湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



NEOS
(ドイツ)


NEOSレーベルは2007年にスタートした新しいレーベルながら現代音楽を中心に、クラシックや実験ジャスのユニークなラインナップも人気を博しています。


 ※単価が¥0と表示されるアイテムは廃盤です。

※表示価格は、全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
NEOS-10701
ミナス・ボルボウダキス(1974-):ピアノ作品集
メタル・メカニクスI(2006)
ツィクロイデンI(2006)
メタル・メカニクスII(2006)
パリドロミア(2004)
メタル・メカニクスIII(2006)
6つのの思考(2002/3)
メタル・メカニクスIV(2006)
カタルシス(2002)
メタル・メカニクスV(2006)
1945・過去の残響(1995)
メタル・メカニクスI(2006)
ミナス・ボルボウダキス(P/テープ)

録音:2005年-2006年
※全曲世界初録音
NEOS-10702
ニコラウス・ブラス(1949-):管弦楽作品集Vol.1
エコーの構造(32声と管弦楽の為の)(2002)*
空間II(ピアノ、サクソフォン,打楽器と管弦楽の為の)(2001)#
ルッペルト・フーバー(指)SWRシュトゥットガルトRSO*
ヴォーカル・アンサンブル*
ベンヤミン・コブラー(P;#)
ザーシャ・アルムブルスター(Sax;#)
パスカル・ポンス(Perc;#)
ローラント・クルティヒ(指)ベルリンRSO#

録音:2003年*/2006年#
NEOS-10703(2CD)
ジョン・ケージ:ピアノの為の音楽 1-84
ピアノの為の音楽1(1952)
ピアノの為の音楽2(1953)
ピアノの為の音楽3(1953)
ピアノの為の音楽4-19(1953)
ピアノの為の音楽20(1953)
ピアノの為の音楽21-36(1955)
ピアノの為の音楽37-52(1955)
ピアノの為の音楽53-68(1956)
ピアノの為の音楽69-84(1956)
ザビーネ・リープナー(P)

録音:2003年
NEOS-10705
ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.15〜
ムジカ・ヴィヴァ 1989 / 2006 より

ペーテル・エートヴェシュ(1944-):カプ=コ(アコースティック・ピアノ、
キーボードと管弦楽の為の協奏曲)(2005)*
ベルント・アロイス・ツィンマーマン(1918-1970):ヴァイオリン協奏曲(1950)#
マルティン・スモルカ(1959-):ウォールデン、星の蒸留酒製造業者
(H.D.ソローの詩による混声合唱と
打楽器の為の5つの小品)(2000)+
ペーテル・エートヴェシュ(指)
バイエルンRSO(*/#)
ピエール・ロラン・エマール(P/Kb;*)
マルティン・ムメルター(Vn;#)
ヴォルフラム・ヴィンケル(Prec;+)
バイエルン放送cho+

録音:1989年、2006年
※*は世界初演時ライヴ
NEOS-10706
エールハルト・グロスコップ(1934-):弦楽四重奏曲集
[第1番(1983)/第2番(1990)/第3番(1997/8)]
アルディッティSQ

録音:2001年
NEOS-10707
クセナキス:鍵盤楽器の為の音楽〜
コンピュータ制御によるピアノ
およびチェンバロの為の作品集

ヘルマ〜ピアノの為の(1961)
ミスツ(霧)〜ピアノの為の(1981)
コアイ〜チェンバロの為の(1976)
エヴリアリ〜ピアノの為の(1973)
ナーマ〜チェンバロの為の(1984)
ダニエル・グロスマン(MIDIプログラミング)

制作:2005-2008年
NEOS-10708
ザルツブルク音楽祭2004
ジェルジ・クルターク(1926-):R.V.トルソワ女史のメッセージ
(ソプラノと室内アンサンブルの為の
21の歌)(1976/1980)*
イェルク・ヴィトマン(1973-): ...umdDstert...
(室内アンサンブルの為の)(1999/2000)
オーストリー
現代音楽アンサンブル
クラウディア・バラインスキー(S)*
リューディガー・ボーン(指)*

録音:2004年 ザルツブルク音楽祭ライヴ
NEOS-10709
シェーンベルク:月に憑かれたピエロOp.21
(マリア・バプティストによるジャズの間奏曲付き)
ベリオ:フォーク・ソング
ステラ・ドウフェクシス(Ms)
コンスタンティア・ゴウルツィ(指)
オーパス21ムジークプルス
マリア・バプティスト(P)
NEOS-10710(1SACD)
ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.16
マティアス・シュパーリンガー(1944-):7台のピアノの為の「早朝の色」
ジェイムズ・エイヴリー(指)
アンサンブル・サープラス
NEOS-10711
(1SACD)
ラディスラフ・クビーク(1946-):作品集
ジバゴの歌*/短い協奏曲#
シンフォニエッタ第2番「ヤコブの壁」+
エイドリアン・トンプソン(T)*
ロナルド・ゾルマン(指)*
チェコPO*
ヨアンナ・ソブコフスカ(P;#)
ヴラディーミル・ヴァーレク(指)(#/+)
プラハRSO(#/+)

録音:2006年11月ライヴ*、2001年6月(#/+)
NEOS-10712
(1SACD)
クラウス・オスパルト(1956-):チャッピーナ変奏曲
〜アンサンブルの為の(2001)*
ヴァイオリン協奏曲(2003/2004)#
ぺーター・ヒルシュ(指)
チューリヒ・コレギウム・ノヴム
ベッティナ・ボラー(Vn;#)

録音:2007年*、2006年#
NEOS-10713
(1SACD)
ダン・デデュ(1976-):ピアノ作品集
「牧歌とゲリラ」〜四手の為の(1998)*
「バッタ」〜左手の為のそして・・・(2006)
ピアノ曲集「レヴァンティック」〜ノスタルジックな動物/トランシルヴァニアの風/ボゴミル派のロックン・ロール
ピアノ・ソナタ第4番(1996)
神秘的なバリケード=リローデッド(2006)
ダン・デデュ(P)
ヴァレンティナ・サンドゥ=デデュ(P;*)

録音:2007年
NEOS-10714
チャールズ・ウゾー(1961-):作品集
私は決して歌ったことのない秘密の歌を歌うだろう*
弦楽四重奏とテープの為の「シェイクスピアのソネット第61」#
ギター四重奏の為の「私の健康を取り戻させる惠みは…ただ見て」+
ヴォルフガング・マイヤー(Cl;*)
カルミナSQ(*/#)
クワジ・ファンタジア・ギター・アンサンブル+
NEOS-10715
(1SACD)
ロベルト・HP.プラッツ(1951-):ピアノ作品集
ピアノ曲第1番「道」(1981)
ピアノ曲第2番(1984)*
ピアノ曲第3番(1988)
ピアノ曲第4番「〜の上」(1997/98)
ピアノ曲第5番「帆の下」(2007)
ロルフ・ハインド(P)
SWR実験スタジオ(テープ;*)

録音:2007年
NEOS-10716
細川俊夫:独奏楽器のための協奏曲集Vol.1
ヴァイオリン協奏曲「ランドスケープV」(1993)*、フルート協奏曲「ペル・ソナーレ」(1988)**
ピアノ協奏曲「海へ」(1999)〜サクソフォン協奏曲に基づく#



ロベルト・HP・プラッツ(指)
ベルリン・ドイツSO、
アルヴィン・アルディッティ(Vn)*
グンヒルト・オット(Fl)**、
SWRバーデン=バーデン・フライブルクSO**
ベルンハルト・ヴァムバッハ(P)#、
NDR放送フィルハーモニー#

録音:1997年、1999年**、2001年#
ザルツブルク音楽祭でゲルギエフにより初演された《循環する海》が話題になるなど、近年、ますます独自の境地に至っている細川のもっとも力の漲っていた1980年代から90年代の重要なオーケストラ作品をアルディッティ、HPプラッツら名手の演奏で聴けるとはなんという幸せ!師匠イサン・ユンゆずりの息の長い、これでもか!これでもか〜!と言わんばかりにひっぱりまくる独奏楽器の旋律とオーケストラの鮮烈な音の持続。フルート協奏曲《ペル・ソナーレ》では一曲のなかで奏者が仮面を付け替えるようにピッコロ、フルート、アルト・フルートを持ち替え、尺八にも似た激しい情念の炎を燃やします。オーケストラは雅楽の笙にも似た清冽な音の大河を奏で、あたかも大自然のなかで行われている神聖な儀式を見ているようです。彼が世界中で武満徹の最有力後継者と目されているのも頷けます。ライヴ・レコーディングではなく、じっくりと腰を据えて録音された本CDは音質もよく、迫力満点。オーディオ・ファンにも強くアピールする内容です。
NEOS-10717(2CD)
ヴォルフガング・リーム:ピアノ作品集
◆1970年代の作品
ピアノ曲[第1番/第2番/第4番/第5番「トンボー」/第6番「バガテル」]/レントラー
◆1980年代以降〜最新作まで
ピアノ曲第7番/ブラームスの愛のワルツ/調査の後/二ヶ国語/別のシート/2つの小さい振動/無言
マルクス・ベルハイム(P)

録音:2007-2008年
NEOS-10719
ステフォン・ウォルペ(1902-1972):歌曲集
アンナ・ブルーメに/アッバウの歌/抑圧された階級/労働と資本/意思第2番/女中アマリエの手紙/「暴動」か?/彼女の悲しみを知れ/小さな偉業ら/明後日の幻想曲/ホステスへの挨拶/我々は解雇された/ブレヒトによる3つの歌曲/世界の貴族たち/生活の疲れ/戦いの作品
グンナー・ブラント=
ジーグルトソン(T.Vo)
ヨハンナ・ボッセルス(P)

録音:2007年1月
NEOS-10720
(1SACD)
ジョン・ケージ(1912-1992):セヴン(1988)
カルテッツI〜VIII〜24の楽器の為の(1976)
ダニエル・グロスマン(指)
ミュンヘン・ヤコプスプラッツO

録音:2007年4月、5月
NEOS-10721
ヴォルフガング・リーム:《音楽は天を穿つ》(1977/1979)*、
《書き込みについて》(1992/2003)
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ、
ペーター・ルンデル(指)ベルリン・ドイツSO*

録音:2003年*、2005年
2台ピアノと大管弦楽のための《音楽は天を穿つ》は圧倒的な音量と激しい音塊がぶつかり合うリーム中期の代表作。これとは対照的に《書き込みについて》では2台のピアノが点描的で、どこかちぐはぐな対話を繰り返します。グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオはアンドレアス・グラウとゲッツ・シュマッハーによるコンビで2台ピアノによる現代曲の紹介を積極的に行っています。
NEOS-10722
ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.17
ジャチント・シェルシ(1905-1988):管弦楽作品集

チュクルム(1963)〜大編成の弦楽オーケストラの為の*
4つの部分(1959)〜オーケストラの為の#
自然の再生(1967)〜11弦楽器の為の#
ヒムノス(1963)〜オルガンと2つのオーケストラ・グループの為の#
ハンス・ツェンダー(指)#
ペーター・ルンデル(指)*
バイエルンRSO
エリザベト・ツァヴァドケ(Org)

録音:2001年2月2日*、2006年3月3日#、ライヴ
NEOS-10723
クリスティアン・ウルフ(1934-):ピアノ作品集
Tilbury(軽二輪馬車)I〜III(1969)/
Keyboad Miscellany(鍵盤雑録)(1988-)/
ピアノ・ピース(2006)/スノードロップ(1970)
ザビーネ・リープナー(P)

録音:2007年1月-3月
NEOS-10724
(1SACD)
ドナウエッシンゲン音楽祭2006Vol.1
オーレ=ヘンリク・メー(1966-):弦楽四重奏と独奏ヴァイオリンの為の「レンガー lenger 」*
サエド・ハダド(1972-):弦楽四重奏の為の「覆われた喜び」
リーム:ソプラノと弦楽四重奏の為の2つの練習曲「行為と昼」#
フリオ・エストラーダ(1943-):声と弦楽四重奏の為の「毎日」+
アルディッティSQ
オーレ=ヘンリク・メー(Vn;*)
クラロン・マクファデン(S;#)
フリオ・エストラーダ(声;+)

録音:2006年10月、世界初演ライヴ
NEOS-10725
(1SACD)
ドナウエッシンゲン音楽祭2006Vol.2
ゲオルク・フリードリヒ・ハース(1953-):光と管弦楽の為の協奏曲「ヒュペリオン」*
イェルク・ヴィトマン(1973-):第2の迷宮#
ルペルト・フーバー
(練習(指);*)
ハンス・ツェンダー(指)#
バーデン=バーデン・フライブルク南西ドイツRSO

録音:2006年10月、世界初演ライヴ
NEOS-10726
(1SACD)
ドナウエッシンゲン音楽祭2006Vol.3
マルティン・スモルカ(1959-):新旧の楽器の為の6楽章
「センプリーチェ(単純に)」
ヴォルフガング・ミッテラー(1958-):バロック管弦楽、合奏と電子音の為の「内部で分離されて」*
ルーカス・フィス(指)
フライブルク・バロックO
アンサンブル・ルシュルシュ
ヴォルフガング・ミッテラー
(ターンテーブル;*)
フライブルク音響芸術実験スタジオ*

録音:2006年10月、世界初演ライヴ
NEOS-10727
(1SACD)
ドナウエッシンゲン音楽祭2006Vol.4
マウリシオ・カーゲル(1931-):合奏の為の笑劇「ディヴェルティメント?」
アルベルト・ポサダス(1967-):大合奏の為の「歪像」
ラインベルト・デ・レーウ(指)
シェーンベルク・アンサンブル・アムステルダム

録音:2006年10月、世界初演時ライヴ
NEOS-10801
(2SACD)
ルイジ・ノーノ(1924-90):作品集

「冷たい怪物に気をつけろ」(1983)(M.カッチアーニのテキストによる2つのフルート,クラリネット、チューバ、ヴィオラ、チェロ、コントラバスとライヴ・エレクトロニクスの為の)

「死の間近な時 ポーランド日記第2番」(4人の女声、バス・フルート、チェロとライヴ・エレクトロニクスの為の)*
ノア・フレンケル、ズザーネ・オットー(A)
ロベルト・ファブリチアーニ(Fl)、エルネスト・モリナーリ(Cl)、クラウス・ブルガー(Tu)、スーザン・ナイト(Va) クリスティーネ・トイス(Vc)、ウルリヒ・シュナイダー(Cb)
ハイケ・ハイルマン*、ペトラ・ホフマン*、アレクサンドラ・ルブチャンスキー(S)*、ズサーネ・オットー(A)*、ロベルト・ファブリチアーニ(Fl)*、クリスティーネ・トイス(Vc)*、アンドレ・リシャール(指)SWR実験スタジオ(ライヴ・エレクトロニクス)*

録音:2007年1月、SWRハンス・ロスバウト・スタジオ、バーデンバーデン
NEOS-10803
(1SACD)
エルンスト・ヘルムート・フランマー(1949-):管弦楽作品集
重なりあった干渉(1988-1990) *
沈黙させられた言葉!...拡大(1993-1994)#
W.F.セルゲ(Vc;*)
鈴木 優子(Perc;#)
ローター・ツァグロセク(指)*
オラフ・ヘンツォルト(指)#
SWRバーデン=バーデン・フライブルクSO(*/#)、
SWRエクスペリメンタル・スタジオ(Live Elec)*

録音:1990年*/1995年#。世界初録音
NEOS-10804
(1SACD)
トーマス・フンメル(1962-):トラキラより〜失踪したオヴィッドの捜索
(2003-2006; ハイパー・リアリスティック・レコーディング〜話し手とアンサンブルの為の)
クリストフ・オギアマン
(ヴォイス・アーティスト)
ホルスト・シンフォニエッタ


録音:2005年-2006年
NEOS-10805
(1SACD)
モダーン・エイジの忘れ形見
〜ヴィオラとチェロの為の二重奏曲集

オットー・ジーグル(1896-1978):デュオ・ソナタ(1945)
レベッカ・クラーク(1886-1979):ララバイとグロテスク(1916)
ヒンデミッ:デュエット(1934)
ギュンター・ラファエル(1903-1963):デュオ(1941)
ルトスワフスキ(1913-1994):ブコリキ(1952/1962)
ミヨー:ソナチネ(1959)
ジークムント・シュール(1916-1974):2つの古風な舞曲(1941-42)
ユリア・レベッカ・アドラー(Va)
トーマス・ルーゲ(Vc)

録音:2008年
NEOS-10806
(1SACD)
ヘルムート・ラッヘンマン(b.1935):グラン・トルソ〜 弦楽四重奏の為の音楽(1971/76/88)
弦楽四重奏曲第3番《グリド》(2001)
弦楽四重奏曲第2番《精霊の踊り》(1989)
シュタードラーQ

録音:2007年7月,ベルリン
ラッヘンマンの弦楽四重奏曲集はKAIROSにアルディッティ四重奏団の同一カップリングがありますが、こちらは彼らより世代が若いカルテットによる清新ともいえるラッヘンマン。アルディッティの緊迫した音楽作り(作品自体が緊張を強いるので当然なのだが)と比べるとこちらは既にラッヘンマンを現代の古典とみなし、その演奏には余裕が感じられます。弦楽四重奏曲第2番《グリド》では作曲者自身の円熟も相俟って軋む音の彼方に豊かな抒情が拡がります。
NEOS-10809
クラウス・フーバー(1924b):「卑しめられ-束縛され-捨て去られ-軽蔑され・・・」 マティアス・バーメルト(指)、
ケネス・ジーン(副指揮)、
ブルクハルト・レンペ(副指揮)、
アルトゥーロ・タマヨ(副指揮)、
SWRバーデンバーデン・フライブルクSO、
スコラ・カントゥルム・シュトゥットガルト、
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル、
アンネ・ヘーネン(MS)、
テオフィル・マイアー(T、語り)、
ポウル・ヨーダー(Bs)、テルツ少年choのソリスト

録音:1983年10月ドナウエッシンゲン音楽祭
1975年より一時の中断時期を経て書かれたフーバー絶頂期の大作。1983年のドナウエッシンゲン音楽祭における注目の世界初演ライヴで、ドイツ現代音楽集(RCA)に一部音源が紹介されたが全曲のCD化はこれが初めて。主任指揮者の他、協力する指揮者が3人、計4人の指揮者を必要とする複雑極まるスコアをマティアス・バーメルト、アルトゥーロ・タマヨらが奮闘。大管弦楽、独唱、合唱、テープが現代の孤独と疎外と混沌を音化します。突如として始まるデフォルメされた行進曲からマーラー、ベルクのはるかなエコーが聴き取れ、激烈なオーケストラの咆哮の隙間から時折り聴こえる合唱の透き通るようなハーモニーにこの作曲家の真摯な祈りの姿勢が感じられます。
NEOS-10811
ゲラルト・エッケルト(1960-):作品集
ネリー・ザックスによる習作(2004/2008)
内部から〜造粒(2003)/ネンVII(2007)
垂直空間〜秋の雲(2002)
空間の響きII(1991/2000)
フィールド3(2005)
時間の定義の雲のように(1996/97)
繊維第1部(2006)
アンサンブル・レフレクションK
[ソプラノ、フルート、ハープ、
アコーディオン、打楽器、
ヴァイオリン、ヴィオラ、
チェロ、コントラバス]

録音:2008年
NEOS-10813
(1SACD)
アンデシュ・エリーアソン(1947-):作品集
砂漠のポイント(1981)/オスタコリ(1987)
弦楽の為の交響曲(2001)
アルコス室内O


録音:2008年
NEOS-10814
(1SACD)
ホセ・マヌエル・ロペス=ロペス(1956-):作品集
月の香り(2003)*/シエスタの技法(2005)
ア・テンポ(1998)/レア(1989)
アンヌ・メルシエ(Vn;*)
エステバン・アルゴーラ
(アコーディオン;#)
ダヴィド・アペラニス(Vc;+)
アンサンブル・オルケストラル・コンテンポラン**
ファビアン・パニセロ(指)
プルーラル・アンサンブル

録音:2006年
NEOS-10815
ジョージ・クラム(b.1929):マクロコスモスI(1972)〜黄道十二宮による増幅されたピアノのための
マクロコスモスII(1973)〜黄道十二宮による増幅されたピアノのための
マルクス・シュタンゲ(P)

録音:2007年12月(I)、2008年2月(II)
クラムの代名詞ともいえる「マクロコスモス」全 4 集のうち、一人のピアニストで演奏される第 1、2 集を収録。ドビュッシー、メシアン、武満に通底する美を持ちながら通常奏法の他にプリペアド・ピアノ、内部奏法そしてピアニストは時に歌ったり叫んだり口笛を吹いたりと、独自の神秘的世界が展開する。既に多くのピアニストによって取り上げられている名作をドイツのベテラン、マルクス・シュタンゲが冴えたリアリゼーションで聴き手を惹きつける。スタンゲはアロイス・コンタルスキーに師事し 20 年に渡ってシュトゥットガルト・ピアノ・デュオのメンバーを勤め、現在は内藤祐紀子&マルクス・シュタンゲ・ピアノ・デュオ、アンサンブル・フォルミンクスのメンバーとして活動している。
NEOS-10816
(1SACD)
スイス・チェンバー・ソロイスツ・エディションVol.2
ハッピー・バースデー、エリオット・カーター!
エリオット・カーター(1908-):室内楽新作集

モザイク〜室内アンサンブルの為の(2004)*
作り話〜ヴィオラ・ソロの為の(2007)
魅惑のプレリュード〜フルートとチェロの為の(1988)
時間と時間〜ソプラノとアンサンブルの為の(1998/99)
HBHH〜オーボエ・ソロの為の(2007)
2つの断章〜弦楽四重奏の為の(1994/1999)
オーボエ四重奏曲(2001)
スイス・チェンバー・ソロイスツ
[ハインツ・ホリガー
(Ob/イングリッシュHr)
ウルズラ・ホリガー(Hp)
フェリックス・レングリ(Fl)
フランソワ・ベンダ(Cl)
ユルグ・デーラー(Vn/Va)
シルヴィア・ノッパー(S)、他]

録音:2008年
NEOS-10817
(1SACD)
ヴォルフガング・リーム(b.1952):《ヴィジリア》(徹夜祷) (2006)〜6人の声とアンサンブルの為の
コールヴェルク・ルール(混声6重唱)
ルペルト・フーバー(指)アンサンブル・モデルン

録音:2009年4月エッセン
ヴィジリアとは、献身的な見守りなどの目的のため夜を徹することを指すキリスト教の礼拝の儀式です。リームはこれまでのエネルギッシュな作風から一転して静かな祈りの音楽という意外な方向へ向かい始めた。金管の陰鬱な導入に続き、闇の中にたなびく清冽な合唱の祈りのハーモニーは天上からの声かと思えるほど美しい。何箇所かアンサンブルによる緊張した音楽が登場するが、全体に静かで沈痛な趣きの祈りの音楽が続きます。
NEOS-10821
第43回ダルムシュタット現代音楽祭 2006

(1)ロビン・ホフマン(1970-):7羽の黒い雷鳥(雄鳥)の為の「魅惑」(2006)
(2)ディーター・マック(1954-):17人の奏者の為の「室内音楽 IV 」(2004)
(3)マルク・アンドレ(1964-):バス・クラリネット、チェロとピアノの為の三重奏曲「 …ALS… 」(2001)
(4) …a l’ame de descendre de sa monture
et aller sur ses pieds de soie…] 」(2004)
(5)クラウス・フーバー(1924-):チェロ独奏、バリトン独奏、アルト、アコーディオンと打楽器の為の室内協奏曲
(1)ハンナ・ペーターマン、アンドレア・ナジ、クリストフ・ケレマンス、ケリー・ラナン、
パトリック・クロスランド、ラウラ・カルミヒャエル、タルモ・ヨハネス(雷鳥[雄鳥]の声)

(2)アンゲリカ・ルツ(S)、ブラッド・ルブマン(指)アンサンブル・モデルン

(3[ラファエル・カルデンテイ・クレゴ(Cl)、ヴォルフガング・ツァマスティル(Vc)、ウエリ・ウィゲット(P)、国際アンサンブル・モデルン・アカデミー

(4)ロハン・デ・サラム(Vc)、マックス・エンゲル(バリトン[弦楽器]

(5)カタリナ・リクス(A)、テオドロ・アンゼリオッティ(アコーディオン)、中村 功(Perc)、ルーカス・ヴィス(指)
NEOS-10824
(1SACD)
ドナウエッシンゲン音楽祭2007Vol.1
ハンス・ツェンダー(1936-):ロゴス=断片(2007)*
クラウス・フーバー(1924-):平和とは何か? 心の理由に向かって(2007)#
(テキスト:ジャック・デリダ、オクタビオ・パス、
シモーヌ・ヴェイユ、クラウス・フーバー)
シルヴァン・カンブルラン(指)*
SWRバーデン=バーデン・フライブルクSO*
ノーラ・ティーレ(アラブの打楽器;#)
ルペルト・フーバー(指)#
SWRヴォーカル・アンサンブル・シュトゥットガルト#

録音:2007年 ライヴ
NEOS-10825
(1SACD)
ドナウエッシンゲン音楽祭2007Vol.2
ハンス・トマッラ(1975-):叫び (2007)
ジェイムズ・ゾーンダーズ(1972-): #211007 (2006/07)
アルヌルフ・ヘルマン(1968-):怪物の歌(2007) #
フランソワ・サーハン(1972-):インスタレーション、トークス・タイム・ナッシング 歌の名前(2007)*
ニーナ・ヤンセン(Cl;#)
ヨハネス・カリツケ(指)
アンサンブル・モデルン
F.ローデス(Perc/語り)
アンサンブル・ルシェルシュ*
エクスペリメンタル・スタジオSWR(ライヴ・エレクトロニクス)*

録音:2007年 ライヴ
NEOS-10826
(1SACD)
ドナウエッシンゲン音楽祭2007Vol.3
マーク・アンドレ(1964-):...の上... III (2005/07)
ヘルムート・エーリング(1961-):ゴヤ I〜私は見た(2006)*
エンノ・ポッペ(1969-):楔状(2005/06)
シルヴァン・カンブルラン(指)
ルペルト・フーバー(指)*
SWRバーデン=バーデン・フライブルクSO

録音:2007年 ライヴ
NEOS-10828
ジョナサン・ハーヴェイ(b.1939):ピアノ・ソロ、フルートとピアノのための作品集
ナタラージャ(1983)
雷の前の走行(2004)
メシアンの墓(1994)〜ピアノとDATのための詩(2000)
ff(1995)
ケージ,ショパンへのオマージュ(そしてリゲティもまたいる)(1998)〜ピアノとDATのための
俳句(1997)
イェーツ読後の4つの印象(1969)
フロリアン・ヘルシャー(P)、
ピルミン・グレール(Fl)

