湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



GWK
(ドイツ)


ドイツ、ノルトライン・ヴェストファーレン州のミュンスター市を拠点とする「ヴェスト ファーレン文化推進協会(Gesellschaft zur Forderung der Westfalischen Kulturarbeit e.V.)」の自主レーベルです。 スザンネ・シュルテ博士が主宰する「GWK Records」は、ミュンスター近郊で活躍する若手奏者の発掘、紹介を目的としており、ギターの録音が多いのも特徴の1つです。


※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
CLCL-101
アコーディオン
D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.145、ソナタ ホ長調 K.380
バッハ:イギリス組曲第5番 ホ短調 BWV810
マウリシオ・カーゲル(1931-):Episoden, Figuren(1993)
高橋悠治:Wendy Pussard;Song for Water-Buffalo.Poem、"Like a Water-Buffalo"
ウラディーミル・ズビツキー(1953-):Partita concertante No.2 in modo di jazz improvisazione(1989)
アレクサンドル・マトロソフ(アコーディオン)

録音:2005年
1979年カザフスタンのシムケントに生まれたアコーディオン奏者アレクサンドル・マトロソフは、1989年からサンクトペテルブルク音楽院で2002年まで学びました。その後ドイツに渡り御喜美江に師事しました。アレクサンドル・マトロソフは、約20ものコンクールの受賞歴があり、東京で開催された第4回JAA国際アコーデオンコンクールでも第1位を獲得しています。
CLCL-102
ソナタズ 〜ギター作品集
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ソナタ「ボッケリーニへのオマージュ」
レノックス・バークリー:(1903-1989):ソナチネ
ロドリーゴ:ソナタ・ジョコーザ
コンスタンティン・ヴァシリエフ(1970-):幻想ソナタ シェイクスピア「ロミオとジュリエット」より「スモーク・オヴ・ラヴ」、ソナタ
ローマン・ヴィアゾスキー(G)

録音:2006年4月
1974年ウクライナのドネツク生まれのギター奏者ローマン・ヴィアゾスキーは、1995年ウクライナ大統領から奨学金を受けました。ケルン・アーヘン音楽大学では佐々木忠に師事し、その後は助手を務めるなど教育者としても活躍しています。国内外のコンクールでも高い評価を受けており、1999年東京国際ギターコンクールで第1位を獲得しています。
CLCL-103
フランク&カラビス&シューマン:ピアノ作品集
フランク:前奏曲,コラールとフーガ
ヴィクトル・カラビス:Akcenty Op.26
シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
ゲルハルト・フィールハーバー(P)


録音:2004年8月、2005年8月
イツのアッテンドルン生まれのピアニスト、ゲルハルト・フィールハーバーによるソロ・デビュー・アルバムです。
このアルバムがリリースされた際には「このレコーディングは、この若いピアニストの有望な未来を垣間見ることができます。」と評価されました。ゲルハルト・フィールハーバーは、国内外の多くのコンクールで受賞歴があり、2003年にはGWK音楽スポンサー賞も獲得しています。その後室内楽の分野でも活躍している彼は現在、オーストリアのフェルトキルヒにあるフォアアールベルク州立音楽院でピアノの教授として教鞭もとっています。
CLCL-104
クラリネットとピアノの為の作品集
ウェーバー:協奏的大二重奏曲
イルゼ・フロム=ミヒャエルス(1888-1986):無伴奏クラリネットの為の「Stimmungen eines Fauns Op. 11」
ベルク:4つの小品 Op.5
メシアン:「世の終わりの為の四重奏曲」より「鳥たちの深淵」
シューマン:幻想小曲集 Op.73
ザビーネ・ グロフマイアー(Cl)、
トラ・グエン(P)

録音:2005年8月、2007年6月
ドイツのマール出身のクラリネット奏者ザビーネ・グロフマイアーは、ビシュコフやキタエンコ指揮の下、バイエルンRSOでソリストを務めました。ヨーロッパを中心に活動しており、ケルン室内O、ザールブリュッケンRSOなどとも共演しています。
CLCL-105
ヴァイオリンとピアノの為の作品集
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
ヨハネス・マリア・シュタウト(1974-):無伴奏ヴァイオリンの為の「Towards a Brighter Hue」
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ヘ短調 Op.6
カリーナ・ブッシンガー(Vn)、
パウル・リヴィニウス(P)

録音:2005年7月、2007年6月
1978年ルーマニアのブカレストに生まれたカリーナ・ブッシンガーは、母親の手ほどきで6歳よりヴァイオリンを始めました。その後、マキシム・ヴェンゲーロフなどに師事した彼女は、L・モーツァルト国際ヴァイオリン・コンクールやヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで入賞しました。ヨーロッパ中心に活動しており、これまでにベルリンRSO、ミュンヘン室内O、シュトゥットガルト室内Oなどと共演をはたしています。
CLCL-106
オーボエとピアノの為の作品集
リチャード・ロドニー・ベネット:After Syrinx I
プーランク:オーボエ・ソナタ
ブリテン:世俗的変奏曲
パヴェル・ハース(1899-1944):オーボエとピアノの為の組曲 Op.17
マリーナ・ドラニシニコヴァ (1938-1986):詩曲
パヴェル・ソコロフ(Ob)、
今仁喜美子(P)

録音:2005年7月、2007年6月
1975年モスクワ生まれのオーボエ奏者パヴェル・ソコロフと今仁喜美子によるオーボエ作品集。パヴェル・ソコロフは、モスクワのグネシン音楽学校で学んだ後、デトモルト音楽大学を卒業しました。ロシアのオーボエ・コンクールや日本のソニー国際オーボエ・コンクールなどを受賞し、2006/07年シーズンはベルリン・ドイツSOの首席奏者でもあります。
CLCL-107
ハイマート 〜アコーディオンとピアノの為の作品集
ヤナーチェク:草陰の小径にて(アコーディオンとピアノ版/ステファン・ホイケ編)
シュテファン・ホイケ(1959-):ハイマート Op.49
マルコ・カッスル(アコーディオン)、
トビアス・ブレドール(P)

録音:2008年4月
オーストリア出身のアコーディオン奏者マルコ・カッスルによるアコーディオンとピアノ版によるヤナーチェクとオリジナル作品のホイケの世界初録音集。マルコ・カッスルは、7歳からアコーディオンを始め、オーストリア・アコーディオン国際コンクール、東京のJAA国際アコーディオン・コンクールなどで優勝しています。同時代の作曲家を重視しており現代音楽を多数取り上げています。
CLCL-108
モーツァルト&イザイ&クライスラー&ミルシテイン:ヴァイオリン作品集
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 KV454
イザイ:悲劇的詩曲 Op.12、
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op.27-3「バラード」
クライスラー:ジプシーの女、
 ウィーン奇想曲 Op.2
ミルシテイン:パガニーニアーナ
キャシー・カン(Vn)、
マーラ・メドニク(P)

録音:2008年7月
1990年韓国ソウル生まれのキャシー・カンは3歳でヴァイオリンを始め、11歳でその才能を認められデュッセルドルフのシューマン音楽大学のマスタークラスを受講しています。2006年には「Deutsche Stiftung Musikleben」の奨学金も受けており、期待の若手として注目されました。2002年にはデビュー・コンサートも行っており、ドイツを中心にヨーロッパの主要なオーケストラと共演しています。
CLCL-109
アリ=ザデ(1947-):チェロ作品集
チェロとアコーディオンの為のCounteractions(Yanar Dag)、
無伴奏チェロの為のOyan!、
無伴奏チェロの為のAsk havasi、
チェロとピアノの為のHabil-ayagy
コンスタンチン・マナーエフ(Vc)、
フランギス・アリ=ザデ(P)、
アレクサンドル・マトロソフ(アコーディオン)

録音:2008年7月
1983年ロシア生まれのコンスタンチン・マナーエフによるフランギス・アリ=ザデの作品集。フランギス・アリ=ザデは、1947年にアゼルバイジャンのバクーに生まれました。バクー音楽院にてピアノと作曲を学び、1990年には現代音楽と管弦楽法の教授にも就任しました。一時期ドイツに移りましたが現在では母国に戻り、アゼルバイジャン作曲家同盟の議長に選ばれています。彼女の作品は早い時期から数々の演奏家に取り上げられ評価を得ています。
CLCL-110
フォルテッツァ 〜サクソフォンとアコーディオンの為の作品集
ミヨー:「スカラムーシュ」より「ブラジルの女」
ピアソラ:ブエノスアイレスの秋
クリスチャン・ローバ:ジャングル
ピアソラ:Contrabajeando
ハチャトゥリアン:剣の舞
野田燎:Mai
モンティ:チャルダッシュ
棚田文紀:ミステリアス・モーニングV
フリアン・プラサ:ノクターナ
ピアソラ:アディオス・ノニーノ
プラサ:Payadora
グリゴラス・ディニーク:ホラ・スタッカート
ピアソラ:La fortezza dei grandi perche
コリュン・アサトリャン(Sax)、
エンリケ・ウガルテ(アコーディオン)

録音:2008年9月30日-10月2日
1985年アルメニアのエレバン生まれのサクソフォン奏者コリュン・アサトリャンは、2007年にケルン大学を卒業しました。ルツェルンで行われた「ユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャン・コンクール」では、2位に輝いています。
1957年スペイン生まれのアコーディオン奏者エンリケ・ウガルテは、4歳でアコーディオンを始め、7歳の時には1500人の前で公開コンサートを行っていました。現在はヨーロッパの主要なホールでコンサートを開いています。
CLCL-111
ファゴット作品集
タンスマン:ファゴットとピアノの為のソナチネ(1952)
サン=サーンス:ファゴット・ソナタ Op.168(1921)
ケックラン:ファゴット・ソナタ Op.71(1918/19)
フランセ:ファゴットとピアノの為の2つの小品(1996)
チンギス・タンチ(1933-1997):無伴奏ファゴットの為のパルティータ
ロジェ・ブトリ(1932-2019):Interference T
ゼイネップ・ケイルオール(Fg)、
トビアス・ブレドール(P)

録音:2008年9月25日-27日
1986年トルコのアンカラ生まれのファゴット奏者ゼイネップ・ケイルオールによる20世紀のファゴット作品集。マーラー・ユーゲントOにも定期的に参加していた彼女は、クラウディオ・アバドが芸術監督であったモーツァルトOのファゴット奏者を務めていました。プラハの春国際コンクールでは第3位を獲得し、特に新作の演奏に関して高い評価を得ました。
CLCL-112
モザイク
ビゼー:カルメン組曲(ギター四重奏版
ウィリアム・カネンガイザー編)
プレトリウス:テレプシコーレより4つのダンス(ギター四重奏版/ジェレミー・スパークス編)
トローバ:版画より
カルロ・ドメニコーニ (1947-):Oyun
レオ・ブローウェル (1939-):トッカータ
グラン・ギターラ・カルテット

録音:2009年1月
ルー、トルコ、ドイツとカナダと出身地がばらばらな4人によるギター四重奏団。デトモルト音楽アカデミーで2007年に結成されました。若々しいエネルギッシュな演奏を息の合ったアンサンブルで聴かせます。
CLCL-113
シューマン、プロコフィエフ、ホイケ:歌曲集
シューマン:女の愛と生涯 Op.42
プロコフィエフ:ロマンス集 Op.27
シュテファン・ホイケ(1959-):7つの死の歌
カロリーネ・メルツァー(S)、
アネッテ・フィッシャー=リヒディ(P
カロリーネ・メルツァーは、クリアでスケールの大きな歌声で魅了します。抒情的なものからドラマチックなものまでレパートリーを広く持っており、ウィーン・フォルクスオーパーにたびたび出演をしている今注目のソプラノ歌手の一人です。
CLCL-114
チェロとピアノの為の作品集
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19、
 ヴォカリーズ Op.34-14(Vcとピアノ版
レナード・ローズ編)
ストラヴィンスキー:イタリア組曲(Vcとピアノ版/グレゴール・ピアティゴルスキー編)、
ロシアの娘の歌(Vcとピアノ版
ディミートリー・マルケヴィチ編)
マキシミリアン・ホルヌング(Vc)、
ゲルハルト・フィールハーバー(P)

録音:2009年7月
1986年ドイツ生まれのチェリスト、マキシミリアン・ホルヌングは2005年ドイツ音楽コンクールにおいて優勝し、23歳でバイエルン放送響の首席チェロ奏者となり、2013年まで在籍しました。その後はソリストとして、ロンドン・フィルやフィルハーモニア管などといった主要なオーケストラと共演、室内楽奏者としてもアンネ=ゾフィー・ムター、エレーヌ・グリモーやダニール・トリフォノフといったメンバーと演奏をするなど今最も注目されているチェリストのひとりです。
CLCL-117
トマシュ・サヴィエルハ・プレイズ・バッハ
バッハ:パルティータ第2番BWV 1004
組曲 BWV995/組曲 BWV997 (すべて演奏者自編、ギター独奏による演奏)
トマシュ・サヴィエルハ(G)

録音:2011年4月(イギリス、ウェストン)
東京国際ギターコンクールでの優勝経験を持つトマシュ・サヴィエルハによるギター版バッハ!サヴィエルハはトーマス・ミュラー=ペリングとモニカ・ロストに師事し、有名な東京国際ギターコンクールやパリのアントニー国際ギターコンクールで優勝、東京の文化会館で行われたソロリサイタルは「同世代のギターシーンで最も興味深い人物の一人であることは間違いない」(現代ギター)と称賛されています。すべて彼自身の手によるギター独奏編曲で、パルティータ第2番は楽譜の出版も行われています。
CLCL-118
時の放浪者
ヴァイス:ソナタ第5番ト長調(演奏者自編)
コスト:ロッシーニの主題による序奏と変奏曲
トゥリーナ:ギター・ソナタ Op.61
セルジオ・アサド:水彩画
セロニアス・モンク:ラウンド・ミッドナイト(ローラン・ディアンス編)
コンスタンティン・ヴァシリエフ(1970-):時の放浪者
ロマン・ヴィアゾフスキー(G)

録音:2011年3月(ドイツ、オスナブリュック)
1999年の東京国際ギターコンクールをはじめ、ドイツやポーランドのコンクールでも第1位を獲得している1974年生まれのウクライナのギター奏者、ロマン・ヴィアゾフスキー。ドイツ国立ケルン音楽大学アーヘン校にて佐々木忠に師事。Dreyer Gaidoレーベルよりリリースされたデビューアルバム(CD21001)や、GWKレーベルよりリリースされたセカンド・アルバム(CLCL-102)も非常に高く評価されています。
CLCL-119
カフェ
ピアソラ:タンゴの歴史
カステルヌオーヴォ=テデスコ
:フルートとギターの為のソナチネ Op.205
レニャーニ:デュエット・コンチェルタンテ Op.23
エミリオ・プホール:ブエノスアイレス組曲
アリー・デュオ(フルートとギター)

録音:2011年10月(ドイツ、シュヴェールテ)
ハンガリー出身のフルート奏者アニタ・ファルカス(1983-)とペルー出身のギター奏者フアン・カルロス・アランシビアの両名からなるアリー・デュオによるアルゼンチン、イタリア、スペインの作曲家を集めたラテン系アルバム。デトモルト音楽大学でファルカスはヤーノシュ・バーリントに、アランシビアはトーマス・キルヒホフに師事しており、大学で出会った2人は2008年以降デュオとして活躍しています。
CLCL-120
クラリネット三重奏曲集
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 「街の歌」 Op.11
ヴィオレタ・ディニスク(1953-):Et pourtant c'est mieux qu'en hiver
ブラームス:クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114
ジラード・ホックマン(1982-):Shedun Fini
ボヴィアルトリオ

録音:2012年11月(ドイツ、オスナブリュック)
ボヴィアルトリオはクラリネットのダニエル・ボリンガー(1979-)、ピアノのゲルハルト・フィールハーバー(1982-)、チェロのユリアン・アルプ(1981-)の3名からなるドイツの三重奏団。ボリンガーは1992年から1997年までザールブリュッケン音楽大学でディートリヒ・フリッチェに師事した後、ケルン音楽大学でラルフ・マンノに師事。アルプはエドウィン・コッホに師事した後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で学び、後にダヴィド・ゲリンガスに師事。フィールハーバーは12歳からカール=ハインツ・ケマーリングの個人レッスンを受け、ハノーファー音楽演劇大学でも彼のもとで学びました。卒業後はベルリン芸術大学でジャック・ルヴィエのソロクラスを受講しています。
CLCL-121
弦楽三重奏曲集
モーツァルト:ディヴェルティメント(弦楽三重奏曲)変ホ長調 K.563
ギデオン・クライン(1919-1945):弦楽三重奏曲
ジラード・ホックマン(1982-):ブリーフ・メモリーズ
アンサンブル・ガリアーノ

録音:2012年4月(ドイツ、オスナブリュック
アンサンブル・ガリアーノはヴァイオリンのカリーナ・ブッシンガー(1978-)、ヴィオラのアリーネ・ザニター(1978-)、チェロのユリアン・ステッケル(1982-)の3名からなるドイツの弦楽三重奏団。ブッシンガーは2001年にザールブリュッケンでマキシム・ヴェンゲーロフに師事し、2003年にフライブルク音楽大学でライナー・クスマウルと学位を取得、ザニターはデュッセルドルフのシューマン大学でユルゲン・クスマウルに師事し、2004年からハンブルクのNDRSO(現・NDRエルプPO)のメンバーとして活躍。ステッケルは5歳でチェロを始め、グスタフ・リヴィニウスやハインリヒ・シフ、アンティエ・ヴァイトハースらに師事した同世代で最も注目されているチェリストの一人です。2010年にはミュンヘン国際音楽コンクールのチェロ部門で優勝しています。
CLCL-122
ヒンデミット&ホイケ:ヴァイオリン・ソナタ集
ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.11-1(1918)、
 ヴァイオリン・ソナタ ホ長調(1935)
シュテファン・ホイケ(1959-):ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.58(2009)、ヴァイオリン・ソナタ第1番 「A.F. zum Gedenken」 Op.38(2000)
ミリヤム・コンツェン(Vn)、
トビアス・ブレドール(P)

録音:2012年4月(ドイツ、オスナブリュック)
実力派ヴァイオリニストのミリヤム・コンツェンが聴かせる、20世紀&21世紀ドイツのヴァイオリン・ソナタ!7歳の時にハンガリーの伝説的なヴァイオリニストであるティボール・ヴァルガに見出され、師事したというコンツェンは、プラハ放送国際ラジオ音楽コンクール第1位やティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリン・コンクール優勝など受賞歴も多く、ARTE NOVAやOehmsレーベルなどでのレコーディングを含め日本でも人気の高いヴァイオリニストです。ホイケのソナタは2000年と2009年に書かれたものですが、どちらも難解な曲調ではなく、部分的にはロマン派の作品のようにも聴こえる美しさ、親しみやすさが魅力的。一方で同時代作品ならではの新鮮味にも事欠きません。コンツェンの演奏の素晴らしさもあり、多くのリスナーにとって発見となることでしょう。
CLCL-123
サクソフォンとピアノの為の作品集
プーランク:フルート・ソナタ
サティ:ジムノペディ第3番、
 グノシエンヌ第1番、
 冷たい小品第2番よりPasser、ジムノペディ第1番
フェルナンド・デクリュック(1896-1954):サクソフォン・ソナタ 嬰ハ長調
ドビュッシー:第1狂詩曲
ルネ・コルニオ(1901-1972):エクローグと田園風舞曲
バルテク・ドゥシ(Sax)、
マグダレナ・ヴォイチェホフスカ(P)

録音:2012年8月(ドイツ、オスナブリュック)
ポーランド・カトヴィツェ出身の若手サクソフォン奏者、バルテク・ドゥシによる、サクソフォンとピアノの為のオリジナル作品とアレンジ作品を組み合わせたフレンチ・アルバム。アルバムのタイトルはMALINCONICO(憂鬱)で、サティの作品とそれ以外の作曲家の作品が交互に演奏されてゆきます。有名なプーランクのソナタや、サティのジムノペディのアレンジは誰にとっても嬉しい選曲ですが、名サクソフォン奏者マルセル・ミュールに捧げられた隠れた名作、コルニオの「エクローグと田園風舞曲」も必聴。ドゥシはカトヴィツェのシマノフスキ音楽院(カトヴィツェ音楽院)で学んだ後、パリのコンセルヴァトワールでクロード・ドゥラングルに師事しています。
CLCL-124
アポン・ア・グラウンド〜リコーダー作品集
ゴットフリート・フィンガー(1660-1730):フィンガー氏のグラウンドによるディヴィジョン
ルイ=アントワーヌ・ドルネル(ca.1685-1765):第1組曲
フランチェスコ・ロニョーニ・タエッジョ(um1620):Vestiva i colli
パオロ・ベネデット・ベリンツァーニ(1690-1757):フルート・ソナタ第12番 Op.3-12
ミシェル・ド・ラ・バール(1675-1745):Chaconne der Sonata L'Inconnue
ミシェル・ブラヴェ(1700-1768):ソナタ第2番
ダラム・グラウンド:コレッリのサラバンドの主題による変奏曲
ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(ca.1620-1669):ソナタ第4番「La Castella」
フランチェスコ・バルサンティ(1690-1772):ソナタ第5番 ヘ長調
パーセル:A New Ground ホ短調
タベア・デブス(リコーダー)、
レア・ラヘル・バデール(バロック・チェロ)、
ヨハネス・ラング(Cemb)、
太田耕平(テオルボ、バロック・ギター)、
ヤン・クローネンブレック(Org)

録音:2012年7月30日-8月2日
2019年にリコーダー奏者協会/MOECKコンクールで第1位受賞、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭でソロイスト賞受賞などを果たし、2020年にはラ・セレニッシマやイングリッシュ・コンサートと共演するドイツのリコーダー奏者、タベア・デブス。古楽から現代音楽まで、常にリコーダー音楽の新たな地平を見渡し、タイムズ紙からは「カリスマ的ヴィルトゥオーゾ」と称されたタベア・デブスが、名手たちと奏でます。
CLCL-127
ブッフォーニ!
ロデリック・デ・マン(1941-):ブッフォーニ!
ペルゴレージ:セレナータ・ディ・ポリドーロ
ウニコ・ヴィルヘルム・ファン・ヴァッセナール(1692-1766):協奏曲第2番よりアレグロ・モデラート・スタッカート
ニコ・ハイブレクツ(1961-):Farfanesque
ドメニコ・ガッロ(1730-1768):ソナタ第1番 ト長調よりモデラート
ヒール・メイヤリンク(1954-):Danzai
ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(ca.1554-1609):バレット集
エンリク・モンフォルト(1979-):ボトル・バトル
グース・ヤンセン(1951-):Zanni Walking
B.C.マンジュナート(1976-):Hari-hana-suta
ロデリック・デ・マン(1941-):Fuerza interior
テレマン:Mezzetin en Turc from Suite Burlesque
ブラック・ペンシル

録音:2013年12月
2010年に結成されたブラック・ペンシルは、民族文化の影響を受けた現代作品や、独自のアレンジ作品を中心に活動するアンサンブルで、デビューコンサートはアムステルダム・コンセルトヘボウで行われました。今作では現代作品と、独自アレンジしたルネサンス期、バロック期の音楽を演奏しており、リコーダー、パンフルート、ヴィオラ、アコーディオン、パーカッションなどの楽器を自由に組み合わせることで、刺激的なサウンドを作り上げています。
CLCL-128
夜景
シューベルト
:アトラス D957-8、別れ D957-7、君の肖像 D957-9、魔王 D328、万霊節の日の為の連祷 D343
プフィッツナー:学生の旅 Op.11-3、聖ミカエル教会広場 Op.19-2、Es glanzt so schon die sinkende Sonne Op.4-1、Sie haben heut' Abend Gesellschaft Op.4-2、夜の放浪者 Op.7-2
アリベルト・ライマン(1936-):夜の小品集1
シューベルト:夜曲 D672、戸外にて D880、歌人の持ち物 D832、反映 D949、鳩の便り D957-14
ザムエル・ハッセルホルン(Br)、
宮ア貴子(P)

録音:2014年8月26日-9月29日
1990年ドイツ生まれのザムエル・ハッセルホルンは、2018年のエリザベート王妃国際音楽コンクールや2017年のハイデルベルク国際歌唱コンクール「Das Lied」で1位を獲得し、国際的な活躍を行っているバリトン歌手。2018/19シーズン以降はウィーン国立歌劇場アンサンブルの常任メンバーとなり、2019/20年にルーアン歌劇場とウィーン楽友協会でデビューしました。
CLCL-129
C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲集
チェロ協奏曲 イ長調 Wq172、
チェロ協奏曲 イ短調 Wq170、
チェロ協奏曲 変ロ長調 Wq171
コンスタンチン・マナーエフ(Vc)、
ベルリン・カメラータ

録音:2014年4月28日-5月1日
1983年ロシア生まれのコンスタンチン・マナーエフは6歳からチェロを始め、最初はモスクワにて学びました。その後若いころから数々の音楽コンクールにて優勝または入賞し、2014年にはベルリン・フィルハーモニーに、今CDでも共演しているベルリン・カメラータとともにその舞台に出演しています。その情熱的で活気に満ちた演奏で世界を魅了しています。
CLCL-130
ファゴット作品集
グリンカ:ヴィオラ・ソナタ(ファゴットとピアノ版)
ヒンデミット:ファゴット・ソナタ
アラン・ベルノー(1932-):ハルシナシオン
デュティユー:サラバンドと行列
マーシャル・ソラール(1927-):Seul contre tous
マルセル・ビッチュ(1921-2011):コンチェルティーノ
プーランク:オーボエ、ファゴットとピアノの為の三重奏曲
マルソー・ルフェーヴル(Fg)、
今仁喜美子(P)、
エミリアン・ルフェーヴル(Ob)

録音:2014年9月1日-3日
フランス生まれのマルソー・ルフェーヴルは、12歳の時からファゴットの演奏を始めました。2015年にはベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーに合格し、2年間ベルリン・フィルでの演奏生活を送ることとなります。その後2017年よりブリュッセルPOの首席ファゴット奏者に就任し、ロイヤル・コンセルトヘボウOなどの客演首席奏者としても活躍しています。
CLCL-131
エンター・クラリネット
ドビュッシー:第1狂詩曲(ベーラ・コヴァーチ編
クラリネット五重奏とハープ版)
ウェーバー:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34
ロッシーニ:序奏,主題と変奏(クラリネットと弦楽アンサンブル版)
エディソン・デニソフ(1929-1996):無伴奏クラリネット・ソナタ
ペンデレツキ:クラリネット四重奏曲
ブラージュ・シュパロヴェツ(Cl)、
ドレジャル四重奏団、
アルマ・クレム(Hp)、
イェッラ・グロスマン(Cb)

録音:2014年9月1日-3日
スロべニア生まれのクラリネット奏者、ブラージュ・シュパロヴェツは2019年に「カール・ニールセン・コンクール」において最優秀賞を受賞しています。2015年からはケルン・ギュルツェニヒOの首席クラリネット奏者に就任しており、他にもシュターツカペレ・ドレスデンなどのドイツの主要なオーケストラで客演首席奏者を務めています。
CLCL-132
アコーディオンによるモーツァルト
アダージョとロンド K. 617、幻想曲 K.608、
アダージョとアレグロ K.594、
アンダンテ K. 616、フランスの歌「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲(きらきら星変奏曲)K.265、
アダージョ K.356
ピョートル・タバキエルニク(1986-) :WAM-iationen(世界初録音)
マチェイ・フラツキエヴィチ(アコーディオン)

録音:2015年11月&2017年8月(ポーランド)
ワルシャワ出身の若きアコーディオン・ヴィルトゥオーゾ、マチェイ・フラツキエヴィチによる、新鮮味あふれるモーツァルト作品集!軽やかな指捌きとアコーディオンならではの豊かなアーティキュレーションによって、モーツァルトの鍵盤作品に新たな魅力が吹き込まれました。ピアノはもちろんのこと、オルガンやハルモニウムとも全く異なる表現・サウンドが大変に興味深い1枚です。
フラツキエヴィチによると、すべての曲はモーツァルトが書いた音符そのままを演奏しており、アコーディオン用の編曲は行っていないとのこと。彼はモーツァルトが音楽時計やグラス・ハーモニカのための作品を書いたことを挙げ、そうした楽器の音色やメカニズムが現代のアコーディオンのものと非常によく似ている点を指摘しています。ポーランドの現代作曲家ピョートル・タバキエルニク(1986-) による 「WAM-iationen」は、このアルバムに収録されているK.356、K.608、K.594、K.616、K.617からの主題を用いて作曲された、アコーディオンのためのモーツァルト変奏曲です
GWK-133
インスピレーション
アコーディオンによるD.スカルラッティ、バッハ、カレヴィ・アホ 「アコーディオン・ソナタ第2番」 ほか
ニコラ・コマティーナ(アコーディオン)

録音:2016年10月、Tonstudio Haasenhof(ドイツ)
ドイツに在住し、各国で20以上の賞を受賞している若きセルビア人アコーディオン奏者、ニコラ・コマティーナのデビュー・アルバム。カレヴィ・アホの 「アコーディオン・ソナタ第2番「黒い鳥たち」」 は、現代のアコーディオン曲の中でも非常に難しい部類に入る記念碑的な作品。フランク・ツァーベルの 「カプリース第1番」 もアコーディオンのためのオリジナル作品で、本アルバムが世界初録音となります。古典的な作品の編曲版としては、D.スカルラッティの 「トッカータ ニ短調」 とバッハの「イギリス組曲第5番」、モシュコフスキの 「火花」 が収録されています。
GWK-134
DANZAS〜ギターによる舞曲集
トゥリーナ(1882-1949):セヴィリアーナ Op.29
ロドリーゴ(1901-1999):祈りと踊り
リョベート(1878-1938):ソルの主題による変奏曲 Op.15
グラナドス(1867-1916):10の感傷的なワルツ(ホアキン・クレルチ編)
アントニオ・ラウロ(1917-1986):3つのベネズエラ風ワルツ
ウィニー・ケルナー(1974-):3つの舞曲 Op.3
山下光鶴(1994-):パヴァーナ
フアン・ベニテス・レイエス(1931-2009):Asi Baila mi Trujillana (ホルヘ・ベガ編)
フェリペ・ピングロ・アルバ (1899-1936):Locos suspiros (ホルヘ・ベガ編)
ダニエル・アロミア・ロブレス(1871-1942):コンドルは飛んで行く (ラウル・ガルシア・ザラテ編)
カルロス・ナバロ(G)

録音:2016年3月
ペルー出身のギタリスト、カルロス・ナバロは初のソロ・アルバムを「ダンス」に捧げ、セゴビアの依頼で作曲されたトゥリーナの 「セヴィリアーナ」 やロドリーゴの「祈りと踊り」、リョベートの 「ソルの主題による変奏曲」(主題は有名な舞曲「ラ・フォリア」)など、民族的なダンスにインスパイアされた作品を集めました。山下光鶴(1994-)の 「パヴァーナ」、ウィニー・ケルナー(1974-)の 「3つの舞曲」 といった現代作品や、グラナドスの 「10の感傷的なワルツ集」 のような編曲作品も収録されています。
1983年生まれのカルロス・ナバロは、同世代で最も活躍するギタリストの一人。リマの音楽院でオスカー・ザモラに師事し、母国ペルーの国立SOではソリストとして演奏を行っています。本アルバムの作成にあたっては、ペルーの舞踊を本格的に学ぶなど母国の伝統を意識したといい、アルバムの最後はペルーの有名な旋律 「コンドルは飛んで行く」 で締めくくられています。
GWK-135
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D. 960、
3つのピアノ曲(即興曲)D.946
ヴォロディミル・ラヴリネンコ(P)

録音:2017年7月
2016年のドルトムント国際シューベルト・コンクールで1位を獲得したドイツ・ウクライナのピアニスト、ヴォロディミル・ラヴリネンコによる、シューベルト最晩年のピアノ作品集。彼はピアノをコンスタンチン・リフシッツやアンナ・ヴィニツカヤに師事しており、国内外のコンクールで多数の受賞歴を持っています。シューベルト作品特有の情緒と両義性を十二分に表現した演奏です。
GWK-136
QUASI UNA FANTASIA(幻想曲風に)
メンデルスゾーン:幻想曲 (スコットランド・ソナタ) 嬰へ短調 Op.28
ベートーヴェン
:ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調 Op.27-1「幻想曲風ソナタ」
 ピアノ・ソナタ第14番「月光」
ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェク:幻想曲風ソナタ 変ロ短調 Op.20
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番 嬰ト短調 「幻想ソナタ」 Op.19
カテリーナ・ティトヴァ (P)

録音:2016年10月、イエス・キリスト教会(ドイツ、ダーレム)
ウクライナ出身の若きピアニスト、カテリーナ・ティトヴァによる、幻想曲風のピアノ・ソナタばかりを集めた1枚。アルバムのタイトルでもあるQUASI UNA FANTASIA(幻想曲風)という副題で有名な、ベートーヴェンの第13番と第14番「月光」のソナタ、ベートーヴェンを敬愛し、シューベルトに影響を与えたとされるボヘミア出身の天才、ヴォジーシェクの幻想曲風ソナタ、ヴォジーシェクのソナタと不思議な類似性を持つメンデルスゾーンの幻想曲「スコットランド・ソナタ」、そしてベートーヴェンやショパンからの影響を巧みに昇華させたスクリャービンの「幻想ソナタ」と、それぞれの楽曲が関連性をもった素晴らしいプログラムになっています。
カテリーナ・ティトヴァはこれまでに20の国際ピアノコンクールで1位または2位を獲得しており、その中には、2002年にアンドラで開催されたアリシア・デ・ラローチャ・コンクール、2004年にカリフォルニア州サンホセで開催された国際ロシア音楽ピアノ・コンクール、2005年にドレスデンで開催されたルービンシュタイン国際ピアノ・コンクール、2008年にマンチェスターで開催されたジェームス・モットラム国際ピアノ・コンクール、2013年にマドリードで開催されたスペイン作曲家国際ピアノ・コンクールなどが含まれています。
GWK-137
KAISEKI
作曲者不詳:刈干切唄
ロデリック・デ・マン(1941-):Kaiseki
ロベルト・ヴァン・ホイメン(1968-):A Short Piece of Decay
アユオ(高橋鮎生)(1955-):ユーラシアン・タンゴ I (ホルヘ・イサーク編)
ヴァネッサ・ラン(1968-):Arlecchino Unmasked
作曲者不詳:鹿の遠音 (ホルヘ・イサーク編)
アルノウド・ノールデグラーフ(1974-):Tampopo
フロリアン・マグヌス・マイアー(1973-):click Plan Be
ブラック・ペンシル

録音:2015年&2016年、ブラック・ペンシル・スタジオ
日本の懐石料理の伝統(細部へのこだわり、空間の利用、繰り返しの回避、バリエーション、対称性、季節の特徴など)からインスピレーションを得た独創的なアルバム。2つの日本民謡と、アユオ(高橋鮎生)の「ユーラシアン・タンゴ I」以外は、すべてブラック・ペンシルのために書かれた委嘱作品です。
ブラック・ペンシルは、民族文化の影響を受けた現代作品や、独自のアレンジ作品を中心に活動するアンサンブル。本アルバムではリコーダー、パンフルート、ヴィオラ、アコーディオン、パーカッションなどの楽器を自由に組み合わせることで、刺激的なサウンドを作り上げています。
GWK-138
イデー・フィクス Vol.1
フォーレ:ピアノ四重奏曲第2番 ト短調 Op.45
エネスコ:ピアノ四重奏曲第1番 ニ長調 Op.16
マリアーニ・ピアノQ

録音:2016年8月、rbb, Haus des Rundfunks, Saal 3(ドイツ)
フォーレとエネスコ、師弟関係でもあった2人の記念碑的なピアノ四重奏曲を組み合わせ、両作品の共通点である「イデー・フィクス(固定楽想)」をタイトルに掲げた意欲的なアルバム。ブックレットの曲目解説(独・英)も詳しく、リスナーはこれらの傑作をマリアーニ・ピアノ四重奏団のみずみずしい演奏で楽しみつつ、音楽学的な比較の面白さを味わうことができます。
■ルーマニアの作曲家ジョルジェ・エネスコはパリ音楽院でマスネとフォーレに作曲を師事し、その後は自作にルーマニアの民族音楽の要素を取り入れ、モダニズムへと発展させて行きました。比較的初期に書かれたピアノ四重奏第1番(1909年)は後期ロマン派的で、師フォーレの強い影響が感じられますが、和声はより大胆で、ダイナミクスやポリフォニーの扱いも見事。フォーレの第2番に劣らぬ名作といえるでしょう。
GWK-139
ファンタジーズ〜フルートとハープのための作品集
サン=サーンス:幻想曲 イ長調 Op.124(フルートとハープ編)
ヴォーン・ウィリアムズ:グリーンスリーヴスによる幻想曲(フルートとハープ編)
ハミルトン・ハーティ:アイルランドにて(演奏者によるフルートとハープ編)(世界初録音)
アンリエット・ルニエ:スケルツォ・ファンタジー
アントン・ベルンハルト・フュルステナウ:幻想曲
ウノ・アレクサンデル・ヴェシェ(1989-):All we need is Love. Five short love quotes(抜粋)
フランツ・ドップラー&アントニオ・ザマーラ:カシルダ幻想曲
デュオ・リュミエール 〔アニタ・ファルカス(Fl)、ジャスミン=イザベル・キューネ(Hp) 〕

録音:2016年2月&8月、デトモルト音楽大学、ブラームス・ザール(ドイツ)
滅多に演奏されることのない曲を含む、ロマン派〜近現代のフルートとハープのための作品集。アントン・ベルンハルト・フュルステナウの「幻想曲」とフランツ・ドップラー&アントニオ・ザマーラの「カシルダ幻想曲」はこの編成のためのオリジナル作品で、ほかは編曲、または楽器の置き換えが行われています。1989年ノルウェー生まれのハーピスト・作曲家、ウノ・アレクサンデル・ヴェシェの作品はもともとハープ独奏のために書かれていましたが、デュオ・リュミエールのために、作曲家自身の手によってフルートとハープ版が作成されました。ここでは5曲中、第1曲から第4曲までが収録されています。
GWK-140
アンダルシアの風
カルレス・グイサード・モレーノ(1978-):Una Luz del Norte、Mirando al Mar、Calita、La Truhana
ファリャ:バレエ音楽「恋は魔術師」より(演奏者による歌とギター・デュオ編)
アルベニス:コルドバ(演奏者によるギター・デュオ編)
JONCOL4
ギターのためのクラシック音楽のレパートリー拡大を目指し、ファリャやアルベニスの音楽を、クラシック・ギターのデュオや、ギター+フラメンコの歌+パーカッションというユニークな編成にアレンジした1枚です。ギタリストのブリッタ・シュミットとカルレス・グイサード・モレノは、バルセロナのカタルーニャ音楽学校で学んでいた時に出会い、2008年にDuo Joncolとしてデビュー。今回のプロジェクトでは、ギター・デュオにフラメンコのヴォーカル技術や打楽器の要素を取り入れるため、アンダルシアやバルセロナでフラメンコを学んだアンナ・コロムと、ケルン音楽舞踊大学でジャズ・ドラムを学んだクルト・フルマンが加わり、JONCOL4が結成されました。
GWK-141
DICHTERLIEBE2 - シューマンと10人の作曲家による「詩人の恋」
ロベルト・フランツ:美しき五月に Op.25-5
ムソルグスキー:私の涙から
ロベルト・フランツ:この孤独な涙は一体何だ Op.34-5
ヴォルフ:君の瞳を見つめると
フランツ:私の心をゆりの杯にひたそう Op43-4
リスト:ライン河、その美しい流れの S.272
アイヴズ:私は嘆くまい
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:喪失 Op.9-10
ホイケ:あれはフルートとヴァイオリンの響きだ Op.60-1
グリーグ:歌声が聞こえてくるとき Op.39-6
ホイケ:ある若者がある娘に恋をした Op.60-2
フランツ:明るい夏の朝に Op.11-2
レーヴェ:ぼくは夢の中で泣いた Op.9-6
メンデルスゾーン:夜ごとの夢に Op.86-4
ホイケ:古いおとぎ話から Op.60-3、
 いまわしい昔の歌 Op.60-4
シューマン:詩人の恋 Op. 48
ザミュエル・ハッセルホルン(Br)
ボリス・クスネツォフ (P)

