湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



ATMA
(カナダ)



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※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
ALCD2-1036
ニーノ・ロータ:交響組曲「道」、
クルト・ワイル
:交響曲第2 番
ヤニク・ネゼ=セガン(指)
グラン・モントリオール・メトロポリタンO
映画音楽の大家、ニーノ・ロータの代表作「道」と風刺とノスタルジックな音楽を特徴とするクルト・ワイルの交響曲第2番。ニーノ・ロータならではの甘いメロディ、印象的なジェルソミーナのテーマは人々の心に焼き付いています。1933年に完成し翌1934年にアムステルダムで初演されたワイルの交響曲第2 番は、ワイルの成熟した作風を表す作品。新鋭ネゼ=セガンによる鮮烈な演奏で楽しむことができます。 (Ki)
ALCD2-1037
パーセル:「アーサー王」より,「妖精の女王」より
カヴァッリ:「カリスト」より
テレマン:フルート,弦楽と通奏低音のための協奏曲 ホ短調
メアッリ:ソナタ「ラ・ベルナベア」
クレランボー:サンフォニア第5 番
ルベル:バレエ組曲「踊りの性質」
シュメルツァー:バレエ音楽「剣術学校」
コレット:コンチェルト・コミック「未開人」より
ボワモルティエ:バレエ「大公妃邸のドンキホーテ」より
フランシス・コルプロン(指)レ・ボレアド
モントリオールを代表する古楽団体、レ・ボレアドによる演奏を集めたサンプラーCD です。「旅 Journey」と題されたように、英独仏伊 と様々な国の作曲家の作品が集められています。
ACD2-2106
2つのヴィオラ・ダ・ガンバの為のコンセール
サント=コロンブ:コンセール第2番/第63番/第1番/第51番/第59番/第66番/第53番/第60番
ドートルクル:ルージュヴィルのシャコンヌ
マレ:第1組曲
レ・ヴォワ・ユメーヌ
スージー・ナッパー、
マーガレット・リトル、
ジェイ・バーンフェルド(Vg)
ACD2-2115
日本の叙情
杉山長谷夫(矢代秋雄編):花嫁人形
宮城道雄(矢代秋雄編):春の海
ラヴィ・シャンカール:魅惑の夜明け
瀧廉太郎(矢代秋雄編):荒城の月
ペルト:鏡のなかの鏡
ブレーディ:サークリング
篠原眞:春日
リーズ・ダウト(Fl)、
マリー=ジョゼ・シマール(マリンバ)
カナダ出身のフルート&マリンバによるアルバム。フルートのダウトはパリでランパルやアラン・マリオンに師事した実力派。矢代秋雄がランパルのために編曲した日本の叙情(フルートとハープ)のなかから3篇、さらに前衛的な篠原眞を演奏している嬉しい選曲。さらにシタールの神様らラヴィ・シャンカールの異教的世界、ペルトの透明な響きまで、クラシックというよりニューエイジ系のオシャレなアルバムとなっています。 (Ki)
ACD2-2118
18世紀フランスのクリスマス音楽集
ダンドリュー、コレット、ダカン、他の作品
レ・ボレアード
ACD2-2119
マールプルク(1718-1795):クラヴサン作品集
[5つの組曲/「クラヴサンの王子」抜粋」
イヴ・プレフォンテン(Cemb)
ACD2-2120
フランス・オルガン音楽の2世紀
ジョフロワ、アテニャン、ダンドリュー、
ティトルーズ、クレランボーの作品
ジャン=ピエール・プレフォンテーヌ(Org)

録音:1996年5月
ACD2-2121
ドビュッシーの第1狂詩曲オリジナル版
プーランク:クラリネット・ソナタ 
サン=サーンス:クラリネット・ソナタ.変ホ長調op.167
ラボー:コンクール用クラリネットの独奏曲op.10
ドビュッシー:クラリネットのための第1狂詩曲
 クラリネットとピアノの小品
ヴィドール:序奏とロンドop.72
ピエルネ:カンツォネッタop.19
フランセ:主題と変奏
アンドレ・モアザン(Cl)、
ルイーズ=アンドレ・バリル(Pf)
ドビュッシーやサン=サーンスを始め、19世紀後半に活躍したフランスを代表する音楽家と、それに続くフランスの音楽家達のクラリネット作品を収録したCD。クラリネットは18世紀に作られ、1840年頃に改良された比較的新しい楽器。クラリネットの真価が未だ見出される途上であった19世紀初頭、フランスではパリ音楽院がクラリネットの普及・改良に大きな役割を果たしていました。本CDに収録された作曲家たちは皆、パリ音楽院と関わり深い音楽家達でもあります。ドビュッシーの名作「第1狂詩曲」のオリジナル版世界初録音に注目。ドビュッシーがパリ音楽院1910年のコンクール用に作曲した際、自身は出来に満足していたようですが、被献呈者で初演者のポール・ミマールが、演奏上の問題から独奏パートの数箇所の直しを要請し、ドビュッシーはそれに従ったとされています。今回、ドビュッシーの自筆譜に従い、オリジナル版を復元しての録音となりましたが、よりドビュッシーらしさに満ちていて非常に魅力的です。
アンドレ・モワザンはケベック生まれのクラリネット奏者。数々のコンクールで受賞経歴を持ち、現在はカナダを中心にソロ活動、アンサンブル活動を積極的に行っています。ルイーズ=アンドレもカナダを中心に活躍するピアニスト。卓越した技術と軽快なテンポで心地よいアンサンブルを聴かせてくれます! (Ki)
ACD2-2122
ジェミニアーニ:合奏協奏曲集 Op.3 ジョエル・デュフォ(指)
モントリオール・バロックO

録音:1995年
ACD2-2123
ルネサンス歌曲集
ジャン・プランソン、クローダン・ド・セルミジ、アントワーヌ・ド・ベルトラン、アントワーヌ・ガルダーヌ、ヤン・ピーテルス・スヴェーリンク、ジャック・モデュイ、クレマン・ジャヌカン、オルランドゥス・ラッスス、クレメンス・ノン・パパの作品
アルフレード・マラン(T−Gamb/Gamb)
マリー・バシャン(スピネット)
ACD2-2132
ステュアート朝時代のイギリス室内楽集
パーセル:4声のソナタ第6番/3声のソナタ第7番
ブロー:4声のソナタ イ長調/同ト長調他
レ・ボレアード
ACD2-2133
パーセル作品集
「アーサー王」〜美しい島/3声のソナタ9番
「エディプス」-つかの間の音楽/4声のソナタ3番他
ダニエル・テイラー(C.T)
ダ・ソナール
ACD2-2136
16、17世紀の声楽作品集
トバイアス・ヒューム、ジョヴァンニ・コペラリオ、
ジョン・ジェンキンズ、アルフォンソII、他の作品
スージー・ルブラン(S)
レ・ヴォワ・ユメーン
ACD2-2137
マッカートニー:ザ・ファミリー・ウェイ・シーム(アンソニー・ロザンコヴィク編)
「リヴァプール・オラトリオ」組曲(シャンタル・エベール編)
ア・リーフ(ロべール・ラフォン編)
ディストラクションズ(アンソニー・ロザンコヴィク編)
ラ・フリュト・オンシャンテー四重奏団
ACD2-2151
ダウランド、ヒューム、カッティング:作品集
ダウランド:時は静かに/古き涙/彼女は許せるだろうか/愛の涙/
我が人が涙するのを見た/もう一度おいで/他全11曲
ダニエル・テイラー(C.T)
レ・ヴォワ・ユメーヌ
アンドレアス・マルタン(Lute)
ACD2-2158
バッハ:アリアとオーボエ・ダモール曲集
「マタイ受難曲」〜神よ、あわれみたまえ
オーボエ・ダモーレ協奏曲BWV.1055a
カンタータBWV.116/2〜「ああ、苦しみは言いようがなく」
カンタータBWV.165/3-「イエスよ、あなたの偉大な愛から」
カンタータBWV.147/3-「我が魂よ、はじるではない」
オーボエ・ダモーレ協奏曲BWV.1053a
「ロ短調ミサ」〜父の右にお座りの方
「復活祭オラトリオ」〜すぐに言ってください
ダニエル・テイラー(C.T)
ブルース・ヘインズ(Ob)
弦楽合奏団
ACD2-2166
東方の三賢人の星
メルラ:宗教的カンツォネッタ
バード:子守歌
チュリーニ:カンツォーナ
他、デュ・コロワ、ダンドリュー、
ルベク、等の作品(全12曲)
スージー・ルブラン(S)
ダニエル・テイラー(C.T)
レ・ヴォワ・ユメーン
ACD2-2172
24の前奏曲集
バッハ、クープラン、ダヴェリイ、ヘンデル、スヴェーリンク、ダングルベール、ゲルファンド、ラモー、ロス、ショパン、ルサージュ、アルキュリの作品
カテリーヌ・ペラン(Cemb)
ACD2-2177
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 Op.6
幻想曲集 Op.116
ステファン・シルヴェストル(P)

録音:1998年8月
ACD2-2181
ハイドン:ピアノ三重奏曲集
第43番 ハ長調 Hob.XV:27
第31番 ト長調 Hob.XV:32
第26番 ハ短調 Hob.XV:13
第39番 ト長調 Hob.XV:25
トリオ・フランツ=ヨーゼフ
[ミレイユ・ラガセ(Fp)
オリヴィエ・ブロ(Vn)
マルセル・サン=シル(Vc)]
ACD2-2182
シンプソン:四季 レ・ヴォワ・ユメーヌ
ACD2-2184
フレスコバルディ:チェンバロ作品集(全17曲) ノックス・ハンク(Cemb)
ACD2-2188(2CD)
シェーファー(1933-):弦楽四重奏曲集
[第1番(1970)/第2番「波」(1976)/第3番(1981)
第4番(1989)/第5番「ロサリンド」(1989)
第6番「Parting Wild Horse's Mane」(1993)*
第7番「ソプラノ助奏付きの」(1998)#]
マリー=ダニエル・パラン(S)#
モリナーリSQ
ACD2-2191
ジャケ・ド・ラ・ゲール:カンタータ「リル・ド・デロス」/同「ジョナス」/組曲第3番イ長調 イザベル・デロシェル(S)
ジュヌヴィエーヴ・ソリ(Cemb)
アンサンブル「幸福な観念」
ACD2-2192
コレット:「クリスマスのサンフォニー」から,
「コミカルなコンセール」から
アンサンブル・アリオン
ACD2-2201
マレイ・シェーファー(1933-):弦楽四重奏の為の作品集
弦楽四重奏曲第8番
テセウス*/美女と野獣+
モリナーリSQ
[オルガ・ランゼンホファー、
ヨハネス・ヤソニウス(Vn)
デイヴィッド・クィン(Va)
ジュリ・トルード(Vc)]
ジェニファー・シュワルツ(Hp)*
ジュリ・ネスララー(Ms)+

録音:2002年6月
ACD2-2203
ヴィオラ・ダ・ガンバ二重奏作品集
ルベグ:鐘
マレ:人間の声/ミュゼット/スペインのフォリア
ラモー:クリカン/リヴリ/ヴェジネ
F.クープラン:子守歌、または揺りかごのなかのいとし子
 ジョワジのミュゼットと居酒屋のミュゼット
 トロフィー/トロフィーの続きの歌/夜明け
 うなぎ

レ・ヴォワ・ユメーヌ
[マーガレット・リトル(Gamb)
スージー・ナッパー(Gamb)]
ACD2-2204
ブラヴェ:フルートと通奏低音の為のソナタ集 クレール・ギモン(Fl-tr)
ジョナサン・マンソン(Gamba)
ジョン・トール(Cemb)
ACD2-2207
リュート曲と歌曲集
バード:聖なるミューズよ/幸運/悲しみよ
 遠に我に来たれ/鐘
ダウランド:ファンシー
 言葉で心を動かしてみようか?
 窓からお行き/愛の神よ/
 みつけたことがあるのなら話して/他全15曲
ダニエル・テイラー(C.T)
レ・ヴォワ・ユメーヌ
ACD2-2208
ヌーヴォー・テリトワール(新領域)02
アンドレ・リュスティク(1972-):西洋の爆弾の目録(2000)*
ヤンニック・プラモンドン(1970-):ポスト(2000)
ショーン・ファーガソン(1962-):偽りの回想(2000/2002改訂)+
マリー=アンニク・ベリヴォ(Ms)*
ダヴィド・ヴェイュ(Cl)+
ヴェロニク・ラクロワ(指)
アンサンブル・コンタンポラン・ド・モントレアル

録音:2000年11月16日、2001年5月11日、2002年9月11日
ACD2-2209
ドビュッシー:歌曲集
パントマイム/ひそやかに/マンドリン
月の光/あやつり人形
ロマンス(言うに言われぬ静けさ)
音楽/美しき夕べ/センチメンタルな情景
ロマンス(今はもう春)/後悔
アリエルのロマンス/夢/祈願/ピエロ
西風/彼はまた眠る/艶なる宴
ロンド(今までにあっただろうか これと同じ心の喜びが…)
幻影/子守歌
ドナ・ブラウン(S)
ステファン・ルムラン(P)
清らかな歌声と知性溢れる音楽性で聴衆を魅了する、カナダのソプラノ歌手ドナ・ブラウンによるドビュッシー歌曲集。ドビュッシーの青年時代に作られた85曲の歌曲。そのうち27曲をドビュッシーが当時恋をしたヴァニエ夫人に捧げたものです。彼女はドビュッシーのパトロンでもありました。このアルバムにはヴァニエ夫人に捧げられた作品から収録されています。 (Ki)
ACD2-2212
ボワモルティエ:フルートとヴァイオリンの為の6つのソナタ Op.51 クレゴワール・ジェイ(Ft)
オリヴィエ・ブロルト(Vn)
ACD2-2217
イン・スティル・モデルノ
カステッロ、カヴァッリ、ブオナメンテ、フレスコバルディ、コレッリ、ヴィヴァルディの作品
フランソワ・コルブラン(リコーダー)
レ・ボレアード
ACD2-2215
ヘンデル:グローリア*/トリオ・ソナタ Op.5 -2
オラトリオ「メサイア」〜大いに喜べ、シオンの娘よ*
バッハ:カンタータ「天の王よ、よくぞ来ませり」〜アリア*
 カンタータ「われはわが幸いに心満ちたり」〜私は喜びをもってわずかなパンを食べる*
ヴィヴァルディ:オーボエ,ファゴット,弦楽と通奏低音の為の協奏曲
 ドミネ・デウス*
スージ・ルブラン(S)*
アレクサンダー・ワイマン(指)
アカデミー・バロック・ド・モンレアル
ACD2-2216
酷い愛
ランベール、サント=コロンブ、ル・キャミュの作品
スージー・ルブラン(S)
スティーヴン・スタブズ(Lute)
ACD2-2218
エリナー・リグビー、ノルウェイの森、
ピッギーズ、マーサ・マイ・ディア、
イエスタディ、フール・オン・ザ・ヒル、
レディ・マドンナ、ビコーズ、
シーズ・リーヴィング・ホーム、
ディア・プルーデンス、
グッド・ディ・サンシャイン、ブラックバード、
ペニーレイン、マザー・ネイチャーズ・サン、
ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(全てエリック・ミルンズ編)
レ・ボレアデ
ACD2-2219(2CD)
メシアン:幼子イエスにそそぐ20の眼差し ルイーズ・ブセット(P)
ACD2-2222
ヘンデル:オラトリオのアリア集
「テオドーラ」「ソロモン」「メサイア」「サウル」より
ダニエル・テイラー(C.T)
モニカ・ユゲット(指)アリオン
ACD2-2224
アドルフ・ブラン(1828-1885):クラリネット、ホルン,ファゴット,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロとコントラバスの為の七重奏曲 ホ長調
ピアノ,クラリネットとチェロの為の三重奏曲 変ロ長調
ピアノ,フルート,クラリネット,ホルンとファゴットの為の五重奏曲 変ホ長調
アンドレ・モワサン(指)
レ・ヴォン・ド・モントレアル
ACD2-2227
クリアー
ウィリアム・ホーリー:私は春
マグヌス・リンドベルイ:おお、僕の恋人
サン=サーンス:夜の静けさOp.68
ロバート・ルーカス・ピアソール:彼女の棺にレイを置いて下さい
ジェラルド・フィンジ:7つの無伴奏パートソング集Op.17
エルガー:愛する人は北の地にありてOp.18-3
伝承曲(フランス):泉のほとり
伝承曲(イギリス):海の魅惑
グレツキ:私のヴィスワ、灰色のヴィスワ
伝承曲(アメリカ):シェナンドー
伝承曲(スコットランド):ローモンド湖
ドヴォルザーク:家路
ムジカ・インティマ
フィンランドの作曲家マグヌス・リンドベルイの洗練された作風の「おお、僕の恋人」は小粋に聴かせ、サン=サーンスの「夜の静けさ」では心洗われる旋律を緩やか歌い、切々と歌い上げられるグレツキの「私のヴィスワ、灰色のヴィスワ」、最後のトラックの「家路」では夕暮れの情景が浮かぶアレンジで終曲にふさわしく、しっとりと聴かせ、多彩な選曲でムジカ・インティマの魅力を引き出したアルバム。 (Ki)
ACD2-2228
ダニエル・テイラー〜ポートレイト
バッハ:「マタイ受難曲」〜第39番「神よあわれみたまえ」
「復活祭オラトリオ」〜急ぎ走って来たれ
ダウランド:時は静止して/もう一度帰っておいで
優しい恋人よ/あふれよ我が涙
あの人が泣いているのを見た
パーセル:「アーサー王」〜絶美の島
ブロウ:パーセルの死に寄せるオード/他
ダニエル・テイラー(C.T)他
ACD2-2229
ヌーヴォー・テリトワール(新領域)01
チャン・カ=ニン(1949-):あちこち
ピエール・クラナック:若き夫婦のすばらしき喜び
ジャン・ルサージュ(1958-):仮面と空想(1996)
アナ・ソコロヴィチ(1968-):感傷的な幾何学
ヴェロニク・ラクロワ(指)
アンサンブル・コンタンポラン・ド・モントレアル
ACD2-2231(2CD)
バッハ:パルティータ第1番〜第6番 ミレイユ・ラガセ(Cemb)
ACD2-2233
マルチェッロ:ダヴィデの詩篇集 から 詩篇18*/詩篇15*
3声のソナタ第2番 ハ短調/同第5番 変ロ長調
リナ・シャハム(Ms)*
ジェイ・バーンフェルド(指)
フオーコ・エ・チェーネレ
ACD2-2234(2CD)
シャルル・デュパール(1700?-c.1740):フルートと通奏低音の為の6つの組曲
[第1番 イ長調/第2番 ニ長調/第3番 ロ短調/第4番 ホ短調/第5番 ヘ長調/第6番 ヘ短調]
フランシス・コルプロン(Fl/トラヴェルソ)
スージー・ナッパー(Gamb)
スキップ・センペ(Cemb)
ACD2-2237
A.スカルラッティ:スターバト・マーテル、
フルート,2つのヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲第21番
エマ・カークビー(S),ダニエル・テイラー(CT)、
フランシス・コルプロン(Rec)、
シアター・オヴ・アーリー・ミュージック
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)晩年の傑作として知られるスターバト・マーテルですが、案外と録音が多くなく、新録音が待ち望まれていました。そこに登場したのがこれ!なんと永遠の天使、エマ・カークビーと、美声カウンターテナー、ダニエル・テイラーの夢の組み合わせ。シアター・オヴ・アーリー・ミュージックはもちろん時代楽器使用。協奏曲はおそらくスカルラッティが亡くなる年の作品、5楽章で10分ほどの美しい音楽を、コルプロンが絶妙に仕立てています。 (Ki)
ACD2-2238
バッハ:リュート作品集
組曲 ト短調 BWV.995
前奏曲,フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV.998
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV.1001
ステファン・スタッブズ(Lute)