録音:2007/2008年
今年還暦を迎えたイギリスの前衛作曲家ハーヴェイのピアノ・ソロ、フルートとピアノのための作品を集めました。《ナタラージャ》はフルートとピアノの高音が火花を散らすスリリングな小品。《メシアンの墓》はピアノとデジタル・オーディオ・テープによる作品で微分音が使われ、その音響は時にメシアンが愛したガムランを思わせます。
NEOS-10829
ヨーク・ヘラー(b.1944):作品集
(1)トピック(1967)〜ベルント・アロイス・ツィンマーマンに捧げる
(2)地平線(1971/1972) (4チャンネル電子音楽)〜ウルズラ&クノ・テオバルトに捧げる
(3)神話(1979/1980,1995)〜13楽器,打楽器と4チャンネル・テープのための/ハンス・ツェンダーに捧げる
(4)黒い半島(1982)〜大管弦楽とヴォーカル,4チャンネル電子音響のための/シュトックハウゼンに捧げる
(1)ミヒャエル・ギーレン(指)WDRケルンRSO
(2)ペーター・エトヴェシュ&フォルカー・ミュラー&WDRケルン放送電子音楽スタジオ
(3)ソルト・ナジ(指)ムジーク・ファブリーク、V.ミュラー&WDRケルン放送電子音楽スタジオ
(4)ディエゴ・マッソン(指)WDRケルンRSO、
 WDRケルン放送cho、
 V.ミュラー&WDRケルン放送電子音楽スタジオ

録音:1970-1997年
ヨーク・ヘラーは作曲をB.A.ツィンマーマンに師事しダルムシュタットでブーレーズの講義を受け、後にケルン放送電子音楽スタジオ、IRCAMで電子音楽の研鑽を積むなど、ヨーロッパ前衛音楽の歩みを忠実に歩んできたと言ってよいでしょう。ミヒャエル・ギーレンが熱演する初期の大作《トピック》は起承転結のわかりやすい流れのなかで音響エネルギーが縦横無尽に炸裂して聴き応え充分。《地平線》は電子音楽の代表作で、この後、アコースティック楽器と電子音楽によるライヴ・エレクトロニクスへと関心がシフトする。《黒い半島》はその総決算的傑作でオーケストラ、電子音響と遥かにこだまする女声合唱が神秘的な空間を作り出します。
NEOS-10901
イリーナ・エメリアンツェワ(b.1973):ピアノ作品集
前奏曲(1991)
ロシア風フーガ(1991-1992/2009)
子供のための小品集(1991-1992)
循環するファンタジー(1996)
7つの小品(1998-1999)
ヴィーパースドルファー前奏曲(2003)
影・光(2003) /断章(2003)
オズボーン・レクイエム(2007)
イリーナ・エメリアンツェワ(P)

録音:2009年
ロスラヴェッツ作品集(NEOS-10902)に続くエメリアンツェワのアルバム。エメリアンツェワはロシア出身。サンクト・ペテルブルクの R.コルサコフ音楽院でセルゲイ・スロムニスキに師事、後にドイツでハンスペーター・キーブルツの指導を受けている。このCD では彼女の20代から 30 代にかけての作品が収められているが、作風はバルトーク、ドビュッシーがやや進化したような曲から無調音楽まで多種多様。自らピアノを弾き生気あふれる音楽を聴かせる。
NEOS-10902
ニコライ・A・ロスラヴェッツ(1881-1944):ピアノ作品集
3つのコンポジション(1914)/3つのエチュード(1914)
ソナタ第1番(1914)/前奏曲(1915)
2つのコンポジション(1915)
ソナタ第2番(1916)/2つの詩曲(1920)
5つの前奏曲(1919-1922)
ソナタ第5番(1923)
イリーナ・エメリアンツェーワ(P)

録音:2008年
ロスラヴェッツは初期はショパンの影響を受けたロマンティックな作風からやがてスクリャービンを思わせる濃厚な様式を経た後、独自の無調様式へと至る。ここ収められた作品は30歳代の作品で、既に無調様式になっています。きらきらとゆらめく色彩の移ろいにスクリャービン、印象派、シマノフスキらの影響が感じられます。エメリアンツェーワはH.キーブルツに作曲を師事し自らも作曲を行う現代音楽演奏のスペシャリスト。
NEOS-10904
(2SACD)
ガリーナ・ウストヴォルスカヤ:ピアノ作品全集
12の前奏曲、ソナタ第1番、ソナタ第2番
ソナタ第3番、ソナタ第4番、ソナタ第5番、
ソナタ第6番
ザビーネ・リープナー(P)

録音:2008年
死後3年たつウストヴォルスカヤ(1919-2006)の音楽はこのところとみに関心が集まりつつある。このディスクは彼女のピアノ作品を全て集めてあり、彼女の作風の変遷、音楽思想を知る上でも貴重。彼女の師匠ショスタコーヴィチに「君が私の影響を受けているのでなく、私が君の影響を受けているのだ」と言わせるように独自の無調的様式を持っています。
NEOS-10906
(1SACD)
アルトゥーロ・フエンテス(b.1975):作品集
モジュラー(2009)〜ヴァイオリンとバス・クラリネットのための
先行詞X(2006)〜テナー・サックス、ピアノと打楽器のための
光(2009)〜ヴァイオリンとライヴ・エレクトロニクスのための
パッサテンポ(2009)〜アンサンブルのための
プレクサス(2009)〜テナー・サックスとライヴ・エレクトロニクスのための
フォルマンテス(2008)〜フルート、バス・クラリネットとピアノのための
アンサンブル・アンテグラル

録音:2009年
フエンテスは地元メキシコ・シティで学んだ後、パリのIRCAMで電子音響を学んだ。その後ミラノでドナトーニに師事しポルトガルのムジカ・ヴィヴァ現代音楽祭の第8回エレクトロ・アコースティック作曲コンクールに優勝。以後多くの賞を受賞。作品はアコースティックな楽器のための作品でも電子音響の影響が感じられ、劇的要素を排除した禁欲的な音響の中に独自のユーモアが感じられます。
NEOS-10907
(2SACD)
メシアン:ピアノ独奏曲全集T
「幼な子イエスに注がれる20の眼差し」(1944)
マルクス・ベルハイム(P)

録音:2008年8月
メシアンのピアノ曲全集第1弾!まずメシアンのピアノ曲といったら、この《20の眼差し》にとどめをさすでしょう。それほどの傑作でありトゥランガリラ交響曲と並ぶメシアンの代表作である。特殊な旋法、リズム理論など彼の思想、理論の全てが集約されており、この曲が書かれた1940年代にメシアンの思想、技法は既に完成、完結していたことがわかります。大作のため取り上げられることは多くなかったが、久々の新録音が登場。ベルハイムは2000年の国際メシアン・コンクール優勝後、現代音楽のスペシャリストとして活動しており、そのレパートリーはリーム、クルターク、ライヒと多岐に渡ります。ベルハイムはこれまで現代作品として弾かれてきたこの作品をドビュッシー、スクリャービンの流れのひとつと位置づけ、クラシックとして弾いています。目の覚めるような高音域の輝く光彩から大地が鳴り響くかに思われる低音まで表現のパレットが大きく、さながらピアノによる交響楽といえましょう。
NEOS-10909
イェルク・ヴィトマン(b.1973):ピアノ作品集
悪の華〜ボードレールによるピアノ・ソナタ(1996/1997)
フラグメント・イン・C(2001)
トッカータ(2002)
光の習作III(2002)
11のユモレスク(2007)
ヤン・フィリップ・シュルツェ(P)

録音:2009年12月バイエルン放送スタジオ2
ヴィトマンはミュンヘン出身でヘンツェ、H.ゲッベルス、W.リームらに師事し、今日では中堅世代の中心的存在と目されている作曲家。作品は現代音楽の専門家からエッシェンバッハ、ケント・ナガノらメジャーな音楽家まで広く支持されている。ここに収められたピアノ作品はウェーベルンを思わせる点描的なものから、内部奏法、奏者のアクション(パフォーマンス)まで含む、およそ考えられる現代音楽の諸技法が使われています。その一方、「11 のユモレスク」は森の情景や夢の中の歌など、文学的なタイトルがつけられた幻想的な 11 の小品からなっており、シューマンの性格的小品の一部を引用、デフォルメしたシューマンへのオマージュといえる作品です。
NEOS-10910
サクソフォン協奏曲集
グラズノフ:アルト・サクソフォンと弦楽のための協奏曲(1934)(カデンツァ:ジョン=エドワード・ケリー)*
ニコラ・ルファヌ(b.1947):アルト・サクソフォンと弦楽のための協奏曲(1989)
クシシトフ・マイヤー(b.1943):アルト・サクソフォンと弦楽のための協奏曲(1993)
ジョン=エドワード・ケリー(A.Sax, 指*)
ミヒャ・ハメル(指)
オランダ放送室内PO

録音:2000年ヒルヴェルスム
グラズノフのサックス協奏曲とその編成に合わせて委嘱された現代曲から構成された一枚。サックスのケリーは1958年米国サンフランシスコ出身で1982年にドイツに移住以来、南北アメリカ、ヨーロッパを始め世界的に演奏活動を行っています。またロンドンのキングス・カレッジ、ストックホルム音楽院、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーなどでレクチャーを数多く行っており、日本にもファンを持ちます。グラズノフ以外の2作品は表現主義的な厳しい音楽でベルク、ウェーベルン、チェルハなどに近い雰囲気を持っています。
NEOS-10911
ダニエレ・ロンバルディ(b.1946):フルートのための作品集
庭師の迷宮(2003)〜ハイパー・バス・フルートのための
MIZ迷路(1994)〜フルート、ピッコロ、バス・フルートとライヴ・エレクトロニクスのための*
息(1984)〜フルートとピッコロのための
ロンデルス(1995)〜フルートのための
翼が大気をもたらす(1993)〜フルートのための
グラフォディア 1(1972)〜アルト・フルートのための
グラフォディア 2(1974)〜フルートのための
グラフォディア 3(1975)〜ピッコロのための
渦巻き(1973)〜フルート、バス・フルート、ピッコロのための
ロベルト・ファブリチアーニ(Fl,ピッコロ,アルトFl,バスFl,ハイパー・バスFl)
ダミアーノ・メアッチ(ライヴ・エレクトロニクス)*

録音:2008年6月アレッツォ、イタリア
ダニエレ・ロンバルディはイタリアの作曲家、ピアニストで演奏家としてはイタリア未来派やロシア・アヴァンギャルドの作品の紹介に努めた。作曲家としての代表作は数十台のピアノを使用して、そのモアレ効果を意図した交響曲第 2 番があり、発想の斬新さ、奇矯さはイタリア未来派譲りともいえます。ここに収められた作品はいずれも様々なフルートを駆使したもので、ハイパー・バス・フルートの超低音と独自の倍音を利用した図形楽譜の「庭師の迷宮」、またライヴ・エレクトロニクスを導入した「MIZ 迷路」はフルートを使ってほとんどコンピュータ電子音楽といってもよいほどの多彩な音響を実現、その色彩の変容だけ曲が構成されている。名人ファブリチアーニの多重録音が楽しめます。
NEOS-10912
(1SACD)
ジョルジュ・アペルギス(b.1945):ピアノ作品集
猛烈なスピード(完全版,1997)
基本的な秘密(1998)/
印刷音楽(2001)
若いピアニストのための小品(2004)
「シマタ」〜プリペアード・ピアノのための(1969)
ニコラス・ホッジズ(P)

録音:2008年
ギリシャ生まれで現在はパリを拠点に活動するアペルギスの初期から近作のピアノ曲を収録。彼は前衛劇団の座付き作曲家として活動を始め、以来一貫して前衛的な姿勢を崩さない作曲家として知られています。《猛烈なスピード》では激しい音塊がフォルテで矢継ぎ早に叩きつけられる攻撃的な曲。《基本的な秘密》では一転、寡黙な持続、《印刷音楽》ではサティ風の協和音が不規則なリズムで飛び跳ねます。一見ランダムに思えるリズム構造も、実は綿密に計算されているという、恐るべきインテリジェンスをもった作曲家です。
NEOS-10913(2CD)
エルンスト・ヘルムート・フランマー(b.1949):スーパーヴェルソ(1985-92)〜12 部からなるオルガン連作
CD1)
I.創世記/II.トリオ/III.そして感嘆/ IV.シンフォニーI(ハルベルク・スタディI)/V.ハルベルク・スタディII/ VI.ハルベルク・スタディIII/VII.小オルガンのためのスーパーヴェルゾ/VIII.夜中に
CD2)
IX.色彩音楽/X.トッカータ/XI.ボツェット/XII.シンフォニーII(黙示録/終曲)
クリストフ・マリア・モースマン(Org)
録音:2000 年8 月、第14 大聖堂リーガー・オルガン
エルンスト・ヘルムート・フロンマーはドイツの作曲家。当初、数学、哲学、歴史、音楽学を学び、後に作曲をクラウス・フーバー、ファーニホウらに師事した。この作品はファーニホウ譲りの複雑なテクスチュアに加え意味深なタイトルから、いかにも理屈好きのドイツ人らしい音の哲学書といった趣きの大作。リゲティを思わせる嵐のようなクラスター、オルガンの様々な音色の試みに加え、意外にも背景にはJ.S.バッハのオーラが感じられ聴き応え充分。
NEOS-10916
(1SACD)
ベン=ハイム(1897-1984):「カバラット・シャバット」金曜の夕べの儀式〜カントルとソプラノ,合唱と8楽器のための
頭をあげよ〜ソプラノと8楽器のための
ト調のソナタ〜ヴァイオリン独奏のための
3つの無言歌〜ヴィオラとピアノのための
ダニエル・グロスマン(指)ミュンヘン・ヤコプスプラッツO&cho
C.ミードル(Br)、
V.コンドルッチ(S)、
ズヴィ・ツァイトリン(Vn)
ユリア・レベッカ・アドラー(Va)、
アクセル・グレンメルシュプラッハー(P)

録音:2009年、1972年
ドイツ・ミュンヘンに生まれ、後にイスラエルに移住、ユダヤを題材にした管弦楽曲、室内楽を多数作曲しました。後期ロマン派と中東的な音楽を折衷した極めてエキゾチックな作風ですが、ここで単純にエキゾチックという言葉でひとくくりには出来ないでしょう。いずれも宗教的題材に依っており、敬虔な音楽です。カバラット・シャバットはユダヤ教の儀式を音楽化したもので、平明で美しい旋律に溢れています。
NEOS-10918
(1SACD)
ヒナステラ:「ポポル・ヴー」〜マヤの世界創造
「魔術的アメリカに寄せるカンタータ」〜ドラマティック・ソプラノ,打楽器オーケストラのための
ステファン・アスバリー(指)ケルンRSO
ライアンヌ・デュプワ(S)、
ブガロ=ウィリアムズ・ピアノ・デュオ、
アンサンブルS、ケルン音楽大学打楽器アンサンブル

録音:2007年
ヒナステラといえば「エスタンシア」で知られるラテンのローカルな作曲家という印象しかないとしたらとんでもない勘違いである。確かに彼は民族的な素材でわかり易い作品の作曲した時期もありましたが、実は12音技法や微分音を使う前衛でもあったのです。このディスクは実際とんでもない内容である。《ポポル・ヴー》は1975年から作曲されたものの完成には至りませんでした。完成していた7つの楽章を1989年にスラトキンが初演し、録音も行いました(RCA,廃盤)。このヒナステラ作曲家人生の総決算的作品はトーン・クラスター、音群的書法、各種特殊奏法が取り入れられマヤ民族の宇宙の創造と発展が描き尽くされます。その音楽はストラヴィンスキー、ヴァレーズ、伊福部昭、松村禎三を思わせ、その激しいエネルギーのほとばしりは岡本太郎の「芸術は爆発だ」そのもの。絶叫するブラス・セクション、炸裂するパーカッション!この美しくも狂気に満ちた世界はとても言葉では表せません。もちろんラテン情緒もたっぷりでクイーカの「♪ウ〜ホウ〜ホ」という悩ましげな呻きやポコパカ、ポコパカと楽しげな踊りのリズムも満載。《魔術的アメリカに寄せるカンタータ》もラテンのリズムが大活躍するヴァレーズを思わせる傑作。2012年はマヤ暦で世界が終わる年。それを踏まえた上で《マヤの世界創造》を聴くのもまた一興。
NEOS-10920
無伴奏ヴィオラ作品集
ジョルジュ・アペルギス(b.1945):180度の顔
サルバトーレ・シャリーノ(b.1947):夜の果て
B・A・ツィンマーマン(1918-1970):無伴奏ヴィオラ・ソナタ
サルバトーレ・シャリーノ(b.1947):3つの華やかな夜想曲
ジェラール・グリゼー(1946-1998):プロローグ
アナ・シュピーナ(Va)

録音:2007-2008年,ベルン
アナ・シュピーナは1971年スイス生まれでスイスの現代音楽アンサンブル、ヌーヴェル・アンサンブル・コンタンポランを始めとする複数のグループに所属しこれまで多くの現代作品の初演、紹介してきた。ツィンマーマンの劇的な緊張あふれるソナタ、静謐な美しさを持ったシャリーノの3つの華やかな夜想曲、ヴィオラひとつで色彩豊かな世界を繰り広げるスペクトル楽派のグリゼーのプロローグが聴きもの。
NEOS-10921
フリードリヒ・チェルハ(b.1926):クラリネットを伴った室内楽作品集
5つの小品(2000)〜クラリネット,チェロ,ピアノのための
8つのバガテル(2009)*
クラリネット五重奏曲(2004)#
(1)アルクス・アンサンブル・ウィーン
(2)アンドレアス・シャブラス(Cl)*、
 ヤンナ・ポリツォイデス(P)*
(3)アンドレアス・シャブラス(Cl)#、
フーゴー・ヴォルフQ(弦楽四重奏)#

録音:2011年5月

※全作品世界初録音
2000年以降に書かれたチェルハのクラリネットをメインとする作品を集成。クラリネットのアンドレアス・シャブラスはウィーン国立音楽大学、グラーツ国立音楽大学に学び、現在バイエルン国立管弦楽団の副ソリストを務め、クラシックのみならず20、21世紀の作品の演奏に力を入れています。彼はチェルハのクラリネット協奏曲の世界初演を行い、チェルハから多大な信頼を寄せられている。作品はいずれもベルクを始めとする新ウィーン楽派への深い共感と影響に基づくドラマティックで手堅い手法で書かれています。
NEOS-10926
(5SACD+1CD)
ムジカ・ヴィヴァ・フェスティヴァル2008
(1)シュトックハウゼン:ミクストゥール2003(2003)
(2)K.A.ハルトマン:交響曲《ルーヴル》(1937/38)
(3)アリベルト・ライマン:カントゥス(2006)、
(4)イェルク・ヴィトマン(1973-):アルモニカ(2006)
(5)マティアス・ピンチャー(1971-):エロディアーデ断章(1999)
(6)クセナキス:アンティクトン(1971)、
(7)ジェイムズ・ディロン(1950-):定期便(La Navette)(2001)
(8)ベアト・フラー(1954-):ピアノ協奏曲(2007)、
(9)シェルシ:ウアクスクトゥム
(10)ハヤ・チェルノヴィン(1957-):巡礼(2006/07)
(11)カイヤ・サーリアホ:風の夜想曲(2006)、
(12)リザ・リム(1966-):黄土色の糸(2007)、
(13)レベッカ・ソーンダーズ(1967-):青と灰色(2006)
(14)アドリアーナ・ヘルスキー(1953-):カウントダウン(2007)
(15)エジプトとペルシャの伝統音楽
(1)ルーカス・ヴィス(指)
(2)(9)エミリオ・ポマリコ(指)
(1)(2)(9)バイエルンRSO
(9)バイエルン放送cho
(1)SWR実験スタジオ(音響監督:アンドレ・リシャール)
(3)〜(5)(7)クリストフ・ポッペン(指)ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送PO
(3)イェルグ・ヴィドマン(Cl)
(5)マリソル・モンタルヴォ(S)
(6)(8)ブラッド・ラブマン(指)WDRケルンRSO
(8)ニコラス・ホッジス(P)
(10)ロデリッヒ・クライデ(指)アンサンブル・クラージュ、
ドレスデン聖十字架cho
(11)(12)ニムロット・グエズ(Va)
(11)(12)ヨシュ・マルティン(ライヴ・エレクトロニクス)
(12)シュテファン・シッリ(Ob)
(12)セバスチャン・クリンガー(Vc)
(12)(13)フィリップ・シュトゥベンラウフ(Cb)
(13)フランク・ライネッケ(Cb)
(14)ダニエル・グルーガー(C-T)、
リュディガー・ボーン(指)4人のピアノ奏者、
8人の打楽器奏者&4人のアルフォーン・トランペット奏者
(15)アンサンブル・シェイク・アーマド・アル・トゥニ、
トリオ・チェミラニ

録音:2008年1月・2月、ミュンヘン、ライヴ
1枚目はシュトックハウゼン晩年の大作「ミクストゥール2003」。電子音響と大オーケストラが渾然一体となって奏でる涅槃の音響は天のものか地のものか。2枚目と3枚目はハルトマンの交響曲第6番の原曲で劇的な交響曲《ルーヴル》、古代の神秘的な儀式を想起させるクセナキスの「アンティクトン」など現代音楽の古典にベテランの大作。4枚目・5枚目は現代女性作曲家の新作室内楽を集め6枚目に古代エジプト、ペルシャの伝統音楽を含めた多彩な内容。CD6以外は全てSACD。現代音楽は最優秀音質のCDで!
NEOS-10933
(1SACD)
ブルーノ・マデルナ:管弦楽作品全集Vol.1
管弦楽のためのコンポジツィオーネ第1番
管弦楽のためのコンポジツィオーネ第2番
フランツ・カフカの「審判」のための習作〜語り手,ソプラノ,管弦楽のための
管弦楽のための即興第1番
管弦楽のための即興第2番
アルトゥーロ・タマヨ(指)フランクフルトRSO
ミハエル・クヴァスト(語り)、
クラウディア・バラインスキー(S)

録音:2005/2006年
戦後ヨーロッパの前衛音楽運動になくてはならない存在でありながら53才の若さで亡くなったイタリアの作曲家マデルナの音楽はまだ充分に知られているとはいえません。ノーノ、ベリオらイタリアの作曲家に強い影響を与え、ブーレーズとともに指揮者としても活躍した彼の音楽はセリー技法に基づきながらもドラマティックで色彩的、そして無調ながら大変叙情的な旋律を朗々と歌わせるなど、さすがオペラの国の作曲家と思わせます。管弦楽のための2つのコンポジツィオーネなどにはアルカイックな旋律があふれており、実に美しいもの。
NEOS-10934
(1SACD)
ブルーノ・マデルナ:管弦楽作品全集Vol.2
3楽章のコンポジツィオーネ(1954)
フルート協奏曲(1954)
アリア(1964)〜ソプラノ,フルートと管弦楽のための
次元(ディメンシオーニ)V(1962-1963)〜フルートと管弦楽のための
ディオティマへの石碑(1966)〜管弦楽のための
アルトゥーロ・タマヨ(指)フランクフルトRSO
タデウス・ワットソン(Fl)
C.バラインスキー(S)、
セバスティアン・ヴィッティバー(Fl)
A.ラトカウスカス(Vn)、J.チャブルン(Cl)、
U.ビュシング(バスCl)、J.マクドナルド(Hrn)

録音:2005/2006年
Vol.1が初期から中期にかけての作品ならこちらは中期以降(1960年代)の作品。前アルバムでは旋律的傾向がまだ濃厚だったが、こちらになるとウェーベルンとトータル・セリエリズムの影響が顕著になり、音運びが、ピッ!バリッ!というように点描的になっていますが、色彩感はさらに鋭敏になりぐいぐいと聴かせます。3つの楽章のコンポジションではギターが登場し、イタリア的セレナードのパロディが演奏されほほえましい。現代音楽のスペシャリスト、タマヨ以下渾身の名演!
NEOS-10935
(1SACD)
ブルーノ・マデルナ管弦楽作品全集Vol.3
マデルナ(1920-1973):(1)「放射」(1971)〜女声、フルート、オーボエ、大管弦楽とテープのための
(2)ビオグラマ(1972)〜大管弦楽のための
(3)グランデ・アウロディア(1970)〜フルート、オーボエと管弦楽のための
アルトゥーロ・タマヨ(指)
フランクフルトRSO
(1)キャロル・シドニー・ルイス(Sop)、
(1)(3)タデウス・ワトソン(Fl)、
(1)(3)ミハエル・ジーク(Ob)、
録音:2007年
「放射」は古代ペルシャ、インドの古典文学をテキストにした声とフルート、オーボエ、予め録音されたテープと管弦楽のための大作で、マデルナ芸術の頂点といってもよい作品。死のの前年に作曲された「ビオグラマ」はおそらくはテープ音楽に影響されたであろう、クリスタルのようなきらびやかで変幻自在の音色の変化に、また二重協奏曲「グランデ・アウロディア」では独奏楽器の超絶技巧とオーケストラの目も覚めるような色彩にうっとりとさせられてしまいます。毎度のことながらアルトゥーロ・タマヨ率いるフランクフルトRSOの演奏は完璧。超優秀録音。
NEOS-10936(1SACD)
ブルーノ・マデルナ(1920-1973):管弦楽曲全集Vol.4
クァドリヴィウム(1969)〜4人の打楽器奏者と4群の管弦楽のための
アウラ(1972)〜管弦楽のための#
アマンダ(1966)〜室内管弦楽団のための*
宗教的な庭(1972)〜小管弦楽のための#
アルトゥーロ・タマヨ(指)
hr響(フランクフルト放送響)
コンラート・グラーフ,アンドレアス・ヘッ
プ,ブルクハルト・ロッゲンブルック,アンド
レアス・ベートガー(以上Perc)
アレヤンドロ・ルトカウスカス(Vn)*
録音:2007年1月、2007年8月#、2006年12月*
53歳の若さで急逝したイタリアの作曲家マデルナの偉業を管弦楽作品でたどるこのシリーズも第4弾。そのきらきらと輝く星々のように鮮やかな色彩感と意表をつく展開、圧倒的なダイナミズムは現代音楽ファンならずとも思わず耳を傾けてしまうサウンドそのものの魅力にあふれており、オーディオ・マニアをも唸らせてしまう大迫力です。「4人の打楽器奏者と4群のオーケストラのためのクァドリヴィウム」は4人の打楽器ソロの対話が徐々にオーケストラにまで波及し最後は両者とも音の渦に巻き込まれてしまう神話的神々しささえ感じさせるマデルナ畢生の大作。シュトックハウゼンの「3群のオーケストラのためのグルッペン」よりも更に巨大な編成と構成により、その美しさに言葉を失います。そして「アウラ」の切れ味の鋭いナイフを思わせるクールで冷たいエロス(?)、また「宗教的な庭」のクリスタルのように輝いては超新星のように爆発しまた再生成する音群など、鮮烈で時に凄惨なまでの美しさを持った音楽、それがブルーノ・マデルナの真骨頂でしょう。ぜひこの機会にお求め下さい。SACDにより音質も超優秀。複雑なスコアが細部まで手に取るようにわかります。
NEOS-10940
(1SACD)
マティアス・アルター(b.1964):無伴奏作品集1993-2007
ソロ2007《対話》(2007)
ソロ2002(2002)/声(1995)
ソロ1993(1993/2009)
カデンツァ(2005)
3つのピアノの小品(1999)
カンタンド(歌)(2006)
ムジカ(2000)/ソロ2001(2001)
ソロ2006《カンタンド-レチタンド(暗誦)》(2006)
V.ブラゴイェヴィッチ(アコーディオン)
パトリシア・コパチンスカヤ(Vn)
O.ダーベレイ(Hrn)
セリーネ・エレーロ(リコーダー)
トビアス・モスター(Vc)、
クリスティーネ・スティッゼ(Pf)
シルヴィア・ノッパー(S)
ボリス・プレヴィシッチ(fl)

録音:2009年3月チューリヒ
アルターはバーゼル室内Oに所属するオーボエ奏者であり、作曲とオーボエをハインツ・ホリガーに師事しました。これらの作品はオーケストラの仲間を想定して書かれた。難易度の高いヴィルトゥオーゾ性、特殊奏法によって作られる特異な音響が巧みに構成されていまする。リコーダー・ソロの為のソロ1993における呪術的でデモーニッシュな魅力は現代の魔笛というに相応しい。また人気のヴァイオリニスト、コパチンスカヤが参加している点も注目。
NEOS-10945
シルベストレ・レブエルタス(1899-1940):アンサンブル作品集
カミナンド(1937)〜器楽アンサンブル版
ラジオ向きの八重奏曲(1933)
プラーノス(1934)〜大アンサンブルのための
真面目な小品第1番&第2番(1940) 〜管楽アンサンブルのための
トッカータ(1933)〜ピッコロ,3つのクラリネット,ホルン,トランペット,ティンパニとヴァイオリンのための
3つのソネット(1938)〜語りと管楽アンサンブル,ピアノと打楽器のための
「あなたが考える理由がわかりません」(1937)〜バリトンとアンサンブルのための
フェデリコ・ガルシア・ロルカへの讃歌(1936)〜大アンサンブルのための
センセマヤ(1937)〜室内アンサンブルのための
ローランド・クルティヒ(指)
アンサンブルKNM ベルリン
ガブリエル・ウルティア(Br/語り)

録音:2008年
キシコの作曲家兼ヴァイオリニスト、レブエルタスの没後 75 年を記念したアルバム。ガルシア・ロルカへの讃歌、センセマヤなど彼の主要作品も収録され、初めてレブエルタスを聴く人にもお薦め。メキシコ先住民の音楽や当時の世俗音楽、街の喧騒をも複調、多調、ポリリズムを駆使して取り込みラテンの血が爆発する色彩豊かで生命力に満ちたすばらしい音楽。死後70 年余りを経て西洋前衛派が衰退した今、あらためてレブエルタスが注目されています。アンサンブルKNM ベルリンの演奏はレブエルタスの作品の先見性、実験性に光をあて、さながらブーレーズが演奏するストラヴィンスキーを思わせる切れ味の鋭いアンサンブルを聴かせます。

NEOS-11001(4CD)
アロイス・ハーバ(1893-1973):弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第1番Op.4(1919)
弦楽四重奏曲第6番《四分音による組曲》Op.70(1950)
弦楽四重奏曲第9番Op.79(1952)
弦楽四重奏曲第15番Op.95(1964)
弦楽四重奏曲第16番《五分音による》Op.98(1967)
シュプレヒシュティンメと弦楽四重奏のための日記帳Op.101(1970)*
弦楽四重奏曲第7番Op.73(1950/51)
弦楽四重奏曲第8番Op.76(1951)
弦楽四重奏曲第2番《四分音による》Op.7(1920)
弦楽四重奏曲第13番Op.92(1961)
弦楽四重奏曲第3番Op.12(1922)
弦楽四重奏曲第14番《四分音による》Op.94(1963)
弦楽四重奏のための6つのコンポジション《六分音による》Op.37(ヨハ
ネス・コチュニーによる弦楽四重奏版)
弦楽四重奏曲第10番《六分音による》Op.80(1952)
弦楽四重奏曲第11番《六分音による》Op.87(1958)
弦楽四重奏曲第12番《四分音による》Op.90(1959/60)
弦楽四重奏曲第4番《四分音による》Op.14(1922)
弦楽四重奏曲第5番《六分音による》Op.15(1923)
ハーバQ【シャ・カツォウリス(Vn),ホヴァネス・モカツィアン(Vn),ペーター・ゼリエンカ(Va),アーノルド・イルグ(Vc)】
シグネ・フォン・オステン(語り)*

録音:2003年7月、9月11月、2006年2月、hrゼンデザール、フランクフルト
ヴィシネグラツキーと並び微分音音楽のパイオニアとして知られるハーバの弦楽四重奏曲全集の新録音。これまで全集はシュターミッツ四重奏団盤(Bayer)が出ていた。チェコ出身のハーバはプラハ音楽院で学んだ後、ウィーンでシュレーカーに師事、当初はヤナーチェクやドビュッシーもしくは後期ロマン派の影響を受けた作品を書いていたが 1920 年の弦楽四重奏曲第 2 番で初めて微分音(四分音)を導入。以後、微分音システムの研究、楽器の製作、教育を進めるとともに多くの微分音による作品を作曲した。彼の微分音音楽は民族音楽への関心から発展したものだが第15、16 番、語りを伴うOp.101 ではバルトーク、表現主義との親和性が見られる。演奏のハーバ四重奏団は1946 年に結成された団体だが、この録音は1984 年に再結成された新メンバーによるものである。ハーバ特有の微分音程はもちろん、切れのよいリズム感がポップで心地よく、ハーバおよび微分音楽演奏の新しいスタンダードと言えましょう。
NEOS-11006(1SACD)
シュルホフ:弦楽四重奏曲第1番(1924)
シベリウス:弦楽四重奏曲ニ短調「親しき声」Op.56(1909)
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」(1923)
ヘンシェルQ
【クリストフ・ヘンシェル(Vn)、
マルクス・ヘンシェル(Vn)、
モニカ・ヘンシェル(Va)、
マティアス・バイヤー=カルツホイ(Vc)】

録音:2008年12月
1994年に結成されたヘンシェル四重奏団は、様々なコンクールで入賞は果たした後国際的な舞台で活動しています。メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲全集(ARTE NOVA)のCDはベスト・セラーとなった。当NEOSレーベルではブルッフから現代音楽まで個性的なラインナップが発売になっています。 本CDは19世紀後半にこの世に生を受けた作曲家の20世紀初頭に書かれた三人三様の弦楽四重奏曲を取り上げています。シベリウス、ヤナーチェクは既によく知られた傑作だが、シュルホフ作品は激動する20世紀前半の音楽の諸傾向をすべて吸収・消化したアイデアと霊感あふれる傑作で20世紀後半に現れたワールド・ミュージックとミニマル・ミュージックの影響を感じさせるいくつかの作品を思い出させる興味深い作品。いずれも精緻極まる演奏で一気に聴かせます。
NEOS-11008(2CD)
ミェチスワフ・ワインベルク(1919-1996):無伴奏ヴィオラ・ソナタ全集
 クラリネット・ソナタ(1945)〜ヴィオラ版
フョードル・ドルジーニン(1932-2007):無伴奏ヴィオラ・ソナタ(1959)
ワインベルク:無伴奏ヴィオラのためのソナタ第1番〜第4番
ユリア・レベッカ・アドラー(Va)、
ヤッシャ・ネムソフ(P)

録音:2008-09年
2009年が生誕90年のせいか、このところワインベルク復権の兆しあり。先ごろもNorthern Flowersから管弦楽作品のリリースがあったばかりだが、ここに来て、ヴィオラ作品がまとまって出ました。既にネット上ではワインベルクが大いに語られマニアの間ではそのCDが傾聴されているようです。彼はポーランド生まれのユダヤ人でソ連で活躍したがユダヤ人ゆえ、かの国でも苦労を余儀なくされました。親交が深かったショスタコーヴィチの影響に加え、ヘブライ的な音階も多用するため中東的な色合いも多数。無伴奏ヴィオラのためのソナタは悲しくも美しい旋律に溢れています。ショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタの初演者ドルジーニンの作品も注目。ユリア・レベッカ・アドラーはユーリ・バシュメットに師事、ヨーロッパの主要なコンクールで優勝し今後の活躍が期待されている新星。
NEOS-11011
ラディスラフ・クービック(b.1946):(1)シンフォニエッタ第1番(1998)〜19楽器のための
(2)ピアノ協奏曲第3番「ボフスラフ・マルティヌーの追憶に」(2010)
(3)シンフォニエッタ第3番「ゴング」(2008)〜メゾ・ソプラノ又はアルト、混声合唱、管弦楽とエレクトロニクスのための
(1)ヤクブ・フルシャ(指)アンサンブル21
(2)リード・ゲインズフォード(P)、
 アレクサンデル・ヒメネス(指)
 ブルノ・フィルハーモニック
(3)ヤドヴィガ・ラッペ(MS)、キューン混声cho、
 ヤン・クチェラ(指)プラハRSO

録音:2005-2010年

※全作世界初録音
本CDが当レーベル2枚目となるクービック作品集。ピアノ協奏曲第3番「ボフスラフ・マルティヌーの追憶へ」はマルティヌー没後50周年のコンサートのために作曲され、マルティヌーの様々な管弦楽曲(ピアノ協奏曲弟4、同第5番、交響曲第6番など)が引用されます。シンフォニエッタ第3番「ゴング」はリルケの同名の詩「ゴング」と「オルフェウスに捧げるソネット」をテキストにした歌つきの作品。クビークは戦後世代ながらいわゆる前衛とは異なり、ショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキーを思わせるダイナミズムとエンターテイメント性を備えておりどれも楽しめます。
NEOS-11013
ジェルジ・リゲティ:協奏曲集
(1)チェロ協奏曲(1966)
(2)グラン・マカーブルの秘密(1991)〜トランペット独奏と室内オーケストラのための(エルガー・ハワース編)
(3)ピアノ協奏曲(1985-1988)
(1)ニコラス・アルトシュテット(Vc)、
(2)マルコ・ブラーウ(Tp)、
(3)アルベルト・ロサード(P)
 ファビアン・パニセッロ(指)
 プルーラル・アンサンブル

録音:(1)2011年、(2)2009年、(3)2005年
リゲティの代表的な2 つの協奏曲ほかを新進気鋭の若手演奏家の演奏で聴く最新録音。 チェロ協奏曲はリゲティの名を一躍有名にした「アトモスフェール」と音群作法の総決算ともいうべき傑作「ロンターノ」の間に書かれた音響とメロディの波が去来する 20 世紀を代表するチェロ協奏曲。「グラン・マカーブルの秘密」はリゲティ唯一のオペラ「グラン・マカーブル」第2 幕3 場で秘密警察長官ゲポポ(コロラトゥーラ・ソプラノ)が暗号で迫りくる脅威を告げる、声楽パートとは思えないアクロバティックなアリアを3つ繋げたものでトランペットで演奏してもよいことになっている部分の抜粋。ピアノ協奏曲は60 年代の音群作法から抜け出して複雑なポリリズムを駆使したリゲティ後期の代表作。独奏者はいずれも 30〜40 代の若手・中堅で迸るエネルギーがリゲティ芸術に新たな生命を吹き込みます。
NEOS-11017
マンフレート・トロヤーン(b.1949):弦楽四重奏曲第3番(1983)
《アンティゴネ》断章〜6つの小品(1988)
不眠症の歌III〜《愛の手紙》より第6番(2007)
弦楽四重奏曲第4番(2009)
ヘンシェルQ
【クリストフ・ヘンシェル(Vn)、マルクス・ヘンシェル(Vn)、モニカ・ヘンシェル(Va)、マティアス・バイヤー=カルツホイ(Vc)】

録音:2009年(世界初録音)
人気のヘンシェル四重奏団が硬派な現代音楽に挑む。ドイツの作曲家トロヤーンはヨーロッパの主要な作曲コンクールに優勝し、これまでに5曲の交響曲、オペラ、多数の室内楽を発表しています。作風は表現主義的な激しい表出力を持つものですが、ヨーロッパ前衛音楽の諸傾向を柔軟に取り込みつつ、時にリリカルな響きや.情的な旋律すら浮かび上がる、新ロマン主義的な傾向も併せ持ちます。
NEOS-11018
ダブル・ベースのための音楽
ジャチント・シェルシ(1905-1988):夜(1972)
イサン・ユン(1917-1995):アキのためにT(1981)
イサン・ユン:アキのためにU(1981)
クセナキス(1922-2001):テラプス(1976)
マンフレート・シュターンケ(b1951):ストリート・ミュージックV(1995)
ヘンツェ(b.1926):1207年8月9日S.ビアジオ(1977)
ベント・ロレンツェン(b.1935):深く(1993)
フランク・ライネッケ(Cb)

録音:2004-06年
フランク・ライネッケは1960年ハンブルク出身。バイエルン放送響の奏者を勤める傍ら、室内楽、ソロなど精力的に活動している。とりわけ現代作品の紹介、初演に意欲を燃やし、多くの作曲家が彼のために作品を書いています。メリスマティックな旋律(?)にどこかコダーイ?を感じさせるシェルシ作品、ユーモラスなユン作品、そして圧巻はエネルギッシュな音が渦巻くクセナキス作品で、その傍若無人のパワー(とライネッケの超絶技巧)に圧倒されます。
NEOS-11020(1SACD)
ゲオルク・カッツァー(b.1935):弦楽四重奏曲第1番(1965)
弦楽四重奏曲第3番(1987)
弦楽四重奏曲第4番《壊れやすい時間》(2004)
ソナーQ
【ズザンネ・ツァップ(Vn)、キルステン・ハームス(Vn)、ニコラウス・シュリエルフ(Va)、コジマ・ゲルハルト(Vc)】

録音:2009年
カッツァーは現ポーランドとチェコの間にあるシレジアに生まれ、戦後は東ベルリン、チェコで音楽を学びました。電q音楽、マルチ・メディアにも関心を寄せ、その成果は多くのオペラ、交響楽に反映されています。このCDは若い頃から最近までの作品が収録され、瘴曹ォの第1番では表現主義的、第3番では音色へのこだわりが重汲ウれ、第4番では特殊奏法を交えたさらに自由な音響実験が行われています。
NEOS-11023
(1SACD)
マルティーノ・トラヴェルサ(b.1960):作品集
(1)エコーの残り(2004)〜7楽器のための/
(2)白い広場、白い背景の上に(2000)〜バス・クラリネットのための
(3)四重奏曲第2番(2007)〜弦楽四重奏のための
(4)無伴奏ヴィオラのための四重奏曲(2007)〜ヴィオラとテープ
(5)マンハッタン橋午前4時30分(2008)
(6)白く、しかし過ぎずに(1995-96)〜バス・フルートとテープのための
(7)呼吸の後に(2003)〜フルートのための
(1)(5)マルコ・アンギス(指)アンサンブル・アルゴリツモ
(2)R.ゴッタルディ(Cl)
(3)アルディティQ
(4)ガース・ノックス(Va)
(6)(7)マリオ・カローリ((6)バスFl、(7)Fl)

録音:2008年
マルティーノ・トラヴェルサはイタリアの作曲家で作曲、ジャズ、電子音楽を学んだ後、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で研鑽を積んだ。1987年から89年までルイジ・ノーノに師事し影響を受けた。限られた素材をもとに静寂な音を作り出す作法は典型的なポスト・セリエリズムといえましょう。
NEOS-11025
イスラエルのピアノ音楽
ヨセフ・タル(1910-2008):ムソルグスキーの主題による変奏曲「死者の言葉による死者との対話」(1945)
 エッセイII(1988)
ツヴィ・アヴニ(b.1927):ピアノ・ソナタ第 2番「墓碑銘」(1979)
 5つのピアノ小品「わが日記より」(2001)
ギル・ショハット(b.1973):絵画に基づく 3 つの即興(1989)
 サロメの接吻(1993)
ハイトラン・ホルトマン(P)

録音:2009年10月
ヨセフ・タルは現ポーランド領プニェヴィに生まれ、後にベルリンへ移りヒンデミットらに作曲を師事した。多作で、残された作品の中には電子音楽も含まれます。《死者の言葉による死者との対話》はムソルグスキーの「展覧会の絵」の中の「カタコンベ」の次に来るプロムナードのタイトルで、それを主題とした自由な変奏曲。ツヴィ・アヴニはドイツ・ザールブリュッケン出身で作曲をベン・ハイムに師事、エドガー・ヴァレーズの推薦でアメリカのコロンビア・プリンストン電子音楽研究センターで研鑽を積みまし。モード、自由な無調から民族的な素材までを自在に扱った独自の宇宙を感じさせる音楽。指揮者としても活動するギル・ショハットは新印象主義とでも呼ぶべき、官能的な色彩を備えており、《サロメの接吻》ではドビュッシーや後期ロマン派からの影響が顕著です。
NEOS-11026
ベルント・アロイス・ツィンマーマン(1918-70):ピアノ作品全集
エクステンポラーレ〜5 つの小品(1939-46)
3 つの初期のピアノ曲(1940)
カプリチオ〜民謡の主題による即興(1946)
手引書I(1946)/手引書II(1952)
手引き書付録
構成〜8 つの小品(1956)
アンドレアス・スコウラス(P)

録音:2009年6月
歌劇「兵士たち」で知られる B.A.ツィンマーマンの全ピアノ作品を収録。ツィンマーマンはレイボヴィッツに12 音技法を学びながらも少し後の世代であるシュトックハウゼンをはじめとする前衛楽派とは明らかに一線を画し、どの派閥にも属さない独自の世界を確立したことで知られる。セリーと過去の音楽様式との折衷、あるいはその引用は今でこそ普通であるが、前衛の嵐が吹き荒れた 1950-60 年代は前衛楽派から嘲笑の的となり、作曲家は苦悩の末、悲劇的なピストル自殺を遂げた。しかし彼の死後、前衛音楽が停滞し始めた70 年代より急速に彼の音楽の評価は高まり、今日では彼の音楽の先進性、複雑で他に類をみない豊かな世界が広い世代から注目されている。ピアノ曲は拡大された調性、自由な無調により霊感のほとばしるまま豊かな幻想が拡がる。繊細さとドラマ性を兼ね備えた音楽は時に印象派やショスタコーヴィチさえ想起させる。
NEOS-11028
細川俊夫:独奏楽器のための協奏曲集Vol.2
チェロ協奏曲〜武満徹の追憶に(1997)
旅VII(2005)〜トランペット,弦,打楽器のための
メタモルフォシス(2000)〜クラリネットと弦・打楽器のための
ロベルト・HP・プラッツ(指)
ルクセンブルクPO
ロハン・デ・サラム(Vc)、
ジェローエン・ベルヴェルツ(Tp)、
オリヴィエ・ダルテヴェル(Cl)

録音:2010年1月
細川の「独奏楽器のための協奏曲集Vol.1」(NEOS10716)に続く最新盤。作品は前回より引き続き、ほぼ作曲年代順に選曲、配列されており、作曲者の思索、心境、作風の変遷を辿ることが出来ます。前回は1980年代の終わりから1990年代後半までのほぼ10年間、そして今回は1990年代後半から2000年代半ばまでの作品を収録。いずれも息の長い旋律とそこから派生し拡がってゆくモノクロームな世界は日本の書を思わせ、細川の面目躍如。もとアルディッティ四重奏団のチェリスト、ロハン・デ・サラムの独奏による入魂のチェロ協奏曲はこのシリーズの中でも圧巻。
NEOS-11031
(1SACD)
ニッコロ・カスティリオーニ(1932-1996):アルティソナンツァ(1990-92)
オラトリオ「イソップ物語」(1979)
エミリオ・ポマリコ(指)
WDRケルンRSO、
WDRケルン放送cho

録音:2007-2008年
ニッコロ・カスティリオーニはミラノ出身で戦後前衛音楽の影響を受けた後、独自の色彩的で幻想的な世界を作り上げた。「アルティソナンツァ」は冒頭の高音の持続によるキラキラした色彩は例えようもなく美しく、鳥の鳴き声のようなモティーフ(メシアンを思わせる)もメルヘンチックで楽しい。オラトリオ「イソップ物語」はまさにメルヘンそのもの。しかし安易な新ロマン蜍`的方向には流れず現代音楽の様々な書法を取りながら神秘的で不可思議な世界を展開しています。
NEOS-11032
(1SACD)
W.リーム(b.1952):シュリフト・ウム・シュリフト〜2台ピアノと2人の打楽器奏者のための(1993/2007)
バルトーク:2台のピアノと打楽器のためのソナタ(1937)
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ、
F.シンドルベック&ヤン・シュリヒテ(Perc)

録音:2008/2009年
2台ピアノと打楽器という編成での古典的傑作、バルトークのソナタに呼応する形で作曲されたリームの《シュリフト・ウム・シュリフト(フォントにフォント)》はバルトークとは全く対照的な作風。フォントにフォントというタイトル通り、楽器間で点描的な音がやりとりされる静謐な作品。
NEOS-11033
(1SACD)
ジェルジ・クルターク(b.1926):弦楽四重奏のための作品全集
「アリオーソ」ヴァルター・レヴィン85才へのオマージュ〜アルバン・ベルクの様ョによる-木製の弱音器で(2009)
6つの楽興の時Op.44(2005)*
ヤコブ・オブレヒトへのオマージュ(2004/2005)
オフィチウム・ブレーヴ〜A.セルヴァンスキの追憶に(1988/89)
「彼方からV」(1999)
M.アンドラーシュへのオマージュ〜12のミクロリュード(1977/78)
「彼方からIII」(1991)
弦楽四重奏曲Op.1(1959)
「アリオーソ」ヴァルター・レヴィン85才へのオマージュ〜アルバン・ベルクの様ョによる-金属製の弱音器で(2009)
アテナl重奏団
【S.フィエルゼン(Vn)、M.ビーデルビック(Vn)、M.ゲッティング(Va;*以外)、H.クライン(Va;*のみ)、K.ボーゲンスベルガー(Vc)】

録音:2008-2010年
30代の初期作品から最近の作品まで弦楽四重奏でクルタークの創作の軌跡をたどるアルバム。バルトーク、ウェーベルンの影響を受けつつ独自の緊張感溢れる世界を築いたクルタークの作風の変遷を俶・できる。ラサールl重奏団のヴァルター・レヴィンに捧げられた最新作の《アリオーソ》は2つのヴァージョンを収録。
NEOS-11035
コンスタンティア・グルズィ(b.1962):作品集
(1)イラティキ・ポリシ(修道士の詩)(2007/2009)
(2)火炎Op.44(2009)
(3)南風〜物語TOp.43(2009)
(4)サッフォーの歌〜クルタークへのオマージュOp.12(1995/2009)
(5)南風〜物語UOp.43(2009)
(6)化合物Op.32(2007/2009)
(7)カスタリアOp.35(2008/2009)
コンスタンティア・グルズィ((1)(7)指揮、(4)(6)Pf)
(1)(7)アポロン・ミュサゲートQ
(1)(2)(4)(6)ヴァシリス・アグロコスタス(ビザンチン詩篇朗唱)、
(1)-(3)(5)-(7)ミカリス・コレバス(タルフー、サズ、ネイ)
(1)(2)C.エルゼッサー(P)

録音:2009年

※全曲世界初録音
コンスタンティア・グルズィは1962年ギリシャ生まれの作曲家。作曲のみならず指揮、教育、コンサート・プロデュースなど多方面に渡って活動している。また2009年にベルリン・ドイツ・オペラのために楽譜が断片しか残されていないハイドンの歌劇《フィレモンとバチウス》の補作・校訂も行っている。彼女の音楽はギリシャ正教の伝統的な朗唱や民族音楽と現代音楽の語法を対立させるのではなく、むしろそれら双方を生かすように作られており、新しいタイプのワールド・ミュージックのように聴こえる。ビザンチン聖歌の神秘的でメリスマティックな朗唱に斬新な響きがつけ加えられ、濃厚な香りと麻薬のような魅力を放つ。(3)(5)はペルシャの葦笛「ネイ」の独奏曲。他にもヴァイオリン系の民族楽器「タルフー」や、ギター系の民族楽器「サズ」が使用されています。
NEOS-11036
マーンコップ・エディション1
クラウス=シュテッフェン・マーンコップ(b.1962):作品集
ザ・トリステロ・システム(2002)〜アンサンブルのための
クーリエ(急便)の悲劇(2001)〜無伴奏チェロのための
W.A.S.T.E(2001/02)〜Obとライヴ・エレクトロニクスのための
D.E.A.T.H(2001/02)〜8トラック・テープのための
ジェームズ・エーヴリー(指)
アンサンブル・サープラス
フランクリン・コックス(Vc)、
ペーター・ヴィール(Ob)、
SWRエクスペリメンタル・スタジオ

録音:2003-2010年
マーンコップ(b.1962)はドイツの中堅作曲家で作曲をブライアン・ファーニホー、クラウス・フーバーに師事。そうした経歴からも想像できるように、彼の音楽はノイズ、様々な特殊奏法が目まぐるしく去来する複雑怪奇な世界が展開します。「クーリエ(急便)の悲劇〜無伴奏チェロのための」は名の通り(?)超絶技巧が凄まじいスピードで奏される、演奏者泣かせの作品。
NEOS-11041
シューマン変容とピアノ・ソナタ〜ヘルマン・ケラー(b.1945):作品集
(1)胚葉〜「シューマン変容」〜ピアノのための(2001)
(2)「シューマン変容」〜ヴァイオリンとピアノのための(1996)
(3)ピアノ・ソナタ第2番(2001)
(4)ピアノ・ソナタ第3番(2008)
(1)(2)(4)ヘルマン・ケラー(P)、
(2)A.メッサーシュミット(Vn)、
(3)トマス・ベーヒリ(P)

録音:2005-09年
ヘルマン・ケラーは1945年ドイツ生まれの作曲家、即興演奏家で、ジャズ・ベーシストとして活動したこともある。ハインツ・ホリガー、ヴィンコ・グロボカール、インゴ・メッツマッヒャーらとともに現代音楽アンサンブルを度々組んでいる。この作品集はタイトル通り、今年生誕200年を迎えたロベルト・シューマンの作品を素材にした一種のパラフレーズ。ピアノの内部奏法、クラスターありと殆ど原型を留めないほど素材はデフォルメされるが時折、もとの素材がよみがえりそのアンバランス感に独自のシュール・レアリスティックな詩学が聴き取れる。ピアノ・ソナタ第3番は2台の片方を四分音下に調律を変え、2台のピアノを独りで弾く作品で、めまいのするような幻想的な雰囲気を作り出します。
NEOS-11043
ジョン・ケージ:ONE〜ピアノのための(1987)
ONE2(1の2乗)〜1-4台のピアノのための(1989)
ONE.(1の5乗)〜ピアノのための(1990)
ザビーネ・リープナー(P)

