湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5


BRIDGE
(アメリカ)


アメリカの音楽、と歴史的録音を2つの柱としており、アメリカの作曲家ではクラムとカーターのエディションが看板タイトル。歴史的録音では主に国会図書館の音源を使用し、ブダペストQ、ミルシテインなどの有名名手の他、ハイフェッツ張りの技巧の持ち主、バール・セノフスキーやウォルトンの自作自演が目玉。マーラー編曲のベートーヴェンの「第9」も話題となりました。一見アメリカのレーベルにしては地味な印象もありますが、各アイテムの内容の濃さは目を見張るものがあります。


1枚あたり(税込)


※全て税込定価。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
BCD-9001
ショパン:幻想曲ヘ短調Op.49、
シューマン:謝肉祭Op.9 、
カーター:ナイト・ファンタジーズ 他
アレックス・カリス(P)
BCD-9002
マコーヴァー:ネイチャーズ・ブリーズ、
パリの亡霊
ロバート・ブラック(指)プリズムO、
エトヴェシュ(指)アスコ・アンサンブル
BCD-9003
クラム:クリスマスのための小組曲、
ウェルニック:ピアノ・ソナタ
ランバート・オーキス(P)
BCD-9004
ギターによるロシア、ハンガリー曲集
ソル:ロシアの思い出、
イェムニッツ:ギター三重奏曲Op.33、
クルターク:ア・キス・クサヴァOp.15b他
デイヴィッド、スタロビン(G) 
ベンジャミン・ハドソン(Vn) 
キム・カシュカシアン(Va)
BCD-9005
バッハ:半音階的幻想曲とフーガニ短調BWV903、
カプリッチョ 変ロ長調BWV992、
イタリア風協奏曲ヘ長調BWV971
アンドリュー・アペル(Cemb)
BCD-9006
アイヴズ、クラム:歌曲集
アイヴス:夕焼け、ダウン・イースト、
トムが船出する、ニ輪の可憐な草花、
余興、預言者、ウェスト・ロンドン、白いかもめ、
クラム:幽霊
ジャン・デガエターニ(Ms) 
ギルバート・カリッシュ(P)
BCD-9007
マコーヴァー:歌劇「ヴァリス」(全曲) マコーヴァー(指)、
パトリック・マソン(Br)、
ジャニス・フェルティ(Ms)、
テリー・エドワーズ(Bs) 他
BCD-9008
ウォリネン:ザ・ブルー・バンブーラ 
スピノフk、3つの小品、ファンタジア
ハドソン(Vn)、オルソン(P)、
スペキュラム・ムジケのメンバー 他
BCD-9009
カーター:チェンジズ、
ソンドハイム:サンディ・ソング・セット、
ヘンツェ:カリヨン・レシタティフ・マスク、
武満徹:海へ、 他
ディヴィッド・スタロビン(G)
BCD-9010
ベートーヴェン:ディアベッリの主題による変奏曲 マイケル・エルバウム(P)
BCD-9011
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8/12/17番、
幻想曲ハ短調、ロンド ニ長調、小品集
アレック・カリス(P)
BCD-9012
ブラームス:ホルン三重奏曲変ホ長調 
リゲティ:ホルン三重奏曲
パルヴィス(Hrn)、グーデ、
フェインベルク(P)、フィリップス(Vn)他
BCD-9013
ウィリアム・ブラント:温暖な国の夜 ロビンソン(Vc)、ファインベルク(P)、
フィリップス(Vn)、スタレヴェルド(Fl)
BCD-9014
エリオット・カーターの音楽Vol.1
カーター:詳述すべき鏡、ミリンガ、
イン・スリープ・イン・サンダー、
ロバート・フロストの3つの詩
マリン(Br)、ジエジンスキー(Ms) 
オパラフ(Bs)、シャドベル(S) 他
BCD-9016
ヒンデミット、シューマン他:ヴィオラ作品集 カレン・ドレイファス(Va)、R・マクドナルド(P)
BCD-9017
ベルリオーズ:「夏の夜」Op.7 
マーラー:「子供の不思議な角笛」、
「リュッケルトによる5つの歌曲」
ジャン・デガエターニ(Ms) 
デヴィッド・エフロン(指)
イーストマン室内アンサンブル
BCD-9018
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番/第14番 トッド・クロウ(P)
BCD-9020
マコーヴァー:フローラ、真ん中へ、ブグムドラ スタロビン,フェーダー(G)、
ケネディ(Perc)、マコーヴァー(指)、他
BCD-9021
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ集Op.120-1,2 バーバラ・ウェストファル(Va)、
オッペンス(P)
BCD-9022
ギターによる現代音楽
(コルプ, マコーヴァー, サール 他)
デイヴィッド・スタロビン(G)
BCD-9023
ジャン・デガエターニ・イン・コンサートVol.1
フォーレ:イヴの歌Op.95 
ドラックマン:Dark upon the Harp
ジャン・デガエターニ(Ms)、
ルヴィジ(P)、
ドラックマン(指)
アメリカン・ブラス・クィンテット
BCD-9024(2CD)
アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ 第1〜4番 フルカーソン(Vn) シャノン(P)
BCD-9025
ジャン・デガエターニ・イン・コンサートVol.2
シューマン:女の愛と生涯、
ブラームス:ジプシーの歌、歌曲Op.72
ジャン・デガエターニ(Ms)、リー・ルヴィジ(P)、
ローレンス・ダットン(Va)
BCD-9026
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第1番〜第3番 ジェラルド・タラク(Vn)、
デヴィッド・ハンコック(Pf)
BCD-9027(2CD)
ロドリーゴ:「早起き鶏」の前奏曲 
3つのスペイン舞曲 他
グレゴリー・アラン(P)
BCD-9028
ジョージ・クラム・エディション第1集
ジョージ・クラム:歌曲集
サンフォード・シルヴァン(Br) 
スペクルム・ムジ・ムランバート・オークス(P) 他
BCD-9029
ジュリアーニ:大序曲OP.61 
創作主題による6つの変奏曲OP.20 
3つの花OP.46 他全16曲
デヴィッド・スタロビン(19世紀G)
BCD-9030
ロルニック:マケドニアン・エア・ドラミング(1990)、
サンクトゥス(1990)、バルカニゼーション(1988)他
ネイル・B・ロルニック(Perc)
BCD-9031
ジョナサン・ハーヴェイ:火の旋律、
フロム・サイレンス、ナタラジャ
キャロル・ベネット(S)、
ハリー・スターレヴェルド(fl)、
MTI室内アンサンブル
BCD-9032
シェーンベルク:月に憑かれたピエロ、
心のしげみ
ルーシー・シェルトン(S)、
オリヴァー・ナッセン(指)
ダ・カーポ室内アンサンブル
BCD-9033
ベートーヴェン(マーラー編):交響曲第9番「合唱つき」 L.A.マイヤーズ(S)、ザメート(Ms)、
J.クラーク(T) コナント(Bs)、
ペーター・ティボリス(指)ブルノPO、
ヤナーチェク歌劇場合唱団
ティボリスは、ベートーベンの「第5」、「第7」、シューベルトの「グレート」もマーラー編曲版で録音している、いわばその道の権威。主旋律を徹底的に強調しつつ、対旋律も管楽器で大々的に補強し、痛快で見通しの良い音像に仕上がっています。この手の演奏では、その版の珍しさが先立って、肝心の演奏がさっぱり…ということも少なくないですが、ティボリスの指揮は堅実でありながら無味乾燥にならず、熱い共感を感じさせる見事なもの。意図的に過激さを煽ることがないので、マーラーの「善意の加筆」がしっかりと浮き彫りにされています。
BCD-9034
タニェエフ:チャイコフスキーの未完のオペラ「ロメオとジュリエット」によるデュエット(1894)、
交響曲第4番ハ短調Op.12(1897)
ピーター・ティボリス(指)モスクワRSO、
ステラ・ツァンバリス(S)
BCD-9036
アイヴズ:ピアノ・ソナタ第2番(マサチューセツ州コンコード)
ジョン・ハービソン:ピアノ・ソナタ
ロバート・シャノン(P)
BCD-9037
ポウル・ルーザースの音楽第1集
ギターとアンサンブルの為のプラルモディーズ(1989)、
ラマの声(1983)〜増幅Vn、Cl、Pfのための、
ナイトシェイド(1986)
デイヴィッド・スタロビン(G)、
スペキュラム・ムジカーエ・カプリコーM、
ドナルド・パルマ 他
BCD-9038
フォーレ:2つのヴァイオリンのための初見視奏曲
夢のあとに、エレジー(悲歌)、
ロマンス イ長調Op.69、蝶々、他
スティーヴン・ドーン(Vc)、
バリー・スナイダー(P)
BCD-9039
ジュリオ・レゴンディ(1822〜72):ギター・コンチェルティーナ、
ピアノのための「鳥」、
ギターのための10の練習曲、セレナードイ長調
デイヴィッド・スタロビン(G) 
ダグラス・ロジャーズ(コンチェルティーナ) 他
BCD-9040
マコーヴァー:弾力、ピアノのための愛の歌 ロバート・シャノン(Keyb、P)
BCD-9041
ケージ:夢,同:ある風景の中で、
ハリソン:組曲第2番,
パーチ:ギリシャ旋法による2つの習作、
ラ・モンテ・ヤング:サラバンド他
ジョン・シュナイダー(G)、
エイミー・シャルマン(Hp)
BCD-9042
ジョン・アンソニー・レノン:ツィンガリ(1990)、
パウエル:セッティング(1986)、
バビット:ソロとデュオ(1989)、
レイノルズ:鏡の行動(1989)、
ダヴィドフスキ:シンクロニズム第10番(1992)
スタロビン(G)、D.ミルンズ(指)
BCD-9043
ヴォルペ:六音音階のデュオ(1936)、
五重唱(1956-57)、
3声部の小品〜ピアノと16の楽器のための(1960-61)
ピーター・ゼルキン(P) 
オリヴィエ・ナッセン(指)
リンカーン・センター室内楽協会
BCD-9044
エリオット・カーターの音楽Vol.2
エリオット・カーター(1908〜):8つのコンポジション(1948-93)
現代音楽集団
BCD-9045
メイスン(1954〜):弦楽四重奏曲第1番(1987)、
ホルンとトロンボーンのための二重協奏曲(1989)、
ソプラノと室内アンサンブルのためのSELF-REFRENTIAL
アルディッティSQ、
マイケル・トンプソン(Hrn)、
ディヴィッド・パーサー
BCD-9046
コープランド:アメリカの古い歌より
「ささやかな贈り物」「川のほとり」「シオンの壁」「小さな馬」ほか
ジャン・デガエターニ(Ms)、
レオ・スミット(P)
BCD-9047
スティーヴン・ジャッフェ:4つの歌曲、
ダブル・ソナタ他
ロバート・ブラック(指)プリズムO
BCD-9048
ジャン・デガエターニ・イン・コンサートVol.3
クルターク, ショスタコーヴィチ:歌曲集
ジャン・デガエターニ
BCD-9049
ディヴィッド・フェルダー:ジャーナル・カンツォーネXXXI、
ノヴェンバー・スカイ(1992)、
サード・フェース(1988−89) 他
ハービー・ソルバーガー(指)
バッファロー6月CO、
アメリカ金管五重奏団
BCD-9050
ポール・ランスキー:言葉の色、
おもいでのページ、
もうむだなおしゃべりはやめて!、他
ハナー・マッケイ(Vo)、ランダル(Vo)、
ポール・ランスキー 他
BCD-9051
ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」より3楽章、
子供のためのワルツ、ソナタ、
イ長調のセレナード、
ラグタイム、サーカス・ポルカ 他
アレック・カリス、ロバート・ルービン(P)
BCD-9052
シュラミト・ラン:室内協奏曲、東風 他 ダ・カーポ
BCD-9053
シューベルト:冬の旅 パトリック・メーソン(Br)、
フィリス・イースト(P)
BCD-9054
デンマーク現代歌曲集
(ラスムセン、セーアンセン、アブラハムセン、ルーザース)
ルーシー・シェルトン(S) 
スペクルム・ムジケ
BCD-9055
ジュリオ・レゴンディ:声楽とピアノのための4つの歌曲、
バリトン・コンチェルティーナの追想、
トゥレブル・コンチェルティータ 他
ダンナ・フォルトゥーナ(Ms) 
ダグラス・ロジャーズ(コンチェルティーナ) 他
BCD-9056
フランク・ブリッジ:春の歌、チェロ・ソナタ、
メロディ、スケルツォ、
ブリテン:チェロ・ソナタ 
スティーヴン・ドーン(Vc) 
バリー・スナイダー(P)
BCD-9057
ポウル・ルーザースの音楽第2集
ルーザース:ヴァイオリン協奏曲第1番(1981)、
ギター・ソロのためのエチュードとリチェルカーレ(1994)、
鐘(1993)、クリスマス・ゴスペル(1994)
ロルフ・シュルテ(Vc) 
ジョージ・ロートマン(指)リヴァーサイドSO、
デヅィッド・スタロビン(G,指)スペクルム・ムジケ、
ルーシー・シェルトン(S)、
オラ・ルートナー(指)マルメSO
BCD-9058
ラヴェル:歌曲集「博物誌」
ディティーユ:4つの歌、フォーレ:やさしい歌、
プーランク:冷気と火
パトリック・メーソン(Br) 
ロバート・スピルマン(P)
BCD-9059
ハイドン:歌曲集
12のクラヴィア伴奏歌曲第1部、
ナクソス島のアリアンナ
アンドレア・フォラン(S)、トム・ベギン(P)
BCD-9060
ランスキー:フォーク・イメージズ ポール・ランスキー(器楽、コンピューター)
BCD-9061
ブラック:奇想曲、Foramen Habet!、
ヴァイオリンとピアノのための3つの作品、
ストラヴィンスキー:ダンバートン・オークス協奏曲
ロバート・ブラック(指)ワルシャワPO、
プリスムO、グレゴリー・フルカーソン(Vn)、
ジェイムス・ウィン(P)、
チャールズ・アブラモヴィク(p)
BCD-9062
ブラームス:ピアノ五重奏曲
シューベルト:ピアノ五重奏曲「鱒」
ジョージ・セル(P)、ブダペストSQ
BCD-9063
ラフマニノフ:弦楽四重奏曲第1番/第2番、
ピアノ三重奏曲ニ短調Op.9「悲しみの三重奏曲」
アルトゥール・バルサム(P)、ブダペストSQ
BCD-9064
ナタン・ミルシテイン・イン・コンサート
ヴィターリ:シャコンヌ、
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ト短調BWV1001、
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(ピアノ伴奏版)、
ミルシテイン:変奏曲「パガニーニアーナ」、
ショパン:夜想曲嬰ハ短調、
ヴィニエニャフスキ:スケルツォ=タランテラ
ナタン・ミルシテイン(Vn)、
ヨーゼフ・ブラッド(P)
録音:1946年
BCD-9065
スティーヴ・マッケイ作品集〜lost&found スティーヴ・マッケイ(elect-G)
BCD-9066
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタOp.24「春」、
バッハ:無伴奏ヴィオリン・パルティータ ニ短調BWV1004、
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調Op.108
ナタン・ミルシテイン(Vn)、
アルトゥール・バルサム(P)
録音:1953年国立図書館リサイタル
BCD-9067
ハイドン:弦楽四重奏曲第67番「ひばり」、
第79番「ラルゴ」、
ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲Op.16
ブダペストSQ 
ミエチスラフ・ホルショフスキー(P)
BCD-9068
ウォリングフォード・リーガー(1885〜1961):ピアノと木管五重奏の協奏曲Op.53、
4つの音絵、デュオOp.35、新と旧、
3つのカノンOp.9、小練習曲、
木管五重奏曲Op.51
ギルバート・カリシュ(P) 
ニューヨーク木管五重奏団
BCD-9069
ジョージ・クラム・エディション第2集
クラム(1929〜):クエスト(1989〜94)、
子供のためのフェデリコの小唄集(1986)、
ナイト・ミュージック(1963、1976年改訂)
スタロビン(G)、シンタ(Sax)、
D.パルマ(Keyb)、チャールストン(Perc)他
プルヴィス(指)
ナルツキ(S)、ナイデル(fl)、S.シャイムス(Hp)
BCD-9070
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番イ長調、
楽興の時OP.94
ローゼンバウム(P)(エルサレム・ライヴ)
BCD-9071
クラム:クエスト(1994)、
ルーダース:Psalmodies(1989)、
J.A.レノン:ツィンガリ(1991)
スタロビン(G)、スペキュラム・ムジカ、
SMU/メドウズO,デイヴィッド・ミルネス(指)
BCD-9072(3CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番/第13番/
第14番/第15番/第16番、
大フーガ 変ロ長調OP.133
ブダペストSQ
BCD-9073
カール・アーゲ・ラスムッセン:練習曲と後奏曲、
バルカローレ
ロルフ・ヒント(P)
BCD-9074
ワーグナー:ジークフリート牧歌
シェーンベルク:浄夜、
ヴォーン=ウィリアムズ:タイスの主題による幻想曲
ストコフスキー(指)シンフォニー・オブ・ジ・エア
BCD-9075
レーガー:ヴィオラ・ソナタ集Op.49-1/Op.49-2 バルバラ・ヴェストファール(Va)、
G.スワン(P)
BCD-9077
思い出〜国立国会図書館の歴史的演奏シリーズ
ヘンデル:ハープ協奏曲Op.4-6、
D.G.ネーソン:黒人の主題による弦楽四重奏曲Op.19、
ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲、
グリフィス:アメリカ・インディアンの主題による2つのスケッチ、
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」〜第2楽章
ブダペストSQ、
マルセル・グランジャニー(Hp)
BCD-9078(4CD)
フェルドマン:フィリップ・ガストンのために(1984) カルフォルニアEARユニット
BCD-9079
フランセ:腕白小僧たち、プーランク:六重奏曲、
オーボエ,バスーン,ピアノのための三重奏曲、
サン・サーンス:デンマークとロシアの歌による奇想曲Op.79、
フルート,クラリネット,ピアノのためのタランテラOp.6、
ルーセル:ディヴェルティスマンOp.6
ヘクサゴン(P、木管アンサンブル)
BCD-9080
レオ・シュミット(1921〜):E.ディッキッソンの詩による33の歌曲 ロザリンド・リース(S)、レオ・スミット(P)
BCD-9081(2CD)
ジョン・ケージ:ソナタとインタリュード アレック・カリス(プリペアドP)
BCD-9082
リチャード・ワーニク(Richard Wernick):ピアノ協奏曲(1989-90)、
ヴァイオリン協奏曲(1984)*
ランバート・オーキス(P) 
グレゴリー・フルカーソン(Vn) 
リチャード・ワーニク(指)、
ラリー・ラチレフ(指)*、SymphonyII
BCD-9083
ランスキー:カンヴァゼーション・ピーシズ ポール・ランスキー(keyboad、コンピューター)
BCD-9084
ニューダンス〜ギターのための18の舞曲
ジャッフェ、モレル、カーター、ラヴィスタ、ブランド、ショーレンセン、J.A.レノン、マッキー、ワーニック、パラスケヴァス、デュアート、バビット、スタロビン、ハーヴェイ、ノアゴー、ランスキー、ルーザースの作品
デイヴィッド・スタロビン(G)
BCD-9085(2CD)
モーツァルト:弦楽四重奏曲ニ短調K.421(1943年録音)、
弦楽四重奏曲イ長調K.464(1943年録音)、
弦楽三重奏のためのディヴェルティメント変ホ長調K.563(1944年録音)、
ピアノ四重奏曲変ホ長調*(1945年録音)、
クラリネット五重奏曲イ長調K.581(1940年録音)
ブダペストSQ、ジョージ・セル(P)、
ギュスターヴ・ランジュニュ(Cl)
BCD-9086
ウィリアム・グラント・スティル:アフロ・アメリカン交響曲、
エイミー・ビーチ:交響曲第1番「ゲリック」
カール・クリューガー(指)RPO
BCD-9087
ジャン・デガエターニ古楽リサイタル
ダウランド:愛しい人よもし君が、
君たちは愛と運命に、
カッチーニ:アマリリ麗し、
美しき赤きバラ、ヴォルケンシュタイン、
ルッツァスキ、ハイネ・ファン・ヒーゼヘム、
デ・フロレンティア 全19曲
ジャン・デガエターニ(Ms)、
ポール・オデット(lute)
ジュディス・ダヴィドフ(Gamb、ヴィエール)、
フィリップ・ウェスト(ショーム)
BCD-9088
ヒンデミット:無伴奏チェロ・ソナタOp.25-3、
チェロ・ソナタ(1948)、チェロ・ソナタOp.11-3、
カプリッチョOp.8-1、踊るカエルの変奏曲
ウェンディ・ワーナー(Vc) 
アイリーン・バック(P)
BCD-9089
エドワード・マクダウエル:4つの交響詩「ローランの歌」〜2つの断片、
ハムレット/オフェーリアOp.22、
ランスロットとエレーヌOp.25、ラシアOp.29
カール・クリューガー(指)RPO
BCD-9090
エリオット・カーターの音楽第3集
エリオット・カーター:ピアノ曲全集
ソナタ(1945-46)、90+(1994)、
ナイト・ファンタジー(1980)
チャールズ・ローゼン(P)
BCD-9091
アンドリュー・イムブリー:レクイエム(1984)、
ピアノ協奏曲第3番(1991)
ロートマン(指)リヴァーサイドSO、
サッファー(S)、フェインベルク(P)、
ニューヨーク・ヴィルトゥオーゾ・シンガーズ
BCD-9092(2CD)
モートン・フェルドマン:不自由なシンメトリー(1983) カリフォルニアEARユニット
BCD-9093
ガンサー・シュラー:バスーン,弦楽四重奏とピアノのための六重奏曲(1986)、
ギターのための幻想組曲(1994)、
ヴァイオリンとピアノのためのデュオローグ(1981)
シュラー(指)、マイケル・フィン(Fg)、
ミロSQ、アブラモヴィック(P)、
スタロビン(G)、フルカーソン(Vn)
BCD-9094(2CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲(ヴィオラ演奏版全曲) バルバラ・ヴェストファール(Va;1570年ガスパロ・ダ・サロ製ヴィオラを使用)
BCD-9095
ジョージ・クラム・エディションVol.3
クラム:スター・チャイルド(1977)、犬の世界(1998)、
3つの初期の歌曲(1947)
ナルツキ(S)、ジョゼフ・アレッシ(Tb)、
チェザレチーク(鐘)、
トーマス・コンラン(指)ワルシャワPO&cho、
スタロビン(G)、アン・クラム(S)、
ジョージ・クラム(鐘、Perc、P)
BCD-9097
ダヴィドフスキ:フラッシュバックス(1995)、
フェスティーノ(1(1994)、ロマンチェロ(1983) 他          
NYニュー・ミュージックEns、
ピアソン(Ob)、キーエズ(Vn)、
スタロビン(電子音、G) 他
BCD-9098
ミランダ・ワグナー:フルート,弦楽,打楽器のための協奏、
ルーザース:「パーセル変奏曲」より協奏曲
マーク・マンダラーノ(指)、
ダンケル(Fl)、ウェストチェスターPO、
A.デイヴィス(指)BBC響
BCD-9099(3CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲「ラズモフスキー第1番〜第3番」Op.59-1〜3、
弦楽四重奏曲第10番/第11番
ブダペストSQ
【ヨーゼフ・ロイスマン(第1Vn) アレクサンダー・シュナイダー(第2Vn) ボリス・クロイト(Va) ミッシャ・シュナイダー(Vc) エドガー・オルテンベルク(ラズモフスキー第3番のみ第2Vn)】
録音:1941年10月26日、1960年4月1日、1946年3月6/7日、1941年9月7日、1940年3月3日
BCD-9100
ニールセン:5つの歌、
ランゴー:弦楽四重奏曲第3番、
ニールセン:ヴァイオリン協奏曲
ベルテルセン(Bar)、ステンゴー(P)、
ミロSQ、J.ワグナー(指)、
松山サエカ(Vn)、オーデンスSO
BCD-9101(2CD)
バッハ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ グレゴリー・フルカーソン(Vn)
BCD-9102
グラズノフ:2つの即興曲、ピアノ・ソナタ第2番、
主題と変奏曲、ピアノ・ソナタ第1番
デュアン・フルバート(P)
BCD-9103
ランスキー:アイドル・チャッター・ジュニア、
ライド、ルッキング・バック、ヘヴィ・セット、
ダンストラックス:リミックス
ポール・ランスキー
BCD-9104
シュニトケ:ヴァイオリン・ソナタ第1番、
パガニーニ、ヴァイオリン・ソナタ第2番
ショスタコーヴィチ追悼の前奏曲
ジョアンナ・クルコヴィチ(Vn)、
セルゲイ・シェプキン(P)
BCD-9105
ジョージ・クラム・エデョションVol.4
ジョージ・クラム:時代精神、夏の晩のための音楽
スーザン・グレイス、アリス・リバック(P)、
ジョン・キンジー、デイヴィッド・コルソン(Perc)
BCD-9106
E・ハルフテル(1905-1989):ピアノ曲全集 アダム・ケント(P)
BCD-9107
ソル、ジュリアーニ:ギター作品集 デイヴィッド・スタロビン(G)
BCD-9108(2CD)
マールボロ音楽祭50周年記念アルバム
(1)ベートーヴェン:4手ピアノのための行進曲Op.45
(2)ヴェルディ:弦楽四重奏曲、
(3)シューベルト:岩の上の牧人、
(4)メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲Op.13、
(5)バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント、
(6)クルターグ:木管五重奏曲Op.2、
(7)クルターグ:ミハイ・アンドラーシュへのオマージュ、
(8)リゲティ:弦楽四重奏曲第1番
(1)リカド,ホルショフスキ(P)、
(2)カルミレッリ、グラナ、ストロンギン(Vn)、レオナルド(Vc)、
(3)ヴァレント(S)、ライト(Cl)、ゼルキン(P)、
(4)ランバート、ヒロコ・ヤジマ(Vn)、ムーアクロフト(Va)、シャオ(Vc)、
(5)ヴェーグ(指)マールボロ音楽祭弦楽合奏団、
(6)デュセヴィック(fl)、ヴルブスキ(Ob)、ラジネク(Cl)、ゴールドベルク(Fg)、デュッシング(Hrn)、
(7)ウォーターズ、セペス(Vn)、トロイ(Va)、パルム(Vc)、
(8)キム,チョ(Vn)、ジョンソン(Va)、パルム(Vc)
BCD-9109
クラーク:ヴィオラ・ソナタ, 
ヴュータン:ソナタ 変ロ長調,
エネスコ:演奏会用小品
バーバラ・ウェストファル(Va) 
ジェフリー・スワン(P)
BCD-9110
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番Op.25 
シューマン:ピアノ五重奏曲Op.44
ブダペストQ、アルトゥール・バルサム(P)
BCD-9111
エリオット・カーターの音楽第4集
Shard(1997) 、Luimen(1997)、
Tempo e Tempi(1999)、
4つティンパニのための8つの小品(1950/1966)
スペクルム・ムジカ、スーザン・ナルキ(S)、
ダニエル・ドラックマン(Perc)
BCD-9112
ダヴィドフスキ:Shulamit’s Dream、
Scenes from Shir ha―Shirim、聖書の歌
ナルキ(S)、リヴァーサイド(S)、
ジョージ・ロスマン(指)、
パルナッスス、アンソニー・コルフ(指)
BCD-9113
ジョージ・クラム・エディションVol.5
復活祭の夜明け(1992)、天上の力学(1979)、
魅入られた風景(1984)、行列聖歌(1983)、
復活祭の夜明け(1982)
ドン・クック(カリヨン)、
ロバート・シャノン(P)、ハエウォン・ソン(P)、
トーマス・コンリン(指)ワルシャワPO
BCD-9114
フリーダム
ザ・ゴールデン・ゲート・カルテット&ジョシュ・ホワイト・イン・コンサート
ザ・ゴールデン・ゲート・カルテット、
ジョシュ・ホワイト 
録音:1940年国会図書館ライヴ
BCD-9115(2CD)
バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調BWV1013、
フルート・ソナタ:BWV1030〜1035
スーザン・ロートルス(fl)、
ケネス・クーパー(Fl)
BCD-9116
ヴォルペ:ソナタ第1番(1925)、
バトル・ピース(1943-47)、
アダージョ(1920)、タンゴ(1927) 他
デイヴィッド・ホルツマン(P)
BCD-9118
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ イ長調Op.100、
ソナタ楽章、プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
バール・セノフスキー(Vn)、
ゲイリー・グラフマン(P)

録音:1975年3月14日ワシントン国会図書館
BCD-9119
アラン・シャルマン:イスラエル国歌「Haktiva〜希望」(アラン・シャルマン編曲)/レナード・バーンスタイン(指)、
シャルマン:ヴァイオリンと管弦楽のための主題と変奏/E.ヴァルディ(Vn) F.ブラック(指)、
クラリネットと弦楽のためのランデヴ/A.ガロドロ(Cl)、S.アンテク(指)
弦楽のためのノクターン、管弦楽のためのワルツ/以上,M.カティムス(指)
ローレント序曲/グイド・カンテッリ(指)
現代人のためのメヌエット、ボップ・ガヴォット/以上,D.ギリス
全て、NBC響

録音:1947年
BCD-9120
ブライアン・ファーニホー(1943〜):Flとピアノのための4つのミニアチュア(1965)、
独奏Flのための「夢の歌」(1970)、
独奏Flのための「ユニティ・カプセル」(1975-1976)、
独奏Flのためのスペルスクリプティオ(1981)、
カルチェーリ・ディンヴェンツィオーネ(1984)、
ムネモシネ(1986)
コルベイン・ビャルネイソン(Picc、fl、BassFl)、
ヴァルゲズル・アンドレスドッチル(P)
BCD-9121
ラコフスキ:エチュード・フロム・ブックスU、V、W エイミー・ディサナヤケ(P)
BCD-9122
ポウル・ルーザースの音楽第3集
協奏曲集ルーザース:パガニーニ変奏曲、
海中の都市、アニマ
ヤン・ワグナー(指)、
オーデンスSO、スタロビン(G)、
エイシング(C-Alt)、フカチョヴァ(Vc)
BCD-9123
アーヴィング・ファイン(1914〜62)の音楽
父ウィリアム、ヴァイオリン・ソナタ、
木管四重奏のためのパルティータ、
弦楽四重奏曲、コラール・ニューヨーカー
カヴァフィアン(Vn)、オッペンス(P)、
コロラドQ、ゼフィロス五重奏団、
スクリブナー(指)室内cho
BCD-9124(3CD)
マクダウェル:組曲第1番、第2番「インディアン」、
ホラティオ・パーカー:ヴァテク、
ハーバート:ヒーローとレアンドロス、
アーサー・フェアウェル:「山の神」組曲、
ヘンリー・ハドレー:交響曲第2番「四季」、サロメ
カール・クルーガー(指)RPO
BCD-9125
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番、
ヴェニスの謝肉祭、
7つのカプリース第9、13、15、17、21、24、20番、
胸騒ぎOp.13
ジノ・フランチェスカッティ(Vn) 
アルトゥール・バルサム(P)
BCD-9126
ポール・ランスキー:ABC、カウントダウン、
アルファヌメリック・ソング「1ろは2ほへ10」、
おもしろい数、模様の模様、Aは、
もう一度言ってごらん、それらがあったように、
う〜〜〜んっと、フォークソング
ハンナ・マッケイ、ポール・ランスキー(朗読) 
グラディ・クライン(アートワークとアニメーション)
BCD-9127
ジョージ・クラム・エディションVol.6
ジョージ・クラム:永遠の光(ルクス・エテルナ)、
牧歌的ドローン*、4つの夜想曲**、
格言的変奏曲**、
時のエコーと川#
デガエターニ(Ms)、
ウェルニック(指)
ペン・コンテンポラリー・プレイヤーズ 
ダゴスティーノ(Org)*、
ロバート・シャノン(P)** 
ファルカーソン(Vn)**、
コンリン(指)ワルシャワPO#
BCD-9128
エリオット・カーターの音楽第5集
(1994〜2002年の作品)
スティープ・ステップス(2001)/ヴァージル・ブラックウェル(バスCl)、
2つの転換/チャールス・ローゼン(P)、
オーボエ四重奏曲/スペクルム・ムジケ、
空想第2番「アイヴズの思い出」/フレッド・シェリー(Vc)、
波止場にて/ガラガー(Va)、コルケイ(Fg)、
挑戦と愛について/トニー・アーノルド(S)、グリーンベルグ(P)、
空想第1番/フレッド・シェリー(Vc)、
再掘り出し物/チャールス・ローゼン(P)、
ヒヨク/ナイディック&大島あやこ(Cl)
左記参照
BCD-9129
ヴィラ・ロボス:管弦楽作品集
ウイラルプ、ブラジル風バッハ第4番、
皇帝ジョーンズ
ジャン・ワーグナー(指)オーデンセSO
BCD-9130
ヒナステラ:管弦楽作品集
「エスタンシア:」組曲、クリオージャ・ファウスト序曲、オランタイ、パンペアナ第3番
ジャン・ワーグナー(指)オーデンセSO
BCD-9131
ジェイムズ・プリモッシュ:ピアノとシンセサイザーのためのソナタ・ファンタジア、
リチャード・ワーニック:ピアノ・ソナタ第2番
ランバート・オーキス(ピアノ、シンセサイザー)
BCD-9132
ジャスト・ギターズ
カーター・ショルツ:リズミコンTハリー・パーチ:ホボ・パブロからの手紙、1942年12月、3つの侵入テリー・ライリー:新しいアルビオンのハープジョン・シュナイダー:ラメント
ジョン・シュナイダー(G、ヴォーカル)、
ジャスト・ストリングスのメンバー

BCD-9133(2CD)
ウォルトン自作自演集
ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲、
交響曲第1番、管弦楽のためのパルティータ、
「ヘンリー5世」〜“彼女の柔らかい唇に触れて別れよう”、“ファルスタッフの死”
ウィリアム・ウォルトン(指)
ニュージーランドSO 
バール・セノフスキー(Vn)
 
録音:1964年(モノラル・ライヴ)
バール・セノフスキー(1925-2002)はアウアーの孫弟子にあたる名手。この協奏曲を献呈されたハイフェッツはアウアーの弟子ですから、セノフスキーにとって浅からぬ因縁を持つ曲と言えるのでしょう。とにかく最後まで一貫して気迫が凄まじく、テクニックは兄弟子のハイフェッツも震撼させかねない全く隙のない冴え渡り方で、しかも輝かしい美音の大放射!この曲の容量の限界まで持てる感受性の全てを影し尽くしています。第1楽章冒頭のただでさえ甘美なテーマをキューッと胸を締め付けるその美音に恍惚!十分にむせび泣きながら自らは厳しく律する精神力が伝わるので、感銘もひとしおです。曖昧さを許さないフレーズ表出を支える意思の力、特に高音域の伸びで見せる精神的な充溢ぶりも鮮烈です。第2楽章は求心力の高さと共に更に深い没入を見せ、終楽章では弓圧を変幻自在に操りつつ、激情のうねりを徹底表出。最後の8:56以降のオケとの熱い一体感と共に迫る壮絶な切り込みは、脳髄直撃!テーマを完璧なフォルムで再現する箇所の緊迫感にも言葉が出ません。伴奏の域を超えたウォルトンの指揮とオケの巧さにも唖然。そのことを最も痛烈に感じるのが「パルティータで、この曲の凄さをまざまざと突きつける妥協のない表現力の応酬です!第1曲目は単に豪奢な音の饗宴に止まらず、灼熱の精神が漲り、全ての音が極度に激高しているにもかかわらず、全く破綻を見せないオケのテクニックとスタミナも驚異的です。作曲家の自作自演は、聴き手を感動させようとするよりも、自分のイメージを引き出すのに専心して、ドライな後味しか残らないことも多いですが、第2曲でのエキゾチックな空気と色彩の生々しい表出力は、オーケストラを真に知り尽くし、音楽を心から愛してやまないウォルトンの息づかいをダイレクトに感じることができます。終曲での生命の塊と化した強固なリズムの打ち込みも、手に汗握ります。なお、録音はモノラルではありますが、音に奥行きを感じ、Orfeoのモノラル後期の放送音源のような完璧なバランスが維持されているのが驚異で、この演奏の凄さを伝えきっているのも嬉しい限りです。【湧々堂/殿堂入り】
BCD-9134
ユーディ・ワイナー(1932〜)作品集
マドリガル第2番「女性の声」*、
オーボエ四重奏曲、ホルン三重奏曲
D・ラベレ(S)*、ワイナー(指)アンサンブル*、
ペギー・パーソン(Ob)、
ジェームズ・バスウェル(Vn)、
ジーン・ライフ(Hrn)、ワイナー(P)
BCD-9135
ミルトン・バビット世界初録音集
クァルトレインズ(1993)、
マニフォルド・ミュージック(1995)、
私の終わりは私の始まり(1978)、
ソロとデュエット(1989)、
白鳥の歌第1番(2003)
トニー・アーノルド(S)、
ナイディック&大島あやこ(Cl)、
ダゴスティーノ(Org)、
ブルースタイン(Cl)、
W.アンダーソン&オ−レン・フェーダー(G)、
ミラースキー(指)シニュス・アンサンブル
BCD-9136
ルーザース:ギター協奏曲第1番「サロモディーズ」、
練習曲とリチェルカーレ、
ギター協奏曲第2番「パガニーニ変奏曲」
スタロビン(G) 
ジャン・ワーグナー(指)オーデンセSO、
D.パルマ(指)スペキュラム・ムジカエ
BCD-9137
シュルマン:クラリネットと弦楽四重奏のためのランデヴー、
ドビュッシー:弦楽四重奏曲、
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調、
マリピエロ:弦楽四重奏曲第1番
ベニー・グッドマン(Cl)、
ストィヴサンQ
BCD-9138(2CD)
グイド・デイロ:桃色下履きワルツ、
キスメット・フォックス・トロット、エジプト幻想曲、
気にしないポルカ、月光ワルツ、
ナポリタン・ポルカ 他、全47曲
ヘンリー・ドクトルスキ(Accord)
BCD-9139
ジョージ・クラム・エディションVol.7
クラム:「丘の上に」「ブラック・エンジェルス」
アン・クラム(S) 
ジェイムズ・フリーマン(指)
オーケストラ2001、
ミロQ
BCD-9140
マーティン:前奏曲とフーガ集 パート2 ヘンリー・マーティン(P)
BCD-9141
ジャッフェ:ヴァイオリン協奏曲 
オーボエと5つの楽器のための室内協奏曲*
グレゴリー・フルクカーソン(Vn)、
ドナルド・パルマ(指)オーデンセSO
スティーヴン・テイラー(Ob)*、
パーヴィス(指)スペクラム・ミュジカエ*
BCD-9142
グレチャニノフ:歌曲集(雪片,猫やなぎ,小さな子牛について,森の中で,親指トム,地の精たち,夜,霜,ユキノハナ,タリタリ 他) ジョージン・レジック(S)、
ウォーレン・ジョーンズ(P)
録音:1996年12月
BCD-9143
ポウル・ルーザースの音楽第4集
おとぎ話、ピアノ・ソナタ第2番*、
深き淵より**、コンチェルト・イン・ピース#
ソリヨム(指)ノルデンO、
トーマス・アデス(P)*
クアトロ・マニ・ピアノ・デュオ、コルソン(Perc)**、
アンドルー・デイヴィス(指)BBC響#
BCD-9144
ギターを伴う現代作品集Vol.6
スタロビン:ジョシュア変奏曲、
クラム:犬の世界、リプタク:フォルラーヌ、
メリンダ・ワグナー:アラベスク、
ウェルニク:トロカイック・トロット、
シュラー:幻想組曲、カーター:ルイメン、
ランスキー:恥知らずなサラバンド
デイヴィッド・スタロビン(G) 
ジョージ・クラム(パーカッション) 
ウィリアム・パーヴィス(指)
スペキュラム・ムジカエ
BCD-9145
コープランド:劇場のための音楽、
2つのバラード*、エレジー*、
エル・サロン・メヒコ(トスカニーニのためのピアノ版)#、
13楽器のための「アパラチアの春」
リッチマン(指)
ニューヨーク・ハーモニー・アンサンブル
ユージン・ドラッカー(Vn)*
ウォルシュ(P)、ダットン(Va)#
BCD-9146
セシル・テイラー:アルゴンクイン(Algonquin) セシル・テイラー(P)、マット・マネリ(Vn)
BCD-9147
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番「幽霊」、
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番
ジュピター・トリオ
〔アンジェロヴァ(P)、
R.ウォーターズ(Vn)、ジュリアン・ハーシュ(Vc)〕
BCD-9148
モーツァルト:4手のための作品集
四手のためのピアノ・ソナタ変ロ長調K381/
ハ長調K521/変ロ長調K358/ヘ長調K497、
アダージョとアレグロ ヘ長調K594
ナディア・レイゼンベルク(P)、
アルトゥール・バルザム(P)
BCD-9149
ダン・トゥルーマン:機械言語、罠、
偽の骨董品、春のリズム、静けさ、アカペラ
アンナ・リム(Vn)、
ダン・トルゥーマン(電子Vn) 
エイミニ(Vc)、ダニー・トゥニック(Perc)、
ダエダルスSQ、
タラブ・チェロ・アンサンブル 他
BCD-9150
リデルマン:目覚める舞踊、渦巻く流れ、開放弦 デイヴィッド・タネンバウム(G)
イヤープレイ(アンサンブル)
エスターライヒ(指)
バーデン=ヴュルテンブルク青年ギターO
BCD-9151
マルタン:ピアノのための8つの前奏曲、
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番、
バルトーク:ピアノ・ソナタ
ダイアン・ウォルシュ(P)

