湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



CONTINUO Classics
(フランス)


フランスの名演奏家の録音をリリースしている当レーベルはレパートリーへのこだわりも強く、演奏の素晴らしさはもちろんのこと貴重な録音としても高く評価されています。


※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
CC77-7001
フランスのハープ作品集
グランジャニー:子供の時間
ピエルネ:即興的奇想曲
カプレ:フランス風ディヴェルティメント
 スペイン風ディヴェルティメント
フォーレ:塔の中の王妃 Op.11/即興曲
ルーセル:即興曲/トゥルニエ:ソナチネ
イザベル・ペラン(ハープ)

録音:2007年5月21-25日/ベルギー
日本語解説付
フランス国立管弦楽団のハープ奏者として活躍しているイザベル・ペランによる19世紀後半から20世紀前半のフランスのハープ作品集。グランジャニー、 ピエルネ、カプレ、フォーレ、ルーセル、トゥルニエを収録しました。柔らかく透明感ある音色が美しく響き渡ります。イザベル・ペランはニース音楽院を 卒業後、渡米しジュリアード音楽院で研鑽を積みました。サンフランシスコ交響楽団の団員を務めた後、フランス国立菅のハープ奏者として活躍。現在は エコール・ノルマル音楽院教授も務め後進の指導にも力を入れています。(INTEG 221159の再発売商品) (Ki)
CC-777-701
ロシアのバレエ音楽〜ピアノ独奏編曲集
チャイコフスキー(プレトニョフ編):バレエ『くるみ割り人形』〜行進曲/金平糖の精の踊り/タランテラ/間奏曲/トレパック/中国の踊り/グラン・パ・ド・ドゥ
ストラヴィンスキー(アゴスティ編):バレエ『火の鳥』〜魔王カスチェイの凶悪な踊り/子守歌/フィナーレ
プロコフィエフ:バレエ『ロミオとジュリエット』からの10の小品op.75
エレーナ・ロザノヴァ(P)

録音:サル・コロンヌ(パリ)
新進気鋭のクラシカル・レーベル「CONTINUO Classics」の記念すべき1stアルバムとなるのは、イザイ弦楽四重奏団と室内楽のパートナーとして も活躍しているロシアの女流ピアニスト、エレーナ・ロザノヴァによるロシアのバレエ音楽編曲集。チャイコフスキーの『くるみ割り人形』、ストラヴィンス キーの『火の鳥』、プロコフィエフの『ロミオとジュリエット』という3つのバレエ音楽をピアノ独奏で演奏しています。『くるみ割り人形』は、同じくロシ アの巨匠ミハイル・プレトニョフによる編曲。「金平糖の踊り」や「中国の踊り」などでは原曲の室内楽的な要素がより強調されて洗練された響きを聞か せてくれる一方、ラストを飾るグラン・パ・ド・ドゥでは鍵盤を縦横無尽にめぐるアルペジオで美しく圧倒してくれます。イタリアの名手アゴスティ編曲に よる『火の鳥』は屈指の難曲。『火の鳥』といえばストラヴィンスキー自身編曲による連弾版の難易度も知られておりますが、それを独奏で表現しようと いうのですから、その難易度も伺えようというものです。「魔王カスチェイの凶悪な踊り」は最初から最後まで超絶技巧の連続。「子守歌」と「フィナーレ」 では、透明感あふれるピアノの音色ならではの表現力に魅せられます。ロザノヴァの演奏は躍動感あふれるリズム感と力強い打鍵が印象的。今後も同レー ベル下での活動を予定しており、更なるリリースにも期待が寄せられます。一部日本語訳ブックレット付。 (Ki)
CC777-703
女性作曲家の美しいピアノ曲
シャミナード:演奏会用練習曲「秋」Op.35
メル・ボニ:秋の思いOp.19
 無言歌Op.56/子守歌Op.23の1
 前奏曲Op.10/ うららかな春Op.11
 牧歌Op.12/メヌエットOp.14
クララ・シューマン:スケルツォOp.14
 夜想曲Op.6の2/ロマンス変奏曲Op.3
マリアンナ・フォン・マルティネス:ピアノ・ソナタ第3番ホ長調
ディディエ・カストル=ジャコマン(P)

録音:2011年7月13-15/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
ディディエ・カストル=ジャコマンはレンヌとニースの音楽院で学んだピアニスト。ファウスト・ザドラ門下のフランスの中堅で、これまでもCalliopeレー ベル等に録音がありました。当アルバムは女性作曲家のピアノ曲を集めたもので、フランスのシャミナードとボニ、ドイツのクララ・シューマン、オースト リアのマルティネスらの魅力的な作品を楽しめます。いずれもサロン的な内容ですが、非常にピアニスティックで技巧的なものが多く、カストル=ジャコマ ンの腕の冴えが光ります。女性作曲家ファン必携の一枚と申せましょう。 (Ki)
CC77-704
B.マルチェッロ:12のフルート・ソナタop.2より
第10番イ短調/第5番ト長調
第8番ニ短調/第1番ヘ長調
第2番ニ短調/第12番ヘ長調
ムジカ・アンティクヮ・メディテラネア
[{クリスティアン・マンドーズ(アルト・リコーダー)、
フィリップ・フロン(Vc)、
マリー・アブドン(Fg)、
コリンヌ・ベティラック(Cemb.)]

録音:2012年11月、サン=ピエール教会(シーニュ、フランス)
ベネデット・マルチェッロ(1686-1739)は、D.スカルラッティが生まれた翌年、かのヴィヴァルディが生まれてから8年後のヴェネツィアに生まれた 音楽家。イタリア後期バロック時代、華やかな音楽活動が展開されていたヴェネツィアで活躍し、世俗音楽と教会音楽の両方に多くの作品を残しました。 本アルバムに収録されている「12のフルート・ソナタop.2」は、700近く残されている彼の作品の中でも著名で、今なおリコーダー奏者たちのレパートリー には欠かせない傑作のひとつ。それぞれが5つの楽章からなる教会ソナタで、当時の流行を多く取り入れた典雅な響きをたっぷりと堪能出来ると同時に、 一世を風靡した大家コレッリの影響も強く感じられます。温かなリコーダーの響きと、チェロ、ファゴット、チェンバロらによる通奏低音伴奏陣との柔らか な響きが美しく、洗練されていながらもどこか素朴さを残したハーモニーは絶品です。
ソロを担当するクリスティアン・マンドーズは、元はフランス諸都市の “エトワール” として活躍していたバレエダンサーでしたが、リコーダーの演奏に 専念するためにバレエ界を去り、ソリストとして活動を開始したという異色の経歴を持つ演奏家。これまでにベルリン・フィルのメンバーや、P.ヘレヴェッ ヘ率いるシャペル・ロワイヤル、T.ピノック率いるイングリッシュ・コンソート、N.ゲッダ、M.バーヨなど、数々の名手たちと共演を重ねてきた名手です。 1981年に、自ら子楽器団体「ムジカ・アンティクヮ」を設立しており、本アルバムにはそのメンバーが通奏低音として参加しています。 (Ki)
CC777-705
ミンストレル
ドビュッシー:前奏曲第1集〜「吟遊詩人」(ヴァイオリンとピアノのための編曲版)
 レントより遅く(レオン・ロケ編曲)
ヴァイオリンとピアノのソナタ 
 セレナーデ(ドビュッシーの素描をもとに、R.オーリッジにより復元された作品)
ピエルネ:ヴァイオリン・ソナタ.ニ短調op.36
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調op.13
青柳いづみこ(P)
クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)

録音:2013年3月14-16日、パリ国立高等音楽院

日本語解説付。
ピアニスト、文筆家、音楽研究家と幅広く活躍する世界的ピアニスト、青柳いづみこが最新盤をリリースいたします!青柳が造詣深いドビュッシーと同 期の作曲家である、ガブリエル・ピエルネの生誕150周年を記念し、世紀末フランスに生きた作曲家たちが残した珠玉のヴァイオリン・ソナタを収録し た内容です。マルセイユ音楽院で共に研鑽を積み、2009年よりデュオとして活動を共にしている往年の名手、クリストフ・ジョヴァニネッティと共に、近 代フランスの響きに焦点を当てたプログラムで魅せてくれます。このアルバムの発売とピエルネの生誕を祝い、2013年秋には来日リサイタルも開催予定。 是非とも見逃せない最新盤です!
G.ピエルネ(1863-1937)はパリ音楽院でマスネに作曲を、フランクにオルガンを学んだ音楽家。彼のヴァイオリン・ソナタは、当時の名手ティボー のために捧げられたもので、師フランクの響きも色濃い作品。抒情的な旋律が美しく、輝かしいヴァイオリン・ソロと繊細なピアノ伴奏が織りなす美しい アンサンブルは絶品です。ドビュッシーの「吟遊詩人(ミンストレル)」は、前奏曲第1集の12曲目に収録されている作品。ヴァイオリン奏者のA.アル トマンがヴァイオリンとピアノのために編曲したものを、ドビュッシーが手直しした版での演奏になります。ヴァイオリンのピッツィカートやスピッカートの 表現力を上手く活かした編曲で、作品を通して印象的なおどけたリズムと旋律の魅力を存分に感じられます。3曲目の「セレナーデ」は、音楽学者のロバー ト・オーリッジが素描を発見した未完の作品。1890年代に作曲されたものと思われますが、本アルバムに収録されているのは、オーリッジがこの素描か ら復元されたものです。2013年秋の公演にて東京初演も予定されており、ドビュッシー研究家としても活躍する青柳の意気込みも感じられましょう。こ れらに加え、本アルバムではフォーレのヴァイオリン・ソナタも収録。世紀末フランス音楽の繊細かつ美しい響きをたっぷりと堪能出来るアルバムに仕上がっ ています。かのイザイ四重奏団の発足メンバーの一人、名手ジョヴァニネッティの卓越したヴァイオリン・ソロも聴き逃せません!
【青柳いづみことクリストフ・ジョヴァネッティ】
マルセイユ音楽院時代、ピエール・バルビゼのもとで学んでいた頃から共演をしていた。卒業後、演奏と執筆を両立させる希有な存在として注目を集めて おり、これまでリリースした9枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤となるほか、師安川加壽子の評伝『翼のはえた指』で第9回吉田秀和賞受賞をはじめ、 執筆の分野でも数々の賞を受賞。ジョヴァネッティは、イザイ、およびエリゼ四重奏団の発足メンバーとして活躍、室内楽の分野を中心に活躍。ふたりがデュ オを組み始めたのは2009年、それ以来フランスと日本を中心に多くのリサイタルを行い、好評を博している。
CC777-706
ラロ:ピアノ三重奏曲第1番ハ短調Op.7
ピアノ五重奏曲
ギター Op.28
2つの小品Op.14(村人の歌/セレナード)
アルルカン
ヴァイオリン・ソナタ.ニ長調Op.12
ドリアン・ラモット、
アニエス・ルヴェルディ(Vn)、
マルク・デモン(Va)、
フロラン・オディベール(Vc)、
フランソワ・デュモン(P)

