湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



KLARTHE
(フランス)






※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
KLA-001
「狂詩曲」
(1)ドビュッシー:第1狂詩曲
(2)サラサーテ(バルディルー編):カルメン幻想曲
(3)ショーソン:アンダンテとアレグロ
(4)チャイコフスキー(アレクサンドル・シャボ編):「くるみ割り人形」による変奏曲
(5)サン=サーンス:クラリネット・ソナタ 変ホ長調 Op.167
(6)ドビュッシー:第1狂詩曲(クラリネットと管弦楽版)
ニコラ・バルディルー(Cl)
(1)-(5)佐々井佑子(P)
(6)チョン・ミョンフン(指)フランス放送PO

録音:(1)-(5)2014年1月リュエイユ=マルメゾン音楽院(フランス)(セッション)、
(6)2013年11月8日サル・プレイエル(フランス)(ライヴ)
鬼才クラリネット奏者ニコラ・バルディルーの妙技を堪能できる充実の1枚!バルディルーはサン ・モール・デ・フォセ地方音楽院、パリ国立高等音楽・舞踊学 校を卒業し、ミュンヘンARD国際コンクール(1998年)、ニューヨークヤング・アーティスト(2001年)で優勝。度々来日している大人気のクラリネット奏者です!
当アルバムの収録曲はドビュッシーの「第1狂詩曲」、ビゼー=サラサーテ(バルディルー編)の「カルメン幻想曲」、ショーソンの「アンダンテとアレグロ」、チャ イコフスキー(アレクサンドル・シャボ編)の「くるみ割り人形」による変奏曲、サン=サーンスのクラリネット・ソナタという技巧を堪能できる内容。なおドビュッシー の「第1狂詩曲」では、佐々井佑子とのピアノ伴奏版とチョン・ミョンフン(指)フランス放送POとのオーケストラ伴奏版の2種を収録!クラ リネットの魅力がつまった強力盤の登場です! (Ki)
KLA-002
「オペラ座の夕べ」
ビゼー=サラサーテ:カルメン幻想曲(ニコラ・バルディルー編曲による4つのクラリネット版)
チャイコフスキー:「くるみ割り人形」による変奏曲(アレクサンドル・シャボ編曲による4つのクラリネット版)
ドリーブ:歌劇『ラクメ』より「花の二重唱」(甲田健一編曲による4つのクラリネット版)
ロッシーニ=シャボ:「セビリアの理髪師」による変奏曲(アレクサンドル・シャボ編曲による4つのクラリネット版)
ヴェルディ=アメ:リゴレット幻想曲(フランク・アメ編曲による4つのクラリネット版)
ヴァンドームQ【フランク・アメ(Cl)、ニコラ・バルディルー(Cl)、アレクサンドル・シャボ( クラリネット)、ジュリアン・シャボ( クラリネット)】

録音:2014年2月リュエイユ=マルメゾン音楽院(フランス)
2002年、室内楽への情熱で結ばれた4人のクラリネット奏者、フランク・アメ、ニコラ・バルディルー、アレクサンドル・シャボ、ジュリアン・シャボによって結 成されたヴァンドーム四重奏団。ヴァンドーム(Vendome)とはフランスのサントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏、ロワール=エ=シェール県のコミューンでその 地名から名がつけられました。「オペラ座の夕べ」と題された当アルバムはビゼー、チャイコフスキー、ドリーブ、ロッシーニ、ヴェルディの名作をクラリネット四重奏 版で演奏した注目の1枚です!
ニコラ・バルディルーはソロで「カルメン幻想曲」「くるみ割り人形」を収めたアルバム(KLA-001)をリリースしていますが、ここではクラリネット四重奏版で 録音しております。
メンバーのアレクサンドル・シャボ作曲によるチャイコフスキーの「くるみ割り人形」による変奏曲は@.「小序曲」、A.「行進曲」、B.「タランテラ」、C. 「金平 糖の精の踊り」、D.「トレパーク」、E.「コーダ」で構成。キラキラとしたチャイコフスキーの世界を4人の名手が見事に表現しておりこれだけでも聴きものです。当 団の名人芸を存分にお楽しみください!
「クラリネットは常にオペラやバレエ作曲家には欠かせない楽器で、その自然な音色とニュアンスを技巧的なパッセージにのせて表現可能であることから「人間 の心を映す鏡」のように用いられてきました。このアルバムは最もオペラ、バレエの作品からクラリネット四重奏版による編曲でお届けします。」(ヴァンドーム四重 奏団)
KLA-003
「オマージュ」
(1)「ジャン・ゼーへのオマージュ」〜バリトンとオーケストラのための
(2)「ジャンヌ・ダルクの人生による音楽的フレスコ画」〜ソプラノ、朗読とオーケストラのための
(1)フランソワ・アリスメンディ(Br)
(2)コリンヌ・セルティランジュ(S)、
ブノワ・ディ・マルコ(朗読)
オルケストル・ダルモニー・ド・ラ・レジョン・サント、
フィリップ・フェッロ(指)

ライヴ録音:(1)2011年5月13日ジュエ=レ=トゥール(フランス)
(2)2012年11月4日ベルギー
オルレアンの歴史上最も重要な人物ジャンヌ・ダルク(1412頃-1431)とジャン・ゼー(1904-1944)。それぞれのオマージュとして計9人の作曲家の委 嘱作をおさめたのがこのアルバム。悲劇的な運命に直面した彼らの魂を讃えるため、フィリップ・フェッロ率いるオルケストル・ダルモニー・ド・ラ・レジョン・サ ントが心を込めて演奏しました。 (Ki)
KLA-004
「フレンチ・タッチ」
(1)タファネル:木管五重奏曲
(2)ヴェルディエ:「アマゾンの夢」
(3)オンスロウ:木管五重奏曲 ヘ長調 Op.81
(4)ベッファ:「5時」
クラルテ五重奏団【クレマン・デュフォー(Fl)、マルク・ラシャ(Ob)、ジュリアン・シャボ(Cl)、ギヨーム・ビダー(Fg)、ピエール・レモンディエール(Hrn)】

録音:2015年2月/リュエイユ=マルメゾン(フランス)
クラルテ五重奏団によるフランスの木管五重奏曲集。タファネルとオンスロウの木管五重奏曲はこのジャンルの代表曲。同時代を象徴するリリシズムをあら わした傑作です。一方、クラルテ五重奏団の委嘱作ヴェルディエの「アマゾンの夢」とベッファの「5時」は木管五重奏が生み出すことのできるリズム、コントラス トそして色彩感を表現しております。 (Ki)
KLA-006
「アトラクション」
(1)エマニュエル・セジョルネ:アトラクション
(2)ジェラール・ガスティネル:デュオ・コンプライシス
(3)ジェラール・ペロタン:ヴィオリンバ
(4)ジャン=クロード・ジャンジャンブル:舞踏組曲
デュオ・コントラスト【エリック・ラクルー(Vn)、ダミアン・プチジャン(マリンバ)】

録音:2015年2月/スタジオ・セクスタン(マレコフ)
ァイオリンのエリック・ラクルーとマリンバのダミアン・プチジャンによる「デュオ・コントラスト」が現代作曲家に委嘱した4作を録音しました。ともにパリ国 立高等音楽院で学んだ二人。それぞれの活動の一方で音楽性が一致したことによりすぐにデュオを結成し、定期的に演奏活動を続けております。オリジナル曲が少 ないだけに編曲と新作委嘱に力を入れております。当アルバムでは彼らの委嘱作を披露しております。今後この二人がこのジャンルを盛り上げていくことは間違い ないでしょう! (Ki)
KLA-007
ブリテン:無伴奏チェロ組曲第1番p.72
無伴奏チェロ組曲第2番Op.80
無伴奏チェロ組曲第3番Op.87
ギヨーム・マルティニェ(Vc)

録音:2014年5月&6月サン=ピエール教会、パンピニー(スイス)
プソフォスSQのチェロ奏者としても活躍する名手ギヨーム・マルティニェがブリテンの3つの無伴奏チェロ組曲を録音しました。「私はいつもブリテン の音楽に魅了されています!子供のころにブリテンのオペラに出会いそれ以来虜になっています。3つの無伴奏チェロ組曲をはじめて弾こうと思ったのは私の師マ ルク・ドゥロビンスキーからの助言がきっかけです。彼の師であるロストロポーヴィチはこの作品をブリテンから献呈されており私はその作品が持つ精神性と豊か な詩情に魅了されています。」と語るマルティニェ。孫弟子マルティニェが確かな技術と師から受け継いだ魂で驚くべき演奏を展開します。 (Ki)
KLA-008
フォーレ:チェロ作品集
チェロ・ソナタ第1番ニ短調 Op.109
3つの歌 Op.7より第1曲「夢のあとに」(Vcとピアノ版)
シチリアーナ Op.78
セレナード Op.98
チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.117
悲歌 Op.24/ロマンス Op.69
子守歌 Op.16(Vcとピアノ版)
ダミアン・ヴェントゥーラ(Vc)、
ニコラ・ブランキエ(P)

録音:2014年4月29&30日サン=ピエール教会、パンピニー(スイス)
フランスのチェリスト、ダミアン・ヴェントゥーラがフォーレ・アルバムをリリース!共演のニコラ・ブランキエは「フォーレの作品は官能と精神性が密接に結びつ いた音楽で、この神秘的な作品の核心に迫る思いで演奏しました。」と語っています。
渋く甘悲しい音色が魅力のヴェントゥーラのチェロの演奏。豊かなメロディがチェロとピアノに随所に現れるフォーレの作品を情感こめて演奏しております。
サン=サーンスのチェロ協奏曲第1番などを収録したアルバム(KLA-112)も好評発売中です。 (Ki)
KLA-009
妄想の一瞥
(1)シューマン:ロマンス第1番Op.94の1(トマーシュ)
(2)同:ロマンス第2番Op.94の2(テレザ)
(3)同:ロマンス第3番Op.94の(サビナ)
(4)ショパン:前奏曲ホ短調Op.28の4(刹那)
(5)ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番Op.120の1〜第2楽章(星の上)
(6)ドヴォルザーク:母が教えたまいし歌(かくあらねばならぬか?)
(7)タレガ(ノールマン編):アルハンブラの思い出(一瞥)
(8)タイユフェール:ヴォカリーズ(同じ奇妙な幸福)
(9)ドヴォルザーク:母が教えたまいし歌(かくあるべし !)
フレデリク・バル(演者)、
ジャン=マルク・フォルツ(Cl)
アニャ・リンデル(Hp)

録音:2014年1月/ラ・ビュイッソンヌ(ペルヌ・レ・フォンテーヌ)
1968年のソ連の軍事侵攻時のプラハを舞台にしたミラン・クンデラの小説「存在の耐えられない軽さ」はカウフマン監督により映画化されて有名になりました。 このアルバムは同小説の9つの部分を女優フレデリク・ベルが演じ、クラリネットのジャン=マルク・フォルツとハープのアニャ・リンデルが彩を添えます。
映画でダニエル・デイ=ルイスが演じたトマーシュ、ジュリエット・ビノシュが演じたテレザ、レナ・オリンの演じたサビナをそれぞれシューマンの「3つのロマンス」 で描き、舞台となっているチェコのドヴォルザークの「母が教えたまいし歌」を、ベートーヴェンが弦楽四重奏曲第16番の終楽章に書いた「かくあらねばならぬか?」 「かくあるべし!」というモットーの具体化として用います。
フレデリク・ベルは甲高いアニメ声の持ち主で、声優としても活躍しています。ハープのアニャ・リンデルはストラスブール出身でマリエル・ノールマン門下。 2001年にコンサート鑑賞中、嵐のためにプラタナスの倒木が直撃し、下半身不随となりました。ハープに不可欠なペダル操作を独自の工夫で克服、見事な演奏を 披露してくれます。とりわけ恩師ノールマンのハープ独奏用編曲によるタレガの「アルハンブラの思い出」では美しい語り口に引き込まれます。
KLA-010
「時の情景」
(1)ザヴァロ:メタル・ミュージックV
(2)バクリ:協奏的な音楽 Op.117b
(3)ルヴィエ:アルシメード
(4)尊室傑:時の情景
(2)アンドレ・カザレ(Hrn)
(4) ギレーヌ・プ ティ=ヴォルタ(Hp)
オルケストル・ダルモニー・ド・ラ・レジョン・サント
(1)(2)(4)フィリップ・フェッロ(指)、
(3)ジルダ・アルノワ(指)

ライヴ録音:(1)2013年11月16日オリヴェ(フランス)、
(2)2010年11月7日ボージャンシー(フランス)、
(3)2006年11月17日ジュエ=レ=トゥール(フランス)、
(4)2002年11月2日ボージャンシー(フランス)
名人集団オルケストル・ダルモニー・ド・ラ・レジョン・サントがフランスで活躍する4人の現代作曲家の作品を収録。パスカル・ザヴァロ、ニコラ・バクリ、アラン・ ルヴィエ、尊室傑(ベトナム生まれ)、それぞれの個性を発揮した作品をカラフルに演奏しております! (Ki)
KLA-011
アコーディオンでラモーのクラヴサン曲を
(1)ラモー:鳥のさえずり(1724)
(2)ラモー:村娘(1724)
(3)ウルキーサ:Esquisses d'echecs:Ouverture francaise(2014)
(4)ラモー:挑発的な(1741)
(5)ラモー:リヴリ(1741)
(6)モッチュ:ラップル(2014)
(7)ラモー:エジプトの女(1728)
(8)ラモー:エンハーモニック(1728)
(9)ラモー:未開人(1728)
(10)イッドン:D'un sang qu'elle poursuit(2014)
(11)ラモー:タンブラン(1724)
(12)ラモー:ロンド風ジーグT(1724)
(13)バルダレージョ:アン・ラップル(2014)
(14)ラモー:ロンド風のミュゼット(1724)
(15)ラモー:ロンド風ジーグU(1724)
(16)エルサン:タランテッラ(2014)
ヴァンサン・リェメ(アコーディオン)

録音:2015年5月ヴィルファヴァール(フランス)
(3)(6)(10)(13)(16)=世界初録音
アコーディオン奏者ヴァンサン・リェメがラモーのクラヴサン曲を演奏!さらに現代作曲家5人の新作委嘱を交えた内容です。
「この録音は、ジャン=フィリップ・ラモーへのオマージュとして、2014年10月15日にリール歌劇場で歿後250年を記念して演奏したプロジェクトの集大成 です。5人の作曲家に委嘱したこのプロジェクトは、18世紀の作曲家の作品と現代曲とを対峙させ、現代にも通じる音楽の普遍性を導くのが目的でした。ラモー の伝統的な舞曲や性格的な小品は近年ピアノやハープ、アコーディオン用に編曲され、ポリフォニックな楽器で演奏するために作曲上の工夫を必要としないことが 多く、アコーディオンでの演奏でもその世界を描くことができます。」 (Ki)
KLA-012
『四季』の創世記
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集『和声と創意の試み』Op.8より
ヴァイオリン協奏曲第1番〜第4番『四季』
(1)ヴァイオリン協奏曲第1番ホ長調 Op.8-1 RV 269「春」*
(2)ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 Op.8-2RV 315「夏」*
(3)ヴァイオリン協奏曲第3番ヘ長調 Op.8-3RV 293「秋」*
(4)ヴァイオリン協奏曲第4番ヘ短調 Op.8-4RV 297「冬」*
(5)ヴァイオリン協奏曲第1番ホ長調 Op.8-1 RV 269「春」
(6)ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 Op.8-2RV 315「夏」
(7)ヴァイオリン協奏曲第3番ヘ長調 Op.8-3RV 293「秋」
(8)ヴァイオリン協奏曲第4番ヘ短調 Op.8-4RV 297「冬」            *=朗読付
(1)-(4)ネルソン・モンフォー(朗読)
ジル・コリャール(Vn&指揮)、
バルセロナ・バロックO

録音:2015年5月サン=エスプリ教会(バルセロナ)
ジル・コリャールはアンサンブル・バーバロックと共演した『四季』の録音(2002年)でも知られるバロック・ヴァイオリンの名手。この度バルセロナ・バロッ クOとの共演で待望の再録音を果たしました。当録音では通常の演奏版とネルソン・モンフォーの朗読付き版の2種を組み合わせた意欲作。その研ぎ澄ま された解釈で名盤ひしめく『四季』にまた一つ注目盤が加わりました。
KLA-013
「光」
佐藤聰明:「光」
バリー・コッククロフト:メルボルン・ソナタ
ペルト:鏡の中の鏡
グレアム・フィトキン:ゲート
ロス・エドワーズ:ラフト・ソング・アット・サンライズ
バリンダー・セホン:グラデーション
メシアン:「イエスの永遠性への賛歌」〜世の終わりのための四重奏曲より第5楽章

※すべてサクソフォンとピアノによる演奏
ジェローム・ララン(Sax)、
ミヒャエル・エルツシャイド(P)

録音:2015年7月5-7日オルネー=スー=ボワ(フランス)
このアルバムはジェローム・ラランがサクソフォンのレパートリーを豊かにしたいという思いから選曲されたもので、「世界各地への音楽の旅と出会い」をテーマ に7曲が収録されております。
佐藤聰明の「光」はミニマルでスピリチュアルな音楽が特徴。フィトキンの「ゲート」はサクソフォンとピアノの2つの楽器が完璧に調和した注目作。ペルトの「鏡 の中の鏡」エドワーズの「ラフト・ソング・アット・サンライズ」は宇宙的な気配を感じさせるまるで間奏曲のよう。華麗なイメージのサクソフォンという楽器ですが、 ラランの演奏でまた新しい顔をのぞかせいます。 (Ki)
KLA-014
サミュエル・アンドレーエフ(1981-):作品集
(1)ラ・ペンドゥーレ・デ・プロフィール
(2)ムービング
(3)先週のコンサートについて
(4)フレックス I-III
(5)ベルン・トリオ
(6)ミッドナイト・オーディション
(7)PLP
(3)(4)サミュエル・フリード(P)
(4)マクシミリアン・ハフト(Vn)
(6)ローラン・キャマト(Va)
(7)マルティン・ブリッゲンストルファー(Ob)
アンサンブル・プロトン・ベルン、マティアス・クーン(指)

録音:2015年5月29日-6月12日ラジオ・フランス、106スタジオ(パリ)
「魔法にかかったようだ」(ニューヨーク・タイムズ紙)と評されているカナダの現代作曲家サミュエル・アンドレーエフの作品集。オーボエ、チェロ、作曲を学ん だアンドレーエフは現在フランスを拠点に活躍。アルバム「Moving」は12年間に渡り作曲した計7曲の作品集。スイスのアンサンブル・プロトン・ベルンが演奏 しております。
KLA-015
「タンゴの歴史」〜ピアソラ:作品集
「忘却」/「アディオス・ノニーノ」
「天使のミロンガ」
「売春宿 1900」〜『タンゴの歴史』より
「カフェ 1930」〜『タンゴの歴史』より
「ナイトクラブ 1960」〜『タンゴの歴史』より
「言葉のないミロンガ」
アヴェ・マリア「タンティ・アンニ・プリマ」
「いつもブエノスアイレスに帰る」
「ミロンガ・アン・レ」
「サンバ・ニーニャのアリア」

※以上、すべてクラリネットとピアノ版
フローラン・エオ(Cl)、
マルセラ・ロッジェーリ(P)

録音:2015年3月マルボス・スタジオ(パリ)
オーボエ奏者フレデリック・ターディとファゴット奏者ジュリアン・アルディが2008年の音楽祭で共演したことをきっかけに結成したアンサンブル「インスピレー ションズ」。その後ピアニストのシモン・ザウィが加わり、オーボエ、ファゴット、ピアノのためのトリオ作品を中心に演奏活動を展開しております。
プーランク、フランセのトリオはこの演奏形態としては有名な作品ですが、そのほかは録音が少ないだけに実に興味深い内容です。ロベール・プラネルの「アンダ ンテとスケルツォ」、ジョリヴェのソナチネ、そしてフローラン・シュミットのリリスムの傑作「渦まき」(クラリネット奏者のニコラ・バルディルーが参加)と彼らなら ではの選曲で構成されており、オーボエとファゴットの温かい音色とピアノのかけあいが実に魅力的です!
KLA-016
ヒナステラ:作品集
(1)2つの歌曲 Op.3
(2)5つのアルゼンチン民謡集 Op.10
(3)ある農園での一日 Op.11
(4)パンペアーナ第2番Op.21
(5)チェロ・ソナタ Op.49
(6)ガブリエル・シヴァク(1979-):3つの夢のような瞬間
(1)(2)(3)(6)マヤ・ビリャヌエバ(S)、
(4)(5)(6)パトリック・ランゴ(Vc)
ロマン・ダヴィド(P)

録音:2016年/パリ
ソプラノのマヤ・ビリャヌエバ、チェロのパトリック・ランゴ、ピアニストのロマン・ダヴィドがヒナステラの作品を録音しました。パンパの伝承音楽をもとにした2 つの歌曲から妻でチェリストのオーロラ・ナトラに捧げたソナタのモダンな響きまでヒナステラの魅力が凝縮されたアルバムです。最後にはヒナステラから影響を受 けたガブリエル・シヴァックの「3つの夢のような瞬間」の世界初録音を収録しております。 (Ki)
KLA-017
『四季』
ニコラ・バクリ(1962-):『四季』
(1)闇の協奏曲「冬」Op.80-3〜オーボエ、ヴィオラとオーケストラのための協奏曲(2009)
(2)愛の協奏曲「春」Op.80-2〜オーボエ、ヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲(2004-05)
(3)光の協奏曲「夏」Op.80-4〜オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとオーケストラのための協奏曲(2010-11)
(4)郷愁の協奏曲「秋」Op.80-1〜オーボエ、チェロとオーケストラのための協奏曲(2000-02)
(1)(3)アドリアン・ラ・マルカ(Va)、
(1)(2)(3)(4)フランソワ・ルルー(Ob)、
(2)(3)ヴァレリー・ソコロフ(Vn)、
(3)(4)セバスティアン・ヴァン・カイック(Vc)
ヴィクトル・ユーゴー・フランシュ=コンテO、
ジャン=フランソワ・ヴェルディエ(指)

録音:2015年2月/ブザンソン地方音楽院、フランシュ=コンテ地域圏(フランス)
現代フランスを代表する作曲家ニコラ・バクリの『四季』を豪華独奏者による演奏で録音が実現しました!
「「季節」は常に人々の生活と密接な関わりを持っており、恐怖、希望、喜び、郷愁などの様々な感情を生み出します」と語るバクリ。バクリは季節ごとにその感情 をテーマとした作品に仕上げ(「冬」は闇、「春」は愛、「夏」は光、「秋」は郷愁)、自由で叙情的な旋律と独特なリズムが魅力の『四季』を完成させました。
当録音の注目はフランソワ・ルルー、アドリアン・ラ・マルカ、ヴァレリー・ソコロフなどの豪華独奏陣が演奏していること。彼らの演奏が当作品のすばらしさを 一層輝かせております。 (Ki)
KLA-018
モーツァルト:ミサ曲 ハ短調 『孤児院ミサ』 K.139(K.47A) グレゴワール・オーギュスタン(S)、アレックス・ライアン(A) 、ロバート・ゲッチェル(T)、、アラン・ビュエ(Bs) 、
カーン歌劇場少年cho
レ・ミュジシャン・デュ・パラディ

オリヴェエ・オプ デビ ー ク( 指 揮 )
録音:2012年5月26日/カーン歌劇場(フランス)
天才モーツァルトが12歳の時に書き上げたとされるミサ曲 ハ短調。ウィーンの孤児院教会の献堂式のために『孤児院ミサ』と呼ばれています。演奏はグレゴ ワール・オーギュスタンら4人の独唱、オリヴェエ・オプデビーク率いる古楽団体レ・ミュジシャン・デュ・パラディそしてカーン歌劇場少年合唱団です。
「このミサ曲は、私たちの合唱団と同年代の少年(モーツァルト)が書いたものですが驚くほどの完成度に仕上げており、モーツァルトの初の宗教曲にして傑作 です。モーツァルトはイタリアのミサ曲の形式で書いており、各楽章は合唱、四重唱、デュオ、ソロが交互に配置されています。オーケストラは4本のトランペットと ティンパニ、3本のトロンボーン、オーボエ、弦楽器という豪華な編成です。このような荘厳な作品ではよくある編成ですが、若きモーツァルトは楽器の使い方に工 夫を凝らしており、トロンボーンはキリエの序奏で登場し、アニュス・デイの冒頭で再び登場します。」(オリヴェエ・オプデビーク)kジ
KLA-019
「クローシング・ザ・ライン」
イダ・ゴトコフスキー(1933-):抒情的三重奏曲(1984)【世界初録音】
メラニー・ボニ(1858-1937):トリオ形式の組曲 Op.59(1899)
フィンジ:「クローシング・ザ・ライン」(2015)
リリー・ブーランジェ:『空の開けたところ』より第5曲「ぼくのベッドの裾のところに」(1913-14)
トリオ・オンプラント【クララ・アブ(Vn)、エミリー・ウルトヴァン(Sax)、アンヌ・ド・フォルネル(P)】

録音:2015年9月7-10日/マント・アン・イヴリーヌ(フランス)
ヴァイオリン、サクソフォン、ピアノという珍しい組み合わせのトリオ・オンプラント。その音楽は親しみやすく聴き手に新たな世界を誘います。当アルバムはイ ダ・ゴトコフスキー、メラニー・ボニ、フィンジ、リリー・ブーランジェを組み合わせた興味深い選曲です。 (Ki)
KLA-020
「Rencontre(S)〜出会い(の数々)」
ジャン=セバスティアン・ベロー:「ジャイス」〜ピアノとフルート・オーケストラのための(2003)
「黒人保護区」〜フルートとピアノのための(1969)
「葉脈」〜ピアノのための(1969)
「再生」〜フルートとピアノのための(2011)
ピエール=イヴ・アルトー (Fl)、
アナ・テレス(P)
オルケストル・ド・フルート・フランセ、
ジャン=セバスチャン・ベロー(指)

録音:2011年9月13&14日/オーディトリアム・ヴィアナ・ダ・モッタ
高名なフルート奏者として知られるジャン=セバスチャン・ベロー。作曲家としての顔はあまり知られていませんが、フルートの作品を中心に作曲しております。 フルートの特性を知り尽くしたベローならではの奏法が随所に現れ、時に尺八のような音で演奏されます。当演奏では自身が指揮をし弟子のピエール=イヴ・アル トーがフルート独奏を務めております。
「今から半世紀以上前、12歳の学生だった私はジャン=セバスチャン・ベローと出会い、フルーティストを志すことを決め猛勉強しました。それから数十年、気 がつけば師と私はパリ国立高等音楽・舞踊学校の同僚になりました。師ベローは指揮者、教育者として高い評価を得ていたものの、作曲家としてはあまり知られて いません。この録音を通じて作曲家ベローがいかに才能豊かな作曲家であることを知っていただければ幸いです。」(ピエール=イヴ・アルトー)
KLA-021
(CD+DVD[PAL])
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第集
■CD
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.1-3
 ピアノ三重奏曲第2番ト長調 Op.1-2
クリストフ・アッシュ:アンインストール
■DVD[PAL]
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調 Op.1-1
トリオ・レオ【パブロ・シャツマン(Vn)、ギヨーム・ラフィーユ(Vc)、ジャン =ミシェル・ダイエ(P)】

録音:2014年7月7-9日/ノール県立トゥールコワン音楽院(フランス)
ウィーンでハイドンに学んでいた若きベートーヴェンが「Op.1」として世に問うたのは3つピアノ三重奏曲でした。師ハイドンが得意としたこのジャンルですが、 野心的な音使いが随所に現れるこれらの作品はさすがベートーヴェンといえ、重苦しいハ短調で締めくくる第3番など作曲家の個性がうかがえます。このアルバム では第3番、第2番、アッシュの「アンインストール」を挟んで、第1番(第1番のみDVD※)という曲順に並べました。
クラシック、ジャズ、現代音楽など幅広いジャンルで活躍する作曲家クリストフ・アッシュ。「アンインストール」はベートーヴェンの第2番のフィナーレをベースに、 ベートーヴェンの作品がもつエネルギーを共鳴させるイメージで作曲しました。シャツマン、ラフィーユ、ダイエという名手が揃ったトリオ・レオがこれらの作品を雄 弁で奏でます。仏ディアパソン・ドール5受賞ディスク。 (Ki)
※DVDは「リージョン・フリー」(All region)ですが、PAL規格で制作されているので、PAL対応の機器、PAL/NTSC変換機能のある機器、あるいはPCで 再生してください。
KLA-022
「アンティークから魔物まで」〜ラヴェル:ピアノ曲集
古風なメヌエット/夜のガスパール
ハイドンの名によるメヌエット
高雅で感傷的なワルツ
亡き王女のためのパヴァーヌ/ラ・ヴァルス
エレーヌ・ティスマン(P)