録音:1990年デジタル
ダイアン・ウォルシュは、1960年代から1970年代にかけて数々のコンクールを制覇し、すでに30年以上のキャリアを持つピアニスト。
BCD-9152
ジョン・ハービソン:ミラバイ歌曲集(6曲)、
シューベルト
:ズライカT D.720、
 ズライカU D.717、秘めた恋 D.922、
 不幸な男 D.713、
サン=サーンス
:ポプラの葉、
フォーレ
:水の上の白鳥、
コルンゴルト
:永遠(5曲)、
リチャード・ウィルソン
:3人の画家
ジョージン・レシック(S)、
ウォーレン・ジョーンズ(P)

録音:1997年 デジタル
ジョン・ハービソン(1938年生まれ)が、中世インドの女性詩人ミラバイの詩(の英訳)に曲をつけた6曲が珍しく、コルンゴルトも女声によるのは少ないです。ジョージン・レシックはペンシルヴェニア出身のソプラノ、1980、90年代にモーツァルトなどを中心にヨーロッパでも人気がありました。
BCD-9153
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番、
 楽興の時 D.780
アンドルー・ランゲル(P)

録音:2002年デジタル
アンドルー・ランゲルは、1948年シカゴ生まれ、コロラド育ちのピアニスト。豊かな音楽性、表現力、詩情の持ち主。このアルバムでも彼は必要とあれば淡々とした表情の中にも、前へ進むのをためらうような独特のアゴーギクと温かな情感を込め、独特の味わいがあります。
BCD-9154
ショパン:ワルツOp.70-3,ワルツOp.70-2,
ワルツ Op.69-1「別れ」,ワルツ Op.34-3,
ポロネーズ Op.26-2、
クリスティアン・ウォルフ:ペルーのハネムーン、
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番、
ファッテイン・ヴァーレン:変奏曲 Op.23、
ハイドン:ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI-49、
ストラヴィンスキー:タンゴ
アンドルー・ランゲル(P)

録音:1998-1999年デジタル
ショパンの作品を中心としつつ、間にクリスティアン・ウォルフの1990年の作品、モーツァルト、ハイドンのソナタ、ノルウェーのファッテイン・ヴァーレン(1887-1952) の無調音楽を挟むなど、問題意識に満ちたプログラム。 
BCD-9155
ジョージ・クラム:マクロコスモス第1集&第2集、
来世への響き 、クワットロ・マーニ
ロバート・シャノン(P)
スーザン・グレイス&アリス・リバク(ピアノ・デュオ)

録音:2003年デジタル
「マクロコスモス」は1970年代初めの作品で、第1集、第2集とも各部4曲の三部、計12曲の小品集。「来世への響き」は、2002年の作品で、これが初録音。4音による固執音形が繰り返され、そこに2台ピアノが主張。。70歳を過ぎたクラムの円熟を感じさせる作品。
BCD-9156
バーバーとレオンタイン・プライスの共演
プーランク:ポール・エリュアールの5つの詩、
バーバー:さあ眠れ Op.10-2,ひなぎく Op.2-1,夜想曲 Op.13-4,ヌヴォレッタ Op.25,隠者の歌 Op.29、
アンリ・ソーゲ:予言者、
プーランク:「あなたはそういう人(C'est ainsi que tu es)」、
フォーレ:川のほとりで(Au bord de l'eau)Op.8-1

バーバー:6つの民謡*、シューマン:異郷で*、
メンデルスゾーン:それは本当か*、
C・P・E・バッハ:修道女の歌*、
ブラームス:愛する人のもとへ*、死*、それは暗い夜*、
シューベルト:泉のほとりの若者 D.300*
レオンタイン・プライス(S)
サミュエル・バーバー(P)
サミュエル・バーバー(P、T)*
録音:1953年10月30日、リサイタル、1938年12月26日*
世紀の復刻です。まだ20代のプライスの気品溢れる美声だけでなく、彼女の芸術を絶賛していたサミュエル・バーバーがその伴奏を務め、さらになんとピアノ弾き語りでシューマンなどの歌曲を披露しているのです!彼は声楽も正式に学んでいるので、技術的に全く問題ないばかりか、温かなクリーミーなバリトンには思わず息を飲みます。深々とした発声から、俊敏な滑舌で楽しい表情を引き出す技まで見事なコントラストで描き分ける力量を堪能してください。プライスのリサイタルは1953年10月30日、バーバーの歌は、1938年12月26日の良質モノラル録音。
前半は、1953年10月30日にワシントンDCで行われた名ソプラノ、レオンタイン・プライスのリサイタル。伴奏はサミュエル・バーバー。バーバーはプライスの熱心な賛美者でした。当時プライスは26歳。バーバーの感受性豊かな伴奏によって会場が興奮していく様子も窺えます。後半は何とバーバーの弾き語り!滑らかに響くバリトンの美声に驚愕!バーバーは正式に声楽を学んでいますが、単なる余技ではなく、心に迫る語り口は本当に衝撃です! 【湧々堂】
BCD-9157
デヴィッド・ラコウスキ:練習曲集第2集(24曲) アミ・ディサナヤケ(P)

録音:2003年デジタル
どの曲にも副題がついており、たとえば「スライディング・スケール」、「ニューヨークを蝕むウィルス」、「バン!」などなど。いずれも精緻に描かれた音楽。 
BCD-9159
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30〜32番 ヴィクター・ローゼンバウム(P)

録音:2004年1月8日デジタル録音
ヴィクター・ローゼンバウムはソリスト、室内楽奏者としてアメリカ、ヨーロッパ、アジア、など世界各国で活躍。また、現在においてもマスタークラスや講義を世界各地で開催しており、日本でも馴染み深いアーティストの一人。ローゼンバウムの力強く丁寧な解釈は、ベートーヴェン好きな方には広く受け入れられるだろうことでしょう。 
BCD-9160
ドホナーニ(1877〜1960):ハープと室内管弦楽の為のコンチェルティーノOp.45、
六重奏曲Op.37*、ピアノの為の6つの小品Op.41#
レオン・ボトスタイン(指)アメリカSO、
サラ・カトラー(Hp)、
エリカ・キースウェッター(Vn)*、
カレン・ドレフュス(Va)*、ユージン・モイエ(Vc)*、
ジェフリー・ラング(Hrn)*、ダイアン・ウォルシュ(P)*、
トッド・クロゥ(P)#

録音:2001年5月、2003年5月*、2004年2月#
ドホナーニ(1877〜1960)はブタペスト音楽院で学んだのち、ダルベールからピアノを学び、ピアニストとして名声を博した。ベルリン高等音楽学校、リスト音楽院で教鞭をとり、1949年アメリカに移住。作品はブラームスの影響の濃い後期ロマン派の作風を示し、ハンガリーの民族的要素は多くありません。1952年に作曲されたコンチェルティーノはロマン派的要素の強い作品ですが、若干のフランス風な遊びも感じられます。叙情的な一楽章ではハープの旋律が際立って美しく、メンデルスゾーンの影響を受けている2楽章、そしてハープとデリケートなオーボエが奏でる繊細なテーマが魅力の3楽章。静かに心休まる演奏が楽しめる1枚。
BCD-9163
コントラバスの対話
ロッシーニ:二重奏曲、
パティトゥッチ:ルート,優美、
テレマン:ソナタ第2番、
ボッテジーニ:大二重奏曲第2番、
ダルビー:マックファーソンがわめきたてる、
グリエール:子守唄、エルガー:二重奏曲、
フランセ:バロック風二重奏曲
ジェレミー・マッコイ(Cb)、
スティーヴン・ドアン(Vc)、
ジョン・パティトゥッチ(Cb)、
ホイットニー・クロッケット(Fg)、
ローラ・ギルバート(Fl)、イーラ・ウェラー(Va)、
デミアン・オースティン(Tb)、ユン・ハン(Hp)

録音:2003年、2004年
コントラバスと様々な楽器のデュオ曲を9曲集めたユニークなCD。ジェレミー・マッコイは1963年トロント生まれ、メトロポリタン歌劇場のコントラバス奏者を20年務め、現在首席奏者。
BCD-9164
シューマン:幻想小曲集 Op.73、
 民謡風の5つの小品 Op.102、
 アダージョとアレグロ.変イ長調Op.70、
 3つのロマンスOp.94、
クララ・シューマン
:3つのロマンス Op.22
ウィリアム・パーヴィス(Hrn)、
ミハエ・リー(P)

録音:2003年6月10−13日
ウィリアム・パーヴィスはソリストとして、またニューヨーク木管五重奏団、セントルーク・オルフェオ管弦楽団のメンバーとしても活躍するホルン奏者。

BCD-9165
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
第1番、第3番、第9番「クロイツェル」
ヘンリク・シェリング(Vn)、
ゲイリー・グラフマン(P)

録音:1971年12月3日、1970年12月10、11日、アメリカ議会図書館・クーリッジ・オーディトリウム、ライヴ
表面的な音色の美しさではなく、ヴィヴラートの加減、アーティキュレーション、端正な構築などを一体化させた真に美しいニュアンスを追及し続けたシェリングの芸風を知るのに絶好のCDです。ホールトーンや、編集による残響操作など一切ない自然な録音なので、目の前で弾いているような距離感でその持ち味が手に取るように伝わります。「クロイツェル」序奏のなんと入念なこと!ヴィヴィラートとノンヴィヴラートの配分が絶妙を極め、有機的にフレーズが息づく最良の配慮がなされているのに驚きます。主部移行は熱気が生々しく伝わりますが、グラフマンのピアノと共に勢いに任せるのでなく、音楽のニュアンスを自覚しながら魂のこもったフレージングが感動的で、第2主題の陰影の濃さはその象徴。第2楽章では究極のレガートを堪能!水平に美しく漂うばかりか、音が立体的に刻印され、その音色の深さ+に釘づけです。終楽章の暑さも相当なものですが、造型をガッチリ制御した緊張が全体を貫き、しかもリズムを徹底的に感じながら呼吸感を絶やさないので、単に馬力で乗り切った演奏とは説得力が違います!コーダ6:29からの音の引き伸ばしの際のヴィヴラート!曲がまもなく終わろうとするこの瞬間に放つ輝やかしくも厳格なヴィヴラートは本当に衝撃的です!グラフマンのピアノは、持ち前のヴィルトゥオーゾぶりをチラッと垣間見せつつ、シェリングと共に強固な音楽作りに専心しています。
BCD-9166
ソル:ギター作品集
練習曲第23番ト長調、第17番ハ長調、第12番イ長調、アレグロ・モデラートホ短調、村人たちの変奏曲、カンタービレイ長調、アンダンテ ニ短調、練習曲第2番イ長調、練習曲(ルソン)第13番ハ長調、メヌエット ヘ長調、アンダンティーノ イ短調、ロンド ニ長調、入と主題の変奏 Op.20、アンダンティーノ イ長調
デイヴィッド・スタロビン(G)

録音:2004年
デイヴィッド・スタロビンは、ソルとジュリアーニのギター作品集(BCD-9107)はありましたが、ソル単独のアルバムはこれが初めて。彼一流の品の良い音色と、気持ちよい歌の魅力を発揮しています。
BCD-9168(2CD)
歌曲集の発達
クロイツァー:さまよいの歌曲集、
コルネリウス:花嫁の歌曲集、
タールベルク:6つのドイツ歌曲、
イェンセン:スペインの歌の本による7つの歌、
ウェーバー:恋人を失った時の気持ち(4曲)、
クラ:オマル・ハイヤームのルバイヤート、
シマノフスキ:色とりどりの歌Op.22、
キュイ:4つのソネット Op.48、
オネゲル:「小さな人魚」による3つの歌、
ラングストレム:「海の夏」(10曲)、
マリピエロ:「形見」(3曲)、
パラディール:「風に舞う葉」(6曲)
ジョージン・レジック(S)、ウォーレン・ジョーンズ(P)

録音:2003年5-7月
CD1は、概ね1860までのドイツの歌曲集を5つ集めています。ウェーバーを除けば、コンラディン・クロイツァー(1780-1849),シジスムント・タールベルク(1812-1871),ペーター・コルネリウス(1824-1874),アドルフ・イェンセン(1837-1879)と、作曲家としていずれも知名度は高くない人ばかりですが、この時代のドイツ・ロマン派の音楽が心地よいものです。CD2は、19世紀末から20世紀初頭にかけての各国の歌曲集。ジョージン・レジックは、ペンシルヴァにア出身のソプラノ。1980年代にヨーロッパで活躍し、エストマンが指揮するモーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」の録音でデスピーナに起用されるなど、人気を博して広く活躍しまた。
BCD-9169
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」(3種の演奏)
(1)トーマス&バーバラ・ウォルフ製作のフォルテピアノを使用
(2)ベーゼンドルファー・インペリアル・コンサート・グランドを使用
(3)R.J.リギア製作のフォルテピアノを使用
ランバート・オーキス(P)

録音:2003年8月26、27日
ベートーヴェンの熱情ソナタを、三種の異なった楽器で演奏するという面白い試み。トーマス&バーバラ・ウォルフ製作のフォルテピアノは、ベートーヴェンの友人の一人ナンネッテ・シュトライヒャーの1814−1820年頃のフォルテピアノに基づいたもの。ナンネッテの父は初期のピアノ製作者で、彼女は夫アンドレアスとその仕事を受け継いでいました。リギア製作のフォルテピアノは、1830年頃のウィーン・モデルによるもの。演奏時間が最大1分も違うのは楽器の特性によって解釈を変えているため。ランバート・オーキスは、アンネ=ゾフィー・ムターの伴奏ピアニストとして知られていますが、ソリストとしても非常に高い評価を得ており、また古楽ピアノに積極的に取組んでいます。
BCD-9173
ヴィヴァルディ:リコーダーと弦楽のための協奏曲集
協奏曲ト長調RV443、協奏曲イ長調RV108、
シンフォニア ロ短調RV169、
協奏曲ト長調「アラ・ルスティカ」RV151、
協奏曲ハ短調RV441、
トリオ・ソナタ.ニ短調「ラ・フォリア」RV63、
トリオ・ソナタ.変ロ長調RV76、協奏曲ハ長調RV444
ルベル・バロック・オーケストラ、
ヨルグ=ミヒャエル・シュヴァルツ(Vn、指)、
マティアス・モート(リコーダー)

録音:2003年2月
フランス・バロックの作曲家を名に戴くルベル・バロック・オーケストラは2001年に9.11同時多発テロの犠牲者を悼むコンサートでモーツァルトのレクイエムを演奏して以来、国際的な活動を展開。1991年オランダで結成され、主にアメリカで活躍する新しい古楽合奏団です。ドイツ・ハルモニア・ムンディやヘンスラーなどに録音も行っており、リーダーがジュリアードで学んでいることからも推察されるように非常に切れ味の鋭い、クリアで現代的なヴィヴァルディを聴かせてくれます。
BCD-9174
クラム(1929〜):管弦楽作品集
魅入られた風景、
時のエコーと川、スター・チャイルド
トーマス・コンリン(指)
ワルシャワPO、
スーザン・ナラッキ(S)、
ワルシャワ少年cho、
ワルシャワ・フィルハーモニーcho

録音:2001年1月、2002年8月
既発のジョージ・クラム・エディションから、管弦楽作品を3曲集めたもの。現代アメリカの作曲家の代表格といっても過言ではないクラムの代表的管弦楽曲が収められ、クラムの入門編とも言えるアルバム。魅入られた風景は9113、時のエコーと川は9127、スター・チャイルドは9095で発売されています。
BCD-9175
アメリカ国会図書館での名演シリーズVol.21
ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ 、
ブラームス:ホルン三重奏曲*、
ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ト短調#
ボリス・クロイト(Va)
ジャック・ゴロジェツキ(Vn)、
ジョン・バローズ(Hrn)、
ブダペストSQ、
アルトゥール・バルザム(P)
録音:1966年3月4日、1952年4月10日*、1951年12月18日#
アメリカ議会図書館でのライヴ録音のシリーズ、第21巻。目玉はショスタコーヴィチ。おそらくブダペスト弦楽四重奏団のショスタコーヴィチはかなり稀でしょう。。第2楽章のフーガの沈み込む美しさが素晴らしいこと!。ボリス・クロイトはブダペスト弦楽四重奏団のヴィオラ奏者、ジャック・ゴロジェツキは同じく第2ヴァイオリン奏者。
BCD-9176
エレイン・ボナッツィの芸術
モンテヴェルディ:音楽の諧謔から(私はこれまで武装し続けたが,あなたはかつて全て私のものだった,面影よ、呪われよ),「オルフェオ」〜伝令の場面
ブリテン:子守歌のお守り Op.41,
ブラームス
:2つの歌曲 Op.91、
ラヴェル:マダガスカル島民の歌
エレイン・ボナッツィ(Ms)、エレン・マック(P)、
カレン・タットル(Va)、ティモシー・デイ(Fl)、
スティーヴン・ケイツ(Vc)

録音:1985年デジタル録音
エレイン・ボナッツィはニューヨーク出身。1960年代からニューヨーク・シティ・オペラ、サンタフェ・オペラ、ワシントン・オペラなど、米国の主要歌劇場で活躍。ヒンデミットやストラヴィンスキーの指揮でも歌っている大ベテラン。このCDは1985年の全盛期のもの。
BCD-9177
エリオット・カーター(1908b)の音楽 Vol.6
ヴァイオリン協奏曲(1990)、
4つのラウダ〜ヴァイオリン独奏のための、
「ホリデイ」序曲(1944/1961改訂)*
ロルフ・シュルテ(Vn)、
ジャスティン・ブラウン、
ドナルド・パルマ*(指)オーゼンセSO

録音:1992/2003-2005年
アメリカの長老カーターの作品第6集。かの国では最もヨーロッパに近いと思われている作曲家。ヴァイオリン協奏曲は表現主義的な作品。「ホリデイ」序曲は若い頃(と言っても36才)の作品ですが、コープランドの「ロデオ」と聴き間違えるほどの明朗快活、アメリカ健康優良児の音楽。いつ、現在の作風に変節したのでしょう?ヴァイオリンのロルフ・シュルテが熱演! 
BCD-9178
リーバーソン(1946〜):リルケ歌曲集,
6つの王国,ホルン協奏曲
ロレーヌ・ハント・リーバーソン(Ms)、
ピーター・ゼルキン(P)、
カエラ・フカチョヴァ(Vc)、
ウィリアム・パーヴィス(Hrn)、
ジャスティン・ブラウン(指)、
ジャスティン・ブラウン(指)オーデンセSO

録音:2003-2005年
ピーター・リーバーソンは1946年、ニューヨーク生まれの作曲家、現在はサンタフェ在住。1983年、ピーター・ゼルキンと小澤征爾指揮ボストン交響楽団でピアノ協奏曲が初演され、その成功から米国作曲家のトップランナーとして活躍してきました。比較的穏健な作風の中に、鋭い感性を称えている。歌曲集を歌う名メッゾソプラノのロレーヌ・ハント(・リーバーソン)は彼の妻。ピーター・ゼルキンが伴奏。またホルンの名手、ウィリアム・パーヴィスが協奏曲のソロを務めるなど、豪華な面々による充実した演奏です。
BCD-9179
アメリカ議会図書館シリーズ第22巻
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 、
シューマン
:ヴァイオリン・ソナタ第1番、
ベートーヴェン
:ヴァイオリン・ソナタ第2番、
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第24番〜第3楽章*
ヘンリク・シェリング(Vn)、ゲイリー・グラフマン(P)

録音:1971年12月3日,1970年12月11日*(全てステレオ)
ここで聴けるブラームス、シューマン、ベートーヴェンと、彼のレパートリーの核をなす作曲家のグイッと迫り来る演奏には、誰もが魅了されてしまうことでしょう。スタジオの中のシェリングしか知らない人には驚くべきシェリングが聴けます。
BCD-9180
バッハ:小前奏曲イ短調BWV942
半音階的幻想曲とフーガBWV903
前奏曲ト長調BWV902
フランス風序曲ロ短調BWV831
小前奏曲ニ短調BWV936
イタリア協奏曲
アンドルー・ランゲル(P)
ランゲルはシカゴで生まれ、ジュリアード音楽院で学んで奏家組合マルロー賞を受賞後、アメリカ、ヨーロッパ、イスラエルで演奏しています。1977-85年ダートマス大学で教え、1984-85年には5回のバッハ演奏会、1986-89年にはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を行って高く評価されました。
BCD-9181
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第10番、
第17番「テンペスト」、第24番、第9番、第27番
アンドリュー・ランゲル(P)

録音:2004年9月デジタル
シカゴ生まれのアンドリュー・ランゲルはジュリアード音楽院出身。コンサートアーティストのマルロー賞受賞者として、ニューヨークデビュー。以後、アメリカ、ヨーロッパ、イスラエルを中心に活躍。1977年から1985年まで彼は、アーティストとして活躍しながらダートマス大学の主要なピアノ専任講師を務めました。個性的で自由な解釈の演奏で、まるで晩年のグールドを思わせます。
BCD-9182
エイミー・ビーチ:黄昏 Op.2-1、
夜の女王 Op.2-3、夏の風 Op.14-1、
甘い心よもうため息をつかないで Op.14-3、
黄金の門 Op.19-3、ヴィラネル Op.20、
おかしくないかしら? Op.26-4、
私の心の中に Op.29-1、アニータ Op.41-1、
春の年 Op.44-1、ああ恋よいつの日かOp.44-2、
来てああ来て!Op.48-1、
おはようございます Op.48-2、
遠くに行かないでOp.56-2、シェナ・ヴァン Op.56-4、
赤ん坊 Op.69-1、おお、甘い満足 Op.71-2、
西の国の風 Op77-2、黄昏に Op.85、
唇は私のもの Op.113、暗い庭 Op.131、
私は勇気を持とう Op.143
パトリック・メイソン(Br)、ジョアン・ポーク(P)

録音:2004年11月30日−12月2日
エイミー・ビーチ(1867-1944)は、女性作曲家という区分を抜きにして、既に人気作曲家としてCDの数多くありますが、歌曲集はまだそう数も多くなく、それも作品番号で40番までの作品となると更に稀少。このCDでは、作品2から作品143までの歌曲を偏りなく収録しています。パトリック・メイソンは、アメリカ国内を中心に活動しているバリトン。BRIDGEには既にシューベルトの「冬の旅」(BCD-9053)とフランス歌曲集(BCD-9058)のCDがあります。
BCD-9184
エリオット・カーター(1908b)の音楽 Vol.7
ダイアログス(2003)*、
ボストン・コンチェルト(2002)#、
チェロ協奏曲(2001)、ASKOコンチェルト(2000)**
オリヴァー・ナッセン(指)
ロンドン・シンフォニエッタ、
ニコラス・ホッジス(P)*、
BBC響#、
フレッド・シェリー(Vc)、ASKOアンサンブル**
エリオット・カーターの音楽第7集はBBCとの共同制作です。現代作曲家兼指揮者として揺ぎ無い評価を得ているオリヴァー・ナッセンが全曲指揮をしています。全曲なんと作曲家90才を越えてからの2000年以降に作曲された作品です。1曲目はイギリスのピアニスト、ニコラス・ホッジス(KAIROSレーベルでお馴染み)のためにBBCが委嘱した作品、ボストン・コンチェルトはボストン響の委嘱作です。チェロ協奏曲はシカゴ響の委嘱作品で、ヨーヨー・マとバレンボイム指揮シカゴ響によって初演されました。今回は現代アンサブル「タッシ」のメンバーとして名を馳せたフレッド・シェリーです。ASKOコンチェルトももちろんASKOアンサンブルのために書かれました。
BCD-9185
アメリカ議会図書館シリーズ第22巻
シューベルト:ピアノ五重奏曲Op.114「ます」、
フランク
:ピアノ五重奏曲 ヘ短調
ブダペストSQ、
アルトゥール・バルサム(P)、
ジュリアス・レヴァイン(Cb)

録音:1956年4月26日、1593年12月18日
20世紀を代表する弦楽四重奏団ブダペスト弦楽四重奏団が名曲「ます」を演奏した貴重なライヴ録音です。共演のバルサムはポーランド出身のアメリカのピアノ奏者でウッジ音楽院で学んだのち、ベルリン音楽アカデミーに留学し、1918年頃より独奏者として多くのコンサート活動を続けた。また、メニューイン、エリカ・モリーニ、ナタン・ミルシテイン、フランチェスカッティらのヴァイオリン奏者の伴奏者として、また室内楽奏者としても活躍しました。シューベルトの五重奏曲は第4楽章が歌曲「ます」Op.32(D.550)の主題による変奏曲であるため、この通称をもち、多くの人に親しまれています。
BCD-9186
ドビュッシー・ピアノ作品全集第1巻
ボヘミア舞曲、2つのアラベスク、
間奏曲、小さな黒人、夢想、舞曲、
子供の領分、前奏曲第2集
ベネット・ラーナー(P)
BCD-9187
ショパン:チェロ・ソナタト短調、
リスト:悲しみのゴンドラ
 ノンネンヴェルトの僧房、
ショパン:華麗なポロネーズ、
リスト:忘れられたロマンス
 悲歌第1番/第2番、
ショパン
:協奏的二重奏曲
フィッシャー二重奏団
[ノーマン・フィッシャー(Vc)、ジーン・キアマン(P)]

録音:2002年1月
正確にはチェロとピアノのための作品全曲は収録されていませんが、めったに演奏されない作品を聴くことができます。フィッシャーはコンコード弦楽四重奏団のチェロ奏者として国際的な演奏活動を始め、1971年にフィッシャー二重奏団を結成しました。古典的レパートリーだけでなく、ブゾーニ、ブーランジェ、リストなどの過去の忘れられた作品の再発見にも努めています。
BCD-9188
デ・ラ・トーレの歴史的録音集
アルベニス:伝説,朱色の塔、
グラナドス:ゴヤの美女,スペイン舞曲第5番、
ニン=クルメル:ミランの主題による6つの変奏曲、
ロドリーゴ:古いサラバンダ、ファリャ:ドビュッシー讃、
オルボーン:前奏曲と舞曲、
ボッケリーニ:ギター五重奏曲第1番 ニ長調、
ヴィラ=ロボス:練習曲第11番
レイ・デ・ラ・トーレ(G)、ストゥイヴェサントSQ

録音:1952,1950,1961年
キューバ生まれの名ギタリスト、レイ・デ・ラ・トーレ(1917-1994)が、1952年7月にニューヨークで録音した8曲に、1950年のボッケリーニのギター五重奏曲、そして1961年の演奏会からヴィラ=ロボスを1曲。デ・ラ・トーレは、伝説的なギタリスト、ミゲル・リョベット(1878-1938)に学んでいます。技巧的に極めて高度で、南米らしい強い情熱もあります。しかしデ・ラ・トーレの最大の武器は繊細さが行き渡った表現。ことに弱音での語りかけの上手さは天才的。聞きなれた名曲が一味違って聞こえます。ボッケリーニも幻の名盤として知られていたものです。
BCD-9189
ディアベリ変奏曲集
ベートーヴェン:ディアベリの主題による変奏曲、
フンメル
:ディアベリ変奏曲、
カルクブレンナー
:ディアベリ変奏曲、
モシェレス:ディアベリ変奏曲、
リスト
:ディアベリ変奏曲、
シューベルト
:ディアベリ変奏曲、
ツェルニー:ディアベリ変奏曲
メルヴィン・チェン(P)

録音:2003年10月30日−11月1日
ウィーンの出版者、アントン・ディアベリは、自作のワルツを主題としてた変奏曲集を企画、一つは多数の作曲家を巻き込んで主題+50の変奏曲+コーダの作品となり、もう一つはベートーヴェンの高名なディアベリ変奏曲となりました。このCDには後者の全曲と、前者から6曲を収録。メルヴィン・チェンはテネシー州出身のホープ。
BCD-9192
ワーニック:弦楽四重奏曲第5番、
ヒナステラ:弦楽四重奏曲第3番 Op.40、
ハービソン:リウエイキング
ベニタ・ヴァレンテ(S)、
ジュリアードSQ

録音:1999,2000年(デジタル)
いずれの曲も、ソプラノの独唱を伴なった弦楽四重奏曲。この形態は、シェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番が知られていますが、ここに収録された3つの作品の録音は貴重。リチャード・ワーニック(1934-)の弦楽四重奏曲第5番では、第1楽章と第3楽章にソプラノが加わります。アルベルト・ヒナステラ(1916-1983)の弦楽四重奏曲第3番ではほぼ全編に渡ってソプラノが加わり、特にアモローソと題された第3楽章が美しさが印象的。ジョン・ハービソン(1938-)のリウエイキングでも全編にソプラノが加わっています。今年結成60年のジュリアード弦楽四重奏団の極めて優秀なカルテットに、米国のソプラノ、ベニタ・ヴァレンテが彩りを添えています。
BCD-9193
バッハ:ゴルトベルク変奏曲、
ヘンデル
:組曲第2番 ヘ長調 HWV.427
ギャリック・オールソン(P)

録音:1999年1月&2001年11月(デジタル)
1970年ショパン国際ピアノコンクールの覇者、ギャリック・オールソンの弾くバッハとヘンデル。オールソンのピアノは、常に音楽に対して余裕を保ち、考え抜かれた曲想と、鋭敏な音色への感覚、そしてそれを可能にする見事なタッチのコントロール、そうした高度な要素を、完全に融和するまで練り上げています。このゴルトベルク変奏曲でも、熱狂に身をおくのではなく、常に音楽に熟した味わいが感じられます。ピアノを用いた演奏の中でも、とりわけ大人の風格を感じさせる演奏。ヘンデルの組曲では、冒頭のアダージョの身震いするほどの静寂の美が印象的。
BCD-9194
フランク・グレイザー/ピアノ小品リサイタル
メンデルスゾーン:春の歌(無言歌より)、
グリュンフェルト
:ロマンツェ、
ゴドフスキ
:アルト・ウィーン、
グリーグ
:蝶々、
シンディング
:春の訪れ、
モシュコフスキ
:ホ調のワルツ、
ルビンシテイン
:ヘ調のメロディ、
リャードフ:音楽玉手箱、
ルビンシテイン
:天使の夢、
パデレフスキ:ト調のメヌエット、
リスト
:愛の夢、
マクダウェル
:魔女のダンス、
シューベルト
(ヘラー編):ます、
ドリーブ
:ワルツ(バレエ「泉(ナイラ)」より)
フランク・グレイザー(P)

録音:2000年6月
グレイザーは1915年アメリカ、ウィスコンシン生まれ。イーストマン音楽院で長く教授を勤めました。またシェーンベルク、ペンデレッキ、ジョリベなど同時代の作曲家との交友も深めました。この録音は85歳の時のものですが、演奏に衰えはなく、人生の年輪を感じさせる仕上がりとなっている。親しみやすい小品ばかりというのも今の穏やかな芸風に合っています。ホロヴィッツが晩年に「ホロヴィッツ・アット・ホーム」という小品集を録音しましたが、同じような境地に達しています。
BCD-9196(2CD)
アルトゥール・バルザム/協奏曲録音集
モーツァルト:ピアノ協奏曲第8番、
ベートーヴェン
:ピアノ協奏曲 ニ長調 Op.61(原曲;ヴァイオリン協奏曲)*、
モーツァルト
:ピアノ協奏曲第13番**、
フンメル
:ピアノ協奏曲 イ短調#、
C.P.E.バッハ:ピアノ協奏曲 ニ短調 H.427 Wq23##
アルトゥール・バルザム(P)、
ウォルター・ゲール(指)ヴィンタートゥールSO、
クレメンス・ダヒンデン(指)ヴィンタートゥールSO*、
ヘンリー・スヴォボダ(指)コンサート・ホールSO**、
オットー・アッカーマン(指)ヴィンタートゥールSO#、
ヴィクトル・デザルツェンス(指)ヴィンタートゥールSO##

録音:1950年代前半モノラル
アルトゥール・バルザム(1906−1994)というと、ブダペスト四重奏団との共演者としても知られるように一級の腕前の伴奏ピアニストとしての、あるいは室内楽のピアニストとしてのイメージがありますが、もちろんソリストとしても極めて優れたピアニストでした。このCDに収録されているのは、いずれも米国のコンサート・ホール・ソサエティに録音したもの。モーツァルトの2曲を除くと、珍しい作品が並んでいるのは企画のためと思われますが、フンメルの作品はバルザム自身お気に入りだったそうです。
BCD-9197
シューベルト:即興曲集 D.935、
ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960
イノン・バーナタン(P)

録音:2005年9月14−16日
イノン・バーナタンは1979年、テルアヴィヴ生まれのイスラエルのピアニスト。1997年に英国に留学、数年後には様々なコンクールで入賞を果たしています。技術的な確かさに加え、詩的で深みを感じさせる音色と表現に秀でており、20代後半のピアニストの中でも極めて注目されている人物です。シューベルト晩年のソナタは、カーネギーホールで演奏し絶賛を博し、それを受けて録音が実現しました。
BCD-9198
ギャリック・オールソン・エディション第2集
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第4番、第24番、第28番
ギャリック・オールソン(P)

録音:2006年1月23−25日
ギャリック・オールソンによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ集が始動した。オールソンといえば、1970年のショパン国際ピアノコンクールの覇者(この時の第2位が内田光子だった)として知られています。オールソンのピアノの特徴である、明晰で鋭敏なタッチと、頭脳的とすら言えるコントロールから生み出される音楽は、このベートーヴェンでも最大限生かさています。
BCD-9199
歌曲集とアンコール集
ミルトン・バビット(1916-):現象、
 家の中のワルツ、
チェスター・ビスカー
ディ(1948-):4つの風についての赤ちゃんの歌、
メル・
パウエル(1923-1998):レヴァトフの聖務日課、
トビアス・ピッカー(1954-):生地の木、昆虫に、
 私たちが再会する時、
デーヴィッド・ラコウスキ
(1958-):音楽家、
 田園詩、サラ(ピアノ独奏)、
クリストファー・バーグ(1949-):グレシアン・アーンについての頌歌、他
ジュディス・ベッティーナ(S)、
ジェームズ・ゴールズワーシー(P)、
カーティス・マコンバー(Vn)、
トム・コラー(ヴィブラフォーン)

録音:2004年9月
ベッティーナはマンハッタン音楽学校在学中から現代音楽に取り組み始め、ここに収録されているのは、皆彼女と関係のある作曲家たちの作品です。バビットはマンハッタン音楽学校でベッティーナを最初に激励した作曲家の一人で、バーグは同校で、ピッカーとラコウスキはプリンストンでベッティーナと共に学びました。ベッティーナと夫のゴールズワーシー、ラコウスキはスタンフォード大学で教えていたことがあり、パウエルはバビットの友人です。様式は、伝統的調性に近い全音階的和声語法(バーグ、ピッカー)から、時に調性に近づくけれども、より半音階的な語法(ビスカーディ、ラコウスキ)、調性から全く離れた語法(バビット、パウエル)まで様々です。
BCD-9200
ジョン・ハービソンの音楽第1集
モンターレのモテットの2つの巻、
オーボエ,クラリネットと弦楽のための協奏曲*、
ピアノ・ソナタ第1番(ロジャー・セッションズの思い出に)**、
ミラバイの歌#
ロレーン・ハント・リーバーソン(Ms)、
グリーンリーフ室内プレーヤーズ、
ペギー・ピアソン(Ob)*、
ジョー=アン・スターンバーグ(Cl)*、
スコット・ユー(指)メタモルフォーゼンCO*、
ロバート・シャノン(P)**、
ジョージン・レシック(S)#、
ウォレン・ジョーンズ(P)#
ハービソンは1938年に生まれ、ピストンに師事し、セッションズに強い影響を受けました。作風は新古典主義的で、1987年ピューリッツァー賞を受賞し、マサチューセッツ工科大学の音楽研究所教授を務めています。最後の作品は16世紀にインドで書かれた宗教的な詩に基づいています。
BCD-9201
ギャリック・オールソン・エディション第3集
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第2番、
第26番「告別」、第32番
ギャリック・オールソン(P)
オールソンの煌く硬質のタッチの魅力を存分に味わえると共に、作風の異なる3作品の持ち味を完全に汲み取った見識の深さにも思い知らされる一枚です。演奏機会の少ない第2番は、第1楽章冒頭の粒立ちの良さに、優しさと愉悦の風情を込め、この作品の持ち味のこの数小節で凝縮しているかのよう。第2主題はテンポを落として短調の暗さを強調しますが、それが実に自然。バス声部の豪放な打ち込みも魅力満点。展開の両声部の連動の緊密さは息を呑むほど見事で、繊細さと逞しさを内包。第2楽章は、ポツポツとスタッカートで呟く低音部の意味深さと均整を保ったフォルムにご注目を。終楽章も実に有機的。音符のどんな隙間も愛情で満たされ、この作品がこんなにも豊かだったのかと改めて痛感させます。さらに強烈な印象を残すのが「告別」!。第1楽章序奏の瞑想感は近年のオールソンの円熟を余すところなく示しており、祖その深い呼吸と気品が滲むフレージングのセンスの高さに一気に引きこまれます。主部は決してテンポが前のめりになることなく、重心の低い打鍵を堅持。音の隈取りが実に明快で、素晴らしい威風を湛えています。不安が滲む和声の感触をしっかり感じ取った第2楽章も心に触れます。ト長調に変わる副主題さえも、その沈思の表情を引き継ぎ、見事な一体感を表出。終楽章は、ハイレスポンスを誇るオールソンのタッチも魅力が全快!タッチの全てが吟味し尽くされており、無駄になっているだけの音などどこにもなく、ツィメルマンを思わせる強固な造形力も説得力大。第32番も感動的。第1楽章は重低音の強靭な打撃が決して割れずに終始ダイヤモンドのように輝き、全ての声部が全く不純物を伴わずに連動して美しいハーモニー築く様には惚れ惚れします。ここまで音が明快だと、音楽自体に深みを欠きそうなものですが、オールソンにはそれがないのです!第2楽章は至高の雰囲気で満たされた変奏曲。絶品の録音とも相まって、音楽的な情報量が極めて豊富なCDですので、これらの3作品を続けて聴くには心の準備を!  【湧々堂】
BCD-9202
シベリウス:弦楽四重奏曲 ニ短調「親密な声」、
ストラヴィンスキー:弦楽四重奏曲のための3つの小品、
ラヴェル:弦楽四重奏曲
ダエダルスSQ[ミンヨン・キム(Vn)、クヨン・キム(Vn)、ジェシカ・トンプソン(Va)、ラマン・ラマクリシュナン(Vc)]
ダエダルス弦楽四重奏団は2000年夏に結成された新しいグループで結成直後の2001年にはカナダ・バンフの国際弦楽四重奏曲コンクールで優勝しています。20世紀初頭の様々なスタイルの音楽をしなやかな感性で見事に弾きわけています。、特にラヴェルは秀逸。 
BCD-9203
マールボロ音楽祭ライヴから二重奏曲を集めて
シューベルト:「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲、
プロコフィエフ:2つのヴァイオリン・ソナタ.ハ長調Op.56*、
レオン・キルヒナー
:デュオ第二番(2001)#
ポーラ・ロビソン(Fl)、ルドルフ・ゼルキン(P)、
ダニエル・フィリップス&ピーター・ザゾフスキー(Vn)*、
イダ・レヴィン(Vn)#、ジェレミー・デンク(P)

録音:1968年、1978年*、2002年#
マールボロ音楽祭の歴史のなかから二重奏の録音をセレクト。ゼルキンは音楽祭の創始者の一人で長く指導にあたりました。ここではN響定期に出演したことがあるフルートのポーラ・ロビソンの伴奏で参加しています。
BCD-9204
心象風景〜内藤明美 作品集
木の記憶(2000)、旅(2000)、
サンクチュアリ、マインド・スケープ〜4つの詩的印象(2002)、
月暦/ゾディアック行きの宇宙船〜薩摩琵琶とエレクトロニクスのための
ウィリアム・マーシュ(マリンバ)、
タラ・ヘレン・オコーナー(Fl)、
リチャード・オニール(Va)、
ジューン・ハン(Hp)、
クラウディオ・ジャコムッチ(アコーディオン)、
シグナス・アンサンブル、上田純子(薩摩琵琶)

録音:2003-2006年
ニューヨークを中心に活動する内藤明美はMusic Today国際作曲コンクールのファイナリストになったことあり、作品は多くの音楽祭で取り上げられています。初期の武満を思わせる厳しさと繊細さを持った作風から近年はドビュッシーを彷彿とさせる抒情的な音楽に大きく変化しています。薩摩琵琶の上田純子はオランダとスペインを拠点に活動し、古典、声明、現代音楽に意欲的に取り組み、自作自演も多数。
BCD-9205
5つのピアノ・ソナタ
エルネスト・アルフテル(1905-1989):ピアノ・ソナタ(1926-32)、
エネスコ
:ピアノ・ソナタ嬰へ短調op. 24-1、
ストラヴィンスキー
:ピアノ・ソナタ、
E.アルフテル
:ピアノ・ソナタ「ドメニコ・スカルラッティへの敬意」、
ヤナーチェク:ピアノ・ソナタ「1905年10月1日」
アンドルー・ランゲル(P)