録音:2013年3月/サル・コロンヌ(パリ)
エドゥアール・ラロの弦楽とピアノのための作品を集めた好アルバム。ラロは「スペイン交響曲」が有名ですが、自身がヴァイオリンを弾いたこともあり、 この楽器のための効果的な作品を残しています。ピアノ三重奏曲第1番やヴァイオリン・ソナタは録音も比較的録音もありますが、未出版のピアノ五重奏 曲は世界初録音。2楽章から成る16分程の作品で、1862年頃に作曲されたとされます。ベートーヴェン風なシンフォニックといえるほど充実した内容で、 ことに第2楽章の凝った対位法書法など、ラロの野心が感じられます。ピアノ五重奏ファンの胸躍らせる「隠れた逸品」と申せましょう。演奏はフランス の若手たち。フレッシュで若々しい音楽性が、生命感あふれるラロの音楽にピッタリ。希望を与えてくれるアルバムと申せましょう。 (Ki)
CC777-707
ピエルネ:ヴァイオリン作品集
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.36
演奏会用組曲の3つの小品 Op.40より第2番「ワルツ形式の夜想曲」 Op.40-2*
ミュージック・ホールの印象 Op.47
スペインの踊り子
即興的幻想曲 Op.4
バスク幻想曲 Op.49*
*=ヴァイオリンとピアノ版
ガエターヌ・プルヴォスト(Vn)、
ローラン・カバッソ(P)

録音:2005年/マイエンヌ劇場
パリ音楽院にてマスネに作曲を、フランクにオルガンを学んだピエルネ(1863-1937)によるヴァイオリン作品集。印象主義作風を取り入れたエスプリ漂う近代フランス音楽として親しまれております。プルヴォストとカバッソがしっとりと奏でます。 (Ki)
CC77-7709
ドホナーニ:チェロ・ソナタOp.8
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8
 チェロ・ソナタOp.4
ラファエル・ピドゥー(Vc)、
エマニュエル・シュトロッセ(P)

録音:2010年9月フランス
INTEGRALレーベルより発売されていたINTEG 221181の再発売商品。トリオ・ヴァンダラーやロトの手兵オーケストラ「レ・シエクル」のチェロ 奏者としても活躍するラファエル・ピドゥー。彼がフォル・ジュルネ音楽祭でもお馴染みの名ピアニスト、エマニュエル・シュトロッセと近代ハンガリーのチェ ロ・ソナタに取組みました。厳しい精神性にあふれたコダーイの無伴奏ソナタはさすがに名作。ピアノ伴奏付き2 篇は柔和で親しみやすく、両作曲家の旋 律美を堪能できます。 (Ki)
CC77-7710
(CD+DVD)
ドミニク・プローブスト:BA[L]LADES
死から生へ/熱帯雨林の夜
月島/テヒリーム/ラメント
コーダほか全10作品
ロラン・ランヌ(Vc)、
タチアナ・プローブスト(S)、
ヨナス・アトラン(P)ほか

DVD:ドキュメンタリー「光の島、ドミニク・プローブスト」ローラ・ベルディマン
監督 (2010)
ドミニク・プローブストは1954年生まれのフランス現代作曲家。デュティユー門下ながら、作風はフランス音楽のいかなる系譜にも属さないもので、 前衛的でありながらジャズやロックへの接近も示しています。このアルバムは1972年から2012年までの作品を収めていて、彼の創作史を俯瞰できます。 アルバム・タイトルは「Ballade(バラード)」と「Balade(散歩)」の掛け言葉となっています。その意味は同封のDVD「光の島」なる音楽ドキュメンタリー で描かれているとのこと。
CC77-7713
ミシェル・メルレ:ピアノ協奏曲
ディヴェルティメント・ダ・カメラ
交響詩「波紋」Op.25*
6つの交響的練習曲#
ジャン=クロード・ペヌティエ(P)
ジャン=ジャック・カントロフ(指)オーヴェルニュO
ジャン・フルネ(指)ヒルフェルスム放送PO*
クロード・ケメッケル(指)ミュジク・ド・レールO#

録音:1989年2月、1977年3月*、2008年5月#
ミシェル・メルレ(1939-)はメシアン門下のフランスの作曲家。1978年からパリ音楽院、1988年からはエコール・ノルマルで作曲を教え、浦壁信二 さんをはじめとする日本人の弟子も数多くいます。彼の音楽はフランス六人組の流れをくむ色彩的でわかりやすい作風により、ハイドシェックもピアノ曲を レパートリーとしています。このアルバムも、まず演奏陣の豪華さに驚き。ピアノはペヌティエ、指揮はカントロフにフルネという凄さ。フルネ・ファン必 聴です。 (Ki)
CC77-7715
ドビュッシー&アーン
ドビュッシー
:前奏曲集〜デルフォイの舞姫/音と香りは夕べの大気の中に漂う/風変わりなラヴィーヌ将軍/月の光がそそぐテラス/パックの踊り/ミンストレル
 映像第2集〜葉ずえを渡る鐘の音
アーン:後悔/ハンカチーフに
 大きな瞳/バッカス巫女の踊り
 グッドバイ
最初のヴァルス集〜ヴァルスへのお誘い/ヴァルス第1番/ショパンの影/高貴なヴァルス
 ナイチンゲール狂乱〜通りすがり
 2枚のスカーフ/上品な香り
 甘い夢/秋の太陽
 マルス賛歌/後悔/肖
像画/ウラヌス/ヘリオトープ/陶酔
ドビュッシー:ゴリウォーグのケークウォーク
アーン:ニネット
フィリップ・ギヨン=エルベール (P)

録音:2014月4月/スタジオ4’33”(イヴリー=シュル=セーヌ)
ドビュッシーとアーンは、ほぼ同時代にパリで活躍し、ともにマスネを敬愛するなど共通点が多かったにもかかわらず、アーンの彼氏だったマルセル・プルー ストが大のドビュッシー嫌いだったことに感化され、反目していたといわれます。その二人のピアノ曲を集めた画期的なアルバムが登場します。技法は異な るものの、国や時代の共通性か、むしろ良く似た感性に気づかせてくれます。
アーンは生涯にかなりのピアノ独奏曲を残していますが、いずれも小品であるのと、メロディ・メーカーだったゆえか、モチーフの展開よりもオシャレで 絶美なメロディを歌わせるものが多いため、あまりピアニストたちに注目されてきませんでした。しかしその美しさと、ベル・エポック風な色気は他に類が なく、急速に再評価が起きています。このアルバムはアーンのピアノ曲を21曲も収めた大歓迎盤。53曲から成る「ナイチンゲール狂乱」や11曲から成 る「最初のヴァルス集」からの抜粋は他にも録音がありますが、初期の単独小品が貴重。当時アーンのガールフレンドだった美貌のバレリーナ、クレオ・ド・ メロードとのプラトニックな思い出を綴っていると言われ、甘酸っぱい青春のページとなっています。
フィリップ・ギヨン=エルベールはフランスの中堅。ベロフ、ペヌティエ、ピレシュ、チッコリーニらに師事。これまで室内楽のほかシューベルトやロシ ア音楽のアルバムをリリースしていますが、さすがフランス人、パリジャン的洒脱さとセンスの光るアーン芸術を聴かせてくれます。 (Ki)
CC77-7717
ヴェルサイユの宮廷風に
リュリ:「ヴェルサイユの洞窟」序曲、「カドモスとヘルミオネ」〜ガヴォット
ロベール・ド・ヴィゼ:前奏曲、フランシスク氏の墓
ラモー:ガヴォット〜クラヴサン曲集第1集
クープラン:目覚まし時計〜第4組曲、青春〜第7組曲
ド・ヴィゼ:ガヴォット、アルマンド、ガヴォット、サラバンド、ジーグ
ラモー:ロンドーによるジーグ、ロンドーによるジーグ第2番、リゴドン、ミュゼット、タンブーラン〜クラヴサン曲集第2集
ド・ヴィゼ:荘重なアルマンド「訴え」、クーラント
ラモー:アルマンド、優しい訴え〜クラヴサン曲集第2集
ド・ヴィゼ:荘重なアルマンド、ジーグ
ラモー:リヴリ〜コンセールによるクラヴサン曲集、エジプトの女〜クラヴサン曲集第3集
イザベル・ショメー&ベルトラン・キャゼ(ギター・デュオ)、
ベルトラン・キャゼ(G)、
ジャン=ピエール・モワスロン(トラヴェルソ)、
クロエ・モワスロン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
イザベル・ショメー(G)
ジュリー・エシャール(Ob)、
イザベル・ショメー(G)
ギターというと近代的なイメージがありますが、現在のものに近い形態の楽器はバロック時にすでに人気を博していました。当時から人気曲のギター編曲が行われ、リュリやラモーの作品がアマチュアに愛奏されたとのこと。どうしてもレパートリー的に今日あまり採りあげられませんが、この録音で耳にすることが可能となりました。
演奏はイザベル・ショメー中心。ベルトラン・キャゼとのデュオで数枚のアルバムをリリースしていますが、いずれも文献的に貴重なものですが、それ以上に情感あふれる演奏にひきつけられます。
CC77-7718
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ断章「トルソ」
イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ イ短調
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ヘ短調Op.6
フロリン・ポール、
クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)、
ダナ・ポール・ジョヴァニネッティ(P)