録音:2009年
ASLSPとほぼ同時期に作曲されたケージ晩年の作品。ナンバー・ピースと呼ばれるシリーズの最初の作品。ONEはソロを意味する。ピアノの単音、和音、内部奏法が間をおいてぽつりぽつりと連なってゆく静謐で美しいピアノ作品。
NEOS-11044
ペーター・ルジツカ(b.1948):ピアノ作品集
5つの情景(2009)
パレルゴン〜ヘルダーリンの6つのスケッチ(2006/2007)
前奏曲集(全6曲)
「時間の内部摘出」〜3つの夜想曲(1969)
補償〜ピアノのための回想(1966/2009)
ゾフィ=マユコ・フェッター(P)

録音:2009年12月
ルジツカは現代ドイツ作曲界の重鎮的存在。ヘンツェ、ハンス・オッテに作曲を師事した彼は堅実でアカデミックな様式を保ちつつ色彩的な音楽を作りあげる。激しい音の塊やすばやいパッセージなど正統的な前衛音楽様式といえる。ピアノを弾くフェッターは日本でも度々リサイタルを開き、絶賛されているドイツの若手ピアニスト。大阪万博にシュトックハウゼンのアンサンブルで来日した父と当時通訳にあたった日本人を母に持ち、マユコ自身も後にシュトックハウゼンの演奏に関わっている。レパートリーは現代曲にとどまらず、ショパン、モーツァルトなども得意としザルツブルク音楽祭にも出演していま,す。
NEOS-11046
ミヒャエル・クヴェル(Michael Quell,b.1960):作品集
(1)エクスターレ(Fl,Ob,vn,Va,Vc)
(2)時と色彩I(Fl,Gtr)
(3)弦楽三重奏曲「覆われた秘密の世界の音」
(4)異方性-[4][集計]-結論(Pf)
(5)アクロノン(アコーディオン,Gtr)
(6)アナモルフォシスII[ポリフォモルフィア]ヴァージョン・A(様々な空間星座のアンサンブルのための)
アリステア・ザルドゥア(指)
アンサンブル・アヴァンチュール(Fl, Ob, Cl, Perc, Pf, Vn, Va, Vc, G, アコーディオン)

録音:2009年
クエルは1960年生まれのドイツの作曲家。作曲をハンス=ウルリッヒ・エンゲルマンに学びました。フランクフルト芸術賞、ベルリン国際作曲賞などヨーロッパの多くの作曲賞を受賞している。作風はラッヘンマンの影響が色濃く、特殊奏法を駆使した緊張度の高い音楽で錯乱したようなカオスと静けさのコントラストが印象的。
NEOS-11047
メキシコの現代音楽
(1)ガブリエラ・オルティス(b.1964):トリフォリウム(2005)(ピアノ三重奏)
(2)アルトゥーロ・フエンテス(b.1975):ロワイン(2009)
〜ヴィオラと予め録音されたCDのための
(3)アレハンドロ・カスタニョス(b.1978):交差点(2009)
〜ヴァイオリン、アルト・サックス、打楽器とエレクトロニクスのための(2009)
(4)ジョルジーナ・デルベス・ロケ(b.1968):これ以上悲惨な(2009)
〜ヴァイオリン、チェロ、テナー・サックスと打楽器のための
(5)フアン・ホセ・バルセナス(b.1982):ウン・レンコル・ヴィヴォ(2008)
〜エレクトリックVn、Vc、テナーSax、打楽器とエレクトロニクスのための
(6)アレイダ・モレノ(b.1982):夜の音楽(2009)〜エレクトリック・ヴァイオリン、アルト・サックス、ピアノ、打楽器、予め録音されたCDとライヴ・エレクトロニクスのための
アンサンブル・アンテグラル、
ヘンリー・ヴェガ(ライヴ・エレクトロニクス)

録音:2009年
メキシコの若い世代の作曲家の作品を収録。作曲家の殆どが地元で学んだ後、ヨーロッパに留学しヨーロッパの前衛技法を学んでいる。オルティスはストラヴィンスキーをポップな語法に組み替えた上で新しい音響を取り込んでゆく秀作。そのほかの作品は楽器の新しい奏法が作る特殊な音響に電子音響が絡み、アコースティックとも電子とも分かちがたい新たなアンサンブル作品を生み出している。1970年代以降の出身の作曲家にこの傾向が強い。その中でもバルセナスの《ウン・レンコル・ヴィヴォ》はエリオット・シャープらのアヴァン・ポップのような都市の落書きを思わせるノイズ・ミュージックで際立った面白さがあります。
NEOS-11051
(1SACD)
ドナウエッシンゲン音楽祭2009ライヴVol.1
シャリーノ(b.1947):叫びの夜の書(2009)*
ベアト・フラー(b.1954):アポン(2009)
〜管弦楽と話し声のための#
ジミー・ロペス(b.1978):夢魔V(2009)+
ベアト・フラー(指)SWRバーデン=バーデン・フライブルクSO*#
マリオ・カローリ(Fl)*、
カール・ロスマン(Cl)+、
D.ロスリュスト(Perc)+、
SWRエクスペリメンタルスタジオ

録音:2009年10月ライヴ
2009年ドナウエッシンゲン音楽祭ライヴ。今回の呼び物は30分に及ぶシャリーノの新作《叫びの夜の書》。ほぼ全編をppで通し、フルートのむら息、特殊奏法がオーケストラを奇妙なやり取りを繰り広げ、さながら日本の書を思わせる空間を作る。フラーの《アポン》はオーストリアの劇作家H.クラウスの作品をテキストとするもので、ブーレーズを思わせる鮮やかな音響が魅力。ジミー・ロペスの《夢魔》はポウル・ウィリアムスの詩に基づくアイデア満載の佳作。
NEOS-11052
(1SACD)
ドナウエッシンゲン音楽祭2009ライヴVol.2
フランク・ベドロシアン(b.1971):スウィング(2009)*
ラファエル・チェンド(b.1975):闇への導(黙示録の3つのテキストによる)(2009)#
クリストファー・トレビュー・ムーア(b.1976):奇妙な誘惑者(2009)+
ジョルジュ=エリー・オクトール(指)イクトゥス・アンサンブル*#
IRCAM(電子音響)#、
アレクサンドル・フォルティエ(サウンド・ディレクター)#
ソロイスツ・サウンドファブリーク+、
SWRエクスペリメンタルスタジオ

録音:2009年10月ライヴ
70年代生まれの若手作曲家の作品集。いずれも器楽アンサンブルとライヴ・エレクトロニクスのために書かれている。ベドロシアンはパリ出身でグリゼイ、ストロッパ、マヌリ、ミュライユ、ラッヘンマンに師事しスペクトル技法とラッヘンマンの特殊音響を融合した作風。チェンドはマヌリ、ファーニホウに師事しIRCAMで研鑽を積んだ。器楽の特殊奏法に電子音響が絡む目も眩む色彩の変化が聴きもの。ムーアはスタンフォード大学でファーニホウに師事。複雑極まる音響の渦。
NEOS-11053
(1SACD)
ドナウエッシンゲン音楽祭2009ライヴVol.3
マノス・ツァンガリス(b.1956):《バチェバ、歴史を食らえ!》〜俳優、歌手、合唱、管弦楽とライヴ・エレクトロニクスのためのラジオ演劇(2008/2009)
シルヴァイン・カンブルラン(指&俳優)、
デニス・コンテ(指)、
SWRバーデンバーデン・フライブルクSO、
SWRヴォーカル・アンサンブル、
シモン・シュトックハウゼン(電子音響監督)、
アルブレヒト・レウ(サウンド・スーパービジョン)他
ヨハンナ・ヴィンケル(S)、
エルヴィラ・ビル(A)、
ジュリアン・ポッジャー(T)、
アンドレアス・ヴォルフ(Br)、
クリストフ・グルント(Org)、
ケイト・ストリング(俳優)ほか

録音:2009年10月ドナウエッシンゲン音楽祭ライヴ
ツァンガリスはデュッセルドルフ出身の中堅作曲家で作曲をカーゲルに師事、ヨーロッパの名だたる作曲賞を数多く受賞している。本作は旧約聖書に題材を取ったシアター・ピースで、俳優の語り、ポルタメントを多く含む歌唱、打楽器を含むノイジーな音響、電子音、サウンド・モンタージュ、オルガンのクラスターなど、現代音楽のおよそ考えられる技法が全て注ぎ込まれています。
NEOS-11060(6CD)
ダルムシュタット・ドキュメントBOX.1「作曲家=指揮者(自作自演集)」

【CD1】
(1)アール・ブラウン(1926-2002):可能な様式I(1961)★
(2)ルネ・レイボヴィッツ(1913-1972):12楽器のための室内交響曲(1946-1948) ★☆
(3)ヴォルフガング・フォルトナー(1907-1987):生命の中心(1951)★
(4)エルンスト・クシェネク(1900-1991):戦時のカンタータ(1944)★
(5)ブルーノ・マデルナ(1920-1973):ピアノ協奏曲(1959)★☆

【CD2】
(1)カールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007):クロイツシュピールIII(1951)
(2)ハンス・オッテ(1926-2007):比率-概念(1960)★☆
(3)アンリ・プッスール(1929-2009):7人の奏者のためのレポン(1960)★☆
(4)ブルーノ・マデルナ(1920-1973):オーボエ協奏曲第1番(1962/1963)
(5)マウリチオ・カーゲル(1931-2008):濁音(1960)

【CD3】
(1)ブルーノ・マデルナ(1920-1973):局面IV(1964)☆
(2)ピエール・ブーレーズ(b.1925):ドゥブル(1957-1958) (ドイツ初演)
(3)ヘルベルト・ブリュン(1918-2000):ソノリフェロウス・ループス(1965)★
(5)ブルーノ・マデルナ(1920-1973):オーボエ協奏曲第2番(1967)
【CD4】
(1)マウリチオ・カーゲル(1931-2008):「1898」(1972-1973)
(2)エルンスタルブレヒト・シュテーブラー(b.1934):コンティヌオ(1974)★☆

【CD5】
(1)マンフレート・トロヤーン(b.1949):室内協奏曲(1973)★
(2)カルメン・マリア・カルネッチ(b.1957):マド・ソングズ(1988)★
(3)ロベルト・HP・プラッツ(b.1951):雷、夢の恐怖から・・・(1987)★
(4)マイケル・フィニシー(b.1946):ピアノ協奏曲第3番(1978)★

【CD6】
(1)ベアト・フラー(b.1954):失われた瞬間を待つ(1990)
(2)マウリチオ・カーゲル(1931-2008):オーケストリオン通り(1995/1996)★
(3)ヨハネス・カリツケ(b.1959):クラキシフィケイションII(1999)☆
(4)ゲルハルト・ミュラー=ホルンバッハ(b.1951):内部トラック(2002)☆
全曲、作曲者(指)

【CD1】
(1)ムジーク・ファブリク/録音:1996年
(2)ダルムシュタット劇場CO/録音:1948年
(3)I.シュタイングルーバー(S)、クルト・レーデル(fl)、ルドルフ・コーリッシュ(Vn)、F.ヴィルトガンス(バスcl)、R.クラマンド(Hr)、ローゼ・シュタイン(Hrp)/録音:1953年
(4)カルラ・ヘニウス(S)、フランクフルトRSO&女声cho/録音:1956年
(5)デヴィッド・テュードア(P)、フランクフルトRSO/録音:1959年
【CD2】
(1)A.シュヴァインフルター(Ob)、ヴォルフガング・マルクス(バスcl)、D.テュードア(P)、Cカスケル&H.ヘッドラー&M.ヴェーナー(Perc)/録音:1959年
(2)J.エリカー(S)、S.ガッツェローニ(fl)、アルフォンス・コンタルスキー(P)、C.カスケル(Perc)/録音:1960年
(3)S.ガッツェローニ(fl)、F.ピエール(Hrp)、アロイス&アルフォンス・コンタルスキー(P,ハーモニウム&チェレスタ)、C.カスケル(Perc)、K.アスマン(Vn)、W.タウベ(Vc)/録音:1960年
(4)ローター・ファーバー(Ob)、国際ダルムシュタット室内アンサンブル/録音:1963年
(5)K-H.ベートナー(スパニッシュ&エレキG)、D.メーテルマン(Hrp)、G.ノートドルフ(Cb)、M.カーゲル&ロックシュトロー(メンブラフォン楽器)/録音:1964年
【CD3】
(1)S.ガッツェローニ(Fl)、国際ダルムシュタット室内アンサンブル/録音:1964年
(2)ハーグ・レジデンティO/録音:1965年
(3)E.ブルム(Fl)、P.ポリン(Trp)、J.カゾーラン(Cb)、ヘッドラー&ロスマン(Perc)/録音:1965年
(4)ブダペスト・ハンガリー室内アンサンブル/録音:1968年
(5)ローター・ファーバー(ob)、ハーグ・レジデンティO/録音1968年
【CD4】
(1)H.ダインツァー(Cl)、A.バウアー(Trp)、K.シュヴェルツィク(Hr)、A.ロシン(Trb)、R.トッツィ(Tuba)、B.シルヴェストレ(Hrp)、アロイス・コンタルスキー(P)、C.カスケル(Perc)、サシュコ・ガヴリロフ(Vn)、S.パルム(Vc)、G.ノートドルフ(Cb)/録音:1974年
(2)H.ダインツァー(Cl)、K.トゥーネマン(Fg)、K.シュヴェルツィク(Hr)、A.ロシン(Trb)、フーベルト・マイアー(Va)、G.シューマッハー(Vc)/録音:1974年
【CD5】
(1)C.レッドマン(Fl)、M.ディーステル(アルトfl)、R.ディリー(cl)、H.ハーゼ(バスcl)、S=ニッテル(Vn)、F.ガウヴェルキー(Vc)、Y.アッペンハイマー(Cemb)、D.アーデン(P)/録音:1976年
(2)ブリギッタ・ショーク(A)、M.ハラー(G管fl)、A.マルコム(イングリッシュHr)、W.イフリム(バスcl)、C.ディールシュタイン(ヴィヴラフォン、マリンバ)/録音:1988年
(3)アンサンブル・ケルン/録音:1990年
(4)ジェイムズ・クラッパートン(P)、イクシオン・アンサンブル/録音:1990年
【CD6】
(1)クラングフォルム・ウィーン/録音:1994年
(2)ムジーク・ファブリク/録音:1996年
(3)ベルリンSO/録音:2000年
(4)ムターレ・アンサンブル/録音:2002年
(ダルムシュタット夏季現代音楽講習会ライヴ)

★=世界初リリース音源
☆=世界初演時の録音
これは現代音楽愛好家には垂涎の貴重な音源集です。ダルムシュタット夏季現代音楽講習会は、第二次世界大戦直後の1947年にメシアンやレイボヴィッツらを講師にして始められた現代音楽の老舗ともいうべきセミナー&音楽祭です。戦後の前衛音楽シーンはここから始まったといっても過言ではありません。ブーレーズ、シュトックハウゼン、ノーノら前衛三羽烏はここから巣立ってゆきました。またその後、それぞれの時代を作った作曲家のほとんどがこの門をくぐっています。そんな音楽祭の未発表音源を含む貴重なライヴ録音を一挙にリリース。しかも全て作曲者自身による指揮で、作曲家の意図を後世に正確に伝える結果となりました。ブルーノ・マデルナのピアノ協奏曲をデヴィッド・テュードアが弾くなど、歴史的セッションも忘れがたいもの。録音はモノラルからデジタルまでまちまちですが、音質は大変良好です。音の向こうから新しい時代のみずみずしくも尖った空気が伝わってきます。
NEOS-11070
ファビアン・パニセーリョ(b.1963):トランペット協奏曲(2010) *
室内協奏曲(2005)
ヴァイオリン協奏曲(2002) #
ファビアン・パニセーリョ(指)
プルーラル・アンサンブル
マルコ・ブラーウ(Tp)*
フランチェスコ・ドラジオ(Vn)#

録音:2010 年1 月、2008 年9 月ワルシャワの秋音楽祭ライヴ 60:24
パニセーリョはアルゼンチンの中堅作曲家で現在はスペインで活動している。本人の言葉によればエリオット・カーター、ドナトーニ、ファーニホウ、ルイス・デ・パブロ、エトヴェシュらに強く影響を受けたとされる。しかしヨーロッパの正統的前衛の薫陶を受けながらも彼の作品からは南米の民族音楽のリズムと強烈な太陽を思わせるオーケストラの鮮やかな色彩、ふと去来する旋律とハーモニーに南米独特の哀愁が感じられる。その音楽には前衛の形をとりながらも抽象化されたアストル・ピアソラ、レブエルタス、ヴィラ・ロボス、ヒナステラの姿が見えてくる。
NEOS-11072
(1SACD)
細川俊夫:弦楽四重奏作品集
(1)沈黙の花(1998)
(2)ランドスケープI(1992)
(3)ランドスケープV(1993)
(4)原像(1980)
(5)開花(2006/07)原典版
ディオティマQ
【ナーマン・スルチン(Vn)、
ユン=ペン・ツァオ(Vn)、
フランク・シュヴァリエ(Va)、
ピエール・モルレ(Vc)】
(3)宮田まゆみ(笙)

録音:(1)(2)(4)(5)2009年3月ミュンヘン、(3)2009年3月ザルツブルク・ビエンナーレ(ライヴ)
弦楽四重奏とそれを中心とした編成のための曲が多い細川俊夫の作品の中から、世界初演作品ではないものの、最近の録音を一枚に集成した話題盤。《開花》では原典版の楽譜を使用。いずれも複数の長い音の帯が重なりあい、時に激しくぶつかり合い、また時には尺八のむら息のように叫び、再び穏やかな凪へと戻ってゆく音楽。武満徹の「地平線のドーリア」の進化形ともいえ、モノクロームなトーンが幾重ものグラデーションを形成し、水墨画のような空間の広がりを作り出します。
NEOS-11101
ペーター・ルジツカ(b.1948):管弦楽曲集Vol.2
「凶星について」(2011)
「トランス」(2009)〜室内アンサンブルのための
管弦楽のための記憶「マーラー/画像」(2010)
ペーター・ルジツカ(指)
ベルリン・ドイツSO

録音:2012年3月
NEOS-への管弦楽作品は2年ぶりの第2集です。最近(2009〜11 年)の管弦楽曲を収録。 ルジツカはヘンツェとハンス・オッテに作曲を師事したせいか、彼の管弦楽作品は後期ロマン派から表現主義までドイツの堅固な様式に基づいた演奏効果の高いダイナミズム持ってためリッカルド・シャイー、アシュケナージ、ティーレマン、エッッシェンバッハなど世界の名高い指揮者が好んで取り上げている。いずれも典型的な現代音楽の書法を採りながらオーケストラの圧倒的な迫力を楽しめます。「マーラー/画像」ではマーラーの交響曲第1 番と第9 番の一部が素材として使われています。
NEOS-11105
トビアス・PM・シュナイト(b.1963):最新作品集
(1)「5つの肖像」〜無伴奏ヴァイオリン独奏のためのカプリチオ(2011)
(2)ピアノ三重奏曲第1番「・・・抽象的な海に向かって・・・」(2003/08)
(3)7つのバガテル(2011)
(4)無伴奏チェロ・ソナタ(2011/12)
(5)ピアノ三重奏曲第2番「3つの告別とLのための間奏曲」(2007)
(2)(5)テクラー三重奏団
【(1)エスター・ホッペ(Vn),(4)マクシミリアン・ホルヌング(Vc),(3)ベンヤミン・エンゲリ(P)】

録音:2009-11年バイエルン放送
トビアス・PM・シュナイトはドイツの中堅作曲家で第1 回ウィーン国際作曲コンペティション第1 位を始めとして多くの賞を受賞。本人によればシューベルト、マーラーそしてジャズから多くの影響を受けているといい、実際、彼の作品は現代音楽特有の無調様式に調性感のある抒情的な旋律を持った19 世紀ロマン派の様式が折衷されている。ピアノ三重奏曲第1 番では無調の激しい音楽とヴァスクス、ペルトを思わせる瞑想的な音楽が交互に現れ拮抗します。ピアノのための7 つのバガテルではジャズを思わせるリズムに乗せられてバルトーク風、ウェーベルン風の音が展開します。
NEOS-11110
ロベルト・ジェラール(1896-1970):レオ(1969)〜器楽アンサンブルのための
ジェミニ(1966)〜ヴァイオリンとピアノのためのデュオ・コンチェルタンテ
リブラ(1968)〜フルート,クラリネット,打楽器,ギター,ピアノとヴァイオリンのための
8人のための協奏曲(1962)
ペーター・ヒルシュ(指)
コレギウム・ノヴム・チューリヒ
ラヘル・クンツ(Vn)、
クリストフ・ケラー(P)

録音:2011年2月
ロベルト・ジェラール(ジェラード、ヘラルドとも)はカタロニア出身で当初エンリケ・グラナドスに師事、カタロニア民謡に興味を示し、そうした様式の作品を書いていましたが、やがて 12 音技法に興味を持ち、スペイン人で初めてシェーンベルクの弟子となりました。スペイン内戦で彼は迫害を逃れパリに移住、後にイギリスに居を定め、作曲とカタロニア文化の研究に没頭しました。ここに収められた作品は一部、旋法的な書法が見られるもののほとんどが12 音技法による点描的な厳しい作風で時折り現れるギターやカスタネットの響きに抽象的に純化されたスペイン音楽のイディオムを聴き取ることができます。ルイス・デ・パブロと並ぶスペイン現代音楽の父の初めてのまとまった形での作品集。
NEOS-11112
ニコラウス・ブラス(b.1949):室内管弦楽団のための作品集
《やがて》(2008)〜2つのクラリネットと弦楽のための協奏曲*
《現代的な成長》(2006)〜18の独奏弦楽器のための
アレクサンダー・リープライヒ(指)
ミュンヘンCO
ツェリンスキー=スメイヤーズ・クラリネット・デュオ*

録音:2010年
ニコラウス・ブラスの弦楽を中心とした近作を収録。ブラスは医学を学んだ後、作曲に転向、ハノーバーでラッヘンマンに学んだ。《やがて》では 2 つのクラリネットが弦楽合奏のモノクロームな響きの中に浮かび上がったり埋没したり、弦楽と共にハーモニーを奏でたりと終始、冬のヨーロッパの灰色の午後のようなメランコリックな時間が続く。《現代的な成長》では弦楽の長い音の持続が雅楽の笙を思わせ、どこか日本的な情感を漂わせるが、中ほどでベルクを彷彿とさせる表現主義的な激しいエネルギーの爆発がある。東洋的な諦観とわびさびを感じさせる美しい現代の音の水墨画。
NEOS-11113
アンサンブル・ヴォルテックスのゲスト作曲家達
アルトゥーロ・コラレス(b.1973):ポップな旋律「フォーク・ユー!」による《カノン・フラクタル》(2009)〜リコーダー、Vn、エレクトロニクスのための
ジョン・メノード(b.1976):アセファル(無頭人) (2009)〜コンピュータ作品
フェルナンド・ガルネロ(b.1976):《ルミナール》(2005)〜Ob、G、Perc、Vn、Cb
フランシスコ・ユーゲ(b.1976):ザ・コーナーズ・オヴ・ディス・セクション(2010)〜コンピュータ作品
デニス・シュラー(b.1970):Teh(2008)〜声、Ob、G、Perc、Vn、Cbのための
ニコライ・ミハイロフ(b.1975):フラッシュ・バック(2006)〜テープ作品
ダニエル・ゼア(b.1976):エレガント・スパンキング(優雅な尻叩き) (2010)〜Vn、Vc、Cb、バスClとエレクトロニクスのための
アンサンブル・ヴォルテックス

録音:2005年・2010年
現在30代の国籍も様々な作曲家たちの最新作を収録。アルトゥーロ・コラレスの作品は民族音楽の要素、ポップス、キッチュな趣味が融合したなんとも不思議で愉快な世界。ジョン・メノードの《カノン・フラクタル》は破茶滅茶ミュージック・コンクレート。ニコライ・ミハイロフのピーポポという音響が何故か懐かしいテープ音楽「フラッシュ・バック」。ニューヨークのノイズ系実験音楽を思わせるダニエル・ゼアの「エレガント・スパンキング(優雅な尻叩き)」など時代の空気を切り取ったような鮮烈な作品ぞろい。
NEOS-11120
ダーフィト・フィリップ・ヘフティ(b.1975):管弦楽&室内楽作品集
(1)チェロ協奏曲「鳴り響くものに対して」(2010)
(2)「上り坂」〜フェリックス・フィリップ・インゴルトの詩によるソプラノ、フルート、ヴァイオリン、チェロとピアノ
のための3つの集約(2010)
(3)弦楽四重奏曲第2番「グッギスベルク変奏曲」(2008)
(4)月の詩(ポエム・リュネール)(2008)
(5)音の弓(2009)
(1)トーマス・グロッセンバッハー(Vc)、デヴィッド・ジンマン(指)チューリヒ・トーンハレO
(2)アンサンブル・アマルテア
(3)アマールQ
(4)ミシェル・ルイリー(Va)、ベッティナ・ズッター(P)
(5)ミハエル・ザンデルリンク(指)ルツェルンSO

録音: 2010 年11 月、2011年3月ライヴ

※全作品世界初録音
スイス生まれの作曲家ヘフティはヴォルフガング・リーム、クリストバル・ハルフテル、ルドルフ・ケルターボーンらに師事しグスタフ・マーラー作曲コンペティション、パブロ・カザルス賞、ジョルジュ・エネスコ賞などに入賞している。リームらの影響を受けた緊張度の高いドラマティックな音楽が特徴でチェロの引き裂くような叫び声にオーケストラは時に咆哮しまた時に微細な変化を見せるチェロ協奏曲《鳴り響くものに対して》は圧巻。
NEOS-11122
ルイジ・ノーノ:作品集
(1)「ピエールに。青い沈黙、不穏」(1985)
(2)「苦悩に満ちながらも晴朗な波」(1976)
(3)「ジェルジ・クルタークへのオマージュ」
(1983/86)
(4)「ルイジ・ダラピッコラとともに」(1979)
(1)(3)ロベルト・ファブリチアーニ(Fl)、
 エルネスト・モリナーリ(Cl)、
(2)マルクス・ヒンターホイザー(P)
(3)ズザンネ・オット(A)、
 クラウス・バーガー(Tb)、デトレフ・ホイジンガー(指)、
(4)ストラスブール・パーカッション・アンサンブル
(1)-(4)エクスペリメンタル・スタジオSWR(ライヴ・エレクトロニクス)

