湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



CLAVES
(スイス)




※価格は全て税込価格。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
50-0280
ウルズラ・ホリガー/ハープのためのフランス音楽
ドビュッシー:フルート・ソナタ
ラヴェル:序奏とアレグロ、他
ウルズラ・ホリガー(Hp)
ペーター・ルーカス・グラーフ (Fl)
チューリッヒ室内合奏団
50-0605
バッハ:リュート作品集
組曲ト短調 BWV995*/同 ホ長調 BWV1006a#
コンラート・ラゴスニヒ(Lute*、G;#)

録音:1976年
50-1001
ベートーヴェン:三重協奏曲
「プロメテウスの創造物」〜序曲/序奏/第1,5&16番
ベロリーナ・トリオ
【ニコラス・リーザ(P)、
クリシュトフ・ポロネーク(Vn)、
カタジナ・ポロネーク(Vc)】
ダグラス・ボイド(指)
ムジークコレギウム・ヴィンタートゥーア

録音:2009年12月1-3日、ヴィンタートゥーア、スイス
ベロリーナ・トリオは、2004年に結成され、2007年にはクラクフ国際室内楽音楽コンクールで優勝し、その年にカールスルーエ・ヨーロッパ室内楽コンクールで聴衆者賞ならびに最優秀者賞を得ました。そして2009年にはヨーゼフ・ハイドン国際コンクールで優勝したという輝かしい経歴をもつ新進気鋭のトリオです。また、アルバンベルクSQをはじめ世界各国の著名なアンサンブルより研鑽を積んでおります。今回、結成当時より共演をしているダグラス・ボイド(指揮)、ムジークコレギウム・ヴィンタートゥーアとともに、満を持してベートーヴェンの傑作、トリプル・コンチェルトに挑みます! (Ki)
50-1002
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ全集 アレクサンドラ・スム(Vn)
ダヴィッド・カドゥシュ(P)

録音:2010年2月1-4日 ベルリン、ドイツ、イエス・キリスト教会
幼少の頃から神童とうたわれた実力派美人ヴァイオリニスト、アレクサンドラ・スム(1989年生まれ)。2006年、ルガーノのマルタ・アルゲリッチ音楽祭に初めて登場、ヨエル・レヴィ指揮イスラエル・フィルハーモニーとパガニーニの協奏曲第1番など輝かしい経歴の演奏者です。新譜はグリーグのヴァイオリン・ソナタ全3曲。その端正な顔立ちからは想像できないほど力強く骨太な演奏が魅力のスムですが、20歳をむかえ技術面が前面に出ることなく知性を感じる演奏となりました。その実力は動画検索サイトなどでご覧いただければわかります。Clavesレーベルにはブルッフ&パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番の録音(502808)があります。2011年には来日公演の予定もあり今から要チェックのヴァイオリニストと申せましょう。また、ピアノのダヴィッド・カドゥシュ(1985年生まれ)は2010年ラ・フォルジュルネにも参加した新進気鋭のピアニストです。録音ではAviMusicレーベルにルール・ピアノ・フェスティヴァル・エディション第15集(4260085530533)があります。 (Ki)
50-1003(2CD)
シューマン:ピアノ作品全集Vol.4
ピアノ・ソナタ 第1番嬰へ短調Op.11
ピアノ・ソナタ 第2番ト短調Op.22
ピアノ・ソナタ 第3番へ短調Op.14
幻想曲ハ長調Op.17
フランチェスコ・ピエモンテーシ(P)

録音:2009年10月31-11月2日、2009年12月14-16日、イエス・キリスト教会、ベルリン、ドイツ
シューマンのピアノ曲全集を進めているシリーズ第4弾は、シューマン20代に集中的に作曲されたピアノ・ソナタ集です。演奏のピエモンテーシは2007年エリザベート王妃国際音楽コンクール第3位をきっかけに演奏活動の幅をひろげてきました。また現在、ベリンゾナ音楽祭芸術監督をつとめております。録音では、IPPNWよりアンサンブル・ベルリン-シャンハイとのシュニトケ:弦楽三重奏曲、ブラームス:ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.60(IPPNW-56)があります。 (Ki)
50-1005
ジョンゲン:エチュード・コンチェルト第1番Op.65
 2つの小品Op.33
レーガー:炉辺の夢Op.143
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番 作品30
 ワルツ風にOp.47
 アルバムの綴りOp.58
 ピアノ・ソナタ第7番Op.64
 2つの舞曲(「花飾り」「暗い炎」)Op.73
ヨーゼフ・モーグ(P)

録音:2009年11月7-9日 フィルハーモニア、ルートヴィヒスハーフェン、ドイツ
なんと輝かしい才能!デビュー盤、リストのピアノ協奏曲(502707)、大好評の前作、珍しいピアノ編曲のアルバム「変容」(502905)に続き、この第3弾は20世紀前半に活躍した作風の異なる3人の作曲家ジョンゲン(ベルギー生まれで、世紀の変わり目にフランク、フォーレ、ショーソン、ラベルといったフランスの巨匠たちに多くの影響を受けました)、レーガー、スクリャービンに着目した内容です。いわば「フランスの精神」「ドイツの魂」「ロシアの神秘主義」を表現していると申せましょう。モーグはこの“音の神秘”を深遠で純粋にそして自由に奏でております。 (Ki)
50-1008
バッハ:オルガン作品傑作集Vol.2
トッカータとフーガニ短調BWV565
コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV659-661
コラール「主イエス・キリスト、われらを顧みたまえ」BWV655
幻想曲ハ短調BWV562
フランス風序曲ロ短調BWV831
トッカータ、アダージョとフーガハ長調BWV564
コラール「目覚めよ!と呼ばわる物見らの声」BWV645
幻想曲とフーガト短調BWV542
カンタータ「神のときは最上の時なり」よりBWV106
オルガン小曲集より「汝のうちに喜びあり」BWV615
小糸恵(Org)

録音:2009年9月21-23日、ホーフ教会(ジルバーマン制作オルガン使用)、ドレスデン
小糸恵によるバッハオルガン作品傑作集Vol.1(502908)が好評のシリーズ、その第2弾が登場します!第2弾には言わずと知れた名曲トッカータとフーガニ短調BWV565をはじめ、「大フーガ」でお馴染みの幻想曲とフーガト短調BWV542、ブゾーニのピアノ編曲でも有名なトッカータ、アダージョとフーガハ長調BWV564など大曲が目白押し。この他「目覚めよ!と呼ばわる物見らの声」BWV645、「いざ来ませ、異邦人の救い主」BWV659-661などコラールの名曲が収録されました。今回も使用オルガンに注目。録音されたのはドレスデンのホーフ教会。バッハが弾いたとされるジルバーマン制作のオルガンによる小糸恵、円熟の演奏は“真の名盤”に呼び声高い期待大の新譜でございます。 (Ki)
50-1010
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲ニ長調Op.61a(ヴァイオリン協奏曲のピアノ編曲版)
C.P.E.バッハ:協奏曲ハ短調Wq.43No.4
ドミトリー・バシキーロフ(P)
(Steinway&Sons D-274)、
ペーテル・チャバ(指)ローザンヌCO

録音:2010年4月30日-5月2日、ローザンヌ
1931年11月1日生まれの旧ソ連グルジア共和国、トビリシ出身の名ピアニスト、ドミトリー・バシキーロフの新録音登場です。バシキーロフはモスクワ音楽院で学び1955年にはロン=ティボー国際コンクール入賞後、着実にキャリア積んでいきました。イタリア、スペインを中心に演奏活動する傍ら、長きに渡りモスクワ音楽院で教鞭を執りました。彼の特徴でもある滑らかで透き通るような音色は今もなお健在で、録音当時は78歳とのとこですからまさに円熟の演奏と言えましょう(ちなみにバシキーロフの娘エレーナはギドン・クレーメルの元妻で現在はバレンボイムと結婚しており、文字通りの音楽一家です)。収録した曲はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲をベートーヴェン自身がピアノ編曲した作品、そしてC.P.E.バッハ:協奏曲ハ短調Wq.43No.4です。どちらもきらめくようなタッチで歌いあげ、バシキーロフ節炸裂で演奏しております。指揮者のペーテル・チャバはパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールにも受賞歴をもつヴァイオリニストでもあり、特に弦楽器のコントロールは絶妙で、バシキーロフの演奏を見事にサポートしています。 (Ki)
50-1011
シベリウス&グリーグ作品集
グリーグ:チェロ・ソナタイ短調作品36
シベリウス:4つの小品作品78
グリーグ:間奏曲
シベリウス:2つの小品作品77
シベリウス:メランコリー
マッティア・ザッパ(Vc;使用楽器Giovanni Baptista Gabbrielli)、
マッシミリアーノ・マイノルフィ(P;Steinway & SonsD-274)

録音:2010年5月5-7日、ベルリン、ドイツ
デュオ、ザッパ&マイノルフィによる新譜はグリーグとシベリウス作品集。弟の死を悲しみ、哀愁のために1883年に作曲したとされるグリーグのチェロ・ソナタは非常に深みのある名曲です。この他シベリウスの小品はいずれも美しいメロディが魅力の作品です。演奏のザッパは1973年スイス・ロカルノ出身でチューリヒ・トーンハレ管弦楽団のメンバーです。共演のマイノルフィとともにジュリアード音楽院で学び、以後彼らはデュオとして高い評価を得て、2001年にはカーネギーホールでの演奏会を成功させております。彼らはマルチヌー:チェロ・ソナタ集(502803)をはじめ多くの録音を残しております。 (Ki)
50-1012
バスク音楽集成シリーズ第13集
バレンティン・スビアウレ(1837-1914):交響曲ホ長調
オペラ「召喚されたフェルナンド」前奏曲
オペラ「レダ」前奏曲
“EcosdeOiz”
ホアン・ホセ・オーツォン(指)バスク国立O
ロマン・ヤブロンスキ(Vc)

録音:2009年9月8-10日、バスク・ナショナル・オーケストラ・コンサート・ホール、サン・セバスティアン(スペイン)
Clavesがスペインの作曲家の新しい響きを紹介している好評のバスク音楽集、最新版はバレンティン・スビアウレ(1837-1914)です。スビアウレはビルバオの少年聖歌隊員で合唱を学び、またそこでオルガンを学びました。1852年に教師を志しアルゼンチン、南アフリカを訪れましたが、1966年には帰国してマドリードで居を定め、78年にはマドリード音楽院の第1楽長に就任いたしました。代表曲には本アルバムに収録されている交響曲、国家賞の一つを受賞した「召喚されたフェルナンド」などがあげられます。 (Ki)
50-1101
スタンフォード:ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品126
「死者たちの下へ」の主題による演奏会用変奏曲Op.71
フィンギン・コリンズ(P)、
ケネス・モントゴメリー(指)RTE国立SO

録音:2010年6月8‐11日、ナショナル・コンサート・ホール、ダブリン、アイルランド
名手フィンギン・コリンズは1977年アイルランドのダブリンに生まれ、1999年クララ・ハスキル・コンクールで優勝して以来、着実にそのキャリアをのばしてきました。最新アルバムはイギリスの作曲家サー・チャールズ・ヴィラーズ・スタンフォード(1852-1924)のピアノ協奏曲集です。スタンフォードは父より法曹会に入ることを期待されていましたが、大学時代ケンブリッジにおいて音楽に傾倒し、その才能を開花させました。やがて声楽の指揮者としても活躍したスタンフォードは百科全書的な知識をもち、それが作風にも表れております。巨匠の味わいを秘めたコリンズがスタンフォードのピアノ協奏曲に挑みます。 (Ki)
50-1102
ウィンド・オケ版のメンデルスゾーン
メンデルスゾーン:ヴァイオリン、ピアノのための協奏曲ニ短調(ウィンド・オーケストラ+ティンパニ版)
弦楽五重奏曲第2番変ロ長調作品87(弦楽オーケストラ版)
アンチェ・ヴァイトハース(Vn)
アレクサンダー・ロンクィッヒ(P;Steinway & Sons)
カメラータ・ベルン

録音:2010年6月15-17日、ライン、スイス
Clavesより注目のアルバムがリリースされます。カメラータ・ベルンのメンバーによるウィンド・オーケストラ版のメンデルスゾーンのヴァイオリンとピアノのための協奏曲ニ短調と弦楽オーケストラ版の弦楽五重奏曲第2番です。そしてソリストに大注目!なんと、アルカントQ.の1stヴァイオリンで現代ドイツを代表する女流ヴァイオリスニト、アンチェ・ヴァイトハースとECMにも録音のある、名手アレクサンダー・ロンクィッヒです。ヴァイオリン協奏曲ホ短調があまりにも有名なメンデルスゾーンですが、この協奏曲はメンコンに引けを取らない作品で、名手が演奏することでその魅力を十分に引き出していると言えましょう。 (Ki)
50-1103(2CD)
シューマン:ピアノ作品集Vol.5
謝肉祭Op.9
クラーラ・ヴィークの主題による10の即興曲Op.5
アルバムの綴り作品124
8つのノヴェレッテOp.21
暁の歌Op.133
フゲッタ形式の7つのピアノ小品Op.126
シューベルトの主題による変奏曲(補筆:アンドレアス・ボイド)
セドリック・ペシャ(P;Steinway &Sons New YorkD-101820 (1901))

録音:2010年9月15,16日、12月23-27日、シーメンス・ヴィラ ベルリン、ドイツ
スイスClavesレーベルが誇る若手ピアニストによるシューマンピアノ曲全集、その第5弾登場です。今回はシューマンの初期の作品であるクラーラ・ヴィークの主題による10の即興曲Op.5や名曲の謝肉祭Op.9、そして後期の暁の歌Op.133など1830〜1850年代に作曲された作品です。演奏はこのシリーズの第2集(502603)も担当したスイスの気鋭セドリック・ペシャです。ペシャは1976年フランス人とスイス人の両親のもとに生まれ、ローザンヌ、ジュネーヴ、ベルリンの音楽大学にて研鑽を積みました。ピエール・ローラン・エマール、ダニエル・バレンボイム、クリスティアン・ツァハリスなど世界的なピアニストに師事、またディートリヒ・フィッシャー=ディースカウに声楽の伴奏をそしてアルバン・ベルク四重奏団に室内楽を学びました。2002年にはアメリカ、ソルト・レイク・シティーで開かれたジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールにて第1位を受賞し、その後ヨーロッパ、アメリカを中心にコンサート・ツアーで大成功をおさめました。録音ではシューマンのほかに、デビュー盤のJ.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(502407)、フランス人作曲者のピアノ作品集(502719)、ベートーヴェンの後期ピアノ作品集(502903)、そしてヴァイオリンのヌリット・スタークとのエネスコ、ブゾーニのヴァイオリン・ソナタ集(502811)など、多岐にわたる室内楽作品を収録しております。 (Ki)
50-1105
シューベルト:美しい水車小屋の娘 エリック・タピー(T)、
ルーベン・リフシッツ((P)

録音:1974年1月16日,KROスタジオ1、ヒルバーシュム、オランダ(コレクション:Chronos)
モンテヴェルティのオルフェオやモーツァルトのオペラなどを得意とする、スイスの世界的テノール歌手、エリック・タピーが1970年代に「美しい水車小屋の娘」をスタジオ録音しておりました。タピーと伴奏をつとめたルーベン・リフシッツはこの録音のために何カ月も前からリハーサルをし、また公開リハーサルも行いました。そして、録音の前にはコンセルトヘボウにてこのプログラムのリサイタルを行い、大成功をおさめました。その後ヒルバーシュムにもどり1日で「美しい水車小屋の娘」を録音したわけですが、この録音はKROドイツ・ラジオ放送にて放送され話題となったものです。。待望のCD発売と言えましょう。 (Ki)
■エリック・タピー
1931年にローザンヌ生まれ、ジュネーヴ音楽院でフェルナンド・カルピに師事。タピーの音楽性と知性は特にフランク・マルタンとエルネスト・アンセルメに注目され、アンセルメ指揮のマルタン「降誕の奇跡」「プルソニャック氏」の初演で歌っております。
50-1107
バッハ:オルガン作品傑作集 Vol.3
前奏曲とフーガ.ロ短調 BWV544
オルガン小曲「われ汝に呼ばわる主イエス・キリストよ」BWV639
前奏曲イ短調 BWV894(オルガン編曲:小糸恵)
フーガ.ロ短調 BWV579[コレッリのトリオ・ソナタop.3-4の第2楽章の主題による]
カンタータ「喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜」よりアリア(オルガン編曲:ジャン=エデル・ベルティエ編曲
協奏曲 ニ短調 BWV974[原曲:A.マルチェッロのオーボエ協奏曲](オルガン編曲:小糸恵)
前奏曲(トッカータ)とフーガ.ヘ長調 BWV540
コラール「主なる神よ我れらを憐みたまえ」BWV721
コラール「われ汝に別れを告げん」BWV736
小糸恵(Org)
※ミューラー・オルガン1738年制作

録音:2011年6月21-23日、聖バフォ教会、オランダ、ハーレム
好評、世界的オルガニスト小糸恵による歴史的名器を弾くバッハのオルガン作品傑作集、待望の第3集の登場です。当シリーズの第1集(50 2908) ではオランダ、マルティニ教会にて収録されたライプツィヒ時代の傑作集、第2集(50 1008)はジルバーマン・オルガンを用いてトッカータとフーガを含 む作品を収録しました。期待の第3集。まず、使用楽器に注目です。かつてヘンデル、モーツァルト、メンデルスゾーン、リストなど著名な作曲家が演奏 したことのあるオランダ、ハーレムの聖バフォ教会の大オルガンで、1738年、オルガン・ビルダーのクリスティアン・ミューラーによって制作されたもの で270年以上たった今も演奏され続けており、バロック時代に制作された最も素晴らしい響きを持つ名器として知られています。もちろん収録曲も充実で、 バッハ後期の傑作の前奏曲とフーガ ロ短調、オルガン小曲「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV639、そしてメンデルスゾーンが『まるで 教会が崩れ落ちようとするかのようだ!』と評した、大胆な転調部分が魅力のトッカータ(前奏曲)とフーガヘ長調 BWV540など盛りだくさんです。バッ ハ弾きのスペシャリストである小糸恵が実に絶妙な装飾音と的確な解釈で演奏を披露しております。 (Ki)
50-1108
リスト:ポロネーズ第1番
バラード第2番/即興的ワルツ
シューベルトのワルツによる変奏曲D365No.2
ヘクサメロン『清教徒』の行進曲による華麗な大変奏曲(ベルリーニ作曲)
アデライーデ(ベートーヴェン作曲)
前奏曲とフーガBWV545(J.S.バッハ作曲)
ヨーゼフ・モーグ(P;Steinway & SonsD-274)

録音:2010年12月20-22日,カイザースラウテルン、SWRスタジオ
今、最も輝かしい才能をもつ若手ピアニストとして注目されているヨーゼフ・モーグ、Claves第4弾は満を持してのリスト作品集です。モーグはClavesデビュー盤であるリストの協奏曲集(502707)で高い評価を得ましたが、完璧なテクニックはもちろん、20代前半とは思えないほどの豊かな音色と表現でリストのピアノ独奏曲に挑みます。このアルバムはいわゆるリスト名曲集ではなく、モーグらしい選曲のこだわりがあります。アルバム「メタモルフォーゼン」(502905)や前作「ディヴァージェンス」(501005)での選曲でもわかるように、モーグは単に超絶技巧のピアニストではない『大人』なピアニストです。例えばリスト編曲のバッハの前奏曲とフーガBWV545(原曲:オルガン)やシューベルトのワルツによる変奏曲D365No.2など、リストが数多く残した編曲作品の中でも演奏機会の少ないしかし素晴らしい作品ばかりを集めて録音しました。数多に存在するリストピアノ作品集とは全く違う、非常に内容の濃いアルバムであり、リスト・イヤーに捧げるにふさわしい内容と言えましょう。モーグの今後の活躍にも期待できる充実の1枚です。 (Ki)
50-1110
リスト:12の超絶技巧練習曲集 メロディ・チャオ[趙梅笛](P)

録音:2011年5月22-25日、ラ・ショー=ド=フォン、スイス
1994年生まれの中国系スイス人女性ピアニスト、メロディ・チャオ(趙梅笛)のClavesレーベルのデビュー盤となる新譜はマゼッパ、鬼火で有名なリストの12の超絶技巧練習曲集です。チャオは幼いころから逸材として注目され、数々のマスタークラスに参加しその技術と音楽性が高い評価を得てきました。13歳のときにはショパンの練習曲全27曲を録音しその圧倒的なテクニックを披露し驚かせました。本アルバムは17歳の時の録音になりますが、この若さですでに豊かな表現力をもち、また非常にクリアなアーティキュレーションで安定した技術をもっており、まだ10代ながら風格すら感じられます。リスト・イヤーの2011年に録音されたこのアルバムはチャオの無限の可能性を秘めた彼女の代表盤になること間違いなしの充実の内容です! (Ki)
50-1111
ポール・モーリス(1910-1967):プロヴァンスの風景(1955)
ピョートル・グレア=モゼジョ(1961-):ムーン・ダウン[DUO ST15初演]
カロリーヌ・シャリエール(1960-):ミニチュア(2004)[DUO ST15に献呈]
ヴィクター・コデロ(1971-):ソウルメイト(2008)[DUO ST15に献呈]
シャリエール:トランクイロ・アジタート(2007)[DUO ST15に献呈]
グレア=モゼジョ:ヌーメン(1998)[ローラン・エストピー初演]
ミヨー(1892-1974):スカラムーシュ(1937)
DUO ST15
[ ローラン・エストピー(sax)、
ヴィルジニー・フォルケ(p)]

録音:2010年2月28日-3月2日、ラ・ショー=ド= フォン、スイス
1970 年生まれのサクスフォン奏者ローラン・エストピーとピアニスト、ヴィルジニー・フォルケによるデュオDUO ST15 のサクスフォン作品集です。 収録曲はポール・モーリスの代表作アルトサクソフォンとピアノのための「プロヴァンスの風景」とミヨーのスカラムーシュを除いて全てDUO ST15 が 関わって作曲されたもので、サクスフォンの可能性を広げた意欲的な作品ばかりを集めました。DUO ST15ならではの一糸乱れる演奏をご堪能ください。 (Ki)
50-1113
バルトーク:ディヴェルティメントSz113(BB118)
シャーンドル・ヴェレシュ:ピアノ,弦楽器,打楽器のための協奏曲(1952年)*
デュティユー:瞬間の神秘〜24の弦楽器,ツィンバロンと打楽器のための
ハインツ・ホリガー(指)ローザンヌCO
デーネシュ・ヴァーリョン(P)*

録音:2006年8月28-30日、ローザンヌ
近代音楽作曲家の作品委嘱に貢献したスイス人指揮者・作曲家のパウル・ザッハー(1906.1999)に深いかかわりをもつバルトーク、ヴェレシュそしてデュティユーの作品を集めたアルバム。指揮はあのハインツ・ホリガーです。バルトークのディヴェルティメント、ヴェレッシュ・シャーンドルのピアノ、弦楽器、打楽器のための協奏曲、そしてアンリ・デュティユーの「瞬間の神秘」はいずれもザッハーの依頼を受け作曲されたものです。バルトークのディヴェルティメントは彼の代表作のひとつとも言える傑作となり、現在では演奏・録音も数多くされるようになりました。また、シャーンドル・ヴェレシュはブダペストのリスト音楽院でバルトーク、コダーイに師事したハンガリーの作曲者で、1940年東京の歌舞伎座で初演された日本の皇紀2600年祝典依頼曲の交響曲第1番を作曲したことでも有名です。ここにおさめられたピアノ、弦楽器、打楽器のための協奏曲はハンガリーの民族色を色濃く残し、独特の哀愁に満ちたオーケストラの旋律とピアノの対話が実に美しい作品です。なおこの曲はヴェルシュに師事したハインツ・ホリガーが度々演奏し、またアンドラーシュ・シフとも録音もしているホリガーの十八番の作品と言えます。そして、アンリ・デュティユーは言わずと知れたフランスの作曲家で、この「瞬間の神秘」はツィンバロン、パーカッションが様々な形で登場し流動的に流れる弦のパートと見事に調和した作品です。現代音楽の演奏に定評があるホリガーが満を持して挑んだ注目盤の登場です! (Ki)
50-1202
マルタン:バレエ「アシェンブレーデルの物語(シンデレラ物語)」 クレメンス・ティルカン(S アシェンブレーデル,姉)
ダヴィド・エルナンデス・アンフルンス(T 王子,伝令)
ヴァルドゥイ・ハチャトリアン(A 継母,妖精)
アレクサンドラ・ヒューソン(S 妹)
ガーボル・タカーチ=ナジ(指)
ジュネーブ高等音楽院O

録音:2010年9月6、8日、ジュネーヴ
※世界発録音
イスの作曲家、フランク・マルタン(1890−1974)の作品はまだまだ埋もれていますが、あらたに声楽付きバレエという大作がCDになりました。「ア シェンブレーデルの物語」は、1942年3月12日にバーゼル市立劇場で初演された作品。アシェンブレーデル Aschenbrodelとは灰かぶり姫を意味し、 つまりはシンデレラ(英語 Cinderella)のこと。ただしこのバレエは、有名なペローの「シンデレラ(サンドリヨン Cendrillon)」ではなく、同じ説話に 基づいたグリム兄弟の童話を原作にしており、一般的に知られているシンデレラ物語とはいくらか相違があります。第二次世界大戦中に初演されたこの作 品は大きな成功を収めたものの、その後長いこと埋もれていました。マルタンらしい近代的な響きに彩られた童話は、子供も大人も楽しめるものです。 アシェンブレーデルのクレメンス・ティルカンは、もともとチェロでソリストを目指していたものの、美声からソプラノに転向したという人。バロックの声楽Op.を得意としているほか、オペラでも幅広く活躍しています。王子のダヴィド・エルナンデス・アンフルンスは、1982年、バルセロナ生まれのテノール。 やはりバロックを得意とする人です。継母のヴァルドゥイ・ハチャトリアンは、アルメニアの首都エレバンの生まれ。1996年にデビューし、しばらくエレ バンで活躍していましたが、近年ではイタリアやフランスでの活動が増えています。ガーボル・タカーチ=ナジは、1956年、ブダペスト生まれの(指)者。 かつてタカーチ四重奏団の第1ヴァイオリニストだったことでも知られています。 (Ki)
50-1207
スヴェンセン(1840-1911):弦楽八重奏曲イ長調 op.3
ブルッフ:弦楽八重奏のための協奏曲変ロ長調 遺作
シャリース・ヴィルトゥオーゾ

録音:2011年8月21-23日、パウル・クレー・センター
実力派揃いの弦楽アンサンブル、アムルテルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサート・マスター、リヴィウ・プルナール率いるシャリース・ヴィル トゥオーゾによるスヴェンセンそしてブルッフの弦楽八重奏曲のアルバム。スヴェンセンはノルウェー生まれ、ライプツィヒ音楽院で学び、パリのいくつかの 管弦楽団でヴァイオリニストを務めた後、ライプツィヒ、オスロ、コペンハーゲンで指揮者として活躍した作曲家でグリーグとともにノルウェーの国民主義 音楽を代表する一人です。ここに収録された弦楽八重奏曲はスヴェンセン初期の作品で溌剌とした若々しさが際立ち、それぞれのパートに非常に美しいメ ロディが存在し、各パートのかけ合いが見事です。一方、ブルッフの弦楽八重奏曲は、彼らしい非常に甘美な旋律とロマンティックな作風で、こちらの作 品も同様に各パートの美しさが際立ちます。弾かれることの少ない両作品ですが、決して見逃せない内容です!

50-1213
シューベルト:ソナタ第21番 変ロ長調 D.960
楽興の時 D.780
ファブリツィオ・シオヴェッタ(P;Steinway&Sons)

録音:2011年4月27-29日、スイス
“シューベルトを弾くために生まれたピアニスト、シオヴェッタ!”
1976年ジュネーヴ生まれのファブリツィオ・シオヴェッタはパウル・バドゥラ=スコダ門下。ソロ作品ではこれまでにシューマンのピアノ作品をリリースしていますが、Clavesレーベル初登場となるこのシューベルトは、彼の音楽センスを証明する画期的といえる演奏です。
2曲とも名曲だけに多くのピアニストが工夫をこらした演奏を遺していますが、これほど素直でピュア、作為の欠片も感じさせすシューベルトを堪能させる演奏というのは、ありそうでなかったと思います。特にソナタは、第1楽章提示部は、楽想が変わるごとにテンポを変化させるようなことはなく淡々と進行しているようで、音はデリカシーに溢れ、流れに淀みがありません。思索の限りを尽くしたことが透けて見える演奏とはことなる、シューベルトだから可能と思われるこの味わい!しかし展開部冒頭では打って変わって不安の空気を敷き詰め、これまでの波風を立てない穏やかさを掻き消し、ドキッとするほどの衝撃をもたらします。第2楽章はシオヴェッタのデリケートなピアニズムが決して作りものないことを実証。第3楽章は軽妙さだけでなく、フレージングの丁寧な扱いにより歌が生き生きと立ち昇ります。終楽章はフレージングの息を長く取り、その中で絶妙なアクセントと交えて陰影を持たせるので、まるで音楽が自発的に鳴り出しているかのよう。音楽を自然に息づかせる術を完全に心得たこの演奏こそが、この大曲の本来の有り様を示しているのでは、と思えてなりません。
「楽興の時」も自然体であありながら、悲しみの表情をかなり濃厚に盛り込んでおり、これまた心を打つ名演奏!特に第4曲!!何もかもがパーフェクト。ファブリツィオ・シオヴェッタの今後の活躍に期待せずにはいられません。【湧々堂】

50-1302
モーツァルト:オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314
ハイドン:協奏交響曲 変ロ長調 Hob.I-105
ルーカス・マシアス・ナバロ(Ob)、
グリゴリー・アース(Vn)
コンスタンチン・プフィッツ(Vc)
ギョーム・サンタナ(Fg)
クラウディオ・アバド(指)モーツァルトO

録音:2013年3月20-25日/オーディトリオ・デ・サラゴサ、オーディトリオ・ナショナル・デ・ムジカ(マドリード)
2014 年1 月20 日に亡くなった巨匠クラウディオ・アバドが、2013年3月にマドリードのオーディトリオ・デ・サラゴサ、オーディトリオ・ナショナ ル・デ・ムジカにて行った演奏会からモーツァルトのオーボエ協奏曲 ハ長調 K.314とハイドンの協奏交響曲 変ロ長調 Hob.I-105がディスク化されまし た。常に音楽に真摯に向き合い、明晰でバランスの良い演奏を目指して最善をつくすアバドの指揮は、そのどれもが素晴らしく、協奏曲では独奏者とオー ケストラの演奏をコントロールするだけでなく、最良の形で音楽が表現されるように心がけおり、その姿勢は晩年も一切変わることはなかったと言えます。
モーツァルト管弦楽団はアバドが2004年に創設した若い演奏家を集めて創設したオーケストラでそこから多くの才能を見出してきました。アバドと当 管弦楽団は2011年8月よりモーツァルトの管楽協奏曲の演奏会&ライヴ録音を行ってきましたが、この演奏会でもアバドが絶大なる信頼をしている若手 実力派をソリストに起用し、新鮮さ溌剌さをもった演奏を披露しました。
オーボエのルーカス・マシアス・ナバロは1978年、スペインのバルベルデ・デル・カミーノ生まれ。2006年第8回国際オーボエ・コンクール・軽 井沢で優勝、同時にモーツァルト賞も受賞しました。アバドによってモーツァルト管弦楽団の首席オーボエ奏者に招かれ、以後、ヨーロッパ室内管弦楽団、 ローマ聖チェチーリア国立音楽アカデミー、マーラー室内管弦楽団、ルツェルン祝祭管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団などで首席オーボエ 奏者を務める若手実力派です。アバドから絶大な信頼を得ているナバロによるモーツァルトのオーボエ協奏曲は極上の名演です。このほか、ヴァイオリン のグリゴリー・アースは、マーラー・チェンバー・オーケストラ コンサートマスター、またチェロのコンスタンチン・プフィッツ、ファゴットのギョーム・サ ンタナも同オケの首席をつとめる演奏者で、アバドに見出された若手演奏者たちが全身全霊をこめて演奏した記念碑的ライヴ録音と言えましょう。 (Ki)
50-1303
リサ・シャツマン〜ワーグナー他
ワーグナー:ミニョン WWV 57
 夢 WWV 91/アルバムブラット WWV 64
 黒鳥館への到着 WWV 95
 優勝の歌WWV 96
リスト:Eエレジー第1番 S 130
 忘れられたロマンス S 132
 リヒャルト・ワーグナーの墓に S 135
R.シュトラウス:さびしい泉のほとり Op.9-2
 チェチーリエ
 ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
リサ・シャツマン(Vn)
ベンヤミン・エンゲリ(P)

録音:2013年3月5-7日、ボスヴィール、スイス
1981年リヨン生まれのヴァイオリニスト、リサ・シャツマンがワーグナー、リスト、R.シュトラウスに挑戦です。シャツマンは2010年からルツェルン 交響楽団の第1ソロ・ヴァイオリン奏者をつとめる一方、ミランダー四重奏団のメンバーとしても活躍し、当団としてブラームスとベートーヴェンのディス クをリリースしています。丁寧な音楽づくりと美音が魅力の期待のヴァイオリニストです。3作曲家の珍しい作品も収録されております。
リストの3篇はロマンティシズムをたたえた美しい作品です。「忘れられたロマンス」は歌曲として1843年に作曲され、1880年にリスト自身によりヴィ オラまたはヴァイオリンとピアノ用に編曲されました。エレジー第1番はムハノフ伯爵夫人マリーの追悼のために作曲されたこの上なく美しい旋律が魅力 です。「リヒャルト・ワーグナーの墓に」の原曲は弦楽四重奏とハープのための作品で、合唱曲「シュトラスブルク大聖堂の鐘」の第1曲「より高く」と、ワー グナーの「パルジファル」を主題に用いたリストの隠れた名曲です。このほか、ワーグナーの小品、そしてR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタものび やかに歌い上げます。 (Ki)

50-1304(10CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 メロディ・チャオ[ 趙梅笛 ] (P)

録音:2012年7月(第1?5、7?9番)/2012年12月(第6、10、14、19、20、23番)/2013年1月(第11、15、17、18、21番)/2013年4月(第12、13、16、22、24?27、30番)/2013年12月(第28、29、31、32番)
使用楽器:Bosendorfer (2012年7月録音)、Steinway & Sons(2012年12月、2013年録音)
1994年生まれの中国系スイス人女性ピアニスト、メロディ・チャオ(趙梅笛)。幼いころから逸材として注目され、なんと、10歳でバッハ、モーツァルト、 シューベルトなどを収録したアルバムでCDデビュー。その後13歳のときにはショパンの練習曲全27 曲を収めたセカンド・アルバムをリリースし、一躍 スイス内外で話題となりました。Claves レーベルのデビュー盤となったリストの12の超絶技巧練習曲集(50 1110)では、類いまれな才能をおしげも なく披露し、その圧倒的なテクニックと情感豊かな表現で聴き手を虜にしました。 現在ヨーロッパを中心に人気が急上昇しているチャオ注目の最新アルバムはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲です!当録音は2012年7月から 2013年12月にかけて行われたもので、その音源は当初配信のみでリリースされておりましたが、全32曲が録音されたことにより10枚組BOXとしてディ スク化されました。これまでの偉業でもわかるように、技術的にはもちろんのこと、この若さにして音楽的に深みを感じられる演奏は信じられません。こ の大偉業を成し遂げてしまう実力、恐るべき才能です。今年2014年に20歳を迎えたチャオ。今後の活躍が一層楽しみな若手ピアニストの一人と言えましょ う。 (Ki)

PSC-1323
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467(カデンツァ:ハドランの自作)
ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K482 (カデンツァ:ベンジャミン・ブリテン)
クリスチャン・イーレ・ハドラン(P)
アルヴィド・エンゲゴール(指)
オスロPO

録音:2011年5月18-20日
“神の手”が導き出す、さり気なくも感動的なモーツァルト!
ショパン&シューマンのアルバムで多彩なタッチの魅力で聴き手を魅了したハドランのモーツァルト。ここでもその魅力をいかんなく発揮しています。小気味良いテンポの中でも声高に自己顕示を突きつけることなく、内省的なニュアンスを一層大切にしながら、ひたむきにモーツァルトの音楽と一体化する姿勢が見事に結実した名演となっています。
まず「第21番」のなんという愛らしさ!特に第2主題がこれほど優しく微笑みかける演奏には久しく接していなかった気がします。展開部も感傷的な側面を強調することなく、音楽の軽妙さを維持。そこからふと顔を覗かせる悲しみをさり気なく表出するのです。この「さり気なさ」こそが、モーツァルトを奏でる上での必須条件であることを改めて痛感させます。更に心奪われるのが第2楽章!指揮のエンゲゴールが敷き詰める洗練された空気感をそのまま受け継いで、一点の曇もないピュアなテクスチュアを一貫させますが、これ程ムーディに流れる瞬間が皆無で、音楽の輪郭がキリッと立ち上がり続ける演奏は初めてです。個人的にこの楽章は本当にモーツァルトが書いた曲?と疑ってしまうほど表面的な音楽だと思っていただけに目からウロコです!
「第22番」は、21番でも只者ではないと感じた、指揮者エンゲゴール(オルランド四重奏団のリーダーと務めた)のニュアンスの凝縮力にまず惹きつけられます。溢れる表現意欲を自然体で音楽に注入する姿勢はハドランのピアノと全く共通する特徴なので、両者が融合して築く音楽が素晴らしいのも自明の理と言えましょう。
ハドランは、そのタッチの美しさとイン・テンポを基調としたさりげない進行はそのままに、明らかに作品の性質に添って表現の構えを大きく取ることで、懐の深さと広さを感じせる音楽を展開しています。急に音楽が劇的になる第1楽章3:42からの呼吸の持続力は必聴!そして、これ以上何も望みようのないほど感動的な第2楽章!まさにニュアンスの宝石箱で、五感の全てを優しく刺激し続けるのですからたまりません。随所に挟まれるオケだけによるアンサンブルの妙味もお聴き逃しなく。【湧々堂】

50-1403
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ変ロ長調K.454
ストラヴィンスキー(ドゥシュキン編):ディヴェルティメント
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ.ハ長調K.296
エスター・ホッペ(Vn)、
アリスター・ビートソン(P)

録音:2012年12 月17、18日/チューリヒ放送スタジオ
エスター・ホッペは1978年生まれのスイスの女流ヴァイオリン奏者。バーゼル音楽アカデミー、フィラデルフィアのカーチス音楽学校、ロンドンのギ ルドホール音楽学校に学び、2002年にザルツブルクで行われた第8回モーツァルト国際コンクールで優勝。2009年から2013年までミュンヘン室内 管弦楽団のコンサートミストレスを務めました。CDではパユやカピュソンと共演したサン=サーンスの「動物の謝肉祭」(EMI)が知られますが、今回 Clavesレーベル初登場、得意のモーツァルトを披露しています。カップリングはストラヴィンスキーのディヴェルティメント。ストラヴィンスキーが1928 年にチャイコフスキーのピアノ曲や歌曲をオーケストレーションしたバレエ音楽「妖精の口づけ」を、1934年にヴァイオリニストのドゥシュキンの協力でヴァ イオリンとピアノ用に再編曲したもの。プレスラーの愛弟子ビートソンの柔らかなピアノも聴きものです。 (Ki)
50-1409
ハイドン:ピアノ曲集
アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6
ピアノ・ソナタ 変イ長調 Hob.XVI:46
ピアノ・ソナタ ハ短調 Hob.XVI:20
ピアノ・ソナタ ホ短調 Hob.XVI:34
変奏曲 変ホ長調 Hob.XVII:3
ファブリツィオ・キオヴェッタ(P/Steinway & Sons,D)

録音:2013年2月9&10日/サラ・マーラー(イタリア)
1976年ジュネーヴ生まれのファブリツィオ・キオヴェッタの新譜はハイドンです。キオヴェッタはパウル・バドゥラ=スコダ、ジョン・ペリー、ドミニク・ ヴェーバーなど、世界の名だたる名教師・ピアニストに師事し、ソロはもちろんのこと室内楽、声楽の伴奏、そして即興演奏など様々な演奏形態の作品を 積極的に学んできました。師のバドゥラ=スコダは「繊細にして熱い感情が伝わる演奏」と激賞し、演奏者として尊敬の念をもっています。Clavesレーベ ル初登場となったシューベルト(50 1213)では一音一音の粒立ちの良さと美しく光り輝くタッチ、そして絶妙なペダリングと、実に見事なまでの演奏を 聴かせてくれました。新録音となるハイドンでも、キオヴェッタならではの繊細なタッチを披露しております。 (Ki)
50-1410
ブラームス:弦楽六重奏曲第2番 ト長調 Op.36
弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調 Op.18
シネ・ノミネQ【パトリック・ジュネ(1Vn)、フランソワ・ゴトロー(2Vn)、ハンス・エジディ(Va)、マルク・ジェルマン(Vc)】、
ニコラス・パシュ(Va)、
フランソワ・ギュイエ(Vc)

録音:2014年2月9-11日/ラ・ショー=ド=フォン、スイス
2014年に結成40 周年をむかえたシネ・ノミネ四重奏団。現在も精力的に演奏活動・録音をしておりますが、期待の最新盤は名曲ブラームスの弦 楽六重奏曲集を録音しました。シネ・ノミネ四重奏団と言えば、旋律を浮きだたせ雄弁に歌い上げる演奏が魅力ですが、このブラームスでも各パート の聴かせどころをおさえた美しい演奏を披露しております。 弦楽六重奏曲第1番は、ブラームスの生涯で最も幸福で実りの多い時期に作られました。そのため、幸福さと若々しさと情熱にあふれており、新鮮 で色彩豊か、さらに民謡風な旋律に富んだ初期の傑作のひとつに数えられます。一方、第2番は1番にくらべ、より繊細で芸術的でブラームスの個 性が発揮されたロマン的な作品と言えます。 (Ki)

50-1416
ヨアキム・カール〜デビュー
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
ブラームス:創作主題による変奏曲 Op.21-1
ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
シューマン(リスト編):献呈 S.566
ヨアキム・カール(P;Steinway&Sons)

録音:2014 年 9月21-24日/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
若き才能を発掘し優秀録音でリリースを続けているスイスClavesレーベルの“デビュー”シリーズの最新盤は、俊英ピアニストのヨアキム・カールです。カー ルは1988年ノルウェーのベルゲン生まれ。レイフ・オヴェ・アンスネスと言った世界的ピアニストに師事し、その後ヨーロッパを中心に演奏活動をはじめ、 ウィグモア・ホール、グリーグ・ホール、コンツェルトハウス・ベルリン、ベルリン・フィルハーモニーなど、名だたるホールでの演奏歴がございます。また、 華やかなコンクール歴の持ち主のカールですが、そのなかでも2014年10月に行われた第14回グリーグ国際ピアノ・コンクールの優勝は世界的にも話題 となりました。当録音はコンクール直前の2014年9月にベルリンのテルデックス・スタジオにて収録されました。
選曲はシューマンのダヴィッド同盟舞曲集と献呈、ブラームスの創作主題による変奏曲、そして、ベルクのピアノ・ソナタです。デビュー盤としては地味と も言える内容ですが、技術はもちろんこと表現力がとわれる作品ばかりでアルバムを構成しており、ピアニストとしての相当な自信がうかがえます。この若さ にして大家を予感させる演奏は、一音一音の粒立ちの良さ、きらめくようなタッチ、温度を感じる音色など、非常に表現力豊かです。今後の活躍に期待せず にはいられません。 (Ki)