録音:2014年パリ、2009年ブカレスト、1998年ハンブルク
ヴァイオリンの名手として活躍したエネスコとイザイのソナタ集。クリストフ・ジョヴァニネッティはイザイ・カルテットの創設者で、青柳いづみことの共 演でも知られています。彼はルーマニアでも学んだため、エネスコの作品を得意とし、ここでは1911年に作曲を開始した「トルソ」と呼ばれる未完の断 章に挑戦しています。より洗練されたヴァイオリン・ソナタ第2番はルーマニアのフロリン・ポールの演奏。1983年からチェリビダッケのミュンヘン・フィ ルのコンサートマスターを務めていた名手。このふたりによるイザイの二重奏ソナタも驚異的な名演です。 (Ki)
CC777-719
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78「雨の歌」
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)、
ミカエル・レヴィナス(P)

録音:2019年12月/ムードン・スタジオ(フランス)
イザイSQ、エリゼSQの創設者で数多くの録音でも高い評価を集めるフランスのクリストフ・ジョヴァニネッティ。2017年には作曲 家でピアニストのミカエル・レヴィナス、チェリストのエマニュエル・ベルトランとともにトリオを結成し演奏活動を展開しております。当アルバムではレヴィ ナスとのデュオでブラームスを録音しました。
ジョヴァニネッティの魅力といえばなんといっても艶やかな音色。レヴィナスもその温かな音色にこたえて奏でます。アンサンブルの名手が織りなすブラー ムス、新たな名録音登場です。 (Ki)
CC777-720
ヴァンハル(1739-1813):クラリネット・ソナタ第1番 変ロ長調
 クラリネット・ソナタ第3番変ロ長調
ベートーヴェン:五重奏曲 変ホ長調 Op.16*
ヘールト・バーケラント(Cl)、
ディディエ・カストル=ジャコマン(P)、
カタルパ木管四重奏団*

録音:2016年2月1&2日/フライトホフ広場劇場
クラリネット奏者バーケラントによるヴァンハルのクラリネット・ソナタ第1&3番とベートーヴェンの五重奏曲。ヴァンハルはハイドンやモーツァルトと ともに弦楽四重奏を演奏したとも伝えられているウィーン古典派の作曲家のひとりで、70をこえる交響曲、100を数える弦楽四重奏曲、そして膨大な数 の器楽曲、宗教曲、声楽曲をのこした多作曲家として知られます。バーケラントの快演が光ります。 (Ki)
CC777-721
ルカ・アンティニャーニ(1976-):作品集
夢とカモメの三重奏曲〜ヴァイオリン,チェロ,ピアノのための
練習曲「生命」〜ツィンバロン,フルート,クラリネット,ヴァイオリン,ヴィオラとチェロのための
アズレージョ〜ハープのための
雪と夜〜フルート,クラリネット,ヴァイオリンとチェロのための
2つの間奏曲〜ツィンバロンのための
ジャンの壁〜フルート,クラリネット,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロ,ハープとピアノのための
子供の歌〜ハープ,ツィンバロン,ヴィオラとクラリネットのための
アンサンブル・ル・タン・モデルン
1976 年生まれのイタリアの作曲家ルカ・アンティニャーニの作品集。アンティニャーニはサンタ・チェチーリア国立アカデミアにて作曲、ピアノ、指揮 を学んだ注目の作曲家。モリナーリ・コンクール(2006)にて第 3 位受賞などのコンクール受賞歴を誇り、以後イタリア、フランスなどのオーケストラが アンティニャーニの作品を取り上げるなど近年ヨーロッパで注目される作曲家の一人です。当アルバムには7 曲を収録。ツィンバロンを用いた練習曲「生命」 や 2 つの間奏曲など、神秘的な響きが魅力の作品を集めました。1993 年リヨンで創設されたアンサンブル・ル・タン・モデルンが魂をこめて演奏します。 (Ki)
CC777-723
ヴュータン:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番ホ短調 Op.44
弦楽四重奏曲第2番ハ長調 Op.51
弦楽四重奏曲第3番変ロ長調 Op.52
エリゼQ【ユスティナ・ザヤンチャウスカイテ、イ・ウンジュ(Vn)、アンドレイ・マラーホフ(Va)、イーゴリ・キリチェンコ(Vc)】

録音:2020年3月/ル・グルニエ・ド・ラ・モトゥ(フランス)
アレンスキーピアノ五重奏曲とラフマニノフの弦楽四重奏曲第1&2番(未完)のアルバム(CC777-724)でも高い評価を得たエリゼ四重奏団。今度はヴュー タンの3つの弦楽四重奏曲を録音しました。
ベルギー生まれでフランスで活躍したヴュータン。高名なヴァイオリニストとして知られイザイなどの逸材を輩出。またヴァイオリン曲を 中心とする作品も残しました。彼の代表作といえばヴァイオリン協奏曲。華やかな技巧と美しい旋律が最大の魅力ですが、室内楽にもまた注目すべき作品を残して おります。
ヴァイオリン職工の家系に生まれたヴュータンは、幼いころよりヴァイオリンと親しみ、父親からその手ほどきを受けました。10代のころから家族、友人との室内 楽の演奏も頻繁に行ってきたため、自身が最も好きなジャンルといえます。ここに収録した3つの弦楽四重奏曲は甘いメロディを呈した作品。エリゼ四重奏団の気 高い演奏をご堪能いただけます。 (Ki)
CC777-724
ラフマニノフ:弦楽四重奏曲第1番(未完)
アレンスキー:ピアノ五重奏曲ニ長調Op.51*
ラフマニノフ:弦楽四重奏曲第2番(未完)
中野真帆子(P)*
エリゼQ【ユスティナ・ザヤンチャウスカイテ、ロラン・ル・フレシェ(Vn)、アンドレイ・マラーホフ(Va)、イーゴリ・キリチェンコ(Vc)】

録音:2014年3月スタジオ・ダヴ(パリ)*、12月/レンヌ音楽院講堂
アレンスキーの室内楽といえばピアノ三重奏曲第1番が知られていますが、ピアノ五重奏曲は、ピアノの名手だったアレンスキーならではの華麗な演奏 効果に満ちています。第3楽章はフランス民謡「アヴィニヨンの橋の上で」による変奏曲とされていますが、日本でも有名な「はしのうえで、おどるよお どるよ…」という歌詞のではなく、短調の主題がしみじみと変奏されます。ウィーンとパリで学んだ中野真帆子の輝かしいピアニズムはアレンスキーにうっ てつけ。協奏曲ばりのダイナミックな演奏ぶりに引き込まれます。
ラフマニノフは弦楽四重奏曲に2度挑戦しています。第1番はモスクワ音楽院在学中の1889年、16歳の時に作曲の課題で書いたアンダンテ・エス プレッシーヴォのロマンスとアレグロのスケルツォの2章。出だしからラフマニノフならではの美しいメロディが歌われ、ロシアの叙情の世界が広がりますが、 ナイーヴな感覚も魅力。第2番は交響曲第1番と同時期の作で、残された第1、第2楽章だけでも20分という大規模なものながら、交響曲の失敗によ る痛手で放置されました。1910年代初頭にこれを完成させようと考えますが、それも構想だけで終りました。ラフマニノフ好きでさえ未知のメロディをたっ ぷり味わえます。ロシア人を中心としたエリゼ四重奏団の演奏で作品の真価を味わえると申せましょう。 (Ki)
CC777-726
古代のメダル
ルクレール:トリオ・ソナタOp.13の2
ボワデッフル:セレナーデOp.85
キュイ:5つの小品Op.56
ゴーベール:古代のメダル
イベール:2つの間奏曲
ラボー:アンダンテとスケルツェットOp.8
トリオ・スリーズ【杉山ゆうこ(Fl)、ルッジェロ・カプラニコ(Vn)、ラファエル・エプステイン(P)】

録音:2017年6月19-20日/ムードン
日本語解説付き
フルート、ヴァイオリン、ピアノの三重奏は低音楽器を欠くため意外にレパートリーが少ないものの、隠れた名品があります。今年没後百年にあたるロ シア五人組のキュイをはじめ、名フルート奏者ゴーベール、フランスのイベールやラボーなどがオシャレで美しいオリジナル作品を残していました。トリオ・ スリーズ(さくらんぼ)はフランス、イタリア、日本の音楽家で結成された珍しいアンサンブル。演奏活動のかたわらそれぞれ教育家でもあり、高水準の 演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
CC777-728(2CD)
ブラームス:ピアノ三重奏曲全集
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.101
ピアノ三重奏曲第2番ハ長調 Op.87
ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op40(原曲:ホルン三重奏曲)
グラフ・ムリャ(Vn)、フランソワ・グローベン(Vc)、ペーター・ラウル(P)

