湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Solo Musica
(ドイツ)


クラシックを中心とし、クロスオーヴァー、ジャズのアイテムも発売するドイツのレーベル。元BPO首席オーボエ奏者のシェレンベルガーが設立したレーベル、カンパネラ・ムジカの系列に属し、世界的チェリスト、ユリウス・ベルガーの録音もリリースしてリリースしています。


※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
MA-509
ドビュッシー、ブラームスに出会う
ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番(フルートとピアノ編)
ドビュッシー:シランクス
 牧神の午後への前奏曲(フルートとピアノ編)
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番(フルートとピアノ編)
マルティン・ゴンシェレク(Fl)
ステファン・マシューズ(P)

録音:2009年10月スタジオ・ヴァイサー・ラウシュ
「あなたは私に手紙を書き、私の家を2回訪問したフランス人ですか?この件は許しますが、今後はそんなことをしないでください」1887年のウィーンで、ブラームスは25歳のパリから来た青年ドビュッシーにこんな辛辣な挨拶をしたのだそうです。確かにこの2人の作曲家は根本的に違います。しかしそんな彼らの作品を並べて聞くことで(それもフルートで)何かその時代の持つ共通性が見えてはこないでしょうか?後期ロマン派へ、そして印象派へ。方向は違えど、新しい扉を開く2人の芸術家のエッセンスを堪能できそうな洒落た1枚です。フルートのゴンシェレクは2000年からアーティスト集団である「WeisserRausch」のメンバーとして室内楽演奏者としての高い評価を得ています。ピアノのマシューズも彼の良きパートナーとして活躍しています。ブラームスのクラリネット・ソナタをフルートで演奏するというのは、以前エマニュエル・パユもトライしていますが、このゴンシェレクもいい味だしています。

SM-101
オペラ・ファンタジー
フロロフ(1937-):ガーシュインの歌劇「ポーギーとベス」の主題による演奏会用幻想曲Op.19
ヴュータン:ヴェルディの歌劇「エルナーニ」の主題による華麗な幻想曲
カステルヌォーヴォ=テデスコ:フィガロ(ロッシーニの歌劇「セヴィリャの理髪師」より)
ドルドラ:オッフェンバックの歌劇「ホフマン物語」による幻想曲Op.73
バッツィーニ(1818-1897):ヴェルディの歌劇「椿姫」のモチーフによる幻想曲Op.50
ガーシュウィン:「ポーギーとベス」組曲(編曲:J.ハイフェッツ)
ナターシャ・コルサコヴァ(Vn)
キラ・ラトナー(P)

録音:2005年7月
ロシアとギリシャの血を弾く女性ヴァイオリニスト、コルサコワ。1973年の生まれということだから、録音当時32歳くらい。何とも妖艶で美しい音色を奏でる人です。祖父はモスクワRSOの元コンサートマスターで、5歳の彼女はその祖父から最初のヴァイオリンのレッスンを受けました。ちなみに彼女の父アンドレイもロシアの有名なヴァイオリニストです。様々なレーベルに録音がありますが、この1枚は近代の作曲家がオペラの名メロディをヴァイオリン用にアレンジしたもので、溢れ出るような歌心に目を見張るばかりです。
SM-102
ベアトリス・ベルトールド&ルイス・オルランディーニ:グラン・デュオ・コンチェルタンテ
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):幻想曲Op.145
ハウ(1900-1967):幻想曲
モシュレス(1794-1870)&マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):協奏的大二重奏曲Op.20
イス・オルランディーニ(G)
ベアトリス・ベルトールド(P)

録音:2005年7月
ルネサンス時代から作品は書かれていたものの、どうしても主役とはなり得なかったギターという楽器。18世紀から19世紀前半にはボッケリーニ、パガニーニやジュリアーニらがギターのための音楽を精力的に書きましたが、やはり衰退の一途を辿ってしまいます。しかし20世紀に名ギタリスト、セゴビアが出現し、ようやくこの分野も見直され、今では多くの作曲家による名曲が数多く存在しているのです。このアルバムは、ピアノとギターのデュオ作品集で、2台の楽器の親密な対話をお聴きいただけます。ここで演奏しているピアニスト、ベルトールドは弱冠17歳でアンネリーゼ・ローテンベルガーに見出されたという人。ギターのオルランディーニは、サンティアゴで生まれ、1989年のミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した名手です。
SM-105
ラストレッリ・チェロ四重奏団Vol.1
ストロク(ドラプキネ編):ラプソディ・タンゴ
ソコロフ:メロディ、
アンダーソン:シンコペーテッド・クロック
ピアソラ:忘却、
ドラプキネ:007
 ロシア風の合奏協奏曲、パガニッシモ
チャイコフスキー
:秋の歌、
バーンスタイン:《ウェストサイド・ストーリー》より、
ショスタコーヴィチ:ポルカ、
ボーマン:12番街のラグ、
ヴォロヴェス:"ムー・ムー"
ラストレッリ・チェロ四重奏団
〔キラ・クラフツォフ、
セルギオ・ドラブキネ、
ミシャ・デグチャレフ、
キラ・ティモフェイエフ〕
ラストレッリ・チェロ四重奏団は、18世紀に活躍したイタリア生まれのロシアの建築家、バルトロメオ・ラストレッリの名を冠するその名の通り"チェロのみ"のアンサンブル!ロシアのサンクトペテルブルクとベラルーシのポロツク出身の4人のチェリストによって、2002年にドイツのシュトゥットガルトで結成されたという経歴も編成同様どこかユニーク。チャイコフスキーやショスタコーヴィチ、ピアソラ、バーンスタイン、メンバーのドラブキネのアレンジによる007などバラエティ豊かなプログラムも魅力的です。これぞ低音楽器の醍醐味也!
SM-106
ピアソラ:タンゴ・センセーションズ
ブッチャーの死/セ・ラムール
ミケランジェロ/天使のミロンガ
フーガ/グレーラ/忘却
エスクアロ/来るべきもの
両親の小さな家/ロカ・ボヘミア
5つのタンゴ・センセーション
ロコへのバラード
カザルSQ
ミヒャエル・ツィスマン(バンドネオン)
ニナ・ヤンセン(Cl)

録音:2003年10,11月
1995年に結成されたカザルSQのピアソラです。カルミナSQ、アルバン・ベルクSQに師事し、2001年にはスイスの音楽祭「ボスウィルの夏」で大成功を収めています。2009年に初来日して話題となったことも記憶に新しいのですが、彼らはすでに世界で1000回以上も演奏会をこなし、世界中で高く評価されている実力派の団体です。レパートリーは幅広く、古典派の作品から、このピアソラのような編曲までなんでも弾きこなしてしまうのがさすがです。
SM-112
バース・オヴ・ザ・チェロ
ジョヴァンニ・バティスタ・デリ・アントーニ(1660−a.1696):リチェルカータOp.1(第1番〜第12番)、
ドメニコ・ガブリエリ(1651−1690):リチェルカータ第1番〜第7番
ユリウス・ベルガー(Vc)
※1566年製のアマティ

録音:2007年7月
「バース・オヴ・ザ・チェロ」は、「イン・クローチェ」(SM 120)ではラトヴィアの混声合唱団との共演という新たな境地を切り開いた世界的チェリスト、ユリウス・ベルガーによる17世紀イタリアの無伴奏チェロのための作品集。バッハの無伴奏チェロ組曲の先駆けとも言われるアントーニの"リチェルカータ"とガブリエリの作品を弾くベルガーのチェロは、なんと1566年製のアンドレア・アマティという歴史的銘器!フランスのカルロ9世に献呈されるために製作されたアマティの背面にはカルロ家の紋章が描かれるなど、芸術品としての歴史的価値も非常に高いもの。凄まじい集中力を感じさせるベルガーの演奏と、それに応えるアマティの共同作業は実に見事。クォリティの高い装丁と優秀録音もこのディスクへの意気込みの高さを証明しています。
SM-113
ソング&ダンス・オヴ・ライフ
バルトーク:44の二重奏曲Sz.98より
 ルーマニア民族舞曲Sz.56より
 ルーマニアのクリスマスの子供の歌Sz.57
リスト:4つの小品S.192
リゲティ:バラードと舞曲
マルティヌー:おとぎ話、他全56曲
ダイアナ・ケトラー(P)
ラツヴァン・ポポヴィチ(Va)
クリスティアン・ナズ(Va)
このアルバムに収録された全56曲は、まさに東独の風が吹き抜けるようです。ルーマニアのシヴィウが2007年の欧州文化首都に指定された事を記念し、ルーマニア、ドイツ、ハンガリー、スロヴァキア、ウクライナの民族色豊かな小品を集め制作されたもので、小さな曲と言えど、「いかにも」という雰囲気が漂った粋な1枚です。ピアノはロンドン・ロイヤル・アカデミーのピアノ教授であるダイアナ・ケトラーが担当、世界中でソロ活動をするポポヴィチ(この2人はアンサンブル・ラロを結成)、そして、シュトゥットガルト放送so.のメンバー、ナズが加わり、味わい深いアンサンブルを創り上げています。
SM-114
ハラルト・ゲンツマー(1909-2007):室内楽作品集
チェロ・ソナタ第2番(1976/77)
ピアノ・ソナタハ長調(1948)
ピアノと打楽器のための協奏曲(1975)
ユリウス・ベルガー(Vc)
マルガリータ・ヘーエンリーダー(P)
ペーター・ザードロ(Perc)
100歳を目前に2007年、惜しくもこの世を去った20世紀ドイツの長老作曲家ゲンツマーの追悼盤として制作。チェロとピアノ、打楽器のために書かれた3作品を収録しています。チェロはレーベルの看板チェリスト、ベルガー、ピアノは1981年ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したヘーエンリーダー、打楽器はミュンヘン・フィルの首席ティンパニ奏者を務めた名手ザードロというスゴいメンバー。音楽もかなり刺激的。特にピアノと打楽器のための協奏曲は聴き物です。
SM-115
ローマ・アモール〜ハンガリーの伝統音楽(全18曲) カランドス・アンサンブル
ヴァイオリニストのベーショテンを中心に活躍するカランドル・アンサンブル。ヴァイオリン、ツィンバロン、ヴィオラ、クラリネット、コントラバスという編成で、どんな曲も完璧に仕上げています。彼らは世界中で、ハンガリーとルーマニアの民俗音楽を演奏。聴衆を熱狂させ続けています。このアルバム、どの曲もため息ものですが、ツィンバロン好きには特にオススメ。チャールダッシュ特有の「ゆっくり→速く」の形式を遵守した2曲目「赤いりんごの木に繋がれた私の馬」での素晴らしすぎるソロ、第1曲目の「ソリよ急げ」でのヴァイオリンとの二重奏などなど、激しくも悩ましい演奏が続出。まさに鳥肌立ちっぱなしの1枚です。
SM-118
ホートン(1941-):冬のささやき
ユーモア、光に満ちた、
とても静かな魔法のクリスマスの物語
ペーター・ホートン(ナレーター・ギター・シンセサイザー)
オーストリアのアーティスト、ペーター・ホートンは、アコースティック・ギターの名手であり、作曲、キーボード、ヴォーカル、電子楽器も自在に弾きこなす人。現在ハンブルク音楽大学で教鞭を取り、教育者としても知られています。このアルバムは、彼によるクリスマス物語。語りと音楽による全ての人への贈り物です。
SM-119
劇的な歌
ヴァスクス:ピアノ四重奏曲
ブラームス:ピアノ四重奏曲ハ短調Op.60
アンサンブル・ラロ
〔ダイアナ・ケトラー(P)、
アレクサンドル・シトコヴェツキー(Vn)、
ラズヴァン・ポポヴィッチ(Va)、
ベルンハルト・直樹・へーデンボルク(Vc)〕
2008年7月15日から19日にかけて神戸国際芸術祭への出演のために来日した「アンサンブル・ラロ」は、ロンドンの王立音楽で教授の任にある女流ピアニスト、ダイアナ・ケトラーや、ロンドン・フィルとの共演を果たしたアレクサンドル・シトコヴェツキーなどこれからの音楽シーンを担うであろう4人のアーティストたちによって結成されたピアノ四重奏団。アンサンブル・ラロの名前はシューマンの「ダヴィッド同盟」に登場するラロ博士をその名の由来としており、ヨーロッパの伝統と革新的なプログラムの融合をテーマとするアンサンブルの方向性と見事にリンクする。ヴァスクスとブラームスの対比という独創的なプログラミングはアンサンブル・ラロ、そしてソロ・ムジカならではのクォリティと言えます。
SM-120
イン・クローチェ
ニーステッド:合唱とチェロのための《スターバト・マーテル》
ベルトルド・フンメル
(1925−2002):無伴奏チェロのための《別れ》/
ペルト
:合唱のための《ヌンク・ディミッティス》
グバイドゥーリナ
:前奏曲第5番
バーバー:アニュス・デイ
カンチェリ
:無伴奏チェロのための《涙のあとに》
タヴナー:合唱とチェロのための《聖なるもの》
ユリウス・ベルガー(Vc)、
マリス・シルマイス(指)青年合唱団《Kamer...》
元ベルリン・フィル首席オーボエ奏者のシェレンベルガーが設立した“Campanella Musica(カンパネラ・ムジカ)”のご紹介。1枚のアルバムの中で“合唱”と“チェロ”を融合させたのが、この「イン・クローチェ」。バーバーの「弦楽のアダージョ」を原曲とする「アニュス・デイ」やペルトの「ヌンク・ディミッティス」での神々しいまでの歌声。ベルトルド・フンメルやグバイドゥーリナ、カンチェリの無伴奏作品でチェロが描く混沌。混声合唱とチェロという異色の組み合わせが深い精神世界を創造しています。マリス・シルマイスによって1990年に創設されたラトヴィアの混声合唱団、「Kamer...」が奏でるあまりにも美しいハーモニーは間違いなく一級品。1566年に製作されたアマティのチェロを弾き合唱との融合に臨むドイツのアウグスブルク出身の世界的チェリスト、ユリウス・ベルガー入魂の演奏も圧巻。
SM-123
シューマン&メンデルスゾーン:室内楽作品集
シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調Op.47
メンデルスゾーン:ピアノ六重奏曲ニ長調Op.110
 ピアノ協奏曲第2番〜第2楽章(編曲:I.ホフマン)
マルガリータ・ヘーエンリーダー(P)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスSQ
[フランク=ミヒャエル・エルベン(第1Vn)、コンラート・ズスケ(第2Vn,Va)、オラフ・ハルマン(Va)、ユルンヤーコブ・ティム(Vc)、クリスチャン・オッケルト(Cb)]
ドイツのピアニスト、ヘーエンリーダーとゲヴァントハウスSQの華麗なる競演です。ヘーエンリーダーは1981年のブゾーニ国際ピアノ・コンクールで優勝し、世界中の指揮者、オーケストラと共演を重ねるドイツ屈指のピアニストです。このアルバムでは、シューマンとメンデルスゾーンにふさわしく、200年の歴史を持つゲヴァントハウス四重奏団を起用、実に瑞々しく、また堅固なハーモニーを聴かせます。シューマンのピアノ四重奏での流麗さ、あまり録音のない、メンデルスゾーンが16歳の時に書いた瑞々しいピアノ六重奏。言葉に尽くせないほどの究極の美演です。最後に置かれたメンデルスゾーンは、この盤が世界初録音となります。
SM-125
ロマンティック・ヴィルトゥオージティ
ペスキン(1906-1988):トランペット協奏曲第1番ハ短調
ブラント(1869-1923):2つの演奏会用小品第1番ヘ短調
Op.11
 2つの演奏会用小品第2番変ホ長調Op.12
コーズ(1870-1951):演奏会用幻想曲変ホ短調
ヘーネ(1860-1927):スラヴ幻想曲
ベーメ(1870-1938):ロシア舞曲Op.32
 トランペット協奏曲ホ短調Op.18
 タランテラ「ラ・ナポリテーヌ」Op.25
ジュリアーノ・ゾンマーハルダー(Tp)
ヘイコ・マティアス・フェルスター(指)
ヴェストファーレン・ノイエPO
1997年にチャイコフスキー音楽院が主催した国際トランペット・コンクールに参加し12歳のゾンマーハルダー。ロシアの伝説的奏者たち・・・ドクチツェルやマルゴーリン、ユソフらがその才能に着目、以降、着々と研鑽を重ね、2006年には19歳の若さで、ドイツの名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.のソロ・トランペット奏者に就任してしまったという天才です。彼が選んだこのプログラム、どれもトランペット奏者にはなくてはならないものであり、また、完璧に演奏することがどれほど難しいか、も広く知れ渡っている曲ばかりで構成されています。トラック9-11を除いては、管弦楽伴奏版は世界初録音です。
SM-126
弦楽四重奏の誕生
A・スカルラッティ:4声のためのソナタニ短調
サンマルティーニ:弦楽のためのシンフォニア.ト長調
モーツァルト:弦楽四重奏曲第1番ト長調K.80
ボッケリーニ:弦楽四重奏曲ハ短調Op.2-1
ハイドン:弦楽四重奏曲第22番ニ短調Op.9-4
カザルSQ[ダリア・ザッパ(Vn)/レイチェル・シュペート(Vn)/マルクス・フレック(Va)/アンドレアス・フレック(Vc)]

録音:2009年2月
1995年に結成されたスイスのアンサンブル、カザルSQ。アルバン・ベルクSQ、カルミナ四重奏団から教えを受け、そのアンサンブルに磨きをかけています。既に1000回以上のコンサートや、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭に出演。その人気は高まるばかりです。2010年の6月に初来日を果たし、東京と名古屋でコンサートを開催。東京会場では途中で弦が切れるハプニングもあったものの、大喝采を浴びました。すでに、いくつかのCD録音がありますが、ここでの彼らは1650年頃のオーストリアで活躍した楽器職人ヤコブス・シュタイナー作のピリオド楽器を用い、素晴らしい響きに彩られた若々しく闊達な音楽を奏でています。名工による楽器の持つ特性を存分に生かした艶のある魅惑的な音色を存分に楽しめます。楽器好きにもたまらない1枚と言えるでしょう。録音も優秀。
SM-128
メンデルスゾーン:モテット集
詩篇第100番Op.69-2「主に向かいて歓呼の声をあげよ」
詩篇第2番「いかなれば諸々の民の立ち騒ぎ」Op.78-1
詩篇第43番「神よ、われを審き」Op.78-2
詩篇第22番「わが神、わが神、なぜ私を見捨てたのか」Op.78-3
深き苦しみの淵よりわれ汝を呼ぶOp.23-1
アヴェ・マリアOp.23-2
われら人生の半ばにありてOp.23-3
死んだ人たちは幸いであるOp.115-1
けれども巧みなOp.115-2
レスポンソリウムと讃歌「主よ、御身の聖なる座より顧みたまえ」Op.121
詩篇第91番「それ、主汝のためにみ使いたちに命じ」
ウォルフガング・アンテルベルガー(指)
ミュンヘン・ホーフカントライ

