湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Grand Piano



知られざるピアノ作品にスポットを当てることを目的に、2012年に発足したレーベルです。世界初録音を含むレアなピアノ作品を中心に、年に15タイトル程のペースで新譜がリリースされる予定です。2012年ににリリースされるタイトルのジャケットデザインは、ノルウェー出身の新鋭画家グロー・トルセン氏が担当。



※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者

GP-601
サン=サーンス:ピアノ作品全集第1集
6つの練習曲Op.52
6つの練習曲Op.111
左手のための6つの練習曲Op.135
ジェフリー・バールソン(P)

録音:2011年1-2月
フランスのロマン派音楽の発展に素晴らしい貢献を果たしたはずなのに、なぜか現代ではあまり評価されていないサン=サーンス。でも、彼のピアノ曲には、まさに「フランスのエスプリ」がたっぷり詰まっていることをご存知でしょうか?とりわけ、この3つの練習曲集には、きらめく繊細さと素晴らしい技巧性が溢れていて、演奏家にとっても、聴き手にとっても、いろいろな意味で興味を引くものとなっています。とりわけ、Op.52の第6番「ワルツ形式の練習曲」に見られる、華々しい技巧と美しいメロディは、とても「サロン風の音楽」などとは言えないほどの迫力と演奏効果を持っています。ピアニストはジェフリー・バールソン。北米を中心に活躍する彼は、ジャズも得意であり、このサン=サーンスでも、独特の間合いを感じさせるユニークな演奏を披露しています。

GP-602
ラフ:ピアノ作品集第1集
春の便りOp.55
3つのピアノ独奏のための小品Op.74
幻想曲ロ短調WoO.15A*
チャ・グエン(P)

録音:2011年1月28-29日UKウィアストン・コンサート・ホール
*=世界初録音
今では、ヴァイオリンの小品「ラフのカヴァティーナ」のみが知られるドイツの作曲家、ヨアヒム・ラフ(1822-1882)。若い頃はリストの助手として、晩年はマクダウェルの師として音楽界に貢献し、数多くの作品を残していますが、そのほとんどは現在忘れられてしまい、前述のカヴァティーナがかろうじて残っていると言っても過言ではありません。このアルバムでは、彼の知られざるピアノ曲に光をあてています。全てが世界初録音であり、聴きすすむごとに「こんなに良い曲があったのか」と驚かれる人も多いことでしょう。ベトナムのピアニスト、チャ・グェンの共感溢れる演奏です。

GP-603
ワインベルク:ピアノ作品全集第1集
ピアノ・ソナタ第1番Op.5/子守歌Op.1*
ピアノ・ソナタ第2番Op.8
2つのマズルカOp.10*
ピアノ・ソナタOp.49bis*
アリソン・ブリュースター・フランツェッティ(P)

録音:2009年11月23-25日,2010年6月25-26日アメリカケーン・ユニバーシティ,ジーン&シェリー・エンロウ・リサイタル・ホール
*=世界初録音
ポーランドで生まれソ連に亡命したワインベルク(1919-1996)は、ショスタコーヴィチの友人として、また晦渋な作風の無伴奏弦楽曲、及び弦楽四重奏曲の作曲家として知られています。このシリーズではそんなワインベルクのピアノ作品の全集化に取り組みました。第1集に収録されているのは、比較的初期の作品で、子守歌、マズルカ、ソナタOp.49bis(原曲1950年に作曲されたソナチネ…ショスタコーヴィチに献呈…1978年に改定)は世界初録音となります。2008年のグラミー賞にノミネートされたピアニスト、フランツェッティは、ラヴェルを始めとした近代物と、ロシア物を得意とする人です。

GP-604
シュルホフ:ピアノ作品集第1集
ピアノのためのパルティータWv63
スージー-フォックス・ソングWV124
左手のための組曲第3番WV80
ドリア調の自作主題による変奏曲とフーガOp.10WV27
キャロリン・ヴァイヒェルト(P)

録音:2011年3月36-30日ドイツハンブルク音楽演劇大学
48年という、決して長くはない生涯の間に、エルヴィン・シュルホフ(1894-1942)は幅広い音楽スタイルを吸収しました。ジャズやタンゴ、フォックストロット(ダンス音楽の一種)、はたまた実験音楽など、どれもにたっぷり趣向が凝らされ、興味深い筆致で描かれています。そんなシュルホフの作風を端的に知りたい人にオススメが、ここに収録されている「ピアノのためのパルティータ」です。さまざまな表情を持つ8つの曲は一度聴いたら病みつきになるほど、魅力たっぷりです。ドビュッシーの影響を受けたと言われる「変奏曲とフーガ」、斬新な「左手のための組曲」。カプースチンとは違うジャズ・テイストの音楽をお楽しみください。
GP-605
サン=サーンス:ピアノ作品全集第2集
ピアノ協奏曲第3番(ピアノ独奏版)〜第1楽章
組曲ヘ長調Op.90
アレグロ・アパッショナート嬰ハ短調Op.70(ピアノ独奏版)
主題と変奏Op.97/6つのフーガOp.161
ジェフリー・バールソン(P)

録音:2011年10月アメリカパトリッチ・サウンド・スタジオ
第1集(GP601)では、「練習曲」と題されながらも、実際には華麗かつ演奏困難な作品を寸分の隙もなく演奏していたバールソン。この第2集でも、サン=サーンスの知られざる魅力の発掘に邁進しています。このアルバムには、サン=サーンスによる「バロック、古典的な形態」と「ロマンティック」の融合作品を中心とした5つの作品が収録されています。協奏曲第3番のピアノ・ソロヴァージョンは、管弦楽パートを全て巧みにソロ・パートに入れ込んでしまうというもの。「アレグロ・アパッショナート」も同系統の作品で、まさにヴィルトゥオーゾの言葉を感じさせる音の多さに目を見張ります。「組曲」と「6つのフーガ」もかなり手の込んだもので、とりわけフーガについては、演奏家のバールソンも心酔しているようで、彼によるブックレット(英語、フランス語)にも、この作品の意義と素晴らしさが熱を持って記載されており、サン=サーンスの手法の見事さ以上に、その熱き解説に息を飲む思いがします。もちろん演奏も文句なし。説得力に満ちた音楽です。
GP-606
ゲルハルト・フロンメル:ピアノ・ソナタ第3番ホ長調「シシーナ」Op.15(1940/41:1962/80改編)
ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調Op.10(1935)
ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調Op.6(1931)
タチアーナ・ブローメ(P)

録音:2009年2月ドイツベルリン,ラジオ・ベルリン=ブランデンブルク
ゲルハルト・フロンメルは1906年カールスルーエで生まれました。彼は1926年から1928年にヘルマン・グラプナーに音楽を学び、同時にハンス・プフィッツナーのマスター・クラスにも出席しています。シュトゥットガルトの大学で作曲科の教授を務めました。彼は生涯に渡って調性音楽を愛していましたが、時代は十二技法から無調へと流れ、彼は完全に忘れられた存在となってしまいます。その後、ドイツでファシストとみなされ、1984年に寂しく生涯を閉じることとなりました。彼の音楽は、前述の通り、いつも危ういところで調性の枠内に留まっており、それが不思議な官能性を醸し出しています。このアルバムでは第3番から遡って第1番へと曲順が組まれていますが、一通り聞いてみるとわかる通り、一番先鋭的な響きを持っているのは第2番でしょう。とは言え、それはあくまでもプロコフィエフなどの新古典的な音であり、なんとなく耳馴れたものであることは間違いありません。第3番のソナタは、作曲年こそ1940年代ですが、2度の改訂を施され、1992年の作曲家の死後の公開されたもの。彼の「見果てぬ夢」が描かれた幻想的な作品です。
GP-607
ワインベルク:ピアノ作品全集第2集
パルティータOp.54
ピアノのためのソナチネOp.49*
ピアノ・ソナタ第4番ロ短調Op.56
アリソン・ブリュースター・フランツェッティ(P)

録音:2010年6月25-26日アメリカニュージャージー、ジーン&シェリー・エンロウ・リサイタル・ホール
*=世界初録音
ポーランドで生まれ、ロシアで活躍した作曲家ワインベルク(1919-1996)のピアノ作品集第2集です。ここでは1950年から1955年までの作品を収録しています。10の小品からなる「パルディータ」の簡潔な書法の中に込められた歌心(とりわけ第7曲のアリアは息を飲むほどの美しさ)。そしてやはり抒情的な表情を持つ「ソナチネ」、作曲当時、民謡に魅せられていたワインベルクの心意気を表現したかのように親しみ易い曲想の「ソナタ」。この3つの作品に漂う独特の作風に触れてみると、彼がどれほどまでに独自の作風を模索していたかがわかるのではないでしょうか?
GP-608
チェレプニン:ピアノ作品全集第1集
10のバガテルOp.5(1918)
ソナタ第1番Op.22(1918)
9つのインヴェンションOp.13(1921)…世界初録音
ソナタ第2番Op.94(1961)
10の練習曲Op.18(1920)…世界初録音
ジョルジョ・コウクル(P)

録音:2011年3月13日スイスルガーノ,スイスイタリアーナ・コンセルヴァトーリオ
ディアギレフのロシア・バレエ団の指揮者を務め、バレエ音楽作曲家としても知られるニコライを父としてロシアに生まれた作曲家アレクサンダー・チェレプニン(1899-1977)。ロシア革命後、グルジアを経由しパリに亡命、この地でフランス6人組の薫陶を受けますが、結局はそのような「定まった技法」からの脱却を図り、様々な国の民謡を採り入れた音楽を書くようになります。民謡採取旅行の傍ら、中国や日本で若手作曲家の育成に当たり、早坂文雄や伊福部昭らを指導、多くの感銘を与えたことでも知られています。そんな彼の作品の中には、様々な要素が混在しています。この第1集には比較的初期の作品である「バガテル」などの小品と、青年の巧みな書法が目立つ「ソナタ第1番」そして、それに対比するかのような「練られた音楽」が際立つ「ソナタ第2番」など5つの曲集が収録されています。彼の音楽を知るための絶好の入門作としてもオススメです。
GP-609
サン=サーンス:ピアノ作品全集第3集
6つのバガテルOp.3
アルバムOp.72
オーヴェルニュの狂詩曲Op.73
グルックの「アルチェステ」のエール・ド・バレエによるカプリス
夕べの鐘変ホ長調Op.85
無言歌ロ短調
アルバムのページ変イ長調Op.169
ジェフリー・バールソン(P)

録音:2011年11月1.5.7日アメリカニューヨーク,パトリッチ・サウンド・スタジオ
サン=サーンスの最初に出版されたピアノ作品は、生き生きとした動きが特徴的な「6つのバガテル」でした。彼が20歳の時に作曲したこの6つの作品は、バガテル(ちょっとしたもの、思いつき)という、ベートーヴェン以降余りは、使われたことのない形式であり、初めての作品としてはいささか「軽すぎる」感もあるように思えますが、そこは名手サン=サーンス。タイトルとはうらはらに、中身の濃い充実した作品となっています。有名な第3交響曲の2年前に書かれた「アルバム」は詩情豊かであり、第1曲目の「前奏曲」から、まるで空気のように軽やかで熱っぽいパッセージが現れ、繊細で見事な音楽を創り上げていきます。Op.73はもともとピアノとオーケストラのための作品ですが、作曲家自身の手でピアノ独奏曲へと改編されたもの。時折現れる民謡風の旋律がたまりません。他の小品の中でもとりわけ耳に残る「アルバムのページ」は彼の最後の出版されたピアノ曲。まるでフォーレの即興曲を思わせる短く印象的な作品です。
GP-610
ワインベルク:ピアノ作品全集第3集
子どもの雑記帳第1集Op.16
子どもの雑記帳第2集Op.19
子どもの雑記帳第3集Op.23
21の易しい小品集Op.34*
カン-カン
アリソン・ブリュースター・フランツェッティ(P)

録音:2010年6月25-26日アメリカニュージャージー,キーン大学エンロウ・ホール
*=世界初録音を含む
ポーランドに生まれ、ワルシャワ音楽院で学ぶも、1939年のナチス・ドイツによるポーランド侵攻を逃れソヴィエト連邦に亡命したワインベルク(1919-1996)。以前は彼の作品をあまり耳にする機会もなかったのですが、最近は様々な作品の復興により、かなり全貌が明らかになったと言えるでしょう。この第3集には1943年以降に書かれた「子どもの雑記帳」と「21の易しい小品集」を中心に収録。室内楽作品ではショスタコーヴィチにも比肩されるほどの晦渋な作品を書いていた彼ですが、ここでは比較的穏やかな側面を見ることができます。Op.34の「21の易しい小品集」は確かに簡素な音符が使われていますが、実は初心者向きとは言えない内容を持っています。「カン-カン」は彼の2人目の妻となったオルガのために書かれた軽やかな作品です。
GP-611
ワインベルク:ピアノ作品全集第4集
ピアノ・ソナタ第3番Op.31
ピアノ・ソナタ第5番Op.58
リュドミラ・ベルリンスカヤの為の2つのフーガ…世界初録音
ピアノ・ソナタ第6番Op.73
アリソン・ブリュースター・フランツェッティ(P)

録音:2009年11月23-25日、2010年6月25-26日
1939年ワルシャワ音楽院を卒業したワインベルク(1919-1996)は、第二次世界大戦の勃発に伴いソビエトに亡命します。ミンスクで過ごしている間に作曲を学び、その後ミンスクからタシュケントに再び移り結婚。私生活は激動の波にもまれるも創作活動は活発で、1944年から1946年にかけては彼の最高傑作のいくつか-ヴァイオリン・ソナタ、ピアノ三重奏曲、五重奏曲、交響曲などが次々と書き上げられます。1946年のピアノ・ソナタ第3番もその時期の作品で、表現と技法に確実なる進歩がみられるものです。友人の作曲家アベリオヴィチに捧げられ、ショスタコーヴィチの作品へのオマージュも見てとれます。第5番は1956年、第6番は1960年の作品で、更に彼らしい語法を有した名作です。世界初録音のフーガは、ボロディン弦楽四重奏団のチェリスト、ベルリンスキーの娘に捧げられており、思いの他穏やかな風情をもっています。
GP-612
ラフ:ピアノ作品集第2集
幻想的ソナタOp.168
創作主題による変奏曲Op.179
4つの小品Op.196…世界初録音
チャ・グエン(P)