50-1501
4手による舞曲集
グリーグ:ノルウェー舞曲集Op.35
ハンス・フーバー:ルツェルン湖よりOp.47
ヘレナ・ヴィンケルマン:3つのスイス舞曲 (2013)
ブルッフ:スウェーデン舞曲集Op.63
グリーグ:ワルツ=カプリスOp.37
クリスティアーヌ・ボーム=サングラール&ダナ・チョカルリエ(ピアノ・デュオ)

録音:2015年1月4-7日/エルネスト・アンセルメ・スタジオ(ジュネーヴ)
ブルッフの「スウェーデン舞曲集」は、ドイツの出版社ジムロックがブラームスの「ハンガリー舞曲」、ドヴォルザークの「スラヴ舞曲」の大ヒットの柳 の下のドジョウを狙って1892年に作らせました。原曲はヴァイオリンとピアノ用で、ブルッフはピアノ4手版とオーケストラ版も作りましたが、今日はもっ ぱらオーケストラ曲として知られています。何故か全く知られていない連弾版全15曲が初めて日の目を見ました。ブルッフといえば甘美なヴァイオリン協 奏曲や「コル・ニドライ」のような弦楽作品に名作が多数ありますが、「スウェーデン舞曲集」の連弾版は親しみやすく効果満点。このアルバムを聴けば、 もっと普及するはずと申せましょう。
スイス出身のハンス・フーバー(1852-1921)の美しいレントラー集「ルツェルン湖にて」も嬉しい登場。全10曲から成り、ブラームス風の落着いた たたずまいが秋の夜長にぴったり。★クリスティアーヌ・ボーム=サングラールはスイス出身。ヌーシャテルとウィーンで学び、室内楽でも活躍。ダナ・チョカルリエはルーマニア出身。ドミニク・ メルレやジョルジュ・プルーデルマッハーに師事。両者がリズム感あふれる演奏を繰り広げます。 (Ki)
50-1502
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 Op.121
クララ・シューマン: 3つのロマンスOp.22
シューマン:おとぎの絵本 Op.113*
ヌリット・スターク(Vn、Va*) 
セドリク・ペシャ(P)

録音:2014 年 4 月18-20 日/ジーメンス・ヴィラ、ベルリン、ドイツ
若手注目のヌリット・スタークと気鋭セドリク・ペシャ。前作、ブゾーニとエネスコのヴァイオリン・ソナタ集(50 2811)に続き、デュオによる待望 の新録音は、クララ&ロベルト・シューマンのヴァイオリン、ヴィオラのための作品集です。ヴァイオリンのヌリット・スタークは1979 年テル・アヴィヴ生まれ。ジュリアード音楽院でロバート・マンに師事し、さらにケルン音楽大学でアルバン・ ベルク四重奏団にも師事したのち、いくつものコンクールで優秀な成績を収めています。ペシャとのデュオをはじめBISレーベルなどからもディスクを リリースしており、今回はヴィオラにも挑戦しております。ピアノのセドリク・ペシャは 2002 年にジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクールで優勝し、 以後 Clavesレーベルからバッハ、ベートーヴェンなどをリリースしております。のびやかで美しいスタークのヴァイオリンと、硬派なペシャのピアノを お楽しみください。 (Ki)

50-1503
バッハ:オルガン作品傑作集 Vol.5
前奏曲とフーガ.ト長調 BWV541
オルガン小曲集より「古き年は過ぎ去りし」BWV614
「主なる神よ、いざ天のとびらを開きたまえ」BWV1092
幻想曲とフーガ.イ短調 BWV904
オルガン小曲集より「キリストよ、汝神の小羊」BWV619
「主キリスト、神の独り子」 BWV Anhang55
オルガン小曲集より「われら悩みの極みにありて」BWV641
ライプツィヒ・コラールより「われらの救い主なるイエス・キリストは」BWV665
前奏曲とフゲッタ ト長調 BWV902
トリオ.ハ短調 BWV21/1
「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147/6
前奏曲(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001より第1楽章アダージョのオルガン編曲版)
フーガ.ニ短調 BWV539
「甘き喜びのうちに」BWV751
「わが確き望みなるイエスは」BWV728
オルガン小曲集より「おお、穢れなき神の子羊」BWV618
ライプツィヒ・コラールより「来たれ、聖霊よ、主なる神よ」BWV651
小糸恵(Org;466Hz / フランツィスクス・フォルクランド製オルガン(1732-37))

録音:2014 年 9月23-25日/クルツィス教会、エアフルト(ドイツ)
日本が世界に誇る世界的オルガニストの小糸恵が歴史的名器を用いて収録しているバッハのオルガン傑作集の第5弾が発売です。今回はフランツィ スクス・フォルクランドが1732年から37年にかけて制作した、ドイツ、エアフルトのクルツィス教会の歴史的なオルガンを使用しました。見た目の壮麗 さもさることながら優美な音色も魅力の名器です。小糸恵はスイスをはじめとしたヨーロッパで非常に高い評価を得ており、現在ではスイス・ローザンヌ で音楽大学の教授として後進の育成にも力を入れております。2013 年3 月には10 年ぶりの帰国リサイタルを大阪のいずみホール、東京の武蔵野市民 文化会館で行い、各公演絶賛され話題となりました。また、2015年3月には2年ぶりの来日公演が決まっております。
収録曲は華やかな前奏曲とフーガ ト長調 BWV541にはじまり、オルガン小曲集の数曲をはさみ、最後はライプツィヒ・コラールの第1曲「来たれ、 聖霊よ、主なる神よ」BWV651で締めくくる曲順で、充実の収録曲です。今回小糸恵による編曲は2篇で、名曲「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147 と前奏曲とフーガ ニ短調 BWV539です。前奏曲とフーガ ニ短調 BWV539のフーガの原曲は、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調BWV1001 の第2楽章ですが、この前奏曲は手鍵盤のみの作品で偽作とも言われております。そのため今回収録されたのは同無伴奏ヴァイオリン作品の第1楽章ア ダージョを前奏曲として編曲しました。無伴奏のあの世界をオルガンで演奏することでより豊かな響きを楽しむことができます。長年ヨーロッパの名器を 演奏してきた小糸恵だからこその的確な編曲・レジストレーションと言えましょう。今後のリリースにも大注目です! (Ki)
50-1504
マッティア・ザッパ〜ロシアのチェロ作品
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ.ハ長調Op.119 (1949)
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ.ニ短調Op.40 (1934)
シュニトケ:チェロ・ソナタ第1番 (1978)
エスター・ホッペ(Vn)、
アリスター・ビートソン(P)

録音:2012年12 月17、18日/チューリヒ放送スタジオ
1973年スイス、ロカルノ出身のチェロ奏者マティア・ザッパ。ジュリアード音楽院に学び、2000年からチューリヒ・トーンハレ管弦楽団、2007年 からはベルリン・フィルのメンバーを務めています。パートナーのマイノルフィとともに様々なレーベルから多くの CD をリリースしていますが、最新盤はロ シアのチェロ・ソナタ集。プロコフィエフ最晩年の清明さ、ショスタコーヴィチ初期の才気煥発、シュニトケ充実期の猟奇といずれも聴き応え満点。豊か な歌心に注目です。 (Ki)
50-1505
ドホナーニ:ピアノ五重奏曲第1番 ハ短調 Op.1(1895)
ピアノ五重奏曲第2番 変ホ短調 Op.26(1914)
トリオ・ノータ・ベネ【リオネル・モネ(P)、ジュリアン・ジュフレイ(Vn)、グザヴィエ・ピーニャ(チェロ)】
シュムエル・アシュケナジ(Vn)、今井信子(Va)

録音:2014年2月24-27日/スイス
ローザンヌ音楽院のクラスメートだった若きスイス人音楽家で結成されたトリオ・ノータ・ベネ。2008年にリリースされたラフマニノフ、アレンスキー、 ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲集(50 2720)以来の久々の新録音はドホナーニのピアノ五重奏曲集です。ヴィオラに今井信子、ヴァイオリンにシュ ムエル・アシュケナジを迎えた豪華共演陣にも注目の新譜です。
ブダペストの王立音楽院で学んだのち、ダルベールからピアノを学びピアニストとして名声を博した作曲家ドホナーニは、ハンガリーの国民楽派の要素 とブラームスに代表されるドイツ・ロマン派のスタイルが渾然一体となった作風です。ドホナーニ18歳のときに作曲された作品1のピアノ五重奏曲ハ短 調は非常にロマンティックで美しい作品です。一方、第2番変ホ短調は作曲家ドホナーニとしての出世作と言え、各パートもソリストのように語らせる手 法は見事で熱く薫る叙情が魅力的な作品です。 (Ki)
50-1508(2CD)
シューマン:ピアノ独奏作品全集 Vol.6
クライスレリアーナ Op.16
4つのフーガ Op.72
パガニーニの奇想曲による6つの練習曲 Op.3
パガニーニの奇想曲による6つの演奏会用練習曲 Op.10
トッカータ ハ長調 Op.7
スケルツォ、ジーグ、ロマンスとフーゲッタ Op.32
ベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲 WoO 31
4つの行進曲 Op.76
子供のための3つのピアノ・ソナタ.Op.118
セドリック・ペシャ(P;Steinway & Sons New York D-101820(1901))

録音:2015年4月24-26日、2015年10月7-10日/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
Clavesレーベルより遂行中のシューマンのピアノ独奏曲全曲録音。前作第5集(50 1103)から5年ぶりのリリースとなる待望の第6弾。今回は名 曲クライスレリアーナを筆頭にパガニーニの奇想曲による6つの練習曲やトッカータなどいずれも華やかで技巧を要する作品が収録されました。 演奏は当シリーズの第2集、第5集も担当したスイスのセドリック・ペシャです。ペシャは1976年フランス人とスイス人の両親のもとに生まれ、ロー ザンヌ、ジュネーヴ、ベルリンの音楽大学にて研鑽を積みました。ピエール・ローラン・エマール、ダニエル・バレンボイム、クリスティアン・ツァハリス など世界的なピアニストに師事、またディートリヒ・フィッシャー=ディースカウに声楽の伴奏をそしてアルバン・ベルク四重奏団に室内楽を学びました。 2002年にはアメリカ、ソルト・レイク・シティーで開かれたジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールにて第1位を受賞し、その後ヨーロッパ、アメリ カを中心にコンサート・ツアーで大成功をおさめました。録音ではシューマンのほかに、デビュー盤のJ.S.バッハのゴルトベルク変奏曲(50 2407)、フ ランス人作曲者のピアノ作品集(50 2719)、ベートーヴェンの後期ピアノ作品集(50 2903)など、多岐にわたる室内楽作品を収録しております。 (Ki)
50-1511
シューマン(ブルーノ・ジュランナ編):幻想小曲集 Op.73
シューマン(エットーレ・コーザ編):F.A.Eソナタより間奏曲
 アダージョとアレグロ Op.70
 3つのロマンス Op.94
ブラームス(エットーレ・コーザ、ボリス・ベルマン編):チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38
エットーレ・コーザ(Va)
ボリス・ベルマン(P;Steinway & Sons)

録音:2013年10月18-20日/イェール大学
数々のヴィオラ編曲録音でも有名なヴィオラ奏者エットーレ・コーザ。最新アルバムではシューマンとブラームスを取り上げました。F.A.Eソナタ、原曲 はシューマンがディートリヒとブラームスとともに作曲した4楽章構成のヴァイオリン・ソナタで、シューマンは間奏曲とフィナーレを作曲しました。この 間奏曲は後にシューマンのヴァイオリン・ソナタ第3番の第3楽章に転用されております。
最後に収録されたのはコーザお得意のブラームスで今回は共演のボリス・ベルマンとともにチェロ・ソナタ1番を編曲しました。
ナポリ生まれのコーザは、生地の音楽院でフランカヴィッラにヴァイオリンとヴィオラを師事した後、メニューインとリジーにも学んだヴィオラ奏者です。 Clavesレーベルより自らも編曲を手がけたヴィオラ編曲小品集(50 2609)、ブラームスのヴィオラ・ソナタ集(50 2802)がリリースされております。 (Ki)

50-1601
フランソワーズ-グリーン・ピアノ・デュオ
クルターク:「ピアノのための遊び」第4巻より、第8巻より抜粋
バッハ(クルターク編):「神の時こそいと良き時」BWV106、
 「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV599、
 「われらキリストを讃えまつらん」BWV611
 「古き年は過ぎ去り」BWV614
 「おお汚れなき神の小羊」BWV618 「ああいかにはかなき、いかに空しき」BWV644
 「深き苦しみの淵より、われ汝に呼ばわる」BWV687
シューベルト:幻想曲 ヘ短調 D.940
フランソワーズ-グリーン・ピアノ・デュオ【アントワーヌ・フランソワーズ&ロビン・グリーン】

録音:2015年9月1&2日/セント・ジョンズ・スミス・スクエア(ロンドン)
スイスClavesレーベルの “デビュー” シリーズ。注目の新譜は期待のピアノ・デュオ、フランソワーズ-グリーン・ピアノ・デュオが登場、2016年に 90歳に迎えたクルタークと、クルターク編曲のバッハ、そしてシューベルトの1台4手作品を収録しました。 ハンガリーを代表する作曲家クルタークは、ブダペストで学んだのち、パリでミヨーとメシアンに師事。1960年代の前衛音楽を吸収し、とくにウェー ベルンの音列技法の発展的一翼を担いました。「ピアノのための遊び(ヤーテーコク)」は1973年により作曲が始まり、現在第8巻、300を超える小品 集です。手のひらや肘などを用いた特殊奏法を含むこれらの作品はクルタークの代表作の一つに数えられます。当録音では第4巻及び第8巻から抜粋が 収録されました。 クルタークは様々な手法のオリジナル作品を作曲する一方、バッハのオルガン小曲集を中心としたコラールを1台4手ピアノ作品に編曲しております。 クルタークの4手による編曲は単に音に厚みを持たせるものではなく、ピアノ・デュオでしか表現することのできない音域の広さを生かした音響効果を追 求しており、プリモ=旋律、セコンド=通奏低音という単純な構造ではないために精巧なアンサンブルが求められます。2008年結成のフランソワーズ-グリーン・ピアノ・デュオは、ヨーロッパで行われた様々なコンクール(スイス(2011年)、イギリス(2013年)、チェ コ(2015年))で優勝している今最も注目されているピアノ・デュオです。満を持してのデビューアルバムとなった当ディスクでは、深い楽譜の読みから 精緻なアンサンブルを聴かせてくれます。 ※トラック9に収録されている「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV599ですが、CDのバックインレイ、及び解説書には誤った作品が記載されております。 (Ki)
50-1602
ショパン:24の前奏曲 Op.28
ベートーヴェン:7つのバガテル Op.33
クリスティアン・ブードゥ(P;Steinway & Sons)

録音:2015年7月22-24日/スイス
2年に一度開催されているクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール。このアルバムには2013年の覇者、クリスティアン・ブードゥが演奏した、ショ パンの24の前奏曲とベートーヴェンの7つのバガテルが収録されております。
ハスキル国際ピアノ・コンクールといえば世界的演奏家への登竜門として知られ、クリストフ・エッシェンバッハ(1965年優勝)、ミシェル・ダルベルト (1975年優勝)、ティル・フェルナー(1993年優勝)、マルティン・ヘルムヒェン(2001年優勝)、キム・ソヌク(2005年優勝)、河村尚子(2007 年優勝)、アダム・ラルーム(2009年優勝)など、過去の優勝者はいずれも錚々たるメンバーです。
クリスティアン・ブードゥはルーマニア系のブラジル人。幼少より才能を開花させたブードゥは、ネルソン・フレイレ主催のコンクールで優勝し、その後 も出場したコンクールで優秀な成績をおさめてきました。2013年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールでの優勝をきっかけに、ヨーロッパをはじめ その名が知られるようになり、世界的ピアニストとしてのキャリアを着実に積んでおります。煌めくようなタッチで繊細なニュアンスを表現するブードゥのショ パンとベートーヴェンは絶品の一言に尽きます。大器を予感させるピアニスト、ブードゥの演奏をお楽しみください。 (Ki)

50-1603
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ピアノ協奏曲第2番
メロディ・チャオ [趙梅笛](P;Steinway&Sons)
ミハイル・ユロフスキ(指)
スイス・ロマンドO

録音:2013年6月24-26日ヴィクトリア・ホール
1994年生まれの中国系スイス人女性ピアニスト、メロディ・チャオ(趙梅笛)。Clavesレーベル第3弾となる最新アルバムは、自身はじめてとなる協 奏曲録音でチャイコフスキーの第1番と第2番に挑みました。チャオは幼いころから逸材として注目され、10歳でバッハ、モーツァルト、シューベルトを 収録したアルバムでCDデビュー。その後、13歳のときにはショパンの練習曲全27 曲を収めたセカンド・アルバムをリリースし、一躍スイス内外で話題 となりました。Claves レーベルのデビュー盤となったリストの12の超絶技巧練習曲集(50 1110)では、圧倒的なテクニックと情感豊かな表現で聴き 手を虜にし、Claves第2弾のベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集(50 1304)では技術的にはもちろんのこと、音楽的には10代とは思えないほど濃 密な演奏で聴衆を驚かせました。 チャイコフスキーの作品でもっとも有名なピアノ協奏曲第1番と知名度が低い第2番。近年、ボリス・ベレゾフスキーやデニス・マツーエフなどロシア 系ピアニストたちが頻繁にコンサートでとり上げ、録音も増えつつあります。ピアノ協奏曲第2番は第1番の5年後、1879から80年に作曲されました。ヴァ イオリン協奏曲、交響曲第4番の直後という充実期の産物で当演奏では演奏時間45分弱の大作です。非常に難技巧の要求される作品ですが、チャオは 技術的に余裕すら感じることのできる演奏を披露しております。指揮は1945年モスクワ生まれのミハイル・ユロフスキ(近年めざましい活躍のウラディー ミル・ユロフスキの父)。彼はロシアが生んだオイストラフ、ロストロポーヴィチ、コーガン、ギレリスといった巨匠の音楽に触れてきました。瑞々しく溌剌 としたチャオの演奏を見事に好サポートしております。2015年に21歳を迎えたチャオ。今後の活躍が一層楽しみな若手ピアニストの一人と言えましょう! (Ki)
50-1604
プーランク:チェロ・ソナタ
フォーレ:悲歌 ハ短調Op.24、
 蝶々.イ長調Op.77、ロマンス.イ長調Op.69、
 シチリアーナ.ト短調Op.78、
 セレナード.ロ短調Op.98
コミタス:Al Ailux、Grunk、Hov arek、
 Garoun a、Keler tsoler、
 Yergink Ambel e、Kele keke、
 Alakiaz-khengui dzar、
 Shogher djan、Gakavik、Tchinar es、
 Hoy Nazan、Shaghker,Shugker
アストリッド・シラノシアン(Vc)
テオ・フシュヌレ(P)

録音:2015年9月21&22日/アンセルメ・スタジオ(ジュネーヴ)
期待の若手チェリスト、アストリッド・シラノシアンがプーランク、フォーレ、コミタスの作品を収録しました。アルメニア系フランス人のシラノシアンは 1988年リヨン生まれ。音楽一家のもと幼少の頃よりチェロをはじめ、その才能を開花させました。2013年に開かれたペンデレツキ国際チェロ・コンクー ルで優勝した後、ヨーロッパを中心に活躍の場を拡げております。シラノシアンはソロから室内楽まで膨大なレパートリーを誇り、レジス・パスキエ、ヨー・ ヨーマ、ベルトラン・シャマユなど世界の名だたる演奏家と共演しております。
当ディスクでは彼女のルーツであるアルメニアとフランスの作曲家の作品を取り上げ、プーランクの代表作チェロ・ソナタにはじまり、フォーレの小品集、 そしてアルメニアを代表する作曲家コミタスの作品で構成しております。コミタスはアルメニアの民俗伝承や教会の伝統音楽から強い影響を受けた作曲家 で、ここに収録された作品もコミタス独自の香りがします。 ピアノのテオ・フシュヌレは1994年ニース生まれ。2013年に開かれたフォーレ国際コンクール優勝などの受賞歴を誇ります。成田達輝のデビュー盤 (SONARE 1019)でもその実力を披露しております。 (Ki)
50-1605
マウリツィオ・カッツァーティ(1616-1678):ミサ・コンチェルタータ、グローリア、クレド、ビータス
セバスティアン・アントン・シェーラー(1631-1712):イントナティオ・セクンダ・セクスティ・トーニ
カッツァーティ:ラウダーテ・ドミヌ
シェーラー:イントナティオ・セクンダ・セクスティ・トーニ
カッツァーティ:マニフィカト
プラメナ・ニキタッソーヴァ(Vn)
エリザヴェータ・コズロヴァ(Vn)
ロラ・フェルナンデス(Va)
ダニエル・ロザン(Vc)
パスクワール・マッサロ(ヴィオローネ)
ジュリア・ジェニーニ(Fg)
ミゲル・リンコン(テオルボ)
アドリアン・ピエス(Org)
フランチェスコ・サヴェリオ・ペドリーニ(指)
アンサンブル・ヴォーチェス・スアーヴェ

録音:2015年4月6-11日 聖ミカエル・ブロミュンスター
タリアのルッザーラに生まれたマウリツィオ・カッツァーティは、1641年に初の作品集を出版し、才能を開花させました。あらゆるジャンルで作曲を しますが、本作は当時の明確な上演形式がわかっておらず、ボローニャの重要な祭典、街の聖職者聖ペトロニウスの式典で上演された、と推測されています。 カッツァーティにとってこの作品は前衛的な作品であり、ミサと六つの聖歌、マニフィカトで構成されています。演奏するアンサンブル・ヴォーチェス・スアー ヴェは、スイスのバーゼルで、9人のプロ歌手が中心となって2012年に発足し、活躍する合唱団です。ルネッサンスとバロックの上演に特化し、この録 音でも技術の高い演奏を聴かせます。1692年に作られた、聖ミカエル・ブロミュンスターのオルガン演奏も注目の一つ。ペドリーニの指揮で、世界初演 の歴史的上演をお楽しみください。 (Ki)
50-1606
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 D.911 シュテファン・ゲンツ(Br)
ミシェル・ダルベルト(P;Bosendorfer)


録音:2010年10月18-21日/テイエ・ファン・ゲースト・スタジオ(ドイツ)
ドイツを代表するバリトン歌手シュテファン・ゲンツがシューベルト弾きとしても名高いピアニスト、ミシェル・ダルベルトと「冬の旅」を録音しました。 ゲンツは1973年ドイツ、エアフルト生まれ。ライプツィヒ及びカールスルーエ音楽大学で学び、1994年のブラームス国際コンクール優勝を皮切りに数々 の国際コンクールで入賞しドイツを代表するバリトン歌手としての確固たる地位を築きました。
ゲンツを有名にさせたのはこの「冬の旅」です。それは1997年のシューベルティアーデ音楽祭にてトーマス・ハンプソンの代役としてゲンツが登場し、 この「冬の旅」を熱唱し話題となりました。シューベルト晩年の音楽の深さを見事に表現した歌唱には脱帽です。さらにシューベルトの作品を最も得意と し歌曲に対して深い理解があるミシェル・ダルベルトの伴奏によりこの作品の魅力を最大に引き出しております。「冬の旅」の新の決定盤が登場です! (Ki)
50-1609
『バロック・スウィング Vol.U』
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
グルック:メロディ〜『オルフェオとエウリディーチェ』より
 インヴェンション第8番 ヘ長調 BWV779、第4番 ニ短調 BWV775、第13番 イ短調 BWV784
グルック:精霊の踊り〜『オルフェオとエウリディーチェ』より
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ホ長調「春」Op.8-1 RV269
ヘンデル:組曲 ニ短調 HWV437
バッハ:前奏曲とフーガ第3番 変イ長調 BWV848
バッハ-プレシス:New Jazz-Suite【T.前奏曲〜無伴奏チェロ組曲第1番 BWV1007より/U.アルマンド〜フランス組曲第5番 BWV816より/V.アリア〜ゴルトベルク変奏曲 BWV988より/W.サラバンド〜主よ、人の望みの喜びよ BWV147/X.コラール〜「主イエス・キリスト、われ汝に呼ばわる」BWV639/Y.ジーグ〜パルティータ第1番BWV825より】
ガーシュウィン:アイ・ガット・リズム

以上、Charl Du Plessisによる編曲
Charl Du Plessis Trio
【Charl Du Plessis(P)、Werner Spies(ベース)、Hugo Radyn(ドラム)】

ライヴ録音:2015年7月26日/聖ジョルジュ教会(エルネン)
南アフリカ出身のCharl Du Plessisにより2006年に結成されたCharl Du Plessis Trio。このアルバムは2015年7月、スイスのエルネンで開かれ た音楽祭のライヴ盤です。このピアノ・トリオはクラシックからロック、レゲエ、サルサに至るまでいわゆるクロスオーバーの音楽を得意とする文字通り “ジャ ンルの垣根を越えた”アーティストとして年間130ものライヴを行っている実力派。今回のコンセプトは『バロック・スウィング』と題し、その名の通り、バロッ ク時代の作曲家の作品をとりあげました。 バッハのトッカータとフーガ ニ短調にはじまり、グルックのメロディと妖精の踊り、ヴィヴァルディの「春」、ヘンデルの組曲などをおしゃれにスウィング させます。また、「New Jazz-Suite」はバッハの名曲を組曲した彼らのオリジナル作品。無伴奏チェロ組曲の前奏曲、ゴルトベルク変奏曲のアリア、「主よ、 人の望みの喜びよ」、「主イエス・キリスト、われ汝に呼ばわる」など、バッハの魅力が凝縮された彼らの自信作です。最後にアンコールで演奏されたガー シュウィンのアイ・ガット・リズムでこのライヴは華やかに締めくくりました。 (Ki)
50-1610(2CD)
マルゴワールとコルシ
ガスパール・フリッツ(1716-1783):交響曲 ト長調 Op.6-3
 交響曲ト短調 Op.6-6
フリードリヒ・シュヴィンドル(1737-1786):交響曲 変ホ長調 Op.10-3
 交響曲 ハ長調 Op.10-1
ニコラ・シェレル(1747-1821):ソナタ「管弦楽の中で」 ニ長調 Op.8*
 ピアノフォルテとヴァイオリンのためのソナタ へ長調 Op.4*
 チェロとピアノフォルテのためのソナタ 変ロ短調 Op.5*
シュヴィンドル:ヴァイオリンとチェロのためのデュオ 変ロ長調 Op.6*
フリッツ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調 Op.3*
フローレンス・マルゴワール(Vn&指)
ジュネーヴ HEM バロックO
パオロ・コルシ(ピアノフォルテ)*、
ル・アルモニーチェ・スフェーレ*

録音:2016年5 & 6月
17、18世紀のジュネーヴは芸術の都でした。ヨーロッパの主要な街道が交差する地理も影響し、様々な国の芸術家が集まっては交流して、最先端の 文化が花開いていました。音楽は貴族のサロンから市民のコンサートホールに場を移し、芸術の需要と供給が高まって、演奏家や舞踏家、楽器製作者の 活動が活発な、まさに芸術の黄金期を迎えていました。当ディスクには当時の貴重な資料から再現された、ジュネーヴに関 連する3人の作曲家の交響曲、 室内楽集です。ジュネーヴの音楽家で最も有名と言われるフリッツ、ジュネーヴ音楽界に一族で貢献し現代再注目されているシェレル、アムステルダム出 身でジュネーヴに長く滞在したシュヴィンドルの3人の作品が、当時のジュネーヴ音楽界の華やぎを伝えます。
演奏はバロックと古典派のスペシャリストとして第一線で活躍する指揮・ヴァイオリンのフローランス・マルゴワールが率いるジュネーヴHEMバロック 管弦楽団と、世界的ソリストから信頼を集めるチェンバロ・ピアノフォルテ・オルガン奏者のパオロ・コルシが代表を務める室内楽団ル・アルモニーチェ・ スフェーレ。バロックと古典派の中間に位置する端正で華のある響きが魅力的な作品集です。 (Ki)
50-1613
ヒナステラ:ハープ協奏曲 (1956)
ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲
ボワエルデュー:ハープ協奏曲ハ長調 (1800)
アナイス・ゴドゥマール(Hp)
レオ・フセイン(指)ノルマンディ・ルーアン歌劇場O

録音:2015年10月24-29日/ノルマンディ・ルーアン歌劇場
1991年生まれのフランスのハープ奏者アナイス・ゴドゥマール。リヨン音楽院で学び、さらにローザンヌでも勉強を続けました。2012年にイスラエル・ ハープ・コンクールで優勝し、2015年にグシュタート山頂音楽祭でティエリ・シェルツ賞を受賞し、その賞品として当ディスクの録音が実現しました。フ ランス風な色香漂う優雅な演奏で、美しい容姿ともあいまって人気が出ること間違いなしの逸材。日本でもおなじみの指揮者レオ・フセインが絶妙な伴奏 を付けています。 (Ki)
50-1614
アロイス・フォルヌロ(1890-1965):作品集
(1)4声の混声合唱のためのミサ曲Op.25(1935)
(2)4声の混声合唱のためのモテットOp.4(1920)
(3)「めでたし元后よ」Op.26〜4声の混声合唱のための
(4)「アヴェ・マリア」Op.6(1924)〜ソプラノとオルガンのための
(5)4つの間奏曲〜オルガンのための
(6)フーガ〜オルガンのための
(7)鎖につながれたプロメテウス(1948)
(8)ピアノ協奏曲Op.29(1944)
(1)-(3)ローザンヌ高等音楽院cho(HEMU合唱団)
(4)イェニファー・ペラガウ(S)、オルガ・ジューコワ(Org)
(5)(6)シリル・ユリアン(Org)
(7)(8)ローザンヌ高等音楽院O(HEMUO)、エマニュエル・シフェール(指)
(9)オクサナ・シェフチェンコ(P)

ライヴ録音:(1)-(6)2015年2月7日/聖ミシェル教会(フリブール)、(7)(8)2015年12月5日/BCVコンサートホール(ローザンヌ)
イスの作曲家、アロイス・フォルヌロ(1890-1965)の作品集。フォルヌロは、ローザンヌのピュイで音楽を、1909年からパリのスコラ・カントル ムでダンディに作曲を、そしてルジュヌにヴァイオリンを学びました。そして、1910年にプフィッツナーのオペラ・コースで1年間学んだ後にローザンヌ に戻り、その後は当地の音楽文化に貢献しました。 フォルヌロの作品は美しい旋律とラヴェルを思わせるアルカイックな趣の音楽が最大の魅力で、どの作品を聴いても思わずうっとりしてしまいます。こ とに合唱作品の美しさは格別で、合唱ファン狂喜と言えます。なお、当ディスクの収録曲ではありませんが、世界が注目する日本人指揮者の山田和樹が 2015年12月にローザンヌ室内Oを指揮した演奏会でもフォルヌロの「春の旅」をとりあげていることからも、その注目度をうかがい知ることが できます。知られざる作曲家ながら、一度聴けばその魅力に虜になってしまうことでしょう。
50-1615
メンデルスゾーン:6つのオルガン・ソナタ.Op.65
第1番 ヘ短調/第2番 ハ短調/第3番 イ長調/第4番 変ロ長調/第5番 ホ長調/ニ短調
ベンジャミン・リゲッティ(Org;アロイ・モーゼル1834年制作)

録音:2015年10月/聖ニコラ大聖堂(フリブール、スイス)
1982 年スイス生まれの俊英オルガニスト、ベンジャミン・リゲッティがメンデルスゾーンのオルガン・ソナタに挑戦しました。6つのオルガン・ソナタ.Op.65はあの有名なヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64と同時期に作曲された作品。大バッハの6つのソナタの存在を感じさせる技巧的な作品で、傑作 を次々と生み出したメンデルスゾーンの充実期のオルガン・ソナタ集です。当録音では、聖ニコラ大聖堂に据え付けられたオルガン・ビルダー、アロイ・モー ゼルが1834年に制作した歴史的オルガンを使用しております。 (Ki)

50-1701
モーツァルトとプーランク
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第25(18)番 ト長調 K.301(293a)
 ヴァイオリン・ソナタ第28(21)番 ホ短調 K.304
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第34(26)番 変ロ長調 K.378(317b)
エスター・ホッペ((Vn)
アリスター・ビートソン(P)

録音:2016年4月16&17日/バイエルン放送(ミュンヘン)
麗しきヴァイオリニスト、エスター・ホッペによるモーツァルト第2弾、カップリングはプーランクです!エスター・ホッペは1978年生まれのスイスの ヴァイオリン奏者。バーゼル音楽アカデミー、フィラデルフィアのカーチス音楽学校、ロンドンのギルドホール音楽学校に学び、2002年にザルツブルクで 行われた第8回モーツァルト国際コンクールで優勝。2009年から2013年までミュンヘン室内Oのコンサートミストレスを務めました。Clavesレー ベルからリリースした前作、ストラヴィンスキーを組み合わせたモーツァルト第1弾(50 1403)は話題となりました。 今回のカップリングはプーランクのヴァイオリン・ソナタです。プーランクの唯一のヴァイオリン・ソナタは、スペインの作家であるフェデリコ・ガルシア・ ロルカに献呈されました(1936年に銃殺)。変幻自在に目まぐるしく雰囲気の変わるこの作品の初演は、1943年6月21日にジネット・ヌヴーとプー ランク自身の演奏によりパリのサル・ガヴォー行われました。なお、当ディスクを含む今日親しまれて演奏されているのは1949年に改訂版です。美しく も儚いプーランクの傑作をホッペの表現力豊かな演奏でお楽しみいただけます。 (Ki)
50-1702(3CD)
ジュネーブ国際音楽コンクール入賞者によるフェスティバル2015
■Disc1(70’18”)
(1)ラモー:新クラヴサン組曲集第1番(第4組曲)
(2)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
(3)ショパン:24の前奏曲Op.28より第13番嬰ヘ長調、第14番変ホ長調、第15番変ニ長調「雨だれ」、第16番変ロ短調、第17番変イ長調、第18番ヘ短調、第19番変ホ長調、第20番ハ短調、第21番変ロ長調、第22番ト短調、第23番ヘ長調、第24番ニ短調
(4)ショパン:マズルカ風ロンドヘ長調Op.5
■Disc2(66’15”)
(1)シューマン:謝肉祭Op.9より「キリアーナ」「ショパン」「エストレッラ」「再会」「パンタロンとコロンビーヌ」「ドイツ風ワルツ」「間奏曲『パガニーニ』」「告白」「プロムナード」「休息」「ペリシテ人と戦うダーヴィド同盟の行進」
(2)ベートーヴェン(リスト編):交響曲第5番「運命」より第2楽章
(3)シューベルト(リスト編):12の歌S.558より「水に寄せて歌う」「魔王」
(4)リスト:巡礼の年第1年「スイス」より「ジュネーブの鐘」S.160
(5)リスト:ピアノ・ソナタロ短調S.178よりカンタンド・エスプレシーヴォ
(6)リスト:巡礼の年第3年S.163より「エステ荘の糸杉に寄せて-葬送歌第1曲、第2曲
■Disc3(59’55”)
(1)リスト:パガニーニによる大練習曲S.141より第3番嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」、第4番ホ長調、第5番ホ長調「狩り」、第6番イ短調「主題と変奏」
(2)スクリャービン:24の前奏曲Op.11より第1番ハ長調、第2番イ短調、第3番ト長調、第4番ホ短調、第5番ニ長調、第6番ロ短調、第15番変ニ長調、第16番変ロ短調、第17番変イ長調、第18番ヘ短調、第21番変ロ長調、第22番ト短調、第23番ヘ長調、第24番ニ短調
(3)デュカス:ピアノ・ソナタ変ホ短調より第2&3楽章
(4)田中カレン:クリスタリーヌ
■Disc1(70’18”)
(1)イリーナ・ザッハレンコヴァ(P)【第65回第3位(2005年)】
(2)ニコラ・スタヴィ(P)【第61回第2位(2001年)】
(3)ムン・ジヨン(P)【第74回第1位(2014年)】
(4)ホンギ・キム(P)【第74回第3位(2014年)】

■Disc2(66’15”)
(1)大崎結真(P)【第62回第3位(2002年)】
(2)ローランド・クリューガー(P)【第61回第1位(2001年)】
(3)セルゲイ・クドリャコフ(P)【第62回第1位(2002年)】
(4)ミハイル・スポロフ(P)【第72回第2位(2012年)】
(5)イ・ヒョジュ(P)【第70回第2位(2010年)】
(6)ロレンツォ・スーレ(P)【第72回第1位(2012年)】

■Disc3(59’55”)
(1)パラヴィ・マヒダラ(P)【第74回第2位(2014年)】
(2)マリア・マシチェワ(P)【第70回第2位(2010年)】
(3)ハオ・ドゥアンドゥアン(P)【第68回第2位(2008年)】
(4)松下彩(P)【第72回第3位(2012年)】

ライヴ録音:2015年11月14&15日/バティモン・デ・フォルス・モトリス(ジュネーブ/スイス)
世界的音楽家への登竜門として名高いジュネーブ(ジュネーヴ)国際音楽コンクール。その歴史は古く、1939年に第1回が開催されその後ほぼ毎年開催さ れています。第1回のピアノ部門の優勝者はアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリで、その後第8回(1946年)にはフリードリヒ・グルダ、第19回(1957 年)にはマルタ・アルゲリッチが優勝するなど、世界的演奏者を数多く輩出してきました。 当ディスクは第75回(2015年)のコンクール開催を記念として過去のピアノ部門の入賞者14人が出演した2日間のフェスティバルのライヴ収録した3枚 組です。当時弱冠18歳で優勝したムン・ジヨン、圧倒的なテクニックと豊かな情感で評価を集めたローランド・クリューガー、当コンクールをはじめ世界の名 だたるコンクールの受賞歴を誇る大崎結真、松下彩、難曲揃いのティシチェンコのピアノ作品集(BIS SA 2189)のディスクでも評価の高いニコラ・スタヴィ、 NHK交響楽団の第1コンサートマスター篠崎史紀が絶大な信頼を寄せるセルゲイ・クドリャコフなど、当コンクールから羽ばたいたピアニストが感性豊かな 演奏を披露しております!録音はClavesレーベルでもおなじみのジャン=クロード・ガブレルが担当。ガブレルは小糸恵のバッハのオルガン作品集をはじめ とする録音で高く評価を得ている名録音技師です。 (Ki)
50-1705
ブロッホ:ヴァイオリン・ソナタ第1番(1920)
ヴァイオリン・ソナタ第2番「神秘の詩」(1924)
ピアノ・ソナタ(1936)
ヌリット・スターク(Vn)
セドリック・ペシャ(P)

録音:2017年2月/テルデックス・スタジオ(ドイツ)
ユダヤ民族主義の立場を強調した作曲家ブロッホはジュネーヴに生まれ。ジュネーヴ音楽院で教鞭をとったのち、1917年に教師としてニューヨークに 招かれ、1924年には市民権を得ました。ブロッホの作品はユダヤ教の典礼音楽や、ユダヤ人の民俗音楽を色濃く呈し、その代表作としてチェロと管弦 楽のために書かれたヘブライ狂詩曲「シェロモ」やヴァイオリンとピアノのために書かれた「バール・シェム」〜ハシディズム教徒の生活の3つの情景(と りわけ第2曲のニーグンは有名)などを残しました。
2つのヴァイオリン・ソナタともに渡米後1920年代の作品で濃厚でエキゾチックな旋律が印象的です。第1番ではヴァイオリン・パートの冒頭からG 線のみで弾かれる旋律が続き、畳み掛ける音符の連続により隙のない緊張感を与えます。ピアノ、ヴァイオリンともに高度な技術を要し、一度聴いたら耳 から離れない強いインパクトをもたらします。 ブロッホは1930年にスイスに戻るも、第二次世界大戦を避け1939年にふたたびアメリカに渡りました。ピアノ・ソナタは1936年に書かれました。 戦中の混乱や心の葛藤があらわれており、またブロッホの後期の作品らしく新古典主義の傾向が強くあらわれております。 ヌリット・スタークとセドリック・ペシャのデュオは、これまでにブゾーニ、エネスコのヴァイオリン・ソナタ集、シューマンのヴァイオリン・ソナタ集な どをリリースしております。 (Ki)
50-1707
シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番 ト長調 D.894
ハイドン:ピアノ・ソナタ第46番 変イ長調 Hob.XVI.46
ドビュッシー:版画
ギョーム・ベロン(P;Steinway & Sons)

録音:2016年9月/スイス
イスマエル・マルゲンとのピアノ・デュオ作品の録音でも活躍のギョーム・ベロンがついにソロ・ディスクをリリースします。1992年生まれのベロンは アンゲリッシュ、フランク・ブラレイ、レオン・フライシャー、ペヌティエらに師事。2008年のブザンソンでの若き音楽家コンクールでピアノ部門賞を受賞。 ジャン=フレデリック・ヌーブルジェのトリオを初演するなど、室内楽の分野でも活躍が期待されております。繊細でタッチが魅力のベロンの音色は今回収 録した作品との相性がよく、凛とした気品を漂わせ、緻密に練り上げられた演奏が魅力です。 (Ki)
50-1708
「幻想」
ルチアナ・ギガッツィ&マウリツィオ・コロンナ(1959-):フォルメンテラ島〜ピアノとギターのための
ギガッツィ&コロンナ:セザンヌ〜ピアノとギターのための
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):幻想曲 Op.145〜ギターとピアノための
ハンス・ハウク(1900-1967):幻想曲〜ギターとピアノための
ジェラルド・シュヴェルツベルガー(1941-2014):ラテン組曲
ジョン・W・デュアート(1919-2004):合奏曲 Op.72〜ギターとチェンバロ、またはピアノのための
パオロ・ペッシーナ(1969-):ピアソラへのオマージュ〜ギターとピアノための哀歌
ピアソラ(1921-1992):言葉のないミロンガ
 ブエノスアイレスの夏
 ブエノスアイレスの冬
デ ュオ・ペ ル ラムジカ【 ソフィー・ル ー ダ ズ・ムドリー(P)、グレゴリー・スカレシア(G)】

録音:2014年7月/サクソン(スイス)
ピアノとギターのデュオ・ペルラムジカが「幻想曲」に焦点をあてたアルバムをリリースしました。ピアノとギターいう珍しい組み合わせのこのデュオは2008 年結成。結成前からのキャリアを入れると既に15年の共演歴を誇ります。両楽器の音量バランスの難しさからお互いの音を繊細に聴き分けるのに非常に苦 労が伴うデュオ作品ですが、デュオ・ペルラムジカは流石に長年の経験から絶妙なバランスで弾き分けております。
19世紀から20世紀のレパートリーをおさめたこのアルバムにはカステルヌオーヴォ=テデスコ、ピアソラをはじめギガッツィ&コロンナ、シュヴェルツベル ガーなどの作品を収録。幻想的で哀愁漂う世界が広がります。ギター・ファン必聴のアルバムです! (Ki)
50-1709
マーラー:交響曲第4番(編曲:クラウス・ジーモンによる室内アンサンブル版)
アルトゥル・シュナーベル(1882-1951):歌曲Op.11&Op.14より「それから」Op.11-2、「マリアの歌」Op.11-4、「わが子よ、私はいくよ」Op.11-7、「夜景」Op.14-14、 「Heisst es viel dich bitten?」Op.14-16(編曲:グラツィエッラ・コントラットによる室内アンサンブル版)
ラヘル・ハルニッシュ(S)
グラツィエッラ・コントラット(指)、
ミューテン・アンサンブル・オーケストラ

