・ペドレッティ(Hrn) 、北條・ラッツォーニ・純子(P)】
クラウディア・ブラッコ(P)#
アリオンSQ*

録音:2015年7月ミラノ音楽院プッチーニホール、2020年8月サント・ステーファノ・ティチーノ*,#
モーツァルトとベートーヴェンの当時としては珍しい編成の室内楽。同じ編成ではある が、モーツァルトは協奏曲風に、ベートーヴェンは交響曲風に感じられて両巨匠の個性が 楽しめる好企画。どちらも初演から好評を博したと伝えられています。 モーツァルトのクラリネット五重奏曲は友人のシュタードラーのために、「カッセンティーニ夫 人だけのため」には原曲のソロパートを活かした好編曲。 クラリネットの名手マジストレッリが率いるイタリアン・クラシカル・コンソートのピアノの北條ラ ッツォーニ純子は、東京都出身で洗足学園大に学び現在ではイタリアで活躍しています。

Aulicus Classics
ALC-0116(1CD)
チェーザレ・バリソン(1885-1974):ヴァイオリンとピアノのための作品集
Op.2(夢/愛の歌/春に/マズルカ/伝説)
Op.7(マズルカ カプリース)
Op.8(ハンガリー風の即興曲)
Op.9(ロシアの歌/スペインの踊り/小さな物語
Op.10(夕べの鐘/シルフの踊り/幻影)
Op.11(予言者の踊り/うぐいすの歌)
Op.12(かわいい子守唄/ロマンティックなワルツ/お祝いの行進)
Op.14(遥かな歌/田舎の踊り)
Op.15(祈り/カンツォネッタ/夜想曲)
タルティーニ(バリソン編):アダージョ・カンタービレ/フーガト長調
ファブリツィオ・ファラスカ(Vn)
ロレンツォ・コッシ(P)

録音:2023年12月アビー・ロッキスタジオローマ、2024年2月ブルームスタジオグイードニア・モンテチェーリオ
バリソンは1885年ヴェネツィアに生まれます。父は画家のジュゼッペ・バリソン。20世紀前半に ヴァイオリニストとしてヨーロッパ各地で活躍する。反ファシズムであった為に第2時大戦中は 活動が阻害されます。戦後は、トリエステ・ヴェルディ劇場の総監督に就任した。作品は、ヴィル トゥオーゾとしてヴァイオリン奏法の高みを見せながら、ハンガリー風の雰囲気やマズルカのリ ズムが優雅で精巧に取り入れられています。このアルバムで聴かれる作品は、時に瞑想的、時 にやわらかな歌が流れてくる。心が落ち着く好企画盤です。 ファラスカはイタリアで学び、奨学金を得てロンドン・ロイヤル・アカデミーへ留学する。同世代 の中でイタリアを代表するヴァイオリニストと目されています。2016年にチロルSO(インスブ ルック)のコンサートマスターに就任など、オーケストラや室内楽の分野でも活躍しています。

BRIDGE
BCD-9579(1CD)
マーティン・ボイカン(1931-2021)の音楽Vol.3
(1)ピアノ三重奏曲第1番(1975)
(2)「ロマンツァ」(1999)〜フルートとピアノのための
(3)「不眠症の人の独白」(2008)〜メゾ・ソプラノとピアノのための
(4)「ノクターン」〜チェロ、打楽器とピアノのための(1991)
(5)ピアノ・ソナタ第4番(2016)
(6)ピアノ三重奏曲第4番(2014)
(1)ヤナ・ズール(Vn)
(1)ニコール・カーグリア(Vc)
(1)(5)萩野陽子(P)
(2)スー=エレン・ハーシュマン=チェレプニン(Fl)
(2)(4)スティーヴン・ウェイト(P)
(3)パメラ・デラル(MS)
(3)ドナルド・バーマン(P)
(4)ジョシュア・ゴードン(Vc)
(4)ロベルト・シュルツ(Perc)
(6)ジェニファー・チョイ(Vn)
(6)セス・ウッズ(Vc)
(6)ジュリア・デン・ベーア(P)
マーティン・ボイカン作品集第3弾。ボイカンはニューヨーク出身。ハーヴァード大学でウォル ター・ピストンに作曲を師事した後、渡欧してヒンデミットに、またタングルウッドではコープランド にそれぞれ作曲を学んでいます。彼の作風は基本的に 12音技法と自由な無調に基づいた激し い表現主義のスタイルです。そんななか、フルートとピアノのための「ロマンツァ」は現代的なリ リシズムとでも言うべき美しい旋律が奏でられる佳品。チェロ、打楽器とピアノのための「ノクター ン」はチェロの呻き悲しむような旋律に打楽器とピアノが絡む力作。
BRIDGE
BCD-9590(1CD)
シマノフスキ:「神話」
ドホナーニ:ヴァイオリン・ソナタ 嬰ハ短調Op.21
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番
エリザベス・チャン(Vn)
スティーヴン・ベック(P)

録音:2023年5月30-6月1日オクターヴェン・オーディオ、マウント・ヴァーノン、ニューヨーク
19世紀末から20世紀半ばまで活躍した3人の作曲家によるヴァイオリンとピアノのための作 品集。ヴァイオリンのエリザベス・チャンはジュリアード音楽院で教鞭を執る傍ら、ソロ、室内楽を 中心に演奏を続けている中堅。シマノフスキの官能性とバルトークの荒々しくも生命力に溢れ た音楽を見事にリアリゼーションしています。
BRIDGE
BCD-9593(1CD)
パトリック・ストヤノヴィッチ:室内楽作品集
「ロマンス」(2010)〜ヴァイオリンとピアノのための
ヴァイオリン・ソナタ第1番(2016)
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲「フィールズ・オブ・ブラック・バード」(2014)
ヴァイオリン・ソナタ第2番「ロマンティック・ウォリアーズ」(2020)
ソフィア・ストヤノヴィッチ(Vn)
アーロン・ウォルフ(Vc)
デレック・ワン(P)

録音:2023年5月、6月オクターヴェン・オーディオ、マウント・ヴァーノン、ニューヨーク
パトリック・ストヤノヴィッチの生年は公表されていないが、ブックレットの写真から中堅世代以 上と思われます。ミシガン大学音楽学部で学んだ後、ニューヨークで著名なジャズ・ピアニスト、作 曲家のリッチー・バイラークにジャズを学び、その後ジャズ・ピアニストとしても活動しています。と は言え、ここに収められた彼の作品にはジャズの直接的な影響は少なく、モードと自由な無 調、時に調性を折衷した新ロマン主義的なものが主流です。ジャズ和声も時折り聴こえてき て、さながらジャズとバルトーク、シマノフスキ、ベルクを折衷したような内容となっています。ヴァイ オリンを弾いている作曲者の妻のソフィア・ストヤノヴィッチは破格の腕前を持っており、他の作 曲家の作品もぜひ聴いてみたいと思わせる。

Hanssler
HC-23078(1CD)
マイルスヴァルデンの室内楽曲3篇
マティルデ・クラリク・フォン・マイルスヴァルデン
(1857〜1944):
(1)ピアノ三重奏曲 ヘ長調
(2)ヴァイオリン・ソナタ ニ短調
(3)九重奏曲 ハ短調〜クラリネット、2本のホルン、ファゴット、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための
オリヴァー・トリンドル(P)、コルビニアン・アルテンベルガー(Vn)
(1)(3)サミュエル・ルッツカー(Vc)
(3) クリストファー・コル ベット(Cl)、ウルスラ・ケプサー(Hrn)、ゲルダ・シュペルリッヒ(Hrn)、レリア・カラピス(Fg)、アレキサンダー・キシュ(Vn)、ベネディクト・シュナイダー(Va)

録音:2023年3月21〜24日/WDRフンクハウス、クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ケルン)
女性作曲家マティルデ・クラリク・フォン・マイルスヴァルデン(1857〜1944)の室内楽作品集。リンツ生まれのマイルスヴァルデンは1875年からブルック ナーに師事した作曲家。ピアノ三重奏曲、ヴァイオリン・ソナタ、九重奏曲は彼女の代表作です。知られざる室内楽・協奏曲作品の録音に積極的なピアニスト、オリ ヴァー・トリンドルとバイエルンRSOのメンバーらによる演奏です。 (Ki)
Hanssler
HC-23076(1CD)
(1)メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番ヘ短調 Op.80
(2)アルブレヒト:弦楽四重奏曲「恐怖と悲しみは愛により解放される」
(3)ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調 Op.96B.179「アメリカ」
(4)カザルス:鳥の歌(グロピウス・カルテット編曲による弦楽四重奏版)
グロピウス・カルテット【フリードマン・アイヒホルン((1)(2)第1ヴァイオリン、(3)(4)第2ヴァイオリン)、インディラ・コッホ((3)(4)第1ヴァイオリン、(1)()第2ヴァイオリン)、アレクシア・アイヒホルン(Va)、ヴォルフガング・エマヌエル・シュミット(Vc)】

録音:(1)(3)(4)2022年3月7&8日/フュルステンホフ、ワイマール(ドイツ)
(2)2020年11月20日/エッタースブルク(ドイツ)
近代建築の巨匠ヴァルター・グロピウス(1883〜1969)からその名を冠したグロピウス・カルテット。グロピウスは1920年代に教育機関「バウハウス」の 創設者であり、モダニズムを代表するドイツの建築家です。ワイマールとベルリンが創作活動の中心地だったグロピウス。当団もまた同地で活躍し、同地と親密な作 品を積極的に取り上げています。
メンバーはメニューイン国際音楽アカデミーとジュリアード音楽院で共に学んだ同士で結成。2018年のワイマール国立劇場のこけら落とし公演など、重要なコン サートにも招かれています。当アルバムにはメンデルスゾーン、ドヴォルザークに加えてゲオルゲ・アレクサンダー・アルブレヒト(1935〜2021)、カザルスの作 品を収録。アルブレヒトは1996年から2002年までドイツ国立劇場とワイマール・シュターツカペレの音楽監督を務めたドイツの作曲家・指揮者。弦楽四重奏曲「恐 怖と悲しみは愛により解放される」は当団の委嘱作にしてアルブレヒト晩年の傑作です。パブロ・カザルスの名曲「鳥の歌」の弦楽四重奏版も注目です。 (Ki)

MIRARE
MIR-742(1CD)
ハンガリーの夜
ラースロー・ライタ(1892-1963):トランシルヴァニアの夜 op.41
コダーイ:弦楽三重奏のためのインテルメッツォ
ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナード op.10
トリオ・アーノルド

録音:2023年12月
シェーンベルクからその名をつけた弦楽三重奏グループ、トリオ・ア-ノルドによる、ハンガリーの作曲家の作品集。メンバーは、岡田修一 (Vn)、マニュエル・ヴィオック=ジュッド(Va)、ブンジュン・キム(Vc)という顔ぶれ。小澤征爾主宰の国際アカデミーで出会った三人により、 2018年に結成されました。メンバーはそれぞれ、世界的コンクール(プリムローズ、ターティス、マルクノイキルヘン、R.リピツァー)で入賞を果たしている実力派。 2021年にベートーヴェンの3つの弦楽三重奏曲でCDデビューしています(MIR 550)。
本盤では、「夜」をテーマに、20世紀初頭のハンガリーの音楽を集めています。バルトークの弟子で通人でもあったライタによる「トランシルヴァニアの夜」はト ランシルヴァニアの季節に移ろう山々や草原のイメージも折り込まれた、民族色もある作品。コダーイ、そしてドホナーニの傑作も、オーストリア・ハンガリーのベル・ エポックを思わせる妖艶な香りが漂います。 (Ki)
MIRARE
MIR-738(2CD)
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
ソナチネ第1番ニ長調 op.posth.137、D384
ソナタ イ長調 op.posth.162、D574
ソナチネ第3番ト短調 op.posth.137、D408
ソナチネ第2番イ短調 op.posth.137、D385
ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 op.posth.159、D934
マリヤ・ミルシテイン(Vn/1750年製ミケランジェロ・ベルゴンツィ)、
ナターリヤ・ミルシテイン(P/1857年ブリュートナー)

録音:2023年11月、ムジークハーフェン・ザーンダム(オランダ)
ミルシテイン姉妹がシューベルトのヴァイオリンとピアノのための作品全集を録音しました。シューベルトが生涯に書いたこの編成の作品は少ないですが、別世界 への神秘的な憧れ、様々なエピソードが感じられ、珠玉の作品たちとなっています。この世界を表現するために彼女たちが選んだのは1857年製のブリュートナー。 誕生時から一度も響板を換えていない、150年前から変わらぬ音色を現代に伝えてくれる貴重な楽器です。親密かつ繊細な音色は、シューベルトの音楽言語をこ のうえなく豊かに、あたたかく、クリアに伝えてくれます。一度聞いてこの音色に恋をしたというナターリヤ・ミルシテインが、この楽器の良さと、作品の味わいを最 高の形で引き出しています。マリヤ&ナターリヤ・ミルシテイン姉妹はモスクワ出身。ヴァイオリンのマリヤはグルベルトとデュメイに師事。ピアノのナターリヤは父 とネルソン・ゲルネルに師事。ともに今後が要注目の若手です。 (Ki)

NovAntiqua Records
NAA-2(1CD)
...これまで作曲した中で最高の作品〜モーツァルト&ベートーヴェン:ピアノと管楽器のための作品集
モーツァルト:ピアノと管楽器のための五重奏曲変ホ長調 K.452
ベートーヴェン:ピアノと管楽器のための五重奏曲変ホ長調 Op.16
アンサンブル・ミッドヴェスト

録音:2022年3月15日-17日(デンマーク)
ヨーロッパで最も著名なアンサンブルのひとつであるデンマークのアンサンベル・ミッドヴェスト。斬新なアイデアで人々を魅了してきたイタリアのファゴット奏者、セルジオ・アッツォリーニをフィーチャーした「そよ風に吹かれて〜モーツァルト:室内楽作品集(NA90)」に続く本アルバムでは、モーツァルトとベートーヴェンによる管楽器のための2つの傑作に焦点を当てています。

Da Vinci Classics
C-00926(1CD)
ペヤチェヴィチ&マイエル:ピアノ三重奏曲集
ドラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923):ピアノ三重奏曲 Op.29
アマンダ・レントヘン=マイエル(1853-1894):ピアノ三重奏曲変ホ長調
トリオ・オレロン〔ユディト・シュタプフ(Vn)、アルナウ・ロビラ・イ・バスコンプテ(Vc)、マルコ・サンナ(P)〕

録音:2023年12月14日-16日、イタリア
2019年にケルンで結成され、難関として知られるARDミュンヘン国際音楽コンクール第1位&聴衆賞やメルボルン国際室内楽コンクール第1位&委嘱作最優秀演奏賞、グラーツの「シューベルトと現代音楽」コンクール第1位&委嘱作最優秀演奏賞など、輝かしい実績を積んでいる気鋭のアンサンブル、トリオ・オレロン。ドイツのユディト・シュタプフ、スペイン(カタルーニャ)のアルナウ・ロビラ・イ・バスコンプテ、イタリアのマルコ・サンナの3名はケルンとベルリンの音楽大学で出会い、ピアノ・トリオという編成は彼らに音楽的にも人間的にも最高のハーモニーを提供しました。3人は自分たちの演奏を好奇心旺盛かつダイナミックに見つめ、抑えがたいエネルギーと表現への欲求へと結びつけて活動しています。
2022年にエイミー・ビーチの室内楽作品を収録したファースト・アルバム(C00592)で鮮烈なデビューを果たしたトリオ・オレロンのセカンド・アルバムでは、引き続き偉大な女性作曲家のパイオニアたちの作品をフォーカス。ブダペストでクロアチアの貴族一家に生まれ、クロアチア初の本格的な女性作曲家として国民的な人気も得るドラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923)、スウェーデン出身のヴァイオリニスト&作曲家で、ストックホルム王立音楽大学で音楽監督(musikdirektor)の称号を得て卒業した最初のスウェーデン人女性でもあるアマンダ・レントヘン=マイエル(1853-1894)。どちらも当時の音楽界で「辺境」と見なされていた国に住んでおり、(他の多くの女性作曲家と同じように)その優れた才能に比してあまり知られておらず、そしてこのアルバムが十分証明しているように、どちらも大変美しい音楽を書きました。
Da Vinci Classics
C-00911(1CD)
シューベルト:無言歌、アルペッジョーネ・ソナタ&歌曲集
白鳥の歌 D.957より〔第1番:愛のたより、第4番:セレナード、第5番:すみか、第10番:漁師の娘、第14番:鳩の便り〕/夜と夢 D.827/美しき水車屋の娘 D.795より〔第8番:朝の挨拶〕/死と乙女 D.531/羊飼いの嘆きの歌 D.121/さすらい人 D.489/今こそ用心せよ D.76/アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D.821(ヴィオラとギターのための編曲版
グラマリア・アッタデモ・デュオ〔シモーネ・グラマリア(Va)、ルイージ・アッタデモ(G)〕

録音:2023年9月28日ー30日(イタリア)
現代イタリアを代表するSQのひとつ、クレモナ四重奏団の創設メンバーであり、音楽、哲学、文学への情熱と、音楽家(室内楽、ソリスト)、教師、芸術監督としての活発な活動で同世代で最も優れたヴィオラ奏者の一人として高い評価を得ているシモーネ・グラマリアと、スペインのリナーレスにあるアンドレス・セゴビア・アーカイヴでタンスマンやカサド、パイッサなどの知られざる未出版作品の発掘を行うなど、多くの実績を残しているナポリ出身のギタリスト、ルイージ・アッタデモによるヴィオラ&ギター・デュオ「グラマリア・アッタデモ・デュオ」が弾くシューベルト・アルバム。
2012年に結成されたこのデュオは、オリジナル作品は勿論のこと、数多くの傑作の編曲や現代作曲家による新作を取り上げており、2015年にリリースしたパガニーニのアルバムは多くの批評家から称賛を得ています。本アルバムでは、シューベルトに特化したプログラムを構成。ヴィオラとギターを掛け合わせたような特徴を持つ6弦の弦楽器であるアルペッジョーネのために作曲された 「アルペッジョーネ・ソナタ」 では、アッタデモによる新たな編曲版を楽しむことができ、ヴィオラの音の価値と旋律の美しさが高められています。

NEOS
NEOS-12421(1CD)
ブラス:アンサンブルのための作品集
ニコラウス・ブラス(b.1949):for Tilling(Vcと小オーケストラのためのカプリッチョ)
Riss - Schatten - Sturz〜ラインハルト・シュルツを悼む3つの姿(バセットホルン、フレンチホルン、ヴァイオリンとダブルベースのための)
last verses(5つの楽器のための版)
Dialoghi d’amore IIー2. Abschrift(独奏ヴァイオリン、独奏ヴィオラとアンサンブルのための)
アンサンブル・リゾナンツェ・エルランティ

録音:2021年&2023年(ドイツ)
ドイツの作曲家ニコラウス・ブラスは、フランク・ミヒャエル・バイヤーやヘルムート・ラッヘンマンらに作曲を学び、音楽祭などで多くの作品を発表しています。このアルバムでは、ミュンヘンを拠点に活動するアンサンブル・リゾナンツェ・エルランティとのコラボレーションで、アンサンブルの指揮者を務めるペーター・ティリングのために作曲した作品を中心に様々な編成の作品を取り上げています。

Etcetra
KTC-1715(2CD)
パオロ・リッタ:生と死の三連画
愛の湖(1909)/裸の女神(1911)*/フィドル弾きとしての死(1924)**/チャコンナ・バッラータ(1924)(世界初録音)
グイード・デ・ネーヴェ(Vn)、ヤン・ミヒールス(P)、ユリー・ファン・ブッヘンハウト(トライアングル)*、カルロ・ヴィレムス(ティンパニ)**
19世紀末からコンサート・ピアニストとしても活躍したイタリアの知られざる作曲家、パオロ・リッタ(1871-1931)による、ヴァイオリンとピアノのための作品集。リッタはストックホルムで私生児として生まれ、イタリア人男性が認知し、ドイツ、スイス、ベルギーの音楽院で学び、イタリアのオペラ歌手Ida Isoriと結婚しています。ブリュッセルの前衛芸術家集団「20人展」(Les XX)にも参加し、そこで知り合ったヴァンサン・ダンディとは何度か共演し、ダンディの「フランスの山人の歌による交響曲」はリッタの代表作の一つにもなりました。
演奏はアントワープ王立音楽院でヴァイオリンと室内楽を教えるベルギーの名手グイード・デ・ネーヴェ(ギド・デ・ネーヴ)と、これまでも共演を重ねてきたベルギーのピアニスト、ヤン・ミヒールスです。

Signum Classics
SIGCD-872(3CD)
ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第7番弦楽四重奏曲 第7番ヘ長調 Op.59-1「ラズモフスキー第1番」/弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキー第2番」/弦楽四重奏曲 第9番ハ長調 Op.59-3「ラズモフスキー第3番」/弦楽四重奏第10番 変ホ長調 Op.74「ハープ」/ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第11番ヘ短調 Op.95「セリオーソ」
カリドルSQ

録音:2021年-2022年、ゴア・リサイタル・ホール(アメリカ)
カリドルSQによる、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲集の第2弾が登場。第1弾となった後期弦楽四重奏曲集(SIGCD-733)は、2024年BBCミュージック・マガジン賞で室内楽部門賞を受賞、ロサンゼルス・タイムズ紙には「(その演奏は)衝撃的に深い」などと非常に高い評価を得ました。今回の中期弦楽四重奏曲集でも、アルバン・ベルク四重奏団、エマーソンSQ、グァルネリSQといった名SQの解釈から影響を受けながらも、現在の美学、研究に基づいた独自の解釈で演奏しています。
ニューヨークで活動するカリドルSQは、2016年に10万ドルという超高額賞金(室内楽では世界最高額)で知られるM-Prize国際室内楽コンクールで優勝し、国際的なキャリアをスタート。ボレッティ・ブイトーニ財団賞を獲得した最初の北米のアンサンブルとなり、BBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれるなど世界から注目を浴び、2018年には優れた若手演奏家に贈られるエイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラントも受賞しています。

Indesens Calliope Records
IC-054(1CD)
フォーレ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13/ ロマンス Op.28/初見視奏曲/アンダンテ Op.75/ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.16/子守歌 Op.16
パク・ジユン(Vn)、
ローラン・ヴァグシャル(P)

録音:2023年12月、スタジオ・ド・ムードン(フランス)
フランスのIndesens Calliope Recordsが取り組むフォーレ没後100周年プロジェクト!フランス音楽の名盤を次々と生み出し、メディアからも絶賛されているピアニスト、ローラン・ヴァグシャルと、フランス放送POのコンサートマスターを務めるパク・ジユンのタッグによるヴァイオリン作品全集が登場。ガブリエル・フォーレは、フランス室内楽復興の立役者であり、大胆で表現力豊かな作品は多くの作曲家に影響を与えました。彼のソナタ第1番は革新的で、多くの批評家たちから絶賛され、戦時下に書かれたソナタ第2番は、フォーレの持つ創造的才能と様式の進化を証明しています。本アルバムを通して、フランスの偉大な作曲家による感情的な深みと和声の豊かさを改めて聴衆に伝えます。
フランス音楽の解釈に情熱を注ぎ、忘れられた作曲家の熱心な擁護者でもあるローラン・ヴァグシャルは、これまでにサン=サーンス、フォーレ、フランク、ショーソン、ドビュッシー、さらにはマニャール、デュカス、ピエルネ、カプレ、ゴーベール、フローラン・シュミット、ヴィエルヌ、モーリス・エマニュエル、ジャン・クラ、フランセなどの録音(室内楽やピアノ曲)を残しており、彼のディスコグラフィはDiapason, Classica, Gramophone, The Guardianといったメディアから絶賛されています。
1985年、韓国出身のパク・ジユンは、2018年からはフランス放送POのコンサートマスターを務めるなど、韓国を代表するヴァイオリニストの一人として国際的に活躍。パリ国立高等音楽院でロラン・ドガレイユ、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院でイゴール・オジム、ジャン=ジャック・カントロフ、イタマール・ゴランに師事し、これまでに2004年のティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリン・コンクール第1位をはじめ、2005年のロン=ティボー国際コンクール第4位、2009年のエリザベート王妃国際音楽コンクールでは、ファイナリストに選ばれるなど、輝かしい実績を誇っています。

Gramola
GRAM-99323(1CD)
NX-C01
アンコール−フルートとピアノのための小品集
バッハ:組曲 BWV997
  - 前奏曲 ハ短調(ヨーゼフ・ボップ編)
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」 - 精霊の踊り
 (ハインツ・シュトルバ編)
モーツァルト:ソナタ ハ長調 K. 14- メヌエット ハ長調
 (ヨーゼフ・ボップ編)
モーツァルト:ソナタ ヘ長調 K.13- アンダンテ ヘ短調(ヨーゼフ・ボップ編)
バッハ:小前奏曲 ハ短調 BWV999(ロベルト・ヴォルフ編)
バッハ:組曲 BWV997- サラバンド ハ短調(ヨーゼフ・ボップ編)
ショスタコーヴィチ:4つのワルツ - Scherzwalzer 変ホ長調
ミシェル・ブラヴェ(1700-1768):フルート・ソナタ ト短調 Op. 2No.4「ルマーニュ」 ? シシリエンヌ
ブラヴェ:フルート・ソナタ ト短調 Op.2No.4「ルマーニュ」 - ゴブリン
シューベルト:歌曲集『白鳥の歌』 D957- セレナード
バッハ:フルート・ソナタ ロ短調 BWV1030- ラルゴ・エ・ドルチェ ニ長調
ドビュッシー:6つの古代の墓碑銘 - 第1曲 夏の風の神、パンに祈るために(カール・レンスキ編)
ラヴェル:ヴォカリーズ - ハバネラ形式のエチュード(ジャック・ラロック編)
バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV1067- バディネリ
シューベルト:歌曲集『冬の旅』 D911- 菩提樹
バッハ:フルート・ソナタ イ長調 BWV1032 - ラルゴ・エ・ドルチェ イ短調
ゴセック:共和政の勝利 - タンブーラン ヘ長調
バッハ:フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV1031 - シチリアーノ ト短調
フォーレ:シシリエンヌ ト短調 Op. 78(ヨージェフ・パールファルヴィ編)
ランナー:『望郷』 Op.202- ワルツ 第1番
ロベルト・ヴォルフ(Fl)
アグネス・ヴォルフ(P)

録音:2022年3月6、9日、9月18日
演奏会のプログラムが終わった後に奏されるアンコール。聴衆を更に熱狂させるか、それとも心に響く静かな 曲を演奏するかは奏者の腕とセンスの見せ所ともいえるでしょう。このアルバムで様々な小品を演奏するの は、長年ウィーンSOのソロ・フルート奏者を務めてきたロベルト・ヴォルフ。ここでは彼が長年にわたり、 演奏会で披露してきたアンコールの曲目を、彼の娘、アグネスとともに演奏。遊び心と余韻を感じさせるプロ グラムです。

ALPHA
ALPHA-1067(1CD)
NX-C04
パリの印象 〜フランス近代のピアノ曲と歌曲を、弦楽四重奏で〜
プーランク(ジャン=クリストフ・マソン編):ルイ・アラゴンの2つの詩
 花々 FP101-6(『偽りの婚約』より)
 愛の小径 FP106-1a
 ホテル FP107-2(『月並みな話』より)
 気まぐれ FP174
バティスト・トロティニョン(1974-):フランシス
ラヴェル(1ジルダス・ギヨン編):亡き王女のためのパヴァーヌ M19
トロティニョン:モーリス
サティ(1ジルダス・ギヨン編):あなたがほしい
トロティニョン:エリック
ドビュッシー(エマニュエル・フランソワ編):小組曲
トロティニョン:クロード
フォーレ(ジルダス・ギヨン編):ゆりかご Op. 23-1(『3つの歌』より)
 月の光 Op.46-2(『2つの歌曲』より)
 夢のあと Op.7-1(『3つの歌』より)
 マンドリン Op.58-1(『5つのヴェネツィアの歌』より)
トロティニョン:ガブリエル
ヴァン・カイックQ【ニコラ・ヴァン・カイック、シルヴァン・ファーヴル=ビュル(Vn)、エマニュエル・フランソワ(Va)、アンソニー・コンドウ(Vc)】

録音:2023年10月3日-11月2日 スタジオ1、フラジェ・アーツ・センター、イクセル(ブリュッセル郊外)
ALPHAレーベルでモーツァルト、シューベルト、メンデルスゾーン……と正統派のレパートリーを中心に着実な録音活動を続けてきた2012年 創設のフランスのSQ、ヴァン・カイック四重奏団。ドビュッシーとラヴェルの四重奏曲にショーソンの重要作を加えた2017年作 (ALPHA295)以来となるフランス音楽アルバムとなった今回の録音は、これまでとは趣の異なる瀟洒さに貫かれた小品集。フランス近現代 のピアノ伴奏歌曲の傑作とピアノ曲を弦楽四重奏向けに編曲、ジャンル越境型のピアニスト作曲家バティスト・トロティニョンがそれらの作曲 者5人それぞれに捧げた小品を交えて送る「言葉のない歌曲集」と形容すべきアルバムに仕上がっています。打鍵した瞬間から減衰してゆく ピアノの音のテクスチュアを離れ、人間の声のような抑揚をしなやかに描く弦楽器の音に移し替えられたそれらの音楽を、そこかしこで原曲に 秘められていた意外な魅力にさりげなく光を当てながら綴ってゆく彼らの演奏は、単なる表面的な洒脱に終わらない深い洞察に裏打ちされ ており、心地よい流し聴きから一歩踏み込んだ聴き方でも刺激に富んだひとときを与えてくれることでしょう。ジャズ・シーンでの活動も目立つ トロティニョンのトリビュート的作品の数々も「なぜそうなるのか」を考える程に面白い、それぞれにスタイリッシュかつ知的な佳品に仕上がってお り興趣が尽きません。ヴァン・カイック四重奏団はこのプログラムの一部を2024年5月にサルビアホールで披露して喝采を浴びました。

Biddulph
BIDD-85051(2CD)
NX-C07
コーリッシュ四重奏団

(1)モーツァルト 弦楽四重奏曲 第21番 ニ長調 K575
(2)モーツァルト:弦楽四重奏曲 第22番 変ロ長調 K589
(3)シューベルト:四重奏断章 ハ短調 D703
(4)シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調 D804「ロザムンデ」
(5)シューベルト:弦楽四重奏曲第15番 ト長調 D887
(6)シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47*
(7)モーツァルト:音楽の冗談 K522#
コーリッシュQ【ルドルフ・コーリッシュ(Vn1)、フェリックス・クーナー(Vn2)、オイゲン・レーナー(Va)、ベナー・ハイフェッツ(Vc)】
ホーテンス・モナート(P)*
ジョン・バロウズ、ドメニコ・カプート(Hrn)#

(1)録音:1934年6月25日
 初出:Columbia LX337/38(matrices CAX 151/54)
(2)録音:1937年9月22、23日
 初出:Victor1436/38[set M407](matrices PCS09704/09)
(3)録音:1934年1月9日
 初出:Columbia LX289(matrix CAX7037)
(4)録音:1934年1月8,9日
 初出:Columbia LX286/89
  (matrices CAX7030/33,7036,7038& 7039)
(5)録音:1934年4月20、26日
 初出:Columbia LX357/60(matrices CAX7141/48)
(6)録音:1937年11月26日
 初出:Victor14816/18[set M431](matrices cs017324/39)
(7)録音:1937年11月12日
新ウィーン楽派の使徒的存在コーリッシュSQによる、モーツァルトとシューベルトの円熟期の作品集を復刻。 ヴァイオリニストのルドルフ・コーリッシュによって創設されたコーリッシュ四重奏団は、1936年から37年にかけて行ったシェーンベルクの弦楽四重奏曲全集という記念碑録 音で名声を博しましたが、当盤はモーツァルトとシューベルトを中心に古典派とロマン派における彼らのスタイルを伝えてくれます。それは楽曲の構造を明快に打ち出し、溌 溂としたリズムと快いテンポで描くもの。緩徐楽章でも音楽が耽溺することなく流れてゆきますが、柔らかな音と抒情も備え、当時の団体としては控えめながらポルタメント を使うところは第2次大戦前のウィーンの空気も感じさせます。モーツァルトとシューベルトの後期作品は楽曲の充実ぶりが十分に伝わる一方、「音楽の冗談」は愛嬌が 控えめで真剣勝負のような「冗談」になっています。シュナーベルの弟子で新ウィーン楽派に協力的だったピアニストのモナートを迎えたシューマンは、あいまいなところのない 明晰明瞭な演奏となっています。 ルドルフ・コーリッシュはオーストリアのクラム・アム・センメリング(ゼメリング)に生まれ、ウィーン音楽アカデミー(現ウィーン国立音楽大学)でオタカール・シェフチークに師事、 同時にフランツ・シュレーカーに作曲を、フランツ・シャルクに指揮を学びました。第1次大戦による3年間の兵役を経て、1919年にはハンス・アイスラー、ヴィクトル・ウルマ ン、ルドルフ・ゼルキンらと共にシェーンベルクに弟子入りすると、師の私的演奏協会での作品演奏を目的にウィーンSQを旗揚げし、1927年にはコーリッシュ 四重奏団と改称しました。彼らが欧州ツアー中の1938年にナチス・ドイツがオーストリアを併合するとパリに留まり、2年後にはアメリカに移って1941年に解散。その後 コーリッシュは教職とプロ・アルテSQの第1ヴァイオリンも務めつつ、ソリストとしても新作の演奏に意欲的に貢献し、1978年に世を去りました。コーリッシュは少 年時代の怪我の影響でヴァイオリンを右手に、弓を左手に持って演奏し、コーリッシュ四重奏団は暗譜による演奏でも知られていました。

LE PALAIS DES DEGUSTATEURS
PDD-035(2CD)
ブリテン:弦楽四重奏曲集
(1)弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.25
(2)弦楽四重奏曲第3番Op.94
(3)弦楽四重奏曲第2番ハ長調 Op.36
(4)イリュミナシオン Op.18
ベーラQ【ジュリアン・デュウドガール(第1ヴァイオリン(1)(2)(4)、第2ヴァイオリン(3))、フレデリク・オーリエ(第1ヴァイオリン(3)、第2ヴァイオリン(1)(2)(4))、ジュリアン・ブタン(Va)、リュック・ドドルイーユ(Vc)】
ユリア・ヴィシニェフスキ(S)(4)

録音:(1)-(3)2020年2月25〜27日、(4)2022年1月27&28日ラ・クールロワ、アントレーグ=シュル=ラ=ソルグ(フランス)
ベーラ四重奏団(ベラ四重奏団)は結成当時「おそるべき子供たち」とフランスで激賞された実力派クァルテット。ベーラ・バルトークの「ベーラ」から名前をとっ ていることもあって、バルトークはもちろん中心のレパートリーとしながら、近現代の作品を積極的に取り組み、KLARTHE RECORDS、NOMADMUSIC、Le Palais des DegustateursからCDをリリースしています。
当アルバムではブリテンの弦楽四重奏曲と『イリュミナシオン』を収録しています。映画音楽、オペラ、合唱曲など各ジャンルに作品をのこしたブリテンですが、作 曲初期から晩年に至るまで作曲した室内楽曲もまたブリテンの音楽を語る上で必要不可欠な産物です。当アルバムには付番されている弦楽四重奏曲3篇を収録し ています。
『イリュミナシオン』 Op.18は9曲からなるランボーの詞による高声と弦楽オーケストラのための作品。ここでは団のヴァイオリニスト、オーリエ編曲によるソプ ラノと弦楽四重奏版で演奏されています。ブリテンはこの詩について「天国の光景」と語っており、詩が含有する世界をブリテンの見事な書法で音化しています。 ソプラノ、ユリア・ヴィシニェフスキの独唱にも注目です。 (Ki)

BIS
BISSA-2097(1SACD)
クラリネットとピアノのためのイギリス音楽の100年
アーノルド:ソナチネ Op.29(1951)
ホロヴィッツ:ソナチネ(1981)
 2つのマジョルカの小品(1958)
スタンフォード:3つの間奏曲 Op.13(1879)
スタンフォード:クラリネット・ソナタ Op.129(1911)
フィンジ:5つのバガテル Op.23(1938-45)
マイケル・コリンズ(クラリネット/ヤマハのカスタム・クラリネット「YCL-SE Artist Model」【B♭管クラリネット】)
マイケル・マクヘイル(P/スタインウェイD )

録音:2022年11月18&19日/ポットン・ホール、ウェストルトン(サフォーク州)
ISレーベルより非常に積極的なリリースが続いているクラリネットの鬼才マイケル・コリンズ。近年、室内楽レパートリーのレコーディン グに力を入れております。
当アルバムではイギリス音楽に焦点を当て、イギリスの作曲家とクラリネットの特別な関係を反映した、クラリネットとピアノのための100年にわたる音楽を取り 上げています。
ブラームスを尊敬していたチャールズ・ヴィリアズ・スタンフォード(1852〜1924)。スタンフォードの音楽は落ち着いていながらも美しい旋律が魅力です。
ジェラルド・フィンジ(1901〜1956)が第二次世界大戦中に作曲した「5つのバガテル」は歌のような作品。バッハの組曲の舞曲を思わせる軽やかで感動的 な作品です。
マルコム・アーノルド(1921〜2006)のソナチネは、ジャズやダンス・ミュージックの要素を持ったエネルギッシュな作品。
ジョーゼフ・ホロヴィッツ(1926〜2022)の2つのマジョルカの小品とソナチネは、遊び心にあふれた音楽で、クラリネットだからこそ表現できる作品です。 名手コリンズが若手注目のピアニスト、マイケル・マクヘイルとともにイギリス音楽の100年の旅へと誘います。 (Ki)

CLAVES
50-3098(1CD)
愛なる友人〜ブラームス、ヘルツォーゲンベルク、レントゲン
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
レントゲン:チェロ・ソナタ第5番ロ短調 Op.56
ヘルツォーゲンベルク:チェロ・ソナタ第1番イ短調 Op.52
イザ ベ ル・ゲーヴァイラー(Vc)
フィオナ・ヘン ガ ルトナー(P)

録音:2022年4月&10月/ガブリエル・レコーディング・スタジオ、ザルネン(スイス)
1874年、ハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900)はライプツィヒでブラームス・フェスティヴァルを主宰。そこでブラームスとユリウス・レ ントゲンの3人は友人となり作曲家として切磋琢磨しました。このアルバムにはその3人のチェロ・ソナタを収録しています。
チェロのイザベル・ゲーヴァイラーが国際的な注目を集めたのは2007年、彼女が19歳の時。才能あふれる若いアーティストへの支援を目的とする「ヨーロッパ・ バーサリー・フォー・ヤング・アーティスト賞」を受賞し、ヨーロッパを中心に演奏活動を開始。以後、ソリストとしてまた作曲家として活躍。自身の作品は国際的な 音楽祭で定期的に演奏されています。丁寧に奏でるゲーヴァイラー、そして朋友フィオナ・ヘンガルトナーとの演奏をご堪能ください。

SUPRAPHON
SU-4345(1CD)
「1784年、あるウィーンの夕べ」
(1)ハイドン:弦楽四重奏曲第33番ト長調 Op.33-5 Hob. III:41(1781)
(2)ヴァンハル:弦楽四重奏曲 イ長調 Op.33-2(1785)
(3)ディッタースドルフ:弦楽四重奏曲第5番 変ホ長調 Kr195(1788)
(4)モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番ハ長調 K.465「不協和音」(1785)
ベ ネヴィッツQ【ヤクブ・フィッシャー(Vn1)、シュチェパン・イェジェク(Vn2)、イジー・ピンカス(Va)、シュチェパン・ドレジャール(Vc)】

録音:2024年1月12〜14&19日(セッション)/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)
ベネヴィッツ・クァルテットは1998年にプラハ音楽院にて結成。ソフィア王妃音楽大学にてR.シュミットに師事。2004年にはチェコ・フィルハーモニーのチェ コ室内楽協会賞を受賞。同年、ARDミュンヘン国際コンクールでは本選に進出、セオドア・ログラー財団奨学金とベーレンライター原典版賞を獲得。2005年に開 かれた第5回大阪国際室内楽コンクール&フェスタに優勝。また、2008年にはイタリア、レッジョ・エミリアの第8回パオロ・ボルチアーニ国際クァルテットコンクー ルでも優勝しております。
「1784年、あるウィーンの夕べ」と題したコンセプト・アルバム。モーツァルトの友人、アイルランドのテノール歌手マイケル・ケリー(1762〜1826)が晩年 に書いた「回想録」に「作曲家スティーヴン・ストーラスはカルテット・パーティを開いた。奏者は自分の演奏する楽器に秀でた者は一人もいなかったが、第1ヴァ イオリンはハイドン、第2ヴァイオリンはディッタースドルフ男爵、チェロはヴァンハル、ヴィオラはモーツァルトが演奏した」との記述があり、そのパーティーに参加 した4人の作品を演奏したのが当録音です。多民族国家ウィーンで出会った4人の作曲家が友情を分かち合った様をベネヴィッツ・クァルテットが再現しました。
ベネヴィッツ・クァルテットはスプラフォン・レーベルより第2次世界大戦時に活躍したチェコ、スロバキアの作曲家に焦点を当てたアルバム(SU-4326)、ハイ ドンの弦楽四重奏曲第29・38・57番(SU-4326)をリリースしております。 (Ki)

Capriccio
C-5459(1CD)
NX-B10
フランツ・ドップラー、カール・ドップラー(1826-1900):フルート作品全集 第13集
1. フランツ&カール・ドップラー:ヴェルディの歌劇「リゴレット」のモチーフによる幻想曲 Op.38- フルートと弦楽四重奏のために
2-13. カール・ドップラー&Jozsef Sagh:“Az ujabb zene gyongyei. A Legkedveltebb Csardasok” Fuzet5
 「最新のハンガリー音楽の真珠、最も有名なチャールダッシュ」第5集 - フルートとピアノのために
14. フランツ・ドップラー:パラフレーズ「Magyar pasztorhangok ハンガリーの羊飼いの声」- ソプラノ、フルートとピアノのために
15-46. カール・ドップラー:Magyar Nepdalok ハンガリー民謡集 フルートとピアノのために
47. フランツ・ドップラー:歌劇「イルカ」によるパラフレーズ- フルートとピアノのために
48-59. カール・ドップラー&Jozsef Sagh:“Az ujabb zene gyongyei. A Legkedveltebb Csardasok”. Fuzet6 「最新のハンガリー音楽の真珠、最も有名なチャールダッシュ」第6集- フルートとピアノのために
60. サルバトール・ブロトンス(1959-):協奏的幻想曲 「フランツとカール・ドップラーを偲んで」(2023)- 2つのフルートとピアノのために
クラウディ・アリマニー(Fl)
アドリアーナ・フェッレイラ(Fl)…1、60
エドゥアルド・サンチェス(Fl)…1
ユリア・メルクディノーヴァ(S)…14
エンリケ・バガリア(P)…2-13、48-59
ジョセップ・ブフォルン(P)…14
ズサンネ・メーリンク(P)…47
ペドロ・ホセ・ロドリゲス(P)…60
オクサナ・シマンスカ(P)…15-46
サラサーテSQ…1

録音:2023年 カタロニア
全て世界初録音
フルート奏者クラウディ・アリマニーは、数十年の研究によってドップラー兄弟のフルート作品全集(全12集)を完結させましたが、更に探求を続け、各地の図 書館で新たに作品を発見し、この第13集の録音が実現しました。また、アルバムの最後には現代の作曲家ブロントスによる協奏的幻想曲「フランツとカー ル・ドップラーを偲んで」を置き、プロジェクトの締めくくりとしています。バルセロナ出身のアリマニーはもともとは趣味としてフルートを始めましたが、ピアニストの ジュゼップ・マリア・ルエラ、フルート奏者のサルヴァドア・グラタコスに師事し、フランスの巨匠アラン・マリオンやジャン=ピエール・ランパルに出会い高く評価され たことで、フルートの研鑽を積むことを決意。1980年代から世界各国の著名なオーケストラと共演を重ねています。
Capriccio
C-3011(1CD)
NX-B02
フォーレと友人たち〜 ヴァイオリン作品集
レイナルド・アーン(1874-1947):ロマンス イ長調(1901)
フォーレ:子守歌 Op.16(1879)
フォーレ:アンダンテ 変ロ長調 Op.75(1897)
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ヘ短調 Op.6(1899)
サン=サーンス:子守歌 Op.38(1871)
フォーレ:ロマンス 変ロ長調 Op.28(1879)
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.108(1916-17)
フォーレ:初見視奏曲(1903)
イレーヌ・ドゥヴァル(Vn)
アンガス・ウェブスター(P)

録音:2023年6月14-16日ロンドン(UK)
『Diapason』誌をはじめ、数々のクラシック音楽専門誌で賞賛されるフランスのヴァイオリニスト、イレーヌ・ ドゥヴァル。フランス人の父と韓国人の母の間に生まれ、日本、インドネシア、香港で育ち、11歳でフランスに 帰国。スザンヌ・ゲスナーとジャン=ジャック・カントロフに師事し、2008年にパリ国立高等音楽院に入学。ロ ラン・ドガレイユのクラスで学んだ後、2014年にはドイツのクロンベルク・アカデミーに参加し、ミハエラ・マルティ ンに3年間師事、研鑽を重ねています。「フォーレと友人たち」と題されたこのアルバムでは、フォーレとエネスコ のソナタを中心に、アーン、サン=サーンスといった同時期にパリで活躍していた作曲家たちの小品を組み合 わせた魅力的なプログラムを披露。しなやかな瑞々しい演奏で聴き手を魅了します。伴奏を務めるウェブス ターは指揮者としても活躍する若き俊英です。

ONDINE
ODE-1448(2CD)
NX-D03
ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番、第3番
ピアノ四重奏曲第2番イ長調 Op.26
ピアノ四重奏曲第3番ハ短調 Op.60*
ラルス・フォークト(P)
クリスティアン・テツラフ(Vn)
バルバラ・ブントロック(Va)
ターニャ・テツラフ(Vc)

録音:2022年3月3-4日Sendesaal Bremen(ドイツ)
*のみライヴ録音
ラルス・フォークトが、亡くなる半年前に録音していたブラームスのピアノ四重奏曲が登場。 フォークトが深く傾倒していた作曲家の一人がブラームス。彼とテツラフ兄妹たちはピアノ四重奏曲の全集録音を計画していました。彼らは2022年3月3日と 4日にセッションで第2番を収録。4日の晩には第2番を演奏するコンサートが予定されていましたが、急遽第3番も加えて演奏しました。このディスクの第2番 はセッションから、第3番はそのライヴから採られています。後者はいわゆる一発録りに限りなく近い状態と思われますが、クリスティアン・テツラフによればフォーク トが発売を望んでいたとのことで、追悼盤としてリリースすることになりました。 ブックレット(英語・ドイツ語、各9ページ)には3人の奏者たちへのインタビューが掲載されており、その中でこの2曲をクリスティアンは「夏と冬」、ターニャは「光と 影」に例え、ターニャは更に「ブラームスのことを、厳格な作曲家だから感情をあらわにしたり感傷的になったりしないと言う人もいますが、ラルスは先入観にとら われることなく、ブラームスの音楽で踊ったり、笑ったり、泣いたり、ブチ切れたりしたし、私たちもまったく同じノリで音楽を奏でました」と回想しています。 尚、2022年6月に彼らはフォークトが主宰するハイムバッハの音楽祭で第3番を演奏していますが、クリスティアンによればそれは、フォークトの体調悪化の影 響が表れてしまったのでCD化はしないとのことです。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-096(1CD)
NX-C04
1778年、パリのモーツァルト
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310
アントニオ(アントワーヌ)・アルバネーゼ(1728-1803):夢の中でさ迷いながら
モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ホ短調 K.304
アルバネーゼ:ロズモンドのロマンス
モーツァルト:ドゼードの歌劇「ジュリー」のアリエット「リゾンは眠っていた」による変奏曲 ハ長調 K.264
 アルバネーゼのロマンス「泉のほとりで」(ああ、わたしは恋人を失った)による変奏曲 ト短調 K.360(原曲の歌唱を含む)
アルノー・ド・パスクァル(フォルテピアノ)
使用楽器:ゴットフリート・ジルバーマン1749年製作モデルに基づく アンドレア・レステッリ製作の再現楽器
ペリーヌ・ドヴィレル(S)
ジェローム・ヴァン・ワールベーク(Vn)

録音:2022年6月21-24日、9月11-12日サン=ブノワ=デュ=ソー(フランス中部サントル=ヴァル=デュ=ロワール地方)
青年時代のモーツァルトが活路を求めて訪れたパリで、現地で歌われていた曲をもとに書いた変奏曲の他、同時期に短調で作曲した2つの ソナタを古楽器で演奏。彼がパリに到着した1778年の時点でピアノ(フォルテピアノ)は新たな注目鍵盤楽器として流行の兆しを見せ始めて おり、さまざまなタイプの楽器が併存していたであろう中から、演奏陣はストラスブールに拠点を置いていたジルバーマン工房のモデルを選択。 いまだチェンバロに近い煌びやかな音色での演奏は現代ピアノでのモーツァルト演奏に慣れた耳にも新鮮に響き、1770年代のフランス人たち が感じたに違いない驚きを追体験させてくれます。チェンバロでもフォルテピアノでもずばぬけた才能を示してきた古楽鍵盤奏者アルノー・パス クァルに、ラファエル・ピション指揮ピグマリオンのコンサートマスターとしても活躍をみせる異才ジェローム・ヴァン・ワールベークが、抜群の室内楽 経験あればこそのアンサンブル力で共演。やはりピグマリオンの名盤群でソリストを務めてきたペリーヌ・ドヴィレルも、当時ヴェルサイユの王室 礼拝堂に雇われ広く活躍をみせていたカストラート歌手アルバネーゼの希少歌曲の魅力を十全に引き出し、天才青年作曲家が訪れた頃 のパリの気配に精彩豊かな演奏で迫っています。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-422(2CD)
「ライズ(上昇)」〜革命的なロシアのチェロ音楽
■CD1)「ロシア革命後のチェロ音楽」
アレクサンドル・ゲディケ(1877-1957):3つの小品(1919)
ミハイル・スネシン(1883-1957):「3つの旋律」〜プーシキンの「石の客」による性格的小品(1938-1939)
アレクサンドル・グレチャニノフ:チェロ・ソナタ(1927)
ハチャトゥリアン:2つの小品(1926-27)
アレクサンドル・チェレプニン:チェロ・ソナタ(1924)
■CD2)「第2次世界大戦後のチェロ音楽」
ミハイル・スネシン:主題と変奏(1953)
アレクサンドル・チェレプニン:4つの歌と踊り(1953)
ディミトリ・カバレフスキー:「ロンド〜プロコフィエフの追憶
に」(1965)
ミエチスワフ・ヴァインベルク(1919-96):チェロ・ソナタ第2番(1958/59)
ショスタコーヴィチ(1906-75):バレエ組曲第2 番より「2つの小
品」(1951)(レフ・アトミャン編)
ティホン・フレンニコフ(1913-2007):チェロ・ソナタ(1990)
リュボフ・ウリビシェワ(Vc)
ジェームズ・クライリング(P)

録音:2022年4月6-13日スタジオ・オドラデク・ザ・スフィアース
ディスク1にロシア革命後の、ディスク2に第 2次大戦後の作品を収め、時代がロシアの音楽 にどう影響を与えたかをチェロとピアノのための作品でたどるユニークな企画のアルバム。ディスク 1では19世紀ロマン派の影響が色濃く反映された作品が主流。ディスク 2では二つの大戦後の 作品だけにモダニズムの影響も見られるが、社会主義リアリズムの理念に基づいた明快な作品が 中心となっています。フレンニコフ、スネシン、グレチャニノフなど普段作品を聴く機会の少ない作曲 家の作品が収められているだけにロシア音楽ファンは必聴。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0079(1CD)
忘却のアルペジョーネ
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841):チェロ協奏曲 イ長調 Op.3より アダージョ
シュポア(1784-1859):歌劇『ファウスト』より ポラッカ
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)第1番 ニ長調 D.384/ 第3番ト短調 D.408
シューベルト:白鳥の歌 D.957より 第9曲 君の肖像 / 第4曲 セレナーデ
マルティン・ツェラー(アルペジョーネ)
ジョルジョ・パロヌッツィ(フォルテピアノ)
ビクトル・カスティーリョ・ルナ(G)

録音:2022年7月11-14日/チューリッヒ放送スタジオ
1823年に発明された楽器アルペジョーネの生誕200年記念として作られたアルバムです。実際に聴いたことのある人は少ないであろうアルペジョーネ。よく 知られているシューベルトのソナタでさえ作曲当時ヴァイオリンやチェロのために書き換えた楽譜も作られたほどマイナーな楽器でした。しかしその独特の音色は何 とも印象的です。
ロンベルクとシュポアの作品は1825年に編曲されたアルペジョーネとギターのための版を使用。『白鳥の歌』は演奏者マルティン・ツェラー自身による編曲。 (Ki)

KLARTHE
KLA-175(1CD)
『森の奥へ』
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第14番変イ長調 Op.105B.19
「糸杉(歌のこだま)」 B.152〜弦楽四重奏のための
アキロン・クァルテット【 マグダレーナ・ゲカ( 第1ヴァイオリン)、エリーズ・ドゥ= ベンドゥラック(第2ヴァイオリン )、ペリーヌ・ギュイモ = マン ク(Va)、ルーシー・メァカット(Vc)】

録音:2023年/ナンテュイユ=シュル=マルヌ(フランス)
2011年にパリで結成、第8回ボルドー国際弦楽四重奏コンクール優勝のアキロン・クァルテット(団名の「アキロン」とは、天と地を結ぶ「凧」を意味するイタ リア語から名付けられたとのこと)。MIRAREレーベルからリリースしている「ハイドン、モーツァルト、シューベルト」(MIR-388)のアルバムでも知られる注目 のSQです。
当アルバムにはドヴォルザーク最後の弦楽四重奏曲である第14番と、歌曲集「糸杉」のなかの12曲を作曲家自身が弦楽四重奏版に編曲した「糸杉(歌のこだ ま)」を収録。現在第1ヴァイオリンを務めるマグダレーナ・ゲカの優美な音色と緻密なアンサンブルが魅力の当団が織りなすドヴォルザーク。要注目です。
KLARTHE
KLA-174(1CD)
『パリからプラハへ』
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ JW VII/7(シャーリー・ブリル編曲によるクラリネット版)
ドビュッシー:クラリネットのための第1狂詩曲
カラビス:クラリネット・ソナタ Op.30
プーランク:クラリネット・ソナタ FP164
リリアン・ルフェーヴル(Cl)
ヴァンサン・マルティネ(P)

録音:2023年11月1〜4日/アンリ・デュティユー・ホール、ドゥエ(フランス)
若手期待のクラリネット奏者リリアン・ルフェーヴルが注目作『パリからプラハへ』をリリース。チェコの作曲家ヤナーチェクとカラビス、フランスの作曲家ドビュッ シーとプーランクの作品4篇を収録しています。注目はクラリネットの名手シャーリー・ブリル編曲によるヤナーチェクのヴァイオリン・ソナタのクラリネット版。原 曲のヴァイオリン・ソナタは1913年に作曲。その後21年に改訂し、翌22年に決定稿を発表しました。第1楽章冒頭から非常にインパクトの強い東洋的な音階 を色濃く表現したこの名曲をルフェーヴルが感情豊かに演奏しております。 (Ki)
KLARTHE
KLA-179(1CD)
『抒情的なヴィオラ』
(1)パガニーニ:ヴィオラのためのソナタ MS 70
(2)ラフマニノフ:チェロ・ソナタ Op.19(ヴィオラ版)
(3)ブルッフ:ロマンス Op.85
ロアン・カザール(Va)
(1)(3)ニコラス・クルーガー(指)アンサンブル・リベルタ
(2)ギョーム・マッソン(P)

録音:2024年3月29日〜4月1日/チャペル・ムジカーレ・レーンヌ・エリザベス、ワーテルロー(ベルギー)
ロマン派に属する3人の作曲家パガニーニ、ラフマニノフ、ブルッフのヴィオラのオリジナル作と編曲作を収録したアルバム『抒情的なヴィオラ』。パガニーニのイ タリアン・ベルカント、ラフマニノフのロシア・ロマン主義、ブルッフのドイツ的抒情性。低音から高音まで、最も眩しく優美な音色を堪能できる3曲。ブルッフはヴァ イオリン協奏曲第1番があまりにも有名ですが、このロマンスほど美しく切ない音楽はありません。ヴィオラ・ファン狂喜のアルバムが完成しました! (Ki)

MDG
MDG-10223272(2CD)
フンメル:ピアノ三重奏曲全集
ピアノ三重奏曲変ホ長調 Op.93
ピアノ三重奏曲ト長調 Op.65
ピアノ三重奏曲ホ長調 Op.83
CD2(60’33)
ピアノ三重奏曲変ホ長調 Op.12
ピアノ三重奏曲ヘ長調 Op.22
ピアノ三重奏曲ト長調 Op.35
ピアノ三重奏曲変ホ長調 Op.96
トリオ・パルナッソス【 ヴォルフ・ディーター・シュトライヒャー(Vn ) ミヒャエ ル・グロス(Vc) フリーデマン・リーガー(P)】

録音:1987/88年、歴史的乗馬厩舎、ノイマルクト
MDGレーベルの"貴重な"録音を再リリースする「プレツィオーザ」シリーズ。 1982年に結成されたトリオ・パルナッソス。ギリシャ神話のミューズたちの本拠地「パルナッソス山」にちなんで名づけられました。コルマール国際室内楽コンクー ルで優勝後、1986年にMDGは彼らのデビュー録音を行います。演目はアレンスキーとスメタナのピアノ三重奏曲。LP盤でリリースされました。その1年後には、 新たに発見されたドビュッシーのピアノ三重奏曲を録音。順調に録音を重ねた彼らが次にリクエストしたのが、フンメルでした。プロデューサーのダブリングハウス 氏は当時をこう振り返っています。「フンメルはベートーヴェンとモーツァルトという2大巨匠に挟まれた地味な作曲家といイメージでした。しかし、1987年にフン メルの7つのピアノ三重奏曲の楽譜が出版されたばかりだったので、MDGでの全曲録音に意義があると確信し、録音を行うことを決断しました。」ここで全曲録 音を行ったことで、トリオ・パルナッソスの作曲家コンプリート録音シリーズがスタートしました。 録音場所はドビュッシーを録音したバイエルン州のノイマルクトにある歴史的な乗馬厩舎で行われました。フンメルのピアノ三重奏曲は、初期は古典的な手法で書か れていますが、後期の作品とな (Ki)
MDG
MDG-60323292(2CD)
ジュリアーニ&パガニーニ:ヴァイオリンとギターのための作品集
CD1(67’21)
マウロ・ジュリアーニ
・協奏的大二重奏曲イ長調 op.85
・変奏曲イ短調 op.24a
・二重協奏曲 ホ短調 op.25
CD2(62’36)
パガニーニ
・協奏曲風ソナタ イ長調
・ソナチネ第2番ヘ長調(四重奏より)
・ソナチネ第4番ト長調(四重奏より)
・カンタービレ ニ長調
・大ソナタ イ長調
・ソナタ ニ短調 op.2-3
・ソナタ イ短調 op.2-6
・ソナタ I イ長調(チェントーネ・ディ・ソナタより)
ライナー・クスマウル(Vn)使用楽器:ストラディヴァリウス1724年
ソーニャ・プルンバウアー(G)使用楽器:ベルンハルト・クレッセ1994年

録音:1998年5月15-17日(CD1),2003年5月3-5日(CD2)
1993年から98年までベルリン・フィルの首席コンサート・マスターを務めたドイツの巨匠、ライナー・クスマウルとギタリスト、ソーニャ・ブルンバウアーによ るパガニーニとジュリアーニのヴァイオリンとギターのための作品集を2枚組セットで再発売。 イタリアに生まれ、ウィーンで活躍したジュリアーニ。ベートーヴェンらとも交友があり古典派様式のギター音楽を確立しました。そして超絶技巧、楽器の扱いの天才 パガニーニによる若き日の作品群を収録しています。 (Ki)

SKARBO
DSK-1239(1CD)
『夢と炎』
(1)プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
(2)ミュルサン:ラプソディ Op.85?ヴァイオリンとピアノのための
(3)バルレーヌ:ユダヤの組曲
(4)ルムラン:フルート・ソナタ「...リトルネッロ...」Op.253(Vnとピアノ版)
サラ・シュナル(Vn)、
ジャン=ピエール・フェレ(P)

録音:2024年/フランス
(2)(3)(4)=世界初録音
アルバム『フランスの女性作曲家たち』(DSK-4150)に次ぐヴァイオリンのサラ・シュナルとピアノのジャン=ピエール・フェレのセカンド・アルバムは『夢と 炎』。前作同様、フランスのレパートリーの発展をテーマとし、演奏機会の少ない作品を取り上げています。
プーランク以外は初録音となる当アルバムには、エルサ・バルレーヌ(1910〜1999)、フロランティーヌ・ミュルサン(1962〜)、オベール・ルムラン(1932 〜2010)の作品を収録。いずれもエスプリ漂うフランス音楽の香りを携えていますが、個性異なる4人の表現の違いが楽しめる1枚。Skarboレーベルの社主に して名ピアニスト、フェレ渾身のアルバムです! (Ki)

H.M.F
HMSA-0076(1SACD)
シングルレイヤー
日本独自企画
限定盤
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op.47 
ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op.44*
イザベル・ファウスト(Vn/1704年製ストラディヴァリウス”スリーピング・ビューティ”、クレモナ)、
*アンネ・カタリーナ・シュライバー(Vn/作者不明、1700年頃、オランダ)、
アントワン・タメスティ(ヴィオラ/1672年製ストラディヴァリウス、クレモナ)、
ジャン=ギアン・ケラス(Vc/1696年製ジョフレド・カッパ、トリノ)、
アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ/1851年製プレイエル、パリ)

録音:2021年6月、トロッシンゲン、連邦アカデミー/2024年DSDマスタリング【関口台スタジオ/技術監修:角田郁雄】
おそろしいまでに最高のメンバーがそろったシューマンのピアノ四重奏&五重奏曲録音がSACDシングルレイヤーで登場。ハルモニアムンディからハイレゾ音 源をライセンスして、角田郁雄氏技術監修のもと、こだわりの DSD マスタリング。マスタリングには、キング関口台スタジオ独自の高音質機材、そして、マスター クロック・ジェネレーターにはMUTECのREF10 SE120を使用。四重奏冒頭の、何が始まるんだろうという雰囲気から驚きの豊かな広がりを感じます。名 手たちが奏でる楽器それぞれの音色もより際立っております。メンバーは、世界最高峰のヴァイオリン奏者ファウスト、フライブルク・バロック・オーケスラの創 設メンバーでもある名手シュライバー、ヴィオラ・スペースの音楽監督など日本にもゆかりの深い世界最高のヴィオラ奏者タメスティ、現代からマラン・マレ、ど んなジャンルのものも神業の完成度と鋭さで弾いてしまうケラス、そしてスケールが大きく、種々の楽器を神業の完成度で弾き分けるメルニコフ(シュライバーは 五重奏に参加)。これ以上のメンバーはなかなかそろわないでしょう。 
弦楽器ひとりひとりの歌がそれぞれ際立っていながらも見事に融和しております。そこ を貫くように陰になり日向になりながら自在に歌い翔けるメルニコフのフォルテピアノが、全体をロマンティックの方向にリードしており、全体のバランスも極め てよい仕上がり。最高の形で実現した「名手たちによる室内楽」となっています。一音一音が過ぎていくのがもったいないような演奏を、こだわりのDSDマス タリングでより豊かな広がりをもって楽しむことができます。 (Ki)
H.M.F
HMSA-0074(1SACD)
シングルレイヤー
日本独自企画
限定盤
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 op.10
デュティユー:弦楽四重奏のための「夜はかくの如く」 
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
アルカント・カルテット

録音:2009年10月/2024年DSDマスタリング【キング関口台スタジオ・辻裕行】
2010年レコード・アカデミー賞大賞銅賞・室内楽曲部門受賞の名盤がSACDハイブリッドで登場。ハルモニアムンディからハイレゾ音源をライセンスして、 日 本 で D S D マ ス タ リ ン グ を 施 し ま し た(限 定 盤 )。 ア ル カ ン ト・カ ル エ ッ ト は 、ヴ ァ イ オ リ ン に ア ン テ ィ エ・ヴ ァ イト ハース(ク ラ イ ス ラー国 際 、バ ッ ハ 国 際 、ハ ノ ーフ ァーの3つのコンクールで優勝。カメラータ・ベルンの音楽監督。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン教授)、ダニエル・ゼペック(ドイツ・カンマーフィルのコンサー トマスター)、ヴィオラにタベア・ツィンマーマン(ジュネーヴ国際、モーリス・ヴュー、ブダペスト国際の3つのコンクールで優勝、世界第一線のソリストであり、 ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン教授)、そしてチェロにジャン=ギアン・ケラス(アンサンブル・アンテルコンタンポランのソロ・チェロ奏者を1990-2001 務める。世界第一線のソリストであり、ドイツ・フライブルク音楽大学教授)という注目のメンバーが集結した夢のカルテット。近年はカルテットとしては目立っ た活動はありませんが、その演奏は今なお録音・演奏会史上、聴き手の耳と心に鮮烈に焼き付いています。当盤はカルテットの王道レパートリー、ドビュッシー とラヴェルにデュティユーという魅力のプログラムです。ドビュッシーの冒頭の各声部が反行しながら動くさま、陽が差したような明るい音色のハーモニー、くす んだハーモニー、辛口でパンチの利いたハーモニー、官能的に薫る旋律など、刻一刻と変わる表情すべてが豊かに響きます。ラヴェルの第1楽章冒頭、息が深 めにとられた絶妙なテンポ設定で、各パートの奏者たちの奏でる旋律線が、絡み合いながら上下に動く様の完璧な「美」を堪能できます。「夜」に秘められた妖 しくも官能的な世界が薫るデュティユー作品では、ピチカート、グリッサンド、トレモロ、ハーモニクスなど様々な技巧が用いられていて、このメンバーにしか成 しえない完璧な美が広がっています。 (Ki)

EDITION ABSEITS
EDA-50(1CD)
ヨハン・アントン・アンドレ(1775-1842):室内楽作品集
ピアノ、ヴァイオリンとチェロのためのソナタ ハ長調 Op.17
ヴァイオリン二重奏曲第2番ト長調 Op.27
弦楽四重奏曲第1番ハ長調 Op.14
ベルリン・ポーランドSQ

録音:2024年2月19-22日/ベルリン、エミール・ベルリナー・スタジオ
※全曲世界初録音
ヨハン・アントン・アンドレ(1775-1842)は17世紀末にドイツに移住したユグノー一族の末裔。モーツァルトの死後コンスタンツェからモーツァルトの多くの 作品の自筆譜を購入、貴重な音楽遺産を正式に出版し世に広めた人物で「モーツァルト研究の父」と言われています。作曲家としてはほとんど知られていませんが モーツァルトやハイドンからの影響が強く感じられる、古典派らしい均整美を持った作品を残しています。弦楽器の細かな筆致が気持ちよく、明るい曲調をメインと しながらも大胆な転調で短調を呼び込むなど書法も実に練られており、想像以上に楽しめる佳曲ぞろいです。
1774年にアンドレの父親が設立したオッフェンバックの音楽出版社「ヨハン・アンドレ」の250周年を記念したプロジェクト。 (Ki)

ATMA
ACD2-2849(2CD)
シェルシ(1905-1988):弦楽三重奏曲&弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏第1番(1944)
弦楽三重奏曲(1958)
弦楽四重奏曲第2番(1961)
弦楽四重奏曲第3番(1963)
弦楽四重奏曲第4番(1964)
弦楽四重奏曲第5番(1984)
モリナーリSQ

録音:2021年6月7-10日/ケベック、ミラベル、聖オーギュスタン教会
ペンデレツキ、グレツキ、ジョン・ゾーンといった現代作曲家の弦楽四重奏曲を次々と録音しているモリナーリSQによるあらたな注目盤。イタリアを代 表する作曲家ジャチント・シェルシ(1905-1988)の貴重な弦楽四重奏曲全集です。1950年代まではシェーンベルクの影響のもと十二音や無調による音響世 界を構築していたシェルシ、後年は作風を変え、ひとつの音に注目し、単旋律が放つ音色そのものに集中していくようになります。4 楽章制をとり厚みのある響き が対位法的に作られていく第1番に始まり、1本の線を4人で滲ませながら描いていくような単一楽章の第5番に至るまで、その変遷が味わえるありがたい2枚組。 発表当時、物議を醸したという1958年の弦楽三重奏曲も収録しています。

KAIROS
0022202KAIS(2CD)
桑原ゆう:音の声、声の音
桑原ゆう
(b.1984):唄と陀羅尼(Vn独奏のための)*/水の声(Vn独奏のための)*/やがて、逢魔が時になろうとする(三味線独奏のための)**/逢魔時の浪打際へ(ヴィオラ・ダモーレ独奏のための)*/三つの聲(弦楽三重奏〔ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ〕のための)***/はすのうてな(三味線、ヴァイオリンとチェロのための)***/影も溜らず(Vn独奏と8人の奏者のための)***/柄と地、絵と余白、あるいは表と裏(三味線独奏と7人の奏者のための)***
マルコ・フージ(Vn、ヴィオラ・ダモーレ)*、
本條秀慈郎(三味線)**、
淡座(あわいざ)***

録音:2019年&2023年

日本語解説&日本語曲目表記オビ付き/解説:白石美雪、マルコ・フージ(日本語訳:合屋正虎)
1984年生まれ、第31回芥川也寸志サントリー作曲賞を受賞した日本の作曲家、桑原ゆうの作品集「音の声、声の音」。妹の桑原まこ(作曲家)、桑原あい(ジャズピアニスト)との「桑原三姉妹」としても知られます。彼女にとって初の作品集となる本作には、現代音楽を意欲的に紹介するヴァイオリニスト、マルコ・フージと三味線奏者の本條秀慈郎、そして“江戸にまなび、音と言葉のあわいをえがく”現代音楽ベースのクリエイショングループ、淡座(あわいざ)の演奏で、2014年から2021年にかけて作曲された8つの作品を収録。解説日本語訳のブックレットも封入された日本限定仕様です。
 桑原ゆうは21世紀の日本にあって、とびきり、しなやかで強靭な精神をもつ作曲家です。彼女の想像力は千年の時を軽々と渉猟しながら、古事記の神話世界に遊び、中世由来の声明を一身に浴び、江戸の端唄に共鳴する。その興味が向かうのは「言葉」、より正確に言えば「日本語」のエネルギーです。白石 美雪(音楽評論家)

Chopin University Press
UMFCCD-209(1CD)
ヴィエニャフスキ、パデレフスキ、ルトスワフスキ:ヴァイオリン作品集
ヴィエニャフスキ:伝説ト短調 Op.17
パデレフスキ:ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.13
ルトスワフスキ:ヴァイオリンとピアノのためのパルティータ
ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ イ長調 Op.21
クシシュトフ・ヤコヴィチ(Vn)
ロベルト・モラフスキ(P)

録音:2023年9月23日&24日、フレデリック・ショパン音楽大学コンサート・ホール(ポーランド、ワルシャワ)
ショパン音楽大学の名誉教授であり、日本の相愛大学の客員教授も務めるポーランドが誇る偉大なヴァイオリニストの一人、クシシュトフ・ヤコヴィチが弾く、ヴィエニャフスキ、パデレフスキ、ルトスワフスキの作品集。
傑出したヴァイオリニストであり教育者でもあるヤコヴィチは、ルトスワフスキから彼のヴァイオリン作品のポーランド初演をすべて任されるなど、高い評価を得てきました。本アルバムでは、ショパン音楽大学で教鞭を執るロベルト・モラフスキとの共演で、母国ポーランドの偉大な作曲家、ヴィエニャフスキ、パデレフスキ、ルトスワフスキの作品を集成。妙技と抒情性が絡み合ったこれら作品の魅力を巨匠が長きにわたり培ってきた音楽性で見事に引き出しています。
Chopin University Press
UMFCCD-188(1CD)
チェロとピアノの印象
シモン・ラクス(1901-1983):チェロ・ソナタ
マルティヌー:チェロ・ソナタ第3番 H.340
プーランク:チェロ・ソナタ FP.143
ピオトル・ハウゼンプラス(Vc)、
エヴァ・スカルドフスカ(P)

録音:2022年&2023年、フレデリック・ショパン音楽大学コンサート・ホール
(ポーランド、ワルシャワ)
ソリスト、室内楽奏者、ショパン音楽大学の教授としても活躍するピオトル・ハウゼンプラス。本アルバムでは、ソナタ形式や新古典主義様式の様々なニュアンスとの親和性だけでなく、音楽史上最も多くの作曲にインスピレーションを与えた都市パリに縁のある作品を取り上げています。
Chopin University Press
UMFCCD-186(1CD)
デパーチャーズ〜ヴァイオリンとピアノのためのポーランドの音楽
アルトゥル・マラフスキ(1904-1957):マズルカ
 アンダンテとアレグロ
バツェヴィチ:子守歌
 パルティータ
グレツキ:ソナチネ/小幻想曲 Op.73
シルヴェストロフ(b.1937):ソナタ 「ポスト・スクリプトム」
シマノフスキ(パヴェウ・コハィンスキ編):バレエ・パントマイム「ハルナシー」 Op.55より 舞曲
ヤクブ・ヤコヴィチ(Vn)、
ウカシュ・フシェンシチク(P)

録音:2022年&2023年、ワルシャワ・フィルハーモニー室内楽ホール(ポーランド、ワルシャワ)
フレデリック・ショパン音楽アカデミーで父クシシュトフ・ヤコヴィチに師事し、ポーランドのヴァイオリン・スクールの祖の一人、タデウシュ・ヴロンスキの最後の生徒でもあるポーランドのヴァイオリニスト、ヤクブ・ヤコヴィチ。
本アルバムでは、第二次大戦期から1990年代にかけて作曲されたヴァイオリンとピアノのためのポーランド音楽を収録。バツェヴィチの「子守歌」や、コハィンスキ編曲によるシマノフスキのバレエ音楽「ハルナシー」の「舞曲」、あまり知られていない作品まで、バラエティに富んだ豊かなレパートリーをお楽しみいただけます。
Chopin University Press
UMFCCD-201(1CD)
ポーランドの歌〜ロマンス&バーレスク
アレクサンデル・ザジツキ(1854-1895):ロマンス ホ長調 Op.16/アダム・アンジュジェヨフスキ(1880-1920):ロマンス変ホ長調/バーレスク
パデレフスキ:ロマンス イ長調/歌ヘ長調
ヴィエニャフスキ:無言歌
 ポーランドの歌/ノスコフスキ:昔の歌 Op.24-1
タンスマン:ロマンス嬰ヘ短調(世界初録音)
シマノフスキ:ロマンス ニ長調 Op.23/歌劇 「ロゲル王」 より ロクサーナの歌/クルピエ地方の歌
アルトゥル・マラフスキ(1904-1957):バーレスク
ロムアルト・トヴァルドフスキ(b.1930):バーレスク
スワヴォミル・トマシク(Vn)、
ロベルト・モラフスキ(P)、
クシシュトフ・スタニエンダ(P)

録音:2022年11月&2023年9月(ワルシャワ、ポーランド)
ポーランドの作曲家による知られざるヴァイオリンとピアノのための小品を紹介するシリーズの第2弾。本アルバムでは、6曲のロマンスと5曲の歌曲、そして、ユーモラスな3曲のバーレスクで構成されています。ショパン音楽大学でヴァイオリン科の教授を務めるスワヴォミル・トマシクの色彩感溢れる演奏で、これら忘れられた作品の魅力を聴衆に届けます。

Avie
AV-2698(2CD)
ボッケリーニ:フルートのための室内楽作品集
ボッケリーニ:2本のヴァイオリン、フルート、ヴィオラとチェロのための6つの五重奏曲 Op.19〔五重奏曲第1番G.425、五重奏曲第2番 G.426、五重奏曲第3番G.427、五重奏曲第4番 G.428、五重奏曲第5番G.429、五重奏曲第6番 G.430「Las parejas」〕/六重奏曲第1番G.467(オーボエもしくはフルート、ファゴット、ホルン、ヴァイオリン、ヴィオラとコントラバスのための6つの夜想曲〔5つの六重奏曲と1つの八重奏曲〕 Op.38より)
伝ボッケリーニ:フルート、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための五重奏曲 G.443
サリー・ウォーカー(Fl)、
エリザベス・レイトン(Vn)、
アリソン・レイナー(Vn)、
スティーヴン・キング(Va)、
トマス・マーリン(Vc)、
サラ・バレット(Hrn)、
マーク・ゲイドン(Fg)、
ロバート・ネアン(Cb)

録音:2023年1月、オーストラリア
18世紀後半イタリアの作曲家ルイジ・ボッケリーニは膨大な数の作品(その多くは室内楽)を遺しましたが、そのうちのいくつくかはフルートをフィーチャーした室内楽作品でした。
オーストラリアのフルート奏者サリー・ウォーカーは、ハープ奏者エミリー・グレインジャーとのコラボレーション・アルバム(AV-2626)でAvieに初登場しましたが、今度は自身が主役となり、ボッケリーニのフルート作品の由来を深く掘り下げ、限りなくエレガントで技巧的で、美しく洗練された90分間の2枚組アルバムを完成させました。
比較的珍しいながらも想像力豊かな「6つの五重奏曲 Op.19」は親密な作品から管弦楽曲を思わせる壮大なものまで、さまざまな構成が練られています。更に、六重奏曲 Op.38の最初の「ディヴェルティメント・ノットゥルノ」も収録。そしてボーナス・トラックとして、ボッケリーニの作品とされている「五重奏曲 G.433」も追加。これは真の作者が誰であるか議論の余地がありながらも、サリー・ウォーカーが「とても美しい作品なので、とにかく収録したかった」と語る作品です。

Onyx
ONYX-4245(1CD)
シューマン・ヴィオラ
おとぎの絵本 Op.113/アダージョとアレグロ Op.70/幻想小曲集 Op.73/おとぎ話 Op.132*/「詩人の恋」より第1曲、第4曲、第6曲、第10曲(リザノフ編)/「リーダークライス」より第2曲、第8曲(リザノフ編)
マキシム・リザノフ(Va)、
ダソル・キム(P)、
ジュリアン・ブリス(Cl)*
ウクライナ出身のヴィオラの大器マキシム・リザノフは、ユーリ・バシュメットから「遂に私のライバルが現れた」という最大級の賛辞を贈られたという名手。過去のブラームスの室内楽曲(ONYX-4033)に特化したアルバムが高く評価され、今回シューマンの室内楽曲をクラリネット奏者のジュリアン・ブリスを迎えてリリースするということで注目を集めています。このアルバムではシューマンの2つの偉大な連作歌曲、「詩人の恋」と「リーダークライス」から選りすぐった作品を、リザノフ自身の手で編曲しています。ジュリアン・ブリスは「おとぎ話」を演奏しています。

Polskie Radio
PRCD-2302(2CD)
初紹介旧譜
バツェヴィチ:ヴァイオリン作品集
不詳:S?owo dla Polskiego Radia
バツェヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ第1番「室内ソナタ」、ヴァイオリン・ソナタ第2番、ヴァイオリン・ソナタ第3番、ヴァイオリン・ソナタ第4番、ヴァイオリン・ソナタ第5番
ヤクブ・ヤコヴィチ(Vn)、
バルトシュ・デドナルチク(P)

録音:2018年
ポーランドの公共放送局『ポーランド放送(Polskie Radio/Polish Radio)』の自主レーベル「Polskie Radio」が制作する、ポーランドの作曲家グラジナ・バツェヴィチのヴァイオリン・ソナタ集
フレデリック・ショパン音楽アカデミーで父クシシュトフ・ヤコヴィチに師事したポーランドのヴァイオリニスト、ヤクブ・ヤコヴィチが2019年にバツェヴィチの生誕110周年および没後50周年を迎えるにあたって収録したバツェヴィチのヴァイオリンとピアノのためのソナタ全曲。ユニークで充実した作品が多くあるにも関わらず現在ではあまり演奏されていない作品に陽の目を当てるアルバムとなっています。
Polskie Radio
PRCD-2148(1CD)
初紹介旧譜
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 D934
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 D385
ヴァイオリンとピアノのためのロンド ロ短調 D895
ヤクブ・ヤコヴィチ(Vn)、
バルトシュ・ベドナルチク(P)

録音:2015年5月18日-20日(幻想曲)/2015年12月23日(ソナタ)/2016年1月20日(ロンド)、ワルシャワ・フィルハーモニック・コンサート・ホール(ポーランド)
音楽家と聴衆を魅了し続ける傑作「ヴァイオリンとピアノのための幻想曲」を含む、シューベルトによるヴァイオリンとピアノのための作品集。共にポーランド出身であるヴァイオリニストのヤクブ・ヤコヴィチとピアニストのバルトシュ・ベドナルチクは多くのリサイタルでこれらの作品を取り上げており、このレコーディングはまさにその集大成といえるでしょう。

Da Vinci Classics
C-00907(1CD)
アルビージ:管楽器のための室内楽作品集
アベラルド・アルビージ(1872-1939):アベラルド・アルビージ:ディヴェルティメント第3番(フルート、オーボエ、クラリネットとバスーンのための)
バッハによるソナタ(オーボエ、クラリネットとバスーンのための)
カルメンより第3幕への間奏曲(フルート、クラリネット、オーボエ、バセットホルンとバスーンのための)
ニーナへの2つの小さな物語より蝶々(フルート、クラリネット、オーボエ、バセットホルンとバスーンのための)
シューマンによる愛の夢(フルート、クラリネット、オーボエ、バセットホルンとバスーンのための)
フランチェスコ・デュランテによるシャコンヌ(フルート、クラリネット、オーボエ、バセットホルンとバスーンのための)
小組曲第1番(3本のフルートのための)
ディヴェルティメント第7番(フルート、オーボエ、クラリネットとバスーンのための)
アルビージ・アンサンブル

録音:2023年9月28日ー30日(イタリア)
イタリア出身の作曲家アベラルド・アルビージは、ミラノ・スカラ座歌劇場Oの首席フルート奏者としても活躍し、トスカニーニとの壮絶な対立後は、スイス・ロマンドOに移籍。また、アルビージ・ホーンと呼ばれたハ調縦吹きのバス・フルートの考案者としても知られています。
本アルバムでは、作曲家としても多作であったアルビージが残した管楽器のための小品やトランスクリプションを集成。気取らず、軽快で、楽しく、想像力と創造性に富んだ作品が多く、フルート三重奏曲「小組曲」第1番を除く全曲が世界初録音となります。
アルビージ・アンサンブルのメンバーは、イタリアの各音楽院(ミラノとノヴァーラ)の教授であり、スカラ座、ミラノとトリノの放送O、ナポリのサン・カルロ劇場、ペーザロのロッシーニ音楽祭、サンレモSO、ベルガモSOなどのオーケストラ奏者としても活動しています。
Da Vinci Classics
C-00906(2CD)
カサンドラの声
ベネデット・マルチェッロ
:カサンドラ S.240B(メゾ・ソプラノとハープシコードのためのドラマティック・カンタータ)
ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795):カサンドラ WF XVIII/I, G.46(メゾ・ソプラノ、弦楽とハープシコードのためのドラマティック・カンタータ)
ロゼッラ・スピノーザ:カサンドラ(2022)(メゾ・ソプラノ、弦楽とハープシコードのための
アリアンナ・ランチ(Ms)、ロベルト・ノフェリーニ(Vn)、アンナ・ノフェリーニ(Vn)、ジルベルト・チェラント・ジュニア(Va)、ジャコモ・グラーヴァ(Vc)、キアラ・カッターニ(ハープシコード)

録音:2022年1月&11月、イタリア
ギリシャ神話におけるトロイア王プリアモスの娘で、「悲劇の予言者」とも呼ばれる王女カサンドラ(カッサンドラー)。予言の才能がありながらも、呪いによって誰にも信じてもらえなくなってしまったカサンドラの物語を、3つのバージョンで収録した意欲的な企画。ヴェネツィアの貴族ベネデット・マルチェッロによる劇的カンタータ、同じ台本を使用してヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(バッハの第9子)が作曲した劇的カンタータ、そして現代作曲家のロゼッラ・スピノーザがギリシャの詩人リュコプローン(アレクサンドラ)の詩に注目して、古代と現代の対話を模索した作品。
これらのカンタータで独唱パートを歌うのは、イタリア、リミニ生まれのアリアンナ・ランチ。ロッシーニ音楽院でオペラ歌唱の学位を取得し、ロベルタ・インヴェルニッツィにバロック歌唱法を学んだ次世代の有望な古楽系歌手の一人。声楽面だけでなく、古代の鍵盤楽器、特にクラヴィシンバルムの研究や中世の音楽などにも関心を広げています。また、イタリアの鬼才バロック・ヴァイオリニスト、ロベルト・ノフェリーニらの参加もポイントです。
Da Vinci Classics
C-00899(1CD)
ハイドン:十字架上のキリストの最後の七つの言葉(Vnとピアノ版) カルロ・デュモン(Vn)、
ファブリツィオ・ロマーノ(P)

録音:2024年1月28日-30日
ハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」のヴァイオリンとピアノ版。編曲は演奏者でもあるカルロ・デュモンとファブリツィオ・ロマーノによるものです。この編曲はピアノ・パートはピアノ独奏版を基にしており、ヴァイオリン・パートは弦楽四重奏版の第1ヴァイオリンを基に編曲されました。ハイドン自身も最高傑作のひとつと考えていたこの曲を新たなヴァージョンでお楽しみください。
Da Vinci Classics
C-00897(1CD)
ヴェルディのオペラによるファンタジー集
ルイジ・バッシ
(1833-1871):ヴェルディ「ルイザ・ミラー」からの様々な回想、ヴェルディ「リゴレット」によるコンサート・ファンタジア、ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」を動機にしたディヴェルティメント
ドナート・ロヴレーリョ(1841-1907):ヴェルディ「椿姫」を動機にしたコンサート・ファンタジア Op.45
アンドルー・マリナー(b.1954)&シュテファン・バーロー(b.1954):La forza del destino - Introduction and Entr’acte of G. Verdi
シュテファン・バーロー:ヴェルディ「運命の力」による3つの変奏曲
ルイジ・バッシ:ヴェルディ「ドン・カルロ」の転写
レオナルド・ゾンカーティ(Cl)、
イヴァン・マリボシュカ(P)

録音:2023年6月
お気に入りのオペラのフレーズを何度も聞く喜びと、巨匠の妙技を堪能するスリリングな演奏が19世紀になって流行しました。このアルバムはロマン派時代にルイジ・バッシとドナート・ロヴレーリョによって書かれたヴェルディのオペラの主題に基づいたクラリネット作品と、現代のイギリス人作曲家アンドルー・マリナーとシュテファン・バーローによって書かれた作品によって構成され、クラリネットの妙技とヴェルディのオペラの主題を楽しめるようになっています。
Da Vinci Classics
C-00903(1CD)
ジュゼッペ・アルドロヴァンディーニ:トリオ・ソナタ集 Op.5(ボローニャ1706/アムステルダム1710)
アルドロヴァンディーニ(1671-1708):ソナタ第1番ト短調/ソナタ第2番ヘ長調/ソナタ第3番ニ長調/ソナタ第4番ハ短調/ソナタ第5番イ短/ソナタ第6番ヘ長調/ソナタ第7番ニ長調/ソナタ第8番ハ長調/ソナタ第9番ヘ長調/ソナタ第10番変ロ長調
アルキペーラゴ〔ロレンツォ・コリット(第1ヴァイオリン、指揮)、リサ・カワタ・ファーガソン(Vn2)、マルチェッロ・スカンデッリ(Vc)、ジョアン・ジャネイロ(ハープシコード、オルガン)、キアラ・ティボーニ(ハープシコード、オルガン)、フランチェスコ・ロマーノ(アーチリュート、ギター)〕

録音:2022年11月7日-11日(ポルトガル)
※全曲世界初録音
ボローニャ出身の作曲家ジュゼッペ・アルドロヴァンディーニは短命であったこともあり今日ではほとんど忘れられた存在となってしまいましたが、当時は第一線で活躍した作曲家でした。そんなアルドロヴァンディーニが遺した、教会ソナタの形式的な構造にしっかりと根差したシンプルで素朴なトリオ・ソナタ集を世界初録音。アンサンブル「アルキペーラゴ」を率いるのは古楽、バロック界で世界的な名声を博すヴァイオリニスト、ロレンツォ・コリット。きわめて質の高い演奏でこれらの未知なる作品の魅力を最大限に引き出します。

Etcetra
KTC-1806(1CD)
バッハ・リストア―ド〜4つの協奏曲とパルティータ
バッハ(再構築:ピーター・ダークセン):2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1063r/ヴァイオリン協奏曲 ト短調 BWV1056r/3つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 BWV1064r/ヴァイオリンとリュートのためのパルティータ ト短調 BWV997r/ハープシコード協奏曲 ニ短調 BWV1059r
コンバッティメント

録音:2023年-2024年
バッハは1730年代初頭に「3台のハープシコードのための協奏曲(BWV1063-64)」を作曲したと考えられています。息子のヴィルヘルム・フリーデマン・バッハと C.P.E.バッハと共に演奏し、恐らく優秀な演奏家でもあった息子たちを紹介したいという思いもあったのでしょう。現在ではソロ楽器の譜面は失われてしまっていますが、このアルバムではオランダ・バッハ協会、コンバッティメント・コンソート・アムステルダム、ラ・スアーヴェ・メロディアのハープシコード&オルガン奏者を務め、オランダ・バッハ協会の「ヨハネ受難曲」の編集、校訂を担当するなど、バッハ研究家、高名な音楽学者としても多くの実績を残してきた名手、ピーター・ダークセンが再構築し演奏されています。
Etcetra
KTC-1817(1CD)
フランスのソナタと幻想曲
ウジェーヌ・ボザ
:オーボエとピアノのための田園幻想曲 Op.37
ピエルネ
:オーボエとピアノのための田園幻想曲
ジャック・ムルジエ:オーボエとピアノのためのカプリッチョ
ゴダール:オーボエとピアノのためのレジェンド・パストラール Op.138
ピエルネ:オーボエとピアノのための小品 Op.5
ルシアン・フォンテーヌ:オーボエとピアノのための田園幻想曲 Op.43
ジョルジュ・ユゴン:オーボエ独奏のための孤独の歌
デュティユー:オーボエ・ソナタ
ピエール・サンカン:オーボエ・ソナタ
プーランク:オーボエ・ソナタ
エリック・スペレール(Ob)、
オリヴィエ・ペイルブリュヌ(P)

録音:2024年2月27日-29日
フランス音楽にとってオーボエはバロック時代から非常に重要な楽器として考えられてきました。そのオーボエの魅力を存分に伝えるフランスのオーボエ作品集。
1971年フランス生まれのオーボエ奏者エリック・スペレールは、991年にリヨン国立高等学院でオーボエ科の一等賞と特別賞を受賞。同年にはパリのUFAM国際コンクールで第1位を獲得しています。名オーボエ奏者モーリス・ブルグにも学び、モンテカルロPOを経て1997年にアントワープSO入団、首席奏者に就任。ヨーロッパをはじめ日本を含むアジア、南米など世界各地でソリストとして活躍する他、マスタークラスなども開催しています。
Etcetra
KTC-1830(1CD)
テイクン・ヴォイス
ヴォーン・ウィリアムズ:イギリス民謡による6つの練習曲
マット・スミス(b.1984):テイクン・ヴォイス
ハワード・ファーガソン:3つのスケッチ
カルラ・レース :夜の歌
マデリーン・ドリング:組曲「3つの小品」
ブリテン:オヴィディウスによる6つの変容
伝承曲(マクラーノン編):Slane、Belfast Hornpipe
サラ・ミラー(ピッコロ)、
ピーター=ヤン・フェルホイエン(P)、
メリエル・プルマー(ナレーター)

録音:2023年-2024年
イギリス出身でベルギーを拠点としているフルート兼ピッコロ奏者のサラ・ミラーはこのアルバムを制作するにあたり、故郷であるイギリスの作品をメインにすることにしました。イギリスに伝わる伝承曲や、昔話やおとぎ話をテーマにした作品を集め、ピッコロとピアノ、時にはナレーターを交えながら美しく奏でています。

DACAPO
MAR-8.226218(1CD)
NX-B10
ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン(1932-2016):弦楽四重奏曲集 第2集
弦楽四重奏曲第7番「Parted」(1984)…世界初録音
弦楽四重奏曲第8番「Ground」(1986)…世界初録音
弦楽四重奏曲第9番「Last Ground」(2006) - 弦楽四重奏と海のために
弦楽四重奏曲第10番「New Ground」(2011)

*海の素材は、オーフスのDIEMのウェイン・シーゲル氏との共同制作
ノルディックSQ

録音:2020年8月27-29日、2022年4月11-12日
デンマークの作曲家グズモンセン=ホルムグレーンは生涯にわたって弦楽四重奏曲を書きました。完成させたのは 14曲でDACAPOレーベルではその全作品の録音が進行中。この第2集には第7番から第10番が収録されてい ます。彼の弦楽四重奏曲は、一貫したスタイルよりも多種多様な実験精神を感じさせます。第7番は第6番 「Parting」の続編的作品。第8番から第10番はどれもタイトルに「Ground」という言葉が用いられていますが、 作曲年にも作風にも隔たりがあり、とりわけ第9番は弦楽四重奏の演奏を、エレクトロニクス処理した海の音と風 の音、生き物が発する音と融合させるユニークな作品。第10番は「パッヘルベルのカノン」をモティーフにした13分 強の作品。カノンがそのまま使われているわけではなく、半音階的な旋律を加えらるなどのひねりが効いており、最 後は名残惜しそうに曲を閉じます。

IBS CLASSICAL
IBS-62024(1CD)
NX-B10
ロルキアーナ - ロルカにまつわるヴァイオリン曲集
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936):古いスペインの歌(抜粋) (アルベルト・マルティン・ディアス編)
レイナルド・アーン(1874-1947):ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
ファリャ:歌劇「はかなき人生」- スペイン舞曲(クライスラー編)
アリシア・テルシアン(1934-):ロルカの歌集 - Tres retratos: III. Verlaine
アナ・マリア・バルデラマ(Vn)
ダヴィッド・カドゥシュ(P)

録音:2022年12月5-8日
20世紀スペインの偉大な詩人・劇作家ガルシア・ロルカにまつわる作品を集めたアルバム。プーランクのソナタは 1936年にスペイン内戦で命を落としたロルカに捧げられた作品。第2楽章の冒頭にはロルカの詩の一部が掲げら れています。アルバムの中心となるのは、ロルカ自身が採取した「古いスペインの歌」で、こちらは曲集から選んだ6 曲をマラガ生まれのピアニスト・アレンジャー、マルティン・ディアスがヴァイオリンとピアノのために編曲。「各曲に異なる スタイルと個性を与えた」とのディアスの言葉通り、ロマンティックな曲調からポップス、現代的な曲調までと、様々な スタイルに仕上げられています。テルシアンの「ロルカの歌集」からは偉大な詩人がヒスパニック系アメリカの人々に与 えた影響が窺えます。他には、ロルカと親しい友人関係を結んだファリャと母方の祖先がスペイン人であるアーンの 作品が収録されています。 演奏するアナ・マリア・バルデラマは2011年の第11回パブロ・サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝、 2013年からマドリード王立音楽院でヴァイオリンの教授を務める名手です。

TOCCATA
TOCC-0733(1CD)
NX-B06
ニコラ・バクリ(1961-):室内楽曲集 第1集 - フルートのための作品集
室内ソナタ Op.67(1977/97-2000)
三重奏曲第3番「sonata notturna 夜想ソナタ」 Op.54(1996/1997改訂)
つの即興曲 Op.115(2005/9)
12のパスカル風モノローグ Op.92
スプリング・ソナタ Op.147(2018)…世界初録音
ダニエル・ブライザック (Fl)
ヤーナ・アヴェドヤン(P)
アンドルー・ブリッジ(Vc)

録音:2015年1月17日、2015年4月2日、2015年10月15-16日、2019年6月16日
フランスの現代作曲家、ニコラ・バクリのフルート作品集。バクリは1961年パリに生まれ、パリ高等音楽院で作曲を学び、在学中から作品を発表。1983年 にはローマ大賞を受賞し、イタリアに留学して更に研鑽を積みました。フランスの文化省や国営放送から委嘱を受けるなど注目を浴び、数多くの賞も受賞し ています。このアルバムには彼のフルートのための作品を収録。ジョリヴェ、メシアン、タファネルなどの影響を感じさせながらも、時折フォーレやラヴェルに近い和 声も聴かれるなどフランス音楽の伝統も継承するという、バクリ独自の語法による自由奔放なエネルギーに満ちたリズムと明快な旋律が魅力的な音楽で す。「スプリング・ソナタ」は世界初録音となります。セントラル・ウィスコンシンSOの首席フルート奏者を務めるとともに指揮者としても活躍するダニエル・ ブライザックの演奏で。

CPO
CPO-555680(1CD)
NX-B05
エヴァルド&チェレプニン:金管五重奏曲
ヴィクトル・エヴァルド(1860-1935):金管五重奏曲第1番 変ロ短調 Op.5
金管五重奏曲第2番変ホ長調 Op.6
金管五重奏曲第3番変ニ長調 Op.7
アレクサンドル・チェレプニン:金管五重奏曲 Op. 105
ゴマラン・ブラス・クインテット
マルコ・ピエロボン(コルネット、トランペット)
フランチェスコ・ジベリーニ(コルネット、トランペット
ニロ・カラクリスティ(Hrn)
ジャンルカ・シピオーニ(Tb)
ステファノ・アマンナーティ(テューバ)

録音:2022年6月
ヴィクトル・エヴァルドはロシア生まれのチェロ奏者、作曲家。彼はの本業は建築技師でしたが、当時サンクトペテルブルクで音楽家たちを支援していたミトロ ファン・ベリャーエフを中心とした集まりである「ベリャーエフ・サークル」に属し、チェロを演奏するなどアマチュア音楽家としても活躍していました。また、もともとは コルネットを演奏していたこともあり、1912年までに3曲の金管五重奏曲を作曲しました(弦楽四重奏曲からの編曲とされる第4番もあり)。これらは金管五 重奏というジャンルにおける最初期の作品であり、その演奏技術を駆使した作風が高く評価されています。とりわけ第3楽章にロシア民謡の旋律が用いられ た第1番Op.5は現在でも演奏機会の多い作品です。アルバムにはアレクサンドル・チェレプニンが1970年に作曲した金管五重奏曲も収録、ロシア革命 を逃れパリに亡命したチェレプニンの、祖国へのオマージュが詰まった陽気な作品です。 演奏は1999年、イタリアの金管楽器奏者5名によって結成されたゴマラン・ブラス・クインテット。ルネサンスから現代音楽まで幅広いレパートリー卓越したア ンサンブル能力を誇り、25年以上にわたり世界中の評論家と聴衆を魅了し続けています。
CPO
CPO-555345(1CD)
NX-B05
ヴォーン・ウィリアムズ:弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲 ハ短調(1898)
弦楽四重奏曲第1番ト短調
弦楽四重奏曲第2番イ短調
ヴェルディQ

録音:2017年5月29日-6月1日ケルン、WDR、クラウス=フォン・ビスマルク=ザール(ドイツ)
ヴォーン・ウィリアムズの全ての弦楽四重奏曲を収録したアルバム。演奏するヴェルディ四重奏団はヴァイオリニスト のスザンネ・ラーベンシュラークを中心に1985年に創設されたアンサンブル。世界各地の音楽祭などで演奏した 他、シューベルト、ブラームスや、エルンスト・トッホの弦楽四重奏曲全曲の録音などで高く評価され、30年以上に わたり活躍してきました。今回アンサンブルの解散にあたり、彼らの長年の願いであったヴォーン・ウィリアムズ作品の 録音が実現。ドビュッシーの影響が色濃い第1番、最後の室内楽作品となった第2番と、民謡の素材が用いられ た初期作品のハ短調の3曲で共感溢れる演奏を聴かせます。

ALPHA
ALPHA-1099(1CD)

NYCX-10486(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

サラバンダ
1. Sandunguera サンドゥンゲーラ
 フアン・フォルメル・イ・ロス・バン・バン/エドガル・オリベロ 編曲
2. Chan Chan チャン・チャン
 フランシスコ・レピラード(コンパイ・セグンド)/ホルヘ・アラゴン 編曲
3. Romanza ロマンサ 〜ホルン協奏曲 第3番 K.447第2楽章より
 モーツァルト/エドガル・オリベロ 編曲
4. Nostalgias ノスタルヒアス
 アイリン・ピノ、フリオ・セサル・ゴンサレス
5. Contigo En La Distancia 遠く離れていても一緒
 セサル・ポルティージョ・デ・ラ・ルス/ホルヘ・アラゴン 編曲
6. Pare Cochero パレ・コチェーロ
 マルセリーノ・ゲーラ(ラピンデイ)/ジュニエット・ロンビーダ 編曲
7. Habanera ハバネラ(恋は野の鳥) 〜歌劇「カルメン」より
 ビゼー/エドガル・オリベロ 編曲
8. La Comparsa ラ・コンパルサ
 レクオーナ/ホルヘ・アラゴン 編曲
9. Guajira Sencilla グアヒーラ・センシージャ
 ジュニエット・ロンビーダ
10. Mambo Influenciado マンボ・インフルエンシアード
 バルデス/サラバンダ 編曲
サラ・ウィリス(Hrn)
ジュニエット・ロンビーダ(Sax)
アイリン・ピノ(Vn)
ホルヘ・アラゴン(P)
カルロス・ガルシア(ベース)
アレハンドロ・アギアル、アデル・ゴンサレス(パーカッション)

録音:2024年2月 トラウムトン・スタジオ、ベルリン
ベルリン・フィルの人気ホルン奏者サラ・ウィリスがキューバの友人たちと2020年から録音とリリースを開始し、コロナ禍の困難を乗り越えてアル バム3部作と映像作品を無事にリリースした「モーツァルトとマンボ」シリーズ。そこでキューバ音楽の演奏を受け持ったのが、サラ・ウィリスを中 心としたバンド「サラバンダ」でしたが、今回彼らの演奏をたっぷりと聴くことの出来るアルバムが登場となりました。冒頭からサラが得意の低音 を挨拶代わりに吹き鳴らし、陽気な掛け声も入って独特の音楽世界に一気に引き込まれます。有名なヒット曲からクラシックのアレンジ、オリ ジナルまでを幅広く収録。哀愁を帯びたメロディ、体を動かさずにいられないリズム、音を通じたプレイヤー同士の会話と一体感、キューバ音 楽の魅力と音楽の素晴らしさが凝縮されたアルバムです。ラストは各プレイヤーのテンション高いアドリブを盛り込んだ、10分を超えるスリリング なナンバー。国内仕様盤には、キューバ音楽に詳しいスペイン語通訳の太田亜紀氏による日本語解説が付属します。

Paraty
PTY-1623144(1CD)
ガンドリユ:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第1番Op.31「ノックス・トリオ」(2010)
第2番Op.43「ポップ・トリオ」(2011/3)
第3番Op.57「トリアド」(2016/7)
第4番Op.85「ある天使」(2021/2)

ジャン=シャルル・ガンドリユ(P)
ダヴィド・ガルストフ(Vn)
グレゴワール・コルニルク(Vc)

録音:2023年7月4日/ソシャン教会(ライヴ)

ジャン=シャルル・ガンドリユは1982年生まれ。作曲家としてはジャン=ルイ・フロレンツ門下で、「スターバト・マーテル」はパリのノートルダム寺院の火災 (2019年4月)の24時間前に同所で上演され、同建造物での最後の音楽となったといわれています。作風は瞑想的でメロディアス、現代的な要素はあまり感 じられません。彼はオルガン奏者としても3つの国際コンクールで優勝しています。
2023年7月4日にソシャン教会で行われたガンドリユの4篇のピアノ三重奏曲のコンサートをライヴ収録。全曲作曲者のピアノの名手ぶりを味わえます。第3 番「トリアド」の第2楽章はアウシュヴィッツ収容所を訪れた際の印象を音化したとされます。 (Ki)

CLAVES
50-309(1CD)
20世紀に生まれたチェロ作品3篇
(1)ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
(2)シュニトケ:チェロ・ソナタ第1番(1978)
(3)プロコフィエフ:交響的協奏曲 ホ短調 Op.125
コンスタンチン・マシェレル(Vc)
(1)アンナ・オルリク(Vn)
(2)フレデリック・バーガー(P)
(3)ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、ジョナサン・ブロックスハム(指)

録音:(1)(2)2022年1月/エスパース・コンソナンス(サクソン)
(3)2023年10月/セント・ジョン・ザ・エバンジェリスト教会(ロンドン)
1991年ローザンヌ生まれのチェリスト、コンスタンチン・マシェレル。19世紀に活躍した作曲家による『チェロのためのヴィルトゥオーソ音楽』(50-1903) に次ぐ期待のアルバムは20世紀に生まれたチェロ作品3篇、ラヴェル、シュニトケ、プロコフィエフです。
「クロード・ドビュッシーの追憶に」という献辞が添えられ出版されたラヴェルのヴァイオリンとチェロのためのソナタは全4楽章構成。両端楽章の主題には、ハ ンガリー風のメロディがあらわれます。シュニトケのチェロ・ソナタはショスタコーヴィチを彷彿させる、不安や怒りなどの感情があらわれた非常に重く暗い作品で す。そしてプロコフィエフのチェロと管弦楽のための交響的協奏曲は、チェロ協奏曲第1番 Op58の改作。プロコフィエフの協奏曲らしい、独奏とオーケストラとの 掛け合いが魅力です。 (Ki)

Pentatone
PTC-5187217(1CD)
ブルックナー:弦楽四重奏曲 ハ短調 WAB111
 ロンド ハ短調 WAB208
 主題と変奏 変ホ長調 WAB210〜弦楽四重奏のための
フリードリヒ・クローゼ(1862-1942):弦楽四重奏曲 変ホ長調
ディオティマ四重奏団【ユン・ペン・チャオ(第 1ヴァイオリン)、レオ・マリリエ(第 2ヴァイオリン)、フランク・シュヴァリエ(Va)、アレクシス・デシャルム(Vc)】

録音:2024年2月/ブルックナーハウス、リンツ(ウィーン)
現代音楽の演奏で非常に高い評価を得ているディオティマ四重奏団がブルックナー生誕200年記念のアルバムをリリース!収録作は、弦楽四重奏曲 ハ短調、ロ ンド ハ短調、主題と変奏 変ホ長調、そしてブルックナーの弟子フリードリヒ・クローゼ(1862-1942)の弦楽四重奏曲 変ホ長調です。
交響曲の作曲家として知られるブルックナーですが、器楽・室内楽曲は初期に集中的に作曲されました。独創性・力強さとともにウィーンの伝統を継承した非常 に重要な作品といえます。ブルックナー弟子のクローゼは合唱曲、オペラで知られる作曲家。ワーグナーやR.シュトラウスのオペラ作品からインスパイアされ作曲し たオペラ「イルゼビル」がその代表作。唯一の弦楽四重奏曲は情感豊かな旋律が魅力です。演奏機会の少ない作品を積極的にとりあげるディオティマ四重奏団が ブルックナー・イヤーに捧げる注目のリリースです。 (Ki)

Goodies
33CDR-3949(1CDR)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調作品78 エルンスト・フォン・ドホナーニ(P)
アルバート・スポールディング(Vn)

米REMINGTON R-199-84
1952年録音
ピアノのエルンスト・フォン・ドホナーニはオーストリア=ハン ガリー帝国のポジョニュ(スロヴァキア語名:ブラティスラヴァ)生まれ。ブダ ペスト音楽アカデミーを卒業後、1897年オイゲン・ダルベルトの レッスンを受けてピアニストとしてデビューした。ヨアヒムの招きでベルリン 高等音楽院で教鞭をとった(1905-1915)。その後祖国に戻り、ブダペスト・フィ ルハーモニーOの音楽監督をつとめた。その後アメリカに渡り定住した。 ヴァイオリンのアルバート・スポールディング(1888-1955)はシカゴ生まれ。 1906年にパリでデビュー。1922年にパリ音楽院O初のアメリカ人独奏者 に迎えられた。その1年後同音楽院の卒業審査員に選ばれた。スポールディン グはエジソンの円筒式レコードの時代から小品の録音を始め、縦振動のダイア モンド・ディスクにも録音を残した。1930年代にはRCA VICTOR社の専属だった。 LP時代に米REMINGTONにブラームスとベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、 ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集などを録音していた。 復刻にはWESTREX10Aカートリッジの復製モデル「クラング・クンスト10A]を mono接続にし、コルグの[DS-DAC-10R]DSD録音機を使用した。(グッディーズ)

CAvi music
48-66385(1CD)
シューベルト&ショスタコーヴィチ:ヴィオラ&ピアノ
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D821(ヴィオラとピアノ版)
ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタ Op.147
アンドレアス・ヴィルヴォール(Va)、
ダニエル・ハイデ(P)

録音:2021年11月&2022年2月、Paterskirche(ケンペン、ドイツ)
2001年から2013年までベルリンRSOの首席ヴィオラ奏者を務め、ニュルンベルク音楽大学、フランクフルト音楽・舞台芸術大学の教授を歴任、2015年からマンデルリング四重奏団のメンバーとして活躍するアンドレアス・ヴィルヴォール。2024年4月にも来日を果たし、「パトリア音楽の日2024 春の室内楽まつり」への出演や九響ヴィオラメンバーとのアンサンブルで素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
待望のソロ・アルバムとなった前作のブラームス(PCAVI8553473)では、レコード芸術誌の「特選盤」を獲得。続くC’Avi第2弾でも、リート伴奏や室内楽のスペシャリストでもあるドイツのピアニスト、ダニエル・ハイデとの共演が実現し、「シューベルト&ショスタコーヴィチ」という濃密なアルバムが完成しました。シューベルトの遺産の中で、もっとも美しい作品の1つ「アルペッジョーネ・ソナタ」は、弓で演奏するギターのような幻の楽器「アルペッジョーネ」のために作られた傑作で、現代ではチェリスト&ヴィオリストの最重要レパートリーの1つとしても君臨しています。ショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタは、死の数日前に最終校訂が完成した最期の作品であり、ショスタコーヴィチの音楽探求の集大成ともなる遺産の1つ。自作やベートーヴェン、マーラーからの引用や参照が数多く含まれており、最終楽章については「ベートーヴェンを偲ぶアダージョ」であると明かされています。

Da Vinci Classics
C-00883(1CD)
ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番イ長調 Op.26 リサ・レドリチ(P)、ピエトロ・ファブリス(Vn)、フェデリカ・カルディナーリ(Va)、クララ・セッテ(Vc)

録音:2019年9月8日(イタリア)
ブラームスは生涯に3曲のピアノ四重奏曲を作曲しました。このアルバムでは、第1番と同時期に作曲され1862年に完成させた第2番を収録しています。第1番が憂愁や暗い情熱をたたえたト短調の作品に対し、第2番では優雅さや輝かしを表すイ長調で書かれており、同じ編成ではあるものの対照的な作品とされています。
また、演奏時間が50分前後と、ブラームスが残したほとんどの交響曲よりも長く、室内楽作品の大作の一つとしても知られています。この巨大な傑作の初演は、ブラームスのピアノとヘルメスベルガー四重奏団のメンバーによってウィーン楽友協会の大ホールで行われ、コンサートホールの私的音楽という狭い限界を離れ、室内楽の新しい概念を証明しました。
Da Vinci Classics
C-00892(2CD)
ボッケリーニ:弦楽五重奏曲集 Op.60
弦楽五重奏曲第2番 変ロ長調 G392/弦楽五重奏曲第3番イ長調 G393/弦楽五重奏曲第6番ヘ長調 G396/弦楽五重奏曲第1番 ハ長調 G391/弦楽五重奏曲 CV394「ボッケリーニへのオマージュ」(再構築:クラウディオ・ヴァレンティ)/弦楽五重奏曲第5番 ト長調 G395
エリサ・バチョッキ弦楽五重奏団

録音:2022年10月
エリサ・バチョッキ弦楽五重奏団は、イタリアの音楽一家ヴァレンティ・ファミリーが結成したアンサンブル。ルッカ室内楽音楽祭のアーティスト・イン・レジデンスを務めるなどイタリア国内外で活躍しており、ボッケリーニの「Op.42」(C00364)も録音しています。今回録音された「Op.60」は「第4番」が失われていますが、エリサ・バチョッキ弦楽五重奏団のクラウディオ・ヴァレンティによって補完されました。これらの作品はヴァイオリン2本、ヴィオラ2本、チェロ1本という編成で書かれました。
Da Vinci Classics
C-00890(1CD)
インプレッションズ・オヴ・イベリア
アルボス(1863-1939):3つのスペイン風オリジナル作品 Op.1
トゥリーナ:ピアノ三重奏曲第2番 ロ短調 Op.76
ラヴェル
:ピアノ三重奏曲 イ短調
シグナス・トリオ

録音:2023年8月2日-4日
19世紀から20世紀へと時代が大きく変化していく中で活躍した3人の作曲家によるピアノ三重奏曲集。スペイン生まれのエンリケ・フェルナンデス・アルボスは、ヴァイオリニストでもあり、ヨーゼフ・ヨアヒムに師事しベルリン・フィルのコンサートマスターも務めました。ホアキン・トゥリーナも同じくスペインの生まれで、フランスで学びファリャやドビュッシー、ラヴェルなどの影響を受けました。モーリス・ラヴェルはバスク系フランス人作曲家であり、このアルバムではイベリア半島に関係する3人の作曲家の作品が集められています。

Eudora
EUDSACD-2404(1SACD)
AWAKEN
ハイドン:弦楽三重奏曲 イ長調 Hob.XV:35
シューベルト:ソナタ楽章 変ロ長調 D.28
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調 M.67
Yugen Trio〔山本弥香(P)、西川鞠子(Vn)、ファン・マリア・ラゾ(Vc)〕

録音:2022年7月18日-20日、モーツァルト・ホール(サラゴサ、スペイン)
スペインの高音質レーベルEudoraによるSACDとMQA-CDのハイブリッド仕様のシリーズから、スペインと日本という2つの異なる文化から結成されたピアノ三重奏団「Yugen Trio」のデビュー・アルバムが登場!
Yugen Trioは、2018年にニュルンベルク音楽大学内で結成され、ミュンヘン音楽大学ではフォーレ四重奏団のディルク・モメルツやチェリストのウェン=シン・ヤン、エベーヌ四重奏団らの指導を受け、その他多くの著名なアーティストのコースやマスタークラスで研鑚を積みました。2019年(第29回)青山音楽賞バロックザール賞を受賞、ベルリンで行われたフェリックス・メンデルスゾーン国際室内楽コンクールで第2位受賞。
「Aweken」と名づけられたデビュー・アルバムでは、ピアノ三重奏曲のレパートリーの礎とも言えるラヴェルのピアノ三重奏曲を躍動的で表現力豊かな演奏で披露。また、「ピアノ三重奏曲の父」とも称されるハイドンの三重奏曲(Hob.XV:35)と、シューベルトが10代の頃に作曲したモーツァルト風の三重奏曲(ソナタ楽章) D.28(2023年の日本公演でも演奏!)を収録し、ピアノ三重奏曲の起源から頂点までの旅を、幽玄なるトリオの魅力でお届けします。

Bastille Musique
BM-029(1CD)
(特殊価格)
わが別れ〜ヘルムート・ラッヘンマン(b.1935):作品集
1. アレグロ・ソステヌート
クラリネット(バス・クラリネットでもよい)、チェロ、ピアノのための
2. ノットゥルノ〜ユリアのための音楽
チェロ独奏を伴う小オーケストラのための
3. 弦楽三重奏曲第2番「我が告別」
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための
トリオ・キャッチ(1)、
トリオ・ルシェルシュ(3)、
カロリーナ・エーマン(Vc/2)、
ケルンWDR響(2)、
リン・リャオ(指揮/2)
ベルリンのラグジュアリー・レーベル「bastille musique」のリリース第29作目は、ドイツ現代音楽の大家、ヘルムート・ラッヘンマン! 多国籍なアンサンブル、トリオ・キャッチやトリオ・ルシェルシュ、そしてbastille musiqueでもお馴染みのケルンWDRSO(西ドイツRSO)をフィーチャーし、60年代に作曲された「ノットゥルノ」、80年代に作曲された「アレグロ・ソステヌート」、2021-2022年に作曲され世界初録音となる「弦楽三重奏曲第2番 「我が告別」」と、3つの異なる創作期間の傑出した作品をまとめました。
シュトックハウゼンやルイジ・ノーノらに学んだヘルムート・ラッヘンマンは、日本人ピアニスト菅原幸子と再婚したことで日本文化からの影響も受けており、2009年には武満徹作曲賞の審査員を務め、2015年にはドイツ音楽作家賞の生涯功労賞を受賞。2024年11月〜12月には、東京文化会館による現代と古典音楽のクロスオーバー新プロジェクト「フェスティヴァル・ランタンポレル」の第1弾として、ベートーヴェンやフィリップ・マヌリ、シューベルトとともにラッヘンマンもフォーカスされており、本アルバムに収録されている「アレグロ・ソステヌート」と「弦楽三重奏曲第2番 「我が告別」」も演奏予定。同プロジェクトにおいては、務川慧悟がラッヘンマンのピアノ作品集を演奏予定となるなど、今年特に注目される現代作曲家の一人となることでしょう。
ハリー・フォークト&ライナー・ピーターズによる解説とヘルムート・ラッヘンマンへのインタビューを掲載したブックレット(国内仕様盤は日本語訳付き!)、作曲家や演奏家たちの写真が掲載された2つの折り畳み式インサートが封入された「bastille musique」ならではのラグジュアリー・ボックス仕様です。

Orchid Classics
ORC-100314(1CD)
NX-B06
フルートとハープによる作品集
プーランク:フルート・ソナタ FP 164
モーツァルト:フルート四重奏曲 ニ長調 K.285- Adagi
バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV1067〜バディネリ
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」 - 精霊の踊り
バルトーク:ハンガリー農民の歌 BB79(ポール・アルマによるフルート編)
サン=サーンス:死の舞踏(ジュゼッペ・ガリボルディによるフルート編)
ドビュッシー:美しき夕暮れ
リムスキー=コルサコフ:ヒンドゥー商人の歌
ファリャ:ナナ(子守歌)
ファリャ:ポーロ
ファリャ:アストゥリアーナ
ピアソラ:タンゴの歴史(ファブリース・ピエールによるフルート編)
ジュリアン・ボーディモン(Fl)
マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)

録音:2023年4月4-6日
フランスのフルート奏者ジュリアン・ボーディモンとハープ奏者マリー=ピエール・ラングラメのアルバム。タイトルの“バディネリ”は18世紀の舞曲で、ここにも収めら れたバッハのものがフルートの活躍で有名です。冒頭に置かれたのはプーランクのソナタで、軽やかで憂愁溢れるフルートの旋律を通常はピアノが伴奏します が、ここではハープで伴奏することでラングラメは柔らかい響きを与えています。モーツァルトの美しいアダージョ、アルバム・タイトルでもあるバッハのバディネリやグ ルックの精霊の踊りなどのバロック、古典派の作品が続き、サン=サーンスやドビュッシーの流麗な曲から、バルトーク、ファリャ、リムスキー=コルサコフの民族的 な曲、そして最後はピアソラの名曲「タンゴの歴史」でアルバムを締めくくるという贅沢な1枚。世界中で活躍する二人の奏者が生み出す親密な音楽を存分 に楽しめます。

BIS
BISSA-2683
(1SACD)
ソラブジ:声楽と室内楽作品集
(1) Desir eperdu KSS13〜ピアノのための(1917)
(2) ll tessuto d’arabeschi KSS99〜フルートと弦楽四重奏のための(1979)
(3) Le mauvais jardinier KSS11a〜声とピアノための(1918または1919)【補完:キングスランド】
(4) Frammento cantato KSS88〜バリトンとピアノのための(1967)
(5) Fantasiettina atematica KSS103〜オーボエ、フルートとクラリネットのための(1981)
(6)-(8) Trois poemes KSS65〜ソプラノとピアノのための(1941)
(9)-(13) Cinque sonetti di Michelangelo Buonarroti KSS36〜バリトンと室内オーケストラのための(1923)
(14) Arabesque KSS24〜ソプラノとピアノのための(1920)
(15) Benedizione di San Francesco d’Assisi KSS91〜バリトンとオルガンのための(1973)
(16)-(18) Trois poemes du Gulist?n de Sa?d? KSS42〜声とピアノのための(1926/ rev.1930)
(19) [4] Frammenti aforistici KSS96〜ピアノのための(1977またはそれ以前)
(20) Frammento cantato KSS88〜バリトンとオルガンのための(1967)【編曲:キングスランド】
チャペル・キングスランド(P)(1)(3)(4)(6)-(8)(14)(19)、(指)(2)、(Org)(15)(20)
ブライアン・チュアン(P)(16)-(18)(21)、エミリー・ウォーカー(オルガン・アシスタント)(15)(20)
シャロン・ベザリー(Fl)(2)
ワイルド・ビューティフル・アンサンブル(2)
シャロン・ハームズ(S)(3)(21)
アンドリュー・ガーランド(Br)(4)(9)-(13)(15)(20)
クリストファー・グランディ(Br)(16)-(18)
サラ・ビアハウス(Ob)(5)、ジュリー・ソーントン(Fl)(5)
ジェレミー・レイノルズ(Cl)(5)、ゾエ・スパングラー(S)(6)-(8)(14)
ワイルド・ビューティフル・オーケストラ(9)-(13)、テイラー・ゴンザレス(指)(9)-(13)

[楽器]
シャロン・ベザリー(Fl):Muramatsu 24carat gold flute with B foot joint Muramatsu silver, platinum plated alto
flute Both instruments specially built for Sharon Bezaly
ジュリー・ソーントン(Fl):Brannen Cooper flute with Drelinger headjoint
サラ・ビアハウス(Ob):Josef BGS-1 oboe
ジェレミー・レイノルズ(Cl):Buffet Festival clarinet with Lomax Classic mouthpiece

録音:2022年6月(5)、2022年8月(2)、2023年3月(9)-(13)、2023年7月(1)(4)(15)(20)/デンバー大学内ハミルトンホール(コロラド)
2023年2月(3)(19)(21)/コロラド・カレッジ内パッカードホール(コロラド)
2023年6月(6)-(8)(14)(16)-(18)/モントビュー大通り長老派教会(コロラド)
曲の長さと複雑・難解な作品で知られるカイホスルー・シャプルジ・ソラブジ。自作が適切に演奏されなかったことがきっかけで演奏を 禁じるなど、尋常でないこだわりを持った破天荒な作曲家として知られます。彼の最もよく知られた作品はピアノ独奏曲でその多くはBISレーベルからリリースさ れています。
当アルバムではピアノ独奏、室内楽、声楽曲、室内オーケストラ作品に加え、断片のみ残されていた作品の補筆完成版の世界初録音などが収録されています。演 奏は名手が揃った器楽奏者と歌手で構成されたアメリカの「ワイルド・ビューティフル・オーケストラ」。団の創設者チャペル・キングスランドがフルート奏者のシャ ロン・ベザリーら名演奏家とともにこの破天荒な作曲家の未発表曲を含むプログラムをお届けします。
この並外れたバラエティこそ奇才ソラブジ!このアルバムは唯一無二のソラブジの音楽を知れるきっかけになること間違いありません。 (Ki)
BIS
BISSA-269
(1SACD)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集 Vol.3
(1)ピアノ三重奏曲第5番ニ長調「幽霊」 Op.70-1(1808)
(2)ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調 Op.1-1(c.1793-95)
(3)「美しいミンカ」(コサックのアリア) WoO 158a1XVI(c.1816)【エンダース編曲によるピアノ三重奏版】
シトコヴェツキー・トリオ【アレクサンドル・シトコヴェツキー(Vn)、イサン・エンダース(Vc)、ウー・チェン(P)】

録音:2023年5月24〜26日/マルクス・シッティクス・ザール、ホーエネムス(オーストリア)
アレクサンドル・シトコヴェツキー、チェロのレオナルト・エルシェンブロイヒ、そしてピアノのウー・チェンが2007年に結成したシトコヴェ ツキー・トリオ。2018/2019シーズンよりチェロのエルシェンブロイヒに代わりイサン・エンダースが新メンバーに加わりました。
2020年、ベートーヴェンの生誕250周年を記念してピアノ三重奏曲全曲録音を開始。当アルバムはその第3弾で、第1番と第5番「幽霊」を収録しております。 明瞭なアーティキュレーション、抜群のアンサンブル能力そして豊かな音楽性が魅力のシトコヴェツキー・トリオが溌剌とした演奏を聴かせてくれます。

SUPRAPHON
SU-4340(2CD)
ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
CD1
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.57B.106(1880)
4つのロマンティックな小品 Op.75B.150(1887)
ソナチネ ト長調 Op.100B.183〜ヴァイオリンとピアノのための(1893)
カプリッチョ B.81〜ヴァイオリンとピアノのための(1878/1892)
ロマンス ヘ短調 Op.11B.38〜ヴァイオリンとピアノのための(1873?)
バラード ニ短調 Op.15/1B.139〜ヴァイオリンとピアノのための(1884)
夜想曲 ロ長調 Op.40B.48a〜ヴァイオリンとピアノのための(1883)
スラヴ舞曲第2番ホ短調 Op.46/2B.170〜ヴァイオリンとピアノのための(1879)
ユモレスク第7番変ト長調 Op.101/7B.187(1894)【クライスラー編曲によるヴァイオリンとピアノ版】
マズルカ ホ短調 Op.49B.89〜ヴァイオリンとピアノのための(1879)
イジー・ヴォディチカ(Vn/ヨゼフ・ガリアーノ1774年製作)、ダヴィド・マレチェク(P)

録音:2023年10月27〜29日、2023年12月27&28日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)
チェコの実力派ヴァイオリニスト、イジー・ヴォディチカがドヴォルザークのヴァイオリンとピアノのための作品全集を録音しました!
ヴォディチカは、幼少期よりプラハ・フィルハーモニア、プラハSOなどと共演。ビエロフラーヴェク、フルシャはソリストとして高く評価しています。ソリスト として活躍する一方室内楽にも積極的に取り組み、2012年には名門スメタナ・ピアノ三重奏団のヴァイオリニストに抜擢。1934年に創設された「チェコの至宝」 と言われる同団の伝統ある響きを継承しつつ、新たな響きを作り出しています。その名手が母国の作曲家ドヴォルザークを録音しました!ドヴォルザークの室内楽 はそのどれもが美しい旋律を携えた絶品揃い。2人の子供に捧げたソナチネを記念すべき「作品100」にするなど、ドヴォルザークの家族への思いも感じられます。 4つのロマンティックな小品、スラヴ舞曲そしてユモレスクなどの名曲を生み出しているのもドヴォルザークの偉大さを再認識できる内容。「チェコ音楽年2024」 を記念する注目の全集です。
SUPRAPHON
SU-4344(1CD)
スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15(1855/1857)
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100D.929(1827)
トリオ・ボヘーモ【ヤン・ヴォイテック(P)、マトウシュ・ピェルシュカ(Vn)、クリスティナ・ヴォチェトコヴァー(Vc)】

録音:2024年2月11〜14日/ブリテン・スタジオ、スネイプ・モルティングス
ピアノのヤン・ヴォイテック、ヴァイオリンのマトウシュ・ピェルシュカ、チェロのクリスティナ・ヴォチェトコヴァーによるピアノ三重奏団「トリオ・ボヘーモ」がス メタナとシューベルトの第2番を録音しました。
スメタナのピアノ三重奏曲 ト短調は、スメタナの幼い愛娘の死を悼み書かれた作品。感情を揺さぶる旋律はロマン派の最も重要な室内楽作品のひとつといえま す。カップリングはシューベルトのピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調。同曲の終楽章は出版時にカットした版も出されましたが、当録音は原典版で演奏しております。
2019年結成の同団は2021年に開催されたヨハネス・ブラームス国際コンクールで優勝ならびに聴衆賞を受賞。深い音楽性が高く評価されており、この度 SupraphonレーベルよりデビューCDをリリースしました。今後の活躍も注目です。 (Ki)

REFERENCE
FR-754(1CD)
プロコフィエフ:ヘブライの主題による序曲op.34 (クラリネット、弦楽四重奏、ピアノのための)
ジョエル・エンゲル(1868-1927):「悪霊(ディブク)」組曲(クラリネット、弦楽、打楽器のための)
パウル・ベン=ハイム(1897-1984):五重奏曲(クラリネット、弦楽四重奏のための)
ガイ・イェフダ(Cl)、ドミトリ・バーリンスキー(Vn)、イヴォンヌ・ラム(Vn)、エリック ノウリン(Va)、スレン・バグラトゥーニ(Vc)、ケヴィン・ブラウン(Cb)、ジョン・ウェーバー(打楽器)、エリック・ズーバー(P)

録音:2022年12月14,15日、クック・リサイタル・ホール、ミシガン州立大学
20世紀初頭のユダヤの音楽にルーツをもつ作品集。作曲家のコリリアーノに「最も優れたクラリネット奏者のひとり」と賞賛されたガイ・イェフダを中心とした 音楽家らが演奏しています。 ユダヤ民族に伝わる旋律を取り入れたプロコフィエフによる「ヘブライの主題による序曲」。ユダヤ芸術音楽運動に大きな影響を与え「ユダヤ音楽の父」と賞賛さ れた作曲家ジョエル・エンゲルによる「悪霊」組曲。シュロイメ・アンスキーの同名の劇の付随音楽として書かれました。そして最後にはイスラエルの作曲家パウル・ ベン=ハイムのクラリネットと弦楽四重奏による五重奏曲を収録。彼はドイツに生まれ、西ドイツで音楽を学び、ナチスの台頭によりイスラエルに移り住みました。二 つの音楽的背景をもつベン=ハイム。この五重奏曲は両方の世界の旋律、リズム、構成を巧みに融合させた傑作です。 (Ki)


SONARE
SONARE-1066(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ヴォルフガング・ダヴィッド&梯剛之 / デュオ・リサイタル2023
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第18番 ト長調 K.301
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 Op.121
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第3番 ト短調 D408Op.137-3
コルンゴルト:「空騒ぎ」からの4つの小品 Op.11
ヴォルフガング・ダヴィッド(Vn)
梯剛之(P)

ライヴ録音:2023年12月6日/東京文化会館(小ホール)
精力的な活動を展開するピアニスト梯剛之とウィーンで共に学んだヴォルフガング・ダヴィッドによる奇跡のデュオ。2013年より行っている好評のリサイタル・ シリーズ。コロナ禍を経てもなお意欲的なプログラムで演奏会を行っております。当ディスクには2023年のリサイタルからモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ 第18番(K.301)、シューマンのヴァイオリン・ソナタ第2番、シューベルトのソナチネ第3番、そしてコルンゴルトの「空騒ぎ」からの4つの小品を収録して おります!
このデュオを持ち味である、一音一音に敬愛を込めたエレガントな演奏は、当演奏でも一層輝きを放っております。ことにシューマンは技巧に走らず、しかし、 一切予定調和の演奏でなく、ライヴならではの丁々発止のアンサンブルは圧巻。二人の美しい掛け合いがこの作品の持つ情熱的な一面を引き出しております。阿 吽の呼吸から紡ぎだされる名演をお楽しみください!
「奇跡のデュオ」とも評される二人のアンサンブルは音色の溶け合い、音楽の方向性など、あらゆる点で見事な融合を見せています。デュオの実力、そしてさら なる可能性を示すリサイタルであった。(長井進之介 ライナーノーツより) (Ki)

DELOS
DE-3603(1CD)
NX-C04
レフラー:八重奏曲、他

(1)ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 - フルート、クラリネット、ハープ、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、 コントラバスによる八重奏版(グレアム・スティール・ジョンソン編)

(2)チャールズ・マーティン・レフラー(1861-1935):八重奏曲- クラリネット2、ハープ、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのための(1897年作曲/G.S.ジョンソンによる校訂と再構成2021-2022年) ※世界初録音

(3) 忘れられた響き - クラリネットとハープ版(G.Sジョンソンとブリジット・キビー編曲
(1)柳智媛(リュウ・ジウォン)(Fl)、グレアム・スティール・ジョンソン(Cl)、ハン・ラッシュ(Hp)、ボラ・キム(Vn)、レイチェル・ルズケ(Vn)、マシュー・コーエン(Va)、韓?(ハン・ユン)(Vc)、山口晃平(Cb)

(2)グレアム・スティール・ジョンソン(Cl)、デイヴィッド・シフリン(Cl)、ブリジット・キビー(Hp)、ステラ・チェン(Vn)、シウ・キム(Vn)、マシュー・リップマン(Va)、サミュエル・デカプリオ(Vc)、サム・サッグス(Cb)

(3)グレアム・スティール・ジョンソン(Cl)、ブリジット・キビー(Hp)

録音:(1)2019年2月5日 モース・リサイタルホール、イェール大学、 コネティカット州、USA
(2)2023年12月17日 オクタヴェン・スタジオ、マウント・バーノン、ニューヨーク州、USA
(3)2024年2月13日 エルムウッド・ロード・スタジオ、サウス・セーラム、ニューヨーク州、USA
ベルリン郊外に生まれた後ヴァイオリニストとして1882年に渡米、当時誕生2シーズン目を迎えていたボストンSOの副コンサートマス ターをおよそ20年務めたチャールズ・マーティン・レフラー。彼の作品は在任中からボストンで演奏されて高い人気を誇り、その回数は生涯の 間で117回にも及んだと言います。今回初録音となった八重奏曲は、1897年に2回だけ演奏されたのちは演奏も出版も録音も行われて おらず、その自筆譜は、自作に厳しかったレフラーの手で度重なる改訂が行われた形跡を残したまま、議会図書館で眠っていました。クラリ ネット奏者、作曲家のグレアム・スティール・ジョンソンは世界的パンデミックの間にその複写を入手。演奏出来る形に整理し、今回の初録音 に臨むことになりました。自身の出身をアルザスだと称していたという彼の作風は、フランス印象派の影響を大きく受けていますが、この八重奏 曲はブラームスなどドイツ・ロマン派の香りも強く感じさせ、聴き応えのあるたいへん美しいものです。今後室内楽の定番レパートリーとして定 着する可能性も高い立派な作品。オープニングはやはりジョンソンの編曲したドビュッシーの「牧神」。最後はアルバム・タイトルにもなっている

Sono Luminus
DSL-92273(1CD)
NX-B08
バッハ・アンケージド
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001? Adagio
ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュードより2. ソナタ III/ソナタ IV/
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV1001? Fuga
ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュードより インターリュード I/ ソナタ V/ソナタ VI
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001? Siciliana
ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュードより ソナタ XIV/ ソナタ XV
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001? Presto
ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュードより ソナタ XVI
ミナ・ガイック(P)
ザカリー・カレッティン(Vn)

録音:2022年6月21-24日
バッハとジョン・ケージを組み合わせて聴くことで、バッハの新たな聴き方を提案するアルバム。バッハをUncage =ケージ(檻)から出すというタイトルが付けられています。バロック舞曲のリズムに乗って厳格精緻に組み上げら れたバッハの音楽と、少ない音数と予測の難しい自由な流れによって瞑想に誘うかのようなジョン・ケージの音 楽による双方向の異化作用が体験できます。

Music & ArtCompany
MA-1014(1CD)
ブランドン・チェ〜ベートーヴェン
ベートーヴェン(編曲:ブランドン・チェ):ロマンス第2番ヘ長調 Op.50
連作歌曲集「遥かなる恋人に」Op.98
ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17
チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
ピアノ・ソナタ第8番 Op.13「悲愴」より 第2楽章アンダンテ・カンタービレ
ブランドン・チェ(Sax)、
イリヤ・ラシュコフスキー(P)

録音:2024年1月24日-25日、ソウル・アーツ・センター(ソウル、韓国)
趣味で演奏を楽しむアマチュア奏者や、ジャズ、ポピュラー音楽の分野におけるプロ奏者の数が圧倒的に多い韓国のサクソフォン・シーンにおいて、「クラシック・サクソフォニスト」の名声と重要性を高め続けているブランドン・チェは、フランス最高峰のリヨン国立音楽院、アメリカのシンシナティ大学音楽院で研鑽を積んだ同国のクラシック・シーンにおけるトップ・サクソフォニスト。
2016年のブランドン・チェの韓国帰国と同時に同国内でのクラシック・サクソフォンへの注目度が急激に高まったという事実からも、その存在感、実力の高さを窺い知ることができるでしょう。
フランスのリヨン、アメリカのシンシナティという欧米の名門で常に優秀な成績を収め、シンシナティでは最年少で博士号(D.M.A)取得し、母国で新たな道を切り拓き続けているブランドン・チェが最新作のテーマに定めたのは「楽聖ベートーヴェン」。1人の偉大な作曲家の作品に集中、再解釈するという難易度の高いプロジェクトにおいて、ベートーヴェンの数多くの名曲の中から少数の作品を厳選。
ブランドン・チェが選んだ5作品は、それぞれヴァイオリン、チェロ、ホルン、ピアノ、そして人の声という異なる5つの楽器、奏法のために作曲されているというところも興味深いポイントと言えるでしょう。
ベートーヴェンの音楽が持つ無限の創造性、その音楽的内面である苦悩と葛藤をサクソフォンで表現しているブランドン・チェが自らのプロジェクトのメイン・プログラムに据えたのは新約聖書チェロ・ソナタからの「第3番イ長調 Op.69」。
各楽章の声部を最も活かすことの出来る方法としてアルト、テナー、バリトンの3本のサクソフォンを吹き分けるなど様々なアイディアを次々と繰り出し、他に類を見ないベートーヴェンの「サクソフォン・ソナタ」を創り上げています。
自らが指揮を振るサクソフォン・オーケストラのソリストに日本が誇る巨匠、須川展也氏を迎えるなど、日韓のサクソフォン界の懸け橋としても活躍するブランドン・チェがサクソフォンで奏でるベートーヴェンにどうぞご期待下さい!
Music & ArtCompany
MA-1010(1CD)
ブランドン・チェ〜ラフマニノフ
ラフマニノフ(編曲:ブランドン・チェ):2つの小品 Op.2
チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
祈り(クライスラーによるピアノ協奏曲第2番第2楽章からの編)
ヴォカリーズ Op.34-14
エレジーOp.3-1
ブランドン・チェ(Sax)、
イリヤ・ラシュコフスキー(P)

録音:2022年6月4日-5日、統営(トンヨン)コンサートホール(統営、韓国)
韓国のトップ・サクソフォニストでありパイオニア的存在、ブランドン・チェが満を持して取り組んだ「ラフマニノフ」は同国のクラシック・シーンにおいてセンセーションを巻き起こし、クラシック音楽におけるサクソフォンの存在の重要性を改めて示す大きな出来事となりました。
アドルフ・サックスによって開発された後、フランスの作曲家たちをはじめとしてR・シュトラウス、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、プッチーニ、バルトーク、ブリテン、ガーシュウィンなどが注目した「サクソフォン」は、アメリカに渡った晩年のラフマニノフが「交響的舞曲」で重要や役割を割り当てるなど予てからその存在に着目していたことが知られています。
フランスで生まれ、アメリカで本格的に花開いた楽器「サクソフォン」、フランス、パリへの亡命後、アメリカで余生を過ごした音楽家「ラフマニノフ」、フランスで音楽家としてのアイデンティティを確立し、アメリカでその音楽の世界をさらに広げたサクソフォニスト「ブランドン・チェ」。さらにブランドン・チェが音楽の道を志す切っ掛けとなったのは、偶然、耳する機会を得たラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」から受けた大きな感銘と衝撃だったと言います。
「フランスとアメリカ」という共通のキーワードを持つ「サクソフォン」、「ラフマニノフ」、「ブランドン・チェ」が出会いを果たしたことは偶然ではなく必然だったということでしょう。
傑作中の傑作「チェロ・ソナタ」や「ヴォカリーズ」を中心としつつ、自身を音楽の道へと導いてくれた「ピアノ協奏曲第2番」への感謝の意を込めてクライスラーが同曲の第2楽章をヴァイオリンとピアノのために編曲した「祈り」のサクソフォン版をプログラムに加えるなど独創性豊かな構成力はここでも抜群です。
音楽家になるという夢を与え、育ててくれたラフマニノフへの感謝と御礼の想いが込められたサクソフォンによる美しきラフマニノフアルバムの登場です。

BRAVO RECORDS
BRAVO-10013(1CD)
税込定価
シャコンヌ&ロマンス
バッハ:シャコンヌ〜無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より
ベートーヴェン:ロマンス第2番へ長調
ヴィターリ(シャリリエ編):シャコンヌ ト短調*
ショスタコーヴィチ(コンスタンティン・フォルトゥナトフ編):ロマンス (映画「馬あぶ」より)*
木凜々子(Vn)、三又瑛子(P)

録音:2022年1月17〜19日J:COM 浦安音楽ホール
*=「リリコ・カンタービレ」 (BRAVO-10007)より
2022年5月のリリース以来、ベストセラー・アルバムとして高い人気を誇るCD「リリコ・カンタービレ」。その録音セッションと同じ日程で、バッハの「シャ コンヌ」と、ベートーヴェンの「ロマンス第2番 へ長調」がレコーディングされていました。
収録時間の関係で「リリコ・カンタービレ」に入れることができなかったこれら2つの作品に、「リリコ・カンタービレ」からの2曲を加え、4曲入りミニCD として新たにリリースしたします。
名器 ストラディヴァリウス“Lord Borwick" (1702)による清澄な響きと、木凜々子の卓抜なテクニック、豊かな歌心がマッチして、まさに新しい時代の バッハ「シャコンヌ」が登場しました。
レコーディング・エンジニアは、音の名匠・深田晃。あくまでもナチュラルな音響空間の表現と、演奏家の魂に肉迫するような音作りは、録音芸術の粋を堪能 させてくれます。
フルカラー、12ページの解説書は、木凜々子自身による解説が掲載されています、 (Ki)

Fineline
FL-72415(1CD)
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロのためのソナタ集
1. バビロン川のほとりに BWV653(オルガンとヴィオラ・ダ・ガンバによるイントロイトゥス)/2-4. ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロによるソナタ第3番ト短調 BWV1029/5. パルティータ第4番ニ長調 BWV828 より サラバンド(チェンバロ独奏による前奏曲)/6-9. ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロによるソナタ第2番ニ長調 BWV1028/10.ゴルトベルク変奏曲 BWV988よりアリア(ジルバーマン・ピアノ独奏による前奏曲)/11-14. ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロによる3つのソナタ第1番ト長調 BWV1027/15. 平均律クラヴィーア曲集第2巻より 第16番前奏曲 BWV885-1ト短調(オルガン独奏による前奏曲)/16. フルート・ソナタ イ長調 BWV1032より第2楽章ラルゴ・エ・ドルチェ(ヴィオラ・ダ・ガンバとオルガンによる後奏曲)
アンドレア・デ・カルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ルカ・グリエルミ(チェンバロ、オルガン、フォルテピアノ)
※使用楽曲:
・ヴィオラ・ダ・ガンバ:ペレグリーノ・ミケーリ16世紀製(セルジオ・マルチェッロ・グレゴラット・サクロファーノによる2003年コピー)
・チェンバロ:ミヒャエル・ミートケ1708年製(マティアス・グリーヴィッシュによる2000年コピー/tr.5-9)
・フォルテピアノ:ゴットフリート・ジルバーマン1749年製(ケルスティン・シュヴァルツによる2013年コピー/tr.10-14)
・オルガン:ゴットフリート・ジルバーマン1753年製(ヴィルヘルム・リューレによる1998年復元/tr.1-4, 15-16)

録音:2015年6月22日-24日(フランケンシュタイン教会、ドイツ)
アレッサンドロ・ストラデッラの宗教音楽を発掘・録音し続けてきたイタリアのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者=指揮者のアンドレア・デ・カルロと、指揮者、作曲家としての活動に加え、歴史的鍵盤楽器のエキスパートとして多彩な活躍を見せるルカ・グリエルミが織り成す大バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集。
写本ではヴィオラ・ダ・ガンバのための3つのソナタは、本来チェンバロの伴奏になっていますが、彼らはヴィオラ・ダ・ガンバがバッハの手持ちの様々な鍵盤楽器と対話する姿を想像。グリエルミがチェンバロ、オルガン、フォルテピアノを見事に弾き分け、偉大な作曲家が残した作品の新たな可能性を見出しています。
Fineline
FL-72416(1CD)
再発見された忘れられた声〜ユダヤ系オランダ人女性作曲家による室内楽作品集
ヘンリエッテ・ボスマンス(1895-1952):ヴァイオリン・ソナタ
ファニア・チャピロ(1926-1994):チェロ・ソナタ(世界初録音)
ボスマンス:ピアノ三重奏曲
ブルンディバール・アンサンブル〔アレクサンドラ・ライフリナ(Vn)、リュボフ・ウリビシェワ(Vc)、ダニエル・グリムウッド(P)〕

録音:2022年5月14日ー16日、ユーディ・メニューイン音楽学校、メニューイン・ホール(イギリス)
本アルバムでは、ホロコーストの音楽と芸術に特化した英国初の年次フェスティバルとして、2016年1月に開催されたブルンディバール芸術祭のテーマのひとつである「インスピレーションを与える女性たち」に触発され、ホロコーストを生き延びたユダヤ系オランダ人女性作曲家たちをテーマに取り上げています。
アムステルダムの音楽一家に生まれたヘンリエット・ボスマンスは、作曲家、ピアニストとして活躍。ピエール・モントゥー、ウィレム・メンゲルベルクなどと共演し、ロイヤル・コンセルトヘボウOとは1922年から1949年までの間に22のピアノ協奏曲を演奏しています。本アルバムには、若さゆえの情熱、生命力に満ちたヴァイオリン・ソナタと、母親の誕生日に贈った、スペインの情熱、フランスの印象派、中東の響きを感じさせるロマン派的な作風のピアノ三重奏曲の2つの初期の作品を収録。カップリングに選ばれた、インドネシア(旧オランダ領東インド)のジャワ島出身のファニア・チャピロの世界初録音となるチェロ・ソナタは、プロコフィエフの影響が作品全体に散りばめられており、作品の終盤ではジャズの雰囲気を強く醸し出しています。
ブルンディバール芸術祭創設者兼芸術監督を務め、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアのメンバーとしても活躍するアレクサンドラ・ライフリナを筆頭としたブルンディバール・アンサンブルの演奏でお楽しみください。イギリスの名プロデューサー、アンドルー・キーナーとコンビを組んでいる敏腕エンジニア、オスカー・トレスによるプロデュース&エンジニアリングによる優秀録音も注目ポイントです!