録音:2018年1月&6月
シューマンの「詩人の恋」全曲に加え、同時代〜後世の作曲家10人が同じ詩に音楽をつけたものを、シューマンの作品と同じ曲順で聞かせる興味深いプログラム。10人の作曲家による「詩人の恋」は、ロベルト・フランツ(第1曲、第3曲、第5曲、第12曲)の「美しき五月に」始まり、ムソルグスキー(第2曲)、フーゴー・ヴォルフ(第4曲)、リスト(第6曲)、チャールズ・アイヴズ (第7曲)、ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(第8曲)、シュテファン・ホイケ(1959-)(第9曲、第11曲、第15曲、第16曲)、グリーグ(第10曲)、カール・レーヴェ(第13曲)、メンデルスゾーン(第14曲)という構成になっています。ホイケを除き基本的にロマンティックな曲調で、シューマンとの曲想の違い、解釈の違いを比較しながら楽しむことが可能です。
1990年ドイツ生まれのザミュエル・ハッセルホルンは、2018年のエリザベート王妃国際音楽コンクールや2017年のハイデルベルク国際歌唱コンクール「Das Lied」で1位を獲得し、国際的な活躍を行っているバリトン歌手。2018/19シーズン以降はウィーン国立歌劇場アンサンブルの常任メンバーとなり、さまざまな公演に参加しています。1985年ロシア生まれのピアニスト、ボリス・クスネツォフもハンブルクとベルリンでのスタインウェイ・コンクール第1位をはじめ数々の受賞歴を持つ実力派です。
GWK-142
DE PROFUNDIS(深き淵より)
バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1944)
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004より第5曲 シャコンヌ
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 (演奏者によるヴァイオリンとハープ編)
ニーナ・レディッヒ(Vn)
ミリアム・オフェルラッハ(Hp)

録音:2018年4月&7月、ボルベック城(ドイツ、エッセン)
バルトークとバッハの無伴奏作品を並べ、両者の音楽的な関係性に焦点を当てたコンセプト・アルバム。バッハをバルトークの視点から捉えることで、両作品の繋がりが明らかになってゆきます。ニーナ・レディッヒはエッセン、パリ(ジャン=ジャック・カントロフに師事)、ケルンで学んだ後、エッセンとブレーメンでヴァイオリンのクラスを担当、23歳でアーヘンSOのコンサートマスターに就任。その翌年にはヨーロッパ室内Oに招かれるなど、ソリスト、コンサートマスター、室内楽奏者としての幅広い経験を持つヴァイオリニストです。
GWK-143
CUENTOS DE OPERA(オペラの物語)
サラサーテ:カルメン幻想曲(演奏者によるフルートとギター編)
アラン・トーマス(1967-):「こうもり」の主題による幻想曲(世界初録音)
マウロ・ジュリアーニ:グラン・ポプリ Op.126
ペドロ・ロドリゲス・キリノス(1981-):Estructuras sobre "El Condor Pasa"(演奏者によるフルートとギター編)(世界初録音)
フランソワ・ボルヌ:「カルメン」による華麗な幻想曲
アリー・デュオ - アニタ・ファルカス(Fl)、
カルロス・ナバロ(G)

録音:2018年2月、Haus Villigst(ドイツ、シュヴェルテ)
オペラ、オペレッタ、サルスエラからの有名な旋律に基づく、フルートとギターのための幻想曲集です。サラサーテとボルヌの作品はビゼーの「カルメン」、イギリスのギタリスト、アラン・トーマスの作品(世界初録音)はシュトラウス2世の「こうもり」、ジュリアーニの作品はロッシーニとドニゼッティのオペラ、そしてペルーの作曲家ペドロ・ロドリゲス・キリノスの作品(世界初録音)は「コンドルは飛んで行く」の旋律に基づいています。
「コンドルは飛んで行く」はサイモン&ガーファンクルのカバーが有名ですが、もともとはペルーのサルスエラで用いられていた旋律。ペルー出身のカルロス・ナバロが奏するギターとともに、アニタ・ファルカスの素朴なフルートがアンデス風の彩りを添えています。
GWK-144
AMORS SPIEL(キューピッドの戯れ)
ボルコム、ヴォルフ、シューベルト、ハイドン、モーツァルト、プフィッツナー、シェーンベルクらによる歌曲集
エスター・バレンティン(Ms)
アナスタシア・グリシュティナ(P)

録音:2019年3月、 ハンス・ロスバウト・スタジオ(ドイツ、バーデン=バーデン)
2018年のドルトムント国際シューベルト・コンクールで共演し第1位と聴衆賞を受賞した、エスター・バレンティン(Ms)とアナスタシア・グリシュティナ(P)のデュオによるデビュー盤。「AMORS SPIEL(キューピッドの戯れ)」のタイトル通り、シューベルトの有名な愛の歌を中心に、モーツァルト、ハイドン、ヴォルフらの歌曲やウィリアム・ボルコムのキャバレー・ソングなどを組み合わせ、喜び、嘆き、笑いなど愛の持つさまざまな側面を表現しています。バレンティンの深みがありながらも若々しい、軽やかな歌声が印象的です。
GWK-148
大聖堂
カルロ・ドメニコーニ(b.1947):コユンババ
アグスティン・バリオス(1885−1944):大聖堂
フェルナンド・ソル(1778−1839):「魔笛」からの6つのアリア Op.19
タレガ:ヴェニスの謝肉祭による変奏曲
バッハ
:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 BWV.1003
レオ・ブローウェル(b.1939):11月のある日
ローラン・ディアンス(1955−2016):リブラ・ソナチネ
フアン・カルロス・ナバロ(G)