録音:2016年7月/ブルネンホフ・ラジオスタジオ(チューリッヒ/スイス)
美声の持ち主であるソプラノ歌手、ラヘル・ハルニッシュが注目の新譜をリリース。収録作品はマーラーの交響曲第4番とシュナーベルの歌曲を室内ア ンサンブルによる伴奏で録音しました。作曲家、ピアニスト、指揮者として活躍のドイツのクラウス・ジーモンが編曲したマーラーの交響曲第4番は実演、録音でも高い評価を得ております。マー ラーの豊かな響きを室内アンサンブルで表現しているこの編曲では、マーラーの特質した美しい旋律を際立たせております。さらにピアノ、アコーディオン が加わることによりしっかりとした構築を示し、原曲の雄大な響きも堪能できます。透明度の高いこの名曲の新たな魅力を再発見できる編曲です! そして注目はアルトゥル・シュナーベル(1882-1951)の歌曲です。シュナーベルといえばピアノの名手と知られ、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全 集をはじめ数々の名録音を残してきました。ピアニストとしてだけでなく作曲家としてもその才を認められたシュナーベルは “創造するヴィルトゥーオソ” と して3つの交響曲、5つの弦楽四重奏曲、ピアノ協奏曲、ピアノのための7つの小品、そして歌曲などを残しました。ここに収録された歌曲からの抜粋で は当演奏の女流指揮者グラツィエッラ・コントラットによる編曲で、室内アンサンブルの伴奏でお楽しみいただけます。この歌曲集はシュナーベルの後の 伴侶となったテレーゼ・ベーアのために書かれており、そのどれもが美しい旋律を呈します。 (Ki)
50-1710
モーツァルト:セレナード第7番 ニ長調 K.250「ハフナー」
シェック(1886-1957):セレナードOp.1
ロベルト・ゴンザレス=モンハス(指&Vn[1710年製ジュゼッペ・ガルネリ“フィリウス・アンドレア”])
ヴィンタートゥー ル・ムジークコレギウム

録音:2017年3月/ヴィンタートゥール・シュタットハウス(スイス)
1629年結成のスイス最古のオーケストラ、ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム。当団はピーター・ウィスペルウェイのチャイコフスキーのロココ の主題による変奏曲(EPRC 0017 / KKC 5499)やルドルフ・ケールマンのプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲集(CC 72736)など多数のディスク をリリースしており、丁寧な音楽づくりで定評のある楽団です。当アルバムでは現在コンサートマスターをつとめるロベルト・ゴンザレス=モンハスのヴァ イオリン・ソロが堪能できるモーツァルトのセレナード第7番「ハフナー」とスイスの作曲家シェックの小管弦楽のためのセレナードを収録しました。
ゴンザレス=モンハスはヴィンタートゥール・ムジークコレギウム、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、ヴェルビエ祝祭管弦楽団のコンサー トマスターを兼任する傍ら、室内楽も積極的に取り組み、2017年11月にはキット・アームストロングとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの連続演 奏会を成功させるなど、幅広い活躍が光ります。
オトマール・シェック(1886-1957)はライプツィヒでレーガーに師事。後期ロマン派音楽から出発し、高められたリリシズムを特色とします。このセ レナードでは各楽器のソロ的要素も十分に堪能できる美しい作品です。 (Ki)


50-1711(7CD)
ローザンヌ室内管弦楽団創設75周年ボックス

■CD1〜ヴィクトル・デザルツェンス(指)
(1)バッハ:復活祭オラトリオBWV249よりシンフォニア(1725)
(2)モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488(1786)
(3)モーツァルト:フルート協奏曲第1番ト長調K.313(1778)
(4)ハイドン:交響曲第54番ト長調Hob.I:54

■CD2〜ヴィクトル・デザルツェンス(指)

(1)マリピエロ(1882-1973):のためのオマージュ(1962)
 マルタン:バラード〜フルートとオーケストラのための(1941)
(2)ツビンデン(1917-):室内協奏曲〜ピアノとオーケストラのためのOp.16(1950)
(3)ヘンツェ:5つのナポリの歌〜テノールとオーケストラのための(1956)
(4)ヒンデミット:室内音楽第4番Op.36-3〜独奏ヴァイオリンと多編成の室内管弦楽のための(1925)

■CD3〜アルミン・ジョルダン(指)

(1)ハイドン:交響曲第22番変ホ長調「哲学者」
(2)ハイドン:ベレニーチェのシェーナHob.XXIVa:10より「ベレニーチェはなん
とする?」
(3)ブリテン:イリュミナシオンOp.18
(4)ブラームス:ブラームス:愛の歌(1869)

■CD4〜ローレンス・フォスター(指)

エネスコ:室内交響曲Op.33
 弦楽のための2つの間奏曲Op.12
 管楽の為の十重奏曲Op.14

■CD5〜ヘスス・ロペス=コボス(指)

(1)アリアーガ:「幸福な奴隷」序曲
(2)シューベルト:ヴァイオリンと管弦楽のためのポロネーズ変ロ長調D.580
(3)シューベルト:ヴァイオリンと弦楽合奏のためのロンドイ長調D.438
(3)ファリャ:7つのスペイン民謡
(4)ストラヴィンスキー:組曲第1番〜小オーケストラのための(1925)
 組曲第2番〜小オーケストラのための
(5)ラヴェル:マ・メール・ロワ

■CD6〜クリスティアン・ツァハリス(指)

(1)ハイドン:交響曲第80番ニ短調Hob.I:80
(2)ショパン:ピアノ協奏曲第2番
(3)シューベルト:交響曲第7番「未完成」

■CD7〜ジョシュア・ワイラースタイン(指)

(1)ハイドン:交響曲第60番ハ長調「うかつ者」Hob.I:60
(2)オスバルド・ノエ・ゴリホフ(1960-):「空飛ぶ馬たちの夜」
(3)ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調Op.60
全て、ローザンヌ室内O
■CD1
(1)ベルナルド・シェンケル(Ob)
 録音:1969年1月17日(ライヴ、収録場所不明)
(2)サンソン・フランソワ(P)
 録音:1961年1月30日ローザンヌ市立劇場(ライヴ)
(3)オーレル・ニコレ(Fl)
 録音:1950年6月23日ラジオ・ローザンヌ第1スタジオ(放送用公開収録)
(4)録音:1965年10月15日ラジオ・ローザンヌ第1スタジオ(放送用公開収録)
■CD2
(1)録音:1963年1月28日ローザンヌ市立劇場(ライヴ)
 エドモン・デフランセスコ(Fl)
 録音:1950年9月14日ラジオ・ローザンヌ第1スタジオ(放送用公開収録)
(2)カール・エンゲル(P)
 録音:1957年6月21日(ライヴ、収録場所不明)
(3)ナスコ・ペトロフ(T)
 録音:1957年3月8日(ライヴ、収録場所不明)
(4)ステファーヌ・ロマスカーノ(Vn)
 録音:1963年4月11日(ライヴ、収録場所不明)
■CD3
(1)録音:1976年6月26日(ライヴ、収録場所不明)
(2)デイム・フェリシティ・ロット(S)
 録音:2000年11月21日ローザンヌ、サル・メトロポル(ライヴ)
(3)デイム・フェリシティ・ロット(S)
 録音:2000年11月21日ローザンヌ、サル・メトロポル(ライヴ)
(4)スイス・ロマンド放送cho、アンドレ・シャルレ(合唱指揮)
 録音:1985年3月18日ボーリュ劇場、ローザンヌ(ライヴ)
■CD4
録音:1987年12月8-10日エパランジュ公会堂(セッション)
■CD5
(1)録音:1997年11月11日ローザンヌ、サル・メトロポル(ライヴ)
(2)(3)ギドン・クレーメル(Vn)
 録音:1995年12月12日ローザンヌ、サル・メトロポル(ライヴ)
(3)テレサ・ベルガンサ(Ms)
 録音:1993年8月25日モントルー、ストラヴィンスキー・ホール(ライヴ)
(4)録音:2000年3月7日ローザンヌ、サル・メトロポル(ライヴ)
(5)録音:2000年6月28日ローザンヌ、サル・メトロポル(ライヴ)
■CD6
(1)録音:1996年8月21日サル・デ・ラ・マッツェ(ライヴ)
(2)クリスティアン・ツァハリス(P、指)
 録音:2004年8月25日ロイヤル・アルバート・ホール(ライヴ)
(3)録音:2003年1月21日ローザンヌ、サル・メトロポル(ライヴ)
■CD7
(1)録音:2016年11月22日ローザンヌ、サル・メトロポル(ライヴ)
(2)録音:2015年11月17日ローザンヌ、サル・メトロポル(ライヴ)
(3)録音:2015年11月17日ローザンヌ、サル・メトロポル(ライヴ)
歴史ある当団は創設時より1973年までの約30年もの間、初代芸術監督であるヴィクトル・デザルツェンスが指揮者を務めました。デザルツェンスは 団創設より多彩なレパートリーで魅了。バロックからロマン派はもちろんのこと同時代を生きた20世紀の作品にも積極的に演奏や委嘱をし、当団を世界 的な室内管弦楽団へと押し上げました。その後はアルミン・ジョルダン【1973年-1985年】、ローレンス・フォスター【1985年-1990年】、ヘスス・ ロペス=コボス【1990年-2000年】、クリスティアン・ツァハリス【2000年-2013年】、ジョシュア・ワイラースタイン【2015年-】と伝統は脈々と 継承されており、現在も精力的な演奏活動を続けております。
当ボックスではスイス国営テレビ・ラジオ(RTS)に保存されていた音源からの初出音源が多数を占めます。テープの保管状況もよくさらにRTSの丁 寧なリマスタリングによりもっとも古い音源である1950年の録音も輝きを持った音色でよみがえりました。
歴代の音楽監督に総じて緻密で丁寧な音楽づくりが特徴といえオーケストラとの信頼関係のもと充実の演奏を披露してきました。当ボックスの魅力のひ とつとして豪華なソリストたちによる録音も収録していることです。フランソワによるモーツァルトのピアノ協奏曲第23番、ニコレによるモーツァルトのフルー ト協奏曲第1番、クレーメルによるシューベルトの2篇、ベルガンサのファリャの7つのスペイン民謡など実に多彩な演奏を聴くことができます。
歴史的な録音ばかりでなく2015/16年シーズンから芸術監督に就任したジョシュア・ワイラースタイン指揮による最新録音も収録しております。J.ワ イラースタインは1987年アメリカ生まれ。クリーヴランド弦楽四重奏団のヴァイオリン奏者であるドナルド・ワイラースタインを父に持つ音楽一家に生ま れました。2009年にニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで第1位を獲得後、2011年からニューヨーク・フィルハーモニックの副指揮者を務め、現 在ローザンヌ室内管弦楽団の芸術監督を務めます。創設から現在に至るまでローザンヌ室内管弦楽団の名演を存分に楽しむことのできる充実の内容です! (Ki)

50-1718
ケヴィン・ジャンソン〜デビュー
ラヴェル:鏡
ティエリー・エスケシュ:印象主義者の3つの練習曲(2010-12)
リスト:超絶技巧練習曲〜回想
 アレグロ・アジタート・モルト
ラフマニノフ:音の絵〜ハ長調Op.33の2/ロ短調Op.39の4
リゲティ:練習曲集第1巻〜第4曲「ファンファーレ」/第5曲「虹」
ケヴィン・ジャンソン(P)

録音:2016年9月/ロマンド劇場音楽ザール(スイス)
何と2000年生まれのアイルランドのピアニスト、ケヴィン・ジャンソンのデビュー盤の登場です。12歳で最初のリサイタルを開き、翌年にはモーツァ ルトのピアノ協奏曲第20番を母校のオーケストラと共演、同年バルセロナでラン・ランの教えを受けました。このアルバムは恐るべき難曲ばかりを集めて いて、彼の自信が伺えます。興味深いのが1965年生まれのティエリー・エスケシュが2010年から2012年にかけて作曲した「印象主義者の3つの練 習曲」。第1曲が「ドビュッシー賛歌」、第3曲が「デュティユー賛歌」となっていて、彼らの作風を真似ています。ジャンソンは切れのいいテクニックと 色彩的なタッチで、今後要注目です。 (Ki)

50-1719
ショパン・リサイタル
4つのマズルカOp.17【第10番変ロ長調/第11番ホ短調/第12番変イ長調/第13番イ短調】(1832-33)
2つの夜想曲Op.32【第9番ロ長調/第10番変イ長調】(1836-37)
前奏曲嬰ハ短調Op.45(1841)
バラード第4番ヘ短調Op.52
2つの夜想曲Op.48【第13番ハ短調/第14番嬰ヘ短調】(1841)
ポロネーズ第7番幻想ポロネーズ」
フィンギン・コリンズ(P)

録音:2016年5月20-21日/RTEラジオ・センター、第1スタジオ(ダブリン)
名手フィンギン・コリンズ、Clavesレーベルからの久々の録音はショパン・アルバムです。コリンズは1977年アイルランドのダブリンに生まれ。1999年クラ ラ・ハスキル・コンクールで優勝して以来、着実にそのキャリアをのばしてきました。歌心あふれる丁寧なタッチと豊かな表現力で聴衆を魅了してきたフィンギ ンは、Clavesレーベルで進めているシューマンのピアノ独奏曲全曲録音のうち第1集(50 2601)および第3集(50 2806)に参加。いずれも高い評価を得て きましたが、40才を前についにショパンの作品に挑みました。細部にまで神経のいき届いた美しいタッチで奏でられるコリンズのショパンに期待が膨らみま す。 (Ki)

50-1720(3CD)
歴史的銘器で奏でるC.P.E.バッハ:鍵盤作品集
CD 1
・ソナタ ヘ短調 Wq 57/6
・ソナタ ヘ長調 Wq 55/2
・ソナタ ニ短調 Wq 57/4
・幻想曲 嬰ヘ短調 Wq 67
以上、クラヴィコード【Clavichord by Christian Gottfried Friderici, Gera, 1773, facsimile built by Matthieu Vion, workshop Christopher Clarke, 2011】
・ロンド ニ長調 Wq 56/3
・ロンド ホ長調 Wq 58/3
・ロンド ヘ長調 Wq 57/5
・ロンド ト長調 Wq 57/3
以上、フォルテピアノ【Fortepiano by Christian Baumann, Zweibrucken, 1775】
CD 2
・幻想曲 ハ長調 Wq 59/6
・ロンド ハ短調 Wq 59/4
・ロンド 変ホ長調 Wq 61/1
・幻想曲 変ロ長調 Wq 61/3
・心地好い恋やつれ ヘ短調 Wq 117/30
・ラ・ボーマー ニ長調 Wq 117/26
・ロンド ニ短調 Wq 61/4
・ソナタ ホ短調 Wq 61/5
・幻想曲 ハ長調 Wq 61/6
・ソナタ ニ長調 Wq 61/2
・ロンド ハ長調 Wq56/1
・ソナタ ホ短調 Wq59/1
・ラ・ポット ニ長調 Wq 117/18
以上、パンタロン【Pantalon by Johann Andreas Mahr, Wiesbaden, 1776】
CD 3
・幻想曲 変ホ長調 Wq 58/6
・ロンド 変ロ長調 Wq 58/5
・ソナタ ト長調 Wq 58/2
・ロンド ホ長調 Wq 57/1
・幻想曲 イ長調 Wq 58/7
・ロンド イ短調 Wq 56/5
・ソナタ ホ短調 Wq 58/4
・幻想曲 ヘ長調 Wq 59/5
・ロンド ト長調 Wq 59/2
以上、フォルテピアノ【Fortepiano by Jean-Henri
Silbermann, Strasbourg, c. 1782】
ピエール・ゴア(クラヴィコード、パンタロン、フォルテピアノ)

録音:2016年7月&12月/サクソン(スイス)
サウンド・エンジニア、エディティング&マスタリング:ジャン=クロード・ガブレル
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハは鍵盤作品に革命をもたらした作曲家といえ、斬新なアクセント、突然の遠隔転調、筆記体を 思わせる流動的な表現からの意外な離脱、新たな色彩感、厳密な強弱法の指示など、独自の個性を示しました。その作品は膨大でC.P.E.バッハの残され た作品の中でも圧倒的な数に及びます。 この幅広い表現力を持ったC.P.E.バッハの鍵盤作品を名手ピエール・ゴアが録音しました。今回の録音にあたり歴史的な銘器を含む3つの楽器(クラヴィ コード、パンタロン、フォルテピアノ2台)計4台を使用。修復も長い年月をかけされたもので、当時の響きを追求しております。無限の色彩感を携えた繊 細な響きを大切にしながらもC.P.E.バッハの作品の特徴でもある即興的な要素を見事に表現したゴアの演奏は、この偉大な作曲家の深い人間性に満ちた革 新的な世界に聴き手を誘います。 録音はClavesレーベルでもおなじみの録音技師、ジャン=クロード・ガブレルが担当。ガブレルは小糸恵のバッハのオルガン作品集をはじめとする録音 などで高く評価を得ている名録音技師です。 (Ki)
50-1724
オラツィオ・ショルティーノ(1984-):ピアノと弦楽器のための室内楽作品集(世界初録音)
チェロとピアノのための「詩の日記」(2004-2013)
ピアノ三重奏曲(2012)
ピアノ四重奏曲(2012-2013)*
ピアノ五重奏曲(2012-2013)*
アンブラ・ピアノ三重奏団
スイス・ミュージック・アンサンブル“ニューウェーブ”

録音:2014年2月、3月バーゼル音楽院、2013年/フライブルク音楽大学*
イタリアの作曲家・ピアニストのオラツィオ・ショルティーノの室内楽作品集。ピアノとチェロの二重奏からピアノ五重奏まで、ピアノと弦楽器による様々な編 成の作品がおさめられています。どの作品も鋭い響きながら無機的ではなく、歌心に溢れ、その美しさは紺碧の空を錯綜する光のようです。チェロとピアノのための「詩の日記」は、20世紀イタリアを代表する詩人、ウンガレッティの詩集「一日のための一日(Giorno per giorno)」の中の詩に関連 した作品。息子を亡くした詩人の嘆きが劇的な音楽となって表れているこの作品は、器楽曲でありながらも「無言歌」のようです。ピアノ三重奏曲は、極限まで 楽器の表現力を使い切るような響きが印象的な作品。弦楽器の鋭い歌が聴き手を捉えて離しません。ピアノ四重奏曲、ピアノ五重奏曲はどちらもピアノに重 点が置かれた作品。ピアノ・パートが音楽を主導し、協奏曲的な様相を呈していきます。その精緻なピアニズムは、聴き手にショルティーノのピアニストとして の顔を垣間見せます。 演奏はアンブラ・ピアノ三重奏団とスイス・ミュージック・アンサンブル“ニューウェーブ”。彼らの輝きと躍動感に満ちた音、ほとばしるような演奏は一聴の 価値があります。現代曲ファンのみならず全ての人にお勧めしたい一枚です。 (Ki)
50-1725
ミカエル・レヴィナス(1949-):歌劇「星の王子さま」 星の王子さま:ジャンヌ・クルソ
飛行士:ヴァンサン・リエヴル=ピカール
ばら:カトリーヌ・トロットマン
きつね/蛇:ロドリーゴ・フェレイラ
たくさんのばら:セリーヌ・スーダン
王さま/呑み助/点燈夫/転轍手:アレクサンドル・ディアコフ
うぬぼれ男/実業屋/地理学者:ブノワ・カプ
ナレーター:パトリック・ラップ



アリー・ヴァン・ビーク(指揮)、ピカルディ管弦楽団
チューバックス:セルジュ・ベルトッチ
エレクトロニクス:オー ギュスタン・ミュラー
作 曲・台 本:ミカエ ル・レヴィナス
ライヴ録音:2015年2月11、12日/シャトレ劇場(パリ)
サン=テグジュペリの世界的なロングベストセラー「星の王子さま」。これまでに英語、ロシア語、ドイツ語でのオペラ化はされてきた本作、遂に原語フランス 語でのオペラが登場しました! 作曲・台本はフランスの哲学者エマニュエル・レヴィナスを父に持つ、ミカエル・レヴィナスです! 単なる子供向けの童話ではないこの物語は、近代社会の急速な発展の中で薄れていった人間の本質や、大人になることで失われた純粋さを、ある種の哀 愁とともに読者に思い起こさせます。そんな原作が孕む一抹の「痛み」が、レヴィナスの夢幻的な音楽には満ちています。宇宙を感じさせる独特な音響や行間 まで感じさせる繊細な歌の数々など、どの瞬間もさることながら、とりわけ第2幕で描かれる王子さまの星めぐりにおける個々の星のキャラクターの強さは必 聴です。CDながら音楽の雄弁な説得力が鮮やかに場面を伝えるので、音だけで十二分に楽しめること間違いなしです!また、歌詞もフランス語ですが原作を 知る人なら充分に音楽だけで情景を思い浮かべ、筋を追うことができます。 王子さま役はソプラノのジャンヌ・クルソ。幅広いレパートリーの中でもとりわけ現代作品に定評があり、数多くの作品の初演にも関わっています。飛行士や 星々の住人、きつね役など脇を固める歌手たちも、様々なオペラ、オラトリオ、歌曲などのシーンで活躍する実力派揃いです。 サン=テグジュペリの原作の世界が、レヴィナスの音楽というプリズムを通して聴覚の世界に再構築されたこのオペラ。耳を傾けて日々の忙しさを一時忘 れ、きつねの言葉に従って「目に見えない大切なもの」に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。 (Ki)
50-1727
バロック期のヴィルトゥオーソ・ヴァイオリン音楽
ハインリヒ・リツカウ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ*
フィリップ・フリードリヒ・ベドデッカー:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調
ハインリヒ・デーベル:ソナタ ホ短調*
 ジーグ 3 イ長調*
ヨハン・ヤコブ・ワルター:ソナタ17番 ニ短調「2つのヴァイオリンで1つの競争」*
ヨハン・カスパール・ケルル:トッカータ テルツァ ホ調
ハインリヒ・デーベル:ジーグ 2 イ長調*
ハインリヒ・ビーバー:独奏ヴァイオリンのための前奏曲*とパッサカリア ト短調 「守護天使のパッサカリア」*
ゲオルグ・ムッファト:独奏ヴァイオリンのためのソナタ ニ長調
プラメナ・ニキタソヴァ(Vn)
ジュリアン・ベーア(テオルボ)、
マティアス・ミュラー(ヴィオローネ)、
イェルク=アンドレアス・ベッティヒャー(ハープシコード)

録音:2016 年10月/フランシスカン教会(ウィーン)

*=世界初録音
ヴァイオリンの技巧を存分に聴かせる作品は、パガニーニやサラサーテの作品を始め数多く残され、いつの時代も音楽界で脚光を浴びています。この CDがお送りするのは、バロック盛期の17世紀に主にドイツ語圏で生まれたヴァイオリンのためのヴィルトゥオジティ溢れる作品群です。
演奏者のプラメナ・ニキタソヴァはブルガリア出身のヴァイオリニスト。古楽を中心とした活躍が目覚ましく、これまでも数々のCDが高評価を受けてい ます。彼女が用いている、モダン楽器よりも下に楽器を構える17世紀の特殊な奏法により、収録曲が演奏されていた当時に宮廷で響いていたであろう音 の響き方を堪能できます。 なかなか演奏されることのない作曲家も多く、貴重な世界初録音も多数収録されています。歌心と華やかさが詰まった、知られざるバロックのヴィルトゥ オーソ・ヴァイオリンの世界を存分に味わうことができる一枚です。 (Ki)

50-1801
(1CD+1DVD[PAL])
バロック・スウィング Vol.3
ヴィヴァルディ:協奏曲集『和声と創意への試み』 Op.8-3から協奏曲集『四季』より「秋」 RV-293
チャール・ドゥ・プレシス(1977-):「Waltz Sum More」
プレシス:「Pay With Samba」
バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
バッハ&フレンズ・ジャズ組曲【@.「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」/A. Take the A Train(ビリー・ストレイホーン)/B.「御身がともにあるならば」/C.Billie’s Bounce(チャーリー・パーカー)/D.「メヌエット」〜アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア小曲集より/E.「ミュゼット」〜アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア小曲集より/F.Spain(チック・コリア )】
チャール・ドゥ・プレシス・トリオ【Charl du Plessis(P)、Werner Spies(ベース)、Hugo Radyn(ドラム)】

ライヴ録音:2016 年 7月 24 日/聖ジョルジュ教会(エルネン)
南アフリカ出身のチャール・ドゥ・プレシスにより2006年に結成されたチャール・ドゥ・プレシス・トリオ。Clavesレーベルからリリースされている『バ ロック・スウィング』の第3弾は2016年7月24日、スイスのエルネンで開かれた音楽祭のライヴ収録です。
このピアノ・トリオはクラシックからロック、レゲエ、サルサに至るまでいわゆるクロスオーバーの音楽を得意とする文字通り “ジャンルの垣根を越えた” アーティストとして年間130ものライヴを行っている実力派です。
コンセプトは『バロック・スウィング』の名の通り、バロック時代の作品とジャズの名作をあわせた充実の内容で、今回はヴィヴァルディの「秋」、プレ シスの自作2曲、バッハのドッペルコンチェルト、そしてバッハとジャズの名曲によって構成されたジャズ組曲が演奏されました。バロックの名曲とジャズ の名作がおしゃれにスウィングします。『バロック・スウィング Vol.2』(50 1609)も好評発売中です(『バロック・スウィング Vol.1』は配信限定のリリー ス で す )。
特典DVDには当ライヴについてチャール・ドゥ・プレシスが語るシーン、ドッペルコンチェルトおよびバッハ&フレンズ・ジャズ組曲のライヴ映像、そし てスイスのエルネン音楽祭の一部映像が収録されております。 ※特典DVDはPAL方式のため、日本市場向けのNTSC方式のDVDプレーヤーでは再生できません。PAL再生可能なプレーヤーまたPCなどでお楽 しみいただけます。
50-1802
ハチャトゥリヤン:チェロ協奏曲ホ短調
ペンデレツキ
:チェロ協奏曲第2番 (1982)
アストリグ・シラノシアン(Vc)、
アダム・コレチェク(指)
シンフォニア・ヴァルソヴィア

録音:2017 年 8 月/ポーランド放送ヴィトルド・ルトスワフスキ・スタジオ(ワルシャワ)
アストリグ・シラノシアンは、1988年リヨン生まれのアルメニア系女性チェロ奏者。8歳でリヨン音楽院に入学を許され、その後バーゼル高等音楽大 学でイヴァン・モニゲッティに就いて腕を磨きました。2013年に行われた第2回ペンデレツキ国際チェロ・コンクールで優勝して注目されました。フォーレ、 プーランクのソナタを収録したアルバム(50-1604)に次ぐシラノシアンの第2弾はオーケストラとの共演。彼女の出自を明示したハチャトゥリヤンの協奏 曲と、コンクール本選の課題曲でもあったペンデレツキの第2番という彼女のこれまでの人生を描いたアルバムとなっています。
ハチャトゥリヤンは最初グネシン音楽学校でチェロを学び、最初の作曲もチェロ小品でしたが、チェロ協奏曲を手掛けたのはピアノやヴァイオリンの協 奏曲よりずっと後の1946年。前2作に比べるとポピュラリティが下がりますが、楽器の機能と魅力を熟知していただけありきわめて雄弁。エキゾチック なアルメニア色に酔わされます。
ペンデレツキの2番は1982年の作で、ベルリン・フィル創立百年とロストロポーヴィチに捧げられました。単一楽章ながら演奏時間36分の大曲で、トー ンクラスターや弦のグリッサンドが多用され、ペンデレツキならではの音世界を作っています。 (Ki)
50-1803
『イタリア・ルネッサンス、フロットラと即興』
フィリップ・ヴェルドロ(CA.1480/85-CA.1532):Benche'l misero cor/Madonna, qual certezza/Quand'amor i begli occhi/Con lagrime e sospir/Donna leggiadre e bella/Fuggi, fuggi, cor moi/Vita della mia vita/Amor, se d'hor in hor/Afflitti spirti miei/Madonna, il tuo bel viso/Con l'angelico riso/Divini occhi sereni/Madonna, per voi ardo/Quanto sia liet'il giorno
ガブリエル・ジュブリン(1983-)&パウル・キーファー(1990-)による即興演奏 Quanto di me piu fortunate sete/Madonna, per voi ardo/Quel foco ch'io pensai/Vita della mia vita/Quanto sia liet'il giorno/Voi ch’ascoltate in rime sparse il suono/S'il dissi mai ch'io venga/Zefiro spira
アントニオ・カプリオーリ(CA.1425-1475):Quella bella e bianca mano
バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470-CA.1535):Che debo far che mi consigli amore/Dopoi longe fatiche e longi affanni/Non val aqua al mio gran foco/Per dolor me bagno il viso/Poi che volse la mia stella
ザニン・ビーサン(CA.1473-CA.1515):O despietato tempo
ガブリエル・ジュブリン(C.T)、
パウル・キーファー(Lute)

録音:2016 年 4月、5月/フランス
フロットラとは、15世紀から16世紀にかけてイタリアで人気のあった世俗歌曲の一種で、ここに収録されているバルトロメオ・トロンボンチーノ、アン トニオ・カプリオーリはその代表的な作曲家です。この他、フランス生まれながらその生涯のほとんどをイタリアで暮らしたフィリップ・ヴェルドロ(マドリガー レ草創期に数多く作曲を手掛けた)の作品も収録しております。 (Ki)
50-1804
「フランス6人組」
(1)プーランク:ソナタ変ロ長調 FP184〜クラリネットとピアノのための(1962)
(2)プーランク:ソナタFP32a〜クラリネットとファゴットのための(1922)
(3)プーランク:ソナタFP7〜2つのクラリネットのための(1918)
(4)ミヨー:ソナティナOp.100〜クラリネットとピアノのための(1927)
(5)ミヨー:デュオ・コンチェルタントOp.351〜クラリネットとピアノのための(1956)
(6)ミヨー:カプリスOp.335a〜クラリネットとピアノのための(1954)
(7)オーリック:創造V〜クラリネットとピアノのための(1971)
(8)タイユフェール:アラベスク変ロ長調〜クラリネットとピアノのための(1973)
(9)タイユフェール:ソナタ〜クラリネット独奏のための(1957)
(10)オネゲル:ソナティナ イ長調〜クラリネットとピアノのための(1921-1922)
ダヴィデ・バンディエーリ(Cl)
(1)(4)-(8)(10)ギヨーム・ハースベルガー(P)、
(2)アクセル・ブノワ(Fg)、
(3)カロジェロ・プレスティ(Cl)

録音:(3)2018年9月4日、(1)(2)(4)-(10)2018年11月15-18日/スタジオ・エ・フォルテ(ペルージャ)
20世紀前半フランスで活躍した作曲家の集団「フランス6人組」(プーランク、ミヨー、オーリック、タイユフェール、オネゲル、デュレ)。当アルバムはデュレを除く5人がそれぞれ作曲したクラリネット作品集を収録しました。
サティ、ラヴェルらの影響をうけ、簡潔な古典様式とフランス風エスプリに富んだ作品を残したプーランク。クラリネットの作品でもプーランクの個性が現れており、ここに収録された3篇も軽妙なリズムと印象的な旋律が魅力です。
あらゆる分野にわたって作品を残した多作曲家ミヨー。小規模なクラリネットの室内楽作品でもミヨーらしい旋律美とまるでクラリネットとピアノが対話するような掛け合いが魅力です。★多くの劇場音楽、映画音楽を手掛けシャンソンなども作曲したオーリック。しかし、『創造V』はオーリックが目指した平易な音楽とは真逆の緊張感の高い音楽で晩年に近い1971年作曲の注目すべき作品です。
「フランス6人組」のなかのただ一人の女性メンバー、タイユフェール。ハープ・ソナタなどの代表曲があります。「アラベスク」は温かくももの悲しさを帯びた旋律が印象的です。
オネゲルの「ソナティナ」は1921-1922年の作品。オネゲル初期の即物主義的な傾向が強く、快活なクラリネットの旋律が魅力です。
ローザンヌ室内Oの首席ソロ・クラリネット奏者のダヴィデ・バンディエーリはそれぞれの作曲家の個性が光る演奏を聴かせてくれます。また、当時の雰囲気を想起させるジャケット写真なども魅力といえましょう。 (Ki)
50-1805
17世紀ヴロツワフの宗教音楽
アスプリリョ・パチェッリ:サクレ・カンティオーネス(1608)
アダム・ヤジェンプスキ:協奏曲第2番(1627)〜コルネット、トロンボーン、オルガン
ミコワイ・ジェレンスキ:拝領唱「私は神の祭壇へ昇る」
ビアジョ・マリーニ:オルガンとコルネットのためのソナタOp.8 (1629)
ダニエル・ボリウス:2声と6つの弦楽器のためのディアローゴ
フランシシェク・リリウス:私の心は喜び
ジョヴァンニ・ヴァレンティーニ:5声のソナタ
パウル・シェーファー:主に向かいて喜びの声をあげよ (1645)
トビーアス・ツォイチュナー:主が汝に天の露を (1656)
マルコ・スカッキ:おお死よ、お前を信じてはならぬ
ジョヴァンニ・レグレンツィ:ソナタ第7番「ラ・ドナータ」
クラート・ビュトナー:天の喜びは (1654)
タルクィニオ・メルーラ:歌劇「ペガーソ」〜わが最愛のイエス (1641)
フィリップ・フリードリヒ・ブフナー:ソナタ
第14番〜2本のヴァイオリンとファゴット (1662)
マルティン・マイヤー:聖なるかな、万軍の神 (1676)
ステファン・マクラウド(指)
リ・アンジェリ・ジュネーヴ、
コンチェルト・パラティーノ、
ヴロツワフ・バロック・オーケストラ

録音:2016 年 4月17-19日/国立ヴロツワフ音楽フォーラム(ポーランド)
現在ポーランド第4の年ヴロツワフは、かつてブレスラウという名のドイツの大都市でした。この街にはプロテスタントのドイツ人、カトリックのポーラ ンド人が住み、さらに宮廷楽師として招かれたイタリア人作曲家が活躍していました。その結果多彩な音楽が展開する興味深い文化が展開されました。こ のアルバムには同地で活躍した作曲家たちの様々な作品を集めています。
バッハ・コレギウム・ジャパンへの客演でもお馴染みのバス歌手ステファン・マクラウドが結成した古楽声楽アンサンブル、リ・アンジェリ・ジュネーヴ。 彼らが古楽器オーケストラのヴロツワフ・バロック・オーケストラと美しい世界を創り上げていますが、嬉しいのはブルース・ディッキー率いる古楽金管ア ンサンブル、コンチェルト・パラティーノが参加していること。深みのあるトロンボーンとサックバットの威力健在で酔わされます。 (Ki)
50-1807
バルトークとバロック
バルトーク:ミクロコスモス BB105 Sz.107より【第122番「同時または交互に響く和音」、第125番「舟遊び」、第116番「歌」】
バッハ:前奏曲とフーガ ハ短調 BWV847〜平均律クラヴィーア曲集第1巻 第2番
バルトーク:ミクロコスモス BB105 Sz.107より【第79番「J.S.Bを讃えて」、第117番「ブーレ」、第145a番「半音階のインヴェンション」、第145b番「半音階のインヴェンション」】
クープラン:クラヴサン曲集第3巻 第18組曲
バルトーク:ミクロコスモス BB105 Sz.107より【第139番「びっくり箱」、第85番「分散和音」、第86番「2つの長調の5音階」、第87番「変奏曲」、第120番「3和音」、第126番「拍子の変化」、第128番「田園舞曲」、第130番「田舎の冗談話」、第138番「バッグパイプの曲」】
スカルラッティ:ソナタ ホ長調 K.162
バルトーク:ミクロコスモス BB105 Sz.107より【第140番「自由な変奏」、第149番「ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲より第2番」、第150番「ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲より第3番」、第151番「ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲より第4番」、第153番「ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲より第6番」、第146番「オスティナート」】
ヘルガ・ヴァーラディ(Cemb)

録音:2016 年 9月12-14日/ヌーシャテル歴史美術館
ブダペストで研鑽を積んだチェンバロ奏者、ヘルガ・ヴァーラディがバルトークのミクロコスモス(抜粋)とバッハ、クープラン、スカルラッティの作品 を収録しました。小宇宙という意味の「ミクロコスモス」は第6巻153曲から成り、初歩から高度な技巧までのピアノの練習課程を含み、また近代音楽 の特異な音組織への習熟も意図しているバルトークの傑作のひとつです。ヴァーラディは第3巻から第6巻の中から22曲を抜粋しました。 バルトークをはさみバッハ、クープラン、スカルラッティが収録されており、まるでひとつの組曲のように構成しております。なお、バルトークの次男ペーテル(ミ クロコスモス第1&2巻を献呈されている)は、ヴァーラディのこの精緻な演奏に感銘を受けているとのことです。 (Ki)
50-1808
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」K.219
キャロライン・グールディング(Vn)
ケヴィン・ジョン・エドゥセイ(指)ベルンSO

録音:2017年9月12-14日/ベルン、ディアコニア教会(スイス)
コルンゴルトとモーツァルトという近代と古典派の、一見不釣りあいなカップリングながら、実は共通点満載。ともにオーストリア出身、ヴァルフガング という名の神童、ステージパパがいた等々。さらにどちらも美しいメロディにあふれた魅力作でもあります。独奏のキャロライン・グールディングは1993 年ミシガン州生まれのアメリカの若手女流。3歳からヴァイオリンを始め、テツラフ、ワイラーシュタイン、スミルノフらに学びました。非常に情熱的かつ 力強い演奏が独特で、ケヴィン・ジョン・エドゥセイの華麗な指揮とあいまり、コルンゴルト作品でハリウッド映画調に高らかな盛り上がりは感動的。目 の離せない若手と申せましょう。 (Ki)
50-1809
ニコラ・キャプロン(c1740-1784):
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集第1巻

ソナタ第1番 イ短調
ソナタ第2番 変ロ長調
ソナタ第3番 ト短調
ソナタ第4番 ニ長調
ソナタ第5番 ハ長調
ソナタ第6番 変ホ長調
アン・ルー(Vn)、
マリーアンヌ・リー(Vc)、
リオネル・デミュール(Cemb)

録音:2016 年10月/サクソン(スイス)
18世紀後半にフランスで活躍したヴァイオリニストで作曲家のニコラ・キャプロンのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集第1巻がリリースされま す。ヴァイオリンの名手ならではの技巧を織り交ぜたキャプロンの作品は当時としては高音域まで旋律が書かれており、華やかさを演出しております。 カナダ出身のアン・ルーはローザンヌ音楽院にてピエール・アモイヤルに、ロッテルダム音楽院にてジャン・ジャック・カントロフにそれぞれ師事をし、 その後は古楽を学びました。優美な演奏が魅力です。 (Ki)
50-1810
二十世紀のオーボエ音楽集
マルタン:小さな嘆き(1941)
メシアン:ヴォカリーズ・エチュード(1935)
 3つの歌(1930) 〜オーボエ・ダモーレ版
デュティユー:監獄〜オーボエ・ダモーレ版
エルサン:シェーナイ(2006)
マルタン:8つの前奏曲〜ピアノ独奏
デュティユー:オーボエ・ソナタ(1947)
サンカン:オーボエとピアノのためのソナチネ(1957)
ファブリス・フェレーズ(Ob)
マルク・パンティヨン(P)

録音:クヴェ礼拝堂(スイス)
ファブリス・フェレーズはリヨン音楽院で学んだ後、モーツァルテウム・アカデミーでモーリス・ブルグに師事、現在ブザンソン音楽院のオーボエ科教 授を務めています。指揮者としても活躍、日本にも2015年に来ています。このアルバムはスイスのマルタンと現代フランスのオーボエ曲を集められていま すが、いずれも恐るべき難曲ながら流麗かつ洒脱な演奏を繰り広げています。リパッティに捧げられたマルタンの「8つの前奏曲」も収録されていますが、 これのみピアノ独奏で、意外に録音が少ないため貴重です。 (Ki)
50-1811
ピエール・ヴィスメール(1915-1992):協奏曲集
(1)ヴァイオリン協奏曲第2番(1954)
(2)トランペット協奏曲(1959)
(3)コンチェルティーノ・クルーズ(1966)
(4)ソナチネ・クルーズ〜フルートとハープのための(1966)
(5)ディヴェルティメント(1938)
(1)エヴァ・ザヴァロ(Vn)、
(2)ロマン・ルルー(Tp)、
(3)(4)クリステル・レイノー(Fl)、
(4)アンヌ・リケブール(Hp)
ハンガリーRSO(ブダペストSO)、
アラン・パリス(指)

録音:2017年3月10-12日、2018年1月4&5日/ハンガリー放送、スタジオ22(ブダペスト)
1915年、スイス、ジュネーヴ生まれのフランス人作曲家ピエール・ヴィスメール。ジュネーヴにて音楽の手ほどきを受けたのちに1935年から三年間 パリ音楽院にてロジェ=デュカスに師事、またエコール・ノルマル・ド・ミュジックではミュンシュに指揮を学びました。第2次世界大戦でスイスに帰国 するも49年にはパリに戻り、58年にフランス国籍を取得しました。交響曲、ピアノ・ソナタなど多くの作品を残しましたが、当アルバムではパリに戻っ たのちに作曲された作品を中心とする協奏曲を集めました。
1954年作曲のヴァイオリン協奏曲第2番は、心地よい付点のリズムでヴァイオリンとオーケストラが対話する3楽章構成の作品。とりわけカデンツァ は壮大で魅力的です。ヴァイオリン独奏は1995年生まれのエヴァ・ザヴァロです。ザヴァロはパリ国立高等音楽院、ミュンヘン国立音楽大学で学び、現在、 ピアノ四重奏団 “アベック・クァルテット” のメンバーとしても活躍しております。
フランス国籍取得後の1959年に作曲されたトランペット協奏曲。ヴァイオリン協奏曲と同様、印象的な付点のリズムで構成されています。各楽章3 分半ほどの小規模な協奏曲でトランペットは軽妙なメロディを奏でます。ロマン・ルルーは1983年生まれのトランペット奏者。15歳でパリ国立音楽院 に入学、卒業後カールスルーエ音楽大学でラインホルト・フリードリヒに師事しました。リヨン国際室内楽コンクール3位。2009年にはフランス最大 の音楽賞「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク」クラシック音楽部門新人賞を受賞しており、仏アパルテ・レーベルから「インスピレーションズ」(AP 114)、「ヴォカリーズ」(AP 158)などのディスクをリリースしております。
50-1814
ルカ・マレンツィオ(1553-1599):「忠実な羊飼い」
(1)Quell’augellin che canta
(2)Cruda Amarilli, che col nome ancora / Ma grideran per me le piagge e i monti
(3)Deh, poi ch’era ne’ fati ch’io dovessi
(4)O fido, o caro Aminta
(5)Deh, Tirsi mio gentil, non far piu strazio
(6)O dolcezze amarissime d’amore / Qui pur vedrolla al suon de’ miei sospiri
(7)Ah, dolente partita!
(8)O Mirtillo, Mirtillo, anima mia
(9)Deh, Tirsi, Tirsi, anima mia, perdona / Che se tu se’ ’l cor mio
(10)Arda pur sempre o mora
(11)Com’e dolce il gioire, o vago Tirsi
(12)Tirsi mio, caro Tirsi
(13)Care mie selve, a Dio! / Cosi, ch’il crederia?
(14)Se tu dolce mio ben mi saettasti / Dorinda, ah! diro mia,se mia non sei / Ferir quel petto, Silvio?
(15)Anima cruda si, ma pero bella
(16)Ombrose e care selve
ラ・ペドリーナ、フランチェスコ・サヴェリオ・ペドリーニ(指)

録音:2017年7月、2018年1月/チューリッヒ−オーバーシュトラース改革派教会
ルネサンス音楽最後期のすぐれたマドリガル作曲家の一人、ルカ・マレンツィオ(1553-1599)による「忠実な羊飼い」をイタリア気鋭の声楽アンサ ンブル “ラ・ペドリーナ” が歌いました。
バッティスタ・グァリーニ作の牧歌劇「忠実な羊飼い」の詞を題材にしたマドリガーレはクラウディオ・モンテヴェルディ、ジューリオ・カッチーニ、ジャッ ケス・デ・ヴェルト、シジスモンド・ディンディアなどの作曲家による作品が500曲以上にものぼります。同時代を生きたマレンツィオも当作品を残しており、 「さえずるあの小鳥は」、「無慈悲なアマリッリ」「ああ、つらい別れ」など、澄み切った歌声を堪能できる16曲が収録されております。
指揮者ペドリーニにより2016年に創設されたラ・ペドリーナはマドリガーレを中心に、バッハなどバロック作品もレパートリーとする声楽アンサンブル で、瑞々しく透き通るような歌声が魅力です。 (Ki)
50-1816
フリードリヒ・チェルハ(1926-):(1)ヘルダーリンの8つの断章〜弦楽六重奏のための(1995)
(2)オーボエ五重奏曲(2007)
(3)9つのバガテル〜弦楽三重奏のための(2008)
スイス・チェンバー・ソロイスツ【(2)ハインツ・ホリガー(Ob)、(1)エスター・ホッペ(Vn)、(1)ミーサン・ホン・コールマン(Vn)、(2)ダリア・ザッパ(Vn)、(2)コリン・チャペル(Vn)、(3)ハンナ・ヴァインマイスター(Vn)、(1)-(3)ユルク・デーラー(Va)、(1)ハンネス・ベルチ(Va)、(1)-(3)ダニエル・ヘフリガー(Vc)、(1)パトリック・デメンガ(Vc)】

録音:2015 年/チューリヒ・ブルンネンホーフ・ラジオスタジオ(スイス)
新ウィーン楽派をはじめとする前衛的現代音楽を推進するフリードリヒ・チェルハ(1926-)の室内楽作品3篇を収録したアルバムが登場しました。チェ ルハはウィーン音楽アカデミー、ウィーン大学に学び、1958年〈音列〉Die Reiheというアンサンブルを結成し指揮者として、また作曲家として活躍を 続けております。新ウィーン楽派への強い愛着から、未完成だったベルクの歌劇『ルル』を補完させ、1979年にピエール・ブーレーズの指揮で世界初演 され一躍有名になりました。当録音ではハインツ・ホリガーも参加したスイス・チェンバー・ソロイスツによる質の高い演奏をお楽しみいただけます。 (Ki)
50-1817
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番
ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op.67
ヴァイオリン・ソナタ Op.134
イリア・グリンゴルツ(Vn)
ジル・ヴォンサッテル(P)
ダニエル・ヘフリガ ー(Vc)

録音:2015年チューリヒ・ブルンネンホーフ・ラジオスタジオ(スイス)
ショスタコーヴィチ唯一のヴァイオリン・ソナタは、ダヴィド・オイストラフの60歳の誕生日に捧げられた作品。晩年の作風が簡潔化し、人生の深い 悲劇性と思考の哲学性が追及された時期の傑作です。献呈者オイストラフの芸術にみあう大規模かつ精神の深さにおいて充実したこの作品は、テクニック の面においても最高の難曲として知られます。若き巨匠グリンゴルツは2篇のピアノ三重奏曲とともに魂のこもった熱演を聴かせてくれます。
イリア・グリンゴルツは弱冠16歳のときにパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝して一躍世界的に有名になりました。その後、パガニーニの 協奏曲第1番でCDデビュー(BIS 999)し注目を集め、以後バロックから現代まで幅広いレパートリーを、BISレーベルをはじめとする様々なレーベル から積極的なリリースを続けているヴァイオリニストです。 (Ki)
50-1818
ホセ=ダニエル・カステヨン
(1)アンドレ・ジョリヴェ(1905-1974):協奏曲〜フルートと弦楽オーケストラのための(フルート協奏曲第1番)(1949)
(2)フランク・マルタン(1890-1974):バラード〜フルート、弦楽オーケストラとピアノのための(1939-1941)
(3)マルタン:教会ソナタ〜フルートと弦楽のための【ヴィクトル・デザルツェンス編曲】(1958)
(4)ジョリヴェ:協奏的組曲〜フルートと打楽器のための(フルート協奏曲第2番)(1965)
ホセ=ダニエル・カステヨン(Fl)、
ローザンヌ室内O、
ニコラ・シャルヴァン(指)、
(2)ジャン=ジャック・バレ(P)、
(4)ペルキュシオン・クラヴィエ・ドゥ・リヨン

録音:2004年6月22-26日/メトロポール劇場(ローザンヌ)
フルートの名手ホセ=ダニエル・カステヨンが、20世紀フランスを代表する作曲家アンドレ・ジョリヴェ(1905-1974)とフランク・マルタン(1890-1974) が作曲したフルートとオーケストラのための作品を収録しました。
1936年にメシアン、ルシュールらと「若きフランス」を結成したジョリヴェ。フルートと弦楽の協奏曲(フルート協奏曲第1番)はパリ音楽院のコンクール 課題曲として1949年に作曲され、現在ではフルート奏者の必須レパートリーとなっている作品です。2楽章構成で演奏時間13分ほどの小規模な協奏曲ながら 実にインパクトの強い作品。課題曲として技巧的な要素を多く含みつつ、弦楽オーケストラとの対話が非常に魅力的な協奏曲で難曲としても知られます。一方、 協奏的組曲(フルート協奏曲第2番)はフルートと打楽器のための作品。フルートと打楽器の掛け合いが刺激的です!
セザール・フランクや印象派の影響を受け、第1次大戦後のフランスの新しい傾向にふれ、さらに12音技法にも接近したフランク・マルタン。ここに収録さ れた2篇でも現代的響きのなかにも抒情性と深い思索性をもった独自の作風が魅力です。
50-1919(2CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番-第6番Op.18(1798-1800)
弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 Op.18-1
弦楽四重奏曲第2番ト長調 Op.18-2「挨拶する」
弦楽四重奏曲第3番ニ長調 Op.18-3
弦楽四重奏曲第4番ハ短調 Op.18-4
弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18-5
弦楽四重奏曲第6番変ロ長調 Op.18-6
シネ・ノミネQ【パトリック・ジュネ(1stヴァイオリン)、フランソワ・ゴトロー(2ndヴァイオリン)、ハンス・エジディ(Va)、マルク・ジェルマン(Vc)】

録音:2018年10月&11月/ラ・ショー=ド=フォン(スイス)
1975年にローザンヌで設立し現在も精力的に演奏活動・録音している名クァルテット、シネ・ノミネ四重奏団がベートーヴェンの弦楽四重奏曲第1 番〜第6番を録音しました。結成時より第1ヴァイオリンのパトリック・ジュネ、第2ヴァイオリンのフランソワ・ゴトロー、ヴィオラのニコラシュ・パシュ(現 在はハンス・エジディ)、チェロのマルク・ジェルマンという4人によって編まれたアンサンブルは、2018年現在結成43年を迎えて一際美しく奏でられます。 期待のベートーヴェンでも阿吽の呼吸から奏でられるアンサンブルを聴くことができます。2020年のベートーヴェン・イヤーを前に注目のリリースです! (Ki)

50-1905(2CD)
エミール・ジャック=ダルクローズ(1865-1950):世俗オラトリオ「夜明かし」より抜粋〜4人の独唱、混声合唱と管弦楽のための組曲(1891-1905) ソフィー・グラフ(S)、
アンニア・ハウグ(A)、
ヴァレリオ・コンタルド(T)、
ブノワ・カプ(バス/バリトン)
ル・シャン・サクレ・ジュネーヴ、
ジュネーヴ室内O、
ロマン・マイヨール

録音:2018年9月/エルネスト・アンセルメ・スタジオ(ジュネーヴ)
知られざるスイス・ロマン派の作曲家エミール・ジャック=ダルクローズ(1865-1950)。ウィーン音楽院でブルックナーに、パリ音楽院でリュシーに それぞれ作曲を師事しました。アラビア民族音楽のリズム法に触発され、リトミックを発案したことでも知られます。ここに収録された作品は4人の独唱、 混声合唱と管弦楽のための組曲で世俗オラトリオ「夜明かし」からの抜粋で構成されております。非常に心地よく美しい旋律が魅力的な作品です。 (Ki)
50-1907
フランチェスコ・マンチーニ(1672-1737):リコーダー・ソナタ集
リコーダー・ソナタ第11番ト短調
リコーダー・ソナタ第12番ト長調
リコーダー・ソナタ第2番ホ短調
リコーダー・ソナタ第6番変ロ長調
リコーダー・ソナタ第4番イ短調
リコーダー・ソナタ第7番ハ長調
アンサンブル・アイ・スペース【イーチャン・リャン(リコーダー)、須藤真地子(Cemb)、上田朝子(リュート、バロックギター)、ジャファ・ジャン(バロックチェロ)】

録音:2018年3月/ディーメン、オランダ
新世代を担う古楽アンサンブル「アイ・スペース」堂々のデビュー盤はフランチェスコ・マンチーニの6つのリコーダー・ソナタです!
アンサンブル・アイ・スペース(Ensemble IJ SPACE)は2014年リコーダー奏者のイーチャン・リャンとチェンバロ奏者の須藤真地子によって創設。 2018年には第19回ピアジョ・マリーニ国際室内楽コンクールで第1位、同年ファン・ヴァッセナール国際室内楽コンクールで第3位を受賞するなど権 威ある国際コンクールでの受賞歴を誇ります。
古楽から現代、そして委嘱作品まで幅広いレパートリーを古楽器で演奏し、作品の魅力を伝える新世代の古楽アンサンブルとして注目されており、オラ ンダ、ドイツ、イタリア、日本や台湾をはじめ各国で演奏活動を展開。確かな技術のもと感性豊かな表現で高い評価を受けております。
フランチェスコ・マンチーニ(1672-1737)はイタリア・ナポリで活躍した演奏家。器楽曲、歌劇、宗教曲などを残しましたが、今日ではここに収録 されたリコーダーの作品が主に演奏されております。ナポリ楽派に属したマンチーニの豊かなメロディが魅力のソナタ集です。 (Ki)
50-1912(2CD)
グレゴリオ・ザノン(1980-):ピアノ独奏曲集
ソナタB
「1月のある日」
「永遠の森で」
3つの練習曲「ゴルトベルク」
ハイぺリオン*
再編小品集 パート1*
再編小品集 パート2*
再編小品集 パート3*
アニマ*
セドリック・ペシャ(P)
グレゴリオ・ザノン(P)*

録音:2012年3月、2016年8月、2019年8月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
スイス期待の作曲家グレゴリオ・ザノンによるピアノ独奏曲集。ザノンは1980年ジュネーヴ生まれ。ロンドンの王立音楽院を2004年に卒業後、作曲 家としてのキャリアをスタート。Clavesレーベルからリリースされている室内楽作品集(50 2606)で注目され、以後ヨーロッパを中心に活躍しております。
このピアノ独奏曲集ではソナタB、「1月のある日」、「永遠の森で」、3つの練習曲「ゴルトベルク」をセドリック・ペシャが、ハイぺリオン、3つの再編小品集、 アニマをザノンによる自作自演で録音しております。
ペシャは1976年フランス人とスイス人の両親のもとに生まれ、ローザンヌ、ジュネーヴ、ベルリンの音楽大学にて研鑽を積みました。ピエール・ローラン・ エマール、ダニエル・バレンボイム、クリスティアン・ツァハリスなど世界的なピアニストに師事、またディートリヒ・フィッシャー=ディースカウに声楽の 伴奏をそしてアルバン・ベルク四重奏団に室内楽を学びました。2002年にはアメリカ、ソルト・レイク・シティーで開かれたジーナ・バッカウアー国際ピ アノコンクールにて第1 位を受賞し、その後ヨーロッパ、アメリカを中心にコンサート・ツアーで大成功をおさめました。Clavesレーベルからリリースさ れているデビュー盤のバッハでゴルトベルク変奏曲(50 2407)で注目され、以後ソリストとして第1線で活躍しております。2017年2月にはす みだトリフォニーホールにおけるピアノ・リサイタルにてゴルトベルク変奏曲を演奏。リピートなしで演奏しゴルトベルクの核心に迫りました。そんなペシャ がザノン作曲の3つの練習曲「ゴルトベルク」を録音しました。アリアのメロディがパッチワークのように現れる実に興味深い作品です。 (Ki)
50-1916(2CD)
ブラームス:交響曲全集
交響曲第1番ハ短調 Op.68
交響曲第3番ヘ長調 Op.90
交響曲第2番ニ長調 Op.73
交響曲第4番ホ短調 Op.98
トーマス・ツェートマイアー(指)、
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム

録音:2018年8月、9月、11月、12月/ヴィンタートゥール(スイス)
鬼才ヴァイオリニストとして知られるトーマス・ツェートマイアー。2000 年代より指揮活動も積極的に行い、2002 年から2014 年までノーザン・シ ンフォニアの音楽監督を務めるなど指揮者としても確固たる地位を得ております。録音ではヴィンタートゥール・ムジークコレギウムとのメンデルスゾー ンやブルックナー、ノーザン・シンフォニアとのシューマン、シューベルトなどがあり高く評価されております。
2016/17 シーズンより首席指揮者を務めるヴィンタートゥール・ムジークコレギウムとの期待の新録音はブラームスの交響曲全集です。ツェートマイ アーは2015年にスタヴァンゲルSOとブラームスの交響曲第2番を録音しておりますが、今回全曲録音ということでさらなる期待が高まります。
ヴァイオリニストとして多才な演奏スタイルで魅了してきたツェートマイアー。指揮者としてもその高い音楽性を示した巧みなタクトが冴えわたります。 細かなニュアンスでの自在なテンポ変化も見事に表現。手兵からも絶大なる信頼を得ていることを証明するブラームスを聴かせてくれます。各楽器の 特性と音色を理解し、まるで大編成の室内楽曲のように仕立てあげます。ことに弦楽パートの美しさは傑出しており、やはりヴァイオリニストであるツェー トマイアーの色が現れた演奏といえるでしょう。
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウムは1629 年に設立された伝統あるアンサンブル。総勢約 50 名で結成されています。近年の首席指揮者には、 フランツ・ウェルザー=メスト(1987-1990)、フュルスト・ヤーノシュ(1990-1994)、ハインリヒ・シフ(1995-2001)、ジャック・ファン・ステーン (2002-2008)らが首席指揮者を務めている格式あるアンサンブルです。

50-2000(3CD)
ベルガンサ・セット
■CD-1;スペイン歌曲集 *
グラナドス:トナディーリャス(昔風のスペイン歌曲集)〜悲しむマハ第1−3番/内気なマホ/控えめなマホ/トラ・ラ・ラとギターの爪弾き
トゥリーナ:カンシオン形式の歌Op.19
 サエタ/幻影Op.37-5/ファルッカOp.45-1
グリーディ:6つのカスティーリャの歌
トルドラ:6つの歌[陽気な羊飼い娘/母さん、ぼくは一対の目を見た/サン・ホアン祭の朝/誰も幸せにはなれまい/小唄/おまえを知ってから]
■CD-2
ファリャ:「代官と粉屋の女房」 +
 7つのスペイン民謡 **
■CD-3
南米歌曲集 #
ヴィラ=ロボス:こわれたギター
 さよならエマ/18世紀の詩人の歌/
 古風なサンバ/希望/シャンゴ
ブラーガ:オキニンバ/草むしり/子守歌
 聖ジョアンのわらべ歌/新しい機械
 小さな家
グァスタビーノ(1912-):二人兄弟のミロンガ
 兄弟よ/チャパナイのぶどうの木
 ばらと柳/パンパマーパ/鳩のあやまち
 渇きの底から/きれいな柳の枝
 サン・ペドロの男
テレサ・ベルガンサ(Ms)
フアン・アントニオ・アルバレス・パレホ(P;*,**,#)
ヘスス・ロペス・コボス(指)
ローザンヌCO+

録音:1986年10月*、1983年12月+** 、1983年9月#
50-2001
バスク音楽コレクションVol.3
〜ヘスス・アランバリ(1902-1960):作品集

交響的前奏曲「ガボン皇帝ソルヒニャーク」
ソプラノと管弦楽の為の8つのバスクの歌
悲歌「イン・メモリアム」
バレエ「アイコ=マイコ」〜交響組曲
マリア・バーヨ(S)
クリスティアン・マンデアル(指)
バスク国立O
50-2002
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉
(聖週間の為の7つのレスポンソリウムを各ソナタの前に配置)
カルミナSQ
ロマン・バンワルト師(指)
スコラ・ロマーナ・ルゲルネンシス
50-2003
シューベルト:弦楽五重奏曲D.956、
序曲D.8
フランソワ・ギュイエ(Vc)
ミヒャエル・ヴォルフ(Va)
シネ・ノミネSQ
50-2004
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
第6番/第10番/第13番/第16番
ウルズラ・デュチュラー(Fp)
50-2005
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタOp.100
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタOp.18、
 「ダフネ」練習曲 ト長調、
 アレグレット ホ長調Op.149
シェーンベルク:幻想曲Op.47
ブリギッテ・ラング(Vn)
イヴォンヌ・ラング(P)

録音:2000年3月
50-2006
2本のフルートによる作品集
バッハ:トリオ・ソナタ ト長調 BWV1039*
W.F.バッハ:二重奏曲第4番ヘ長調
クーラウ:三重奏曲ト長調Op.119*
ブリッチャルディ:協奏的二重奏曲ヘ長調Op.100-2
A.F.&K.ドップラー:リゴレット幻想曲Op.38*
ペーター=ルーカス・グラーフ、
ギャビー・パ・ヴァン・リエト(Fl)
ブルーノ・カニーノ(P)*

録音:2000年4月17-18日
50-2007
アンドレ・イサシ:作品集
ヴァイオリンと管弦楽の為の悲劇的子守歌Op.22-1*
エロな詩Op.14/ザルファOp.12
啓示Op.18/原罪Op.19(1913)
ジョナサン・カーニー(Vn)*
エンリケ・ガルシーア・アセンシオ(指)
バスク・ナショナルO
50-2008
シューマン:ピアノ五重奏曲Op.44 *
ピアノ四重奏曲Op.47
スイス・チェンバー・ソロイスツ
[デイヴィッド・アボット(P)、ユルク・デーラー(Vn)、ヴァレリー・デーラー・ミュレ(Va)、ダニエル・ヘフリガー(Vc)、ウルス・ヴァルカー(Vn)*]

録音:1998年2月
50-2009
ベル・エポック〜フルート・リサイタル
ジョルジュ・ユー(1858-1948):幻想曲
フォーレ:演奏会用小品
ゴダール(1849-1995):3つの小品からなる組曲Op.116
エネスコ:カンタービレとプレスト
ヴィドール:フルートとピアノの為の組曲Op.34
ドビュッシー:小さな黒人の子供、美しき夕べ
ビゼー(フランソワ・ボルヌ、ピッチニーニ編):ビゼーの「カルメン」に基づく華麗なる幻想曲
マリーナ・ピッチニーニ(Fl)
アン・エッバーソン(P)
50-2010
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲集
フルート協奏曲ニ長調「ごしきひわ」 RV428
同 ヘ長調 RV442/同 ト長調 RV437/
協奏曲ト短調 RV155
リコーダー,2つのヴァイオリンと通奏低音の為の協奏曲イ短調 RV108
フルート協奏曲ト長調 RV438/協奏曲ニ短調 RV127
モーリス・ステジェ(リコーダー)
ディゴ・ファゾリス(指)イ・バロッキスティ

録音:2000年4月28-30日、6月12日
50-2011
バッハ:鍵盤楽器の手鍵盤のみのために書かれたトッカータ集 BWV910-916 ウルズラ・デュチュラー(Cemb)

録音:2000年11月15-17日、ユトレヒト
50-2012
モザイコ・バロッコ
バッハ(C.P.E.バッハ?):ソナタ ト短調 BWV1020
A.マルチェッロ:協奏曲ニ短調
ヴィヴァルディ:ソナタ イ長調 RV59
バッハ:トリオ・ソナタニ短調 BWV527
ヘンデル:ソナタ ト短調
オマール・ゾボーリ(Ob)
ディエゴ・ファゾリス(Org)

録音:1998年7月18-19日、ボラントゥリュイ・イエズス会教会
50-2013
フルートとギターによる小品集
バッハ:フルート・ソナタ BWV1033〜アレグロ
同 BWV1031〜シチリアーノ
C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ Wq133〜ロンド ト長調
パガニーニ:小ポルカ ヘ長調
ゴセック:タンブーラン
モーツァルト:トルコ行進曲
ショパン:ロッシーニの「シンデレラ」の主題による変奏曲
ジョプリン:オリジナル・ラグズ
チャイコフスキー:感傷的なワルツOp.51-6
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番
イベール:間奏曲
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ハチャトゥリアン:バレエ「ガイーヌ」〜3つの舞曲
ペーター=ルーカス・グラーフ(Fl)
コンラート・ラゴスニヒ(G)

録音:1986年4月
50-2100(2CD)
アンリ・コレ(1885-1951):作品集
スペインの歌*
[カスティリャ地方の5つの通俗的な歌Op.69
ブルゴスの7つの通俗的な歌Op.80
ピアノ独奏の為のカスティリャの歌Op.42、I&II
一日の詩Op.48
悲しみ、ガリシアの愛人
フラメンコ協奏曲第1番#
フラメンコ協奏曲第2番+
アルハンブラ交響曲**
ラシェル・ヤカール(S)*
クロード・ラヴォア(P)*
リカルド・レケホ(P)#
レジス・パスキエ(Vn)+
ガリー・ブレイン(指)
セヴィリャ王立SO(#/+/**)
50-2101
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調*
左手の為のピアノ協奏曲ニ長調*
道化師の朝の歌
ホアキン・アチューカロ(P)*
ギルバート・ヴァルガ(指)
バスク・ナショナルO
50-2102
メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.40*
交響曲第4番「イタリア」
ダニエル・レーン(Vn)*
ダヴィッド・ヘール(指)
カペラ・イストロポリターナ
50-2103
ガスパロ・ザネッティ(1626?-1645?):ヴァイオリンとその他の楽器の奏法を習得する
ためのガスパロ・ザネッティの生徒(ミラノ/1645年刊)

[ロッラと呼ばれたサルタレッロ/スパニョレット/
アレマーナ/恋のカッチャとコルレンテ/
戦争のサルタレッロ/
愛の望み、ガリャルダ、コルレンテ/
フラスカーダのサルタレッロ/美しきペドリーナ/
バッレット〜陽気なバッサ・ダンツァ=
ガイャルダ=マタチーノ/
低音部記号上のパッソ・エ・メッソ=パッソ・エ・メッソのサルタレッロ=リプレーザ=ツォッパ/
カラヴァッツォ侯爵のイントラーダ=
圧搾機のバッロ=バッレット/
パヴァニッリャ/トデスカ/ガリャルダ/
ベルガマスカ/コルレンテ/
舞踏組曲〜バガラン=カナリオ=帝国のバス・ダンス=ニンフのバス・ダンス=ドゥブル・コンジェ
アレマーナ/愛のガッラーリア、カナリオ

亜麻の花と呼ばれたサルタレッロ
マントヴァーナ]
クリスチャン・マンドー(指)
ムジカ・アンティクァ・プロヴァンス

録音:2001年7月19日〜21日、マテウス城、ポルト、ポルトガル
※世界初録音
50-2104
ベートーヴェン:ピリオド楽器によるソナタ集
第1番ヘ短調Op.2-1
第14番嬰ハ短調Op.27-2
第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」
第28番イ長調Op.101
マルコム・ビルソン(Fp)

録音:1996年
50-2105
フルート・リサイタル
オタル・タクタシキヴィリ(1924-1989):フルート・ソナタ ハ長調
シュルホフ:フルート・ソナタ
バルトーク(P.アルマ編曲):「ハンガリーの農民の歌」組曲
エルネスト・ドホナーニ:アリアOp.48-1
マルティヌー:フルート・ソナタ H.306
マリーナ・ピッチニーニ(Fl)
エヴァ・クビェツ(P)
50-2106
ピアソラ:ブエノスアイレスの四季
ダニエル・シュナイダー(1961-):ピアノ三重奏曲
アイヴズ:ピアノ三重奏曲
チューリヒ・ピアノ・トリオ

録音:2001年2月27日〜3月2日
50-2107
ライネッケ:弦楽オーケストラの為のセレナード ト短調Op.242
弦楽オーケストラの為の12の交響詩集
[「ゼノビア」Op.194〜葬送音楽
「目覚めよ、羊飼いよ、目覚めよ」Op.63〜パストラル
「おとぎ話」Op.177〜前奏曲
「古い北欧の歌」Op.173/
「千夜一夜」Op.154より/
夜の静寂Op.75/
ノルディック・ロマンスOp.47/
「ゼノビア」Op.194〜平和行進曲/
ホフマンのおとぎ話
「胡桃割り人形とねずみの王様」Op.46〜クリスマス・イヴ/ホフマンのおとぎ話
「胡桃割り人形とねずみの王様」Op.46〜ドロッセルマイヤーの時計の歌
メヌエットOp.47
妖精物語劇「プリンセス・ラッキー・チャイルド」Op.177〜バレエ音楽
おもちゃの交響曲Op.239
ミシャ・ラフレフスキー(指)
クレムリンCO

録音:2000年9月、モスクワ音楽院大ホール
50-2108
ロマンティック・フルート協奏曲集
ライネッケ:フルートと管弦楽の為のバラードOp.288*
カール・ゴットリープ・ライシガー(1798-4859):フルートと管弦楽の為のコンチェルティーノ ニ長調Op.60#
ライネッケ:フルート協奏曲 ニ長調Op.283+
ペーター=ルーカス・グラーフ(Fl)
ベルンハルト・ゲラー(指)(*/#)
ピンカス・スタインバーグ(指)+
シュトゥットガルトRSO

録音:1984年1月1日*/1984年1月31日#/1983年2月26日+
50-2109
レスピーギ:ヴァイオリンとピアノの為のオリジナル作品集
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 P.15*
6つの小品 P.31+/
ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 P.110
インゴルフ・トゥルバン(Vn)
カーチャ・ネミロヴィチ=ダンチェンコ(P)

録音:2001年5月22日、7月30日&31日、9月24日&26日
50-2110(2CD)
フランシスコ・エスクデーロ(1912-):作品集
舞踏詩「踊り子の夢」
ピアノと管弦楽の為の「バスク協奏曲」*/
チェロ協奏曲
シンフォニア・サクラ#
オラトリオ「洗礼者聖ヨハネ」**/
交響詩「アランサス」
マルタ・サバレタ(P)*
アシエル・ボロ(Vc)#
アンヘル・パソス(T)**
アルトゥーロ・タマヨ(指)
バスク国立O、アンドラ・マリcho

録音:2001年9月3日〜12日、サン・セバスティアン
50-2112
テレマン:リコーダーの為の独奏曲&トリオ・ソナタ集
リコーダーと通奏低音の為のソナティナ ハ短調
リコーダーと通奏低音の為のソナタ ハ長調
独奏フルートの為の幻想曲I イ長調
リコーダー、ヴァイオリンと通奏低音の為のトリオ・ソナタ イ短調
リコーダー、チェンバロ・オブリガートと通奏低音の為のトリオ・ソナタ 変ロ長調
リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ヘ長調
リコーダーと通奏低音の為のソナティナ イ短調
独奏フルートの為の幻想曲VIII ホ短調
リコーダー、ヴァイオリンと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ニ短調
モーリス・シュテーガー(リコーダー)
きたや・なおき(Cemb)
マルクス・メルクル(Cemb)
ハンナ・ヴァインマイスター(Vn)
ライナー・ツィッペリング(Vc/Gamb)
ブライアン・フィーハン(テオルボ)
ケティ・ゴール(Vc)

録音:2001年6月5日〜9日、ボスウィル古教会、スイス
50-2113
2001年第19回クララ・ハスキル・コンクール・ライヴ
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19*
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 ト短調 K.478+
マルティン・ヘルムヒェン(P)
ローレンス・フォスター(指)*
スイス・イタリアO*
シネ・ノミネSQ+

録音:2001年9月*11日、+9日、スイス、ヴヴェイ劇場、ライヴ
50-2201
バスク・ナショナル管弦楽団創立20周年記念アルバム
ヘスス・グリーディ:10のバスクの歌(管弦楽の為の;1941)*
ホセ・マリア・ウサンディサガ:チェロと管弦楽の為の幻想曲(1908)+
ヘスス・アラーンバリ:8つのバスクの歌(ソプラノと管弦楽の為の;1931)#
アンドレ・イサシ:悲劇的子守歌(ヴァイオリンと管弦楽の為の;1914)**
フランシスコ・エスクデーロ:舞踏詩「踊り子の夢」(1944)++
ラヴェル:道化師の朝の歌##
アシエル・ポーロ(Vc)+
マリア・バーヨ(S)#
ジョナサン・カーニー(Vn)**
ミゲル・A.ゴメス・マルティネス(指)*
ガブリエル・フムラ(指)+
クリスチャン・マンディール(指)#
エンリケ・ガルシーア・アセンシオ(指)**
アルトゥーロ・タマーヨ(指)++
ギルバート・バルガ(指)##
バスク・ナショナルO

録音:1997-2001年 サン・セバスチャン
50-2202
ボッケリーニ:フルート五重奏曲集
変ロ長調Op.19-5 (G.429)
変ホ長調Op.17-6 (G.424)
ト短調Op.19-2 (G.426)
ト長調Op.17-5 (G.423)
ニ長調Op.19-4 (G.428)
ニ短調Op.17-1 (G.419)
ベアトリス・ジェルマン=ドジェ(Fl)
シネ・ノミネSQ

録音:2002年11月1-2日、ブルーメンシュタイン教会
50-2203
フォンターナ(1580頃-1630頃):ヴァイオリンまたはコルネット,ファゴット,キタローネ,ヴィオロンチーノ,または同様の楽器の為の1、2、3声のソナタ集(1641;ヴェネツィア刊)〜第1番〜第8番/第11番/第14番/第15番/第17番 イカルス・アンサンブル

録音:2001年7月5日〜8日、ユトレヒト、マリア小教会
50-2204
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
マンドリン協奏曲 ハ長調 RV.425*
協奏曲 ニ短調 RV.128
ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 RV.363
協奏曲 ト長調 RV.151「アラ・ルスティカ」
ドゥイリオ・ガルフェッティ(Vn;*以外/マンドリン;*)
ディエゴ・ファゾリス(指)
イ・バロッキスティ

録音:2001年4月28日〜30日&6月12日、スイス・イタリア語放送ステリオ・モロ講堂、ルガーノ、スイス
50-2205
パブロ・ソロバサル(1897-1988):エウスカルエリア*
バスク組曲Op.5*/マイテ*
バスク・カンタータ「ゲルニカ」*
2つのバスクのスケッチ
ハイネの詩による7つの歌曲+
民謡主題に基づく交響的変奏曲
マイテ・アルアバッレーナ(Ms;+)
ビルバオ・コラール・ソサイエティ(cho;*)
クリスチャン・マンデアル(指)
バスク・ナショナルO

録音:2002年6月13日〜15日、9月2日〜5日、サンセバスティアン
50-2206
フランスのハープ協奏曲集
ピエルネ:ハープ小協奏曲 変ト長調Op.39
ボワエルデュ:ハープ協奏曲 ハ長調Op.82
サン=サーンス:演奏会用小品 ト長調Op.154
アンリエット・レニエ(1875-1956):ハープ協奏曲 ハ短調(1901)*
クサヴィエ・ド・メーストル(Hp)
ルー・シャオ=チア(指)ライン国立O

録音:2001年11月27日日〜12月1日、コブレンツ
50-2207
シチェドリン:カルメン組曲(ビゼー原曲)
ロシア写真集[アレクシンの古都/モスクワのゴキブリ/スターリン・カクテル/夕べの鐘]
賛美
ミーシャ・ラフレスキー(指)
クレムリンCO
50-2208
モーリス・シュテーガー、ポートレイト
ジャコピアン様式のマスク(ル・ストレンジのコレクション、1624頃より)
[古い寺院/フェアリー・マスク/グレイの宿/ズシェ・マスク]カー:イタリアン・グラウンド
ヴィヴァルディ:協奏曲 ヘ長調RV.434
フルトン:幻想曲 ト短調
テレマン:ソナタ ハ短調
ウッチェリーニ:アリア・ソプラ「ラ・ベルガマスカ」
マンチーニ:ソナタ第4番イ短調
作曲者不詳:グラウンドに基づくディヴィジョン
ヴィヴァルディ:協奏曲 イ短調RV.108
テレマン:幻想曲 イ短調
パンドルフィ・メアリ:ソナタ第1番「ラ・ベルナビー」
パーセル:新しいグラウンド
モーリス・シュテーガー(リコーダー)
ディエゴ・ファゾリス(指)
イ・バロッキスティ、他

録音:1994年〜2002年
50-2210
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲集
第1番(コンツェルトシュトゥック) イ長調Op.20
第2番ハ長調Op.58/第3番ロ短調Op.61
リヴィウ・プルナル(Vn)
ローレンス・フォスター(指)
アンサンブル・オルケストル・ドゥ・パリ

録音:2002年5月20日-24日、ノートルダム・デュ・リバン教会、パリ
50-2301
マクス・ドローヌ(1875-1959):田舎教師(ヴァイオリンと管弦楽の為の)*
哀歌(管弦楽の為の)+
ピアノと管弦楽の為の幻想曲#
3つのチェロの為のアンダンテとスケルツォ**
マルク・カブラン(Vn)*
フランソワ=ジョエル・ティオリエ(P;#)
ローレンス・フォスター
(指)バルセロナSO(*/+/#)
ダミアン・マルティネス、
ヴァンサン・エルジエ、
ホセ・モール(Vc)
50-2302
ブリテン:フランク・ブリッジの主題による変奏曲*
カンタータ「聖ニコラス」#
マーク・タッカー(T)#
ハワード・グリフィス(指)
チューリッヒ室内O
チューリッヒ少年cho#

録音:2003年2月25日〜27日、アルトシュテッテン教会、チューリッヒ*/2002年12月14日&15日、チューリッヒ・トーンハレ。ライヴ#
50-2303
ワインベルク:3本の椰子(レールモントフ詩)
イワン・チェレプニン:風は全くなかった
シュート:4つの歌(シェリー詩)
ヴュースチン:小レクイエム
ラスカトフ:祈り(カディッシュ)
エレーナ・ワシーリエワ(S)
シネ・ノミネSQ
50-2304
モーツァルト:断片集
ソナタ断章 変ロ長調/フーガ ト短調
サラバンド ト短調
2台のピアノの為のアレグロ ハ短調
フーガ 二短調/ソナタ断章 ニ長調
フーガ ニ長調/フーガ 変ホ長調
対位法的スケッチ第2番ハ長調
ピアノ小品 ト長調/ソナタ断章 ヘ長調
2台のピアノの為のフーガ ト長調
フーガ ホ短調/変奏曲の主題 ハ長調
対位法スケッチ第1番変ホ長調
運指練習曲/ソナタ断章 ヘ長調
アダージョ ロ短調
フーガ ト短調/前奏曲 ハ長調
ソナタ断章 変ロ長調
デュオ・クロムランク
[パトリック・クロムランク(P)、桑田妙子(P)]
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(朗読)
50-2305
ドノスティア(1886-1956):バスク風前奏曲第2集
聖セシリアの3つの奇蹟
遠い祭り/鍛冶屋のミランダオラ
バスクの水彩画
アッシジの聖フランチェスコの偉大なる人生
バスコンガダ狂詩曲
クリスチャン・マンデアル(指)バスク国立SO、
アンドラ・マリcho
50-2307(2CD)
アイタ・ドノスティア(1886-1956):ピアノ曲全集
バスク前奏曲(全21曲)(1912-23)/モザイク集/
子供の小品集〜4手連弾の為の(全13曲)*
リカルド・レケホ(P)
マリーナ・ピントス(P)*
50-2309
ワーグナー(ヘンツェ編):ヴェーゼンドンク歌曲集*
ベルリオーズ:ザイド(ボレロ)Op.19-1*
 捕われの女Op.12*/麗しき旅人Op.2-4*
ワーグナー:ジークフリート牧歌#
マーラー:アダージェット#
イヴォンヌ・ナエフ(Ms)*
ダヴィッド・ヘール(指)
カペラ・イストロポリターナ*、
ビルゼンRSO#

録音:2002年10月26日〜29日、モイゼス・ホール、ブラチスラヴァ*/2003年2月、ビルゼン放送スタジオ#
50-2310
グリーグ:山にとらわれし者 Op32
オスムン・オラヴィソン・ヴィニエの詩による12の旋律集 Op33 より
[目標/コケモモ/老いた母/幻/まずなすべきこと/流れに沿って/傷ついた心/ルンダルネにて/若者/春]
マーラー:さすらう若者の歌
ヘルマン・ヴァレン(Br)
ハンヌ・リントゥ(指)ヘルシンボリSO

録音:2003年8月
50-2312
ウィーン1900年〜室内楽編成による歌曲集
シェーンベルク:グレの歌〜山鳩の歌(室内管弦楽版)
シェーンベルク(アイスラー編):自然Op.8-1
シェーンベルク(シュタイン編):あの甘美な魅力にあふれてOp.8-5
ツェムリンスキー(シュタイン編):メーテルリンクの詩による6つの歌曲Op.13 から
ベルク(デ・レーウ編):7つの初期の歌[夜/葦の歌/夜鶯/夢の冠/部屋の中で/愛を唱える/夏の日]
マーラー(リーン編):亡き子をしのぶ歌
マリア・リッカルダ・ヴェッセリング(Ms)
ピエール・アン・モレノ(指)
ヌーヴェル・アンサンブル・コンテンポラン

録音:2003年8月
50-2404
シューマン:弦楽四重奏曲全集
第1番イ短調Op.41-1
第2番へ長調Op.41-2
第3番イ長調Op.41-3
テルプシコルドSQ
[ジローラモ・ボッティリェーリ、ラヤ・ライチェヴァ(Vn)、カロリーネ・ハース(Va)、フランソワ・グリン(Vc)]
50-2405
フランスの三重奏
ドビュッシー:フルート,ヴィオラとハープの為のソナタ
フォーレ(メストレ編):幻想曲 ハ長調Op.79(フルート&ハープ版)
マルセル・トゥルニエ:ハープの為のソナチネOp.30
ショーソン(メストレ編):小品Op.39(ヴィオラ&ハープ)
ラヴェル(ルセード編):ソナチネ(フルート、ヴィオラ&ハープ版)
クザヴィエ・ドゥ・メストレ(Hp)
ギャビー・パ=ヴァン・リエト(Fl)
グンター・トイフェル(Va)

録音:2001年4月6-7日、2002年2月6-7日
50-2407
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 セドリク・ペシャ(P)
50-2408
ハスキル&アンセルメ/初出ライヴ
シューマン:ピアノ協奏曲*
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番#
クララ・ハスキル(P)
エルネスト・アンセルメ(指)
スイス・ロマンドO

録音:1956年10月10日ヴィクトリア・ホール・ライヴ*、1960年8月31日サル・ド・パヴィヨン・モントルー(9月音楽祭ライヴ)#、ともにモノラル
※原盤:スイス・ロマンド放送
50-2409
トゥリーナ:円Op.91
ピアノ三重奏曲第1番Op.35
ピアノ三重奏曲第2番
ピアノ四重奏曲 イ短調Op.67*
ダモクレス三重奏団
ローレンス・ダットン(Va)*
50-2410
フランス歌曲集
ドビュッシー:ロマンス/まぼろし
 マンドリン/忘れられたアリエッタ(全6曲)
デュパルク:旅への誘い/悲しき歌
 戦の国で/恍惚/前世
プーランク:偽りの婚約(全6曲) 
 ルイーズ・ラランヌの3つの詩
 メタモルフォーズ(全3曲)/C
ノラ・アンセレム(S)
ダルトン・ボールドウィン(P)

録音:2003年7月
50-2411
ドヴォルザーク:「聖書の歌」Op.99、
 民謡調で Op.73、
 「ジプシーの歌」Op.55、
スメタナ
:夕べの歌春の愛
バルバラ・ウルリッカ・テラー(S) 、
ブルーノ・カニーノ(P)
有名な「わが母の教えたまいし歌」を含むドヴォルザークの歌曲集「ジプシーの歌」をはじめとする、ドヴォルザークとスメタナのボヘミア歌曲集です。バルバラ・ウルリッカ・テラーはスイス出身で今上昇気流真只中のソプラノ。エディト・マティスとニコライ・ゲッダに学び、オペラでは娘役を中心に、またリートでも活躍しています。柔らかく丁寧な歌い口に好感。 (Ki)
50-2412
ジェラール・スゼー〜イタリア・スペイン古典歌曲集ほか
カヴァッリ:わたしはまだおぼこ娘
ロンターニ:おお春よ
カッチーニ:翼を持つ愛の女神よ
カリッシミ:私を救って下さい
パスキーニ:なんと馬鹿げた
ミラン:愛は誰が持っている
カステラーニ、ブルネッティ、ストロッツィ、
マッティス、ムダーラ、メーナ、リベラ、
アンチエタ、トーレ、モラーレス、
エステーベの歌曲
リスト:おお春に来ませ
 アルプスの狩人
 はじめはほとんど絶望するところだった
 ラインの美しい流れのほとりで
 マーリングの鐘よ
 金の髪の天使/陽の光を受けよ/
 それはすばらしいことに違いない
ジェラール・スゼー(Br)
ダルトン・ボールドウィン(P)

録音:1957-1958年
50-2413
バスク音楽集成シリーズVol.8
トマス・ガルビズ:法王ヨハネ23
世のミサ、アヴェ・マリア、
5 つのバスクの歌、
「一粒の小麦は一片の金のため」、
ハープ,オルガン,管弦楽のためのフィナーレ
オラツ・サイトゥア(S)、
クサヴィエ・ドゥ・メストレ(Harp)、
エステバン・エリゾンド(Org)、
クリスティアン・マンデアル(指)、
エウスカディSO
オルフェオン・ドスティアーラcho
今回はトマス・ガルビズ(・サラベリア)の作品集。ガルビズは1901 年9 月12 日生まれで1989 年11 月27 日に亡くなっていますので、ほぼ20 世紀を行き抜いた人。オルガニスト、教師として働く一方、作曲活動も盛んで、宗教音楽、合唱曲、歌曲、オルガン曲、オラトリオ、サルスエラ、などなど多数の作品を残しています。このCD は5 つの声楽作品を収録。オラツ・サイトゥアはスペインのソプラノで、モーツァルトを中心に活躍しています。ウィーン・フィル初のフランス出身のハーピストとして話題になったクサヴィエ・ドゥ・メストルも参加。  (Ki)
50-2414
ピアソラ:タンゴ・ヌエボ
フーガと神秘/ミケランジェロ/鮫
アディオス・ノニーノ/デウス・ザンゴ
キチョ/孤独/リベルタンゴ
コントラバヒシモ/天使の死、他
ブロリス5
[ステファニー・ジョゼフ(Vn)
イグナシオ・ラマス(G)
ジャン=サミュエル・ラシーヌ(Cl)
ジョスリーヌ・リュダシグワ(Cb)
アン・ジロ(B-Cl)]

録音:2004年6月、ライヴ
50-2415(2CD)
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」 ジェラール・スゼー(Br:ゴロー)
エルナ・スポーレンベルグ(S:メリザンド)
エリク・タピー(T:ペレアス)
ヴィクトール・ド・ナルケ(B:アルケル) 、他
ジャン=マリ・オーベルソン(指)
スイス・ロマンドO
ジュネーブ大劇場cho

録音:1969年3月20日、ジュネーブ大劇場、ライヴ
50-2501
ハイドン:クラヴィーア・ソナタ.ハ長調 Hob.XVI50、
クラヴィーア・ソナタ.変イ長調 Hob.XVI43、
クラヴィーア・ソナタ.ト長調 Hob.XVI39、
クラヴィーア・ソナタ.ハ短調 Hob.XVI20
クラヴィーア・ソナタ.ト長調 Hob.XVI40
マルコム・ビルソン(フォルテピアノ)