EM Records
EMRCD-081(1CD)
喜びと情熱〜ラトランド・ボートン:室内楽作品集
ラトランド・ボートン(1878-1960):ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ長調
チェロとピアノのためのソナタ
ヴァイオリン、チェロとピアノのためのケルティック・プレリュード
ヴァイオリンとピアノのためのウィンター・サン
イングリッシュ・ピアノ・トリオ〔ジェーン・フォークナー(Vn)、パール・バンダ(Vc)、ティモシー・レイヴンズクロフト(P)〕

録音:2022年3月23日-25日(イギリス)
※ケルティック・プレリュードを除く全曲世界初録音
近代・現代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」。本アルバムでは、オペラや合唱曲の作曲者として活躍し、イギリス発の「バイロイト音楽祭」を創造しようとしたことでも知られるラトランド・ボートンの初録音となる室内楽作品を取り上げています。

Alfa Music
AFMCL-109(1CD)
パガニーニ・イン・ジャズ
パガニーニ:ヴァイオリン、ジャズ・トリオとオーケストラのための組曲第1番(カプリス第18番、第14番、第17番、第19番、他)/ヴァイオリン・ジャズ・トリオとオーケストラのための組曲第2番(カプリス第20番、第9番、第13番、他)
ジャズ・トリオとオーケストラのための「スウィンギン'24」(カプリス第24番)
(アレンジ&オーケストレーション:ロベルト・モリネッリ)
ロベルト・モリネッリ((指)編)、
エットーレ・ペッレグリーノ(Vn・ソロ)、アブルッツォSO、トリオ・ノッソ・ブラジル〔ジャンルカ・ペルジケッティ(G)、ステファノ・カンタラーノ(ベース)、ステファノ・ロッシーニ(ドラム、打楽器)〕

録音:2021年3月、イタリア
イタリアのジャズ・レーベル「Alfa Music」のClassicalシリーズが登場! イタリア、アブルッツォ州のSOの指揮者を務めるロベルト・モリネッリが、ニコロ・パガニーニの傑作「24のカプリス」を大胆にアレンジ&オーケストレーションを施した、エキサイティングな「パガニーニ・イン・ジャズ」。イタリアのベテラン・ヴァイオリニスト、エットーレ・ペッレグリーノのソロ・ヴァイオリンにブラジルと南米の音楽を専門とするイタリアのジャズ・トリオ「トリオ・ノッソ・ブラジル」が参加し、ラテン・アメリカのリズムも取り入れた自由な即興演奏が実現。同じカプリスの「クラシック版」と「ジャズ版」を並べるなど興味深い試みも行われ、クラシック、ジャズ、ラテン、更にタンゴへのオマージュなど自由で多彩な魅惑のパガニーニを楽しめます。

Huddersfield Contemporary Records(新規契約)
HCR-28CD(1CDR)
マリー・ベラミー:Behind the transparent surface(スモール・アンサンブルとハリー・パーチが制作した楽器のための)(2020)/Rift(パーカッション、ハープ、コントラバスのための)(2019)/Unfurling(ルポフォンとピアノのための)(2019)/Semblance(バス・フルートのための)(2011)/Dual Impulse(パーカッション独奏のための)(2021) アンサンブル・ムジークファブリーク、ELISIONアンサンブル、クリストファー・レッドゲイト(ルポフォン)、フィリップ・トーマス(P)、リチャード・クレイグ(バス・フルート)、ロス・カレ(パーカッション)

録音:2019年〜2022年
イギリスのハダーズフィールド大学で作曲を教えているマリー・ベラミーはヴィジュアルアートの分野とコラボレーションするなど、幅広い活動で知られる作曲家。彼女の作品は英国内外の音楽祭で演奏され、BBCラジオ3でも放送されています。数々の独創的な楽器を創り出したアメリカの現代音楽家、ハリー・パーチが制作した楽器を編成に取り入れた「Behind the transparent surface」や、ドイツで生まれた珍しいダブル・リード楽器、ルポフォンのために書かれた「Unfurling」など特徴的な作品が並びます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Huddersfield Contemporary Records
HCR-29CD(1CDR)
Perfect Offering
カサンドラ・ミラー:Perfect Offering
リサ・イリーン:Weather a Rare Blue
ローレンス・ダン:Suite
レベッカ・サンダース:mumurs
エクスプロア・アンサンブル
リスナーを想像上の風景を探検する旅へと誘う4つの作品集。場所と空間、恍惚と静寂、明るさと暗さ、さらにアンビエンス、儚さ、屈折、沈黙といった様々なものをテーマに4人の作曲家の特徴がよく表されたアルバムに仕上がりました。BBCラジオ3のケイト・モレソンに「イギリスのトップ・ニュー・ミュージック・バンド」と評されたエクスプロア・アンサンブルは、ニコラス・モロスが英国王立音楽カレッジの仲間と共に2012年に設立した室内楽グループ。ロンドンを拠点に新しい作品の紹介、プロモーションを行っており、2021/22シーズンにErnst von Siemens Musikstiftung Ensemble Prizeを受賞しました。

EM Records
EMRCD-075(1CD)
ニュー・ライト
エルガー:ヴァイオリン・ソナタ Op.82、
 愛のあいさつ Op.12、
 夜の歌 Op.15-1、朝の歌 Op.15-2
アイヴァー・ガーニー(1890-1937):ヴァイオリン・ソナタ ニ長調(世界初録音)
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)、
ダンカン・ハニーボーン(P)

録音:2021年3月29日-30日
ここ数年着実に録音される機会が増えてきているエルガーの「ヴァイオリン・ソナタ」ですが、このアルバムでは、スケッチや草稿、エルガーが注釈をつけた校正ずり、初版など現存する資料をすべて用いて改訂されたヘンレ版(2019年出版)を用いての録音となっています。そしてエルガーの晩年に作曲されたこのソナタと同時に、初期の作品である「愛のあいさつ」(2014年ヘンレ版)、そして「夜の歌」と「朝の歌」(2021年ヘンレ版)が収録されており、あらゆる角度からエルガーの作品を楽しめるアルバムとなっています。
世界初録音となるアイヴァー・ガーニー(1890-1937)の「ヴァイオリン・ソナタ ニ長調」は、運指や演奏技術に関する指示が細かく明記されており、作曲家の意図が再現された演奏となっています。

SDA48
SDAV-10001(1CD)
税込定価
ヴィオラ・インフィニティ
ロッシーニ(飯田香編):歌劇「ウィリアム・テル」序曲
ジェイコブ(1895-1984):8つのヴィオラのための組曲
ボウエン(1884-1961):4つのヴィオラのためのファンタジー
チャイコフスキー(飯田香編):バレエ音楽「くるみ割り人形」」〜小序曲/行進曲/ロシアの踊り「トレパック」/ 花のワルツ
ハチャトゥリアン(飯田香編):バレエ音楽「ガイーヌ」より 剣の舞
モーツァルト(ロナルド・ディッシンガー編):アヴェ・ヴェルム・コルプス K. 618
SDA48(エスディーエーフォーティーエイト)
【須田祥子(Va)、大島亮(Va)、加藤大輔(Va)、長石篤志(Va)、飯田香(Va)、小中澤基道(Va)、平野幸世(Va)、古屋聡見(Va)、諫山翔一(Va)、高木真悠子(Va)、羽藤尚子(Va)、松本有理(Va)】

録音:2022年10月1日-2日、飛騨・世界生活文化センター
「ヴィオラという楽器の認知度を上げ、聴き手も弾き手も心から楽しめる音楽を」と いうコンセプトで2013年に立ち上げられたヴィオラ演奏集団「SDA48」。 NHK「ららら♪クラシック」のヴィオラ特集、NHK-FM「今日は一日ビオラ三昧」の生 ライブ出演などメディアの露出も多いSDA48。 このアルバム制作のためのクラウドファンディングも成功し、コロナ禍を経て満を持し てのセカンドアルバムです。 選りすぐりの12人のメンバー、総数48本の弦によるヴィオラのみのアンサンブルでお 届けします。 今回のアルバムでは、ヴィオラのために書かれた既存のオリジナル曲、ヨーク・ボウエ ンの「4つのヴィオラのためのファンタジー」、ゴードン・ジェイコブの「8つのヴィオラのため の組曲」に加え、ロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲、チャイコフスキー の「くるみ割り 人形」より「小序曲」「行進曲」「トレパック」「花のワルツ」、ハチャトゥリアンの「剣の 舞」、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」というクラシックの名曲をSDA48メン バーの飯田香による編曲で収録。 人間の声に最も近いとされるヴィオラならではの、温かみのある音色、豊かで心地 よい響きをご堪能いただくことができます。 世界的にも珍しい、ヴィオラアンサンブルの稀有な作品をお楽しみください。

TRIART
TTK-0096(1SACD)
B.ACH〜バッハ・フルート編曲集
To Bach/バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013(ケアステン・マッコール編曲/フルートとハープシコード)/ケアステン・マッコール:Zifix!(2本のフルート、2本のアルト・フルート、ハープシコード)
バッハ:フルート・ソナタ ハ長調 BWV1033(マッコール編曲/フルート、チェロとハープシコード)
マッコール:Ach(フルートとアルト・フルート)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調 BWV1005(マッコール編曲/2本のフルート、2本のアルト・フルート)
バッハ/パウル・フリック:Et Expecto(リアレンジメント)(フルート、アルト・フルート、バス・フルートの多重録音&エレクトロニクス)
バッハ:フルート・ソナタ イ長調 BWV1032(マッコール編曲/フルート、ヴァイオリン、チェロとハープシコード)
ケアステン・マッコール(Fl)、
オルガ・マティエヴァ(ハープシコード)、
ティエール・トップ(Vn)、
ベネディクト・エンツラー(Vc)、
マリヤ・セモテュク(Fl)、
ジュリー・ムラン(アルト・フルート)、
マリア・クリスティナ・ゴンサレス(アルト・フルート)
ロイヤル・コンセルトヘボウOの首席フルート奏者を長年務める名手、ケアステン・マッコールのソロ・アルバムが、オランダの高音質レーベルTRPTKからリリース!
何年か前に友人からイ長調ソナタ第1楽章の「完成版」(数小節だけ)を入手したことをきっかけに、この作品を自分なりに完成させ、様々な演奏で試し、修正し、破壊し、再構築し、そしてたどり着いたというフルート・ソナタ(BWV1032)は、ポリフォニックな構造をより明確にするために、ヴァイオリン、チェロを加えたトリオ・ソナタ版として編曲。更に、無伴奏フルート・パルティータ(BWV1013)はハープシコード伴奏を加え、ハ長調ソナタ(BWV1033)はフルートとチェロとハープシコードのバージョンに、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(BWV1005)はフルートとアルト・フルート計4本でそのポリフォニーの綾を紡ぎます。間には現代的な自作曲も挟み、極めて興味深いバッハ・フルート・アルバムが完成しました。
ケアステン・マッコール(カーステン・マッコール)はドイツ出身、1997年神戸国際フルート・コンクールで優勝、2000年ARDミュンヘン国際音楽コンクール第3位入賞。ザールブリュッケンRSOの首席フルート奏者をはじめ、ベルリン・フィル、バイエルン放送響、ニューヨーク・フィルで演奏。2005年から、オランダの名門ロイヤル・コンセルトヘボウO(RCO)の首席フルート奏者に就任。室内楽奏者としても世界的に有名で、ニュー・ミュージックのための「アンサンブル・エスト!エスト!!エスト!!!」を共同設立したほか、リノス・アンサンブルやRCOのメンバーで構成されるムジカ・レアーレなどのメンバーとしても活躍しています。
TRIART
TTK-0089(1SACD)
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ D.821
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.105(ディミトリ・フェルシュトマンによるチェロとピアノ版)
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
ディミトリ・フェルシュトマン(Vc)、
ミラ・バスラウスカヤ(P)
60年以上の共演経験を持つ2人の名手が奏でる3つのチェロ・ソナタ。ディミトリ・フェルシュトマンは、モスクワ音楽院ではナターリャ・グートマンに師事し、1967年にはグリンカSQを創設した1945年生まれのロシア人チェリスト。幼少期をソビエト連邦で過ごし、1978年にオランダに移住。妻のミラ・バスラウスカヤと共に国内外の主要な舞台で定期的に演奏会を開いています。情熱的で歌心に満ちたアンサンブルに定評があり、2009年にCobraレーベルからリリースされた『チェロが歌うロシア歌曲』(COBRA0023)は海外メディアに絶賛されました。本作では彼らのお気に入りの作曲家が選ばれており、シューマンのヴァイオリン・ソナタはチェロのフェルシュトマンによってチェロ・ソナタ版に編曲されています。「私たちにとって最も身近な音楽を選びました。これらのロマンティックな楽曲が持つ独特の歌の特徴を強調したいのです。」「歌うことはロシアの音楽教育の基本であり、私たちの解釈の原点はまさにこの技術なのです。」

Virtus Classics
VTS-16(2CD)
税込定価
フランク:ヴァイオリン/ピアノによる作品集
【CD1】
交響曲 ニ短調(エルネスト・アルデルによるヴァイオリンとピアノのための編曲版)
協奏二重奏曲 変ロ長調 Op.14〜ダレーラク作曲「グリスタン」のモチーフによる
ヴァイオリン・ソナタ イ長調
前奏曲,コラールとフーガ ロ短調
前奏曲,アリアと終曲 ホ長調
交響的変奏曲 嬰ヘ短調(グスタヴ・サマズイユによるピアノ・ソロのための編曲版)…世界初録音
前奏曲,フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18(ハロルド・バウアーによるピアノ・ソロのための編曲版)
アンダンティーノ・クイエトーゾ Op.6
メランコリー〜自作のソルフェージュ教本からの編曲版
ニコラ・ドートリクール(Vn)
上野 真(P)

録音:2019年5月8〜10日三重県総合文化センター 大ホール、2021年11月24〜26日神奈川県立相模湖交流センター ラックスマンホール
2022年に生誕200周年を迎えたセザール・フランクの作品集。ヴァイオリンとピアノのために書かれた若き日の 作品から晩年の名作までを集め、ピアノ・ソロのための主要作品を含めた全9曲がアルバムに収められています。 中でもエルネスト・アルデルがヴァイオリンとピアノのために編曲した「交響曲」や、グスタヴ・サマズイユがピアノ独奏 用に編曲した「交響的変奏曲」などはとても希少な録音で、その凝縮された響きのミクロコスモス(小宇宙)に 聴く者を誘います。 フランスを代表するヴァイオリニスト、ニコラ・ドートリクールと日本のピアニストの上野真がタッグを組み、真摯な演 奏で『大器晩成』と言われるフランクの魅力を余すことなく描き出しています。

Willowhayne Record
WHR-076(3CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(全10曲) クリストファー・ホワイト(Vn)
メラニー・ラインハルト(P)

録音:2019年8月-2020年8月 ライム・ツリー・スタジオ、グレート・ボウデン、レスターシャー、UK
ロンドンに生まれ英国王立音楽院とトロントの王立音楽院でヴァイオリンを学び、アメリカとヨーロッパでコ ンサートマスターやソリストとして活躍してきたクリストファー・ホワイト。カナダで出会ったメラニー・ラインハル トと共に、30年以上演奏し続けてきたというベートーヴェンのソナタを全集録音。

Cherche-Midi Records
RCMP-00001(1CD)
税込定価
ルクー:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ
ドビュッシー:2つのアラベスク
 喜びの島
フォーレ:夢のあとに
イザイ:子どもの夢
寺本みなみ(P)
寺本みずほ(Vn)

録音:2021年5月21日, 2022年1月9日, 2月18日、 碧南市芸術文化ホール, エメラルド ホール
ピアニスト寺本みなみ、ヴァイオリニスト寺本みずほ、姉妹デュオによる ファーストアルバム。二人の所縁の地でもあるパリが繁栄した19世紀 後半から20世紀初頭「ベル・エポック」をテーマに、ベルギーの夭逝の 作曲家・ルクーの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」、ドビュッシーのピ アノソロ曲「2つのアラベスク」「喜びの島」、フォーレの名曲「夢のあと に」、イザイの「子どもの夢」を収録。力強くも繊細な演奏スタイルに定 評のある二人の、姉妹ならではの阿吽の呼吸で紡ぐ音の世界が豊か に奥深く描き込まれた一枚となっています。

Cybele
CYBELE-362203S
シモン・ラクス(1901-1983):チェロ作品集
3つの演奏会用小品(1933)/ソナタ(1932)
パッサカリア(ヴォカリーズ)(1946)
対話(1964)/鍛冶屋の娘(1964/2020)
アデ ル・ビッター(Vc)
ホルガー・グロショップ(P)
ミーシャ・メイヤー(Vc)
シモン・ラクス(1901-1983)はワルシャワ出身で、1926年からフランスに永住した作曲家。1941年にユダヤ人であることを理由に強制収容所に送られ ましたが、収容所のオーケストラで指揮をすることで生き延びることができました。このアルバムは彼のチェロとピアノ及び、2台チェロのための作品を収録してい ます。
CYBELEレーベルならではのバイノーラル録音を含む高品質SACDハイブリッド盤。 (Ki)

Resonus
RES-10305(1CD)
NX-B05
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集 Op. 1
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op. 1No. 1
ピアノ三重奏曲 ト長調 Op. 1No. 2
ラウティオ・ピアノ三重奏団【ジェーン・ゴードン(Vn)、ヴィクトリア・シモンセン(Vc)、ヤン・ラウティオ(フォルテピアノ)】

録音:2021年6月7-9日
このアルバムに収録された2曲のピアノ三重奏曲は、1793年から1795年頃にベートーヴェンが作曲した作品番 号1に含まれており、彼を庇護していたカール・リヒノフスキー侯爵に献呈されました。作品にはベートーヴェンの師 であるハイドンの影響が色濃く表れており、師譲りの疾走感あふれるリズムは、後にベートーヴェン室内楽作品の 特徴となるエネルギッシュなドラマ展開を、この初期作品においても高める効果を果たしています。 演奏するラウティオ・ピアノ三重奏団はピリオド楽器を用いて18世紀から19世紀作品を中心に演奏するアンサ ンブル。2016年に発表したモーツァルトの三重奏曲が高く評価されて以降、優れたアルバムを世に送り出すとと もに、近年はモダン楽器も操り、現代作曲家作品の初演も数多く行うなど活動の幅を広げています。

FUKINOTO
FUKI-601(2CD)
税込定価
ハイドン:エルデーディ弦楽四重奏曲集Op.76(全6曲)
(1)弦楽四重奏曲 ト長調 op.76-1
(2)弦楽四重奏曲 ニ短調『五度』op.76-2
(3)弦楽四重奏曲 ハ長調『皇帝』op.76-3
(4)弦楽四重奏曲 変ロ長調『日の出』op.76-4
(5)弦楽四重奏曲 ニ長調『ラルゴ』op.76-5
(6)弦楽四重奏曲 変ホ長調 op.76-6
クァルテット・ベルリン=トウキョウ【守屋剛志(Vn)、ディミトリ・パヴロフ(Vn)、松本瑠衣子(Vc)、杉田恵理((1)(3)ヴィオラ)、ケヴィン・トライバー((2)(4)(5)ヴィオラ)、グレゴール・フラーバー((6)ヴィオラ) 】

録音:(1)2016年6月23日、(2)2017年6月24 日、(3)2016年1月20日、(4)2017年
1月28日、(5)2018年2月24日、(6)2018年6 月30日、六花亭ふきのとうホール、札幌(ライヴ録音)
クァルテット・ベルリン=トウキョウは 2011 年の結成以来オルランド国際コンクール 優勝。ベルリンと東京を中心に国際的活躍を続ける秀英。六花亭札幌本店ふきのと うホールのレジデントカルテットを務める傍らラ・フォル・ジュルネへの出演や各国の 音楽祭に頻繁に出演。一昨年から(新型コロナのための中断を挟みながら)ベルリン などドイツ3都市でベートーヴェンの弦楽四重奏曲演奏会を開催した。 彼らのデビューCD に選ばれたのはハイドンの傑作作品 76全曲です。その演奏は 平衡感覚に優れたアンサンブルと清潔感あふれる音色、深く、拘りのある解釈によっ てクァルテット演奏に新しい息吹を与えています。レコード芸術誌 2022年 9月号で特 選盤にも選出された。

MARCO POLO
MAR-8.206006(6CD)
NX-F10

NYCX-10339(6CD)
国内盤仕様
税込定価
ヴィラ=ロボス:弦楽四重奏曲全集
【CD1】…8.223389
弦楽四重奏曲第1番(1915)
弦楽四重奏曲第8番(1944)
弦楽四重奏曲第13番(1951)
【CD2】…8.223390
弦楽四重奏曲第17番(1957)
弦楽四重奏曲第11番(1947)
弦楽四重奏曲第16番(1955)
【CD3】…8.223391
弦楽四重奏曲第4番(1917)
弦楽四重奏曲第14番(1953)
弦楽四重奏曲第6番(1938)
【CD4】…8.223392
弦楽四重奏曲第5番(1931)
弦楽四重奏曲第9番(1945)
弦楽四重奏曲第12番(1950)
【CD5】…8.223393
弦楽四重奏曲第3番(1916)
弦楽四重奏曲第15番(1954)
弦楽四重奏曲第10番(1946)
【CD6】…8.223394
弦楽四重奏曲第2番(1915)
弦楽四重奏曲第7番(1942)
ダニュビウスQ【ユディト・トート(Vn1)、アデール・ミクローシュ(Vn2)、ツェツィリア・ボドライ(Va)、イロナ・リブリ(Vc)】

録音:ハンガリー
【CD1】
1990年10月10-19日
【CD2】
1990年10月15-16日
1991年1月28-30日
1991年2月11-15日
【CD3】
1991年4月18-19日
1991年4月22-25日
1991年5月20-23日
【CD4】
1992年5月18-23日
【CD5】
1992年6月15-19日
1991年7月1-2日
【CD6】
1992年11月12-16日
税抜卸価格:\5,600(掛率70%) 好評の「交響曲全集」と「ピアノ作品全集」に続いて、ついに「弦楽四重奏曲全集」が発売!ヴィラ=ロボスは生涯に17曲もの弦楽四重奏曲を残してお り、腕利きのチェリストであった彼にとって弦楽四重奏を作曲することは、深い喜びを伴うものであったようだ。 ショーロスやブラジル風バッハ、あるいは交響曲と異なり、編成が固定されたこのジャンルにおいても、彼はグリッサンド、フラジオレットに左手ピッツィカートなど 技巧の限りを尽くして「新しいサウンド」を作り出そうとする。たとえば第3番、通称「ポップコーン」の第2楽章を耳にして驚かないものがいるだろうか!本全集 は、音楽愛好家のみならず弦楽奏者にとっても必聴のディスクとなるでしょう。 --日本ヴィラ=ロボス協会会長/指揮者:木許裕介
古典的な様式に則った作品から、大胆にブラジル民謡やタンゴを取り入れたもの、果ては無調に至るまで、自らの内からほとばしる音楽にふさわしい器を求 め続けたヴィラ=ロボス。その創造の軌跡が集約された弦楽四重奏曲全17曲がここにBOX化! ※国内仕様盤には指揮者で日本ヴィラ=ロボス協会会長の木許裕介氏による日本語解説が付属します。

EM Records
EMRCD-076(1CD)
エクスプローリング・スピリット
ピーター・マックスウェル・デイヴィス(1934-2016):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
リチャード・パンチェフ(b.1959):ヨークシャー民謡による幻想曲 Op.102(Vnとチェロのための)、
 序奏とアレグロ第1番 Op.97-1(Vnとチェロのための)、
 序奏とアレグロ第2番 Op.97-2(2本のヴァイオリンのための)
アラン・ギブス(b.1932):ヴァイオリンとチェロのための「エニグマ二重奏曲」
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)、
ジョゼフ・スプーナー(Vn、Vc)
近代・現代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」が贈る、ヴァイオリンとチェロのための作品集。22の変奏曲からなるピーター・マックスウェル・デイヴィスのヴァイオリン・ソナタを皮切りに、現代イギリスの3人の作曲家の音楽を探求します。この録音セッションが始まる前日に亡くなったルパート・マーシャル=ラックの父親に捧げられています。

ANIMAL MUSIC
ANI-105(1CD)
ブラームス(バボラーク、アスラマス編):弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111【世界初録音】
グラズノフ:「牧歌」〜ホルンと弦楽四重奏のための
グラズノフ:セレナード第2番
シベリウス(バボラーク編):五重奏曲 ト短調「フィンランドのホルン」(原曲:弦楽三重奏曲)【世界初録音】
ラデク・バボラーク(Hrn)
バボラーク・アンサンブル【ミラン・アル=アシャブ(Vn)、マルティナ・バチョヴァー(Vn)、カレル・ウンテンミュラー(Va)、ハナ・バボラコヴァー(Vc)】

録音:2021年/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)
ホルン界の鬼才ラデク・バボラーク。コロナ禍においても来日を実現するなど日本でも絶大なる人気を博します。当アルバムでは「フレンチホルンと弦楽四重奏」 の作品をお届け。ブラームスの弦楽五重奏曲第2番をバボラークとアスラマスが編曲したホルン+弦楽四重奏版を中心に瑞々しい抒情と旋律にあふれたグラズノフ の「牧歌」「セレナード第2番」、そしてシベリウスの弦楽三重奏曲をバボラークが編曲・改編した五重奏曲「フィンランドのホルン」です。ロマン派の名作曲家の、 この上なき美しい旋律をバボラーク率いるメンバーが奏でます。 (Ki)

Queen Elisabeth Competition
QEC-2022(4CD)
NX-E07
エリザベート王妃国際音楽コンクール2022〜チェロ部門
■DISC 1
(1)ルトスワフスキ: チェロ協奏曲
(2)イェルク・ヴィトマン(1973-):5Albumblatter (5つのアルバムの綴り)
(3)ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番変ホ長調 Op. 107
■DISC 2
(1)ハイドン:チェロ協奏曲 第2番ニ長調 Hob. VIIb:2(カデンツァ:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ)
(2)ハイドン:チェロ協奏曲 第1番ハ長調 Hob. VIIb:1(カデンツァ:ダヴィド・ゲリンガス - ブリテン)

(3)ボッケリーニ:ソナタ ハ短調 G. 2
(4)ボッケリーニ:ソナタ ト長調 G. 15
(5)イザイ:グラーヴェ 〜無伴奏チェロ・ソナタ ハ長調 Op. 28より
■DISC 3
(1)ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op. 40
(2)フランク:チェロ・ソナタ イ長調 FWV 8
(3)シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ
■DISC 4
(1)リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
(2)ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op. 65
(3)シュニトケ:チェロ・ソナタ 第1番Op.
129
(4)ダーン・ヤンセンス(1983-):Wie aus der Ferne (遠くから聞こえるよ
うに)
(5)ヒンデミット:幻想小品 Op. 8-2
(6)シューマン:幻想小曲集 Op. 73
■DISC 1
(1)チェ・ハヨン(Vc)(韓国) 第1位
(2)マルセル・ヨハネス・キッツ(エストニア) 第3位
(3)チェン・イバイ(Vc)(中国) 第2位
ブリュッセル・フィルハーモニック ステファヌ・ドゥネーヴ(指)
■DISC 2
(1)マルセル・ヨハネス・キッツ(Vc)
(2)ブライアン・チェン(カナダ) 第6位
ワロニー王立室内O
ヴァハン・マルディロシアン(指)
(3)オレクシー・シャドリン(Vc)(ウクライナ) 第4位
セバスチャン・コンベルティ(通奏低音Vc)
(4)ムン・テグク(Vc)(韓国) 入賞
カレル・ステイラーツ(通奏低音Vc)
(5)ユン・ソル(Vc)(韓国) 入賞
■DISC 3
(1)ペタル・ペイチッチ(Vc)(セルビア) 第5位
タチアーナ・チェルニチカ(P)
(2)ステファニー・ファン(Vc)(ベルギー) 入賞
ダーナ・プロトポペスク(P)
(3)エレミアス・フリードル(Vc)(オーストリア) 入賞
ビクトル・サンティアゴ・アスンシオン(P)
■DISC 4
(1)チェン・イバイ(Vc)
(2)チェ・ハヨン
タチアーナ・チェルニチカ(P)
(3)オレクシー・シャドリン(Vc)
ダーナ・プロトポペスク(P)
(4)ムン・テグク(Vc)
ノレーン・ポレーラ(P)
(5)チョン・ウチャン(Vc)(韓国) 入賞
(6)サムエル・ニーダーハウゼル(Vc)(スイス) 入賞
ホセ・ガリャルド(P)

録音:2022年5月9-21日 フラジェ、ブリュッセル
2022年5月30日-6月4日 ファイン・アーツ・センター、ブリュッセル
世界3大コンクールの1つとされ、ファイナリストは本選前の1週間隔離生活を送るなど、過酷な内容で知られる「エリザベート王妃国際音楽 コンクール」。ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽と年によって内容が変わりますが、2022年はチェロ部門が開催されました。この優勝者チェ・ハ ヨンを始め、ファイナリスト全12人の演奏を収めた4枚組が登場。若きコンテスタントたちの熱演が生々しく記録されています。

Sono Luminus
DSL-92254(1CD)
NX-B05
ルペルト・チャピ(1851-1909):弦楽四重奏曲第3番・第4番
弦楽四重奏曲第3番ニ長調
弦楽四重奏曲第4番ロ短調
ラテンアメリカQ

録音:2014年1月14-16日
スペインの作曲家チャピは主にサルスエラ(スペイン語によるスペイン風オペラ)作曲家として活躍しましたが、その長 いとは言えない生涯の晩年に弦楽四重奏曲を4曲作曲しています。第3番はニ長調を採りながら短調に傾斜した 激しく悲劇的な雰囲気の濃い作品。緩徐楽章を持たない第4番はロ短調ながら軽妙さや躍動感のある作品で す。 演奏する「ラテン・アメリカSQ」はその名の通り、ヴィラ=ロボスやチャベスなどの南米の音楽と、その基に なったスペインの音楽を得意とするアンサンブルです。メキシコ人の3兄弟を中心として1982年に結成、以降独自 のレパートリーを開拓、幾度もグラミー賞にノミネートされるほどの実力を持っています。
Sono Luminus
DSL-92255(1CD)
NX-B05
チェロとギターのための作品集
ドビュッシー:アラベスク 第1番 ホ長調
マリアーン・ブドシュ(1968-):A New York Minute…世界初録音
シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン Op. 2, D. 118
フローレンス・ベアトリス・プライス(1887-1953):寂れた庭園
ビヨンセ(1981-):プレイ・ユー・キャッチ・ミー
ロバート・ビーザー(1954-):「山の歌」より(Vcとギター編)
ボッケリーニ:チェロ・ソナタ第6番 イ長調 G. 4
ジョン・レノン/ ポール・マッカートニー
ブラックバード
エリナー・リグビー
ポール・ブラントリー(1961-):エリゼの娘たち…世界初録音
C&J. グリーンウッド/E. オブライエン/P. J.セルウェリ/T. ヨーク:デイドリーミング
メシアン:世の終わりのための四重奏曲- 第5楽章 イエスの永遠性への賛歌
ボイド・ミーツ・ガール【ルペルト・ボイド(G)、ローラ・メトカーフ(Vc)】

録音:2021年4月19-22日
Boy meets Girl ボーイ・ミーツ・ガールにギタリストの名前(Boyd)を引っかけたデュオ、ボイド・ミーツ・ガール。二 人は結婚して一緒に暮らしており、スタジオも近くにあったことからパンデミックの間も新曲のリサーチ、アレンジ、リハー サルそして録音を続けることが出来ました。そうした中で生まれたのがこのアルバム。ドビュッシーの穏やかな美しさ、 ボッケリーニの楽しい躍動感といったクラシック作品のみならず、アパラチア地方に伝わったスコットランドやアイルランド 民謡の哀調を帯びた世界(トラック6-9)、更には二人が大ファンだというビートルズ(同12&13)、ビヨンセ(同 5)、レディオヘッド(同15)の曲も収めています。

VIRTUS CLASSICS
VTS-18(1CD)
税込定価
モダン・タイムズの妙巧
ジークフリート・カルク=エーレルト:ソナタ・アパッショナータ 嬰ヘ短調 作品140
ヒンデミット:8つの小品
ドホナーニ:パッサカリア 作品48-2
ヒンデミット:カノン風ソナチネ 作品31-3*
ジークフリート・カルク=エーレルト:30のカプリス 作品107
バッハ(瀬尾和紀編):チャッコーナ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番ニ短調WV 1004より)
瀬尾和紀(Fl)
パトリック・ガロワ(第2Fl)*

録音:2006年〜2010年、フィンランド、ユヴァスキュラ近郊
近年、ピアノ演奏やプロデューサーとして多彩な活動をする瀬尾和紀が、本来の 楽器であるフルート、それも無伴奏作品でその真価を問う1枚が登場。 選ばれた作品はカルク=エーレルトの「30のカプリス」を中心に、ドホナーニ、ヒンデ ミットの近代作曲家の小品と、瀬尾自身がアレンジしたバッハの無伴奏ヴァイ オリンのためのパルティータ第2番より「チャッコーナ」というもので、2本のフルートで 演奏されるヒンデミットの「カノン風ソナチネ」には、彼の師であるパトリック・ガロワが 参加。なんとも贅沢で聴きごたえのある1枚に仕上がっています。 カルク=エーレルトはドイツ後期ロマン派のオルガニスト兼作曲家。木管楽器のた めの作品も数多く、なかでも第一次世界大戦中、軍楽隊でライプツィヒ・ゲヴァント ハウスのフルーティスト、カール・バルトゥザット(Carl Bartu?at)と親交を持ったこと でフルートのための重要な作品を残しました。この「30のカプリス」は副題に"グラドゥ ス・アド・パルナッスム=パルナッソス山への階梯"と付けられており、芸術や学問の 聖地とされるパルナッソス山へ段階を踏んで登っていくように、高度な技術を磨いて いくための練習曲との意味合いを持つ曲集。フルートを愛する人ならば、ぜひ聴い ていただきたい重要な作品です。 最後に置かれたバッハのチャコーナでの緊張感に満ちた音楽も聴きどころ。

Stunt Records
STUCD-22032S(2CD)
完全数量限定盤
クラシック
I Think of You(原曲:ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番)
The Lamp is Low(原曲:ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」)
If You Are but a Dream(原曲:A・ルビンシテインのロマンス)
Theme from Swan Lake(原曲:チャイコフスキーの「白鳥の湖」)
My Reverie(原曲:ドビュッシーの「夢想」)
Yours is My Heart Alone(原曲:レハールのオペレッタ「微笑みの国」からのアリア)
Moon Love(原曲:チャイコフスキーの交響曲第5番)
Humoresque(原曲:ドヴォルザークの「ユーモレスク」)
Skymning(原曲:ショパンの「別れの曲」(練習曲 Op.10-3)
スコット・ハミルトン(ts)、ヤン・ラングレン(p)、ハンス・バッケンルート(b)、クリスチャン・レト(ds)

録音:2021年11月、ニレント・スタジオ(スウェーデン)

※ Stuntの最新コンピレーション盤(SU 9104-2)が封入された限定盤!
※コンピレーション盤がなくなり次第、通常盤での取り扱いとなります。
時代を超えたサウンド、非の打ち所の無いセンス、完璧な意思決定によりジャズ界の王道を歩み続けるアメリカの巨匠テナー、スコット・ハミルトンのStunt Records第6作目となる新録音!
「CLASSICS」と題された本作は、クラシック音楽の有名なテーマをジャズ・クァルテットに再構築した、創造的で愉悦のプログラム。ラフマニノフ、ラヴェル、ルビンシテイン、チャイコフスキー、ドビュッシー、レハール、ドヴォルザーク、ショパンなどの様々な名旋律を芳醇なジャズに昇華。軽やかでムーディーなスウィングを響かせてくれる強力リズム・セクションは、Stuntにおけるスコット・ハミルトンの前作、「デニッシュ・バラード&モア」(OSTUCD18102)でも素晴らしい共演を果たしてきた、ヤン・ラングレン(ヤン・ルンドグレーン)(p)、ハンス・バッケンルート(b)、クリスチャン・レト(ds)の北欧強力トリオです。スコット・ハミルトンの重厚濃密なテナーで編み上げる素敵なクラシカル・ナンバーにご期待ください!

The Lost Recordings
(Fondamenta)
TLR-2203040(2CD)
未発表ベルリン・スタジオ・レコーディング
1. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV1004
2. フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 FWV8
3. ラヴェル:ツィガーヌ
4. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」
5. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30-2
6. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006より 前奏曲
ヘンリク・シェリング(Vn)、
ギュンター・ルートヴィヒ(P、2,4)
マリヌス・フリプセ(P、3,5)

録音:1963年4月19日-20日(1,3)、1962年4月27日-29日(2)、1962年4月27日(4)、1963年4月19日(5)、ベルリン=ブランデンブルク放送第3ホール〔モノラル〕/1982年2月8日(ライブ)(6)、ベルリン=ブランデンブルク放送グラント・ホール〔ステレオ〕
フランスのレーベル "Fondamenta" が貴重音源を高音質に復刻するシリーズ「The Lost Recordings」が、レーベル名も「The Lost Recordings」へと変えて始動。今回は20世紀を代表するヴァイオリニスト、ヘンリク・シェリングの未発表ベルリン・スタジオ・レコーディングです。「The Lost Recordings」シリーズお馴染みの「Phoenix Mastering」(※)によって丁寧にリマスタリングされたその音源は、モノラルながら(6のみステレオ)鮮やかにシェリングの演奏を伝えてくれます。
ヘンリク・シェリングの代名詞ともいえるバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」を全曲録音した1955年盤と1967年盤のちょうど間の時期にあたる1962年から1963年の貴重な未発表音源をCD2枚にたっぷりと収録しました。この時期のシェリングはまさに全盛期といえる頃で、神々しいまでの美しさを携えたバッハ、ロマンティシズムと気品に溢れたフランク、端正でありながらも歌心も忘れないバランス感覚が研ぎ澄まされたベートーヴェン。どの曲をとっても20世紀の巨匠シェリングの妙技が味わえる、すべてのクラシック・ファンにおすすめの内容となっています。モノラルながらもそれを感じさせない迫力の演奏は圧巻です。
※「Phoenix Mastering(フェニックス・マスタリング)」とは、フランスのオーディオ・メーカー "Devialet(ドゥヴィアレ)"のテクノロジーを駆使して開発した、アナログ録音の正確な復刻を可能にする独自の復元プロセスです。

Cypres
CYP-8615(1CD)
ルドゥ、シャリーノ、アッツァン、ハリック作品集
クロード・ルドゥ(1960-):官能的に、衝撃的に (2018)-ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット(バス・クラリネット持ち替え)、ピアノのための
シャリーノ(1947-):5声のアリオーソ(2018、2019改訂)-ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット(バス・クラリネット持ち替え)、ピアノのための
マウリツィオ・アッツァン(1987-):他なる空間 (2017)-ヴァイオリン、チェロ、ピッコロ、バス・クラリネットとピアノのための
エリス・ハリック(1986-):木になるために (2016)-ヴァイオリン、チェロ、バス・フルート(フルート持ち替え)、バス・クラリネットとピアノのための
アンサンブル・フラクタルズ【マリオン・ボルジェル(Vn)、ディエゴ・コウチーニョ(Vc)、レナータ・カンバロヴァ(Fl)、バンジャマン・マネロル(Cl)、ジアン・ポンチ(P)】

録音:2020年11月6-8日
フラジェ(スタジオ1)、ブリュッセル、ベルギー
フランス、ブラジル、そしてウズベキスタンにルーツを持つメンバーが2012年に結成し、同時代音楽の演奏で実績を築いてきたアンサンブル・フ ラクタルズ。そのレパートリーの中から重要な3作品を初めてのCDのために選びました。アジアや日本に造詣の深いベルギーのクロード・ル ドゥ、シシリア島出身のサルヴァトーレ・シャリーノといった大御所のほか、イタリアのマウリツィオ・アッツァン、エストニアのエリス・ハリックといった若 い世代の音楽まで、切れ味鋭い感性と緊密なアンサンブルで聴かせます。

Stunt Records
STUCD-21122(1CD)
ヤコプ・アートヴェズン/メタモルフォーシス
1. アラビアの踊り(チャイコフスキーの「くるみ割り人形」から)
2. バルコニーのバラード(プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」から)
3. 金魚(ドビュッシーの「映像」から)
4. 前奏曲(ラヴェルの「クープランの墓」から)
5. メヌエット(ラヴェルの「クープランの墓」から)
6. フォルラーヌ(ラヴェルの「クープランの墓」から)
7. フランシスのテーマ(プーランクの「六重奏曲」から「アレグロ・ヴィヴァーチェ」)
8. グラドゥス博士(ドビュッシーの「子供の領分」から)
ヤコプ・アートヴェズ(G)、
マクス・アートヴェズ(Ob/except #3)、
ベン・ベシアコウ(P/#2, 3)、
フェリクス・モーセホルム(ベース/except #4)、
コルネリア・ニルソン(ドラム/except #3)、
エリエル・ラソ(パーカッション/#3)、
キアスティーネ・スナイダー(Vn/except #3, 4)、
スティーネ・ハスビアク・ブラント(Va/except #3, 4)、
ヨエル・ラークソ(Vc/except #3, 4)

録音:2021年3月27日-28日、ザ・ヴィレッジ・スタジオ(コペンハーゲン)
ヨーロッパとニューヨークを主な舞台に活動、今日のジャズ・シーンのもっとも偉大なプレーヤーのひとりといわれる若いギタリスト、ヤコプ・アートヴェズと、デンマーク国立SOの首席オーボエ奏者を経て、王立デンマーク音楽アカデミーで教えながらソリストと室内楽奏者として活動するマクス・アートヴェズ(1965-)のコラボレーション。「ジャズとクラシカル音楽という2つのジャンルには、はっきりとした違いがありながら、ハーモニー、そして、声の調子によって示すものを変えることができるという部分で重なっています。それは、両方のジャンルの聴き手と音楽家にとって新しい発見のチャンスでもあります」(マクス・アートヴェズ)。
チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」の「アラビアの踊り」、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」のバルコニーの場面の音楽による「バルコニーのバラード」、ドビュッシーの「金魚」と「グラドゥス博士」、ラヴェルのピアノ曲「クープランの墓」からオーボエとギターのデュエットで演奏する「前奏曲」と、「メヌエット」と「フォルラーヌ」、プーランクが木管楽器とピアノのために書いた「六重奏曲」の楽章による「フランシスのテーマ」。
1990年のベン・ウェブスター賞に選ばれたピアニストのベン・ベシアコウや2011年のデンマーク・ジャズ賞を受けたキューバ出身のエリエル・ラソをはじめとする実績のあるプレーヤーが共演するトラック、弦楽三重奏が加わるトラックと、変化をつけながら「オリジナルの素材を新たな想像の目でみつめた、愛と情熱の」『Metamorphosis』(変容)です。

SOOND
SND-22020(1CD)
NX-B09
フィリップ・グラス(1937-):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲 第9番「リア王」 (2021)
弦楽四重奏曲 第8番(2018)
タナSQ

録音:2021年
2010年に結成され、古典のレパートリーに新しい風を吹き込むほか、同時代音楽の演奏を積極的に展開しているタナSQ。今 回のアルバムでは、フィリップ・グラスが2019年にブロードウェイのために書いた「リア王」の音楽を元に再構成した、弦楽四重奏曲第9番を世 界初録音しています。またシューベルトの影響も受けたという弦楽四重奏曲第8番も収録。古典への傾倒を強くした、新たなグラスの側面を 聴くことが出来ます。タナSQは既に第1番から第7番も録音しているため、今作で現時点のグラスの弦楽四重奏曲全てを録音 していることになります。

Khaggavisana
KHAGGA-003(1CD)
税込定価
孤独の中の神の祝福
リスト:忘れられたワルツ第1番 S.215/R.37
巡礼の年 第3年 エステ荘の噴水 
詩的で宗教的な調べ S173/R14 - No. 3 孤独の中の神の祝福
パガニーニ大練習曲 S141/R3b - No. 3 嬰ト短調 「ラ・カンパネッラ(鐘)」
スペイン狂詩曲
尾関友徳(P)

録音:2021年8月11日、12日 津幡町文化会館シグナス
1853年出版の「詩的で宗教的な調べ」第3番と、祈りの鐘として全ての人々 に捧げる「ラ・カンパネッラ(鐘)」をはじめF.Lisztの作品5作を収録したアルバ ム。 未知の感染症による厄災から、立ち上がろうとする人達へ届ける音楽を。すべ ての自分と向き合う人々へ祝福を。いつも希望を忘れぬように。 表題の『孤独の中の神の祝福』を中心として、穏やかな祈りを捧げる一枚。

PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-121
(1CD+BOOK)
NX-D11
クセナキス:プレイアデス、ペルセファサ ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2021年7月17、20日 オトピエール劇場、ストラスブール、フランス
1962年の結成からメンバー・チェンジを繰り返しながら第一線で活躍し、2022年に60周年を迎えるストラスブール・パーカッション・グループ の記念アルバムは、クセナキスが6人の打楽器奏者のために書き、同グループが初演した名作2曲を集めたもの。いずれも彼らによるアルバム とパフォーマンスがこれまでも高い評価を得ている作品の、最新録音となります。1979年、ミュルーズのフランス国立ラン歌劇場にて、同劇場 のバレエ団と共に初演された「プレイアデス」は、6人の奏者がマリンバやヴィブラフォンなどの鍵盤楽器、太鼓類、金属によるSIXXEN(ジクセ ン)という名の創作楽器という3つの楽器群を操り、楽器群ごとの3つのパートと全ての楽器類が登場する「総合」の計4つのパートで構成さ れ、その演奏順は奏者たちに委ねられています。奏者を取り囲むように聴衆を配することを一つの理想としており、濃密かつ高速なアンサンブ ルと渦巻くようなサウンドが大きな魅力です。1969年にイランのシラーズ-ペルセポリス芸術祭で初演された「ペルセファサ」は、「プレイアデス」 とは逆に6人の奏者が聴衆を取り囲むような配置を求めており、様々な素材を用いた楽器の音が立体的に響く様や、めまぐるしいフレーズの 中で方々へ移動するアクセントなどが、聴く者を虜にします。このアルバムでは、これら作品の特性を体験するためヘッドフォンでの鑑賞を推 奨とのこと。約70ページに及ぶブックレット(仏語・英語/白黒)には解説のほか、初演時や再演時の歴代メンバーや作曲者の貴重な写真が 満載です。

ANIMAL MUSIC
ANI-101(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
イジー・バールタ(Vc/Dietmar Rexhausen 2012)
テレジエ・フィアロヴァー(P/Steinway & Sons C227)

録音:2021年1月-4月/アトリウム・ナ・ジシコヴェ(プラハ)
チェコを代表するチェリスト、イジー・バールタ(イルジー・バールタ)が2020年に気鋭のピアニスト、テレジエ・フィアロヴァーと真正面から取り組んだベートー ヴェンのチェロ・ソナタ全曲演奏。ベートーヴェンの生誕250周年にあわせ、彼らもまた多くの演奏会を予定していました。しかし新型コロナウィルス感染拡大によ りその予定は一時すべてキャンセルに。しかしコンサート活動が一切できなかったその時でも彼らの情熱は冷めることなく、寧ろベートーヴェンの世界に没入し、音 楽的な対話はもちろんのことディスカッションも重ねながら二人にしか表現できない音楽を作り上げてきました。演奏会の多くはキャンセルとなりましたがライヴ配 信を通じ演奏を披露し話題を呼びました。
そして、2021年。彼らのひとつの結論ともいうべき演奏をセッション収録にて丁寧に録音したのが当盤。ベートーヴェンの3期にわたる全5曲は作曲された時 代それぞれの趣を表した傑作。全体を通じ軽やかな演奏が特徴といえますが、何よりも喜びに満ちた二人の演奏は感動せずにはいられません。ここに当全集の新 たな名盤が加わります! (Ki)


PRAGA DIGITALS
PRD-250421(30CD)

完全限定発売
プラハ・レーベルの30年
■Disc1
ヤナーチェク
(1)弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
(2)ヴァイオリン・ソナタ(1912/21)
(3)弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」 
■Disc2
ドヴォルザーク
(1)弦楽四重奏曲第14番変イ長調Op.105
(2)弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
■Disc3
シュールホフ
(1)弦楽四重奏のための5つの小品(1925)
(2)ピッコロ、ヴィオラ、コントラバスのための小協奏曲(1925)
(3)ヴァイオリンとチェロの二重奏曲(1925)
(4)弦楽六重奏曲(1920-4)
■Disc4
(1)スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」
(2)シベリウス:弦楽四重奏曲ニ短調「親愛なる声」 
(3)同:アンダンテ・フェスティヴォ
■Disc5
(1)スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調Op.15
(2)スーク:ピアノ三重奏曲ハ短調Op.2
(3)同:エレジーOp.23
(4)フィシェル:ピアノ三重奏曲(1978)
■Disc6
マルティヌー
(1)ピアノ四重奏曲H.287
(2)ピアノ五重奏曲第1番H.229
(3)同第2番H.298
■Disc7
(1)ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調
(2)ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
(3)バルトーク:弦楽四重奏曲第4番Sz.91
■Disc8
ショスタコーヴィチ
(1)弦楽四重奏曲第8番ハ短調Op.110
(2)同第7番嬰ヘ短調Op.108
(3)ピアノ五重奏曲ト短調Op.57
■Disc9
シェーンベルク
(1)弦楽四重奏曲第4番Op.37
(2)弦楽六重奏曲「浄夜」Op.4
■Disc10
シューベルト
(1)弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」
(2)同第14番〈死と乙女〉
■Disc11
ベートーヴェン
(1)弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130(大フーガ付き)
(2)弦楽四重奏曲第13番の別フィナーレ
■Disc12
(1)モーツァルト:ケーゲルシュタット三重奏曲K.498
(2)同:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
(3)ウェーバー:クラリネット五重奏曲変ロ長調Op.34
■Disc13
ハイドン
(1)弦楽四重奏曲第78番変ロ長調「日の出」Op.76の4
(2)弦楽四重奏曲第79番ニ長調「ラルゴ」Op.76の5
(3)弦楽四重奏曲第80番変ホ長調Op.76の6
■Disc14
ブラームス
(1)弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51の1
(2)クラリネット五重奏曲 ロ短調Op.115
■Disc15
メンデルスゾーン
(1)弦楽四重奏曲ホ短調Op.44の2
(2)カプリッチォ ホ短調Op.81の3
(3)弦楽四重奏曲ヘ短調Op.80
■Disc16
(1)バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
(2)オネゲル:交響曲第3番「典礼風」
(3)ストラヴィンスキー:バレエ音楽「アゴン」
■Disc17
プロコフィエフ
(1)交響曲第5番変ロ長調Op.100
(2)交響曲第6番変ホ短調Op.111
■Disc18
チャイコフスキー
(1)ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
(2)交響曲第6番ロ短調Op.74
■Disc19
(1)ショスタコーヴィチ:交響曲第13番変ロ短調「バビ・ヤール」
(2)プロコフィエフ:十月革命20周年のためのカンタータ Op.74(抜粋)
■Disc20
ショスタコーヴィチ
(1)交響曲第9番変ホ長調Op.70
(2)ピアノ三重奏曲第2番ホ短調Op.67
(3)弦楽四重奏曲第3番ヘ長調Op.73
■Disc21
バルトーク
(1)2つの肖像Op.5/(2)舞踊組曲
(3)ピアノ協奏曲第2番Sz95
(4)弦楽のためのディヴェルティメントSz113
■Disc22
バルトーク
(1)弦楽四重奏曲第1番Sz.40
(2)弦楽四重奏曲第3番Sz.85
(3)弦楽四重奏曲第5番Sz.102
■Disc23
ヤナーチェク
(1)「死の家から」〜前奏曲
(2)カンタータ「アマールス」
(3)「利口な女狐の物語」組曲(ターリヒ&スメターチェク編)
(4)「死の家から」組曲
■Disc24
(1)ムソルグスキー(マルケヴィチ編):農民の子守歌/おなかの白いおしゃべり鳥/夜/小さな星よ、おまえはどこに?/悪童/ドニエプル川にて
(2)同(ラヴェル編):展覧会の絵
(3)ストラヴィンスキー:詩篇交響曲
■Disc25
ドビュッシー
(1)牧神の午後への前奏曲/(2)映像
(3)バレエ音楽「おもちゃ箱」
■Disc26
マーラー
(1)子供の不思議な角笛(全13曲)
(2)5つのリュッケルトの歌
■Disc27
R・シュトラウス
(1)ドン・ファン/(2)死と変容Op.24
(3)ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
(4)4つの最後の歌 
■Disc28
ベートーヴェン
(1)三重協奏曲Op.56 
(2)ヴァイオリン協奏曲
■Disc29
ベートーヴェン
(1)ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
(2)同第17番ニ短調Op.31の2「テンペスト」
(3)同第18番変ホ長調Op.31の3
■Disc30
(1)ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」
(2)同:バラード第1番ト短調Op.23
(3)同:ワルツ第17番変ホ長調
(4)同:幻想曲ヘ短調Op.49
(5)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番
■Disc1
プラジャークQ(1)(3)、ヴァーツラフ・レメシュ(Vn)、萱原祐子(P)(2)
録音:1997年5-6月/プラハ
■Disc2
プラジャークQ
録音:1998年1月11-15日(2)、1999年4月24-25日(1)/プラハ
■Disc3
プラジャークQ、コチアンQ、
イジー・フデツ(Cb)、ヴァーツラフ・クント(Fl)
録音:2003年7月5日、12月3日、2004年1月4日/プラハ
■Disc4
コチアンQ
録音:2009年4月3-4日、17-18日/プラハ
■Disc5
プラハ・グァルネリ・トリオ
録音:2004年6月18、20日、9月10日/プラハ
■Disc6
イヴァン・クラーンスキー(P)、コチアンQ
録音:2007年3月31日(1)、2008年3月19-20日(2)、10月12、17日(3)/プラハ
■Disc7
パールカーニQ
録音:2003年12月/ドープヘジンデ教会(オランダ)(1)(2)、2008年6月3日/プラハ(3)
■Disc8
プラジャークQ、パヴェル・フーラ(Vn)(2)、
エフゲニー・コロリオフ(P)(3)
録音:2010年1月17日、4月2日/プラハ(1)(2)、2009年11月12日/グルノーブル(3)
■Disc9
プラジャークQ、ヴラディミル・ブカチ(Va)、ぺトル・プラウセ(Vc)
録音:2006年4月27-29日、2007年1月9-10日/プラハ
■Disc10
プラジャークQ
録音:1995年6月/プラハ
■Disc11
プラジャークQ
録音:2003年11月25-26日、12月8-11日/プラハ
■Disc12
パスカル・モラゲス(Cl)、プラジャークQ、ヴラディミル・メンデルスゾーン(Va)(1)、
フランク・ブラレイ(P)(1)
録音:2003年2月17日(1)、2002年1月13日(2)/マルセイユ、2001年1月15-16日/パリ(3)
■Disc13
プラジャークQ
録音:1998年5月30-31日、7月3-4日/プラハ
■Disc14
パスカル・モラゲス(Cl)、プラジャークQ
録音:2005年7月1-2日、9月22-23日/プラハ
■Disc15
ツェムリンスキーQ
録音:2009年9月2日、12月15日/プラハ
■Disc16
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO
録音:1967年5月24日/プラハ(1)、1965年2月28日/モスクワ(2)、1968年10月30日/モスクワ(3)(すべてライヴ)
■Disc17
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO
録音:1973年6月29日/レニングラード(1)、1967年5月25日/プラハ(2)(すべてライヴ)
■Disc18
スヴャトスラフ・リヒテル(P)(1) 、エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO
録音:1959年7月24日/レニングラード(スタジオ)(1)、1956年6月/ウィーン(2)
■Disc19
ヴィタリー・グロマツキー(Bs)(1)、キリル・コンドラシン(指)モスクワPO、ロシア共和国cho、
ユルロフ国立cho(現:ユルロフ記念国立アカデミーcho)
録音:1962年12月20日/モスクワ(ライヴ)(1)、1966年5月5日/モスクワ(2)
■Disc20
ズデニェク・コシュラー(指)チェコPO(1)、オイストラフ・トリオ(2)、スメタナQ(3)
録音:1967年5月26日(1)、1961年5月26日(2)、1961年1月20日(3)/プラハ(すべてライヴ)
■Disc21
ルドルフ・シュルツ(Vn)(1)(4)、ゲザ・アンダ(P)(3)、フェレンツ・フリッチャイ(指)RIASSO
録音:1951年9月11日(1)、1953年6月10日(2)、9月9日(3)、1952年2月10日(4)/ベルリン
■Disc22
ヴェーグQ
録音:1954年9-10月/ロンドン
■Disc23
ヴァーツラフ・ノイマン(1)‐(3)、
フランティシェク・イーレク(4)(指)チェコPO、ヴェラ・ソウクポヴァー(S)、ヴィレム・プシビル(T)、プラハPOcho
録音:1974年3月28日(1)(2)、1988年3月3日(3)、1979年4月12日(4)/プラハ(すべてライヴ)
■Disc24
イーゴリ・マルケヴィチ(指)ベルリンPO(2)、ロシア国立SO(1)(3)、ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S)(1)、ロシア国立アカデミーcho(3)
録音:1962年6月/モスクワ(1)(3)、1953年2月21-25日/ベルリン(2)
■Disc25
マニュエル・ロザンタール(指)パリ・オペラ座O、エルネスト・アンセルメ(指)スイス・ロマンドO
録音:1957-8年/パリ(1)(2)、1957年5月/ジュネーヴ(3)
■Disc26
モーリン・フォレスター(C.A)、ハインツ・レーフス(Br)(1)、フェリックス・プロハスカ(指)ウィーン祝祭O(1)
フェレンツ・フリッチャイ(指)ベルリンRIASSO(2)
録音:1963年5月27-31日/ウィーン(1)、1956年/ベルリン(2)
■Disc27
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO(1)‐(3)、エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)(4)、オットー・アッカーマン(指)フィルハーモニアO(4)
録音:1954年3月2-3日(1)、1950年3月21, 23-24日(2)、1954年3月3日(3)/ウィーン、1953年9月25日/ウォルドルフ・タウン・ホール(4)
■Disc28
ダヴィド・オイストラフ(Vn)(1)(2)、スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー(Vc)、レフ・オボーリン(P)、マルコム・サージェント(指)フィルハーモニアO(1)、アンドレ・クリュイタンス(指)フランス国立放送O(2)
録音:1958年5月4日/ロンドン(1)、11月8-10日/パリ(2)
■Disc29
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
録音:1959年11月1日(1)、1965年6月2日(2)(3)/プラハ(ライヴ)
■Disc30
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(P)、エットレ・グラチス(指)フィルハーモニアO(5)
録音:1960年6月3日(1)、1957年5月30日(2)/プラハ(ライヴ)、1957年3月4日(3)(4)/ロンドン(ライヴ)、1957年3月10日/アビーロード・スタジオ(5)
完全限定生産。1991年に創立されたPragaレーベルはハルモニア・ムンディ・フランス傘下のレーベルとしてプラジャーク四重奏団をはじめとする新録音と、 「プラハの春」音楽祭など歴史的音源でチェコ系音楽家や作品を普及し注目されました。折しも旧共産主義国崩壊による混乱で旧東欧圏のCD制作が不振だった ため、チェコ音楽を提供してくれる稀有なレーベルでした。
その後いち早くSACDに注目し、音の良さでも定評がありました。歴史的音源もムラヴィンスキーやリヒテルなど旧ソ連系からフルトヴェングラーやカラヤンな どまで次々リリースして世を驚かせました。しかし社主ピエール=エミール・バルビエが2018年4月に歿したためレーベルは一旦終了となりました。
名サウンド・エンジニアのニコラ・バルトロメはサヴァールのAlia Vox録音の多くを手がけるほか、自身の録音会社リトル・トライベッカ、さらにはAparte やevidenceレーベルの代表でもありますが、Pragaのカタログに興味を持ち、コロナ禍の経済不況下にありながら全カタログ445マスターを買い取り、新生 Pragaレーベルを立ち上げることとなりました。
その記念と、今年がPragaレーベル創業30周年になることから、選りすぐりの30タイトルをBox化してお買い得価格で提供いたします。プラジャーク四重奏 団やコチアン四重奏団のものはもちろんながら、ムラヴィンスキー、リヒテル、コンドラシン、オイストラフ、フルトヴェングラー、マルケヴィチ、アンセルメ、ミケラン ジェリの名演中の名演が目白押し。現在入手困難なものばかり。完全限定発売につきお買い忘れのないようお願い致します。 (Ki)

BRAVO RECORDS
BRAVO-10005(1CD)
税込定価
「オリヴィア」
(1)ジュ・トゥ・ヴ=あなたが欲しい(エリック・サティ)
(2)交響詩「フィンランディア」(ヤン・シベリウス)
(3)クラシック・メドレー
サン=サーンス「死の舞踏」-ムソルグスキー「禿山の一夜」-ヴェルディ「レクイエム」から「怒りの日」-ファリャ「火祭りの踊り」
(4)ポル・ウナ・カベーサ(カルロス・ガルデル)
(5)カントリー・ロード(ジョン・デンバー)
(6)荒城の月(滝廉太郎)
(7)ソーラン節(北海道民謡)
(8)スマイル〜G線上のアリア(チャールズ・チャップリン / バッハ)
(9)組曲「惑星」より「木星」(グスタフ・ホルスト)
(10)オペラ「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」(アレクサンドル・ボロディン)
(11)Olivier〜アニメ「オルタンシア・サーガ」劇伴曲 (ZENTA)
林愛実(Fl)、
長井進之介(P)

録音:2021年1月8-10日/Studio GVIDO、2021年8月11-13日/ZENTA STUDIO
卓抜な技巧と豊かな表現力、みずみずしい音色で聴衆を魅了しつづけてきたフルート奏者の林愛実が、いよいよデビューアルバムをリリースします。
音楽ホールのステージはもとより、より聴衆との距離を縮めるべく企画された戸外での演奏などの場面で、林愛実は踊りながら楽器を演奏するという独自のスタイルを築いてきました。クラシック音楽を、誰にでも親しみやすい演奏で伝える姿は共感を呼び、いまや子どもから大人まで、幅広い層のファンを獲得しています。
2020年、コロナ禍により聴衆との接点が断たれる中、ファンの声に押される形で完成したのがこのアルバムです。
伴奏は、8年もの間、息のあった演奏を披露しているピアニストの長井進之介。林愛実が作り出す音楽を熟知している彼は、今回も見事なサポートを展開しています。
収録楽曲は、クラシックファンなら誰もが知っているナンバーが中心になっていますが、その瑞々しいフルートの音色が場面を彩る劇伴曲「Olivier」は、TVアニメ「オルタンシア・サーガ」の挿入曲。このトラックは、作曲者ZENTAによる全面監修の元でレコーディングが完成しました。
フルカラー24ページに及びCDブックレットには、林愛実の魅力を伝える写真が満載です。 (Ki)

PRAGA DIGITALS
PRD-250420(1CD)
ハイドン:最後の3つの弦楽四重奏曲
弦楽四重奏曲第81番ト長調Op.77の1
弦楽四重奏曲第82番ヘ長調Op.77の2
弦楽四重奏曲第83番ニ短調Op.103(未完)
プラジャークQ

録音:2020年10月、11月/ドモヴィーナ・スタジオ
2018年、社主逝去につき活動を終止したPragaレーベルですが、遺志を継いだ新オーナーが、レーベルを継続させるはこびとなりました。第1弾は、プラジャー クによるハイドンの弦楽四重奏曲集。83曲ある彼の弦楽四重奏曲のうち最後の3篇。第83番はアンダンテとメヌエットのみの未完成作品。
2015年にメンバーが交代した新生プラジャーク四重奏団による2020年秋に新録音されたフレッシュな演奏が楽しめます。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-92248
NX-B05
Last Song〜ヴァイオリン作品集
ルイ・クープラン(?-1661):プレリュード・ノン・ムジュレ第7番(U. スヴェインビャルナルドッティル、T. ソルステインスドッティルによるヴァイオリンとピアノ編)
アトリ・ヘイミル・スヴェインソン(1938-2019):3つのマリアの祈り
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」- 第2幕 精霊の踊り(F. クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)
ヨウルン・ヴィーザル(1918-):アイスランド組曲
オーレ・ブル(1810-1880):I孤独の時に
マスネ:タイスの瞑想曲
エイリークスドウッティル(1951-):冬
マグヌス・ブロンダル・ヨハンソン(1925-2005):夢の中で
ヨハンソン:子守歌
クライスラー:クープランの様式によるプロヴァンス風オーバード
モンテヴェルディ:アヴェ・マリア(Vnとピアノ編)
ビンゲン(1098-1179):オルド・ヴィルトゥトゥム(諸徳目の秩序)- アニマ・プロセッショナル(Vnとピアノ編)
スヴェインビャルナルドッティル:ニュースの前のラスト・ソング
ウナ・スヴェインビャルナルドッティル(Vn)
ティンナ・ソルステインスドッティル(P)

録音:2019年12月13-15日
女性ヴァイオリニスト・作曲家ウナ・スヴェインビャルナルドッティルのアルバム。アイスランドのラジオ放送局"Ra's 1"で正午のニュースの直前に「Last Song」と称して放送される、アイスランドの伝統的な歌や愛の歌、子守 歌、人々を畏怖させる自然への頌歌、イタリアの歌やスカンジナビアの悲歌。これに倣い、さまざまな気分を持つ 曲が選ばれています。 アルバムの中心となるのはヨウルン・ヴィーザルの「アイスランド組曲」。これは1974年のアイスランド入植1100 年を記念して書かれた作品で、アイスランドの伝統的な要素が多分に含まれています。彼女はヴィーザルと会っ た途端に意気投合し、以来、大きな影響を受けていると言います。「3つのマリアの祈り」の作曲家スヴェインソン は彼女としばしばデュオを組むほどの友人。そして、全ての元になった「Last Song Before the News」はヴァ イオリニストの友人、ヨハン・ヨハンソンの死を悼む音楽。死という避けようもない運命の前兆が音として表現され ています。
Sono Luminus
DSL-92250
NX-B05
アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):ENIGMA エニグマ スペクトラル四重奏団

録音:2020年10月17-18日
目がくらむような光と、深い暗闇。この境界を取り巻くかすかな光の輪。ここがエニグマが住んでいるという空間で す。このアルバムは作曲家アンナ・ソルヴァルドスドッティルと、グラミー賞に3回ノミネートされたスペクトラル四重奏 団の数年にわたるコラボレーションから生まれた1枚。悲痛な響きを奏でるコード進行によるゆったりとした動きの 中に、弦の特殊奏法によるさまざまな摩擦音やクリック音などが出現するこの作品は、無限で広大な宇宙と人 間の関係についての深い瞑想に誘うかのようです。

EM Records
EMRCD-069(1CD)
薄暮〜フルート、ヴィオラ、ハープのための三重奏曲集
バックス(1883−1953):悲歌的三重奏曲(1916)
ウィリアム・オルウィン(1905−1985):ナイアズ(1971)
ロースソーン(1905−1971):フルート、ヴィオラ、ハープのための組曲(1968)
オルウィン:薄暮(1955)*、2つの民謡(1936)*
マルコム・リプキン(1932−2017):フルート、ヴィオラ、ハープのための三重奏曲(1982)*
ポール・パターソン(b.1947):カノニック・ララバイ(2016)*
ポール・ルイス(b.1943):ディヴェルティメント(1992)*
オーロラ・トリオ〔エマ・ハルナン(Fl)、ジョーダン・シアン(Va)、ヘザー・ライトン(Hp)〕

録音:2020年2月&8月(オックスフォード)
*世界初録音
フルート、ヴィオラ、ハープというトリオ編成のためのイギリスの作曲家たちによる作品集。5つの世界初録音が含まれています。英国王立音楽アカデミーやジュリアード音楽院といった名門で学んだ腕利きの名手たちによって、フルートとハープの透明感のある美しさとヴィオラの渋い音色が溶け込み合い、夢想的な世界が作り上げられています。

La Compagnie Baroque
KKC-6407(2CD)
税込)定価
バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 BWV1014-1019(全6曲+異稿つき)
[CD1]
ソナタ第4番ハ短調 BWV1017
ソナタ第5番へ短調 BWV1018
ソナタ第3番ホ長調 BWV1016
[CD2]
ソナタ第2番イ長調 BWV1015
ソナタ第1番ロ短調 BWV1014
ソナタ第6番ト長調 BWV1019
ヴァイオリン独奏(BWV1019初稿譜より)
チェンバロ独奏(BWV1019初稿譜より)
アダージョ(BWV1019初稿譜より)
天野乃里子(Cemb;アンソニー・サイデ Anthony Sidey 製、1998年)
山縣さゆり(バロックVn:ヤコブ・シュタイナー Jacob Stainer 製、1669年頃)

録音:2019年11月11-14日/オランダ、ヴェルプ、エマウス修道院
共演によるバッハのオブリガート・チェンバロ付きソナタ全6曲。2019年に天野氏が立ち上げたプロジェクト「Pearls in Baroque(バロックの真珠)」の 一環によるリリースで、今後の展開も楽しみな注目盤です。
オーケストラでの録音が多い山縣氏がバッハのソナタを録音、というのも古楽ファンには嬉しいニュースです。天野氏とは互いに深く音楽を掘り下げて作り合え る間柄。ヴァイオリンとチェンバロが対等に掛け合って高め合うこのソナタは2人にぴったりの内容と言えます。軋む不協和音とその美しい解決、息の長い祈り のような歌、生き生きと沸き立つフーガ、華麗で鮮烈な協奏など、全曲じっくりと練られた非常に濃密な演奏に仕上げられており、また結果として「女性2人で の録音によるバッハのソナタ集」という珍しさも併せ持つものが出来た、と天野氏は語っています。
アルバムの最後には第6番の初稿譜として残された3つの楽章を収録しています。うち2曲(それぞれヴァイオリン・ソロとチェンバロ・ソロのために書かれている) はチェンバロのためのホ短調パルテータ(BWV830)に転用された音楽。残り1曲はこれでしか聴けない音楽で、痛切な半音階のアダージョ。どれも貴重な録 音です。
「バッハは、バロック時代の作曲家の中でも、最も重要な芸術家として有名ですが、ある意味では、彼の作品は、当時の典型的なバロックの作品からも、遠 大にまた孤高にかけ離れたとも言えるもので、“バッハ”というジャンルが存在すべきかもしれません。彼の作品は、和声、メロディ、リズムを精緻に組み合わせ た独創性で、それまでの音楽で表現されていたものの境界を遥かに超える質を達成していますが、この6曲計25楽章の中に、その要素は豊かに表現されていて、 我々もリハーサルをどれだけ積んでも、さらに新たな発見が常にあります。(天野乃里子)」

NovAntiqua Records
NA-44(1CD)
フィレンツェでのモーツァルト
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラの為の二重奏曲第1番ト長調 K.423、
 ヴァイオリンとヴィオラの為の二重奏曲第2番変ロ長調 K.424
ナルディーニ:2本のヴィオラの為のソナタ集(第1番〜第6番)
アンサンブル・アルラウネ〔クララ・フランシスカ・シェーテンザック(Vn)、ステーファノ・ザノビーニ(Va)、ヒルデガルド・クーエン(Va)〕

録音:2020年、ピエヴェッキア(イタリア)
イタリアのトスカーナ地方出身の作曲家とその同世代の作曲家の作品を組み合わせる「トゥスカーニア」シリーズの第5作目として登場するのは、リヴォルノ出身の音楽家ピエトロ・ナルディーニ(1722−1793)とモーツァルト!
2020年の春、ロックダウンにより多くの制限がある中でレコーディングが行われたこの「フィレンツェでのモーツァルト」で取り上げられたのは「二重奏」。
短期間ではあるものの、トスカーナ大公国のフィレンツェに父レオポルトと共に滞在していたモーツァルト。ナルディーニは友人でもあったレオポルトからそのヴァイオリニストとしての実力を高く評価されており、モーツァルト父子と繋がりを持っていたことが知られています。
トスカーナ大公のカペルマイスターを務めたナルディーニとモーツァルトの関係を、アンサンブル・アルラウネがピリオド楽器、ヴェルディ・ピッチ(432Hz)での演奏で表現します。
NovAntiqua Records
NA-15(1CD)
ミュージック・フォー・ツー Vol.1
ルクレール:2本のヴァイオリンの為のソナタ ホ短調 Op.3-5、
 2本のヴァイオリンの為のソナタ ヘ長調 Op.3-4、
 2本のヴァイオリンの為のソナタ ニ長調 Op.3-6
マルティノフ:2本のヴァイオリンの為のバロック組曲第1番(世界初録音)
アントン・マルティノフ(Vn)、
クレメナ・ニコロワ(Vn)

録音:ヴィチェンツァ(イタリア)
バロック音楽、クラシック音楽、ロマン派音楽、現代音楽を融合させた複数のプログラムで構成される革新的なプロジェクト「ミュージック・フォー・ツー(Music for Two)」の第1巻。
第2巻(NA23)と同じルクレール&アントン・マルティノフ(1969−)という組み合わせの第1巻には、鬼才マルティノフの「バロック組曲第1番」を収録。
鬼才とブルガリアの才女、ルクレールとマルティノフのコラボレーションが独特の世界を創り上げています。
NovAntiqua Records
NA-17(2CD)
トゥスカーニア Vol.1〜カンビーニ&ボッケリーニ
カンビーニ:演奏会用四重奏曲 Op.21
ボッケリーニ:ヴィオラとチェロの為の二重奏曲
アンサンブル・アルラウネ〔クララ・フランシスカ・シェーテンザック(Vn)、ステーファノ・ザノビーニ(Va)、ヒルデガルド・クーエン(Va)、アウグスト・ガスバッリ(Vc)〕

録音:2016年9月、ピエヴェッキア教会(イタリア)
現在のトスカーナ州のリヴォルノで生まれ、アフリカ旅行中に海賊に襲撃され数年間奴隷として過ごした後に解放され、パリで大成する(その後没落)という波乱の生涯を送ったイタリアのコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジュゼッペ・マリア・ジョアッキーノ・カンビーニ(1746−1825)を主役とするシリーズの第1巻。
カンビーニとのカップリングに選ばれたのはボッケリーニの二重奏曲。共にイタリアで生まれ、他国で名声を確立した2人の音楽家の作品の共通点とコントラストを探る好プログラムです。
演奏、録音にはピリオド楽器を使用し、ピッチは「ヴェルディ・ピッチ」とも呼ばれる432Hzを採用しています。
NovAntiqua Records
NA-13(1CD)
レーヴァ:沈黙の翼
第1部「ディアローギ」/第2部「自我の反映」
イヴァーノ・レーヴァ(P)、クラングファーベン・クヮルテット〔セルジオ・カルネヴァーレ(Vn)、イザベラ・パルミチャーノ(Vn)、ツヴェタンカ・アサトリャン(Va)、シルヴィア・ファシャーノ(Vc)

録音:2015年(イタリア)
イタリア、ナポリ出身のコンポーザー=ピアニスト、インプロヴァイザー、イヴァーノ・レーヴァ(1975−)が、ピアノと弦楽四重奏のために作曲した2部で構成される作品の世界初録音。
相反する対話と沈黙の共存を作品の中で表現しようとしています。
NovAntiqua Records
NA-27(1CD)
トゥスカーニア Vol.2〜カンビーニ&モーツァルト
カンビーニ:2本のヴィオラの為のデュオ・コンチェルタンテ(世界初録音)
モーツァルト:歌劇「魔笛」(1792年編)より、何と美しい絵姿、もう会えないのか?、誰にも恋の喜びはある、この道の先に目的地があります、恋を知る男たちは、僧たちの行進曲
アンサンブル・アルラウネ〔ステーファノ・ザンビーニ(Va)、ヒルデガルド・クーエン(Va)〕

録音:2017年8月、ピエヴェッキア教会(イタリア)
アフリカ旅行中に海賊に襲撃され数年間奴隷として苦難の時を過ごしたというエピソードを持つ18世紀〜19世紀イタリアのコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジュゼッペ・マリア・ジョアッキーノ・カンビーニ(1746−1825)が、パリ移住後に発表した世界初録音となる「デュオ・コンチェルタンテ」と、1792年に行われ編曲者不詳のモーツァルトの「魔笛」のヴィオラ二重奏版を組み合わせたユニークなプログラム。
大成しなかったナポリ時代からは一転して移住先のパリで才能を花開かせたものの、フランス革命の時期を境としてその人気は急落。不遇な余生を過ごしたとされるカンビーニの音楽が、モーツァルトの「魔笛」のアリアからの編曲と交互に演奏されることにより、その魅力がさらに引き立てられています。
デトモルト音楽大学で今井信子に、ニュルンベルク音楽大学でハンス・コールハーゼに師事したステーファノ・ザンビーニと、ドイツの女流ヴィオリスト、ヒルデガルド・クーエンのアンサンブルは絶妙です。
ちなみに使用楽器はピリオド楽器、ピッチは「ヴェルディ・ピッチ」としても有名な432Hzです。
NovAntiqua Records
NA-23(1CD)
ミュージック・フォー・ツー Vol.2
ルクレール:2本のヴァイオリンの為のソナタ集 Op.3
マルティノフ:2本のヴァイオリンの為のバロック組曲第2番
アントン・マルティノフ(Vn)、
クレメナ・ニコロワ(Vn)

録音:2016年12月、ベースメント・スタジオ(ヴィチェンツァ、イタリア)
バロック音楽、クラシック音楽、ロマン派音楽、現代音楽を融合させた複数のプログラムで構成される革新的なプロジェクト「ミュージック・フォー・ツー(Music for Two)」の第2巻は、ルクレールとマルティノフのカップリング。
2016年3月にパリで開催された音楽祭「ヴァイオリンの春」で初演された鬼才マルティノフの「バロック組曲第2番」は、初演後の評価が非常に高く、録音を望まれていた注目作です。終曲にはブルガリアの伝統音楽に触発された「バロチャニーザ」という曲が置かれています。
鬼才マルティノフとデュオを組むのはブルガリアの才女クレメナ・ニコロワ。モダンとピリオドの両方を弾きこなし、ヨーロッパの様々なシーンで活躍中です。
NovAntiqua Records
NA-26(2CD)
ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 Op.18
弦楽六重奏曲第2番ト長調 Op.36
セステット・ストラディヴァリ

録音:2017年1月17日−19日
セステット・ストラディヴァリ(ストラディヴァリ六重奏団)は、2001年12月、ローマのサンタンジェロ城で開催された国際音楽祭「ヴァイオリンの芸術(The Art of the Violin)」の為のコンサートを機に、サンタ・チェチーリア国立アカデミーOの音楽家たちによって結成されたアンサンブル。
イタリアで最古と言われるオーケストラで活躍する名手たちのアンサンブルが取り上げるのは、ブラームスの2つの弦楽六重奏曲。サンタ・チェチーリア国立アカデミーOの弦楽セクションの代名詞的な存在でもあるアンサンブルが、ドイツ・ロマン派の秀作を濃密に奏でます。
NovAntiqua Records
NA-20(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
アレッサンドロ・アンドリアーニ(Vc/フェルディナンド・ガリアーノ1782年製)、
マリオ・ソラッツォ(フォルテピアノ/ヨーゼフ・ブロッドマン1805年頃製作&ヨハン・シャンツ1820年頃製作

録音:2019年11月5日−9日、アッバツィア・サン・マルティーノ・デッレ・スカーレ(モンレアーレ、イタリア)録音:2019年11月5日−9日、アッバツィア・サン・マルティーノ・デッレ・スカーレ(モンレアーレ、イタリア)
ファビオ・ビオンディのエウローパ・ガランテで首席チェロ奏者という大役を任されているイタリアの名手、アレッサンドロ・アンドリアーニが、イタリコ・スプレンドールなどで鍵盤楽器奏者として活躍する同じくイタリアの奇才マリオ・ソラッツォとのデュオで繰り広げるベートーヴェンのソナタ全集!
アンドリアーニとソラッツォのデュオは世界的にも珍しいオリジナルのピリオド楽器、フェルナンド・ガリアーノ製作のチェロ、ヨーゼフ・ブロッドマン製作とヨハン・シャンツ製作の2台のフォルテピアノを用いてベートーヴェンのチェロ・ソナタを独創的な解釈で演奏しています。
ベートーヴェンのチェロ・ソナタのイメージを刷新し、「名曲」が「新曲」のように聞こえるようになる個性豊かで実に革新的な録音です。
エウローパ・ガランテの名手によるベートーヴェン、ご期待下さい!
NovAntiqua Records
NA-29(1CD)
音楽と体制 Vol.3〜ナチス時代の退廃音楽
ツェムリンスキー:至るところに5月の花が咲き
ウルマン:秋
テュベルク:弦楽六重奏曲
アンサンブル・アルラウネ

音:2018年3月&10月
政治権力が人種的、政治的な理由で特定の文化を否定し、多くの芸術、音楽が「退廃」の烙印を押されてしまったナチス政権下のドイツ。
このナチス政権下の困難な時代において禁じられた音楽の発掘と再評価を進める「音楽と体制」シリーズの第3集は、ツェムリンスキー、ウルマン、そしてテュベルク(タイベルクとも)の3作品を収録。
ウィーン、その後はアメリカへと逃れて生き延びたツェムリンスキーに対し、アウシュヴィッツ強制収容所で命を落としたウルマンとテュベルク。
イタリアのアンサンブル・アルラウネが、歴史に翻弄された音楽家たちの作品を表舞台へと引き戻してくれています。

ROSPERO CLASSICAL
PROSP-0017(1CD)
ハイドン・ニュース 〜同時代作曲家による室内楽編曲集
ハイドン:「“愛している”とは言わないわ Je ne vous dirais point:J‘aime」 〜交響曲第53番『帝国』第2楽章に基づく(ソプラノ、ハープ)*
交響曲第60番ハ長調『うかつ者』 Hob.I:60(ハープ、ハンマー・ダルシマー、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)*
ウェールズ民謡集より「吟遊詩人の絶望 The despairing Bard」 Hob. XXXIb:19(ソプラノ、ハンマー・ダルシマー、ハープ)
ディヴェルティメント ト長調 Hob. II:1 (リュート、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)*
ウェールズ民謡集より「吟遊詩人の感動 The Inspired Bard」 Hob. XXXIb:25 (ソプラノ、トゥッティ)
ハンナ・モリソン(S)
ミヒャエル・デュッカー(Lute、指 )
ヌオーヴォ・アス ペット

録音:2017年
*=世界初録音
民族楽器を含む多彩な編成のピリオド・アンサンブル「ヌオーヴォ・アスペット」による、ハイドン作品のめずらしい編曲集。ダルシマーやハープがとても効果的 に使われています。ヴァイオリンで平崎真弓も参加。
リーダーのミヒャエル・デュッカーが自ら図書館やアーカイブを捜索し発見した楽譜を使用。適宜さらに手を加えるなどして自分のアンサンブルにぴったりの音楽 に仕立てているため、寄せ集めといった感じは一切なく、全体を通して統一感ある響きになっています。
(1)は交響曲の旋律をそのまま使ったもの。もともと民謡調の楽章を基にしているので、たいへん美しい歌曲に生まれ変わっています。(2)「うかつ者」はハイドン と同時代のザルツブルクのハープ奏者であるMeingosius Gaelle神父の編曲。途中で急にチューニングが始まるユーモラスな展開も自然なアレンジで再現され ており楽しい演奏です (Ki)

EM Records
EMRCD-066(1CD)
フェニックス〜オーボエとピアノのための音楽
リチャード・ロドニー・ベネット:4つのカントリー・ダンス
ウィリアム・オルウィン:オーボエとピアノのためのソナタ
マイケル・バークリー:(b.1948):スネーク*
ジョナサン・ダヴ(b.1959):愛するレナンシーへの嘆き
ジョナサン・ピーズ(b.1988):ウェストボーン・ノクターン(世界初録音)*
ポール・パターソン(b.1947):フェニックス・ソナタ(世界初録音)
ディーリアス(ロバート・スレルフォール編):ハーモニック・ヴァリエーションズ(世界初録音)*
ニコラ・ハンズ(オーボエ、コールアングレ*)、ジョナサン・ピーズ(P)

録音:2019年10月21日−23日、プラムクロフト初等学校(ロンドン、イギリス)
近代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」より、20世紀から現代にかけて作曲された世界初録音を多数含む、オーボエとピアノのための魅惑的な作品集が登場。
ニコラ・ハンズは、英国の王立音楽アカデミーでオーボエをメラニー・レッジに、コールアングレをジル・クラウザーに師事。2015年から2017年までは、ポルトガルのオルケストラ・ド・ノルテで第2オーボエおよびコールアングレ奏者を務め、現在は、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルO、ロイヤル・バレエ・シンフォニア、カメレオン・オーケストラ、オルフェウス・シンフォニアなど、ロンドンを拠点に様々なオーケストラでの演奏や、ソリスト、室内楽奏者として活動しています。当アルバムは、オーボエだけでなく、珍しいコールアングレのための作品も収録。ダブルリード関係者、管楽器ファン注目の作品集です。

ANIMAL MUSIC
ANI-094(1CD)

ANI-094LP(1LP)
『プロメテウス』
■CD
(1)A Star-Trodden Way
(2)Prometheus
(3)On a Meadow
(4)Lightness of Space
(5)Like a Boy
(6)Nunchaku
(7)Perseids
(8)Two Peculiar Girls
(9)Peaceful Ride
(10)Heart of Gold

■LP
Side A
(1)A Star-Trodden Way
(2)Prometheus
(3)On a Meadow
(4)Lightness of Space
Side B
(1)Like a Boy
(2)Nunchaku
(3)Perseids
(4)Two Peculiar Girls
(5)Peaceful Ride
(6)Heart of Gold

※すべてニコル・ボーコヴァーのオリジナル作品
ニコル・ボーコヴァー(P)
ラデク・バボラーク(Hrn)
ダヴィド・ドルージュカ(エレクトリックギター)
ヤ ロミール・ホンザーク(Cb)
ミハウ・ヴィエジュゴニュ(ドラム)

録音:2021年1月28&29日/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)
ジャンルにとらわれずチェコの優秀なアーティストの録音に力を入れているANIMAL MUSIC。当レーベル一押しのコンポーザー・ピアニスト、ニコル・ボーコ ヴァー(Nikol Bokova)の期待の新譜は豪華共演陣を迎えた大注目盤です。
チェコのジャズシーンを牽引するボーコヴァーはヨーロッパで話題沸騰のアーティスト。デビュー盤『Inner Places』(ANI-079)ではクラシック、ミニマル ミュージック、ポピュラーにインスパイアされた作品を発表。このアルバムはチェコで最高の音楽賞であるアンジェル賞のベスト・ジャズ・アルバム部門を受賞し注 目されました。続くセカンド・アルバム『UNRAVEL』(ANI-087)ではオリジナル作品に加えてラヴェルやラフマニノフにも挑んだ意欲作を発表しました。
期待の第3弾では鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク(Radek Baborak)、パット・メセニーから才能を高く評価されたプラハ出身の新世代ギタリスト、ダヴィ ド・ドルージュカ(David Dor??ka)、重鎮ベーシストにしてチェコで独自の発展を遂げる現代ジャズシーンにおけるキーマン、ヤロミール・ホンザーク(Jaromir Honzak)、そして現在オーストリアで活躍するチェコ出身のドラマー、ミハウ・ヴィエジュゴニュ(Micha? Wierzgo?)というチェコを代表する世界的アーティストが 集結!ジャズとクラシックの2つの世界で活躍するアーティストからも多くの刺激を受けたボーコヴァーが独自の感性で作曲した注目の内容。タイトルはギリシャ神 話を暗示していますが、個々の楽曲はこのアルバム制作の直前に亡くなったボーコヴァーの愛する人と共有した瞬間を思い起こしながら作曲したとのこと。その音 楽は様々なシーンやイメージを描き出し、また感情を呼び起こさせ、その記憶を垣間見ることができます。ボーコヴァーが生み出す美しいメロディは聴き手に安ら ぎを与えます。
当セッションは2日で行われましたが、感性豊かな豪華アーティストの「直感」を大切にし、あえて事前のリハーサルは行わなかったとのこと。ボーコヴァーのピ アノと織りなす各楽器の音がピュアなサウンドを作り上げており、思わず息を呑んでしまう演奏です。 (Ki)
ANIMAL MUSIC
ANI-093(1CD)
『ソングス・フォー・オーケストラ』
(1)LOVEBIRD(カレル・ルージチュカ作曲)
(2)HIDDEN SONGS SUITE:MIRACULUM(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(3)HIDDEN SONGS SUITE:OGDEN POINT(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(4)HIDDEN SONGS SUITE:LABYRINTH(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(5)HIDDEN SONGS SUITE:PAVANE(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(6)HIDDEN SONGS SUITE:IN MEMORY OF TIME(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(7)GRACE AND GRATITUDE SUITE (カレル・ルージチュカJr.作曲、カレル・ルージチュカ編)
(8)Celebration Blues(カレル・ルージチュカ作曲)
トマーシュ・スィーコラ(P)、
ダヴィト・ファーレク(Sax)、
トマーシュ・リシュカ(アコースティック・ベース)、
ロマン・ヴィーチャ(ドラム)、
プラハRSO、
シュチェパーンカ・バルカロヴァー(指)
ジャズ・ピアニストのトマーシュ・スィーコラが、今は亡きチェコ、ジャズ界の重鎮カレル・ルージチュカ(ルジッカ)(1940-2016)を偲んで開いたコンサート を収録したアルバム『SONGS FOR ORCHESTRA』をリリース。共演はなんとプラハRSOです!当団はオーケストラをバックにジャズとクラシックを 融合させたユニークなコンサート・シリーズ "New Horizons "を開催しており、今回のアルバムもその一環として制作されました。このアルバムではスィーコラ のほかにダヴィト・ファーレク、トマーシュ・リシュカ、ロマン・ヴィーチャのソリストが参加しています。
「HIDDEN SONGS SUITE」はスィーコラのオリジナル作品。対照的なテンポの5つの楽章で構成された当作品はソリストによる即興のパッセージが最大 の魅力。「さまざまな歌の形」を描き出します。師を思い全身全霊で演奏したスィーコラ渾身作。 (Ki)

MUSICAPHON
M-56970(1CD)
マルティヌー:ピアノ三重奏曲全集
ピアノ三重奏曲 第2番ニ短調 H.327、
ピアノ三重奏のための「牧歌集」 H.275、
ピアノ三重奏曲 第3番ハ長調 H.332、
ピアノ三重奏曲 第1番「5つの易しい小品」 H.193
トリオ・マルティヌー

録音:2016年12月、2017年1月 (プラハ、チェコ)
チェコを代表する作曲家の一人、マルティヌー。彼は非常に多作だったことでも知られています。その中で、ピアノ三重奏で編成されたものは、4曲書かれており、その最初の作品となった第1番「5つの易しい小品」は、1930年に作曲されました。ストラヴィンスキーから強く影響を受けていた時期に作られたその曲は、ピアノが打楽器的に使われていたり、変拍子が多用されたりとその影響が随所にみられます。トリオ・マルティヌーによるテクニカルで刺激的な演奏が印象的です。第2番、第3番は、アメリカに渡っていた1950年代の作品で、スタイルにこだわらず、自分の音楽を追求していったマルティヌーの成果が発揮されています。

BRAVO RECORDS
BRAVO-10001(1CD)
税込定価
(1)プーランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ FP119
(2)レントヘン:無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジー
(3)ベートーヴェン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第9番イ長調 Op.47「クロイツェル」
(4)アルベニス(クライスラー編):スペイン Op.165 第2曲 タンゴ
佐原敦子(Vn)、
山田武彦(P)

ライヴ録音:2019年12月3日トッパンホール
「日本が誇るヴァイオリニスト、佐原敦子さんの待望の新録音です。確かな演奏技術、音楽を絶えず高揚させて紡ぎ出すワクワクするような推進力。エスプリの効 いたプーランクや至高の名曲、ベートーヴェンのソナタでご一緒させていただき、目の覚めるような鋭さや豊かな音楽性を共にし、幸せな気持ちを感じながら演奏 いたしました。そしてロマンティシズム溢れるオランダのレントヘン――佐原敦子さんが長年取り組んでいる珠玉のレパートリーです。生き生きとした演奏が生まれ る瞬間を切り取った記録=録音が、佐原さんの美しい音楽を私たちの身近に届けます。」山田武彦(ライナーノートより)

Idil Biret Archive
NAXOS-8.504057
(4CD)
NX-B09
イディル・ビレットが奏でる室内楽作品集


【CD1】
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49…初CD化
ベルリオーズ:イタリアのハロルド- 第3楽章「アブルッチの山人が、その愛人によせるセレナード」
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op. 44
【CD2】
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op. 99
ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調 Op. 120 No. 2- 第2楽章 Allegro appassionato…初CD化
【CD3】
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 「偉大な芸術家の思い出に」 Op. 50…初CD化
マーラー:ピアノ四重奏曲 イ短調
【CD4】…ボーナスCD…初CD化
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」 Op. 24
ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op. 30 No. 2
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル」 Op. 47
【CD1】イディル・ビレット(P)
イリーナ・ニコティナ(Vn)
ユルヤ・クレパク(Vc)
ルーシェン・ギュネシ(Va)
ボルサンQ
録音:2019年10月 ライヴ・レコーディング イスタンブール(トルコ)、2011年1月 スタジオ・レコーディング、アンカラ(トルコ)、2014年5月 スタジオ・レコーディング、ハイデルベルク(ドイツ)
【CD2】
ロンドンSQ
ルーシェン・ギュネシ(Va)
録音:2014年9月 スタジオ・レコーディング、Chateau de Flawinne(ベルギー)、1980年1月 スタジオ・レコーディング、ロンドン(UK)、2011年1月 ライヴ・レコーディング アンカラ(トルコ)
【CD3】
イディル・ビレット(P)
イリーナ・ニコティナ(Vn)
ユルヤ・クレパク(Vc)
ロンドンSQのメンバー
録音:2019年10月 ライヴ・レコーディング (トルコ)、1980年9月 スタジオ・レコーディング、ロンドン(UK)
【CD4】…ボーナスCD…初CD化
ユーディ・メニューイン(Vn)
イディル・ビレット(P)
録音(ライヴ) 1973年7月 イスタンブール(2020年3月/7月 アンカラでのラジオ放送より)
2021年11月に70歳の誕生日を迎える、トルコ生まれの女性ピアニスト、イディル・ビレット。幼い頃から神童と して名声を馳せ、ブーレーズやリゲティなど近現代作品を得意とするなど幅広いレパートリーを有していることでも 知られています。この4枚組には彼女の数多い録音の中では比較的珍しい室内楽作品を収録。1980年のロ ンドン四重奏団とのブラームスや、2014年のシューマンなど、どれも記憶に残る名演です。また初CD化となるい くつかのコンサート音源も含まれており、なかでも1973年のイスタンブール国際音楽祭で演奏され、その模様が 2020年にアンカラでラジオ放送されたメニューインとのベートーヴェンは貴重なもの。メニューイン自身も「第7番 の冒頭部分のピアノがこれほどうまく演奏されたのは聞いたことがない」と絶賛したという演奏です。

Hoxa
HS-191207
NX-B06
祝祭のブラス〜金管五重奏によるクリスマス/ブリストル・ブラス・コンソート
伝承曲(ポール・ハリス編):ディンドン空高く
ドイツの伝承曲(ロジャー・ハーヴェイ編): エサイの根より
伝承曲(ハリス編):歓べ
作者不詳(ハリス編):天使が乙女のもとに
メル・トーメ(ジョン・コーニック編):クリスマス・ソング
伝承曲(ハーヴェイ編):コヴェントリー・キャロル
伝承曲/ドン・ギリス編)):ウエストミンスター・キャロル
ヨバッハ(ハリス編):目覚めよ、と呼ぶ声あり
ドイツの伝承曲(ヴィンス・ガラルディ編): もみの木
グルーバー(ハーヴェイ編):きよしこの夜
伝承曲(ハーヴェイ編):サセックス・キャロル
ポーランドの伝承曲(ハーヴェイ編):聖なる幼子
ブリストル・ブラス・コンソート【ポール・ハリス(トランペット、フリューゲルホルン)、トム・ディーキン(トランペット、ピッコロ・トランペット)、ポール・トムリンソン(Hrn)、ジョン・コーニック(Tb)、サイモン・デリック(チューバ)】

録音:日時不明(2019年?) セント・エディス教会、シーミルズ、ブリストル、UK
1985年に結成され、20人規模の大編成での演奏も行うブリストル・ブラス・コンソート。ここでは金管五重奏でクリスマスの名曲の数々を演奏しています。ポー ル・ハリスを中心としたメンバーによるアレンジも多いですが、名アレンジャーのロジャー・ハーヴェイや、中にはジョン・アイヴソンやドン・ギリスなどによる往年の名アレ ンジも収録しており、輝かしい音色がクリスマスならではの祝祭的な雰囲気を盛り上げています。

Sleeveless Records
SLV-1006(1CD)
NX-B06
『愛の挨拶』〜ヴァイオリン小品集
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):そんなことはどうでもいいさ - 「ポーギーとベス」より
マスネ:タイスの瞑想曲
ショパン:夜想曲 第20番嬰ハ短調 遺作 *
エルガー:愛の挨拶 Op. 12
フォーレ(バックマン編):夢のあとに Op. 7-1
ポンセ(ハイフェッツ編):エストレリータ
カスピ(1960-):ラ・トレンツァ
モンティ(1868-1922):チャルダッシュ
シューベルト:即興曲 変ト長調 Op. 90-3 D 899-3 *
アーン(1875-1943):夜想曲〜ヴァイオリンとピアノのための
アイアランド(1879-1962):カヴァティーナ
シベリウス:ロマンスOp. 78-2
ショパン:夜想曲 第2番変ホ長調 Op. 9-2 *
クライスラー(1875-1962):前奏曲とアレグロ (プニャーニのスタイルによる)
ウェールズ地方伝承の子守歌:スオ・ガン

*=ピアノ・ソロ
マシュー・ジョーンズ(Vn)
アナベル・スウェイト(P)

録音:2011年7月
オリジナル発売:2013年5月
ヴァイオリンとピアノによる人気の楽曲の数々で、これら2つの楽器の美しさを存分に味わう名曲集。クライスラー、ガーシュウィンとモンティの楽曲はいずれも技巧 的に華やかで情熱的、「タイスの瞑想曲」、「夢のあとに」、「エストレリータ」にシベリウスの「ロマンス」では、素直で美しいメロディを堪能できます。またショパンと シューベルトでは、スウェイトが美しさの際立ったソロを聴かせています。これらのよく知られた人気曲とともに、アーンの「夜想曲」やアイアランドの「カヴァティーナ」 などの知られざる傑作が配置されており、中でも映画『運命のいたずら(De tu ventana a la mia)』からカスピの「ラ・トレンツァ」、そして映画『太陽の帝国』 でおなじみの「スオ・ガン」のヴァイオリンによる演奏は、世界初録音です。
Sleeveless Records
SLV-1007(1CD)
NX-B06
バックス:ソナティナ ニ長調 〜チェロとピアノのための
ラプソディック・バラード 〜チェロ独奏のための
「民話」 〜チェロとピアノのための
ソナタ「伝説」 嬰ヘ短調 〜チェロとピアノのための
ライオネル・ハンディ(Vc)
ナイジェル・クレイトン(P)
アカデミー室内管の首席奏者を務めたイギリス出身のチェリスト、ハンディによる、アイルランドの作曲家バックスのチェロ作品全集。ハンディの出身校で、彼が教 授を務める王立音楽アカデミーのサポートによる録音で、同校で彼が師事したフートンの生誕100周年を記念しています。フートンはここにも収録されているバッ クスのソナタ「伝説」を、バックスが自身に妻子がありながら恋におちてしまったピアニスト、ハリエット・コーエンとの共演で初演したチェリストです。そんなフートンから バックスの音楽の真髄を受け継いだハンディによるこのアルバムには、ここでしか聴くことのできない「ラプソディック・バラード」も収録されており、チェリストやイギリス 音楽愛好家にとってはとても興味深い内容となっています。

Nimbus Music Publishing
NMP-1074
(パート譜)

NMP-1075
(スタディ・スコア)
【楽譜】
バッハ(デイヴィッド・ジュリッツ編):ゴルトベルク変奏曲 BWV 988(ヴァイオリン、ギター、チェロによる三重奏版)
■NMP-1074
サイズ:A4/ページ:32ページ×3
演奏時間:約79分

■NMP-1075
同内容の全パートのスコア
サイズ:A4/ページ:56ページ
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズのリーダーを2010年まで務めたヴァイオリニスト、デイヴィッド・ジュリッツによる編曲版。

ANIMAL MUSIC
ANI-092(1CD)
『ブエノスアイレスの四季』
ピアソラ:『ブエノスアイレスの四季』
(1)ブエノスアイレスの秋(1970)
(2)ブエノスアイレスの冬(1669)
(3)ブエノスアイレスの春(1970)
(4)ブエノスアイレスの夏(1965)
(5)ル・グラン・タンゴ(1982)
(6)アディオス・ノニーノ(1959)【カデンツァ:ヴァーツラフ・クラフリーク】
(7)オブリビオン(1982)
(8)リベルタンゴ(1974)【イントロダクションの即興:イジー・スチヴィーン Jr.】

※編曲:(1)-(4)トマーシュ・イレ、(5)ラデク・バボラーク、(6)-(8)トマーシュ・イレ&ラデク・バボラーク
ラデク・バボラーク・オルケストリーナ
【(1)-(8)ラデク・バボラーク(ホルン&アーティスティック・ディレクター)、(1)-(4)(6)-(8)ペトル・ヴァラーシェク(バス・クラリネット)、(1)-(4)ダリボル・カルヴァイ(Vn1)、マルティナ・バチョヴァー((1)(3)(4)(6)(8)第2ヴァイオリン、(7)第1ヴァイオリン)、ミラン・アル=アシャブ((6)(8)第1ヴァイオリン、(7)第2ヴァイオリン)、(1)(3)-(8)カレル・ウンテンミュラー(Va)、(6)-(8)ヴィレーム・キヨンカ(Va)、(1)-(8)ハナ・バボラコヴァー(Vc)、(1)-(8)ヴァーツラフ・クラフリーク(P)、(1)-(4)(6)-(8)イジー・スチヴィーン Jr.(打楽器)、(6)-(8)ラディスラフ・ビラン(ヴィブラフォン)、(6)-(8)イヴァナ・シュヴェストコヴァー・ドフナロヴァー(Hp)、(6)-(8)オンドジェイ・ロスコヴェツ(Fg)、(6)-(8)カデジナ・ ヤヴールコヴァー(Hrn)、(6)-(8)ミクラーシュ・コスカ(Hrn)、(6)-(8)クリシュトフ・コスカ(Hrn)】

録音:(1)-(4)2020年10月25日、(6)-(8)2020年12月19&20日/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)
2021年はピアソラ生誕100周年!鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク率いるアンサンブル「ラデク・バボラーク・オルケストリーナ」によるオール・ピアソラ・プ ログラム。好評の第1弾「ピアソラ」(ANI-084 / ANI-084LP)続く第2弾では『ブエノスアイレスの四季』を主軸に名曲を余すことなく収録した充実の内容です。
『ブエノスアイレスの四季』は “タンゴの革命児”としてピアソラならではの官能的で陰影のあるグルーヴ感に満ちた作品。彼らは情熱的に演奏しております。ま た、「ル・グラン・タンゴ」「アディオス・ノニーノ」「オブリビオン」「リベルタンゴ」も驚きの演奏を展開。リベルタンゴではバボラーク率いる4本のホルンの多才 な響きにも注目です。
可変アンサンブルの「ラデク・バボラーク・オルケストリーナ」は曲ごとでその表情を変えることのできる名人集団。ピアソラが持つエネルギッシュさと抒情的な 旋律を、作品ごとに創意工夫を重ね演奏しております。バボラークが絶大なる信頼を寄せるメンバーとともに演奏したピアソラ、必聴盤です! (Ki)

Ars Vobiscum
ARS-211259(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番長調Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト短調Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調Op.102-2
ペーター・ヘル(Vc)
使用楽器:ジャン=バティスト・ヴィヨーム、パリ、1840年頃
リー ゼ・クラーン( フォル テピ ア ノ )
使用楽器:ナネッテ・シュトライヒャー、ウィーン、1825年(第1,2番)
Peter Baerwind、ヒルトブルクハウゼン、1830年頃(第3番)
Friedrich Hippe、オーバーワイマール、1820年(第4,5番)

録音:2018年7月5-13日、フェストザール王宮、ヴァイマル
チェロ奏者ペーター・ヘルとピアニストのリーゼ・クラーンが、当時のオリジナル楽器を用いて、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲を録音しました。楽器は、ヴァ イマル古典期財団が所有するコレクションから、ベートーヴェンのチェロ・ソナタに最適なフォルテピアノを3つ選び、それぞれ楽器を変えて録音されました。リーゼ・ クラーンは、、ヴァイマルの音楽祭の芸術監督を長年務めており、財団の所有する楽器コレクションには精通しています。チェロは、1800年代中頃、パリにおいて 最も重要な楽器商であり、製作者であったジャン=バティスト・ヴィヨームを使用。 ベートーヴェンが残した5つのチェロ・ソナタは、チェロとピアノの楽器の発展と同時に、ロンベルクやデュポール兄弟、あるいはリンケといった名チェロ奏者との 幸運な出会いによって、生まれた作品群です。ペーター・ヘルとリーゼ・クラーンの演奏は、そうした時代の空気を存分に伝える演奏となっています。 (Ki)
Ars Vobiscum
ARS 211334(1CD)
ベートーヴェン:室内楽作品集
《マカベウスのユダ》の主題による12の変奏曲 WoO.45
アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO.57
「モーツァルト《魔笛》の主題による12の変奏曲」Op.66
モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46
ホルン・ソナタ.ヘ長調 Op.17
ペーター・ヘル(チェロ)
使用楽器: イゴール・ラウバッハ2019年(グァダニーニ複製)
ステファン・カッテ(Hrn)
使用楽器:アントン・ヨーゼフ・ケルナー、ウィーン、1801年
リー ゼ・クラーン(フォルテピアノ )
使用楽器:ナネッテ・シュトライヒャー、ウィーン、1825年/エラール・フレール、パリ、1811年

録音:2020年7月16-20日ベルヴェデーレ宮殿、ワイマール
時代楽器に精通したチェロ奏者のピーター・ヘルとピアニストのリーゼ・クラーンのベートーヴェンの室内楽作品集。卓越したテクニックを持つ、ナチュラルホル ン奏者のステファン・カッテを迎えたホルン・ソナタや、モーツァルトの歌劇からとった主題旋律を用いた変奏曲など、ベートーヴェンが最も自由に創作活動を行っ ていた時期の作品を収録。ホルン・ソナタで使用しているピアノは、ベートーヴェンの愛用していたエラール・フレールを使用しています。 (Ki)

ANIMAL MUSIC
ANI-091(1CD)
「100年」
(1)第1部1918-1938年(シュチェパーンカ・バルツァロヴァー作曲)
(2)第2部1938-1948年(ヤン・イルハ作曲)
(3)第3部1948-1968年(ルボシュ・ソウクプ作曲)
(4)第4部1968-1989年(マルティン・ブルネル作曲)
(5)第5部1989-2004年(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(6)第6部2004-2018年(ヴィート・クシーシュタン作曲)
コンセプト・アート・オーケストラ、シュチェパーンカ・バルツァロヴァー((指)トランペット)
アンドレア・シュルコヴァー、ダヴィト・ファーレク、ペトル・カルフス、マルテ・スチーレル、ルドシュ・ソウクプ、ヨナス・ブリンクマン(以上、サクソフォン、クラリネット、フルート)
フェリックス・メエル、ゲルハルト・オルニグ、ヤン・カイセル、ヤン、プジュビル(以上、トランペット、フリューゲルホルン)
ヤン・イルハ、シュチェパーン・ヤノウシェク、リヒャルト・シャンダ、ヤクブ・ジーデク、ヨハネス・オペル(以上、トロンボーン)
ヴィート・クシーシュタン(ピアノ、キーボード)、ペトル・ドヴォルスキー(アコースティック・バス、エレクトリック・バス)、カミル・スレザーク(ドラム)、トマーシュ・スィーコ(サウンド・エフェクト)、マルティン・ブルネル(プロフェット、ピアノ)、ヤン・リンハルト(グロッケンシュピール)、オンドジェイ・カブルナ、オンデス・マルテント(アコーディオン)、ヴラティスラフ・ブラベネク(アルト・サクソフォン、クラリネット)、ペトル・オストウホヴ(ティンパニ、パーカッション)

録音:2018年/チェコ
チェコの才能豊かなコンポーザー・プレーヤーが揃ったプログレッシブ・ジャズ・ビックバンドの「コンセプト・アート・オーケストラ」期待の新アルバムの登場!チェ コの有名な「エンジェル賞」で最優秀ジャズ・アルバムに輝いた第1作『The Prague Six』(ANI-049)、その後リリースして好評を博している第2弾『Vanoce Dosp?lych』(ANI-075)に続く期待の第3弾は2018年に旧チェコスロヴァキア共和国建国100周年迎え、その記念にメンバー6人がそれぞれ作曲したコンセ プト・アルバム「100年」です! 組曲の形で作曲された「100年」は6つのパートで構成。チェコスロバキアと後のチェコ共和国の歴史を独創性とエネルギーをもって表現しています。それぞれ の時代を反映させた旋律や引用など、その繊細は表現は彼らならではといえます。

ANTARCTICA
ANTAR-024
(CD+DVD(PAL))
ファン・エイク再訪
(1)アラン・クレパン(1954-):神秘の子羊の印象
(2)ヨハン・デュイク(1954-):武器を持たぬ男
(3)ディルク・ブロッセ(1960-):神秘の子羊の秘密
エディ・ヴァノオーストハーゼ(Cl)
(1)ヴィタリー・サモシュコ(P)
(2)フラマン放送cho
(3)ブリュッセル・フィルハーモニック
ジャケットにも使われているファン・エイクの不思議な祭壇画『神秘の子羊』を題材とした3作品を収録。3曲とも世界初録音でクラリネットが主役。聖歌を思わ せる旋律もあり、美しく神秘的な作品集です。
付属のDVDには絵と作品についてのドキュメンタリーが収録されています。PAL仕様のため日本向けのプレーヤーでは再生できない可能性がありますのでご 了承ください。パソコンでは再生可能です。 (Ki)

COO RECORDS
COO-020(1CD)
税込定価
バッハの鍵盤、七つの古楽器
バッハ:インヴェンション第11番BWV782(2声のインヴェンション)
インヴェンション第4番BWV775(2声のインヴェンション)
インヴェンション第10番BWV781(2声のインヴェンション)
プレリュード第10番BWV879(平均律クラヴィーア曲集第2巻より)
プレリュード第20番BWV889(平均律クラヴィーア曲集第2巻より)
トリオBWV583(オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ)
プレリュード第24番BWV869(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
フーガ第11番BWV856(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
シンフォニア第13番BWV800(3声のシンフォニア)
シンフォニア第10番BWV796(3声のシンフォニア)
カンツォーンBWV588(オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ)
プレリュード第22番BWV867(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
フーガ第16番BWV861(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
プレリュード第12番BWV857(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
コラール「キリストは死の縄につき給えり(ヨハン・ヴァルター作)
コントラプンクトゥス1 BWV1080(フーガの技法)
コントラプンクトゥス4 BWV1080(フーガの技法)
コントラプンクトゥス10 BWV1080(フーガの技法)
コントラプンクトゥス8 BWV1080(フーガの技法)
2声のフーガ BWV1080(フーガの技法)
エリゼオ・バロック・アンサンブル【宍戸俊子(パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオール) 、リゼット・オーベール=ミルレ(テノール・ドゥ・ヴィオール、バス・ドゥ・ヴィオール) 、ヴィヴィアン・ベルグ(バロック・オーボエ、オーボエ・ダモーレ、オーボエ・ダ・カッチャ) 、ジャン=フィリップ・イラカーヌ(バロック・ファゴット)】

録音:2008 年8 月28-30 日、ボーム(スイス・ヴォー州)プロテスタント教区教会
対位法――それは和音の響あいを美しく保ちながら、幾つものメロディを同時進行させる作曲 技法。この技芸にすぐれていたバッハは、たったひとりで演奏する鍵盤作品でさえ、複雑なメロデ ィの絡み合いを追求してやみませんでした。オルガン、チェンバロ、あるいはピアノ――鍵盤での 演奏では時としてみえにくい、そうしたバッハの「対位法の綾」を隅々まで味わうために、同時に鳴 っているメロディをひとつひとつ、別々の音色で奏でてみたら・・・?ひそやかな古楽先進国・スイ スを拠点に活躍する四人の古楽器奏者たちはいま、バッハが鍵盤のために書いた楽譜をそのま ま使い、作品の形を変えることなく、そこに潜んでいるメロディの絡み合いを、7つの古楽器で解き ほぐしてゆきます。「2声のインヴェンション」から「フーガの技法」まで、古雅なる響で浮かび上が る、豊かな対位法世界。
COO RECORDS
COO-022(1CD)
税込定価
「庭をわたる風」〜フルート、ピアノ、ファゴットによる近代室内楽の世界〜
クィルター:三つのシェイクスピア歌曲作品6より(吹けよ、吹け、冬の風/来たれ、死よ)
モーツァルト:ロンドKV.Anh.184
サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」より「あなたの声に心は開く」
ウッダール:セレナーデ
ヴィラ=ロボス
:プラジル風バッハ第6番
ムーケ:パンと小鳥
ヴィドール
:組曲 作品34
シャミナード:小協奏曲 作品107
古川仁美(Fl)
武田顕治(P)
前田正志(Fg)

録音:2009 年8 月、三鷹芸術文化センター 風のホール
時は 20 世紀初頭、英国の名探偵ホームズもヴァイオリンをたしなんでいた頃。余暇の愉しみに 楽器を弾く人たちのあいだでは、ピアノや弦楽器と並んで、フルートが大きな人気を博していまし た。一流作曲家たちの名品にも事欠かず、無名作曲家が残した秘曲にも、忘れがたい傑作が 続々。英国歌曲の名匠クィルター、多作で多芸なヴィラ=ロボス、フランスの女性作曲家シャミナ ード、謎多きウッダール・・・折々ファゴットの妙音を交えながら、英国帰りの名手の吹く滑らかなフ ルートが、存在感あふれるデュオ・パートナーのピアノとともに、室内楽のさまざまな魅力をゆった り、愉しませてくれます。

EDITION ABSEITS
EDA-046(1CD)
フランツ・シュレーカーのマスタークラスinヴィーン&ベルリンvol.4
(1)フーゴ・ヘアマン:ヴァイオリン・ソナタOp.17(1925)
(2)同:ゴシック風トッカータOp.16(1926)
(3)同:祈りOp.18の1(1925)
(4)同:セラフィムの音楽「楽園にて」(1951)
(5)フェリクス・ペティレク:6つのギリシャ狂詩曲(1927)
(6)レオン・クレッパー:2つの舞曲
(7)イスコ・ターラー:ラビの審判(1950)
(8)同:安息日の終り(1950)
コーリャ・レッシング(Vn(1)、P(3)-(8))、
アンドレアス・ケルステン(P)(1)(2)

録音:2017年1月22日(4)(7)(8)、11月3日(3)(6)、2018年1月28日(1)(2)、7月1日(5)/十字架教会(ロイトリンゲン)
全曲世界初録音。シュレーカー門下の作曲家の珍しい作品を発掘する貴重なシリーズ第 4 弾。今回はフーゴ・ヘアマン (1896-1967)、フェリクス・ペティ レク(1892-1951)、レオン・クレッパー (1900-1991)、イスコ・ターラー (1902-?) ら 4 名の作品。才人コーリャ・レッシングがヘアマン作品でヴァイオ リンを、他の曲はピアノを担当しています。
4名ともドイツ語圏の作曲家ながらペティレクはギリシャへ、クレッパーとターラーはイスラエルへ渡りました。しかし作風はいわゆる「頽廃音楽」といわ れるドイツ表現主義の典型で、「ギリシャ狂詩曲」と題されていても国民楽派的な色彩はあまりありません。ペティレクはゴドフスキーとザウアーに、クレッパー はコルトーにピアノを学んだ名手でもあったため、技巧的な面も注目。ヘアマン 1926 年作の「ゴシック風トッカータ」は名ピアニスト、ウィルヘルム・ケン プに献呈されていて、ピアニズムが興味津々です。 (Ki)

Musicaphon
M-35725(1CDR)
ルッツ=ヴェルナー・ヘッセ〜ポートレート
オルガンのための「トッカータ・ヴィジョナリア」 Op.71(2013)、独奏チェロのための「エレジー」 Op.55(2007)、バリトンとピアノのための「月の歌」 Op.49(2004/06)、3つのイースターの歌 Op.69*(2013)、フルートとピアノのための「エピグラム」 Op.48#(2006)、合唱と大オーケストラのための「雲に覆われた塔」 Op.76(2015)
ヴォルフガング・アーベントロート(Org)、スザンネ・ミュラー=ホルンバッハ(Vc)、ティロ・ダールマン(Br)、マティアス・ヴィーリヒ(P)、クリア・ヴォイシズ*、ディルク・ペッペル(Fl)、ジヨン・フィリップス(P)#、ヴッパータール歌劇場cho、ヴッパータールSO、アレクサンドル・マルコヴィチ(指)

録音:2016年2月-10月、ヴッパータール市庁舎(ドイツ)
ドイツのボン出身で、「ヴッパータール・コンサート協会」の会長を務める現代の作曲家、ルッツ・ヴェルナー・ヘッセ(1955-)のポートレート・アルバム。彼はケルン音楽院でギュンター・フォルクとユルク・バウアーに音楽学と作曲を師事し、現在はケルンのヴッパータールにあるケルン音楽舞踊大学の教授兼マネージングディレクターを務めています。ヘッセの作曲活動は室内楽と管弦楽を中心に行われており、ドイツ国内の様々なオーケストラからの委嘱を受け、数々の名作を生み出しています。
ルッツ=ヴェルナー・ヘッセは現代の作曲家としては保守的な作風で知られていますが、彼自身は次のように述べています。「作曲は私にとって必要不可欠なものであり、自分自身を表現する方法でもあります。作曲は私の生活の一部であり、創造的なプロセスの中で思いもよらない空間を開いてくれます。私の目標は、これらの空間を聴衆がアクセスしやすく、理解しやすいものにすることです。私にとって重要なのは、聴いてもらえるものだけを書くことです。ですから、抽象的で(あまりにも)複雑な構造には興味がなく、理解可能な有機的なプロセスを示すことに非常に興味を感じています。私にとっては知的に理解することよりも、注意深く(感情的に)追体験することのほうが重要なのです。そうして初めて、音楽はその非常に特別な力にふさわしい効果を発揮することができるのです。」
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Musicaphon
M-59003(1CD)
ヨーロピアン・パスウェイ
ボルトキエヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.26
ショーソン:詩曲 変ホ長調 Op.25
クライスラー:前奏曲とアレグロ ホ短調
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ「ラ・フォリア」 Op.5-12
オトマル・マーハ(1922-2006):独奏ヴァイオリンのためのセイキロス変奏曲
アロイス・コットマン(Vn)、
ルドルフ・デネマルク(P)
アロイス・コットマン(1929-)はヴァイオリンのための国際コンクール「アロイス・コットマン賞」の創設者としても知られるドイツの名ヴァイオリニスト。本アルバムでは『ヨーロピアン・パスウェイ』と題して国も時代もさまざまなヴァイオリン作品が取り上げられており、あまり知られていないコットマンのヴァイオリンの美しさを存分に楽しむことができます。作品的にはチャイコフスキーやラフマニノフ的な作風で人気のロシア人作曲家、セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952)の「ヴァイオリン・ソナタ」が貴重。濃厚なショーソンの「詩曲」、熱く歌い上げるコレッリの「ラ・フォリア」も必聴です。デネマルクの少し乾いたピアノも味わい深い名演。

Sae Higashi Records
NYCC-13017(1CD)
税込定価
響きの彩
クララ・シューマン:3つのロマンス 作品22
シューマン:歌曲集『ミルテの花』 作品25 より I. 「献呈」
 リュッケルトの12の詩による歌曲集『愛の春』 作品37 よりI. 「空は一粒の涙を流した」
クララ・シューマン:IV. 「あなたが美しさゆえに愛するのなら」
シューマン:V. 「僕は吸い込んだ」
 歌曲集『ミルテの花』 作品25 より III. 「くるみの木」
 リュッケルトの12の詩による歌曲集『愛の春』 作品37 より
 IX. 「バラ、海、そして太陽」
 X. 「おぉ太陽よ、おぉ海よ、おぉバラよ!」
 XII. 「確かに太陽は輝く」
シューベルト:アルペジョーネソナタ イ短調 (クラリネット版)

<CD版オリジナルボーナストラック>
シューマン:歌曲集『リーダークライス』 作品39 より V. 「月の夜」
東紗衣 (Cl/バスCl)
守重 結加 (P)

録音:2020年9月14,15日 M.E.T.ホール
若手実力派クラリネット奏者、東紗衣のファーストアルバムがリリースされます。 東京藝術大学卒業後、兵庫芸術文化センターOを経て渡独。2017年に帰国後は首都圏を拠点に、多岐にわたって活躍する東 紗衣の “今” に迫る。 ロベルト・シューマン:歌曲集『ミルテの花』作品25、同『愛の春』作品37のドイツ歌曲の世界、クララ・シューマン:3つのロマンス 作品22の 色彩の調べ、フランツ・シューベルト:アルペジョーネ・ソナタD821の孤独と憧れの音楽。 1840年30歳のロベルト・シューマンを軸としたこれらの作品に、2020年30歳を迎える東紗衣が対峙する。 彼女の最大の魅力とも言えるクラリネットの表情豊かな響きによって翻訳された音楽は、当時のシューマンが知る由もなかった、未知なる彩り の世界へと聴衆を誘うでしょう。

ANTARCTICA
ANTAR-022(1CD)
Le Bestiaire 〜動物詩集〜
サン・サーンス:動物の謝肉祭(ピート・スウェルツ編、2019年)
ピート・スウェルツ(1960-):動物詩集
ローランド・ヘンドリクス(Cl)
ローランド・ヘンドリクス・アンサンブル
ベルギーの現代作曲家ピート・スウェエルツがアポリネールの『動物詩集』にインスピレーションを得て書いた作品に、サン=サーンスの『動物の謝肉祭』 をカップリング。演奏しているのはクラリネット、ピアノと弦楽四重奏によるアンサンブル。サン=サーンスもこの編成に合わせて編曲されています。時代を隔 てた二つの動物園的室内楽をお楽しみください。 (Ki)

ANIMAL MUSIC
ANI-087(1CD)
『UNRAVEL』
(1)ヴィーチェスラフ・ノヴァーク:「BALADE AFTER BYRONS MANFRED」
(2)ニコル・ボーコヴァー:「MANFRED」
(3)トマーシュ・ソヴォボダ:「IN A FOREST: TRAILS」
(4)ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36より第1楽章「アレグロ・アジタート」
(5)ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36より第2楽章「ノン・アレグロ―レント」
(6)ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36より第3楽章「アレグロ・モルト」
(7)ニコル・ボーコヴァー:「SERGEI」
(8)トマーシュ・ソヴォボダ:「EULOGY」
(9)ニコル・ボーコヴァー:「ERICH」
(10)コルンゴルト:「AWAKENING OF BIRDS IN THE MORNING」
(11)ニコル・ボーコヴァー:「GOLDEN」
(12)ラヴェル:ソナチネより第1楽章「中庸の速さで」
(13)ラヴェル:ソナチネより第2楽章「メヌエットの動きで」
(14)ラヴェル:ソナチネより第3楽章「生き生きと」
(15)ニコル・ボーコヴァー:「UNRAVEL」
ニコル・ボーコヴァー(P)、
マルチン・コツィアーン(アコースティック・ベース)、
ミハル・ヴィエルツィゴン(ドラムス)
ジャンルにとらわれずチェコの優秀なアーティストの録音に力を入れているANIMAL MUSIC。数多くのアーティストがその才能を開花させていますが、ボー コヴァーもその一人。前作『Inner Places』(ANI-079)では自作のピアノ・トリオを発表し、クラシック、ミニマルミュージック、ポピュラーにインスパイ アされた作品をしました。このアルバムはチェコで最高の音楽賞であるアンジェル賞のベスト・ジャズ・アルバム部門を受賞し話題となりました。
期待のセカンド・アルバム『UNRAVEL』では自作はもちろんのこと、クラシックの作品にも挑んだ意欲作。ボーコヴァーはヤナーチェクが没した地として も知られるオストラヴァ出身でもともとクラシックのピアニストとして研鑽を積んでいた実力派です。今回、難曲として知られるラフマニノフのピアノ・ソナタ 第2番を主軸にラヴェルのソナチネやコルンゴルトの作品まで実に多彩な顔をのぞかせます。また、達者な腕前で華麗なテクニックと美しいメロディが融合 したボーコヴァーの作品も実に魅力的。まさにジャンルをこえた新時代のピアニストと申せましょう。 (Ki)

N-crafts Sound
NC-0001(1CD)
税込定価
『ブラス・クロニクル』
シャルパンティエ (ロジャー・ハーヴェイ編): 「テ・デウム」より前奏曲
バッハ (ロナルド・ロム編):「小フーガ」 ト短調 BVW578
ヘンデル (ロジャー・ハーヴェイ編): 調子の良い鍛冶屋による変奏曲
イアン・マクドナルド:シースケッチ
モーレイ・カルヴェール:3つのダンスの印象
エンリケ・クレスポ:スピリチュアル・ワルツ
酒井格:たなばた
ゴードン・ラングフォード:前奏曲,ポロネーズとプロムナード
ジョン・チータム: スケルツォ
N-craftsエヌ - クラフツ【栃本浩規、井川明彦 (Tp)、今井仁志 (Hrn)、吉川武典 (Tb)、池田幸広(Tub)】

録音:2019年12月26日、28日飛騨・世界生活文化センター 飛騨芸術堂
2008年にNHKSOのメンバーで結成された金管五重奏団、N-crafts(エヌ - クラフツ)。これまで全国で単独公演を行い人気を博 して来ましたが、今回満を持して初めてのCDがリリースとなりました。シャルパンティエやバッハの名曲、金管五重奏の定番作品のほか、吹奏 楽の名曲「たなばた」を、作曲者の酒井格自身が金管五重奏に編曲した版も収録しています。たった5人による演奏とは思えない豊かな音 色と、卓越したテクニック。日本が誇るトップ・プレイヤーたちによる、輝かしい響きをお楽しみください。

Virtus Classics
VTS-9(1CD)
税込定価
パトリック・ガロワの芸術・2〜フランス・ロマン派ソナタ集
フランク:ソナタ イ長調
ピエルネ:ソナタ ニ短調 作品36
ヴィドール:組曲 作品34
パトリック・ガロワ (Fl)
瀬尾和紀 (P)

録音:2019年1月28〜30日
このアルバムには、19世紀後半のフランスで活躍したフランク、ピエルネ、ヴィドールによる3つの作品が収められています。いずれもフ ルーティストのレパートリーに重要な位置を占める存在であり、そのうち2曲はもともとヴァイオリン・ソナタとして書かれたものですが、 フルートのための編曲版もオリジナルの形に劣らぬだけの人気と演奏頻度を誇っています。 ガロワは3つの作品にじっくり向き合い、これらの曲をフルートで演奏することの意義を探求。19世紀から20世紀に移り変わる時代 の音楽が持つ繊細なハーモニーを生かし、巧みな息使いで作品に新しい命を与えました。 ピアノを担当するのは、ガロワの信頼厚い瀬尾和紀。前作「パリ音楽院卒業試験曲集」ではフルーティストがピアノを演奏するという 驚きを持って迎えられた瀬尾、今作でもフルートを知り尽くした彼ならではの「伴奏の域を超えた」細やかなアンサンブルを披露しま す。

AKIHIRO MIURA
AMCD-0001(1CD)
税込定価
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集I「クロイツェル」
第9番イ長調 作品47 「クロイツェル」
第6番イ長調 作品30-1
第1番ニ長調 作品12-1
三浦章宏(Vn)、東誠三(P)

録音:2020年6月18日〜20日/三春交流館「まほら」
東フィルのコンマス、三浦章宏の自主制作レーベル第1弾。自身初となるソロ・アルバムで取り上げたのは三浦の敬愛するベートーヴェン。この先ソナタ全 集録音を完成させるという目標を掲げ、その第1集として大曲の『クロイツェル』と第1番、第6番を録音。ヴァイオリニストとして長いキャリアを持つ三浦が満 を持して挑む、並々ならぬ意気込みの詰まったアルバムです。
三浦は室内楽にも積極的で、ヴァイオリン・ソナタの全曲演奏会を既に何度か行っています。そのため各曲を深く理解しているのは勿論、交響曲との共通点 や違いも肌で感じています。オーケストラ作品と比べると室内楽にはベートーヴェンのプライヴェートな部分が自然に反映されていて、親しみを感じるそう。ま たベートーヴェンは激しさが特徴のように言われますが抒情的な旋律を書くことにも長けた作曲家である、と語っていて、それらの要素はこのソナタ録音に大 きな魅力となって息づいています。そしてピアノは三浦と50年来の知り合いで多く共演を重ねてきたという東誠三。彼もベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲 演奏・録音を行った人物で、この全集録音企画に欠かせない演奏家と言えます。
演奏はまったく虚飾の無い、音楽そのものを真摯に見つめたもので、明朗にして輝かしい響きがストレートに伝わってきます。二人の演奏家の高い密度のや りとりが確固たる確信を持って迫ってくる『クロイツェル』はたいへんに見事。注目必至のシリーズ開始にふさわしい1枚です。 (Ki)

2L
2L-162SABD
(Bluray Disc Audio
+SACD)

ロマンティシズム時代のホルン
デュカス:ヴィラネル
グノー:アンダンテ(「ピストン・ホルンとピアノのための6つのメロディ」(1839)から)
サン=サーンス:ロマンスOp.3
シャブリエ:ラルゲット(1875)
チェルニー(1791-1857):アンダンテ・エ・ポラッカ(1848)
F・シュトラウス(1822-1905):夜想曲 Op.7(1864)
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
R・シュトラウス:アンダンテ(1888)
スタイナル・グランモ・ニルセン(Hrn)(ピリオド楽器)
クリスティン・フォスハイム(フォルテピアノ)
[楽器 Horn:Marcel-Auguste Raoux, horn with piston valves (sauterelle), Paris 1836(Dukas/Gounod)/
Marcel-Auguste Raoux, natural horn, Paris 1836(Saint-Saens/Chabrier)/
Fam. Lausmann, natural horn, Bohemia c.1800(Czerny)/
Leopold Uhlmann, Vienna horn, Vienna c.1900(F. Strauss/Schumann/R. Strauss)(All the horns are copies made
by Andreas Jungwirth, Freishcling, Plank am Kamp, Austria)/
Fortepiano:Ernst Irmler, Leipzig 1850-1860, restored in 2019 by Sigmund Berg]

録音:2019年6月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
「ホルンの音は、ロマンティック音楽の作曲家たちにとって、荒れ狂うような強い感情を典型的に示すものだった。ロベルト・シューマンは、ホルンはオー ケストラの魂だと語ったといわれ、詩人たちは、ホルンの音を魂の憧れの象徴とみなした。そして、ホルン奏者にとっては、バルブの発明に明らかなようにホ ルンが新しい技術による実験と変化に直面したため、ロマンティシズムのほとんどの時代を通じてホルンそのものの魂が問題になった……」。第62回グラミー 賞「最優秀イマーシブオーディオ・アルバム」を受賞したモッテン・リンドベルグの制作した新しいアルバム『ロマンティシズム時代のホルン』。『初期ロマンティ シズムのホルン・ソナタ』(2L113SABD)を録音したナチュラルホルンの名手、ノルウェーのスタイナル・グランモ・ニルセンの 2L レーベル第3作です。こ のアルバムでは、ロマンティシズム時代の作曲家たちがホルンのために作った作品が、それぞれの作曲家ゆかりの楽器で演奏されます。デュカスの「ヴィラネル」 とグノーの「アンダンテ」は、マルセル=オギュスト・ラウーが1836年に製作したピストン・バルブ付きホルン、サン=サーンスの「ロマンス」とシャブリエの「ラ ルゲット」はラウーのナチュラル・ホルン、チェルニーの「アンダンテ・エ・ポラッカ」はボヘミアのラウマン製作のナチュラル・ホルン、フランツ・シュトラ ウスとシューマンとR・シュトラウスの曲はレーオポルト・ウールマンが 1900 年頃に作ったウィーン・ホルン。いずれも、ニルセンの前のアルバムと 同じアンドレーアス・ユングヴィルトの製作したコピー楽器です。ホルンという楽器の進化を探り具体的な姿に示してゆく試み。前作と同じ、ノルウェー音楽 アカデミーでフォルテピアノを担当するクリスティン・フォスハイム(1963-)が共演。オスロのソフィエンベルグ教会で録音セッションが行われました。
■Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収 録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDの プレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください]
2L
2L-160SACD
(1SACD)
ベートーヴェン 、1802年の遺書
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30 no.3
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル」 Op.47
ラグンヒル・ヘムシング(Vn)
トール・エスペン・アスポース(P)
[Violin:Francesco Ruggeri(Cremona, 1694)、Piano: C. Bechstein Concert D282/Steinway D-model(track 6)]

録音:2019年4月、11月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[SACD:5.1 multichannel DSD/2.0 stereo DSD/RedBook PCM:MQA CD]
ノルウェーのヴァイオリニスト、ラグンヒル・ヘムシング(1988-)とピアニストのトール・エスペン・アスポース Tor Espen Aspaas(1971-)は、彼 女の最初のソロ・アルバム『YR』(Simax PSC1315)がきっかけとなり、リサイタルのパートナーとしての共演を始めました。コンサートとフェスティヴァ ルへの出演、放送のための録音と、活動がつづき、グリーグ、シベリウス、カール・ニルセンの曲を弾いた『北国の音色(Northern Timbre)』(2L138SABD) を2017年にリリース。BIS レーベルに録音をつづける妹エルビョルグとも違うラグンヒルの感性と表現の音楽が注目され、ファンを獲得しました。ラグンヒ ルとトール・エスペンのデュオの新しいアルバムでは、2013年にボンの「ベートーヴェン・フェスティヴァル」で「ベートーヴェン・リング」を受け、ふた りにとって大切な作曲家、ベートーヴェンのソナタ2曲によるプログラムが組まれています。アルバムのタイトルにある「1802年」は「『芸術家』ベートーヴェ ンが『人間』ベートーヴェンを運命の手に委ねた、危機の年」といわれます。進行する難聴、ウィーンの社会と公の生活から締め出されているのではないか という疎外感といった問題に悩まされ、夏と秋に滞在したハイリゲンシュタットで「文字と音楽」による「遺書」を作りました。ト長調の曲など「3つのヴァ イオリン・ソナタ」Op.30、「テンペスト・ソナタ」を含む「3つのピアノ・ソナタ」Op.31、「エロイカ変奏曲」Op.35、交響曲第2番 Op.36 といった傑作 群が作られ、そして翌1803年、ト長調の第8番と一緒にこのアルバムで演奏される、ベートーヴェンの「英雄的」スタイルを示す「クロイツェル・ソナタ」 と呼ばれるイ長調のソナタが作曲されました。2019年、オスロのソフィエンベルグ教会でのセッション録音です。

BION RECORDS
BR-291207(1CD)
「ミンストレル」〜ベドリッシュSQの旅〜情熱のダンス
バルトーク:トランシルヴァニア地方のテーマによるソナチネ 作品 55
チャイコフスキー:舟歌 〜「四季」〜
ハチャトゥリアン:剣の舞 〜「ガイーヌ」より
ショパン:別れの曲(エチュード 作品10-3)
プーランク:フランセーズ
プーランク:ワルツ
プーランク:ブーレ 〜オーヴェルニュのパヴィリオンにて
ドビュッシー:ミンストレル 〜「前奏曲集 第1 巻」〜
ファリャ:愛の戯れの踊り 〜「恋は魔術師」より
ヒナステラ:弦楽四重奏曲 第1 番作品20
ブルーベック:トルコ風ブルーロンド
((1)-(11)(16)編):ジャック・ガンダール)
ベドリッシュSQ【ジャック・ガンダール(第一ヴァイオリン)、長谷川 彩(第二ヴァイオリン) 、ジュリアン・ガバン(Va)、オレリアン・サブレ(Vc)】

録音:2019 年2 月20〜22 日
「クラシック音楽の裾野を広く楽しく」をモットーに様々な企画を携えて活動するフランスのベドリッシュSQが、2 枚目のアルバムをリリースしました。今回のテーマは「ダンス」です。タイトルの「ミンストレル」が示す通り、巡業の楽団が各地 を渡り歩いてゆくイメージで、ダンスと一体となった移動縁日の賑やかさと楽しさに満ちた内容となりました。ヒナステラの弦楽 四重奏曲第 1 番以外は、第一ヴァイオリン奏者ジャック・ガンダールによる編曲で、バルトークやハチャトリアン、ファリャらの ダンスに由来する器楽曲はほとばしる情熱そのままに、チャイコフスキーやショパン、ドビュッシーらのピアノ曲はより一層の 情緒にあふれ、作品に新たな表情が与えられています。収録曲は本国フランスでの国内ツアーでも演奏されて大盛況とな り、アルバムはラジオでも取り上げられました。

AGLAE MUSICA
AMC-111.12(2CD)
ベートーヴェンチェロ・ソナタ & 変奏曲集
チェロ・ソナタ 第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ 第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ 第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ 第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ 第5番ニ長調 Op.102-2
ヘンデルの「ユダス・マカベウス」の「見よ、勇者は帰る」の主題による変奏曲 WoO 45
モーツァルトの「魔笛」の「可愛い娘か女房がいれば」の主題による12の変奏曲 Op.66
モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による変奏曲 WoO 46
アルナウ・トゥマス(Vc)
ケネディ・モレッティ(P)

録音:2016年10、12月、アビラ、スペイン
アルナウ・トゥマスはカタルーニャ(スペイン) のバルセロナに生まれたチェリスト。カザルス・カルテットのメンバーとして harmonia mundi レーベルに多くの録音があります。

FUGA LIBERA
FUG-765(1CD)
『ロマンティック・ヴィオラ II』
トゥルヌミール(1870-1939): 3楽章の組曲 Op. 11 (1897)
ショーソン:チェロもしくはヴィオラとピアノのための小品 Op. 39 (1897)
ヴィエルヌ:ヴィオラのための2つの小品 (1895)
ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」(ヒュー・マクドナルドによるヴィオラとピアノのための編曲版(2001))
ダニエル・ヴァイスマン(Va)
ペトル・ペトロフ(P)

録音:2019年8月19-22日 サル・フィラルモニーク、リエージュ
ベルギーを本拠地とするリエージュ王立POの総監督を務めるダニエル・ヴァイスマン。優れたヴィオラ奏者でもある彼が 奏でるロマン情緒漂うヴィオラ作品集第2弾はフランス語圏の作品を収めており、中でもベルリオーズの名作「イタリアのハロルド」を収録してい ることがポイントです。ベルリオーズ研究で著名なイギリスの音楽学者ヒュー・マクドナルド編曲によるヴィオラ・パートは、既存録音のあるリスト 編曲版とも違い、原曲の独奏パートのみならず管弦楽部分もピアノと分け合っており、たいへん聴き応えのある二重奏曲に仕上がっていま す。ヴィオラの歌心を満喫できる一枚です。

MUSICAPHON
M-56971(1SACD)
ヴィオラ、ヴィオラ! Vol.1〜イギリスのヴィオラ作品集
ジェフリー・グレイ:ヴィオラ・ソナタ
アダム・ゴーブ:ワルツとノクターン、ユモレスク
ブリテン:ラクリメ 〜 ダウランドの歌曲の投影 Op.48
ブリス:ヴィオラ・ソナタ
カリン・ドルマン(Va)、
セシリア・ボッシュマン(P)

録音:2009年10月
イギリスはヴィオラの名曲が多いことで知られますが、それは偉大なヴィオラ奏者、ライオネル・ターティスや、ウィリアム・プリムローズの存在によるところが大きいようです。ブリスの「ヴィオラ・ソナタ」(1933)はターティスのために、ブリテンの「ラクリメ」(1950)はプリムローズのために作曲されたもので、ブリスは「楽器のシンデレラであるヴィオラをプリンセスに仕立て上げたのはターティスだ」と、自著『As I Remember』の中で述べています。ターティスはブリス以外にも、ウィリアム・ウォルトン、アーノルド・バックス、フランク・ブリッジ、グスタフ・ホルストらにヴィオラのための作品を依頼しました。ここではさらに後の世代の2人の作曲家による作品が収録されていますが、ジェフリー・グレイのソナタ(1986)もターティスに教わったヴィオラ奏者ロジャー・チェイス(1953−)のために書かれたもので、20世紀初頭の英国ヴィオラ音楽の伝統を受け継いでいます。
ヴィオラのカリン・ドルマンはオランダ、ロッテルダム音楽院の教授を務める女流奏者。国際ヴィオラ協会の副会長の任にもある現代のヴィオラ界の重要人物の1人です。
MUSICAPHON
M-56976(1SACD)
ヴィオラ、ヴィオラ! Vol.2〜フランスのヴィオラ作品集
ミヨー:ヴィオラ・ソナタ第2番Op.244、
 花のカタログ Op.60(演奏者による編)
ケックラン:ヴィオラ・ソナタ Op.53
フランセ:ヴィオラとピアノのためのラプソディー
カリン・ドルマン(Va)、
セシリア・ボッシュマン(P)

録音:2010年11月/※当タイトルは初紹介旧譜(恐らく日本初紹介)のため、ご注文数に対して十分な枚数をご用意できない可能性がございます。予めご了承下さい。
第1巻(M56971)のテーマがイギリスのヴィオラ作品であったのに対し、第2巻となる本アルバムには、20世紀フランスのヴィオラ作品が集められています。1910年以前に書かれたフランスのヴィオラ・ソナタのリストを見てみると、有名な作曲家の名前がほとんど含まれていないことに気が付きます。ヴィオラが室内楽のための楽器として評価されるには、20世紀を待たねばなりませんでした。
本アルバムの中心となるのは、盟友関係にあったケックランとミヨーのヴィオラ・ソナタです。1915年に完成したケックランのソナタは、彼が室内楽の分野で重要な一歩を踏み出した作品であり、この頃の彼の最高傑作と言っても過言ではない重要作。長いメロディックなライン、複雑なリズム、劇的なコントラストを持ち、第1次世界大戦中の雰囲気を漂わせるこのソナタについて、ケックランは作品の被献呈者であるミヨーに「陰鬱であると同時に親密なもの」と語っています。一方ミヨーのソナタ第2番はケックランの約30年後、1944年の作で、プロ・アルテ四重奏団の創始者であるアルフォンス・オンヌーの思い出に捧げられています。


Treasures
TRE-224(2CDR)
レーヴェングートSQ〜フランスの弦楽四重奏曲集
■Disc1
フォーレ:弦楽四重奏曲Op.121
ルーセル:弦楽四重奏曲
ドビュッシー:弦楽四重奏曲
■Disc2
フランク:弦楽四重奏曲
ラヴェル:弦楽四重奏曲
レーヴェングートSQ
【アルフレッド・レーヴェングート(1Vn)、ジャック・ゴトコフスキー(2Vn)、ロジェ・ローシュ(Va)、ロジェ・レーヴェングート(Vc)】

録音:1965年(ステレオ)
※音源:VOX SVBX-570
◎収録時間:147:33
“むせ返るほどの芳醇な香りを湛えたレーヴェングートQの至宝!”
■音源について
レーヴェングートQの代表的名盤ボックス(3LP)の全てを収録。このセットは彼等の最大の偉業と言っても過言ではないはずですが、まとまった形でCD化されないのが不思議です。

★決して多いとは言えないレーヴェングートQの録音の中で真っ先にお勧めしたいのがこのセット。中でもドビュッシー&ラヴェルは、同カップリングのレコードの中でも最高の逸品と信じて止みません。しかし、通常はモノラル録音とステレオ再録音が存在する場合、大抵はモノラルが忘れわれるものですが、レーヴェングートQの「ドビュッシー&ラヴェル」に関しては、名演として紹介されるのは専らDGのモノラル録音ばかり。両者を比較した上でモノラルの方に軍配を上げるのなら理解もできますが、ステレオ盤については紹介すらされないことが多いのは、レーベルに対するイメージが災いしたのか、単に聴いていないのか?何れにせよ、このVOX録音に存在する無類の魅力を無視してよい理由などあり得ません!
 なんと言っても、ラヴェル冒頭から溢れ出す甘い香りにイチコロ!それはホールの残響等で加工した空気感ではなく、彼らの楽器から直接発せられる素の香気なので、生々しさと真実味はひとしお。それにカラフルな色彩と人肌の温もりも含めて、ステレオだからこそ捉えられた珠玉のニュアンスがここにはあります。
 但し、デジタル的なアンサンブルに慣れた耳には、第一印象では音程がフニャフニャと感じるかもしれませんが、それだけで拒否反応を示したり、「下手」というレッテルを張ってしまったらこの先の音楽人生の大損失!こんな魅惑的な表現を味わえないまま一生を終えるなど悲しすぎます。そもそも、ただの下手くそだったら、プロとして通用していないはずです。
 音程に対する感覚、弓圧、ヴィブラートのさじ加減などの技術は見事なまでに4人に共通。だからこそ、どのフレーズを取っても、まるで一人の人間が語っているかのように響くのです。特にヴィブラートに関しては、極力抑制しているのがポイント。もちろん、昨今主流の無分別なノン・ヴィブラートとは意味が違うのは言うまでもありませんし、そもそもヴィブラートとは、付けるか付けないかの二者択一ではなく、音楽の持つ雰囲気によって使い分けるものであり、それが人間の生理にも適っているということを強く思い知らされます。コーダ数小節の粋な余韻も真似のできない技。
 第1楽章の第2主題に関しても、こんなアンニュイな雰囲気を湛える演奏は他に聴いたことがなく、まさに彼らの技術のこだわりの結晶。第2楽章のピチカートは、ピチピチ跳ねる魚の如く、瑞々しいことこの上なし。こんな水分を感じる音を他で聴けるでしょうか?第2楽章中間部や第3楽章は、芸術的なノン・ヴィブラートの連続!「ノン・ヴィブラート=無機質」という思い込み一瞬で吹き飛びます。
 ドビュッシーとラヴェルとではアプローチを大きく変える演奏というのは少ないと思いますが、ここではドビュッシーにおいては、持ち前に音色美に加えてより強い意思を漲らせている点にもご注目を。 【湧々堂】

Hoxa
(Willowhayne Records)
HS-502622(1CD)
NX-B06
『ロクリアン・ロリポップス』
ガーシュウィン:すべてを忘れよう
 スラップ・ザット・ベース
ドナルドソン:メイキン・フーピー
ガーシュウィン:わが恋はここに
 スワンダフル
ポーター:エニシング・ゴーズ
 エヴリ・タイム・ウィ・セイ・グッバイ
 レッツ・ドゥ・イット
ガーシュウィン:ジャスト・アナザー・ルンバ
ジョプリン:ローズリーフ・ラグ
ガーシュウィン:サマータイム
スースドルフ:バーモントの月
バーンスタイン:ニューヨーク、ニューヨーク
ロジャース:マイ・ファニー・ヴァレンタイン
ジョプリン:ラグタイム・ダンス
アンダーソン:フィドル・ファドル
 プリンク・プレンク・プランク
シャーウィン:バークリースクエアのナイチンゲール
ポーター:よくあることさ
ロクリアン・アンサンブル(弦楽四重奏)
タイトルの「ロリポップ」とは、"ぺろぺろキャンディー"のこと。1991年に結成されたロクリアン・アンサンブルは、現代音楽や女性作曲家の作品 紹介に力を入れ、幅広いレパートリーを持っています。そのコンサートではいつも、ここに収録されているようなライトな音楽から数曲のアンコー ルを披露しており、それは彼女たちのトレードマークになりました。シリアスなクラシック作品を聴いた後に聴くジョプリン「ラグタイム」、ガーシュウィ ンの「サマータイム」、「わが恋はここに」や、ジャズのスタンダードとしても親しまれる「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などは、まさに音楽のロリポップ です。この「ロリポップ」という言葉をコンサートで使用し始めたのは、イギリスの名指揮者サー・トーマス・ビーチャムといわれ、コンサートの後の観 客の高ぶった感情を落ち着かせるため、シロップの様な、メロドラマ風な、心を癒す楽曲を選んで演奏したそうです。

ARIA CLASSICS
ARIA-001(1CD)
チェロとピアノの為の作品集
プロコフィエフ:チェロとピアノの為のソナタ ハ長調 Op.119
ショスタコーヴィチ:チェロとピアノの為のソナタ ニ短調 Op.40
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-17(チェロとピアノの為の版)
ガブリエル・ウレニャ(Vc)
パチ・アイスピリ(P)

録音:2019年12月、パラシオ・バルデス劇場、アビレス、アストゥリアス、スペイン
1989年スペインのアビレス(アストゥリアス州) に生まれ、ウィーン音楽院でナタリア・グートマンに師事したチェリスト、ガブリエル・ウレニャのデビューCD。

TEMPS RECORD
TR-1672(1CD)
ユダヤ人の生活―過去の肖像〜クラリネットとピアノの為の音楽
ベーラ・コヴァーチ(1937-):Sholem-Alekhem, Rov Friedman!
ポール・シェーンフィールド(1947-):クレズマー・クラリネットとピアノの為のソナティナ
ヴァインベルク(1919-1996):クラリネットとピアノの為のソナタ Op.28
ブロッホ:ユダヤ人の生活より (クラリネットとピアノの為の版)
祈り / 哀願 / ユダヤの歌
メシアン:世の終わりの為の四重奏曲 から 鳥たちの深淵 (クラリネットの為の)*
マルセル・ザウラー(1969-):クレズマー・ファンタジー (クラリネットとピアノの為の)
マジクデュオ【トル・ジャナスタ(Cl)、マルク・スムジ (ピアノ(*以外)) 】

NON PROFIT MUSIC
NPM-1807(1CD)
21世紀の協和音的室内楽
アンドレアス・フォイヴォス・アポストル(1991-):メタモルフォーゼ [Metamorphoses] (ピアノの為の)(1991)*(w)
パーヴェル・カルマーノフ(1970):スタジアムに降る二番目の雪 [Second Snow on the Stadium](ヴィオラとピアノの為の) (#/*)
ホセ・ゴンサレス・グラネロ(1985-):弦楽四重奏曲 第1番「眠れない愛の夜」[Noche del Amor Insomne] +(w)
エレーナ・カッツ=チェルニン(1957-):紙の傘の踊り [Dance of the Paper Umbrellas](ピアノと弦楽の為の五重奏曲) (*/+)
イバン・パロマレス・デ・ラ・エンシナ(1977-):コン・モート [Com moto](弦楽四重奏の為の) +(w)
ヤン・ヴァホフスキ(1998-):ピアノと弦楽の為の五重奏曲(*/+)(w)
ダニエル・デル・ピノ(P)*
アベムス・カルテット(弦楽四重奏 +)【エリカ・ロマリョ、ビセンテ・クエバ (Vn)、マリアン・エレロ(ヴィオラ、ヴィオラ・ソロ#)、シモン・ヴェルス (Vc) 】

録音:2018年2、4月、セザンヌ・プロダクション、マドリード、スペイン
進行に従い演奏の音量が大きくなっていく(クレッシェンドしていく) というコンセプトのプログラム。(w)はノン・プロフィット・ミュージック財団主催の室内楽作曲コンクール "1st edition of Cum Laude Music Awards" 受賞作品で、これが世界初録音。
アポストルはギリシャ、カルマーノフはロシア、グラネロとパロマレス・デ・ラ・エンシナはスペイン、カッツ=チェルニンはソヴィエト連邦ウズベク(現ウズベキスタン) 共和国出身オーストラリア、ヴァホフスキはポーランドの作曲家。
ダニエル・デル・ピノ(1972年レバノン生まれ) はホアキン・アチュカロ(1932-) 門下のスペインのピアニスト。アベムス・カルテットは2012年にデビューしたスペインのSQ。チェロのシモン・ヴェレスはチェコ出身。

MUSICA VIVA
MV-107(1CD)
ビーダーマイヤーの筋書き〜フルート、ヴァイオリンとピアノの為の音楽
ヨゼフ・ヴァイグル(ヨハン・ハインリヒ・カール・ボルンハルト 編):歌劇「船乗りの恋、あるいは 海賊」[L'amor marinaro ovvero il Corsaro](1797) 〜序曲(フルート、ヴァイオリンとピアノの為の版)
ヴェンツェスラウス・マティーカ [ヴァーツラフ・トマーシュ・マチェイカ] (1773-1830):フルート、ヴァイオリンとピアノの為のノットゥルノ Op.21
ヨゼフ・ヴァイグル(ヨハン・ハインリヒ・カール・ボルンハルト編):歌劇「スイスの一家」(1809) 〜序曲 (フルート、ヴァイオリンとピアノの為の版)
ヨゼフ・キュフナー(1776-1856):フルート、ヴァイオリンとピアノの為のセレナード Op.2
クラシコ・テルツェット・イタリアーノ [イタリア・クラシック三重奏団]【ウバルド・ロッソ(Fl)、カルロ・デ・マルティーニ(Vn)、フランチェスコ・ビラーギ(G) 】
MUSICA VIVA
MV-121(1CD)
クラリネット・アンサンブルの為の作品集
アルフレート・ウール(1909-1992):3つのクラリネットとバスクラリネットの為のディヴェルティメント
ピエール・マックス・デュボワ(1930-1995):4つのクラリネットの為の四重奏曲
ローベルト・シュタルク(1847-1922):ファンタスティック・ピース [Pezzi Fantastici]
(2つのクラリネット、バセットホルンとバスクラリネットの為の)
パストラーレ / 輪舞 [Reigen] / ワルツ・カプリッチョ
ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):スケルツェット、パヴァーヌとゴパーク (3つのクラリネットとバスクラリネットの為の)
ジャン・フランセ(1912-1997):2つのクラリネット、バセットホルンとバスクラリネットの為の小四重奏曲
アンリ・トマジ(1901-1971):4つのクラリネットの為の3つのディヴェルティメント
ローベルト・シュタルク:2つのクラリネット、バセットホルンとバスクラリネットの為のセレナータ
シュタルク・カルテット(クラリネット・カルテット)【サウロ・ベルティ (Cl)、ヴィニバルド・バッカリ(クラリネット、バセットホルン)、セルジョ・ブルスカ (クラリネット、バスクラリネット)、アントニオ・フライオーリ (Cl)、パオロ・ベルトラミーニ(Cl) 】

録音:2017年4月23-24日、2018年5月1日、アビー・ロッキ・スタジオ、ローマ、イタリ

MUSICA VIVA
MV-240(2CD)
ベートーヴェン:フルートとピアノの為の作品集
フルートとピアノの為のソナタ 変ロ長調 Anh.4(偽作)
2つのフルートの為のアレグレットとメヌエット WoO 26(1792)*
フルートとピアノの為のセレナード ニ長調 Op.41(1803)
[CD 2]
民謡の主題によるフルートとピアノの為の6つの変奏曲 Op.105(1818-1819)
民謡の主題によるフルートとピアノの為の6つの変奏曲 Op.107(1818-1819)
ロベルト・ファブリチアーニ(Fl)
ルイゼッラ・ボッテオン(Fl)*
マッシミリアーノ・ダメリーニ(ピアノ(*以外))

録音:2012年5月、ジェノヴァ、イタリア

CADENCE BRILLANTE
ACB-002(1CD)
サン=サーンス、ショーソン、ドビュッシー、イザイ、アーン:ヴァイオリンとピアノの為の作品集
イザイ:サン=サーンスのワルツ形式のエチュード Op.52-6 に基づくカプリッチョ
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
ショーソン(1855-1899):詩曲
サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番Op.75
アーン(1874-1947):ヴァイオリンとピアノの為のノクターン
郭立功 [Li-Kung Kuo](Vn)
セドリック・ローレル(P)

録音:2019年4月23-25日、フェルム・ド・ヴィルファヴァール、ヴィルファヴァール、フランス
使用楽器:1700年、カルロ・ジュゼッペ・テストロ [Carlo Giuseppe Testro] 製(Vn)「エクス・ガラミアン」
1898年、ベヒシュタイン製(P)
パリで活躍する若手デュオによる演奏。郭立功はパリのエコール・ノルマル音楽院で学んだ台湾出身のヴァイオリニスト。セドリック・ローレルはパリ音楽院で学んだフランスのピアニスト。

LARGHETTO
LARGH-036(1CD)
マンドリン・カルテットの為のフランス音楽
ウラジミール・コズマ(1940-):三部作(2016) *#
田舎風の踊り / ノクターン / ジムカーナ
クロード・ボリング(1930-):アンコール (2015) +
フランシス・レイ(1932-2018):フランス組曲 (2017)*
無窮動 / セレナード・ノクターン / ギャロップ
ジャン=クロード・プティ(1943-):5 から 6 [De cinq a six](2018)*
リシャール・ガリアーノ(1950-):ウモレスカ (2016) +
幻想曲 / ワルツ
ヴァンサン・ビア=デマンダー(1982-):ラ・フレンチ (2018)*
マルセイエーズ / ラ・パリジェンヌ / TGV ハンブルク
ジャン・フランセ(1912-1997):3つの小品 (1950)
前奏曲 / アンダンティーノ / アレグロ・ジョコーソ
プーランク:セレナード (1926)
ドビュッシー:マンドリン (1897)
フォーレ:小品 (1921)
フランス・プレクトラム・カルテット【ヴァンサン・ビア=デマンダー (第1マンドリン)、 セシル・ソワラ(第2マンドリン)、ファビオ・ガルッチ (マンドーラ)、グレゴリー・モレロ(G) 】
*はフランス・プレクトラム・カルテットへの献呈作品。+はヴァンサン・ビア=デマンダーへの献呈作品。*はフランス・プレクトラム・カルテットへの献呈作品。+はヴァンサン・ビア=デマンダーへの献呈作品。

JAN KUBELIK SOCIETY
SJK-011(1CD)
ヤン・クーベリック(1880-1940):ヴァイオリン協奏曲 第2番ニ長調(ヴァイオリンとピアノの為の版)
ヴァイオリン協奏曲 第3番ホ長調(ヴァイオリンとピアノの為の版)
ミロスラフ・ヴィリーメツ(Vn)
ヴラジスラフ・ヴィリーメツ(P)
JAN KUBELIK SOCIETY
SJK-012(1CD)
チェコのヴァイオリン音楽
ドヴォルザーク:ソナティナ ト長調 Op.100*
ヤン・クーベリック(1880-1940):モーツァルトのロマンス*
ヨセフ・スーク(1874-1935):愛の歌*
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ *
ノヴァーク(1870-1949):つの歌 Op.3 から アルバムの綴り(思い出) +
マルティヌー(1890-1959):ヴァイオリンとピアノの為の7つのアラベスク H.201A から アダージョ(NO5), アレグロ(NO6) +
ヨセフ・スーク:ヴァイオリンとピアノの為のバラード Op.3b +
ヨセフ・スーク:おとぎ話 〜ヴァイオリン・ソロ +
イトカ・ノヴァーコヴァー(Vn)
ミロスラフ・セケラ(P)*
ヤルミラ・パノホヴァー(P)+