録音:2002年1月
ACD2-2240
イタリアのトランペット
ヴィヴァルディ:トランペットとオルガンの為のソナタ第1番
 トランペット協奏曲 ハ短調
ヴェラチーニ:トランペット協奏曲 ホ短調
トレッリ:トランペット協奏曲 ニ長調
テッサリーニ:ソナーレ ニ長調
マルチェッロ:トランペット協奏曲 ニ長調
アルビノーニ:サン・マルク(サン・マルコ)協奏曲
アンドレ・アンリ(Tp)
マルク=アンドレ・ドラン(Org)
ACD2-2241
ルクレール:2つのヴァイオリンの為のソナタ集第2巻(全6曲) マルク・デストリューベ(Vn)
シャンタル・ルミヤーレ(Vn)
ACD2-2242
ホセ・エヴァンヘリスタ:アラプとガト、
ジャン・ルサージュ
:ヴァニタス、
イヌク・ドゥメール
:買おうとするもの、
イザベル・パンヌトン:労働と荘重さの遊び
ヌーヴェル・アンサンブル・モデルヌ
ホセ・エヴァンヘリスタは1943 年生まれのスペイン出身の作曲家。現在カナダ在住。ジャン・ルサージュは1958 年モントリオール生まれ。イザベル・パンヌトンは1955 年カナダのシャーブルックの出身。 (Ki)
ACD2-2243
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
[第15番 ハ長調 K.545
第3番 変ロ長調 K.281
第8番 イ短調 K.310]
ルートヴィヒ・セムルジアン(Fp)
ACD2-2244
17世紀スペインの歌曲と器楽曲
マシャド:二つの星があなたに従う
マリーン:マリアンタノス夫人
私を軽蔑する目/娘さん/あなたの気まぐれは
あの雪に覆われた山/考えちゃだめよ
メンギーヤ/あなたは私の心を動かした
ヒダルゴ:シャコンヌの夕べ他(全18曲)
レ・ヴォワ・ユメーヌ
[スージー・ルブラン(S)
スージー・ナッパー(Gamb)
マーガレット・リトル(Gamb)
マキシヌ・エイランダー(スパニッシュHp)
ステファン・スタブス(G)
ラフィク・サンマン(Perc)]
ACD2-2245
テレマン:フルートとヴィオールの為の作品集
四重奏曲 ト長調/組曲第5番 イ短調
ソナタ ニ長調
幻想曲 ニ長調/同 ロ短調/ソナタ ホ短調
同 ニ長調/
四重奏曲 ト長調
バルトルト・クイケン(Fl-tr)
レ・ヴォワ・ユメーヌ(ガンバ×2)
エリック・ミルンズ(Cemb)
ACD2-2246
モーツァルト:フォルテ・ピアノ・ソナタ集
[第10番K.330/第4番K.282/第13番K.333]
ルートヴィヒ・ゼメリヤン(Fp)
ACD2-2247
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第16番、
ピアノ・ソナタ第14番、幻想曲ハ短調 K.475
ルドヴィグ・セメルジアン(P)
使用ピアノは、なんとかつてワーグナーが所有していたという1876年(バイロイト音楽祭オープンの年)のスタインウェイ!!ワーグナーが「スタインウェイがなければパルジファルもなかった」と言ったほどの名器で、近年修復されてかつての美麗な音が蘇ったそうです。当然録音場所もバイロイトのワーグナーの館ヴァーンフリート。ルドヴィグ・セメルジアンLudwig Semerjian はモントリオール在住のカナダのピアニスト。既にフォルテピアノを使用したモーツァルトのピアノ・ソナタ集を2枚ATMAに録音しています。 (Ki)
ACD2-2248
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第1番、第5番、第9番 ルドヴィグ・セメルジアン(P)
使用楽器は1788 年、アウグスブルクのヨハン・アンドレアス・シュタイン製のフォルテピアノ。これがこうしたモーツァルトの初期のピアノ・ソナタにはうってつけの、たどたどしいまでに無垢な美しさ。  (Ki)
ACD2-2250
シューベルト:3つのピアノ小品 D.946
ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調 D840
ルートヴィヒ・セムルジアン(Fp)
ACD2-2251
テリー・ライリー:インC*
ドナルド・スティーヴン:朝までまっすぐ+
ミシェル=ジョルジュ・プレニャン:アトランティス〜抜粋#
ワルター・ブロドー(指)SMCQ(ケベック現代音楽協会)
アンサンブルラオユル・デュゲ(指)モントリオール声楽アンサンブル

録音:1997年6月12日*/1988年12月17日+/1985年7月8日〜12日#
ACD2-2252
ヴィヴィエ(1948-1983):光りよ、おまえはいずこに/あいさつの音楽
プシャラ/想像上の歌劇の為の3つのアリア
ワルター・ブロドー(指)
SMCQアンサンブル
マリー=アンニック・ベリヴォー(Ms)
マリー=ダニエル・バラン、
イングリート・シュミットヒューゼン(S)

録音:1999年2月4日、パリ/2001年3月9日&14日、モントリオール
ACD2-2253
ファンタジー・イン・ブルー
ガーシュウィン:サマータイム/即興曲
 霧の日/ハ長調の3つのワルツ
パーセル:ディドーの嘆き
 ホーンパイプ/ラウンド、他(全22曲)
リナ・シャハム(Ms)
ジェイ・バーンフェルド(Gamba)(指)
フオコ・エ・チェネレ

録音:2000年8月7日〜9日
ACD2-2255
ロパルツ:ピアノ作品集
若い娘たち/庭園の音楽/スケルツォ/夜想曲(3曲)
ステファーヌ・ルムラン(P)
ACD2-2257
バロック管弦楽作品集
バッハ:管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV.1067
ヘンデル:「錬金術師」の為の付随音楽
テレマン:組曲 イ短調 TWV.55
バッハ:組曲 ト短調他
バルトルト・クイケン(指)アリオン
ACD2-2258
プリマヴェーラ
モンテヴェルディ:おお春よ/黄金の髪
ルッツァスキ:おお春よ
モーリー:時は花祭りの5月
バード:この快く楽しい5月
ルジュヌ:春がやってくる
ベネット:暗闇は私の明かり
カイモ:カッコー/ラモー:夜鶯
ムリニエ:さまざまな鳥のコンサート
マレ:羽根突き遊び/庭の頓知
ローズ:バラのつぼみは摘めるうちに摘め
パーセル:あの子は恋していることを告白する/他
レ・ヴォア・ユメーヌ
スージー・ルブラン(S)
ダニエル・テイラー(CT)
マティアス・マウテ(Fl)
フランシス・コルプロン(Fl)
オリヴィエ・ブロー(Vn)
エレーヌ・プルフ(Vn)
シルヴァン・ペルジェロン(Lute)
ヴァンサン・ダヴェルナ(Perc)
ACD2-2259
ブテイエ:ミサとモテット集
モテット「おお幸せで愛される客よ」、
モテット「このように偉大な秘跡を」、
モテット「世の虚しさに」、死者のためのミサ曲
スージー・ルブラン(S),
シュテファン・ファン・ダイク(T)、レ・ヴォア・ユメーン

録音:2003 年6 月16 − 18 日
ピエール・ブテイエは、トロワというパリとリヨンの間にある小さな町に1655 年頃生まれ、1717 年頃パリで没した人物。ヴィオール奏者として知られていたようです。現存する作品が13のモテットと死者のためのミサ曲だけしかなく、限りなく忘れ去られている存在。しかしここで聞ける作品はどれも大変に素晴らしいものです。都会的な飾りのない、控えめながらも、真っすぐ強く訴えかける音楽は消え去るには惜しいもの。スージー・ルブランとシュテファン・ファン・ダイクと二人の名古楽歌手に、レ・ヴォア・ユメーンの美しいヴィオールがこの上なく見事。古楽声楽ファン必聴!  (Ki)
ACD2-2260
ヘンデル:二重唱とアリア集
歌劇「リナルド」、「ジュリオ・チェーザレ」、
「トローメオ」、「ロデリンダ」、「セルセ」
から二重唱(5曲)、アリア(4曲)
スージー・ルブラン(S)
ダニエル・テイラー(CT)
スティーヴン・スタブズ(指)アリオン
ACD2-2265
ハープの為の音楽
タイユフェール:ハープ・ソナタ
グランジャニー:ラプソディ
ヒンデミット:ハープ・ソナタ
リゾット:銀河組曲
サルセード:5つの前奏曲
ジェニファー・スウォーツ(Hp)
ACD2-2266
アンゲルブレシュト:「子供部屋」(36曲/ソロ版)
ドビュッシー:子供の領分
リーゼ・ブシュ(P)
ACD2-2267
インタヴォラトゥーラ
ヴァレンテ、アルカデルト、ラッスス、フィリップス、ダウランド、ジャヌカン、トロンボンチーノらの作品
ラシェル・テイラー(Cemb)
ACD2-2268
ビートルズ・バロック 2
ハロー・グッドバイ/オブラディ・オブラダ/ミッシェル/
マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー/
カム・トゥゲザー/フォー・ノー・ワン/
アイ・アム・ザ・ウォルラス/ジ・インナー・ライト/
ウィー・キャン・ウォーク・イット・アウト/
ウィズ・イン・ユー・ウィズアウト・ユー/
ガール/ラヴ・ユー・トゥー/
ホェン・アイム・シックスティー・フォー/
ジュリア/ア・デイ・イン・ザ・ライフ
レ・ボレアド

録音:2001年9月28日〜10月1日
ACD2-2269
コンスタンチノープル
アルボー、バラール、ラディフペルサン、
アロンソ、トレ、アンジーナ、他の作品
キヤ・タバシャン(指)
コンスタンチノープル・アンサンブル
ACD2-2271
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.50「偉大なる芸術家の思い出のために」
ショスタコーヴィッチ:ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op.67
モントリオール・ラフマニノフ三重奏団
[パトリス・ラレー(P)
ナターリャ・コノノワ(Vn)
ヴェリチカ・ヨチェワ(Vc)]

録音:2003年1月
ACD2-2272
カヴァリエーリ:大公の舞踊
コルベッタ:二声のシンフォニア
 シャコンヌ/フォリア/ソナタ
フレスコバルディ:シャコンヌによるパルティータ
 パッサカリアによるパルティータ
 フォリアによるパルティータ
カスタルディ:クワリョッタ・カンツォーネ
 エルマフロディートと呼ばれるカプリッチョ
 スパニョリーノと呼ばれるカプリッチョ
カプスベルガー:第二舞踊
ピッチニーニ:トッカータ12番
グラナータ:ギター,ヴァイオリンと通奏低音のソナタ
トラバーチ:トッカータ第2番
 四声のハープの為のリガトゥーラ
モンテヴェルディ:ただあなたを見つめ/他
スティーヴン・スタッブズ
(キタローネ、キターラ・スパニョーラ)
マクシン・エイランダー(アルパ・ドッピア)
ACD2-2273
リコーダーとフルートの為の協奏曲集
サンマルティーニ:リコーダー協奏曲 ヘ長調
 3声のソナタ ニ短調 Op.2-6
 ソナタ ト長調/フルート協奏曲 ニ長調
 トリオ・ソナタ ロ短調 Op.1 -6
モト:フルートとリコーダーの為の協奏曲 ト長調
アンサンブル・カプリス
[マティアス・モト(リコーダー/Fl-tr)
ソフィー・ラヴィリエール(リコーダー/Fl-tr)]
アンサンブル・ルベル
ACD2-2274
メモリア・セファルディ
王宮の歌集から、モロッコ、ロードス島、カサバ、スミルネ、イスタンブール、アレクサンドリアの音楽
キヤ・タバシャン(指)
コンスタンチノープル・アンサンブル
ACD2-2275(2CD)
サント=コロンブ:2つのヴィオールの為の作品全集 Vol.1
対等な2つのヴィオールによる合奏曲集〜第1番−第18番
レ・ヴォワ・ユメーヌ
ACD2-2276(2CD)
サント=コロンブ:2つのヴィオールの為の作品全集 Vol.2
[第19番−第35番]
レ・ヴォア・ユメーヌ
ACD2-2277(2CD)
サント=コロンブ:2 つのヴィオールのための作品全集 第3 集(第36-50番) レ・ヴォア・ユメーヌ
好評の第1集(ACD2-2275)、第2集(ACD2-2276)に続く、サント=コロンブの2 つのヴィオールのための作品全集第3 集です。対等なヴィオラ・ダ・ガンバの二重奏という、サント=コロンブが追求したシンプルかつ奥の深い世界を、レ・ヴォア・ユメーヌが深く分け入っています。67番まであるこの曲集、おそらく第4 集で完結でしょう。レ・ヴォア・ユメーヌの偉業、あと少しです! (Ki) 
ACD2-2278(2CD)
サント・コロンブ:2つのヴィオールのための作品全集第4集 レ・ヴォア・ユメーア
[マーガレット・リトル(ヴィオール)、スージー・ナッパー(ヴィオール)]
大好評のサント・コロンブ:ヴィオール二重奏のための作品全集の第4集。遂に完結! 静謐で落ち着いた音楽、ヴィオールの典雅な響き、ひたすら美しい世界が広がります。
ACD2-2279
バッハ:カンタータ第131番 BWV.131
カンタータ第152番 BWV.152
カンタータ第161番 BWV.161
スージー・ルブラン(S)
ダニエル・テイラー(CT)
ジャン・コボウ(T)
シアター・オヴ・アーリー・ミュージック
ACD2-2280
エリオット・カーター:魅せられた前奏曲集
コン・レジェレッツァ・ペンソーザ
トリプル・デュオ/グラ
ゴッフレード・ペトラッシへの謝辞/90+
荒い息・静かな息/荒い息・静かな息II
トリプル・デュオ/クラリネット協奏曲
ロレーヌ・ヴァヤンクール(指)
新アンサンブル・モデルン

録音:1998年10月15日、1999年1月5日&6日、2000年1月12日
ACD2-2281
ケベック=フランドル賞受賞作品集 1988-2003
アンネリス・ファン・パリス(1975-):フレーズV
アンドレ・ヴィルヌーヴ:人間の16の孤独な痕跡
ペテル・スウィネン(1965-):クワール
ウィム・ヘンドリクス(1962-):ミステリウム
アンドレ・リスティク:詩
ルイーズ・ベセット(P)
アンサンブル・ド・フリュート・アリゼ
ヴァルテル・ブドロー(指)
ケベック現代音楽協会アンサンブル
ACD2-2282
協奏曲集
ジーン・ファーガソン(1962-):インサイド・パッセージ
ヴァンサン・コラール:協奏曲「ラッキー・リューク」
イザベル・パヌトン(1955-):ヴォランド
マルク・クロー(P)
ジュリ=アンヌ・ドゥロム(Vn)
アレン・トルーデル(Tb)
ヴァルテル・ブドロー(指)
ケベック現代音楽協会アンサンブル
ACD2-2283
ヴァルテルのフリーク・ハウス〜ヴァルテル・ブドロー(1947-):作品集
明日星々が(12のサクソフォンの為の)(1988)
Coffre III(a)(フルート、チェロとピアノの為の)(1978, rev. 1984)
Tradiderunt Me In Manus Imporium I(コンサート・バンドの為の)(1991)
ゴルゴタ(2つのトランペット、2つのホルン、2つのトロンボーン、チューバ、録音された独唱、録音された合唱の為の)(1990)
ヴァルテル・ブドロー(指)
ケベック現代音楽協会アンサンブル
ACD2-2284
神への祈り
イヴァン・ムーディ:雅歌T
ウルマス・シサスク:グロリア・パートゥリ(抜粋)
ホセ・エバンゲリスタ:おお主よ、何と心地よきことか
ニーステト:おお、十字架よ
カバナ:わたしは主を待ち望んだ
スティーヴン・チャットマン:あなたは私の心を奪った
ムジカ・インティマ
現代の有名合唱作曲家作品集。イギリスの作曲家イヴァン・ムーディのヒリアード・アンサンブルの委嘱によって作曲された「雅歌Tカンティクム・カンティコルム」を収録。ウルマス・シサスクはエストニアの作曲家で宗教曲や天体に基づいた作品が多く神秘的な響きの作風。カナダの代表的な合唱作曲家スティーヴン・チャットマンなど、アカペラの実力の試される作品を集めた意欲的なアルバム。 (Ki)
ACD2-2285
1695年頃の聖母訪問修道女の聖務日課
ニヴェール:ルブム・クェヴィデラト
コセ:ミサ「バビロン川のほとりで」
ムリニエ:すべての魂の希望(カンティーク)
プテイエ:死者の為のミサ(レクイエム)
クレランボー:シンフォニア
リュリ:おお、いと甘き主よ/しもべらよ、ほめたたえよ
ラルット:支配王の為のモテット他(いずれも抜粋)
エルヴェ・ニケ(指)レ・ボレアード

録音:2001年12月
ACD2-2286
モリナーリSQ主催作曲コンクール入賞作品集
シュムルヴィチ:弦楽四重奏曲
エッゲルト:小さな逃避行
エドワーズ:島
コッラ:プロコフィエフの思い出
モリナーリSQ

録音:2002年11月
ACD2-2287
ハイドン:ヴァイオリン協奏曲集
ト長調Hob.VII-a4/ハ長調Hob.VII-a1 /イ長調Hob.VII-a3
マルク・デストリュベ(Vn)(指)
パシフィック・バロックO
ACD2-2288
哀悼行事
バッハ:カンタータ第106番「神の時は最上の時」BWV106
カンタータ第200番「われは彼の名を告げん」BWV200
テレマン:カンタータ「さあ、汝ダニエルよ、行け」
スージー・ルブラン(S)
ダニエル・テイラー(CT)
イアン・ハニーマン(T)
スティーヴン・
ヴァーコー(Br)
シアター・オヴ・
アーリー・ミュージック

録音:2002年8月6、8、9日、ケベック州ミラベル、サントギュスタン教会
ACD2-2289
トロンボーン作品集
ブラームス:スケルツォ(ソナタ楽章)
エルガー:ロマンス Op.62
グリエール:ロマンス Op.35-6
 悲しいワルツ Op.35-7
 夜想曲 Op.35 -10/間奏曲 Op.35 -11
チャイコフスキー:感傷的なワルツ
フィエヴェ:ケルト伝説
サン=サーンス:白鳥
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
フォーレ:シシリエンヌ
ジョンゲン:アリアとポロネーズ
ブルッフ:ロマンス Op.95
クライスラー:美しいロスマリン
プラゼーヴィチ:演奏会用小品第5番
アラン・トゥーデル(Tb)
ヤンニク・ネゼー=セギン(P)
ACD2-2290
新時代
ペイレ・ヴィダル、シャトラン・ド・クーシ、ゴンティエ・ド・ソワニエ、ギオ・ド・ディジョン、作曲者不詳の作品
アンヌ・アゼマ(S)
アンサンブル・コンスタンティノープル
[キヤ・タバッシアン(セタール)
ギー・ロス(リュート/ウード/Hp)
イザベル・マルシャ(フィドル)
マシュー・ジェンヌション(リコーダー/ミュート・コルネット)
ジヤ・タバッシアン(デフ/トンバク/ダイェレ/ヴァセ/Perc)]

録音:2002年10月4、6、7日、2003年1月7日、ケベック州ミラベル、サントギュスタン教会
ACD2-2291
ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.1
同第2番 ヘ短調 Op.21
ジャニーナ・フィアルコウスカ(P)
カナダ室内合奏団

録音:2004年8月11-13日
ACD2-2292
ピアノ・デュオによるサロン音楽
モシュコフスキ:スペイン舞曲 Op.12 -1/NO2
 ハンガリー舞曲 Op.11-3
ハインリヒ・ホフマン:イタリア恋愛小説 Op.19
コラン:華麗な大ギャロップ「ライオンの狩り」 Op.55
エンゲルマン:ポルカ「艶然たる微笑み」
ワクス:カプリス
ジャンヴロー:雀のポルカ
ド・グロ:華麗なカプリス「珊瑚雨」
ディズリー:サン=ミシェル行進曲
コヴァルスキ:華麗なワルツ「ボヘミアのバラ」/
華麗なギャロップ「全速力で」
リズ・ブシェル&ジャン・マルシャン(P)
ACD2-2293
キオスク1900
ビゼー:「カルメン」組曲
ガジェール:心の女
ジョプリン:メイプルテナー
ラヴァレー:結婚のバラ
オニール:すべてをあなたに
プライオール:愛の思い
ストラヴィンスキー:ロシア風スケルツォ他
アレン・トリューデル(指)
キオスク・ア・ムジーク
ACD2-2294
ニーノ・ロータ:交響組曲「道」
ハープ協奏曲*/トロンボーン協奏曲+
ジェニファー・シュウォーツ(Hp)*
アラン・トゥリュデル(Tb)+
ヤンニク・ネゼ=セガン(指)
モントリオール州メトロポリタンO
ACD2-2295
ラシェル・ロラン(1961-):フェスティヴァル Op.27*
寓話 Op.9+
フルートとピアノの為のソナタ Op.29#
動物小話集 Op.22+
フルート,ヴィオラとピアノの為の三重奏曲 Op.17**
アン・ロバート(Vn)*
アガト・マーテル(S)+
ミシェル・ブラヴァンス(Fl;#/**)
ヴェロニク・ポトヴァン(Va;**)
マルク・ブルドー(P;*/+/#)
ACD2-2299
バッハ:オルガン作品集
オルゲルビュヒライン〜[かくも喜びに満てるこの日 BWV.605
われらに救いの来たれるは BWV.639
甘き喜びのうちに BWV.608
天にましますわれらの父よ BWV.636
おお人よ、汝の罪の大いなるを悲しめ BWV.622
主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ BWV.617
われら悩みの極みにありて BWV.641]
幻想曲 BWV.572
喜び迎えん悲しみ深きイエスよ BWV.768 トリオ・ソナタ第4番 ホ短調 BWV.528
前奏曲とフーガ ホ短調 BWV.548
アンドレ・ランベルジュ(Org)

ACD2-2300
パーセルと同時代のイギリス音楽
ジョン・エクレス(1668頃-1735):私は焼け頭は灰へと燃え尽きる
 涙の流れる目で見捨てられた恋人を見よ
ジョン・ブロウ(1648/49-1708):美しいセリーナ
ダニエル・パーセル(1664頃-1717):私のいとしい人
ヘンリー・パーセル(1659-1695):私のいとしいアストレーを見てから/
 ここで神が認め/私の静けさは永久に失われ/他
ナンシー・アージェンタ(S)
ダニエル・テイラー(CT)
エイドリアン・バターフィールド(Vn)
エレーヌ・ブルフ(Vn)
マーガレット・リトル(Va)
スージー・ナッパー(Vc)
クリストファー・ジャクソン(Cemb)
ナイジェル・ノース(Lute)他
ACD2-2301
モーツァルト:きらきら星前奏曲 K.265
幻想曲 ニ短調 K.397
ソナタ 変ロ長調 K.570/組曲 K.399〜アルマンド
ハイドン:ソナタ第23番 ヘ長調 Hob.XVI:23
J.C.バッハ:二重奏曲 イ長調 Op.18 -5*
カトリーヌ・ペラン(Cemb)
ロベール・シグマン(Cemb;*)
ACD2-2302(2CD)
ヘンデル:牧歌劇「エイシスとガラテア」 スージー・ルブラン(S)
マーク・ブリーク(T)
マルク・モロモット(T)
ナタニエル・ワトソン(Br)
エリック・ミルンズ(指)
レ・ボレアデ
ACD2-2303
ストラーチェ:リチェルカーレ、
ピッキ:パドアーナ「ラ・オンガーラ」、
A.スカルラッティ
:トッカータ第3番、
フレスコバルディ
:カンツォーナ第2番「ラ・ベルナルディニア」,
ベラルディ
:カンツォーナ第6番、
ファリーナ
:ソナタ「ラ・デスペラータ」,
メアッリ
:ソナタ第1番「ラ・ベルナベア」,
 ソナタ第2番「ラ・チェステア」,
フォンターナ
:ソナタ第2番、
マリーニ
:ソナタ Op.8-4、
ボヴィチェッリ(原曲パレストリーナ):ああ、私はこんなに傷ついて、
ボヴィチェッリ
(原曲ダ・ローレ):天使は羊飼いたちに、
ウッチェリーニ
:ソナタ「ラ・ヴィットリア・トリオンファンテ」
フランシス・コルプロン(リコーダー),
スージー・ナッパー(Vc),
アレクサンダー・ヴァイマン(Cemb,ポジティヴ・オルガン)
イタリアのバロック期の、リコーダーと通奏低音という形態の作品を集めています。どれもヴィルトゥオーゾ性の高いものばかり。 (Ki)
ACD2-2304(2CD)
モンテヴェルディ:聖母マリアの晩課(1610)*
シャイデマン:前奏曲 ト短調
 ファンタジア ニ短調
マリアよ御身道にて何を見しかわれらに告げよ
マニフィカト 第8旋法
スージー・ルブラン、
バーバラ・ボーデン(S)
アレクサンダー・シュナイダー(CT)
ロドリーゴ・デル・ポソ(ハイT)
ジュリアン・ポッジャー、
ジョン・ポッター(T)
ベルトラン・シュベール、
イェッレ・ドレイエル、
スティーヴン・マクリアード(Br-B)
スティーヴン・スタッブス(指)
トラジコメディア
コンチェルト・パラティーノ(以上;*)
レオ・ファン・トゥセラール(Org)