録音:2005年9月
20世紀に作曲された5曲のソナタが収録された興味深いアルバムです。アルフテルはドイツの家系のスペインの作曲家で、ファリャに学び、ストラヴィンスキーやラヴェルの影響を受けました。ストラヴィンスキーのソナタは新古典主義の時期の代表作の1つです。他にヤナーチェクの名作、エネスコのソナタを収録。
BCD-9206
ゴットシャルク:二番目のバンジョー、
孤独、そよ風、ハヴァナのお土産、
殉教者の歌、マンチェガ、サヴァンナ、
ユニオン(国歌星条旗よ永遠なれ、
ヤンキー・ドゥードゥル、
コロンビア万歳によるコンサート・パラダイス)
ランバート・オーキス(P)

録音:1982年
アメリカの初期の作曲家ゴットシャルクの珍しいピアノ作品集。使用されているピアノはスミソニアン博物館収蔵の1865年製のもの。オーキスはムターやロストロポーヴィチなど大物演奏家の伴奏者としても知られ、録音ではムターのベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集のような名盤もあります。他にも当レーベルへクラムの作品集やベートーヴェンの「熱情」を3つのピアノで弾きわけたアルバムも話題となりました。
BCD-9207
ギャリック・オールソン・エディション〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第3集
ピアノ・ソナタ第3番、第9番、第10番、第25番
ギャリック・オールソン(P)

録音:2003年
BCD-9208
テルミンの失われたアルバム
クライスラー:愛の悲しみ、
ドヴォルザーク
:ユモレスク、
シューベルト
:アヴェ・マリア、
ショパン:夜想曲嬰ハ短調(遺作)、
カサド:愛の言葉、
バッハ
:G線上のアリア、
ガーシュウィン
:サマータイム、
ポンセ
:小さな星、 他
クララ・ロックモア(テルミン)、
ナディア・ライゼンバーグ(P)、
ホルヘ・モレル(G) 他

録音:1975年7月
テルミンは、ロシア人テルメンが1924年に発表した電気楽器で、四角い箱から出ているアンテナに手を近づけたり遠ざけたりして演奏します。ロックモアはロシアで生まれ、ヴァイオリンを学んで姉ナディア(1905年生まれ)と共にアメリカに行きました。そこでテルミンと初めて出会ってこの楽器に魅せられ、テルミン演奏の第一人者となりました。1975年には演奏活動から引退していましたが、勧められて録音を行いました。そのうち12曲はデロスから発売されましたが、16曲は忘れられていました。ライゼンバーグの息子で批評家・放送キャスターのロバート・シャーマンが数年前にこれを知ってCD化しました。
BCD-9209
ステファン・ウォルペ(1902-1972)作品集第3集
原子時代における平和についてのアインシュタイン博士の演説からの抜粋
10の初期の歌
イディッシュ語の民謡編曲
ヘブライからの歌曲集
ハンス・ザックスによる寓話「怠け者の農夫と犬」/墓碑銘
パトリック・メーソン(Br)、
ロバート・シャノン(P)、
トニー・アーノルド(S)、
ジェーコブ・グリーンバーグ(P)、
リーア・サマーズ(Ms)、
アシュラフ・セワイラム(Bs-Br)、
スーザン・グレース(P)
録音:2005年10月ウォルペはベルリン生まれのユダヤ人で、ナチスの迫害を逃れて1931年からウィーンでウェーベルンに学び、1934年エルサレム、1938年米国に渡りました。エルサレムでユダヤやアラブの音楽からの影響を受けて「ヘブライからの歌曲集」が作曲されました。
BCD-9210
ポール・ランスキー(1944-):ミュージック・ボックス(オルゴール)
無言/ピンのおしゃべり
黒いパヴァーヌ/へ音上で/2つずつ
上級生のための作曲計画/B-O-B-O
嬰へ短調の喜び/パッサカリア/
オルゴール
ポール・ランスキー(Vo、電子音)、
ハンナ・マッケイ(Vo)

2006年録音
ランスキーはジョージ・パール(BCD9214)、ミルトン・バビットに学び、プリンストン大学作曲教授を務めています。電子音楽やコンピュータ音楽を作曲し、アルゴリズムによる作曲というコンピュータ音楽の語法の開拓者として知られています。 ランスキーは、この数年電子音楽を作曲する時は復古的な状態で、新しい音の領域や聴き方を求めたりするよりは、和声進行を試したりするようなもっと旧式の仕事をするためにコンピュータに向かうと述べています。真面目な曲から妙な曲まで、5曲で作曲者と妻が歌(としゃべり)を担当しています。「ピンのおしゃべり」はイギリス民謡の歌詞とラップ音楽の要素を取り入れた作品です。
BCD-9211(2CD)
ドビュッシー・ピアノ作品全集第2巻
12の練習曲(第1集、第2集)、
ベルガマスク組曲、見出された練習曲
ベネット・ラーナー(P)
ラーナーはコープランド、ポウル・ボウルズ、チェレプニン、ヴァージル・トムソンなどの20世紀音楽の初演者として知られています。そのせいか、このドビュッシーでも新しい作品を読み解くように知的なアプローチが聴きもの。
BCD-9212
初演ジャズ版による「グランド・キャニオン」!
グローフェ:ミシシッピ組曲(ポール・ホワイトマン楽団初演によるオリジナル版)、
ガーシュイン
(グローフェ編):セカンド・ラプソディ(世界初録音)、
グローフェ
:サックスとピアノのための「ガロドロのセレナーデ」、
グローフェ:グランド・キャニオン組曲(ポール・ホワイトマン楽団初演によるオリジナル版/世界初録音)
スティーヴン・リッチマン(指)
ハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク、
アル・ガロドロ(A.Sax)、
リンカーン・マヨルガ(P)
録音:2004年
「ラプソディ・イン・ブルー」のオリジナル版の録音はすでに世に出ていますが、「セカンド・ラプソディ」はこれが初めて。またグランド・キャニオンのオリジナル版、グローフェの知られざる室内楽曲もあり、アメリカ音楽ファンにはたまらない一枚。 
BCD-9213
ビーバー:「技巧的で楽しい合奏」からパルティータ第1番ニ短調/第2番変ロ短調/第3番イ長調/第4番変ホ長調/第5番ト短調/第6番ニ長調 ルベル
[イエルク・ミヒャエル・シュヴァルツ(Vn)、カレン・マリー・マーマー(Vn, Va)、ジョン・モラン(Vc)、ドンソク・シン(Org)]
ビーバーはボヘミア生まれのヴァイオリン奏者・作曲家で、1670年以降はザルツブルクを中心として活動しました。7つのパルティータから成るこの曲集のうち5曲はスコルダトゥーラ(変則的な調弦法)・ヴァイオリン又はヴィオラと通奏低音のために書かれています。ルベル(バロック・オーケストラ)は大きな編成のバロック・オーケストラですが、今回はそのメンバーによる室内楽編成です。
BCD-9214(2CD)
ジョージ・パール(1915-):「回顧」
9つのバガテル、無伴奏ファゴットのための3つのインヴェンション、
2つのフランスのクリスマス・キャロル、
ヴァイオリンとピアノのための3部作、
弦楽四重奏曲第9番「短い出会い」、
ピアノ協奏曲第2番、
ヴァイオリンとヴィオラのための無伴奏パルティータ、
ファゴット音楽、弦楽五重奏曲、他
ホラシオ・グティエレス(P)、
ニューヨーク・ヴィルトゥオーソ・シンガーズ、
カーティス・マコンバー(Vn, Va)、
デポールSQ、
リチャード・グード(P)、シカゴSQ、他

録音:1983・1993・2003・2005年
パールはデポール大学とニューヨーク大学で学び、クルシェーネクにも私的に師事しました。作曲家としてだけでなく、12音技法の理論家、音楽学者、演奏家、教育者として半世紀以上活動してきました。パールは初め、和声進行と構造の伝統的な手法はもう役立たないと感じ、シェーンベルクの12音技法も音階と動機として同時には機能しないと考えて当惑していました。1937年にベルクの「抒情組曲」の楽譜を見て、これがシェーンベルクの音列ではなく、5度の循環に基づいて構成されているとわかり、翌年最初の無調の曲を作曲し、「12音調性」という体系を作って発展させて行きました。ここには1950年代から2004年までの作品が収録されています。
BCD-9215
ステファン・ウォルペ作品集第4集
(1)オーボエ・ソナタ断章*、
オーボエ・ソナタ*、
歌,言葉,賛美歌,節…最も優しい動き*、
フルートとピアノのための2部から成る曲**、
オーボエ,チェロ,打楽器とピアノのための曲#
ハインツ・ホリガー(Ob)*、
ロバート・エイトケン(Fl)**、
ジェームズ・エイヴリー(P、指)、
サープラス・アンサンブル#

録音:1992・2001・2005・2006年
ウォルペがパレスティナに住んでいた時の生徒に、ベルリン生まれのオーボエ奏者ヨーゼフ・マルクスがいました。ウォルペはマルクスにオーボエの楽器としての可能性を尋ね、彼のために書かれた作品は20世紀におけるオーボエの技巧を発展させました。演奏は現代最高のオーボエ奏者ホリガーや武満徹作品集(NAXOS)が好評のエイトケンなど。
BCD-9216
バッハへの橋
ギボンズ:ソールズベリー卿のパヴァーヌとガイヤルド、
スヴェーリンク
:わが青春はすでに過ぎ去り
 緑の菩提樹の下で、
トムキンズ
:心の乱れた時の悲しみのパヴァーヌ/ヴォランタリー、
フローベルガー
:リチェルカーレ第6番/リチェルカーレハ長調、
ベートーヴェン
:弦楽四重奏曲第14番〜フーガ、ファーナビー:別れのつらさ、
バッハ
:シンフォニアヘ短調、他
アンドルー・ランゲル(P)

録音:2006年6月
ここに収録されているのは、主に17世紀にヴァージナル、クラヴィコード、チェンバロ、オルガンのために書かれた、舞曲、変奏曲や対位法的な曲です。ランゲルはそこにバッハの作品との類似点を見出し、バッハは先駆者たちの作品を解釈するための師だと述べています。
BCD-9217(2CD)
モーツァルト: ピアノ協奏曲第15番変ロ長調/第17番ト長調、
ロンドイ短調K. 511#、
ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K. 330*、
ピアノ協奏曲第14番変ホ長調/第18番変ロ長調
アルトゥール・バルサム(P)、
ハリー・ニューストーン(指)ハイドンO

録音:1956年6月放送録音、1950年代(コンサートホール原盤)*、1980年2月ニューヨーク#
バルサムは当レーベルの国会図書館ライヴシリーズでブダペスト四重奏団やミルシテインなど大物アーティストとの共演で知られて知られておりますが、このアルバムは古典派の協奏曲集(BCD9196)に続くソリストとしての復刻第2弾です。 バルサムは1906年ワルシャワで生まれ、ベルリン音楽アカデミーに留学して1930年ベルリン国際コンクールで1位となりました。1940年アメリカに移住し、独奏者として活動したほか、ユーディ・メニューイン、ナタン・ミルシテイン、ジノ・フランチェスカッティ、ヨーゼフ・シゲティなどと共演しました。ハイドンとモーツァルトの独奏曲全曲と多数の協奏曲や室内楽曲を録音しています。 バルサムは、自分の演奏するモーツァルトを常に歌わせたいから、極端なテンポや強弱の対照は避けている、他の作曲家の作品で用いる音の範囲とは異なる美しい音質を目指さなくてはならないと書いています。その言葉通り、特に独奏曲では軽く繊細なタッチで、節度のある、しかし暖かみのある音楽が作り出されています。
BCD-9218(2CD)
ジョージ・クラム・エディション第10集
クラム(1929-):「人生の川」〜喜びと悲しみの歌曲集、
賛美歌・黒人霊歌・再流行した曲の連作、声・打楽器四重奏・増幅されたピアノのための(アメリカン・ソングブック第1集)
「丘へ」〜悲しみ、あこがれと無邪気の歌曲集、
アパラチアの歌曲連作、
声・打楽器四重奏・増幅されたピアノのための(アメリカン・ソングブック第3集)
アン・クラム(S)、
ジェームズ・フリーマン(指)オーケストラ2001

録音:2005年11月、2003年月
クラムはアパラチア山脈の西にあるウェスト・ヴァージニア州チャールストンで生まれました。アメリカ民謡に興味を持っていた娘アンの提案でアパラチアの歌曲集を作曲し、それを管弦楽を伴う4集の「アメリカの歌の本」に改作しました。
BCD-9219
ドビュッシー:ピアノ作品全集第3集
映像(忘れられた)
映像第1集/映像第2集
コンクールの小品/悲歌/レントより遅く
英雄の子守歌
石炭の熱によって照らされた夕べ
アルバムのページ/ハイドンをたたえて
ピアノのために
ベネット・ラーナー(P)

録音:2006年10月
ラーナーはクラウディオ・アラウや、ドビュッシーの偉大な演奏者ギーゼキングの生徒だったアルジェンティンのピアニスト、アルミンダ・カンテロスに学びました。現代の作品を多数初演し、1990年からタイに住んでチェンマイの大学で教えています。
BCD-9220
ジャスティン・デロ・ジョイオ(1955-)作品集
2つの演奏会用練習曲、
ピアノ三重奏のための音楽「愚行の行進曲」*、
ピアノ・ソナタ
ギャリック・オールソン(P)、
アニ・カヴァフィアン(Vn)*、
カーター・ブレイ(Vc)*、ジェレミー・デンク(P)*
デロ・ジョイオはジュリアード音楽院でパーシケッティ、セッションズ、ダイアモンドに学び、在学中も、博士号取得後も数々の賞を受賞しています。ピアノ・ソナタはコープランドの提案で作曲され、パーシケッティに献呈されました。ピアノ・ソロ作品はギャリック・オールソンが弾いている点も注目です。
BCD-9221
ヴィルトゥオーソ・アコーディオン〜現代のアコーディオン音楽
サンポ・ハーパメキ(1979-):力、
ユッカ・ティエンスー
(1948-):飛翔、ヴラディーミル・ズビツキー(1953-):カルパティア山脈組曲、
サルヴァトーレ・シャリーノ
(1947-):青い放浪者、
ジェラール・グリゼイ
(1946-1998):パッサカリア、
マグヌス・リンドベルイ
(1958-):舌の戯れ、
ユッカ・ティエンスー
(1948-):ゾロ
ミッコ・ルオマ(アコーディオン)

録音:2006年7月、9月
ルオマはシベリウス・アカデミーを最優秀で卒業し、1997-98年ニューヨーク市立大学で現代音楽の演奏を学びました。フィンランドのトゥルク音楽アカデミーで教え、多数の現代作品を初演しています。シャリーノ、グリゼイ、リンドベルイなど現代の巨匠の作品も演奏されています。
BCD-9222
エチュード&パロディ〜ポール・ランスキー作品集
練習曲とパロディ、半組曲*、
リチェルカーレ・プラス#
ウィリアム・パーヴィス(Hrn)、
カーティス・マコンバー(Vn)、
ミハエ・リー(P)、
デーヴィッド・スタロビン(G)*、
ブレンターノQ#

2006年4月、10月、2005年3月
ランスキーは若い時はコンピュータ音楽に没頭していましたが、50歳を過ぎて器楽作品を書くようになり、60歳を超えて若い作曲家として新しい挑戦を始めたと述べています。最初の曲はランスキーが初めホルン奏者を目指した経験を生かしています。
BCD-9223
ウィリアム・ブランド(1947-):ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調「4つの『告別』−演奏会用ラグ」
バレエのアリア/新しいラグ/牧歌
/ピアノ・ソナタ第14番変ロ長調
ウィリアム・ブランド(P)

録音:2005年9月
ブランドはボルティモアのピーボディ音楽院で学び、ニューヨークで活動した後、生地ウェスト・ヴァージニアに戻りました。ロマン派音楽とジャズが混合したような様式で、あらゆる調性の24曲のピアノ・ソナタを1998年に作曲し始め、16曲が完成しています。
BCD-9224
プーランク:二つのピアノと管弦楽のための協奏曲、
ミヨー
:二つのピアノと打楽器の協奏曲第2番、
バルトーク
:二つのピアノ,打楽器と管弦楽のための協奏曲
クアトロ・マーニ
[スーザン・グレイス(P),アリス・ライバック(P)]、
スコット・ヨー(指)
コロラド大学夏季音楽祭O,ほか

録音:2006年
20世紀の二台ピアノのための協奏曲集。その名もピアノの4手を意味するクアトロ・マーニは1989年に結成されたピアノ・デュオ。アリス・ライバックは、ジュリアード音楽院に7歳で入学した程の早熟だったそうです。BRIDGEレーベルにはクラムやルーザースなど現代音楽を録音しています。
BCD-9225(2CD)
ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調 Op.87*、
 ピアノ三重奏曲第3番 ヘ短調 Op.65、
 4つのロマンティックな小品 Op.75、
ショーソン:コンセール ニ長調 Op.21#
アルトゥール・バルザム(P)、
ペーター・リバール(Vn)*、
オスカー・クロマー(Va)*、
アントニオ・トゥシャ(Vc)*、ルイス・カウフマン(Vn)、マルセル・セルヴェラ(Vc)、パスカルQ#
アルトゥール・バルザムのピアノに、ペーター・リバール、ルイス・カウフマンといった名ヴァイオリニストが加わった室内楽集。ルイス・カウフマン(1905−1994)は、米国オレゴン州ポートランド生まれのヴァイオリニスト。ハリウッドの映画音楽の演奏で有名な一方、20世紀の米国の音楽を積極的に紹介したことでも知られています。
BCD-9226(2CD)
バルザム80年代のピアノ・ソロ録音集
ハイドン:ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI-50、
ベートーヴェン
:ディアベリの主題による33の変奏曲、
ブラームス
:間奏曲 ロ短調 Op.119-1,
 間奏曲 イ長調 Op.118-2,
 カプリッチョ 嬰ハ短調 Op.76-5、
メンデルスゾーン
:無言歌Op.67-1、
ショパン:マズルカ ロ長調Op.63-1,
 マズルカ ヘ短調Op.63-2,
 マズルカ 嬰ハ短調Op.63-3,
 夜想曲 嬰ヘ短調Op.48-2,
 ポロネーズ 変ホ短調Op.26-2,
 マズルカ イ短調Op.17-4,
 華麗なる変奏曲 変ロ長調Op.12
アルトゥール・バルザム(P)

録音::1982,1986,1987年、ADD DDD
伴奏ピアニストとして名高いアルトゥール・バルザム(1906−1994)が、マンハッタン音楽院で行ったリサイタルのライヴ録音。バルザムのソロの録音は少ないわけではないですが、ディアベリ変奏曲のような大曲は貴重。
BCD-9227
レオ・スミット(1921-1999):歌曲集「円周の向こう」〜ディッキンソンの詩による(18曲),
マーシャ・ウィリエムの3つの詩,
マリーゴールドの心〜ディッキンソンの詩による(15曲)
ジョージン・レシック(S)、
ウォーレン・ジョーンズ(P)
録音:2006年1月2−4日
レオ・スミット(1921−1999)はフィラデルフィア生まれの作曲家。BRIDGEからは既に、ディッキッソンの詩による33の歌曲(BCD9080)が発売されています。
BCD-9228
スパニッシュ・ラヴ・ソングス
グラナドス:女の眼差し、秘めたその想いを、
トゥーリナ:ファルカ、
ロドリーゴ
:ナニナニ、私は羊飼いを愛している、
モンポウ:君の上には花ばかり、
ルーセル
:サラマンカの青年、
ラヴェル
:ヴォカリーズ=ハバネラ、
シャブリエ:エスパーニャ、
シューマン:ロマンツェ、
ヴォルフ
:私の恋は胸の中に、
 全てが心よ憩っている 他、全20曲
ロレーヌ・ハント・リーバーソン(Ms)、
ヨゼフ・カイザー(T)、
スティーヴン・ブライアー(P)、マイケル・バレット(P)

録音:2004年7月9日(ライヴ)
ニューヨークのカトナ市で催されるカラムーア音楽祭での演奏会の録音。いずれもスペインに因んだ歌曲。この2年後の2006年7月3日に亡くなるハントの素晴らしい歌が聞けます。
BCD-9230
デヴィッド・ズベイ(1964〜):金管アンサンブル作品集
アンティフォナル・ファンファーレ第2番(2006)
金管五重奏曲第1番(1988)
アクロスティック変奏曲(1998)
ソルスT(1990)
聖ヴィトゥスの踊り(2003)
マンハッタン・ブラス
【ウェイン・デュ・メイン(Tp)、ルー・ソロフ(Trp)、アン・エルスワース(Hrn)、マイケル・セルツァー(Tb)、デイヴィッド・テイラー(バスTb)】

録音:2006年
ズベイは1964年オレゴン生まれで作曲をルーカス・フォスらに師事した。この作品集ではソロから3重奏、6重奏までの作品が収録、メタリックで歯切れの良い壮快な音楽。
BCD-9232
トランペットと管弦楽のための作品集
ウィリアム・ペリー(1930-):トランペット協奏曲、
ポンキエッリ
(1834-1886):トランペット協奏曲へ長調、
ヨハン・メルヒオール・モルター
(1696-1765):トランペットと弦楽オーケストラのための協奏曲*、
オスカー・ベーム
(1870-1938):トランペット協奏曲op.18、
ペリー
:トランペットと管弦楽のための2つの舞曲
アルマンド・ギターラ(Tp)、
ウィリアム・ペリー(指)
スロヴァキアPO、カペラ・イストロポリターナ*
ギターラ(1925-2001)はジュリアード音楽院で学び、1949年ヒューストン交響楽団、1964年ボストン交響楽団の主席トランペット奏者になりました。1979年に退職してミシガン大学教授、続いてライス大学音楽学校教授として死去するまで教職に専念し、その生徒の多くが現在主要なオーケストラで主席を務めています。これはギターラの最後のスタジオ録音で、作品に対する愛着と的確な解釈が示されています。
BCD-9233
ドロシー・メイナーイン・コンサート
ヘンデル:「セメレ」〜おお眠りよ、なぜ私から去るの?、
ベートーヴェン
:口づけ Op.128,
 アデライーデ Op.46、
シューマン
:君は花のよう Op.25-24、ブラームス:僕の恋は新緑 Op.63-5、シュトラウス:子守り歌 op.41-1、
シューベルト
:アヴェ・マリア、
ドビュッシー
:美しい晩、
ビゼー:別れを告げるアラビアの女主人、
シャルパンティエ
:「ルイーズ」−その日から、ほか全22トラック
ドロシー・メイナー(S)、
アルパド・シャンドール(P)

録音:1940年12月18日
ドロシー・メイナー(1910−1996)は米国のソプラノ。クーセヴィツキーに絶賛され、マリアン・アンダーソンとともに黒人歌手の地位向上に貢献した人物。
BCD-9238
ショスタコーヴィチ:ピアノ作品集
人形の踊り、格言集 Op.13、
ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第2番
メルヴィン・チェン(P)

録音:2006年6月21−23日
テネシー州出身のピアニスト、メルヴィン・チェンによるショスタコーヴィチ。「人形の踊り」は7曲から成る可愛らしい小曲集。チェンの優しい音楽が曲想にぴったりです。
BCD-9242
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲ヘ短調Op.65
ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調Op.87*
デイヴィッド・ゴルブ(P)、
ジェイムズ・クリーガー(Vc)、
グレン・ディクテロー(Vn)、
リリック・ピアノ四重奏団
[ジェラルド・ロビンズ(P)、グレン・ディクテロー(Vn)、カレン・ドレイファスヴァ、ジェイムズ・クリーガー(Vc)]

録音:1970年8月マールボロ音楽祭、1991年*
グレン・ディクテローは、1980年からニューヨーク・フィルハーモニックのコンサートマスターを務め、度々ソリストも務めている名手。彼と、ジェイムズ・クリーガーは十代の頃からの仲間で、二人を中心に頻繁に室内楽を演奏していました。ピアノ三重奏曲は、そんな彼らの青春時代の記録。ピアノを担当しているデイヴィッド・ゴルブは2000年に50歳で亡くなり、このCDは彼に捧げられたものです。
BCD-9244
ツェムリンスキー:歌曲集
7つの歌曲(遺作)
メーテルランクの詩による6つの歌曲Op.13
トスカーナ民謡によるワルツ・ソングOp.6
5つの歌曲(遺作)
2つのキャバレー・ソング(遺作)
ヘルミーネ・ハーゼルベック(Ms)、
フローリアン・ヘンシェル(P)

録音:2003年6月ティボール・ヴァルガ・スタジオ、スイス、シオン
オーストリアのメゾ・ソプラノ ハーゼルベックによるオーストリアの作曲家ツェムリンスキー:歌曲集。ツェムリンスキーはシェーンベルクの義兄で、アルマ・マーラーやコルンゴールドの師でもあります。マーラーと新ウィーン楽派をつなぐ作曲家として注目されています。この歌曲集もたゆたうようなものからマーラー風のものまで真摯な作品がそろい聴き応えのある1枚です。
BCD-9246(2CD)
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 アンドルー・ランゲル(P)

録音:2006年7、8月
アンドルー・ランジェルが大作平均律クラヴィーア曲集の録音を開始。まず第1巻がリリースされた。ランジェルは1948年シカゴ生まれ。バッハのピアノ演奏では今日最も注目されているピアニストで、ピアノの特徴を生かしつつ最新の研究成果を踏まえた演奏は高く評価されています。
BCD-9247(2CD)
ドビュッシー:ピアノ作品全集第4巻
ドビュッシー:バラード/マズルカ
夜想曲/ロマンティックなワルツ
版画(全3曲)/前奏曲集第1巻(全12曲)、
バルトーク:ハンガリー農民の歌による即興曲第7番、
デュカス
:牧神の遥かな嘆き、
ファリャ:讃歌、
フローラン・シュミット
:そして牧神は月光を浴びた麦畑のなかに横たわる
ベネット・ラーナー(P)

録音:2007年4月11、12、14日
ベネット・ラーナーによるドビュッシー・ピアノ作品全集の第4巻。ラーナーはクラウディオ・アラウの高弟で、1985年にコープランドのピアノ協奏曲の初演を務めるなど、極めて高い評価を受けていたピアニスト。1990年にタイに移住、現在もここに住んでいる。ラーナーのドビュッシーには、米国的な機能美に、彼がタイに求めた東洋的神秘感がほのかに漂っています。ドビュッシー以外の4曲は、いずれもドビュッシーに捧げられた作品。第1巻はBCD9211(2CD)、第2巻はBCD9211(2CD)、第3巻はBCD9219(2CD)で発売されています。
BCD-9249
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集第4集
ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26、
ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28、
ピアノ・ソナタ第27番ホ短調Op.90
ギャリック・オールソン(P)

音:2007年5月14〜16日
ギャリック・オールソンはクラウディオ・アラウに師事し、1970年第8回ショパン国際ピアノコンクールで1位を獲得して以来アメリカを代表するピアニストとして活躍してきました。BRIDGEレーベルでのギャリック・オールソン・エディションはバッハにベートーヴェンと今までとイメージの違う古典を録音しています。前回のベートーヴェン・ピアノ・ソナタ集第3集(第3、9、10、25番、品番BCD9207)は「グラミー賞ベスト・ソロ・レコーディング」を受賞。今回も好調を維持し、メリハリがきいた演奏となっています。特に第12番、第15番共に第1楽章の柔らかい演奏が印象的です。
BCD-9250
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集第5集
ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」Op.13、
ピアノ・ソナタ第14番「月光」Op.27-2、
ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
ギャリック・オールソン(P)

録音:2007年5月14〜16日
好調オールソンのベートーヴェン・ソナタ・シリーズ第5集は「悲愴」「月光」「ワルトシュタイン」と超有名曲を収録。最近円熟味をましたオールソンの聴くものを自然に引き込む演奏です。今年60歳を迎えるオールソン(1948年生まれ)も超絶技巧に頼るばかりではなくなり、例えば「月光」での第2楽章では、活発な雰囲気を抑えて、テンポも遅く、活動的な第3楽章との対比が強調されています。
BCD-9251
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番へ短調Op..57「熱情」、
ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1、
ピアノ・ソナタ第32番ハ長調Op.111
ヴァシリー・プリマコフ(P)

録音:2006年11月
プリマコフは1979年モスクワ生まれのピアニストです。ロシアで学んだあと、17歳でジュリアードにてJ・ローウェンタールに師事。1994年仙台で行われた「若い音楽家のためのチャイコフスキー・コンクール」でラン・ラン、上原彩子に次ぐ3位、2002年YCA(Young Concert Artists)国際オーディションにて1等賞を獲得。「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は熱情的だった」とニューヨークタイムズ誌に絶賛されました。変化の大きいピアノ・ソナタ第32番では、きめ細かさと大胆さを窺い知る事ができます。
BCD-9252
ガーシュウィン:ピアノと管弦楽のための作品全集
ラプソディ・イン・ブルー
セカンド・ラプソディ
「アイ・ガット・リズム」変奏曲
ピアノ協奏曲へ調
アン=マリー・マクダーモット(P)、
ジャスティン・ブラウン(指)ダラスSO

録音:2007年6月10-12日ダラス
ガーシュウィンのピアノと管弦楽のための作品全集です。きらびやかなダラス響をバックにマクダーモットが雰囲気豊かに弾いています。マクダーモットはN.サレルノ=ソネンバーグの共演者としても知られ、1997年ニューヨーク・フィルにデビュー(ティーレマン指揮)、プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ&室内楽全集(ARABESQUE)を録音するなど高く評価されている女流ピアニスト。東京フィルに客演したこともあるジャスティン・ブラウンはイギリスの新鋭。現在アラバマ響の首席指揮者で2008年よりカールスルーエのバーデン州立歌劇場の音楽監督に就任する予定。
BCD-9253
ジョージ・クラム・エディション第11集
変奏曲(1959)
別世界のロマンス(2002/2005)
4つの衛星の夜(1969)
眠る人(1984)/3つの初期歌曲(1947)
ポール・マン(指)オーデンセSO、
クアトロ・マーニ(ピアノ・デュオ)、
ジャン・デガエターニ(Ms)、
エオリアン室内プレイヤーズ、
ギルバート・カリッシュ(P)
BRIDGEレーベルのクラム・エディションもなんと11集目の発売です。1曲目の変奏曲は初期の代表的大作で30分に及ぶベルクやウェーベルンの影響が大きい作品です。続いて一気に40年以上後の作品「別世界のロマンス」(初録音)。(3)〜(5)は現代音楽を得意とし、クラム作品には欠かせなかった名歌手デガエターニ(1933-89)による歌曲。(4)はアポロ11号が月へ着陸した1969年にロルカのテキストに書かれた名作。
BCD-9258
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番〜第3番 カーティス・マコンバー(Vn)、
デレク・ハン(P)

録音:2007年6月ニューヨーク
ヴァイオリンのカーティス・マコンバーは現代音楽を得意としており、今回発売になる「スティーヴン・リックス作品集にも参加しています。「演奏技術が素晴らしいのはもちろん、驚くべき感性の深さ」とファンファーレ誌に評されています。一方、中国人の両親を持つアメリカ生まれのハンは、ルドルフ・ゼルキンの案内よりマールボロ音楽祭で演奏したこともあるベテランです。この腕の立つ二人による注目のブラームスです。ヴァイオリン・ソナタ第3番、終楽章のうねりのある演奏はこの2人の非凡さを感じさせます。
BCD-9259
シュレーカー:歌曲集
母の歌(6曲)、2つの歌Op.2、
他、全30トラック
ヘルミーネ・ハーゼルベック(Ms)、
ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br)、
ラッセル・リャン(P)

録音:2007年4月ニュージャージー
ツェムリンスキー:歌曲集(BCD9244)に続くハーゼルベックのオーストリア後期ロマン派の歌曲集です。今回は名バリトン歌手ホルツマイアーと分け合って歌っています。シュレーカーは主にオペラを作曲していましたが、それに継いで歌曲に力を入れていました。渋いながらもリート・ファンにはたまらない芸術的価値の高い名作ぞろいです。
BCD-9261
ジョージ・クラム・エディション第12集
クラム:11の秋のこだま(1965)
眠る者(1984)/鯨の声(1971)
ピアノのための5つの小品(1962)
夢の連続(1976)
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル、
ジェイミー・ヴァン・エック(Ms)

録音:1965,2006,2007年
コンプリート・クラム・エディション第12集。「11の秋のこだま」は1965年、ヴァイオリン、フルート、クラリネット、ピアノのための作品。これのみ初演の頃の録音。「眠るもの」は1984年、メッゾソプラノとピアノのための作品。「鯨の声」は1971年、フルート、チェロ,ピアノのための作品。ピアノのための5つの小品は、1962年の作品。「夢の連続」は1976年、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、打楽器のための作品。
BCD-9262
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集第6集
ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」、
ピアノ・ソナタ第16番ト長調Op.31-1
ギャリック・オールソン(P)

録音:1998年
1970年の第8回ショパン国際ピアノ・コンクール優勝のピアニスト、ギャリック・オールソンのベートーヴェン・ソナタ・シリーズ最新巻。今回の2タイトルはARABESQUEレーベルで出ていた名盤の復活です。鮮やかな音色と確かなテクニックで、ベートーヴェンの大作に正攻法でどっしりと取り組んでいます。
BCD-9263
マルコム・ビルソン/デュセック〜ハイドン
デュセック:ピアノ・ソナタ変ホ長調Op.44「告別」、
J・B・クレーマー(1771-1858):魔笛の主題による変奏曲、
ハイドン:ピアノ・ソナタ変ホ長調Hob52
マルコム・ビルソン(P)

録音:2007年9月CBCグレン・グールド・スタジオ,トロント
かつてアルヒーフでガーディナーとモーツァルトのピアノ協奏曲全集録音の偉業を達成したフォルテ・ピアノの権威ビルソンがBRIDGEレーベルに登場。2007年の最新録音で、普段あまり聴く機会のない珍しい作品を収録。デュセックは日本の「ソナチネ・アルバム」でも有名なチェコの作曲家。
BCD-9264
マーシー・ローゼン/後期ロマン派チェロ・ソナタ集
ルードヴィヒ・テュイレ(1861-1907):チェロ・ソナタ*
サー・ドナルド・フランシス・トヴェイ(1875-1940):2つのチェロのためのソナタ*
エルンスト・フォン・ドホナーニ(1877-1960):チェロ・ソナタ#
マーシー・ローゼン(Vc)、
フランセス・ローウェル(Vc)*、
リディア・アルティミフ(P)#
録音:2008年
19世紀後半から20世紀半ばにかけて活躍した作曲家たちの珍しいチェロ作品集。世代的には後期ロマン派ということになろうが、作風は意外に保守的でブラームス、フランクあたりを思わせる。トヴェイの作品は2つのチェロという編成が珍しいです。チェリストのローゼンはBIS、DG、ノンサッチ、ソニーなどで数多くの録音を行っています。
BCD-9265
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集第7集
ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調Op.22、
ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op.27-1、
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
ギャリック・オールソン(P)

録音:1999年
好調なオールソンのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・シリーズの第7集はARABESQUEレーベルで出ていた名演奏の復刻です。ベートーヴェンの初期、中期、後期のソナタから一曲ずつ選び、しかも調性関係が五度間隔(A♭-E♭-B♭)に配列された周到なプログラミング。確かなテクニックと済みきったタッチ、音楽性で作品に誠実に向き合っています。
BCD-9266
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集第8集
ピアノ・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.2-1、
ピアノ・ソナタ第23番「熱情」、
ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
ギャリック・オールソン(P)

録音:1992年6月8、9、10日
ギャリック・オールソンのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8集dすが、1992年の録音。1970年のショパン国際ピアノコンクールの覇者、オールソンは、ベートーヴェン弾きとして高名なクラウディオ・アラウの弟子。集中力が高く、構成感が明確な上、米国人ピアニストらしいメリハリの豊かさもあり、硬派のベートーヴェンを聞かせてくれます。
BCD-9268
カラー・オヴ・ザ・ワールド〜歌曲集
ヴォルフ:夜の魔法,
 飽くことを知らぬ恋,憩え、憩え!,
 旅先にて,棄てられた娘,
 あたしの恋人はおチビさん
カプレ:カラスと狐,蝉と蟻,
 狼と子羊
ムソルグスキー:壁に囲まれて,
 木馬に乗って,悪党,子守歌,
 牡山羊,ゴパック
ドビュッシー:ビリティスの3つの歌
パーセル:薔薇色の住み家から,
 優しい運命の女神は微笑み,
 いとしい人の魅力を思うと溜め息が出てしまう,
 ニンフと羊飼い
ジョージン・レシック(S)、
ウォーレン・ジョーンズ(P)

録音:2007年5月26−28日
オペラにコンサートに大活躍するベテラン・ソプラノ、ジョージン・レシックの歌う近代歌曲集。レシックは米国ペンシルバニア州出身。バロックから現代ものまで幅広いレパートリーを誇る名歌手である。このCDでは、フランスの作曲家アンドレ・カプレ(1878−1925)の歌曲が貴重です。
BCD-9270
(1CD+DVD)
ジェルジ・クルターク:カフカ断章(CD+DVD)
◆DVD
作曲者によるマスタークラス#、クルターク:カフカ断章(全曲、ライヴ映像)##
◆CD
クルターク:カフカ断章(全曲)*
トニー・アーノルド(S)*、
モヴセス・ポゴシアン(Vn)*

収録:2004年6月中央ヨーロッパ大学・ブダペスト#、2006年9月ライヴ・エレヴァン・アルメニア・第7回パースペクティヴ]]T国際音楽祭におけるライヴ##、2004年8月バッファロー,ニューヨーク*
ECMよりユリアーネ・バンゼ&アンドラーシュ・ケラーの全曲盤CDでよく知られている本作に、また新たな名盤が加わった。CDとDVD、しかもニューヨークとアルメニアと場所を変えて二つの録音。表現主義を基本としながら時に民族的な語法も登場、タイトル通り、カフカの様々な文章の断片に音楽を付けてゆきます。一曲あたり平均、一分弱の小品が万華鏡のごとくたくさんひしめいています。ソプラノのトニー・アーノルドは当Bridgeではクラムの「古えの子供の声」(2006年グラミー賞ノミネート)のほか、エリオット・カーター、ウォルペなど現代物を多数録音している若手。
BCD-9272
フェイヴァリット・トラック集Vol.1」
ジュリオ・レゴンディ:練習曲第10番、第6番、夢Op.19
ソル:ロシアの思い出、
パガニーニ
:ソナタ・コンチェルタータ
ジュリアーニ:練習曲Op.100-13、
 メヌエットOp.73-9、大序曲Op.61、
 カヴァティーナによる変奏曲Op.101
デイヴィッド・スタロビン(G)

録音:1979-1994年、ADD、DDD(新リマスター)
スタロビンはBRIDGEのオーナーにしてギターの名手。20世紀のアメリカの作曲家とも親交が深く、カーター、クラム、ルーカス・フォスなどから作品を献呈されています。このCDでは19世紀の穏やかな作風の曲が選ばれています。
BCD-9274(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集第9集
第5番ハ短調Op.10-No.1
第6番ヘ長調Op.10-No.2
第7番ニ長調Op.10-No.3
第22番へ長調Op.54
第17番ニ短調Op.31-No.2
第18番変ホ長調Op.31-No.3
第19番ト短調Op.49-No.1
第20番ト長調Op.49-No.2
ギャリック・オールソン(P)
使用楽器:ハンブルク・スタインウェイD(Op:10)、メイソン&ハムリン(Op.10以外)

録音:2008年パフォーミング・アーツセンター,ニューヨーク州立大学パーチェイス校
好評のギャリック・オールソンのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集録音シリーズ完結編。ARABESQUEレーベルで始まったものの頓挫していた全集をBRIDGEレーベルで引き継いでようやく完結に至りました。初期と中期〜後期のソナタを適宜織り交ぜてカップリングするのはアルバムを単品で売るための戦略としても、幅広い様式の変化を自在に澱みなく弾ききるオールソンの力量には改めて驚かされます。音色はどこまでも澄み渡り、音楽の流れは無理なく自然、どんな小さなパッセージにもピアニストの意志が明瞭に行き渡っています。オールソンは現代の知性派ピアニストの筆頭的存在。
BCD-9275(2CD)
ジョージ・クラム・エディション第13集
歌曲集「時を越えた旅」(アメリカン・ソング・ブック第2巻),
歌曲集「運命の風」(アメリカン・ソング・ブック第4巻)
バーバラ・アン・マーティン(S)、
ジェイムズ・フリーマン(指)
オーケストラ2001,他