録音:2015年8月13-15日/ブリッツ・スタジオ(ベルリン)
現代のフランスを代表するピアニスト、エレーヌ・ティスマンがオオール・ラヴェル・プログラムの録音をリリース。パリ国立音楽院でピエール=ローラン・エマー ルに、ウィーンでオレグ・マイセンベルクに、ワイマールのリスト音楽院ではグリゴリー・グルズマンにそれぞれ師事。2010年に開催された第16回ショパン国際ピ アノコンクールのファイナリストをはじめ、主要な国際コンクールで入賞している実力派です。
ラヴェルの音楽に魅了されているティスマン。怪物や魔物が宿ったような超絶技巧を要するラヴェルを作品ですが、ティスマンの圧倒的な技術をすれば音楽の本 質に迫れる演奏を聴くことができます。この煌びやかな世界を高水準の演奏でお楽しみください!
KLA-023
「フォルクローレ」
ドヴォルザーク:ロンド ト短調 Op.94(1891)
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8(1915)
ヤナーチェク:おとぎ話(1910/1923)
ポッパー:ハンガリー狂詩曲〜チェロとピアノのための(1894)
ジュリー・セヴィッラ・フライス(Vc)
アントワーヌ・ド・グロレ(P)

録音:2015年2月リュエイユ=マルメゾン音楽院(フランス)
ジュリー・セヴィッラ・フライスは現在ソーシャルネットワーク「LinkedIn」で世界で最もフォローされているアーティストの一人で、これにより世界的な発信力 そしてコラボレーションを続ける気鋭のチェリスト。
「フォルクローレ」と題した当アルバムではチェコ、ハンガリー出身の作曲家に焦点を当て、ドヴォルザーク、コダーイ、ヤナーチェク、ポッパーの作品を収録しまし た。それぞれ民族音楽研究から生み出された土着のメロディが魅力でまさにフォルクローレを楽しめる1枚となっています。 (Ki)
KLA-024
「マトリョーシカ」
チャイコフスキー(ドプラン編):バレエ音楽「眠りの森の美女」Op. 66より「序奏」
チャイコフスキー(ドプラン編):バレエ音楽「くるみ割り人形」Op. 71より「コーヒー(アラビアの踊り)」「トレパーク(ロシアの踊り)」
チャイコフスキー(ドプラン編):「松林で鳴いたのはかっこうではない」
ドヴォルザーク(ドーフレンヌ編):アメリカ組曲 ニ長調 Op.98, B.184
チャイコフスキー(ヴィバール編):「なぜ歓声は静まり返るのか?」「暇もなく、時もなく」
ムソルグスキー(ドプラン編):スケルツォ 変ロ長調
グリンカ(マクナマラ編):歌劇「ルスランとリュドミラ」Op.5より「序曲」
トマジ(ドプラン編):「生きるべきか死すべきか」*
※以上、すべてサクソルン四重奏版
Opus 333【ジャン・ドーフレンヌ、ヴィアニー・ドプラン、コレンティン・モルヴァン、パトリック・ヴィバール(サクソルン)】
フレデリック・ストーフル(語り)*

録音:2015年/フランス
ブラスバンドでおなじみの「サクソルン」。サクソルン(saxhorn)とは19世紀中ごろベルギーの管楽器製作者アドルフ・サックスが考案した一連の金管楽器群 の総称。チューバと似ていますがソプラニーノからバスまで7種が存在し、円錐状の管を持ちサクソフォンと同様に音色の統一が図られているのが特徴です。
気鋭の演奏者で構成されたサクソルン四重奏団「Opus 333」のデビュー・アルバム「マトリョーシカ」にはチャイコフスキー、ムソルグスキー、ドヴォルザーク、 グリンカの名作を収録。また最後にはサクソルンとの縁が深いフランスのレパートリーへのオマージュとしてアンリ・トマシの「生きるべきか死すべきか(Etre ou ne pas etre)」を演奏。ここではオリジナルのサクソルン四重奏に語りを加えております。他ではなかなか聴くことのできない、珍しいアンサンブルの妙技をご 堪能ください! (Ki)
KLA-025
パトリック・ブルガン(1960-):レクイエム マリオン・デ ルクー ル(Ms)、ル イーズ・マルシア(Cl)、ポー ル・ラマルク(Sax)、ファブリス・ビアン( チェロ)、ヴァンサン・グラッピー( オル ガン )、ジャン =クリストフ・ガルニエ(Perc)、リオネル・ルフォルニ(Perc)
ミクロコスモス室内cho、ロイク・ピエール(指)

録音:2015年7月4-12日/デカール&2015年11月4日/ブロワ大聖堂
合唱作品を数多く出かけるパトリック・ブルガンが「レクイエム」を作曲!この作品ではクラリネット、サクソフォン、打楽器など「レクエイム」のイメージからは想 像もできない斬新な楽器選択が最大の魅力。現代感覚満点の独自の世界が広がります。 (Ki)
KLA-026
ミューズたち
(1)アルマ・マーラー(ディヴィッド & コリン・マシューズ編):4 つの歌曲
(2)ドビュッシー(マリウス・コンスタン編):「ペレアスとメリザンド」交響曲
(3)ツェムリンスキー:メーテルリンクの詩による6つの歌曲Op.13(P伴奏版)
(4)ツェムリンスキー(ノイヴィルト編):メーテルリンクの詩による6つの歌曲Op.13
イザ ベル・ドゥリュエ(Ms)
ジャン=フランソワ・ヴェルディエ(指)
ヴィクトル・ユーゴーO、
アンヌ・ル・ボゼ(P)(3)

録音:2015年7月/パリ地方音楽院(グラン・ブザンソン)
バロック・オペラの歌姫イザベル・ドゥリュエが20世紀初頭、マーラーと縁の深い作品に挑戦。アルマ・マーラーの歌曲はデイヴィッド&コリン・マシューズ兄弟 が、彼女の恩師ツェムリンスキーはヨスタ・ノイヴィルトによるオーケストラ編曲。
どちらもオーケストラになるとマーラー的色彩が増すのに興味津々。さらにドビュッシーの歌劇「ペレアスとメリザンド」をマリウス・コンスタンが単一楽章の交 響曲に仕立てたものも収録。クラリネット奏者としても知られるジャン=フランソワ・ヴェルディエがヴィクトル・ユーゴーOから世紀末的色彩を引き出して います。 (Ki)
KLA-027(2CD)
「アルゼンチンの大地」
■CD1
ヒナステラ:ピアノ曲集
(1)3つの小品 Op.6(1940)
(2)12のアメリカ風前奏曲 Op.12
(3)ピアノ・ソナタ第1番Op.22(1952)
(4)3つのアルゼンチン舞曲 Op.2
(5)クレオール風舞曲の組曲 Op.15
■CD2
「アルゼンチン伝統音楽」
(6)カルロス・グアスタビーノ(1912-2000):バイレシート
(7)カルロス・ロペス・ブチャルド(1881-1948):バイレシート
(8)レモ・ピニョーニ(1915-1988):クエッカ第2番
(9)ピニョーニ:クエッカ第3番
(10)クチ・レギサモーン(1917-2000):バルデラマ
(11)ルイス・リゴウ:二羽の小鳩
(12)ピニョーニ:七度で
(13)ルシア・アボニシオ:ギタレアンド
(14)ピニョーニ:6つの伝統的舞曲
(15)アタウルパ・ユパンキ:「幸運の星」による歌
(16)ピニョーニ:カルナバリート
(17)ピニョーニ:デ・アンゴーラ
(18)アンドレス・シャザレッタ(1876-1960):El 180
(19)ピニョーニ:ティエンポ・デ・アイエル
(20)フランシスコ・フアン・ロムート(1893-1950):エン・ラ・パルメーラ
(21)ピニョーニ:マランボ第1番
(22)ピニョーニ:新しいマランボ
(23)ピニョーニ:南へ
(24)ピニョーニ:トリウンフォ第1番
(25)ピニョーニ:トリウンフォ第2番
(26)アリエル・ラミレス(1921-2010):サン・フアン、我が故郷
(27)ピニョーニ:ヴィダーラ・チャジェーラ
ルシア・アボニシオ(P)
(8) (9) (10) (12) (14) (16) -(19) (21) (22) エクトル・タチ・ゴメス(ボンボ)

録音:(1) -(5) 2014年11月10-12日、(6) -(27) 2016年1月21-25日/フランス
ピアニスト、ルシア・アボニシオがヒナステラのピアノ独奏曲と「アルゼンチン伝統音楽」からインスピレーションを得 て作曲した現代作品を収録した 2枚組をリリース!20世紀アルゼンチンを代表的な作曲家ヒナステラ。協奏曲、室内楽な どさまざまなジャンルの作品を書きましたが、ピアノ独奏曲ではソナタを筆頭に素晴らしい作品を残しました。
どさまざまなジャンルの作品を書きましたが、ピアノ独奏曲ではソナタを筆頭に素晴らしい作品を残しました。
「アルゼンチン伝統音楽」ではアルゼンチンの伝統的なリズム、アンデス北西部の高地や中部のパンパ地方の広大な平原で親しまれている民族音楽からインスピ レーションを得て作曲された作品集。現代的な視点から新鮮な響きが生まれております。 (Ki)
KLA-028
「スター・ブラス」
(1)デイヴィッド・ギリングハム・Jr.(1947-):ホエン・ スピークス・ザ・シグナル・トランペット・トーン
(2)ジャン=パスカル・バンテュス(1966-):バッカス協奏曲
(3)マーク・リス(1963):サクレ・ジュルネ
(1)クレマン・ソーニエ(Tp)、
(2)ファブリス・ミリシェ(Tb)、
(3)フランソワ・テュイエ(チューバ)
オルケストル・ダルモニー・ド・ラ・レジョン・サント、
フィリップ・フェッロ(指)

録音:2015年サントル=ヴァル・ド・ロワール(フランス)
フィリップ・フェッロ率いるオルケストル・ダルモニー・ド・ラ・レジョン・サント(OHRC)のアルバム「スター・ブラス」はフランスを代表する金管楽器奏者ク レマン・ソーニエ(Tp)、ファブリス・ミリシェ(Tb)、フランソワ・テュイエ(チューバ)をソリストに迎えた協奏的作品集。OHRCからの委嘱作 品2曲(バンテュスとリス)を含むオリジナル曲を通して、ソリストの妙技はもちろんのこと金管楽器のキラキラとした華やかさを体感できるアルバムです。 (Ki)
KLA-029
モーツァルト〜フリーメーソン思想
(1)アダージョ 変ロ長調 K.411
(2)いとしい光、麗しい光よ K.346
(3)いとしき人よ、たとえ遠くにいても K.438
(4)愛らしい2つの瞳が K.439
(5)数多い恋人たちの間にももう見られない K.549
(6)いまや恐ろしい時が来た K.436
(7)私は貧欲な運命を黙って悲しもう K.437
(8)ディヴェルティメント 変ロ長調 K.439b-1
(9)ディヴェルティメント 変ロ長調 K.439b-2
(10)ディヴェルティメント 変ロ長調 K.439b-3
(1)フローラン・エオー(Cl)、ニコラ・バルディルー(バセットホルン)
(2)-(7)マリー=ベネディクト・スケ(S)、カリーヌ・デエ(Ms)、ヴァンサン・パヴェージ(Bs)
ジャン=フランソワ・ヴェルディエ(Cl)、ジュリアン・シャボ(Cl)、アレクサンドル・シャボ(バセットホルン)

録音:2015年6月サン=マルセル寺院(パリ)
モーツァルトがクラリネット奏者アントン・シュタードラーのために書いた室内楽曲、歌曲に焦点を当てたアルバム。モーツァルトと同様シュタードラーはフリーメイ ソンに入会しており、モーツァルトと親しくなるきっかけになったと言われております。Klarthe Recordsが誇る名手が演奏しております。仏ディアパソン・ドー ル5受賞ディスク。 (Ki)
KLA-030
「フレンチ・キス」
(1)ロウ:「踊りあかそう(I could have danced all Night)」
(2)バーンスタイン:「なんて幸せな私たち!(Oh, Happy we !)」
(3)バーンスタイン:「着飾ってきらびやかに(Glitter and be Gay)」
(4)バーンスタイン:「素敵な気持ち(I feel Pretty)」
(5)ロジャース:「もしも私が愛したら(If I Loved You)」
(6)ムーア:「柳の歌(Willow Song)」
(7)バーンスタイン:「いっしょに夢を見よう(Dream with me)」
(8)ソンドハイム:「覚えているわ(I Remember)」
(9)アーレン:「虹の彼方に(Somewhere over the Rainbow)」
(10)バーンスタイン:「ちょっと恋して(A Little bit in Love)」
(11)ソンドハイム:「緑の鳥(Green Finch and Linnet Bird)」
(12)ロイド=ウェバー:「愛は死なず(Love Never Dies)」
(13)チャーチル:「いつか王子様が(Un Jour mon Prince viendra)」
(14)バーンスタイン:「トゥナイト(Tonight)」
フルール・ミノ(S)、
ケヴィン・アモス(P)
(2)(14)ジュリアン=カルロス・エケヴェリー(T)、
(2)(5)(7)(12)(14)ジェニファー・ハーディー(Vc)

録音:2015年11月23-25日/フランス
『キャンディード』『ウエスト・サイド・ストーリー』『オペラ座の怪人』『マイ・フェア・レディ』などの名作ミュージカルの中から最も美しい作品を集めたのが当 アルバム「フレンチ・キス」。著名な文学作品に触発され書き上げたこれらの作品は、今もなお色あせることなく強い魅力を放ちます。魅惑のソプラノ、フルール・ ミノが情感豊かな表現で歌い上げます。
KLA-031
「アルス・モデルナ」〜タンゴ・トラディショナル
(1)ペドロ・ラウレンス-ペドロ・マフィア:「見捨てられて」
(2)ペドロ・マフィア:「タコネアンド」
(3)フェリックス・リペスカー:「ロマンティカ」
(4)エドゥアルド・アローラス:「ラ・カチーラ」
(5)アニバル・トロイロ:「ラ・トランペーラ」
(6)アントニオ・ブリオーネ:「ラ・マレーバ」
(7)ヴィセンテ・ロメオ:「喜び」
(8)レオポルド・フェデリコ:「エルネスト・サバトさんへ」
(9)カトゥロ・カスティージョ:「シルバンド」
(10)アニバル・トロイロ:「ア・ラ・グァルディーア・ネウヴァ」
(11)アニバル・トロイロ:「下町のロマンス」
(12)フリアン・プラサ:「踊り手」
デュオ・フクイ=ジャル【福井宏記(G)&ルイス・ジャル(バンドネオン)】

録音:2015年5月/ストラスブール
タンゴといえばギターとバンドネオン!ギタリスト福井宏記とバンドネオン奏者ルイス・ジャルのデュオが伝説のタンゴ・コンポーザー達の作品を演奏します。ペド ロ・ラウレンス、ペドロ・マフィア、フェリックス・リペスカー、エドゥアルド・アローラス、アニバル・トロイロ、アントニオ・ブリオーネなどはアルゼンチン・タンゴ の名手として知られるコンポーザー達。情熱的な調べが聴き手を魅了します。 (Ki)
KLA-032
「反射」
(1)サン=サーンス:ファゴット・ソナタ イ長調 Op.168
(2)ケクラン:ファゴット・ソナタ Op.71
(3)フォーレ(ウーブラドゥ編):小品
(3)デュティユー:サラバンドと行列
(4)ケクラン:3つの小品 Op.34
(5)ジャンジャン:前奏曲とスケルツォ
ジュリアン・アルディ(Fg)、
シモン・ザウィ(P)

録音:2017年2月/サン=マルセル寺院(パリ)
サン=サーンス、ケクランのファゴット・ソナタを主軸とした20世紀前半に書かれたフランス人作曲家によるファゴットとピアノのための作品集。フォーレを除き 当アルバム収録の作曲家は、リード楽器のために数多く作曲しています。名手アルディが情感込めて演奏しております。 (Ki)
KLA-033
マッティン・ロンベルク(1978-):オラトリオ「オメリアード」(ディミトリス・ディミトリアディス作) ロバン・レヌーチ( 語り)
アヴィニョン=プロヴァンス地方O、サミュエル・ジャン(指)

録音:2016年1月/アヴィニョン歌劇場(フランス)
ギリシャの詩人ディミトリス・ディミトリアディス作の詩を基にノルウェー作曲家マッティン・ロンベルクが音楽をのせたオラトリオ「オメリアード」。2015年にヴィ ニョン=プロヴァンス地方Oとアヴィニョン音楽祭の委嘱により作曲されたこの深遠なオラトリオの語りをつとめたのはフランスの映画俳優ロバン・ヌルーチ です。情感豊かな語りは流石の一言に尽きます。 (Ki)
KLA-034
「ロワールの色彩」
ティボー・ヴィエルメ(1983-):「ロワールの印象」
ジュリアン・ジュベール(1973-):「冬がきそうな感じ」
アーノルド:4つのスコットランド舞曲 Op.59
ジュベール:「アン・コント・ブルトン」
ブラスバンド・ヴァル・ド・ロワール
ジェローム・ゲンザ(指)

録音:2016年2月18-21日/カルチャーセンター、レ・シャルトルー(フランス)
1982年創設のブラスバンド・ヴァル・ド・ロワールは歴史あるフランスの吹奏楽団。ブロワやロワール地方出身の精鋭でメンバーを構成しており、2014年の インターナショナル・ブラスバンド・オープンで第3位入賞を果たすなどの入賞歴を誇ります。
ロワール地方は“インスピレーション”の宝庫!画家、作家、音楽家はロワールから常に創造力を引き出しています。当アルバムには同地からインスピレーションを 得て作曲された「ロワールの印象」など魅力的な吹奏楽作品が収録されております。 (Ki)
KLA-035
(1)ムソルグスキー(ダヴィッド・ワルター編):『展覧会の絵』
(2)ショスタコーヴィチ(ワルター編):『ジャズ組曲』より
「行進曲」「小さなポルカ」「ワルツ第2番」「ダンス第1番」「ダンス第2番」
モラゲス木管五重奏団【ミシェル・モラゲス(Fl)、ダヴィッド・ワルター(Ob)、パスカル・モラゲス(Cl)、ピエール・モラゲス(Hrn)、ジョルジオ・マンドレージ(Fg)】
イヴ ・アンリ(P)

録音:2015年5月8-10日/オーネー=スー=ボア(フランス)
モラゲス木管五重奏団が注目アルバムをリリース!当団は1980年パリで創設され、結成直後よりヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、日本など世界各地で演 奏会を行っております。当団がスヴャトスラフ・リヒテルと共演したベートーヴェンのピアノと管楽器のための五重奏曲は誉れ高き名盤として知られます。
メンバーのダヴィッド・ワルターの編曲により当団はレパートリーを拡大させ、様々な編成での演奏を可能にしてきました。この成果のひとつが当アルバムに収 録。ここではムソルグスキーの『展覧会の絵』とショスタコーヴィチの『ジャズ組曲』(抜粋)を木管五重奏+ピアノに編曲した版で演奏しております。
ピアノは名手イヴ・アンリを迎えております。パリ国立高等音楽院にて学んだアンリは13歳の誕生日にベルリン・フィルハーモニーにおいて、ベートーヴェンの ピアノ協奏曲第1番を演奏したという神童。その後アルド・チッコリーニに師事し、ロベール・カサドシュ、フランツ・リスト、シューマンなど世界の名だた る国際コンクールでの入賞歴を誇ります。
芸術性が極めて高い当団の演奏は絶品の一言。ラヴェルが編曲した『展覧会の絵』のオーケストレーションの色彩感に加えワルターがこの作品をより一層魅力的 なものに編曲しております。 (Ki)
KLA-036
イザイ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.27 エリック・ラクルー(Vn)

録音:2016年3月22-25日/デュルタル城(フランス)
フランスの実力派エリック・ラクルーがイザイの無伴奏全曲を録音しました!ラクルーはレジス・パスキエなどフランス本流のヴァイオリニストに師事。その後イー ゴリ・オイストラフら著名なヴァイオリニストからも薫陶を受けました。 2003年よりパリ国立歌劇場Oのコンサートマスターをつとめ、小澤征爾、ゲルギエフ、ブーレーズなどの世界的な指揮者のもと歌劇を中心に幅広いレ パートリーを演奏。またプソフォスSQの第1ヴァイオリン奏者もつとめ室内楽にも力を入れてきました。
6曲から成るイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ。バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータを強く意識して書かれているものの、各曲が名ヴァイオリ ニストやイザイの高弟に捧げられており、それぞれ強い個性を示した作品で、近年名手の必須レパートリーに数えられます。ラクルーは野太く力強い演奏が魅力。技 術的にも安定感抜群でイザイの世界に没入できます。 (Ki)
KLA-037
オーボエのためのフランス音楽
ボザ:田園幻想曲 Op.37
サンカン:オーボエとピアノのためのソナチネ
プーランク:オーボエ・ソナタ
デュティユー:オーボエ・ソナタ
デストネ:オーボエ、クラリネットとピアノのための三重奏曲ロ短調 Op.27*
エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴ(Ob)、
村田理夏子(P)
ニコラ・バルディルー(Cl)*

録音:2016年4月14-16日/ムードン・スタジオ(フランス))
フランス放送POの首席オーボエ奏者エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴがオール・フレンチ・プログラムのアルバムをリリースしました!ボザのき らめくハーモニーが美しい田園幻想曲、サンカンのソナチネ、プーランクとデュティユーの名作オーボエ・ソナタ、そしてエデュアール・デストネ(1850-1924) の三重奏曲(クラリネットは名手ニコラ・バルディルーが演奏)と、どの作品もオーボエの音色にあたたかさと明るさが感じられます。
ピアノの村田理夏子は東京藝術大学卒業後、ベルリン芸術大学に留学しパスカル・ドゥヴァイヨンに師事しました。これまでにマリア・カナルス国際コンクール入 賞(1997年)、ポルトー国際ピアノ・コンクールで第3位受賞(2000年)など数々の華々しいコンクール歴を誇ります。室内楽の名手としてドゥヴィルヌーヴと ともに躍動感に満ちた演奏を披露しております! (Ki)
KLA-038
ハイドン:「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」 Hob.XX:1A トゥールーズ室内O、
ジル・コリャール(指)

録音:2016年8月28-30日/トゥルヌフイユ(フランス)
ジル・コリャール率い津トゥールーズ室内Oがハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」 を管弦楽版で録音しました!
ハイドンの代表作「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」は1785年に管弦楽のために作曲されましたが、その後1787年には四旬節にスペインのカディ スで演奏するために弦楽四重奏版を、さらに1794年に歌詞をつけたオラトリオ版を編曲しております。美しく崇高な世界が広がります! (Ki)
KLA-039
アレクサンドル・ドワシー/フレンチ・アルバム
カプレ:秋の印象
ダンディ:コラール変奏曲
ジョージズ・スポルク:伝説
マスネ:タイスの瞑想曲
ドビュッシー:狂詩曲
シュミット:伝説 Op.66
ミヨー:スカラムーシュ Op.165b
フォーレ:ゆりかご Op.23-1
アレクサンドル・ドワシー(Sax)
クラウディーヌ・シモン(P)

録音:2015年10月/スタジオ・セクスタン(パリ)
サクソフォン奏者アレクサンドル・ドワシーがフレンチ・アルバムをリリース!ドワジーはアドルフ・サックス国際サクソフォン・コンクール(1998年)に弱冠18 歳で優勝、またミュンヘン国際音楽コンクール(2001年)のサクソフォン部門で第2位(最高位)を受賞している実力派。選曲は自身が最も大事にしてきたレパー トリーで構成しております。フランスのエスプリ漂う作品はどれも魅力的。タイスの瞑想曲をサクソフォン版ではヴァイオリンとは一味違う新鮮な響きが生まれてお ります。 (Ki)
KLA-040
ルイ・ベイツ:歌劇『La S.A.D.M.P.』(サシャ・ギトリの作品に基づく)
(1)Ouverture
(2)Mon coeur bat !
(3)Ne touchez pas a ce bouton !
(4)Je n'connais rien d'plus agacant
(5)Nous etions la bien avant vous...
(6)Ciel ! Taisez-vous ! J'entends sa voix !
(7)Les cartes a jouer sont de belles images
(8)N'ai-je pas l'air d'une cartomancienne
(9)J'ai une idee que je trouve tres bonne !
(10)Savez-vous ce qu'on appelle une Societe Anonyme
(11)a Responsabilite Limitee ?
(12)Hue !
イサベル・ドゥルエ(Ms)、
ジェローム・ビリー(T)
マティアス・ヴィダル(T)
トーマ・ドリエ(Br)
ドミニク・コテ(Br)、
アヴィニョン=プロヴァンス地方O、
サミュエル・ジャン(指)

録音:2015年3月30日-4月1日/アヴィニョン歌劇場(フランス)
フランスを代表する劇作家サシャ・ギトリ(1885-1957)の作品に基づきルイ・ベイツ(1895-1953)が作曲した歌劇『La S.A.D.M.P.』。この作品は30歳、40歳、60歳、80歳の4人の紳士が娼婦とのいざこざを繰り広げる喜劇でベイツのセンスの良さを感じさせます。ソリストにはバリトン歌手でコメディアンと しても活躍するドミニク・コテなどが歌っております。仏ディアパソン・ドール5受賞ディスク。 (Ki)
KLA-041
「ヒバロの音楽」〜火の鳥とその他編曲集
(1)シューマン:森の情景 Op.82より第7曲「予言の鳥」
(2)ラメゾン:ワカニ 1
(3)グリーグ:ペール・ギュント組曲第1番Op.46&第2番 Op.55より「朝」「オーセの死」「アニトラの踊り」「イングリッドの嘆き」「ペール・ギュントの帰郷」「ソルヴェイグの歌」
(4)ラメゾン:ワカニ 2
(5)ドビュッシー:夜想曲第2曲「祭」
(6)ラメゾン:ワカニ 3
(7)ストラヴィンスキー:「火の鳥」
(8)ラメゾン:ワカニ 4
(9)サティ:ジムノペディ第1番
(10)ベルリオーズ:『ファウストの劫罰』のアリア「燃える恋の思いに」
※すべての編曲:エティエンヌ・ラメゾン
アンサンブル・ゼリグ【(2)(4)(6)アンヌ=セシル・キュニオ(Fl)、(4)(6)エティエンヌ・ラメゾン(Cl)、(4)(6)(8)シルヴィア・レンツィ(Vc&ヴィオラ・ダ・ガンバ)、イリス・トロシアン(Hp)、ジェラルディー ヌ・ドゥトロンシー(P)、エリサ・ユマネス(Perc)、(10) イヴァン・モラー ヌ( テノー ル )】

録音:2015年9月1-5日/ヴァル=ド=マルヌ県(フランス)
アマゾン川上流のマラニョン川に住む少数民族「ヒバロ族」。干し首の風習で知られ、かつてはワカニ、アルタム、ムシアクという3つの根本的な霊魂の存在を信 じていました。当アルバムはアンサンブル・ゼリグのクラリネット奏者で作曲家のエティエンヌ・ラメゾンが、「鳥」「祭」などヒバロ族の暮らしを想起させるクラシッ ク編曲作品に加えて、ワカニ(死後も蒸気となって存続する、人間固有の霊)からインスピレーションを得て作曲した作品を収録しています。 (Ki)
KLA-042
「夜と氷の中で」クリストフ・シュトルツェネッガー(1976-):作品集