録音:2002年9月9-10日、ライデン
ACD2-2306
マーラー:交響曲第4番 カリーナ・ゴヴァン(S)
ヤニク・ネゼ=セガン(指)
モントリオール・メトロポリタンO

録音:2003年10月
ACD2-2308
ラメント〜バロック宗教的歌曲集
シュメルツァー:フェルディナント3世の死に寄せる哀歌(3声)
シュッツ:われを憐れみたまえ
J.C.バッハ:哀歌「ああ、たっぷりと水さえあれば」
ブクステフーデ:主よ、われに汝あれば/安らぎと喜びもて/嘆きの歌
エルレバッハ:ソナタ第3番 イ長調
フフマン:いざ、待ち望みたる時を告げよ
ブクステフーデ:ユビラーテ・ドミノ
ダニエル・テイラー(CT)
シアター・オヴ・アーリー・ミュージック
ACD2-2309
テレマン:二重奏曲とソナタ集
[ハ長調/イ短調/変ロ長調/二短調/ロ短調/イ長調]
マティアス・マウテ(1963-):クラヴィコードの為の幻想曲集[第1番−第5番]
アンサンブル・カプリス
[マティアス・マウテ(リコーダー、Fl)
ソフィー・ラリヴィエール(リコーダー、Fl)
アレクサンダー・ヴァイマン(クラヴィコード)]
ACD2-2310
ペルト:詩篇(1985-1991/1997改訂)/大全(1977/1996改訂)
兄弟(1977-1989)/何年も前のことだった(1984)
大全(1977-1990)/スターバト・マーテル(1985)
ダニエル・テイラー(CT)
フランツ・ヨゼフSQ
クリストファー・ジャクソン(指)
モントリオール古楽スタジオ
ACD2-2311
ガブリエリ:今日キリストが生まれた,
 マニフィカト「処女マリアよ、あなたが祝福されますよう」,
 ああ何と甘美な,天使が羊飼いに語る,
 おお大いなる神秘,我らの救い主、
グリッロ
:第2カンツォーネ、
アグイレーラ・デ・エレディア
:第十旋法のマニフィカト、
バラオーナ
:聖マリア、
ピッキ
:第10カンツォン、
リモンテ
:聖マリア、
グーディメル
:めでたし后妃(サルヴェ・レジーナ)
クリストファー・ジャクソン(指)コンチェルト・パラティーノ,モントリオール古楽スタジオ
ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1557-1612)といえば、ヴェネツィアのサンマルコ大聖堂の優れた楽団と、教会の構造を利用した、華やかに絡み合う音楽で知られています。そのガブリエーリの音楽に、クリストファー・ジャクソンの指揮するコンチェルト・パラティーノとモントリオール古楽スタジオが挑みました!サンマルコ教会の中を飛び交う音の乱舞が、彼らの優れた力量によって遺憾なく再現されています。  (Ki)
ACD2-2312
バロックの戦争音楽
ホルボーン:葬送パヴァーヌ
ビーバー:戦争
フィーアダンク:カプリッチ
シャイト:おお、隣のローランドさん
 戦いのガリアルド
ファリーナ:奇妙なカプリッチョ
メルラ:カンツォーナ
シュメルツァー:フェンシング指南
ジェルヴェーズ:戦いのパヴァーヌとガリアルド
コンチェルト・パラティーノ、
ラ・バンド・モントリオール・バロック
ACD2-2313
C.P.E.バッハ:鍵盤楽器とヴァイオリンの為のソナタ集
アリオーゾ イ長調 H.535/ソナタ ハ短調 H.514
ソナタ 変ロ長調 H.513/ソナタ ニ長調 H.502
エイドリアン・バターフィールド(Vn)
ローレンス・カミングズ(クラヴィコード/Cemb)
ACD2-2314
トルコの音楽 フランソワーズ・アトラン(Vo)
キヤ・タバシャン(指)
コンスタンティノーブル
ACD2-2315
シューベルト:「美しき水車小屋の娘」 ヤン・コボウ(T)、
クリスティアン・ベザイディンオート(フォルテピアノ)

録音:2003年11月3−6日
BCJとも頻繁に共演している、大人気の古楽テノール、ヤン・コボウが、シューベルトの大作に挑みました!透明な美声テノールが「美しき水車小屋の娘」とあれば、これは注目しないわけには行かないでしょう!清流を思わせる、というのはこういう声にこそ打ってつけ、というばかりの澄み渡った歌です。クリスティアン・ベサイディンオート(Kristian Bezuidenhout NHKのカナ表記に従いました。オランダ語読みだとベザイデンハウト)は1979年南アフリカ生まれ、オーストラリアで育ち、現在は北米を中心に活動。なにせコボウはもともとオルガン奏者志望でプロ並みの腕前をもつだけに、相棒選びもバッチリ。リート・ファンはもちろん、古楽ファン全般にぜひ聞いていただきたい優れものです! (Ki)
ACD2-2316
地中海の交差点
カンテミール:ブセリク・ピシュレフ
ハネンデ:あなたの美しさは
 月の歩みの下で
作曲者不詳:東の夜鶯
聖マリアのカンティガ〜[聖母に栄光あれ/聖母]/ビザンチンの歌/私は新しい船に乗り込み他(全11曲)
コンスタンティノープル

録音:2004年10月29-31日
ACD2-2317
シャイト:タブラトゥーラ・ノーヴァ
光と日となるキリスト SSWV 151、
主よ心からあなたを愛しておりましたSSWV 130、
「主よわれ御身に依り頼みたり」によるトッカータSSWV 138、
「ああ私は傷つき」によるファンタジアSSWV 103、
アルマンドSSWV 137、
おお輝かしき光三位一体SSWV 154、ほか
ケヴィン・コミサルク(Org)

録音:20004年7月27、28日
ザムエル・シャイト(1587-1654)は17 世紀前半の重要なオルガン作曲家。ハレに生まれ、アムステルダムでスヴェーリンクに学んでいます。タブラトゥーラ・ノーヴァは、文字通りには「新しい譜表」という意味。彼の様々な形態のオルガン作品が収録されている曲集です。バッハのオルガン音楽に影響を与えた人物の中でも、ことにスヴェーリンクへと繋がる道を持っている重要な人で、朴訥としつつも素晴らしい作品が数多くあります。このCD では8 曲を選び、コミサルクが堅実な演奏を聞かせてくれます。使用オルガンはトロントのノックス・カレッジのヘルムート・ヴォルフ製オルガン。  (Ki)
ACD2-2318
喜びとともに〜テレマン作品集
テレマン:アリア「これもまた私の求めるものである」、
コラール「わが友イエス」、
アリア「イエスはわが生涯の命」
協奏曲第9番ト短調、
協奏曲第12番ロ短調、
三重奏曲第2番ニ短調、四重奏曲ニ短調、他
モニカ・マウホ(S)
マリオン・フェアブリュッヘン(Rec)、
アンサンブル・カプリス〔マティアス・マウテ(Fl),ソフィー・ラリヴィエール(Rec),アレクサンダー・ヴァイマン(Org Cemb)〕
二重奏曲とソナタ集(ACD2.2309)に続く、アンサンブル・カプリスのテレマン集。今回は声楽曲と器楽曲が半々の選曲。モニカ・マウホはドイツ人ソプラノ、ヒリヤード・アンサンブルと頻繁に共演して知られています。リコーダー界のスター、フェアブリュッヘン!充実したテレマンを聞くことができます。  (Ki)
ACD2-2319
ジュリアン・ワクナー:トリプティク
クラリネット協奏曲*
フィリップ・ベランジェ(Org)、
ジュリアン・ワクナー(指)メトロポリタンO
スコット・アンドリュー(Cl)*、
ジュリアン・ワクナー(指)マギル室内O*

録音:2005年12月、2010年6月*
ジュリアン・ワクナーによる自作自演録音を収録したCD。ハリウッド生まれニューヨーク育ちというワクナーは、アメリカを中心に今最も注目されている音楽家の1人。現在はトリニティ教会合唱団、トリニティ・バロック管弦楽団で音楽監督および芸術監督を務め、指揮者としても活躍しています。また、ピアニスト、オルガニストとしても活動。古楽から現代音楽まで幅広いレパートリーを持つ実力派としても注目されており、その活躍には今後も大いに期待できましょう。ルーカス・フォスに作曲を師事したワクナー。自身の作風について、「ハーモニーとメロディ、動と静、明瞭と混沌、現代の技術と明らかに過去から借用した技術、これらの調和を追求する音の世界の中に、自分の音楽はあるのです」と語っています。若くして早くも注目を集めるワクナー独特の音楽性に迫る1枚といえましょう!
本CDでは彼が近年作曲した2つの作品を収録。トリプティクは3楽章構成からなるオルガンとオーケストラのための作品。トリプティクとは、元々3枚の絵が蝶番で結ばれたカトリックの祭壇画のこと。各楽章にはロゴス(神の言葉)、アガペー(神の愛)、アンジェラス(お告げの祈り)という名がつけられており、宗教的な主題をもった作品といえましょう。第1楽章では荘厳なオルガンの音色とオーケストラの迫力あるアンサンブルに圧倒される一方、静謐な第2楽章では神秘的なオルガンのソロに心洗われます。第3楽章は数多のパーカッションと金管の神々しい響きが印象的。リズムと活気あふれるオルガンソロとの掛け合いも美しい作品です。2曲目のクラリネット協奏曲はルーカス・フォス生誕80周年を記念し、宇田川洋一からの要望で作曲されたもの。クラシックとジャズを融合した作風で、最低音からゆったりと上がっていくクラリネットのソロと共に曲全体が盛りあがっていく展開が爽快な作品です! (Ki)
ACD2-2320
シュポア:6つのドイツ語の歌曲 Op.103、
シューベルト
:岩の上の羊飼い D.985、
コルネリウス
:クリスマスの歌 Op.8、
マイヤベーア
:羊飼いの歌、
レヒナー
:歌の翼に,彼に会って以来、
ソーベック
:我が故郷
アリヌ・クータン(S),
アンドレ・モワザン(Cl),
ルイーズ=アンドレ・バリル(P)
19世紀ドイツでは家庭での音楽会が盛んでした。そうした背景から生まれた歌曲を、有名無名作品交えて収録しています。アリヌ・クータンはイスタンブール生まれのアルメニア系のソプラノ。 (Ki)
ACD2-2321
A・スカルラッティ:鍵盤作品集第1集
トッカータ第4番,トッカータ第5番,
トッカータ第7番,トッカータ第9番,
トッカータニ短調,トッカータホ短調,
トッカータイ短調,フォリア(変奏曲),
アルペッジョ,アダージョ
アレクサンダー・ワイマン(Cemb)
ATMA 社が、アレッサンドロ・スカルラッティの鍵盤作品集をスタート!音楽史上極めて高名なアレッサンドロ・スカルラッティ、しかしその録音はまだまだ少なく、なかなか実像が掴めない人です。それだけに非常に意義のあるプロジェクトとなるでしょう。アレクサンダー・ワイマンはドイツ生まれ、カナダに移住してから古楽の分野で広く活躍しています。 (Ki)
ACD2-2322
C.P.E.バッハ:四重奏曲第2番ニ長調 Wq.94,H.538、
トリオ・ソナタ.ヘ長調 Wq.163,H.588、
トリオ・ソナタ.ハ短調、Wq.161-1,H.579「血の気の多い曲と憂鬱な曲」、
四重奏曲第1番イ短調 Wq.93,H.537
パブロ・ヴァレッティ(Vn),レ・ボレアデ
ACD2-2323
コンクール・モリナーリ 2003-2004
タジュディン:メディアシ・ウキラン[第1位]
チョ:四重奏曲第2番[第2位]
ポルフィリアディス:ドロメナ[第3位]
ロデス:イグノタリアス[名誉賞]
モリナーリSQ
ACD2-2324
ワイル:「マリー・ギャラント」〜私は船を待っている
「三文歌劇」〜海賊ジェニー
「マハゴニー」〜アラバマ・ソング
「ハッピー・エンド」〜[スラバヤ・ジョニー/水夫のタンゴ]
ユーカリ/ナンナの歌/あなたを愛してない
交響曲第2番
ディアーヌ・デュフレーヌ(歌)
ヤニク・ネゼ=セガン(指)
モントリオール・メトロポリタンO
ACD2-2326
ハイドン:カンタータ「ナクソスのアリアンナ」 Hob.XXVIb-2、
モーツァルト:カンツォネッタ「静けさはほほえみつつ」K.152(210a)、
ベートーヴェン:4つのアリエッタとひとつの二重唱曲 Op.82,
 別れ WoO.124,
 アリエッタ「この暗い墓のうちに」 WoO.133
デイヴィッド・ドン・キュ・リー(CT)、
ヤニク・ネゼ=セガン(P)
デイヴィッド・ドン・キュ・リーは韓国生まれのカウンターテナー。13歳でカナダに移住、現在はモントリオールに在住。音大在学中から数々のコンクールで名を上げており、世界的にブレイクする日も遠くない逸材です。これがデビュー・アルバム。 (Ki)
ACD2-2327
モーツァルト:夕べの想い K.523,
春への憧れ K.596,春の初めに K.597,
アリエット「寂しい森の中で」K.308,
アリエット「鳥よ、年ごとに」 K.307,
すみれ K.476,魔法使い K.472,
来たれいとしのツィターよ K.351,
歓喜に寄す K.53,別れの歌 K.519,
ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K.520,
子供の遊び K.598,私は私の道を K.390,
私の慰めであって下さいK.391,
クローエにK.524,大いなる落書きK.l49,
いかにわれ不幸なる K.147,
カンツォネッタ「靜けさがほほえみながら」K.152,
夢のすがた K.530,偽りの世 K.474,
結社員の道 K.468,
小カンタータ「無限の宇宙の創造者を崇敬する君らよ」 K.619
スージー・ルブラン(S)、
ヤニク・ネゼ=セガン(P)
モーツァルト・イヤーだからといって、有名曲の焼き直しばかりじゃ飽きるというもの。だったらこのCDがお勧めです。スージー・ルブランが歌うモーツァルトの歌曲集です。「すみれ」とか「クローエに」などといった超有名曲から、「結社員の道」や小カンタータ「無限の宇宙の創造者を崇敬する君らよ」(しかもオリジナルのピアノ伴奏版)といった、よほどのマニアでないと知らない曲まで、多彩な内容となっています。古楽系ソプラノとしてATMAの看板スターのルブラン、もちろんモーツァルトでも、「魔笛」のパミーナなどで活躍しています。澄み渡った美声の生きたモーツァルトです。 (Ki)
ACD2-2328
若手作曲家国際フォーラム2000-2002
メアリー・フィンスタラー、ドミニク・カルスキ、
ブライアン・カレント、ジュリアナ・ポドキンソン、
ルイス・ティノコ、ルイス・リソ=サロム、
クリストファー・トンキン、ルカ・アンティニャーニ、エネコ・パディロ=ペレスの作品
ロレーヌ・ヴェランクール(指)
新アンサンブル・モデルヌ
ACD2-2329
トゥルヌミール:12の前奏曲=詩曲 リーゼ・ブシェ(P)
トゥルヌミールは、オルガン作品のみならず多くの作品を残しており、フランクの作風を受継ぎつつも、独自の神秘主義的作風がメシアンをも思わせることでも知られています。12 の前奏曲=詩曲は1932 年にパリで作曲された作品。 (Ki)
ACD2-2330
アカディアの歌
美しい海で/法律家と/美しい森/美女は散歩する/嫉妬焼きの夫/流れが増して/王の乳母/他(全14曲)
スージー・ルブラン(S)
デイヴィッド・グリーンバーグ(Vn)
クリス・ノーマン(Fl)
ダニエル・ソノン(ハーディ=ガーディ)
ベツィ・マクミラン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
シルヴァン・ベルジェロン(Lute)
デイヴィッド・マクギネス(Cemb)
ACD2-2332
中国の伝統音楽
蘇州の町を歩く/梅花/陽関/紫色の竹の旋律/
古箏の為の小品/春の川/永遠の春/八篇の錦/他
リュウ・ファン(琵琶、古箏)
リズ・ドゥ(横笛)
ACD2-2335
ワイルド・ハニー
ケリー=マリー・マーフィ(1964-):Dance me to your Beauty with a Burning Violin
チャン・カ・ニン(1924-):冷たい山の水(2001)
オマール・ダニエル(1960-):ワイルド・ハニー(2001)
ジャン・ルサージュ:ゆがんだ鏡の前の感傷的な音楽家の肖像(2000)
アンドルー・ポール・マクドナルド(1958-):ソナタ第2番 Op.43「火の鳥」(1997-99)
デュオ・コンチェルタンテ
[ナンシー・ダーン(Vn)
ティモシー・スティーヴス(P)]
ACD2-2336
ロバート・バーンスの詩によるラブ・ソング集
クレイギーバーンの木,ライ麦畑で出逢ったら,ヒュー・オドネル,カロランの夢,恋人は赤いバラのよう,オウェン・ロー・オニールへの悲歌,ジョン・アンダーソン、我がジョー,美しい岸辺,シーベグとシーモア,バンパー・スクワイア・ジョーンズ,カロランのお気に入りのジグ,古き友は忘れられて,ほか全25曲
メレディス・ホール(S),ラ・ヌフ
スコットランドの国民的詩人、ロバート・バーンズ(1759-1796)の歌詞に基づいた歌を集めています。酒と女をと自由を愛したバーンズの精神は、イングランドの圧政に苦しんだスコットランドの人々の心に深く刻み込まれています。ちなみに「古き友は忘れられて(久しき昔)」につけられた音楽が日本で「蛍の光」として知られている曲(日本語の歌詞はバーンズの詩とは無関係)。 (Ki)
SACD2-2337(1SACD)
不詳:ダウランドのパヴァーヌ「ラクリメ」のチェンバロ編曲
モンテヴェルディ:「オルフェオ」〜(トッカータ,“天のバラ”,“あの蔭った森を覚えているかい”,“これがトラキアの平原だ”)
ヒューム:私の希望が蘇る,
 私の喜びがやってくる,
 重いまどろみの夢はお止めなさい
ゲドロン:どんな癒しの望み持てるというのだろう
カッチーニ:お聞き、エウテルペ、甘い歌を、
ディンディア
:オルフェオの嘆き
ダウランド:離してくれ、いとしい人、あなたは私を殺してしまう,流れよ涙よ、
ピッキ
:クラヴサンのためのトッカータ
チャールズ・ダニエルズ(T)、
スージー・ナッパー(指)モントリオール・バロック

録音:2004 年6 月22、23 日
このCD は単なる古楽アンソロジーでもなければ、テノールのバロック歌曲集でもありません。モントリオール・バロックは、テーマをオルフェウス神話に据え、物語に関係する曲しない曲あわせて17 曲を、まるでオリジナルのように接続して演奏しています。そのうち半数ほどは、英国の名古楽テノール、チャールズ・ダニエルズが歌うもの。英国系古楽テノールならではの、柔らかさの中に知性が強く通った歌にも感嘆しきりです。ちなみにモントリオール・バロックのメンバー、クラヴサンのスキップ・センペ、バス・ヴィオールのスージー・ナッパー、リュートのナイジェル・ノースと名手揃いです。 (Ki)
SACD2-2338(1SACD)
シャルパンティエ:詩篇によるグラン・モテ集
詩篇70篇によるグラン・モテ、
詩篇26篇によるグラン・モテ、
詩篇15篇によるグラン・モテ、
4声合唱のミサ曲
サラ・バーンズ(S),
マリー・マジストリー(S),
チャールズ・ダニエルズ(CT),
ミシェル・シュレー(T),
マルタン・オークレール(Br)、
クリストファー・ジャクソン(指)
モントリオール古楽スタジオ

録音:2004年6月
カナダ勢の演奏するフランス・バロックは、本家フランス人たちの演奏よりも大らかで伸びやかな美を感じさせることが多くあります。このシャルパンティエも、フランス・バロックならではの格調の高さを保ちつつ、シャルパンティエならではの親しみやすい旋律美、イタリアから影響を受けたシャルパンティエの明るい色彩を十分に引き出したもの、大変に優れた演奏です。歌手たちの優秀さも特筆すべきでしょう。単にSACDのシャルパンティエというだけに留まらず、数あるシャルパンティエの録音の中でも大いに注目に値する録音です。  (Ki)
ACD2-2339
シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」、
メンデルスゾーン
:旅の歌 Op.34-6,
 朝の挨拶 Op.47-2,
 夜ごとの夢に Op.86-4,
 歌の翼に Op.34-2,挨拶 Op.19a-5,
 新しい愛 Op.19a-4
ヤン・コボウ(T)、
クリスティアン・ベザイディンオート(フォルテピアノ)
「美しき水車小屋の娘」(ACD2-2315)に続く、コボウのシューベルト歌曲集。今回もベザイディンオートがフォルテピアノで伴奏をしています。コボウの美声は、数多いバッハなどの録音で照明済みですが、加えてリートでの表現意欲の巧みさは見事、説得力ある「白鳥の歌」を築き上げています。メンデルスゾーンの6曲は全てハイネの詩によるもの。
SACD2-2341(1SACD)
スカルラッティ:ソナタニ短調K.1,
ニ短調 K.9,ト短調 K.12,ト短調 K.30,
ト短調 K.31,ト短調 K.35,ハ短調 K.56,
ハ短調 K.58,イ短調 K.61,ヘ短調 K.69,
ハ短調 K.84,ロ短調 K.87,ハ短調 K.99,
ニ短調 K.191,ニ長調 K.287,
ニ長調 K.288,ニ短調 K.517,
ヘ長調 K.525
ヴァンサン・ブシェ(Org)

録音:2004年10月1−3日
ドメニコ・スカルラッティのソナタ集は、チェンバロ、ピアノ、フォルテピアノ、さらにはアコーディオンやギターと、様々な楽器で演奏されます。しかし、オルガンでの演奏はそれほど多くありません。いわんやSACD hybrid では初めてでしょう。ヴァンサン・ブシェは、モントリオールの聖贖主教会に設置された、カール・ヴィルヘルム製作の1993年のオルガンを使用、滑らかな音色を見事に生かしており、それをSACDがバッチリ再現してくれます。 (Ki)
SACD2-2342(1SACD)
バッハ:モテット「いと高き者よ、わが罪をあがないたまえ」、
カンタータ「われは満ちたれり」
ベルナール・ラバディ(指)
レ・ヴィオロン・デュ・ロワ、
カリーナ・コヴァン(S)、
ダニエル・テイラー(CT)

録音:2004年
DORIANレーベルで、渋いながらも良い仕事をして大きな注目を浴びていたベルナール・ラバディ率いるレ・ヴィオロン・デュ・ロワがATMA に登場。ラバディはケベック生まれ、1984 年に古楽合奏団レ・ヴィオロン・デュ・ロワを、1985 年に合唱団ラ・シャペル・ド・ケベックを設立。また1994 年から9 年近くケベック歌劇場の音楽監督を務めるなど、極めて優れた 才能の人物です。このバッハアルバムはラバディの実力を遺憾なく示したもの、丁寧に作り上げたじっくりとした味わいがありながらも、勘所良く曲をしっかりまとめる手腕には唸らされます。ゴヴァンとテイラーの澄み切った歌も魅力大です。   (Ki)
ACD2-2344
シュヴァルツコプフ(1659-1732):シャコンヌ ハ長調
 ソナタ ニ短調
セバスティアーノ・ボディーノ(1700-1760):トリオ・ソナタ 変ホ長調/四重奏曲 ニ長調
デトリ:ソナタ ハ短調
作曲者不祥:パリのコントルダンス
 ヴェネツィアの踊り
アンサンブル・カプリス
ACD2-2345
コレット(1671頃-1732):オルガンの為の「第8旋法のミサ」(1703) イヴ・プレフォンテーヌ(Org)

※使用楽器:1699年、ジュリアン・トリビュオ制作
ACD2-2346
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」、
アダージョとロンド・コンチェルタンテ.ヘ長調 D.487
カナダ室内合奏団
〔アンドルー・タニス(P),アンドルー・ドーズ(Vn),ギレ−ヌ・ルメール(Va),ジュリアン・アルムール(Vc),ミュリエル・ブリュノ(Cb)〕
カナダ室内合奏団 The Chamber Players of Canada は、カナダのヴァイオリン界の重鎮、アンドルー・ドーズが中心となって結成された団体。 (Ki)
ACD2-2347
フックス:フルート・ソナタ K.37、
 教会ソナタ ニ短調 K.320、
 パルティータ「トゥルカリア」 ハ短調 K 331、
 アヴェ・レジーナ K 206、
 アヴェ・レジーナ K 205、
 救い主を養い給う御母 K 185、
 救い主を養い給う御母 K 197、
カルダーラ
:シンフォニア ニ短調「イエスの受難」、
バディア
:カンタータ「ラ・フェニーチェ」
モニカ・マウヒ(S)、マティアウ・マウテ(指)アンサンブル・カプリス
今年、突然レクイエムがブームとなって驚かされたのが、ヨハン・ヨーゼフ・フックス(1660-1741)。バッハやヘンデルより二世代も前の人です。ここではそのフックスの作品を中心に、アントーニオ・カルダーラ (1670-1736)、カルロ・アゴスティーノ・バディア(1672-1738)の作品を収録。フックスは、ウィーンを中心に活躍、まだ20歳代の1683年には、オスマン帝国のウィーン包囲という危機も体験しているので、トルコ風の音楽には、後の時代とまた違った感覚があります。バディアのカンタータ「ラ・フェニーチェ」は世界初録音です。 (Ki)
ACD2-2348
リジェル:6 つの対話的四重奏集 Op.10 フランツ・ヨゼフQ(ピリオド楽器使用)
【オリヴィエ・ブロー(Vn),ジャック=アンドレ・ウール(Vn),ヘレネ・プルフ(Va),マルセル・サン=シール(Vc)】
アンリ=ジョゼフ・リジェル(1741-1799)は、名前を見てピンと来た方もおられるかもしれませんが、本来、南ドイツのヴェルトハイムという町に生まれたドイツ人です。1767 年にパリに移住し、ここで後半生を過ごし、亡くなっています。6 つの対話的四重奏集は、1773 年に出版された、彼の代表的作品集です。ハイドンより一世代後の人だけに、ドイツで確立した弦楽四重奏の手法をしっかり身につけ、その上でパリ好みの作風となっています。フランツ・ヨゼフ四重奏団は、モントリオールを拠点とする時代楽器の弦楽四重奏団体。颯爽としたスタイルで楽しめます。 (Ki)
ACD2-2349
タリス:鍵盤作品全集
解き明かしたまえ主よ,既に光が東から,
御身はまことに幸いなる者,来たれ、
異邦人の贖い主よ,
今日一人の幼児がわれらのために生まれ,
栄光は汝、聖三位一体に,
おおやさしきみどり子よ,主よ、
思い出すことなかれ,ファンタジー他,全23曲
ラシェル・テイラー(Org, Cemb)
トーマス・タリスの鍵盤楽曲を集成したアルバムです。多くは、ザ・マリナー・ブック The Mulliner という、16世紀半ばに不詳のオルガニストがまとめた楽曲集によって伝えられたもので、さらにフィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック選集の中にあるものも加えられています。ラシェル・テイラーはカナダのチェンバロ奏者、音楽学者。ここでは2つのオルガンと、ヴァージナル、クラヴサンを使い分けて演奏しています。 (Ki)
ACD2-2351
ビートルズ・バロック3
アクロス・ザ・ユニバース/愛こそはすべて/アンド・アイ・ラブ・ハー/ゲッティング・ベター/グッド・ナイト/ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン/ハー・マジェスティー/ヒア・カムズ・ザ・サン/ヘイ・ジュード/アイ・ウォント・ユー/オー! ダーリン/ストロベリー・フィールズ・フォーエバー/サン・キング/ジス・ボーイ/ロング・アンド・ワインディング・ロード/ホワイ・ドント・ウィー・ドゥー・イット・イン・ザ・ロード/恋におちたら
カリーナ・ゴーヴァン(S)
フランシス・コルプロン(指)
レ・ボレアド
ACD2-2352
コレット:愉快な協奏曲第25番「未開人とフュルステンベルクの婦人」、
ボワモルティエ: カンタータ「冬」,
 バレエ音楽「公爵夫人家のドン・キショット」から(6 曲)、
クレランボー
:カンタータ「オルフェ」
カリーナ・ゴーヴァン(S)
レ・ボレアデ・ド・モントリオール
naiveから発売されたヴィヴァルディの「ティート・マンリオ」のマンリオ役で絶賛された、カナダのソプラノ、カリーナ・ゴーヴァン。透明感があって伸びの良い声は、今後さらにスターへの道を駆け上がること間違いなしの美しさ。その彼女が中心に据えられたフランス・バロック声楽集です。選曲がなかなか凝っていて、ミシェル・コレット(1709-1795)、ジョセフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755)、 ルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749)と、18世紀前半のフランスの作曲家3人の、それぞれユニークな作品を演奏しています。レ・ボレアドには、フルートのフランシス・コルプロンをはじめとするモントリオールの錚々たる古楽奏者が集っています。  (Ki)
ACD2-2353
ルイス・デ・パブロ(1930-):パライソと死の舞踊(1991-1992)
第二注解(1993)/眠る理性(2003)
ロレーヌ・ヴェランクール(指)
ヌーヴェル・アンサンブル・モデルヌ
ACD2-2354
ヴェリヨ・トルミス(1930-):無伴奏合唱曲集
秋の風景、聖ヨハネの日、
ノーザンライト(オーロラ)、
告解の火曜日〜四句節の三日間の歌、
舟の上で歌う、ヴェプスの小径
ムジカ・インティマ

録音:2005年10月3-7日
エストニア生まれの合唱音楽作曲家トルミス。彼はバルト海沿岸のフィン族の集落を訪れ古い民謡の収集をしています。民謡の素材を用い作曲された彼の作品は、自然描写や土地に根付く音楽などが目の前に浮かぶような巧みな表現が盛り込まれています。そして合唱の本領が発揮できる、響きの斬新さを堪能できる内容です。 (Ki)
ACD2-2356
ルーセル:セレナードOp.30(Fl、Vn、Va、Vc&Hp)
ロパルツ:前奏曲、海景画と歌(Fl、Vn、Va、Vc&Hp)
ドビュッシー:ソナタ(Fl、Va&Hp)
ラヴェル:序奏とアレグロ
ケクラン:五重奏曲第2番Op.223(Fl、Vn、Va&Hp)
ジェニファー・スウォーツ(Hp)
モントリオール・チェンバー・プレイヤーズ

録音:2004年9月13-15日
モントリオール・チェンバー・プレイヤーズとモントリオール交響楽団の首席ハープ奏者のジェニファー・スウォーツによるフランス・ハープ室内楽作品集。ラヴェルの若き日の作品「序奏とアレグロ」やドビュッシーの最盛期に書かれた「ソナタ」、ロパルツの美しい作品「前奏曲、海景画と歌」など、透明感あるハープの響きを堪能できる1枚です。 (Ki)
ACD2-2358
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番、第2番 、
イエンナー:クラリネット・ソナタ ト長調
アンドレ・モワザン(Cl)、ジャン・ソルニエ(P)
老境のブラームスの代表的名作、クラリネット・ソナタを2曲収録。しみじみとした美しさは格別です。このCDはさらに、ブラームスの数少ない弟子である、グスタフ・イエンナー(1865-1920)のクラリネット・ソナタを収録しています。どちらもドイツの偉大なクラリネット奏者、リヒャルト・ミュールフェルト (1856-1907)のために書かれたもの。イエンナーはR.シュトラウスと同世代の人ですが、ブラームスの流儀をしっかり堅持していったことが分かります。アンドレ・モワザンの優しいクラリネットが沁みる演奏です。 (Ki)
ACD2-2359
コンスタンティノープル キヤ・タバシャン(指)
アンサンブル・コンスタンティノープル
ダニエル・テイラー(CT)他
ACD2-2360
シューベルト:幻想曲「さすらい人」、
シューベルト(リスト編)
:君こそわが憩い,影法師、
リスト:ピアノ・ソナタ.ロ短調
ダヴィド・フレイ(P)
ダヴィド・フレイは1981年、フランス南部、スペイン国境に面したオート・ピレネー県のタルベに生まれたピアニスト。パリで学び、わずか17歳にして1998年アルカション国際ピアノコンクール第5位。2003年にはあのアレクサンドル・コブリンですら第2位だった、伝説の第5回浜松国際ピアノコンクールで奨励賞を受賞、そして2004年にはモントリオール国際音楽コンペティションで堂々の第2位。まだ国際的活動に踏み出したばかりの逸材を、録音で楽しむことができます。 (Ki)
ACD2-2361
恍惚の輪
賛辞/対話/雄鹿のように…/祈祷
ラ・スコラ・サン=グレゴワール
アレプ・オリエンタル・オーケストラ
ACD2-2362
テオドール・デュボワ:室内楽作品集Vol.1
ピアノ三重奏曲第1番ハ短調、
ピアノ三重奏曲第2番ホ長調、
プロムナード・センチメンタル(Vn,Vc&P)、
カノン(Vn,Vc&P)、
カンティレーヌ(Vn,Vc&P)
オシュラガ三重奏団
【アンヌ・ロベール(Vn)、ブノワ・ロワゼール(Vc)、ステファン・ルムラン(P)】

録音:2005年5月6-7日
テオドール・デュボワは19世紀フランス音楽の伝統を受け継いだ作風で、優雅さと洗練された響き、明快でバランスのとれた構成を基本としています。ピアニストのステファン・ルムランがこの20世紀初頭のあまり知られていないこの作曲家に光を当て、録音していくシリーズです。 (Ki)
ACD2-2363
モントリオールとリエージュの音楽
ポーラ・デュフレーヌ:ナウバ*
ブルース・マザー:クラリネットと弦楽の為の五重奏曲+
アンリ・プッスール:ナチュラル#
ミシェル・ゴヌヴィユ:虹の島**
ジャン=フランソワ・ラポルト:第一素材で++
ロネッダ・アンサンブル他*
ジャン=ピエール・プヴィオン(Cl)+
テルスSQ+
フランシス・オルヴァル(Hrn)#
ヨランド・パラン(S)**
ユテルプ四重奏団++
ACD2-2364
ドヴィエンヌ:四重奏曲ハ長調 Op.73-1、
四重奏曲ヘ長調 Op.73-2、
四重奏曲ト短調 Op.73-3、
ファゴット協奏曲変ロ長調、
「レ・ヴィジタンディーヌ」からの二つの場面
マシュー・リュシエ(Fg)、
オリヴィエ・トゥアン(Vn),
ジャン=リュク・プルールド(Va),
ベノワ・ロワゼル(Vc)
「フランスのモーツァルト」の異名を取るフランソワ・ドヴィエンヌ(1759-1803)、もっぱらフルートの作曲家として知られていますが、実はバソン(=ファゴット)奏者としても非常に高名で、優れた作品を多数残しています。このCDでは、カナダを代表する古楽ファゴット奏者、マシュー・リュシエが華やかな名技を聞かせてくれます。  (Ki)
ACD2-2367(2CD)
ヘンデル:王宮の花火の音楽、
ヴェッキ
:マドリガル・コメディ「シエナの夜祭」から(12曲)

■ボーナス・サンプルCD
ドヴィエンヌ:「レ・ヴィジタンディーヌ」から/マシュー・リュシエ(Fag),オリヴィエ・トゥアン(Vn),ジャン=リュク・プルールド(Va),ベノワ・ロワゼル(Vc)
ロータ:ハープ協奏曲−アレグロ・モデラート/ジェニファー・スウォーツ(Hp)、ヤンニク・ネゼ=セガン(指)モントリオール・メトロポリタンO
バッハ:カンタータ「われは満ち足れり」BWV.82 から/カリーナ・ゴーヴァン(S)、ベルナール・ラバディ(指)レ・ヴィオロン・デュ・ロワ
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 −マエストーソ/ジャニーナ・フィアルコウスカ(P)、カナダ室内合奏団
シューベルト:岩の上の羊飼い /アリヌ・クータン(S)、アンドレ・モワザン(Cl),ルイーズ=アンドレ・バリル(P)
ホフマン:いざ、待ち望みたる時を告げよ/ダニエル・テイラー(CT)、シアター・オヴ・アーリー・ミュージック
C.P.E. バッハ:四重奏曲第2番 ニ長調 Wq.94,H.538、
パーセル:あの子は恋していることを告白する/スージー・ルブラン(S),レ・ヴォワ・ユメーヌ
ハイドン:ヴァイオリン協奏曲 ト長調 Hob.VII a:4 −アダージョ/マルク・デストリューブ(Vn,指)パシフィック・バロックO
マティアス・マウテ(指)
モントリオール・バロック、
デイヴィッド・ファリス(指)
トロント・コンソート,
コンソート・レ・ヴォワ・ユメーヌ
ATMAの10周年記念盤です。メインは、フルート、リコーダー奏者として有名なマティアス・マウテがモントリオール・バロックを指揮しての、ヘンデルの王宮の花火の音楽。祝祭的な音楽は10周年記念にピッタリです。もう一つは、「パルナッソス山をめぐり」で知られるオラツィオ・ヴェッキ(1550-1605)の、珍しいマドリガル・コメディ「シエナの夜祭」から。オペラが生まれる直前のマドリガル・コメディの楽しさいっぱいです。 (Ki)
ACD2-2368
モリナーリ・コンクール2005/2006
山本和智(1位):静かの海
ホセ・ルイス・ウルタド(2位):斬新かつ鋭い身振りで
ルカ・アンティニャーニ(3位):カーニヴァルの終わり
スティーヴン・イプ(3位):イ・ビ
モリナーリSQ
1997年結成のカナダの弦楽四重奏団モリナーリSQ。現代音楽を中心レパートリーとする希有な存在です。彼ら(女性3名、男性1名)が創設したモリナーリ・コンクールは若い人々に弦楽四重奏作品を書かせることを鼓舞する目的で始め、第3回にあたる2006年には世界32カ国92作品の応募がありました。見事優勝を果たした日本の作曲家・山本和智は1975年山口出身、海外で評価の高い新進。月面の部分を表す題名に興味をそそられます。 (Ki)
ACD2-2372
ウィリアム・ローズ:ハープ・コンソート組曲
第8、7、3番ト長調、
第11、4、9、5、6番ニ長調
第10、2、1番ト短調
ギターとハープのためのデュオ*
マキシネ・エイランダー(Hp)
レ・ヴォワ・ユメーヌ【スティーヴン・スタッブズ(テオルボ)、デイヴィッド・グリーンバーグ(バロックVn)、スージー・ナッパー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、マーガレット・リトル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)】

録音:2006年、2002年*
チャールズ一世の時代に活躍したウィリアム・ローズは声楽曲、器楽曲を中心に数多くの作品を残していますが、コンソートは特に近年再評価されています。このCDではハープを中心としたコンソート組曲とギターとハープのためのデュオ作品を収録。オランダ出身のバロック・ハープ奏者マキシネ・エイランダーとレ・ヴォワ・ユメーヌによる演奏でイギリスらしい典雅な響きを聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2373(2CD)
ウィリアム・ローズ(1602-1645):ロイヤル・コンソート組曲集
第5番ニ長調/第2番ニ短調
第6番ニ長調/第7番イ短調
第4番ニ長調/第9番ヘ長調
第10番変ロ長調/第1番ニ短調
第8番ハ長調/第3番ニ短調
コンソート・レ・ヴォワ・ユメーヌ
【デイヴィッド・グリーンバーグ(バロックVn)、
イングリッド・マシューズ(バロックVn)、オリヴィエ・ブロー(バロックVn)、
スージー・ナッパー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
マーガレット・リトル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
シルヴァン・ベルジェロン(テオルボ)、
スティーヴン・スタッブズ(テオルボ)】

録音:2002年12月、2006年4月
ガンバ奏者スージー・ナッパーとマーガレット・リトルを中心とする古楽演奏団体レ・ヴォワ・ユメーヌによるウィリアム・ローズのコンソート集。好評のハープ・コンソート組曲(ACD2-2372)に引き続き、近年再評価の動き高まるW.ローズのコンソート作品に再び光を当てたリリースとなります!W.ローズは17世紀イギリスを代表する作曲家。チャールズ1世時代のイギリスに活躍し、多彩なジャンルに渡って作品を残しました。今回収録されたロイヤル・コンソート組曲は彼の作品の中でも特に知られる名曲です。耳に優しく響いてくる優雅な旋律と心地よい舞曲のリズムは絶品。イギリス古楽好きの方はもちろん、舞曲好きの方には特におすすめのアルバムです!現在ではなかなか演奏・収録される機会の少ない音楽家にスポットを当てた、希少な名盤といえましょう。今回の収録のために組まれた演奏家たちの豪華共演にも注目です! (Ki)
ACD2-2374
マレ:3 つのヴィオールのための組曲 ニ短調 第1集と第2集、
リュリ氏のための墓
レ・ヴォア・ユメーヌ〔スージー・ナッパー(ヴィオラ・ダ・ガンバ),マーガレット・リトル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)〕、ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マラン・マレはヴィオールと通奏低音の曲集を5つ出版しています。そのうち、1717年刊の第4 集には、3つのヴィオールのための作品が収録されています。ここでは、サン=コロンブのヴィオール曲集のシリーズで高い評価を得ているレ・ヴォア・ユメーヌに、大御所ヴィーラント・クイケンを加えた豪華メンバーによる演奏、マレのこだわりがひしと伝わってくる演奏になっています。 (Ki)
ACD2-2375(2CD)
フォーラム2004〜第7回国際若者作曲家会議
オンドレイ・アダメク(チェコ):曲がりくねった言葉
ギリェルミ・カルヴーリョ(ブラジル):位相幾何学的弱点
デュ・ユン(中国):非の打ち所のない振動
ディレク・ジョンソン(USA):凍った光
ジュリアン・ビロドー(カナダ):一撃で
サムポ・ハーパマキ(フィンランド):フレッシュ
ロラン・トレス(フランス):協奏二重奏曲
ロレーヌ・ヴェランクール(指)
ヌーヴェル・アンサンブル・モデルネ
SACD2-2377(1SACD)
ドビュッシー:管弦楽によるピアノ作品集
子供の領分(アンドレ・カプレ編)、
6つの古代墓碑名(アンセルメ編)、
月の光(ストコフスキー編)、
サラバンド(ラヴェル編)、
スティリー風タランテラ(ラヴェル編)、
グラナダの夕暮れ(アンリ・ビュッセル編)、
小組曲(アンリ・ビュッセル編)、
月の光(アンドレ・カプレ編)
ヨアフ・タルミ(指)ケベックSO
輝きのある秀逸な色彩感は色あせることのないドビュッシーの魅力。このアルバムは、ピアノのために作曲されたドビュッシーの作品 を作曲家、指揮者などオーケストレーションの名人によって編曲された作品集。ケベック交響楽団は、スヴェトラーノフの代役としてN響定期演奏会に登壇したことで、日本での知名度も急上昇したイスラエルのマエストロ。カナダで最も歴史あるオーケストラ、ケベック響 を率い、鋭敏なセンスと絶妙なニュアンスでドビュッシーの世界を見事に描写しています。 (Ki)
ACD2-2380
テオドール・デュボワ(1837-1924):室内楽作品集Vol.3
チェロとピアノのためのソナタニ長調、
バラード(Vn&P)、夜想曲(Vc&P)、
メロディー(Vn&P)、
アンダンテ・アパッショナート(Vc&P)、
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ.イ長調
アンダンテ・カンタービレ(Vc&P)、
瞑想曲(Vn&P)、スケルツェット(Vn&P)、
カヴァティーナ(Vc&P)
オシュラガ三重奏団
【アンヌ・ロベール(Vn)、ブノワ・ロワゼール(Vc)、ステファン・ルムラン(P)】

録音:2005年10月12-14日
テオドール・デュボワの研究をしているピアニストのステファン・ルムランと仲間たちによる室内楽作品集第3集。美しい響きのチェロとピアノ、ヴァイオリンとピアノによる作品を集めたもの。
ACD2-2384
ピエルネ:ピアノ五重奏曲Op.41
ヴィエルヌ:ピアノ五重奏曲Op.42
アルトゥール・ルブランSQ
【小林響(Vn)、ブレット・モルザン((Vn)、ジャン=ルック・プロード(Va)、ライアン・モルザン(Vc)】
ステファン・ルムラン(P)

録音:2006 年 3月
ピアニストのステファン・ルムランが取り組んでいるフランスの作曲家の作品を積極的に録音していくシリーズ「フランス音楽発見(ムジーク・フランス・ デクヴェルト)」。今回はピアノ五重奏曲を取り上げています。まずガブリエル・ピエルネの代表作ピアノ五重奏曲。ピエルネはマスネに作曲を、フランク にオルガンを学ぶなどフランス近代音楽の真髄を極めた作曲家。抒情豊かな洗練された旋律が魅力的なこの作品は、フォーレに捧げられています。そして 名オルガニストとして名を馳せた同時代のルイ・ヴィエルヌ。長男が亡くなった直後に作曲されたピアノ五重奏曲は、フランス近代を代表するフランク、フォー レの作品に劣らない傑作。演奏は、カナダで活躍するアルトゥール・ルブラン四重奏団。1988年に創設され、カナダの偉大なヴァイオリニスト、アルトゥー ル・ルブランの名を冠しています。小林響が第1ヴァイオリニストを務めています。 (Ki)
ACD2-2385
デュボワ:ピアノ四重奏曲 イ短調、
ピアノ五重奏曲
オシュラガ三重奏団、
フィリップ・マニャン(Ob)、
ジャン=リュク・プルールド(Va)
テオドール・デュボワ(1837-1924)は、フランスの作曲家、オルガニスト。アンブロワーズ・トマに学び、1861年にはローマ大賞を 受賞しています。1871年からパリ音楽院で教え、門下にはポール・デュカやフローラン・シュミットがいます。 1896年からは院長を務め ましたが、ラヴェルがローマ大賞を受賞できなかったスキャンダルのため1905 年に退任。日本では、和声学の著作でも知られています。 オシュラガ三重奏団は、ステファヌ・ルムラン、アンヌ・ロベール、ポール・マーレンによル団体。ピアノ五重奏曲は、ピアノ、ヴァイ オリン、ヴィオラ、チェロに、オーボエが加わるという珍しい編成の曲。
ACD2-2387
ヘンデル:「リナルド」,
「ジューリオ・チェーザレ」,
「ロデリンダ」からのアリア、グローリア、
「アチスとガラテア」抜粋
スージー・ルブラン(S)、
スティーヴン・スタッブズ(指)アンサンブル・アリオン、
アレクサンダー・ワイマン(指)モントリオール・バロック・アカデミー、
エリック・ミルンズ(指)レ・ボレアデ、ほか
2005年版ATMAカタログ付!既発CD3枚(ACD2-2260、ACD2-2215、AC2 2302)からのコンピレーション。ATMAの看板アーティスト、スージー・ルブランの美しいソプラノの声を堪能できる1枚です。 (Ki)
ACD2-2389(2CD)
パーセル:「アーサー王」〜美しい島,
 「エディプス」〜つかの間の音楽,
 ここに神々が示された,
 グラウンドにもとづく夕べの賛歌,
 おお孤独よ、我が甘き選択,
 おお孤独よ、我が甘き選択、
 3声のソナタ第9番 ハ短調 Z.798,
 同第12番 ニ長調 Z.801、
 4声のソナタ第3番 イ短調 Z.804,
同第6番 ト短調 Z.807、
ブロウ
:パーセルの死に寄せるオード、
ダウランド
: 時は静かに,古き涙,
 彼女は許せるだろうか,愛の涙,
 我が人が涙するのを見た,
 もう一度おいで、
ヒューム
:希望は蘇り、
カッティン
グ:アン・マーカム夫人のパヴァンへのガリアード
ダニエル・テイラー(CT),ダ・ソナール,レ・ヴォワ・ユメーン、アンドレアス・マルタン(Lute)
ACD2-2133とACD2-2151の2枚を薄型ソフトケースにセットにして、1枚価格にしたもの。ダニエル・テイラーの柔らかい声は、こうした16,17世紀の英国バロック音楽にはピッタリです。簡易解説のみで、歌詞が省かれております。御了承ください。 (Ki)
ACD2-2391
デラ:海の小組曲(1947)、
ゲイファー
:組曲(1947)、
パピノー=クーチュア:幻想曲(1963)、
ヘトゥ:五重奏曲(1967)
エストリア木管五重奏団
カナダの作曲家たちによる木管五重奏作品を収録。
ACD2-2392
ヘンデル:「リナルド」、「ジューリオ・チェーザレ」、
「ロデリンダ」からのアリア、グローリア、
「アチスとガラテア」抜粋
スージー・ルブラン(S)、
スティーヴン・スタッブズ(指)アンサンブル・アリオン、
アレクサンダー・ワイマン(指)モントリオール・バロック・アカデミー、
エリック・ミルンズ(指)レ・ボレアデ、ほか
2005年に、カタログ付で発売されたACD2-2387 の通常盤仕様。既発のCD3 枚(ACD2-2260、ACD2-2215、AC2 2302)からのコンピレーションです。ATMA の看板アーティスト、スージー・ルブランの美しいソプラノの声を堪能できる1枚です。  (Ki)
ACD2-2395
カナダの現代音楽家作品集
デニス・ブリアン(1955-):アンティコスティ島の川岸のリズムとエコー(2009) 
デニス・グージョン(1951-):アコーディオンで(2004)
 変動(2011)
ジョン・リア(1944-):シンギュラティ・T(リゲティ氏へのトンボー)(2007)
ジョセフ・パトリック(アコーディオン)、
ロレーヌ・ヴェランクール(指)
ヌーヴェル・アンサンブル・モデルヌ

録音:2012年1月8日、2006年10月24日、2008年6月10日、モントリオール大学(カナダ)
カナダが誇る現代音楽演奏団体ヌーヴェル・アンサンブル・モデルヌ(NEM)が、カナダを代表する現代作曲家たちの作品を収録した新譜をリリース! いずれも近年に作曲された作品で、NEMが作曲を依頼したという作品も多く収録しています。1989年に創立されて以来、日本も含め世界各国で公演を 行い、現代音楽界の高揚に大きく貢献してきたNEM。 難曲の多い現代音楽作品において、演奏者の実力は作品の評価に関わる大きな要素のひとつ。現代音楽に造詣深い15人の名手らによる圧巻のアンサン ブルでカナダの “今” の音楽を堪能できる希少盤です。
デニス・ブリアンは北米・ヨーロッパを中心に活躍する作曲家で、芸術監督兼指揮者のヴェランクールと共にNEMを創始した人物でもあります。今回 収録されているのは、彼がアンティコスティ島(カナダのセントローレンス河口に位置する島)滞在し、その文化に触れたことが作曲の契機となった作品。 北米の音楽と16世紀ヨーロッパの音楽との融合を試み、ヨーロッパの宮廷舞曲を想起させる様々なリズムが次から次へと現れます。グージョンの「アコー ディオンで」は圧縮と拡張を繰り返すアコーディオンの蛇腹の形状のように音楽が展開していく作品。カナダの名手ジョセフ・パトリックの巧みなアコーディ オン・ソロも聴き所です。「変動」は、NEMのために作った3作目の作品。ゆっくりから徐々に鋭く変動していくハーモニーに心が高揚します。最後に収 録された「シンギュラティ・T」は、2006年に亡くなったハンガリーの現代音楽家リゲティ・ジョルジュへの追悼を込めた作品。メトロノームのように強 い拍感を持つ音楽と、テンポ感のない混沌とした音楽の対比が印象的です。 (Ki)
ACD2-2397
ソル:エチュード第5番、エチュード第6番、
 グランド・ソロOp.14、エチュード第13番、
 エチュード第17番、エチュード第19番、
 エチュード第1番、エチュード第20番、
ジュリアーニ:ヘンデルの主題による変奏曲Op.107、
 ロッシニアーナ第1番Op.119
ローラン・ディアンス(G)、
アルチュール・ル・ブラン四重奏団
「ヘンデル変奏曲」はギターソロですが外の曲はディアンス自身によってギターと弦楽四重奏のアンサンブルに編曲されています。
ACD2-2398
パーセル:「アーサー王」,「妖精の女王」,
「ドン・キホーテ」,「エディプス王」,
「ディドーとエネアス」からのアリア、ほか
カリーナ・ゴーヴァン(S)、
フランシス・コルプロン(指)レ・ボレアデ
パーセルのセミ・オペラの代表作、「アーサー王」と「妖精の女王」を中心にした舞台音楽集です。カナダのソプラノ、カリーナ・ゴーヴァンは、ここ数年で大きく名声を高めている人で、ATMA からも既にACD2-2352のフランス・バロックの声楽作品集など数枚をリリースで登場、またnaIve レーベルから発売されたヴィヴァルディの「ティート・マンリオ」のマンリオ役も素晴らしいものでした。このパーセルでも、彼女の美が存分に生かされています。  (Ki)
SACD2-2399(1SACD)
ピアソラ:天使のミロンガ、天使の死、ブエノス・アイレスの四季、2つのタンゴ

ホセ・ブラガート(1915-):グラシエラとブエノス・アイレス
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ、
ジャン=マリー・ゼイトウニ(指)、
ベノワ・ロワゼル(Vc)、
パスカル・ジゲール(Vn)
カナダのモントリオールに本拠を置くバロック・オーケストラ、レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ。楽団名の由来をルイ王朝時代にヴェルサイユ宮殿に常設されていたオケからとったという古楽団体がピアソラを録音。世界で最も官能的で情熱的な音楽が古楽解釈を通した新しいタンゴとして表現されています。   (Ki)
SACD2-2400(1SACD)
バッハ:カンタータ「われらの主キリスト、ヨルダンの川に来たり」BWV.7、
「喜べ、救われし群よ」BWV.30、
「人よ、神の愛を讃えよ」BWV.167
スージー・ルブラン(S),
ダニエル・テイラー(CT),
チャールズ・ダニエルズ(T),
ステファン・マクラウド(Bs)、
エリック・ミルンズ(指)モントリオール・バロック
ATMA社がいわゆるOVPP(One Voice Per Part)を採用したバッハのカンタータ集を始めました。しかもSACD Hybridでの発売!と、ここまででも十分話題性たっぷりなのですが、凄いのは起用されたソリストの豪華さ!ルブラン、テイラー、ダニエルズ、マクラウドと、OVPPによるバッハのカンタータとしては前例のないほどの名歌手を揃えているのです。合唱パートを各パート一人で歌うと、合唱曲としてではなく、マドリガルの延長のようなソリストたちの有機的なアンサンブルが生まれ、今までにない緊密な音楽を作ることが可能なりますが、それだけにソリストの力量がダイレクトに問われます。この4人を起用したところに、ATMA社の力の入れようが理解できるというものです。  (Ki)
SACD2-2401(1SACD)
バッハ:カンタータ「主なる神よ、わたし達は皆あなたを賛美します」BWV.130、

「喜んで勝利の歌が歌われる」BWV.149、「戦いが起こった」BWV.19
モニカ・マウフ(S),デイヴィッド・DQ・リー(CT),ヤン・コボウ(T),ステファン・マクラウド(Bs),エリック・ミルンズ(指)モントリオール・バロック
カンタータ集の第2集。こちらもドイツのソプラノ、モニカ・マウフ、韓国生まれのカナダのスター・カウンターテナー、デイヴィッド・DQ・リー、BCJでもお馴染みヤン・コボウにステファン・マクラウドと、充実した4人の歌手によるOVPPカンタータです。  (Ki)
SACD2-2402(1SACD)
バッハ:カンタータ 第147番「心と口と行いと生きざまもて」BWV147、
カンタータ 第82番「我は満ち足れり」BWV82、
カンタータ 第1番「暁の星のいと美しきかな」BWV1
エリック・ミルンズ(指)
モントリオール・バロック、
モニカ・マウフ(S)、
マシュー・ホワイト(C-T)、
チャールズ・ダニエルズ(T)
ステファン・マクラウド(Bs)
モントリオール・バロックによるバッハのカンタータ集の第3弾。第1集(SACD2-2400)と第2集(SACD2-2401)はOVPP(1パート一人方式)の演奏によるSACD Hybrid シリーズとして好評を博しています。今回遂に人気曲「主よ、人の望みの喜びよ」を含む147 番と、聖母 マリアにちなんだ作品を集めた録音。北米を中心に活躍しているカナダのカウンター・テナー、マシュー・ホワイトが参加し豪華歌手陣 にも注目。 (Ki)
SACD2-2403(1SACD)
バッハ:カンタータ集Vol.4〜降誕節のためのカンタータ
いざ来ませ、異邦人の救い主よBWV61、
新しく生まれた嬰児のBWV122
いと尊きインマヌエルBWV123、
天の主よ、汝を迎えまつらんBWV182
エリック・ミルンズ(指)
モントリオール・バロック、
モニカ・マウフ(S)
マシュー・ホワイト(C-T)、
チャールズ・ダニエルズ(T)、
ハリー・ヴァン・デル・カンプ(Bs)
ATMAとモントリオール・バロック・フェスティヴァルが進めているバッハ・カンタータ・シリーズ第4集。この時期にふさわしい降誕節のためのカンタータを集めたもの。ソリスト陣も毎回豪華で、ヒリアード・アンサンブルの演奏に度々加わるなど、活躍目覚しいドイツ人ソプラノ歌手モニカ・マウフ。彼女の声は可憐で美しく透明度抜群です。また北米を中心に活躍してるカウンターテナー、マシュー・ホワイト。さらに柔らかな声質が魅力のイギリス古楽界の名テノール、チャールズ・ダニエルズ。自身のアンサンブルを設立するなど多彩な一面を見せるオランダのバス歌手ハリー・ヴァン・デル・カンプ。 優秀録音。 (Ki)
ACD2-2404
J.S.バッハ:カンタータ集Vol.5~公現祭のためのカンタータ集
カンタータ第81番「イエス眠り給いて、われ何をか望むべき」BWV81
カンタータ第72番「すべては神の御心のままに」BWV72
カンタータ第156番「わが片足すでに墓穴に入りぬ」BWV156
カンタータ第155番「わが神よ、いかに久しく」BWV155モ
モニカ・マウフ(S)
フランツィスカ・ゴットヴァルト(A)
チャールズ・ダニエルズ(T)
ハリー・ヴァン・デル・カンプ(B)
スージー・ナッパー(音楽監督)
エリック・ミルンズ(指)
モントリオール・バロック

録音:2010 年 6 月モントリオール・バロック・フェスティヴァル
カナダを代表するバロック・アンサンブルのモントリオール・バロックがリリースしているOVPP(One Voice Per Part)を採用したバッハのカンタータ・ シリーズ第5弾。 今回は「公現祭の後の日曜日」のためのカンタータを収録しています。待降節から始まったクリスマスシーズン最後の日を飾る公現祭は新暦年の1月6 日に祝われ、フランスなどではガレット・デ・ロワという焼き菓子を食べる習慣があります。第72番のカンタータは、「すべては神の思いのままに」とい う強い信念が表現された美しく重厚な合唱と甘美なオーボエが印象的な作品。冒頭曲はミサ曲ト短調BWV235に転用されています。 エリック・ミルンズ率いるモントリオール・バロックの美しく静謐な世界と、実力派揃いのソリスト陣の見事な歌唱で、聖なる季節を締めくくっています。 (Ki)
ACD2-2405
バッハ:聖霊降臨祭のためのカンタータ集
カンタータ第68番「げに神はかくまで世を愛して」
カンタータ第173番「高く挙げられし血肉よ」
カンタータ第174番「われいと高き者を心を尽して愛しまつる」
カンタータ第184番「待ちこがれし喜びの光」
モニカ・マウフ(S)
チャールズ・ダニエルズ(T)
パスカル・ベルタン(C.T)
ジャン=クロード・サラゴス・サラゴス(Bs)
エリック・ミルンズ(指)
モントリオール・バロック

録音:2009年6月
カナダを代表するバロック・アンサンブル、モントリオール・バロックによる、OVPPを採用したバッハのカンタータ・シリーズ第6弾。「聖霊降臨祭」 はクリスマスや復活祭と並ぶキリスト教の重要な祝祭日。復活祭後50日目に聖霊が降臨したため「ペンテコステ」(50番目の意)とも呼ばれています。 第174番は必ずや誰もが冒頭のシンフォニアに惹きつけられるでしょう。この曲はブランデンブルク協奏曲第3番第1楽章からの転用で、弦楽のみの 原曲はいじることなく、さらに管楽器をプラスした音楽です。しかも管と弦が違う動きを見せる、非常に入り組んだ書法。一度は聴いておきたい作品です。第68番は無伴奏チェロ組曲を思わせるチェロ・パートが活躍する美しいアリアが印象的。第173番はリコーダーを伴い、メヌエットのリズムによる二 重唱がのどか。第184番はフルートが牧歌的な雰囲気を盛り上げ、楽しく幸せなコラールと合唱で締めくくられます。 (Ki)
ACD2-2406
バッハ:カンタータ集Vol.7
カンタータ第4番「キリストは死の縄目につながれたり」BWV4
カンタータ第106番「神の時こそ いと良き時」BWV106
カンタータ第9番「われらに救いの来たれるは」BWV9
カンタータ第181番 「軽薄でいい加減な人たちは」BWV181
モントリオール・バロック
エリック・ミルンズ(指)
オデイ・ビドロー(S)
エレーヌ・ラチカ(S)
フィリップ・ガニエ(T)
ドリュー・サンティーニ(Br)

録音:2014年6月、モントリオール・バロック・フェスティヴァル
カナダを代表するバロック・アンサンブル、モントリオール・バロックによる、OVPPを採用したバッハのカンタータ・シリーズ第7弾。 キリスト教の重要な祝日復活祭の第1日目ために書かれたカンタータ第4番≪キリストは死の縄目につながれたり≫BWV4。バッハがミュールハウゼンの ブラジウス教会のオルガニストを務めていた若き日に作曲されたもの。ルターの復活祭用のコラールによる変奏曲となっており、厳粛で緊張感あふれる音 楽に仕上がっています。また同じくバッハ最初期の作品で全カンタータの中でも人気の高い第106番≪神の時こそ いと良き時≫BWV106。バッハの伯父 の葬儀のために作曲されたと言われており、荘厳な響きの歌唱と透明感のある器楽のバランスが見事。三位一体節後第6主日のためのカンタータ第9番 ≪われらに救いの来たれるは≫BWV9。コラール・カンタータによる第2年巻の空白を補うために作曲されたもので、味わい深い円熟した楽曲。ライプツィ ヒ第1年次のカンタータでヨハネ受難曲の準備期間にあたる作品カンタータ第181番 ≪軽薄でいい加減な人たちは≫BWV181。 モントリオール・バロックは、モントリオール古楽祭のために結成されたピリオド楽器団体。2003年に古都モントリオールで始まった音楽祭で、ノートル ダム大聖堂のサクレクール教会、カナダ最古のカトリック教会ノートルダム・ボンスクール教会、02年にアートセンターへ変貌した20世紀初頭の鋳物工 場ファンデリー・ダーリング、シャトー・ラムゼー博物館など歴史的建築を会場に、世界中から古楽奏者が集まり開催されます。スージー・ナッパーが音 楽監督を務めています。 (Ki)
ACD2-2407
バッハ:カンタータ集Vol.8〜ルター・カンタータ
カンタータ第76番「もろもろの天は神の栄光を語り」 BWV76
カンタータ第79番「主なる神は日なり、盾なり」 BWV79
カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」 BWV80
エレーヌ・ブルネ(S)
マイケル・テイラー(C.T)
フィリップ・ガニエ(T)
ジェシー・ブランバーグ(Br)
エリック・ミルンズ(指)
モントリオール・バロック

録音:2016 年/モントリオール・バロック・フェスティヴァル
カナダを代表するバロック・アンサンブル、モントリオール・バロックによる、OVPPを採用したバッハのカンタータ・シリーズ第8弾。演奏の巧さに加えて、 細やかなパートの動きが手に取るようにわかる録音の素晴らしさも注目です。 BWV76ではトランペット、BWV79ではホルンとティンパニが用いられ勇壮な曲想が展開されます。またBWV80はルターのコラール「神はわがやぐら」 を素材に使った人気作。ルターの旋律がカノンで歌われる第1曲からしてバッハの作曲技術の神髄が垣間見えます。 (Ki)

ACD2-2411(13CD)
マスネ:歌曲全集
■CD1
1聞いてよマドレーヌ[未出版]
2幼年時代の思い出[未出版]
3花嫁花婿のセレナード
4ソネット/5子供の肖像
6古いエールに基づく新しい歌[未出版]
7花と蝶※初録音
8あなたのおそばに[未出版]
9バラの命/10四月の詩
11枝の下で/12奴隷
13バラの季節のことだった※初録音
14内なる歌
15リッツィオのバラード(カンタータ「デヴィッド・リッツィオ」より)
16リッツィオの歌[未出版]
17通りがかりのセレナード
18即興詩人
19ブルターニュのメロディ(歌劇「大おばさん」より)
20ラ・ロシェルの娘たち(歌劇「大おばさん」より)
■CD2
1悲歌(付随音楽「復讐の3女神」より)
2十字架[未出版]/3思い出の詩
4不安[未出版]/5夕べ(二重唱)
6夜の対話(二重唱)
田園詩
7I.合唱付きパストラール
8II.ミュゼット
9III.あけぼの
10IV.風景
11V.たそがれ
12VI.羊飼いの別れ
13即興詩人
14ようこそ春よ!(二重唱)
15ジュデッカ風に(ヴェネツィアの歌)(二重唱)
16亡命者(ロマンスOp.21)[未出版]
17ゆったりと(二重唱)[未出版]
18東洋の思い出(ロマンスOp.2)[未出版]
19ナポレターナ[未出版]
■CD3
1秋のセレナード
2プロヴァンスの歌
3口づけ―即興曲
410月の詩/5雨が降っていた
6夢見よう、今はその時(二重唱)
7マグダラの女たち(付随音楽「マグダラのマリア」より)
8マドリガル
9スタンス(またはジルベールとの別れ)
10別れ
3つのメロディと3つの重唱
11I.おやすみ
12II.松林
13III.果樹園
14IV.海(二重唱)
15V.喜び(二重唱)
16VI.夏の朝(三重唱)
17スペインの夜(愛の時)
18セビリャーナ(歌劇「バザルのドン・セザール」より)
19眠れ、友よ(歌劇「バザルのドン・セザール」より
20私は決して見ることがない(ピレネーの歌)
21ジュデッカ風に
22ミュゼットの歌(付随音楽「ボヘミアの生活」より)
23コロンビーヌに/24カプリの歌
■CD4
1アルキヨン/2誕生日
3ユゴー賛歌※初録音
4オーバード
5雛鳥(付随音楽「3人の泥棒」より)
6この前の春/7知っているかい?
8願い/9見えなくなった小道(牧歌)
愛の詩
10I.雉鳩に訴えた
11II.夜はたしかに美しすぎた
12III.君の青い目を開けて(二重唱)
13IV彼女に僕の人生を捧げたので
14V.どうして泣くの?
15VI.おお、やめないで(二重唱)
16悲歌(Vc助奏付き版)(付随音楽「復讐の3女神」より)
17ネーレ(付随音楽「復讐の3女神」より)
18泉のほとりのナルキッソス(付随音楽「ナルキッソス」より)
19おおいとしい泉よ(付随音楽「ナルキッソス」より)※初録音
20モードよ、庭にお入り
21私から遠く離れて君の唇は偽り
22告白
23セレナード「ド・モリエール」
24異教徒のソネット
25もし君が望むなら、かわしい人よ
26スペインの夜(愛の時)(J.ホルマン編)
27ギター/28婚礼の日
■CD5
1冬の詩
2私が歌い上げたいのはこの子供たち
3聖ニコラウスの伝説※初録音
4神の分け前※初録音
5子供たち/6乳母の歌
73つの純潔の詩
8来たれ、聖なるメシア(クリスマスの歌)※初録音
9異教徒のクリスマス
10花のクリスマス
11貧者のクリスマス
12幼子イエスの宵
13雪/14幼子イエス
15憶えていてください聖母マリア
16アヴェ・マリア(タイスの瞑想曲)
■CD6
1出発/2詩人と幽霊
3もっと速く!/4フルヴィエール
5理想※初録音/6星へ(二重唱)
7アルバムのページ※初録音
8摘まれた花々/9花の魂
10あなたを愛しています
11心を与えないで
12夜の美女たち/13魅惑
14小道で/15アンダルシアの歌
16ホラティウスとリディア(二重唱)
彼と彼女(二連画)/17I.彼
18II.彼女
19フランスだけのものでなく(「フロレアル」より)
20祝婚歌(二重唱)(「フロレアル」より)
21範囲/22侯爵夫人
23愛する時(セレナード)/24春の思い
25九月/26秋の思い
■CD7
1愛の賛歌
2あなたを愛しています(オリヴィエ・ゴダン編)
3愛されて/4唇の歌
5私の好きな美しい目
6追憶※初録音/7夕べの詩
8春の夕べ※初録音
9魂/10花(二重唱)
11最初の銀の糸
12母/13母の涙
14コサックの戦の歌
15ジプシーの嘆き(付随音楽「ゴム」より)※初録音
16彼女は行ってしまった
17別離/18最後の歌
19無限を前にして
20幸福を追い求めて
21彼女のための歌
22詩人は王様
■CD8
1私のもの/2恋する女
3恋の誘惑/4永遠
5アモルよ、祝福したまえ
6意中の人に
7あなたは通り過ぎて
8あなたがあえてそうするなら
9古い手紙/10情熱的に
11両手/122人で泣いて!
13口づけ[未出版]
14選ばれし修道女
15巣/16鳥の魂
17魂/18アントワネットのために
19おちびさん/20子守歌
21酩酊の杯
■CD9
1春が大地を訪れ
2四月はそこに/3四月は恋
アマランサスの森の歌
4I.おお楽しい春よ(三重唱)
5II.森の鳥(二重唱)
6III.大切な花々(四重唱)
7IV.小川よ(三重唱)
8V.歌っておくれ!(四重唱)
9川/10聖なる花※初録音
11おお、花に目があったなら(オリヴィエ・ゴダン編)
12天使と子供/13ちいさなミレイユ
14幸あれ、マルガリータ
15子供のまなざし
16私の愛しい母は泣いた
17女たちの声
18祝福されし愛(オリヴィエ・ゴダン編)
19迂回路※初録音
20人の噂/21森の美女のロンデル
22ムスメ/23最初の踊り
■CD10
1盗まれた時間/2ミティスの詩
3目を閉じて
4いくつかの薄紫色の歌
5甘美な時/6口づけのメロディ
7人の噂/8お眠り、マグダ!
9あなたの笑顔に私は気掛かる※初録音
10おお、花に目があったなら
11春の法悦/12目覚め/13君と!
14ヴァン・アセルトの詩により
15私は愛に向って立ち去り/16口説き歌
17拒否(二重唱)※初録音
18恋する女は気もそぞろ
19私の小姓/20幸せな苦悩
21先に※初録音
22収穫(二重唱)※初録音
23カルロ・バルディのナポリ行進曲(マスネ編)※初録音
24戦争前(ライヒスホッフェン)(二重唱)※初録音
25歌いながら※初録音
26みなしご/27鐘が告げること
28夢のかなたに
29聖女テレーズの祈り
■CD11
1白雪姫(付随音楽「白雪姫と7人の小人」より)
2感傷的な夢(オリヴィエ・ゴダン編)
3手紙
4目を閉じて(オリヴィエ・ゴダン編)
5森の春(試験用小品第4番)※初録音
6叙情的表現(朗誦付版)
7私はあなたより死ぬ(「敬意の頌歌」より)
8君の髪/9百合のなかで眠ろう
10夢の商人/11恋に酔いしれて
12時と愛(二重唱)/13それから…
14春だ/15小川の歌(二重唱)
16孤独な時間(二重唱)
■CD12
1蝉の死/2それが愛
3彼が好きだと伝えてください/4鳥の帰巣
5ピュイジョリのガヴォット(二重唱)
6君の思い出/7星の恋人※初録音
8いつも/9すべてが過ぎて
10鎮静/11何も起こらず!
花の詩/12I.前奏曲(三重唱)
13II.花の賛歌
14III.小枝の踊り(二重唱)
15IV.5月の歌(三重唱)
16ギター[未出版,オリヴィエ・ゴダン&H.オレオン完成]
17絶望の歌
18感傷的な夢想
19メランコリー(初版)※初録音
20最後の眠り※初録音
21夕べの悲しみ(偽作?)
22神が砂漠を作られた※初録音
23それを言っていただけるなら
24コモディア※初録音
25ロチの光景※初録音
■CD13
1芳香/2黒檀の小箱
3生きられた時間/4至高の声
5夕日/6叙情的表現(歌曲版)
7本当の人生[遺作・初録音]
8感動/9もし私を愛してくれるなら
10無名の魂/11異教のあけぼの
12恍惚/13極楽鳥/14夜
15夢のような夕べ/16愛が泣いて
17いとしい嘘つきさん/18もう決して!
■CD1
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(3) (15)、
カリーナ・ゴーヴァン(5) (12) (13) (17) (19) (20)、
マガリ・シマール=ガルデス(9)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(1) (7)
テノール:アントニオ・フィゲロア(2) (4) (18)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(16)
バリトン:ジャン=フランソワ・ラポワント(6) (8) (10) (11)、
マルク・ブーシェ(14)
オリヴィエ・ゴダン(P)
■CD2
ソプラノ:カリーナ・ゴーヴァン(1) (4) (5) (14)、
アンナ=ソフィー・ネーハー(6) (7) (8) (12)、
マガリ・シマール=ガルデス(7) (9) (12) (15)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(15) (17)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(5) (7) (11) (12)、
マリー=ニコル・ルミュー(14)
テノール:アントニオ・フィゲロア(6) (10) (12) (13)、
エマヌエル・ハスラー(16) (18)、エーリク・ラポルテ(19)
バリトン:ヒューゴ・ラポルテ(2)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(3)、
マルク・ブーシェ(17)
オリヴィエ・ゴダン((4)以外ピアノ)、
ダヴィッド・ジャック(G) (4)
■CD3
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(5) (11) (14)、
カリーナ・ゴーヴァン(6) (7) (8) (15) (16)?、
マガリ・シマール=ガルデス(12) (14) (18)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(1) (2) (3) (13)、
ジュリー・ボーリアン(15) (16)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(16)、
フローレンス・ブルジェ(19)
テノール:エマヌエル・ハスラー(6)、
アントニオ・フィゲロア(17)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(20) (23) (24)
バリトン:マルク・ブーシェ(4)、
ヒューゴ・ラポルテ(9) (10)
オリヴィエ・ゴダン(P)
■CD4
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(2) (5)、
ソフィー・ノベール(12) (15)、
マガリ・シマール=ガルデス(19)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(27)、
ジュリー・ボーリアン(19) (26)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(22)
テノール:エマヌエル・ハスラー(6)、
アントニオ・フィゲロア(7) (8) (9) (17) (18)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(23) (25(28)
フレデリック・アントウン(16) (24)
バリトン:マルク・ブーシェ(2) (3) (4) (10) (11) (12) (13) (14) (15)、
ヒューゴ・ラポルテ(20) (21)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(1)
オリヴィエ・ゴダン(P)、
ステファン・テトロー(Vc) (16) (26)
■CD5
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(14)、
カリーナ・ゴーヴァン(3) (4) (8) (10) (15)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(2) (9)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(6) (7) (16)、
フローレンス・ブルジェ(5) (11) (12) (13)
バリトン:ジャン=フランソワ・ラポワント(1)
オリヴィエ・ゴダン(P、(16)のみハルモニウム)、
アントワーヌ・バライル(ヴァイ
オリン) (16)、ヴァレリー・ミロト(Hp) (16)、
ジャン・マルシャン(語り) (6)
■CD6
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(23)、
カリーナ・ゴーヴァン(6) (9)、
マガリ・シマール=ガルデス(1) (11) (12) (20) (24)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(18)、
ジュリー・ボーリアン(3) (14) (15) (16) (21) (25)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(5) (6) (10)、
フローレンス・ブルジェ(20)
テノール:アントニオ・フィゲロア(2) (4) (13) (22) (2)、
エーリク・ラポル(17)
バリトン:マルク・ブーシェ(19)、
ヒューゴ・ラポルテ(7) (8) (16)
オリヴィエ・ゴダン(P、(19) (20)のみチェンバロ)
■CD7
ソプラノ:ソフィー・ノベール(5)、
アンナ=ソフィー・ネーハー(9) (21)、
カリーナ・ゴーヴァン(2) (4) (6) (11) (13)、
マガリ・シマール=ガルデス(10)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(1) (12) (15)
テノール:フレデリック・アントウン(3)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(10) (14) (16)、
アントニオ・フィゲロア(18) (19) (20)、
エマヌエル・ハスラー(22)
バリトン:ヒューゴ・ラポルテ(7) (17)
オリヴィエ・ゴダン((11)以外ピアノ)、
ステファン・テトロー(Vc) (2)、
ヴァレリー・ミロト(Hp) (11)、
ジャン・マルシャン(語り) (8)
■CD8
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(17) (18)、
カリーナ・ゴーヴァン(2) (6) (9) (11) (13) (14)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(15) (16) (19) (20)、
ジュリー・ボーリアン(3) (4) (5)
テノール:エマヌエル・ハスラー(1)、
フレデリック・アントウン(7) (8)、
エーリク・ラポル(10) (21)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(12)
オリヴィエ・ゴダン(P)
■CD9
ソプラノ:カリーナ・ゴーヴァン(1) (4) (5) (6) (7) (8) (11) (18) (19)、
マガリ・シマール=ガルデス(9) (15) (17) (21) (23)
メゾソプラノ:ミシェル・ロジエ(3) (12) (13) (14)、
ジュリー・ボーリアン(16)
コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー(4) (5) (6) (7) (8) (10)
テノール:アントニオ・フィゲロア(2)、
アントワーヌ・ベランジェ(4) (6) (7) (8)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(22)
バリトン:マルク・ブーシェ(6) (8)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(20)
オリヴィエ・ゴダン(P)、
ステファン・テトロー(Vc) (11) (18)、
マリー・エーヴ=ペルティエ(語り) (4) (5) (6) (7) (8)
■CD10
ソプラノ:アンナ=ソフィー・ネーハー(12) (21)、
ソフィー・ノベール(21)、
カリーナ・ゴーヴァン(9) (28) (29)、
マガリ・シマール=ガルデス(18)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(17) (23) (24) (26) (27)
ミシェル・ロジエ(10) (11)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(19) (20)、
マリー=ニコル・ルミュー(3) (5) (6) (7) (25)
テノール:フレデリック・アントウン(8)、
アントニオ・フィゲロア(13) (14) (15) (16)
バリトン:マルク・ブーシェ(22) (24)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(22)、
ヒューゴ・ラポルテ(1) (2) (4) (17)
オリヴィエ・ゴダン(P)、
ステファン・テトロー(Vc) (9)
■CD11
ソプラノ:カリーナ・ゴーヴァン(4) (11) (15) (16)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(2) (3)、
ミシェル・ロジエ(1) (5)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(9)、
マリー=ニコル・ルミュー(6) (15) (16)
テノール:エーリク・ラポル(12)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(13) (14)
バリトン:マルク・ブーシェ(7) (8) (10) (12)
オリヴィエ・ゴダン((1)以外ピアノ)、
ステファン・テトロー(Vc) (2) (4)
■CD12
ソプラノ:ソフィー・ノベール(18)、
カリーナ・ゴーヴァン(12) (14) (15) (16)、
マガリ・シマール=ガルデス(1) (2) (4) (5) (25)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(12) (15)、
ミシェル・ロジエ(6)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(10) (25)、
マリー=ニコル・ルミュー(12) (13) (14) (15) (19) (20) (21)
テノール:フレデリック・アントウン(11)、
アントニオ・フィゲロア(3) (9) (25)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(17)
バリトン:マルク・ブーシェ(5) (25)、
ジャン=フランソワ・ラポワント(7) (8)、
ヒューゴ・ラポルテ(22) (23) (24)
オリヴィエ・ゴダン(P)、
ステファン・テトロー(Vc) (21)、
ジャン・マルシャン(語り) (25)
■CD13
ソプラノ:カリーナ・ゴーヴァン(1) (2) (18)、
アンナ=ソフィー・ネーハー(9) (10)、
マガリ・シマール=ガルデス(13)
メゾソプラノ:ジュリー・ボーリアン(3) (4)
コントラルト:フローレンス・ブルジェ(16)、
マリー=ニコル・ルミュー(6) (12)
テノール:アントニオ・フィゲロア(11)、
ジョー・ランプロン=ダンドノー(14) (15)
バリトン:マルク・ブーシェ、ジャン=フランソワ・ラポワント、ヒューゴ・ラポルテ(5) (7) (8) (17)
オリヴィエ・ゴダン(22以外ピアノ)、ヴァレリー・ミロト(Hp) (22)

録音:2020年9月〜2022年4月
ありそうでなかったマスネの歌曲全集が最新録音で登場します。何とCD13枚、独唱、2重唱、3重唱、4重唱を含む全333曲、うち13曲が未出版作品、31 曲世界初録音という快挙。カナダのATMA Classique渾身の制作で、カナダ史上最大の歌曲アルバムとなりました。
マスネはまずオペラ作曲家として知られ、生前は絶大な人気を誇っていました。オシャレでメロディアスな歌は、ちょうど今日のポップスのようにブティックの店 員や飲食店のスタッフが鼻歌で歌うほど浸透していたといわれます。オペラの多くは今日録音で楽しむことができますが、終生書き続けた歌曲はいくつかを除き聴 く機会がありませんでした。日本を題材とした「ムスメ」なる秘曲から遺作の「本当の人生」まで興味深い曲が並びます。
このアルバムは、バリトン歌手マルク・ブーシェのイニシアティブのもと、ケベック州で最も美しい歌声の持ち主たちが集結。オリヴィエ・ゴダンが1854年製エラー ルのコンサート・グランドピアノで伴奏を務めました。マスネはピアノの名手だったこともあり、歌曲のピアノ・パートも冴えた筆致が光り存在感にあふれているこ とがわかります。ピアノは1859年当時のパリで制定されていたピッチ435Hzによるのも注目です。
伴奏はピアノだけでなくチェンバロ、ギター、ハープによるものもあり、変化に富み聴きごたえ満点。音楽史上最も旋律の泉に恵まれた作曲家と称されるマスネ の絶美の世界を存分に堪能できます。資料としても超貴重です。 (Ki)
ACD2-2426
合唱の芸術 第7集「クリスマス」
プーランク:クリスマスの為の4つのモテットより O magnum mysterium〈フランスのクリスマス・キャロル〉
グルーバー:Douce nuit, sainte nuit
イギリス民謡(ウィリアム・チャタートン・ディックス編):What child is this?
ジョン・フランシス・ウェイド:Adeste fideles
フランス民謡(ジャン=フランソワ・ダイグノー編):Trois anges sont venus ce soir
アドルフ・アダム(ジャン=フランソワ・ダイグノー編):Minuit chretien
プーランク:クリスマスの為の4つのモテットより Quem vidistis pastores dicite
〈イギリスのクリスマス・キャロル〉
ヘンデル(マティアス・マウテ編):Joy to the World
イギリス民謡(マティアス・マウテ編):It Came Upon a Midnight Clear
ルイス・ヘンリー・レドナー:O little town of Berthlehem
イギリス民謡(マティアス・マウテ編):I Saw Three Ships Come Sailing In
イギリス民謡(マティアス・マウテ編):The Twelve Days of Christmas
プーランク:クリスマスの為の4つのモテットより Videntes stellam〈ドイツのクリスマス・キャロル〉
バッハ:Ich steh an deiner Krippe hier
ヘンデル:Tochter Zion freue dich
ドイツ民謡(プレトリウス編):Es ist ein Ros entsprungen
ドイツ民謡:Es kommt ein Schiff geladen
ドイツ民謡(ステファン・クラース編):Maria durch ein’ Dornwald ging
プーランク:クリスマスの為の4つのモテットより Hodie Christus natus estマティアス・マウ
マティアス・マウテ(指)
アンサンブル・ヴォーカル・アーツ・ケベック
ラ ン ス 、イギ リ ス 、ド イ ツ そ れ ぞ れ の ク リ ス マ ス の 歌 と 、プ ー ラ ン ク の 美 し い 名品「クリスマスの為の4つのモテット」が組み合わされて構成されたアルバムです。
アンサンブル・ヴォーカル・アーツ・ケベックは伝統的な合唱曲をレパートリーの柱とし、40年以上の歴史を持つ合唱団。2018年より指揮者・作曲家・リコー ダー&フルート奏者として活躍しているマティアス・マウテを芸術監督に迎えています。
ACD2-2451(10CD)
ブルックナー:交響曲全集

■CD1
交響曲第1番ハ短調WAB101
■CD2
交響曲第2番ハ短調 WAB102
■CD3
交響曲第3番ニ短調『ワーグナー』(1873年初稿)
(■CD4
交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(ハース版)
■CD5
交響曲第5番変ロ長調WAB105
■CD6
交響曲第6番イ長調(ハース版1935)
■CD7
交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)
■CD8.9
交響曲第8番ハ短調(ハース版)
■CD10
交響曲第9番ニ短調(ノヴァーク版)
ヤニック・ネゼ=セガン(指)
モントリオール・メトロポリタンO
■CD1
録音:2017年モントリオール、メゾン・サンフォニック
■CD2
録音:2015年9月モントリオール、メゾン・サンフォニック
■CD3
録音:2014年6月
録音:モントリオール、メゾン・サンフォニック
■CD4
録音:2011年4月ケベック、聖フェルディナンド教会
■CD5
録音:2017年モントリオール、メゾン・サンフォニック
■CD6
録音:2012年12月ケベック、メゾン・サンフォニーク・ド・ モントリオール
■CD7
録音:2006年モントリオール、聖イエス・キリスト教会
■CD8.9
録音:2009年6月モントリオール、聖イエス・キリスト教会
■CD10
録音:2007年9月モントリオール、聖イエス・キリスト教会
現在、飛ぶ鳥を落とす勢いのヤニック・ネゼ=セガン。世界の一流オーケストラから声がかかり、賞賛されている未来の巨匠指揮者。現在フィラデルフィ ア管弦楽団の音楽監督を務め、2020年にはメトロポリタン歌劇場音楽監督に正式に就任することが決まっています。世界各国で活躍する彼ですが地元 のオケ、モントリオール・メトロポリタン管弦楽団との関係も大事にしています。モントリオール・メトロポリタン管弦楽団は、1981年にケベック音楽院 を卒業した優秀な音楽家たちによって創設。2000年からヤニック・ネゼ=セガンが芸術監督に就任しメキメキと頭角を現すようになりました。 その、まさに手兵といえる彼らと10年に渡って取り組んできたブルックナーの交響曲のチクルスが遂に完成しました。まだ単独でリリースされていなかっ た交響曲第1番と第5番が2017年に録音され10枚組のセットとなって発売。1番と5番は単売の予定はないので(デジタル配信のみ)、ディスクとし てはこのセットだけのリリースとなります。知的な構成力を持つネゼ=セガン。緻密に響きを積み重ね、さらに躍動感をもって音楽を作り上げています。さ らに10年という歳月とともに、ネゼ=セガンの高度な要求にも瞬時に反応できるオケの力量も確実に上がっており、世界的に活躍するシェフと同様、スケー ルの大きい音楽、そしてスピード感と豊かな音楽性が湧きあがる力演が刻まれています。 (Ki)
ACD2-2452
シベリウス:交響曲第1番ホ短調 Op.39 ヤニック・ネゼ=セガン(指)
モントリオール・メトロポリタンO

録音:2018年10月/ケベック
ニューヨークのメトロポリタン歌劇場やフィラデルフィア管、ロッテルダム・フィルなど世界の名だたるオケを指揮し活躍している ネゼ=セガンはモントリオール生まれ。地元のオーケストラということもありモントリオール・メトロポリタンOとのつながりは大変深く、ブルックナー の交響曲全集(ACD2-2451)などこれまでにも高評価の音源をリリースしてきただけに、シベリウスも期待が高まります。
演奏は期待に違わず大変素晴らしいものです。夾雑物の無いしなやかで透明な響きがシベリウスにジャストフィット。そして迫力もあり、第1番ならで はの雄大なスケール感も損なうことがありません。シンコペーションが複雑に絡み合うスコアを細部まで完璧に処理しつつ、全体をしっかり俯瞰して長い フレージングで大きな音楽を練り上げ、心地よい推進力でもってシベリウスの世界を構築していきます。指揮者のコントロールがオーケストラの隅々まで 完全に行き届いているのに驚かされます。重要な役割を持つ木管楽器も見事な質感で、澄んだ高音から荒涼とした低音まで、鮮やかな情景が浮かんでく るよう。終楽章のテンポの移り変わりは自然にしてドラマティック。巧みな展開にぐいぐいと引きこまれます。 (Ki)
ACD2-2453
シベリウス:交響曲第2番、第5番
交響曲第2番ニ長調 Op.43
交響曲第5番変ホ長調 Op.82
ヤニック・ネゼ = セガン(指)
モントリオール・メトロポリタンO

録音:2023年9月16日(第2番)、2023年3月3日(第5番)/モントリオール・シンフォニー・ハウ
2019年に始まったネゼ=セガンとモントリオール・メトロポリタンOによるシベリウスの交響曲全集の第3弾。全曲中とくに人気の高い2作である第2 番と第5番を収録しています。
この2曲は15年を隔てて書かれた作品で、それぞれがシベリウスの音楽様式のひとつの頂点を形成しています。第2番は愛国心とロマンティシズムに満たされ た大きな作品で、じっくりと練り上げられたフィナーレが雄大に鳴動。一方、第5番は集中と厳格さが徹底的に追求され、第3番以降の小型交響曲における高度な 成熟が達成されています。
モントリオール生まれのネゼ=セガン、同郷オケとの相性は抜群で、こまやかなコントロールが行き届いたみごとな演奏を披露しています。ふくよかな響きをたっ ぷりと鳴らしつつも締めるところは締め、寄せては返す心地よい音楽の波を巧みに想像。2曲とも最終盤の幸福感がすばらしいです。少し暗めの音色もシベリウス と絶妙にマッチしており、ふとした瞬間に秋のわびしさを感じさせるような味わいも。
録音優秀。管楽器の質感やコントラバスの強奏がしっかりとわかります。第5番の終楽章ではシベリウスがいかに複雑なモザイクのように音を各パートに散りば めて全体を描いているのかが、その優れた音響効果から如実に伝わってきます。 (Ki)
ACD2-2461
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ全集 第1集
10の小品 Op.12〜第1番「行進曲」 へ短調
ピアノ・ソナタ第1番へ短調 Op.1
10の小品 Op.12〜第2番「ガヴォット」 ト短調
ピアノ・ソナタ第2番ニ短調 Op.14
10の小品 Op.12〜第7番「前奏曲」 ハ長調
ピアノ・ソナタ第3番イ短調 Op.28
4つの小品 Op.4〜第4番「悪魔的暗示」
ピアノ・ソナタ第4番ハ短調 Op.29
デイヴィット・ジャルベール(P)
カナダの名手がプロコフィエフのピアノ・ソナタ全曲に取り組みます。全3集予定。第1集には、プロコフィエフが1918年に日本を経由してアメリカに渡る前の ロシア時代に作曲した4つのピアノ・ソナタを収録。また4つの小品が組み合わされています。
デイヴィット・ジャルベールは1977年生まれのカナダのピアニスト。ジュリアード音楽院、グレン・グールド音楽院、モントリオール大学、ケベック音楽院で学び ました。幅広いレパートリーを持ち、温かみのあるエレガントなスタイルで聴衆を魅了。CBCが選ぶ「カナダのトップ・ピアニスト15人」のひとり。現在、オタワ大 学でピアノ科准教授を務めています。 (Ki)
ACD2-2462
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ集 第2集
ピアノ・ソナタ第5番ハ長調 Op.135(1952-53改訂稿)
ピアノ・ソナタ第6番イ長調 Op.82(1939-1940)
ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調 Op.83(1942)
デイヴィット・ジャルベール(P)

録音:2022年3月15-17日/カナダ、キングストン
デイヴィット・ジャルベールによるプロコフィエフのピアノ・ソナタ全集録音シリーズ第2弾。第1〜4番を収録した第1集(ACD2-2461)に続き、第5〜7番 を収録しています。第5番はプロコフィエフが晩年に改定した方の版を演奏。平明無垢なすっきりとした響きが、戦争ソナタと呼ばれ激しいフィナーレをもつ第6・ 7番とコントラストを成しています。
デイヴィット・ジャルベールは1977年生まれのカナダのピアニスト。ジュリアード音楽院、グレン・グールド音楽院、モントリオール大学、ケベック音楽院で学び ました。幅広いレパートリーを持ち、温かみのあるエレガントなスタイルで聴衆を魅了。CBCが選ぶ「カナダのトップ・ピアニスト15人」のひとり。現在、オタワ大 学でピアノ科准教授を務めています。 (Ki)

ACD2-2466(2CD)
フォーレ:夜想曲&舟歌(全曲)
夜想曲第1番変ホ短調op.33-1
舟歌第1番イ短調op26
夜想曲第2番ロ長調op.33-2
夜想曲第3番変イ長調op.33-3
夜想曲第4番変ホ長調op.36
夜想曲第5番変ロ長調op37
舟歌第2番ト長調op41
舟歌第3番変ト長調op.42
舟歌第4番変イ長調op.44
夜想曲第6番変ニ長調op.63
舟歌第5番嬰ヘ短調op.66
舟歌第6番変ホ長調op.70]
夜想曲第7番嬰ハ短調op.74
夜想曲第8番変ニ長調op84-8
舟歌第7番ニ短調op.90
舟歌第8番変ニ長調op.96
夜想曲第9番ロ短調op.97
夜想曲第10番ホ短調op.99
舟歌第10番イ短調op.104-2
舟歌第11番ト短調op.105
舟歌第12番変ホ長調op.106bis
夜想曲第12番ホ短調op.107
舟歌第13番ハ長調op.116
夜想曲第13番ロ短調op.119
ステファン・ルムラン(P)

録音:2012年11月、2013年5月、ケベック
ATMAレーベルでフランスの知られざる作曲家を取り上げるシリーズ「フランス音楽発見(ムジーク・フランス・デクヴェルト)」で、フランス近代の 作品を演奏し薫り高く色彩豊かに演奏しているカナダのピアニスト、ステファン・ルムラン。 今回はフランス近代のエスプリを持つ典型的な作品フォーレのノクターンと舟歌の全曲を録音しました。ノクターンは、19世紀初頭イギリスのジョン・フィー ルドが器楽小品として作曲はじめ、ショパンでその様式が確立されました。その後数多くの作曲家がノクターンを書いてきましたが、フォーレはその様式 を発展させつつ継承しました。フォーレが第1番を作曲したのが1875年頃、そして最後の13番を作曲したのが1921年亡くなる3年前であり、フォー レのすべての創作活動時期に渡っています。そして同時に収録されている舟歌もまた、フォーレが生涯にわたって作曲し続けたジャンルです。舟歌はご存じ のとおりヴェネツィアのゴンドラ漕ぎの歌に由来するもので、6/8拍子や9/8拍子などのゆったりした複合拍子に乗せて、やわらかなアルペジオや高音域 のトリル、そしてフォーレ独特の和声進行で、揺れ動く波の動きや水面を漕ぎゆくゴンドラの様子を見事に表現しています。 フォーレの作曲スタイルは大きく3つの時期にわかれており、本アルバムでは、生涯にわたって書かれたノクターンと舟歌を作曲順に収録し、ロマン派の 影響を受けた優雅な作風の初期、フォーレ独特の洗練された和声が光る中期、そして余計な装飾を省いた禁欲的な後期とフォーレの作曲スタイルの変化 を反映した内容となっています。ステファン・ルムランは、そういったフォーレの微妙な作風の変化をかぎとった機知に富んだ見事な演奏を聴かせてくれて います。 (Ki)
ACD2-2470
トゥルヌミール:オルガン作品集vol.1
過越の祭りの犠牲者に基づくコラール即興、
レント(未刊)、想念組曲op.74、
音楽の小さな花束op.66、
アンティエンヌ・ドゥ・マニフィカトのための後奏曲、
オルガン・ミスティーク第22番
ヴァンサン・ブシェール(Org) 
※オルガン:サン=アグネス=ジャルディエン教会のCasavantオルガン(ラシーヌ)
20世紀の作曲家、シャルル・トゥルヌミールのオルガン作品集。ブシェールは、オルガニストとして活躍するかたわら、経済アナリストとしても手腕を発揮している異色の経歴の持ち主。トゥルヌミールのオルガン作品全曲を録音していくという意欲的なプロジェクトということで、今後がたのしみです。  (Ki)
ACD2-2471
トゥルヌミール:オルガン作品集Vol.2
「テ・デウム」による即興(デュリュフレ編)
ヴァリエ・プルセ、ハーモニウムのための40の小品Op.21より5つのノエル
神聖な大壁画 No.1Op.75
大いなるアントワーヌのための自由な形式の前奏曲Op.68
小さな花Op.66
神秘のオルガンOp.55/V
ヴァンサン・ブシェール(Org)

録音:2008年10月聖ジャン・バティスト教会、ケベック
カナダのオルガン奏者ヴァンサン・ブシェールによるシャルル・トゥルヌミールのオルガン作品第2集。トゥルヌミールは神秘主義に傾倒しており、その信条は作品を通して強く表れています。彼の最高傑作「神秘のオルガン」は教会暦に沿って作曲された連作であり、バッハの全オルガン作品の長さに等しい大作です
ACD2-2472
トゥルヌミール(1870-1939):オルガン作品集Vol.3
トリプル・コラールop.41
大いなるアントワーヌのための自由な形式の後奏曲Op.68〜第8、26、44
「神秘のオルガン」op.57〜第26番「三位一体の祝日」、第57番
ヴァンサン・ブシェール(Org)

録音:2008年10月、サン=ジャン=バティスト教会(ケベック、カナダ)
カナダのオルガン奏者ヴァンサン・ブシェールがATMAレーベルよりリリースしているトゥルヌミールのオルガン作品集、待望の最新盤!第1集(ACD2-2470)、第2集(ACD2-2471)に引き続き、第3集となる本アルバムもシャルル・トゥルヌミール独特の音楽世界を存分に堪能できる1枚に仕上がっています。トゥルヌミールは20世紀初頭のフランスで活躍したオルガニスト兼作曲者。その作風には、彼が生前に傾倒していたという神秘主義の信条が垣間見えます。今回は彼が1910年に作曲した「トリプル・コラール」を中心に収録。20分を超える大作で、トゥルヌミールの名を世に知らしめた代表作でもあります。また、シリーズを通して抜粋収録されてきた「神秘のオルガン」からは、今回は第26番と第57番が抜粋収録されています! (Ki)
ACD2-2473
シャルル・トゥルヌミール(1870-1939):オルガン作品全集VOL.4
交響的小品op.16
「神秘のオルガン」op.57より「聖霊降臨節」
「神秘のオルガン」op.55より「聖母マリアの無原罪の御宿り」
小さな花op.66より「聖霊降臨節」、「聖母マリアの無原罪の御宿り」
大いなるアントワーヌのための自由な形式の後奏曲op.68
ヴァンサン・ブシェー ル(Org)
ベッケラート・オルガン使用、聖ジョセフ礼拝堂、モントリオール
カナダのオルガン奏者ヴァンサン・ブシェールがリリースしている、フランスのオルガン奏者兼作曲家のシャルル・トゥルヌミールの作品集。第1集 (ACD22470)、第2集(ACD22471)、第3集(ACD22472)に続くトゥルヌミールのオルガン全集第4弾。シリーズを通して収録している「神秘 のオルガン」は、トゥルヌミールの最高傑作で、51の聖務日課からなる全253曲の超大作です。トゥルヌミールは神秘主義に傾倒しており、その信条は 作品を通して強く表れています。またトゥルヌミールは即興演奏にも秀でており、オルガニストのヴァンサン・ブシェールは、トゥルヌミールの真髄を存分 に披露しています。今回録音に使われたのは、ドイツのハンブルクにあるベッケラート社のオルガンを置いてある、カナダ、モントリオールの聖ジョセフ礼 拝堂。ブシェールは2015年から同教会の専属オルガンとなっています。年間200万人の礼拝者が訪れる北米三大巡礼地であるカトリックの礼拝堂です。 高さ97mの壮大な聖堂銅製のドームである聖堂は、ローマのバチカン市国にあるサン・ピエトロ寺院についで世界で2番目に大きい教会です。教会中 に鳴り響くトゥルヌミールの音響世界を堪能することができます。
ACD2-2485
ベートーヴェン:ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調Op.120 クリスチャン・レオッタ(P)

録音:2014年7月、ケベック
イタリアのシチリア島カターニャに生まれたピアニスト、クリスチャン・レオッタ。現在彼は京都府立民ホール「アルティ」でベートーヴェンのピアノ・ソ ナタ全32曲連続演奏のプロジェクトを敢行中で、昨年12月に行われた4回のコンサート、今年4、5月の5回とあわせて全9回が予定されています。 2007〜2012年録音されたベートーヴェンのソナタ全集(2枚組み全5巻)は、確かなテクニックとしっかりとした構成力で往年のベートーヴェン弾き のような重厚なベートーヴェンを描いています。ソナタ全集の後に取り組んだのが晩年の大作「ディアベッリの主題による33の変奏曲」。アントン・ディアベッリの主題をもとにした変奏曲で演奏時間 は50分を超える長大な作品。レオッタは高い集中力を発揮し、一音一音すべてが意味を持たせ、それぞれの変奏曲が有機的につがなっており、ベートー ヴェン晩年の静謐な音楽世界を表現しています。 (Ki)
ACD2-2486(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.1
第8番「悲愴」Op.13、第12番Op.26、
第23番「熱情」Op.57、第7番Op.10-3、
第24番「テレーゼ」Op.78、第32番Op.111
クリスチャン・レオッタ(P)
クリスチャン・レオッタはイタリアのカタニア出身。彼は22歳という若さでベートーヴェン・ソナタ全32曲演奏会をモントリオールで行い、その後マドリード、メキシコシティ、リオ・デ・ジャネイロ、バンクーバー、ヴェネツィア、ケベック各地をまわり、そして彼の故郷イタリアでも大成功を収めました。これはバレンボイム以来の快挙とされ世界的に注目されているピアニストです。  (Ki)
ACD2-2487(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.2
ピアノ・ソナタ第21番Op.53「ワルトシュタイン」
ピアノ・ソンタ第11番Op.22
ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
ピアノ・ソナタ第30番Op.109
クリスチャン・レオッタ(P)
イタリアの俊英ピアニスト、クリスチャン・レオッタによるベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第2弾。第1弾(ACD22486)で聴かせてくれたように、冴え渡る音楽性を披露しています。今回も中期を代表する「ワルトシュタイン」と後期の傑作「ハンマークラヴィーア」を含む2枚組み。ベートーヴェンのソナタをよく弾き込んでいる奏者だからこそ成し得る全曲録音。その実力とパワーを余すところなく出し切ったシリーズとなるでしょう。 (Ki)
ACD2-2488(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集Vol.3
第17番Op.31-2「テンペスト」
第9番Op.14-1/第13番Op.27
第20番Op.49-2/第25番Op.79
第3番Op.2-3/第10番Op.14-2
第19番Op.49-1/第31番Op.110
クリスチャン・レオッタ(P)

録音:2009年
イタリア期待の若手ピアニスト、クリスチャン・レオッタ。22歳の若さでベートーヴェンのソナタ全曲演奏会を行い、30歳を目前に全曲録音に取りかかるなど、類い稀な才能と音楽性を武器に精力的に活動を行っています。この第3弾アルバムにはベートーヴェンのソナタで最も有名な作品の一つ第17番「テンペスト」と最後期のソナタ第31番、そして初期のソナタ作品を数曲収録した2枚組。ベートーヴェン・ソナタ全曲録音という偉業を前に若きレオッタの才気溢れる演奏に驚かされるシリーズです。 (Ki)
ACD2-2489(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.4
第26番「告別」/第5番ハ短調op.10
第15番「田園」/第1番ヘ短調op.2-1
第4番変ホ長調op.7/第27番ホ短調op.90
クリスチャン・レオッタ(P)

録音:2011年5月グスタフ・マーラー音楽堂(ドッビアーコ、イタリア)
今最も注目されるベートーヴェン弾きの一人、クリスチャン・レオッタによるベートーヴェン・ソナタ集。2002年に22歳という若さでベートーヴェン のソナタ全曲演奏会を成し遂げ、バレンボイム以来の快挙として一躍注目を集めたレオッタ。2005年よりATMAレーベルでピアノ・ソナタ全曲録音を開 始しており、本アルバムは4枚目となるシリーズ最新盤です!好評の第3弾(ACC2 2488)に引き続く今回は、初期から中期寄りの作品を多く織り込ん だプログラム。32曲に及ぶピアノ・ソナタの最初を飾る第1番がようやく収録されたと共に、表題付ソナタの傑作の一つと名高い第26番「告別」が収 録されています。また、ベートーヴェンが苦境の最中にあった時期に作曲した第27番も収録。シンプルな旋律の中にロマン的な抒情性も垣間見える美し い作品です。直前に収録された第4番と聴き比べると、最初期の作風との変化を感じることができましょう。近年中に第5弾のリリースも予定しているレ オッタ。未収録の作品も残すところ後わずかとなり、全曲録音完遂のゴールも間近といえましょう。 (Ki)
ACD2-2490(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.5
第14番嬰ハ短調Op.24「月光」
第2番イ長調Op.2-2、
第16番ト長調Op.31-1
第6番ヘ長調Op.10-2、
第18番変ホ長調Op.31-3、
第22番ヘ長調Op.54、
第28番イ長調Op.101
クリスチャン・レオッタ(P)

録音:2012年グスタフ・マーラー音楽堂(ドッビアーコ、イタリア)
今最も注目されるベートーヴェン弾きの一人、クリスチャン・レオッタによるベートーヴェン・ソナタ集。2002年に22歳という若さでベートーヴェン のソナタ全曲演奏会を成し遂げ、バレンボイム以来の快挙として一躍注目を集めたレオッタ。2008年よりリリースされてきた彼のベートーヴェン・チクル スも、この第5弾をもって遂に完結致します。2013年2月には待望の来日コンサートがあり、独自のベートーヴェン像を日本の聴衆に披露しました。 32曲のピアノ・ソナタの中でも表題付きソナタの人気作品である第14番「月光」が収録されています。研ぎ澄まされた音色で、ベートーヴェンの音楽 の深淵なる世界を描いています。また後期の傑作群を作曲する前の過渡期にあたる重要な作品第28番。中期の力強さと後期の複雑な内面性をあわせ持っ た曲で、全体を通してベートーヴェンのピアノ・ソナタを深く研究したレオッタならではの、充実した演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2491(2CD)
ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 作品18-1
弦楽四重奏曲第2番ト長調 作品18-2
弦楽四重奏曲第3番ニ長調 作品18-3
弦楽四重奏曲第4番ハ短調 作品18-4
弦楽四重奏曲第5番イ長調 作品18-5
弦楽四重奏曲第6番変ロ長調 作品18-6
アルカンQ
【ローラ・アンディラーニ(Vn)
ナタリー・カミュ(Vn)
リュク・ベアシュマン(Va)
デイヴィッド・エリス(Vc)】

録音:2007-2009年
1989年にケベックで結成されたアルカン四重奏団によるベートーヴェン。本盤には、初期の弦楽四重奏曲6曲が収録されています。アルカン四重奏団は 2014年に結成25周年を迎えさらに円熟味が増し、このベートーヴェンの弦楽四重奏曲に取り組みました。16曲はすでに録音されており本盤が第1弾。自 然体の音楽で奏でられる初期の作品は、4人の見事なハーモニーで美しく描き出されています。 (Ki)
ACD2-2492(3CD)
ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第7番ヘ長調 op.59-1「ラズモフスキー第1番」
弦楽四重奏曲第8番ホ短調 op.59-2「ラズモフスキー第2番」
弦楽四重奏曲第9番ハ長調 op.59-3「ラズモフスキー第3番」
弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 op.74「ハープ」
弦楽四重奏曲第11番ヘ短調 op.95「セリオーソ」
アルカンQ
[ローラ・アンディラーニ(Vn)、ナタリー・カミュ(Vn)、リュク・ベアシュマン(Va)、デイヴィッド・エリス(Vc)]

録音:2008-2011年カナダ、ケベック
カナダのアルカン四重奏団によるベートーヴェン弦楽四重奏曲全集第2弾。アルカン四重奏団は2014年に結成25年の節目を迎え、音楽史上に燦 然と輝くベートーヴェンの傑作を全曲録音するに至りました。録音は2007年から開始されすでに全曲録音されています。初期作品を収録した第1弾 (ACD22491)、そして今回の中期作品を収録した第2弾がリリースされます。中期の作品群はベートーヴェンの四重奏曲の中でも最も充実しており、「ラ ズモフスキー」や「ハープ」、「セリオーソ」といったベートーヴェンの立体的な構築美が存分に表現されています。 (Ki)
ACD2-2493(3CD)
ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲 第12番変ホ長調Op.127
弦楽四重奏曲 第14番嬰ハ短調Op.131
弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調Op.130
大フーガ 変ロ長調 Op.133
弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 Op.132
弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調Op.135
アルカンQ
[ローラ・アンディラーニ(Vn)
ナタリー・カミュ(Vn)
リュク・ベアシュマン((Va)
デイヴィッド・エリス(Vc)]

録音:2007-2011年カナダ、ケベック
カナダのアルカン四重奏団によるベートーヴェン弦楽四重奏曲集が完結しました。アルカン四重奏団は2014年に結成25年の節目を迎え、音楽史上 に燦然と輝くベートーヴェンの傑作を全曲リリース。2007年から2011年にかけて録音され初期作品を収録した第1弾(ACD22491)、中期作品を収 録した第2弾(ACD22492)と続けて発売され、今回第3弾で完結しました。深淵なるベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲。ベートーヴェンの魂に 触れるような、凄みのある演奏。4人の集中力と高度なアンサンブル力が凝縮されています。 (Ki)

ACD2-2500
コピロフ:ポルカ、
ドステン=ザッケン:子守歌、
アルツィブーシェフ
:セレナーデ、
ソコロフ:スケルツォ、マズルカ,カノン、
ブルーメンフェルト:サラバンド、
リャードフ
:マズルカ、サラバンド、フーガ、
グラズノフ:前奏曲とフーガ、クーラント、
ヴィトール
:メヌエット、
ソコロフ
(グラズノフ、リャードフ編):ポルカ、
リムスキー=コルサコフ:アレグロ
アルカンQ
〔ローラ・アンドリャーニ(Vn),ナタリー・カミュ(Vn),リュク・ボシュマン(Va),デイヴィッド・エリス(Vc)〕
「金曜日」は、10 人の作曲家による、弦楽四重奏のための小品集です。19 世紀末、サンクトベルブルグに、材木商で財を成し、自ら弦楽四重奏でヴィオラを弾くという大の音楽好きだった、ミトロファン・ベリャーエフという人物がいました。彼はリムスキー=コルサコフやグラズノフ、リャードフなど、多くの才能ある作曲家を支援し、彼らの集まりはベリャーエフ・サークルと呼ばれました。「金曜日」というのは、ベリャーエフの館で金曜日に室内演奏会が催されていたことによるもの。アレクサンドル・ボロディン (1833-1887)、ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844-1908)、アナトーリ・リャードフ(1855-1914)、ニコライ・ソコロフ(1859-1922)、アレクサンドル・グラズノフ(1865-1936)といった人たちから、アレクサンドル・コピロフ (1854-1911)、マクシミリアン・ドステン=ザッケン (18??-19??)、ニコライ・アルツィブーシェフ(1858-1937)、ヨゼフ・ヴィードル(1863-1948)、フェリクス・ブルーメンフェルト(1863-1931)など、多彩なメンバーです。革命直前のロシアの裕福な音楽生活を垣間見るような気がします。アルカン四重奏団はカナダのケベックを拠点に活動する団体で、結成からもう20 年近くも歴史があります。ちなみにアルカンとは、彼らの支援者であるアルミニウム会社の名前だそうです。  (060920Ki)
ACD2-2501
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番 ヘ短調 Op.80、
弦楽四重奏のための4つの小品 Op.81〜2曲、
弦楽五重奏曲第2番 変ロ長調 Op.87
アルカンQ
メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲は、ここ数年、ちょっとしたブームと言ってよい状況で、盛んに取り上げられています。このCD には、 メンデルスゾーン晩年の3 つの作品を収録。弦楽四重奏曲第6 番は、急死した姉ファニーへのレクイエムとして作曲されたもので、全編を 覆う悲しみは感動的です。アルカン四重奏団は、1989 年にケベックで結成した弦楽四重奏団。アルカンとは、彼らのスポンサーのアルミ会社の名前だそうです。 (Ki)
ACD2-2502
ホセ・ビエイラ・ブランデオ(1911-2002):ミニアチュア
アレッサンドロ・アニュンツィアータ(1968-):メルテミ
ホセ・エバンヘリスタ(1943-):スパニッシュ・ガーランド
ミゲル・デル・アギーラ(1957-):プレストU
ディミトリ・ニコラウ(1946-2008):ズキーの踊り
パキート・デ・リべラ(1948-):ワパンゴ
アイラト・イチュモウラトフ(1973-):弦楽四重奏曲第2番
アルカンQ
現代作曲家による弦楽四重奏曲を積極的に録音しているアルカン四重奏団。ホセ・エバンヘリスタの代表作「スパニッシュ・ガーランド」は哀愁漂う作品。ロシアのアイラト・イチュモウラトフ、ギリシャ音楽に影響を受けたイタリアの2人の作曲家ディミトリ・ニコラウ、アレッサンドロ・アニュンツィアータの作品。またアフロ・メキシカンの踊りをモチーフとしたパキート・デ・リべラの「ワパンゴ」、そして1920年代のジャズを取り入れたミゲル・デル・アギーラの「プレストU」など多国籍な現代作曲家の多彩な作品を収録したアルバム。 (Ki)
ACD2-2503
雅歌
ラスッス:モテット「わが庭に来たれ」、
パレストリーナ:モテット「かの人の口で私に口づけせしめよ」、
シュッツ:シンフォニア・サクラSWV263,SWV264、
マッツォッキ:ディアロゴ・デラ・カンティカ、
ヒーリー・ウィラン:モテット「愛しいひとよ、美しいひとよ、さあ立っておいで」、
 モテット「私の目に映る彼女は鳩のごとく麗しい」、
ウォルトン:モテット「汝の心に封印をするよ
うに」、
トムキンズ:ヴァース・アンセム「わが愛する人は語った」、
シュッツ:カンツィオーネス・サクレ〜Mモテット「エゴ・ドルミオ」SWV63、
 モテット「汝はわが心を奪いぬ」SWV64、
シャルパンティエ:小モテット「私の愛する者」H436、
マラン・マレ:パッサカリア、
シャルパンティエ:アンティエーヌ「美しく輝かしい」、
ジョン・ダンスタブル:モテット「あなたは誰よりも美しい」、
パーセル:ヴァース・アンセム「愛する人は語った」Z28
レ・ヴォア・バロック

録音:2007年ケベック
ACD2-2504
謝肉祭と四旬節
ジョヴァンニ・ガストルディ、
オラツィオ・ヴェッキ、
ミヒャエル・プレトリウス、
オルランド・ディ・ラッソ、
カスパル・オトマイヤー、
ザムエル・シャイト、
ジャン・デストレ、ガブリエル・バタイユ、
クロード・ル・ジュヌ、
サラモネ・ロッシ、
アンドレア・ガブリエリ、
モンテヴェルディ、
タルクィニオ・メールラ、
アンリ・ル・バイイ、トビアス・ヒューム、
マイケル・イースト、
ジョン・ダウランド、オーランド・ギボンズ
レ・ヴォワ・バロック、
レ・ヴォワ・ユメーヌ

録音:2008年1月24-26日サントーギュスタン教会
謝肉祭は、キリストの復活を記念するイースター前の四旬節(40日間)に入る前のお祭り。四旬節には、復活祭の喜びの備えのために肉食を絶つ習慣があり、その前のカーニバル(謝肉祭)に、沢山ごちそうを食べ、お祭り騒ぎをする祝祭。ここではカナダを代表する古楽団体レ・ヴォワ・バロックとレ・ヴォワ・ユメーヌが謝肉祭と四旬節に関連する作品を取り上げています。 (Ki)
ACD2-2505(2CD)
カルダーラ(1670-1736):オラトリオ「フランク王クロヴィスの改宗」 アレクサンダー・ワインマン(指)
ル・ヌーヴェル・オペラ
アリソン・マクハーディ(Ms)
ナタリー・ポーラン(S)
スージー・ルブラン(S)
マシュー・ホワイト(CT)

録音:2007年7月モントリオール・バロック・フェスティヴァス
アントニオ・カルダーラはヴェネツィア生まれのイタリア・バロックの作曲家でヴィヴァルディとほぼ同時代の作曲家です。後にウィーンに移りルスポリ大公の宮廷楽長に就任。オペラやオラトリオを多く作曲しています。このオラトリオ「フランク王国のクロヴィスの改宗」で題材となっているのは、メロヴィング朝フランク王国の初代国王クロヴィス1世。当時フランドルを支配していたクロヴィス1世が領土を拡大し全フランクを統一し、481年メロヴィング朝を開朝しました。496年王妃クロティルドの強い薦めで家臣4000名とともにカトリックに改宗。これを「クロヴィスの改宗」といい、このオラトリオの題材となっています。 (Ki)
ACD2-2506
エリザベス朝のアンセム
ギボンズ:おおまことに忠実なるすべての心よ、
 見よ言葉は現実となった、ファンタジー、
 栄光ある力強い神、
ウォード
:祈りは終わりのない鎖、
トムキンス:ファンタジー、
ブル
:星のアンセム、
シムス
:立てわが魂よ、
トムキンズ:神に歌え、ファンタジー、
 星々の上にわが救い主が
クリストファー・ジャクソン(指)
モントリオール古楽スタジオ,
レ・ヴォア・ユメーン
オルランド・ギボンズ(1585-1625)、ジョン・ウォード(1571-1638)、トーマス・トムキンス(1572 − 1656)、ジョン・ブル(1565-1628)、ウィリアム・シムス(?−1616)によるアンセムを収録。カナダ古楽の柔らかい質感が魅力的です。
SACD2-2507(1SACD)
バチカンとローマの教会における多声合唱曲集
マレンツィオ、ビクトリア、パレストリーナ、ジョルジ、ベネヴォリ、ウゴリーニ
モントリオール古楽スタジオ(SMAM)、
クリストファー・ジャクソン(指)
モントリオールの音楽界を30 年以上にわたり牽引してきたクリストファー・ジャクソンにより1974 年に設立された団体、モントリオール古楽スタ ジオ(SMAM)は、ルネサンス、バロックはもちろん現代音楽演奏のスペシャリストとしても名が知れています。18 人の歌手陣にチェロ、オルガン、 テオルボを加えたアンサンブル。
ACD2-2508
ヴァチカンの音楽
ジュゼッペ・オッターヴィオ・ピトーニ(1657-1743):モテット「主は言われた」
オルランド・ディ・ラッソ(V.1532-1594):モテット「主よ、いかに増大するや」
ヴィンチェンツォ・ウゴリーニ(1570-1638):祝福されし聖母のミサ
ジョヴァンニ・デ・マック(V.1550-1614):モテット「アヴェ、諸天の女王よ」
オラツィオ・ベネヴォリ(1605-1672):モテット「信心の秘跡」、
 モテット「ほめたたえよ、しもべ達よ」、
 モテット「主は誓い」
フランチェスコ・ソリアーノ(1549-1621):献堂にあたり
クリストファー・ジャクソン(指)
モントリオール古楽スタジオ
鍵盤奏者のクリストファー・ジャクソンによって1974年に創設された、ルネサンスとバロックの合唱作品をレパートリーとするモントリオール古楽スタジオ。このアルバムは、非常に多くの宗教曲を作曲し、当時ローマで最も尊敬されていたジュゼッペ・オッターヴィオ・ピトーニ。ルネサンス後期のフランドル楽派の重要な作曲家の一人オルランド・ディ・ラッソとジョヴァンニ・デ・マック。パレストリーナに大きな影響を受けたヴィンチェンツォ・ウゴリーニ、同じくパレストリーナの流派を継いだ重要な作曲家フランチェスコ・ソリアーノなどヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂で2世紀に渡って歌い継がれてきた記念碑的な作品が収録されています。 (Ki)
ACD2-2509
ラッスス:聖ペテロの涙 モントリオール古楽スタジオ 
クリストファー・ジャクソン(指)

録音:2010年5月聖オーギュスタン教会、ケベック
ラッススは最晩年にイタリアの詩人タンシッロの21節からなる8行詩「聖ペテロの涙」に曲をつけ、この7声の宗教的連作マドリガーレを書き上げました。多彩な表現でラッススの簡潔さと卓越したバランス感覚が見事この作品に凝縮されています。モントリオール古楽スタジオの知的なアプローチで自然な響きを堪能できる1枚です。
ACD2-2511
バッハ:カンタータ「泣き、嘆き、憂い、怯え」 BWV.12〜序曲、
コラール「われ汝に呼ばわる主イエス・キリストよ」 BWV.639、
トリオ・ソナタ ホ短調 BWV.528、
ソナタ ト短調 BWV.1020(偽作)、
サラバンドと変奏 ハ長調 BWV.990(偽作)、
カンタータ「わが片足すでに墓穴に入りぬ」 BWV.156〜序曲、
オーボエ・ダモール協奏曲イ長調 BWV.1055(チェンバロ協奏曲からの復元)、
コラール「最愛のイエスよ、われらここに集いて」 BWV.633、
結婚カンタータ「いまぞ去れ、悲しみの影よ」 BWV.202 −ガヴォット
ルイーズ・ペレリン(Ob)、
ドン・アンドレ・ラベルジュ(Org)
バッハのオーボエ作品を、偽作も含めて収録。ルイーズ・ペレリンは、カナダ生まれで現在はスイス在住のオーボエ奏者。非常に響きの美しいオーボエ奏者です。ドン・アンドレ・ラベルジュは、ケベックのセント・ベノー・デュ・ラクのベネディクト派修道院のオルガニスト。  (Ki)
SACD2-2512(1SACD)
ブルックナー:交響曲第7番(ノヴァーク版) ヤニク・ネゼ=セガン(指)グラン・モントリオール・メトロポリタンO

録音:200年9月
グラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団は1981年に設立された若いオケですが、信頼を築き上げている芸術監督のヤニ ク・ネゼ=セガンとたっぷりとした響きの中で悠々と演奏しています。ヤニク・ネゼ=セガンのブル7 は、グラン・モントリオール・ メトロポリタン管との2006-07 シーズン・コンサートで堂に入った名人芸的な解釈と大絶賛されています!グラン・モントリオール・ メトロポリタン管の歴史的なコンサートとして人々の耳に記憶されました。2008年からロッテルダム・フィルの音楽監督に就任が決ま り彼の動きに目が離せません。 (Ki)
ACD2-2513(2CD)
ブルックナー:交響曲第8番(ハース版)
交響曲第7番(第2楽章のみ)
ヤニック・ネゼ=セガン(指)
グラン・モントリオール・メトロポリタンO

録音:2009年6月
ヤニック・ネゼ=セガンは、2008年からロッテルダム・フィルの音楽監督、ロンドン・フィルの首席客演指揮者に就任。世界一流のオーケストラにも多数客演しており今最も活躍が期待される若手指揮者の一人です。2000年から音楽監督を務めているグラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団とのレコーディングはいずれも高い評価を受けており、特に2006年から録音を続けているブルックナーは、スケールの大きさ、豊かに歌うその指揮ぶりに、世界中にその名を知らしめました。今回の第8番も音楽ファンの度肝を抜く演奏。作曲家のエネルギーがどんどん表出。ネゼ=セガンの自信に裏付けされた解釈は、作為的な部分はなく実に自然。ブルックナーの音楽表現を有機的に紡ぐ秀演です。またネゼ=セガンの録音へのこだわりも、表現の深さにつながっています。音色の明快さ、オーケストラを際立たせ、とてもセンスティヴな音響を作り上げ、それが音楽により深みを与えています。 (Ki)
SACD2-2514(1SACD)
ブルックナー:交響曲第9番(ノヴァーク版) ヤニック・ネゼ=セガン(指)グラン・モントリオール・メトロポリタンO

録音:2007年9月
ヤニック・ネゼ=セガンは1975年生まれのカナダ人指揮者。ダニエル・ハーディング、ウラディミール・ユロフスキと同世代の次世代指揮者。2008年夏にはザルツブルグ音楽祭デビュー。そして9月からはゲルギエフの後任としてロッテルダム・フィルの音楽監督、ロンドン・フィルの首席客演指揮者に就任。また12月にフィラデルフィア管、2009年2月にボストン響などアメリカデビューも決まり、まさに今世界中が注目する32歳の若手指揮者の一人。2008年年6月には鮮烈な日本デビューを飾っています。ヤニック・ネゼ=セガンは既に2000年から率いているグラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団とATMAレーベルからブルックナーの第7番(SACD22512)を発売。遅めのテンポで丁寧に描いていました。今回の第9番は、たっぷりと構築される濃い内容と素晴らしい表現力、よどみなく流れる音楽でじっくりと聴かせます。   (Ki)
ACD2-2516
ドイツロマン派のクラリネットとピアノのための作品集
ラインベルガー:クラリネット・ソナタ Op.105a、
マリー・エリーザベト・フォン・ザクセン=マイニンゲン
:ロマンツェ、
シューマン:
幻想的小品Op.73、
 ロマンツェ集 Op.94、
ライネッケ
:幻想的小品集 Op.22
アンドレ・モワサン(Cl)、ジャン・ソルニエ(P)
ATMA ではおなじみのクラリネット奏者、アンドレ・モワサンによる、ドイツ・ロマン派のクラリネット曲集です。しかも収録されている 曲は、シューマン以外は、ヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガー(1839−1901)、カール・ライネッケ(1824−1910)、そしてマリー・ エリーザベト・フォン・ザクセン・マイニンゲン(1853−1923)と、かなりマニアック。マリー・エリーザベトは、その名の通りの貴族 の娘で、父親は、ハンス・フォン・ビューローの後援者でもあった、ザクセン・マイニンゲン公ゲオルク2 世です。 (Ki)
ACD2-2517
クラリネット現代作品集
ベーラ・コヴァーチ:アフターユー、ミスターガーシュイン!(2004)
パキート・ドリヴェラ:ケイブ・コッド・ファイルズ(2009) 
ダニール・メルキュール:プール・モナミ・レオン(2011) 
ジョーゼフ・ホロヴィッツ:クラリネットとピアノのためのソナチネ
ロバート・ムチンスキ:タイム・ピース op.43(1983) 
マイク・モウアー:クラリネットとピアノのためのソナタ
アンドレ・モワザン(Cl)、
ジャン・ソルニエ(P)

録音:2011年9月、フランソワ=ベルニエホール(ケベック、カナダ)
アンドレ・モワザン&ジャン・ソルニエ、カナダを代表する2人の名手によるクラリネットとピアノのための小品集。今回のアルバムをリリースするに当 たり、「スィングの王様」と呼ばれ、20世紀を風靡した伝説のクラリネット奏者ベニー・グッドマンを意識したというモワザン。生前、ジャズ界だけでなく クラシック界にも広く活躍したグッドマンに倣い、2つのジャンルの垣根を越え、どちらの魅力も併せ持った珠玉の現代作品が収録されています。コヴァー チの作品はタイトル通りガーシュインへのオマージュを込めた作品。おどけたグリッサンド奏法や軽やかな装飾あふれる愉快なメロディラインがガーシュイ ンを想起させます。ドリヴェラの作品はグッドマン生誕100周年を記念して作曲されたもの。随所にちりばめられた超絶技巧に圧倒されるだけでなく、切 なくも美しい旋律に心揺さぶられます。ホロヴィッツやムチンスキの作品では、クラリネットだけでなくピアノの超絶技巧も聴き所。ジャズの即興セッショ ンを思わせる、軽やかながらも力強いアンサンブルに聴き入ります。超絶技巧の数々を涼しげに聴かせてくれるモワザンの演奏技術は流石の一言。多彩な 音色、音質を生み出せるクラリネットの魅力をたっぷりと堪能できる希少なアルバムといえましょう。 (Ki)
ACD2-2518
モーツァルト:室内楽編曲のピアノ協奏曲集
第11番 ヘ長調 K.413
第12番 イ長調 K.414
弦楽四重奏曲第4番ハ長調K.157
ジャニーナ・フィアルコフスカ (P)
チェンバー・プレイヤーズ・オブ・カナダ

録音:2007年3月14日-15日、トロント芸術センター、カナダ
ACD2-2519
ヴィオラ作品集〜ソナタ&組曲
ブレヴィル(1861-1949):ヴィオラとピアノのためのソナタ*
ケクラン(1867-1950):ヴィオラとピアノのためのソナタOp.53
トゥルヌミール(1870-1939):3つの組曲Op.11*
スティーヴン・ダン(Va) ジ
ェームズ・パーカー(P)

録音:2011年5月
*世界初録音
ドビュッシーやラヴェルらと同時代で、フランス近代音楽史に埋もれがちな作曲家3人ケクラン、トゥルヌミール、ブレヴィルのