湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



BELVEDERE
(フランス)


BELVEDEREレーベルは、Bel Airのプロデューサー、フランソワ・デュプラ氏が2006年に設立したレーベル。劇場作品の映像作品をリリースしており、ドイツ語圏で人気があります。このたび、BELVEDEREレーベルから、国際モーツァルテウム財団との協同シリーズが始動します。1956年、まさにモーツァルト生誕200年記念となる1月27日(モーツァルトは1月27日生まれ)、第1回が開催されたモーツァルト週間。ザルツブルクの風物詩ともいえるこの音楽祭は、現在ミンコフスキが音楽監督を務めており、さらなる展開が注目されているところです。この音楽祭の第1回から収録を行ってきたORF放送局所蔵のテープを使い、Ton Eichinger Wienがデジタル・リマスタリングを施し、初期から今日に至るまでの「モーツァルト週間」音楽祭のライヴをお届けします。


※表示価格は、全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
BELVED-08001(2CD)
ブラームス:美しきマゲローネ(「ティークの『マゲローネ』のロマンス」) Op.33 ペーター・シュライアー(T)
アンドラーシュ・シフ(P)
ゲルト・ヴェストパール(朗読)

録音:1997年9月、モントゼー音楽週間(ライヴ)
ブラームスの歌曲集「美しきマゲローネ」、シュライアーとシフという豪華な顔ぶれによる貴重な録音の登場。1997年モントゼー音楽週間でのライヴ 録音です。モントゼーは、ザルツブルクから東に30キロほどのモントゼー湖畔に位置する風光明媚で美しいバロック建築の教会が建つ小さな町。1989 年以降、ザルツブルク音楽祭が終わった後、このモントゼーの地で、小規模ながらも親密な雰囲気の音楽祭が開かれており、その音楽監督を務めていた のがピアニストのアンドラーシュ・シフでした(その後ハインリヒ・シフらが後を継ぎ、現在はアウリン弦楽四重奏団が音楽監督を務めています)。
「美しきマゲローネ」はプロヴァンスのペーター伯爵と、ナポリ王女の美しいマゲローネとの恋の物語。プロヴァンスの若い貴族ペーターはある日放浪 の旅に出、ナポリの美しき王女マゲローネに出会い、恋をする。ペーターはマゲローネに熱愛を歌う詩を封じ込めた指環をプレゼントし、二人は思いを 通わせるようになる。他の男との結婚を強いられそうになったマゲローネはペーターと一緒にナポリを脱出する。旅の途中、二人ははぐれてしまうなどの ハプニングがあるものの、最期は二人は結ばれ、めでたしめでたし、となる物語。ティークの原詩は18の詩から成りますが、ブラームスが曲をつけたの はうち15の詩。1869年に美しきマゲローネ作品33として出版されました。曲間を朗読で結びつけて上演されたこの記録、語り手を務めるのはゲルト・ ヴェストパール。彼はドイツのTVドラマなどでも活躍していた役者で、「グレの歌」やジャズに至るまで、様々な音楽作品に朗読として参加しておりました。 彼の美しいドイツ語が、歌曲の世界をもりあげます。シフのピアノは、リートの伴奏という枠を越えた驚きの素晴らしさ。絶妙の語り口で物語の世界を巧 みに描きます。シュライアーの声が若き貴族ペーターになりきっていて素晴らしいのは言うまでもなく、3人の出会いによる稀有な「美しきマゲローネ」の 世界が展開されています。 (Ki)
BELVED-08003(DVD)
ロルツィング(1800-51):歌劇「ウンディーネ」 アニカ・ゲルハルツ(ソプラノ)
 リディア・ラートコルプ(ソプラノ)
カルロス・オスナ(テノール)
テ=ジョン・ヤン(バリトン)
イル・ホン(バス)、他
ヨハネス・ヴィルト(指)
ウィーン国立歌劇場O
同児童オペラ学校、同バレエ・アカデミー
演出:アレクサンダー・メデム
翻案:トリスタン・シュルツ

画面:16:9 NTSC
音声:ステレオ2.0
字 幕:英 、独( 言 語:独 )
58分
19世紀前半、ドイツのコミック・オペラで活躍した作曲家ロルツィング。本作は当時流行していた「ロマンティック・オペラ」の分野の作品。水の精ウンディー ネと騎士フルトブンラントの悲しい恋の物語で、フリードリヒ・フーケの同名の小説「ウンディーネ」を題材としています。このDVDは、ウィーン国立歌 劇場が子供向けに脚色し1時間に短縮した上演版です。演出も大掛かりな装置、かわいらしい衣装、子供達のバレエを起用した見ごたえのある内容です。 歌手陣は実力派を揃え、ウンディーネ役のドイツ出身の若手ソプラノ、アニカ・ゲルハルツのきりりとした美しい歌声も聴きどころです。DVDには子供用 に切り取って人形遊びが出来るシートが付属しています。 (Ki)
BELVED-08004(2DVD)
モーツァルト:弦楽五重奏曲全集
弦楽五重奏曲第1番変ロ長調K174
弦楽五重奏曲第6番変ホ長調K614
弦楽五重奏曲第4番ト短調K516
弦楽五重奏曲第2番ハ短調K406
弦楽五重奏曲第5番ニ長調K593
弦楽五重奏曲第3番ハ長調K515
ルノー・カピュソン(Vn1)
アリーナ・イブラギモヴァ(Vn2)
ジェラール・コセ(Va1)
レア・エニノ(Va2)
クレメンス・ハーゲン(Vc)

収録:2014年1月29、30日、ザルツブルク、モーツァルテウム大ホール(ライヴ)

画面:16:9 NTSC
音声:PCMステレオ
リージョン:All
モーツアルトの誕生日1月27日に合わせてザルツブルクで開催される音楽祭 『モーツアルト週間』。このDVDは2014年の同音楽祭で行われたモーツァ ルトの弦楽五重奏曲全曲演奏会の模様。モーツァルトの弦楽五重奏曲は、弦楽四重奏にヴィオラを1本追加した形式で作曲され、モーツァルトならではの 美しい音楽は愉悦と幸福感に満ち溢れています。 演奏はいまをときめく弦楽奏者が集合。現代フランスを代表するヴァイオリニスト、ルノー・カピュソン。古楽奏法とモダン奏法のどちらの分野にも見事 な表現力を示すアリーナ・イブラギモヴァ。ヴィオラの魅力を堪能できるフランスの名奏者ジェラール・コセ。1991年パリ出身、国際コンクールで頭角を 現すなど期待の若手ヴィオラ奏者レア・エニノ。そしてハーゲン・カルテットの創設メンバーで現在の弦楽界を牽引するチェリスト、クレメンス・ハーゲンと いう大変豪華なメンバー。 モーツァルトは17歳の時に初めて弦楽五重奏曲第1番(K174)を作曲、そして第6番(K614)は亡くなる数ヶ月前に作曲されており、わずか6曲で すが生涯を通して書かれた編成となります。そのため全曲通して聴くと、新鮮で瑞々しい第1番、ト短調の憂いを称える美しい旋律が魅力の第4番、そし て晩年特有の透明感や深みが発揮された第6番とモーツァルトの音楽の変遷を感じ取ることができます。さらに当代きっての実力奏者たちが奏でる音楽は、 美しい響きや細やかな表情が随所に聴かれ、モーツァルトの深淵に迫るものとなっております。 (Ki)

BELVED-08005(3DVD)
BELVED-08009(3Bluray)
ブラームス・チクルス/ウェルザー=メスト&クリーヴランド管
■DISC1 (96+24分)
大学祝典序曲
ヴァイオリン協奏曲ニ長調
交響曲第4番ホ短調Op.98
ボーナス…フランツ・ウェルザー=メスト、ユリア・フィッシャーのインタビュー
■DISC2 (116分)
交響曲第1番ハ短調Op.68
交響曲第2番ニ長調Op.73
交響曲第3番ヘ長調Op.90
■DISC3 (129+24)
ハイドンの主題による変奏曲
ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15
悲劇的序曲
ピアノ協奏曲第2番
ボーナス…フランツ・ウェルザー=メスト、イエフィム・ブロンフマンのインタビュー
全て、フランツ・ウェルザー=メスト(指)
クリーヴランO

■DISC1 (96+24分)
ユリア・フィッシャー(Vn)
収録:2014年1月セヴェランス・ホール、クリーヴランド(ライヴ)

■DISC2 (116分)
収録:2014年9月ムジークフェラインザール、ウィーン、ライヴ(第2&3番)、
2014年9月ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン、ライヴ「BBCプロムス2014」(第1番)

■DISC3 (129+24)
イエフィム・ブロンフマン(P)
収録:2014年2月セヴェランス・ホール、クリーヴランド(ライヴ)
◆DVD
画面: 16:9 NTSC
音声:DTS5.1、DD5.1、
PCMステレオ/字幕:独(ボーナスのみ / 言語:英)
リージョン:All
◆Bluray
画面:1080i-HD 16:9
音声:DTS-HD Master Audio5.1、
PCMステレオ
字幕:独(ボーナスのみ / 言語:英)
リージョン:All
ウェルザー=メストが2002年から音楽監督を務めているクリーヴランド管とのブラームス・チクルスの映像。収録はクリーヴランド、ウィーン、ロンド ンの3 箇所で行われました。 ブラームス・チクルスの幕開けは、2014年1月本拠地クリーヴランドのセヴェランス・ホール。交響曲第4番、そしてソリストにユリア・フィッシャー を迎えてヴァイオリン協奏曲が演奏されました。交響曲第4番は、ブラームス円熟期の作品であり、教会旋法やパッサカリア主題など古い様式を用い、ブラー ムスが到達した様式美がふんだんに盛り込まれています。ウェルザー=メストは、過度な表情は抑えられ、細部をなめらかに磨き上げ、自然な呼吸で丁寧 で音楽を作り上げていきます。就任13年の手兵との息もぴったりと合い、のびのびとした演奏が繰り広げられています。そしてヴァイオリン協奏曲。ユリア・ フィッシャーは一音一音を大切に弾き分け、音楽の輪郭をはっきりとさせ、演奏に説得力を持たせています。オケもブラームスのオーケストレーションの綾 を楽しむような音楽づくりを行っており、フィッシャーの演奏を好サポートしています。 続く2月には、イエフィム・ブロンフマンを迎えピアノ協奏曲1番、2番が演奏されました。ブロンフマンは堂々とした風格を漂わせ、その悠然とした演 奏はオケから自然と熱気を引き出し、全体として力強い印象を与えています。特に第1番の冒頭は、ブラームス特有の重厚な響きを圧倒的な迫力、雄大な スケールで聴かせてくれます。ともに演奏された「ハイドンの主題による変奏曲」と「悲劇的序曲」も、クリーヴランド管の肩に余分な力の入っていない、 躍動的な演奏を披露しています。
最後は同年9月にBBCプロムスで演奏された交響曲1番とウィーン、ムジークフェラインザールで演奏された第2、3番の映像。2014年のBBCプ ロムスは各オーケストラによるブラームス・チクルスが行われ、ブダペスト祝祭管による交響曲第3番と第4番を引き継ぎ、クリーヴランド管は第1番と 第2番を演奏しました。この映像は、その時の交響曲第1番。ブラームスは、この第1番の交響曲を21年という長い歳月を費やし作曲。その作曲期間 の長さを示すような充実した内容で、「ベートーヴェンの交響曲第10番」とも評されています。そして、ウィーン、ムジークフェラインザールで行われた第 2&3番。ウェルザー=メストは、この演奏の直前、ウィーン国立歌劇場音楽監督を突然辞任すると発表し大きなニュースとなりました。
さらに、ウェルザー=メスト、フィッシャー、ブロンフマンのインタビュー映像も入っており、演奏観、作品観についてたっぷりと語っているのも見逃せません。 (Ki)
BELVED-08006(DVD)
NX-C07

BELVED-08010(Bluray)
NX-C07
フランツ・ヴェルザー=メスト(指)クリーヴランドO:ブラームス・ツィクルス 1
大学祝典序曲 op.80
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77
交響曲第4番ホ短調 Op.98
■特典映像:Franz Welser-Most and Julia Fischer on Brahms's Violin Concerto
ユリア・フィッシャー(Vn)
フランツ・ヴェルザー=メスト(指)
クリーヴランドO

収録:2014年1月7-10日クリーヴランド、セヴェランス・ホール(ライヴ)
(原語:英語、字幕:独)
収録時間:本編96分、特典24分
ツィクルスの幕開けを飾る2014年1月のコンサート。名手ユリア・フィッシャーを独奏に迎えたヴァイオリン協奏曲と、古典的 な構成で書かれた交響曲第4番を収録。メストは美しく磨き上げられたオーケストラの響きを生かし、端正な演奏を聴かせ ます。
BELVED-08007(DVD)
NX-C07
BELVED-08011(Bluray)
NX-C07
フランツ・ヴェルザー=メスト(指)クリーヴランドO:ブラームス・ツィクルス 2
交響曲第1番ハ短調 Op.68
交響曲第2番ニ長調 Op.73*
交響曲第3番ヘ長調 Op.90*
フランツ・ヴェルザー=メスト(指)
クリーヴランドO