録音:時期不詳、アントニーン・ドヴォルザーク博物館、プラハ、チェコ

DIGRESSIONE
DCTT-85(1CD)
8人のチェロ奏者の為の音楽
ジョルダーノ(1867-1948):歌劇「フェドーラ」より 間奏曲
サヴェリオ・メルカダンデ(1867-1948):悲歌
アルフレード・ダスコリ(1895-1975):遊び心
ニコロ・ヴァン・ヴェストラウト(1857-1898):ロマンス
ジュゼッペ・ピアントーニ(1890-1950):ジーグ
ピエトロ・ミガーリ(1635-1715):ソナタ イ短調
ミケーレ・チェッラーロ(1952-):ファンタスティークチェロの2つのテーマ
ニーノ・ロータ(1911-1979):組曲
アマルコルド/ロミオとジュリエット/別れのワルツ/8 1/2(はっかにぶんのいち)
アストル・ピアソラ(1921-1992):ビオロンセルタンゴ
タンガソ/コントラバヘアンド/オブリビオン/コントラバヒシモ/リベルタンゴ
ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):
コペルティーノのピツィカート/がむしゃらなピツィカート
アプリア・チェロ・ソロイスツ

録音:2018年6月
おそらく全曲が演奏者たち自身による編曲。
DIGRESSIONE
DCTT-76(1CD)
ソプラノ & アルトサックスとバスクラでバッハとシェルシ
イザベッラ・ファッブリ & ロッコ・パリージ:即興演奏 I(*/+)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番ニ短調 BWV 1008 (アルトサクソフォンによる演奏)**
ジャチント・シェルシ(1905-1988):イクソル [Ixor](クラリネットの為の) +
マクノンガン [Maknongan](低音楽器の為の) +
3つの小品 [Tre pezzi](サクソフォンの為の) *
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV 1009(バスクラリネットによる演奏) +
イザベッラ・ファッブリ & ロッコ・パリージ:即興演奏 II(*/+)
イザベッラ・ファッブリ(ソプラノサクソフォン*、アルトサクソフォン**)
ロッコ・パリージ(バスクラリネット+)

録音:2017年5月、ディグレッシオーネ・ミュージック・スタジオ、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
DIGRESSIONE
DCTT-83(1CD)
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):ピアノ作品集 & ヴァイオリンとピアノの為の作品集
ピアノの為の子守歌 [Ninna-Nanna]
平穏(ジラモンテに) [Calma(a Giramonte)]
鐘の連打(リーザ・リカゾーリとボッカチョ・アディマリの婚礼の)
スターたち(4つのスケッチ) [Stars:4 Sketches] Op.104
グレタ/ディアナ/マレーネ/シャーリー
魅惑(3つのカリフォルニアのスケッチ)
[El encanto:Three California Sketches)]  Op.165
エキゾティカ(南太平洋のラプソディ)
[Exotica:A Rhapsody of the South Seas](ヴァイオリンとピアノの為の)
ヤッシャ・ハイフェッツの名によるセレナテッラ Op.170-2 *
トッシー・スピヴァコフスキーの名によるユモレスクOp.170 -8*
アンジェロ・アルチリョーネ(P)
エレオノーラ・トゥルトゥル(Vn)*

録音:2018年4月、ディグレッシオーネ・ミュージック・スタジオ、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
DIGRESSIONE
DCTT-96(1CD)
リイメージング・オペラ(オペラを再イメージする) −フリューゲルホルンで
ヴェルディ/M・パーテルノステル、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):序曲(歌劇「オテッロ」より)
モンテヴェルディ/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):苦しみが甘美なものならば [Si dolce e'l tormento]*
アレッサンドロ・パリゾッティ(1853-1913)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):もしあなたがが私を愛してくれて [Se tu m'ami]
プッチーニ/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):誰も寝てはならぬ [Nessun dorma](歌劇「トゥーランドット」より)
マスカーニ(1863-1945)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):
間奏曲「歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より)
ジョルダーニ(1730-1806)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):カロ・ミオ・ベン*
パイジェッロ(1740-1816)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):
もはや私の心には感じない(歌劇「美しい水車屋の娘」より)

[ボーナス・トラック]
ミシェル・ゴダール:Fruccia d'ali(inspired by "Pur ti miro")*
ダーリオ・サヴィーノ・ドロンゾ(フリューゲルホルン)
ピエトロ・ガッロ(P)
ミシェル・ゴダール(セルパン*)

録音:2019年7月、AREA DIG、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
DIGRESSIONE
DCTT-103(1CD)
フルート、チェロとピアノでブラガドとピアソラ
ホセ・ブラガド(1915-2017):チャカレラ [Chacarera]/ミロンタン [Milontan]/印象派 [Impresionista]
ピアソラ(ホセ・ブラガド編):ブエノスアイレスの四季 [Le quattro Stagioni]
春 [Primavera]/夏 [Estate]/秋 [Autunno]/冬 [Inverno]
天使の死 [La Muerte de l'Angel]/忘却 (オブリビオン) [Oblivion]
ロッコ・ルシッロ(Fl)
フランチェスコ・パレンテ(Vc)
アレッサンドロ・ボーヴェ(P)

Velut Luna
CVLD-296(1CD)
フルート、オーボエとピアノの為の音楽
ジョルジョ・ガスリーニ(1929-2014):永遠のヴェロセット・モーターサイクル [Moto Velocetto Perpetuo](フルート、オーボエとピアノの為の)
ドメニコ・ジャンネッタ(1974-):モードウス [Modus](フルート、オーボエとピアノの為の)
ジュゼッペ・ラッティ(1965-):ザ・ダーク・デイ [The Dark Day](フルート、オーボエとピアノの為の小交響詩)Op.106
パオロ・ペッシーナ(1969-):フルート、オーボエとピアノの為の12の小品
ダニエーレ・ザネットヴィチ(1950-):6つのアンダルシアの歌(フルート、オーボエとピアノの為の)
トリオ・カローリ
エンツォ・カローリ(Fl)
リヴィオ・カローリ(Ob)
アンナ・マルティニョン(P)

録音:2008年4月、アレア・マジステル・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア
Velut Luna
CVLD-315(1CD)
ベートーヴェン:三重協奏曲 ニ長調 Op.56*
ピアノ三重奏曲 第5番ニ長調「幽霊」Op.70-1
トリオ・ラフマニノフ
ステーファノ・フリーニ(Vn)
チェチーリア・バルッカ・セバスティアーニ (Vc)
アルベルト・ボイスキオ(P)
アマデウス・アドリアティックO*
ステーファノ・サッハー(指揮*)

録音:2019年1月27日、ライヴ、サーラ・ピッコラ・フェニーチェ、トリエステ、イタリア*
2019年8月5日、アレア・マジステル・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア

SOLE RECORDINGS
SR-0004(1CD)
ロマンティック・パースペクティヴ
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D 821
ラフマニノフ
:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
ダビド・アペリャニス(Vc)
カルロス・アペリャニス(P)

録音:2014年11月23-24日、バレンシア音楽堂、バレンシア、スペイン
ダビド・アペリャニスはフランス・ヘルメルソン他に師事したスペインのチェロ奏者。2018年以来2020年現在ムルシア音楽院教授。ソロの他、アリアガ・ピアノ・トリオのメンバーとしても活躍しています。
SOLE RECORDINGS
SR-0006(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ 第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ 第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ 第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ 第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ 第5番ニ長調Op.102-2
アドルフォ・グティエレス・アレナス(Vc)
クリストファー・パーク

録音:2016年1月25-26日、フリードリヒ・エーベルト・ハレ、ハンブルク、ドイツ
アドルフォ・グティエレス・アレナス(1974年生まれ)はフランス・ヘルメルソン、リュイス・クラレに師事したスペインのチェロ奏者。Verso レーベルにバッハの無伴奏チェロ組曲 (全曲)等の録音があります。
SOLE RECORDINGS
SR-0007(1CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
ユリウス・レントゲン(1855-1932):チェロ・ソナタ第2番 イ短調 Op.41
アンパル・ラクルス(Vc)
アンドレウ・リエラ(P)

UMLAUT RECORDS
UMFR-CD16(1CD)
フィリップ・コーナー(1933-):初期作品集 1950-1959
Two-Part Monologues,-2(1957)(as/cl/va)
Pieces for String Instruments,-7(1958) (va/vc/cb)
Two-Part Monologues,-3(1957)(va/vc)
148 Equal Measures(Late 50s)(as/cl/tp/tb)
アンサンブル・オドス
ピエール=アントワーヌ・バドルー(アルトサクソフォン (as))
ヨリス・リュール(クラリネット(cl))  エロディ・ガウデ (ヴィオラ(va))
フェリシー・バズレール(チェロ(vc))
セバスティアン・ベリア(コントラバス(cb))
ブリス・ピシャール(トランペット(tp))
フィデル・フルネイロン(トロンボーン(tb))

録音:2014年5月24-25日、パリ、フランス
アメリカ合衆国の作曲家フィリップ・コーナーが「フルクサス」の創立 (1961年) に参画する以前、活動初期の作品。1955年から1957年にかけてコーナーはパリ音楽院でメシアン の音楽哲学を受講していました。
UMLAUT RECORDS
UMFR-CD20(1CD)
カール・ナエゲレン(1979-):楕円形の窓、第二の鎧戸
Con moto / In aquam variation / Fluster(n) / Strettes / Choral(prise 1) 以上*
Maillages / Macrolude / Toupie / Maree / Retour du Rouet / Choral(prise 2) 以上 +
ヨリス・リュール(Cl)
アマリリス・ヴィレ(Vn、ハーディ・ガーディ)
エヴァ・リセル(P)
トマ・グーバン(打楽器)

録音:2015年6月、ラジオ・フランス・スタジオ 106、パリ、フランス*
2015年8月、グラン・クーロンヌ県立音楽院、グラン・クーロンヌ、フランス +

WARNER CLASSICS(SPAIN)
54197-92072(1CD)
シャポーリン、E・アルフテル、ミャスコフスキー、カサド:チェロとピアノの為の作品集
ユーリ・シャポーリン(1887-1966):チェロとピアノの為のワルツ
 チェロとピアノの為のメロディー
 チェロとピアノの為の間奏曲
 チェロとピアノの為のアリア
エルネスト・アルフテル(1905-1989):スペイン幻想曲
ニコライ・ミャスコフスキー:チェロとピアノの為のソナタ 第1番Op.12
ガスパル・カサド(1897-1966):チェロとピアノの為のソナタ から サエタ
デュオ・カサド
ダミアン・マルティネス・マルコ(Vc)
マルタ・モル・デ・アルバ(P)

録音:データ記載無し(2017年以前)
国際発売されている可能性がございます。スペイン・ローカルの輸入商品は割高ですのでご了承ください。

Sheva Contemporary
(Willowhayne Records)
SH-241(1CD)
『英国のホルン音楽』
ピーター・シーボーン:・Mille Fiori 4本のホルンのためのファンファーレ
 Encounters 2本のホルンのための
 The Black Pegasus ホルンとピアノのための
Julie Dance ホルン独奏のための
ロビン・ホロウェイ:Partitas Nos.1 & 2 ホルン独奏のための
 Lament 4本のホルンのための
オンドジェイ・ヴラベッツ(Hrn)
ハナ・サプコヴァ(Hrn)
ダニエラ・ロウビチョヴァ(Hrn)
ミカエラ・ヴィンツェンコヴァ(Hrn)
坂本峰央(P)

録音:2019年?プラハ芸術アカデミー
ホルン王国チェコの名奏者ヴラベッツによる、現代英国の二人の作曲家、シーボーンとホロウェイが書いた ホルン作品を集めたアルバム。共演は同じくチェコの女性ホルン奏者たちと、プラハで活躍しヴラベッツの 来日公演にも同行している東京出身のピアニスト、坂本峰央。

BASSUS EDICIONES
BED-009(1CD)
サロン・ロメロ−アントニオ・ロメロ・イ・アンディアの周辺で
ヘスス・デ・モナステリオ(1836-1903):アルハンブラへの別れ [Adios a la Alhambra](クラリネットとピアノの為の)(1855)
イアサント・クローゼ(1808-1880):ドン・アントニオ・ロメロへのおみやげ [Souvenir a Don Antonio Romero](クラリネットとピアノの為の)(1851頃)
エルネスト・カヴァリーニ(1807-1874):クラリネットとピアノの為の3つの変奏曲 (1865頃)
ラモン・カルニセル(1789-1855):ピアノとクラリネットのオブリガートの為の幻想曲 (1849)
アントニオ・ロメロ(1815-1886):ドニゼッティの「ルクレツィア・ボルジア」の主題によるクラリネットとピアノの為の幻想曲 (1839)
クラリネットとピアノの為のオリジナル独奏曲 第1番(1856)
クラリネットとピアノの為の華麗な独奏曲 (1878)
クラリネットの為の24のエチュード(1845-1846)から 第2番,第5番*
ペドロ・ルビオ(Cl)
アナ・ベナビデス(P)

録音:2007-2015年、マドリード、スペイン
使用楽器:1880年頃、パリにて Lefevre 製、ロメロ・システムに拠るクラリネット*
スペインのマドリードに生まれたクラリネットおよびオーボエ奏者・作曲家・出版者・批評家・興行師、アントニオ・ロメロ (・イ・アンディア)の生誕200年を記念して制作されたCD。彼がマドリードに創立したコンサートホール「サロン・ロメロ」で1886年、アルベニス がデビューしました。

BASSUS EDICIONES
BED-003(1CD)
27年世代周辺のクラリネット−20世紀前半のスペインのクラリネット音楽
アルトゥル・サク・ダル・バリャ(1869-1932):クラリネット・コンクール曲 (クラリネットとピアノの為の)(1918)
ジュゼプ・マリア・ルエダ(1900-1988):クラリネットとピアノの為の瞑想曲 (1925)
ルベルト・ジェラルト [ロバート・ジェラード](1896-1970):クラリネットとピアノの為のソナタ (1928)
ミゲル・ユステ(1870-1947):クラリネットとピアノの為のメロディー・エチュード Op.33(1920頃)
ヘスス・バル・イ・ガイ(1905-1993):クラリネットとピアノの為のソナタ (1947)
フリアン・バウティスタ(1901-1961):スペイン幻想曲(クラリネットとピアノの為の) (1945)
バルトロメ・ペレス・カサス(1873-1956):クラリネットとピアノの為のアンダンティーノ (1915)
ペドロ・ルビオ(Cl)
アナ・ベナビデス(P)

録音:2009年9月28-30日、アウディトリオ、ボアディリャ・デル・モンテ、マドリード県、スペイン
1927年、スペイン黄金世紀の詩人ゴンゴラ(1561-1627)の三百年忌に合わせグループ結成の旗あげ講演を催した、ガルシア・ロルカら伝統回帰・反ロマン主義一群の詩人たち。彼らは「27年世代」と呼ばれ、その思想は音楽など他の芸術にも影響を与えました。

BASSUS EDICIONES
AC-063(1CD)
バルトロメ・ペレス・カサス(1873-1956):クラリネットとピアノの為の作品集
クラリネットとピアノの為のアンダンティーノ (1915)
クラリネットとピアノの為の独奏曲 第1番 (1897)
クラリネットとピアノの為の独奏曲 第2番 (1901)
クラリネットとピアノの為のロマンス(1917)
バスクラリネットとピアノの為の間奏曲(1900頃)*
シチリアの歌(B♭管クラリネットとピアノの為の)(1901)+
ペドロ・ルビオ(クラリネット、B♭管クラリネット*、バスクラリネット+)
アナ・ベナビデス(P)

録音:2007年3月22-23日、スタジオ・ラウディトリウム・ダ・アナクルジ、ジャフラ・ダ・テ、ジロナ県、スペイン
バルトロメ・ペレス・カサスはスペイン、ムルシア地方のロルカに生まれた作曲家・指揮者。クラリネット奏者として吹奏楽団で活躍した後、マドリード王立音楽院の和声学教授に就任、またスペイン国立Oの初代指揮者 (1942-1947)を務めました。 ※ Anacrusi レーベルの商品ですが Bassus Ediciones から供給されます。

ACADEMY PRODUCTIONS
AP-1752(2CD)
シューベルト:ピアノ三重奏作品全集
[CD 1]
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 Op.99, D 898
ヴァイオリン、チェロとピアノのためのノットゥルノ 変ホ長調 Op.148, D 897
[CD 2]
ヴァイオリン、チェロとピアノのためのソナタ断章 変ロ長調 D 28
ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100, D 929
トリオ・エレジアック[フィリップ・アイシュ (Vn)、ヴィルジニー・コンスタン (Vc)、フランソワ・デュモン (P) ]

録音:2016年1月12-14日、サラ・シュナーベル、コモ湖国際ピアノ・アカデミー、イタリア

Finetone
FTM-8049(1CD)
アルメニアン・クラシックス
ハチャトゥリアン:クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
ガギク・オヴンツ:デュオ・ソナタ Op.13〔チェロ、ヴァイオリン〕
アルノ・ババジャニアン:ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲
ヴォルフガング・マイヤー(Cl)、
ソントラウト・シュパイデル(P)、
ルベン・メリクセティアン(P)、
ミッシャ・マイヤー(Vc)、
アニ・アガベキャン(Vn)

録音:2018年11月&2019年3月
ドイツのサクソフォン奏者、作編曲家、教育者として活躍するペーター・レーヘルが設立した高品質レーベル、ファイントーン(Finetone)。
ジャズ、クラシックの両面で活躍し、カールスルーエ音楽大学の教授、学長を務め、ペーター・レーヘルとの共演も多いドイツ・クラリネット界の重鎮、ヴォルフガング・マイヤーが参加するアルメニアン・アルバム。
アルメニア音楽の父、アラム・ハチャトゥリアンのクラリネット三重奏曲に始まり、アニ・アガベキャンのデビュー・アルバム(FTM 8040)にも作品を収録していたガギク・オヴンツ(1930−2019)、そしてアルノ・ババジャニアンの室内楽作品を組み合わせています。

Sono Luminus
DSL-92240(1CD)
NX-B05
シューベルト:ヴァイオリン・ソナチネ集 Op.137 ザカリー・カレッティン(Vn)
ミナ・ガイック(P)

録音:2019年7月29-31日
シューベルトの死後に出版された若き日の作品、ソナチネOp.137は、アルバム・タイトルになっている“バウンドレス”の言 葉通り、シューベルトらしい美しい旋律とリリシズムにあふれており、シンプルな構成による、親密な雰囲気が感じられる初 期ロマン派らしい室内楽です。ベートーヴェンの初期作品を思わせる落ち着いた雰囲気と喜びあふれる第1番、ドラマ ティックな厳格さをもつ第2番に、ハイドン風の劇的な表現がみられる第3番を、アメリカのヴァイオリニスト、カレッティンが演 奏。彼は第2次世界大戦後に作られたフランツ・キンベルク製の楽器にガット弦を張り、1800年頃にロンドンのジョン・ドッ ドが作成した弓で奏でています。ピアノは、エラールの1835年製の平行弦の貴重なコンサート・グランドを、歴史的楽器 にこだわるガイックが演奏。透明感溢れる音質で当時の音楽を再現しています。

OUR Recordings
OU-8.226913(1CD)
NX-B06
パブロ・デ・サラサーテとニコロ・パガニーニ
サラサーテ:カルメン幻想曲Op.25
 ツィゴイネルワイゼンOp.20
 4つのスペイン舞曲
パガニーニ:「エジプトのモーゼ」の主題による幻想曲
 カンタービレ
 チェントーネ・ディ・ソナタ第1番イ長調
 ソナタ・コンチェルタータ イ長調
 ロマンス(ギター独奏)
 無窮動Op.11
キム・シェーグレン(Vn)
ラース・ハンニバル(G)

録音:1983年、1985年
“至福の音楽”ギターとヴァイオリンのマリアージュ。この流行を作ったのは意外にも、超絶技巧を駆使する“悪魔のヴァイ オリニスト”として知られたパガニーニでした。実はギターも見事な腕前で演奏したパガニーニは、数多くのギターとヴァイオ リンのためのソナタやグラン・デュオ、変奏曲を残しています。そのパガニーニが亡くなった4年後に、スペインのヴァイオリンの ヴィルトゥオーゾ、サラサーテが誕生しました。サラサーテはギターのための作品は書いていませんが、このアルバムでは名 手ハンニバルがサラサーテの“スペインらしいリズムや旋律が溢れた音楽”をギター用に編曲。これらは原曲がピアノかオー ケストラのためであることなど忘れてしまうほどの出来栄えです。このアルバムでは、ハンニバルが長年デュオを組んでいる ヴァイオリンのシェーグレンと息のあった演奏を聴かせます。この二人はデュオ・コンチェルタンテとして1980年から1995年 の間に1000回もの公演をヨーロッパで行い、すでに10作のCDをリリースしている名物デュオです。

ANTARCTICA
ANTAR-017(1CD)
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
ショーソン:詩曲 op.25
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
スヴェンヤ・ファン・ドリーッシェ(Vn)
リープレヒト・ファンベッケフォールト(P)

録音:2018年12月、2019年6月
スヴェンヤ・ファン・ドリーッシェは、ベルギー出身のヴァイオリン奏者。ブリュッセル・フィルとの共演をはじめ、ベルギーを中心に活躍しています。2007年 および2010年、ブリュッセルのロータリーで第1位を受賞、2009年にはブラーヴォ国際ヴァイオリンコンクールで優勝。2007年エリザベートコンクール入 賞者で内外でコンサート・ピアニストとして活躍するファンベッケフォールトのあたたかみのあるピアノを得て、フランクでも持ち味の丁寧な歌いまわしが光 る演奏を展開しています。 (Ki)
ANTARCTICA
ANTAR-016(1CD)
リフレクションズ
サン=サーンス:死の舞踏 op.40
D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.33、ソナタ ニ短調 K.9、ソナタ ヘ長調 K.418、ソナタ ヘ短調 K.519
フランク:前奏曲、フーガと変奏 op.18
バッハ:オルガン協奏曲第2番イ短調 BWV 593
ラヴェル:二つのヘブライの歌より第1曲「カディッシュ」
ファリャ:7つのスペイン民謡
ファラエナ[ゾ フィー・ハ リンク(Hp)、イザベル・シャルドン(Vn)、クリスオフ・デルポルト(アコーディオン)]

録音:2019年3月23-25日
Phalaenaとはギリシャ語に由来する言葉で、蝶々、あるいは軽さを意味します。ここではハープ、ヴァイオリン、アコーディオンという異色の組み合わせによ るトリオが、クラシック名曲を自由にアレンジして演奏。たとえば「死の舞踏」ではヴァイオリン・ソロ部分をヴァイオリン以外の楽器が担当することもあります が、まったく違和感なく響きます。ファリャの「7つのスペイン民謡」でも、土臭くなりすぎることなく、軽やかに吹き抜ける風のようにそれぞれの楽曲がかけぬ けます。 (Ki)

Sancho Panza Records
SPAN-002(1CD)
12アンサンブル/タヴナー他
タヴナー:神の子羊
シューベルト(12アンサンブル編):弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」
オリヴァー・リース:ハニー・サイレーン
シガー・ロス(バットン編):フリータヴィク
12アンサンブル
12アンサンブルは2012年創立の弦楽オーケストラ。「12」はメンバー数ではなく2012年誕生を意味し、指揮者なしでクラシックから現代音楽、ロックまで をレパートリーにしているユニークなイギリスの団体。メンバーはいずれも若く、ギターのミロシュとも共演するなど今後目を離せません。デビュー・アルバム はシューベルトの「死と乙女」とタヴナーの心に沁み入る「神の子羊」を自分たちの編曲で披露。さらにはロンドンをベースに活躍する若手作曲家オリヴァー・ リースが2019年に彼らのために書いた新作からアイスランドのポストロック・バンド、シガー・ロスの「フリータヴィク」まで手掛けています。

Virtus Classics
VTS-11(1CD)
税込定価
採光〜ア・ラ・フランセーズ
サン=サーンス:幻想曲 Op.124
フォーレ:ヴォカリーズ・エチュード
 夢のあとに〜3つの歌曲 Op.7より 第1曲
 子守歌 Op.16
 シシリエンヌ Op.78
 コンクール用小品
サティ:星たちの息子〜第1幕への前奏曲「天職」(武満徹編)
ドビュッシー:小舟にて〜小組曲より 第1曲
ラヴェル:ハバネラ形式の小品(ヴォカリーズ・エチュード)
 カディッシュ〜2つのヘブライの歌より 第1曲
イベール:(1890-1962):間奏曲
カントルーブ(1879-1957):捨てられた女〜オーヴェルニュの歌 第2集より 第4曲(ファブリス・ピエール編)
ダマーズ(1928-2013):アーリー・モーニング変奏曲
アンドレス(1941):ナルテックス
瀬尾 和紀(Fl)
福井 麻衣(Hp)

録音:2019年4月29日-5月1日
神奈川県立相模湖交流センター
フルートとハープ。モーツァルトの協奏曲でもおなじみの、この楽器の組み合わせから生まれる極上の響きは、とりわけ18世紀以降 のフランスで人気を博し、2つの楽器のために数多くの作品が生まれてきました。このアルバムでは、ともにパリ音楽院で学んだフルー トの瀬尾和紀とハープの福井麻衣が共演、「フランスのエッセンス」を知り尽くした2人が多彩な響きと音色を駆使し、フランス近代 のデュオ作品を心行くまで聴かせています。 アルバムの収録曲は、どれもフルートとハープのための基本的なレパートリーですが、作曲家の生年をほぼ追って並べられた1曲1曲 には、強いこだわりと優れたセンスが感じられます。サン=サーンスやフォーレのふんわりとした優しい曲から、随所に東洋的な雰囲気 も含むラヴェルやサティ、ハープの特殊奏法がふんだんに用いられたアンドレスの「ナルテックス」まで、19世紀から20世紀フランス近 代音楽の流れも体験できることでしょう。 お互いの個性を尊重しながら、対話と主張を繰り広げる瀬尾と福井の演奏は、聴き手の心を遥か遠い世界へと誘います。

RAMEE
RAM-1903(1CD)


NYCX-10132(1CD)
国内盤仕様
税込定価
19世紀初頭のフルート音楽と、当時の楽器〜ベートーヴェンとクーラウの場合〜
ベートーヴェン(フランツ・クサーヴァー・クラインハインツ編):ピアノとフルートのためのセレナード ニ長調 作品41
フリードリヒ・クーラウ:無伴奏フルートのための奇想曲 ニ短調 作品10b-9
ピアノとフルートのための協奏的大ソナタ イ短調 作品85
ベートーヴェン:カノン「冷たく、生気なく」
タミ・クラウス(19世紀Fl)
ドレスデンのハインリヒ・グレンザー1810年頃製作モデルによる再現楽器
(製作:インスブルックのルドルフ・トゥッツ、2000年)

シュアン・チャイ(フォルテピアノ)
ブルノ(チェコ東部)のヨハン・ツァーラー1805年頃製作によるオリジナル楽器
(修復:ヘイス・ヴィルデロム/提供:ヴィルデロム・コレクション)
ウィーンのミヒャエル・ローゼンベルガー1820年頃製作によるオリジナル楽器
(修復:エートヴィン・ビュンク/提供:オランダ国立楽器財団)

ジョアン・モレイラ(T)、
マティス・ファン・デ・ヴルト(Br)、
マルク・パンテュス(バス=バリトン)

録音:2019年2月11〜14日ヴェストフェスト90(スヒーダム、オランダ)
【国内盤】
日本語解説付
古楽をめぐるさまざまな珍しい聴覚体験と私たちを引きあわせてくれるRAMEEレーベルがここで提案する世界は、19世紀初頭のフルートを 巡る室内楽。キィの数はまだ18世紀のフラウト・トラヴェルソ同様ほとんど増えていない頃の、ドレスデンのグレンザーによるモデルの楽器とフォ ルテピアノで奏でられるのは、ドイツに生まれデンマークで活躍した名匠クーラウの音楽。「フルート界のベートーヴェン」とも言われ、作品数も 多いこの作曲家の緻密な音世界は奏者たちもよく知るところですが、当時の楽器に立ち返ることでさらにその充実度に気づけるというもので しょう。またその作品と並べてみることで、ベートーヴェンの初期作(三重奏セレナードOp.25)を原曲とする作曲家監修の編曲版セレナード Op.41も俄然魅力的に響きます。2020年ベートーヴェン生誕250周年の大掛かりなプロジェクトの数々を横目に、これまであまり広くア ピールがなされてこなかったこのような秘曲群にも光が当たりはじめています。しかも今では古楽器を用いてそうしたアプローチを試みる奏者も 多くなっているところ、これまでにも増して楽聖ベートーヴェンの素顔に近づける時代になりつつあると言えるでしょう。 ジュリアン・ショーヴァンを中心とした美しい映像作品『パリの黄金の間』 (BAC171/BAC571/NYDX-50054)での活躍も記憶に新しい、 イスラエル出身の古楽系フルート奏者タミ・クラウスと、彼女と長年デュオを組む歴史的ピアノ奏者シュアン・チャイ。古楽先進国オランダで活

2L
2L-148SACD
(1SACD)
モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563(弦楽三重奏のための) トリオ・タウス【リヴ・ヒルデ・クロック(Vn)、イーダ・ブリューン(Va)、トールン・セーテル・スターヴセング(Vc)】

録音:2017年6月/ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
「モーツァルトは、1788年の夏、彼にとって最後となる3つの交響曲をおよそ3ヶ月で書いた後、もうひとつの巨大プロジェクトに取りかかった。交響曲の規模に匹敵 する弦楽のための三重奏曲。『ディヴェルティメント 変ホ長調』というどことなく気取らない曲名をもつこの空想的な作品でモーツァルトは、作曲家、卓越した職人、劇 作家としての彼の真髄をすべて明らかにしてみせた。およそ50分の演奏時間と壮大な線の戯れによる6楽章の音楽のため、それまでに作られた室内楽作品はみな影が 薄くなってしまった。だが、その偉大さは、モーツァルトの時代に認められていただろうか?」(ヴォルフガング・プラッゲのライナーノートから)。弦楽三重奏のためのモー ツァルトのこの作品は、近年、トリオ・ツィンマーマン(BIS SA 1817)のほか、ノルウェーのヘンニング・クラッゲルードと友人たちのトリオやトリオ・シリアクス=ペー ション=ライティネンといった北欧の音楽家による録音もリリースされました。この作品をデビューアルバムのプログラムに選んだ「トリオ・タウス」は、2016年2月、ノル ウェー室内Oのメンバーが結成したアンサンブルです。リヴ・ヒルデ・クロックのヴァイオリン、イーダ・ブリューンのヴィオラ、トールン・セーテル・スターヴセング のチェロ。クロックはオスロSQ、スターヴェサングはロンドン・オーロラ・オーケストラと現代音楽アンサンブル「チカーダ」でも演奏しています。J・S・バッハの 「ゴルトベルク変奏曲」とともに彼女たちがデビュー以来取り組んできた「ディヴェルティメント」。モッテン・リンドベルグ が制作と録音を担当してオスロのソフィエン ベルグ教会で録音されました (Ki)

Pro Musica
PPC 9080(1CD)
『ショロル─コミタスの音楽』
コミタス(1869-1935):
1. 子守歌
2-8. 7つの舞曲(ピアノのための)
【マヌシャキ、イェランギ、ウナビ、マラリ、シュシキ、ヘト・ウ・アラジ、ショロル】
9.春
10.我は燃えて
11.空は曇りて
12.この夜、月明かりの夜 
13.アプリコットの木
14.山々よ、冷やし給え
15.歩め、歩め 
16.家なき者
17.鶴(Krunk)
18.レ、レ・ヤマン(Le, le Yaman) 
19.ムショ・ショロル(Msho Shoror)(ピアノのための)
20.子守歌(Oror) 
ヴィーゲン・バラサニヤン(ドゥドゥク、ブルル)
マリアム・ハラチヤン(P)

録音:2018年10月2日?3日 キルデン舞台芸術センター(クリスチャンサン、ノルウェー)
南コーカサスのアルメニアは紀元前から王国として栄え、その後、ローマ帝国、ペルシア帝国、オスマン帝国といった強大な国に翻弄される悲哀の歴史を経験しまし た。ロシア革命にともない、1920年、ソビエト連邦に組みこまれ、1991年、アルメニア共和国として独立しました。アルメニア音楽史でもっとも重要とされるコミタス(ソ ゴモン・ソゴモニャン)(1869?1935)は、オスマン帝国(現 トルコ)のキュタヒヤに生まれました。孤児だった彼は、連れられてアルメニアに行き、1881年から1893年ま でゲヴォルギアン神学校でアルメニアの宗教音楽を学び、在学中からアルメニアの民謡を収集、編曲することに興味を持ったと言われます。1894年、正教会の修道院を 管轄する掌院に任じられ、この時「コミタス」の名を与えられました。アルメニアのピアニスト、マリアム・ハラチヤン とアルメニアのフォークミュージシャン、ヴィーゲン・ バラサニヤンの共演したアルバム『ショロル』では、コミタスの音楽を「アルメニアの音楽とヨーロッパの古典様式の交差点」と解釈、彼のピアノ曲と器楽版による歌が演 奏されます。バラサニヤンの演奏する「ドゥドゥク」はアプリコットの木で作られたダブルリードの木管楽器、「ブルル」はリコーダーに似た縦笛。アルメニアの伝統楽器の 響きから民族の哀しみが聞こえます。コミタスの生誕150年に捧げるアルバムとして制作されました。 (Ki)

FUGA LIBERA
FUG-758(5CD)
NX-D06
『イザイへのトリビュート』〜知られざるその作品と、献呈された作品を集めて


(1)イザイ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 第1楽章Allegro appassionato non troppo vivo
(2)ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 第1楽章Allegro moderato
(3)悲劇的詩曲 ニ短調 Op.12
(4)サン=サーンスのワルツ形式の練習曲による奇想曲
(5)イザイ:友情 Op.26
(6)ショーソン:詩曲
(7)イザイ:夕べの調和 Op.31
(8)イザイ:瞑想曲 Op.16
(9)ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
(10)フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
(11)イザイ:演奏会用三重奏曲「ル・シメイ」
(12)ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
(13)ショーソン:ヴァイオリン,ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 Op.21
(14)イザイ:ノルウェーの伝説
(15)ルクー:ピアノ四重奏曲
(16)イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ
(17)イザイ:演奏会用三重奏曲「ロンドン」
(18)イザイ:子供の夢 Op.14
(1)ヨシフ・イヴァノフ(Vn)
(2)ニキータ・ボリソグレブスキー(Vn)
(3)テディ・パパヴラミ(Vn)
(4)マリア・ミルシュテイン(Vn)
ジャン=ジャック・カントロフ(指)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
クリスティアン・アルミンク(指)
ベルギー王立リエージュPO
録音:2019年3月27-29日、2009年6月23-28日、2013年7月 リエージュ・フィルハーモニック・ザール
(5)ロレンツォ・ガット、ヨシフ・イヴァノフ (Vn)
(6)ルノー・カプソン(Vn)
(7)エルメスSQ
(8)ゲイリー・ホフマン(Vc)、ステファヌ・ドゥネーヴ(指) ブリュッセル・フィルハーモニック
録音:2018年11月19-23日 フラジェ・スタジオ4、ブリュッセル
(9)カーソン・レオン(Vn)、ジャン=クロード・ヴァンデンエイデン(P)
(10)ロレンツォ・ガット(Vn)、ジュリアン・リベール(P)
(11)エリナ・ブクシャ(Vn)、エレーヌ・ドゥサン(Va)、アストリッグ・シラノシアン(Vc)
録音:2018年11月9-10日 エリザベート王妃記念音楽堂、2019年4月6-8日 フラジェ・スタジオ4、ブリュッセル、2018年12月27-28日 エリザベート王妃記念音楽堂
(12)オーギュスタン・デュメイ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)、アンリ・ドゥマルケット(Vc)
(13)エリナ・ブクシャ(Vn)、パヴェル・コレスニコフ(P)、エルメスSQ
(14)カーソン・レオン(Vn)、ジョナサン・フルネル(P)
録音:2019年10月5-7日 ラ・ショー=ド=フォン、2019年4月17-19日 エリザベート王妃記念音楽堂、2019年10月9日 エリザベート王妃記念音楽堂
(15)ユーリア・プシュケル(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)、ダニーロ・スクィティエリ(Vc)
ジャン=クロード・ヴァンデンエイデン(P)
(16)ヴラディスラヴァ・ルチェンコ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)
(17)ヴラディスラヴァ・ルチェンコ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)
(18)オーギュスタン・デュメイ(Vn)、ジョナサン・フルネル(P)
録音:2019年9月17-18日、2019年7月15-16日、2019年4月24日、2019年10月9日 エリザベート王妃記念音楽堂
ベルギーの名ヴァイオリニスト イザイと、ベルギー王妃エリザベート・ド・バヴィエールらの構想が後に形となったエリザベート王妃音楽院が贈る、 イザイのトリビュート・アルバム。今日大きな評価を得ているとは言い難い、作曲家としてイザイに注目し、ヴァイオリンと管弦楽のための作品や 室内楽を収録しています。このうちDISC1に収録のヴァイオリン協奏曲の断章2つは初録音という貴重なもの。また今日有名となっている他 の作曲家の作品で、イザイに献呈され彼が初演を行った曲も収めています。 エリザベート王妃音楽院で教鞭を取ったり、エリザベート王妃記念コンクールで上位入賞を果たすなどした幅広いアーティストが参加している のも大きなポイント。デュメイ、カプソン、パパヴラミといった大物の名前が含まれるのも嬉しいところです。

Willowhayne Records
WHR-045(1CD)
シューベルト/ヴィトマン他:ホルンとピアノのための作品集
イェルク・ヴィトマン(1973-):ホルン・ソロのためのエアー
ニコラス・フォン・クルフト(1779-1818):ホルン・ソナタ.ホ長調
シューマン:アダージョとアレグロOp.70
ヨーク・ボーエン(1884-1961):ホルン・ソナタ 変ホ長調 Op. 101
キルヒナー (1942-):3つの詩曲
エサ=ペッカ・サロネン(1958-):演奏会用練習曲
ベン・ゴルトシャイダー(Hrn)、
ダニエル・ヒル(P)

録音:2017年9月22-24日


ANIMAL MUSIC
ANI-084(1CD)

ANI-084LP(1LP)
ラデク・バボラーク/オール・ピアソラ・プログラム
(1)フラカナーパ
(2)鮫
(3)タンゴ・エチュード第1番
(4)ミケランジェロ’70
(5)タンゴ・エチュード第4番
(6)フーガと神秘
(7)タンゴ・エチュード第3番
(8)肉屋の死
(9)天使のミロンガ
(10)悪魔のタンゴ
(11)天使の復活
(12)アベ・マリア〜「昔々」
ラデク・バボラーク・オルケストリーナ
【ラデク・バボラーク(ホルン&アーティスティック・ディレクター)、ペトル・ヴァラーシェク(バス・クラリネット&アルトサックス)、ベンツェ・ボガーニ(Fg)、ミリアム・ロドリゲス・ブリュロヴァー(G)、ヴァーツラフ・クラフリーク(P)、ダリボル・カルヴァイ(1stヴァイオリン)、マルティナ・バチョヴァー(2ndヴァイオリン)、カレル・ウンテンミュラー(Va)、ハナ・バボラコヴァー(Vc)、ダヴィト・パヴェルカ(Cb)、イジー・スチヴィーンJr.(打楽器)、ヴィート・ペトラーシェク(Vc)】

録音:2019年8月9&10日ノウゾフ(チェコ)
鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク創設のラデク・バボラーク・オルケストリーナ。チェコANIMAL MUSICレーベルからリリースし好評を博したバボラー ク・ダンスアルバム(KKC 5438 / ANI 044)の続編が登場しました!当アルバムはオール・ピアソラ・プログラムです! バボラークといえば天才芸が光る妙義が魅力ですが、ソロはもちろんのこと、協奏曲・室内楽でも高く評価されております。バボラークが絶大なる信頼 を寄せるメンバーとともに情熱的にピアソラの作品を演奏しております。
※タンゴ・エチュード第1番、タンゴ・エチュード第4番、アベ・マリア〜「昔々」はLP盤には収録されておりません。


SILKROAD MUSIC
SRM-043LP(2LP)
「チェロのカントラル・ボイス」
■LP 1
(1)メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58
(2)オッフェンバック:アンダンテ〜協奏的大二重奏曲 Op.34-1
(3)ポッパー:(1843-1913):レクイエム Op.66(3つのチェロとピアノ編)
■LP 2
(4)ポッパー:いつかの美しいあの日のように Op. 64-1
(5)ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
(6)グランツ(1898-1964):無伴奏チェロのためのタル(ブローメンダール編)
(7)ブロッホ:祈り〜ユダヤ人の生活より
(8)ラヴェル:カディッシュ〜2つのヘブライの歌より第1番(チェロとピアノ編)
(9)ベン=ハイム(1897-1984):3つの無言歌集
(10)グリック(1934-2002):祈りと踊り
コンラート・ブローメンダール(Vc)、
(1)(3)(4)(5)(7)(8)(9)(10)ヴァレリー・トライオン(P)、
(2)(3)アンドレス・ディアス(Vc)、
(3)アンドリュー・マルク(Vc)

録音:1994年5月/トロイ貯蓄銀行ホール(ニューヨーク)
33 1/3 RPM
180g重量盤
ドイツプレス
1946年オランダ生まれのチェロ奏者コンラート・ブローメンダールはアムステルダム音楽院にてアンナー・ビルスマに師事。その後渡米し、ヤーノシュ・ シュタルケル、ウィリアム・プリムローズに室内楽を学びました。70年代よりカナダに拠点をうつしソリストとして活躍。80年代からは室内楽に傾倒し、 トロント・チェンバー・プレーヤーズ、トロント七重奏団、アマティSQらと共演。また、1986年にはヴァイオリンのジェラルド・カンタージアン、 ピアノのヴァレリー・トライオンとともにレンブラント・トリオを結成。カナダ、アメリカほかでツアーを大成功させ、Dorian Recordingsから5タイトル のアルバムをリリースしました。
「チェロのカントラル・ボイス」はメンデルスゾーンのチェロ・ソナタ第 2 番を主軸にブロッホ、グリック、グランツ、ポッパーなども収録しており、ブ ローメンダールが奏でるチェロの音色の美しさと雄弁な語り口が聴きものです。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、優秀録音として評価の高いDorian Recordingsの名盤がLP盤で聴けるのは非常に喜ばしいことです。独プレス盤。

SILKROAD MUSIC
SRM-044LP(2LP)
ヴィルトゥオーゾ!〜ヴァイオリン・アンコール名作集
■LP 1
1.クライスラー:コレルリの主題による変奏曲
2.フォーレ:子守唄
3.マスネ(マルシック編):タイスの瞑想曲
4.ドヴォルザーク(ゼンガー編):ユモレスク
5.サラサーテ:祈り Op.23-1
6.ニン(コハンスキ編):グラナディーナ
7.シューベルト(ウィルヘルミ編):アヴェ・マリア
8.ベンジャミン:サン・ドミンゴから
9.ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌
10.シューベルト:蜂
11.ドビュッシー(ハルトマン編):亜麻色の髪の乙女
■LP 2
12.ドビュッシー(ローレンス編):月の光
13.ブラームス(クレンゲル編):ハンガリー舞曲第2番
14.ファリャ(コハンスキ編):ナナ
15.ファリャ(コハンスキ編):ホタ
16.パラディス(ドゥシュキン編):シチリアーナ
17.ヴィエニャフスキ(クライスラー編):エチュード・カプリース イ短調
18.ガーシュウィン(ハイフェッツ編):ベス、お前は俺のもの
19.クライスラー:ラ・ギターナ
20.クライスラー:美しきロスマリン
21.クライスラー:愛の悲しみ
22.クライスラー:愛のよろこび
ハイメ・ラレード(Vn)、
マーゴ・ギャレット(P)

録音:1990年9月/トロイ貯蓄銀行ホール(ニューヨーク)
33 1/3 RPM
180g重量盤
ドイツプレス
1941年のハイメ・ラレードはボリビア出身のアメリカで活躍するヴァイオリニスト。名教師として知られるフランク・ハウザー、ジョーゼフ・ギンゴールド、 ヴァン・ガラミアンらの薫陶を受けました。その後、1960年10月に開いたカーネギーホールでのリサイタルが高く評価され世界的に活動の幅を広げました。 名だたる演奏家の共演の中でもグレン・グールドが共演した最後のヴァイオリニストであることでも有名です。 当録音はピアニスト、マーゴ・ギャレットと共演したラレードが愛奏するヴァイオリンのアンコール名作集です。潤い豊かで艶やかな音色が魅力のラレー ドが奏でる魅力的な録音です。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、優秀録音として評価の高いDorian Recordingsの名盤がLP盤で聴けるのは非常に 喜ばしいことです。独プレス盤。 (Ki)

PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-117DM(1CD)
DRUM-MACHINES
1. Colibri
2. Volute
3. Obsolescence
4. Synclinal
5. Degre zero
6. Liminal
7. L'emoi des mats
8. Embacle
9. Rhythmicon
10. Pulsar
eRikm(構成、エフェクト、ミックス)
ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2017年7月3-5日 オートピエール劇場、ストラスブール
2016年10月7日、ストラスブール音楽祭で披露された゛DRUM-MACHINES”は、奏者が発する音素材を元にeRikmが構成、ミックスして作品を作って いくというもの。今回の録音のために行われた2回目のセッションは、いわゆる現代音楽とエレクトロ・ミュージックをどのように融合させていくかという点において、 ストラスブール・パーカッション・グループ50年の歴史で第4世代となる現メンバーにとって、大きなターニングポイントになったといいます。 少ない音から次第に増幅していくノイズが圧倒的に高まる作りですが、作品に一定のリズムが感じられるせいかどこか心地よく、パフォーマーたちの高いセンスが 発揮されています。
PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-218GH(1CD)
ピエール・ジョドロフスキ(1971-):ゴーストランド
1. Holon(s)
2. Buro
3. Pulse
ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2018年2月24、25日 エオール・スタジオ、ブラニャック
1971年にトゥールーズで生まれ、リヨン音楽院で学んだピエール・ジョドロフスキ。電子音楽に精通し、アコースティックとエレクトロニクスを組み 合わせた作品を得意としており、この「ゴーストランド」でもロックのようなエレキギターやノイズにパーカッションを絡めた、実験的な音を聴かせて います。 ストラスブール・パーカッション・グループの委嘱で作曲され、2017年9月19日、ポーランドの現代音楽祭「ワルシャワの秋」の一環としてATM スタジオで初演されました。

FUGA LIBERA
FUG-757(1CD)
チャイコフスキー:作品集

1-4.弦楽四重奏曲 第1番ニ長調 Op.11
『子供のアルバム』 Op.39 より (ロスティスラフ・ドゥビンスキーによる弦楽四重奏編)
5.朝の祈り 
6.病気のお人形 
7.お人形のお葬式 
8.新しいお人形 9.カマリンスカヤ
10-13.弦楽六重奏曲 ニ短調 『フィレンツェの思い出』 Op.70
ロルストンSQ
ルリ・リー (ヴァイオリン1)
エミリー・クルスペ (ヴァイオリン2)
ヘゼキア・リュン (Va)
ジョナサン・ロー (Vc)
ミゲル・ダ・シルヴァ (Va)…10-13
ゲイリー・ホフマン (Vc)…10-13

録音:2019年1月2-4日、6月18-20日
エリザベート音楽院ホール、ワーテルロー、ベルギー
2013年にカナダのバンフで結成されたロルストンSQ。バンフ・センターの創立者でヴァイオリニスト、トーマス・ロルストンの名前を冠 しています。2016年に第12回バンフ国際弦楽四重奏コンクールと第31回イエロー・スプリング室内楽コンクールいずれも優勝を飾って以来、 数々の賞を受賞しています。今回のデビュー・アルバムにあたり、彼らが抗いがたい魅力を感じているというチャイコフスキーをプログラムに選びま した。若々しい感性でチャイコフスキーの起伏に富んだ曲想を前のめりに歌い込んでいます。 元々ピアノ曲である『子供のアルバム』は、ボロディンSQのファースト・ヴァイオリンを務めたロスティスラフ・ドゥビンスキーによる愛らし い編曲です。

PAU
KIYO-104(4CD)
税込定価
岡山 潔の軌跡」第2
(1)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1 番ヘ長調Op.18-1
(2)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14 番嬰ハ短調Op.131
(3)シューベルト:弦楽四重奏曲第15 番ト長調D887 Op.161
(4)メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2 番イ短調Op.13
(5)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第4 番ト長調K.9
(6)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第14番ニ長調K.29
(7)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第15番ヘ長調K.30
(8)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第16番変ロ長調K.31
(9)ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第10番ト長調Op.96
(10)シューマン:ピアノ三重奏曲第3番ト短調Op.110
(以下 特典ディスク)
(11)シューマン:弦楽四重奏曲第3 番イ長調Op.41-3
(12)岡山潔の最終講義(東京藝術大学 退任記念コンサート)
(13)ブラームス:交響曲第1 番ハ短調Op.68 より第2 楽章
岡山 潔(Vn)
(1)-(4)(11)岡山潔SQ【岡山潔(Vn)、服部芳子(Vn)、佐々木亮(Va)、河野文昭(Vc)】
(5)-(8)小林道夫((5)Cemb、(6)-(8)Pf)、(9)植田克己(P)、(10)伊藤恵(P)、山崎伸子(Vc)
(13)クルト・ザンデルリンク(指)読売日本SO(岡山潔コンサートマスター)
録音:(1)2009 年6 月16 日 津田ホール、東京(ライヴ)、(2)(12)2010 年3 月13 日 東京藝術大学奏楽堂、東京(ライヴ)
(3)2013 年12 月3 日 兵庫県立藝術文化センター神戸女学院小ホール(ライヴ)
(4)2012 年12 月13 日 神戸市産業振興センター ハーバーホール(ライヴ)
(5)-(8)1991 年8 月28-30 日 田園ホール・エローラ、埼玉県松伏町、
(9)(10)2010 年3 月13 日 東京藝術大学奏楽堂、東京(ライヴ)
(11)2014 年6 月19 日 兵庫県立藝術文化センター神戸女学院小ホール(ライヴ)
(13)1990 年2 月7 日 サントリーホール、東京(ライヴ)
多くの方々が、心の耳を澄まして聴いていただき、岡山先生の心からのメッセージを通じて、音楽というものの素晴らしさをとことん味わっていただくことを、心から願ってやまない。(中村孝義)

Virtus Classics
VTS-8(1CD)
税込定価
パトリック・ガロワの芸術・1〜パリ音楽院卒業試験曲集
フォーレ:ファンタジー 作品79
ガンヌ:アンダンテとスケルツォ
エネスコ:カンタービレとプレスト
ゴーベール:ノクチュルヌとアレグロ・スケルツァンド
タファネル:アンダンテ・パストラルとスケルツェッティーノ
ビュッセール:プレリュードとスケルツォ 作品35
ゴーベール:ファンタジー
ユー:ファンタジー
カゼッラ:シシリエンヌとビュルレスク 作品23
グロヴレ:ロマンスとスケルツォ
ゴーベール:バラード
パトリック・ガロワ(Fl)
瀬尾和紀(P)

録音:2019年1月8日〜10日 三重県総合文化センター大ホール
「パリ音楽院卒業試験曲集」と聞くと、どうしても堅苦しい雰囲気が思い浮かびますが、 パリ音楽院においては「試験」は全て「コンクール」であり、師の教えを離れた若き奏者たちの思い思いの創造の翼を広げる機会なのです。 実際にこれらの曲は「様々なコンクール用小品集」であり、試験だけで用いられるのではありません。全てのフルート奏者にとっての必須曲であ り、また演奏のためのスタンダード・レパートリーにもなっています。もちろん、全ての曲が良く知られているわけではありませんが、どれも近代フラ ンス周辺の作曲家たちが腕によりをかけて書き上げた逸品ばかり。ゆったりとした序奏部と、華やかで技巧的な速い部分で構成されており、 最後は華やかなカデンツァで締めくくるという決まった形式を採りながらも、作曲家たちの個性が存分に発揮された芸術性の高い曲集です。 今回、この曲集に取り組んだのは名フルート奏者、パトリック・ガロワ。 聴きどころの多いこれらの作品をいとも易々と演奏し、味わい深く聴かせます。 そして注目はピアノを担当する瀬尾和紀! フルート奏者でありながら、幾度となくガロワの伴奏を務めるなど、すでにピアニストとしても名を馳せる彼の演奏をお聴きください。

Big Round Records
BR-8959(1CD)
タペレバ
アミルトン・ヂ・オランダ(ヴィトール・サントス編):タペレバ
ビル・ダグラス:リターン・トゥ・バイーア
ポール・サイモン(スティーヴ・ガッド編):恋人と別れる50の方法
モンゴ・サンタマリア(デイヴィッド・マシューズ編):アフロ・ブルー
チック・コリア(ティム・ガーランド編):スペイン
ジュリー・スペンサー(ミカ・ストルツマン編):DJ・ダグ・デモクラシー
ガーシュウィン(丸山和範編):ラプソディ・イン・ブルー
パット・メセニー(ピーター・ジョン・ストルツマン編):レター・フロム・ホーム
ミカリンバ[ミカ・ストルツマン(マリンバ)、リチャード・ストルツマン(クラリネット/tr.1, 3-5, 6-8)、スティーヴ・ガッド(ドラム/tr.1-6)、エディ・ゴメス(ベース/tr.1-7)、デューク・ガッド(パーカッション/tr.1-6)、丸山和範(ピアノ/tr.7)、アミルトン・ヂ・オランダ(10弦ブラジリアン・マンドリン/tr.1, 3)、シバライト・5・ストリング・クァルテット(tr.2, 5)]

録音:2018年7月30日−31日、8月2日、パワー・ステーション・スタジオ(ニューヨーク)
クラシックとジャズを縦横無尽に操るニュー・ジャンルのマリンバ奏者ミカ・ストルツマンと、2度のグラミー賞受賞歴を誇るクラリネットの伝説的奏者リチャード・ストルツマンによるプロジェクト「ミカリンバ」の新録音が、アメリカのBig Round Recordsよりリリース。クラシカル・プログラムを録音した「パリンプセスト(AV 2409)」に続き、今度はジャズ&ワールドミュージック系のプログラムによる「タペレバ」が登場します!
ミカ・ストルツマンらと10年間にわたって共演してきたというジャズ界の巨匠、スティーヴ・ガッドやエディ・ゴメスが強力なリズムセクションを支え、スティーヴの息子デューク・ガッドやブラジルのマンドリン奏者アミルトン・ヂ・オランダなども参加。連続テレビ小説『ちゅらさん』の音楽などで知られる丸山和範は、自身がアレンジした「ラプソディ・イン・ブルー」でピアノ奏者として共演しています。他、このプロジェクトのためにスペシャル・アレンジが施された「スペイン」や「恋人と別れる50の方法(50 Ways to Leave Your Lover)」などの名曲にも注目。ジャンルを超えた、豊かで多彩なスタイルの音楽を追究するストルツマン夫妻の驚異のサウンドにご期待ください!

OUR Recordings
OU-6.220673(1CD)
NX-B06
バッハ:リコーダー、チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ(フルート・ソナタ) BWV1030-1035 ミカラ・ペトリ (リコーダー)
ヒレ・パール (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マハン・エスファハニ (Cemb)

録音:2019年6月11-14日、ガルニソン教会、コペンハーゲン
DXD(352.8 kHz/32bit)録音
SACD 5.0 multi channel
ミカラ・ペトリによるバッハのフルート・ソナタ。キース・ジャレットとの1992年盤以来の再録音となります。今回は新世代のチェンバリストとして 話題のマハン・エスファハニに加え、世界中のコンサートや録音に引っ張りだこで今や女王の風格すら感じさせるヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ヒ レ・パールを迎えています。一癖も二癖もある3人が揃ったことで、親密なアンサンブルの中にふと緊張感が走る瞬間があり、これが非常に心 地よい効果を生みました。リコーダーも前回はソプラノとアルトでしたが、今回はアルトとテナーを使用してより深い表現となり、ヴィオラ・ダ・ガン バとのバランスも絶妙。録音についてもコペンハーゲンの教会の素晴らしいアコースティックを拾い、実に美しく仕上がっています。 主にバッハの後半生に書かれ、元々ひとまとまりのものではない6つのソナタですが、楽器選択の妙と移調の効果もあってか、全編統一感の あるアルバムになりました。

IPPNW
IPPNW-82(1CD)
(1)ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8
(2)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番ニ長調「幽霊」 Op.70-1
フィルハーモニア・ピアノトリオ・ベルリン【細野京子(P)、フィリップ・ボーネン(Vn)、ニコラウス・レーミッシュ(Vc)】

ライヴ録音:(1)2016年3月10日、(2)2018年6月17日/ベルリン・フィルハーモニー内室内楽ホール
このCDはIPPNW(核戦争拡散防止国際医師会議)慈善演奏会よりフィルハーモニア・ピアノトリオ・ベルリンによるブラームスのピアノ三重奏曲第 1番とベートーヴェンのピアノ三重奏曲第5番「幽霊」のライヴ録音です。 1990年代よりピアノの細野京子、チェロのニコラウス・レーミッシュがデュオ活動を続けてきましたが、その後2013年にフィリップ・ボーネンが加 わり当団の活動を開始しました。現在バーデン・バーデンをはじめ国内外で活躍、2019年11月には来日公演もございます。 ★当録音のうち2016年の演奏会では「相馬子どもオーケストラ」に捧げられました。IPPNWでは2012年9月ベルリンにて「相馬子どもオーケスト ラ」への支援としてベルリン・フィル12人のチェリストや若手実力派チェリスト石坂団十郎、ル・ムジケ・クァルテットなど、世界的アーティストが参加 し、被災地の復興に向けた活動を行ってきました。相馬子どもオーケストラ&コーラスへの支援、そして東日本大震災による犠牲者に捧げたコンサートを行っ ております。 (Ki)

RED PRIEST
RP-015(1CD)
バッハ・サイド・オヴ・ザ・ムーン
バッハ:シチリアーノ(フルート・ソナタ BWV.1031 より)
アルビノーニ:アダージョ(オーボエ協奏曲 Op.9-2 より)
ヴィヴァルディ:アダージョ(オーボエ協奏曲 RV.452 より)
サンマルティーニ
:シチリアーノ(リコーダー協奏曲 より)
ヘンデル:ラルゴ(トリオ・ソナタOp.2-1 より)
パーセル:ディドの嘆き(ディドとエネアス より)
ヘンデル:神の光の永遠の泉(アン女王の誕生日のための頌歌 より)
グルック:祝福された精霊の踊り(オルフェオ より)
ヴィヴァルディ:カンタービレ(フルート協奏曲 RV.428「ごしきひわ」 より)
バッハ:アダージョ(フルート・ソナタ BWV.1020 より)
ヴィヴァルディ:ラルゴ(リコーダー協奏曲 RV.108 より)
アルビノーニ:アダージョ(オーボエ協奏曲 Op.7-3 より)
バッハ:アンダンテ(フルート・ソナタ BWV.1034 より)
ラリー・ラッシュ(シンセサイザー)、
ピアーズ・アダムス(リコーダー)
バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディ、アルビノーニ、グルック、パーセルなどのバロック期を代表する作曲家たちの感動的な音楽をピアーズ・アダムスの奏でるリコーダーの深く美しい音色と壮大な電子音楽の見事な融合で贈ります。

QUEEN ELISABETH COMPETITION QEC-019(4CD)
NX-E07
エリーザベト王妃国際音楽コンクール 2019年大会/ヴァイオリン

(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
(2)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
(3モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番
(4)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第1番
(5)ブラム・ヴァン・キャンプ(1980-):スケルツォ-バガテル
(6)キンモ・ハコラ(1958-):フィドル Op.99
(7)シューベルト:幻想曲 ハ長調 Op.159
(8)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
(9)グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
(10)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
(11)エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
(12)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番
(13)プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
(14)ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
(1)ステラ・チェン(第1位/アメリカ)
(2)スティーヴン・キム(第3位/アメリカ)
(3)ティモシー・チョイ(第2位/カナダ)
(4)ユーリア・プシュケル(第5位/ハンガリー)
(5)ルーク・スー(ファイナリスト/アメリカ)
(6)岡本誠司(ファイナリスト/日本)
(7)ステラ・チェン
(8)宇野由樹子(ファイナリスト/日本)
(9)ティモシー・チョイ
(10)ヴァ・ラプチェフスカ(ファイナリスト/ウクライナ)
(11)イオアーナ・クリスティナ・ゴイチェア(第6位/ルーマニア)
(12)シャノン・リー(第4位/アメリカ)
(13)チ・ウォン・ソン(ファイナリスト/韓国)
(14)シルヴィア・ファン(ファイナリスト・聴衆賞/ベルギー)

ライヴ録音:セミ・ファイナル 2019年3月6-11日 フラジェ、ブリュッセル
ファイナル 2019年3月20-25日 ブリュッセル・ファイン・アーツ・センター
前身のウジューヌ・イザイ・コンクールから、世界大戦による中断を挟んで80年を超える歴史を持つエリザベート王妃国際音楽コンクール。ピア ノ、ヴァイオリン、声楽、チェロのコンクールが交代で行われますが、2019年はヴァイオリンが開催され、日本人の岡本誠司と宇野由樹子のファ イナル進出でも話題となりました。出場者には既にプロとして来日公演などもこなしているアーティストもおり、そのレベルの高さはよく知られたと ころ。2019年も熱い演奏が繰り広げられました。

Sono Luminus
DSL-92224
(1CD+Blu-ray AUDIO)
NX-B09
Nordic Affect He(a)r
1.ステファンスドッティル:He(a)r:I
2.シグフスドッティル(1980-):スパイラルズ
3.ステファンスドッティル:He(a)r:II
4.ミリヤーム・タリー(1976-):Warm life at the foot of the iceberg
5.ステファンスドッティル:He(a)r:III
6.ソルヴァルドスドッティル(1977-):リフレクションズ
7.ステファンスドッティル:He(a)r:IV
8.ソルヴァルドスドッティル:インプレッションズ
9.ステファンスドッティル:He(a)r:V
10.グドナドッティル(1982-):Point of Departure
11.ステファンスドッティル:He(a)r:VI
12.シグフスドッティル:ルーム
13.ステファンスドッティル:He(a)r:VII
ノルディック・アフェクト(アンサンブル)
ハラ・ステヌン・ステファンスドッティル(ヴァイオリン&ヴォーカル)
グドルン・フルント・ハロアルドッティル(ヴィオラ&ヴォーカル)
ハンナ・ロフストッティル(チェロ&ヴォーカル)
グドルン・オスカルスドッティル(チェンバロ&ヴォーカル)

録音:2017年12月4-15日
Inter Arts Center’s studios, Malmo, Sweden
Blu-ray AUDIO フォーマット
5.1 DTS HD MA  24/192kHz
9.1 Auro-3D 24/96kHz
2.0 LPCM     24/192kHz
9.1 Dolby Atomos 24/48kHz
好評を博した前作「クロックワーキング」(SLE-70001)に続くアイスランドで活躍するアンサンブル「ノルディック・アフェク ト」の新しいアルバム。自然の力からインスピレーションを得て、神秘的なサウンドを生み出すことで知られる彼らの新作 には、7曲の世界初録音を含む豊かな音楽が収録されています。器楽曲の多くは、彼らが長年取り組んできた「近年 のアイスランドにおけるエキサイティングなアーティストたちとのコラボレーション」であり、なかでもシグフスドッティルは、イン ディーズ・バンド「amiina」と世界ツアーを行うなど、ボーダーレスな活動が際立っています。作曲家、チェリストであるグド ナドッティルの荘厳な弦の響き、数多くの賞を受賞する女性作曲家ソルヴァルドスドッティルの斬新な音、エストニア出 身のタリーが描いた遊び心たっぷりの音の連なりなど、耳も楽しい1枚です。
Sono Luminus
DSL-92227
(1CD+Blu-ray AUDIO)
NX-B09
アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):作品集
1.Scape/2.Spectra
3.Aequilibria/4.Sequences
5.Illumine/6.Reflections
7.Fields
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル

録音:2018年5月28-30日
Oktaven Audio, Mount Vernon, New York, USA
Blu-ray AUDIO フォーマット
5.1 DTS HD MA  24/192kHz
9.1 Auro-3D 24/96kHz
2.0 LPCM     24/192kHz
9.1 Dolby Atomos 24/48kHz
アイスランド出身、現在最も注目を浴びている女性作曲家アンナ・ソルヴァルドスドッティル。このアルバムは彼女の最近 の作品を集めた1枚で、ピアノ・ソロから大規模な弦楽アンサンブルまで、様々な楽器編成によるユニークな音楽を聴く ことができます。彼女は多くの場合、自然からインスピレーションを得るも、直接に自然の要素を取り入れることはないと いい、音そのものの構造性と、細部と全体のバランスを考えながら、全ての要素が曲の最後まで成長し続ける様子を描 くことに重きをおいています。どの曲も緻密に編み込まれたサウンドで構成されており、時には調性感や抒情性も漂う変 幻自在な響きが魅力的です。演奏しているインターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブルは35人のメンバーからなる アーティストたちの集団。様々な活動を通して世界のコミュニティとの接点を図る前衛的なグループです。
Sono Luminus
DSL-92230(1CD)
NX-B05
ジャネット・スン〜:ヴァイオリン・リサイタル
エネスコ:幼き頃の印象 Op.28
ミッシー・マッツォーリ(1980-):Dissolve, O My Heart
ブリテン:ヴァイオリンとピアノのための組曲 Op.6
ダン・ヴィスコンティ(1982-):Rave-Up ヴァイオリンとピアノのための
ガプリエル・プロコフィエフ(1975-):Sleeveless Scherzo 独奏ヴァイオリンのための
ジャネット・スン(Vn)
ウィリアム・ウォルフラム(P)

録音:2017年12月4-8日
アルバム・タイトルの「The Edge of Youth」とは「人が成長する過程に於いて、より成熟した自分自身を発見する時 期」を表しており、自分自身に確信が持てるのは、自身が心地よく感じるぎりぎりの「エッジ(先端)」まで自分を持って 行った時だと若きヴァイオリニスト、ジャネット・スンは語ります。このアルバムは彼女自身の芸術的な旅の過程を示すも ので、ブリテンからエネスコ、若き3人の作曲家の作品に挑戦していくと予想外のサウンドや新発見があったといい、「クラ シックの伝統を踏襲しながらも、無意識の内でその伝統に異議を唱えている」作曲家たちの心の声を丁寧に拾い上 げ、彼女自身の音で再現しています。 ジャネット・スン…ワシントン・ポスト紙で「魅惑的な演奏、絶妙な音色」と絶賛、強烈な知性と繊細さ、そして超絶技 巧を併せ持ち、世界各地のコンサートホールや音楽祭で活躍中。
Sono Luminus
DSL-92232(1CD)
NX-B05
現代北欧の弦楽四重奏曲集
ダニエル・ビャルナソン(1980-):Stillshot(2015)
ウナ・スヴェインビャルナルドッティル:?pacity(2014)
ヴァルゲイル・ジーグルトソン(1971-):ネブラスカ(2011)
ディス・マミコ・ラグナルスドッティル(1984-):Fair Flowers(2018)
ヘイクル・トウマソン(1960-):Serimonia(2014)
シッギSQ

録音:2018年6月10-14日
2012年、レイキャビクで開催された「ヤング・スカンジナビア・コンポーザー・フェスティヴァル」でデビューしたシッギ弦楽四 重奏団は、現代の作曲家と積極的にコラボレーションし、多くの委嘱作を初演しています。彼らはルネサンスから古典 派、ロマン派の作品も演奏しますが、何より20世紀から21世紀のレパートリーに情熱を傾けており、即興演奏やエレク トロニクスなども取り入れた実験的な演奏にも力を注いでいます。このアルバムに収録された5人の作曲家の作品は、 彼らにとってまさに腕の見せ所といったもので、シャコンヌの形式を模した「Stillshot」、断片的な旋律を残しながら混沌 の中にに沈んでいく旋律でアイスランドの野に咲く花を描いた「Fair Flowers」、ミニマル要素の強いスヴェインビャルナル ドッティルの「?pacity」、アルバム中では最も旋律的なジーグルトソンの「ネブラスカ」、緊張感溢れる「セリモニア」のどれ もが主張の強い音楽です。
Sono Luminus
DSL-92233(1CD)
NX-B05
The Kernis Project: Debussy
アーロン・ジェイ・カーニス(1960-):弦楽四重奏曲 第3番「河」
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
ジャスパーSQ

録音:2017年12月12-15日
2008年に設立されたジャスパーSQ。設立後まもなく数々の賞を獲得し、高く賞賛されているアンサンブル です。ハイドン、ベートーヴェンからベルク、リゲティ、他現代の作曲家の作品まで幅広いレパートリーを持つ彼らにおける 10年間の軌跡を示すのが、今回の「カーニスとドビュッシー」の作品集。2010年に弦楽四重奏曲第2番を初めて演奏 した時から、カーニスの作品に魅せられ、まだ見ぬ弦楽四重奏曲第3番を演奏することを夢見ていたという彼ら。遂に作 品を手にし、絶え間なく変化する音楽を演奏することに大きな喜びを感じています。アルバムでは、ドビュッシーの弦楽 四重奏を併せ、更に物語を膨らませました。絶え間なく姿を変える官能的な響きが印象的な作品です。

PRO MUSICA NIPPONIA
NYCC-13011(6CD)
国内盤仕様
日本音楽集団創立55周年記念CD BOX

【DISC 1】
1-2.長澤勝俊:颯踏(笛と打楽器のための音楽)
3-6.長澤勝俊:夏の一日
7.高橋久美子:『己 - ki -』 I 「起」
8.相澤洋正:『己 - ki -』 II 「輝」
9.福嶋頼秀:『己 - ki -』 III 「奇」
10.秋岸寛久:『己 - ki -』 IV 「希」
【DISC 2】
1.ラヴェル/池辺晋一郎 編曲:BOLERO (ボレロ)
2-4.三木 稔:「くるだんど」
奄美の旋律による日本楽器と混声合唱のためのカンタータ
5.秋岸寛久 編曲:フランス音楽メドレー
6.福嶋頼秀 編曲:日本民謡メドレー?南から北へ?
【DISC 3】
1.上野耕路:シンフォニエッタ・ルラーレ
(田園風シンフォニエッタ)
2.肥後一郎:四拍子協奏
3-4.伊福部昭/秋岸寛久 編曲:
日本音楽集団版 交響譚詩
5-6.伊福部昭/和田薫 編曲:日本狂詩曲 邦楽器版
【DISC 4】
1-4.牧野由多可:インド旋律による『壁画』
5-7.三木稔/野坂恵子 編曲:
三つのフェスタルバラード
8.佐藤敏直:青のモチーフによるコンポジション
【DISC 5】
1-3.中村八大:秋のコンチェルト
4.信長貴富:ひかりのうたげ
ー童声合唱と邦楽合奏のためのー
5.夏田昌和:啓蟄の音
?二十絃箏ソロと四面の箏のための?
6.権代敦彦:une place sur la terre
?地上にひとつの場を?
7.佐藤容子:ときが巡りくれば
【DISC 6】
1.秋岸寛久:トポロジカル・スペース
2-4.福嶋頼秀:五声のコンチェルティーノ
?尺八、三味線、琵琶、箏、打楽器のための?
5.高橋久美子:箏四重奏曲 みみらくの島
6.川崎絵キ夫:邦楽合奏のための 疾風怒濤
7-9.篠田大介:子どものための組曲
日本音楽集団 (邦楽器合奏)

録音:1954-2019年
日本音楽集団は2019年に創立55周年を迎えました。それを記念して、CD BOX「己 - ki - 」を発売いたします。 これまで多くの作曲家に委嘱し、また団に作曲家を擁し、新たな音楽を作ってきた日本音楽集団。その300を超す新作初演の中から、ライ ブ録音を中心に、長澤勝俊「颯踏」や 三木稔「くるだんど」などの名曲、未だCDなどでは発表されていなかった「夏の一日」、伊福部昭作 品のアレンジで日本音楽集団ならではの大合奏「交響譚詩」「日本狂詩曲」、中村八大・信長貴富・権代敦彦など現代に煌めく作曲家 の委嘱作品、そして新録音にて「フランス音楽メドレー」「日本民謡メドレー」など聞きなじみのある曲の邦楽器アレンジ、そして 団内作曲 家による新共作「 己 - ki - 」!!

PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-119(1CD)
RAINS〜日本の打楽器作品集
細川俊夫(1955-):祈雨(2018)
岸野末利加(1971-):散華(2016)
平義久(1937-2005):イエロフォニーV(1975)
武満徹:雨の木(1981)
ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2019年1月24、25日、オトピエール劇場(ストラスブール)
1962年の結成以来、メンバーチェンジを繰り返しながらも現在まで60年近い活動を続けているストラスブール・パーカッション・グループ。彼ら の自主レーベルから満を持してリリースする、日本の作曲家による打楽器作品集です。グループの委嘱作品であり、細川俊夫が20年ぶりに 書いたという打楽器のみの編成による作品「祈雨(きう)」をはじめ、平義久「イエロフォニーV」、岸野未利加「散華」はいずれもストラスブー ル・パーカッション・グループによって初演されたもの。これに、大江健三郎の小説にイスパイアされた武満徹の傑作を収録した、理想的な内容 のアルバムです。メンバーの若返りもあり近年はエレクトロニクスにも接近している彼らですが、純粋に打楽器のみによる今回のアルバムは、広 い層のファンが待ち望んだ一枚と言えるでしょう。アナログ盤もリリース。 ※ このCDのオリジナル・ジャケットに日本語の表記がありますが、「ストラスブール」の「ス」の字が欠落しており、「トラスブール・パーカッション・ グループ」となっております。商品の表裏を覆う帯をお付けしますが、そちらでは正しく「ストラスブール・パーカッション・グループ」と表記されます。 ご了承ください。

コウベレックス
KRS-5604(1CD)
税込定価
シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114「鱒」
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲(ピアノ五重奏版) 【第2 番ホ短調Op.46-2/第10 番ホ短調Op.72-2/第15 番ハ長調Op.72-7】
村主紀子(P)
シュターミッツQ
イルジー・ルベシュ(Cb)

録音:2018 年8 月13-14 日、プラハ芸術アカデミー スタジオ
広島市出身の村主紀子は、シュターミッツ四重奏団と国内外で共演し、今回プラハ芸術 アカデミーのスタジオにおいて録音した。クリアな音色で颯爽と奏でる、村主の渾身のフ ァーストアルバムです。

RAMEE
RAM-1911(1CD)

NYCX-10077(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ガンバ三重奏によるバッハ鍵盤作品集
3声の組曲 ト長調(フランス組曲 第5番BWV 816より)
ファンタジアとフーガ ニ短調 BWV 905
ラール前奏曲「来たれイエスよ、今こそ天よりここへ」BWV 650
コラール前奏曲「ああ神にして主なるかた」BWV 692
イタリア様式による協奏曲 ト長調 BWV 971
コラール「今ぞ来たれ、異教徒の救い主」によるトリオ BWV 660
コラール前奏曲「どこへ彷徨い出るべきか」BWV 646
トリオ・ソナタ ニ長調 BWV 1028
コラール前奏曲「ただ神のみを信じる者は」BWV 691
チェッリーニ・コンソート(ガンバ合奏・古楽器使用)
トーレ・エーケトルプ(5弦パルドゥシュ〔最高音域〕・ガンバ、バス・ガンバ)
ブライアン・フランクリン(ディスカント〔高音域〕・ガンバ、テノール・ガンバ、バス・ガンバ)
トーマス・ゲチェル(6弦パルドゥシュ・ガンバ、テノール・ガンバ、バス・ガンバ)

録音:2017年10月26〜29日
スイス放送局(SRF)第2スタジオ、チューリヒ
【国内盤】 解説日本語訳:白沢達生
ヴィオラ・ダ・ガンバ三重奏でなぜバッハの鍵盤作品を?と思われるかもしれません。しかしこれは、バロック期の通例としては決して不思議で はない解釈でもあります。ヴィオラ・ダ・ガンバはかつて、調和のとれた社交生活を送れる人物であることの証として貴族たちに愛されていまし た。貴族にふさわしい知的な対位法楽曲にも適しているうえ、人の声に近い美音も好まれ、声楽曲の楽譜をみながら歌い手ぬきでそれを合 奏することもあれば、当時は声部別に別々の段に記されることも多かったオルガン独奏曲を合奏曲に見立て、その音の絡みを解き明かしな がら演奏するのにもガンバが使われたのです。 チューリヒとバーゼルで、名匠サヴァールやパンドルフォらに師事したのち世界的に多忙な活躍をみせている3人の新旧世代ガンバ奏者たち は、そうしたこの楽器の演奏習慣を「いま」に甦らせるがごとく、あえて広く知られたバッハの鍵盤曲を原作にそうした編作を試み、きわめて高い 評価を博してきました。徹底した古楽研究の成果としての「ガンバによるバッハ」は、作品本来のみずみずしい魅力に思わぬ角度から光をあ てた魅惑の仕上がり!18世紀のオリジナル古楽器を含む銘器の数々から引き出される、素材感あふれる羊腸弦の美音の重なりに酔い しれたい1枚です。

LE PALAIS DES DEGUSTATEURS
PDD-020(1CD)
モーツァルト:ピアノ三重奏曲第2番ニ短調 K.442【ロバート・レヴィンによる補筆完成版】
ピアノ三重奏曲第3番ト長調 K.496
ヒラリー・ハー ン(Vn)
ロバート・レヴィン(P)
アラン・ムニエ(Vc)

録音:2016年3月6&7日/ヴォーヌ=ロマネ城(ブルゴーニュ地方コート=ドール県南部)
今をときめくヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンが名手ロバート・レヴィンとフランスのチェロ界の重鎮アラン・ムニエと共演したモーツァルトのピアノ三重 奏曲がリリースされます!
世界中からの注目を集め、幅広いレパートリーを誇るヒラリー・ハーン。彼女がもっとも大切にしている作曲家の一人がモーツァルトです。CD録音ではヴァ イオリン・ソナタ集、ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」が、また映像ではヴァイオリン協奏曲第3番(以上、DG)などがリリースされており、端正な演奏で 高い評価を得ております。大注目のピアノ三重奏曲では大御所レヴィン、ムニエと丁々発止の演奏を披露。モーツァルトを得意とする三人が大熱演を聴かせて くれます。
ニ短調 アレグロ、ニ長調 テンポ・ディ・メヌエット、ニ短調 アレグロの3つの断片を、モーツァルトの死後、音楽学者マクシミリアン・シュタードラー (1748-1833)が補筆完成させて1曲にまとめたものを1797年にヨハン・アントン・アンドレ(1775-1842)が「作品56」と題して出版したピアノ三重奏 曲第2番。しかし各楽章の成立年が違うとする研究者も出てくるなど、今日では独立した3楽章作品として構想されたものではないため各々別個のケッヘル番 号を与えるべきとの意見も多く出ております。
著名なピアニストにして音楽学者、作曲家のロバート・レヴィンはバッハやモーツァルトなど、18世紀の作曲家による未完の作品の校訂、および補筆を 行なっており、モーツァルトのレクイエムではモーツァルト自身のスケッチに基づいて改訂を行うなど、その功績は高く評価されております。この度世界初録音 となったレヴィン版による補筆完成させたピアノ三重奏曲第2番でも長年の研究と確かな手腕で演奏時間30分ほどの作品に仕上げました。一音一音丁寧に 紡ぎだされる演奏に酔いしれることができます。
自筆譜で「ソナタ」としているモーツァルトの最初の本格的なピアノ三重奏曲である第3番ト長調。『ケーゲルシュタット』 K.498と同様にジャカン家におけ る音楽の集いのために書かれたものとされています。トリオの醍醐味といえる各楽器の対話が実に魅力的なこの傑作を名手3人が輝かしく奏でております。

EDTION ABSEITS
EDA-43(1CD)
アメリカで歿したユダヤ人作曲家の秘曲集
ワーグハルター:弦楽四重奏曲ニ長調
ストラスフォーゲル:弦楽四重奏曲第1番
ラトハウス:弦楽四重奏曲第5番Op.72
ベルリン・ポーランドSQ

録音:2017年7月16-18日/イエス・キリスト教会(ベルリン)
生まれはポーランドながら、国外で活躍した作曲家の業績を見直すシリーズの最新盤。今回は1881年生まれのイグナツィ・ワーグハルター、1895年生ま れのカロル・ラトハウス、1909年生まれのイグナツィ・ストラスフォーゲルという3名のユダヤ系作曲家の弦楽四重奏曲を集めています。
ワーグハルターはベルリンで教育を受け、1912年には現在のベルリン・ドイツ・オペラであるシャルロッテンブルクに新設されたオペラ劇場の首席指揮者とな り、こけら落とし公演を行います。第二次世界大戦が勃発するとアメリカへ移り、黒人音楽家によるオーケストラを設立するなど人道的活動を行いました。
ストラスフォーゲルは13歳でレオニード・クロイツァーにピアノを、14歳でシュレーカーに作曲を学び、将来を嘱望されますがナチスの台頭でアメリカへ移 住します。ニューヨーク・フィルやメトロポリタン歌劇場でコレペテなどをしながら働き、1994年まで存命しました。作品には十二音技法なども用いていますが、 いつも旋律的であるのが特徴。
ラトハウスは以前「退廃音楽」で注目されました。彼も最終的にアメリカへ移住、ニューヨーク市立大学で作曲を教えました。弦楽四重奏曲第5番は最晩年 の作で、シンプルで透明な世界が独特の魅力を放っています。
ベルリン・ポーランドSQはベルリン・ドイツ・オペラOのポーランド人メンバーにより2002年に創設された団体。20世紀ポーランドの作 曲家による弦楽四重奏曲の開拓と普及を主眼に活動しています。 (Ki)
EDTION ABSEITS
EDA-44(1CD)
収容所で歿した天才バハリッヒの世界
エルンスト・バハリッヒ:ピアノ・ソナタOp.1 (1917)
3つの歌曲Op.3 (1917-25)
ヴァイオリン・ソナタOp.2 (1925)
詩篇Op.10の1 (1933/4)
イースターの花Op.10の2 (1933/5)
肖像画(3つのピアノ曲)Op.6 (1927)
太陽讃歌Op.11 (1933/4)
前奏曲 (1929)/天使 (1933-7)
初期詩集Op.15 (1915)
ローラ・ルビオ(Vn)、
アンナ・クリスティン・ザイン(S)、
アレクサンダー・ブライテンバッハ(P)

録音:2018年7月2-3日、8月13-16日 イエス・キリスト教会(ベルリン)
エルンスト・バハリッヒはオーストリアの作曲家兼指揮者。1892年に生まれ、最初はウィーン大学で法律を学ぶものの、1916年からシェーンベルク:に個人 的に作曲を師事。1920年から5年間ウィーン・フォルクスオーパーの指揮者を、1928年にはデュッセルドルフ、31年からはデュイスブルクの市立劇場の楽長 を務めるもののナチス政権により公職追放となり1942年7月にマイダネクの強制収容所で50年の生涯を終えました。
バハリッヒの作風は師シェーンベルク:の影響とベルクへの近親性を感じさせる興味深いもの。収録曲はすべて世界初録音。個人蔵の自筆譜などを集めて企画が 実現、バハリッヒの思いがついに日の目を見ました。 (Ki)

コウベレックス
KRS-5602(1CD)
税込定価
ピアノとヴァイオリンによるDuo
サン・サーンス:ヴァイオリン・ソナタ 第1 番ニ短調 作品75
フランク:ヴァイオリン・のソナタ イ長調
MOON STONES【宮本聖子(P)、馬渕清香(Vn)】

録音:2019 年2 月19-20 寝屋川市立地域交流センター アルカスホール
MOON STONES(宮本聖子&馬渕清香)の結成10 年を記念して、待望のファー ストアルバム。 毎年 6 月に定期演奏会を開催し「本格的ながら楽しいコンサート」をモットーにフ ァンを魅了してきたピアノの宮本聖子と ヴァイオリンの馬渕清香。今回はサン=サ ーンスとフランクの代表作を収録。多岐にわたる演奏活動で培ってきたそれぞれ の楽器への愛を超え、懐の深い穏やかな挑戦へと向かう。デュオ演奏のヴィルトゥ オーソとして聴く人を惹きつけてやまないフランスのロマン派アルバムとなった。 MOON STONES は2 人が同じ誕生日である6 月の誕生石からユニットを命名。

EDITION RZ
RZ-10024(1CD)
トゥルグート・エルチェティン(b.1983)作品集
(1)弦楽四重奏曲第2 番(2014)
(2)「地下室で」(2016)〜2 つの形態の似た声楽アンサンブルとライヴ・エレクトロニクスのための
(3)「パノプティコン・スペキュラリティーズ」(2017)〜4 つの形態の似た室内アンサンブルのための
(1)アルディッティ四重奏団
(2)ノイエ・ヴォーカル・ゾリステ
ン・シュトゥットガルト
(3)アンサンブル・モザイク
アンサンブル・アパラト
アンサンブル・アダプター
ソナー四重奏団

録音:(1)(2)2016年、(3)2017年
トゥルグート・エルチェティン(Turgut Ercetin) はイスタンブール出身。アメリカ・スタンフォ ード大学で学んだ後、ベルリンに留学、以後ドイツで活動しています。ラッヘンマンの静寂とフ ァーニホウの複雑性など西ヨーロッパ前衛音楽の影響を一身に受けた繊細で錯綜した作風 が特徴。2群の声楽アンサンブルのための「地下室で」と4群のアンサンブルのための「パノ プティコン・スペキュラリティーズ」はともに中央を挟んで両側に位置するグループが干渉し あい呼応するというシュトックハウゼンの「グルッペン」に似た発想で書かれている秀作。

FUGA LIBERA
FUG-749(1CD)
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ他
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94bis
仮面〜「ロミオとジュリエット」Op.64より ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノのための編曲
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115
ヴァイオリン・ソナタ第1番へ短調 Op.80
行進曲〜「3つのオレンジへの恋」より(ハイフェッツ編)
エルサ・グレーテル(Vn)
ディヴィッド・ライヴリー(P)

録音:2018年6月22-25日
FUGA LIBERAレーベルからこれまでリリースした3枚のアルバムが、ディアパソンやグラモフォンで最高ランクの高評価を得ているフランスのヴァイオリニスト、エル サ・グレーテルによるプロコフィエフが登場。プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ2作と無伴奏ヴァイオリン・ソナタは、1944〜47年という第二次世界大戦終結の前 後に書かれており、深い嘆きからの沈鬱と内に秘めた情熱の高まりが印象的な第1番、やや軽やかな抒情性と諧謔性を併せ持つ第2番、ロシアの民族舞曲 の影響をうかがわせる無伴奏ソナタという、いずれもキャラクターの立った作品です。グレーテルはこれをプロコフィエフが作り出した音楽的な仮面と捉え、それぞれ の作品を性格的に描き出すことに成功しています。アルバム・タイトルの元となった「仮面」と、有名な「行進曲」をハイフェッツの編曲で収録。

2L
2L-152SACD(1SACD)
ストーレ・クライベルグ(1958-):室内楽作品集
1-3.弦楽四重奏曲第3番(2018)
4-7.歌曲集「君はヒースを信じているか」(2018)
8-10.トリオ・ルナ(2016-17)(フルート、ヴィオラ、ハープのための)
11-15.歌曲集「光の鍛冶屋」(1984 rev.2017-18)
1-3.アトレ・スポンベルグ(第1ヴァイオリン)、アンデシュ・ラーシェン(第2ヴァイオリン)、オーレ・ヴットゥダール(Va)、オイヴィン・ギムセ(Vc)
4-7.マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、オーレ・クリスチャン・ホーゲンルード(P)
8-10.トリオ・ルナ【アンニカ・ノールストロム(Fl)、ヤン・ペッテル・ヒルスタ(Va)、ルース・ポッター(Hp)】
11-15.マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、イーダ・カテロース(Cl)、オーレ・クリスチャン・ホーゲンルード(P)
ピアノ:ベヒシュタイン・コンサートC234

録音:2018年8月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
トロンハイム在住の作曲家ストーレ・クライベルグは、現代的な要素とロマンティックナ要素を独自のやり方で混ぜ合わせることから、しばしば「モダン・ロマンティッ ク」と呼ばれています。新しいアルバム『君はヒースを信じているか』では、詩人の目で生を見つめた室内楽作品が4曲、演奏されます。弦楽四重奏曲第3番は、「夏」 を語る、「生きる歓び」の吹き込まれた音楽として作られました。「そぞろ歩き」の第1楽章、「夢想する、夜の音楽」の第2楽章「熱狂と活気に満ちた」第3楽章。 フルート、ヴィオラ、ハープのための「トリオ・ルナ」(月の三重奏)は、一日の時によって外的、内的な景観の異なる月の雰囲気を捉えた〈宵の月(Luna serale)〉〈夜 の月(Luna not-turna)〉〈朝の月(Luna mattutina)〉の3楽章の作品。この曲を演奏する「トリオ・ルナ」は、トロンハイムSOのフルートとヴィオラの首 席奏者とハープ奏者のアンサンブルです。 2つの歌曲集は、クライベルグがコラボレーションを行ってきた抒情詩人、ヘルゲ・トルヴン Helge Tor-vund の「光、静けさ、愛、死、自然」をテーマとする詩 に作曲されました。「君はヒースを信じているか」は、自然の姿に人生の秋と冬を比喩的に重ねた〈Fruktbar stille(静寂が充ち満ち)〉〈Mor(母)〉〈Kjarleik og liding(愛と苦悩)〉〈Livnar til(生きつづける)〉の4曲。「光の鍛冶屋」は、あらゆるものが一気に息をし始める「春」の心を醸す音楽に作られました。〈Eg foddes pa ei slette(わたしは平地に生まれた)〉〈Me skal elska(私たちは愛し合う)〉〈Mitt ansvar(わたしの責任は)〉〈Kom ut(出ておいで)〉〈Om du ligg heilt stille(横になってじっとしていると)〉の5曲。メゾソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェランは、オラヴ・アントン・トンメセンの「霊感を与えられた娘ヴェ スレモイ」(2L078SABD)でグラミー賞にノミネート、スカンディナヴィアを代表する歌手のひとりとして国際的に活躍しています。イェンス・ハーラル・ブラトリと ホーヴァル・ギムセに学び、2014年ベルゲン国際フェスティヴァルでローベット・レヴィン賞を受けたオーレ・クリスチャン・ホーゲンルードのピアノ。「光の鍛冶屋」 に加わるクラリネットは、ノルウェー国立音楽大学の博士課程でビョルン・ニューマンとフレードリク・フォシュに学ぶイーダ・カテロースの演奏です。 (Ki)

Cybele
CYBELE-KIG011S
(4SACD)
尹伊桑(1917-1995):チェロとピアノのための作品集
Nore (1964; rev. 1968) / Interludium A (1982) / Intermezzo (1988) / Glissees (1970) / Escape I (1992) / Shao Yang Yin (1966) / Duo (1984) / Sieben Etuden (1993) / Funf Stucke (1958)
[音楽:113分45秒]

尹伊桑の語り(1993、1976)
ミリャム・ヴィーズマンとホルガー・グロショップの対話(2018)
[ドイツ語の語り:203分21秒]
ア デ ル・ビッタ ー(Vc)
ホルガ ー・グロショップ(P)
激動の人生を歩み後年は西ドイツに帰化した尹 伊桑(ユン・イサン)。ドイツでの評価も非常に高く、ベルリン芸大の教授として多くの作曲家を育てました。 若いころチェロを学んだこともあり、チェロに対する思い入れが強かったと言われています。ピアノ・ソロも交えつつチェロ作品を集めたアルバム。SACDハイブ リッド盤で、SACD層にはバイノーラル録音も。尹 伊桑の芸術が高音質で楽しめます。 ★尹 伊桑の語りを収録したトラックも貴重。他にピアニストのホルガー・グロショップと、キュベレ・レコーズ創始者の1人で女優でもあるミリャム・ヴィーズマ ンの対話も収録しています。 (Ki)

FUGA LIBERA
FUG-609(1CD)
ピアソラ−ピアフ〜弦楽四重奏とバンドネオンによるシャンソンとタンゴ
ウイリアム・サバティエ(1974-):ピアフへのオマージュ
ピアソラ:4人でタンゴ Four for Tango
 ファイヴ・タンゴ・センセーションズ
鮫 Escualo
ウイリアム・サバティエ(バンドネオン)
テルプシコルドQ

録音:2015年3月17-20日、2016年2月24日 ジュネーヴ、スイス・ロマンド放送スタジオ
西洋クラシックの究極的形態の一つといえる弦楽四重奏が、アルゼンチン音楽の結晶バンドネオンと新しい形で融合。クロノス・ カルテットの依頼でピアソラがまとめた弦楽四重奏とバンドネオンのための唯一の組曲「ファイヴ・タンゴ・センセーションズ」と、両大 戦間期を彩った名作群をパラフレーズした「ピアフへのオマージュ」を軸にしたスタイリッシュな仕上がりです。テルプシコルド四重奏 団はピリオド楽器によるハイドンやシューベルトの録音でも注目されたジュネーヴのグループ。フランスのバンドネオン奏者サバティ エは「海の上のピアニスト」の原作者バリッコや「悪童日記」のアゴタ・クリストフらと組んで舞台音楽を手がける一方、Alphaにも 録音があるアルゼンチン出身の古楽器系指揮者L.G.アラルコンともタンゴ越境系パフォーマンスを披露する才人。多角的な視 点あればこその上質の音の重なりが、ミックスとマスタリングを担当する敏腕技師フィリップ・テシエ・デュ・クロによって、本来の魅力 そのままに収められています。

EM Records
EMRCD-050(3CD)
さすらい人〜パリー:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
組曲第2番ヘ長調(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための12の短い小品第1巻
ヴァイオリンとピアノのための3つの小品(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ短調
友情の歌(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための12の短い小品第2巻
パルティータ ニ短調(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための小品(世界初録音)
幻想ソナタ
ヴァイオリンとピアノのための組曲第1番ニ長調(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための12の短い小品第3巻
2つの初期のピアノ小品(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための小品(世界初録音)
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ニ長調
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)
ダンカン・ハニーボーン(P)

録音:2016年4月28日−30日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)
「エルサレム」や数々の合唱曲の名作を遺した近代イギリスの作曲家、チャールズ・ヒューバート・パリー(1848−1918)のヴァイオリンとピアノのための作品を網羅したEM Recordsならではの好企画。
ワーグナー夫妻と親交が深かったことからその音楽が「ワーグナー風」と例えられることが多いものの、収録されている数々のヴァイオリン作品はむしろブラームスやシューマンからの影響が色濃く、さらには後年のエルガーに繋がる作風が特徴的。
また、1863年の若書きの「2つの初期のピアノ小品」、1872年に作曲された未出版の「友情の歌」、1907年の「組曲第2番」など、多数の世界初録音も近代イギリス音楽ファンならば見逃せないポイントでしょう。
近代英国における「イギリス音楽ルネサンス」の始祖的存在とも評されるパリー。濃密なロマンティシズムに満ちた秀作の数々を網羅した全集の登場です。

FUGA LIBERA
FUG-748(1CD)
ラヴェル:ピアノ三重奏曲、 ほか
バーンスタイン(ブルーノ・フォンテーヌ編):「キャンディード」序曲
バーンスタイン(ブルーノ・フォンテーヌ編):「ウエスト・サイド・ストーリー」ファンタジー
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 M67
トリオ・ザディーグ
[イアン・バーバー(P) アメリカ
ボリス・ボルゴロット(Vn) フランス
マルク・ジラール・ガルシア(Vc) フランス]

録音:2018年8月13-17日エリザベート音楽院ホール、ワーテルロー(ベルギー)
フランスの生まれでパリ音楽院とウィーン音楽大学で共に学んだボリス・ボルゴロットとマルク・ジラール・ガルシアが、帰国後に出 会ったアメリカのピアニスト、イアン・バーバーと共に組んだピアノ三重奏団、トリオ・ザディーグのデビュー・アルバム。ヴォルテールの 作品からグループ名を取った彼らによる、やはりヴォルテールを原作とするバーンスタインのミュージカル「キャンディード(カンディー ド)」序曲で幕を開けるこのアルバムは、名作「ウエスト・サイド・ストーリー」へと続き、弾けるようなリズムとメランコリックな歌いまわ しの美しさにどんどん惹きつけられます(Transartでフレンチ・ジャズ感覚漂うモーツァルトやバッハの名盤を連発してきたピアニス ト=アレンジャーのブリュノ・フォンテーヌによる編)。メインはラヴェルによる大作で、ここでの色彩豊かな表情も実に見事。20 世紀を生きたバーンスタインと19世紀生まれのラヴェルという2人の実り多い出会いを間で演出するのは、21世紀の作曲家バ ンジャマン・アタイール。トゥールーズの出身という、メンバー2人と同郷のアタイールがこのトリオのために書いた「Asfar」は、弦2 人とピアノが対話をするように開始されますが、この組み合わせが次々に変化し、3パート相互の掛け合いへと発展していく緊張 感あふれる刺激的な作品です。ハイドンからラフマニノフ、ショスタコーヴィチにヴァスクスと、すでに著名なピアノ三重奏曲のほとん どをレパートリーとしている彼ら。近現代によるプログラムのこのアルバムは、若い世代ならではの、ほんの名刺代わりと言えそうで す。

Virtus Classics
VTS-007(1CD)
国内盤仕様
税込定価
R・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
瀬ア 明日香 (Vn)
エマニュエル・シュトロッセ (P)

録音:2018年4月25〜27日三重県総合文化センター大ホール
フランクとシュトラウス、2つのソナタの魅力を追って艶やかな美音と深い音楽性で聴衆を魅了する ヴァイオリニスト瀬ア明日香。ヨーロッパで研鑽を積み、幾多のコンクール入賞歴を持つだけでなく、 すでにイザイやサン=サーンスのアルバムをリリース。その煌めく才能を存分に開花させています。今回 彼女が取り組んだのは、フランクとシュトラウスのヴァイオリン・ソナタ。ピアノとの対話が美しいフランク、 若々しい情熱が漲るシュトラウス。どちらの作品も高度な技巧が駆使された名曲であり、瀬アは真 摯、かつひたむきに曲に取り組み、その本質を丁寧に伝えています。

おんがくしつトリオ
ONGKST-2(1CD)
国内盤仕様
税込定価
「ごもくやきそば」
オー・シャンゼリゼ
デカリシモ
「くるみ割り人形」から<トレパック>
Your Song
「動物の謝肉祭」から<フィナーレ>
おんがくしつトリオ
[下中拓哉 (リコーダー)、菅谷詩織 (鍵盤ハーモニカ)、内藤晃 (P)]

録音:2018年3月12日、8月22日 Sala MASAKA
あの日の給食のように懐かしい… ピアニスト・指揮者・作編曲家の内藤晃が発案した「おんがくしつトリオ」。リコーダーに鍵盤ハーモニカという、誰もが音楽の時間 に接した楽器とピアノという組み合わせで、クラシックの音楽を身近に感じさせてくれる彼らのミニアルバム第2弾。現在のメンバー は内藤晃のほか、ブラジルのショーロをこよなく愛する陽気な笛吹き、リコーダー奏者・作編曲家の下中拓哉と、クラシック・ポップ ス・劇伴音楽など、幅広いフィールドで活動中のピアニスト・鍵盤ハーモニカ奏者・作編曲家、菅谷詩織の3人。クラシックの名 曲からエルトン・ジョンまでを収録した楽しい一枚です。
■「おんがくしつトリオ」とは
2015年1月に始動し、「音楽室で使ったあの楽器、実はこんなに面白い!」をコンセプトに、ピアノ・リコーダー・鍵盤ハーモニカ の編成で、上質なアンサンブルを本気で追求しています。楽しいアレンジと演奏がインターネットや口コミで話題を広げ、これまで に北海道から福岡県まで16都道府県で公演やワークショップを開催。札幌コンサートホールKitara、ミューザ川崎シンフォニー ホールなどの全国主要ホールに招かれ、小学校でのスクールコンサートも19校を数えます。

EM Records
EMRCD-042(1CD)
1920年代のチェロの声
エリック・フォッグ:ポエム
ジョン・アイアランド:チェロ・ソナタ
シリル・スコット:ジェントル・メイデン(アイルランド民謡)
フレデリック・オースティン:チェロ・ソナタ
グレヴィル・クック:シー=クルーン
ウィリアム・オルウィン:2つの民謡〔ノルウェー民謡による瞑想曲、フール・バイ・マイ・ビーザムス?)
ベンジャミン・バローズ:ソナティナ
ジョゼフ・スプーナー(Vc)、
レベッカ・オモーディア(P)、
モーリーン・ガレア(P)

録音:2016年12月19日−21日、ターナー・シムズ・コンサート・ホール(サウサンプトン、イギリス)
イギリスの見過ごされてきた作品を発掘するイングリッシュ・ミュージック・フェスティヴァル(English Music Festival)の自主レーベル「EM Records」。 ジョン・アイアランドとフレデリック・オースティンのチェロ・ソナタ他、民謡からの編曲作品含む1920年代イギリスの麗しきチェロ・レパートリー。イギリス・ロマン派、イギリス印象派的な繊細で美しいリリシズムが満載。

EM Records
EMRCD-043(1CD)
縦糸と横糸〜イギリスの2台ヴァイオリンのための作品集
レベッカ・クラーク:2台のヴァイオリンとピアノための組曲
ポール・パターソン:2台のヴァイオリンとピアノためのアリュージョンズ・トリオ(世界初録音)
ゴードン・ジェイコブ:2台のヴァイオリンのための4つのバガテル(世界初録音)
アーネスト・ジョン・モーラン:2台のヴァイオリンのためのソナタ
アラン・ロースソーン:2台のヴァイオリンのための主題と変奏
小町碧(Vn)、
ソフィー・ローザ(Vn)、
サイモン・キャラハン(P)

録音:2016年12月12日−13日、福音史家聖ヨハネ教会(イフリー・ロード、オックスフォード)
イギリスの見過ごされてきた作品を発掘するイングリッシュ・ミュージック・フェスティヴァル(English Music Festival)の自主レーベル「EM Records」から、ロンドン在住、イギリス音楽のスペシャリストとして活躍するヴァイオリニスト、小町碧のレコーディングが登場!
2011年のマンチェスター国際ヴァイオリン・コンクールで第2位&聴衆賞を受賞しChamps Hill Recordsからフランク&ラヴェルのヴァイオリン・ソナタ集(CHRCD 123)でデビューしたソフィー・ローザ、小町碧とコンサートやレコーディングで度々共演し、知られざるイギリス音楽の伝道者として活動するサイモン・キャラハンとの共演。20世紀と21世紀のイギリスで作曲された2台のヴァイオリンのための魅力的な作品を収録。まるで織物の縦糸と横糸(Warp and Weft)のように織り合うヴァイオリンの旋律。技巧的でありながら、イギリス民謡の要素や「歌」を最大限に表現したアルバムです。

HAT HUT RECORDS
HATART-208(1CD)
ローランド・ダヒンデン(1962-):TALKING WITH CHARLIE
チャーリー・パーカーとのイマジナリー・トーク
1.PHONOLOGICAL EXTENSION
2.FREE MORPHENES
3.ALL - O - PHONES
4.MORPHOLOGICAL DRIFT
5.SEMANTIC CROSSINGS
ダリオ・カルデローン(Cb)
ガレス・デイヴィス(バスCl)
コーエン・カプタイン(Tb)
ペッペ・ガルシア(パーカッション)

録音:2018年6月
バス・クラリネット奏者ガレス・デイヴィスは、彼の仲間たちのために作曲家・トロンボーン奏者ダヒンデンに四重奏曲を依 頼、出来上がったのはダヒンデンが讃える偉大なるチャーリー・パーカーへのオマージュ作品でした。ダヒンデンとパーカーと の「IMAGINARY TALK 想像上の会話」と題されたこの曲の演奏からは、ミュージシャン同士の素晴らしい相互作用 が生まれています。

ANTARCTICA
ANTAR-008(1CD)
コントラスツ
マルティヌー:チェロ・ソナタ第2番
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
シュニトケ:チャロ・ソナタ
カツペル・ノヴァーク(Vc)、
フリスチャ・フージイ(P)

録音:2017年11月22、23、30日、12月1日/メヘレン・モーター・スタジオ・ドヴァラス(ベルギー)
ポーランド出身の若手チェロ奏者ノヴァークとウクライナ出身の若手ピアニスト、フージイ。ともにベルギーのエリザベート王妃音楽院で学び、そこで知り合い デュオを組みました。「コントラスツ」というタイトルを持つ彼らのデビュー・アルバムは、3篇のチェロ・ソナタが集められています。18世紀半ばに作曲された ブラームスに20世紀半ばのマルティヌーとシュニトケ、さらに中欧で作曲されたブラームスと、アメリカでチェコを思いながら作られたマルティヌー、暗黒の旧ソ 連で作られたシュニトケとさまざまな意味のコントラストを成しています。
ノヴァークはジェラール・コセ、ゴーチエ・カプソン、ジャン=ギアン・ケラスの薫陶を受けた期待の新星。みずみずしく、正確かつ清潔な演奏を聴かせてくれ る注目株です。 (Ki)

Cybele
CYBELE-361804S
(1SACD)
ヒンデミット:3つの小品 Op.8(1917)、
 求婚にでかけた蛙(1941)
ベルンハルト・ハイデン(1910-2000):チェロ・ソナタ(1958)、シエーナ(1961)
ウォルター・スコリック(1934-):チェロ・ソナタ(2004)、4つのバガテル(1998)
セシル・グルーブラー(Vc)
タマーラ・チターゼ(P)
高音質レーベルCYBELE RECORDSならではの名録音で味わうチェロ作品集。SACDハイブリッドで、SACD層ではバイノーラル録音、サラウンド録音が 楽しめます。
ベルンハルト・ハイデンはドイツに生まれベルリン音大でヒンデミットに作曲を学んだ人物です。後年アメリカに帰化し、作曲活動を続けながらインディアナ大 学の作曲教授を務めました。そしてこの大学でハイデンに教えを受けたのが、ニューヨーク生まれのウォルター・スコリック。ヒンデミットと弟子、そして孫弟子 のチェロ作品が聴けるという面白いディスクなのです。書法にも非常に似たものを感じるからまた面白い。バッハ的な折り目正しい調性音楽と思いきや、移ろうよ うに変化音を交えトリッキーな転調を行い、軽妙なユーモアを感じさせる展開。時には厳しくシリアスな曲調も。無調の音列主義とはまったく違う方向に深めら れた現代音楽の系譜をお楽しみください。 (Ki)

FUGA LIBERA
FUG-611(1CD)
NX-B08
ヴィオラ、クラリネットとピアノのための作品集
シューマン:おとぎの絵本 Op.113
クルターグ:サイン、ゲームとメッセージ
シューマン:3つのロマンス Op.94 ヴィオラとピアノのための
クルターグ:R.Sch.(ロベルト・シューマン)へのオマージュ
シューマン:おとぎ話 Op.132
エレーヌ・ドゥサン (Va)
ロナルト・ファン・スパーンドンク (Cl)
ルイ・ロルティ (P)
ナタナエル・グーアン (P)

録音:2017年11月18-19日、12月18-20日エリザベート音楽院
フランス出身のヴィオラ奏者エレーヌ・ドゥサンは、2011年にジュネーヴ州立高等音楽院を卒業後、この世代随一のソリストとして活躍するほか、アンサンブル 2e2mのメンバーとしても活動しています。彼女が強い情熱をもってシューマンに取り組むこのアルバムでは、現代を生きる作曲家クルターグの作品と対峙させる ことにより、お互いの特性を引き立てるという稀有な試みを成功させました。全部で24曲あるクルターグの「サイン、ゲームとメッセージ」から5曲を選び、その間に シューマンの「3つのロマンス」を挟み込むという実験的な試みも素晴らしい効果を生んでいます。もう一つ収録されたクルターグ作品もシューマンへのオマージュで あり、親和性が高いのは当然のこと。作風は異なっているものの、音楽が目指す方向が近い作曲家だからこそ、このような共鳴が生まれるのだと言えるでしょ う。ドゥサンのヴィオラは鳴らし過ぎることなく、常に優しく耳当たりの良い音色で、19世紀と20世紀が生んだ巨匠の音楽を丁寧に歌い上げています。 CHANDOSレーベルに録音の多いロルティの参加も注目です。
FUGA LIBERA
FUG-612(1CD)
NX-B08
20世紀前半のフルート作品
ケクラン:フルートとピアノのための14の小品
シュルホフ:フルートとピアノのためソナタ
ババジャニアン:Vagharshapat Dance ヴァガルシャパトの舞曲
ババジャニアン:Impromptu 即興曲
アミロフ:フルートとピアノのための6つの小品
バルトーク(P.アルマ編):ハンガリーの農民の歌による組曲
Chants populaires tristes 民衆の悲歌
Vieilles danses 古い舞曲
トーン・フレット (Fl)
ヴェロニカ・イリチェンコ (P)

録音:2018年7月30日-8月1日ベルギー、アントワープ・アート・センター、ブルー・ホール
19世紀後半から20世紀にかけて活躍した作曲家たちによるフルートのためのオリジナル作品(バルトークはピアノ作品からの編)を収録。フランスのケクラン、 チェコのシュルホフ、アルメニアのババジャニアン、アゼルバイジャンのアミロフ、ハンガリーのバルトークと、それぞれの風土の影響を強く受けた、いずれも個性的な 作品です。バルトークはピアノのための「15のハンガリーの農民の歌」を、弟子の一人であるハンガリー出身のパウル・アルマがフルートとピアノのために編曲したも ので、第6曲「バラード」を省略し、繰り返しや変奏が若干加えられています。元々バルトークが各地で取材した民謡を編曲したもので、民族色豊かな旋律と ルバート、特徴的な和声を楽しむことのできる作品です。フルートのフレットはFUGA LIBERAより数点のアルバムをリリースしています。作品の特性に沿った生 き生きとした表現がたいへん魅力的。

FUGA LIBERA
FUG-747(1CD)
ヴァイオリンとピアノのための作品集
イザイ:悲劇的な詩 Op.12
イザイ:恍惚 Op.21
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番イ長調 Op.13
サン=サーンス:6つの練習曲 Op.52-第6番
ワルツ形式の練習曲によるカプリース
(E.イザイによるヴァイオリンとピアノ編)
サテニィク・クールドイアン(Vn)
アレクサンダー・グルニング(P)

録音:2017年4月
2008年に開催されたロン=ティボー国際ヴァイオリンコンクールに入賞、併せて「聴衆賞」を獲得し一躍注目を浴びたヴァイオリニスト、クール ドイアン。フランスを中心に数多くの演奏会に登場、現在モネSOのコンサート・ミストレスを務める彼女の初となるリサイタル・アルバム は、フォーレのソナタを中心に、イザイとサン=サーンスの美しい作品を併せた1枚。しばしば息のあった共演を行うピアニスト、グルニングととも に奏でる親密で友好的な音楽は聴き手の心を捉えて離しません。
FUGA LIBERA
FUG-750(1CD)
ロマンティック・ヴィオラ
ロベルト・フックス(1847-1927):ヴィオラ・ソナタ ニ短調 Op.86
ヴュータン:ヴィオラ・ソナタ 変ロ長調 Op.36
ライネッケ:3つの幻想小曲集 Op.43
リスト:忘れられたロマンス S132(ヴィオラとピアノ版)
ダニエル・ヴァイスマン(Va)
ジャン=ルイ・ドゥラオー(P)

録音:2017年10月ベルギー リエージュ、サル・フィルハーモニク
ベルギーを本拠地とするリエージュ王立PO。名称の変遷を経て、2010年よりベルギー王室から「王立」を名乗ること を許されたオーケストラです。現在オーケストラの音楽監督を務めるダニエル・ヴァイスマンは、指揮者としてだけでなく、優れたヴィオラ奏者で あり、このアルバムでもほとんど聴く機会のないロマン派の秘曲を選び、ヴィオラの美しく奥深い音色を最大に生かした素晴らしい演奏を行って います。

Finetone
FTM-8045(1CD)
ヴォルフガング・マイヤー/ノクターン
サティ:ジムノペディ第1番(スタベノウ編)
トレネ:残されし恋には(レーヘル編)
アーレン:虹の彼方に(レーヘル編)
クロイダー:至福の夜のために(レーヘル編)
デニス:エンジェル・アイズ(レーヘル編)
サティ:ジムノペディ第1番(レーヘル編)
ポーター:ナイト・アンド・デイ(レーヘル編)
マクヒュー&フィールズ:アイム・イン・ザ・ムード・フォー・ラヴ(レーヘル編)
ガーシュウィン:イット・エイント・ネセサリリー(レーヘル編)
ゴルソン:アイ・リメンバー・クリフォード(レーヘル編)
ウッド:マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ(レーヘル編)
ジェンキンス:グッドバイ(レーヘル編)
サティ:ジムノペディ第1番(ザイフゲ編)
ヴォルフガング・マイヤー(cl/except#10)、
ティロ・ヴァーグナー(p/except#13)、
トーマス・スタベノウ(b)、
ペーター・レーヘル(sax/#5, 6, 10, 11)、
マルク・ザイフゲ(g/#13)

録音:2018年3月11日、カールスルーエ(ドイツ)
ドイツのサクソフォン奏者、作編曲家、教育者として活躍するペーター・レーヘルが設立した高品質レーベル、ファイントーン(Finetone)。
ジャズ、クラシックの両面で活躍し、カールスルーエ音楽大学の教授、学長を務め、ペーター・レーヘルとの共演も多いドイツ・クラリネット界の重鎮、ヴォルフガング・マイヤー。ニュー・アルバム「ノクターン(夜想曲)」は、夜をテーマにした珠玉のアレンジ集。「虹の彼方に」、「ナイト・アンド・デイ」、「残されし恋には(アイ・ウィッシュ・ユー・ラヴ)」などの麗しき名曲をペーター・レーヘルがジャズ・クラリネット・コンボ用にアレンジを施し、エリック・サティの「ジムノペディ第1番」では、レーヘル、トーマス・スタベノウ、マルク・ザイフゲの3名によるそれぞれの編曲版を収録。クラリネット関係者要注目!

MPR
MPR-102(2CD)
NX-C08
パリー(1848-1918):弦楽四重奏のための作品全集
弦楽四重奏曲 第1番ト短調 世界初録音
弦楽四重奏曲 第2番ハ長調 (ジェレミー・ディブルによる監修版) 世界初録音
弦楽四重奏曲 第3番ト長調
スケルツォ ハ長調 (ジャレミー・ディブルによる補筆完成版) 世界初録音
アルカエウスQ

録音:2017年11月14-16日
セールハースト聖母マリア教会、イースト・サセックス、UK
19世紀後半から20世紀前半に活躍した英国の作曲家・教育者パリーの、知られざる弦楽四重奏作品を集めたア ルバム。初めての全曲録音となります。いずれの作品も、例え短調を用いても動きのあるフレーズで深刻さに陥らず、 彼の代表作であり英国の国民的合唱曲でもある「イェルサレム」を思わせる美しい緩徐楽章を挟み、包容力と高揚 感を持った長調の曲想で解決する構成が基本。ブラームスを思わせる分かりやすい和声と旋律という、彼の特性が生 きたたいへん美しい作品です。未完となってしまった「スケルツォ」は、英国音楽の研究家ダラム大学ジャレミー・ディブル 教授による補筆完成版。第1番と第2番は長年出版も演奏もされなかったものです。1990年に結成されたアルカエ ウス四重奏団は、伝統的な弦楽四重奏曲はもちろんですが、20世紀の知られざる作品の発掘と演奏に定評のある グループ。英国音楽ファン必携のアルバムです。 (Ki)
MPR
MPR-104(1CD)
レナード・サルゼード (1921-2000):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番(単一楽章による) Op.1 (1942)
弦楽四重奏曲第5番Op.32-1 (1950-52/1995)
弦楽四重奏曲第10番Op.140 (1997)
アルカエウスQ

録音:2017年8月8-10日
ベネンデン聖ジョージ教会、ケント、UK
世界初録音
ロンドンに生まれて王立音楽大学で学び、生涯サウス・イースト・イングランドに暮らしたサルゼード。ヴァイオリニストとし てロンドン・POとロイヤル・POで活躍後に指揮に転向、さらに多作な作 曲家としてソロ作品から交響曲、映画音楽やバレエ音楽などを残しました。10曲を数える弦楽四重奏曲はどれもた いへん魅力的で聴きやすく、常にどこか影を引きずるようなメランコリックな作風には、ユダヤ系である彼の音楽的ルーツ が色濃く反映されているほか、シベリウスの大きな影響を受けています。1990年に結成されたアルカエウス四重奏団 は、伝統的な弦楽四重奏曲はもちろんですが、20世紀の知られざる作品の発掘と演奏に定評のあるグループ。サル ゼードの個性的な作品の魅力を十二分に表現しています。
MPR
MPR-101(1CD)
「牧歌」〜20世紀英国の知られざるフルート作品
リチャード・ヘンリー・ウォルシュー (1872-1951):牧歌 (1907)
シリル・ブラドリー・ルーサム (1875-1938):3楽章の組曲 Op.64 (1921)
サー・ジョージ・ヘンシェル (1850-1934):主題と変奏 Op.73 (1921)
ロビン・ミルフォード (1903-1959):ソナタ ハ長調 Op.69 (1944)
セシル・アームストロング・ギブス (1889-1960):組曲 イ長調 Op.144 (1956)
ノーマン・デマス (1898-1968):ロンサールによる3つの牧歌 フルート独奏のための (1953)
スタンリー・ベイト (1911-1959):ソナタ Op.11 (1937)
レナード・サルゼード (1921-2000):カンティガ・モリスカ フルート独奏のための (1981)
ジョン・ホワイト (1936-):小二重奏曲 (1960)
ジェイムズ・ダットン (Fl)
オリヴァー・デイヴィス (P)

録音:2017年9月16-17日ユーディ・メニューイン音楽学校、メニューイン・ホール
世界初録音:(商業用録音として)
1900年代英国のフルート作品を集めたアルバム。収録曲の多くは王立音楽大学で学んだ、あるいは教鞭をとった作曲家によるもので、全て世界発録音(プ ライベートの録音を除く)となっています。いずれも英国らしく聴きやすい作品を、メニューイン・ホールの伸びやかな響きを拾った美しい録音で楽しむことが出来ま す。フルート奏者のダットンは王立音楽大学で学び、1997年からはロンドンのスコッツ・ガーズ(英国近衛歩兵スコッツ連隊軍楽隊)の首席フルート奏者。ピア ニストのデイヴィスは音楽史について深い知識を持ち、歴史的なテーマに沿った演奏会のシリーズで高い評価を受けています。英国音楽ファンにとってはもちろ ん、フルートのレパートリーとしてもたいへん貴重かつ意義深いアルバムです。

Welling-Tone
NYCC-13008(1CD)
税込定価
ファンタジードゥセルヴェ/林裕
フランソワ・セルヴェ(1807-1866):「ヴェニスの謝肉祭」によるファンテジー・ビュルレスクOp.9
フランソワ・セルヴェ&ジョゼフ・グレゴワール(1817-1876):ウェーバーの「魔弾の射手」による二重奏*
フランソワ・セルヴェ:ラ・ロマネスカ-16世紀末の有名な踊りのメロディー
フランソワ・セルヴェ:スパの思い出Op.2
フランソワ・セルヴェ&ジョゼフ・グレゴワール:ヴェルディの「椿姫」による二重奏*
フランソワ・セルヴェ:「連隊の娘」によるファンテジーとヴァリアシオンOp.16
アルヴド・ポールテン(1836-1901):別れの歌〜セルヴェの想い出に*
林裕 (Vc) 、佐竹裕介 (P)

録音:碧南市芸術文化ホール エメラルドホール(愛知)
2017年3月14-15日、6月15-16日、11月10日、2018年6月7-8日
*=世界初録音(セルヴェ協会公認)
チェロのパガニーニと呼ばれたセルヴェは、オペラの旋律を使ったヴィルトーゾ・ファンタジーを数多く作曲しました。彼の演奏はストラディヴァリで朗々と歌わせ、 高い技術で驚かせるだけでなく、優雅でうっとりさせるスタイルだったそうで、ベルリオーズも絶賛しています。1842年3月28日のウィーンフィルの創立記念演 奏会でソリストを務めた事や、生まれ故郷の教会広場に8メートルもある像が聳え立っている事から、当時の人々からの尊敬の大きさを伺い知る事ができま す。

Signature
SIG-11107(1CD)
フローラン・シュミット他:ヴァイオリン・ソナタ集
ルーセル:ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.28
フローラン・シュミット:結合された2つの楽章による自由なソナタ
プレヴォ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
エレーヌ・コルレット(Vn)
アンヌ・ル・ボゼック(P)

録音:2016年1月 ラジオ・フランス
フランス近代音楽の広がりを、「北」を意識した選曲で……とは、ヴァイオリンのエレーヌ・コルレットからの本盤の紹介。ドビュッシーやフォーレら によるフランス近代の傑作群のあとを受けての、充実した曲構成と細やかな音色の扱いがきわだつ充実作3作を集めたアルバムです。フロー ラン・シュミットやルーセルなど「ドビュッシー以後」を代表するフランス人作曲家たちのヴァイオリン作品は、新録音が決して多いとは言えない分 野。フランス北東部ロレーヌ地方生まれのフローラン・シュミット(ほぼ同世代のオーストリア=ハンガリー帝国の作曲家フランツ・シュミットとは別 人)の全2楽章からなるソナタ(1919年作)、およびルーセルの第2ソナタ(1924年作)はどちらも両大戦間の作品で、フォーレ晩期のソナタ群 やラヴェルの『ツィガーヌ』などと同時期の作らしい細やかさと充実度のせめぎ合いが魅力。一方ヴァイオリンのコルレットと同じフランス語圏カナダ 出身のプレヴォは、デュティユーの薫陶を受けた耳なじみのよい音楽の書き手で、ロマン派から近代への流れを受けてのポスト=ロマン派ともい うべきソナタにも注目したいところ。フランス放送が自信をもってお勧めする「今が旬」のアーティスト二人が手がけた、カナダやフランス北部など 「北」への憧憬をはらんだ1枚です。

ISODA
IE-3006(1CD)
税込定価
「What is a String Qartet?」
(1)山田耕筰(中村健:編):赤とんぼ(1927 年)
(2)ジョゼフ・コズマ(中村健:編):枯葉(1945 年)
(3)ボロディン:ノクターン(弦楽四重奏曲第2 番第3楽章)
(4)チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(弦楽四重奏曲
第1番第2楽章)
(5)アンダーソン(ウィリアム・ジン:編):そりすべり(1948 年)
(6)アンダーソン(ウィリアム・ジン:編):躍る仔猫(1950 年)
(7)アンダーソン(ウィリアム・ジン:編):プリンク・プレンク・プ
ランク(1951 年)
(8)久石譲(1950-)(松原幸広:編):君をのせて(1986 年)
(9)久石譲(1950-)(松原幸広:編):となりのトトロ(1988 年)
(10)見岳章(松原幸広:編):川の流れのように(1988 年)
(11)リー・ハーライン(松原幸広:編):星に願いを(1940 年)
(12)マルグリット・モノー(中村健:編):愛の讃歌(1950 年)
(13)ヨハン・シュトラウスT(FCM:編):ラデツキー行進曲
マイ・ハートSQひろしま[辻井淳(Vn)、釋 伸司(Vn)、沖田 孝司(Va)、雨田 一孝(Vc)]

録音:2015 年9 月ガリバーホール(滋賀県高島市)
「弦楽四重奏」の魅力をもっと知って頂き、もっと身近に感じて頂ければと、マイ・ハート弦 楽四重奏団ひろしまが「What is a String Quartet?」をお届けします。 皆様の心に届けば、そして、皆様の友となれれば幸いです。
★マイ・ハートSQひろしま
ヴィオラ奏者の沖田孝司が中心となり結成されたSQ。本拠地は広島。1995 年より、ひとりひとりの心・想いを環 (つな)ごうという「マイ・ハート・コンサート」を開始し、現在までに広島県内全23 市町、県外11 都府県20 市町にて開催と「マ イ・ハート」の波が徐々に拡大しており、それぞれが多方面で活躍中の腕達者な気の置けない仲間です。現在の活動とし ては年間約 20 回に及ぶコンサートに出演。これまでに、ベートーヴェン・ドヴォルザークを収録したデビューアルバム、モー ツァルト・シューベルトを収録したセカンドアルバム、マイ・ハートSQと藤井由美〈ピアノ〉の共演により大澤壽人作 品を収録した「大澤壽人の室内楽」、及び、ドヴォルザーク・コルンゴルトのピアノ五重奏曲を収録した「ピアノ五重奏」、マイ・ ハートSQを中心に結成されたマイ・ハート室内オーケストラやマイ・ハート弦楽八重奏団のアルバムも発売、そし て2016 年7 月、シューベルトとラヴェルを収録した結成20 周年記念アルバム(「レコード芸術」準特選)リリースに至る。また、 2007 年11 月に開始した、広島県内全23 市町を30 コンサートで巡る“マイ・ハート「1 ノート・1 コイン」コンサート”は2013 年 10 月で完結し2 巡目に突入。2015 年10 月、広島市にて結成・開始20 年記念コンサートを開催し、2016 年には記念CD リ リースとともに、東京・名古屋・京都・広島・岡山にて記念コンサートを開催。自分たちの「言葉」で、自分たちの「音楽」を奏で る稀少なSQであり、広島のみならず日本国内においてますます今後の動向・活躍が多いに期待されています。 2018 年4 月、本拠地である広島市より、沖田孝司(Va)が「ひろしま文化大使」委嘱を受け就任し、「マイ・ハート弦楽四 重奏団ひろしま」に改名。

NEU RECORDS
NEU-003
(DVD+Blu-ray)
シューベルト:弦楽四重奏曲集〜ライヴ・イン・バルセロナ
弦楽四重奏曲第7番ニ長調 D.94
弦楽四重奏曲第5番変ロ長調 D.68
弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810 「死と乙女」
カザルスSQ

録音(ライヴ):2013年11月5日、バルセロナ(スペイン)

※HD動画のDLコード付き
※フォーマット
Sound format: LPCM 24 bit 96 kHz, Stereo(DVD, Blu-ray, HD MOV) + Surround 5.1(Blu-ray, HD MOV)
Picture format: Color, HD 1080 25p 16:9
Disc Region: DVD: 2. Blu-ray: B
2018年6月には「サントリーホール・チェンバーミュージック・ガーデン2018」に招かれたスペインのトップ・アンサンブル、カザルスSQのバルセロナ・ライヴ。「死と乙女」を含むシューベルトの弦楽四重奏曲集を、高画質、高音質、サラウンド・サウンドでお届けします。
NEU RECORDS
NEU-006(2CD)
フリッツ・ハウザー:ディファレント・ビート
セカンド・ソート(世界初録音)
アズ・ウィ・アー・スピーキング
ダブル・エクスポジション(世界初録音)
Schraffur(世界初録音)
ランダム(世界初録音)
ウィ・スポーク(パーカッション・アンサンブル)、
フリッツ・ハウザー(パーカッション)

録音:2014年12月、スイス
※HD音源のDLコード付き
※当タイトルは【初紹介旧譜】となります。旧譜のため急な廃盤、また十分な枚数を確保出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。
フリッツ・ハウザーは1953年スイス、バーゼル生まれのパーカッショニスト&作曲家。ロンドンとローザンヌを拠点とするグループ、ウィ・スポーク(We Spoke)による演奏。
NEU RECORDS
NEU-007(CD+BOOK)
ホセ・マヌエル・ロペス・ロペス:打楽器作品集
海の俳句(打楽器六重奏/世界初録音)
アフリカの風U(2人のマリンバとヴィブラフォン)
ヴィブラゾイド(ヴィブラフォンとエレクトロニクス)
メトリック・モジュレーションによる練習曲第2番(打楽器四重奏)
エクフラシス(マリンバ)
ミケル・ベルナト(ソロ・パーカッション)、
ドラミング(パーカッション・アンサンブル)

録音:2016年2月、スペイン
※HD音源のDLコード付き
1956年マドリード生まれ、サラゴサ音楽院で作曲を教えるホセ・マヌエル・ロペス・ロペスの打楽器作品集。「ドラミング」は、バレンシア生まれのパーカッショニスト、ミケル・ベルナトが創設したポルトガルを拠点とするパーカッション・アンサンブル。
NEU RECORDS
NEU-008(2CD)
ラモン・ウメット:マーサ・グレアムへのオマージュ(世界初録音) クラロン・マクファダン(S)、
アルベルト・ロサド(P)、
柿堺香(尺八)、
ネオペルクシオン(パーカッション四重奏団)

録音:2014年7月、スペイン
※HD音源のDLコード付き
マリオ・ルカルダの詩を元にしたラモン・ウメットの作品。タイトルの通り、アメリカの伝説的舞踏家、振付師であったマーサ・グレアム(1894−1991)へのトリビュートがテーマ。


Sancho Panza Records
SPAN-001(1CD)
SPANLP-001(1LP)
12アンサンブル「復活」
ルトスワフスキ:葬送音楽
ジョン・ウールリッチ:目覚めるユリシーズ
ケイト・ウィットレイ:秋の歌
ブライス・デスナー:ルトスワフスキへの応答
12 アンサンブル
12アンサンブルは2012年創立の弦楽集団。ロンドンの若い12名の弦楽器奏者で構成され、急速に名声をあげています。彼らのほぼデビュー盤と なるこのディスクは、ルトスワフスキ初期の「葬送音楽」をメインに、現役3作曲家のこだわりの作品をフィルアップ。
イギリスのジョン・ウールリッチ(1954-)の「目覚めるユリシーズ」はヴィオラ独奏と弦楽のための作品で、モンテヴェルディの歌劇「ウリッセの帰郷」 のアリアに基づいています。女性作曲家ケイト・ウィットレイ(1989-)の「秋の歌」はヴェルレーヌの詩に霊感を受けたもので、舞い落ちる木の葉を弦楽 器が描写します。
興味深いのがアメリカのロックバンド「ザ・ナショナル」のリード・ギターを務めるブライス・デスナー(1976-)の「ルトスワフスキへの応答」。坂本 龍一とも共演したデスナーが、ルトスワフスキの「葬送音楽」へのオマージュを込めて2014年に作曲、12アンサンブルの貴重なレパートリーとなってい ます。

SILKROAD MUSIC
SRM-043SACD(1SACD)
「チェロのカントラル・ボイス」

(1)メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58
(2)オッフェンバック:アンダンテ〜協奏的大二重奏曲 Op.34-1
(3)ポッパー:(1843-1913):レクイエム Op.66(3つのチェロとピアノ編)
(4)ポッパー:いつかの美しいあの日のように Op. 64-1
(5)ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
(6)グランツ(1898-1964):無伴奏チェロのためのタル(ブローメンダール編)
(7)ブロッホ:祈り〜ユダヤ人の生活より
(8)ラヴェル:カディッシュ〜2つのヘブライの歌より第1番(チェロとピアノ編)
(9)ベン=ハイム(1897-1984):3つの無言歌集【@.アリオーソ/A.バラード/B.ユダヤのメロディ】
(10)グリック(1934-2002):祈りと踊り
コンラート・ブローメンダール(Vc)、
(1)(3)(4)(5)(7)(8)(9)(10)ヴァレリー・トライオン(P)、
(2)(3)アンドレス・ディアス(Vc)
、(3)アンドリュー・マルク(Vc)

録音:1994年5月/トロイ貯蓄銀行ホール(ニューヨーク)
かつて古楽、室内楽を中心に数々の名盤をリリースしたニューヨークのDorian Recordingsは2005年にバージニア州に 拠点を構えるSONO LUMINUSレーベルに買収されました。当ディスクはSONO LUMINUSレーベルからのライセンス盤で、香港のSILKROAD MUSICレーベルから発売したSACD Hybrid盤です。
1946年オランダ生まれのチェロ奏者コンラート・ブローメンダールはアムステルダム音楽院にてアンナー・ビルスマに師事。その後渡米し、ヤーノシュ・ シュタルケル、ウィリアム・プリムローズに室内楽を学びました。70年代よりカナダに拠点をうつしソリストとして活躍。80年代からは室内楽に傾倒し、 トロント・チェンバー・プレーヤーズ、トロント七重奏団、アマティSQらと共演。また、1986年にはヴァイオリンのジェラルド・カンタージアン、 ピアノのヴァレリー・トライオンとともにレンブラント・トリオを結成。カナダ、アメリカほかでツアーを大成功させ、Dorian Recordingsから5タイトル のアルバムをリリースしました。
「チェロのカントラル・ボイス」はメンデルスゾーンのチェロ・ソナタ第 2 番を主軸にブロッホ、グリック、グランツ、ポッパーなども収録しており、ブ ローメンダールが奏でるチェロの音色の美しさと雄弁な語り口が聴きものです。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、優秀録音として評価の高いDorian Recordingsの名盤がSACDハイブリッド盤で聴けるのは非常に喜ばしいことです。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-92222(1CD)
NX-B05
ジョージ・アンタイルの音楽集
ヴァイオリンのためのソナチネ(1945)
ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリンとピアノ版)(1946)
「ばらの精」からのワルツ(W.ゲバウアーによるヴィオリンとピアノ編)(1947)
デュオ・オデオン
【メンバー】
ハンナ・リーランド(Vn)
エイミー・フィンチャー(P)

録音:2017年7月31日-8月4日
「デュオ・オデオン」は、当時アリゾナ州立大学での博士課程に在籍していたヴァイオリニストのハンナ・レランドとピアニ ストのエイミー・フィンチャーによって2014年に結成されたアンサンブル。古典から現代まで幅広いレパートリーを持ちま すが、なかでもアメリカ近代音楽の研究と演奏に着目、ほとんど知られていない作品の発掘に力を注いでいます。 現在、彼らが魅了されているのはアンタイルのヴァイオリン作品です。このアルバムに収録された3作品は、彼の親友で 協力者だったヴァイオリニスト、ヴェルナー・ゲバウアーのために書かれたもので、どれも作曲当時のハリウッドを彷彿させ る濃厚なロマンティシズムを湛えており、アンタイルとゲバウアーの良きコラボレーションが伺われます。中でも、映画音 楽「ばらの精」からのワルツは、ゲバウアー自身がピアノとヴァイオリンのために編曲し、ゲバウアーの息子マルクが2016 年に遺品の中から発見したレアな作品です。

BION RECORDS
BR-291203(1CD)
チェロ×オペラ チェロ四重奏小品集
グルック:パントマイム 〜オペラ「アルセスト」より*
バッハ:賛美と誉れと栄光 BWV 231*
ラモー:シャコンヌ 〜オペラ「優雅なインドの国々」より*
ヴェルディ:花から花へ 〜オペラ「椿姫」より*
ビゼー:前奏曲/煙草女工の歌/ハバネラ/セギディーヤ 〜オペラ「カルメン」より*
ワーグナー(H.ヤコボフスキー編曲):オペラ「パルジファル」より抜粋
マスネ:タイスの瞑想曲*
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女*
ラヴェル:道化師の朝の歌*
フォーレ:夢のあとに*
ピュッツ:タンゴ
ピアソラ:オブリヴィオン*
ガーシュウィン (T. ミフネ編曲): フラグメント

*=オレリアン・サブレ編曲
クアチュオール・チェロペラ (チェロ四重奏団):
【クララ・ストロース/ジェレミー・ブーレ/
タチアナ・ウーデ/オレリアン・サブレ】

録音:2014 年6 月、ル・ブルジェ(フランス)
Cello(チェロ)×Opera(オペラ)=Cell’Opera(チェロペラ)の遊び心ある名前を冠し、2011 年、パリ・オペラ座管弦楽団首 席チェロ奏者オレリアン・サブレを中心として 4 人の主要メンバーによって結成されたチェロ四重奏団「クアチュオール・チェ ロペラ」。結成以来、器楽曲や声楽曲を独自に編曲し、多くの演奏会に出演している。初アルバムとなる当盤では、彼らの真 骨頂であるオペラ作品からフランス近代音楽を代表する珠玉の小品に加え、アンサンブルの魅力が最大限に引き出される タンゴやジャズのレパートリーも収録。躍動したライヴ感に満ちた演奏で、聴く者を音楽の旅へと誘う。 一部の収録曲はBION RECORDS のホームページより楽譜の購入可能。

Musica Ficta
MF-8028(1CD)
ザ・ドゥアルテ・サークル〜アントワープ1640
レオノーラ・ドゥアルテ、ジローラモ・フレスコバルディ、ジョン・ブル、チプリアーノ・デ・ローレ、コンスタンティン・ホイヘンス、サロモーネ・ロッシ、他の作品
トランスポーツ・パブリックス、
トーマス・バエテ(ディレクター)

録音:2017年7月25日−27日、AMUZ(アントワープ、ベルギー)
クイケンやサヴァールに師事し、グランドラヴォアやカピラ・フラメンカなどの中心メンバーとして活躍するベルギーの実力派ピリオド楽器奏者、トーマス・バエテが創設したアンサンブル "トランスポーツ・パブリックス"。英グラモフォン誌に好レビューが掲載された前作「アントニー・プール(MF 8023)」に続く新録音は、レオノーラ・ドゥアルテ(1610−1678)と、彼の家で音楽を楽しんだと考えられている作曲家たちの作品集。1640年頃アントワープのハウス・コンサートの模様を現代に再現します。

ZED Classics
ZED-18001(1CD)
Kツアー1860
ヘンデル:序曲(オルガン協奏曲変ロ長調より)、
 麗しき瞳よ(歌劇 「ジュリアス・シーザー」より)、
 アンダンテ(ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調より)、
 嫉妬深い暴君(歌劇 「アルチーナ」より)
バッハ:G線上のアリア(管弦楽組曲第3番より)
ヘンデル:パッサカリア(ハルヴォルセン編曲)
R.アーン:クロリスに
クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
ボッテジーニ:エレジア
レンメンス:幸せな鳥たち、
 ラインの歌、ノーマンの歌
フランク:オッフェルトワール ハ長調(オルガン作品集より)
クライスラー:愛の悲しみ
ベッリーニ:レチタティーヴォとロマンツァ(歌劇 「カプレーティ家とモンテッキ家」より)
アンサンブル "ザ・パーティ" 〔ヘンドリキエ・ファン・ケルコフ(S)、バート・ロディンス(ハーモニウム)、エリオット・ローソン(Vn)、ローデ・ライレ(Cb)〕

録音:2017年4月28日−30日、ベルギー
1860年代にアンリ・ヴュータン(Vn)、ジョヴァンニ・ボッテジーニ(Cb)、ジャック=ニコラ・レメンス(ハーモニウム)、ヘレン・シェリントン(S)という当時の有力音楽家たちによって編成されたアンサンブル「ザ・パーティ(The Party)」のコンサートを現代に再現。
ZED Classics
ZED-17002(1CD)
エマニュエル・デュルレ:G.G.ケニスからのヴァイオリンとピアノのためのソナタ集(世界初録音)
ソナタ第9番ト短調/ソナタ第6番ヘ長調
ソナタ第10番イ長調/ソナタ第2番イ長調
ソナタ第4番ニ長調/ソナタ第5番ニ長調
ソナタ第1番ホ長調/ソナタ第7番ニ長調
エリオット・ローソン(Vn)、
和泉清孝(P)

録音:2017年3月3日−5日、ベルギー
アントワープのフランドル王立音楽院で学び、後年は自身も同音楽院でピアノを教えていたベルギーのピアニスト、教師、作曲家エマニュエル・デュルレ(1893−1977)。デュルレが18世紀ベルギーの作曲家、ギヨーム・ゴメール・ケニス(1717−1789)の様々な編成のソナタを「ヴァイオリンとピアノ」のバージョンへとトランスクリプションしたアルバム。ベルギーで活動する日本人ピアニスト和泉清孝は、これまでもデュルレのピアノ作品集や室内楽作品集(エリオット・ローソンらと共演)を録音しているデュルレのスペシャリストです。

DACAPO
MAR-8.226135
NX-B06
ベント・セアンセン:作品集
ピアノと弦楽四重奏のための「Rosenbad-Papillons ローゼンバッド-蝶々」
(2013)
ピアノのための「Fantasia Appassionata ファンタジア・アパッショナータ」(2017)
ピアノとアンサンブルのための「Pantomime-Papillons パントマイム-蝶々」(2013-14)
カトリーネ・ギスリンジェ(P)
ステンハンマル四重奏団
エスビェア・アンサンブル

録音:2016年6月18-19日、2017年8月14-16日、録音:2005年9月1日,2006年1月28日
世界初録音
漠然として捉えどころのない音楽でありながら、確かな存在感を放つセアンセンの作品。このアルバムには、三部作「蝶々」の 中の2つの作品がメインに収録されています。ミニョン(8.226134に収録)、ローゼンバッド、パントマイム、この三つの作品で 構成された「蝶々」には恐怖、希望、郷愁を主題とした共通の音楽素材が用いられており、ピアノが重要な働きを担っていま す。ここでピアノを演奏しているのは、セアンセンの妻ギスリンジェ。北欧を代表するピアニストである彼女は、独奏曲「ファンタ ジア・アパッショナータ」でも夢幻的な演奏を聴かせます。

ANTARCTICA
ANTAR-006(1CD)
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 op.67(1944)
サム・ダヴィド・ワンパー:光のポートレイト(2015)
マティアス・コッペンス:トリオ作品2(2015)
モザ・トリオ
〔ブラム・デ・ブリー(P)、アレクサンドラ・ファン・ベヴェーレン(Vn)、パウル・スタヴリディ(Vc)〕

録音:2017年 7月3-5日、ベルギー
音を色彩、時間を空間に置き換えるなら、音楽作品を演奏する作曲家や演奏家は画家とえる・・・そんな考えをもつモザ・トリオ。2010年の結成以来、 オランダ、ベルギーを中心にその活動を続けています。グループ名のMosaとは、マーストリヒトのラテン語「Mosa Trajectum」に由来しています。 (Ki)

Aurora
ACD-5094(1CD)
『Exhaust/Renew』
ユリアン・スカール(1981-):Exhaust/Renew I(ピアノ・ソロのための) 
Exhaust/Renew II(ピアノ三重奏のための)
Exhaust/Renew III(ピアノ七重奏のための) 
Exhaust/Renew IV(ピアノとシンフォニエッタのための)
イングリ・アンスネス(P)
アンサンブル・エルンスト
トマス・リームル(指)

録音:2017年1月9日-12日 レインボースタジオ(オスロ)
ユリアン・スカール(1981-)はノルウェーの音楽家。オスロのノルウェー音楽アカデミーでロルフ・ヴァリーンとアスビョルン・スコートゥン、ベルリン の芸術大学でダニエル・オットとヴォルフガング・ハイニガーに学びました。コンサート・ミュージック、エレクトロニック・ミュージック、オペラやミュー ジカルといった劇場の音楽を中心にポップとコンテンポラリー・アートミュージックのジャンルを平行させた作曲活動を行い、ニルス・ベックやスサンナ・ヴァ ルムロードといったアーティストともコラボレートしてきました。アルバム『Exhaust/Renew』は、ピアノ・ソロの曲から始まり、ピアノ三重奏、ピアノ七 重奏と進み、ピアノとシンフォニエッタのための「協奏曲」と、編成を大きくしていく劇作法の作品です。共通する楽想をもった4つの曲は、「破壊あるい は疲弊から再生へ」のタイトルの示す「サイクル」を形づくリ、再び破壊されます。スカールは、直感で得たアイデアを形式化する段階でコンピュータによ る作曲法を用いています。コンピュータは「即興と記譜」の分析者の役割を担い、「混沌と秩序の戦い」から、作曲者のイメージした清冽な抒情の流れを 作りだして行きます。ピアノのイングリ・アンスネス(1978-)は、ノルウェー音楽シーンのさまざまな舞台で活躍、ベートーヴェンの《ディアベッリ変奏曲》 にラーシュ・ペッテル・ハーゲンの《ディアベッリ・カデンツァ》を加えた『33+1』(Simax 1350)が注目され話題になりました。三重奏と七重奏の各 楽器は、アンサンブル・エルンストのメンバーが担当。七重奏と、ピアノとシンフォニエッタのための《Exhaust/Renew IV》は、アンサンブル・エルンス トの共同設立者、トマス・リームルの指揮で演奏されます。録音セッションは、2017年1月、オスロのレインボースタジオで行われました。スカールと共 同で Ensemble neoN を創設した作曲家でギタリストのヤン・マッティン・スモルダールが制作、ペール・エスペン・ウーシュフィヨルドがエンジニアリン グを担当。ライナーノート(英語、ノルウェー語)は、スカールが作曲を学んだスコートゥンが執筆しました。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-90908(8CD)
NX-F01
エイムズ・ピアノ四重奏団完全録音集
ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲 第1番 ニ長調 Op.23
ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 Op.87
フォーレ:ピアノ四重奏曲 第1番 ハ短調 Op.15
フォーレ:ピアノ四重奏曲 第2番 ト短調 Op.45
R・シュトラウス:ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.13
ヴィドール:ピアノ四重奏曲 イ短調 Op.66
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 Op.25
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第2番 イ長調 Op.26
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第3番 ハ短調 Op.60
パウル・ユオン(1872-1940):ピアノ四重奏曲 第1番 ニ短調「狂詩曲」Op.37
タネーエフ:ピアノ四重奏曲 ホ長調 Op.20
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」- ポーロヴェツ人の娘たちの踊り(編曲:G.ウィルケン)
スーク:ピアノ四重奏曲 イ短調 Op.1
ノヴァーク(1870-1949):ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.7
マルティヌー:ピアノ四重奏曲 第1番
ショーソン:ピアノ四重奏曲 イ長調 Op.30
サン=サーンス:ピアノ四重奏曲 変ロ長調 Op.41
エイムズ・ピアノ四重奏団

録音:1989-2000年
1976年に結成された「エイムズ・ピアノ四重奏団」。創立メンバーは全てアイオワ州立大学の教員であり、ロマン派から近 現代の作品まで幅広いレパートリーを持ち、アメリカをはじめ全世界で演奏活動を行い、録音にも積極的に携わったことで 知られています。2012年の春、ピアニストのディヴィッドとヴァイオリニストのダーリントンの引退に伴い、30年以上に渡る四 重奏団の歴史に幕を下ろしました。このBOXは彼らのDORIANレーベル録音の集大成です。

Baryton
BARYTON-2017(1CD)
愛の戦い〜バリトン、ヴィオラ・ダモーレとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲集
ハイドン:ヴィオラ・ダモーレ,バリトンとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲 ロ短調 (原曲:バリトン、ヴィオラとチェロの為の)Hob.XI:96*
 ヴィオラ・ダモーレ,バリトンとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲 イ長調 (原曲:バリトン、ヴィオラとチェロの為の)Hob.XI:35*
ルイージ・ボルギ(1745-1806):ヴィオラ・ダモーレとヴィオラ・ダ・ガンバの為のソナタ ニ長調(原曲:ヴィオラ・ダモーレとヴィオローネの為の)
ハイドン:ヴィオラ・ダモーレ,バリトンとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲 ニ長調(原曲:バリトン、ヴィオラとチェロの為の)Hob.XI:23*
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルスト(1739-1796):ヴィオラ・ダモーレとヴィオラ・ダ・ガンバの為のソナティナ「La Paisanne」
ルイージ・トマジーニ(1741-1808):ヴィオラ・ダモーレ,バリトンとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲 ホ短調 *
ジャンニ・ラ・マルカ(バリトン [Baryton]*)
ラッファエーレ・ティゼオ(ヴィオラ・ダモーレ)
マルコ・オットーネ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
バリトン(Baryton)はバス・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)に共鳴弦が張られたような形の楽器。ヨーゼフ・ハイドンが仕えたエスエルハージ侯爵が好んで弾いたため、ハイドンはバリトン、ヴィオラとチェロの為の三重奏曲を多数書きました。ヴィオラ・ダ・モーレは現代のヴィオラのように肩に乗せて演奏するヴィオール系統の楽器で、共鳴弦が張られています。
ジャンニ・ラ・マルカはチェロをマリオ・セントゥリオーネに、ヴィオラ・ダ・ガンバをパオロ・パンドルフォに師事。2012年に当レーベルを創設しアーティスティック&テクニカル・ディレクターを務めています。マルコ・オットーネはジャンニ・ラ・マルカ門下のヴィオラ・ガンバ奏者。ラッファエーレ・ティゼオはエンリコ・ガッティとキアラ・バンキーニにバロック・ヴァイオリンを師事。モード・アンティクォ(ピリオド楽器アンサンブル)のレギュラー・メンバーです。
当盤では同系統に属する3つの楽器により親和性の高いアンサンブルが実現しています。フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルストとルイージ・トマジーニの収録作品については、この演奏形態が原曲通りか否か情報がなく不明です。申し訳ございません。

Sono Lumius
DSL-92191(1CD)
NX-B09
ピーター・グレグソン:作品集
1.Found/2.Time
3.Cycle/4.Chorale
5.Held/6.Touch
7.Turn/8.Lost
ピーター・グレッグソン(Vc)
サラ・ダンジェロ(Vn)
ヘンリー・フローリー(Vn)
デレク・ポウェル(Vn)
エースム・アレン=クレイトン(Va)
ダナ・ロコズニー(Va) 他

【音声フォーマット】
5.1 DTS HD MA 24/192kHz
9.1 Auro 3-D 24/96kHz
2.0 LPCM 24/192kHz
2016年にニール・フェリスとマイケル・ヒギンズによって設立されたイギリスの声楽アンサンブル「Sonoro」。各々の歌手たちの 熟練の歌唱が実に豊かなサウンドを生み出す合唱団です。すでにイギリス国内のイヴェントや演奏会に次々と出演、BBCラ ジオ3やテレビ出演なども数多くこなしており、イギリス国内で絶大な人気を誇っています。Resonusレーベルへのデビューとな るこのアルバムは「Passion & Polyphony」のタイトル通り、演奏至難で知られるマルタンの「二重合唱のためのミサ」を中 心に、マクミランの宗教作品を合わせた興味深い選曲です。

ACT MUSIC
ACT-9864(1CD)
Stradihumpa
ゲオルク・ブラインシュミット:ミニチュア
イェルク・ドゥーダ:二重奏曲 Op.5-5
フローリアン・ウィライトナー:1+1=3〜美の抽象化
ゲオルク・ブラインシュミット:Schnabulescu Bandini
ヴィエニャフスキ:エチュード・カプリース第1番 ト短調 Op.18*
クリストフ・ディーンツ:ランデ・コンチェルティーノ
ヘンデル(ヨハン・ハルヴォセン編):パッサカリア
ヤン・クーツィール:Unterkagner Landler第4番+第5番
ジョアン・ボスコ:Latin Lover
アントニオ・バッジーニ:妖精の踊り Op.25*
*編曲:ベンヤミン・シュミット&アンドレアス・マルティン・ホフマイアー
ベンヤミン・シュミット(Vn)
アンドレアス・マルティン・ホフマイアー(Tub)

録音:2017年6月16日、8月3&4日/バウマン・スタジオ、シュタイナキルヒェン・アム・フォルスト(オーストリア)
ヴァイオリニスト、ベンヤミン・シュミットとチューバ奏者、アンドレアス・マルティン・ホフマイアー。ともにエコー・クラシック賞を受賞歴のある二人 の名手が共演したヴァイオリンとチューバのためのデュオ作品集がECMにつぐヨーロッパ屈指のジャズ・レーベルACT MUSICからリリースされます!
シュミットといえばバッハ、ブラームス、メンデルスゾーンといった王道レパートリーからヴォルフ=フェラーリなど演奏機会の少ない作品も積極的に取 り組んできました。またジャズ・ヴァイオリンのステファン・グラッペリに捧げたアルバムをリリースするなど、ジャンルにとらわれない多岐に渡る音楽活動 で注目されています。一方、現代最高のチューバ奏者ホフマイアーはジョン・ウィリアムズのチューバ協奏曲を録音するなど、ソリストとして確固たる地位 を確立している数少ないチューバ奏者です。
当ディスクでは二人のために書かれた作品を含むデュオ作品を中心にヴィエニャフスキのエチュード・カプリース第 1 番、ハルヴォルセン作曲によるヘン デルのパッサカリアも収録しました。ともに二つの楽器が対等な技術を求められる弦楽器が原曲の両作品をチューバで演奏していることに驚かされます。 とても人間業とは思えないほど超絶技巧のオンパレードですが、彼らの音楽は溌剌とし輝きを持った演奏を聴かせてくれます。最後に収録されたバッジー ニの妖精の踊りではヴァイオリン・パートと伴奏パートを交互に演奏する興味深い編曲も披露しており、現代最高の演奏者だからこそ表現のできる唯一無 二の世界が広がります。 (Ki)