録音:2006年10月17-19日,2005年11月25-27日
「時を越えた旅」と「運命の風」の二つの歌曲集は、クラムの「アメリカン・ソング・ブック」という作品集の第2巻と第4巻にあたります。「時を越えた旅」は、アフロアメリカの心情を綴った詩をもとにしている。どちらも、ピアノ伴奏に加え、打楽器などが適宜加わっています。
BCD-9276(4CD)
ショパン:夜想曲全集、マズルカ全集他
夜想曲全集
【Op.9(3曲)/Op.15(3曲)/Op.27(2曲)/Op.32(2曲)/Op.37(2曲)/Op.48(2曲)/Op.55(2曲)/Op.62(2曲)/Op.72-1/嬰ハ短調】
舟歌/子守歌Op.57
協奏曲のアレグロイ長調Op.46
ピアノ・ソナタ第3番*
マズルカ全集
【Op.6(4曲)/Op.7(5曲)/Op.17(4曲)/Op.24(4曲)/Op.30(4曲)/Op.33(4曲)/Op.41(4曲)/Op.50(3曲)/Op.56(3曲)/Op.59(3曲)/Op.63(3曲)/Op.67(4曲)/Op.68(4曲)/イ短調「ノートル・タン」/イ短調「エミール・ガイヤール」/変ロ長調/ニ長調/ハ長調/ト長調/ニ長調】
ナディア・ライゼンバーグ(P)

録音:1955-57年(原盤:ウェストミンスター)、録音:1947年11月21日、カーネギー・ホール(ライヴ)*
テルミン演奏家として有名なクララ・ロックモアの姉でもあるピアニスト、ナディア・ライゼンバーグ(1904-1983)は、リトアニアの首都ヴィリニュス出身。ザンクト・ペテルブルグに移り、ここで音楽の勉強を始めました。ロシア革命を避けて米国に移住、1922年にピアニストとしてデビュー。1930年からカーティス音楽院でヨゼフ・ホフマンに師事。その後は、ピアニストとして、またピアノ教師として大きな活躍をしました。戦後、教職に重点を置いたため、残された録音は決して多くありません。これは1955年から1957年にかけてのスタジオ録音による夜想曲とマズルカの全集に1947年ライヴ録音のピアノ・ソナタ第3番を収めたセット。彼女の明晰で、かつ詩情に溢れたショパンを味わえます。
BCD-9277
チナリー・ウン(1942-,):室内楽作品集
クセ・ブオン〜ヴィオラ・ソロのための
チャイルド・ソング〜アルト・フルート,ヴィオラとピアノのための、
7つの鏡〜ピアノのための
スーザン・ウン(Va)、
クレイ・エラーブローク(A.Fl)、
エレナ・マシュコベセヴァ(Hp)、
チャールズ・ウェルス(P)

録音:2006年、DDD,59'17
ウンはカンボジア出身で現在はアメリカ在住。彼はカンボジアの伝統音楽と現代の語法を融合させようとしていて音楽は南方の武満といった風情。チャイルド・ソングはドビュッシーのソナタと同じ編成だが(これで武満も書いている)ドビュッシーとも武満とも違う独自の世界を築いていて湿った大気のなかでミステリアスな旋律がたゆたう佳曲。佐藤聡明と武満徹、ドビュッシーを足して3で割って南国のスパイスを加えたらウンになるといったらよいだろう。
BCD-9278
ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21、
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
ヴァシリー・プリマコフ(P)、
ポール・マン(指)オーデンセSO

録音:2008年5月13-16日
ヴァシリー・プリマコフのBRIDGEレーベルへの2作目のアルバム。プリマコフは、1979年、モスクワに生まれたピアニスト。17歳でジュリアード音楽院に入学、若くして多大な注目を浴びる存在となりました。このショパンの二つのピアノ協奏曲は、濃厚なロマンティシズムの中に、はっとさせるような煌きが随所で弾け、しかも実にデリケート。マンとオーデンセSOのピタリと合わせた伴奏も見事。
BCD-9279(3CD)
モートン・フェルドマン:クリスティアン・ウォルフのために(1986) カリフォルニアEARユニット
【ドロシー・ストーン(Fl)、ヴィッキ・レイ(P,チェレスタ)】

録音:2005年11月,
フィリップ・ガストンのために(BCD9078,4枚組)、不自由なシンメトリー(BCD9092,2枚組)に続くカリフォルニアEARユニットのフェルドマン第3集。演奏に3時間かかるフェルドマンを代表する大作。これまでの同作品のCDは4枚組でしたが、こちらはお得な3枚組。フルートとピアノ(チェレスタ)が雨音のような静かで美しい音の粒を奏でてゆく。じっくり傾聴するもよし、環境音楽のように聴き流すもよし。カリフォルニア・イアー・ユニットはカーター、ライヒ、カーゲルなどともコラボレーションしている現代音楽アンサンブル。
BCD-9280
スピリチュアル・レジスタンス〜テレジンシュタット強制収容所からの音楽
パヴェル・ハース:中国の詩による4つの歌
カレル・ベルマン:「回想」より6曲
ハンス・クラーサ:5つの歌
ヴィクトル・ウルマン:男と彼の日
イルゼ・ウェーバー:テレジンシュタットを彷徨う
ツィークムント・シュール:そのようなことはなかった
ヴィクトル・ウルマン:兵士は疲れた
ギデオン・クライン:3つの歌
ヴィクトル・ウルマン:3つの歌
ギデオン・クライン:子守唄
ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br)
ラッセル・ライアン(P)

録音:2008年3月ニューヨーク
テレジンシュタットはナチスが第2次世界大戦下チェコスロヴァキアに作った強制収容所で、アウシュヴィッツに送られる前にユダヤ人を収容した場所。ここに収容された子供たちが描いた絵が「テレジンの子供たちの絵」として公開され話題を呼んだこともあります。ここに収められた作品はいずれもテレジンに収容された作曲家のもので多くはアウシュヴィッツで没(因みに指揮者のカレル・アンチェルもこの収容所に収容され生還している)。ハースの《中国の詩による4つの歌》はマーラーの大地の歌、ツェムリンスキーの抒情交響曲の影響を感じさせる異国趣味と後期ロマン派、表現主義が混じった佳作。全体に表現主義、無調の音楽で時代の空気を強く感じさせるアルバム。バリトンのホルツマイアーはフィッシャー・ディースカウを思わせる深い歌唱力。
BCD-9281(2CD)
バッハ:フランス組曲(全曲)
フランス組曲第1番ニ短調BWV.812、
フランス組曲第2番ハ短調BWV.813
フランス組曲第3番ロ短調BWV.814、
フランス組曲第4番変ホ長調BWV.815
フランス組曲第5番ト長調BWV.816、
フランス組曲第6番ホ長調BWV.817
シェーンベルク:組曲Op.25
アンドルー・ランジェル(P)

録音:2007年7月,ボストン
平均律クラヴィア曲集第1巻(BCD-9246)が大きな話題となったアンドルー・ランジェルが、こんどはフランス組曲全曲の全曲に挑んだ。やはりここでも“ピアノによるバッハ”の可能性を探り、バロック音楽の枠を越えたバッハの深みを追及しています。シェーンベルクの組曲も優秀。
BCD-9282
ユーディ・ワイナー(1932-,):作品集
ピアノ協奏曲「キアヴィ・イン・マノ(鍵は手の中に)」(2005)*
チェロ協奏曲「序奏と物語」(1994)**
リリック・ハーモニー(改訂版、1996)#
エピローグ「ジェイコブ・ドラックマンの思い出に」(1996)##
ロバート・レヴィン(P)*、
ロバート・スパーノ(指)ボストンSO*
スーザン・デイヴニー・ワイナー(指)、
オーデンセSO**,##、ボストン祝祭O#
マクシミリアン・ホルヌング(Vc)**

録音:2005年2月ライヴ*、2008年5月**,##、1997年2月ライヴ#
ワイナーはカナダ出身で現在ニューヨークを中心に活動している作曲家。アメリカ・ローマ大賞、ピューリッツァー賞を受賞していることからもわかるとおり、音楽は手堅く巧妙な管弦楽法による保守的な作風。アーロン・ジェイ・カーニス、デル・トレディチらと同じ系譜につながるエンターテイメントの要素を多分に含んだ楽しめる現代音楽。バルトークのピアノ協奏曲を思わせる「キアヴィ・イン・マノ」は2006年度ピューリッツァー賞受賞作品。
BCD-9283
チャイコフスキー:「四季」Op.37bis、
ピアノ・ソナタト長調(グランド・ソナタ)Op.37
ヴァシリー・プリマコフ(P)

録音:2008年9月6,8日
ヴァシリー・プリマコフの「熱情」他ベートーヴェン:ソナタ集(BCD9251)、ショパン:ピアノ協奏曲集(BCD9278)に続くBRIDGEレーベルへの第3弾。1979年モスクワ生まれのプリマコフは、2009年で30歳。繊細さと濃厚さの絶妙なバランスが見事です。
BCD-9286
ジョン・マスト(1954-):歌曲集
歌曲集「ヴィヴァ・スウィート・ラヴ」
歌曲集「静かな歌」
ピアノでのヌード/再開/証人
ソシアル・ノート/フラメンコ
ペネロープの歌
オールド・グレイ・カップル/トリオレ
エイミー・バートン(S)、
パトリック・メイソン(Br)、ジョン・マスト(P)

録音:2007年
マストは当初、マンハッタン音楽院でシーモア・リプキンにピアノを学び、コンサート・ピアニストとして活躍。その傍ら交響楽、室内楽、オペラや歌曲を多数作曲し、特に歌手からの信頼が厚い。保守的な作風だが、安定した技術を持った作曲家。
BCD-9287
スクリャービン:練習曲全集
練習曲嬰ハ短調Op.2-1
12の練習曲Op.8/8つの練習曲Op.42
練習曲変ホ長調Op.49-1
練習曲変ホ長調Op.56-4/3つの練習曲Op.65
ギャリック・オールソン(P)

録音:2004年9月
1970年の第8回ショパン国際ピアノコンクールで優勝した米国のピアニスト、ギャリック・オールソンは、スクリャービン弾きとしても知られたにも関わらず、録音は僅かでした。そのオールソンがスクリャービンの練習曲全集を録音。さすがに神髄を掴み取った見事な出来栄え。1876年製のスタインウェイ、コンサート・グランドを使用。
BCD-9289
ショパン:21のマズルカ
Op.24-2、Op63-2、Op.24-4、
Op.17-1、Op.6-2、Op.67-4、
Op.33-2、Op.33-1、Op.50-3、
Op.63-1、Op.56-3、Op.59-2、
Op.30-3、Op.68-2、Op.56-2、
Op.41-2、Op.41-4、Op.68-4、
Op.7-3、Op.63-3、Op.17-4
ヴァシリー・プリマコフ(P)

録音:2008年オーデンセ、デンマーク
期待の新世代イケメン・ピアニスト、プリマコフのBRIDGEレーベル4枚目のアルバム。ショパンは彼が得意とするレパートリーで既にピアノ協奏曲集が発売になり好評を得ています。端正ながら若々しいエネルギーに溢れたマズルカ。プリマコフは1979年モスクワ生まれ。ラフマニノフ国際ヤング・アーティスト・コンペティションで優勝、後にジュリアード音楽院で学びました。
BCD-9290
クレージー・ジェーン
ポール・ランスキー(b.1944):ソングス・オブ・パーティングI
デイヴィッド・レイズナー(b.1953):3つのジェイムズ・テイトの歌
ロナルド・ロクスバリー(1946-86):クレージー・ジェーン
内藤明美(b.1956):キー・ウェストでの秩序の観念
ポール・ランスキー:ソングス・オブ・パーティングII
ジョン・マスト(b.1954):ブリーフ・ライト
ジョージ・クラム(b.1929):アルハンブラの亡霊
ポール・ランスキー:ソングス・オブ・パーティングIII
パトリック・メイソン(Br)、
デイヴィッド・スタロビン(G)、
ダニエル・ドラックマン(Perc)
バリトン、ギター、打楽器による現代声楽作品集。武満徹主宰のMusic Today国際作曲コンクールに入選し中川敏郎、南聡らと三年結社で活躍、その後、ニューヨークで独自の活動を続ける内藤明美の近作の叙情的な世界、クラムのミステリアスな「アルハンブラの亡霊」などが聴きもの。
BCD-9291
ウルスラ・マムロック(1923-)の音楽Vol.1
(1)管楽五重奏,弦楽,打楽器のためのコンチェルティーノ
(2)2000ノート
(3)弦楽四重奏曲第1番
(4)俳句セッティングズ
(5)オーボエと室内管弦楽団の為の協奏曲
(6)デザイン/(7)木管五重奏曲
(1)スコット・ユー(指)オーデンセSO
(2)ギャリック・オールソン(P)
(3)ダエダルスSQ
(4)トニー・アーノルド(S)、クレア・チェイス(fl)
(5)ハインツ・ホリガー(Ob)、
 ジェイムズ・エイヴリー(指)
 アンサンブル・サープラス
(6)デヴィッド・ボウリン(Vn)、
 ジェイコブ・グリーンバーグ(P)
(7)ウィンド・スケープ

録音:2007-2008年
マムロックは1923年ベルリン生まれの女性作曲家。ベルリンでグスタフ・エルネストに作曲とピアノを学んでいましたが、ナチス時代のドイツを離れ1940年にアメリカへ移住、ジョージ・セルに作曲を学んだ後、クルシェネクにも師事。12音技法によって書かれた表現主義的音楽は強い緊張感を持っています。ハインツ・ホリガー、ギャリック・オールソンら名手が多数参加。
BCD-9292
D.スタロビン/フェイヴァリット・トラック集Vol.2
マリオ・ラヴィスタ:ナタラヤー
E.カーター:ロベルト・フロストの3つの詩*
E.カーター:ファンシー・ブレッドの居場所を教えろ
ヘンツェ:カリヨン・レチタティーフ・マスク
ソンドハイム:日曜日の歌
D.スタロビン:チェイス、
ハンフリー・サール:2匹の実用的な猫
ジェムニッツ:トリオ
デヴィッド・スタロビン(G、指揮*)
パトリック・メイソン(Br)、ロザリンド・リーズ(S)、
ベンジャミン・ハドソン(Vn)、
キム・カシュカシャン(Va)、
スーザン・ニデル・パルマ(Fl)、
ティモシー・エディ(Vc)、
ピーター・プレス(マンドリン)、
スーザン・ジョレス(Hp)、スペキュラム・ムジケ

録音:1976-1997年(新リマスタリング)
スタロビンは7歳でギターを学び始め、若くして多くの賞を得た。グラミー賞も獲得しており、彼の数々のディスコグラフィーから選りすぐりのトラックを収録。
BCD-9293
ウルスラ・マムロック(b.1923)作品集Vol.2
シントラ(アルトfl&Vc,1969)
ポリフォニー(Cl,1968)/野生の花(Vn,1987)
アンドレアスの庭(MS、fl&Hrp,1987)
彫刻I(Pf,1965)
二羽の鳩のラブ・ソング(Pf,1991/1993)
5つの間奏曲(G,1984-1990)
2つのバガテル(弦楽四重奏,1961)
私の庭から(Vn,1983)
組曲(Vn&Pf,1960)
ソナー・トラジェクトリー(テープ音楽,1966)
C.チェイス(アルトFl)、
A.ブラスティン(Cl)、
D.ボーリン(Vn)、J.トンプソン(Va)、
D.エッガー(Vc)、D.リッペル(G)、
ダイダロスQ
ギャリック・オールソン(P)ほか

録音:2007-2009年
ウルスラ・マムロックは1923年ベルリン出身で1939年にナチを逃れてエクアドル、次いでアメリカに移住、現在は生まれ故郷のベルリンに帰郷している。ロジャー・セッションズ、ステファン・ウォルペに師事した彼女の作品は典型的なセリー、無調音楽。切り詰められた音、一曲一曲が短いことなどからウェーベルンの影響が伺われます。1966年のテープ音楽「ソナー・トラジェクトリー」のようなミュージック・コンクレート作品(ピー・ポポという音響が今では懐かしささえ感じられる)も手がけています。
BCD-9295
ニールセン:組曲《ルシフェリアン》Op.45
ジョン・マクドナルド:ソナタの前の瞑想曲Op.406
アイヴズ:ピアノ・ソナタ第1番
アンドリュー・ランジェル(P)

録音:2008年8月ボストン
シカゴ生まれのピアニスト、ランジェル(1948-)の個性的なピアノ作品集。ニールセンは後期ロマン派から20世紀の語法までを取り入れた作風まで広範囲の作品を残しているが、組曲《ルシフェリアン》は半音階、無調など20世紀の語法を手中に収めた興味深い作品。間にランジェルと親しいジョン・マクドナルドの小品(8分)を挟み、アイヴズの40分弱の大作、第1ソナタも聴きもの。アイヴズの第1ソナタは第2番「コンコード・ソナタ」に比べると演奏される機会も極端に少なく、CDも入手しやすいものはほとんどない貴重な録音です。
BCD-9296
カフェ・ミュージック〜トリオ・ソリスティ
ピアソラ:ブエノス・アイレスの四季、ル・グラン・タンゴ
シェーンフィールド:カフェ・ミュージック
トゥリーナ:ピアノ三重奏曲第2番
ガーシュウィン:必ずしもそうじゃないさ
トリオ・ソリスティ:[マリア・バックマン(Vn)、アレクシス・ピア・ガーラク(Vc)、ジョン・クリボノフ(P)]

録音:2007年
ピアソラ、トゥリーナ、ガーシュインとノリのよいエンターテイメント性に富んだピアノ三重奏曲(ピアソラ、ガーシュインは編曲物)を収録。まさにカフェの雰囲気を感じさせるゴキゲンな一枚。
BCD-9297
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集2
第5番Op.10-No.1/第6番Op.10-No.2
第7番Op.10-No.3/第8番《悲愴》Op.13
アンドリュー・ランジェル(P)

録音:2008年8月ボストン
ランジェルのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・チクルス第2弾。第1集は「第10、17、24、9、27番」(品番:BCD9181)。ランジェルはジュリアード音楽院出身で古楽から現代まで幅広いレパートリーを持っています。最近バッハを中心に録音していたが、久々にベートーヴェンを取り上げた。明晰で軽やかなベートーヴェンを展開。
BCD-9298(3CD)
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ全集
CD1)風刺Op.17/ソナタ第5番ハ長調Op.135
 ソナタ第6番イ長調Op.82
CD2)ソナタ第8番変ロ長調Op.84
 ソナタ第3番イ短調《古い手帳から》Op.28
 ソナタ第1番ヘ短調Op.1
 ソナタ第9番ハ長調Op.103
CD3)ソナタ第2番ニ短調Op.14
 ソナタ第7番変ロ長調Op.83
 ソナタ第4番ハ短調《古い手帳から》Op.29
アン=マリー・マクダーモット(P)

録音:1997/2002/2003年
CD1〜2はArabesqueレーベルで出ていたもの。マクダーモット女史は1991年の第1回浜松国際コンクールで2位及び日本人作品最優秀演奏(なんと諸井誠作品)を受賞。1997年クリスティアン・ティーレマン指揮ニューヨーク・フィルでデビューして以来、世界各地で活動、数々の賞も受賞しています。N.サレルノ=ソネンバーグと共演したアルバムが発売になっている。
BCD-9299(2CD)
2つのコミック・オペラ
ジョン・マスト(b.1954):《バスティアネッロ》(2008)
ウィリアム・ボルコム(b.1938):《ルクレツィア》(2007)
P.アップルバイ、M.ベーラー、
P.メイソン、L.ブロマンほか(以上Vo)、
ニューヨーク・フェスティバル・オブ・ソング(アンサンブル)、
ジョン・マスト(P)

録音:2008年
アメリカの現代作曲家の2つのコミック・オペラを収録。ジョン・ムストはピアニスト兼作曲家で主に室内楽と声楽曲の分野で精力的に作品を発表している。ムスト作品はほどよくモダンでほどよくポップなアメリカ版こんにゃく座のような室内オペラ。ベテランのウィリアム・ボルコムはショスタコーヴィチやバーンスタインを思わせる、これまたユーモラスな室内オペラ。

BCD-9300
シューマン:ピアノ作品集
謝肉祭Op.9、クライスレリアーナOp.16
アラベスクOp.18
ヴァシリー・プリマコフ(P)

録音:2009年3月、4月オーデンセ,デンマーク
猛烈な勢いで新録音を続けるモスクワ生まれの新世代ヴィルトゥオーゾ、プリマコフ(1979-)のBRIDGEレーベル第5弾。プリマコフは、ショパンのピアノ協奏曲(BCD9278)で「グラモフォン」や「アメリカン・レコード・ガイド」などの権威ある雑誌で絶賛され、「アメリカン・レコード・ガイド」では表紙にも登場しています。この録音もクリアなタッチの鮮やかなテクニックときらびやかな音色で若々しいシューマンとなっており、無駄のないきびきびとした音楽作りが魅力的です。
BCD-9301(2CD)
チャイコフスキー:ピアノと管弦楽のための作品完全全集
ピアノ協奏曲第1番変ホ長調Op.23(1875年原典版)
協奏的幻想曲ト長調Op.56
協奏的幻想曲〜第1楽章の終結部の異版
ピアノ協奏曲第2番ト長調Op.44
ピアノ協奏曲第3番変ホ長調Op.75
ジェローム・ローウェンタール(P)
セルジュ・コミッシオーナ(指)LSO

録音:1987/1989年
チャイコフスキーの3つのピアノ協奏曲に加え、ほとんど演奏される機会のない《協奏的幻想曲》を収録(ご丁寧に別ヴァージョンの第1楽章終結部まで収録)。およそ30分からなる立派なピアノ協奏曲と言えるこの作品は第2番の後に書かれました。チャイコフスキーの初期交響曲の雰囲気を持った素朴なロシア民謡風の楽想が溢れている。そして有名なピアノ協奏曲第1番は原典版による演奏。冒頭のピアノがいきなりアルペジオで登場するなど時折アレッという箇所が出てきます。ローウェンタールは1932年生まれ。カペルやシュトイアマン、コルトーなどに学んだベテラン。60年代から活躍しているヴィルトゥオーゾ。Arabesqueレーベルで出ていたものの待望の再発。
BCD-9302
サロン・ブエノスアイレス
ミゲル・デル・アギラ(b.1957):チャランゴ奇想曲(2Vn,Va,2Vc,4手Pf)
プレストU(2Vn,Va,Vc)
サロン・ブエノスアイレス(Fl,Cl,Vn,Va,Vc,Pf)
人生は夢(2Vn,Va,Vc,語り)
時計(全6曲)(2Vn,Va,Vc,Pf)
カメラータ・サン・アントニオ

録音:2008年6月、8月
ミゲル・デル・アギラは1957年生まれで、アメリカでは既に地位の確立した作曲家。アルゼンチンを始めとする南米音楽の要素とクラシック、現代音楽を融合したピアソラの精神を受け継いだ、実に新鮮な感性を持った作曲家。サロン・ミュージックの親しみやすさを持っているものの、その志しの高さ、実験精神は、やはり現代音楽。親しみやすい民謡的な旋律が朗々と歌っていたかと思えば、ピアノが内部奏法をするわ、フルートが尺八のような「むら息」を奏でて南米の荒野に吹く乾いた風を表現するわ、勢いあまったダンスはついにクラスターの大爆発となるなど、面白さ全開。民族音楽、ポップ・ミュージックのたくましさと、現代音楽の実験精神を兼ね備えた新エスニック・モダン・ミュージック。クロノス・カルテットが好きな人におすすめ。
BCD-9303
リチャード・ワーニック(1934-):作品集
(1)ホルン五重奏曲(2002)
(2)ダセ(1996)
(3)弦楽四重奏曲第6番(1999)
(4)トロカイック・トロット(2000)
(5)ゲームの名前(2001)
(1)ウィリアム・パーヴィス(Hrn)、ジュリアードSQ
(2)(4)(5)D.スタロビン(G)、
(3)コロラドSQ
(5)クリフ・コルノット(指)
 インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル

録音:1997-2007年
ワーニックは1934年ボストン生まれ。1977年ピューリッツァー賞受賞。現在はニューヨーク州立大学バッファロー校で教鞭を取っています。セリーを中心とした作法で激しいコントラスト、劇的緊張力など、聴き手をひきつけるドラマ性を持った音楽で、エリオット・カーター、レオン・カーシュナーと並び称される典型的なアメリカ東海岸の作風を示しています。
BCD-9304(2CD)
カーネギー・ホール・リサイタル1947
ヘンデル:組曲第9番ト短調
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番K.310
ウェーバー:華やかなロンドOp.62
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番
バーバー:4つの遠足Op.20
スクリャービン:6つの練習曲
ストラヴィンスキー:練習曲嬰ヘ長調Op.7-No.4
プロコフィエフ:練習曲ニ短調Op.2-No.1
ショパン:夜想曲嬰ハ短調
ハチャトリアン:トッカータ
チャイコフスキー:村にて
ナディア・ライゼンバーグ(P)

録音:1947年11月21日カーネギー・ホールにおけるライヴ(モノラル)
当レーベルでは、「ショパン:夜想曲&マズルカ全集、他」(BCD9276,4CD)や「モーツァルト:4手のための作品集」(BCD9148)などN.ライゼンバーグのCDを数々リリースしてきました。またテレミン奏者のクララ・ロックモアの姉でもあり、二人が共演したテレミンのアルバム(BCD9208)も大変話題になりました。これは彼女が最も精力的に活動していた1947年のライヴ録音。ショパンのピアノ・ソナタ第3番が、「夜想曲・マズルカ全集」のカップリングになっていましたが、そのコンサートの全てが今回CD化されます。CD1に古典、CD2に当時まだバリバリの現代音楽だったバーバーやストラヴィンスキーなど同時代作品を取り上げるなど、そのレパートリーの広さと対応能力には驚くばかり。リトアニア出身でロシアで音楽を学び、ロシア革命でアメリカに亡命した彼女のピアノは19世紀の華やかな気品に満ちています。
BCD-9305
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第4番ハ長調Op.102-1
チェロ・ソナタ 第5番ニ長調Op.102-2
6つのバガテルOp.126
チェロ・ソナタ 第3番イ長調Op.69
ターニャ・トムキンス(Vc:ピリオド楽器)、
エリック・ジヴィアンン(フォルテピアノ)

録音:2008年
タニヤ・トムキンスはバロック、モダンともに秀でた若手チェリストでアンナ・ビルスマに師事した。現在、フィルハーモニア・バロック・オーケストラ、ポートランド・バロック・オーケストラの首席チェロ奏者。ピアノのジヴィアンはピーター・ゼルキンほかに師事、作曲家としても活躍しているマルチ・タレント。ピリオド楽器にこだわりつつも、ヒストリカル演奏がこんなに伸び伸びと、若々しく演奏された例はそんなにないのでは?
BCD-9306
シンディング:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ ロ短調Op.91
炎のように/メロディ
グロテスクな行進曲/セレナーデ
狂気の光/カプリッチョ
カプリース/行進曲風に/尊大に
春のささやき
ジェローム・ローウェンタール(P)

録音:1986年
※Arabesqueからの移行再発売
20分を超える大作「ピアノ・ソナタ」以外は全て2〜3分の小品。音楽的にはグリーグと共有する要素があるものの、ドイツ滞在が長かったせいか、しっかりとした構成の中に彼の個性があります。前回発売のチャイコフスキー:ピアノ協奏曲全集が好評のローウェンタールは1932年生まれ、コルトー、ルビンシュタインに教えを受けたヴォルトゥオーゾだが、こうした抒情的な小品を弾かせると深い味わいがあります。

BCD-9307(3CD)
ローウェンタール/《巡礼の年》全曲
■CD1
リスト:ジュネーヴの鐘(「旅人のアルバム」より)
「巡礼の年」第1年スイス(ウィリアム・テルの聖堂、ワレンシュタット湖畔で、田園曲、泉のほとりで、嵐、オーベルマンの谷、牧歌、郷愁、ジュネーヴの鐘)
■CD2
「巡礼の年」第2年イタリア(婚礼、物思いに沈む人、サルヴァトル・ローザのカンツォネッタ、 ペトラルカのソネット第47番、ペトラルカのソネット第104番、ペトラルカのソネット第123番、ダンテを読んで)/
「巡礼の年」第2年補遺ヴェネツィアとナポリ(ゴンドラを漕ぐ女、カンツォーネ、タランテラ)
視覚CD3
「巡礼の年」第3年(アンジェルス!守護天使への祈り、エステ荘の糸杉にI、エステ荘の糸杉にII、エステ荘の噴水、ものみな涙あり、葬送行進曲、心を高めよ)
「クリスマス・ツリー」第2、第3巻(スケルツォーソ、カリヨン、子守歌、古いプロヴァンスのクリスマスの歌、夕べの鐘、昔々、ハンガリー風、ポーランド風)
ジェローム・ローウェンタール(P)、
カーメル・ローウェンタール(P)(「クリスマス・ツリー」の第2P)

録音:2010年3月、4月
ローウェンタールは1932年生まれ。カペルやシュトイアマン、コルトーなどに学んだ、19世紀〜20世紀前半のヴィルトゥオーゾ・ピアノの伝統を今に受け継ぐ数少ないピアニスト。既に巨匠の地位を不動のものにしているにもかかわらず、さらにチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を原典版で録音したり、メシアンの「アーメンの幻影」を新録音したりと年齢を感じさせない活躍ぶりには驚かされる。このCDも録音当時78歳(!)にもかかわらず技術の衰えは全く感じさせず音色は益々冴え渡っていま。ベルマン、ボレットに次ぐこの曲の定番CDとなること必至。《クリスマス・ツリー》は娘のカーメル・ローウェンタールとの共演による連弾。
BCD-9309
ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲 ト短調Op.33
詩的音画Op.85より(第1、3、8、6、12曲)
ヴァシリー・プリマコフ(P)
ジャスティン・ブラウン(指)オーデンセSO

録音:2009年6月オーデンセ,デンマーク
現在人気急上昇中のピアニスト、プリマコフのBRIDGEへの6枚目となる最新盤は初のドヴォルザーク。プリマコフは1979年モスクワ生まれでアメリカに渡り、ジュリアードでJ.ローウェンタールに師事、今アメリカで最も将来を嘱望されるピアニストとされています。ドヴォルザークのピアノ協奏曲ではこれまでの繊細なタッチに骨太なダイナミズムが加わり、一回り大きくなったことを感じさせます。オーデンセ響はデンマークのオケながらユーラシア的で大らかな響きを出しています。詩的音画における民族色豊かなソロも聴きもの。やはりスラヴ系の音楽はお手のもののようです。
BCD-9310
デヴィッド・ラコウスキ:練習曲集 第3集(全24曲) エイミー・ブリッグズ(ディサナヤケ)(P)

録音:2008年6月
ラコウスキの練習曲集の第3集(第1集はBCD9121、第2集はBCD9157)。ラコウスキは作曲をミルトン・バビッドに師事、アメリカ・ローマ大賞を始めとして数々の作曲賞を得ています。この作品集は、それぞれ意味深なタイトルが付けられた24曲からなり自由な無調、拡大されたブルース、印象派的な響きなど、近現代音楽のイディオムを自由奔放に展開している。BRIDGEからは他に4種のCDが出ています。ちなみに第1集・第2集の演奏者と異なる姓ですが同一人物(ディサナヤケ→ブリッグズ)。
BCD-9313
ハイドン:ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第42番(旧第56番) ニ長調 Hob.XVI-42
ピアノ・ソナタ第37番(旧第50番) ニ長調 Hob.XVI-37
ピアノ・ソナタ第44番(旧第32番) ト長調 Hob.XVI-44
ピアノ・ソナタ第20番(旧第33番) ハ短調 Hob.XVI-20※
アンドルー・ランジェル(P)

録音:2006年8月,2008年7月,ボス
トン,DDD
ランジェルはシカゴ生まれのピアニスト。ジュリアード音楽院を修了。BRIDGEには継続的に録音を続けています。ここでのハイドンは、強い集中力と自由な発想が見事に両立しており、研ぎ澄まされていながらも随所にハイドンらしいユーモアが宿っている。ハイドンのピアノ・ソナタが単調だと思っていると面食らう、知的刺激に満ちた名演です。
BCD-9315(DVD)
ヴァシリー・プリマコフ
ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
ショパン:バラード ト短調Op.23
 バラード ヘ長調Op.38
 バラード 変イ長調Op.47
 バラード ヘ短調Op.52
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番 嬰ヘ長調 Op.30
ヴァシリー・プリマコフ(P)

録音:2009年6月24,25日オーデンセ,
NTSC、カラー、STEREO/
DTS 5.1/DOLBY5.1,65'53
今やBRIDGEレーベルの看板アーティストと言っても過言ではないヴァシリー・プリマコフ(1979年モスクワ生まれ)、ついにDVDがリリースした。ライヴではなく、2009年6月、デンマークのオーデンセのカール・ニールセン・ホールでの録音セッションを利用して収録されたもの。鮮やかで瑞々しいプリマコフの音楽性は、映像と共にすると一層引き立って聞こえます。ことに新鮮な湧水が撥ねるようなスクリャービンのソナタが見事。
BCD-9316
20世紀の偉大な歌手たちVol.1
ベニタ・ヴァレンテ(ソプラノ)アリアと歌曲集
モーツァルト:(1)「喜びの感情が胸に湧き」 K.579、
 (2)「フィガロの結婚」−ああ早く来てちょうだい、(3)「あなたに明かしたい、おお神よ」 K.418
(4)ヘンデル:「リナルド」−私を泣くがままにさせて
(5)シューベルト:野ばら D.257、
 夜と夢 D.827、憩いなき愛 D.138、
(6)シューベルト:岩の上の羊飼い D.965
(7)ブラームス:私の愛は新緑だ Op.63/5、
 甲斐のないセレナード Op.84/4
(8)ヴォルフ:たとえ小さなものでも、話に聞いたのですが、
 誰があなたを呼んだの?、
 あなたは一本の糸で私を、
 どんなに長いこと、若いあなた方
 私の恋人が歌っている、
 ペンナに恋人が住んでいる
(9)ドビュッシー:忘れられたアリエッタ
(10)オブラドルス:愛、母の愛、
 いちばん細くきれいな髪で、
 花嫁はおちびさん
ベニタ・ヴァレンテ(S)
(6)ルドルフ・ゼルキン(P)、
 ロルド・ライト(Cl)
(1)(7)(8)リチャード・グード(P)
(2)(4)デイヴィッド・エフロン(指)イーストマンO
(10)デイヴィッド・エフロン(P)
(3)アレクサンダー・シュナイダー(指)
  モーツァルト・フェスティヴァルO
(9)リディア・アルティミフ(P)

録音:1969-89年、ADD,DDD
ベニタ・ヴァレンテは、1934年、アメリカ合衆国カリフォルニア州デラノ生まれのソプラノ。軽やかな美声を誇り、1960代から1980年代にかけて、オペラにコンサートに活躍しました。このCDでは、マールボロ音楽祭で巨匠ルドルフ・ゼルキンの伴奏で歌ったシューベルトの歌曲がたいへんに貴重だ。また名ピアニスト、リチャード・グード伴奏のブラームス、ヴォルフも素晴らしい。
BCD-9317
ピーター・リーバーソン(b.1946)作品集
「赤いガルーダ」ピアノ協奏曲第2番(1999)*
リルケの歌「オルフェウスに捧げるソネット」(1997-2001)**
バガテル(1985)##
ピアノ五重奏曲(2003)#
ピーター・ゼルキン(P)、
ジェームズ・コンロン(指)NYO*
ロレーヌ・ハント・リーバーソン(Ms)**、
オリオンSQ#

録音:2004年11月エイヴリー・フィッシャー・ホール*、2005年8月**、1985年12月##、2008年5月#
ピーター・リーバーソンは1946年生まれのアメリカの作曲家で作曲をミルトン・バビット、チャールズ・ウォーリネンに師事した。アメリカ東海岸の手堅い前衛スタイルを持った作曲家として米国内で評価が高く、かつて武満徹がミュージック・トゥデイで招聘したこともある。硬派な作風ながら色彩的でほどよく乾いた抒情、ファンタジーに武満が惚れこむ作曲家だけのことはあると納得する。「赤いガルーダ」のガルーダとはインド神話の炎を司る神の鳥のことで、ピアノとオーケストラが極彩色の火花を散らす。全曲ピーター・ゼルキンがピアノを弾き、共演もコンロン指揮のニューヨーク・フィルやリーバーソン夫人で2006年に亡くなった名歌手のロレーヌ・ハント、と豪華な演奏陣です。
BCD-9318
ストーニー・ブルック・サウンディングズVol.1
ダニエル・A.ウェイマウス:イン(オール)ザ・タイム・ウィー・ハヴ・レフト*
マックス・ギテック・デュイカーズ:グラス・ブルー・クレフト
イラリ・カイラ:敬意を表する鐘**
ユージン・ドラッカー:シェイクスピアの4つのソネット#
ペリー・ゴールドスタイン:アルト・サクソフォンと弦楽四重奏の為の五重奏曲##
エッシャーSQ、
オスカー・エスピナ・ルイス(Cl)*、
ジェイコブ・ロードベック(P)**、
Aアンドルー・ノーレン(Bs,Br)#、
ケネス・ツェ(Sax)##

録音:2008、2009年
ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校の音楽学部出身の作曲家たちによる作品集。エマーソン四重奏団のヴァイオリニスト、ユージン・ドラッカーの作品も収録。弦楽四重奏を母体としてソロ、独唱が入ります。作風は前衛から新ロマン主義風を幅広い。
BCD-9320
ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲 Op.42
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 Op.14
ムソルグスキー:展覧会の絵*
ギャリック・オールソン(P)

録音:2008年11月24,25日ニューヨーク,1974年5月17日プラハ・ライヴ*
オールソンラフマニノフとプロコフィエフは2008年の録音。冴え渡ったテクニックの中に雑味のない味わいが広がります。「展覧会の絵」は、1974年5月のプラハでのライヴ。27歳のオールソンのストレートな勢いが楽しめます。
BCD-9321
チナリー・ウン(b.1942):室内楽作品集
(1)チャイルド・ソング(1985)
(2)ルミナス・スパイラル(発光する螺旋) (1997)
(3)スパイラル6(1992)
(4)死後の静かな生活(1996)/(5)神託(2004)
ダ・カーポ・チェンバー・プレイヤーズ
ゲスト:(2)ウィリアム・アンダーソン(G)、
(4)ルーシー・シェルトン(S)、他
(5)マイケル・アデルソン(指)、他

録音:2007・2008年,DDD
ウンはカンボジア出身でアメリカ在住。東京フィルが委嘱し、来日したこともある。彼はカンボジアの伝統音楽と現代の語法を融合させようとしていて、作風は南方の武満徹といった風情で湿った大気のなかでミステリアスな旋律がたゆたう。アメリカのルー・ハリソンとも共通する雰囲気を持っています。2004年の大作《神託》では日本の神楽のような旋律素材が使われ、松村偵三、早坂文雄を思わせる部分もある。ダ・カーポ・チェンバー・プレイヤーズはヴァイオリン、チェロ、ピアノ、フルート、クラリネットの5人からなるアンサンブル。このCDでは三重奏から七重奏まで収録されています。
BCD-9322
プリマコフ・イン・コンサートVol.1
ブラームス(ブゾーニ編):2つのコラール前奏曲Op.122-9&10
シューベルト:《さすらい人》幻想曲Op.15
チャイフコスキー:こどものためのアルバムOp.39
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番Op.36
ヴァシリー・プリマコフ(P)

録音:2002-2007年(ライヴ)
プリマコフにとってBridgeレーベル7枚目となる当アルバムは様々な2002年より2007年までコンサートで特に高い評価を得た演奏をまとめたもの。若い力が前のめりに突き進むようなみずみずしい演奏が印象的。ブラームスの2つのコラール前奏曲はもともとオルガン曲ですがブゾーニがピアノ用に編曲したものでその迫力は圧巻。
BCD-9323
アーリーン・ゾールマン(1934-2006):作品集
(1)ヴィラネッラ変奏曲
(2)トリオ1999「トリケトラ」
(3)太陽の東,西
(4)待っている6つの土地/(5)夜の歌
(1)ルイス・シャピロ(P)、
(2)トリプル・ヘリックス・ピアノ・トリオ
(3)ブライアン・ハルス(指)ウェレスリー大学室内cho&器楽アンサンブル
(4)ヘクン・ウー(Vc)、エリーゼ・ユン(P)
(5)カロル・ベネット(S)、
 レオーネ・バイス(Fl)、
 マイケル・ウェブスター(Cl)

録音:1998-2008年
ゾールマンはジュリアード音楽院とペンシルヴァニア大学でパーシケッティとクラムに師事し、後にイタリアでダラピッコラにも教えを受けています。調性、12音技法などを折衷しながら.情的な世界。ヴォーカルとアンサンブルのための「太陽の東、西」ではコープランド、バーバーの流れを汲むロマンティックな音楽を聴かせます。
BCD-9324
メシアン:アーメンの幻想 マリリン・ノンケン(PT)、
サラ・ローゼンバーグ(PU)