録音:2003年8月13−14日
古楽ピアノの大家、マルコム・ビルソンは1980、90年代にARCHIVレーベルなどに、フォルテピアノを用いたウィーン古典派ピアノ曲を多数録音していました。ベートーヴェンやモーツァルトよりも軽く見られがちなハイドンのソナタが、実に豊かな作品であることを明確に示しています。 (Ki)
50-2502
左手のための作品集
バッハ/ブラームス
:シャコンヌ、
サン=サーンス
:6つの練習曲Op.135、
リパッティ:ソナチネ、
スクリャービン
:前奏曲嬰ハ短調Op.9-1、
 夜想曲変ニ長調Op.9-2、
シュルホフ:組曲第3番、
J.シュトラウス(ゴドフスキー編)
:「ジプシー男爵」の宝のワルツの主題による交響的変容
アントワーヌ・レプシュタイン(P)

録音:2005年5月5〜8日スイス、ラ・ショー・ド・フォン、サル・ド・ミュジーク
レプシュタインは1978年ローザンヌ生まれ。6歳でデビューしエマールやぺライアにも薫陶を受けましたが、突如右手を患うというアクシデントに見舞われました。その彼が不幸に見舞われながらも困難を克服して録音したのがこのアルバムです。(音楽への情熱を失うことなく、今では指揮も学んでいるとのこと。)ラヴェルが左手の協奏曲を書く際に参考にしたサン=サーンス、まるで3 本の腕で弾いているようなゴドフスキー。どう聴いても左手だけで弾いているとは思えない難曲ぞろい。 
50-2503
シェック:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調Op.16、
ホ長調Op.46、ニ長調WoO.22、
アルバムの綴りWoO.70
シモーネ・グラッゲン(Vn)
ウルリッヒ・ケッラ(P)
スイスのクラーヴェスが力を注ぐシェック(1886−1957)は、歌曲(300 曲以上)とオペラに多大な業績を残した巨匠ですが室内楽作品はわずか。Op.46 を除く若き日のシェックによるヴァイオリン・ソナタは、ハンガリーのヴァイオリニスト、シュテフィ・ゲイエル(1888−1956)と創作上深いつながりがみられます。そのロマンティックで繊細な美しさには、シェックの彼女への想いが込められているかのようです。 (Ki)
50-2504
ヘンデル:「テゼーオ」〜序曲とメデアのアリア(3曲)、
「ヘラクレス」〜序曲(2曲)とデイアネイラのアリア(5曲)、
「ラダミスト」〜舞曲(2曲)とゼノービアのアリア(4曲)
マリア・リッカルダ・ウェッセリング(Ms)、
ヴォルフガング・カッチュナー(指)
ラウテン・カンパニー・ベルリン

録音:2004年10月5−8日
ヘンデルのアリア集はいろいろあれど、これはなかなかユニークなもの。イタリアオペラの「テゼーオ」「ラダミスト」、英語のオラトリオ「ヘラクレス」と、ちょっと珍しい演目から、メッゾソプラノのアリアがまとまって歌われています。歌うはスイスのメッゾ、マリア・リッカルダ・ウェッセリング。ベルンとアムステルダムで学び、現在ではヨーロッパ各地で、バロックから近現代ものまで幅広く歌って活躍しています。その中でもヘンデルは彼女の要で、既に「セメレ」、「テゼーオ」、「リナルド」、「ヘラクレス」、「ジューリオ・チェーザレ」などに出演。その本領がこのCD で聴くことが出来ます。暗めで情感たっぷり潤いある声が最高。ここ数年CDが多数リリースされ何れも好評を博している、カッチュナー率いるラウテン・カンパニーの演奏も見事。 (Ki)
50-2506
ハープ編曲集
スメタナ:モルダウ、
リスト:ナイチンゲール、ため息、
バルトーク
:ルーマニア民俗舞曲集Sz.68、
チャイコフスキー
:ワルツ集
 (Op.40-8 /Op.40-9/Op.51-4) 、
プロコフィエフ
:前奏曲Op.12−7
  ハープのための小品
 「ロメオとジュリエット」より、朝のセレナード、
ハチャトゥリアン:オリエンタル・ダンス
 トッカータ、
ラヴェル
:マ・メール・ロワ、
アルベニス
:ソナタ、
グラナドス
:スペイン舞曲、
ファリャ
:スペイン舞曲第1番
クサヴィエ・ド・メストレ(Hp)
クサヴィエ・ド・メストレは、1973 年に古くからの名家に生まれました。9才のときにハープを学び始め、パリでジャクリーヌ・ボロー、カトリーヌ・ミシェルの各氏に師事。1998年、最も権威のあるハープ・コンテストUSA 国際ハープ・コンクール(ブルーミントン)において、第1位と合わせて2 つの賞を受賞。22 才で首席指揮者ロリン.マゼール率いるバイエルン放送交響楽団のソロ・ハーピストに就任。3年後、熱望していたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・ハーピストに就任。ハンブルク音大教授も務めています。 (Ki)
50-2507
シンディング:組曲イ短調Op.10、
シューベルト
:幻想曲ハ長調D.934、
ブラームス(クライスラー編)
:ハンガリー舞曲17番、
ポンセ(ハイフェッツ編)
:小さな星、
フォスター(ハイフェッツ編):金髪のジェニー、
ドビュッシー(レーン編)
:小組曲〜メヌエット、
モシュコフスキ(サラサーテ編)
:ギターレ、
パガニーニ(プシホダ編):パイジエルロの「うつろな心」による序奏と変奏曲、
ワックスマン:カルメン幻想曲
ダニエル・レーン(Vn)、
ミラーナ・チェルニャフスカ(P)

録音:2002年3月21日、9月26日、11月5−7日ミュンヘン、バイエルン放送スタジオ
1979 年生まれのダニエル・レーンは、フルトヴェングラー時代ベルリン・フィルの名コンマス、エーリヒ・レーンの孫。メンデルスゾーンの協奏曲(50.2102)に次ぐクラーヴェス第2 弾は、腕に自信のあるヴァイオリニストが好んでとり上げるナンバーを集めたもの。アルバムの最初と最後、シンディングとワックスマンではパッセージを鮮やかに弾ききって見事。なお、使用楽器はシカゴのストラディヴァリ・ソサエティから貸与された、1617 年A&H アマティ作“エクス・ロプコヴィッツ。 (Ki)
50-2509(2CD)
ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集
第7番ヘ長調Op.59-1「ラズモフスキー第1番」
第8番ホ短調Op.59-2「同..第2番」
第9番ハ長調Op.59-3「同..第3番」
第10番変ホ長調Op.74「ハープ」
第11番へ短調Op.95「セリオーソ」
シネ・ノミネQ

録音:2004年12月19.22日、2005年6月27.30日スイス、ヴェヴェイ2.05)
2005年で結成30 周年を迎えるスイスの名門シネ・ノミネ・カルテット。ついに不滅の金字塔ベートーヴェンに着手致しました。1806 年から1810 年にかけて書かれたいわゆる「傑作の森」に位置する中期の5 曲を、みずみずしく歌い上げています。録音も優秀。 (Ki)
50-2508
ブラームス:バラード集Op.10、
3つの間奏曲Op.117、6つの小品Op.118
マルク・パンティヨン(P)

録音:2005年4月9〜11日スイス、ラ・ショー・ド・フォン、サル・ド・ミュジーク
ラハナーのピアノ三重奏(50.9802/3、ヘイレルのピアノ曲(50.9805)ヴィオラ・アルバム(50.9905)でおなじみのパンティヨン。開設(1955 年)から半世紀、ヨーロッパ有数の名ホール、ラ・ショー・ド・フォンとスタインウェイの響きが印象深いブラームスです。
50-2511
バッハ:オブリガート・チェンバロとフルートのためのソナタ.イ長調BWV 1032、
フルートと通奏低音のためのソナタ.ホ短調BWV 1034、
無伴奏フルート・ソナタ.イ短調 BWV 1013、
フルートと通奏低音のためのソナタ.ホ長調BWV 1035、
オブリガート・チェンバロとフルートのためのソナタ.ロ短調BWV 1030
ペーター・ルーカス・グラーフ(Fl)、
アライア・グラフ(P)
グラーフ親娘によるバッハの名演集です。父のあたたかみのある音色のフルート、それをささえるピアノ、どちらもかちっとしたもの。無伴奏フルート・ソナタも、アーティキュレーションをきちんとまもった演奏に、好感がもてます。 (Ki)
50-2514(2CD)
R・シュトラウス:歌劇「エレクトラ」 ギネス・ジョーンズ(S エレクトラ),
レオニー・リザネク(S クリテムネストラ),
アン・エヴァンス(S クリソテミス),
ヴォルフガング・シェーネ(Br オレスト),
ロナルド・ハミルトン(T エギスト),ほか、
ジェフリー・テイト(指)スイス・ロマンドO

録音:1990年3月10日ライヴ
意外やジョーンズのエレクトラは録音ではこれが初。全身を共鳴させているような彼女の爆発的エネルギーは、録音を通しても絶大で、ゾクゾク来ること間違いなし!しかもクリテムネストラは、偉大なレオニー・リザネク、もちろん恐ろしいほどの存在感。そしてクリソテミスには、バレンボイムのブリュンヒルデとして知られるデイム・アン・エヴァンズ、瑞々しい声が光っています。このキャストに負けじと、ジェフリー・テイトがド迫力!スタジオ録音からは信じられないほど、猛烈に押して押して押しまくって、有無を言わせぬ熱気!!名門スイス・ロマンドがギリギリいってます。カーテンコールの大喝采付で、熱気溢れるライヴの醍醐味万点!スイス・ロマンド放送ESPACE2 とのライセンス発売です。 (Ki)
50-2516
ベルク:ヴァイオリン協奏曲、
ストラヴィンスキー
:ヴァイオリン協奏曲*
クリスティアン・フェラス(Vn)、
エルネスト・アンセルメ(指)スイス・ロマンドO

録音:1957年4月3日、1966年10月5日*
ヴァイオリン・ファン待望の音源が発掘!クリスティアン・フェラス(1933-1982)は、1950年代に目覚しい台頭をし、1960年代にはカラヤンのお気に入りのヴァイオリニストになるほどの高い評価を得た人ですが、その後アルコール中毒に病み、活動が停滞、そして僅か49歳で亡くなってしまいました。そのため、こと日本での評価がは今一つパッとしないままで終わってしまいましたが、全盛期の素晴らしさは格別です。このCD には、1955年と1966年に彼がジュネーヴで演奏した二つの協奏曲が収録されています。それがベルクとストラヴィンスキーという近代ものですから、これは興味津々。ことにベルクでの凛とした美感はさすが!しかも伴奏は、偉大なアンセルメ!オーケストラはもちろんスイス・ロマンドです。アンセルメが結構とんがったベルクを演奏しているのに驚き。どちらも良質なモノラルです。 (Ki)
50-2517(2CD)
フランシスコ・ドゥ・マディナ(1907-1972)作品集
4つのギターとオーケストラのための協奏曲
バスク・ラプソディ
ハープと弦楽オーケストラのための協奏曲
アイタ、グレア、バスク・クリスマス組曲
ラ・カデナ・デ・オーロ、アベ・マリア
バスク子供序曲、クリスマス三部作
舞曲、バスク組曲
ロメロ・ギター四重奏団
グザヴィエ・ドゥ・メストレ(Hp)、
アナ・サラベッラ、エレナ・バルブ(S)、
アンドニー・アレマン(語り)、
オルフェオン・ドノスティアーラ
クリスティアン・マンデール(指)
バスク・ナショナルO
録音:2005年
Clavesが現代作曲家の新しい響きを紹介している大好評のバスク音楽集、その第9集はフランシスコ・ドゥ・マディナです。マディナは1907年1月29日、オニャーテ生まれ、1972年6月30日故郷で亡くなった作曲家。1929年、ラテラン教会の司祭評議委員に任命され、アルゼンチンでのポストを得る前に故国の神学校で音楽と神学を学びました。この頃に作曲された初期の作品は土着の音楽(南米のスペイン人とインディオとの混血)の影響を示しています。マディナの音楽を愛したエドウィン・F・カルムスは彼の楽譜をいくつか出版しました。またロメロ兄弟は、しばしば彼のギター音楽を演奏しました。このアルバムで注目はなんと言ってもハープのグザヴィエ・ドゥ・メストレです。彼は1973年フランスのトゥーロン生まれ。16歳の時に、パリ・ハープ・コンクールで優勝以来、輝かしい経歴の持ち主です。23歳のときにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・ハーピストに就任、ハンブルク音楽大学の教授にも就任し、今後の活躍が最も期待できる演奏者です。Clavesにはこれまでにバスク音楽集成シリーズ 第8集(502413)、「クラシック・ハープ編曲集」(502506)、ライネッケ:ハープ協奏曲(502707)をはじめ、数々の録音を残し、いずれも絶賛されております (Ki)

50-2601(2CD)
シューマン・ピアノ作品全集Vol.1
幻想小曲集op.15、アラベスクop.18、
花の曲op.19、ユモレスク、
アレグロ ロ短調、子供の情景、
3つのロマンスop.28、森の情景、
3つの幻想的小曲op.9
フィンギン・コリンズ(P)
ジャケットの白面の貴公子然とした容貌からは想像もつかない深みある演奏に驚かされる衝撃のシューマンです。フィンギン・コリンズは1977 年アイルランドのダブリンに生まれ、ジョン・オコーナーのもとで研鑽を積み1999 年にはクララ・ハスキル・コンクールで見事優勝に輝いています。底知れぬエネルギーを秘めつつも決して声高ではない演奏は一度聴いたら決して忘れられない巨匠の味わい。テンポやフレージングの自然な感覚は天性のものなのでしょう。『森の情景』など聴いていると、今ここで創造された音楽を聴いていると思えるほど。 (Ki)
50-2603(2CD)
シューマン:ピアノ曲全集Vol.2
蝶々Op.2、ダヴィッド同盟舞曲集Op.6、
天使の主題による変奏曲 遺作WoO24、
子供のためのアルバムOp.68
セドリク・ぺシャ(P)

録音:2006年
コリンズの弾く第1集(50.2601/2)につづく、シューマンのピアノ曲全集第2 弾。今回はゴルトベルク変奏曲(50.2407)で鮮烈なデ ビューを飾ったスイスの若手ぺシャが担当しています。  (Ki)
50-2605
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番/第2番、
ブロークの詩による7つの歌
チューリヒ・ピアノ・トリオ、
グン- ブリト・バルクミン(S)
今は幻のように消え去ったソヴィエト。その文化的抑圧の下でも巧妙に本心を披瀝し続けた作曲家の全体像が凝縮された好選曲のアルバムです。作曲家が10 代の時に書きモダニズムの雰囲気を湛えたピアノ三重奏曲第1 番の先鋭性、親友の追悼のために書かれた第2番のまるで冥界から響いているような底知れぬ暗さ、そして最晩年に作曲された歌曲集の清澄でもはや何にも囚われない自在な境地と、この稀有の作曲家が築き上げたミクロコスモスをこの1 枚からうかがい知ることができます。それぞれの曲の本質を鋭く抉り出している緻密な演奏も好感が持てます。 (Ki)
50-2606
グレゴリオ・ザノン(b.1980):室内楽作品集
ルーマニア狂詩曲(2006)〜チェロと弦楽四重奏のための、
弦楽四重奏曲第2 番「伝説の四人」(2005)、
コンチェルト・グロッソ(2003)〜ピアノと弦楽四重奏のための、
弦楽四重奏曲第1 番(2001/06)
テルプシコルドQ[マルク・ドロビンスキー(Vc)、
ジョセリーヌ・ルダシグワ(Cb)、
グザヴィエ・ダミ(P)]

録音:2006 年5 月25 − 28 日ラ・ショー・ド・フォン、サル・ド・ミュジーク
1980年ジュネーヴ生まれのグレゴリオ・ザノンは、ロンドンの王立音楽院を2004年に卒業、作曲家としてスタートを切ったばかり。 冷え冷えとした空気感が漂う抒情的な作風という点で共通している室内楽作品集。ラプソディはドロビンスキーに、2 つの四重奏曲は ここで演奏するテルプシコルド四重奏団に献呈されています。
50-2607
ライネッケ:ハープ協奏曲ホ短調Op.182、
アルベルト・ツァーベル:ハープ協奏曲ハ短調*、
パリッシュ=アルヴァーズ
:2台のハープのための協奏曲*
クザヴィエ・ド・メストレ(Hrp)、
エマニュエル・セソン(Hrp)*、
ハンヌ・リントゥ(指)
ラインラント=プファルツ州立PO

録音:2005年9月19−22日、フィルハーモニー
ウィーン・フィルの首席で「ハープの貴公子」の異名をとるメストレ。2004 年米国国際ハープコンクールで優勝した若きセソン(1984 年生まれ)との最新録音は、きらめく技巧に彩られた協奏曲アルバム。多才で多作のライネッケをメストレが、セソンがドイツ生まれでロシア帝国バレエの首席ハープ奏者だったツァーベルの曲を各々弾き分けています。さらにベルリオーズやリストに影響を与えたハープ奏者パリッシュ=アルヴァーズの協奏曲。テクニックはもちろん、イケメン同士の文字通り華麗なる共演が聴けます。なおメストレは6 月に来日が予定され、多くの女性ファンを魅了した昨年の公演同様に、今回もファンをとりこにすること必至です。  (Ki)
50-2608
ハイドン:弦楽四重奏曲第41番ト長調Op.33-5、
第38番変ホ長調Op.33-2「冗談」、
第37番ロ短調Op.33-1
テルプシコルドQ(ピリオド楽器使用)
[ジローラモ・ボッティリェーリ、ラヤ・ライチェヴァ(Vn)、カロリーネ・ハース(Va)、フランソワ・グリン(Vc)]

録音:2005年11月20−23日
シューマン(50.2404)につづく、若きテルプシコルド四重奏団による第2 弾。前作からほぼ10 年の間隔をおいて作曲され、6曲からなる「ロシア四重奏曲集」と呼ばれるこのセット。“まったく新しい特別の方法で書いた”とハイドンが語る自信作です。どこか新しい息吹を感じさせ、明るく快活な内容がキャリア上り坂のメンバーの気質に良くあっています。清潔な響きがまことに清清しい演奏。   (Ki)
50-2609
チャイコフスキー( アラン・アーノルド編):感傷的なワルツOp.51-6、
ブラームス
:スケルツォ遺作、
グラナドス
(ミルトン・ケイティムズ編):スペイン舞曲第2 番“オリエンタル”、
ショパン
(グラズノフ、コーザ編):練習曲Op.25-7、
サン・サーンス
( コーザ編):アレグロ・アパッショナートOp.43、
スクリャービン(ワディム・ボリソフスキー編):前奏曲Op.9-1、
プロコフィエフ
(ボリソフスキー編):騎士たちの踊り〜「ロメオとジュリエット」、
ドビュッシー
(ケイティムズ編):ロマンス
ラフマニノフ(ハイフェッツ、 コーザ編):ひなぎくOp.38-3、
ブラームス
(コーザ編):ひばりの歌Op.70-2、
ブラームス
(ワトソン・フォーブス編):ハンガリー舞曲第1番、
シューマン
(コーザ編):夕べの歌Op.85-12、
チャイコフスキー
(ヨハン・パラシュコ編):悲しい歌Op.40-2、
フォーレ
(コーザ編):揺りかごOp.23-1、
ブラームス
(フォーブス編):ハンガリー舞曲第3番、
ショパン
(グラズノフ/コーザ編):練習曲Op.10-6、
メンデルスゾーン
(ケイティムズ編):無言歌Op.109、イザイ(コーザ編):子供の夢Op.14
エットーレ・コーザ(Va)、
ウルリヒ・スタルク(P)


録音:2005年1月10-12日コペンハーゲン、マンティウス・ホール
ナポリ生まれのコーザは、生地の音楽院でG. フランカヴィッラにヴァイオリンとヴィオラを師事した後、メニューインとリジーにも学んだヴィオラの俊英。自らも編曲を手がけた小品集は、ヴァイオリンとは一味違い暗く深い音色が染み入ります。プロコフィエフの「騎士たちの踊り」は、ドラマ「のだめカンタービレ」やソフトバンクのCMで使われて有名なアレです。編曲者に名を連ねるボリソフスキーは、かのベートーヴェン四重奏団の創設メンバー。パラシュコ(1877 − 1932)は教則本で知られるヴィオラ・ヴィルトゥオーゾ。 (Ki)
50-2610(3CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 コーリー・セロヴシェク(Vn)、
パーヴァリ・ユンパネン(P)

録音:2006年
1972年バンクーバー生まれのセロヴシェクは、ジョセフ・ギンゴールドの弟子。つまり大ヴァイオリニスト、イザイの門下にあたるかれが、ベートーヴェンのソナタを一気に全集でリリース。ピアノとヴァイオリンの両方を学び、驚くことに1997年まではリサイタルで両方の楽器を弾きこなしたという逸材は数学の学位も取得しています。ここに聴くヴァイオリンは音の出し入れが絶妙というか、ピアノ・パートにも目の行き届いた非凡なバランス感覚をのぞかせます。セロヴシェクの弾くのは、1728年製作ストラディヴァリウス“ミラノッロ”。ヴィオッティやパガニーニ、クリスチャン・フェラスも弾いた名器です。このアルバムはカンヌ・クラシカル・アワード2008室内楽部門に輝きました。 (Ki)
50-2613
ヴァイス:リュート・ソナタ第49番 変ロ長調、
前奏曲&ファンタジア.ハ短調、
リュート・ソナタ 第43番 イ短調
今村泰典(Lute)
日本語解説付き!日本を代表するリュート奏者で、ヨーロッパでも随一の腕前を誇る今村泰典による、バロック・リュートの大家、ジルヴィウス・レオポルト・ヴァイスの作品。スイスを拠点に活動している今村泰典は、2006年4 月に一時帰国コンサート* が予定されています。収録曲は代表的な第49&43番のソナタとレチタディーヴォ風前奏曲と「1719年. プラハにて」との副題を持つファンタジアで構成されています。 (Ki)
50-2617
モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番/第24番* クララ・ハスキル(P)、
ヴィクトル・デザルツェンス(指)ローザンヌCO

録音:1957年10月14日、1956年6月25日* スイス、ローザンヌ、テアトル・ド・ボーリュー(ライヴ)
ぞくぞくと極上のライヴをとびきりの音質で送り出すスイス・ロマンド放送(RSR)のアーカイヴ・シリーズ。シューマン&ベートーヴェン第3 番(50.2408)に次ぐハスキルの協奏曲ライヴは、きわめつけの演目であるモーツァルト。音色、タッチ、ニュアンス。チャーミングとしかほかに言葉が見当たらない出来栄え、涙が出るほどの美しさです。ハスキルのモーツァルトはどれも魅力的なものばかりですが、またひとつここに素敵なアルバムが加わりました。スイス生まれのデザルツェンス(1908 − 1986)はエネスコの弟子で、ヴァイオリニストとしてキャリアをスタート。スイス・ロマンド管弦楽団を経て、1940 年にローザンヌ室内管弦楽団を設立、1953 年まで当オケの指揮者を務めました。彼はまたフランク・マルタンの作品の多くの初演者としても知られます。 (Ki)
50-2701
シェック:合唱作品集
叩け!叩け!太鼓をOp.26/御者Op.18
バッカス賛歌Op.22/行楽の歌Op.24
春の歌謡祭のためにOp.54
カンタータOp.49/まぼろしOp.63
回顧(堅信礼のための)
格言Op.69-1/立ち寄りOp.69-2
3人の男O.Op.No.39/大工の格言O.Op.43
機械の戦いOp.67a
刈り込んだオークOp.67b
マルティン・ホムリッヒ(T)、
ラルフ・ルーカス(Bs-Br)、
マリオ・ヴェンツァーゴ、
ハワード・アルマン(指)MDR響、
MDR 放送cho

録音:2006年12月4−6日、2007年1月3−5日ライプツィヒ、MDR ゼンデザール
最近ではBIS も録音に手を染め始めたシェックは、母国のレーベルclavesが長年力を注いできたスイスの作曲家。これは400 曲近く の歌曲を残して、リートの流れを汲む最後の巨匠といわれる彼の合唱作品を収めたアルバムです。レーナウ、メーリケ、アイフェンド ルフ、ヘッセの詩をもとに、アカペラの男声合唱、女声合唱とピアノ、混声合唱とフルオケ、またバリトンと小編成の男声合唱にピア ノと打楽器とチューバと3本のトロンボーンが加わるという特殊なものまで編成は多岐にわたります。いずれも濃厚なロマンチシズム を湛えていて、味わい深い内容です。 (Ki)
50-2702(2CD)
ダルブレー(1946-):作品集
(1)“Oyama”(オーケストラのための)
(2)“Azur”(ホルン四重奏曲のための)
(3)“Shadows”(5人の打楽器奏者のための)
(4)“Sozusagen”(オーボエ、ヴィオラ、バスーン、ギターのための)
(5)“Chantd’adieux”(ヴァイオリンとヴィオラのための)
(6)“aquattro”(ホルン四重奏曲とオーケストラのための)
(7)レクイエム
(1)(6)(7)ファビオ・ルイージ(指)MDR響
(2)(6)ライプツィヒ・ホルン四重奏団【マックス・ヒルペルト、ティーノ・ボルク、ヨハネス・ウィンクラー、ミシェル・ギューン】
(3)ライプツィヒ・パーカッション・アンサンブル【ウェルナー・レグト、スヴェン・パウリ、トーマス・ウィンクラー、ステファン・ストッポラ、ヴィンフリード・ニッチェ、ゲルト・シェンカー】
(4)アンサンブル・ソルティサティオ【ワルター・クリングナー、アレクセル・アンドレア、マティアス・ザンネミュラー、トーマス・ブルメンザル】
(5)アンドレアス・ハルトマン(Vn))、マティアス・ザンネミュラー(Va)
(7)MDRベルリン放送cho、マイケル・グレイザー(合唱指揮)
ジュリー・カウフマン(S)、イリス・ヴァーミリオン(A)
クリストフ・ゲンズ(T)、マルクス・マーコート(Br)

録音:(1)2001年9月21日、ワイマール・ハレ、(2)(3)(5)MDRスタジオ、ライプツィヒ、(2)2006年6月6-9日、(3)2006年2月8日、(5)2006年6月6日)、(4)1999年6月28日、ライプツィヒ、ライプツィヒ美術館、(6)2001年9月21日、ライプツィヒ、ゲヴァントハウス、(7)2005年11月21日、ライプツィヒ、ゲヴァントハウス(ライヴ)
今もっとも勢力的な演奏活動をしている世界的指揮者ファビオ・ルイージ。Orfeoより発売されるウィーン交響楽団とのシューマン交響曲全集(ORFEO717102)に続き、Clavesレーベルからはスイス人作曲家のジャン=リュク・ダルブレー(1946-)の作品をとりあげております。ダルブレーはベルン音楽学校にてクラリネット、指揮、作曲を学んだのち作曲家として活躍。これまでにピエール・ブーレーズ、ハインツ・ホリガーなど現代屈指の作曲家・演奏者に師事し、ジャンルにとらわれないダルブレー独自の表現を手に入れました。ルイージがダルブレーの音楽に出会ったのは“Oyama”初演時のこと。その音楽性の豊かさに感銘を受け、以後積極的に演奏会にとりあげてきました。また、2005年にはMDRへの委嘱作品レクイエムの世界初演を行いました。現代音楽への強い思いを感じる鎮魂歌を奏でております。 (Ki)
50-2704(3CD)
ブクステフーデ・オルガン作品集
[CD1]
ブクステフーデ:前奏曲ハ長調BuxWV137、「主よ、まことの神よ、我らから取り去ってください(天にまします我らの父よ)」ニ短調BuxWV207、「我らはあなたに感謝する、主イエス・キリストよ」ドリア旋法BuxWV224、「主に感謝せよ」ト短調BuxWV181、「甘い喜びのうちに」ト長調BuxWV197、パッサカリア ニ短調BuxWV161、「いざ来れ、異邦人の救い主よ」ト短調BuxWV211、「いざ我が魂よ、主をほめよ」ハ長調BuxWV212、カンツォネッタ ト短調BuxWV173、前奏曲ト短調BuxWV148、「わたしは主イエス・キリストに向かって呼ばわる」ニ短調BuxWV196、「来たれ、聖霊よ、主なる神よ」ヘ長調BuxWV199、前奏曲ト短調BuxWV150、サラバンド(組曲ホ短調BuxWV235より)、シャコンヌ ホ短調BuxWV160、カンツォネッタ ニ短調BuxWV168、「みどりごがベツレヘムに生まれ」イ短調BuxWV217、前奏曲ト短調BuxWV149

[CD2]
ブクステフーデ:ヴィヴァーチェとアレグロ(ソナタ第4番変ロ長調BuxWV255より)、「主よ、あなたの御言葉のもとに我らをとどまらせてください」ト短調BuxWV185、前奏曲フリギア旋法BuxWV152、「平安と喜びに満ち逝かん」より悲歌BuxWV76/2、前奏曲ヘ長調BuxWV145、シャコンヌ ハ短調BuxWV159、前奏曲イ長調BuxWV151、「神からわたしは離れない」イ短調BuxWV220、「神からわたしは離れない」イ短調BuxWV221、前奏曲ニ長調BuxWV139、「平安と喜びに満ち逝かん」より「平安と喜びをもって」BuxWV76/1、「テ・デウム(神よ、あなたを賛美します)」フリギア旋法BuxWV218

[CD3]「マニフィカト集」
ブクステフーデ:第1旋法のマニフィカト(ドリア旋法)BuxWV203、第9旋法のマニフィカト ニ短調BuxWV205/2、第9旋法のマニフィカト ニ短調BuxWV205/1、第1旋法のマニフィカト(ドリア旋法)BuxWV204/1、第1旋法のマニフィカト(ドリア旋法)BuxWV204/2、
シュトルンク:「我が魂は主をほめまつる」
シャイデマン:第1旋法のマニフィカトWV14
H.プレトリウス:第1旋法のマニフィカト
J.プレトリウス:ドイツのマニフィカト
ヴェックマン:第2旋法のマニフィカト
トゥンダー:第8旋法のマニフィカト
バッハ:「我が魂は主をほめまつる」BWV648(シュープラー・コラール集より)、「我が魂は主をほめまつる」(マニフィカトによるフーガ)BWV733
小糸恵(Org)
[CD1]ハンブルク・聖ヤコブ主教会、オランダ・グローニンゲン・マルティン教会
[CD2]スイス・ペイエルヌ・教区教会、デンマーク・ロスキルデ・司教座教会、ハンブルク・聖ヤコブ教会、
[CD3]タンゲルミュンデ・聖シュテファン教会、ハンブルク・聖ヤコブ主教会、各々の歴史的オルガン
スイス在住のオルガニスト、小糸恵による、ブクステフーデと関連する作曲家たちの作品集。5台のオルガンを使い、コラール、特にCD3ではマニフィカトを縦糸として録音をまとめています。彼女の演奏は、歯切れのよいアーティキュレーションと、強靭な拍節感を持った現代的な指向を核としており、非常に個性的ですが、同時に重厚さも兼ね備えているので、北ドイツ・オルガン楽派の特徴に適しており、掌に落ち着くような感じを与えてくれます。  (Ki)
50-2707
リスト:ピアノ協奏曲第1番、
ピアノ協奏曲第2番、死の舞踏
ヨゼフ・モーグ(P)、
アリ・ラシライネン(指)
ラインラント=プファルツ州立PO

録音:2006年12月20-21日、2007年1月11−13日ルートヴィヒスハーフェン、フィルハーモニー
1987年ノイシュタット生まれのモーグは、ジョン・オコナーやベルント・グレムザーに師事したドイツの若手ピアニスト。すでに ドイツ国内外で数多くの入賞歴があり、ウィーンのコンツェルトハウス、テル・アヴィヴ、リオ・デ・ジャネイロなど世界の舞台に立っ て成功を収めています。ことし2 月に同じ顔合わせで実現した2番の協奏曲ライヴでもその華麗なテクニックが絶賛されたように、最 新録音のリストはこれからの活躍に期待をつなぐ内容となっています。 (Ki)
50-2708
ラロ:スペイン交響曲(4楽章版)、
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ナタン・ミルシテイン(Vn)、
アンドレ・クリュイタンス(指)フランス国立放送O、
パウル・クレツキ(指)北ドイツRSO*

録音:1955年9月11日、1960年9月6日モントルー9月音楽祭(ライヴ)*  スイス・ロマンド放送による収録
収録当時、テクニックの絶頂にあったミルシテインによる協奏曲ライヴはともにスイス・ロマンド放送の正規音源より復刻。ミルシテ インといえば、同じクリュイタンスとの顔合わせによるチャイコフスキーの協奏曲ライヴ(RSR.6202)がとんでもなく熱くはげしい内容 だったモントルーの9 月音楽祭ライヴ。ここでのラロもまたそれに匹敵する大爆演となっています。第1 楽章冒頭のトゥッティのあとに つづく、大きく見えを切るミルシテインのソロ。そして、ちょっとした音の混濁などあえて辞さないクリュイタンスの思い切り良く突き 進む熱い指揮ぶりもライヴならではの醍醐味といえるでしょう。なお、ここではサラサーテ初演時の慣例にしたがって第3 楽章をカット する形での演奏となっています。 いっぽう、クレツキとのブラームスもどこか逡巡するかのような第1 楽章から、スタジオ盤にくらべてテンポの自由度と表現に柔軟性が みられ、ヴァイオリンの濃厚でなまめかしい表情がわすれがたい味わい。今は亡き大家たちによるスリリングなライヴ演奏が存分に楽し める一枚は、音質もいくぶんデッドながらきわめて生々しく迫力にも欠きません。終演後の拍手入り。 (Ki)
50-2709
ヴィラ・ロボス:花の組曲、
「赤ちゃんの一族」第1組曲、
「赤ちゃんの一族」第2組曲、ショーロ第1番
ヨアンナ・ブジェジンスカ(P)

録音:2006年2月23−26日ローザンヌ、シャトー・ファロ、サル・ド・ミュジーク
“わたしの音楽、それは流れる滝のように自然のまま。わたしは音楽によってあらゆることをしてみたいのです。音楽で歴史を描い たり、政治、哲学や地理を語ってみたり。音楽の様式にはいっさい興味がありません。”このような言葉を残したヴィラ=ロボスは民 俗色が全面に出た作風でブラジルを代表する作曲家。タイトルが印象的な代表作「赤ちゃんの一族」は、あたかもアマゾンの鬱蒼とし た森を思わせる豊かな色彩感が特徴です。現在スイスで教鞭をとるブジェジンスカは、ツィンマーマンと同門にあたるポーランドのピ アニスト。 (Ki)

50-2713(6CD)
ミヒャエル・シュトゥーダー/ザ・レガシー
[CD 1]65’12”(旧品番50.8701)
バッハ:パルティータ第1番、
イタリア協奏曲、イギリス組曲第2番、フランス組曲第6番
[録音:1987年スイス、ベルン音楽院]

[CD 2]79’15”(旧品番CLF.710)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」*、第11番、第12番/ティボル・ヴァルガ(指)ティボル・ヴァルガCO*、ヘルムート・ミュラー=ブリュール(指)ケルンCO
[録音:1972年バーゼル・マルティン教会*、1977年スイス・トゥン市教会]

[CD 3]75’23”(旧品番50.9019、50.9604)
ハイドン:ピアノ・ソナタ変ホ長調Hob.XVI:52*、シューマン:幻想曲、アベッグ変奏曲、蝶々[録音:1995年*、1990年6月スイス・ベルン音楽院]

[CD 4]77’00”(旧品番50.9604、M&S 5021/2)
ショパン:幻想即興曲、スケルツォ第3番、バラード第1番/第4番、練習曲変イ長調Op.25-1/Op.25-2/Op.10-8、ワルツOp.34-2/Op.64-2/Op.64-1「小犬」、幻想曲、夜想曲Op.62-1/嬰ヘ長調、子守歌*
[録音:1999年、1995年*)スイス・ベルン音楽院]

[CD 5]78’59”(旧品番50.9604、Luna 30-241)
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番* ◆初出
リスト:スペイン狂詩曲#
ブラームス:カプリチョ ニ短調Op.116、間奏曲イ短調Op.118、間奏曲イ長調Op.118、カプリチオ ト短調Op.116、間奏曲変ホ長調Op.117、カプリチオ ニ短調Op.116、
ラフマニノフ:前奏曲変イ長調Op.23-8、前奏曲嬰ト短調Op.32-12、音の絵 変ホ短調Op.33-6、音の絵 嬰ヘ短調Op.39-3、前奏曲 ニ長調Op.23-4、音の絵 ハ長調Op.33-2、音の絵 変ホ短調Op.39-5/フリッツ・リーガー(指)ローザンヌCO
[1976年2月9日スイス・ローザンヌ、テアトル・ド・ボーリュー(ライヴ)*、1974年バーゼル・マルティン教会#、1995年ベルン音楽院、以上すべてスイス・ロマンド放送による収録]

[CD 6]64’10”(旧品番Claves LP 505)
ラヴェル:ピアノ協奏曲* ◆初出、夜のガスパール、
ドビュッシー:映像第1集、喜びの島/ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)スイス・ロマンドCO
[1979年9月5日スイス、ローザンヌ(ライヴ)*、1971年マルティン教会、以上すべてスイス・ロマンド放送による収録]
ミヒャエル・シュトゥーダー(P)
かつてクラーヴェス・レーベルのお膝元であった風光明媚なことでしられるトゥン。そのトゥン近郊オーベルディースバッハで1940年 に生まれたミヒャエル・シュトゥーダーはスイスを代表するピアニスト。このたびクラーヴェスから彼の録音をまとめたお得なスリムボッ クスが登場します。ゲザ・アンダのマスタークラスで研鑽を積んですでに定評あるモーツァルトなどの音源のほか、このたび初出の2曲 の協奏曲ライヴが目を引きます。おなじみサヴァリッシュが指揮するラヴェルは美演。ともにスイス・ロマンド放送のアーカイヴからの 正規復刻で音質良好です。 (Ki)
50-2719
フランスのフォリア
F.クープラン:クラヴサン第13組曲〜フランスのフォリア,またはドミノ純潔(見えざる色のドミノ)、
 羞恥(薔薇色のドミノ)、
 熱情(とき色のドミノ)、
 希望(緑色のドミノ)、
 貞節(青色のドミノ)、
 忍耐(亜麻色のドミノ)、
 倦怠(紫のドミノ)、
 嬌艶(色とりどりのドミノ)、
 老いた伊達男たちと色あせた金持ちのご 婦人たち(緋色と枯葉色のドミノ)、
 お人好しのかっこうたち(黄色のドミノ)、
 物言わぬ嫉妬(鳶色のドミノ)、
 狂乱,または絶望(黒のドミノ)、
ドビュッシー:前奏曲集第2巻(全曲)、
F.クープラン:クラヴサン第25組曲、
 空想にふける人、神秘的な人、
 モンフランベール夫人、
 勝ち誇るミューズ、さまよう亡霊たち、
メシアン
:「鳥のカタログ」第7巻〜ダイシャクシギ
セドリク・ペシャ(P)

録音:2007年11月22−25日ベルリン、テルデックス・スタジオ
ゴルトベルク変奏曲(50.2407)で注目を浴びたペシャの最新アルバムは、フランスの鍵盤作品集。繊細なタッチが印象に残るドビュッシーは、デビュー盤でも印象的だったように力み返るところのない自然な音楽とすでに大家の風格。ピアノによるクープランでは先頃タローが新境地を開いたように、表現の幅が格段に拡がり瞑想にも似た沈潜するひびきが魅力。ちなみに、おなじスタインウェイでもクープランでは現代の等分平均律ではなく、作曲者が使っていた音律に調音された楽器を使用しています。   (Ki)
50-2720
ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲第1番、
アレンスキー
:ピアノ三重奏曲第1番、
ショスタコーヴィチ
:ピアノ三重奏曲第2番
トリオ・ノータ・ベネ
[リオネル・モネ(P)、ジュリアン・ジュフレイ(Vn)、グザヴィエ・ピーニャ(Vc)]

録音:2006年7月、スイス
ローザンヌ音楽院のクラスメートだった若きスイス人音楽家で結成されたトリオ・ノータ・ベネ。非常な技巧派ながら若々しさと洗練 された音楽作りが魅力の期待の星。アレンスキーの颯爽としたカッコ良さは、これまでのどの演奏からも得られなかったもの。まさに21 世紀的なピアノ三重奏団の出現です。 (Ki)
50-2801
ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第5番
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番
 グノーの「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲Op.20
コーリー・セロヴシェク(Vn)、
ハンヌ・リントゥ(指)ローザンヌCO

録音:2008年6月13−15日ローザンヌ、サル・メトロポル
デビュー盤、ベートーヴェンのソナタ全集(50.2610/12)がカンヌ・クラシカル・アワード2008室内楽部門に輝き、一躍大きな期待を集めるセロヴシェク。第2弾は協奏曲、それも19世紀のほぼ同じ時代を生きたヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾふたり、ヴュータンとヴィエニャフスキによる代表作という、その腕前を披露するのに絶好の一枚となっています。旋律の美しさと独創性によりベルリオーズが絶賛したヴュータンの第5番に、こちらも第2楽章ロマンスが単独で演奏されるほど、美中の美とでもいうべき内容が魅力のヴィエニャフスキの第2番。名器1728年製作ストラディヴァリウス“ミラノッロ”を駆るセロヴシェクは、イザイ門下にあたる看板に偽りなし。絶品のリリシズムとともに速いパッセージの技巧も完璧で、これはヴァイオリン好きを興奮させずにはおかないものといえるでしょう。ちなみにこのアルバムは師ギンゴールドに捧げられています。   (Ki)
50-2802
ブラームス(E.コーザ編):6つの歌曲(ヴィオラ&ピアノ版)〜歌の調べのように何かが よぎりOp.105-1
 まどろみはいよいよ浅くOp.105-2
 失望Op.72-4/野に独りいてOp.86-2
 航海Op.96-4
 わたしは改めて虐げのすべてを見たOp.121-2(「4つの厳粛な歌」より)、
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第1番/第2番
エットーレ・コーザ(Va)、
マルク・パンティヨン(P)

録音:2007年10月9−11日スイス、グリミズア、ティボル・ヴァルガ・スタジオ
前作のヴィオラ編曲集(50.2609)にもいくつか含まれていたブラームスのリート。このたびもまたコーザ自らアレンジを手がけた円熟期のナンバーは、渋い内容とヴィオラの陰影ゆたかなひびきがしっくりしてたまらない魅力です。このムードを引き継ぐ形で始まるヴィオラ・ソナタがやはりしんみりとした味わいと、時に熱も帯びて聴かせます。ピアノは、clavesにバラード集ほか(50.2508)のアルバムがあるパンティヨン。  (Ki)
50-2803
マルティヌー:チェロ・ソナタ第1番H.277(1939)、
チェロ・ソナタ第2番H.286(1941)、
チェロ・ソナタ第3番H.340(1952)
マッティア・ザッパ(Vc)、
マッシミリアーノ・マイノルフィ(P)
2009年はマルティヌーが世を去ってちょうど50年。チェロをこよなく愛したマルティヌーは、政治的緊張と社会の激変が著しかった15年間に、この楽器のために3曲のソナタを書いています。1940年にパリで作曲された最初のソナタは、ナチス・ドイツによる母国チェコスロバキアの解体を認めたミュンヘン協定に対する彼なりの反応でした。ソナタ第2番はアメリカ亡命中に書かれた最初の作品のうちのひとつ。そして最後のソナタは、まず1952年の夏、フランスのヴュー・ムーランでの休暇の間に着想され、同年の秋にニューヨークで完成されています。1973年スイス・ロカルノ出身のザッパはチューリヒ・トーンハレ管のメンバー。イタリア生まれのマイノルフィとデュオを組んで、ほかに5枚のアルバムをリリースしており、2001年には殿堂カーネギーホールにおけるデビューを果たしています。   (Ki)
50-2804
シューベルト:クラリネット・ソナタニ長調D.384、
 クラリネット(ヴァイオリン)・ソナタイ短調D.385、
シューベルト(レート・ビエリ編)
:10のドイツ舞曲D.783第12番/D.783第10番/D.783第13番/D.426第8番/D.783第15番/D.420第11番/D.420第5番/D.783第16番/D.783第2番/D.783第7番、クラリネット(ヴァイオリン)・ソナタト短調D.408、
セレナードD.957-4
レート・ビエリ(Cl)、
ジェラール・ワイス(P)

録音:2007年10月22−24日スイス、ボスヴィル、旧教会
1975年スイスのツークに生まれたビエリは、クラリネットをまず、バーゼル音楽院でフランソワ・ベンダに、次いでジュリアード音楽院でチャールズ・ナイディックに師事しています。さらに作曲家ジェルジ・クルターグとピアニストのクリスティアン・ツィンマーマンに、室内楽のレッスンを受けたことがたいへん大きな影響を受けたとも自ら語っています。のびやかに歌う楽器の特性を活かして、このアルバムでは歌謡性を特色とするシューベルトの世界を自然に聴かせています。  (Ki)
50-2806(2CD)
シューマン:ピアノ曲全集第3集
アベック変奏曲Op.1、間奏曲Op.4
交響的練習曲Op.13、色とりどりの小品Op.99*
ノクターンOp.23*、ウィーンの謝肉祭の道化Op.26*
フィンギン・コリンズ(P)
録音:2008年10月13-15日、2008年11月17-19日*
大好評、シューマンのピアノ全曲録音。子供の情景を含む第1弾(502601)、セドリク・ぺシャ演奏の第2弾(502603)に続き、満を持して第3弾の登場です。演奏のコリンズは1999年、クララ・ハスキル国際ピアノコンクールにて優勝。雷のような轟音から静かな風をも自由に表現できるピアニストです。コリンズの演奏した第1集はグラモフォン誌にて賞を得ました。1999年第18回クララ・ハスキル・コンペティション(509910)のデビュー盤から10年、より豊かになった音楽表現をお楽しみください。 (Ki)
50-2808
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番、
パガニーニ
:ヴァイオリン協奏曲第1番
アレクサンドラ・スム(Vn)、
ゲオルク・マルク(指)
ラインラント=プファルツ州立PO

録音:2007年10月5−9日ルートヴィヒスハーフェン、フィルハーモニー
2002年より「プロジェクト・マルタ・アルゲリッチ」が、室内楽と若手の育成を目的として毎年6月に開催しているルガーノ・フェスティヴァル。2006年この音楽祭に登場したアレクサンドラ・ソムは、1989年ウクライナに生まれたヴァイオリニスト。アルゲリッチが見出した若き美女の演奏スタイルには、情熱の迸りに自分と似たものを感じたのか、どこか相通じるものがあります。アルバム・デビューにあたっては世界的な大財閥ロスチャイルド・グループも全面的にバックアップしています。使用楽器は1735年ストラディヴァリウス・オモボノ。   (Ki)
50-2810
ファリャ:バレエ「三角帽子」第1組曲&第2組曲、
「きつね火」〜ショパンの主題による管弦楽組曲(編曲;アントニ・ロス・マルバ)
マリサ・マルティンス(Ms)、
アントニ・ロス・マルバ(指)ガリシア王立PO
(レアル・フィルハモニア・デ・ガリシア)

録音:2007年9月15−18日スペイン、サンチャゴ・デ・コンポステッラ、アウディトリオ・デ・ガリシア
1918〜1919年にファリャが手掛けた3幕のコミック・オペラ「きつね火」。内容はファリャが幼い頃からあこがれていたショパンの音楽にもとづくものでしたが、上演されないまま未出版に終わっています。ようやくこの幻の作品に光が当てられるのは半世紀以上も過ぎた1976年のこと。9曲からなる組曲として復活初演されています。そのときにオーケストラ編曲と初演を務めたのが、ほかならぬマルバでした。ショパンの甘く切ないメロディが、ファリャのあざやかな色彩で描かれるのはたいへん魅力的。カップリングの「三角帽子」と合わせて、ファリャの地元スペインのオケによる演奏ということで申し分ありません。   (Ki)
50-2811
ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調Op.36a
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調Op.25「ルーマニアの民俗風に」
ヌリット・スターク(Vn)、
セドリク・ペシャ(P)

録音:2008年3月22日、6月25日ベルリン、テルデックス・スタジオ
大ヴァイオリニストであったエネスコと、すぐれたピアニストとして活躍したブゾーニが書いたヴァイオリン・ソナタを収めたアルバム。なかでも、エネスコの第3番はヴァイオリンにハーモニクスとポルタメントが多用され、時おり民俗楽器ツィンバロンを思わせるピアノの扱いなど、副題の示す通り、異国情緒満点の力作として知られます。ここでの演奏は実演でもデュオを組むふたり、「ゴルトベルク変奏曲」以降、意欲的なリリースを続けるペシャと、1979年テル・アヴィヴ生まれのスターク。彼女はジュリアード音楽院でロバート・マンに師事、さらにケルン音楽大学でアルバン・ベルク四重奏団にも師事したのち、いくつものコンクールで優秀な成績を収めています。また、ソリストとして活動するいっぽうで、ローザンヌ室内管の客演コンミスにも就任。使用楽器はミラノの製作者カルロ・アントニオ・テストーレ(1688 or 1693−c.1765)のもの。   (Ki)
50-2901
アルトシュテット〜協奏曲集
シューマン:チェロ協奏曲
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲
フリードリヒ・グルダ):チェロ協奏曲
ニコラス・アルトシュテット(Vc)
アレクサンダー・ジョエル(指)ライン・ドイツ国立O
録音:2008年11月3-7日 ルートヴィヒスハーフェン・フィルハーモニア
1982年ドイツ人とフランス人を両親として生まれたニコラス・アルトシュテットは、ペルガメンシチコフとゲリンガスに師事し、これまでに数々のコンクールで優勝。既に世界各国で活躍している若手チェリストです。本録音はオーケストラとの最初の録音です。19世紀の名曲、シューマンのチェロ協奏曲、チャイコフスキーのロココの主題による変奏曲、さらにはフリードリヒ・グルダ作曲の管楽合奏団のためのチェロ協奏曲と盛り沢山!!指揮者アレクサンダー・ジョエルとライン・ドイツ国立管弦楽団が手に手を携えて録音した入魂の録音です。 (Ki)

50-2903
ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
セドリク・ペシャ(P)

録音:2009年1月2日-4日
セドリク・ペシャは1976年スイス生まれ。2002年のジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクールで優勝。それにしても30代前半にしてベートーヴェンの最後のソナタを録音してしまうとは何と大胆な!そう思いつつ聴き始めるとたちまち虜に!一音ごとに込められた共感の強さは言うまでもなく、各楽想を緻密に連携させて大きなうねりを形成する力量は全くブレがなく、一定の緊張を最後まで貫徹させながら、作品の凄さも改めて思い知らせれる演奏を展開してくれるのです。「30番」、の」第2楽章の激しい楽想の中で音色バランスを瞬時に感得する様を目の当たりにすると、まさにこの時に録音して良かったと心から痛感させるものがあります。終楽章の深い沈思は、変に老成したような嘘っぽさがなく、実に素直な音運びの中に純粋な情感の湧きたちを感じさせます。表面的には何もしていないように見えて、音楽の魅力の伝えることだけに専心する姿勢によって、かくも心に深く迫る音楽を再現できるという最高の見本です。「31番」も一切ニュアンスに誇張なし。第1楽章は音楽の流れの何と清潔なこと!第2楽章は、レガートとスタッカートを対比させながら提示される特徴的な主題において、鮮烈なスタッカートの挿入を強調する演奏が多い中、ペシャはそんなピンポイント的な操作には目もくれず、ただただ音符を音化させるだけで音楽全体を浮揚させているのです。そして圧巻は「第32番」!第1楽章冒頭を意外なほどパッション剥き出しで開始しますが、その切迫感が主部に入ってからも生かされており、主題を一切もったいぶらずに進行させる意志の力に一気に鳥肌が!この間合いの素晴らしさは何としてもお聴き逃しなく!フォルテのタッチは芯からいきり立ちながら決して割れず高潔の極み。展開部のフーガの立体的な構築の説得力がこれまた破格!交響曲の大曲を聴く思いです。第2楽章は、ここまでの極限に達した感情の高まりをゆっくりと吸収するような実に壮大な受け皿として空間を醸し出します。ジャズ的なシンコページョンも唐突さを感じさせないというの驚異的!そして、15:04から延々と続くトリルの何という意味深さ! 【湧々堂】
50-2904
女流作曲家の歌曲集
クララ・シューマン
:くらい夢のなかにいた/海岸で/ああ、この別れの痛みはあの人のせい/美しさのために愛するなら/ワルツ/民謡/穏やかな蓮の花が/愛の魔法/なぜ、ほかの人にたずねるのか/おやすみの言葉を
リリ・ブーランジェ:反映/夢想/限りなき悲しみ/帰路
アルマ・マーラー:頌歌/わたしは花の下をさすらう/なま暖かい夏の夜を待ちわびて/収穫の歌/あなたの傍らでは心おきなく/激情/静かな街/見分ける/わたしの夜を知っていますか
マリア・リッカルダ・ヴェッセリング(Ms)、
ナタリー・ダン(P)

録音:2008年5月2−6日ジュネーヴ、エルネスト・アンセルメ・スタジオ
スイスのグラウビュンデン出身のメッゾ、ヴェッセリングによるソロ・アルバム。音楽史上名高い3人の女性作曲家による歌曲を取り上げています。才気あふれロマンティックな作風のアルマ・マーラー。ドビュッシーの強烈な影響を感じさせる夭折のリリ・ブーランジェ。女性らしい繊細なニュアンスのクララ・シューマン。濃やかな表現で三者三様の世界を歌い分けます。   (Ki)

50-2905
Metamorphose
リスト:ノルマの回想 S.394
ゴドフスキ:ジャワ組曲〜第8曲「ビュイテンゾルヒの庭」
J・シュトラウス(フリードマン編):春の声
サン=サーンス(ゴドフスキ編):白鳥
ビゼー(ブゾーニ編:カルメン幻想曲
ショパン(ゴドフスキ編):子犬のワルツ 変ニ長調
ワーグナー(モシュコフスキ編):「タンホイザー」〜バッカナール
ヨーゼフ・モーグ(P)

録音:2008年11月27-30日フィルハーモニア、ルートヴィヒスハーフェン
モーグは1987年ドイツ生まれ。ジョン・オコナーやベルント・グレムザーに師事。顔立ちが綺麗なうえにピアノの音色も実に美しい!いわゆるヴィルトゥオーゾ編曲もののオンパレードですが、音楽への打ち込みは実に真面目で、テクニックは完璧にもかかわらず、それを誇示する素振が微塵もなし。各曲の編曲の妙味を持ち味を更に確実に聴き手に届けてくれます。 【湧々堂】
50-2907
バッハ:ミサ曲 イ長調BWV234
ミサ曲 ト短調BWV235
ローラン・ジャンドル(指)
アンサンブル・オーランド・フリブール
ラ・セトラ・バロックオーケストラ・バーゼル

ミリアム・フューレルジンガー(S)
アレックス・ポッター(C.T)
ハンス・イェルク・マンメル(T)
マルクス・ヴォルペルト(Br)

録音:2009年9月1-3日 聖ドイツ教会 スウェーデン、スイス
バッハは1735年から44年にかけて作曲された4つのミサ曲を作曲しました。全て6曲から成り、かつて書かれた教会カンタータの模倣も見られます。聖ドイツ教会の天より降り注ぐかのような響きが印象的。 (Ki)
50-2908
バッハ:オルガン作品傑作集Vol.1
前奏曲とフーガ.ホ短調 BWV548
コラール前奏曲「いと尊きイエスよ、われらはここに集いて」 BWV731
前奏曲とフーガ イ長調 BWV536/536a
コラール前奏曲「ああ、我等が人生とは何ぞ」BWV743
前奏曲とフーガ.イ短調BWV543
アダージョBWV1016(ヴァイオリン・ソナタ第3番より)
トリオBWV1027/1027a(編曲:小糸恵)
コラール・パルティータ「ようこそ、慈悲あつきイエスよ」BWV768
コラール「装いせよ、わが魂よ」BWV654
小糸恵(Org)

録音:2009年6月21-23日、フローニンゲン,聖マルティニ教会,オランダ
小糸恵によるバッハのオルガン傑作集が録音開始となりました。前作ブクステフーデ(50 2704) では重厚で強靭な演奏を披露した小糸恵は京都生まれ、 スイス在住の世界的オルガニストです。バロックから現代までレパートリーの幅広いオルガニストですが、とりわけバッハのオルガン作品には定評があり、 これまでに他のレーベルでバッハのオルガン曲を録音し好評を博しております。ヨーロッパで研鑽を積んだ、小糸だからこそ表現できる世界があり、1 曲 目に収録されたライプツィヒ時代の最高傑作、前奏曲とフーガ ホ短調からバッハのオルガン曲に対する小糸の音楽に聴き惚れてしまうでしょう。 (Ki)
50-2910
メンデルスゾーン(コード・ガーベン編):ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25
無言歌集Ops.19-1, 30-1, 38-2, 38-6, 62-1, 67-3
ピアノ協奏曲第2番ニ短調Op.40
白神典子(P)
ナタン・クァルテット
[ダーナ・アンカ、
マジャ・フンツィカー(Vn)
ロスヴィータ・キリアン(Va)
ボリス・マッチン(Vc)
ベルント・コンツェット(Cb)]

録音:2009年5月25日-27日
50-2910
メンデルスゾーン=コード・ガーベン編曲集
ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25
無言歌集Op.19-1、Op.30-1、Op.38-2、Op.38-6、Op.62-1、Op.67-3
ピアノ協奏曲第2番ニ短調Op.40
白神典子(P)
ナタン・クァルテット【ダーナ・アンカ(Vn)、マジャ・フンツィカー(Vn)、ロスヴィータ・キリアン(Va)、ボリス・マッチン(Vc)、ベルント・コンツェット(Cb)】

録音:2009年5月25-27日ベルリン
日本が誇る世界的ピアニスト、白神典子。これまでにBISレーベルよりショパン(BIS-847)やベートーヴェン(BIS-1177)のピアノ協奏曲の室内楽版、そしてモーツァルト=フンメルのピアノ協奏曲の室内楽版(BIS-1147,BIS-1237,BIS-1537)など、創意あふれる試みで聴き手を楽しませてくれましたが、今回Clavesレーベルより2009年に生誕200年の、メンデルスゾーンの2つのピアノ協奏曲と無言歌集を室内楽編成による編曲版リリースいたします。このアルバム、編曲者にも注目です。アレクサンダー・ツェムリンスキーやカール・レーヴェの全録音をしたことでも有名な指揮者でピアニストのコード・ガーベンによる編曲。ガーベンはミケランジェリやロストロポーヴィチなど巨匠との録音で絶賛されています。
50-2913
ヴィラ=ロボス:ピアノ作品集第2集
アフリカの特徴的な舞曲集〜ファラッポス(若者の踊り)Op.47/カンククス(老人の踊り)Op.57/カンキキス(少年の踊り)Op.65
ブラジル風バッハ第4番
3つのマリア〜アルニター/アルニラム/ミンチカ
ブラジルの詩〜カボークロの苗植え/吟遊詩人の印象/奥地の祭り/白色インディオの踊り
野性の詩
ヨアンナ・ブジェジンスカ(P)

録音:2008年10月28-31日ローザンヌ、シャトー・ファロ、サル・ド・ミュジーク
ヴィラ=ロボス:ピアノ作品集第1集(502709)で好評を得たシリーズ第2弾。今回はブラジル風バッハ第4番を含む充実の内容。「音楽の様式にはいっさい興味がありません。音楽でいろんなことをしてみたいのです。」と、語るヴィラ=ロボスの自由で多彩な音楽表現は一度聴いたら虜になってしまいます。演奏のブジェジンスカは、現在スイスで教鞭をとり、ツィンマーマンと同門にあたるポーランドのピアニストです。
50-2914(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
第1番ヘ長調Op.5-1/第2番ト長調Op.5-2/第3番イ長調Op.69/第4番ハ長調Op.102-1/第5番ニ長調Op.102-2]
セバスティアン・サンジェル(Vc)
マルク・パンティヨン(P)

録音:2007年12月21日-22日、2008年7月3日-5日
50-2916(2CD)
ヴィラ=ロボスとフェルナンデスのピアノ三重奏曲集
ヴィラ=ロボス:ピアノ三重奏曲第1番
ピアノ三重奏曲第3番
オスカー・ロレンツォ・フェルナンデス(1897-1948):ブラジル三重奏曲(1924)
ヴィラ=ロボス:ピアノ三重奏曲第2番
ダモクレス三重奏団
【アダム・ケント(P)、
アイリ・ヨシオカ(Vn)、ジビレ・ジョナー(Vc)】

録音:2007年9月6-8日,アメリカ芸術文学アカデミー,ニューヨーク
トゥリーナのピアノ三重奏曲(502409)でClavesデビューしたダモクレス三重奏団、今回はヴィラ=ロボスとフェルナンデスの2枚組。ヴィラ=ロボスのピアノ三重奏曲はいずれも若かりし頃の作品で、ヴァイオリン、チェロ、ピアノがそれぞれ雄大でソリスティックなメロディが印象的です。また、ヴィラ=ロボスの10歳年下にあたるフェルナンデスは、リオ・デ・ジャネイロ生まれの作曲家。詩人・教師としても知られ、音楽家になる前は化学を専攻していたという経歴の持ち主。故郷の民謡が彼の音楽の根底に存在し、またヨーロッパのロマンティシズムとフランス印象主義に強く影響を受けた最初のブラジル人作曲家と言えましょう。 (Ki)

50-3000
ヴォーン・ウィリアムズ:ヴィオラとオーケストラのための「組曲」
マルティヌー:ヴィオラとオーケストラのための「ラプソディ」H337
ヒンデミット:弦楽オーケストラと独奏ヴィオラのための「葬送音楽」
ブリテン:「ラクリメ」 Op.48a
ティモシー・リダウト(Va/ペレグリーノ・ディ・ザネット製作(1565-75年頃))、
ジェイミー・フィリップス(指)ローザンヌ室内O

録音:2019年9月/ローザンヌ
グシュタード音楽祭においてティエリー・シェルツ賞を受賞(2019)また、BBCニュー・ジェネレーション・アーティスト(2019)に選ばれた1995 年ロンドン生まれのヴィオラ奏者ティモシー・リダウトがヴォーン・ウィリアムズ、マルティヌー、ヒンデミット、ブリテンのヴィオラと室内オーケストラの 作品を録音しました。
リダウトはライオネル・ターティス国際ヴィオラ・コンクール優勝(2016)、セシル・アルノヴィッツ国際ヴィオラ・コンクール優勝(2014)など、華々 しいコンクール歴を誇るヴィオラ奏者。ソロ活動はもちろんのこと、ラルス・フォークトが芸術監督を務めるシュパヌンゲン音楽祭をはじめとする音楽祭に 出演。また2018/19シーズンにはバーデンバーデン南西ドイツPOにレジデント・アーティストとして出演し、ヨーロッパを中心 に世界各地で演奏活動を展開しております。 組曲「フロス・カンピ」と並びヴォーン・ウィリアムズの代表的な作品の一つであるヴィオラとオーケストラのための組曲は田園風景を連想させる優雅 な旋律が魅力。その他、多作曲家マルティヌーのラプソディ、ヒンデミットの葬送音楽、ブリテンのラクリメを収録。リダウトの実力を堪能することができ る充実の内容です! (Ki)
50-3002
モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 K.478(1785)
ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調 K.493(1786)
フィンギン・コリンズ(P)、
ロザンヌ・フィリッペンス(Vn)、
マテ・スーチュ(Va)、
イシュトヴァーン・ヴァールダイ(Vc)

録音:2019年5月/セント・ペーター教会、ドロヘダ(アイルランド)
コリンズは1977年アイル ランドのダブリンに生まれ。1999年クララ・ハスキル・コンクールで優勝して以来、着実にそのキャリアをのばしてきました。歌心あふれる丁寧なタッチ と豊かな表現力で聴衆を魅了してきたフィンギンは、Clavesレーベルで進めているシューマンのピアノ独奏曲全曲録音のうち第1集(50 2601)および 第3集(50 2806)に参加。また、ショパン・リサイタル(50 1719)では細部にまで神経のいき届いた美しいタッチで奏で高く評価されました。
コリンズの美しい音色はモーツァルトでも光り輝いており、豪華な共演者ロザンヌ・フィリッペンス、マテ・スーチュ、イシュトヴァーン・ヴァールダイ とともに演奏しております。
ヴァイオリンのフィリッペンスは、2009年に開かれたオランダ国際ヴァイオリン・コンクールで第1位、また2014年のフライブルク国際ヴァイオリン・ コンクールで最優秀賞を受賞するなど現在最も注目されているオランダの若手ヴァイオリニストです。
ヴィオラのスーチュは、ハンガリーとベルギーで学び、国際的な様々なコンクールに入賞。その後、バンベルクSO、ドレスデン・シュターツカペレ で活躍し、2011年にベルリン・フィルに第1ソロ・ヴィオラ奏者として入団した逸材です。
チェロのは1985年ハンガリーのペーチ生まれ。リスト音楽院で学んだのちウィーン、クロンベルクにてグートマンやシュタルケルらの薫陶を受けました。 これまでに2007年開催の第13回チャイコフスキー国際コンクール第3位、翌2008年開催のジュネーヴ国際音楽コンクールでは優勝するなど華々し いコンクール歴を誇ります。
50-3003
ヴィラール:6声のためのミサ曲 Op.44【世界初録音】
マルタン:複合唱のためのミサ曲*
スイス・ロマンド・ヴォーカル・アカデミー
ルノー・ブヴィエ(指)、
ドミニク・ティル(指)*

録音:2021年7月12-15日/ラ・ロッシュ教会(スイス)
フランク・マルタンの「複合唱のためのミサ曲」と世界初録音のヴァランタン・ヴィラール(1985-)の「6声のためのミサ曲」を組み合わせ たアルバムの登場。マルタンとヴィラールは約1世紀の違いはありますがその音楽には共通点多くあります。それは独自の和声法を生み出し、各声部の重なり方に こだわりを持っていること。まるでオーケストラを思わせる豊かな響きを人間の声で生み出しております。
2009年創設のスイス・ロマンド・ヴォーカル・アカデミーはフランス語圏の声楽アンサンブル。創設者ブヴィエとティルが丁寧に作り上げた音楽は美しさの極み。 Clavesレーベルが誇る技術陣による優れた録音で聴く、透き通るような歌声をご堪能ください。 (Ki)
50-3004
「原点回帰」
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
ババジャニャン:「英雄のバラード」(1950)
ジャン=ポール・ガスパリアン(P)
ベルンSO、
ステファン・ブルニエ(指)

録音:2021年9月ダイアコニス教会、ベルン(スイス)
2020年のグシュタード音楽祭のティエリー・シェルツ賞に受賞したジャン=ポール・ガスパリアンがラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とババジャニャンの「英 雄のバラード」を録音しました!仏EVIDENCEレーベルよりラフマニノフやショパンのピアノ独奏のディスクを3枚リリースしておりますが、協奏曲録音はこれがは じめてです!
グシュタード音楽祭はスイスのグシュタード(スイスを横断する絶景パノラマ鉄道「ゴールンデパス・ライン」が走ることでも有名な山村)にて世界各国から才能 豊かな若手音楽家が集まることで知られるフェスティヴァル。「ティエリー・シェルツ賞」は当音楽祭の創設者の一人ティエリー・シェルツへのオマージュとして設 けられました。参加者のうち1名がClavesレーベルからレコーディングの機会を与えられCDリリースできるという副賞がついており、これまでにヴィオラのティ モシー・リダウト(2019年受賞)、チェロのアナスタシヤ・コベキナ(2018年受賞)、ハープのアナイス・ゴドゥマール(2015年受賞)、ピアノのヨゼフ・モーク (2006年受賞)、ハープのエマニュエル・セイソン(2005年受賞)など、現在世界的な演奏者として活躍しているアーティストたちが受賞しています。
1995年フランス生まれのガスパリアンはパリ音楽院でジャック・ルヴィエのクラスに入る前からラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏してきたという逸材。 これまでにアルド・チッコリーニ、ミシェル・ベロフ、ミシェル・ダルベルトなどの世界的ピアニストに師事しております。
ラフマニノフは圧倒的なスケールで展開。どっしりとした打鍵とハッとさせられる旋律の奏で方など、フランス・ピアニズムを継承しつつも自身のルーツに流れる 熱い音楽が存在します。いうまでもなく優れたテクニックの持ち主ですが、その個性はこの演奏をちょっと聴いただけでもわかる唯一無二の解釈です。カップリン グはアルメニアの作曲家ババジャニャンの「英雄のバラード」を収録しました。ババジャニャンらしい民族的語法によるこの作品は魅惑的なピアノの旋律と雄大に広 がるオーケストラがなんともいえない魅力を放ちます。フランスからまた一人、才能豊かなピアニストが世界へと羽ばたきます!
「父は作曲家でピアニスト、母は教師です。父はアルメニアで生まれ14歳のときに祖父母とフランスに渡りました。私は父の影響で幼少のころからロシア音楽に 親しんでおり、リヒテル、ギレリス、ムラヴィンスキーの録音を何度も聴いてきました。オーケストラとの最初の録音にラフマニノフとババジャニャンを選んだのはア ルバム・タイトル通りの「原点回帰」で、私自身のルーツから選曲しました。」(ジャン=ポール・ガスパリアン)
50-3005(2CD)
シャリース・ヴィルトゥオーゾ〜ライヴ・アット・パウル・クレー・センター
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
チャイコフスキー:「ロシアの踊り」〜バレエ音楽『白鳥の湖』 Op.20より
パガニーニ:モーゼ幻想曲 M.S.23
サラサーテ:ホタ・アラゴネーサ Op.27
パガニーニ:ラ・カンパネッラ
ブリッジ:2つのヴィオラのためのラメント H.101a
ポッパー:妖精の踊り Op.39
リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
バッツィーニ(ウォーターマン編):カラブレーゼ Op. 34-6
)スカルラテスク(ドブリネスク編):バガテル
)バッハ:アリオーソ BWV1056-2
)メンデルスゾーン:八重奏曲 変ホ長調 Op.20
)イザイ:友情 Op.26
シャリース・ヴィルトゥオーゾ【リヴィウ・プルナール(Vn、指)、ヴァレンティーナ・スヴィヤトロフスカヤ(Vn)、ボグダン・ツヴォリスティアヌ(Vn)、オレグ・カスキフ(Vn)、エドガー・プジョー(Vn)、ヴラッド・スタンクリーサ(Vn)、ソフィア・ロイター(Va)、エットーレ・コーザ(Va)、スタニミル・トドロフ(Vc)、パブロ・デ・ナヴェラン(Vc)、ダニエル・ミットニットスキー(Vc)】

ライヴ録音:2019年5月/パウル・クレー・センター(ベルン)
実力派揃いの弦楽アンサンブル、アムルテルダム・コンセルトヘボウOのコンサート・マスター、リヴィウ・プルナール率いるシャリース・ヴィルトゥ オーゾが2019年5月、パウル・クレー・センターにおけるライヴ収録のディスクをリリースします。プルナールの独奏は瑞々しく、際立った音色が魅力です。 またメンデルスゾーンとイザイの作品では当弦楽アンサンブルによる密度の濃い演奏をお楽しみいただけます。 (Ki)
50-3007
クサヴァー・ダイヤー(1972-):室内楽作品集
(1)「Solus cum Solo」〜無伴奏チェロのための(2009)
(2)「Come heavy sleep」〜フルート、ヴィオラとチェロのための(2016)
(3)「De Umbris (II)」〜フルートと弦楽三重奏のための(2018)
(4)「Memoire, cercles」〜オーボエと弦楽三重奏のための(2011)
(5)「Nocturne」〜オーボエ、フルートと弦楽三重奏のための(2014)
スイス・チェンバー・ソロイスツ【(4)(5)ハインツ・ホリガー(Ob)、(2)(3)(5)フェリックス・レングリ(Fl)、(3)アイリーン・アブリゴ(Vn)、(4)(5)ダリア・ザッパ(Vn)、(2)-(5)ユルク・デーラー(Va)、(1)-(5)ダニエル・ヘフリガー(Vc)】

ライヴ録音:(1)2009年10月9日/ジュネーヴ、(2)2016年3月8日/チューリヒ、(3)2018年9月27日/バーゼル、
(4)2011年5月9日/バーゼル、(5)2014年3月23日/ジュネーヴ
スイス・チェンバー・ソロイスツによる最新盤はクサヴァー・ダイヤーの室内楽作品集です。ダイヤーは1972年ジュネーヴ生まれ。エリック・ガウディバー トに作曲を師事し、その後ハインツ・ホリガーのもとで作曲の研鑽を積みその才能を開花させました。現在、スイスを代表する作曲家として活躍しております。
ここに収録された室内楽5篇はすべて初演をおさめたライヴ録音。才能豊かなダイヤーの注目作で、なかでもオーボエ、フルートと弦楽三重奏のための ノクターンはホリガー、レングリが2015年の来日した際にも披露し話題となりました。
スイス・チェンバー・ソロイスツはダニエル・ヘフリガー、ユルク・デーラー、フェリックス・レングリを中心に1999年に設立。その後、ハインツ・ホ リガー、トーマス・ツェートマイヤー、パトリツィア・コパチンスカヤ、イリア・グリンゴルツなど世界的アーティストも参加したことのある可変アンサンブ ルで、バロックから多数の委嘱を含む現代作品まで幅広いレパートリーを演奏しております。Clavesレーベルから新ウィーン楽派をはじめとする前衛的現 代音楽を推進するフリードリヒ・チェルハ(1926-)の室内楽作品3篇を収録したアルバム(50 1816)をリリースしております。 (Ki)
50-3008
「スイス、ルネサンス期の詩篇とモテット集」
ジュネーブ詩篇:第105、121、122、104、33、100、150詩篇
スウェーリンク:第105、25、121、12、122、42、9、63、150詩篇
グディメル:第25、12、104、33、8、150詩篇
アンサンブル・ラマラヴィリア、
ステファニー・ボラー(指)

録音:2020年6月&8月/ヴァルデンブルク・スタジオ(スイス)
16世紀半ば、ジュネーブ詩篇はスイスを含む改革派のヨーロッパ全体に広がり、ジュネーブの改革派であるジャン・カルヴァンが150の詩篇を収録した最初の 全集を1562年に出版しました。その後詩篇はフランス語に翻訳されジュネーブのさまざまなカントールがその詩篇に旋律をつけました。
クロード・グディメル(c. 1514-1572)が作曲した4部作の詩篇は、初演からわずか2年後の1564年に出版されました。この詩篇は旋律をテノール・パー トに配したシンプルな構成で、瞬く間に絶大な人気を博しました。アンサンブル・ラマラヴィリアがこれらの美しい詩篇を歌います。 (Ki)
50-3009
バルトーク・アルバム
(1)2台のピアノと打楽器の為のソナタ Sz.110
(2)ピアノ・ソナタ Sz.80
(3)野外にて Sz.81
(4)舞踏組曲 Sz.77
チェン・チャン(P)
(1)北村朋幹(P)、
(1)ユリス・アゼルス(打楽器)、
(1)ウェイチー・パイ(打楽器)

録音:2019年11月/ラ・ショー=ド=フォン(スイス)
俊英ピアニスト、チェン・チャン期待の新アルバムはバルトークを録音しました!チェン・チャンは、中国出身。深?音楽院で2007年から2011年まで 学び、その後テキサス・クリスチャン大学音楽学部でタマス・ウンガー氏に、ベルリン芸術大学でクラウス・ヘルヴィヒ氏にそれぞれ師事。これまでにメナヘム・ プレスラー、レオン・フライシャー、パウル・バドゥラ=スコダ、ドミトリー・バシキーロフ、エリソ・ヴィルサラーゼなど世界的ピアニストから薫陶をうけて います。
2011年クララ・ハスキル国際コンクールで聴衆賞を受賞しております。現在ヨーロッパでの活動を中心に、ルール・ピアノ・フェスティヴァル、ノアン・ショ パン・フェスティヴァル、ヴェルビエ音楽祭、ベルリン国際音楽祭、モントルー・ヴヴェイ9月音楽祭など数々の音楽祭に招待されています。これまでにシュー マンのピアノ作品集(ACC 304652CD / ACCENTUS MUSIC)をリリースし、好評を博しております。
期待のバルトークでは共演者にも注目!打楽器とピアノを組み合わせたユニークな作品「2台のピアノと打楽器の為のソナタ」では、日本を代表するピア ニスト北村朋幹も参加しております。この他、「ピアノ・ソナタ」、「野外にて」、「舞踏組曲」とバルトークのピアノ作品を堪能できる充実のアルバムです。
50-3010
マイアベーア:歌劇「テオリンダの愛」〜ソプラノ、クラリネット、合唱とオーケストラのための情景カンタータ(1816) レネケ・ルイテン(S)、
ダヴィデ・バンディエーリ(Cl)
ローザンヌ室内O、
ローザンヌ歌劇場cho、
ディエゴ・ファソリス(指)

ライヴ録音:2019年11月8日/ローザンヌ歌劇場
ダルムシュタットでウェーバーと共にフォーグラー神父に師事したジャコモ・マイアベーアはオペラ作曲家として成功し、「預言者」、「アフリカの女」などの 傑作をのこしました。1816年から24年までイタリアにてロッシーニ風の歌劇を発表し、翌25年にはベルリンでドイツ語の歌劇を上演、その後26年にパ リに拠点とし、活躍の場を広げました。
ソプラノ、クラリネット、合唱とオーケストラのための情景カンタータ「テオリンダの愛」は1816年の作品。テオリンダとアルミドロの愛の物語をソプラ ノとクラリネットを登場させ表現したマイアベーアの才能が光った傑作です。名唱レネケ・ルイテンのソプラノと、ローザンヌ室内Oの首席ソロ・クラ リネット奏者のダヴィデ・バンディエーリが華やかに演奏します。 (Ki)
50-3014(2CD)
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232 【ソロ】アレクサンドラ・レヴァンドフスカ(ソプラノT/「キリストよ、憐れみをお与えください」、「われは信ず」)、
ゾーエ・ブルックショウ(ソプラノT/「神なる主」)、マリアンネ・ベアーテ・キーラント(ソプラノU)、
アレックス・ポッター(A)、ヴァレリーオ・コンタルド(T)、ステファン・マクラウド(Bs)
【リピエーノ】アンネ=キャスリン・オルセン(S)、クリステル・ムーニー(A)、オリヴィエ・クワッフェ(T)、ヤロミル・ノセク(Bs)
アレクシス・コセンコ(トラヴェルソ)、エマニュエル・ラポルト(Ob)、オリヴィエ・ピコン(Hrn)、ギイ・フェルベ(Tp)、リーラ・スケイフ(Vn)、ロエル・ディールティエンス(Vc)、フランソワ・ゲリエ(Cemb)、フランシス・ヤコブ(Org)
リ・アンジェリ・ジュネーヴ(管弦楽・声楽アンサンブル)、
ステファン・マクラウド(指)

録音:2020年10月/エルネスト・アンセルメ・スタジオ(ジュネーヴ)
サウンド・エンジニア、エディティング、マスタリング:マルクス・ハイラント(Tritonus Musikproduktion)
実力派バス歌手ステファン・マクラウドが2005年に結成したリ・アンジェリ・ジュネーヴ。新型コロナウィルス感染拡大により演奏活動が制限される中、2020 年10月に「ロ短調ミサ」の録音が実現しました。
古楽アンサンブルの名団体として知られるリ・アンジェリ・ジュネーヴ。可変アンサンブルでオリジナル楽器を用いて演奏する当団の特徴は、レパートリーに問わ ず声楽メンバーを舞台上の前列に配置しており、これは声楽がもつ詞のパワーそして豊かなアンサンブルを全面に押し出すことを目的としています。当セッション では舞台上に円を形成し、中心のマイクを取り囲む形で録音されました。とりわけバッハ作品を中心としたレパートリーで高い評価を得ており、Clavesレーベルか らリリースしているマタイ受難曲(50-3012)は各誌で絶賛された当団の代表的な録音です。
バッハの最後の完成作である「ロ短調ミサ」。当演奏での注目は6人のソロと4人のリピエーノ、計10人の最小編成による声楽陣です。バッハのほとんどのカ ンタータやヨハネ受難曲では8人、マタイ受難曲では2つの合唱パートに16人で構成され、「ロ短調ミサ」でも12人の編成するのがより理にかなっていますが、 マクラウドはこの状況下で10人での演奏を実現させました。適切な人数の合唱とオーケストラのメンバー、そして独唱者たちによって、より親密なアンサンブルが 醸成されており、コロナ禍の厳しい状況のなかでも常に新しいアプローチに挑戦する当団が、溢れでる音楽への悦びを全身全霊で表現した注目録音です。
今回も豪華歌手陣に注目です。ソプラノのゾーエ・ブルックショウマクラウドはバッハ・コレギウム・ジャパンの「第九」の録音(KKC-6114 / BIS SA-2451)でも高い歌唱力で評価された実力派。この他、ソプラノのアレクサンドラ・レヴァンドフスカ、アルトのアレックス・ポッター、テノールのヴァレリーオ・コン タルドはマタイ受難曲の録音でも存在感を示した注目の歌手です。マクラウドが練り上げてきた密度の濃いアンサンブルそして豊かな表現で挑んだ心温まる「ロ短 調ミサ」の録音です! (Ki)
50-3017
フランク・マルタン:ヴァイオリン協奏曲(1950-51)
管弦楽のためのスケッチ(1920)
スヴェトリン・ルセフ(Vn/ストラディヴァリウス1710年製「カンポセリーチェ」)
アリー・ファン・ベーク(指)、
ジュネーヴ室内O

録音:2020年1月/エルネスト・アンセルメ・スタジオ(ジュネーヴ)
スイスを代表する作曲家フランク・マルタン(1890-1974)はチューリヒ、ローマ、パリで学び、セザール・フランクや印象派の影響を受けたのち、現代的響き の中にも抒情性をもった独自の作風を作り上げました。
マルタンの特徴といえばオーケストラ作品でも室内楽的なアンサンブルが随所に現れ、フルートやピアノを多用すること。ここに収録したヴァイオリン協奏曲、管 弦楽のためのスケッチでもその特徴があらわれ、豊かな響きと色彩豊かな管弦楽を楽しめます。
ヴァイオリン独奏のスヴェトリン・ルセフ1976年ブルガリア生まれ。パリ国立高等音楽院及びパリ・エコール・ノルマルでジェラール・プーレ、ドゥヴィ・エルリー、 ジャン= ジャック・カントロフなどに師事。第1回仙台国際音楽コンクール(2001年)に優勝し、日本でも人気のヴァイオリニストとして活躍しております。録音で は師カントロフの指揮のもと収録したラロのスペイン交響曲(ARC-16006)をリリースしており、ストラディヴァリウス1710年製「カンポセリーチェ」で美音を 奏でております。
50-3018(2CD)
ヴィスメール:交響的音楽と協奏曲集

■CD 1(新録音)
(1)ディヴェルティメント
(2)クラリネット協奏曲
(3)ギター協奏曲

■CD 2(アーカイヴ録音)
(4)ピアノ協奏曲第3番
(5)バレエ「アレルト、ピュイ21!」による交響組曲 
(2)ポール・メイエ(Cl)、
(3)ティボー・コーヴァン(G)
(1)-(3)ジャン=ジャック・カントロフ(指)、
オルケストラ・ド・ドゥエ・レジョン・オー=ド=フランス
(4)ユーリ・ブーコフ(P)、ルイ・ド・フロマン(指)ルクセンブルクRSO
(5)ピエール・ヴィスメール(指)ルクセンブルクRSO

録音:(1)-(3)2020年10月アンリ・デュティユー・ホール(ドゥエ)
(4)1976年、(5)1965年ラジオ・テレビジョン・ルクセンブルク内スタジオ(ルクセンブルク)
Clavesレーベルが力を注いでリリースしているジュネーヴ生まれのフランス人作曲家ピエール・ヴィスメールの作品。当アルバムではカントロフ(指)オルケス トラ・ド・ドゥエ・レジョン・オー=ド=フランスによる新録音とルクセンブルク放送からのアーカイヴ録音の2枚組です。
1915年、スイス、ジュネーヴ生まれのフランス人作曲家ピエール・ヴィスメール。ジュネーヴの音楽院で作曲を学んだ後、1935年から三年間パリ音楽院にて ロジェ=デュカスに師事、またエコール・ノルマル・ド・ミュジックではミュンシュに指揮を学びました。第2次世界大戦でスイスに帰国するも49年にはパリに戻り、 58年にフランス国籍を取得しております。フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、ルーセルからの影響を受けながら、その後はストラヴィンスキーの音楽からも影響を 受けていきました。
ヴィスメールはジョリヴェやトマジのように協奏曲のジャンルを開拓し、様々な楽器のために作品を残しました。当アルバムではクラリネット協奏曲、ギター協奏曲 (世界初録音)を収録。ポール・メイエ、ティボー・コーヴァンという当代きっての名手をソリストに迎えており、充実の演奏を堪能できます。
アーカイヴではユーリ・ブーコフ独奏のピアノ協奏曲第3番を収録。この作品の初演は1974年9月10日、小泉和裕(指)フランス国立Oによる演奏で ピアノはユーリ・ブーコフでした。当録音は初演から2年後となります。最後に作曲家自身の指揮によるバレエ「アレルト、ピュイ21!」(「21個の井戸に気を付け て!」)による交響組曲も収録しております。
ヴィスメールの協奏曲集(ヴァイオリン協奏曲第2番、トランペット協奏曲、コンチェルティーノ・クルーズ、他)(50-1811)も好評発売 (Ki)
50-3023
サミュエル・デュコミュン(1914-1987):作品集

(1)オラトリオ「火の収穫」〜ソプラノ、バス、児童合唱、混声合唱、オーケストラとオルガンのための Op.63a
(2)弦楽シンフォニエッタ第2番Op.91a
(3)トランペットとオーケストラのためのコンチェルティーノ Op.68b
(4)オルガンと弦楽オーケストラのための協奏曲第2番 Op.102
(1)サラ・パジン(S)、モハメド・ハイダル(Bs)、HEMジュネーヴ・ヌーシャテルO&cho
ジャック=ダルクローズ児童cho、ニコラ・ファリーヌ(指)
ライヴ録音:2019年3月13&16日/ヴィクトリアホール(ジュネーヴ)
(2)ヌーシャテル室内O、ヤン・ドブルゼレフスキ(指)
録音:1984年/スイス(RTSアーカイヴ)
(3)ジャン=ピエール・マセズ(Tp)、ローザンヌ室内O、ヴィクトール・デザルゼンス(指)
録音:1963年/スイス(RTSアーカイヴ)
(4)ロベール・マーキ(Org)、ヌーシャテル音楽院O、ヤン・ドブルゼレフスキ(指)
録音:1997年/スイス
10代の頃から作曲家として活躍したサミュエル・デュコミュン(1914-1987)は、声楽や様々な楽器の伴奏としてオルガンを使用する作品を数多く残し ています。当アルバムにはデュコミュンの代表作であるオラトリオ「火の収穫」をはじめ、弦楽シンフォニエッタ、コンチェルティーノ、オルガン協奏曲を収録 しました。
デュコミュンの作品のスタイルはフランス音楽の影響を受けており、その形式はしばしば古典的な形式(フーガ、パッサカリア、ソナタ形式など)を引用し ています。また調性音楽に忠実ながらも、時には先入観にとらわれることなく無調性を用いています。まさにデュコミュンのオリジナルの個性を発揮した “自 分だけの音楽言語” を見つけることに成功した作曲家と言えましょう。
50-3024
ソプラノと弦楽四重奏
ベルク(ハイメ・ミュラー編):『7つの初期の歌』(ソプラノと弦楽四重奏版)
ダルブレー:『7つの歌』〜ソプラノと弦楽三重奏のための【世界初録音】
マーラー(イーヴォ・バウアー編):『亡き子をしのぶ歌』(ソプラノと弦楽四重奏版)
リサ・タタン(S)
アンサンブル・オリオン【ノエル =アンネ・ダルベレイ(Vn)、ヨアキム・カモン=ヴィオク(Vn)、ジュリー・ル・ガック(Va)、ルネ・カマカロ(Vc)】