KLANGLOGO
KL-1415(1CD)
NX-B03
退廃音楽作曲家の弦楽四重奏曲集
シュルホフ(1894-1942):弦楽四重奏のための5つの小品
ウルマン(1898-1944):弦楽四重奏曲 第3番 Op.46
コルンゴルト:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 Op.34
ディヴィッド・ザハヴィ(1910-1977):カイザリアへの散策(B.ピゴヴァートによる弦楽四重奏編)
クラリオンSQ
【メンバー】
ジェニファー・オーチャード(Vn)
マルタ・クレチュコフスキー(Vn)
タチアナ・ミード・チャミス(Va)
ブロウィン・バネルト(Vc)
このアルバムに収録されたのは1930年代にナチス・ドイツが「有害、または退廃的である」とみなし、「退廃音楽」の烙印を押 した作曲家の作品群。シュルホフやウルマンのように強制収容所に送られ命を落とした人や、コルンゴルトのように亡命し、そ の地で成功したものの、故郷を忘れることができなかった人たちの心の叫びが反映されたかのような曲が収録されています。 最後に収録されたザハヴィの曲は、やはり強制収容所で命を落とした女性詩人、ハンナ・セネシュの詩を元に書かれた作 品。詩はなくともその悲しみ、やるせなさが伝わります。クラリオン四重奏団は、ピッツバーグSOの楽員によるアンサンブ ル。彼らは2016年にテレジン強制収容所でこれらの曲のコンサートを行い、人々に感銘を与えました。

Solo Musica
SM-277(1CD)
NX-B03
ルーマニア狂詩曲
エネスコ:ルーマニア狂詩曲 Op.11-1 イ長調(T.ウォリーによるピアノ四重奏編)
バルトーク:ハンガリーの風景 BB103 第1番「トランシルヴァニアの夕べ」(ヴァイオリンとピアノ編)
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調「ルーマニア民謡の特徴による」Op.25
バルトーク:2つのヴァイオリンのための二重奏曲 BB104(バルトークによる2つのヴィオラ編)
バルトーク:ルーマニア民謡舞曲 BB68(ヴァイオリンとピアノ編)
エネスコ:夜想曲「ヴィル・ダヴレー」
ジル・アパップ(Vn)
ダイアナ・ケトラー(P)
アンサンブル・ラロ
【メンバー】
アレクサンダー・シトコヴェツキー(Vn)
ラツヴァン・ポポヴィチ(Va)
クリスティアン・ナス(Va…客演)
ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク(Vc)
ダイアナ・ケトラー(P)
最近、注目を浴びているチェリスト、ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルクが所属するアンサンブル・ラロ。日本でも積極的にコン サートを行い、アグレッシヴな演奏を聴かせることで知られています。今回取り上げるのは、とりわけ彼らが得意とする東欧の2 人の作曲家、エネスコとバルトーク。「ルーマニア狂詩曲」のタイトル通り、民族色豊かな作品が並びます。エネスコの「ルーマ ニア狂詩曲」はもともと管弦楽のために作曲されましたが、当アルバムでは現代作曲家トーマス・ウォリーがピアノ四重奏にア レンジした版を使用。小回りの利く軽妙な風情が原曲の魅力を引き立てています。

Finetone
FTM-8043(1CD)
ペーター・レーヘル/アリア〜パイプス・アンド・フォーンズ
シューマン:私の心をゆりの林にひたそう(歌曲集 「詩人の恋」より)
シューベルト:おやすみ(歌曲集 「冬の旅」より)
ドニゼッティ:人知れぬ涙(歌劇 「愛の妙薬」より)
イタリア民謡:ニーナが床に臥して三日になる
スカンジナヴィア民謡:リム・リム・リマ
ペルゴレージ:スターバト・マーテル
シューベルト:道しるべ(歌曲集 「冬の旅」より)
アレグリ:ミゼレーレ
プッチーニ:歌に生き, 愛に生き(歌劇 「トスカ」より)、
 ムゼッタのワルツ〜私が街をあるけば(歌劇 「ラ・ボエーム」より)
モーツァルト:恋人を見つけた男は(歌劇 「後宮からの誘拐」より)
イタリア民謡:シチリアーノ
グリーグ:ソールヴェイ (ソルヴェイグ) の歌(劇音楽 「ペール・ギュント」より)
ペーター・レーヘル(ソプラノSax、テナー・Sax)、
ペーター・シンドラー(Org)

録音:2017年9月12日−13日、聖マリア教会(ランダウ・イン・デア・プファルツ、ドイツ)
ドイツのサクソフォン奏者、作編曲家、教育者、そしてファイントーン(Finetone)レーベルの主宰者としても活躍するペーター・レーヘル。レーヘルのクラシック・クロスオーヴァー・アルバムの最新盤は、ドイツ・リート、オペラ・アリア、民謡、そしてルネサンス・ア・カペラの傑作「アレグリのミゼレーレ」など、様々なクラシック音楽の「名歌」をサクソフォンにアレンジした注目作。パイプ・オルガンの雄大な伴奏に乗せて、ペーター・レーヘルの優美なホーン・サウンドが響きます。ドイツ有数のレコーディング・チーム、トリトナス(Tritonus)とマルクス・ハイランドによる優秀録音もポイント。

2L
2L-143SABD
(Bluray disc Audio
+ SACD)
『金管の織物』
ビョルン・モッテン・クリストフェシェン(1976-):The Wind Blows Where it Desires(風は思いのままに吹く)(トランペット三重奏のための)
A Brass Chat(金管の雑談)(金管三重奏のための) 
Passing Scherzo(通りすがりのスケルツォ)(金管五重奏のための)
Air(アリア)(金管三重奏のための)
Sliding March(滑走する行進曲)(金管五重奏のための)
Circo Dodecafonico(十二音技法の輪)(金管三重奏のための)
Balloon Music(風船音楽)(金管五重奏のための)
Sentimental Pebbles(感傷に浸る小石たち)(金管五重奏のための)
Theme without Variations(変奏されない主題)(金管五重奏のための)
Ohrwurmer Fantasies(ハサミムシの幻想)(金管三重奏のための)
Octatonic Song(オクタトニックの歌)(金管三重奏のための)
Intersubject(被験者間の)(金管五重奏のための)
Chaconne(シャコンヌ)(独奏トランペットのための)
Woven Brass Quintet(金管織物の五重奏)(金管五重奏のための)
オスロ・フィルハーモニック・ブラス
ユーナス・ハルティア(トランペット、リーダー)
アクセル・ショーステット(トランペット)
 ブリンヤル・コルベルグスルード(トランペット)
ヤン=オラヴ・マッティンセン(ホルン)
トールビョルン・ロンモー(トロンボーン)
フローデ・アムンセン(テューバ)

録音:2017年6月 ヤール教会(ベールム、アーケシュフース、ノルウェー)
制作・バランス・エンジニアリング : モッテン・リンドベルグ
録音 : イェルムン・スコーグ
オスロ・フィルハーモニック・ブラスのアルバム『金管の織物』は、ふたりの音楽家の友情から生まれました。「物語性」を持った音楽をさまざまなジャ ンルに書きつづける作曲家のビョルン・モッテン・クリストフェシェン(1976?)と、スウェーデン生まれのトランペット奏者、1990年からオスロ・フィルハー モニック管弦楽団で演奏するユーナス・ハルティア(1966?)。きっかけは、2003年、クリストフェシェンが兄の結婚式のために作曲した《感傷に浸る小 石たち(センティメンタル・ペブルズ)》のトランペットを新郎新婦の知り合いだったハルティアが担当したこと。この曲を気に入ったハルティアは、トランペッ トとオルガンのための音楽集『Pebbles(小石たち)』(Pro Musica PPC9058)の一曲に選び、それ以来、クリストフェシェンに作曲の依頼を続けてき ました。『金管の織物』で演奏される作品は14曲。『ヨハネによる福音書』(3章8節)からタイトルをとった《風は思いのままに吹く》、ハルティアのト ランペット、マッティンセンのホルン、ロンモーのトロンボーンの金管三重奏が演奏する4つの「バガテル」《金管の雑談》《アリア》《十二音技法の輪》《オ クタトニックの歌》、金管五重奏のために編曲された《感傷に浸る小石たち》、ハルティアのソロのための《シャコンヌ》。音楽による30秒程度の短い格言、 14分近い作品と、折々に書かれた作品が約1時間の「音楽物語」に作り上げられています。オスロ・フィルハーモニック・ブラスの6人は、オスロ・フィ ルハーモニック管弦楽団のメンバー。ノルウェー・ブラス・エクスポで金管アンサンブルを楽しむ音楽家たちです。録音セッションは、ノルウェー軍音楽隊 のアルバム『凱旋路』(2L086SABD)と同じベールムのヤール教会で行われました。金管楽器それぞれのテクスチュアと音楽の温もりを伝える録音。グ ラミー賞のノミネートが続くモッテン・リンドベルグが制作とバランス・エンジニアリングを担当しました。 (Ki)


Treasures
TRE-190(2CDR)
イタリアQ/コンサート・ホールヘの全録音
ハイドン:弦楽四重奏曲第62番ハ長調 「皇帝」Op.76-33, Hob.III:77
 弦楽四重奏曲第38番 変ホ長調「冗談」Op.33-2, Hob.III:38
シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調 「ロザムンデ」 Op.29-1/D. 804 *
 弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op.125-1, D. 87*
イタリアQ
[パオロ・ボルチャーニ(Vn)、エリサ・ペグレッフィ(Vn)、ピエロ・ファルッリ(Va)、フランコ・ロッシ(Vc)]

録音:1965年(ステレオ)
※音源:瑞西Concert Hall SMS-2418、日Concert Hall SMS-2417*
◎収録時間:44:52+54:14
“徹底した作曲家への献身によって引き出された作品の内省味!!”
■音源について
イタリアQは、フィリップスへ大々的に録音を開始する直前に、コンサートホール・レーベルにレコード2枚分の録音を行っています。ここではその全てを収録。ハイドンはTU盤、シューベルトは、500枚のみ限定頒布された日本盤を使用。
シューベルトの「ロザムンデ」は1952年(DECCA)と1976年(PHILIPS)、シューベルトの「第10番」とハイドンの「皇帝」は1976年(PHILIPS)の録音もありますが、ハイドンの「冗談」は、これが唯一の録音。

★後の余裕綽々の再録音と比べると明らかなように、イタリアQのここでのアプローチは、自分たちの個性を全面に立てるのではなく、作曲家の思いに寄り添うことに全精力を傾注しているのが特徴的。端正な造形力と豊かな歌謡性の融合ぶりは、元々彼らの最大の魅力ではありますが、少しも外面的効果に傾かず、その特質が最も結実しているという点で、忘れるわけにはいきません。
例えば「皇帝」第1楽章4:39以降は、1976年盤では楽想の晴れやかさを堂々と表明しますが、ここでは音の「紡ぎ」に終始。その滲み出るニュアンスがたまりません。第2楽章の歌も、再録音よりもひたむきな純粋さが息づき、第3楽章は、彼ら自ら音楽を楽しむのと、音楽自体に語らせる献身ぶり、といった違いをまざまざと感じさせるのです。
「冗談」は、第1楽章が滑り出した途端、「これぞハイドン!」と思わず膝を打つこと必至。作曲家への献身が綺麗事ではなく、音楽の持ち味を最大限に活かすために完全な形で作用し、しかも、個性の表明を目的としていないのに、そこには教科書的な無機質さとは無縁の慈愛に満ちたニュアンスが敷き詰められているのです。終楽章のコーダも何の魂胆も持ち込まず、清新さ極み!
シューベルトでは、弦楽四重奏において「歌う」とはどういうことかを徹底的に思い知らされます。「ロザムンデ」第1楽章展開部後半の微妙な陰影は、単に全員が作品に共鳴し、アンサンブルの縦の線を揃えただけでは生じ得ず、まさに作品の核心まで踏み込んで共感し合わなければ実現不可能なニュアンスと言えましょう。終楽章冒頭は、4つの声部が緊密に連携していることを聴き手に意識させず、ただただ一個の音楽が囁くことの至福!【湧々堂】


DACAPO
MAR-8.201202(12CD)
NX-D11
王立デンマーク音楽アカデミーの150年


【CD1】作曲家たち-創立者たち
(1)ニルス W.ゲーゼ:ピアノ三重奏曲 Op.42(1864)
(2)ゲーゼ:ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.28(1840-1854)
(3)J.P.E.ハルトマン(1805-1900):オルガンのための幻想曲 ヘ短調 OP.20(1837)
(4)ハルトマン:ハーコン・ヤール-序曲Op.40(1844)

【CD2】作曲家たち-草創期
(1)ニールセン:3つのピアノのための小品 Op.59(1928)
(2)ニールセン:弦楽五重奏曲 ト長調(1888-1889)
(3)ニールセン:前奏曲とプレスト Op.52(1927-1928)
(4)リーサゲル(1897-1974):カルトシルニ Op.36(1938)
(5)フィン・ヘフディング(1899-1997): It is perfectly true Op.37(1940)
(6)ホルンボー(1909-1996):独奏フルートのためのソナタ Op.71(1957) …初出音源

【CD3】作曲家たち-戦後の三人組
(1)ホルンボー(1909-1996):室内交響曲 第13番 Op.67(1955-1956)
(2)コッペル(1908-1998):ピアノ協奏曲 第3番 OP.45
(3)ニールス・ベンソン(1919-2000):11楽器のための室内協奏曲 Op.52
(4)ベンソン:トッカータ Op.10

【CD4】作曲家たち-国立アカデミー
(1)コッペル(1908-1998):テルニオ Op.53
(2)カイザー(1919-2001):ディヴェルティメント II
(3)イェアシル(1913-2004):セレナード「Music-making in the forest」
(4)ヴェスタゴー(1922-1988):弦楽のための四重奏曲 Op.28(1966)
(5)ネアホルム(1931-):マクムーンの歌 III Op.154

【CD5】作曲家たち-国境を越えて
(1)ノアゴー(1932-):ピアノのためのデテルミナータ・ソナタ(1949-1950)
(2)アブラハムセン(1952-):ピアノ協奏曲(2000)
(3)ヘイスゴー(1954-):C'est la mer melee au soleil 太陽は海に溶け込む
(4)ニルス・ロシング=スコウ(1954-):I giardini dietro la citta
(5)セアンセン(1958-):ピアノ三重奏のための「ファンタスマゴリア」

【CD6】演奏家たち-声楽とオルガン
(1)マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」から
ラインの伝説
美しいトランペットが鳴り響くところ
魚に説教するパドヴァの聖アントニウス
(2)ハイドン:オラトリオ「天地創造」第2部より
レチタティーヴォ「神は言われた。地はそれぞれの生き物を生み出せ」
レチタティーヴォ「すぐさま台地の懐は開かれ」
アリア「今や天は光に溢れて輝き」
キム・ボルイ(Bs-Br)
(3)ニールセン:歌劇「サウルとダヴィデ」第1幕より
Jeg kommer fra Bethlehems dale 私はベツレヘムの谷から来た
(4)ドニゼッティ:歌劇「ランメルムーアのルチア」第3幕より
Tu che a Dio spiegasti l'ali 神の御許へと羽を広げ旅立ったおまえ
(5)ノアゴー(1932-):歌曲集「展開」より
第1番:Kindheit 幼少期
第2番:Die Genesende 癒し
(6)J.P.E.ハルトマン(1805-1900):Flyv Fugl, flyv 飛べ、鳥よ、飛べ
(7)エドゥアルド・デュピュイ(1770-1822):歌劇「若さと愚かさ」第1幕より
Jeg er endnu i livets var 私は人生の春の中にいる
(8)ニールセン:コモーティオ Op.58
(9)ファジー(1939-):ノートルダム大聖堂オルガンのカデンツとトリル

【CD7】演奏家たち-弦楽器 I
(1)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
(2)シューベルト:ピアノ三重奏曲 変ロ長調 D898
(3)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調「春」Op.24

【CD8】演奏家たち-弦楽器 II
(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
(2)ボッケリーニ:チェロ・ソナタ イ長調 G.4
(3)ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 Op.15


【CD9】演奏家たち-ピアノとチェロ
(1)ブラームス:チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
(2)バッハ:平均律ピアノ曲集 第1巻-前奏曲とフーガ ハ長調 BWV849
(3)ドビュッシー:ベルガマスク組曲
(4)シューマン:3つのロマンス Op.28-第2番 嬰ヘ長調
(5)メンデルスゾーン:無言歌 Op.62-第2番「春の歌」
(6)ハラール・セーヴェルー(1897-1951):ロンド・アモローソ Op.14-7
Kjempeviseslatten(レヴォールトのバラード) Op.22-5
(7)シェーンベルク:6つのピアノのための小品集 Op.19
(8).ベンソン(1919-2000):ピアノ・ソナタ 第3番 Op.44
【CD10】演奏家たち-ピアノと管楽器
(1)ルトスワフスキ:2台ピアノのための「パガニーニの主題による変奏曲」
(2)ブラームス:ハンガリー舞曲 WoO1(連弾編)より
第3番 ヘ長調
第4番 ヘ短調
第7番 イ長調
(3)ラヴェル:ソナチネ
(4)ショパン:子守歌 Op.57
(5)ショパン:夜想曲 第2番 変ホ長調 Op.9-2
(6)ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
(7)パル・イソルフソン(1893-1974):ユモレスク
第1番 ヘ長調
第2番 ニ長調
(8)シューマン:歌曲集「ミルテの花」-第24番「君は花のごとく」
(9)ニールセン:劇音楽「母」Op.41-霧が晴れてきた
(10)リーサゲル(1897-1974):セレナード Op.26b
(11)ニールセン:幻想的小品 Op.2
第1番:ユーモレスク
第2番:ロマンス
(12)アスガー・ルンド・クリスティアンセン(1927-1998):トロンボーン協奏曲

【CD11】演奏家たち-管楽器、ギター、アコーディオンとパーカッション
(1)ラウニ・グレンダール(1886-1960):トロンボーン協奏曲
(2)モーツァルト:ディヴェルティメント 変ロ長調 K270
(4)ルーザース(1949-):Tattoo for One
(5)ルーザーズ:独奏ギターのための「讃美歌集」
(6)ノアゴー(1932-):アルカナ
(7)ピアソラ(1921-1991):タンティ・アンニ・プリマ

【CD12】演奏家たち-管弦楽作品
(1)ニールセン:交響曲 第4番「不滅」Op.29
(2)グズモンセン=ホルムグレーン(1932-2016):パーカッションとオーケストラのための三部作
【CD1】
(1)デンマーク・ピアノ三重奏団
録音:2014年
(2)マリアンナ・シリンヤン(P)
録音:2016年
(3)ハンス・ファーイウス(Org)
録音:2005年
(4トーマス・ダウスゴー(指)/デンマーク国立SO
録音:1998年
【CD2】
(1)スクヨルド・ラスムッセン(P)
録音:1952年モノラル
(2)デンマーク弦楽四重奏団,ティム・フレデリクセン(Va)
録音:2006年
(3)ペダー・エルベク(Vn)
録音:1979年
(4)ヨハン・ヒュエ=クヌートセン(指)
王立デンマークO
録音:1941年モノラル
(5)オーレ・シュミット(指)
オーデンセSO
録音:1986年
(6)ポール・ビルケルンド(Fl)
録音:1970年
【CD3】
(1)マックス・アートヴェズ(Ob)
ティム・フレデリクセン(Va)
ハンヌ・コイヴラ(指)
デンマーク国立室内O
録音:1997年
(2)ヘアマン・ダーヴィド・コッペル(P)
エリック・トゥクセン(指)
デンマーク国立SO
録音:1953年モノラル
(3)ニールス・ベンソン(P)
ゲオルク・ヴァサヘーリ(P)
ヘアマン・ダーヴィド・コッペル(P)
ラヴァルド・フィルスホルム(指)
コペンハーゲン・コレギウム・ムジクム
録音:1951年モノラル
(4)ニールス・ベンソン(P)
録音:1942年モノラル
【CD4】
(1)モーテン・ツォイテン(Vc)/アマリエ・マリング(P)
録音:2009年
(2)カリーナ・アゲルボー(リコーダー)
ウッデン・フルーツ(アンサンブル)
録音:2006年
(3)デンマーク国立SO木管五重奏団
録音:1999年
(4)ランダース室内O
録音:2001年
(5)タマシュ・ヴェート(指)
アルス・ノーヴァ・コペンハーゲン/デンマーク・チェンバー・プレイヤーズ
録音:1999年
【CD5】
(1)ニクラス・シーヴェレフ(P)
録音:2016年
(2)アンネ・マリー・アビルズコフ(P)
イラン・ヴォルコフ(指)/BIT20アンサンブル
録音:2002年
(3)ニクラス・ヨハンセン(G)
録音:2017年…初出音源
(4)ローラン・キュニオ(指)/アンサンブルTM+
録音:2012年
(5)コペンハーゲン・トリオ・コン・ブリオ
録音:2011年
【CD6】
(1)エルゼ・パースケ(Ms)
録音:1978年
(2)キム・ボルイ(Bs-Br)
イーゴル・マルケヴィチ(指)
ベルリンPO
録音:1958年モノラル
(3)トニー・ランディ(T)
オーレ・シュミット(指)
デンマーク国立SO
録音:1978年
(4)トニー・ランディ(T)
グンナー・ステルン(指)
王立デンマークO
録音:1974年
(5)ヘレーネ・ギェリス(Ms)
ウラ・ミルマン(Fl)
イェスパー・リューツヘーフト(G)
ゲルト・セアンセン(パーカッション)
トーケ・モルドロップ(Vc)
録音:2010年
(6)(7)
オッタ・ブレンヌム(S)
録音:1898年
(8)ビーネ・ブリンドルフ(Org)
録音:2016年
(9)グレーテ・クロウ(Org)
録音:2002年 ライヴ
【CD7】
(1)ヘンリー・ホルスト(Vn)
ジプシー・オーケストラ
録音:1929年モノラル
(2)ヘンリー・ホルスト(Vn)
エアリング・ブロンダール・ベングトソン(Vc)
ヴィクトー・ショアラー(P)
録音:1955年モノラル
(3)エーリング・ブロッホ(Vn)
ホルガー・ルンド=クリスチャンセン(P)
録音:1942年モノラル
【CD8】
(1)エンドレ・ヴォルフ(Vn)
トーマス・イェンセン(指)
デンマーク国立RSO
録音:1949年モノラル
(2)エアリング・ブロンダール・ベングトソン(Vc)
ゲオルク・ヴァサヘーリ(P)
録音:1962年
(3)セルゲイ・アジジャン(Vn)
オスモ・ヴァンスカ(指)
コペンハーゲン・フィルハーモニー
録音:1996年
【CD9】
(1)エアリング・ブロンダール・ベングトソン(Vc)
ヴィクトー・ショアラー(P)
録音:1954年モノラル
(2)ニクラス・シーヴェレフ(P)
録音:2013年
(3)アンカー・ブリュメ(P)
録音:1986年…初出音源
(4)(5)アルネ・ショルド・ラスムッセン(P)
録音:1954年モノラル
(6)ロベルト・リフリング(P)
録音:1950年モノラル
(7)(8).ニルス・ヴィッゴ・ベンソン(P)
録音:1949年モノラル
【CD10】
(1)トーヴェ・ルンスコウ(P)/ロドルフォ・ランビアス(P)
録音:1980年
(2)トーヴェ・ルンスコウ(P)
ロドルフォ・ランビアス(P)
録音:1979年
(3)エイヴィンド・メラー(P)
録音:1956年モノラル
(4)ヨハンネ・アマリー・ストックマー(P)
録音:1929年モノラル
(5ヨハンネ・アマリー・ストックマー(P)
録音:1942年モノラル
(6)カレン・ルンド・クリスティアンセン(P)
録音:1950年モノラル
(7ハーラル・シグルドソン(P)
録音:1935年モノラル
(8)ドーラ・シグルドソン(S)
ハーラル・シグルドソン(P)
録音:1924年モノラル
(9)ホルガー・ギルベルト=イェスペルセン(Fl)
ヴァルボリ・ポールセン(ハープ)
録音:1936年モノラル
(10)ホルガー・ギルベルト=イェスペルセン(Fl)
エーリング・ブロッホ(Vn)
録音:1937年モノラル
(11)スヴェンド・クリスティアン・フェーロム(Ob)
クリスティアン・クリスティアンセン(P)
録音:1937年モノラル
(12)パルマー・トラウルセン(Tb)
アスガー・ルンド・クリスティアンセン(指)
ティヴォリ・コンサートホール・オーケストラ
録音:1957年モノラル
【CD11】
(1)イェスパー・ユール・ヴィンダール(Tb)
トーマス・ダウスゴー(指)
デンマーク国立SO
録音:2001年
(2)ヴァルドマール・ヴィルシング(Ob)
ハンス・ボルドバイ(Ob)
イングベルト・ミケルセン(Hrn)
ヴァング・ブライダール(Hrn)
キェル・ロイケアー(Fg)
カール・ブロッホ(Fg)
録音:1947年モノラル
(3)ビョルン・カール・ニールセン(Ob)
ジェルジ・レヘル(指)
デンマーク国立SO
録音:1989年 ライヴ…初出音源
(4)ジョン・クルセ(Cl)
録音:1993年
(5)イェスパー・シヴェバエク(G)
録音:2008年
(6)トリオ・モバイル
【メンバー】
モーゲンス・エレゴー(アコーディオン)
インゴルフ・オルセン(G)
ベント・リロフ(パーカッション)
録音:1984年
(7)ミケランジェロ 70
天使のミロンガ
ゲイル・ドラウグスヴォル(アコーディオン)
マッテ・ラスムッセン(P)
録音:2015年
【CD12】
(1)ミハエル・シェンヴァント(指)
RDAMSO
録音:2015年
(2)ゲルト・モルテンセン(パーカッション)
ミハエル・シェンヴァント(指)
RDAMSO
録音:2016年
デンマーク音楽アカデミーは、デンマークのコペンハーゲンにある音楽大学。1867年に作曲家ニルス・ゲーゼによって設立された、デンマーク国内最古で最大の 音楽教育機関で、現在の学生数は400人です。創設以来150年に渡り、デンマークの音楽界において中心的な役割を担い、数多くの音楽家たちがこの学 校から巣立っています。 この12枚組のBOXには、20世紀前半の「歴史的録音」から、このBOXのために録音された最新の音までが含まれており、作曲家だけでなく、種々の演奏家 たちの足跡もたどることができます。128ページのブックレット(英語、デンマーク語)には、アルバムの解説と、現在の学長ベルテル・クラルプの包括的なエッセイが 収録されています。

299 MUSIC
NIKU-9013(1CD)
税込定価
サクソフォン・クァルテット作品集
平野義久(1971- ):サン・ナルシソ・カプリッチオ(2015)
ショスタコーヴィチ(1906-1975)/編曲 岡出莉菜(1991-):前奏曲とフーガ 変ニ長調Op.87-15(1951)
平野義久(1971- ):リベラル・ダンス(2015-2016)
 舞姫/ラグ・シミュレーション2
アルヴォ・ペルト):スンマ(1977/2009)
 フラトレス(1977/2015)
ルイ・アンドリーセン(1939- ):フェイシング・デス(1990/1993)
福井健太(ソプラノ・サクソフォン)
田中拓也(アルト・サクソフォン)
本堂誠(テナー・サクソフォン)
塩塚純(バリトン・サクソフォン)

録音:2017 年10 月15、18-19、27 日、相模湖交流文化センター
ラシック、ジャズ、吹奏楽、そしてスタジオセッションと、ボーダーレスな活動を展開するサクソフォニスト、福井健太。 本 CD は、そんな彼が新進気鋭の若手奏者、田中拓也、本堂誠、塩塚純を招き挑んだ現代サクソフォン作品集だ。静謐 のエクスタシーが聴覚空間を包むペルト作品、グルーヴィなアンドリーセン作品に加え、『先に生まれただけの僕』など劇 伴でも活躍する平野義久のヴァイタリティ溢れるスリリングな作品を収録。現代音楽でだってノれるんだ、それを証明するま さにcutting-edge な一枚!

コウベレックス
KRS 5230(1CD)
税込定価
2880★★
貴志康一:ヴァイオリン・ソナタ、他
貴志康一(1909-1937):月
水夫の唄/竹取物語
漁師の唄/花見/龍
ヴァイオリン・ソナタ
北浦洋子(Vn)、竹内素子(P)

録音:2017 年8 月29-30 日、神戸新聞松方ホール(兵庫県)
天賦の才を持った音楽家 貴志康一(1909-1937)の生涯や音楽性に長らく親しんで きた北浦洋子によるソナタの記念すべき録音。壮大なスケールの中に、貴志のヴァイ オリンへの情熱が浮かび上がる。「竹取物語」や「漁師の唄」など独奏曲は北浦ならで はの新たな息吹が感じとれる。 ※貴志康一は日本人として近衛秀麿に次いで2 人目にベルリンフィルを指揮し、自作 曲をレコーディングしている。また日本人として初めてストラディヴァリウスを入手するな ど演奏活動や作曲、映画まで、多才な能力を発揮した。ヴァイオリン・ソナタが発見さ れたのは後年だが、貴志の作品の中でも重要な位置を占めている大曲である。 6 つのヴァイオリン独奏曲は 1932 年頃に作曲されており日本の情緒や風景を存分に ちりばめられた美しい作品。「竹取物語」は湯川秀樹博士がストックホルムでノーベル 賞受賞の晩餐会の時に演奏されたことでも有名。

299 MUSIC
NIKU-9012(1CD)
税込定価
メシアン:ピアノ作品全集2
メシアン:鳥のカタログ第4, 6, 7 巻
宮崎明香(P)

録音:2017 年5 月17-19 日、三重県総合文化センター 大ホール
夜明け、日没、夜の荘厳。波、風、太陽のきらめき。陽の光と深い闇が過ぎ行く時のなかで、幾多の鳥たちと様々な自然 が織りなす風景。色とりどりの響きはまばゆい輝きとなって、生命そのものの姿を現す。 パリに学び、メシアンの音楽に魅了された実力派ピアニスト 宮崎明香 渾身の「鳥のカタログ」ここに完結。 ※宮崎明香のメシアン ピアノ作品全集1〜「鳥のカタログ第1, 2, 3, 5 巻」(品番:NIKU-9003)はレコード芸術2016 年9 月号で準特選になりました!

HATART
HATART-197(1CD)
ジェームズ・テニー(1934-2006):コントラバス作品集
無伴奏コントラバスのためのコンポジション〔1. (Beast)1971年/2.(night)1971年/ 3.(night)1971年〕
ヴィオラ,チェロ,コントラバスとテープ・ディレイ・システムのためのグリッサンド(1982)
 〔Shimmer/ Array/ Bessel functions of the first kind/ Trias Harmonica/ Stochastic-canonic variations〕
ダリオ・カルデローン(Cb)
ウィリアム・レーン(Va)
フラン チェスコ・ディロン(Vc)

録音:2015年2月25&28日、アムステルダム
アメリカの作曲家にして理論家のジェームズ・テニー(1934-2006)によるコントラバスのための作品集。テニーはアメリカの実験音楽において中心 的な役割を果たした人物。どこまでが楽音でどこからがノイズかといった、知覚上の分岐点に魅了されていました。作品は、実際に鳴り響いている現象か ら音楽形式を感じさせるもの。協和音と不協和音、ハーモニーと単音、といった理論上の区別を超えた次元で、エレガントで美しい音現象をおたのしみ いただけます。 (Ki)
HATART
HATART-199(1CD)
カタリーナ・ローゼンベルガー(b.1971):作品集(全曲世界初録音)
speed sputter (即興)〜2つのトロンボーンのための(2016)
SHIFT〜2つのトロンボーンとアンサンブルのための(2014)
flutter gust (即興)〜2つのトロンボーンのための(2016)
Gesang an das noch namenlose Land〜弦楽三重奏のための(2013)
RESHIFT 011516-3〜2つのトロンボーンのための(2016)
wafts & drifts (即興)〜2つのトロンボーンのための(2016)
modules〜電気増幅された四重奏とイフェクト・ペダルのための(2015)
postlude (即興)〜電子ギターのための(2016)
wasteLAnd〔マイケル・マツノ(Fl)、クレール・シュネット(Ob)、ブライアン・ウォルシュ(Cl/テナーSax)、ジャスティン・ドゥアール(打楽器)、リチャード・ヴァリトゥット(P)、マーク・メンジーズ(Vn&Va)、アンドルー・トル(Vn)、リンネア・パウエル(Va)、アシュリー・ワルターズ(Vc)、スコット・ウォーシントン(Cb)、ニコラ・デイエ(電子ギター、指)〕

RAGE THORMBONES〔マット・バルビエ((Tb)、ウェストン・オレンキ(Tb)〕

録音:2016年1月、3月、カリフォルニア
カタリーナ・ローゼンベルガーは、楽器がもつあらたな音色を引き出す魔術を持っていると絶賛される作曲家。彼女は聴き手に、作品を座ってじっと聴 くことを望みません。聴き手が音楽に巻き込まれることを望んでいます。ぜひ、ローゼンベルガーの音色の魔術の世界に浸かってください! (Ki)
HATART
HATART-200(1CD)
キャット・ホープ(b.1966):作品集
Miss Fortune X (2012)〜AMラジオ,ヴィオラ,チェロ,ピアノとシンバルのための
Cruel and Usual (2011)〜弦楽四重奏,電子ライヴ,4つのバス増幅器
Broken Approach (2014) 〜バス・ドラム・キット,AMラジオ,ウィンドアップ・メカニズム
Dynamic Architecture 1 (2015) 〜独奏コントラバス,エレクトロニクスのための
Sogno 102 (2013) 〜バス・クラリネット,バス・フルート,ヴィオラ,チェロ,ピアノと電子ライヴのための
アンサンブルDecibel、
キャット・ホープほか

録音:2011-2015年
キャット・ホープは1966年メルボルン生まれの女性音楽家。ノイズ、インスタレーション、パフォーマンス・アーティストとして知られています。この CDはキャット・ホープによる室内楽作品を集めたもの。アコースティック楽器と電子楽器、ノイズなどの関わりを探求した作品がならびます。最後に収録 されたSogno102はジャチント・シェルシの世界にヒントを得た作品。激しいグリッサンドぶりに注目です。 (Ki)
HATART
HATART-201(1CD)
IM HELLEN(天国にて)
Im deutlichen Morgen
Was Wiesel wissen
Unter Kinnhohe
Gib mir Honig
Safran im Februar
Out of reach
Hinter Wanden aus Papier
Hinuber oder vielleicht
Zweifels ohne
ハラルド・キンミヒ(Vn)
ダニエル・ステューダー(Cb)
アルフレード・ツィンメルリン(Vc)

録音:2015年1月
弦を引っ張りつかみ叩きつけ、楽器本体をひっかき打ちつけ、楽器を鳴物として扱うトリオ。単なる特殊奏法を超えた次元での壮絶な世界です。演奏ス タイルは基本的に即興によっています。ジャズともクラシックともつかない、まさに彼らにしかなしえない音楽が展開されています。 (Ki)
HATART
HATART-155(1CD)
モートン・フェルドマン(1926-1987):三重奏曲(1980) アイヴズ・アンサンブル
[ヨッシェ・ター・ハール(Vn)、ジョブ・ター・ハール(Vc))、ジョン・スナイダーズ(P)]

録音:1996年5月16、17日
80年代以降のフェルドマンの作風はとにかく「静かで長い」。ここに収録された楽曲もピアノ三重奏という古典的な編成を取りながら、ほとんどを休符 が支配し、ぽつぽつとわずかな楽器のやり取りが行われるに過ぎません。これがCD1枚分続きます。テーマがあるようで、繰り返しがあるようで、構成 があるようで、でもどうやら無さそうで…だんだん細かいことは気にならなくなり、心地よい無重力感に満たされます。いつ終わっても構わない音楽、終 わることに意味を持たせる必要のない音楽というものがここにあります。 (Ki)
HATART
HATART-160(1CD)
モートン・フェルドマン(1926-1987):ジョン・ケージのために(1982) アイヴズ・アンサンブル
[ヨッシェ・ター・ハール(Vn)、ジョン・スナイダーズ(P)]

録音:1997年11月17、18日
ケージ70歳を記念して書かれた作品です(フェルドマンにとってケージは音楽の師とも言われますが一方で不仲だったとも?)。「ヴァイオリンとピア ノのための≪小品≫だが、終わりはない」とフェルドマン自身が語るこの曲は3つの楽章に分かれていて、短いフレーズを繰り返して始まります。しか しミニマルのように繰り返しが熱を帯びることはなく、常に静謐が音楽を支配します。メロディともつかぬ2、3音からなる旋律は大きな跳躍を含みま すが、オクターヴを考えずに出てくる音を並べるとその構成音は半音階で隣り合う数音であることが分かります。そのため停滞した空間が延々と広がっ ていくようなイメージ。 (Ki)
HATART
HATART-194(1CD)
ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ(1919-2006):ヴァイオリン,クラリネット,ピアノのための三重奏曲(1949)
ピアノ・ソナタ第5番 〜10の楽章による(1986)
ヴァイオリンとピアノの二重奏曲(1964)
ラインベルト・デ・レーウ(P)
ヴェラ・ベス(Vn)
ハルメン・デ・ブーア(Cl)

録音:1991年10月5、6日
レニングラード音楽院でショスタコーヴィチに学び、モダニストの道を突き進みアヴァンギャルドな創作を展開したウストヴォーリスカヤ。1949年の三 重奏曲ではショスタコーヴィチの影響が如実に見られ、またとても抒情的です。以降、彼女の作風はだんだん冷たく尖ったものになっていき、ピアノ・ソ ナタ第5番や二重奏曲ではそれぞれ攻撃的なまでの緊張を伴う強烈な部分も出てきます。ただその前衛的な音楽精神は実に洗練された譜面によるもので 説得力抜群。その突き詰めた表現からは神聖なオーラすら漂います。
HATART
HATART-204(2CD)
モートン・フェルドマン(1926-1987):Patterns in a Chromatic Field(1981) ロハン・デ・サラム(Vc)
マリアン・シュレーダー(P)

録音:1993年10月1日
晩年フェルドマン特有の、静謐でひたすら長い作風が顕著に表れたフェルドマン・ファン垂涎の音楽。チェロとピアノでCD2枚分!「半音階的音場で のパターンズ」と題されたタイトルも示唆的。確かに半音階を主な素材としており、そっとピアノが繊細な不協和音を鳴らす中、チェロが細々と揺れ動き ます。色々なフレーズが出てきますがお互いに干渉することなく、また常に無重力的で進む先もありません。それぞれの「パターン」が広大な空間にただ 美しく散りばめられているといった風情です。無限の星空のような世界。

7265Records
NYCC-10011(1CD)
税込定価
詩人の恋〜ロマンス
シューマン:3つのロマンスOp.94
 「詩人の恋」 Op.48
クララ・シューマン:3つのロマンスOp.22
松本裕香(Vn)、松木久美(P)
ヴァイオリニスト、松本裕香 初のアルバム! たった4小節・・・第1曲目のピアノの切ない前奏を聴くだけでも、胸が締め付けられるような思いに駆られるシューマン「詩人の恋」。本来は“声”で歌われる青春の喜びと悲しみ を、ハイネの言葉を用いることなく、ヴァイオリンで滔々とメロディを紡ぐ松本裕香。ピアノと戯れ、語らい、時には抱きあいながら、この普遍の名作を違う形で聴く喜びをお届けいた します。シューマン夫妻の2組のロマンスもアルバムに花を添えています。

コウベレックス
KRS-5233(1CD)
税込定価
琥珀 Kohaku
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ.第5番 ヘ長調 Op.24「春」
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ.第1 番 ト長調Op.78「雨の歌」
馬渕清香(Vn)
多川響子(P)

録音:2017年8月14-15日寝屋川市立地域交流センター アルカスホール(寝屋川市)
国内外で精力的に演奏活動を続けている馬渕清香と多川響子のコンビによるアルバム『琥珀 Kohaku』の第2弾。瑞々しいヴァイオリンとピアノのアンサンブルが美しい! 「春」(スプリング・ソナタ)と、静謐な音色のなかに繰り広げられる温かい語り口の「雨の歌」は希望に満ちた演奏である。ファン待望のカップリング。

DACAPO
MAR-8.226130(1CD)
NX-B06
ランゴー(1893-1952):ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第1集
Ecrasez l'nfame-下劣な者をひねりつぶせ BVN 385(1949)
ソナタ(未完) BVN41(1909-11)…世界初録音
短いヴァイオリン・ソナタ BVN372(1949)
ソナタ 第4番「parce nobis, Jesu!-われを赦したまえ、イエス」(1949)
グンヴォール・シーム(Vn)
ベリト・ヨハンセン・タンゲ(P)

録音:2015年2月22日、2015年12月21日、2016年1月16日、2016年2月7日
音楽家の両親の下に生まれ、幼いころから才能を発揮したランゴー。11歳でオルガニストとしてデビューし、同時に作曲 も学び始め、14歳で作曲家として正式デビューを果たしました。21歳の時に父親を亡くし、オルガニストを志望します が、なかなか受け入れ先がなく、教会オルガニストの職を得たのはようやく46歳になってからでした。生涯に400曲以上 の作品を残し、そのほとんどが大規模な管弦楽作品ですが、晩年になって突然、何曲かのヴァイオリン作品をまとめて作 曲したことでも知られています。DACAPOではその全曲を3枚のアルバムとしてリリースします。第1集では、未完に終 わったソナタ(世界初録音)を含む4作品を収録。なかでも、最も有名なヴォルテールの言葉からタイトルを引用した 「Ecrasez l'nfame-下劣な者をひねりつぶせ」はまさに戦いの叫びをあげるかのような激しいヴァイオリンのフレーズが印 象的。全編攻撃的でありながらも、最後に瞬時希望も提示され、未解決のまま曲を閉じます。他の曲も後期ロマン派 の雰囲気を色濃く示しています。

Sono Luminus
DSL-92214
(2CD+BluRay AUDIO)
NX-B09
BEYOND
ビャルナソン(1980-):世の罪を除きたもう主よ
ソルヴァルドスドッティル(1977-):アウラ
クリストファー・セローン:メモリー・パレス
エレン・レイド:フィア=リリース
アンドリュー・マッキントッシュ:I Hold the Lion's Paw
ロサンゼルス・パーカッション・クァルテット

録音:2016年3月20-24日
人種の坩堝でもあるロサンゼルス。あらゆる野心や創造的な夢がうずまく都市です。ここで活躍するロサンゼルス・パー カッション・クァルテットは、これまでにも意欲的なアルバムをリリースしてきましたが、今作でも5人の作曲家による独創的 な作品を演奏しています。ビャルナソンの「Qui Tollis=世の罪を除きたもう主よ」は爆発的なバスドラムの唸りが印象 的な作品。自然の風景を音に取り込むのが巧みなソルヴァルドスドッティルの「アウラ」は砂の嵐と風のチャイム。マッキン トッシュの「I Hold the Lion's Paw=私はライオンの足を握る」では長編小説のように劇的に音が変化していきます。 郷愁たっぷりのギターの旋律が印象的なセローンの「メモリー・パレス」、メタリックな響きがまるで宝石の輝きのようなライド の「フィア=リリース」と、普段耳にすることのない珍しい音響が、高音質で迫力たっぷりに迫ります。
Sono Luminus
DSL-92215(1CD)
NX-B05
Dark Queen Mantra
テリー・ライリー(1935-):Dark Queen Mantra
スコダニッビオ(1956-2012):Mas Lugares(モンテヴェルディのマドリガルより)
テリー・ライリー:The Wheel and Mythic Birds Waltz
ギャン・ライリー(G)
デル・ソルSQ

録音:2016年2月22-26日
2017年に結成25周年を迎える“デル・ソル弦楽四重奏団”。 設立当初から20世紀〜21世紀の作品ばかりを好んで演奏し、これまでに委嘱作を含め、100曲以上の新作を世界 初演しています。時にはサンフランシスコSOとコラボしたり、大学での講義を行うなど、新しい音楽の普及に力を 尽くす彼ら、今作ではミニマル・ミュージックの大家であるテリー・ライリーの80歳を記念し、新作を演奏しています。また、 素晴らしい才能を有していたにもかかわらず、ほとんど知られることなく2012年に亡くなったイタリアの作曲家ステファノ・ス コダニッビオの作品を紹介することにも力を注ぎました。ギャン・ライリーのギターを伴うライリーの「Dark Queen Mantra」での切れの良い音楽、モンテヴェルディの音楽を変容させたスコダニッビオの音楽、どちらも聴き手の心に懐か しい感情を呼び起こします。東洋的な雰囲気を持つ「The Wheel and Mythic Birds Waltz」も不思議な音楽で す。
Sono Luminus
DSL-92217(1CD)
NX-B05
Boyd Meets Girl
ゼナモン(1953-):リフレクション 第6番
フォーレ:パヴァーヌ Op.50(R.ボイド&L.メトカーフ編)
バッハ:2声のインヴェンション BWV772-786より(R.ボイド&L.メトカーフ編)
第8番/第10番/第6番/第13番
エドワーズ(1943-):ギター協奏曲「アラフラ・ダンス」-第2楽章 Arafura Arios
ニャターリ(1906-1988):チェロとギターのためのソナタ-第1楽章 Allegretto comodo
ピアソラ:タンゴの歴史-カフェ1930(R.ボイド&L.メトカーフ編)
ファリャ:7つのスペイン民謡(R.ボイド&L.メトカーフ編)
ペルト(1935-):鏡の中の鏡(R.ボイド&L.メトカーフ編)
ポーカロ/ベティス:Human Nature(R.ボイド&L.メトカーフ編)
ボイド・ミーツ・ガール
【メンバー】
ルパート・ボイド(G)
ローラ・メトカーフ(Vc)

録音:2016年10月24-27日
オーストラリア出身のギタリスト、ルパート・ボイドと、アメリカ出身のチェリスト、ローラ・メトカーフ。この2人によるアンサンブ ル「boyd meets girl」。バロックから現代まで幅広いレパートリーを持ち、時には自身で作品をアレンジ、独創的な演 奏を繰り広げています。このアルバムでも、バッハからピアソラ、ゼナモンなど多彩な曲を用意。色彩感豊かなボリビアの作 曲家ゼナモンの「リフレクション」をはじめ、フォーレの「パヴァーヌ」の斬新なアレンジや、楽しいバッハの「インヴェンション」、 癒し系の代表作でもあるペルトの「鏡の中の鏡」など、目の覚めるような素晴らしい演奏を楽しめます。

Musikaleido
KCD-001J(1CD)
税込定価
Colours of the Heart
カラーズ・オブ・ザ・ハート

ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
グリーグ:ヴァイオリンとピアノのための歌曲(エミール・ソーレ編曲)
 君を愛す/ソルヴェイグの歌
小町碧(Vn)
サイモン・キャラハン(P)

ライナーノーツ(日本語解説):小町碧
録音:2014年2月21-22日イギリス、ポットンホール
このアルバムに収録された作品を書いた4人の作曲家。一見深い繋がりは見えないように思いますが、 実は19世紀末のパリで繰り広げられた芸術家たちの交友の様子を切り取ったものなのです。物語の主人公はディーリアス。彼の友人であったウィリアム・モラードの家にあったゴー ギャンのスタジオ。数多くの芸術家が集まるスタジオにディーリアスはグリーグとラヴェルを連れて行きます。ディーリアス自身もゴーギャンの絵画に深い感銘を受け、後にゴーギャンの 「ネバーモア」を購入します。その出会いから生まれたであろう音楽を、小町碧は深い共感を持って奏でています。 もちろん、この物語は彼女自身のブックレットに詳細に記されており、これを読めばアルバムのコンセプトもタイトルの意味も理解できるでしょう。

Cybele
CYBELE-261603S
(1SACD)
トーマス・アデス(1971-):弦楽四重奏のためのアルカディアーナOp.12(1994)
4つの四重奏曲Op.28(2010-2011)
ピアノ五重奏曲(2000)
ドーレン・カル テット
ディミトリ・ヴァシラキス(P)
1971年ロンドン生まれで「ブリテンの再来」と評される作曲家トーマス・アデス。2000年のグロマイヤー賞作曲部門を始め、数々の賞を受賞しています。 CD録音も多く、ラトル&ベルリン・フィルが作品を取り上げたりと、既に現代の古典と言える存在感を確立しています。ポストモダン・アイロニストなどと言わ れるその作風はウェーベルンを思わせる寂寞に、微かな温かさが同居。弦楽四重奏を主体としたこのアルバムでは奏者ひとりひとりがきれぎれに歌い、美し い風景が浮かび上がります。無駄をそぎ落とした、空気をいっぱいに含んだ音楽。キュベレ・レコーズならではの高音質録音がより価値を高めています。 (Ki)

DACAPO
MAR-8.226091(1CD)
NX-B06
エブラハムセン(1952-):弦楽四重奏曲 第1番「10の前奏曲」他
ホルン三重奏曲のための6つの小品(1984)
サティ:3つのジムノペディ(エブラハムセンによるオーボエと弦楽四重奏編)(1988)
ニールセン(1865-1931):2つの幻想的小品(エブラハムセンによるオーボエと弦楽四重奏編)(1988)
エブラハムセン:弦楽四重奏曲 第1番「10の前奏曲」(1973)
アンサンブル・ミッドヴェスト

録音:2014年11月24-26日
2015年5月7-8日
2016年11月30日-12月2日
ノアゴーとグドムンセン=ホルムグリーンに作曲を学んだエブラハムセン。このアルバムに収録された弦楽四重奏曲第1番「10の前奏曲」は ごく初期の作品のように、自然界の神秘を暗く深い音楽にするかと思えば、シューマンやサティの名曲を管楽アンサンブルに編曲して、新 たな命を与える人としても知られています。彼自身は優れたフレンチ・ホルン奏者であり管楽器に関しての知識が豊富であるため、その作 品にも巧みな技が用いられています。

Solo Musica
SM-268(1CD)
NX-B03
ミシャ・グロイル(ホルン)
ベートーヴェン
:ホルン・ソナタ Op.17
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
イェルク・ヴィトマン:ホルンのためのエア
ブラームス:ホルン三重奏曲 Op.40
ミシャ・グロイル(Hrn)
フー・スンヨン(P)
アンドレアス・ヤンケ(Vn)

録音:2017年2月8-10日
1993年からチューリヒ・トーンハレOの首席ホルン奏者を務めるミシャ・グロイルのアルバム。音楽家の両親のもとで幼い頃から音 楽に親しみ、父親からピアノのレッスンを受けたというグロイルは、11歳の時にモーツァルトのホルン協奏曲を聴き、ホルン奏者の道を選び ました。幼い頃にはブラームスが住んでいたチューリヒの家を訪れ、一時期はブラームスがホルン三重奏を書いたバーデン=バーデンに住ん でいたりと、グロイルにとって、ブラームスの三重奏は格別親しみのある作品だと語っています。また彼は、シューマンの「アダージョとアレグロ」 はホルン奏者にとっては宝石であり、ベートーヴェンの作品はまるで親密な夫婦の対話であるとも。イェルク・ヴィトマンの独奏曲もグロイル にとっては未知なる発見に富んだ曲。どれも演奏する喜びに満ち溢れています。


フォーローズ・ミュージック

FRCC-3001(1CD)
夜明けの詩
リー:リコーダーとピアノのためのソナティナ
スコット:オーバード
西澤健一:小ソナタ
ラフマニノフ:ヴォカリーズOp.34-14
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ドビュッシー:レントより遅く※ピアノソロによる演奏
プーランク:エディット・ピアフ讃(ピアノ・ソロ)
 愛の小径/ヴィラネル
 フルートとピアノのためのソナタ
モノー:愛の讃歌(西澤健一;編)
中村栄宏(リコーダー)、
安嶋健太郎(P)

録音:2016 年2 月22&23日 京葉銀行文化プラザ音楽ホール
M.ペトリや J.シュヴァルツァーなどの現代を代表する巨匠から激賞され、J.ターナーや F.カルディーニなどをはじめとす る多くの作曲者から作品を献呈されるなど注目を集める若手リコーダー奏者、中村栄宏。東京理科大・同大学院を卒業 し、一般企業での勤務を経てからアムステル音楽院で学ぶという異色の経歴を持つ「リコーダー王子」がデビュー盤に選 んだのは近現代の作品。安嶋健太郎のピアノとともに、安定したテクニックと高度に洗練された音楽性によって、それぞれ の作品に相応しい情緒を描き出しています。

UNEVENTFUL RECORDS
CDPSD-001(1CD)
プラハ・ストリング・デュオアーカイヴ録音集チェロとギターの為の音楽
リムスキー=コルサコフ:くまばちの飛行
ベートーヴェン:ソナティナ ニ短調
バッハ(グノー:アヴェ・マリア
ハイドン:ソナタ ハ長調〜メヌエット
ヴェーバー(1786-1826):行進曲風
フォーレ:夢の後に
ラヴェル:ハバネラ
ホアキン・ニン(1879-1949):スペイン組曲〜ムルシアナ
グラナドス:歌劇「ゴイェスカス」より 間奏曲
ファリャ:7つのスペイン民謡〜モーロ人の織物
グラナドス:スペイン舞曲集〜アンダルサ
ホアキン・ニン:スペイン組曲〜アンダルサ
ファリャ:4つのスペイン風の楽曲〜アラゴネサ
ヘンリー・エクルズ(1670-1740):ソナタ ト短調
プラハ・ストリング・デュオ
サーシャ・ヴェチトモフ(Vc)
ヴラディミール・ヴェチトモフ(G)

録音:1989年以前、詳細記載なし
サーシャ・ヴェチトモフ(1930-1989)、ヴラディミール・ヴェチトモフ(1946-2015)の兄弟が結成したプラハ・ストリング・デュオの録音を発掘。小規模流通商品のため早々の完売が予想されます。本体・外装に規格番号表示がございません。ご了承ください。

MPMP
MPMP-12(1CD)
ルイ・コエーリョ(1889-1986):オルフェウスのヴァイオリン
ピアノとヴァイオリンの為のソナタ第1番 Op.1(1912)*
ピアノとヴァイオリンの為のソナタ第2番 Op.5(1916)*
ヴァイオリン、チェロとピアノの為の三重奏曲 Op.3(1916)+
2つのヴィオラ、2つのチェロとピアノの為のラルゴ(1912)#
アレグザンダー・スチュアート(Vn)*
フィリップ・マルケス(P)*
アンサンブルMPMP
 ダニエル・ボリート(ヴァイオリン+、ヴィオラ#)
 リタ・カルドーナ(Va)#
 ヌノ・M・カルドーゾ(チェロ(+/#))
 カタリーナ・タヴォラ(Vc)#
 フィリップ・マルケス(ピアノ(+/#))

録音:2015年8月10-14日、9月3-4日、コンサートホール、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル
ポルトガルの作曲家・音楽教育家ルイ・コエーリョの室内楽作品集。コエーリョはリスボン音楽院で学んだ後、1910年から1913年までベルリンでシェーンベルク他に師事。最先端の作曲技法を身に付けましたが、帰国後はポルトガル民族主義を前面に出した作風を貫きました。当盤には彼のベルリン時代の作品と、帰国してからポルトガルで最初の民族主義的バレエ音楽とされる「鉄の靴をはいたお姫様」(1918)を発表するまでの間に書かれた作品が収められています。
MPMP
MPMPCD-0030(1CD)
フルート、オーボエとサクソフォンの為の現代ポルトガル音楽
セルジオ・アゼヴェード(1968-):フルート、オーボエとサクソフォンの為のディヴェルティメント [Divertimento em trio]
エリ・カマルゴ・Jr(1956-):Lubramix II, musica quase um doc(フルート、オーボエとサクソフォンの為の)
ルイ・ラヴォス(1979-):冗談、冗談 [A brincar a brincar] (フルート、オーボエとサクソフォンの為の)
エドワード・ルイス・アイレス・アブレウ(1989-):旅(古い手帳に基づいて) [Voyage (d'apres des vieux cahiers)] (フルート、オーボエとサクソフォンの為の)Op.0.26
クリストファー・ボックマン(1950-):悲歌 II 拡張された [Elegy II Expanded] (フルート、オーボエとサクソフォンの為の)
クロティルデ・ロザ(1930-):管楽三重奏曲 [Wind Trio] (フルート、オーボエとサクソフォンの為の)
アントレ・マデイラス・トリオ
[ミリアム・タレッテ・カルドーゾ(Fl)
フィリペ・ペレイラ・ブランコ(Ob)
ジョアン・アンドラーデ・ヌネス(Sax)]

録音:2015年3月30日、4月2日、10月28日、コンボニアーノ宣教会講堂、リスボン、ポルトガル
MPMP
MPMPCD-0032(1CD)
古い楽器の為の新しい音楽 Vol.1
ルドヴィーコ・ジュスティーニ(1685-1743):フォルテピアノ・ソナタ ト短調 Op.1 から バレット*
アントニオ・シャガス・ロザ(1960-):風景(リコーダーとフォルテピアノの為の;2015)
カール・ツェルニー(1791-1857):ピアノの為の前奏の技法 Op.300 から 前奏曲第100番
サラ・カルヴァーリョ(1970-):フォルテピアノの為の前奏曲とフーガ(2009)
バッハ:無伴奏フルートの為のパルティータ イ短調 BWV 1013 から サラバンド(リコーダーによる演奏)
ヴァスコ・ネグレイロス(1965-):リコーダーと弦楽合奏の為の組曲(リコーダーとピアノの為の版;2014)
ペドロ・ジュンケイラ・マイア(1971-):倍 マイ・スイート・オールド・エトセトラ [DUPLUM my sweet old etcetera] (リコーダーの為の;2006)
カール・ツェルニー:ピアノの為の前奏の技法 Op.300 から 前奏曲第99番
C.P.E.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ イ短調 Wq.132 から ポーコ・アダージョ(リコーダーによる演奏)
サラ・カルヴァーリョ:ポップ=アップ(リコーダーとフォルテピアノの為の;2015)
ボレアリス・アンサンブル
[アントニオ・カヒーリョ(リコーダー)
エレナ・マリーニョ(フォルテピアノ) ]

録音:2015年2月、アヴェイロ大学コミュニケーション・芸術学部講堂、アヴェイロ、ポルトガル
リコーダーとフォルテピアノのためにポルトガルの現代作曲家が書いた作品と古典作品を組み合わせたユニークなプログラム。アントニオ・カヒーリョとエレナ・マリーニョは現代音楽に積極的に取り組み、新作の委嘱を行っています。*はダリオ・ラノッキャーリ(Dario Ranocchiari)によるイタリア語の朗読付き。

BION RECORDS
BR-LP1601(1CD)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲
(D.シトコヴェツキーによる弦楽三重奏版)
セバスティアン・シュレル(Vn)
ポール・ラデ(Va)
オレリアン・サブレ(Vc)

録音 : 2015 年4 月、フランス・ブールジュ 79:00
パリ国立高等音楽院時代からの盟友であり、卒業後の1999 年以来フランス各地のコンサートやフェスティヴァルでトリオとして定期的に共演を重ねるセバスティアン・シュレル(ヴァイオリン)、ポール・ラデ(ヴィオラ)、オレリアン・サブレ(チェロ;)が流麗に歌い上げるシトコヴェツキー版「ゴルトベルク変奏曲」。パリ・オペラ座管弦楽団やフランス国立管弦楽団等でも活躍するメンバーの20年近くにわたるアンサンブルは、瑞々しくも円熟味を帯び、初アルバムとなる当盤では、繊細かつフランスならではの透明感ある歌心で弦楽三重奏版「ゴルトベルク変奏曲」に新たな風を吹き込んでいる。

2L
2L-138SABD
(Blu-ray disc Audio + SACD Hybrid[5.1 surround/stereo])
『北国の音色』
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 Op.45
シベリウス:5つの田園舞曲Op.106(1925)(ヴァイオリンとピアノのための)
ニールセン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 FS20(Op.9)
ラグンヒル・ヘムシング(Vn)
トール・エスペン・アスポース(P)

録音:2016年5月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
ルウェーのヴァイオリニスト、ラグンヒル・ヘムシング(1988-)は、民謡の故郷として知られるヴァルドレスの生まれ。オスロのバラット=ドゥーエ 音楽学校で学び、ウィーンのボリス・クシュニールに師事しました。2011年にリリースされた最初のソロアルバム『YR』(Simax PSC1315)では、グリー グのソナタ第1番、トゥーレセン、スパッレ・オールセン、ハルダンゲル地方の伝承曲をヴァイオリンとハリングフェレで弾きわけ、「スペルマン賞」にノミネー トされました。ピアニストのトール・エスペン・アスポース(1971-) は、オスロの国立音楽アカデミーでリヴ・グラーセルとイェンス・ハーラル・ブラト リに学び、ソロピアニスト、オスロのアカデミーの教授として活動。メディアから賞賛されたデュカスのピアノ作品全集(PSC1177)やベートーヴェン、シェー ンベルク、ヴェーベルン、ベルクの作品によるコンセプトアルバム『鏡のカノン(Mirror Canon)』(2L49SACD)でも知られています。ヘムシングとア スポースの共演は、アルバム『YR』の録音をきっかけに始まりました。2013年にボンで行われたベートーヴェン・フェスティヴァルでデュオとしてデビュー。 それぞれの主宰するフェスティヴァルやプロジェクトへの客演や共演を続けています。新しいデュオ・アルバムのタイトルは『北国の音色』。エドヴァルド・ グリーグ、ジャン・シベリウス、カール・ニルセン。たがいに敬愛し、それぞれの国と民族の要素をより広いヨーロッパの伝統を結びつけ「北欧の音」を 創りあげた作曲家たち。彼らの音楽から、「個人的に私たちが気に入っていて、どこにいようと『北の国の音』を感じることのできる」3つの作品を演奏し ています。
[5.1 DTS-HD MA, 9.1 Auro-3D, 9.1 Dolby Atmos と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディス クをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常の CDプレーヤーでも再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクは Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください。]

2L
2L-135SABD
(Blu-ray disc Audio + SACD Hybrid
[5.1 surround/stereo])
『minor major』
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 Op.95《セリオーソ》
シューベルト:弦楽四重奏曲第15番 ト長調 D.887 Op.161
オスロSQ
[ゲイル・インゲ・ロツベルグ(第1Vn)
リヴ・ヒルデ・クロック(第2Vn)
アーレ・サンバッケン(Va)
オイスタイン・ソンスタード(Vc)]

録音:2015年10月、12月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
オスロ弦楽四重奏団は、1991年の創設以来、「今日」屈指の弦楽四重奏団のひとつとしてコンサートやフェスティヴァルへ出演と録音を重ねてきました。 グリーグ、スヴェンセン、ファッテイン・ヴァーレン、カール・ニルセン、シベリウスといった北欧の作曲家の曲、フーゴ・ヴォルフ、アルバン・ベルクの 作品を演奏。結成から15年の2006年には「ベートーヴェン・コード」フェスティヴァルを開催し、オスロ大学の図書館でベートーヴェンの弦楽四重奏 曲の全曲を演奏しました。2015年の秋から冬にかけて録音されたアルバム『minor major』では、「表現の強さ」を共通の特徴としながら、対照的な長 さのベートーヴェンとシューベルトの作品を取り上げています。ベートーヴェンの第11番ヘ短調《セリオーソ》は、好意を寄せていたテレーゼ・マルファッ ティが彼の友人と結婚してしまった時期、1810年から1811年にかけて作曲された作品です。彼の弦楽四重奏曲としてはもっと短く、極度に凝縮された「小 さい(minor)」作品は、「悲しみ」ではなく「攻撃的、深い苦痛」といった感情を呼び起こす「短調(minor)」で書かれています。シューベルトのト長調 (major)の第15番は、死の2年前、1826年6月に作曲された彼の最後の弦楽四重奏曲です。シューベルトの歌曲にしばしばみられる「長調と短調 の交錯」による楽想が全体を支配する楽章に始まり、管弦楽作品の作曲手法と色彩、交響曲を思わせる広がりをもった「大きな(major)」作品です。モッ テン・リンドベルグが制作を担当。2L が定期的に録音場所として使う、高い三角屋根のヤール教会でセッションが行われました。 (Ki)
※[5.1 DTS?HD MA, 9.1 Auro-3D, 9.1 Dolby Atmos と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディス クをセットにしたアルバムです。Pure Audio Bluray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常の CDプレーヤーでも再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクは Bluray プレーヤーもしくは Bluray 対応のPCをお使いください。]

2L
2L-137SABD
(Bluray disc Audio +
SACD hybrid
『相互作用』
ファッテイン・ヴァーレン(1887-1952):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ Op.3
ストラヴィンスキー:協奏的二重奏曲
ルトスワフスキ:パルティータ(1984)(
ボルド・モンセン(Vn)
グンナル・フラグスタ(P)

録音:2016年1月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
オスロのバラット=ドゥーエ音楽学校で学び、ソロ・ヴァイオリニスト、アンサンブルのリーダー、教師として活動するボルド・モンセン(1978?)。ノルウェー 音楽アカデミーで学び、バラット=ドゥーエ音楽学校の伴奏ピアニストを務めながら母校で准教授として教えるグンナル・フラグスタ。1999年の秋からデュ オ活動を始めたふたりが、2L のモッテン・リンドベルグのプロデュースで録音したアルバム。ノルウェーの作曲家、ナショナル・ロマンティシズムの流れ に逆らい、わが道を進んだ後期ロマンディシズムと表現主義のファッテイン・ヴァーレンに始まり、「ネオクラシカル期」のストラヴィンスキーを通り、さら に「モダニスティック」な様式のルトスワフスキ至る。ヴァーレンはJ・S・バッハの「厳格な」対位法、ストラヴィンスキーはヴェルギリウスの古い詩作、 ルトスワフスキはバロック音楽と、三人の作曲家がインスピレーションを求めた「過去」と彼らの個性が出会い、その「相互作用」から生まれた作品によ るプログラムが組まれています。 (Ki)
5.1 DTS?HD MA, 9.1 Auro-3D, 11.1 Dolby Atoms と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディス クをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu?ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常の CDプレーヤーでも再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクは Blu?ray プレーヤーもしくは Blu?ray 対応のPCをお使いください。

ANTARCTICA
ANTAR-004(1CD)
ジャン=リュック・ファフシャン(b.1960):よりよく見えるための3つの歌〜チェロ、プリペアード・ピアノのための
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
ダーン・ヤンセンス(b.1983):(…nada.)〔チェロと電子楽器のための〕
ドビュッシー:エレジー(チェロとピアノ版)
ベンジャミン・グロリウー(Vc)
サラ・ピカヴェ(P)
3世紀にまたがる3人の作曲家それぞれが模索した色彩の世界を、チェロとピアノで追求した1枚。

Sono Luminus
DSL-92212(1CD)
NX-B05
現代の弦楽四重奏曲集
キャロリン・ショウ:バレンシア(2012)
マッツォーリ:死の谷のジャンクション(2010)
ゴスフィールド:The Blue Horse Walks on the Horizon 地平線を歩く青い馬(2010)
グリーンステイン:床の上の4つ(2006)
デイヴィッド・ラング:Almost All the Time(2014)
デネヒー:プッシュプリング(2007)
テッド・ハーン:ロウ・オブ・モザイク-I.Excerpts from the Middle of Something(2013)
ジャスパーSQ

録音:2016年5月24-27日
2008年に創設されたジャスパー弦楽四重奏団はシューベルト、ベートーヴェンなど古典派の作品を得意とする一方、常に新しい レパートリーを模索、現代作品にも高い関心を寄せています。今回のアルバムで彼らが取り組んだ作品は、21世紀に書かれた7 曲。中でもゴスフィールドの「The Blue Horse Walks on the Horizon」は彼らのために作曲された新作であり、他の6曲も 瑞々しいイメージと多彩なサウンドを持った魅力的な作品です。

DACAPO
MAR-8.226571(1CD)
NX-A14
ペーター・ブルーン(1968-):グリーン・グローヴス 他
真珠の涙(2004)
グリーン・グローヴズ(2013)
Green Groves グリーン・グローヴズ
The Dream 夢
A Daunting Pledge 大胆な誓約
The Fatal Wish 死に至る希望
Awakening 目覚め
黒い水(2012)
大きな鳥と彼の友人(2009)
アンサンブル・ミッドヴェスト
デンマークの作曲家としては珍しく、アメリカのミニマリズムの影響を強く受けていると言われるブルーンの3つの室内楽作品 集。柔軟なリズム、攻撃的な響き、美しくも断片的なメロディ。これらが次々と現れては消えていくのがブルーン作品であ り、このアルバムの収録曲も全てその特徴を備えています。収録曲は、ペルシャ湾に生息する真珠からインスパイアされた 「真珠の涙」、アンサンブル・ミッドヴェストのために作曲された「グリーン・グローヴズ」、ブルーンが敬愛している作曲家ロウ シング・オルセンのために作曲された「黒い水」、アンサンブル・ミッドヴェストのチェリスト、ジョナサン・スラットの依頼で書かれ た「大きな鳥と彼の友人」の4作品です。

DACAPO
MAR-8.226539(1CD)
NX-A14
Recycled
ロレンセン(1935-):チャールダッシュ
マルティンセン(1963-):常動曲
メッセルシュミット(1960-):シチリアーノ-小さなタンゴ
ハドキンソン(1971-):Befall
オーレ・ブク(1945-):くまんばちの飛行
ヴェルナー(1937-):Vilja-Parafrase
ローゼ(1971-):愛の夢
ヘゴー(1950-):霧の中のスカルラッティ
ペイプ(1955-):前奏曲 変ホ短調
ノアゴー(1932-)夜と夢
アンサンブル・ノアリス

2006年6月26-28日
編曲マニアにうってつけの1枚。デンマークの現代作曲家たちが過去の名作をアレンジ。どれも原作の持ち味を損なうことなく、興味 深い曲へと移し変えられています。ヴァイオリンの難曲「チャールダッシュ」、名手ボスコフスキーへのオマージュである「常動曲」、タンゴ に生まれ変わったバッハの「シチリアーノ」他、2000年代初頭のデンマーク現代音楽を象徴する1枚です。

ANIMAL MUSIC
ANI-057(1CD)
ヴァインベルク:ピアノ五重奏曲Op.18
ブロッホ:ピアノ五重奏曲第2番*
アネタ・マイェロヴァー(P)、
シュターミッツQ

録音:2013年12月16-17日チェコ放送スタジオ1
2016年9月ハム・サウンド・スタジオ(プラハ)*
20世紀を代表するふたりのユダヤ人大作曲家のピアノ五重奏を新録音。スイスに生まれてアメリカへ逃れた弦楽器奏者出身ブロッホと、ポーランドに生まれてソ連へ逃れたピアニスト出身のヴァインベルク、ともにユダヤの民俗音楽の語法を用いながら、対照的な作風を示しているのが興味津々です。このアルバムはプラハ市、ギデオン・クライン財団とユダヤ博物館の後援で制作が実現しまいた。アネタ・マイェロヴァーは1979年生まれのスロヴァキアのピアニスト。ギデオン・クラインのスペシャリストとして知られ、2009年からはプラハ音楽院で教鞭も執っています。シュターミッツ四重奏団は1985年創立のチェコを代表する団体。ドヴォルザークやマルティヌーはもとより、四分音作曲家アロイス・ハーバの弦楽四重奏曲の演奏で高い評価を受けています。両者ともにここでも心打つ演奏を繰り広げています。 (Ki)

299 MUSIC
NIKU-9008(1CD)
税込定価
サクバットの祈り
バッハ:コラール「シオンは物見らの歌うを聞けり」〜カンタータ第140 番《目覚めよとわれらに呼ばわる物見らの声》BWV140 より
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第3 番 ト短調 BWV1029
Iコラール「主よ、人の望みの喜びよ」
〜カンタータ第147 番《心と口と行いと命もて》BWV147 より
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第1 番 ト長調 BWV1027
マニフィカトによるフーガ「わが魂は主をあがめ」BWV733
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2 番 ニ長調 BWV1028
「われら涙してひざまずき」〜《マタイ受難曲》BWV244 より
宮下宣子(サクバット)
三浦はつみ(Org)
■宮下宣子(サクバット)
東京藝術大学音楽学部及び同大学院修士課程修了。在学中に安宅賞受賞。文化庁海外派遣研修員としてケルン音楽 大学に留学、最優秀で卒業。第1回モーリス・アンドレ国際コンクール・アンサンブル部門入選。第49回毎日音楽コンクール 金管楽器部門第3位。大学在学中より日本オーケストラ界初の女性金管奏者として新日本フィルハーモニー交響楽団に入 団、現在に至る。フェリス女学院大学非常勤講師。日本トロンボーン協会(JAT)理事。日本イタリア古楽協会(AMAIG)会 員。トロンボーンを伊藤清、ブラニミール・スローカー、サクバットをフランク・ポイトゥリノ、シャルル・トゥート、古楽を濱田芳通、 各氏に師事。2010年日本人初のサクバット・リサイタルを開催。同年ソロアルバムCD第1弾「サクバットの決意」(A SACKBUT’S RESOLUTION)をリリース。レコード芸術誌上で高く評価される。2015年第2弾「歌うサクバット」(LOVE from SACKBUT)をリリース。レコード芸術誌にて「準特選盤」。また作品のオリジナリティを追求するため、サクバットのみならず、 クラシカル・トロンボーン、スライド・トランペット、ナチュラル・トランペットなどを駆使した活動も積極的に行っている。古楽金 管アンサンブル「ANGELICO」アンジェリコ主宰。「神に祝福された天使の楽器」サクバットの日本での普及に尽力中。
■三浦はつみ(オルガン)
東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻卒業。ボストン・ニューイングランド音楽院にてアーティストディプロマ取得。オ ルガンを秋元道雄、廣野嗣雄、島田麗子、菊池みち子、G.ボヴェ、林佑子の各氏に師事。現在、フェリス女学院大学非常 勤講師、日本聖公会横浜聖アンデレ教会オルガニスト。横浜みなとみらいホールでは、1998 年開館以来、ホール・オルガ ニストを務め、オルガン・1 ドルコンサート、こどものためのワークショップなどの企画、ホール・オルガニスト・インターンシップ など育成プログラムにも力を入れている。平成19 年度横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。

スロヴァキア音楽財団
SF-0098-2(2CD)
スロヴァキアの室内楽作品集
ユライ・ポスピーシル(1931-2007):チェンバロとフルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルンの為の小協奏曲-Op.42*
イヴァン・パリーク(1936-2005):スターバト・マーテルの断章によるソプラノとピアノの為の2つのアリア
イリヤ・ゼリェンカ(1932-2007):ヴァイオリン,チェロとピアノの為の三重奏曲**
ユライ・ベネシュ(1940-2004):例えば黒いポニー(バセットホルンの為の)
タデアーシュ・サルヴァ(1937-1995):クラリネット,チェロとピアノの為の前奏曲とフーガ#
イリヤ・ゼリェンカ:ピアノ・ソナタ第4番「1989-11月17日に捧げる」
イヴァン・パリーク:出発時刻(ミラン・ルーフスの詩による,高声とピアノの為の)
ユライ・ベネシュ:グロックの為の音楽第3番(ヴァイオリン,ヴィオラとチェロの為の)++
イヴァン・パリーク:葉(ピアノの為の5つの小品)
タデアーシュ・サルヴァ:スロヴァキアの合奏協奏曲第4番(Fl,Cl,Vn,Vcとピアノの為の)+
アンサンブル・リチェルカータ
[ヘルガ・ヴァルガ・バフ(S)
ダニエル・ハヴェル(Fl*)
イヴィツァ・ガブリショヴァー(Fl+)
ヤン・ソウチェク(Ob)
ロナルト・シェベスタ(Cl、バセットホルン)
ヤン・フデチェク(Fg)
ヤン・ムシル(Hrn)
ダヴィト・ダネル(Vn)**
ミラン・パリャ(Vn(+/++))
ペテル・ドヴォルスキー(Va)
バラーズ・アドルヤーン(Vc**)
アンドレイ・ガール(Vc(+/#))
イヴァン・シレル(P、Cemb]

録音:2014、2015年スロヴァキア放送、ブラチスラヴァ、スロヴァキア、2016年、ニトラ・ギャラリー、ニトラ、スロヴァキア
20世紀スロヴァキアの5人の作曲家の作品を収録。「1989-11月17日」はチェコスロヴァ キアのビロード革命が始まった日。アンサンブル・リチェルカータはスロヴァキアのラジ オ・デヴィーンに所属する合奏団。

コウベレックス
KRS-5226(2CD)
税込定価
大西功造〜マンドリンリサイタル
萩原朔太郎:機織る乙女
R.カラーチェ:前奏曲 第2 番
 前奏曲 第5 番
 前奏曲 第10 番
A.サルコリ:月のセレナータ
S.ラニエリ:ハイドンの主題による変奏曲
プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 二長調
J.S.バッハ:シャコンヌ
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
大西功造(マンドリン)
西村友里(P)

録音:2016年10月11日-12日12月7日サンシャインホール(淡路市),セッション録音
国内外で精力的に活躍するマンドリニスト大西功造が2006 年から兵庫県立芸術文 化センターで毎年続けているリサイタルが 10 年を迎え、本格的に演奏活動を始めて 20 年となる節目として5 枚目のアルバムをリリース。 2016 年のリサイタルでは、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲と、シューベルトの 「アルペジオーネ」の卓越した豊かな音楽が好評を得た。また、プロコフィエフの「無 伴奏ヴァイオリン・ソナタ」は大西の溌剌とした楽器の音色で、マンドリンならではの技 を巧みに駆使し、独特の輝きと飛躍感が聞き所となっている。今回、リサイタルの 3 曲 に加え、無伴奏のカラーチェの小品などを集めた2 枚組みアルバム。

2L
2L-130SABD
(Bluray Disc Audio
+ SACD Hybrid)

盗み
グリーグ:組曲《ホルベアの時代から》 Op.40  
山田耕筰:琴〜レント・モルト・アファット・センプリーチェ、赤とんぼ、野薔薇
ショスタコーヴィチ:3つの幻想的舞曲 Op.5
『ハルダンゲルの旋律』名誉ある出迎え〜序奏(アントンセン/プラッゲ)、名誉ある出迎え(トヴァイト)、花嫁の飲み物(アントンセン/プラッゲ)、スターヴ教会の歌(トヴァイト)、神の善行と神の偉大さ(アントンセン/プラッゲ)
カール・ニールセン:6つのユモレスク=バガテルFS22(Op.11)
オ ーレ・エドヴァルド・アントンセン(Tp、コルネット、ピッコロ・トラン ペット)
ヴォルフガング・プラッゲ(P)

録音:2012年1月、8月 ソフィエンベルグ教会(オスロ)(グリーグ、山田耕筰、ショスタコーヴィチ)、2013年9月 ヤール教会(ベールム、アーケシュフース)(トヴァイト、ニルセン)
アントンセン(1962-)のトランペットと、作曲家でもあるヴォルフガング・プラッゲ(1960-)のピアノによるデュオ・アルバム。タイトルの“Furatus”はラテン語で「盗み」。ヴィヴァルディの曲を「借用」して協奏曲に作ったJ・S・バッハに倣い、「先達の作曲家たち」の作品をトランペットとピアノという「自分たちの楽器」のために編曲、あるいは作り替え、新たな角度から楽しんでもらおうという企画です。エドヴァルド・グリーグの組曲《ホルベアの時代から》(ホルベルグ組曲)は、ノルウェーの劇作家、デンマークで活躍したホルベアの生きた「バロック期」の音楽に「グリーグの今」を重ね、ピアノのために作曲、弦楽オーケストラの版でも親しまれている作品です。〈前奏曲〉〈サラバンド〉〈ガヴォット〉〈アリア〉〈リゴドン〉の5曲。山田耕筰の3つの「歌」は、アントンセンとプラッゲがかつて、作曲者の娘さんの招待で日本を訪れ、演奏した作品です。ショスタコーヴィチが「政治的な意味なし」に作曲したピアノ曲《3つの幻想的舞曲》−−〈マーチ〉〈ワルツ〉〈ポルカ〉。カール・ニルセンが「ほとんどモーツァルト風の軽さ」で書いた《6つのユモレスク=バガテル》−−〈やあ!やあ!〉〈うなりごま)〉〈小さなスローワルツ〉〈踊り人形〉〈人形のマーチ〉〈オルゴール〉。グリーグを継ぐ世代のひとり、ガイル・トヴァイトGeirrTveitt(1908-1981)は、ハルダンゲル高原の農場に住み、作曲家、ピアニスト、民謡の研究家として活躍しました。『ハルダンゲルの旋律』は、トヴァイトが民謡を素材に作曲した《ハルダンゲルの100の旋律》から、「自由な」編曲による〈名誉ある出迎え−序奏〉〈花嫁の飲み物〉〈神の善行と神の偉大さ〉とオリジナルに沿って編曲した〈名誉ある出迎え〉〈スターヴ教会の歌〉を組み合わせた作品です。
5.1 DTS-HD MA, 9.1 Auro-3D, Dolby Atoms と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディスクをセッ トにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常のCDプレー ヤーでも再生できますが、Pure Au-dio Blu-ray ディスクは Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください。
2L
2L-132SABD
(Bluray Disc Audio
+ SACD Hybrid)

『光に向かって』
アントニオ・ビバロ(1922-2008):ピアノソナタ第2番《夜》
ダーヴィド・ブラトリ(1972-):光に向かって I
リスト:オーベルマンの谷
ダーヴィド・ブラトリ(1972-):光に向かって II
メシアン:幼子イエスにそそぐ20のまなざし − 第10曲〈喜びの精霊のまなざし〉
ダーヴィド・ブラトリ(1972-):光に向かって III
メシアン:幼子イエスにそそぐ20のまなざし − 第1曲〈父なる神のまなざし〉
イェンス・ハーラル・ブラトリ(P)
ダーヴィド・ブラトリ(エレクトロアクースティックス)

録音:2016年1月 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ソリストとして、オスロ三重奏団のピアニストとして、オスロの国立音楽アカデミーの教授として、ノルウェー音楽の中心で活躍してきたピアニスト、イェ ンス・ハーラル・ブラトリ(1948-)の新しいアルバム『光に向かって』。「光と闇」がテーマ。「人生にはすばらしく多様なひろがりがあり、光とともに闇 をもたらす……闇のあとに戻る光は、いっそう眩い…」。テーマに沿って選ばれた作品は、イタリア生まれ、イプセンの戯曲によるオペラ《幽霊》などの作 品で知られるノルウェーの作曲家アントニオ・ビバロが内面の苦悩を探ったとされるピアノソナタ《夜》。リストの《巡礼の年 第1年 スイス》の一曲、エティ エンヌ・ド・セナンクールの「苦悩と彷徨」の小説からインスピレーションを得たという〈オーベルマンの谷〉。メシアンの《幼子イエスにそそぐ20のま なざし》から彼の「眩しいほどの多彩の音楽」を代表する〈喜びの精霊のまなざし〉と〈父なる神のまなざし〉。この4つの作品を、イェンス・ハーラル の子、表現的で詩的な作風の音楽を発表する作曲家ダーヴィド・ブラトリ(1972-)のエレクトロニクス作品《光に向かって》でつなぐ構成がとられてい ます。2016年1月、オスロのソフィエンベルグ教会で、照明を抑え、録音セッションが行われました。
5.1 DTS-HD MA, 9.1 Auro-3D, Dolby Atoms と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディスクをセッ トにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常のCDプレー ヤーでも再生できますが、Pure Au-dio Blu-ray ディスクは Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください。

VERMEER DIGITAL
VERMEER-40009
(1CD)
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
 クラリネットとピアノのための4つの小品 Op.5
ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
ヴィンチェンツォ・パーチ(Cl)
ヤクブ・チョルツェウスキ(P)

録音:2014年4月2日/ヴェネツィア(ライヴ)
晩年のブラームスが創意を再燃させ書き上げたロマンあふれる2曲のソナタに、無調へと向かうベルクの作品をカップリング。二人の作曲家は使った響 きこそ違いますが収録曲の作曲年で言えば10数年の隔たりしかなく、語り口にはどこか類似性も見られます。演奏しているヴィンチェンツォ・パーチはザ ビーネ・マイヤー他に師事したクラリネット奏者で、フェニーチェ歌劇場管弦楽団の首席奏者を務める名手です (Ki)
VERMEER DIGITAL
VERMEER-40010
(1CD)
イタリア古典歌曲をホルンで
A.スカルラッティ:Spesso vibra per suo gioco
カッチーニ:Amarilli, mia bella
カルダーラ:Selve amiche
 Come raggio di sol
チェスティ:Intorno all'idol mio
 Tu mancavi a tormentarmi
チマローザ:Bel nume che adoro
ドゥランテ:Danza, danza
ファルコニエーリ:O bellissimi capelli
ペルゴレージ:Se tu m'ami
ドゥランテ:Vergin tutt'amor
ジョルダーニ:Caro mio ben
カッチーニ:Tu che hai le penne, amore
A.スカルラッティ:O cessate di piagarmi
ペルゴレージ:Se cerca, se dice
パイジェッロ:Nel cor piu non mi sento
ヴィヴァルディ:Un certo non so che
B.マルチェッロ:Quella fiamma che m'accende
ニロ・カラクリスティ(Hrn)
ジャンカルロ・グアリーノ(P)

録音:2015年10月21日/ヴェローナ
ナポリ・サン・カルロ劇場管弦楽団首席奏者などを務め、現在は絶大な人気を誇る金管五重奏団「ゴマラン・ブラス」のメンバーとしても活躍している ホルン奏者ニロ・カラクリスティによるソロ・アルバム。「カロ・ミオ・ベン」に代表されるイタリア古典歌曲をホルンで朗々と吹き上げています。シンプ ルなメロディゆえに技巧よりも音楽性が大いに問われる楽曲ばかりですが、胸にしみるさすがの歌いっぷり! (Ki)
VERMEER DIGITAL
VERMEER-40011
(1CD)
「Clarinet in English」
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
 クラリネットとピアノのための4つの小品 Op.5
ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
アレック・テンプルトン:ポケットサイズ・ソナタ第1番*
 ポケットサイズ・ソナタ第2番
アレック・ワイルダー:クラリネット・ソナタ
ジョーゼフ・ホロヴィッツ:クラリネット・ソナタ
ポール・リード:ヴィクトリアン・キッチン・ガーデン組曲
サイモン・サーゴン:ディープエルムの夜
ジャンルカ・カンパニョーロ(Cl)
フランチェスコ・スクロファーニ・カンチェッリエーリ(P)
フラヴィア・ラ・ペルナ(ドラム)*

録音:2015年11月、12月/モーディカ
イギリスとアメリカの作曲家によるクラリネットとピアノのための作品集。20 世紀におけるクラリネットはイタリア語・ドイツ語・フランス語を経てつい に英語を話せるようになった楽器だ、というイメージがアルバムのテーマとなっており、ジャズの要素を感じさせドラムまで加わるソナタもあります。無調 音楽とは全く違いかっこいいコード進行を持った作品が並び、クラリネットが伸び伸びとメロディを歌います。

Mats Bergstrom Musik
MBCD-04(1CD)
アグア・エ・ビーニョ
ヴィラ=ロボス:カイピラの小さな汽車、
 ショーロ第1番、マズルカ・ショーロ、
 スコティッシュ・ショーロ、
 ヴァルサ・ショーロ、ガヴォット・ショーロ、
 ショリーニョ
パウエル:メトロノームのためのショーロ、
 ワルツィング
ジスモンチ:アグア・エ・ビーニョ
モライス:ユリディス
カルロス・ジョビン:ルイーザ、
 三月の雨、アンジェラ
ブアルキ:君はすっかり変わってしまった
ボンファ:カーニバルの朝(黒いオルフェ)
ロボ:カーザ・フォルテ
ジルベルト:エスターテ
イリアス:モーメンツ
マッツ・ベリストレム(g)、
ゲオルグ・リーデル(b)、
ユーナス・ホルゲション (ds)、他

録音:2012年1月−2014年8月、ストックホルム
スウェーデンの名ギタリスト、マッツ・ベリストレムの自主レーベル第4弾。チェコ出身でスウェーデンの作曲家&ダブルヴェース奏者、ゲオルグ・リーデルや、現在のスカンディナヴィアを代表するドラマーのひとり、ユーナス・ホルゲションらとともに録音した、ブラジル音楽集。 ヴィラ=ロボスのショーロを中心に、アントニオ・カルロス・ジョビン、バド・パウエル、イリアーヌ・イリアス、エグベルト・ジスモンチ、ジョアン・ジルベルトらのナンバーを巧みなギターで聴かせます。

DACAPO
MAR-8.224727(1CD)
NX-B06
More French Pieces
ドビュッシー:チェロ・ソナタニ短調(1915)
フォーレ:エレジーOp.24/子守歌Op.16
 蝶々Op.77/夢のあとにOp.7-1
ヴィエルヌ:2つの小品Op.5
サン=サーンス:ロマンスOp.36
 ロマンスOp.51/白鳥
ウルリク・ステアク(P)
ヘンリク・ダム・トムセン(Vc)

録音:2015年10月6-8日デンマーク放送コンサートホール第4スタジオ
デンマークの優れた奏者2人による“フランスの作品集”。デンマーク国内でリリースされたアプリ「FrenchPieces」の拡大 ヴァージョンで、アプリ内で紹介された作品を全曲聴くために企画された1枚です。ピアノのステアクは1989年にコペン ハーゲンでデビュー。デンマークで絶大な人気を誇り、パリ、ウィーン、ロンドンなどの都市でもコンサートを開催し、好評 を博しています。チェロのトムセンはデンマーク国立SOの第一首席奏者で、現在デンマーク王立アカデミーで教鞭も取 っています。この2人によるフランス音楽集は、以前他のレーベルからもリリースされたように、すでにデンマーク国内で はお馴染みとなっており、その人気の高さはこのアルバムからも伺えます。

ANTARCTICA
ANTAR-002(1CD)
「For Aces」(エースたちのために)
ハリー・サクシオーニ:Ouverture
アダム・クラーク: Three Memories
〔Letters from Zedelghem/ Murmurs on a Rooftop/ Scene through a Looking Glass〕
ヌッチョ・ダンジェロ:Nelle Regioni del Sogno: Introduzione ? Danza/Tema e Contrappunti
メンノ・ブッゲンフート&インティ・デ・メート:Droplet
パトリック・ルー: Aqua Cenas
ネイク・クハール:Four Aces Suite: Ace of Diamonds/Ace of Spades/Ace of Hearts/ Ace of Clubs
ヨハンネス・メーラー:The Dream of Kaillash
アラン・セルホースト:Tokyo: From Narito Airport to Tokyo station/Garden of Pureness/The City/Homonji Temple/From Tokyo Station to Haneda Airport
クラリス・アサド:D.A.N.Z.A
Four Aces(4人のエース)

録音:2016年
「Four Aces(4人のエース)」は、ドイツのイーザーローンで開催されたギター・シンポジウムで出会った4人のベルギー出身のクラシック・ギター 奏者たちによって結成されたアンサンブル。このアルバムでは、すべて彼らのために書かれた作品を演奏しています。 (Ki)

KOKORO RECORDS
KKR-010(1CD)
税込定価
野澤徹也によるコリーン・シュムコー三味線作品集
《風舞千尋〜The Ethereal Wind Dance》
《Terra’s Mirroe: The Spirituality of Celestial Beings》
《蒙古の馬〜Mongolian Takhi》
《The Dance of Threads 〜糸の舞》
《When the Waves Crash 〜波濤の飛沫:三味線協奏曲》
野澤徹也(三味線)
大友美由奈(三味線)、澤田由香(篠笛・能管)、 阿部大輔(尺八)、本間豊堂(尺八)、大上茜(琵琶)、 野澤佐保子(箏)、吉澤延隆(箏)、松村エリナ(箏)、 五十嵐恵(十七絃)、古川玄一郎(打楽器)、冨田慎平(小鼓・打楽器)
日本の伝統音楽の楽器を使った作品を多数作曲している米国シカゴ出身の作 曲家コリーン・シュムコーによる、宇宙や大自然、物語などをモチーフとした三味線 作品集。コリーン・シュムコーは自身、三味線を野澤徹也に師事しその他ほとんど の和楽器を実際に演奏し習うことによって自分の身体に音を吸収してきた。 和楽器の体験とアメリカ人の内面が見事に一致した三味線作品集。

DACAPO
MAR-8.226153(1CD)
NX-B06
ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン:弦楽四重奏曲・声楽曲集
1-4.弦楽四重奏曲第11番「ノー・グラウンド」(2011)
5.グリーン「ああ、悲しい かな、私たちはグリーンウッドに行かなくてはならない」(2011)
6-8.ノー・クラウ ンド・グリーン(2011)
10.弦楽四重奏曲第10番「ニュー・グラウンド」(2011)
11.ニュー・グラウンド・グリーン(2011)
クロノス・クァルテット…1-4.6-9.10.11
シアター・オブ・ヴォイシズ… 5.6-9.11
ポール・ヒリアー(指)…5.6-9.11

録音:2012年12月4日デンマークコペンハーゲン、デンマーク王立音楽院コンサ ート・ホールライヴ
※世界初演・初録音
ホルムグレーンがクロノス・クァルテットと、ポール・ヒリアー率いるシアター・オブ・ヴォイシズのために作曲した一連の 作品集。元になっているのはヘンリー8世のソング・ブックの中のテキストで、「大地」という言葉に重きを置いた言葉遊び がシアター・オブ・ヴォイシズの透明なハーモニーで歌われ、そこに弦楽四重奏、打楽器の音色が融合し、魅惑の世界が表現 されています。クロノス・クァルテットの変幻自在な演奏も聴き所です。

BION RECORDS
BR-291202(1CD)
フランス音楽(1875-1932)のオリジナル編曲集
シャブリエ:10 の絵画的小品 (村の踊り/牧歌)
ビゼー:子供の遊び (ラッパと太鼓/独楽/舞踏会)
フォーレ:歌曲 Op.7&16 (夢のあとに/子守歌)
ドビュッシー:前奏曲集 第1巻 & ファリャ:恋は魔術師、雪の上の足跡(ドビュッシー)/恐怖の踊り(ファリャ)/中断されたセレナード(ドビュッシー)/火祭りの踊り(ファリャ)/亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
ラヴェル:クープランの墓 (プレリュード)
サティ:最後から二番目の思想 (I.牧歌/II.朝の歌/III.瞑想)
プーランク:村人たち(I.チロル地方のワルツ/II.スタッカート/III.田舎風に/IV.ポルカ/V.コーダ)
サティ:ジムノペディ第1 番(編曲:ジャック・ガンダール)
ベドリッシュSQ【ジャック・ガンダール(Vn.1)、長谷川 彩(Vn.2)
ジュリアン・ガバン(Va.)、オレリアン・サブレ(Vc.)】

録音:2015 年4 月、フランス・パリ
※デジパック仕様・日本語オビ・解説付き
2002 年の結成以来、伝統的なクラシックの演奏会に加えて多様な企画を打ち出して幅広い層の聴衆を惹きつけているフ ランスの「ベドリッシュ弦楽四重奏団」。日本デビュー盤となる当CD では、フランス近代を彩ったピアノや歌・管弦楽のための 小品を当団第一ヴァイオリン奏者ジャック・ガンダールによる秀逸なオリジナル編曲で全 22 曲収録。ドビュッシーやフォーレ らの耳慣れたメロディーから、ラヴェルやビゼーの躍動するリズム、サティやシャブリエ、プーランクらの瀟洒な響きまで、入念 なアレンジがフランスの誇る珠玉の小品に新境地を拓く一方、精細で着想に満ちた演奏は、作品の繊細さ・明澄さ・精神性 を見事に再構築し、最後には、これらの曲はまるで弦楽四重奏のために書かれたのではないかと思わせるほど。ラジオ・フラ ンスでたびたび紹介され生演奏も放送された他、フランス大手の雑誌「l’Obs」や「Classica」でも高評を得た。

Sono Luminus
DSL-92206(1CD)
NX-B05
ブルーノ・バヴォタ:Out of the Blue
Out of the Blue/Mountains
Marea/Heartbeat/Mr. Rail
Passengers/Lovers
Beyond the Clouds
Warm Embrace
Dusk in the East
Horizon/Breath/Snow
ブルーノ・バヴォタ(ピアノ,プリペアド・ピアノ,エレクトリック・ギター)/J.フライフォーゲル(Vn)/マイケル・ニコラス(Vc)

録音:2016年4月18-22日ヴァージニアボイス、ソノ・ルミナス・スタジオ
来日経験もあるイタリア、ナポリ出身のアンビエント・ピアニスト、ブルーノ・バヴォタ。ヤン・ティルセンや坂本龍一から 影響を受けたと言う彼の作品は、いわゆる「ポスト・クラシカル」に分類されるものであり、自由な着想と夢幻的で静かな音 に満たされています。前作は"海"をモティーフにしたアルバムをリリースしていたバヴォダですが、今作はもっと抽象的で謎 めいた言葉「OutoftheBlue」がモティーフです。英語のイディオムであるこの言葉、日本語にすると「思いがけなく」や 「予告なしに」と言った意味になるでしょうか。この言葉から導き出される音楽は、穏やかさの中にほんの少しだけ刺激的な サウンドを内包しています。

Cybele
CYBELE-261602S
(1SACD)
カリオペ・ツパキ(1963-):トリプトコン
I. Mercurius (弦楽四重奏)
II. Lychnos tis posi mou(弦楽四重奏とクラリネット)
III. Eothinon(弦楽四重奏)
ド ーレン・カルテット
アルヤン・ワウデンベルフ(Cl)

録音:2015年9月2-5日/ロッテルダム
※DSD 5.1 Surround sound 3D バイノーラル・ステレオ
カリオペ・ツパキは1963年ギリシャ、ピレウス生まれの女流作曲家。アテネのエレニコン音楽院で学んだ後、オランダでルイ・アンドリーセンに師事。 ソロからオーケストラまでの器楽作品、オペラ、バレエなど、70以上の作品を発表しています。 弦楽器によるきれぎれのグリッサンド、変化音を伴いつつ順次進行する音階、ゆるやかに響きを変える和音などを素材とし、なだらかな感触を持った「ト リプトコン」。クラリネットの歌を伴う第2曲では中心に向かって大きな高揚が見られますが、全体としては控えめな素材を無駄なく使い、中世の祈りのよ うな神秘的で宗教的な世界を作り上げています。 (Ki)

2L
2L-127SACD
(1SACD)
ラッセ・トーレセン(1949-):フルートとピアノのための作品集〜名前の海
名前の海Op.47(2012?13)(フルートとピアノのための)
内なる対話の段階Op.9(1981)(ピアノのための)
手のひらを広げるか、拳を握るか? Op.6(1976)(フルート・ソロのための)
太陽の戯れOp.13(1983 rev.1986)(ピアノのための)
澄みきった水の祈りOp.52 no.2(2011)(ピアノのための)
相互作用Op.11(1981/83)(フルートとピアノのための)
マイケン・マティセン・スカウ(Fl)
トロン・スカウ(P)

録音:2015年9月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
制作・録音: モッテン・リンドベルグ
[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
ラッセ・トーレセンはオスロ生まれ。グリーグの《抒情小曲集》を練習していた15歳の時、ノルウェーの民俗音楽の編曲を試みたことから作曲を始 め、作曲法を学ぶうちに出会ったファッテイン・ヴァーレンの無調ポリフォニーに強く惹かれるようになりました。ノルウェー国立音楽アカデミーに進み フィン・モッテンセンの下で十二音技法を学び、ユトレヒトで教えていたスイスのヴェルナー・ケーギの下で電子音楽と作曲法を修めました。トーレセン は、さまざまな国とジャンルの音楽を研究。ミュライルやグリゼーのスペクトラルミュージックとノルウェー民俗音楽の調性の間にかなり似通った点のある ことにも気づいたといいます。1988年から国立音楽アカデミーの教授。2010年、ノルディック・ヴォイセズのために作曲した《Opus 42 − 六重唱曲》 (2L075SABD)で北欧音楽委員会(NOMUS)賞を受けています。 王立ノルウェー海軍音楽隊のフルーティスト、マイケン・マティセン・スカウ(1970?)と、フリーランスのピアニスト、トロン・スカウ(1970?)によるトー レセンの作品集。アルバム名にとられた《名前の海》は、スカウ夫妻の委嘱により作曲されたフルートとピアノのための作品です。すべての創造物がそう であるように、魂も、最後はその生まれたところに戻るという考えに基づいて曲名がつけられ、ヴァーレンのヴァイオリン協奏曲のカデンツァを素材に選び、 親しい家族の死を悼む瞑想の音楽として書かれました。《相互作用》では、それぞれ自由に演奏していたフルートとピアノが、互いに触発され、クライマッ クを築いていきます。《手のひらを広げるか、拳を握るか?》は、フルート・ソロの曲。フルートの音域と技巧をフルに活かし、人間関係に表れるさまざま な態度が音楽に表現されます。中間部には、ノルウェーの民俗音楽から着想を得たという、フルーティストが足でリズムをとる音が織り込まれました。 ピアノ・ソロのための《太陽の戯れ》は、リレハンメルに近いサクスムスダーレンに住んでいた1983年、近所に住む自然写真家トーレ・スヴェッレの作 品をスライド上映する背景音楽として作曲された、民俗音楽を思わせる簡素なメロディに基づく変奏曲。《内なる対話の段階》では、個人的な問題が起き た時の「自分の内面」とのコミュニケーションが描かれます。《澄みきった水の祈り》は、2011年、第13回エドヴァルド・グリーグ国際コンペティショ ンのピアノ部門課題曲として作曲されました。グリーグが愛した、川、小川、滝、湖、深いフィヨルド、海の「澄みきった水」を「内面浄化」の象徴とし てとらえたという作品です。 (Ki)

Grappa
GRCD-4527(1CD)
『資本とモラル』
ジョン・レノン:労働階級の英雄
リレビョルン・ニルセン:高揚*
クルト・ワイル:宝くじ胴元の歌
オーゲ・アレクサンデシェン:見知らぬ奴
リレビョルン・ニルセン:高揚*
ワイル:気楽な生活のバラード
ロニー・ポベル:Fokk Dokk
トム・ウェイツ:アンダーグラウンド
ビャーネ・アムダール:砥石のワルツ
POING:中国の子供の歌
ワイル:ナンナの歌.アラバマ・ソング
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ(ヴォーカル、ヴァイオリン、パーカッション)
POING
ロルフ=エーリク・ニューストレム(サクソフォーン、ヴォーカル)
フローデ・ハルトリ(アコーディオン、トロンボーン、パーカッション、ヴォーカル)
ホーコン・テリーン(コントラバス、パーカッション、ヴォーカル)
コーレ・クリスチャン・ヴェストルハイム(追加ヴォーカル)*

録音:2015年10月 プロペラースタジオ(Propeller Studio)(オスロ、ノルウェー)
『そして歌う…(And sing…)』(2L 2L124SABD)をリリースした、作曲家、歌手、キーボード奏者、ヴァイオリニストとして活躍するマヤ・ソールヴェイ・ シェルストルプ・ラトシェ(1973?)。「演奏できっこない難曲を好む習性をもった、ちょっとクールで優秀な音楽野郎ども」のためのポートレート・アル バム『POINGのために』(Aurora ACD5086)が作られた「POING」。ノルウェーの音楽シーンで大胆かつ革新的な活動を続けるプレーヤーたちが共 演するアルバム『資本とモラル』のテーマは、20世紀の資本主義がわれわれに与えたインパクト。ジョン・レノンの《労働階級の英雄》、ノルウェーのシ ンガーソングライター、リレビョルン・ニルセン(1950?)が「われわれには何もないが、あらゆるものを生み出した。船を造り、道を作り……」と歌う《高 揚》、亡命を求める子供たちへの同情を歌うオーゲ・アレクサンデシェンの《見知らぬ奴》、ノルウェーのパンクロック・グループ、ロニー・ポベルの《Fokk Dokk》、西洋人の着る服をせっせと縫う中国の子供たちを描写するルドルフ・ニルセンと POING の《中国の子供の歌》、ドイツからアメリカに渡り、劇 場のための音楽を手がけた、オペレッタ《三文オペラ》で知られるクルト・ヴァイルの《ナンナの歌》など4つの歌、ヴァイルの音楽にも影響を受けたと いうアメリカのシンガーソングライター、トム・ウェイツの《アンダーグラウンド》。ラトシェと POING は、すべてのナンバーを新たな角度からとらえ、真 面目な表現とユーモア・センスの共存する、独創的で力強さにあふれる歌に表現しています。オスロのプロペラースタジオで録音セッションが行われ、《気 楽な生活のバラード》と《アラバマ・ソング》には2001年にオスロの「Valka(Valkyrien Restaurant)」と「Josefine Visescene」で行われたコンサー ト・ライヴの抜粋が使われています。 (Ki)

SONARTI
RT-02(1CD)
ヴェルフル:ハープとピアノのための大二重奏曲ヘ長調Op.29
ハープとピアノのための大二重奏曲ニ短調Op.31
ピアノ・ソナタ ロ短調Op.28の3
ヴァイオリン・ソナタ イ長調Op.14の1
ギヨーム・シュートル(Vn)
、ステフェン・ファンハウヴァエルト(P)
キョンヘ・キム=シュトー ル(Hp)

録音:2014年8月/UCLAシェーンベルク・ホール(ロサンゼルス)
ヨーゼフ・ヴェルフル(1773-1812)は、ベートーヴェンと同時代のオーストリアのピアニスト兼作曲家。大きな手に恵まれ演奏至難な曲をたくさん残 しましたが、今日あまり聴く機会はありません。ヴェルフルは1801年から05年までパリに暮らし、ハープに関心をもって作曲したのがここに収められた 2篇。ペダルハープが開発される以前の作品で自由度は少ない、典雅な世界を堪能できます。ヴァイオリン・ソナタ イ長調はハイドンのオラトリオ「天地 創造」のモチーフに基づいて作られた興味深い曲。フランス、ベルギー、韓国出身の実力派が見事なアンサンブルを聴かせてくれます。 (Ki)

Omnibus Classics
CC-5009(1CD)
ニコルソン:即興的前奏曲 (ロードの主題による幻想曲第7番)
ドゥルーエ:前奏曲第11番ト長調
フンメル:ソナタ.ニ長調Op.50(ショウ編曲)
クリントン:幻想曲 「ユーラリー」 Op.118
マーティン・ショウ(Fl)、
ジョナサン・ゴーイング(P)

録音:2014年9月
現在のフルートに至る際に最も重要な1人であるイギリスのコンポーザー=フルーティスト、チャールズ・ニコルソン(1795−1837)とその同世代の作曲家の作品集。イギリスのフルート奏者、マーティン・ショウが'Nicholson's "Improved" Flute' T.Prowse(Junior) c.1839のフルートを使用し演奏する。

Musiques Suisses
MGB-NV33(1CD)
金管楽器による舞踏音楽
伝承曲:Nafelser Schottisch、
Zick Zack Polka、Uznacher Chilbi、Fastnachtsmarsch、Die Zierliche im Nachthemd、Federi Schottisch、Gruss aus dem Klontal、Bottcher Polka
ピアソラ:Hemmige zum Tanze
伝承曲:Rosalien Mazurka
デスモンド:Nimm funf auf der Holzauktion
伝承曲:Nafelser Polka、Huba Schottisch XL、Schaniser Landler
ツヴァイヤー:D'Timea bim Badala
マイアー:Zurcher Strandbadleben
伝承曲:Kinderschottisch
キンフ:Schtazumiar
シェーンナー・ブレッヒ=フファームジーク〔ダヴィッド・ジュド(Cl)、ローレンツ・ステックリ(トランペット)、ファビアン・ジュド(フリューゲルホルン)、ジェローム・ミューラー(テナーホルン)、トビアス・ツヴァイヤー(チューバ)〕

録音:2015年
19世紀後期、スイスの東部で親しまれたクラリネット、トランペット、フリューゲルホルン、テナーホルン、チューバの編成による舞踏音楽。ザンクトガレン州シェーニスに伝わる写本に遺されていた陽気でご機嫌な音楽を、2014年に結成されたスイスのアンサンブルの演奏で。

スロヴァキア音楽財団
SF-0091-2(1CD)
ヴラディミール・ゴダール(1956-):十字架
ダリアチャンギの果樹園 [Dariachangi's Orchard](オタル・チラーゼの小説による神話 ヴィオラ、チェロとオーケストラの為の;1987)*
光の道 [Via Lucis] (金管、弦楽と打楽器の為の瞑想;1993)+
おお十字架よ [O Crux] (チェロの為の瞑想;1999)#
ヴラディーミル・メンデルスゾーン(Va)*
ヨゼフ・ルプターク(チェロ(*/#))
スロヴァキアRSO(*/+)
アンドルー・パロット(指)*
オルドジフ・ヴルチェク(指)+

録音:2000年10月2日、ライヴ、ブラチスラヴァ音楽祭、ブラチスラヴァ、スロヴァキア*
2010年3月31日、ライヴ、スロヴァキア放送大コンサート・スタジオ、ブラチスラヴァ、スロヴァキア+
2013年11月26日、パールフィ宮殿、ブラチスラヴァ、スロヴァキア#
ヴラディミール・ゴダールは映画音楽の分野でも高名なスロヴァキアの作曲家。
スロヴァキア音楽財団
SF-0094-2(1CD)
イヴァン・パリーク(1936-2005):独奏ソナタ集
フルート・ソナタ
ピアノ・ソナタ/チェロ・ソナタ
ヴァイオリン・ソナタ
チェロとテープの為のソナタ=カノン
オーボエ・ソナタ
クラリネット・ソナタ
トランペット・ソナタ
ファゴット・ソナタ
ヴィオラ・ソナタ
クアサルス・アンサンブル
[アンドレア・モソルヤコヴァー(Fl)
ディアナ・ブッファ(P)
ヤーン・ボグダン(Vc) 
ペテル・モソルヤク(Vn)
ベーラ・ホルヴァート(Ob)
マルティン・モソルヤク(Cl)
イストヴァーン・シケト(Tp)
アッティラ・ヤンコー(Fg)
ペテル・ズヴィエベル(Va) ]

録音:2015年6月20-21日、7月1日、ドヴォラナ・コンサートホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
イヴァン・パリークはアレクサンデル・アルブレヒト(1885-1958)、アレクサンデル・モイゼス(1906-1984)他に師事したスロヴァキアの作曲家。1962年から1997年までブラチスラヴァ音楽アカデミーで教え、楽理科長(1984-1994)、学長(1994-1996)を歴任しました。
スロヴァキア音楽財団
SF-0095-2
ボリス・レンコ(1965-):作品集
5KA (KKKKK) (コントラバスとピアノの為の)#
ピアノの為の夜想曲第1番ホ長調/ピアノの為の夜想曲ヘ短調(ワルツ)
兄弟の [Brotherly] (チェロとピアノの為の)**
シレーニャ [Silegna] (アコーディオンの為の)*
ピアノの為の夜想曲第5番ハ長調(アレフ [Alef])+
ピアノの為の夜想曲第3番ホ短調(協奏曲)
ピアノの為の夜想曲第4番嬰ヘ短調+
リアル・ライフ(チェロとピアノの為の)**
ARWA(アコーディオンの為の)*/ピアノの為のソナティナ
アコーディオンの為の練習曲第1番/回転木馬(ピアノの為の)+
まったくそのとおり [Just So] (ピアノの為の)
テイク・オフ(ピアノの為の)
ミキ・スクタ(ピアノ(無印))
ボリス・レンコ(アコーディオン*、ピアノ+)
ダニエル・ブラノフスキー(ピアノ(#/**))
ヨゼフ・ルプターク(チェロ**)
ヤーン・クリゴウスキー(コンントラバス#)

録音:2015-2016年、リアル・ミュージック・ハウス・スタジオ、ブラチスラヴァ、スロヴァキア(有印)
2016年、スタジオ・エリアソン、ノヴィー・ジヴォト、スロヴァキア(無印)
ボリス・レンコはジリナ音楽院、ブラチスラヴァ音楽アカデミーで学んだスロヴァキアのアコーディオン奏者・作曲家。

SOLE RECORDINGS
SR-0002(1CD)
フランク・ブリッジ(1879-1941):チェロ・ソナタ ニ短調 H.125
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
アンパロ・ラクルス(Vc)
アンドレウ・リエラ(P)

録音:2014年4月4、6日、アウディトリ・ジュゼプ・カレラス、ビラ=セカ、カタルーニャ、スペイン
アンパロ・ラクルスは1999年以来カンディンスキー三重奏団のメンバー。
SOLE RECORDINGS
SR-0003(1CD)
わが友サラサーテに
サラサーテ:無伴奏ヴァイオリンの為の前奏曲ホ長調(1905;自筆譜による)*
サン・サーンス:序奏とロンド・カプリチョーソ
ラロ:ヴァイオリン協奏曲〜ロマンス
サラサーテ:アンダルシアのロマンス
 「カルメン」幻想曲(ヴァイオリンとピアノの為の;1871)
テオドール・デュボワ(1837-1924):宗教的アンダンテ*
 無言のロマンス*
サラサーテ:ドン・フアン(ヴァイオリンとピアノの為の協奏的幻想曲)*
ショパン(サラサーテ編):夜想曲変ホ長調 Op.9-2(ヴァイオリンとピアノの為の版)
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
アナ・マリア・バルデラマ(Vn)
ルイス・デル・バリェ(P)

録音:2015年2月21-22、28日、マドリード王立音楽院、マドリード、スペイン
サラサーテをテーマとしたアルバム。サン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチョーソ」とラロの「ヴァイオリン協奏曲ヘ長調」、デュボワの収録2曲はサラサーテに献呈された作品。*は世界初録音。アナ・マリア・バルデラマはマドリードのソフィア王妃高等音楽学校でザハール・ブロンに師事した後、バルセロナのカタルーニャ高等音楽学校、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で学んだスペインのヴァイオリニスト。2008年スペインのソフィア王妃70歳記念演奏会でズービン・メータの指揮によりデビューという恵まれた経験を経て、2011年第11回パブロ・サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクールでスペイン人として初の第1位を獲得しました。

Rachels Records
ROCD-1
税込定価
オーボエ・リサイタル〜イギリス・ドイツ作品集
シューマン:3つのロマンスOp.94
 アダージョとアレグロOp.70
ヒンデミット:オーボエ・ソナタ
フィンジ:インタールードOp.21
マイケル・ヘッド(1900-1976):3つの小品
 シチリアーナ/ヘッド:ロンド
浅川和宏(Ob)
浅川晶子(P)

録音:2015年2月23日〜25日
大阪フィルハーモニー会館
現在、大阪フィルハーモニー交響楽団の第1オーボエ奏者を務める浅川和宏が満を持して発表する初ソロCD。 浅川和宏は東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業後、ノースウェスタン大学音楽学部に留学し、大学院修士課程を 修了。アメリカのオーケストラを経て、1989年から大阪フィルハーモニー交響楽団の第1オーボエ奏者を務め る傍ら、各地のオーケストラと共演、日本音楽コンクールの審査員も務めるというベテラン奏者です。このアル バムでは、ドイツとイギリスの様々な作品を表情豊かに演奏しています。
《CDについて》
シューマンの「3つのロマンス」や「アダージョとアレグロ」は作品としての知名度が高く他の楽器でも演奏さ れますが、オーボエの音色はこれらの作品の良さを存分に引き立てます。またユーモラスな表情を湛えたヒンデ ミットのソナタは地味ながらも強く訴えかける作品です。最近、ファンが増えているイギリスの作曲家フィンジ ーのインターリュード(間奏曲)は、もとは弦楽四重奏(弦楽オーケストラ)とオーボエのための作品ですが、ここ では1981年にH.ファーガソンがピアノ伴奏用に編曲した版を用いて演奏しています。最初はピアノで息の長い メロディが奏され、そこに静かにオーボエが入ってきて二重奏を始めます。切ないながらも音楽は次第に熱を帯 び、お互いの音色が溶け合いながらクライマックスに達するという曲で、この中にはフィンジー音楽の魅力が凝 縮されています。イギリスの現代作曲家マイケル・ヘッドは名前すら聞いたことのない人も多いことでしょう。 しかし実際に聴いてみると、その完成度の高さに驚くのではないでしょうか。この「3つの小品」は伝統的な形 式を用い、どこか懐かしく物哀しい旋律が自在に歌われていく、極めて親しみやすい音楽からは、どこまでも続 くイギリスの田園風景が想起されます。ヴァイオリンでも演奏できるという「ロンド」の清明な旋律、伝統的な 八分の六拍子で書かれた「シチリアーナ」も驚くほどの美しさに満ちています。 MBS毎日放送をはじめ、広範囲で活躍中の音響エンジニア入交英雄による録音は、オーボエの繊細な響きと、ホ ールの空気感を全て取り込んだかのような豊かな質感が特徴です。

DACAPO
MAR-8.226111B06
(1CD)
ゴスタウ・ヘルステズ:十重奏と弦楽四重奏曲
十重奏曲ニ長調Op.18(1891)〜フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルン,2台のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのための
弦楽四重奏曲ヘ短調Op.33(1917頃)
デンマーク・シンフォニエッタ
デイヴィッド・リデル(指)

録音:2013年9月19-21日,10月7日、2013年10月4-6日,8日
※世界初録音
同じく作曲家であったカール・アドルフ・ヘルステズを父に持つデンマークのオルガニスト、作曲家ゴスタウ・ヘルステズ (1857-1924)の作品は、彼がドイツ、フランス、イタリアで遭遇した「後期ロマン派」の様式が取り入れられていたため、 当時のデンマークの聴衆たちからは「奇妙で近寄りがたい」と若干敬遠されていました。しかし彼の作品はとても魅力的であ り、現代の人々の耳には全く違和感を与えることがなく、ヨーロッパ大陸のインスピレーションの中にデンマーク特有の伝統 と品格が感じられる独自の作品として評価され、その作風は彼の弟子でもあったランゴーらにも引き継がれて行きます。この アルバムで紹介されている2つの作品は、半音階的な和声と充実した響き、そして横溢する民謡的要素が極めて魅力的です。

b-sharp
KKC-4071(1SACD)
バーバー:弦楽のためのアダージョOp.11
ブルックナー:弦楽五重奏曲(ミヒャエル・エルクスレーベンによる弦楽合奏版)
ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ
日下紗矢子(コンサートマスター/バーバー)
ミヒャエル・エルクスレーベン(コンサートマスター/ブルックナー)

録音:2015年6月25日(バーバー)、2014年11月13日(ブルックナー)
ベルリン・コンツェルトハウスは、東ベルリンの中心に位置するコンサートホールです。ここに所属するベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(旧称ベ ルリン交響楽団)は、クルト・ザンデルリングのもと黄金時代を迎えた名門オーケストラ。2009年には、室内アンサンブル「ベルリン・コンツェルトハ ウス室内オーケストラ」が発足しています。 このディスクは、ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラとして3 枚目のアルバム。ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラの芸術監督は、 日下紗矢子( ベルリン・コンツェルトハウス管第1 コンサートマスター&読響兼任)がコンサートマスターを務めた、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」 と、ミヒャエル・エルクスレーベン編曲によるブルックナーの弦楽五重奏曲(弦楽合奏版)を収録しています。バーバーの「弦楽のためのアダージョ」は、弦楽四重奏曲第1番の第2楽章アダージョを指揮者トスカニーニの提案でバーバー自身が弦楽合奏に編曲 したもの。沈痛な感情にあふれた音楽で、映画やドラマ等で印象的なシーンで使われ、多くの人に親しまれている作品です。音価の長い音符が多く、指 揮者無しの編成で演奏するのは意外と難しいですが、日下紗矢子の巧みなリードによって見事なアンサンブルを聴かせてくれます。 交響曲作家として傑作を生み出したブルックナーは、弦楽五重奏曲にも優れた作品を残しています。交響曲第5番、第6番とほぼ同時期に作曲されて おり、厳格な構成と圧倒的なスケール感で、交響曲にも通じる要素があるため、より大きな編成の弦楽合奏版で演奏されることもあります。この録音は、 ベルリン・コンツェルトハウス室内管弦楽団のコンサートマスターの一人、ミヒャエル・エルクスレーベンによる編曲版を用いています。 ※国内品番のみのご案内となります。 (Ki)

IPPNW
IPPNW-79(1CD)
難民のための慈善演奏会〜クラシック、タンゴ、ジャズ
(1)ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」
(2)オリ・ボット(1974-):序曲
(3)ヘルムート・アーベル(1966-):「Toi, pour toi」
(4)ピアソラ:リベルタンゴ
(5)シミン・サマワティ(1976-):「As ney」、「As-shams」、「Baraaye To」
(6)アヴナー・ドルマン(1975-):「Udacrep Akubrad」
(7)トマール・ヤリーヴ(2005-):「Gyro」
(1)ベルリン・ピアノ・トリオ、
(2)(3)(4)ヴィブラタンギッシモ、
(5)スニーク、
(6)(7)ダブルビーツ

録音:2015年2月22日/ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール(ライヴ)
IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の慈善演奏会を収録したシリーズ。ドヴォルザークのドゥムキー・トリオの他、ヴィオラ、ヴィブラフォン、ピアノ、 コントラバスからなるグループ「ヴィブラタンギッシモ」によるピアソラ、ジャズシンガーのシミン・サワマティが「スニーク」を率いて歌う自作曲、パーカッ ション・デュオ「ダブルビーツ」による熱のこもった演奏など、2015年に行われたライヴを収録しています。 (Ki)
IPPNW
IPPNW-80(1CD)
難民のための慈善演奏会〜言葉と音楽
バシール・ザカリャウ(1972-):Bashir erzahlt seine Geschichte : 19. November 2013, vormittags in einem Cafe am Oranienplatz(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第1楽章
バシール・ザカリャウ:Ich ging nach Agadez in Niger. Dort war kein Krieg...(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第2楽章
バシール・ザカリャウ:Wir wurden nach Lampedusa gebracht(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第3楽章
マーシャ・カレコ(1907-1975):Inventar(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第4楽章
ベルトルト・ブレヒト:Uber die Bezeichnung Emigranten(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第5楽章
マーシャ・カレコ:Kurzes Gebet(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第6楽章
ベ ルリン・ピアノ・トリオ
クリスティアン・ブルックナー(朗読)

録音:2015年2月22日/ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール(ライヴ)
IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の慈善演奏会を収録したシリーズ。ドヴォルザークの「ドゥムキー」はIPPNW 79の演奏と同一のものですが、 このCDでは各楽章の間に別トラックで「三文オペラ」で有名なベルトルト・ブレヒトや、アウシュビッツ生まれのユダヤ人マーシャ・カレコの詩などが朗 読されています。ベルリン・ピアノ・トリオは2004年結成。2007年にクラクフ国際室内楽音楽コンクールで優勝、2009年にヨーゼフ・ハイドン国際 コンクールで優勝を飾った気鋭のグループです。 (Ki)

Resonus
RES-10168(1CD)
モーツァルト:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲変ロ長調 K.502
ピアノ三重奏曲ホ長調 K.542
ピアノ三重奏曲ト長調 K.564
ラウティオ・ピアノ三重奏団

録音:2014年、ポットン・ホール
ロシア生まれ、イギリスの王立音楽アカデミーで学んだピアニスト、ヤン・ラウティオ率いるピリオド楽器アンサンブル、ラウティオ・ピアノ三重奏団のデビュー・アルバム。同じく王立音楽アカデミーで学ぶアーティスト達とともに在学中に結成し多くの奨学金を得ながら活動。2013年にはイギリスのセント・ジョージズ・ブリストルとイスラエルのテルアビブ美術館でフォルテピアノによるモーツァルトのピアノ三重奏全曲演奏会を行っており、その成功を受けこのアルバムが録音された。フォルテピアノは、デレク・アドラムが1987年に製作した、アントン・ワルター1795年頃製のレプリカを使用。

KLANGLOGO
KL-1517B03
(1CD)
J.S.バッハ:様々な作曲家の協奏曲編曲集
協奏曲ヘ長調BWV978(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ト長調RV310)
協奏曲イ短調BWV593(原曲:ヴィヴァルディ2台のヴァイオリンのための協奏曲イ短調RV522)
協奏曲ニ短調BWV974(原曲:マルチェッロ協奏曲)
イタリア協奏曲ヘ長調BWV971
協奏曲ト短調BWV975(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ト短調RV316)
協奏曲変ロ長調BWV986(原曲:作曲家不祥)
協奏曲ハ長調BWV976(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ホ長調RV265)
協奏曲ト長調BWV973(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ト長調RV299
※全てシモン・ボルツキとクレメンス・フリックによる編曲
シモン・ボルツキ(リコーダー)
リー・ラヘル・バーダー(Vc)
マグヌス・アンダーソン(Lute)
クレメンス・フリック(ハープシコード&オルガン)

録音:2015年10月19-22日ベルリンヴァンゼー,アンドレアス教会
28歳の若きバッハが当時仕えていたザクセン=ヴァイマル公。その甥であるヨハン・エルンスト(音楽の才能に満ち溢れた青年貴族)が、バッハに依頼したのが、イタリア旅行で刺激を受けたヴィヴァルディの協奏的作品を鍵盤曲に編曲することでした。バッハ自身もそれまで「イタリア風」の音楽には馴染みがなかったようで、これらの新しいスタイルを持つ作品に興味を抱き、ついには「イタリア協奏曲」をはじめとする、数多くの斬新な作品を生み出すこととなるのです。ここでは、そんなバッハによる編曲作を、更にリコーダーを中心としたアンサンブルに移し替えるという試みがなされています。

Hush Collection
HUSH-007(1CD)
ハッシュ・コレクション Vol.7〜10のヒーリング・ソング
グラボウスキー:リヴァー・ランニング
レインドロップ/グロウ
ブライト・アイズ/パルス
モーニング・ソング
メディテーション
ガーディアン・エンジェルズ
ホワット・ゴーズ・アルアンド...
ア・クワイエット・トート
ポール・グラボウスキー(P)、
ゴールドナーSQ、他
オーストラリアのHUSH音楽財団によるHush Collectionは、難病に苦しむ子どもと親を支援するため、プロのミュージシャン達がボランティアで参加し製作され、オーストラリア各地の病院で使用されています。第7弾は、オーストラリアを代表するジャズ・ピアニスト&作曲家のポール・グラボウスキーが作曲した、10の癒やしの音楽。演奏は、グラボウスキー自身に加え、Hyperionへの録音でも知られるオーストラリアのリーディング・アンサンブル、ゴールドナーSQも参加。


コウベレックス

KRS-5217(1CD)
税込価格
Duna Pearl(ドゥナ・パール)
ヴェチェイ:悲しきワルツ
モンティ:チャールダーシュ」
フバイ:ロマンティックソナタ〜第1楽章
バルトーク:3つのチーク県の民謡
リスト: 献呈(シューマン:君に捧ぐ)
フバイ:ラルゲット
清松優記子:エモーション
ドゥナ・パール【古田葵(Vn)、清松優記子(P)】

録音:2016年4月13日、大和高田 さざんかホール(小)(奈良県)
Duna Pearl はハンガリー国立リスト音楽院在学時に、古田葵(ヴァイオリン)、清松優記子(ピアノ)が結成したデュオ。夜景が絵になる街、ハンガリーの首都ブダベストは「ドナウの真珠(=Duna Pearl)」と呼ばれるところから命名。結成6 年を機に初録音。
バルトークを伴奏者として活動していたとも言われる F.ヴェチェイの憂愁を帯びた「悲しきワルツ」が穏やかにその世界へ誘ってくれる。近代ハンガリーを代表するヴァイオリニストで作曲家であるY.フバイ(1858-1937)の「ロマンティック・ソナタ」(1 楽章)は森の中に居るような作品、古田の美しく清楚な語りは味わい深い。またフバイ「ラルゲット」では郷愁をよぶ民族的な旋律とテンポ感が聴く人を惹きつけてやまない。バルトークの粋を宝石のように凝縮した清松のピアノソロ、またアルバムの為に書き下ろした初作「エモーション」など、小品のアルバムだが、収録時間以上のボリュームをたっぷり味わえる耳に心地よいCD。

Vlad Records
VR 011(1CD)
愛の歌〜ブラームスの時代のホルンのための音楽
トーメ:愛のデュオ(世界初録音)
ファン・クロムフォート:メロディ(世界初録音)
ハッセルマンス:紡ぎ車
ラドゥー:瞑想曲(世界初録音)
ブラームス:アルバムの小品
エドムント・ウェーバー:ホルンとハープのためのデュオ(世界初録音)
フェティス:小品(世界初録音)
サン=サーンス:ロマンス Op.36
サミュエル:コンクール用の小品(世界初録音)
ブラームス:ホルン三重奏曲 Op.40
ジェロエン・ビリエ(ヒストリカル・ホルン)、テラ・ノヴァ・コレクティーフ〔ジャン=クロード・ファンデン・エイデン(P)、ヴェロニク・ボゲール(Vn)、マルク・ド・メルリエ(アーリー・ヴァルヴ・ホルン)、マルヤン・ド・ヘール(ハープ)〕

録音:2015年11月3日−5日、AMUZ(アントワープ、ベルギー)
「Vlad Records(ヴラド・レコーズ)」は、ベルギーのクラリネット奏者、ヴラド・ウェーフェルベルヒを芸術監督として2012年に結成されたベルギーのピリオド・アンサンブル、テラ・ノヴァ・コレクティーフの自主レーベル。「ブラームスの時代」をテーマとしたホルンのための作品集でソリストを務めるジェロエン・ビリエは、ル・コンセール・ダストレ、インスラ・オーケストラ、ヘント・ビーロック・バロックOの首席奏者、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント、レ・タラン・リリク、アイルランド・バロックOの客演奏者として活躍する古楽大国ベルギーを代表する、ヒストリカル・ホルンの名手です。ブラームスからも称賛されたリエージュの伝説的ホルン奏者、アルフォンス・ステーンブリュッヘン(1824−1895)のコンサート・レパートリーをベースとした「愛の歌」には世界初録音となる作品を多数収録。ベルギーの世界的ホルニストのサウンド、テラ・ノヴァの時代考証で蘇えるブラームスの時代のホルン作品に要注目!

iTinerant
iK-002(1CD)
魅惑のメロディ
カッチーニ:わが麗しのアマリッリ
バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調〜アリア(エア)
フォーレ:夢のあとで
シューベルト:セレナード
サン=サーンス:白鳥
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番〜第2楽章(クラリネット編)
マスネ:「タイス」より瞑想曲/他
デュオ・メビウス
バッハの「G線上のアリア」、サン=サーンスの「白鳥」など美しい旋律で有名な曲をスペインのデュオ・メビウスがクラリネットとピアノで旋律を魅惑的に描きます。

Sono Luminus
DSL-92201(1CD)
FIRSTDAY
ホセ・ブラガート(1915-):グラシエラとブエノスアイレ
マルティヌー:スロバキアの主題による変奏曲
カレブ・ブルハンス(1980-):ファンタジー
ヒナステラ:パンペアーナ第2番Op.21
エネスコ:ソナタヘ短調
ダン・ヴィスコンティ(1981-):ハード=ノック・ストンプマラン・マレ(1656-1728)「ラ・フォリア」による変奏曲
プーランク:愛の小径
ローラ・メトカーフ(Vc)
マテイ・ヴァルガ(P)

録音:2015年4月20-23日アメリカヴァージニア,ボイスソノ・ルミナス・スタジオ
ワシントン・ポスト誌で「ゴージャスなチェロのレガート奏法」、ブログ・クリティクス・マガジンでは「繊細でメロディアスなタッチ」と絶賛されている若手チェリスト、ローラ・メトカーフのSONOLUMINUSレーベルへのデビュー盤。彼女は弦楽五重奏アンサンブル「Sybarite5」のメンバーであり、こちらではジャンルを越えた作品を演奏、そのアルバムはビルボードのチャートTOP10にも入るほどの人気を博しています。今回のソロ・アルバムのタイトルは、プーランクの「愛の小径」の一節から取られたもので、新しい一歩を踏み出す彼女の感情を端的に捉えたものと言えるでしょう、マラン・マレから現代までと、様々な作品が選ばれたこのアルバムでは、彼女の多彩な才能が見事に表出されています。
Sono Luminus
DSL-92202(1CD)
TRANSITIONS
1.マリオ・ダヴィドフスキー:電子音とチェロのための「シンクロニズム第3番」
2.スティーヴ・ライヒ:チェロ・カウンターポイント
3.デヴィッド・フルマー:春について語る
4.アニー・ゴスフィールド:4本のバラ
5.ゴスフィールド:...そして5つのスポット
6.アンナ・ソルヴァルズドッティル:トランジション
7.ハイメ・オリヴァー・ラ・ローザ:フレクスラ
マイケル・ニコラス(Vc)/マリオ・ダヴィドフスキー(電子音)…1/スティーヴ・ライヒ(電子音)…2/アニー・ゴスフィールド(サンプラー)…4.5/ジェイミー・オリヴァー・ラ・ローザ(電子音)…7

録音:2015年12月14-18日,2016年1月13-14日アメリカヴァージニア,ボイスソノ・ルミナス・スタジオ
ニューヨークで活躍するチェリスト、マイケル・ニコラス。彼は国際現代アンサンブル(ICE)のメンバーとして、常に新しい音楽を追求しています。世界中の現代作曲家たちは彼のために新作を書き、それらを初演すること、また即興と電子音を組み合わせ新たな音を創造することなど、彼が投げかける斬新な音楽は、聴き手に驚きを与えています。このSONOLUMINUSレーベルへのデビュー・アルバムに収録された6つの作品は、ほぼ50年に渡る作曲年代の開きがありながらも、どれもが無機質で機械的な響きを音楽に取り入れるという実験的な手法が凝らされており、人類とコンピュータの平和的共存について、そして音楽の変遷についての彼の考察が示されているというものです。

GB Records
BCGBCD-02(1CD)
ギャヴィン・ブライヤーズ:バイペッド ギャヴィン・ブライヤーズ(鍵盤楽器、コントラバス、指)、
ジェームズ・ウッドロウ(エレクトリック・ギター)、
小杉武久(Vn)、ソフィー・ハリス(Vc)
自身のレーベルGB Recordsからのファースト・アルバム。マース・カニンガム・ダンス財団による委嘱作品。

DACAPO
MAR-8.226587(1CD)
シモン・クリステンセン:マニフェスト(ここで叫ぶ必要はない)
弦楽四重奏のための音楽
ビルギッテ・ベーレンツェン・ピール(Vn)/シーネ・マセン(Vn)/ミーナ・フレッド(Va)/ソフィア・オルソン(Vc)

録音:2014年9月21日デンマークヒレレズ,フレデリクスベルイ・キャッスル教会
72分が1トラックに収録された、ある意味“気が遠くなるような”1枚。開放弦を用い、暗く単調な響きを持つ音が少しずつ変化しながら延々と続いていきます。ぼ〜っと聞いているだけしかこの音に対峙できませんが、しかしたら宇宙に存在する音はこのようなものかも知れません。まさに「通のための」1枚です。
DACAPO
MAR-8.226584(1CD)
ボロフ=ヨアンセン:ヴィオラ作品集
パルティータOp.15(1953-54)
パーカッションとヴィオラのための音楽Op.18(1955-56)
ああ、命の木よOp.81(1977)
ヴィオラ・ソナタOp.14(1952-53)
アレクサンダー・カルダーによるモビールOp.38(1961)
ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲Op.12(1951-52)
アネッテ・スラート(Va)
エッコゾーン(アンサンブル)
マティアス・ロイモト(指,マリンバ)
シーネ・アスムセン(Ms)
クリスティーナ・ビエルケ(P)
ヘルゲ・スラット(Vn)

録音:2014年9月8-9日,11月6-7日,2015年9月14-15日コペンハーゲン,ガルニソン教会,2014年12月21-23日オペラ・ハウス
ヴィオラの持つ暗く深い響きに魅了された作曲家は数多く存在しますが、このボロフ=ヨアンセン(1924-)もその一人です。彼は自身の表現のツールとしてヴィオラを愛し、多くの作品を創作しています。抽象的な世界とリアルな世界を結ぶ幽玄な響きをお楽しみください。

DACAPO
MAR-8.226090(1CD)
ハンス・エブラハムセン:木管五重奏のための作品集&編曲集
エブラハムセン:管五重奏のための「風景」(1972)
木管五重奏曲第2番「ウォールデン」(1978)
シューマン:子供の情景Op.15(1838)〜H.アブラハムセンによる木管五重奏編(2005)
ラヴェル:組曲「クープランの墓」(管弦楽版)(1919)〜H.アブラハムセンによる木管五重奏編(1989)
アンサンブル・ミッドヴェスト<メンバー:シャルロッテ・ノルホルト(Fl)/ペーター・キルシュタイン(Ob)/ピーター・フェイサー(Ob)…8-20/トンマゾ・ロンクィック(Cl)/ヤヴォール・ペトコフ(ファゴット)/ネイル・ページ(Hrn)>

録音:2014年1月14日、2014年5月22-23日、2014年11月25-28日、2015年1月14-16日
斬新な作風による数多くの室内楽作品で知られる作曲家エブラハムセン(1952-)。これまでにもdacapoレーベルから何枚かのアルバムがリリースされていますが、今回はなかなか興味深い作品も含まれています。初期の2作品は、いかにもミニマル風で現代的な茫洋とした音楽になっていいます。やがて突然、シューマンやラヴェルの耳慣れたメロディが聞こえてくるのには驚かされることでしょう。これはエブラハムセンが2つの作品に編曲を施したもので、原曲が的確に木管本日発送いたしました。誠に恐縮ですが到着後に「受取連絡」して頂きますようお願い致します。万一お届け品に問題があった際は、評価欄ではなく取引ナビでご一報下さい。この度は誠に有難うございました。五重奏へとまとめられています。アンサンブル・ミッドヴェストはタイプの異なるユニークな作品を、ごく自然に演奏しています。

Sono Luminus
SM-222(1CD)
生きて夢見て
ヨゼフ・スーク:ピアノ四重奏曲イ短調Op.1
ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲第1番ニ長調Op.23
ヤナーチェク:おとぎ話JWVII/5
スーク:命と夢Op.30より第10番:クジョチョヴィツェの教会の片隅にある忘れられた墓々へ-夢見るように
アンサンブル・ラロ

録音:2015年3月19-21日バイエルン放送第2スタジオ
このアルバムのタイトル「livedanddreamed」はチェコ出身の作家フランツ・カフカの「夢見て、望むことは、生命における素晴らしい問題である」という言葉から取られています。もちろん収録されているのはチェコを代表する3人の作曲家、ドヴォルザークとヤナーチェク、そして最近録音が増えてきたスークの作品です。前述のカフカも耳にしたであろうこれらの曲は、どれもモラヴィア民謡を基調とした情熱的な雰囲気を備えています。2004年に結成されたアンサンブル・ラロは日本でもおなじみ。新メンバーを加え、一層親密な音楽を奏でています。

ARCO DIVA
UP-0182-2(1CD)
ヴァイオリンとギターの為の音楽
マルチン・ブルンネル(1983-):閑話 [Quiet Talk]
ヤン・フレイドリン(1944-):プラハ万華鏡 [Prague Kaleidoscope]
カレル・ルージチカ(1940-):ボレロ [Bolero]
ルカーシュ・フルニーク(1967-):会話 [Conversations]
オンドジェイ・クカル(1964-):ギターヴァイオリン [Kytaroviolino] Op.41
マテイ・ベンコ(1979-):ストレンジャーズ [Strangers]
デュオ・テレス
[ルツィア・フルカ・コプソヴァー(Vn)、
トマーシュ・ホニェク(G) ]
ヤン・フレイドリンはロシア、他はチェコの作曲家。ルツィア・フルカ・コプソヴァー(1986年生まれ)はブラチスラヴァ音楽院およびブルノのヤナーチェク音楽アカデミーで学んだスロヴァキアのヴァイオリニスト。トマーシュ・ホニェク(1985年生まれ)はパルドゥビツェ音楽院およびヤナーチェク音楽アカデミーで学んだチェコのギタリスト。二人は2007年にデュオを結成しました。
ARCO DIVA
UP-0184-2(1CD)
エヴァ・ガラヨヴァー〜私を愛して
レスピーギ:夕暮れ(メゾソプラノと弦楽四重奏の為の)
ストラヴィンスキー:猫の子守歌(アルトと3つのクラリネットの為の)*
アルヴォ・ペルト:何年も前のことだった(アルトとヴァイオリン、ヴィオラの為の)(#/+)
シルヴィエ・ボドロヴァー(1954-):私を愛して(メゾソプラノとハープの為の)**
ペトル・エベン(1929-2007):愛無き歌(アルトとヴィオラの為の)+
シルヴィエ・ボドロヴァー:3つの詩篇(メゾソプラノと弦楽四重奏の為の)
エヴァ・ガラヨヴァー(Ms)
ルドミラ・ペテルコヴァー、ヤナ・ラホドナー、マレク・シュヴェイカル((Cl)*
ヤロスラフ・スヴィエツェニー(Vn)#
イトカ・ホプソヴァー(Va)+
カテジナ・エングリホヴァー(ハープ**)
ツェムリンスキーSQ(無印)
エヴァ・ガラヨヴァーはスロヴァキア出身のメゾソプラノ。当レーベルからはこれで3作目のリリース。ボドロヴァーとエベンはチェコの作曲家。

Velut Luna
CVLD-269(1CD)
サヴェーリオ・タスカ(1963-):歩く男(マリンバと弦楽四重奏の為の)
第1話「曙」/ 第2話「朝と衝突」−「エンパティア/イレリカ」/第3話「きらめき」/ 第4話「跳躍」/ 第5話「暖炉と部屋」−「ショーロ」/第6話「樹氷」/ 第7話「祈り」/ 第8話「深き淵より」/第10話「チャオ・チャオ・チャオ」
サヴェーリオ・タスカ(マリンバ)
アルテラルコ
[ホセ・ダビド・フエンマヨル・バレラ、マウロ・スピナッツェ(Vn)、シモーネ・シヴィエーロ(Va)、ジューリオ・パドイン(Vc) ]

録音:2015年7月、スタジオ・ライヴ、マジステル・アレーア・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア
Velut Luna
CVLD-048(1CD)
ピアノ三重奏による「四+四季」
ヴィヴァルディ(エルネスト・メルリーニ編):「四季」
チャイコフスキー(エルネスト・メルリーニ編):「四季」
パドヴァ・トリオ
[佐々木一樹(Vn)、マルモ・ササキ(Vc)、ウララ・ササキ(P) ]

録音:2001年10月、スタジオ・ライヴ、ザンタ・スタジオ、カンポノガーラ、ヴェネツィア県、イタリア
ヴァイオリニストの佐々木一樹(1944年生まれ)は19歳で札幌SOのコンサートマスターに就任し、15年間務める。その間イタリア・ロヴェレートに於いて「最優秀若手ヴァイオリニスト」「72年賞」を受賞し、ハイドン・オーケストラと共演、イタリア各地のツアーを行う。1975年札幌SO初の海外公演ポートランド(USA)、ミュンヘンに於いて外山雄三作曲「ヴァイオリン協奏曲」を共演。1977年より東京SOコンサートマスターに迎えられる。1980年イタリアが世界に誇る「イ・ソリスティ・ヴェネティ(ヴェネツィア合奏団)」に招かれ、首席奏者及びソリストに就任し、現在に至る。ヨーロッパ各地、アジア、アメリカなど50ヶ国を越える演奏活動を行い、同団ソリストとしてザルツブルグ音楽祭をはじめ、署名なフェスティヴァル、ローマ法皇、ベルギーのエリザベート女王御前演奏会等に出演。パリ、ニューヨーク等のコンサートでは「あふれるような美しい音と第一級の芸術性」と評され数々の賛辞を贈られる。1995年スカルファロ伊大統領、2000年チャンピ伊大統領よりイタリア文化使節としての演奏活動に対してメダルを授与される。父と娘二人で結成された注目度の高い「パドヴァ・トリオ」、及びイタリア国内でユニークなレパートリーと優れたアンサンブルで注目されている「クァルテット・ロッシーニ」等の室内楽でも活躍している。(公式プロフィールより)
ブックレットに日本語解説を記載。
Velut Luna
CVLD-051(1CD)
バッハ:3声のソナタとインヴェンション
フルート・ソナタ.イ長調 BWV1032(リコーダーによる)
3声のシンフォニア(インヴェンション)BWV787-801(トリオ版)
トリオ・ソナタ.ト長調 BWV1038
クアドロ・ヒポテシス
[レオポルド・ダゴスティーノ(リコーダー)、チンツィア・ゾッティ(ソプラノ・ヴィオル)、ディエゴ・チェロフォリーニ(チェロ、ピッコロ・チェロ)、ヴァレリー・ルーマー(テオルボ) ]

録音:2001年6月、シャルトルーズ・ド・ヴァルボンヌ(元修道院)、サン=ポレ=ド=カッソン、フランス
Velut Luna
CVLD-056(1CD)
ロベルト・ディ・マリーノ(1956-):My love is in a light attire
ジャンカルロ・ビーニ:Ballata del castello
マウロ・ズッカンテ:Chanson pour Lou
マウロ・カプッツォ:O falce di luna calante
ジョヴァンニ・ボナート(1961-):Stetit Angelus
フランコ・バッティアート(1945-):L'ombra della luce
ロベルト・ディ・マリーノ:O sweetheart, hear you
ステファノ・ダ・ロス:Ombre buie
マウロ・ズッカンテ:Encore pour Lou
ジャンカルロ・ビーニ:Ballata della ragazza sola
ロレンツォ・ドナーティ:La bella bimba dai capelli neri
ジョヴァンニ・ボナート:Slaafan zuuse
エルゴ・カンテムス(合唱)
マリア・キェレガート(S)
マッシモ・ダル・サント(P)
フラーヴィオ・マンフリン(クラリネット、サクソフォン)
フランチェスコ・パドヴァーニ(Fl)
エロス・ロゼッリ(G)
ジャンルーカ・ゾッカテッリ(打楽器)
フィリッポ・マリア・ブレッサン(指)

録音:1998年6月、スタジオ・ライヴ、旧大聖堂、モンセリーチェ、パドヴァ県、イタリア
Velut Luna
CVLD-065(1CD)
マリオ・パゴット(1966-):室内楽作品集

(1)光の住み処 [Dove dimora la luce] (2人の朗読、フルート、バスクラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとピアノの為の;2001)
(2)過度に II [A outrance II] (フルートとヴィオラの為の;2001)
(3)こまどりの飛行 [Il volo del pettirosso] (ヴァイオリンとピアノの為の;2002)
(4)褐色を背景に動く図形 [Figure in movimento su sfondo bruno](アルトサクソフォンとアコーディオンの為の版;2001)
(5)ソナタ「Quai Jair」(ヴィオラとピアノの為の;2002)
(1)カテリーナ・カルリーニ、
マルコ・マランゴーニ(朗読)
 ラウラ・ミングッツィ(Fl) 
ヴェンチェスラオ・ビスコンティン(バスクラリネット)
 シルヴィア・マッツォン(Vn) 
ジョヴァンニ・パジーニ(Va)
 アントニオ・ヴィガーニ(P)
 マリオ・パゴット(指)
(2)ラウラ・ミングッツィ(Fl) 
ジョヴァンニ・パジーニ(Va)
 (3)シルヴィア・マッツォン(Vn) 
ロベルト・ベルトゥッツィ(P)
(4)ロベルト・ファヴァーロ(アルトSax)
 ダミアーノ・ヴィゼンティン(アコーディオン)
(5)ジョヴァンニ・パジーニ(Va) アントニオ・ヴィガーニ(P)

録音:2002年6月、スタジオ・ライヴ、 カヴァネッラ教会、コンコルディア・サジッターリア、ヴェネツィア県、イタリア
コンドゥルメル・レコーディング・スタジオ、ゼルマン、トレヴィーゾ県、イタリア

Resonus
RES 10161(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
フルニエ・トリオ

録音:2014年7月28日−30日、洗礼者聖ヨハネ教会(オックスフォード)
若き有望な奏者たちによって2009年に設立されたピアノ三重奏団、フルニエ・トリオがResonusからデビュー。2011年のトロンハイム国際室内楽コンクールで第2位&聴衆賞を受賞、2013年のパークハウス賞(イギリスで行われるピアノと弦楽のための室内楽国際コンクール)で優勝を果たした実力派。情熱的で新鮮なパフォーマンスで、メンデルスゾーンの名作を聴かせます。

GPR Records
RR-90015(2CD)
デビュー・ジェイコブ・ショウ〜ブラームス&ブリテン:チェロ作品集
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38、
 チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
ブリテン:無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87
伝承曲(ショウ編):ア・ブリット・イン・デンマーク
ブロッホ(ショウ編):祈り
ヴァレンスブルク:ペルシャのサマ
伝承曲(ショウ&カザルス編):鳥の歌
ワン・リピン(ヘンダーソン編):葬花吟
ジェイコブ・ショウ(Vc)、
ホセ・ガヤルド(P)、
ミュージック・コンフューシャス・インスティテュートのミュージシャン

録音:2009年−2015年、アウグスブルグ&コペンハーゲン
次代の天才チェリスト、ジェイコブ・ショウが、ニューヨークのRoven Recordsからデビュー!ジェイコブ・ショウは、1988年ロンドン生まれ、19歳でパリのエコール・ノルマル音楽院を最年少チェリストとして卒業、現在はデンマークのコペンハーゲンをベースに活動する音楽家。様々な文化、ジャンルとのコラボレーションにも情熱を燃やしており、デビュー・アルバムでも、ブラームスのソナタ、ブリテンの無伴奏組曲に、デンマーク、スコットランド、ユダヤ、ペルシャ、カタルーニャ、中国などのメロディーをカップリング。情熱がほとばしる濃密なブラームスはもちろん、ショウ編曲によるチェロ独奏版の「祈り」や「鳥の歌」にも注目。
☆YouTubeにてご試聴いただけます!
watch?v=6QJThoDK7hk&amp;nohtml5

Roven Records
RR-10015(1CD)
ヨータム・ハーベル:室内楽作品集 2007-2014
ウィー・ワー・オール/オン・リーヴィング・ブルックリン/ラスト・スキン/トーラス/フロム・ザ・ブック・オヴ・メンテナンス・アンド・サステナンス
コンテンポラネオウス、
ミヴォスSQ
2005年にグッゲンハイム奨励金を、2007年にローマ賞を受賞した作曲家、ヨータム・ハーベル(b.1976)の室内楽作品集。ハーベルは、フィリップ・グラスが設立した若い作曲家を支援する組織 "MATA"の芸術監督も務めています。

スロヴァキア音楽財団
SF-0083-2(1CD)
シークレット・ヴォイス/現代スロヴァキアの声楽
イリス・セギー(1956-):草原の歌(2013)*
ヴィエラ・ヤナールチェコヴァー(1941-):歌、歌(2008)*
イリヤ・ゼリェンカ(1932-2007):心変わり(1983)**
トマーシュ・ボロシュ(1971-):言葉(2003)#
イヴァン・ブッファ(1979-):4つの合意(2010)
ルツィア・コニャコフスカー(1975-):出発(2009)+
マルティン・ブルラス(1955-):冷たさが促す(2014)++
エヴァ・シュシュコヴァー(ソプラノ、打楽器#)
アンドレア・モソリャコヴァー(フルート*、アルト&バスフルート+)
ボラニスラフ・ドゥゴヴィチ(バスクラリネット**)
ダリボル・コツィアーン(ヴィブラフォン++)

録音:2014年、リアル・ミュージック・ハウス、ブラチスラヴァ、スロヴァキア(#以外)、2014年、ライヴ、スロヴァキア放送、ブラチスラヴァ、スロヴァキア#
スロヴァキア音楽財団
SF-0085-2(1CD)
ダニエル・マテイ(1963-):メモリーズ・オブ・ユー〜ユライ・ベネシュ、ジョン・ケージ、イヴァン・パリーク、ジェイムズ・テニーの記念に
(1)NICE(弦楽四重奏の為の;2009/2011改訂)
(2)I tried them and they were all ROTTEN... from "...morceaux en forme de poire"(ピアノの為の;1995)
(3)Memories of You- 1 [14 Variations for J.C.] text: Edwin Morgan(声、フルート、アコーディオンとツィンバロムの為の;1993/2010改訂)
(4)CHORALS [on SDFE] for Conlon Nancarrow(オーディオ装置の為の;2000)
  STRUCTURE, PAGES [...and IMPROVISATIONS](ヴァイオリン独奏と大アンサンブルの為の版;2010/2012)
(5)[when I'm] FIFTY [for] piano [LULLABY](ピアノ独奏またはピアノと調音された瓶、口笛と任意の追加音の為の;1997)
(6)CAVE SONGS [remixed] (オーディオ装置の為の、ステレオ版;2005)
 Gospel / Blues / De profundis / Sex / Ho-chi-min
(7)Fragile [to Fryderyk Chopin, Anton Webern and Morton Feldman](ピアノの為の;2009)
(1)fama Q(SQ)
(2)イヴァン・シレル(P)
(3)クラーラ・ローチ(声)
 アン・ラ・バーグ(Fl)
 ボリス・レンコ(アコーディオン)
 エニケー・ギンゼリ(ツィンバロム)
 マリアーン・レヤヴァ(指)
(4)ジョン・ローズ(Vn)
 アデレード大学エルダー音楽院マテイ・アンサンブル
  ダニエル・マテイ(指)
(5)イヴァン・シレル(P)
 ダニエル・マテイ(口笛)
 ブラニスラフ・ドゥゴヴィチ(Cl、バスCl)
(6)イヴァン・シレル(P)