録音:2009年5月ヒューストン
メシアンの代表作、2台ピアノの為の「アーメンの幻想」は既に多数の録音があるが、最新録音の本CDは共にニューヨークで活動する女性ピアニストたちによるもの。マリリン・ノンケンは現代音楽を専門とし、これまでにパスカル・デュサパン、トリスタン・ミュライユらが彼女のために作品を書いている。サラ・ローゼンバーグは現代音楽の他、ロシアン・アヴァンギャルドにも造詣が深く、ロスラヴェッツ、モソロフ、ルーリーなどもレパートリーにしています。
BCD-9326(2CD)
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Op.20 「太陽」
弦楽四重奏曲 変ホ長調 Op.20-1, Hob.III-31
弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.20-2, Hob.III-32
弦楽四重奏曲 ト短調 Op.20-3, Hob.III-33
弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.20-4, Hob.III-34
弦楽四重奏曲 ヘ短調 Op.20-5, Hob.III-35
弦楽四重奏曲 イ長調 Op.20-6, Hob.III-36
ダイダロスQ【キム・ミンヨン(Vn)、キム・ギョヨン(Vn)、ジェシカ・トンプソン(Va)、ラマン・ラマクリシュナン(Vc)】

録音:2009年1月6−8日,2月3−5日,ニ
ューヨーク,DDD
ハイドンの弦楽四重奏曲集の中でも人気の高い「太陽四重奏曲」の全6曲。ダイダロス四重奏団は2000年に結成されたばかりの若い弦楽四重奏団。既にニューヨークではかなり知られた弦楽四重奏団として活躍しています。ヴァイオリンの二人のキムが第1と第2を入れ替わることも特徴で、この録音でも奇数番をミンヨン、偶数番をギョヨンが弾いています。BRIDGEからはシベリウス、ラヴェルの弦楽四重奏曲ほかが既刊(BCD 9202)。
BCD-9327
シューベルト:即興曲と舞曲
14のワルツ(プリマコフ編集)
即興曲D.935;Op.142-No.1
13のレントラー(ゴルノスタエワ編集)
即興曲D.899;Op.90(全4曲)
12のワルツ(ゴルノスタエワ編集)
即興曲D.935;Op.142-No.2
ヴァシリー・プリマコフ(P)

録音:2009年10月,オーデンセ
既に当BRIDGEより多数の録音がありアメリカでは大人気ピアニストとなったプリマコフの最新録音。プリマコフとしては初のシューベルトです。有名な4つの即興曲(アンプロンプチュ)D.899をアルバムの中心にワルツ、レントラーなどシューベルトの旋律美をたっぷりと味わえる内容です。プリマコフはロシア生まれながら豪快に弾き飛ばすことはせずペダルも極力控え、シューベルト本来の細やかなニュアンスを繊細に表現しています。全曲が歌で溢れているアルバム。
BCD-9328(2CD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲集Vol.1
ピアノ協奏曲第24番(カデンツァ:G.フォーレ)
ピアノ協奏曲第25番(カデンツァ:J.N.フンメル
&V.プリマコフ)
ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」(カデンツァ:W.ラ
ンドフスカ)
ピアノ協奏曲第27番
ヴァシリー・プリマコフ(P)
スコット・ユー(指)オーデンセSO

録音:2008-2009年オーデンセ
プリマコフ初のモーツァルト。臆することなく日に向かって伸びる若木のような自由なモーツァルトです。しかもカデンツァは普段あまり使われることのない版を使用。第24番のフォーレ版はモーツァルトの時代ではありえない和音、華麗でダイナミックなピアノ書法で一聴の価値あり。第25番はフンメル版にプリマコフ自らが手を加え、第26番ではランドフスカ版を使用しています。
BCD-9329(2CD+DVD)
ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集
ヘンデル「ユダス・マカウベス」の“見よ勇者は帰る”の主題による12の変奏曲 ト長調 WoO.45
モーツァルト「魔笛」の“恋人か女房か”の主題による12の変奏曲ヘ長調 Op.66
モーツァルト「魔笛」の“恋を知る男たちは”の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46
チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番 ニ長調 Op.102-2
ローレンス・レッサー(Vc)
ペク・ヘソン(P)

録音:2009年1月5-9日,ボストン
ベテランの名チェリスト、ローレンス・レッサーのベートーヴェンのチェロ曲集。レッサーは1966年のチャイコフスキー・コンクールで第4位(この時の第6位がミッシャ・マイスキー)、以来40年以上に渡って世界的チェリストとして活躍してきた。衒いの無い温かく豊かな広がりを持つチェロの音色が染み入るような演奏です。DVDにはレッサーの演奏風景(2009年2月,ソウル)と語りが50分超収録されており、ファンにとっては貴重な資料。日本のDVDで視聴可能。
BCD-9330
カヴァティーナ・デュオ・プレイズ・ピアソラ

リベルタンゴ、レビラード、天使の導入、
タンゴ・エチュード、忘却、
アディオス・ノニーノ
ブエノスアイレスの四季
カヴァティーナ・デュオ
【ユージェニア・モリナー(Fl)、
デニス・アザバギック(G)】

録音:2008年
先日CEDILLEレーベルでよりバルカン地方に因んだアルバムを発表したばかりですが、情熱的な二人にピアソラはぴったり。リベルタンゴ、忘却、ブエノスアイレスの四季など、ピアソラの名曲ばかりを収録。「ブエノスアイレスの四季」では彼らに惚れ込むセルジオ・アサド自らが二人のために編曲を書き下ろしました。
BCD-9331
5つの変奏曲
ハイドン:変奏曲ヘ短調
ビゼー:半音階的変奏曲
ニールセン:シャコンヌOp.32
ブラームス:創作主題による変奏曲Op.21-1
シューベルト:ロザムンデの主題による変奏曲(即興曲 D.935-3)
アンドルー・ランジェル(P)

録音:2008年7月
ランジェルはジュリアード音楽院で学び北米、ヨーロッパを中心に活動を続け、当BRIDGEレーベルにも継続的に録音しています。レパートリーはギボンズ、スヴェーリンクからベートーヴェン、ルチアーノ・ベリオまでと驚異的に幅広い。このディスクは古今の作曲家の変奏曲ばかりを集めたユニークな内容でビゼー、ニールセンの珍しい作品が聴けることも嬉しい限りです。
BCD-9332
ローレンス・ディロンの室内楽
ローレンス・ディロン(b.1959):弦楽四重奏曲第4番《無限の空間》
弦楽四重奏曲第3番《エア》
弦楽四重奏曲第2番《飛行》
《なにが起こった?》〜弦楽三重奏とピアノのための*
ダイダロスQ
ベンジャミン・ホックマン(P)*

録音:2010年
ローレンス・ディロンはジュリアード音楽院でパーシケッティ、エリオット・カーター、ミルトン・バビット、ロジャー・セッションズに学んだ経歴からほぼ想像できるように彼の音楽は20世紀の音楽語法をまんべんなく消化吸収した大変堅実で聴か所を押さえた優等生的な完成度を持っています。ひとつの作品からベルク、バルトーク、バーバー、はてはミニマルまで幅広い様式を楽しむことができます。
BCD-9333
ユーディ・ワイナー(b.1929) の音楽Vol.3〜宗教音楽集
シル・ハシリム(歌の中の歌)〜女声合唱版(2001)*
律法の儀式
シル・ハシリム(歌の中の歌)〜混成合唱版(2001)
金曜の夕べの儀式(1963)#
スーザン・D.ワイナー(指)ウェレスレー・カレッジcho*
ユーディ・ワイナー(指)ニューヨーク・ヴィルトゥオーゾ・シンガーズ
O#、他、独唱者

録音:1996年*、2010年
ユーディ・ワイナーは2006年ピューリッツァー賞受賞の作曲家でこれまでに管弦楽曲、室内楽、オペラなど80曲以上の作品を発表している。第1集(室内楽作品集,BCD9134)、第2集(管弦楽作品集,BCD9282)が既発。この第3集はユダヤ教の儀式に基づく音楽でロマン派の語法や無調、ユダヤの宗教音楽が渾然一体に折衷されています。
BCD-9334
ダリウス・デ・ハース、ジャズ・スタンダードを歌う
みんな笑った/それが魔法なら
アイヴ・ガット・クラッシュ・オン・ユー
誰かが私を見ている/ペーパー・ムーン
センティメンタルな気分
ソフィスティケーテッド・レディ
ラヴ・フォー・セール/ほか全17曲
ダリウス・デ・ハース(Vo)、
スティーヴン・ブライアー(P)
デ・ハースはブロードウェイ・ミュージカル《蜘蛛女のキス》でデビュー、ジャズ、ミュージカルの分野で活躍する一方、ジョン・アダムズのオペラにも出演するなど、ジャンルを越えて活動している。本CDではガーシュウィン、デューク・エリントンらの有名なナンバーをピアノ伴奏だけでご機嫌に歌いまくりまする。
BCD-9335
ジョージ・クラム・エディションVol.15
《アルハンブラの亡霊》-スペイン歌曲集第1巻(2009)〜テキスト:ガルシア・ロルカ*
《忘れられた世界からの声》-アメリカ歌曲集第5巻(2006)〜女声、男声と電気増幅されたピアノと打楽器四重奏のための*※
パトリック・メイソン(Br)*、
デイヴィッド・スタロビン(G)*、
ダニエル・ドラックマン(Perc)*
ジェイミー・ヴァン・エイク(Ms)、
パトリック・メイソン(Br)、
打楽器四重奏、M.バローン(P)
ジェームズ・フリーマン(指)オーケストラ2001

録音:2010年1月*、2008年10月
好評のクラム・エディション第15集。ここ数年に作曲された声楽のための大作を2曲収録。「アルハンブラの亡霊」は全7曲19分弱、「忘れられた世界からの声」は全10曲48分。電気増幅されたピアノと打楽器のミステリアスな響きに平易な旋律が絡むお馴染みのクラム・ワールドが全開。彼の代表作《マクロコスモス》と《古えの子供の声》の世界がさらに深化。
BCD-9336
ポール・ルーザースの音楽第6集
ピアノ協奏曲第2番(2009-10)
ベル・カント(2004)
宇宙の海の岸辺のセレナード(2004)
ヴァシリー・プリマコフ(P)、
トマス・セナゴー(指)ノルウェー放送O
ルネ・トンスゴー・セーレンセン(Vn)、
ミッコ・ルオマ(アコーディオン)、イオSQ

録音:2009/2010年
ポール・ルーザースは1949年デンマーク出身の作曲家で作品はアメリカ、イギリス、デンマークで盛んに演奏されています。ピアノの貴公子プリマコフを独奏者に迎えての最新作ピアノ協奏曲第2番はバルトークのそれを思わせるエネルギッシュな音楽。《宇宙の海の岸辺のセレナード》はアコーディオンと弦楽四重奏が時にクラスターでぶつかり、また協調しあう現代のロマン主義ともいえる秀作。

BCD-9337
リスト:コラール《私達へ、魂の救いを求める人々へ》による幻想曲とフーガS.259(ブゾーニ編)
ピアノ・ソナタ ロ短調S.178
ギャリック・オールソン(P)

録音:2009年4月ニューヨーク
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集録音が完結したオールソンが今年生誕200年を迎えるフランツ・リストに挑戦。名曲ピアノ・ソナタと、元はオルガン曲だがブゾーニによって編曲された超絶技巧の幻想曲とフーガを収録。ベートーヴェンのソナタでは理知的な側面を見せているが、こちらは一転、燃え立つような熱いパッションとロマンティシズムを爆発させていま。完全燃焼系の熱演にも関わらず、音は一糸乱れず、音はどこまでも透明という驚嘆の連続。
BCD-9338
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.49
無言歌Op.53-2(ピアノ三重奏曲版)
ピアノ三重奏曲第2番ハ短調Op.66
アージェンタ三重奏団
【ステファニー・サンタンブロジオ(Vn)、ドミトリ・アタパイン(Vc)、ジェームズ・ウィン(P)】

録音:2010年10月
アルジェンタ三重奏団はアメリカ・ネヴァダ大学のレジデンス・アンサンブル。ヴァイオリンのステファニー・サンタンブロジオはドホナーニ時代のクリーズランド管弦楽団でセカンド・ヴァイオリンの副首席を務め、サンアントニオ響のコンサート・ミストレスを歴任しネヴァダ大学で後進の指導にもあたっています。またピアノのウィンと共にモーツァルトのソナタ集の録音もある(MSRレーベル、MS1305)。チェロのドミトリ・アタパインはサンクト・ペテルブルク音楽院に学び東京カルテットと共演したこともあります。ピアノのジェームズ・ウィンはピューリッツァー賞受賞作曲家でもありネヴァダ大学で作曲と理論の教鞭を執っている。大変軽やかで淀みのないメンデルスゾーンで無言歌のピアノ三重奏編曲版も楽しいです。
プリマコフ
BCD-9339
モーツァルト:ピアノ協奏曲集Vol.2
ピアノ協奏曲第11番ヘ長調K.413(カデンツァ:モーツァルト作)
ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466(カデンツァ:第1楽章=ベートーヴェン作、第3楽章=クリスティアン・ツァハリス作)
ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467(カデンツァ:ディヌ・リパッティ作)
ヴァシリー・プリマコフ(P)
ジモン・ガウデンツ(指)オーデンセSO

録音:2010年
前回の第24-27番(BCD-9328)に続く、プリマコフのモーツァルト:ピアノ協奏曲シリーズ第2弾。プリマコフのタッチはまさに珠を転がすような軽やかさがあり、内面から引き出される繊細な語り口はどれを取っても閃きに満ち、一音たりとも聴き逃せません。カデンツァへのこだわりと、ピリオド奏法も取り入れた濃密なオケの響きとのブレンドぶりも聴きものです。
「第11番」は、特に第2楽章の古典的フォルムの中でひっそりとロマンの情感を漂わせる風情が忘れられません。雑念の一切ないまさに音楽の結晶がここにあります。
「第21番」は、オケの伴奏が闊達に発言力をもって開始するので、内省的なプリマコフのピアノとどうやって協調を図るのかワクワクさせますが、プリマコフは推進力は帯びても音を外に放射せず、内面から育んだ語りの優しさと、自分の立ち位置から一歩も外れないクールな強靭さは保持し、オケとの響きとの絶妙な相乗効果を生んでいます。第1楽章第2主題はメインのフレーズのみならず、アルペジョ風の楽想まで涙に濡れています。
「第20番」は、第1楽章をオケが高速テンポで攻撃的に開始するので、21番以上にプリマコフとの連携ぶりに期待が高まりますが、ここでもピアノの第1音から、何事もなかったかのように一気にプリマコフ・ワールドを敷き詰めます!軽く触れただけでも汚れそうな至純のタッチの内面には強靭な核が内包されているので、音楽自体が脆弱になることなく、聴き手の心に確実に届くのです。第2楽章は罪作りなくらい美しく、スタッカートの弾力ひとつ取ってもプリマコフの並外れた感性の高さを窺い知ることができます。終楽章は究極とも言える名演で、オケのの連携の固さは比類なし!特に3:51から木管との対話で、互いにニュアンスを投げかけ合う強固な結びつきとその緊張はお聴き逃しなく。ベートーヴェンへの接近を思わせるツァハリス作の勇壮なカデンツァも説得力満点。【湧々堂】
BCD-9340(2CD)
ジャン・デガエターニ・イン・コンサート
ベートーヴェン:ゲーテの詩による3つの歌曲、星空の下の夕べの歌
プーランク:祭りに行く男、
 ギター、これがあなたのやり方、
 心が支配の手、愛
フランゼル:世俗的な望み
クラム:3つの初期歌曲、眠る人
ドビュッシー:勇敢な祭り
R.シュトラウス:献身、
私は宮廷の愛を運ぶ、
 お休み私の魂よ、朝
ガーシュウィン:わが愛はここに
ウォールデン:3人の淑女
ハイドン:ナクソスのアリアンナ
ジャン・デガエターニ(Ms)
ギルバート・カリッシュ(P)

録音:1987年
アメリカのメゾソプラノ歌手ジャン・デガエターニ(1933-1989)の当BRIDGEでは9枚目となるアルバム。彼女はジュリアード音楽学校に学び、古典から現代音楽までこなす一方、卓越した語学力でドイツ、フランス歌曲、中世ルネサンス歌曲まで歌う驚異的なレパートリーを誇った。広い声域と確かな音程、澄み切った声は現代作品で特に生かされ、彼女の歌ったシェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」は名盤として名高い。またジョージ・クラムの声楽曲の多くは彼女のために作曲されました。ベートーヴェンの歌曲、ドビュッシー、プーランクのシャンソン、現代作品どれを聴いても高い完成度を保っている。ドーン・アップショー、ルネ・フレミングの師匠としても知られるデガエターニの主要なレパートリーを満遍なくコンパクトにまとめた貴重なリサイタルのライヴ録音。名ピアニスト、ギルバート・カリッシュの伴奏もすばらしいです。
BCD-9341
マーラー:さすらう若人の歌
リュッケルトによる5つの歌曲
亡き子を偲ぶ歌
ヘルミーネ・ハーゼルベック(Ms)
ラッセル・ライアン(P)

録音:2008年5月、2009年1月ライディング・リスト・センター,オーストリア
ヘルミーネ・ハーゼルベックはオーストリア出身でウィーン大学でリタ・シュトライヒに師事。その後クーン、アーノンクール、ルイージ、ティーレマンらと共演しオペラ、オラトリオなどで活躍しています。当BRIDGEレーベルより既に発売されているシュレーカー歌曲集(9259)、ツェムリンスキー歌曲集(9244)はいずれも好評で今回、満を持してのマーラー歌曲集も期待に違わぬ内容。

BCD-9342(2CD)
アメリカ国会図書館での名演シリーズVol.25〜ベートーヴェン初期弦楽四重奏曲集
(1)弦楽四重奏曲第1番ヘ長調
(2)弦楽四重奏曲第2番ト長調
(3)弦楽四重奏曲第3番ニ長調
(4)弦楽四重奏曲第4番ハ短調
(5)弦楽四重奏曲第5番イ長調
(6)弦楽四重奏曲第6番変ロ長調
(7)エドガー・オルテンバーグ(2nd.Vn)によるリハーサル風景
ブダペストSQ
【ヨーゼフ・ロイスマン(1Vn)、
エドガー・オルテンバーグ((1)-(3)2Vn)、
アレクサンダー・シュナイダー((4)-(6)2Vn)
ボリス・クロイト(Va)、
ミッシャ・シュナイダー(Vc)】

録音:(1)1944年3月23日、
(2)1944年4月13日、
(3)1944年3月9日、(4)1962年3月30日、
(5)1943年11月1日、
(6)1960年11月11日、
(7)1944年4月13日、
以上、アメリカ国会図書館、モノラル・ライヴ
このセットをもってブダペスト弦楽四重奏団のライヴによるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集が完結します(中期弦楽四重奏曲集/9099、後期弦楽四重奏曲集/9072)。2000年に中期のセットが発売になってから、続きが出ていなかったため、全集としては完結するとは思われていなかったため、ファンには喜びもひとしおでしょう。ブダペスト弦楽四重奏団はアメリカ国会図書館のレジデンス・カルテットとして活躍。アメリカ国会図書館からストラディヴァリウスを貸与されていました。このセットもモノラル録音ですがライヴならではの迫力をお楽しみ頂けます。
BCD-9343
アーリーン・シエラ(b.1970):作品集Vol.1
(1)蝉貝(2006)
(2)「鳥と昆虫」第1巻(2007)
(3)サラウンデド・グラウンド(2008)
(4)2つのネルーダ賛歌〜(2004)
(5)コルメナ〜14奏者のための(2008)
(6)バリスター〜13奏者のための(2001)
(1)(5)(6)ジョイス・オグレン(指)
 インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル
(2)ヴァシリー・プリマコフ(P)、
(3)ダイダロスSQ、
 チャールズ・ナイディッチ(Cl)、
 スティーヴン・ゴスリング(P)
(4)スーザン・ナルッキ(S)、
R.ラマクリシュナン(Vc)、
 S.ゴスリング(P)
アーリーン・シエッラはジェイコブ・ドラッグマンに師事した若手女性作曲家。無調様式のなかに様々な素材がめまぐるしく登場し展開されます。ウェーベルンとミニマルを掛け合わせたおうな独自の点描主義音楽。
BCD-9344
ステファン・ウォルペ(1902-1972)の音楽Vol.6〜ピアノ作品集
基本音列による4つのスタディ(1935-36)
若者のための3つの小品(1950)
歌、挨拶、賛美歌、詩、入札、運動(1939)
2つの小品(1941)
3つの部分によるトッカータ(1941)
ピアノのためのスタディ第1部《追い立てられた空間》(1946-48)
ピアノのためのスタディ第2部(1926)
パレスチナ・ノート・ブック(1939)
無言歌(1959)
デイヴィッド・ホルツマン(P)

録音:2008年11月,2009年1月
ステファン・ウォルペはベルリンに生まれ、シェーンベルクの影響を受けて無調及び12音技法による作品を作曲する一方、社会主義運動に傾倒して労働者のための、いわゆるわかりやすい作品も数多く残しました。ナチス台頭後はアメリカに亡命しモートン・フェルドマン、デヴィッド・テューダーらを育てたことでも知られます。このディスクは12音技法による厳しい作品が中心ですが、グルジェフかキース・ジャレットを彷彿とさせる「パレスチナ・ノート・ブック」やラグタイム風の「無言歌」など楽しい作品も含まれています。
BCD-9345
メリンダ・ワグナー(b.1957)作品集
(1)トロンボーン協奏曲(2006)
(2)4つの場面(2004)
(3)導火線(2000)
(1)ジョセフ・アレッシ(Tb)、

ロリン・マゼール(指)NYO
(2)カーラ・レモン(指)、C.ブランデス(S)、
 ローラ・ギルバート(Fl)、アラン・ケイ(Cl)
 C.マコンバー(Vn)、R.オニール(Va)
 F.シェリー(Vc)、ジョン・フィーニー(Cb)
 S.ゴスリング(P)
(3)ジェフリー・ミラースキー(指)
 ニューヨーク・ニューミュージック・アンサンブル

録音:(1)2007年2月、(2)(3)2008年
メリンダ・ワグナーはシカゴ大学でクラムに師事、その後作曲したフルート協奏曲で1999年にピューリッツァー賞を受賞。カリスマ的な人気のあるニューヨーク・フィルの首席ジョセフ・アレッシのために書かれたトロンボーン協奏曲は3楽章24分の大作。きらきらと輝くメタリックなオーケストラの音色を背景に.情的なトロンボーンの旋律が朗々と歌われる秀作。
BCD-9346
トッド・マコーヴァー(b.1953):作品集
スパークラー(線香花火)〜管弦楽とライヴ・エレクトロニクス(2001)**
インターリュード1「バッハの後に」(2006/2011)*
3つのハイパー・ディム・サムズ(2004) *
インターリュード2「バードの後に」(2011)*
・・・バット・ノット・シンプラー・・・(2005) *
ジュー・ドゥー(2つの遊戯)〜ハイパー・ピアノと管弦楽のための(2005)**,#
ポール・マン(指)オーゼンセSO**
iO四重奏団(弦楽四重奏)**
マイケル・チャートック(ハイパー・ピアノ) #
マコーヴァーはジュリアード音楽院でエリオット・カーターとセッションズに師事した他、ブーレーズのもとIRCAMでコンポーザー・レジデンスを務め、作曲と電子音響の研鑽を積んだ。その成果は作品に如実に表れ、「スパークラー」ではタイトル通り、色彩豊かな音のイリュージョンが展開する。「ジュー・ドゥー」におけるハイパー・ピアノとは、今回YAMAHAのディスクラーヴィーア・グランドという自動ピアノを使用しており、きらきらときらめく音の光彩といかにもアメリカの作曲家らしい聴き手を喜ばせようとするエンターテイメント性が結合して圧倒的な演奏効果を生み出しています。
BCD-9347
ラフマニノフ:チェロとピアノのための作品集
(1)東洋風の踊りOp.2-2
(2)チェロ・ソナタ ト短調Op.19
(3)音の絵Op.39(全9曲)/(4)歌(1890)
(1)(2)(4)スティーヴン・ドーン(Vc)
(1)-(4)バリー・スナイダー(P)

録音:1996年8月イーストマン・シアター
間にピアノ独奏曲「音の絵」を挟んでラフマニノフのチェロのための作品を集めた。チェロのスティーヴン・ドーンはイーストマン音楽学校でチェロの教授をしています。カーネギー・ホールとケネディ・センターにもデヴィッド・ジンマンの指揮でR.シュトラウスの「ドン・キホーテ」でデビューしている。現在、アメリカ、イギリス、アジアで幅広く活動している。ピアノのスナイダーは1966年のヴァン・クライバーン・コンクールでシルバー・メダルを受賞。その後、ストコフスキーやジンマン、デュトワなど巨匠たちとの共演も果たしています。スナイダーもまたイーストマン音楽学校で教授を務めています。
BCD-9348
プリマコフ・プレイズ・ラフマニノフ
前奏曲変ロ長調Op.23-2
エレジー変ホ長調Op.3-1
前奏曲嬰ト短調Op.32-12
前奏曲ト短調Op.23-5
前奏曲ニ長調Op.23-4
コレルリの主題による変奏曲Op.42
前奏曲ホ長調Op.32-3
前奏曲ト長調Op.32-5
前奏曲ホ短調Op.32-4
前奏曲変ロ長調Op.32-2
前奏曲変ホ長調Op.23-6
変奏曲ロ短調Op.32-10
変奏曲嬰ハ短調Op.3-2
ヴァシリー・プリマコフ(P)

録音:2011年1月
当BRIDGEの看板アーティスト、プリマコフが得意とするお国物、ラフマニノフの前奏曲を中心としたピアノ作品集。ラフマニノフを取り上げるのはこのCDが初となる。どこまでも澄み切った、むらのないタッチから紡ぎだされるクリスタルのようなラフマニノフはこれまでになかったラフマニノフ像を確立している。特にコレルリの主題による変奏曲Op.42は圧巻。
BCD-9349(3CD)
ハリー・パーチ(1901-1974)の音楽Vol.1
ハリー・パーチ:「ビター・ミュージック」
ジョン・シュナイダー(朗読)、
ゲイリー・エイスター&リチャード・ヴァリ
トゥット&ポール・ウェスト(歌、ピアノ、ギター、キターラほか)

録音:2010年7月
ハリー・パーチはアメリカが大恐慌時代であった1930年代に移動季節労働者(いわゆるホーボー)としてアメリカ各地を放浪する過程で独自の思想と音楽、音律論を築いた西洋音楽史上、特異な作曲家。≪ビター・ミュージック≫は彼がホーボーとして各地を季節労働者として放浪していた1935-1936年頃につけていた日記であり、このディスクはその日記の朗読と、日記中に書きつけられた楽譜を音化したものから構成されています。音楽は放浪中に聴いた労働者たちが歌う歌、街の物売りの歌、人の話声(ホーボーの収容施設での管理官の言葉「服を脱いで下さい、シラミの駆除をします」などなど)のリズムと抑揚を楽譜に書き取ったもの、パーチの創作などさまざま。パーチの音楽の原点となる重要な日記の世界初の再現CDです。パーチ作品は今後当レーベルから次々とCD化の予定。

BCD-9350
ワシリー・プリマコフ/イン・コンサートVol.2
メンデルスゾーン:無言歌第2集Op.30(6曲)
バッハ:フランス組曲第2番ハ短調BWV.813
フィリップ・グラス:「めぐりあう時間たち」組曲(プリマコフ選)
ドビュッシー:ベルガマスク組曲
ワシリー・プリマコフ(P)
最も驚かされたのが「ベルガマスク組曲」。この曲はロシア系のピアニストの手に掛かると、作品の骨格を明確にしようとするせいか、ドビュッシー特有の色彩、リズムの軽みと香気とは異質のニュアンスに変わってしまう場合がほとんどですが、プリマコフはそんな違和感を与えずにこの曲の持ち味を生かし切り、しかも自身の感性にも忠実な自然な表現として結実しているまさに画期的です。第1曲は間合いをたっぷりとったアゴーギクが独特ですが、決して奥まで押し込まないソフトなタッチは明らかにドビュッシーであることを意識しており、プリマコフ持ち前の色彩感覚とも相俟って香り高い音楽を再現。ロシア・ピアニズムの進化を痛切に感じさせます。第2曲“メヌエット”のような舞曲では、それこそほとんどのロシア系ピアニストの演奏は、粘着質なタッチが野暮ったい空気を誘発したり、逆にそれを無理に回避しようとしてフレージングが窮屈になったりと、何れにせ作品との距離を感じさせる演奏ばかりです。しかしプリマコフの各音を緻密に吟味しつつ全体を直感的に概観するセンスで、ドビュッシーに相応しい軽妙かつ豊かなニュアンスを醸し出しているのですから驚きです。
「月の光」は長い音価を伴うフレージングにける弛緩を見せない歌のセンスに脱帽。豊かな残響の中で弾けばそれなりに美しく響く曲ですが、プリマコフの音楽はBGMで聴くにはあまりにももったいないニュアンスの宝庫!この演奏がピアニストの出自を超えて普遍的な価値を誇るものと確信したのが終曲“パスピエ”。リズムに乗ってウキウキしているだけの演奏とは何と次元の違う逸品でしょう!弱音のニュアンスに徹底的にこだわり、ペダルも抑制しながら内省的で古風な佇まいをと古風な醸し出します。白眉は最後の数秒間!こんな香り高い余韻、近年稀です!
これだけの見識とセンスの高さを持つプリまこふですから、メンデルスゾーン、バッハももちろん絶品。P・グラスの「めぐりあう時間たち」は、調性感を保った端正な音楽で、どこかメンデルスゾーンを思わせます。 【湧々堂 120418】
BCD-9351
モーツァルト:ピアノ協奏曲集Vol.3
(1)ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482(カデンツァ/C.サン=サーンス)
(2)ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453(カデンツァ/W.A.モーツァルト)
ヴァシリー・プリマコフ(P)、
スコット・ユー(指)オーゼンセSO

録音:2010年10月カール・ニールセン・ホール,オーゼンセ,デンマーク
プリマコフによるモーツァルト:ピアノ協奏曲録音シリーズ第 3 弾。これまでユニークなカデンツァを使用しており、第24 番ではフォーレ、第26 番ではランドフスカ、第20 番ではベートーヴェン&ツァハリス、第21 番ではリパッティなどを使用していました。今回は第22 番でサン=サーンスのカデンツァを聴くことができます。澄み切った端正なタッチのプリマコフは新しい時代のモーツァルト弾きと言うに相応しいものです。
BCD-9352
フレッド・ラーダール(b.1943)の音楽Vol.3
弦楽四重奏曲第1番(1978)
弦楽四重奏曲第2番(1982/2010)
弦楽四重奏曲第3番(2008)
ダイダロスQ

録音:2010/2011年
ラーダールはクーセヴィッツキー作曲賞ほかアメリカ国内の主要な作曲賞を受賞し現在はハーヴァード大学、ミシガン大学などで教鞭を執っています。無調、モード技法などを折衷しつつ作り出す後期バルトークを思わせる硬質の抒情性が魅力。
BCD-9353
「ビート・セラピー」〜ドミトリ・ティモチコ:作品集
ループ&スウィング/カチュンク
カトリーナ・ストンプ
神秘的な訪問者/地震
夢はきっと叶う
ドミトリ・ティモチコと彼のお友達

録音:2010年
ドミトリ・ティモッコはマサチューセッツ出身のピアニスト、作曲家。ジャズとロックの分野で活躍。本CDはフュージョン系のジャズを演奏しています。
BCD-9354
3つの二重協奏曲
リチャード・ダニエルプール(b.1956) :子供の宝箱(1999/2006)
デイヴィッド・ラドウィグ(b.1974):ヴァイオリンとチェロのための協奏曲(2008)
デーロン・アリック・ヘーゲン(b.1961):ヴァイオリンとチェロのための協奏曲《仮面舞踏会》(2007)*
ハイメ・ラレード(Vn)、
シャロン・ロビンソン(Vc)、
サラ・ヒックス(指)
トロイ・ピーターズ(指)*
ヴァーモントSO

録音:2008-2010年
ヨーヨー・マやジンマンも取り上げ、録音も多数出ているダニエルプールを始めとする若手からベテランまで様々な世代のアメリカの作曲家による二重協奏曲。コープランド、W.シューマン、らの影響を感じさせる、いずれも保守的で手堅い手法で書かれており、新古典主義、新ロマン主義と位置づけられる音楽。70歳を迎えた名手ハイメ・ラレードがトリオを組むロビンソンとともに新作を弾きまくります。
BCD-9355
「42トラック」〜ドヴォルザーク、バルトーク、プロコフィエフ
ドヴォルザーク:ユモレスクOp.101-6、No.5
プロコフィエフ:束の間の幻影Op.22
ドヴォルザーク:ユモレスクOp.101-2、No.3、No.4
バルトーク:14のバガテルOp.6
ドヴォルザーク:ユモレスクOp.101-1、No.8、No.7
オリオン・ワイス(P)

録音:2010年9月ニューヨー
ドヴォルザークのピアノ曲「8つのユモレスク」を全体にばらして配しつつ、間にロシアのプロコフィエフ、ハンガリーのバルトークという20世紀前半の作曲家を挟んで東欧、ロシアの音楽的共通点、系譜を浮かび上がらせようとした企画。オリオン・ヴェイスはジュリアード音楽院でエマヌエル・アックスに師事したアメリカの若手で既にロサンジェルス・フィル、シカゴ響、クリーヴランド管、ボストン響などと共演しているホープ。
BCD-9356
フランス歌曲集
ドビュッシー:忘れられたアリエッタ(6曲)
メシアン:ミの詩(9曲)
フォーレ:イスファハンの薔薇、
 ネル、夢のあとに、さようなら
スザンナ・フィリップス(S)、
マイラ・ファン(P)

録音:2010年1月
2011年、メトロポリタン歌劇場の公演で来日、「ボエーム」のムゼッタ役で好評を得ていたスザンナ・フィリップスのフランス歌曲集。フィリップスは2010年メトロポリタン歌劇場が主催した2010年ビバリー・シルズ・アーティスト・アワードを受賞した若手歌手で、以前よりメトロポリタン・デビュー、シカゴ・リリック・オペラに出演し好評を博してきました。2011年にはマルボロ音楽祭にも出演しています。絹のように柔らかな声は今後の更なる飛躍が約束されているといってよいでしょう。
BCD-9357
バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988 大西孝恵(Cemb)

録音:2011年5月18-20日、ウォーレン・レクチャー・ホール・スタジオA、カリフォルニア大学,サンディエゴ、DDD
大西孝恵は大阪市出身で相愛大学音楽学部及び桐朋学園大学研究科古楽器科卒業。チェンバロを有田千代子、室内楽を有田正広に師事。第9回古楽コンクール入賞。卒業後より東京・大阪を中心に日本各地でソリスト、通奏低音奏者として数多くのソロリサイタル、室内楽のメンバーとして活躍。現在はアメリカを拠点に演奏活動を続けています。アトランティック交響楽団、プロ・アルテ室内管弦楽団、バッハ・コレギウム・サン・ディエゴの首席鍵盤楽器奏者としても活躍している。このCDはレコード芸術2月号の海外盤REVIEWコーナー(175ページ)でも絶賛されました。

BCD-9358(2CD)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001-1006
ソナタ第1番ト短調、
パルティータ第1番ロ短調、
ソナタ第2番イ短調
パルティータ第2番ニ短調、
ソナタ第3番ハ長調、
パルティータ第3番ホ長調
セシリア・アルゼウスキ(Vn)

録音:2011年3月/5月
アルゼウスキはポーランド出身で1957年に家族と共にイスラエルへ移住、テルアビブ音楽院で学んだ後、ジュリアード音楽院でイヴァン・ガラミアンに師事。2008年までアトランタ響のコンミスを務めた後、現在はソリストとして活躍。確かなテクニックと毅然と前に進もうとする強固な意志に貫かれた音楽性、凛とした音色はバッハ演奏史に新たな一頁を開いたといっても言い過ぎではありません。
BCD-9359
ショパン:ピアノ作品集
舟歌嬰ヘ長調Op.60/4つのマズルカOp.17
子守唄Op.57/バラード第1番Op.23
3つのマズルカOp.50/夜想曲Op.9-2
夜想曲Op.9-3/3つのワルツOp.64
アン=マリー・マクダーモット(P)

録音:2011年1月
アン=マリー・マクダーモットはマンハッタン音楽院でジョン・ブラウニングらに師事した後、レオン・フライシャーのマスター・クラスに学びました。1992年マレイ・ペライアの代役で弾いたモーツァルトのピアノ協奏曲第20番が絶賛され一躍注目を集め、オーケストラとの共演も多く、ニューヨーク・フィル、アトランタ響のほか、大阪フィルとも共演しています。歌心に溢れた清潔感のあるショパン。
BCD-9360
ウルスラ・マムロック(b.1923)の音楽Vol.3
(1)5つのカプリチオ(1968)
(2)ストレイ・バード(1963)
(3)幻想的変奏曲(1982)
(4)パンタ・レイ(1981)
(5)5つのバガテル(1988)
(6)弦楽四重奏曲第2番(1998)
(7)合流(2001)
(8)コントラスト(2009/10)
(1)(8)ハインツ・ホリガー(Ob)、
(1)アントン・ケルニャク(P)
(2)フィリス・ブリン=ユルソン(S)、
(2)ハーヴェイ・ソルベルガー(Fl)、
(2)フレッド・シェリー(Vc)、
(3)ヤコブ・シュパーン(Vc)、
(4)ズザンネ・ツァップ(Vn)
(4)(5)(7)コジマ・ゲルハルト(Vc)、
(4)(7)ヘザー・オドネル(P)
(5)(7)ヘルゲ・ハーディング(Cl)、
(5)(7)キルステン・ハルムス(Vn)、
(6)ソナーSQ、(8)ウルスラ・ホリガー(Hp)

録音:2010-2011年ケルン、チューリヒ
マムロックはベルリン出身でナチス台頭後アメリカへ移住、ジョージ・セル、セッションズらに師事した。ヒンデミット、新ウィーン楽派の影響を受けたと公言しており、本CDに収められた作品は特にセリエリズムの影響が色濃い。ホリガーを始め作曲家の母国ドイツ系のアーティストによる演奏も聴きどころ。
BCD-9362
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番Op.8
スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調Op.15
ワイス・カプラン・ニューマン三重奏団
【ヤエル・ワイス(P)、
マーク・カプラン(Vn)、
クランシー・ニューマン(Vc)】

録音:2010年1月
ワイス・カプラン・ニューマン三重奏団は2001年に結成され、アメリカ、ヨーロッパを中心に活動を続けています。彼らはプラハ音楽祭でベートーヴェンの三重協奏曲を演奏したり、ポール・チハラのピアノ三重奏曲などの現代音楽にも意欲的に取り組んでいます。このアルバムは一枚、彼らの演奏だけで構成された初めてのディスク。
BCD-9363
シューベルト:弦楽四重奏曲第15番ト長調D.887,Op.161
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調Op.135
ニュー・オーフォードSQ
【ジョナサン・クロウ(Vn)、
アンドルー・ワン(Vn)、
エリック・ナウリン(Va)、
ブライアン・マンカー(Vc)】

録音:2010年12月
およそ45年前に結成されたカナダのグループ、オーフォード弦楽四重奏団の志を継いで2009年に新たなメンバーで再結成されたのがニュー・オーフォード弦楽四重奏団。ヴィオラ以外はモントリオール響の首席(ヴィオラはトロント響の副首席)で安定した技術とアンサンブル能力はアメリカ、カナダで高く評価されています。
BCD-9364
「あなたは色つきの夢を見る?」
アドルフェ(b.1955):あなたは色つきの夢を見る?(詩:ローリー・ルービン)
ロドリーゴ:カンティガ「女の子は面白い」 ソネット、セラニーヤ、舟歌、
 少年の歌、花の少女
フォーレ:揺りかご、月の光、
 小さな声で、ネル
ノアム・シヴァン(b.1978):エルサレムの山々で*
ローリー・ルービン(Ms)
マリヤ・ストローク(P)、
ノアム・シヴァン(P)*

録音:2010年12月
※ルービンは米英で活動しているメゾ・ソプラノ。ニューヨーク・シティ・オペラでロッシーニの「チェネレントラ」のタイトル・ロールを、グリーンヴィッチ音楽祭でモンテヴェルディの「ユリシーズの帰還」のペネロペ役で好評を博している。また現代音楽にも意欲的でハービソンを始め多くの作品の初演しています。
BCD-9365
ポール・チハラ(b.1938)作品集Vol.2〜ヴィオラのための音楽
(1)コンチェルト・ピッコロ〜4つのヴィオラのための
(2)ヴィオラ協奏曲
(3)レッドウッド〜ヴィオラと打楽器のための
(4)ヴィオラ・ソナタ
ポール・コレッティ(Va)
(1)ベン・ウラリー(Va)、ジーナ・コレッティ(Va)、ザック・デリンジャー(Va)
(2)イェフダ・ジラッド(指)コルバーンO
(3)ジャック・ヴァン・ギーム(Perc)、
(4)ヴィヴァン・ファン(P)