録音:2006 年/コルタンベール・プロテスタント寺院
グラフ・ムリャは2004年にハルモニアムンディ・フランスよりリリースされた「放浪のヴァイオリン」(HMA 1951785)でフランス・レコード賞を受 賞し話題となったヴァイオリニスト。情熱的な演奏で魅了します。フランソワ・グローベンは1997年から2003年までトマス・ツェートマイアーが第1ヴァ イオリンをつとめるツェートマイアー四重奏団のチェロ奏者として活躍。1695年製の名器ゴフリラーから奏でられる野太く雄弁に語りかける音色が魅力で す。ペーター・ラウルはマルク・コッペイとのベートーヴェンのチェロとピアノための作品全集(KKC 5889 / AU 23440)、イリア・グリンゴルツとのス トラヴィンスキーのヴァイオリン作品集(第1集 BIS SA 2245/ 第2集 BIS SA 2275)など、数々の名録音で知られる名手。卓越したテクニックと表 情豊かな演奏には定評があります。なお、グローベンは2011年5月28日に死去しており、当アルバムはブローベンへの追悼アルバムとしてリリースが 決定しました。セッションでありながらライヴを思わせる丁々発止の演奏をお楽しみください。 (Ki)
CC777-730
フランスとロシアのハープ音楽
ボクサ:モーツァルトの「イシスの神秘」による変奏つき二重奏曲*
グリンカ:ノクターン「別れ」
 モーツァルトの主題による変奏曲
ドビュッシー:小組曲〜小舟にて*
ルニエ:子鬼たちの踊り
トゥルニエ:ソナチネ
バラキレフ(ショスタコーヴィチ編):2台のハープのためのポルカ*
プロコフィエフ:前奏曲
ワルター=キューネ:チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」による幻想曲
アリサ・サディコワ(ハープ)、
イザベル・ペラン(第2ハープ)*
2003年生まれ、現在15歳のロシアのハープ奏者アリサ・サディコワは空前絶後の天才で、7歳の時ニューヨークの「国際ジュニア・ハープコンクール」 と翌年のドイツ「ハンステーテン国際音楽才能コンクール」で優勝したのを皮切りに、世界のハープ・コンクールを軒並み制覇し続けています。
2014年にオーストラリアのシドニーで行われた第12回世界ハープ会議で、当時11歳のサディコワの演奏を聴いた名手イザベル・ペランはその才能 に驚嘆、マスタークラスで教えるなど目をかけてきました。そして今回、3曲で共演を果たしています。
このアルバム、興味深いのはサディコワの母国ロシアの作曲家によるハープ曲が数多く収められていること。技巧的に難しいプロコフィエフの前奏曲や ワルター=キューネのチ「エフゲニー・オネーギン」による幻想曲の指さばきも素晴らしいながら、ロシア的な歌い回しの自然さに聴き惚れられます。貴 重なのはバラキレフのポルカを、あのショスタコーヴィチが2台のハープ用にした珍品が収録されていること。非常に美しく、ショスタコーヴィチ・ファン 必携と申せましょう。 (Ki)
CC777-731
スペインのバロック音楽の素晴らしさ
ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):「サルスエラ」、「Amor aumenta el valor」より
セバスチャン・デュロン(1660-1716):「悪賢いキューピッド」
フアン・イダルゴ(1614-1685):「待つ、感じる、死ぬ」、「ay que si ay que no」
エレオノーラ・ドゥヴェーズ(S)、
ムジカ・アンティクヮ・メディテラネア、
クリスティアン・マンドーズ(指)

録音:2018年9月/サン=マルティアル教会
ソプラノ歌手エレオノーラ・ドゥヴェーズがクリスティアン・マンドーズ率いるムジカ・アンティクヮ・メディテラネアとともにスペインのバロック音楽を 収録しました。バロック時代の素晴らしい作品を歌い上げます。 (Ki)
CC-777-732
ロシアのヴァイオリン・ソナタ集
(1)ストラヴィンスキー:イタリア組曲
(2)プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタOp.56
(3)モシュコフスキ:2つのヴァイオリンとピアノのための組曲Op.71
(4)プロコフィエフ:5つのメロディ
(5)ショスタコーヴィチ(アトヴミヤン編):5つの小品〜2つのヴァイオリンとピアノのための
ジェラール・プーレ(Vn)、
間宮美紗(Vn)(2)(3)(5)、
池田珠代(P)(1)(3)-(5)

録音:2018年11年、2019年1月/ムードン・スタジオ
日本でも活躍する巨匠ジェラール・プーレ。ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタを作曲者と世界初演したガストン・プーレを父に持ち、名手シェリングに学 んだ彼の演奏は技術的な安定はもとより、軽やかで明るい音色とフランス風の洒脱さで誰も真似のできぬ名人芸を示しています。
彼には多数の録音がありますが、このアルバム収録曲はいずれも初物。「ロシアのヴァイオリン・ソナタ集」と銘打っているもののソナタはプロコフィエフの みでモシュコフスキはポーランド人。むしろパリに暮らしたストラヴィンスキー、プロコフィエフ、モシュコフスキのフランス的センスをプーレならではの至芸 で再現しています。
伝ペルゴレージ素材によるストラヴィンスキーのバレエ音楽「プルチネルラ」を作曲者自身がヴァイオリンとピアノ用に編曲した「イタリア組曲」と、プロコ フィエフの歌曲集をやはり作曲者自身が編曲した「5つのメロディ」ではプーレの独奏をたっぷり堪能できます。またプロコフィエフのパリ時代最後の作「2つ のヴァイオリンのためのソナタ」では、無伴奏の二重奏をプーレの1994年生まれの愛弟子間宮美紗と共演。懸命な間宮を支えています。
モシュコフスキ円熟期の「2つのヴァイオリンとピアノのための組曲」は、ピアノ作曲家で知られる彼としては珍しい形態ですが、この編成の貴重なオリジナ ル作品で、華やかかつ美しいメロディにあふれているため良く演奏されています。プーレの演奏で聴くことができるのはとんでもない幸せと申せましょう。ピア ノ・パートを担う池田珠代は桐朋学園で学んだ後、パリ音楽院でジャック・ルヴィエにピアノ、ジャン=ミシェル・ダマーズに室内楽を師事。プーランク国際ピア ノ・コンクール優勝の実力派。 (Ki)
CC777-739
ドミニク・プローブスト(1954-):管弦楽作品集
(1)「群雲」序曲〜管弦楽のための(2014)
(2)「世界の期限」〜ロック・ミュージックのトリオと大編成のオーケストラのための(2006)
(3)「同じ波長で」〜ヴァイオリンと管弦楽のための(1999)
(4)「ヴェルサイユの1日」管弦楽のための(1991)
(5)恋人たちの死【詩:シャルル・ボードレール】ボーナス・トラック
(6)恋人たちの死〜ソプラノと弦楽四重奏のための(2014)ボーナス・ビデオ(Quiktime Playerで再生可能)
(1)エン・シャオ(指)スロヴェニアRSO
(2)ポール・ポリヴニック(指)
 リール国立O、
 マット・ザ・ファックス・トリオ
(3)パスカル・ロフェ(指)
 フランス放送PO、
 ディディエ・ロックウッド(ジャズ・ヴァイオリン)
(4)バンジャマン・レヴィ(指)カンヌO
(5)ジゼル・カザドゥシュ(朗読)、
 リュシアン・パスカル(朗読)
(6)タチアナ・プローブスト(S)、
 エルメスSQ
ドミニク・プローブストは1954年生まれのフランス現代作曲家。デュティユー門下ながら、作風はフランス音楽のいかなる系譜にも属さず、前衛的でありなが らジャズやロックの世界にも足を踏み入れております。このアルバムは1991年から2014年までの作品を収めており、その壮大な音楽をご堪能いただけます。
ボーナス・トラックには1980年にドミニク・プローブストがシャルル・ボードレールの詩を用いて作曲することを夢見ていたころに、プローブストの両親で偉大 な俳優だったジゼル・カザドゥシュ(1914-2017)、リュシアン・パスカル(1906-2006)が朗読した貴重音源も収録しております。日本語解説付。プローブ ストのアルバム「BA[L]LADES」(CC777-710)も好評発売中です。 (Ki)
CC-777-741
ヴィラ=ロボス、ポンセ、マイアニ
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第1番(ファブリス・ピエール編曲による6つのヴィオラと2つのチェロ版)
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第9番(ファブリス・ピエール編曲による2つのヴァイオリン、6つのヴィオラと2つのチェロ版)
ポンセ:夜(フェイサル・シュボーブ編曲による3つのヴァイオリン、5つのヴィオラと2つのチェロ版)
ポンセ:間奏曲第1番(ピエール=アンリ・ゼレブ編曲による2つのヴァイオリン、5つのヴィオラと2つのチェロ版)
ポンセ:サラバンド(ピエール=アンリ・ゼレブ編曲による2つのヴィオラ版)
ヤルダニ・トレス・マイアニ(1988-):Manguindoy(ルンバ)〜3つのヴァイオリン、5つのヴィオラと2つのチェロのための【プリムローズ・アンサンブル委嘱作品】
プリムローズ・アンサンブル(リーダー:ピエール=アンリ・ゼレブ)

録音:(1)2018年11月28日/ワルー城(ベルギー)、(2)-(6)2019年2月21-23日/聖ピエール教会(デュールフィ)
スコットランドのヴィオリスト、ウィリアム・プリムローズ(1904-1982)の最後の弟子の一人ピエール=アンリ・ゼレブが2018年に創設した弦楽アンサンブ ル「プリムローズ・アンサンブル」がヴィラ=ロボス、ポンセ、マイアニの作品を収録!
プリムローズはもともとヴァイオリニストとして演奏活動をはじまたものの、イザイのすすめによりヴィオラに転向。その後は目覚ましい活躍を見せ20世紀にお いてヴィオラを独奏楽器としての地位を高めた演奏家です。
その師の名をとった当アンサンブル。その特徴といえば主軸がヴィオラであること。ここに収められた作品ではヴィオラの美しい音色ばかりでなく、弦楽アンサン ブルだからこそ認識できるその役割と魅力に溢れております。
ヤルダニ・トレス・マイアニは1988年スペイン・アンダルシア生まれのヴァイオリニスト・コンポーザー。ハルモニアムンディの新人演奏家紹介シリーズ(HMN-916116)でCDデビューを果たしております。Manguindoy(ルンバ)は当アンサンブル委嘱作品。ピアソラのような世界観でソリスティックな聴かせどころも 満載。フラメンコのテイストで実に情熱的に締めくくります。 (Ki)
CC777-743
情熱〜クララ・シューマン、ブラームス、ヨアヒム
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調Op.120の1
 ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調Op.120の2
クララ・シューマン:3つのロマンス
ヨアヒム:ヘブライの旋律(全3曲)
 ロマンス
ピエール・レネール(Va)、
広瀬悦子(P)

録音:2021年3月/スタジオ・ゼクエンツァ
広瀬悦子Continuo Classic初登場。広瀬といえばフランス作品や、技巧的なロシア作品のイメージがありますが、ドイツ作品でも正確で格調高い演奏を聴か せます。今回は1966年生まれのフランスのベテラン・ヴィオラ奏者ピエール・レネールとの共演。レネールはカシュカシアン、バシュメトに師事し、パリ・バスティー ユOの奏者を務めています。これまでのディスクはパガニーニの「24のカプリス」全曲や、ヴュータンのヴィオラとピアノのための作品全集など技巧的作品 や珍品が中心でした。今回は珍しくドイツ作品、それもブラームス最晩年のソナタに挑戦しています。さらにクララ・シューマンの「3つのロマンス」、ヨアヒムのオリ ジナル作品「ヘブライの旋律」なども加え、作品・人間的に強い関係のあった3者を一堂に会しています。
ブラームスの2篇のヴィオラ・ソナタは1894-5年にクラリネット・ソナタとして書かれ、作曲者本人によりヴィオラ版が作られました。同じ曲ではありますが、 重音が可能なヴィオラゆえ和音奏法が現れる点でクラリネット版とは趣を異にしています。
レネールのヴィオラは深い音色が魅力。またたっぷりとした歌いまわしも見事で、ブラームスの緩徐楽章やクララおよびヨアヒム作品の旋律美に陶然とさせられ ます。
ブラームスもクララ・シューマンもピアニストだったため、ピアノ・パートが難しく書かれていますが、広瀬悦子は雄弁かつ華麗な演奏を披露。渋いはずの世界に 独特の色合いを添えています。 (Ki)
CC777-745
イザイ&プリムローズ〜未発表
(1)イザイ:序奏〜無伴奏ヴィオラの為の*
(2)イザイ:ディヴェルティメント第3番〜無伴奏ヴィオラの為の*
(3)ショパン(イザイ編):ワルツ ヘ短調Op.70の2*
(4)ショパン(イザイ編):華麗なワルツ イ短調Op.34の2*
(5)イザイ:2つのサロン・マズルカOp.10
(6)イザイ(ズエレブ編):子守歌
(7)イザイ(ズエレブ編):子供の夢Op.14
(8)プーランク(プリムリーズ編):パストラーレ(ジャンヌの扇より)
(9)ベンジャミン(プリムローズ編):ジャマイカ・ルンバ
(10)ベンジャミン(プリムローズ編):サン・ドミンゴより
(11)ヴュータン:奇想曲Op.55〜無伴奏ヴィオラの為の
(12)ダンディ:歌Op.19
(13)イザイ:サン=サーンスの「ワルツ形式による練習曲」によるカプリス
デヤン・ボグダノヴィチ(Vn)、
ガブリエレ・ヴィアネッロ(P)(3)(4)(5)(13)
ピエール=アンリ・ズエレブ(Va)(1)(2)(6)-(12)、
ゲルハルト・ロイフナー(P)(6)-(10)(11)

録音:2017年2月4-6日、4月3-5日ポエ=ラヴァル
*世界初録音
ヴァイオリンの神イザイとヴィオラの神プリムローズ作品をまとめた体裁をとりながら仰天の内容のディスク。全14曲中5曲が全くの世界初録音。その他もほぼ 聴いたことのないものやヴァイオリン曲のヴィオラ編曲など宝箱のようなラインナップとなっています。
まず驚きなのがイザイ編曲によるショパンの2つのワルツ。イザイ編曲のショパンといえばこれまで「バラード第1番」と「ワルツ ホ短調」は知られていましたが、 イ短調とヘ短調の抒情的な2篇もあったのは驚き。ヴィエニャフスキの曲かとみまごう効果に満ちています。
さらに興味深いのはイザイの手による無伴奏ヴィオラ曲2篇。イザイはヴィオラもしばしば弾いたとされますが、ヴィオラの音色美を生かした「序奏」、超絶的な ヴィルトゥオジティを示す「ディヴェルティメント第3番」ともに無伴奏でじっくり聞かせます。
ウィリアム・プリムローズはイギリス出身のヴィオラの名手ですが、彼は最初ヴァイオリンを専攻し、ブリュッセルで46歳年長のイザイに師事しました。しかし適性 を見抜いたイザイの薦めでヴィオラに転向し、世紀の大演奏家となりました。
なんとプリムローズがプーランクとアーサー・ベンジャミンをヴィオラとピアノ用に編曲していました。それもポピュラーな「ジャマイカ・ルンバ」。これもヴィオラ の特性を生かした名編曲。
ヴァイオリンのデヤン・ボグダノヴィチはセルビアのベオグラード出身で、ヴィクトル・トレチャコフに師事。ヴィオラのピエール=アンリ・ズエレブ13歳でアヴィ ニヨン音楽院、16歳でパリ音楽院のともにヴィオラ科のプルミエ・プリを受賞した名手。プリムローズ最後の弟子のひとりともなりました。室内楽にも力をいれ、 恩師の名を冠した「プリムローズ・アンサンブル」を近年結成しています。 (Ki)


CC777-801
中野真帆子
ルーセル:3つの小品 Op.49、
 ソナティナ Op.16
サティ:ジムノペディ第1番*、
 グノシエンヌ第1~3番*
プーランク:トッカータ、即興曲第15番
メシアン:前奏曲集〜「鳩」「軽快な風刺」「夢の中のかすかな音」「静かな訴え」「風に映る影」
武満徹:閉じた眼
ヒナステラ:アルゼンチン舞曲集 Op.2
中野真帆子(P)

録音:1997年、2000年東京文化会館小ホール、2003年紀尾井ホール* (以上ライヴ)
国内外で活躍する実力派ピアニスト、中野真帆子によるライヴ録音のリリースです。収録曲はお得意曲であるサティ、プーランク、ヒナステラ、メシアン、 ルーセル、武満徹を収録しました。ライヴならではの臨場感あふれる録音です。 中野真帆子〜プロフィール 4歳よりピアノを始め、10 歳の時、NHK教育TV「ピアノのおけいこ」にレギュラー出演。ウィーン国立音楽芸術大学を経て、パリ・エコールノルマル音 楽院コンサーティストを審査員全員一致で修了後、カナダ・バンフセンターにて研鑽を積む。ロヴェーレ・ドーロ国際音楽コンクー ル優勝をはじめ、アルベー ル・ルーセルピアノ国際音楽コンクール第4 位、及びルーセル賞、マスタープレイヤーズ国際音楽コンクールピアノ部門第1位など、ヨーロッパ各地のコ ンクール入賞を機に、ソリスト・室内楽奏者としてアジア・カナダ・ヨーロッパの音楽祭に参加。帰国後はフェリス女学院大学音楽学部で後進の指導に あたる傍ら、国内外での演奏、各種コンクールの審査員、TV・ラジオへのメディア出演、音楽雑誌への執筆・翻訳など、多方面で活躍中。
CC777-803
ラヴェル:ピアノ曲集
鏡/クープランの墓/ソナチネ
ミシェル・ルヌール(P)

録音:2016 年 3 月/ヴュルト博物館(エルスタン)
ミシェル・ルヌールはリヨン音楽院で学んだ後、フライブルク音楽大学で研鑽を積んだベテラン・ピアニスト。1996年以来、現代音楽集団アンサンブル・ アクロシュ・ノートのピアニストを、また2016年からストラスブール音楽院鍵盤楽器科主任を務めています。彼女得意のラヴェル。正確な技巧と清潔な表現がラヴェルにぴったり。安心していくことの出来る名演です。 (Ki)

CC777-804
104歳のピアニスト!!/コレット・マゼ
ドビュッシー:喜びの島
 映像第1集/映像第2集
 ロマンティックなワルツ/舞曲
モンポウ:「風景」〜泉と鐘/湖
ヒナステラ:アルゼンチン舞曲集〜優雅な乙女の踊り
ピアソラ:天使のミロンガ
コレット・マゼ(P)

録音:2017 年/パリ
コレット・マゼは1914年6月16日パリ生まれの女性ピアニスト。1935年から1940年までエコール・ノルマルでアルフレッド・コルトーにピアノを学び、 現在104歳ながら活躍しています。1914年といえば大正3年、伊福部昭やコンドラシンと同い年の現役ピアニストというから驚き。現在も毎日4時間 の練習、3個の卵とワインとチーズ、それにチョコレートを欠かさないとのが健康の秘訣とのこと。 録音は昨年パリで行われましたが、ドビュッシーの「喜びの島」や「映像第1集」の終曲のような、敏捷な指の動きを必要とする作品も鮮やかに弾ききっ ています。さらにモンポウやピアソラのゆっくりした作品で示される深い情感や歌い回しの巧さは古い時代の名手を思わせます。日本の室井摩耶子さんも 97歳の現役ピアニストですが、それを超える世にも尊い音楽を拝聴することができます。 (Ki)
CC777-806
ロマンセーロ・ヒターノ
(1)カステルヌオーヴォ=テデスコ:ジプシー歌集 Op.15〜フェデリーコ・ガルシア・ロルカの詩による(混声合唱とギターのための)
(2)ファリャ:粉屋の踊り
(3)バリオス:アルハンブラの小川
(4)メディナ:タンギージョ
(5)グラナドス:スペイン舞曲第2番
(6)グラナドス:スペイン舞曲第5番
(7)レン・ウィリアムズ:高地人の歌
(8)レン・ウィリアムズ:ムーア人の織物
(9)ガルシア・ロルカ:セビーリャの子守唄
(10)ファリャ:スペイン舞曲第1番〜「はかなき人生」より
(1)コンピエーニュ・マドリガル声楽アンサンブル、
ダニエル・ドロネー(指)、
ベルトラン・キャゼ(G)
(2) - (10)デュオ・イザベル・ショメ・エ・ベルトラン・キャゼ(ギター・デュオ【イザベル・ショメ&ベルトラン・キャゼ】)

ライヴ録音:2019年6月16日/サン=ジャン=オ=ボワ(オワーズ県)
ギター・ファン必聴!カステルヌオーヴォ=テデスコ作曲のジプシー歌集とファリャ、バリオス、グラナドス、レン・ウィリアムズなどのギター・デュオ作品 を収録したアルバムの登場です。
カステルヌオーヴォ=テデスコといえば、朗読とギター独奏のための「プラテーロと私」が有名ですが、7曲からなるジプシー歌集ではフェデリーコ・ガルシア・ ロルカの詩による混声合唱とギターのための作品です。温かみのある哀愁漂うギターの調べとともに混声合唱が重なり合い独特の魅力を放ちます。特異な演 奏形態から当録音のリリースは大歓迎といえましょう。
また、ギター・デュオの作品も聴き逃せません。名手イザベル・ショメとベルトラン・キャゼが奏でる実に情熱的な演奏です。 (Ki)
CC777-808
イザイ、レーガー、バッハの無伴奏作品集
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 Op.27-2(ジャック・ティボーに献呈)
レーガー:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 Op. 91
バッハ:無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
マイテ ・ルイ(Vn)

録音:2018 年 5月、6月/ヴィジーユ(フランス)
フランス出身のマイテ・ルイがイザイ、レーガー、バッハの無伴奏作品集を録音しました。ルイは3歳よりヴァイオリンの手ほどきを受け、8歳で演奏 会デビューを果たしました。翌年にはラロのスペイン交響曲、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第2番を弾くなど神童として注目されます。その後フランス国 内の複数のコンクールにて上位入賞を果たします。11歳より5年間、イヴリー・ギトリスに師事し、ソリストとしての個性をのばしました。流麗に奏でる ルイの演奏で聴くヴァイオリン無伴奏作品をご堪能ください。 (Ki)
CC777-816
暗闇から光へ〜バロック時代のソナタとカンタータ〜共鳴弦付弦楽器と共に
ヨハン・ヴァレンティン・メーダー(1649-1719):トリオ・シャコンヌ
アントニオ・カルダーラ(1670-1736):カンタータ第6番よりアリア「恋に痛みはない」
アンリ・デュ・モン(1610-1684):アルマンド3とサンフォニー9
エクトール・ジョセフ・フィオッコ(1703-1741):「哀歌」第1番
テレマン:トリオ・ソナタ イ短調
ヴィヴァルディ:カンタータ「疑いの影が差して」RV678
テオドール・シュヴァルツコップ(1659-1732):ヴィオール、チェロと通奏低音のためのソナタ
シャルロット・リュビ(S)
ル・コンチェルト・ダムール【イザベル・ケリエ(パルドゥッシュ・ドゥ・ヴィオール・ダムール&ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ジャン=ピエール・ヌオー(チェロ・ダムール)、マリー・ヌオー(ヴィオロン・ダムール)、ブノワ・ファレ(テオルボ)】

録音:2019年/フランス
共鳴弦付の弦楽器のアンサンブルという類を見ない珍しいピリオド楽器アンサンブルである、ル・コンチェルト・ダムールの録音シリーズ、"コレクション・ ムジカ・アンジェリカ"の第2弾。今回はソプラノ歌手を迎え、より多彩な選曲となっています。ヴィオールやチェロ、ヴィオローネに共鳴弦が付いた楽器は、「愛 (アムール)の」という言葉が付けられ、そのヴェールがかかったような柔らかい音色は、まさに「愛」の名にふさわしい優しい響きがします。また今作では、ヴィ オラ・ダ・ガンバ族の中でもヴァイオリンの音域までカバーするための高音ヴィオールであるパルドゥッシュ・ドゥ・ヴィオールに共鳴弦を付けた楽器の音も 聴けます。18世紀に大流行し、フランス革命までは貴族たちに愛奏されていたこの楽器にえもいわれぬ響きは格別。優しい共鳴弦の豊かで温かな響きに包 まれる雰囲気満点のアルバムです。 (Ki)
CC-777811
ヴィオラ・ダ・モーレ協奏曲〜バロック時代の協奏曲とソナタVol.1「不死鳥」
(1)コレット(1707-1795):協奏曲 二長調「不死鳥」
(2)バリエール(1707-1747):ソナタ ニ短調
(3)ボワモルティエ(1689-1755):ソナタ ニ長調
(4)マルタン・ベルトー(1705-1771):トリオ・ソナタ ホ短調
(5)ロベール・ド・ヴィゼー(1660-1732):シャコンヌ
(6)ヴィヴァルディ:ラルゴ〜2つのチェロと通奏低音のための協奏曲 ト短調より
(7)コレッリ:12の室内トリオ・ソナタより第12番「チャッコーナ」
フィリップ・フロン(ヴィオラ・ダ・モーレ)、
ジャン=ピエール・ノウアー(ヴィオラ・ダ・モーレ)、
マリー・ノウアー(ヴィオラ・ダ・モーレ)、
ウィリアム・ウォーターズ(テオルボ)

録音:2018 年/フランス
ブリュッセル王立音楽院でヴィーラント・クイケンの下で研鑽を積んだヴィオラ・ダ・モーレの名手フィリップ・フロンが、17世紀から18世紀初頭のバロッ ク時代に活躍した作曲家のヴィオラ・ダ・モーレの作品を収録しました。のびやかで美しいヴィオラ・ダ・モーレの音色に酔いしれることができます。 (Ki)
CC-777-813
「夜想曲」
(1)シューマン:夕べに〜幻想小曲集 Op.12より
(2)フォーレ:夜想曲第6番
(3)ドビュッシー:月の光
(4)シューマン:夜に〜幻想小曲集 Op.12より
(5)ショパン:夜想曲第13番ハ短調 Op.48-1
(6)リスト:愛の夢第3番
(7)ドビュッシー:月の光が注ぐテラス〜前奏曲集第2巻より
(8)ドビュッシー:グラナダの夕べ〜版画より
(9)ブゾーニ:できごと(夜曲)〜悲歌集より
(10)ブゾーニ:夜のワルツ〜悲歌集より
(11)メンデルスゾーン(ラフマニノフ編):スケルツォ〜真夏の夜の夢より
ラファエル・エプステイン(P;Fazioli)

録音:2018年11月6日/ムードン
フランスの名手ラファエル・エプステインが「夜」にまつわるピアノ作品を録音しました。「夜」といえばショパンやフォーレなどの夜想曲をイメージしますが、 この他にも様々な作曲家が名作を残しました。バッハのシャコンヌのピアノ編曲者としても知られるブゾーニが作曲した悲歌集(全7曲)の第5曲「夜のワルツ」、 第6曲「できごと(夜曲)」も夜にまつわる作品で、ブゾーニらしいテクニックと豊かな旋律が魅力です。また、ラフマニノフ編曲のメンデルスゾーンの真夏の夜 の夢よりスケルツォも注目で、ラフマニノフの香りを呈したメンデルスゾーンともいえる名編曲です。
ラファエル・エプステインはパリ・コンセルヴァトワール及びパンテオン・ソルボンヌ大学でピアノを学び、その後ジェイ・ゴットリーブから薫陶を得ました。 2000年バッハ・コンクール・イン・パリにて優勝、2009年ミロシュ・マギン国際コンクールで第3位などのコンクール受賞歴を誇ります。エプステイン は室内楽の分野のスペシャリストとしても活躍し、2016年にはフルートの杉山ゆうこ、ヴァイオリンのルッジェロ・カプラニコとともに「トリオ・スリーズを結成。 「古代のメダル」(CC777 726)と題したアルバムでも高い評価を得ております。 (Ki)


CC-777-814
105歳の現役ピアニスト
ラヴェル:「悲しげな鳥たち」〜組曲『鏡』より
ドビュッシー:悲歌
 「燃える炭火に照らされた夕べ」
 夜想曲
 アラベスク第1番ホ長調
フォーレ:夜想曲第6番 変ニ長調 Op.63
サティ:3つのグノシエンヌ
 3つのジムノペディ
 夜想曲第1番
 梨の形をした3つの小品より【@.開始のひとつのやり方/A.その延長/B.小品 I/C.小品 II/E.おまけにもうひとつ】
コレット・マズ(P)、
ヂェンヂェン・スー(P)*

録音:2019年/パリ
コレット・マズは1914年6月16日パリ生まれの女性ピアニスト。1935年から1940年までエコール・ノルマルでアルフレッド・コルトーにピアノを師事。 2019年6月現在、なんと105歳の現役ピアニストとして活躍し、母国フランスではテレビ番組をはじめ新聞でも大きく掲載され話題となっております。
1914年(大正3年)といえば伊福部昭(1914-2006)と同い年。また当アルバムに収録しているラヴェル、ドビュッシー、フォーレ、サティはマズが生を受 けた1914年には存命であったというから驚きです。さらに1876年ル・アーブル生まれのコレットの夫、エミール・マズ(コロンヌOの第2ヴァイオリ ン奏者)は生前サティと親交がありサティとの逸話もあったとのこと。コレットは夫をはじめ、師のコルトーなど音楽史に残る様々な音楽家から多くを吸収し、 2019年の現在も「世にも尊き至芸」ともいえる奇跡の演奏を聴かせてくれます。
ドビュッシーでは2001年に発見され話題となった最晩年1917年の小品「燃える炭火に照らされた夕べ」も収録。子供時代からドビュッシーの作品に親し んできたマズが満を持して録音した1曲です。また、ラヴェルの「悲しげな鳥たち」やフォーレの夜想曲第6番では玉を転がすような美しいタッチと、コルトー を思わせる独創的かつ感受性とイメージに富んだアプローチで演奏。そしてサティでは色合いや響きを探求し、空気感や雰囲気抜群の演奏を聴かせ、「梨の形 をした3つの小品」(短い7曲からなり当録音では5曲を収録)では愛弟子ヂェンヂェン・スーと息の合った4手連弾演奏を披露しております。
全体としてゆっくりとしたテンポで一音一音丁寧に紡ぎだすマズの演奏。当録音はコルトーの演奏法を実践する最後の愛弟子として現在に伝える非常に貴 重な記録といえます。 (Ki)


CC-777-818(3CD)
ドビュッシー:ピアノ作品集
■CD 1【1890-1905】
ロマンティックなワルツ
アラベスク第1番/夜想曲第1番
版画/舞曲/喜びの島
月の光〜ベルガマスク組曲より
映像第1集
■CD 2【1907-1910】
映像第2集/子供の領分
前奏曲集第1集
■CD 3【1910-1917】
レントより遅く/前奏曲集第2集
悲歌/燃える炭火に照らされた夕べ
コレット・マズ(P/ スタインウェイ)

録音:2001年〜 2019年/パリ
コレット・マズ(マゼ)は1914年6月16日パリ生まれの現役ピアニスト。1935年から1940年までエコール・ノルマルでアルフレッド・コルトーに師事。 2021年4月現在、なんと107歳!というから驚き。しかしコロナ禍の現在も自宅で日課の練習に励んでおり、その演奏を特集したテレビ番組がフランスのみな らずヨーロッパ各国で放映、また新聞でも大きく掲載され話題となっております。
1914年(大正3年)といえば伊福部昭(1914-2006)と同い年。ラヴェル、ドビュッシー、フォーレ、サティはマズが生を受けた1914年には存命であったと いうから驚きです。さらに1876年ル・アーブル生まれのコレットの夫、エミール・マズ(コロンヌOの第2 ヴァイオリン奏者)は生前サティと親交があっ たとのこと。コレットは夫をはじめ、師のコルトーなど音楽史に残る様々な音楽家から多くを吸収し、2021年の現在もピアノと真摯に向き合い「世にも尊き至 芸 」の 磨 きを か けてい ます。
当セットでは今世紀に録音されたドビュッシーの作品を集めた3枚組。マズが当時87歳、103歳、105歳に録音した唯一無二の奇跡の演奏です。一音一音 丁寧に紡ぎだすマズの演奏は、コルトーの演奏法を実践する最後の愛弟子として現在に伝える非常に貴重な記録ともいえます。CONTINUOレーベルから初 発売の前奏曲集第1集&第2集など、魂のこもった演奏をお聴きください。
これまでリリースした「104歳の現役ピアニスト」(KKC-5941)、「105歳の現役ピアニスト」(KKC-6055)には当セットには収録されていないモンポウ、ヒナ ステラ、ピアソラ、フォーレ、ラヴェル、サティも収録。併せてお楽しみください。

CC221-106
フルートとピアノのためのフランス音楽
フランセ:ディヴェルティメント
エネスコ:カンタービレとプレスト
ルーセル:笛吹きたち Op.27
フランク:ソナタ イ長調
工藤重典(Fl)、
ジェフリー・グリース(P)

録音:1997年
CC221-112
バッハ:管弦楽組曲第2番、
フルート・ソナタ ロ短調、
ブランデンブルク協奏曲第5番
ガブリエル・フュメ(Fl)
ベルナール・トマ(指)、
オルケストル・デュ・シャンブル
CC221-114
ミゴ:小さな寓話、
小さな羊飼いのカレンダー
ジョン・ホイランド(P)
CC221-118
ジョルジュ・オンスロー:チェロ・ソナタ第2&3番
ジャン=ルイ・デュポール:夜想曲
ジャン=マリー・トロトゥロー(Vc)
CC221-123
プーランク:2台ピアノのための作品集
2台ピアノのための協奏曲 ニ短調、
カプリッチョ/ソナタ/エレジー
連弾のためのソナタ
デュオ・ベンザコウン(P)
CC221-138
ドゥシーク(デュセック):ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Op.23
ピアノ・ソナタ 変イ長調 Op.64「パリへの帰還」
ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Op.44「告別」
イレーヌ・ポーリャ(P)
CC221-141
ベートーヴェン:若き日の室内楽曲
フルート、ヴァイオリン、ヴィオラのためのセレナーデ
2つのオブリガート眼鏡付きのヴィオラとチェロのための二重奏曲
ヴィオラとピアノのためのノットゥルノ(ウィリアム・プリムローズ編)
パトリック・ガロワ(Fl)
ピエール・レネル(Va)
ジェフ・コエン(P)
フレデリク・ラロク(Vn)
シリル・ラクロウ(Vc)
ベートーヴェン若き日のあまり有名でない室内楽曲をまとめた意欲的なCD。ノットゥルノは弦楽三重奏の「セレナード」Op.8の他人による編曲(ヴィオラとピアノによる)をベートーヴェン自身が校訂したものをさらにウィリアム・プリムローズがチェロとピアノに編曲したもの。
CC221-143
ヴェラチーニ:フルートと通奏低音のためのソナタ集 ムジカ・アンティクヮ・プロヴァンス
CC221-150
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第4番、 シランダとシランダィーニャ
マリア・イネス・ギマラーエス:ヴィラ=ロボス&クルターク讃
クルターク:ピアノのための遊びより
マリア・イネス・ギマラーエス(P)
マリア・イネスはブラジルのピアニスト、作曲家兼音楽学者でヴィラ=ロボス、クルタークの研究家。
CC221-156
モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番&第10番
バッハ:2台のピアノによる協奏曲 ハ短調 BWV1060
エリック・ハイドシェック(P)、
タニア・ハイドシェック(P)
田部井剛(指)カメラータ・ジオン
2007年3月上旬、来日して日本中をまたまた熱狂の渦に巻き込んだハイドシェックの2005年の録音。独奏の17番ももちろん素晴らしいですが愛妻タニア夫人との2台ピアノもまさに琴瑟相和し、比翼の鳥か連理の枝か、はたまたお聖とカモカのおっちゃんばりに楽しく愉快に盛り上がっていく様はまさに聴き物です。 (Ki)
CC221-157
テレマン:組曲 イ短調、
フルート協奏曲 イ短調、
組曲 ト長調「いたずらっ子」、
6声のコンチェルト ヘ長調
クリスチャン・メンドーゼ(フルート&指揮)
ムジカ・アンティクワ・プロヴァンス
CC221-160
ティエリー・ペク:水を渡る者たち(アマゾンのカンタータ) ヤキ・カンドルー(Vo)
ティエリー・ペクー(指)
アンサンブル・ゼリーグ

録音:2005年12月
ティエリー・ペクーはパリ音楽院で学んだ現代音楽家。鋭い感性と西欧音楽への反骨心から生まれる独特の世界を作り出しています。この作品はペクーが最も関心を示しているラテン・アメリカ先住民の音楽を題材にしています。
CC221-162
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、
白と黒で、リンダラハ
夜想曲(ラヴェル編)、
イベリア(カプレ編)
ベンザクン・デュオ【(ローラン・カルセンティ(P)、ダニエル・ベンザクン(P)】
CC221-165
ブラームス:創作主題による変奏曲、
 6つの小品
シューマンの主題による変奏曲(連弾)*
エリック・ハイドシェック(P)
ターニャ・ハイドシェック(P)*

録音:2008年4月 パリ
ハイドシェックが2008年4月にパリで行った録音。彼は近年とみにブラームスへの親近感を見せていますが、ここでも自信作を誰にも真似の出来ぬ至芸で聴かせてくれます。 ことにブラームス最晩年の寂寥感に満ちた「6つの小品」の語り口の巧さはまさに神業、つぶやきのようなピアニッシモから爆発するようなエネルギーまでボルテージの高さはハイドシェックならでは。またそれほど弾かれる機会の多くない「創作主題による変奏曲」も非常に感動的。何と良い曲だろうかと聞き惚れてしまいます。 ターニャ夫人との連弾による「シューマンの主題による変奏曲」も聞きもの。シューマンが精神病院で書きとめた旋律によるこの変奏曲からしみじみとした物語を引き出しています。 (Ki)
CC221-167
フランセ:ラブレーの「ガルガンチュワ物語」による音楽劇 アリー・ヴァン・ビーク(指)
オーヴェルニュO、
ガブリエル・バッキエ(語り)
ジャン・フランセのガルガンチュワ物語〜ガブリエル・バッキエのナレーション! フランス、ルネッサンスの巨人、ラブレーの「ガルガンチュワとパンタグリュエル」のガルガンチュワをフランセが音楽劇にしたもの。
CC221-168
リスト:ピアノ・ソナタ
ラヴェル:夜のガスパール
マリリン・フラスコーヌ(P)
絶世のフランス美人ピアニスト、マリリン・フラスコーヌ来日記念盤。 新録音にしては異様なまでの収録時間の短さですが、これ以上ないほどの超難曲を並べて弾ききった自信作なのでしょう。 (Ki)
CC221-171
エリック・ハイドシェック〜50年の調べ
ハイドン:ピアノ・ソナタ 第59番変ロ長調
ベートーヴェン:6つのバガテル Op.126
シューベルト:4手のための大ロンド イ長調 Op.107
フォーレ:夜想曲 Op.104/Op.119/Op.99
ハイドシェック:5つの前奏曲
エリック・ハイドシェック(P)
ターニャ・ハイドシェック(P)

※日本語解説付き
現存する最後のピアノの巨匠ハイドシェック、誰にも真似できぬ至芸で魅力全開! 1960年にアメリカデビューを果たし、以来半世紀にわたり個性的な演奏で人気の巨匠ハイドシェック。その芸歴50周年記念CD。とはいっても全曲2009年の新録音で、円熟の巨匠芸を味わえます。ハイドシェックが非常なこだわりを持つという、非常に個性的なベートーヴェンのバガテル集から、ターニャ夫人との連弾によるシューベルトなど彼のさまざまな芸風を俯瞰できます。興味津々なのがハイドシェック作曲による「5つの前奏曲」。現代フランス風の色彩的かつ感覚的な世界が独特。ハイドシェック・ファン必携の一枚と申せましょう。日本語解説付き。 (Ki)
CC221-172
バッハ:ハープ組曲 ホ短調 BWV.996
 フルートとハープのためのソナタ ト短調 BWV.1020
 フルートとハープによるポロネーズ、バディネリ(管弦楽組曲第2番より),アリア(管弦楽組曲第3番より)
C.P.E.バッハ:ハープ・ソナタ ト長調
イザベル・ペラン(Hp)、
工藤重典(Fl)

※日本語解説付き
フルートとハープ界を代表する当代の第一人者、二人による大バッハとC.P.E.バッハのフルートとハープによる編曲集。フルートとハープの二つの楽器の組み合わせこそはモーツァルトの協奏曲に代表されるように、まさしく18世紀、ロココの精華ともいうべき流麗、華麗、典雅の極致と申せましょう。バロックを集大成した大バッハの音楽もフルートとハープのこの組み合わせで聴くと、重厚、謹厳、厳粛、といった装いを脱ぎ捨てて軽やかに涼やかに響いてくるようです。 (Ki)」
CC221-173
ボヘミア〜チェコのヴァイオリン・ソナタ集
スーク:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.17
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ、ドゥムカ
マルティヌー:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
ミレーナ・ドリノヴァ(1856?-1891)&クリストフ・マラトカ(1972-):チャールダーシュIII
マリアンヌ・ピケティ(Vn)
ダナ・チョカルリエ(P)

※日本語解説付き
チェコの民族音楽、伝統音楽にインスピレーションを得たスーク、ヤナーチェク、マルティヌーの作品と19世紀後半、中央ヨーロッパの民謡を採譜し続けた音楽家、ドリノヴァの採譜したチャールダーシュを1972年、プラハ生まれのマラトカが編曲したボヘミアの香りたっぷりなCD。 (Ki)
CC221-174
「幻想曲」
シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.172
モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397
ベートーヴェン:幻想曲 ト短調 Op.77
スクリャービン:幻想曲 Op.28
ホロヴィッツ:カルメン幻想曲
マリリン・フラスコーヌ(P)

※日本語解説付き
フランス人でありながらモスクワのチャイコフスキー音楽院で研さんを積んだ美貌の若手女流ピアニスト、フラスコーヌの「幻想曲」集。
CC221-176
パスカル・ザヴァロ:チェロ協奏曲、
電車男/アリア/喜び
アンリ・ドマルケット(Vc)
エリザベート・グラブ(Vn)
ヴァーン・マルディロシアン(P)
フェイサル・カルイ(指)ベアルン地方ポーO

2007年2,3月, 2009年4月, 2010年11月(ライヴ)
これは面白い。あの「電車男」がフランスで音楽化! パスカル・ザヴァロ(1959-)はフランスの作曲家兼打楽器奏者。少年時代よりロック・バンドでドラムスを担当してきただけに、非クラシック的な激しいビート感とポップな感覚が独特です。フランスではマンガをはじめとする日本文化が若者の心をとらえているとのことですが、ここではあの「電車男」を音楽化。タイトルもずばり「Densha Otoko」で、主人公が美女エルメスを見染め、恋が成就するまでを描いています。日本のオタク文化恐るべしと申せましょう。フォル・ジュルネ音楽祭でもお馴染みの美系チェリスト、アンリ・ドマルケットがノリの良さを見せてくれます。
CC221-177
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ集
ソナタ第3番 イ短調 WoO 27
ソナタ第2番 ニ短調 Op. 121
ソナタ第1番 イ短調 Op.105
ジャン・ジャック・カントロフ(Vn)
ピエール・アラン・ヴォロンダット(P)

録音:2010年
巨匠ジャン・ジャック・カントロフの艶やかなシューマン。研ぎ澄まされた叙情。 シューマンの名曲ヴァイオリン・ソナタをお届けします。それぞれ作られた時代によって全く様相が違い、モーツァルト的なバロックの要素や、ベートーヴェンのクロイツェルに非常に似た冒頭からの展開など、シューマンの生きた時代精神を様々に体現しています。この中でも、第3番はシューマンだけではなく、アルベルト・ディートリッヒやブラームスとの合作で、一度クララによって破棄されたものの、後に初演のスコアを基に復活させられた不朽の名作です。 ジャン・ジャック・カントロフは、1945年カンヌ生まれ。カール・フレッシュ国際コンクールやパガニーニ国際コンクールなど、数々の権威あるコンクールに優勝を果たし、今や世界的ヴァイオリニストの第一人者です。ヴァイオリンだけではなく、指揮や後進の指導などにも活動を広げています。フランス人でありながら、そのドイツ・ロマン派の演奏には定評があります。 (Ki)
CC221-182
ウェーバー:ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 Op.24, J.138
 告別 Op.81, J.Anhang 105
ドゥシーク:フランス王妃の受難 Op.23C.98
 ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調「プロイセンのルイ・フェルディナント王子の死に寄せる悲歌」Op.61, C.211
リサ・ユイ(P)

録音:2010年12月
19世紀ロマンティシズムの先駆者として変革の時代を生きたウェーバーとドゥシーク。当時のヨーロッパを風靡した彼らのピアノ作品を、リサ・ユイが蘇らせます。リサ・ユイはニューヨークを中心に幅広い活動を行っているピアニスト。7歳でプロデビューした後、セニガリエ国際ピアノコンクールにおいて最年少で最高位入賞を果たすなど数々の賞を受賞し、今なお大きな注目を集めています。 ウェーバーからは、現存する最初のソナタと、遺作とされるソナタを収録。減7和音の響きによって印象的に始まるソナタ第1番は、穏やかな第1楽章と幸福に満ちた叙情的な第2楽章に対し、第3楽章では一変して不安を誘う躍動的なスケルッツォが姿を見せます。軽快な響きに満ちた最終楽章は、まるで歌劇の終わりの大団円を演出しているかのよう。彼が生み出した数々の名歌劇を彷彿とさせるドラマティックな響きが魅力的な作品です。一方の「告別」は遺作とされていますが、その作品名や疑わしい作品番号から、ドレスデン宮廷歌劇場におけるウェーバーの後任者ライシガーによる偽作の疑いもある作品。しかし、本作品にはウェーバーらしい様式の痕跡が多く含まれており、ウェーバーがもたらした当時の影響の大きさを知ることを窺い知る事が出来る作品といえます。 ドゥシークからは、パトロンの喪に服して作曲された作品を収録。18世紀末、マリー・アントワネットの寵愛を受けていたドゥシークはフランス革命の激動に直面します。彼女が処刑台へと送られた年に作曲された「フランス王妃の受難」は、この悲劇の王妃への憐憫の情に溢れた作品。しかし、その曲調はドラマティックな悲壮感に満ちているというよりも、むしろ堂々とした気品に溢れたもの。処刑される寸前まで気高くあったという王妃の内面を見事に表現した作品といえましょう。もう1作品はプロイセン皇太子ルートヴィヒ・フェルディナントの死に捧げた作品。皇太子の死後の幸福を祈って作曲され、彼の冥福を祈って書かれたような嬰ヘ長調の穏やかな終止が美しい名曲です。
CC221-243
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ(レネールによるヴィオラとピアノ編曲版)
ヴィオラ・ソナタ
ピエール・レネール(Va)、
エリアンヌ・レイエ(P)

録音:2011年9月、オペラ・バスティーユのロルフ・リーバーマンホール(パリ)
パリ国立オペラ座Oが誇るソリスト、ピエール・レネール& 世界的ピアノ奏者エリアンヌ・レイエがショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタ2 曲を収録した新譜をリリース!本アルバムで何より注目されるのは、ショスタコーヴィチ夫人に許可を得てレネール自身がヴィオラとピアノ用に編曲したというチェロ・ソナタニ短調でしょう!同じ弦配列を持ち、共に深い音色を持つチェロとヴィオラ。音域の差はあれど、原曲がチェロの高音域を駆使する超絶技巧の印象が強いためか、ヴィオラ・ソロでの演奏でも意外と違和感がありません。レネールが使用するヴィオラが非常に深みのある音色を持っていることもあり、高音域の旋律も耳に心地よく、原曲の雰囲気は保ちつつもさらに洗練された印象があります。さらに、本アルバムではショスタコーヴィチ最後の作品であるヴィオラ・ソナタを収録。ヴィオラが小さく見えるほど大柄なレナールの演奏はダイナミックで、超絶技巧部分の熱演は息を呑むほどの圧巻さ。レイエのピアノ伴奏も素晴らしく、卓越した2人のアンサンブルに安心して聴き入ることができます。 (Ki)

FM-1401
ドビュッシー:ピアノ曲集
月の光/版画
子供の領分/レントより遅く
コレット・マーズ(P)

録音:2003 年、パリ
1914年生まれの女流ピアニスト、コレット・マーズ。1935年から40年までパリ・エコール・ノルマル音楽院で、アルフレッド・コルトーに師事した マーズは、コルトーの演奏法を実践する最後の愛弟子です。マーズの演奏は珠を転がすような美しいタッチで、コルトーを思わせる独創的かつ感受性とイメー ジに富んだアプローチが特徴で、それぞれの声部に与えるべき色合いや響きを探求し、空気感や雰囲気抜群の演奏を聴かせてくれます。 ★2003年に録音されたこのアルバムの4曲はどれもマーズが子供時代に魅了され好んで演奏してきたもので、これら作品について「官能と感傷をひとつ に混ぜ合わせ、情緒を超越して黙想に向かう」と語っております。 (Ki)


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