(P)2000, 2005, 2010, 2013, 2013, 2014 (C)2000, 2005, 2010, 2012, 2015
ダニエル・マテイはブラチスラヴァ音楽アカデミー、パリ音楽院、ハーグ王立音楽院で学んだスロヴァキアの作曲家。現代音楽アンンブル「ヴェニ」[Veni] の共同創設者。1997年以来2016年現在ブラチスラヴァ音楽アカデミー教員。
スロヴァキア音楽財団
SF-0086-2(1CD)
スロヴァキアの弦楽四重奏曲
アレクサンデル・モイゼス(1906-1984):弦楽四重奏曲第2番 Op.66
ヤーン・ツィケル(1911-1989):弦楽四重奏曲「祖国」
ラディスラフ・ブルラス(1927-):弦楽四重奏曲第3番「D・D・ショスタコーヴィチの記念に」
ドゥシャン・マルティンチェク(1936-2000):弦楽四重奏曲
ロマン・ベルゲル(1930-):コルチャクの記念に−弦楽四重奏の為の断章集
モイゼスSQ
[スタニスラフ・ムハ(Vn1) 
フランティシェク・テーレーク(Vn2)
アレクサンデル・ラカトシュ(Va)
ヤーン・スラーヴィク(Vc)]

録音:2015年1月、ドヴォラナ・コンサートホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
スロヴァキア音楽財団
SF-0089-2(1CD)
ミラン・ノヴァーク(1927-):ハープ作品集
チェロの為のロマンティック小品集(1967)*
ソプラノ,ハープとチェロの為の4つの歌「詩たちは疲れている」(1969)+
ハープ・ソナタ(1982)#
ハープと室内管弦楽の為の協奏曲(1972)**
クリスティーナ・ノヴァーコヴァー(ハープ(*/#/**))
アルジベタ・スヴォボドヴァー(ソプラノ+)
ミロスラフ・ヴィルドネル(ハープ+)
ユライ・ファゼカシュ(Vc)+
カメラータ・スロヴァカ**
ヴィクトル・マーレク(指)**

録音:1985年*、1969年+、1986年#、1974年**、 スロヴァキア放送スタジオ、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
ミラン・ノヴァークはブラチスラヴァ音楽院で学んだスロヴァキアの作曲家・指揮者。作曲の師はアレクサンデル・モイゼス(1906-1984)。
スロヴァキア音楽財団
SF-0093-2(1CD)
ブラチスラヴァ・トロンボーン・クアルテット
フランチェスコ・スポンガ(クルト・シュトルツェネッガー編):フランス風アリア第2番
クロード・ジェルヴェーズ(スローカー・トロンボーン・クアルテット編):組曲[バス・ダンス/パヴァーヌ/ガイヤルド/パヴァーヌ/ブランル]
コレッリ(ジョン・クレネスク・モーティマー(1951-)編):ソナタ
ベートーヴェン:3つのエクアール
ドヴォルザーク(ウルリヒ・ディットマール編):スラヴ舞曲第8番
ブルックナー(ラルフ・ザウアー編):3つのモテット
 王の御旗は進む/この場所は/歌え、舌よ
ギャレス・ウッド(1950-):4つのトロンボーンの為の4つの小品[タンゴ/歌/パロディ/ラメント]
ヤン・クーツィール(1911-2006):組曲「マックスとモーリッツ」Op.127[プロローグ/邪悪な魔女/鶏の品種/仕立屋ベック/教師レンペル/伯父フリッツ/師匠ベッカー/農夫メッケ/エピローグ]
セロニアス・モンク(スライド・ハンプトン編):ラウンド・ミッドナイト
スコット・ジョプリン:カスケード
J・J・ジョンソン(スライド・ハンプトン編):ラメント
ジャック・ゲイル:スーパー・ボーン・ジャズ組曲第2番[Minor excursion / Meaning of swing / Loose Lady]
ミハル・モティーリュ:バラード
ホーギー・カーマイケル(インゴ・ルイス(1961-):編):我が心のジョージア
ミハル・モティーリュ:枯葉(トロンボーンとフリューゲルホルンの六重奏の為の)*
ジェフリー・アグレル(1948-):ゴスペル・タイム
ブラチスラヴァ・トロンボーン・クアルテット
[フランティシェク・コヴァーチ、ユライ・ミトシンカ、リュボス・シャンタヴィー、ミハル・モティーリュ(Tb)]
パヴェル・ザヤーチェク(Tb)*
ユライ・バルトシュ(フリューゲルホルン*)

録音:2015年、リアル・ミュージック・ハウス、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
トロンボーン・ファンなら聴き逃せないプログラム。ブラチスラヴァ・トロンボーン・クアルテットは1988年創設。

CHRISTINE WALEVSKA
LM-206(1CD)
チェロの女神〜クリスティーヌ・ワレフスカ
グラナドス(カサド編):「ゴイェスカス」より間奏曲(第20 番)
ボロニーニ:セレナータ・デル・エコー
ペルゴレージ:ニーナ
ブラガート:ミロンタン
ボロニーニ:アダージョ
 チェロの祈り
 セレナータ・デル・ガウチョ
ショパン(ピアティゴルスキー編):夜想曲 嬰ハ短調
ボロニーニ:バスクの祭り
チャイコフスキー:ただ憧れを知る者だけが
グローフェ:クリスティーヌ
グルック:「オルフェオ」よりメロディ
ピアソラ(ブラガート編):アディオス・ノニーノ
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ショパン(ワレフスカ編):夜想曲 変ホ長調Op.9-2(第2番)
リスト(ワレフスカ編):愛の夢
ボロニーニ:アヴェ・マリア
クリスティーヌ・ワレフスカ(Vc)
福原彰美(P)

録音:2014 年6 月、ポラック・ホール、モントリオール,カナダ
このCD はワレフスカの恩師であるアルゼンチンの巨匠チェリスト、エニオ・ボロニーニ(Ennio Bolognini,1893-1979)が生前、彼女にだけ、演奏を許可した6曲が収められた貴重なCD です。またアメリカの著名なピアニストであり、「グランド・キャニオン」で有名な作曲家ファーディ・グローフェ(1892-1972)が彼女のための作曲した「Christine」も収められており、他のチェリストの演奏ではかなえられない特別な内容になっています。またワレフスカ自らアレンジしたショパンのノクターンや、リストの名曲など、聴き逃す事の出来ない内容で、最高のチェロの技巧のみならず、彼女らしい心温まる演奏は聴く人を幽玄と至福の世界へと導きます。共演は新進気鋭の日本人ピアニストの福原彰美。
■クリスティーヌ・ワレフスカ
ロサンゼルスで生まれ、父親からチェロの手ほどきを受け、10 歳の時に、巨匠チェリスト、エニオ・ボロニーニの前で演奏し、 ボロニーニ夫人が「この小さな女の子は将来素晴らしいチェリストになるわね」というとボロニーニは「彼女はすでに素晴らし いチェリストだ」と絶賛しました。13 歳でアメリカ楽壇にデビューし、16 歳でフランスのパリ音楽院へ留学しM.マレシャルに師 事(後にフルニエの下でも学んだ)。アメリカ人として初のチェロと室内楽で1等賞を取り卒業した後、ヨーロッパ、南北アメリカ で数々の演奏活動を行う。21 歳の時にフィリップス・レーベルからシューマンの協奏曲などをリリース。 日本では1974 年、2010 年、2012 年と来日コンサートを行う。2014 年台湾でもコンサートを行う。現在もアルゼンチン、スイス、 イタリア、オーストリア、米国などでコンサートを行い、チリのインターナショナル・チェロ・コンペティションの審査委員長を務 める。

Signature
SIG-11100(1CD)
フィリグラーヌ
ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェン: モーリスのサークル/わが父へ
フィリグラーヌ(透かし)
バック・トゥ・バッハ/流れ星
ありがとう/マルシアックのアシル
ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェン(P)
ジャン=ルイ・ラザンフォス(ベース)、
ドビュッシーSQ
※日本語解説付
ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェンは1975年ベルギー生まれの作曲家、ピアニスト。クラシックとジャズを融合した音世界を追求しています。今 回は彼のピアノ、ジャズ・ベーシストのジャン=ルイ・ラザンフォス、弦楽四重奏の六重奏という興味深い編成でクラシック作品に基づく演奏を披露。 「モーリスのサークル」のモーリスはラヴェルの名前。ピチカートが特徴的な彼の弦楽四重奏曲の第2楽章が、オシャレにジャズ化。「マルシアックのアシル」 のアシルはドビュッシーの名で、弦楽四重奏曲の第3楽章を基に、彼がジャズ・イン・マルシアックに参加したらという妄想を展開しています。「バック・トゥ・ バッハ」はバッハの曲をジャズでやろうとなった時、コラール=ネヴェン最愛のチェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056の第2、第3楽章から発想が 飛躍したとのこと。これも興奮させられます。 (Ki)

Finetone
FTM-8040(1CD)
アルチュニアン、オヴンツ、ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ集
ガギク・オヴンツ:ヴァイオリン・ソナタ.Op.20
アルチュニアン:ポエム・ソナタ
ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ.変ホ長調 Op.11-1、
 ヴァイオリン・ソナタ.ハ長調(1939)
アニ・アガベキャン(Vn)、
ルベン・メリクセティアン(P)

録音:2015年8月1日ー2日、カールスルーエ音楽大学(ドイツ)
1984年アルメニア生まれの女流ヴァイオリニスト、アニ・アガベキャンが弾く、母国アルメニアの作曲家、ガギク・オヴンツ(Gagik Hovounts 1930−)のヴァイオリン・ソナタ。同じくアルメニアのアルチュニアン、そしてヒンデミットの作品を組み合わせた濃密なプログラムで堂々のCDデビュー。
Finetone
FTM-8035(1CD)
クラリネット三重奏曲集
ツェムリンスキー:クラリネット三重奏曲ニ短調 Op.3
ブラームス:クラリネット三重奏曲イ短調 Op.114
シュクロウプ:クラリネット三重奏曲変ホ長調 Op.27
マルクス・ハドゥラ(P)、
ヴォルフガング・マイヤー(Cl)、
ミシャ・マイヤー(Vc)

録音:2014年4月17日−19日、カールスルーエ
ドイツ・クラリネット界の重鎮、ヴォルフガング・マイヤーとその息子ミシャ・マイヤー、ヴォルフガング・マイヤーと同じくカールスルーエ音楽大学で教鞭を執ったマルクス・ハドゥラによる、ピアノとクラリネット、チェロのための三重奏曲集。ブラームスの名曲に加え、チェコの作曲家フランティシェク・ヤン・シュクロウプ(1801−1862)のクラリネット三重奏曲も収録。

Finetone
FTM-8034(2CD)
チェンバー・ジャズ
フォーレ:パヴァーヌ
ラヴェル:パヴァーヌ
レーヘル:ハバナ・ナイツ
フォーレ:夢のあとに
ピアソラ:アディオス・ノニーノ
レーヘル:五重奏のためのコンチェルティーノ
ピアソラ:リベルタンゴ
ドビュッシー:夢想
ラヴェル:ボレロ
バッハ:2声のインヴェンション第13番
シューベルト:セレナーデ
ヴェルディ:炎は燃えて
レハール:ヴィリア
アルビノーニのアダージョ
スメタナ:モルダウ/バッハ:ガヴォット
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ブラームス&サンタナ:ブラームス・ミーツ・サンタナ
ペーター・レーヘル・カルテット、他
ペーター・レーヘルのアレンジの腕前が存分に発揮された、クラシック名曲のジャズ・アレンジ集! アコースティック・ピアノ&ウッドベースの麗しい音色、レーヘルの艶やかなサックスで聴く華麗なるジャズ・アレンジです。


GPR Records

GPR-5B013(1CD)
クラシカル・ジャズ〜ザ・ワールド・モスト・ビューティフル・メモリーズ
1. Night Music(ショパン:夜想曲第6番 Op.15-3)
2. Pyotr's Piano Concerto(チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調)
3. A Bit of Brahms(ブラームス:交響曲第3番第3楽章)
4. Maurice's Pavane(ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ)
5. Gabey's Pavane(フォーレ:パヴァーヌ)
6. Freddie Goes To Church(ショパン:練習曲第3番ホ長調 Op.10-3 「別れの曲」
7. Feelin' Pretty(バーンスタイン:素敵な気持ち)
8. Seriously Pathetique(ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 「悲愴」 アダージョ)
9. Paradise is Strange(ボロディン:「イーゴリ公」 より だったん人の踊り)
10. Yes, It's Magic(ショパン:前奏曲第20番ハ短調 Op.28-20)
11. In the Beginning(ショパン:前奏曲第4番ホ短調 Op.28-4)
12. Basically Bach(バッハ:G線上のアリア)
ゲイリー・ハーズ&ザ・ニューヨーク・アンサンブル
伝説的なプロデューサー、アレンジャー、ベーシストとして活躍するゲイリー・ハーズによるクラシカル・アレンジ集。「世界のもっとも美しきメロディー」たちを集め、おしゃれで素敵なアレンジを施しています。ジャズ・ファンにもクラシック・ファンにもオススメ。

Vanitas
VA-08(1CD)
ヘンデル:リコーダー・ソナタ全集
ソナタ.ト短調 HWV.360
ソナタ.ハ長調 HWV.365
ソナタ.イ短調 HWV.362
ソナタ.ヘ長調 HWV.369
ソナタ.変ロ長調 HWV.377
ソナタ.ニ短調 HWV.367a
ミュリエル・ロシャ・リーント(リコーダー)、
アンドレス・アルベルト・ゴメス(Cemb)

録音:2014年10月、アルバセテ(スペイン)
スイスの女流リコーダー奏者ミュリエル・ロシャ・リーントが吹く、ヘンデルの「リコーダーと通奏低音のためのソナタ集」。
バーゼル・スコラ・カントルムで勉強にこの作品に出会い、英国王室のために作曲された偉大なリコーダーの傑作にすっかり魅了され、研究を重ね、ついに録音の機会を得たという渾身のアルバム。スペインの音楽誌RITMOでは、既に「今月のベスト10」に選ばれるなど高評価を得ています。

Aurora
ACD-5086(1CD)
POINGのために
ヘルムート・エーリング(1961-):Sur POING: Prolog(POINGのために:プロローグ)
リチャード・バレット(1959-):Cell(細胞)(2011)
パウル・ローフェンス(1949-)/POING:Blow Out!(吹き飛ばせ!)(2013)*
ヘルムート・エーリング(1961-):Sur POING: Epilog(POINGのために:エピローグ)
POING[フローデ・ハルトリ(アコーディオン)、ロルフ=エーリク・ニューストレム(Sax)、ホーコン・テリーン(Cb)、パウル・ローフェンス(ドラムズ)*]

[Sur POING, Cell]録音:2014年1月13日-14日、3月18日 Propeller Music Division(オスロ)
[Blow Out!]録音:2013年8月14日 Cafe Mir(オスロ)(ライヴ)
「演奏できっこない難曲を好む習性をもった、ちょっとクールで優秀な音楽野郎ども」(ラーシュ・ペッテル・ハーゲン)。 ノルウェーのトリオ、POINGは、スカンディナヴィアのコンテンポラリー・ミュージックを代表するアンサンブルのひとつです。アコーディオンのフローデ・ ハルトリ(1975?)、サクソフォーンのロルフ=エーリク・ニューストレム(1975?)、コントラバスのホーコン・テリーン(1976?)。高い技術、ユーモア、 真面目、即興性といったことで知られるPOINGが、ドイツの作曲家エーリングとウェールズのバレットと長年続けてきたコラボレーションの成果を「音」 にしたアルバム『POINGのために』。ヘルムート・エーリング の《Sur POING》は、POINGの三人とエーリングの物語を重ねる「ダブル・ポートレー ト」として書かれました。メンバーがそれぞれの楽器について語る言葉、フィールド・レコーディング、エーリングの既存の曲の「切り抜き」をコラージュ。 「プロローグ」と「エピローグ」に分けてアルバムの初めと終わりに演奏されます。ウェールズの作曲家リチャード・バレット は、POINGのメンバーが 1990年代から「ヒーロー」とみなしていたというひとり。破壊活動に長けた「革命細胞」を特に意識したとされる《Cell(細胞)》は、POINGの委嘱 により作られました。「作曲と即興」の継ぎ目の見えない音楽が繰り広げられます。極めてエネルギッシュな自由即興による《Blow Out!(吹き飛ばせ!)》 は、「伝説のドラマー」と呼ばれるドイツのパウル・ローフェンス Paul Lovens との「ブラインドデート」から生まれました。オスロのカフェで行われたフェ スティヴァルのライヴ録音です。

PAVLIK
PA-0138-2(4CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
第1番ニ長調 Op.12-1/第2番イ長調 Op.12-2
第3番変ホ長調 Op.12-3/第6番イ長調 Op.30-1
第7番ハ短調 Op.30-2/第8番ト長調 Op.30-3
第5番ヘ長調「春」Op.24/第10番ト長調 Op.96
第4番イ短調 Op.23/第9番「クロイツェル」Op.47
ミラン・パラ(Vn)
ラディスラフ・ファンゾヴィツ(P)

録音:2015年、慈悲兄弟会ホール、ブルノ、チェコ
当レーベルの二枚看板、ミラン・パラ(スロヴァキア語表記では Milan Pal'a ミラン・パリャ、1982年生まれ)とラディスラフ・ファンゾヴィツ(スロヴァキア語表記では Ladislav Fan?iovi? ラディスラウ・ファンチョヴィチ、1980年生まれ)によるベートーヴェン。
PAVLIK
HV-0094-2(1CD)
アッチェレランド アコーディオンとチェロの為の音楽
ラディスラフ・クプコヴィチ(1936-):チェロとアコーディオンの為のヘキサゴン
サン・サーンス:祈り Op.158
ティアゴ・デ・ソーサ・デリサ(1986-):2つの無言歌
イリヤ・ゼリェンカ(1932-2007):チェロとオルガンの為のラルゴ
コンスタンティン・ディミトレスク(1847-1928):農夫の踊り
ユライ・ハトリーク(1941-):チェロとアコーディオンの為の2つの悲しい舞曲
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(1927-2007):ユモレスク Op.5
ヒンデミット:朝の音楽
エフゲニー・イルシャイ(1951-):Ecinitna
スルハン・ツィンツァーゼ(1925-1991):Sachidao
ピアソラ:肉屋の死/ミケランジェロ '70
ライムント・カーコニ(アコーディオン)
エウゲン・プロハーツ(Vc)

録音:2012年4月27-28日、芸術館、ジリナ、スロヴァキア
ライムント・カーコニは1950年スロヴァキアのブラチスラヴァに生まれ、ブラチスラヴァ音楽院および音楽アカデミーで学んだアコーディオン奏者。ブラチスラヴァ音楽アカデミーで教職に就いています(1987年常勤講師、1993年准教授、2013年教授)。エウゲン・プロハーツは1962年ブラチスラヴァに生まれ、ブラチスラヴァ音楽院および音楽アカデミーで学んだチェロ奏者。スロヴァキアとポルトガルで活躍。1998年以来2016年現在ブラチスラヴァ音楽アカデミー講師。カーコニとプロハーツは2002年にデュオ活動を開始しました。

クヴァリエテ
VA-09002(1CD)
税込定価
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ他
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D. 821
シューマン:幻想小曲集 Op. 73
プロコフィエフ:バレエ曲「シンデレラ」から4つの小品 (1. アダージョ/2. ワルツ/3. 冬の精/4. マズルカ)
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
サン=サーンス:白鳥
ドビュッシー:吟遊詩人(ミンストレル)(「前奏曲集」第1巻 第12 曲)
 月の光(「ベルガマスク組曲」 第3 曲)
ラヴェル:道化師の朝の歌
ドミトリー・フェイギン(Vc)
新見・フェイギン・浩子(P)

録音:2016 年1 月7、8、13日、五反田文化センター音楽ホール
待ち望まれたフェイギンのCDリリースである。筆者の知るかぎり十数年前のカザルスホールでの実況録音、モスクワにおけるスタジオ録音以来。昨年、フェイギンは一夜のリサイタルでバッハの無伴奏チェロ組曲全6曲の演奏を果たした。このチェロの聖典の全曲演奏に踏み切ったのは、自身の演奏スタイルに相当の確信を得たことを示しており、今回の録音を後押ししたのだと思われる。 かつて音楽雑誌のインタビュー取材でフェイギンは述べている。「音楽に対して常に尊敬の気持ちを持ち、誠実に向き合い、自分の音を通して作曲家が表現したかったことを表現できるように努めています。」価値が虚ろう現代にあってこれほど確固とした信念をもつチェリストは貴重な存在というほかないし、フェイギンの演奏からピアティゴルスキーはじめ歴代の偉大なチェリストたちのみが備えたノーブルな精神性を聞き取るのは私だけではないだろう。 特筆すべきは、フェイギンの私的パートナーでもあるピアニスト、フェイギン浩子さんの好サポートだ。浩子さんは生来の繊細な音への感覚に加えて、どんな細部でも心をのせるレガートに秀でており、それらはモスクワ音楽院留学で磨きがかかり、ドミトリーとの共演とともに洗練されていったに違いない。
(音楽評論家 高塚昌彦〜ライナー・ノートからの抜粋)

Velut Luna
CVLD-239(1CD)
ハープ、ヴァイオリンと弦楽の為の音楽
ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲
エルガー:弦楽の為の悲歌 Op.58/ため息(弦楽とハープの為の)Op.70(*/#)
ジョヴァンニ・カラミエッロ(1838-1938)
編曲者不詳
:ベッリーニの「清らかな女神よ」による二重奏曲 Op.19(ハープ独奏版)*
マスネ:歌劇「タイス」から 瞑想曲+
ルイージ・マウリツィオ・テデスキ(1867-1944):ヴァイオリンとハープの為の幻想曲 Op.48(+/*)
 ヴァイオリンとハープの為の悲歌 Op.22(+/*)
マルセル・グランジャニー(1891-1975):ハープと弦楽の為の古典様式のアリア(*/#)
シベリウス:アンダンテ・フェスティヴォ(弦楽合奏版)#
ダヴィデ・ブラーニ(ハープ*)
ロベルト・ノフェリーニ(Vn)+
ラヴェンナ室内O#
パオロ・マネッティ(指)#
Velut Luna
CVLD-242(1CD)
メンデルスゾーン他:フルート、チェロとピアノの為の三重奏曲集
メンデルスゾーン:三重奏曲ニ短調 Op.49
ウェーバー:三重奏曲ト短調 Op.63
マルティヌー:三重奏曲
トンマーゾ・ベンチョリーニ(Fl)
ルドヴィーコ・アルメッリーニ(Vc)
レオノーラ・アルメッリーニ(P)

録音:2013年4月14日、スタジオ・ライヴ、プレガンツィオール、イタリア
Velut Luna
VLD-245(1CD)
ショパンとシューマンをコントラバスで
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
ショパン(グラズノフ編):練習曲 Op.10-6
ショパン:春 Op.74-2(ポーランドの歌 より)
シューマン:アダージョとアレグロ変イ長調 Op.70
シューマン(カルル・ダヴィドフ編):トロイメライ Op.15-7
シューマン:美しき五月に Op.48-1(連作歌曲「詩人の恋」より)
オラツィオ・フェッラーリ(Cb)
マルコ・サンナ(P)
オラツィオ・フェッラーリはイタリアのクロトーネに生まれ、ナポリ音楽院でエルマンノ・カルツォラーリに師事したコントラバス奏者。全収録作品がコントラバスによる世界初録音。チェロのために作曲・編曲された作品(歌曲が原曲のものを除く4曲)はチェロ用の譜面の調と音域のままコントラバスで演奏されています。
Velut Luna
CVLD-248(1CD)
リンチェット、オネゲル、プーランク:フルートの為の室内楽作品集
アドリアーノ・リンチェット(1936-1996):フルートの為の四重奏曲ハ長調(1977)*
 フルートとピアノの為のソナティナ(1978)+
 無伴奏フルートの為の半音階的セクエンツィア(1979)#
 子供の遊び ハ長調(3つのフルートの為の;1979)**
オネゲル:牝山羊の踊り(1921)++
プーランク:フルート・ソナタ(1956)##
アドリアーノ・リンチェット:フルート合奏の為のアダージョとアレグロ(1982)(\)
トンマーゾ・ベンチョリーニ、マルコ・アウレリオ・ディ・ジョルジョ、
グローリア・アンメンドラ(Fl)*
ニコロ・ヴァレーリオ(Fl(*/\))
エリア・グリエルモ(Fl(+/\))
アリーチェ・サッバディン(Fl(#/**/\))
ルドヴィーコ・デリ・インノチェンティ(Fl(**/##/\))
ロベルタ・ノビーレ(Fl(**/\))
カテリーナ・パヴァン(Fl(++/\))
シモーネ・カンディオット、ヴェロニカ・ラ・マルファ、ジュリア・カーザ(Fl(\))
マリア・ビージ(P(+/##))
Velut Luna
CVLD-275(1CD)
ギターとピアノの為のイタリア音楽
カステルヌオーヴォ=テデスコ:幻想曲 Op.145
フランコ・マルゴーラ(1908-1992):幻想曲/即興曲
カルロ・モッソ(1932-1995):幻想曲
アドリアーノ・リンチェット(1936-1996):2声のディヴェルティメント
ルイージ・ジャキーノ(1962-):時の沈黙
ジュゼッペ・クラピージ(1967-):冬の時 [Winter Time]
ラーポ・ヴァンヌッチ(G)
ルーカ・トッリジャーニ(P)

録音:2015年9月14-15日、マジステル・アレーア・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア
ラーポ・ヴァンヌッチは1988年イタリアのフィレンツェに生まれ、同市のルイージ・ケルビーニ音楽院でアルフォンソ・ボルゲーゼに師事した後、フィエゾーレ音楽学校、エコール・ノルマル音楽院で学んだギタリスト。ルーカ・トッリジャーニは同じくルイージ・ケルビーニ音楽院で学んだイタリアのピアニスト。イタリア各地の音楽院で教職に就いています。

コウベレックス
KRS-5209(1CD)
税込定価
「春への想い “Fruhlingsglaube”」
シューマン:3つのロマンス Op.22(原曲:ヴァイオリンとピアノのための)
サン=サーンス:あなたの声に私のこころは開く〜歌劇「サムソンとデリラ」より
シベリウス:トゥオネラの白鳥
ブラームス:間奏曲イ長調 (ピアノのための6つの小品Op.118 より第2 曲)※ピアノ独奏
プーランク:オーボエとピアノのためのソナタ
シューベルト:春への想い D.686
ショーソン:はちすずめ〜7つのメロディーOp.2 より
山田耕筰:かやの木山の
チャイコフスキー:憧れを知るもののみが〜6つのロマンスOp.6 より
岡山理絵(Ob、イングリッシュホルン)
河合珠江(P)

録音:2015年10月6-8日、ひこね市文化プラザ エコーホール(滋賀県)
国内外のオーケストラ主要オーケストラでの演奏活動にも定評がある岡山理絵のソロのファースト・アルバム。オーボエの豊かな色彩と歌心をもって緻密かつ穏やかに表現。伴奏の河合珠江との息の合った心地よい音楽。イングリッシュ・ホルンも 3 曲収録。親しみやすく聴く人を惹き付ける魅力満載のアルバム。

Pentland Music
PeCD-02(1CD)
アコーディオン・センセーションズ
ウェーバー:コンツェルトシュテュック
スカルラッティ:ソナタ嬰ヘ短調 K.25、
 ソナタ.ト長調 K.455
ピアソラ:タンゴ・センセーションズ(アコーディオンと弦楽四重奏)
ウラディスラフ・ゾロタレフ:ソナタ第2番
ピアソラ:グランド・タンゴ(ヴァイオリンとアコーディオン)
ポール・チェンバレン(アコーディオン)、
マクスウェルSQ、ファーガス・ヘザリントン(Vn)
ポール・チェンバレンのセカンド・アルバムでは、ウェーバー、スカルラッティ、ピアソラと、またも素晴らしいアコーディオン・アレンジを聞かせてくれます。ピアソラの「タンゴ・センセーションズ」はアコーディオンと弦楽四重奏版、「グランド・タンゴ」はヴァイオリンとピアノ版。

MUSICA VIVA
MV-102(1CD)
テレーザ・ミラノッロ(1827-1904):ヴァイオリンとピアノの為の作品集
妹マリアを記念するヴァイオリンとピアノまたは管弦楽の為の悲歌的大アダージョ
哀歌(サロンの小品)Op.7/即興曲 Op.8/アヴェ・マリア Op.4
マールボロのアリアによるヴァイオリンとピアノまたは四重奏の為の
ユーモラスな変奏曲 Op.5
ラインのワインの歌によるヴァイオリンとピアノまたは四重奏の為の
ユーモラスな変奏曲 Op.6
悲歌的大幻想曲(Ch・ド・ベリオ氏に献呈)Op.1
ヴァレンティーナ・ブッソ(Vn)
エリアーナ・グラッソ(P)
テレーザ・ミラノッロはイタリアのサヴィリャーノに生まれたヴァイオリニスト・作曲家。彼女と妹マリア(ヴァイオリニスト;1832-1848)の才能に賭けた両親とともに1836年フランスに移住し、シャルル=オーギュスト・ド・ベリオ(1802-1870)他に師事。1838年に姉妹(11歳と6歳!)でコンサート・デビューし、ヨーロッパ各地で演奏し名声を得ました。1848年にマリアが16歳で夭逝した後も演奏活動を続け、1857年に結婚し公開演奏から引退。その後は貧しい子供とその親たちの為の慈善活動に取り組みました。

ARCO DIVA
UP-0181-2(1CD)
ヤナーチェク、ドヴォルザーク、クカル:ピアノ三重奏曲集
ヤナーチェク(ミロシュ・シュチェドロン(1942-)編):弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」(ピアノ三重奏版)
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第2番ホ長調 Op.46-2(ピアノ三重奏版)
オンドジェイ・クカル(1964-):ピアノ三重奏曲「壁との戦い」
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第2番ト短調 Op.26*
ペトロフ・ピアノ三重奏団
[マルチナ・シュルマイステロヴァー(P)
ヤン・シュルマイステル(Vn) 
カミル・ジュヴァク(Vc) ]

録音:2015年、スタジオ・ペトロフ、フラデツ・クラーロヴェー、チェコ
2014年2月17日、ライヴ、マルチヌー・ホール、プラハ音楽アカデミー、プラハ、チェコ
ペトロフ・ピアノ三重奏団はヴィハンSQのヴァイオリニストであるヤン・シュルマイステルにより2009年に創設されたアンサンブル。ブックレットおよび外装に中国語が表示されています。これからこういう形が増えるのでしょうか。

DACAPO
MAR-8.226583(1CD)
デンマークの5 つの現代ピアノ三重奏曲集
スヴェン・ヴィトフェルト・ニルセン(1958-):ディヴェルティメント
イェスパー・コック(1967-):ピアノ三重奏曲
ラーシュ・ヘゴー(1950-):沈黙の立方体のように
イブ・ネアホルム(1931-):ピアノ三重奏曲 第3番「追悼のエサイ」Op.155
ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン(1932-):楽興の時
トリオ・イスメナ

録音: 2013 年8 月27-29 日 デンマーク コペンハーゲン,ミリファクトリー・スタジオ
このアルバムに収録された5 つのピアノ三重奏曲は、どれも北欧らしい明快さを持つと同時に、暗い闇、影、憂鬱な気分も持ち合わせています。冒頭の繊細なさざめきが印象的なS.V.ニルセンのディヴェルティメント、シンプルに書かれたコックの三重奏曲、小説からインスパイアされたヘゴーの作品、象徴的なタイトルを持つネアホルムの「追悼のエサイ」、そしてタイトル通りシューベルトが姿をみせるグズモンセンの「楽興の時」。今のデンマークの音楽を端的に知ることができる興味深い1 枚です。
DACAPO
MAR-8.226119(1CD)
デンマークのロマンティック・ピアノ三重奏曲集
ランゲ=ミュラー(1850-1926):ピアノ三重奏曲 ヘ短調 Op.53
ウィルヘルム・ゲーゼ(1817-1890):ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Op.42
ウィルヘルム・ゲーゼ:ピアノ三重奏曲 変ロ長調
ルーズ・ランゴー(1893-1952):山の花 BVN34
デンマーク・ピアノ三重奏団

録音: 2014 年4 月12-13 日 デンマーク コペンハーゲン,王立音楽大学コンサート・ホール
中央ヨーロッパでは広く愛されていた「ピアノ三重奏曲」というジャンルは、実はデンマークではそれほど長い歴史を持っているわけではありません。ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンが数多くの作品を書いていたのに、デンマークではそれらは全く手付かずでした。ようやく19 世紀の半ばになって、何人かの作曲家たちが「ピアノ三重奏曲」を書くようになったのですが、例えばシューマンやメンデルスゾーンに傾倒していたゲーゼの作品はドイツ風であり、なかなか北欧独自の響きを獲得するまでには至らなかったようです。しかしランゲ=ミュラーの三重奏曲には明らかに北欧の民謡が使われるなど、独自の作品が生まれていくようになります。そんなデンマークの現代の三重奏曲を聞いてみたければアルバム「5 つの現代ピアノ三重奏曲集」(8.226583)もあわせてどうぞ。
DACAPO
MAR-8.226548(1CD)
イェペ・ユスト・クリステンセン:歌と楽章
3つの歌の9 つの楽章(2015)
Movin'(2005)/ダグラス(2009)
セナテット(アンサンブル)
イェペ・ユスト・インスティトゥーテット

録音: 2015 年6 月12-17 日 コペンハーゲン 王立音楽大学, 2015 年9 月1 日 Studiet Pa Frederiksberg
1978 年生まれのデンマークの作曲家、イェペ・ユスト・クリステンセン(1978-)のユニークな作品集です。テーマとなるのは郷愁、リサクル、そして楽器とおもちゃ。彼が率いる「バンド」で用いられているのは卵スライサー、コーヒーグラインダー、トイ・ピアノなど様々です。12 人のメンバーで構成された「セナテット」は音楽だけでなく、演劇の分野でも活躍するアンサンブルで、常に新しいものを求め多くの新作を上演しています。とにかく不思議な音が氾濫しています。実験的で創造的な音を聴きたい人にオススメします。

SONO LUMINUS
DSL-92198
(Bluray Audio+CD)

シリアス・ビジネス スペクトラル弦楽四重奏
スカイ・マックレー:MANY MANY CADENCES(2014)
デヴィッド・レミニック:「先祖代々のねずみ捕り」(2014)<キリング・ジ・エイプ/老婆の朝食/なんてこったい、私は家に帰れない/死んだ男が生き返る/先祖代々のねずみ捕り>
ハイドン:弦楽四重奏曲「冗談」Op.33-2(1781)
C.F=ロックヘッド:ハック(2015) 第1巻<レニーのブルース/サラ・シルヴァーマン/デイブ・シャッペレ>
C.F=ロックヘッド:ハック(2015) 第2巻<ジョージ・カルリン/ロビン・ウィリアムズ 1/ディック・グレゴリー/プロフェッサー・アーウィン・コーリー>
 ハック(2015) 第3巻<ロドニー・ダンガーフィールド 1/2 /サム・キニソン/ロドニー・ダンガーフィールド 3/レッド・フォックス/ロドニー・ダンガーフィールド 4/5 /クマイル・ナンジャーニ/ロドニー・ダンガーフィールド 6/7 /モルト・サール/ロドニー・ダンガーフィールド 8/スージー・エッスマン/ロドニー・ダンガーフィールド 9>
 ハック(2015) 第4巻<リチャード・プライオール/ロビン・ウィリアムズ 2/ミセス・パット/ティグ・ノターロ>
スペクトラルSQ

録音: 2015 年8 月3-7 日 ヴァージニア ボイス,ソノ・ルミナス
5.1 DTS HD MA 24/192khz, 2.0 LPCM 24/192khz, 9.1 Auro-3D 24/96khz
このアルバムの解説に「“シリアス・ビジネス”は面白いアルバムではありません」と書いてありますが、これをそのまま鵜呑みにするわけにもいかないでしょう。これらの曲が周到に集められた意図を読み取ることはとても難しいのですが、とりあえずは色々な視点から眺めた(彼らによる)音楽というものを楽しんでみるほかありません。各々の作品のタイトルも随分思わせぶりですが、これもどうも聴き手を混乱させて楽しんでいるような雰囲気です。最も耳触りのよいハイドンの弦楽四重奏曲も「冗談」というのも出来すぎています。あまりにもよい音で収録されているのも・・・これも何かの冗談なのかもしれませんね。スペクトラル弦楽四重奏団の演奏は恐ろしいほどに正確で精緻です。時折聞こえる歌声ももちろん彼らのものです。

Quintone
Q-11002(1CD)
初紹介旧譜
ロークス・デ・グロート:シヴァ・シャクティ ドゥルバ・ゴーシュ(サーランギ)、
エルネスト・ロンバウト(イングリッシュ・ホルン)

録音:2010年5月、オランダ

Label-Herisson
LH-12(1CD)
尹伊桑:室内楽作品集
八重奏曲
チェロのための「グリッセ」
クラリネット,ホルンとバスーンのための「三重奏曲」
バスーンのための「モノローグ」
クラリネットと弦楽四重奏のための「五重奏曲第2番」
オクトゥール・ミレー

録音:2012年−2013年
激動の生涯を過ごした尹伊桑(1917−1995)の没後20周年を記念して製作されたフランスのアンサンブルによる室内楽作品集。オクトゥール・ミレーは、フランス放送フィル、フランス国立管、パリ室内管のメンバーによって結成された八重奏団。「ラベル・ヘリソン(Label-Herisson)」らしく、演奏、パッケージともにハイ・クォリティ。

CUGATE CLASSICS
CGC-009(1CD)
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番ニ長調Op.11
弦楽四重奏曲第3番変ホ短調Op.30
ニューフィルハーモニーSQ
ニューフィルハーモニー四重奏団は1992年創設で、現在はストラヴィンスキー四重奏団と名称を変えて活動しています。日本でも横山幸雄と共演しま した。ペテルブルグのロシア美術館付芸術家で、ロシア・ソヴィエトの作品には他の追随を許しません。ここに収められたチャイコフスキーの2篇もロシ アならではの語り口です。 (Ki)

LABEL INCONNU
LI13-0901(1CD)
ドミニク・ルメートル(1953-):そして太陽は
時の書 [Livre d'heure] (アルトフルート、ヴィオラとハープの為の;1991)
マントラ [Mantras] (ソプラノ、クラリネット、ハープとチェロの為の;2008)
そして太陽は [Et le soleil comme desir](ヴァイオリン,チェロとピアノの為の;2007)
3つの明証の歌 [Trois chants de l'evidence] (メゾソプラノ、フルート、チェロとピアノの為の;2011)
花にもっと色を、波にもっと速さを[Aux fleurs plus de couleur plus de vitesse a l'onde](フルート、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリンとチェロの為の;1992)
バビリム [Babilim] (声楽アンサンブルの為の;2004)*
アトゥリエ・ミュジカル・ド・トゥーレーヌ(*以外)
アンサンブル・ヴィカール・XX.21*
アニェス・シャルル(指)*
フランスの作曲家ドミニク・ルメートルの室内楽作品集。

ARCO DIVA
UP-0166-2(1CD)
弦楽四重奏作品集
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲変ホ長調 Op.12-1
ヴェルディ:弦楽四重奏曲ホ短調
ヨセフ・スーク(1874-1935):聖ヴァーツラフのコラールによる瞑想曲 Op.35a
カプラーロヴァーSQ
[ヴェロニカ・パノホヴァー(Vn1)
シモナ・フルニーコヴァー(Vn2)
エヴァ・クレストヴァー(Va)
シモナ・ヘチョヴァー(Vc)]

録音:2014年6月12、15日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ、チェコ
1995年にプラハでヴェヌスSQとして創設、2001年に薄命のチェコの女性作曲家ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915-1940)の名を戴くことを許されたチェコの女性クァルテット。

CONTINUO RECORDS
CONTINUO-CR114(1CD)
シェーンベルク(1874‐1951):月に憑かれたピエロ Op.21*
アンドレア・ポルテーラ(1973-):レッド・ミュージック+
アンナ・クレメンティ(朗読*)
アンサンブル・ビオス
[ジュゼッペ・ブルーノ(P) 
ルチアーノ・トリスターノ(フルート、ピッコロ)
マルコ・ボナッケッリ(クラリネット、バスクラリネット)
アルベルト・ボローニ(ヴァイオリン、ヴィオラ)
ヤコポ・フランチーニ(Vc)* 
カルロ・ベンヴェヌーティ(Vc)+]

アンドレア・ヴィテッロ(指)

録音:2014年3月*、9月+
アンドレア・ポルテーラはサルヴァトーレ・シャリーノに師事したイタリアの作曲家。「レッド・ミュージック」は「月に憑かれたピエロ」と同じ楽器編成で書かれた作品。

MEGADISC CLASSICS
MDC-7794(1CD)
エリザベス・ヴァレッティ:サクルム'5
サクルム'1: ダンテ [Sacrum'1: Dante] (2台のハープ、チェンバロとコンピューターの為の)
サクルム'2: オルフェ [Sacrum'2 : Orfee] (ハープ、打楽器とコンピューターの為の)
サクルム'3: 隠者 [Sacrum'3: l'Ermite] (チェンバロとチェロの為の)
サクルム'4: パスカル [Sacrum'4 : Pascal] (3台のピアノ、弦楽と打楽器の為の)
サクルム'5: ボイエルデュー [Sacrum'5: Boieldieu] (3台のハープの為の)
エリザベス・ヴァレッティ(Camac Electric/MIDI ハープ、チェンバロ、ピアノ、チェロ、打楽器、コンピュター)
エリザベス・ヴァレッティはフランスのハープ奏者・作曲家・歌手・サウンドデザイナー。ロンドン、パリ、ニューヨークに本拠を持ち、ジャンルを超えて活躍しています。
MEGADISC CLASSICS
MDC-7868(1CD)
ダニエル・テルッジ(1952-):四季
冬の刻 [Instants d'hiver] (アクースマティック;1993)
夏のバンド [Summer Band] (バンドネオンとテープの為の;1996)*
春季 [Springtime] (アクースマティック;2013)
秋の歌 [Autumn Song] (ピアノとテープの為の;2008)+
フアン・ホセ・モサリニ(バンドネオン*)
アンクザ・アプロドゥ(P)+
ダニエル・テルッジ(制作)
ダニエル・テルッジはアルゼンチンに生まれ、1977年にフランスに移住した作曲家。アクースマティックとは「楽器そのものではなくスピーカーから発音される音響空間を前提とした」という意味。

2L
2L-119SACD(1SACD)
ノルウェーとイギリスのヴィオラ作品集
サリー・ビーミッシュ(1956-):岩の翼の下に(ヴィオラと弦楽のための協奏曲)
ヘンニング・クラッゲルード(1973-):つらい旅路(2つのヴィオラのための)
アルネ・ヌールハイム(1931-2010):破断(ヴィオラ・ソロのための)
ヘンニング・クラッゲルード(1973-):サラに寄せて(ヴァイオリンとヴィオラのための)
オラヴ・アントン・トンメセン(1946-):シャコンヌによる肖像画(ヴィオラ・ソロのための)
ブリテン:ラクリメ Op.48(ダウランドの歌曲の投影)(ヴィオラと弦楽のための)
スーン=ミ・チョン(Va)
ヘンニング・クラッゲルード(Vn、Va)
オスロ・カメラータ

録音:2014年6月、11月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
ノルウェーとイギリスのヴィオラ作品を特集する『岩の翼の下に』。このアルバムで演奏される作品は、過去の音楽様式や過去の作品からインスピレーショ ンを得て、現代の音楽語法で作曲され、底に深い抒情の流れをもっています。アルバムタイトルに採られたサリー・ビーミッシュの《岩の翼の下に》は、ゲー ルの歌と祈りを集めたアレクサンダー・カーマイケルの『Carmina Gadelica』に収められた詩、17世紀スコットランド、「グレンコーの虐殺」を逃れ岩 陰に隠れた母親が子供に歌った『雪の子守歌』を基に「ヴィオラと弦楽のための協奏曲」として作曲されました。アルトサクソフォーンと弦楽のための協 奏曲(BISSA2156)の原曲です。ヌールハイムの《破談》とトンメセンの《シャコンヌによる肖像画》は、オスロのバラット=ドゥーエ音楽学校のスタッフ、 このアルバムのメインアーティストのスーン=ミ・チョン(1952-)のために作曲されたヴィオラ・ソロの作品。彼女の同僚、バラット=ドゥーエの教授を 務めるクラッゲルードの作品から、アダ・マイニックとサラ・オルニングに献呈したふたつのデュオ曲が演奏されます。ブリテンの「ダウランドの歌曲の投影」 《ラクリメ》とビーミッシュで共演するオスロ・カメラータは、学生がオーケストラで演奏する機会を与えるため1998年に創設された、バラット=ドゥー エの「アンサンブル・イン・レジデンス」です。 (Ki)

Sheva
SH-137(1CDR)
ヴィオラ・ドロローサ
シーボーン:ピエタ
ブリテン:エレジー、ラクリメ
ゲオルク・ハーマン(Va)、
小宮あかり(P)
2人のイギリス人作曲家、21世紀のピーター・シーボーン(1960−)と20世紀のベンジャミン・ブリテンのヴィオラ作品をカップリング。ゲオルク・ハーマンは、ウィーン室内管の第1ヴィオラ奏者を務めたオーストリアのヴィオリスト。2014年−2015年の録音。
※当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Vlad Records
VR-02592(1CD)
モーツァルト〜シェイプシフター K.581
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 K.581
グランド・ソナタ K.581
交響曲第1番 K.16〜Molto Allegro
ピアノ協奏曲 K.453〜Allegretto
ヴラド・ウェーフェルベルヒ(バセットCl&芸術監督)、
アンソニー・ロマニウク(フォルテピアノ)、
テラ・ノヴァ・コレクティーフ・アントウェルペン


録音:2015年6月24日−26日&8月30日、デ・シンヘル(アントワープ、ベルギー)
1809年、ウィーンでアルタリアから出版された編曲者不詳の「グランド・ソナタ K.581」は、"クラリネットとフォルテピアノ"のための「クラリネット五重奏曲 K.581」の異版。リッカルド・フォン・ヴィットレッリが復元、製作したバセット・クラリネットと、コパチンスカヤやウィスペルウェイの共演者としても知られる名手アンソニー・ロマニウクが奏でるフォルテピアノ(クリス・マーネ製作のアントン・ヴァルター・モデル)との躍動感あふれるデュオは、このヴァージョンが原曲ではないかと思えてくるほどの完成度。オリジナルの「クラリネット五重奏曲 K.581」では、ヴラド・ウェーフェルベルヒの時代考証に基づく新鮮な解釈も聴きどころ。「K.581」の徹底研究と飽くなき情熱の成果。

Clarinet Classics
CC-0069(1CD)
モーツァルト・ソワレ
モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調 K.439b-3
歌劇「フィガロの結婚」より 3つのトランスクリプション
6つのノットゥルノ(K.439, K.438, K.436, K.437, K.346, K.549)
アダージョ変ロ長調 K.411
ディヴェルティメント.ヘ長調 K.439b-5
ロンド.ヘ長調
コリン・ローソン(バセットホルン、Cl)、
マイケル・ハリス(バセットホルン、Cl)、
ティモシー・ラインズ(バセットホルン)、
バーナビー・ロブソン(バセットホルン)、
ジェームズ・マルトビー(Cl)、
ハンナ・サンディソン(S)、
ローズ・セッテン(S)、
ティモシー・ネルソン(Bs)

録音:2014年7月
3人の名クラリネット奏者であり、ピリオド楽器の名手たち、ロンドンの王立音楽大学の学長コリン・ローソン、元フィルハーモニア管のマイケル・ハリス、ロンドン響やバーミンガム市響で活躍したティモシー・ラインズが贈る"モーツァルトの夜会"。モーツァルト、シュタッドラー、そしてバセットホルン。天才モーツァルトの名旋律を、3人の名奏者たちのアンサンブル、ピリオド楽器で ――。クラリネット関係者要注目のモーツァルト・アルバムです。

Resonus
RES-10150(1CD)
メタモルフォーゼス〜ハイドン、リゲティ&ブラームス
ハイドン:弦楽四重奏曲第58番ハ長調 Op.54-2, Hob.III-57
リゲティ:弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」
ブラームス:間奏曲イ短調 Op.116-2(ジュディス・ファン・ドリエル編)、
 間奏曲ホ長調 Op.116-4(デイヴィッド・ファーバー編)、
 間奏曲ロ短調 Op.119-1(デイヴィッド・ファーバー編)、
 バラード ト短調 Op.118-3(ダヴィト・ファベル編)
デュドックSQ〔ジュディス・ファン・ドリエル(Vn1)、マルレーン・ウェスター(Vn2)、マルク・マルダー(Va)、ダヴィト・ファベル(Vc)〕

録音:2014年5月
アムステルダムを拠点に活躍するオランダのデュドックSQは、2011年にポーランド、ラドムで開催された第1回国際弦楽四重奏コンクールで、2012年にはオランダのチャールズ・ヘンネン国際室内楽コンクールで優勝を果たし、名声、評価ともに急上昇中のアンサンブル。
リゾナス(Resonus)デビュー盤となる、ハイドン、リゲティ、そしてブラームスのアレンジによるプログラムは、英グラモフォン誌でエディターズ・チョイスに選出されるなど、話題沸騰中!

EM Recrods
EMRCD-030(1CD)
夢の影〜ケリー、バックス、サマヴェル:ヴァイオリンとピアノのための作品集
アーサー・サマヴェル:2本のヴァイオリンとピアノのための「バッハに関する2つの会話」(世界初録音)
フレデリック・セプティマス・ケリー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 「ガリポリ」(世界初録音)
アーノルド・バックス:ヴァイオリン・ソナタ第2番
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)、
マシュー・リッカード(P)

録音:2014年11月19日−20日、ワイアストン・コンサート・ホール(モンマス)
イギリスの見過ごされてきた作品を発掘するイングリッシュ・ミュージック・フェスティヴァル(English Music Festival)の自主レーベル「EM Records」。これまでも、同レーベルより様々な知られざるイギリスのヴァイオリン作品を紹介してきたルパート・マーシャル=ラックによる新録音は、サマヴェル、バックス、ケリーによる、いずれも第1時世界大戦期の1915年に作曲されたヴァイオリンとピアノのための作品。ケリーの「ガリポリ・ソナタ」は、美しくも素朴な作品だが、多くの犠牲者を出した「ガリポリの戦い」の戦火の中で書かれています。
EM Records
EMRCD-031(1CD)
ザ・ムーン・セイルズ・アウト〜ガーニー、スコット、ヴェナブルズ:チェロとピアノのための作品集
シリル・スコット:チェロ・ソナタ(世界初録音)
イアン・ヴェナブルズ:マルヴァーンにて Op.24a(世界初録音)、
 エレジー Op.2、
 ザ・ムーン・セイルズ・アウト Op.42(世界初録音)、
 イット・レインズ Op.33a(世界初録音)、ポエム Op.29
アイヴァー・ガーニー:チェロ・ソナタ ホ短調(世界初録音)
シリル・スコット:子守歌 Op.57-2
リチャード・ジェンキンソン(Vc)、
ベンジャミン・フリース(P)

録音:2014年11月26日−27日、CBSOセンター(バーミンガム)
ダンテSQ、フリース・ピアノ四重奏団、トリオ・ヴォーチェのメンバーや、イノヴェーション・チェンバー・アンサンブルの芸術監督など、多くの室内楽シーンで活躍するリチャード・ジェンキンソン。世界初録音となる、スコットとガーニーのチェロ・ソナタ、そしてイアン・ヴェナブルズ(b.1955)によるチェロとピアノのための小品を収録。

ARSIS
ARSIS-4253(1CD)
フィードバック 7.24〜テルプシコーレ・ギター・クァルテットに献呈された作品集
ロベルト・ゴンサレス(1978-):テルプソフトコーレ [Terpsoftcore] (2014)
アンドルー・ヨーク(1958-):スペインの夢 [Suenos de Espana] (2008)
ホセ・アントニオ・チク(1968-):星の言語 [El Lenguaje de las Estrellas] (2007)
 星雲(星の造り手) [Nebulosa (El Fabricante de Estrellas)]
 金星(愛の女神) [Venus (La Diosa del Amor)]
 ペガサス(翼のある馬) [Pegaso (El Caballo Alado)]
アントニオ・バリェスティン(1977-):鷲の如く [Like an Eagle] (2012)
カルロ・ドメニコーニ(1947-):夢の踊り [Dream Dance] (2011)
エステバン・サンス(1960-):時よりも命 [Mas Vida que Tiempo] (Life More than Time) (2014)
ビクトル・カルロス・レプリダ(1963-):ディヴェルティメント(2008)
 トッカータ/セレナード/間奏曲/スケルツォ=ワルツ/夜想曲/舞曲
テルプシコーレ・ギター・クァルテット
[フアン・ブラス・アレリャノ、
ラウル・ビエラ、イバン・ダビアス、
アレフレド・オルタス(G)]

録音:2014年7月21-24日、チミリャス教区教会、チミリャス、ウエスカ県、スペイン
アルバム・タイトルは「7人の作曲家」「24本のギター弦」「7月24日に録音終了」といった意味が込められているとのことです。

Resonus
RES-10139(1CD)
オールドバラへの旅〜若きブリテン
ブリッジ:小川の枝垂れ柳(ブリテン編曲12の器楽版/世界初録音)
ブリテン:ピアノ三重奏のための「序奏とアレグロ」(世界初録音)、
 ヴァイオリンとピアノのための「月」(世界初録音)、
 ピアノのための「アレグロ」(世界初録音)、
ヴァイオリンとピアノフォルテのための組曲 Op.6、
 シンフォニエッタ Op.1
トマス・ケンプ(Vn、指)、
チェンバー・ドメーヌ

録音:2014年4月24日−25日、6月15日、セント・ジョン・ザ・エヴァンゲリスト教会(オックスフォード)&2014年7月8日、セント・オーガスティンズ教会(ロンドン)
イギリス、ヨーロッパ、北米の様々な音楽祭、コンサート・シーンで活動するアンサンブル、チェンバー・ドメーヌ。チェンバー・ドメーヌのResonus第3弾「若きブリテン」は、世界初録音の小品を含む、ベンジャミン・ブリテンの作編曲による室内楽作品集。

etendue
AIQ-1006(1SACD)
税込定価
二つのソナチネ〜日本のフルート作品集
雁部一浩:三つのロマンス Op.24 (1991)
林光:セレナーデ (1944)/牧歌 (1946)
雁部一浩:ソナチネ Op.28 (1994)
原田雄介:メヌエット(2013)*
 アリア (2014)*/風 (2014)*
平尾貴男:ソナチナ (1941)
林光:ノクチュルヌ (1944)
磯貝 俊幸(Fl)
金澤 みなつ(P)

録音:2015 年5 ・6〜28 日 碧南市芸術文化ホール・エメラルドホール
フォーマット:SACD Hybrid (CD STEREO / SACD STEREO / SACD SURROUND 5.0)
*=世界初録音
昭和中期に活躍した平尾貴l男(1907-1953) 、戦後日本の代表的作曲家の一人・林光(1931-2012)、より若い世代から雁部一浩(1955-)・原田雄介(1963-)、この 4 人の日本人作曲家の、それぞれ個性的なフルート音楽を収録。親しみやすい曲想の中に、作曲家の特ソが浮かび上がる作品を選曲した。
愛知セントラル交響楽団フルート奏メでソリストとしても活躍中の磯貝俊幸、国内外のコンクールで受賞歴をもち各地で幅広く活動中のピアニスト・金゙Vみなつ。ともに確かな技術を持ち、数多く共演しているこの2 人による演奏は、様々な表情を持って聴くものに親しく語りかける。
カスタムメイドDSD レコーダーにより収録された、演奏とホール音響の結合452 席規模のホールながら高い天井高でたっぷりの容積を持つエメラルドホール(愛知県碧南市)の優れた音響と、ホール装備のピアノ(ベーゼンドルファー・インペリアル)の音質を活かし、豊富で複雑なホールトーンをそのまま収録すべく、株ョ会社アイ・クオリアが開発中の DSD オーディオインターフェイス(詳細については http://audio.aiqualia.jp/ を参照)を利用して、8 トラックの 5.6MHzDSD 形ョで録音。SACD のサラウンドではこの音響の面白さをそのまま体験することができ、CD/SACD のステレオ再生でも全ての要素を細大漏らさず表現している。

Discovery
DMV-107(1CD)
アット・クリスマス
ひいらぎかざろう/きよしこの夜/ガブリエルのメッセージ/三隻の船/イエス・キリストはりんごの木/ガウデーテ/イン・ザ・ブリーク・ミッドウィンター/もろびと声あげ/キャロル・オヴ・ザ・ベルズ/さやかに星はきらめき/サセックス・キャロル/ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
4ガール・4ハープ、
ヘレン・ウィンター(S)
2000年に結成した4人の女流ハーピストによるグループ、4ガール・4ハープのクリスマス・アルバム。3曲でヘレン・ウィンターが参加。

2L
2L-115SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD Hybrid)
メゾチント彫法− ストーレ・クライベルグの室内音楽
ストーレ・クライベルグ(1958-):弦楽四重奏曲第2番(2012)
噂と後味(2013)(独奏ヴァイオリンのための)
灰(2010)(独奏ヴァイオリンのための)
ピアノ三重奏曲第2番(2002)
ヴァイオリンとチェロのためのソナタ(2001)
ソナンツァ・エ・カデンツァ(1998)(ヴァイオリンとピアノのための)
マリアンネ・トゥーシェン(Vn)
オイヴィン・ギムセ(Vc)
ヨルゲン・ラーシェン(P)
ボルド・モンセン(Vn)
オーレ・ヴットゥダール(Va)

録音:2015年2月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 9.1 Auro-3D(24bit/96kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),
mShuttle: FLAC 96kHz + MP3 Region ABC]
[SACD hybrid(5.1 surround DSD/2.0 stereo DSD)]
ストーレ・クライベルグはスタヴァンゲル生まれ。「ナチ残虐行為三部作」の一作《ナチ迫害の犠牲者のためのレクイエム》(Simax PSC1257)が、 アメリカ同時多発テロ事件の犠牲者を追悼する2004年9月11日、ワシントン・ナショナル・カテドラルで演奏され、国際的に注目を集めました。彼の 音楽は、拡大した調性による形式と彩色の細部に至る緻密な練り上げ方が個性的、特徴的で、海外のオーケストラやアンサンブルで演奏され、作曲の依 頼もつづいています。アルバム『高音と低音』(2L59SACD)で演奏されたヴァイオリン協奏曲とコントラバス協奏曲と、グラミー賞の最優秀オペラ録音 部門にノミネートされた《ダビデとバト・シェバ》(2L084SABD)が、近年の代表作に挙げられます。 クライベルグが1998年から2013年にかけて作曲した室内楽と器楽の作品を演奏したアルバム『メゾチント彫法』。「アダージョ − アレグロ − アダー ジョ」の弦楽四重奏曲第2番。ヴァイオリンがソロで演奏する〈モデラート〉と〈アダージョ〉の《噂と後味》。エドヴァルド・ムンク生誕150周年を記 念する『ムンク組曲』(Simax PSC1322)のためヴァイオリニストのヘンニング・クラッゲルードとヴェストフォル音楽祭から委嘱された《灰》も独奏ヴァ イオリンのための作品です。トロンハイムのアルパカ三重奏団の委嘱による「一楽章」のピアノ三重奏曲第2番。アーケシュフース城要塞で初演された〈ア ンダンテ・ルバート〉〈アダージョ〉〈アレグロ〉の《ヴァイオリンとチェロのためのソナタ》。ノルウェー・コンサート協会から委嘱された《ソナンツァ・エ・ カデンツァ》。銅版画技法のひとつ、微妙な階調を得る方法として開発された「メゾチント」に因むタイトルが、ドビュッシーの後期ソナタ、バルトークと エリオット・カーターの弦楽四重奏曲といった「新しい時代」の流れをくむクライベルグの音楽を示唆します。 2000年からナッシュ・アンサンブルのリーダーを務め、クライベルグのヴァイオリン協奏曲のソロを弾いたマリアンネ・トゥーシェン。トロンハイム・ソロ イスツのリーダー、チェリストのオイヴィン・ギムセ。クナルダール、リフリング、ドミニク・メルレに学んだピアニスト、トマス・D・A・テレフセンのピア ノ作品全集(2L080PABD)のヨルゲン・ラーション。スタヴァンゲルのフェスティヴァルでクラッゲルードとデュオを楽しんだボルド・モンセン。トロン ハイム・シンフォニエッタやトロンハイム・ソロイスツでも演奏するヴィオラ奏者、オーレ・ヴットゥダール。クライベルグが教授を務めるトロンハイムのノ ルウェー工科自然科学大学(NTNU)音楽学部の「同僚たち」です。「臨場感」と「現実感」。録音セッションは、オスロのソフィエンベルグ教会で行な われました。 (Ki)
※[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像 は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDや DVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください]

コウベレックス
KRS-5206(1CD)
税込定価
琥珀 Kohaku
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調Op.105
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
馬渕清香((Vn)、多川響子(P)

録音:2015年8月10-11日、レ・ヌーヴォレ(大阪市)
関西を中心にソロ、室内楽やオーケストラに精力的に音楽と向き合い聴衆の心をとらえるヴァイオリニスト馬渕清香と、幅広くドイツものに果敢に挑むピアニスト多川響子による待望のファーストアルバム。 実力派の2 人が互いの音楽性に共感し、シューマンの第1 番とブラームスの3 番というカップリングで個性を響き合わせた演奏。両作品のなかで各楽章に流れる珠玉のロマンのうつろいを楽しむことができる。 『琥珀 Kohaku』はドイツが生んだ偉大なる作曲家の二人に敬意を表し、ドイツの国石が「琥珀」であることから名付けた。
■馬渕 清香(まぶち さやか)
大阪府出身。3歳よりヴァイオリンを始める。1987年全日本学生音楽コンクール第3位、1990年同コンクール第1位入賞。 桐朋学園大学に入学。在学中国内外の音楽祭に参加。イタリア・シエナのキジアーナ音楽祭にてファイナルコンサート出演キ ジアーナ・ディプロマ賞 受賞。1997年桐朋学園大学卒業。コンセールヴィヴァン・オーディション最優秀賞受賞。 スイス・ローザンヌVn.Pf.アカデミー参加。イタリア・グッビオ国際Duoコンクール入選。東京国際芸術協会主催新人オーディシ ョン合格。同協会 レ・スプレンデル音楽コンクール室内楽部門 入賞。 これまでに、小国英樹、原田幸一郎、工藤千博、森悠子、田辺良子 各氏に、室内楽を、岩崎淑、R・ブレンゴラ各氏に師事。 現在、オーケストラ・室内楽・ソロ等フリーで活動。「四次元三重奏団」「Duo MOON STONES」メンバー。

Cantloupe
CA-21110(1CD)
リバース・オブ・ア・ネイション
1.The Broken Compass (Intro Theme)
2.A Nation Divided
3.North Isn't South
4.The Most Dangerous Woman in America
5.Stoneman/6.Cameron
7.The Parallax Waltz
8.Gettysburg Requiem
9.What Would Moses Say?
10.Lincoln and Booth Get Acquainted
11.Dixie As Anti-Utopia
12.Blackface (We Are All Sharecroppers Now)
13.Getting Biblical
14.The Election and Results: The New Montage
15.Gus, Elsie, Silas and The Klan
16. Black Militia
17.Ride of The Klansmen
18.The Next Election
19.Ghost of a Smile
DJスプーキー(リミックス)
クロノス・クァルテット
作曲家ポール・D・ミラー=DJスプーキー。ジャンルを越えたアーティストであり、作家でもある彼は、現代の音楽シーンにも多大なる影響を与えるとともに、数多くのミュージシャンたちとコラボを行い、常に刺激的な作品を生み出しています。あのクロノス・クァルテットとコラボしたこのアルバムで扱っているのは「映画の父」D.W.グリフィスの生んだ名作『國民の創生』=The Birthofa Nation(1915年)。あからさまな人種差別の描写で一度は上演禁止になりかけるも、結果的には大ヒットとなったという問題作で、この無声映画に新たな曲をつけるという試みももちろん大ヒットを記録しました。

VERMEER DIGITAL
VERMEER-40005(1CD)
ナポレオン時代のホルンとハープのための作品集
ボワエルデュー:ハープ伴奏によるホルンソロ
ナーデルマン(デュヴェルノワ編):夜想曲T
ナーデルマン:ソナチネU
デュヴェルノワ:夜想曲U
クルンプホルツ:ハープ・ソナタ Op.13-6
パイジェッロ:アンダンテ
スポンティーニ:「ヴェスタの巫女」〜アリアとバレエ
パオラ・ペルッチ(エラール・ハープ)
ルカ・デルプリオリ(ナチュラルHrn)

録音:2011年5月7-8日サンタ・マリア教会、カステッラレッタ
ナポレオン時代のホルンとハープのための作品をエラール社のハープとナチュラル・ホルンで演奏したアルバム。ナポレオンにも高く評価されていた名ホ ルン奏者デュヴェルノワとマリー・アントワネットのハープも製作していたハープ奏者ナーデルマンの作品を中心に、皇帝ナポレオンの妃ジョセフィーヌがラ・ マルメゾン宮廷で毎週開催した音楽会のような、優雅で甘美な宮廷音楽に彩られたサロンで聴いているかのようなアルバムです。 (Ki)

Evil Penguin Records
EPRC-0021(1CD)
シューベルト&ブラームスデュオ全曲シリーズ第2弾
シューベルト
:「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲 D.802, op.160(原曲:フルートとピアノ)
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 op.38
シューベルト:ソナチネ.イ短調 D.385, op.137-2(原曲:ヴァイオリンとピアノ)
ピーター・ウィスペルウェイ(Vc/J.B. Guadagnini (1760, Parma))
パオロ・ジャコメッティ(P/Steinway & Sons grand model D 598853)

録音:2015年2、8月
力強さと精巧さを兼ね備えたオランダの名チェロ奏者ウィスペルウェイ、新譜の登場。シューベルトとブラームスの、デュオ(室内楽)をすべて録音(全 部で5枚のCDになる予定)するという注目プロジェクトの第2弾です。
「しぼめる花」はもともとフルート作品で、チェロでの録音は世界初。悲しくも美しい旋律はチェロで奏でても実にしっくりきます。シューベルトのソナ チネも、さまようようなハーモニーと転調が印象的で、同時にリリシズム、そしてドラマに満ちた作品ですが、ウィスペルウェイの雄弁な語り口と、ジャコ メッティの精巧なピアノで聴くアンサンブルは実に見事です。ブラームスのソナタは、冒頭からさすがの出来栄え。終楽章のバッハの「フーガの技法」に基 づいたフーガはウィスペルウェイの真骨頂、迫力ある堅固な建造物が目の前に現れます。ウィスペルウェイの芸術がますます深まっていることに感じ入る1 枚です。 (Ki)

CONTINUO RECORDS
CONTINUO-CR113(1CD)
バッハ:アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳(1725)から
 バッハ:メヌエットF長調 BWV Anh.113
 クリスティアン・ペツォールト(1677-1733):メヌエット ト長調 BWV Anh.114/メヌエット ト短調 BWV Anh.115
 クープラン牧歌 変ロ長調 BWV Anh.183
 不詳:メヌエット ト長調 BWV Anh.116/ポロネーズ ヘF長調 BWV Anh.117a
  ポロネーズ ヘ長調 BWV Anh.117b/メヌエット変ロ長調 BWV Anh.118
  ポロネーズ ト短調 BWV Anh.119
 J・S・バッハ:コラール「ただ愛する神にのみ委ねる者は」BWV691
  コラール「汝は満たされ、静まれ」BWV510
 不詳:メヌエット イ短調 BWV Anh.120/メヌエット ハ短調 BWV Anh.121
 C・P・E・バッハ:行進曲ニ長調 BWV Anh.122/ポロネーズ トG短調 BWV Anh.123
  行進曲ト長調 BWV Anh.124/ポロネーズ トG短調 BWV Anh.125
 ヨハン・ゴットフリート・ベルンハルト・バッハ(1715-1739)?:アリア「私はしばしばパイプにタバコを詰めて」BWV515
 ゲオルク・ベーム?:ベーム氏のメヌエット ト長調
 不詳:ミュゼット ニ長調 BWV Anh.126
 C・P・E・バッハ:行進曲変ホ長調 BWV Anh.127
 不詳:ポロネーズ ニ短調 BWV Anh.128
 ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル(1690-1749):アリア「御身がそばにあらば」BWV508*
 J・S・バッハ:ゴルトベルク変奏曲のアリア BWV988-1
 C・P・E・バッハ:チェンバロの為の独奏曲変ホ長調 BWV Anh.129
 ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):ポロネーズ ト長調 BWV Anh.130
 J・S・バッハ:前奏曲ハ長調 BWV846
 ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782)?:楽章ヘ長調 BWV Anh.131
 J・S・バッハ:レチタティーヴォ「われは満ち足れり」とアリア「まどろめ、疲れし目よ」BWV82 Nos.2&3*
 不詳:メヌエット ニ短調 BWV Anh.132
 J・S・バッハ:ジョヴァンニーニのアリア「汝の心をわれに捧げなば」BWV518*
  コラール「神よ、われは歌わん」BWV299
 不詳:アリア「顧みよ、わが心よ」BWV509*
 クリスティアン・ペツォールト:チェンバロ組曲ト長調(1726)
チプリアーナ・スマランデスク(Cemb)
フリオ・ザナージ(Br)*

録音:2014年10月、場所未詳
チプリアーナ・スマランデスクは1971年ルーマニア生まれのチェンバロ奏者。ブカレスト音楽アカデミー(ルーマニア)、ヴィチェンツァのアッリーゴ・ペドローロ音楽院で学んだ後トン・コープマンに師事しました。ルーマニアとイタリアを演奏活動の拠点とし、イタリア各地でマスタークラスを開いています。

Vlad Records
VR-007(1CD)
アンリ・ジョセフ・ド・クロエ:ディヴェルティメントと12の小品
ディヴェルティメント 14-8
ディヴェルティメント 14-4
ディヴェルティメント 14-2
ディヴェルティメント 13-3
ディヴェルティメント 12-2
12の小品
ヴラド・ウェヴェルベルフ(Cl&音楽監督)、
テラ・ノヴァ

録音:2012年9月5日&−14日、アントワープ(ベルギー)
テラ・ノヴァによる、知られざるベルギーの音楽家、作品を発掘、紹介する「アントウェルペン・プロジェクト」。18世紀後半に活躍したヴァイオリニスト、作曲家のアンリ・ヨゼフ・ド・クロエ(1758−1842)。「2本のクラリネット、2本のホルン、2本のトランペットのための12の小品」と、「2本のクラリネット、2本のヴィオラ、2本のファゴット、4本のホルン、2本のトランペットとコントラバスのためのディヴェルティメント集」といった編成の室内楽作品を収録。

Sono Luminus
DSL-92193
(CD+Bluray AUDIO)
エキゾチックなスクラップ置き場
メイソン・ベイツ(1977-):バガテル*
ウエノ・ケン(1970-):ペラダム
モハメド・フェイルーズ(1985-):名付けられた天使
メイソン・ベイツ(電子楽器)*
デル・ソルSQ

録音:2014年4月23-26日ヴァージニアボイス,ソノ・ルミナス・スタジオ、2012年12月20-21日サンフランシスコ音楽大学オシャー・サロン
デル・ソル弦楽四重奏団によるsonoluminusレーベル第3番目のアルバムです。現代音楽を主なレパートリーとしている彼らのアルバムには、常に刺激的な音が満ちていて、聴き手に新鮮な驚きを与えてくれます。3人の作曲家の作品はそれぞれ独特な味わいをもっており、作曲家自身も参加した「バガテル(つまらないもの)」での絶妙な電子音や、スリリングなウエノ・ケンの「ペラダム」でのノイズと美音の境界線の認識、イスラム教とキリスト教に登場する天使たちの融合体とも言えるフェイルーズの「名付けられた天使」の東洋的な風味など、ユニークで深遠な音楽が詰まっています。
Sono Luminus
SLE-70002(1CD)
ispirare
ジョージ・ロックバーグ:ヴィオラとピアノのためのソナタ(1979)
アタル・アラド:カプリース(ジョージのために)(2003)
ルシアーノ・ベリオ:民謡集第1番:あなたの黒い髪(1964)
シュラミット・ラン:完璧な嵐(2010)
ベリオ:ナチュラーレ(シチリアーノのメロディのように)
メリア・ウォトラス(Va)
ウィンストン・チョイ(P)
ガリア・アラド(ヴォーカル)
ヴァレリー・ムッソリーニ・ゴードン(Hp)
マシュー・コクミエロスキ(パーカッション)

録音:2011年8月13-15日シアトルベナロヤ,リサイタル・ホール
多くの作曲家たちからも絶大な信頼を寄せられている女性ヴィオラ奏者、メリア・ウォトラスが演奏する「現代のヴィオラ作品集」です。アメリカの偉大な作曲家ロックバーグの作品と、この曲に触発されたアラドのカプリース(アラドはここでヴィオラを演奏しているウォトラスの師)、アメリカ、イタリア、アゼルバイジャン、アルメニアなどの民謡を現代風にアレンジしたベリオの作品、そしてウォトラスが心酔しているというランの無伴奏作品まで、多彩な曲が収録されています。

Aurora
ACD-5078(1CD)
イヴィン・トルヴン(1976-):・ヴィリバルト・モーター・ランドスケープ(2012)
ネオン・フォレスト・スペース(2009)
狼の研究(2006/2014)
プラスティックの波(2013)
asamisimasa
クリスティーネ・チョーゲシェン(クラリネット、ハーモニカ、口笛)
アンデシュ・フォリスダール(エレクトリックギター、アクースティックギター)
ホーコン・ステーネ(打楽器) エレン・ウゲルヴィーク(ピアノ、キーボード)
ターニャ・オルニング(チェロ)
トリル・G・ベルグ(トロンボーン)
カーリン・ヘルクヴィスト(ヴァイオリン)
オイヴィン・トルヴン(ノイズ・ジェネレーター、フィードバック・カセットプレーヤー)
録音:レインボースタジオ(オスロ)
制作:ヤン・マッティン・スモルダール
録音:ヤン・エーリク・コングスハウグ、ペール・エスペン・ウーシュフィヨルド
ミクシング:インガル・フンスコール
オイヴィン・トルヴンは、オスロ・シンフォニエッタのコンポーザー・イン・レジデンス。フォーク、パンク、あるいはバロックのスタイルによるメロディのテー マとアクースティックの室内音楽を、フィールド・レコーディングや手製の楽器による「ローファイ」音と組み合わせた、独自性のある作品を手がけてきま した。ドナウエッシンゲン、サンフランシスコの「Other Minds」、オスロのウルティマ Ultima をはじめとするコンテンポラリー・ミュージックのフェスティ ヴァルで作品が取り上げられ、2012年にはアルネ・ヌールハイム作曲家賞を受賞しました。
ノルウェー作曲家協会のレーベル Aurora が制作した『Neon Forest Space』は、「前衛音楽とその歴史への情熱と興味を共有する」音楽家が集まり 2002年に結成したアンサンブル「asamisimasa」とのコラボレートによるトルヴンのポートレートアルバムです。オスロの街を行き交う車、レーシングカー、 ピンボール・マシンの音を収めた録音を交え、クラリネット/バスクラリネット、エレクトリックギター、キーボード、打楽器、チェロとテープのための《Willibald Motor Landscape》。クラリネット、エレクトリックギター、打楽器、チェロがフィールド・レコーディングに合わせ、森から聞こえる太古のメロディを模 す《Neon Forest Space》。クラリネット/バスクラリネット、トロンボーン、アクースティックギター、2組の打楽器、ヴァイオリン、チェロが、スウェー デンの森で録音された狼の遠吠えとベルリンのアーカイヴの録音と共演する《Wolf Studies(狼の研究)》。ピアノ・ソロ、クラリネット/バスクラリネット、 エレクトリックギター、打楽器、チェロのアンサンブルがとノイズ・ジェネレーター(雑音発生器)とともに、岸に打ちつける「波」を表現する《Plastic Waves(プラスティックの波)》。電気ドリルやおもちゃのレーザーガンといった「楽器」は打楽器のホーコン・ステーネが担当しています。

2L
2L-113SABD
(Blu-ray Disc Audio+SACD)
[5.1 surround/stereo])

初期ロマンティシズムのホルン・ソナタ
フェルディナント・リース(1784-1838):大ソナタ.ヘ長調 Op.34(1811)
フランツ・ダンツィ(1763-1826):ソナタ 変ホ長調 Op.28(1804)
ニコラウス・フォン・クルフト(1779-1818):ソナタ.ホ長調(1812)
スタイナル・グランモ・ニルセン(ナチュラルHrn)
クリスティン・フォスハイム(フォルテピアノ)
[楽器:アンドレーアス・ユングヴィルト(2000)(ボヘミアのラウスマン1800年頃の複製/ナチュラルホルン)、
ケネス・ベイクマン(1983)(ウィーンのヴァルター1805年モデル の複製/フォルテピアノ)]

録音:2014年6月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
制作&バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
録音:ビアトリス・ヨハンネセン
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: FLAC 96kHz + MP3 Region ABC]
[SACD hybrid(5.1 surround DSD/2.0 stereo DSD)]
絶対主義が崩壊したその余波と戦って手に入れた「新しい自由」の時代に居合わせた音楽家たち、フェルディナント・リース、フランツ・ダンツィ、ニコラウス・ フォン・クルフトのホルンソナタを集めたアルバム。ヨーゼフ・アントン・コッホが1805年に描いた『虹のある英雄的な景色』をジャケットのアートワー クに使われています。ブックレットのノーツを書いたアネッテ・ナウマンは、その意味を「細部に至るまで正確に組み立てられ、統一感された世界……自 然と文化の領域の調和……コッホの絵は、ネオクラシカルな規律の構造をもちながら、自然に対する新しい、ロマンティックな意識を示唆する……時代は、 新しい自由へと芸術を導いていく」と述べています。
フェルディナント・リース(1784?1838)は、ボン生まれ。ベートーヴェンにピアノを学び、1801年10月、ウィーンに行き、ベートーヴェンの庇護の下、 作曲を行い、交響曲、オペラ、オラトリオ、管弦楽曲、室内楽曲、ピアノ曲を含む、180近い作品を残しています。シュヴェツィンゲン生まれのフランツ・ ダンツィ(1763?1826)は、イタリア家系のドイツ人音楽家ではもっとも重要な作曲家とみなされています。交響曲、協奏曲、オペラ、教会音楽、歌曲と、 広い分野に多くの曲を作り、室内楽のための音楽、とりわけ木管アンサンブルのための作品が知られています。ニコラウス・フォン・クルフト(1779?1818) は、ウィーン生まれ。ウィーン大学で哲学と法律を修め、アルブレヒツベルガーの下で作曲を学びました。外相メッテルニヒに仕え、公務のかたわら作曲 したホルンソナタ、ファゴットソナタ、歌曲が、彼の遺産です。
ノルウェーのスタイナル・グランモ・ニルセンは、ナチュラルホルンの名手の一人に挙げられるプレーヤーです。トロンハイム音楽院のスタイン・ヴィラ ンゲル、フライブルク州立大学のアイフォー・ジェイムズ、オスロのノルウェー音楽アカデミーでフロイディス・レー・ヴェクレに学びました。1999年か らノルウェー軍音楽隊のホルン奏者を務め、現在はノルウェー・ウィンドアンサンブルに所属しています。コントロールのむずかしいナチュラルホルンを巧 みに操り、楽譜を正しく音にするとともに、ロマンティシズムが芽生え育ちゆく時代の作品を瑞々しい、活き活きした音楽に表現していきます。
録音セッションは、制作を担当したモッテン・リンドベルグが響きの良さを気に入っている録音場所のひとつ、アーケシュフース県ベールムのヤール教会 で行われました。DXD(352.8kHz/24bit)録音。教会の空間に響くナチュラルホルンの音が程よい距離感で捉えられ、リアルなテクスチュアを感じさせ るフォルテピアノとともに美しい音楽を作り上げています。 Pure Audio Blu-ray と SACD hybrid のディスクを収めた「コンボ」仕様のアルバムです。
※Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu?ray ディスクにはインデックスを除き映像は 収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu?ray プレーヤーもしくは Blu?ray 対応のPCをお使いください。

DIGRESSIONE
DCTT-49(1CD)
コンツァシエッジェマンドリン・アンサンブルによるモルフェッタ伝承の葬送行進曲集
不詳:Ti te(笛、太鼓、トランペットによる演奏)*
ヴィンチェンツォ・ヴァレンテ:U Conzasiegge(吹奏楽の為の;1857)+
ジュゼッペ・ペルッツィ(1837-1918)/サビーノ・アンドリアーニ編):Patetica(マンドリン・アンサンブルの為の;1907)
ベネデット・パルミエーリ(サビーノ・アンドリアーニ編):Palmieri(マンドリン・アンサンブルの為の;1840?/1882?)
サヴェーリオ・カロー(サビーノ・アンドリアーニ編):Dolor(マンドリン・アンサンブルの為の;1897)
ヴィンチェンツォ・ヴァレンテ(サビーノ・アンドリアーニ編):Lo sventurato(マンドリン・アンサンブルの為の;1888)
 U Conzasiegge(マンドリン・アンサンブルと打楽器の為の;1857)#
ベルナルド・ロスパッルーティ(第1マンドリン)
セルジョ・ヴァッカ(第2マンドリン)
フェデーレ・デパルマ(マンドーラ)
アントニオ・バラッキャ(マンドロンチェッロ)
ニコラ・ネスタ(G) 以上(*/+以外)
グラン・コングレッソ・バンディスティコ「S・チェチーリア」(吹奏楽+)
パスクアーレ・トゥルトゥッロ(指)+

録音:2009年(リマスタリング:2015年)、場所の記載なし
イタリア南東部バーリ近郊の町モルフェッタに伝わる音楽。*の演奏者および#の打楽器奏者の名前は記載がありません。ブックレット表記はイタリア語のみとなっています。

1001 Notes
1001NOTES-06(1CD)
アルチュアン・ド・リエレ〜水族館
プロコフィエフ:歌劇「三つのオレンジへの恋」より 行進曲
チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」より 金平糖の踊り
ラヴェル:弦楽四重奏曲〜第2楽章
プーランク:15の即興曲〜第5番
サン・サーンス:「動物の謝肉祭」より 水族館
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
オーレリアン・テラード:榛の木(ハンノキ)を通る風(シューベルトによる)
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(1580-1651):トッカータ・アルペッジャータ
サティ:(犬の為の)ぶよぶよしたほんとうの前奏曲
オーレリアン・テラード:タービンの配管は船底すれすれでひびが入っている(ストララヴィンスキーによる)
オーレリアン・テラード:毎秒400サイクル(シューマンによる)
サティ:クノシェンヌ第1番
オーレリアン・テラード:1786(モーツァルトによる)
クープラン:神秘的なバリケード
アルチュアン・ド・リエレ
[オーレリアン・テラード(ピアノ、ギター、キーボード、おもちゃの楽器)
シモン・ブサゲ(ホルン、エレクトリック・ベース)
ティボー・ショメイユ(クラリネット、打楽器)
トマ・デルペリエ(ドラムス、打楽器) ]
アルチュアン・ド・リエレはフランスのリモージュで結成された、アコースティック楽器を中心におもちゃ楽器も加えたユニークなバンド。音楽ジャンルを超えて活躍する彼らが、ここではクラシックの名曲をアレンジしてユニークな演奏を聴かせます。

MG Music
GEE-01(1CDR)
天国と地獄〜トロンボーンのための作品集
ラーベ:バスタ
シューベルト:夜曲
クセナキス:ケレン
ブラームス:五月の夜
シェルシ:トロンボーンのための3つの小品
シュナイダー:テナートロンボーンのためのソナタ T.Blues, U.An American Ballad, V.Below Surface
カーター:リトレーシングX
シューベルト:小人
カーター:グラ
マーラー:私はこの世に忘れられ
マシュー・ジー(Tb)
フランソワ・キリアン(P)

録音:2013年11月&2014年3月
ロイヤル・フィルの首席トロンボーン奏者、ロンドンの王立音楽大学の教授を務めるマシュー・ジーのソロ・アルバム。シュヴェルトシクやカーターの英国初演を担当するなど、近現代作品も得意とする名手です。シューベルト、ブラームスやマーラーの編曲、シュナイダーのソナタのテナー・トロンボーン版、クセナキス、カーターなどによるリサイタル・プログラムは、トロンボーンのサウンドとテクニック両面の魅力が存分に発揮された好演奏。
※当タイトルはレーベルオフィシャルのCD-R盤となります。

Discovery
DMV-113(1CD)
グルオディス:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ、
ピアノ・ソナタ第2番、
歌曲組曲「歓喜と悲哀」(ホーナー、レネハン編)、
ヴァイオリンとピアノのための4つの小品
クリストファー・ホーナー(Vn)、
ジョン・レネハン(P)

録音:2013年9月
20世紀前半のリトアニアにおける重要な作曲家の1人であるユオザス・グルオディス(1884−1948)。ロマン派の流れを汲み、自らを"リトアニアのグリーグ"とも称したグルオディスは、同国、そしてバルト三国の音楽の発展に確かな足跡を残した音楽家です。

コウベレックス
KRS-5205(1CD)
税込定価
七つの木に寄せる歌」(L.モイーズ)
山田耕筰:この道/赤とんぼ
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
 シリンクス
ルイ・モイーズ:七つの木に寄せる歌
サン=サーンス:ロマンスOp.37
ルイ・モイーズ:さくら変奏曲
尾高尚忠:フルート協奏曲より第二楽章「レント」
グノー:アヴェ・マリア
デュオ・プリムローズ
【上田賢一(Fl)、二塚裕美(P)】

録音:2015 年5 月25-26 日、北神区民センター ありまホール(神戸市)
ルイ・モイーズ Louis Moyse(1912-2007)は、フルートの名手であった父マルセルと共にフランス派フルートの伝統を伝える演奏家。幼少からルイ氏は、父親とともに演奏をし、サン=サーンス、フォーレ、ドビュッシーなどとも面識があった。マールボロ大学のフルート科教授を27 年間務めたほか、ボストン大学、トロント大学教授でもあった。またルドルフ・ゼルキンと共にマールボロ音楽祭の設立者の一人としても知られている。
「七つの木に寄せる歌」Seven Songs for Trees はルイ晩年の未出版の楽曲で、夫人であるジャネット・モイーズにより書かれた「糸杉」、「ポプラ」他7種の樹木に寄せられた詩に添えて作曲された。7曲の表情はユニークで多彩であり、ルイ独自の人生哲学と自然への讃歌を反映するなかでみごとに調和し、希望をもって完結している。
◆上田賢一(Fl)
才能教育音楽学校にて高橋利夫、鈴木鎮一氏ほかに師事。1982年渡米。 コーネル大学フルート科講師、西ワシントン大学講師、スカジェットバレー交響楽団及びノースウエストフィルハーモニック室内管弦楽団首席フルート奏者を務め、尾高尚忠のフルート協奏曲ワシントン初演をはじめ、ミネアポリス美術館、ワシントン大学、ウエストミンスター大学等でリサイタルを行う。ジョファリー・ギルバート、キース・アンダーウッド、ルイ・モイーズ各氏に師事し、2000年アメリカハープ協会(AHS)コンクールでフルートとハープのデュオで優勝。2010年帰国。イニスフリー・アンサンブルを主宰し関西を中心に演奏活動と指導を行っている。
◆二塚裕美(ピアノ)
大阪芸術大学演奏学科を最優秀の成績で卒業、学長賞を受賞。同大学大学院にて荒憲一氏に師事。2004 年デビューリサイタル開催。2007 年大阪文化祭賞奨励賞を受賞。以後大阪フィル、テレマン室内管などベートーヴェン、メンデルスゾーンの協奏曲を演奏。リサイタルや荒憲一氏とデュオ・リサイタルなど開催している。

RPR
RP-012(1CD)
ヘンデル・イン・ザ・ウインド
ヘンデル:メサイア組曲
歌劇 「リナルド」 より涙の流れるままに
トリオ・ソナタ.ヘ長調Op.2-4,HWV.389
クラヴィーア組曲より第5番ホ長調 「調子のよい鍛冶屋」、第7番ト短調 「パッサカリア」
合奏協奏曲第2番変ロ長調 Op.3-2,HWV.313
ザドク・ザ・レッド・プリースト
ボーナストラック:愛のアリア
レッド・プリースト
〔ピアーズ・アダムズ(リコーダ−)、
ジュリア・ビショップ(Vn)、
アンジェラ・イースト(Vc)、
デビッド・ライト(Cemb)〕
リコーダーのヴィルトゥオーゾ、ピアーズ・アダムズが1977年に結成したレッド・プリースト。このオール・ヘンデル・プログラムでは、古楽界の名手4人がその確かな実力を爆発させ、古楽の枠に捉われないレッド・プリーストならではの演奏を今作でも披露。ボーナス・トラックにはプリースト・オン・ザ・ラン(RP 001)の「愛のアリア」をアンコールとして収録しています。
※高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

ROSA
RD-2353(1CD)
パヴェル・ゼメク・ノヴァーク(1957-):モノフォニーについて
(1)キャンドルライト(第1版、ギターの為の;2009-2010)
(2)聖母マリアの花 I-IV(ピアノの為の協和音)
(3)十字架上のキリストの最後の七つの言葉 I-VII(クラリネット独奏の為の;2002)
(4)ボフスラフ・レイネクに(ヴィオラとピアノの為のソナタ;2003)
   秋の小道(少しユニゾンで)/冬の風景(ほとんどユニゾンで)/ピエタ(ユニゾン I)
   ディエス・イレ(層 I)/春の風(ユニゾン II)/犬の形の雲(層 II)
(5)キャンドルライト(第2版、ピアノの為の;2009-2010)
(6)ソナタ第2番「P・ヤクプ・ゼメクの記念に」I-II(チェロ独奏の為の;1995)
(7)ファンタジー−ユニゾン(ヴァイオリンとピアノの為の;1999-2000)
(8)地上の美と楽園の美について III.I-II(モラヴィア民謡の主題による歌と踊りの幻想曲−オーボエ,ハープとピアノのユニゾンの為の;2010-2011)
(9)四重奏団第3番「エヴジェン・プロツェクの記念に」(クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのユニゾンの為の;2013-2013)
(10)キャンドルライト(第3版、ギターとピアノの為の;2009-2010)
(1)ヤン・トゥラーチェク(G)
(2)エヴァ・フティロヴァー(P)
(3)イジー・ムラース(Cl)
(4)オンドジェイ・シュトフル(Va) 
 エヴァ・フティロヴァー(P)
(5)エヴァ・フティロヴァー(P)
(6)ソルカーシュ・スヴォボダ(Vc)
(7)ミラン・パリャ(Vn) 
 オンドレイ・オロス(P)
(8)ヴィレーム・ヴェヴェルカ(Ob) 
 カテジナ・エングリホヴァー(Hp)
 ダニエル・ヴィエスネル(P)
(9)イジー・ムラース(Cl) 
 マチェイ・ヴルク(Vn)
 オンドジェイ・シュトフル(Va) 
セバスティアン・トート(Vc)
(10)ヤン・トゥラーチェク(G) 
 エヴァ・フティロヴァー(P)
パヴェル・ゼメク・ノヴァークはブルノ音楽院で学んだ後、ブルノのヤナーチェク音楽アカデミーでミロスラフ・イシュトヴァーン(1928-1990)、ロンドンでジョージ・ベンジャミン(1960-)、パリでジェラール・グリゼー(1946-1998)に師事したチェコの作曲家。このアルバムには彼がハーモニー、ポリフォニーを用いないユニゾン、モノフォニーの可能性を探究した作品が収められています。

KAREL PROCEK
CDVKP-09(1CD)
変遷する時代における出会い
パヴェル・ヴラニツキー(1756-1808):弦楽四重奏曲 Op.40-3*
ヤン・エヴァンゲリスタ・キプタ(1813-1868):オルガンの為の前奏曲+
フランツ・クロンマー(1759-1831):2つのクラリネットとヴィオラの為の13の小品 から Nos.2, 3, 4, 7, 11#
シュターミッツSQ*
インドジフ・パズデラ、ヨセフ・ケクラ(Vn)
 ヤン・ピェルシュカ(Va) 
ペトル・ヘイニー(Vc)
イジナ・ドヴォジャーコヴァー=マレショヴァー(Org)
ヴィート・スピルカ、オルガ・スピルコヴァー(Cl)
カレル・プロツェク(Va)

録音:2014年9月12-14日、プレモントレ修道院(*/#)および聖ペテロ&パウロ教会、ノヴァー・ジージェ、チェコ

MARTIN STANOVSKY
KALABIS-2014(1CD)
ヴィクトル・カラビス(1923-2006):室内楽作品集
チェロとコントラバスの為のデュエッティーノ Op.79(1995)+
無伴奏チェロの為の3つのモノローグ Op.83(1996)
ヴァイオリンとチェロの為のデュエッティーノ Op.67(1987)*
ヴィクトル・メザーチェク(Vn)*
イジー・スラーデチェク(Vc)
ヤン・ボコウン(Cb)+
ヴィクトル・カラビスはチェコのチェルヴェニー・コステレツに生まれた作曲家。プラハ音楽院、カレル大学音楽アカデミーで学び、チェコ国営放送プラハ放送に勤務。1950年代後半から国際的に注目され、歌劇以外の各ジャンルに数多くの作品を残しました。妻はチェンバロ奏者のズザナ・ルジーチコヴァー(1927-)。 当CDはヴィクトル・カラビス&ズザナ・ルジーチコヴァー財団の支援を受けて制作・発売されたものです。ブックレット等の表記はチェコ語のみとなっています。本体・外装に規格番号表示が無く、KALABIS 2014は弊社が付したものです。収録時間は約37分ですがフルプライスです。

Sono Luminus
DSL-92192
(BD-Audio+CD)
アンナ・ソウルヴァルドスドッティル:作品集
大気の光の中に<Luminance-輝き/Serenity-静けさ/Existence-存在/Remembrance-回想>
Transitions-推移
アンナ・ソウルヴァルドスドッティル
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル(ICE)<カイル・アルムブルスト(Va)/マイケル・ニコラス(Vc)/ヌイコ・ワッデン(ハープ)/ナタン・デイヴィス(パーカッション)>

録音:2015年4月6-9日USAヴァージニアボイス,ソノ・ルミナス5.1 DTS HD MA 24/192khz, 7.1 DTS HD MA 24/96khz, 2.0 LPCM 24/192khz
アルバムの表に「ICE」とありますが、これは氷のことではなく、「インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル」の各頭文字をとったものです。2001年に設立され、ニューヨーク・タイムズ紙上で「最も達成感と冒険心に満ちたグループの一つ」と賞賛されたこのアンサンブルは、演奏だけでなく、プレゼンター、教育者として現代の音楽を推進することに心を砕き、これまでに500以上の作品を初演するなど、常に観客のために革新的な作品を用意し、これらを広めるために新しい戦略を練っています。今回のアルバムでは、女性作曲家ソウルヴァルドスドッティル(1977-)の作品「大気の光の中に」が演奏されています。常に持続する音素材と、それを彩る楽器群の響きは、少しずつ揺れ動きながら、謎めいた抒情的な雰囲気を創り上げていくこの音楽は、聴き手に様々なイメージを想起させるものです。神秘的な音に包まれたい人にオススメの1枚といえるでしょう。
Sono Luminus
SLE-70001(1CD)
ノルディック・アフェクト:クロックワーキング
マリア・フルド・マルカン・シグフスドッティル(1980-):クロックワーキング
ヒドゥル・グドナドッティル(1982-):2つのサークル
ハフディス・ビャルナドッティル(1982-):ビーコンからビーコンへ
スリドゥル・ヨンスドッティル(1967-):室内音楽「INNIN」
アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):沈黙の影
シグフスドッティル:眠れる振り子
ノルディック・アフェクト(アンサンブル)/マリア・フルド・マルカン・シグフスドッティル(電子楽器)/ハフディス・ビャルナドッティル(電子楽器)/スリドゥル・ヨンスドッティル(電子楽器)/ハラ・ステヌン・ステファンスドッティル(Vn)/グドルン・フルンド・ハロアルドッティル(Va)/ハンナ・ラフツドッティル(Vc)/グドルン・オスカル
ドッティル(ハープシコード)

録音:アイスランドRUVスタジオ
アイスランドの現代作曲家たちの多種多彩な音楽。それぞれに思い思いのタイトルが付され、聴くだけでいくつもの新奇な世界を体験することができるものです。電子音の刺激的な響きは、仄かな夢の記憶に強烈な楔を打ち込み、各々の楽器の対話からは、夢のような響きを聞き取ることができるでしょう。思いもよらない響きを発見する楽しみにも満ちています。音楽に美しさを求めるか、それとも刺激を求めるか・・・。ヴァイオリンの音色と“赤ちゃんの声”のようなものが交錯するトラック4などがオススメです。

ALLEGRO RECORDS
ALLEGRO-008(1CD)
何も言わない5つの方法〜金管五重奏の為の音楽
グレゴリー・フリッツェ(1954-):小組曲
ルイス・セラノ(1972-):何も言わない5つの方法
ホセ・アラマ・ヒル(1952-):ペンタクインテット
フェレル・フェラン(1966-):チェルノブイリ
セサル・カノ(1960-):ペンタメタリア
ホアン・ビンセント・マチ(1958-):ボーシャン
パスクアル・ピケラス(1973-):デ・カイ*
ストロンボル金管五重奏団
「ホセ・イバニェス、ドミンゴ・トレリャ(Tp)
フアン・カルロス・セバ(Hrn)
ガスパル・サンチス(Tb) 
ロレンソ・リョベ(Tub)
ゲスト:マヌエル・ガセント(打楽器)、パスクアル・ピケラス(Tp)*、パコ・ベルナル(カホン・フラメンコ)]

録音:2001年12月-2002年2月、アレグロ・レコーズ、バレンシア、スペイン 発売:2002年
1999年スペインのバレンシアで創設されたストロンボル金管五重奏団。メンバーはバレンシア地方の音楽院教師や公立吹奏楽団員。グレゴリー・フリッツェはアメリカ合衆国、他はスペインの作曲家。ブックレット表記はスペイン語のみです。

Resonus
RES-10149(1CD)
レノックス・バークリー:室内楽作品集
フルート,クラリネットとファゴットのための「小品」(世界初録音)
クラリネット、ホルンと弦楽四重奏のための「六重奏曲」 Op.47
弦楽四重奏曲のためのカノン「ストラヴィンスキーの追憶に」(世界初録音)
コントラバスとピアノのための「前奏曲とアレグロ」
弦楽三重奏曲 Op.19
無伴奏ヴィオラのための「3つの小品」
クラリネットとピアノのための「ソナチナ」(世界初録音)
バークリー・アンサンブル

録音:2014年9月
ナディア・ブーランジェの下で作曲を学び、ジョン・タヴナーやリチャード・ロドニー・ベネットなど多くの巨匠たちを育成した20世紀イギリスを代表する作曲家の1人、レノックス・バークリー(1903−1989)の室内楽作品集。
サウスバンク・シンフォニアのメンバーによって2008年に結成されたバークリー・アンサンブルは、その名の通りバークリー親子の名を冠する室内楽団。そしてそのパトロンはマイケル・バークリー!バークリー家お墨付きの実力派集団です。

Continuum
CCD-1025(1CD)
ディーリアス&ダイソン〜チェロとピアノのための作品集
ディーリアス:チェロ・ソナタ、
 ロマンス、クレオールの踊り、
 「ハッサン」より 3つの小品、
 夏の夜の水上にて
ダイソン:前奏曲,幻想曲とシャコンヌ、
 2つの小品
アンドルー・シュールマン(Vc)、
イアン・ブラウン(P)
アンドルー・シュールマンは、22歳でムーティ時代のフィルハーモニア管の首席奏者に就任し、イギリス人として初めてピアティゴルスキー・アーティスト・アウォーズを獲得した英国の名チェリスト。
Continuum
CCD-1009(1CD)
バリー・アンダーソンの音楽
アンダーソン:エレクトロアコースティック・ファンファーレ/ARC/ピアノ小品第1番/ピアノ小品第2番/ピアノ小品第3番/ドミンガス
サリー・メイズ(P)、ミストリーSQ、
スティーヴン・モンタギュー(エレクトロニクス)、他
20世紀イギリスにおける最も重要なエレクトロアコースティック・コンポーザーの1人と称されたバリー・アンダーソン(1935−1987)の作品集。20世紀イギリスの電子音楽を牽引した作曲家です。

ANTARCTICA
ANTAR-0001(CD)
タンスマン・チェロ四重奏団誕生!
タンスマン:4本のチェロのための二章
ジョゼフ・ジョンゲン:4本のチェロのための2つの小品Op.89
ピエール・プティ:4本のチェロのための組曲
ルドルフ・マッツ:チェロ四重奏曲ニ短調
ジュール・ド・スウェルト:エレジー
タンスマン・チェロ四重奏団【マリネラ・ドコ、フェルディナンド・リマ・デ・アルブクェルクェ、ディディエ・ポスキン、カレル・ステイラエツ】

録音:2014年7月8-11日聖パンクラス聖堂(ヴィラ=サンパンクラス)
ベルギーの新レーベルANTARCTICA第1回発売となります。
タンスマンの名を冠したタンスマン・チェロ四重奏団は、2010年結成の団体。マリネラ・ドコ(アルバニア)、フェルディナンド・リマ・デ・アルブクェ ルクェ(ブラジル)、ディディエ・ポスキン(ベルギー)、カレル・ステイラエツ(ベルギー)の4人のチェリストが、オート=アルプで行われたチェロ音楽 祭で知り合ったことで生まれました。当ディスクがデビュー・アルバム。
グループ名にもなっているタンスマンの曲は1935年の作で、第1曲アダージョ・カンタービレはタンスマンの旋律美を示す好例で、滔々と歌い継がれ る歌で恍惚の境地に導かれます。ベルギーの大作曲家ジョンゲンは印象主義的作風が絶美。クロアチアのチェリストだったルドルフ・マッツは数百の作品 を残した多作家ですが、1966年のチェロ四重奏曲は過去の先達の主題を再使用している興味深いものとなっています。 (Ki)

HATART
HATART-190(1CD)
シュトックハウゼン:マントラ(1970) マーク・クヌープ
ロデリク・チャドウィック(P)
ニュートン・アームストロング(電子楽器)

録音:2013年1月5,6日/ロンドン、キングス・プレイス、ホール2
シュトックハウゼンにとって、「マントラ」の作曲はターニングポイントでした。1960年代後半から彼の音楽は思索の結果の大きな変化を遂げました。 それは、1950年代のセリー音楽に特徴的な音楽構造への複雑にシステム化されたアプローチへの回帰でした。もちろんこの回帰は後退を意味するので はなく、マントラという作品は、セリー音楽のもつ可能性やポテンシャルを大幅に拡張、1950年代の苦行のような抽象的な音楽ではなく、旋律や劇場、 そして調性的ハーモニーへの扉を再び開いたのです。 (Ki)

CUBE BOHEMIA
CBCD-2420(1CD)
マルティヌー:チェロとピアノの為の作品集
ソナタ第2番/ソナタ第3番
スロヴァキア民謡による変奏曲
ロッシーニの主題による変奏曲
ヤン・パーレニーチェク(Vc)
イトカ・チェホヴァー(P)

録音:2003年5月、スタジオ・ドモヴィナ、プラハ、チェコ 発売:2004年
ヤン・パーレニーチェクは1957年チェコのプラハに生まれ、プラハ音楽院を卒業後プラハ音楽アカデミーでミロシュ・サードロ(1912-2003)に師事したチェロ奏者。2000年、スメタナ三重奏団を創設以来2015年現在そのリーダーを務めています。イトカ・チェホヴァーはプラハ音楽院を卒業後プラハ音楽アカデミーでペテル・トペルチェル(1944-2010)に師事したチェコのピアニスト。創設以来2015年現在スメタナ三重奏団のメンバー。
CUBE BOHEMIA
CBCD-2735(1CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
ヤン・パーレニーチェク(Vc)
イトカ・チェホヴァー(P)

録音:2006年12月、スタジオ・マルチーネク、プラハ、チェコ

TRIART
TR-008(1CD)
シェーンベルク:弦楽四重奏曲ニ短調 Op.7
アンディ・ハーダー(1955-):クラリネットと弦楽四重奏の為のジャズ組曲*
 セブン・フォー・フォー・ファイヴ [Seven Four for Five]/ワルツ
 バラッド/ラテンの主題による幻想曲
ヴェンツェル・グルント(Cl)
アポロンSQ

録音:2006年、チェコ放送スタジオ、プラハ、チェコ、 2011年、SONO レコーディング・スタジオ、ノウゾフ、クラドノ、チェコ
アンディ・ハーダーはスイスのジャズ・ミュージシャン・作曲家。ヴェンツェル・グルントは1969年以来2015年現在スイス在住のチェコのクラリネット奏者。

DIGRESSIONE
DCTT-46(1CD)
ガーシュウィン:コンチェルト&ソングズ
ピアノ協奏曲ヘ調 [Concerto in Fa]
魅惑のリズム [Fascinating Rhythm]*
レディ・ビー・グッド!+
君を抱いて [Embraceable You]*
ス・ワンダフル ['S Wonderful]*
アイ・ガット・リズム [I Got Rhythm]+
ガーシュウィン・クインテット
[レティツィア・ラガッツィーニ(Fl、ソプラノSaxン)
マリエッラ・ドンナロイア(アルトSax)
イザベッラ・ファッブリ(テナーSax)
ラウラ・ロッケジャーニ(バリトンSax)
マリア・ジュリア・フェステル(P)]
フェデリーカ・ダゴスティーノ(歌*)
チッチョ・レジーナ(歌+)

録音:2004年7月、ディグレッシオーネ・スタジオ、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
ガーシュウィン・クインテットはイタリアの女性演奏家たちにより2008年に結成されたサクソフォン・クアルテット+ピアノ編成のアンサンブル。クラシカルな活動のみならずジャズ・フェスティョヴァルにも参加し喝采を浴びています。

ARTALINNA
ATL-A008(1CD)
ティンパニの為の現代音楽作品集
エリオット・カーター(1908-2012):4つのティンパニ(1人の奏者)の為の8つの小品(1949, 1966)*
一柳慧(1933-):リズム・グラデーション SJ110(1993)*
ジャン=ピエール・ドルエ(1935-):影から…(ティンパニと弦楽三重奏の為の;2006)+
アレッサンドロ・ソルビアーティ(1956-):鏡(ティンパニとピアノの為の;2011)#
ブノワ・カンブルラン(ティンパニ(*/#))
イ=ピン・ヤン(ティンパニ+)
ベラSQ員+
[ジュリアン・デュードガール(Vn)
ジュリアン・ブータン(Va)
リュック・ドゥドレイユ(Vc)]
エマヌエーラ・ピエモンティ(P)#

録音:データ記載なし
めったに聴ける機会のないティンパニの為の楽曲を収録。ブノワ・カンブルランはリヨン国立Oのティンパニストを務めるフランスの打楽器奏者、パリ音楽院およびリヨン地方音楽院教授、上海音楽院(中国)客員教授。イ=ピン・ヤンは台湾に生まれパリ音楽院で学んだ打楽器奏者。2006年リヨン国際ティンパニ・コンクール第1位。

DACAPO
MAR-8.226113(1CD)
エッコゾーンが演奏するカルステン・フンダル〜カルステン・フンダル:作品集
4つのミニアチュアと3つのインテルメッツォ(2010)-ピアノと2台のパーカッションのための
沈黙のポートレート(2011)-アルト・サクソフォンとピアノ、パーカッションのための
メビウス#1(2001)-独奏マリンバのための
メビウス#3“時間の関係”(2002)-ソプラノ・サクソフォンとヴァイブラフォンのための*
TempoPiegamento(2009)-ソロ・パーカッションのための
ソナタ第1番「DronesandWaves-無人機と波」-独奏ピアノのための
ロルフ・ヒント(P)
マティアス・ロイメルト(パーカッション)
マチアス・セイベック(パーカッション)
ペテル・ナヴァロ・アロンソ(Sax)

録音:2014年2月10-12日コペンハーゲンデンマーク王立音楽院
*=世界初録音
デンマークで学び、その後、フェルドマンやクセナキス、リゲティなどの音楽から強い影響を受けたという作曲家カルステン・フンダル(1966-)。彼の作品は哲学的であり、また色彩的でもあります。アレンジャーとしても名高く、多くの映画音楽や実験的なコンサートでその最奥を発揮しています。このアルバムでは、その個性が伸び伸びと発揮された興味深い作品を聞くことができます。最初に置かれた「4つのミニアチュアと3つのインテルメッツォ」では彼が影響を受けた作曲家たちの作品をモティーフにしながらも、新たな創造を試みつつ、不思議な世界を作り上げたものです。

PUREMUSIC
5414706-10502(1SACD)
バッハXXI
無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007よりプレリュード
カンタータ第208番「狩のカンタータ」〜アリア「羊は憩いて草を食み」
主よ、あわれみたまえ(マタイ受難曲より)
2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV 1043〜第1楽章*
ヴァイオリン協奏曲イ短調 BWV 1041〜第2楽章
デュエット第1番 ホ短調 BWV802
ゴルトベルク変奏曲〜アリア
イギリス組曲第2番 イ短調 BWV 807〜プレリュード
マット・ハーシュコヴィッツ・トリオ〔マット・ハーシュコヴィッツ(P)、マット・フィールズ(Cb)、デイヴィッド・ローゼンブラット(ドラム)〕
フィリップ・クイント(Vn)
ララ・セント・ジョン(Vn)*
J.S.バッハの人気曲8作を、現代音楽風、ジャズ風、ラテン風、アラブ風など様々なテイストに編曲したもの。編曲を手がけたのはピアニスト・アレンジャー のマット・ハーシュコヴィッツ。ヴァイオリンのフィリップ・クイントをメインに、ハーシュコヴィッツのおしゃれなハーモニーのセンスが光ります。2 つのヴァ イオリンのための協奏曲ではララ・セント・ジョンをゲストに迎え、刺激的なアンサンブルが展開されています。 (Ki)

Vlad Records
VR-008(1CD)
シューマン:ロマンス集
3つのロマンス Op.94(クラリネットとピアノのための)
おとぎ話 Op.132(クラリネット、ヴィオラとピアノのための)
おとぎの絵本 Op.113(ヴィオラとピアノのための)
幻想小曲集 Op.73(クラリネットとピアノのための)/3つのロマンス Op.94(ヴィオラとピアノのための)
テラ・ノヴァ
〔ヴラド・ウェヴェルベルフ(Cl)、マテ・ズーチス(Va)、ミシェル・グルダール(P)〕

録音:2013年8月
クラリネット奏者のヴラド・ウェヴェルベルフを芸術監督として結成されたベルギー、アントワープのアンサンブル、テラ・ノヴァによるシューマンの室内楽作品集は「3つのロマンス」や「幻想小曲集」など名作揃い。「3つのロマンス」は、ウェヴェルベルフが吹く"クラリネット版"と、ベルリン・フィル首席ヴィオラ奏者のマテ・ズーチスが弾く"ヴィオラ版"の2ヴァージョンを収録しており、聴き比べも興味深いところ。シューマンの濃厚なロマンティシズムを、名手たちの共演でたっぷりと――。

CONTINUO Classics
CC77-7718(1CD)
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ断章「トルソ」
イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ イ短調
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ヘ短調Op.6
フロリン・ポール、
クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)、
ダナ・ポール・ジョヴァニネッティ(P)

録音:2014年パリ、2009年ブカレスト、1998年ハンブルク
ヴァイオリンの名手として活躍したエネスコとイザイのソナタ集。クリストフ・ジョヴァニネッティはイザイ・カルテットの創設者で、青柳いづみことの共 演でも知られています。彼はルーマニアでも学んだため、エネスコの作品を得意とし、ここでは1911年に作曲を開始した「トルソ」と呼ばれる未完の断 章に挑戦しています。より洗練されたヴァイオリン・ソナタ第2番はルーマニアのフロリン・ポールの演奏。1983年からチェリビダッケのミュンヘン・フィ ルのコンサートマスターを務めていた名手。このふたりによるイザイの二重奏ソナタも驚異的な名演です。 (Ki)

Resonus
RES-10153(1CD)
愛、戦いと哀しみの歌〜ジャック=フランソワ・ガレ:オペラティック・ファンタジー集
ドニゼッティの「殉教者」による華麗なる幻想曲(Op.49)
ドニゼッティの「ベリサリオ」のカヴァティーナに基づく幻想曲(Op.42)
ドニゼッティの「ロベルト・デヴリュー」より 私を自由にさせて*
ベッリーニの「ビアンカとフェルナンド」のモチーフによる幻想曲(Op.47-2)
ベッリーニの「夢遊病の娘」のカヴァティーナに基づく3つのメロディ(Op.28)
ドニゼッティの「愛の妙薬」より 人知れぬ涙*
ドニゼッティの「愛の妙薬」による幻想曲(Op.46)
ベッリーニの歌劇「ノルマ」のモチーフに基づく華麗なる幻想曲(Op.40)
メルカダンテの「イタリアの夜会」により 狩人たちの叫び声*
アネク・スコット(ナチュラルHrn/マルセル・オーギュスト・ラウー1823年製)、
ルーシー・クロウ(S)*、
スティーヴン・デヴァイン(ヒストリカルピアノ/エラール1851年製)

録音:2014年8月16日−18日、ラドック・パフォーミング・アーツ・センター(バーミンガム、イギリス)
エウローパ・ガランテ、ダンディン・コンソート、ザ・シックスティーン、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、エイヴィソン・アンサンブル、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティックなど、世界トップクラスのピリオド・オーケストラで首席ホルン奏者として活躍する女流ピリオド・ホルニスト、アネク・スコット。
トゥーニス・ファン・デア・ズヴァールトやピップ・イーストップなどピリオド・ホルンの先人たちに師事したナチュラルホルンの名手が、伸びやかなサウンドと驚異的なテクニックで魅せる、19世紀の名ホルニスト、ジャック・フランソワ=ガレの「オペラ・ファンタジー集」!
19世紀フランスの作曲家であり、当時を代表するホルニストだったジャック=フランソワ・ガレ(1795−1864)。オデオン座、イタリア座、王室礼拝堂のホルニストを歴任し、パリ音楽院教授としてナチュラルホルンの奏法の発展に寄与した巨匠です。

Continuum
CCD-1074(1CD)
ベスト・オヴ・ブリティッシュ・クラリネット Vol.2
スタンフォード:クラリネット・ソナタ
ハウエルズ:クラリネット・ソナタ*
ベンジャミン:ヴァルス=カプリース「ラヴェルのトンボー」*
マレー・クーリ(Cl)、ジョン・マッケイブ(P)、
ピーター・ペッティンガー(P)*
マレー・クーリ(1941−)は、ロンドン・フィル、ロイヤル・フィル、シドニー響、ニュージーランド響のクラリネット奏者を歴任してきたニュージーランド出身のベテラン・クラリネット・プレーヤー、
スタンフォード、ハウエルズ、ベンジャミンというオール・イギリス・プログラムは、共演のピアニストも、マッケイブ、ペッティンガーと非常に豪華。

Afontibus
ATB-CD-10(1CD)
ロマンティック・ヴァイオリン&オルガン
オット・オルソン(1879-1964):ヴァイオリンとオルガンの為のロマンス Op.24
ヨハン・スヴェンセン(ライフ・B・アンレセン編):2つのスウェーデン民謡 Op.27〜すべて天空のもとに(No.1)
レーガー:ヴァイオリンとオルガンの為の古い様式による組曲 Op.93a〜ラルゴ(No.2)
シベリウス(コーレ・ノールストーガ編) :ヴァイオリン協奏曲〜第2楽章
サン・サーンス:ヴァイオリンとオルガンの為の「祈り」Op.158bis
ジュアン・アラン(1911-1940):3つの楽章
クラウス・エッゲ(1906-1979):ヴァイオリンとオルガンの為の「葬送のラルゴ」
アーリル・サンヴォル(1895-1984):ヴァイオリンとオルガンの為のアダージョ
スヴェンセン(コーレ・ノールストーガ編):ロマンス ト長調 Op.26
ルードヴィーグ・イルゲンス=イェンセン(1894-1969):ボルスの歌
バッハ:管弦楽組曲第3番〜アリア
ゲイル・インゲ・ロツベルグ(Vn)
コーレ・ノールストーガ(Org)

録音:2013年1月11-13日、オスロ大聖堂、オスロ、ノルウェー

Omnibus Classics
CC-5006(2CD)
ウィーンの弦楽四重奏曲集
ヴァンハル:弦楽四重奏曲変ホ長調
ハイドン:弦楽四重奏曲変ロ長調 Op.50-1
モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番ハ長調 K.465 「不協和音」
ディッタースドルフ:弦楽四重奏曲第6番イ長調
レヴォリューショナリー・ドローイング・ルーム〔エイドリアン・バターフィールド(Vn)、キャスリン・パリー(Vn)、レイチェル・ストット(Va)、ルース・アルフォード(Vc)〕、
サイモン・ラッセル・ビール(語り)

録音:2014年1月8日−11日
2015年で結成25周年を迎えた、ピリオドSQのレヴォリューショナリー・ドローイング・ルーム。18世紀後期から19世紀の古典派を得意としており、ウィーン古典派三大巨匠のモーツァルトとハイドン、同世代のヨハン・バプティスト・ヴァンハル(1739−1813)とカール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフ(1739−1799)の弦楽四重奏曲を収録。結成25周年の集大成に相応しい素晴らしい演奏で。各四重奏曲の前には、イギリスの俳優サイモン・ラッセル・ビールによる語りも収録されています。

Continuum
CCD-1080(1CD)
クラリネット・ロリポップス
ガーシュウィン:ウォーキング・ザ・ドッグ、
 ラヴ・ウォークド・イン、私の彼氏、
 サマータイム
ワイル:ポリーの歌
クライスラー:ウィーン奇想曲、
 愛の悲しみ、愛の喜び、美しきロスマリン
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女、
 夢、レントよりおそく、小さな黒人
ゴダール:ジョスランの子守唄
グリーン:ボディ・アンド・ソウル
マクドナルド:キューバン・ロンド
ファーノン:メキシコトビマメ
伝承曲:マックル
ジェンキンズ:さよなら
マレー・クーリ(Cl)、
ポール・テラッチーニ(指)
プラハ・メトロポリタン・オーケストラ
ロンドン・フィル、ロイヤル・フィル、シドニー響、ニュージーランド響のクラリネット奏者を歴任してきたニュージーランド出身のベテラン・クラリネット・プレーヤー、マレー・クーリ(1941−)が奏でるスタンダード・ナンバー集。クラリネッティスト、プロデューサー、教育者、ブロードキャスターなど様々な姿を持つマレー・クーリ。収録作品は全て指揮者のポール・テラッチーニのアレンジ・ヴァージョン。

Intim
IMCD-121(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
フジタ・ピアノトリオ〔藤田ありさ(Vn)、藤田ほのか(Vc)、藤田めぐみ(P)〕

録音:2013年4月21日&22日
1999年のロンドン、ウィグモア・ホールでのデビュー・コンサート以来、イギリスを中心に高い評価を受け続けている日本人3姉妹のフジタ・ピアノトリオ。メンデルスゾーンの濃厚なロマンティシズムを、イギリスで研鑽を積んできた3姉妹ならでは絶妙のアンサンブルで奏でています。

Chamber Sound
CSCD-13050(1CD)
献呈
ティアン:ラ・カヴェルネ・デ・イデ
ロタル:アレアン
スンディン:タール・ブンドゥ、Ytspanning
トゥール:哀歌
ストックホルム・サクソフォン四重奏団
ムシカ・ヴィテ室内O

録音:2010年−2011年
ソプラノ・サクソフォンのスヴェン・ヴェステルベリによって1969年に結成され、30年以上の歴史を持つスウェーデンのストックホルム・サクソフォン四重奏団。創設以来、膨大な数の新作の委嘱、初演を手がけてきており、この「献呈」もエストニアの作曲家エリッキ=スヴェン・トゥール(1959−)などの委嘱作品で構成されています。

GRONG
GMP-1221(1CD)
ヘンリク・オーデゴール(1955-):オルガンの為の音楽
「A, tenk eingong nar alle fram skal stemna」によるパルティータ(1981)
4つのクリスマス間奏曲(1999)
 天使のお告げ/マリアの賛歌/イエスの誕生/羊飼いたちの賛歌
「来たれインマヌエル」によるパルティータ(2000)
信頼(2008)
オルガンと弦楽合奏の為の協奏曲第1番「太陽の昇るところから」(2009)#
私たち皆に変化が訪れよう(オルガンと金管アンサンブルの為の;2010)+
オルガンと弦楽合奏の為の協奏曲第2番「天使の群れと羊飼いたち:(2011)#
相似する2つの歌(オルガンとピアノの為の;2011)*
ギスラン・グルヴェネク(Org)
グドルン・クラーケグ(P)*
テレマルク金管アンサンブル+
テレマルク室内O#
ラーシュ=エーリク・テル・ユング(指(+/#))

録音 2011年8月21、25日、2012年2月3、5日 シーエン教会、シーエン、テレマルク、ノルウェー

MUSICAVANTI
MUS-2014/2/1(1CD)
カルロス・ロケ・アルシナ(1941-):室内楽作品集
(1)ユニティ [Unity] (クラリネットとチェロの為の;1973)
(2)ベル・カント [Bel Canto] (ハープとヴィブラフォンの為の;2009)
(3)ベルジラーテ [Belgirate] (無伴奏ヴァイオリンの為の;2006)
(4)ヒエラルキー(アラシート) [Hierarchies (Ayacito)] (コントラバスと再生音の為の;2012)
(5)ピアノ小品第7番、ピアノの為の3つの練習曲
(6)タン・タンゴ [Tan Tango] (ヴァイオリン、チェロとバンドネオンの為の;2001)
(1)ルイ=ヴァンサン・ブリュエル(Cl) 
 デイヴィッド・シンプソン(Vc)
(2)ブリジッド・シルヴェストル(Hp) 
ガストン・シルヴェストル(ヴィブラフォン)
 (3)アレクシス・ガルペリン(Vn)
(4)ヤン・デュボスト(Cb)
(5)ミシェル・ブールドンクル(P)
(6)アレクシス・ガルペリン(Vn) 
 デイヴィッド・シンプソン(Vc)
 フアン=ホセ・モサリーニ(バンドネオン)
カルロス・ロケ・アルシナはアルゼンチンのブエノスアイレスに生まれた作曲家・ピアニスト。ベルリンで活躍した後、1973以来パリ在住。

CRAGS
CRAGS-2006(1CD)
カルロス・ロケ・アルシナ(1941-):打楽器作品集
Themen(打楽器奏者の為の;1974)
Eloignements(6人の打楽器奏者の為の;1990)+
Reflet((ヴィブラフォンの為の;2002)#
Themen II(打楽器奏者の為の;1974/1975)**
Reflets en Trio(ヴィブラフォン、マリンバとジェンベの為の;2003)++
Tseng Hsiao-Yun、Lou Wen-Hsuan、Chen Sz-Min、Chen Meng-Chen、Park Min-Kyu、
Ho Cho-Chiao(打楽器+)
器楽アンサンブル**
ホルヘ・ロッテル(指)**
シルヴァン・ルメートル(ジェンベ++)
Hsin-Yi Wang(マリンバ++)
ガストン・シルヴェストル(打楽器(*/**)、指揮+、ヴィブラフォン(#/++))

SALAMANDRE
SALAMANDRE-001(2CD)
マルティヌー〜プラハ、パリ、ニューヨーク
マルティヌー:3つの抒情的メロドラマ(ハープ、ピアノ、ヴァイオリンと朗読の為の;1913)*
夜 H.82/とんぼ H.83/ジャワの踊り子たち H.85
クラリネットとピアノの為のソナティネ H.356(1956)
三重奏曲 H.300(フルート、ヴィオラとピアノの為の版;1944)
トランペットとピアノの為のソナティネ H.357(1956)
調理場のレビュー H.161(6つの楽器の為の1幕のバレエ、オリジナル・テキスト朗読付き;1927)
フランス語版+/チェコ語版#
アンサンブル・カリオペ
[カリン・ルティエク(ヴィオラ、アーティスティック・ディレクター)
モード・ロヴェット(Vn) 
フローラン・オーディベール(Vc)
フレデリク・ラガルド(P) 
サンドリーヌ・シャルトン(Hp)
アンヌ=セシル・キュニオ(Fl) 
ジュリアン・エルヴェ(Cl)
フレデリク・デュラン(Fg) 
ロマン・ルルー(Tp)]
ソニャ・チェルヴェナー(朗読#)
ヴァンサン・フィギュリ(朗読(*/+)、
テキストのアダプテーション(+/#))

録音:2013年12月、2014年2、7月、聖マルセル・ルター派教会、パリ、フランス
「調理場のレビュー」は当時流行していたダンス音楽の要素を取り入れたジャズ・バレエで、登場人物は何と調理器具たち。+#は音楽家兼俳優のヴァンサン・フィギュリがヤルミラ・クレスフコヴァーの台本から起こしたテキストの朗読を加えた版を用いたもので、この版による世界初録音。*は世界初録音。

CONSERVAS SUPERSONICAS
CS-0081(1CD)
ジュゼプ・サノウ:La Japonesa o la imposible llegada a Dedalo(1997)
Keening / El Este / Los Guardianes
Carnaza / El Fondo / El Pozo
La Travesia
Musica para despues del sueno
Keening II / El Norte
ホセ・ミゲル・ベルナベウ(テューバ)
ヤコプ・ドラミンスキ(バスクラリネット)
ヒロシ・コバヤシ(笛)
ジュゼプ・サノウ(制作、録音、ミキシング)

録音:1997年4月、フルナル・スタジオ、バルセロナ、スペイン/アレックス・ワーナー・スタジオ
バルセロナの作曲家ジュゼプ・サノウがモダーン・ダンス・カンパニー「Danat Dansa」(ザビーネ・ダーレンドルフ&アルフォンソ・オルドニェス主宰)の公演のために書いた作品。舞台には7人のダンサーとテューバ奏者が登場します。

Quintone
Q-15001(1CD)
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉(リエヴォネン編曲木管五重奏版) ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダム

録音:2015年
オリジナルの管弦楽版とともに、作曲者自身の編曲による弦楽四重奏版など様々な編成で親しまれているハイドンの名曲「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダム(ファルカス・クインテット・アムステルダム)による録音は、フィンランド出身の鍵盤楽器奏者&作曲家、エレ・リエヴォネンの編曲による、木管五重奏版!
ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダムは、ミュンヘン・フィルの首席フルート奏者ヘルマン・ヴァン・コゲレンベルグを始めとして、オランダ国内外で活躍する5人の管楽器奏者によって1997年に結成されたアンサンブル。フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの暖かな音色で、「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」が新鮮に響きます。
Quintone
Q-14003(1CD)
ラヴェル:クープランの墓
ミヨー:ルネ王の暖炉
フランセ:木管五重奏第1番
ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダム〔ヘルマン・ヴァン・コゲレンベルグ(Fl)、ハンス・ウォルターズ(Ob)、マルセル・ジェラエズ(Cl)、レムコ・エデラール(Fg)、フォンス・フェルスパーンドンク(Hrn)〕
ファルカス・ウィンド・クインテットのデビュー・アルバムは、モーリス・ラヴェル、ダリウス・ミヨー、ジャン・フランセの3人の作曲家による、20世紀フランスの木管五重奏のための音楽。ロイヤル・コンセルトヘボウ管、オランダ・フィル、オランダ放送フィル、ハーグ・レジデンティ管、ミュンヘン・フィルなど、一流のオケで活躍する名手たちによる魅惑の木管五重奏をどうぞ。
★演奏風景
ラヴェル: https://www.youtube.com/watch?v=-CDGTFJzdl4
ミヨー:  https://www.youtube.com/watch?v=QeG7xgRkbwA
フランセ: https://www.youtube.com/watch?v=aXufZIUPZbs
Quintone
Q-14005(1CD)
ダーン・マネケ:ソワイオン・プリュ・ヴィト
フォー・ブルドン
アーク1 弦楽四重奏
ソワイオン・プリュ・ヴィト
トン・デ・レーウの墓
合唱とハーモニウムのためのオラトリオ 「最後の7つの言葉」
イングリット・ファン・ディングステー(Vn)、ファン・ディングステーSQ、コーエン・スタイト(バス・クラリネット)、エーヴァウト・ヴァン・ディングステー(Vc)、ハンス・レーンダース(指)スタジアム・コラール、ディルク・ルイメンス(ハーモニウム)
聖ゲルトルーディス教会では教会オルガニストを務め、優れた演奏家として活躍しながら、スヴェーリンク音楽院で作曲賞を受賞し、作曲家、オルガニスト、また合唱団の指揮やスヴェーリンク音楽院の教授職も務めるオランダの作曲家、ダーン・マネケ(Daan Menneke, 1939−)の作品集。

Raumklang
RK-3305(1CD)
クエール・バッハ
バッハ(アイマン編):2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1043〜Vivace
ゴルトベルク変奏曲〜第7変奏、第18変奏
オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1060〜Adagio
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番ハ短調 BWV.1017〜 Largo
来たれ、おお死よ、眠りの兄弟よ(BWV.56より)
スリクス

(収録時間:約18分)
スウィングル・シンガーズのウォード・スウィングル、キングズ・シンガーズのガブリエル・クラウチなど、ア・カペラ界のスターたちが称賛するドイツのア・カペラ・グループ、スリクス(Slixs)の"ア・カペラのための"バッハ・アルバム!ジャズ、ポップス、R&B、そしてクラシックなど、ジャンルの枠にとらわれないその圧倒的なパフォーマンスとハーモニーは、ドイツを中心とした欧米各地で絶賛され続けています。ノルベルト・バウムガルテンの映画「MENSCH KOTSCHIE」のサウンドトラックとして"ア・カペラ"ヴァージョンにアレンジされたバッハの音楽。約18分間に凝縮された"声"によるバッハの芸術をドイツのア・カペラの歌声で。

Aurora
ACD-5081(1CD)
キッチンにスナークが
アルネ・ヌールハイム(1931-2010):スナーク狩り(トロンボーン・ソロ)、
 タペストリー(トロンボーン、チェロとエレクトロニクス)、
 スナークの帰還(トロンボーンとテープ)
オルヤン・マトレ(1979-):「…なぜなら、わたしが今、そう言うから」(2010)(トロンボーンとピアノ)
ヨン・オイヴィン・ネス(1968-):ウツボ(かつてフェックス・ピフトルフとして知られた小品)(トロンボーン、チェロとピアノ)
 危険な子猫(トロンボーンと室内オーケストラ)*
スヴェッレ・リース(Tb)
エメリー・カルダス(Vc)
アスビョルン・ブロックム・フルー(エレクトロニクス)
シーグスタイン・フォルゲルー(P)
オスロ・シンフォニエッタ *
クリスチャン・エッゲン(指)* 
[* ACD5012(1999)]

録音:2014年1月13日-15日、3月17日-18日 ノルウェー放送(NRK)大スタジオ(オスロ)
ノルウェー作曲家協会の新しいアルバム『キッチンにスナークが』は、ノルウェー放送管弦楽団のスヴェッレ・リースの演奏する「トロンボーン」にスポッ トライトを当てた「トロンボーンの参加するグループ写真」として制作され、ノルウェーの作曲家たち、ヌールハイム、マトレ、ネスの書いたソロ作品、室 内楽作品、シンフォニエッタ共演の作品が6曲収められています。
「スナーク」は、『不思議の国のアリス』のルイス・キャロルが書いたナンセンス詩『スナーク狩り』に現れる伝説の怪生物。アルネ・ヌールハイムの《ス ナーク狩り》とその素材を再加工した《スナークの帰還》は、この詩に基づく作品。オルヤン・マトレのトロンボーンとピアノのための《「…なぜなら、わ たしが今、そう言うから」》は、イギリスのプレーヤー、ゲアリー・マクフィーの委嘱で作曲。トロンボーンの特殊奏法も使われ、マトレの作品の特色のひ とつ、「音」の使い方の際立ったセンスの良さが発揮された小品。ヨン・オイヴィン・ネスは、「いろいろなところ」からインスピレーションと作品のヒント を見つけてきては、「ユーモア」を底流とする作品に創り上げることで知られます。スヴェッレ・リースはノルウェー音楽アカデミーでインゲマル・ロースに 学び、卒業後、ノルウェー歌劇場管弦楽団に採用されました。マレーシア・フィルハーモニック管弦楽団で演奏、現在、ノルウェー放送のオーケストラの ソロ・トロンボーン奏者を務めています。このアルバムの曲は、ネスの作品集『ダンディなガラクタ』(ACD5012)に収録された音源を使った《危険な 子猫》をのぞき、ノルウェー放送局のスタジオでセッション録音されました。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-92186
(Bluray Audio+CD)
エリーシャ・ネルソン:ヴィオラ・リサイタル
ニコライ・カプースチン(1937-):ヴィオラ・ソナタOp.69
ジョン・マクローリン・ウィリアムズ:ヴィオラのための2つの小品-第1番サラバンド
マクローリン:ヴィオラのための2つの小品第2番トッカータ
ロス・リー・フィニー(1906-1997):ヴィオラ・ソナタ第2番
ジェフリー・マンフォード(1955-):ウェンディング
ジョージ・ウォーカー(1922-):ヴィオラ・ソナタ
エリーシャ・ネルソン(Va)
ジェームズ・ホウスモン(P)

録音:2013年8月5-7日、2014年6月16日USAヴァージニア,ボイス,ソノルミナス
現代アメリカ音楽の膨大なレパートリーの中から選ばれた5つのヴィオラのための作品は、どの曲も驚くほどに違った性格を持っています(もちろん、5人の作曲家の中ではカプースチンだけがアメリカ人ではありませんが、誰もが知っているように、その作品の中には明らかにジャズ要素が含まれているので、これもアメリカ音楽なのです)。グラミー賞受賞経験を持つウィリアムズの艶かしくも美しいソロ作品、このアルバムの中では最も初期に書かれたフィニーの12音の基づくソナタ、名ヴィオラ奏者ウェンディ・リッチマンの名に基づく作品。そして最後のジョージ・ウォーカーはアフリカ系アメリカ人のピアニスト、作曲家として、多くの障壁を乗り越え活躍した人で、その曲にも不思議な厳しさが宿っています。グラミー賞にノミネートsれたヴィオリスト、エリーシャ・ネルソンは優れた解釈と、ヴィオラへの熱い愛情を持つ人であり、まろやかな音色を鋭い響きを縦横無尽に使い分けています。これまでのリリースも世界的に高く評価されています。

COLLEGIUM 2001
CDDUBENE-1(1CDR)
フルートとピアノの為の音楽
エドゥアルト・ドウシャ(1951-):ソナタ・ジョコーザ
イジー・ラブルダ(1931-):ソナティナ
ヤン・ノヴァーク(1921-1984):ソナティナ
パヴェル・トロヤン(1956-):小曲集
オトマル・マーハ(1922-2006):変奏曲
エミル・フランチシェク・ブリアン(1904-1959):失われたセレナード
ミラン・バーホレク(1939-):ソナティナ
デュオ・ベネ
[ヤナ・ネウバウエロヴァー(Fl) 
エヴァ・ベネショヴァー(P) ]

録音:2002年7月17-19日、プラハ音楽院室内楽ホール、パールフィ宮、プラハ、チェコ

Evil Penguin Records
EPRC-018(1CD)
シューベルト:幻想曲ハ長調 D 934
レーガー:3つの無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 op.131c-1よりアダージョ
ブラームス:ソナタ 変ホ長調 op.120-2(原曲:クラリネット・ソナタ第2番の作曲者自身によるヴィオラ編曲版)
レーガー:3つの無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 op.131c-2よりラルゴ
シューベルト:ソナティナ第3番 ト短調 D 408(原曲:ヴァイオリンとピアノ)
ピーター・ウィスペルウェイ(Vc/1760 年ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ、弓/1710 年ロンバウツ・バロック弓)
パオロ・ジャコメッティ(P/モダン・スタインウェイ)

録音:2014年10月、2015年2月/ベルギー、メヘレン、セレンディピトゥス・スタジオ
シューベルトとブラームスの、デュオ(室内楽)をすべて録音(全部で5枚のCDになる予定)するという注目プロジェ クトの第1弾です。シューベルトのファンタジー ハ長調や、シューベルトのソナティナに至っては約20年ぶりの再録音となりますが、名曲クラリネット・ ソナタ第2番のヴィオラ版に基づくものなど、今回新たに収録するものも含みます。ピアニストには長年共演を重ねている名手ジャコメッティを迎え、まさ に万全の態勢で臨んだプロジェクトといえるでしょう。レーガーの無伴奏が挿入されているというのも興味深いところです。ブラームスとシューベルトへの 愛とその作品への深い洞察に満ちており、感情が生々しく伝わってくるよう。ウィスペルウェイの充実ぶりを実感します。 (Ki)

DiscAuvers
DAS-012(1CD)
Voyage Musical! (音楽の旅!)ダウランドからピアソラまで
ダウランド:声とリュートのための4つの歌
モルドバの伝統組曲
ロシアのロマンス
ピアソラ:フーガ・イ・ミステリオ、ブエノスアイレスの冬、天使の死、オブリビオン
ドミトリー・イラリオノフ(G)
ボリス・アンドリアノフ(Vc)
チェロのアンドリアノフは、マリインスキー劇場管などとの共演歴を持つ、ロシアの注目株奏者。室内楽でも、バシュメット、プレスラー、ジャニーヌ・ ヤンセンらとも共演しています。ギターのイラリオノフは、ヴァイオリンのアナスタシアとの共演CDも存在するなど、ロシア内外で活躍する奏者。クラシカル・ デュオ(2004)のCDは、グラミー賞にノミネートされました。 (Ki)

Musikmanufaktur Berlin
MMB-447(1CD)
カール・ゴットリープ・ライシガー(1798-1859):弦楽四重奏曲ロ短調Op.111-2、
弦楽四重奏曲イ長調Op.111-1
カメジーナ・クヮルテット(ピリオド楽器使用)

録音:2014年10月7-10日イエス・キリスト教会、ベルリン
ウェーバーの後任としてドレスデン歌劇場管弦楽団のカペ ルマイスターに就任したカール・ゴットリープ・ライシガー。死去するまでその任に就き、ワー グナーの「リエンツィ」を初演したことでも知られています。指揮活動も多忙を極めておりましたが、作曲家としてもピアノ・ソロ曲を80曲、ピアノ・ト リオ23曲、弦楽四重奏曲も19曲と室内楽の分野で多くの作品を残しています。この弦楽四重奏曲作品111は、当時ドレスデン歌劇場管弦楽団のコン サートマスターを務めていたアントニオ・ロッラが第1ヴァイオリンを演奏することを想定して書かれました。オペラの上演を通して体得した、ドラマティッ クで表情豊かな音楽性が発揮されています。演奏はドイツのピリオド楽器界を牽引するカメジーナ・クヮルテット。 (Ki)

PAVLIK
PA-0128(1CD)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
ミラン・パラ(Vn)
ラジスラウ・ファンゾヴィツ(P)

録音:2013年6月17-19日、慈悲兄弟会病院ホール、ブルノ、チェコ
当レーベルの二枚看板、ミラン・パラとラジスラウ(ラジスラフ)・ファンゾヴィツによるブラームス。(ミラン・パラは姓の表記をスロヴァキア風の「Pal'a」から「Pala」に変えており、国際的に後者が定着しています。)

INVIOLATA
INVIOLATA-14002(2CD)
バッハ:ヴァイオリンとチェンバロの為の6つのソナタ
第1番ロ短調 BWV1014/第2番イ長調 BWV1015/第3番ホ長調 BWV1016
第4番ハ短調 BWV1017/第5番ヘ短調 BWV1018/第6番ト長調 BWV1019
アッティーリオ・モッツォ(Vn)
ファブリツィオ・マルキオンニ(Cemb)

使用楽器:1783年、エギディウス・クロッツ製(Vn)
 クラウディオ・トゥッツィ製(モデル:1769年、タスカン製)(Cemb)
アッティーリオ・モッツォはカリャリ(イタリア、サルデーニャ島)のG・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ音楽院を卒業後、シエナのアッカデーミア・キジアーナでサルヴァトーレ・アッカルドとフランコ・グッリに師事したヴァイオリニスト。1984年以降はバロックと古典派のレパートリーに集中し、数々のピリオド楽器演奏団体に参加。現在はアウセル・ムジチのリーダーを務め、母校パレストリーナ音楽院で教えています。
ファブリツィオ・マルキオンニは1976年カリャリに生まれ、パレストリーナ音楽院で学んだ鍵盤楽器(オルガン、ピアノ、ペダルピアノ、チェンバロ)奏者・作曲家。

PAVLIK
PA-0099(1CD)
【高価格帯】
ヤーン・ツィケル(1911-1989):室内楽&協奏作品集
スケルツォ(弦楽四重奏の為の;1930)*
ママは歌う Op.27(ピアノの為の;1948)+
10の子守歌(アルトと室内管弦楽の為の;1973)#
ドゥパーク Op.31-1(ピアノ四手連弾の為の;1950)**
祖国(SQの為の;1986)++
ピアノ協奏曲 Op.20(1942)##
マルタ・ベニャチコヴァー(メゾソプラノ#)
フランチシェク・ペルグレル(ピアノ(+/**))
イダ・チェルネツカー(ピアノ**)
ヨルダナ・パロヴィチョヴァー(ピアノ##)
コルンゴルトSQ++
スロヴァキア室内O(*/#)
ボフダン・ヴァルハル(指揮(*/#))
ジリナ国立室内O##
オリヴェル・ドホナーニ(指) ##

録音時期:2011年
録音場所:ドヴォラナ・ホール、ブラチスラヴァ舞台芸術アカデミー、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
ファトラ・ホール、ジリナ、スロヴァキア/ズメスカル・ハウス、ドルニー・クビーン、スロヴァキア
ヤーン・ツィケルはスロヴァキアの作曲家。バンスカー・ビストリツァに生まれ、プラハ音楽院で作曲・指揮・オルガン・ピアノを学んだ後、ウィーン音楽大学でフェリクス・ヴァインガルトナー(1863-1942)に指揮を、プラハ音楽院大学院でヴィチェスワフ・ノヴァーク(1870-1949)に作曲を師事。ブラチスラヴァ音楽院音楽理論科教授(1939-1951)、ブラチスラヴァ音楽アカデミー作曲家教授(1951-1973)を務め、イリヤ・ゼリェンカ、ミロスラフ・バーズリク、ユライ・ベネシュ、マリアーン・ヴァルガといったスロヴァキアを代表する作曲家たちを輩出しました。*は弦楽合奏による演奏。
ディスクに個別コードが印刷されており、
http://www.pavlikrecords.sk/shop/jan-cikker-komorne-a-koncertantne-diela-download-flac からそのコードを送信することにより高音質ダウンロード(FLACフォーマット、5ch & 2ch)が可能とされておりますが、ダウンロードおよび再生につきましては保証外といたします。ご了承ください。

EM Records
EMRCD-025(1CD)
イングリッシュ・ファンタジー
ブリッジ:弦楽四重奏のための幻想曲
ホルスト:イギリス民謡による幻想曲 Op.36(世界初録音)
グーセンス:幻想的四重奏曲(世界初録音)
ハウエルズ:幻想四重奏曲 Op.25
ホルブルック:幻想四重奏曲第1番ニ短調 Op.17b
ハールストン:弦楽四重奏のための幻想曲(世界初録音)
ブリッジSQ

録音:2014年5月8日−9日
20世紀初期、イギリス音楽におけるルネサンスの象徴とも言える「幻想的四重奏曲(Phantasy String Quartet)」をテーマとした近代イギリスの弦楽四重奏曲集。ハールストン、さらにはグーセンスやホルスト(!)の世界初録音となる6つの「幻想四重奏曲」を集めた、「EM Records」の面目躍如たるプログラム。
EM Records
EMRCD-011(1CD)
ヴァイオリンとピアノのための作品集
ガーニー:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調(世界初録音)
セインズベリー:無伴奏ヴァイオリンのためのソリロキー(独り言) Op.21
エルガー:ヴァイオリン・・ソナタ ホ短調 Op.82
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)
マシュー・リッカード(P)

録音:2012年9月28日−29日
20世紀イギリスを代表する歌曲作曲家の1人、アイヴァー・ガーニー(1890−1937)の世界初録音となる「ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調」を含むイギリスのヴァイオリン・ソナタ集。エルガーのヴァイオリン・ソナタ、ヴィルトゥオージックなセインズベリーの無伴奏作品をカップリング。

LIR Classics
LIR-028(1CD)
サムシング・ブルー
メイ:エージェンツ
ジョビン(タントス=セビリャーノ編):想いあふれて
ロジャーズ(ウルフ編):リトル・ガール・ブルー
アルリア:コバルト・ブルー
カーペンター:ザ・サン・ザ・ムーンT&U
スティーブンス:ウルトラマリン
ロバーツ:フールーヴー
バック:レイジー・ブルース
ウルフ:ブルー・ベルズ
ブラックマン:ザ・シー&ザ・ロンリー・ワルツ
マッキントッシュ(ミラー編):ブルックリン
マルディ・ブラス

録音:2013年2月5日−8日
マルディ・ブラスは、ロンドンの王立音楽大学で研鑽を積んだ5人の金管楽器奏者たちによって1992年に結成されたイギリスの金管五重奏団。ルネサンスから現代までをたどるシリーズの4作目は"ブルー"がテーマ。

2L
2L-110SABD
(Blu-ray Disc Audio+ SACD Hybrid)
希望〜Spes
フローデ・フェルハイム1959?):サンクトゥス
エリクス・エシェンヴァルズ(1977?):慈しみと愛のあるところ
ミア・マカロフ(1970?):希望
フローデ・フェルハイム(1959?):キリエ
エバ・ウガルデ(1973?):ミゼレレ
松下功(1951?)ハレルヤ、新しい歌を主に向かって歌え
フローデ・フェルハイム(1959?):白鳥
クヌート・ニューステット(1915?2014):マリアの歌
フランツ・クサヴァー・ビーブル(1906?2001)アヴェ・マリア
フローデ・フェルハイム(1959?):われらに平和をお与えください
キム・アンドレ・アルネセン(1980?):たとえ口を閉ざしていようと
フローデ・フェルハイム(1959?):ヴェリィ カントゥス
トーヴェ・ラムロ=ユースタ(指)
フローデ・フェルハイム(ヨイク、シンセサイザー)
スノッレ・ビェルク(打楽器)

録音:2014年5月、11月ウラニエンボルグ教会(オスロ、ノルウェー)


[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu?ray ディスクにはインデックスを除き映像は
収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVD
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北欧の北極圏、サーミ地方の伝統音楽がヨーロッパの宗教音楽と出会ったら、どんなことが起きるだろうか……。ノルウェーの女声合唱団カントゥスの 新しいアルバムは、そうした問いへの答えのひとつとして制作されました。プロジェクトには、ディズニーのアニメーション映画『アナと雪の女王』のオー プニングでカントゥスの歌う《ヴェリィ》を作曲した、サーミの伝統と文化を今に伝える音楽家のひとり、ノルウェーのフローデ・フェルハイム(フィェル ハイム)が参加し、ヨイク歌唱とシンセサイザーを担当しています。「希望。人々のうちにあって、人々を結ぶもの」。“Spes” ??ラテン語の「希望」 ??が アルバムタイトルに採られました。『アナと雪の女王』の冒頭に「ナーナーナーヘンヤーナーハイヤハイヤー?」と流れる印象的な曲《ヴェリィ》。作曲者フェ ルハイムのルーツであるレーロース(南サーミ地方)は、「アナ雪」の舞台のモデルになった地域。氷を切りだすことを生業にしているクリストフのモデルもサー ミ人といわれています。本アルバムの最後に収録された《ヴェリィ》は改訂版が歌われます。 タイトル曲の《希望》は、作詞家、作曲家、編曲者として活躍するフィンランドのミア・マカロフの作品です。『旧約聖書』の『コレヘトの言葉(伝道の書)』 8章の第1節・第8節「『人の知恵は顔に光を与え、固い顔も和らげる』……人は霊を支配できない……」と、サーミの芸術家ニルス=アスラク・ヴァ ルケアパー(1943?2001)の「私は霊に支配されている。だが、私は生きている……」の詩が対比されます。ラトビアのエリクス・エシェンヴァルズの《慈 しみと愛のあるところ》、スペインのエバ・ウガルデの《ミゼレレ》、『詩編』149番による松下功の《ハレルヤ、新しい歌を主に向かって歌え》。ドイツの 作曲家ビーブルの《アヴェ・マリア》は、1964年、『お告げの祈り(Angelus)』と『アヴェ・マリア』をテクストとした男声合唱曲です。演奏旅行でド イツを訪れたコーネル大学グリークラブがアメリカで初演し、アメリカのシャンティクリアやスウェーデンのスヴァンホルム・シンガーズといった各国のアン サンブルもレパートリーに加え、広く知られるようになりました。女声合唱と混声合唱のための版は、作曲者自身による編曲です。2014年に亡くなった ノルウェーの作曲家ニューステットは、ノルウェー・ソリスト合唱団とスコラ・カントールムを創設し、合唱指揮者としても活躍しました。《マリアの歌》は、 顕現の神秘と神の御業の力を詠んだ、イギリス生まれのクリスチャン詩人、ルシー・ショー(1928?)の詩による作品です。ニーダロス大聖堂少女合唱 団のために《マニフィカト》(2L106SABD)を書いたアルネセンもノルウェーの作曲家。「たとえ輝いていなくても、私は太陽を信じる……たとえ口を閉 ざしていようと、私は神を信じる」。第二次世界大戦が終わった後、ナチスの強制収容所の壁に刻まれているのが見つかったという詩がテクストです。フェ ルハイムの《白鳥》は、このプロジェクトのための委嘱による作品です。1911年にスウェーデンのビョルクフィェレットでクリスティーナ・ユーハンソンが 歌い、カール・ティレーンが採譜したヨイクを基に作曲されました。 1986年の創設以来カントゥスを指導してきたトーヴェ・ラムロ=ユースタの指揮。フェルハイムの曲では、彼のシンセサイザーとスノッレ・ビェルクの 演奏する打楽器が、サーミの人たちのシャーマンを囲む精霊信仰をイメージさせます。気

LE PALAIS DES DEGUSTATEURS
PDD-004(2CD)
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8
ピアノ三重奏曲第2番ハ長調 Op.87
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.101
ジャック・ルヴィエ(P)
ジェラール・プーレ(Vn)
アラン・ムニエ(Vc)

録音:2014年1月3-5日、2月20-22日、ジャコバン修道院、ボーヌ、フランス
ジェラール・プーレを軸とする当レーベルの室内楽。今回はジャック・ルヴィエとアラン・ムニエを迎えフランスの重鎮トリオの共演となりました。
ジャック・ルヴィエは1947年マルセイユに生まれ、パリ音楽院でジャン・ユボー、ヴラド・ペルルミュテール、ピエール・サンカンに師事。数々のコンクールで優勝を重ね、フランス音楽のピアノ曲と室内楽曲の録音で名声を獲得。1979年から2012年までパリ音楽院教授を務め、エレーヌ・グリモー、クレール=マリー・ル・ゲ、アルカーディ・ヴォロドスらを輩出しました。
アラン・ムニエは1942年パリに生まれ、7歳でチェロを始め13歳でパリ音楽院に入学しましたが18歳の時に音楽美学・音楽学に転向、しかし22歳でチェロに戻りプラド音楽祭に赴きカザルスの前で演奏しました。シエナ(イタリア)のキジアーナ音楽アカデミーを卒業後、モーリス・マレシャル(1892-1964)に師事。キジアーナ音楽アカデミー、リヨン音楽院での教職を経て1989年以来2014年現在パリ音楽院教授を務めています。その名声に比べ録音の数がたいへん少ないので、当CDは大いに歓迎されるでしょう。

FUNDACION MUSICA ABIERTA
ARD-120(1CD)
スペインの現代作曲家のピアノを含む作品集
エンリケ・イゴア(1958-):踊り/静寂の中を雨が降る
ダビド・デル・プエルト(1964-):粘土の踊り(ピアノとギターの為の)*
フリギアのアーチ(ピアノとギターの為の)*
金属の踊り(ピアノとギターの為の)*
アナンダ・スカルラン(1968-):眠っている人たち(ピアノとヴァイオリンの為の)+
甘美な悲しみ(ピアノとヴァイオリンの為の)*
海賊が来る(ピアノ三手連弾の為の)
ヘスス・ルエダ(1961-):幻想曲/行進曲/オスティナート/シエスタ
リカルド・モヤノ(1961-):7x4/猫/サンバ
サンティアゴ・ランチャレス(1952-):セレネ(ピアノとヴァイオリンの為の)/アステル I/アステル II
タベルナ・ブルース
ポロ・バリェホ(1959-):窓を開く/匂う/遠くを見る/窓を閉める
セバスティアン・マリネ(1957-):ポップ第22番/ポップ第27番/ポップ第16番/ポップ第24番/ポップ第30番
エドソン・ザンプローニャ(1963-):ペガサスの本 から 第3曲/ピアノの為のコンポジション第8番
ペガサスの本 から 第12曲
アダンダ・スカルラン(P)
ダビド・デル・プエルト(G)*
マヌエル・ギリェン(Vn)+