録音:2011-12年、DDD
日系アメリカ人の作曲家、ポール・チハラはアメリカでも著名な存在でBRIDGEはその録音に特に力を入れています。このアルバムではチハラと親交の厚いヴィオリスト、ポール・コレッティのために書かれた作品が収録されています。チハラの作品はのびのびと歌われる旋律と華麗なオーケストレーションに裏打ちされたファンタジーと叙情に特徴があり、聴衆のみならず、演奏家からの人気も高い。4つのヴィオラのための「コンチェルト・ピッコロ」では山田耕筰の「あかとんぼ」の旋律が引用され、大作ヴィオラ協奏曲では新古典主義もしくは新ロマン主義とでも呼べそうなおおらかな流れの中に豊かなロマンが展開します。なお最後のボーナス・トラックでは作曲者ヘのインタビューを収録。
BCD-9366
ポール・ランスキー(b.1944)の音楽
(1)2台ピアノと管弦楽のため協奏曲「シェープシフターズ」 (2007-08)
(2)ギター協奏曲「木目に沿って」(2009)
(3)イマジナリー・アイランド(2010)
ジャスティン・ブラウン(指)アラバマSO

(1)クアトロ・マニ(ピアノ・デュオ:【スーザン・グレース&アリス・リバック】、
(2)デヴィッド・スタロビン(G)

録音:2010-2011年
ポール・ランスキーはミルトン・バビットらに作曲を学び、主にコンピュータ音楽、電子音楽の分野で多くの仕事をしています。現在はプリンストン大学の作曲科教授として後進の指導にもあたっている他、アルゴリズムによるコンピュータ音楽作曲のためのソフトを発するなどテクノロジーの進歩にも
一役買っています。収録の作品は伝統的な管弦楽曲ではあるもののコンピュータ音楽に関わっている作曲家らしくミニマル的な音の堆積が次第に大きなうねりを形成し、時にバルトーク、ジョン・アダムズ、ハリウッド映画のサントラのように変化に富んだ様相を見せる。ランスキーは当Bridgeより既に10枚のCDと1枚のDVDをリリースしており、ジョージ・クラムを並んで当レーベル一押しの作曲家。
BCD-9367
メンデルスゾーン姉弟のピアノ音楽
フェリックス・メンデルスゾーン:ソナタ.ト短調Op.105
ファニー・メンデルスゾーン:ソナタ.ト短調
フェリックス・メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ
ファニー・メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ、
 ラルゴ、アンダンテ・ディ・モルト、
 前奏曲とトッカータ
ジョアン・ポーク(P)

録音:2011年1月
ジョアン・ポークはジュリアード音楽院で音楽博士号を取得しソロ、室内楽の分野で活躍。アメリカの女流作曲家エイミー・ビーチのピアノ作品全集、歌曲集(ピアノ伴奏を担当)、クララ・シューマンの歌曲全集の録音にも参加しており、才能ある女流作曲家の再評価に務めています。
BCD-9369
モートン・フェルドマン(1926-1987): ピアノと弦楽四重奏(1985) ヴィッキ・レイ(P)、
エクリプスQ
【サラ・ソーンブレイド(Vn)、
サラ・パーキンズ(Vn)、
アルマ・リサ・フェルナンデス(Va)、
マギー・パーキンズ(Vc)】

録音:2011年2月
BRIDGEレーベルで3枚目となるフェルドマン作品は彼の最高傑作との呼び声も高い「ピアノと弦楽四重奏」。CD一枚にトラックはたった一つの79分!。ピアノの繊細な不協和音とそれに呼応し生起する弦楽四重奏の響きの帯がひたすら延々と静かにたなびく美しい作品。高橋アキとクロノス・クァルテットの同曲CDが入手困難な現在、うれしいリリース。
BCD-9371(2CD)
コレッリ:12のヴァイオリン・ソナタ集Op.5
第1番ニ長調、第2番変ロ長調
第3番ハ長調、 第4番へ長調、
第5番ト短調、第6番イ長調、
第7番ニ短調、第8番ホ短調、
第9番イ長調、第10番へ長調、
第11番ホ長調、第12番ニ短調「ラ・フォリア」
トリオ・コレッリ
【エリザベト・ソイテン・シュナイダー(Vn)、
ヴィゴ・マンゴー(アーチリュート、テオルボ)、
ウルリク・スパング=ハンセン(コンティオOrg)】
ピッチA1:415

録音:2010/2011年ヘンドリクス教会,コペンハーゲン
2013年は生誕360年、没後300年、コレッリ・イヤー。トリオ・コレッリはデンマーク出身の音楽家3人による古楽アンサンブルで、かつてデンマークのCLASSICOレーベルで多くの作品を録音していました。基本的にモダン楽器で演奏しており、その現代的でシャープな音色と無駄のない解釈、音楽作りは耳に爽快です。
BCD-9373
アメリカのフルート五重奏曲
ジョン・タワー(b.1938):ライジング(2010)
アーサー・フット(フート)(1853-1937):2つの小品(1918)
エイミー・ビーチ(1867-1944):主題と変奏Op.80
キャロル・ウィンセンス(Fl)、
ケヴィン・ローレンス(Vn)、
キャロリン・スチュアート(Vn)、
シェイラ・ブラウニー(Va)、
ブルックス・ホワイトハウス(Vc)

録音:2011年12月
エマーソンSQと共演したモーツァルトのフルート四重奏曲集の録音(DG)で知られるフルートのキャロル・ウィンセンスは現代音楽の初演と紹介に力を入れており、これまでにルーカス・フォス、トビアス・ピッカーらアメリカ勢の他、ヘンリク・グレツキのコンチェルト・カンタータの世界初演にも参加している。このCDに収録のジョン・タワー作品はメシアンの影響を受けた穏健な現代音楽、アーサー・フート、エイミー・ビーチ作品は19世紀から20世紀初頭の様式で書かれたロマンティックな音楽。

BCD-9374(2CD)
レナード・シュア・ジョーダン/ホール・コンサート
(1)ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.35
(2)ブラームス:幻想曲集Op.116
(3)シューマン:幻想曲 ハ長調Op.17
(4)ショパン:バラード第1番 ト短調Op.23
(5)ショパン:前奏曲第24番 ニ短調Op.28-24
(6)ショパン:前奏曲第23番 ホ長調Op.28-23
レナード・シュア(P)

録音:(1)-(3)(5)1977年12月3日、(4)1979年10月27日、(6)1980年4月24日,何れもニュー・イングランド音楽院ジョーダン・ホール,ボストン、ライヴ
レナード・シュア(1910-95)はアメリカのピアニストで教育者としても有名な人物。ベルリンでシュナーベルに学び、やがてシュナーベルのアシスタントを務めた唯一の人物。ベートーヴェン、シューベルト、シューマンといったドイツ物を中心のレパートリーとしており、1940年代にははやくもSP録音を行い、LP時代にも録音を行っています(未だにCDされていない)。初期の名声の割に後年の録音が少ないのは教育活動に力を入れていたためで、ニュー・イングランド音楽院を始め全米各地で後進の指導にあたっていました。このディスクには1977年のリサイタルのライヴを中心に納められ、堂々とした演奏ぶりは、もっと知られてよいピアニストでありましょう。
BCD-9375
ポール・ルーザスの音楽Vol.7
ポール・ルーザス(b.1949):交響曲第4番「オルガン交響曲」(2008)
超越的トリオ(2010)*
歌とラプソディ(2011)#
フレミング・ドレイジグ(Org)、
ロベルト・ミンチュク(指)オーゼンセSO
ニコラス・ウェアン(Org)*、
フローデ・アンデルセン(アコーディオン)#
コペンハーゲン・アテラス・シンフォニエッタ

録音:2011年デンマーク
デンマーク出身の作曲家ポール・ルーザス(ルーダース)の作品集第7弾。大作のオルガンつき交響曲は現代音楽特有の晦渋さは皆無でニールセン、近代イギリスの何人かの作曲家を思わせるダイナミックな作品。演奏はサンパウロ交響楽団とのヴィラ=ロボス等でお馴染のミンチュクがデンマークのオケを振っている点も注目です。「歌とラプソディ」はリゲティのメロディーエンを思わせる小さなメロディ、モティーフの断片が集積して大きなうねりを生み出す佳曲。

BCD-9376(2CD)
シューベルト:ピアノ三重奏曲全集
(1)ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調D.898(Op.99)
(2)ノットゥルノ変ホ長調D.897(Op.148)
(3)ピアノ三重奏曲変ロ長調《ソナタ断章》D.28
(4)ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調D.929(Op.100)
(5)アルペジョーネ・ソナタD.821
カリクスタイン・ラレード・ロビンソン三重奏団
【ジョセフ・カリクスタイン(P)、
ハイメ・ラレード(Vn、(5)以外)、
シャロン・ロビンソン(Vc)】

録音:2010年12月
このアルバムはラレード70歳記念に(現地では)2011年に発売されたもの。3人が個性をひけらかすことなく、純真なシューベルトの歌心を丹念に紡ぐことだけに専念した素晴らしいアンサンブル。ガチガチにアンサンブルを凝縮うすると言うよりも、第1番の第1楽章の展開部で明らかなように、全体として豊かな起伏を築きながらも、個々が伸びやかに自身の感性を放射しているのが印象的。その良い意味での自由度が第2楽章ではさらに意味を持ち、繊細な音楽に彩りを与えています。
これが、く「ノットゥルノ」では精緻さを極めたアンサンブルを披露。シャロン・ロビンソンがソロを務める「アルペジョーネ・ソナタ」がまた聴きもの。なんという柔らかな音色!【湧々堂】
BCD-9377
ヴェネチアの夢
ヴィヴァルディ:6つのフルート協奏曲集Op.10全曲(ヘ長調「海の嵐」RV.433/ト短調「夜」RV.439ニ長調「ごしきひわ」RV.428/ト長調 RV.435/ヘ長調 RV.434/ト長調 RV.437)
弦楽のためのソナタ「聖なる墓へ」ホ長調RV.130
弦楽のための協奏曲 ト短調RV.157
ルベル(バロック・アンサンブル)
【マティアス・マウテ(アルト・リコーダー[RV.433、439、434、437]、
6度フルート(ソプラノ・リコーダー)[RV.428]、トラヴェルソ[RV.435])
イェルク=ミヒャエル・シュヴァルツ(Vn、リーダー)
カレン・マリー・マーマー(Vn)、
リサ・ブラウダー(Va)、
ジョン・モラン(Vc)、五十嵐元美(CB、ヴィオローネ)、
ドンソク・シン(Cemb、Org)、
ダニエル・スウェンバーグ(テオルボ、アーチ・リュート、バロックG)】

録音:2012年1月、DDD
「ルベル」はニューヨークに本拠地を置くピリオド楽器によるバロック・アンサンブル。ニューヨークらしく様々な人種、国籍の音楽家から構成され、レパートリーはバロック全般からモーツァルトあたりまでをカバーしています。マティアス・マウテはドイツ人で1990年にベルギーのブルージュ国際古楽コンクールで優勝し、近年はカナダ、アメリカを中心に活動しているベテラン。ヴィヴァルディの協奏曲Op.10全曲をリコーダー、フラウト・トラヴェルソで吹き分けています。
BCD-9379
ジェニファー・ヒグドン(b.1962)作品集
(1)「ひばりの高揚」(2005)〜弦楽四重奏のための(2)「詩人の夢」からの場面(1999)〜左手のピアノと弦楽四重奏のための
(3)「屈折した光」(2002)〜クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための
(1)(2)ラーク四重奏団、
(3)ラーク四重奏団員
(2)ゲーリー・グラフマン(P)
(3)トッド・パーマー(Cl)、ブレア・マクミラン(P)

録音:2011年、DDD
ジェニファー・ヒグドンはニューヨーク・ブルックリン出身の作曲家でピューリッツァー賞を受賞していあmす。作品はフィラデルフィア管弦楽団、シカゴ響、東京カルテットなどが盛んに演奏しています。作風はドビュッシー、ラヴェル、ヴォーン=ウィリアムズなど印象主義的な語法にメシアンのほか、いくつかの現代的な要素を加味したもので、作曲者は鳥の声や自然から多くのインスピレーションを受けていると語っていることから想像できるように、基本的に大変ロマンティックな音楽です。
BCD-9380
20世紀ピアノ作品集
ルイス・ワインガーデン(1943-1989):トリプティーク(1969)
ロバート・ヘルプス(1928-2001):シャル・ウィ・ダンス(1994)
ステファン・ウォルペ(1902-1972):パッサカリア(1936)
ウィリアム・ヒッバード(1939-1989):ハンドウォーク(1986)
オルドジヒ・コルテ(b.1926):ソナタ(1951-53)
ギャリック・オールソン(P)

録音:2011年10月、DDD
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集などでもお馴染み、現代アメリカを代表するピアニスト、オールソンによる20世紀作品集。チェコのコルテ以外は20世紀前半生まれのアメリカの作曲家の作品が選ばれており、様式は様々。ロバート・ヘルプスの、その名も「シャル・ウィ・ダンス」の後期ロマン派から無調、クラスターと様々に移り変わる音の渦、ウィリアム・ヒッバードの「ハンドウォーク」の厳しい点描的音楽、アメリカの田舎町を思わせるどこか懐かしい旋律と自由な展開がアイヴスを思わせるオルドジヒ・コルテの「ソナタ」が特に印象的。
BCD-9382
ポール・ルーザースの音楽第8集
ポール・ルーザース(b.1949):オフレッド組曲(2000)〜歌劇「ハンドメイド・テイル」〜ツンドラ(1990)〜ジャン・シベリウスへのオマージュ
交響曲第3番「ドリーム・キャッチャー」(2005-06/2009)
スコット・ユー(指)オーゼンセSO
スザンナ・フィリップス(S)

録音:2012年1月
デンマークの現代作曲家ルーザースの8 枚目となる作品集。オフレッド組曲は歌劇からの組曲。また第7集(BCD9375)の交響曲第4番「オルガン付き」に続いて交響曲が登場。その交響曲第3 番「ドリーム・キャッチャー」は、ハリウッドの映画音楽を思わせる、大管弦楽を駆使した効果満点の交響曲。シベリウス好きにはたまらない、ツンドラ〜シベリウスへのオマージュを収録。
BCD-9384
ベンジャミン・ブローニング作品集
ベンジャミン・ブローニング(b.1967):「夢のように,統計は願望実現の一形態である」
暗い森/軌跡I/震える空気
夜想曲=ダブルス/軌跡II
アリオーソ=ダブルス/チェンジング・ライト
エイト・ブラック・バード
【ティム・マンロ(Fl)、
マイケル・J・マッカフェリ(Cl)、
マット・アルバート(Vn)、
ニコラス・フォティノス(Vc)、
マシュー・デュヴァル(Perc)、
リサ・カプラン(P)】

録音:2008-09年、DDD
ベンジャミン・ブローニングはオーケストラ、室内楽の他、エレクトロニクスを伴う作品をさかんに発表しており、このディスクでもアコースティックな楽器とコンピュータで制作した音響を重ね合わせる手法を用いています。作風は極めて多様で《夢のように、統計は願望実現の一形態である》では調性的な響きやフォークロアな旋律と現代的な手法が混在し、さながら21世紀風のコープランドといった印象なのに対し、「軌跡I」ではまるでIRCAMで研鑽したヨーロッパの若手前衛が書いたような音楽を聴かせ、「夜想曲/ダブルス」ではジョージ・クラムの21世紀的形態といった様相の音楽を聴かせます。
BCD-9385
モハメド・ファイルーズ(b.1985):歌劇「スメイダの歌」〜トーフィク・アル・ハキムの「死の歌」による ジョー・エレン・ミラー(S)、
レイチェル・キャロウェイ(Ms)
ロバート・マック(T)、
ミッシャ・ブヴィエ(Br)、
スコット・ダン(指)ミメーシス・アンサンブル

録音:2012年4月、DDD
モハメド・ファイルーズはアラブ系アメリカ人の若手作曲家でリゲティ、ガンサー・シュラーらに作曲を師事した。作品はエジプトの作家トーフィク・アル・ハキムの代表作を基に作曲者が自ら台本を手がけ、自由な無調で書かれているファイルーズの初めてとなる歌劇。
BCD-9386
ダン・ヴィスコンティ(b.1982)作品集
(1)黒いゆがみ(2Vn,Va,Vc,Db)
(2)手に負えないアリア(Vn,Hp)
(3)彷徨と溝(Fg)
(4)ハード・ノック・ストンプ(Va)/
(5)虹の漂流(室内アンサンブルとディレイ・ユニット)
(6)骨折したジャム(Vn,Vc,Cl,Pf)
(7)記憶(Vc,Pf)
(8)低地の煙(室内オーケストラ)
(9)ロンサム・ロード(Vn,Vc,Pf)
(1)-(8)シャロウン・アンサンブル・ベルリンとベルリン・フィルのゲスト達
(9)ホルショフスキー・トリオ

録音:(1)-(8)2008-09年、(9)2012年、DDD
ダン・ヴィスコンティの音楽はジャズ、ブルースなどアメリカン・ポップスの要素と現代音楽を融合したような作風で作曲者はクロノスQからも委嘱を受けるなど、多彩な活動を展開しています。作品にはラグ・タイムのパロディがあるかと思えば、ポスト・ウェーベルン風の前衛的なゲンダイ・オンガクあり、「低地の煙」ではコープランド風の素朴な抒情が聴かれるなど、様々なスタイルを器用に扱える作曲家ですが、いずれの様式で書いても完成度が高いのは驚き。(9)以外はベルリン・フィルのメンバーを母体としたシャロウン・アンサンブルによる演奏。
BCD-9387
ヴィオラ・ヴィオラ
(1)スティーヴン・マッキー(b.1956):グラウンド・スウェル(2007)〜ヴィオラとアンサンブルのための
(2)ポール・ルーダース(b.1949):ロマンス(2011)〜ヴィオラとピアノのための
(3)ジョージ・ベンジャミン(b.1960):「ヴィオラ、ヴィオラ」(1996)〜2つのヴィオラのための
(4)エリオット・カーター(b.1908):フィグメントIV(2004)
(5)シー=フイ・チェン(b.1962):記憶(2005)〜ヴィオラと管弦楽のための
シン=ユン・ファン(Va)、
(1)スティーヴン・マッキー(指)
アメリカン・モダン・アンサンブル、
(2)サラ・ローセンバーグ(P)、
(3)ミーシャ・アモリー(1st Va)、
(5)ガーノット・シュマルフス(指)
エヴァーグリーンSO
録音:2009-2011年、DDD
シン=ユン・ファンは1993年にミュンヘンのARD国際コンペティションに上位入賞し国際的なデビューを果たしました。その後、ライオネル・ターティス国際ヴィオラ・コンクールにも優勝しソリストとして活動している。このディスクは世代も国籍も様々な現代作曲家のヴィオラ作品を収録。特に様々な様式が交錯しディヴェルティメント的な楽しいマッキーの「グラウンド・スウェル」、2つのヴィオラが緊張感のある対話を繰り広げるベンジャミンの「ヴィオラ、ヴィオラ」、中国の伝統音楽の要素が現代的に再構成されたチェンのヴィオラと管弦楽のための「記憶」が聴きもの。
BCD-9389(4CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
第1番ニ長調op.12-1/第2番イ長調op.12-2/ 第3番変ホ長調op.12-3/第4番イ短調op.23/ 第5番ヘ長調op.24「春」/第6番イ長調op.30-1/ 第7番ハ短調op.30-2/第8番ト長調op.30-3/ 第9番イ長調op.47「クロイツェル」/第10番ト長調op.96
バーバラ・ゴヴァトス(Vn)、
マルカントニオ・バローネ(P)

録音:2008-11年、DDD
バーバラ・ゴヴァトスはジュリアードでイヴァン・ガラミアンに師事した後、フィラデルフィア管弦楽団の楽員を務めたほか、ソリストとしてエマヌエル・アックス、ラドゥ・ルプー、ムーティ、サヴァリッシュらとも数多く共演、またデラウェア室内楽フェスティバルの音楽監督として室内楽の振興と後進の指導にも励んでいます。なお映画「オーケストラの向こう側/フィラデルフィア管弦楽団の秘密」にも楽員として出演しています。安定した技術としっかりとした構成感、しっとりとしたカンタービレ、作品の構造をあますところなく聴き手に伝える過不足のない客観的なバランス感覚など、古典派の様式をしっかりと踏まえた秀演。

BCD-9392
フレデリック・ジェフスキー(b.1938):「不屈の民」変奏曲 (原題:チリの政治闘争歌「団結した民衆は決して敗れることはない」による36の変奏曲) オレ・キーレリチ(P)

録音:2009 年5 月、DDD
ジェフスキーの代表作《不屈の民》変奏曲は現代音楽のピアノ曲の中では例外的にヒットし、再演される機会が多い曲で、ピアニストの高い技術を披露する上で効果的であるだけでなく、ブルースから現代音楽までの幅広い様式が取り入れられたヴァラエティに富んだ魅力的な内容が多くのピアニストを魅了しています。オレ・キーレリチ(Ole Kiilerich)はデンマーク出身で現代音楽を得意とし、みずからインプロヴィゼーションも行う。超絶的な技巧はもちろんのこと、ブルースのイディオムや叫び声を出すなど様々なパフォーマンを要求するこの作品をキーレリチは共感をもって嬉々として演奏しています。
BCD-9393
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第3番ヘ短調Op.65
ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
トリオ・ソリスティ
【マリア・バックマン(Vn)、
アレクシス・ピア・ガーラック(Vc)、
ジョン・クリボノフ(P)】

録音:2011年5月、DDD
トリオ・ソリスティは昨年、結成10周年を迎えたグループで、当BRIDGEからピアソラ、シェーンフィールド、ガーシュインを収録した「カフェ・ミュージック」(BCD9296)を、またMARQUIS、NAXOSからもアルバムをリリースし好評を得ている。ヴァイオリンのマリア・バックマンはかつてCatalystからボルコムやシュニトケを収録した「キス・オン・ウッド」やペルトを収録した「フラトレス」をリリースして現代音楽の演奏家として広く知らましたが、ドヴォルザークの作品にも現代音楽で培われたみずみずしい感覚が
ほとばしるような活き活きとしたアンサンブルを生み出しています。
BCD-9394
フレンチ・ファンタジー
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕べ
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調Op.75
マリア・バックマン(Vn)、
アダム・ニーマン(P)

録音:2012年12月、DDD
マリア・バックマンはカーティス音楽院で巨匠イヴァン・ガラミアンとシモン・ゴールドベルクに師事し、フリッツ・クライスラー賞を受賞、アメリカ、ヨーロッパ、アジアで活躍し早くも巨匠の域に達しつつあるヴァイオリニスト。Catalystからリリースしたアルバム「キス・オン・ウッド」や「フラトレス」がヒットした他、フィリップ・グラスの二重協奏曲の初演を行うなど、現代音楽のスペシャリストという印象が強いが、いわゆるクラシック作品の演奏も艶のある音色と流麗なメロディの歌いまわし、安定した技術で定評があり、録音ではベートーヴェン&メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(SONY CLASSICAL)が発売になっています。ここに収められたロマン派から近代までのフランス音楽はいずれも品格と適度のエロティシズムをたたえた結晶度の高い演奏に仕上がっています。
BCD-9395
ベートーヴェン:ヴァイオリン,チェロとピアノのための三重協奏曲ハ長調Op.56
ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調Op.1-1
クレアモント・トリオ
【エミリー・ブラスキン(Vn)、
ジュリア・ブラスキン(Vc)、
アンドレア・ラム(P)】
(1)マーティン・ウェスト(指)サン・フランシスコ・バレエO

録音:2012年4月カリフォルニア、2012年5月ニョーヨーク、DDD
クレアモント・トリオはジュリアード音楽院出身者からなる若い女性三人のグループで、1999年に結成されました。すでにカリクスタイン・ラレード・ロビンソン国際トリオ賞受賞、ヤング・コンサート・アーティスト国際オーディション優勝など数多くの賞を受賞している。円熟や老練、作為の極北にあるような若さと生命力がほとばしるみずみずしい演奏で、まるで若い木がまっすぐに迷いなく青空に向かって伸びているような爽やかさに溢れています。

BCD-9406
ラヴェル、サン=サーンス他の歌曲集
ラヴェル:ステファヌ・マラルメの3 つの詩
サン=サーンス:私たちは愛と眠り、注意深く、てんとう虫、めまい、
死の舞踏
ユーディ・ワイナー:マドリガル第2 番「女の声」
レイナルド・アーン:春、ライラックの夜鶯、夜に、絶妙な時間
ベンジャミン・ブリテン:キャバレー・ソングより(4 曲)
ドミニク・ラベル(S)、
ユーディ・ワイナー(P)

録音:2012 年
ラヴェルの「マラルメの 3 つの詩」(原曲は室内アンサンブルによる伴奏)を始め、美しいハーモニーと洒落た歌詞による20 世紀名歌曲選。ソプラノのドミニク・ラベルはアメリカの中堅歌手でバロックから現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、近年ではイヴァン・フィッシャーの指揮によりブダペストで行われた「フィガロの結婚」が好評を博した。ピアノ伴奏のワイナーはピューリッツァー賞受賞作曲家でもあり、このアルバムでは近代フランス音楽の影響を受けた抒情的な自作を披露している。
BCD-9407
アメリカン・ツアー〜ピアノ三重奏曲集
ポール・シェーンフェルド(b.1947):4 つのミュージック・ヴィデオ(2000/12)
クランシー・ニューマン(b.1977):juxt-野党(2010)
陳怡(チェン・イ,b.1953):わが故郷からの曲(2007/08)
レラ・オーアーバック(b.1974):トリプティーク/三面鏡
ワイス=カプラン=ニューマン三重奏団
【マーク・カプラン(Vn)、
クランシー・ニューマン(Vc)、
ヤエル・ワイス(P)】

録音:2012年
アメリカ在住の人種も性別も世代も様々な作曲家による現代のピアノ三重奏曲。シェーンフェルドはこの中で最年長で彼の「4 つのミュージック・ヴィデオ」はロックンロール/ボサ・ノヴァ/映画音楽/サンバの 4 曲からなる現代音楽とポップ・ミュージックの融合。当アンサンブルのメンバーでもあるニューマンの「juxt-野党」もフォーク・ミュージック、ブルース、ロックの影響が色濃い。中華出身の陳怡は中国民謡に基づくファンタジックな組曲。レラ・オーアーバックの「トリプティーク」はロックとバルトークが結びついたような燃焼度の高い佳作。
BCD-9408
モーツァルト:ピアノ協奏曲集Vol.4
ピアノ協奏曲第12 番イ長調K.414
ピアノ協奏曲第23 番イ長調K.488
マリアンナ・シリニヤン(P)、
スコット・ヨー(指)オーデンセSO

録音:2012年5 月7-11 日オーデンセ
第3 集まではヴァシリー・プリマコフが演奏していたこのシリーズ、今回からピアニストがシリニヤンに交代になりました。モーツァルトの同じ調性による新旧二つのピアノ協奏曲を収録。マリアンナ・シリニヤンはアルメニア出身。2006年にミュンヘンで行われた ARD 国際音楽コンクールに入賞後、ソロ、室内楽を中心に活動し、2009年、2010年と連続でデンマーク批評家協会賞を受賞している若手ピアニスト。2013年以降、スタインウェイ・アーティストの称号を得て活躍している。この録音でもスタインウェイを使用しての演奏だが、イチゴのジャムを食した際のタネがぷちぷち弾けるような音色、タッチでモーツァルトの様式に見事に現代のスタイルで応えています。

BCD-9410
チャイコフスキー:交響的幻想曲「テンペスト」
ピアノ協奏曲第1番Op.23
アレクサンドル・ラザレフ(指)
オーゼンセSO
ジョイス・ヤン(P)

録音:(1)2013年11月ライヴ (2)2011年12月ライヴ
指揮者アレクサンドル・ラザレフ(b.1945)はムラヴィンスキーの弟子で、70 歳を前にしていよいよ巨匠の域に入りつつあります(ちなみにタモリと同い年)。1972 年カラヤン指揮者コンクールで優勝後、ボリショイ劇場の音楽監督(1995 年まで)に就任する一方、西側でもさかんに活動し、日本では N 響、読響、とも共演して好評を博し、現在は日フィルの首席指揮者を務めている。このディスクではデンマークのオーゼンセ響を指揮して得意のチャイコフスキーを披露。 ピアノ協奏曲のソリスト、ジョイス・ヤンは韓国出身でジュリアード音楽院で研鑽を積み、同校のアルトゥール・ルビンシュタイン賞を受賞、在米の主要オーケストラとの共演も数多く行っている期待の若手。
BCD-9411
アメリカン・タペストリー」〜フルート作品集
ロバート・ビーザー(b.1954):変奏曲(1982)
コープランド(1900-90):デュオ(1971)
ロバート・ムチンスキ(1929-2010):フルート・ソナタOp.14(1961)
ローウェル・リーバーマン(b.1961):フルート・ソナタOp.23(1987)
スーザン・ロソルツ(Fl)、
マーガレット・カンプマイアー(P)

録音:2013年
現代アメリカのフルート作品を集めた。ビーザーはアメリカ・ローマ大賞を獲得、グラミー賞候補にもなったボストン出身の作曲家で、その経歴の通り、ややフランス寄りの保守的で穏健な作風。コープランドのデュオはフルートとピアノによる「アパラチアの春」といった趣きの素朴で抒情的な小品集。ムチンスキのソナタはジャズの影響にフランス趣味が加味され、ややプーランクを思わせる洒落た作品、そしてリーバーマンのソナタは名手ポーエラ・ロビソンの委嘱で書かれた、こちらもフランス趣味の都会的な音楽。なおこの作品はナショナル・フルート・ソサエティによリ「出版された新しいフルートのためのベスト作品」に選出された。
BCD-9412
ピーター・リーバーソン(1946-2011)作品集Vol.3
ピアノ協奏曲第3 番(2003)
ヴィオラ協奏曲(1992/2003)
スコット・ユー(指)
オーデンセSO
スティーヴン・ベック(P)、
ロバート・ディアズ(Va)

録音:2012年
BRIDGE レーベルで3 枚目となるリーバーソンの作品集。前回リリースまで作曲者は存命中であったが、リーバーソンは惜しくも2011年に癌のため死去した。リーバーソンはミルトン・バビット、チャールズ・ウォリネンに師事しアメリカ東海岸流のアカデミックな前衛音楽のスタイルを貫いた。武満徹が主催する音楽祭「今日の音楽」でも特集が組まれ来日したこともある。ピアノ協奏曲第 3番は無調ながら急・緩・急のわかり易い構成と穏やかな調性感のある叙情的な中間楽章、アメリカらしい豪快な管弦楽法で楽しめる。ヴィオラ協奏曲も無調ながら叙情的なメロディと民族的ともいえる活き活きとしたリズムがバルトークを思わせます。
BCD-9413
ジョージ・クラム・エディションVol.16
ジョージ・クラム(b.1929):2つの歌曲集
(1)スペイン歌曲集 II「太陽と影」(2009)〜ガルシア・ロルカの詩による5 つの連作歌曲
(2)アメリカ歌曲集VII「ハートランドからの声」(2010)〜アメリカ先住民の民謡による聖歌、霊歌
(1)(2)アン・クラム(S)、
(1)マルカントニオ・バローン(Pf)、
(2)パトリック・メーソン(Br)、
(2)ジェームズ・フリーマン(指)
オーケストラ2001

録音:2012-13年
個性派揃いの現代音楽作曲家の中でも更に異色の存在、クラムの全集シリーズ最新アルバムでは声楽曲の最新作を収録。ロルカの詩はクラムが早い段階から好んで取り上げている。ハートランドからの声は4 人の打楽器奏者と電気増幅されたピアノと2 人の歌手のための作品でヴァレーズの「イオニザシオン」ばりにサイレンの音が不気味に鳴り響く、神秘家クラムの面目躍如の秀作。
BCD-9414
アーリーン・シエラ(b.1970)の音楽Vol.2
(1)モウラー(2012)
(2)ピアノ協奏曲「アート・オブ・ウォー」(2010)
(3)消耗戦(Game of Attrition)(2009)
(4)アクィロ(2001)
ヤク・ヴァン・ステーン(指)
BBCウェールズ・ナショナルO
(2)ヒュー・ワトキンス(P)

録音:2013年
アーリーン・シエラはロンドンを拠点に活動するアメリカの作曲家でオバーリン大学、イエール大学大学院を経て、1999 年ミシガン大学博士課程修了。これまで数々の賞や奨学金を獲得。作品はアメリカ、イギリス、フランス、ドイツをはじめ、アスペン音楽祭などで演奏されている。2001 年には東京オペラ・シティ文化財団主催の武満徹作曲賞で優勝(審査委員:オリヴァー・ナッセン)、また日本文化への造詣も深い。BRIDGE レーベルではこれが 2 枚目(1 枚目はBCD9343)となる本ディスクではオーケストラ作品が集められており、管弦楽の機能を最大限に生かした圧倒的な効果と新鮮なアイデアであふれている。
BCD-9417
ロックバーグ/チハラ/ローレム:ピアノ作品集
ジョージ・ロックバーグ(1918-2005):カーニヴァル・ミュージック
ナッハ・バッハ(Nach Bach)
パルティータ・演奏曲
ポール・チハラ(b.1938):バガテル集(2 セットの7 つの俳句)
ネッド・ローレム(b.1923):ジェリーのための75 の音[1:23]
ジェローム・ローウェンタール(P)

録音:2013年
ローウェンタールによる現代アメリカのピアノ作品集。ロックバーグはブルース、ジャズ、フォークのスタイルを 20 世紀音楽の様式をミックスした独自の世界。日系のチハラはむしろ無調の簡素で抽象的な様式の中に純化された東洋を描き出します。ローウェンタールはカペル、コルトー、ルビンシュタインに師事、19 世紀から20 世紀初頭のヴィルトゥオーゾ・ピアノを完全に身につけたピアニスト。同時代を生きたロックバーグやポール・チハラ、ローレム(たったの1分半の作品ですが)作品を共感を持って弾いています。
BCD-9422
ジェームズ・プライモッシュ(b.1956):作品集
(1)「時の書」より(2001/06)
(2)4 つの神聖な歌(1989/90)
(3)ダーク・ザ・スター(2008)
(4)聖なる星(1999/2000)
クリストファー・ケンドール(指)
21 世紀コンソート
(1)(2)(4)スーザン・ナルッキ(S)、
(3)ウィリアム・シャープ(Br)
ジェームズ・プライモッシュはジョージ・クラム、ジョン・ハービソンらに学び、作品はロサンジェルス・フィル、シカゴ響などでさかんに演奏されている。本 CD に収められた曲はいずれも信仰をテーマとしているが、実験的なものから表現主義的なもの、コープランドやバーバーを思わせる抒情的なものまで多様。21 世紀コンソートはフルート、クラリネット、ハープ、打楽器、ヴァイオリン、チェロからなるアンサンブルでアメリカ・スミソニアン・アート・ミュージアムで定期的に活動しており、現代音楽の初演と普及に力を入れている。
BCD-9423
コンポージング・アメリカ
(1)ジョン・アダムズ(b.1947):「舞曲についてのジョンの書」よ
り5つの頁
(2)ウィリアム・ボルコム(b.1938):ビリー・イン・ザ・ダービーズ
(3)コープランド(1900-90):2つの小品
(4)ポール・モラヴェック(b.1957):ピアノ五重奏曲
ラークSQ
(1)ユーシフ・シェロニック(Perc)
(2)ステファン・ソルタース(Br)
(4)ジェレミー・デンク(P)

録音:2012-2013年
ポスト・ミニマリズムの旗手と言われたジョン・アダムズの「舞曲についてのジョンの書」はクロノス・カルテットのために作られた作品。ここでは抜粋しての演奏だが、打楽器パートの軽快なリズムに乗せられてジャズや多様なエスニック・ダンスが展開する。他にコープランドのリリカルな「2 つの小品」、バリトン独唱を伴うボルコムの「ビリー・イン・ザ・ダーク」、ピアノと弦楽がコンチェルトなみの緊張感をもってぶつかりあう密度の高いモラヴェックのピアノ五重奏曲など、弦楽四重奏を中心とした近現代アメリカ音楽を俯瞰するかのような内容。ラーク四重奏団は古典から現代まで幅広いレパートリーを柔軟にこなすカルテットとして定評があり、これまでにアーロン・J.カーニス、エイミー・ビーチなどのアメリカの作曲家から、シューマン、ボロディン、シェーンベルク、ツェムリンスキー、シュニトケなど独特の選曲センスでCD をリリースし注目されている。
BCD-9424
目覚めと夢〜リオ・ロスナー(Lior Rosner)作品集
(1)目覚めと夢〜ヴァイオリンと管弦楽のための
(2)サッフォーによる3つの詩〜ソプラノと管弦楽のための
(3)銀色の雨の時の中で〜ソプラノとピアノのための
(4)インナー・スケイプ〜ヴァイオリンとピアノのための
(5)G-PULL〜無伴奏ヴァイオリンのための
リオ・ロスナー((1)(2)指、(3)(4)P)
(1)(4)(5)カティア・ポポフ(Vn)、
(1)(2)ハリウッド・スタジオSO
(2)(3)ジャナイ・ブラッガー(S)

録音: 2013年
一番最初のトラックの「目覚めと夢」を聴いて驚いた!!見事に武満の模写!コピーに成功している!日本の作曲家でも(いや日本の作曲家だからこそ)ここまで武満トーンを真似て自分の作品としては発表できないでしょう。タイトルにある「夢」という言葉といい、武満の晩年様式、例えば「ア・ストリング・アラウンド・オータム」などのスコアのいくつかを勉強していることは明らか。これで副題に一言「武満の追憶に」とでもあればご愛嬌でしょうが、解説にもタケミツの名はどこにも見当たりません。他の曲もこんな調子の曲ばかりなのかと期待しましたが、これ以外はコープランドぽかったり、ジョン・アダムズぽかったりと普通のアメリカの作曲家の仕事をしています(?)このロスナーなる人物、通常はテレビ、映画の音楽の仕事をしており、ジャズにも造詣が深いとのこと。武満氏が存命ならさぞ話が盛り上がったことでしょう。
BCD-9425
レイ・リャン(b.1972)作品集
(1)リスニング・フォー・ブロッサム〜フルート,ハープ,ヴァイオリン,ヴィオラ,コントラバス,ピアノのための
(2)湖の情景〜ソプラノ、ピアノ、打楽器のための
(3)セラシ断章〜弦楽四重奏のための
(4)湖の情景U〜パーカッション・トリオのための
(5)ゴビの栄光〜弦楽四重奏のための
(6)湖〜フルートとアルト・サキソフォンのための
(7)バンブー・ライツ〜室内オーケストラのための
(1)シカーダ室内アンサンブル、
(2)“soundSCAPE”のミュージシャンたち
(3)(5)ジャック・クァルテット、
(4)ルートストック・パーカッション
(6)AWEA デュオ
(7)カリサンピアン・コンソート

録音:2012 年〜2014 年
ボストンのニューイングランド音楽院にて学士号と修士号、ハーバード大学で博士号を取得した中国系アメリカ人の作曲家、レイ・リャン。バートウィッスル、ダヴィドフスキなどに師事し、2011 年にローマ賞を受賞しました。その作風はニューヨーク・タイムス紙に「忘れがたい美しさ、そして色彩に富んでいる」と評されています。今作は室内楽を中心に、山水画や俳句のような静けさの中の美しさ、そしてエキゾチックな雰囲気に満ちた作品が収められています。新進気鋭の弦楽四重奏団、ジャック・クァルテットが参加しているのも注目です。
BCD-9426
ジョージ・パール(1915-2009)ピアノ作品集
古典組曲(1938)
6 つの祝典的インヴェンション(1981-95)
抒情的間奏曲(1987)/短いソナタ(1964)
トッカータ(1969)/隠された歌(1946)
6 つのプレリュード(1946)/旋法的な組曲(1940)
マイケル・ブラウン(P)

録音:2013年
パールはアメリカの作曲家、理論家でアメリカにおける 12 音技法の推進者でもあった。エルンスト・クルシェネクに学び、アルバン・ベルク協会設立にも関わった。このアルバムでは初期から晩年のピアノ作品が収録されており、調性的な作品から無調を経て12 音技法に至るパールの作風の変遷を辿ることができる。
BCD-9427
ポール・ルーザース(b.1949)の音楽第9集
(1)ニュー・ロシェル組曲
(2)トゥウィンクル・ベルス(ピアノ・エチュード第2 番)
(3)シュレディンガーの猫(ヴァイオリンとギターのための12 のカノン)
(4)ロマンス/(5)12 のポストルード
(1)デイヴィッド・スタロビン(G)、
ダニエル・ドラックマン(Perc)
(2)(5)デイヴィッド・ホルツマン(P)
(3)アメリア・ホール(Vn)、
デイヴィッド・スタロビン(G)
(4)シン=ヤン・フアン(Va)、
サラ・ローゼンバーグ(P)

録音:2007、2011-12年
ルーザース(ルーダース)はデンマーク出身の作曲家でカール・オーエ・ラムスセンに師事、作風は新古典主義から前衛的な様式まで幅広い。アメリカのギタリスト、D.スタロビンのために多くの作品を発表し、この最新アルバムでもスタロビンのギターを念頭に置いて書かれた作品が収められています。
BCD-9428
ギルバート・カリッシュ/ピアノ・リサイタル
ハイドン:ピアノ・ソナタ第62 番変ホ長調
ベートーヴェン:バガテルOp.119
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21 番変ロ長調D.960
ギルバート・カリッシュ(P)