録音:2021年6月&9月/聖ミヒャエル教会、マイリンゲン(スイス)
マーラーの『亡き子をしのぶ歌』、ベルクの『7つの初期の歌』、ダルブレーの『7つの歌』をおさめたアルバム。「愛」、「喪失」、「運命」など人生の様々な場面 を美しい旋律をのせて歌います。当録音ではソプラノのリサ・タタンがアンサンブル・オリオンと共演し、弦楽三重奏または弦楽四重奏の伴奏でお届け。ベルクはア ルテミスSQの第2ヴァイオリンとして16年間活動したハイメ・ミュラーが、マーラーはライプツィヒSQのヴィオラ奏者イーヴォ・バウアーがそ れぞれ弦楽四重奏版に編曲。彼らの編曲としては世界初録音です。
スイス人作曲家のジャン=リュク・ダルブレー(1946-)はベルン音楽学校にてクラリネット、(指)作曲を学んだのち作曲家として活躍。これまでにピエール・ ブーレーズ、ハインツ・ホリガーなど現代屈指の作曲家・演奏者に師事し、ジャンルにとらわれないダルブレー独自の表現が魅力の作曲家です。
ソプラノのリサ・タタンはリヨン音楽院とローザンヌ高等音楽院フリブール校でBCJの客演でもおなじみのクリスチャン・イムラーに師事。チューリッヒ芸術大学 にてリナ・マリア・アカーランドのもとで研鑽を積みました。歌曲だけでなくオペラ、演劇、モダンバレエなど多方面で活躍しているソプラノです。 (Ki)
50-3025
「スイスの顔」
プロコフィエフ:交響的物語「ピーターと狼」Op.67
サン=サーンス:「動物の謝肉祭」(オリジナル版)
クリストフ・シュトルツェネッガー(1976-):「時間の衝突」
アレクサンドル・マストランジェロ(1989-):金管五重奏のための「10のミニチュア」
伝承曲(トーマス・リューディ編):「S’isch abe-n-e Monsch uf Arde」
ジャン・アントーニ・デルングス(1935-2012):6つのバガテル Op.117b
リシャール・デュビュニョン(1968-):「シェルゾフレニア in C」
クルト・シュトルツェネッガー(1949-):「Li plaisi de mouodzonai」
ジャン=フランソワ・ミシェル(1957-):「Faces」
ジュネーヴ・ブラス【バティスト・ベルノー(Tp)、リオネル・ワルター(Tp)、クリストフ・シュトルツェネッガー(ホルン、アルプホルン)、ダヴィド・レイ(Tb)、エリック・レイ(チューバ)】

録音:2021年2月/ラ・ショー・ド・フォン(スイス)
「演奏は一級品というほかない」と評される金管五重奏団「ジュネーヴ・ブラス」がスイスの現代作曲家に焦点を当てたアルバムをリリースします。収録曲はす べて金管五重奏のためのオリジナル作品。「スイスの顔」というアルバム・タイトル通り名手が揃う当団が現在のスイスの音楽シーンを現した質の高い演奏をお楽し みいただけます。
リシャール・デュビュニョンは、パリ音楽院とロンドンの王立音楽院で作曲を学び修士号を取得。その後2002年にはパリの美術アカデミーよりピエール・カル ダン賞、2014年にはスイスのヴォードワ文化財団賞を受賞。その活躍が評価され2015年にはSACEMグランプリを受賞しています。ニューヨーク・タイムズ紙 が「遊び心のある現代的感覚に牽引されている」と評するなど、その音楽は現代作曲家の作品の中でも異彩を放ちます。
ジュネーヴ・ブラスのメンバーで作曲家でもあるクリストフ・シュトルツェネッガーはKlartheレーベルから「ホルンの秘密」(KLA-123)をリリース。ピアニス トとしても活躍し、R・シュトラウスの作品集(KLA-114)もリリースしています。 (Ki)
50-3026
ルクレールのソナタと舞曲
(1)「ジーグ」〜歌劇『シラとグロキュス』より
(2)「パスピエ」〜歌劇『シラとグロキュス』より
(3)ヴァイオリン・ソナタ第5番イ短調 Op.9-5
(4)「エール第2番」〜歌劇『シラとグロキュス』より
(5)ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ長調 Op.9-3
(6)「ミュゼット」〜 歌 劇『シラとグ ロキュス』より
(7)「エール第1番とロンドー」〜歌劇『シラとグロキュス』より
(8)「羊飼いと森の精の行進曲」〜歌劇『シラとグロキュス』より
(9)トリオによる序曲 イ長調 Op.13-3
(10)「フォルラーヌ」〜 歌 劇『シラとグ ロキュス』より
(11)「エール第2番(華やかに)」〜歌劇『シラとグロキュス』より
(12)「エ ー ル 第 3 番( 速く)」〜 歌 劇『シラとグ ロキュス』より

編曲:ル・コンセール・ユニヴァセル
(1)(2)(8)(10)(11)(12)2つのヴァイオリンと通奏低音のための編曲版
(4)ヴァイオリン伴奏付のチェンバロのための編曲版
(6)チェンバロのための編曲版
(7)ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための編曲版
ル・コンセール・ユニヴァセル
ジュリエット・ルマイラック(バロック・ヴァイオリン&指揮)、
ステファニー・ド・ファイー(バロック・ヴァイオリン)、
シルヴィア・ド・マリア(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ブリス・サイー(Cemb)

録音:2016年/サンティーユ聖母教会(フランス)
ジェローム・コレア率いるレ・パラダンのメンバーとしても活躍しているヴァイオリニストのジュリエット・ルマイラックが創設したピリオド楽器のアンサンブル、ル・ コンセール・ユニヴァセルがルクレールの作品を録音しました。“エレガンスとヴィルトゥオシティを兼ね備えたアンサンブル”として注目されている当団はヴァイ オリンのステファニー・ド・ファイー、チェンバロのブリス・サイーなどの名手が集まっており、密度の濃い室内楽的なアンサンブルを得意とします。 フランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の創始者と見做されている18 世紀のフランスを代表するヴァイオリニスト、作曲家のルクレール。ヴァイオリンの作品 を中心に作曲しましたが、唯一の歌劇『シラとグロキュス』も残しております。当録音ではル・コンセール・ユニヴァセルによる編曲版で舞曲を抜粋した形で録音。 ルクレールの世界を室内楽の形で収めた注目盤です。まるで語り合うような温かい音色が魅力の当団が思いを込めて演奏しております。 (Ki)
50-3027
「海の景色」
ジャン=サミュエル・ラシーヌ:Douce terre d'orange
ラシーヌ:Milonga de la confession
ダニエル・ペラン(1955-):Vaguement
フリアン・ペラルタ(1974-):Fetiche
アントワーヌ・オーベルソン(1957-):Le premier qui voit la mer
ピアソラ(ラマス編):ブエノスアイレスの冬
ラシーヌ:Tarentellissimo
アンヌ・ギロ&ルイ・スクラヴィス(1953-):Qumran
リー・マッドフォード(1959-):La mort d'une baleine et d'une vieille esquimaude
ローレンス・クルボアジェ:Capo d'uomo
ラシーヌ:Cours Saleya
ブノワ・モロー(1979-):Astillerade
ピアソラ(ラマス編):フラカナパ
ブロリ5【ステファニー・ジョゼフ(Vn、声)、イグナシオ・ラマス(ギター、声)、ジャン=サミュエル・ラシーヌ(クラリネット、声)、ジョスリーヌ・リュダシグワ(ダブルベース、声)、アン・ジロ(バス・クラリネット、声)】

ライヴ録音:2018年9月7日/テアトル・ドゥ・ジョラ(スイス)
2018年に結成20周年を迎えた室内楽アンサンブル「ブロリ5」。その記念として同年9月7日にスイスのテアトル・ドゥ・ジョラで行われたライヴを収録した のがこのアルバム「海の景色」です。メンバーの自由な発想とジャンルを超えたプログラムで人気を集める当アンサンブル。当ライヴではこれまで共演してきたダニ エル・ペラン、ローレンス・クルボアジェ、ブノワ・モローなどが「ブロリ5」のために作曲した作品を主軸に構成。また、2021年に生誕100周年を迎えたピアソ ラも収録しており、当アンサンブルが最も得意とする作曲家だけにそのセンスの良い演奏に期待ができます。なお、アルバム・タイトルの「海の景色」とは、「音の 波に合わせて航海し、遠くの地平線へと向かっていく」というイメージからその名をつけたのとのこと。大海原に広がるような雄大な世界に誘います。
50-3029
女性の声
カプラロヴァー:リトルネッロOp.25〜チェロとピアノのための(1940)
ナディア・ブーランジェ:3つの小品〜チェロとピアノのための(1915)
リリ・ブーランジェ:3つの小品〜ピアノのための(1914)
ボスマンス:ソナタ〜チェロとピアノのための(1919)
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:『一年』より「5月」「7月」「9月」「11月」(1841)
ステファニー・ヘンスラー(1986-):「どこでもなく、どのようにしても」〜チェロとピアノのための(2020)【世界初録音】
アンナ・フォルトヴァ(Vc)、
カトリン・シュミドリン(P)

録音:2020年6月&7月/トーンスタジオ・ヴァルデンブルク(スイス)
ロマン派から印象派そして現代と6人の女性作曲家によるチェロとピアノための作品集。『女性の声』と題されたこのアルバムではチェロとピアノで奏でられる 美しくも力強いメッセージ性の強い作品が集められております。
1986年生まれの作曲家ステファニー・ヘンスラー作曲の「どこでもなく、どのようにしても」はチリで起きた女性に対する暴力への抗議活動をつづった論文か らインスピレーションを与えられ作曲された最新作です。
チェロとピアノのデュオ、プラハ生まれのチェリスト、アンナ・フォルトヴァとスイスのピアニスト、カトリン・シュミドリンは2015年に結成。ともにバーゼル音楽 大学で学び、2018年より本格的にデュオとして演奏活動を展開。バーゼル、チューリッヒ、パリでの公演を成功させております。 (Ki)

50-3031
ダレッサンドロ:交響曲第2番Op.72
ユオン:ブルレッタ〜ヴァイオリンとオーケストラの為の Op.97
デルングス:3つの詩曲〜オーケストラの為の Op.173(交響曲第9番)
ヴェースピ:「別れ」
セバスティアン・ボーレン(Vn)
グラウビュンデン・カンマーフィルハーモニー、
フィリップ・バッハ(指)

録音:2021年1月/サル・アム・リンダプラッツ
1989年創設のスイス南東部の室内オーケストラ、グラウビュンデン・カンマーフィルハーモニーがラファエーレ・ダレッサンドロ(1911-1959)、パウル・ユ オン(1872-1940)、ジャン・アントーニ・デルングス(1935-2012)、オリヴァー・ヴェースピ(1971-)の作品を録音。本拠グラウビュンデンは『アルプス の少女ハイジ』の舞台となったところで、同団も土地柄を反映したかのような伸びやかで明るい音色が魅力です。
ユオンはドイツで活躍したスイス系ロシア人の作曲家で、タネーエフやアレンスキーに作曲を師事しました。ヴァイオリンとオーケストラの為のブルレッタは単一 楽章の作品でヴァイオリンの華やかな技巧とオーケストラの掛け合いが魅力。なかなか実演がないだけに当録音は大歓迎と言えます。ヴァイオリン独奏はスイスの 俊英ヴァイオリニスト、セバスティアン・ボーレン。カルミニョーラ、ブロン、シトコヴェツキーらに師事しその頭角を現しました。精緻で美音が魅力のボーレン。とり わけ高音の伸びやかな美しさは聴きものです。 (Ki)
50-3032
フランセ:管楽器の為の作品集
(1)プーランク(フランセ編):愉しみの音楽
(2)フランセ:9つの性格的小品
(3)フランセ:7つの踊り〜バレエ「ソフィーの不幸」に基づく
(4)フランセ:悲歌〜モーツァルト没後200年記念の
(5)シャブリエ(フランセ編):道化の行進
(6)ショパン(フランセ編):3つのエコセーズ
(7)ショパン(フランセ編):ドイツ民謡による変奏曲
(8)シューベルト(フランセ編):3つの軍隊行進曲 Op.51, D733
ローザンヌ室内Oの管楽器メンバー
ニコラ・シャルヴァン(指)

録音:2021年1月/ローザンヌ・歌劇(スイス)
新古典的な様式と現代的感覚を取り入れた多作曲家フランセ。パリ音楽院で学び、ラヴェルやストラヴィンスキーの影響を受けながら 独自のスタイルを築きました。
フランセは管楽器、特に木管アンサンブルの作曲に情熱を注ぎ、モーツァルトの管楽八重奏のような豊かな表現力に加えて、きらめきと躍動感を持ち合わせたの がフランセの特徴と言えます。
当アルバムで興味深いのがフランセの編曲作品。プーランク、シャブリエ、ショパン、シューベルトの作品をフランセの語法で表現した実に豊かな響きを楽しめる 作品の数々は、原曲を尊重し各作曲家の個性を引き出しながらもフランセ流の響きに仕上げております。シャルヴァン指揮のもとローザンヌ室内Oの管楽器 メンバーがフランセの豊かな響きを楽しみながら演奏しております。
当録音はClavesレーベルでもおなじみの録音技師、ジャン=クロード・ガブレルが担当。ガブレルは小糸恵のバッハのオルガン作品集をはじめとする録音で高 く評価を得ている名録音技師です。 (Ki)
50-3033
フランツ・クサーヴァー・モーツァルト(1791-1844):ウクライナ民謡の主題による変奏曲 Op.18
ロシア民謡の主題による幻想曲とクラコヴィアク FXWM VII:30
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲「ドン・ジョヴァンニ」第1幕終曲の主題による変奏曲 Op.2
ピエール=ジャン・ガラ作曲「私はあなたを愛している」の主題による変奏曲 FXWM VII:18
作者不詳の主題による変奏曲 Op.13
アンリ・モンタン・ベルトン作曲「ゴルコン・ドの女王アリーヌ」第1幕からの主題による変奏曲 Op.3
ウクライナ民謡の主題による変奏曲 Op.6
アントン・ディアベリのワルツによる2つの変奏曲 FXWM VII:35
アンドリー・ドラガン(P/スタインウェイ)

録音:2020年10月/ルツェルン
モーツァルトの末子フランツ・クサーヴァー・ヴォルフガング・モーツァルト(1791-1844)は2021年に生誕230周年を迎えました。これを記念し て彼の作品に魅了されたピアニスト、アンドリー・ドラガンが変奏曲ばかりを集めたピアノ独奏曲を録音しました。フンメル、サリエリらに師事したフランツ・クサー ヴァーはピアニストとしてヨーロッパ各地での演奏旅行を成功させた一方、作曲家としてはピアノ曲、声楽曲を残しております。その愛らしい変奏曲は一聴の価値あ り。ピアニストとして成功したフランツ・クサーヴァーらしく、非常に効果的な技巧が散りばめられております。
50-3034
プロコフィエフ:ピーターと狼Op.67
サン=サーンス:動物の謝肉祭(オリジナル版)*
クルト・エッシュバッハー(ドイツ語ナレーション)
ヴィリヤ・ポスクーテ&トマス・ダウカンタス(P・デュオ)*
ヴィンタートゥールSQ*
ロベルト・ゴンザレス=モンハス(指)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム

録音:2021年3月29日-4月3日/シュターツハウス・ヴィンタートゥール(スイス)
ロベルト・ゴンザレス=モンハスがヴィンタートゥール・ムジークコレギウムと子供も楽しめる名作2点に挑戦。どちらもスイスの人気テレビ・アナウンサーのクル ト・エッシュバッハーがドイツ語でナレーションを務めています。
サン=サーンスの「動物の謝肉祭」はオリジナル室内楽版。弦楽四重奏の第1ヴァイオリンをゴンザレス=モンハス自身が務めているのも聴きもの。またほぼ主役 であるピアノ・デュオは、Ars productionレーベルからサン=サーンスの連弾曲全集をリリースしているヴィリヤ・ポスクテとトマス・ダウカンタスなのも魅力。 高度な技術とサン=サーンスのピアノ・デュオを熟知した説得力あふれる演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
50-3039(2CD)
ベートーヴェン:「シュテファン王」序曲
ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
シチェドリン:カルメン組曲(ビゼーの原曲による)
ミハイル・プレトニョフ(P)
※ Kawai SK-EX使用
ガーボル・タカーチ=ナジ(指)
ジュネーヴ室内O

録音:2021年3月2日/ヴィクトリア・ホール(ジュネーヴ)(ライヴ)
ピアニスト、プレトニョフの健在ぶりを示す2021年3月最新録音の登場です。近年は指揮者としての活躍が目覚しいですが、1987年の第6回チャイコフスキー 国際コンクール優勝者でもあり、もっとピアノ演奏を聴きたいと思われている向きも多いことでしょう。
プレトニョフは2006年にガンシュ指揮ロシア・ナショナル管とベートーヴェンのピアノ協奏曲全集をリリースしていますが、その直後にピアニスト引退宣言を行 いました。現在は復活しましたが、やはり指揮に比重が高くピアノの新録音は久々と申せましょう。
プレトニョフのピアノはますます自由かつ自然となり、ベートーヴェンならではの堅苦しさや威圧感がまったくなく、チャイコフスキーさえ思わせるきらめきに満ち ていて面白さ満点。63歳の円熟芸を堪能できる超貴重な記録と申せましょう。 タカーチ=ナジのサポートも絶妙。カップリングにプレトニョフとも親交のあるシチェドリンがビゼーの「カルメン」を愛妻プリセツカヤのためにバレエ音楽化した ものを新録音しているのも大歓迎です。
50-3045
ヴィスメール:協奏曲と管弦楽曲集
(1)交響曲『子供とバラ』(サン=テグジュペリ原作『星の王子さま』に基づく)
(2)オーボエ協奏曲
(3)ヴァイオリン協奏曲第3番
(4)交響的三部作『クラマヴィ』
ノラ・シスモンディ(Ob)
オレグ・カスキフ(Vn)
スイス・ロマンドO、
ジョン・フィオーレ(指)

録音:2021年6月ヴィクトリア・ホール(ジュネーヴ)
(1)(2)(4)=世界初録音
Clavesレーベルが力を注いでリリースしているジュネーヴ生まれのフランス人作曲家ピエール・ヴィスメールの作品。当アルバムには世界初録音多数の協奏曲 と管弦楽曲計4篇を収録しております。
1915年、スイス、ジュネーヴ生まれのフランス人作曲家ヴィスメール。ジュネーヴの音楽院で作曲を学んだ後、1935年から三年間パリ音楽院にてロジェ=デュ カスに師事、またエコール・ノルマル・ド・ミュジックではミュンシュに指揮を学びました。第2次世界大戦でスイスに帰国するも49年にはパリに戻り、58年にフ ランス国籍を取得しております。フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、ルーセルからの影響を受けながら、その後はストラヴィンスキーの音楽からも影響を受けていき ました。
ヴィスメールはジョリヴェやトマジのように協奏曲のジャンルを開拓し、様々な楽器のために作品を残しました。
1957年サン=テグジュペリの『星の王子さま』をモチーフにした交響曲『子供とバラ』を作曲しました。この作品は原題をあえて使わず『星の王子さま』の詩 的な世界を再現しています。同じく1957年に作曲され、同年、世界赤十字デーの一環としジュネーヴ放送で初演した交響的三部作『クラマヴィ』は、ヴィスメー ルの作品中で最も「オネゲル的」な作品。ルター派のコラール「主よ、安らかにお眠りください」に基づき、3つのパートが途切れることなく演奏されます。
ヴィスメールの「交響的音楽と協奏曲集(クラリネット協奏曲、ギター協奏曲、他)」(50-3018/19)、「協奏曲集(Vn協奏曲第2番、トランペット協 奏曲、コンチェルティーノ・クルーズ、他)」(50-1811)も好評発売中です。 (Ki)
50-3046
フェルナンド・デュリュック(1896-1954):協奏的作品集
(1)サクソフォンとオーケストラのためのソナタ
(2)「英雄の詩」〜トランペット、ホルンとオーケストラのための*
(3)ハープとオーケストラのための協奏曲
(1)キャリー・コフマン(Sax)
(2) エ イミー・マッケイブ(トラン ペット)、リーラン エ・ステレット(Hrn)
(3)チェンユー・ファン(Hp)
ジャクソンSO、
マシュー・オービン(指)

録音:2022年1月ジョージ・E・ポッター・センター内ハロルド・シェファー音楽ホール、ジャクソン(ミシガン州)
*=世界初録音
フランスの女性作曲家フェルナンド・デュリュック(1896-1954)。六人組と同世代に生きたデュリュックはその存在に隠れあまり知られていませんが、近年再 評価され未出版だった楽譜が近年刊行されるなど、演奏機会も増えつつあります。
パリ音楽院でオルガンと作曲を学んだデュリュック。夫がサクソフォン奏者だったため、同楽器への作品が多く、サクソフォンの作品を集めたアルバム (NOMADMUSIC / NMM-088)がエリプソス四重奏団による演奏で発売されたことも話題に。作品は独奏パートのメロディが実に美しく技巧的なパッセージ が魅力的です。
古典的なソナタ形式と印象派的な和声が特徴のサクソフォン・ソナタは代表作です。
1946年に書かれたトランペット、ホルンとオーケストラのための「英雄の詩」はデュリュックの成熟したスタイルを示す素晴らしい産物。夫がニューヨーク・フィ ルの団員だった関係でアメリカにも住んだことのあるデュリュックらしく、この作品はフランス的というよりもアメリカ的、ネオ・ロマンティック的な響きを持つ3つ の対照的な楽章からなる協奏曲でこの度世界初録音が実現しました。
そしてピエール・ジャメのために書かれたハープ協奏曲は、同時代を生きたジェルメーヌ・タイユフェールのハープのためのソナタを思わせる 爽快なスタイルが魅力です。
当録音のソリストは全員女性演奏家。デュリュックの素晴らしき作品を流麗に奏でます。 (Ki)
50-3047
(1)プロコフィエフ:交響的物語「ピーターと狼」Op.67
(2)サン=サーンス:「動物の謝肉祭」(オリジナル版)
アンリ・デス(ナレーション )
(1)ロベルト・ゴンザレス=モンハス(指)、ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
(2)ヴィリヤ・ポスクーテ&トマス・ダウカンタス(P・デュオ)、ヴィンタートゥールSQ

録音:2021年3月29日-4月3日/シュターツハウス・ヴィンタートゥール(スイス)
ロベルト・ゴンザレス=モンハスがヴィンタートゥール・ムジークコレギウムと録音した「ピーターと狼」と「動物の謝肉祭」。ドイツ語によるナレーション版(50-3034)はすでにリリースしていますが、フランス語によるナレーション版もリリースされます。ナレーションを務めたのは母国スイスはもちろんヨーロッパのフラン ス語圏で絶大な人気を誇る大御所歌手のアンリ・デス(1940-)が担当。1970年にファーストアルバム『Retour』をリリース以来、数多くの録音でも知られ現 在も第一線で活躍しています。
サン=サーンスの「動物の謝肉祭」はオリジナル室内楽版で弦楽四重奏の第1ヴァイオリンは当団の音楽監督でコンサートマスターも務めるロベルト・ゴンザレス =モンハスが演奏しております。 (Ki)
50-3048
「伝説」
(1)フォーレ:塔の中の王妃 Op.110
(2)グランジャニー:コロラド・トレイル Op.28
(3)ルニエ:妖精たちの踊り
(4)ポッセ:「ヴェニスの謝肉祭」による変奏曲
(5)ルニエ:伝説
(6)アルヴァーズ:マンドリン Op.84
(7)ムチェデロフ:パガニーニの主題による変奏曲
(8)リスト(ルニエ編):夜鳴きうぐいす〜アリャビエフ作曲のロシアの旋律による S.250/1
(9)ロッシーニ(ボクサ編):「そっと静かに」によるロンド〜『セビリアの理髪師』より
ヨエル・フォン・レルバー(Hp)

録音:2021年5月&9月オーバーシェーネヴァイデ福音教会、ベルリン(ドイツ)
グザヴィエ・ドゥ・メストレ、エマニュエル・セイソン、アナイス・ゴドゥマールなど、ハープのスターを世に送り出してきたスイスclavesレーベル。当アルバムで紹 介するヨエル・フォン・レルバーは現在ベルリンを拠点に活躍する新星!ハープの魅力が詰まった珠玉の9曲を収録しました。
6歳のときベルン音楽院でハープの手ほどきを受けたレルバーは、バーゼル音楽大学およびチューリッヒ音楽大学でサラ・オブライエンに師事し、2014年9月 にチューリッヒ音楽大学を首席で卒業しています。これまでスイス青少年音楽コンクール第1位および特別賞(2008年)、フランツ・ヨーゼフ・ラインル基金国際 ハープコンクール第1位(2011年)、メキシコ国際ハープコンクール第2位(2017年)など華やかなコンクール歴を誇り、現在ベルリン・コンツェルトハウス管 弦楽団、チューリンゲンSOなど、ドイツやスイスのオーケストラのソリストを務めるほか、ソロ、室内楽奏者として積極的な演奏活動を展開しております。
近代ハープの発展にはエラール社の創始者セバスチャン・エラール(1752-1831)が大きく貢献しています。エラールは1811年にペダル・ハープの原形と なるダブルアクション・ハープを発表しました。この楽器は7つのペダルと高度なメカニズムにより弦の長さを変えそれぞれの音を半音上げることが可能となり、 あらゆる調で演奏できるようになりました。のちにワーグナー、マーラー、ドビュッシーなどがハープをオーケストラの楽器として定着させています。アルバム・タイ トル「伝説」を作曲したフランスのハーピスト、作曲家アンリエット・ルニエもハープの可能性を広げた音楽家で、その卓越した演奏と自作・編曲 により、20世紀初頭のハープ音楽に大きな影響を与えました。
レルバーはハープの美観を最大限に引き出した好演を聴かせますがムチェデロフ作曲の「パガニーニの主題による変奏曲」やロッシーニ(ボクサ編)の「そっと 静かに」によるロンドなどの技巧曲も情感豊かに演奏しております。今後の活躍も大期待のハープの新星にご注目ください! (Ki)
50-3049
バッハ:バスのためのカンタータ集
(1)カンタータ第56番「われは喜んで十字架の杖を手に取らん」 BWV56
(2)カンタータ第82番「私は、満ち足りた」 BWV82
(3)カンタータ第158番「われは行きて汝をこがれ求む」 BWV158
(4)カンタータ「裏切り者なる愛よ」 BWV203
ステファン・マクラウド( バス&指 揮 )
リ・アンジェリ・ジュネーヴ(管弦楽・声楽アンサンブル)
エマニュエル・ラポルト(*(1)(2))、スン・キョン・リー=ブロンデル(Ob)
マルセル・ポンセール(オーボエ・ダ・カッチャ)
トマシュ・ウェソロフスキ ー(Fg)
エヴァ・サラディン(*(3))、アドリアン・カレ、川久保洋子(Vn1)
ナディア・リゴレ、コリーネ・オーモンド、グザヴィエ・シシェル(第 2ヴァイオリン)
朝吹園子、マルティーヌ・シュノーク(Va)
ヘーゲル・ハナナ、オレゲル・アイマミ(Vc)
ミシェル・シャヌ( コントラ バ ス )
フランシス・ジャコブ(Org)、ベルトラン・キュイエ(*(4))(Cemb)
アレクサンドラ・レヴァンドフスカ、岡村知由紀(S)
クリステル・ムーニー、シャルル・スダン(A)
トマス・ホッブス、オーギュスタン・ローデ(T)
フレデリク・シュレーマ(Bs)
*=ソロ

録音:2021年5月/ランドガストホフ、リーエン(スイス)
実力派バス歌手ステファン・マクラウドが2005年に結成したリ・アンジェリ・ジュネーヴ。声楽陣と器楽陣の配置、パートごとの人数など、演奏を通じバランス を決めていくという独自の解釈で録音した「マタイ受難曲」(50-3012/13)と「ロ短調ミサ」(50-3014/15)は高い評価を得ています。期待のバッハ 第3弾はバスのためのカンタータ4篇。マクラウド自身が指揮をしながらバス独唱を務めています!
結成から17年となった2022年現在、当団は古楽アンサンブルの名団体として注目されています。可変アンサンブルでオリジナル楽器を用いて演奏する彼らは、 演奏の際の音響面にもこだわりを持っており、当セッションでもメンバーを取り囲む形で各楽器、声楽メンバーにマイクが配置されています。
今回、独奏者のみならず各パートに豪華メンバーが集結しております!ヴァイオリンのエヴァ・サラディンはルーシー・ファン・ダールらに学んだ若き名手。 2020/21シーズンのユトレヒト古楽音楽祭のアーティスト・イン・レジデンスを務めている実力派です。エマニュエル・ラポルトはフィリップ・ピエルロら、古楽界 の名手から厚い信頼を得ているオーボエ奏者。当演奏でもマクラウドの歌にニュアンスに富んだ演奏を披露しております。そして、チェンバロのベルトラン・キュイ エはラモーやフランソワ・クープランの録音でも高く評価されている鍵盤奏者です。現代屈指の声楽陣、器楽陣が集まった当演奏は要注目です! (Ki)
50-3051
女性作曲家の「作品1」
アリシア・テルジアン(1934-):クレオール風舞曲 Op.1
ヒルデ・コッヘル-クライン(1894-1975):小鬼〜9つの小品 Op.1*
セシル・シャミナード(1857-1944):練習曲 変イ長調 Op.1*
マチルド・ベレンドセン・ナタン(1857-1926):ピアノのための練習曲 Op.1*
ルイーズ・アドルファ・ル・ボー(1850-1927):3つの小品 Op.1
クララ・シューマン:4つのポロネーズ Op.1
マリア・パルツェフスカ=マッキーヴィッツ:3つの小品 Op.1-3
ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915-1940):5つのピアノ小品 Op.1
カトリン・シュミドリン(P)

録音:2021年11月トーンスタジオ・ヴァルデンブルク(スイス)
*=世界初録音
19世紀から現代にいたるまで6カ国8人の女性作曲家、しかもピアノのために書かれた「作品1」を集めた世界初録音を含むユニークな企画。クララ・シュー マンこそ代表格ですが、才能に恵まれるもジェンダーの差別により真っ当な評価を受けてこなかった女性作曲家。それぞれの作曲家が満を持して「作品1」として の産物は、他のどの作品よりも聴いてほしい、演奏されてほしい、評価してほしいという、作曲家としての意気込みを感じるものです。この演奏を聴けば、芸術的 価値を持った素晴らしいものであることがわかります。
チェロのアンナ・フォルトヴァとのデュオでリリースした「「女性の声」〜チェロとピアノのための作品集」(50-3029)も好評を博しているカトリン・シュミドリ ンが全身全霊で演奏しております。 (Ki)
50-3057
ニールセン:ヴァイオリン協奏曲 Op.33FS.61
シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番Op.61
アンナ・アガフィア(Vn/グァルネリウス「スフィンクス」(1730-33年製作))
アレクサンドル・マルコヴィチ(指)、シンフォニア・ヴァルソヴィア

録音:2022年11月/ポーランド放送、第2スタジオ(ワルシャワ)
2022年に開催したグシュタード音楽祭の「ティエリー・シェルツ賞」に受賞したヴァイオリニストのアンナ・アガフィアがニールセンのヴァイオリン協奏曲とシマ ノフスキのヴァイオリン協奏曲第2番を録音しました!
グシュタード音楽祭はスイスのグシュタード(スイスを横断する絶景パノラマ鉄道「ゴールンデパス・ライン」が走ることでも有名な山村)にて世界各国から才能 豊かな若手音楽家が集まることで知られるフェスティヴァル。「ティエリー・シェルツ賞」は当音楽祭の創設者の一人ティエリー・シェルツへのオマージュとして設け られました。参加者のうち1名がClavesレーベルからレコーディングの機会を与えられCDリリースできるという副賞がついており、これまでにピアノのジャン= ポール・ガスパリアン(2020年受賞)、ヴィオラのティモシー・リダウト(2019年受賞)、チェロのアナスタシヤ・コベキナ(2018年受賞)、ハープのアナイス・ ゴドゥマール(2015年受賞)、ピアノのヨゼフ・モーク(2006年受賞)、ハープのエマニュエル・セイソン(2005年受賞)など現在世界的な演奏者として活躍 しているアーティストたちが受賞しています。
コペンハーゲンでアレクサンドル・ザポルスキに師事したアンナ・アガフィアは、学生時代に受けたデンマークの音楽コンクールの数々で優勝。2016年にスイス に移住し、ローザンヌ高等音楽院ではスヴェトラーナ・マカロワやパヴェル・ヴェルニコフに師事し研鑽を積みました。その後、2017年にはジネット・ヌヴー・コ ンクールで優勝、2018年にはウジェーヌ・イザイ国際音楽コンクールで第2位、2019年にはカール・ニールセン国際コンクールで第3位など、輝かしいコンクー ル受賞歴を誇ります。艶やかで表情豊かな語り口が魅力のアガフィアがニールセン、シマノフスキを全身全霊で演奏。ニールセンでは雄弁に、シマノフスキは大迫力 の演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
50-3060
「神的なもの」
バッハ(ブゾーニ編):コラール前奏曲「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV639
リスト:2つの伝説 S.175より第1曲「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」
バッハ(ブゾーニ編):コラール前奏曲「来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659
メシアン:『幼子イエスに注ぐ20のまなざし』より第5曲「御子に注ぐ御子のまなざし」
バッハ(ブゾーニ編):コラール前奏曲「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」BWV645
リスト:2つの伝説 S.175より第2曲「波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ」
バッハ(ブゾーニ編):コラール前奏曲「来たり給え、創造主なる聖霊よ」BWV667
メシアン:『幼子イエスに注ぐ20のまなざし』より第14曲「天使たちのまなざし」
フランク:前奏曲,コラールとフーガ ロ短調 FWV21
ヨアキム・カール(P/スタインウェイD)

録音:2020年1月/スタムスンド教会、ロフォーテン諸島(ノルウェー)
2014年に開かれた第14回グリーグ国際ピアノ・コンクールで優勝したノルウェーのピアニスト、ヨアキム・カールがアルバム「神的なもの」をリリースしました。
スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングの自伝「思い出・夢・思想」に出てくるa numinosum(神的なもの)からインスピレーションを受けて選曲したこ のアルバムはバッハ=ブゾーニのコラール前奏曲とバッハの音楽的精神を受け継いだリスト、フランク、メシアンの作品を組み合わせた内容。クリスタルに輝くピア ノの音色がノルウェー、ロフォーテン諸島のスタムスンド教会に響き渡ります。 (Ki)
50-3062(3CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲) パブロ・デ・ナヴェラン(Vc/カルロ・アントニオ・テストーレ製作(1723年))

録音:2021年9月/ペロワ教会(スイス)
パブロ・デ・ナヴェランがバッハの無伴奏チェロ組曲全曲を録音しました!1975年、スペインのビルバオ生まれのナヴェラン。11歳でミハイ・ベセドフスキにチェ ロを師事。その後17歳でスイス、グシュタードの国際メニューイン音楽アカデミーに入学し、ユーディ・メニューイン、アルベルト・リジー、ラドゥ・アルドゥレスクに 師事。そして、パリ国立高等音楽院でフィリップ・ミュレールに師事し、最優秀の成績でディプロマを取得しています。これまでにガスパール・カサド国際チェロ・コ ンクール、若い音楽家のためのスペイン室内楽コンクールなど、国内外のコンクールで数々の賞を受賞。現在はソリストとして活躍する傍ら、母校国際メニューイン 音楽アカデミーで後進の育成にも力を注いでいます。
一音一音たっぷりと奏でるナヴェランのバッハ。イタリアのカルロ・アントニオ・テストーレが1723年に製作したチェロを存分に鳴らしながら、聴き手をバッハ の無伴奏の世界へと連れていきます。力強さとしなやかさを併せ持った銘器で奏でるナヴェランのバッハ。圧巻の仕上がりです。 ※ブックレットは付属しておりません。 (Ki)
50-3065
明暗法
(1)ダリオ・カステッロ(1602-1631):ソナタ第2番
(2)ジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ(1525頃-1594)―フランチェスコ・ロニョーニ(1570頃-1626):私の愛しい人よ、汝は麗しい
(3)ウィリアム・バード(1543頃-1623):第3パヴァーヌのためのガリアード
(4)ヤコブ・ファン・エイク(1590-1667):最も美しい娘ダフネが
(5)ミケランジェロ・ロッシ(1601頃-1656):トッカータ第2番
(6)ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623頃-1680):ソナタ「カッコウ」
(7)ヨハン・カスパール・ケルル(1627-1693):「カッコウ」によるカプリッチョ
(8)シュメルツァー:ソナタ第2番
(9)エイク:今夜は何をいたしましょう
(10)ロッシ:トッカータ第7番
(11)ダリオ・カステッロ(1602-1631):ソナタ第1番
(12)パレストリーナ(ロニョーニ編):ああ私はこんなに傷ついて
(13)バード:第5パヴァーヌのためのガリアード
デュオ・エオリーネ【シャルロッテ・シュナイダー(Fl)、ギィ=バティスト・ジャコテ(オルガン/ユルゲン・アーレント製作(1999年)A’=440Hz)】

録音:2022年7月修道院教会、パイェルヌ(スイス)
フルート奏者シャルロッテ・シュナイダーと鍵盤奏者ギィ=バティスト・ジャコテによるデュオ・エオリーネは2017年結成。2つの楽器の組み合わせが生み出す 音楽を探求しており、16世紀から17世紀にかけてのレパートリーを中心に、自らデュオ版に編曲しています。歴史的な演奏法に基づいた彼らの音楽は説得力が あり、同時代の様々な音楽のキャラクターの違いを見事に表現しております。
フルート(トラヴェルソ)は7種類の楽器を、作品にあわせて使い分けて演奏。またオルガンは現代最高のオルガンビルダー、ユルゲン・アーレントが1999年に 製作した楽器で演奏。フルートとオルガンの透き通った響きが、スイス、パイェルヌの修道院教会に美しく交わります。 (Ki)
50-3067
「四季音楽祭・ローザンヌ」〜8年の歩み2014-2022
(1)コダーイ:間奏曲〜弦楽三重奏のための
(2)ギィ=バティスト・ジャコテ(1998-):小幻想曲〜ハープとハルモニウムのための
(3)バッハ:フランス組曲第5番ト長調 BWV816より@.「アルマンド」、B.「サラバンド」
(4)スクリャービン:2つの詩曲 Op.32
(5)シューマン:アベッグ変奏曲 Op.1
(6)ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58より第3、4楽章
(1)TRIO42’【エレーナ・モルツィ(Vn)、ミラ・ギャフナー(Va)、クララ・シュロッツ(Vc)】
(2)ギィ=バティスト・ジャコテ(ハルモニウム)、サーシャ・ギャフナー(Hp)
(3)(4)(5)アウローレ・グロスクロード(P)
(6) イオナ・マイアツキー(P)

録音:(1)(3)-(6)2022年4月/メゾン・ド・カルティエ・ド・ラ・ポンテーズ(ローザンヌ)
(2)2020年10月/ラ・トゥール・ド・ペイルズ寺院
2014年オレグ・ギャフナーがはじめた「四季音楽祭・ローザンヌ」。春・夏・秋・冬の毎年4回行っている同音楽祭は地元ローザンヌの若い演奏家達が意欲 的なプログラムを披露する場を設けることを目的とし、また普段クラシック音楽に馴染みのない人たちに親しんでほしいということで入場料、飲食代を無料で開催 しています。回を重ねるごとに知名度をあげており現在ではローザンヌを代表する音楽祭のひとつになっております。開催8周年を記念してリリースされるのが当 アルバム。これまで出演してきた実力派アーティストが全身全霊で演奏しております。 (Ki)

50-3068(2CD)
バッハ:ヨハネ受難曲BWV245(+1725年第2稿の異稿5曲) ヴェルナー・ギュラ(テノール / エヴァンゲリスト)
ソフィー・ガラヘル(ソプラノ / アリア)
アレクサンドラ・レヴァンドフスカ(ソプラノ / アリア、侍女)
アレックス・ポッター(ア ルト)
クリステル・モネー(アルト / リピエーノ)
マクシミリアン・フォクラー(テノール / アリア)
オリヴィエ・コワフェ(テノール / 従僕)
ドリュー・サンティーニ(バス / イエス)
ステファン・マクラウド(バス / アリア、ユダ、ペテロ、ピラト)
リ・アンジェリ・ジュネーヴ 、
ステファン・マクラウド(指)

録音:2022年3月/グロッサー・フェストザール、ランドガストホフ・リーエン(スイス)
「マタイ受難曲」「ミサ曲ロ短調」とバッハの宗教音楽の大曲を録音し、世界的に高い評価を得ているステファン・マクラウドとリ・アンジェリ・ジュネーヴが、「ヨ ハネ受難曲」を録音!
「ヨハネ受難曲」は、バッハの生前の1724年、1725年、1732年、1739年、1749年と、5度の改訂稿が作成され、そのうち少なくとも4回は演奏され ています。再演するたびに手を入れ、楽譜を書き直していたのです。現在では、最後の演奏となった1749年稿で演奏・録音されることが多くなってきており、マ クラウドも第4稿を基にしていますが、録音に当たっては、それ以外の稿も参照にして、曲の構成・楽器編成・歌詞の選択を行っているようです。例えば、通奏低 音には、チェンバロとオルガンが併用され、曲や場面によってうまく使い分けられ、巧みな変化が付けられています。
た、今回の録音では、1725年の第2稿の際に入れ替えられた5つの異稿曲もボーナストラック*として収録。トラックを入れ替えて聴くことで、全体を1725 年の第2稿の曲構成として聴くこともできるようになっています。
最大でも9人の歌手という小編成での歌唱ながら、その緊張感は冒頭からただならぬものがあり、「十字架に付けろ」などの合唱の迫力も圧巻。現代最高のエ ヴァンゲリストの一人、ヴェルナー・ギュラを中心に、これまでの「マタイ受難曲」「ミサ曲ロ短調」に勝るとも劣らない最高峰の完成度で演奏されています。優れ た実力を持つ歌手たちによる独唱もすばらしいですが、コラールの充実度も特筆すべきでしょう。歌手と楽器奏者たちのアーティキュレーションが統一され、歌も 楽器も一体となり、テキストの内容をかみしめるように歌われています。終曲の透き通るような美しさを持つコラールまで聴き通せば、心が動かされること間違い ありません。
2005年ステファン・マクラウドによって結成されたリ・アンジェリ・ジュネーヴはスイスを中心に活動するピリオド楽器グループで、世界中から実力ある演奏家 が集っています。バッハ演奏の最前線にいる彼らのすばらしい演奏を聴き逃すことがありませんように! (Ki)
50-3071
サミュエル・デュコミュン(1914-1987):室内楽曲集
(1)4本のフルートのための四重奏曲 Op.104
(2)ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ Op.108
(3)チェロとピアノのための4つの小品 Op.58
(4)フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのためのディベルティメント Op.100
(1)アン=ローレ・パンティヨン(Fl)、テレサ・ウンダーリン(Fl)、アリーネ・グラッソン(Fl)、アルバ・ルナ・サンス(Fl)
(2)クララ・フリーダー(Vn)、マルク・パンティヨン(P)
(3)クリストフ・パンティヨン(Vc)、マルク・パンティヨン(P)
(4)アン=ローレ・パンティヨン(Fl)、クララ・フリーダー(Vn)、ヨハネス・フリーダー(Va)、クリストフ・パンティヨン(Vc)、マルク・パンティヨン(P)