録音:2009年11月5-6日、ミュージック・ルーム、ミゲル・デリベス・アーツ・センター、バリャドリド、スペイン
エドソン・ザンプローニャは2008年以来スペインを本拠に活躍しているブラジルの作曲家。当商品はすでに入手困難になっている可能性がございます。外装に規格品番表示がございません。なにとぞご了承ください。

ORGANISTRUM ENSEMBLE
DD-2642(1CD)
トワノ・アルボー(1519/1520-1595)著:「オルケゾグラフィ」の音楽
Pavane "Belle qui tens ma vie" / Basse danse "Jouyssance vous donneray"
Tourdion / Gaillarde "Baissons nous belle" / Gaillarde "La fatigue"
Gaillarde "La Milannoise" / Gaillarde "I'aymerois mieulx dormir
Gaillarde "L'ennuy qui me tourmente" / Volte / Courante / Allemande
Branle Double / Branle Simple / Branle Gay / Branle de Bourgoigne
Branle coupe. Charlotte / Branle d'Ecosse / Branle gesticule des Lavandieres
Branle gesticule des Hermites / Branle gesticule du Chandelier
Branle gesticule des Chevaux / Branle gesticule de Montarde
Branle gesticule de l'Official / Gavotte / Morisques / Canaries
Les Bouffons (Mattachins)
オルガニストルム・アンサンブル
[ブルクハルト・ダンマン(ヴィオローネ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ギリェム・フォルネス(リコーダー、ショーム、タロタ、バグパイプ、打楽器)
バルナルディ・マルトゥレイ(リコーダー)
シュルショ・ロマニ・デ・ガブリエル(歌、シトル、ハーディー・ガーディ、バグパイプ)
ショセ・サンチョ(打楽器、ラベル)
ソレダ・サンチェス・ブエノ(リコーダー、カスタネット) ]
1589年にフランスで出版されたダンス教本「オルケゾグラフィ」に収録された舞曲の楽譜に基づく演奏。オルガニストルム・アンサンブルは2003年バルセロナに創設されたピリオド楽器アンサンブル。本体・外装に規格品番表示がございません。ご了承ください。

Sleeveless
SLV-1011(1CD)
ボヘミアからウェセックスへ
アームストロング:チェロ・ソナタ(世界初録音)
マルティヌー:チェロ・ソナタ第2番
トンプソン:チェロ・ソナタ(世界初録音)
ライオネル・ハンディ(Vc)、
ナイジェル・クレイトン(P)

録音:2013年10月
1941年に作曲されたマルティヌーの「ソナタ第2番」と、その40年後、1981年に作曲された世界初録音となるジョン・バートン・アームストロング(1923−2010)とピーター・トンプソン(1955−)のチェロ・ソナタをカップリング。10年間にわたりASMFの首席チェリストを務めた名手ライオネル・ハンディが、20世紀のボヘミアからウェセックスへの旅をチェロで奏でます。

HEVHETIA
HV-0096-2(1CD)
モーツァルト:バセットホルンの為の音楽
歌劇「魔笛」K.620 より
 誰でも恋の喜びを知っている/私は鳥刺し/神官の行進
 女の奸計から身を守れ/おお、イシスとオシリスの神よ
 恋人か女房がいれば
愛らしい二つの瞳が(ノットゥルノ)K.439*
黙して嘆こう(ノットゥルノ)K 437*
もはや見当たらない(ノットゥルノ)K.549*
3つのバセットホルンの為の25の小品 K.439b から
 アレグロ/ラルゲット/ポロネーズ/アダージョ/ロンド
さあ、悲しい時が来た(ノットゥルノ)K.436*
愛しい人よ、君が遠くにいると(ノットゥルノ)K.438*
愛しい光、麗しい光(ノットゥルノ)K.346(439a)*
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527 より
 奥様、これがカタログです/おっしゃらないで、敬愛する人よ
歌劇「フィガロの結婚」K.492 より
 君を愛する人の願いに(K.577)/恋とはどんなものかしら
 もう飛ぶまいぞこの蝶々
[付録] カノン風アダージョ K.410
ロッツ・トリオ&フレンズ
ローベルト・シェベスタ、ロナルト・シェベスタ、アンドレアス・フィンク(バセットホルン)
ヨランタ・コヴァルスカ・パヴリコフスカ(S)*
テレージア・クルジリアコヴァー(Ms)*
トマーシュ・シェルツ(Bs)*

録音:2014年7月、デザイン・ファクトリー、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
使用楽器:2004、2005年、ルドルフ・トゥッツ製(モデル:1790年頃、スロヴァキア、クラースナ・フォルカ製)
ロッツ・トリオはプレスブルク(ブラチスラヴァ)とウィーンで活躍した楽器製作家テオドール・ロッツ(1746-1792)の姓を冠するスロヴァキアのバセットホルン・トリオ。

LOTOS
LT-0157-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2010
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調「偉大な芸術家の思い出に」Op.50*
ドビュッシー:バラード(ホルンとハープの為の編曲版)+
バッハ(シトコヴェツキ編):ゴルトベルク変奏曲 K.988(弦楽三重奏版)から 第8変奏#
コンスタンチン・リフシッツ(P)*
クロエ・ハンスリップ(Vn)*
イジー・バールタ(Vc(*/#))
ラデク・バボラーク(Hrn)+
ヤナ・ボウシュコヴァー(Hp)+
ロマン・パトチュカ(Vn)#
ヤクプ・フィセク(Va)#

録音:2010年、ライヴ、クトナー・ホラ国際音楽祭、チェコ
LOTOS
LT-0159-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2012
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」
コンスタンチン・リフシッツ(P)
ロマン・パトチュカ(Vn)
カレル・ウンテンミュラー(Va)
イジー・バールタ(Vc)
ペトル・ポペルカ(Cb)

録音:2012年、ライヴ、クトナー・ホラ国際音楽祭、チェコ

eaSonus
EAS-29253(1CD)
20世紀アメリカのヴァイオリン作品集
コープランド:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
エリオット・カーター:独奏ヴァイオリンのための4つの賛歌
ジョン・ケージ:ヴァイオリンと鍵盤のための6つのメロディ
ジョン・コリリアーノ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
タイ・マレイ(Vn)、アシュリー・ウォス(P)

録音:2013年7月22-23日、RBBスタジオ3
ハルモニアムンディから鮮烈なイザイ作品(HMU 907569)をリリースしたタイ・マレイの新録音の登場。20世紀のアメリカで生まれた作品集です。ナディ ア・ブーランジェに学んだコープランドとカーターの作品からは、どこかヨーロッパの香りも漂います。音という概念を覆すケージの作品、そして、スタイ ルの可能性を極限まで追求したコリリアーノのスタイリッシュな作品でしめくくる、という、味わい深いプログラムとなっています。
シカゴ生まれのタイ・マレイは、2004 年エイブリーフィッシャー賞、2008-2010 年BBC ニュー・ジェネレーション・アーティストに抜擢された注目 新人。カーネギーホールでコンサートを行うほか、BBC 響などとも共演、欧米を中心に活躍しています。室内楽でも高い評価を得ており、共演したアー ティストには内田光子なども含まれます。ユヴァル・ヤロン、フランコ・グッリ、ジュリアードSQ の創設メンバー、ジョエル・スミルノフらに師事しており、 バランスよく様々なスタイルを吸収し、自分のものにしているのが感じられます。一つ一つの音の粒が立ったすっきりとした音色、高音域においても深みと 厚みを失わないしっとりとした響きは圧巻です。ピアノのアシュリー・ウォスは、英国の王立音楽大学の教授も務める実力派で、室内楽には定評があります。

EM Records
EMRCD-016(1CD)
パリー:初期の室内楽作品集
弦楽四重奏曲第3番ト長調
弦楽五重奏曲変ホ長調(全曲世界初録音)
ブリッジSQ、
ルバート・ギッブス(Va)

録音:2013年3月29日−30日
「エルサレム」や「テ・デウム」、「マニフィカト」などの合唱作品、5つの交響曲で知られる近代イギリスの作曲家ヒューバート・パリー(1848−1918)。1878年に作曲された若き日の「弦楽四重奏曲第3番」、ブラームスの「弦楽五重奏曲 Op.88」からの影響を受けた「弦楽五重奏曲」は2作品とも世界初録音。パリーの若書きの秀作を、ロンドンのアンサンブル、ブリッジSQの好演で。

MARCO POLO
MAR-6.220596(1SACD)
フリードリッヒ・クーラウ:ピアノ四重奏曲集
ピアノ四重奏曲第1番ハ短調Op.32(1820-1821)
ピアノ四重奏曲第2番イ長調Op.50(1831-1832)
コペンハーゲン・ピアノ四重奏団

録音:2013年12月4.5.7-8日、2014年6月5-7.9日 コペンハーゲン,デンマーク王立音楽大学
現在では「ソナチネ・アルバム」に収録された愛らしいピアノ曲で良く知られる作曲家クーラウ(1786-1832)。彼はもともとドイツで生まれましたが、後にコペンハーゲンに移住したことで、デンマークでとりわけ愛されている人です。フルート作品やピアノ曲など数多くの作品を残しましたが、ここで聴けるピアノ四重奏曲には、まさに天才の閃きと感性が溢れています。第1番はベートーヴェンも愛した劇的なハ短調で書かれていて、緊密なアンサンブルと煌くようなピアノのパッセージが印象的な作品となっています。終楽章は「悲愴」を思わせる曲調が微笑ましく、ベートーヴェンの影響も感じさせます。第2番は牧歌的でゆったりとした第1楽章の美しさにまず耳を奪われます。緊張感に満ちた第2楽章のアダージョ、そして活発な第3楽章。終楽章はすでにシューベルトを思わせるようなロマンティックな音楽です。ここでもピアノが活躍します。演奏しているのはコペンハーゲン・ピアノ四重奏団。数々のコンクールに入賞経験のある実力派のアンサンブルです。

DACAPO
MAR-8.226543(1CD)
忙しいハチと鳥〜モーエンス・クリステンセン:リコーダー作品集
1.炎の鏡(2012)-リコーダーとアコーディオンのための
2-5.夜想う鳥<春の夜の鳥(1993)-ソプラノ・リコーダーのための/真夏の夜の鳥(1994)-リコーダー,ギター,電子音のための/秋の夜の鳥(1998/2004)-テナー・リコーダーのための/冬の夜の鳥(1996/2014)-バス・リコーダーと電子音のための>
6.アリア(2014)-トレブル・リコーダーのための
7-15.ダンス・バガテル(2008)-リコーダーとギターのための
16.忙しいハチと鳥(2005/2013)-リコーダーと弦楽四重奏のための
ペルニル・ペーターセン(リコーダー)
ビャルケ・モーゲンセン(アコーディオン)
ペア・パルソン(G)
メッサーSQ

録音:コペンハーゲン2014年6月6日コンチェルトキルケン…5-6
2014年3月28日コンチェルトキルケン…16
2014年2月7日ファルム教会…3
2013年11月29日ファルム教会…7-15
2011年10月31日トルスルンデ教会…1
2011年6月28日トルスルンデ教会…2
2014年6月22日トルスルンデ教会…4
デンマークの作曲家クリステンセン(1955-)の作品集。彼のCDはdacapoレーベルからも何枚かリリースされていて、電子音や尺八までをも駆使した絶妙な音の感覚が高く評価されています。彼の作品は聴き手のインスピレーションを刺激し、想像力を高める作用を持っていいます。また彼の興味は自然現象や占いなどにも及び、イマジネーション豊かな音の世界を作り上げることで知られています。このアルバムでは、鳥たちの姿を克明に捉えた「夜想う鳥」をはじめ、ハチの巣の様子を模した「忙しいハチと鳥」など、リコーダーを効果的に用いた作品が収録されていて、現代におけるリコーダー音楽の限界への挑戦ともなっています。

Sono Luminus
DSL-92184
(CD+Blu-rayAudio)
シューマン:弦楽四重奏曲集第1番-第3番
弦楽四重奏曲第1番イ短調Op.41-1
弦楽四重奏曲第2番ヘ長調Op.41-2
弦楽四重奏曲第3番イ長調Op.41-3
イン四重奏団

<BD-Audio>5.1 DTS HD MA 24/192khz, 7.1 DTS HD MA 24/96khz. 2.0 LPCM 24/192khz
ロベルト・シューマン(1810-1856)の音楽における高い人気は誰もが知るところでしょう。劇的な展開を経たクララとの関係が安定した1840年にまとめて書かれた歌曲、その翌年は交響曲と、波乱に満ちた2年間を過ごした次の年は、シューマンはひたすら静かに内面を見つめる「室内楽の年」を過ごしました。素晴らしく充実した時期であるこの年に書かれた「3つの弦楽四重奏曲Op.41」ですが、同年のピアノ五重奏曲やピアノ四重奏曲に比べ、なぜかなぜかあまり省みられることなく、演奏も録音も比較的少ないのが不思議なところです。しかし実際に聴いてみれば、主題のメロディはいかにもシューマンらしさに溢れていますし、全体を覆う「憂鬱さ」のようなものも、シューマン好きにとってみれば限りない魅力に映るのではないでしょうか?ここで緊密な演奏を披露するイン四重奏団は、アメリカを中心に世界中で演奏を重ねているアンサンブルです。彼らの活動の場所はホールにとどまらず、職場、学校、ホワイトハウスなど多岐に渡り、時には少年刑務所へ慰問に行くなど、常に人々の心に訴えかける音楽を奏でることに力を注いでいるのです。
Sono Luminus
DSL-92185(1CD)
ルペルト・チャピ:弦楽四重奏曲第1番&第2番
弦楽四重奏曲第1番ト長調
弦楽四重奏曲第2番ヘ長調
ラテン・アメリカSQ

録音:2014年1月14-16日ヴァージニアボイス,Sono Luminusスタジオ
この「ラテン・アメリカ弦楽四重奏団」はその名の通り、ヴィラ=ロボスやチャベスなどの南米の音楽と、その基になったスペインの音楽を演奏することにかけては右に出る者がないほどの実績を持つアンサンブルです。メキシコ人の3兄弟を中心として1982年に結成、以降独自の路線を貫き、幾度もグラミー賞にノミネートされるほどの実力を持っています。独特の高揚するリズムや色彩感を出すには、これらが体に染み付いていないと難しいのだな。と思わせるだけの強い説得力を持つ彼らが今作で選んだのは、サルスエラ作曲家として名高いスペイン生まれのルペルト・チャピ(1851-1909)の2曲の弦楽四重奏曲です。曲の冒頭から明るさ全開の第1番(もちろんリズムはノリノリ)、ちょっとエキゾチックな始まり方がワクワクさせてくれる第2番と、どちらもなかなかの名曲です。録音の素晴らしさもいつもの通りです。

Sedem
SEDEMCD-32
ディエゴ・デ・アラシエル(1786-1866):弦楽の為の室内楽作品集
弦楽四重奏曲第3番ニ短調
ヴァイオリン,ヴィオラとギターの為の三重奏曲第1番イ長調*
ヴァイオリン,ヴィオラとギターの為の三重奏曲第2番ハ長調*
ヴァイオリン,ヴィオラとギターの為の三重奏曲第3番イ長調*
カナレスSQ
[アレクサンドル・デチソフ(Vn1)
マリアン・モラル(Vn2)
ルイス・リャセル(Va)
ナタリア・マルグリス(Vc)
ホセ・マリア・ガリャルド・デル・レイ(G)* ]

録音:2012年6月、フェルナンド・ハビエル・ロメロ・フェルナンデス・レコーディング・スタジオ、グラナダ、スペイン
ディエゴ・デ・アラシエルはスペインのエクストレマドゥラ地方に生まれイタリアに渡って活躍した作曲家とされていました。しかし、その出生と経歴に疑問を持ったスペイン音楽学会のフアン・パブロ・フェルナンデスの最新の調査により、アラシエルはミラノ生まれのイタリア人であり、彼の祖先がスペインからイタリアに渡ったのは遅くとも17世紀であったことが判明しました。弦楽四重奏曲第3番は2004年にカナレスSQのヴィオラ奏者ルイス・リャセルとマドリード王立音楽院図書室長カルロス・ホセ・ゴンサルベスによりオーストリアのザイテンシュテッテンのベネディクト派修道院の書庫から発見された3つの弦楽四重奏曲のうちのひとつ。ブックレットに収録された解説文は貴重な資料ですが、残念ながらスペイン語のみです。

2L
2L-105SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD hybrid)
97' 41"(Blu-ray)
74' 04"(SACD/CD)
シューベルト:弦楽四重奏曲第13番 イ短調 D.804(Op.29)「ロザムンデ」
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ(1973-?):弦楽四重奏曲第1番「鉛と光の物語」
ブリテン:弦楽四重奏曲第2番ハ長調 Op.36
ハイドン:弦楽四重奏曲 ハ長調 Hob.III/77(Op.76-3)「皇帝」*
エンゲゴールQ
【アルヴィド・エンゲゴール(Vn1)、アレックス・ロブソン(Vn2)、ジュリエット・ジョプリング(Va)、ヤン・クレメンス・カールセン(Vc)】
[* Blu-ray のみ収録]

録音:2013年11月、2014年2月ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
録音 :ビアトリス・ヨハンネセン
録 音方式:ステレオ (DXD(24bit352.8kHz/ )セッション )
「真夜中の太陽」の地、ノルウェー北極圏のロフォーテンにエンゲゴール四重奏団が創設されたのは2006年。アルヴィド・エンゲゴールを中心とする 四重奏団は、最初のシーズンからベルゲン国際フェスティヴァルとオスロの室内楽フェスティヴァルに出演、2年後の2008年に制作されたハイドン、ライフ・ ソールベルグ、グリーグの弦楽四重奏曲のデビューアルバム(2L53SACD)で国内と海外で高い評価を獲得しました。2010年にはベートーヴェン、ヌー ルハイム、バルトークの弦楽四重奏曲(2L071SACD)とエリングの弦楽四重奏曲とピアノ四重奏曲(Simax PSC1304)をリリース。エンゲゴール四 重奏団はノルウェーを代表するアンサンブルのひとつに数えられる存在になりました。
2013年と2014年に録音された第4作目となる本アルバムも、シューベルトの「ロザムンデ」に始まり、ノルウェーのラトシェ新曲とブリテンの作品、 最後にハイドンの「皇帝」という、弦楽四重奏奏のスタンダード・レパートリー曲と「今日」の作品によるプログラムが組まれました。
本アルバムよりメンバー変更があり、第2ヴァイオリン奏者はアレックス・ロブソン、チェロがヤン・クレメンス・カールセンが新しく加入しました。録 音セッションは、デビューアルバムと同じベールムのヤール教会でDXD(24bit/352.8kHz)録音されました。Blu-ray Disc Audio と SACD hybrid 盤をセットしたアルバム。Blu-ray Disc Audioには、5.1 DTS-HD MA(192kHz/24bit)と 2.0 LPCM (192kHz/24bit)で収録され、音楽に対す る確かな耳をもつ 2L のチームが捉えた、シューベルトたちの作品を思索するエンゲゴール四重奏団の音楽が、直接性と真実性をもって聴き手に伝えられ ます。Blu-ray Disc Audioには、ハイドンの「皇帝」が特別収録されています。
ラトシェは、作曲家、歌手、キーボード奏者、ヴァイオリニストとしてノルウェーの音楽シーンで活躍する音楽家です。エンゲゴール四重奏団とは弦楽 四重奏とアコーディオンのための「雅楽変奏曲」をはじめとする室内楽作品を通じて出会い、新作を委嘱されることになりました。「鉛と光の物語」は彼 女の第1番の弦楽四重奏曲にあたる作品です。「偉大なベートーヴェンの音楽への賛辞」を背景に作曲され、「自由な芸術家」ベートーヴェンの「ラズモ フスキー第1番」(Op.59-1)が創作のための素材に選ばれました。曲名の「鉛」は「恐怖」、「光」は「希望」。ラトシェが作曲にかかっていた2011 年7月22日、オスロと郊外のウトヤ島で77人が殺害される、いわゆる「ノルウェー連続テロ事件」が発生、「鉛色の空を見るたびにあの光景が浮かぶ」 という彼女の「想い」が曲名に反映しているといいます。
ブリテンの弦楽四重奏曲は、第二次世界大戦が終わった1945年7月、彼がヴァイオリニストのメニューインと一緒にドイツの強制収容所の生存者の ために演奏した後、作曲されました。「21の変奏によるパッサカリア」に書かれた最後の楽章〈シャコンヌ〉に感情的なクライマックスが置かれ、エンゲゴー ル四重奏団のヴィオラ奏者ジュリエット・ジョプリングはライナーノートに「感動の四重奏曲」と記しています。弦楽四重奏曲第2番は、パーセルの没後 250年の1945年11月21日に初演されました。シューベルトが戯曲『キプロスの女王ロザムンデ』のために書いた付随音楽の〈第3幕間奏曲〉と同 じメロディが変奏の主題に使われることから「ロザムンデ」の副題で呼ばれるイ短調の四重奏曲。ハイドンのハ長調の四重奏曲は、「ハイドンのもっとも 偉大な弦楽四重奏曲集」(ジョプリング)の Op.59 から、デビューアルバムのニ長調「ラルゴ」につづく選曲です。 (Ki)

ハイドン弦楽四重奏曲「皇帝」のプロモーション画像をご覧いただけます。

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
ERP-5814(1CD)
ヤーン・ラーツ(1931-):マージナリア
ピアノの為の24のマージナリア Op.65(1979)*
エレクトロニック・マージナリア Op.65A(1980)+
カッレ・ランダル(P*、シンセサイザー+)
ヤーン・ラーツ、スヴェン・グリュンベルク(エレクトニクス+)

録音:2013年6月、ハンス・ロスバウト・スタジオ、バーデン=バーデン、ドイツ*
  1980年、エストニア作曲家連盟、エストニア+
ヤーン・ラーツはエイノ・タンベルク(1930-2010)、ヴェリヨ・トルミス(1930-)、アルヴォ・ペルト(1935-)と同世代のエストニアの作曲家。アンチ・ロマンティックな数理的作風で知られ、エストニアにおける電子音楽の第一人者と称されています。「マージナリア」は「欄外の書き込み」「傍注」の意。スヴェン・グリュンベルク(グルンベルグ)(1956-)はエストニアのプログレッシヴ・ロック・グループ「MESS」のリーダーでキーボード奏者。
ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
ERP-7214(1CD)
ヴィヴァルディ:6つのソナタ Op.5
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第13番)ヘ長調 Op.5-1 RV18*
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第14番)イ長調 Op.5-2 RV30#
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第15番)変ロ長調 Op.5-3 RV33*
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第16番)ロ短調 Op.5-4 RV35+
2つのヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第17番)変ロ長調 Op.5-5 RV76(*/+)
2つのヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第18番)ト短調 Op.5-6 RV72(*/+)
バルティック・バロック
[マリア・クレチンスカヤ(Vn)*
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)+
アンフィーサ・カリーニナ(Vn)#
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
レイヌート・テップ(Cemb)#
インビ・タルム(チェンバロ(#以外))
グリゴリー・マルチゾフ(アーティスティック・ディレクター) ]

録音:2011-2014年ア
RV18:Vivaldi Collectionレーベル、VIVALDI-CD 4とは別音源(ソリストも別)。
RV30:Vivaldi Collectionレーベル、VIVALDI-CD 6と同一音源。
RV33:Vivaldi Collectionレーベル、VIVALDI-CD 7と同一音源。
RV35:Vivaldi Collectionレーベル、VIVALDI-CD 7とは別音源(ソリストも別)。
ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
ERP-7313(2CD)
レネ・エースペレ(1953-):レスペクトゥス ギターの為の/ギターを伴う音楽
(1)The Morning of Sculpture for violin, vibraphone and guitar (2001)
(2)Evocatio for guitar (1996)
(3)Respectus for violin and guitar (2013)
(4)Immutatio for guitar (2004)
(5)Tres in unum for flute, violin and guitar (2004)
(6)Tactus sensus for guitar (2011)
(7)Ludus tactus for flute and guitar (2008/2009)
(8)Tactus spiritus for guitar (2012)
(9)Epigram VI for soprano, flute and guitar (2005)
(10)The Empty Room VI for guitar (2013) / The Empty Room III for guitar (2012)
(11)Matbeth for violin and guitar (2010)
(12)Modus vivendi for violin and guitar (1998/2006)
(13)Motus for guitar (2002)
(14)Trivium for flute, violin and guitar (1991)
(15)Staminis for guitar (2000)
(16)Ante diem for two guitars (2013)
(17)The Empty Room I for guitar (2012) / The Empty Room V for guitar (2012)
The Empty Room IV for guitar (2012)
(18)Concerto for Guitar and Chamber Orchestra (2003/2007)
(1)ハリー・トラクスマン(Vn)、アント・ウンニス(ヴィブラフォン)、ァフル・クビヤ(G)
(2)ヴァフル・クビヤ(G)
(3)ハリー・トラクスマン(Vn)、エステバン・コルッチ(G)
(4)クリスト・カオ(G)
(5)ネーメ・プンデル(Fl)、ハリー・トラクスマン(Vn)、ティート・ペテルソン(G)
(6)ティート・ペテルソン(G)
(7)ヘイリ・ロシン(Fl)、エステバン・コルッチ(G)
(8)エステバン・コルッチ(G)
(9)アウレリア・エースペレ(S)、ネーメ・プンデル(Fl)、ティート・ペテルソン(G)
(19)ヘイキ・マトリク(G)
(11)ティート・ペテルソン(G)
(12)ハリー・トラクスマン(Vn)、エステバン・コルッチ(G)
(13)エステバン・コルッチ(G)
(14)ネーメ・プンデル(Fl)、ハリー・トラクスマン(Vn)、ティート・ペテルソン(G)
(15)エステバン・コルッチ(G)
(16)ドナート・ダントーニオ(G)
(17)ヘイキ・マトリク(G)
(18)エレフテリア・コツィア(G)、タリン室内O、パウル・マギ(指)
録音:データ記載なし
レネ・エースペレはエストニアのタリンに生まれ、タリン音楽院を卒業後モスクワ音楽院でハチャトゥリアンに師事した作曲家。1979年よりエストニア音楽アカデミーで教え、2002年教授に就任。当盤には主に21世紀に入って書かれたギター独奏作品、ギターを含む室内楽作品と協奏曲が収められています。

PETROV MUSIC
新規扱い
高価格商品
PM-001(1CD)
ヴァディム・ペトロフ(1932-):タランテラ 管弦楽&ピアノ作品集
(1)タランテラ Op.67
(2)束の間、トランペットは歌う Op.70
(3)ヤナ・エイロヴァー
(4)ロマンス(*)
(5)ベスキディ山脈のエピソード Op.63(+)
(6)プリンツィパールカ Op.69(#)
(7)ロシアの福音 Op.61
(8)抒情的ワルツ
(9)銀のセレナード Op.62
(10)夜想曲ト長調 Op.60
(11)君を愛す Op.76
(12)バレエ小品 Op.65(**)
(13)ワラキア間奏曲 Op.71(++)
(14)クルノコシェ山脈の物語 Op.75
(1)プラハPO
(2)マレク・ズボラーネク(Tp)、プラハPO
(3)イジー・パゾウル(P)、プラハPO
(4)フィルムSO、ハリー・マツォウレク(指)
(5)プラハ音楽院O、プシェミルス・ハルヴァート(指)
(6)室内O、マリオ・クレメンス(指)
(7)リタ・チェプルチェンコ(Vn)、プラハPO
(8)イジー・パゾウル(P)、
(9)リタ・チェプルチェンコ(Vn)、プラハPO
(10)プラハPO
(11)イジー・パゾウル(P)、
(12)テプリツェ北ボヘミアPO、ヤロスラフ・ソウクプ(指)
(13)フィルムSO、インドジフ・ブレイシェク(指)
(14)プラハPO

録音:1970年(*)/1985年(+)/1986年(#)/1984年(**)/1988年(++)/2014年(無印)
ヴァディム・ペトロフはロシア系の家に生まれたチェコの作曲家・ピアニスト・教育者。民族音楽や民俗芸能を研究し、舞踊音楽とジャズの為の学校(現ヤロスラフ・イェジェク音楽院)を創設。1968年の「プラハの春」への政治的弾圧により職を解かれ放送や映画での活動も禁止されましたが、友人たちの尽力によりプラハ音楽院教授として復帰、1992まで務めました。クラシックから映画や放送の為の音楽、歌謡曲まで幅広いジャンルに大量の作品を発表しており、当盤には親しみやすいクラシック小品が集められています。

KAREL PROCEK
ZRDISC-6612(1CD)
高価格商品
アントン・ヴラニツキー(1761-1831):弦楽四重奏曲 Op.13-1
フランツ・クロンマー (1759-1831):弦楽五重奏曲 Op.70*
シュターミッツSQ
インドジフ・パズデラ、ヨセフ・ケクラ(Vn)
ヤン・ピェルシュカ(Va)
ペトル・ヘイニー(Vc)
カレル・プロツェク(Va)*]

録音:ライヴ、2010年6月26日、プレモントレ修道院ホール、ノヴァ・リセ、モラヴィア、チェコ
アルバム・タイトルは「高地への帰還」。外装に規格品番表記がございません。ご了承ください。

MUSICA GIOIA
新規扱い
CDDUOBENE-2(1CD)
デュオ・ベネ〜結成10周年
イジー・ルケシュ(1985-):ルボシュ・フィシェルを記念する悲歌(フルートとピアノの為の;2007)
インドラ・ネチャソヴァー・ナルデッリ(1960-):ケルキラ(フルート、ハープとピアノの為の三重奏曲;2009)*
エドゥアルト・ドウシャ(1951-):ソナタ(チェロとピアノの為の幻想曲;2007)+
イジー・テムル(1935-):三度の称賛(フルートとピアノの為の;2009)
エドゥアルト・ドウシャ:PF 09(フルートとピアノの為の協奏的小品;2009)
ルボシュ・スルカ(1928-):花言葉(声とピアノの為の;1973)#
エドゥアルト・ドウシャ/イジー・ザーチェク(1945-)作詩:Treti polocas [The third half] (声、フルートとピアノの為の;2008)**
エドゥアルト・ドウシャ:チャルダーシュ(フルートとピアノの為の;2010)
デュオ・ベネ
[ヤナ・ボシュコヴァー=ネウバウエロヴァー(Fl)
エヴァ・ベネショヴァー(P)]
カテジナ・エングリホヴァー(Hp)*
ヴラダン・コチー(Vc)+
アレナ・トロウポヴァー(歌#)
レナタ・プロコポヴァー=ヴィスネロヴァー、ヤン・メドゥナ(語り、歌**)

録音:2010年4月8日、ライヴ、ハンガリー文化センター、プラハ、チェコ
本体・外装に規格品番表記がございません。ご了承ください。

ROSA
高価格商品
RD-2244(1CD)
トマーシュ・パールカ(1978-):静寂から知ること〜室内楽作品集
レース [Les dentelles] (ピアノの為の;2006)
ひたすらの静寂 [Simple silence] (クラリネット、ヴィオラとピアノの為の;2011)
しずく [Les gouttes] (ギター、バスクラリネット、打楽器とピアノの為の;2007)
心の静寂 [Silence d'un coeur] (クラリネット、ヴィオラ、チェロととピアノの為の;2011)
明星の地 [Kraj jitrenky] (弦楽四重奏とピアノの為の;2011)
静寂の光 [Silent light] (ピアノの為の;2012)
アンサンブル・コンヴェルゲンツェ
[イジー・ムラース(クラリネット、バスクラリネット)
ヤン・トゥラーチェク(G)
ヴィクトル・マザーチェク、マチェイ・ヴルク(Vn)
オンドジェイ・シュトフル(Va)
セバスチアン・トート(Vc)
アントン・ジュダノヴィチ(打楽器)
エヴァ・フティロヴァー(P) ]

録音:2013年7月14-16日、プラハ音楽アカデミーのギャラリー、プラハ、チェコ
トマーシュ・パールカはブルノ音楽院で学んだチェコの作曲家。作曲家協会およびアンサンブル「コンヴェルゲンツェ」の創設メンバーの一人です。

LOTOS
LT-0160-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2013
ピンク・フロイド/ロン・ギーシン:「原子心母」組曲
父の叫び/ミルクたっぷりの乳房/マザー・フォア/むかつくばかりのこやし
喉に気をつけて/再現
アンサンブル2013
[ヤロスラフ・プルタル、ペトル・ターボルスキー、ペトル・クボヴィー(Tp)
エリシュカ・アダモヴァー、ミハエラ・マツォウルコヴァー、シモン・シェンケジーク(Hrn)
ヴラディミール・ベスフ、シュチェパーン・グランディシュ(Tb)
マレク・フィッラ(テューバ)]

アンサンブル・ピンク・フロイド
[マルチン・バイグル(ドラムス)
ミハル・カシュパル(エレクトリック・ギター)
ヴラディミール・クルハーネク(エレクトリック・ベースギター)
スヴァトプルク・ハルパ(キーボード)]
マルティヌー・ヴォイシズ(合唱)
ルカーシュ・ヴァシレク(合唱指揮)
イジー・バールタ(チェロ、テレミン、キーボード)
スラニスラフ・ヴァヴリーネク(指)

録音:2013年6月11日、聖バルバラ教会、クートナー・ホラ、チェコ
ピンク・フロイドが1970年に発表したプログレッシヴ・ロックの名盤「原子心母」のA面を占める組曲をチェコの演奏家たちがライヴ録音。収録時間約27分ながら高めのフルプライス設定です。

KOKORO RECORDS
KKR-007(1CD)
税込定価
野澤徹也による川崎絵都夫・三味線作品集
(1)「In solitude」(2012)
(2)「江戸⇔東京スタイル」(2010)
(3)「疾風の如く」(2012)
(4)「にっぽん☆ノスタルジックスタイル」(2011)
(5)「双鳴の曲」(2009)
(6)「時の旅人」(2002)
(T悠久/U太古の森/V奔流 )
野澤徹也(三味線)
(2)澤田由香(篠笛)、阿部大輔(尺八)、櫻井亜木子(琵琶)、松村エリナ(箏)
(3)神令(尺八)
(4)野澤佐保子(箏)
(5)浅野藍(三味線U)
(6)野澤佐保子(箏)、五十嵐恵(十七絃)
作曲家・川崎絵都夫が「真摯に集中し、奇を衒わず音楽に真っ向から挑み、エネルギッシュかつ繊細に音楽を構築する」と評した「現代の三味線弾き」野澤徹也の最新作。
※「野澤さんの凛とした音のたたずまいは大変魅力的です。 また現代邦楽にほぼ専念している活動は希少で他に類を見ません。 委嘱活動も盛んに行っており、 現代邦楽の三味線曲を多数生み出す「源泉」となっていることも特記すべきでしょう。」 川崎絵都夫(作曲家)

Clarinet & Saxophone Classics
CC-0060(1CD)
エッセンシャル・コレクション〜ホロヴィッツ:木管楽器のための室内楽作品集
クラリネットとピアノのためのソナチネ
アラベスク/2つのマヨルカの小品
協奏曲 Op.1/小協奏曲
よく知られた主題による転用
パガニーニの主題による変奏曲
ジャズ組曲
ヴィクトリア・ソームズ・サメク(Cl、SAx)、
マイケル・ベル(P)、ビンガムSQ、
リードプレイ
一人の作曲家に焦点を当てた新シリーズが始動!第1弾はクラリネット・レパートリーの拡大に貢献し、世界中のクラリネッティストに絶大な人気を誇る、近代イギリスの作曲家、ジョーゼフ・ホロヴィッツの室内楽作品集。イギリスで最も汎用性が高いクラリネッティストの一人、ヴィクトリア・ソームズ・サメク。その活動は室内楽やソリストなど演奏だけにとどまらず、クラリネット・クラシックス(Clarinet Classics)のアーティスティック・ディレクターやサクソフォーン・クラシックス(Saxophone Classics)のエグゼクティヴ・プロデューサーも務めています。ツヤのある伸びやかな音色でホロヴィッツの名曲を吹きこなします。

IPPNW
IPPNW-78(1CD)
IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の慈善演奏会
R.シュトラウス:ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.13
フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 Op.15
ギリロフ・クァルテット・ベルリン[クリストフ・シッケダンツ(Vn)、ライナー・メーネ(Va)、マルクス・ニコス(Vc)、パヴェル・ギリロフ(P)]

録音:2013年10月ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール(R・シュトラウス(ライヴ)
パヴェル・ギリロフは当慈善演奏会 に積極的に参加し、これまでは1985年に創設したベルリンフィル・ピアノ四重奏団として演奏してきました。今回演奏されたR.シュトラウス、フォー レはそれぞれ初期の作品ながら、ピアノ四重奏でしか表現することのできない室内楽の極みと言える名作と言えましょう。巨匠が集まったギリロフ・クァ ルテット・ベルリンによる絶美の演奏をお楽しみ下さい。 (Ki)

GB Records
BCGBCD-21(1CD)
タイタニック号の沈没〜ギャヴィン・ブライヤーズ・アンサンブル ライヴ・ツアー 2014
ブライヤーズ:拍手喝采/プロローグ/クラッシュ/タイタニック賛歌 I〜VI/モールス/タイタニック・ラメント/ケイデンス/ラメント・エクストラクト/ウォーター・ゴング/マシーシェ〜ミュージック・ボクス
ギャヴィン・ブライヤーズ・アンサンブル〔ギャヴィン・ブライヤーズ(Cb)、フィリップ・ジェック(即興ターンテーブル)、ロジャー・ヒートン(バスクラリネット)、デイヴ・スミス(ホルン、キーボード、ウッドブロック)、ジェームズ・ウッドロウ(e-g)、マーティン・アレン(パーカッション)、他〕
ジャズ・ベーシストから作曲の分野で活動することを選び、1912年に海に沈んだタイタニック号の上で、最後まで演奏を続けていた楽団員たちの演奏を、生き残った乗客や船員たちの証言を元に再現したという「タイタニックの沈没」。
ギャヴィン・ブライヤーズの名を広めるきっかけとなった曲でもある「タイタニックの沈没」は、日々進化し続ける曲として1969年の作曲以降新たな証言をもとに度々、構成や編成を変えて録音されてきた。代名詞ともいえるタイタニックの沈没から100年経った2012年ツアーでは、ライヴでしか味わえない独特の臨場感を聴くことが出来ます。


ANIMAL MUSIC
ANI-044(1CD)
オルクエストリーナ〜バボラーク・ダンスアルバム
ピアソラ(イルレ編):タンゴの歴史(全4曲)
ショウ:名所 No.4
レフ・コーガン(バボラーク編):「ハシッドの旋律」より全5曲
フォーレ(シチェルバーク編):パヴァーヌ
ラウロ:ベネズエラ風ワルツ第3番
コッラード・サリエッティ:組曲〜タンゴ
 カンツォーネ/スピーディ
イェヘズケル・ブラウン:アレグロ・スケルツァンド
ラヴェル(バボラーク&イルレ編):ボレロ
ラデク・バボラーク(Hrn)、
器楽アンサンブル
超人気のバボラークがコンサートのアンコールなどで愛奏し、CDの問い合わせの多かった曲を一挙に集めました。 バボラークは15人で構成されたアンサンブルとひたすら楽しんでいます。ピアソラの名作「タンゴの歴史」のあのフルートの細かな動きをホルンで奏 でるのに唖然とさせられますが、自然でニュアンスに富み、まるでこちらがオリジナルかと見まごうかのようです。バックのアンサンブルも絶妙。さら に日本でも演奏して話題となったレフ・コーガン (1927-2007)のユダヤ色濃厚な「ハシッドの旋律」も嬉しい限り。民俗楽器を思わす音色など神業で、 異教的世界に引き入れられます。フォーレの「パヴァーヌ」では名歌手以上の表現力を示し、ついにはラヴェルの「ボレロ」を13分40秒にわたって 吹きまくります。ホルンの凄さを再認識させてくれます。 (Ki)

LIMEN Classic
CDVD011-C011
(1CD+DVD)
イヴァン・フェデレ:作品集
弦楽四重奏曲第4番「パリムプセスト」(2006)
パロールとパラブラス〜ソプラノとチェロのための4つの小品 (2000)
モロロジャ・ケ・エロティカ〜ソプラノと弦楽四重奏のための (2010 /11)
プロメテオSQ
ヴァレンティーナ・コラドナート(S)

録音:2011 年リメン音楽スタジオ
イヴァン・フェデレは1953年生まれのイタリアの作曲家。ドナトーニの弟子で、倍音成分を解析して素材とする「スペクトル楽派」に属しているとさ れます。チェロを偏愛していて、日本でも2007年にジャン=ギアン・ケラスが「虹」という新作を初演して注目されました。今年9月に来日公演を行っ たプロメテオ弦楽四重奏団が怪演を繰り広げています。 「パロールとパラブラス」はチェロ伴奏による4つの歌曲。最初のふたつは「マルセイエーズ」と「サ・イラ」のフランス語詞、後2曲はチェ・ゲバラ 讃のスペイン語詞による政治色を感じさせるものとなっています。 CD 盤と同内容の DVD が収められています。 (Ki)

WAON RECORDS
WAONCD-290(1CD)
日出ずる処、牧神の目覺め。
シャルル・ルイ・ウジェーヌ・ケックラン:オーボエとピアノのためのソナタ op.58
平野 一郎:牧羊神α(上田敏の詩に拠る、無伴奏オーボエの為の田園曲)
デュカス:遥かなる牧神の嘆き
トマ・デルクロー:コスモス
プーランク:オーボエとピアノのためのソナタ
ドビュッシー:トッカータ
平野 一郎:牧羊神β(上田敏の詩に拠る、オーボエ&ピアノの為の田園曲エクローグ)
フロラン・シャレール(Ob)
トマ・デルクロー(P)

フロラン・シャレールが使用している楽器は、1976年にスイス・チューリッヒに創設されたデュパン工房(現在はルクセンブルクに拠点を置く)のインペリアル・オーボエ。録音:2014年5月27-30日、滋賀県高島市立ガリバーホール
京都市交響楽団に所属するフランスのオーボエ奏者、フロラン・シャレールと、ジュネーヴ音楽院で後進の指導にもあたっているコンポーザー=ピアニスト、 トマ・デルクローによるオーボエとピアノのための作品集の登場。2013年6月に京都のアンスティチュ・フランセ関西を舞台に開催された公演がもとになっ た録音です。ケックラン、デュカス、プーランクらのフランス作曲家作品のほか、デルクローの自作、さらに、ポール・クローデル(旧関西日仏学館設立者) の詩を日本初訳した上田敏の詩に基づく、平野一郎(b.1974)の作品が収録されています。薫り高いひと時を楽しむことができる1枚です。
■フロラン・シャレール(Ob)
フランス中部、クレルモンフェラン出身。アラン・ブランブリュードの元でオーボエを始める。パリ国立高等音楽院でジャク・ティス、フレデリック・ター ディーにオーボエを、モーリス・ブルグ、ダヴィッド・ヴァルテールに室内楽を学び、2003年最優秀の成績で卒業。同年、UFAMパリ国際コンクール 優勝。在学中よりエマニュエル・クリヴィヌが指揮するフランス・ユースオーケストラに在籍した後、リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団、オランダ放 送フィルハーモニー管弦楽団、イル・ド・フランス国立管弦楽団、ミュルーズ交響楽団等、多数のオーケストラに招聘される。2005年アメリカ、テキサ スのフェルナンド・ジレ国際オーボエコンクールに優勝した際は、R.シュトラウスのオーボエ協奏曲のソリストとして、同地のオースティン交響楽団と共演。 その卓越した演奏力を絶賛される。同年、佐渡裕氏によるオーディションに合格。兵庫芸術文化センター管弦楽団に入団のため来日。2006年より京都 市交響楽団に在籍。現在は、オーケストラでの活動に加え、ソロ奏者、室内楽奏者としても幅広い活躍をみせている。東京チェンバーオーケストラ、大阪フィ ルハーモニーなど、各地で首席奏者として客演するほか、「アルボラダ木管五重奏」としてNHKFMラジオに出演、録音。「キョウトシモ」では、タップダ ンスとクラシック音楽の融合、というジャンルを超えた芸術の融合を見事に果たし、大好評を博した。2012年青山音楽賞受賞。2013年アフィニス夏の 音楽祭に出演。2014年には、故郷クレルモンフェランを遠く離れ、「日本に渡ったフランス人の音楽家」として、彼の生い立ちや、音楽の軌跡に迫ったドキュ メンタリーがフランスで放送され、大きな反響をよんだ。
■トマ・デルクロー(ピアノ)
リヨン出身。6歳からピアノを始める。リヨン国立高等音楽院でピアノをロジェ・ムラロに、音楽書法をロイック・マイエに師事。最優秀の成績で卒業する。 2003年メセナより奨学金を受給。同年、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭に参加し、クリスティアン・イヴァルディ、エマニュエル・ストロッセール、 トリオ・ヴァンダラーと共演し、音楽に磨きをかける。2005年パリ国立高等音楽院で室内楽をクレール・デゼール、アミ・フラメール、ディアーナ・リゲティ に師事。最優秀の成績を得て卒業。近年は、ソロ活動、室内楽奏者、作曲家としても精力的に活動をしている。コントラバス奏者クリストフ・ベローとの「キュ プカ・デュオ」をはじめ、チェロ奏者ミワ・ロッソと「デュオ・レオス」、ピアニスト、ギョーム・レビーと「デュオ・ノクチュエル」を結成。各地で公演し、 高い評価を得ている。日本でも、オーボエ奏者フロラン・シャレールと共に演奏活動を行っており、「ノクターン」、「夢」、「コスモス」の3作品を彼に献 呈した。 (Ki)

Rondeau
KL-1406(1CD)
アイスランドの歌
保育園/私は青い花を探す/私の瞳とあなたの瞳/からす/夕方に向けて/静かな川/ちいさなカップルについての小さな詩/ジャルプル/各々小さくステップを/小さな音楽家/だめですよ/羊の歌/スナティとオリ/小さな愛よ、安らかにおやすみ/老人は岩の下に座っている/おやすみ、私の優しく小さなもの
jazz ensemble ungut
アイスランドの音楽…なかなか想像しにくいのですが、実際に聞いてみるとなかなか親密かつ神秘的な雰囲気に彩られていることに気がつくのではないでしょうか。この演奏はザルツブルクを中心に活躍するアンサンブル「azz ensemble ungut」によるもので、ピアニスト、ロンドンで成功したミュージシャン、ペテル・アルネセンが創り上げる音にはアイスランド伝統の民族音楽に新しい感覚を加えたアレンジが効いています。アンサンブル名の「ungut」というのは「雛に孵化する」といった意味であり、確かに革新的な音がします。ここで歌っているローザ・バルドゥルスドットルはアイスランドの著名な民謡歌手で、彼女のユニークな声はこの地方に伝わる様々な伝承を思い起こさせる力に溢れています。とても心地良いサウンドです。

LIMEN Classic
CDVD018-C018
(CD+DVD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ホ長調 Op.12
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 Op.45
アレクサンドル・シトコヴェツキー(Vn)
ウー・チェン(P)

録音:2012年/LimenMusicStudio、ミラノ
クラシック界のサラブレッド、アレクサンドル・シトコヴェツキーがベートーヴェン、ブラームス、グリーグのソナタを録音!ピアノの?倩にデュオ・シ トコヴェツキーを結成し既に10年以上のキャリアをもち、数々の国際コンクールでの入賞歴を誇ります。また、近年はチェロのレオナルト・エルシェン ブロイヒを加えたシトコヴェツキー・トリオとしてデビューし、BISレーベルよりドヴォルザークのピアノ三重奏曲第3番、スメタナのピアノ三重奏曲を 収録したアルバム(BIS SA 2059)は好評を博しております。
当レーベルの魅力として全曲映像付ということがあげられます。奏法を見ることができ、ヴァイオリン習得者にも適したアルバムです。デュオ・シトコ ヴェツキーの情熱的な演奏をお楽しみください。
ヴァイオリンのアレクサンドル・シトコヴェツキーは祖父にユリアン・シトコヴェツキー、祖母にショパン・コンクールの覇者ベラ・ダヴィドヴィチ、そ して父にドミトリ・シトコヴェツキーという音楽的に恵まれた環境に生まれました。既に世界的に活躍するヴァイオリニストでディスクとしてはORFEO レーベルからはメンデルスゾーンの初期の協奏曲作品を集めたアルバム(ORFEO 761092)などをリリースしております。明瞭なアーティキュレーショ ン、抜群のアンサンブル能力そして豊かな音楽性はさすが生まれもった才能と言えましょう。 (Ki)
LIMEN Classic
CDVD035-C035
(CD+DVD)
ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番 ハ短調 Op.60
フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 Op.15
ヨゼフ・スーク・ピアノQ
【ラディム・クレスタ(Vn)、
エヴァ・クレストヴァ(Va)、
ヴァーツラフ・ペトル(Vc)、
ヴァーツラフ・マーハ(P)】

録音:2014年/Limen Music Studio、ミラノ
チェコを代表するヴァイオリスト、ヨゼフ・スークからその名をとったヨゼフ・スーク・ピアノ四重奏団のデビュー盤はブラームスのピアノ四重奏曲第 3番とフォーレのピアノ四重奏曲第1番です。当団はヴァイオリンのラディム・クレスタ、チェロのヴァーツラフ・ペトル、ピアノのヴァーツラフ・マーハによっ て2007年に結成されたタラス・ピアノ三重奏団のメンバーにヴィオラのエヴァ・クレストヴァを迎えて2014 年に結成されました。(エヴァ・クレストヴァ (旧姓カロヴァー)は 2008 年から2012年までパヴェル・ハース四重奏団の第2ヴァイオリンをつとめ、当団ではヴィオラ奏者として活躍しています。)
ヨゼフ・スーク・ピアノ四重奏団のレパートリーはブラームス、ドヴォルザーク、スーク、マルティヌーから現代作品まで幅広く演奏・録音活動しており、 既にマーラーのピアノ四重奏曲イ短調 断章、ブラームスのピアノ四重奏曲第1番ト短調 Op.25をイタリアのレーベルへ録音したとのことです。今後の 活躍も注目です。 (Ki)

UNIVERSAL MUSIC ITALY
476-5190(1CD)
メンデルスゾーン:初期室内楽作品集
ピアノ四重奏曲第2番ヘ短調 Op.2 MWV Q.13*
ピアノ四重奏曲ニ短調 MWV Q.20*
ピアノ三重奏曲ハ短調 MWV Q.3
ロベルト・プロッセダ(P)
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)*
ガブリエーレ・ジェミニアーニ(Vc)
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-1214(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲第3番ロ短調 Op.3 MWV Q.17(1825)
ピアノ四重奏曲第1番ハ短調 Op.1 MWV Q.11(1822)
ピアノと弦楽四重奏の為のラルゴとアレグロ ニ短調 MWV O.1(1820)*
ロベルト・プロッセダ(P)
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)
ダニエーラ・カマラーノ(ヴァイオリン*)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)
シャナ・ダウンズ(Vc)
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0556(1CD)
インヴェンツィオーニ クラリネットと打楽器の為の音楽
アレッサンドロ・アヌンツィアーナ(1968-):儀式
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
リッカルド・パンフィーリ(1979-7):F for Fake
セロニアス・モンク(1917-1982):モンク組曲
ペドロ・イトゥラルデ(1929-):ギリシャ組曲 [Suite Ellenique]
ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):ミレニアム・バグ
フランク・ザッパ(1940-1993):FZ for Alex
スティーヴ・ライヒ(1936-):木片の為の音楽
ストラヴィンスキー:クラリネット独奏の為の3つの小品
アレッサンドロ・カルボナーレ(Cl)
テトラクティス・ペルクッショーニ(打楽器アンサンブル)
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-1082(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
エストリオ
[ラウラ・ゴルナ(Vn) 
チェチーリア・ラディチ(Vc)
ラウラ・マンツィーニ(P) ]

NON PROFIT MUSIC
NPM-1405(1CD)
ニコライ・カプースチン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲 Op.86
ディヴェルティメント Op.126*
ピアノ三重奏曲第2番*
アルボス三重奏団
[ミゲル・ボレゴ(Vn) 
ホセ・ミゲル・ゴメス(Vc)
フアン・カルロス・ガルバヨ(P) ]

録音:2012年7月
当レーベルのベストセラーである「ピアノ作品集」に続く待望のカプースチン第2作。今スペインで一番ノッているピアノ・トリオ、アルボス三重奏団による演奏。*は世界初録音。前作では現地での完売後長らく再生産されず中古盤市場で高値が付けられていたことがありましたので、当商品につきましてもお早目のオーダーをお願いいたします。

UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0800(1CD)
バッハ:フルート・ソナタ集
フルートとチェンバロの為のソナタ ロ短調 BWV1030
フルートとチェンバロの為のソナタ イ長調 BWV1032
フルートとチェンバロの為のソナタ変ホ長調 BWV1031
フルートとチェンバロの為のソナタ ト短調 BWV1020
音楽の捧げ物 BWV1079 から フーガ(ネヴィル・マリナー版)
フルートと通奏低音の為のソナタ ハ長調 BWV1033 から メヌエット I & II
マッシモ・メルチェッリ(Fl)
ラミン・バーラミ(P)
マッシモ・メルチェッリは1959年イタリアのイーモラに生まれ、アンドレ・ジョネ、マクサンス・ラリューに師事したフルート奏者。19歳でヴェネツィアのフェニーチェ劇場Oに入団。マイケル・ナイマンのフルート協奏曲(2010)の被献呈者・初演者でもあります。

UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0928(2CD)
バッハ:フルート・ソナタ全集
フルートと通奏低音の為のソナタ.ホ長調 BWV1035
フルートと通奏低音の為のソナタ.ハ長調 BWV1033
フルートとチェンバロの為のソナタ.ト短調 BWV1020(C・P・E・バッハ:ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ)
フルートと通奏低音の為のソナタ.ホ短調 BWV1034
フルートとチェンバロの為のソナタ.ロ短調 BWV1030
フルートとチェンバロの為のソナタ変ホ長調 BWV1031
フルートとチェンバロの為のソナタ.イ長調 BWV1032
無伴奏フルートの為のパルティータ イ短調 BWV1013*
2つのフルートと通奏低音の為のトリオ・ソナタ.ト長調 BWV1039+
アンドレア・グリミネッリ(Fl)
フランチェスコ・ガッリジョーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ(*以外))
ロベルト・ロレッジャン(チェンバロ(*以外))
ダヴィデ・フォルミザーノ(Fl)+
アンドレア・グリミネッリ(1959年生まれ)はジャン=ピエール・ランパル、ジェイムズ・ゴールウェイに師事したイタリアのフルート奏者。ジャンルを超えたスター級アーティストとの数々の共演でも知られています。
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0910(1CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル」Op.47
フランチェスカ・デーゴ(Vn)
フランチェスカ・レオナルディ(P)
フランチェスカ・レオナルディはロジャー・ヴィニョールズ他に師事したイタリアのピアニスト。
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0798(1CD)
ヴァイオリン・ソナタ集
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94bis
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
フランク:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調
マスネ:タイスの瞑想曲
アイマン・ムサハジャエヴァ(Vn)
パーヴェル・ギリロフ(P)

Eurydice
LE-002(1CD)
クレモン:弦楽のための三重奏曲集 Op.13
二重奏曲集 Op.10より 第2番
トリオ・コンコルディア

録音:2011年10月&2012年4月
18世紀末〜19世紀前半のフランスの作曲家、指揮者ピエール・クレモン(1784−1846)の弦楽器のための室内楽作品集。フランスのオーリヤックで生まれたクレモンは、ロシアのアレクサンドル1世にその才能を認められ、サンクトペテルブルクでは宮廷楽長、モスクワ劇場では音楽監督を務めた経歴を持つ。1826年に出版された2本のヴァイオリンとチェロのための「Op.13」は、後期古典派のスタイルが特徴的。
Eurydice
LE-001(1CD)
ゴセック&ゲナン
ゲナン:トリオ Op.1-4(1768)
ゴセック:トリオ・ソナタ変ロ長調 Op.9-1(1766)、
 トリオ・ソナタ.ヘ長調 Op.9-3(1766)
ゲナン:トリオ Op.1-6(1768)
アンサンブル・エミオリア

録音:2011年8月
フランスとベルギーに接するエノー地方で生まれたフランソワ=ジョゼフ・ゴセック(1734−1829)とマリー=アレクサンドル・ゲナン(1744−1835)のトリオ・ソナタ集。フランスにおける「交響曲の父」と称されるゴセックのトリオ・ソナタはもちろんのこと、同世代のコンポーザー=ヴァイオリニスト、ゲナンの作品の録音は珍しい。フランスのレーベルならではのプログラミング。

KML Recordings
UNSP-0001(1CD)
アンスポークン
デイヴ・マリク:アンスポークン、
フィールズ、ハイパー、スケッチ、
ブリーズ(インヴォケイション)、
ランタイム、ウィズ・ノー・ネーム
マイルス・デイヴィス&ロバート・アーヴィングV(マリク編):カティア
レディオヘッド(マリク編):イグジット・ミュージック
カティア・ラベック・バンド
〔カティア・ラベック(P)、デイヴ・マリク(デジタル&アナログ・エレクトロニクス)、マーク・ギルモア(アコースティ=レトリック・ドラムス)

録音:2012年7月ラジオ・フランス(パリ)
クラシックのみならず、ジャズやロック、コンテンポラリーと幅広いジャンルでの活躍を続けるカティア・ラベック。最新作は、ギリシャとボスニア移民の家系に生まれた現代イギリスの作曲家デイヴ・マリクの世界を、アコースティック・ピアノとエレクトロニクスで表現。2010年には、スティングやチック・コリア、ハービー・ハンコックらと共演したクロスオーヴァーで世界を沸かせたカティア・ラベック。今作でも、マリク・アレンジによるマイルス・デイヴィスの「カティア」と、レディオヘッドの「イグジット・ミュージック」が収録されており、マイルス・ファン、レディオヘッド・ファンなども巻き込む挑戦作を産みだしてくれました。

FFV RECORDS
FFV-04(1CD)
ユゼフ・エルスネル(1769-1857):ヴァイオリンとフォルテピアノの為の作品集
ヴァイオリンとフォルテピアノの為の3つのソナタ.Op.10(1798)
 第1番ヘ長調/第2番ニ長調/第3番変ホ長調
ポロネーズ.ニ長調「ソフィア・チャルトリスカに」
ポロネーズ.ホ長調(スワヴォミル・トマシク&エドヴァルト・ヴォラニン編曲)
スワヴォミル・トマシク(Vn)
使用楽器:1763年、マルチン・グロブリチ製
エドヴァルト・ヴォラニン(フォルテピアノ)
使用楽器:複製品(モデル:1792年、ヴァルター製)
録音:2014年2月6-7日、ショパン音楽大学コンサートホール、ワルシャワ、ポーランド
ユゼフ・エルスネルはショパンの師としても知られるポーランドの作曲家。ポロネーズ ホ長調はフランスの作曲家ロドルフ・クレゼール(1766-1831)の歌劇「ロドイスカ」の序曲から採った主題に基づいてエルスネルが書いた管弦楽の為の舞曲を演奏者が編曲したものです。

Diligence
DIL-3(1CD)
モーツァルト〜ヴァイオリンとフォルテピアノ
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ(第28番)ホ短調 K.304(1778)
ヴァイオリン・ソナタ(第35番)ト長調 K.379(1781)
ヴァイオリン・ソナタ(第40番)変ロ長調 K.454(1784)
「羊飼いの娘セリメーヌ」による変奏曲ト長調 K.359(1781)
ニコール・タメスティ(Vn)
使用楽器:18世紀、不詳作者製
ピエール・ブワイエ(フォルテピアノ)
使用楽器:マルク・デュコルネ製(モデル:1780年頃、ウィーン、シュタイン製)

録音:1998年9月2-5日、ルレー・ド・ミュジーク、モンタルロ=レ=リオ、オート=ソーヌ県、フランス
ニコール・タメスティはニース音楽院を卒業後アーロン・ロザンドに師事したヴァイオリニスト。はじめ現代音楽を中心に演奏していましたが、アントワーヌ・ジョフロワ=デショーム(チェンバロ奏者)およびフィリッピ・ヘレヴェッヘと出会いピリオド楽器に傾倒、1991年にはシャンゼリゼOの創設に参加しました。ピエール・ブワイエはパリ音楽院でイヴォンヌ・ルフェビュール、シャルル・リラマンにピアノを、アントワーヌ・ジョフロワ=デショームにチェンバロを師事、フォルテピアノを独学したフランスの鍵盤楽器奏者。タメスティとブワイエは1983年からデュオを組み、1994年には共にアンサンブル「ラ・コンパニー・デュ・ピアノフォルテ」を創設しました。
Diligence
DIL-8(2CD)
クロンマー〜室内楽、ウィーン、1818年
フランツ・クロンマー(1759-1831):ヴァイオリン,ヴィオラとチェロの為の大弦楽三重奏曲ヘ長調 Op.96
フルート,ヴァイオリン,ヴィオラとチェロの為の四重奏曲ト長調 Op.92*
フランツ・クロンマー(ピエール・ブワイエ編):ヴァイオリン独奏,2つのヴァイオリンと低音の為の3つのハンガリー舞曲 Op.89(ヴァイオリン独奏、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロの為の版)+
ニコール・タメスティ&ラ・コンパニー
[ジョルジュ・バルテル(Fl)*
ニコール・タメスティ(Vn)
ジャック・ボンヴァレ(Vn)+
ソフィー・セルフ(Va)
ジェローム・ユイエ(Vc) ]

録音:2008年11月13-17日、ノートル=ダム=ド=ボン=セクール病院礼拝堂、パリ14区、フランス
クロンマーは現チェコのモラヴィアに生まれウィーンで活躍した作曲家。

Diligence
DIL-1213E(2CD)
ベートーヴェン〜春のソナタ
[CD 1]
ベートーヴェン:ヴァイオリンとフォルテピアノの為のソナタ第4番イ短調 Op.23(1801)
ヴァイオリンとフォルテピアノの為のソナタ第5番ヘ長調「春」Op.24(1801/1802)
[CD 2]
ヨハン・メーデリッチュ[別名ガルス](1752-1835):ソナタまたは奇想曲イ短調(1800)
ヨハン・バプティスト・クラーマー(1771-1858):チェンバロまたはフォルテピアノとヴァイオリンのオブリガート伴奏の為のソナタ.イ長調(1800)
アントン・エーベルル(1765-1807):フォルテピアノとヴァイオリンの伴奏の為のソナタ.ニ短調 Op.14(1801)
フランツ・クサヴァー・クラインハインツ(1765-1832):フォルテピアノとヴァイオリンのオブリガート伴奏の為のソナタ変ホ長調 Op.9(1800)
ニコール・タメスティ(Vn)
使用楽器:1711年、ブレシア(イタリア)、ジョヴァンニ・バプティスタ・ロジェリウス製

ピエール・ブワイエ(フォルテピアノ)
使用楽器:1815年、ウィーン、ヤコプ・ベルチェ製(ピエール・ブワイエ私蔵)

録音:2012年4月、リエージュ・フィルハーモニー・ホール、リエージュ、ベルギー [CD 1]
2011年10月30日-11月3日、アカデミー・ホール、シント・トロイデン、ベルギー [CD 2]
ベートーヴェンおよび同時代の作曲家たちの世界初録音となる作品を収録。ブックレットは三分冊で合計56ページ。

LABEL EURYDICE
LE-001(1CD)
ゴセックとゲナン〜フランス革命混乱期の2人のヴァイオリニスト
マリー=アレクサンドル・ゲナン(1744-1835):トリオ Op.1-4(1768)
フランソワ=ジョゼフ・ゴセック(1734-1829):トリオ・ソナタ変ホ長調 Op.9-1(1766)
トリオ・ソナタ.ヘ長調 Op.9-3(1766)
マリー=アレクサンドル・ゲナン:トリオ Op.1-6(1768)
アンサンブル・エミオリア
[ベランジェル・マヤール、エマニュエル・レシュ(第1ヴァイオリン、ヴィオラ)
パトリツィオ・ジェルモーネ、アルフィア・バキーエヴァ(第2ヴァイオリン)
クレール・ラムケ(Vc)
フランソワ・ニコレ(Fl)
ジョン・オラベリア(Ob)
ニルス・コッパッレ(Fg)
エロディ・セイラニアン(Cemb) ]

録音:2011年8月28-31日、サン・クレール礼拝堂、ムーラン、フランス
師弟関係にあるゴセックとゲナンのトリオ・ソナタ。アルバム・タイトルに反して革命前の作品ですが、貴重な録音と言えるでしょう。アンサンブル・エミオリアは2008年にチェロ奏者のクレール・ラムケにより創設されたフランスのピリオド楽器アンサンブル。
LABEL EURYDICE
LE-002(1CD)
サンクトペテルブルク…パリ!
ピエール・クレモン(1784-1846):2つのヴァイオリンとヴィオラまたはチェロの為の
3つの協奏的三重奏曲 Op.13〜第2番ニ長調*
2つのヴァイオリンの為の3つの協奏的大二重奏曲 Op.10〜第2番
2つのヴァイオリンとヴィオラまたはチェロの為の
3つの協奏的三重奏曲 Op.13 〜第3番ト長調*/第1番長調*
トリオ・コンコルディア
[エマニュエル・レシュ、パトリツィオ・ジェルモーネ(Vn)
クレール・ラムケ(Vc) ]

録音:2011年10月28-29日、2012年4月28-30日、リオー城の穀物倉、ヴィルヌーヴ=シュル=アリエ、フランス
ピエール・クレモンはフランスのオーリアックに生まれた作曲家・ヴァイオリン奏者・指揮者。1803年、19歳にしてロシア皇帝アレクサンドル1世に招かれサンクトペテルブク宮廷楽長およびモスクワのフランス劇場監督に就任。1812年ナポレオン戦争によるフランス劇場の焼失を期に帰国、パリの歌劇・コミック座の指揮者に就任ロッシーニ、マイアベーア、ヴェーバー、ベッリーニらの作品を上演しました。長らく忘れられた作曲家となっていましたが、1980年代中盤に作品が出版されて以降復興の機運が高まっています。Op.10は当盤が世界初録音。トリオ・コンコルディアはアンサンブル・エミオリアの弦楽器奏者から成る三重奏団。

ENCELADE
ECL-1201(1CD)
C・P・E・バッハ:クラヴィーアとヴァイオリンの為の作品集
ヴァイオリンを伴うクラヴィーア幻想曲 Wq.80 H.536(1787)*
「スペインのフォリア」による12の変奏曲 Wq.118/9 H263(1778)*
クラヴィーアの為の幻想曲ハ短調 Wq,63/6 H.75(1753)
ヴァイオリンとクラヴィーアの為のソナタ.ハ短調 Wq.78 H.514(1763)*
クラヴィーアの為のソナタ.イ長調 Wq.55/4 H.186(1765-1779)
チェンバロとヴァイオリンの為のアリオーソ Wq.9 H.535*
アリーヌ・ジルベライシュ(タンジェント・ピアノ)
アリス・ピエロ(Vn)*

録音:2012年10月4-7日、ラ・クールワ、ヴォクリューズ県、フランス
使用楽器:タンジェント・ピアノ:1993年、ウィリアム・ユルゲンソン製(モデル:1770年頃、レーゲンスブルク、シュペート&シュマール製)
ヴァイオリン:ジェレミー・ショー [Jeremy Chaud] 製(モデル:1742頃、ジュゼッペ・アントニオ・グアルネリ製「Lord Wilton」)
C・P・E・バッハが円熟期から晩年にかけて鍵盤楽器のために書いた作品をメインに構成されたプログラム。タンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)はチェンバロからフォルテピアノに至る過渡期に現れた、タンジェントと呼ばれる木片で弦を叩く構造の鍵盤楽器。アリーヌ・ジルベライシュはパリ音楽院、ボストンのニューイングランド音楽院で学んだフランスのフォルテピアノおよびチェンバロ奏者。アリス・ピエロはリヨン音楽院で学んだフランスのヴァイオリン奏者。2004年以来2014年現在ル・コンセール・スピリテュエル(エルヴェ・ニケ主宰)のファースト・ヴァイオリニストを務めています。

CONTINUO RECORDS
CONTINUO-CR103
(1CD)
マトローヌ、カリガリス:フルート・ソナタ集
ダニエル・マトローヌ:フルート・ソナタ(2010)
セルヒオ・カリガリス(1941-):フルート・ソナタ(2009)
マウロ・コンティ(Fl)
アレッサンドロ・ステッラ(P)

録音:2012年3月
マウロ・コンティとアレッサンドロ・ステッラのデュオ結成10周年を祝ってフランスの作曲家ダニエル・マトローヌとアルゼンチンの作曲家セルヒオ・カリガリスが献呈した2作品の世界初録音。

2L
2L-103PA-BD
(Bluray Disc Audio)
波動と中断(Waves & Interruptions)
ビョルン・ボルスタ・シェルブレード(1970-):動き(Movements)(マリンバとヴィオラのための)
底流を認める(Recognizing the Undercurrent)(ヴィブラフォーンのための)
静止した流れ…(Still Waters…)(マリンバとバスフルートのための)
絡み合い、動く線(Lines in Motion, Entwined)(ヴィブラフォーン、クロタル、フルート群とギターのための)
ニュクス(Nyx)(ヴィオラのための)
波動と中断(Waves & Interruptions)(マリンバのための)
アイリク・ラウデ(打楽器)
イーダ・ブリューン(Va)
トム・オッタル・アンドレーアセン(フルート群)
トマス・シェクスタ(G)

録音:2013年8月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
制作:ヴォルフガング・プラッゲ、ビョルン・ボルスタ・シェルブレード
録音:エンジニアリング ビアトリス・ヨハンネセン
ミクシング、マスタリング:ビアトリス・ヨハンネセン、モッテン・リンドベルグ
[DXD(352.8kHz/24bit)録音]
5.1 DTS-HD MA
(192kHz/24bit),
2.0 LPCM(192kHz/24bit),
mShuttle: FLAC 96kHz + MP3
Region ABC/72’26
ノルウェーの作曲家シェルブレードの室内楽作品が Blu-ray Disc Audio のアルバムでリリースされます。打楽器奏者ラウデによって演奏されること を念頭におき、「メロディ楽器」としての打楽器をクローズアップした 5 曲と、ヴィオラ・ソロのための1曲。2001年から 2013 年にかけて書かれた 作品です。
ビョルン・ボルスタ・シェルブレードは 1970 年生まれ。ノルウェー国立音楽アカデミーのアスビョルン・スコートゥンとビョルン・クルーセに作曲を学び、 ディプロマを取得、ルチアーノ・ベリオのアシスタントを務めたルカ・フランチェスコーニに私的に師事しています。編曲者、即興演奏家、音楽教師と しても活動し、ノルウェーの俳優グループ「デ・ユートヴァルグテ」(選ばれし者たち)、ヴォーカルアンサンブル「ノルディック・ヴォイセズ」、ハンガリー のバンド「ファビュラ・ラサ」、スウェーデンのアンサンブル「ペーロル・フォール・スヴィーン」(豚に真珠体験)をはじめ、さまざまなジャンルの芸術 家と共 同 作 業を行ってきました。
このアルバムで演奏される作品には、ギリシア神話の「夜の女神」を曲名とするヴィオラのための《ニュクス》をのぞき、《動き》《底流を認める》《静 止した流れ…》《絡み合い、動く線》《波動と中断》と抽象的なタイトルが与えられています。作曲家からの「解説」もなく、すべてが聴き手に委ねら れます。
アルバムのメイン・アーティスト、打楽器奏者のアイリク・ラウデ(1973?)は、シェルブレードがしばしば共同作業を行ってきたプレーヤーです。《動 き》《静止した流れ…》《波動と中断》のマリンバ、《底流を認める》《絡み合い、動く線》のヴィブラフォーン。スコートゥンとシェルブレードの言う「静 けさ」が現実の「音」に表現されます。《絡み合い、動く線》では、アンティークシンバル「クロタル」も使われています。
アルバム『波動と中断』の録音セッションは、オスロに近いベールムのヤール教会で行われました。 https://www.youtube.com/watch?v=gow2mMswPR8
※Pure Audio Blu-ray ディスクのアルバムです。
※Pure Audio Bluray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。Pure Audio Blu-ray ディ スクは CD や DVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Bluray 対応の PC をお使いください。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-92180(1CD)
昨日の前年
ウィリアム・クラフト(1923-):前に!<第1周/第2周:夕暮れのフォーンスワース公園/第3周>
ショーン・ナイドー(?-2012):昨日の前年
エリック・グリスウォルド:今日をわれらに<立ち上がる/呼吸する/刃物/ただ一人/空にパンチを>
ジョセフ・ペレイラ(1974-):マレット四重奏
イサーク・シャンクラー:見えぬものたち
ニコラス・デヨー:子守歌第5番
ロサンジェルス・パーカッション四重奏団

録音:2014年1月27-30日
前作「Rupa-khandha」(DSL-92150)で、素晴らしいテクニックを見せ付けたロサンジェルス・パーカッション四重奏団による新しいアルバムは、更に進化した音が楽しめるものです。2009年の創設以来、彼らは世界トップクラスの現代室内楽アンサンブルとしての地位を築き、アメリカの現代作曲家の作品を中心に、数多くの作品を演奏することで、究極の音を追求しています。彼らは多くの賞を受賞しており、なかでも第55回のグラミー賞のノミネートは、彼らの実力が正しく評価されたものといえるでしょう。金属的な音、柔らかい音、ガラス質の音など、いくつもの音が波のように押し寄せてくる様子は、ただただ楽しめるのではないでしょうか。従来のパーカッションの概念を覆すかのような刺激的で激しい音の奔流は、通常の形で再生しても存分に楽しめるものですが、最高の録音技術を用いたBlu-rayAUDIOを適切に再生することで、オーディオマニアの方たちにも喜んでいただける音を獲得することが可能です。
Sono Luminus
DSL-92181(2CD)
ピーター・スカルソープ:ディジュリドゥを伴う弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第12番「ウビルーから」(地球の叫び)
弦楽四重奏曲第14番「カンバイ」
弦楽四重奏曲第16番
弦楽四重奏曲第18番
スティーヴン・ケント(ディジュリドゥ)
デル・ソルSQ

録音:2013年6月24-25日…第12番,第16番,2014年4月21-22日…第14番,第18番ヴァージニア,ボイスソノ・ルミナス
ピーター・スカルソープ(1929-2014)はオーストラリアの現代作曲家です。彼は7歳から作曲を始め、その作品はオーストラリアの伝統と自然に起因したものが多く、この弦楽四重奏曲も、ディジュリドゥを巧みに配した印象的なものです。ディジュリドゥ(Didgeridoo,Didjeridu)とは、オーストラリア大陸の先住民アボリジニの金管楽器である。木製ではあるが発音原理から木管ではなく金管楽器に分類される楽器ですが、とにかく実際の音は印象的なもので、一度聴いたら耳から離れないほどの強烈な音色を持っています。従来の弦楽四重奏の音色と対比させたこの楽器の音色、とにかく聞いてみてください。ここでこのディジュリドゥを演奏しているスティーヴン・ケントは英国でう案れ、東アフリカで若き時代を過ごした人です。フレンチホルンの名手ですが、アボリジニの文化に触れたことでディジェリドゥを学び、この楽器のスペシャリストになりました。この楽器のための作品を20曲以上も録音しています。

Capriccio
C-5220D(1CD)
ヨハンナ・ドーデラー:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第3番「2010年、2011年のグスタフ・マーラー記念祭に」DWV64(2009)ピアノ三重奏曲第2番「ハイドンに捧ぐ」DWV52(2008)
ピアノ三重奏曲第1番VWV31(2002)
ピアノ三重奏曲第4番「朝」DWV79(2013)
ヴィロス三重奏団
<ダリア・デディンスケイト(Vn)/グレプ・パイシュニアク(Vc)/オレ・クリスティアン・ハーゲンルッド(P)>

録音:2014年6月18-20日ウィーン,4TUNEスタジオ
1969年、オーストリアに生まれた女性作曲家ヨハンナ・ドーデラー(1969-)。名小説家や建築家などを輩出した名門の家系に生まれ、幼い頃から文化や文学に親しんできた彼女、その作品は世界的に高く評価されています。多くの芸術家たちとコラボレーションし、色々な作品を生み出してきた彼女、このピアノ三重奏曲も刺激的な音に満たされています。彼女はピアノ三重奏曲という小さな形式を愛しているといい、このアンサンブルが生み出す音は絶対的なものだと断言しています。時にはミニマル形式を用いつつも、過去の大作曲家たちへのリスペクトを忘れない彼女の音楽は、一際美しい光を放つものです。

Alice
ALCD-028(1CD)
ルシエ、テニー、ケージ、ライヒ〜ギター、リュート、ウード作品集
ルシエ:オン・ザ・カーペット・オヴ・リーヴス・イルミネイテッド・バイ・ザ・ムーン(ウード&正弦波)
テニー:クロマティック・カノン(リュート&ライヴ・エレクトロニクス)
ケージ:One7(ギター&ライヴ・エレクトロニクス)
ライヒ:ヴァイオリン・フェイズ(リュート&ライヴ・エレクトロニクス)
ペーテル・セーデルベリ(アコースティック・ギター、ウード、ルネサンス・リュート)、
エリク・ペーテル(ライヴ・エレクトロニクス)

]録音:2012年−2013年
スウェーデンのギター&リュート奏者ペーテル・セーデルベリと、同じくスウェーデンの作曲家&ミュージシャンであるエルク・ペーテルのタッグによるアメリカン・プログラム。スティーヴ・ライヒの「ヴァイオリン・フェイズ」に"リュートとライヴ・エレクトロニクス"で、ジョン・ケージの「One7」には"ギターとライヴ・エレクトロニクス"の組み合わせで挑むなど、その独創的なアイディアは斬新かつ見事な完成度。

Euterpe Musica
EMCD-1316(1CD)
チェロ&ギター
ファリャ:ナナ(子守歌)
ジナタリ:チェロとギターのためのソナタ
ストルム:夏の夜のセレナード、日時計、昼と夜、目標
レイス:もしも彼女が尋ねたら
グバイドゥーリナ:2つの前奏曲
マルティンソン:ツインズ Op.64
ヴィラ=ロボス:アリア(ブラジル風バッハ第5番より)
グンナル・スピュート(G)、
ヘゲ・ワルデランド(Vc)
スウェーデンの名ギタリスト、グンナル・スピュートと、ベンクトソン、トルトゥリエの門弟ヘゲ・ワルデランドのデュオが奏でるギターとチェロの世界。
スペインのファリャ、ブラジルのジナタリ、ヴィラ=ロボス、レイス、スウェーデンのストルム、マルティンソン、ロシアのグバイドゥーリナの音楽による多彩なプログラムでのデュオの響きが味わい深い。


たまゆら
KKC-037(1CD)
ショーソン:ピアノ四重奏曲イ長調 Op.30
マーラー:ピアノ四重奏曲イ短調 断章
アンサンブル・モンソロ
【本田早美花(Vn)、シルヴァン・デュランテル(Va)、ジュリアン・ラジニアック(Vc)、エマニュエル・クリスチャン(P)】

録音:2014年6月7日/キング関口台第1スタジオ(192kHz 24bit高音質録音)
ピアノ四重奏は、弦楽四重奏やピアノ三重奏、あるいはピアノ五重奏と比べ地味な形態と思わ れがちです。しかし楽器のバランスと独立性が理想的に保たれた、室内楽の究極ということができるでしょう。このジャンル期待の若き常設団体が誕生し ました。アンサンブル・モンソロ。日本人ヴァイオリニスト・本田早美花を中心としたフランスの団体で、全員がパリ高等音楽院出身。2006年にノルマ ンディ・フォーラム音楽祭で最優秀現代音楽賞とスペディダム・スカラシップ賞、翌年グランプリを受賞、2008年にヴェローナのTIM国際音楽コンクー ル室内楽部門第1位、2009年には「プロ・カルテット」に選ばれました。「モンソロ」とは、「私のソロ」を意味し、奏者一人ひとりがソリストでありな がら、アンサンブルとして最高の調和を目指し進化していくという願いがこめられています。
演奏技術の高さはもちろんながら、フランスの音楽家ならではのオシャレで明るい音楽性、音楽に向うひたむきさと集中力の高さ、若々しいエネルギー とフレッシュな感性で驚くほど感動的な世界を創り上げます。演奏・録音を通じて、古今東西のピアノ四重奏曲を世に出すことを主眼とし、CD第1弾と してマーラーとショーソンの作品を2014年6月に東京で録音しました。
ショーソンのピアノ四重奏曲は演奏時間40分近い大作ですが、美しく感動的なメロディがちりばめられた崇高な作品。アンサンブル・モンソロ入魂の 演奏で、全く長さを感じさせず感動させられます。マーラー10代の若書きも、「陰鬱で頽廃的」な印象を一新、ナイーヴな中にも激しい盛り上がりや、 刃を向けてくるような凄みに満ち、まぎれもないマーラーの世界であることを実感させてくれます。 (Ki)

Intergroove
IGC-011-2(1CD)
ボロディン:弦楽四重奏曲第1番イ長調
弦楽四重奏曲第2番ニ長調
サンクトペテルブルクSQ
タネーエフSQの第1ヴァイオリン、ウラディーミル・オフチャレクの門下としてサンクトペテルブルク音楽院を卒業した4人で結成されたサンクトペテルブルクSQ。結成したその年に全ロシア・コンクールで優勝し、ロシアを代表するアンサンブルとして活躍するクァルテットの流麗な演奏で、19世紀ロシアを代表する室内楽作品であるアレクサンドル・ボロディンの弦楽四重奏曲を。

Ameson
ASCP-1324(1CD)
ゴーサン:球体のハーモニー
器楽アンサンブルのための 「球体のハーモニー」
クラリネットのための 「悟り」
フルートとピアノのための 「オジーヴ」
クラリネットと録音音源のための 「禅庭」
ピアノのための 「トウキョウ・シティ」
弦楽四重奏のための 「チャクラ」
フィリップ・アリ=ブラシェット(芸術監督)、
アンサンブル・シヤージュ
パリ国立高等音楽院でオリヴィエ・メシアンに学び、ICONS国際作曲賞など数々の受賞歴を誇る、現代フランスを代表する作曲家の一人、アラン・ゴーサン(b.1943)の作品集。1984年作の「チャクラ」から、2008年作の「トウキョウ・シティ」まで、器楽のための主要作品を収録。京都での滞在や日仏現代音楽協会での名誉会長を務めるなど、日本とも縁の深いゴーサンの作品は「禅庭」や「トウキョウ・シティ」など、日本からのインスピレーションを取り入れた作品も特徴。

Sono Luminus
DSL-92179
(CD+BD-Audio)
アメリカの集団
ネイサン・リンカーン=デクサティス:オブリヴィヨン(忘却)
アルマンド・バヨーロ:広く開かれたスペース
ダン・ヴィスコンテ(1982-):ブラック・ベンド
ジュリア・アドルフ:言葉なき生き物たち
ヨゼフ・ホールマン(1979-):The Extrodinary Gryssandra Wycke
スティーヴン・ゴルボス:私が保持することを決めたもの
グレゴリー・スピアーズ:クマとハト
Inscape*(アンサンブル)
21世紀のアメリカ音楽における豊かなサウンドを探求する「Inscape*」の最新アルバムです。ある時は自然の景観の美しさを描き、またジャズやロック、土着の民俗音楽を想起させる音を求めるなど、多様化した現代のアメリカの文化と姿を、音楽で描き出すことに力を注ぐ彼ら、今回のアルバムでも興味深い作品を取り上げています。特定の音の形状をモデル化した、一種の室内交響曲であるリンカーン=デクサティスの「オブリヴィヨン」、夏の農村の風景を描いたヴィスコンテの「ブラック・ベンド」、若き魔女が発する呪文はホールマンの「The Extrodinary Gryssandra Wycke」で描かれています。Inscape*は2004年に芸術監督リチャード・スケルボによって設立されたアンサンブル。2014年には前作「Sprung Rhythm」がグラミー賞にノミネートされるなど注目を集めています。このアルバムはCDとともにBlu-rayAUDIOも同梱されており、シャープな音を体中で楽しむことができます。

DACAPO
MAR-6.220577(1SACD)
ランゴー:弦楽四重奏曲集第3集
弦楽四重奏曲第1番BVN68(1914-1915 /1936改訂)
弦楽四重奏曲第5番 BVN189(1925 /1926-1938改訂)
弦楽四重奏曲断章「イタリア風スケルツォ」BVN408(1950)*
ナイチンゲールSQ

録音:2013年8月19-24日、2013年9月3-6日、2013年1月10日
*=世界初録音
ルーズ・ランゴー(1893-1952)の弦楽四重奏曲全集の完結編です。「グラモフォン・アワード」を受賞したナイチンゲール弦楽四重奏団によるこの演奏は、ランゴーという作曲家を理解するためにも、大きな手助けとなることでしょう。ランゴーは作曲年代によって、かなりその作風が違いますが、このアルバムの3曲はどれも親しみやすい音楽です。若き日の第1番、爽やかさを感じさせる第5番、1950年の作品にも拘わらず妙に明るい「イタリア風スケルツォ」など、一度でも聴いていただければ、このステキな音楽に心奪われること間違いありません。

TYXart
TXA-13035(1CD)
Quinar〜クラリネットとハープのための5つの新作
マーティン・クリストフ・レーデル(1947-):アルパリネット〜クラリネットとハープのための3つの作品OP.71(2011)
フランク・ザベル(1968-):クラリネットと微分音ハープのための「見知らぬ苔や草から」I-VII(2011)
シュテファン・ホイケ(1959-):クラリネットとハープのための「メランコリーセレナーデ」OP67(2012)
ヨルグ・ビルケンコッター(1962-):バスクラリネットとハープのための夜想曲「なぜトリスタンか」(2012)
ディートリヒ・ハーネ(1961-):クラリネット、バスクラリネット、ハープと伴奏テープのための「回心」(2011/12)
デュオ・イマジネール
【ジョン・コルベット(Cl)
シモーネ・ザイラー(Hp)】

録音:2013年2月、2013年4月
クラリネットとハープの二重奏デュオ・イマジネール。新しい音色や演奏方法や効果を追求したドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州を拠点とす る5人の現代作曲家による作品を収録しています。 (Ki)
TYXart
TXA-14039(1CD)
ディータ・カウフマン(1941-)作品集
エヴォカシオン〜暴力に対するオラトリオ (インゲボルク・バッハマン詩)(ソプラノ、語り、ヴァイオリン、ピアノ、弦楽四重奏、トリオ、24声部混声合唱と弦楽オーケストラのため)OP.11
CONCERTOMOBIL(無伴奏ヴァイオリン、弦楽オーケストラと電子音響プレイバックのための)OP.18
PAGANIHILISMO(無伴奏ヴァイオリンとクローン化したヴァイオリニストのための)OP.77
ELENA EN FACE(エレーナ・デニソワのためのヴァイオリンと室内オーケストラのためのポエム)OP.132
エレーナ・デニソワ(Vn)
エリザベス・シコラ(S)
グンダ・ケーニッヒ(朗読)
アレクセイ・コルニェンコ(指)モスクワSO
カリンシア・コレギウム・ムジクム
ブダペストCho
グスタフ・マーラー・アンサンブル

録音:1994 年 -2012 年
ウィーンの作曲家ディータ・カウフマン。1968年のパリ暴動をきっかけに制作されたエヴォカシオン。当時カウフマンはメシアンの作曲クラスに奨学生 としてパリに滞在していたときに、事件を目撃。「より辛い日が来るかも知れない」というインゲボルク・バッハマンの詩にオラトリオ形式で作曲されました。 (Ki)

Christopher Nupen Films
A-13CND(DVD)
シューベルト:ます/偉大なる愛と偉大なる哀しみ
ます/偉大なる愛と偉大なる哀しみ
ダニエル・バレンボイム(P)
イツァーク・パールマン(Vn)
ピンカス・ズーカーマン(Va)
ジャクリーヌ・デュ・プレ(Vc)
ズービン・メータ(コントラバス)他

収録時間:182分/音声:ステレオ2.0
字幕:独・西・仏・英・伊・日本語
画面:4:3&16:9letterbox/REGION All(Code:0)
シューベルトに関する2つの興味深い映像です。1のますは、1969年に撮影されたドキュメンタリー・フィルムで、バレンボイムが主宰したサウスバンク音楽祭における「ます」が演奏されるまでと、本番の風景です。当時、優れた指揮者として名声を高めていたズービン・メータが久しぶりにコントラバスを練習し、またズーカーマンはこの日のためにわざわざヴィオラを用意して、演奏に臨みます。そしてパールマン、デュ・プレ、バレンボイム…この5人が親密なリハーサルを経て、本番では燃える演奏を披露します。もう1つの映像は、シューベルトへのオマージュともいえるもので、これは伝記ではなく、彼が師と仰いだベートーヴェンから影響を受けながらも、ベートーヴェンの死後、新たな音楽を作っていった様子が描かれています。感動的な物語です。
Christopher Nupen Films
A-14CND(DVD)
デュ・プレのポートレイト
ジャクリーヌ・デュ・プレとエルガーのチェロ協奏曲
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲「幽霊」Op.70
ダニエル・バレンボイム
ピンカス・ズーカーマン
ニュー・フィルハーモニアO
ジョン・バルビローリ
ウィリアム・プリース

収録時間:150分/音声:モノラル2.0
字幕:独・仏・西/画面:4:3
REGION All(Code:0)
伝説的チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレ。彼女を象徴するのがエルガーのチェロ協奏曲であるのは間違いありません。最初の映像は、そんなエルガーを存分に楽しめるものです。もう一つの映像は、ダニエル・バレンボイムとピンカス・ズーカーマンとのベートーヴェンのピアノ三重奏曲「幽霊」の演奏風景です。こちらは名映画監督ジャン=ピエール・ポネルによって収録された貴重な映像です。エキセントリックで孤高のアーティストであったデュ・プレの活動の絶頂期を捉えています。

DIGRESSIONE
DCTT-40(1CD)
マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):ギターとフルートの為の作品集
歌劇「タンクレディ」によるフルートとギターの為のポプリ Op.76*
フルートとギターの為の変奏曲 Op.84*
フルートとギターの為の大ポプリ Op.53*
「おいらはキャベツ作りの子」によるギターの為の6つの変奏曲 Op.49
歌劇「愛と栄光」のロマンスによるギターの為の変奏曲 Op.105
ギターの為の6つの前奏曲 Op.83 から Nos.4, 5, 6
アントニーノ・マッドンニ(G)
ジュゼッペ・ディ・リッド(Fl*)

録音:データ記載なし
使用楽器:マリオ・ガッローネ製(G)/ナガハラ、フル・コンサート・14K(Fl)
「ポプリ」とはもともとフランスのごった煮鍋料理のことで、様々な香りの物を合わせた室内香の名前にもなっていますが、音楽用語としては複数の曲をつなげたメドレーを意味します。19世紀にはひとつの歌劇からいくつかの聴かせどころを選んだポプリや、当時のヒット曲をつなげたポプリ等が数多く書かれました。アントニオ・マッドンニは1960年イタリアのバルレッタに生まれバーリのニッコロ・ピッチンニ音楽院で学んだギター奏者。ジュゼッペ・ディ・リッドは1985年生まれ、フォッジャのウンベルト・ジョルダーノ音楽院で学んだフルート奏者。

NON PROFIT MUSIC
NPM-1010(1SACD)
クラリネット、チェロとピアノの為の作品集
ブルッフ:8つの小品 Op.83
ブラームス:三重奏曲イ短調 Op.114
B3クラシック三重奏団
[ホアン・ボラス(Cl) 
デイヴィッド・ジョンストーン(Vc)
ホアンホ・アルビニャナ(P) ]

録音:2009年5月、セザンヌ・プロダクション

PUREMUSIC
5414706-10352
(1SACD)
MYRIAM FUKS/ VER BIN IKH!
01. Vi Ahin Zol Ikh Geyn(私はどこへ行けばよいのか) (S. Korn-Teuer aka Igor S. Korntayer /O. Strokh)
  ゲスト:エフゲニー・キーシン(Pf)
02. Far Dir Mayne Tayer Hanele aka Klezmer Csardas from Klezmer Karma (R. Lakatos/M. Fuks)
  ゲスト:アリッサ・マルグリス(Vn)、ナタン・フロード(Vla)、ポリーナ・レシェンコ(Pf)
03. Malkele, Schloimele (J. Rumshinsky)
  ゲスト:サリーナ・コーン(歌)、フィリップ・カテリーヌ(ギター)、オスカー・ネーメト(Bs)
04. Deim Fidele (B. Witler)
  ゲスト:ローラ・フックス(歌)、ミヒャエル・グットマン(Vn)
05. Yetz Darf Men Leiben (B. Witler)
  ゲスト:ポール・アンバッハ(歌)
06. Greene Bletter (M. Oiysher)
  ゲスト:ロビー・ラカトシュ(Vn)
07. Die Saposhkeler’ (D. Meyerowitz)
08. Pintele Yid (L. Gilrot/A. Perlmutter-H. Wohl)
  ゲスト:ザハヴァ・ゼーヴァルト(歌)
09. Als In Einem Is Nicht Dou Ba Keiner (B. Witler)
10. Dous Gezang Fin Mayne Hartz (B. Witler)
  ゲスト:ミリアム・ラカトシュ(歌)
11. Schlemazel (B. Witler)
  ゲスト:エドゥアルト・ベーア(歌)
12. Nem Der Nisht Tsim Hartz (B. Witler)
13. Hit Oup Dous Bisele Koyer’ (B. Witler)
  ゲスト:ミシェル・ジョナス(歌)
14. Schmiele (G. Ulmer)
  ゲスト:モナ・ミオデツキ(歌)、ロビー・ラカトシュ(Vn)
15. Ziben Gite Youren (D. Meyerowitz)
16. Bublitchki (Beygeleich) (Trad.)
  ゲスト:アレクサンダー・グルニング(Pf)
17. Ver Bin Ikh? (B. Witler)
  ゲスト:ミッシャ・マイスキー(Vc)、リリー・マイスキー(Pf)
18. Der Rebe Menachem (A. Gurning/M. Fuks-M. Rubinstein)
  ゲスト:マルタ・アルゲリッチ(Pf) ミリアム
ミリアム・フックス(Vo)
[01, 02, 16, 17, 18以外、以下アンサンブルメンバーが参加]

ロビー・ラカトシュ(1stVn)、
クラウディア・バーロー(2nd Vn)、
クリステル・ボルグレーヴェンス(Cl)、
アルド・グラナート(アコーディオン)、
ラースロー・バログ(G)
オスカー・ネーメト(Cb)

録音:2013年11月/2014年2,3,5月
ミリアム・フックスはユダヤ・クレズマー音楽の歌の女王。その存在感、歌唱力と表情は、クレズマー界のエディット・ピアフと言えましょう。そんな彼 女がユダヤの歌をあつめた新譜をリリース。ヘブライ語の歌詞で力強く哀愁漂う歌を披露しています。注目なのが、共演陣!アルゲリッチ、キーシン、マイ スキーら、超豪華な顔ぶれ。キーシンが、絶美のピアノの音色で哀愁漂う世界へといざなう前奏は、この世のものとは思えぬ美しさ。つづくフックスの歌 もキーシンのピアノと非常にマッチしています。アルゲリッチもマイスキー父娘も世界に浸りきった演奏を展開。ちなみにキーシン、アルゲリッチ、マイスキー が歌手と共演した演奏のCD登場は初です。注目ポイント満載の1枚です! (Ki)

Ramklang
Rkap-10213(1CD)
民謡と物語〜五大陸からの民謡集
ドイツ〜ライネッケ(エンゲルブレヒト編):小川のほとりに水車が/アメリカ〜伝承曲(ブレーマー編):900マイル/イタリア〜レイチェル(フィガロ編):私は心休まらない/スウェーデン〜伝承曲(ニルソン編):鍛冶屋の歌「昔、おいらが若いころ」/アイルランド〜伝承曲(レストレンジ編):庭の千草/オーストラリア〜伝承曲(クレリン編):ワルチング・マチルダ/韓国〜伝承曲(ガルシア編):アリラン/フィリピン〜伝承曲(ボクイレン編):ペン・ペン・デ・サラペン/ガーナ〜伝承曲(レストレンジ編):ダ・ンアセ/アイルランド〜伝承曲(フローテンハウス編):モリー・マローン/キューバ〜伝承曲(アマコード編):ハバネラ・トゥ/日本〜伝承曲(書上奈朋子編):さくらさくら/タイ〜伝承曲(ボクイレン編):ロム・ナオ/ロシア〜伝承曲(ゼルコフ編):ワ・クシュニッツ/チェコ〜伝承曲(ベッカー編):チェルヴェナ・ルジチコ/イスラエル〜伝承曲(タル編):ハバ・ナギラ/ラトビア〜伝承曲(ジェカブソン編):プット・ヴェジニ
アンサンブル・アマコード〔ヴォルフラム・ラットケ(T)、マルティン・ラットケ(T)、フランク・オツィメク(Br)、ダニエル・クナウフト(Bs)、ホルガー・クラウゼ(Bs)〕

録音:2011年5月&2012年5月、ドイツ
バッハがカントールを務めた由緒あるライプツィヒの聖トーマス教会少年合唱団の出身者たちにより、1992年に結成された男声ア・カペラ・グループ、アンサンブル・アマコード。
聖トーマス教会時代から培われてきた5人のメンバーの卓越した歌唱力、中世&ルネサンス、バロック、近現代、そしてポップスからのアレンジなど、幅広いレパートリーを自在に歌うエンターテイナー性は絶大な評価を得ており、2013年のICMA賞、2012年のECHO賞など、ヨーロッパの権威ある音楽賞に続々と輝いています。アンサンブル・アマコードが歌うのは、5声のア・カペラによる、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカ、オセアニアの5大陸の民謡集!ドイツの5人のエリートたちが声のみで創り出す世界各地の民謡の世界。一糸乱れぬ見事なアンサンブル、声の限界に挑んだ超絶技巧、世界各地の名旋律と名アレンジは、美しき世界旅行への招待状である ――。

KOKORO RECORDS
KKR-006(1CD)
税込定価
野澤徹也によるマーティン・リーガン:三味線作品集
(1)Made of Mercury 〜三味線二重奏(8:34)
(2)細雪を想い… 〜三味線と箏(13:06)
(3)月影幻想曲 〜三味線と尺八(11:16)
(4)fastpass! 〜三味線と小鼓(7:20)
(5)魔橋 〜三味線と琵琶(9:44)
(6)虹の光 〜三味線と十七絃(8:14)
(7)不死鳥 〜三味線とフルート(10:21)
野澤徹也(三味線)
(1)浅野藍(三味線)
(2)野澤佐保子(箏)
(3)山口賢治(尺八)
(4)藤舎花帆(小鼓)
(5)櫻井亜木子(琵琶)
(6)野澤佐保子(十七絃箏)
(7)澤田由香(フルート)
作曲家・マーティン・リーガンの時には挑戦的ともいえる邦楽器への新しいアプローチに演奏家・野澤徹也が感性と技術力で応えた、三味線を中心としたアンサンブルの新たな歴史。
※「クロスカルチャーな音楽作りを探求するマーティン・リーガン氏の現代邦楽へのアプローチを一言で言い表すならば、それは「情熱」であろう。リーガン氏の「情熱」は、人と人を結びつけ、新たな音楽を生み出すエネルギー源となり、このCDに音楽的結晶となって表れている。」 佐藤容子(作曲家)
■野澤徹也(三味線)
三絃を西潟昭子氏に師事。現代邦楽研究所研究科修了。洗足学園音楽大学、現代邦楽研究所三味線講師。 受賞歴は2005 年 東京邦楽コンクール第一位、他多数。NHK テレビ、NHK-FM 等に出演。 3枚組ソロCD『三味線独奏曲集』(TY サポート受賞作品)をはじめ、計14 枚のCD をリリース。 2008 年 三木稔作曲『三味線協奏曲』初演ソリストをつとめる。 2012 年 日本フィルハーモニー交響楽団と共演。演奏がNHK-FM で放送された。 2013 年〜 NHK-E テレ『にっぽんの芸能』テーマ曲・挿入曲の演奏を担当。
■マーティン・リーガン(作曲b.1972)
「西洋音楽」はもとより、今までに 60 曲を超える邦楽作品を作曲している。'02 年以降は、現代邦楽を演奏する主要グルー プの一つであるオーラJ に所属。 '95 年オハイオ州オバーリン大学作曲科及び東アジア研究科卒。国費研究留学生として、 東京音楽大学大学院作曲専攻に在籍していた。'02 年文化庁舞台芸術創作奨励国立劇場作曲コンクールに尺八と二十絃 箏のための「東雲の詩」(2001) で入賞。'06 年ハワイ大学作曲科博士課程修了。三木稔著「日本楽器法」(音楽之友社)の 英語版を翻訳('08 年版)。'10 年ナボーナレコードより、自作品 CD「マーティン・リーガンの和楽器による作品集第一番:森 が囁いて...」がリリースされた。邦楽器の為の第二作品集「魔鏡」(2012) 及び第三作品集「光を花と散らす」(2013)が同レ ーベルよりリリースされた。'11 年研究員として上海音楽院作曲専攻に在籍し、中国伝統的楽器の個人レッスンを受けた。ヒュ ーストングランドオペラによって委嘱された「メモリー・ストーン」という新作室内オペラはテキサスセンターのアジアソサイティ にて2013 年4 月に初演。現在、アメリカのテキサス州、A&M 大学にて助教授として後進の指導にあたる。

Harp&Company
CD-5050-32(1CD)
ルフェーヴル:クラリネット・ソナタ集
ソナタ第1番、ソナタ第2番、ソナタ第3番、
ソナタ第4番、ソナタ第5番、ソナタ第7番
オリヴィエ・ダルテヴェル(Cl)、
ラシェル・タリトマン(Hp)
スイス生まれのフランスのコンポーザー=クラリネッティスト、ジャン=グザヴィエ・ルフェーヴル(1763−1829)のクラリネット・ソナタ集。クラリネットの改良や発展にも貢献したルフェーヴルならではの、クラリネットを知り尽くされた内容の作品。

MARSYAS
MAR-1810(1CD)
ヘンデル・イン・ハーレム
イントロダクション(ソナタヘ長調)
ラルゴ(ソナタヘ長調)アレグロ(ソナタヘ長調)
アダージョII(ソナタヘ長調)
アレグロIII(ソナタヘ長調)
アレグロ・モデラート(ソナタヘ長調)
ある時の話(シュテファン・シュルツ/マーク・フェルドマン)
音の巨像(シュテファン・シュルツ/マーク・フェルドマン)
アンダンテ(ソナタホ短調)
アレグロ(ソナタホ短調)
サラバンド(ソナタホ短調)
アルマンド-アンダンテ・アレグロ(ソナタホ短調)
ロンド(ソナタホ短調)
ガヴォット(ソナタホ短調)
ヘンデル・イン・ハーレム(シュニーダー/シュルツ/フェルドマン)
Riffs(シュルツ)
ジョージとジョージの邂逅(サマータイム)
アダージョ(ソナタニ長調)
アレグロI(ソナタニ長調)
ミュゼット-アレグロII(ソナタニ長調)
行進曲-ガヴォット(ソナタニ長調)
アラディン(シュルツ/シュニーダー)
※特に記載のないものについての作曲者は全てヘンデル
ダニエル・シュニーダー(ソプラノSax)
ステファン・シュルツ(バスTb)
マーク・フェルドマン(Vn)

録音:2012年2月NYブルックリン,システム2スタジオ
このアルバムは「もしヘンデルが現代のマンハッタンにやってきたら?」という想像の元に作られたもの。もちろん歴史上では、ヘンデルがアメリカを訪れたことはないのですが…。彼のリズミカルな音楽は、曲そのものがジャジーであり柔軟性を持っているので、現代のハーレムで演奏しても全く遜色なく溶け込んでしまうに違いありません。ここでプロットを書いているのは、作曲家でサクソフォン奏者であるダニエル・シュニーダー。彼はシリアスな作品も多く書いていますが、このようなクロスオーヴァー的な作品も大得意であり、ここでも魅力的な音楽を披露しています。もし、今ヘンデルが世界ツアーを行ったら、間違いなくスーパースターになることでしょう!

DACAPO
MAR-8.226082(1CD)
フリードリヒ・クーラウ:ヴァイオリン・ソナタ集第1集
ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調Op.64
ヴァイオリン・ソナタ.長調Op.79-1
ヴァイオリン・ソナタ.イ短調Op.79-2
ヴァイオリン・ソナタ.ハ長調Op.79-3
クリスティーナ・アストラン(Vn)
ペル・サロ(P)

録音:2013年6月24-28日コペンハーゲンDRコンチェルフゼット第4スタジオ
もともとドイツで生まれるも、24歳の時にコペンハーゲンに亡命し、その生涯を閉じるまで22年間この地で創作活動を行ったため、現在ではデンマークでも大切な存在とされている作曲家クーラウ(1786-1832)。彼の生涯はとても波乱に富んだものであり、デンマークの音楽発展にも大きく寄与したのですが、現在ではその作品をほとんど聴くことはできません。例外的に、ピアノを学んでいる人には「ソナチネ」だけは知られているでしょう。ソナタを学ぶ前の段階で取り上げられることが多いものです。そのため、ベートーヴェンの同時代の「ピアノ曲作曲家」として認識されていますが、実は室内楽作品も数多く書いています。この一連のヴァイオリン・ソナタも壮大な楽想を有した感動的なもので、例えばOp.64はもともとフルートのための作品ですが、伸びやかなメロディが特に印象的であり、ヴァイオリンで演奏することでまた違った魅力を放っています。

CONTINUO Classics
CC77-7709(1CD)
ドホナーニ:チェロ・ソナタOp.8
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8
 チェロ・ソナタOp.4
ラファエル・ピドゥー(Vc)、
エマニュエル・シュトロッセ(P)

録音:2010年9月フランス
INTEGRALレーベルより発売されていたINTEG 221181の再発売商品。トリオ・ヴァンダラーやロトの手兵オーケストラ「レ・シエクル」のチェロ 奏者としても活躍するラファエル・ピドゥー。彼がフォル・ジュルネ音楽祭でもお馴染みの名ピアニスト、エマニュエル・シュトロッセと近代ハンガリーのチェ ロ・ソナタに取組みました。厳しい精神性にあふれたコダーイの無伴奏ソナタはさすがに名作。ピアノ伴奏付き2 篇は柔和で親しみやすく、両作曲家の旋 律美を堪能できます。 (Ki)

Tony Palmers Film
TPDVD-170(DVD)
イヴリー・ギトリス〜偉大な伝統 イヴリー・ギトリス(Vn)他

収録時間:118分/NTSC/16:9Widescreen
今も尚現役として活躍している世界最高齢ヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリス(1922−)の若き頃の貴重な映像や、ユネスコ親善大使として様々な国と地域へ赴きその地域の音楽と人達との交流、レッスンの模様やギトリスの音楽への思いなどインタビューを収録。
クラシックだけにとどまらず、ディジー・ガレスピー、ジョン・レノン、オノ・ヨーコ、エリック・クラプトンなど数々の有名アーティストとのライヴやセッションの秘蔵映像なども多数収録。

※本作品には、オリジナル・マスターに起因する映像及び音声に乱れが一部含まれております、あらかじめご了承ください。
Tony Palmers Film
CPVP-020DVD(DVD)
メンデルスゾーン〜ナチスと私 ダニエル・ホープ(Vn)
スティーヴン・イッサーリス(Vc)、他

※収録時間:59分/NTSC
フェリックス・メンデルスゾーン (1809−1847)の音楽とナチスとの関係、ユダヤ人家系であるために言われなき迫害を受けていた事を焦点としたドキュメンタリー。スティーヴン・イッサーリスやダニエル・ホープの演奏も収録。グリアソン・アウォード2010アート・ドキュメンタリー部門ノミネート作品。
※本作品には、オリジナル・マスターに起因する映像及び音声に乱れが一部含まれております、あらかじめご了承ください。

スロヴェニア放送
ZKP-113260(1CD)
モーツァルト:フルート四重奏曲全集
フルート四重奏曲第1 番 ニ長調 K.285
フルート四重奏曲第2 番 ト長調 K.285a
フルート四重奏曲第3 番 ハ長調 K.Anh.171
フルート四重奏曲第4 番 イ長調 K.298
マテユ・グラヘク(Fl)
ミラン・コルブル(Vn)
マヤ・ロメ(Va)
イゴール・シュケリャネク(Vc)

録音:2011 年10 月、リュブリャナ
モーツァルトのフルート四重奏曲を4 曲集めたCD。マテユ・グラヘクは1974 年、スロヴェニア中部のトルボヴリェ生まれのフルート奏者。スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めている。しっとりとした柔らかい美音が魅力である。

Cornetto
COR-10041(1CD)
アレクサンダー・マリア・シュナーベル(1889-1969):ピアノ五重奏曲ハ長調 Op.17
ハリンリヒ・リーチュ(1860-1927):ピアノ五重奏曲ニ長調
マリンコニア=アンサンブル・シュトゥットガルト
[ラミール・トルンペルマン(第1Vn)
ユリウス・カルヴェッリ=アドルノ(第2Vn)
マルクス・エルテル(Va) 
ヘルムート・ショインヒェン(Vc)
ギュンター・シュミット(P) ]

録音:2013年、フィルハーモニー・グスタフ=ジーグレ=ハウス、シュトゥットガルト、ドイツ
ピアノと弦楽の為の珍しい作品を紹介するマリンコニア・シリーズ第4弾。アレクサンダー・マリア・シュナーベルはラトヴィアのリガに生まれた作曲家。音楽専業では生活できずポーランド、ドイツへと活動の場を移しましたが、1943年にブライトコプフ社のアーカイヴが戦災で焼失し彼の出版譜・手稿譜の多くが失われ、また5年をかけて作曲した交響曲の手稿譜を移動中に紛失したことで意欲を失い作曲と音楽著作をやめてしまった悲運の音楽家です。ハリンリヒ・リーチュはボヘミア北西部のソコロフ(ファルケナウ)に生まれた作曲家・音楽学者。ウィーンで法学を学んだ後エドゥアルト・ハンスリック(1825-1904)、グイード・アドラー(1855-1941)に音楽史を、ローベルト・フックス(1847-1927)らに音楽理論を師事。ハンスリック、アドラーの後継者としてウィーン大学教授を務めた後プラハ音楽大学教授に就任、またプラハ・ドイツ室内楽教会を創設しました。
マリンコニア=アンサンブルは忘れ去られた楽曲の復興を目的としてチェロ奏者・音楽学者ヘルムート・ショインヒェンにより1980年代に創設されたアンサンブル。


オクタヴィア
OVCL-00541(1SACD)
2014年6月25日発売予定
オイストラフ・ライヴ・イン・ジャパン1955
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 へ短調 Op.80
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調
チャイコフスキー:瞑想曲
 ワルツ・スケルツォ
クライスラー:コレルリの主題による変奏曲(アンコール)
ダヴィッド・オイストラフ(Vn)
ウラディーミル・ヤンポリスキー(P)

録音:1955年2月23日日比谷公会堂(モノラル ・ライヴ)
ニッポン放送創立60周年記念発売。まだ日本とソヴィエト連邦(当時)の間に、平和条約が締結される以前の1955年、巨匠ダヴィッド・オイストラフは初めて日本の地に降りたちました。国交が回復される以前、今のようなも情報化時代でないのもかかわらず、このヴァイオリニストの名声はすでにわが国に轟いており、この来日は社会的な話題となりました。 いままで、この来日時のライヴ音源が存在する、という噂はありましたが、陽の目を見ることはなく、このたびニッポン放送の倉庫からテープが発見され、60年の眠りから、遂に目を覚ますことになったのです。(オクタヴィア)
まず、音の良さにビックリ!多少の修正は加えられているようですが、オイストラフ特有の豊麗な音色美をたっぷり堪能できます。彼の全盛期を窺わせる、滑らかであらながら正確なポジションを保持したフレージングの妙は、ベートーヴェンの第1楽章冒頭から見事です、単に陽気に弾むだけでない品格も兼備。第2楽章の歌心も育み抜いた音色美と語り掛けの妙が心に染みます。ヤンポリスキーのまろやかなタッチとの掛け合いによって、その至福の空気感は一層温かみを帯びます。
プロコフィエフは暗い情念を漂わせながらも、のたうち回るような苦悩ではなく、常に明るい希望の光を感じさせるのが、いかにもオイストラフ流。第2楽章でも鋭角的な刺激以上に、血の通った歌の抽出へのこだわりを貫徹することで、無機的な響きが入り込む余地などありません。3楽章のの絶品の弱音も必聴!弱音と言いえば、イザイ冒頭の幻想的なそれも奇跡的な仕上がり!そして、チャイコフスキーの2曲。こんな聴き手の心の深部へ浸透する演奏も極めて稀でしょう。涙なしで聴けません!
なおこの録音は、日比谷公会堂でのライヴですが、咳払いなども殆ど聞こえないことからも、聴衆のこの巨匠に対する期待と尊敬の高さが窺われます。【湧々堂】

V MILLENNIO
CDS-0154(1CD)
パオロ・ヴィヴァルディ(1964-):貴婦人、騎士、武具、愛 − オルランド・フリオーソの歌による
Le donne, i cavallier, l'arme, gli amori / O degli uomini inferma e instabil mente!
La battaglia / Quantunque il simular / Ove il sole cade
Se l'ntricati rami e l'aer fosco, basato sul raag Bhairav
Di voce in voce / Chi mette Il pie sull'amorosa pania
Piccola suite della pazzia d'Orlando / Pensier che'l cor m'aggiaeci et ardi
Verso le porte di Damasco / Il volo dell'Ippogrifo / Cerere
Assai piu larga piaga e piu profonda / Marfisa / Ad ascoltar v'aspetto
アンサンブル・ブラダマンテ
パオロ・ヴィヴァルディ(ディレクター)

録音:2002年2月4-9日、ハウス・レコーディング・スタジオ、ローマ、イタリア

DISCOS ABADIA DE MONTSERRAT
DAM-5019(1CD)
オルガンとヴァイオリンが奏でるメロディー(Vol.1)
ジョー・アケプシマス(1940-):暁の光よ
ルター派の賛美歌:われらすべてを救いに来たもう御身(エアフルト賛美歌集(1524)から)
ルシアン・デス(1921-2007):もうすぐ夜が明ける
伝承曲:来たれ、神聖なる救世主よ
バッハ:主の栄光を称えよ
ジョゼフ・ジェリノー(1920-2008):さあ来たれ、世の救い主よ
ジョー・アケプシマス:救い主を求めるあなたがた
グレゴリオ聖歌(タミエ修道院):待降節の賛歌
グレゴリオ聖歌:クリスマスの賛歌
ディディエ・リモー(1922-2003):今日、この世に
ジュゼプ・マリア・ビンセン:天の喜び
不詳(16世紀):声のかぎり神に歌わん
ジョン・フランシス・ウェード(1710-1786):神の御子は今宵しも
フランツ・グルーバー(1787-1863):きよしこの夜
ルシアン・デス:天の御子
ジョー・アケプシマス:神よ、人の生の源よ
ポール=ジャン=ジャック・ラコーム(1838-1920):貧者たちの夜
アダン(1803-1856):オー・ホーリー・ナイト
ジョー・アケプシマス:あなたはどなたか、謙遜なる王よ
ヴェロニカ・ヨン:愛のシスター
ヴェロニカ・ヨン(Vn)
ジョルディ・アウグスティ・ピケ(Org)

録音:2010年10月25-27日、モンセラト修道院バジリカ聖堂、モンセラト、スペイン
タイトルにはうたわれていませんが、キリストの生誕をテーマとしたアルバムです。時季外れのご案内になってしまい申し訳ありませんが、モンセラトの清澄な空気を感じさせるサウンドは季節を問いません。ヴェロニカ・ヨンは韓国のオーケストラで活躍後、1986年に修道女となったヴァイオリン奏者。ジョルディ・アウグスティ・ピケはモンセラト修道院修道士でオルガン奏者・音楽学者。1997年から2001年までエスコラニア(モンセラト修道院少年聖歌隊)の楽長を務め、その後数々の著作を発表しています。
DISCOS ABADIA DE MONTSERRAT
DAM-5021(1CD)
オルガンとヴァイオリンが奏でるメロディー(Vol.2)
プロヴァンスのクリスマス・キャロル/R・ジェフ編曲:ああ、眠っているあなた
ジャック・ベルティエ(1923-1994):逃れるなかれ/御身の暁を輝かせよ
ジョー・アケプシマス(1940-):イエスよ、御身はわが心を燃やした
不詳:キリストはまことに復活せり
オデット・ヴェルクリュイス(1925-2000):アレルヤ!
ドイツ伝承曲/ルイ・リエバール(1908-2010):地上に夜明けが訪れれば
ルシアン・デス(1921-2007):愛の精神
ジョー・アケプシマス:彼が友らに言った時
ルシアン・デス:神の御心
J・エレラ/ジャン=ポール・レコ編曲:生けるキリスト
ジャック・ベルティエ:われらは御身に歌う、復活せしキリストよ
ジョゼフ・ジェリノー(1920-2008):汝の心を開け
不詳:新たな一日が明ける(賛美歌集「ダヴィデの竪琴」(1708)から)
ルシアン・デス:神は統べる
グレゴリオ聖歌:過ぎ越しのいけにえを称えよ
ルシアン・デス:アレルヤ、この日こそ
グレゴリオ聖歌:サルヴェ・レジナ
ヴェロニカ・ヨン(Vn)
ジョルディ・アウグスティ・ピケ(Org)

録音:2011年11月13-15日、モンセラト修道院バジリカ聖堂、モンセラト、スペイン
こちらもタイトルにはうたわれていませんが、キリストの復活をテーマとしたアルバムです。

Capriccio
C-5163D(1CD)
シグナム弦楽四重奏団
ベルク:弦楽四重奏曲Op.3(1910)
バルトーク:弦楽四重奏曲第3番BB93(1927)
シュニトケ:弦楽四重奏曲第3番(1983)
シグナムSQ
<メンバー:ケルスティン・ディル(Vn)/アンネッテ・ヴァルザー(Vn)/ザンティ・ファン・ダイク(Va)/トーマス・シュミッツ(Vc)>

録音:2012年12月3-6日ベルリンデーレム,イエス・キリスト教会
丁寧に描かれたスコアと、精緻に仕組まれた音の結びつきが「弦楽四重奏」の良し悪しを決めるとするならば、ベートーヴェンやシューベルト、もしくはブラームスあたりの時代で、その基準は頂点を迎えてしまったかもしれません。そのため20世紀の作曲家たちは“どのようにそれを超えるか”を模索し、新しい音を造りだすために様々な試みをしたのです。このアルバムに収録されているのは、20世紀になって書かれた3つの「3番」にまつわる弦楽四重奏曲。まだシュトラウスやマーラーが調性音楽を書いていた頃、25歳のベルクは、シェーンベルクの元でこんな音楽を書いていました。無調ではなく、そこはかとなく感じられる調性感は時に抒情的で妖艶。師シェーンベルクも絶賛した作品です。そしてバルトークの作品は、調性の探究ではなく「民俗音楽」の探究。激しいリズムの応酬と懐かしいメロディ。これらが発展し、交錯した上に生まれたシュニトケの作品は、一種の先祖帰り的な要素も持つ不思議な音楽。若きアンサンブル、シグナム弦楽四重奏団の素晴らしい演奏でお聞きください。

Satirino
SR-131(1CD)
チャルダッシュ・ファンタジー
リスト:ハンガリー狂詩曲S.244〜第11番、第10番、第12番、第9番、第14番
ハンガリーのジプシー音楽
フェレンツ・ヴィジ(P)、
アンサンブル・シフラ、
ヨージェフ・チュルクヤ(ツィンバロン)

録音:2012年
1974年にルーマニアのトランシルヴァニア地方に生まれ、パリでジェラール・フェレミーに師事した東欧の実力派ピアニスト、フェレンツ・ヴィジの"ハンガリアン・プログラム"。
リストの「ハンガリー狂詩曲」とハンガリーのジプシー音楽を組み合わせたプログラムでは、ピアノ、ツィンバロン、ヴァイオリンやハーディ・ガーディの超絶技巧が躍動!疾走!中でもヨージェフ・チュルクヤ(ジュニア)のツィンバロンは圧巻!

Saxophone Classics
CC-4002(1CD)
白熱光〜サクソフォンとピアノのための女流作曲家による作品集
ヒグドン:ソプラノ・サクソフォン,フルートとピアノのためのダッシュ
デュクリュック:アルト・サクソフォンとピアノのためのフランス風小品
ガロップ:アルト・サクソフォンとピアノのためのフラグメント・スピリット
デュクリュック:アルト・サクソフォンとピアノのためのダンス・オトゥル・デュ・モンド
アボット:ソプラノ・サクソフォンとピアノのための底流
ゴトコフスキー:テナー・サクソフォンとピアノのための輝き
ヒグドン:2本のアルト・サクソフォンとピアノのための子守唄
HDデュオ
〔マイケル・デューク(Sax)、
デイヴィッド・ハウィー(P)〕
アレクサ・スティル(Fl)、
アンナ・デューク(アルトSax)

録音:2012年2月20日、22日、9月28日
メルボルン生まれのサクソフォニスト、マイケル・デュークが、ソプラノ、アルト、テナーを見事に吹き分け演奏するのは、女流作曲家によるサクソフォーン作品集。デュクリュックとゴトコフスキーの主要レパートリーも収録しており、関係者必聴の1枚。

EM Records
EMR-CD018(1CD)
2484★★
ヴァイオリン、ヴィオラ・ソナタ集
バントック:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調
スコット:ヴィオラ・ソナタ
コーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調
ルパート・マーシャル=ラック(Vn、Va)、
マシュー・リッカード(P)

録音:2011年8月26日、2013年7月11日
世界初録音となるイギリス音楽を紹介してきたルパート・マーシャル=ラックとマシュー・リッカードのコンビの第4弾は、バントック、スコット、コークの3人のソナタ集。今作では、マーシャル=ラックのヴァイオリンとヴィオラの弾き分けにも要注目。

DACAPO
MAR-8.226561(1CD)
ファジー-記憶の中のチャイム
ノートル・ダム三部作(2002-2006)
B-ムーヴィーズ(1997)
記憶の中のチャイム(1987)
Tretilbageblik(2004)
Stjerner over Kobenhavns Forbrandingsanstalt(1975)
グレーテ・クロフ(Org)
ティーネ・レーリング(ハープ)
ジャネッテ・バランド(Sax)

録音:2008年コペンハーゲン大聖堂,クラウス・ビリス…1-3,2012年12月2日フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…4,1987年フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…5,2012年11月28-29日ゲントフテ,CLスタジオ…6-8,1975年フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…9
“ファジー”とは、現代デンマークのミュージシャン。彼は1939年に生まれ、若い頃は「イェンス・ヴィルヘルム・ペデルセン」の本名を名乗っていましたが、いつしかこちらのニックネームの方が有名になった人です。彼は荒々しい髪と髭を持ち、即興演奏に優れ、また電子音楽の分野でも素晴らしい作品を書いています。彼の造りだす音は、実験的であり、機知に富み、また幾許かの郷愁を帯びています。このアルバムでは、その「懐かしさ」が前面に押し出されており、オルガンやハープ、サクソフォンの響きが極めて幽玄な音を醸し出しています。
DACAPO
MAR-8.226572(1CD)
デュオ・カポウ!-バースト
ニルス・マルティンセン(1963-):バースト(1990)
シモン・ステーン=アナセン(1976-)アルトサックスとパーカッションのための「スタディ」(1998)
イェクスパー・ホルメン(1971-):アルトサックスとパーカッションのための「オイル」(2003)
モルテン・レイドホフ(1978-):Pyr, ami spy, ram isp yra mis(2003)
ニルス・レンスホールト(1978-):飲めば本当の私が出来上がる(2002)
カスパー・ジャルナム(1971-2011):Der Totenschlager und der Rattenfanger(2001)
クラウス・オーレセン(Sax)
ヘンリク・クナルボルク・ラーセン(パーカッション)

録音:2009年12月21-22日オーフス王立音楽アカデミー
デンマークの作曲家たちによる、サックスとパーカッションのための作品のコレクションです。標準的な形式の中に組み込まれた様々な感情の発露・・・絶望と憂鬱、鬱積した思い、もつれ、叫びなど、時には異様とも思える音のぶつかり合い。聴き手は、これらの錯綜した音の中から幾つもの可能性を見出す楽しみにふけることができるはずです。
DACAPO
MAR-8.226578(1CD)
ルネ・グレロプ:dust encapsulated
リコーダー,ヴァイオリン,とアコーディオンのための「オブジェクト」(2008)
パーカッションとエレクトロニクス・ライヴのための「dust encapsulated #1」(2008-2009)
フルート,クラリネット,ヴァイオリン,チェロとピアノのためのdust encapsulated#2(2009)
ピアノのための「7つの楽章のソナタ」(2011)
シンフォニエッタ・ディヴェルティメント(2010-2011)
ニール・ブラムスネス・テイルマン(P)
マティアス・エリス=ハンセン(パーカッション)
ギャマン(アンサンブル)
アスラス・シンフォニエッタ・コペンハーゲン
ピエール・アンドレ=ヴァラーデ(指)

録音:2012年12月コペンハーゲン,ガルニソン教会
2013年3月19日コペンハーゲン王立音楽アカデミー
「幼い頃から音楽を学び、自分が作曲家になることを確信していた」というルネ・グレロプ(1981-)。彼は常に新しい響きを求め、音楽に独自の世界を語らせようとします。ここでは5つの作品の世界初演録音を聴くことができます。強いエネルギーを帯びたこれらの音は、空気中に拡散されてこそ、新たな命を得るものと言えるでしょう。

PAU
PAU-8001(1CD)
「風ぐるま」
高橋悠治(岡真史編):眠れない夜
パーセル:ひとときの音楽
ハジダキス:好きなの
高橋悠治(永瀬清子編):古い狐のうた
 小さな水車のように
 あけがたにくる人よ
クープラン:Pompe Funebre 葬式
 La Chemise blanche 白いシャツ
高橋悠治(辻征夫編):鳥籠
 突然の別れの日に
 六番の御掟について
バッハ:Erbarme dich(マタイ受難曲より)
高橋悠治:網膜裂孔
M.マレ:膀胱結石手術図
風ぐるま
【高橋悠治(P、作曲)
波多野睦美(声)
栃尾克樹(バリトンサックス)】
高橋悠治を中心に彼との協演が多い二人のアーティストがトリオを結成。単なるピアノ伴奏による歌曲集とは違う大きな表現 力を手に入れています。バリトンサックスは佼成ウインドオーケストラで活躍中の栃尾克樹が担当。パーセルではコンティヌオ、 バッハではオブリガード・ヴァイオリン。そしてマラン・マレイやクープランではソロ楽器と大活躍。この楽器の新しい可能性を聞 かせてくれます。 メゾソプラノの波多野睦美も英語、ギリシャ語、ドイツ語とそれぞれの国の香を巧みに伝えてくれます。特に高橋悠治作品にお いては日本語に対して深い感情表現をしめし、詩の深いニュアンスを見事に伝えています。これからも随時演奏活動を続けるこ のグループの真髄をお聞きください。 【解説】 高橋悠治(CD ブックレットより転載) 「風ぐるま」は 2012 年結成。波多野睦美(声)、栃尾克樹(バリトン・サックス)、高橋悠治(ピアノ・作曲)。バロックとそのために作 曲・編曲した新作を演奏する。これが最初のCD。 『眠れない夜』は在日朝鮮人と日本人の両親をもち、12 歳で自殺した少年の詩に作曲した歌。パーセルの『ひとときの音楽』の 英語の次には現代ギリシャ語でマノス・ハジダキス(1925-1994)の『大いなる愛』(1972)からの歌。ハジダキスは『日曜はダメよ』な どの映画音楽で知られている。 永瀬清子(1906-1995)による3曲は老いについてのうた。『葬列』と「白いシャツ』は ヴィオルのための組曲から。 辻征夫(1939-2000)の詩は、人魂の入った鳥籠を抱えて荒野にいる少女、突然人生と別れる少年、16 世紀の吉利支丹宣教師 の告解入門にあるサムライの不倫告白見本に縁取られた男女の対話について。 『網膜裂孔』は栃尾克樹の体験を語り、続く「膀胱結石手術図」はマラン・マレ(1656-1728)自身の麻酔なしの当時の手術を描く。

Future Classics
FC-061(1CD)
スパンニング・ザ・グローブ〜フルートとピアノのための6つの大陸からの音楽
メンデス:ウルブケサーバ
スナイデルス:カプリッチョ・カリベーニョ
ウルル:ジャワ
アブデル=ガワド:ロンガ・ナハワンド
ガネシュクマール:アラープ
ベキリ:エコーズ
エスカンデ:ドス・ダンザス
ネクスタン:ライト・アワー・ソロウ
デ・シルヴァ:ヴィリドゥ
エドワーズ:ヌラ/フィデイ:俳句2.5.4
シャージンガー:ホイッスル・オヴ・ザ・サークル・ムーヴメント
メイヤリング:五尋の深い海底に
エレノア・パメイエール(Fl)、
マルセル・ウォルムス(P)

録音:2005年11月9日−11日
ブラジル、スリナム、インドネシア、エジプト、インド、コソボ、アルゼンチン、イスラエル、スリランカ、オーストラリア、アメリカ、南アフリカ、そしてオランダ。6つの大陸で2000年以降に作曲されたフルートとピアノのための音楽を集めたユニークなコンセプトの作品集。

TYXart
TXA-13025(1CD)
アミー
ディニク:演奏会用ホラ
ヨアン・ルング:トロイメライ
トセリ:セレナード
ピアソラ:アディオス・ノニーノ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ヨアン・ルング:月光
ジョン・ウィリアムズ編:ポル・ウナ・カベサ
マスネ:タイスの瞑想曲
ポルムベスク:望郷のバラード
フォーレ:夢のあとに
ジョン・ウィリアムズ:シンドラーのリスト
ジョー・ニューマン:ルーマニア風
ディニク:ひばり
アナ=マリア・ルング(Vn)、
クリストフ・ワインハート(P)

録音:2013 年 4 月/ヴュルツブルク高等音楽大学
1985年生まれのルーマニアの女性ヴァイオリニスト、アナ=マリア・ルング。5歳でドイツへ移住、父からヴァイオリンを学びました。さらにヴュルツ ブルク高等音楽大学でコンラート・フォン・デア・ゴルツに師事、卒業後は演奏活動のかたわらアスムシュタット城文化協会のマネージャー兼芸術監督も 務める才媛。アルバム・タイトルの「アミー」とは、彼女が幼時から呼ばれてきた愛称。このアルバムは、彼女のプライベートな選曲により、才能あるヴァ イオリニスト、アナ=マリア・ルングの音楽人生をご覧いただくようになっています。日本でも人気のポルムベスク「望郷のバラード」を本場ルーマニアの 演奏で楽しめるほか、「ホラ・スタッカート」で知られるディニクの華麗な別作品「演奏会用ホラ」や「ひばり」も貴重。また彼女の実父の作品「トロイ メライ」と「月光」も美しい小品。BGMとしても最高です。 (Ki)


OTAKEN
TKC-201(1CD)
「風の伝説」〜ホルン五重奏作品集
カモネッティ(1959-):ホルン五重奏曲 第1番 変ホ長調Op.4
グラズノフ:2つの小品Op.14〜第1曲「牧歌」
ヨーク・ボーエン:ホルン五重奏曲 ハ短調Op.85
サン=サーンス:ロマンス.ヘ長調 Op.36(カモネッティ編)
池田重一(Hrn)
カモネット(弦楽四重奏)
【辻井 淳(第1Vn)、小林真奈美(第2Vn) 、土井茉莉(Va)、大西泰徳(Vc)】

録音:2013 年8 月 滋賀県高島市ガリバーホール、
プロデューサー:太田憲志(オタケンレコード)
※新録音
朝比奈&大植時代の大フィルのホルン・トップ奏者、池田重一を中心に繰り広げられる、ホルンと弦楽四重奏曲のための作品を集めた貴重な演奏。
グラズノフの「牧歌」は、元々は管弦楽のための作品で、ここではオケ部分をほぼそのまま弦楽四重奏曲に移行。滑らかで大らかなの池田のホルンと相性抜群。
サン・サーンスでは、美しいメロディーの余韻を十分に生かした演奏を披露。池田が心の底から音楽を感じていることがひしひしと伝わり感動的。
カモネット(カモネット弦楽四重奏団)の名前の由来となったカモネッティの作品は世界発録音。クラシカルなスタイルで美しいメロディーを散りばめた佳曲。
最大の聴きものはボーエンの作品。バックスと同年代のイギリスの作曲家・ピアニストのヨーク・ボーエンは、近年はChandosの録音で静かな脚光を浴びています。とりわけボーエンの才能を強く認識させるのはピアノ作品ですが、戦時中には軍楽隊でホルンを吹いていたこともあり、この楽器とは浅からぬ縁がありました。このホルン五重奏曲は、印象派風のテクスチュアと保守的な和声が交錯し、独特の淡い色彩を湛えた名作。特に第2楽章は必聴。弦楽器がホルンの引き立て役ではなく、両者の融合にいかに心血を注いでいるかが窺われます【湧々堂】

AGORA MUSICA
AGR-004(1CD)
フルートとギターの為の音楽
サルバド・ブルトンス(1959-):3つのディヴェルティメント Op.68(1994)
レオ・ブローウェル(1939-):風景、肖像と女(フルート、ヴィオラとギターの為の;1997)*
マリオ・カロ(1979-):風の俳句(アルトフルートとギターの為の;2012)
ウィリアム・ボルコム(1938-):3つのかわいい小品(1994)
ビセント・ヘロス・テン(Fl)
セルヒオ・サンテス(G)
シルヴィー・ベルガー(Va)*

録音:2011年12月、トゥリア・スタジオ、アルファファル、バレンシア州、スペイン
2013年3月、ミュージック・スタジオ、モンカダ、バレンシア州、スペイン

K617
K617-246(1CD)
グヴィ:ピアノ三重奏曲第2番Op.18
弦楽五重奏曲第6番イ短調
ドニ・クラヴィエ五重奏団

録音:2013年6月14-16日/ヴァレリスタル聖オーギュスタン礼拝堂
テオドル・グヴィ(1819-1898)はフランスの作曲家ながら、ドイツとの係争地帯だったザール地方の出身のため、両国の文化に引き裂かれ、正当な評 価を受けずにきた不遇の天才。彼の作品復興に力を入れているK617レーベルが、未知の室内楽作品を世に出しました。ピアノ三重奏曲第2番は1855 年頃、弦楽五重奏曲第6番(チェロが2本)は1880年の作で、いずれもサン=サーンスを思わす均整のとれた古典派風書法が光り、さらに独特な美 しいメロディにあふれています。マゲローヌ・レーベルからレイナルド・アーン作品集をリリースして話題となったドニ・クラヴィエ率いるドニ・クラヴィエ五重奏団は19世紀フランスの 室内楽作品の発掘・紹介に力を入れる団体。フランス伝統の音色が非常に魅力的。 (Ki)

PORTUGALSOM
SP-4356(1CD)
【未案内旧譜】
ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988):弦楽四重奏曲第1番ニ短調 Op.4+
弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.27*
リスボンSQ

録音:1989年12月20-22日*、1990年6月2、4-5日+、スタジオ・ジョルソム、リスボン、ポルトガル
発売:2002年
PORTUGALSOM
PS-870036(1CD)
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):弦楽四重奏曲第2番+
愛と死の歌*
オフィシナ・ムジカル・ド・ポルトSQ
オルガ・プラツ(P)*

録音:1987年7月11日*、1989年10月7日+、スタジオ・ジョルソム、リスボン、ポルトガル、AAD
発売:1993年

LOTOS
LT-0156-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2009
シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47〜第4楽章(KL/LS/KU/JB)
チャイコフスキー:弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」Op.70〜第2楽章(LS/RP/KU/JZ/JB/JT)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲〜 第13変奏(KL)
ティエリー・ペク(1965-):青いオウム(無伴奏オーボエの為の)(JG)
ヤナーチェク:「草陰の小径で」第1集〜フリーデクの聖母マリア(KL)
ヤナーチェク:おとぎ話〜第3楽章(JB/KL)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲〜 第15変奏(KL)
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 Op.67〜第2楽章(KL/LS/JB)
モーツァルト:バセットクラリネット五重奏曲イ長調 K.581〜第2楽章(LP/LS/RP/KU/JT)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49〜第4楽章(JL/LS/JB)
ミラン・スヴォボダ(1951-):あなたはなんと美しく無垢であることか(CD「射手座の印」から)(MS)
ラーラ・セント・ジョン(ヴァイオリン(LS))
ロマン・パトチカ(ヴァイオリン(RP))
カレル・ウンテルミュレル(ヴィオラ(KU))
イジー・ジグムント(ヴィラ(JZ))
イジー・バールタ(チェロ(JB))
ヤクプ・ティルマン(チェロ(JT))
ジェローム・ギシャール(オーボエ(JG))
ルドミラ・ペテルコヴァー(バセットクラリネット(LP))
コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ(KL))
ジョン・レネハン(ピアノ(JL))
ミラン・スヴォボダ・クアルテット(MS)
[ミラン・スヴォボダ(P)
ミラン・クライーツ(サクソフォン)
フィリプ・スパーレニー(ベース)
イヴァン・アウデス(ドラムス)]

録音:2009年、ライヴ、クトナー・ホラ、チェコ(MS以外)
LOTOS
LT-0158-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2011
オスバルド・ゴリホフ(1960-):盲目のイサクの夢と祈り(クレズマー・クラリネットと弦楽四重奏の為の;1994)*
グバイドゥーリナ:十字架に(チェロとバヤン[アコーディオン]の為の;1971/1991)+
ミシェル・レゾン(Cl)*
ロマン・パトチカ、ジャクプ・フィシェル(Vn)*
カレル・ウンテルミュレル(Va)*
ヤクプ・ティルマン(Vc)
ヤルミラ・ヴラホヴァー(アコーディオン+)

録音:2011年、ライヴ、クトナー・ホラ、チェコ
オスバルド・ゴリホフは1920年代にルーマニア、ウクライナからアルゼンチンに移民したユダヤ系の家に生まれた作曲家。

Pro Musica
PPC-9067(1CD)
ホーヴラン、ニューステット、バーデン、ヌールハイムのオルガン作品
エギル・ホーヴラン(1924-2012):『今、われら神に感謝せん』によるトッカータ(1973)*
ノルウェー伝承曲『主なる神よ、御名の讃えられんことを』によるコラールパルティータ第5番(1967)*
クヌート・ニューステット(1915-):オルガン組曲 Op.84(1979)*
コンラード・バーデン(1908-1989):『おお神の子羊よ、あなたが立っているのが見える』による変奏曲 **
エギル・ホーヴラン(1924-2012):海の歌 Op.114 *
アルネ・ヌールハイム(1931-2010):レスポンス III(1984)(オルガンと4人または2人の打楽器奏者のための)#
ハーラル・ヘッレスタール(Org)
ピーター・ケイツ(打楽器)#
テリエ・ヴィーケン(打楽器)#
[フィリプスタード教会のグローンルンド・オルガン*、オスロ・コンサートホールのパウル・オット・オルガン **/#]
録音:1984年7月9日 -11日 フィリプスタード教会(スウェーデン)*、
年月日不明 オスロ・コンサートホール (ノルウェー)**/#
制作:アルネ・エクセルベルグ*、アルネ=ペーテル・ルーグナン**、アーリル・エーリクスタ#
録音:アルネ・エクセルベルグ*/**、ヤン・オルセン・スカーレ#
ハーラル・ヘッレスタールは、オルガニスト、音楽教師、批評家、作家。ノルウェー国立音楽アカデミーの教会音楽科教授とアルネ・ヌールハイム・センタの会長を務め、オーレ・ブルの生誕200年にあたる2010年にはブルに関する3巻の著作を完成させました。ヘッレスタールの70歳を記念するアルバム。20世紀ノルウェーのオルガン音楽を代表する作品が6曲、彼の数多くの録音から選ばれ収められています。エギル・ホーヴランは多作で知られ、協奏曲、室内楽曲、教会音楽とさまざまなジャンルに作品を残しました。ヴィルトゥオーゾ性が高く、祝祭の気分にみちた《『今、われら神に感謝せん』によるトッカータ》。イギリス、ウェストミッドランドのコヴェントリー大聖堂にノルウェーのトルシルセン兄弟のオルガンが建立された際に作曲された《ノルウェー伝承曲『主なる神よ、御名の讃えられんことを』によるコラールパルティータ第5番》。《海の歌》はヘッレスタールのために書かれた作品です。ノルウェー・ソリスト合唱団を長年に渡り指揮し、合唱指揮者としても知られるクヌート・ニューステットは、さまざまのスタイルにより、管弦楽と室内楽のための音楽と教会のための音楽を作曲してきました。《オルガン組曲》は、フランスのオルガン音楽に触発されたと言われる作品です。〈マニフィカト〉〈デュオ〉〈トリオ〉〈バス・ド・トロンペット〉〈フルート〉〈きわめておそく〉〈カプリース〉。ベルゲンの聖マリア教会の献堂式に際して作曲され、ヘッレスタールに献呈されました。作曲家、オルガニスト、批評家、音楽教師として活躍したコンラード・バーデンの《『おお神の子羊よ、あなたが立っているのが見える』による変奏曲》は、ネオクラシカルなスタイルと自由調性による、主題と7つの変奏からなる作品です。アルネ・ヌールハイムのオルガンに2人の打楽器奏者を加えた《レスポンスIII》は、シュトックハウゼンの《コンタクテ》からインスピレーションを受け2人の打楽器奏者とテープのために作曲された《レスポンスI》の「ヴァリエーション」ともみなされる作品です。電気的に処理されたさまざまな楽器、合唱音楽、鐘の音を素材に含む音楽です。LPとCDでリリースされていた音源をアルバム化するにあたり、ベテランのエンジニア、アウドゥン・ストリーペによるマスタリングが行われました。 (初出:Simax (LP) PN2013 *、Philips (LP) 6507 056 **、Aurora ACD4990 #)  (Ki)

Sedem
SEDEMCD-30(1CD)
チェロとピアノのためのスペイン音楽
ヘスス・デ・モナステリオ(1836-1903):メロディー
フアン・マリア・ゲルベンス(1819-1886):ロマンス
エドゥアルド・ロペス・フアランス(1844-1897):初恋(ロマンス)
クレト・マリア・ザバラ(1847-1912):劇的メロディー
フアン・クレスポ・ブルセト(?-1924):メロディー
フィデル・マヤ・バランダリャ(1859-1919):夜想曲
コンスタンティン・デ・シロドヴィチ(19世紀後半):ゴンドラの歌/流れ星
ヘロニモ・ヒメネス(1854-1923):ロマンス/カヴァティーナ
ロヘル・ビリャル(1875-1937):ロマンス
ファリャ(1876-1946):メロディー/ロマンス
アンヘル・ガルシア・ヘルマン(Vc)
ケネディ・モレッティ(P)

録音:2010年7月、マドリード王立音楽院コンサートホール、マドリード、スペイン
めったに聴く機会のないスペイン・ロマン派のチェロ作品を集めたアルバム。一般的に知られる作曲家はファリャのみ、他はかろうじてサルスエラ・ファンにヘロニモ・ヒメネスが知られているくらいでしょうか。しかしここで取り上げられた楽曲はいかにもロマンティックな佳品揃い。チェロを演奏される方々にもお勧めしたい一枚です。アンヘル・ガルシア・ヘルマンはスペイン国立放送交響楽団ソロ首席奏者、マドリード王立音楽院チェロ科教授を務めているチェロ奏者。情熱に走り過ぎない演奏はドイツの血が入っているからかもしれません。ケネディ・モレッティはブラジル出身のピアニスト。

LIMEN Classic
CDVD021-C021
(1CD+DVD)
18世紀ファゴット名作集
■CD
テレマン:ソナタ.へ短調
ファッシュ:ファゴット・ソナタ.ハ長調
ヴィヴァルディ:ファゴット・ソナタ第3番 イ短調
コレット:ソナタ第2番ニ短調「孤独の快感」
マルチェロ:ソナタ.イ短調
モーツァルト:ソナタ 変ロ長調 KV292
■DVD
CDと同内容の映像
ガブリエル・スクレピス(Fg)
ルッジェーロ・ラジャーナ(Cemb)
アルフレッド・ペルシチーリ(Vc)
フランチェスコ・シラグーザ(Cb)

録音:2013 年、リメン・ミュージック・スタジオ
ミラノ・スカラ座管弦楽団の首席ファゴット奏者、ガブリエル・スクレピスによる18世紀の作曲家(テレマン、ファッシュ、ヴィヴァルディ、コレット、マルチェ ロ、モーツァルト)による名曲の数々。ファゴットと通奏低音の掛け合いが美しい作品が揃いました。 ニコロ・パガニーニ音楽大学を卒業したファゴット奏者スクレピスはイタリア、ゲノア生まれ。ソロ、またオーケストラの団員として、バーンスタイン、ジュ リーニ、バレンボイム、ブーレーズ、ムーティ、メータ、シノーポリ、シャイー、パッパーノ、ゲルギエフといった名だたる世界的指揮者と共演。ミラノ・ス カラ座管弦楽団の首席ファゴット奏者をつとめながら世界的に活躍するファゴット奏者の一人です。 
LimenレーベルのBlack LineはCDと同内容の映像DVD(NTSC)がついており、スタジオ録音ながらライヴを思わせる演奏をお楽しみいただけます。なお、映像は演奏中全てではありませんが、手元が見えるようなカメラワークとなっており、演奏スタイルや指使いが学べる好企画と言えましょう。(Ki)
LIMEN Classic
CDVD029-C029
(1CD+DVD)
トリオ・マグリット
■CD
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 Op.8
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 Op.67
■DVD
CDと同内容のブラームスを収録
トリオ・マグリット
[エマヌエラ・ピエモンティ(P)
ユリア・ベリンスカヤ(Vn)
レラ・ルキッチ(Vc)]

録音:2013 年、リメン・ミュージック・スタジオ
エマヌエラ・ピエモンティ率いるイタリア中堅のトリオ・マルグリットがブラームスのピアノ三重奏曲第1番、ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2 番に挑みます。 ピアノのエマヌエラ・ピエモンティは25年間トリオ・マティスのメンバーとして活躍。在籍中にベートーヴェンのピアノ三重奏曲全曲録音をはじめとした 録音経験も豊富な実力派。ヴァイオリンのユリア・ベリンスカヤはヴィクトル・トレチャコフに師事した実力者ヴァイオリニストでソロ・アルバムもリリース しています。
LimenレーベルのBlack LineはCDと同内容の映像DVD(NTSC)がついており、スタジオ録音ながらライヴを思わせる演奏をお楽しみいただけます。なお、映像は演奏中全てではありませんが、手元が見えるようなカメラワークとなっており、演奏スタイルや指使いが学べる好企画と言えましょう。(Ki)

OUR Recordings
MAR-8.226910(1CD)
アクセル・ボルプ・イェルゲンセン:リコーダー作品集
リコーダーとパーカッションのための「Periphrasis」Op.156(1977/1993-94改編)
テナー・リコーダーのための「Nachtstuck」Op.118-1(1987)
独奏ソプラノ・リコーダーのための「Architraves」Op.83(1977)
ソプラニーノ・リコーダーとハープシコードのための「Zwiegesprach」Op.131(1988-89)
独奏ディスカント(ソプラノ)リコーダーのための「BirdsConcert」Op.91-9(1995)
ソプラニーノ・リコーダーとハープシコードのための「Fantasia」Op.75(1975/1986-88改編)
独奏トレブル(A)リコーダーのための「Pergolato」Op.183(2011)
独奏ディスカント(ソプラノ)リコーダーのための「Notenbuchlein」Op.82(1977-79)
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
エリザベス・セリン(リコーダー)
イングリッド・ミュフーィ(ハープシコード)
ゲルト・モーテンセン(パーカッション)

録音:1988年デンマーク放送
1990年Olstykke教会
2013年7月スタジオ録音
2013年9月スタジオ録音
デンマークの現代作曲家の一人、イェルゲンセン(1924-)のリコーダー作品集です。彼の名前はデンマーク以外ではほとんど知られていませんが、その才能の閃きはこのアルバムを少し聴いただけでも明らかになることでしょう。ここには彼の全リコーダー作品が収録されています。なぜペトリが彼の作品を取り上げたかというと、実は彼女の弟子であり、30年来の親友、共演者でもあるエリザベス・セリンがイェルゲンセンの娘であり、ペトリは彼女を通して、イェルゲンセンの作品を知り、その特異な世界に魅せられたのです。独学で作曲を学んだという彼の音楽。これは有機的な音の結びつきと、ある種の官能的な美しさを孕んだもの。独奏作品はもちろんのこと、パーカッションやハープシコードとの音色の絡みには、スリリングな面白さが溢れています。

DACAPO
MAR-6.220576
(1SACD)
ルーズ・ランゴー:弦楽四重奏曲集第2集
.ばら園での遊び BVN153(1918)…世界初録音
弦楽四重奏曲(変イ長調) BVN155(1918)
弦楽四重奏曲第4番「夏の日々」 BVN215 (1914-18/1931改編)
ナイチンゲールSQ

録音:2012年8月18-21日、2012年11月16-17日、12月20-21日、2013年1月7-10日
ランゴー(1893-1952)の多彩な弦楽四重奏曲の全てを知るためのシリーズ第2集。世界初録音となる「ばら園での遊び」のばら園とは、彼が20歳の時の夏休みに、両親とともに保養に出かけたスウェーデンの温泉地、ブレーキンデの家の名前で、ここに2か月間ほど滞在したランゴーは、この時の良い体験を生涯忘れることがありませんでした。この作品全編に漂う甘い回想、そして「モーツァルト」と題された第2楽章は偉大なる作曲家を模倣するとともに、以降の作品に使われるモティーフの萌芽が認められる興味深いものとなっています。他の2曲も、若い作曲家のなみなみならぬ意志が感じられる力強くしなやかな仕上がりとなっています。

CONTINUO Classics
CC777-706(1CD)
ラロ:ピアノ三重奏曲第1番ハ短調Op.7
ピアノ五重奏曲
ギター Op.28
2つの小品Op.14(村人の歌/セレナード)
アルルカン
ヴァイオリン・ソナタ.ニ長調Op.12
ドリアン・ラモット、
アニエス・ルヴェルディ(Vn)、
マルク・デモン(Va)、
フロラン・オディベール(Vc)、
フランソワ・デュモン(P)

録音:2013年3月/サル・コロンヌ(パリ)
エドゥアール・ラロの弦楽とピアノのための作品を集めた好アルバム。ラロは「スペイン交響曲」が有名ですが、自身がヴァイオリンを弾いたこともあり、 この楽器のための効果的な作品を残しています。ピアノ三重奏曲第1番やヴァイオリン・ソナタは録音も比較的録音もありますが、未出版のピアノ五重奏 曲は世界初録音。2楽章から成る16分程の作品で、1862年頃に作曲されたとされます。ベートーヴェン風なシンフォニックといえるほど充実した内容で、 ことに第2楽章の凝った対位法書法など、ラロの野心が感じられます。ピアノ五重奏ファンの胸躍らせる「隠れた逸品」と申せましょう。演奏はフランス の若手たち。フレッシュで若々しい音楽性が、生命感あふれるラロの音楽にピッタリ。希望を与えてくれるアルバムと申せましょう。 (Ki)

Audiomax
703-1732-2(1CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18-5
ブラームス:弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.51-2
ケルン・ギュルツェニヒSQ
〔トルステン・イェーニッケ(Vn)、
ローズ・カウフマン(Vn)、
メイヒルド・ゾマー(Va)、
ヨアヒム・グリースハイム(Vc)〕

録音:2011年10月27−30日
ケルン・ギュルツェニヒOと同じく長い歴史と伝統を誇るSQ。ドイツの伝統息付く音色で、ドイツ3大Bの弦楽四重奏曲を見事なアンサンブルで聴かせてくれます。

ARA MALIKIAN & TVE
TVE-0820103349413
(1CD)
アラ・マリキアン〜ピツィカート
アラ・マリキアン(1968-):花踏み*
ハチャトゥリアン:剣の舞**
ドヴォルザーク:わが母の教えたまいし歌+
ヴィヴァルディ:「四季」から 春 第1楽章*
パガニーニ:カンタービレ+
ヴィヴァルディ:「四季」から 夏 第3楽章*
クライスラー:愛の悲しみ+
パガニーニ:無窮動+
ヴィヴァルディ:「四季」から 秋 第1楽章*
サラサーテ:序奏とラタンテラ
ヴィヴァルディ:「四季」〜冬 第2楽章*
パガニーニ:奇想曲第1番
アグスティン・バリオス(1885-1944):マシシャ#
フラウジノ・ロドリゲス・バレ(1894-1954):かがり火のそばで#
サラサーテ:ツィゴネルワイゼン*
アラ・マリキアン(Vn)
オルケスタ・エン・エル・テハド[屋根の上のオーケストラ]*
セロウジ・クラジアン(P)**
プエルト・ゴンサレス(P)+
フアンフラ・パディリャ(P)#
アラ・マリキアンがホストを務める子供向け音楽番組「ピツィカート」から生まれたアルバム。さすが炸裂系演奏家マリキアン、教育番組であっても容赦なくマリキアン節を聴かせます。

NON PROFIT MUSIC
NPM-1012(1SACD)
ピアノ三重奏の為の音楽
ケンジ・バンチ(1973-):Slow dance(1996)
マリアン・モゼティク(1948-):Scales of Joy and Sorrow
 Slow and fast / Arabesque / Fast and slow
ホルヘ・グルンドマン(1961-):A walk across adolescence*
エレーナ・カッツ=チェルニン(1957-):Calliope dreaming
ポール・ショーンフィールド(1947-):Cafe music(1987)
チック・コリア(1947-):Addendum
アルボス三重奏団
[ミゲル・ボレゴ(Vn)
ホセ・ミゲル・ゴメス(Vc)
フアン・カルロス・ガルバヨ(P)

録音:2011年10月、セザンヌ・プロダクション、マドリード、スペイン
ケンジ・バンチは日本人とアメリカ人を両親に持つアメリカ合衆国のヴァイオリン奏者・作曲家。マリアン・モゼティクはスロヴェニア人の両親のもとイタリアに生まれたカナダの作曲家。ホルヘ・グルンドマンはスペインの作曲家・音楽学者。エレーナ・カッツ=チェルニンはソヴィエト連邦ウズベク(現ウズベキスタン)共和国のタシケントに生まれたオーストラリアの作曲家。ポール・ショーンフィールドはポピュラー音楽の分野でも活躍するアメリカ合衆国の作曲家。アルボス三重奏団は1996年に結成されたスペインのピアノ・トリオ。*世界初録音。
NON PROFIT MUSIC
NPM-1201(1SACD)
ホルヘ・グルンドマン(1961-):Surviving a son's suicide(弦楽四重奏の為の)
Browsing his childhood photographs
Remembering his awkward age
 His room as he left it
God's Sketches(弦楽四重奏、ソプラノとマレット楽器の為の)*
ブロドスキーSQ
[ダニエル・ローランド、
イアン・ベルトン(Vn)
 ール・キャシディ(Va) 
ジャクリーン・トマス(Vc)]
スサナ・コルドン(S)*
ハイメ・フェルナンデス・ソリアノ(マリンバ、ヴィブラフォン、グロッケンシュピール*)

録音:2011年10月、セザンヌ・プロダクション、マドリード、スペイン

世界初録音。

UNIVERSAL MUSIC SPAIN
00289-48105762
(1CD)
ヴァイオリンとピアノの為のスペイン音楽
トゥリーナ:サンルカルの娘の詩(幻想曲)Op.28
ファリャ(パウル・コハンスキ編):スペイン民謡組曲(7つのスペイン民謡〜6曲)
グラナドス:ヴァイオリン・ソナタ H.127
ラナドス(レティシア・モレノ編):スペイン舞曲集 Op.27〜アンダルサ(No.5)
エルネスト・アルフテル(1905-1989):ドゥルシネアへのセレナード
ファリャ(クライスラー編):歌劇「はかない人生」より スペイン舞曲
トルドラ:6つのソネット〜 露のソネット
アルベニス(クライスラー編):スペイン Op.165〜タンゴ(No.2)
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
ガルシア・ロルカ(レティシア・モレノ編):スペイン古謡集〜セビリャの子守歌
レティシア・モレノ(Vn)
アナ・マリア・ベラ(P)

録音:2013年2月16-18日、エミール・ベルリナー・スタジオ、ベルリン、ドイツ
レティシア・モレノは1985年スペインのマドリードに生まれ、ザハール・ブロン(マドリードのソフィア王妃高等音楽学校およびケルン音楽大学)他に師事したヴァイオリン奏者。

DIALOGOS
DI-00002-2(1CD)
おお、聖なる処女
アイヴァン・ムーディ(1964-):Santa Maria, strela do dia / Conditor alme siderum
L・ルッキ:Regina sovrana
アイヴァン・ムーディ:Dostoyno est
アレグザンダー・リンガス:Kyrie cuctipotens genitor
アイヴァン・ムーディ:Cuncti simus concanentes
モロサン:Dostoyno est
アイヴァン・ムーディ:Cantico de Isaias / Pange lingua / Ust tvoikh
L・ルッキ:Oi me lasso / O divina virgo
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):O vos omnes
アイヴァン・ムーディ:Santa Maria, strela do dia
アンサンブル・アルファ
[フェルナンド・マルケス・ゴメス(歌、リコーダー、打楽器)
ジョアン・ルイス・フェレイラ(歌、打楽器)
ルイ・ゴンサロ・フェルナンデス、アイヴァン・ムーディ(歌)
ゲスト:ジョゼ・マヌエル・ダヴィド(クルムホルン、打楽器)
シメオン・ディミトロフ(歌)
スザナ・ムーディ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ]

録音:2001年3月4-5日、英国国教会聖ジョルジェ教会、リスボン、ポルトガル
2003年6月4-6日、カルトゥジオ教会、オレイアス、ポルトガル
2003年12月21日、ライヴ、マトリス教会、サンティアゴ・ド・カセム、ポルトガル
DIALOGOS
DI-00005-2(1CD)
弦楽四重奏の為のポルトガル音楽
ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタ(1868-1948):弦楽四重奏曲第2番ト長調*
ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):弦楽四重奏曲*
フランシスコ・デ・ラセルダ(1869-1934):楽器のソルフェージュ−トリオでのレッスン+
ラセルダSQ

録音:2003年6月18-20日*、2004年9月2-3日+
サンティアゴ教会、フォンテス、サンタ・マルタ・デ・ペナギアン、ポルトガル

WERGO
WER-6785(1CD)
シュトックハウゼン:「Amour(愛)」
「ハルレキン(小さなハーレキン)」
WOCHENKREIS(オペラ「光」(一週間の七つの日)より月曜日)*
ミケレ・マレッリ(Cl,バセットホルン*)
アントニオ・ペレス・アベリャン(シンセサイザー)*

録音:2013 年 3月
シュトックハウゼンが認めた名クラリネット奏者、ミケレ・マレッリによるシュトックハウゼン作品集!マレッリは、18 歳でシュトックハウゼンと出会い、 以後10年以上に渡ってアーティストとして関わりをもち、彼の作品のいくつかを、作曲者自身の指揮によって初演も手掛けた人物。シュトックハウゼンは、 マレッリに、バセットホルンにも注力するよう強く勧めたといいますが、ここではバセットホルンによる「光」も収録。大いなる注目盤の登場といえるでしょう!
「AMOUR(愛)」は、シュトックハウゼンが、作曲当時関わりのあった女性に送った5つの短い詩に基づいた5曲からなる小品集。3曲目の「蝶々 が飛んでいる」は、2 匹の蝶が追いかけっこをしながら飛んでいる様子を、2つのリズムと2つのテンポの間を行ったり来たりすることで表現したもの。7 分におよぶ難曲として知られますが、シュトックハウゼンにも認められたマレッリの演奏、注目です。
「ハルレキン(小さなハーレキン(=道化))」は、シュトックハウゼンの舞台作品として最もよく知られたもののひとつで、奏者は、衣装を身にまとい、 かなり緻密に楽譜上に師事されているダンスの動きをし、聴衆を音響的にも視覚的にも楽しませながら、難曲を弾かなければなりません。本来は40分 以上もする大曲ですが、ここではパントマイムの部分を演奏。マレッリがどのような「道化」を演じるか、聴き逃せません(CDなので映像はついていま せんが、ダンスをしている足音はきちんと収録されています)。
バセットホルンとシンセサイザーのためのWOCHENKREISは、一週間の七つの日は、イエス・キリストの誕生から昇天までを描いた大作オペラ「光」(一 週間の七つの日)の月曜日。大天使の役割を与えられたシンセサイザーを務めるのは、同じくシュトックハウゼンの信頼も厚かったアントニオ・ペレス・ア ベリャン。「エヴァ(イヴ)の歌」をバセットクラリネットが音楽的に奏で、シンセサイザーと絡む充実の世界です。 (Ki)


JAN KUBELIK SOCIETY
SJK-009(1CD)
ヴァイオリンの魔術師、ヤン・クベリーク
■ヤン・クベリーク 稀少録音集
(1)ヤン・クベリーク(1880-1940):ヴァイオリン協奏曲第4番 から 第1楽章
(2)ヤン・クベリーク:ヴァイオリン協奏曲第4番変ロ長調 から 第2楽章「バラード」の一部
(3)エミール・ソーレ(1852-1920):パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6の為のカデンツァ
(4)ヤン・クベリーク:パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6の為のカデンツァ
(5)パガニーニ:パイジェッロの「もはや私の心には感じない」による序奏と変奏曲
(6)パガニーニ:イギリス国家「ゴッド・
(7)パガニーニ:奇想曲ト短調 Op.1-6
(8)パガニーニ:無窮動 Op.11

■ヤン・クベリークの作品の新録音
(9)ヤン・クベリーク:ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調
パガニーニ(ヤン・クベリーク編):奇想曲変長調 Op.1-17
ヤン・クベリーク:夕べの歌
(1)オット・ハシャ(P)、録音:1929年 ※初出音源
(2)エミル・ハーイェク(P)、録音:1926年、原盤:GC-Bb 8175
(3)録音:1903年、原盤:G and T London 4604 ※初出音源
(4)録音:1911年、原盤:Phonotipia XXPh 4556
(5)録音:1903年、原盤:G and T London 4605
(6)録音:1905年、原盤:Phonotipia XXPh 275
(7)録音:1911年、原盤:Phonotipia XXPh 4558
(8)録音:1905年、原盤:Phonotipia XPh 276/2
以上、ヤン・クベリーク(Vn)

(9)ミロスラフ・ヴィリーメツ(Vn)
ヴラディスラフ・ヴィリーメツ(P)
録音:2010年、ライヴ、ルドルフィヌム、プラハ、チェコ
ヤン・クベリーク(クーベリック)の偉業を後世に伝えるヤン・クベリーク協会から発売された最新CD。


AGORA MUSICA
AGR-003(1CD)
フアン・ミラベト=レチャ(1980-):管楽器の為の室内楽作品集
ホルン・ソナタ第1番
ホルン・ソナタ第2番
無言歌(ホルンとピアノの為の)
ニンファ(テューバとピアノの為の)
催眠的小品集(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンとピアノの為の六重奏曲)
フアン・ミラベト=レチャ(Hrn)
マヌエル・メルチョル・ロメロ(Tub)
スサナ・ミラベト=レチャ(Fl)
サンティアゴ・モリャル・メルチョル(Ob)
セルヒ・バヤリ(Cl)
ホアキン・サンチョ(Fg)
ルイス・ヒネル・ペレス(P)

録音:2013年2月15-17日、バレンシア専門音楽院大ホール、バレンシア、スペイン
フアン・ミラベト=レチャは、1980年スペインのカステリョン・デ・ラ・プラナに生まれ、カステリョン専門音楽院およびバレンシア高等音楽院で学んだホルン奏者・作曲家。カステリョンSOのソロ首席奏者を10年以上務める他、2004年には若くしてバレンシア専門音楽院の教授に就任しています。

ONA
OECD-26(1CD)
ウッドウインズ・オブ・バルデモサ
バッハ(ミケル・ブルネト編):バッハ・ア・ベック(カンタータ BWV147〜主よ、人の望みの喜びよ)
アニバル・トロイロ(1914-1975):バルセシト・アミゴ
ミケル・ブルネト(1961):アギラ・ペスカドラ(みさご)
テレマン:リコーダーと通奏低音の為のパルティータ第4番
アリエル・ラミレス(1921-2010):エル・チョクロ
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲ハ長調〜ラルゴ
ミケル・ブルネト:フラウウテジャン
ピアソラ:オブリビオン
不詳(インディオ・ピタグア):パハロ・チョグイ
トメウ・エスタラス:セス・プルゲレス変奏曲
ミケル・ブルネト:ペセタ[Peceta]
ラウル・A・ルッツィ:セルバス・ビルヘンス
ショパン:バラード第2番
トメウ・エスタラス(リコーダー)
ジャニファー・ペック(Vn)
フランシスコ・サルド・サンチェス(Va)
ベルナト・カボト(Vn,Va)
ダニエル・ルニオン(Vc)
アントニ・フェルナンデス、マルティン・ディアス(スパニッシュ・ギター)
ナンド・ゴンサレス(アコースティック・ギター)
ダニエル・ロビト・ランガルド(スパニッシュ・ギター、ベース・ギター、編曲協力)
ミリアム・ソサ・ディアス(アルパ)
オラシオ・フメロ、ヨセフ・シャフランスキー(Cb)
ジャウメ・ジナルド(ドラムス)
チャコ・モンテス(パーカッション)
バレアレス諸島大学cho
ジュアン・コンパニ(合唱指揮)
ミケル・リナス(編曲、プログラミング)
ミケル・ブルネト(ピアノ、シンセサイザー、エレクトリック・ピアノ、ベースギター、パーカッション、プログラミング、編曲)
マヨルカ島のフォークロア・バンド「バルデモサ」(ショパンとジョルジュ・サンドが住んだ村の名)の創立メンバーの一人トメウ・エスタラスのソロ・アルバム。クラシックからラテン・ミュージックまで、カラっと明るいムードで楽しませてくれます。

DACAPO
MAR-6.220640(1SACD)
Early&Late〜デンマーク、グリーンランド、フェロー諸島の音楽
デンマーク伝承曲:Two Svabo Polonaises
ルネ・グレラップ(1981-):objets/decalages (2008)
グリーンランド伝承曲:Tornge's Song
グズモンセン=ホルムグレーン(1932-):Together or Not(2012)
グリーンランド伝承曲:Qivittoq Song after Jakob Dorph
ファロー諸島伝承曲:Ormurin langi + Regin Smidur
デンマーク伝承曲:Three Bridal Pieces from Sonderho
サンライフ・ラスムッセン(1961-):Accvire(2008)
ファロー諸島伝承曲:Brestiskvadi
グリーンランド伝承曲:Traditional Song
ファロー諸島伝承曲:Goodnight and farewell
Gaman(アンサンブル)
<ボレット・ロード(リコーダー&ティンホイッスル)/ルネ・トンスゴー・セアンセン(ヴァイオリン・ピアノ・カーヴィングボード)/アンドレアス・ボレゴー(アコーディオン・メロデオン・カーヴィングボード)>

ポール・ビェアエーヤ・クリスティアンセン(Vn)

録音2012年12月3-5日,2013年4月18-19日コペンハーゲン,ガルニソン教会
涙を流すことで、自身の心を浄化させる「涙活」がひそかなブームになっている今日この頃。こんな静かで心に染み入る音楽はいかがでしょうか?中世にルーツを持つ伝統的な北欧の民謡に、3つの最新の作品を組み合わせたこのアルバム。リコーダーやアコーディオンの郷愁溢れる響きと、胸を焦がすヴァイオリンの音色、その他の楽器たちが、時には賑やかに、時には柔らかく心を包んでくれるのです。もちろん最近の作品のモダンさにも注目です。
DACAPO
MAR-8.226579(1CD)
鏡の国のアリス
ポール・ルーダーズ(1949-):星の前奏曲と愛のフーガ(1990)
ペア・ノアゴー(1932-):ハイディの夜(1981/1982改作)
ハンス・アブラハムセン(1952-):花の歌(1973)
アブラハムセン:雪,カノン2a:楽しく、しかし楽しくなく,ほんの少しメランコリックに(2008)
ベント・セアンセン(1958-):闇をみつめて(2000)
ルーダーズ:謝肉祭(1980)
ノアゴー:イステルニア(1979)
AJPHA(アンサンブル
<ボレット・ロード(リコーダー)/ペーター・ナヴァロ=アロンソ(サクソフォン)/デヴィッド・ヒルデブラント(パーカッション)>

録音2009年12月,2010年5月,2011年10月,2012年3月ヘルスホルム教会
例えば冒頭に置かれた、まるで天空の星が降り注いでくるかのようなルーダーズの「星の前奏曲と愛のフーガ」。メシアンを超える(?)色彩感で瞬時に聴き手を魅了します。各々の楽器の音は微妙に変調を施すことで夢幻的な響きが与えられ、予想もつかない世界が見えてきます。アリスも見たかもしれない屈折した光がもたらす奇妙な世界。この1枚に詰まっています。

Point
PCD-5170(1CD)
デンマークの歌曲と四季への賛歌集
ニッセン:この夏の
ヘフディング:デンマークの明るい夏
ボーウ:落葉
クリューガー:一年が終わろうとしている
モーテンセン:小さな太陽
オーゴー:明るい朝は骨の髄まで冷たく/他
イェスパー・ グローヴ・ヨーレンセン(指)
コペンハーゲン大学cho「リレ・ムコ」
デンマークの合唱作品で高い評価受けてきたコペンハーゲン大学合唱団のリレ・ムコ。デンマークの作曲家たちの音楽が、清涼感にあふれる美しい四季を聴かせてくれます。

Deux-Elles
DXL-1146(1CD)
アフェットゥオーソ 〜愛情を込めて〜 18世紀のヴィルトゥオーゾ・ギター音楽
シュトラウベ:ギターのための組曲
メルキ:スペインのフォリアによる大変奏曲
J.C.バッハ:ギターとヴァイオリンのためのソナタ
ヘンデル:メヌエット
シュトラウベ:ギターとチェンバロのためのソナタ
ジェミニアーニ:感傷的なメヌエット
竹内太郎(バロック・ギター&イングリッシュ・ギター)、
ジュディ・ターリング(Vn)、
テレンス・チャールストン(Cemb)

録音:2010年7月19日−20日、聖三位一体教会(ウェストン/イギリス)
バロック・ギター、リュート奏者の竹内太郎、ソロ・アルバム第2弾! 竹内太郎は、ソロやアンサンブルでの数々の演奏活動の他、NHK大河ドラマ「秀吉」やスタジオ・ジブリ映画「耳をすませば」での古楽器演奏、古楽器とその奏法に関する記事・論文など、日本を代表するバロック・ギタリストとして活躍。現在はイギリスを拠点に海外で活動しているが、2013年11月30日には、浜松市楽器博物館でコンサートも行われます。
前作の「フォリアス!(DXL-1030)」は、バロック・ギターの黄金時代、17世紀の作品集だったが、今作「アフェットゥオーソ」は、バロック・ギターが再び注目を集め、金属弦を張ったシターンの一種「イングリッシュギター」が爆発的に流行した18世紀の作品集。このCD制作に臨んで、大英図書館での資料と楽譜の研究、オリジナル楽器の検分と入手・修復、17世紀とは異なるテクニックとスタイルの研究など、10年の歳月を掛けて万全の準備が整えられています。
Deux-Elles
DXL-1150(1CD)
クラリネット
ブラームス:クラリネット三重奏曲イ短調Op.114
メンデルスゾーン:演奏会用小品第2番ニ短Op.114
ベールマン:アダージョ
グリンカ:悲愴三重奏曲
ミヨー:コレットによる組曲
ジュリアン・ファレル(Cl)、
フィボナッチ・シークエンス

録音:2010年9月17日−18日、ポットン・ホール(サフォーク)
「クラリネット、チェロ、ピアノ」の編成によるトリオ(ブラームス)から、「クラリネット、バセット・ホルン、ピアノ」のための演奏会用小品(メンデルスゾーン)、「クラリネット、ファゴット、ピアノ」のトリオ(グリンカ)、「オーボエ、クラリネット、ファゴット」での組曲(ミヨー)、そして19世紀ドイツのヴィルトゥオーゾ・クラリネット奏者、ハインリヒ・ベールマンによる、「クラリネットと弦楽五重奏」のためのアダージョ。「クラリネットとピアノ」のような単純な編成ではなく、クラリネットを中心とした様々な編成、フィボナッチ・シークエンスならではのプログラムを披露してくれます。
Deux-Elles
DXL-1149(1CD)
フランスの木管五重奏曲集
タファネル:木管五重奏曲
ピエルネ:パストラールOp.14-1
ボザ:スケルツォOp.48
ミヨー:組曲 「ルネ王の炉端」 Op.205
フランセ:木管五重奏曲第1番
ガリアード・アンサンブル

録音:2011年8月8日−9日、聖マイケル教会(ハイゲート/イギリス)
英国王立音楽院の学生によって結成された木管五重奏団「ガリアード・アンサンブル」によるフランス作品集。近現代の作品に取り組む姿勢には特に定評があり、結成20周年を迎えた今年は多くの音楽祭、演奏会に招かれています。
タフェネルを始め、ボザ、ミヨー、フランセと、木管五重奏の重要レパートリーを、安定した高い演奏レベルで聴くことができる。管楽器愛好家から、アンサンブル・コンテストの参考音源としてもオススメ。

Deux-Elles
DXL-1151(1CD)
デッドリー・プレジャーズ
ジョン・カスケン:デッドリー・プレジャーズ(アンサンブル、ナレーター)
ブリテン:オヴィディウスによる6つのメタモルフォーゼOp.49(ソプラノ・サクソフォン)
デイヴィッド・マシューズ:アクタイオン(アンサンブル、ナレーター)
ブリテン:キャバレー組曲(イアン・ファリントン編曲/アンサンブル)
カウンターポイズ、
エリナー・ブロン&ドナルド・マクスウェル(ナレーション)

録音:2013年1月24日−25日、ポットン・ホール(サフォーク)
エドワード・ラシュトンの「On the Edge」の初演のために結成された、ヴァイオリン、トランペット、サクソフォン、ピアノの編成によるアンサンブル、「カウンターポイズ」。ジャンルの枠を越え、音楽と詩、映像の結びつきを探求し、数々の現代リーディング・コンポーザーたちの作品の初演も担っています。デビュー・アルバムとなるこの「デッドリー・プレジャーズ」では、自らの委嘱作である「デッドリー・プレジャーズ」と「アクタイオン」のナレーションを含む2作品と、ブリテンのアレンジ作品を収録。メンバーのイアン・ファリトンが編曲した「キャバレー組曲」は、「蜘蛛と蝿」、「葬送ブルース」、「ブギ・ウギ」など、ブリテンのユニークな作品が集められています。

ARTE SONORA
ARTE-4005(1CD)
ジョゼフ・グリーン・レヴォリューション〜フルートとピアノによるヴェルディとイタリア・オペラ
アレッサンドロ・ニーディ(1959-)編曲:ヴェルディの「椿姫」/ヴェルディの「ファルスタッフ」
マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
ドニゼッティの「愛の妙薬」/ヴェルディの「オテロ」
ロッシーニの「セビリャの理髪師」/プッチーニ・ミックス
ヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」/プッチーニの「トスカ」
ヴェルディの「椿姫」の「私たちはジプシーの娘」
プッチーニの「トゥーランドット」
ヴェルディのベルサリエーラとグラン・バッロ「フリック・エ・フロック」*
クラウディオ・フェラリーニ(Fl)
アレッサンドロ・ニーディ(P)

録音:2012年、ライヴ、スロー・フルート・フェスティヴァル、
カーザ・バレッツィ、ブセット、パルマ県、イタリア
ヴェルディの生誕100年を記念して、彼の作品を中心にイタリア・歌劇の聴きどころをフルートとピアノ用に編曲した新ヴァージョンを収録。「ジョゼフ・グリーン(Joseph Green)」は「ジュゼッペ・ヴェルディ(Guiseppe Verdi)」を英語に転化したものです。
ARTE SONORA
ARTE-4001(2CD)
【旧譜 再入荷】
モーツァルト:フルートとピアノの為の6つのソナタ(原曲:ヴァイオリンとピアノの為の)
ト長調 K.301/変ホ長調 K.302
ハ長調 K.303/ホ短調 K.304
イ長調 K.305/イ長調 K.306
クラウディオ・フェラリーニ(Fl)
ロベルト・イッソーリオ(P)

録音:2011年2月5-6日、コモ、イタリア
クラウディオ・フェラリーニは1954年スイスのチューリヒに生まれ、マルセル・モイーズ、セヴェリーノ・ガッゼローニらに師事したイタリアの世界的フルート奏者。メジャーからマイナーまで様々なレーベルに多数の録音があります。ロベルト・イッソーリオはイタリア・モーツァルト協会トリノ支部長を務めるトリノ生まれのピアノ奏者。
ARTE SONORA
ARTE-4003(1CD)
【旧譜 再入荷】
フルートとハープによるニーノ・ロータの音楽
ニーノ・ロータ:アマルコルド
ロミオとジュリエット/道/ロッコとその兄弟
甘い生活/魂のジュリエッタ/8 1/2
組曲「山猫」/組曲「ゴッドファーザー」組曲「カサノバ」
子供の5つの情景(1979)
フルートとピアノの為のソナタ(1939)
クラウディオ・フェラリーニ(Fl)
エマヌエーラ・バッティジェッリ(Hp)

録音:2011年8月、アルテスオーノ・レコーディング・スタジオ、カヴァリッコ、ウーディネ県、イタリア
ニーノ・ロータの映画音楽とクラシカル作品。たいへんに聴き心地の良い音楽です。エマヌエーラ・バッティジェッリは1980年イタリアのジェモーナ・デル・フリウリに生まれ、ウーディネのヤコポ・トマディーニ音楽院でパトルツィア・タッシーニに師事、さらにイスラエル、テルアヴィヴのサムエル・ルービン音楽アカデミー(現ブーフマン・メータ音楽学校)で学んだハープ奏者。

NUMERICA
NUM-1250(2CD)
カンディド・リマ(1939-):室内楽作品集

(1)古い歌[Canto antigo](2002)

(2)タピスリー I(スケッチ)[Tapisserie I (Croquis)](1992)

(3)カントリアン[Cantoriao](1997)

(4)谷の歌い手−セレジナ[Le chanteur du val - serezina](2006)

(5)ChOeuR(1995)

(6)タピスリー II(マスク)[Tapisserie II (Masques)] (1993)

(7)MTA M BOR−コルバルの響き(2005/2010)

(8)視覚の音楽−動画[Octic music - quadros cinetico](2010)

(9)Ni(y)ni(y)anna - ecos ciberneticos(2011-2012)

(10)ヴィライアナの情景−海と山の音楽
 「Cenas de Villaiana - Musicas do mar e da montanha](2008-2012)
グルポ・ムジカ・ノヴァ

(1)ヌノ・ピント(Cl) 
 カンディド・リマ(P)
(2)オラヴォ・テグネル・バロス、
 ジョルジェ・サルガド・コレイラ(Fl)
 ドミンゴス・フレイタス(Ob)
 ヌノ・ピント、ウゴ・ケイロス(Cl)
 スザンナ・リデグラン(Vn)
 ジェド・バラハル(Vc)
 アントニオ・アウグスト・アギアル(Cb)
 マルガリダ・マガリャンエス(声) 
 カンディド・リマ(P)
(3)フロリアン・ペルツボルン(Cb)
 ヴィトル・ピニョ(P)
(4)ペドロ・クート・ソアレス(リコーダー)
(5)アベル・ペレイラ(Hrn)
 ヴィトル・ピニョ(P)
(6)オラヴォ・テグネル・バロス(Fl)
 ジョルジェ・サルガド・コレイラ(アルトFl)
 ドミンゴス・フレイタス(Ob)
 ヌノ・ピント(Cl)
 ウゴ・ケイロス(バスCl)
 スザンナ・リデグラン(Vn)
 ジェド・バラハル(Vc)
 アントニオ・アウグスト・アギアル(Cb)
 クラウディア・ペレイラ・ピント(声) カンディド・リマ(P、Cemb、指)
(7)ヌノ・アロンソ(マリンバ)
(8カンディド・リマ(P)
 アンジェラ・ロペス(テクニカル・アシスタント)
(9)スザンナ・リデグラン(Vn)
 マヌエル・カンポス(ヴィブラフォン)
 アンジェラ・ロペス(テクニカル・アシスタント
(10)カンディド・リマ(P、その他の楽器)
 アンジェラ・ロペス(テクニカル・アシスタント)
NUMERICA
NUM-1255(1CD)
マルケス、他:弦楽四重奏曲の為の作品集
テルモ・マルケス(1963-):偽造民謡集[Contrafaccao Folclorica]
マリャダスのカンティガ[Cantiga das Malhadas]
女の子たちはビラに行く[Ninas vamos al Bira]
シュラ−川の対岸[Chula - Naquele lado d'el rio]
パウロ・フェレイラ=ロペス(1964-):忘却の書による7つの短い歌
 [Sete cancoes breves do livro do esquecimento]
エドゥアルド・パトリアルカ(1970-):行列[Processione]
マトジニョスSQ
[ヴィトル・ヴィエイラ(第1Vn)
ジュアン・マッジョリーニ(第2Vn)
ジョルジェ・アルヴェス(Va)
マルコ・ペレイラ(Vc) ]

録音:2012年6月20-22日

BOHEMIA MUSIC
BM-0083(1CD)
チェロ&ピアノ・リサイタル
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ D.821
ストラヴィンスキー:イタリア組曲
フランク:チェロ・ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
ポッパー:演奏会用ポロネーズ.ニ短調 Op.14
フォーレ:夢の後に Op.7-1
ヴラダン・コチー(Vc)
ナタリエ・ベルリン(P)

COMPACT DEBUT EDITION
CDE-006(1CD)
フルート,ホルンとピアノの為の作品集
ヨセフ・ミスリヴェチェク(1737-1781):歌劇「ベッレフォンテ」からの三重奏断章
フレデリク・デュヴェルノワ(1765-1838):三重奏曲第1番ハ長調
フランツ・ドップラー(1821-1883):リギの思い出
フレデリク・デュヴェルノワ(1765-1838):三重奏曲第2番ヘ短調
メル・ボニ(1858-1937):森の情景 Op.123
ゲイリー・ショッカー(1959-):ウォーター・ミュージック
トリオ・ラ・ムジカ
[マルタ・コルドゥリャク(Fl)
ズザナ・ジョウンコヴァー(Hrn)
イヴァ・ナーヴラトヴァー(P) ]
チェコとスロヴァキア出身の女性トリオによる珍しい編成の音楽を聴くことができるアルバム。

MUSIC VARS
VA-0167-2(1CD)
再案内旧譜】
ピアノ三重奏曲集
ペトル・エベン(1929-2007):ピアノ三重奏曲
ルボシュ・フィシェル(1935-1999):ピアノ三重奏曲
ズデニェク・ルカーシュ(1928-2007):ピアノ三重奏曲 Op.106
 トリオ・ボエモ(ボヘミア三重奏曲)
ADトリオ・プラハ
[イジー・フルニーク(Vn)
ミロシュ・ヤホダ(Vc)
マルチン・カシーク(P) ]

録音:2009年12月3-4日

STUDIO MATOUS
MK-0019-2(1CD)
未案内旧譜
ヨセフ・ミスリヴェチェク(1737-1781):2つのチェロと通奏低音の為の6つのソナタ
 イ長調/ニ長調/ト長調
 ヘ長調/ハ長調/変ロ長調
ヤン・シルツ、ラドミール・シルツ(Vc)
ヴァーツラフ・ホスコヴェツ(Cb)
ロベルト・フゴ(Cemb)

録音:1994年9月

Sedem
SEDEMCD-30(1CD)
チェロとピアノの為のスペイン音楽
ヘスス・デ・モナステリオ(1836-1903):メロディー
フアン・マリア・ゲルベンス(1819-1886):ロマンス
エドゥアルド・ロペス・フアランス(1844-1897):初恋(ロマンス)
クレト・マリア・ザバラ(1847-1912):劇的メロディー
フアン・クレスポ・ブルセト(?-1924):メロディー
フィデル・マヤ・バランダリャ(1859-1919):夜想曲
コンスタンティン・デ・シロドヴィチ(19世紀後半):ゴンドラの歌
 流れ星
ヘロニモ・ヒメネス(1854-1923):ロマンス
 カヴァティーナ
ロヘル・ビリャル(1875-1937):ロマンス
ファリャ:メロディー/ロマンス
アンヘル・ガルシア・ヘルマン(Vc)
ケネディ・モレッティ(P)

録音:2010年7月、マドリード王立音楽院コンサートホール、マドリード、スペイン
めったに聴く機会のないスペイン・ロマン派のチェロ作品を集めたアルバム。一般的に知られる作曲家はファリャのみ、他はかろうじてサルスエラ・ファンにヘロニモ・ヒメネスが知られているくらいでしょうか。しかしここで取り上げられた楽曲はいかにもロマンティックな佳品揃い。チェロを演奏される方々にもお勧めしたい一枚です。アンヘル・ガルシア・ヘルマンはスペイン国立RSOソロ首席奏者、マドリード王立音楽院チェロ科教授を務めているチェロ奏者。情熱に走り過ぎない演奏はドイツの血が入っているからかもしれません。ケネディ・モレッティはブラジル出身のピアニスト。

Aurora
ACD-5076(1CD)
マルクス・パウス(1979?):チェロとピアノのための作品集
葬送音楽(チェロ独奏のための)
4つのメメント・モリ(ピアノ独奏のための)
チェロソナタ(チェロとピアノのための)
ヨハンネス・マッテンス(Vc)
ヨアシム・クヴェツィンスキ(P)

録音:2013年1月7日-9日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
制作:マルクス・パウス
録音 :アウドゥン・ストリーペ
マルクス・パウスは今日のノルウェー音楽でもっとも人気のある作曲家のひとりです。ノルウェー音楽アカデミーを卒業、2003年から2005年にかけ てニューヨークのマンハッタン音楽学校に学びました。伝統的なハーモニーとメロディに新しい方向性を与えることに努め、さまざまなジャンル、とりわけ 映画のための音楽(フィルムスコア)とオペラの分野で成功を収めています。チェロとピアノのための作品を集めた Aurora のアルバムはパウスの作品だ けを集めた最初のアルバムです。《葬送音楽》は、J・S・バッハとマラン・マレの曲を想わせる、チェロ独奏のための作品。ピアノ独奏のための《4つの メメント・モリ(死を想え)》は、パウスが長年に渡り共同作業を行っているヨーテボリ生まれの画家クリストフェル・ロードルンド (1970?) の美術展「Death Passages(死の推移)」の視覚世界を基に作曲されました。チェロとピアノのためのソナタは〈プロローグ〉〈スケルツォ〉〈カデンツァと変奏〉〈スケル ツォ〉〈エピローグ〉の5楽章構成。優雅なメロディとスケルツォの「音楽の冗談」的気分が鮮やかな印象を残す作品です。オスロ・フィルハーモニック で演奏し、ソロと室内楽の音楽家としても活動するヨハンネス・マッテンス (1977?)。ステーン=ノクレベルグ、リヴ・グラーセル、イジ・フリンカに学び、 2009年にロベルト・レヴィン賞を受けたヨアシム・クヴェツィンスキ (1978?)。パウスとふたりの音楽家の友情から生まれた作品集です。 (Ki)

King International
KKC-4009SA
(1SACD)
シングルレイヤー
チョン・キョンファ/衝撃の東京ライヴ第1夜
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調「二重奏曲」 D.574 Op.162
 幻想曲ハ長調 D.934 Op.159
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 Op.121
バッハ:G線上のアリア BWV1068-2
クライスラー:愛の悲しみ
ポルディーニ(クライスラー編):踊る人形
ドヴォルザーク:ユモレスク
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕暮れ
チョン・キョンファ(Vn)
イタマール・ゴラン(P)

録音:1998年4月26日、サントリーホール・ライヴ
人々を驚かせたのは彼女の演奏の比類なき燃焼度の高さだった。小柄な東洋の女性が強烈な存在感で舞台を支配する姿に世界が息をのんだのだった。 細かいことをあれこれ言うのも愚かしいと思われるほどの、音楽が持つ根源的な力にじかに触れるような衝撃性があったのである。」 (ライナーノーツより 許光俊)
※このディスクはSACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。
King International
KKC-4011SA
(1SACD)
シングルレイヤー
チョン・キョンファ/衝撃の東京ライヴ第2夜
バッハ:G線上のアリア BWV1068-2
ストラヴィンスキー:協奏的ニ重奏曲
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2 番
ラヴェル:ツィガーヌ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
クライスラー:美しきロスマリン
 中国の太鼓
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕暮れ
チョン・キョンファ(Vn)
イタマール・ゴラン(P)

録音:1998年4月28日、サントリーホール・ライヴ
チョン・キョンファ、衝撃の東京ライヴ第2夜(1998年4月28日)。当初、プログラムの予定にはなかったG線上のアリアを冒頭に演奏!キョンファ が愛奏するバッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番とバルトーク、そしてラヴェルの作品を披露しました。当日演奏会に足を運んでいたポリーニ も激賞したと言われている衝撃のリサイタルがSACDの高音質で堪能できます。
(中略)「極めつけはバッハのパルティータ第2番である。彼女は1983 年に同じ曲を弾き、聴衆を金縛りにしたが、この第2 夜はそれを上回ったのである。 その時の様子が、このディスクではかなり忠実に再現されているのが何よりも嬉しい。バルトークの切れ味、ラヴェルの自在な表情と蠱惑的な音色も最高 である。」  (Ki)
※このディスクはSACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。

Capriccio
C-5173D(2CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
ハリエット・クリーフ((Vc)
マグラ・アマラ(P)

録音: 2013年4月 ライディング リスト・コンチェルトホール
若きチェリスト、ハリエット・クリーフ。以前リリースのハイドンで、その成熟した音楽性が高く評価されましたが、今回は更に円熟が求められるブラームス(1833-1897)のチェロ・ソナタを演奏しています。第1 番のソナタはブラームスが33 歳の時に完成された作品で、時期的にはドイツ・レクイエムと同じ頃に書かれており、本来は4 楽章の大規模な曲になるはずでしたが、緩徐楽章を削除、すっきりとした味わいに仕上がっています。それに比べ第2 番はブラームス53 歳の時の作品で、こちらは4 楽章ですが、曲調は第1 番に比べとても明るく雄大で、ブラームスの全作品の中でもとりわけ充実した音楽に満ちています。クリーフの演奏は、繊細さと豪放さを兼ね備えており、ブラームスの音楽が持つ甘酸っぱさを的確に表現していると言えるでしょう。

TYXart
TXA-13030(1CD)
ヨアヒム・J.K.クンツェ:ORETAG
トランペットとオルガンとパーカッションのための12楽章〜サウンド・クリエイション
第1楽章:Bauet Euch Signaltrompeten
第2楽章:Die Engel singen das Lob des Herrn
第3楽章:Jesus in der Wuste
第4楽章:Ankundigung von Leiden und Auferstehung
第5楽章:Der Hauptmann von Kafarnaum
第6楽章:Jesus im Hause des Zollners Zachaeus
第7楽章:Der Einzug in Jerusalem
第8楽章:Judas
第9楽章:Bevor der Hahn kraht
第10楽章:Ich bin bei Euch alle Tage
第11楽章:Turmbau zu Babel
第12楽章:Choral und Fanfare
ヨアヒム・J.K.クンツェ(Tp)
ニコ・ソコリ(Org)
クノ・ワーグナー(Perc)

録音:2013年2月ドイツ、カルベン、聖バルド教会、ライヴ
トランペット奏者のヨアヒム・J.K.クンツェが作曲・演奏をしたアルバム。モーゼの書物「汝、銀のトランペットを創らん」に影響されて作曲したトランペッ トとオルガンとパーカッションのための12楽章。各楽章は聖書の一節を引用して構成されています。3つの楽器が融合したスタイリッシュな曲。バッハを 連想させるような宗教的旋律と、ジャズを思わせるような透明感ある即興的なメロディが組み合わされた、独自の世界観を持った音楽です。 (Ki)

Vivaldi Collection
VIVALDI-CD5(1CD)
ヴィヴァルディ・コレクション CD5
ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ヘ短調 Op.2-10 RV21(1709)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV22(1717)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 Op.2-8 RV23(1709)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV24
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調「ピゼンデル氏のために」RV25
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト短調 RV26
バルティック・バロック
[マリア・クレスチンスカヤ、
アンドレイ・ペギューニン、
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(ディレクター) ]

録音:データ未詳
世界初録音と表示されておりますが、全収録曲ではないと思われます。「CD 6」(VIVALDI-CD 6)が先に発売されていました。

OUR Recordings
MAR-8.226908(1CD)
ギタ・レーサによるアンデルセン物語の朗読
カタツムリとばらの茂み(音楽:バッハ)
ナイチンゲール(音楽:M.リョベート)
ソマフーレン(音楽:M.リョベート)
とても信じられないこと(音楽:ベートーヴェン)
豚飼いの王子(音楽:M.ジュリアーニ)
まったくその通り!(音楽:モーツァルト)
ギタ・レーサ(朗読)
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
チェン・ユェ(簫)
カロリン・ヴィトマン(Vn)
ウーラ・ウリジョナ(Va)
マルタ・スドラバ(Vc)
ラース・ハンニバル(G)

録音: 2012 年8 月16-17 日 デンマーク ノルディック・フィルム・スタジオ
デンマークで不動の地位を築き上げた女優ギタ・レーサ。このアルバムは、彼女が愛するアンデルセンの6 つの物語を自身で朗読し、そこにミカラ・ペトリを始めとしたOURrecordings お馴染みの演奏家たちが親密な音楽を付けているというアルバムです。彼女の語りのなんと表情豊かなこと。ちょっぴりハスキーで凄みのある声はまさに人生の機微を知る人そのもの。言葉の意味がわからずとも聞き入ってしまうこと間違いありません。大人のための童話集です。

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
EPR-6613(1CD)
ヴィヴァルディ:世界初録音となるヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ.ト長調 RV776
シンフォニア ロ短調 RV35a
ヴァイオリン・ソナタ.ニ短調 RV13
ヴァイオリン・ソナタ.変ロ長調 RV809
ヴァイオリン・ソナタ.ニ長調 RV785
ヴァイオリン・ソナタ.ト長調 RV24
バルティック・バロック
[マリーナ・カタルジノヴァ、
マリア・クレスチンスカヤ、
アンドレイ・レシェチン、
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(ディレクター)]

DACAPO
MAR-6.220643
(1SACD)
ソンライフ・ラスムセン:モーション/エモーション〜室内楽作品集
管楽五重奏のための「モーション/エモーション」(2010/2011)
フルートとクラリネットのための「アンダラグ第1番」(2010)
フルート,オーボエ,クラリネット,ホルン,ファゴット,ピアノ,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロのための「4つの庭」(2003)
クラリネットとホルンのための「アンダラグ第3番」(2011)
管楽五重奏のための「北の曲」(1995)
フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルン,ピアノのための「冬の絵」(1990)
アルト・フルートとファゴットのための「アンダラグ第11番)(2011)
ラップランド室内O・管楽五重奏団
ジョン・ストルゴー(指)
録音:2012年4月13-14日ロヴァニエミコルンディ・ホール
フェロー諸島出身の作曲家ラムスセン(1961-)の作品集です。彼の生まれ育った島には音楽教育を受ける場がなく、彼は祖母から楽譜の読み方を習ったと言います。独自の作風に基いたその作品は時として難解ですが、根底には極めて民族的なメロディが宿っていると言われています。この室内楽作品集には、様々な楽器を用いた曲が集められており、そのいくつかはとても親しげな風情を保っています。
DACAPO
MAR-8.226072(1CD)
ヨーアン・イェアシル:室内楽作品集
弦楽四重奏曲(1980)
フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルンのためのセレナード「森の中で遊ぶ」
(1947)
ピアノのための「3つの演奏会用小品」(1945)
ヴァイオリン,ヴィオラ,クラリネットとファゴットのための四重奏曲(1934)
アンサンブル・ミッドヴェスト

録音:2013年6月5-7日
2013年1月14-15日
2013年6月11日
2013年6月12-13日
デンマークの作曲家イェアシル(1913-2004)が半世紀に渡って書いた魅惑的な室内楽曲作品集です。最初期の作品である「四重奏曲」は、どことなくプーランクなどのフランス風のエッセンスも感じられますが、その音楽は独自の発展を遂げて行くのです。1980年に書かれた「弦楽四重奏曲」の静謐で滑らかな響きを耳にするだけで、この作曲家の並々ならぬ才能を感じることができるでしょう。名手たちの集団、アンサンブル・ミッドヴェストによる演奏は素晴らしいの一言です。

2L
2L-098SACD
(1SACD)
印象の軌跡
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しき夕べ
ラヴェル:ヴァイオリンソナタ.ト長調
 ヴォカリーズ
 ハバネラ形式のエチュード、
 ヴァイオリン・ソナタ(遺作
ドビュッシー(アーサー・ハートマン編):亜麻色の髪の乙女
ドビュッシー:ヴァイオリンソナタ
ラヴェル(シェルベリ・ニルソン、ビェラン編):亡き王女のためのパヴァーヌ
アンデシュ・シェルベリ・ニルソン(Vn)
スヴァイヌング・ビェラン(P)

録音:2011年12月、2012年1月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
詩人ポール・ブールジェは若き日のドビュッシーがインスピレーションを受けたひとりだと言われます。ドビュッシーがブールジェの『美しき夕べ』をテ クストに歌曲を書いたのは1883年でした。数回の万国博覧会を通じフランスがヨーロッパ文化の中心として栄えようとしていた時代。新しい世紀に向け、 音楽の分野では、いわゆる「印象主義」が芽吹こうとしていた時代です。 アルバム『印象の軌跡』は、その時代をリードしたふたり、ドビュッシーとラヴェルの音楽をノルウェーの音楽家が「今」の感覚と思考で見つめたアルバムです。 アンデシュ・シェルベリ・ニルソン (1983?) はオスロ生まれ。オスロ、ベルリン、ストックホルムで学び、2008年からハルダンゲル音楽祭の芸術監督に 就任。スヴァイヌング・ビェラン (1970?) はスタヴァンゲル生まれ。ザルツブルクとベルリンでハンス・レイグラーフに学び、1999年にノルウェー・コンサー ト協会の最優秀若手ソロ奏者に選ばれた後、ノルウェーの音楽シーンを中心に活動を続けています。ドビュッシーの《美しき夕べ》はハイフェッツ、同じく《亜 麻色の髪の乙女》はドビュッシーの友人アーサー・ハートマンの編曲、ラヴェルの《亡き王女のためのパヴァーヌ》はシェルベリ・ニルソンとビェランの編 曲による編曲で演奏されます。印象主義の美しい残像。作曲家のヴォルフガング・プラッゲ (1960?) が制作を担当し、オスロのソフィエンベルグ教会で 録音セッションが行われました。 (Ki)
2L
2L-097SACD
(1SACD)
ファゴットの抒情
サン=サーンス:ファゴット・ソナタ Op.168
ヒンデミット:ファゴット・ソナタ
デュティユー:サラバンドとコルテージュ
エルガー:ロマンスOp.62
タンスマン:ソナティナ
ケクラン:ファゴット・ソナタ Op.71
クヴァンダール:伝説曲Op.61b
ペール・ハンニスダール(Fg)
ヴェービョルン・アンヴィーク(P)

録音:2012年4月30日-5月3日 ヤール教会 (ベールム、ノルウェー)
[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
ファゴットとピアノのための作品を集めたアルバム『ファゴットの抒情』。木管楽器のための室内楽曲に興趣にあふれた作品の多いサン=サーンスのソナ タに始まるプログラム。木管楽器のための室内楽作品に実り多かった20世紀前半の作品が中心です。この時代、試験の課題曲としてパリ音楽院の委嘱 により書かれた作品も多数あり、その代表的な作品、デュティユーの《サラバンドとコルテージュ》とタンスマンの《ソナティナ》がこのアルバムでも演奏 されています。オスロ・フィルハーモニックの首席ファゴット奏者、ペール・ハンニスダール (1958?) とグリーグ三重奏団のピアニスト、ヴェービョルン・ アンヴィーク (1962?)。ノルウェーを代表する優れた音楽家ふたりの共演です。ノルウェーのクヴァンダールが作曲した《伝説曲》のノスタルジックなペー ジでプログラムを閉じます。 (Ki)

WERGO
WER-6587(1CD)
セルゲイ・ネフスキ(b.1972):作品集
Alles
目に見えないアルファベット
わかりました/労働の平地
アウトランド
アンサンブル・ムジーク・ファブリーク他多数の演奏家

録音:2011、2012年
フスキは1972年10月モスクワ生まれの作曲家。ドレスデンなどで作曲を学びました。2006年、シュトゥトガルトの町から作曲賞を受賞し、2012 年にはボリショイ劇場で室内オペラ「Franziskus」が初演されるなど、若くして活躍しています。室内楽や、声を用いた作品を多く書いており、このディ スクでも、声と電子音などの巧みな組み合わせが印象的な作品が並びます。 (Ki)

Vivaldi Collection
VIVALDI-CD5(1CD)
ヴィヴァルディ・コレクション CD 5
ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ヘ短調 Op.2-10 RV21(1709)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV22(1717)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 Op.2-8 RV23(1709)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV24
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調「ピゼンデル氏のために」RV25
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト短調 RV26
バルティック・バロック
[マリア・クレスチンスカヤ、
アンドレイ・ペギューニン、
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc) インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(ディレクター)]
世界初録音と表示されておりますが、全収録曲ではないと思われます。詳細判明次第、メール配信にてお知らせいたします。「CD 6」(VIVALDI-CD 6)が先に発売されていました。

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
EPR-6613(1CD)
ヴィヴァルディ:世界初録音となるヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ.ト長調 RV776
シンフォニア.ロ短調 RV35a
ヴァイオリン・ソナタ.ニ短調 RV13
ヴァイオリン・ソナタ.変ロ長調 RV809
ヴァイオリン・ソナタ.ニ長調 RV785
ヴァイオリン・ソナタ.ト長調 RV24
バルティック・バロック
[マリーナ・カタルジノヴァ、
マリア・クレスチンスカヤ、
アンドレイ・レシェチン、
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(ディレクター)]

Oboe Classics
CC-2025(1CD)
ザ・フレンチ・アクセント
プーランク:三重奏曲
トゥイレ:「六重奏曲」より ガボット
オーリック:三重奏曲
ルーセル:嬉遊曲 Op.6
レスゲン=シャンピオン:牧歌曲
オトテール:「オーボエとチェンバロのためのソナタ ニ長調」による組曲
フェルー:三重奏曲
ストラヴィンスキー:牧歌曲
ジョリヴェ:セレナーデ・アベック・オーボー・プリンシパル
マスネ:「復讐の女神」〜故郷を思うトロイの女
ローラン・ラモレット(Ob)、
ルイ・バス(Ob)、
ミルティーユ・モレル(Ob)、
ピエール・ピエルロ(Ob)、
ルイ・ブリュゼ(Ob)、
ルイ・グロメール(Ob)、
ジョルジュ・デュラン(イングリッシュ・ホルン)、
ルイ・ゴダール(Ob)、他

録音:1928年−1958年
フランシス・プーランク(1899−1963)とジョルジュ・オーリック(1899−1983)を中心に、フランスの作曲家の作品を集めたフレンチ・プログラム。ローラン・ラモレット、ルイ・ゴダール、ピエール・ピエルロなど、オーボエ界の名手として第一線で時代を築いてきたオーボイストたちの名演が甦る。往年の名手たちの音色やフレージングの違いを1度に味わえる。マルコム・マクミラン・コレクションからの復刻リマスタリングは、デイヴ・ローウェルが担当。
Oboe Classics
CC-2026(2CD)
ザ・ワールド・オブ・ザ・オーボエ
バッハ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲〜第1楽章
コースト:癒しのロマンス
シューマン:ロマンス第1番 Op.94
ラヴェル:「クープランの墓」〜 前奏曲、
 ハバネラ形式による小品
ウェッジウッド:トンボ
モリコーネ:ガブリエルのオーボエ
ボイス:ソナタ第10番〜 アレグロ
パスクッリ:蜂/アーレン:虹の彼方へ
モーツァルト:オーボエ四重奏曲 K.370〜 第2楽章
ジェイコブ:ソナチネ〜 第4楽章
フォーレ:小品/ドリーブ:花の二重奏
ボワモルティエ:モデレマン
マチャド:ケブラ・ケイショ
サン=サーンス:白鳥
ハーティー:シャンソネット
エルディンチ:黒海の踊り
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」〜 序曲
ブッシュ:三重奏曲〜 第1楽章
ラヴェル:メヌエット
ベートーヴェン(セドラック編):歌劇「フィデリオ」〜 フロレスタンのアリア
マコンキー:五重奏曲〜 第2楽章
デュティユー:ソナタ 〜第2楽章
マクミラン:インターセッション
C.シューマン:ロマンス第2番 Op.22
ブリテン:パン
リチャードソン:ランデヴー
シンクレア:ザ・フライ
バスラー:ヴォカリーズ・ダンス
ロクスバラ:サイレント・ストリングス
ベリオ:セクエンツァ〜 第7番
ハン・デ・ヴリーズ(Ob)、
マリオス・アルギロス(Ob)、
マーク・ベイジェント(Ob)、
ジョージ・ケアード(Ob)、
デイヴィッド・カウリー(Ob)、
ニコラス・ダニエル(Ob)、
エレーヌ・ドーヴァス(Ob)、
パウル・グディ(Ob)、
レオン・グーセンス(Ob)、
デアドル・リンド(Ob)、
ジェイニー・ミラー(Ob)、
ジェシカ・モグリッジ(Ob)、
ウチェンナ・グエ(Ob)、
エミリー・ペイルソープ(Ob)、
ジェレミー・ポルメア(Ob)、
クリストファー・レッドゲイト(Ob)、
キャサリン・スミス(Ob)、
アルシア・タルボット=ハワード(Ob)
ジュリアン・ウェスト(Ob)、
ジュリア・ホワイト(Ob)、他
オーボエの音楽、楽器、リード、プレイヤーにスポットライトをあてた「ザ・ワールド・オブ・ザ・オーボエ」。バロック音楽から現代音楽、オリジナル、トランスクリプションなど幅広い作品を網羅。今を時めくオーボエ奏者による、オーボエの魅力を最大限に発揮した作品集に仕上がっています。オーボエの歴史やリード作製のプロフェッショナル、ピーター・ウィギンズ氏によるインタヴュー形式のレクチャーが掲載された充実のブックレットも魅力。

WERGO
WER-6761(1CD)
細川俊夫:弦楽四重奏作品集
細川俊夫
(b.1955):開花 Blossoming(2007/2009改訂(改訂版世界初録音))
花の妖精 Floral fairy(2003)
書(カリグラフィー)Kalligraphie(2007/2009改訂)―弦楽四重奏のための6つの小品―※世界初録音
ランドスケープT LandscapeT(1992)
沈黙の花 Silent Flowers(1998)
弦楽四重奏曲「原像」 Urbilder(1980/1984改訂)
アルディッティSQ
〔アーヴィン・アルディッティ(1Vn)、
アショット・サルキシャン(2Vn)、
ラルフ・エーラーズ(Va)、ルーカス・フェルズ(Vc)〕

録音:2012年2月
2013年の「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」のテーマ作曲家である細川俊夫の注目新譜の登場です。 6つの小品から成る『書』は、世界初録音。「音楽は音を用いたカリグラフィー(書)である。そしてそれは沈黙というキャンヴァスの上に描かれる。」 とは細川の言葉ですが、書のジェスチャーのエッセンスを6つの金言的な音絵で表しています。ほかにも、華道の哲学世界(細川の祖父は華道家)の『花 の妖精』と『沈黙の花』や、蓮の花が開く様子を描いたという『開花』などを収録。『原像』は、細川俊夫の最初の弦楽四重奏作品で1980年に書かれ たもので、すでに細川の哲学世界に満ちた静寂と哲学的な世界が広がっています。 アルディッティ弦楽四重奏団による演奏は極めて精緻で、細川の世界を巧みに表現しています。 (Ki)

CONTINUO Classics
CC777-705(1CD)
ミンストレル
ドビュッシー:前奏曲第1集〜「吟遊詩人」(ヴァイオリンとピアノのための編曲版)
 レントより遅く(レオン・ロケ編曲)
ヴァイオリンとピアノのソナタ 
 セレナーデ(ドビュッシーの素描をもとに、R.オーリッジにより復元された作品)
ピエルネ:ヴァイオリン・ソナタ.ニ短調op.36
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調op.13
青柳いづみこ(P)
クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)

録音:2013年3月14-16日、パリ国立高等音楽院

日本語解説付。
ピアニスト、文筆家、音楽研究家と幅広く活躍する世界的ピアニスト、青柳いづみこが最新盤をリリースいたします!青柳が造詣深いドビュッシーと同 期の作曲家である、ガブリエル・ピエルネの生誕150周年を記念し、世紀末フランスに生きた作曲家たちが残した珠玉のヴァイオリン・ソナタを収録し た内容です。マルセイユ音楽院で共に研鑽を積み、2009年よりデュオとして活動を共にしている往年の名手、クリストフ・ジョヴァニネッティと共に、近 代フランスの響きに焦点を当てたプログラムで魅せてくれます。このアルバムの発売とピエルネの生誕を祝い、2013年秋には来日リサイタルも開催予定。 是非とも見逃せない最新盤です!
G.ピエルネ(1863-1937)はパリ音楽院でマスネに作曲を、フランクにオルガンを学んだ音楽家。彼のヴァイオリン・ソナタは、当時の名手ティボー のために捧げられたもので、師フランクの響きも色濃い作品。抒情的な旋律が美しく、輝かしいヴァイオリン・ソロと繊細なピアノ伴奏が織りなす美しい アンサンブルは絶品です。ドビュッシーの「吟遊詩人(ミンストレル)」は、前奏曲第1集の12曲目に収録されている作品。ヴァイオリン奏者のA.アル トマンがヴァイオリンとピアノのために編曲したものを、ドビュッシーが手直しした版での演奏になります。ヴァイオリンのピッツィカートやスピッカートの 表現力を上手く活かした編曲で、作品を通して印象的なおどけたリズムと旋律の魅力を存分に感じられます。3曲目の「セレナーデ」は、音楽学者のロバー ト・オーリッジが素描を発見した未完の作品。1890年代に作曲されたものと思われますが、本アルバムに収録されているのは、オーリッジがこの素描か ら復元されたものです。2013年秋の公演にて東京初演も予定されており、ドビュッシー研究家としても活躍する青柳の意気込みも感じられましょう。こ れらに加え、本アルバムではフォーレのヴァイオリン・ソナタも収録。世紀末フランス音楽の繊細かつ美しい響きをたっぷりと堪能出来るアルバムに仕上がっ ています。かのイザイ四重奏団の発足メンバーの一人、名手ジョヴァニネッティの卓越したヴァイオリン・ソロも聴き逃せません!
【青柳いづみことクリストフ・ジョヴァネッティ】
マルセイユ音楽院時代、ピエール・バルビゼのもとで学んでいた頃から共演をしていた。卒業後、演奏と執筆を両立させる希有な存在として注目を集めて おり、これまでリリースした9枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤となるほか、師安川加壽子の評伝『翼のはえた指』で第9回吉田秀和賞受賞をはじめ、 執筆の分野でも数々の賞を受賞。ジョヴァネッティは、イザイ、およびエリゼ四重奏団の発足メンバーとして活躍、室内楽の分野を中心に活躍。ふたりがデュ オを組み始めたのは2009年、それ以来フランスと日本を中心に多くのリサイタルを行い、好評を博している。

IPPNW
IPPNW-76(1CD)

KKC-5336(1CD)
日本語帯・解説付
IPPNW慈善演奏会〜相馬子どもオーケストラ&コーラスの設立に向けて
(1)ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
(2)シェーンベルク:弦楽三重奏曲 op.45
(3)ピアソラ:リベル・タンゴ
(4)ピアソラ:アディオス・ノニーノ
(5)バカラック:自由への道
(6)ピアソラ:フーガと神秘
(7)滝廉太郎:荒城の月
(1)ル・ムジケ・クァルテット[シモン・ベルナルディーニ(第1Vn)、クリストフ・ホラーク(第2Vn)、アンドレアス・ウィルウール(Va)、ウルリケ・ホフマン(Vc)]
(2)カイ・フォーグラー(Vn)
ウルリッヒ・アイヒェナウアー(Va)
石坂団十郎(Vc)
(3) - (7)ベルリン・フィル12人のチェリストたち

録音:2012年9月、ベルリン・フィルハーモニー 室内楽ホールにおけるライヴ
このCDはIPPNW(核戦争拡散防止国際医師会議)慈善演奏会として、2012年9月ベルリンにて「相馬子どもオーケストラ」の設立を目指した、エル・ システマジャパンの活動を支援するためのチャリティコンサートのライヴ収録です。この活動にベルリン・フィル12人のチェリストや若手実力派チェリス ト石坂団十郎、ル・ムジケ・クァルテットなど、世界的アーティストが参加し、被災地の復興に向けた活動を支援しました。心を一つにした演奏を聴くこ とができます。演目はル・ムジケ・クァルテットが演奏したドヴォルザークの弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」やベルリン・フィル12人のチェリストが 演奏したピアソラのリベル・タンゴ、フーガと神秘など様々な作曲者の作品が演奏されました。このCDの最後に収録された滝廉太郎の荒城の月は被災 地の復興を願う、祈りを捧げているような演奏です。このCDの収益金額の一部は、東日本大震災の復興支援として、エル・システマジャパンを通して、 福島県相馬市にて実施する「相馬子どもオーケストラ」の活動のために寄付されます。 (Ki)

MUSIEPOCA
MEPCD-006(1CD)
ピリオド楽器による金管四重奏曲集〜フォレスティエからヴェルディへ…
フォレスティエ(1815-1881):ベッリーニの「清教徒」による4つの四重奏曲
ドニゼッティ(ヨナタン・ピア編):歌劇「愛の妙薬」〜人知れぬ涙
ヴェルディ(ヨナタン・ピア編):トランペットの為のアダージョ
ベルガモのダヴィデ神父(ヨナタン・ピア編):エレヴァツィオーネ ニ短調
ジャン=バティスト・アルバン(ヨナタン・ピア編):ヴェルディの歌劇「ナブッコ」による幻想曲
ベッリーニ(ヨナタン・ピア編):歌劇「清教徒」〜 ラッパを吹き鳴らせ+
シューベルト(ヨナタン・ピア編):音楽に Op.88-4 D.547
ゴットヘルフ・ハインリヒ・クンマー(ヨナタン・ピア編):オフィクレイドの為の変奏曲*
ヴェルディ(ヨナタン・ピア編):「椿姫」〜プロヴァンスの海と陸
ジャン=バティスト・アルバン(ヨナタン・ピア編):ビゼーの歌劇「カルメン」による幻想曲*
アンサンブル・オットーニ・ロマンティチ(ロマンティック・ブラス・アンサンブル)
[ナタン・ピア、ミケーレ・サンティ(コルネット、トランペット)
マウロ・モンティ(トランペット、トロンボーン)
コッラード・コッリアルド(トロンボーン、オフィクレイド) ]

録音:2010年1月31日*
2012年3月10日+
2010年6月23-24日(無印)
19世紀の金管音楽をピリオド楽器で演奏するイタリアの四重奏団アンサンブル・オットーニ・ロマンティチのデビューCD。滅多に聴く機会のない楽曲を当時の響きで楽しむことができる貴重なアルバムです。

Sono Luminus
DSL-92171
(CD+Bluray AUDIO)
Entendre-聞く
コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲Op.7
ハルヴォルセン(1864-1935):パッサカリアト短調(ヘンデルの組曲第7番HWV432-パッサカリアによる)
レオナール(1819-1890)/セルヴェ(1807-1866):演奏会用大二重奏曲第1番
ラヴェル:バイオリンとチェロのためのソナタ
スーザ:星条旗よ永遠なれ(B.ドゥコフによるヴァイオリンとチェロ編)
デュオW(アンサンブル)

録音:2012年12月10-12日ヴァージニア,ボイス,ソノ・ルミナス
デュオW…ヴァイオリンとチェロの組み合わせから生まれる無限の可能性。彼らの眩いばかりの技術と高い音楽性、そして思いもよらない曲の変容。聴いているだけで新鮮な驚きと、わくわくするような楽しさが溢れてくる1枚です。選ばれている曲は、一見「普通のクラシック」のようですが、どれも少々ひねった編曲が施されており、それはジャズや民族音楽のイディオムであったりと、ひと時も息つく暇なく華麗な音の世界を堪能することができるのです。白熱のアンサンブルを繰り広げるのは、ヴァイオリニストのアリアンナ・ワルソー=ファンとチェリストのメタ・ウェイス。彼女らは共にジュリアード音楽院の卒業生で、その美しい容姿と音楽性を武器に高い評価を受けています。最高の音楽を最高の音で聴く喜びがここにあります。

ARS HARMONICA
AH-229(1CD)
アドルフ・ベンタスへのトリビュート
アドルフ・ベンタス(1919-):3つのピンセリャデ/ネルハの洞窟
アルベニス(アドルフ・ベンタス編):スペイン組曲 Op.47〜 グラナダ/カディス
 旅の思い出 Op.71〜入り江のざわめき
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)/アドルフ・ベンタス編曲:「騎士の歌」によるディフェレンシア
ジュアン・カバニリェス(1644-1712)/アドルフ・ベンタス編曲:ティエント イ長調
マテオ・アルベニス(1755頃-1831)/アドルフ・ベンタス編曲:ソナタ ニ長調
アドルフ・ベンタス:3つの舞曲/メランヒア
サックス 3+1 クアルテット
[ナチョ・ガスコン(ソプラノSax)
ルベン・ドミンゴ(アルトSax)
エフレム・ロカ(テナーSax)
ジュアン・マルティ=フラスキエル(バリトンSax) ]
スペイン・カタルーニャのサクソフォンの巨匠アドルフ・ベンタスに捧げられたアルバム。
ARS HARMONICA
AH-230(1CD)
ジュゼプ・マリア・メストレス・クアドレニ(1929-):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第2番(2006)
弦楽四重奏曲第3番(2006)
弦楽四重奏曲第4番(2006)
迷路(2009)
ブロッサSQ

Heilo
HCD-7282(1CD)
オストフォルク
オンソイの結婚行進曲/地下の行進曲/さあ待とう,ファンテレッダ/美しいアンナ/昔のマズルカ/カブトムシ/五月が近づくと/スプリングダンス/カーリの子守歌/ほら、教会の鐘が誘っている/ハリング/ゆりかごの歌/オースルンのワルツ/ネーセの山/小さなペッテル
オストフォルク
ヴェーガル・ヴォールダール(フィドル)
リン・アンドレア・フグルセト(ヴォーカル
オースムン・ライスタ(マンドラ、ギター)

録音:012年2月13日-16日オストレ・フレドリクスタ教会、2013年2月15日ファーゲルボルグ教会
フォークミュージックのバンド、ラスクでフィドルを担当し、ミュージシャン、ダンサー、音楽教師として活躍するヴェーガル・ヴォールダーl。中世の音 楽、フォークミュージック、現代の音楽と幅広いレパートリーで知られる女声アンサンブル、トリオ・メディイーヴァルのリン・アンドレア・フグルセト。ギ ター、ベース、マンドラ、バンジョー、マンドリンを演奏、ロック、ポップ、ジャズの要素を取り入れたスタイルのフォークミュージック・バンド、シャトー・ ヌフ・スペレマンスラーグにも参加したオースムン・ライスタ。ノルウェーのフォークミュージック・シーンで活躍する三人が集まったバンド、オストフォル クは、オスロの南に位置するオストフォル県の子供と青少年に自分たちの伝統の音楽を教えるためのスクールコンサート・プロジェクトとしてスタートしま した。記録に残された音楽は少ないものの、『オストフォルの民謡』『14の古いオストフォルの踊り』『オストフォルの民謡の旋律』『オストフォルの民俗舞曲』 に収められた歌と舞曲と使うことで、おもしろいプログラムが組めたと言います。このアルバムは、好評を博した彼らのコンサートをオストフォルを超えた 聴き手に届けるために制作されました。 (Ki)

Sleeveless Records
SLV-1007(1CD)
バックス:チェロとピアノのための作品集
チェロとピアノのためのソナチナ.ニ長調
無伴奏チェロのためのラプソディック・バラード
チェロとピアノのための「民話」
チェロとピアノのための「伝説ソナタ」嬰へ短調
ライオネル・ハンディ(Vc)、
ナイジェル・クレイトン(P)

録音:2012年7月16日−17日
英国の作曲家、アーノルド・バックス(1883−1953)のチェロとピアノのための作品集。ミュリエル・テイラー・コンクールで第1位入賞の経歴を持つイギリスのチェリスト、ライオネル・ハンディ。ASMFで10年間首席チェロ奏者を務め、LOS、ハレ、ロイヤル・リヴァプールPOなど、英国有数のオーケストラと共演も果たしており、その華々しい経歴に裏付けされた伸びやかな音色が持ち味。20世紀イギリス音楽を得意としており、バックスはまさに最適なプログラム。

SARTON
SARTON 009-2
(1CD)
アコーディオンとチェロのためのポーランドの新しい音楽
ハンナ・クレンティ(1962-):前奏曲、後奏曲と詩篇
アレクサンデル・ノヴァク(1979-):サテン*
ヴォイチェフ・ブレハシュ(1982-):呼吸低下[Hypopnea](アコーディオン独奏のための)*
ラハウ・ヤニャク(1986-):何時間もの無言の後で[After Hours of Muteness]*
ペンデレツキ:ディヴェルティメント(チェロ独奏のための)
ダリウシュ・プシビルスキ(1984-):言説[Discours]*
ミコワイ・マイクシャク(1983-):疑いのリズム[III][Rhytms of Doubt [III]]*
マグダレナ・ボヤノヴィチ(Vc)
マチェイ・フロンツキェヴィチ(アコーディオン)

録音:2011年8月、フリデリク・ショパン音楽大学コンサートホール、ワルシャワ、ポーランド

*=世界初録音

Compunctio
COMPCD-008(1CD)
クラヴィコード
ペーション&エクレーヴ:ブルー・ベル、ボウル、イクテリーン
エクレーヴ:ノード第1番〜第7番
ペーション:クロマ、ルスト
マッツ・ペーション(クラヴィコード)、
アンドレアス・エクレーヴ(ツィター)
パフォーマンス、サウンド、レコーディング、パッケージの全てがハイクォリティのスウェディッシュ・レーベル「コンプンクティオ(Compunctio)」。スウェーデンのマルチ・プレーヤー、アンドレアス・エクレーヴ(1975−)とマッツ・ペーションによる自作自演集であり、3種類のクラヴィコードと2種類のツィターを弾き分けからは、繊細で風情あふれる音色が聴こえてきます。各楽器の美しい写真を収めたミニ・フォトアルバムも封入。ブックレットにもクラヴィコード、ツィターの写真が掲載されています。

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
EPR-6312(1CD)
ヴィヴァルディ:ピゼンデルの為のソナタ集
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV25*
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ハ短調 RV6+
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ヘ長調 RV19#
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ハ長調 RV2#
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.イ長調 RV29**
バルティック・バロック
[マリア・クレスチンスカヤ(Vn)*
ナザール・コジュハーリ(Vn)+
アンドレイ・レシェチン(Vn)#
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)**
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(アーティスティック・ディレクター) ]

録音:2011年、スウェーデン聖ミカエル教会、タリン、エストニア+
  2012年、聖ヤコブ教会、ヴィームシ、エストニア(*/#/**)
ドレスデンのザクセン宮廷楽長であり高名なヴァイオリン奏者であったヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755)に献呈されたソナタ集。4人のバロック・ヴァイオリン奏者が腕を競います。

BOHEMIA MUSIC
BM-0083(1CD)
チェロ&ピアノ・リサイタル
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ.D.821
ストラヴィンスキー:イタリア組曲
フランク:ソナタ.イ長調
ポッパー(1843-1913):演奏会用ポロネーズ.ニ短調 Op.14
フォーレ:夢の後で Op.7-1
ヴラダン・コチー(Vc)
ナタリエ・ベルリン(P)

※使用楽器:2009年、ミロスラフ・コマール製(Vc)
ヴラダン・コチーは1988年に旧体制下のチェコスロヴァキア政府に対し自由を訴え投獄された経験を持つチェコのチェロ奏者。東日本大震災後度々来日し被災地支援の為の演奏会を開いています。ナタリエ・ベルリンは2010年にプラハ音楽アカデミーを卒業したチェコのピアノ奏者。ブックレットにヴラダン・コチーからのメッセージと演奏者、チェロ製作者の紹介が日本語で記されています。

TEMPS RECORD
TR-1164(1CD)
シューベルト、ベーム:フルートとピアノの為の作品集
シューベルト:序奏と「しおれた花」による変奏曲 Op.16
テオバルト・ベーム(1794-1881):シューベルトの主題による幻想曲 Op.21
シューベルト(テオバルト・ベーム編)曲:6つの歌曲[おやすみ,菩提樹,漁師の娘,セレナード,海辺で,鳩の便り]
シューベルト:アルペッジョーネの為のソナタ イ長調 D.821
アントン・セラ(Fl)
藤木綾子(P)

録音:2009年11月、スタジオ Hayato、バルセロナ、スペイン
アントン・セラは1957年はバルセロナに生まれスイスで学んだフルート奏者。1980年代後半よりバルセロナのマーシャル音楽院で教えています。藤木綾子は東京都に生まれ、マーシャル音楽院でアリシア・デ・ラローチャ、カルロタ・ガリガに師事、現在もバルセロナを本拠に活動しているピアニスト。

BGS
BGS-121(1CD)
ラプソディ
ガーシュウィン(ステル編):ラプソディ・イン・ブルー
アーノルド(アシュフォード編):イギリス舞曲集第2集 Op.33
クリッテンデン:スコットランド幻想曲
ゴーブ(イーデン編):イディッシュ・ダンス(インドの踊り)
ヴィーダ・ギター四重奏団

録音:2012年11月
2007年に結成されたイギリスのギター・クヮルテット、ヴィーダ・ギター四重奏団のセカンド・アルバムは、ガーシュウィンとアーノルドの"ギター・クヮルテット版"がメイン。ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」では4本のギターのブレンド感、アーノルドの「イギリス舞曲集第2集」ではカラフルな舞曲とギターの音色との相性が抜群!ミネアポリス・ギター四重奏団の委嘱作品であるクリッテンデン、吹奏楽関係者にはお馴染みのゴーブの「イディッシュ・ダンス」など、ギター・アンサンブルの愉しさが伝わってくる充実のプログラムが魅力です。

WERGO
WER-6764(1CD)
spaces&spheres〜直観的な音楽
ungone/銀の舌の/液状の恐怖
ライト・ブライト・ナイト
彼女は空気を浄化した/再び見えざるもの
マルクス・シュトックハウゼン(Tp、フリューゲルホルン)
タラ・バウマン(Cl、バスCl)
ステファノ・スコダニッビオ(Cb)
ファブリツィオ・オッタヴィウッチ(P)
マルク・ナウセーフ(打楽器)
ワルター・クインタス(編集)

録音:2008 年2月
980年代から共演を重ねている5人の現代音楽シーンを彩る音楽家が、彼らの直観の赴くままに、4日間に渡って、ディスカッションも無しに奏でた 音楽を、ワルター・クインタスが編集したディスク。このメンバーの一人、コントラバスの名手スコダニッビオは2012年に惜しまれつつ亡くなりました。 このディスクは、スコダニッビオに捧げるものでもあります。 (Ki)

ENZO Recordings
EZCD-10023(1CD)
村田厚生〜前衛トロンボーン・アルバム
一ノ瀬響&村田厚生:キー・ウォーター 〜トロンボーンとエレクトロニクスによる〜 (2013)
村田厚生:タブラ・イスト 〜トロンボーン・ソロのための〜 (2008)
福井とも子:超ラセンIII 〜2本のトロンボーンのための〜 (2007) *
一ノ瀬響:インナー・ミラー 〜トロンボーンとエレクトロニクスによる〜 (2013)
村田厚生:スライド・パラノイア 〜トロンボーン・ソロのための〜(2011)
ヴァレリオ・サニカンドロ:遠日点・近日点〜トロンボーンとエコー楽器のための〜 (2010)
村田厚生:コラールM 〜4本のトロンボーンのための〜 (2013) *
山本裕之:輪郭主義III 〜トロンボーンとピアノのための〜 (2012)
バルトーク:「中国の不思議な役人」〜アレグロ (1918-1924) /(トロンボーン12重奏アレンジ : 村田厚生)*
小出稚子:西新宿ブルース 〜トロンボーン・ソロのための〜(2010)
村田厚生(Tb)
中村和枝(P)
*=村田厚生による多重録音
録音:2012-2013年
★スライド偏執症!Slide Paranoia!
稀代のソリスト村田厚生による日本人初の前衛トロンボーン・アルバム。インドの民族楽器タブラ。その口伝の世界を特殊奏法でエミュレートしたTabla-ist、完全五度を五等分した独自の音階によるChoral M、スライドの機能に固執したSlide Paranoiaなどユニークな発想の自作。最高音域で干渉し絡み合うグリッサンド・福井とも子作品。ディジュリドゥ・クローンから喚起される鏡ばりの世界・一ノ瀬響作品。ピッチとリズムでトロンボーンとピアノがせめぎ合う山本裕之作品。西新宿の哀愁・小出稚子作品など収録。バルトーク作曲「中国の不思議な役人」は村田が12本のトロンボーンのためにアレンジしオーケストラ・トロンボーン奏者へのオマージュとして捧げられている。
■村田厚生 (トロンボーン)
 桐朋学園大学音楽学部卒業。ドイツ学術交流会(DAAD)給費留学生としてベルリン芸術大学卒業。 J.ケージ、K.シュトックハウゼン、I.クセナキス、M.カーゲル等の作品を日本初演。独ダルムシュタット国際現代音楽講習会、サントリー音楽財団サマーフェスティバル、ISCM2001横浜大会、アジア音楽祭、ソウルPANミュージックフェスティバル、香港Musicaramaフェスティバル、文化庁舞台芸術国際フェスティバルなど主要な現代音楽祭に出演。ソリストとして新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団と邦人作品を初演。また邦人ソリストとして初めて武満 徹/ファンタズマカントス2を演奏。 シリーズ・リサイタル「yes-yes」、「トロンボーンの新事実」、「コンテンポラリー・デュオ」やサイト上での奏法解説で新しいレパートリーの開発に貢献している。
 前衛ブラスアンサンブル「ブラス・エクストリーム・トウキョウ」、室内楽団「アール・レスピラン」、伝統的なウィーンスタイルの「東京トランペットコアー」に所属。

Atoll
ACD-742(1CDR)
ロズモワ〜ダイアログ
ピング:ソナチネ「風と雪の間の対話」
キラール:ソナチネ
ウィリアムズ:ウェン・ウェー・フェル
パヌフニク:祈りの会話
ウォズ:ソナタ・メドジュゴスカ
ボディ:4つの組曲〜「雨の森」
リッチー:ポーランド舞曲 Op.155
ロシア:メルボルン・カップ
アドリアンナ・リス(フルート&ピッコロ)、
サラ・ワトキンス(P)

録音:2010年4月&2011年2月
オークランド室内Oの首席フルート奏者を務めるポーランド出身のフルーティスト、アドリアンナ・リスが演奏するフルートとピッコロのための作品集。ロクサンナ・パヌフニクの作品や、スネア・ドラムやバッキング・トラックを使用した珍しい作品を収録。
※Atollはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。予めご了承ください。
Atoll
ACD-881(1CDR)
ステイサム:室内楽作品集
ロマンス第1
ハッピー・デイズ
「イーナ」オリジナル・スコティッシュ・エアー
フルートと弦楽四重奏のための組曲
パストラーレ/エレーナのワルツ
サッチ・スウィート・ソロウ
言葉のない歌
ランドスケープ第1番、
ブラック・スワン
ランドスケープ第2番
ハッピー・エンディング
プエルタスQ
〔エリー・ファッグ(Vn)、
トム・ノリス(Vn)、
ジュリア・ジョイス(Va)、
アンドリュー・ジョイス(Vc)〕
アドリアンナ・リス(Fl)、
カミール・ホワイト(Ob)、
ベン・ホードリー(Fg)、
ニコラ・ベイカー(Hrn)

録音:2011年5月14−16日
イギリス生まれの作曲家、キース・ステイサムの室内楽作品集。ステイサムはケンブリッジ大学で音楽を学び、ノーザン・シンフォニアOのゼネラルマネージャーやデッカとフィリップスで活躍した経歴を持ちます。
※Atollはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。予めご了承ください。

WERGO
WER-6760(1CD)
グバイドゥーリナ:作品集
ソナタ〜コントラバスとピアノのための(1975)
パントマイム〜コントラバスとピアノのための(1966)*
イン・クローチェ(作曲者編曲によるコントラバスとバヤン版(2009) [原曲:チェロとオルガン(1979)、チェロとバヤン(1991)])
プレリュード(作曲者編曲によるコントラバス版(2009)[原曲:チェロとオルガン(1974)])*
ダニエレ・ロッカート(Cb)
ファブリツィオ・オッタヴィウッチ(P)
マッシミリアーノ・ピトッコ(バヤン)

録音:2009&2012年

*=世界初録音
グバイドゥーリナによる、コントラバスのための作品集(うち2作品は原曲はチェロのためのものですが、コントラバスのためにグバイドゥーリナ自身が 編 曲 し た も の )。 「ソナタ」では比較的伝統的な雰囲気の作品。ですが、フィンガリングなどは演奏者の自由にゆだねられている部分も大きいです。イン・クローチェでは、 バヤンの音色がロシアのフォークロアを思わせる中、コントラバスが嘶きます。 (Ki)


ミュウ
MUCS-1010(1CD)
「トロンヴォーチェ」
プライヤー:愛の想い
カッチーニ(大橋晃一 編曲):アヴェ・マリア*
プッチーニ(大橋晃一 編曲):トゥーランドット・ファンタジー
武満徹:小さな空
小林幸太郎(編曲):トロンボーン・アラカルト〜オーケストラ・ソロ〜
岩田匡史(編曲):カンツォーネ・ファンタジー
カステレード:トロンボーンとピアノのためのソナチネ
ポンセ(大橋晃一 編曲):小さな星#
倉田寛(Tb)、
城綾乃(P)、
山本裕康(Vcソロ)*
石田泰尚(Vnソロ)#
高群誠一(Cb)#、平尾信幸(Perc)#

録音:2013年3月25日〜27 日 茨城県小美玉市四季文化館みの〜れ
2012年12月3日 横浜みなとみらいホール(ライヴ収録) #
エンジニア:宮下雄二
ブックレット寄稿文:小田桐寛之(東京都交響楽団首席トロンボーン奏者)
“歌うトロンボーン奏者”として題名のない音楽会にも紹介された倉田寛のセカンドアルバム。オリジナルアレンジも豊富で聴く人を飽きさせない楽しいアルバムに仕上がりました。また日本を代表するプレイヤーでもある石田泰尚(Vn)、山本裕康(Vc)ら豪華メンバーの参加も魅力的です。
●倉田寛 (Hiroshi Kurata)
静岡県浜松市出身。東京藝術大学卒業。第7 回東京国際コンクール室内楽部門入選、第2 回ナルボンヌ(仏)国際金管五重 奏コンクール特別賞受賞など数々の受賞歴を持つ。第8 回ヤマハ金管新人演奏会出演。1993 年神奈川フィルハーモニー管 弦楽団に入団、1994 年第11 回日本管打楽器コンクール3 位入賞。1996 年NHK-FM リサイタルに出演,また東京、浜松でリ サイタルを行う。2004 年文化庁新進芸術家海外留学制度研修者としてシカゴに留学。 2009 年自身がライフワークとしているテノールとトロンボーンの一人コラボレーションを試みたソロアルバム「SPERANZA」をリリ ース、本作品は 2nd アルバムとなる。神奈川フィル以外での活躍も目覚ましく、紀尾井シンフォニエッタ、霧島音楽祭、サイト ウ・キネン・フェスティバルへの参加や東京トロンボーンゾリステン、なぎさブラスゾリステンなどでも欠くことの出来ないトロンボ ニストとして活躍している。また、洗足学園音楽大学、尚美ミュージックカレッジ専門学校で後進の指導に当たる。2012 年自身 が主宰となり歌とトロンボーンの可能性を追求した“KURAKAN`S BAND”を結成。今後の活躍がますます期待される。
■公式サイト:
http://musiciansparty.jp/artist/kurata/

Audiomax
903-1793-6(1SACD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
アルバ三重奏団

録音:2012年6月26−28日
フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)のピアノ三重奏曲を奏でるのは、ドイツのヴァイオリニスト、イタリアのチェリスト、中国のピアニストによる国の枠を超えたアルバ三重奏団。フレージング、解釈は3人の若き奏者たちの固い信頼関係の賜物。
Audiomax
903-1764-6(1SACD)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第2番ト長調 Op.1-2
ピアノ三重奏曲第7番変ホ長調 Op.97「大公」
マックス・ブロート三重奏団
〔カルステン・ストラスブルク(P)、
ダニエル・ベル(Vn)、
マキシミリアン・フォン・プファイル(Vc)〕

録音:2012年4月3−5日
マックス・ブロート三重奏団は、フランツ・カフカの友人でチェコ出身のユダヤ系文化人、マックス・ブロートの名をアンサンブル名とする2005年創設。楽聖ベートーヴェンの音楽では、川の流れのように自然なフレージングを聴かせてくれます。

LAWO Classics
LWC-1036(1SACD)
ベートーヴェン:交響曲第7番 Op.92(木管八重奏版)
管楽八重奏曲変ホ長調 Op.103
ロンド変ホ長調 WoO.25
オスロ・カンマーアカデミー

録音:2011年10月
2009年12月にデビューを果たしたオスロ・カンマーアカデミーは、ゲルノート・シュマルフスとインゴ・ゴリツキの弟子で2004年からオスロ・フィルの首席奏者を務めるオーボイスト、ダヴィッド・フリーデマン・シュトルンクが芸術監督として率いるノルウェーの新しい木管アンサンブル。
各奏者に高度な技巧と音楽性、アンサンブルが要求されるベートーヴェンの「交響曲第7番」の木管八重奏版では、オスロ・フィル、トロンハイム響、ノルウェー陸軍スタッフ・バンドで活躍するメンバーたちがハイ・パフォーマンスを発揮!オスロの新しい管楽アンサンブル、その実力は本物です!
LAWO Classics
LWC-1034(1SACD)
ベートーヴェン:木管三重奏曲ト長調 WoO.37
セレナード.ニ長調 Op.25
クラリネット三重奏曲変ロ長調Op.11「街の歌」
オスロ・フィルハーモニック・チェンバー・グループ

録音:2011年
ノルウェーの名門オスロ・フィルのメンバーたちによって結成された室内楽団、オスロ・フィルハーモニック・チェンバー・グループのシリーズ第3弾。
楽聖ベートーヴェンの小編成の室内楽作品では、オスロ・フィルを凝縮したかのような美しい演奏を披露してくれています。
スペイン、マドリード出身でオスロ・フィルの首席ピアニストのポジションにあるゴンサロ・モレーノのピアノと管楽器、弦楽器のブレンド感も絶妙!

Heilo
HCD-7274(1CD)
イェルムン・ラーシェン・トリオ〜旅
旅の歌/トイエンワルツ
エレセウスの子守歌 I
花嫁の歌/メヌエット.イ長調
銀/オマーンワルツ
ソリストポルカ/エレセウスの子守歌
真夜中の歌
イェルムン・ラーシェン・トリオ
【イェルムン・ラーシェン(フィドル)
アンレアス・ユートネム(ピアノ、ハルモニウム)
ソンレ・マイスフィヨルド(ベース)】

録音:2012年12月3日-5日 ペッテシェン・コロニアル音響スタジオ(ホネフォス、ノルウェー)
ノルウェーのフィドル奏者、作曲家でもあるイェルムン・ラーシェン。オーレ・ブル・アカデミーの学生時代にフィドルグループ、マヨルシュトゥーエンの メンバーになり、ノルウェーのグラミー賞にあたるスペルマン賞を受賞、全国規模の民俗音楽コンペティションに優勝、ノルウェー=フィンランドのバンド、 フリッグ Frigg で演奏、クリスチャン・ヴァルムロードのコンテンポラリーミュージック・アンサンブルに参加と、彼は若くして輝かしい名声を獲得し、す でに、ジャンルを超えた活躍で知られるフィドル奏者のニルス・オークランの後を継ぐ音楽家と目されています。イェルムンがアンレアス・ユートネム、ソンレ・ マイスフィヨルドと組んだトリオ。2008年スペルマン賞を受けた『到着』 (HCD7235)、『黄金』(HCD7252) につづくアルバム第3作は『旅』です。最 初の《旅の歌》から《真夜中の歌》まで、「中部ノルウェー、ノルトロンデラグに伝わる音楽を基礎にみずからの新しい音楽宇宙を創造する」の考えに沿っ た10曲はイェルムンが作曲しました。妻となる女性への結婚のプレゼントに書いた《花嫁の歌》のように、イェルムンの私生活を垣間見せる作品もはさ まれます。編曲はトリオの三人で行いました。ホネフォスの新しいスタジオ、ペッテシェン・コロニアル音響スタジオでセッションが行われました。 (Ki)

Audiomax
903-1771-6
(1SACD)
オランダのチェロ・ソナタ集Vol.5
バーディングス:チェロとピアノのためのソナタ第1番/第2番
ドレスデン:チェロとピアノのためのソナタ第1番、第2番
ドリス・ホッホシャイト(Vc)、
フランス・ファン・ルート(P)

録音:2012年3月19−21日
オランダのチェロ・ソナタ第5巻は古生物学者から音楽家へと転身したハーディングス、ハーグ王立音楽院の院長を務めたドレスデン。ホッホシャイトのチェロが、20世紀オランダの忘れられた「チェロ・ソナタ」を現代に伝えてくれます。

DACAPO
MAR-8.226107(1CD)
ヘアマン&アナス&ベンジャミン・コッペル:管楽五重奏のための音楽集
ヘアマン・D・コッペル(1908-1998):管楽五重奏のためのソナティナOp.16(1932)
アナス・コッペル(1947-):管楽五重奏のためのソナティナ(2002)*
ベンジャミン・コッペル(1974-):弦楽五重奏のための「クレージー・カットゥ・ミュージック」(2000)*
カリオン
<ドーラ・セレス(Fl)
エジルス・ウパトニークス(Ob)
エジルス・シェファース(Cl)
デイヴィッド.M.A.P.パルムクィスト(Hrn)
ニールス・アナス・ヴェドステン・ラーセン(Fg)>

録音:2012年3月1-4日コペンハーゲンクリスティアン教会
*=世界初録音
三世代のコッペル(父…ヘアマン,その息子…アナス,そのまた息子…ベンジャミン)による様々な形態の管楽五重奏曲集。クラシック風であり、ジャズ風であり、または現代音楽であったりと、柔軟に姿を変える音楽たち。しかし、その全てのスタイルは実験的精神と遊び心に満ち溢れています。アンサンブル「カリオン」が緊密な演奏でこれらの楽しい世界を再構築しています。

Sono Luminus
DSL-92166
(CD+Bluray)
アメリカン・アンセム
バーバー:弦楽四重奏曲第1番Op.11
 セレナードOp.1(弦楽四重奏版)
バーバー:ドーヴァー・ビーチOp.3
ハワード・ハンソン:弦楽四重奏曲Op.23
 室内協奏曲Op.7
ランダル・トンプソン(1899-1984):アレルヤ(イン四重奏団による弦楽四重奏版)
ランドール・スカルターラ(Br)
アダム・ニーマン(P)
イン四重奏団
【ジャネット・イン(Vn)
二宮綾野(Vn)
フィリップ・イン(Va)
ディヴィッド・イン(Vc)】
アメリカの精神を象徴するかのようなバーバーとハンソンの音楽集。バーバーは「アメリカの音楽」を書くことを目指していたわけではないのですが、結果的にその作品は「アメリカ」そのものの象徴として認識されています。なかでもあの有名な“弦楽のためのアダージョ”は、あのJ.F.Kの葬儀で用いられてからというものは、機会音楽としての役割も持たされ、合唱曲にも編曲されるなど、まさに「第2のアメリカ国歌」として認識している人も多いでしょう。この作品、もともとはこのアルバムに収録されている「弦楽四重奏曲第1番」の第2楽章であり、彼の初期の作品で1935年にイタリアに留学している際に書かれたものだということは、あまり知られていないかもしれません。一方、ハンソンは好んで北欧文化を題材とした作品を書き「アメリカのシベリウス」の異名をとる人。指揮者としても素晴らしい才能を持ち、彼が設立した「イーストマン=ロチェスターSO」は500名以上のアメリカ人作曲家の2000曲以上の作品を初演したことで評価を受けています。仮に、自身の作品がアメリカ的でないにせよ、この功績は讃えられることでしょう。ここでは彼の弦楽四重奏曲を収録。バーバーの作品と比較するのも一興です。

KML Recordings
KML-2117(3CD)
カティア&マリエル・ラベック 〜 ミニマリスト・ドリーム・ハウス
グラス:2台ピアノのための4つの楽章(2台ピアノ/カティア&マリエル)
スケンプトン:3つの夜想曲(ピアノ・ソロ/カティア)
ダックワース:タイム・カーヴ・プレリュード〜第1番、第2番、第7番、第10番、第12番、第17番(ピアノ・ソロ/マリエル&カティア)
スケンプトン:映像〜プレリュード第1番/インターリュード第4番/プレリュード第5番/インターリュード第5番/プレリュード第7番(ピアノ・ソロ/マリエル)、
 ポストリュード(ピアノ・ソロ/マリエル)
ケージ:エクスペリエンシズ第1番(2台ピアノ/カティア&マリエル)
シャルマン:ゲームランド(世界初録音/カティア&マリエル+バンド)
テスカリ:スオナール・リメンブランド(世界初録音/カティア+バンド)
ツイン:ナノウ2、4月14日(4手連弾/カティア&マリエル)
イーノ:イン・ダーク・ツリーズ(カティア+バンド)
グラス:ポエット・アクツ(ピアノ・ソロ/カティア)
ペルト:偉大な都市への賛歌(2台ピアノ/カティア&マリエル)
テスカリ:エン・4・パレンテセス(世界初録音/カティア+バンド)
レディオヘッド:ピラミッド・ソング(ピアノ&ヴォーカル/カティア+ダヴィッド)
セギニエ:フリー・トゥ・X(世界初録音/カティア+バンド)
スーサイド:ゴースト・ライダー(カティア+バンド)
ライリー:インC(2台ピアノ+バンド/カティア&マリエル+バンド)
ナイマン:水の踊り2012(2台ピアノ/カティア&マリエル)
カティア・ラベック(P)、
マリエル・ラベック(P)、
ダヴィド・シャルマン(ギター&ベース&ヴォーカル)、
ラファエル・セギニエ(ドラムス)、
ニコラ・テスカリ(P)
ラベック姉妹は、ジョン・ケージの1945年の作品「エクスペリエンシズ第1番」からフィリップ・グラスやマイケル・ナイマン(水の踊り2012は世界初録音!)、アルヴォ・ペルト、テリー・ライリー、さらにはイギリスのロックバンド、レディオヘッドやアメリカのロックバンド、スーサイドなど、ジャンルの枠を飛び越えた"ミニマル・ミュージック"プログラムは流石の一言に尽きます。ピアノ・デュオ、4手連弾のみにこだわらず、ソロとバンドやヴォーカルを加えるなど、作品ごとに変化する編成も注目のポイント。
ラベック姉妹のピアノ・デュオによって、大物ミニマリストたち、様々な作曲年代のミニマル・ミュージック共存する"ドリームハウス"がその姿を現します!

スロヴァキア音楽財団
SF-0059-2(1CD)
ヴラジミール・ボケス(1946-):室内楽作品集
(1)9つの楽器の為のセクエンツァ(1965)*
(2)ヴァイオリンとピアノの為のソナタ Op.27(1978)+
(3)ピアノ五重奏の為のコラージュ[Coll'Age]Op.28(1979)*
(4)...nur eine weile...(ヴァイオリン、チェロとアコーディオンの為の;2005)
(5)厳格な音楽[Musica stricta](フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノの為の)Op.70(1999)
(6)ピアノ・ソナタ第5番 Op.79(2005)
(7)エウゲン・スホニュ生誕百年を記念する10の楽器の為の前奏曲 Op.84(2008)
(1)ダニエル・ガゾン(指)メロス・エトス・アンサンブル 録音:2007年11月
(2)マレク・ズヴィエベル(Vn)、ディアナ・ツィブロヴァー(P)
 録音:2006年1月
(3)クアサルス・アンサンブル 録音:2004年
(4)ドウニア三重奏団 録音:2005年
(5)マリアーン・レヤヴァ(指)メロス・エトス・アンサンブル 録音:2006年
(6)イヴァン・ブッファ(P) 録音:2008年2月
(7)イヴァン・ブッファ(指)クアサルス・アンサンブル 
 録音:2009年5月、カッセル

音源:スロヴァキア放送*/スロヴァキア音楽センター+/私蔵(無印)
スロヴァキア音楽財団
SF-0060-2(1CD)
チェコの演奏家によるスロヴァキア音楽/ヴァイオリンとピアノの為の作品集
アレクサンデル・モイゼス(1906-1984):詩的組曲 Op.35
アンドレイ・オチェナーシュ(1911-1995):心の詩 Op.38
エウゲン・スホニュ(1908-1993):死の詩 Op.17 ESD83
タデアーシュ・サルヴァ(1937-1995):無伴奏ヴァイオリンの為のバラード*
デジデル・カルドシュ(1914-1991):3つの作品 Op.15
インドジフ・パズデラ(Vn)
ヴァーツラフ・マーハ(P)

録音:レコーディング・スタジオ、プラハ音楽アカデミー、チェコ

WERGO
WER-6756(1CD)
ヴォルフガング・リーム(b.1952):作品集
弦楽四重奏曲第11番(1998/2010)#
インタースクリプトゥム(弦楽四重奏とピアノのためのデュオ)(2000/02)*
グラーヴェ(トーマス・カクシュカの思い出に)(2005)
ミンゲット・カルテット
マルクス・ベルハイム(P)*

録音:2011年12月11-12日#、2012年1月16-19日
リームは弦楽四重奏曲を多数書いており(番号が付されているものだけでも12曲(2番は欠番))、そのひとつとして同じようなスタイルで書かれてい るものはありません。リーム自身、弦楽四重奏は、楽器の組み合わせ方の一種で、チェロの低音域からヴァイオリンの高音域にまで亘る広い音域が、多 様な対話のありかたを可能にするもの、というふうに考えており、古典派・ロマン派の伝統とは意図的に距離を置いています。
弦楽四重奏第11番は、第11番とされていますが、完成は第12番(2000/01)の後。1998年に着手され、2010年に完成しました。抑制と爆発、 簡易な部分とヴィルトゥオーゾ的な部分と、対照的な動きを繰り返しながらピークに達します。4楽章から成り、演奏に約35分かかる大曲です。
「インタースクリプトゥム」は、副題に「弦楽四重奏とピアノのためのデュオ」とあり、弦楽四重奏が一つの楽器として扱われ、弦楽四重奏とピアノによ る二重奏、というかたちで書かれています。両者によるどのような対話が展開されるか、興味深い作品。
「グラーヴェ」は、アルバン・ベルク弦楽四重奏団のヴィオラ奏者だったトーマス・カクシュカ(1940〜2005)の思い出に捧げられた作品。アルバン・ ベルク弦楽四重奏は、リームの作品の初演を多く手掛けており、リームは、弦楽四重奏曲第4番を彼らに捧げています。「グラーヴェ」の冒頭は、イ短調、 イ長調、変ホ短調の3つの調をさまよいます。続いてメロディックな部分があらわれ、時折聴かれる2度下降の音型は、ため息を表します。最後は浄化 と救済で終わりますが、悲痛な気分が残る作品です。
ミンゲット・カルテットは、芸術は大衆に愛されるものであるべき、と唱えた18世紀スペインの哲学者パブロ・ミンゲットの名を冠したカルテット。リー ムの弦楽四重奏作品の全曲録音プロジェクトを手掛けるほか、ルジツカの弦楽四重奏曲全集録音やイェルク・ヴィトマンの弦楽四重奏の全曲演奏プロジェ クトなどを手掛ける一方、J-P.サラステやゲルハーヘルらとも多く共演を重ねている、多ジャンルにわたり活躍している団体です。 (Ki)

DACAPO
MAR-8.226108(1CD)
デンマークのピアノ三重奏曲集
ベント・セアンセン(1958-):ピアノ三重奏のための「ファンタスマゴリア」
ハンス・アブラハムセン(1952-):ピアノ三重奏のための「夢の歌」
ペア・ノアゴー:ピアノ三重奏のための「Spell-呪文」
コペンハーゲン・トリオ・コン・ブリオ

録音:2011年5月19-20日コペンハーゲン,デンマーク王立音楽アカデミー
3人のデンマークの作曲家が描く新しくも不可思議な音の世界。知らない世界で鳴き交わす鳥の声のような音で始まる、流動的で夢見るようなセアンセン。崩壊してしまったものを慈しむかのようなアブラハムセンの三重奏は、断ち切られたように音楽が終わり、深い静寂が部屋を満たすでしょう。ノアゴーの更に不可解な曲は、永遠に続く道の始まりのようです。

ALIUD
ACDBO-061(1CD)
オランダ人作曲家によるヴァイオリン・ソナタ集
リエンダー・スレヘル(1844-1913):ヴァイオリン・ソナタ Op.34(1911)
ヘリット・ファン・ヤン・アイケン(1832-1879):ヴァイオリン・ソナタへ短調 Op.5(1855)
ヤン・ブランツ・バイス(1868-1933):ヴァイオリン・ソナタ Op.26(1910)
ボブ・ファン・デル・アント(Vn)
ルネ・レイカー(P)
リエンダー・スレヘルはライデン生まれ。大学前までは国内で研鑽を積み、その後ライプツィヒに留学、ピアノ、室内楽を学びました。演奏者として名 を馳せ、とりわけヴァイオリニスト、ヴィルヘルミとのツアーは大成功をおさめました。その後27歳のときにオランダに戻り主にハーレムを拠点に活動し ました。演奏家としてだけでなく作曲者としても成功し、ここに収録されたヴァイオリン・ソナタはスレヘルの傑作の一つです。作風はシューマン、ブラー ムスそしてレーガーに影響を受けたことがわかります。しかし、スレヘルならではの非常に優美な旋律が魅力で晩年の作品です。
ヘリット・ファン・ヤン・アイケンは1832年、アメルスフォールト生まれ。オルガニストであった父から音楽の手ほどきを受けました。1860年にロン ドンに移住、1879年に死去しました。ここに収録されたヴァイオリン・ソナタ第2番は20歳の時の作品で1852年に作曲されました。この時期はシュー マンのヴァイオリン・ソナタを作曲した時期にあたります。優美なメロディのヴァイオリンとオルガニストであった父の影響から構築のしっかりとしたピアノ・ パートの組み合わせが絶妙です。
ヤン・ブランツ・バイスはズトフェン生まれ。音楽一家で育ったバイスは幼くして才能を発揮し、研鑽を積むためフランクフルトに留学、その後はウィー ンに移住し作曲家として大成し、とりわけオペラ作品は高い評価を得ていました。ヴァイオリン・ソナタ Op.26は1910年の作品で、当時はラヴェルや ドビュッシーのスタイルをとる新時代の作曲者でした。聴き手に問いかけるようなメロディと雄大なピアノが印象的です。 演奏のボブ・ファン・デル・アントはオランダの若手ヴァイオリニストの一人。アムステルダムの音楽学校にて研鑽を積み、またピエール・アモイヤルや イヴリー・ギトリスのマスタークラスにも参加し、自身の音楽性を広げてきました。世界有数のコンクールで入賞し、現在、その実力はオランダのみなら ず世界に羽ばたく才能となりました。

ARCO DIVA
UP-0032-2(1CD)
オーボエ、クラリネットとファゴットの為のチェコの現代音楽
ヤロスラフ・クルチェク(1939-):三重奏の為の音楽
イジー・ゲムロト(1957-):瞬間
ヤロスラフ・クルチェク:ルネサンス三重奏曲
イリヤ・フルニーク(1922-):三重奏曲
トマーシュ・スヴォボダ(1939-):木管三重奏の為のトッカータ
ヤロスラフ・クルチェク:音楽を称えて
ノヴァーク三重奏団
[ガブリエラ・クルチコヴァー(Ob)
シュチェパーン・コウトニーク(Cl)
ヴラディミール・レイチコ(Fg) ]
ARCO DIVA
UP-0143-2(1CD)
ピアノ三・四重奏の為の音楽
スーク(1874-1935):悲歌(ピアノ三重奏の為の)Op.23
スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調
シルヴィエ・ボドロヴァー(1954-):予示(ピアノ三重奏の為の)
マーラー:ピアノ四重奏曲イ短調*
 スケルツォ楽章のスケッチ(ピアノ四重奏の為の)*
エベン三重奏団
[テレジエ・フィアロヴァー(P)
ロマン・パトチカ(Vn)
マルケータ・クビーノヴァ=ヴルプコヴァー(Vc)
ゲスト:クリスティナ・フィアロヴァー(Va)*]

録音:2012年3月、マルティヌー・ホール、リヒテンシュタイン宮(プラハ音楽アカデミー)、チェコ
ARCO DIVA
UP-0146-2(1CD)
チェコの室内楽
マルティヌー:ヴァイオリンとチェロの為の二重奏曲第1番 H.157*
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ+
スーク(1874-1935):悲歌(ピアノ三重奏の為の)Op.23(*/+)
スメタナ:わが故郷より(ヴァイオリンとピアノの為の2つの楽曲)+
ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノの為のロマンス.ヘ短調 Op.11+
シルヴィエ・ボドロヴァー(1954-):苦痛なく[Sine dolore]−ヨセフ・ヴラフに献呈(ヴァイオリンとチェロの為の)*
ダナ・ヴラホヴァー(Vn)
ペトル・ノウゾフスキー(Vc)*
ミロスラフ・セケラ(P)+

録音:2012年6月26-27日、プラハ音楽院コンサートホール、チェコ
ARCO DIVA
UP-0149-2(1CD)
ヴァイオリンとチェロの為の作品集
コダーイ:二重奏曲 Op.7
グリエール:8つの二重奏曲 Op.39
ラヴェル:ソナタ
フェリクス・フロシュハンマー(Vn)
フロリアン・ローン(Vc)

STUDIO FONTANA
FNCC-003
【未案内旧譜】
アントン・ライヒャ(1770-1836):フルート,クラリネット,ホルン,ヴィオラとファゴットの為の五重奏曲第1番変ホ長調
フルート,クラリネット,ホルン,ヴィオラとファゴットの為の五重奏曲第2番変ホ長調
チェコPO員
[イジー・ヴァーレク(Fl) 
イヴァン・ドクサンスキー(Cl)
ズデニェク・ティルシャル(Hrn) 
カレル・シュペリナ(Va)
フランチシェク・ヘルマン(Fg) ]

録音:1996年7月2-3日、スタジオ・コルンニー、プラハ、チェコ
STUDIO FONTANA
FNCC-007(1CD)
【未案内旧譜】
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第14番変イ長調 Op.105*
 ユモレスク Op.101-7(フランチシェク・クサヴェル・トゥリ編)(#/+)
 序曲「謝肉祭」Op.92+
 歌劇「ルサルカ」第2幕〜ポロネーズ変ホ長調+
フィビヒ:交響詩「たそがれ」Op.39+
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲+
 歌劇「リブシェ」〜ファンファーレ集+
M・ノスティツSQ*
[ペトル・ベルナーシェク(Vn1)
マルチン・コス(Vn2)
パヴェル・ホジェイシー(Va)
ペトル・シュポルツル(Vc)
リタ・チェプルチェンコ(Vn)#]
マリオ・クレメンス(指)プラハPO+

録音:1998年5月25-26&30日&6月1日ドモヴィナ・スタジオ・チェコ*、 2007年11月13&15日ドヴォルザーク・ホール+

2L
2L-091SACD
(1SACD)
ハイドン:弦楽四重奏曲 ト長調 Hob.III/81 Op.77-1
アルネ・ヌールハイム(1931-2010):Duplex (ふたつの) (1992) (ヴァイオリンとヴィオラのための
バルトーク:弦楽四重奏曲第5番 Sz.102
エンゲゴールQ
【アルヴィド・エンゲゴール(Vn)
アトレ・スポンベルグ (Vn)
ジュリエット・ジョプリング(Va)
エイドリアン・ブレンデル(Vc)】

録音:2011年5月、2012年3月ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
2006年、白夜のノルウェー、ロフォーテンで結成されたエンゲゴール四重奏団の弦楽四重奏曲録音シリーズ。ハイドンのニ長調、ライフ・スールベル グ、グリーグの作品を演奏した第1集(2L53SACD)、ベートーヴェンの「ハープ」、ヌールハイム、バルトークの第3番を収めた第2集(2L071SACD) につづく第3集がリリースされます。ハイドンがロブコヴィツ侯爵の求めに応じて作曲、ハイドン最後の弦楽四重奏曲集となったOp.77 の第1番。作曲 者のヌールハイム自身が「対比と極端の遊戯」と呼んだ《Duplex (ふたつの)》は「エネルジーコ」「フルエンテ」「レント・カンタンド?エネルジーコ」の 3楽章から構成されたデュオ曲。オスロで音楽学校を主宰するステファン・バラット=ドゥーエとスーンミ・チョン夫妻のために作曲されました。「ノルウェー・ モダニズム音楽の旗手」ヌールハイムの音楽のなかではもっとも「近づきやすい」一作です。アルバムの最後はバルトークの第5番。エンゲゴールがザル ツブルクのカメラータ・アカデミカでコンサートマスターを務めていた時、作曲者と親交のあった音楽監督のシャンドル・ヴェーグから紹介されたという作 品です。 エンゲゴール四重奏団のメンバーは、第1ヴァイオリンが、ロフォーテン国際室内楽フェスティヴァルの創設者、芸術監督を務めるアルヴィド・エンゲゴー ル(1963-)。第2ヴァイオリンのアトレ・スポンベルグ(1964-) は、1996年からノルウェー放送Oのコンサートマスターを務めています。ヴィオ ラのジュリエット・ジョプリングは、ノルウェー室内Oの首席ヴィオラ奏者でもあり、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで経済学修士号を取得 しています。このアルバムでは2Lと共同で編集を担当しています。この第3集からチェリストがエイドリアン・ブレンデル(1976-) に替わりました。父は アルフレート・ブレンデル。ケンブリッジ大学ウィンチェスター・カレッジに学び、トルルス・モルクの師でもあるスウェーデンのチェリスト、ケルンの音楽 院で教えるフランス・ヘルメションに師事しました。ブレンデルは、1995年、イギリス南西部、ドーセット州のプラッシュ村にフェスティヴァル、Music at Plush を指揮者のウィリアム・レイシーと共同で創設。この音楽祭は毎夏開催され、アルフレート・ブレンデル、イモージェン・クーパー、ヴェルターヴォ 四重奏団をはじめとする音楽家が参加しています。 (Ki)

Inedita
PI-2681(1SACD)
ヴィオラとフォルテピアノの為の作品集
フンメル(1778-1837):ソナタ Op.5-3
カレル・シュターミッツ:ソナタ Op.6
ディッタースドルフ(1739-1799):ソナタ変ホ長調
ヴァンハル(1739-1813):ソナタ変ホ長調
ルーカ・サンツォ(Va)
マウリツィオ・パチャリエッロ(フォルテピアノ)

録音:2008年9月24-26日、聖ピエトロ教会、カプラーニカ、ラツィオ州、イタリア
使用楽器:18世紀、製作者不詳(Va)/1805年、ウィーン、ハーゼルマン製(フォルテピアノ)
ルーカ・サンツォはブルーノ・ジュランナに師事したイタリアのヴィオラ奏者。マウリツィオ・パチャリエッロは当レーベルの「ベートーヴェン・レアリティーズ」シリーズでおなじみの、1970年ローマ生まれのピアノ奏者。


MIRARE
MIR-188(2CD)
フランス近代弦楽四重奏曲集
ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調
サン=サーンス:弦楽四重奏曲第1番ホ短調
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
モディリアーニSQ
【フィリップ・ベルナール(Vn)
ロイック・リョー(Vn)
ローラン・マルフェング(Va)
フランソワ・キエフェル(Vc)】

録音:2012年4月、9月
“感覚美だけじゃない!作品の構成が瑞々しく湧き上がる絶妙なアンサンブル!”
2003年にパリ音楽院の親友同士で結成されたモディリアーニ弦楽四重奏団の、クールで凝縮力の高いアンサンブルを堪能できるCD。ドビュッシーは雰囲気に流れる素振りを一切見せず、軽い弓圧で流すこともなく、作品の構造をがっちりと表出。感覚に頼らないという点では第2楽章が特に強烈な印象を残します。とにかく立体的な音像の素晴らしいこと!各自が伸び伸びと振る舞っているようでいて、全体の中での自分の立ち位置を反射的に感知する力量が並外れている事の証です。第3楽章の旋律の抒情性や静謐さも単に深い余音を残すというより、本当に息のあった4人だからこそ可能な、一つの世界を目指す確信のようなものを強く感じさせます。
サン・サーンスの「第1番」は、ドビュッシーとラヴェルの曲のちょうど中間地点(1899年)に60歳を過ぎてから書かれた曲だけに、調性感に拘った語法は既に熟連の域に達していて聴応え満点。もっと頻繁に頻繁に演奏されてしかるべき名曲。第2楽章にピチカートが登場する点が他の2曲に共通していますがおり、その2楽章のアイデアと機知に富んだ楽想はやはりサン・サーンスならでは。
そして、最もお薦めしたいのがラヴェル。フランス的な香りを湛えた一昔前の名演とは異なる新鮮なテイストはドビュッシー以上に顕著。この4人のポテンシャルの高さを痛感するばかりです。第2楽章で裏方のパートまで表現に徹していることを痛切に感じ察せる演奏も珍しく、まさに一つの楽器のような絶妙なバランス感覚に驚かされます。【湧々堂】

WERGO
WER-6858(1CD)
シュトックハウゼン:ミヒャエルの旅(リヒトの「木曜日」第2幕より) マルコ・ブローウ(Tp)
ニコラ・ユルゲンセン(バセットホルン)
アンサンブル・ムジーク・ファブリーク

録音:2008年12月13,14日(MC93(パリ)、ライヴ)
現代音楽の猛者集団、ムジークファブリークによる、シュトックハウゼンの大作「リヒト」の第2幕。歌劇「リヒト」の「木曜日」の第2幕です。 ミヒャエルは、人の姿で地上に舞い降りた天使。人類を天国へと導く役割をします。ここではトランペット・ソロがミヒャエル役。エヴァは愛、命の神。バセッ トホルンがエヴァ役となります。ミヒャエル(トランペット)は文字通り、アメリカ、日本、バリなどを旅し、最後はエヴァ(バセットホルン)と一心同体(両 者が長いトリルを演奏し、最後はそれがシンクロする)となり天に昇る、といった大きなストーリー。その中に、シュトックハウゼンらしく様々な仕掛けが なされています。 現代音楽の猛者集団ムジークファブリークは、この「ミヒャエルの旅」を、パフォーマンス集団「ラ・フラ・デルス・バウス」とのコラボレーションで、 2008年にヨーロッパ各都市で上演しました。このCDはこの一連のツアーのライヴ録音。ちょうど没後一年にあたる時期の演奏とあり、独特の熱気と興 奮もとらえられた、注目の1枚です。
=スタジオ・ライン・シリーズ= 〜Studio Reihe Nerer Musikスタジオ・ライン・新音楽シリーズ〜  2012 年に50 周年を迎えた、現代音楽の名門レーベルWERGO。1960 年代から、豪華演奏陣による充実の演奏をリリースしており、現代音楽シー ンの牽引役レーベルとして高く評価されています。レーベル初期はLP でのリリースで、現在はCD に移行していますが、LPで発売されたものの中には、 CD 化されていないものもたくさんあります。この50 周年という記念の年を迎え、WERGO は、レーベル初期に生み出された名録音をあらためて世に送 り出します。20 世紀の音楽史のハイライトともいえるこれらの録音は、現在もなおその作品や演奏の新鮮味とオーセンティックさを高く保っています。また、 録音の質も驚くほどの良さ。丁寧なマスタリングとともに、20 世紀音楽の音楽史の貴重なページが、約40 年ぶりに、CD となって鮮やかによみがえります。 (Ki)
WERGO
WER-6773(1CD)
電子音楽の祖・ヘルベルト・アイメルト(1897-1972)作品集
(1)久保山愛吉の墓碑銘(語り手と語りの音響のための)
(2)6 つ のスタディ(電子音楽)
(1)翻訳:ギュンター・アンダース、語り:リヒャルト・ミュンヒ〕
(2)西ドイツ放送電子音楽スタジオ、リアリゼーション:レオポルト・フォン・クノーベルスドルフ

LP発売:1966年(WER60014)
ヘルベルト・アイメルト(1897-1972)は、西部ドイツ放送協会の電子音楽スタジオの設立(1951)者。その後シュトックハウゼンやカーゲルらに与 えた影響も大きい、電子音楽の祖の一人といえる存在です。(1)の久保山愛吉の墓碑銘は、最初に久保山愛吉の死を悼む内容の詩が読まれ、その後、そ の肉声の音声を、テープ、アンプ、スピーカー、フィルターなどを通して電気的に変容させたものが流れるもの。語り手が発した言葉(=音)のみを素材 として用いており、その他の外部音の録音素材などは一切使われていません。おそろしさすら感じさせる、圧倒的な仕上がりといえましょう。
=久保山愛吉〜第五福竜丸=
1954年3月1日、ビキニ環礁で行われた水爆実験に、第五福竜丸(静岡のマグロ漁船)が遭遇し、船体および船員(23名)、捕獲した魚類が放射性 降下物に被爆した事件。この船長が久保山愛吉氏で、この事件は世界に大きく報じられた。 (2)の6つのスタディは、1962年春に作曲されたもので、こちらの作品もまた、人があるテキストを朗読した音声を変容させていく作品。オーディオ的に かなり聴きごたえのある1 枚です。 (Ki)

Virtus Classics
VTS-001(1CD)
シェーンベルク初期作品集
浄夜 Op.4(エドゥアルト・シュトイアーマンによるピアノ三重奏編曲版)
逢引き(断片)
室内交響曲 第1番Op.9 (アントン・ヴェーベルンによるピアノ五重奏編曲版)
ニコラ・ドートリクール(Vn)
ベルトラン・レイノー(Vc)
瀬尾 和紀(Fl)
ニコラ・バルデイルー(Cl)
朴 鐘和 (P)
ローラン・ヴァグシャル(P)

録音:2011年12月4日、6-7日 名古屋市 MS&ADしらかわホール
Virtus Classics (ヴィルトゥス・クラシックス)は、フルート奏者、瀬尾和紀による新レーベル。
19世紀末から20世紀初頭にかけて・・・。これほどまでに?楽が爛熟した時は他にないでしょう。ワーグナーの半音階進行が音楽を優しく蕩けさせ、彼の意志を継いだマーラーやR.シュトラウスらによって、その柔らかくなった表皮と肉片が少しずつ剥がされていく様子を、当時の聴衆たちは、かすかな腐臭と共に感じていたのです。いよいよ響きが壊されていくにつれて現れてきたのは、予想もつかなかった「十二音、無調」という冷たくも美しい音楽でした。そこには甘やかな響きはなく、厳しい規律を伴った音の建築物だったのです。しかし、心ある人にはそこにもまた「冴えた美しさ」を見出し、その構造を究めていく道を選んだのです。 このアルバムには、そんな時代の変わり目に生まれた一連の音楽・・・シェーンベルクの傑作が3曲収録されています。 演奏しているのは、実力派フルーティスト瀬尾和紀を中心としたアーティストたち。 彼の才能に惚れ込んで集まった各々の奏者たちの火花散る演奏は、凛としながらも限りない優しさも内包しています。 シェーンベルクってこんなに素敵だったんだ・・・。聴く人全てにこの感動をお届けします。

ETENDUE
AIQ-1005(1SACD)
クヌート・ギュトラー:グリーンスリーブスによる変奏曲
ドビュッシー:シリンクス
萩京子: ダンス・オブ・アコルダンス・アンド・ディスコルダンス
エミール・タバコフ:モティヴィ
ジャン・バリエール:ソナタ.ト長調
ベルンハルト・ロンベルク:ソナタ 変ホ長調 
榊原利修(Cb)
本橋裕(Vc)、
高柳安佐子(Cb)

録音:2012年9月名古屋市熱田文化小劇場ホール
当アルバムの制作について/制作者より 従来、Super Audio CD制作のためのDSD方式マルチトラック録音は、SONOMAなどこの目的専用のデジタルオーディオワークステーションによって 行われてきた。しかしいずれのシステムも高価で大規模なシステムであり、可搬性の点でやや難があった。この種の機材を利用した経験から、移動と設 置においてより軽快な機材への期待が膨らみ、やがてこれを実現すべく自社でDSD対応オーディオインターフェイスを試作することとなった。平行して ASIO2.1のDSDモードでデータを記録するソフトウェアも製作した。 収録はサウンドステージの定位を表現するワンポイントマイクをメインとし、楽器への近接マイク、空間表現のためのオーディエンスマイクを加えたマイクア レンジにより行われた。 3日間のセッションでは6〜7チャンネルのD S Dデータ(1bit/2.8MHz)を長時間連続して取得し、Windows7マシンに記録することができた。 編集・整音は、DSD編集ソフトウェアが完成していないため、DSDデータを24bit/176.4kHzのPCMデータへ変換した後ProToolsIHD上で行った。 その着手の段階で、楽器に対する距離の異なる各マイクが捉える直接音に注目し、各トラックの位相を整理する作業を慎重に実行している。 こうして作成されたサラウンド音源の無伴奏コントラバス曲の部分において、マイクとサラウンドチャンネルの関係は一対一に限定されており、いわゆるミ キシング処理は行われていない。ここでソースに対して行った処理は、各チャンネル間の音量バランス調整と、最小限のEQ処理のみである。この簡潔さ ゆえ、SACDサラウンド再生では各点のマイクが捉えた音響の特徴が失われることなくそのまま再生される。その結果、性質の異なる音響の混合による 濁りの発生を回避し、音響の明瞭さと、空間の特徴をそのまま再現するサラウンド感が得られることを期待している。 (2つの二重奏曲についてはフロント3チャンネル間でミキシングが行われている。) 榊原氏と共演者の方々の生き生きとした演奏を収録することができ、充実した内容のアルバムの形に結実したことは大変意義深いことと思う。 (Ki)

Terzo millennio
CDS-0153(1CD)
プレクトラム楽器五重奏の為の近現代作品集
エドゥアルド・アングロ(1954-):メキシコ組曲
ピアソラ(コッラード・チェレステ編):ナイトクラブ 1960
ハチャトゥリアン(S・ナポリターノ編):ばらの乙女たちの踊り
エンニオ・モリコーネ(1928-):セレナータ・パッサカリア
ルーカ・メレウ(1963-):Cruiskeenによる変奏曲
ドビュッシー(コッラード・チェレステ編):ゴリウォーグのケークウォーク
ルーカ・メレウ:ギリシャ組曲*
アンサンブル・メレウエル
【ソニア・マウレル、エマヌエーレ・ブージ(マンドリン) 
ルーカ・メレウ(マンドーラ)
コッラード・チェレステ(G) 
ヴィレム・ペーチ(Cb)】
ゲスト:イジニオ・デ・ルーカ(打楽器*)

録音:2001年11月O.A.S.I.スタジオ・ローマ、2001年2月AP Beatローマ*
アンサンブル・メレウエルはルーカ・メレウとソニア・マウレルにより創設された、マンドリンを主旋律楽器とするアンサンブル。マンドリン・ファン必聴盤と申せましょう。

2L
2L-088SABD
(Bluray)
音楽帳〜18世紀ノルウェーのポピュラー曲集
前奏曲/ラ・ロヴィスのエール/イギリス舞曲/焦茶色の上衣/騎士の舞曲/前奏曲/キューピッドよ、さらば/愛のパスピエと王のパスピエ/イギリス田園舞曲/街の歌/イギリス舞曲 1/イギリス舞曲 2/ブラゲルネス行進曲/行進曲/サラバンド/サラス 1/サラス 2/ハリング/ラ・ファブリ/ラ・フォリア/パスピエ/アリア「気まぐれな世界のことを」/われらが森で/リゴドン/アリア「空に雲が立ち込め」/愛しき征服者/メヌエット第7番/メヌエット/2 つのハリング/イギリス舞曲 )
ハンス・オラヴ・ゴーシェット(リコーダー、バロックフルート、横笛 )
カトリーネ・ボトネル=ビー(S)
エリザベス・ゲーヴァー( バロックVn)
ヴェーガル・ルン( バロックG、テオルボ )
ラーシュ・ヘンリク・ヨハンセン(Cemb)
アンドレ・リスレヴァン( ヴィオラダガンバ )
シェル・トゥーレ・インネルヴィーク (太鼓)
ホーコン・モルク・ステーネ(Perc)

録音:2012年2月 ヤール教会 (ベールム、ノルウェー)]

[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
[Bluray: 5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MP3 & FLAC, Region ABC]
18世紀ノルウェーで演奏され歌われた「愉しみの音楽」と「ディヴェティメント」を集めた「音楽帳」。ノルウェー民俗舞曲のハリング、ポーランドの舞曲、 メヌエット、行進曲、イギリスの田園舞曲といった、ノルウェーで愛好された曲とヨーロッパで流行した曲が30曲、『トルエルス・ヨハンネスン・ヴィット の音楽帳』『ペーテル・バングの音楽帳』『バルテルーの音楽帳』『ヤーコブ・メストマッハーの音楽帳』『インゲル・オールの音楽帳』『ヨハンネス・ブルー のイギリス舞曲集』といった、ハンザ同盟の時代から栄えたベルゲンや各地で発見された手書きの音楽帳と出版本を基に演奏されています。リコーダー、 バロックフルート、軍隊の横笛を演奏する、リーダーのハンス・オラヴ・ゴーシェット(1952-) は、オスロのノルウェー音楽アカデミーの教授を務めています。 リコーダー、バロックフルート、演奏慣習を教え、18世紀ノルウェーの音楽帳に記された1100曲の演奏の歴史と慣習をテーマとする論文で博士号を取 得しました。彼が録音した中世ノルウェーの音楽やスカンディナヴィアとフランスのバロック期のフルート音楽は広く親しまれており、この「音楽帳」でも「友 人たち」の演奏するバロックヴァイオリンやノルウェー伝統の太鼓などの楽器と一緒に18世紀ノルウェーの音楽を楽しく演奏しています。「焦茶色の上衣 を新調したの 裏地はメランコリー なぜ悲しんでいるの と尋ねられたら いとしい人が死んだから と答えるでしょう あの人は今 ダニエル親方の 庭 そのままずっと土の下 夏がふたたび巡るまで」。この《焦茶色の上衣》をはじめとする4曲の歌とアリアは、カトリーネ・ボトネル=ビーのソプラノ で歌われます。ブックレットの解説 (英語、ノルウェー語) はゴーシェットが執筆。すべての曲の編曲も彼と「友人たち」が行いました。
※このアルバムは、5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) の Pure Audio Bluray ディスクと SACD ハイブリッドディスク (5.1 surround/stereo) のセットです。Pure Audio Blu-ray ディスクには、インデックスを除き、映像は収録されていません。CDやDVDのプレーヤー では再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCで再生してください。 (Ki)

DACAPO
MAR-6.220594
(1SACD)
クヌドーゲ・リーサゲル:ヴァイオリン作品集
ブリッコナータ/水彩画ホ長調
パラヴァス/ロマンス.ハ長調
メヌエット/伝承曲による子守歌
ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.5
2台のヴァイオリンのためのソナタOp.55b
コンチェルティーノOp.28a
ヨハンネス・ソー・ハンセン(Vn)
クリスティーナ・ビェルケ(P)
アンネ・ソー・イワン(Vn)
インケリ・ヴァンスカ((Vn)
インゲル・ホイ(Vn)
クリスティアン・エレガード(Vn)

録音:2011年12月19-21日デンマーク王立音楽アカデミーエストニア、ポート
デンマークの作曲家クヌドーゲ・リーサゲル(クヌーズオーエ・リスエア1897-1974)は、父親の仕事の関係(セメント工場を経営していた)でエストニアのポルト・クンダで生まれました。その後、家族とともに帰国し、コペンハーゲン大学で政治学を学びます。同時に音楽理論も学び、大学卒業後はパリへ留学、ルーセルの弟子となります。当時の音楽を広範囲に学び1925年に帰国しますが、そのまま財務省に入省し、25年間公務員として働きます。音楽家としては、独自の作風を創り上げるまでには至りませんでしたが、彼は優れたヴァイオリニストであり、ここに収録された作品のほとんどは、彼自身のために書かれたもので、初期の習作から成熟した新古典派的な作品まで、この作曲家の音楽的発展を垣間見ることができるのではないでしょうか。
DACAPO
MAR-8.226045(1CD)
ベント・セアンセン:夜
ヴァイオリンとピアノのための「7つの憧憬」(1999)
ピアノのための「赤死病の仮面」(1989-1990)
ピアノ協奏曲「夜」(1996-1998)
ロルフ・ハインド(P)
デヴィッド・アルバーマン(Vn)
ミハエル・シェンヴァント(指)BBC響

録音:2011年3月2日UKサフォーク,ポットン・ホール
2000年4月29日ロンドンロイヤル・フェスティヴァル・ホール
作曲家セアンセン(1958-)は、25歳になってから専門的な音楽教育を受け、いくつかの作品を書いて注目されるも、「まだ作曲家として学び足りない」とコペンハーゲンの大学で32歳まで生徒として在籍。ここで徹底的に自らを鍛え上げたという人です。そんな彼の作品は、どれもまずタイトルから凝りに凝っていて、例えばエドガー・アラン・ポーの作品からヒントを得た「赤死病の仮面」は、物語をそのまま音楽にするのではなく、あくまでも象徴として描くことで、その不可思議な世界を新たに映し出しているのです。基本的に静かな音楽であり、ここから広がるイメージは無限大です。
DACAPO
MAR-8.226097(1CD)
クリスチャン・フレゼリク・エミール・ホーネマン&アスガー・ハメリク:弦楽四重奏曲集
ホーネマン:弦楽四重奏曲第2番ニ長調(1861)
ハメリク:四重奏曲(1859)
ホーネマン:弦楽四重奏曲第1番ト長調(1859)
アーリルドSQ

録音:2011年6月6-9日コペンハーゲンオペラハウス,小劇場
この知られざるデンマークの2人の作曲家は、実はいとこ同士(2人の母親が姉妹)という関係。その上、母親たちは同じく作曲家J.P.E.ハルトマンの妻エンマともいとこというのですから、この家系はまさに「デンマークを代表する音楽家たち」を生み出すものであったことは間違いありません。そんな彼らは幼い頃からごく自然に音楽に親しみ、ホーネマン(1840-1906)が12歳頃に書いた最初のオペラ「鉄のカギ」は、なんと4歳年下のハメリクの台本によるものだったというから驚きです。そんな彼らですが、大人になってからの作風は違っていて、ホーネマンの作品はグリーグ的な響き、ハメリク(1843-1923)の作品はドイツ的な響きを持っているところが興味深いものです。
DACAPO
MAR-8.226540(1CD)
AUXILIARYBLUE〜アイナー・カンディング&フランク・ブレトシュナイダー:作品集
異なる種類の緊張(2012)/AuxiliaryBlue-予備の青(2008)
困難な形&受動的なリズム(2007)
コンテンポラネア
<メンバー:フリッツ・ゲルハルト・ベルトヘルセン(バスCl)/デヴィッド・ヒルデブラント(パーカッション&作曲…1)/ヘリアーネ・ブライス(Vn)/イリーナ=カリーナ・ゴウデヴァ(Cb)/アイナー・カンディング(ライブ・エレクトロニクス)>

録音:2012年11月コペンハーゲンヒルデブラント・スタジオ&マロルカ・スタジオ
すでに日本でも人気が高いフランク・ブレトシュナイダー(1956)は、演奏家,作曲家,そして映像作家であり、ドイツのエレクトロニック・ミュージック・レーベル<raster-noton>の共同設立者としても知られ、2012年には来日ツアーも開催、その独特の美学で絶大なる影響力を誇る人です。デンマークの作曲家カンディング(1965-)とブレトシュナイダーによる共同作業から生まれたこの3つの作品は、お互いの個性をぶつけあうことで新しい境地を開いたもの。もちろんウルトラ・ミニマリズムも健在です。注目の1枚です。
DACAPO
MAR-8.226557(1CD)
ニルス・ロシング=スコウ:時の絵
オーボエ,バス・クラリネット,ハープ,パーカッション,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロのための「都市の陰の庭」(2010-2011)
メゾ・ソプラノ,クラリネット,ヴィオラ,パーカッション,ピアノのための「語彙U」(1986/1997)
フルート,ヴィオラ,ピアノのための「時のスペクトル」(2004)
フルートとチェロのための「時の刻印」(2006)
サクソフォンと弦楽四重奏のための「時の絵」(2004)
ローラン・キュニオ(指)
TM+

録音:2012年5月24-25日、2010年3月25-26日 デンマーク王立音楽アカデミー
「時」を具現化することというのは、多くの芸術家や思想家たちが繰り返し試みてきたものです。このロシング=スコウ(1957-)もそんな一人。ここに収録された5つの作品は、さまざまな楽器と刻々と変化する響きを用いて「時」を音として描き出すことに成功したユニークなもの。フランスのアンサンブル「TM+」による世界初演リリースです。

RPR
RP-007(1CD)
ヨハン,アイム・オンリー・ダンシング〜バッハ作品集
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調BWV.1006〜前奏曲
フルートと通奏低音のためのソナタ第2番ホ短調BWV.1034〜アンダンテ
トッカータとフーガ.ニ短調BWV.565、
無伴奏チェロ組曲第6番BWV.1012〜前奏曲
フルートとチェンバロのためのソナタ第3番イ長調BWV.1032〜ラルゴとドルチェ
平均律クラヴィーア曲集第2巻第16番ト短調BWV.885〜前奏曲
平均律クラヴィーア曲集第1巻第2番ハ短調BWV.847〜前奏曲とフーガ
フルートと通奏低音のためのソナタ.ハ長調BWV.1033〜アレグロ
ヴァイオリン・ソナタイ短調BWV.1020
チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV.1056〜アリオーソ
「イギリス組曲」BWV.807〜ブーレーとサラバンド
トッカータニ長調BWV.912〜序曲とジーグ
管弦楽組曲第2番ロ短調BWV.1067〜メヌエットとバディネリ
2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV.1043〜ラルゴ
ブランデンブルグ協奏曲第3番ト長調BWV.1048
レッド・プリースト
〔ピアーズ・アダムズ(リコーダ−)
ジュリア・ビショップ(Vn)、
アンジェラ・イースト(Vc)、
ハワード・ビーチ(Cemb)〕

録音:2009年8月
リコーダーのヴィルトゥオーゾ、ピアーズ・アダムズが1977年に結成したレッド・プリースト。このオール・バッハ・プログラムでは、古楽界の名手4人がその確かな実力を爆発させ、古楽の枠に捉われない衝撃的で、型破りな演奏を披露してくれます。
※RP-007はレーベル・オフィシャルのCD-R盤でのご提供となる可能性がございます。予めご了承下さい。

EM Records
EMRCD-007(2CD)
ヴィオラ・ソナタ集
マキューアン:ヴィオラ・ソナタ イ長調、
 プロヴァンス即興曲、ブレス・オ・ジューン
バックス:ヴィオラ・ソナタ
マコンキー:ヴィオラ・ソナタ
ジェイコブ:ソナチネ
ロースソーン:ヴィオラ・ソナタ
ミルフォード:4つの小品
レイトン:バッハの名による幻想曲
ルイーズ・ウィリアムズ(Va&Vn)、
デイヴィッド・オーウェン・ノリス(P)

録音:2011年4月7−9日、2012年4月8−10日
マヌーグ・パリキアンやイヴァン・ガラミンに師事した女流ヴィオラ&ヴァイオリニスト、ルイーズ・ウィリアムズが弾くイギリスのヴィオラ・ソナタ集。近代イギリス音楽を得意とするデイヴィッド・オーウェン・ノリスとのアンサンブルでは、ウィリアムズのヴィオラを活かす、ノリスのバックアップが光る演奏に仕上がっています。


SAKURA
SAKURA-1(1CD)
HISAYA〜魔界のヴァイオリン
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」
ブラームス(ハイフェッツ編):コンテンプレーション
ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲
マリー:金婚式/ドルドラ:想い出
クライスラー:プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ
マスネ:タイスの瞑想曲
モンティ:チャールダーシュ
ショパン(ミルシュテイン編):ノクターン遺作
佐藤久成(Vn)、鳥羽泰子(P)

録音:2012年9月25-26日、埼玉県富士見市民会館、キラリふじみ 大ホール
すごいCDが出た。(中略)まずは「春のソナタ」。過去に耳にした名人、巨匠たちの誰よりすばらしい。(中略)8曲の小品は100%の久成節である。(中略)これはことによると世紀の名演。異常ではあるが、他のヴァイオリニストの絶対に実現不可能な、桁はずれの演奏なのではないかと考えるようになった。久成の微細な息遣いまでをキャッチした迫真の録音がそれを助長する。(中略)この破格な、魔界に入る寸前までに達したHISAYAに、一分の隙もなくつけていく鳥羽泰子の音楽性に大拍手!(宇野功芳氏のライナー・ノートより)
宇野功芳氏のプロデュースによる佐藤久成氏の新プロジェクトCD第1弾。ブラームスとクライスラー以外は、2012年7月、東京文化会館で開かれたリサイタルでも演奏された曲目。当日は実際に会場で聴きましたが、事前にCDで知っていた濃厚な表現が決して小手先の演出ではなく、まさに体全体から本能的に吹き出す情感をストレートに音化する一途さに貫かれ、しかも個性をアプールするような嫌味が一切ない自然な音楽の息づかいに「本物」であることを再認識しましたのでした。このCDでは、その素直でありながら妥協のないニュアンス表出が見事に再現されています。
ベートーヴェンの「春」は、第1楽章第1主題を繊細でありながら内面は濃密でアゴーギクも大胆。主役がピアにに代わってアルペジョを弾く箇所でも強烈な語りかけを止めることはありません。第2主題からテンポを速めてここからが主部のように設計するのもユニークですが、これこそ佐藤氏が綺麗事より各楽想の特徴を生かすことに心底こだわる姿勢の表われです。この第1楽章を聴いて「気ままな演奏」としか感じないとしたらこれほど残念なことはありませんが、そんな人でも第2楽章を聴いたら降伏するしかないでしょう。「繊細」とは決して音色のことではなく、心から引き出され、それでそ説得力を持つということを思い知らせれことでしょう。
小品集は更に本領大発揮!特にファリャのような民族的色彩の強い作品では、リズムの弾力といい、胸を掻きむしるような語り口といい他の追随を許しません。そしてコーダの畳みかけの凄まじさ!!
宇野功芳氏お気に入りの1曲、「金婚式」は、これまた作曲家の想像も超えるであろう泣きじゃくり。同じくシンプルな楽想に小粋な風が吹き抜けるドルドラの「思い出」は、音色トーンの使い分けの妙に唖然。明らかにベートーヴェンとは異なるテクスチュアで一貫し、見通しの良い音像を繰り広げながら音楽は心からスウィングしており、佐藤氏の感性が決して濃密に歌いあげるだけの単純なものではないことを実証。
「タイスの瞑想曲」の素晴らしさは、前作『オード・エロティーク』でも実証済みですが、それから1年も経っていないのに表現はさらに深化!緩急の振幅も大きく取り、胸焦がすセンチメンタリズムをこれ以上不可能なほど注入し尽くします。
そして圧巻はやはり「チャールダーシュ」!まさに宇野氏のライナー・ノートにある「桁はずれの演奏」という形容を用いるしかない凄みに圧倒されるばかりです。前半のラルゴはすすり泣きを超えて心の底から号泣。アレグロに入ると堰を切って猛進。途中のフラジオレットは安定感抜群な上に血生臭い猛進とのコントラストが尋常ではありません。締めくくりに至っては、超高音域が発狂寸前!そんな凄演の後に置かれているのが切なさを極めたショパンのノクターンですから、効果絶大!「金婚式」や「思い出」同様、作品の容量を超えることも厭わない濃密な表現はここでも不変。ヴィブラートはお行儀良く綺麗に配置されている代物ではないので終始聴き手の心を掴んで離さず、弱音には常に必然性が宿っているので音楽が萎縮することも安易なセンチメンタリズムに陥ることもなく、ただただ音楽をドラマとして描き切る一途さは、アカデミックな意味での完璧さをもって是とする昨今の音楽界の風潮に対するアンチテーゼとも言えましょう。【湧々堂】

Heilo
HCD-7273(2CD)
ハンス・W・ブリーミ(1917-1998)の音楽

[CD1]
小鬼/スモルリアの灰色の者/男三人で18フィート/山と星に寄せる音楽/産婆トーラの子守歌/牧場のフルドラ/祝宴の翌日に/最年長の娘/スルハイムの三つ子/青のメロディ/お祝いの日/放浪の歌/イ長調のワルツ/別れの粥/フィドル弾きの老妻/年金生活のじいさん/聖なる夜は首輪をはめて

[CD2]
『森の精ヒューラルの幻想』
かすみ/セーテルへ行く日/クロークホルハウゴムの老人/テュクルストの日/神聖なるハイムフィエル/小鬼のハリング/朝早く耳を澄ますと/外を見ろ/牧場の踊り/幻想/小さな森の精/森の精の暮らし/森の精の歌/灰色の小鬼/青い衣をまとい/守りの精の旅/セーテルの季節に踊る/繕い物の日/冬の放牧から家路に
[CD1]
イェルムン・ラーシェン・トリオ、
イェルムン・ラーシェン(フィドル)、
アンレアス・ユートネム(ピアノ、リードオルガン)、
ソンレ・マイスフィヨルド( ベース )、
アストリ・スルハイム (フィドル )、
エルレン・ヴィーケン(フィドル )、
アスラク・O・ブリーミ(フィドル)、
ライフ・イングヴァル・ランオイエン(アコーディオン)、
ニルス・オークラン(ハリングフェレ)、
シーグビョルン・アーペラン(リードオルガン)、
グーブランスドーレネス・スペルマンスラーグ(グーブランスダーレン・フィドルアンサンブル)、
ホット、ペール・アンデシュ・ビューエン・ガルノース(ハリングフェレ)、
ニルス・オイヴィン・ベルグセット(アコーディオン)、
アンデシュ・ロイネ(ギター)、
シーグビョルン・アーペラン(リードオルガン)、
グーブランスドーレネス・スペルマンスラーグ(グーブランスダーレン・フィドルアンサンブル)、
アストリ・スルハイム( フィドル )
録音:2012年9月 ビョルンスゴール、トイェン教会(オスロ)、グリーグホール音響スタジオ(ベルゲン)

[CD2]
ハンス・W・ブリーミ(フィドル)
録音:1987年 レインボースタジオ(オスロ)、ハイダール(グーブランスダーレン)
ハンス・W・ブリーミは20世紀ノルウェーを代表するフォークミュージシャンのひとり。ロムのガルモに生まれ、シューグル・ガルモとオーラ・ムーロッ ケンという偉大なフィドル弾きふたりに手ほどきを受けました。1933年からノルウェー放送のための演奏を始め、ソロ演奏のほか、ヨン・ファウクスタや イェイル・エギル・ラーシェンといった音楽家と共演した録音を多数残しました。アルバム『W.』は、1998年に亡くなったハンス・W・ブリーミを偲び、 彼の書いた音楽を今日のミュージシャンたちで演奏しようという企画です。ノルウェーの人気グループのイェルムン・ラーシェン・トリオやブリーミを客員 に招いたことのあるオーレ・ブル・アカデミーの音楽ディレクターを務めるニルス・オークランなど、現代ノルウェーフォーク・ミュージックを代表する面々 が集結。このアルバムを企画した、ハンスの孫、フィドル弾きのアスラク・O・ブリーミも参加しています。農民の暮らし、家畜を放牧する山の農場セーテル、 大きな岩の下に住んでいるという小鬼や森の精など、ノルウェーの人々の生活から生まれた音楽が新しい世代の感覚と解釈で演奏されます。CD2には、 ハンスが1987年に録音したLPアルバム『森の精ヒューラルの幻想』の全19トラックの音楽が収録されています。 (Ki)

INVIOLATA
INVIOLATA-1204
(1CD)
ジョン・ケージ:Variations II(ピアノ、フルートと打楽器による;1961)
Variations II(ピアノによる)
Variations II(フルートによる)
Variations II(打楽器による)
Two(フルートとピアノの為の;1987)
Variations II(ピアノ、フルートと打楽器による)
アンサンブル・スパツィオムジカ
【エンリコ・ディ・フェリーチェ(Fl)
リッカルド・レオーネ(P)
ロベルト・ペッレグリーニ(Perc)】

録音:2012年7月、プレンティ・スタジオ、カリアリ、サルデーニャ、イタリア
「Variations II」は任意演奏人数、発音体とも任意の作品。

GAZTELUPEKO HOTSAK
GH-211(1CD)
ホセラ・センペレナ(1965-):ピアノ、ヴァイオリンとアコーディオンの為の10の三重奏曲 ホセラ・センペレナ(P)
ハビエル・ヒル(Vn)
ナイアラ・デ・ラ・プエンテ(アコーディオン)

録音:2012年8月10、12日、エルカル・スタジオ、サンセバスティアン、スペイン
スペイン・バスク、サンセバスティアン生まれのジャズ・ピアニスト、ホセラ・センペレナのクラシカル寄りの作品。
GAZTELUPEKO HOTSAK
…スペイン・バスクの町ソラルセに本拠を置くレーベル。

NEU RECORDS
NEU-MCH-CD002
(1CD)
ラモン・ウメト(1968-):室内楽作品集
4つの禅庭[Quatre jardins zen](3人の打楽器奏者の為の;2008)
俳句の庭[Jardi de haikus](ヴァイオリン、チェロ、ピアノと3人の打楽器奏者の為の;2007)
花弁[Petals](ヴァイオリン、チェロとピアノの為の;2009)
ニコラス・コロン(指)
ロンドン・シンフォニエッタ

録音:2012年1月、ワトフォード・コロシアム、ロンドン、イギリス
バルセロナ生まれの作曲家ラモン・ウメトが日本庭園に触発されて書いた作品。すべて世界初録音と表示されています。各作品の後には「静寂」[Silence]と名付けられた長い無音のトラックが置かれています。

King International
KKC-034(1CD)
ブラームス:ヴァイオリンソナタ第1番ト長調 Op.78「雨の歌」
同第2番イ長調 Op.100
同第3番ニ短調 Op.108
鈴木理恵子(Vn)、若林顕(P)

録音:2012年10月23-26日笠懸野文化ホール
読売日本交響楽団のコンミスを務めるかたわら、ソリストとして活躍する鈴木理恵子。完璧な技巧とたっぷりとした美音、落ち着いた音楽性が魅力の実力派。 その彼女が日本の誇るヴィルトゥオーゾ、若林顕とのデュオでブラームスのヴァイオリンソナタ全3曲に挑みました。構想から10年を経て実現した鈴木のブラー ムスは、満を持して臨んだだけあり、驚きの充実度となっています。シンフォニックともいえる恰幅の良さに、ブラームス特有の情緒、繊細なニュアンスの表出 まで完璧ですが、それに加えて凄みさえ感じさせる深さ。若林顕のピアノも雄弁の極みで、まさにヴァイオリンと互角に勝負。日本が世界に誇れる辛口の名演 出現と申せましょう。 (Ki)

2L
2L-093SABD
(SACD Hybrid+Pure Audio Blu-Ray)
シューベルト・コネクション
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810「死と乙女」
グリーグ:弦楽四重奏曲ト短調 Op.27
オスロSQ

録音:2012 年 6 月ソフィエンベルグ教会、ノルウェー
ューベルトは弦楽四重奏曲を15曲残しており、その中で最も人気の高く名作と言われるのが第14番の「死と乙女」でしょう。もちろん聴きどころ は第2楽章の歌曲「死と乙女」の動機が使われている部分。すべての楽章が短調で書かれ、当時のシューベルトの心境を表しているようですが、第2楽 章の長調への転調部分は極美。オスロQは、音楽のもつ深い情緒を感じさせつつ、緻密で気品あるアンサンブルを聴かせてくれます。
グリーグには3曲の弦楽四重奏曲がありましたが、1曲は紛失、1曲は未完(後にレントヘンにより補筆完成)ということで現在演奏される作品はこ の弦楽四重奏曲作品27のみとなっています。この作品はドビュッシーの弦楽四重奏曲に影響を与えたとされ、グリーグの精魂込めた生命力に溢れる作品 です。自国の作曲家の魅力を十二分に伝えようという気迫に満ちた演奏で、北欧の抒情性を湛えたオスロQの表現力に圧倒されます。
1991年に結成されたオスロ弦楽四重奏団。高い芸術性とテクニック、そして柔軟性を兼ね備えたアンサンブルとしてノルウェー本国のみならず世界中 で評価を得ています。
高音質レーベルとして注目されている2Lレーベルならではの優秀録音で、シューベルトでは精緻なアンサンブルを、グリーグでは空間の響きを意識し て録られています。
■24bit/352.8kHz DXD 録音。5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) の Pure Audio Bluray ディスクと SACD ハ イブリッドディスク (5.1 surround/stereo) のセットです。Pure Audio Blu-ray ディスクには、インデックスを除き、映像は収録されていません。CD や DVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応の PC で再生してください。 (Ki)

PREMONITION RECORDS
PR-907614
(Blu-ray Audio)
パトリシア・バーバー:「モダン・クール」
1. タッチ・オブ・トラッシュ
2. ウィンター/3. あなたと夜と音楽と
4. コンスタンチノープル
5. ハートに火をつけて
6. サイレント・パートナー/7. カンパニー
8. レット・イット・レイン
9. シーズ・ア・レディー
10. ラブ、プット・オン・ユア・フェイセス
11. ポスト・モダン・ブルース
12. レット・イット・レイン
パトリシア・バーバー(ピアノ、ヴォーカル)
マイケル・アーノポル(ベース)
ジョン・マクリーン(G)
マーク・ウォーカー(ドラムス、パーカッション)
ジェフ・スタイトリー(ウドゥドラム)
コラール・サンダー・ボーカル・クワイア(合唱)
1998年にリリースされたパトリシア・バーバーの「モダン・クール」。ドアーズのデビュー・アルバムタイトルチューン「ハートに火をつけて」やポール・アンカの「シーズ・ア・レディー」など、型に収まらない選曲が発売当初から大きな反響を呼び、ダウンビートマガジンで5つ星を獲得した。このブルーレイ・オーディオ・ディスク盤は、当時の2チャンネルマスターをリマスターし、LPCM24bit/192kHzで再収録した2チャンネルモードの他、新たに5.1chDTSHDサラウンドモード(24bit/96kHz)も併録。15年の時を経て、パトリシアの名盤が高音質で楽しむことが可能となった。
《演奏者プロフィール》
パトリシア・バーバー1955年シカゴ生まれ。父はグレン・ミラー・オーケストラでサキソフォンを奏していたフロイド・バーバー。アイオワ大学在学中はクラシック・ピアノを学んでいたものの、80年代から当時シカゴのジャズの中心であったゴールド・スター・サーディン・バーに登場するようになり、ジャズ・ミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせた。自主制作盤としてリリースしたデビュー・アルバム「スプリット」(1989)を皮切りに、1992年にはポリグラムから「ア・ディストーション・オブ・ラヴ」を発表。この頃から、ジャズ・スタンダードのみならず自作の楽曲を次々と発表するようになったパトリシアは、シカゴのインディーズ・レーベルであったプレモニション・レコーズ(代表:マイク・フリードマン)と意気投合。「モダン・クール」(1998)、「ナイトクラブ」(2000)、「ヴァース」(2002)といったヒットを連発し、これが契機となってブルーノートとの契約に至った。ブルーノート移籍後もベスト盤である「プレモニション・イヤーズ1994-2002」をリリースしており、プレモニション在籍時代に制作された音源が再評価されている。現在はパトリシア・バーバー・クァルテットでの活動を中心に、アルバム制作やライブ活動を行なっている傍ら、地元シカゴのイリノイ大学で教鞭を執るなど、後進の育成にもあたっている。

AUDITORIUM
AUD-02906(1CD)
ジャチント・シェルシのテキストによる音楽
序章[Introduzione](朗読)
マッテオ・ペンネーゼ:OAS(声、チェロ、トロンボーンと録音素材の為の)
チェロの即興演奏[Improvvisazione]
ヴァルテル・プラーティ:波の歌[L'aria delle onde](声、トロンボーン、弦楽器と録音素材の為の) エリオ・マルトゥシェッロ(1959-):不回帰的記憶[Irriducibile alla memoria](声、トロンボーン、チェロとエレクトロニクスの為の)
トロンボーンの即興演奏[Improvvisazione]
声、トロンボーンとチェロの即興演奏[Improvvisazione]
ジャンカルロ・スキアッフィーニ:奇妙な動き[Movimenti strani](声、トロンボーン、チェロとエレクトロニクスの為の)
 終章[Conclusione](朗読)
シルヴィア・スキアヴォーニ(朗読、声)
ワルテル・プラーティ(チェロ、エレクトロニクス)
ジャンカルロ・スキアッフィーニ(Tb)

録音:2005年12月6日、ライヴ、シェルシ・フェスティヴァル、ゲーテ・インスティトゥート、ローマ、イタリア
イタリアの孤高の作曲家ジャチント・シェルシ(1905-1988)の生誕100年を記念して開催されたシェルシ・フェスティヴァルにおけるライヴ。規格番号、バーコードとも誤表示(AUD 02906/8030037028069:別商品と重複)されているため、訂正シールを貼って出荷いたします。

GAZTELUPEKO HOTSAK
GH-211(1CD)
ホセラ・センペレナ(1965-):ピアノ、ヴァイオリンとアコーディオンの為の10の三重奏曲 ホセラ・センペレナ(P)
ハビエル・ヒル(Vn)
ナイアラ・デ・ラ・プエンテ(アコーディオン)

録音:2012年8月10、12日、エルカル・スタジオ、サンセバスティアン、スペイン
「GAZTELUPEKO HOTSAK」は、スペイン・バスクの町ソラルセに本拠を置くレーベル。
スペイン・バスク、サンセバスティアン生まれのジャズ・ピアニスト、ホセラ・センペレナのクラシカル寄りの作品。


SILKROAD MUSIC
HCD-0955(2CD)
オイストラフ/1957年中国における幻のライヴ!
■CD1
(1)バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番BWV1041(ピアノ伴奏版)
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
■CD2
(1)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調「トルコ風」
(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
(3)ワーグナー:アルバムの綴り
■CD3
(1)ヴラディゲロフ:ブルガリア民族舞曲による幻想曲
(2)プロコフィエフ:ロメオとジュリエット〜「仮面」「百合の花を持った娘たちの踊り」「モンタギュー家とキャピュレット家」
(3)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(ピアノ伴奏版)
(4)プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94a
■CD4
(1)チャイコフスキー:瞑想曲 Op.42-1
 ワルツ・スケルツォ Op.34-2
(2)ドビュッシー:月の光
(3)クライスラー:コレッリの主題による変奏曲
(4)スーク:愛の歌Op7-1
(5)ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
(6)ショーソン:詩曲
全て、ダヴィド・オイストラフ(Vn)

CD1
(1)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月15日上海グランドシネマ
(2)中国中央実験歌劇院O
 録音:1957年10月9日北京
CD2
(1)中国中央PO
 録音:1957年10月9日北京
(2)(3)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月6日北京人民劇場・北京
CD3
(1)-(3)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月15日上海グランドシネマ
(4)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月6日北京人民劇場・北京
CD4
(1)-(5)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月中国
(6)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月15日上海グランドシネマ

242(縦)×242(横)×30(幅)mmボックス
モノラル
巨匠、ダヴィド・オイストラフが1957年10月に中国で行ったライヴ公演が豪華CD4枚組ボックスで発売。この録音は1957年10月に旧ソ連から 文化使節として中国(北京と上海)を訪れた際の演奏会を収録したもので、この歴史的財産が一般流通で初登場です。モノラルながら録音状態は1957 年時としては申し分なく、中国での白熱のライヴを聴くことができます。盟友ピアニストのヴラディーミル・ヤンポリスキーとのリサイタルでは、オイスト ラフの自由な歌い回しに阿吽の呼吸で合わせ、臨場感あふれるライヴを聴かせてくれます。中でもドビュッシーの月の光ではとろけるようで美しい旋律と ピアノ伴奏が絶妙に混じり合い、またブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番では雄弁に歌い上げます。ライナーノーツによると中国の聴衆は彼の弾く 1719年製のストラディヴァリウスの音色に深く感銘を受けたそうです。なお、J.S.バッハとブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番はともにヤンポリスキー 演奏のピアノ伴奏となり、同版でこれだけクオリティーの高い演奏を収録した録音は非常に貴重と言えましょう。この中国でのリサイタルはどれも大成功で その素晴らしい演奏に拍手がなりやむことがなく、多くのアンコールを演奏したと記載されております。 そして、中国のオーケストラとの共演はベートーヴェンとモーツァルト(第5番)の協奏曲でした。巨匠オイストラフの演奏を盛りたてるように一音一音大 切に弾いているのが伝わってくる演奏です。オイストラフ得意のレパートリーである両曲の新たな名録音登場と言えましょう。なお、聴衆の拍手はリサイタ ルではカットされ、オケとの2つの協奏曲では収録されております。またディスクは黒いアナログ盤を模した黒い盤面となっております。 (Ki)

Clarinet Classics
CC-0068(1CD)
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
ロンド.イ長調K.581a(レヴィン補完版/世界初録音)
アレグロ変ロ長調K.516c(レヴィン補完版)
アンダンテ・ロンド(8小説の断章)/アレグロ.ヘ長調K.580b(バイヤー補完版)
コリン・ローソン(バセットCl)、
マイケル・ハリス(バセット・ホルン)、
レヴォリューショナリー・ドローイング・ルーム

録音:2012年3月3日−5日、オール・セインツ教会
ハノーヴァー・バンドやイングリッシュ・コンサート、ロンドン・クラシカル・プレーヤーズのプリンシパル・クラリネットとして活躍した英国古楽界のクラリネット奏者コリン・ローソンが吹くモーツァルト。ケンブリッジの楽器製作者ダニエル・バンガムが復元したバセット・クラリネットでの「クラリネット五重奏曲」は、フレーズを大切にした緩やかなテンポ、装飾音の扱い方が特徴的な好演奏。ロバート・レヴィンの補筆完成による世界初録音の「ロンド イ長調K.581a」、8小節のみ(!)が遺された「アンダンテ・ロンド」などカップリングの選曲もお見事!