録音:2013年
ギルバート・カリッシュはニューヨーク出身でボストン交響楽団チェンバー・プレイヤーのメンバーとして 30年活動した。アメリカ現代音楽にも造詣が深く、アイヴス、クラム、カーター、キルヒナー作品の録音が知られている。一方でハイドン弾きとして定評があり、かつてNon such よりソナタ集が出ていた。このアルバムは彼にとっては久々の古典〜初期ロマン派の作品で構成されており、得意のハイドンも楽しむことができまする。
BCD-9429
オール・ザ・シングス・ユー・アー〜左手ピアノ作品集
J.S.バッハ(ブラームス編):シャコンヌ〜左手のための
レオン・カーシュナー:L.H.(レオン・フライシャーのために,1995)
ガーシュウィン(アール・ワイルド編):私の彼氏
ジョージ・パール:音楽の捧げもの(1997/98)
モンポウ:前奏曲第6 番
ダイナ・コストン:エヴリンの考え
ジェローム・カーン:オール・ザ・シングス・ユー・アー(君こそすべて)
レオン・フライシャー(P)

録音:2013年8月
レオン・フライシャーは1960年代に局所性ジストニアにより、右手の自由を失い2000年代に右手が回復するまで左手だけのレパートリーで活動を行った。これはその時代のレパートリーでブラームス編のバッハのシャコンヌ、アール・ワイルド編のガーシュイン、もともと左手のために書かれたモンポウの前奏曲などに加えジャズ・スタンダードして知られる「オール・ザ・シングス・ユー・アー」など左手のための作品という事を忘れさせるほど充実した作品が揃っています。

BCD-9430
GOT A LITTLE RHYTHM〜アメリカン・ソング・ブック
ガーシュウィン:魅惑のリズム
フレッド・ハーシュ:ア・ウィッシュ
ガーシュウィン:ジャズをさえずる小鳥
コール・ポーター:牡蠣の物語
ジェローム・カーン:オール・スルー・ザ・デイ
ナット・D.エイヤー:俺を忘れろ
アーヴィン・バーリン:レイジー
ヴァーノン・デューク:オータム・イン・ニューヨーク
ホーギー・カーマイケル:ニアネス・オブ・ユー
リチャード・ロジャース:愛のかけ違い
フランク・レッサー:あなたが眠るとき、みんなあなたを愛してる
アーヴィン・バーリン:アイル・シー・ユー・イン・C-U-B-A
シェルマン&ルイス&シルバー:ヒーズ・ソー・アンユージュアル
ガーシュウィン:愛しい人よ
リチャード・ロジャース:イフ・ネヴァー・エンター・マイ・マインド
アーヴィン・バーリン:私はどうしたらいいのだろう?
ガーシュウィン:バイ・シュトラウス
 天国への階段
ロビン&レインガー:フェイスフル・フォーエヴァー
エイミー・バートン(S)
パトリック・メイソン(Br)
ジョン・マスト(P)

録音:2012 年4 月2-5日ニューロシェル・スタジオ、ニューヨーク
アメリカを中心に活躍しているソプラノのエイミー・バートンと、バリトンのパトリック・メイソン。古き良きアメリカを象徴する 1930〜50 年代にかけてのアメリカのポピュラー・ソング&ミュージカルの黄金時代を築いた、ガーシュウィン、コール・ポーター、アーヴィン・バーリン、リチャード・ロジャースなどの名曲を多数収録。他にも、シンディー・ローパーの代表曲“He’s so Unusual”、ジャズ・ピアニスト、フレッド・ハーシュの“A Wish”などをミュージカル調に、親しみやすさと気品のあるアレンジで聴かせてくれます。ロマンティックで楽しく、楽曲の世界に連れて行ってくれそうな雰囲気に満ち溢れています。
BCD-9431
マックス・コヴァルスキ(1882-1956):歌曲集
(ハーフィスの詩による8 つの歌曲、美しい星は夜に上昇する、春、夜の音、熟女、月に憑かれたピエロ、深刻な時間、何回も、豹、愛の歌)
ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br)
テレーズ・リンドクィスト(P)

録音:2011 年11 月
マックス・コヴァルスキはポーランド出身の作曲家、声楽家。前半生はドイツで活動し多くの歌曲を発表したがユダヤ人であったため1939 年にイギリスヘ移住。その後はロンドンで音楽教師として生計を立てた。ここに収められた歌曲では 14 世紀初頭のペルシャの詩人ハーフィス、ハイネ、ヘルダーリン、ステファン・ギヨルゲ、リルケの詩に付曲しているほか、シェーンベルク作品で有名なアルベール・ジローの「月に憑かれたピエロ」にも作曲している。しかし作風は「月に憑かれたピエロ」をはじめ何れも後期ロマン派の抒情的なもの。
BCD-9432
ハリー・パーチ(1901-1974)の音楽Vol.2
ハリー・パーチ(1901-1974):プレクトラム(つめ)と打楽器のダンス (「ダンス・シアターのためのサテュロス劇の音楽」(1953)を再現したアルバム)
カストールとポルックス
リング・アラウンド・ザ・ムーン
野生の馬さえ

■ボーナス・トラック
1953年ハリー・パーチによるKPFA-fm での初演のライヴ放送の紹介トーク(約7分)
エリン・バーンズ(ダイヤモンド・マリンバ、マリンバ・エロイカ、シンバル)/
ポール・ベルコルズ(歌)/アリソン・ビョルケンダール(キタラ)/
マット・クック(カノン、サロゲート・キタラ、マリンバ・エロイカ)/
デヴィッド・ジョンソン(クラウド・チェンバー・ボウルズ、クロメロデオン)/
ウーリッヒ・クリーガー(SAX)/ユミ・リー(パーカッション)、トム・ピータース(カノン)/
ジョン・シュナイダー(ギター、カノン)/デレク・スタイン(改造したヴィオラ)/
ニック・テリー(クラウド・チェンバー・ボウルズ、ベース・マリンバ、マリンバ・エロイカ、ファイト・ベル)/
T.J.ジョイ(ベース・マリンバ、歌)/アレックス・ヴァント(ギター、カノン)

録音:2013年6月
アメリカの重要な現代音楽作曲家、ハリー・パーチ。独自の楽器、奏法、リズム、独自の1オクターブを43音に分解する43微分音楽を基準にした音律理論を完成させ、独創的な音楽を生み出しました。1953年に初演ライヴ放送がおこなわれたパーチの“ダンス・シアターのためのサテュロス劇の音楽”を再現したアルバム。ボーナス・トラックはその時のパーチ自身による曲紹介の音源が!貴重です。その音楽は西欧音楽を超越し、原始的で刺激的。考えて聴くのではない、感じる音楽。まるでアフリカやアジア、中東などのワールド・ミュージックを聴いているかのよう。摩訶不思議な音楽なのに、違和感がない。古代ギリシャの撥弦楽器“キタラ”、パーチの創作楽器“サロゲート・キタラ”、12ガロンの巨大なガラス瓶の上部/下部を切り取った「ボウル」をいくつも吊り下げた“クラウド・チェンバー・ボウル”、多数の弦を持つ“ハーモニック・カノン”、巨大な鍵盤の“ベース・マリンバ”など、パーチが作り上げた楽器がいくつも登場します。パーチの魅力が詰まってる。
BCD-9433
ポウル・ルーザス(1949-):ナイトシェイド(イヌホオズキ)三部作
(1)ナイトシェイド(イヌホオズキ)〜10 の楽器のための
(2)セカンド・ナイトシェイド(交響的夜想曲)
(3)ファイナル・ナイトシェイド(夜のアダージョ)
(1)オリヴァー・ナッセン(指)カプリコーン
(2)ポール・マン(指)オーデンセSO
(3)スコット・ユー(指)オーデンセSO

録音:(1)1987 年11 月22 日、(2)2006 年5 月26 日、(3)2014 年5 月7 日
現代デンマークを代表する作曲家、ポウル・ルーザス。カール・オーエ・ラスムセンに師事し、作風は新古典主義から前衛的な様式まで幅広いものです。18 年という歳月をかけて完成された三部作は、強弱、速度、高低差など音楽のコントラストで暗闇に潜む様々な不吉を表現。たとえば、“ナイトシェイド”は月明かりに浮かび上がる墓石、深夜の古代の森奥深くに見える陰影など、ゴシックの影響を受けた音楽。1992 年に初演された“セカンド・ナイトシェイド”は危険な森をパニック状態でさまよう夜を描く。“ファイナル・ナイトシェイド”は2004 年にロリン・マゼール指揮&ニューヨーク・フィルで初演されています。ダークで不穏な音楽と徐々に編成が大きくなるところも注目です。
BCD-9434
マーティン・ボイカン(1931-):ソロ・ピアノ作品集
(1)侵害〜ピアノのための5 つのバガテル
(2)ピアノ・ソナタ第3 番「エドワード・コーエンを偲んで」
(3)地平線へ向かって
(4)幻想ソナタ
ドナルド・バーマン(P)

録音:2012-2013 年
ピストン、ヒンデミット、コープランドなどに師事したアメリカの作曲家マーティン・ボイカン。無調ながらも、ベルク、ウェーベルンらセリー主義の影響が色濃く、ひんやりとした抒情が漂う。繊細に作られる響き。静謐な空気感の中にうごめく音。「侵害」は、シーモア・シフリンやロス・バウアーなど5 人の作曲家仲間や弟子の名前がタイトルになっている。
BCD-9435
ポール・ランスキー(1944-):織物&織り糸〜打楽器作品集

(1)2台のピアノと2 つの打楽器のための「織物」
(2)4 つの打楽器のための「織り糸」
(1)ハンマー/クラヴィーア【トーマス・ローゼンクランツ(P)、マイケル・シェパード(P)、スヴェト・ストヤノフ(Perc)、グウェンドリン・ブルゲット(Perc)】

(2)タイムトラベラーズ(打楽器アンサンブル): 【グウェンドリン・ブルゲット、スヴェト・ストヤノフ、イアン・ローゼンバウム、片岡綾乃】

録音:2012-2013 年
ミルトン・バビットらに作曲を学び、1970年代から主にコンピューター音楽、電子音楽の分野で多くの功績を残している、アメリカの作曲家ポール・ランスキー。BRIDGEレーベルからは10枚以上のアルバムが発売になっています。電子音楽作品「Mild Und Leise」は、作品に出てくる4つのハーモニーがRadioheadの楽曲「idioteque」にサンプリングされて使われています。 今作は、パーカッション作品を収録した意欲作。2曲とも世界初録音。新進気鋭の打楽器四重奏団“タイムトラベラーズ”はメンバー全員がピーポディ音楽院、エール大学音楽院にてロバート・ヴァン・サイスに師事。2013年に初演された「織物」はピアノがパーカッションのように聴こえてくる。美しく共鳴しあい、タイトルのように折り重なる音。宇宙的な雰囲気を感じながら、リズミカルでとても心地よく聴きやすい。オススメ。
BCD-9436
スティーヴン・ダグラス・バートン(1943-): 交響曲第2番「アリエル」 クリストファー・キーン(指)
シラキュースSO
ダイアン・カリー(Ms)
スティーヴン・ディクソン(Br)

録音:1978年4月
アメリカの現代音楽作曲家バートンの代表作。LPでリリースされていた音源を復刻です。ドラティ&ワシントン・ナショナル響により初演されたこの交響曲は、アメリカの伝説の詩人シルヴィア・プラスの詩からインスパイアされ作曲した5楽章形式の交響曲。すべての楽章のタイトルはプラスの詩のタイトルで、カリーとディクソンがその詩を歌う。栄光と苦悩、恐怖と喜び、激しく心揺さぶられる言葉に寄り添うように音楽が流れる。神秘的であり、牧歌のようにも聴こえる優しさが見える。
BCD-9437
ルイス・カーチン(1951-):声楽作品集
(1)「アメリカの幻想」(グランド・キャニオン、あなたは誰?/挑戦者のためのレクイエム)
(2)太陽へ /(3)星へ
(4)「冬の神」 (老兵の埋葬地/冬の神)
(5)離れる道
(1)(4)トーマス・メグリオランツァ(Br)
 、ルイス・カーチン(指)、
(1)オーケストラ・オブ・ザ・リーグ・オブ・コンポーザーズ、
(2)メアリー・マッケンジー(S)
 エリック・セジウィック(ピアノ)、
(3)エクメルス(ヴォーカル・アンサンブル)、
(4)(5)ダ・カーポ・チェンバー・プレイヤーズ
(5)シャロン・ハームズ(S)

録音:2012-2014年
1951 年フィラデルフィア生まれのアメリカの作曲家、ルイス・カーチン。レオン・キルヒナー、サミュエル・アドラーなどに師事。この作品は彼の声楽曲をまとめたもので、神秘的で、美しく聴きやすいメロディです。「太陽へ」と「星へ」は、ギリシャのオルフェウス教の讃美歌からインスパイアされ作曲。「アメリカの幻想」はロシアの詩人エフゲニー・エフトゥシェンコ(ショスタコーヴィチが交響曲第 13 番の歌詞に用いた、詩「バビ・ヤール」が有名)の2 つの詩に音楽をつけたものです。
BCD-9438(2CD)
ハイドン:ピアノ・ソナタ&ピアノ協奏曲集
DISC A)
ピアノ・ソナタ第38 番ヘ長調 Hob.XVI:23
ピアノ・ソナタ第54 番ト長調 Hob.XVI:40
ピアノ・ソナタ第60 番ハ長調 Hob.XVI:50
ピアノ協奏曲ニ長調 Hob.XVIII:11
DISC B)
ピアノ・ソナタ第33 番ハ短調 Hob.XVI:20
ピアノ・ソナタ第62 番変ホ長調 Hob.XVI:52
ピアノ協奏曲ト長調 Hob.XVIII:4 (カデンツァ:チャールズ・ウォリネン)
アン=マリー・マクダーモット(P)
スコット・ユー(指)オーデンセSO

録音:2014 年 5 月
アメリカの実力派ピアニスト、アン=マリー・マクダーモット。ヴァイオリニスト、ナージャ・サレルノ=ソネンバーグとの共演でも知られ、現在は演奏活動のほかに、アメリカの様々な音楽祭のディレクターを務めています。“ピアノ協奏曲ト長調 Hob.XVIII:4”は彼女のために、作曲家チャールズ・ウォリネンがカデンツァを書き下ろしました。卓越したテクニック、軽やかに舞うタッチ。クリアな音色で生き生きとした演奏です。
BCD-9439
ストリングス・イン・スウィングタイム
(1)チャールズ・ミラー(編曲):弦楽四重奏のための
ジェローム・カーンの6つのソング
(「ザ・ソング・イズ・ユー」〜ミュージカル「ミュージック・イン・ジ・エアー」より/「ワンス・イン・ア・ブルー・ムーン」/「オール・ザ・シングス・ユー・アー」/「今宵の君は」〜映画「有頂天時代」より/「煙が目にしみる」〜ミュージカル「ロバータ」より/「ビル」〜ミュージカル「ショウ・ボート」より)
(2)ウラジミール・セリンスキー(編曲):弦楽四重奏のための8 つのポピュラー・ソング
(デューク・エリントン:ソリチュード/ジュリー・ハースト:ソー・レア/デューク・エリントン:ムード・インディゴ/ジョー・ヴェヌーティ:リンゴの花/フランク・シニョレリ:ブルー・セレナーデ/ファッツ・ワラー:ハニーサックル・ローズ/デューク・エリントン:ソフィスケイテッド・レディ/ヴィクター・ヤング:スウィート・スー)
(3)【アンコール・トラック】
ジェローム・カーン(ポール・シュワルツ編):映画&ミュージカル
「カバーガール」より「ロング・アゴー」
フィルハーモニック・チェンバー・ソロイスツ【アンナ・ラビノヴァ(Vn)、ナ・サン(Vn)、キャサリン・グリーン(Va)、キアン・トゥー(Vc)】
(3)ゲスト:ニューヨーク・フィルのメンバー【デイヴィッド・J・グロスマン(Cb)、ナンシー・アレン(Hrp)、エリック・チャールストン(Perc)】

録音:2010〜14 年
ニューヨーク・フィルのメンバーで結成された“フィルハーモニック・チェンバー・ソロイスツ”による、古き良きアメリカのポピュラー・ソング編曲集。アメリカの偉大な作曲家ジェローム・カーン。ミュージカルの礎を築き、今でも色褪せない名曲を多数作曲しました。楽しいメロディ、生き生きとリズミカルなメロディ、しっとりと響くメロディ、弦楽器のシンプルな音色が美しく響き渡ります。ウラジミール・セリンスキーは1910 年生まれ、作曲家であり指揮者で、1940 年代にNBC で自身のラジオ番組(「Strings in swingtime」)で、このアレンジした“8 つのポピュラー・ソング”を実際に演奏したそう。今作は、それを再現、アルバム名もこのラジオ番組にちなんで付けられました。名ソングの数々をインストで聴けるオススメの一枚。

BCD-9440
ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
ショーソン:ピアノ三重奏曲ト短調 Op.3
トリオ・ソリスティ:
【マリア・バックマン(Vn)、アレクシス・ピア・ガーラク(Vc)、アダム・ネイマン(Pf ピアノ)】

録音:2013 年12 月16-18 日ニューヨーク
2001年にアメリカで結成された実力派、トリオ・ソリスティ。古典から現代音楽まで幅広いレパートリーで好評を博しています。近代フランスの作曲家エルネスト・ショーソンの隠れ名曲と言われるこの“ピアノ三重奏曲”は、ほの暗くも美しくデリケートなメロディで、物憂げな雰囲気が漂いながらも気品を感じる。第一楽章のクライマックスは 3 つの楽器が超絶技巧で絡み合いながら、トリオ・ソリスティも息の合った演奏で躍動をしています。楽器の技巧を遺憾なく詰め込んだラヴェルのトリオも情感あふれる演奏です。
BCD-9441
サン=サーンス:ピアノ三重奏曲第 1 番 ヘ長調Op.18
フォーレ:ピアノ三重奏曲 ニ短調Op.120
ダンディ:ピアノ三重奏曲第2 番 ト長調Op.98
ホルショフスキ・トリオ
【相沢吏江子(P)、
ジェシー・ミルス(Vn)、
ラーマン・ラマクリシュナン(Vc)】

録音:2013 年7 月23,24 日&9 月24日(ニューヨーク)
20 世紀の偉大なピアニストの 1 人、ホルショフスキの名を冠したピアノ・トリオのデビュー・アルバム。内田光子に見出され、カーティス音楽院でホルショフスキ最後の弟子となったソロでも活躍著しいピアニスト、相沢吏江子とヴァイオリンのジェシー・ミルス、チェロのラマクリシュナンが 2011 年に結成しました。サン=サーンスの爽やかに躍動する美しい「第1 番」、隠れ名曲ダンディのトリオは憂愁な雰囲気溢れてます。キレのある音色が生き生きと音楽を創り上げ、3 つの楽器が緊密に演奏。造形がしっかりとしているので、曲の本質に迫る丁寧さを感じさせます。
BCD-9443
エドワード・バーリンガム・ヒル(1872-1960):交響曲第4番、他作品集
(1)ピアノと管弦楽のための「ディヴェルティメント」
(2)交響曲第4 番変ホ長調 Op.47
(3)ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ第1 番 Op.36
(4)ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ第2 番 Op.44
ピーター・ベイ(指)オースティンSO
(1)(3)(4)アントン・ネル(P)

録音:(2)2013 年5 月、6 月、(1)(3)(4)2014 年1 月、テキサス州オ
ースティン
バーンスタイン、エリオット・カーターなどの教師としても知られるアメリカの作曲家ヒル。後期た作風で、ジャズの要素も感じる美しく巧みな管弦学法。すべて世界初録音です!交響曲第4 番は1940 年に作曲されたまま埋もれていました。2013 年に、このベイ指揮&オースティン響のコンビで初演!1930 年〜40 年代は「アメリカ映画の黄金時代」と称されるように、この交響曲もゴージャスで流麗なアメリカ的美しさを感じます。知られざる作曲家でいるのはもったいない、アメリカの偉大な作曲家の1人です。
BCD-9444
ギターの新しい音楽集VOL.9
(1)リチャード・ワーニック(1934-):「ザ・ネーム・オブ・ザ・ゲーム」(2001)〜ギターと11 人のミュージシャンのための
(2)ポール・ルーダース(1949-):シュレーディンガーの猫(2012)〜ヴァイオリンとギターのための12 のカノン
(3)ポール・ランスキー(1944-):ギター協奏曲「木目に沿って」(2009)
デイヴィッド・スタロビン(G)
(1)クリフ・コルノ(指)インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル
(2)アマリア・ホール((Vn)
(3)ジャスティン・ブラウン(指)アラバマSO

録音:2007 年〜2013 年
デイヴィッド・スタロビンはアメリカの名門ピーポディ音楽院でアーロン・シュアラーに師事。エリオット・カーター、ジョージ・クラムなど、現代音楽作曲家から何百と作品を献呈され、現代音楽のエキスパートとしても知られる著名なギタリスト。この“New Music with Guitar”シリーズは最初のリリースが1981 年。長い月日をかけて続く、ギターのレパートリーを増やし続ける素晴らしいシリーズです。今作は第9 巻。多彩な編成のギター作品を録音しています。
BCD-9445
ジョージ・クラム・エディションVol.17
ジョージ・クラム(b.1929):(1)地球の夜明けからの声(アメリカン・ソング・ブックVI)※世界初録音
(2)出来損ないのための牧歌
(3)枕木
(1)(3)アン・クラム(S)、
(1)ランドール・スカルラータ(Br)
ジェームズ・フリーマン(指)オーケストラ2001(打楽器アンサンブル&ピアノ)
(2)レイチェル・ラディック(Fl)、デイヴィッド・コルソン(Perc)、ポール・ヘリック(Perc)、A.J.マシューズ(Perc)
(3)マーカントニオ・バローン(P)

録音:(1)2013年、(2)2002年、(3)2013年
クラム作品全集の最新録音。201年に86 歳となるクラムは老いてもなお創作意欲は旺盛で、演奏時間約50 分の大作「地球の夜明けからの声」は2008 年の作品。ゴスペルやアメリカの古い聖歌の旋律に打楽器の様々な響きが加えられ、さながらスティーブン・キングの怪奇小説を思わせる。「出来損ないのための牧歌」ではフルートの呪術的な旋律にドラムの低音のロールが絡み、シャーマニズムの儀式を思わせる傑作。ミステリアスなクラム・ワールドはいまも健在。
BCD-9446
モートン・フェルドマン(1926-1987): ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ(1987) アレックス・カリス(P)
カーティス・マコンバー(Vn)
ダニエレ・ファリナ(Va)
クリストファー・フィンケル(Vc)

録音:2013 年12 月
アメリカのミニマリズム作曲家、モートン・フェルドマン。亡くなる年に作曲した最後の作品。“遅いスタイル”で作られた75 分に及ぶ長大な室内楽は、音が少なく、音型が反復を繰り返し、リズムが微妙に揺らいでいく。乾いた空気感。長い時間の中で研ぎ澄まされたミニマリズム、静かに、でも力強く響きます。
BCD-9447
「思考する気候」〜ポール・ランスキー(b.1944)作品集
(1)思考する気候(2013)〜ジョナサン・グリーンの詩による
(2)旅の日記(2007)
(3)すべてを加算する(2005)
(1)キンバリー・ダン・アダムス(指)西ミシガン大学Cho、バード・オン・ワイア(Ens)
(2)トッド・ミーハン(Perc)、ダグ・パーキンス(Perc)
(3)スーザン・グレース(P)、アリス・ライバック(P)

録音:(1)2014 年、(2)2010 年、(3)2006 年、
Bridge レーベルが進めるポール・ランスキー作品シリーズの第 7 弾。ランスキーはミルトン・バビットらに師事、アメリカにおける初期の電子音楽の作曲にも携わった。「思考する天候」は西ミシガン大学の委嘱により作曲されたカンタータ。語法にミニマル音楽に似た部分があり、J.アダムスを思わせる美しい佳曲。「旅の日記」は打楽器デュオ、「すべてを加算する」はピアノ・デュオでいずれもミニマルの影響が感じられ、活き活きとしたリズムが特徴。
BCD-9449
ヒンデミット:歌劇「長いクリスマスの晩餐」(オリジナル版) カミーユ・サモラ(S,ルチア/ルチア2世)、
サラ・マーフィー(MS,マザー・ベイヤード/アーメンガード)、
ジャレット・オット(Br,ロドリック/サム)、ジョシュ・クィン(B,ブランドン)、
グレン・セヴン(T,チャールズ)、キャスリーン・マーティン(MS,ジュヌヴィエーヴ)、
キャスリン・ガスリー(S,レノーラ)、スコット・マーフリー(T,ロドリック2世)
レオン・ボトスタイン(指)アメリカSO

録音:2014年12月19日、ニューヨーク、DDD
パウル・ヒンデミットの「長いクリスマスの晩餐(ロング・クリスマス・ディナー)」オリジナル英語版の初録音。「長いクリスマスの晩餐」はヒンデミット晩年のオペラ。1 幕仕立てで1 時間にも満たない短さ、小編成のオーケストラと小振りなオペラだが、晩年のヒンデミットの熟達した筆が楽しめる作品である。1960 年から翌年にかけて作曲、1961 年12 月にマンハイムでドイツ語訳により初演、オリジナルの英語版は1963 年3 月にジュリアード音楽院で初演された。舞台は米国の田舎町のベイヤード家。クリスマスの夜、ベイヤード家の人々が集まりディナーが始まるが、時代が徐々に進み、古い世代が亡くなり新しい世代が生まれながら、90 年ほどの時が過ぎていく。 「長いクリスマスの晩餐」には既にCD があるが、オリジナルの英語を用いた録音はこれが初となる。珍しい作品を積極的に取り上げることで知られるレオン・ボトスタインが、長年の手兵アメリカ交響楽団を指揮して2014 年12 月19 日にリンカーン・センターのアリス・タリー・ホールで行った上演のライヴ録音。米国の優秀な若手歌手が多く起用されている。

BCD-9450
デイヴィッド・クラム(b.1962):作品集
(1)9月のエレジー/(2)サウンディングス
(3)《赤い砂漠》三章
(4)プリモーディアル・ファンタジー(原初的ファンタジー)〜Ob,Cl,Hrn,Hp,2Perc,Va,Vc,Cb,Pf
(1)フリッツ・ギアハート(Vn)、コリー・ハム(P)
(2)ジェローム・シマス(Cl)、スティーヴ・バッキ
(Fg)、コリー・ハム(P)
(3)マーカントニオ・バローン(P)
(4)ロベルト・ポント(指)アンサンブル

録音:(1)2011年、(2)2011年、(3)2014年、(4)2013年
デイヴィッド・クラムはジョージ・クラムの息子で当初、ピアノとチェロを学び、後にイーストマン音楽院で作曲をサミュエル・アドラーに師事、さらにはタングルウッドでルーカス・フォス、オリヴァー・ナッセンにも指導を受けている。父ジョージのような特異な世界観はないものの、ストラヴィンスキーや様々な民族音楽、ジャズ、ブルース、ミニマルの要素と現代音楽の様々な技法を巧みにブレンドした自由な作風で明るいロマンティシズムが魅力。
BCD-9451
ベニタ・ヴァレンテ〜歌曲を歌う
(1)シューベルト:「結託する人たち(家庭争議)」〜私は不安を口に出さずに歩き回り
 糸を紡ぐグレートヒェン D118
(2)シューベルト:ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」からの歌(3 曲)
「話すようにと言わないで下さい」 D.877-2
「この装いをお許しください」 D.877-3
「ただあこがれを知る者だけが」 D.877-4
(3)シューマン:蓮の花Op.25-7
 君は花のようOp.25-24
 テントウムシOp.79-13
(4)R.シュトラウス:帰郷Op.15-5
 万霊節Op.10-8/かわらないものOp.69-3
 どうやって本当の恋人を見分けるのOp.67-1
 おはよう、今日は聖バレンタインの日よOp.67-2
 人々は彼を剥き出しの棺台に乗せて運び去った
 献呈Op.10-1/夜Op.10-3
 セレナードOp.17-2/ツェツィーリエ Op.27-2
(5)ヴォルフ:春だ/秘めた愛/隠棲
 捨てられた女中/私の巻き毛の影で
 ねずみ捕りの金言
ベニタ・ヴァレンテ(S)
(1)(4)(5)シンシア・レイム(P)
(1)ハロルド・ライト(Cl)
(2)リディア・アーティミウ(P)
(3)リー・ルヴィージ(P)

録音:1980 年、1985 年
※ブックレットの独英対訳のうち、トラック 1 が間違っており、「キプロス女王ロザムンデ」の中のロマンツェ〈満月は輝き〉の歌詞が掲載されています。お詫びいたします。
第1集(BCD9316)に続くベニタ・ヴァレンテの第2集は、ドイツ・リートを集めている。 ベニタ・ヴァレンテは1934 年、米国、カリフォルニア州のディレイノの生まれ。1970、1980 年代を中心に活躍し、可憐な声で娘役で人気が高かった。メトロポリタン歌劇場には 70 回以上も出演。ドイツでも活動したのでドイツ・リートは得意にしており、この CD にはシューベルト、シューマン、R.シュトラウス、ヴォルフの素敵な歌が収録されている。
BCD-9452
ステファン・ウォルペ(1902-1972)の音楽Vol.7〜1924年から1966年のヴァイオリン作品集
ヴァイオリン独奏のための小品第2番(1966)
2つのヴァイオリンのためのデュオOp.2(1924)
2つの習作〜2つのヴァイオリンとピアノのための(1933)
ヴァイオリン・ソナタ(1949)
ヴァイオリン・ソナタ第2番(断章)(1958/59)
ヴァイオリン独奏のための2つのパートからなる小品(1964)
モブセス・ポゴシアン(Vn)
ヴァーティ・メーヌエリアン(Vn)
スーザン・グレース(P)

録音:2014年、68:02
Bridge レーベルが進めるステファン・ウォルペ作品シリーズ第 7 弾。ウォルペはベルリン出身で12 音技法の影響を強く受けたが、社会主義者として労働者のための音楽やジャズや当時のポピュラー音楽を取り入れた作品を発表するなど、多様な作風を持つ作曲家であった。ナチス政権樹立後はアメリカに亡命、ブラックマウンテン大学で教鞭を執り、モートン・フェルドマン、チャールズ・ウォーリネン、デヴィッド・テュードアらを育てたことでも知られる。ここに収められたヴァイオリン作品は彼が得意とした 12 音技法による作品のほかバルトークを彷彿とさせる民族主義的な曲など、彼の多様な作風が端的に示されています。
BCD-9453
ロジャー・セッションズ(1896-1985):ヴァイオリンとピアノのための作品集
デュオ(1942)*/アダージョ(1947)
ブレンダのためのワルツ(1936)
ヴァイオリン・ソナタ(1953)*
ピアノ・ソナタ第2 番(1946)
デイヴィッド・ホルツマン
(P)
デイヴィッド・ボウリン(Vn) *

録音:2009-2012 年
アメリカ作曲界の重鎮セッションズが1930 から50 年代までに書かれたピアノ、ヴァイオリンのための作品を収録。いずれも無調による厳しい音楽で新ウィーン楽派との強い親和性が見られる。
BCD-9454
アイドル・ファンシー(偶像崇拝)〜ポール・ランスキー(b.1944):マリンバ作品集
(1)スパイラルス(2013)〜マリンバ独奏のための
(2)3つの動き(1998)〜マリンバ独奏のための
(3)アイドル・ファンシー(偶像崇拝) (2008)〜一人の奏者による打楽器を伴うマリンバのための
グウェンドリン・ディーズス(マリンバ)
当BRIDGE で継続的に作品集を発表しているポール・ランスキーはプリンストン大学でミルトン・バビットに学んだ。その後コンピュータ音楽の研究と作曲にも取り組み、多種多様な作品を数多く発表している。このアルバムにはマリンバ独奏のための比較的親しみ易い作品が収められている。いずれも民族音楽、新ロマン主義的で演奏者、聴衆に広くアピールする内容。演奏のグヴェンドリン・ディースはミシガン州立大学で教鞭を執りつつソリストとして活動し、デトロイト響、ロチェスター・フィルと度々共演している若手。
BCD-9455
デニース・トライオン〜ホルン・リサイタル
ヘルマン・ノイリング(1897-1967):バガテル
ピーター・アスキン(b.1971):闇への扉
ティム・マーティン(b.1988):ラメント
ブレット・ミラー(b.1976):狩りの歌
ナザン・パウェレック(b.1968):取返しのつかない分裂
ダンテ・エンケ(b.1964):タンギート
ニールセン:カント・セリオーソ
アンドレア・クリアフィールド(b.1960):リバー・メロス
作者不詳:グンミ・ポルカ
デニース・トライオン(Hrn)
ジュリー・ニシムラ(P)

録音:2015 年1 月
デニース・トライオンはアメリカの女流ホルン奏者。ボルティモア響、デトロイト響を歴任した後、2009 年よりフィラデルフィアOに在籍している。室内楽、ソロ活動にも精力的に取り組んでおり、特に近年、現代音楽の分野での活躍がめざましい。ここに収められた作品はノイリング、ニールセンを除き、全て作曲者とのコラボレーションから生まれた。全体にロマンティックな聴きやすい作品でまとめられている。ホルンの新しいレパートリーを探している奏者、リスナーにお薦め。
BCD-9456(2CD)
ピエール・ブーレーズ:ピアノ独奏曲全集
ピアノ・ソナタ第2 番(1947-48
12 のノタシオン(1945)
アンシーズ(2001 年版)
ピアノ・ソナタ第1 番(1946)
天体暦の1 ページ(2005
ピアノ・ソナタ第3 番(全5部中出版されている2部)(1955-57)
マルク・ポントゥス(P)

録音:2012年12月/2013年 1 月 /2015 年 7 月
これが図らずも追悼盤となってしまいました。厳しい自己批判精神と作品の完成度にこだわったブーレーズは修正癖の著しい寡作家と言われていますが、それでも破棄した作品を含めると生涯に 50 曲あまりを作曲しています。ピアノ独奏曲は1955 年のピアノ・ソナタ第3 番を頂点に数が限られていますが、1945 年の「12 のノタシオン」から第 3 ソナタに至るブーレーズのピアノ独奏曲の変遷は12 音技法に始まりやがて総音列主義、その行き詰まりからケージの不確定性の受容といった、戦後の現代音楽史の縮図と言ってよいほど密度の濃いものです。新ウィーン楽派から多大な影響を受けつつ、ドビュッシー、ラヴェルのきらびやかな色彩と明晰性とストラヴィンスキーやバルトークの組織的なリズム語法を取り入れ他の追随を許さない独自の世界を開いたブーレーズの音楽をあらためてこのディスクで振り返りましょう。演奏するマルク・ポントゥスはパリ出身で1950、60 年代のアヴァンギャルドをもっとも得意としており、最近モスクワ音楽院で行われたリサイタルではベートーヴェンのハンマークラヴィーアとブーレーズの第2 ソナタを組み合わせて行い、絶賛を博しました。
BCD-9457
ウルスラ・マムロック(1923-2016):作品集Vol.5
(1)ピアノ・ソナタ/(2)鳥の夢
(3)モルト・ヴィーヴォ
(4)ヴァオイリンとピアノのための“アレグロ”
(5)六重奏曲/(6)回想
(7)5 つの幻想小曲集
(8)雲の上 /(9)そよ風
(1)-(5)(8)ホルガー・グロショップ(Pf)
(4)(5)コーリャ・レッシング(Vn)
(5)パルナッスス・アンサンブル
(6)フランク・ルンテ(アルトSax)
(6)タチアーナ・ブローメ(Pf)
(7)ハインツ・ホリガー(Ob)
(7)ハンナ・ヴァインマイスター(Vn)
(7)ユルク・デーラー(Va)
(7)ダニエル・ヘフリガー(Vc)
(8)(9)スペクトラム・コンサート・ベルリンのメンバー

録音:2013 年7 月8 日
ドイツ生まれの女性作曲家ウルスラ・マムロックが今年5 月4 日にベルリンで亡くなりまし た。このCD もマムロック作品集の第5集としての発売になりますが、図らずも追悼盤となっ てしまいました。 ウルスラ・マムロックは1923 年ベルリン出身で1939 年にナチを逃れてエクアドル、次いで アメリカに移住、現在は生まれ故郷のベルリンに帰郷している。ニューヨークでジョージ・セ ル、ロジャー・セッションズらに師事、初期はヒンデミットの影響を受け、やがて新ウィーン 楽派の影響を受けるようになった。12 音、無調を中心とした作風だが、ベルク同様、背景 には微妙な調性感が漂っており、そこには独自のほの暗い抒情性が感じられる。このアル バムでは 1942 年の初期作品から、2015 年の最新作まで時系列で収録されています。“5 つの幻想小曲集”では、名オーボエ奏者ハインツ・ホリガーが参加。
BCD-9458
ギターのための新しい音楽第10集
(1)グレッグ・スミス(1931-):ステップス
(2)ウィリアム・ブランド(1947-):カール・ニールセンの「不思議な夕方のそよ風」による主題と変奏
(3)マイケル・スタロビン(1956-):4 つのスティーヴンス
(4)ポール・チハラ(1938-):エレバンからの少女
(5)ポウル・ルーダーズ(1949-):歌劇「13 人の子供」より“母よ”9’20]
デヴィッド・スタロビン(G)
(1)ロザリンド・リース(S)
(2)ヴァッシリー・プリマコフ(Pf)
(3)パトリック・メイソン(Br)
(4)モヴセス・ポゴシアン(Vn)、
ポール・コレッティ(Va)
(5)カミーユ・ザモラ(S)
ロバート・ベリニッチ(G)、
ジョヴァンニ・アンドレア・ザノン(Vn)
キム・ジヨン(Vn)、
トーマス・ホワートン(Va)、
ブレイク・アンソニー・ジョンソン(Vc)
デヴィッド・スタロビン(指)
マンハッタン音楽院教授、カーティス音楽院主任教授として後進への指導と共に、「20 世紀 で最も影響力のあるアメリカのクラシック・ギタリスト」(サウンドボード誌)と呼ばれたスタロビンに よる21 世紀のギター作品集。今作では、歌や器楽との共演作品で、グレッグ・スミスは第1 集で も取り上げた作曲家。アメリカのニューヨーク派の詩人であり、ニューヨーク近代美術館の学芸 員でもあったフランク・オハラの「ランチ・ポエム集」から「ステップス」を基に作曲されたソプラノと ギターのための作品。ロサンゼルスのディリジャン・コンサート・シリーズのために委嘱されたヴァ イオリン、ヴィオラ、ギターのトリオによるポール・キアラの「エレバンからの少女」など収録。
BCD-9459
プーランク:ピアノ作品集
間奏曲(1952)/主題と変奏(1951)
3つの無窮動(5:39)
バッハの名によるワルツ即興曲(1932)
15 の即興曲(1933-59)
バディナージュ(1934)
3つの小品(牧歌,讃歌,トッカータ)
アレック・カリス(P)

録音:2013年
幅広いレパートリーで活躍するピアニスト、アレック・カリスによるプーランク。プーランクというとベルエポックの残り香に満ちた演奏も少なくないが、カリスの透明で不純物の感じられない美しい音色と冴えた技巧で奏でられるプーランクは、娯楽的な親しみやすさと洗練された芸術性が同居した現代アート風の音楽になっている。

BCD-9461
レーガー:クラリネットとピアノのための作品集
アルバムの一葉 WoO II/13
クラリネット・ソナタ.変イ長調 Op.49-1
クラリネット・ソナタ.嬰へ短調 Op.49-2
クラリネット・ソナタ.変ロ長調 Op.107
タランテラ WoO II/12
アラン・R.ケイ(Cl)
ジョン・クリボノフ(P)

録音:2014年9月2−4日、ニューヨーク
独特の渋いロマンティシズムが強い魅力のマックス・レーガー(1873-1916)の作品の中でも、クラリネットを独奏に用いた作品は人気が高い。このCD には、レーガーの3 つのクラリネット・ソナタと、作品番号が与えられていない2 曲が収録されている。ほの暗く常に孤独さが感じられながらも奥深くに温かさを湛えた作風は、一度はまると病み付きになるだろう。アラン・R.ケイはニューヨーク、ロチェスター生まれのクラリネット奏者。オルフェウス室内管弦楽団のメンバーで、また米国の様々なオーケストラでも活躍している。
BCD-9462
ロバート・ナサニエル・デット(1882-1943):オラトリオ「モーセの秩序」 ラトニア・ムーア(S)
ロンニータ・ニコル・ミラー(Ms)
ロドリック・ディクソン(T)
ドンニー・レイ・アルバート(Br)、
ジェームズ・コンロン(指)
シンシナティSO
メイ・フェスティヴァルcho

録音:2014年5月9日カーネギー・ホール、ニューヨーク(ライヴ録音)
ロバート・ナサニエル・デットはアメリカ作曲家作家出版協会の初めての黒人作曲家で した。19 世紀ロマン派のスタイルで、黒人霊歌とフォーク・ソングを基に合唱曲やピアノ曲 を作曲しています。1937 年、メイ・フェスティヴァル合唱団とシンシナティSOにより世 界初演されたオラトリオ。このアルバムは、2014 年にカーネギー・ホール恒例の春の音楽 祭(SPRING FOR MUSIC)でのライヴ録音。ジェームズ・コンロン指揮メイ・フェスティヴァル 合唱団とシンシナティSOという同じ演奏団体でおこなわれました。情熱的なオーケ ストラ、エモーショナルな合唱、パワフルなオラトリオです。
BCD-9463
スコット・ウィーラー(1952-):ピアノ作品集
アルファベット・ダンス/トニーへのバースデイ・カード/偽りのラグ:GS/ブリーカー・スタディ/カウリーの瞑想/崖の散歩/人生の勉強/婚礼の歌/モーニングサイド/バイ・ザ・シー/カラミティ・ラグ/深夜の鐘/ホタルの子守歌/コンコードでの勉強/南の石/7 月5 日/フロー・チャート/アリエッタ/かすかに光る/彼の音楽へ/スティーヴのポートレイト/田園曲/クッキー・ワルツ&ギャロップ/写生/アイランド・ララバイ/緑のガチョウ/野放し
ドナルド・ベルマン(P)

録音:2015 年6 月
1952 年生まれのアメリカの作曲家スコット・ウィーラー。メトロポリタン歌劇場やワシントン・ナショナル・オペラからの委嘱によって作曲したオペラが有名ですが、ここでは1977 年から2014年までに作曲したピアノ作品を収めています。無調の作品や調性があって抒情的な作品、ラグタイムのリズムを用いた作品など、多彩な色彩を持っています。
BCD-9464
ブラームス:弦楽四重奏曲集
第1番ハ短調
第2番イ短調
ニュー・オルフォードSQ

録音:2013 年5 月
カナダのオルフォード弦楽四重奏団がメンバーを一新し、ニュー・オルフォード弦楽四重奏団として2009 年にデビュー。2011 年にリリースされたデビューCD ではベートーヴェンとシューベルトを取り上げていたが、今回はブラームスの傑作1 番、2 番。この団体の持ち味である細やかな情感と陰影のある表現がブラームスの繊細な音楽性と見事に一致し完成度の高い仕上がりになっている。
BCD-9465(2CD)
チャイコフスキー&ラフマニノフ
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の想
い出」op.50
ラフマニノフ:悲しみの三重奏曲第2 番ニ短調Op.9
 悲しみの三重奏曲第1 番ト短調(1892)
トリオ・ソリスティ【マリア・バックマン(Vn)、アレクシス・ピア・ガーラク(Vc) 、アダム・ネイマン(P)】

録音:2015年5月
2001 年にアメリカで結成された実力派、トリオ・ソリスティ。古典から現代音楽まで幅広いレパートリーで好評を博しています。チャイコフスキーの旧友ニコライ・ルビンシテインの死を悼んで作曲した傑作「ある偉大な芸術家の想い出のために」。この曲から影響を受けたであろうと言われているラフマニノフの「ピアノ三重奏曲」。“第 2 番”はチャイコフスキーが亡くなったのを受けて作曲されたもの。長きにわたり練り上げられたアンサンブルで、美しくも激しい哀しみに満ちた名曲を丁寧に歌い上げています。
BCD-9466
ザカリー・ウォズワース(b.1983)合唱作品集
(1)カム・トゥ・ザ・ロード
(2)山に登れ
(3)極西部地方
ティモシー・シャンツ(指)
ルミナス・ヴォイセズ(合唱)
(2)カーティ・パートリッジ(S)
(3)ローレンス・ウィリフォード(T)

録音:2015年5月
ザカリー・ウォズワースはアメリカの若い世代を代表する作曲家の一人。コーネル大学、イェール大学、イーストマン音楽院で学びスティーヴン・スタッキー、イングラム・マーシャルらに学んだ。このアルバムには彼の最近の混声合唱が収められている。作風は概ね調性で書かれ、コープランド、バーンスタインらの宗教曲を思わせる堅実で真摯な祈りの音楽。
BCD-9467
ザ・ウェイ・シングズ・ゴー〜フルートとピアノのためのアメリカ現代音楽
ランドール・ウールフ(b.1959):ライトハウス・ベイブ
スティーヴン・マッキー(b.1956):クリスタル・シャドウズ
ジョン・ハレ(b.1959):視線
エリック・モー(b.1954):全ての感覚は既に記憶済み
ベリンダ・レイノルズ(b.1967):シェア
リチャード・フェスティンガー(b.1948):ザ・ウェイ・シングズ・ゴー
ローラ・カミンスキー(b.1956):デュオ
タラ・ヘレン・オコーナー(Fl)
マーガレット・カンプマイアー(P)

録音:2013年
アメリカで団塊の世代にあたる作曲家たちによるフルートとピアノのための作品を収録。収録の作品はジャズ風、ロック風のものからアカデミックな現代音楽、タンゴ風、近代フランス音楽を思わせるものまでヴァラエティ豊か。フルートのタラ・ヘレン・オコーナーはアメリカ現代音楽を得意としており、当BRIDGE レーベルでは日本の内藤明美作品集にも登場している。
BCD-9468(2CD)
スクリャービン:ピアノ・ソナタ全集
ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.6
ピアノ・ソナタ第2番嬰ト短調Op.19「幻想
ソナタ」
ピアノ・ソナタ第3番嬰ヘ短調Op.23
ピアノ・ソナタ第4番嬰ヘ短調Op.30
ピアノ・ソナタ第5番嬰ヘ長調Op.53
ピアノ・ソナタ第6番Op.62
ピアノ・ソナタ第7番Op.64「白ミサ」
ピアノ・ソナタ第8番Op.66
ピアノ・ソナタ第9番Op.68「黒ミサ」
ピアノ・ソナタ第10番Op.70
幻想曲ロ短調Op.28
ギャリック・オールソン(P)

録音:2014年8月27−29日,2015年4月21−23日,2015年5月、ニューヨーク
1970年のショパン国際コンクールの覇者、米国のピアニスト、ギャリック・オールソン(ちなみに2位は内田光子)がスクリャービンのソナタ全集を録音。オールソンは若い頃からスクリャービンを得意とし、BRIDGEからは既に練習曲全集が発売されており(BCD9287)、また他レーベルで詩曲全集もある。満を持してのピアノ・ソナタ全集である。スクリャービンの10曲のピアノ・ソナタはロマン主義から無調の神秘主義へと向かうスクリャービンの芸術的変遷を辿っているが、オールソンはいずれの曲でも彼一流の硬質でキリッとした演奏で、雰囲気に流されない意志の強いスクリャービンを聞かせてくれる。幻想曲ロ短調も含めて、スクリャービン・ファンならば逃せないCDだ。
BCD-9472
ハット・トリック〜喜びの庭
ミゲル・デル・アギラ(b.1957):水面下(2013)
ドビュッシー:フルート,ヴィオラとハープのためのソナタ(1915)
武満徹:そしてそれが風であることを知った(1992)
テオドール・デュボア(1837-1924):三重奏曲(1905)
グバイドゥーリナ:喜びと悲しみの庭(1980)
ハット・トリック:【エイプリル・クレイトン(Fl)
デイヴィッド・ワラス(Va)
クリスティ・シェイド(Hp)】

録音:2014年12月
ヴィオラ、フルート、ハープという編成は決してドビュッシーが史上初めてというわけではないが、 ドビュッシーの作品があまりにも名曲であるため、これに触発されて多くの作品が書かれている。そ れぞれの作曲家が個性や自らの美学を発揮しており、聴きごたえ充分。作曲家アギラはウルグア イ出身。「水面下」は南米先住民の音楽の要素を反映させたトロピカルで鳥の鳴き声も聴こえる楽 しい佳品である。武満作品は晩年に書かれた名高い傑作。晩秋を思わせる静寂の中で澄み切っ た旋律が歌われる。グバイドゥーリナはフランシスコ・タンツェの同名の詩に霊感を得て作曲された シュールレアリスティックな美しい作品。音色への非凡なこだわりが感じられ、最後に詩が朗読され る。ハット・トリックはアメリカの若手によるアンサンブル。それぞれソリスト、オーケストラの首席奏者 としても活動しながらアンサンブル活動を続けている。極めて質の高いアンサンブル。
BCD-9473
「4つの語り歌」
エベールト・ヴァスケス(b.1963):「白ユリ」
アーリーン・シエラ(b.1970):「ダリア」
レイ・リャン(b.1972):「バラ」
イルダ・パレデス(b.1957):「蜜の地(スミレ)」
スーザン・ナルッキ(歌)
パブロ・ゴメス(G)
アレック・カリス(P)
片岡綾乃(打楽器)

録音:2015年3月29-31日 カリフォルニア州サン・ディエゴ
メキシコの小説家、ホルヘ・ヴォルピ(1968-)の書いた4 つの台本に、メキシコ人のエベールト・ ヴァスケス(1963-)、ロンドン在住の米国人、アーリーン・シエラ(1970-)、中国生まれで米国で活 動するレイ・リャン(1972-)、メキシコ生まれでロンドンで長く活動しているイルダ・パレデス (1957-)の 4 人の作曲家が音楽をつけたもの。CD では室内オペラと紹介しているが、クラシック のジャンルで言えば歌曲のバラード(物語歌)に近い。歌詞英語訳あり。 このCD は打楽器奏者に片岡綾乃が参加しているでも注目される。片岡は東京芸術大学やエー ル大学音楽院を修了後、ニューヨークを中心に世界で活躍している。また現在はマサチューセッ ツ大学アマースト校の人類学美術学部の音楽舞踊分門の講師も務めている。歌が主役のCD だ が、片岡の鮮やかな打楽器捌きはいたるところで楽しめる。
BCD-9475
ポウル・ルーザースの音楽第10集
ポウル・ルーザース(b.1949):交響曲第5番(2012-13)
オラリー・エルツ(指)
デンマーク国立SO

録音:2015年1月デンマーク放送新コンサート・ホール
Bridge レーベルが進めるルーザース・シリーズの最新盤。交響曲は第4番(第 7 集、 CD9375)、第3番(第8 集、BCD9382)に続くリリース(因みに第1番はCHANDOS から、第2 はDACAPO から発売になっている)。ルーザースはデンマークの作曲家で作曲をカール・ ーエ・ラムスセンに学んだ。多作家として知られ、オペラを筆頭にあらゆる種類の作品を書 ている。作風は20 世紀のあらゆる潮流を吸収し折衷しているが、故国デンマークの大作曲 ニールセンのダイナミックな音楽作りが大きく影響していると思われる。またアメリカ東海岸 の新保守主義的な傾向も多分に含んでいる。この交響曲第5 番は急緩急の伝統的な3 つ 楽章から構成されているが、音響的に新しい試みが随所に仕掛けられている。
BCD-9476
ジョージ・クラム・エディションVol.18
ジョージ・クラム(b.1929):
(1)「アンダルシアの黄色い月」(2012)
〜スペイン歌曲集III
(2)「アイネ・クライネ・ミッテルナハト・ムジーク」(2001) 〜セロニアス・モンクのラウンド・ミッドナイトによる反芻
(3)「セレスチャル・メカニクス」(1979/revised,2012)〜アンプリファイド・ピアノ4 手のための
(4)「昨年」(2005/revised,2013)〜メゾ・ソプラノ、アンプリファイド・ピアノと打楽器のためのヴォカリーズ
(1)トニー・アーノルド(S)
マルカントニオ・バローン(P)
(2)マルカントニオ・バローン(P)
(3)クアトロ・マーニ(ピアノ・デュオ): 【スティーヴン・ベック(P)
スーザン・グレース(P)】
(4)トニー・アーノルド(S)
マルカントニオ・バローン(P)
デイヴィッド・ネルソン(Perc)
ウィリアム・ケリガン(Perc)

録音:2016年6-8月
※(1)(3)(4)世界初録音
BRIDGE レーベルで進行中のジョージ・クラム作品全集録音シリーズの最新盤。今年 87 歳のクラムは相変わらず元気で創作に取り組んでいるそうで今後が更に楽しみ。このアルバムでは最新作が2012 年の「アンダルシアの黄色い月」でクラムのライフ・ワークであるスペインの詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩による歌曲集。「アイネ・クライネ・ミッテルナハト・ムジーク」はセロニアス・モンクの有名な「ラウンド・ミッドナイト」のクラム流パラフレーズ。以前にもこのシリーズに収録されたが、こちらは新たに録音されたもの。「イースター・イヤー」はこのアルバムで最も聴きごたえのある作品で、メゾ・ソプラノの美しくメリスマティックな歌声に打楽器とプリペアド、アンプリファイド・ピアノの神秘的な音響が絡み、まさに妖艶なクラム・ワールドが拡がる。
BCD-9477
デイヴィッド・ラコウスキ:練習曲集第4巻
第77番エッコ・エコ
第86番プログ・スプリングス
第80番花火/第71番掛け合い
第73番大物/第72番ドリアン・ブルー
第81番カイン変奏曲/第74番でない
第85番消えていく回帰
第87番子守歌/第75番黄昏
第82番Fこれ
第89番これは囀りを意味する
第76番クレイヴ/第97番静けさ
第93番ポークリテュード
第87番子守歌
第84番何がヘアピンしたのか
第88番一緒におもちゃした
第78番反射の上で/第83番私を助けて
第90番ソリッド・ゴルディー/第79番ナルシステュード
エイミー・ブリッグズ(P,トイピアノ,チェレスタ)

録音:2014 年6 月9-11日 ニューヨーク
エイミー・ブリッグズ(ディサナヤケ)による米国の作曲家、デイヴィッド・ラコウスキのピアノ練習曲集第4集(既発売:BCD9121、9157、9310)。ラコフスキはバーモント州セントオールバンズ出身。21 世紀に入ってから著しく頭角を現している。この練習曲集では、いくつかの曲におもちゃのピアノやチェレスタを用いているのが面白い。エイミー・ブリッグズは米国の現代作曲家のピアノ作品のスペシャリストとして知られている。
BCD-9478
ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(1727-1756):室内楽作品集
(1)ソナタ 変ロ長調 (2つのヴァイオリンと通奏低音)DurG10
(2)ソナタ ト短調 (2つのヴァイオリンと通奏低音) DurG12
(3)ソナタ ホ短調 (2つのヴァイオリン,ヴィオラと通奏低音) DurG14
(4)ソナタ イ短調 (2つのヴァイオリンと通奏低音) DurG11
(5)ソナタ ハ長調 (2つのヴァイオリンと通奏低音) DurG13
ルベル:
【イェルク=ミヒャエル・シュヴァルツ(Vn)
カレン・マリー・マーマー(Vn)
リサ・ブラウダー(Va)
ジョン・モラン(Vc)
ドンソク・シン(Cemb)

録音:2016年1月4-7日 コネチカット州ウィルトン
ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(1727-1756)といえば、バッハのゴルトベルク変奏曲にまつ わる逸話で名前だけは有名である。彼は優秀な鍵盤楽器奏者、作曲家だったものの、20 代で若 くして亡くなったため名声を博するまでには至らなかった。残された僅かな作品はどうしても若書 きに相当してしまうが、それでも独特の魅力も持っている。これまでゴルトベルクの作品だけを収 録したCD は少なかったので、トリオ・ソナタなどを5 曲を収録したこのCD は作曲家ゴルトベルク の実像に迫るものだ。 ルベルは北米を代表するバロック・アンサンブルの一つ。多数のCD を出しており、BRIDGE レー ベルではテレマンの協奏曲集(BRIDGE 9421)と2 枚のヴィヴァルディ(BRIDGE 9173、BRIDGE 9377)が高評価を得ている。

BCD-9479
ショパン:24の前奏曲 Op.28
シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
オラシオ・グティエレス(P)

録音:2015年3月26、28日 ニューヨーク
※日本語オビ・解説付き!
キューバ出身の米国のピアニスト、オラシオ・グティエレス(b.1948)が、ショパンの 24 の前奏 曲とシューマンの幻想曲 ハ長調という人気曲を録音。グティエレスは1970 年のチャイコフスキ ー・コンクールで銀メダルを獲得以来クリップス、オーマンディ、テンシュテット、プレヴィン、メー タ、マゼールといった名指揮者達と共演し、録音もEMI やTELARC などに行っていた。 グティエレスは極めて卓越した技術の上に 19 世紀風のロマンティシズムを豊かに盛るタイプ のピアニストで、根強い人気がある。このショパンとシューマンも、昔の大ピアニストの演奏を 最新録音で楽しむような趣がある。
BCD-9480
リチャード・ワーニック(b.1934): 作品集第3集
(1)六重奏曲(2003)
(2)チェロと10 奏者のための協奏曲(1980)
(3)ピアノ三重奏曲(1994)
(1)ロバート・ハンフォード(Vn)、シェイラ・ハンフォード(Vn)、キース・コナント(Va)、バーバラ・ハフナー(Vc)、 コリンズ・トライアー(Cb)、アラン・チョウ(P)
(2)バーバラ・ハフナー(Vc)
ロバート・トレヴィーノ(指)
アンサンブル(Cb、Vn、バスCl、Ob、Hr、コントラFg、Trb、Trp、Perc、Hrp)
(3)グレゴリー・フルカーソン(Vn)、 バーバラ・ハフナー(Vc)、
ランバート・オーキス(P)

録音:2009-2013年
リチャード・ワーニックはボストン出身で1977 年にピュリッツァー賞を受賞、作品は北米、ヨーロ ッパで盛んに取り上げられている。作風はアメリカ東海岸の出身作曲家らしく、12 音技法を中心 とした厳しい無調音楽で巨匠エリオット・カーターとの親密性を感じさせる。ギリシャ彫刻のように くっきりと刻まれた美しい造型とひとつの作品にぎっしりと詰め込まれた多くの身振りと感情、ドラ マが密度の高い時間を作り上げる。
BCD-9481
ラフマニノフ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ロマンス イ短調 TN ii /31
ロマンス「4 月」 TN ii/50/1
セレナード 変ロ短調 Op.3-5
東洋風のロマンス Op.4-4
ロマンス ニ短調 Op.6-1
ハンガリー舞曲 Op.6-2
ピアノ協奏曲第2 番 ハ短調 Op.18 第2 楽章―祈り
ここはすばらしい場所 Op.21-7
調べ Op.21-9
前奏曲 ニ短調 Op.23-3/前奏曲 ニ長調 Op.23-4/前奏曲 変ホ短調 Op.23-9/イタリアのポルカ TN ii/21/前奏曲 ト長調 Op.32-5(第16 番)
練習曲「音の絵」Op.33―第3 曲 ハ短調,第7 曲 ハ短調
ヴォカリーズ Op.34-14
ひなぎく Op.38-3
東洋風の素描 TN ii/19/2
パガニーニの主題による狂詩曲〜第18変奏
アネル・カズミ・グレゴリー(Vn)
アレクサンドル・シンチュク(P)

録音:2016 年 6 月 カリフォルニア州,バーバンク、
ラフマニノフの様々な小曲をヴァイオリンで演奏している。編曲ものはハイフェッツやクラシルナーなどによるもの。アネル・カズミ・グレゴリーは、ここ 5 年ほど世界各地のコンクールで優勝、入賞を果たしている注目の若手ヴァイオリニスト。ミドルネームにカズミとあるように日本人の血を引いているとのこと。アレクサンドル・シンチュクは 1988 年、極東ロシア、日本海の対岸の町ナホトカの生まれ。2008 年、モスクワでのラフマニノフ・コンクールで第1 位を獲得、以来国際的に活躍している。
BCD-9482
パリの創造性
デュティユー:フルートとピアノのためのソナティーヌ
タファネル:アンダンテ・パストラルとスケルツェッティーノ
ゴーベール:ノクチュルヌとアレグロ・スケルツァンド
ボザ:フルート独奏のための映像
ルーセル:笛吹きたちOp.27
フェル:フルート独奏のための3つの小品
ドビュッシー:シランクス
プーランク:フルートとピアノのためのソナタ
ディオンヌ・ジャクソン(Fl)
マリヤ・ストローク(P)

録音:2015年12月26−27日マジソン
「パリの創造性」と題されたフランス近代のフルート作品集。ドビュッシーのシランクスやプーランクのフルート・ソナタのような有名曲から、ポール・タファネル(1844-1908)やピエール=オクタヴ・フェル(1900-1936)、ウジェーヌ・ボザ(1905-1991)などの作品も収録。ディオンヌ・ジャクソンはシカゴ生まれのフルーティスト。パリ音楽院で首席を取ったほどの腕前で、安定した技術と品の良い芳香の音色が素晴らしい。近年はシカゴ・リリック・オペラのオーケストラやシカゴ交響楽団で活躍している。マリヤ・ストロークの繊細で抑えた味わいの伴奏も良い。
BCD-9483
マーティン・ボイカン(b.1931):室内楽作品集(1993-2012)
(1)ヴァイオリン独奏のための即興曲
(2)ピアノ三重奏曲第3 番 「通過儀礼」
(3)詩篇第121番
(4)ヴァイオリン・ソナタ第2 番
(5)ヴィオラ・ソナタ
(1)(2)(3)ヨハナン・ケンドラー(Vn)
(2)(3)ジョシュア・ゴードン(Vc)
(2)スティーヴン・ウェイト(P)
(3)パメラ・デラル(Ms)
(3)エミル・オルトシュラー(Vn)
(3)メアリー・ルース(Va)
(4)カーティス・メイコーマー(Vn)
(4)スティーヴン・ゴスリング(P)
(5)マーク・バーガー(Va)
(5)萩野陽子(P)

録音:(1)(2)(3)2011 年3 月3 日 マサチューセッツ州,ウォルサム、(4)2011 年9 月20 日 ニューヨーク、(5)2015 年5 月17 日 マサチューセッツ州,ウォルサム
マーティン・ボイカンの室内楽作品集。ボイカンは1931 年、ニューヨークの生まれ。ピアニストとしても有名で、室内楽演奏に参加したり、ラインスドルフ時代のボストン交響楽団のピアニストを務めたりしていた。このCD には1993 年から2012 年までの比較的近年の作品が収録されている。ケンドラーはイスラエル出身で米国に渡ったヴァイオリニスト。現在は日本でも活躍している。
BCD-9485(2CD)
レナード・バーンスタイン:ピアノ作品全集
7つのアニヴァーサリー (1943)
4つのアニヴァーサリー(1948)
5つのアニヴァーサリー(1951)
13のアニヴァーサリー(1988)
タッチズーコラールと8 つの変奏曲とコーダ(1980)
ピアノのためのソナタ(1938)
ノン・プレスト・トロッポ(1937)
踊りのための音楽第2 番(1938)
4 人のイスラエル人(1950 年代)
コープランド: エル・サロン・メヒコ(バーンスタインによるピアノ編)(1939)
ブライダル組曲(1960)
アンドリュー・クーパーストック(P)

録音:2015 年8 月23-25 日,10 月16 日、コロラド大学グルーシン・ホール,ボールダー
2018 年、バーンスタインは生誕100 周年を迎えます。それに合わせて、《ウェストサイド・ストーリー》だけではない、作曲家としてのバーンスタインもクローズアップされています。彼のピアノ作品をすべて収めたこのディスクもその一つ。コロラド大学鍵盤楽器学部長を務め、アメリカ音楽に定評のあるアンドリュー・クーパーストックの演奏です。 19 歳で書いた《ノン・プレスト・トロッポ》、20 歳のソナタから、死の2 年前の作品まで収録しています。なかには、西欧の現代曲を思わせる無調の旋律を提示し、それがジャズ風に変奏されるような、バーンスタインならではの縦横無尽な才気が感じられる作品も。また、彼のピアノ作品の中心となる《アニヴァーサリー》シリーズも全曲収録。親しい友人に向けて、あるいは家族の記念日のために書かれたインティメイトな小品集です。最晩年の《13 のアニヴァーサリー》では、亡くなった人たちへの思いが切々と歌われています。
BCD-9486
アメリカ4手ピアノ作品集
(1)ラーダール:静かな音楽(1994,2001)
(2)マスト:パッサカリア(2000,2001)
(3)アイヴズ:3 つの四分音小品(1925)
(4)シエラ:危険と記憶について(1997)
(5)ドアティ:ラウンジ・リザーズ(1994)
クアトロ・マーニ:
【スティーヴン・ベック(P)
スーザン・グレイス(P)】
(5)ジョン・キンジー(打楽器)
(5)マイケル・テトロールト(打楽器)

録音:2015 年10 月4−10 日,コロラドスプリングス
チャールズ・アイヴズを除くと、フレッド・ラーダール(1943-)、ジョン・マスト(1954-)、アーリーン・シエラ(1970-)、マイケル・ドーアティ(1954-)と現代の米国の作曲家の 4 手ピアノのための作品を集めている。クワットロ・マーニ(イタリア語で 4 手の意味)はスティーヴン・ベックとスーザン・グレイスによるピアノ・デュオ。ドアティのラウンジ・リザーズだけ打楽器が参加する。
BCD-9487
ワイズガル:ピアノ・ソナタ(1982)
ヒンデミット:ルードゥス・トナリス(1942)
マーティン・ペリー(P)

録音:2016 年3 月25、26 日,米国,メイン州,ブランズウィック
メインはヒンデミットの50 分を超える大曲「ルードゥス・トナリス」。1942 年、米国時代のヒンデミットの作品で、ルードゥス・トナリスとは音の遊びという意味。前奏曲の後、フーガ、間奏曲が繰り返され、12 番目のフーガの後に後奏曲が置かれ、全 25 曲。ヒューゴ・ワイズガル(1912-1997)は、オーストリア=ハンガリー帝国時代のブルノ近郊のイヴァンチツェの生まれ。少年時代に一家で米国に移住している。ピアノ・ソナタは1982 年、70 歳の時の作品。 マーティン・ペリーはカリフォルニア出身のピアニスト。アルメニア人の血を引いているという。近現代のピアノ曲を得意としている。
BCD-9488
ポール・チハラ(1938-):A列車で行こう
(1)弦楽三重奏曲
(2)バガテル(ソロ・ピアノのための7つの俳句第1集・第2集)
(3)エレバンから来た少女
(4)エリントン・ファンタジー(アイム・ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト/ソフィスケイテッド・レディ/A列車で行こう)
(1)ジェシー・ミルズ(Vn)
マスミ・ロスタッド(Va)
ラマン・ラマクリシュナーン(Vc)
(2)ジェローム・ローウェンタール(P)
(3)デヴィッド・スタロビン(G)
モヴセス・ポゴシアン(Vn)
ポール・コレッティ(Va)
(4)ラークSQ

録音:2013年-2014年
日系アメリカ人の作曲家、ポール・チハラ。アメリカでも著名な存在で、テレビや映画の音楽なども手掛けています。「エリントン・ファンタジー」はジャズ・ジャイアント、デューク・エリントンが残した名曲“アイム・ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト”、“ソフィスケイテッド・レディ”、“A列車で行こう”の3曲を弦楽四重奏にアレンジ。「バガテル」はピアノ・ソロ作品で、俳句などにインスパイアされた合計14曲が収録されています。“盆踊り”は、日本のお祭りのメロディが聴こえてきます。
BCD-9489
グレゴリー・マートル(b.1969)作品集
アフターグロウ・オブ・ア・キス(2000)
皇后(1998)
ピアノ協奏曲(2008-2010)
クレイグ・カーチホフ(指)
ミネソタ大学ウィンド・アンサンブル
マヌエル・デイヴィス(Fl)
ソルンガ・リウ(P)

録音:2012 年2 月10、11 日、2013 年5月2、3 日 、2012 年4 月2-4 日
グレゴリー・マーテルはイエール大学、イーストマン音楽院で学んだ後、タングルウッド・コンポーザー・フェローシップを得てディティーユ、マウリツィオ・カーゲルにも師事している。作風はアメリカの作曲家にありがちなハリウッド調に派手に鳴らしまくる軽薄なエンターテイメント系とは無縁。ラテン的な色彩的で内省的な表現から聴こえるヨーロッパ的な深い知性に短期間師事したディティーユの影響が感じられる。楽しい鳥のさえずりを思わせるフルートに精妙なアンサンブルが絡む美しい「アフター・グロウ・オブ・ア・キス」、ピアノとウィンド・アンサンブルが火花を散らしあうピアノ協奏曲は聴きごたえ充分。
BCD-9490
チャールズ・ウォリネン(b.1938):作品集Vol.3
(1)《アルファベティカル・アッシュベリー》(ABC順の灰色) (2013)
〜プラニスフィアからの4 つの詩
(2)ピアノ・ソナタ第4 番(2007)
(3)《それはこのように起こる》(2010)〜ジェームズ・テイトの詩による 4 人の歌手と 12奏者のためのカンタータ
(1)カルロス・コルデイロ(Cl,バスCl)
ジェフリー・ガベット(Br)
アンディ・コザール(Tp)
ウィリアム・ラング(Tb)
(2)アン=マリー・マクダーモット(P)
(3)チャールズ・ウォリネン(指)
ザ・グループ・フォー・コンテンポラリー・ミュージック
シャロン・ハームス(S)
ローラ・メルカド=ライト(A)
スティーヴン・ブレンフレック(T)
ダグラス・ウィリアムズ(Br)

録音:(1)2014年5月、(2)2010年11月 、(3)2014年1月
※全作品世界初録音
BRIDGE レーベルで新たにシリーズ化されることになったチャールズ・ウォリネン作品シリーズ第 3 集。前作はジェームズ・レヴァインによる「交響曲第8番、他」(BCD9474)、第 1 集は「ヴァイオリン作品集」(BCD9008)。今作から Vol 番号が付くことになりました。ウォリネンはアメリカ東海岸を代表する存在で特にアメリカで独自に発展を遂げた 12音技法であるピッチ・クラス・セット理論の主導者の一人。ピアノ・ソナタ第4 番は極めて抽象度の高い音楽でその理知的で美しい響きの中にピッチ・クラス・セット理論の精髄を聴きとることができる。反面、近作の「アルファベティカル・アッシュベリー」、「それはそのようにして起きる」では声楽を起用していることもあり、クリスタルのごとき硬質な響きの中にもロマンティック叙情が感じられる。「それはそのようにして起きる」はアメリカのピューリッツアー賞受賞作家の詩によるカンタータ。
BCD-9491
歌とギターのための作品集
フェデリコ・ガルシア・ロルカ(編曲:シャロン・イズビン):「13のスペイン古謡」より“チニータスの酒場”、“ハエンのムーア娘たち”、“アンダ・ハレオ”
(4)エンリケ・グラナドス(編曲:リョベート):「スペイン舞曲集」より第5番“アンダルーサ”【ギター・ソロ】
フェデリコ・ガルシア・ロルカ(編曲:シャロン・イズビン):「13のスペイン古謡」より“ドン・ボイソのロマンセ”、“ソロンゴ”、“セビーリャの子守歌”、“ラ・タララ”、“モンレオンの若者たち”、“18世紀のセビリャーナス”
ロドリーゴ:わが心のアランフェス
ララ(編曲:シャロン・イズビン):グラナダ
タレガ:アラブ風奇想曲【ギター・ソロ】
ファリャ(編曲:リョベート/改訂:プジョル/改訂:イズビン):「7つのスペイン民謡」より“ムーア人の織物”、“ムルシア地方のセギディーリャ”、“アストゥーリアス地方の歌”、“ホタ”、“ナナ”、“歌”、“ポーロ”
モンサルバーチェ(編曲:シャロン・イズビン):「5つの黒人歌曲」より“黒人の歌”、“黒人の子供のための子守歌”
イザベル・レナード(Ms)
シャロン・イズビン(G)

録音:2016年6月11-12、18-19日アメリカン・アカデミー・オヴ・アーツ&レターズ・オーディトリアム,ニューヨーク
メトロポリタン歌劇場で活躍し、小澤征爾が振ったラヴェルの歌劇「子供と魔法」にも参加しているアメリカのメゾ・ソプラノ、イザベル・レナードと、グラミー賞を何度も受賞しているアメリカで絶大なる人気を誇るギタリスト、シャロン・イズビンによるメゾ・ソプラノとギターによるスペイン歌曲集。20世紀スペインの詩人・劇作家ロルカによるスペイン歌曲集「13のスペイン古謡」は、13曲の古いスペイン民謡からなる曲集で、オリジナルはピアノ伴奏曲として書かれたものです。今回はシャロン・イズビン編曲によるギター伴奏版。ファリャ「7つのスペイン民謡」は、スペインの作曲家マヌエル・デ・ファリャによるスペイン民謡に基づいた歌曲集。リョベートがギター伴奏に編曲したものをプジョルとイズビンが改訂しています。イズビンが編曲を手掛けたフェデリコ・ガルシア・ロルカ、アグスティン・ララ、モンサルバーチェの作品は世界初録音です。
BCD-9492
「ルーベ(田舎の)ゴールドベルク変奏曲」 〜ドミトリ・ティモーチコ(b.1969)作品集
私は従うことができない
ルーベ・ゴールドベルク変奏曲*
S・センセーション・サムシング#
フレキシブル・ミュージック
アトランティス金管五重奏団*
ジョン・ブラックロウ(P) *
アマーネット四重奏団#
マシュー・ベンストン(P) #
ドミトリ・ティモーチコはマサチューセッツ州出身の中堅作曲家。アカデミックな教育課 程を経たものの、作品はジャズ、ロックの影響が濃厚でその辺りはイギリスのマーク・アン ソニー・タネジ、ギャヴィン・ブライヤーズを彷彿とさせる。エレキ・ギターを含む室内アンサ ンブルのために書かれた「私は従うことができない」は初期のブライヤーズの、「ルーベ・ ゴールドベルク」はマイケル・ナイマンと英国実験音楽をまぜこぜにした雰囲気。「S・セン セーション・サムシング」は最近のブライヤーズを思わせる癒し系ミュージック。
BCD-9493
トスカニーニ生誕 150周年記念アルバム
ヴェルディ:「アイーダ」序曲
ビゼー(トスカニーニ編):「カルメン」組曲
チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」
ワルトトイフェル(トスカニーニ編):スケートをする人々
ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲
スティーヴン・リッチマン(指)
ハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク

録音:2015年3月23‐25日 ニューヨーク
20 世紀のもっとも偉大な指揮者、アルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957 年)の生誕150 周年を記念して作られた CD。指揮者のスティーヴン・リッチマンはトスカニーニを崇拝し ており、ここではトスカニーニ・マニアを唸らせるこだわりのある選曲をしている。ロッシー ニの「ギヨーム・テル」序曲とチャイコフスキーの「くるみ割り人形」の組曲はトスカニーニが 生涯に渡って何度も指揮した愛好曲。ビゼーの「カルメン」は、オペラとしてもトスカニーニ の十八番だったが、自身の選曲による組曲も晩年にしばしば指揮した。ワルトトイフェル のスケートをする人々をトスカニーニはたった 2 回しか取り上げていないが、その際に大 オーケストラ用に手直ししており、ここではそれが用いられている。ヴェルディの「アイー ダ」序曲は、カイロでの初演(1871 年12 月24 日)からら46 日後の1872 年2 月8 日、ミ ラノでのヨーロッパ初演のために作曲されたが、ヴェルディ自らが不採用にしてお蔵入り になった幻の曲。通説ではトスカニーニはヴェルディの遺族から楽譜を借りたことになっ ているが、トスカニーニ研究の権威、ハーヴェイ・サックスによると、トスカニーニがヴェル ディの自筆譜を閲覧したのは1920 年代のスカラ座音楽監督時代のことで、それから十数 年後に彼の驚異的な記憶力でそれを書き起こし、演奏したのだという。 スティーヴン・リッチマンの指揮するハーモニー・アンサンブル・ニューヨークは、キビキビ とした運びにトスカニーニへの敬愛を滲ませつつ、しかし単なる模倣ではない生命力のあ る自らの音楽を生み出しているのが素晴らしい。ちなみにリッチマンはトスカニーニが用 いた指揮棒を使ったとのこと。
BCD-9496
4手鍵盤楽器のための現代音楽
ポール・ランスキー(b.1944):「アウト・オブ・ザ・ブルー」〜2 台ピアノのための
ポウル・ルーダース(b.1949):「愛のチェンバロ」第2集〜ハープシコードとピアノのための
トッド・マコーヴァー(b.1953):「リストラクチュアズ」〜2 台ピアノとライヴ・エレクトロニクスのための
ジェルジ・クルターク(b.1926):「要素の履歴」〜ピアノ、4 分音ピアノ、2 つのバセット・ホルンのための
オファー・ベン=アモッツ(b.1955):「タンゴ・フォー・ザ・ロード」〜2 台ピアノのための
クアトロ・マーニ(4 つの手):
【スティーヴン・ベック(P, Cemb)
スーザン・グレース(P, 4分音P)】
アンディ・スティーヴンス(バセット・ホルン) セルゲイ・ヴァシリエフ(バセット・ホルン)

録音:2016年10月10日コロラド
2 台4 手のピアノ・デュオ・グループ「クアトロ・マーニ」は1989 年に結成され現代音楽をレ パートリーとしてアメリカ、ヨーロッパで盛んに活動を行っている。ジョージ・クラム(彼の代表 作マクロコスモスなど)、フレデリック・ジェフスキなど現代音楽の古典的傑作のほか新作の委 嘱初演にも意欲を燃やしている。このディスクでは細かい音符がミニマル風に鍵盤上を踊り まわる様が可愛らしいランスキーの「アウト・オブ・ブルー」、チェンバロとピアノの似て非なる 意外な組み合わせが面白い効果を生むルーダースの「愛のチェンバロ」、ハンガリーの巨匠 クルタークのピアノと4 分音ピアノが組み合わされることで生まれる奇妙な音色に2 つのバセ ット・ホルンが絡む「要素の履歴」が聴きもの。
BCD-9498
モートン・フェルドマンVol.6」
モートン・フェルドマン(1926-1987): 「ジョン・ケージのために」(1982)
エリック・カールソン(Vn)
アレック・カリス(P)

録音:2017年3月23、24日、コンラッド・プレビズ・ホール、サン・ディエゴ
フェルドマン晩年期の代表作。初演はポール・ズーコフスキのヴァイオリン、高橋アキの ピアノで行われた。ディスクは1 トラックのみ、演奏時間71 分あまりを一貫して静謐な音空 間が持続する。ピアノの繊細な和音を引き伸ばすヴァイオリンの一筋の光。時にヴァイオリ ンとピアノは枝分かれしそれぞれ別の運動をしたかと思えば、いつしか互いに連動し、また 同じ和音のなかに溶け入ってしまう。ロマン的なドラマ性を一切排除しつつも、そこから香り 立つリリシズムは絶品。ヴァイオリンのカールソン、ピアノのカリスはフェルドマンの意図と詩 学をよく捉えて秀演
BCD-9499
ジョージ・パール(b1915-2009):管弦楽作品集
ダンス・ファンタジー(1986)
6 つのバガテル(1965)
チェロ協奏曲(1966)
シンフォニエッタI(1987)
短い交響曲(1980)
リュドヴィク・モルロー(指)
シアトルSO
ジェイ・キャンベル(Vc)

録音:2016/2017年(全曲世界発録音)
ジョージ・パールはエリオット・カーターと並ぶアメリカ作曲界の中心的人物。エルンス ト・クルシェネクに私的に師事、新ウィーン楽派に深い共感を寄せ、以降、基本的に12 音 技法または無調による作曲を行った。それは「シンフォニエッタ」や「短い交響曲」など比 較的小規模な作品でも同様で様式上の厳しさでは一切妥協していない。しかし新ウィー ン楽派のなかでも特にベルクに傾倒するパールの音楽は独自のロマンティシズムが感じ られ、アメリカ東海岸の作曲家のなかでも作品の美しさは群を抜いている。

BCD-9503(2CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲+ 室内楽版第1番
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲)
BWV.1007〜1012
バッハ(マンゴア編):組曲第1 番再訪
トーケ・メルドルップ(チェロ)
エリーザベト・セウテン・シュナイダー(Vn)
キルスティーネ・セウテン・シュナイダー(Vn)
ヴィゴ・マンゴア(室内Org)

録音:2015年 コペンハーゲン、2017年 コペンハーゲン
デンマークを代表するチェリスト、トーケ・メルドルップが演奏するバッハの無伴奏チェロ 組曲全曲がメインであり、その演奏も特筆すべき素晴らしいものなのだが、本来付録である はずのヴィゴ・マンゴアが組曲第 1 番を室内楽曲に編曲した組曲第 1 番再訪(Suite I Revisited)を先に紹介。デンマークのリュート奏者、音楽学者であるマンゴアの編曲は、原 曲を生かしつつも完全にバロックの室内楽曲に仕立てられており、そう来たか!というして やられた喜びが感じられる。これはぜひ実際に耳にして欲しいものである。 メインの無伴奏チェロ組曲全曲の演奏も本当に素晴らしい。トーケ・メルドルップは 1980 年、デンマークのオーフスの生まれ。11 歳の時にチェロを始め、現在はコペンハーゲン・フ ィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者であり、また母校であるデンマーク王立音楽院 の教師でもある。ピリオド奏法のチェリストではないが、ヴィブラートはかなり控え目で、朗々 とチェロを鳴らすのではなくさらりと自然体に響かせ、北欧的モノトーンと知的な意欲を併 せ持つ演奏。数多いバッハの無伴奏チェロ組曲全曲録音の中でも際立った演奏だ。


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