録音:2010年12月
「冷たい怪物に気をつけろ」他(NEOS10801/02)、「さすらう響き」他(NEOS11119)に続くノーノ作品シリーズ第3弾。いずれも中期以降のアコースティック楽器とライヴ・エレクトロニクスを組み合わせた夢と現実の狭間をゆくようなシュールレアリスティックな夢幻空間。「苦悩に満ちながらも晴朗な波」以外は終始瞑想的ともいうべき静謐な空間が果てしなく拡がってゆきます。悲観と諦観の間を彷徨するかのような後期ノーノの傑作の森。前作同様、クラリネットのエルネスト・モリナーリ、フルートのロベルト・ファブリチアーニらノーノと縁の深かった名手たちによる渾身の演奏。
NEOS-11123
チャールズ・ウォリネン(b.1938):ヴァイオリン、鍵盤楽器のための室内楽
ハート・シャドウ(2005)〜ピアノのための
長く短く(1969)〜ヴァイオリン・ソロのための
ハープシコード・ディヴィジョンズ(1966)*
ヴァイオリン変奏曲(1972)
6つの小品(1977)〜ヴァイオリンとピアノのための
アンナ・スコウラス(Vn)、
アンドレアス・スコウラス(P)

録音:2010 年3-4 月、世界初録音
ニューヨークを拠点に活動するアメリカの作曲家ウォリネンが30〜40 歳代に作曲した鍵盤作品とヴァイオリン作品を中心に収録。ウォリネンは一時期アメリカ東海岸で主流をなした無調音楽の技法のひとつであるピッチ・クラス・セット理論を主導したコロンビア楽派の中心的な作曲家。ぎりぎりまで削ぎ落された厳しい音のなかにひんやりとしたリリシズムが漂う。
NEOS-11125
(1SACD)
ヴァインベルグ(1919-96)エディションVol.1
ヴァインベルグ:交響曲第6番Op.79(1962-63)
シンフォニエッタ ニ短調Op.41(1948)*
ウラディーミル・フェドセーエフ(指)
ウィーンSO、ウィーン少年cho
ジェラール・コルステン(指)フォアアールベルクSO*

録音:2010年8月レゲンツ音楽祭ライヴ
交響曲第6番(交響曲は全部で19曲作曲!)はソビエトのユダヤ系告lレフ・クヴィトコの詩をテキストにした少年合唱つきの大作。ショスタコーヴィチの後期交響曲に通ずる深い悲しみと諦観の闇のなかから浮かび上がる清らかな少年合唱の響きは天gの声(ウィーン少年合唱団が名演!)と見紛うばかり。フェドセーエフはモスクワ放送響とも同じ2010年に録音しておりましたが、それは何故かカット版でした。今回の録音は演奏條ヤ44分、待望の全曲版になります。シンフォニエッタはストラヴィンスキーかプロコフィエフ、ショスタコーヴィチのバレエ「黄金時代」「ボルト」あたりを思わせる外向的な作品です。こちらはエヴァ・メイの夫君としても知られるジェラール・コルステンがブレゲンツのオーケストラを振っての演奏です。両曲ともオーケストラのダイナミズム満載でオーディオ・マニアにも気に入って頂けます。
NEOS-11126
(1SACD)
ヴァインベルグ・エディションVol.2
ヴァインベルグ:交響曲第17番「記憶」Op.137 (1982-84)
ウラディーミル・フェドセーエフ(指)
ウィーンSO

録音:2010年7月レゲンツ音楽祭ライヴ
ヴァインベルグは生涯に19曲の交響曲を作曲していますが(シンフォニエッタ、コ内交響曲、番号なしの交響曲を入れると27曲!)、この第17番は第18、19番と組んで三部作を構成し、いずれも1980年代に集中的に作曲されました。《記憶》と名づけられたこの曲は第二次世界大戦とソビエト亡命後のユダヤ人迫害、スターリン圧政下の苦難の思い出が反映されていると作曲者は述べています。第1楽章の闇の中で祈りを捧げるかのような悲痛な旋律、第2楽章の戦争を連想させる不吉な行進曲調の音楽、第3楽章のバロック様ョを模しながらもどこまでも不安な曲調、そして終楽章の諦めと最後の闘争。どこまでも暗く救いのない音楽。曲を献呈されたフェドセーエフ(1984年の初演ライヴも出ていました)と、かつてシェフを務めたウィーン響の入魂のライヴ。
NEOS-11130
オズヴァルド・コルッチーノ(b.1963)作品集
アッティモ(2007)〜弦楽四重奏のための
アイオン(2002)〜弦楽四重奏のための
固定した反復(2002)〜ピアノ四重奏のための*
切断(2008)完全版〜ヴァイオリンとチェロのための
フェニーチェ劇場SQ
【ロベルト・バラルディ(Vn)、
ジャナルド・タトーネ(Vn)、ダニエル・フォルメンテッリ(Va)、エマヌエーレ・シルヴェストリ(Vc)】
アキーレ・ガッロ(P)*

録音:2010年10月

※全作品世界初録音
コルッチーノはイタリアの中堅作曲家で作品はRAI交響楽団、アンサンブル・ルシェルシェによって盛んに紹介されています。このCDには弦楽四重奏を中心とした作品が収められているが、作風はウェーベルンか、はたまたフェルドマンを思わせる切り詰められた音の中での静謐の美学を追求します。《固定された反復》では長く引き伸ばされた弦楽の響きの中で爪弾かれるピアノの音塊、また逆にピアノの余韻から浮かび上がる弦の断片的なモティーフに独自のリリシズムを感じさせます。
NEOS-11201
アーロン・キャシディ(b.1976):作品集
記憶の支え(2004)〜不確定の弦楽器独奏のための
貼り付けられた基盤における計数のための3つのスタディ
 《What then renders these forces visible is  a strange smile》(2008)〜トランペット独奏のための
 《Because they mark the zone where the force is in the process of striking》(2008)〜トロンボーン独奏のための
 《Being itself a catastrophe, the diagram must not create a catastrophe》(2009)〜オーボエ/ミュゼット/コール・アングレ/バス・クラリネットのための
《私、紫、小競り合いの血、美しい唇の微笑み》(2006)〜声とライヴ・エレクトロニクスのための
メタリック・ダスト(1999)〜電気増幅されたバス・クラリネットのための
仮死状態(2000)〜ソプラノ・サックスのための
彼らの聴き手と同じくらい嘆かわしいだけの歌(2006)〜トロンボーン独奏のための
エリシオン・アンサンブル

録音:2008年/2010年
キャシディはISCM World Music Daysでも作品が演奏されたアメリカの若手作曲家。編成は異なってもほとんどその音楽は変わらず、特殊奏法、つねにせわしなく動く断片的なパッセージの連続。わかりやすく言うとカセット・テープを再生しながら早回しをした時に生じる音のような「ピュルピュル・チュルッ・ピーブヒ・ヒヒヒ・パラピョラッ・フビヴォホピ〜」といった音楽がひたすら続く。それでいて即興の余地は全くなく、ブックレットに一部掲載されている楽譜を見る限りではリズムに関しては厳格に記譜されているのは驚き。最後に収録された《彼らの聴き手と同じくらい嘆かわしいだけの歌》はそれまでとは一転、たった1音が微妙にピッチを変えながら最弱音で続くという誠に変わった作品。
NEOS-11203
ヨハネス・カリツケ(b.1959):歌劇「強迫」(2008-09)
台本:クリストフ・クリムケ〜ヴィトルト・ゴンブローヴィッチの小説に基づ
ヘンドリッキェ・ヴァン・ケルクホヴェ(S)、
ノア・フレンケル(MS)、
リー・メルローズ(Br)、
ベンジャミン・ヒューレット(T)、
ヨッヘン・コヴァルスキ(男声Alt)、
マンフレート・ヘム(Bs)
ルペルト・ベルクマン(Br)、他、
ヨハネス・カリツケ(指)
クラングフォルム・ウィーン

録音:2010年2月19日アン・デア・ウィーン劇場(世界初演ライヴ)
※世界初録音
ヨハネス・カリツケの4作目となるオペラでポーランドの作家ヴィトルト・ゴンブローヴィッチの同名の小説を原作とした心理的群集劇。無調・前衛手法で書かれながら緊密な構成と早い展開、緩急のあるダイナミズムで一気に聴かせます。
NEOS-11205(2CD)
トマス・ブローメンカンプ(b.1955):管弦楽、室内楽、ピアノ作品集
(1)大管弦楽のための5つの小品(2007)
(2)7つのデザート・リズミクス(2006)
(3)トッカータ,トンボーとトルソ(2009)
(4)舟歌(バルカローレ)(1988)
(5)夜想曲(1998)
(6)ピアノ・トリオと管弦楽のための音楽(2003)
(7)無伴奏チェロ組曲(2010)
(8)アニマート,アダージョとアジタート(2010)
(1)ジョン・フィオーレ(指)デュッセルド
ルフSO
(2)デュッセルドルフ響木管五重奏団
(3)リヴィニウス・ピアノ四重奏団
(4)(5)シュテファン・イルマー(P)
(6)トリオ・オーパス8(Vn, Vc, Pf)、
フランク・ベールマン(指)北西ドイツPO
(7)ニコラウス・トリープ(Vc)
(8)ランベルトゥス・ピアノ五重奏団

録音:2004-2011年
ブローメンカンプはヨーロッパの数々の国際作曲コンクールに入賞しており、その才能はジェルジ・リゲティからも評価された。2001年にはドストエフスキーの同名小説に基づく「白痴」を発表しドイツ国内では大きな話題となりました。作風は極めて多様で、この作曲家が様々な時代の様式と技術に精通していることがわかります。大管弦楽のための5つの小品では新ウィーン楽派が、7つのデザート・リズミクスではマルティヌーのエコーが聴こえ、「トッカータ、トンボーとトルソ」ではバルトークや他の東欧の作曲家の影響を感じ取ることが出来ます。
NEOS-11207
マーンコップ・エディション2〜クラウス=シュテッフェン・マーンコップ(b.1962):ピアノ作品集
根茎(Rhizom,1988/1989)
5つの小さなラクナリテート(5 kleine Lakunaritaten,1994/95)
室内細密画(1995)/室内小品(1995)
新しい天使の夢(1999)
ベートーヴェンの注釈(2004)
プロスペロー断章(2005)
エルミス・テオドラキス(P)

録音:2010年8月フライブルク
マーンコップはドイツの中堅作曲家でブライアン・ファーニホー、クラウス・フーバーらに師事し、ガウデアムス賞、シュトゥットガルト作曲賞などの受賞歴がある。作風は師匠ファーニホーの影響が色濃く(ブックレットに引用されている楽譜を見るとファーニホーの作品の譜面の風景がよく似ている)、複雑な楽譜には夥しい音と激しい強弱のコントラストによる音の身振りが詰め込まれています。そんな一方、「プロスペロー断片」ではウェーベルンの発展系ともいうべき点描的な音楽を聴かせます。近年はアンサンブル・モデルンのためにも作曲しザルツブルク音楽祭にも招かれている注目の作曲家。
NEOS-11208
現代のギター四重奏曲集
ゲオルク・フリードリヒ・ハース(b.1953):四重奏曲(2007)
ベアト・フラー(b.1954):未来の書の断章(2007)*
マヌエル・ヒダルゴ(b.1956):ダンス・バトル(2000)
ヘルムート・オーリング(b.1961):ミヒ・シュティーレ〜ギター四重奏と予め演奏が録音されたCDのための(2000)
マルクス・ヘッハトル(b.1967):網掛けのある線(2006)#
アレフ・ギター四重奏団
【アンドレス・エルナンデス・アルバ,
ホセ・ハビエル・ナバロ・ルカス,
ヴォルフガング・ゼーリンガー,
ティルマン・ラインベック】
ペトラ・ホフマン(S)*、
エルネスト・モリナーリ(Cl)#

録音:2011年11月
アレフ・ギター四重奏団は珍しい現代音楽専門のギター四重奏団として「ワルシャワの秋」(ポーランド)、パン・ムジーク(韓国)、アルス・ノヴァ(スイス)など数多くの現代音楽祭に招かれている。このCDでは中堅からベテラン世代に作曲家に委嘱した作品を収録。アヴァン・ポップ風のオーリング「ミヒ・シュティーレ」、特殊奏法多用がコンピュータ音楽を思わせるフラー「未来の書の断章」が聴きもの。
NEOS-11209
H.E.エルヴィン・ヴァルター(1920-95):室内楽曲集
(1)クラリネットとピアノのための9つの小品(1963)
(2)ローテーション[概説]ヴァージョンA (1969)
(3)ケイトのアリア(1972)〜チェロ独奏版
(4)未定の音〜チェロとピアノのための版(1968)
(5)ケイトのアリア[オーディオ・グラム] (1972)〜ピアノ独奏版
(6)ローテーション[概説]ヴァージョンB(1969)
(1)(2)(6)イブ・ハウスマン(Cl)、
(2)(3)(4)(6)ペーター・ブルンス(Vc)
(1)(2)(4)(5)(6)フランク・グートシュミット(P)

録音:2011年12月バイエルン放送
H.E.エルヴィン・ヴァルターはドイツの作曲家でオスカー・コールに音楽学を、ハンス・シンドラーに作曲を師事した。サルトル、コクトー、ブレヒトらの劇に多くの音楽を作曲、またジャズの演奏も行いました。図形楽譜を用いた不確定性の作品を多く作曲し、ここでは楽譜そのものが美しい美術作品となっている(ジャケット、ブックレットに一部掲載)。ピアノは内部奏法も併用し、音のアクション・ペインティングともいえるフリー・ジャズとも通底している音楽。
NEOS-11210
H.E.エルヴィン・ヴァルター(1920-95):声楽作品集
(1)スペイン語のテキストによる4つの歌曲〜バリトンとピアノのための(1989)
(2)テノールとピアノのための3つの歌曲(1956)
(3)ソプラノとピアノのための6つの歌曲(1979)
(4)テノールとピアノのための2つの歌曲(1953)
(5)ソプラノとピアノのための4つの楽しい歌(1960)
(6)語り手とピアノのための12のスピーチ・ソング(1987)
イヴォンヌ・フリードリー(S)、
ヨアヒム・フォークト(T)、
ヴォルフラム・テスマー(Br)、
フランク・グートシュミット(P)

録音:2012年2月バイエルン放送
「室内楽作品集」(NEOS11209)が図形楽譜による不確定性の作品が中心なのに対して、こちらはきっちりと記譜されたどちらかといえば保守的傾向の濃い、声楽作品集。様式はシェーンベルク、ベルクの表現主義の歌曲に近い。「スペイン語のテキストによる 4 つの歌曲」ではテキストにガルシア・ロルカ、ラファエル・アルベルティの詩を使っています。また「テノールとピアノのための 2 つの歌曲」ではフランスとイギリスの古い作者不詳の詩をテキストにしています。
NEOS-11211(2CD)
マーンコップ・エディション3〜「新しい天使チクルス」〜クラウス=シュテッフェン・マーンコップ(b.1962):作品集
(1)新しい天使(1999-2000)*
(2)室内交響曲第2 番(1997-1999)*
(3)ソリテュード・セレナーデ(1997)
(4)新しい天使の地(1997-1999)*#
(5)新しい天使の幻(1997-1998)*
(6)新しい天使の夢(1999)*#
(7)新しい天使 2(ソプラノ独唱版)(1999-2000)*
(1)モニカ・マイヤー=シュミッド(S)、
(1)(2)(3)ジェームズ・エイヴリー(指)
アンサンブル・サープラス
(3)エルネスト・ロンブー(ピッコロOb)、
(4)キャリン・レヴァイン(Fl)、
(5)フランクリン・コックス(Vc)
(6)ゾフィ=マユコ・フェッター(P)
(7)アルムート・ヘルヴィヒ(S)

録音:2001-11年、
※*=世界初録音、#=ライヴ
マーンコップはドイツ・マンハイムの出身でファーニホー、クラウス・フーバーらに師事した。このチクルスはヴァルター・ベンヤミンの「新しい天使」に基づくシアター・ピース。曲名はラテン語だったり、ドイツ語だったり、フランス語だったりするが、日本語だとみな「新しい天使」になる。ソプラノの歌、語り、呻き、口笛など、およそ人間の口で出せるあらゆる音を駆使した(1)はシアトリカルな要素を持った秀作。(2)室内交響曲第2 番では交響曲の名も有名無実化し、前述の(1)では声で行われたことが各楽器で行われ、錯綜した時間が流れる。CD1 がアンサンブルであったのに対し CD2 では独奏作品が並ぶ。ファーニホーの弟子らしく、様々な奏法が短い間に目まぐるしく展開します。
NEOS-11213
ジョン・ケージ、コミュニケーション〜ダルムシュタット・オーラル・アーカイヴBox2
1958年ダルムシュタット夏期現代音楽講習会におけるジョン・ケージ(1912-92)によるレクチャー第3部《プロセスとしての作品》#
(1)コミュニケーション 1〜6
(2)クリスティアン・ウォルフ(b.1934):プレパレーションつきのピアノのための(1957)
(3)ボー・ニルソン(b.1937):クヴァンティテーテン(量)(1958)*
(2種類の演奏)
(4)ジョン・ケージ:ヴァリエーションズ I(2台のピアノとラジオ・セットのための)(1958)+
ジョン・ケージ(レクチャー(1)とピアノ&パフォーマンス(4))
デヴィッド・テュードア(P(2)(3)、P&パフォーマンス(4))

録音:(1)-(3)1958年9月9日
(4)1958年9月3日、
*世界初演、#世界初録音、
+=ヨーロッパ初演
(題名はBOX2となっていますが、1枚のCDです)
ダルムシュタット夏期現代音楽講習会は第二次大戦後の現代音楽運動の推進に中心的な役割を担った作曲セミナーとしてブーレーズ、ノーノ、シュトックハウゼンを始めとして多くの作曲家を輩出した。戦後は主に総音列主義とその影響下にある作曲家が主導権を取っていましたが、このディスクにはその現代音楽の牙城へついにケージが盟友デヴィッド・テュードアと共に乗り込んで講義と演奏を行った模様が収められています。ケージによる、この講義とコンサートがヨーロッパの作曲界に及ぼした影響は凄まじく、あの現代音楽の怒れる職人ブーレーズにさえ多大な影響を与えました。さてディスクの内容は《プロセスとしての作品》というテーマのレクチャーが「コミュニケーション」と呼ばれる6つの章に分けられて語られる、その合間にデヴィッド・テュードアによる演奏が入り、最後にケージとテュードアによる「ヴァリエーションズ I」が演奏されます。ケージはこの当時 46 歳、その若々しい声に驚かされる。またピアノと様々なラジオ放送、ノイズによる「ヴァリエーションズ I」はこの時、ヨーロッパ初演であったが、その独自のポエジーとユーモアに聴衆からの笑い声がさかんに沸き起こります。録音は極めて良好で臨場感のある鮮明な音から当時の熱い空気が伝わって来ます。
NEOS-11214-16
(3SACD)
ドナウエッシンゲン音楽祭2011
(1)リーム(b.1952):セラフィン交響曲
(1993/2011)
(2)ラーシュ・ペッテル・ハーゲン(b.1975):「ツァイトブロームへ」(2011)
(3)サエド・ハダッド(b.1972):コントラ・ゲヴァルト(逆効果の暴力)(2010)
(4)レベッカ・ソーンダース(b.1967):スタシス(2011)
(5)ヴォルフガング・ミッテラー(b.1958):リトル・スマイ
ル(2011)
(6)ハンス・トマーラ(b.1975):「不在の輝ける形」(2011)
(7)イリス・テル・シプホルスト(b.1956):統計の研究/シリーズA(2009/2011)
(8)アンドレアス・ドーメン(b.1962):「コンパス/定規/フェルシャー」(2011)
(1)(2)(3)(8)SWRバーデンバーデン・フライブルクSO
(1)(4)(5)(6)アンサンブル・ムジーク・ファブリーク
(1)エミリオ・ポマリコ(指)
(2)(3)(8)フランソワ=クサヴィエ・ロト(指)
(2)イェルムン・ラーセン(ハルダンゲル・フィドル)、ラーシュ・ペッター・ハーゲン&ヴィーラント・ホーバン(語り)、
(3)ニーナ・ヤンセン(Cl)
(5)(6)エンノ・ポッペ(指)
(6)サラ・マリーナ・サン(S)、SWRエクスペリメンタル・スタジオ(電子音響)
(7)ノイエ・ヴォーカルゾリステン・シュトゥットガルト

録音:2011年10月ドナウエッシンゲン音楽祭2011ライヴ
ドナウエッシンゲン音楽祭ライヴ・シリーズ最新盤。ヴォルフガング・リームを筆頭にベテランから中堅世代のゾーンダース、そしてトマーラ、ハーゲンら若手世代など幅広い世代のバラエティに富んだ作品が揃っています。中でも1999年に書かれ2011年に改訂されたリームの《セラフィム》は圧巻。またトマーラのマルチ・メディア作品《不在の輝ける形》も注目。今のヨーロッパ前衛音楽シーンの最前線を知るのに最適のセット。SACDで音響も迫力満点。
NEOS-11217
フリードリヒ・チェルハ(b.1926):(1)弦楽四重奏曲第3番(1991/1992)
(2)弦楽四重奏曲第4 番(2001)
(3)《ヘルダーリン断章》による8つの楽章(1995)〜弦楽六重奏のための
シュタドラーQ
【フランク・シュタドラー(Vn)、
イジョー・バユス(Vn) 、
プレドラグ・カタニッチ(Va)、
ペーター・ジーグル(Vc)】
(3)ウルリケ・イェーガー(Va)、
(3)セバスティエン・ルドマニー(Vc)

録音:2012 年3-5 月 ライヴ
チェルハの弦楽四重奏曲はこれまでに4 番までが作曲されています。第3 番は6 つの小品から構成されているのに対し、第4 番は単一楽章による約20 分からなる大作。また《ヘルダーリン断章》による8 つの楽章はヘルダーリンの言葉を楽章のタイトルに掲げた15 の小品から構成されています。いずれも新ウィーン楽派、特にベルクの影響が色濃い。調性的な響きも聴かれる手堅い書法で書かれている。第3 番と《ヘルダーリン断章》による8 つの楽章は2012 年アスペクト・フェスティヴァル、第4 番はザルツブルク・ビエンナーレのそれぞれライヴ録音。
NEOS-11219
ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘン19〜
アドリアナ・ヘルツキー(b.1953)作品集

(1)「殺された者の絵画」(1993)〜72 人のヴォーカリストのための
(2)「反対側に」(2002)〜クラリネット、ハーモニカ、アコーディオンと管弦楽のための
(3)「悪魔」(2006)〜合唱と管弦楽のための
(4)フォルミカリウム(2010)〜36 人の無伴奏混声合唱のための
(5)「狼を追いかけて」(1989/90)〜6 人の打楽器奏者のための
(1)グスタフ・ショクヴィスト(指)バイエルン放送Cho
(2)ハワード・レヴィ(ハーモニカ)、ミヒャエル・リースラー(Cl)、ジャン=ルイ・マティニエ(アコーディオン)、ルーカス・ヴィス(指)バイエルン放送SO
(3)マルティン・ブラビンズ(指)バイエルン放送SO、Cho
(4)フローリアン・ヘルガート(指)バイエルン放送Cho
(5)エドガー・ガッジース(指)パーカッサンブル・ベルリン

録音:2002〜2010 年ライヴ
ヘルツキーはルーマニア出身でドイツ在住の女性作曲家でミルコ・ケレメン、ヘルムート・ラッヘンマンらに師事、現代オペラとしては破格のヒットとなった「ブレーメンの自由」をはじめ、多くのオペラ、管弦楽作品を発表している。このアルバムは1990 年代から2000 年代に書かれた作品が中心で主に合唱が重要な役割を果たしている。ただ歌うだけでなく、叫び声、子音の特殊な用法、集団のざわめきなどが効果的に扱われ、非常に新しい音の世界が展開します。
NEOS-11220
クラウス・フーバー(b.1924):(1)室内協奏曲「〜彼の馬から抜け出た魂と進み
続ける絹のような足〜」(2002/2004)
(...a l'ame de descendre de sa monture et aller sur ses pieds de soie.../マフムード・ダーウィッシュの詩による断章)
メタノイア(1995)〜オルガン独奏のための*
ワルター・グリンマー(Vc)、
マックス・エンゲル(Br)、
カタリーナ・リクス(A)、
フーゴー・ノート(アコーディオン)、
マイケル・パットマン(Perc)
ハンス=ペーター・シュルツ(Org)*

録音:2009年2月、1997年4月*
日本の若手作曲家にも多くの門弟を持つクラウス・フーバーのオーケストラの代表作《〜彼の馬から抜け出た魂と進み続ける絹のような足〜》は既に別の録音が当レーベルからも出されていますが(NEOS 10821)前衛作品でこれだけ再演率の高い作曲家は珍しい。様々な音の線が結びつき絡み合い、また分岐する様子は日本の「書」に見られるワビサビにも通じる世界。オルガン独奏のための《メタノイア》も同様で音響の帯が広い音域に筋雲のようにたなびき、現れては消える。細川俊夫が敬愛する作曲家の作品だけのことはある、と納得の内容。


NEOS-11230(7CD)
ダルムシュタット・オーラル・ドキュメントBox3〜アンサンブル作品
録音:1952-2010年
■CD1
(1)ハンス・イェリネク(1901-1969):弦楽四重奏曲第2番(1949)
(2)ヘルベルト・ブリュン(1918-2000):弦楽四重奏曲第3番(1960)
(3)フランコ・エヴァンジェリスティ(1926-1980):アレアトリオ(1959)
(4)ヤニス・クセナキス(1922-2001):ST/4-1,080262(1956-1962)
(5)ジョン・ケージ(1912-1992):13の小品(1983)
■CD2
(6)リチャード・バレット(b.1959):《私は開け、閉める》(1983-1988)
(7)エルハルト・グラスコップ(b.1934):歌(1977)
(8)ヨハネス・フリッシュ(1941-2010):弦楽五重奏曲(1984)
(9)ピエルルイジ・ビローネ(b.1960):城壁IIIb(2010)
■CD3
(10)石井真木(1936-2003):前奏曲と変奏曲(1959-1960)
(11)アルギリス・コウナディス(1924-2011):サッフォーによる3つの夜想曲(1960)
(12)アンリ・プッスール(1929-2009):マドリガルIII(1962)
(13)ハンス=クラウス・ユングハインリッヒ(b.1938):ツァイトシュピール(1962)
(14)ジャン=クロード・エロア(b.1938):等価(1963)
(15)ギュンター・ベッカー(1924-2007):ダイアグリフェン(1962)
(16)ハンス・ウルリッヒ・レーマン(1937-2013):19楽器のためのコンポジション(1964-65)
■CD4
(17)チャールズ・アイヴス(1874-1954):詩篇24番(1894)
(18)ウォルター・マルケッティ(1931-2015):スペースII(1958)
(19)ベン・ジョンストン(b.1926):ノッキング・ピース(1963)
(20)ロバート・エリクソン(1917-1997):スケイプスII(1966)
(21)フレデリク・ジェフスキ(b.1938):レクイエム第1部(1963-67)
(22)ホラティウ・ラドゥレスク(1943-2008):サーティーン・ドリーム・アゴー(1977)
■CD5
(23)トマス・ラウク(b.1943):《地球はドラムであることを憶えておけ》(1986)
(24)フリアン・カリージョ(1875-1965):バルブチェオス(1958)
(25)フリオ・エストラーダ(b.1943):エオローリン(1981-84,rev1988)
(26)タデウシュ・ヴィエレツキ(b.1954):半音のささやき/雑音のハーフトーン(2004)
■CD6
(27)ロルフ・リーム(b.1937):《ホーキング》(1998)
(28)?ミヒャエル・ロイデンバッハ(b.1956):ウント・アバ(2004)
(29)ヴィーラント・ホーバン(b.1978):ツァライント(2006)
(30)ゲノエル・フォン・リリエンシュテルン(b.1979):アドレノクロム(2006)
(31)マルク・バーデン(b.1980):内臓(2010)
■CD7
(32)マルタ・ゲンティルッチ(b.1973):ラディクス・イプシウス(2008)
(33)エドゥアルド・モギランスキー(b.1977):記憶補助(2008)
(34)リザ・リム(b.1966):堕天使の都(2007)
(35)ステファン・プリンス(b.1979):異物#1(2008)
(36)ロビン・ホフマン(b.1970):《代わりに》(2009)
(37)エンノ・ポッペ(b.1969):記憶T(2009/2010)
■CD1
(1)ヴェーグSQ
(2)(3)ラサールSQ
(4)ペレニンQ
(5)クロノスQ


■CD2
(6)-(9)アルディッティQ


■CD3
(10)-(16)国際クラニッヒシュタイナー室内アンサンブル
(10)(11)(13)(15)(16)ブルーノ・マデルナ(指)
(11)唐木あけみ(S)
(14)ピエール・ブーレーズ(指)


■CD4
(17)グレッグ・スミス(指)
 グレッグ・スミス・シンガース
(18)ブルーノ・マデルナ(指)
 アンサンブル・インコントリ・ムジカーリ
(19)(20)イリノイ大学コンテンポラリー・チェンバー・プレーヤーズ
(21)ベルナルト・コンタルスキ(指)、
 フレデリク・ジェフスキ(P)
 スコラカントルム・シュトゥットガルト
(22)ロベルト・HP・プラッツ(指)
 アンサンブル・ケルン


■CD5
(23)ベルナルト・ウルフ(指)
 フライブルク打楽器アンサンブル
(24)ウルフ・クラウスニッツァー(指)ツム13トン・ニュルンベルクO
(25)フリオ・エストラーダ&中村功(指)ダルムシュタット1998夏期講習会生徒(神田佳子、池上英樹ほか)
(26)ティトゥス・エンゲル(指)
 アンサンブル・カレッジ


■CD6
(27)アンサンブル・ルシェルシェ
(28)カイロスQ
(29)(30)ルーカス・ヴィス(指)
 ダルムシュタット2006夏期講習会生徒
(29)ヴィーラント・ホーバン(Perc)
(31)ファゾム弦楽三重奏団


■CD7
(32)(33)アンサンブル・アスコルタ
(34)クリスティアン・ディースタイン(指)
 ダルムシュタット2008夏期講習会生徒
(35)ダーン・ヤンセン(指)
 ナダール・アンサンブル
(36)スザンヌ・ブルーメンタール(指)
 IEMAアンサンブル
(37)エミリオ・ポマリコ(指)
 クラングフォルム・ウィーン



録音:1952-2010年
ダルムシュタット夏期現代音楽講習会は 1947 年より毎年(近年は隔年)開催されている現代音楽の最前衛を学ぶ場であ り、かつてブーレーズ、シュトックハウゼン、ノーノらもこの場を通って世界に飛び立っていった。長い歴史をもつだけに取り上 げられるテーマ作曲家や作曲様式は時代によって異なるがいずれもヨーロッパを中心に一時代を画した講師たちが教壇に 立ち、その顔ぶれを見るだけでも戦後の西洋音楽史を俯瞰するようである。講習会のおおよそのカリキュラムは作曲家およ び作曲科学生のための授業と個人レッスン、演奏家および学生のためのレッスンで構成され、講習会の合間と最後に一般 聴衆を入れたコンサートが複数行われる。その際、優秀と認められた若手作曲家、若手演奏家のための発表の場が提供さ れそれらが事実上、彼らのデビューコンサートとなることもある。このダルムシュタット・ドキュメント・シリーズはそうしたコンサー トの貴重な記録であり、これらはそのまま現代音楽の歴史と現在を知る最高の手引き書となるであろう。Box3 となる当セットで はアンサンブル作品を集成。ケージ、クセナキス、石井真木(ドイツ留学の頃の作品であり、後年の汎アジア主義ではなく総 音列主義で書かれている所に若さを感じる)ら大御所から近年の若手、中堅世代まで幅広い作曲家が取り上げられている。 演奏陣はアルディッティQ、クロノスQ(このグループがダルムシュタットに参加すること自体が驚き)、ラサール、ヴェーグS.Q、 ブルーノ・マデルナ、ピエール・ブーレーズなどのスターから当時将来を期待された若手(既に現在はベテランになっている 演奏家が多い)まで多様。ライヴ録音のため、作品に対する驚きによる、どよめきや笑い声など聴衆の反応もリアルに収録さ れていて面白い。
NEOS-11301
アンデシュ・エリアソン(b.1947):作品集
(1)「ほんの一目・・・束の間の幻影」(2003)
(2)アルト・サキソフォンとピアノのための「詩曲」(1988)
(3)交響曲第3番「協奏交響曲」(1989)〜アルト・サキソフォンと管弦楽のための
ジョン=エドワード・ケリー((1)指、(2)(3)アルトSax)
(1)アルコスO
(2)ボブ・フェルステーフ(P)
(3)レイフ・セーゲルスタム(指)フィンランドRSO

録音:(1)2012年6月ライヴ、(2)1991年4月(COL LEGNOで出ていたもの)、(3)1992年10月(世界初録音)
「弦楽交響曲、他」(NEOS10813)に続くアンデシュ・エリアソン作品集第2弾。エリアソンはスウェーデン出身で当初トランペットを学び、やがてジャズの世界で活動するようになるが、やがてクラシック、現代音楽に興味を持つようになり、イングヴァール・リドホルム、ジェルジ・リゲティに作曲を師事した。見事な管弦楽法により、後期ロマン派からバルトーク、音群作法ほか現代音楽の諸技法を折衷したエネルギッシュでドラマティックな作風は多くの演奏家に好まれ、ブロムシュテット、セーゲルスタムらによって盛んに演奏されています。
NEOS-11302
マティアス・ピンチャー(b.1971)独奏とアンサンブル作品集
(1)「トワイライト・ソング」(1997)〜ソプラノと7楽器のための
(2)「晴れた日に」(2004)〜ピアノ独奏のための
(3)「モニュメントV」(1998)〜8人の女声コーラスと3つのチェロとアンサンブルのための
(4)「アルモニカの神格化を伴う7つのバガテル」(1993/2001)〜バス・クラリネットのための
(5)「ヤヌスの顔」(2001)〜ヴィオラとチェロのための
(6)「ヴェールに覆われた論文のためのスタディII」(2006)〜ヴァイオリン,ヴィオラとチェロのための
マティアス・ピンチャー(指)
アンサンブル・コントルシャン
(4)エルネスト・モリナーリ(バスCl)
(1)シルヴィア・ノッパー(S)
(3)バーゼル・マドリガリステン(女声cho)

録音:2006年、73:40
ドイツの中堅作曲家ピンチャーが世紀の変わり目頃に作曲したソロおよびアンサンブル作品を収録。ギーゼルヘル・クレーベとトロヤーンに師事しラッヘンマン、ファーニホーにも影響を受けたピンチャーはいわばドイツ前衛音楽を正統的に受け継ぐホープとして近年演奏される機会が多い。「トワイライト・ソング」はカミングスの詩に基づくソプラノとアンサンブルのための幻想的な佳曲。
NEOS-11306
狂気のオルランドのスケッチ
〜D.M ヴィソツキ、ベアトリス・ザボドニク、バリー・ガイ、ブライス・ポーセット、レオナルド・ガルシア・アラルコンによる連作:Schizzo I-XXVI
D.M ヴィソツキ(A.sax)、
ベアトリーチェ・ザヴォドニク(Ob,E.horn)、
バリー・ガイ(Cb)、ブリス・ポーセ(Cemb)、
レオナルド・ガルシア・アラルコン(Org)
録音:2012年4 月-8 月
D.M.ヴィソツキはニューヨーク在住でジャズのエリック・ドルフィの影響を受け、一時期ガンサー・シュラーとも共演した経歴を持つ。ザヴォドニクは H.ホリガーにオーボエを師事、クラングフォルム・ウィーンなどと共演し現代音楽の世界で活躍。バリー・ガイはロンドン・ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラの芸術監督でジャズ、現代音楽の領域で活動。ブリス・ポーセは現代音楽の作曲家・鍵盤奏者、レオナルド・ガルシア・アラルコンも作曲家・鍵盤奏者で自らのアンサンブルを率いている。ジャズ、現代音楽のそれぞれのスペシャリストが集まり行ったフリー・ジャズ風のセッションで構成された一枚。
NEOS-11308
ヴォールハウザー・エディション1
ルネ・ヴォールハウザー(b.1954):「マラクラ・サイクル」(2008-11) 〜ソプラノ,バリトン,室内アンサンブルと作曲者による音響詩のための
【「ミラ・シナク」(2006)/「スラング」(2007)/「ソクラク」(2008)/「イグール - ブレイ - ルウップ」(2009)/「チャリプティン」(2010)
「マラクラ・コードO」(2011)
「マラクラ・コード 2」(2011)】
アンサンブル・ポリソーノ

録音:2006-12年バーゼル
ルネ・ヴォールハウザーはスイス・ブリエンツ出身でロック、ジャズ・ミュージシャンとしての経験を積んだ後、カーゲル、ホリガー、クラウス・フーバー、ファーニホーに作曲を師事、ヨーロッパの数々の作曲賞を受賞し、1980 年代の終わりから1990 年代の初めまでダルムシュタット夏期現代音楽講習会の講師も勤めた筋金入りのヨーロピアン・アヴァンギャルド。7 作品からなる声と器楽のためのシリーズ「マラクラ・サイクル」は作曲者によって書かれた音響詩をテキストとして声と器楽が対等の立場で徹底した既成の音響と文法の解体を行い、結果的に全く意味不明の言葉もどきの音響がガチャガチャと宙を舞います。
NEOS-11309
ルネ・ヴォールハウザー(b.1954):(1)ピアノ四重奏曲(1979/83-84/rev.1987)〜フルート,クラリネット,チェロとピアノのための
デュオメトリー(1985-86)〜フルートとバス・クラリネットのための
アイデアの飛翔(1995)〜チェロとピアノのための
定量電流(1996/97)〜フルート,チェロとピアノのための版
空間における時間の分解(2000-01/11)〜クラリネット(バスを含む)、チェロとピアノのための版
結論と過程のための習作(2007)〜フルートとピアノのための
《リ・ゲ・ティン》(Ly-Gue-Tin) (2008)〜声とピアノ、作曲者による音響詩のための
ルネ・ヴォールハウザー(指、P、Br)
アンサンブル・ポリソノ(S、Fl、Cl、Vc)

録音:2007-2012年
ルネ・ヴォールハウザーはスイス出身でロック、ジャズの経験を持ち、インプロヴァイザーとしても活動しています。バーゼルアカデミーで学んだ後、セロツキ、カーゲル、ホリガーらに師事。ダルムシュタット音楽祭その他の主要なフェスティバルで作品は盛んに取り上げられている。点描的な音形と炸裂するクラスターの音塊など 70〜80 年代の前衛音楽シーンのイディオムが詰め込まれている。《リ・ゲ・ティン》では自作の音響詩を自ら歌う極めてユニークな作品。
NEOS-11310
「ザ・ラインズ」〜デニス・シュラー
(b.1970):独奏・二重奏作品シリーズ
(1)《永続する感覚と退出》(2011)〜2人のソプラノ
(2)《春》(2012)〜バス・フルート
(3)《青い月》(2013)〜ヴィオラ
(4)《折り目の中で》(2011)〜フルート,打楽器
(5)《メロディ》(2010)〜オーボエ
(6)《止められた7秒》(2010)〜打楽器
(7)《タン・カ》(2012)〜フルート,ピッコロ
(8)《ロイサイダ》(2012)〜チェンバロ
(1)クリスティーナ・プレスッティ&ジスレーヌ・ヴェルクリ(S)、
(2)(4)パオロ・ヴィナローリ((1)バスFl(4)Fl)、
(3)アナ・シュピーナ(Va)
(4)(6)アレクサンドル・バベル(Perc)
(5)ベアトリーチェ・ザヴォドニク(Ob)、
(7)タニヤ・ミュラー(バスFl)&エリアーネ・
ヴィリナー(ピッコロ)
(8)タマル・アルペリン(Cemb)

録音:2013年4-5月
デニス・シュラーはイタリア、ジェノヴァ出身でドラムと打楽器を学んだ後、ミヒャエル・ジャレル、エマヌエル・ヌネスらに師事、フライブルクの国際宗教音楽作曲コンクールに優勝後、ヨーロッパの数々のコンクール、音楽祭で作品が評価されていま。このアルバムにはソロ、デュオばかりが選ばれ、楽器とアンサンブルの様々な可能性が探求されている。特に2 人のソプラノが織り成す幻想的な《永続する感覚と退出》、こどもがふと思いついて楽器と戯れているような無邪気な《折り目の中で》のピュアな抒情性など、作曲者の繊細なアイデアと透明なロマンティシズムが美しい。
NEOS-11311
ベンクト・ハンブレウス(1928-2000):ピアノ協奏曲(1991-92)
クロード・レンナース(b.1956):ピアノ協奏曲「ファエトン」(1999)*
オルトヴィン・シュテュルマー(P)
イスラエル・イーノン(指)SWRバーデン=バーデン・フライブルクSO
ジルベール・アミ(指)ザールブリュッケンRSO*

録音:1997年2月25日、2003年2月10
日* (ライヴ)
ハンブレウスはスウェーデン出身で後にカナダに移住し活動した作曲家。当初オルガン、音楽学を学んだ後、即興演奏を行うようになり、次第に作曲に活動の重心を移した。このピアノ協奏曲は終始ピアノとオーケストラが激しくぶつかりあうエネルギッシュな作品でユダヤ風の音階と民族的なリズムが聴き手に原初的な生命力を呼び覚ます。レンナースはルクセンブルク出身でコンピュータ、電子音楽に造詣が深く、この「ファエトン」でもオーケストラの様々な音響、音色にその影響が感じられる。内部奏法を含むピアノの動きにオーケストラが反応し、繊細な音のテクスチュアを作り出す。
NEOS-11316
フォーク・ソングズ〜アンサンブル・エクスペリメンタル・エディションVol.5
(1)ルチアーノ・ベリオ(1925-2003):フォーク・ソングズ(1964)〜メゾ・ソプラノと7 楽器のための/ギターつきヴァージョン初録音
(2)フランギス=ヌルラ・ホーヤ(b.1972):絶望のキャラヴァン(2011)
(3)ヴィト・ズラーイ(b.1979):ツグブレニ(2010/11)
(4)マルタ・ゲンティルッチ(b.1973):衆目(2010/11)
(5)マリアーナ・ウングレアヌ(b.1974):ネ・ヴェリ・ヴェトリ(2012)
(6)マルコ・ニコディエヴィチ(b.1980):プリトゥリ・サ・プラニナータ(2013)
(7)ヤミリア・ヤジルベコヴァ(b.1971):S.O.G(2012)
デトレフ・ホイジンガー(指)アンサンブル・エクスペリメンタル
(2)-(7)エクスペリメンタル・スタジオ SWR(ライヴ・エレクトロニクス)

録音:2013 年
アンサンブル・エクスペリメンタルは2009 年に結成された比較的新しいグループで、アルト独唱、フルート、クラリネット、ギター、打楽器、ヴィオラ、チェロの7 人から構成される。この編成にNEOSの他のアルバムでも既におなじみのライヴ・エレクトロニクスのエキスパート集団、エクスペリメンタル・スタジオ SWR を加え、多様な音響空間が繰り広げられる(ベリオの名作「フォーク・ソングズ」には電子音響は含まれない)。登場する作曲家の年齢も様々、国籍もイタリア、カザフスタン、セルビア、スウェーデン、モルドヴァ、スロヴェニアと多様で、これ一枚でISCM World Music Days 音楽祭の様相を呈している。最近の若手・中堅世代の動向を知るのに最適の一枚。
NEOS-11317
武満徹&細川俊夫:ギター独奏作品集
武満徹:すべては薄明の中で(1987)
 エキノクス(1993)/フォリオス(1974)
 ギターのための小品(1991)
 森の中で(1995)
細川俊夫:セレナード(2003)
マルコ・デル・グレコ(G)

録音:2012-13年
ギタリストのマルコ・デル・グレコは若い年代における傑出したギタリストのひとりで多くのコンクールで目覚ましい成績を収め、2010 年には第53 回東京国際ギター・コンクールで優勝、世界中の主要なコンサートホールで演奏を行っている。武満の「すべては薄明の中で」は武満が好んだジャズやポップス(ビートルズなど)のエコーが聴かれる繊細な小品集。細川作品は現在の所、唯一のギター独奏曲だが、ギター協奏曲なども作曲しており、この楽器への愛着が感じられる。なお細川は演奏者のグレコを「…(マルコ・デル・グレコは)私の《セレナーデ》を、深い解釈と繊細なテクニックをもって演奏してくれました。彼の“歌う”ギターの美しさに、私は本当に感動しました。マルコは私の恩師である武満徹の音楽を愛しており、その偉大なギター作品を、神秘的に、自分の内なる音として演奏します。聴衆はきっと、何ひとつ難解に感じることなく、彼の武満作品の演奏を好きになるでしょう。マルコのような若く才能ある音楽家によって、武満の繊細で美しい音楽が新しい世代に知られ、愛されるものになることを、とても嬉しく思います。」と賞賛している。

NEOS-11401
フィギューラ・アンサンブル・エディションI
「災害へのプレリュード」

ペーター・ブルーン(b.1968):災害へのプレリュード(2008/09)〜メゾ・ソプラノと大アンサンブルのため
アンデルス・ブロズゴー(b.1955):10 の絞首台の歌(2006)
シュタイングリムール・ローロフ(b.1971):Still Not/Not yet(じゃない/まだ)
フィギューラ・アンサンブル
【エレーネ・ギイェリス(Ms)、アンナ・クレット(バスCl)、フランス・ハンセン(Perc)、イェスパー・エゲルンド(Cb)、フローデ・アンデルセン(アコーディオン)】

シアトル・チェンバー・プレーヤーズ
【ポール・タウブ(Fl)、ミハイル・シュミット(Vn)、デイヴィッド・サビー(Vc)、ローラ・デルーカ(Cl)】

録音:2010年-2011年
フィギューラ・アンサンブルは1993 年に結成されたデンマークの現代音楽演奏団体でこれまでに200 曲以上の現代作品を初演しているだけでなく、実験的な演奏会や次の世代の作曲家育成のためのワークショップなども行っている。シアトル・チェンバー・プレーヤーズは姉妹アンサンブルで相互扶助の関係にある。ブルーンとブロズガーはデンマーク、ローロフはアイスランド/ドイツの作曲家で新ロマン主義的もしくは若干、ニュー・トナリティの傾向が感じられる。このアンサンブルの録音は今後当レーベルでシリーズ化の予定。
NEOS-11402
メラ・マイアーハンス(b.1961)作品集
(1)「エニグマ」(1999)〜声、打楽器とプリペアード・ピアノのための
(2)「トリトン」(1989/90)〜ピアノ独奏のための
(3)「A-a」(2000)〜声と打楽器のための
(4)「オルフェウス」(1999)〜声のソロのための
(5)「開放弦U」〜ヴァイオリン独奏のための(1995/96)電子音響付随版(1999)
(1)(3)(4)レスリー・レオン(Vo)、
(1)(2)ローラ・ガラチ(P)、
(1)(3)フリッツ・ハウザー(Perc)、
(5)レンカ・スプコヴァ(Vn)
(5)トメック・コルチンスキ(エレクトロニクス)

録音:2014 年5 月
マイアーハンスは 1961 年スイス出身で現在はベルリンとブランデンブルクに居住して活動している。バーゼル音楽院で 2000 年まで電子音楽の招聘作曲家として研究、作曲、講義を行い、ハノーバー歌劇場、ルツェルン音楽祭など、多くの音楽祭、歌劇場オーケストラから委嘱を受けている。作風は電子音楽の影響を受けて打楽器、プリペアード・ピアノなどから思いがけず精妙な響きを引出し、それを綿密に紡いでゆく、といった静謐で繊細なもの。「エニグマ」はプリペアード・ピアノのせいもあろうが、初期のケージを思わせる美しい歌曲。
NEOS-11403
望月京:エテリック・ブループリント三部作
雅楽(作者不詳,10世紀以前):盤渉調調子(ばんしきちょうの調子)*
双調調子(そうじょうの調子)
望月京(b.1969):エテリック・ブループリント三部作 4D(2003)
ワイズ・ウォーター(2002)
エテリック・ブループリント(天空の青写真,2005-06) #
杉山洋一(指)
mdiアンサンブル、
宮田まゆみ(笙)*、
クリストフ・マゼッラ(エレクトロニクス) #

録音:2012-13年
※日本語解説つき
望月京は東京芸大および同大学院作曲専攻修了後、パリ国立高等音楽院作曲科で学びその後、IRCAM で研鑽を積んだ。作曲をブライアン・ファーニホー、ポール・メファノ、トリスタン・ミュライユらに師事し、芥川作曲賞、尾高賞ほか多くの賞を受賞。ザルツブルク音楽祭、ウィーン・モデルン、ヴァネツィア・ビエンナーレなど多くの国際音楽祭に招待され作品が演奏されている。収録されているエスリック・ブループリント(天空の青写真)三部作は人を取り巻く自然や宇宙のエネルギーについて音楽を通して考えるとの事から構想され、ゲーテやシュタイナーの色彩論からも影響を受けているという。「自然」「宇宙」が彼女の音楽の重要なキーワードとなっていることから実際の水の音や風の音も作品に取り込まれ、それが一定のパルスの中で移りゆく風景のようにゆっくりと過ぎてゆく様が美しい。冒頭の 2 トラックに望月が愛し影響を受けた笙の古曲、盤渉調調子(ばんしきちょうの調子)と双調調子(そうじょうの調子)を収録。
NEOS-11406
ペーター・ルジツカ(b.1948)管弦楽曲集Vol.3
(1)ルジツカ:「スパイラル」〜ホルン四重奏と管弦楽ための
協奏曲(2013/14)
(2)ルジツカ:ルシェルシュ(もっとも内側で)(1999)
(3)リスト:「リヒャルト・ワーグナーによる」(1883)
(4)ルジツカ:R.W.,管弦楽のための塗装(2012)
(5)ルジツカ:R.W.,ピアノのためのトレーシング(2014)
(1)(2)(4)ペーター・ルジツカ(指)MDR響
(1)ライプツィヒ・ホルン四重奏団
(2)MDR放送Cho
(3)(5)ゾフィー・マユコ・フェッター(P)

録音:2009/2014年
ルジツカの管弦楽(を中心とした)作品集第 3 弾。冒頭からオーケストラのダイナミズムを全開にし現代音楽としては異例なほどドラマティックな展開を臆面もなく行う事実上のホルン四重奏協奏曲(!)《スパイラル》から聴き手の耳はスピーカーに釘付け。パウル・ツェランに詩に基づくオペラティックな《ルシェルシュ》、そしてリストのワーグナーに基づくピアノ曲を挟んで、そのリストのワーグナー・パラフレーズを更にメタモルフォーズしてゆくユニークな管弦楽曲とピアノ曲と続く。
NEOS-11409
アルトゥーロ・フエンテス(b.1975):作品集
暗い室内楽(2013)*
スキファー(2010,rev.2013)*
スペース・ファクトリーIII(チルドレン・サイクルより) (2011)
スペース・ファクトリーIV(2012)
スペース・ファクトリーV(2012)
スペース・ファクトリーVI(2012)
シメオン・ピロンコフ(指)PHACE *
アンサンブル・ルシェルシュ

録音:2012-13年
フエンテスはメキシコ出身の若手作曲家で1997年に渡欧、ミラノでフランコ・ドナトーニほかに師事した。彼は室内楽のほか、コンピュータ音楽、ダンスとのコラボレーション、シアター・ピースなど様々なメディアのための音楽を手掛けている。ここに収められた作品はいずれも特殊奏法を駆使した、アコースティック楽器で再現されたコンピュータ音楽(曲によっては電子音響とのコラボもあり)といってもよい、超絶技巧を要する作品。
NEOS-11410
ドナトーニ:管弦楽作品集
フランコ・ドナトーニ(1927-2000):イン・カウダ(行きはよいよい帰りは怖い)II(1993-94)
イン・カウダ(行きはよいよい帰りは怖い)III(1996)
エサ(イン・カウダV)(2000)
プロム(1999)
ブルーノのための二重性(1974-75)
杉山洋一(指)東京PO

録音:2012年8月22日サントリー・ホール大ホール(2012年サマー・フェスティバル・全曲日本初演)
2012年に生誕85年を迎えたイタリア現代音楽の巨匠フランコ・ドナトーニの管弦楽作品を彼の愛弟子、杉山洋一の指揮のもと東京フィルハーモニー交響楽団の熱演で聴く。ドナトーニは初期の新古典主義を経てポスト・ウェーベルン主義な作風に転向、やがてケージの影響を受けた図形楽譜による不確定性の音楽を試み、更には他の作曲家の作品を引用するなど、現代音楽の変遷の歴史をそのまま体現するような創作を行ってきた。なお、ここに収められた「プロム」と「エサ」はドナトーニの遺作となった作品で未完成のまま残されたが、弟子の杉山洋一によって補作完成された。前衛音楽でありながら管弦楽の鮮やかな色彩とダイナミズムで聴き手を惹きつける手腕はさすがにイタリアの作曲家である。ノーノ、マデルナ、ベリオと続くイタリア現代音楽の層の厚さを改めて感じさせる珠玉の一枚。
NEOS-11411
(42SACD)
ドナウエッシンゲン音楽祭2013」全作世界初演
(1)エンノ・ポッペ(b.1969):記憶(2008-13)
SACD2)
(2)ベルンハルト・ラング(b.1957):モナドロジーXIII「生意気なメイド」(2013)〜2つの管弦楽(一つは四分音)のための
(3)ジョルジュ・アペルギス(b.1945):シチュエーション(2013)〜23人の独奏メのための
(4)アルベルト・ポサダス(b.1967):O重協奏曲「ケルゲレン」(2013)〜増幅された木管トリオと管弦楽のための
(5)ヴァルター・ツィンマーマン(b.1949):スアブ・マリ・マグノ/クリナメンI-VI(1996-98/2010-13)〜6群のオーケストラのための
(6)フィリップ・マヌリ(b.1952):元の位置で(2013)〜管弦楽とアンサンブルのための
(1)エンノ・ポッペ(指)クラング・フォルム・ウィーン
(2)ヴォルフガング・リシュケ&クリストファー・シュプレンガー(指)SWRバーデン・バーデン・フライブルクSO
(3)エミリオ・ポマリコ(指)クラング・フォルム・ウィーン
(4)フランソワ・クサヴィエ・ロト(指)SWR バーデン・バーデシェルシュ木管三重奏団
(5)パスカル・ロッフェ(指)SWRバーデン・バーデン・フライブルクSO
(6)フランソワ・クサヴィエ・ロト(指)アンサンブル・モデルン&SWRバーデン・バーデン・フライブルクSO

録音:2013年10・8、19、20日
2013年のドナウエッシンゲン音楽祭は2013 年10 撃ノ開催され4 日間のうちに計10 のコンサートが行われた。内容は室内楽、合唱、サウンドアート、ジャズ・セッション(!)、管弦楽など近年はますます多様なジャンルが取り上げられるようになってきている。このセットでは管弦楽の全コンサートを収録。礪・中堅世代からベテランまで幅広い作風を楽しめる。中でも大ベテランのヴァルター・ツィンマーマンが長きに渡り作曲・改作が続けられこの録音が世界初演となった「スアブ・マリ・マグノ/クリナメンI-VI」の禁欲的だが、豊穣な響きの持続は巨匠の貫禄充分で特筆に価します。
NEOS-11415
ジャン=ピエール・ルゲ(b.1939)作品集
(1)「エトワール」(1981)〜ハープシコードと 5 楽器のための
(2)弦楽三重奏曲(1978-1979)
(3)アズール(1990-1991)〜ピアノのための
(1)イレーネ・アッサヤグ(Cemb)、
 ユキ・マヌエラ・ヤンケ(Vn)、
 マリオ・ブラウマー(Vc)、
 ヤニーネ・ノイゲバウアー(Cl、バスCl)、
 ヴィルマンタス・カリウナス(Ob、イングリ
ッシュHr)
 ブリッタ・ヤーコプス(Fl、ピッコロ)、
 ヨアヒム・フォンテーン(指)

(2)ジャンジ・カオ(Vn)、
 ベンジャミン・リビニウス(Va)、
 マリオ・ブローメル(Vc)
(3)ドミニク・メレ(P)

録音:2012 年1 月68’25
ジャン=ピエール・ルゲは作曲家、オルガニスト、インプロヴァイザーとしての多彩な顔を持ち、ヨーロッパで既に多くの作品を発表している。「エトワール」はチェンバロと室内アンサンブルのための小さな協奏曲でチェンバロの細かな動きが次第にアンサンブルに広がり様々に変容してゆく佳品。ピアノ曲「アズール」はメシアン譲りの色彩的なハーモニーと量感のあるピアノの音塊が魅力。
NEOS-11416
「マニア」〜ルネ・ヴォールハウザー(b.1954):ピアノ作品集
ヴォーチス・イマーゴ〜ピアノ独奏版(1993-95)
ピアノのための3つの小品(1986-87)
マニア〜ピアノ独奏版(2001-02)
ネスト〜ピアノ独奏版(1977)
ナシュラ〜16分音アップライト・ピアノのためのオリジナル版(2013)
ナシュラ〜3分音ピアノのための版(2013)
ナシュラ〜通常の半音階ピアノのための版(2013)
モリッツ・エルンスト(P)

録音:2013-14年
ルネ・ヴォールハウザーは作曲の他、ピアノ、指揮者、バリトン歌手までこなすマルチ・タレント。当初はジャズ、ロックの分野で活動していたが後にハインツ・ホリガー、マウリツィオ・カーゲル、クラウス・フーバー、ブライアン・ファーニホーらに師事しヨーロッパの正統的な前衛技法を駆使した作品を発表するに至った。注目作は3 つのヴァージョンが存在するナシュラ(Naschra)。16 分音によるヴァージョンではヴィシネグラツキを思わせる極彩色の微分音音楽、やがて 3 分音、半音階(通常のピアノ)と調律法を変えることにより色彩とニュアンスの変化を楽しめる。
NEOS-11417
マーンコップ・エディション5〜クラウス=シュテッフェン・マーンコップ(b.1962)作品集
ヒューマナイズド・ヴォイド(人間化無効) (2003-2007)
「ヴォイド=コル・イシャ・アシリト」(2010-2012)*
「ヴォイド=マル・ダルシーヴ」(2002/2003)〜8 トラックのテープのための#
ローランド・クルティヒ(指)バイエルンRSO
ルパート・フーバー(指)SWRシュトゥットガトRSO
エクスペリメンタル・スタジオSWR

録音:2008 年4 月、2012 年12月*、2015年#
好評ノマーンコップ・エディション第5集。マーンコップはフライブルク音楽大学でクラウス・フーバー、ヌネス、ファーニホーらに師事し80〜90年代のヨーロッパの主流のひとつである「新しい複雑性」の影響を受けた。ここに収められた最近作は静謐な音の穏やかな持続の中に突然入る衝撃的な音の楔とそこから生じる音の波紋、音色、音響運動の変化、日本的とも形容できる静と動のコントラストといったマーンコップの特徴がさらに深められている。
NEOS-11420
ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.20
カーター(1908-2012):シンフォニア「我は過ぎゆく希望の対価なり」
アイヴズ:「ロバート・ブラウニング」序曲*
エミリオ・ポマリコ(指)
ステファン・アズバリー(指)*
バイエルンRSO

録音:2012年1月14日、2012年2月17日 いずれもムジカ・ヴィヴァ音楽祭ライヴ
2012 年に行われたムジカ・ヴィヴァ音楽祭ライヴより二人の突出したアメリカ人作曲家の作品を収録。103 歳で亡くなるまで文字通りの生涯現役を貫いたカーターが85 歳で書いたシンフォニアは約50 分からなる大作で、その密度の高さとパワーにひたすら圧倒される。その前衛性がいまだ色褪せないアイヴズのロバート・ブラウニング序曲も必聴。バイエルン放送響も熱演。
NEOS-11421
ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.21
ヴォルフガング・ミッテラー(b.1958):クラッシュ1-5(2012) *
〜管弦楽,オルガンとエレクトロニクスのための
イザベル・ムンドリー(b.1963):ノン・プレイス(2008/2012) 〜ピアノと管弦楽のための
ヴォルフガング・ミッテラー(Org)、
ペーター・ルンデル(指)*
ニコラス・ホッジス(P)、
エミリオ・ポマリコ(指)
バイエルンRSO

録音:2013年1月25日、2013年2月22日 いずれもムジカ・ヴィヴァ音楽祭ライヴ
※全作世界初演
ミッテラーの「クラッシュ」(潰す、崩す)はその名の通り、複雑なリズムや激しい打撃音がめまぐるしく発しては消え、一つのフレーズが生まれかけたと思いきや即座にそれを叩き潰す、といったアグレシヴな音楽。クラシカルなフレーズやハリウッド映画的なフレーズも断片的に現れどこかユーモラス。ジャーマン・プログレをオーケストラで聴いているような感覚に陥る。ムンドリーの「ノン・プレイス」ではいきなり楽員の話し声と笑い声で始まり、度胆を抜かされる。その後はピアノと管弦楽との神経質な音のやり取りが進む。ニコラス・ホッジスの繊細なピアノが聴きどころ。
NEOS-11422(1SACD)
ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.22
リゲティ(1923-2006):《ロンターノ》(1967)
トリスタン・ミュライユ(b.1947):《世界の
幻滅》(2011/12)〜ピアノと管弦楽のための交響的協奏曲*
ジョージ・ベンジャミン(b.1960):《パリンプセスツ(羊皮紙写本)》(1998-2002)
ジョージ・ベンジャミン(指)
バイエルンRSO
ピエール=ロラン・エマール(P)

録音:2012年5月2-4日ムジカ・ヴィヴァ(ライヴ)
*=世界初演
スペクトル楽派を代表する作曲家トリスタン・ミュライユの注目の新作ピアノ協奏曲をメイ ンにミュライユが影響を受けた作曲家(リゲティ)と影響を与えた作曲家(ベンジャミン)の作 品を前後に配置した興味深いプログラム。《世界の幻滅》の作曲においてミュライユはリス トのピアノ協奏曲第2 番とロ短調ソナタから多大な啓発を受けたと述べており、ドラマティッ クでめくるめく様々な響きの変化を堪能できる。ロラン・エマールの超絶技巧ぶりも聴きど ころのひとつ。リゲティの《ロンターノ》は出世作「アトモスフェール」の音群作法を更に進め 洗練させた曲で終盤わずかにブルックナーが引用されるイマジナリーな傑作。作曲者が 自作自演するベンジャミン作品は似通った2 つの楽章から構成された佳品。2012 年5 月 のムジカ・ヴィヴァ音楽祭におけるライヴ録音。
NEOS-11423
(1SACD)
ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.23
ヘルムート・ラッヘンマン(b.1935): ピアノと管弦楽のための音楽「アウスクラング(終止音) 」(1984/85)
ピエール=ロラン・エマール(P)
ジョナサン・ノット(指)バイエルンRSO

録音:2013年4月26日、ムジカ・ヴィヴァ(ライヴ)
ラッヘンマンの代表作で度々演奏される「アウスクラング」の最新ライヴ録音。アウスクラングは「フィナーレ」を意味し、これまで邦訳では「終結音」「終止音」といくつかあり、弊社の以前の案内で「終焉」と訳していたものと同一作品。管弦楽とピアノといっても協奏曲ではなく、関係は対等のようであり、オケとピアノの、ぽつぽつといった禁欲的な音のやりとりが続くと思いきや、突然クラスターの楔が打ち込まれるといった、おなじみのラッヘンマン節。東洋の書や山水画を思わせるモノクロームの響きが作曲家の澄み切った境地を表している。エマールとジョナサン・ノット率いるバイエルン放送響の精度の高い際立ったリアリゼーションが聴きもの。
NEOS-11424
(1SACD)
ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.24
ヘルムート・ラッヘンマン(b.1935): 「…2 つの感情…」レオナルドによる音楽(1991/92)
「書」(2002/03、2004 年版) *
ヘルムート・ラッヘンマン(語り手)
ペーター・エトヴェシュ(指)バイエルンRSO
スザンナ・マルッキ(指)バイエルンRSO*

録音:2014年2月8日、2011年7月8日ムジカ・ヴィヴァ* (ライヴ)
《…2 つの感情…》は代表作《マッチ売りの少女》の次に書かれた語り手を伴う作品。テキストはアルンデル写本に残されたレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉のドイツ語訳が使われ作曲者本人が朗読している。曲はドイツ語の様々な発音、呼吸がオーケストラに波及して音響素材として展開される極めて独創的なアイデアで書かれている。《書》はサントリーホールの国際作曲委嘱シリーズで初演された。幸い再演に恵まれ既に複数のディスクがリリースされているが、ここでは初演後一部改訂された2004 年版で聴く。
NEOS-11425
ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.25
ホルヘ・ロペス(b.1955):川の交響曲( ホルン協奏曲) Op.20(2005-07)
交響曲第3 番Op.24(2012/13)
ペーター・エトヴェシュ(指)
カルステン・ダフィン(Hrn)、
フランソワ・バスティアン(Hrn)、
エリック・テルヴィリガー(ワーグナーtuba)、
ウルスラ・ケプサー(ワーグナーtuba)、
トマス・ルー(ワーグナーtuba)、
クィリン・ラスト(ワーグナーtuba)、
ノルベルト・ダウザッカー(ワーグナーtuba)、
ラルフ・スプリングマン(ワーグナーtuba)、
ブラッド・ルブマン(指)*
バイエルンRSO

録音:2012年6月16日、2013年12月13日 いずれもムジカ・ヴィヴァ音楽祭ライヴ
※全作世界初演
ホルヘ・ロペスはキューバ出身で後にアメリカに移住、カリフォルニアでモートン・スポトニクに作曲を師事した。1990 年にヨーロッパに居を移し、現在はウィーンを拠点に活動を続けている。川の交響曲(ホルン協奏曲)では2 つのホルンにワーグナー・チューバのアンサンブルまで動員する特異な編成でホルンの超絶技巧が聴きもの。指揮のペーター・エトヴェシュのサポートも絶妙で緊張度の高い空間が作り上げられている。

NEOS-11501(2CD)
ブライアン・ファーニホウ(b.1943):ピアノ作品全集
レンマ=イコン=エピグラム(1981)
渦巻き(Quirl)(2011-13)*
オーパス・コントラ・ナトゥラム(2000)
〜話すピアニストのための影芝居
インヴェンション(1965)*
エピグラムス(1966)*
3つの小品(1966-67)*
2台ピアノのためのソナタ(1966)*#
ニコラス・ホッジス(P)
ロルフ・ハインド(P)#

録音:2011-14年
*=世界初録音
「新しい複雑性」の作曲家として名高いファーニホウの初期作品から近作を含めたピアノ作品集。ファーニホウは12 音技法および総音列主義を出発点としそれを徹底的に推し進めた複雑で演奏困難な作品で知られる。CD2 では20 代前半の作品が世界初録音として収録。ウェーベルンを思わせる寡黙で美しい作品。ファーニホウの創作を俯瞰する上で最適のディスク。
NEOS-11503
ニコラウス・ブラス(b.1949):弦楽四重奏曲第4番(2008)
(1.記憶のカタログ/2.十字の象徴/3.すなわち/ 4.愛の対話/5.とりわけ)
アンサンブル・コリオリス
【ムリエル・カントレッジ(Vn)、ミハエラ・ブッフホルツ(Vn)、クラウス=ペーター・ヴェラーニ(Va)、ハンノ・シモンズ(Vc)】

録音:2009 年9 月 57:38
ブラスはドイツの作曲家で当初、医学を学んだ後、個人的にラッヘンマンに作曲を師事した。1986 年にダルムシュタットでモートン・フェルドマンと出会い影響を受けている。収録の弦楽四重奏曲は表現主義的な激しさとフェルドマンを思わせる瞑想的で静謐さが混在するブラス円熟の秀作で太く荒々しい筆遣いから繊細で幽玄なタッチまで、モノトーンの弦楽四重奏が水墨画や日本の書を想起させる。
NEOS-11504
マルティン・ヘルヒェンレーダー(b.1961):オルガン作品集
(1)時空間II-ファンタジー(2001/2008)
(2)時空間I:アド・フォンテス-前奏曲(1996)
(3)時空間I:アド・フォンテス-抑揚(1996)
(4)時空間I:アド・フォンテス-オルゲル・プンクト(1996)
(5)時空間II-ヒムヌス(2001/2008)
(6)時空間II-トリオ(2001/2008)
(7)時空間II-リチェルカーレ(2001/2008)
(8)パウル・クレー・ブラットIII-夜の光線(1991)
(9)トッカータとラメント(2008)
(10)パウル・クレー・ブラットV-海の輝き(2011)
(6)(7)(9)ハンス・ダヴィドソン(Org)、
(2)(3)(4)(8)マルティン・ヘルヒェンレーダー(Org)、
(1)(5)(10)クリスティアン・シュミット(Org)

録音:2014 年
マルティン・ヘルヒェンルーダーはドイツの作曲家、オルガニスト、音楽学者でドイツ国内はもとよりアメリカ、中国、カナダでも教鞭を執っている。作曲家兼プレーヤーとしてマーカス・シュトックハウゼン、アルディッティQ とも度々共演している。彼のオルガン作品はオルガンの様々な機能を駆使しつつも、根底にバッハなどの音楽があり、新古典主義的もしくは新ロマン派的に聴こえ、現代音楽の語法を使いながら大変華麗でロマンティックな響きに溢れています。
NEOS-11505
ヴォルフガング・フォン・シュヴァイニッツ(b.1953):プレイン・サウンド・カウンターポイント(2010-11)〜7 つの 23 リミット・ハーモニー・イントネーションの習作
キャスリーン・ラム(b.1982):ミラー(2006) *
フランク・ライネッケ(Cb)

録音:2012年、2013年*
※全作世界初録音
ダブル・ベース独奏のための 2 人の作曲家の作品を収録。どちらも独自の調律および倍音の構造に着目した音響音楽。シュヴァイニッツはハンブルクでリゲティに師事後、アメリカ・スタンフォード大学でコンピュータ音楽について研究、1990 年代にはダルムシュタットに招かれて教鞭を執っている。終始ダブル・ベースのハーモニクスや倍音による虹のように繊細に変化する静謐な音が持続する。キャスリーン・ラムは純正律の大家ジェームズ・テニーに師事。シュヴァイニッツとは異なったやり方でダブル・ベースから倍音の豊かな響きを引き出す。
NEOS-11506
ケルターボーン、モーザー、ロート:室内アンサンブル作品集
ルドルフ・ケルターボーン(b.1931):4人の奏者のための4つの小品(2005)〜ピアノ四重奏
ローランド・モーザー(b.1943):HALL=反対票〜ヴィオラ,チェロとピアノのためファンタジー(2010)
ミハエル・ロート(b.1976):モンドリアン・チクルス(2001-10)
 疲れ(2003)
 フェリンナルング(2001)#
 変位[ブギウギ](2004/2010)*
モンドリアン・アンサンブル
【ダニエラ・ミュラー(Vn)、
ペトラ・アッカーマン(Va)、
カロリーナ・オーマン(Vc)、
マルティン・ヤッギ(Vc)*、
タルミコ・コルツァイア(P)】

録音:2009 年9 月 57:38
#以外=世界初録音
モンドリアン・アンサンブルは 2000 年に結成され、ルツェルン音楽祭を始めとする多くのフェスティヴァルやホールに出演している。ディスクにはいずれもこのアンサンブルのための書かれた作品が収められている。弦楽器とピアノの細やかな運動の集積が不思議な音響を生み出すケルターボーン作品、ピアノパートに内部奏法を含むアグレシヴなモーザー作品が聴きどころ。
NEOS-11507
マルクス・アントニウス・ヴェッセルマン(b.1965):九重奏曲-512bpm(1998)
七重奏曲(2001)
六重奏曲(2006)
八重奏曲(1995)
フランク・オッル(指)
アンサンブル・モデルン

録音:2008/2009年
ヴェッセルマンはドイツの作曲家。11 歳で自作の打楽器で最初の作曲を試みた。エッセンのフォルクヴァング音楽大学で学び、後に電子音楽の研究を行い、ケルンの西ドイツ放送の若手作曲家の国際フォーラムでは 2 チャンネル用のテープリミックス(1991)賞を受賞している。ここに収められた作品はサクソフォン、エレクトリック・ギター、エレクトリック・ベース、ドラム・セット、電子キーボードが多用されると共に反復的な書法が取られジャズ、ロック、ミニマル・ミュージックの影響が強く感じられる。しかしアメリカの作曲家たちと違ってどこかシニカルなスタイルはさすがにドイツの作曲家。
NEOS-11510
レーガー:ベックリンによる 4 つの音詩Op.128〜第1曲「ヴァイオリンを弾く隠者」/第2曲「波間の戯
れ」
ブロッホ:シェロモ〜ヘブライ狂詩曲
プリューガー(b.1941):「絵画」(2014)〜チェロと大管弦楽のための(世界初録音)
レーガー:ベックリンによる4 つの音詩〜第3曲「死の島」/第4曲「バッカナール」
ファクンド・アグディン(指)
ムジーク・デ・ルミエールO
エステレ・レヴァーツ(Vc)

録音:2015年2月
レーガーの「ベックリンによる4 つの音詩」をアルバムの始めと終わりに、中にチェロ独奏を伴う協奏的作品を配置した面白い企画アルバム。プリューガーの「絵画」はパウル・クレー、セガンティーニほかの絵画にインスパイアされて作曲された5 楽章からなる大変ロマンティックな大作で良質の映画音楽を思わせるダイナミックな展開が魅力的。なおチェリストのエステレ・レヴァーツはスイス出身の女流。パリ国立高等音楽院で学んだ後、ケルン音楽院でマリア・クリーゲルに師事した。既に数々のコンペティションに上位入賞しソリストとして活動を始めている期待の若手。
NEOS-11513(2CD)
クリスティアン・オッフェンバウアー(b.1961): 弦楽四重奏作品集1997-2011
弦楽四重奏断章1997
破壊(時/部屋)1999〜クラウス・ペーター・ケールのために
第2弦楽四重奏断章2008〜トマス・ハインリヒのために
第3弦楽四重奏断章2009〜ユング・シュテルツィのために
断章IV/第4 弦楽四重奏断章2010
第5 弦楽四重奏断章2011
第6 弦楽四重奏断章2011
アルディッテQ【アーヴィン・アッルディッティ(Vn),アショット・サルキシャン(Vn),ラルフ・エーラーズ(Va),ルーカス・フェルズ(Vc)】

録音:2013 年6 月
オッフェンバウアーはオーストリア出身の作曲家、音楽理論家。作曲をフリードリヒ・チェルハに師事した。この CD には現在までに作曲された彼の弦楽四重奏の全てが集められており、いずれも終始弱音で演奏されるユニークな音楽。ブックレットに掲載されている譜例を見ると非常に細かく指示が書き込まれており、微細な音の変化と構造に耳を傾けさせる音楽としてウェーベルンの系譜に属する作曲家と思われる。アルディッティの精妙なレアリゼーションが聴きもの。
NEOS-11518
ヨーク・ヘラー(b.1944):弦楽四重奏作品集(and more)
3つの断章(1966)〜弦楽四重奏のための
2つの形状(2007/08)〜弦楽四重奏とピアノのための*
弦楽四重奏曲第2 番(1997)
弦楽四重奏曲第1 番《アンティフォン》(1976,rev1984)〜弦楽四重奏と電気的に変化させられた弦楽四重奏のための
ミンゲQ
マルクス・ベルハイム(P)*

録音:2011年2月、11月
ギーレンやエトヴェシュなどによる作品集(NEOS10829)、ビシュコフによる「天球」「永遠の日」(NOES11039)に続くNEOS-レールのヨーク・ヘラー作品集第3弾。 このアルバムはヨーク・ヘラーの弦楽四重奏を中心とした作品を集成。ヘラーはベルント・アロイス・ツィンマーマン、ヘルベルト・アイメルトに作曲を師事、ダルムシュタットではブーレーズの楽曲分析の講義を受け、パリの IRCAM では電子音響の研究にも携わっている。初期作品から音色への関心が強く見られるが12 音技法の影響から次第に音響の電子的な変容のプロセスに作曲の関心が移り、《アンティフォン》では弦楽四重奏と電子的に変容された弦楽の音響が不可分に絡む独自のスタイルを完成している。

NEOS-11605
ヴォールハウザー・エディション4
ルネ・ヴォールハウザー(b.1954): 《カザマロヴァ・サイクル》(2009-14)〜ソプラノとバリトンのための
《イグアナ》(2009)〜バリトン・ソロのための
《スラウェディック・サイクル》(2005-06)〜ソプラノ、バリトン、ピアノのための
デュエット〜バリトン・ソロ版(2008)
デュオ・シモルカ=ヴォールハウザー:
【クリスティーヌ・シモルカ(S)
レネ・ヴォラウザー(Br)】

録音:2005-2014年
ヴォールハウザーは指揮者、ピアニストであるばかりかバリトン歌手でもあり、このディスクでも渋 い歌声を聴かせている。当初ロック、ジャズ・ミュージシャンとして活動を始め、後にセロツキ、カー ゲル、ホリガーらに学んだ。《カサマロヴァ》ではホーミーの唱法が取り入れられ全体は異教的、神 秘的な雰囲気にあふれている。《スラウェディック》では子音や呼吸音まで素材として扱われ、さな がら口による電子音楽という様相を呈している。
NEOS-11609
マルクス・アントニウス・ヴェッセルマン(b.1965):アンサンブル作品集II
《デゼット》〜カオス・コンチェルト(2007)
《ウン・デゼット》〜開かれた断片(2000/2004)
《デュオ・デゼット》〜2 つの位相(2002/2004)
《ザ・フライト・ウィル・ゴー・オン》〜あなたの最愛の仲間へ(2013)
フランク・オッル(指)
アンサンブル・モデルン
ウエリ・ウィゲット(P)
ラファウ・ザンブリジツキ=ペイン(Vn)
ミハエル・M.カスパー(Vc)

録音:2008-15年
ヴェッセルマンはケルンを中心に活動する作曲家。ジャズ、ロックから多大な影響を受けてお り、ドイツの現代音楽界にあっては異色の存在である。いずれも先鋭的なジャズ、アヴァンギャル ド・ロックという印象の作品でタネジやフランク・ザッパを彷彿とさせるパンクな一枚。アンサンブル・ モデルンはかつてザッパ作品で「イエロー・シャーク」というアルバムを作っており、彼らがこの手の 音楽を喜々として演奏しているのがよくわかる。現代音楽のみならずジャズ・ファンにも自信を持っ てお薦め。

NEOS-11808
ペーター・ルジツカ (b.1948):《クラウズ(雲)2》(2013)〜弦楽四重奏と管弦楽のための
弦楽四重奏曲第7番「変更可能な瞬間」
(2018) *
ミンゲQ
(1)ペーター・ルジツカ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団

録音:2017年10月20-21日イエス・キリスト教会,ベルリン
2017年12月14-16日DLF室内楽ザール、ケルン*
※全作世界初録音
作曲のみならず指揮者としても活躍、過去にはザルツブルク音楽祭の音楽監督 (2001-2006)を務めたりしたドイツの重鎮ペーター・ルジツカの弦楽四重奏のために書か れた最新作を収めた。ルジツカはハンブルグでヘンツェとハンス・オッテに作曲を師事、 作品はゲルト・アルブレヒト、アシュケナージ、リッカルド・シャイーらクラシックを主なレパ ートリーとする音楽家によって好んで取り上げられている。作風はポスト・セリー以後の音 色、音群をいかに操作して新奇な音響を作り出すかという方向に関心が向けられており、 このディスクでも楽器の機能を最大限に生かしたドラマティックな音楽が展開する。《クラ ウズ(雲)2》は弦楽四重奏から発せられた一条の音の光が次第に管弦楽へと拡散し、多 彩な音像の形態、音色の変化がまさに音響の雲とも言うべき美しいカオスを作り出す。部 分的にワーグナー、ブルックナーを思わせる響きも登場する美しい作品。
NEOS-11817
マーリン・ボング(b.1974):作品集
(1)《溶融光の構造》(2011) 〜アルトfl, バスcl, Perc/Radio, pf/Radio, G, Vn, Vc
(2)《アーチング》(2013) 〜電気増幅されたチェロ、電気増幅された種々の道具(木の板、雁木やすり、のこぎり、ファイル、マーカー)
(3)《パルノーデ》(2013)〜電気増幅された楽器(バスfl, バスcl, Vc,)、3つのオブジェ(金属製の彫刻、花瓶、ブランコ)のアンサンブル
(4)《パーフリング》(2012)〜電気増幅されたヴァイオリンとエレクトロニクス
(5)《ジャスモネイト》(2017) 〜電気増幅された楽器(ピッコロ, バスcl, Perc/メモ帳, インサイドピアノ/タイプライター, テーブルトップG, Vn, Vc, 2つの砂時計)のアンサンブル
(1)(3)(5)キュリアス・チェンバー・プレイヤーズ(Ens)
(2)Umeデュオ(Vc&Perc)、
(4)カリン・ヘルクヴィスト(Vn)

録音:2017年夏エレメント・スタジオ,エーテボリ
※全作世界初録音
マーリン・ボングはスウェーデン出身の女流作曲家。作曲をブライアン・ファーニホー、チヤ・チェルノヴィンらに師事。ここ に収められた作品は全て生活雑貨や様々な道具、楽器の特殊奏法をさらに電気的に増幅加工して作られた、いわば生で 演奏するミュージック・コンクレート。全編いわゆるふつうの曲はなく、どれもノコギリをぎこぎこ挽いて音を出したりチェロの弦 を無理やりキューキューと鳴らしたり、チェーン・ソーのようなブルブルといったエンジンの音を出したり、ひそひそと男女の 会話が聴こえたりと、内容はさながら工場跡の廃墟で街のゴロツキたちが辺りに落ちているものを拾ってアンサンブルしてい るといった様相。しかし終わりなきノイズの渦の果てに不思議と古代儀式を思わせるシャーマンの神聖な密教的空間が拡が る。全作、不確定性という名のもと、テキトーな即興をやっているのかと思いきや、添付のブックレットに一部掲載された楽譜 を見る限りでは意外にもかなりきっちりと記譜されているのはさすが。作曲者はドナウエッシンゲン音楽祭を始めとする多く の音楽祭に招かれているという。ブックレットにはいかにもこういう曲を書きそうな、気負いまくった女流作曲家の自意識過剰 の素敵な写真も掲載。ケージ、カウエル、アンタイルのひ孫世代の継承者登場。一聴の価値あり。

NEOS-20801
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番(ピアノ4手版)
シューベルト:ソナタ ハ長調D812《グラン・デュオ》
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ(P)、

録音:2005年
シューベルトは清廉潔白な出来栄え。で、ショスタコーヴィチの交響曲第5番をピアノ四手で弾いて面白いのか?と思いきや、実はこれ、作曲者本人によるヴァージョン。ショスタコーヴィチは自作の交響曲を必ずピアノ4手に編曲し初演前に友人と弾いたと言われており、これもそうした際に作成された版と思われます。
NEOS-20802
(1SACD)
「コスモス」
クラム:セレスチャル・メカニクス(マクロコスモスW)より(2曲)
クルターク:ヤテコクより(3曲)
シュトックハウゼン:黄道十二宮より(2曲)
バルトーク:ミクロコスモスより(3曲)
エトヴェシュ:コスモス(2台のピアノ版)
バルトーク:ミクロコスモスより(4曲)
シュトックハウゼン:黄道十二宮より(2曲)
クルターク:ヤテコクより(3曲)
クラム:セレスチャル・メカニクス(マクロコスモスW)より
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ(P)

録音:2007年
選曲と配列がユニーク。エトヴェシュのコスモスを中心にシンメトリックに作品集が並べられていますが、演奏されている曲は同じ作品集のなかから別の曲が演奏されており、ヴァラエティに富んでいます。グラウシューマッハー・デュオはクラシックから現代音楽まで幅広くこなす当レーベルお馴染みのデュオ・グループ。
NEOS-20803
(1SACD)
悲愴〜ユン=ベートーヴェン=ユン
尹伊桑(ユン・イサン):小陽陰(1968/1996)
 5つの小品(1958)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」
尹伊桑:間奏曲A
韓 伽.(ハン・カヤ)(P)

録音:2008年3月1〜5日
日本生まれで現在はドイツで活躍、カールスルーエ音楽大学の教授でもあるハン・カヤの2008年の新録音。作曲家から絶大な信頼を得ていたハン・カヤのユン作品の決定的演奏。陰気な現代的サウンドのユン作品の間にベートーヴェンの「悲愴ソナタ」を持ってきた大胆なプログラムで、録音の少ないハン・カヤの充実した演奏です。
NEOS-20805
(1SACD)
ドビュッシー&ストラヴィンスキー:4手ピアノ作品集
ドビュッシー:白と黒で
ストラヴィンスキー:2台のピアノのためのソナタ
ドビュッシー:6つの古代の墓碑銘
ストラヴィンスキー
:春の祭典(4手ピアノ版)
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ(P)

録音:2006年11月
同時代を生きた二人の盟友の4手のためのピアノ作品を集めた。春の祭典は最近のファジル・サイ編曲版がよく知られているが、こちらは作曲者自身による版。現代音楽を得意とするシューマッハーとグラウの精妙な演奏で聴かせます。
NEOS-20807(2CD)
フンメル:ディアベリのワルツによる33の変奏曲、
ベートーヴェン:ディアベリのワルツによる33の変奏曲
カルメン・ピアッツィーニ(P)

録音:2007年
ドイツの現代作曲家フンメルがベートーヴェンの有名なディアベリ変奏曲と同じ主題で作曲し、本家本元(?) ベートーヴェンのディアベリとカップリングした好企画アルバム。ディアベリ変奏曲は1819年に作曲家で出版業者だったアントニオ・ディアベリが当時有名だった作曲家たちに自分の主題で変奏曲を書かせたのがことの起こりで、ベートーヴェンもその作曲家の一人だったのだが、当初はあまり乗り気ではなかったそうです。とはいえ、どこか思うところがあったのでしょう、突如作曲を始め、結果的に50分からなるベートーヴェン晩年の大作となりました。一方フンメルは幼少時よりエリー・ナイ、クナッパーツブッシュなどから、その才能を高く評価され、交響楽、オペラなど多くの作品を手がけている。NEOS-レーベルのイメージからディアベリの主題を、さぞ前衛的で破天荒に料理するのかと思いきや、実際、そういう部分もあるにはあるのですが、ジャズっぽいスウィンギーな部分があったり、クラシカルな部分もありと、各変奏ごとに様々なスタイルを試みており、そういう所がどこかフリードリッヒ・グルダの作品を思わせます。ピアッツィーニはブエノスアイレス出身で古典から歌曲伴奏、現代曲までこなすマルチ・ピアニスト。その経験がフンメル版ディアベリでも大いに生かされています。
NEOS-20901
コンチェルティT
モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲変ホ長調(第10番)KV.365(第1楽章と第3楽章のカデンツァ:バルトーク版による)*
リスト:2台のピアノのための「悲愴協奏曲」S.258
バルトーク:2台のピアノ,打楽器と管弦楽のための協奏曲#
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ(P)、
フランツ・シンドルベック&ヤン・シュリヒテ(Perc)#、
ルーベン・ガザリアン(指)ベルリン・ドイツSO*#

録音:2009年
ハンガリー、リスト、バルトークをキーワードとしたアルバム。バルトークによるモーツァルトの2台のピアノと管弦楽のための協奏曲のカデンツァはモーツァルトらしさを尊重しながらもダイナミックで華麗なピアニズムが印象的。バルトークの協奏曲は圧巻。
NEOS-20902
(1SACD)
リスト:十字架の道行〜合唱&独唱と4手ピアノのための、
ヨンギー・パク=パーン(朴泳姫,b.1945):《ヴィデ・ドミネ、ヴィデ・アフリクティオネム・ノストラム》(2007)〜無伴奏混声合唱のための(世界初録音)*
ルペルト・フーバー(指)WDRケルン放送cho、
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ(P)、
H.マルティーニ(Br)、F.ゲリーセン(B)、ほか、B.ボルボヌス(S)*、M.フランケ(T)*、ほか

録音:2008年
リストのあまり演奏されることのない宗教曲と韓国の女性作曲家でクラウス・フーバー夫人でもあるパク=パーンの異色のカップリング。NEOS-ではお馴染みのアーティストたちによる演奏。
NEOS-20903
トランスクリプションズ
バッハ:《主よ人の望みの喜びよ》(マイラ・ヘス編)
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(作曲者編)
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ(ドビュッシー編)
モーツァルト:《魔笛》序曲(ブゾーニ編)
ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》前奏曲(レーガー編)
ラフマニノフ:ヴォカリーズ(ヴィクトル・バビン編)
チャイコフスキー:ワルツ〜白鳥の湖より(ヴィクトル・バビン編)
ラヴェル:ボレロ(作曲者編)
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ

録音:2008年12月
これまでも「春の祭典」、「ショスタコーヴィチの交響曲第5番」の編曲ものやクラム、シュットックハウゼンなど異色の作品を録音してきたグラウシューマッハー・ピアノ・デュオは今回、とことんリラックスできるアルバムを作りました。オーケストラをピアノでやって何が面白いの?という方、これを聴いたら意見が変わります。編曲は作曲者自身やそれぞれ由緒正しいヴァージョンを採用、なによりこのデュオの透き通った音色が聴き手の心を鎮め、まるで波ひとつない湖面のような心境へと導いてくれます。おやすみ前にはバッハ、ドビュッシー、お目覚めにはサン=サーンス、モーツァルトなどがお薦め。最高級のBGMとしてお楽しみ頂けます。
NEOS-20904
(1SACD+DVD)
「ヴィルトゥオーゾ」
マティアス・ミュラー(b.1966):クラリネット協奏曲
ロッシーニ:アンダンテと変奏曲(1829)
ストラヴィンスキー:クラリネットのための3つの小品
マティアス・ミュラー:6つの演奏会用エチュード
パガニーニ:無窮動

◆ボーナスDVD:NTSC・PAL
マティアス・ミュラー:6つの演奏会用エチュード、
シュトックハウゼン:小さなハーレキン
マティアス・ミュラー(Cl)、
デヴィッド・フィリップ・ヘフティ(指)アンサンブル・ゼロ

録音:2009年
マティアス・ミュラーはバーゼル音楽院で学び、作曲家としても活動しています。自作自演のクラリネット協奏曲は新ロマン主義風の親しみやすい曲でドビュッシーのラプソディに似たところもあります。ロッシーニでは朗々とした旋律の歌いまわし、ストラヴィンスキー、パガニーニでの冴えた技巧も特筆もの。ボーナスDVDはご丁寧にPALとNTSCの両仕様がついています。
NEOS-20905
「コンチェルト」
ボリス・チャイコフスキー:クラリネット協奏曲
ドビュッシー:ラプソディ第1番
ドビュッシー:小品〜マティアス・ミュラーによるクラリネットと管弦楽の編曲版
ウェーバー:クラリネット協奏曲第2番
マティアス・ミュラー(Cl)、
ミシャ・ドメフ(指)モスクワ・チャイコフスキーSO
(モスクワ放送SO)

録音:1998年10月モスクワ
ボリス・チャイコフスキーのクラリネット協奏曲が聴きもの。大作ではないもののショスタコーヴィチの影響を感じさせつつ豊かな旋律と華やかな効果にあふれています。クラリネット版牧神の午後ともいうべきドビュッシーの第1ラプソディの恍惚としたロング・トーン、ウェーバーの溌剌としたカンタービレなど聴きどころ満載。
NEOS-21102
ドメニコ・スカルラッティと現代のハープシコード音楽
D.スカルラッティ:ソナタ ヘ長調K.205
 ソナタ ヘ長調K.296
イ・サン・ユン(1917-1995):Shao yang Yin
D.スカルラッティ:ソナタ イ長調K.114
R・シュトラウス:「カプリチオ」からの組曲
D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調K.516
 ソナタ ニ短調K.517
ユッカ・ティエンスー(b.1948):ハープシコードのための練習曲
D.スカルラッティ:ソナタ ハ短調K.115
ミナス・ボルボウダキス(b.1974):ピカソへの14 のオマージュ
アンドレアス・スコウラス(Cemb)

録音:2009年1月、62:13
ドメニコ・スカルラッティの雅やかなソナタを間に挟みつつ 20〜21 世紀のハープシコード 作品を収録し、ハープシコードの表現の幅広さと今後の可能性に思いを巡らす一枚。アンド レアス・スコウラスはギリシャ出身のピアニスト、ハープシコード奏者。ギドン・クレーメルのロッ ケンハウス音楽祭を始め、多くの音楽祭に参加、ピアノのソリストとしてアンサンブル・アンテ ルコンタンポラン、イギリス室内管などと多数共演している。レパートリーはこのディスクにも収 録されている通り、バロックから現代まで幅広く、近年ではJ.S.バッハの平均律クラヴィーア曲 集、フーガの技法、モーツァルト、ハイドンのピアノ・ソナタの演奏と録音が注目されている。
NEOS-21301
コントラバスのためのバロック音楽と現代音楽作品
(1)ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ第5番ホ短調(コントラバス編曲版)
(2)フィリップ・グラス:ファサード(4本のコントラバスとチェンバロとピアノのための編曲版)
(3)J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2番ニ長調(コントラバスのための編曲版)
(4)アルヴォ・ペルト:鏡の中の鏡(コントラバス編曲版)
(5)ミシェル・コレット(1707-95):4本のバス・ヴィオールと通奏低音のための協奏曲ニ長調「不死鳥」
(6)ジュリアン=フランソワ・ツビンデン(b.1917):J.S.バッハへのオマージュ
(7)ヘンデル(1685-1759):2つのヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ト短調(2本のコントラバスと通奏低音のための編曲版)
クリスティーネ・フック(Cb)、
(1)(2)(5)(7)トーマス・マルティン(Cb)
(2)(5)(7)トーマス・ヤウフ(Cb)
(2)(5)シュテファン・バウアー(Cb)
(1)(2)(3)(5)(7)フローリアン・ビルサック(Cemb)
(2)(4)バーバラ・ヌスバウム(P)

録音:2012年2月
ダブル・ベースによるバロックと現代音楽をカップリングしたユニークなアルバム。 グラスの「ファサード」はグラスの初期のアルバム「グラス・ワーク」に収録されている彼の代表作。ペルトの「鏡の中の鏡」も原作を損なうことなく、美しく編曲、演奏されている。クリスティーネ・フオークはドイツ・マインツ出身の演奏家で現代音楽のみならず、ジャズの分野でも活動しています。これまでにルツェルン音楽祭、ザルツブルク音楽祭など世界的な音楽祭に多数出演しています。
NEOS-21302
コンチェルティU
リスト:2台のピアノと管弦楽のための「悲愴」協奏曲(1865)(シュテファン・ホイツケによる編曲
と新しいカデンツァ版,2008)
バッハ:2台のピアノのための協奏曲ハ長調BWV1061*
ストラヴィンスキー:2台のピアノ協奏曲(1935)
グラウシューマッハー・ピアノ・デュオ
【アンドレアス・グラウ&ゲッツ・シュー
マッハー(P)】
マーティン・ブラビンズ(指)ベルリン・ドイツSO*

録音:2011年11-12月
グラウシューマッハー・デュオの久々の協奏曲集第2弾。(第1集はバルトーくのカデンツァを使用したモーツァルト、2台ピアノ版のリスト:悲愴協奏曲、バルトーク;NEOS-20901) リストの「悲愴」協奏曲は元々2 台ピアノのための作品(それも元は独奏曲であったものからの編曲)を21 世紀になって管弦楽の伴奏を付加して新たに蘇らせた珍曲。リストでは考えられない管弦楽法もさることながらリストの様式を踏まえつつクラスターを含む現代的な新た書き加えられたカデンツァも聴き所。ストラヴィンスキーの協奏曲は新古典主義時代の作品で今日聴くとポスト・ミニマルを思わせる大変ポップでお洒落な佳品。これまで作曲者の自作自演かラベック姉妹くらいしかなかった録音に今回、決定盤が現れました。
NEOS-21303(2CD)
ドビュッシー:前奏曲集(全2巻) ギレアド・ミショリ(P)

録音:2012年7月
ギレアド・ミショリは1960 年エルサレム出身で日本へも度々訪れソロや室内楽のコンサートを開き、ファンも多い。作曲家でもあり当 NEOS-レーベルから室内楽作品集も発売になっている(NEOS11022)。ミショリはヤナーチェクのピアノ付き室内楽の全曲を世界で初めて録音したことでも知られる。印象派、近現代作品は彼の最も得意とするレパートリーで、この前奏曲全集でもペダルを控えつつ、透明感のある解像度の高い現代的なドビュッシーに仕上げている。
NEOS-21306
ローリー・アルトマン、コルンゴルト、シェーンベルクの音楽
ローリー・アルトマン(b.1944):「俺と一緒に踊りに来いよ」七重奏版(2006/2013)
「デュークのための3」(2011)〜弦楽四重奏のための
「戦時に」(2009)〜弦楽四重奏のための
「ガストロノミー」(2012)〜弦楽四重奏,ナレーター,ピアノ,クラリネットとヴィブラフォンのための
「シェーンベルクのOp.19 によるファンタジー」(2012)〜弦楽四重奏のための
シェーンベルク:ピアノのための6 つの小品Op.19(1911)
コルンゴルト:ピアノ五重奏曲(1920-23)
プラットフォーム K+Kウィーン

録音:2013年
ローリー・アルトマンはニューヨーク出身の作曲家でジャズ・ピアニストとしても活躍している。彼の作品はいずれもジャズのテイストとクラシック、現代音楽が程よく結びついた都会的でお洒落な内容。弦楽四重奏のための「デュークのための 3」はデューク・エリントンの名曲に基づいた自由なパラフレーズでクロノス Q が喜んで演奏しそうな佳曲。その一方で「ガストロノミー」「シェーンベルクによるファンタジー」では12 音技法の厳しい表現を見せる。シェーンベルクのOp.19 の終曲はマーラーの死後一ヶ月後に書かれマーラーの第9 交響曲の響きが鐘の音のように反響する繊細な小品。最後のコルンゴルトは後期ロマン派の抒情を時代の潮流に抗うように謳いあげた大作。


NEOS-21704
ピッコロ・コンチェルト・グロッソ
モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調K.622(1791)
マティアス・ミュラー(b.1966):八重奏曲(2014)
 ピッコロ・コンチェルト・グロッソ(2016/17)*
マティアス・ミュラー(バセットCl)
マイケル・コリンズ(バセットCl)*
チューリヒCO
アンサンブル・リミックスド

録音:2017年
“バセット・クラリネット版モーツァルトのクラリネット協奏曲の新決定盤!!”
マティアス・ミュラーは、スイスのクラリネット奏者&作曲家。チューリッヒ音楽院の教授も務めています。バセット・クラリネットを使用したモーツァルトの協奏曲は今や珍しくないですが、ここまでその特性を活かし、人間味溢れるニュアンスを放った演奏は聴いたことがありません。拡張された低音部のみならず全音域を楽々と、しかも入念に奏でるこの演奏を聴くと、この曲はバセット・クラリネットに限ると断言したくなります。とにかく放たれる表情が多彩なこと!音の色彩、硬軟、湿度に至るまで、やれることをすべてやり尽くす旺盛な意欲は、人間が喋っているような妙味を生み出します。即興的な走句の配合センスも抜群。第2楽章で、清々しい精神が息づき、優しい感触ガス的。しんみりと歌いすぎないところにセンスを感じます。この曲は、ちょっとやそっとの名演では満足しないという貴方へ!
モーツァルトの交響曲第40番、ドン・ジョヴァンニにインスパイアされて作曲されたピッコロ・コンチェルト・グロッソも聴きもの。【湧々堂】

NEOS-30801
(1SACD)
スイス・チェンバー・ソロイスツ・エディションVol.1
バッハ:ゴルトベルク変奏曲
(弦楽三重奏版; 1977年ベーレンライター・新バッハ全集に基づくシトコヴェツキー編)
スイス・チェンバー・ソロイスツ
[ハンナ・ヴァインマイスター(Vn)、ユルグ・デーラー(Va)、トーマス・グロセンバッハー(Vc)]

録音:2007年
NEOS-30802
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 ダニエル・グロスマン(指)アンサンブル28

録音:2003年(ピリオド楽器使用)
※1804年初演時と同じ28人編成による演奏
NEOS-30803
ブラームス:ドイツ・レクイエム(2台のピアノとティンパニによる伴奏版、ハインリヒ・ポース編〔1979〕) ルペルト・フーバー(指)WDRケルン放送cho、
ジモーネ・ノルト(S)、
カイ・シュティーファーマン(Br)、
イアン・ペース&マーク・ヌープ(P)、
ペーター・シュトラッケ(Timp)

録音:2007年
ドイツ・レクイエムのピアノ版は作曲家自身の編曲が存在しますが、それは4手連弾版であり、しかも声楽パートはありません(ピアノが声楽パートを弾いているインストゥメンタル・ヴァージョン)。このCDはブラームスに造詣の深い作曲家ポースがピアノ伴奏版で声楽が入れるよう、再構成した版による録音。同じ4手でも連弾ではなく2台ピアノであることと、低音を補充するためにティンパニが加えられているので音の厚みも十分。
NEOS-30804
(1SACD)
ブラームス:愛の歌Op.52(混声合唱版)
ワルツOp.39〜4手のための
新・愛の歌Op.65(混声合唱版)
ルペルト・フーバー(指)
WDRケルン放送cho、
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ(P)

録音:2007年
2台のピアノとティンパニ伴奏による「ドイツ・レクイエム」に続くR.フーバー&WDRケルン放送合唱団のブラームス合唱曲第2弾。《愛の歌》、《新・愛の歌》はもともとSop、Alt、Ten、Basの4人の独唱者と4手のピアノのための作品であるが、このCDではそれぞれのパートを増やし、混声合唱版として演奏しています。もっとも混声合唱版による演奏は珍しいことではなく、RIAS室内合唱団やリリングなどのCDが既に出ている。1839年パリ製の歴史的なフォルテピアノを使用、その古びた音色とフーバー指揮WDRケルン合唱団の時代考証に基づいた歌唱が初演当時の雰囲気を伝えます。
NEOS-30805
シューマン:ピアノ・ソナタ第3番(英国図書館所蔵自筆譜によるオリジナル版)、
 幻想小曲集Op.12
フロリアン・ヘンシェル(P)

録音:2001年
NEOS-30806(3CD)
クリスマスの朝の祈り〜クリスマス聖日前夜のためのグレゴリオ聖歌集(近年発見された聖歌集) ルペルト・フーバー(指)WDRケルン放送cho

録音:2007年12月
クリスマスに因んだグレゴリオ聖歌集。しかしNEOSからのグレゴリオ聖歌、普通であるわけがありません。現代音楽のスペシャリスト達によるグレゴリオ聖歌、これほど現代的な歌い方をしたグレゴリオ聖歌も珍しいでしょう。でも何より驚きなのが女声、男声共演による混声合唱版であることです。アンティフォナでは女性と男性が呼び交わしまでしています。近年新発見された楽譜による学術的にも貴重な録音の登場です。
NEOS-30901
(1SACD)
メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲第1番イ長調Op.18#
ブルッフ:弦楽五重奏曲変ホ長調(1918)*
メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲第2番変ロ長調Op.87#
ヘンシェルQ
沢和樹(Va)*
ローランド・グラッスル(Va)#

録音:2008/09年
※ブルッフは世界初録音
近年発見され、2008年にヘンシェル四重奏団により初演されたブルッフ最晩年の作品「弦楽五重奏曲」を収録。ヘンシェル四重奏団は1994年に結成され、1996年には大阪国際弦楽四重奏コンペティションで優勝後、世界各地で活動している。ARTE NOVAから発売になっているメンデルスゾーン:弦楽四重奏曲全集はベスト・セラーとなっている。日本を代表するヴァイオリニスト沢和樹が楽器をヴィオラに持ち替えて参加。
NEOS-50802(DVD)
クリストバル・ハルフテル(b.1930):《ラザロ》〜1幕のオペラ(2004-2007) ゲオルグ・フリッチュ(指)キールPO、
イェルク・ザブロフスキ(Br)、
フリードマン・クンダー(Bs)、
ユリア・ヘニング(S)、
クラウディア・イテン(S)、
ヨハネス・アン(T)、
シュテッフェン・ドーバーアウアー(T)、
マティアス・クライン(Bs)、
ジョーイル・チョイ(Br)

録音:2008年 ※世界初録音
2008年キール歌劇場で初演されたフアン・カルロス・マルセトの台本による聖書にもとづくオペラ。NTSC方式でも発売になり、通常の国内のDVDプレイヤーでも鑑賞可能になりました。

NEOS-51001(DVD)
ヘルムート・ラッヘンマン(b.1946):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番「グラン・トルソ」(1971/76/88)
弦楽四重奏曲第2 番「精霊の踊り」(1989)
弦楽四重奏曲第3 番「グリード」(2001)
シュタドラーQ【フランク・シュタドラー(Vn)、イジョー・バユス(Vn)、プレドラグ・カタニッチ(Va)、ペーター・ジーグル(Vc)】

収録:2008年5月23-25日ベルリン
16:9、76min、DVD5/NTSC、リージョン・フリー
現代音楽の作曲家にとって西洋音楽の完成されたフォーマットのひとつである弦楽四重奏 曲を書くということはそれがどんな形、様式であれ、書くこと自体が歴史への挑戦であり、批評 となる。ラッヘンマンは25 才で《グラン・トルソ》を書いて以来、創作上の節目ごとにこの編成に 果敢に取り組んできた。いずれも作曲者の代表作。どの作品もいわゆる普通のクラシックの奏 法は皆無で、ひたすらキリキリ、ゴシゴシ、ビン!バチッ!といった特殊奏法によるノイズの 嵐。しかし、この魂の油が切れてギシギシときしんでいるような響きをしばらく聴いている内、そ の響きの彼方に紛れもない、戦後ヨーロッパ知識人の思想と苦悩の片鱗がうっすらと浮かび 上がってくる。どうやって音を出しているのか、楽譜を見なければ(わざわざ高価な楽譜を取り 寄せるのは大変だ)わからない情報もこの映像を見れば一目瞭然。現代音楽ファン、作曲家 志望の学生、好事家必見のDVD。 ※なお、シュタドラー四重奏団によるこれらの作品は別演奏が SACD でも発売になっていま す(NEOS10806)。
NEOS-51601(DVD)
ダニエーレ・ロンバルディ(b.1946):《divina.com》〜36 パートからなるミックス・メディア・イベント アントニオ・バリスタ(指)
アンサンブル・ノヴェチェント・エ・オルトレ
ダニエーレ・ロンバルディ(芸術監督)
ダミアーノ・メアッチ(Live electronics)、アート・メディア・スタジオ(Video)、
デイヴィッド・モス(Voice)

収録:2004年7月5日フィレンツェ(世界初演のライヴ)
16:9、DVD5/NTSC、リージョン・フリー
ロンバルディは作曲家、ピアニストであるばかりでなく、映像作家としても国際的に活動しており マルチ・メディア作品のアーティストとしてヨーロッパでは認知されている。《divina.com》は画家ミケ ランジェロの墓碑銘、ダンテの詩などをテキストとし、間にギョーム・ド・マショーの作品を挿入した 幻想的なイベント作品。コンピュータによる楽器、声のリアル・タイムでの変調、シュールレアリステ ィックなヴィデオを駆使して悪夢を見ているような不可思議な空間を創出。


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