Auris Subtilis
ASP-5059(1CD)
モーツァルト&ピアソラ
ピアソラ:天使の死
アメージング・グレイス(即興曲)
モーツァルト:ヴァイオリン伴奏のクラヴサンまたはフォルテピアノのためのソナタ.ニ長調K.306
ピアソラ:天使のミロンガ
鐘(即興曲)/雨のダンス(即興曲)
ピアソラ:カフェ1930 
モーツァルト:ヴァイオリン伴奏のクラヴサンまたはフォルテピアノのためのソナタ.ホ短調K.304〜第1楽章 
ピアソラ:アディオス・ノニーノ
出会い(即興曲)
モーツァルト:ヴァイオリン伴奏のクラヴサンまたはフォルテピアノのためのソナタ.ホ短調K.304〜第2楽章
旅(即興曲)/ベネディクション(即興曲)
オヴィジュ・シムボティン(Vn)、
ジェフリー・ゴールドベルク(P)、
ヤン・グイビー(S)

録音:2012年、マルククレーベルク(ドイツ)
ルーマニア生まれのヴァイオリンの名手オヴィジュ・シムボティンと、作曲家としても活躍するピアニスト、ジェフリー・ゴールドベルクによる新譜。モーツァ ルトとピアソラのヴァイオリン作品を同時に収録した独創性豊かなプログラムが目を引くアルバムです。モーツァルトからは「ヴァイオリン伴奏のクラヴサ ンまたはフォルテピアノのためのソナタ」よりニ長調とホ短調の2曲を選曲。ホ短調のソナタは、初期のソナタの中では珍しく短調で書かれた作品で、作 曲年に亡くなったという母の死への悲しみを思わせる寂寥感あふれる旋律が印象的です。ピアソラからは代表作「天使」シリーズの中から「天使の死」と「天 使のミロンガ」、さらに「カフェ1930」や「アディオス・ノニーノ」といった傑作の数々を収録。モーツァルトの作風とは異なるメランコリーにあふれたピ アソラ独特の旋律に酔いしれます。
1997年までゴルリッツ国立歌劇場とロベルト・シューマン・フィルハーモニーでコンサートマスターを務めあげたシムボティン。2004年からバロック・ヴァ イオリンも学び、現在はケムニッツ・バロック・オーケストラでコンサートマスターとして活躍しています。ピアソラではあでやかに、一方のモーツァルトで は清廉に音色を弾き分けるシムボティンの表現力は見事!古典から現代まで幅広い活躍の場を経験してきた名手による面目躍如のアルバムといえましょう! 合間に収録された即興曲では、即興の名手としても名高いゴールドベルクと織りなす “生” のアンサンブルを堪能できます。また、ピアノとヴァイオリンの 響きに花を添えるマリア・カニリア国際コンクールで優勝経験を持つ韓国の若手ソプラノ、ヤン・グイビーの艶やかな歌声も聴きどころです。 (Ki)

Cubafilin Records
ALC-004(1CD)
ラテン・パースペクティヴ
ブローウェル:ギターと弦楽四重奏のための五重奏曲
デル・アギーラ:プレストU
ブローウェル:ビートレリアナス
アルバレス:メトロ・チャバカノ
アーメド・ディッキンソン・カルデナス(G)
サンティアゴSQ
キューバ、ハバナ出身のコンポーザー=ギタリスト、レオ・ブローウェル(1939−)、ウルグアイのミゲル・デル・アギーラ(1957−)、メキシコのハビエル・アルバレスの"ギターと弦楽四重奏"のための作品集。キューバからイギリスへと渡り、名手カルロス・ボネルに師事した期待のギタリスト、アーメド・ディッキンソン・カルデナスと、2008年に結成されたサンティアゴSQの、ラテン音楽にかける情熱がストレートに伝わってきます。

SEELENKLANG
FIT-5(1CD)
フルトヴェングラー:ピアノ四重奏曲ハ短調(1899)
ピアノ三重奏曲ホ長調(1900)
間野久美子(vn)、松村佳織(va)、
韮澤有(vc)、舌沙織里(p)

録音:2011年11月3日、本郷中央教会(ライヴ)
フルトヴェングラーの歌曲&テ・デウム(FIT 1)、交響曲第3番(FIT 2)、ピアノ協奏曲(FIT 3)、ヴァイオリン・ソナタ(FIT 4)に続く、作曲家フルト ヴェングラーの作品を紹介するシリーズの第5弾。東京フルトヴェングラー研究会は1995年の設立以来、一貫してフルトヴェングラーの作品を紹介し続 けている。時代の流行には批判的な姿勢を貫いた結果、ほとんど顧みられることのなかったフルトヴェングラーの作曲は、近年、時代を超えた普遍的メッセー ジを伝えるものとして再評価が高まっている。今回のアルバムには少年期に書かれたピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲が収められているが、特にピアノ四 重奏曲は日本初演であり、校訂が加えられた楽譜で本格的な蘇演を聴けるのが注目される。また、もう一つのピアノ三重奏曲は、少年期の室内楽の代表 作と言える美しい作品。どちらの曲にも、率直な歌謡性と瑞々しい抒情性が溢れているが、同時に常にベートーヴェンを模範と仰ぐ構築への意志、後期 の重厚、長大な作風の萌芽をうかがわせる。いずれにしても、フルトヴェングラーのピアノ室内楽は後期の大作「ピアノ五重奏曲」だけではないというこ とを教えてくれる貴重なアルバムである。(東京フルトヴェングラー研究会代表:野口剛夫) (Ki)

EM Records
EMR-CD006(1CDR)
ヴァイオリンとピアノのための作品集
ヴォーン・ウィリアムズ:ヴァイオリン・ソナタ.イ短調
ホルスト:5つの小品(一部世界初録音)
ウォルフォード・デイヴィス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調(世界初録音)
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)、
マシュー・リッカード(P)

録音:2012年4月13−14日、ワイアストン・コンサート・ホール
世界初録音となるイギリス音楽を紹介してきたルパート・マーシャル=ラックとマシュー・リッカードのコンビの第3弾は、3人の同世代、ホルスト、ヴォーン・ウィリアムズ、ウォルフォード・デイビスの作品集。ホルストの「5つの小品」は「ワルツ・エチュード」を除き世界初録音。ウォルフォード・デイヴィスの「ソナタ」も世界初録音!
※EM Recordsはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
EM Records
EMR-CD005(1CDR)
オニール:弦楽とピアノのための室内楽作品集
弦楽四重奏ハ長調、
一楽章のピアノ三重奏Op.32、
ピアノ四重奏ホ短調、
ピアノ三重奏のための主題と変奏(全曲世界初録音)
ブリッジSQ
〔コリン・トゥイッグ(Vn)、
キャサリン・スコフィールド(Vn)、
マイケル・スコフィールド(Va)、
ルーシー・ウィルディング(Vc)〕、
マイケル・デュセック(P)

録音:2012年2月22−23日、ワイアストン・コンサート・ホール
ブリッジSQは活動20周年を迎えたイギリス音楽の演奏に好評を得ているSQ。ロンドン生まれの作曲家ノーマン・オニール(1875−1934)の室内楽作品集は、全曲世界初録音。その作品は、同世代のイギリスの作曲家と同じく、イギリスの民謡的であり、後期ロマン派の香りがただよう秀作です。

DACAPO
MAR-8.226074
(1CD)
ヴァーフン・ホルンボー:室内楽作品集第2集
エコーOp.186(1991)
アスペクツOp.72(1957)
独奏チェロのためのソナタOp.101(1968-1969)
医学の四重奏曲Op.70(1956)
六重奏曲Op.114(1973)
アンサンブル・ミッドヴェスト
[マシュー・ジョーンズ(Vn)/サンナ・リパッティ(Va)/ジョナサン・スラット(Vc)/マルティン・クヴィスト・ハンセン(P)/シャルロッテ・ノルホルト(Fl)/ピーター・キルステイン(Ob)/トマゾ・ロンクィヒ(Cl)/ニール・ページ(Hrn)/シュテファン・カスパール(Fg)]

録音:2011年10月3-6日
作曲家ホルンボー(1909-1996)は、その長い人生を通して常に求道的な音楽を書きました。彼の音楽には知性が宿り、自然が感じられ、根底には禅の精神とも思えるも感じられれます。彼は大規模な交響曲作曲家として知られますが、これらの室内楽作品は「独白」とも言える内面に肉薄した内容を持っています。「エコー」はホルンボーの晩年の作品ですが、あまりにも古典的なフォルムと、その感傷的な旋律(ブラームスを思わせる)は、老境の域に達したホルンボーの若き日への回帰なのかもしれません。コダーイの同名作品を思わせる「チェロ・ソナタ」や「六重奏曲」などでは、先鋭的なホルンボーを聴くことができます。
DACAPO
MAR-8.226574
(1CD)
モーエンス・クリステンセン:オルガンとエレクトロニクスのための「Logitanion」(2006)
アコーディオン独奏のための「王冠-Couronne」(2005)
尺八とエレクトロニクスのための「冬の鶴の夜の飛行」(2009)
アダム・オーヴァッド(アコーディオン)
クリスティアン・プラストホルム(Org)
キク・デイ(尺八)

録音:2006年10月15日デンマーク放送アーフス大聖堂、2011年3月15日アスミンデロート教会、2011年9月19日トルスルンデ教会
「音の錬金術師」モーエンス・クリステンセン(1955-)。彼が作り出す音響はまさに宇宙空間そのものです。このアルバムに収録された3曲は、彼の主要な作品であり、これを聴くだけで独自の音世界を理解することができるでしょう。「Logitanion」は1945年に発見された「トマス福音書」からインスピレーションを得たものであり、巨大なオルガンの音と絡みつく電子音は、聴く者に畏怖の感情をもたらします。それに比べ「Couronne」は独奏アコーディオンが紡ぎだす静かな世界。、また3曲目は尺八を用いた「精神的な」音楽であり、吹き込む息を聴くことで奏者の存在が実感できるというものです。
DACAPO
MAR-8.226575
(1CD)
ブリジット・アルステット:アウネーテの笑い(2007-2011)-記録された音,コンピュータ処理をされた音と声のコラージュ<マーメイドの呼び声/憧れ-深きところより/7人の息子/揺れ動く/国からの呼び声/アフネーテの笑い>
アコーディオン独奏のための「メランコリア(2001)
悲歌第5番(1996-1997)-記録された音とコンピュータ処理をされた声のコラージュ
ベルッター(2004)-教会の鐘の音の録音にコンピュータ処理をした音のコラージュ
ブリジット・アルステッド(エレクトニクス&声)
ラスムス・シュヤルフ・ケーラー(アコーディオン)

録音:1997年,2004年アーフスDIEM、2012年9月27日
デンマークにおける電子音響音楽のパイオニアであるブリジット・アルステッド(1942-)。彼女は自らの音楽のために、文学や詩など様々な分野からインスピレーションを得ています。このアルバムに収録された4つの作品も、ドラマティックな音響を備えた音の建築物として高く評価されることでしょう。以下、アンデルセンの詩に基づいた「アウネーテの笑い」、魔法陣からインスピレーションを得た「メランコリア」、ピアニストであった彼女の母に捧げられた「悲歌」、コペンハーゲンの教会の鐘をサンプリングした「ベルッター」の4曲です。

Sono luminus
DSL-92164(1CD)
ジア-Zia
ガブリエラ・レーナ・フランク(1972-):レジェンダス…アンデスの徒歩旅行(2001)
ルー・ハリソン(1917-2003):ストリング・カルテット・セット(1978-1979)
ホセ・エバンジェリスタ(1943-):12のスペイン民謡より「スペインの花輪」(1993)
レーザ・ヴァリ(1952-):Nayshaboorak(カリグラフィ第6番)(2005-2006)
エレナ・カッツ=チェレニン(1957-):ファスト・ブルー・ヴィレッジ第2番(2007)
デル・ソルSQ
「ジア」とはインディアン部族における太陽を表わすシンボルマークであり、儀式用のつぼに描かれたり、キャンプファイヤーの周囲の地面に描かれたりします。そんなタイトルを持つこのアルバムは、5人の現代作曲家が各々ペルー、トルコ、スペイン、イラン、ウズペキスタンにルーツを持つ素材を使って作曲した音楽を集めたものであり、西洋音楽の伝統と民族音楽、伝承音楽との融合を図ったものとしてアジア圏の人々にもなじみ深い響きが至るところに散りばめられています。1992年に設立されたデル・ソル弦楽四重奏団は、サンフランシスコを拠点とし、主にアメリカ現代音楽を演奏している団体です。作曲家たちの信頼も厚く、新作の初演など常に問題提起を行っている注目アンサンブルとして知られています。

WERGO
WER-6753(1CD)
ベンヤミン・シュヴァイツァー(1973-):室内楽作品集
abgesang(別れの歌-デュエット)、
achteinhalb(8 1/2)、
anfange/netze(malbork U)(開始/網-マルボルクU)、
entschlackt(浄化)、
dull roots & spring rain(鈍重な草根と春の雨)、
abgesang(別れの歌-ソロ)
ドレスナー・アンサンブル・カレッジ
ティトゥス・エンゲル(指)

録音:2011年12月5-8日
1973年7月26日ドイツのマールブルク出身の作曲家ベンヤミン・シュヴァイツァー。1997年に現代音楽アンサンブルのドレスナー・アンサンブル・カレッ ジを創設しました。シュヴァイツァーは器楽曲を中心に作曲し、近年は室内オペラなども手掛けています。ここでは室内楽作品を収録しています。「anfange/ netze」はイタリアの作家イタロ・カルヴィーノの作品「冬の夜ひとりの旅人が」の構成を模した作品。また「dull roots & spring rain」は、英国の詩人T.S.エ リオットの傑作「荒地」の冒頭の一節を引用したフルート、オーボエ、ファゴットのための作品です。 (Ki)
WERGO
WER-6586(1CD)
ダニエル・スムトニー(1976-):作品集2005-2012
(1)ピアノ・ソナタ第1番(2011)、
(2)ピアノ・ソナタ第2番(2011)
(3)交響曲(2012)、
(4)ディヴェルティメント「遠近」(2011)、
(5)悪戯四重奏(2009)、
(6)Velouria(U)(2005)
(1)(2)クリストファー・ヒンターフーバー(P)
(3)ライプツィヒMDR響
アンサンブル・カレッジ
ハイドン・カルテット
シュトゥットガルトSWR合唱団

録音:2010-2012年
現代ドイツ音楽界で最も才能のある作曲家のひとりダニエル・スムトニーの最新作品を収録したアルバム。シュトゥットガルトSWR 合唱団をはじめ現 代音楽のスペシャリストたちによる演奏。
WERGO
WER-6753(1CD)
ベンヤミン・シュヴァイツァー(1973-):室内楽作品集
abgesang(別れの歌-デュエット)、
achteinhalb(8 1/2)、
anfange/netze(malbork U)(開始/網-マルボルクU)、
entschlackt(浄化)、
dull roots & spring rain(鈍重な草根と春の雨)、
abgesang(別れの歌-ソロ)
ドレスナー・アンサンブル・カレッジ
ティトゥス・エンゲル(指)

録音:2011年12月5-8日
1973年7月26日ドイツのマールブルク出身の作曲家ベンヤミン・シュヴァイツァー。1997年に現代音楽アンサンブルのドレスナー・アンサンブル・カレッ ジを創設しました。シュヴァイツァーは器楽曲を中心に作曲し、近年は室内オペラなども手掛けています。ここでは室内楽作品を収録しています。「anfange/ netze」はイタリアの作家イタロ・カルヴィーノの作品「冬の夜ひとりの旅人が」の構成を模した作品。また「dull roots & spring rain」は、英国の詩人T.S.エ リオットの傑作「荒地」の冒頭の一節を引用したフルート、オーボエ、ファゴットのための作品です。 (Ki)

III MILLENNIO
CDC-0247(1CD)
ギター・クアルテットで聴くバッハ
バッハ(ステファノ・ミンゴ編、ガブリエーレ・ミリウッチ編*):カンタータ「私は満ち足りた」BWV82〜アリア
ブランデンブルク協奏曲第2番
私はあなたを呼ぶ主イエス・キリストよ BWV639
フーガ BWV578*
イタリア協奏曲 BWV971
管弦楽組曲第3番〜アリア*
甘き喜びのうちに BWV368(コラール)
甘き喜びのうちに BWV608(コラール)
フーガの技法〜コントラプンクトゥス1,コントラプンクトゥス2,
コントラプンクトゥス5,コントラプンクトゥス6(4声、フランス様式)
ステファノ・ミンゴ(1961-):バッハに
 求めれば見出すであろう(独奏)#
アルス・ノヴァ・ギター・クアルテット
[ファビオ・デ・ポルトゥ(ギター、バス・ギター)アントニオ・ディ・スピリト(G)
ガブリエーレ・ミリウッチ(ギター、ソプラノ・ギター)ステファノ・ミンゴ(ギター、独奏#) ]

SWEDISH SOCIETY
SCD-1151(1CD)
スウェーデン王オスカル時代の音楽
ワルトトイフェル:スケートをする人びと
オスカル1世(1799-1859):祝祭行進曲
カール・フレードリク・リングヴァル(1848-1910):クリスマスツリーのまわりを(ポルスカ)
J・シュトラウス:アンネン・ポルカ Op.117
ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」〜六重唱「邪魔をするのは誰だ」
クルト・ノーアク(1895-1945):小妖精の衛兵交代 Op.5
サミュエル・セッランデル(1829-1910):氷の上で(ポルカ)
シューベルト:軍隊行進曲第1番ニ長調 D.51-1
H・ロスネル:おもちゃのラッパ(ポルカ)
カール・ユーハン・ニューレーン:古い年と新しい年(サロン・マズルカ)
J・シュトラウス:オペレッタ「こうもり」のポプリ
ルイ・ベルネル:ポロネーズ
リッカルド・ドリゴ(1846-1930):バレエ「百万長者の道化師」〜ワルツ
ヨハン・シュランメル(1850-1893):ウィーンはいつもウィーン(行進曲)
エーンステット・エフテルフォリヤーレ八重奏団

録音:2010年4月10-11日、9月19日、ノルデンショルド・ホール、ウプサラ、スウェーデン

DUTTON
LXBOX-2012(2CD)
ヨーク・ボウエン(1884-1961):室内楽作品集 Vol.2

[CD 1; CDLX-7115]
ホルンと弦楽の為の五重奏曲ハ短調 Op.85(1927)
ラプソディ三重奏曲(1926)
三楽章の三重奏曲 Op.118(1945)

[CD 2; CDLX-7129]+
フルート・ソナタ Op.120
オーボエ・ソナタ Op.85
クラリネット・ソナタ Op.109
ホルン・ソナタ Op.101*
CD1
エンディミリオン・アンサンブル
クリシア・オソストヴィチ、フィオナ・マクカプラ(Vn)
キャサリン・マンソン(Va)
ジェーン・サーモン(Vc)
スティーヴン・スティアリング(Hrn)
マイケル・デュセク(P)
録音:2001年4月24-26日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、イギリス

CD2
エンディミリオン・アンサンブル
ヘレン・キーン(Fl)
メリンダ・マクスウェル(Ob)
マーク・ヴァン・デ・ヴィール(Cl)
スティーヴン・スティアリング(Hrn)
マイケル・デュセク(P)
録音:2002年9月3-5日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン、イギリス

*世界初録音と表示されています。

AVI MUSIC
0634558-379549
グッバイ・アストル〜モーツァルトの最後のタンゴ
1.グリーグ/ラフマニノフ/チャイコフスキー
 (グリーグ:ピアノ協奏曲、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番)
2.ヴィヴァルディ(協奏曲集「四季」〜春・夏・冬)
3.チャイコフスキー(交響曲第5&6番)
4.ショスタコーヴィチ(ジャズ組曲〜ワルツ第2番)
5.J.S.バッハ(アンナ・マグダレーナのための小曲集〜メヌエット、平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番〜前奏曲、トッカータとフーガ.ニ短調、チェンバロ協奏曲第5番、管弦楽組曲第3番〜G線上のアリア、グノー:アヴェ・マリア)
6.グリーグ(ペールギュント組曲第1番〜朝/オーセの死/山の魔王の宮殿にて、第2番〜ソルヴェーグの歌)
7.ベートーヴェン/ロッシーニ
 (ベートーヴェン:交響曲第5番、ロッシーニ:セヴィリアの理髪師〜序曲、ビジョルド:エル・チョクロ)
8.ウェーバー(大協奏的二重奏曲)
9.ブラームス(交響曲第3、4番、クラリネット三重奏曲、クラリネット・ソナタ大1、2番)
10.ラフマニノフ(歌曲「ヴォカリーズ」)
11.ムソルグスキー(交響詩「はげ山の一夜」)
12.メンデルスゾーン(交響曲第2、3番、「フィンガルの洞窟」の序曲、ヴァイオリン協奏曲)
13.モーツァルト(レクイエム〜イントロイトゥス、怒りの日、ラクリモサ)
トリオ・ノイクラング
【ニコライ・アブラムソン(Cl)
ヤン・ヤッハマン(アコーディオン)
アルトゥール・ホルニッヒ(Vc)】
クラリネットのニコライ・アブラムソン、アコーディオンのヤン・ヤッハマン、チェロのアルトゥール・ホルニッヒの 3 人によってベルリンで結成されたタ ンゴ・アンサンブル、トリオ・ノイクラング。代表的なタンゴの名曲だけではなく、様々なジャンルの要素を取り入れた演奏で、室内楽のような、ナイトク ラブで演奏しているような、絶妙な雰囲気を醸し出した音楽を作り上げています。このアルバムは、モーツァルトの最後の作品がタンゴであったかどうか …という大胆な発想から生まれた内容。グリーグ、ラフマニノフ、チャイコフスキーのピアノ協奏曲のモチーフを使ってタンゴ風に仕上げたり、ムソルグスキー のはげ山の一夜のリズムをベースにした曲、そしてモーツァルトのレクイエムをタンゴ風にしたりと、タンゴの大御所ピアソラに別れを告げるような斬新曲 が次々と展開されていきます。 (Ki)

RPR
RP-011(1CDR)
リコーダー・ブラヴーラ
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
パラディス:シチリアーノ
マスネ:タイスの瞑想曲
ヴェッセリー:フ・フォレ
フィンジ:来たれ、死よ
ゴセック:タンブーラン
フニャディ:演奏会用ポロネーズ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
シューベルト:蜂
グラナドス:「ゴイェスカス」間奏曲
ポップ:ナイチンゲールのセレナード
ダマレ:ひばり/ショパン:夜想曲Op.9-2
ヴィターリ:シャコンヌ
ピアーズ・アダムズ(リコーダー)、
ハワード・ビーチ(P)

録音:1997年3月
「リコーダー・ブラヴーラ」は、ピアーズ・アダムズの超絶技巧が続々と炸裂する圧巻のヴィルトゥオーゾ・プログラム!サラサーテに始まり、ショパンで驚嘆。フィンジで一休みと思いきや、フィナーレのショパンの「夜想曲Op.9-2」とヴィターリの「シャコンヌ」を一気に駆け抜ける!「四季」でも披露してくれたピアーズ・アダムズのエンターテイメント性とテクニックは流石の一言。
※RPRはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
RPR
RP-010(1CD)R
光と闇
フルトン:スコットランド組曲
ラッブラ:悲しみの心による瞑想曲
ボーウェン:ソナタOp.121
L・バークリー:ソナチナ
グレッグソン:3つのマティスの印象
ドッジソン:光と闇
スワン:ラプソディ・フロム・ウィズイン
ピアーズ・アダムズ(リコーダー)、
ジュリアン・ローズ(P)

録音:1993年10月
イギリス・リコーダー界の偉大なる先人、カール・ドルメッチのための作曲された作品を含む"20世紀イギリス"のリコーダー作品集「光と闇(Shine and Shade)」。ラッブラ、ボーウェン、バークリーたちの"リコーダー作品"が、ドルメッチというリコーダー奏者の存在の大きさ、近現代のイギリスにおけるリコーダー作品の充実度がピアーズ・アダムズのリコーダーから聴こえてきます。
※RPRはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

FABULA CLASSICA
FAB-29906(1CD)
20世紀のトランペット音楽
ボザ:カプリス
ラヴェル:ハバネラ形式による小品
エネスコ:伝説
カルツェフ:2つの小品
オネゲル:イントラーダ
バーンスタイン:リフィーのためのロンド
ヒンデミット:トランペット・ソナタ
マルコ・タンブリーニ(Tp)、
ステファノ・ボラーニ(P)

録音:1999年
ブラジル出身のフュージョンのスター、デオダードのバックで活躍するトランペット奏者マルコ・タンブリーニ。マイルス・ディヴィスとフレディ・ハバー ドの影響を受けたジャズ界の寵児で、メロウな音色と超絶のテクニックを誇る名手です。これまでバック・ミュージシャンとしてはもとより、ジャズやソロ のソロ・アルバムを何枚もリリースしてきましたが、今回クラシックに挑戦。それもトランペットの王道レパートリーの難曲を揃えているところなど、自信 の程が伺えます。もともと彼はボローニャ音楽院でクラシックの基礎をしっかり学んだ正統派。抜群のテクニックはもちろん、ジャズで培った独特の色気と 華のある歌い回しが魅力で、思わず引き込まれます。
イタリア・ジャズ界のトップ・ピアニスト、ステファノ・ボラーニがピアノ・パートを務めているのも驚き。彼はリッカルド・シャイーとの共演で「ラプソ ディ・イン・ブルー」やラヴェルのピアノ協奏曲のディスクもリリースしていますが、ここでも巧さ全開。ジャズ的要素のあるラヴェルやバーンスタインでは 真似のできない味わいを見せ、技術的に難しいヒンデミットのソナタやエネスコの「伝説」も、ジャズ的なタッチとリズムの良さが曲にぴったり。ヒンデミッ トの音楽がこれほどカッコ良く響いたのも珍しく、ジャズのアルバムをかけるように、いつでも聴いていたくなる盤の登場です。
ジャズ界のひとびとも驚愕の大チャレンジと申せましょう。トランペット学習者必聴、目から鱗が落ちる世界。この値段で手に入るのは超魅力です。 (Ki)

Raumklang
RK-3107(1CD)
ライプツィヒの楽器〜ロマン派の室内楽作品集
メンデルスゾーン:主題と変奏〜アンダンテ・ソステヌート、
 無言歌ニ長調Op.109
ゲーゼ:幻想小曲集Op.43より
シューマン:ロマンス第1番
ウェーバー:5つの歌Op.25より
マルシュナー:バガテル第1番
トロムリッツ:アダージョ
バッコーフェン:ロンド・アレグレット
クララ・ヴィーク:バラード ニ短調
ロベルト・シューマン:アダージョとアレグロ
クンマー:変奏曲
バッハ(モシェレス編):前奏曲第3番
メンデルスゾーン:無言歌ニ長調Op.109
ロンベルク:アルバムの綴り
ウェーバー/ディアベッリ:魔弾の射手の序曲のモチーフによる
クララ・シューマン:彼らは愛し合っていたOp.13-2
ロベルト・シューマン:創作主題による変奏曲WoO.24より テーマ
ベッカー:アン・ダス・クライネ・ハンヒェン、
 ディ・ゴッティン・デァ・ブルーメン
ロンベルク:変奏曲とロンドOp.18
ライプツィヒ・コンソート

録音:2011年5月
メンデルスゾーンやシューマン夫妻、ウェーバー、ロンベルクなど、1840年頃にライプツィヒで行われたマチネーの再現を試みたロマン派の室内楽作品集。ドイツのピリオド楽器の名手たち、ライプツィヒ・コンソートは、ライプツィヒ楽器博物館所蔵に所蔵されている貴重な楽器を使用。オルフィカやハンマーフリューゲル、弦楽器、クラリネットやヴァルヴ・ホルン、オフィクレイド、さらにはリコーダー属のチャカンなど、レアな楽器が盛りだくさん!もちろんピリオド楽器での演奏もハイレベルです!

Musicaphon
M-56932(1CD)
ファンタジー〜ヴィオラとピアノのための作品集
レベッカ・クラーク:ヴィオラソナタ (1919)
シューマン:幻想小曲集 Op.73
 おとぎ話の挿絵Op.113
ヒンデミット:ヴィオラソナタOp.11-4 (1919)
デュオ・ゼルハイム
【コンスタンティン・ゼルハイム(Va)、
カタリナ・ゼルハイム(P)】
ヴィオラの魅力を満喫できる一枚。シューマンの「幻想小曲集」のみ編曲ですが、あとはヴィオラのオリジナル、さらにレベッカ・クラークとヒンデミッ トは自身がヴィオラ奏者だったこともあり、この楽器の秘義を知り尽くした書法が光ります。クラークとヒンデミットのソナタはともに1919年に作曲され ていますが、前者は印象派風、後者はドイツ・ロマン派風で非常に美しく、またヴィオラならではのほの暗く甘い音色を味わえます。デュオ・ゼルハイムは、 ヴィオラのコンスタンティン・ゼルハイムとピアノのカタリナ・ゼルハイムにより、兄妹ならではの息のあったアンサンブルを聴かせてくれます。コンスタンティ ン・ゼルハイムは1978年生まれ。フォルカー・ヴォルリッチュ、今井信子に師事し、ターティス・ヴィオラ・アンサンブルのメンバーとしても活躍するヴィ オラ界のホープ。 (Ki)

LAWO Classics
LWC-1027(1CD)
ブラームス:ヴィオラとピアノのためのソナタOp.120
ソナタへ短調Op.120-1
ソナタ変ホ長調Op.120-2
ヘンニンゲ・ランドース(Va)、
ティム・ホートン(P)

録音:2010年8月1-3日
ヴィオラ奏者ヘンニンゲ・ランドースは、2009年からオスロ・フィルハーモニーOで首席奏者を務め、ノルウェーの名アンサンブル、ヴェルターヴォSQでも活躍したノルウェーの名女流ヴィオラ奏者。ノルウェーのヴィオラで聴くブラームスの「Op.120」もまた絶品。
LAWO Classics
LWC-1028(1CD)
ヴァイオリンとヴィオラのための作品集
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲ト長調KV.423、
 変ロ長調KV.424
ブルースタ:ヴァイオリンとヴィオラのための奇想曲
ハルヴォルセン:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲「ヘンデルの主題によるパッサカリア」
エリセ・ボートネス(Vn)、
ヘンニンゲ・ランドース(Va)

録音:2011年8月24-26日
エリセ・ボートネスはオスロ・フィル、デンマークRSO、WDRケルンRSO、トロンハイムSOのコンサートマスターを務め、現在はベルゲン室内アンサンブルの芸術監督を務めるという華々しい経歴を持つノルウェーの女流ヴァイオリニスト。ノルウェーのトロンハイム出身の女流ヴァイオリニストが、モーツァルトと母国の偉大な作曲家、ハルヴォルセンとブルースタの楽曲を伸びやかに奏でます。

ARCO DIVA
UP-0153-2(1CD)
ヴァイオリン・マイ・ラヴ
フバイ:おいで、カティ(チャルダーシュの情景 第4番)Op.32
エルガー:愛のあいさつ Op.12
R・シュトラウス:「ばらの騎士」ワルツ集
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14
サラサーテ:アンダルシアのロマンス Op.22
ドルドラ:思い出
ポルディーニ:踊る人形
ドヴォルザーク:ユモレスク
 ヴァイオリン・ソナティナ.ト長調 Op.100
トマーシュ・ヴィンクラート(Vn)
マルチン・フィラ(P)
トマーシュ・ヴィンクラートは1973年チェコのテプリツェに生まれ、パルドゥビツェ、プラハ、ロンドン、ウィーンで学んだヴァイオリン奏者。1998年から2001年までウィーンPO員を務め、在団中からソロや室内楽でも活躍。頻繁に来日しています。
ARCO DIVA
UP-0156-2(1CD)
バロック・トランペット
ジェレマイア・クラーク(ヤン・リンダ編):デンマーク王子の行進曲
ヘンデル:組曲ニ長調
マルティーニ:愛の喜び
ヴェイヴァノフスキー(1639-1693):セレナード ニ長調*
ヘンデル(ヤン・リンダ編):オンブラ・マイ・フ
ジャン=バティスト・ルイエ(1680-1730):ソナタ ニ長調
シューベルト:アヴェ・マリア
ヘンデル(ヤン・リンダ編):天の高き所で神に栄光あれ
ヤン・リンダ(Tp)
ルボミル・コヴァリク(Tp)*
ミロスラフ・プセニツカ(Org)

録音:2012年8月、Claires Hall、ヘプ、チェコ
ヤン・リンダは1983年ヘプに生まれ、プラハ音楽院、チロル州立音楽院(オーストリアのインスブルック)で学んだチェコのトランペット奏者。

VOICS OF LYRICS
VOLMM-112(1CD)
トード・ブエノスアイレス/アストル・ピアソラへのオマージュ
ピアソラ(ホセ・ブラガト編):アディオス・ノニーノ
ピアソラ(ミロンタンゴ編):アレバーレ(合図)
ピアソラ(ホセ・ブラガト編):プエノスアイレスの春/ブエノスアイレスの秋
ホセ・ブラガト(1915-):ミロンタン
ピアソラ(ミロンタンゴ編):トード・ブエノスアイレス/孤独
ピアソラ(ブラガト編):鮫
ピアソラ:天使のミロンガ
ピアソラ(ブラガト編):天使の死
ピアソラ:天使の復活
ピアソラ(ブラガト編):忘却
ピアソラ(ミロンタンゴ編):リベルタンゴ
ミロンタンゴ
【ミリアム・ナハティガル(Fl)
ベアトリーチェ・ブレゴーリ(Vn)
アンネッテ・イーゼンベルク(Vc) 】

録音:2011年8月11日、ライヴ、サン・ジェルマン音楽祭、コレン(Correns)の教会、フランス
南米音楽を愛する3人の女性奏者が2001年に結成したトリオ、ミロンタンゴがピアソラの没後20年に合わせて制作したファースト・アルバム。

Cybele
Cybele-960.309(1CD)
フィードバック・スタジオ・ケルンVol.9〜フリッチュ:初期室内楽作品集
ソプラノと管楽器のための「Bestandteile des Voruber」
ナハトムジーク/イコネン
モデュレイチョン/G線上の/B線上の
ケルン音楽大学アンサンブル、
アルフォンス・コンタルスキー(P)、
アロイス・コンタルスキー(P)、
ベルンハルト・コンタルスキー(P)、
ジークフリート・パルム(Vc)、他

録音:1963年−1996年
シュトックハウゼンの弟子、ヨハネス・フリッチュ(1941−2010)が設立に携わったフィードバック・スタジオでのレコーディング・シリーズ。「Bestandteile des Voruber」は、ソプラノとバス・クラリネット、ファゴット、ホルン、トロンボーン、バス・トロンボーン、チューバという不思議な編成から炸裂する混沌。
Cybele
Cybele-960.310(1CD)
フィードバック・スタジオ・ケルンVol.10〜フリッチュ:ライヴ・エレクトロニクス作品集
デュエット/マドリガル・トリステ
コンチェルト・ダ・カメラ/パルティータ
オード
ヨハネス・フリッチュ(Va)、
ローター・ファーバー(Ob)、
パトリシオ・カーディス(Vn)、
トーマス・バルドナー(指)ライン室内O、他

録音:1962年−1980
フィードバック・スタジオ・ケルン・シリーズの第10集は、ヨハネス・フリッチュのライヴ・エレクトロニクスが満載。「パルティータ」では師であるシュトックハウゼンも演奏に参加しています。

SAMIKA HONDA
KKC-4002(1CD)
イザイへ
ロパルツ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調
ショーソン:詩曲
ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
本田早美花(Vn)、
エマニュエル・クリスチャン(P)

録音:2012年1月 サル・ヴァル・ド・リル(トロワ)
輸入盤/日本語解説書・帯付
ジェラール・プーレとオリヴィエ・シャルリエに師事し、パリを本拠に活躍するヴァイオリニスト本田早美花(さみか)。パリ音楽院大学院修士課程を首 席で卒業した俊英で、正確な技巧に加え、日本人離れした音楽性が魅力。2010年にリリースしたイザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ全集は各国で高い評 価を受けましたが、今回のアルバムもイザイがらみでこだわりを示しています。収録された3篇は、いずれもイザイが弾くことを念頭に作曲され、彼に献 呈されています。イザイに捧げられた作品といえば、フランクの名作ソナタが思い浮かびますが、このアルバムの作曲家3 名もフランク楽派で、共通した 作風が感じられます。
ロパルツのソナタは故郷ブルターニュの音楽と風物が反映された個性的作品。不思議な荘厳さに満ちています。24歳で夭折したルクーが22歳の時 に作曲したソナタは、驚くほどの成熟度を見せながらも、若々しい情熱にあふれ、聴く者の胸を打つ宝物のような作品。これをとりあげるだけでも本田早 美花嬢は只者でないと申せましょう。フランクのソナタばりに難しいピアノ・パートはジャック・ルヴィエ門下のエマニュエル・クリスチャンが見事に征服。 若いふたりならではの輝きとナイーヴなメッセージ性に満ちています。 (Ki)

DACAPO
8.226143(1CD)
ヴァーフン・ホルンボー:ギターのための独奏曲と室内楽作品集
ギター・ソナタ第1番Op.141(1979)
ギター・ソナタ第2番Op.142(1979)
5つの間奏曲Op.149(1981)
ヴァイオリンとギターのための二重協奏曲Op.167(1986)
独奏ギターのための5つの小品「よもやま話」Op.176(1988)
イェスパー・シヴェベーク(G)
ヨハネス・セー・ハンセン(Vn)
ボレット・レーズ(リコーダー)

録音:2011年3月.7月,2012年2月デンマーク王立音楽大学,コンサート・ホール
デンマークの作曲家、ホルンボー(1909-1996)がギター音楽を書き始めたのは、彼が作曲家としてのキャリアを始めてから半世紀を経てからのことでした。以降、この「古代の」楽器に魅了されたホルンボーは、自身のルーツである北欧の民間伝承音楽と、異国の文化を融合させ、シンプルな構造と透明な音色を大切にした2つのソナタや小品、ヴァイオリンとのデュエットなどの美しい作品を次々と書いています。

Quintone Records
Q-1002(1CD)
ロークス・デ・グロート:シバシャクティT(Shankara-Durga)
シバシャクティU(Bhairav-Bhairavi)
エルネスト・ロンボート(Hrn)
ドゥルバ・ゴーシュ(サーランギー)
ヒンドゥー教において、シバとシャクティは男性と女性の原型のようなものとされています。シバは意識の根源であり、シャクティは宇宙の創造の源。また瞑想とエネルギーの関係にも近いものでしょうか。第1章ではシバとシャクティが絡み合い、歓喜を迎える様子が描かれています。彼らはお互いの身体を飲み込み、また反発しあうのです。決して溶け合うことはなく、いつまでも二重性を保ったまま、果てしない快楽を追求しつつのですが、第二部ではシバは第三の目を覆われ、暗い宇宙へ放り出されることとなります。愛しい恋人から引き離されて・・・。インドの伝統楽器サーランギーとイングリッシュ・ホルンという全く異なる文化において発展してきた2つの楽器の音色は、この音楽の目指す方向性を描き出すのに最適であり、異文化の融合としても素晴らしい役割を担っています。何かを発見できる不思議な1枚です。
Quintone Records
Q-12002(1CD)
チェロ・ソナタ集
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ.ニ短調Op.40
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ.ト短調Op.19
マイケ・ラーデマーケルス(Vc)
マテイス・フェルスホース(P)
ロシアが生んだ2つのチェロ・ソナタです。創作意欲を失くし失意の底にあったラフマニノフが、ようやく気を取り直したのは、ピアノ協奏曲第2番の大成功によるものでした。その直後に書かれたこのチェロ・ソナタは、当然の如く噎せ返るようなロマン性を帯びたものでした。そのおよそ35年後に書かれたショスタコーヴィチの作品も、若干のシニカルさは有しているものの、驚くほどに抒情的であり、その仄暗い美しさが愛されています。当時のショスタコーヴィチは新進作曲家として失敗を成功を繰り返していた時期で、自らの作風の確立を試みていたこともあり、悲劇と喜劇がないまぜとなった彼らしさも見えてくる名作です。ラーデマーケルスとフェルスホースは、ボスマンズとブリッジの作品集(Q07002)でも緊張感に満ちたデュオを聴かせたコンビです。

Chromart Classics
TXA-12012(1CD)
ドイツ・サクソフォン・アンサンブル
ヒンデミット:ルードゥス・トナリス〜第2のフーガ/第9のフーガ/第14のフーガ/第15のフーガ
バッハ:フーガの技法〜コントラプンクトゥス I /コントラプンクトゥス IV/コントラプンクトゥス IX
メンデルスゾーン:6つの前奏曲とフーガop.35〜第2番ニ長調より抜粋
 第6番変ロ長調〜アレグロ・コン・ブリオ
シューマン:バッハの名による6つのフーガop.60〜第5番/第2番
ブラームス:コラール前奏曲とフーガ「おお嘆き、おお心の苦しみ」
R.シュトラウス:4つの主題によるフーガ
ベートーヴェン:大フーガop.133
*すべてミカエル・ルフ編曲によるサクソフォン四重奏版
ドイツ・サクソフォン・アンサンブル

録音:2009年10月、トリック・スタジオ(ラウエンベルク、ドイツ)
世界屈指のサクソフォンアンサンブルとして活躍する「ドイツ・サクソフォン・アンサンブル」によるフーガ作品集。音楽史上にも名高い、J.S.バッハ、ベー トーヴェン、メンデルスゾーン、シューマン、R.シュトラウス、ヒンデミットらが残したフーガ作品が収録されており、すべてサクソフォン四重奏用に編曲さ れています。ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス、バリトンサックスからなる伝統的な編成で、各々が1パートずつ担当することで、細微に 組み上げられている対位法の魅力が更に伝わってくるように感じられます。さらに特筆すべきは、類い稀なるドイツ・サクソフォン・アンサンブルの演奏技術。 一人一人の卓越した実力はもちろんのこと、複雑に織り成す掛け合いにおいても一糸も乱れることのないアンサンブルに圧倒されます。ドイツの現代作曲 家たちからの信頼厚く、彼らに多くの作品が献呈されるのも納得の演奏といえましょう。現代音楽だけでなく古典作品の編曲にも積極的で、今やサクソフォ ンの魅力の伝播に多大な貢献を果たしているドイツ・サクソフォン・アンサンブル。サクソフォンならではの柔らかな音色と多彩な音色を堪能できる1枚です。 (Ki)

MN RECORDS
MNRCD-120(1CD)
ピアノ・トリオ集 1992-2010
(1)Poczatek (2010)*
(2)The Photography of Chance (2004)*
(3)Yellow Beach (2002)
(4)Time will Pronounce (1992)
フィデリオ・トリオ

録音:2010 年9月
*=世界初録音
ナイマンの作品をピアノ三重奏に編曲したものを集めた1枚。ピアノ三重奏という編成をとることにより、ピアノ主導でドライにも、弦楽器主導で耽美に も様々に変化がたのしめます。 (1)のPoczatekは、映画「Poczatek」のための音楽から、抜粋された5つの曲から成ります。ナイマンらしいドライかつ軽い風合いのミニマル・ミュージッ クです。(2)のThe Photography of Chanceは、ユタ州の豊かな自然を称賛するために書かれた音楽ということですが、非常に辛辣な曲。(3)のYellow Beachは、映画「プロスペローの本」の「Come Unto These Yellow Sands」(ナイマン・バンドのための編成)を、ピアノ三重奏の編成に編曲したもの。 静謐、耽美といった言葉がぴったりな出だしですが、やはりドライなミニマルの部分もあり、ナイマン好きにはたまらない曲です。ピアノ三重奏という編成 がなんともしっくりしてきています。(4)のTime Will Pronounceは、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争についてうたった詩にインスピレーションを得て書か れた曲。悲痛なハーモニーに心が引き裂かれるようです。 (Ki)
MN RECORDS
MNRCD-124(1CD)
ナイマン:弦楽四重奏曲集
第1, 2, 3番
バラネスクSQ

録音:1990年
※原盤:ARGOレーベル/DECCA
ARGOレーベルから発売されていた弦楽四重奏曲集のCD。第1番は1985年、アルディッティSQの依頼で書かれました。第2番は1988年、バ ラネスクSQのために書かれたもので、ダンスに基づく曲。第3番は1989年、ルーマニアの音楽にインスピレーションを得て書かれたもの。どれもナイ マンらしいミニマル味に満ちていて、ナイマン好きにはたまらない曲がそろっています。 (Ki)

Mats Bergstrom Musik
MBCDBD-01
(1CD+Bluray)
ライヒ:エレクトリック・カウンターポイント、
アンダー・ザ・ウェザー・ミックス、
ナゴヤ・ギターゴッドスピード・リミックス、2X5
マグナソン:ソー・メニー・レイヤーズ・オヴ・カラー・ビカム・ア・ディープ・パープル・ハート
マッツ・ベリストレム&フレンズ

録音:2009年−2010年
北欧、スウェーデンの名ギタリスト、マッツ・ベリストレム(1961−)とその仲間たちのアンサンブルが、ミニマルの巨匠スティーヴ・ライヒに捧げる「エレクトリック・カウンターポイント」。エレキ・ギターのサウンドによって繰り返されると同時に、発展を遂げてゆくリズムと音楽。作曲者自身が「センセーショナル」と絶賛したライヒ・アルバムがスウェーデンから届きます!またBlu-ray(収録時間約55分)では、海、人、林、松明、高層ビル、木漏れ日といったイメージ映像とライヒの音楽をリンクさせることにより、徐々に変化を遂げてゆくミニマル・ミュージックの世界を表現しています。

Intim
IMCD-118(1CD)
ユーネ五重奏団結成30周年記念
Lat till far/Empty wallet waltz
Slangpolska efter Byss Kalle
Horgalaten/Persapojkarna
Fine knacks for Ladies
O vanner som forsamlade ar
Stegen/Sommar i din famn
Valslek fran Malung/Kringellek
Sammeles Annas brudpolska
Nu ar en dag framliden
Archibald McDonald of Keppoch
Loriks polska/O tysta ensamhet
Griffenfeldt
ユーネ五重奏団

録音:1993年−2011年
スウェーデンの伝承音楽やバラードを弦楽アンサンブルで演奏した「正装の民俗音楽シリーズ」で知られるスウェーデンのアンサンブル、ユーネ五重奏団の結成30周年を記念したアニヴァーサリー・アルバム。

ジェイズ・ミュージック
JMPC-10103(1CD)
「In My Life」
ムーン・リバー/グリスビーのブルース
さらば夏の日/ コーリング・ユー
南京豆売り&テキーラ
ラブ・ミー・テンダー/魅せられし心
アランフェス/イン・マイ・ライフ
真田正二(ハーモニカ)、
森丘ヒロキ(P)、加藤真(ベース)、
安藤正則(ドラム)、太田光宏(G)
喜・怒・哀・楽・・・すべてがこの小さな箱の中にある! ハーモニカの音色は人生の音色だ。 名手・真田正二の集大成、第一弾!クロマチック・ハーモニカの日本の第一人者、真田正二渾身のファースト・アルバム。彼の音色には人生の様々な様相が詰め込まれている。数々のコンテスト入賞を重ねながら、日本のみならず、海外でも高く評価されるその演奏には、吸い込まれてしまいそうな魅力がある。今回は、回りを優秀なジャズミュージシャン達でかため、泳ぐようにそのなかで自由に演奏している。めったに出会える事のないジャズ・ハーモニカの名盤です。

SUBITON
SUB-0026-2(1CD)
弦の夢
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第8番ト長調 Op.30-3
ピアソラ:タンゴの歴史
マスネ:タイスの瞑想曲
ヤロスラフ・スヴィエチェニー(Vn)
ヴァーツラフ・マーハ(P)

録音:2010年、Fermata a.s.、チェコ
ヤロスラフ・スヴィエチェニー(1960年生まれ)はプラハ音楽アカデミーでフランチシェク・ポスピーシルとヴァーツラフ・スニーティルに師事したチェコのヴァイオリニスト。ポピュラー音楽とクロスオーヴァーした活動も行っています。
SUBITON
SUB-0025-2(1CD)
ヴァイオリンとピアノの為の音楽
ブラームス:スケルツォ.ハ短調
サラサーテ:序奏とタランテッラ
ラヴェル:ツィガーヌ
シェフチーク(1852-1934):チェコ舞曲集 Op.10〜青い瞳の少女(No.1)
オンドジーチェク(1857-1922):スケルツォ・カプチョーソ Op.18
イザイ:ソナタ・バラード Op.27-3*
ユリエ・スヴィエツェナー(Vn)
ヴァーツラフ・マーハ(P)

録音:2010年、Fermata a.s.、チェコ
ユリエ・スヴィエツェナー(1994年生まれ)はチェコのヴァイオリニスト、ヤロスラフ・スヴィエチェニーの娘。2012年現在、プラハ音楽院でダナ・ブラホヴァーに師事しています。録音時点で16歳という若さ。

K617
K617-238(1CD)
アルテ・マンドリン
ダッラーバコ(1675-1742):複数の楽器のための協奏曲 Op.V.6
カルロ・アッリゴーニ(1697-1744):マンドリンと通奏低音のためのソナタ
ダリオ・カステッロ(17世紀 ヴェネツィア):ソプラノのためのソナタ・セコンダ(?)
ニッコロ・マッテイス(1670-1749):エア
D・スカルラッティ:ソナタ K.89
ヴァイス:協奏曲 ニ短調
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲 ハ長調
ファッシュ(1688-1758):ソナタ ニ短調
ウッチェリーニ(1603-1680):ラ・ベルガマスカ
アルテ・マンドリン

録音:2011年( ルクセンブルク)
フアン・カルロス・ムニョスを中心とする「アルテ・マンドリン」は、17,18世紀のマンドリン作品を復活・世に広めようとするアンサンブル。いま世 界で最も注目されている古楽演奏団体の一つです。古い時代の忘れられた作品を研究し、数々の傑作に再び命を吹き込み、彼ら自身の手で世に送り出し ています。ドン・ジョヴァンニが窓辺でつまびく典雅な旋律だけではない、ヴィルトゥオーゾの世界が展開されています! (Ki)

KLASSIC CAT
KC-1009(1CD)
リカルド・ラモテ・デ・グリグノン(1899-1962):4つの歌*
女の愛(ピアノと朗読の為の;全9曲)+
世紀末のバガテル(チェロとピアノの為の;全3曲)#
即興曲**
無伴奏チェロ組曲(全6曲)++
マルタ・マテウ(S)*
マック・マクルーア(P)*
イネス・ムラレダ(朗読+)
マルタ・モル・デ・アルバ(P)+
ビンセント・エリジエルス(Vc(#/++))
レズリー・ベリオ(P)#
クロマ・ボニン(P)**
スリップケース裏面のトラック表示に誤りがございます。恐縮ながらあらかじめご了承ください。プラスチックケース裏面(インレイ)の表示は合っております。

NUMERICA
NUM-1231(1CD)
フレデリック・ギフォード(1972-):ギターとフルートの為の作品集
aegjlns / corpse fragment I /
corpse fragment II
Janus [MOBILE 2011] (version 1)* /
corpse fragment III
MOBILE 2012 (version 1)* /
MOBILE 2010 (version 1)
Palestrina: Stabat Mater /
MOBILE 2010 (version 2)
corpse fragment IV /
MOBILE 2012 (version 2)+
corpse fragments V /
corpse fragments VI
Janus [MOBILE 2011] (version 2)* /
27 sonorities
ジェス・ランゲン(G(+以外))
シャンナ・グティエレス(Fl(*/+))

録音:ヌメリカ・スタジオ、パソス・デ・ブランダン、ポルトガル
フレデリック・ギフォードはアメリカ合衆国ペンシルヴァニア州ランカスターに生まれ、シカゴのデポール大学とノースウェスタン大学で学び2000年に音楽博士号を取得した作曲家・音楽プロデューサー。シャンナ・グティエレス、ジェス・ランゲンも合衆国の演奏家です。

ARCO DIVA
UP-0150-2(1CD)
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調 K.581*
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調「ハープ」Op.74
ラディスラフ・ルージチカ(Cl)
マルティヌーSQ
[ルボミール・ハヴラーク(Vn1) 
リボル・カニュカ(Vn2)
ズビニェク・パジョウレク(Va) 
イトカ・ヴラシャーンコヴァー(Vc) ]

録音:2012年1月13-14、17-18日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ、チェコ
ラディスラフ・ルージチカはブルゼニュ音楽院、プラハ音楽アカデミー、ヴュルツブルク音楽大学(チェコ)で学んだチェコのクラリネット奏者。1991年から18年間国際貿易に携わり、事業を成功させ演奏家に復帰したという異色の経歴の持ち主です。

Musikmanufaktur Berlin
MMB-419(1CD)
ヴァンハル(1739-1813):弦楽四重奏曲「ホフマイスター」第2番
弦楽四重奏曲ヘ長調 op.33-3
弦楽四重奏曲イ長調op.33-2
カメジーナ・クヮルテット(ピリオド楽器使用)
【ヨハネス・ゲバウアー(Vn)、
カレン・ヴァルティンセン(Vn)、
イリーナ・アレクザンドロヴナ(Va)、
マルティン・ブルクハルト(Vc)】

録音:2011年7月27-29日、イエス・キリスト教会(ベルリン)
ドゥシークの弦楽四重奏曲(MMB 476)を世界初録音したファースト・アルバムも好評のピリオド楽器アンサンブル、カメジーナ・クヮルテットが、 18世紀のウィーンに活躍した音楽家ヴァンハル(1739-1813)の後期弦楽四重奏曲を収録した注目の新譜をリリースしました!近年は日本でも徐々に知 名度が高まりつつあるヴァンハルですが、クラシック音楽全体を見渡せば、まだまだ演奏の機会に恵まれない作曲家の一人といえましょう。しかも交響曲 や協奏曲が取り上げられる傾向にある中、彼の弦楽四重奏曲を取り上げた本アルバムは非常に希少!同時代に活動を共にしたハイドンやモーツァルトの作 品を強く思い起こさせる典雅な作風を持ちながら、時折ふっとシューベルトのようなロマン的な響きを垣間見せる、そんなヴァンハルならではの魅力にあ ふれた作品の数々が収録されています。いずれの作品も優美な旋律と随所に散りばめられているウィットの利いたアクセントが愉しく、「ディヴェルティメン ト」的な作品がお好きな方には特におすすめ!カメジーナ・クヮルテットの演奏は癖がなく、響きも爽やか。細やかな音の輪郭も明瞭で、非常にすっきり としたアンサンブルを組み上げています。ピッチ指定はA=421Hz。ちなみに、来たる2013年はヴァンハル没後200周年!この機会に是非とも聴いてお きたい希少盤です。
カメジーナ・クァルテットは2007年に設立されたピリオド楽器アンサンブル。その名はモーツァルトが1784年から1787年まで住み、弦楽四重奏曲(ハ イドン・セット)などを作曲した家「カメジーナ・ハウス」に由来しています。これまでドゥシーク、ヴァンハル、と現代ではマイナーな18世紀の音楽家 たちへ連続して焦点をあててきたカメジーナ・クァルテット。今後の演奏活動にも期待必至の注目団体です! (Ki)

DACAPO
MAR-8.226559(2CD)
DIEM〜DIEM25周年記念アルバム
<CD1>
アンカー・フィエルド・シモンセン(1944-):OktavIII(1988)
ヨナス.R.キルケゴー(1982-):802(2012)
ダニエル・ロスマン(1958-):南西の空(1988)
アン・オスターゴール:ハイパー・モーテル(2011)
カール・ベルクストローム=ニルセン:OmdrejningerII(1989)
ヨナス・オレセン(1979-)/モーテン・リース(1980-):Primx(2010)
イェンス・ウィルヘルム・ペデルセン(1939-):電子的な庭とその周辺(1989)
ペーター・ダールグレン(1980-)/リチャード・デヴァイン:Mad Bonce(2008)
ペア・ノアゴー(1932-):Arsfrise-91(1991)
ハルフダンE.(1965):イントロ(1993)
ウェイン・シーゲル(1953-):トゥネル・ヴィジョン(1995)
ビョルン・スヴィン(1975-):7 cirkleri 1matrix(2002)
マイケル・ニヴァング(1963-):コラージュIV,コロナ(1996)
ヴェクトラル(1983-):AC-3(2007)
リン・ティエルヘイ=トムセン(1960-):Triff:II.Lauria(1998)
ハンス・ハンセン:パッセース・モニュメンター(1999)
イェルゲン・テレル(1958-):スパークリング(2005)
ブリジット・アルステット:問題を試すには(2002)
ソーフス・フォルスベリ(1970-):宿題(2005)
ラスムス.B.ルンディング:殺戮法の学習に(2002)
様々な演奏者
DIEM(The DanishInstitute of Electronic Music… デンマーク電子音楽研究所)の開設25周年を記念して制作された2枚組のアンソロジーです。最新技術を駆使して、新しいサウンドを追求するために設立されたこの施設は、多くの優れた音を作り出してきました。この2枚組には、1987年から2012年までにDIEMで制作された音楽を収録。これらの多くは初リリースとなるもので、デンマークの現代音楽の一つの足跡を辿ることができるはずです。

Sono Luminus
DSL-92157(1CD)
アメリカーナ
コープランド:バレエ音楽「ロデオ」-ホーダウン
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」-クール
アメリカ民謡:シェナンドー
ガーシュウイン:3つの前奏曲
ビル・モンロー・メドレー-ウィリアム・モンロー
フィリップ・グラス:弦楽四重奏曲第3番「ミシマ」
〈ボーナス・トラック〉
アイリッシュ・ルーツ・メドレー
モダン・マンドリン・クァルテット
アメリカを象徴する様々な作品を、マンドリン四重奏で演奏するという魅力的なコンセプトアルバムです。もともと、ピアノと弦楽のための作品はマンドリン・アンアンブルに置き換えることは比較的可能に思えますが、やはり実際に演奏するには、持続音が出せないなどのそれなりの苦労があったはず。しかし、ここではそんな難所を全く感じさせることなく、見事に「アメリカン・スピリッツ」を再現しています。誰もが知っているドヴォルザークの「アメリカ」から、フィリップ・グラスまで新鮮な驚きを味わえます。モダン・マンドリン・クァルテットは1985年に設立されたアンサンブルで、20世紀初頭の楽器(2台のマンドリン、サイズが一回り大きいマンドラ、低音が出せるマンドロン・チェロ)を用いることで、通常の弦楽四重奏と同じ、もしくはそれ以上の作品の演奏が可能です。すでに様々な形態の90作品を演奏しています。このアルバムにもblu-rayディスクが同梱されており、5チャンネルのサラウンドで豊かな音場をお楽しみいただけます。

EM Records
EMR-CD003(1CDR)
ホルブルック&バントック
ホルブルック:ヴァイオリン・ソナタ第2番ヘ長調「グラスホッパー」(原典版)
バントック:ヴィオラ・ソナタ ヘ長調「コーリン」(世界初録音)
ルパート・マーシャル=ラック(Vn&Va)
マシュー・リッカード(P)

録音:2011年8月
「ヘブリディーズ交響曲」や「ケルティック交響曲」、ヘブリディーズ諸島の伝承曲や旋律を採り入れた作風が再評価を受けているバントックの世界初録音となるヴィオラ・ソナタ「コーリン」を収録。年の差は10歳ながらロマン派的な作風を持ち味としたホルブルックの「ヴァイオリン・ソナタ」とのコントラストにも要注目。
※EM Recordsはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Opera Tres
OPCD-1002(1CD)
【未案内旧譜】
5つの詩フルートとピアノの為の音楽
プーランク:ソナタ
グリディ(1886-1961):ティラナ
グアルニエリ(1907-1993):ソナティナ/3つの即興曲
エネスコ:カンタービレとプレスト
リベラ(1970):5つの詩[砂漠/謎/希望/紛争/記念の贈り物]
ボルヌ(1840-1920):カルメン幻想曲
エウヘニア・モリネル(Fl)
ロブ・ブルック(P)

録音:2001年11月、WFMT・ラジオ放送スタジオ、シカゴ、アメリカ合衆国(C)(P)Orobroy
エウヘニア・モリネルはロッテルダム音楽院で学んだスペインのフルーティスト。
※レーベル表示は「OROBROY」となっており、本体・外装に「OPERA TRES」の表示はございませんので、ご注意ください。

Columna Musica
1CM-0276(1CD)
リスト:チェロとピアノの為の作品全集
悲歌 第2番 S.131
悲しみのゴンドラ S.134
おお優しい夕星よ S.380*
5つのルーマニア舞曲 S.129a*
プスタの哀愁 S.379b*
忘れられたロマンス S.132
悲歌 第1番 S.130b
アンシェヌマン(コンソレーション第1&4番)S.382a
尼僧院の僧坊(悲歌)S.382
「パルジファル」より、聖杯への厳かな行進曲 S.720a*
トリノ・スリタ(Vc)、アントニオ・シモン(P)

録音:2011年12月6-8日、バルセロナ音楽博物館、スペイン
使用楽器:1893年、ヴィチェンツァ、フランチェスコ・ラッツァレッティ製(Vc)
1884年、エラール製、バルセロナ音楽博物館所蔵(P)
トリノ・スリタは1976年スペインのアンテケラに生まれマラガ音楽院とモスクワ音楽院で学んだチェリストで、「カザルス以前のチェロ奏法」の研究者。アントニオ・シオンは1976年スペインのハエンに生まれたピアニストで、リストのスペシャリスト。*は世界初録音と表示されています。
Columna Musica
1CM-0281(1CD)
クアルテット・タラゴギター・クアルテットの為の音楽
フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):4つのマドリガル[Esclarecida Juana / Oi Joseph! / Nino Dios d'amor herido
Todo quanto pudo dar]
トゥリナ(1882-1949):闘牛士の祈り
ストラヴィンスキー:組曲第1番&第2番〜5つの小品[行進曲/ナポリターナ/アンダンテ/ポルカ/ギャロップ]
モンサルバジェ(1912-2002):3つの協奏的舞曲
カルレス・ギノバルト(1941-):錬金術
アントニオ・ルイス=ピポ(1934-1997):4の為の4
ジョアキン・オムス(1906-2003):クアドリガ
リェオナルド・バラダ(1933-):覚え書き; 垂直/平坦/層/高さ/固執
クアルテット・タラゴ
ラウラ・アルメリク、
マヌエル・カルヴェ、ジョルディ・クディナ、
ジュゼプ・ジュアン・エンリケス(G)

録音:1975年10月、スタジオ・ジェマ、バルセロナ、スペイン
バルセロナのリセウ音楽院ギター科教授ガルシア・タラゴの名を冠したタラゴ・クアルテット(1971-1988)の音源復刻盤。
Columna Musica
1CM-0283(1CD)
ジェラード、オムス:室内楽作品集
ロバート・ジェラード[ロベルト・ジェラルド](1896-1970):映画「Secret People」の為の練習曲(ヴァイオリン,クラリネットとピアノの為の;1952)*
ジョアキン・オムス(1906-2003):無伴奏クラリネットの為の独白(1972)
ジョアキン・オムス:ヴァイオリンとピアノの為の即興曲
ロバート・ジェラード:クラリネットとピアノの為のソナタ(1928)
 2つの覚え書き(1921-1922)
ジョアキン・オムス:クラリネットとピアノの為の2つのインヴェンション(1963)
ジョアキン・オムス:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1941)
ロバート・ジェラード:ヴァイオリン,クラリネットとピアノの為のアンダンティーノ(1929)*
ジョアキン・オムス:クラリネットとピアノの為の三重奏曲(1974)
ダビド・バリェステロス(Vn)
クリスト・バリオス(Cl)
グスタボ・ディアス=ヘレス(P)

録音:2011年11月27-29日、アダン・マルティン・コンサートホール室内楽ホール、テネリフェ、スペイン
*は世界初録音と表示されています。
Columna Musica
1CM-0295(1CD)
ガブリエル・ブルンシク(1942-):バルセロナ時代の音楽 1974-2011
ホルヘ・ペニャ・エンの称賛の為のクエカ(1974-1976)*
コントラバホ=コンセルト(2003)+
風の家(1996)#/変奏曲(1975)**
バルセロナのポリフォニー(1975)++
3つのラッパ(1986)##
ダバロス=チェルビト・ギター・デュオ*
ダニエル・キーンツィ(コントラバスサクソフォン+)
アンサンブル・モザイク#
ガブリエル・ブルンシク(シンセサイザー**)
グループ・2e2m++ポール・メファノ(指)++
ハリー・スパルナーイ(バスクラリネット##)

録音:1978年、ベサル、ジロナ、スペイン*/2003年、パリ、フランス+
1998年、ベルリン、ドイツ#
1975年**、1983年++、2011年##、バルセロナ、スペイン(**/++/##)
チリ生まれのクロアチア系作曲家ガブリエル・ブルンシクのバルセロナ移住後の作品集。

IVM
PMV-009(1CD)
ビセンテ・マルティン・イ・ソレル(1754-1806)/ヨハン・ヴェント(1745-1801)編曲:歌劇「ディアナの木」によるハルモニームジーク エルス・ソナドルス

録音:2007年12月4-8日、聖マリア教会コンサートホール、アルバラシン、スペイン
スペイン、バレンシア出身の作曲家マルティン・イ・ソレルの歌劇・ブッファの代表作を、ボヘミア出身でウィーンで活躍したオーボエ奏者・作曲家ヴェントが管楽8パート(オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット各2)とコントラバスのために抜粋編曲した版を演奏。エルス・ソナドルスはおそらくバレンシア地方に本拠を置くスペインのピリオド楽器アンサンブル。

HATART
HATART-181(1CD)
ラウンド・ミッドナイト
オリヴァー・シュネラー(B.1966):音響空間(Resonant Space)(2007)
ギレルモ・グレゴリオ(B.1941):4つの部分からなる構造物(2008)
ファブリツィオ・ラト・フェッレーロ(B.1983):L’abito Non Fa Il Monaco(2007)
ステファン・ワース(B.1975):スタンダーズ(2010)
マクロコスモスQ
【ウフク&ババール・デルドゥンキュ(P)
フランソワ・ヴォルペ&セバスティアン・コルディエル(打楽器)】

録音:2008年 8月
ピアノ2名と打楽器2名で構成されるマクロコスモス四重奏団が送る、セロニアス・モンク、言わずと知れた大ジャズ・ピアニストに捧げる1枚。タイ トルの「ラウンド・ミッドナイト」は、モンクの代表作で、後にマイルス・デイヴィスが「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」というタイトルでレコードをリリー スし、このデイヴィスの演奏でもとりわけ親しまれている名曲です。
マクロコスモス四重奏団の委嘱を受けたシュネラー、グレゴリオ、フェッレーロ、ワースという4人の作曲家は、世代は様々ですが、いずれもモンクを 崇拝する人物。とはいえ、モンクの音楽を聴いてモンクに染まってしまったのではなく、モンクの音楽によって自らのアイデンティティを更に確固たるもの にした作曲家たちです。どれもエッジの効いた現代音楽でありながら、どこかモンクを思わせるピアノを打楽器的に奏でたパッセージが断片的に聴こえ、「ラ ウンド・(アバウト・)ミッドナイト」の世界の煙たい空気がふっと薫るなど、実におしゃれで凝ったモンクへのオマージュとなっています。 (Ki)
HATART
HATART-165(1CD)
リュック・フェラーリ(1929-2005):作品集
ないしょの話(1987-1988)〜ピアノとパーカッションのための(世界初録音)
ヴィザージュT(1956)〜ピアノのための
ソナティヌ・エリーブ〜ピアノのための(1953-54)(世界初録音)
細胞75-不自然なリズムと不自然にされたカデンツァ〜ピア,、打楽器とテープのための
井上郷子(P)
松倉利之(パーカッション)

録音:2004年7月
フェラーリは、「日常のなかにすでに存在する音を録音して、加工・編集することであるひとつの音楽作品を作ろう」とするフランスで生まれたミュジック・ コンクレートの作曲家。自分が日常生活を送る音を録音したりした作品も知られていますが、ここでは楽器のための作品が収録されています。ピアノを演 奏する井上は、フェラーリと交流があり、日本でもフェラーリ作品をとりあげたリサイタル企画をするなど、フェラーリ作品の演奏には定評があります。実 際にこのレコーディングもフェラーリの立ち会いのもと行われました。フェラーリが目指していたところの「逸話的音楽」ともいうべき独特の世界が見事に 展開されています。といってもただ漠然とした音楽なのではなく、「私たちは熱心に議論し、フェラーリは個々の部分について説明をしてくれた。リュックは、 彼が書いた音について、常に非常に明確なイメージと言いたいことを持っていた。」と井上も述べているとおり、明確な意図に裏付けられた一貫した物語 が形作られています。自由で無調の音楽の中に、なぜかストンと納得がいき、馴染みやすいものがあるフェラーリの魅力を感じる1枚です。

ALMAVIVA
HOM-13120(1CD)
フルートとマリンバ〜現代スペイン女性作曲家たちの作品集
テレサ・カタラン(1951-):プルアの歌[La cancion de Prua]
カルメ・フェルナンデス・ビダル(1970-):変容 II[Metamorfosi II]
マリサ・マチャド(1956-):5つの色[Five Colours]
コンスエロ・ディアス(1958-):緑と黒[Verde y negro]
ディアナ・ペレス・クストディオ(1970-):沈黙の島[La isla del silencio]
ロサ・ロドリゲス・フェルナンデス:発信[Envoi]
ドロレス・セラノ・クエト(1967-):索具と船具の間の踊り[Baile entre jarcias y aparejos]
イルミナダ・ペレス・フルトス(1972-):沈黙の詩[Versos en silencio]
マリア・ルイサ・オサイダ(1939-):組曲
アントニオ・アリアス(Fl)
エステラ・ブラスケス(マリンバ)

PAVIAN
PM-0058-2(1CD)
スーパー・トリアンゴ(超級探戈三重奏)
A Media Luz / El Choclo / By the Bank of River Shu / Adios Muchachos
La Cumparsita / Old Dream Lingers On / Caminito / Volver
When Will You Come Again? / Melancolico / Orlando Goni / Maria
Adios Nonino / Lo Que Vendra / Calle Cabildo
ペテル・ブレイネル(P)
ボリス・レンコ(アコーディオン)
スタニスラフ・パルーフ(Vn)
ゲスト:ティナ・グオ(Vc)

録音:2010年2月12-14日、ファトラ芸術館、ジリナ、スロヴァキア

スロヴァキア音楽財団
SF-0061-2(1CD)
ロマン・ベルゲル(1930-):メメント
メメント−ミルコ・フィリプの亡き後に(管弦楽の為の;1973)*
ヤン・ブラニの為のアダージョ(ヴァイオリンとピアノの為の;1987)+
子守歌(アルトとピアノの為の;1991)#
コルチャックの記念に−断章(弦楽四重奏の為の;2000)**
チェコスロヴァキアRSO*
ビストリーク・レジュハ(指)*
パヴェル・ボガチ(Vn)+
ダニエラ・ヴァリーンスカ(P)+
ダニサ・シュレプコフスカー(A)#
ダニエル・ブラノフスキー(P)#
エヴァルト・ダニエル、ヴラジミール・ベレニーク(Vn)**
ペテル・ズヴィーベル(Va)**
エヴァ・チェルマノヴァー(Vc)**

録音:1992年、ライヴ
ロマン・ベルゲルはポーランドのチェシンに生まれ、1952年に政治的理由により家族とともにブラチスラヴァに移住した現代スロヴァキア作曲界の重鎮。
スロヴァキア音楽財団
SF-0065-2(1CD)
パヴォル・バギン(1933-):室内音楽集
弦楽四重奏の為の前奏曲集(1999)*
ピアノの為のスケルツォ(1971)+
無伴奏フルートの為のパストラーレ(1979)#
水彩画(管楽五重奏の為の;1977)**
ヴァイオリン、ヴィオラとチェロの為の三重奏曲(2000)++
ピアノの為のロマンティック小品集(1992)##
詩的ムード(オーボエ、クラリネットとファゴットの為の;1996)***
コシツェSQ+
[オンドジェイ・レヴィト(Vn1)
ミラン・イロウト(Vn2)
ヨゼフ・キーシュカ(Va)
ユライ・ヤーノシーク(Vc)]

アレクサンデル・カッタリーノ(P)+
ミロシュ・ユルコヴィチ(Fl)#
ブラチスラヴァ管楽五重奏団**
[ズザナ・パシュテーコヴァー(Vn)++
リュドミラ・ホシュコヴァー(Va)++
カタリーナ・クレイノヴァー(Vc)++
ダニエラ・カルドショヴァー(P)##
イゴル・ファーベラ(Ob)***
ヨゼフ・リュプターチク(Cl)***
ローベルト・メシナ(Fg)***)]
パヴォル・バギンはエウゲン・スホニュ(1908-1993)に師事したスロヴァキアの作曲家・指揮者。1999年から2010年までスロヴァキア作曲家連盟総裁を務めました。
スロヴァキア音楽財団
SF-0066-2(1CD)
ユライ・ベネシュ(1940-2004):室内音楽集
Going to (6つのチェロの為の;1994)*
間奏曲第3番(2台のピアノの為の;1987)+
フヴィエズドスラフのテキストによる3つのモノディ(ソプラノ、2つのヴァイオリン、チェロとチェンバロの為の;1979)#
Duree Ω(オルガンの為の;2002)**
俳句(ソプラノとツィンバロムの為の12の歌;1999)++
ブランブル大佐のワルツ(11人の奏者の為の;1975)##
ヨゼフ・ポドホランスキー、
ユライ・アレクサンデル、
ヤーン・スラーヴィク、
エウゲン・プロハーツ、ボリス・ボホー、
チャバ・ラーチ(Vc)*
ノラ・スクタ、ニキ・スクタ(P)+
マルタ・ニトラノヴァー(S)#
クイード・ヘルブリング、
アンナ・ヘルブリンゴヴァー(Vn)#
ヨゼフ・シコラ(Vc)#
アレクサンデル・カッタリーノ(Cemb)#
マリア・ニトラーノヴァー(P)#
ユライ・ベネシュ(指)#
ヤン・ヴラジミール・ミハルコ(Org)**
日向野菜生(S)++
エニケー・ギンゼリ(ツィンバロム++)
ブラチスラヴァ室内アンサンブル##
ダニエル・ガゾン(指) ##
ブラチスラヴァ音楽アカデミー教授を務めたユライ・ベネシュは、1960年代スロヴァキア音楽におけるアヴァンギャルド・ムーヴメントの旗手的存在でした。

INVIOLATA
INVIOLATA-1101
(1CD)
ヴィオラとピアノの為の作品集
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ.D.821
メンデルスゾーン:ヴィオラ・ソナタ.ハ長調(1824)
シューマン:おとぎの絵本 Op.113(1851)
ディミトリ・マットゥ(Va)
アンジェラ・オリヴィエロ(P)

録音:2011年4月、オリヴェル・スタジオ、カリアリ、サルデーニャ州、イタリア
ディミトリ・マットゥは1995年以来カリアリのパレストリーナ音楽院ヴィオラ科教授を務めているイタリアのヴィオラ奏者。カリアリ弦楽三重奏団のメンバーでもあります。モダーン楽器使用。

HEVHETIA
HV-0045-2(1CD)
コンテンポラリー・リフレクションズ
イヴァン・ブッファ(1979-):ロカッテリ・カプリス(2008)*
イヴァン・ブッファ:無伴奏ヴァイオリンの為のカプリス(2006)
シャリーノ(1947-):五重奏曲第1番(1976)
ミカエル・ジャレル(1958-):Assonance VI(1991)
ベント・セアンセン(1958-):The Lady and the Lark(ヴィオラとアンサンブルの為の;1997)
ベリオ:O King(1968)
オリヴェイラ(1959-):ピラミッド(2台のピアノの為の;1998)
ペトラ・バフラター(1975-):Eyes Wide Shut(2008)
クアサルス・アンサンブル
マレク・ズヴィーベル(Vn)*
イヴァン・ブッファ(指)

録音:データ記載なし

MA Recordings
MA-J508(1CD)
19世紀における珠玉のピアノ五重奏作品集Vol.1
シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調「ます」D. 667
フンメル:ピアノ五重奏曲 変ホ短調 Op. 87
デンハーグピアノ五重奏団
【小川加恵(フォルテピアノ)、
高橋未希(Vn)、アダム・レーマー(Va)
山本徹(Vc)、角谷朋紀(Cb)】

録音:2011年8月31日-9月2日、デンハーグ、デルフト・カトリック教会
録音エンジニア:タッド・ガーフィンクル(Ma recordings)
第16回ファン・ ワセナール国際アンサンブルコンクールで優勝し、ヨーロッパデビューを果たした今話題のアンサンブルのデンハーグピアノ五重奏団がついにCDデビュー!非常に高い演奏技術と豊かな表現力をもった当団が傑作「ます」に挑みました。今後ますますの活躍が期待される彼らの瑞々しい音楽をご堪能ください。
=天才録音技師タッド・ガーフィンクル氏こだわりの録音=
録音にはMAレコーディングズの特別改造されているコルク社のMR-2000SのDSDレコーダーを、マイクロフォンはMAレコーディングズ専用のラインレベル出力の世界で2本しかない特別もの使用。またマイクロフォンケーブルはUSAのSTEREOLAB社のカスタムメイドの採用し、非常にリアルな音声をとらえております。
=デンハーグピアノ五重奏団=
オランダ王立デンハーグ音楽院古楽科で学んだメンバーを中心に、2008年発足。2009年オランダ、ユトレヒト古楽音楽祭でデビューし、その後も2010年バルセロナ古楽音楽祭(スペイン)、サント古楽音楽祭(フランス)、アントワープ古楽音楽祭(ベルギー)などヨーロッパの主要な古楽音楽祭に招聘される。2011年度TYリミテッドサポートプログラムによるレコード支援対象団体に選ばれ、2012年7月には当団初となる、CD「19世紀における珠玉のピアノ五重奏作品集Vol.1」(MA J508)が発売される。2011年11月、オランダ、アムステルダムで行われた第16回ファン?ワセナール国際古楽アンサンブルコンクールにて第1位を受賞。2012-2013年にかけてオランダ、ベルギーにて優勝記念ツアーが予定されている。 (Ki)

Audiomax
903-1703-6(1SACD)
オランダのチェロ・ソナタ集Vol.4
シェーファー:チェロ・ソナタ.ハ長調Op.13
ボスマンス:3つの即興曲、
 チェロ・ソナタ.イ短調
エッカン:ジュジュ・メカニーク、
 田舎娘の踊り、サハロフのための踊り
ドリス・ホッホシャイト(Vc)
フランス・ファン・ルート(P)

録音:2011年3月
オランダのチェロ・ソナタ集第4巻は、コンセルトヘボウ管の首席チェリストを務めたジェラール・エッカン(1879−1942)など3人の音楽家たちの作品集。
オランダの円熟した後期ロマン派の作風を感じさせるシェーファー、ボスマンス、エッカンのチェロ作品は、同世代のユリウス・レントヘンの音楽にも比肩し得る魅力があります。
Audiomax
703-1682-2
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
ピアノ三重奏曲第3番ヘ短調Op.65
マックス・ブロート・トリオ

録音:2010年9月
マックス・ブロート・トリオは、フランツ・カフカの友人であり、作曲家、評論家として活躍したチェコのユダヤ系作家マックス・ブロート(1884−1968)の名を冠するボヘミア、ドイツ、オーストリアの多国籍トリオ。ケルスティン・シュトラスブルクのピアノが美しく光るドヴォルザークは、民族色と幻想性を醸し出しています
Audiomax
946-1623-6
(1SACD+DVD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調Op.135
シューマン:弦楽四重奏曲第1番イ短調Op.41-1
 弦楽四重奏曲第2番ヘ長調Op.41-2
ベートーヴェンSQ

録音:2010年1月
※日本語解説付き
ショスタコーヴィチの生誕100周年を記念した2006年に結成された"新しい"ベートーヴェンSQのドイツ・プログラム。ヴィオラには、1989年のミュンヘンARD国際コンクールで最高位入賞を果たし、サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとしても活躍する小林秀子が参加しています。
※DVD-VideoはPAL方式対応のプレーヤー、PCでのみ再生可能です。


Champs Hill Records
CHRCD-034(2CD)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調Op.21
ピアノ三重奏曲第3番ヘ短調Op.65
ピアノ三重奏曲第2番ト短調Op.26
ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
グールド・ピアノ・トリオ
〔ルーシー・グールド(Vn)、
アリス・ニアリー (Vc)、
ベンジャミン・フリス(P)〕

録音:2011年6月15日−17日
“圧倒的表現力!グールド・ピアノ・トリオが王道作品で真価を問う!”
2011−12シーズンで創立20周年を迎えたイギリスのアンサンブル、グールド・ピアノ・トリオの快進撃は、どこまで続くのでしょうか?彼らの録音は、ナクソスのイギリス音楽(中でもアイアランドのピアノ三重奏曲が絶品! 8.570507)などの比較的マイナーな作品が中心でしたが、いよいよ王道作品でその真価が明らかとなりました。ここでも純粋な感性を素直にぶつけた清々しい名演奏を展開!「第1番」第1楽章冒頭のヴァイオリンからして心は遠い昔に飛んでおり、早速に本物の感動に出会えることを確信させます。ドヴォルザークの特有のローカルな味わいは全て楽譜に盛り込まれているのだから、小細工不要で自分たちはただ感じたままを表現すれだけ、といった信念のようなものが全体に漲り、それがニュアンスの張りに結びついています。展開部から再現部にかけての堂々たる進行は、まさにその象徴。コーダでは、ピアノが朝露の最後の雫を落としながら得も言われぬ余情を醸し出します。
「第3番」第2楽章の血が吹き出しそうなほど濃厚な表現にも圧倒されます。ここでは核となるピアノの色彩表出力が大貢献。エレガントな中間部でさえ音の末節まで感じきっており、音楽は常に飽和状態。
有名な「ドゥムキー」に至っては、遂にこれ以上不可能と思えるほどの多彩なニュアンスを表出。名盤がひしめく中で、ここまで輝かしい存在感を見せるとは思いもよりませんでした。テンポ緩急のコントラストの妙を自ら堪能しつつ、体全体でその醍醐味を聴き手に投げかける演奏は滅多にないでしょう。特に第2楽章の緩やかな部分の迫真のニュアンスは鳥肌ものです!
録音のクオリティも含め、室内楽ファンのみならず全音楽ファンにお聴きいただきたい逸品です!【湧々堂】

TXA
TXA-12003(1CD)
アウト・オブ・ブルー
ガラパゴス/小さな歌
ジャングルの声/アウト・オブ・ブルー
子守歌/幽霊トリオ/サブマリン
恋の痛み/ネットの中で
トンボの羽/イエンナ
ペトルーシュカの綱渡り/陳列
零下の墓碑/ラクリモサ
トリオ・ゼロ
【コリンヌ・シャペユ(Vn)、
アレクサンダー・シュライマン(Vc)、
フランツ・フンメル(P)】

録音:2012年
ヴァイオリン交響曲「福島」の作者にしてピアニストのフランツ・フンメル率いるトリオ・ゼロ。このアルバムの凄さは、すべて彼らの創作でありながら、 事前の打ち合わせも一切ないまま「あんたから始める?」「いや、今回はあなたからお願いしたい」という風に進んだとのこと。まさに天才による即興の貴 重な記録と申せましょう。 (Ki)

Guild
GMCD-7381(1CD)
フリビンス:弦楽四重奏曲第2番「アフター・クローマー」
ハイドン前奏曲/ピアノ協奏曲
ヴィオラとピアノのための幻想曲
ダイアナ・ブレカロ(P)、
ロベルタス・セルヴェニカス(指)
ロイヤルPO、チリンギリアンSQ、
サラ=ジェーン・ブラッドリー(Va)、
アントニー・ヒューイット(P)
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェに作曲を学んだ現代イギリスの秀才作曲家、ピーター・フリビンス(1969−)の作品集第2巻。ハイドンの旋律を用いた「ハイドン前奏曲」や、近現代イギリスの新しいレパートリーに加わると評される「ピアノ協奏曲」など、旋律や調性を重視した作風は英国内外で高い評価を受けています。
Guild
GMCD-7369(1CD)
マッケイブ:クラリネットのための室内楽作品集
クラリネット,ヴァイオリンとチェロのための楽章
クラネット,チェロとピアノのためのソナタ
フォヴェール・ロンドー
クラリネット五重奏曲
リンダ・メリック(Cl)、
アーロン・ショーア(P)、クロイツェルSQ
イギリスの名コンポーザー=ピアニストであり、英国音楽協会の会長を務める大物音楽家、ジョン・マッケイブ(1939−)のクラリネットのための室内楽作品集。これまでに40以上の委嘱作品の初演を行ってきた近現代音楽のスペシャリスト、リンダ・メリックのクラリネットが、緊張感に満ちたマッケイブの世界を構築しています。

JCL Records
JCL-516(1CD)
R・シュトラウス:チェロ・ソナタ.ヘ長調Op.6
ブラームス:チェロ・ソナタ.ホ短調Op.38
テュイレ:チェロ・ソナタ.ニ短調Op.22
ジェイミー・ウォルトン(Vc)、
ダニエル・グリムウッド(P)

録音:2009年3月31日−4月1日
イギリスの大チェリスト、ウィリアム・プリースの最後の弟子の1人であり、シグナム・クラシックスをメイン・ステージとして活躍中のチェリスト、ジェイミー・ウォルトンの"ドイツのチェロ・ソナタ集"。得意とするロマン派以降の音楽を幅広く演奏してきたウォルトンのチェロが、ブラームスと次世代のR・シュトラウス&テュイレの「ソナタ」を濃密な演奏で聴かせてくれます。
JCL Records
JCL-512(1CD)
バーント・シエンナ
ヘリング:太陽神スーリヤの鏡
作曲者不詳:ショーロ
パウエル:名前のないワルツ
ウルクズノフ:4つのブルガリア舞曲
ペルナンブーコ:鐘の響き、ヘボリーソ
ピアソラ(アサド編):ブエノスアイレスの四季
ラウロ:ベネズエラ風ワルツ第3番「ナタリア」
ヴィラ=ロボス:ショーロ第1番
ヘリング:コメディー広場
カール・ヘリング(G)、
ブーピンデル・シン・チャガール(タブラ)、
デミ・ガルシア・サバト(カホン&ティナハ)

録音:2007年3月23日−24日
カール・ヘリングは、英国王立音楽アカデミーのファースト・クラス出身でジュリアン・ブリーム賞を授与されたイギリスの若手ギタリスト。"南米"のピアソラやパウエル、ペルナンブーコ、"東欧"ブルガリアのコンポーザー・ギタリスト、ウルクズノフ、"西欧"ヘリングの自作自演を、ギター、タブラ、カホンとティナハが繋ぎます。

Saxophone Classics
CC-4006(1CD)
マイケル・デューク〜デュオ・サックス
コッククロフト:スラップ・ミー
デュボワ:6つのカプリース
ヒンデミット:演奏会用小品
ギャラント:サックスサウンズV
シュトックハウゼン:少年のデュエット
ラウバ:アルス
マデルナ:ディアロディア
スタンホープ:エアー
アドラー:コントラスティング・インヴェンションズ
ケイ:ハニー/ラム:ベアフット・ダンス
マイケル・デューク(Sax)、
ジェフ・エメリック(Sax)、
マイケル・リフノフスキー(Sax)、
カーティン・ケイ(Sax)、
アンナ・デューク(Sax)
エキサイティングなサクソフォン・デュオを繰り広げるマイケル・デュークは、ユージン・ルソー、ジャン=イヴ・フルモー、アルノ・ボーンカンプという錚々たる面々にサクソフォンを学び、クラシック、ジャズの両ジャンルで活躍するオーストラリアのサクソフォン・プレーヤー。"サクソフォン"と"サクソフォン"のサウンド、テクニックのぶつかり合い、コラボレーションから生まれるアンサンブルが、サクソフォンの多様性と柔軟性をたっぷりと楽しませてくれます。

Cello Classics
CC-1024(1CD)
ユリウス・クレンゲル〜セレブレーション
クレンゲル:シューマンの主題による奇想曲
バッハ:サラバンド*
クレンゲル:3つの小品
タルティーニ:アダージョ*
クレンゲル:小組曲
コスマン:タランテラ*
クレンゲル:即興曲
ポッパー:マズルカ*
クレンゲル:賛歌
ユリウス・クレンゲル(Vc)*、
ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc)、
チェロ・クラシックス・アンサンブル

録音:2009年−2011年
*=モーガン・ロバーツによるリマスター
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の首席チェリスト、作曲家、フォイアマンやプリース、ピアティゴルスキー、スッジアといった世界的名手たちを育てた名匠ユリウス・クレンゲルへのトリビュート。現在のイギリスの名チェリスト、ウォルフィッシュとその仲間たちによるクレンゲルの音楽、クレンゲルが弾いたバッハやタルティーニの演奏の復刻がリンクすることにより、"音楽家クレンゲル"の偉大な功績がチェロによって語られます。
Cello Classics
CC-1027(2CD)
キース・ハーヴィー〜献呈...音楽人生に
モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き
バッハ(ブゾーニ編):半音階幻想曲とフーガ
スクリャービン:ロマンス イ短調
チャイコフスキー:秋の歌
ストラヴィンスキー:ロシアの乙女の歌
シャポーリン:スケルツォ
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):ベスよ, お前はおれのもの、そんなことはどうでもいいさ
ニン:ムルシアーナ、サエタ、
 アンダルシア
ポルディーニ:踊る人形
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
デュパルク:悲しき歌
カントルーブ:オーヴェルニュのブーレ
アクロン:ヘブライの旋律
カステルヌオーヴォ=テデスコ:海の歌
伝承曲(ハイフェッツ編):Gweedore Brae
ブラームス:4の厳粛な歌〜第3番
パーセル:しばしの音楽
リース:3つのロシアのアリアによる変奏曲
グリーグ:最後の春
グリエール:ロマンス ニ長調
プロコフィエフ:ワルツ、行進曲
ショパン(クライスラー編):マズルカ.イ短調
シマノフスキ:練習曲変ロ短調
パガニーニ:ロッシーニのモーゼの主題による変奏曲、カプリース第5番(シルバ編)
ハルフテル:恋人のセレナーデ、プレゴン
レーガー:前奏曲、変奏曲
サティ:ジムノペディ
ドビュッシー:美しい夕暮れ
エルガー:さようなら
キース・ハーヴィー(Vc)、
リン・ヘンドリー(P)、メラリン・ナイト(P)
ピーター ペッティンガー(P)
ガブリエリSQの創設メンバーであり、ロンドン・フィル、イギリス室内管の首席奏者を務めるなど、50年以上にわたってイギリス・チェロ界で重要なポジションを担ってきたキース・ハーヴィー。ハーヴィーが選んだ37曲の小品にはフェリアー、ロストロポーヴィチ、カザルス、フォイアマンなどの副題が付けられており、それぞれの音楽がキース・ハーヴィーの音楽家人生での出会いを表現しています。

Clarinet Classics
CC-0066(1CD)
クラリネットとピアノのためのポーランド作品集
ペンデレツキ:3つの小品
シャウォフスキ:ソナチナ
ラートハウス:クラリネット・ソナタOp.21
ペルコフスキ:クラリネット・ソナタ(世界初録音)
モス:哀歌第5番(世界初録音)
ルトスワフスキ:ダンス・プレリュード(舞踏前奏曲集)
ジャン=マルク・フェサール(Cl)、
ヤドヴィガ・レフチュク(P)

録音:2010年8月
クラリネット・プレーヤーの重要レパートリー、ペンデレツキやルトスワフスキを収録した近代ポーランドのクラリネット作品集!名教師ナディア・ブーランジェの門弟ピオトル・ペルコフスキ(1901−1990)とピオトル・モス(1949−)の作品は、このフェサールの演奏が世界初録音。フレンチ・クラリネット・スクールの伝統を受け継ぐジャン=マルク・フェサールは、ベルギーのブリュッセル王立音楽院で教授を務めるフランスのクラリネッティスト。
Clarinet Classics
CC-0062(1CD)
ハリス:クラリネットのための室内楽作品集
ソナチナ/映像/アダージョ
ディヴェルティメント/三重奏曲
電車の音楽/不幸なツチブタ
狩猟にて/室内ソナタ/猫と鼠
王たちのパレード
6つのクレリヒューの歌/5声の組曲
ファンタスティカル・マイクロ
序奏、主題と変奏
ヴィクトリア・ソームズ・サメク(Cl)、
マイケル・ベル(P)、
ロバート・ハーディ(ナレーター)、
アレン・ラドクリフ(ソプラノ&ナレーター)
キンバーリー・イースター(Cl)、
イースト・ウィンズ

録音:2010年7月
イギリスのコンポーザー=クラリネッティスト、ポール・ハリスの室内楽作品集は、クラリネット・クラシックスの創立20周年記念タイトル。ハリスはこれまでに600以上の作品を出版しており、ジュリアン・ブリスのために作曲された「序奏、主題と変奏」など、リリカルでメロデッィックなスタイルは高評価を受け続けています。

Omnibus Classics
CC-5004(1CD)
ドーズ:室内楽作品集
ヴァイオリン・ソナタ
ホルンのためのソナチネ
ヴァイオリンのためのエレジー
チェロ・ソナタ/クラリネット・ソナタ
エマ・ジョンソン(Cl)、
スティーヴン・スターリング(Hrn)、
ジェマ・ローズフィールド(Vc)、
マシュー・トラスラー(Vn)、
ゴードン・バック(P)
ジュリアン・ドーズ(1942−)は、エルガーやヴォーン=ウィリアムズ、フィンジの音楽に通ずる英国の田園風景、牧歌的雰囲気を生み出すことができる作曲技法の持ち主。エマ・ジョンソンやスティーヴン・スターリング、ジェマ・ローズフィールドなどの名手たちの存在が、ドーズの音楽への注目度の高さを示してくれます。

ARCO DIVA
UP-0053-2(1CD)
ヴェイネル、クレッパー、ブロッホ、シュールホフ:協奏曲集
ラースロー・ヴェイネル(1916-1944):フルート、ヴィオラ、ピアノと弦楽合奏の為の協奏曲
レオン・クレッパー(1900-1991):フルート、ヴィオラと弦楽合奏の為の協奏曲
ブロッホ:フルート、ヴィオラと弦楽合奏の為の協奏曲
シュールホフ:フルート、ピアノと室内管弦楽の為の二重協奏曲
カスパル・ツェーンダー(Fl)
ミラン・ラディチ(Va)
エヴァ・アロウトゥニャン(P)
カペッラ・イストロポリターナ
ロベルト・マレチェク(リーダー)
ARCO DIVA
UP-0133-2
(1SACD)
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第14番変イ長調 Op.105 B.193
弦楽四重奏曲第13番ト長調 Op.106 B.192
マルティヌーSQ
【ルボミール・ハヴラーク(Vn1)
リボル・カニュカ(Vn2)
ズビニェク・パジョウレク(Va)
イトカ・ヴラシャーンコヴァー(Vc)】

録音:2011年10月28-30日、12月2-4日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ

ENZO Recordings
EZMS-50001
(CDマキシシングル)
ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.1
ジミ・ヘンドリックス:紫のけむり(山路敦司:編)
レッド・ツェッペリン:移民の歌(一ノ瀬響:編)
EL&P:「タルカス」〜「噴火」(EZMS-50002三楽章組曲版とは別バージョン・鶴見幸代:編)
ブラス・エクストリーム・トウキョウ
[曽我部清典&佐藤友紀(Tp)、
堂山敦史(Hrn)、
村田厚生(Tb)、渡辺功(Tub)]

ENZO Recordings
EZMS-50002
(CDマキシシングル)
ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.2
EL&P:「タルカス Tarkus」 金管五重奏版組曲 全3楽章(鶴見幸代:編)
 I. 噴火(EZMS-50001とは別バージョン)
 II. ストーンズ・オブ・イヤーズ─ミサ聖祭─戦場
 III. マンティコア─アクアタルカス
ブラス・エクストリーム・トウキョウ
[曽我部清典&佐藤友紀(Tp)、堂山敦史(Hrn)、
村田厚生(Tb)、渡辺功(Tub)]
ボーカロイド:巡音ルカ(ボーカロイド制作:安野太郎)
ラシックジャンルからの視点で復権を果たしたピアソラと同じく、ロック黄金期の名曲をクラシック、及び現代音楽の視点から新たに検証し、「現代の 古典」として読み解くことを目指す企画。 日本のトップに位置するコンテンポラリー金管楽器奏者と個性あふれる若手現代音楽作曲家らとのコラボレーションから生まれる新たな化学反応は、発売 前からすでに大きな注目を集めています。 金管楽器の技巧を限界まで駆使し、MIDI 音源及びボーカロイドまで加わった斬新かつジャンル横断的な試みです。 曽我部清典は日本のトランペット界を代表する現代音楽スペシャリストで、上野の森ブラスのコンサートマスターを長く務めることでも知られる。 村田厚生も日本を代表する現代音楽界のトロンボーンの第一人者で、先日ソロ CD「うたうだけ ...」をリリースした。(EZCD-10020)

Euterpe Musica
EMCD-1012(1CD)
ギター・デュオ・22ストリングス
バッハ:パルティータ第1番BWV.825
作曲者不詳:ドルーリーズ・アコーズ、
 ア・メリー・ムード、エコー
ジョンソン:ラヴェッキオのパヴァン、
 ラヴェッキオのガリアルド
作曲者不詳:夜鳴きうぐいす
ダニエル:ファンシー
ギター・デュオ・22ストリングス
〔カルステン・グロンダール(G)、
カルステン・リンク(G)〕

日本語曲目表記オビ&日本語解説付き。
1960年代にスウェーデンの名工ゲオルグ・ボーリンが開発した"11弦のアルトギター"をこよなく愛するデンマークとドイツのギター・デュオによるルネサンス&バロック作品集。従来の6弦に加えられた5本の弦によって幅が広がった音域とより豊かになった低音の響き。2台の"11弦ギター"のアンサンブルによって、ルネサンス&バロック時代のリュート音楽、アレンジ作品が自然で流麗に、そして優しく豊潤に響きます。

nosag records
nosag-CD-197(1CD)
フロイデンタール:ヴィオラとピアノのための作品集
ヴィオラとピアノのための組曲
アレグロ, 間奏曲と終曲/幻想曲
Ueldeane@home/無窮動
フィリップ・ハイマン(Va)、
スティーヴン・ウッド(P)
オットー・クレンペラーをアシスタントとした支え、現在はピアニスト、作曲家としてウェールズとスウェーデンで活躍するオットー・フロイデンタール(1934−)のヴィオラ作品集。フロイデンタールの作品を弾くハイマンはウェールズ・ナショナル・オペラの首席奏者。クレンペラーの側近フロイデンタールの音楽、なかなか興味深い内容です。


Caprice
CAP-21705(4CD)
シャールス・バルケル〜ヴァイオリン名演集
(1)クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ、
 W.F.バッハの様式によるグラーヴェ
(2)ユオン:ロマンスOp.4、
 アリエッタOp.52-1
(3)バッハ/グノー:アヴェ・マリア
(4)プロヴォスト:ウィーンの思い出
(5)ヘンデル:ラルゲット(Op.1-13より)、
 タルティーニ(クライスラー編):アレグロ(Op.1-1より)
(6)アウリン:4つの水彩画
(7)シンディング:古い調べ
(8)シンディング:ロマンス ホ長調Op.9
(9)グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調Op.45
(10)フランク:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調
(11)フリュクレフ:ソナタ・アラ・レジェンダ
(12)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
(13)フェルンシュトレム:ヴァイオリン協奏曲第2番Op.95
(14)アウリン:ヴァイオリン協奏曲第3番ハ短調Op.14〜第2楽章
(15)ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op. 51〜第1楽章、
 ヴィレーン:弦楽四重奏曲第2番Op.9〜 第1楽章
(16)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調Op.95「セリオーソ」
(17)モーツァルト:弦楽五重奏曲ト短調K.516〜第3楽章
(18)ブラームス:ホルン三重奏曲変ホ長調Op. 40
(19)アウリン:子守歌、ユーモレスク
(20)伝承曲:Frykdalspolska、Djavulens polska
(21)ドブローウェン:ヘブライの旋律
(22)クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
(23)グーセンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ホ短調Op.21
全て、シャールス・バルケル(Vn)

(1)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1929年1月21日−27日
(2)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1928年5月18日
(3)ブリータ・ヘルツベリ(S)、ナタナエル・ブロマン(P);録音:1928年5月23日
(4)スティーナ・サンデル(P);録音:1936年5−6月
(5)オットー・オルソン(Org));録音:1936年7月20日
(6)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1938年5月6日
(7)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1929年1月21日−27日
(8)ヴィアチェスラフ・ヴィトコフスキ(P);録音:1939年11月27日
(9)ナタナエル・ブロマン(P)、トーレ・ヴィーベリ(P)、カーリン・ギレ=リブラント(P);録音:1943年&1951年&1953年
(10)トーレ・ヴィーベリ(P);録音:1951年1月3日
(11)カーリン・ギレ=リブラント(P);録音:1951年11月5日
(12)トゥール・マン(指)王立ストックホルムPO;録音:1948年11月25日
(13)ステン・フライベリ(指)スウェーデンRSO;録音:1953年10月4日
(14)トゥール・マン(指)イェテボリ放送O;録音:1939年3月1日
(15)バルケルSQ;録音:1939年3月21日
(16)バルケルSQ;録音:1951年4月19日
(17)バルケルSQ、イェスタ・フィンストレム(Va);録音:1951年4月19日
(18)グンナル・デ・フルメリー(P)、アクセル・マルム(Hrn);録音:1951年5月21日
(19)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1929年1月21日−27日
(20)ラーシュ・セッテルクヴィスト(Vn)、ヨーゼフ・フィッシャー(accor);録音:1913年8月23日
(21)カール・フレッシュ(Vn)、イグナツ・ストラスフォーゲル(P);録音:1929年2月
(22)ペーダー・メラー(Vn);録音:1923年1月〕
(23)トーレ・ヴィーベリ(P);録音:1950年9月7日
スウェーデンのヤッシャ・ハイフェッツ、スウェーデンのフリッツ・クライスラーと称された大ヴァイオリニスト、シャールス・バルケルの秘蔵録音集。158ページのブックレットは資料としても貴重。

Phono Suecia
PSCD-189(1CD)
トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン〜トリオへの献呈
サンドストレム:5つの小品
エステルリング:ランディ*
モンナクゴトラ:5つの小品
ヘーデリーン:アクト
タリー:冬の島第1部
トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン、
ダン・ラウリン(リコーダー)*

録音:2010年6月
バッハの「ゴルトベルク変奏曲」(CAP 21695)やモーツァルトの「ディヴェルティメント」(CAP 21795)で素晴らしいアンサンブルを披露してくれたスウェーデンの女流弦楽トリオ、トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン(ZPR)のコンテンポラリー・アルバム。スヴェン=ダーヴィド・サンドストレムの「5つの小品」を筆頭に5作品全てが2005年以降に作曲された新作。高い集中力と緊張感、一糸乱れぬ洗練されたアンサンブル能力は北欧の現代作品でも遺憾なく発揮されています。

Musart
MUS-002(1CD)
バダジェフスカ〜忘れられた音
バダジェフスカ:乙女の祈り/ワルツ
黄金のエルサレム/ナイチンゲールの歌
ワルツ「接吻」/マズルカ「甘き夢」
マグダレーナ/幻影/エオリアン・ハープ
アレクサンドラ/乙女の恥じらい
田舎小屋の思い出/乙女の誓い
マズルカ/アグネス
これら美しき鐘/信仰/希望/愛
ゼスポール・ポルスキ(マリア・ポミャノフスカと仲間たち)
【マリア・ポミャノフスカ(弦)、
パヴェウ・ベトレイ(管)、
ヨアンナ・マクラキェヴィチ(P)、
アンナ・ピェフラ(Hp)】
2010年のフォル・ジュルネ音楽祭に来演し、話題となったゼスポール・ポルスキ。ショパンのマズルカを農民楽団の形態に戻して披露するという斬新 な試みで、目から鱗の落ちる体験をさせてくれました。今回は何と「乙女の祈り」1曲で名を残すポーランドの女流作曲家テクラ・バダジェフスカの作品 に挑戦しました。ポーランドの音楽家たちがバダジェフスカ作品に取り組む初のアルバムとなります。
「乙女の祈り」は日本では知らぬ者なき人気ですが、母国ポーランドでは作曲者ともども完全に忘れられていました。現在ポーランドではバダジェフス カの再評価と研究が急ピッチで進んでいますが、そのキッカケは2007年にキングインターナショナル制作・リリースのアルバム「かなえられた乙女の祈り」 で、本国でさえ忘れた作品を日本人が愛し続け、作品集のアルバムまで世界初録音したことがポーランドのメディアで報じられたことに端を発します。そ れを見たゼスポール・ポルスキのリーダーで民族音楽学者でもあるマリア・ポミャノフスカが興味を持ち、丹念に楽譜を検討したところ、人の心を掴む力 と魅力に驚嘆、文化省に再評価運動の意義を訴えたとのこと。ポミャノフスカ本人もすっかりその世界にはまり、自身の率いるゼスポール・ポルスキのた めに編曲して演奏・録音を実現させました。
バダジェフスカ作品を19曲収録。すべてオリジナルはピアノですが、ここではポミャノフスカが4人の奏者用に編曲。ユリヤ・チャプリーナのアルバム「か なえられた乙女の祈り」に収録されていない9作品も聴くことができます。上品なサロン音楽がにぎやかなワールド・ミュージック調に調理されているの が面白く、「乙女の祈り」がチェロの朗々とした響きで鳴るのも新鮮。いずれも美しく、イージーリスニングかテレビドラマのBGMのようにキャッチーな 曲が続きます。ことに「ナイチンゲールの歌」は韓流ドラマのテーマそのものの世界で、ファンになってしまう人続出間違いなしの絶美曲です。 (Ki)

Phono Suecia
PSCD-190(1CD)
ボウ5・6
オロフソン:ヒグス・ボソン
パルメルド:弦楽四重奏曲
ラーション:弦楽五重奏のための「Marken」
ニルソン:弦楽六重奏のための「秋」
ウプサラ・チェンバー・ソロイスツ

録音:2010年
1978年に結成されたウプサラ・チェンバー・ソロイスツによる2000年代に作曲されたスウェーデンの弦楽アンサンブルのための作品集。5本、または6本の弓で繰り広げられる演奏レベルはかなりのもの。ニルソンの「秋」では、弦楽六重奏のアンサンブルでノスタルジックな世界が広がりを見せます

SFZ
SFZ-1012(1CD)
アンサンブル・ラ・モニカ
ド・ラ・バール:組曲第9番
ガリアルド:ソナタ第1番イ短調
ド・ヴィゼー:前奏曲、アポロンの入場
マッテイス:アリア・アモロー
メルチ:ソナタ第4番ト短調
オトテール:組曲ホ短調
デ・ラ・ベルジェリ:美しい方よ、もし貴方の心が
ベデッカー:ラ・モニカによるソナタ
アンサンブル・ラ・モニカ
〔クリスティーナ・ソンステヴォル(トラヴェルソ)、
クヌート・ソンステヴォル(バロック・バスーン)、
スザンネ・ペアション(テオルボ&バロック・ギター)〕

録音:2005年&2006年
2003年に結成されらアンサンブル・ラ・モニカは、トラヴェルソ、バロック・バスーンと通奏低音によるスウェーデンの古楽系器楽アンサンブル。バロック・バスーンのクヌート・ソンステヴォルは、フィリップ・フリードリヒ・ベデッカー(1607−1683)の「ラ・モニカによるソナタ」で、見事に高速パッセージを吹き切るなど息をのむテクニックを披露!
SFZ
SFZ-1010(1CD)
モーレル&ビューロフ〜フルートとピアノのための音楽
アルヴェーン:ロマンス
モーツァルト:ソナタ変ロ長調K.15
ベートーヴェン(モーレル編):ソナタ ハ短調Op.30-2
ベーム:エレジーOp.47/ウィドール:組曲Op.34
マッツ・モーレル(Fl)、
ヤン・ビューロフ(P)

録音:2004年
マッツ・モーレル&ヤン・ビューロフのデュオが奏でる古典派&ロマン派のフルート作品集。ベートーヴェンの「ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調Op.30-2」のフルート・ヴァージョンや、13歳のアルヴェーンが書いた佳品「ロマンス」など、プログラムも魅力的。
SFZ
SFZ-1007(1CD)
デュオ2xM
シャンカール:魅せられた暁
ブルクハルト:セレナード
デニゾフ:フルートとギターのためのソナタ
モーレル:水をおおって
シエラ:Segunda y Tercera Cronicas del Descubrimiento
アグデゥール:小品
マッツ・モーレル(Fl)、
ユハンネス・モーレル(G)

録音:2002年
父マッツ・モーレルと息子ユハンネス・モーレルの親子共演によるフルートとギターのためのデュオ・アルバム。ラヴィ・シャンカールの"インドのラーガ"やデニゾフの"ロシアン・アヴァンギャルド"など、様々な国、スタイルの"フルートとギターのための音楽"が共存します。
SFZ
SFZ-1005(1CD)
フルートのための音楽
グバイドゥーリナ:森の音、
 アレグロ・ルスティコ
トゥビン:フルート・ソナタ
エードルンド:フルート・ソナタ
ジョリヴェ:リノスの歌
ルーセル:ロンサールの2つの詩、
 フルートを吹く人たち
メシアン:クロウタドリ
デュティユー:ソナチネ
マグヌス・アーヴィング・ボーゲ(Fl)、
ベンクト=オーケ・ルンディン(P)、
マドレーヌ・バリンゲル(S)、
カール=アクセル・ドミニーク(P)

録音:2002年&2003年
マグヌス・アーヴィング・ボーゲは、ノールショッピング響やベルゲン・フィル、ストックホルム王立歌劇場管、スウェーデン放送響などで活躍したスウェーデンのフルーティスト。トゥビンのフルート・ソナタは、チャールズ・コールマンがオーケストレーションした「フルート協奏曲」の原曲。エードルンドのソナタは初録音となります。
SFZ
SFZ-1003(1CD)
マッティン・Q・ラーション:木管楽器のための音楽
コールアングレとクラリネット六重奏のための協奏曲
サックスパーティー1.3
宇宙に関する事実の半分/カカロルム
ヴィルトゥオーゾ・ウインド・オーケストラのための協奏曲
ストックホルム・ウィンドシンフォニー、
ストックホルム・サクソフォン四重奏団、
ハンス・オーケソン(指)ブー・エーリクソン(コールアングレ)、
ヨリエン・ペッテション(アルトSax)
ユーナス・アウグストソン(Fl)

録音:2002年
マッティン・Q・ラーション(1968−)はトランペット、ジャズ、即興、北欧の民族音楽、電子音楽、14世紀イタリアの音楽など、幅広いスタイルを自身の作風に採り入れているスウェーデンの作曲家。「ヴィルトゥオーゾ・ウインド・オーケストラのための協奏曲」には、ジェンベやタブラのリズムが用いられています。
SFZ
SFZ-1002(1CD)
フレッツ・オヴ・プレイ〜木管五重奏のための作品集
トルフ:フレッツ・オヴ・プレイ
ニルソン:セレナード
サンドレッド:ダンカ・サークル
サンドストレム:見よ、島々を
オステルスンド木管五重奏団、
スタファン・ラーション(指)
マッツ・ベリストレム(G)、
ウーラ・カールソン(Vc)、
ルーヴェ・デルヴィンゲル(P)、
マリアンネ・エクレーヴ(Ms)

録音:1999年−2001年
スウェーデンの木管五重奏団による1995年〜2000年に作曲されたスウェーデンの木管五重奏のための作品集。ギター、チェロ、ピアノ、メゾ・ソプラノが共演として加わるスタイルもユニーク。オステルスンド木管五重奏団のメンバー個々の演奏技術もワールドクラス!


GENUIN
GEN-12241(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49
ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 Op.66
ライプニッツ三重奏団
【ファ=ウォン・ピョン(Vn)、
レナ・ヴィグンヨサプトロ(Vc)、
ニコラス・リマー(P)】

録音:2009年8月、2011年3月、ライプツィヒ
“堅牢なのに瑞々しい!メンデルスゾーンのトリオの魅力再発見!”
ライプニッツ三重奏団は2005年結成のピアノ三重奏団。「マルタン、ドヴォルザーク、フィンレイ作品集(GEN11208)」に続くGENUINへの録音第2弾。ファ=ウォン・ピョンは1982年、ゾーリンゲン生まれ。2007年からバーデン・バーデン・フライブルク南西ドイツ放送交響楽団の団員。レナ・ヴィグンヨサプトロは、1983年、エッセン生まれ。室内楽活動を盛んに行っている。ニコラス・リマーは、英国、ウィガン生まれ。ピアニストだけでなくオルガニストとしても活躍しています。
「メンデルスゾーン=優美」いうイメージが一般的ですが、この演奏は、それだけでは収まりません。「第1番」第1楽章でも明らかなように、堅牢な造型力と瑞々しい息吹を同時に兼ね備え、メンデルスゾーンを弾くために結成されたのではと思えるほどの説得力の高さに終始釘付けです!今このフレーズをこの楽器が弾いているという印象を与えずに、常に美しく凝縮したハーモニーだけで勝負する姿勢が最後まで貫かれており、その緊張が心を揺さぶり続けるのです。したがってヴァイオリンとチェロのユニゾンは、まさに一つの楽器と化して確信に満ちた音色を発し、ピアノは独立して突出することなくハーモニーの彩りとして確実に作用し、これぞ室内楽の理想と言っても過言ではありません。同第2楽章冒頭のピアノ・ソロはまさにメンデルスゾーンならではの気品をさり気なく再現し、続くヴァイオリンとチェロの融合は繊細さの極み。第3楽章は息もつかせぬ愉悦のニュアンス!技巧の完璧さが全く目的化していないので、ただただ発せられる音の湧き立ちに吸い寄せられてしまいます。終楽章コーダの追い込みもあざとい構えを見せずに見事な自然体!
「第1番」よりも精妙な筆致で書かれた「第2番」は、ハ短調という調整とドラマティックな楽想ゆえにベートーヴェンとの近似性も指摘される作品なので、このアンサンブルの堅牢さを一層全面に出すと思いきや、むしろ繊細な内面性を重視。特に第1楽章の求心力の高さが忘れられません。
メンデルスゾーンのピアノ・トリオ未体験の方も、これで虜になること必至! 【湧々堂】

Aurora
ACD-5065(1CD)
オルヤン・マトレ:クラリネットのための音楽
プロローグ (2010) 〜クラリネット・ソロのための
チャント(2008) 〜バスクラリネットとテナートロンボーンのための
孤独に散る葉 (2006) 〜メッツォソプラノ,クラリネット,チェロとテープのための
クラリネット協奏曲「裏返しに」 (2010)
ロルフ・ボルク(Cl)、
マリウス・ヘースビ(Tb)、
トゥーラ・アウゲスタ(Ms) 、
タニヤ・オルニング(Vc)、
ファンホ・メナ(指)ベルゲンPO
作曲家のオルヤン・マトレ、クラリネット奏者のロルフ・ボルク。ノルウェーの若い世代の音楽家ふたりのコラボレーションを紹介するポートレートアルバム。 オルヤン・マトレ (1979-) はベルゲン生まれ。オスロのノルウェー国立音楽アカデミーでクルーセ、トゥーレセン、トンメセン、ヘルステニウスに作曲法 を学びました。細かいニュアンスをもったサウンドと色彩の音楽が評価され、ノルウェー音楽シーンで活躍する各方面からの委嘱がつづいています。ロルフ・ ボルク (1975-) もベルゲンの生まれ。ノルウェー国立音楽アカデミーでハンス・クリスチャン・ブレインに学び、室内アンサンブル "asamisimasa" のメ ンバー、ソロ奏者として活躍しています。
《チャント》は、オスロ室内楽フェスティヴァルの委嘱により作曲された、バスクラリネットとトロンボーンの会話。《孤独に散る葉》は、E・E・カミン グズの詩と松尾芭蕉の俳句からインスピレーションを得たといいます。クラリネット協奏曲のタイトル《裏返しに》は、協奏曲におけるソロ楽器とオーケス トラのテクスチュアの関係を暗示。ベルゲン・フィルとロルフ・ボルクの委嘱作です。アルバムの最初に演奏されるクラリネット・ソロのための《プロローグ》 は、クラリネット協奏曲のソロパートの素材をまったく異なる環境のうちに展開したとされる作品。全4曲、初演者による録音です。 (Ki)

ARSIS
ARSIS-4235(1CD)
ザルツブルク・コンサート/ギター・クアルテットの為の音楽
レオナルド・バラダ(1933-):覚え書き[Apuntes](1974)
デュージャン・ボグダノヴィチ(1955-):序奏と舞曲(1995)
ダニエル・バーナード・ロメイン(DBR)(1971-):ゲットー・ストリングス(2001)
久保摩耶子(1947-):息をつく間[Atempause](2008)*
デュージャン・ボグダノヴィチ:抒情的四重奏曲(1993)
マリオス・ヨアンノー・エリア(1978-):粉砂糖[Staubzucker](2007)*
ミセラネア・ギター・クアルテット
【マノス・アナスタサキス、
アレハンドロ・ディアス・バンドレス、
ヨルゴス・ペルヴォララキス、
コスタス・トシディス(G)】

録音:モーツァルテウム大学ソリテール・ホール、ザルツブルク、オーストリア
ミセラネア・ギター・クアルテットはザルツブルクのモーツァルテウムで学んだギタリストたちにより2007年に結成されたクアルテット。バラダはスペイン、ボグダノヴィチはセルビア(アメリカ合衆国在住)、ロメインはアメリカ合衆国(ハイチ系)、久保は日本(ドイツ在住)、エリアはキプロス(オーストリア在住)出身の作曲家。

ARSIS
ARSIS-4241(1CD)
ホルンとピアノの為のロマンス
F・シュトラウス:夜想曲Op.7
R・シュトラウス:アンダンテAV86A
オスカル・フランツ:無言歌Op.2
メンデルスゾーン(オスカル・フランツ編):無言歌Op.109
ラフ:ロマンスOp.182-1,2
ライネッケ:夜想曲Op.112
グリエール:ロマンスOp.35-6
グラズノフ:夢Op.24
テオドール・デュボワ:カヴァティーナ
アルフレッド・ブリュノー:ロマンス
グノー:メロディックな小品第1番
サン・サーンス:ロマンスOp.67
シューマン:アダージョとアレグロOp.70
ハビエル・ボネト(Hrn)
ミリアム・ゴメス=モラン(P)

録音:2011年5月、アウディトリオ、トレント、スペイン
ヘルマン・バウマンに師事、ピリオドとモダーンの双方に精通したホルン奏者として当レーベルの看板アーティストの一人となっているハビエル・ボネトによるロマンティック小品集。前作「ロマン派のホルン協奏曲名品集」(ARSIS-4227)は息長く売れ続けています。

Classic Concert Records
CCR-62018(1CD)
クリスマスを祝う作品集
バッハ:フルートソナタ第2番変ホ長調BWV.1031〜第2楽章「シチリアーナ」
ヴィヴァルディ:「四季」〜「冬」第2楽章
ヘンデル:オラトリオ「ユダス・マカベウス」〜「よろこべや」、
「きよしこの夜」ほか
ザルツブルガー・ザイテンクラング
ヴィルフリード・シャルフ(ツィター)、
ロスヴィタ・スタインドル(G)、
サビン・クラウス(Hp)
ーストリアが誇る世界的ツィター奏者、ヴィルフリード・シャルフによるクリスマスを祝う小品集。歌曲や器楽作品など多彩なジャンルから、クリスマ ス期間にはお馴染みの名曲の数々を収録しています。ツィター、ギター、ハープという弦をはじく3つの楽器のハーモニーは繊細かつ透明感な響きにあふ れたもの。全体的にゆったりとした曲調の作品が収録されており、優雅でありながらもどこか親近感のあるツィターの可愛らしい音色に癒されましょう。 ヴィルフリード・シャルフはオーストリアを中心に活動するツィター奏者。世界各国をめぐり、日本でも数度公演を行っている他、教育者としても広く活 躍しています。シャルフが奏でるツィターの音色は柔らかく、高音でも透明感を失わない演奏技術は見事。本アルバムではハープやギターとの優しいアン サンブルのもと、シャルフの演奏が映えます! (Ki)
Classic Concert Records
CCR-62019(1CD)
ツィター&ギターのハーモニー
ハイドン:セレナード
ホーフル:おしゃべりなかわいい口
バッハ:アリオーソBWV 1056
カルッリ:二重奏曲ト長調よりアレグロ
ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲
ヴィヴァルディ:協奏曲ト長調〜アンダンテ
ボッケリーニ:メヌエット
シャルフ:アンダルシア
タレガ:涙(ラグリマ)
モーツァルト:「魔笛」〜「私は鳥刺し」
マスネ:タイスの瞑想曲
タレガ:アルハンブラの思い出
オキャロラン:キャロランのコンチェルト
リムスキ=コルサコフ:歌劇「サトコ」より「インドの歌」
ピアソラ:タンゴの歴史〜「カフェ1930」
アルベニス:スペイン組曲〜伝説(アストゥリアス)
ヴィルフリード・シャルフ(ツィター)、
アルビン・ウェイド(G)
オーストリアを拠点に活動するツィター奏者ヴィルフリード・シャルフとアルビン・ウェイドによる小品集。J.S.バッハやモーツァルトなどのクラシック界 に知られた名曲から、ソルやアルベニスなどラテン・ギター界を代表する作品、そしてシャルフ自身が作曲した小品にいたるまで、多様なジャンルから選曲 がなされています。ツィターとギターのアンサンブルは、つま弾く弦の柔らかくも溌溂とした爽やかな響きが魅力的。ツィターといえば、日本でも映画「第 三の男」のテーマ曲で広く一般的に知られておりますが、本アルバムではあの軽快でおどけた音色はもちろんのこと、ハープを思わせる透明感あふれる響 きも聴くことが出来ます。ソリストとして世界的に活躍し、日本でも活躍するツィター奏者シャルフの演奏は丁寧かつ柔らかい響きに満ちたもの。同じくオー ストリアで活躍する若手ギター奏者ウェイドと共に、ツィターの多彩な魅力を聴かせてくれます。 (Ki)
Classic Concert Records
BCR-62609(1CD)
ブラジル・ギター界・珠玉の名曲集
デ・ピナ:ガロート
サルデーニャ:ラメントス・ド・モロ
ヘイス:1つのワルトと2つの愛
サルデーニャ:悲しいショーロ第1番
ヘイス:全て知っている医者
デ・ピナ:2人の友達
 バー・ヴィンテ
コラーレス/ダフネ/ブライルック=コラーレス:ウォーキング
サルデーニャ:ジョルジ・ド・フーザ
ピシンギーニャ:カリニョーゾ
ダフネ:タンバリンの猫
サルデーニャ:昔のあの頃
ヨハネス・ダフネ(G、バンドリン/マンドリン、カヴァキーニョ)、
イルゼ・ブライトルック=コラーレス(G)
ゲイザ・フェリペ(Fl)、
グルーポ・ブラジネイリーニョ
ギタリストおよび作曲者として活躍するヨハネス・ダフネによるギター小品集。ブラジル・ギター界の巨匠アニバル・アウグスト・サルデーニャ(通称ガロー ト)の名曲「ラメントス・ド・モロ」や、同じくブラジルが誇るギターの名手ディレルマンド・ヘイス(レイス)の「カリニョーゾ」などを中心に収録して います。ブラジルポピュラー音楽の父とも言われる大家ピシンギーニャの「カリニョーゾ」は、ブラジル独特の即興曲「ショーロ」を代表する屈指の名曲。 物悲しくもどこか暖かい、美しいギターの音色に酔いしれます。本アルバムではギター・ソロだけでなく、フルートやクラリネットとのアンサンブル曲も収録。 ブラジレイラな情緒あふれる旋律と、ラテン調ならではのリズミカルな音楽をたっぷりと堪能できる1枚に仕上がっています。 (Ki)

JIMMY CLASSIC
OM-03-107
【未案内旧譜】
マクシム・ヴェンゲーロフ
モーツァルト:アダージョ ホ長調 K.261*
エルンスト:無伴奏ヴァイオリンの為の練習曲第6番(「夏の名残りのばら」による変奏曲)
サン・サーンス:ハバネラ ホ長調 Op.83*
ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):24の前奏曲 Op.34〜Nos.2,6,12,13,17-22*
シチェドリン:無伴奏ヴァイオリンの為のエコー・ソナタ(1984)#
ウスペンスキー(1937-2004):ファンタスマゴリア(2つのヴァイオリンと管弦楽の為の)+
マクシム・ヴェンゲーロフ(Vn)
イリーナ・ヴィノグラードヴァ(P)*
アルカディ・グートニコフ(Vn)+
アレクサンドル・ドミトリエフ(指)レニングラードPO+

録音:1986年6月11日、ライヴ、モスクワ音楽院大ホール(+/#以外)/1987年、モスクワ#
  1989年4月15日、ライヴ、レニングラード・フィルハーモニー大ホール+

MEMBRAN
ACANTA-233497(1CD)
ベルリン・フィルの12人のチェリストたち
David Funck (1629-1690)
1. Suite D-Dur / Suite in D major
Intrada (Adagio)
Fuga ・ Sarabande con Variazioni ・ Allemande ・ Courante ・
Air ・ Sarabande ・ Gigue
Kistner & Siegel, Leipzig
Julius Klengel (1859-1933)
2. Hymnus fur 12 Violoncelli / Hymnus for 12 Cellos op. 57
Breitkopf & Hartel
Boris Blacher (1903-1973)
3. Blues ? Espagnola ? Rumba philharmonie fur 12 Violoncelli soli
Bote & Bock, Berlin/Wiesbaden
Jean Francaix (1912-1997)
4. Aubade (Morgenstandchen ) fur 12 Violoncelli soli /
Andantino ・ Allegro ritmico ・ Allegretto amabile ・
Vivacissimo ・ Andante ・ Presto   1975/9/30
左記参照

WERGO
WER-6943(3CD)
アール・ブラウン/コンテンポラリー・サウンド・シリーズ〜ブラウンの音楽人生 vol.6
[CD1]ジョン・ケージ――クリスチャン・ウォルフ
(1)ジョン・ケージ:カートリッジ・ミュージッ
(2)ククリスチャン・ウォルフ(b.1934):ヴァイオリニストとピアニストのためのデュオ
(3)ホルンとピアノのためのデュエットU
(4)弦楽四重奏のためのSummer
[CD2]ニュー・ミュージック・フォー・ヴァイオリン・アンド・ピアノ
(1)G.クラム(b.1929):ヴァイオリンとピアノのための4つのノクターン(1964)
(2)ユン・イサン(1917-1995):ガサ
(3)チャールズ・ウォリネン:長いものと短いもの
(4)ジョン・ケージ:ヴァイオリンと鍵盤のための6つのメロディ
[CD3]ニュー・ミュージック・フロム・サウス・アメリカ〜室内オーケストラのための
(1)ジェラルド・ガンディーニ(b.1936):ソリア・モリア(1968)
(2)セザール・ボラニョス(b.1931):ディヴェルティメントV(1967)
(3)マルロス・ノブレ(b.1939):トロピカル(1968)
(4)オスカール・バザン:ソノグラマス(1963)
(5)マニュエル・エンリケ:dipticoT(1969)
(6)アルキデス・ランツァ:penetrations (1967)
[CD1]
(1)ジョン・ケージ&デイヴィッド・チュードア(P)
(2)小林健次(Vn)、デイヴィッド・チュードア(P)
(3)ハワード・ヒリヤー(Hrn)、デイヴィッド・チュードア(P)
(4)ワルター・トランプラー(Va)、
 デイヴィッド・ソイヤー(Vc))
 オリジナルLP:1962年

[CD2]
ポール・ズコフスキー(Vn)、
ジルベール・カリッシュ(P)
オリジナルLP:1973年

[CD3]
ザ・ニュー・サウンド・コンポーザーズ・パフォマーズ・グループ
アルキデス・ランツァ(指)
オリジナルLP:1973年
好評を博したアール・ブラウンの音楽人生シリーズもいよいよ最終巻の登場。
[CD1]はケージとクリスティアン・ウォルフ。ケージはアンプ、スピーカー、そして生身の演奏者をパフォーマンスに関係させることによって、ステージ のような状況を再現したかったと語ります。もちろん録音ではステージはありませんが、そのかわり、何がどこでどのように作用しているかを見ることがで きないミステリーの要素が生じていると語っています。ウォルフの作品は、様々な長さの音のグループを何度でも好きなように繰り返すよう指示されている だけで、曲全体の長さは演奏者たちに委ねられています。一つの作品に対し、同じ演奏はありえないように書いたと語るウォルフ。ウォルフ自身が選んだ 信頼できる演奏者たちによる演奏でお楽しみいただきます。
[CD2]は、4人の作曲家によるヴァイオリンのための作品集。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が書かれた当初、レオポルト・アウアーは演奏不 可能としてこの初演を断りましたが、今ではこの作品は超人気のスタンダード・レパートリーとなっています。現代のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏 曲をめざそうと立ちあがった4人の作曲家によるヴァイオリンのための作品集。虫歯に響きそうなヴァイオリンのか弱い音色と、ピアノのクリアーな和音の 絡み合いが絶妙なクラムの作品や、強烈なグリッサンドと和音が印象的なユン・イサンの作品など、興味深い作品がならびます。
[CD3]は南アメリカ発の音楽。アルゼンチンやメキシコなどに生まれ、メシアン、ダッラピッコラ、ヒナステラらに師事した作曲家たちによる作品集。 南米といってもラテンのノリは感じさせず、スピーカーなどを用いた電子音楽や、トーンクラスターなど、バリバリの現代音楽が並びます。しかしそんな中 にも独特の熱っぽさや人間くささが漂っているから不思議です。 (Ki)

Classic Concert Records
CCR-62152(1CD)
テオフィル・アンサンブル・ウィーン
R.シュトラウス(編:F.ハーゼネール):「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」
マーラー(編:A.N.タルクマン):「さすらう若人の歌」
ベーラ・コヴァーチ(1937*):リヒャルト・シュトラウスへのオマージュ(クラリネット・ソロのための)*
クレメンス・ザンダー(Br)、
テオフィル・アンサンブル・ウィーン

録音:2010年12月オーストリア放送文化会館ライブ、2007年12月、オーストリア放送文化会館ライブ*
ウィーン・フィル、ウィーン放送交響楽団、ウィーン・フォルクスオーパーといった名門の主要メンバーから成るアンサンブル団体テオフィル・アンサンブ ル・ウィーンが、2007年、2010年に行ったライブ録音を収録した新譜をリリースしました!マルチヌー、ツァノウ、ブラームスを収録したアルバム(CCR-62151)でも注目された、編曲作品を多く取り入れる独創性豊かなプログラムは今回も健在。「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」は、F.ハーゼネー ルがR.シュトラウスが作曲した交響詩を室内楽用に編曲したもの。8人という小編成のため、原曲以上に各楽器のソリストたちの妙技を堪能することが 出来ます。演奏時間も約10分(本アルバムでは9’21”)と短縮されており、原曲の魅力がぎゅっと凝縮された1曲といえましょう。現代屈指の編曲者A.N.タ ルクマンによるマーラーの名曲「さすらう若人の歌」の室内楽編成版では、洗練された器楽アンサンブルとクレメンス・ザンダーの深いバリトンの歌声を 堪能できます。また、本アルバム最後には2007年ライブで演奏したコヴァーチの作品も収録。超絶技巧連続のクラリネット・ソロは圧巻です。世界トッ プレベルのソリストたちによる安定感抜群のアンサンブルは流石の一言。今回も魅力的なプログラムと演奏を堪能できるアルバムに仕上がっています! (Ki)

SEELENKLANG
FIT-4(1CD)
フルトヴェングラー:ヴァイオリン・ソナタ.イ短調(1898-1899)〜日本初演
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調
田中美奈(Vn)、風呂本佳苗(P)

録音:2011年4月22日 本郷中央教会(ライブ)
作曲家フルトヴェングラーの作品シリーズ第4弾が登場。東京フルトヴェングラー研究会は1995年の設立以来、一貫してフルトヴェングラーの作品を紹介し続けてきました。時代の流 行には批判的な姿勢を貫いた結果、ほとんど顧みられることのなかったフルトヴェングラーの作曲は、近年、時代を超えた普遍的メッセージを伝え るものとして再評価が高まっています。今回のアルバムにはヴァイオリン・ソナタが2曲収められていますが、特に修学期に書かれたイ短調のソ ナタは、日本初演となる佳曲であり、校訂が加えられた楽譜で本格的な蘇演を聴けるのが注目されます。また、もう一つのソナタ第1番ハ短調は、 ナチス・ドイツの暗黒の時代にあって、前作からは40年もの歳月を経て完成された50分を超える大作です。初期と後期のヴァイオリン・ソナタ によって、彼の初期と後期の作風がいかに違うか、聴き比べられるという点でもユニークなアルバムと言えましょう。ヴァイオリンの田中美奈は、 大阪フィルの第2ヴァイオリン首席奏者で、ピアノの風呂本佳苗はロンドンと東京に拠点として活躍するピアニストです。 (Ki)

ISODA
IE-3005(1CD)
「ウィーンの風」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短
調 Op.132
コルンゴルト:弦楽四重奏曲第2番変ホ長
調 Op.26
マイ・ハートSQ
【辻井 淳(第1Vn)、釋 伸司(第2Vn)、
沖田孝司(Va)、雨田一孝(Vc)】

録音:2010年 9月 滋賀県高島市ガリバーホール、
プロデューサー:MH.taso
ディレクター:太田憲志(オタケン・レコード)
エンジニア:松田淳一(鞄本シアターサービス)
1950 年代末の日本に生れた同世代4人の弦楽器奏者で結成されたマイ・ハート弦楽四重奏団の演奏は柔らかく練り上げられ、19世紀と20世紀の、2つの世紀のウィーンに生きた2 人の作曲家の心情に、どこまでも優しく寄り添う。その至芸は様々な問題を抱える現代の日本人にもごく自然と、音楽による力と慰めを与えてくれるものと確信している。 (池田卓夫)
ISODA
IE-2016(1CD)
《金鶏》幻想曲
フバイ:間奏曲(歌劇「クレモナのヴァイオリン作り」より)
グリーグ:パックOp.71-3(抒情小曲集より,アクロン編)
ヴィエニャフスキ(ハイフェッツ編):無言歌と優雅なロンドOp.9
ゴドフスキ:なつかしきウィーン
キュイ:タランテラ
ジンバリスト:リムスキー=コルサコフの「金鶏」による演奏会用幻想曲
チャイコフスキー(プレス編):感傷的なワルツOp.51-6
ブルッフ:ロマンス イ短調Op.42
ヴェイネル:ハンガリーの踊り(ディヴェルティメント第1番Op.20 より)
 きつねの踊り(ディヴェルティメント第1番Op.20 より)
 農夫の踊り(ディヴェルティメント第1 番Op.20より)
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品(カトリーヌ編)
J.ウィリアムズ:「シンドラーのリスト」よりテーマ
ヴァレ(ハイフェッツ編):たき火のそばで(26 の前奏曲より)
トゥリーナ:エウテルベ(アンダルシアのミューズたちOp.93 から)
サラサーテ:ホタ・アラゴネーサOp.27
辻井 淳(Vn)、 藤井由美(P)

録音:2011年8月 滋賀県高島市ガリバーホール
プロデューサー:太田憲志(オタケン・レコード)
エンジニア:松田淳一(アンサンブル・ベガ・ステージ・プランナー
辻井&藤井のデュオを聴いて毎度感心させられるのは、このデュオにはマンネリ化の5文字は皆無で、絶えず進化し続けていることです。日頃聴くことのないヴァイオリン秘曲が、このデュオによってまるで旧知の曲のように親しげに紡ぎ出されて行く様には、驚くばかりです。 (オタケンレコード 太田憲志)

DACAPO
MAR-8.226564(1CD)
カスパー・ロフェルト:アコーディオン作品集
「シャドウ・ピース」(2007)から<真夜中/トワイライト・トッカータ/ツイスト・タンゴ>
私は決して歌うことがないだろう(2009)
夜の歌2(2009)
クラシカル・アコーディオンのための演奏会用練習曲第1集(2008-2009)
2台のアコーディオンの為の「カリュブディス」(2010)
アコーディオンとチェロの為の「落ちる光」(2008
夜の歌1(2008)
クリスティーナ・エストランド(Vn)
ビャルケ・モーゲンセン(アコーディオン)
トーケ・メルドルップ(Vc)/ミトス
このアルナムは、若きアコーディオン奏者モーゲンセンと作曲家ロフェルト(1982-)のコラボレーションであり、全てが世界初演となります。在学中からその才能を嘱望されているロフェルトは、2006年にモーテンセンと出会うことで、お互いにアイデアを出し合うことでアコーディオンの為の作品を多数生み出しています。そのアイデアは、過去の作曲家へのオマージュであったり、ジャズやタンゴであったり、または思い切り前衛的なものであったり、と常に実験性を帯び、またお互いにとても楽しんで曲を創り上げているようです。イマジネーションに満ちた数々の曲は、聴き手に鮮烈な印象を残すものです。
DACAPO
MAR-6.220575
(1SACD)
ルーズ・ランゴー:弦楽四重奏曲集第1集
弦楽四重奏曲第2番BVN145(1918/1931改編)
弦楽四重奏曲第3番BVN183(1924)
弦楽四重奏曲第6番「ひとつの楽章で」BVN160(1918/19)
「おお,血と涙にまみれた御頭よ!」による変奏曲
ナイチンゲールSQ
デンマークの後期ロマン派に属する作曲家ランゴー(1893-1952)。しかし、彼は当時としてはあまりにも急進的な曲を書いたためか、聴衆に受け入れらることなく、生前には高く評価されることがありませんでした。近年、ようやく彼の作品の再評価が進み、管弦楽作品などのリリースが増えていて、その神秘的かつロマンティックな作品が耳に触れる機会も多くなってきています。このシリーズでは、彼の弦楽四重奏曲に光をあてており、番号付きの6曲と、その他の変奏曲などを最新の改訂稿に基づいて全て録音するものです。ナイチンゲールSQのドラマティックな解釈は、ランゴーの持つ真の姿を提示することでしょう。

Auris Subtilis
ASC-5053(1CD)
古城に響ホルン
ロッシーニ:狩の集合地
J.キャンティン:聖ユベールの大ミサ曲
K.シュティーグラー: 8本のホルンのためのジークフリートファンタジー(ワーグナー:歌劇「神々の黄昏」第3幕のモチーフに基づく編曲)
J.クーツィール:8本のホルンのための協奏的音楽
ベルリオーズ(編:ロビンソン):「ローマの謝肉祭」op.9(ホルン8重奏版)
トマス・ハウシルト(Hrn)とその生徒たち

録音:アウグスブルク城(ケムニッツ、ドイツ)ライブ録音
アウグスブルク城はザクセン地方を代表する古城の一つ。狩猟が盛んに行われていたことから “狩の城” とも呼ばれるこの城では、毎年ホルン奏者たち が城内の教会で狩の守護者聖ユベールのミサ曲を演奏する伝統があります。本CDではライプツィヒにある名門フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ 音楽演劇大学で教鞭を振るうトマス・ハウシルトと、彼に師事する学生たちによって行われたライブ録音を収録。演奏会のメインである聖ユベールのため の大ミサ曲にも注目されますが、その他にもワーグナーの歌劇「神々の黄昏」からの編曲作品や、ベルリオーズの「ローマの謝肉祭」のホルン8重奏版 など収録される機会の少ない希少なプログラムにも注目です!特にラストに収録された「ローマの謝肉祭」では、彼らの卓越した演奏技術と表現力に圧倒 されます。総勢12人にも及ぶホルンの高らかなアンサンブルのハーモニーが爽快な1枚です。 (Ki)

POLYMNIE
POL-550283(2CD)
マーラー(リュール=ドルゴルキー補筆):ピアノ四重奏曲(全4楽章)
リュール=ドルゴルキー:ピアノ四重奏曲第1番 LWV121
 コンツェルトシュトゥック LWV19
マーラー(リュール=ドルゴルキー編,ピアノ独奏版):交響曲第1番「巨人」(花の章付)
アンゲラン=フリードリヒ・リュール=ドルゴルキー(P)
アンサンブル・モンソロ【本田早美花、シルヴァン・ファヴル(Vn)、シルヴァン・デュラントル(Va)、
セバスティアン・ヴァン・クイーク(Vc)】

録音:2010年10月、2011年4月
●マーラーが1876年に作曲した室内楽「ピアノ四重奏曲イ短調」は、残念ながら第1楽章しか残されていません。スケルツォ楽章は残された24小節の スケッチをもとにシュニトケが1988年に完成させましたが、シュニトケの要素が強すぎるため、マーラーの作品とはみなされていません。しかし、つい に全4楽章約28分の完全版が出現しました。補筆者リュール=ドルゴルキーも基本的には想像による作曲を行っていますが、独自の研究に基づき興味津々。彼自身の説明は以下の通り。
●スケルツォの第2楽章は、マーラー自身によって完全に記譜された最初のページのうち、ヴィオラでは弾きにくく鳴りも悪い16分音符とオスティナート 音型をピアノに移しました。半音階的な展開部とカデンツァの後、印象的な主題復帰もマーラーの精神に則り、第1楽章の和声を遵守しています。その第 1楽章や交響曲第5番第2楽章のコラールの引用、交響曲第1番第2楽章トリオのホルンの音響模倣など興味津々。さらに中間部トリオには歌曲集「亡 き子をしのぶ歌」第4曲を流用、完全にマーラーの音世界を作りあげています。
第3楽章「ゆっくりと感じながら」は1876年作とされる「交響前奏曲」のピアノ譜に記されていた3つの未知作品スケッチに源を求め、それに基づき 再構築されています。リュール=ドルゴルキーは交響曲第1番の第3楽章ばりとみなしていますが、主題といいリズムといい、マーラーというよりブルックナー を想わせます。
●第4楽章ロンドは、アルマ・マーラーの死後世に出た、既存のどの作品にもあてはまらない2つの主題スケッチに基づいています。それらは1920年代 にアルバン・ベルクが調査し、マーラー最晩年のものとしています。ひとつはト長調のプレストで、マーラーはヘ長調に移すよう指示していますが、リュー ル=ドルゴルキーはイ長調にして用いました。そして交響曲第1番の第2楽章を想わせる終結に至ります。彼はこの復元を18歳の1994年、パリ音楽院 の学生時代に着手し、1998年に完成させましたが、ようやくここで日の目をみることができました。
●9歳からピアノを学び始めたリュール=ドルゴルキーは、近所のクラシック好きの医師の蔵書スコアを見せてもらい、すっかりマーラーの交響曲第1番「巨 人」に魅せられ、14歳の1990年、編曲に挑みました。もともとピアノ的でないこの曲のため、彼はペダルの新しい活用法を開発して応用しています。マーラー の「巨人」には岡城千歳によるピアノ編曲もありますが、こちらは「花の章」付きというのがさらに嬉しく、またチャーミング極まりない調べに酔わされます。 編曲者自身のピアノ演奏も強靭な熱演で、約62分、聴き手を金縛り状態にしてしまいます。
●アンサンブル・モンソロは日本のヴァイオリニスト、本田早美花を中心としたパリ音楽院出身のメンバーによる2005年結成のアンサンブル。通常はコ ントラバスも含む五重奏団で、2007年ノルマンディのフォーラム・ミュジカル優勝をはじめ、ヨーロッパのコンクールで入賞する実力派です。 (Ki)

EA RECORDS
EA-1110(1CD)
マクス・ドローヌ:ピアノ三重奏曲イ短調 (1920)
6つの演奏会用練習曲 (1904)〜ピアノ
妖精の踊り (1930)〜ピアノ
ミヌエット (1891)〜ピアノ
小組曲 (1898)〜ピアノ
ジェラール・プーレ(Vn)、
ドミニク・ド・ヴィリアンクール(Vc)、
ディミトリウス・サログロ(P)

録音:2010 年 4月、6月
マクス・ドローヌ(1875-1959)はラヴェルやアーンと同世代のフランスの作曲家。マスネ門下のオペラ作曲家で、パリ音楽院教授やオペラ・コミック 座の音楽監督も務めるなど名声を博しましたが、今日不当な忘却の淵に追いやられています。しかし、師ゆずりの旋律美やオシャレなセンスなど魅力的で、 録音も現れつつあります。1920年作のピアノ三重奏曲は、初演の際に作曲者がピアノを、ガストン・プーレがヴァイオリンを担当しました。今回、ヴァイ オリンはその子息で日本でもお馴染みのジェラール・プーレが奏しているのも魅力。30分近い大作で、充実度満点。さらに魅力的なのは、ドローヌのピ アノ曲が多数収録されていること。「6つの演奏会用練習曲」は各曲がラヴィニャックやコルトーなど大物に捧げられながら、公開演奏すらされていない作 品。今回が世界初録音であると同時に世界初演となりました。他の小品もフランス風な洒脱さが美味の極み、新たな宝の発見と申せましょう。 (Ki)

GENUIN
GEN-12217(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番「大公」
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.1-3
トリオ・エクス・エクオ
【ゲラルト・ファウト(P)、
マティアス・ヴォロング(Vn)、
マティアス・モースドルフ(Vc)】

録音:2011年7月1日,8月28日
2005年に結成されたドイツのピアノ三重奏団、トリオ・エクス・エクオによる実に清々しいベートーヴェン。3人の音色は美しいだけでなく、その美しさを共有しながらの豊な息づかい、必要以上に大きく構えず、かと言って気楽にやり過ごすのではない素直な流れが心を捉えます。「大公」第2楽章はファウトのピアノがあまりにも素晴らしく、艶やかな歌の世界を現出。【湧々堂】

Daphneo
Daphneo-A709
カサップ:サクソフォン四重奏のための音楽
ファースト・ドロップ/オルシンニュー
小さなオブジェクトのワルツ
クラクソフォンとサリネッツ/ラスト・ドロップ
タンガッツ/ル・ヴォル・ドゥ・トゥーロン
マドモワゼル・ポガニィ/火炎/アデリー
ヌーヴル・アーチペル/ファースト・ドロップ
イネディッツ・サクソフォンQ、シルヴァン・カサップ(Cl)、マルセル・アツォラ(アコーディオン)、リナ・ボサッティ(P)、エレーヌ・ラバリエ(Cb)
シルヴァン・カサップ(1956−)は、ジャズ、インプロヴィゼーションを得意とするフランスのクラリネット奏者、作曲家。リード楽器の特徴を熟知するカサップが書いたサクソフォン四重奏のためのモダン作品に、パリ・ギャルドのソリスト、バラグリオリが率いるイネディッツ・サクソフォンQが解読します。未案内旧譜。
Daphneo
Daphneo-A703
レーマン:作品集
アルト・フルート,バス・クラリネット,ヴィブラフォンとハープのための「ダイダロス」
チェロ,クラリネット,コントラバスと打楽器のための「深き淵より」
フルートとクラリネットのための「Lege mich wie ein Siegel auf dein Herz」
ラボリントゥス
ピエール・ブーレーズ、カールハインツ・シュトックハウゼンに師事したスイスのベテラン作曲家ハンス=ウルリッヒ・レーマン(1937−)の室内楽作品集。レーマンは今までの功績が認められ、1993年にはチューリッヒ市賞、1998年にはスイス音楽家協会賞を授与されている現代スイスの大物音楽家である。未案内旧譜。


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