録音:2020年5月5日−8日(シュヴェルテ、ドイツ)
フアン・カルロス・ナバロはペルー出身、ドイツのギタリスト。リマ国立音楽院で名教師オスカル・サモラに師事し、リマのヴィヴァーチェ・ギター・コンペティションで第2位を、アレキパでの国際ギター・コンペティションで第1位を獲得。渡独後はデトモルト音楽大学でアマデウス・ギター・デュオの2人に学び、その後も数々のコンクールで入賞しています。このアルバムではクラシカルギターにおける最重要レパートリーの一つであるアグスティン・バリオスの“大聖堂”をはじめ、「ギターのベートーヴェン」とも呼ばれるフェルナンド・ソルなどの王道レパートリーから、バッハの無伴奏ソナタの編曲版に至るまで高いレベルで弾きこなしており、これからギターを聴き始める人にもギターファンにも広くおすすめできる1枚になっています。
GWK-149

「新月」〜ホルヘ・ヒメネス(b.1978):サウンドスケープ 1a - チコーニア
バルトーク
:ルーマニア民俗舞曲より第3番「踏み踊り」
「三日月」 〜 ホルヘ・ヒメネス:サウンドスケープ 1b - チコーニア
作曲者不詳(1275頃):カンティガ第166番 「奇跡を讃える歌」
作曲者不詳(14世紀):イスタンピッタ
「満月」 〜 ホルヘ・ヒメネス:サウンドスケープ 2
ルチアーノ・ベリオ:ジェスティ - 二重奏曲第17番レオナルド
ホルヘ・ヒメネス:サウンドスケープ 3
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 Op.27-2より第2楽章「憂鬱」
バルトーク
:ルーマニア民俗舞曲より第6番「速い踊り」
「月食」 〜 ホルヘ・ヒメネス:サウンドスケープ 4
タルクィニオ・メールラ(1595−1665):子守歌による宗教的カンツォネッタ 「今や眠りの時」
アンナ・シュテーグマン(リコーダー)
ホルヘ・ヒメネス(Vn、ヴィエール)

録音:2020年7月21日(ディーメン、オランダ)
リコーダー奏者のアンナ・シュテーグマンとヴァイオリニストのホルヘ・ヒメネスが、慣習や様式を超えて、新しい音の世界を創出しようと試みた1枚。月は人々の行動や感情に影響を与えると考えられているため、2人は月の満ち欠けに特定の人間の表情や気分、そして音楽を関連付けることにしました。様々なリコーダーやヴァイオリン、ヴィエール(中世フィドル)を用いて、月の満ち欠けに対応した4つのセットを録音。各セットにヒメネスがこのアルバムのために作曲したサウンドスケープが置かれています。
GWK-150
友情
ブラームス:2つの歌 Op.91
ヨーゼフ・ヨアヒム:ヘブライの旋律 Op.9
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
レナ・エッケルス(Va)、
ソフィー・ハームセン(Ms)、
ジモーネ・ヴォルフ(P)

録音:2020年5月28日−30日(ブレーメン)
長きに亘って特別に親しい間柄であったブラームスとヨーゼフ・ヨアヒムの室内楽作品集。ヴァイオリニストとしてブラームスへの助言や作品の初演などを行っていたヨアヒムは、ここに収録されている「ヘブライの歌」をブラームスに献呈しました。またブラームスも、「2つの歌」の第2曲「聖なる子守唄」をヨアヒムの息子の誕生を祝って作曲しており、2人の強い“友情”を感じられるアルバムになっています。
GWK-151
Dedicated to
グリーグ:組曲 「ホルベアの時代より」 Op.40
ゲオルク・フリードリヒ・ハース(1953-):サクソフォン四重奏曲
モーツァルト:弦楽四重奏曲第21番 ニ長調 K.575
プッチーニ:弦楽四重奏曲 「菊」
ダニエル・アルバラド・ボニージャ(1985-):ビリジアンの痕跡(Viridian Vestiges)
キセノン・サクソフォン四重奏団

録音:2020年4月(ドイツ、オスナブリュック)
メンバー全員がヨーロッパ有数の名門大学、ケルン音楽大学で室内楽と現代音楽の修士号を取得しているという若き最先端のアンサンブル、キセノン・サクソフォン四重奏団のデビュー・アルバム!
弦楽器のために書かれたクラシック作品と、21世紀のオリジナル作品を「献身」をテーマに結び付けた絶妙なプログラム。古典と現代作品の組み合わせ自体はそれほど珍しいものではありませんが、演奏にあたって有名なSQのメンバーと一緒に音の響きやフレージング、アーティキュレーションを研究したり、その結果、古い曲を”間違った”楽器で演奏することにより、曲の特徴がさらに際立つことを発見したりと、アルバムとして非常に興味深く、こだわりの感じられる作品に仕上がっています。ちなみにアンサンブル名は希ガスの中でも最も希少な元素、キセノンに因んでおり、カルテットの理想とする相互作用とアンサンブル・ソノリティを体現しているとのことです。見事なブレスコントロールとまろやかな音色による極上の演奏をお楽しみください。
GWK-152
管弦楽のない協奏曲
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 Op.29より第1楽章(P独奏版)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 KV.333
スクリャービン:演奏会用アレグロ 変ロ短調 Op.18
バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971
シューマン:管弦楽のない協奏曲 ヘ短調 Op.14(P・ソナタ第3番)
エレーナ・コレスニチェンコ(P/ベヒシュタイン D282)

録音:2020年9月15日−18日(ベルリン)
エレーナ・コレスニチェンコは1981年、ウクライナに生まれたピアニスト。9歳にしてニューヨークの国連本部前やバチカンのローマ教皇の邸宅で演奏するなど、早くから溢れんばかりの才能を開花させます。18歳でドイツに渡りハノーファー音楽院でウラディーミル・クライネフに師事してその腕にさらに磨きをかけ、現在はドイツを中心に幅広く活躍しています。
本アルバムでは、ピアノは一つの小さなオーケストラであるという考え方の下、サン=サーンス自身が編曲したピアノ協奏曲第3番第1楽章のピアノ独奏版や、第3楽章にまるで協奏曲のような長大なカデンツァが置かれているモーツァルトのピアノ・ソナタ第13番、出版時は「管弦楽のない協奏曲」というタイトルがつけられていたシューマンのピアノ・ソナタ第3番などで、ピアノの持つオーケストラ性とその無限の可能性を強調しています。



このページのトップへ


このサイト内の湧々堂オリジナル・コメントは、営利・非営利の目的の有無に関わらず、
これを複写・複製・転載・改変・引用等、一切の二次使用を固く禁じます
万一、これと類似するものを他でお見かけになりましたら、メール
でお知らせ頂ければ幸いです




Copyright (C) 2004 WAKUWAKUDO All Rights Reserved.