録音:2011年6月25-26日UKモンマス,ウィアストン・コンサート・ホール
知られざるスイスの作曲家ヨーゼフ・ラフ(1822-1882)。最近彼の作品への注目度が高まっていますが、このシリーズもその一連の流れに大きく寄与するものとなるでしょう。この第2集に収録されているのは、1871年前後の作品で、彼のキャリアの頂点に位置する充実の音に満ちています。リストよりもシューマン的な味わいを持つ「幻想的ソナタ」、微妙なゆらぎ感のある主題を、とことんまでに変容させた「変奏曲」、詩的で抒情的な煌めきが美しい「4つの小品」と、ラフの音楽の持つ深い味わいを感じることができるはず。
GP-613(2CD)
J.B.クラーマー:ピアノのための練習曲第1集&第2集
クラーマー:ピアノのための練習曲第1集Op.30
ブゾーニ:10のピアノ練習帳〜第7集クラーマーによる8つの練習曲
クラーマー:ピアノのための練習曲第2集Op.40
ジャンルカ・ルイージ(P)
アレッサンドロ・デリャヴァン(P)
ジャンパオロ・ストゥアーニ(P)

録音:2011年5月18-20,30日,6月1日イタリアヴィチェンツァ,バッサーノ・デル・グラッパ,ピエーヴェ・ストリカ・ディ・サント・エウセビオ
ピアノを学んでいる人は、大半の人が「クラーマー=ビューロー」という作曲家が書いたと思っている(に違いない)60の練習曲。実はヨハン・バプティスト・クラーマー(1771-1858)が作曲した第5巻からなる84曲の練習曲をハンス・フォン・ビューロー(リストの娘コジマの元夫)が、改訂したものであり、日本でもおなじみの練習曲として定着したものなのです。ここでは、本来の姿である84の練習曲を全てお聴きいただけます。この練習曲はベートーヴェンの甥カールが練習用として用いたほか、クララ・シューマンもピアノを学ぶ際、父から与えられたことで知られています。また他の後世の作曲家に与えた影響も大きく、ここに収録されたブゾーニ(1866-1924)の作品は、自らが作曲した「10の練習帳」の中に含まれているもので、クラーマーの曲を元にしながらも、もっと難しくなっています。演奏する楽しみと聴く楽しみをお届けいたします。
GP-615(2CD)
クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェ:12のピアノ・ソナタ集(1773)
ソナタ第1番ニ短調/ソナタ第2番ニ長調
ソナタ第3番ト長調/ソナタ第4番ハ短調
ソナタ第5番ハ長調/ソナタ第6番ヘ長調
ソナタ第7番変ロ長調/ソナタ第8番変ホ長調
ソナタ第9番ハ短調/ソナタ第10番ハ長調
ソナタ第11番ニ長調/ソナタ第12番イ長調
ベートーヴェン:ドレスラーの行進曲の主題による9つの変奏曲WoO63
スーザン・カガン(P)

録音:2011年1月17日,2月14.18.22日アメリカニューヨーク,ペトリッチ・サウンド・スタジオ
現在ではベートーヴェンの最初の教師として、その名が知られているネーフェ(1748-1798)。彼は1748年、ケムニッツの歴史ある職人の家に生まれました。学生時代から才能豊かで、1771年にはライプツィヒの音楽学校で学びます。1776年には、指揮者として楽団を率い、各地を演奏旅行するのですが、楽団の経済的失敗により職を失い、ボンの劇場に作曲家、音楽監督として採用されるのです。以降、作曲の教師を始め、多くの弟子をとるようになり、その中の「優秀な一人」がかのベートーヴェンだったというわけです。バッハ・ファミリーの熱烈なファンであったネーフェは、弟子たちの教材にバッハの平均律や、C.P.E.バッハの作品を積極的に取り込んだようで、ベートーヴェンも間違いなくその影響を受けています。アルバムの最後に収録された「変奏曲」は12歳のベートーヴェンがネーフェの勧めにより作曲、出版したものですが、この端正な響きはまちがいなく師譲りのものと言えるでしょう。そんなネーフェ自身の作品が聴ける貴重な2枚組です。

GP-622
フローラン・シュミット:2台ピアノと連弾の為のピアノ曲全集第2集
5つの音でOp.34…世界初録音
ドイツの思い出Op.28
8つのやさしい小品Op.41…世界初録音
インヴェンシア・ピアノ・デュオ(P)
[アンドレイ・カスパロフ&オクサーナ・ルチシン]

録音:2011年5月18日、2010年6月4日、2010年7月9日
普段は難解な作風の曲ばかり書いているイメージのあるフローラン・シュミット(1870-1958)。その作品は近現代の作曲家、メシアンやデュティユーに影響を与え、また管弦楽作品の魅力に捉えられて抜け出せなくなったファンも数多し。とにかく孤高であり晦渋な作曲家なのです…が、ここで聴ける連弾の小品たちの何とも愛らしく親しみやすいこと。「5つの音で」は彼が追求した「五音階(全音階)」を極めた曲集で、シンプルな旋律線の中にユーモアや抒情性を詰め込んだ見事な音楽です。「ドイツの思い出」はノスタルジックな美しさを持つ8つのワルツ集で、自由闊達さに溢れています。「8つのやさしい小品」は当時の現代音楽を学ぶ学生のために準備された作品で、こちらも「5つの音」の概念を根底においており、様々な時代の形式と技巧を取り入れながら、魅力的な世界を描き出すことに成功した精巧な作品群です。
GP-623
フローラン・シュミット:2台ピアノと連弾のためのピアノ曲全集第3集
1.第163歩兵連隊の行進Op.48-2
2-6.旅のページ第1集Op.26<第1番:セレナーデ/第2番:訪問/第3番:あいさつ/第4番:さわやかな夜/第5番:英国の舞曲>
7-11.旅のページ第2集Op.26<第1番:子守歌/第2番:マズルカ/第3番:愉快な行進曲/第4番:慣れ親しむ家に戻る/第5番:ワルツ>
12-17.謝肉祭の音楽Op.22<第1番:パレード/第2番:ピエロのお話/第3番:美しきファティマ/第4番:象の訓練/第5番:占いの魔女/第6番:回転木馬>
インヴェンシア・ピアノ・デュオ
[アンドレイ・カスパロフ&オクサーナ・ルチシン]

録音:2012年1月3日、2011年1月4日、2011年5月13日
※連弾…2-17(1は本来連弾ですが、ここでは2台ピアノで演奏しています)
後期ロマン派から20世紀初頭における「フランス音楽」の作曲家の一人、フローラン・シュミット(1870-1958)。彼は、普段は難解な作風の曲ばかり書いているイメージがあり、また、その作品は近現代の作曲家、メシアンやデュティユーに影響を与えています。しかし、ここで聴けるピアノの連弾作品集は、どれも親しげな面持ちで聴き手の想像の世界を広げ、また音楽の楽しさを味わわせてくれるものばかりです。本来、軍楽隊のために書かれた「第163歩兵連隊の行進」ですが、このスコアは現在失われており、シュミットによる連弾版のみが知られている作品です。勇壮さの中にも戦いへの不安が刻み込まれた印象的な音楽です。「旅のページ」は音によるスケッチであり、精巧な音を用いながら、見事な絵画が描かれています。「謝肉祭の音楽」はフランスの謝肉祭の光景を描いた組曲。この時期のフランスには、公園に移動遊園地が設置され、パレードやサーカス、見世物小屋などがやってきます。魅惑的で幻想的な光景は、やはり一抹の郷愁をともないつつも、ひと時の喧騒を齎します。シュミットはそんな印象を見事な音にしています。
GP-625
サン=サーンス:ピアノ作品全集 第4集
ガヴォット ハ短調 Op.23
マズルカ 第1 番 ト短調 Op.21
マズルカ 第2 番 ト短調 Op.24
マズルカ 第3 番 ロ短調 Op.66
メヌエットとワルツ Op.56
カナリアのワルツ イ短調 Op.88
かわいいワルツ 変ホ長調 Op.104
のんきなワルツ 変ニ長調 Op.110
弱々しいワルツ ホ長調 Op.120
愉快なワルツ Op.139
リスボンの夜 変ホ長調 Op.63
イタリアの思い出 ト長調 Op.80
イスマイリアの思い出 Op.100
ジェフリー・バールソン(P)

録音: 2015 年1 月10.12.17 日 USA ニューヨーク,ブロンクス パトリッチ・サウンド・スタジオ
サン=サーンス(1835-1921)といえば、誰もが交響曲第3 番の壮麗さやピアノ協奏曲第5 番のエキゾチックな雰囲気を思い浮かべるに違いありません。しかしそんな彼が、実はフランスのバロック音楽の復興に力を尽くしていたことはあまり知られていないのではないでしょうか。彼はリュリやラモーの舞曲を研究し、その様式を自作に取り入れたのです。確かにトラック1の「ガヴォット」はまさにバロック風。他のワルツもうっとりとした雰囲気と名人芸に彩られた楽しいものです。今回も名手ジェフリー・バールソンの卓越した演奏で、この洒落た作品集をじっくり味わってみてください。
GP-629(2CD)
ダニエル・ゴットリープ・トゥルク:やさしい鍵盤の為のソナタ集コレクション第1集&第2集
<CD1.第1集(1783)>
1-3.ソナタ第1番ヘ長調HedT99.3.1
4-6.ソナタ第2番イ短調HedT99.3.2
7-9.ソナタ第3番ト長調HedT99.3.3
10-12.ソナタ第4番ハ長調HedT99.3.4
13-15.ソナタ第5番ホ短調HedT99.3.5
16-18.ソナタ第6番ニ長調HedT99.3.6
<CD2.第2集(1783)>
1-3.ソナタ第1番ハ長調HedT100.4.1
4-6.シンフォニア第2番ニ長調HedT100.4.2
7-9.ソナタ第3番変ホ長調HedT100.4.3
10-12.ソナタ第4番ト長調HedT100.4.4
13-15.ソナタ第5番ニ短調HedT100.4.5
16-18.シンフォニア第6番変ロ長調HedT100.4.6
ミカエル・ツァルカ(ピアノ&ハープシコード)
CD1:4-6.CD2:4-9.16-18…バッハシュタイン製グランド・ピアノ(1784年),
CD1:10-12.CD2:13-15…シュタイン製アップライト・グランド・ピアノ(1820年),
CD1:7-9.13-15.CD2:10-12…ソデイ製グランド・ピアノ(1785年),
CD1:1-3.16-18.CD2:1-3…シュディ&ブロードウッド製ハープシコード(1781年)
録音:2011年8月2-5日アメリカマサチューセッツ,ボストンニュートン・センター

※CD1:10-12.16-18以外は全て世界初録音
前作(GP-627-28)でも、その繊細かつ上品な音色で聴き手を魅了したモーツァルトと同時代の作曲家トゥルク(1750-1813)。彼の作品は当時の鍵盤奏者たちにも絶大なる影響を与えたことで知られています。学生たちの技術的なスキルを高め、なおかつ音楽性の向上を図るために彼が書いたたくさんのソナタは、現在でも十分に、学び手たちへの助言となることは間違いありません。まだまだ知られていない作品が数多くありますが、これらが知られていくうちに、存分に活用されるようになるかもしれません。このアルバムは、歴史的楽器の研究家でもあるミカエル・ツァルカが4台の楽器を弾き分け、その音色の違いを聞き分けるという楽しみもあるのです。未開拓の財宝を発見する喜びを。

GP-638
ポンセ:ピアノ作品全集第1集
エストレリータ(小さな星)-コンサート・メタモリフォシス
メキシコの前奏曲「シェリト・リンド」
椰子の林のそばで
メキシコのセレナード「アレバンターテ」
バレンティナ/月が来て
メキシコの前奏曲「お大事に」
メキシコの子守歌「ラ・ランチェリータ」
メキシコの舟歌「ソチミルコ」
マナニタス/メキシコのスケルツィーノ
マヤのスケルツィーノ/間奏曲第1番
サロン風マズルカ変イ長調/
マズルカニ短調/スペイン風マズルカ
ロマンティックな前奏曲/2つの練習曲
ソナティネ/4つのメキシコ風舞曲
アルバロ・センドージャ(P)

録音:2012年6月28-30日
マヌエル・ポンセ(1882-1948)はメキシコの作曲家、音楽教師であり、その作風は後期ロマン派風の作曲様式と新古典主義の中庸に位置しています。日本では、ハイフェッツが編曲した歌曲「エストレリータ(小さな星)」や、いくつかのギター曲が良く知られていて、どちらかというと「ギターの作曲家」として位置づけられていますが、実は彼自身が優れたピアニストであり、その作品にもピアノ曲がかなりの数を占めていることが知られていないのは、本当に残念です。彼の音楽の持つ魅力的なハーモニーとロマンティックな雰囲気、そしてメキシコ民謡。これらが上手く絡み合ったピアノ曲は、熱帯の空気が持つ独特の官能性と、幾許かの気怠さが感じられるステキなものばかりです。ロマンティックな彼を楽しみたければ、「エストレリータ」(これは作曲家自身によるピアノ版)や「間奏曲」、モダンな曲を楽しみたければ、「メキシコ風舞曲」ガオススメです。
GP-639
シルヴェストロフ:ピアノ作品集
素朴な音楽(1954-55/1993改編)
使者(ピアノ・ヴァージョン)(1996/97)*
2つのワルツOp.153
4つの小品Op.2*
エリザヴェータ・ブルーミナ(P)

録音:2011年10月11-13日ドイツベルリン=レンクヴィッツ,ジーメンスヴィラ
※*以外世界初録音
最近になって、クレーメルやリュビーモフを始めとした、熱烈な「シルヴェストロフ・マニア」の尽力もあって、このウクライナの作曲家の極めて繊細な作品が知られるようになってきました。とは言え、彼の作品は本当に繊細であり、また静かな様相を湛えているので、ちょっとでも気持ちを逸らしてしまうと、この音楽の魅力…永続性を切り取った瞬間など…を捉えることは難しいでしょう。このアルバムには世界初録音となる初期の作品(1993年に改編された)である「素朴な音楽…Naive Music」は古典的な和声とシューベルトにも似た清明な旋律で書かれていますが、このメロディに聞き惚れていると、ふと隣に横たわる“深い闇”と“沈黙の世界”に気が付く瞬間が訪れるはず。彼の名を高めた「使者」はロシアの哲学者ドゥルスキンのテキストにインスパイアされたものですが、ここではモーツァルト風のメロディを媒体とし、音色の変化、テンポ、これらはが一体となり、聴き手は現世界と空蝉の世界を体感するのです。

GP-644
コジェルフ:ピアノ・ソナタ全集第3集
ピアノ・ソナタ.第9番 ハ長調 Op.8-1 XII:5(1784)
ピアノ・ソナタ.第10番 ヘ長調 Op.8-2 XII:4(1784)
ピアノ・ソナタ.第11番 変ホ長調 Op.10-1 XII:15(1784)
ケンプ・イングリッシュ(P)

録音: 2011年4月25-29日 ニュージーランド ゴールデン・ベイ,モップス・アーリー・キーボード・コレクション
ボヘミア出身、ウィーンで活躍したモーツァルトと同時代の作曲家、レオポルド・コジェルフ(1747-1818)。当時のウィーンで高い名声を得ており、彼がウィーンの宮廷作曲家として雇われた際には、前任であったモーツァルトの2 倍以上の報酬が支払われたとされるほどでした。そんな彼の作品ですが、現代ではすっかり忘れられてしまい、ようやくこのシリーズなどで片鱗に触れることができるようになってきました。彼の鍵盤のためのソナタは、生涯の40年ほどの長い期間に渡って書かれていて、その作風の変遷を辿るだけでも、この時代の音楽流行を感じることができるはずです。なぜならコジェルフの50 曲ほどのソナタには、ハイドン、モーツァルトからシューベルトに至るスタイルの変化が刻まれているからで、当時は「勢いに乗って書き飛ばしている」と批判されたという作品とは言え、改めて聞いてみれば、実は多くの伏線が張られていることに気がつくのではないでしょうか。
GP-645
レオポルト・コジェルフ:ピアノ・ソナタ全集第4集
ピアノ・ソナタ第12番ハ長調Op.10-2P.XII:16(1784)
ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op.13-1P.XII:3(1784)
ピアノ・ソナタ第14番ト長調Op.13-2P.XII:7(1784)
ピアノ・ソナタ第15番ホ短調Op.13-3P.XII:6(1784)
ピアノ・ソナタ第16番ト短調Op.15-1P.XII:17(1784)*
ケンプ・イングリッシュ(フォルテピアノ…1795年製アントン・ヴァルター:トーマス&バーバラ・ヴォルフ複製a'=430
hZ)

録音:2011年4月25-29日ニュージーランド,ゴールデン・ベイ,モップス・アーリー・キーボード・コレクション
*以外=世界初録音
ボヘミア出身の作曲家コジェルフ(1747-1818)のピアノ・ソナタ集の第4集です。聞けば聞くほどに彼の世界の奥深さを堪能していただけます。初期のフォルテピアノのために書かれたソナタの中で、50曲ほどある彼の作品は突出しており、ハイドンとベートーヴェン、シューベルトを繋ぐ橋渡しとしての機能も備えています。彼が1747年に誕生した時、最初の洗礼名はヤン・アントニンでしたが、同じ名前のいとこがいたため「レオポルド」に変更、その後そのいとこは彼の初期の先生の一人となったというエピソードが残っています。そんなコジェルフの作品を当時の楽器の複製でお聞きください。演奏はこのシリーズでお馴染み、ニュージーランドのピアニスト、ケンプ・イングリッシュです。彼は既にコジェルフのソナタ50曲の録音を終えていて、全曲の発売が待たれるばかりです。

GP-658
アレクサンドル・チェレプニン:ピアノ作品集 第7集
祈願 Op.39b(1926)/ポルカ(ピアノ版)(1944)
演奏会用練習曲(1920)*
カンツォーナ Op.28(1924)
ジェットコースターに乗って(1937)
トッカータ 第2番 Op.20(1922)
牧歌(失われた笛 Op.89 より作曲家自身によるピアノ版)(1955)*
カノン Op.posth(ピアノ版)(1923-24)*
対話(グルジア組曲 Op.57:2 より作曲家自身によるピアノ版)(1952)*
昔のサンクトペテルブルク(1917 頃)*
バラード(1917)*/海の思い出*
冗談(1941)*
ジョルジオ・コウクル(P)

録音: 2010年7月15日 スイス ルガーノ,スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院
*=世界初録音
チェレプニン(1899-1977)のピアノ作品集もこれで第7 巻となり、かなり多くの世界初録音作品が含まれています。なかでも1926年に書かれた「祈願」は謎めいた作品であり、また強いメッセージが込められているようです。短いながらも鮮烈な印象を残す第1 曲は、不思議なコード進行とシンコペーションが独特なメロディに彩られています。第2 曲目も「わが家族のために」と題されていますが、彼が表現したかったのはもっと広汎なものだったに違いありません。他の曲も意味深なタイトルが付けられていますが、真の意味に到達することは難しいように思います。またチェレプニンがパリに住んでいた頃、ドイツが都市を占領したのですが、この時期の彼は旺盛な創作意欲を示し(家族の生活を守るため)、ここに収録されているような「ポルカ」などの軽くて親しみやすい作品を多く生み出しました。これらは皆、鮮やかな色彩を持ち、ほんの一瞬耳にしただけでも忘れられないほどの印象を残すものです。

GP-664
エドゥアルド・バグダサリアン:ピアノとヴァイオリンのための音楽集
24の前奏曲(1958)*
狂詩曲(ヴァイオリンとピアノ版)
夜想曲 イ長調
ミカエル・ハイラペティアン(P)
ウラディーミル・セルゲーエフ(Vn)

録音: 212年10月6-7日 ロシア,モス
*=世界初録音
アルメニアのエレバンで生まれ、エレバン音楽院でゲオルク・サライェフにピアノ、グレゴリー・エキアザリアンに作曲を学んだバグダサリアン(1922-1987)は、作曲家として、現代アルメニアの音楽発展に多大なる貢献を果たし、1963年には芸術功労者(名誉芸術家)として認定されるなど、国家の重要人物でもありました。様々なジャンルの作品を書きましたが、この「24 の前奏曲」は彼の作風を端的に表す、多様な表現を持った興味深い作品です。民俗音楽に由来すると思われる快活な舞曲、トッカータ風の技巧が炸裂した曲、叙情的な曲・・・。バッハやショパンの世界を継承し、新たな色を付け加えながら、時にはドビュッシーやスクリャビンの作品のように柔軟な音楽が流れていきます。熱のこもった「狂詩曲」ではヴァイオリンとピアノの対話が美しく、ハンガリーの音楽ともまた違う郷愁溢れるメロディに満ちています。「夜想曲」では幾分ロシア風の甘い旋律が心に残るでしょう。
GP-665
エドゥアルド・アブラミャン:24の前奏曲(1958)
1.変ホ長調/2.ハ長調/3.ホ短調/4.変ホ短調/5.ニ短調/6.嬰ハ短調/7.変ニ長調/8.変ホ長調/9.嬰ヘ長調/10.ホ長調/11.嬰へ短調/12.へ短調/13.イ長調/14.変ロ短調/15.ニ短調/16.ヘ長調/17.ロ長調/18.ト短調/19.嬰ト短調/20.変イ長調/21.ハ短調/22.ト長調/23.変ホ短調/24.ロ短調
ミカエル・ハイラペティアン(P)

録音:2012年1月27-28日モスクワ,教育芸術大学,大コンサート・ホール
※世界初録音
グルジア共和国のティフリスに生まれ、戦争の影響で、若い頃は飛行機工場で働き、その後トビリシ音楽院でピアノをセルゲイ・バルフダリャンに学び、作曲をアンナ・トゥラシュヴィリに学んだアブラミャン(1923-1986)。音楽院を卒業後はモスクワのアルメニア文化施設で更に作曲を学び、アルメニアの伝承音楽の研究と、伝承に力を注ぎました。多くの作曲家が試みた「24の前奏曲」はアブラミャンにとっても魅力的であったようで、豊かな色彩と独特の構造の中に、アルメニアの旋律を織り込んだ素晴らしい作品として表現されています。ロマン派風の和声や、時にはジャズ風の雰囲気など、形式にとらわれない自由な音楽をお聞きください。
GP-666
フランツ・アントン・ホフマイスター:ピアノ・ソナタ集第1集
ピアノ・ソナタ.イ長調(1790)
アノ・ソナタ.ト長調(1792)
ピアノ・ソナタ変ロ長調(1792)
ピアノのための変奏曲ハ長調
ビリアナ・ツィンリコヴァ(P)

録音:2013年10月3-5日オーストリアケフェルマルクト,ヴァインベルク教会
※世界初録音
南西ドイツのロッテンブルク・アム・ネッカーで生まれ、最初は法律を学び始めるも、音楽の魅力に抗しがたく、結局は音楽の道に入り、数多くの作品を書き、また音楽出版者としても大成し、ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンなどの作品を次々と世に送り出しました。また彼らとも直接親交を結び、お互いに多くの影響を与えたことでも知られています。彼自身の作品は、18世紀の職人の技と、ウイット、表現力を組み合わせたもので、当時の聴衆の心をつかんだことは容易に想像できるものです。上品なソナタも良いですが、ベートーヴェンの先を行くような「変奏曲」はなかなか劇的な味わいを持つ、見事なものです。
GP-670
ヤン・ヴァーツラフ・フーゴ・ヴォジーシェク:ピアノ作品全集第1集
6つの即興曲Op.7
想曲ハ長調Op.12
ピアノ・ソナタ変ロ短調「幻想曲風」Op.20
ビリヤナ・ウーバン(P)

録音:2013年7月15-16日ウトレヒトリューヴェンベルク,フレデンブルク
ボヘミア出身の作曲家、ヴォジーシェク(1791-1824)は、プラハでトマーシェクの元で修業した後、フンメルに師事し、ベートーヴェンと親交を結び、シューベルトに影響を与えたという人です。現在、彼の作品の中では「交響曲ニ長調」が比較的知られていますが、プラハ時代から数多くのピアノのための小品を書いていて、これらは現在ほとんど知られていません。ピアニストとしても素晴らしい才能を持っていたヴォジーシェクの作品は、どれも技巧的で、当時としては先進的な作風を持っています。ピアニスト、ウーバンはザグレブ出身。彼女の祖父ヤンはアルメニアで知られる作曲家で、彼女は祖父の作品でも素晴らしい演奏をしています。
GP-671
ヤン・ヴァーツラフ・フーゴ・ヴォジーシェク:ピアノ作品全集第2集
主題と変奏変ロ長調Op.19(1822)
2つのロンドOp.18(1824
欲求変ホ長調Op.3(1819)
喜びト長調Op.4(1819)/牧歌ハ長調(1824)
即興曲ヘ長調(1824)/即興曲変ロ長調(1817)
アルバムの綴りイ長調(1817)
ビリヤナ・ウーバン(P)

録音:2014年3月13日ウトレヒトリューヴェンベルク,フレデンブルク
ボヘミア出身の作曲家、ヴォジーシェク(1791-1824)は、プラハでトマーシェクの元で修業した後、フンメルに師事し、ベートーヴェンと親交を結び、シューベルトに影響を与えたという人です。しかし、彼もまたシューベルトと同じように30歳半ばまで生きながらえることが出来ず、その上、作曲家として活動していたのは生涯の最後の6年間のみだったというのは、本当に残念なことです。彼の作品は当時としては先進的な作風であり、長生きしていれば、ロマン派を代表する作曲家になっていたに違いありません。このアルバムには、そんなヴォジーシェクの特徴的な作品が収録されています。なかでも「即興曲」は、この分野での初の作品であるとされ、ショパンすらも凌駕しているのです。ピアニスト、ウーバンはザグレブ出身。彼女の祖父ヤンはアルメニアで知られる作曲家で、彼女は祖父の作品でも素晴らしい演奏をしています。
GP-672
ヤン・ヴァーツラフ・フーゴ・ヴォジーシェク:ピアノ作品全集 第3集
12 の狂詩曲 Op.1
第1 番:嬰ハ短調 Allegro
第2 番:ホ長調 Allegro
第3 番:イ短調 Allegro con brio
第4 番:ヘ長調 Vivace
第5 番:ヘ短調 Allegro
第6 番:変イ長調 Allegretto ma agitato
第7 番:ニ短調 Allegro furioso
弟8 番:ニ長調
Veloce, ardito
第9 番:ト短調 Allegro appassionato
第10 番:ハ長調 Allegro risvegliato
第11 番:ロ短調 Allegro brioso
第12 番:変ホ長調 Allegro tempestoso
ビリヤナ・ウーバン

録音: 2014 年3 月14 日 オランダ ユトレヒト,Vredenburg Leeuwenbergh
第1 集(GP670)では即興曲と幻想曲、第2 集(GP671)では様々な小品とそのユニークな作風が楽しい、ボヘミア出身の作曲家ヴォジーシェク(1791-1825)のピアノ曲集第3 集は、彼の作品の中でも比較的知名度の高い「12 の狂詩曲」です。ベートーヴェンに賞賛されたというこの狂詩曲集は、当時としてはかなり先進的な作風を持ち、すでにロマン派の域に達しているといってもよいかもしれません。この曲が出版されたのは1818 年で、当時は優れた評価を受けています。曲によってはショパンを先取りするかのような面持ちもあり、どれも自由な発想と豊かな楽想に満ちています。「技巧的に難しい」と評された作品ですが、全体的には素朴な美しさが漂っています。このアルバムも、アルメニアの女性ピアニスト、ウーバンが見事な演奏を繰り広げています。
GP-675
ヨゼフ・ホフマン:ピアノ作品集
性格的描写集Op.40(1908)
2つのマズルカOp.16*
ピアノ・ソナタヘ長調Op.21
マズルカロ短調(1886)*
マズルカニ短調(1886)*
主題と変奏、フーガOp.14(1892)*
アルテム・ヤスシンスキイー(P)

録音:2014年3月1-3日ポーランドワルシャワ,ヴィトルト・ルトスワフスキー・コンサート・スタジオ
*=※6.11.12.13…世界初録音:
20世紀の伝説的ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ヨゼフ・ホフマン(1876-1957)。5歳でデビュー、10歳でヨーロッパからスカンジナヴィア諸国に演奏旅行に出かけ「神童」と賞賛され、その翌年には高額の出演料を提示され、アメリカへ演奏旅行に出かけます。批評家たちが「これは子どもの演奏でなはく、真の芸術家の演奏だ」と賞賛しますが、あまりに過酷なスケジュールであったため、ツアーは突然終了してしまったほどに少年は疲弊してしまったといいます。その後はアントン・ルビンシテインから指導を受け、またアメリカに戻り、教職につきますが、演奏会はほとんど行いませんでした。彼は発明家としても才能があり、スタインウェイの改良や自動車、飛行機の空気式ショックアブソーバーを開発。他にも数多くの特許を取得するなど、この方面でも知られています。そんな彼の作品には、シューマンやショパンの影響が感じられ、同世代のドビュッシーやスクリャビンのような先進的な響きは用いられていません。ピアニスト、ヤスシンスキイーは、1998年、ウクライナのドネツクで生まれたピアニスト。2014年6月にジーナ・バッハウアー国際ピアノコンクールで銅メダルを受賞しています。日本にも来日経験のある彼は、ホフマンのスペシャリストとしても認知されています。
GP-676
ルイ・テオドール・グヴィ:4手のためのピアノ・ソナタ集
ソナタ.ニ短調Op.36(1861)
5-8.ソナタ.ハ短調Op.49(1869)
9-11.ソナタ.ヘ長調Op.51(1870)
エミール・ナウモフ(P)primo…1.5.7-9.11,secondo…2-4.6.10
チェン・ヤウ(P)primo…2-4.6.10,secondo…1.5.7-9.11

録音:2013年12月16-20日USAインディアナ,ブルーミングトン,ジェイコブ音楽大学,アウアー・ホール
19世紀フランスの作曲家テオドール・グヴィ(1819-1898)。しかし彼が生まれた頃、生地はドイツとフランスの係争地帯に属していたため、フランス国籍を取得できず、希望していたパリ音楽院に進学することができませんでした。結局ドイツで個人的に勉強を続け、そのまま作曲家として活動を始めたのですが、その作風も、ドイツ風とフランス風の中庸であり、没後はそのまま忘れられてしまったという人です。そんな彼の作品は交響曲をはじめ、声楽曲、そして器楽曲など多岐にわたりますが、そのピアノ曲の多くは4手のために書かれています。1860年台に書かれたこの3つのソナタは、エレガントな風情を持つもので、フランスに憧れたグヴィといえども、作品にはシューベルトやシューマンの影響が現れているようです。すっかり忘れられてしまった作曲家ですが、これらの作品には紛れない独創性が感じられます。
GP-679
アンドレ・リオッテ:隕石とその変容 テレーズ・マレングロー(P)

録音:2010年5月5-8日ベルギー,シント=トロイデンアカデミーザール
※世界初録音
フランスの作曲家アンドレ・リオッテ(1928-2011)は前衛的な音楽で知られ、メシアンやクセナキスとグループを組んだり、コンピューター音楽を作ったりと、多彩な活動をしています。この曲は、リオッテの晩年の作品の一つで、一種の変奏曲の形を取っています。ベートーヴェンのディアヴェリ変奏曲、バッハ、ドビュッシーの先人の作品へのオマージュでもあります。

GP-681
イーヴォ・マチェク:ピアノ作品全集&ヴァイオリン・ソナタ
ピアノ・ソナチネ(1977)/主題と変奏(1939)*
インプロヴィゼーション(1937)
即興曲(1935)*/前奏曲とトッカータ(1987)*
.ピアノ・ソナタ(1985)*
ヴァイオリン・ソナタ(1980)*
ゴラン・フィリペツ(ピアノFAZIOLI)
シルヴィア・マッゾーン(Vn)

録音:2013年10月28日、2014年3月28日
*=世界初録音
イーヴォ・マチェク(1914-2002)はユーゴスラビア出身の作曲家。現在ではほとんど名前を聞くこともありませんが、20世紀のユーゴスラビアにおいて、重要な位置を占める音楽家でした。彼はザグレブの音楽アカデミーで学び、ピアニストとして名声を得ました。数々の演奏家とデュオを組み、多くの生徒を教えています。彼の作品、例えば「ピアノのためのソナチネ」を聴いてみると、一瞬「フランスの印象派」に似た響きが感じられますが、曲が進むにつれ、和声感は希薄になり、しなやかさを増していきます。彼の作品の中でも初期の時代に属する「主題と変奏」と、後期に属するピアノ・ソナタを比べてみると、逆にソナタの方が洗練された美しさを放っていることに気がつくかもしれません。ピアノのための作品は数えるほどしかなく、このアルバムに収録されらものが全てです。そのために余白にヴァイオリン・ソナタが収録されていますが、こちらがまたフォーレを発展させたかのような、流麗な美しさを持つ音楽です。
GP-684
バンジャマン・ゴダール:ピアノ作品集 第2 集
夢のすまい Op.140
夜想曲 第1 番 Op.68
夜想曲 第2 番 Op.90
夜想曲第3 番 Op.139
夜想曲 第4 番 Op.150
3 つの小品 Op.16
幻想曲 Op.143 /再生 Op.82
詩的な断章 Op.13
エリアンヌ・レイエ(P)

録音: 2014 年4 月27 日.5 月22 日 ベルギー ティアンジュ リサイタル・スタジオB
※世界初録音
19 世紀フランスで活躍したバンジャマン・ゴダール(1849-1895)のピアノ作品集第2 集です。第1 集(GP683)に収録されていた2 曲のソナタの厳しい曲想に比べると、「夜想曲」を中心に集められたこちらの第2 集の方が、普段知っているゴダールの雰囲気に近いのではないでしょうか。夢、夜、詩・・・この言葉に集約される美しい作品集は、ちょっとだけ肩の力を抜いたゴダールの姿を垣間見ることができそうです。しかし曲に渦巻くハーモニーはシューマンやショパン由来のものではなく、彼が敬愛していたワーグナーのもの。最初に置かれた穏やかなワルツ「夢のすまい」の息の長いメロディは、まさに愛の語らいです。ベルギーのピアニスト、エリアンヌ・レイエの柔らかいタッチは聴き手を夢の世界へ誘ってくれるようです。
GP-686(2CD)
NX-C03
ヘスラー(1747-1822):360の全長調と短調による前奏曲集 Op.47 他
360の全長調と短調による前奏曲集 Op.47(1817)…世界初録音
6つの鍵盤ソナタより第6番 イ短調
ファンタジーとソナタ ハ長調 Op.4
大ソナタ 変ホ長調 Op.26…世界初録音
ヴィトラウス・フォン・ホルン(P)

録音:2016年8月4日
エアフルトで生まれたヘスラーは、教会オルガニストであった父から音楽を学び、1789年にはベルリン旅行中のモーツァルトとオルガ ンで腕を競い合うなど、優れた演奏家として活躍、その後はロンドンからサンクトペテルブルグ、モスクワに移り亡くなるまで音楽教師 を務めました。 このアルバムは、タイトルを見てあまりのボリュームに思わず目を疑ってしまいそうな「360の全長調と短調による前奏曲集」がメイン の収録曲です。もちろん世界初録音であり、ヘスラーの全作品の中でも極めてユニークな作品の一つです。15の小さな曲が集まっ て5分足らずの「一つの調性」のグループを形成するというもので、ユーモラスでありながらも聴き手に恐ろしいほどの集中力を要求 する、本当に興味深い曲集です。同時収録のソナタは、ハイドン風の凝った技巧で書かれています。

GP-691
フィリップ・グラス:グラス・ワールド 第3 集
1.メタモルフォーシス I(1988)
2.メタモルフォーシス II(1988)
3.メタモルフォーシス III(1988)
4.メタモルフォーシス IV(1988)
5.メタモルフォーシス V(1988)
6.オリンピアン(ピアノ版)(1984)
7.トリロジー・ソナタ-第3 楽章:アクナーテン(1983)よりダンス(P.バーンズによるピアノ編)(2000)
8.レイト・グレイト・ジョニー・エースからコーダ(1980 頃)
9.トリロジー・ソナタ-第2 楽章:サティアグラハ(1980)より終曲(P.バーンズによるピアノ編)(2000)
10.シークレット・ソロ(1977)
11.トリロジー・ソナタ-第1 楽章:浜辺のアインシュタイン(1976)より「ニー・プレイ第4 番」(P.バーンズによるピアノ編)(2000)
12.2 つのページ(1968)
13.ピアノ・ソナタ 第2 番(1959)
ニコラス・ホルヴァート(P)

録音: 2014 年3 月24 日…1-7.9.11.12, 2015 年6 月29 日…8.10.13, フランス パリ、Temple Saint Marcel
※8,10,13…世界初録音
このグラス・ワールド第3 集は、アルバムの曲順が時間を遡っていくようにプログラムされています。「メタモルフォーシス」は、カフカの小説「変身」のために書かれた第3 番と第4 番、エロール・モリスの映画のサントラのための第1 番、第2 番、第5 番が入り混じっています。曲はお馴染みのミニマルで、美しい断片的なメロディーが形を変えながら耳を通り過ぎていきます。ロサンゼルス・オリンピックのための「オリンピアン」、三部作オペラからの編曲であるトリロジー・ソナタ、1968 年に書かれたにもかかわらず、すでにミニマリズムの萌芽が見える2 つのページ、そしてミヨーの影響があると言われるソナタ第2 番。あなたの知らないフィリップ・グラス(1937-)の姿が見えてくるかもしれません。
GP-693
タニャ・エカナヤカ:リインヴェンションズ〜ピアノのための狂詩曲集
〜を通って:根本より、翼より(2010)
滴の出会い:スコットランドを歩いて、ヴァンナムとスリランカのバッグスバニー(2013)
運命:変化(している)の傾向(2011)
ヴァンナム(ガジャガ,マユラ,ハヌマ)とあなた(2013)
蓮の中で:蓮の花が花開くとき(2013)
迷宮:ヴァンナム・レント(2012)
7.2013/146月のこだま(2014)
タニャ・エカナヤカ(P)

録音:2014年9月28日、2014年9月29日 UKエディンバラ大学,レイド・コンサート・ホール
※世界初録音
スリランカの作曲家エカナヤカ(1977-)。彼女は曲を作るとき、キーボードに向かって、ほんの数分でメロディが自然発生するのだそうです。このアルバムに収録された作品は、どれもスリランカで知られる民謡のメロディと、古典的な作品をう融合させたもので、彼女が好んで使う「ヴァンナム」とはサンスクリット語の「ヴァーナム=記述的な賛美」を語源としたもので、ほとんどが特定の動きを表しているものです。ショパン、ベートーヴェンなどの何となく聞いたことのある旋律が織り込まれつつも、どれもが微妙な揺らぎを持ち、時に全く違うものとして現れてきます。既視感と違和感がバランス良く体にしみこんでくる不思議な音楽です。アルバムタイトル通りの「Reinventions=新たに作成されたもの」を感じてみてください。
GP-694
アフシン・ジャベリ:「バーブ」ピアノ・ソナタ集とバラード集
ピアノ・ソナタ第1番「シーカー」
ピアノ・ソナタ第2番「平和への道」
ピアノ・ソナタ第3番「ベドウィン」
バラード第1番「エロルド」
バラード第2番「エロイカ」
バラード第3番「殉教」
アフシン・ジャベリ(P)

録音:2013年5月26-29日シンガポール国立大学ong Siew Toh Conservatory of Musicコンサート・ホール
※世界初録音
バーレーン王国で生まれ、カタールで育ったイランのピアニスト、作曲家アフシン・ジャベリ(1973-)の作品集です。最初の音楽教育をハンガリーで受けましたが、その作品には、彼が大切にしているバハーイー教の影響が織り込まれています。ピアノ・ソナタ第1番は、イギリスで最初にバハーイー教の信者となったトーマス・ブレイクウェルの生涯に触発されたもの。第2番はタイトル通り、宗教の違いに拠って起こる偏見と分裂、そして戦争の恐怖を描いたものです。バハイ殉教者の思い出に捧げられています。アラブの遊牧民「ベドウィン」の生活と希望を描いたソナタ第3番、そしてそれぞれに思いが込められた3つのバラード、中でも第3番はバハーイー教の啓示者セイイェド・アリー・モハンマドの殉教の物語を表現したもので、深い感情に裏打ちされた深遠な音楽です。タイトルの「バーブ」とはアラビア語で「門」の意味ですが、バハーイー教の前駆であり、モハンマドの称号でもあります。