(1)組曲「夜と氷の中で」Op.19〜10の管楽器と打楽器のための
(2)「アナクロンU」Op.11〜管楽五重奏のための10の小品
(1)ジュネーヴ高等音楽院の管楽十重奏団【アルベルト・アクーナ・アルメラ(Fl)、グレゴリー・シャリエ(Fl)、
シリル・ルフランソワ(Ob)、カミーユ・アンドレ(Ob)、タンギー・ガラヴァルダン(Cl)、アッレッサンドロ・ベヴェラーリ(Cl)、シルヴァン・ルートワイラー(Fg)、ジャンヌ・シフェルレ(Fg)、ジョフリー・ポーティエ=ドゥベ(Ob)、アニェス・ショパン(Ob)】
ドリアン・フレット(パーカッション)、アントワーヌ・マルギール(指)
(2)アンサンブル・シグマ【アン=ローレ・パンティヨン(Fl)、ナタリー・グリュング(Ob)、セヴェリーヌ・ペエネ(Cl)、イゴール・アーシュ(Fg)、クリストフ・シュトルツェネッガー(Hrn)】

録音:(1)2015年11月21日ソルネタン寺院
(2)2015年11月9日&10日アンセルメ・スタジオ(ジュネーヴ)
マルチな才能の持ち主クリストフ・シュトルツェネッガー。当アルバムではコンポーザーとしてシュトルツェネッガーの2篇を収録しております。
組曲「夜と氷の中で」は、2014年にノルマンディー地方Oの委嘱作。世界初演は2015年1月にカーンで行われ、その後ノルマンディー全域で演奏さ れています。管楽10人とパーカッションが溶け合う物語性の強い組曲です。
「アナクロンU」は、2006年にビエンヌSOの管楽五重奏団の委嘱作。スイス、フランス、ベルギー、ドイツなどこれまでに50回以上演奏され、カナダでは ATMA Classiqueレーベルでもおなじみの木管五重奏団「ペンタドル」が当作をレパートリーにしたことにより有名になりました。「アナクロン」はシュトルツェネッ ガーが作曲する作品群のシリーズ。ここに収録した第2集「アナクロンU」は管楽五重奏のために書かれた10の小品。メロディアスな旋律が印象的で実に馴染み のよい音楽です。 (Ki)
KLA-043
マーラー:『大地の歌』 エヴ=モー・ユボー(Ms)、ユッシ・ミュリュス(T)
ヴィクトル・ユーゴー・フランシュ=コンテO
ジャン=フランソワ・ヴェルディエ(指)
録音:2013年7月&2014年7月/アコースティック・スタジオ(フランス)
メゾ・ソプラノのエヴ=モー・ユボーとテノールのユッシ・ミュリュスを独唱に迎えてヴィクトル・ユーゴー・フランシュ=コンテOが『大地の歌』を録音し ました。本来、第9番にあたる交響曲としてマーラーが作曲した『大地の歌』は、「第9」が死につながることを避け、交響曲としなかった作品。マーラー独自の世 界観を見事にあらわしたペシミスティックな耽美主義の作品です。 (Ki)
KLA-044(2CD)
Confluence{s}
(1)フィンジ:カディッシュ〜テノール、チェロとピアノのための
(2)バルレーヌ:4つのユダヤの歌より3曲
(3)ミヨー:ユダヤの歌 Op.34より4曲
(4)シロンスキー:パレスチナの印象より2曲
(5)アルガジ:6つの民謡より4曲
(6)アルガジ:3つのユダヤ民謡より2曲
(7)オーベール:3つのヘブライの詩より2曲
(8)ロザンタール:5つのユダヤの歌より4曲
(9)バクリ:生と死〜チェロのための
(10)ミヨー:2つのパレスチナ民謡
(11)オネゲル:ラ・イヌ・アマレーヌ
(12)ミヨー:6つのヘブライ民謡より「子守唄」
(13)マルトノー:4つのヘブライ民謡より2曲
(14)ラヴェル:2つのヘブライの歌
ベンジャミン・アルンニ(T)
マリーヌ・ソロー・ラ・サル(P)
リディア・シェリー(Vc)

録音:2016年12月ボン=セコース寺院
当アルバムのタイトルConfluence{s}は「合流」や「2つの出来事が重なった状態」を意味します。このアルバムは織り成す2つのテーマがあり、ユダヤ民謡と フランス人作曲家です。
ユダヤの民謡をもとにフランスの作曲家が書いたこれらの作品はきらめきと変化に富んでおり、テノールのベンジャミン・アルンニがこの2つのテーマを見事に 織りなし、エキゾチックな世界を表情豊かに歌い上げます。ヴォーチェSQのチェリストをつとめるリディア・シェリーの演奏も聴き逃せません。 (Ki)
KLA-045
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調(サクソフォン四重奏版)
メンデルスゾーン:弦楽四重奏のための4つの小品 Op.81(サクソフォン四重奏版)
モーフィン・クァルテット【クリストフ・グレーズ(ソプラノ・サクソフォン)、エディ・ロペズ(アルト・サクソフォン)、アントニー・マルクン=アンリオン(テナー・サクソフォン)、マチュー・ドゥラージュ(バス・サクソフォン)】

録音:2015年11月/ラ・フェルム・ド・ヴィルファヴァール(フランス)
気鋭のサクソフォン奏者が集まったモーフィン・クァルテットがなんとメンデルスゾーンとラヴェルの弦楽四重奏曲をサクソフォン四重奏で録音しました!当 アンサンブルはパリ国立高等音楽院でクロード・ドゥラングルに師事。在学中にモーフィン・クァルテットを結成しました。2012年に開かれた第7回大阪国際室 内楽コンクール&フェスタの第2部門(管楽アンサンブル)で第1位を受賞。以後フランスを拠点に世界各地で演奏活動を展開しております。
ラヴェルの弦楽四重奏曲いわずと知れた名曲。その繊細にして情景美あふれる旋律と、きりりとしまった構成が絶妙な作品ですが、サクソフォン四重奏版で は華やかさ煌びやかさ加わりこの作品の新たな魅力を引き出しております。
1849年に出版されたメンデルスゾーンの弦楽四重奏のための4つの小品は、第1曲、第2曲が未完の弦楽四重奏曲第7番の2つの楽章と考えられていま す。当アンサンブルの演奏は見事の一言につき抜群のアンサンブルとパフォーマンスを展開しております。サクソフォン四重奏の新レパートリーを生み出すこと に精力的に取り組んでいるモーフィン・クァルテットの今後の活動にもご期待ください!! (Ki)
KLA-046
「創造」
ニコラ・バクリ(1961-):4声のソナタ
カロル・ベッファ(1973-):花火
ティエリー・エスケシュ(1965-):グラウンドW(パッサカイユW)
ギヨーム・コネソン(1970-):前奏曲とファンク
ブルーノ・マントヴァーニ(1974-):フェイス・ア・フェイス
ヴァンドーム四重奏団【フランク・アメ(Cl)、ニコラ・バルディルー(Cl)、アレクサンドル・シャボ(Cl)、ジュリアン・シャボ(Cl)】

録音:2011年12月サン=ピエール教会(パリ)&2016年6月アニエール=シュル=セーヌ(フランス)
2002年、室内楽への情熱で結ばれた4人のクラリネット奏者、フランク・アメ、ニコラ・バルディルー、アレクサンドル・シャボ、ジュリアン・シャボによって結 成されたヴァンドーム四重奏団。ヴァンドーム(Vendome)とはフランスのサントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏、ロワール=エ=シェール県のコミューンでその 地名から名がつけられました。「オペラ座の夕べ」(KLA-002)に続くアルバム「創造」は現代を代表する作曲家5人の作品を録音しました。
当団による編曲とオリジナル作品の委嘱という2つの軸で選曲されたこのアルバムには、ニコラ・バクリの「4声のソナタ」【委嘱作品】ではじまり、ベッファの「花 火」、エスケシュの「グラウンドW」、コネソンの「前奏曲とファンク」、そしてマントヴァーニの「フェイス・ア・フェイス」という実に多彩なプログラムで構成されて おります。 (Ki)
KLA-047
「黙示録」
ヴィターリ(シャルリエ編):シャコンヌ
ピアソラ:ヴィオレタンゴ
ピアソラ:アヴェ・マリア
ピアソラ:メディ・タンゴ
ゾロタリョフ:ロンド・カプリチオーソ
ヴラソフ:グラグ
ヴォイテンコ:黙示録
シャラーエフ:冬
※ すべての 編曲:ジュリアン・ブ ークリエ & ディミトリ・ブ ークリエ
ジュリアン・ブークリエ(Vn)、
ディミトリ・ブークリエ(アコーディオン)

録音:2015年12月22&23日/ペルヌ=レ=フォンテーヌ県(フランス)
20世紀の名ヴァイオリニストがこぞって録音したヴィターリのシャコンヌ。オルガン伴奏で演奏されることはありますが、当アルバムではなんとアコーディオン伴 奏版!演奏はヴァイオリンのジュリアン・ブークリエ、アコーディオン、ディミトリ・ブークリエの兄弟デュオでお届けします。
2005年、デュオとして本格的に活動を開始した彼らはラジオ・フランス音楽祭、リール・ピアノ・フェスティバル、ランス音楽祭などに出演。グラスゴー、カス テルフィダルドなどの国際室内楽コンクールで上位入賞しています。
当アルバムは結成10周年を記念し、満を持して録音したデビュー盤。ヴァイオリンの名曲からアルゼンチンタンゴの熱気、雄大なロシア音楽まで、ブークリエ兄弟 の選曲は実に幅広く、このデュオの可能性を感じさせる内容となっています。 (Ki)
KLA-048
「ご招待」

【ブラジル】
セザル・カマルゴ・マリアーノ:クリスタル
アントニオ・カルロス・ジョビン:お 馬 鹿さん
エルメート・パスコアル:ベベ
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第 5番
【キューバ】
イグナシオ・セルバンテス:いつも「はい」
セルバンテス:3つの衝撃
セルバンテス:ご招待
セルバンテス:素敵な娘
(9)エルネスタ・レクオーナ:仮装行列
【メキシコ】
ポンセ:何があっても
【アルゼンチン】
サウル・コセンティーノ:カヤオとサンタ
コセンティーノ:アストルの思い出に
コセンティーノ:トッカータ・ポルテーニャ
ピアソラ:タンゴの歴史より第2曲「カフェ 1930」
ピアソラ:ビジュージャ

【 ボ ーナストラック/ バイノーラル 3D サウンド】
マリアーノ:クリスタル
ポンセ:何があっても
レクオーナ:仮装行列
※すべての編曲:セバスチャン・オートマユー&マリエル・ガール
デュオ・インテルメッツォ【セバスチャン・オートマユー(バンドネオン)&マリエル・ガール(P)】

録音:2017年2月16-19日/ソネ(フランス)
ピアノとバンドネオンのカッコ良いサウンド!このアルバムに登場するラテンアメリカの作曲家たちは、自国の民謡を基に複雑かつ洗練された解釈で音楽を作り上 げています。当アルバムでは演奏の「デュオ・インテルメッツォ」がバンドネオンとピアノの二重奏版に編曲。このアレンジを通じてラテン・アメリカ音楽の魅力的な サウンドを際立たせています。ボーナストラックのバイノーラルの3Dサウンドで収録した3曲も聴き逃せません。 (Ki)
KLA-049
「星座」
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調 M.35
デュティユー:弦楽四重奏曲「夜はかくのごとく」
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
プソフォスSQ【エリック・ラクルー(Vn)、ブルーエン・ル・メートル(Vn)、セシル・グラッシ(Va)、
ギヨーム・マルティニェ(Vc)】

録音:2016年5月/デュルタル城(フランス)
プソフォスSQがラヴェル、デュティユー、ドビュッシーというフランスを代表の弦楽四重奏曲を集めたアルバムをリリース。
ラヴェルの弦楽四重奏曲はいわずと知れた名曲。繊細にして情景美あふれる旋律と、きりりとしまった構成が絶妙な作品です。
「夜」に秘められた妖しくも官能的な世界が薫るデュティユーの作品では、ピツィカート、グリッサンド、フラジョレットなど様々な技巧が散りばめられております。
そしてドビュッシーの作品は1893年にイザイ四重奏団献呈され、フランスを代表する弦楽四重奏曲として頻繁に演奏されております。現代のフランスの弦楽四 重奏団を代表するプソフォスSQが母国の名作を美しく奏でます。
KLA-050
「啓蒙時代」
ヴァーゲンザイル:トロンボーン協奏曲(カデンツァ:B.ガルツィア=ガプドヴィル)
ベゾッツィ:トロンボーン・ソナタ 変ロ長調
アルブレヒツベルガー:トロンボーン協奏曲 変ロ長調(カデンツァ:B.ガルツィア=ガプドヴィル)
ヘンデル:トロンボーン協奏曲 ヘ短調
エーベルリン:「イエス、流れよ、熱きトラネンバッハよ」
(5)ヴァンニーナ・サントーニ(S)
アンリ=ミシェル・ガルツィア(Tb)
アンサンブル・ネオフォニア 、
バンジャマン・ガルツィア(指)

録音:2016年10月13-16日/サン=ルイ (フランス)
啓蒙思想が主流となっていた17世紀後半から18世紀にかけての作品を集めたトロンボーン奏者アンリ=ミシェル・ガルツィアのアルバム「啓蒙時代」。ゲオル ク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715-1777)、アレッサンドロ・ベゾッツィ(1702-1793)、ヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガー(1736-1809)、 ヨハン・エルンスト・エーベルリン(1702-1762)、そしてヘンデルと同時代を生きた作曲家の華麗な音楽がこのアルバムに収められました。 (Ki)
KLA-051
「スペインのため息」
アルベニス(ドーフレンヌ編):スペイン組曲第1集 Op. 47より「アストゥリアス(伝説)」「グラナダ(セレナータ)」「セビーリャ」「カディス」
ファリャ(ドーフレンヌ編):歌劇「はかなき人生」よりスペイン舞曲第1番&第2番
グラナドス(ドーフレンヌ編):スペイン舞曲集Op. 37より第2番「オリエンタル」
アルバレス(ドーフレンヌ編):「スペインのため息」
ヒメネス(ドーフレンヌ編):サルスエラ「ルイス ・アロンソの結婚」
ビゼー(モルヴァン編):カルメン組曲【「前奏曲」「ハバネラ」「アラゴネーズ」】
アルベニス(ヴィバール編):2つの性格的小品 Op.164より第2曲「タンゴ」
リバーテ(ドーフレンヌ編):アグエロ
サラサーテ(ドーフレンヌ編):スペイン舞曲集 Op.23から第6番「ザパテアード」
※以上、すべてサクソルン四重奏版
Opus 333【ジャン・ドーフレンヌ、ヴィアニー・ドプラン、コレンティン・モルヴァン、パトリック・ヴィバール(サクソルン)】

録音:2018年/フランス
管楽器の名演奏家を次々と紹介している仏Klartheレーベルからまたしても注目のアンサンブルが登場!サクソルン四重奏団「Opus 333」によるオール・ス ペイン・プログラムです!
サクソルン(saxhorn)とは19世紀中ごろベルギーの管楽器製作者アドルフ・サックスが考案した一連の金管楽器群の総称。チューバと似ていますがソプラニー ノからバスまで7種が存在し、円錐状の管を持ちサクソフォンと同様に音色の統一が図られているのが特徴です。この楽器に特化した「Opus 333」のアンサンブ ルは実に見事!スペインの名曲をメンバーが四重奏用に編曲しております。情熱のプログラムをお楽しみください! (Ki)
KLA-052
パトリック・ブルガン(1960-):(1)「球体」〜大オーケストラのための5の小品
(2)「湖」〜ソプラノとオーケストラのための交響的瞑想
(3)「波」〜オーケストラのための
(1)フランス国立O、パスカル・ロフェ(指)
(2)ヴァレリー・コンドルチ(S)、マリー=クロード・バンティニ(Vc)
コロンヌO、ローラン・プティジラール(指)
(3)パリ国立高等音楽院桂冠O、ジャン=セバスチャン・ベロー(指)

録音:(1)2003年3月18&19日、(2)2015年11月2日/ラジオ・フランス、
(3)1990年10月12日/パリ国立高等音楽院
合唱曲のジャンルで知られる作曲パトリック・ブルガンですが管弦楽曲にも非常に魅力的な作品を書いています。ここに収録した3つの作品は、文学から借用し たテーマへの回帰。聴き手のインスピレーションを刺激する音楽が広がります。 (Ki)
KLA-053
「屋根の上のブラス」
ボリス・ヴィアン:シュルレアリストの歌
プーランク:酒飲みの歌
サティ:『スポーツと気晴らし』より「序(食欲不振のコラール)」「狩」「イタリア喜劇」「ピクニック」「タンゴ」「いちゃつき」
ミヨー(ドゥセ編):牛と牛
サティ:あなたが欲しい
 ピカデリー
 いいとも、ショショット
プーランク、タイユフェール:『エッフェル塔の花嫁花婿』より「将軍の話(プーランク)」「カドリーユ(タイユフェール)」「トルヴィルで水浴する女の踊り(プーランク)」
サティ:組み立てられた3つの小品
ミヨー:やわらかいキャラメル
パリ金管五重奏団【クレマン・ソーニエ(Tp)、シャリー・ヴィロトー(Tp)、ブノイ・ド・バルソニー(Hrn)、ジョナタン・レイス(Tb)、ジェレミー・デュフォール(チューバ、ヴォーカル)】

録音:2018年/フランス
名手が集結したパリ金管五重奏団。「屋根の上のブラス」というユニークなタイトルはもちろんミヨーの「屋根の上のヴァイオリン弾き」からもじったもの。当 団の委嘱作を作曲したボリス・ヴィアンからそのタイトル名のアイディアをもらいました。 当アルバムではプーランク、ミヨー、サティなど同時代のフランスらしいユーモアと皮肉さがあらわれた作品を金管五重奏という新たな視点から表現。茶 目っ気たっぷりなこれらの作品を自由自在に演奏しております。管楽器の録音でも非常に定評のあるKlartheレーベルらしい、聴き手の興味をそそる1枚と 言えましょう。
KLA-054
「崇高なる牧歌」
(1)シューマン:間奏曲 Op.4
(2)クララ・シューマン:3つのロマンス Op.21(ブラームスに献呈)
(3)シューマン(クララ・シューマン編):リーダークライス Op.39
(4)シューマン:交響的練習曲のための5つの変奏曲 遺作
(5)クリストフ・シュトルツェネッガー:アナクロン IV Op.17(コリーナ・ビルの詩による)
クリストフ・シュトルツェネッガー(P/Steinway D 395870)、
(5)クレメンス・ティルカン(S)

ン録音:2017年6月12-14日/フランス
「崇高なる牧歌」と題されたこのアルバムはロベルト&クララ・シューマンのピアノ作品集で演奏のクリストフ・シュトルツェネッガーが二人の偉大な作曲家に 捧げる思いでアルバムを作成しました。収録作品はロベルトの間奏曲 Op. 4と交響的練習曲 Op.13から除かれた5つの変奏曲 遺作、クララの3つのロマンス Op.21、クララがピアノに編曲したロベルトのリーダークライスOp.39から6曲、そしてシュトルツェネッガーが作曲したソプラノとピアノのための6つの「アナク ロンIV」Op.17です。
演奏のクリストフ・シュトルツェネッガーはホルン奏者としても有名で作曲家としてもその名が知られるマルチな才能の持ち主。ホルン奏者としてはジュネーヴ・ ブラスのメンバーとしても活躍し、Clavesレーベルからスイスの現代作曲家作品集「スイスの顔」(50-3025)をリリースされたばかりです。 (Ki)
KLA-055
アメリカ的色彩
(1)ガーシュウィン(根本雄伯編):ラプソディ・イン・ブルー
(2)グスタボ・ベイテルマン:陽気な亡命者
(3)カロル・ベッファ:ブエノスアイレス
(4)ピアソラ(アルノー・ブキティヌ編):ブエノスアイレスの四季
オア・ノーツ・ブラス【ジュリアン・レール、ジェローム・プーレ(Tp)、ピエール・レモンディエール(Hrn)、エティエンヌ・ラマティユ(Tb)、シルヴァン・ティル(テューバ)】
ジュリアン・ジェルネ(P)(1)

録音:2017年10月23-26日/カーン音楽院
パリとリヨンの音楽院を卒業した5名で結成した金管五重奏団オア・ノーツ・ブラス。近年めきめきと知名度を上げています。金管五重奏のオリジナル作 品とフランス作品にこだわる彼らが、南北アメリカをテーマにした編曲を含む異色アルバムに挑戦。
ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」はミンコフスキのルーヴル宮音楽隊の首席ホルン奏者・根本雄伯の編曲。ピアノと金管五重奏で、ガーシュウィ ンのジャジーな世界を再現。ピアノをジュリアン・ジェルネが担当しているのも注目です。またピアソラの「ブエノスアイレスの四季」もブキティヌ編による金 管五重奏版。いずれも金管五重奏の機能を生かした自由な編曲で、新しいレパートリーとしても目が離せません。 (Ki)
KLA-056
「哀しみの地平線」
エスケシュ:「哀しみの地平線」(2001)
ハッセ:ミゼレーレ ニ短調
ヘンデル:主はわが主にいわれた HWV 232
ティエリー・エスケシュ(Org)
サヴィトリ・デ・ロシュフォール(指)、
アンサンブル・ゾロアストル

録音:2017年5月26日ル・ベック=エルルワン(フランス)
旧約聖書に収められた詩篇をもとにした教会音楽3篇をおさめたティエリー・エスケシュとアンサンブル・ゾロアストル演奏のアルバム。パリのサン=テティエン ヌ・デュ・モン教会の専属オルガニストにして作曲家のエスケシュの「哀しみの地平線」は、教会音楽を熟知した彼ならではの美しい響きが魅力。ハッセはイタリア 音楽の流行に乗ってオペラの世界で大いに活躍した作曲家で「ミゼレーレ」は彼の代表作。そして詩篇「109」をもとにしたヘンデルの「主はわが主にいわれた」 で締めくくります。アンサンブル・ゾロアストルの質の高い演奏でお楽しみください。 (Ki)
KLA-057
ウェーバー:作品集
(1)交響曲第1番ハ長調 Op.19
(2)ホルン小協奏曲 ホ短調 Op.45
(3)アダージョとロンド J.115
(4)クラリネット協奏曲第2番変ホ長調 Op.74
(2)ダヴィド・ゲリエ(Hrn)
(3)トマ・ブロシュ(グラス・ハーモニカ)
(4)ニコラ・バルディルー(Cl)
ヴィクトル・ユーゴー・フランシュ・コンテO
ジャン=フランソワ・ヴェルディエ(指

録音:2015年12月CRR(フランス)
ロマン派初期に活躍したウェーバーの交響曲第1番、ホルン小協奏曲、アダージョとロンド、クラリネット協奏曲第2番を収録したアルバム。ウェーバーは抒情に 満ちた、まるで詩人のような想像力豊かな作品を書きました。当アルバムでは鬼才クラリネット奏者ニコラ・バルディルー、ホルン奏者ダヴィド・ゲリエらの名手が 演奏。演奏機会こそ少ないこれらの作品の再発見ともいえる魅力満載なアルバムです。 (Ki)
KLA-058
「道案内」
ピーター・マックスウェル・デイヴィス(1934-2016):「荒れ果てた教会のための連祷」
シェルシ(1905-1988):トランペットのための4つの小品
ヘンツェ(1926-2012):トランペット・ソナチネ
武満徹:「径」?ルトスワフスキの追憶に―
イヴァン・フェデーレ(1953-):ハイ
マティアス・ピンチャー(1971-):シャイニング・フォース
クレマン・ソーニエ(Tp)

録音:2017年/パリ
アンサンブル・アンテルコンタンポランやパリ金管五重奏団のメンバーをつとめるトランペット奏者、クレマン・ソーニエが20&21世紀のトランペット独奏の ための作品を録音。現代の偉大な作曲家たちのさまざまなスタイルや作風を見事に表現しています。なかでも注目は武満徹の「径(みち)」。この作品は1994 年9月21日、「ワルシャワの秋」でおこなわれたルトスワフスキの追悼演奏会のために書かれ、名手ホーカン・ハーデンベルガーが初演を務めました。現在トラ ンペットの重要な作品として演奏されております。ソーニエが無伴奏トランペットの世界を「道案内」してくれます。
ソーニエは1979年ラ・ロシェル生まれ。6歳からトランペットを始めクリスティアン・メシャン、ピエール・ジレ、ジェラール・ブーランジェ、ピエール・ティボーら 名演奏家に師事。パリ国立高等音楽学校ではトランペットのプルミエ・プリを獲得しています。
KLA-059
シューベルト:猟師の歌 D.881
ガニュメート Op.19-3D.544
魔王 Op.1D.328/憩いなき愛 D.138
孤独な男 Op.41D.800
白鳥の歌 D.957
トマ・ドリエ(Br)、
オリヴィエ・ゴダン(P)

録音:2017年10月23-25日サル・ブルギー、モントリオール美術館(カナダ)
シューベルトの遺作をまとめた歌曲集「白鳥の歌」を近年古楽界でも大いに活躍するバリトン、トマ・ドリエが録音しました。ピアノ伴奏は名手オリヴィエ・ゴダン。 当録音では1859年製のエラールピアノを用いて演奏。奇跡的ともいえる保存状態で現在も変わらぬ音色が聴けます。 (Ki)
KLA-060
「ヴィア・ドロローサ」
ウィリアム・バード:アヴェ・ヴェルム・コルプス
アントニオ・ロッティ:十字架に架けられて
ドメニコ・スカルラッティ:スターバト・マーテル
パーセル:主よ、われらの罪を思い出したもうことなかれ
グレゴリオ・アレグリ-トンマーゾ・バイ:ミゼレーレ
アンサンブル・ゼーネ、
ブリュノ・ケレ=ボジャール(指)

録音:2017年4月25-27日ベネディクト修道院、ボン・セクール(パリ)
ルネサンスとバロックの見事な融合といえるスカルラッティの10声のための「スターバト・マーテル」は、新約聖書の4つの福音書の記述やキリスト教の伝承な どから想定されるイエスの最後の歩みを意味する「ヴィア・ドロローサ」の代表的な作品です。当アルバムは聖母マリアの苦悩をめぐる瞑想的な旅をテーマに「ス ターバト・マーテル」を中心にパーセル、ロッティ、バード、アレグリで構成。あたかも聖母マリアの受難曲のような雰囲気をアンサンブル・ゼーネのこの上なく清く 透き通る歌声で作り出しています。 (Ki)
KLA-061
「忍耐」〜ガブリエル・シヴァクの作品
(1)夜のゆりかご/(2)忍耐
(3)母音/(4)愛のない国
(5)3つの夢のような瞬間
(6)雲のような削り工
(7)スラムの歌手と管弦楽のための協奏曲
(1)エロイーズ・シヴァク(指)、赤ん坊の声(VoixdeBebe)、(2)パリ児童合唱団、オード・グラター(指)、
(3)フランス放送少年少女合唱団、アニエス・ボンジャン(指)、
(4)マヤ・ビリャヌエバ(S)、ピエール=アントワーヌ・ショミアン(T)、フランソワ・ヘンリー(P)、
(5)マヤ・ビリャヌエバ(S)、パトリック・ランゴ(Vc)、ロマン・ダヴィド(P)、
(6)パリ児童合唱団、エマヌエル・デュボ(指)、(7)ガンジ(ヴォーカル)、ピカルディO、アリー・ファン・ベーク(指)

録音:(1)2010年5月/CRR(パリ)、(2)2016年5月/マランボ・スタジオ(フランス)、(3)2018年4月/ラ・ファム(パリ)、
(4)2017年6月/マルセル寺院(パリ)、(5)2016年5月/マルセル寺院(パリ)、
(6)2018年5月/アニス・グラ(アルクイユ)(ライヴ)、(7)2016年11月/REX文化センター(フランス)(ライヴ)
フランス注目の音楽家ガブリエル・シヴァク。チェリスト、オフェリー・ガイヤールからも絶大な信頼を得ている作曲家、ピアニストでマルチな才能を発揮しており、 多彩な世界観は唯一無二の存在感を示しております。
このアルバムではアルゼンチン、ポピュラー音楽、スラム音楽そしてラップなど、あらゆるジャンルからインスピレーションを得て作曲。微分音を多用した声、口笛、 つぶやき、赤ん坊の泣き声など夢のような世界が広がります。 (Ki)
KLA-062(2CD)
シントニア五重奏団によるドビュッシー
■CD1
ドビュッシー:星の夜
眠る森のお姫さま
嫌な天気だから「もう森へは行かない」の諸相
アンジェラスの鐘
葉ずえを渡る鐘の音
ミンストレル(Vnとピアノ版)*
パントマイム/スケルツォ
春が来た
荒れた寺にかかる月
蝶々/金色の魚
ロマンス/まぼろし
ヴァイオリン・ソナタ ト短調*
■CD2
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(ブノワ・メニュによるピアノ五重奏版)
艶なる宴第1集
もう家のない子供たちのクリスマス(メニュによるソプラノとピアノ五重奏版)
チェロ・ソナタ ニ短調
噴水(メニュによるソプラノとピアノ五重奏版)
マラルメの2つの詩
尊室傑:霧の中の一片【世界初録音】
マヤ・ビリャヌエヴァ(S)、
ロマン・ダヴィド(P)
シントニア五重奏団【ステファニー・モラリー(Vn)*、ティボー・ノアリ(Vn)、キャロライン・ドニン(Va)、パトリック・ランゴ(Vc)】

録音:2018年1月3-8日エスパラナード
ソプラノのマヤ・ビリャヌエヴァとピアニストのロマン・ダヴィド、そしてシントニア五重奏団によるドビュッシーのアルバム。ブノワ・メニュ編曲による「牧神の午 後への前奏曲」のピアノ五重奏版など、このアルバムのために編曲された編曲作品も収録。またエピローグとしてベトナム人作曲家尊室傑による「霧の中の一片」 の世界初録音も収録しております。 (Ki)
KLA-063
ボロディン:弦楽四重奏曲 第2番ニ長調(編曲:ギョーム・ベルソー)
ジャン=ドゥニ・ミシャ:ザ・ダーク・サイド(即興:ジャン=シャルル・リシャール)
アレクサンドロ・マルケアス:ヴォイス・オブ・ブラック・アース(4本のバリトン・サクソフォンのための)(ザイール四重奏団委嘱作品)
アレクシス・シエスラ:ラプソディッシュ(即興:サンドロ・コンパニョン)
クワチュオール・ザイール
ギョーム・ベルソー(ソプラノ・サクソフォン)
サンドロ・コンパニョン(アルト・サクソフォン)
フロラン・ルーマン(テノール・サクソフォン)
ヨアキム・シエスラ(バリトン・サクソフォン)

録音:2017年11月
2017年5月、第9回大阪国際室内楽コンクール第2部門(管楽アンサンブル部門)で優勝したクワチュオール・ザイールのデビューCD。当グルー プは2015年結成以来、フランスおよびフランス外の音楽祭に多数出演している実力派です。「Zahir(ザイール、ザーヒルとも)」はアラビア語で≪目に 見える、そこにある≫という意味を持ち、何か、あるいは誰か、ひとたび接触をもってしまうと、徐々に私達の思考を支配していくもののこと。まさに、こ のサックス四重奏団は、一度聴いたら虜になってしまう魅力に満ちています。
ボロディンの弦楽四重奏曲第2番は、結婚20年を記念して、彼の妻に捧げられた作品で、民族色が感じられる作品。単独でも演奏機会の多い第3 楽章の美しい旋律とそれを彩るアンサンブルは見事です。ミシャ作曲のザ・ダーク・サイドはユダヤ音楽、現代音楽、ロック、ジャズ等のエッセンスが盛 り込まれた、各奏者の能力が存分に発揮される聴きごたえある作品。マルケアスの「ヴォイス・オブ・ブラック・アース」は、楽器に息を通す(音を鳴ら さない)奏法で始まり、その後もサックスとは思えないような不思議な音色が多用された作品。シェスラの「ラプソディッシュ」は、ユニゾンの序奏で始 まり、メロベ(古代ギリシャ詩の朗吟)が現れ、その後もブルガリアやルーマニア、地中海調の音楽の旅へといざなわれます。多様なスタイルの音楽を巧 みに表現するテクニックをもつクワチュオール・ザイール、注目です! (Ki)
KLA-064
炎の恋人〜フランス・オペラ・アリア集
(1)マスネ:サンドリヨン〜第3幕「やっと着いた」
(2)サン=サーンス:ヘンリー8世〜第4幕「おお残酷な記憶!」
(3)マスネ:ル・シッド〜第3幕「恐ろしい決闘のため心は打ちひしがれ…泣け、泣け、わが瞳よ」
(4)ベルリオーズ:ファウストの劫罰〜第4部「愛の激しい炎は」
(5)グノー:サッフォー〜第3幕「私はどこにいるの?…わが不滅の竪琴よ」
(6)マスネ:ウェルテル〜前奏曲/第3幕「手紙の歌」/「さあ、私を泣かせて」
(7)アレヴィ:ユダヤ女〜第2幕「彼が来るわ!恐怖で震える!」
(8)ビゼー:カルメン〜第1幕 ハバネラ
(9)グノー:シバの女王〜第3幕「やっと一人になれたわ!」
カリーヌ・デエ (Ms)
ジャン=フランソワ・ヴェルディエ(指)
ヴィクトル・ユーゴー・フランシュ・コンテO

録音:2018年5月/ブザンソン地方音楽院
1972年生まれのフランスのメゾ・ソプラノ、カリーヌ・デエ待望のアリア集。現在フランス内外のオペラハウスでひっぱりだこの人気ですが、このアルバ ムは彼女十八番のフランス・オペラ中の魅力的なアリアを集めたもので、まさにおいしいところ取りと申せましょう。デエならではのまろやかでシルクのよう な声の美しさもさることながらドラマティックな迫力も満ち、引き込まれます。 (Ki)
KLA-065
「乞うご期待」
(1)グラナドス(ガブリエル・フィリポ編):「詩的なワルツ集」(序奏と7曲)
(2)ジャン=クロード・ジャンジャンブル(1975-):「鋼の天の息吹」【世界初演】
(3)トーマス・エンコ(1988-):6人のためのゲーム【世界初演】
(4)デリク・ブルジョワ(1941-):ソナタ Op.21〜金管五重奏のための
(5)アルトゥロ・マルケス(1950-)(フィリポ編):ダンソン第2番
ローカル金管五重奏団【フランソワ・プティプレ(Tp)、ジャヴィエル・ロゼット(Tp)、ブノワ・コレット(Hrn)、ロマン・デュラン(Tb)、タンクリード・サイマーマン(チューバ)】
(3)トーマス・エンコ(P)、
(5)マティルド・ヌエン(P)、
(5)シリル・ガ ベ( パー カッション )

録音:2018年7月ドゥエ地方音楽院(フランス)
2015年結成のローカル金管五重団。結成3周年を祝し録音した彼らのデビュー・アルバム「乞うご期待」はグラナドス、ジャン=クロード・ジャンジャンブル、トー マス・エンコ、デリク・ブルジョワ、アルトゥロ・マルケスという多様な作品を集めた注目作。
当団はパリ国立高等音楽院の卒業生5人で構成され2016/2017年のシーズンにはシェルジェール・ブラス・フェスティヴァルでも演奏しております。また 2017年に開催された第9回大阪国際室内楽コンクール&フェスタの管楽アンサンブル部門にて第3位を受賞している若手実力派です。
当アルバムの注目はフランス・ジャズ界の貴公子トーマス・エンコの作品も収録していること。エンコは2014年にコットンクラブに初登場するなど日本でもそ の名が知られる若手注目株で、子供時代からヴァイオリン、ピアノを演奏し、作曲も手掛けているマルチな才能の持ち主です。コンセルヴァトワール在学中にリリー スしたファースト・アルバム『エスキス』が2008年の“ジャンゴ賞”で最優秀新人賞を獲得するなど、その才能は世界的に知られています。ローカル金管五重団 と自身のピアノ演奏による「6人のためのゲーム」もエンコのセンスが光る作品です。
最後に収録したアルトゥロ・マルケス作曲のダンソン第2番は2018年に惜しくも亡くなったエル・システマの設立者ホセ・アントニオ・アブレウへのオマージュ として演奏されました。ローカル金管五重団の最新アルバム「ラヴェル - ドビュッシー - フィリポ」(KLA-134)と併せてお楽しみください。
KLA-066
プレルーディオ
(1)ドメニコ・ガブリエリ:7つのリチェルカーレ
 グバイドゥーリナ:10の前奏曲
(2)ブノワ・メニュ:後奏曲(2017)
(3)バッハ:6つの無伴奏チェロ組曲〜前奏曲(全6曲)
パトリック・ランゴ(Vc)
【(1)のガブリエリ作品:5弦バロック・ヴィオロンチェロ・ピッコロ(2011年レイラ・バルベデッテ作)、
(3):バロック・チェロ「アルルカン」(1700年頃作者不詳)、
(1)のグバイドゥーリナと(2):1829年ベルナルデル父作】

録音:2017年11月23-25日/ノートルダム寺院
シントニア五重奏団の創始者であり、独奏者としても活躍するフランスのチェリスト、パトリック・ランゴ初のソロ・アルバム。3つの楽器を使い分け、バロックと 現代の無伴奏チェロ作品を美しく融合させています。
約300年の開きがあるドメニコ・ガブリエリ7曲とグバイドゥーリナ10曲の無伴奏作品を、絶妙に並べ、さらにブノワ・メニュ最新の後奏曲をチェロの最も有 名な作品であるバッハの6つの組曲から前奏曲だけ披露するというアイディア。バロックから現在への旅に導いてくれます。 (Ki)

KLA-068
ADNバロック
(1)モンテヴェルディ:何もかも忘れて〜ポッペアの戴冠(忘却)
(2)パーセル:ヴィオールを鳴らせ(祝い)
(3)ヘンデル:私は風のように〜アレッサンドロ(野望)
(4)ポルポラ:偉大なジュピターよ〜ポリフェーモ(希望)
(5)モンテヴェルディ:なおもあなたを見つめ〜ポッペアの戴冠(欲望)
(6)パーセル:コールド・ソング〜アーサー王(恐怖)
(7)ヴィヴァルディ:うめき声が〜オリンピアーデ(怒り)
(8)ヴィヴァルディ:不貞な風に揺れる〜勝利のユディト(共感)
(9)ラモー:未開人(率直)
(10)ヴィヴァルディ:愛の泉なる聖母よ(苦痛)
(11)ヴィヴァルディ:主は愛する者に眠りを与えたもう(信仰)
(12)バッハ:憐れみたまえ〜マタイ受難曲(後悔)
(13)パーセル:魅惑の夜〜妖精の女王(喜び)
(14)ヘンデル:お前のプライドを屈する〜ジュリオ・チェザーレ(誇り)
(15)ポルポラ:穏やかなそよ風よ〜ポリフェーモ(おいた)
(16)ポルポラ:穏やかなそよ風よ〜ポリフェーモ(軽さ)
(17)パーセル:恋が甘いものなら〜妖精の女王(疑い)
(18)ヘンデル:いとしい妻の亡霊よ〜ラダミスト(復讐)
(19)ヘンデル:私は涙を流すために生まれた〜ジュリオ・チェザーレ(涙)
(20)ヴィヴァルディ:ああと言う〜忠実なニンフ(放棄)
(21)ヘンデル:私を泣かせてください〜リナルド(自由)
テオフィル・アレクサンドル(C.T)、ギヨーム・ヴァンサン(P)
シャンタル・サントン(S)(5)(9)、マリオン・タスー(S)(15)(16)(19)
録音:サン・マルセル寺院(パリ)
最近Nomadmusicからリリースしたアルバム「私たちは女(じゃない)」(NMM-095)で注目されたカウンターテナー歌手テオフィル・アレクサンドルの Klartheレーベル前作。歌って踊れるカウンターテナーで、自身の肉体美がよほど自慢なのか、やたら裸体写真を載せたがるユニークな存在です。
このアルバムはバロック・オペラの名アリアを集めていますが、タイトルのADNとはフランス語のDNAで、いわゆるピリオド楽器や奏法を検証した学術的なも のではなく、精神のみ残してモダン・ピアノの伴奏で今風に楽しみたいという彼の芸術的挑戦に満ちています。
彼は各曲に注釈をつけるのが好きなようで、今回もそれぞれの主人公がおかれた状況をカッコ書きで説明しています。最後はヘンデルの名作「私を泣かせてく ださい」を情感たっぷりに歌います。テオフィルと同じ嗜好のピアニスト、ギヨーム・ヴァンサンの見事な相方ぶりも聴きものです。 (Ki)
KLA-067
ブラームス:クラリネット三重奏曲イ短調Op.114
クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115*
フローラン・エオ(Cl)
ジェローム・ペルノー(Vc)、
ジェローム・デュクロ(P)(1)
ヴォーチェQ*

録音:2017年3月15-19日/ヴィユファヴァール
ミシェル・アリニョン門下で、現在のフランス・クラリネット界を代表する名手フローラン・エオ。大阪音楽大学客演教授を務めているため、日本でも門 下生が多い存在です。彼はブラームスを得意としていて、これまでもソナタのCDがありましたが、今回は三重奏曲と五重奏曲に挑戦。いぶし銀の深みを聴 かせてくれます。 (Ki)
KLA-069
「英国など」
アーノルド:ディベルティメント Op.37(1952)〜フルート、オーボエとクラリネットのための
ブリテン:幻想曲 Op.2(1932)〜オーボエと弦楽三重奏のための
ヴォーン・ウィリアムズ:ピアノ五重奏曲 ハ短調(1903)
アーノルド:3つのシャンティ Op.4(1943)〜管楽五重奏のための
アンサンブル・テトラクティス【シュワ・ウー(Vn)、アンナ・シメレー(Vn)、ドミニク・ミトン(Va)、ジョルジュ・ドゥノワ(Vc)、バティスト・マソン(Cb)、アリス・ヴァンサン(Fl)、ファブリス・フェレ(Ob)、クリスチャン・ゲオルギー(Cl)、シルヴァン・ギヨン(Hrn)、ダミアン・ローズ(Fg)、シルヴィア・コーラー(P)】

録音:2018年7月
20世紀前半のイギリス音楽を集めた多彩で非常に機知に富んだ作品をアンサンブル・テトラクティスのメンバーが演奏。若きブリテンの眩い幻想曲、ヴォーン・ ウィリアムズの牧歌的な叙情性あふれるピアノ五重奏曲、アーノルドの光り輝く映画音楽など、実に楽しいアルバムです!
KLA-070
「四季」
(1)ピアソラ:「ブエノスアイレスの春」
(2)トマジ:「春」
(3)ピアソラ:「ブエノスアイレスの夏」
(4)バーバー:「夏の音楽」
(5)ピアソラ:「ブエノスアイレスの秋」
(6)ヒグドン:「秋の音楽」
(7)ピアソラ:「ブエノスアイレスの冬」
(8)マクドウォール:「冬の音楽」
アキロン五重奏団【マリオン・ラランクール(Fl)、クレール・シリャーコプス(Ob)、ステファニー・コー(Cl)、マリアンヌ・ティルキャン(Hrn)、ギャエル・エベー(Fg)】

録音:2017年7月30日-8月2日ストラスブール
2006年ミュンヘン国際コンクールで優勝した女性5名によるフランスの木管五重奏団「アキロン五重奏団」。フルートのマリオン・ラランクールはフランソワ= グザヴィエ・ロト率いるレ・シエクルの首席奏者を務め、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」(KKC-5760 / HMM-905280)やドビュッシーの「牧神の午後への 前奏曲」(KKC-5998 / HMM-905291)のディスクでも演奏を披露している名手。また、バッハとライヒを組み合わせたソロ・アルバム(NMM-090)もリリー スしております。
当アルバム「四季」では気候変動の問題とクラシック音楽界における女性の地位向上など、現代の大きな社会問題を「四季」になぞらえ、演奏を通して問う内容 となっております。収録作品はピアソラの「ブエノスアイレスの四季」にトマジ、バーバー、ジェニファー・ヒグドン(1962-)、セシリア・マクドウォール(1951-) の四季にまつわる作品を収録。このようなテーマに対する意識を高め、また木管楽器への興味を持ってもらうことが当団の大きな目的であり願いです。アキロン五 重奏団は2020年に結成20周年を迎え、今後も積極的な活動が続いていきます! ※当アルバムは環境問題に配慮し再生紙が使用されております。またシュリンクはされておりません。なお、バーコード添付のため日本流通分は袋に入れた形で出 荷いたします。 (Ki)
KLA-071
「旅日記 第1集」〜ベートーヴェン&クラ
(1)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番ニ長調 Op.18-3
(2)ジャン・クラ:弦楽四重奏曲第1番「私のブルターニュへ」
ミディ=ミニュイQ【ファビエンヌ・タッコラ(Vn((1)1st、(2)2nd))、ジャック・ボヴァレ(Vn((2)1st、(1)2nd))、デルフィーヌ・アンヌ(Va)、クリストフ・ウダン(Vc)】

録音:2018年11月1&2日/ラ・セーヌ・ミュジカル(フランス)
ミディ=ミニュイ四重奏団がジャン・クラの作品を録音!クラはラヴェルやドビュッシーと同時代を生きた近代フランス音楽の作曲家のひとり。生前は海軍士官と して活躍しながら作曲活動を続けたことでも知られます。アンリ・デュパルクに師事したクラの作風は、ラヴェルやドビュッシーら印象派の響きを持ちつつ、ロマン 派の情緒を併せ持ったもの。流麗な旋律の中にほんのり香るメランコリックな響きが絶品です。弦楽四重奏曲第1番「私のブルターニュへ」は1909年クラがブレ ストで造船技師をしていた時代の作品。溌剌とした瑞々しさに満ちており、ショーソンの室内楽を思わせるこの上なく美しい旋律が魅力です。ベートーヴェンの弦楽 四重奏曲第3番とともにミディ=ミニュイ四重奏団が美しく奏でます。 (Ki)
KLA-072
「夢と大地」
ドビュッシー:小組曲 L.65
 「牧神の午後への前奏曲」
 神聖な踊りと世俗的な踊り L.103
(4)ヒナステラ:バレエ音楽「エスタンシア」組曲 Op.8a
(3)カロリーヌ・リービ(Hp)
ルテシアO、
アレハンドロ・サンドレル(指)

録音:2017年4月4&5日/シャティヨン音楽院(フランス)
「夢と大地」と題されたルテシアOのアルバムは、ドビュッシーの繊細な音のパレットとヒナステラの叙情的なサウンドをお届け。ドビュッシーの小組曲はア ンリ・ビュッセルによる管弦楽版。「牧神の午後への前奏曲」「神聖な踊りと世俗的な踊り」とともにドビュッシーの名曲を収録しました。
ヒナステラの組曲「エスタンシア」はアルゼンチンの荒涼とした平原に住む遊牧民ガウチョの厳しい生活をエネルギッシュかつノスタルジックな旋律にのせ表現し た作品。当団は描写的に優れた色彩感豊かな演奏を展開しております! (Ki)
KLA-073(2CD)
アレヴィ:喜歌劇「アヴィニョンの好事家」(台本:レオン・アレヴィ) メロディ・ルルジャン(S)、ヴィルジニ・ポション(S)、マティアス・ヴィダル(T)、ジュリアン・ヴェロネーゼ(Br)、アルノー・マルゾラーティ(Br)
プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏cho
アヴィニョン=プロヴァンス地方O、
ミシェル・ピクマル(指)

ライヴ録音:2014年4月18日/アヴィニョン歌劇場(フランス)
19世紀前半に活躍したフランスの作曲家ジャック・アレヴィ。現在演奏機会には恵まれないもののワーグナーが激賞していたほどの人物であ り、オペラ史を語る上で欠くことができない存在です。当アルバムは喜歌劇「アヴィニョンの好事家」をミシェル・ピクマル(指)アヴィニョン=プロヴァンス地方管 弦楽団がコンサート形式で甦演したライヴ録音です。
1829年に作曲された「アヴィニョンの好事家」は13の場面で構成された1幕の喜歌劇。ロッシーニなどのイタリア・オペラに夢中だったフランスのクラシック 音楽愛好家の心をくすぐる面白さがあります。終始明るくメロディアスな音楽が実に魅力的です、 (Ki)
KLA-075
衝動〜クラリネットとサクソフォン
(1)ミッシェル・ライサイト:チタニウム〜ソプラノ・サクソフォンとバス・クラリネット
(2)マルティアル・ホスト:パズル
(3)アントニー・ジラール:天を広げるために
(4)ダニエル・カペレッティ:バリの守護神【オダラン/ニュピ/メラスティ/ガルンガン/クニンガン】
(5)ジャン=ポール・デッシー:レディ・リーズ
(6)ブノワ・シャントリ:衝動
(7)ムヒッディン・デュルリュオイル=デミリツ:ガリポリの涙
(8)アンドレ・リスティック:ミクサム・ダイアローグ
(9)シモン・ディリック:VO2Max
デュオ・イプシロン【シャルル・ミシエル(Cl)、シモン・ディリク(Sax)】

録音:2018年/アルソニク大劇場
珍しいクラリネットとサクソフォンのデュオ「デュオ・イプシロン」のアルバム。クラリネットとサクソフォンは同属の多い楽器で、シャルル・ミシエル(クラリネッ ト)、シモン・ディリク(Sax)ともに全種を吹き分けています。そのため2つの線とは思えぬほど色彩的な音世界を創り上げています。
KLA-078
「ホーム」〜20世紀のチューバ作品集
(1)ペンデレツキ:カプリッチョ〜チューバのための
(2)ピアソラ:『タンゴの歴史』より「I.売春宿 1900」「II.カフェ 1930」「III.ナイトクラブ 1960」(チューバとマリンバ編)
(3)ドゥーダ:ファンタジアII Op.29-2
(4)クレガル:チューバ協奏曲〜チューバ、ピアノとパーカッションのための
フローリアン・ヴィールゴシック(チューバ)
(2)マテュー・ドロー(マリンバ)、
(3)コリーヌ・ジャジェ(Hp)、
(4)マキ・ベルキン(P)、パトリック・メンデス(パーカッション)

録音:2018年7月ブザンソン地方音楽院、フランシュ=コンテ地域圏(フランス)
フランス管楽器の若手演奏家の紹介に力を注いでいるKlartheレーベルからチューバの達人フローリアン・ヴィールゴシックが登場!ヴィールゴシックは現在モ ンテカルロPOのソロ・チューバ奏者をつとめる傍らソロ活動でも注目される若手有望株です。
吹奏楽やオーケストラでは馴染みの楽器ながら独奏楽器としてのイメージがないチューバですが、この楽器魅力をもっとみんなに知ってもらいたいという思いか らこのアルバムを制作しました。
当アルバムではドイツ、ポーランド、アルゼンチン、フランスとさまざまな作曲家の作品を選び、ソロから室内楽までその魅力を凝縮した内容になっております。 ヴィールゴシックの類い稀な才能が光る注目の録音です! (Ki)
KLA-077
嵐の三兄弟
シュルホフ:弦楽四重奏曲第1番
ハース:弦楽四重奏曲第2番Op.7
クラーサ:主題と変奏
ベーラQ【ジュリアン・デュウドガール(Vn)、フレデリク・オーリエ(Vn)、ジュリアン・ブタン(Va)、リュック・ドドルイーユ(Vc)】

録音:2017年4月10-14日アルセナル・シテ・ミュジカル・メッツ(フランス)
第二次世界大戦の混乱のなか、何百万人ものユダヤ人が暗殺されましたが作曲家パヴェル・ハース(1899-1944)、ハンス・クラーサ(1899-1944)、エ ルヴィン・シュルホフ(1894-1942)もその犠牲者です。知識人、モダニスト、共産主義者、そして並外れた音楽家であった3人。彼らの色彩感豊かで官能的な 音楽をベーラ四重奏団が情熱的に奏でます。仏ディアパソン・ドール5受賞ディスク。 (Ki)
KLA-079
アフリカの印象
(1)モリバ・コイタ:ソロとフランコ・マンディンガの小品
(2)ケヴィン・ヴォランズ:弦楽四重奏曲第1番「ホワイトマン・スリープス」
(3)フレデリク・オーリエ:アフリカの印象
(1) モリバ・コイタ(ンゴニ 、タマ )
ベーラQ【ジュリアン・デュウドガール(Vn)、フレデリク・オーリエ(Vn)、ジュリアン・ブタン(Va)、リュック・ドドルイーユ(Vc)】

録音:(1)2013年3月27-30日、(2)2012年10月11-13日&2017年6月26日、(3)2012年10月13日/マヌル県ランス(フランス)
ーラ四重奏団は結成当時「おそるべき子供たち」とフランスで称されたクァルテット。ベーラ・バルトークの名前をとっていることもあって、バルトークはもち ろん中心のレパートリーとして据え置き、近現代の作品を積極的に取り組んでいます。
当アルバムではなんとアフリカ音楽を録音!ワールドミュージックにも興味を持つ彼らは民族楽器コラやピグミーのポリフォニックな歌に惹かれOcoraレーベル の現地録音を何度も聴いてきたといいます。演奏法、作曲法などまるで違うアフリカの民族音楽ですが、モリバ・コイタとの出会いによって彼らはますますアフリカ 音楽の魅力に取りつかれていきました。また、当団のヴァイオリン奏者フレデリク・オーリエが作曲した「アフリカの印象」も収録。ジャンルを超えた世界を見事に表 現しております!
「2016年9月22日、マリの独立記念日にモリバ・コイタが亡くなりました。彼は間違いなく世界におけるマリの最も偉大な文化大使の一人でした。このCDを 彼に捧げます。」(フレデリク・オーリエ(ベーラ四重奏団))
KLA-081
メゾソプラノ二重唱
(1)ブラームス:4つの二重唱曲Op.61
(2)グノー:愛する心
(3)ドリーブ:3羽の鳥
(4)サン=サーンス:不運な男/パストラーレ
(5)マスネ:やさしくも深き心の
(6)メンデルスゾーン:6つの二重唱曲Op.63〜第1曲「恋人よ打ち明けておくれ」/第2曲「渡り鳥の別れの歌」/第3曲「挨
拶」/第4曲「秋の歌」
(7)マスネ:3つの歌〜海洋画/喜び
(8)グノー:誠実な心に恵まれ
(9)ショーソン:2つの二重唱Op.11〜夜
(10)フォーレ:金の涙 Op.72/この地上ではどんな魂もOp.10の1
(11)ブラームス:3つの二重唱曲Op.20〜海
カリーヌ・デエ (Ms)、
デルフィーヌ・エダン(Ms)
ジョアン・ファルジョ (P)

録音:2019年5月/ヴィユファヴァール
デュエットのアルバムは珍しいものではありませんが、メゾ・ソプラノふたりというのはあまり見ません。それをカリーヌ・デエとデルフィーヌ・エダンとい う当代きっての名歌手が揃った豪華盤。いずれも作品もしっとりとした情感にあふれ、晩秋の夜長に最高のお伴となる一枚です。 (Ki)
KLA-082
「パルス」/ヴァンサン・ダヴィド:自作自演集
(1)ミラージュ/(2)エクラ・デコー
(3)シラージュ/(4)ニュエ・アルダント
(5)エクラ・デコー/(6)イン・パルス
ヴァンサン・ダヴィド((1)(3)(5)ソプラノ・サクソフォン、(2)(4)(6)アルト・サクソフォン)
(1) (6)セバスチャン・ヴィシャール(P)
(4)ジュリアン・ル・パープ(P)
(6)ニコラ・クロス(Cb)、(6)エリック・エシャンパル(ドラムス)

録音:(1)(2)(3)(5)(6)2017年7月10&11日、(4)2018年2月20日/フランス
多彩なサクソフォン奏者ヴァンサン・ダヴィドの自作自演集。時にリリカルに、また時にリズミカルなサクソフォンの魅力と可能性を最大限引き出したこのアルバ ムでは、ソロからドラム、コントラバス、ピアノとの四重奏を含む、多彩なプログラムで構成されております。 (Ki)
KLA-083
異国趣味〜ラヴェル作品集
(1)シェエラザード(全3曲)
(2)序奏とアレグロ
(3)マラルメの3つの詩
(4)ツィガーヌ
(5)スペイン狂詩曲
マリー・ルノルマン(Ms)(1)(3)、
イリス・トロシアン(Hp)(2)、
パブロ・シャツマン(Vn)(4)
根本雄伯(指)ムジカ・ニジェラ

録音:2018年6月3(ライヴ)、6月4、5日(セッション)/ベルク=シュル=メール・クルサール(パ・ド・カレー)
※日本語解説付き
ミンコフスキのルーヴル宮音楽隊の首席ホルン奏者根本雄伯が音楽監督を務めるムジカ・ニジェラ。彼らがラヴェルに挑戦。ラヴェル作品のなかでも中東、スペ イン、ロマなどエキゾチックな題材に基づくものを集めています。編成を合わすため一部を根本が編曲、ラヴェルの繊細な音色を生かして見事な世界を作り上げて います。 (Ki)
KLA-084
「狂乱の時代!〜クレイジー・パリ!」
ジェイムズ・プライス・ジョンソン(1894-1955):チャールストン(クックによる2台ピアノ編)
サティ:あなたが欲しい(シュワルツによる2台ピアノ編)
アンヘル・グレゴリオ・ビジョルド(1861-1919)街角(シュワルツによる2台ピアノ編)
ガーシュウィン:私の彼氏(シュワルツによる2台ピアノ編)
プーランク:シテール島への船出 FP 150
 カプリース FP 155
バックス:聖アンソニーを誘った悪魔
 ハルダンゲル
カルロス・ガルデル(1890-1935):想いの届く日(シュワルツによる2台ピアノ編)
プーランク:愛の小径 FP 106(シュワルツによる2台ピアノ編)
ガーシュウィン:フレンチ・ドール - ドゥ・イット・アゲイン(シュワルツによる2台ピアノ編)
タイユフェール:2つのワルツ
ラヴェル:ラ・ヴァルス(2台ピアノ版)
フランソワ・シャプラン(P)、
マルセラ・ロッジェーリ(P)

録音:2019年4月/聖ルーテル教会(パリ)
ブエノスアイレスで行われた2台のピアノのためのコンサートがきっかけで親交を深めていったフランソワ・シャプランとマルセラ・ロッジェーリ。この名手2人 がアルバム「狂乱の時代!〜クレイジー・パリ!」をリリースしました!
フランソワ・シャプランはパリ音楽院でジャン=クロード・ペヌティエなどの名ピアニストに師事。これまでショパン、ドビュッシー、スクリャービンのディスクをリ リースし、来日公演でもおなじみの個性派ピアニスト。一方、マルセラ・ロッジェーリはアルゼンチン生まれのピアニスト。クラリネット奏者フローラン・エオとのピア ソラ・アルバム(KLA-015)でも情熱的な演奏を聴かせてくれました。ルーツと個性の違う二人だからこそ生まれる音楽の化学反応はまさに聴きもの。プーラン ク、サティ、ガーシュウィンなど煌びやかに演奏しており、聴いているだけで楽しくなる1枚です。最後に収録されたラヴェルのラ・ヴァルスを聴けば彼らの音楽か らみなぎるエネルギーを感じられるでしょう! (Ki)
KLA-085
「ビッグ・バン」
フェレール(ジョーンズ 編):レ・コル ニション〜ソウル・ボ サノヴァ
プラード:マンボマニア
ヘンデル:「私を泣かせてください」
アーレン:「虹の彼方に」
パウエル:「クラリナード」
キャロウェイ:「ベティの家出」
ベシェ:「小さな花」
グルック:メロ ディ
ロッシーニ:「セビリアの理髪師」序曲
バーンスタイン:マンボ
モンティ(エオ編):チャールダッシュ
西部の踊り(伝承曲)
ヴィヴァルディ:「ラルゴ」
エネスコ:「チョカーリア」
ミザルー(伝承曲)
スマック:ゴーファー
ポール・サイモン/マイケル・ジャクソン:追憶の夜〜ビリー・メット・ジェイムズ
レッドベター:ブラック・ベティ
ブラウン:アイ・フィー ル・グッド
レ・ボン・ベック【フローラン・エオ(Ebクラリネット、Bbクラリネット、ミュージカル・ソー)、エリック・バレ(Bbクラリネット)、ローラン・ビエンヴェヌ(バセットホルン)、イヴ・ジャンヌ(バスクラリネット)、ブリュノ・デムイエール(ドラム、パーカッション)】

録音:2019年1月18日/ムードン・スタジオ(フランス
クラリネット四重奏とパーカッションによるアンサンブル「レ・ボン・ベック」。1996年に創設されたクラリネット音楽劇団でフランスを中心に世界各地で活躍。 2010年の来日公演も話題となりました。フランスの名門を卒業した気鋭の演奏家により結成された名人が「楽しさ」をモットーに唯一無二の演奏を展開します。 (Ki)
KLA-086
ヴィノフォニー
(1)ヘンデル:シャコンヌ ト長調HWV435
(2)シューマン:幻想小曲集Op.12〜夕べに/飛翔
(3)シューベルト:即興曲ヘ短調Op.142の4
(4)ブラームス:間奏曲イ長調Op.118の2
(5)シューベルト(リスト編):ウィーンの夜会第6番
(6)リスト:巡礼の年第1年スイス〜オーベルマンの谷
(7)リスト:コンソレーション第3番変ニ長調
(8)フォーレ:舟唄第6番変ホ長調Op.70
(9)アルベニス:入江のざわめきOp.71の6
(10)ドビュッシー:前奏曲第1集〜音と香りは夕べの大気の中に漂う
(11)ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しき夕暮れ*
ジュリアン・ジェルネ(P、Vn*)

録音:2019年3月19、20日/サンキュー(フランス)
宮田大とのコンビで日本でもおなじみのジュリアン・ジェルネ、最新盤は小品集。アルバム・タイトルの「Vinophony」はワインとシンフォニーの合成語で、 ミシェル・ベロフやジャン=クロード・ペヌティエのもとで修業を積んできた彼の音楽的熟成を意味しています。有名な曲ばかりですが、夕暮れもしくは夜を イメージするものを集め、ワインを味わうひとときの雰囲気を醸し出しています。
彼はピアノのみならずヴァイオリニストも学び、最終的にどちらにするか悩んだほどですが、ここではドビュッシーの歌曲「美しき夕暮れ」のハイフェッツ 編曲でヴァイオリン演奏を披露。多才ぶりを示しています。 (Ki)
KLA-087
モダニズム
(1)リャトシンスキー(チェスノコフ編):バラードOp.24
(2)ドミートリー・チェスノコフ:ヴァイオリン協奏曲Op.87「天地創造」
(3)ショスタコーヴィチ:交響曲第1番ヘ短調Op.10
サラ・ネムタヌ(Vn)(2)、
バスティアン・スティル(指)
ウクライナ国立SO

録音:2016年12月4-5日/ウクライナ国営放送大コンサート・スタジオ
ウクライナのオーケストラが同国最大の作曲家のひとりリャトシンスキーと、同国生まれながら現在フランス在住のドミートリー・チェスノコフをとりあげた意欲的 なアルバム。ことにチェスノコフのヴァイオリン協奏曲は人気奏者サラ・ネムタヌが独奏を務めているのが注目です。 ボリス・リャトシンスキーは旧ソ連ウクライナ共和国を代表する作曲家。後半生は社会主義リアリズムに則した民族的作風となりましたが初期は アヴァンギャルドの洗礼を受け、ここに収められた1929年作の「バラード」(オリジナルはピアノ曲)など先鋭的な作品を残しました。彼の歿後弟子ドミートリー・ チェスノコフ(1982-)が見事にオーケストラ曲に仕立てました。
メインはショスタコーヴィチの交響曲第1番。ショスタコーヴィチが書きたいものをかけた時代の貴重な遺産で、その才気煥発ぶりに驚かされます。ウクライナ国 立SOが力演を見せています。
KLA-089
「影響」〜バッハ、ショパン他
バッハ:パルティータ第2番ハ短調 BWV826
 平均律クラヴィーア曲集第2巻第12番前奏曲とフーガ ヘ短調 BWV881
バッハ(ブゾーニ編):「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV639
バッハ(リスト編):前奏曲とフーガ イ短調 BWV543
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
C.P.E.バッハ:オルガン・ソナタ イ長調 Wq.65/32より第2楽章「アンダンテ・コン・テネレッツァ」
ローレンス・オルデク(P)

セッション録音:2018年4月23-25日/パリ
ランスのピアニスト、ローレンス・オルダクがバッハとバッハから影響を与えられた作曲家の作品を収録しました。パリ音楽院にてジャック・ルヴィエら高名なピ アニストに師事。なかでもミケランジェリの弟子、ルシエンヌ・マリーノとの出会いは、音楽に対する姿勢とピアノ演奏に多大な影響を与えました。1993年および 1995年にブゾーニ国際コンクールのファイナリストになっている実力派です。フランスのピアニストらしく粒立ちがよく透き通るような演奏が魅力です (Ki)
KLA-091
ブルターニュ
ロパルツ:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ長調
ジャン・クラ:ピアノ三重奏曲
ブノワ・メニュ:碑銘
ロパルツ(メニュ編):海
アンサンブル・ギュスターヴ
【スリマン・アルトマイヤー(Vn)、マイユール・ジラール(Va)、トリスタン・コルニュ(Vc)、アントワーヌ・ド・グロレ(P)】

録音:2018年9月10-13日/カーン講堂
フランス北西部ブルターニュ地方はケルト文化圏で、フランスの他の地方とはひと味異なる伝承芸術で知られています。音楽も独特で、この地出身のロパ ルツ、クラらが民俗音楽を源泉とする作品を残しています。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノの4名によるアンサンブル・ギュスターヴがロパルツ、ク ラに加え、1977年生まれのブノワ・メニュの作も含め、ブルターニュ精神あふれる音楽を聴かせてくれます。 (Ki)
KLA-092
ブリュノ・デコル:作品集
(1)アドネイス、または大気と夢想Op.47
(2)コリンナへUOp.18の2
(3)太陽への讃歌Op.46
(4)すべての黄色は色褪せる(アポリネール詩)Op.48bis
ベーラQ、
ローラ・ホルム(S)(1)(4)、
ジュリー・ブルネ=ジェリー(Fl)(3)
ブリュノ・デコルは1949年生まれ、パリ音楽院でメシアン、ブクシュリエフに師事した作曲家。収録曲は2014年から16年までラ・プレ修道院滞在中 に作ったもので、弦楽四重奏を中心に歌やフルートの不思議な世界が広がります。 (Ki)
KLA-093
シューマン一族の楽興の時
(1)カミッロ・シューマン:チェロ・ソナタ第1番Op.59
(2)ロベルト・シューマン:民謡風の5つの小品Op.102
(3)ゲオルク・シューマン:チェロ・ソナタOp.19
シリエル・ゴラン(Vc)、
アントワーヌ・ムルラ(P)

録音:2019年1月2-4日/聖マルセル寺院(パリ)
シューマン姓の3作曲家によるチェロ作品集。ゲオルクとカミッロは兄弟ですが、大ロベルトとは血縁関係がありません。ゲオルク・シューマン(1866-1952)は名教師として多くの門下を育てましたが、日本の諸井三郎、信時潔、近衛秀麿の師ですが、あまり作品を聴く機会がなかったので大歓迎と申せま しょう。 (Ki)
KLA-094
両性具有
シューマン:暁の歌Op.133
クライスレリアーナOp.16
献呈〜「ミルテの花」(リスト編)
ロラン・バルトの「自明の意味と鈍い意味」〜速く/シューマンへの愛/ロマンティックな歌(朗読)
ロリアンヌ・コルネイユ(P、朗読)
Yamaha CFX使用

録音:2019年2月26-28日/ラ・セーヌ・ミュジカル
ロリアンヌ・コルネイユはブリュッセル音楽院でエフゲニー・モギレフスキーに師事したピアニスト。ピアニストのみならず、文筆家、音楽学者としてCD ライナーの執筆も行なっています。
このアルバムはシューマンの存在を問う内容で、晩年、精神錯乱する直前の奇妙な作品「暁の歌」と若き日の狂気に満ちた「クライスレリアーナ」、婚礼 の前日に新妻に捧げた「献呈」をリストが編曲したものまで意味深なプログラムが続きます。最後にロラン・バルトの「自明の意味と鈍い意味」から3章を コルネイユがフランス語で朗読。女優としての才能も示しています。 (Ki)
KLA-095
シューベルト:「冬の旅」より
(1)おやすみ/(2)かじかみ/(3)菩提樹/(4)あふれる涙/(5)川の上で/(6)憩い/(7)春の夢/(8)霜おく頭/(9)からす/(10)最後の希望/(11)道しるべ/(12)宿屋/(13)辻音楽師
ノエミ・ウェイズフェルド(ヴォーカル)
、ギヨーム・ド・シャシー(P)

録音:2019年9月/ラ・ビュイソンヌ・スタジオ(ペルヌ=レ=フォンテーヌ)
ノエミ・ウェイズフェルドはフランスの女優でシンガー。クレズマーやタンゴ、ファドやロシア民謡で人気があります。そのウェイズフェルドがシューベルトの 名作「冬の旅」に挑戦。ジャズ・ピアニストのギヨーム・ド・シャシーが共演し、全体を芝居形式で演じています。もちろんクラシック歌唱ではなく、ある時は ささやくよう、ある時は声を張るなど、この名作の先入観を覆す新鮮さに満ちています。 (Ki)
KLA-096
フランク・ヴィラール:作品集
(1)モテット「キリストはおのれを低くして」(合唱版)(2011)
(2)幻想曲風に(2007)
(3)聖木曜日のためのテネブレ(2007)
(4)エクス・アブルプト(2014)
(5)モテット「キリストはおのれを低くして」(合唱とオルガン版)(2011)
オリヴェエ・オプデビーク(指)
コーリ・スペッツァーティ
ド ニ・コムテ(Org)

録音:2018-2020年聖フランソワ・グザヴィエ教会(パリ)
フランク・ヴィラールは1966年生まれのフランスの作曲家。オペラ指揮者としても活躍しています。彼の宗教作品はトマス・ルイス・デ・ビクトリアの伝 統をプーランクの精神で蘇らせた美しいもので、グレゴリオ聖歌の引用も見られます。 (Ki)
KLA-097
護符〜カロル・ベッファ作品集
(1)円環の廃墟(2002)〜オーケストラのための
(2)護符(2018)〜ピアノ、クラリネット、弦楽四重奏のための
(3)破壊(2006)〜ピアノ五重奏のための
(4)テネブレ(2018)〜フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための
(5)酔いどれ船(2017)〜オーケストラのための
(1)パスカル・ロフェ(指)フランス放送PO
(2)サーニャ(サンヤ)・ビジャーク(P)、パトリック・メッシーナ(クラリネット)、リョードウ・カネコ、コ・ヤンウン(ヴァイオリン)、
アラン・シュヴィートン(Va)、マルレーヌ・リヴィエール(Vc)
(3)カロル・ベッファ(P)、ルノワールQ
(4)グスタフ・ビレガス(Fl)、ギヨーム・シレム(Vn)、
レア・エニノ(Va)、ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール(Vc)
(5)アラン・アルティノグル(指)フランス国立O
カロル・ベッファは1973年生まれのポーランド系フランス人作曲家。美少年だったため子役として活躍しましたが、音楽と数学を専攻し、さらにパリ音 楽院で8つのプルミエ・プリを取った天才。リゲティの研究でも知られています。
近年彼の作品は録音が次々と現われていますが、このアルバムはオーケストラ曲と室内楽を集めています。「円環の廃墟」はボルヘス、「酔いどれ船」はボー ドレールの文学作品のタイトルですが、それを描写したものではないとのこと。シマノフスキを思わすひんやりとした色彩的な世界が興味津々です。「破壊」 ではベッファ自身がピアノの名手ぶりを示しています。また「護符」にはフォルジュルネ音楽祭でもおなじみのビジャーク姉妹のサーニャ(サンヤ)が参加し ています。 (Ki)
KLA-098

ラロ:ピアノ三重奏曲第1番Op.7*
ガブリエル・フィリポ:鏡
ヴュータン:ヴィオラ・ソナタOp.36
デザンクロ:古典様式による小組曲
ジャン・ドーフレンヌ(サクソルン)、
マティルド・ヌエン(P)
アレクサンドル・コラー ル(Hrn)*
クソルンはサクソソンと同じアドルフ・サックスが1845年に考案した金管楽器。チューバと似ていますが、ソプラニーノからバスまで7種あり、ブラス・ バンドでは重要な役割を演じています。
ジャン・ドーフレンヌはノルマンディ出身。パリ音楽院でフィリップ・フリッチュ、ジャン=リュック・プティプレに師事。新楽器の開発や即興演奏など、サ クソルン界を担う若手です。室内楽に熱心で、弦楽器のために書かれたものをサクソルンで見事に演奏。抜群のテクニックに加え、歌心にも満ちています。 (Ki)
KLA-099
シラス・バッサ:自作自演集
(1)ワンダー/(2)ゴーイング・ウイズ・ザ・グロウ/(3)暴走するカーチャ/(4)母の愛/
(5)コール/(6)私自身への手紙/(7)マグマ/(8)信頼/(9)猫と金魚/(10)ローザ・ボヌール
シラス・バッサ(P)

録音:2019年11月/ムードン
シラス・バッサはアルゼンチン出身、ゲルバーに師事したコンポザー・ピアニスト。彼のピアノ曲はニューエイジ風のオシャレなもので、BGMとしても最適 です。ここに収められた10篇もかっこいいの一言に尽きる曲ばかり。
CDには解説等ブックレットが付いておりません。

KLA-100
ジョアン・ファルジョ:作品集
(1)幼年時代その1/(2)俳句1
(3)モリーの歌
(4)天にましますわれらの父よ
(5)ニューヨーク・シティ
(6)カルメン・ドスカル
(7)人生の道の半ばで
(8)俳句2/摩天楼
(10)幼年時代その2
(11)シー・シャンティーズ
(12)俳句3/(13)さよならの夜
(1)カロル・ベッファ(P)
(2)カリーヌ・デエ(Ms)、デイヴィッド・ビスムート(P)
(3)ヒューズ・ボルサレッロ(Vn)、アルノー・トレット(Va)、アントワーヌ・ピエルロ(Vc)、ジェローム・デュクロ(P)
(4)パコ・ガルシア(T)、マルティン・カンデラ(T)、イーゴル・ブワン(Br)、オリヴィエ・グルディ(Br)
(5)ジョアン・ファルジョ(指)アンサンブル・サクソ・ヴォーチェ
(6)ジュヌヴィエーヴ・ロランソー(Vn)
(7)アメリー・レゾン(S)、アンブロワジーヌ・ブレ(Ms)、マチルド・ボルサレロ=エルマン(Vn)、ブルーエン・ル・メートル(Vn)、アルノー・トレット(Va)、アントワーヌ・ピエルロ(Vc)
(8)アンブロワジーヌ・ブレ(Ms)、アルノー・トレット(Va)
(9)ピエール・ジェニソン(Cl)
(10)ラファエル・アンベール(Sax)、ギヨーム・コルニュ(P)
(11)アンサンブル・コントラスト
(12)パコ・ガルシア(T)、マルティン・カンデラ(T)、イーゴル・ブワン(Br)、オリヴィエ・グルディ(Br)、ジョアン・ファルジョ(Pと指揮)
(13)アルノー・トレット(Va)
ジョアン・ファルジョは1975年生まれのフランスの作曲家。ピアニストとしてコンサートやCDも多く、パリのジャズ・クラブのディレクターも務める多 才さを見せています。このアルバムは彼の作品だけを集めたもので、クラシックの枠にとらわれないオシャレな世界を楽しめます。 (Ki)
KLA-101
「対話」
(1)マントヴァーニ:「Bug」〜クラリネットの為の
(2)ブーレーズ:「ドメーヌ」【@.オリジナル+A.ミラー】〜クラリネットと21の楽器の為の
(3)ブーレーズ:「2つの影の対話」〜クラリネットとテープの為の
(4)ジャレル:「Assonance」〜クラリネットの為の
ニコラ・バルディルー(Cl)

(2)セシル・アガトル(Vn)、フロリアーネ・ボナンニ(Vn)、オレリア・スヴィネ=コヴァルスキ(Va)、ユリアン・ダボネヴィレ(Va)、ルノー・ギウー(Vc)、シャルリーヌ・シャシュロー(Vc)、ヤン・デュボス(Cb)、クリスティアン・リヴェ(G)、マガリ・モスニル(Fl)、エレーヌ・ドヴィレネヴー(Ob)、ニコラ・バルディルー(バス・クラリネット)、ユリアン・ハーディ(Fg)、ユーグ・ヴィアロン(Hrn)、ヤヴィル・ロセト(Tp)、アントニ・ガナイ(Tb)、ダヴィド・マッケ(Tb)、アレクシス・ラエンス(Tb)、ユレス・ボワティン(Tb)、セドリック・カルセレス(Sax)、ニコラ・チュリエ(Hp)、ルノー・ムッツォリーニ(マリンバ)

録音:2019年6月/ムードン・スタジオ
クラリネット奏者ニコラ・バルディルーがブーレーズ、マントヴァーニ、ジャレルの作品を録音しました!
マントヴァーニは現代を代表する作曲家。著名な演奏家が積極的に委嘱するなど、近年ますます注目されています。1999年に書かれた「Bug」はクラリネット の無伴奏作品です。
ブーレーズは自身の作品を表現するうえで最も優れた楽器としてクラリネットをあげ、その敏捷性に加えて、幅広い音域のクラリネットを吹き分けることで独自の 世界を表現しようとしました。「ドメーヌ」はブーレーズの代表作のひとつで「オリジナル」と「ミラー」の2曲からなる作品。今回はそのオリジナル版であるクラリネッ トと21の楽器による演奏で録音されました。弦楽器、木管、金管がクラリネットの旋律と交叉しながら立体的に音楽が進みます。「2つの影の対話」は先の「ドメー ヌ」の一部修正版をなし、6つの楽譜をさまざまな場面に応じクラリネットが演奏し、あらかじめ録音したクラリネットがその音に応えるという実にユニークな作品。 テープとはその録音物をさし、クラリネットとテープの為の作品とされます。その立体感たるや驚くべきもの。クラリネットの世界にどっぷりつかれます。なお、当 曲はルチアーノ・ベリオの60歳の誕生日を記念して作曲されました。
最後にミカエル・ジャレルの「Assonance」で締めくくります。
ニコラ・バルディルーはミュンヘンARD国際コンクール(1998年)、ニューヨークヤング・アーティスト(2001年)で優勝している逸材。度々来日もしており、 日本でも人気の奏者です。 (Ki)
KLA-102
ショーソンと文学
ショーソン:終りなき歌Op.37
劇付随音楽「テンペスト」Op.18(全5曲)(根本雄伯復元)
ヴァイオリン、ピアノ、弦楽四重奏のための協奏曲Op.21
エレオノール・パンクラジ(Ms)、
ルイーズ・パンジュ(S)、
パブロ・シャツマン(Vn)、
ジャン=ミシェル・ダイエ(P、チェレスタ)、
根本雄伯(指)、ムジカ・ニジェラ

録音:2019年5月23-26日/シャルトレーズ・ド・ヌーヴィル=ス=モントルイユ(パ=ド=カレー)(24日のみライヴ)
ショーソンは1888年にシェイクスピアの「テンペスト」のために付随音楽を作りました。もとは独唱を含むオーケストラ曲でしたが、ショーソン自身がそ こから5曲を独唱、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ハープ、チェレスタのために編曲したとされます。ムジカ・ニジェラの指揮者、根本雄伯は 楽譜を捜したものの発見できず、オーケストラ・スコアとショーソン自身によるピアノ・リダクションに基づいて復元を試みました。
これが驚きの世界。チェレスタとハープが織りなす夢幻的な音響とフランス語の美しい歌唱で非現実的な世界へ誘ってくれます。
ムジカ・ニジェラはパ=ド=カレーの音楽家たちで2019年に結成された新しいアンサンブル。ミンコフスキのルーヴル宮音楽隊の首席ホルン奏者・根本 雄伯が音楽監督を務め、急速に知名度をあげています。フランスならではのオシャレな音色が魅力。 (Ki)
KLA-103
コール・オブ・ビューティ
ニコラ・バクリ:抒情的三重奏曲Op.143
ジャン=ジャック・シャルル:方位(全4部)
カロル・ベッファ:さまよえる影(全3曲)
ジョアン・ファルジョ:天の脅威
オリヴィエ・カルメル:美しきものは
ジュリアン・シャボー(Cl)
ピエール・レモンディエール(Hrn)
ジュリアン・ジェ ルネ(P)

録音:2019年12月16-18日/スタジオ・セクスタン
人気ゲーム「コール・オブ・デューティ」をもじったアルバム・タイトルですが、内容はメロディアスで聴きやすい現代作品集。Klartheレーベルマネージャーで もあるジュリアン・シャボーがクラリネット、宮田大との共演でも知られるジュリアン・ジェルネのピアノによるトリオで、パンデミック後の再出発を象徴する新しい 音楽文化の模索に挑戦しています。
KLA-104

KKC-6297
国内盤仕様
税込定価
「]V」〜13にまつわる弦楽四重奏曲集
モンテヴェルディ:ペトラルカのカンツォニエーレより「ソネット第164番」*
シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調「ロザムンデ」D.804 Op.29
パーセル:パヴァーヌ ト短調 Z.752
パーセル:シャコンヌ ト短調 Z.730
シューベルト:「あっちへ行け!残酷な死神よ」〜死と乙女 D.531 Op.7-3*
ジョージ・クラム(1929-):「ブラック・エンジェルズ〜暗黒界からの13のイメージ」
シューベルト:「ギリシャの神々」 D.677*
*=編曲:アルデオ四重奏団
アルデオQ【キャロル・プティドマンジュ(Vn)、梁美沙(Vn)、原裕子(Va)、ジョエル・マルティネス(Vc)】

録音:2020年2月19-23日/ドイツ・ブレーメン・カンマー・フィルハーモニー
2001年にパリ国立高等音楽院で結成されたアンサンブル、アルデオ四重奏団。当団はラ・フォルジュルネ音楽祭でもおなじみのヴァイオリニスト梁美沙、実 力派ヴィオリスト原裕子を含む4人の女性メンバーから成り、フランス国内外で活躍する四重奏団です。“アルデオ”とはラテン語で「私は燃える」という意味を もち、この4人の女性奏者が音楽に取り組む姿勢そのものといえます。近年は「ゴルトベルク変奏曲」の弦楽四重奏版の録音でも高い評価を得ております。
KLARTHEレーベルからの注目の新録音は「]V(十三)」にまつわる作品を集めた意欲作。アメリカの現代作曲家ジョージ・クラム(1929-)の「ブラック・ エンジェルズ〜暗黒界からの13のイメージ」を主軸に、モンテヴェルディのペトラルカのカンツォニエーレより「ソネット第164番」(マドリガーレ集第8巻「戦 いと愛のマドリガーレ」より第13番の冒頭)、シューベルトの弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」、パーセルのパヴァーヌとシャコンヌ、そしてシューベルトの 歌曲の弦楽四重奏版を収録しております。
1970年、ベトナム戦争中に書かれたクラムの「ブラック・エンジェルズ」は『出発』、『不在』、『帰還』の3つの大きなセクションに分けられた全13曲の作品。 作品全体が「暗黒の世界」を探求する往復の旅のように配置されており、クラム自身はこの作品を「混沌とした現代世界をあらわす寓話」であると語っています。 難解ながらも素晴らしいこの作品にアルデオ四重奏団が真っ向から挑んだ注目盤です。
国内仕様盤(KKC 6297)には仏Fayard社出版「弦楽四重奏の美」及び「弦楽四重奏の歴史」の著者でも知られるベルナール・フルニエ(訳はアルデオ四重 奏団の原裕子)の日本語解説書付。また、クラムの「ブラック・エンジェルズ」を曲の構造を示した図も掲載いたします。 (Ki)
KLA-105
ベートーヴェン、あなたが私たちを聞くことができれば
ベートーヴェンの主題をロバン・メルシオールが再構築

(1)前奏曲/(2)学習/(3)間奏曲1
(4)近寄りがたい情熱/(5)間奏曲2
(6)反感/(7)間奏曲3
(8)英雄の死/(9)和解
ニコラ・シモン(指)ポケットSO

録音:2020年8月9-12日/スタジオ・セクスタン(マラコフ)
ベートーヴェン・イヤー一番の抱腹絶倒 CD が登場します。作曲家ロビン・メルヒオールがベートーヴェンの9篇の交響曲の有名なメロディを中心に、「月光」 ソナタなど有名曲もさしはさみつつ再構築した 9 つの楽曲。それをヴァイオリン 2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、クラリネット、バスクラリネット、 バリトン・サクソフォン各1にアコーディオン、ハープ、打楽器による「ポケットSO」が演じる娯楽アルバム。
コンセプトはベートーヴェンの生涯をムソルグスキーの「展覧会の絵」のスタイルで見て回るもので、深い知識に裏付けされた多くの仕掛けはベートーヴェン好 きをニンマリさせます。アルバム・タイトルは聴覚障害に苦しんだベートーヴェンが聴いたらば、さぞや喜んでくれたであろうという自信にあふれています。
意外なのはアコーディオンが違和感なく活躍すること。「田園」の冒頭を奏しているのは仰天されられますが、カラフルな色彩と教条的でない世界は大人から 子供まで楽しめます。
コロナ禍中の今年 8月にフランスで録音されましたが、全員が楽しんで演奏しているのが伝わってきます。
KLA-106
熱狂のバロック
ヴィヴァルディ:「お願いだ、もうやめてくれ」RV684〜ああ、いつもどんなに不幸か
 「ファルナーチェ」RV711〜全身の血管が凍りついたように
 「狂乱を装ったオルランド」RV728〜この深き闇の世界で
ヘンデル:「ジュリオ・チェザーレ」〜この胸に息のある限り
モンテヴェルディ:「ポッペアの戴冠」〜ただあなたを見つめ
フレスコバルディ:アリア集第1巻〜そよ風吹けば
ヴィヴァルディ:「ユスティヌス」〜胸で感じる涙の雨
ヘンデル:「セルセ」〜いいえ、彼女は私のもの
パーセル:「メアリー女王の誕生日の頌歌」〜ラッパを吹き鳴らせ
ヘンデル:「エジプト王トロメーオ」〜静かなる祈り
パーセル:「メアリー女王の誕生日の頌歌」〜リュートをつま弾け
ヘンデル:「ラダミスト」〜かかって来い!
マチュー・サラマ(C.T)
ジャンヌ・パリ(Ms)、
ベンジャミン・ロチャー(C.T)、
ステファノ・イントリエリ(指)
ラ・レジュイサンス

録音:2020年2月/ボン・スクール教会
マチュー・サラマは1980年生まれのフランスのカウンターテナー。なんと30歳を過ぎるまでポップス歌手として活動していましたが、ヴェネツィアでクラシッ クに開眼し、ニコール・ファリエンに師事してカウンターテナー歌手の修業を積みました。現在ではさまざまな古楽団体やバロック・オペラにひっぱりだこの 人気者となりました。
このアルバムでは喜び、憂鬱、情熱、苦悩、狂乱を表すアリアと二重唱から成り、それぞれがこのバロック音楽への旅を織り成しています。名チェンバロ 奏者ステファノ・イントリエリ率いる古楽団体ラ・レジュイサンスがフレッシュに支えています。 (Ki)
KLA-107
…光は古風に流れ…
ドビュッシー:シランクス/美しき夕べ
巷に雨の降るごとく
ビリティス(6つの古代碑銘)(レンスキー編)
そぞろなる悩める心/グリーン
ヴァイオリン・ソナタ/星月夜
木々の影は/牧神の午後への前奏曲
ジョナータ・ズガンバロ(フルート、編)、
フレデリック・ヴァイセ=クニッテル(P)

録音:2016年9月12、13日/サン・ジャングー・ル・ナシオナル(ブルゴーニュ)
ロリアンヌ・コルネイユはブリュッセル音楽院でエフゲニー・モギレフスキーに師事したピアニスト。ピアニストのみならず、文筆家、音楽学者としてCD ライナーの執筆も行なっています。
このアルバムはシューマンの存在を問う内容で、晩年、精神錯乱する直前の奇妙な作品「暁の歌」と若き日の狂気に満ちた「クライスレリアーナ」、婚礼 の前日に新妻に捧げた「献呈」をリストが編曲したものまで意味深なプログラムが続きます。最後にロラン・バルトの「自明の意味と鈍い意味」から3章を コルネイユがフランス語で朗読。女優としての才能も示しています。 (Ki)
KLA-108
「コントラスト」
(1)クレズマー組曲(伝承曲)
(2)ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
(3)バーンスタイン:ウエスト・サイド・ストーリー組曲
(4)ヴァレンテ(ソル編):ルネサンス舞曲
(5)ピアソラ:忘却
(6)ビゼー:カルメン組曲
(7)バッサーノ:シュザンヌはある日
(8)ピアソラ:ピアソラーダ
デュオW【ヴァンサン・バラス((1)(4)(7)ソプラノ・サクソフォン、(3)(5)(6)(8)アルト・サクソフォン、(2)(6)バリトン・サクソフォン)、ヴァンサン・テヴェナ(Org)】

録音:2020年4月11-15日/サン=ピエール大聖堂(ジュネーヴ)
2005年以来サクソフォン奏者ヴァンサン・バラスとオルガンのヴァンサン・テヴェナによる「デュオW」は独創的かつカラフルなアレンジで聴衆を魅了してき ました。
当アルバム「コントラスト」では時代とジャンルを超えた内容をテーマに2つの楽器の可能性を革新的な方法で引き出しています。
クレズマーのメロディにはじまり、ヘブライの古い聖歌「コル・ニドライ」のオリジナルの旋律を変奏した幻想曲であるブルッフの「コル・ニドライ」、バーンスタ インの傑作「ウエスト・サイド・ストーリー」、ビゼーの「カルメン」、そしてピアソラの「忘却」など、実に多彩なプログラムをお届けします!なお、バラスは曲ごとに 楽器を吹き分けており各曲のアレンジもまた実に興味深いものとなっております。 (Ki)
KLA-110
自由電子
ブーレーズ:アンテーム2(1997)
フィリップ・マヌリ:パルティータU(2012)
サーシャ・ブロンドー:アトラスU(2019)
カン・ヘ スン(Vn)

録音:2020年6月22-25日/Ircamスタジオ5(パリ)
韓国出身の女性ヴァイオリニスト、カン・ヘスンはパリ音楽院でクリスチャン・フェラスに師事。1994年にアンサンブル・アンテルコンタンポランに参加し、ブー レーズの信任厚いヴァイオリニストとして活躍。 ★ここに収められた3篇はいずれもヴァイオリン独奏とエレクトロニクスの作品で、すべてカン・ヘスンに献呈されています。被献呈者による貴重な録音で、今年6 月にパリのIrcamスタジオで実現しました。いずれも21世紀風で、フュージョンのように聴きやすく幻想的な世界が広がります。 (Ki)
KLA-111
シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129(コリャール編曲によるチェロと弦楽アンサンブル版)
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 遺作(コリャール編曲によるヴァイオリンと弦楽アンサンブル版)
ジル・コリャール(指、Vn)、
ナデージュ・ロシャ(Vc)
トゥールーズ室内O

録音:2020年8月26-29日/トゥルヌフイユ(フランス)
トゥールーズ室内Oの芸術監督でヴァイオリストのジル・コリャールがシューマンのチェロ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲をそれぞれ独奏楽器と弦楽アンサン ブル版に編曲。ヴァイオリン協奏曲では弾き振りを披露しております。
コリャールはピリオド楽器の演奏も学んでおり、その自然な運弓とともに官能的な美音で聴かせます。チェロのナデージュ・ロシャはハインリヒ・シフやアンナー・ ビルスマのマスタークラスを受講するなど、自身の中心に据えるジャンルはクラシックながら現在は民族音楽など幅広いレパートリーを披露し注目を集めています。 このシューマンでも雄弁に語りかけます。 (Ki)
KLA-112
ダミアン・ヴェントゥーラ〜サン=サーンス他
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番イ短調 Op.33
ティエリー・ユイレ:チェロ協奏曲 Op.99
ラヴェル(ジャン・ステファン編):ハバネラ形式の小品(Vcとオーケストラ編)
サン=サーンス(ダミアン・ヴェントゥーラ編):ロマンス Op.36
サン=サーンス(飯吉真子編):白鳥
ダミア ン・ヴ ェントゥーラ(Vc)
トゥールーズ室内O、
ジル・コリャール(指)

録音:2020年8月/トゥルヌフイユ(フランス)
フォーレのアルバム(KLA-008)で高い評価を得たダミアン・ヴェントゥーラが、トゥールーズ室内Oとの共演で初の協奏曲アルバムをリリース。今年 (2021年)に歿後100周年を迎えたサン=サーンスを主軸にコンポーザー・ピアニストのティエリー・ユイレのチェロ協奏曲、ラヴェルのハバネラ形式の小品を 収録。フランスのエスプリ漂う演奏を展開しております。 (Ki)
KLA-113
ニコラ・バクリ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第9番Op.140(2015)
弦楽四重奏曲第8番Op.112(2008-09)
弦楽四重奏曲第7番Op.101(2006-07)
プソフォスSQ【マチルド・ボルサレロ・エルマン(Vn)、ブルーエン・ル・メートル(Vn)、セシル・グラッシ(Va)、ギヨーム・マルティニェ(Vc)】

録音:2020年9月19-22日/パリ
フランス現代を代表する作曲家ニコラ・バクリの弦楽四重奏曲集。ティペット、ショスタコーヴィチ、ブリテン、デュティユー、ヴァインベルクら、20世紀の偉大な 作曲家の弦楽四重奏曲からも影響を受けたというバクリ。これまで11曲の弦楽四重奏曲を作曲していますが当アルバムでは第7、8、9番を演奏しております。プ ソフォスSQがキリッとした演奏を披露しております。
KLA-114
「さびしい泉のほとり」
R・シュトラウス:「ばらの騎士」によるコンサート用ワルツ Op.59 TrV227(オットー・ジンガー編)
5つのピアノ小品 Op.3
4つの歌曲 Op.27より第4曲「明日の朝」(マックス・レーガー編)
「最後の花びら」からの8つの歌曲 Op.10より第2曲「何もなく」(レーガー編)
情緒のある風景 Op.9
アンダンテ ヘ長調 遺作(クリストフ・シュトルツェネッガー編)
クリストフ・シュトルツェネッガ ー(P)

録音:2020年9月1-3日ラ・ショー・ド・フォン(スイス)
高名なホルン奏者として知られるクリストフ・シュトルツェネッガー。演奏家としてはピアニストとしても活躍する二刀流。その腕前は確かなもので驚かされます。 さらに作曲家としても活躍するマルチな才能の持ち主です。そんなシュトルツェネッガーのピアニストとしての最新盤はR・シュトラウスのオリジナルとアレ ンジ作品です。
R・シュトラウスといえば交響詩「英雄の生涯」、楽劇「サロメ」など、大規模なオーケストラのイメージがありますが、初期には美しいピアノ作品を作曲。 当アルバムには「5つのピアノ小品」「情緒のある風景」を収録しております。また編曲ものも注目。ジンガー編の「ばらの騎士」によるコンサート用ワルツ、レーガー 編の歌曲から2曲、そしてシュトルツェネッガー編のホルンの作品をピアノ独奏版でお届けます。クリスタルな音が魅力のシュトルツェネッガーがリヒャルト・シュト ラウスの煌びやかな旋律を奏でます。
KLA-115
「バッハと鏡」
(1)バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV846
(2)クロード=ベニーニュ・バルバトル(1724-1799):前奏曲とフーガ ニ短調
(3)バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第3番 前奏曲とフーガ 嬰ハ長調 BWV 848
(4)モーツァルト:前奏曲とフーガ K.404a(BWV883)
(5)バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第6番 前奏曲とフーガ ニ短調 BWV875
(6)シューマン:前奏曲とフーガ第1番Op.16
(7)バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第8番 前奏曲とフーガ 変ホ短調 BWV853
(8)レーガー:前奏曲とフーガ第2番Op.99
(9)バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第12番 前奏曲とフーガ ヘ短調 BWV857
(10)ティエリー・エスケシュ(1965-):前奏曲とフーガ
(11)バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第24番 前奏曲とフーガ ロ短調 BWV893
マリー=アンドレ・ジョエルジェ(アコーディオン)

録音:(1)-(9)(11)2020年12月17-20日ストラスブール
(10)2019年3月ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)【世界初演】
アコーディオン奏者マリー=アンドレ・ジョエルジェが「バッハと鏡」と題したアルバムをリリース。バッハの平均律クラヴィーア曲とバロックから現代(バルバトル、モーツァルト、シューマン、レーガー、エスケシュ)の前奏曲とフーガを交互に演奏。この構成によりバッハの作品と鏡のような効果を生み出します。ジョエルジェはまるでアコーディオンに書かれた作品のように実にカラフルな音色で演奏します。
KLA-118
「現代のブラームス...」
エルサン:「雨の歌」〜ヴァイオリンとピアノの為の
バクリ:ヴァイオリン・ソナタ第4番「ブラームス風」Op. 148
フィンジ:「冬の夜」〜ヴァイオリンとピアノの為の
アンサンブル・デ・ゼキリーブル【アニエス・ピーカ(Vn)、ローラン・ヴァグシャル(P)】

録音:2020年7月/フランス
ブラームスの3つのヴァイオリン・ソナタに着想を得て作曲された3篇。フィリップ・エルサン(1948-)は第1番「雨の歌」、ニコラ・バクリ(1961-)は第2番、 ジェラルド・フィンジは第3番からそれぞれインスピレーションを得て作品を仕上げました。現代のブラームスをここに聴くことができます。 (Ki)
KLA-119
シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
ジャン=バティスト・フォンルプト(P/YAMAHA CFX)

ライヴ録音:2019年3月29日/デュラン劇場、シャンベリー(フランス)
ワレリー・ゲルギエフ(指)マリインスキー歌劇場O、ポール・ダニエル(指)ボルドー・アキテーヌ国立Oなどと共演するフランスのピアニスト、ジャ ン=バティスト・フォンルプト。パリ国立高等音楽院でブルーノ・リグットに、ハンスアイスラー音楽大学でミヒャエル・エンドレスに、ロンドンの王立音楽院でジョル ジュ・プルーデルマッハーに、モスクワ音楽院でエリソ・ヴィルサラーゼにそれぞれ師事。現在母国フランスを拠点に演奏活動を展開しております。
シューマンがリストに献呈した「幻想曲」とその返礼としてリストがシューマンに献呈した「ピアノ・ソナタ」。2人の偉大な作曲家へ思いを馳せながら美しいタッ チで見事な演奏を聴かせます。仏ディアパソン・ドール5受賞ディスク。 (Ki)
KLA-120
恵みの聖母
(1)サンチェス:スターバト・マーテル
(2)作者不詳:アブルッツォ受難曲
(3)ブルネッリ:ニンフの嘆き
(4)作者不詳:アヴェ・マリス・ステラ
(5)リガッティ:恵み深き贖い主の御母
(6)作者不詳:恵みの聖母
(7)ファルコニエーリ:甘美なる旋律
(8)レオナルダ:楽天的な栄光
(9)作者不詳:私のえんどう豆
(10)作者不詳:ロンバルディア女
(11)カヴァッリ:なんと甘い
(12)作者不詳:洗濯女の歌
(13)メルーラ:乳母の宗教的カンツォネッタ
アンナ・ラインホルト(Ms)、
ギレム・ウォルムス(Bs-Br)
ロビン・スンマ(Br)
カミーユ・ドラフォルジュ(チェンバロ、オルガン、指揮)
アンサンブル・イル・カラヴァッジオ
メゾソプラノ歌手アンナ・ラインホルトとチェンバロ、オルガン、指揮のカミーユ・ドラフォルジュというふたりの美女によるデヴィッド・ハミルトン風なジャケットが意味深長ですが、内容は17世紀イタリアの宗教的な声楽曲を集めた正統派古楽演奏のアルバム。
アンナ・ラインホルトはドイツ風の名前のフランスのメゾソプラノ歌手。クイケン、クリスティ、ルセの信頼厚く、バロック・オペラで欠かせぬ売れっ子となっています。
ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、キタローネなどの若手演奏家で結成されたアンサンブル・イル・カラヴァッジオのデビュー・アルバム。新鮮で若々しい感性にあふれ、今後目の離せない団体です。 (Ki)
KLA-121
「角柱」〜バッハ:作品集
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903(1717)
平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番前奏曲とフーガ ハ長調 BWV846(1722)
パルティータ 第1番変ロ長調 BWV825(1726)
平均律クラヴィーア曲集第1巻第9番前奏曲とフーガ ホ長調 BWV 854(1722)
イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971(1735)
平均律クラヴィーア曲集第1巻第8番前奏曲とフーガ ホ短調 BWV853(1722)
幻想曲とフーガ イ短調 BWV944(1708)
前奏曲とフーガ ロ短調 BWV855A(1722)(ジロティ編/1912)
エレーヌ・ティスマン(P)

録音:2019年/ティトン教会(パリ)
故郷パリを拠点に、世界各地の主要なコンサート会場で演奏を行っているエレーヌ・ティスマンがオール・バッハ・プログラムのアルバムをリリース。ティスマン はパリ国立音楽院でピエール=ローラン・エマールに、ウィーンでオレグ・マイセンベルクに、ワイマールのリスト音楽院ではグリゴリー・グルズマンにそれぞれ師事。 2010年に開催された第16回ショパン国際ピアノコンクールのファイナリストをはじめ、主要な国際コンクールで入賞しています。
「バッハの音楽は、完璧さと自発性、創造と再現、充実感、自由さ、そして巧みな幾何学模様のよう」と語るティスマン。美しいタッチで奏でるバッハは気品に満 ちたもの。「角柱(プリズム)」と題されたこのアルバムで無限に広がるバッハの音楽の神髄に迫ります。
KLA-122(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
(1)チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
(2)チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
(3)チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
(4)チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
(5)チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
タチアナ・ウーデ(Vc)
ミシェル・ウーデ(P)

録音:(1)(3)2015年5月3日、(4)2019年11月1日、(5)2020年7月10日、(2)2020年10月26日/フランス
名ピアニスト、ミシェル・ウーデと愛娘タチアナ・ウーデがベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集を録音しました。タチアナ・ウーデは現在パリ国立歌劇場O のソロ首席奏者を務めている実力派。音楽一家に生まれたタチアナは幼いころより室内楽に親しみ、これまでにイヴリー・ギトリス、アントニオ・メネセス、マルタ・ アルゲリッチなど世界的名手との共演歴を誇ります。父ミシェルと真摯に向き合ったベートーヴェンは必聴です。 (Ki)
KLA-123
「ホルンの秘密」
(1)フランツ・シュトラウス:ホルンのための17の演奏会用練習曲集(ベートーヴェンの交響曲のテーマによる)より第10番(交響曲第5番「運命」)
(2)クリストフ・シュトルツェネッガー:2 つのレアの歌
(3)ロード・テニスン:ブロウ、ビューグル、ブロウ
(4)クリス・ガーランド:メモリアル・ソナタ
(5)ブリテン:テノール, ホルンと弦楽のためのセレナード Op. 31より「プロローグ」
(6)ワルター・デ・ラ・マーレ:ザ・ホルン
(7)クルト・シュトルツェネッガー:コルニュセン
(8)ベルンハルト・クロル:讃美
(9)アルフレッド・ド・ヴィニー:角笛
(10)クリストフ・シュトル ツェネッガー:ロ マンス
(11)クルト・シュトルツェネッガー:バラード〜ホルンとピアノのため
(12)ハンス・シュトルツェネッガー:ラルゴ
(13)ブラームス:練習曲(アンダンディーノ)
(14)ジョン・ウィリアムズ:アーリントン
(15)クリストフ・シュトルツェネッガー:ルカのための伝説曲
(16)ユスティヌス・ケルナー:アルプホルン
(17)クルト・シュトルツェネッガー:トリフト
クリストフ・シュトルツェネッガー((1)-(4)(6)-(15)ホルン、(5)(16)(17)アルプホルン)、
ジュリー・フォルティエ(P)

録音:2000-2021年/フランス
ホルンのクリストフ・シュトルツェネッガーとピアノのジュリー・フォルティエ。「デュオ・スフォルツァンド」として長らく共演していますが、このアルバムでは過去 20年の間に録音したホルンを語るうえで必須の作品を集めました。名手だからこそ表現できるこの1枚はホルン・ファン狂喜のアルバムといえましょう!
「雄々しく誇り高くも、優しく親密に聴こえる多面的な要素をもつ楽器「ホルン」。遠くからでもあたたかくベルベットのような音色に気づくことができます。フレ ンチ・ホルンはバロック時代以降あらゆる作品で登場し、金管楽器の中で唯一ほとんどの古典派の交響曲の登場する楽器です。もちろん金管楽器であることは間 違いないですが、木管楽器、弦楽器そして声楽は時にホルンを「自分たちの仲間」だと思うこともあるでしょう。ロマン派の作曲家たちは、しばしばホルンに主役の 座を与えてきました。そして20世紀の映画音楽はホルンなしには成立しません。フレンチ・ホルンにはどんな秘密があるのでしょうか?このアルバムはその問いに 答えるべく、この20年間に録音した数々の音源を集めたものです。非常に珍しい作品、今日まで録音されたことのない作品も含まれますが、私がこの楽器の本質 を表している思う曲、つまり雄々しく誇り高くも、優しく親密なホルンの作品に出会うことができるでしょう。」(クリストフ・シュトルツェネッガー)
KLA-124
シスターズ〜ブーランジェ姉妹のピアノ曲
リリ・ブーランジェ:前奏曲変ニ長調(1911)
 前奏曲ロ調(1911)
 主題と変奏曲(1914)
 3つの小品【古い庭/明るい庭/行列】
ナディア・ブーランジェ:2台のピアノの為の小品(1910)
 3つの小品(1914)
 音楽院コンクール用小品(1914)
 新生活に向けて(1915)
ボーナストラック:歌曲「私の魂」(1906)
ジョアン・ファルジョ(P)
カリーヌ・デエ(Ms)(ボーナストラック)

録音:2020年11月30日、12月1日/バル・ブロメ(パリ)
近年女性作曲家の研究や演奏が盛んですが、天賦の才と音楽界への貢献の点でナディア&リリ・ブーランジェ姉妹ほど偉大な存在は稀と申せましょう。姉ナディ アは名教師として多数の20世紀作曲家たちからピアソラやクインシー・ジョーンズまでを育てました。妹リリは女性で初めてパリ音楽院作曲科のローマ大賞を受 賞するほどの天才でしたが25歳で夭折、20世紀音楽の大損失となりました。
ナディアは妹の才能を前にして、作曲を止めてしまったとされ、またリリも凄い作品ばかりながら短命だったこともあり、ピアノ曲は両者あわせても少ししか残さ れていません。それらを徹底的にまとめた好企画の登場。
リリの作品で「古い庭」「明るい庭」「行列」の3篇は楽譜も出版され知られていますが、未発表の前奏曲と変奏曲が貴重。いずれもリリの情念に満ちた個性的 な作風を明瞭に示しているのに驚かされます。ナディア作品はフランス6人組を思わす洒脱さが魅力。ボーナストラックとして、今年(2021年)に初めて日の目を 見たナディアの歌曲「私の魂」が世界初録音で収録。カリーヌ・デエが1曲だけ参加しているのも超豪華。
ジョアン・ファルジョは1975年生まれのフランスの作曲家。ピアニストとしてコンサートやCDも多く、パリのジャズ・クラブのディレクターも務める才人。ナディ アの2台作品では一人二重奏の多重録音を行うなど才気煥発ぶりを発揮しています。ファルジョのプロデューサー嗅覚はクラシック音楽の狭い範疇を超えるブーラ ンジェ姉妹の真価を誰よりも理解し、理想的に表現しています。
KLA-125
「ヴァイオリン一挺で旅をする」
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
ティエリー・ド・メイ(1956-):パッサカリアと変奏曲
ハチャトゥリャン:無伴奏ヴァイオリンのソナタ・モノローグ
アニエス・ピーカ(Vn)

録音:2021年4月15-17&27-29日/ステファン・ポレロ・スタジオ
コロナ禍で音楽活動が制限された2020年。ヴァイオリニスト、アニエス・ピーカはヴァイオリンと向き合う日々が続きました。その生活の中で無伴奏録音に挑戦 することを決意。録音は2021年4月に行われ、バッハ、ティエリー・ド・メイ、ハチャトゥリャンの作品を収録しました。
ティエリー・ド・メイの「パッサカリアと変奏曲」は舞台音楽のために書かれた作品(ティエリーは振付家ミシェル・アンヌ・ド・メイの弟)。バロックの組曲のよ うに構成されとてもリズミカルな作品で、バルトークやバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタにも似た響きが特徴です。
コロナ禍になってから弾き始めたというハチャトゥリヤンの「ソナタ・モノローグ」はピーカがコロナ禍で感じていたことを音楽的に具現化しているように思え、 取り上げたとのこと。晩年のこの作品は演奏会ではほとんど弾かれることはありませんが、詩的な美しさを讃える当作の多くの人に聴いてもらいたいという思いが 詰まっております。アニエス・ピーカがヴァイオリン一挺で音楽の旅路に誘います。 (Ki)
KLA-127
オリヴィエ・カルメル(1974-):「儀式」〜コンチェルタンテ作品集
(1)「平和の儀式(RITE OF PEACE)」〜チェロとオーケストラのための交響的協奏曲
(2)「『ジキル博士とハイド氏』による幻想的狂詩曲(RHAPSODIE FANTASMAGORIQUE SUR DOCTEUR JEKYLL ET M. HYDE)」〜アルト・サクソフォン、ピアノと弦楽オーケストラのための二重協奏曲
(3)「クトゥルフの呼び声(CALL OF CTHULHU)」〜ホルン四重奏とオーケストラのための幻想的協奏曲
(4)「木の音楽(WOOD MUSIC)」〜木楽五重奏とオーケストラのための協奏曲
(1)グザヴィエ・フィリップ(Vc)、レ・シエクル、オーレリアン・アザン・ジエリンスキ(指)
(2)フィリップ・ポルテジョア(アルト・サクソフォン )、フレデリク・ラガ ルド(P)、
ギャルド・レピュブリケーヌ弦楽オーケストラ、セバスチャン・ビヤール(指)
(3)フロリアン・ル・ブレイス( ホルン )、アルノー・デレピー ヌ( ホルン )、ダヴィド・アルノワ( ホルン )、
ステファーヌ・ピーター(Hrn)、パリ警視庁吹奏楽団、ジルダ・アルノワ(指)
(4)アルテ・コンボ【佐藤=ブレモー・真由(Fl)、バチスト・ジビエ(Ob)、アンリズ・クレモン(Cl)、
シリル・ノルマン(Hrn)、フランク・シボルト(Fg)】、スコアリング・オーケストラ、オーレリアン・アザン・ジエリンスキ(指)

録音:(1)2020年12月、(2)2021年2月/ステュディオ=オルケストル・ナシオナル・ディル=ド=フランス
(3)2019年2月/パリ地方音楽院
(4)2014年4月/ステュディオ・ダヴー
今最も注目されているフランスの現代作曲家オリヴィエ・カルメル(1974-)のコンチェルタンテ作品集4篇を収めたアルバムの登場です!音楽一家に生まれた カルメルはピアノとオーボエを学び、作曲をドミニク・ロッシに師事。彼のクラスで作曲賞(和声、対位法、フーガ)を、ギヨーム・コネソンのクラスではオーケスト レーション賞を受賞。その後、即興演奏を学ぶためジャズピアニストのボヤン・ズルフィカルパシチとニコ・モレリのもとで研鑽を積みました。現在作曲家としてオー ケストラ作品を手掛けるほか、コンポーザーピアニストとして自身が率いるピアノ、弦楽器と打楽器奏者によるアンサンブルバンド「Double Celli」のメンバーと しても活躍。クラシックの要素とジャズの即興演奏の見事な融合で高い評価を得ているアルバム「IMMATERIEL」(KRJ-009)、「Metamorphoses」(KRJ-030)でも注目されています。
カルメルは.バッハ、ラヴェル、ドビュッシー、サン=サーンス、メシアン、バルトーク、ストラヴィンスキー、ペンデレツキ、ライヒ、ジョン・アダムス、ジョン・ウィ リアムズ、そして父ロジェ・カルメルなど時代とジャンルを超えた作曲家からインスピレーションを得ていると語っており、個性的なキャラクターをもつカルメルの 作品は様々な影響から生み出されていることがわかります。
チェロとオーケストラのための交響的協奏曲「平和の儀式」ではなんとレ・シエクルとグザヴィエ・フィリップが演奏しております!この作品は20世紀のクラシッ ク、エジプトの民族音楽、そしてリズミカルでハーモニーの美しいコンテンポラリージャズからインスピレーションを得て作曲。多様な音楽が混ざり合い新鮮な響き が生まれています。
このほか、『ジキルとハイド』の物語をテーマとしたアルト・サクソフォン、ピアノと弦楽オーケストラのための二重協奏曲、米ホラー小説家ハワード・フィリップ スの小説『クトゥルフの呼び声』をもとにしたホルン四重奏とオーケストラのための幻想的協奏曲、そしてジョン・ウィリアムズの作品からインスピレーションを得て 作曲した木楽五重奏とオーケストラのための協奏曲『木の音楽』と様々なソロ楽器が登場する作品を収録。レ・シエクルなど優れた奏者たちが演奏していることか らもカルメルの作品への注目度がうかがえます。 (Ki)
KLA-128
未来前夜
ベートーヴェン:バレエ音楽「プロメウスの創造物」〜序曲/序奏/第10曲「パストラーレ」/第5曲「アダージョ」/第8曲「行進曲」/第9曲「アダージョとアレグロ・モルト」/第16曲「終曲」
E.T.A.ホフマン:交響曲変ホ長調
ニコラ・シモン(指)
カーンO

録音:2021年2月/カーン音楽院講堂
ベートーヴェンのバレエ音楽「プロメテウスの創造物」は交響曲第2番と第3番「英雄」の間に作られましたが、彼のオーケストラ曲で唯一ハープやバセットホル ンを使用していたり、終曲の主題を「英雄」第4楽章の主題にしていたりと興味深い点に満ちています。
「クライスレリアーナ」「くるみ割り人形」「コッペリア」などで知られる文豪E.T.A.ホフマンは作曲家でもあり、なんと交響曲も残しています。ホフマンは交響曲 第5番を詳細に論じるほどベートーヴェンを高く評価していましたが、彼自身の交響曲はより古典派風でハイドンやモーツァルトを思わせます。
指揮のニコラ・シモンは2008年からフランソワ=グザヴィエ・ロトのアシスタントを務め、レ・シエクルの副指揮者の任にあります。自身が結成した極小団体「ポ ケットSO」のほか、近年はモダンのフルオーケストラや歌劇にも登場する注目株です。 (Ki)
KLA-129
おいた〜プーランク作品集
黒人狂詩曲(1917)
3つの無窮動(オーケストラ版)
動物詩集(全6曲)(1922年オーケストラ版)
ヴァルス(「6人組のアルバム」より)(1932年オーケストラ版)
付随音楽「理解されない憲兵」(全4曲)(1921)
マックス・ジャコブの詩による4つの歌曲(1921)
エッフェル塔の花嫁花婿〜将軍の演説/トルヴィユの水浴(マリウス・コンスタン編)
カンタータ「仮面舞踏会」(全6曲)
2つの行進曲と間奏曲(1937)
愛の小径(1940)
ディディエ ・アンリ(Br)
根本雄伯(指)ムジカ・ニジェラ

録音:2020年8月10-14日/エリザベト劇場(シャトー・ダルドロ)
ミンコフスキのルーヴル宮音楽隊の首席ホルン奏者根本雄伯が音楽監督を務めるムジカ・ニジェラ。2019年結成の若い団体で、根本の指揮のもとラヴェル、 ショーソンのアルバムに続く第3弾はプーランクに挑戦。それもありきたりでない選曲に驚かされます。
プーランクの処女作でサティに捧げられた「黒人狂詩曲」は黒人が書いたとされるデタラメな詩に作曲したもので、18歳の少年プーランクの才気煥発ぶりの光 る知られざる傑作。このほかにもあまり聴く機会のない付随音楽「理解されない憲兵」やマックス・ジャコブの詩による4つの歌曲、3つの無窮動をプーランク自 身がオーケストレーションしたものまでプーランクならではの活気と親しみやすいメロディ、色彩的な楽器法が光ります。
声楽作品はフランスのヴェテラン、ディディエ・アンリが小粋で味わい深い歌唱を聴かせてくれます。 (Ki)
KLA-130
踊る女性たち
マリー・ジャエル:メランコリックなヴァルス〜第1、2、4、5番/かわいいヴァルス(全3曲)
ポリーヌ・ヴィアルド:マズルカ/ガヴォット
エリザベト・ジャケ・ド・ラ・ゲール:ジグ第2番/サラバンド/リゴドン/リゴドン第2番
ソフィ・ラカーズ:タランテラ
タイユフェール:ラルゲット/ヴァルス・レント/シシリエンヌ
シャミナード:スウェーデンのマズルカ
 クレオール舞曲/バレエの歌
 秋のヴァルス
ファランク:華麗なヴァルスOp.48
メル・ボニ:神聖な舞曲Op.35の38 ブーレOp.62
 スペイン風大ヴァルス「ジプシー」Op.15
アクシア・マリネスク(P)YAMAHA使用

録音:2021年4月/サル・ガヴォー
1987年ルーマニア生まれのアクシア・マリネスクはピアニストとして活動するかたわら、自己の主張をプレゼンテーションするTDEスピーカーとしての顔を持 つ才媛。
このアルバムはフランスの女性作曲家たちが舞曲形式で作ったピアノ曲を集めています。17世紀のエリザベト・ジャケ・ド・ラ・ゲール(作曲家ダカンの叔母) から1963年生まれのソフィ・ラカーズまで時代や作風も多彩。ロシアの文豪ツルゲーネフのパートナーで、サン=サーンスが歌劇「サムソンとデリラ」を捧げた 大歌手ポリーヌ・ヴィアルドのピアノ曲が収録されているのも注目。女性作曲家ファン必携のアルバムです。 (Ki)
KLA-131
4台のアコーディオン版「幻想交響曲」
ベルリオーズトロセ編):幻想交響曲(4台のアコーディオン版)
エオリーナ四重奏団【アンソニー・ミレット、ティボー・トロセ、ヨアン・ジュエル、テオ・ウルド(アコーディオン】

録音:2021年4月/ヴィルファヴァール農場ホール
有名曲を他楽器で演奏する編曲は、人々の好奇心をくすぐるせいか根強い人気があります。ベルリオーズの幻想交響曲といえばリストによるピアノ独奏用編曲が 有名ですが、どうしてもオーケストラのインパクトが強すぎる作品ゆえ、他の形態をほとんどイメージできなくなっているといえます。
その高峰・幻想交響曲を4台のアコーディオンで奏してしまおうという試みが当アルバム。もちろん完全版で演奏時間約51分。演奏者のひとりティボー・トロ セによる編曲で、楽器の性能と効果を熟知しているだけに予想を超える素晴らしさとなっています。
第1楽章冒頭から違和感なし。オルガンのようなシンセサイザーのような不思議な音世界に引き込まれます。ベルリオーズのメロディは音を長く伸ばすものが多 く見られますが、声や管楽器と同じく空気の力で音を出すアコーディオンは、ピアノよりも原曲のイメージを損なうことなく再現しています。
第2楽章のハープや第3楽章の遠雷、終楽章の鐘などアコーディオンのイメージから遠い楽器も独特のアイディアで説得力満点。第4楽章「断頭台への行進」の 物凄い迫力も聴きものです。第2楽章のワルツはフランスのアコーディオン、ミュゼットを彷彿させさえしてオシャレ。
幻想交響曲は1830年に作曲され、3年後に改訂されました。アコーディオンの起源は諸説ありますが、1820年代といわれています。いわば同時代のものな がら200年後にようやく共演を果たしたと申せましょう。
エオリーナ四重奏団はパリ音楽院卒業生により結成されたアコーディオン四重奏団。現代作品のほか、ムソルグスキーの「展覧会の絵」、チャイコフスキーの「悲 愴」、マーラーの4番など予想もしない作品をこの形態に移しています。要注目の団体です! (Ki)
KLA-133
「Accorgueon」
メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第6番 ニ短調 Op.65-6
フランク:前奏曲、フーガと変奏曲 Op.18
バッハ:パッサカリア ハ短調 BWV582
パッヘルベル:シャコンヌ ヘ短調 P 42
ボエルマン:ゴシック組曲 Op.25
エスケシュ:「復活のいけにえに」による5つのヴェルセット
メラニー・ブレガン(アコーディオン)

録音:2021年2月8-10日、2021年7月10&11日/フランス
アコーディオン奏者メラニー・ブレガンがオルガンの名作をなんとアコーディオンで演奏したアルバム「Accorgueon」をリリース!収録作はメンデルスゾーンの オルガン・ソナタ第6番、バッハのパッサカリア、フランクの前奏曲、フーガを変奏曲など魅力的な作品ばかりを選曲しました。
ふいごと鍵盤の操作によって演奏するという原理の点ではアコーディオンとパイプオルガンは近い楽器であるものの、手鍵盤とペダルで演奏されるオルガン作品 をアコーディオンで弾くのは超絶技巧を要します。名手ブレガンがこの楽器の無限の可能性を引き出した充実のアルバムを完成させました! (Ki)
KLA-134
金管五重奏で聴くドビュッシー&ラヴェル
(1)ドビュッシー(フーフ・ステケテー編):「亜麻色の髪の乙女」 L.117
(2)ラヴェル(ガブリエル・フィリポ編):弦楽四重奏曲 ヘ長調 M.35より第2楽章「十分に活き活きと。きわめてリズミカルに」
(3)ドビュッシー(フィリポ編):「レントより遅く」
(4)ラヴェル(フィリポ編):ピアノ協奏曲 ト長調より第2 楽章「アレグロ・アッサイ」【金管五重奏とピアノ版】
(5)フィリポ:金管五重奏の為の3つの舞曲【世界初演】
(6)ドビュッシー(フィリポ編):「月の光」L.75
(7)ドビュッシー(フィリポ編):舞曲「スティリー風タランテッラ」
(8)ドビュッシー(ジャヴィエル・ロゼット編):弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10 L.113より第3楽章「アンダンティーノ、甘く表情豊かに」
(9)ラヴェル(フィリポ編):「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」 M.84
(10)ドビュッシー(フィリポ編):「牧神の午後への前奏曲」【金管五重奏とピアノ版】
ローカル金管五重奏団【フランソワ・プティプレ(Tp)、ジャヴィエル・ロゼット(Tp)、ブノワ・コレット(Hrn)、ロマン・デュラン(Tb)、タンクリード・サイマーマン(チューバ )】
(4)(10)マティルド・ヌエン(P)

録音:2020年8月、2021年4月/シテ・ドゥ・ラ・ミュージック
2015年結成のローカル金管五重団。パリ国立高等音楽院の卒業生5人で構成され2016/2017年のシーズンにはシェルジェール・ブラス・フェスティヴァ ルでも演奏しております。また2017年に開催された第9回大阪国際室内楽コンクール&フェスタの管楽アンサンブル部門にて第3位を受賞している若手実力派 です。
期待のセカンド・アルバムではラヴェル、ドビュッシーの作品を収録。アルバム作成の経緯は2018年、フランスの「音楽の日Fete de la Musique」の演奏 会で「亜麻色の髪の乙女」の演奏を聴いたガブリエル・フィリポが金管五重奏でこんなにもうまく演奏ができることに驚いたことがきっかけ。「その他の作品も弾 いてほしい!」という思いからドビュッシー、ラヴェルの名作を彼らのために編曲しました。金管ならではの音色の豊かさ、コントラストの美しさを最大限に引き出し た編曲で、原曲では気づくことのできない新たな魅力にも出会えます。またフィリポが彼らのために書いた「3つの舞曲」の世界初演も収録しております。 (Ki)
KLA-135
エグザイル
(1)モアッティ:旅
(2)ブロッホ:バール・シェム(全3曲)
(3)ヴァンサン・ル・クアン:茨の森
(4)モアッティ:夢
(5)エサ=ペッカ・サロネン:学ばざる笑い
(6)モアッティ:涙
(7)同:夜明け
(8)同:ミヒャエルのためにクレズマー
(9)ジョアン・ファルジョ:あなたが愛する時
(10)リリー・ブーランジェ:ノクチュルヌ
(11)バイイ:ネオン
(12)ル・クアン:ナセル
(13)フィオナ・モンベ:ヴィ=ル・ヴォルテ
エル ザ・モアッティ(Vn 、声 、バロック・ヴァイオリン)
シュザンヌ・ベン・ザクン(P)(2)(9)(10)、
ヴァンサン・ル・クアン(Sax)(3)(12)、
ジュリア・マカレス(Va)(11)、
フィオナ・モンベ(Vn)(13)

録音:2021年9月2-6日/アトリエ「金の手」
エルザ・モアッティは1992年生まれのヴァイオリニスト。アルジェリア系ユダヤ人の父、フランス、ネイティヴ・アメリカの血を引く母という出自を持ち、パリ音 楽院でステファニー=マリー・ドゥガンとカトリーヌ・モンティエに師事。クラシックからジャズ、ワールドまで幅広いジャンルで活躍しています。
テーマはエグザイル(亡命、移民)。ユダヤへのこだわりも込めているようですが、ブロッホの名作「バール・シェム」から自作まで聴き応え満点。自作曲のいくつ かのタイトルがフィンランド語だったり、名指揮者サロネンの曲も入っているのは、モアッティがヘルシンキのシベリウス・アカデミーでも学んだことを示しています。
モアッティのヴァイオリンはツィゴイネルワイゼンやチャルダーシュ風の濃厚な感情に満ちていて聴く者の心を震わせます。
KLA-136
創造女性
マルグリット・カナル:ヴァイオリン・ソナタ
クララ・シューマン:3つのロマンスOp.22
メル・ボニ:ヴァイオリン・ソナタ嬰ヘ短調
エイミー・ビーチ:ロマンスOp.23
デュオ・アルマ【クララ・ダンシン(Vn)、アンナ・ジュバノヴァ(P)】

録音:2020年12月27-30日/パリ地方音楽院講堂
2012年のフォルジュルネ金沢で公演したフランスの実力派クララ・ダンシンとロシア出身のアンナ・ジュバノヴァ。両者が創作家としての女性(女性作曲家)の ヴァイオリン曲を集めたアルバム。
注目なのがマルグリット・カナル(1890-1978)のヴァイオリン・ソナタ。フランスで最初の指揮者となった女性で、日本を代表する歌手・古澤淑子の留学時 の師匠でもありました。彼女のソナタを聴くことができるのは存外の慶びと申せましょう。 (Ki)
KLA-137
「呪文」
(1)コープランド:市民のためのファンファーレ
(2)ガブリエリ:すべての民よ
(3)ガルツィア:カルナ女神
(4)アーレン:虹の彼方に*
(5)R.シュトラウス:ウィーン・フィルハーモニーのためのファンファーレ TrV248
(6)トマジ:典礼風ファンファーレ【T.受胎告知 / U.福音書 / V.黙示録 / W.聖金曜日の行列*】
ヴァンニーナ・サントーニ(S)*
GECAブラス、ベンジャミン・ガルツィア(指)

録音:2016年10月/サン=ルイ(フランス)
1992年、フランスのミュルーズで結成されたGECAブラス(グラン・アンサンブル・ド・キュイヴル・ダルザス)、注目のCDが登場!当団はベルリン・フィルハー モニーO、フランクフルトSO、バーゼルSO、フランス国立O、トゥールーズ・キャピトル国立O、モンテカルロSO等、欧州のトッ プ・プレーヤーが集結した名手揃い。ブラスのレパートリーを拡げるべく、クラシックの編曲作品やマルク・モネ、アンソニー・プログなど現代作曲家の新作委嘱も 積極的に行っている可変アンサンブルです。
当アルバムではコープランドの「市民のためのファンファーレ」、トマジの「典礼風ファンファーレ」、R.シュトラウスの「ウィーン・フィルハーモニーのためのファ ンファーレ」などの重要レパートリー、当団の指揮者で作曲家ベンジャミン・ガルツィアの新作委嘱「カルナ女神」、そしてソプラノ歌手、ヴァンニーナ・サントーニ を迎えた「虹の彼方に(オーヴァー・ザ・レインボー)」を収録。サントーニはフランソワ=グザヴィエ・ロト(指)レ・シエクルのドビュッシーの『ペレアスとメリザ ンド』(KKC-6457/ HMM-905352)のメリザンド役でも高い評価を得ております。充実のアルバムにご期待ください! (Ki)
KLA-138
自然の魂
パトリック・ネブラ:自然の魂(全5曲)
選ばれた瞬間(全5曲)
カクテル(全5曲)
彼女と彼(全5曲)
カミーユ・シュノール(S)、
パトリック・ネブラ(P)

録音:2021年8月17-19日/スタジオ・アリス(マンテイエ、フランス)
1986年ニース生まれ、現在主にオペラで活躍するソプラノ、カミーユ・シュノールが最新の歌曲集に挑戦。同郷の作曲家パトリック・ネブラがイングリット・ド・ クレルシーの詩に付曲した20篇で、いずれも作曲者のピアノ伴奏で録音。
どの曲も全く現代的でなく、アーンやプーランクの作品を思わせるフランス歌曲の伝統を感じさせます。作詞者によれば、「私たちを感情の中心に誘う時間を超 えた旅」を表しているとのこと。シュノールの優しい声に癒されます。 (Ki)
KLA-139
内なる旅
(1)ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
(2)バッハ:4つのデュエットBWV802-805
(3)ファリャ(セドリック・グラネル編):6つのスペイン民謡
(4)ラヴェル(デュオ・セグル編):カディッシュ
(5)ガーシュウィン(ダヴィド・ブルサー編):エンブレイサブル・ユー/私の好きな人/霧の日
デュオ・セグル【ミカエル・セグル(Vn)、ニコラ・セグル(Vc)】、
ノエミ・ウェウスフェルド(ヴォーカル)(3)(4)(5)

録音:2000年11月23-26日/サル・モリエール(リヨン)
ヴァイオリンとチェロの二重奏で活躍する兄弟ミカエルとニコラによるデュオ・セグル。この編成による最も有名なラヴェルのソナタを中心に聴かせてくれます。 ★興味深いのはファリャの「スペイン民謡」、ラヴェルの「カディッシュ」、ガーシュウィンのソング・ブックをノエミ・ウェイスフェルドのヴォーカルと共演しているこ と。20世紀初頭風なジャケットを含め、古き良き時代の雰囲気たっぷりな幸せな時を楽しめます。 (Ki)
KLA-140
ロッシーニ:フランス語歌曲集
昔の女へのアリエッタ(J.J.ルソー詞)
村人のアリエッタ(J.J.ルソー詞)
チロルの孤児(E.パチーニ詞)
ゾラの歌(E.デシャン詞)
北京での恋(E.パチーニ詞)
希望なき愛(E.パチーニ詞)
世を去る人の枕元で(E.パチーニ詞)
さらば人生よ(E.パチーニ詞)
グラナダで(E.パチーニ詞)
見捨てられた魂(C.ドラヴィーニュ詞)
ポンパドゥール、高名なコケット(E.パチーニ詞)
マルゲリートの伝説(N.シンバル詞)
ニース(E.デシャン詞)
子供たちのねんね(E.パチーニ詞)
赤ん坊の歌(E.パチーニ詞)
メロディ・ルルジアン(S)、
ジュリオ・ザッパ(P)

録音:2021年8月/スタジオ・アリス(マンテレ)
ありそうであまりないロッシーニ歌曲集の録音の登場。それも大半が晩年に書き溜めた「老いのいたずら」からのもので、フランス語詩に付けられているのも注 目です。
ロディ・ルルジアンはアルメニア人の父とスペイン人の母の間に生まれたフランスのソプラノ。美しい声質でオペラの世界でひっぱりだこのですが、歌曲も驚きの 巧さ。古典風、スペイン風、さらには中国風のものまでロッシーニ一級のメロディを、歌ごころに満ちた美声で聴かせてくれます。 (Ki)
KLA-141
エリーズ・ベルトラン〜愛の手紙
エリーズ・ベルトラン
(1)変奏曲風にOp.7(2018)〜ピアノ
(2)ヴァイオリンとチェロのためのソナタOp.8(2018)
(3)典礼の印象Op.2(2016)〜フルートとピアノ
(4)モザイクOp.4(2016-7)〜フルートとクラリネット
(5)愛の手紙Op.10(2019-20)〜フルートと弦楽三重奏
(6)12の前奏曲Op.1(2015-6)〜ピアノ
ダナ・チョカルリエ(P)(1)、
カロリーヌ・デボンヌ(Fl)(3)-(5)、
イオネル・ストレバ(P)(3)、
エルミーヌ・オリオ(Vc)(2)(5)、
ジョー・クリストフ(Cl)(4)、
ポール・ジエンタラ(Va)(5)、
エリーズ・ベルトラン(Vnとピアノ)(2)(5)(6)

録音:2021年11月/サル・コロンヌ
エリーズ・ベルトランは2000年南仏トゥーロン生まれの女性作曲家。作曲のみならずヴァイオリン、ピアノも一級で女優ばりの容姿を持つことから、今後人気が 出そうな注目株です
5歳からピアノ、8歳からヴァイオリンを学び、11歳から独学で作曲も始めたという天才で、後にパリ音楽院で作曲をニコラ・バクリに、ヴァイオリンをロラン・ ドガレイユに師事、2019年のジネット・ヌヴー国際コンクールで2位の実力を示しています。
このアルバムはベルトラン10代の室内楽作品を集めています。Op.1の「12の前奏曲」では彼女のピアノ演奏を堪能できます。またヴァイオリンとチェロのた めのソナタと愛の手紙ではヴァイオリニストとして参加、才女ぶりを発揮しています。デュリュフレの「レクイエム」からの影響が明瞭なフルート曲「典礼の印象」は 重要なレパートリーになりそうな魅力作です。
KLA-142
フォーレ〜ドラマトゥルギー
フォーレ
(1)パヴァーヌOp.50
(2)付随音楽「シャイロック」Op.57(オリジナル室内オーケストラ版:根本雄伯再構築)(全6曲)
(3)付随音楽「ペレアスとメリザンド」Op.80(ケックランによるオリジナル室内オーケストラ版)(全5曲)
(4)付随音楽「幸福のヴェール」Op.88(未完)
(5)マスクとベルガマスクOp.112(全4曲)
セシル・アシル(S)、
シリル・デュボワ(T)
根本雄伯(指)ムジカ・ニジェラ

録音:2021年5月11-14日/モントルイユ=シュル=メール劇場
手兵ムジカ・ニジェラを率い、フランス近代のオーケストラ秘曲集を次々リリースして注目される根本雄伯。ラヴェル(KLA-083)、ショーソン(KLA-102)、 プーランク(KLA-129)に次ぐ待望の新録音はフォーレ。
曲頭を飾る「パヴァーヌ」は付随音楽として作られてはいないものの、後年「マスクとベルガマスク」にも使われていることで採り上げられました。根本のミンコ フスキ譲りのノンヴィブラートな歌い回しが聖らかで新鮮。「シャイロック」はフォーレ自身が大オーケストラ用に手直ししたもので知られていますが、根本はパリの 国立図書館でオリジナル室内オーケストラ譜を見つけ、それを再構築したのも期待できます。
未完の「幸福のヴェール」は1901年の作で、中国の盲目の賢人の話のため全体が東洋的で中華色にあふれているのがフォーレとしては異色です。きらびやか な中華色は少なく、水墨画のような幽玄な情景が広がります。
フォーレはピアノ曲や室内楽に傑作が多い印象がありますが、オーケストラ曲も独特の典雅な美しさに満ちた世界を提供してくれます。根本雄伯とムジカ・ニジェ ラも雰囲気と香りに満ちた演奏を繰り広げています。 (Ki)
KLA-143
シェーンベルク:「月に憑かれたピエロ」〜ソプラノ、フルート、ピッコロ、クラリネット、バス・クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための(仏語歌唱版)
「月に憑かれたピエロ」(歌唱なしの器楽アンサンブル版)
(1)ジェシカ・マルタン・マレスコ(ヴォーカル)
アンサンブル Op.Cit、
ギヨーム・ブルゴーニュ(指)

録音:2022年6月26&27日サント=コロンブ=シュル=ガン(ロワール県)
シェーンベルクの無調時代を代表する野心作「月に憑かれたピエロ」。アルベール・ジローの有名な詩集に基づく21のメロドラマは、オットー・エリッヒ・ハルト レーベンの独語訳したものをテクストとしています。当アルバムではジローの詩を改変したフランス語版で収録。シェーンベルクの韻律に忠実で、1900年当時の キャバレーや劇場で流行していた表現力とリズムがこの作品の魅力であることを再認識できます。当アルバムにはヴォーカルのパートなしの器楽アンサンブル版も 収録。実に興味深いアルバムとなっております。 (Ki)
KLA-144
バッハ(ゴドフスキー編):無伴奏チェロ組曲第2番 BWV1008
無伴奏チェロ組曲第3番BWV1009
無伴奏チェロ組曲第5番BWV1011
ディミトリー・パパドプーロス(P/ステファン・ポレロ製(102鍵))

録音:2021年7月15-17日ポレロ・スタジオ(ヴィルティエリー)
ショパンの練習曲の超絶技巧の編曲などでも知られるゴドフスキーが編曲した.バッハの無伴奏チェロ組曲第2、3、5番のピアノ独奏版をディミトリー・パパ ドプーロスが録音しました!
シリアとギリシャの血を引くパパドプーロスは、1985年アメリカのプリンストン生まれ。7歳のときにフランス、ストラスブールに移り住み同地でピアノを学び始 め、その後ドイツなどで研鑽を積みました。サン・ノム・ラ・ブルテッシュ国際ピアノコンクール第1位、ヴィレーヌ国際コンクール第1位などの入賞歴を誇ります。 演奏活動の傍ら2014年よりジュネーヴ音楽院で後進の育成にも力を入れております。
ゴドフスキーが編曲したバッハの3つの組曲はいかにも彼らしい超重量級の重音の連続。またはスタッカートも多用した楽章もあるなど各組曲の対比も実に面白 い編曲です。難曲ゆえ、この3曲を揃えた録音が少ないだけにパパドプーロスの卓越した技術で聴ける当録音は大歓迎といえましょう!なお、使用楽器は102鍵 をもつステファン・ポレロ製のピアノです。この楽器は倍音のスケール、とりわけ低音の鳴りが通常の88鍵ピアノとは異なります。ゴドフスキーのすごみが一層伝 わってきます! (Ki)
KLA-145
カロル・ベッファ:命のなかで
(1) 深き淵より〜混声合唱とヴィオラのための
(2) 至点〜ピアノのための
(3) 冬のセレナード〜ピアノのための
(4) アポリネールの2つの詩〜ソプラノとピアノのための
(5) 忘れられた街〜ピアノのための
(6) 命のなかで〜混声合唱のための
(7) 歩み半ばで〜ピアノのための
(8) ロッキングチェア〜ピアノのための
(9) 中国断章(全4曲)〜ソプラノとピアノのための
(10) 自画像〜ピアノのための
カロル・ベッファ(P)、
ジャンヌ・ジェラール(S)(4)(9)
アルノ・トレット(Va)(1)、
リオネル・ソー(指)
命のなかでcho

録音:2020年9月7日/スタジオ・セクスタン
1973年生まれのポーランド系フランス人作曲家カロル・ベッファ。作曲のみならずピアニスト、俳優としても知られる才人。作曲家としては前衛性よりもヒーリ ング系の音楽を生み出しています。
バレエ用に書かれた「深き淵より」と「命のなかで」は合唱作品。また同じポーランド系の出自ゆえか大好きだというアポリネールの詩につけた歌曲も聴きもの。 ピアノ曲ではベッファの名手ぶりが光りますが、「自画像」は自分の名BEFFA (B♭?ミ?ファ?ファ?ラ)NO 音名象徴に基づいています。
KLA-147
32の変奏曲
バッハ(ジャン=フィリップ・オーダン編):アレルヤのグラフィティ(バッハの無伴奏チェロ組曲第1番前奏曲による32の変奏)
ジャン= フィリップ・オーダン(Vc)
クラシックのみならず映画や軽音楽の分野でも活躍するチェロ奏者ジャン=フィリップ・オーダン。彼がバッハの無伴奏チェロ組曲第1番の前奏曲に基づく 32の変奏を作る興味深いアルバム。
この曲はチェロ音楽史最大の名作とされるバッハの連作組曲を開始する重要な作品ですが、その魅力的な調べは映画やCMなどにも用いられています。それど ころかコンサートで何度も演奏したオーダン自身の印象では、続く数々の舞曲はこの曲ほど聴衆に喜ばれていないようで、ならばこれを主題に時空を超えた変奏曲 を作ろうと決めました。
各変奏はト長調に固定し、どのチェロのメソードにもないテクニックを駆使しています。曲想もアフリカ風、インド風、サルサ風、中国風からHCAB(BACHを逆 さにしたもの)まで抱腹絶倒。オーダンの才気煥発ぶりを味わえます (Ki)。
KLA-148
ファンタジー
リリー・ブーランジェ:春の朝に
シューマン:幻想小曲集Op.73
リリー・ブーランジェ:夜想曲
ウジェニー・アレシアン:アルツァフ幻想曲
ドヴォルザーク(クライスラー編):スラヴ幻想曲
クライスラー:ウィーン狂詩的小幻想曲
シェーンベルク:幻想曲Op.47
アンドレ・マテュー:欲望
同:ブラジル幻想曲
メシアン:幻想曲
サマズイユ:悲歌的幻想曲
ジャン=サミュエル・ベズ(Vn)、
ジャン=リュック・テリアン(P)

録音:2021年8月29-31日、9月1日/デルタ大ホール(ナミュール、ベルギー)
ブリュッセルを基盤に活躍するヴァイオリニスト、ジャン=サミュエル・ベズとカナダ・ケベック州出身のピアニスト、ジャン=リュック・テリアンによる意欲的なア ルバム。
テーマは「ファンタジー」。各地の風物を盛り込んだ幻想曲から、精神的な幻まで非現実の世界を描いています。凝った選曲のなかでも、「カナダのモーツァルト」 と称されながら39歳で歿した早熟の天才アンドレ・マテュー(1929-1968)の作品に注目。全く現代的でなく、美しいメロディに酔わされます。 (Ki)

KLA-151
オデット・ガルテンロープ:生誕百年記念アルバム
(1)フルート協奏曲
(2)ピアノ協奏曲
(3)交響的楽章
(1)レイモン・ギヨー(Fl)、マニュエル・ロザンタール(指)フランス放送フィル
(2)オデット・ガルテンロープ(P)、デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(指)フランス放送フィル
(3)デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(指)フランス放送フィル 


録音:(1)1967年7月3日/パリ放送局104スタジオ
(2)1958年6月19日シャンゼリゼ劇場(世界初演時ライヴ)
(3)1955年7月17日シャンゼリゼ劇場(世界初演時ライヴ)
オデット・ガルテンロープ(1922-2014)はフランスの女性作曲家でピアニスト。今年が生誕百年にあたるため力作INA(フランス視聴覚研究所)所蔵の貴重 音源3篇をCD化。
9歳でパリ音楽院に入学、ピアノをマルグリット・ロンとラザール・レヴィに師事し15歳でガブリエル・フォーレ国際コンクール優勝。ユダヤ系ゆえ第2次世界 大戦中の1941年に放校されたものの終戦後復学、ビュセール、ノエル・ガロン、ミヨーに師事しました。20世紀後半はパリ音楽院で多くの後進を指導するかた わら、ピアニストとしてコンサートや録音も行いました。
収録された3篇はロザンタール、アンゲルブレシュトらが振っているのに注目。ピアノ協奏曲ではガルテンロープのヴィルトゥオーゾぶりが堪能できます。彼女の 作風は暴力的なまでにエネルギッシュで色彩的なオーケストレーションが興味津々です。 (Ki)
KLA-152
フォーレ:レクイエム(オルガン伴奏版)
 ラシーヌ賛歌Op.11
プーランク:黒衣の聖母への連祷
マルク・アンリク:メリオル・エスト・サピエンティア
ブーシュ・デュ・ローヌ聖歌隊アスマラ室内cho
マルク・スコフォーニ(Br)、
レニー・バルデ(Boy-S)
エマニュエル・アラケリアン(Org)
サミュエル・コカール(指)

録音:2022年6月15-17日サン・ヴァンサン・ド・ロクヴェール教会
南仏ブーシュ・デュ・ローヌにある青少年声楽芸術センターの合唱団による心洗われる宗教曲の世界。指揮は同センターでも教えているサミュエル・コカール。 彼は1999年に23歳でノートルダム大聖堂合唱団の指揮者となり、2002年からブーシュ・デュ・ローヌ聖歌隊の音楽監督を務めています。後者の急速なレベ ルアップを認められています。
このアルバムはオペラ歌手として活躍するマルク・スコフォーニを招き、コカールの教え子たちが無垢な児童合唱とボーイソプラノ独唱を聴かせてくれます。伴 奏もオーケストラではなくオルガンで、あたかも天上の響きのような清純極まりないひとときをもたらしてくれます。カップリングの「ラシーヌ賛歌」とプーランクの 「連祷」も静かな感動を味わせてくれます。
KLA-153(4CD)
フランク:室内楽作品集
■CD1
(1)ピアノ五重奏曲 ヘ短調(1878)
(2)ヴァイオリン、チェロとピアノのための大三重奏曲 ハ短調(1834)
(3)ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための協奏的三重奏曲第2番 変ロ長調 Op.1-2「サロンの三重奏曲」(1843)
■CD2
(4)ピアノとヴァイオリンのための協奏的二重奏曲第1番 Op.14(1844)
(5)ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための協奏的三重奏曲第1番 嬰へ短調 Op.1-1(1843)
(6)ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための協奏的三重奏曲第3番 ロ短調 Op.1-3(1843)
■CD3
(7)メランコリー(ソルフェージュからの編曲作品)(1885頃)
(8)弦楽四重奏曲(1890)
(9)ヴァイオリンとピアノ伴奏のためのアンダンテ・クイェトーゾ Op.6(1844)
■CD4
(10)ヴァイオリン・ソナタ イ長調(1886)
(11)ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための協奏的三重奏曲第4番 ロ短調 Op.2(1843)
(12)弦楽五重奏の伴奏付きピアノ独奏曲 ホ長調 Op.10(1844頃)
アンサンブル・デ・ゼキリーブル
アニエス・ピーカ(Vn)
マリー・オレンジャ(Vn)
エマニュエル・ハラティク(Va)
ダミアン・ヴェントゥーラ(Vc) ジェレミー・ジュネ(Vc)
レミ・ドゥマンジェオン(Cb)
サンドラ・シャムー(P)

録音:2022年3月-12月ステファン・ポレロ・スタジオ、ヴィルティエリー(フランス)
2022年、セザール・フランクの生誕200年を記念して、アンサンブル・デ・ゼキリーブルが室内楽作品を録音しました。フランクの室内楽 作品といえばヴァイオリン・ソナタが有名ですが、ベルギーからパリに移住する以前から晩年まで、室内楽はフランクにとって大切なジャンルで魅力的な作品ばかり です。
演奏のアンサンブル・デ・ゼキリーブルはヴァイオリンのアニエス・ピーカが主宰を務めるフランスの名手が揃った可変アンサンブル。充実の演奏を聴かせてく れます。 (Ki)
KLA-154
秘密の変奏曲
イッポリトフ=イワノフ:タゴールの4つの詩
シャミナード:メヌエット
サン=サーンス:夕べのヴァイオリン
リュカ・ドゥバルグ:ボードレールの詩による5つのメロディ
ユーリ・ガリペリン:オデッサの宇宙
ショスタコーヴィチ:アレクサンドル・ブロークの詩による7つの歌曲*
デンツァ:あなたがわかっていてくれたなら
ヴィクトリア・シェレシェフスカヤ(Ms)、
アレクサンドラ・スム(Vn)、
レミ・ジュニエ(P)
ヤン・レヴィオンノワ(Vc)*

録音:2022年3月/セブヴィル城
ヴィクトリア・シェレシェフスカヤはアレクサンドル・カントロフの師レナ・シェレシェフスカヤの娘で、ピアノの英才教育を受けピアニストとして知られています。 しかし生来の美声を惜しまれ、声楽を学び直しました。歌手としてのデビュー・アルバムは人気のアレクサンドラ・スム、レミ・ジュニエと組んで室内楽と歌のアンサ ンブルという興味深い内容となっています。
いずれもオリジナルで、「コーカサスの風景」で知られるイッポリトフ=イワノフ、「フニクリ・フニクラ」で知られるデンツァ、知人のリュカ・ドゥバルグ、ユーリ・ ガリペリンの曲など意欲的。さらにチェロのヤン・レヴィオンノワを加え、ショスタコーヴィチの「ブロークの7つの詩」に挑戦しているのも注目。フレッシュなアン サンブルが魅力です。
KLA-155
旅〜東から西へ
(1)アルトゥル・アハロニャン:ロシアの物語(全7曲)
(2)ヴァーチェ・シャラフャン:ノスタルジック・スケッチ
(3)トマジ(ボエット編):4つのコルシカの歌
(4)イベール(ボエット編):ドン・キホーテの4つの歌
(5)ラヴェル(ボエット編):ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ
マルセイユ木管五重奏団、
レヴォン・チャティキャン(ドゥドゥク、ズルナ)(2)、
ジャン=クリストフ・モリス(Bs-Br)(3)(4)(5)

録音:2022年2月21-24日ミラマ公会堂(西プロヴァンス)
マルセイユ木管五重奏団は1987年創設の団体。精力的な活動を続ける彼らが、アルメニアからフランス、コルシカ島を経由してスペインへの旅行を描いていま す。実際にアルメニアの民俗楽器奏者レヴォン・チャティキャンとフランスの歌手ジャン=クリストフ・モリスも加え、鮮やかな色彩を作り上げました。
アルトゥル・アハロニャンは1962年アルメニア生まれの作曲家。全7曲から成る「ロシアの物語」は2015年にエクサンプロヴァンス音楽祭の委嘱で作曲。子 供の頃に読んだ童話の登場人物たちを大人の目で甦らせています。一方1966年アルメニア生まれのヴァーチェ・シャラフャンの「ノスタルジック・スケッチ」は 2011年にマルセイユ木管五重奏団のために作曲。ドゥドゥクとズルナという民俗管楽器を用いているのが特色。
トマジ、イベール、ラヴェルはいずれも歌曲で、ピアノ伴奏部をベルナール・ボエットが木管五重奏用に編曲。華やかな色彩を楽しめます。
KLA-156
覚えていますか ?〜古への音楽オマージュ
(1)ウジェーヌ・ソゼー:八行詩/(2)同:春
(3)ラパラ:私が虜になった時
(4)ダンディ:古風な旋法によるマドリガル
(5)プーランク:平和への祈り
(6)アーサー・メッツナー:古い歌
(7)ラパラ:スシ追放/この金髪
(9)グノー:おお、わがつれなき美女
(10)ルイ・ピット:枝に咲き広がり
(11)ラヴェル:クレマン・マロの2つの風刺詩
(12)アーン:ラテンのエチュード〜サリヌム;ネール;タンダリス;フォロエ
フォーレ編:アポロへの賛歌
(14)フォーレ:マンドリン
(15)ラパラ:私は時々好き/(16)同:死と不運
(17)サン=サーンス:メヌエット
(18)ベロー:装飾のタンゴ
(19)ジュリエット:なんとなくセレナード
(20)フェルレ:エウリディーチェ*
ジャン =フランソワ・ノヴェッリ(T)
モード・グラットン(P)、
エドゥアール・フェルレ(P)*

録音:2021年4月、9月、2021年12月
ジャン=フランソワ・ノヴェッリは1970年生まれのフランスのテノール。パトリシア・プティボンとともにアンサンブル・アマリリスのメンバーとして活躍しまし た。主にバロック・オペラで定評のあるノヴェッリが近代フランス歌曲に挑戦。といっても、用いられている詩がクレマン・マロ、シャルル・ドルレアン、ピエール・ド・ ロンサール、ジャン=アントワーヌ・ド・バイフら中世・ルネサンス期の大物が中心で、作曲者たちのいにしえの時代への憧れを表しています。近代作品ながらノヴェッ リは古楽的アプローチにより、これまで聴いたこともなかったような新鮮な世界に誘ってくれます。
KLA-157
対照〜シューマン:作品集
アダージョとアレグロ Op.70
幻想曲 Op.73
夕べの歌 Op.85-12
3つのロマンス Op.94
民謡風の5つの小品 Op.102
フィリップ・トーンドゥル(Ob)
ダナエ・デルケン(P)

録音:2020年4月29日〜5月1日SWRフンクスタジオ(シュトゥットガルト)
2020/2021シーズンよりフィラデルフィアOの首席オーボエ奏者をつとめるフィリップ・トーンドゥルがオール・シューマン・プログラムに挑みました。 トーンドゥルは若干18歳でシュトゥットガルトRSO首席オーボエ奏者に就任。その後、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO(2016年〜2017年)、 シュトゥットガルトSWRSO(2017年〜2020年)、ヨーロッパ室内O(2019年〜)で首席オーボエ奏者を歴任。また2022年よりカーティス音楽 院にて後進の育成にも力を注いでおります。
ハインツ・ホリガーとアルフレッド・ブレンデル、アレクセイ・オグリンチュクとレオニード・オグリンチュク、アルブレヒト・マイヤーとマルクス・ベッカーなど、世 界的なオーボエ奏者がそれぞれ最初の録音にローベルト・シューマンの作品を収録しているだけに、トーンドゥルは並々ならぬ思いで録音に挑みました。ピアノのダ ナエ・デルケンとともに美しい音色を聴かせてくれます。 (Ki)
KLA-162
パリジャンのファリャ
ファャ:3つの歌【T.鳩/U.中国風/V.セギディーリャ】
アンダルシアのセレナータ
前奏曲/あなたの黒い瞳
アンダルシア
7つのスペイン民謡【T.ムーア人の衣装/U.ムルシア地方のセギディーリャ/V.アストゥリアス地方の歌/ W.ホタ/X.子守歌/Y.歌/Z.ポーロ】
クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌
本当の味がするロンダのパン
幼子を腕に抱きしめる母たちの祈り
ポール・デュカスの墓碑銘のための賛歌
マヤ・ビリャヌエヴァ(S)、ダヴィド・ソーデュブライ(P)

録音:2021年5月23&24日、2021年6月6日パリ地方音楽院内講堂(フランス)
スペインの作曲家ファリャは1907年から1914年までパリに滞在し、同地でデュカス、アルベニス、ラヴェル、ドビュッシーと知り合い人脈が広がりました。当 アルバムではパリ時代の作品からドビュッシーやデュカスの死を悼んで作曲した歌曲までを集めました。名ソプラノ、マヤ・ビリャヌエヴァがファリャの魅惑的な作 品を歌います。 (Ki)
KLA-164
「水辺にて」
ミシェル・ルグラン:わが心の風車
ユベール・ジロー:優しさ
セルジュ・ラマ:孤独の島
ヴァレリー・ラルボー:メルス・エル・ケビール
クルト・ヴァイル:ユーカリ
ドビュッシー:美しき夕暮れ
フォーレ:ゆりかご
ギー・ベアール:河は呼んでる
エディ・マーネイ:アイルランドのバラード
ヘンリー・マンシーニ:ムーン・リヴァー
ヴァレリー・ラルボー:スヘフェニンゲン
ドヴォルザーク:月に寄せる歌
フォーレ:水のほとりで
フランソワ・プーランク:愛の小径
フルール・ミノ(歌)、
ジェローム・ブラジュマン(G)

録音:2022年10月4〜7日ヴィラ・マルゲリータ、ヴィシー(フランス)
『キャンディード』『ウエスト・サイド・ストーリー』『オペラ座の怪人』『マイ・フェア・レディ』などの名作ミュージカルの中から最も美しい作品を集めた「フレ ンチ・キス」(KLA-030)で多彩な表現をみせたソプラノ歌手フルール・ミノ。期待の新譜は、ドビュッシーからミシェル・ルグランまで、フランスのメロディと歌 をテーマにしたアルバム「水辺にて」です。ロマンティックで自由なフランスのメロディとフランスの大衆文化の歌を並べることによって、フランスの多様な音楽を 表現しております。
「当演奏はA’=432Hzにチューニングしております。これは自然や水の周波数に近いと考え、私たちの表現がより自然に伝わると思い選択しました」(フルー ル・ミノ&ジェローム・ブラジュマン) (Ki)
KLA-165
「サラダ・リヨネーズ」
(1)クロード・テラス:「ユビュ王」より序曲
(2)テラス:咳をしている子供
(3)テラス:「ユビュ王」より解体への歌
(4)エヌモン・トリラ:7つの歌による救済
(5)テラス:不定形の詩
(6)トリラ:侯爵夫人とサンキュロット
(7)テラス:肉屋に捧げる3つの歌
(8)トリラ:4つのレシピ
(9)テラス:スコットランドの歌
(10)トリラ:別れ
(11)トリラ:言葉と物
(12)ジョルジュ=マルタン・ヴィトコフスキ:ロンサールによる3つの詩
(13)ヴィトコフスキ:カリヨン

※編曲:(1)(2)(3)(6)(9)-(13)ジュリアン・ウェバー、(4)(5)(7)(8)オーレリアン・コステ
アンサンブル・カイーノス
ソフィ・マルシャン(S)、ジャン=クリストフ・ダントラ=アンリ(T)、フランソワ・オレマエル(T)、セバスチャン・ドルギャド(Br)、カトリーヌ・ガロンヌ(ヴォーカル・リーダー)
ジュリアン・ウェバー(Ob、指)、オーレリアン・コステ(Fg)、アンナ・スタヴェロヴァ(Fl)、エリーズ・ヴェイレス(Hp)、ルイ・キレス(パーカッション)

録音:2022年9月30日〜10月2日ビエンヌ音楽・舞踊学校
19世紀後半から20世紀にかけてリヨンで活躍した3人の作曲家に焦点をあてたアルバム「サラダ・リヨネーズ(リヨン風サラダ)」。ジョルジュ=マルタン・ヴィ トコフスキ(1867-1943)、クロード・テラス(1868-1923)、エヌモン・トリラ(1890-1980)は音楽家や作曲家として、直接的または間接的にリヨンに 貢献しました。このアルバムでは、それぞれ驚くべき美学と独自の音楽言語を持った彼らの歌曲を室内アンサンブルの伴奏でお楽しみいただけます。 (Ki)
KLA-166
語り部〜カプレ作品集
(1)ペルシャ組曲(1900)〜管楽十重奏
(2)最も魅力的な歌(見えない笛)(1900)〜作曲者自編のオーケストラ版
(3)交響詩「伝説」(1903-5)
(4)祈り(1914-7)〜声、ハープと弦楽四重奏
(5)ラ・フォンテーヌの3つの寓話(1919)〜声と器楽アンサンブル
(6)ポーの「赤死病の仮面」による幻想的物語(1923)〜ハープと弦楽四重奏
ローラン・デルイユ(Br)(2)(5)、
セシル・アシール(S)(4)、
イリス・トロシアン(Hp)(4)(6) 、
エミリ・ユルトヴァン(Sax)(3)
根本雄伯(指)ムジカ・ニジェラ

録音:2022年5月1-6日モントルイユ=シュル=メール劇場(パ=ド=カレー)
ミンコフスキのルーヴル宮音楽隊の首席ホルン奏者根本雄伯が音楽監督を務めるムジカ・ニジェラ。2019年結成の若い団体で、根本の指揮のもとラヴェル、 ショーソン、プーランクのありきたりでない選曲のディスクが注目されています。
今回はアンドレ・カプレ作品集。ドビュッシーと親しく、「子供の領分」のオーケストラ版や「海」の2台ピアノ用編曲などで名前を見るものの 作品を聴くことはあまり多くないため、根本雄伯とムジカ・ニジェラの演奏のディスクは大歓迎と申せましょう。
管楽十重奏のための「ペルシャ組曲」はペルシャ民謡を素材とした3篇から成り、ワールドミュージックを先取りしたようなエスニックな色彩が独特。またサクソ フォンとピアノのための「伝説」をカプレ自身がオーケストレーションした協奏曲版も聴きもの。サクソフォンの貴重なオリジナル作品の発見と申せましょう。
根本雄伯は今回の録音に際し、カプレの草稿を調査しましたが、歌とピアノのための「ラ・フォンテーヌの3つの寓話」の不完全なオーケストレーション譜を見つ け、彼自身が補筆完成させ、ここでの録音となりました。
根本は師ミンコフスキ譲りのヴィブラート少な目の歌いまわし。アンサンブル・ムジカ・ニジェラもフレッシュな感覚を聴かせてくれます。 (Ki)
KLA-167
星の彼方へ
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
ラモン・ウメ(1968-):弦楽四重奏曲「そして、私はそれを見えるようにする」(2020)
ジェラールSQ【ルイス・カスターン・コチス(Vn)、ユディト・バルドレ・ヴィラロー(Vn)、ミケル・ホルダ・サウン(Va)、イェスス・ミラレス・ロゲル(Vc)】

録音:2022年2月15〜17日/モーツァルト・ホール、サラゴサ(スペイン)
カタルーニャの作曲家、ロベルト・ジェラール(1896-1970)の名を冠したカルテット、ジェラールSQ。2010年のデビュー以来、様々なコン クールで入賞している名人集団で、スペインはじめヨーロッパで高く評価されています。期待の新人演奏家を紹介するharmoniamundiレーベルのシリーズ 「HARMONIA NOVA」からシューマン、ベルク、クルタークのアルバムもリリース(HMN-916108)し注目されております。
仏Klartheレーベルからの期待の新録音はドビュッシーとウメの作品です。ドビュッシー唯一の弦楽四重奏曲はいわずと知れた名曲。1893年にイザイ四重奏団 献呈されたこの作品は現在フランスを代表する弦楽四重奏曲として頻繁に演奏されております。
ラモン・ウメは1968年バルセロナ生まれ。2007年、オリヴィエ・メシアン国際作曲賞を受賞し注目され、2014年にカタルーニャ音楽堂のゲスト作曲家を務 めるなど自国を中心にヨーロッパで活躍する作曲家です。弦楽四重奏曲「そして、私はそれを見えるようにする」はジェラールSQの新作委嘱。各楽章数 分ながら全10楽章構成の演奏時間約25分の作品。静寂と不協和音の繰り返しが独特の世界を作り出しています。 (Ki)
KLA-168
夜明けの恍惚〜ジャポニスムと日本歌曲
別宮貞雄:さくら横ちょう
アンリエット・ピュイグ=ロジェ:3つの和歌〜T.芸者の歌
グラシアーヌ・フィンジ:赤とんぼ(宝井其角詩)
ピュイグ=ロジェ:3つの和歌〜U.雪
グラシアーヌ・フィンジ:窓の月(正岡子規詩)
ピュイグ=ロジェ:3つの和歌〜V.夏の夜
ファビアン・ヴァクスマン:更科の影(ロワヴィエ詩)
デルヴァンクール:露の世
ポリーヌ・ヴィアルド:日本女性
大野香織:小野小町による五つの歌曲
小林秀雄:落葉松
ブレンダ・プパール(Ms)、
ジャン=ミッシェル・キム(P)

録音:2021年10月12-14日/ラ・マラドルリ・ド・ボーヴェ
日本とその伝統にインスピレーションを得た「ジャポニスム」は「フジヤマ・ゲイシャ」とは別次元で美術やファッションの世界に花開きましたが、音楽にも影響し ています。このアルバムは、フランス女性ながら艶やかな浴衣と古き良き日本女性の凛としたたたずまいを見せるメゾソプラノ歌手ブレンダ・プパールが、仏訳さ れた和歌によるフランス作曲家の歌曲と、フランス的感性を示す邦人作曲家の歌曲をあつめた好企画。
古くはショパンやサン=サーンスと親しかった大歌手ポリーヌ・ヴィアルドや、デルヴァンクールの14曲から成る「露の世」(1927)、12年にわたり日本に滞在 し、教育面で多大な貢献をしたアンリエット・ピュイグ=ロジェの「3つの和歌」など興味津々。
さらに1947年生まれの女性作曲家グラシアーヌ・フィンジが正岡子規の句に作曲した「窓の月」や、このアルバムのために書き下ろされた1980年生まれの ファビアン・ヴァクスマンと充実のラインナップ。当然ながらフランス語の発音の美しさに魅せられます。
邦人作品は別宮貞雄「さくら横ちょう」、小林秀雄「落葉松」など名曲のほか、このアルバムのディレクターでもある作曲家大野香織の「小野小町による五つの 歌曲」も聴きもの。いずれもプパールは日本語歌唱に挑戦しています。
さらに魅力なのがジャン=ミッシェル・キムのフレッシュなピアノ。1989年東京生まれ、東京音楽大学で学んだ後パリ音楽院とザルツブルク・モーツァルテウム 音楽院で研鑽を積んだ期待の若手。ヨーロッパから見た日本を理想的に実現しています。
KLA-170
「カリフォルニア・ドリーミング」
(1)ハーウィッツ:映画『ラ・ラ・ランド』より「アナザー・デイ・オブ・サン」
(2)ワックスマン:映画『太陽のあたる場所』より「アンジェラのテーマ」
(3)ガーシュウィン:巴里のアメリカ人
(4)マンシーニ:スピーディー・ゴンザレス
(5)ミヨー:4つの顔 Op.238より第1曲「カリフォルニアの女」
(6)アイスラー:カリフォルニアの秋
(7)アイスラー:ハリウッド
(8)アイスラー:帰郷
(9)マンシーニ:ルージョン
(10)シェーンベルク:警告
(11)ジョン・ウィリアムズ:映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』より「リフレクションズ」
(12)コルンゴルト:セレナード
(13)ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲〜第18変奏
(14)ストラヴィンスキー:歌劇『放蕩児の遍歴』より「トムからの便りはない」
(15)スミス:アメリカ合衆国国歌「星条旗」
(16)ジョン&ミシェル・フィリップス:カリフォルニア・ドリーミング
※すべてブリュノ・フォンテーヌによる編曲
ジュリアン・ボーディモン(フルート&アルトフルート)
ブリュノ・フォンテーヌ(P)
マジェンタ四重奏団
エマニュエル・キュルト、ジャン=バティスト・ルクレール(打楽器)
ロレーヌ・デュランテル=ヘルストローファー(Cb)(1)(2)(11)(15)
ジャン・シャルル・パトリエール(ベース)(4)(9)(16)

録音:2022年8月ヴァンセンヌ(フランス)
名門ロサンジェルス・フィルハーモニックで首席フルート奏者をつとめるジュリアン・ボーディモンが陽光降り注ぐカリフォルニアをご案内します。映画『ラ・ラ・ ランド』の「アナザー・デイ・オブ・サン」、映画『太陽のあたる場所』の「アンジェラのテーマ」にはじまり、ラフマニノフ、ストラヴィンスキー、ジョン・ウィリアム ズまで、ボーディモンにしか表現できない唯一無二の世界に誘います。
ジュリアン・ボーディモンは1978年生まれ。パリ、ロンドンで研鑽を積み、22歳でリヨン国立歌劇場の首席フルート奏者に就任。現在はロサンジェルス・フィ ルハーモニックで首席フルート奏者をつとめるかたわらソリストとしても大活躍です。
共演はクラシック、ジャズ、そしてアレンジなどマルチな才能を発揮しているピアニスト、ブリュノ・フォンテーヌです。当アルバムの編曲もフォンテーヌが担当して おります。 (Ki)



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