収録:2014年9月7日、2015年9月15日*ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール
ウィーン、ムジークフェラインザール* (ライヴ)
収録時間:116分
ブラームスの3つの交響曲。2014年9月の演奏会では重厚な第1番、2015年9月の演奏会では牧歌的な第2番、明 快かつ抒情的な第3番が演奏されました。メストはそれぞれの作品の特徴を生かし、緻密で推進力ある演奏を披露してい ます。 収録は第1番はロイヤル・アルバート・ホール、第2番と第3番はウィーンのムジークフェラインザール。各々のホールの響きの 違いも存分にお楽しみください。
BELVED-08008(DVD)
NX-C07
BELVED-08012(Bluray)
NX-C07
フランツ・ヴェルザー=メスト(指)クリーヴランドO:ブラームス・ツィクルス 3
ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15
悲劇的序曲 Op.81
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83
■特典映像:Franz Welser-Most and Yefim Bronfman on Brahms's Piano Concertos
イェフィム・ブロンフマン(P)…2.4
フランツ・ヴェルザー=メスト(指)
クリーヴランドO

収録:2014年2月19-21日
クリーヴランド、セヴェランス・ホール(ライヴ)
(言語:英語、字幕:独)
収録時間:本編129分、特典24分
「ピアノ付きの交響曲」とも言えるブラームスの2曲のピアノ協奏曲。ブロンフマンの力強い演奏もさることながら、音楽を自 在に操るメストの指揮にも注目。ピアノとオーケストラのバランスも最良です。同時収録の2曲の管弦楽作品でも美しい響 きが満載です。
BELVED-08013(DVD)
BELVED-08014(Bluray)
ドヴォルザーク:スターバト・マーテルOp.58 エリン・ウォール(S)
藤村実穂子(Ms)
クリスティアン・エルスナー(T)
リアン・リ(Bs)
バイエルン放送Cho
バイエルンRSO
マリス・ヤンソンス(指)

収録:2015年3月28日KKLコンサート・ホール、ルツェルン音楽祭(ライヴ)
映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
◆DVD
画面:16:9 NTSC
音声:DTS5.0,DD5.0,
PCMステレオ
リージョン:All
83分/字幕:なし
◆Bluray
画面:1080i HD 16:9
音声:DTS-HD MA 5.0,
PCMステレオ
リージョン:All
83分/字幕:なし
2015年ルツェルン復活祭音楽祭に出演したヤンソンス&バイエルン放送響によるドヴォルザーク「スターバト・マーテル」の映像。両コンビは本公演 の前に本拠地ミュンヘン、ヘラクレスザールで同演目を取り上げた直後の収録となります。 「スターバト・マーテル」は、長男と次女を相次いで亡くしたドヴォルザークの深い悲しみから生まれた傑作。バイエルン放送響と本作と言えばクーベ リックとの演奏が残されており、高い音楽性と感動的な名演として聴き継がれています。「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」は、磔死したイエス・ キリストを悼む聖母マリアの悲しみを綴った詩に基づく音楽。旋律は悲痛なドヴォルザークの心を表すような美しくも悲しい第1曲「悲しみに沈める聖母は」 からはじまり、徐々に希望の光が見えてきて、終曲では輝かしい響きとともにアーメンが力強く歌われます。 圧倒的な悲しみのエネルギーを持った作品ですが、ヤンソンスは最後の光の射すほうへ、ものすごい求心力で音楽を作り上げています。さらに、ソリス トにカナダのソプラノ、エリン・ウォール、日本が誇るメゾ・ソプラノ、藤村実穂子、2016年ベルリン・フィルの来日公演で「第9」に登場予定のテノー ル、クリスティアン・エルスナー、世界のオペラ・ハウスで活躍する中国出身のバス、リアン・リを迎え、現代最高峰のソリスト陣とともに、感動的な演 奏を披露しています。 (Ki)
BELVED-08015(DVD)
BELVED-08016(Bluray)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
バイエルンRSO 
マリス・ヤンソンス(指)

収録:2014年11月14日ミュンヘン、ヘラクレスザール(ライヴ)
映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
◆DVD
画面:16:9 NTSC
音声:DTS5.0,DD5.0,
PCMステレオ
リージョン:All/83分
◆Bluray
画面:1080i HD 16:9
音声:DTS-HD MA 5.0,
PCMステレオ
リージョン:All/83分
マリス・ヤンソンス指揮、バイエルン放送響によるドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」とムソルグスキーの「展覧会の絵」の映像がリリース されます。同コンビは、同年11月にドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」を含むプログラムで来日公演を行い、大きな反響がありました。 この日のコンサートは、バイエルン放送響の2代目首席指揮者として、同楽団の発展に大きく影響したラファエル・クーベリックの生誕100年を記念す るコンサートとして企画され、クーベリックが得意とした演目が選ばれました。ヤンソンスも両演目は得意曲で、「新世界より」は、オスロ・フィル(1988)、 ウィーン・フィル(1998)、コンセルトヘボウ管(2003)と、「展覧会の絵」も、オスロ・フィル(1988)、コンセルトヘボウ管(2008)との録音が残 されています。 前半「新世界より」は、第1楽章の美しい冒頭も洗練された表現で聴かせ、第2楽章のイングリッシュ・ホルンによる旋律も丁寧に味わい深く表現し、 全体的にキリッと引き締まったサウンドに徹しています。後半の「展覧会の絵」は、ラヴェルの色彩豊かなオーケストレーションを流麗闊達で開放的な音 楽に仕上げ、整った構成の中にも変幻自在の柔軟さを感じさせる演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
BELVED-08023(DVD)
BELVED-08024(Bluray)
R.シュトラウス:ドン・キホーテOp.35
マスネ:歌劇『ドン・キホーテ』〜間奏曲第2番『ドゥルシネアの悲しみ』
エリソンド:ラテンアメリカ舞曲集〜ブエノスアイレスの秋
ドヴォルザーク:謝肉祭Op.92、
 交響曲第8番ト長調Op.88
ヨーヨー・マ(Vc)
ウェン・シャオ・ツェン(Va)
アントン・バラコフスキー(Vn)
マリス・ヤンソンス(指)
バイエルンRSO