GP-708
NX-B03
ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915-1940):ピアノ作品全集
ソナタ・アパッショナータ Op.6(1933)
3つのピアノ小品より(1935)
ピアノのための5つのコンポジション(1931-32)
4月の前奏曲 Op.13(1937)
サンテティエンヌ・デュ・モン教会の鐘による変奏曲 Op.16(1838)
ピアノのための舞曲(1940 未出版・・・ジョルジオ・コウクルによる補筆復刻版)
2つの花束(1935)
スミレの小さな花束
秋の葉/小さな歌(1936)
オスティナート・フォックス(1937)
祝祭ファンファーレ(1940)
ジョルジオ・コウクル(P)

録音:2016年1月5日、2016年3月25日
1915年、当時オーストリア=ハンガリー帝国領であったブルノ(現在はチェコ共和国)に生まれたカプラーロヴァー。幼い頃より音楽 の才能を発揮し、9歳で作曲を始めるなど天才少女として注目されました。ブルノ音楽院からプラハ音楽院に進み、ターリヒとノ ヴァークに師事、22歳で奨学金を獲得し、パリのエコールノルマル音楽院に留学します。パリを拠点としていた同郷のマルティヌーに 師事した彼女の作品はヨーロッパ中で注目を集め、チェコだけでなくロンドンでも演奏され、数々の賞を受賞するなど将来を嘱望さ れます。しかし、1940年に病を得て、たった25歳の生涯を疎開先のモンペリエで閉じてしまいました。このアルバムでは、若々しいエ ネルギーを発散する初期の「コンポジション」から、出版されることのなかった未完の作品「舞曲」まで、短い人生を駆け抜けた女性 作曲家によるピアノ作品の全容を知ることができます。演奏しているのはカプラーロヴァーの師、マルティヌーのピアノ曲全集をリリース したコウクルです。
GP-710
NX-B03
アルメイダ・プラド(1943-2010):カルタス・セレステス 第2集
カルタス・セレステス 第4番(1981)
カルタス・セレステス 第5番(1982)
カルタス・セレステス 第6番(1982)
アレイソン・スコペル(P)

録音:2015年12月6-7日
アルメイダ・プラドはブラジルの作曲家で、カマルゴ・グァルニエリとともに、ナディア・ブーランジェとオリヴィエ・メシアンに師事、やがてブラ ジルの「国民楽派」を形成した一人です。彼の代表作、「カルタス・セレステス」とは日本語で「天体の図表」と言った意味を持ちま す。その言葉通り、ここに収録された3つの作品は、各々1分程度の短い曲の集まりで、神話や天空、闇、色、宇宙へのアプローチ など多彩な要素が詰まった「音による星座」です。第1集の4つの曲集も魅力的でしたが、この第2集で聴ける作品も、まさに銀河を 形作る星々の煌きをそのまま音にしたかのような、神秘的な輝きを放っています。第1集と同じく、ブラジルの若手ピアニスト、アレイ ソン・スコペルの見事な演奏で。
GP-713
ミリー・アレクセイヴィチ・バラキレフ:ピアノ作品全集 第2集
ワルツ 第1 番 ト長調(ワルツ・ディ・ブラヴーラ)(1900)
夜想曲 第1 番 変ロ短調(1898 年改訂版)
ワルツ 第2番 ヘ短調(ワルツ・メランコリック)(1900)
ワルツ 第3 番 ニ長調(ワルツ・インプロンプチュ)(1901)
夜想曲 第2番 ロ短調(1901)
ワルツ 第4 番 変ロ長調(演奏会用ワルツ)(1902)
夜想曲 第3 番 ニ短調(1902)
ワルツ 第5 番 変ニ長調(1903)
夜想曲 嬰ト短調(夜想曲 第1 番の初稿/1856)*
幻想的小品 変ニ長調(1903)
ワルツ 第6 番 嬰へ短調(1903)
漁師の歌 ロ短調(1903)
ワルツ 第7 番 嬰ト短調(1906)
ニコラス・ウォーカー(P)

録音: 2012 年8 月20-23 日、2014 年1 月7-10 日 イングランド ウィアストン・レイズ
*=世界初録音
ロシア五人組のメンバーの一人、バラキレフ(1837-1910)のピアノ作品集の第2 集です。今回のアルバムで取り上げられているのは、彼の「ショパンへの憧れ」が強く感じられる夜想曲とワルツです。彼は実は優れたピアニストであり、とりわけ即興演奏の腕は素晴らしいものだったとされています(イスラメイを聴けばそれも納得です)。しかし、自作については懐疑的であり、鬱病になってワルシャワ鉄道の事務員として働くなど、一時期音楽からすっかり遠ざかってしまったこともあると言います。そんな彼、残された作品もあまり多くないのですが、ここに収録されている晩年の作品はどれも確信に満ちたもの。中には若いころの作品を改作した「夜想曲第1 番」も含まれていますが、今回、その初稿版が初めて録音されました。比べてみるのも面白いのではないでしょうか。
GP-718
NX-B03
アルチュニアン(1920-2012):ピアノ作品全集
アルメニア舞曲(1935)
パストラル(1936)
主題と変奏(1937)
3つの前奏曲(1938)
ポリフォニック・ソナタ(1946)
ユモレスク(1947)
3つの音画(1963)
ピアノのためのソナチネ(1967)
6つのムード(1976)
子供のためのアルバム(2004)
ハイク・メリキャン(P)

録音 2015年9月11-15日
アルメニアを代表する作曲家の一人、アルチュニアンのピアノ作品全集。アルメニアの民族音楽の伝承に根ざした豊かな情感を持っ た彼の作品は、ショスタコーヴィチが絶賛したことでも知られ、日本でも近年人気が高まっています。幼い頃から楽才を示したアル チュニアンは、アルメニアからモスクワに留学、じっくりと音楽を学んだ後、故郷エレバンに戻り、1954年にアルメニア・フィルハーモニー 協会の芸術監督に就任、またエレバン音楽院で作曲の指導をはじめ、1977年には教授となり1990年までこの地位に留まり、数 多くの後進を育て上げたことでも知られています。彼の代表作である「トランペット協奏曲」は超絶技巧を駆使した華やかな曲想が 人気ですが、アルチュニアン自身が優れたピアニストであったこともあり、そのピアノ曲も技巧的で、曲によってはショスタコーヴィチを思 わせるようなシニカルな佇まいを持っています。
GP-720
NX-B03
コミタス(1869-1935):ピアノと室内楽のための作品集
7つの民族舞曲(1916)
ピアノのための7つの歌(1911)*
民謡の主題による12の子供のための小品(1910)
ヴァイオリンとピアノのための7つの小品(1899-1911)
ミカエル・アユラペトヤン(P)
ウラディーミル・セルゲーフ(Vn)

録音:2013年12月15日
*=世界初録音
アルメニアの司祭、音楽学者、作曲家、歌手、聖歌隊指揮者として知られるコミタス(本名:Soghomon Gevorgi Soghomonian) は、アルメニア近代音楽の擁護者として知られています。靴屋であった父は素晴らしい声を持ち、しばしばその美声を披露していました。彼 の母は絨毯の織手でしたが、作曲の才能があり、コミタスの音楽的才能はその両親から受け継いだものです。しかし、幼い頃に両親を失 い、孤児となった彼はアルメニアの宗教的中心地であるエチミアジンに送られ、神学校で教育を受けます。その後司祭となった彼は、ベルリン に行き西洋音楽を学んだことで、失われかけていた多数のアルメニアの民族音楽を復興させ、1904年に初の「クルド民謡集」を出版しま す。しかし、悪名高き「アルメニア人ジェノサイド(大虐殺)」の騒動に巻き込まれ、1915年4月に収容所送りとなり、ここで精神的ダメージを 受け、失意のまま晩年を過ごし、1935年に苦しみの末この世を去りました。彼の悲劇的な生涯は大量虐殺の殉教者として、アルメニア国 家における重要なシンボルになっています。このアルバムに収録された作品は、彼の悲劇的な生涯が信じられないほどに純粋で、かすかな 異国の香りも感じさせる美しさを湛えています。
GP-724
NX-B03
ジャン・ロジェ=デュカス(1873-1954):ピアノ作品集
舟歌 第1番(1906)/リズム(1917)
前奏曲 イ短調(1913)/暁の歌(1921)
ソノリテ-音の響き(1918)
6つの前奏曲(1907)/舟歌 第2番(1920)
即興曲(1921)/ロマンス(1923)
小組曲(J.シャルローによる独奏ピアノ編)(1897)・・・世界初録音
4つの練習曲(1915)
ジョエル・ヘイスティングス(P)

録音:2016年1月6-7日
フォーレの弟子として知られるジャン・ロジェ=デュカス。あの「魔法使いの弟子」のポール・デュカスとは全く血縁関係がありませんが、師フォー レから受け継いだ、いかにもフランスの印象派的な作風には、別デュカスとも共通する雰囲気が感じられます。ドビュッシーとも親しい友人で あった彼の作品には、豊かな想像力と、鮮明な色彩感があり、例えばトラック5の「ソノリテ」は、まさしく音の響きそのものが徹底的に追求さ れた音楽が展開されています。もともとはフォーレの「ドリー」から影響を受けたと思われる「小組曲」でも、緩やかな音楽を聞くことができます が、全体に漲る力強さは、フォーレとはまた違う世界を形作っています。演奏しているジョエル・ヘイスティングスは、この録音の前日に NAXOSのリスト全集第44集(8.573557)を録音、残念なことにその4ヶ月後に突然この世を去ってしまいました。語りかけるような優しい 演奏を聞かせます。
GP-726(2CD)
NX-B03
ヴォルフガング・ヤコビ(1894-1972):ピアノ作品集
パッサカリアとフーガ Op.9(1922)…世界初録音
古風なスタイルによる組曲 Op.10(1922)…世界初録音
ピアノ・ソナタ 第2番(1936)…世界初商業録音
ピアノ・ソナタ 第3番(1939)
2台のピアノのための音楽:「アダムの堕落によりて」によるコラール前奏曲…世界初商業録音
ピアノ連弾のための小品…世界初録音
ピアノのためのソナチネ(1968)
タチアーナ・ブローメ(P)
ホルガー・グロショップ(P)

録音:2015年9月28-30日、2015年11月2-4日
バルト海に浮かぶドイツ最大の島、リューゲン島生まれの作曲家、ヴォルフガング・ヤコビのピアノ作品集。ベルリン音楽アカデミーで 学び、卒業後は教師として、またドイツの放送業界で働いていましたが、父親がユダヤ人だったため「退廃音楽家」としてナチスから 排斥され一時期はフィレンツェに移住、そこではバロック様式を学びました。しかし、第二次世界大戦後は音楽界に復帰、ミュンヘ ン音楽アカデミーの教授となり、戦後の音楽文化の発展に寄与しました。現在、ヤコビの作品はサックスとアコーディオンの作品が 知られるのみですが、彼のピアノ作品はどれもJ.S.バッハ=レーガーの流れを汲み、現代的な響きの中にコラールやカノンを取り入 れた新古典主義による魅力的な小品ばかりです。連弾作品での複雑な音の応酬も聞きどころ。
GP-730(4CD)
NX-D03
フローラン・シュミット(1870-1958):2台ピアノとピアノ・デュオのためのオリジナル作品全集
【CD1】
3つの狂詩曲 Op.53
1.フランス狂詩曲/2.ポーランド狂詩曲/3.ウィーン狂詩曲
7つの小品 Op.15
4.眠気/5.リボヴィレの思い出/6.きらめき/7.少女の願い/8.池辺の散歩/9.北部の祭り/10.通り過ぎる幸せ/11.パリジェンヌ・ラプソディ
CD2・・・GP622
5つの音で Op.34…世界初録音
1.ロンド/2.舟歌/3.マズルカ/4.ベースメント/5.ピレネー風舞曲/6.メロディ/7.田園曲/8.ファランドール
ドイツの思い出 Op.28
9.ハイデルベルク/10.コブレンツ/11.リューベック/12.ヴェルダー/13.ウィーン14.ドレスデン/15.ニュルンベルク/16.ミュンヘン
8つのやさしい小品 Op.41…世界初録音
17.序曲/18.メヌエット/19.シャンソン/20.セレナーデ/21.ヴィルレー/22.ボレロ/23.哀歌/24.行列
連弾…1-24
【CD3】・・・GP623
1.第163歩兵連隊の行進 Op.48-2
旅のページ 第1集 Op.26
2.第1番:セレナーデ/3.第2番:訪問/4.第3番:あいさつ/5.第4番:さわやかな夜6.第5番:英国の舞曲
旅のページ 第2集 Op.26
7.第1番:子守歌/8.第2番:マズルカ/9.第3番:愉快な行進曲/10.第4番:慣れ親しむ家に戻る/11.第5番:ワルツ
謝肉祭の音楽 Op.22
12.第1番:パレード/13.第2番:ピエロのお話/14.第3番:美しきファティマ/15.第4番:象の訓練/16.第5番:占いの魔女/17.第6番:回転木馬
連弾…2-17
(1は本来連弾ですが、ここでは2台ピアノで演奏しています)
【CD4】・・・GP624
ユモレスク Op.43
1.軍隊行進曲/2.ロンド/3.ブコリーク/4.スケルツェット/5.感傷的なワルツ/6.グロテスクな踊り/7.歌とスケルツォ Op.54
3つの楽しい小品 Op.37
8.第1番:カドリーユ/9.第2番:ガボット/10.第3番:行進曲
小さな眠りの精の1週間 Op.58
11.第1番:二十日ネズミの婚礼/12.第2番:疲れたコウノトリ/13.第3番:眠りの精の馬/14.第4番:お人形ベルタの結婚/15.第5番:石板に書かれた文字のロンド/16.第6番:絵の中へ散歩/17.第7番:中国の傘
7.8-10…世界初録音
連弾…1-6.8-17
(7は本来連弾ですが、ここでは2台ピアノで演奏しています)
■CD1
2台ピアノ…1-3
連弾…4-11
インヴェンシア・ピアノ・デュオ
(ピアノ…アンドレイ・カスパロフ&オクサーナ・ルチシン)
録音:2010年1月3日…1-3
2010年1月5日…4-10
2011年6月3日…11

■CD2
インヴェンシア・ピアノ・デュオ
(ピアノ…アンドレイ・カスパロフ&オクサーナ・ルチシン)
録音:2011年5月18日…1-8
2010年6月4日…9-16
2010年7月9日…17-24

■CD3
インヴェンシア・ピアノ・デュオ
(ピアノ…アンドレイ・カスパロフ&オクサーナ・ルチシン)
録音:2012年1月3日…1
2011年1月4日…2-11
2011年5月13日…12-17

■CD4
インヴェンシア・ピアノ・デュオ
(ピアノ…アンドレイ・カスパロフ&オクサーナ・ルチシン)
録音:2010年7月8日…1-6
2012年1月4日…7
2011年1月17日…8-10
2011年1月7日…11-17
パリ音楽院に学び、シャブリエやドビュッシーの印象主義音楽の影響から出発、その後ロシア音楽にも傾倒するなど、その独特な音楽性で知られる作曲家フローラン・シュミット。バレエ音楽 や合唱作品が比較的知られていますが、ピアノ曲にも興味深い作品が多く存在します。2台ピアノと連弾のための作品が全曲収録されたこの4枚組は、管弦楽作品ばかりが知られるこの 作曲家の秘曲を紹介したことで、単品での発売時から高く評価されています。インヴェンシア・ピアノ・デュオの共感に満ちた洒落た演奏です。
GP-731
NX-B03
レオポルト・コジェルフ:ピアノ・ソナタ全集 第7集
ピアノ・ソナタ 第25番 ニ長調 Op.26-1 P.XII:26(1785)*
ピアノ・ソナタ 第26番 イ短調 Op.26-2 P.XII:27(1786)*
.ピアノ・ソナタ 第27番 変ホ長調 Op.26-3 P.XII:28(1786)
ピアノ・ソナタ 第28番 変ロ長調 Op.30-1 P.XII:29(1786)*
ケンプ・イングリッシュ(フォルテピアノ・・・1795年製アントン・ヴァルター複製)

録音 2012年8月5-10日
*=世界初録音
ボヘミア出身の作曲家コジェルフのピアノ・ソナタ集の第7集。ここでは1788年から1789年に作曲された4曲のソナタが収録されて います。クレメンティやデュシークらが初期のフォルテピアノのために書いたソナタの中でも、50曲ほどあるコジェルフの作品の出来栄え は突出しており、ハイドンとベートーヴェン、シューベルトを繋ぐ橋渡しとしての役割も備えています。この4曲のソナタは、どれも違う性 格を持ち、優雅で快活な第1楽章で始まる第25番、悲痛な雰囲気を持つ第2楽章が印象的な第26番、ハイドンを思わせる第 27番、モーツァルトに近い楽想による第28番と聴き所満載です。 既にコジェルフのソナタ全50曲の録音を終えたケンプ・イングリッシュ。後期作品の発売も楽しみです。
GP-732
NX-B03
レオポルト・コジェルフ(1747-1818):ピアノ・ソナタ全集 第8集
ピアノ・ソナタ.第29番 ト長調 Op.30-2 P.XII:30(1789)
ピアノ・ソナタ.第30番 ハ短調 Op.30-3 P.XII:31(1789)
ピアノ・ソナタ.第31番 ヘ長調 Op.35-1 P.XII:32(1791)
ピアノ・ソナタ.第32番 イ長調 Op.35-2 P.XII:33(1791)
ケンプ・イングリッシュフォルテピアノ・・・1795年製アントン・ヴァルター複製

録音:2012年8月5-10日
世界初録音
ボヘミア出身の作曲家コジェルフのピアノ・ソナタ集の第8集。ここでは1789年から1791年に作曲された4曲のソナタが収録されています。 演奏しているケンプ・イングリッシュは、コジェルフの作風における年代別の違いに着目し、その時代に合わせた楽器で演奏することで、ソナタ.の表現を完璧にしようと試みています。今回のソナタには、1795年に作られた楽器のレプリカを用い、第29番の冒頭に置かれたファンファー レを思わせる特徴的な音形などをくっきりと浮かび上がらせています。モーツァルトを思わせるアンダンテ楽章の美しさにも注目です。2楽章の みの第30番は、快活なフィナーレが特徴的。1年置いて作曲された第31番と第32番は、モーツァルトの後継者たる風格を備えた見事な 作品です。
GP-733
NX-B03
レオポルト・コジェルフ:ピアノ・ソナタ全集 第9集
ピアノ・ソナタ 第33番 ト短調 Op.35-3 P.XII:34…世界初録音
ピアノ・ソナタ 第34番 変ホ長調 Op.38-1 P.XII:35…世界初録音
ピアノ・ソナタ 第35番 ハ長調 Op.38-2 P.XII:36
ピアノ・ソナタ 第36番 ヘ短調 Op.38-3 P.XII:37
ピアノ・ソナタ 第37番 ト長調 P.XII:50…世界初録音
ケンプ・イングリッシュ
フォルテピアノ・・・1795年ポール・ダウニー製 アントン・ヴァルター複製、ハープシコード…1785年 ロングマン&ブロードリップ(トーマス・クリフォード製作)

録音 2012年12月10-15日
ボヘミア出身の作曲家コジェルフのピアノ・ソナタ第9集。1790年から1793年頃の作品が収録されており、ケンプは1795年に制 作されたフォルテピアノ(複製)を用いて演奏しています。時代は疾風怒濤の時代から初期ロマン派への過渡期。スコットランドの 歌をモティーフとした旋律で始まる第33番はハイドン風、ギャラント様式で書かれた単純で美しい第37番などに対し、まるでベー トーヴェンの「熱情ソナタ」を思わせる第36番は全く対照的な雰囲気を宿しています。抒情的な緩徐楽章では、時にシューベルト のソナタを予告させるほど劇的な部分も備えています。
GP-734
NX-B03
レオポルト・コジェルフ(1747-1818):ピアノ・ソナタ全集 第10集
ピアノ・ソナタ 第38番 変ホ長調 Op.51-1 P.XII:38
ピアノ・ソナタ 第39番 ハ短調 OP.51-2 P.XII:39
ピアノ・ソナタ 第40番 ニ短調 Op.51-3 P.XII:40
ピアノ・ソナタ 第41番 ト長調 OP.53-1 P.XII:46
ケンプ・イングリッシュ(フォルテピアノ)
1815年頃 ヨハン・フリッツ製

録音:2012年12月10-15日
※全て世界初録音
ボヘミア出身の作曲家コジェルフのピアノ・ソナタ第10集。第9集には1790年から1793年の作品が収録されていましたが、この第 10集の作品の作曲年代は1807年から1809年。実は宮廷作曲家として忙しい毎日を送っていたコジェルフは、ピアノを演奏する 時間をほとんど持つことができず、第37番と第38番の間には14年という年月が横たわってしまったのです。そして時代はすでにロマ ン派へと移り変わりつつあり、そのため彼の作品も幾分時代遅れになってしまったようです。しかし第38番から第40番(Op.51)の3 つのソナタで、何とか時代の波に乗ることができたコジェルフ。その後は創意工夫を凝らし、最終的には50曲のソナタを残したのは 大変な偉業と言えるでしょう。このアルバムのためにケンプ・イングリッシュは1815年頃に制作されたフォルテピアノを用意、当時の 音を的確に伝えることに成功しています。
GP-735
NX-B03
レオポルト・コジェルフ(1747-1818):ピアノ・ソナタ全集 第11集
ピアノ・ソナタ 第42番 ヘ長調 Op.53-2 P.XII:47
ピアノ・ソナタ 第43番 変ホ長調 OP.53-3 P.XII:48
ピアノ・ソナタ 第44番 ヘ長調 P.XII:1
ピアノ・ソナタ 第45番 イ長調 P.XII:2
ピアノ・ソナタ 第46番 ハ長調 P.XII:41
ケンプ・イングリッシュ
フォルテピアノ・・・1815年頃 ヨハン・フリッツ製(オリジナル)…1-4
ハープシコード…ロングマン&ブロードリップ(1785年トーマス・クリフォード製)…5-12

録音:2013年4月9-13日
全て世界初録音
ボヘミア出身の作曲家コジェルフのピアノ・ソナタ第11集。最後から2番目となるこのアルバムには初期のソナタと後期のソ ナタを並べることにより、コジェルフの創作が進化する様子を目の当たりにできる構成になっています。クリストファー・ホグウッ ドが編纂したコジェルフの最新のソナタ全集において、作品番号を持たないソナタは最後にまとめておかれているため、 1770年代に作曲された初期のソナタについては、第44番-第47番と大きな番号が付されています。しかしこれらは古典 的なフォルムをもったエレガントな曲であり、後期の作品と比べると、その作風の違いがはっきりとわかります。奏者ケンプ・イ ングリッシュはこれらのソナタを1785年製のハープシコードで演奏。作品の優雅さを際立たせています。また、後期のソナタ では1815年製のフォルテピアノを用い、作品の規模の大きさと当時の音を的確に伝えています。
GP-741
NX-B03
グリンカ:ピアノ作品全集 第1集
自作主題による変奏曲 ヘ長調(1824)
ケルビーニの歌劇「ファニスカ」の主題による変奏曲(1826-1827)
バレエ「チャオ=カン」の2つの主題による変奏曲 ニ長調(1831)
ドニゼッティの歌劇「アンナ・ボレーナ」の主題による華麗な変奏曲 イ長調(1832)
.モーツァルトの歌劇「魔笛」の主題による変奏曲 変ホ長調(第2稿)(1856)
ロマンス「母よ祝福されてあれ」による変奏曲 ホ長調(1825)
ロシア民謡「なだらかな谷間に沿って」による変奏曲 イ短調(1826)
ベッリーニの歌劇「キャプレッティとモンテッキ家」の主題による変奏曲 ハ長調(1832)
アリャビエフの「ナイチンゲール」のによる変奏曲 ホ短調(1833)
インガ・フィオーリア(P)

録音 2016年4月20-22日
19世紀、近代ロシア音楽の礎を作ったミハイル・グリンカ。裕福な貴族の家に生まれたグリンカは、幼い頃から音楽に興味を持ち、 当時ロシアを訪れたジョン・フィールドにピアノを習うなど環境に恵まれていました。しかし、彼は最初、音楽家になることはなく1824 年に公務員として働き始めます。この時期の彼はサロンで演奏するために何曲かの華麗な変奏曲を作曲、3年間ほどサロンで演奏 していました。1930年、健康状態を懸念した彼はイタリアに移住。この地で当時流行していた様々な歌劇を耳にし、これらの主題 を用いた変奏曲で人気を博すこととなります。しかし、イタリアで3年間過ごしたグリンカはホームシックに陥り、ロシアに帰国。“アリャビ エフの「ナイチンゲール」のによる変奏曲”はその頃に書かれた曲です。それからのグリンカはロシアの民族意識に根ざした作品を次々 と発表し、賞賛を得ることとなります。
GP-742
NX-B03
ヴィアナ・ダ・モッタ(1868-1948):作品集
幻想的小品 Op.2(1885)
ベックリンによる2つのピアノ小品(1891)…世界初録音
5つのポルトガル狂詩曲(1891/1894-95)…世界初録音
ジョアン・コスタ・フェレイラ(P)

録音:2017年3月2-3日
音楽愛好家の父を持ち、幼いころから音楽の才能を発揮したヴィアナ・ダ・モッタ。1875年から1881年までリスボン国立音 楽院でピアノと作曲を学び、その翌年ベルリンに留学。フランツ・リストの最後の高弟となったことで知られています。ピアニスト として一世を風靡した後はポルトガルに戻り、リスボン国立音楽院の院長を務めながら、ポルトガルの伝統音楽と近代様式 を融合させた作品を数多く作曲しました。このアルバムでは、ドイツ後期ロマン派風の様式による「ベックリンによる2つのピアノ 小品」と「幻想的小品」、ポルトガルの伝統に則った「5つの狂詩曲」を収録。色彩豊かな音楽を楽しむことができます。
GP-743(2CD)
NX-C03
ニコライ・アンドレイェヴィチ・ロスラヴェッツ(1881-1944):ピアノ作品全集
ピアノ・ソナタ 第1番
3つのコンポジション/前奏曲
2つのコンポジション/2つの詩曲
ピアノ・ソナタ 第2集/3つのエチュード
5つの前奏曲/子守歌/舞曲/ワルツ
前奏曲(M.ボバノヴァによる復元版)
4つのコンポジション(抜粋)
ピアノ・ソナタ 第5番
オリガ・アンドリュシチェンコ(P)

録音:2016年3月-5月
ストラヴィンスキーが「20世紀の最も興味深いロシアの作曲家」と述べたというロスラヴェッツのピアノ作品全集。ソビエト政権の下 で、西側の音楽語法を積極的に取り入れた前衛的な作品を書き、時にはシェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」の論文を執筆 するなど、“反革命的でありブルジョワ的な作曲家”と何十年にも渡り抑圧を受けた人です。一度は自己批判を行いましたが、結 局は地位を得ることはできずにひっそりと生涯を終えたロスラヴェッツの作品は、死後すぐには復権されませんでしたが、作曲家の姪 エフロシーニャの尽力により1990年代から少しずつ人気を盛り返し現在に至っています。生涯を通じて斬新な響きを模索したロス ラヴェッツの全ピアノ作品を、アレクセイ・リュビーモフに師事したロシアのピアニスト、アンドリュシチェンコが演奏しています。
GP-746
NX-B03
アルメイダ・プラド(1943-2010):「カルタス・セレステス」全集 第3集
カルタス・セレステス 第9番(1999)…世界初録音
カルタス・セレステス 第10番「神秘的な動物の星座」(2000)…世界初録音
カルタス・セレステス 第12番「ニコラス・ローリックの空」(2000)…世界初録音
カルタス・セレステス 第14番 (2001)
アレイソン・スコペル(P)

録音:2016年10月26-27日
日本語で「天体の図表」と言った意味を持つアルメイダ・プラドの「カルタス・セレステス」。各々は1分に満たない小さな曲がい くつも凝縮された曲集であり、一つ一つの曲には、それぞれ神話や天空、闇、色彩、宇宙へのアプローチなどの意味が込めら れた、まさに「音で聴く星座」です。第3集にはブラジルの夜空に見える天体を表す4つの曲集が収録されており、そのうち2つ は世界初録音です。ピアニストは「トランストナリティ」と呼ばれる新しい和声の仕組みを駆使して、あらゆる種類の共鳴音と 音色を探求しなくてはいけませんが、ブラジルの若手ピアニスト、アレイソン・スコペルはこの欲求を完全に満たしており、聴き 手は目もくらむような美しい響きの洪水に身を任せることができます。
GP-748
NX-B03
カロミリス(1883-1962):ピアノ作品全集
バラード 第1番 ホ短調(1905/1933改編)
バラード 第2番 変ホ長調(1905)…世界初録音
バラード 第3番 変ホ短調(1906/1958改編)
狂詩曲 第1番(1921)
狂詩曲 第2番「夜の歌」(1921)
5つの前奏曲(1939)
夜想曲(1906/1908改編)
パティナーダ(セレナード)(1907)…世界初録音
YA TA HELLINOPOULA-グリーグの子供たちへ 第1集
オリヴァー・チャウズ(P)

録音:2016年11月2-3日
オスマン帝国出身、イスタンブール、ウィーン、ウクライナのハリコフを経由して、28歳の時にアテネに定住し、近代ギリシャ音楽の発 展に寄与した作曲家カロミリス。“現代ギリシャ音楽の父”と讃えられますが、カロリミス自身はワーグナーとリムスキー=コルサコフを 支持していたため、その作品にはロマン派風の響きと、ロシア国民楽派風の豊かな響きが入り混じっています。ピアノ作品は決して 多くありませんが、「バラード」や「狂詩曲」と題された初期の作品は、タイトル通りショパンやリストの影響が強いものの、後期の作品 はカロミリスが後半生に熱意を注いだ「ギリシャ民謡研究」の成果ともいえる独特なリズムが用いられた前衛的で独創的なテイスト で書かれています。
GP-749
NX-B03
ブラームス:ホルン三重奏/クラリネット五重奏曲(ピアノ独奏版)
ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40
(P.クレンゲルによるピアノ独奏版)…世界初録音
クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115
(P.クレンゲルによるピアノ独奏版)…世界初録音
クリストファー・ウィリアムズ(P)

録音:2016年10月2-3日
録音が普及する前の時代、オーケストラや歌劇などの大編成の作品を楽しむには、演奏会に出かけていくか、小編成に編曲され た楽譜を元に、自身、もしくは親しい人々と共に「実際に演奏する」他、方法はありませんでした。そこで各出版社は作曲家や編 曲家たちに「編曲版」を依頼。これらは飛ぶように売れ、人々は思い思いに音楽を楽しんだのです。シューマンやブラームスも自身 の作品を数多く編曲していますが、需要に供給が追い付かなかったため、信頼する友人や家族にも自作の編曲を依頼、数多くの 作品が世に出回ることになりました。パウル・クレンゲルは名チェリスト、ユリウス・クレンゲルの兄であり、ピアニスト、作曲家としても 高名だった上、ブラームスと親しかった出版社ジムロックの「お抱えアレンジャー」。ブラームス自身もクレンゲルの編曲の出来ばえを 高く評価しており、この2作品も絶妙にピアノ独奏へと置き換えられています。
GP-750
NX-B03
アルトゥール・ルリエ:ピアノ作品集 第2集
2つの詩曲 Op.8(1912)
グルックによるメヌエット
シンセシズ Op.16/昼間の日課(1915)
子供部屋のピアノ(ロシアの子供時代の8つの情景)(1917)
ピアノ・ソナチネ 第3番(1917)
トッカータ(1924)/ワルツ(1926)
ジーグ(1927)/行進曲(1926)
夜想曲(1928)/間奏曲(1928)
子ヤギの子守歌(1936)
フェニックス公園の夜想曲(1938)
ジョルジオ・コウクル(P)

録音 2016年7月3日、11月13日
ロシア、ベラルーシ出身の作曲家ルリエは、1920年代までソ連楽壇の指導的作曲家として活動していたものの、国政に異を唱 え、ベルリンに出張したまま亡命してしまったという人。ドイツ、フランスを経てアメリカに行き、ストラヴィンスキーの影響を強く受けた 作品を多く書きました。同世代の美術にも関心を持ち、いくつかの作品は美術品に関連付けられたタイトルをもっています。そのよ うな経歴のため、ソ連国内では長らく彼の作品の演奏・出版が禁じられていましたが、21世紀になってようやく復興が始まりまし た。コウクルによる第2集のアルバムには、様々な小品が収録されています。1910年代の作品は、魅惑的な響きを持つ「シンセシ ズ」、表現的なタイトルを持つ「子供部屋のピアノ」とスクリャービンの影響が感じられますが、1920年代から1930年代の作品は 彼の友人のために作曲されたものが多く、比較的親しみやすい曲調を持っています。第1集と同じく、フランス、スペインの作品を得 意とするコウクルの表情豊かな演奏です。
GP-752LP(1LP)
NX-D03
フィリップ・グラス(1937-):80歳を記念して
■SIDE1
エテュード 第1集 第6番
「めぐりあう時間たち」-モーニング・パッセージ(M.リースマン&M.マーリー編)
メタモルフォシス II
シークレット・ソロ
サウンド・オブ・サイレンス
■SADE2
エテュード 第2集 第16番
エテュード 第2集 第18番
エテュード 第2集 第20番
MUSIC IN FIFTHS
「めぐりあう時間たち」-人生の選択(M.リースマン&M.マーリー編)
ニコラス・ホルヴァート(P)
2017年はフィリップ・グラスの生誕80年の記念年です。 この特別なLPは、彼の「エチュード」と映画音楽「めぐりあう時間たち」の抜粋曲を中心に、グラスの音楽を象徴する作品で構成され ています。グラスと同じく“ミニマル・ミュージックの旗手”であるスティーヴ・ライヒが「貨物列車のようだ」と評した「MUSIC IN FIFTHS-第5の音楽」や、2007年にポール・サイモンが“ガーシュウイン賞”を受賞した際、記念演奏会でグラスが演奏した「サウン ド・オブ・サイレンス」の編曲版といった、興味深い作品を聴くことができます。
GP-758
NX-B03
キューバのピアノ作品集
レクオーナ(1895-1963):DANZAS AFRO-CUBANAS-アフロ=キューバ舞曲(抜粋)
1.第4番:Danza de los nanigos 黒人秘密結社員の踊り
2.第3番:...Y la negra Bailaba! そして黒人が踊っていた
SUITE ANDALUCIA-アンダルシア組曲
3.第1番:コルドバ
4.第2番:アンダルーサ
5.第3番:アルハンブラ
6.第4番:ジプシーの歌
7.第5番:グアダルキビル川
8.第6番:マラゲーニャ
カルロス・ファリーニャス(1934-2002):SONES SENCILLOS-素朴なソン(1954-2002)
ALTA GRACIA-アルタ・グラシア
アンドレス・アレン(1950-):VARIATIONS ON SILVIO RODRIGUEZ’S THEME-シルビオ・ロドリゲスの主題による変奏曲(1999)
エミリアーノ(2007)…世界初録音
ヤミレ・クルス・モンテーロ(P)

録音:2016年11月1-3日
普段、あまり耳にする機会はありませが、一度でも聴いたならその魅力に取りつかれてしまうというキューバのピアノ音楽。 このアルバムでは代表的な3人の作曲家、レクオーナ、ファリーニャス、アレンの作品を紹介しています。スペインの伝統に フランス風のエスプリを取り入れたレクオーナの音楽はとても親しみやすく、またリズムも多彩で楽しい曲ばかり。中でも「マ ラゲーニャ」は高い人気を誇る代表作です。ファリーニャスはキューバ中部のシエンフエゴス生まれ。22歳の時に奨学金を 得てアメリカに渡り、コープランドから作曲と管弦楽法を学んだ人です。バレエ音楽や電子音楽も手掛け、その後ロシア でカバレフスキーにも学び、更なる研鑽を積み増した。このアルバムに収録された「ソン」とはキューバ東部の伝統音楽 で、独特の雰囲気を有しています。アレンは現代キューバを代表する作曲家。敢えて前衛的な手法はとらず、ジャズ風 の洒落た旋律で曲が構築されています。三世代の音楽を心行くまでお楽しみください。
GP-760
NX-B03
ステパニアン:ピアノのための26の前奏曲集
8つの前奏曲 Op.47(1947)
8つの前奏曲 Op.48(1948)
8つの前奏曲 Op.63(1956)
前奏曲 イ長調(1965)
前奏曲 ヘ短調(1965)
ミカエル・アイラペティアン(P)

録音 2016年6月10-11日
紀元前より豊かな文化を育んできたアルメニア共和国。古くはペルシャとオスマン帝国との抗争を通じて教会音楽や民族音楽を 吸収し、独自の音楽文化を創り上げてきた国です。 1897年に生まれたステパニアンは、グネーシン音楽学校の同門、ハチャトゥリアンが「偉大なアルメニア人」と称賛した作曲家。アル メニアの近代音楽を確立したとされるコミタスの流れを汲み、3曲の交響曲を始め、オペラ、歌曲、ピアノ曲など多数の作品を書い た人です。ピアノ曲はショパンやラフマニノフ風でありながら、アルメニア民謡のエッセンスを取り入れた郷愁に満ちた旋律が特徴的。 この前奏曲集からも、随所にオリエンタルなメロディと独特な音階が聞こえます。
GP-761
NX-B03
サティ:ピアノ曲全集 第1集(新サラベール版)
アレグロ(1884)…#
ワルツ-ヴァレ(1885)
幻想-ワルツ(1885頃-1887)
四重奏曲 第1番(1886頃)…*
四重奏曲 第2番(1886頃)…*
 [オジーヴ(1886頃)/オジーヴ I/オジーヴ II…#/オジーヴ III/オジーヴ IV]
3つのサラバンド(1887)…#
3つのジムノペディ(1888)
グノシエンヌ(第5番)(1889)…#
ハンガリーの歌(1889)…#
3つのグノシエンヌ(1890頃-1893)
タイトルなし(1891)(ばら十字団の最初の思想:初稿)…#
グノシエンヌ(第4番)
「至高の存在」のライトモティーフ
ばら十字団のファンファーレ(1891)
教団の歌/大巨匠の歌…#
大僧院長の歌
「星たちの息子」第1幕へのグノシエンヌ 7(1891)…#
ニコラス・ホルヴァート(P…1881年エラール:コジマ・ワーグナー所有model55613)

録音 2014年11月9-11日
*…世界初録音
#…ロバート・オーリッジ改訂版(サラベール社版:2016)による世界初録音
GRAND PIANOレーベルの新シリーズ「サティ・ピアノ曲全集」は2016年に出版された、フランスで100年以上もの歴史を持つ出 版社サラベールの新版を用いての録音です。作品によっては世界初録音であったり、またこの改訂版での初録音であったりと、サ ティ好きの方にとっても大変興味深いアルバムです。 ホルヴァートが演奏しているのは、コジマ・ワーグナーが所有していた歴史的なエラール。サティが活躍していた当時の音色がそのまま 蘇ります。作品は年代別に収録されており、初期にみられるショパンの影響を少しずつ脱し、精緻で独自の作風を開拓していく様 子も手に取るようにわかる選曲です。
GP762
NX-B03
サティ:ピアノ曲全集 第2集(新サラベール版)
劇付随音楽「星の息子」(1891頃)…世界初録音
 第1幕への前奏曲- La Vocation 天職
 第1幕の他の音楽
 第2幕への前奏曲-L'Initiation 奥義伝授
 第2幕の他の音楽
 第3幕への前奏曲-L'Incantation 秘儀
 第3幕の他の音楽
若き令嬢のためにノルマンディの騎士によって催された宴(1892)
ニコラス・ホルヴァート(P)
1881年エラール:コジマ・ワーグナー所有(model55613)

録音:2014年12月10日
GRAND PIANOレーベルの新シリーズ「サティ・ピアノ曲全集」は2016年に出版された、フランスで100年以上もの歴史 を持つ出版社サラベールの新版を用いての録音です。作品によっては世界初録音であったり、またこの改訂版での初録音 であったりと、大変興味深いアルバムです。 第2集に収録されているのは劇音楽「星の息子」の音楽集。ペラダンの演劇のために作曲された劇中音楽で、原曲はフ ルートとハープのために書かれていますが、通常は各幕への前奏曲のみがピアノ独奏用に編曲され演奏されています。 「サール・ペラダンのワーグナーふう占星術」という副題で知られていますが、こちらは出版社が後で追加したタイトルで、今 回の新版からは削除されています。 ホルヴァートが演奏しているのは、コジマ・ワーグナーが所有していた1881年制作の歴史的エラール。サティが活躍していた 当時の音色がそのまま蘇ります。
GP-764
NX-B03
ポンセ:ピアノ作品全集 第2集
キューバ狂詩曲 第1番(1914)
グアテケ(1916)/キューバ組曲(1916)
キューバ前奏曲(1916)
ELEGIA DE LA AUSENCIA 不在のエレジー
キューバ(サロンのダンス)
モデラート・マリンコニコ
スケルツォ(ドビュッシーへのオマージュ)
間奏曲 第2番
Preludio encadenados 繋がれた前奏曲(1927)
白と黒の組曲
アルバロ・センドージャ(P)

録音 2016年10月9-10日
メキシコにおける近代音楽の偉大な作曲家ポンセ。数多くの作品を残しましたが、現在聴くことができるのはほとんどがギター音楽 です。しかし、彼のピアノ曲も実に多彩。初期の抒情的な作風から、後期の新古典派風の前衛的な作品まで、興味深い曲がた くさんあります。このアルバムではキューバの民族音楽のエッセンスを取り入れた「キューバ組曲」を始め、フランス風の「白と黒の組 曲」などといった、彼が一時期師事したデュカスの影響が感じられる作品も聴くことができます。
GP-765
NX-B03
ヤーン・ラーツ(1932-):ピアノ・ソナタ全集 第1集
ピアノ・ソナタ 第9番 Op.76
ピアノ・ソナタ 第10番 Op.114
ピアノ・ソナタ 第1番 Op.11-1
ピアノ・ソナタ 第2番 Op.11-2
ピアノ・ソナタ 第3番 Op.11-3
ピアノ・ソナタ 第4番「ビートルズ風に」 Op.36
ニコラス・ホルヴァート(P)

録音:2016年7月10日、2016年10月14日
エストニア生まれのラーツは、タリン音楽院に学び1957年に卒業、エストニアの放送局でラジオ・プロデューサーやテレビの音楽監 督を務め、1960年代から70年代には多数の映画音楽の作曲を手掛けています。エストニア音楽院では教授も務め、1957年 からは作曲家協会のメンバーにも名を連ねています。 8曲の交響曲を始め、多数のピアノ曲を作曲していますが、その中でも半世紀に渡って書き続けられている10曲のピアノ・ソナタは 洗練されたスタイルの中に、時折激しい不協和音が登場するなど遊び心があります。「私は制約されたシステムが好きではなく、音 楽的な素材を集め、フィルタリングし、必要に応じて感情の赴くままに展開していくのが好きだ」と語るラーツの言葉通りの多彩なソ ナタを、ラーツ作品の良き理解者であるホルヴァートが演奏しています。
GP-767
NX-B03
ブラゴイェ・ベルサ(1873-1934):ピアノ作品全集 第1集
ピアノ・ソナタ 第2番 ヘ短調 Op.20(1897)
浜辺にて(1921)
夜想曲 Op.38(1903)
悲しみに Op.37(1903)
幻想即興曲 Op.27(1899)…世界初録音
バッラービレ(1984)
バガテル Op.16(1897)…世界初録音
PO NACINU STARIH-古い方法で(1926)
凱旋行進曲Op.24(1898)…世界初録音
ゴラン・フィリペツ(P)

録音:2016年10月18日
後期ロマン派の時代、クロアチアで活躍した作曲家ベルサ。残念ながらその存在はほとんど忘れられてしまいましたが、 ウィーン音楽院作曲科でロベルト・フックスに師事したという彼の作品は、マーラーやR・シュトラウスを思わせる色彩 的な響きに満たされており、室内楽作品や歌曲の何曲か現在でも演奏されています。彼は数多くのピアノ曲も作曲してい ますが、これらも多彩な表情を持った抒情的な作品が多く、すっきりとした形式の中に、時には教会旋法も用いるなど工夫 の凝らされた旋律が溢れています。 リストのパガニーニ練習曲で冴えた技巧を披露したクロアチアのピアニスト、ゴラン・フィリペツが格別の愛情を込めて演奏し ています。
GP-769
NX-B03
パガニーニをピアノで=5人の作曲家による編曲と変奏曲集
マーク・ハンブルク(1879-1960):パガニーニの主題による変奏曲(1902)…世界初録音
ブゾーニ:序奏とカプリッチョ(パガニーネスコ)(1909/第2稿1925)
マイケル・ザドラ(1882-1946):アイネ・パガニーニ・カプリース(1911)…世界初録音
ザドラ:パガニーニ・カプリース 第19番 変ホ長調(1913)…世界初録音
フリードマン:パガニーニの主題による練習曲集 Op.47b(1914)
ボリス・パパンドプロ(1906-1991):パガニーニによる3つのカプリッチョ集(1981))…世界初録音
ゴラン・フィリペツ(P)

録音:2017年2月23-24日
ヴァイオリンの超絶技巧で知られるパガニーニ。彼が後世に及ぼした影響は非常に大きく、演奏至難なリスト の「パガニーニ練習曲」をはじめ、ラフマニノフ、ブゾーニ、ブラームス、ルトスワフスキ、ブラッハーなど現代に至る多くの作曲家 によって、パガニーニを主題にしたピアノ曲が書かれています。前述のリスト“パガニーニ練習曲”完全版の録音で名をあげたク ロアチアのピアニスト、ゴラン・フィリペツ。彼が長年研究しているのはそんな「パガニーニ作品にインスパイアされた作曲家の作 品」です。ここではブゾーニやフリードマンをはじめとした6人のパガニーニ・トランスクリプションを演奏。フィリペツは、目くるめく技 巧の中にひそむ遊び心までを鮮やかに切り出して見せてくれます。
GP-770
NX-B03
ルボシュ・フィシェル(1935-1999):ピアノ・ソナタ全集
ピアノ・ソナタ 第1番(1955)
ピアノ・ソナタ 第3番(1960)…世界初録音
ピアノ・ソナタ 第4番(1962-1964)…世界初録音
ピアノ・ソナタ 第5番(1974)
ピアノ・ソナタ 第6番「FRAS」(1978)
ピアノ・ソナタ 第7番(1985)…世界初録音
ピアノ・ソナタ 第8番(1995)
ズザナ・シムローヴァー(P)

録音:2016年12月5-6日
20世紀のチェコにおいて、最も影響力のある作曲家の一人ルボシュ・フィシェル。クラシック音楽だけでなく、300以上の映画音楽 やテレビ番組、アニメーション音楽などを残し、どれも高く評価されています。7曲(8番まであるものの、第2番は紛失)ある彼のソナ タは、各々違う作風を備えており、学生時代の新古典派風のリズム重視の曲から、中期の前衛的な作品を経て、少しずつ無駄 をそぎ落とし、シンプルになっていく後期の作品まで、その雰囲気の変遷をみることができます。なかでも最後のソナタ「第8番」は、5 分ほどの短い曲の中に様々な感情が見え隠れする感動的な作品です。
GP-771
NX-B03
ラフ:ピアノとオーケストラのための作品集
春への頌歌 Op.76
ピアノ協奏曲 ハ短調 Op.185
「アルフレート王」の主題による奇想曲 Op.65-2…世界初録音
チャ・グエン(P)
ケリー・ストラットン(指)
プラハRSO

録音:2017年5月10-11日 、2017年5月4日
存命時“最も優れた交響曲作曲家”として知られたスイスの作曲家ヨアヒム・ラフ。しかし、もともとリストの崇拝者で、弟 子でもあったラフにとって、ピアノ曲もまた重要な位置を占めていました。GRAND PIANOレーベルでは、ピアノ曲全集 がすでにリリースされており、全9曲ある「ピアノと管弦楽のための作品」も全曲が録音される予定です。第1弾となるこの アルバムには初期の名作「春への頌歌」と1873年に完成されたピアノ協奏曲、そして世界初録音となる「アルフレート 王」の主題による奇想曲が収録されています。これは1847年から55年に書かれた初期の作品で、19世紀に好まれた 「歌劇のメロディをピアノ用に編曲」した、超絶技巧を駆使した華麗な作品です。その20年後に書かれたピアノ協奏曲 は円熟の味わい。そしてすべてのラフの作品の中でも人気の高い「春への頌歌」の柔らかい響きは絶品です。
GP-773
NX-B03
アンソニー・バージェス(1917-1993):ピアノ曲集
調律の良くないエレクトロニック・キーボードのための「24の前奏曲とフーガ」(1985)
フィナーレ;NATALE(クリスマス) 1985(1985)
ステファヌ・ギンズブルク(P)

録音:2017年7月10-13日
世界初録音
キューブリックが映画化した近未来的小説「時計仕掛けのオレンジ」。原作者バージェスは作曲家としても素晴らしい才能を 持っていました。子供時代から音楽に親しみ、第二次世界大戦時には軍隊でダンス・バンドのアレンジャーとして働いたという バージェス。作曲家としてはホルストやヒンデミットを思わせる一連の管弦楽曲が知られていますが、この「24の前奏曲とフー ガ」もかなりユニークな作品です。J.S.バッハの生誕300年を祝して書かれた曲集は「平均律クラヴィーア曲集=良く調律さ れた(well-tempered)」のもじりである「The Bad-Tempered」のタイトルが付されており、これはもちろんバッハに敬意 を払いつつも、ショスタコーヴィチの同名曲に通じる現代性をも備えています。この録音ではアコースティックのグランド・ピアノが 使用されていますが、作曲家の意図は存分に伝わっています。
GP-776
NX-B03
ラロ・シフリン(1932-):ピアノ作品集
ミッション・インポッシブル:メインテーマ(ピアノ版)(1973/2016)…世界初録音
タンゴ:メインテーマ「夕暮れのタンゴ」(ピアノ版)(1997/2016)…世界初録音
PAMPAS(ピアノ版)(2009/2016)…世界初録音
ジャズ・ピアノ・ソナタ Op.1(1963/2016)…世界初録音
DANZA DE LOS MONTES-山の踊り(ピアノ版)(2005/2016)…世界初録音
創作主題による10の変奏曲(2016)…世界初録音
TANGO A BORGES-ボルヘスへのタンゴ(ピアノ版)(2005/2016)…世界初録音
LA CALLE Y LA LUNA-通りと月(ピアノ版)(2005/2016)…世界初録音
ULLABY FOR JACK-ジャックへの子守歌(2016)
ミリアン・コンティ(P)

録音:2017年5月19.21.22日
アルゼンチン出身の作曲家、編曲家、ジャズ・ピアニスト、指揮者ラロ・シフリン。アルゼンチンの大学でクラシックを学び、 一時期はパリに留学。メシアン、ケクランにも師事し、作曲技法に磨きをかけました。ジャズやタンゴのアレンジャーとして 活躍していましたが、その名前を一躍広めたのは、なんといってもハリウッドで手掛けた「スパイ大作戦」や「燃えよドラゴ ン」などの一連の映画作品でしょう。とりわけ「スパイ大作戦」のテーマ曲は、映画化された「ミッション・インポッシブル」で も使用され、緊迫感と共に一度聴いたら忘れられないほどの強い印象を人々の脳裏に刻み込んでいます。もちろんこの アルバムの冒頭にも収録。ピアノで聴くのはまた違った雰囲気となっています。もちろん彼が得意としていたタンゴやジャズ 作品もたっぷり。世界初録音となる「創作主題による10の変奏曲」は最新のオリジナル作品の一つで、80歳を超えた 現在でも全く創作意欲の衰えを感じさせません。
GP-777(2CD)
NX-C03
バッハ:ブランデンブルク協奏曲集(全5曲)
エレオノール・ビンドマンによるピアノ・デュオ編
エレオノール・ビンドマン(P)(primo…CD1:1-4,CD2:1-9)(second…CD1:5-9)
ジェニー・リン(P)(primo…CD1:5-9)(second…CD1:1-4.CD2:1-9)

録音:2017年8月9-11日
世界初録音
バッハの「ブランデンブルク協奏曲」には、マックス・レーガーによるピアノ・デュオ版が存在しますが、 理論的な編曲であるためか、和声の扱いや演奏方法に困難な場所があるとされています。 このエレオノール・ビンドマンによる編曲は、レーガー版と比較すると「ピアノでの演奏しやすさ」に主眼が置かれており、「もし バッハ自身が現代ピアノのために編曲したらどのように音を配分するか」を考慮した上でスコアが作成されました。2人のピアニ ストは均等に音を奏でるように配慮されており、ビンドマンとリン、2人の響きが溶け合うことで、魅力的なバッハの協奏曲が新 しい形で再現されています。
GP-779
NX-B03
テオドーレ・アントニオウ(1935-):ピアノ作品全集
ENTRATA 入口(1983)…世界初録音
AQUARELLE アクアレッレ(1958)…世界初録音
ピアノ・ソナタ.Op.7(1959)…世界初録音
SYLLABLES 音節(1965)…世界初録音
前奏曲とトッカータ(1982)
インヴェンションとフーガ Op.4-1(1958)…世界初録音
インヴェンション、前奏曲とフーガ Op.4-2(1958)…世界初録音
7つのリズミック・ダンス(2000)
SYNAPHES(2001)…世界初録音
コンスタンティノス・デストウニス(P)

録音:2017年7月3-4日
現代ギリシャにおいて、最も重要な作曲家であるアントニオウ。現在ボストン大学の名誉教授であり、ギリシャ作曲家同盟の 会長を25年の長さに渡って務めるなど、国際的な音楽シーンへの貢献度は計り知れないものがあります。作曲家としてのア ントニオウは、古代ギリシャのドラマにインスパイアされた主題に、ギリシャの民族音楽要素をプラスし、ドラマティックなプロットを 作り上げていくというやり方を好んでおり「AQUARELLE」や「SYLLABLES」はサティのジムノペディを思わせる神秘的な雰 囲気を備えています。また古典的な素材による「インヴェンション」や「フーガ」でもユニークな音が使われており、作曲家の個 性の強さが伺えます。



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