録音:2022年7月/マドリガル・スタジオ、シオン(スイス)
10代の頃から作曲家として活躍したサミュエル・デュコミュン(1914-1987)は、声楽や様々な楽器の伴奏としてオルガンを使用する作品を数多く残したス イスの作曲家。デュコミュンの作品のスタイルはフランス音楽の影響を受けており、その形式はしばしば古典的な形式(フーガ、パッサカリア、ソナタ形式など)を引 用しています。また調性音楽に忠実ながらも、時には先入観にとらわれることなく無調性を用いています。まさにデュコミュンのオリジナルの個性を発揮した「自分 だけの音楽言語」を見つけることに成功した作曲家です。
当アルバムでは4本のフルートのための四重奏曲、ディベルティメントなどの室内楽を収録。オリジナリティあふれるデュコミュンの世界が広がります。
デュコミュンの代表作であるオラトリオ「火の収穫」をはじめ、弦楽シンフォニエッタ、コンチェルティーノ、オルガン協奏曲を収録したアルバム(50-3023)も 好評発売中です。 (Ki)
50-3073
ヴィオラとピアノためのイギリス音楽
(1)レベッカ・クラーク:ヴィオラ・ソナタ
(2)ブリテン:ラクリメ-ダウランド歌曲の投影 Op.48
(3)ヨーク・ボウエン(1884-1961):ヴィオラとピアノのための「幻想曲」 ヘ長調 Op.54
イザベル・マルコヴァ(Va)、
(1)(2)イレーネ・プッチャ(P)、
(3)アラ・ベロヴァ(P)

セッション録音:2022年10月/ユートピア1、ローザンヌ
若手期待のヴィオラ奏者イザベル・マルコヴァのデビュー盤!マルコヴァは1997年ブルガリアのソフィア生まれ。3歳でピアノを始め、11歳で「リュボミール・ ピプコフ」国立音楽学校にヴィオラで入学。その後ローザンヌ高等音楽院に入学し首席で卒業。ピアノ、ヴィオラ、作曲の3分野で国際コンクールの受賞歴がある若 手実力派です。弦楽器はヴィオラ一筋でヴァイオリンは未経験という演奏者です。
雄弁に語るマルコヴァのヴィオラの音色。当アルバムではクラーク、ブリテン、ボウエンというイギリス出身作曲家の作品を収録しております。
クラークの代表作ヴィオラ・ソナタ。自身がヴィオラ奏者としても活躍したためこの楽器のために素晴らしい作品を残しています。なかでもソナタは現代のヴィ オラ奏者の必須レパートリーとなっており、ヴィオラとピアノの絡み合う旋律が魅力です。ボウエンはピアニストとしても活躍した作曲家。ヴィオラとピアノのための 「幻想曲」では技巧的なピアノと音域広く使うヴィオラの旋律が特徴の15分ほどの作品。マルコヴァは堂々たる演奏を聴かせてくれます。ブリテンの名作ラクリメ とともにマルコヴァの豊かな才能を示す注目アルバムがリリースされます! (Ki)
50-3074(2CD)
フレスコバルディの手稿譜〜フレスコバルディ:鍵盤作品集
CD1(オルガンによる演奏)
オルガンのためのトッカータ(No.4)
カンツォーナ(No.11)
リチェルカーレ(No.12)
カッコウによるカプリッチョ(No.6)
トッカータ(No.48)
聖母マリアの祝日のために:アヴェ・マリス・ステラ(No.49)
聖体奉挙のためのトッカータ(No.99)
トッカータ(No.96)
リチェルカール・カンツォーナ(No.104)
カンツォーナ(No.105)
フレスコバルディのガリアルダ-ガリアルダ(No.85-86)
トッカータ第3旋法(No.143)
カンツォーナ・フレスコバルディ(No.147-148)
カンツォーナ第14番(ラ・サッバティーナ)(No.182)
カンツォーナ第15番(No.183)
トッカータ・ピヴァ第4番(No.190)
フレスコバルディの聖体奉挙(No.210)
ジローラモ・フレスコバルディのカンツォン(No.193)
CD2(チェンバロによる演奏)
トッカータ第6番(F.Baldi)(No.129)
コレンテ第4番(No.138)
トッカータ第3番(No.16)
バレット(No.60)
チャッコーナ
カンツォーナ第5番(No.22)
ルッジェーリ(No.107)
ラ・モニカ(No.108)
トッカータ-カンツォーナ(No.31)
ジローラモ・フレスコバルディ氏のトッカータ(No.87)
GerFB氏のコレンテ(No.88)
G.フレスコバルディ氏のファンタジー(No.208)
コレンテ(No.114)‐アッラマナ(No.115)
バレット(No.117)‐コレンテ(No.122)
トッカータ・ア・モ・デッラ・ロマネスカ(No.125)
ロマネスカ(No.206)
トッカータ(No.9)
フィオレンツァのアリアによるパルティータ(No.1)
アルペッジャータ(No.69)
パッサカリア(No.65)
※No.はエティエンヌ・ダルベレとコンスタンツェ・フレイによるエディション(2018年ミラノ、ゼルボーニ音楽出版)に基づく。
アドリアン・ピエス(オルガン&チェンバロ)
録音:(CD1)2021年7月/サン・フランソワ教会(ローザンヌ)、(CD2)2021年8月/聖ミヒャエル教会(ハイティンゲン)
オルガン:バルトロメオ・フォルメンテッリ製作(1990年製作、イタリアン・スタイル、ローザンヌ、サン・フランソワ教会)
チェンバロ:マティアス・グリーヴィッシュ製(2014年製作、17世紀イタリアン・モデル、バンメンタール)
スイスの若手鍵盤奏者、アドリアン・ピエスによるフレスコバルディの鍵盤作品集。音楽愛好家だったフラヴィオ・チーギ枢機卿(1631-1693)が収集した手 稿譜(現在はヴァチカン図書館内のFondo Chigiに所蔵されている)を中心とするいくつかの手稿譜から、トッカータ、カンツォーナ、リチェルカーレなど多様な フレスコバルディの作品が収録されています。カッコウの鳴き声を基にした愛らしい「カッコウによるカプリッチョ」、ミサの際に奏でられる荘厳な「聖体奉挙のた めのトッカータ」、スタイリッシュで颯爽とした「パッサカリア」など、鍵盤音楽の歴史に名を刻む天才フレスコバルディの様々な作品をオルガンとチェンバロで楽し める2枚組です。
演奏のアドリアン・ピエスは、バーゼル・スコラ・カントールムで、アンドレア・マルコン、ロレンツォ・ギエルミらに学んだスイスの鍵盤奏者。現在はローザンヌを 中心に演奏家、研究者として活躍し、シャヴァンヌ・プレ・ルナン教会のオルガニストを務めています。ここでは、インスピレーションあふれる即興と確かなテクニッ クでフレスコバルディの楽曲の魅力を伝えてくれます。すばらしいフレスコバルディ・アルバムの登場です! (Ki)
50-3076
ベートーヴェン:献堂式 Op.124
(2)モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調 K.543
タッローディ:啓蒙の断片【世界初録音】
(4)モーツァルト:フリーメイソンのための葬送音楽 K.477
ロベルト・ゴンザレス=モンハス(指)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム

録音:2022年9月/ヴィンタートゥール・シュタットハウス(スイス)
1629年結成のスイス最古のオーケストラ、ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム。定期的に来日公演も行っている日本でもおなじみの団体です。
2021/22シーズンより同団の音楽監督に就任したゴンザレス=モンハスはこれまでヴィンタートゥール・ムジークコレギウム、サンタ・チェチーリア国立アカデ ミーO、ヴェルビエ祝祭Oのコンサートマスターを兼任していますが、近年は指揮者としても頭角を現しています。
このアルバムではモーツァルトの交響曲第39番を中軸にベートーヴェンの献堂式、アンドレア・タッローディ(1981-)の「啓蒙からの断片」、モーツァルトの「フ リーメイソンのための葬送音楽」を収録しております。タッローディは天才トロンボーン奏者クリスチャン・リンドベルイの愛娘で数多くの賞を受賞している現代ス ウェーデンを代表する作曲家の一人。「啓蒙からの断片」はヴィンタートゥール音楽祭およびゴンサレス=モンハスからの委嘱作で、モーツァルトの交響曲第39番 からインスピレーションを受けて作曲。随所にモーツァルトの作品からの引用や断片が登場します。 (Ki)
50-3079
(1)ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ」
(2)ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
(3)ドホナーニ:チェロと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ニ長調 Op.12
ティム・ポズナー(Vc)
ベルンSO、カタリーナ・ミュルナー(指)

録音:2023年9月ディアコニアス教会(ベルン)
2023年に開催したグシュタード音楽祭の「ティエリー・シェルツ賞」に受賞したチェロ奏者ティム・ポズナーがブロッホ、ブルッフ、ドホナーニを録音しました。
グシュタード音楽祭はスイスのグシュタード(スイスを横断する絶景パノラマ鉄道「ゴールンデパス・ライン」が走ることでも有名な山村)で開催される、世界各 国から才能豊かな若手音楽家が集まることで知られるフェスティヴァル。「ティエリー・シェルツ賞」は当音楽祭の創設者の一人ティエリー・シェルツへのオマージュ として設けられました。参加者のうち毎回1名がclavesレーベルからレコーディングの機会を与えられCDリリースできるという副賞がついており、これまでにヴァ イオリンのアンナ・アガフィア(2022年受賞)、ピアノのジャン=ポール・ガスパリアン(2020年受賞)、ヴィオラのティモシー・リダウト(2019年受賞)、チェ ロのアナスタシヤ・コベキナ(2018年受賞)、ハープのアナイス・ゴドゥマール(2015年受賞)、ピアノのヨゼフ・モーク(2006年受賞)、ハープのエマニュエル・ セイソン(2005年受賞)など現在世界的に活躍するアーティストを輩出しております。
1995年生まれのポズナーはカール・ダヴィドフ国際チェロ・コンクールに入賞した初の英国人。これまでにロイヤルPO、ロンドン・モー ツァルト・プレイヤーズなどのオーケストラと共演。現在、アムステルダム・シンフォニエッタの首席チェロ奏者を務めています。今後の活躍に期待が高まります! (Ki)
50-3082
モーツァルト:フルート作品集
(1)フルート四重奏曲第1番ニ長調 K.285
(2)フルート協奏曲第2番ニ長調 K.314
(3)フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
ヘレナ・マシェレル(Fl)
(3)チャシャ・ガフナー(Hp)
(1)サイモン・ブレンディス(Vn)、
(1)ジュディス・バスブリッジ(Va)、
(1)セバスチャン・コンベルティ(Vc)
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、
サイモン・ブレンディス(リーダー)

録音:2021年10月セントジョン福音伝道者教会(ロンドン
スイスのフルート奏者、ヘレナ・マシェレルがオール・モーツァルト・アルバムをリリースしました!マシェレルはソリスト、室内楽奏者として欧米で活躍する名手。 レパートリーはバロックから現代まで幅広く、マルティン・シュカムレッツ(1970-)のフルート協奏曲の世界初演を行うなど、多くの演奏に携わっております。
当アルバムではモーツァルトのフルート四重奏曲第1番、フルート協奏曲第2番、フルートとハープのための協奏曲を収録。名人集団ロンドン・モーツァルト・プ レイヤーズとこの上なく美しいモーツァルトを披露。ことに緩徐楽章の美しさは絶品です。豊かな音色が魅力のマシェレルが演奏するモーツァルト、要注目です! (Ki)
50-3085
フリッツ・シュトゥージ(1874-1923):声楽曲集
(1)オラトリオ「死と復活」
(2)詩篇第28番〜アルト、テノール、バス、オルガンと合唱のための
(3)「どこへ 行く」
(4)2つのモテット
(5)「平和と喜びのうちに我は逝かん」
(6)「夕刻」〜ソプラノ、オルガンと合唱のための
(7)「新年を迎えて」〜アルト、オルガンと合唱のための

※アカペラ=(4)(5)(6)
ハンナ・モリソン(S)、
インゲボルク・ダンツ(A)、
ファビオ・トリュンピー(T)、
クレシミル・ストラジャナッツ(Bs)、
ヨハンナ・ゾラー(Org)
チューリッヒ・ジング・アカデミー、
チューリッヒ・カンマーフィルハーモニー、
フローリアン・ヘルガート(指)

録音:(1)2019年5月ヴィンタートゥール市教会&フランス教会、ベルン(ライヴ)、(2)-(7)昇天教会、ミュンヘン(セッション)
知られざる作品の録音を積極的に進めているスイスclavesレーベルからフリッツ・シュトゥージ(1874-1923)の声楽曲をリリース!全曲世界初録音です。
シュトゥージはチューリッヒ音楽学校で学んだピアニスト、オルガニスト、作曲家。その後、ベルリンの王立音楽院で研鑽を積み、対位法をラインホルト・ズッコに、 作曲をブルッフにそれぞれ師事。スイスに戻ったシュトゥージはヴェーデンスヴィルの様々な合唱団の指揮者として活躍。1898年には同地に居を構え、 オルガニスト、合唱(指)作曲家としてチューリッヒ全域で活躍しました。しかし多忙を極め健康を害し、1923年3月14日、50歳を目前にこの世を去りました。
生涯、6曲の管弦楽曲、2曲のオラトリオ、様々なカンタータ、モテット、歌曲を含む約130曲を作曲。手稿譜は作曲家の息子フリッツ・シュトゥージ教授(父と 同名)によって1979年まで個人所蔵していましたが、シュトゥージの孫であるハンス・カスパー・シュルテス博士がチューリッヒ中央図書館に寄贈しています。
当アルバムにはオラトリオ、モテットなど声楽を伴う作品を収録。バロック時代と師ブルッフを思わせる美しい旋律が融合した実に魅力的な作品です。
演奏はフライブルク・バロック・オーケストラとの「第九」(パブロ・エラス=カサド指揮)(KKC-6234 / HMM-902431)、「魔弾の射手」(ルネ・ヤーコ プス指揮)(KKC-6532/ HMM-902700)、「フィデリオ」(ルネ・ヤーコプス指揮)(KKC-6133 / HMM-932414)など数多くの録音でも知られるチュー リッヒ・ジング・アカデミー。同団は2011年創設。スイスを中心に活動しながらドイツ、イタリア、イスラエル、オランダ、レバノン、台湾、中国など各国でも演奏。 多くの音楽祭にも出演し、BBCプロムス出演で世界的に知られる合唱団です。 (Ki)
50-3088
クララ・バリー、バルトークを歌う
(1)バルトーク:私の可愛い女の子
(2)バルトーク:私が外に出かけると
(3)バルトーク:女たちよ、女たちよ
(4)バルトーク:独房にて
(5)コダーイ:鷹のような青春
(6)バルトーク:速い踊り*
(7)バルトーク:仕事をしなければ
(8)バルトーク:あなたの知恵で
(9)バルトーク:独身最後のダンス
(10)ユータンミューラの歌(スウェーデン民謡)
(11)ああ、美しいヴェルムランドよ(スウェーデン民謡)
※すべてクララ・バリーによる編曲
クララ・バリー(ヴォーカル)、
エミル・シュパーニ(P)、
マーチャーシュ・スザンダイ(Cb)
エクトル・レナ = スクロール(Tp)*

録音:2022年6月ムードン・スタジオ(パリ)
スウェーデン系アメリカ=フランス人のクララ・バリーがハンガリーの大作曲家バルトークの歌曲を録音!バリーはヴァイオリンと作曲をパリの地方音楽院で学び、 ローザンヌ高等音楽院で声楽の修士号を取得しているマルチな才能の持ち主。
当録音ではジャズ・ミュージシャンと共演。ハンガリーを代表する名ピアニスト、エミル・シュパーニ、コントラバス奏者マーチャーシュ・スザンダイとともにジャズ の雰囲気たっぷりにアレンジ。全作品バリーによる編曲です。最後2曲では母が子供の頃に歌ってくれたスウェーデン民謡をアレンジ。自身のルーツを大切にする バリー、渾身のアルバムが完成しました! (Ki)
50-3089
フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ(1803-1836):歌曲集
(1)メイエリに捧げる歌
(2)孤独の至福
(3)ヒュペーリオンの運命の歌
(4)故郷に帰る
(5)彼女の故郷の回廊
ラファエル・ヘーン(T)
シン・ファン(フォルテピアノ/ドーナット・シェフストス・ヴァルタース・スティーフゾーン(1804-11年製作))

録音:2022年2月/ヴァルデンブルク・トーンスタジオ(スイス)
フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ(1803-1836)の歌曲集。10代の頃から作曲家としての才能を発揮していたフレーリヒ。1822年にバーゼルで法律を 学ぶも、その後は音楽の道に進み、ベルリンでカール・フリードリヒ・ツェルター(1758-1832)、ベルンハルト・クライン(1793-1832)、ルートヴィヒ・ベル ガー(1777-1839)に作曲を師事しました。その間、若きフェリックス・メンデルスゾーンとも知り合っています。
20代で数多くの歌曲、合唱曲、弦楽四重奏曲、交響曲などを作曲。同時期、多くの歌曲集がドイツで出版されています。それでもベルリンで生計を立てることは できず、1830年にスイスに戻りました。その後は音楽学校で教師として働く傍ら、合唱団とアマチュア・オーケストラを指揮者として活躍。しかし経済的な不安に 加え、結婚生活の破綻や自国での評価の低さに自暴自棄になり、1836年10月、アーレ川で入水自殺しております。
当アルバムではテノールのラファエル・ヘーンが鍵盤奏者シン・ファンとの共演でフレーリヒの歌曲を収録。全曲世界初録音です。ヘーンはチューリヒ音楽大学で 声楽の修士号を取得後、ハーグ王立音楽院で古楽の修士号を取得。ソリストとしてヨーロッパとアメリカで活躍し、トン・コープマン、フランス・ブリュッヘン、ハワー ド・グリフィスなどの著名な指揮者、NDR合唱団、オランダ・バッハ協会、RIAS室内合唱団などと共演している若手期待の星。CDではバッハ財団Oのカ ンタータ集のソロをつとめるなど多くの録音に参加しております。 (Ki)
50-3091(2CD)
アメリカとイギリスの管弦楽曲集
アイヴズ:ニューイングランドの3つの場所
スマイス:弦楽のための組曲 Op.1A(弦楽五重奏曲第1番の編)
スティル:母と子供
スマイス:セレナード ニ長調
ショウ:間奏曲
エルガー:2つの小品
ローザンヌ室内O、
ジョシュア・ワイラースタイン(指)

録音:2020年12月7&8日、2021年6月17〜19日/スイス国営テレビ・ラジオ(RTS)内サル・メトロポル、ローザンヌ
ジョシュア・ワイラースタイン(姉は高名なチェロ奏者アリサ・ワイラースタイン)率いるローザンヌ室内Oが、アメリカとイギリスの管弦楽曲を集めたアル バムをリリース。ワイラースタインは2014年から2021年6月まで同団の芸術監督・首席指揮者を務めており、在任期間最後の録音です。
アイブズ、エルガーという有名な作曲家の作品と、一般の聴衆にはあまりなじみのない作曲家エセル・スマイス(1858〜1944)、ウィリアム・グラント・スティ ル(1895〜1978)、キャロライン・ショウ(1982〜)の作品を組み合わせた内容はワイラースタインのアイディア。このうち、スマイスの弦楽五重奏曲を作曲者 が弦楽オーケストラのために編曲した「組曲」、スティルの弦楽オーケストラのための「母と子供」は商業録音としては当録音が初となります。
ショウの「間奏曲(Entracte)」は、ハイドンの弦楽四重奏曲の、突然の和声の転調が音楽に新たな温かみを与える瞬間から着想を得て作曲。歌劇やバレエな どの幕と幕の間で演奏される楽曲のイメージから間奏曲という名がつけられました。 エルガーの2つの小品(「朝の歌」、「夕べの歌」)は、ヴァイオリンとピアノでも頻繁に演奏される美しき作品。ワイラースタイン率いるローザンヌ室内O が雄弁な語り口で演奏しております。 (Ki)

50-3101(2CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
■CD1
ペトル・スカルカによる即興演奏
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007
バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV1008
バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009
ビーバー:パッサカリア〜「ロザリオのソナタ」(スカルカ編曲によるチェロ版)
■CD2
バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調BWV1010
バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV1011
バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調BWV1012
ペトル・スカルカ(Vc)

バロック・チェロ:ダリボル・ブジルスキー製作(2018年 Op.224)
【ジュゼッペ・グァルネリ“フィリウス・アンドレア”(1700年頃)のコピー】
バロック弓:ファウスト・カンゲロージ製作【製作者不明(18世紀中頃)のコピー】

録音:2020年6月&8月/ヴァリ(チェコ)
カフェ・ツィンマーマンとのC.P.E.バッハ録音でも知られる古楽界のチェロ奏者、ペトル・スカルカ。コロナ禍に母国チェコで挑んだバッハの無伴奏チェロ 組曲全曲がリリースされます。
プラハに生まれのスカルカはピルゼン音楽院でチェロを学び、その才能はすぐに開花。国内でのコンクールで優秀な成績を収め、その後、古楽と歴史的な演奏法 に興味を持ち、次第に古楽へと傾倒しました。バーゼル・スコラ・カントルムでバロック・チェロと室内楽を学び、名チェリストにして名教師のクリストフ・コワンに 師事。古楽の学位を取得しています。現在、ソリストとして活躍するほか、母校で後進の育成にも力を注いでおります。
パンデミックで世界が一変した2020年。スカルカは演奏家として自問自答する中、バッハの録音を決意。長年の研究成果といえる当演奏。1分ほどのスカルカ の即興演奏にはじまり、組曲第1番の前奏曲が奏でられます。決して音楽が重くなり過ぎず、表情豊かな当演奏は新鮮な息吹を感じる名演。使用楽器と弓はとも にコピーながら現代の名巧が製作した古楽器でクリアな音が魅力です。また組曲第3番と第4番の間にはビーバーの「ロザリオのソナタ」からパッサカリアを演奏。 こちらも注目です。 (Ki)
50-3104(2CD)
ポシュナー/チャイコフスキー:2つの交響曲
(1)交響曲第5番ホ短調 Op.64
(2)交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲愴』
スイス・イタリアーナO、
マルクス・ポシュナー(指)

録音:(1)2021年8月、(2)2022年10月
オーディトリオ・ステリオ・モロ・スタジオ( RSI )、ルガーノ
指揮者マルクス・ポシュナーが2015年より首席指揮者を務めるスイス・イタリアーナO(スイス・イタリア語放送O)と、チャイコフスキーの交響 曲第5番と第6番『悲愴』を録音しました!
ポシュナーはこれまでにドレスデンPO、ミュンヘンPO、ウィーンSO、ベルリン・コンツェルトハウス管弦 楽団、ベルリンRSO、ウィーンRSO、フランス国立O、NHKSO、東京都SOなどを指揮。2020年にはオーストリア・ミュージッ ク・シアター・アワードのベスト・オーケストラ賞を、ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』でベスト・オペラ指揮者賞をそれぞれ受賞しています。
当演奏では各楽器のキャラクターを生かしながら、じっくりと歌い上げるチャイコフスキーを展開。じわじわと湧き上がる唯一無二のチャイコフスキーの旋律を情 熱的に演奏しております!ポシュナーと当団、決定盤の登場です!! (Ki)

50-8003(2CD)
アルベニス:スペイン組曲(第1集)Op.47
組曲「イベリア」 B.47
組曲「スペインの歌」Op.232 B.44
リカルド・レケホ(P)

録音:1980年/1984年
50-8007
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581(バセット・ホルンと弦楽四重奏の為の)
クラリネット,バセット・ホルン,2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロの為のアレグロ ヘ長調K.580a(断片/G.マース補作)
バセット・ホルン,2つのヴァイオリン,ヴィオラとチェロの為のロンド イ長調K.581a(D.バッハ補作)
ディヴェルティメント・ザルツブルク
[クルト・ピルサク(バセットCl/Cl)
ヤン・エンゲル(バセットCl)
アンネグレート・ディートリヒセン、
アンゲリカ・ハーゲン、
ペーター・レフォール(Vn)
カール・シャッツ(Va)
マックス・エンゲル(Vc)]

録音:1980年1月-2月
50-8803
エネスコ:管弦楽作品集
12の楽器の為の「室内交響曲」Op.33
弦楽の為の「2つの間奏曲」Op.12
管楽の為の「 Dixtuor 」Op.14
ローレンス・フォスター(指)
ローザンヌ室内O
50-8806
ピアノと管弦楽の為の作品集
ブゾーニ:ピアノと管弦楽の為の演奏会用小品Op.31a
ラフ:春への頌歌Op.76
ピアノ協奏曲 ハ短調Op.185
ジャン=フランソワ・アントニオーリ(P)
ローレンス・フォスター(指)
ローザンヌ室内O
50-8917
インゴルフ・トゥルバン
ヴェラチーニ: Sonate accademicheOp. 2 (1744)
第6番イ長調 〜ラルゴ
シベリウス:「ペルシャザールの饗宴」Op.51〜夜想曲
シューベルト:蜜蜂Op.13-9
ポルディーニ:踊る人形
パガニーニ:イギリス国歌による変奏曲Op.9
マルティヌー:「リズムの練習曲集」〜第6曲「ジャズ・リズム」
クライスラー:ウィーン風小行進曲
パラディース:シシリエンヌ
アンリ・コレ:気苦労[ラ・ペナ]
フランク:アンダンティーノ・クィエトーゾ 変ホ長調Op.6
サラサーテ:序奏とタランテラOp.43
エルガー:気まぐれな女Op.17
ストラヴィンスキー:ロシアの歌
アルベニス:「スペイン」Op.165〜第2曲「タンゴ」
フランシスコ・バッレ:前奏曲第15番「火のように」*
コルンゴルト:「空騒ぎ」〜りんごの木とりんぼく酒
ヴィエニャフスキ:カプリッチョ・ワルツOp.7
モシュコフスキ:ギターOp.45-2
フォーレ:夢のあとにOp.7-1
シュニトケ:「古い様式による組曲」〜パントマイム
インゴルフ・トゥルバン(Vn)
ジャン=ジャック・デュンキ(P)

録音:1989年8月、クール国立劇場

50-9017
レスピーギ:ヴァイオリン&オルガンと弦楽のためのシャコンヌ(ヴィ タリのシャコンヌによる自由なアレンジ)、他 インゴルフ・トゥルバン (Vn)
マルチェロ・ヴィオッティ(指)
イギリスCO
50-9102
デュカ&フォーレ
デュカス:交響曲 ハ長調
フォーレ:ペレアスとメリザンドOp.80
ローレンス・フォスター(指)
モンテ・カルロPO
50-9320
トゥーリナ:作品集 III〜室内楽作品集
弦楽四重奏の為のセレナータOp.87*
弦楽四重奏曲Op.4「ラ・ギターラ」*
アンダルシアのムーサ(ミューズ)Op.93
(9曲;様々な編成の為の)#
シネ・ノミネSQ(*/#)
マリア・バーヨ(S)#
リカルド・レケホ(P;#)

録音:1992年4月10日-12日、マヌエル・デ・ファリャ文化センター、グラナダ/1993年6月28日-30日、サル・ド・シャトネール、コルゾー、スイス
50-9403
トゥーリナ:作品集 IV〜室内楽作品集
ピアノ四重奏曲Op.6
ピアノ五重奏曲Op.1*
ピアノ六重奏曲Op.7「アンダルシアの情景」#
メニューイン音楽祭
ピアノ四重奏団
[フリーデマン・リーガー(P)
ノラ・チャスティン(Vn)
ポール・コレッティ(Va)
フランシス・グートゥー(Vc)]
クリスティーネ・ブッシュ(Vn;*/#)
アンナ・バルバラ・デューチュラー(Va;#)

録音:1993年5月25日-28日
50-9513
ケルビーニ:序曲集Vol.1
「アリ=ババ」「アベンチェラージ部族」
「二日間」「ロドイスカ」「メデア」
「アナクレオン」「ファニスカ」
「ポルトガル館 [L’Hotellerie Portugaise] 」
ローレンス・フォスター(指)
バーミンガム市SO
50-9602
トゥーリナ:作品集V〜:歌曲集
カンシオン形式の詩Op.19(5曲;内1曲ピアノ独奏)/
3つのアリアOp.26/
セビーリャの歌Op.37 より
[第5曲「幻影」/第6曲「ヒラルダの塔」]/
3つのソネットOp.54/
三連画Op.45 より
[第1曲「ファルーカ」/第3曲「マドリガル」]/
Saeta en forma de Salve a la Virgen de la EsperanzaOp.60 /
3つの詩Op.81/ロペ・デ・ベガ讃Op.90
マヌエル・シド(T)
リカルド・レケホ(P)
50-9605
ウェーバー:序曲集
舞踏への勧誘Op.65(ベルリオーズ管弦楽編)/
序曲「幽霊の支配者」Op.27 /
歌劇「ペーター・シュモル」序曲Op.8/
歌劇「アブ・ハッサン」序曲/
序曲「歓呼」Op.59 /
劇音楽「トゥーランドット」Op.37 より
[序曲/行進曲/]/
舞踏への勧誘Op.65(ヴァインガルトナー管弦楽編)
ローレンス・フォスター(指)
バーミンガム市SO
50-9620
シューベルト(ラヒレスキー編):弦楽四重奏曲集(弦楽合奏版)
第12番「四重奏断章」
第13番「ロザムンデ」
第14番「死と乙女」]
ラヒレスキー(指)
クレムリン室内O
50-9625
オシポフ・バラライカ・オーケストラVol.3
〜ロシアの作曲家による交響作品集

クリコフ、ゴロドフスカヤ、フレンニコフ、
シチェドリン、スヴェトラーノフの作品
ニコライ・カリーニン(指)
オシポフ・バラライカO
50-9710
モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番*
ピアノ・ソナタ第4番
シューマン:森の情景
デルフィーヌ・バルディン(P)
へスス・ロペス=コボス(指)
ローザンド室内O*
50-9802(2CD)
イグナーツ・ラハナー:6つのピアノ三重奏曲 ミューメンタラー(Vn)
ドイッチュラー(Va)、パンティヨン(P)
50-9805
ヘイレル:ピアノ作品集
6つの無言歌
ルソーによる孤独な散策者の空想
「森の中で」第3組曲/新セリエ
パンタロン(P)
50-9807
マルトゥッチ:追憶の歌(管弦楽合奏版)
 ノットゥルノ
レスピーギ:日没
バレイズ(Ms)
ヘスス・ロペス=コボス(指)
ローザンヌ室内O
50-9808
カタルーニャの協奏曲集
ブロトンズ:トロンボーン協奏曲
モンサルヴァーチェ:ハープとオーケストラの協奏的カプリッチョ
ベネジャム:サキソフォーン協奏曲
ローレンス・フォスター(指)
バルセロナ国立SO
50-9809
ラ・カスティーリヤ〜イタリア・バロック・ヴィルトゥオーゾ器楽作品集 モーリス・ステジェ(リコーダー)
北谷直樹(指)
コンティヌオ・コンソート
50-9811
M・ヴァインベルグ:室内交響曲集
第1番Op.145/第3番Op.151/第4番Op.153
エフゲニー・ペトロフ(Cl)
ミーシャ・ラフレフスキ(指)クレムリンCO
50-9814
ウサンディサガ:チェロとオーケストラの為の幻想曲
3つの民謡によるラプソディー
グレゴリオ聖歌による交響的序曲、他
アシエル・ポーロ(Vc)
ガブリエル・フムラ(指)バスク国立O
50-9817
〜オリジナル楽器による初期イタリア音楽集
カステロ、カッツァーティ、マリーニ、
フレスコヴァルディ、カプスベルガー、他の作品
イカルス・アンサンブル
50-9900(3CD)
シューベルト:ピアノ連弾作品集
4つのポロネーズ
ハンガリー風ディヴェルティメント
3つの英雄的行進曲
2つのトリオを持つドイツ舞曲と2つのレントラー
創作主題による8つの変奏曲
ソナタ「大二重奏曲」
ロンドD.608/ロンドD.951
アレグロ「人生の嵐」
幻想曲 ヘ短調/葬送大行進曲
フランスの歌による8つの変奏曲
デュオ・クロムランク
50-9901
メンデルスゾーン姉弟の声楽曲
ファニー・ヘンゼル&フェリックス・メンデルスゾーン:声楽作品集
フランシーヌ・ヴァン・デア・ヘイデン(S)
ウルスラ・デュチュラー(P)
50-9902
ガブリエッラ・ダッロリオ〜ハープ・リサイタル
C.P.E.バッハ:ソナタト長調Wq.139
ヒンデミット:ソナタ(1939)
ブリテン:ハープの為の組曲Op.83
ルーセル:即興曲Op.21
ヒナステラ:ソナティネ(1938)
アルヴァーズ(1808-49):あるハープ奏者のオリエント旅行
ガブリエッラ・ダッロリオ(Hp)

録音:1998年4月6〜11日
50-9903
モーツァルト:弦楽四重奏曲第14
弦楽四重奏曲第19番
アダージョとフーガ
シネ・ノミネSQ
50-9904
トゥーリ:ピアノ作品集
絵画的組曲「セビーリャ」Op.2
幻想舞曲集Op.22
絵画的ソナタ「サンルーカル・デ・バラメーダ」Op.24
ピアノの為の版画「わがテラスより」Op.104
リカルド・レケホ(P)

録音:1999年1月31日-2月3日
50-9905
浪漫的ヴィオラ音楽
ヨアヒム:ヘブライの旋律Op.9
キール:3つのロマンスOp.69
ヘルツォーゲンベルク:伝説曲Op.62
H.アンドリーセン:1楽章形式のソナティナ
ハインリヒ24世皇太子ロイス:ソナタト長調Op.22
アナ・バルバラ・ドゥッチュラー(Va)
マルク・パンティヨン(P)

録音:1999年2月4〜7日、ザントハウゼン&ハイデルベルク
50-9907
カルロス・アルバレス/オペラ・アリア集
「スティッフィリオ」「ロベルト・デヴリュー
「椿姫」「ファルスタッフ」「清教徒」
「ファヴォリータ」「カルメン」
「エフゲニー・オネーギン」「ドン・カルロ」より
カルロス・アルバレス(Br)
50-9908
C.P.E.バッハ:ソナタ集
変ロ長調 Wq51-2(1760)/
ニ短調 Wq51-4(1758)/
ヘ長調 Wq51-5(1759)
クープラン:著書「クラヴサン奏法」に収録された実例譜〜前奏曲第6番ロ短調
クラヴサン曲集第1巻〜第2組曲
ラモー:クラヴサン組曲第2番(1724)
ラース・ウルリク・モーテンセン、
アンヌ・ギャレット、
クリスティアーヌ・ジャコテ(Cemb)

録音:1998年8月
50-9909
ロシアン・モザイク
グリンカ(リムスキー=コルサコフ編):歌劇「ルスランとリュドミラ」〜カヴァティーナ
歌劇「イワン・スサーニン」〜イワンの歌/婚礼の合唱
アントニーダのロマンス/イワンのアリア
序奏とポーランド人の合唱/スサーニンのアリア
カリンニコフ:セレナード
グラズノフ:主題と変奏
ラフマニノフ:ロマンス/スケルツォ
アキメンコ:ノクターン
アレンスキー:チャイコフスキーの主題による変奏曲
レビコフ:枯葉
ロシア民謡(アシュラマジャン編):イサクのろうそく/月は輝き
M・ラフレフスキー(指)
クレムリンCO
50-991
0
モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414(弦楽五重奏伴奏版)*
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37+
フィギンズ・コリンズ(P)
エマニュエル・クリヴィヌ(指)+
ローザンヌCO+、同団員 *

録音:1999年9月、ライヴ
50-9911
ヴェルディ:レクイエム マルティナ・アーロヨ(S)
キャロル・スミス(Ms)
アレクサンダー・ヤング(T)
マルティ・タルヴェラ(Bs)
ウィレム・ファン・オッテルロー(指)
ハーグ・レジデンティO、N.O.S.cho

録音:1970年12月11日&12日ライヴ
50-9912
メンデルスゾーン:交響曲第4番(改訂版)
コンサート・アリア「不幸な人よ」
コンサート・アリア「レナのうっそうとした荒野にて」
オレグ・カエターニ(指)
ロベルト・シューマンPO

KDC-5056
ヴァイス:ソナタ第18番ニ長調、
プレリュード,ソナタ第51番ト短調
今村泰典(lute)

録音:2007年10月
※使用楽器:マルティン・ブルナー(1764年)、モデル、ジャーマン・バロックリュート(チェーザレ・マテウス2007年製)
日本語解説帯付。ヨーロッパを拠点に世界的に活躍するリュート奏者、今村泰典によるリュートの父、ヴァイスのリュート作品集第2集。ロンドン手稿譜とドレスデン手稿譜から1曲ずつ2つソナタとプレリュードを収録。今村氏自身が冒頭に新たな楽章を加え、別のソナタのものと入れ替えることによりヴァイスの作品をより大規模で構成感のある作品に仕上げました。一昨年に発売された第1集(50-2613)はディアパソン誌賞受賞するなど評価も高く、また古楽グループ、フォンス・ムジケのメンバーとして2007年の来日コンサートも成功を収め、2008年秋にはこの第2集を引き下げてソロ・コンサートを日本各地で行うなど大活躍のリュート奏者です。通奏低音奏者としての豊富な経験に基づき、ヴァイスのスタイルを隅々まで熟知した今村氏ならでは創造力と音楽性でまさに現代のヴァイスが復活したかのようです。  (Ki)
KKC-4195(5CD)
国内制作
小糸恵〜バッハ:オルガン作品傑作集
■Disc1
前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548
コラール「いと尊きイエスよ、われらはここに集いて」BWV731
前奏曲とフーガ イ長調 BWV536/536a
コラール前奏曲「ああ、そもそもわれらの命は」BWV743
前奏曲とフーガイ短調 BWV543
アダージョBWV1016(ヴァイオリン・ソナタ第3番より第1楽章)
トリオ BWV1027/1027a(ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第1番より第1、4楽章編曲:小糸恵)
コラール・パルティータ「喜び迎えん、慈しみ深きイエスよ」BWV768
コラール前奏曲「装いせよ、おお、魂よ」BWV654(ライプツィヒ・コラール集より)
■Disc2
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
コラール前奏曲「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV659-661(ライプツィヒ・コラール集より)
コラール前奏曲「主イエス・キリストよ、われらを顧みて」BWV655(ライプツィヒ・コラール集より)
幻想曲 ハ短調 BWV562
フランス風序曲 ロ短調 BWV 831
トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV564
コラール「目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声」BWV645
幻想曲とフーガ ト短調 BWV542
カンタータ「神の時こそいと良き時」BWV106より第1曲「ソナティーナ」
コラール前奏曲「汝にこそ喜びあり」BWV615(オルガン小曲集より)
オルガン:ゴットフリート・ジルバーマン(1755
■Disc3
前奏曲とフーガ ロ短調 BWV544
コラール前奏曲「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV639(オルガン小曲集より)
前奏曲 イ短調 BWV894(オルガン編曲:小糸恵)
フーガ ロ短調 BWV579【コレッリの主題による】
カンタータ第170番「満ち足れる安息、うれしき魂の悦びよ」よりアリア(編曲:ジャン=エデル・ベルティエ)
協奏曲 ニ短調 BWV974【原曲:A.マルチェッロのオーボエ協奏曲】(編曲:小糸恵)
前奏曲(トッカータ)とフーガ ヘ長調 BWV540
コラール前奏曲「主なる神よ、われを憐みたまえ」BWV721
コラール前奏曲「われ汝に別れを告げん」BWV736
■Disc4
パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582
コラール前奏曲「主イエス・キリストよ、われらを顧みて」BWV709
コラール前奏曲「われはいずこにか逃れゆくべき」BWV694
前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549
コラール前奏曲「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」BWV1100(ノイマイスター・コラール集より)
コラール・パルティータ「おお神よ、汝義なる神よ」BWV767
コラール前奏曲「いと高きところには神にのみ栄光あれ」BWV663
コラール前奏曲「主よ、われらを汝の御言葉のもとに留めたまえ」BWV1103(ノイマイスター・コラール集より)
アダージョ 変ホ長調(ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番 BWV1017より第3楽章、編曲:小糸恵)
前奏曲(幻想曲)とフーガ ハ短調 BWV537
幻想曲 ト長調 BWV571からアレグロ/シャコンヌ
前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547
■Disc5
前奏曲とフーガ ト長調 BWV541
コラール前奏曲「古き年は過ぎ去りぬ」BWV614(オルガン小曲集より)
コラール前奏曲「主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ」BWV1092(ノイマイスター・コラール集より)
幻想曲とフーガ イ短調 BWV904
コラール前奏曲「キリスト、汝 神の小羊」BWV619(オルガン小曲集より)
コラール前奏曲「主キリスト、神のひとり子」BWV Anhang55
コラール前奏曲「われら悩みの極みにありて」BWV641(オルガン小曲集より)
コラール前奏曲「われらの救い主なるイエス・キリストは」BWV665(ライプツィヒ・コラール集より)
前奏曲とフゲッタ ト長調 BWV902
トリオ ハ短調 BWV21/1
コラール「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147/6
前奏曲(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV1001より第1楽章アダージョのオルガン編)
フーガ ニ短調 BWV539/2
コラール前奏曲「甘き喜びに包まれ」BWV751
コラール前奏曲「わが確き望みなるイエスは」BWV728
コラール前奏曲「いまぞ喜べ、汝らキリストの徒よ」BWV734
コラール前奏曲「おお神の子羊、罪なくして」BWV618(オルガン小曲集より)
コラール前奏曲「来ませ、聖霊、主なる神よ」BWV651(ライプツィヒ・コラール集より)
小糸恵(Org)

■Disc1
オルガン:アルプ・シュニットガー(1692年製作)
録音:2009年6月21-23日/聖マルティニ教会(フローニンゲン)
■Disc2
オルガン:ゴットフリート・ジルバーマン(1755年完成)
録音:2009年9月21-23日/ホーフ教会(ドレスデン)
■Disc3
オルガン:クリスティアン・ミュラー(1738年製作)
録音:2011年6月21-23日/聖バフォ教会(ハールレム)
■Disc4
オルガン:アルプ・シュニットガー(1692年製作)
録音:2013年6月17-19日/聖マルティニ教会(フローニンゲン)
■Disc5
オルガン:フランシスクス・フォルクラント(1737年製作)
録音:2014年9月23-25日/クルシス教会(エアフルト)
日本が世界に誇る世界的オルガニストの小糸恵がスイスClavesレーベルよりリリースしてきたバッハのオルガン作品傑作集。その全5枚が日本独 自企画としてセットとしてリリースされます。当録音は歴史的なオルガンを用いたことでも注目された名盤ですが、現在入手困難となっていただけにうれし いセット化といえましょう。
スイスをはじめとしたヨーロッパで非常に高い評価を得ている小糸恵の演奏は長年ヨーロッパで研鑽を積んできたレジストレーションのセンスの良さと、 徹底された楽曲解析が伺える絶品の演奏です。また小糸恵編曲によるバッハの作品を収録していることも注目。小糸恵が描きだすバッハの広大な宇宙が広 がります。寺西肇氏による曲目解説付。 (Ki)


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