録音:2009年2月21-22日
メンデルスゾーンは、ご存知の通り、当時忘れられていたバッハの作品を蘇らせ、聴衆に再認識させた作曲家でもあります。そんな彼の宗教作品はバッハ、ヘンデル、パレストリーナなどの偉大な精神を受け継ぎながらも、新しいスタイルを確立した輝かしいものばかりです。晩年の大作「エリア」に至るまで、彼の書いた合唱作品は数多く、親しみやすさにおいても、美しさにおいても、もっともっと聴かれてもよいのではないでしょうか。ここで見事なハーモニーを披露しているのは、バイエルン国立歌劇場合唱団のメンバーたちによって2009年に結成された室内合唱団ミュンヘン・ホーフカントライ。あのケント・ナガノも最大級の賛辞を送る、様々な国籍の歌い手からなるアンサンブルです。

SM-130(2CD)
アンコール&モア
ポリアキン:ル・カナリ・コンツェルトポルカ
リスト:ラフォンのロマンス「舟乗り」による協奏的大二重奏曲
ヴェチェー:悲しいワルツ
バルトーク(セーケイ編):ルーマニア民族舞曲
フバイ:「チャルダッシュの情景」〜ヘイレ・カティOp.32-4
コダーイ:アダージョ
G・ブーランジェ:ピチカート・ワルツ
モンティ:チャルダッシュ
ムソルグスキー(ラフマニノフ編):ゴパック
ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲
ラフマニノフ(ハイフェッツ編):ひなぎく
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):そんなことはどうでもいいさ
エルガー:気まぐれな女Op.17
ファリャ(コハニスキ編):スペイン民謡組曲
クライスラー:ウィーン小行進曲
サラサーテ:プライエラ
ヴィエニャフスキ:クヤヴィアク
ラヴェル:ハバネラ形式による小品
シチェドリン(ジガノフ編):アルベニス風に
ショスタコーヴィチ(ジガノフ編):前奏曲Op.34-13、前奏曲Op.34-17
フィオッコ(ベント編):アレグロ
ザジツキ:ロマンス
ハチャトゥリアン(ハイフェッツ編):剣の舞
フリーデマン・アイヒホルン(Vn)、
ペール・フィンデイセン(P)
ワイマール・リスト音楽院教授、ルートヴィヒ・シュポア国際ヴァイオリン・コンクールの芸術監督、弦楽部門責任者などの要職にあるドイツのヴァイオリン奏者、フリーデマン・アイヒホルンのアンコール・ピース集!ウィーン、ボヘミア、モラヴィア、フランス、スカンジナヴィア、ハンガリー、アメリカなど、欧米各国のバラエティ豊かなアンコール・ピースがギッシリ!聴いて楽しく、リサイタルの選曲用にも役立つアルバムです。
SM-131
ドガディン
チャイコフスキー:憂鬱なセレナード変ロ短調Op.26
 ワルツ・スケルツォOp.34
 メロディ変ホ長調Op.42-3
ラフマニノフ:ヴォカリーズOp.34-4
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調Op.80
ローゼンブラット:カルメン幻想曲
セルゲイ・ドガディン(Vn)
アレクサンダー・マースロフ(P)
アレクサンダー・ローゼンブラット(P)

録音:2008年3月22-24日
セルゲイ・ドガディンは1988年、ロシアのサンクトペテルブルグで音楽一家に生まれました。この録音当時はサンクトペテルブルグ音楽院の学生でしたが、すでに2005年のパガニーニ国際コンクール第1位、2002年のアンドレア・ポスタッチーニ国際ヴァイオリン・コンクール第1位、特別賞&グランプリなど様々な賞を獲得、大きな期待を担う若手演奏家の一人です。ここではチャイコフスキー、ラフマニノフ、プロコフィエフと、1956年生まれの作曲家ローゼンブラットの作品を演奏しています。ローゼンブラットの「カルメン幻想曲」では作曲家自身が伴奏を担当、揺るぎなき解釈と目の覚めるような技巧でこの難曲を制圧しています。使用楽器はジャン・バプティスト・ヴィヨームです。
SM-135
クール・リズム
マトゥス(1934-):幻想曲「魔法の夢」
ミンツァー(1953-):リズム・オブ・ザ・アメリカ
クレール=オプスキュール・サクソフォン四重奏団
ハイコ=マティアス・フォルスター(指)
ウェストファリア・ニューPO

録音:2008年8月
クレア・オブスキュール(光と影)と言う名を持つサックス四重奏団のパワー漲る1枚です。彼らは定期的にベルリンで演奏会を開き、また多くの音楽コンクールでも賞を取るなど、その活動は広く注目されています。このアルバムに収録された2曲の極めて独創的な作品でも、その傑出した音楽性ははっきりわかることでしょう。噴出するエネルギーを感じさせる「魔法の夢」、ジャズの要素を孕みつつも、もっと原始的で根源的なオフビートの饗宴「リズム・オブ・ザ・アメリカ」。
SM-134
ライヴ・イン・コンサート
J・シュトラウス:《ジプシー男爵》序曲
ブラームス:ハンガリー舞曲第2番/17番/19番/21番
J・シュトラウス:《こうもり》序曲
レハール:金と銀
J・シュトラウス:ワルツ《オーストリアの村つばめ》
 ポルカ《浮気心》、シャンペン・ポルカ
メンデルスゾーン:《真夏の夜の夢》〜結婚行進曲
リオール・シャンバダール(指)ベルリンSO
1966年に旧西ドイツで創設されたベルリンSO(旧東ドイツのベルリンSO、現ベルリン・コンツェルトハウスOとは別団体)のニュー・イヤー・コンサート・プログラムのライヴ録音。1997年から首席指揮者を務めているイスラエルのマエストロ、リオール・シャンバダールとベルリン響は昨年2008年にも来日を果たし、日本全国で伝統のサウンドを響かせています。ベルリン響は2005年に突如としてベルリン市からの財政支援を打ち切られてしまい一度は解散となったものの、ベルリン市民を中心とした多くの支援によって約半年後に不死鳥の如く復活。この"ライヴ・イン・コンサート"からも音楽を演奏できる喜びがサウンドに乗って伝わってきます。
SM-137
トカレフ・プレイズ・ローゼンブラット
ローゼンブラット(1953-):作品集

ジプシー・ファンタジー(原曲:V.モンティ)
2つのロシアの主題によるコンチェルティーノ
ニコロ・パガニーニの主題による変奏曲
チェロ・ソナタ/ピアノ・ソナタ第3番
不思議の国のアリス(抜粋)
ワルツィング・ウィズ・ハルトマン(原曲:ムソルグスキー)
ニコライ・トカレフ(P)
アレクサンドル・ローゼンブラット(P)
モスフィルム・スタジオ・オーケストラ
グラフ・モーリャ(Vn)
アレクサンダー・ザゴリンスキー(Vc)
オレグ・シンキン(P)
日本でもおなじみ、若手実力派ピアニスト、トカレフが参加したローゼンブラット作品集です。1983年生まれのトカレフは、14歳(1997年)にして初来日。東京・紀尾井ホールでのコンサートで大絶賛され、その翌年にも再来日して日本の主要都市でコンサートを開いているという経歴の持ち主です。その後、更に研鑽を重ね、世界中で活躍、もちろん日本にも何度も来ていますし、昨年はメジャー・デビューも果たし、ますます目が離せない若手ピアニストの筆頭格です。昨年リリースされたアルバムでは、ドビュッシーやラヴェルを中心とした、案外繊細な曲目を披露していましたが、やはり彼の神髄は超絶技巧物。その上、このローゼンブラット作品は、彼が10代の頃から取り組んでいた、まさにライフワーク?とも言えるべきものです。このアルバムは、他にローゼンブラット本人の演奏や、ヴァイオリン作品なども収録。
SM-138
デュオ・ダコール:輝いていた世界
シューベルトの詩「私の祈り」の朗読
4手のためのピアノ・ソナタハ長調Op.140D812
ロンドイ長調「大ロンド」Op.107D.951
デュオ・ダコール(ピアノ・デュオ)
ドイツと台湾のピアニスト2人のよるピアノ・デュオ「デュオ・ダコール」のシューベルト作品集です。彼らは以前シューマンのピアノ五重奏の連弾版をOEHMSからリリース、そのリリシズム溢れる演奏で、多くの聴き手を魅了していますが、今回のシューベルトもまた格別の美しさで、タイトルの「輝かしい世界」そのままに、シューベルトの音楽の持つ深淵さと深い美しさ、そして底に秘めた暗黒の部分までをも見事に映し出した素晴らしい演奏を披露しています。冒頭の詩の朗読も味わい深いものです。
SM-139
インテンソ
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調「セリオー
ソ」Op.95a5-8
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロ
イツェル・ソナタ」a9
アマーン:弦楽四重奏曲第1番「GeborstenerSatz」
カザルSQ

録音:2008年10月、2010年5月
アルバム「弦楽四重奏の誕生」で、権威あるエコークラシック賞を獲得したカザルSQですが、今回の「インテンソ」では、かなり挑発的で挑戦的な演奏を披露しています。晩年のベートーヴェンの到達した孤高の世界、ベートーヴェンからトルストイを経て、ヤナーチェクで結実した悲惨かつ愛の物語「クロイツェル・ソナタ」、そして現代作曲家アマーンの「GeborstenerSatz(破裂する楽章)」。どの曲も恐ろしいまでの感情表出と強いエネルギーを持ち、聴き手の心を強く揺さぶります。完成された世界がここにあります。

SM-141
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調Op.22
ピアノ・ソナタ第24番嬰へ長調Op.78
ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
ベンヤミン・エンゲーリ(P)

録音:2009年10月
スイスの若い世代の中でも卓越した才能を持つピアニスト、エンゲーリ。もちろん多くの国際コンクールで優勝し、ヨーロッパの多くの国で活躍、近年では室内楽にも積極的に取り組むという、まさにピアニストの模範のような活動をしています。そんな彼ですが、このアルバムをカナダで録音する際には半年間の「引退」をし、徹底的にベートーヴェンを勉強し直したそうです。なぜなら、ここに収録された3曲を演奏するためには最大の力を必要とすることに気が付いたためだということで、とりわけOp.106の「ハンマークラヴィーア」での恐ろしいまでの集中力は、確かに並大抵のものではありません。
SM-142
シャドウズ〜ラモン・オルテガ・ケロ
デュパール:6つのクラヴサン組曲-第6番ヘ短調(オーボエと通奏低音編)
ヴィヴァルディ:ソナタ第5番ト短調 RV28
ブラヴェ(1700-1768):フルート・ソナタ集第3集Op.3-第3番ホ短調(オーボエと通奏低音編)
ヴェラチーニ:リコーダー・ソナタト短調(1716)(オーボエと通奏低音編)
ブラヴェ:フルート・ソナタ集第3集Op.3-第2番ロ短調(オーボエと通奏低音編)
ヴィヴァルディ:オーボエ・ソナタハ短調 RV53
ラモン・オルテガ・ケロ(Ob)
ルイース・ビュッフベルガー(Vc)
ペーター・ケフラー(Cemb)
2008年3月からバイエルンRSOの首席オーボエ奏者として活躍しているラモン・オルテガ・ケロによるバロック作品集です。彼は1988年に生まれ、グラナダ音楽院で学び、12歳の時にアンダルシアのユースオーケストラで活躍、その後、バレンボイムに見出され、2007年ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し、ソリスト、室内楽奏者として国際的に活動を始めます。このアルバムは彼における新境地の開拓であり、バロックの2つの大きな様式・・・フランスとイタリアの類似点と相違点を洗い出し、ユニークな視点から演奏するというものです。
SM-143B
弦楽四重奏の誕生 Vol.2
テレマン:6つの四重奏曲第4巻〜第5番 ト長調 ト長調 TWV 43: G5(弦楽四重奏編曲版)
ギユマン:フルート四重奏曲 ロ短調 Op.12-2(弦楽四重奏編曲版)
モーツァルト:弦楽四重奏曲第10番 ハ長調K.170
ハイドン:弦楽四重奏曲第60番 ト長調 Op.76-1, Hob.III: 75
カザルSQ

録音:2009年10月
※使用楽器:ヤーコプス・シュタイナー製作

SM-145
シューベルト:作品集
ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100 D929
ピアノ・ソナタ第13番イ長調Op.120 D664
トリオ・オーパス100
[マリナ・ヤコヴレヴァ(Vn)、
クラウディス・ヘルマン(Vc)、
オリヴァー・シュニーダー(P)]
ロシア出身のヤコヴレヴァ、チューリヒ歌劇場で活躍するハーマン、そして既にモーツァルトの録音でそのセンスが実証済みのシュニーダー、この3人による最強トリオ「opus 100」による実に瑞々しい情感に溢れたシューベルト。
「ピアノ三重奏曲」は、3人の奏者それぞれが音楽的な主張を惜しげもなく披露しつつ美しく調和。大作であるにもかかわらず冗長さを感じる瞬間などなく、シューベルトの音楽が持つ繊細さと楽想の豊かさが余すところなく再現されています。第1楽章冒頭のユニゾンは堂々と輝かしく切り込むと同時に人懐っこさも滲ませて威圧的でない力感バランスが見事。全体にシュニーダーの発する音色美がトーンの核を成していますが、第2主題以降ではその魅力が早くも全開。展開部後半の弦の呼吸のしなやかさも必聴。展開部での晩年のシューベルト特有の転調の妙を確実に感じ取った感情表現も迫真で、あまりの音楽内容の豊富さに鳥肌が。第2楽章はまずヘルマンのチェロが絶品!ヴィブラートの使い分けの妙味が生き、孤独にさすらう心情をリアルに表現。しかしここで音色の調和には常に配慮が行き届き、続くピアノ、ヴァイオリンのフレーズも同じスタンスを共有して美しい流れを形成しています。第3楽章はスケルツォですが、何よりも内省的な佇まいを大切にしている点が魅力。終楽章はもはや室内楽を聴いているという現実を忘れさせるほど、全体を見通した大きな構成力が発揮され、徹底的に作品の懐の深さを表出しきっています。開始10分ほどからの山場は壮絶な緊張感に圧倒されますが、音色の濁りは皆無!11:35からの感情の起伏の激しさでも同様。同じフレーズが微妙に変化しながら延々と繰り返えされるこの楽章を、飽きさせるどころかこの先のニュアンスへの期待感が膨らむばかりです。
一方のピアノ・ソナタも只ならぬ名演!素晴らしい演奏であろうことは既出録音の出来栄えから予想はしていましたが、それ以上に感動的というこの現実をどう説明したらよいでしょう!第1楽章の最初の主題から唖然。こんな肩の力の抜けきった、目の前の大切な人にだけ歌って聞かせるようなタッチをが今まであったでしょうか?しかも音色はどこまでもまろやか。とにかくこの楽章だけでも魅力は尽きません。展開部でも打鍵のコントロールを緩めて音圧でスケール感を出す手法はとらず、まろやかなタッチのままで音楽を大きく膨らませるという妙技!意味深長になり過ぎることなく、アゴーギクも最少に抑えて悲哀をさらっと表出する第2楽章も、時を止めたくなるほどの素晴らしさ。終楽章はシュニーダーの天性のリズム感が冴え渡って生命感が横溢。特に展開部での転調ごとの音色変化への適応力は、やはり常人のセンスではありません!【湧々堂】
SM-146
チェロ・デュエロ
ハルヴォリセン(1864-1935):パッサカリアト短調(原曲:ヘンデルの組曲第7番ト短
調HWV432)
ハイドン:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲ニ長調Hob.VI:D1(チェロ・デュオ編)
ミューラー=ヴィーラント(1966-):2つのチェロのためのソナタ
バリエール(1707-1747):6つのソナタ第4集-2つのチェロのためのソナタ第4番ト長調
オッフェンバック:二重奏ホ長調Op.54
パガニーニ:ロッシーニの「モーゼ」による幻想曲
モリコーネ(1928-):映画「ウエスタン」より「ハルモニカ」(W.E.シュミット編曲)
イェンス・ペーター・マインツ(Vc)
ウォルフガング・エマヌエル・シュミット(Vc)

録音:2010年6月ベルリンジーメンス・ヴィラ
2011年は、この2人のチェリストによるデュオ「チェロ・デュエッロ」が結成20年を迎えます。DUELLOとは「決闘」の意味。確かに2台のチェロが華やかな響きの火花を散らす様は壮観です。マインツとシュミットは、ともにデヴィッド・ゲリンガスに学び、マスター・クラスでパガニーニの「モーゼ幻想曲」を演奏、チェロ・デュエッロが誕生したということです。彼らはロマンティックな作品から古典派の作品まで何でも演奏してしまいます。モリコーネの作品は、本来6台のチェロのために書かれた作品を編曲したもので、彼らは多重録音で求められる響きを極限まで再現しています。
SM-147
マルガリータ・ヘーエンリーダー
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
リスト:ピアノ・ソナタ.ロ短調
マルガリータ・ヘーエンリーダー(P)

録音:2010年7月26-27日ドイツフェルダフィンク
全くの偶然にも、ショパン、リストこの2人の巨匠の傑作はロ短調でした。しかし、その曲想は全く違います。理路整然として古典的な形式を重んじつつも、自らの心の声をくまなく盛り込んだショパンの曲に対して、おどろおどろしい響きから始まるリストのソナタはあくまでもデモーニッシュ。あのクララ・シューマンが「ただの騒音にすぎない」と切って捨てたほどの問題作。この対称的な2つの作品を、ドイツの名ピアニスト、ヘーエンリーダーは文句の付けようがないほどに明晰に演奏しています。ショパンの持つメランコリックさも、リストの持つ混沌も、全て青空の下で新鮮な空気を当てたかのような初々しさを感じさせてくれるのがスゴイです。

SM-148
ベートーヴェン:交響曲第7番
ロマンス第1番、第2番
ウルスラ・ショホ(Vn)
ハイコ=マティアス・フォルスター(指)
ノイエ・ヴェストファーレンPO

録音:2009年8月-9月レックリングハウゼンノイエ・ヴェストファーレンフィルハーモニー・スタジオ
1996年に北ルール川地域でレックリングハウゼンにあるヴェストファーレン交響楽団と、ゲルゼンキルヘン・フィルハーモニーOの2団体が合併して発足したノイエ・ヴェストファーレンフィルハーモニーは、ドルトムント近郊の都市に本拠地を置く、いかにもドイツ的な重厚な音色が魅力のオーケストラです。常任指揮者は、ハイコ・マティアス・フェルスター。彼の若々しい機動力は、このオーケストラの発展を増長し、世界的にもますます知名度が高くなっています。ここで聴けるベートーヴェン(1770-1827)の瑞々しいこと!彼らの共同活動の素晴らしさを物語る充実の演奏です。ロマンスで滴るような美音を聴かせるショッホは、以前から幾度も共演を重ねるヴァイオリニストで、彼女は2000年から2001年にかけて、ロイヤル・コンセルトヘボウのコンサートマスターをも務めた名手です。
妙な精神主義でも学究肌でもない、近年稀に見る瑞々しいベートーヴェン!とにかく音楽する楽しさに溢れかえっています。要所ごと内声の抉り出しも効いて響きは有機的。ちまちましたところが一切無く、しかも軽薄さもなし。特に第1楽章の充実ぶりには惹きつけられます。何と第2楽章コーダはクライバーと同じピチカート終止を採用!第3楽章では、そのC・クライバー以上とも言える向こう見ずなリズムの弾力で魅了。終楽章に至ってはもはや安全運転は二の次で、ひたすら感性の飛翔に任せた推進力を見せますが、ここでまた衝撃が!高弦と低弦が対話するシーン(3:38)で、低弦の第1音を明瞭に響かせるために、直前の高弦の最終音を最弱音に変更してしまうという珍解釈!その効果の程は聴いてのお楽しみ!なお、カップリングに「ロマンス」というのも変わっていますが、この演奏がなかなか味わい深いので、決してお聴き逃しなきように!【湧々堂】
SM-149
スクリャービン:24の前奏曲Op.11
ショパン:24の前奏曲Op.28
ナタリア・ニコライ(P)
録音:2010年3月15-16日
ライプツィヒゲヴァントハウス、メンデルスゾーンザールスクリャビンの「前奏曲」がショパンの影響を受けていることは、すでに多くの人に知られていますが、こうして並べて聴いてみると、やはり作曲家の個性が色濃く表れているものだと感心せざるを得ません。確かに、1つの曲集の中に24の小さな世界が内包されているのですから、それはもう、様々な表現がまさに「百花繚乱」。ロシアの若手女性ピアニスト、ナタリア・ニコライも感情的なアプローチと多彩な解釈で、ショパンとスクリャビン、2人の天才の描いた世界を絶妙に描き分けています。
SM-150
オルショイヤ・コルソラン:モザイク〜ヴァイオリン・リサイタル
マルク・ラヴリー(1903-1967):3つのユダヤの踊り
ブロッホ:アドボー
パールマン(1897-2000):ヘブライ組曲からラビたちの踊り
チェイジェス(1910-1985):チェイシッド
ブロッホ:バール・シェム〜ハシディズム教徒の生活の3つの情景
アブラハム・ゴルトファーデン(1840-1908)スラミス- 干しぶどうおよびアーモンド(ヴァイオリンとピアノ編)
ジョセフ・ボニーム(1891-1959):ヘブライの踊り
ラザール・サミンスキー(1882-1959):ヘブライ狂詩曲Op.3-2
イサイ・アレクサンドロヴィチ・ドブローウェン(1891-1953):ヘブライの旋律
ラヴェル:2つのヘブライの旋律-第1番カディッシュ(L. ガーバン編)
マーク・マルコヴィチ・ワルシャフスキー(1840-1907):暖炉にて
オルショイヤ・コルソラン(Vn)
ユディット・カルツェス(P)
ウィーンで活躍する女性ヴァイオリニスト、コルソランは、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭に出演したことで指揮者ショルティに見出され、世界的に脚光を浴びました。彼女はブダペストのフランツ・リスト音楽院で学び、ジュリアード音楽院では、パールマンとディレイに師事し、ウィーンSOなどいくつものオーケストラのコンサート・ミストレスを務めた人。ユダヤ音楽を精力的に紹介していることでも知られています。毎年100万人以上もの集客があるブダペストの「ユダヤ夏祭り」での実行委員を務めるなど、「頽廃音楽」の紹介にも力を注いでいます。
SM-151B
ヴァイオリンの誕生
ヴェストホフ(1656-1705):ヴァイオリンのための組曲 イ長調
ビーバー:「ロザリオのソナタ」〜パッサカリア.ト短調
ピゼンデル(1687-1755):ヴァイオリン・ソナタ イ短調
ジェミニアーニ:練習曲
マッティス(1670-1737):ファンタジア.イ短調
ギユマン(1705-1770):無伴奏ヴァイオリンのための楽しい曲集 Op.18より
ルスト(1739-1796):無伴奏ヴァイオリンのためのパルディータ.ニ短調
レベッカ・ハートマン(Vn)

使用楽器:アマティ、1669年製/ストラディヴァリウス、1675年製
SM-153B
セントラル・ヨーロッパ
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタD821
ドヴォルザーク:「ボヘミアの森」〜静かな森 Op.68-5
 ロンド.ト短調 Op.94
ヤナーチェク:おとぎ話 JW VII-5
 プレストJW VII-6
マルティヌー:スロヴァキア民謡による変奏曲 H378
バルトーク(A.ミタル編) :ルーマニア民族舞曲 BB68〔第1番−第6番〕(チェロ編曲版)
アダム・ミタル(Vc)
オリンピア・トーラン(P)
SM-154
未来・ニシモト・ノイベルト、バッハを弾く
パルティータ第6番ホ短調 BWV830
イタリア協奏曲ヘ長調 BWV971
フランス組曲第5番ト長調 BWV816
未来・ニシモト・ノイベルト(P)
未来・ニシモト・ノイベルトは、東京に生まれ、東京藝大音楽学部で学び、1993年渡独。ハノーファーで研鑽を積み、1998年バッハ国際コンクール3位(1位なし)など、様々なコンクールに入賞。ソリスト、室内楽、歌曲伴奏など幅広く活動している実力派ピアニストです。このアルバムに収録されたバッハ(1685-1750)の3つの作品は、彼の鍵盤作品のなかでもとりわけ人気の高いもので、奏者の力量がはっきりと試される何曲でもあります。彼女の演奏は、粒立ちの良い音で複雑な対位法を鮮やかに切り取り、美しいメロディを鮮明に浮かび上がらせるもの。バッハを知り尽くした人ならではの素晴らしい解釈と言えるでしょう。ブックレットには日本語解説が付いています。
SM-155
リルケ:ドゥイノの悲歌(抜粋)
第6の悲歌(音楽…ラフマニノフ)
第7の悲歌(音楽…グリーグ)
.第8の悲歌(音楽…ベートーヴェン)
第9の悲歌(音楽…フランソワ&イベール)
第10の悲歌(音楽…リスト、イベール、シューマン、ティールセン、クープラン)
ウルリヒ・ラインタラー(朗読)
シュテファン・マティアス・ダーデマン(P)

録音:2011年1月24-28日
1912年の冬、イタリアとスロベニアの国境近くの都市、ドゥイノのアドリア海に臨む城に滞在していた詩人リルケが、断崖を散歩中にインスピレーションを得たという「ドゥイノの悲歌」。完成までにはおよそ10年の歳月を必要とし、人間としての全ての感情、死、愛、生きること、苦悩など全てを格調高い言葉で歌い上げた10篇からなる詩集です。このアルバムは、その中の6〜10篇を、それぞれ相応しい音楽に載せて朗読したもので、例え言葉がわからずとも、リルケの到達した極限の思想を感じ取れる内容となっているところが見事です。

SM-156
トカレフ・プレイズ・リスト(初期の録音集)
リスト:1.超絶技巧練習曲集より第4番「マゼッパ」
 超絶技巧練習曲集より第10番
 超絶技巧練習曲集より第11番「夕べの調べ」
 メフィスト・ワルツ第1番
 「ドン・ジョヴァンニ」の回想*
 イゾルデの愛の死
ローゼンブラット(1956-):ピアノ・ソナタ第1番
ニコライ・トカレフ(P)
録音:1997-1998年、2000年*
現在活躍しているピアニストたちも、過去の名手たちも、そのほとんどは幼い頃から「神童」と呼ばれ、10代の始めからコンサート・ホールで演奏し、16歳〜17歳の頃には、すでにその顕著な才能が世界中で注目を浴びているのです。このニコライ・トカレフもそんな一人。父も祖父もピアニスト、母はチェリスト、祖母はヴァイオリニストという音楽一家に生まれた彼は、10代の前半から「リストのスペシャリスト」として知られ、ロシアのみならず、日本にも度々来日し、その腕前を披露していることで知られます。このアルバムでは、彼の初コンサート・ツアー(13〜14歳)の録音を中心に収録しました。まさに息を飲むような鮮烈な印象は、彼の将来を約束するにふさわしいものです。
SM-157D(2CD)
リスト:巡礼の年第1年&第2年
《CD1.巡礼の年第1年スイスS160/R10》
ウィリアム・テルの礼拝堂/ワレンシュタットの湖畔で/パストラール/泉のほとりで/夕立ち/オーベルマンの谷/牧歌/郷愁/ジュネーヴの鐘
《CD2.巡礼の年第2年イタリアS161/R10b》
婚礼/物思いに沈む人/サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ/ペトラルカのソネット第47番/ペトラルカのソネット第104番/ペトラルカのソネット第123番/ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲
フロリアン・クルムペック(P)

録音:2007年8月14-16日,2011年1月4-5日
19世紀を代表するピアニスト、作曲家フランツ・リスト。彼は若い頃は超絶技巧を駆使する名人として名を轟かせ、その作品も煌びやかなものが多かったのですが、年齢を重ねていくにつれて、少しずつ精神性の高いものを書くようになり、晩年は宗教的な作品を多く書き、また無調に近い印象主義的な作風へと変化していきます。この「巡礼の年」は彼が20代から60代まで断続的に作曲したものを集めたもので、旅の多かった彼の人生に沿うような、音によるエッセイ集とでも言えるのではないでしょうか?とはいうものの、このアルバムに収録された第1年と第2年は、まだまだ血気盛んな時期に書かれており、華やかな技法も思う存分駆使されています。ここでピアノを演奏しているクルムペックは、1978年ウィーン生まれ。2008年にウィーン楽友協会でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会でデビュー。高い評価を受けているピアニストです。
SM-158D(2CD)
もっとボレロを・・・
朗読T/ラヴェル:水の戯れ/朗読U
ガーシュウイン:ラプソディ・イン・ブルー(ピアノ編)
朗読V
ガーシュウイン:ラプソディ・イン・ブルー(ピアノ編)
朗読W/朗読X/ドビュッシー:バラード
朗読Y/ラヴェル:ボレロ
ペーター・フィッツ(朗読)
ヘンドリク・フィッツ(朗読)
シビル・ブリナー(P)
エイドリアン・リーパー(指)ロイヤルPO
20世紀フランスにおける最も重要な作家である、ジャン・エシュノーズによるモーリス・ラヴェルの評伝をベースにした音楽物語。若い頃は先進的過ぎる作風で音楽界に波乱を巻き起こしたラヴェルが、一時期は「フランス6人組」の人気に押されるなど精神的に低迷するも、1928年に渡米し、そこで人気と自信を回復。その後に次々と名作を発表し、62歳で亡くなるまでを、ラヴェル自身の音楽と、彼の後進であるガーシュウインの音楽に載せて朗読したものです。
SM-159B
ハラルト・ゲンツマー(1909-2007):作品集
フルート・ソナタ第3番
無伴奏フルート・ソナタ第3番
ピアノのための6つの小品
別れの幻想曲
エマニュエル・パユ(Fl)
マルガリータ・ヘーエンリーダー(P)

録音:2011年2月7日-9日
SM-160B
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調 ハイコ=マティアス・フォルスター(指)
ヴェストファーレン新PO
SM-161E(3CD)
弦の誕生 SM-112「チェロの誕生」、SM-126「弦楽四重奏の誕生」、SM-151「ヴァイオリンの誕生」のセット
SM-162
コントラバスで弾くベートーヴェン作品集
チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5-1
チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69
チェロ・ソナタ第5番ニ長調Op.102-2
※全てB.パラドジークによるコントラバス編
ボゾ・パラドジーク(Cb)
ハンスヤコプ・ステムラー(P)
ウルリヒ・ラーデマッハー(P)
マリア・ソフィアンスカ(P)

録音:2011年5月17日、2000年1月15日、2003年4月17-18日
1799年、当時最も有名なコントラバス奏者ドメニコ・ドラゴネッティが、ベートーヴェンの「チェロ・ソナタ第2番ト短調」を作曲家自身のピアノ伴奏で演奏したという記録が残っています。ドラゴネッティはベートーヴェンだけでなく、ハイドンとも親交があり、彼らにコントラバスをソロ楽器で使うように進言し、また、生涯をかけて弓を改良し、現在でも「ドラゴネッティ弓」としてその名前が残っているほどの名奏者でした。そんな逸話に感銘を受けた、現代の名コントラバス奏者パラドジークは、自分でもベートーヴェンの偉大なる作品に挑戦を試み、10年以上の年月をかけて、じっくりと練り上げ、5曲のソナタ全てをコントラバスで演奏するまでに至りました。ここでは奇数番号のソナタが収録されています。チェロ以上に深みのある音色は、魅力的であり、その重低音は間違いなく心と耳に残ります。
SM-164(2CD)
CASANOVA
<CD1>
第1章-DIE GEFANGENSCHAFT(監禁)ガブリエリ、カステッロ、ヴィヴァルディの作品と朗読
ジョヴァンニ・ガブリエリ:ソナタY/
 カンツォンXIIIa8
カステッロ:ソナタXV
<CD2>
第2章-DIE FLUCHT(逃亡)ガブリエリ、カステッロ、ヴィヴァルディの作品と朗読
ヴィヴァルディ:調和の霊感Op.3-9RV230
 調和の霊感Op.3-2RV578
ヴォルフラム・ベルガー(朗読)
マティアス・ヴァイレンマン(指)
チューリッヒ・バロックO
稀代の色事師、ジャコモ・カサノヴァの伝記とチューリッヒ・バロックOによる17世紀イタリア・バロック音楽の融合です。物語は、カサノヴァが1753年に宗教裁判所で有罪を宣告され、「鉛の監獄」Ipiombiに収監されたところから始まります。そして、第2部ではこの監獄から見事脱獄を果たし、パリに逃亡するまでを描いており、物語と同時に当時の音楽を聴くことで、生涯のほとんどを旅に費やしたカサノヴァと共に仮想旅行を楽しんでいただけます。SM136の再発商品(デジパック仕様)
SM-165
シャンソン-ヴィカリーズ
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ.ト短調Op.19
 ヴォカリーズ(チェロとピアノ編)
ヴィクトル・ススリン:気がふれた唄
ススリン:TonH(ロ音)
ヒョン=ジョン・ベルガー(Vc)
ジョゼ・ガラルド(P)

録音:2011年1月5-7日
ソウル生まれの女性チェリスト、ヒョン=ジョン・ベルガーによる「歌に満ちた」1枚です。彼女はトーマス・デメンガとユリウス・ベルガー(現在の夫君)に師事し、ハインリヒ・シフとデニス・ジグモンディのマスタークラスに出席しています。数多くの賞を受賞し、またザルツブルク・モーツァルテウム国際サマー・アカデミー賞にも輝いています。ソリストとしても輝かしい実績を誇り、もちろん室内楽の分野でも目覚ましい活躍をしていて、文字通り「アジアとヨーロッパの架け橋」としての役割を担っています。このアルバムは、ラフマニノフと、ウラル生まれの現代作曲家ススリンの作品を並べることで、奥深い音色の世界へと分け入ることに成功しています。とりわけススリンの洞察力に満ちた神秘的な音楽(2曲ともスコルダチューラ奏法…変則的調弦・・・を用いた)には斬新な響きが横溢しています。

SM-171
ユジョン・イ〜プロコフィエフを弾く
プロコフィエフ:チェロ協奏曲Op.125
「ロメオとジュリエット」第1組曲Op.64b<フォーク・ダンス/情景/マドリガル/メヌエット/仮面/ロメオとジュリエット/ティボルトの死>
ユジョン・イ(Vc)
フローリアン・クルムペック(指)
ロストック北ドイツPO

録音:2011年10月11-12日、2011年5月6-7日 ドイツロストック・オペラ・ハウス
韓国のみならず世界中で注目を浴びている若き女性チェリスト、ユジョン・イのプロコフィエフ。彼女の暖かい音色と驚異的な音楽性、そして大胆なパフォーマンスは全ての聴衆の心を鷲掴みすること間違いありません。9歳でチェロを始めた彼女ですが、瞬く間に才能を発揮し、通常なら15歳から入学を認められるパリ国立高等音楽を始め、ブリュッセル王立音楽院を経て、ジュリアード音楽院に留学し、ジュヌヴィエーヴ・ハステッド奨学金を授与されました。13歳で韓国デビューしてからは、世界中でリサイタルを行うなど活発に活動しています。このプロコフィエフの協奏曲は、1938年に初演された第1番の協奏曲を、名手ロストロポーヴィチの提言で1951年から1952年にかけて改訂したもの。もともと不評だった作品(演奏が難しすぎたと言われる)ものを作り替えたとはいえ、全く違う作品となり、またオーケストラ部分の色彩が豊かになるなど、大規模で堂々とした曲に仕上がっています。これを聴いてショスタコーヴィチもチェロ協奏曲の作曲を決意したと言われています。カップリングの「ロメオとジュリエット」も含め、指揮者のクルムベックの手腕も聴きどころです。
SM-173
“IlViaggio”-旅
リスト:ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
 悲しみのゴンドラ第2稿
ベルク:ピアノ・ソナタOp.1
モーツァルト:ピアノ・ソナタハ長調K330
ティグラン・マンスリアン:小品第1番/小品第2番/小品第3番
マリアンナ・シリンヤン(P)

録音:2011年6月26-28日デンマーク放送協会'Koncerthuset'
「旅」と題された美しいピアノ曲集。ピアニストのシリンヤンは2006年ミュンヘン国際音楽コンクールの入賞者であり、ソリスト、室内楽奏者として世界中で活躍しています。2009年にはデンマークの音楽批評家協会から年次賞、2010年には「デンマークのラジオP2アーティスト賞」を授与されるなど北欧でも評価が高い人です。このアルバムでは、リストとベルク、モーツァルトとアルメニアの作曲家マンスリアンの作品を演奏していて、各々の曲に対する彼女の思いがブックレットに付されており、中でもモーツァルトのソナタについては、彼女がホロヴィッツの実演に触れた際の強い印象が語られるなど、一歩踏み込んだ思い出が感じられます。
SM-174
Saxismtango
ディセポロ:YIRA YIRA
ピアソラ:BUENOS AIRES HORA CERO
 BALADA PARA UN LOCO
 MEDITANGO
エスポシト:MAQUILLAJE
ニシンマン:INSECTS & HUMANS TANGO
ピアソラ:MI LOCO BANDNEON
 TANGUERA
トロイロ/マンツィ:ROMANCE DE BARRIO
ブウスケス:SUENO DE BARRILETE
ピアソラ:JEANNE ET PAUL
 SOLEDAD
Saxismtango
<メンバー:マルセラ・アーロヨ(ヴォーカル)/マルセロ・ニシンマン(バンドネオン&作曲&編曲)/アンヘル・ハルシア・アルネス(ギター&編曲)/ハビエル・ベッツァート(P)/ハンネス・ギガル(Cb)/マハ・リサク・バッローソ(ソプラノ&アルト・サクソフォン)/ウィテク・コルナッキ(ソプラノ・サクソフォン&クラリネット)/ロルフ・ビューリ(テナー・サクソフォン&バス・クラリネット&編曲)>

録音:2010年5月17-18日、2011年5月9-11日スイスアルテ・キルヒェ・ボズウィル
このアルバムのタイトルは「詩的な情熱」であり、その言葉通りに熱い作品が収録されています。伝統的なタンゴを奏するバンドネオンに、ギターやピアノ、コントラバスなどの楽器の音色を加え、モダンな音楽へと再構築することで、また新しい魅力が花咲きます。ヴォーカルのマルセラ・アーロヨの表情豊かな歌が、また素晴らしいの一言です。
SM-175B
愛の歌〜ブラームス・ドヴォルザーク・スクの作品集
ブラームス:愛の歌=ワルツOp.52a(4手ピアノ)
 われらはさまよったOp96-2(ヴィオラとピアノ編)
 調べのように私を通り抜けるOp.105-1(ヴィオラとピアノ編)
ドヴォルザーク:スラブ舞曲第2集よりOp.72(4手ピアノ)
ヨーゼフ・スク(1875-1935):愛の歌Op.7-1
ドヴォルザーク:森の静けさOp.68-5(4手ピアノ)
 糸紡ぎOp.68-1(4手ピアノ)
ダイアナ・ケトラー(P)
コンスタンティン・リフシッツ(P)
アンドレイ・ビエロフ(Vn)
ラズヴァン・ポポヴィチ(Va)
このアルバムは3人の作曲家による「愛とその影響について」のモノローグ集です。親しい友人である4人の音楽家…ピアニストのケトラーとリフシッツ、ヴァイオリニストのビエロフ、ヴィオラのポポヴィチは、これらの音楽から親密でロマンティックな情景を紡ぎ出し、聴き手に心地よさと暖かい雰囲気を届けます。生涯独身を貫いたブラームスが創った「愛の歌」は、もともとは四重奏曲として書かれたものをピアノ連弾に編曲。選ばれた歌詞には、無骨さと真面目さ、そして多少の皮肉も込められていますが、この連弾版は歌詞がないだけあって、牧歌的な懐かしさと美しさが強調された親密な音楽となっています。ドヴォルザークの作品は、個人的な愛だけではなく、大いなる自然への賛美です。スクの作品はまさに恍惚と欲望に彩られていますが、やはり根底にあるのは自然への崇敬でしょう。
SM-176B
アリシア・スミエターナ〜ヴァイオリン・リサイタル集
アンドレ・プレヴィン(1929-):2つの小さなセレナーデ(I.パールマンのために)
グレン・グールド(1932-1982):ファゴットとピアノのためのソナタ(A.スミエターナによるヴァオリン編)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータニ短調BWV1004
アルヴォ・ペルト:鏡の中の鏡
アリシア・スミエターナ(Vn)

録音:2012年4月27日、2012年5月19日
1983年、ポーランドのクラクフに生まれたヴァイオリニスト、アリシア・スミエターナの「バッハから現代音楽」までの作品集です。イスラエルのコンクールで1位を獲り、またゲオルク・ショルティ財団から後援を受けるなど、将来を嘱望されている彼女が選んだのは、何とも意欲的な曲ばかり。異なる場所で書かれ、様々な作曲技法を有する4つの曲は、一見全く違う世界に属するように見えますが、彼女は、ここから見事に共通項を見つけ出し、作曲家たちのインスピレーションを露わにしています。その一つは間違うことなき「音への憧れと賛美」でしょうか。拡散と凝縮、そんな言葉も感じさせてくれる、多くの示唆に富んだ魅力的な1枚です。
SM-180B
親和力
フォルクマール・アンドレーエ(1879-1962):ピアノ三重奏曲 ヘ短調 Op.1
シューベルト:ピアノ三重奏曲Op.99-アンダンテ
ミシャ・ケーザー(1959-):ピアノ三重奏曲 第1 番
シューベルト:ピアノ三重奏曲 Op.100-アンダンテ・コン・モート
シューマン:4 つの二重奏曲 Op.34-2「恋する者のセレナード」(ピアノ三重奏版)
チョンヘ・リー(1964-1):ソノレッテン
シューマン:4つの二重奏曲 Op.78-3「君を思う」(ピアノ三重奏版)
アブソリュート三重奏団

録音:2011年11月-12月 スイス チューリヒ放送スタジオ
ドイツ語で「親和力」と題されたこの1 枚。一見、ばらばらに見える曲たちが独特の内的要因で結びつき、これらが集まることで美しい光を放っています。シューベルトとシューマンの親密な室内楽と、対照的な現代作品の響きの対比、また知られざる作曲家アンドレーエの、ドヴォルザークにも似た美しいメロディ(とりわけ第3 楽章の口ずさみたくなるような人懐っこさ)もたまりません。雄弁なピアノ、渋いチェロ、そして艶のあるヴァイオリンが溶け合う瞬間に何かが生まれます。
SM-184E(2SACD)
フランツ・クサヴァー・リヒター:弦楽四重奏曲集Op.5
弦楽四重奏曲ハ長調Op.5-1
弦楽四重奏曲ト短調Op5-5b
弦楽四重奏曲ニ長調Op.5-6
弦楽四重奏曲イ長調Op.5-3
弦楽四重奏曲変ホ長調Op.5-4
弦楽四重奏曲変ロ長調Op.5-2
弦楽四重奏曲ト長調Op.5-5
カザルSQ

録音:2012年9月28日-10月3日スイス,Ref.Kirche
この作品にまつわるエピソード…。これらは1757年、ヒルトブルクハウゼン公爵の宮殿近くで起きた悲劇的な物語です。ヴァイオリニストで作曲家、カール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフの回顧録によると、「その日、ある予感があり、その時に招待されていた馬そりへは乗らずに、宮廷で彼の兄弟たちと弦楽四重奏曲を弾くことを選択、そのそりは御者の無謀運転のせいで隣に座っていた青年が死んでしまった」というのです。最高級のタバコとコーヒーを楽しみながら、宮廷でディッタースドルフが演奏していたのが、このフランツ・クサヴァー・リヒター(1709-1789)のこの弦楽四重奏団であり、結果、彼らはリヒターを選んだことで、致命的な結末を回避できたのです。フランツ・クサヴァー・リヒターはマンハイムにおける対位法の大家であり、当時、最も優れた室内楽と交響曲の作曲家でありました。そんな奇跡すら起こすほどの魅力的な弦楽四重奏曲、これまで録音がなかったのが不思議なほどです。今回はSACDハイブリッドの高音質でお届けいたします。

SM-208
エヴァ・リント:Bijoux-宝石
マスネ:雨が降っていた
 愛してる/結婚式の日
フォーレ:ある僧院の廃墟でOp.2-1
 蝶と花Op.1-1/5月Op.1-2
 私たちの愛Op.23-2/この世ではOp.8-3
 愛の夢Op.5-2/捨てられた花Op.39-2
ドビュッシー:アリエルのロマンス
 カプリース/ロマンス/スペインの歌
星の夜
サティ:歌曲集「潜水人形」
 伊達男/シャンソン/悲歌/花
 帽子屋/ジュ・トゥ・ヴ
 天使/エンパイヤ劇場の歌姫
エヴァ・リント(S)、ジャン・ルメール(P)
インスブルックで生まれ、ウィーン大学で哲学を学びながら声楽の道を志したエヴァ・リント。彼女は19歳のときにウィーン国立歌劇場で「夜の女王」を歌いセンセーショナルなデビューを果たしました。その後、バーゼルで「ランメルモールのルチア」のルチア役を歌い、この2つの上演の成功をもとに、世界中の歌劇場で活躍を始めます。彼女の透き通った声と優しい歌い口は多くの人に愛されており、これまでも「春の声」などのウィーン音楽などで高い人気を博しています。このアルバムで彼女が歌うのはフランス歌曲の数々。彼女はフォーレ、ドビュッシー、サティ、そしてマスネという4人の作品に漂う繊細な感情を見事に歌い分けています。何といってもその美しい声は、まさにジャケット写真で彼女が身につけている「宝石」そのものです。なおこのアルバムの収益金の一部はホセ・カレーラスが主催する「ホセ・カレーラス国際白血病財団」へ寄付されます。
SM-210D(2CD)
SMLP-210G(2LP)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト短調Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調Op.102-2
デュオ・レオノーレ
<メンバー:マヤ・ウェーバー(Vc)/ペール・ルンドベリ(P)>

録音:2013年12月9-12日,2014年1月27-30日スイスRef.Kirche
果たして、ベートーヴェン(1770-1827)はチェロという楽器にどれほどの愛着を注いでいたのか、今となってはそれを知る由はありません。しかし、彼の残したたった5曲のチェロ・ソナタは「チェロの新約聖書」と呼ばれるほどに、現代のチェロ奏者たちにとっても大切なレパートリーとなっていることは間違いありません。彼のチェロ・ソナタは初期のOp.5の2曲と、中期の傑作Op.69の第3番、そして後期のOp.102の2曲と、作曲年代は全生涯に渡っていて、ベートーヴェンの作曲技法と精神の全てを俯瞰できる名作なのです。この2枚組は、チェロのマヤ・ウェーバーとピアノのペール・ルンドベリがアンサンブル「デュオ・レオノーレ」を結成し、渾身の演奏を聴かせます。ここではベートーヴェンの情熱を丁寧に映し込み、ベートーヴェンが心血を注いだ音による建築物を見事に再現しています。味わうほどに深みが増す素晴らしい演奏です。
SM-209
バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988 アナスタシア・ヴォルチョコ(P)

録音 2013年1月30日 スイス,ハンス・フーバー・ホール
モスクワで生まれ、チャイコフスキー音楽院を経て、数々のコンクールで一等を受賞しているピアニスト、ヴォルチョコ。彼女はゲルギエフ、プレトニョフ、ヴェンツァーゴなど多くの指揮者たちからの信頼も厚く、ソロだけでなく協奏曲などでも素晴らしい演奏を披露しています。このバッハ(1685-1750)の「ゴルトベルク」は隅々まで考え抜かれたものであり、厳しい練習を重ね、最後にコンサートホールでここで聴くことができる「見事な花」を咲かせたというものです。バッハの楽譜には既に詳細な装飾が付けられていると主張する彼女ですが、実際の演奏の際は、それを考慮した上で更なる装飾を、あたかも即興的に付け加えているところも素晴らしいものです。徹底した集中力に支えられた荘厳なバッハは、孤高の光を放つものです。
SM-211
ヴィラ=ロボス:7つの音のシランダ舞曲
ジャン・フランセ:ファゴットと弦楽のためのディヴェルティスマン*
モーツァルト:ファゴット協奏曲変ロ長調K191
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲ハ長調RV472
エルガー:ロマンスOp.62(R.ロペスによるファゴットと弦楽オーケストラ版)#
ルイ・ロペス(Fg)
イングリッシュ室内O

録音:2012年4月16-17日、2012年6月24-25日

*…弦楽オーケストラ版世界初録音
#…ファゴットと弦楽オーケストラ版世界初録音
ファゴットで辿る音楽の旅。様々な時代の美しい曲を名手ルイ・ロペスが高らかに演奏します。ポルトガルで生まれたルイ・ロペスは18歳からファゴットを学び始めたという、比較的遅いスタートを切った人ですが、すぐさま才能を発揮し、権威あるエストリル国際コンクールで優勝したのを皮切りに、世界中のオーケストラと共演、またたくさんのミュージシャンとも共演するなど、注目を浴びています。このアルバムはイギリス室内Oとの共演で、2つの世界初録音ヴァージョンを含むなど、この楽器の好きな人にとってはたまらない選曲となっています。彼のレパートリーはとても広く、ヴィヴァルディなどのバロック作品から現代曲まで、またアルゼンチン・タンゴなどは自身がアレンジを施すなど、アレンジャーとしても素晴らしい能力を有しています。冒頭のヴィラ=ロボスの「シランダ舞曲」はもともとファゴットのための作品で、ヴィラ=ロボスらしい大胆な和声と、濃厚な伴奏が魅力的な作品。これを聞いただけでこの人のすごさがわかるというものです。小粋なフランセでの遊び心、モーツァルト、ヴィヴァルディでの端正な雰囲気、そして甘い甘いエルガー。これは確かに素晴らしいです。
SM-213
トリオ・クレメローク
テオドール・ラリエ(1837-1892):三重奏曲
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
プーランク:ピアノ,オーボエ,ファゴットのための三重奏曲
ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲第1番ト短調「悲しみの三重奏曲」
トリオ・クレメローク
<サヴカ・コニクシク(P)/ルイ・マルクェス(Ob)/フランツ・ユルゲン・デルザム(Fg)>

録音:2013年6月リスボンスタジオ・ナモウシェ
フランスの作曲家、指揮者、そしてパリ・オペラ座Oのオーボエ奏者でもあったラリエ。彼は得意としていたオーボエを中心としたいくつかの作品を残しましたが、それらはほとんど演奏される機会がありません。このトリオ・クレメロークのアルバムでは、そのラリエの古典的なスタイルを持つ端正な三重奏曲を中心に、ラヴェル、プーランク、ラフマニノフの作品を演奏しています。プーランクの作品はもともとこのピアノとオーボエ、ファゴットのために書かれたものですが、ラヴェルとラフマニノフは、新鮮な響きを楽しむことができるでしょう。
SM-214
独奏チェロのための組曲集
フーゴ・ベッカー(1864-1941):幻想小曲集「森の精の暮らしから」Op.14 <森のささやき-Allegro moderato/山の巨人のそばで-Moderato/人魚と森の悪魔-Andante-Allegro grazioso-Andantino-Allegro grazioso/無駄な憧れ-Adagio/嵐の中で-Furioso>
ユリウス・クレンゲル(1859-1933):組曲 ニ短調 Op.56 <前奏曲/シチリアーノ/ガヴォットI&U/サラバンド/インテルメッツォ・スケルツァンド/フーガ>
ポール・トルトゥリエ(1914-1990):組曲 ニ短調(1945 年版)<前奏曲/アルマンド/クーラント/サラバンド/ブーレ/ジグ>
マルクス・ワーグナー(Vc)

録音:2012年10月11日,2013年4月15日,8月2日ドイツ
古今東西の独奏チェロ作品の中でも、かなり珍しい3つの組曲が選ばれているこのアルバム。最初のフーゴ・ベッカーはストラスブールで生まれたチェリスト、音楽教師、作曲家ですが、彼については作品よりもチェリストとしての活動がより知られています。1914年から1921年まではアルトゥール・シュナーベルが率いるシュナーベル三重奏団のメンバーであったり、一時期はブゾーニ、イザイとともに三重奏団を結成していたこともありました。ユリウス・クレンゲルはライプツィヒ生まれのチェリスト。彼は長い間ライプツィヒ・ゲヴァントハウスOの首席チェリストを務めたことで知られています。ポール・トルトゥリエに関しては説明の必要もないほどに偉大なチェリストです。この3人が作曲したチェロのための作品は、やはり素晴らしく魅力的なもの。もちろん、時には20世紀的な音楽語法も聴かれますが、基本的にはロマンティックな音楽です。チェリスト、マルクス・ワーグナーはいくつかの国際コンクールを制覇、アウグスブルクのモーツァルト音楽院でチェロ科のクラスを持ち、現在はニュルンベルク音楽大学でも教えています。
SM-215
カトナ・ツインズ:ギター・デュオ
ピアソラ:タンゴ組曲
グラナドス:スペイン舞曲集-第2番「オリエンタル」
ファリャ:「はかなき人生」-スペイン舞曲
モーツァルト:セレナーデ第4番K439b
ピーター&ゾルターン・カトナ(G)

録音:1992年ブダペスト,ツァランド・UTCA
美青年ギター・デュオとして名を馳せているカトナ・デュオの、1992年に製作された「最初の記録」がこちらです。小さな教会で録音され、彼らの自主制作盤の形でコンサートなどで販売していたものです。“若さゆえの小さな瑕疵などもある”と本人たちは語っていますが、何より新鮮なエネルギーと純粋な探究心は、彼らにしてみても、原点に立ち返るために必要なものだというのです。録音した日は酷く寒く、彼らの指は凍えながらも、雪の日ならではの静けさが覆う会場は、まさに神の祝福であったということです。そんな熱のこもった素晴らしい演奏を。
SM-216B
ドゥーニャ・ラフロヴァ〜My Dusty Gramophone
ヴィエニャフスキ:ポロネーズ第1番ニ長調Op.4(ヴァイオリンとピアノ版)
チャイコフスキー:懐かしい土地の思い出Op.42-3メロディ
ラフマニノフ:2つの小品Op.6-1ロマンス
E.アルフテル(1905-1989):ソナチネ第2番「ジプシーの踊り」(J.ハイフェッツ編)
ドビュッシー:ベルガマスク組曲-月の光(A.ローレンス編)
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調WoO27-第2楽章間奏曲/7.ドリゴ(1846-1909):アルルカン-火花のワルツ(J.ハイフェッツ編)
ラフマニノフ:6つの歌Op.38-3ひなぎく(J.ハイフェッツ編)
パガニーニ:カンタービレ.ニ長調Op.17
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲Op.34-10(D.M.ツィガーノフ編)
ドビュッシー:美しき夕暮れ(J.ハイフェッツ編)
ガーシュウイン:ベス、おまえは俺のもの(J.ハイフェッツ編)
伝承曲:深い川(J.ハイフェッツ編)
アルベニス:スペインOp.165-第2楽章タンゴ(F.クライスラー編)/
ポンセ:エストレリータ(J.ハイフェッツ編)
サラサーテ
:ツィゴイネルワイゼンOp.20
ファリャ:7つのスペイン民謡第5番「子守歌」
ドゥーニャ・ラフロヴァ(Vn)
コンスタンチン・ラプシン(P)

録音:2014年6月19-20日ベルリンブリッツ城
このアルバムで素晴らしい演奏を聞かせるヴァイオリニスト、ラフロヴァは幼い頃から家族が所有していたLPレコードで聞くヴァイオリニスト、ジネット・ヌヴー、イダ・ヘンデル、そしてヤッシャ・ハイフェッツの演奏に魅了されたといい、これらが彼女にヴァイオリニストへの道を歩ませたといいます。その時代の録音は独特の味わいがあり、とりわけその音色には現在のCDとは全く違う響きがあると感じた彼女は、このアルバムでもその時代の音色を再現するために、可能な限りヴィンテージの機器を使用して、ポルタメントを多用した演奏も含めて、当時の音色に近づけたのだそうです。確かに出来上がったアルバムからはデジタル録音では得られないふくよかで優しい味わいが感じられます。この時代を知らない人にも懐かしい気持ちが届くことでしょう。
SM-217
ベルリン・カウンター・ポイント
フィリップ・グラス:弦楽四重奏曲第2番「カンパニー」
クリスチャン・ビーガイ:四重奏
ティモシー・ブリンコ:カルトグラフィ
リチャード・デブラ:ルクス・エテルナ
スティーヴ・ライヒ/オラフ・ミューレンハルト:ヴァーモント/ベルリン・カウンター・ポイント
clair-obscurサクソフォン四重奏団

録音:2013年10月13-15日ベルリン放送第3ホール
※世界初録音
一時期のような熱狂的な「ミニマル音楽への賛美」は、さすがに最近はあまり見かけませんが、その分、ミニマル音楽はもっと細分化され、抜け目なく日常生活の中に入り込んでいるような気がします。最近のベルリンでは、ラウンジで新しいスタイルのクラシック音楽を演奏することが流行していて(=YellowLounge)、この流れは日本でも静かなブームを呼んでいます。このアルバムは、YellowLoungeで高い人気を誇るclair-obscurサクソフォン四重奏団による、グラスやライヒをはじめとした、心地よいミニマル音楽の世界が収録されています。
SM-218B
クレール=オプスキュール・サクソフォン四重奏団:室内楽作品集
ガーシュウイン:ラプソディ・イン・ブルー(J.ファン・デア・リンデン編)
バッハ:イタリア協奏曲ヘ長調BWV971(栃尾克樹編)
ヴァイル:三文オペラより(J.ハール編)
ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):アンダンテとスケルツォ
マイヤーズ(1972-):ベックマン・イン・ニューヨーク
ピアソラ:リベルタンゴ
クレール=オプスキュール・サクソフォン四重奏団

録音:2003年10月17-19日ドイツベルリン,マリエンフェルデ
光と闇、天と地上、それらの相反する要素から取られたこのアンサンブルの名前「クレール=オプスキュール」。その名との通り、暖かく優しい表情と、強烈で怜悧な表情が入り混じったエキサイティングな演奏を聴かせるサクソフォン四重奏団です。様々なレパートリーに果敢に挑戦し、結果を出す彼らの演奏は、新しいものを求める聴衆にも喜んで迎えられるのではないでしょうか?ユーモラスな曲からシビアな曲まで、どれもがナイスです。
SM-219
メタモルフォシス〜アリツィア・シミェタナ:ヴァイオリン・リサイタル
アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):合奏協奏曲ニ長調Op.6-4*
クライスラー:ヴィヴァルディの様式による協奏曲ハ長調
ヴィヴァルディ:トリオ・ソナタニ短調「フォリア」Op.1-12RV63
シュニトケ:古い様式による組曲(A.シミェタナによる室内アンサンブル編)<パストラーレ/バレ/メヌエット/フーガ/パントマイム>
ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンのための協奏曲イ短調Op.3-8RV522*
アリツィア・シミェタナ(Vn)
ペッカ・クーシスト(Vn)*
エクストラ・サウンズ・アンサンブル

録音:2014年12月12.15.16日アルヴェニア・スタジオ
「変容」と題されたこのアルバムの概念は、ヴァイオリニスト、アリツィア・シミェタナによると、「ヒッチコックの映画」や「不思議の国のアリス」など、日常生活と隣り合わせにある“存在しない世界”への転換を意味するものであり、普段人の目に見えないものや聞こえないものを探索していくというものだそうです。バロック時代に盛んであった即興演奏や、フォリアにみられる変奏曲形式、もともとあったものを自分なりの世界に置き換えたクライスラーの作品、そしてバロックの様式を現代へと移し替えたシュニトケの名作(最近人気が高くなっています)など、一見取りとめのない選曲に見えますが、実は全て同じ質感を抱いているというものです。2台ヴァイオリンが用いられた曲では、名手ペッカ・クーシストが演奏に参加しています。
SM-220
ヴィクトリア・カウンツナー:ジャスミン・ライス-ヴァイオリン小品集
1-4.ダニエル・シュニーダー(1961-):4つの風<エウロス(東風)/ボレアス(北風)/ノトス(南風)/ゼフュロス(西風)>
5.クシシュトフ・メイエル(1943-):神秘的にOp.83
6.ヴィクトリア・カウンツナー(1982-):冬至
7.ヴィオレタ・ディネスク(1953-):マトラム
8-10.カウンツナー:3つの夜想曲<第1番:神秘的に/第2番:ジャズ風の夜想曲/第3番:理想>
11.J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調‐第5曲シャコンヌ
12.カウンツナー:ジャスミン・ライス
ヴィクトリア・カウンツナー(Vn)
ソリン・クレシウン(P)…5
ヴァイト・ヘルテンシュタイン(Va)…6
ロマン・サリュトフ(P)…8-10
チョイ・ウォンスン(P)…12

録音:2014 年11 月29 日 ドイツ ベルリン,Friedenskirche Charlottenburg…1-4, 2011 年2 月26 日 ドイツ ベルリン,Friedenskirche Charlottenburg…7, 2014 年12 月2 日 ドイツ ケルン,Klavierhaus Schoke…5, 2014 年11 月28 日 ドイツ ベルリン,Teldex-Studios…6, 2011 年2 月13 日 ドイツ ベルリン,Traumtonstudio…8-10, 2015 年2 月2 日 ドイツ バイエルン,Pfarrsaal Viechtach…11, 2014 年12 月18 日 韓国 ソウル,Yulhau…12
ジャスミン・ライスとは、香りが最高のタイ米のこと。このアルバムはここに「JAZZ」風味をあわせることで、更に香り高い雰囲気を醸し出しているのです。ヴァイオリニスト、カウンツナーの造ったこの1枚は、なんとも風味が豊かで夢幻的な音楽が詰まっています。冒頭のボーダーレスの音楽家ダニエル・シュニーダーの「4つの風」の絶妙なテイスト、続く3つの現代曲の印象の強さ、ジャズテイストを含む彼女自身の「3つの夜想曲」、思わず姿勢を正したくなるバッハのシャコンヌ、そして最後に置かれた、やはりカウンツナー自身の「ジャズミンライス」。見たことのない世界へ旅をしているような、幻想的なアルバムです。
SM-221D(2CD)
ポール・テイラー・オーケストラ〜アルプホルンと北欧の風
<CD1>
1.ティモ・アラコティラ(1959-):合奏協奏曲第1楽章「序曲」:ヴィヴァーチェ
2-4.カール・リュッティ(1949-):アルプホルンと弦楽のための協奏曲
5.インプロヴィゼーションI
6-7.カロリーナ・カンテリネン:カレリアのこだま(P.W.テイラー編)
8.アラコティラ:合奏協奏曲第3楽章「ポーランド風」:アレグロ
9.アラコティラ:合奏協奏曲第4楽章「ヴィアッジョ」
<CD2>
1.アラコティラ:合奏協奏曲第5楽章「フゲッタ」:プレスト
2-5.エリアーナ・ブルキ:組曲「世界旅行」(D.シュナイダー編)
6.サンナ・クルキ=スオニオ:ミン・スログ(P.W.テイラー編)
7.クルキ=スオニオ:タス・オン・ナイネン(P.W.テイラー編)
8.クルキ=スオニオ:ティナ・ヴィエリ(P.W.テイラー編)
9.インプロヴィゼーションII
10.アラコティア:スマッシュ(P.W.テイラー編)
11.伝承曲:ガギスベルクの歌
エリアーナ・ブルキ(アルプホルン)…CD1:2-5,CD2:2-5.9
カロリーナ・カンテリネン(S)…CD1:6-7,CD2:6-9
ポール・テイラーO
ポール・ウェグマン・テイラー(指)

録音:2014年11月11-13日スイスサール・ミュージック・アイランド・ライナウ
山岳地帯で用いられる長い管を持つアルプホルンの奏者エリアーナ・ブルキ。そしてラップランドのソプラノ、カロリーナ・カンテリネン。この2人の出会いによって生まれた魅惑的な音楽です。フィンランドを代表する作曲家、プロデューサー、ティモ・アラコティラの魅惑的な「合奏協奏曲」を中心に、ソリストたちの即興や、伝承曲など様々なジャンルの音楽が次々と奏され、聴き手を魅了します。なんだか楽しくなる2枚組です。
SM-223B
未来・ニシモト=ノイベルト:ピアノ・ソロ
バッハ:フランス組曲第2番ハ短調BWV813
ファニー・ヘンゼル・メンデルスゾーン:ピアノのための4つのリートOp.8
バッハ:フランス組曲第6番ホ長調BWV817
 フランス組曲第1番ニ短調BWV812
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲ニ短調Op.54
未来・ニシモト=ノイベルト(P)

録音:2013年7月17-19日ミュンヘンバイエルン放送第2スタジオ
未来・ニシモト・ノイベルトは、東京に生まれ、東京藝大音楽学部で学び、1993年渡独。ハノーファーで研鑽を積み、1998年J.S.バッハ国際コンクール3位(1位なし)など、様々なコンクールに入賞。ソリスト、室内楽、歌曲伴奏など幅広く活動している実力派ピアニストです。これまでにsolomusicaレーベルより2枚のバッハ作品をリリースしていますが、今作ではバッハの伝統を引き継ぐメンデルスゾーン姉弟の作品をカップリングすることで、新たな可能性を示しています。とりわけ姉ファニーの作品に漲るロマンティックな表情には、思わずはっとさせられることでしょう。今作でもブックレットには日本語解説が付いています。
SM-225B
マイ・フェイヴァリット・アリア〜マリア・ヴィドヴィチ:アリア集
モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」K384-第1幕:ああ、私の恋は幸福だった
ベッリーニ:歌劇「カプレーティとモンテッキ」-第1幕:こうして私は晴れの衣裳を着せられ
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」-第4幕:とうとうその時が来たわ...恋人よ、早くここへ
プッチーニ:歌劇「つばめ」-第1幕:ドレッタの美しい夢
ビゼー:歌劇「カルメン」-第3幕:ここが密輸人たちのいつもの隠れ家ね
モーツァルト:歌劇「魔笛」-第2幕:ああ、愛の喜びは露と消え
ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」第1幕:月に寄せる歌
グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」-第4幕:ああ、なんという戦慄が
ベッリーニ:歌劇「清教徒」-第2幕:あなたの優しい声が
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」-第1幕:私の名はミミ
ヴェルディ:歌劇「椿姫」-第1幕不思議だわ...ああ、そはかの人か
マリア・ヴィドヴィッチ(S)
バーデン=バーデンPO
フランシスコ・アライサ(指)
1982年クロアチアに生まれたソプラノ歌手マリア・ヴィドヴィチ。彼女はウィーンの音楽大学で学び、ミレッラ・フレーニ、ユリア・ヴァラディらのマスタークラスに参加、2007年からはシュトゥットガルト音楽大学でフランシスコ・アライサに師事しています。これまでにドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、スイス、クロアチア、イタリア、メキシコで歌い、またオペラでは「こうもり」のアデーレ、「ポッペアの戴冠」のドルーシア、「カルメン」でのフラスキータなど幅広い役をレパートリーにしています。またオペラだけでなく宗教曲やオラトリオも得意とし、ウィーン楽友協会では最年少でソロ・リサイタルを開催するなど多方面で期待されています。少し翳りのある艶やかな声が魅力です。
SM-226B
デュオ・アルニカンス
ドホナーニ(1877-1960):チェロ・ソナタ変ロ短調Op.8
ショパン:序奏と華麗なポロネーズハ長調Op.3
 ワルツ第3番イ短調(A.アルニカーネによるチェロとピアノ編)
 チェロ・ソナタト短調Op.65
デュオ・アルニカンス
フローリアン・アルニカンス(Vc)
アルタ・アルニカーネ(P)

録音:2014年12月21-23日チューリヒSRF2ラジオ・スタジオ
ドイツ出身のチェリスト、フローリアンとラトビア出身のアルタ、お互い「アルニカン」の苗字を持つ2人のデュオによるショパンとエルネー・ドホナーニの作品集です。ハンガリー民謡のリズムを根底に持つドホナーニのソナタ、ショパンの晩年の傑作であるソナタと、どちらの曲も熱く燃えるようなリズムと扇情的な表現が勝る見事な演奏で、とりわけショパンでは、これでもかと言えるほどの迫力を有しており、これまで多くの人がこの曲に対して抱いていたイメージが変わってしまうと思えるほどの感情の発露が見てとれます。珍しいドホナーニのソナタも、こんなに良い曲だったのかと目から鱗が落ちるのではないでしょうか。
SM-229
NX-B03
ロマン派の発見第1集〜アンリ・マルトー(1874-1934)/マックス・レーガー:作品集
1.マルトー:子守歌Op.2-1
2.マルトー:アンダンティーノイ短調Op.2-3
3.マルトー:シャコンヌOp.8
4.レーガー:2つの小品Op.79e‐1奇想曲ロ短調
5.レーガー:2つの小品Op.79e‐2小さなロマンスニ長調
6.レーガー:組曲イ短調Op.103a‐3アリア
7-14.マルトー:8つの歌Op.10
15-19.マルトー:パルティータOp.42-1
ハンス・カラフース(Vn)…1.2.7-14.
ギッティ・ピルナー(P)…1.2.4-6
ハリオルフ・シュリヒティヒ(Va)…3.15-19
関谷由美(P)…3
ライナー・ギンツェル(Vc)…4-6.7-14
ジュリー・カウフマン(S)…7-14.
イ・リ(Vn)…7-14
ユルゲン・ウェーバー(Va)…7-14
アンドレア・リーバークネヒト(Fl)…15-19

録音:2008年7月27日…1.2.6.7-14
2007年1月8日…3,2007年7月14日…4.5
2007年10月12日…15-19ドイツ、ミュンヘン
フランスの、音楽を愛する家庭に生まれたアンリ・マルトー。幼い頃からヴァイオリンを学び、10歳の時にはハンス・リヒ ターの指揮するウィーンPOと共演、公式デビューを果たした神童でした。14歳の時には同じくリ ヒターとの共演でロンドン・デビュー、その4年後にはパリ音楽院のプルミエ・プリを獲得、マスネから大絶賛されて作品 も献呈されます。多くの作曲家たちと交流を持ち、活発な演奏活動を行いながら、教育にも力を注ぎ、ヨーゼフ・ヨアヒムの 後継者として数多くの弟子を育てます。しかし第一次世界大戦が勃発、スイスとドイツの関係が悪化し、彼は逮捕、抑留され てしまい、結局は親しくしていた王族がいたスウェーデンに渡り、この地に帰化します。このシリーズでは、素晴らしい功績 を残したにも拘わらず、録音も作品の演奏もほとんどないというマルトーが少しずつ紹介されます。この第1集では彼の歌 曲と、ヴァイオリン曲、そしてなぜかレーガー作品が含まれています。これは、前述の通り、多くの作曲家と交流を持ってい たマルトーが、当時周囲から煙たがられていたというレーガーとも仲が良く、しばしば彼の作品を演奏、紹介していたという エピソードに基づくものです。ブックレットに掲載された、2人が仲良く写っている写真からも彼らのやりとりが聞こえてく るかのようです。興味深いシリーズの始動です。
SM-230B
モーツァルト:プロイセン王のための弦楽四重奏曲第1番-第3番
弦楽四重奏曲第21番ニ長調K575
弦楽四重奏曲第22番変ロ長調K589
弦楽四重奏曲第23番ヘ長調K590
ストラディヴァリSQ<ワン・シャオミン(Vn…Aurea1715年)/セバスティアン・ボーレン(Vn…King George1710年)/レシュ・アントニオ・ウスジンスキ(Va…Gibson1734年)/マーヤ・ウェーバー(Vc…Suggia1717)>

録音:2015年2月23-27日スイスセオン,Ref教会
1789年、30歳のモーツァルト(1759-1791)はリヒノフスキー侯爵とともにドイツ旅行をした際、ベルリン宮廷で御前演奏を行います。そこでプロイセン国王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世から「弦楽四重奏曲6曲とピアノ・ソナタ6曲」を作曲するように依頼されますが、モーツァルトは1年間の間に結局3曲のみを書き上げ、その翌年世を去ってしまいます。作品は王に献呈されることなく出版されましたが、この3曲は「プロシャ王セット」と呼ばれ、現在でも変わらず愛聴されています。演奏している「ストラディヴァリ弦楽四重奏団」は、その名の通り、全てのメンバーがストラディヴァリの銘器を奏でるという稀有なアンサンブル。2007年のデビュー以来、スイス有数の弦楽四重奏団として名を馳せています。
SM-235B03
ヴィヴァルディ&ピアソラ:8つの四季
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ホ長調「春」Op.8-1RV269
ヴァイオリン協奏曲ト短調「夏」Op.8-2RV315
 ヴァイオリン協奏曲ヘ長調「秋」Op.8-3RV293
 ヴァイオリン協奏曲ヘ短調「冬」Op.8-4RV297
ピアソラ(1921-1992):ブエノスアイレスの四季(L.A.デシャトニコフによるヴァイオリンと弦楽編)<ブエノスアイレスの春/ブエノスアイレスの夏/ブエノスアイレスの秋/ブエノスアイレスの冬>
リフ・ミグダル(Vn)
ドイツ室内O

録音:2015年6月20-21日
ヴィヴァルディの「四季」とピアソラの「四季」を合わせて演奏するという試みといえば、1998年、ギドン・クレーメルが録音したアルバム「エイト・シーズンズ」(ここでは2人の作品の楽章を交互に演奏)がベスト・セラーを記録、折からのピアソラ・ブームを更に加速させた現象を思い起こす人も多いでしょう。以降、この組み合わせに挑戦する演奏家が数多く出現し、思い思いにこの2つの四季を奏でています。今回「8つの四季」を演奏するのは、ドイツ、ロストック出身の若手女性ヴァイオリニスト、リフ・ミグダル。彼女は11歳でロストック音楽・演劇大学で、ラインハルト・ゲーベルを指導したこともある名教師クリスティアーネ・フートキャップに師事、卒業後はザルツブルクのモーツァルテウムで修士課程を修了し、2015年に「パウル・ロツェック賞」を受賞した俊英で、すでにArsProduktionレーベルからデビュー・アルバムであるベートーヴェン、ドビュッシー、R.シュトラウスのソナタ集や、NAXOSレーベルからヴィエニャフスキ作品集(8.573404)をリリース、その才能を嘱望されています。また、2016年から2017年のシーズンは世界中のコンサート会場での演奏が予定されています。
SM-236B03
バッハ:インヴェンションとシンフォニアBWV772-801 トーマス・ラゴスニヒ(ハープシコード)

録音:2015年2月9-11日スイスマルターレン教会
バッハの「インヴェンションとシンフォニア」は調性順に演奏するのが慣例となっていますが、必ずしもそれを遵守する理由はありません。今回、最も魅力的と思える曲順を提示するのが、1961年ウィーン生まれの鍵盤奏者トーマス・ラゴスニヒ。8歳からハープシコードを学び始めたというラゴスニヒは、ベルン音楽院を経て、バーゼル・スコラ・カントルムで古楽の卒業証書を取得、古楽演奏家として世界的に活躍している奏者、研究家です。彼はこのアルバムで、同じ音を主音にする調性(例えばハ長調‐ハ短調)のインヴェンションとシンフォニアを2つ、もしくは4つのグループにまとめ、連続して演奏するという独特の試みがをしています。そのため一つのグループは、まるでバッハ時代の「組曲」のように聴き手の耳に届くことになり、強い統一感がもたらされるのです。
SM-238B03
リスト/ドビュッシー:ピアノ作品集
リスト:巡礼の年第2年「イタリア」第1番-婚礼
 巡礼の年第2年「イタリア」第2番-物思いにふける人
ドビュッシー:前奏曲第1集より<第1番:デルフォイの舞姫/第2番:帆/第3番:野を渡る風/第4番:音と香りは夕べの大気の中に漂う/第5番:アナカプリの丘/第6番:雪の上の足あと/第7番:西風の見たもの>
リスト:不運S208/R80
ドビュッシー:前奏曲第1集より<第8番:亜麻色の髪の乙女/第9番:さえぎられたセレナード/第10番:沈める寺/第11番:パックの踊り/第12番:吟遊詩人>
リスト:夜想曲「夢の中に」S207/R87
クリスティアン・エルニー(P)

録音:2016年2月3-5日スイスヴィンタートゥア,ハードスタジオ
若い演奏家にとって、デビューCDのリリースはそのキャリアにおいて決定的な第一歩となります。とは言え、すでに数多くの伝統的なレパートリーの録音で満たされている市場に於いて、若き新人の録音が強烈な印象を与えることは容易ではありません。ピアニスト、クリスティアン・エルニーはそのハンディを充分に踏まえた上で、自身が納得の行くレパートリーを選択し、印象的なアルバムを創り上げることに成功しました。ドビュッシーの「前奏曲」とリストのマイナーな作品を組み合わせたこの演奏、本来ならあまり共通項を感じられない2人の作品が、実に密接に結びつくことに気づかされます。クリスティアン・エルニーは1988年、スイス、ヴィンターで生まれ、多彩な音楽的背景を持ったピアニストです。6歳で高等音楽院に入学、ピアノ、合唱、ポップスを学び、幼い頃からスイスのみならずドイツ、アメリカでリサイタルを開催、2015年にはイル=ド=フランス国際コンクールで「シェーンベルク賞」を獲得、最近は合唱指揮者としても活躍しています。
SM-239
NX-B03
ジャネット・ペリー(S)〜ドイツとフランスの歌曲を歌う
モーツァルト:寂しい森の中でK308
 鳥よ、年ごとにK307
 すみれK476/夕べの想いK523
R・シュトラウス:歌曲集「おとめの花」Op.22TeV153〈
リスト:汝マールリングの鐘S328/R621
 それは素晴らしいことS314/R590
 おお、夢に来ませS282/R569b
フォーレ:愛の歌Op.27-1/月の光
 私たちの愛Op.23-2
デュパルク:旅への誘い/ため息
マイアベーア:アヘンツェルのアマリリス
デュパルク:フィデレ
ドビュッシー:アリエルのロマンス
 ロマンス/ピエロ/操り人形
フォーレ:棄てられた花Op.39-2
ジャネット・ペリー(S)
ジャン・ルメール(P)

録音日不明USヴァージニアリーズバーグ
1947年、アメリカのミネアポリスで、音楽家の両親の下に生まれたジャネット・ペリー。2歳の時のクリスマス・プレゼン トに「モーツァルト・ワンダーボーイ」という絵本をプレゼントされた彼女は、すぐさま主人公のモーツァルトとナンネルに 魅了されたと言います。そして成長するに従い、母親の伴奏で歌曲やアリアを歌い、ますますモーツァルトの音楽の素晴らし さに目覚めたペリーは、音楽を志し、ピアノ、ヴァイオリン、バレエ、演劇、歌のレッスンに励みました。11歳の時にセン トポールの市民オペラで「オズの魔法使い」の子役としてデビューした後、カーティス音楽院に入学、在学中からヨーロッパ の主要な歌劇場に出演し、スープレッド・ソプラノとして活躍しました。晩年のカラヤンとは、ベートーヴェンの「第9」や ブルックナーの「テ・デウム」モーツァルトの「ミサ曲ハ短調」で共演、クーベリックとも同じ「ミサ曲ハ短調」の映像収録 があります。古楽作品も得意ですが、何よりクライバーの「こうもり」映像版での艶やかなアデーレは彼女の最も素晴らしい 映像の一つです。このリサイタルは、長年共演を続けているジャン・ルメールの伴奏に乗って、彼女の滋味溢れる歌声で、愛 唱曲が次々と歌われます。
SM-241
NX-B03
RUSSIAN TREASURES
アントン・フェルディナンド・ティッツ(1742-1810):弦楽四重奏曲第3番イ短調(1800頃)
グラズノフ:5つのノヴェレッテOp.15(1881)
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番ニ長調Op.11(1871)
カザルSQ
[フェリックス・フロシュハンマー(第1Vn)
レイチェル・シュペート(第2Vn)
マルクス・フレック(Va)
アンドレアス・フレック(Vc)]

録音:2015年12月7-10日
ドイツに生まれ、1771年にサンクトペテルブルクに赴きエカテリーナ大帝の宮廷に使えた作曲家ティッツ。彼は当時のウィーンで流行していた弦楽四重奏曲の形式をロシアに紹介し、この国での伝統の礎を作った功績でも知られています。そのティッツの作品を冒頭に置き、グラズノフの「ノヴェレッテ」と、第2楽章に美しい「アンダンテ・カンタービレ」が含まれたチャイコフスキーの名曲「弦楽四重奏曲第1番」を組み合わせたこの1枚は、まさに“ロシア音楽の宝探し”。古典派の珍しい作品の紹介に力を注ぐカザル弦楽四重奏団ならではの興味深い選曲です。
SM--244
NX-B03
モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」より(管楽アンサンブル編)
1.序曲/2.第1幕:ここでようやくあなたに会えるのか/3.第1幕:このどこの馬の骨 とも分からん馬鹿野郎は/4.第1幕:おお何と激しく/5.第1幕:けれどあっとい う間に私の喜びは消え去り/6.第2幕:優しくておだて上手で/7.第2幕:わしは出 かけるが命じておくぞ/8.第2幕:それが早ければ早いほど私には好ましいのです /9.第2幕:何て幸せが何て喜びが/10.第2幕:さあ戦いだ!/11.第2幕:ビバ バッカスバッカス万歳/12.第2幕:あなたの胸にもたれて泣きたいのです!/13.第 2幕:ああ、ベルモンテ/14.第3幕:私はすっかり頼っているのだ/15.第3幕:おお! 何という勝利だ!/16.第3幕:何という運命だ!おおこの魂の苦しみよ!/17.第3 幕:私は決してあなたのお慈悲を忘れません
ラ・シンティッラ・デイ・フィアーティ〈メンバー:フィリップ・マーレンホルツ(Ob)/アストリッド・クネヒライン(Ob)/ロベルト・ピックアップ(Cl)/ハインリッヒ・メツェナー(Cl)/グレン・ボルリンク(Hrn)/ アンドレア・シリ(Hrn)/ウルス・デングラー(Fg)/ディーター・ランゲ(Cb)/ハンス・ペーター・アハネルガー(パーカッション)/ミヒャエル・グンテ ルン(パーカッション)/ドミニク・ヘルマン(パーカッション)/ラースロー・テメスケー ジ(パーカッション)〉

録音:2015年11月1-30日
モーツァルトのオペラ「後宮からの誘拐」は1782年5月に完成され、その年の7月にウィーンのブルク劇場で初演されま した。この初演は大成功を収めたことで、モーツァルトの名声がウィーンで確立され、同時に管楽アンサンブルのための「ハ ルモニームジーク」への編曲需要が高まりました。屋外、室内を問わず演奏できるこの形態は当時のウィーンで流行していた もので、オペラやバレエの新作が上演されると、すぐに作曲家本人、もしくは編曲家がこれらの名旋律を抜粋し、小編成のア ンサンブル用にアレンジしていました。モーツァルトも父への手紙で「ハルモニームジークへの編曲を準備した」と書いてい ますが、その楽譜は行方不明となっています。この編曲は1984年にオランダの音楽学者、バスティアン・ブロムハートが、 ドナウエッシンゲンのフュルステンベルク宮廷図書館のアーカイブから発見したスコアを編纂した譜面で、恐らくモーツァル ト自身が編曲した楽譜の写しであろうと推測され、18世紀当時の息吹をそのまま伝える響きが横溢しています。 演奏している「ラ・シンティッラ・デイ・フィアーティ」はチューリヒ歌劇場のメンバーで、“ラ・シンティッラ”とは、彼らがピリオド楽器を用いたアンサンブルを行う時に使う名称です。
SM-246(2CD)
NX-C03
イスラム・マナフォフ〜ショパンを弾く
バラード第1番ト短調Op.23
バラード第2番ヘ長調Op.38
バラード第3番変イ長調Op.47
バラード第4番ヘ短調Op.52
スケルツォ第1番ロ短調Op.20
スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39
スケルツォ第3番ホ長調Op.54
夜想曲嬰ハ短調遺作
イスラム・マナフォフ(P)
アゼルバイジャンの首都バクーで生まれたピアニスト、イスラム・マナフォフは1977年からバクー音楽大学で学び、在学中 の1979年に"アゼルバイジャン・ヤング・ピアニスト・コンクール"で第1位を獲得、一躍注目を浴びました。17歳の時に はトビリシの人気指揮者ニヤジ・タジゼードの指揮でラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を演奏、アゼルバイジャン共和国 の「人民芸術家」として認定され、演奏、作曲活動と、バクー音楽大学の教授として活躍しています。このファースト・アル バムとなるショパンの作品集での彼の演奏は、普段誰もが思い浮かべる柔和なショパンの姿を覆すほどの、荒々しさが強調さ れた新鮮な解釈が魅力的です。
SM-247
NX-B03
フラヴィオ・モタッラ:愛の詩
1.カンツォネッタ
2.夢想家のための詩
3.インテルメッツォ
4.旅立ち
5.失われた愛の思い出
エレナ・モシュク(S)
ロイヤルPO
ジョン・スコット(指)

録音:ロンドンアビー・ロード・スタジオ
スイス、チューリヒで生まれ、ボリス・メルソンとグンハルト・マッテスに作 曲を学んだフラヴィオ・モタッラ。映画音楽の 大家、エルマー・バーンスタインの薫陶を受け、カリフォルニアで“モーション ピクチャーズ・テレビ用のスコアリング”を研 究し、現在、優れた「映画音楽作曲家」として活躍しています。彼はジャンル、 スタイル、そして予算を問わずあらゆる映画 音楽のアレンジやオーケストレーションを請負い、ラフマニノフを思わせる古典 的で重厚な響きの作品を書くかと思えば、エ レクトロニクスを駆使した前衛的な作品まで、ありとあらゆる「場面にあった」 音楽を創造する作曲家です。もちろん映画音 楽だけでなく、コンサートのための作品も数多く書き、これらはロイヤルPOや、 サンフランシスコ SOなどたくさんのオーケストラが演奏、人々を感動させています。このアルバム は、彼の「コンサート用」音楽を代表 する作品です。内容はフルオーケストラとソプラノのヴォカリーズの4曲と1曲の 間奏曲で構成されており、人生における さまざまな段階に起きる事象を、映画音楽の先人であるコルンゴルトを思わせる 叙情的でノスタルジックな響きで描いていき ます。ソプラノを担当するのは、日本でも人気の高いエレナ・モシュク。情熱的 な歌が胸に迫ります。
SM-248
NX-B03
ヴァスクス&ブラームス:ピアノ四重奏曲集
ヴァスクス:ピアノ四重奏
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25
エト・アーシス・ピアノ四重奏団〈メンバー:フリスティーナ・タネーヴァ(P)/ヴェリスラーヴァ・タネーヴァ(Vn)/アイニス・カスペラ・ヴィチュイウス(Va)/ディエゴ・ヘルナンデス・スアレス(Vc)〉

録音:2015年2月…1-6,2015年9月…7-10HfMザールブリュッケンコンサート・ホール
2005年に設立されたエト・アーシス・ピアノ四重奏団。スペインを中心に、数 々の国際コンクールで賞を獲得し、現在では ザールブリュッケンの音楽大学で室内楽を教えながら、世界中のコンサート・ホ ールで演奏会を行う注目のアンサンブルです。 このデビュー・アルバムではヴァスクスとブラームスを演奏。ブラームスでは、 しっとりとした音色を生かしながらこの曲を 滔々と歌い上げていきます。とりわけ第3楽章のしっとりとした美しさは、このア ンサンブルの方向性を物語っているかの ようです。ラトビアの現代作曲家ヴァスクスは、初期の頃は前衛的な作風でした が、この2001年に作曲された「ピアノ四重 奏曲」は民謡の旋律を用いた旋律的な作品で、ブラームスと並べて聴いてみても 全く違和感のない美しさを誇っています。 solomusicaレーベルにおけるヴァスクスのピアノ四重奏曲は、以前にアンサンブ ル・ラロの録音がありますが(SM-119)、 叙情的なアンサンブル・ラロ、力強いエト・アーシスと聞き比べも面白いもので す。
SM-249
NX-B03
マルティナ・フィリャク〜ピアノ・リサイタル
バッハ(リスト編):オルガンのための6つの前奏曲とフーガより第1番イ短調S462/R119
シューマン:ピアノ・ソナタ嬰ヘ短調Op.11
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.6
 左手のための2つの小品-第1番前奏曲嬰ハ短調
マルティナ・フィリャク(P)

録音2016年7月23-26日
2009年、クリーヴランド国際コンクールで第1位とベートーヴェン賞を獲得、また同年にはバルセロナで開催された第54回マリア・カナルス国際コンクールでも第1位を獲得。国際的な注目を浴びた女性ピアニスト、マルティナ・フィリャクのリサイタル・アルバムです。マリア・カナルス受賞記念としてNAXOSからリリースされたソレールのソナタ集は、完璧なテクニックで典雅な曲調のソナタを演奏していましたが、近作はロマン派の作品が中心の選曲であり、更に多彩な表現力が発揮されています。バッハ作品を忠実にピアノへ移し変えたリストの作品はもちろんのこと、情念が渦巻くようなスクリャービンの作品でのニュアンス溢れるタッチも聴き所のひとつです。
SM-250
NX-B03
エルネー・ドホナーニ:室内楽作品集
ピアノ五重奏曲第2番変ホ短調Op.26
六重奏曲ハ長調Op.37
アンサンブル・ラロ
〈メンバー:アレクサンダー・シトコヴェツキー(第1ヴァイオリン)/ダニエル・ローランド(第2ヴァイオリン)/ラズヴァン・ポポヴィチ(Va)/ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク(Vc)/ダイアナ・ケトラー(P)/トルステン・ヨハンス(Cl)/オリヴィエ・ダルベレー(Hrn)〉
2004年に結成されたアンサンブル・ラロは、日本にも何度も来日し、数多くの ファンを獲得しているアンサンブルです。第 1ヴァイオリンを名手アレクサンドル・シトコヴェツキーが務め、東欧系の作品を 中心に数多くのレパートリーに真摯に取り 組むことで知られていますが、今作も近代ハンガリーを代表する作曲家エルネー ・ドホナーニ(指揮者クリストフ・フォン・ ドホナーニの父)の2作品を演奏、各々の作品には、メンバーと親しい奏者を加え 、より緊密な演奏を披露しています。
SM-251
NX-B03
トゥイレ/プーランク/フランセ:六重奏曲集
トゥイレ:六重奏曲変ロ長調Op.6
プーランク:六重奏曲FP100
フランセ:恋人たちのたそがれ
マルガリータ・ヘーエンリーダー(P)
シュターツカペレ・ドレスデンの管楽器奏者たち
[アンドレアス・キッスリング(Fl)
ベルント・ショーバー(Ob)
ヴォルフラム・グローセ(Cl)
ヨアヒム・ハンス(Fg)
ロベルト・ランクバイン(Hrn)]
アバド、マゼール、レヴァインなど錚々たる顔ぶれの指揮者たちをはじめ、最近ではキリル・ペトレンコとも共演し、ドイツを中心に目覚しい活躍をしている女性ピアニスト、マルガリータ・ヘーエンリーダー。彼女はシュターツカペレ・ドレスデンと定期的に共演をしており、このアルバムでも、シュターツカペレ・ドレスデンが誇る管楽器の名プレイヤーとともに演奏した3曲の近現代のピアノ六重奏が収録されています。珍しいレパートリーであるトゥイレをはじめ、軽妙洒脱なプーランク、フランセも良い味が出ています。
SM-253
NX-B03
フローリアン・クルムペック
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.5
ベルク:ピアノ・ソナタOp.1
フローリアン・クルムペック(P)

録音:2016年6月25-26日
1978年ドイツ生まれのピアニスト、クルムペックのベルクとブラームスのピアノ・ソナタ集。最近は指揮者としても活躍しているクルムペック、作品を演奏する際は、テクニックだけでなく、曲の構造や歴史的背景にも関心を持っているといい、なかでも「ブラームスのソナタ第3番」と「ベルクのソナタ」はクルムペックにとって最も大切なレパートリーであるとのこと。「この2曲は対照的な性格を持ちながらも、似通った性格である」と主張する彼の信念が込められた見事な演奏が繰り広げられています。
SM-257
NX-B03
バッハ&フレンズ〜エステレ・レヴァーツ(チェロ)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007-前奏曲
ハインツ・ホリガー(1939-):COncErto?-チェロのための幻想的小品
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007-アルマンド
クサヴァー・ダイヤー(1972-):カントゥス II
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007-クーラント
パスカル・デュサパン(1955-):イマーゴ 2
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007-サラバンド
ペンデレツキ(1933-):チェロのための組曲-第1楽章 サラバンド
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007-メヌエット I-II
ユン・イサン(1917-1995):7つのエチュード - 第2番 レッジェーロ
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007-ジーグ
サーリアホ(1952-):7羽の蝶々-第7曲
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009-前奏曲
ベルント・アロイス・ツィンマーマン(1918-1970):ショート・スタディ-第1番
 2verschiedene Stricharten 2つの異なるボウイング
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009-アルマンド
ベリオ(1925-2003):言葉は消える
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009-クーラント
グバイドゥーリナ(1931-):10の前奏曲(スタディ)-第1番 スタッカート-レガート
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009-サラバンド
クルターク(1926-):チェロのためのサイン、ゲーム、メッセージ-az hit
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009-ブーレ I-II
ルトスワフスキ(1913-1994):ザッヒャー変奏曲
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009-ジーグ
リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ-第2楽章 カプリッチョ
エステレ・レヴァーツ(Vc)

録音:2016年11月10-12日
1989年、スイス生まれのチェリスト、エステレ・レヴァーツ。マリア・クリーゲルに師事し、すでに数々のコンクールに入賞し国際的な キャリアを手にしています。彼女の初アルバムは、バッハの無伴奏チェロ組曲と、現代作曲家の作品を組み合わせた意欲的な内 容。バッハ作品の普遍性とチェロの無限の可能性を探るという好企画です。
SM-259
NX-B03
ユーリ・クネッツ:管弦楽作品集
1.秋/2.ロマンス/3.妖精の湖
4.ワルツ/5.アルスター/6.行進曲
7.思考/8.レクイエム/9.P.S.追伸
10.勝利/11.エレジー/12.タイシア
13.ダンス/14.私の起源/15.自然
16.夜の都市/17.間奏曲/18.タイス
19.タンゴ・マッサンドラ/20.スケルツォ
ヤクプ・ハウファ(Vn)…19
ヴロツワフ・スコアO…1-9.18
シンフォニア・ヴァルソヴィア…10-17.19.20
ワルシャワ・フィルハーモニーcho…12.17
リー・ホールドリッジ(指)

録音:2014年11月
ユーリ・クネッツはロシアの現代作曲家&プロデューサー。このアルバムはアメリカの指揮者ホールドリッジとイギリスの録音プロデュー サー、アルダー、そしてクネッツ、3人のコラボレーションから生まれた交響的作品を収録した1枚。その音楽はクラシック、ジャズ、ポッ プスの要素を兼ね備えており、美しく抒情的な旋律はクネッツの内的エネルギーの反映です。
SM-267
NX-B03
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ短調「バラード」Op.27-3
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
フィリップ A.ドラガノフ(Vn)

録音:2016年3月、2015年11月、2016年6月
ハンブルク生まれのヴァイオリニスト、指揮者ドラガノフによるバッハとイザイの作品集。このアルバムでは、バッハの作品をイタリア製の ピリオド楽器「Thomas Balestrieri」で演奏、イザイの作品をStefan-Peter Greinerが制作したモダン楽器で演奏し、音色と 響きの違いを聴きとってもらうという試みを行っています。
SM-269
NX-B03
ブラームス:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
デュオ・レオノーレ
【メンバー】
マヤ・ウェーバー(Vc…ストラディヴァリ“Suggia”
ペア・ルンドベルイ(P)

録音:2016年12月
ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集(SM210)で揺るぎないアンサンブルを聴かせたデュオ・レオノーレによるブラームスの2曲の チェロ・ソナタ集。若きブラームスは自作のほとんどを破棄してしまったほどの完全主義者で、チェロ・ソナタも18歳前後に作曲 されたものは、1曲は完全に破棄、もう1曲は一部のみが残され、現在の第2番で素材として用いられるという経緯を辿って います。 この2曲のソナタは周到に準備が重ねられ、第1番は完成までに3年ほどかかり、第2番はその後21年もの年月を経た後に 書かれたという遅咲きの作品。それだけに細部にまで熟考が凝らされた大作であり、チェロ・パートだけでなくピアノ・パートにも 高度な技巧が求められています。デュオ・レオノーレのメンバーであるマヤ・ウェーバーとペア・ルンドベルイは20年以上に渡って 共演を重ねてきており、ここでも息のあった演奏を聴かせています。
SM-270(3CD)
NX-D05


SMLP-271(3LP)
NX-I07
バッハとケージ:コラール
【CD1】/【LP1】
ジョン・ケージ:ONE8より「高き天よりわれは来たれり」(M.ルターによる)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008
【CD2】/【LP2】
ケージ:ONE8よりより「いと高き御座にいます神を崇めまつらん」(M.ヴルピウスによる)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV1010
【CD3】/【LP3】
ケージ:ONE8より「おお、血と涙にまみれた御頭よ」(J.クリューガーによる)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012
インマヌエル・ユン・ベルガー(Boy-S)
ユリウス・ベルガー(Vc)

録音:2016年
チェロの演奏家なら一度は手掛けたいと願う「バッハ:無伴奏チェロ組曲」。そして多くのチェリストは、作品に自己の姿を反映 し、解釈を施すことで「独自のバッハ」を創り上げています。ドイツの名手ベルガーは、バッハ作品の前にジョン・ケージの作品を 置き、新しいバッハを模索します。ケージの音楽の中でもとりわけ瞑想的で、バッハ作品と類似点の多い「ONE8」から3曲を 選び、コラール部分を自身の息子インマヌエルに歌わせて、組曲への始まりとするというベルガーの試み、混沌としたケージの 響きの中から突如立ち上がる決然としたバッハのメロディは聴き手に強い印象をもたらし、新しい音楽を予感させるとともに、 魂の浄化も行おうとする崇高なものです。
SM-273
NX-B03
シューベルト:交響曲 第4番/第8番
交響曲 第4番 ハ短調 D417
交響曲 第8番 ロ短調「未完成」…M.ヴェンツァーゴによる補筆完成版
 第1楽章:Allegro moderato
 第2楽章:Allegro moderato
 第3楽章:Scherzo(M.ヴェンツァーゴによる完成版)
 第4楽章:キプロスの女王ロザムンデ D797−間奏曲 第1番(M.ヴェンツァーゴによる編曲)
ケヴィン・ジョン・エドゥセイ(指)
ミュンヘンSO

録音:2017年5月23-27日
ミュンヘンSOによるシューベルトの2つの交響曲のリリースは、これまでのエドゥセイとオーケストラの過去数年間における 共同作業の結果であり、また未来に向けての展望にも位置付けられるものです。現在、ミュンヘンには4つのオーケストラがあ り、どの楽団も音楽的伝統を守り、「街における響き」を大切にしていますが、1945年に創設されたミュンヘンSOは、 毎年100回を超えるコンサートを開催し、常に新しいレパートリーを模索、時には親しみやすい映画音楽なども録音するな ど、地域に密着したオーケストラにふさわし活動をしています。この録音では「未完成交響曲」を名指揮者ヴェンツァーゴが補 筆した「完成版」で演奏。シューベルトの一つの可能性を示す興味深い演奏が行われているとともに、エドゥセイの繊細な表 現も楽しめます。
SM-274
NX-B03
マーリス・ペーターゼン
【Himmel & Erde-天と地】
1.R.シューマン:天と地 Op.96-5
2.シューベルト:太陽への讃歌 D263
3.シューベルト:沈みゆく太陽に寄せて D457
4.ハンス・ゾマー:秋の夜 Op.35-1
5.シューベルト:母なる大地 D788
【Mensch & Natur-人間と自然】
6.シューベルト:自然の喜び D188
7.R.シューマン:小屋 Op.119-1
8.シューベルト:山々 D634
9.ブラームス:万歳 Op.6-4
10.R.シューマン:子供のための歌のアルバム-牛飼いの別れ
11.ブラームス:たそがれが降りてくる Op.59-1
【 Los & Erkenntnis-喪失と認識】
12.ゾマー:人生の歌 Op.35-3
13.ブラームス:流れは私のそばでざわめく Op.32-4
14.ブラームス:セレナード Op.70-3
15.ジーグルント・フォン・コッホ:失われた
16.R.シューマン:憧れ Op.51-1
17.ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集より 第2番「とまれ」
【Hoffnung & Sehnsucht-希望と憧れ】
18.シューベルト:湖のほとりで D746
19.C.シューマン:わが星
20.ブラームス:野の寂しさ
21.R.シューマン:月の夜 Op.39-5
22.ゾマー:思い出
マーリス・ペーターゼン(S)
ステファン・マティアス・ラーデマン(P)

録音:2017年7月
「Dimensions」とは、通常、長さや幅などの「寸法」の意味で使われますが、数学などの世界では「次元」の意味でも使わ れます。このアルバムでは「Dimensions」の言葉の中に私たちを取り巻く全てが内包されており、この第1部「世界」では自 然や人間の営み、感情の起伏などがロマン派の歌曲を使って描かれています。大地への愛おしさ、自然への憧れ、大切なも のを失う痛み、希望など様々な要素が散りばめられたこのアルバム、歌っているのは実力派ソプラノ、マーリス・ペーターゼン。 ベルクの《ルル》での個性的な歌唱で知られる彼女ですが、「リート」にも高い関心を持っており、ここでも極めて抒情的な歌 唱による確かな内面描写と表現力を伺わせます。
SM-275
NX-B03
イザイへのオマージュ
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番 ホ長調-第1曲:前奏曲
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.27-1
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番 ホ長調-第3曲:ガヴォットとロンド
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.27-2
エネスコ:幼き頃の印象 Op.28 第1曲「吟遊詩人」
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ短調「バラード」Op.27-3
クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース Op.6
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.27-4
 チェロ・ソナタ Op.28 第2楽章:Poco allegretto e grazioso*
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.27-5
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」-カデンツァ(F.クライスラーによるヴァイオリン編)
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 Op.27-6
セルゲイ・マロフ(Vn、チェロ・ダ・スパッラ*)

録音:2017年2月17-19日
19世紀から20世紀にかけて、世界的指揮者、ヴァイオリニスト、教師として活躍したウジェーヌ・イザイ。彼が65歳の時に作 曲した「独奏ヴァイオリンのための6つのソナタ」はバッハの影響を強く受けつつも、イザイ自身における“ヴァイオリン音楽の 集大成”としての役割も持つ素晴らしい作品です。6つのソナタはそれぞれ彼と親交があったヴァイオリニストに捧げられてお り、パガニーニの狂詩曲を思わせる超絶技巧が駆使された、演奏困難な曲としても知られています。 ロシア生まれのヴァイオリニスト、マロフは6か国語を操るだけでなく、バロック、モダン両方のヴァイオリンとチェロ、ヴィオラを演奏 するスーパーミュージシャン。このアルバムでは、イザイの6つのソナタを軸に、バッハからエネスコ、クライスラーまでを関連付け、 ヴァイオリン音楽の壮大な潮流を表現しています。トラック17ではチェロ・ダ・スパッラの演奏も披露しています。
SM-278
NX-B03
Danza de la Vida 人生のダンス
ピアソラ:天使のイントロダクション(J.ブラガート編)
 天使のミロンガ(J.ブラガート編)
 天使の死(J.ブラガート編)
サティ:前奏曲(D.フューター編)
 ワルツ・バレ(D.フューター編)
 愛撫(D.フューター編)
 ピカデリー(D.フューター編)
ブラガート:グラシエラとブエノスアイレス
ピアソラ:Oblivion 忘却(J.ブラガート編)
サティ:3つの夜想曲
ピアソラ:アディオス・ノニーノ(J.ブラガート編)
サティ:憂うべき手本(D.フューター編)
ピアソラ:天使の復活(J.ブラガート編)
サティ:メドゥーサの罠(D.フューター編)
ピアソラ:ル・グラン・タンゴ
ユルク・アイヒェンベルガー(Vc)
カガワ・エリコ(P)

録音:2017年9月5-7日
イタリアで生まれ、幼い頃にブエノスアイレスに移住し、チェリスト、作曲家、編曲家として活躍したホセ・ブラガート。チェリス ト、ユルク・アイヒェンベルガーは2004年にルツェルン室内合唱団が南米ツアーを行った際にブラガートと知り合い、以来、親 しい友人関係を続けています。このアルバムではピアソラのタンゴをチェロ用に編曲を行い、また自作の「グラシエラとブエノスア イレス」もアイヒェンベルガーのために特別に作曲しました。そして、情熱的なタンゴに組み合わせているのが、全く対照的な雰 囲気を持つサティの作品集。こちらはピアノを弾いているカガワ・エリコの夫、ダニエル・フューターが2016年に編曲したもので、 サティの生誕150年を記念しています。残念なことにブラガートは録音直前にこの世を去ってしまったため、彼らはアルバムを ブラガートへの思い出に捧げています。
SM-279
NX-B03
ヴェルディのヒロインたち〜ヴェルディ:アリア集
歌劇「ドン・カルロ」第1幕より
 Non pianger, mia compagna 泣かないでください、わが友よ
歌劇「二人のフォスカリ」第1幕より
 No, mi lasciate… いえ、私を残して
 Tu al cui sguardo onnipossente その全能のまなざしに
 La clemenza?-O patrizi! Il voleste 潔白?-貴族たちよ、願え
歌劇「トロヴァトーレ」第4幕より
 Timor di me? 私の心配?
 D'amor sull'ali rosee vanne 恋の薔薇色の翼に乗って
 Miserere d'un alma gia vicina 憐れみ給え 死に行く者の魂を
 Tu vedrai che amore in terra ご存知でしょう この地上の愛のうちで
歌劇「シチリア島の夕べの祈り」第5幕より  Merce, dilette amiche ありがとう、愛する友よ
歌劇「アロルド」第2幕より
 Oh, cielo! Ove son io? ああ天国よ、どこにあるの?
 Ah, dagli scanni ああ、私に耳を傾けて
.Ah, dal sen di quella tomba ああ、墓から
歌劇「アッティラ」プロローグより
 Santo di patria indefinito amor
 Fammi ridar la spada - Da te questo or m'e concess
歌劇「マクベス」第2幕より Trionfai! 勝利
歌劇「椿姫」第1幕、第3幕より
 E' strano! E' strano! 不思議だわ
 Ah, fors' e lui ああ、きっと彼だったのよ
 Follie! Follie! 愚かな考え
 Sempre libera 私はいつも自由に
 Teneste la promessa あなたは約束を
 Addio, del passato さようなら、過去の楽しく美しい夢よ
レクイエムより
 Libera me, Domine
 Requiem aeternam
 Domine, de morte aeterna
エレナ・モシュク(S)
パウロ・フェレイラ(T)
イーヴォ・リパノヴィチ(指)
ザグレブPO

録音:2015年6月15-20日、9月14-17日
日本にもしばしば来日、素晴らしい歌を聴かせるエレナ・モシュク。デビュー当時はモーツァルトを得意とするコロラトゥーラ・ソプラノとして活躍していましたが、最 近はドラマティックな役柄をレパートリーに加え、活動の幅を広げつつあります。このアルバムはヴェルディのアリアと「レクイエム」のソプラノ・ソロを集めた1枚。モ シュクの歌唱は、愛と運命に翻弄されるヒロインとして明確な性格を与え、彼女たちが血の通った女であることを再認識させるほどに堂々とした風格を備えて ます。
SM-280(2CD)
NX-C07
ベートーヴェンの交響曲にインスパイアされたピアノのための幻想曲集
【CD1】
交響曲 第6番「田園」
1.第1楽章:Der Natur lauschen
2.第2楽章:≪Eine Nacht im Wald
3.第3楽章&第4楽章:Tanzwettbewerb auf dem Dorfplatz/Himmels Zorn/
Die verweinte Natur wird getrostet
交響曲 第3番「英雄」
4.第1楽章:Napoleon Bonaparte
5.第3楽章:Scherzo popolare
交響曲 第7番
6.第2楽章(第1楽章を含む):Variazioni con dolore/Bettelmanns Hochzeitstanz
交響曲 第5番「運命の交響曲」
7.第1楽章:Sein Wille soll geschehen
8.第2楽章:Die unsterbliche Geliebte
9.第3楽章:Wilder Tanz
10.第4楽章:Wiener Philharmoniker con Carlos e fuoco
【CD2】
交響曲 第4番
1.第1楽章:Eintritt und erste Begegnung
2.第2楽章:Therese, nicht Marie! (Zitat Carlos Kleiber)
3.第3楽章:Leichtfussige Neckereien
4.交響曲 第8番:Josephine-Antonie-Marie
交響曲 第9番
5.第1楽章:Ritt auf dem Sonnenstrahl, bereit zu brennen
6.第2楽章:Fugetta, ein Vivat! fur den Meister
7.第3楽章:Die Berliner Philharmoniker auf
der Waldbuhne und mitsingende Vogelchen
in der Dammerung
8.第4楽章:Im Elysium
ガリーナ・ヴラチェヴァ(P)

録音:2010年8月15-19日
ピアノ独奏用のベートーヴェンの交響曲と言えば、リストの編曲版が有名ですが、即興演奏のオーソリティとして知られ るヴラチェヴァのこのアルバムは全く違うコンセプトで作られています。どれもベートーヴェンの交響曲を聴いた後に即興 で演奏されており、ベートーヴェンのおなじみのメロディが次々と変化しながら、発展していく様子は「ベートーヴェンを 忘れないで」のタイトルにふさわしい爽快な驚きを聴き手に与えます。ベートーヴェンの新しい楽しみ方を提案する2枚 組です。
SM-281
NX-B03
ハンス・ゾマー(1837-1922):歌曲集
歌曲集「サフォーの歌」Op.6
ゴットフリート・ケラーの詩による7つの歌 Op.16
Desdemona デズデモーナ
アイヒェンドルフの詩による3つの歌
ゲーテの詩による3つの歌
5つの歌 Op.1-第1番:Stumme Liebe
コンスタンツェ・ヘラー(Ms)
ゲロルト・フーバー(P)

録音:2017年11月13-15日
ドイツの作曲家、ハンス・ゾマーの歌曲集。数多くの劇音楽や歌劇を書きましたが、作曲家として知られる前は「数学者」とし て注目され、1875年から1881年まではブラウンシュヴァイク大学で数学科の教授として後進の指導に当たっていたことでも 知られています。また著作権の確立にも尽力し、R・シュトラウスと同じく、ドイツ著作権協会「GEMA」の前身である 「AFMA」の創設者の一人に名を連ねています。ゾマーは生涯を通じて300曲ほどの歌曲を残しましたが、現在に至るまで ほとんど演奏されることがありません。しかし、初期の楽天的な作品から、晩年の哲学への深淵なアプローチに彩られた作品 まで、どの歌曲にもドイツ・リートの伝統が色濃く宿っています。演奏するヘラーは2006年にベルリン国立歌劇場でデビューし た中堅メゾ・ソプラノ。陰影ある美しい声が魅力的です。
SM-285
NX-B03
チェロとギターのためのソナタ集
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調(K.ラゴスニックによるチェロとギター編)
ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ イ短調 Op.14-3 RV43(W.ハバールによるチェロとギター編)
ニャターリ(1906-1988):チェロとギターのためのソナタ
グラナドス:スペイン舞曲集 Op.37-第5番 アンダルーサ(K.ラゴスニックによるチェロとギター編)
イザベル・ゲーヴァイラー(Vc)
アルヤス・チヴィルン(G)

録音:2017年7月
2016年からデュオ活動を始めたチェロのゲーヴァライラーとギターのチヴィルン。2人は数多くのコンクールを制覇した名 手で、「チェロとギター」という珍しいコラボレーションを広く伝えています。実際にはチェロとギターのために書かれた作品 はほとんどありませんが、このアルバムに収録されたシューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」のように、ラゴスニックの編曲 版がデュオの定番作品となっているものもあり、多くの人がチェロとギターの組み合わせに魅せられていることに気づかさ れるでしょう。2つの楽器から生まれる親密で魅力的な響きをお楽しみください。
SM-286
NX-B03
声と楽器のための作品集
シュポア:6つの歌曲 Op.154
サン=サーンス:夕べのヴァイオリン
マスネ:エレジー
ヴェットシュタイン(1970-):美への讃歌
ブラームス:2つの歌曲 Op.91
シュポア:6つの歌曲 Op.154
サン=サーンス:夕べのヴァイオリン
マスネ:エレジー
ヴェットシュタイン(1970-):美への讃歌
ブラームス:2つの歌曲 Op.91
ソーニャ・ロイトワイラー(Ms)
ベンヤミン・エンゲリ(P)
アストリッド・ロイトワイラー(Vn)
ベンヤミン・ニッフェネッガー(Vc)
ハンナ・ヴァインマイスター(Va)
ルミナSQ

録音:2017年7月12日、2018年2月9-11日
「ピアノと歌」という組み合わせに更に他の楽器を加えることで深まる魅力を追求したアルバム。このアルバムのために 作曲されたヴェットシュタインの「美への讃歌」を始め、歌手と奏者たちが紡ぎ出す美しい響きを堪能できる1枚です。 シュポアの歌曲集は声とピアノ、クラリネットのために書かれていますが、クラリネットをヴァイオリンに置き換えることでまた 違った表情を見せています。ブラームスが試みたのは声とヴィオラの組み合わせ。渋い美しさが光る名作です。弦楽四 重奏と歌で奏でるドラマティックなレスピーギの「夕暮れ」、サン=サーンス、マスネのフランス歌曲、アイヴズ、マレク、ペ ティレクなどの近代作品も収録されています。
SM-288
NX-B03
デュオ・アルニカンス
エルガー:朝の歌 Op.15-2(チェロとピアノ版)
バッハ:わが片足すでに墓穴に入りぬ BWV156-シンフォニア(アリオーゾ)(S.フラン
コ編)
シューベルト:白鳥の歌 D957-セレナード(M.クリーゲル編)
マディンズ:組曲 第1番-アリア(チェロとピアノ版)
メンデルスゾーン:無言歌 Op.109(O.フランツ編)
ドヴォルザーク:わが母が教え給いし歌 Op.55-4(L.リムスキー編)
スーク:セレナード Op.3-2
マスネ:エレジー(O.マンドッツィ編)
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14(L.ローズ編)
カザルス:鳥の歌(F.アルニカンズ&D.ゲリンガス編)
ラヴェル:ハバネラ形式の小品(チェロとピアノ版)
ファリャ:スペイン民謡組曲(M.マレシャル編)
ピアソラ:アヴェ・マリア「タンティ・アンニ・プリマ」(D.ジョンストン編)
シベリウス:ロマンス Op.78-2(チェロとピアノ版)
ヴィートリス:10のラトヴィア民謡 Op.29より第4番「Aija, ?u?u, laca berni」
ケピティス:元気な男の子のための子守歌
シューマン:夜の歌 Op.85-12(K.Y.ダヴィドフ編)」」
ブラームス:子守歌 Op.49-4(O.マンドッツィ編)
エルガー:夜の歌 Op.15-1(チェロとピアノ版)
デュオ・アルニカンス
【メンバー】
フローリアン・アルニカンス(Vc)
アルタ・アルニカーネ(P)

録音:2017年10月18-20日
幼い子供にとって「子守歌」は大切な宝物。誕生前でも、音は赤ちゃんの発達に重要な役割を果たします。このアルバム は、チューリッヒの「新生児学会財団」の協力を得て、チェロとピアノで奏でる素敵な子守歌と、気持ちを穏やかにする優しい 曲を収録、赤ちゃんだけでなく、大人の心も癒す1枚になっています。チェロとピアノが織りなす美しい調べをお楽しみください。 デュオ・アルニカンスはチューリッヒを拠点とするアンサンブル。ドイツのチェリスト、フローリアン・アルニカンスとラトヴィアのピアニス ト、アルタ・アルニカーネの2人が親密な演奏を繰り広げます。

SMLP-186H(2LP)
エスカペイズ
ジョン・ウィリアムズ(1932-):エスカペイズ<クロージング・イン/リフレクションズ/JoyRide-奔放な行動>
ナイマン(1944-):蜜蜂が躍る場所
エシュパイ(1925-):サクソフォン協奏曲
ボブ・ミンツラー:リズム・オブ・アメリカズ
ヤン・シュルテ=ブネルト(Sax)
ノイエ・ヴェストファーレンフィルハーモニー
ハイコ=マティアス・フォルスター(指)
clair-obscurサクソフォン四重奏団…LP2:6-9

録音:2011年7月、2008年11月 ヴェストハーレン・イン・レックリングハウゼンノイエン・フィルハーモニー・スタジオ
1840年代、ベルギーの管楽器製作者アドルフ・サックスによって考案されたこの楽器は、現在ではクラシックのコンサートホールや歌劇場ではほとんど姿を見ることはなく、もっぱらジャズやポップス、ロックの分野で活躍しています。本来は吹奏楽の木管楽器と金管楽器との橋渡し目的で開発された楽器であり、もちろん吹奏楽やビッグバンドでは欠かすことのできない存在でもあります。このアルバムではハリウッド映画音楽の重鎮、ジョン・ウィリアムズの名作「エスカペイズ」と、マイケル・ナイマン、アンドレイ・エシュパイの2つの作品を、1976年ドイツ、クレフェルド生まれのヤン・シュルテ=ブネルトが華麗に演奏しています。バックを務めるのはこのレーベルおなじみのハイコ=マティアス・フォルスター。優雅さの中に緊迫感も溢れる納得の演奏です。2013年にCDが発売されたこの演奏。今回のLPには、clair-obscurサクソフォン四重奏団の演奏を新たに付け加え、「新装版」として発売となります。

SOB-01B
シューベルト:交響曲第3番&第5番 デニス・ラッセル・デイヴィス(指)
バーゼルSO

録音:2011年9月21日、2012年1月11-12日 シュタット・カジノ・ベーゼル・ムジクザール(ライブ)
SOB-02B
オネゲル:交響曲第1番ハ長調
交響曲第3番「典礼風」
デニス・ラッセル・デイヴィス(指)
バーゼルSO

録音:2011年3月2-3日
2012年1月18-19日 シュタット・カジノ・ベーゼル・ムジクザール(ライブ)
バーゼル響は、スイスのバーゼル市にあるオーケストラで、バーゼル劇場の座付きオーケストラでもあります。1997年に旧バーゼル響と、バーゼルRSOが合併し発足。2009年からはデニス・ラッセル・デイヴィスを首席指揮者に迎え、一層のレパートリーの拡充を図るとともに、完全なるアンサンブルとスタイリッシュな妙技を追求しています。1876年に設立された旧バーゼルSOは、1927年から1935年にはワインガルトナーが首席指揮者を務め、他にもホルスト・シュタイン、モーシェ・アツモン、アルミン・ジョルダンなど錚々たる顔ぶれの名指揮者たちによって育て上げられたオーケストラです。客演指揮者は数知れず、古くはブラームスやマーラー、フルトヴェングラー、最近ではブーレーズ、デュトワ、ゲルギエフなどが、この独自の味わいを持つオーケストラを演奏しています。最近では、ヴェンツァーゴによる斬新なブルックナーの録音もありますが、デニス・ラッセル・デイヴィスは、このオーケストラから更なる新しい響きを紡ぎだすことに成功したようです。まずは、シューベルトの交響曲とオネゲル(1892-1955)の交響曲という、対照的、かつ挑戦的なプログラムで腕試しと言ったところでしょうか。最近まで、リンツ・ブルックナーOとブルックナーの録音に勤しんでいたデニス・ラッセル・デイヴィス。すっきりとしたサウンドと、キレのよい解釈に一層磨きがかかっています。
SOB-05B
オネゲル:交響曲第2番
交響曲第4番「バーゼルの喜び」
デニス・ラッセル・デイヴィス(指)
バーゼルSO

録音:2013年8月26-29日スイスバーゼル,スタット=カジノ・ムジクザール
スイスの名門オーケストラと鬼才指揮者デニス・ラッセル・デイヴィスによる待望のオネゲル(1892-1955)交響曲の続編が登場です。前作では第1番と第3番という少々地味ながらも、堅実な曲を用意したデイヴィス。今作では満を持しての第2番と第4番のお披露目です。オネゲルの交響曲の中でもとりわけ人気の高い第2番は、弦5部のために書かれた編成の小さい曲。もともとは1936年の旧バーゼル室内O創立10周年の記念にと、創立者パウル・ザッハーがオネゲルに委嘱した曲でしたが、第二次世界大戦の勃発など世界的情勢の不安を受け、完成したのは1941年になってからでした。そんな時期に書かれた作品のせいか、全曲は暗いトーンに覆われていますが、最後に現れるトランペットのコラールがこの絶望的な雰囲気を振り払ってくれるかのように勇壮に響くのです。それに対し、第4番は明るく清明な響きを持ち、時にはスイスの民謡が聞こえてくるなど、幸福感に溢れた作品となっています。こちらもパウル・ザッハーの委嘱作で、こちらは同じく楽団の創立記念20周年のための作品です。デイヴィスの指揮の特徴である、見通しの良さはこれらの2曲にも存分に発揮されており、第2番でのメリハリと、第4番の透明感は、これらの曲の過去の演奏の中でも群を抜くものでしょう。
SOB-06B
ストラヴィンスキー:春の祭典-オーケストラ版&ピアノ4手版
春の祭典-オーケストラ版
春の祭典-ピアノ4手版
デニス・ラッセル・デイヴィス(指,P)
滑川真希(P)*
バーゼルSO

録音:2013年10月28-30日バーゼルカジノ
偉大なるストラヴィンスキー(1882-1971)の「春の祭典」。1913年にバレエ・リュスで初演され激しい賛否両論を巻き起こしたことでも知られます。この演奏はまずディヴィスの指揮するオーケストラで、この破壊的な曲を聴いていただき、その後に同じくデイヴィスと日本の現代音楽のスペシャリスト、滑川さんによる4手版をお楽しみいただくという趣向です。どんな形態で演奏されようとも、この曲の凄さは際立っています。
SOB-07B
シューベルト:交響曲第2番&第6番 デニス・ラッセル・ディヴィス(指)
バーゼルSO
バーゼルSOは、スイスのバーゼル市にあるオーケストラで、バーゼル劇場の座付きオーケストラでもあります。1997年に旧バーゼルSOと、バーゼルRSOが合併し発足。2009年からはデニス・ラッセル・デイヴィスを首席指揮者に迎え、一層のレパートリーの拡充を図るとともに、完全なるアンサンブルとスタイリッシュな妙技を追求しています。1876年に設立された旧バーゼルSOは、1927年から1935年にはワインガルトナーが首席指揮者を務め、他にもホルスト・シュタイン、モーシェ・アツモン、アルミン・ジョルダンなど錚々たる顔ぶれの名指揮者たちによって育て上げられたオーケストラです。客演指揮者は数知れず、古くはブラームスやマーラー、フルトヴェングラー、最近ではブーレーズ、デュトワ、ゲルギエフなどが、この独自の味わいを持つオーケストラを演奏しています。2009年から首席指揮者を務めるデニス・ラッセル・ディヴィスは、このオーケストラから新しい響きを引き出すことに成功、既にリリースされているシューベルトやオネゲル、ストラヴィンスキーなどでも驚くほど斬新な音楽を創り上げています。今回収録の第2番はシューベルトの初期の作品で、作曲は17歳のとき。しかし規模も大きくなかなか聴き応えのある曲です。一方6番は「小ハ長調」とも呼ばれる曲で、冒頭から荘厳な雰囲気を持つベートーヴェンからの影響が大きいとされる作品。どちらもディヴィスが念入りに演奏しています。
SOB-08B
シェイクスピアに触発されたベルリオーズの作品集
序曲「リア王」Op.4
劇的交響曲「ロメオとジュリエット」Op.17-愛の場面
音も人影もないキャピュレット家の庭-キャピュレット家の若者たちが、宴の間を出て、舞踏会の音楽を思い思いに口ずさみながら通り過ぎる
夢想とカプリスOp.8/クレオパトラの死
ユン・ソヨン(Vn)
ヴェッセリーナ・カサロヴァ(Ms)
アイヴォー・ボルトン(指)バーゼルSO

録音:2014年8月25-28日スイスバーゼル,シュタッドカジノムジクザール
ベルリオーズ(1803-1869)自身が「私の人生はとても多くの興味深い内容を盛った小説である」と語り、また45歳のときには実際に「回想録」の執筆もはじめるなど、その生き方も音楽に負けず劣らず波乱万丈の一途を辿った人でした。この回想録は彼の死後、1870年に出版されましたが、これを読んだ読者たちは、ここに横溢する狂気に驚くと同時に、彼の天才についての思いを巡らせたのです。このアルバムは、ベルリオーズがシェイクスピア作品に触発された作品が主に収録されていますが、極度に歪曲、拡大された人物描写や壮大な音楽、濃厚な表情は、確かに他の作曲家たちの同傾向の作品に比べると、一味も二味も違うもの。ベルリオーズという人物の特異さが遺憾なく強調されていると言ってもよいでしょう。今回、これらの作品を演奏するのは、オペラでも活躍するアイヴォー・ボルトン。「クレオパトラの死」では名歌手カサロヴァを迎え、充実した演奏を聴かせます。また、ヴァイオリン協奏曲ともいえる「夢想とカプリス」は歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」から派生した作品で、こちらも興味深い音楽です。ユン・ソヨンの力強い演奏が魅力的です。
SOB-10E(2CD)
「火の鳥」〜オリジナル管弦楽版&2台ピアノ版
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」全曲(原典版)>
バレエ音楽「火の鳥」全曲(D.R.デイヴィスによる2台ピアノ編)*
デニス・ラッセル・デイヴィス(指)
バーゼルSO
デニス・ラッセル・デイヴィス(P)
滑川真希(P)

録音:2014年8月22-25日バーゼルシュタットカジノ、2015年8月12-14日リンツ劇場オーケストララウム*
2014年にリリースされた"春の祭典"(SOB06)に続き、ストラヴィンスキーの"火の鳥"を管弦楽版と2台ピアノ版との比較を楽しめる企画盤。今回も管弦楽版をD.R.デイヴィスが指揮するバーゼルSO、「2台ピアノ版」をD.R.デイヴィスと彼の妻、滑川真希が演奏しています。ストラヴィンスキーの3つのバレエ作品の中で、"火の鳥"は、他の2曲("春の祭典"、"ペトルーシュカ")と違い、作曲家による4手版が残されていません。そのため、D.R.デイヴィスは自分で4手版をアレンジするために、バーゼルのパウル・ザッハー財団に保管されているピアノ・ソロの譜面を参照、新たなヴァージョンを作り上げました。D.R.デイヴィスの斬新な解釈に基づく演奏はもちろんのこと、2つの版の聴き比べも非常に興味深いものとなっています。
SOB-11
NX-B03
ストラヴィンスキー:バレエ音楽《ペトルーシュカ》

《管弦楽版(1911年原典版)》
《ピアノ4手連弾版》*
バーゼルSO
デニス・ラッセル・デイヴィス(指)
デニス・ラッセル・デイヴィス(P)*
滑川真希(P)*

録音:2015年8月25-27日
録音:2016年4月22-24日*
《ペトルーシュカ》はもともとはピアノ協奏曲として構想された作品であり、1911年にバレエ・リュスのためにバレエ音楽 に仕立て直した際も、ピアノの見せ場が多く取られていました。1914年にはアルトゥール・ルービンシュタインの依頼によ り《ペトルーシュカからの3楽章》が作られていますが、ストラヴィンスキー(1882-1971)は、オーケストラの総譜を作成 する際に平行して"4手ピアノ版"も作成していました。こちらは、リハーサル用、もしくは研究用として用いられていました が、最近はその技術的難易度の高さが愛されるようになり、しばしばコンサート・ホールでの演奏機会も増えてきました。 2014年にリリースされた《春の祭典》(SOB06)、2016年の《火の鳥》(SOB10)に続き、ストラヴィンスキーの《ペトルー シュカ》を管弦楽版と4手連弾版との比較で楽しめる好企画盤。今回も管弦楽版をD.R.ディヴィスが指揮するバーゼル交響 楽団、「4手連弾版」をD.R.ディヴィスと彼の妻、滑川真希が演奏しています。

8884-3018462
ギター・フリークス
Bohemian Rhapsody/Day Tripper
Vivaldi Stormed/Come Together
Sweet Home Alabama/Mad World
Scarborough Guitars/Light My Fire
Meditation & Passacaglia/Butterfly
カトナ・ツインズ
このアルバムからは、よく知られたポップス、ロック、民俗音楽、クラシックなど様々なジャンルの曲が入り乱れて聞こえてきます。どの曲もハンガリーの双子ギタリスト、ピーターとゾルタンのデュオ「カトナ・ツインズ」がアレンジしたもので、原曲をうまく生かしながらも、独自の味付けが施された面白さを味わえます。彼らはこれまでもJ.S.バッハやアルベニス、ピアソラなどの作品集をリリースしていますが、このアルバムでは更に進化したギターの饗宴が繰り広げられています。これは目の覚めるような素晴らしい1枚です。
8884-3092602B
バッハ・イン・ロサンジェルス
バッハ:インヴェンションBWV772-786
無伴奏チェロ組曲第1番BWV1007
前奏曲第2番BWV847
無伴奏チェロ組曲第5番BWV1011-第4楽章サラバンド
ジャック・ボノ(エレクトリック・ベース)
ティエンシン・シンディー・ウー(Vn)
どんな楽器で奏しても、またどんな編曲を施しても、全く違和感を覚えさせないバッハの名曲たち。このアルバムは、世界に名だたるベーシスト、ジャック・ボノがバッハを意のままに操った稀有の名演です。インヴェンションは2声の旋律を解体、再構築し、信頼するヴァイオリニスト、シンディー・ウーとともに演奏したもの。ユニークな音色で新しいバッハの姿を見せてくれます。無伴奏チェロ組曲は、まさにチェロのための最高傑作に、新たなインスピレーションと可能性を与えたものであり、現代の楽器とバッハの音楽の親和性を強く感じさせてくれるものとして、印象付けられること間違いありません。
■ジャック・ボノ
フランス、パリの芸術家の家庭に生まれ、幼い頃からクラシックや他のジャンルの音楽に接していたベーシスト。ミュンヘンのジャズ・スクールで学び、ソロやツアーで活躍しています。クラシックにも造詣が深く、演奏にも様々なアイデアを盛り込み、常に新しい姿の音楽を届けています。
8884-3021572
ニュー・タンゴ・ソングブック
ピアソラ:「ブエノスアイレスのマリア」より<受胎告知のミロンガ/カリエーゴのミロンガ>
ハシント・チクラーナ/バラとツバメたち
誰かがタンゴに呼びかける
ポル・シエンプレ・グリス/操り人形
ラ・ビータ・ペケーナ/ワルツ風の詩
ア・ドン・ニカノール・パレーデス/ラ・ミスマ・ペーナ
マルセラ・アローヨ(ヴォーカル)
フリオ・アスカーノ(ギター)
マルセロ・ニシンマン(バンドネオン)
クラウディオ・スピーラー(パーカッション)

録音:2012年6月スイス,アイヒ,レークサイド・レコーディング・スタジオ
いまや「アルゼンチンタンゴ」と「アストル・ピアソラ」はほとんど同義語になりつつあります。ピアソラの音楽は永遠に不滅であり、20世紀の真の芸術作品と言っても過言ではありません。このアルバムでは、アルゼンチンのヴォーカリスト、マルセラ・アーロヨとギターのフリオ・アスカーノの息詰まる対話を聞くことができます。有名な「ブエノスアイレスのマリア」の曲をはじめとした全11曲。タンゴのリズムがもたらす喜び、官能的で温かみのある音、郷愁…様々が入り乱れるこの曲たちに耳を傾けていると、思わず不思議な感動に囚われること間違いありません。
8887-5071202B
マリアンナ・カタルディ:情熱の力〜ヴォーカル・リサイタル
ヘンリー・マンシーニ:ソーン・バーズ-メッジーのテーマ
フランシス・レイ:ある愛の詩
ヴァレリアーノ・キャラヴァッレ:欲望の力-私たちは幸せになれる
ニーノ・ロータ:ロメオとジュリエット-われらのとき
キャラヴァッレ:欲望の力:われを愛す
エンニオ・モリコーネ:ウエスタン-あなたの愛
カタルディ:愛のために死す
カタルディ:魂からの血
キャラヴァッレ:欲望の力-甘き狂気/10.ディ・カプア:あなたのくちづけ
ロータ:ゴッド・ファーザー-愛のテーマ
マリアンナ・カタルディ(ヴォーカル)
ブダペスト・スコアリングSO
ダニエル・ソモギ=トート(指)
イタリアのシンガーソングライター、マリアンナ・カタルディの印象的なアルバムです。4歳からライブを行い注目を浴びつつ、クラシック音楽の様式も学んだという彼女、基本的な技術を習得した上で、様々な様式(ポップ、ファンキー、ゴスペル、ジャズ、ソウル…etc)のスタイルで情熱的な歌を歌うことで知られています(イタリアでは「ポケモン」などのアニメ主題歌を歌っています)。多くのサウンドトラックも手がけるなど注目の彼女、このアルバムではトラック7の、ベートーヴェンの「月光ソナタ」をもとにした「愛のために死す」が聴き所でしょう。あのメロディがここまで情熱的に、そして切なく歌われるとは。注目のシンガーです。


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