収録:2016年1月29、30日ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク
でのライヴ
◆DVD
画面:16:9 NTSC
音声:DTS5.0,DD5.0,
PCMステレオ
リージョン:All/111分
◆Bluray
画面:1080pHD16:9
音声:DTS-HDMA5.0,
LPCMステレオ
リージョン:All/111分
世界的チェリスト、ヨーヨー・マを迎えたバイエルン放送交響楽団のミュンヘン・ライヴです。「悲しげな姿の騎士」を演じるヨーヨー・マのチェロは美しい歌にあふれながらも悲喜劇的な苦しみを繊細に描き、ドン・キホーテの魂を巧みに表現しています。サンチョ・パンサ役のヴィオラは2014年よりバイエルン放送響の首席奏者を務めているウェン・シャオ・ツェンが担当、こちらの妙技も見ものです。またヨーヨー・マによるアンコールとして、マスネとエリソンドの楽曲を収録。コンサートの雰囲気が伝わる心地よい一時です。2003年から同オーケストラの首席指揮者を務める名匠ヤンソンスの力強く情熱的な指揮もさすがです。シュトラウスでのロマン派大管弦楽かくあるべしという開放感が見事。またドヴォルザークの8番も美しい旋律をたっぷりと聴かせながら、しっかりと音楽を構築しており満足度十分の力演。先に発売された『新世界より』の2014年ライヴ映像(BELVED0-8016 /BELVED-08015)と共に楽しみたい演奏です。 (Ki)

BELVED-08027(DVD)
BELVED-08028(Bluray)
ブラームス:ドイツ・レクイエム ハンナ=エリザベス・ミュラー(S)
サイモン・キーンリーサイド(Br)
フランツ・ウェルザー=メスト(指)
クリーヴランドO

収録:2016年8月22、23日/聖フローリアン修道院でのライヴ
◆DVD
画面:16:9NTSC
音声:DTS5.1,DD5.1,
PCMステレオ
リージョン:All
字幕:独英仏韓、72分
◆Bluray
画面:1080p HD16:9
音声:DTS-HDMA5.1,
LPCMステレオ
リージョン:All
字幕:独英仏韓、72分
聖フローリアン修道院の美しい景観の中、名門クリーヴランド管弦楽団が演奏するドイツ・レクイエム。映像で見ると一層厳粛な雰囲気が伝わってきます。指揮は2002年からクリーヴランド管弦楽団の音楽監督を務めているウェルザー=メスト。2022年まで契約延長を発表していることからも、相性の良さがうかがえる名コンビです。ぴんと背筋の伸びたウェルザー=メストの立ち姿と、そこから生まれる端正な指揮ぶりが印象的。クリーヴランド管が持つ豊かな音色のパレットを生かしつつも、コントロールの行き届いた引き締まった演奏を繰り広げています。キーンリーサイドのくっきりと朗々たる歌唱、ミュラーのやわらかく幻想的な歌唱、そして教会に響き渡る清らかにして迫力ある合唱。三者三様の歌が大きな音楽の流れの中に統合され、オーケストラと共に豊かな残響を伴い空間を満たしていく感覚がたまりません。 (Ki)
BELVED-10127(DVD)
Der Taktstock/ The Baton/ 指揮棒
〜ミヒャエル・ヴェンデによるドキュメンタリー


語り:ヘルベルト・フォイエルシュタイン
Der Taktstock/ The Baton/ 指揮棒
〜ミヒャエル・ヴェンデによるドキュメンタリー
バンベルクSO
出演:ジョナサン・ノット、ヘルベルト・ブロムシュテット、
および2010年グスタフ・マーラー国際指揮コンクール参加者

収録:2010年
NTSC
リージョン: All
16:9/65 min.
字幕:英・独
Dolby Digital 2.0
何故指揮者が必要なのか?彼らはいったい何をやっているのか?2010年に開催されたグスタフ・マーラー国際指揮コンクールのもようもとりいれたド キュメンタリー風の映像作品です。コンクールの中で、参加者は共通の演目(課題曲)を指揮しますが、その映像を連続してコラージュのようにつなげて 編集することにより、それぞれのキャラクターの違い、指揮のスタイルの違いなどを明確に見て取ることができ、指揮者それぞれによっていかに指揮ぶり が違うか、ということがはっきりとわかります。ドイツ、プラハ、メキシコなど様々な映画祭で様々な賞を受賞しています。 (Ki)
BELVED-10129(DVD)
ワーグナー:「妖精」
(マルク-オーレル・フロロス編曲、ダニエラ・バウマン脚色)
キャスリーン・ケリー(指)
ウィーン国立歌劇場メンバー(弦楽五重奏、Pf,Hp,Perc,Hrn,Cl)
ヴァウト・ケッケン演出、
アグネス・ハズン装置、
カルメン・ヴァン・ヒヴェルゼール衣装、
ヴィクトリア・ケルン撮影
妖精の王:ゾリン・コリバン(Bs)
アーダ 妖精:ダニエラ・ファッリー(Sp)
ツェーミナ 妖精:ドンナ・エッレン(Sp)
ファルツァーナ 妖精:モニカ・ボーイネック(Ms)
アーリンダル トラモント王国の王子:ジェルジィ・ネーメツ(T)
ローラ アーリンダルの妹:カロリーネ・ウェンボーン(S)
グンター トラモント王国の廷臣:ミカエル・ロイダー(Tn)
ゲールノート アーリンダルに使える狩人:ハンス・ペーター・カメラー(Br)
ハラルト アーリンダルの将軍:ゾリン・コリバン(Bs)

収録:2012年ウィーン国立歌劇場
STEREO/16:9
ドイツ語歌唱/字幕:独、英
47’ 36”/リージョンAll/NTSC
20歳の青年ワーグナーの、完全な形で今に残る最初の音楽劇を子供用に翻案した舞台のDVD化。 トラモント王国の王子アーリンダルが狩りに出かけ、牝鹿を追い詰め矢で射たところ牝鹿は美しい妖精アーダに変身する。アーリンダルとアーダは2児を もうけ幸せに暮らす。その後、いろいろごちゃごちゃがありはするものの最後はめでたしめでたしのメルヘン。子供むけとはいえ、映像で観られるのは貴重。 ワグネリアン必見です。 (Ki)


BELVED-10130(DVD)
シェーンベルク:月に憑かれたピエロ バルバラ・スコーヴァ(シュプレヒスティンメ)
内田光子(P)
マルク・シュタインベルク(Vn)
クレメンス・ハーゲン(Vc)
マリーナ・ピッチニーニ(Fl)
アンソニー・マクギル(Cl)

収録:2011年
NTSC
リージョン: All/16:9
演奏会39’ 32”
ドキュメンタリー 52’
字幕:英・独
Dolby Digital 2.0
2011年のザルツブルク音楽祭で演奏された「月に憑かれたピエロ」の演奏と、「月に憑かれたピエロ」にまつわるドキュメンタリーで構成された DVD。
内田光子、ハーゲンら錚々たるメンバーによる演奏というだけでも興味津津ですが、ここでシュプレヒシュティンメを演奏しているのは、ドイツの女優バ ルバラ・スコーヴァ(65歳)。楽譜なしで演じており、作品世界への没入ぶりが半端ではありません。スコーヴァの熱演をささえる室内楽陣が素晴らしい ことも言うまでもありません。
作品に関するドキュメンタリーはシェーンベルクのその周辺の様々な写真資料なども交えながら構成されており、非常に興味深い内容。内田光子氏も登 場し、「我々の時代にもしっくり合う」「現在書かれた音楽ですでに古典となっていると感じるものもあるが、この作品は今なお新しい」などと月に憑かれ たピエロについてドキュメンタリーの中で語っています。ほかにもシェーンベルクの娘ヌリア・シェーンベルク・ノーノ(ルイジ・ノーノの妻)らもドキュメ ンタリーに登場しています。 (Ki)

BELVED-10131(DVD)
フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」(あやつり人形劇版) <音楽の出演>
ヘンゼル:クリスティーナ・ナウデ
グレーテル:アネッテ・ダッシュ
魔女:ギャドレ・ポヴィライティーテ
お父さん:イェルク・ゴットシック
お母さん:マルティナ・ハンベルク=メビウス
眠りの精:林田明子
露の精:ビニ・リー
アンドレアス・シュラー(指)
イン・ボッカ・アル・ルーポO&cho

STEREO/16:9
独語歌唱/字幕:独、英、仏
101’/リージョンAll/NTSC
「サウンド・オブ・ミュージック」の「淋しい羊飼い」でもマリオネットが大活躍しましたが、ザルツブルクのモーツァルテウムの東側にはマリオネット 劇場があります。この劇場は1913年に彫刻家のアントン・アイヒャーが手掛けたモーツァルトの「バスティアンとバスティエンヌ」の人形劇公演で幕を開 けました。現在もその子孫らによって劇場は守られ続けており、芸術性の高い人形劇公演を上演しています。 指揮のシュラーはベルリン出身の若手のオペラ指揮者、セバスチャン・ヴァイグレやロルフ・ロイターに学び「イン・ボッカ・アル・ルーポ」(狼に食われちまえ! =頑張れ!の意)のメンバーやアネッテ・ダッシュとダ・ポンテ・オペラを演奏しています。このDVDはなんといっても今、世界中で大活躍のアネッテ・ダッ シュのグレーテルが聴けることでしょう。彼女の美しい笑顔は見ることができず、いつも無表情な人形の顔というのは残念ですが・・・。 (Ki)
BELVED-10132(DVD)
チャイコフスキー:くるみ割り人形(人形劇によるバレエ) 演出:クラウス・グマイナー
振り付け:レオナルド・ザラツ
装置デザイン:ギュンター・シュナイダー・ジームッセン
衣装:マリー・ルイーズ・ワレク
人形つかい:グレートル・アイヒャーほか
演奏:アンセルメ&スイス・ロマンドO

収録:2009 年
ザルツブルクのマリオネット劇場での、くるみ割り人形公演の映像。ザルツブルクといえば様々な名所がありますが、モーツァルテウムの東側に隣接する マリオネット劇場もそのひとつ。ザルツブルクのマリオネット劇場は1913年に彫刻家のアントン・アイヒャーが手掛けたモーツァルトの「バスティアンと バスティエンヌ」の人形劇公演で幕を開けました。現在もその子孫らによって劇場は守られ続けており、芸術性の高い人形劇公演を上演しています。オペラ、 ワーグナーの指環シリーズなどといった大規模作品の上演もおこなっており、話題を集めています。このくるみ割り人形も、見事な人形劇によるバレエ仕 立てとなっております。葦笛の踊りでのオリエンタル色たっぷりな人形の表情や、トレパックでの見事な跳躍も、操り人形なので自在にできるとはいえ、非 常に見ごたえがあります。 (Ki)
BELVED-10138(DVD)
ワーグナー:「ニーベルングの指環」〜役者とマリオネットたちによる一夜の舞台祝典劇版

※特典映像:リハーサル風景、関係者へのインタビュー
使用演奏音源:DECCA(ショルティ指揮、ウィーン・フィル/ハンス・ホッター、フラグスタート、ニルソン、ヴィントガッセンほか登場のもの)

NTSC/リージョン All
16:9/PCM Stereo
言語:独/字幕:英・仏
本編:109’/特典映像:9’ 30”
ザルツブルクのマリオネット劇場での、くるみ割り人形公演の映像。ザルツブルクといえば様々な名所がありますが、モーツァルテウムの東側に隣接する マリオネット劇場もそのひとつ。ザルツブルクのマリオネット劇場は1913年に彫刻家のアントン・アイヒャーが手掛けたモーツァルトの「バスティアンと バスティエンヌ」の人形劇公演で幕を開けました。現在もその子孫らによって劇場は守られ続けており、芸術性の高い人形劇公演を上演しています。オペラ、 ワーグナーの指環シリーズなどといった大規模作品の上演もおこなっており、話題を集めています。この公演は、ニーベルングの指環のエッセンスを1時 間40分ほどにまとめたもの。ヴァルキューレの騎行のシーンなど、人形が飛んでいる風景も思わぬ迫力でついつい見入ってしまいます。 (Ki)
BELVED-10140(DVD)
ヘンツェ:歌劇「ポッリチーノ」 ポッリチーノ:マテウス・シンコ
ポッリチーノの父:ハンス・ペーター・カンメレル
ポッリチーノの母:カロリーネ・ウェンボーン
人食い鬼:アンドレアス・ヘルル
人食い鬼の妻:シミーナ・イヴァン
ふくろう:ウルリケ・ヘルツェル
ゲッリート・プリースニッツ(指)
ウィーン国立歌劇場ステージO
ノイスティフトガッセ音楽学校O

収録:2013年4月28日ウィーン国立歌劇場
NTSC/リージョン All
16:9/STEREO 2.0
演奏言語:独/字幕:独・英
本編:60’ 26”/ボーナス映像:6’ 49
ヘンツェによるオペラ「ポッリチーノ」のウィーン国立歌劇場・子供のためのオペラ公演の映像。「ポッリチーノ」は、おとぎばなしに基づいており、貧 しい家に生まれた子供たちが森に捨てられ、人食い鬼や狼など様々な困難に出会いますが、それらをくぐりぬけ、ついには大人のいない国へと向かうとい う物語です。ポッリチーノとは、子供たちの中の一人(主人公)の名前。ヘンツェ自身が「子供のために」と書いた作品ではありますが、大人が聴いても 十二分にたのしめる音楽。様々な楽器が登場し、ヘンツェらしい厳格なリズムなどが満載です。実際のオペラ上演の舞台映像、しかも子供向けというだけあっ て、非常にわかりやすく仕上がっていて楽しめます。ボーナス映像には登場人物へのインタビューや、舞台裏、リハーサルのもようなどが収められています。 (Ki)
BELVED-10144
(2DVD)
ヘンデル:歌劇「ロデリンダ」 ダニエル・ドゥ・ニース(S ロデリンダ)
ベジュン・メータ(CT ベルタリード)
カート・ストレイト(T グリモアルド)
コンスタンティン・ヴォルフ(Bs-Br ガリバルド)
マレーナ・エルンマン(Ms エドゥイージェ)
マティアス・レックスロート(CT ウヌルフォ)
ルイス・ノイホルト(子役 フラーヴィオ)
ニコラウス・アーノンクール(指)ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
フィリップ・アーノンクール(演出)
ヘルベルト・ムラウアー(装置)
トム・スチュワート(振付)
ベ ルント・プクラ ベク( 照明 )

収録:2011年3月20日、ウィーン
リージョンALL
NTSC
16:9
189分
字幕:伊英独仏
2011年3月にアン・デア・ウィーン劇場で上演された「ロデリンダ」です。指揮は天下のアーノンクー ル、歌手にはダニエル・ドゥ・ニース、ベジュン・メータ、カート・ストレイト、マレーナ・エルンマンらが投入された力の入った上演ですが、それより先 に紹介すべきはアーノンクールの息子、フィリップ・アーノンクールによる舞台の面白さ!元々「ロデリンダ」は、王位簒奪、変装、復讐、夫婦愛など、様々 な要素がたっぷり盛り込まれながらも、物語の展開がたいへん効果的なので現代でも受け入れやすい作品です。フィリップ・アーノンクールはこれを現代 を舞台にしたギャングの抗争のように仕立て上げているのですが、単に今風にしたというだけでなく、ヘンデルの音楽と舞台、演技を綿密に絡めることで、 290年前のオペラがまるで海外テレビドラマを見るように生々しく楽しむことができます。昨今ヘンデルのオペラの上演は現代化舞台が普通にありますが、 水準が桁違いの傑出した出来栄えでしょう。 音楽も極めて高水準。アーノンクールはいつも通り気高くも力強い音楽でヘンデルのドラマをグイグイと掘り起こして最高、収録当時81歳とはとても思え ないエネルギーを感じます。タイトルロールのダニエル・ドゥ・ニースは、グラインドボーン音楽祭でのヘンデル「ジューリオ・チェーザレ」のクレオパト ラで大評判を取った人だけに、このロデリンダでも歌に演技に大活躍。ベルタリードのベジュン・メータはカウンターテノールの中でもヒロイックな役柄を 得意としており、ここでも全曲中一番の聞かせどころの「生きよ、暴君め」で大人しいウィーンの観客から大喝采を浴びています。グリモアルドのカート・ ストレイトは、米国生まれのテノール。モーツァルト・テノールとして活躍しつつ、バロックオペラでも活躍し、近年はワーグナーの英雄役も手掛けている というレパートリーの広い人。グリモアルドは1998年、グラインドボーン音楽祭でのウィリアム・クリスティ指揮の上演でも歌っており、実は気の弱い簒 奪者という役柄にピタリとはまっています。エドゥイージェのマレーナ・エルンマンは、スウェーデンのメッゾソプラノ。バロックオペラで活躍するだけでな く、ポップス歌手としてスウェーデンで国民的人気を誇っており、歌も見事なら演技力も抜群。結構セクシーなベッドシーンまで披露しています。若手で注 目は真の悪役ガリバルドのコンスタンティン・ヴォルフ。2005年にオペラデビュー。精悍な顔とガッチリした体躯、そして逞しいバスの声を持ち、しかも コロラトゥーラも達者に操れるのですから、人気急上昇中なのも当然。 ヨーロッパでは熱狂的人気を誇るヘンデルのオペラ、その水準の高さを舞台、音楽、両面でまざと見せつける映像です。 (Ki)
BELVED-10145
シューベルト&モーツァルト
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調D384、
 ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調D385
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第37番イ長調 K402、
 ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調K454、
 ヴァイオリン・ソナタタ第42番イ長調K526〜第2楽章(アンコール)
エスター・ホッペ(Vn:アントーニョ・ダッラ・コスタ1764年製)
フローリアン・ビルサク(グラフ・フリューゲル1839年製)

録音:2013年11月14日ザルツブルク、モーツァルテウム大ホール(ライヴ)
250年前に製作され、モーツァルトがウィーン時代に愛用したピエトロ・アントーニョ・ダッラ・コスタ製作による通称「コスタ・ヴァイオリン」を用 いたコンサートのライヴ録音。モーツァルトがウィーン時代に書いたヴァイオリン・ソナタ第37番と第40番、そしてシューベルト若き日の歌心あふれるヴァ イオリン・ソナタ第1、2番を収録しています。 演奏はスイス出身のヴィオリン奏者エスター・ホッペ。2002年第8回モーツァルト国際コンクールで優勝した実力の持ち主。モーツァルト作曲当時の響 きをもつ楽器の柔らかく繊細な音色が心に響きます。またシューベルトでは軽やかに歌い上げ滑らかな旋律線を描いています。伴奏はオーストリア出身で モーツァルトの未発表作品の初演を務め、モーツァルテウム音楽院で教鞭をとっている鍵盤奏者のフローリアン・ビルサクが好演奏を聴かせます。 (Ki)
BELVED-10146
ベルンハルト・パウムガルトナー/モーツァルトのリハーサル&演奏
モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 KV 543
1. 第1楽章 リハーサル [25:37]
2. 第1楽章 演奏 [9:26]
3. 第2楽章 リハーサル [16:33]
4. 第2楽章 演奏 [9:21]
5. 第3楽章 リハーサル [2:29]
6. 第3楽章 演奏 [3:57]
7. 第4楽章 リハーサル [3:20]
8. 第4楽章 演奏 [4:17]
ベルンハルト・パウムガルトナー(指)
ザルツブルク・モーツァルテウムO

録音:1966年
1959年から1971年までザルツブルク音楽祭の総裁をつとめていたパウムガルトナーが1971年7月27日に没したとき、ザルツブルクの街全体は 悲しみにつつまれました。 パウムガルトナーは音楽学者としてもモーツァルトの当時まだ知られていなかった作品を積極的に取り上げて紹介、楽譜を発見するなどモーツァルト普及 に大きく貢献した音楽家です。リハーサルでは自らピアノを弾きながらアーティキュレーションの手本を示しており、ひとつひとつのモティーフの打ち出し方 が明確な演奏となっています。リハーサルと通しの演奏を交互に収録、ドキュメントとして興味深い内容です。 (Ki)
BELVED-10147
モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 KV.550
交響曲第39番 変ホ長調 KV.543
シャーンドル・ヴェーグ(指)VPO

録音:1992年1月30日/モーツァルト週間音楽祭(ステレオ・ライヴ)/ザルツブルク・祝祭劇場
ヴェーグ四重奏団を設立するなどヴァイオリン奏者として名高いシャーンドル・ヴェーグ(1912-1997)ですが、60年代終わり頃から、指揮活動を 始めました。カメラータ・アカデミカ・ザルツブルクとのハイドンやモーツァルトの演奏が多く残っています。ヴェーグがウィーン・フィルを初めて指揮し たのは1991年と晩年になってからのことでした。この録音は、1992年1月30日にモーツァルト週間で行われた演奏会のライヴです。とりわけ弦楽 器の歌わせ方など素晴らしく、記念碑的名演としてたたえられました。 (Ki)
BELVED-10148
バックハウスのモーツァルト
ロンド,イ短調 KV.511*
ピアノ・ソナタ.ヘ長調 KV.332
ピアノ・ソナタ.ハ長調 KV.330*
ピアノソナタ.ト長調 KV.283
幻想曲 ハ短調 KV.475*
ピアノ・ソナタ.ハ短調 KV.457
ヴィルヘルム・バックハウス(P)

録音:1956年1月23日*、1967年1月24日/モーツァルト週間音楽祭(ライヴ)
ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院大ホール(モノラル、ステレオ)
バックハウス(1884- 1969)は、1956年と67年の2回にわたって、モーツァルト週間音楽祭に2度出演しています。1956年の時点ですでに 70歳を超えていたバックハウスですが、イ短調のロンドの清き高貴な表情は他では聞けないもの。ハ長調 KV.330のソナタも、第2楽章の集中、終 楽章の鮮やかさも見事です。1967年のハ短調の幻想曲、そして続くソナタなどは、「鍵盤の獅子王」とも称されたバックハウスならではの、楽器が芯 までなっているような強靭な音色、ゆるぎない解釈による、説得力に満ちた演奏です。貴重な記録となっています。 ※パッケージに「Stereo」の表記がありますが、モノラル音源も収録されています。 (Ki)
≪BELVEDERE≫〜新規レーベル
Bel Airのプロデューサー、フランソワ・デュプラ氏が2006年に設立したレーベルです。劇場作品の映像作品をリリー スしており、ドイツ語圏で人気があります。このたび、BELVEDEREレーベルから、国際モーツァルテウム財団との協同シリーズが始動します。 1956年、まさにモーツァルト生誕200年記念となる1月27日(モーツァルトは1月27日生まれ)、第1回が開催されたモーツァルト週間。ザル ツブルクの風物詩ともいえるこの音楽祭は、現在ミンコフスキが音楽監督を務めており、さらなる展開が注目されているところです。この音楽 祭の第1回から収録を行ってきたORF放送局所蔵のテープを使い、Ton Eichinger Wienがデジタル・リマスタリングを施し、初期から今日に 至るまでの「モーツァルト週間」音楽祭のライヴをお届けします。伝説となっている過去の演奏会から、近年に行われた、モーツァルトが使っ ていたヴァイオリンを使用しての演奏会など、音楽的にも歴史的にも興味深いさまざまな演奏会のCDおよび映像が予定されています。

BELVED-10152(2CD)
カラヤン&ハスキル/モーツァルト作品集
交響曲第39番 変ホ長調 K543
ピアノ協奏曲 ニ短調 KV 466
ディヴェルティメント第15番 変ロ長調「ロードロン・セレナードII」 KV 287[抜粋]
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
フィルハーモニアO
クララ・ハスキル(P)

録音:1956年1月28日/モーツァルト週間音楽祭(モノラル・ライヴ)/ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院大ホール
1956年1月27日、モーツァルト生誕200年を記念して幕をあけた第1回モーツァルト週間の音楽祭。そのオープニング翌日に行われた注目の演 奏会の記録。音楽の一大イベント、モーツァルト週間は、1955年5月15日に、戦争などによる分割占領の時代をへて、再び独立した国家としてなっ たオーストリアの存在感を世界にアピールするためにも非常に力の入ったイベントとなりました。その中でも注目されたのが、ここに収録されている、モー ツァルトの誕生日の翌1月28日に行われたコンサートの一夜。カラヤン、ハスキル、そしてフィルハーモニア管を招いての演奏会でした。ザルツブル ク出身の指揮者カラヤンについて、地元メディアは、「待ち焦がれたひととき」「ザルツブルクに生まれたカラヤンが、何年もの不在の後にこの祖国の地 に帰ってきた。その間、彼の指揮者としての名声は非常に大きなものとなり、その存在感は世界に知れ渡った」と報じました。この日がフィルハーモニ ア管はザルツブルク初登場でしたが、すでにフィルハーモニア管との共演を何度も重ねていたカラヤンは、交響曲第39番の冒頭から、オーケストラ の精確さと華麗さといった真価を引き出し聴衆を魅了しました。ディヴェルティメントでは、カラヤンは、第2、および第3楽章をカットしていますが、 これは、同じ日の日中に、同曲がボスコフスキーウィーン八重奏団などによって演奏されていたという理由からだといいます。この後もカラヤンはこの 作品を様々な楽章構成で演奏しています。
モーツァルトのピアノ協奏曲は、ルーマニアの女性ピアニストにして、モーツァルト演奏には特に定評のあるクララ・ハスキル(1895-1960)とカラ ヤンの数少ない貴重な共演の記録としても注目されるもの。第1楽章での高潔な音色、第2楽章でのハスキルの弱音の表情、第3楽章の一切の無駄 のない決然としたハスキルの表情はいつ聴いても見事。カラヤンとフィルハーモニア管の演奏が素晴らしいのも言うまでもありません。 ※パッケージに「Stereo」の表記がありますが、モノラル音源です。 (Ki)

≪BELVEDERE≫〜新規レーベル
Bel Airのプロデューサー、フランソワ・デュプラ氏が2006年に設立したレーベルです。劇場作品の映像作品をリリー スしており、ドイツ語圏で人気があります。このたび、BELVEDEREレーベルから、国際モーツァルテウム財団との協同シリーズが始動します。 1956年、まさにモーツァルト生誕200年記念となる1月27日(モーツァルトは1月27日生まれ)、第1回が開催されたモーツァルト週間。ザル ツブルクの風物詩ともいえるこの音楽祭は、現在ミンコフスキが音楽監督を務めており、さらなる展開が注目されているところです。この音楽 祭の第1回から収録を行ってきたORF放送局所蔵のテープを使い、Ton Eichinger Wienがデジタル・リマスタリングを施し、初期から今日に 至るまでの「モーツァルト週間」音楽祭のライヴをお届けします。伝説となっている過去の演奏会から、近年に行われた、モーツァルトが使っ ていたヴァイオリンを使用しての演奏会など、音楽的にも歴史的にも興味深いさまざまな演奏会のCDおよび映像が予定されています。
BELVED-10150
(DVD+CD)
耳の聞こえない魂のコンサート
ラヴェル:鏡/夜のガスパール
亡き王女のためのパヴァーヌ
ラグナ・シルマー(P)
クリストフ・ヴェルナー:演出
ハレ人形劇場

言語:独、英、仏
字幕:英、仏
DVD:63’/CD:34’
NTSC/リージョンALL
近代フランス音楽の大家、モーリス・ラヴェル。小柄でおしゃれで母親を溺愛し生涯独身を貫いたこの天才の晩年は悲劇的なものでした。頭の中にあ る楽想を音符として表すことができず、短い手紙を書くのにも辞書を使って一週間もかかったとか。せっかく脳の手術を受けたのに左脳の症状なのにもか かわらず右脳を開頭され、この手術後、10日ほどで世を去ってしまう。黒子が使うラヴェル生き写しの人形と「鏡」や「夜のガスパール」を演奏するピ アニストが舞台で「協演」します。 吉田秀和先生の「ラヴェル物語」を読んで視聴すると感動が深まります。特典映像のアニメーションも風車、自動車、船、飛行機、第一次世界大戦等がラヴェ ルの音楽で描かれ非常に興味深いものに仕上がっております。 (Ki)
BELVED-10153(DVD)
ワーグナー:ジークフリートの冒険〜子供のための「ニーベルングの指環」
(三澤洋史:編曲、マティアス・フォン・シュテークマン:脚色)
イェンドリク・シュプリンガー(指)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団の14人の奏者
森の小鳥:ダニエラ・ファリー
ブリュンヒルデ:イルディコ・ライモンディ
ジークフリート:ヘルヴィヒ・ペコラーロ
ヴォータン:アードリアーン・エレート
ファフナー:ヤーヌス・モナルハ
ヘルミヴィーゲ、ヴォークリンデ:テオドラ・ゲオルギュ
ヴァルトラウテ、ヴェルグンデ:ゾフィー・マリレイ
ロースヴァイゼ、フロースヒルデ:ゾルヤナ・クシュプラー
ローゲ:クリスティアン・ヘルデン

STEREO Surround 5.1
16:9
ドイツ語歌唱/字幕:独、英、仏
68’ 35”/リージョンAll/NTSC
2004年、新国立劇場が子供のために「指環」を再構成し上演したところ大好評で、ウィーン国立歌劇場でも2007年に上演されました。その後、チュー リヒ歌劇場でも上演され2008年にはウィーン版が新国で凱旋公演されました。ヴォータンが身勝手に他人の黄金を奪ったり、ジークムントとジークリン デの近親相姦やジークフリートが殺されるといった人間不信に陥る要素は排除され、最後にヴォータン、ファフナー、ラインの乙女、ローゲ、森の小鳥、ジー クフリート、ブリュンヒルデが手を繋いでみんな仲良く「愛の救済」の動機を合唱します。これはこれでなかなか感動的で子供たちだけでなく大人にも楽 しめるDVDです。編曲者の三澤洋史氏は新国立劇場合唱団の合唱指揮者で、最近の新国の合唱団の評判の高さは氏の指導によるものでしょう。15時 間の楽劇を1時間あまりにまとめあげたご苦労に頭が下がります。 (Ki)
BELVED-10156
モーツァルト:ドイツ語の小カンタータ「無限なる宇宙の創り主を崇敬する汝らが」 K.619
 歌曲「夢のなかの面影」 K.530
 歌曲「春への憧れ」K.596
 アリエット「寂しい森の中で」K.308
 アリエット「鳥よ、年ごとに」K.307
 歌曲「ラウラに寄せる夕べの思い」K.523
アンドレ・プレヴィン(b.1929):サリー・チザムのビリー・ザ・キッド追想曲
 ソプラノ,チェロとピアノのための4つの歌
 ソプラノ,チェロとピアノのためのヴォカリーズ
R.シュトラウス:4つの歌op.27より「憩え、わが心」、「あすの朝」
 4つの歌op.36より「ばらの花環」
 5つの歌 op.41より「子守歌」
 4つの最後の歌より「9月」
 8つの歌op.10より「献呈」
バーバラ・ボニー(S)
アンドレ・プレヴィン(P)
フランツ・バルトロメイ(Vc)

録音:2000年1月23日/モーツァルト週間音楽祭(ライヴ)/ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院大ホール
BELVEDEREレーベルの、「モーツァルト週間」音楽祭のライヴシリーズ第4弾は、2000年に行われた演奏会のライヴです。 ソプラノのバーバラ・ボニーが、プレヴィンのピアノ伴奏を得て、モーツァルト、プレヴィン、R.シュトラウスというプログラムを展開した豪華な一夜。ボニー の美しいリリック・ソプラノと、プレヴィンの変幻自在にして一貫してやわらかなタッチのピアノは絶品。ウィーン・フィルの首席チェロ奏者、フランツ・バル トロメイをチェロに迎えたプレヴィン作品にも注目です。
冒頭のモーツァルトのドイツ語の小カンタータは、現代の国際政治状況への警鐘のように響きます。願望が3つの作曲家による作品の共通テーマ。モーツァ ルト作品では、夢、春への憧れ、愛されたいという願望などが歌われます。プレヴィンは、差別をなくしたいという願いを描きます。R.シュトラウス作品は、 この世を超越する存在としての愛への憧れを歌いあげています。バーバラ・ボニー、プレヴィン、フランツ・バルトロメイという顔ぶれが、これらの作曲家た ちが作品に託した思いを、見事に再現しています。聴く喜びに満ちた1枚です。 (Ki)



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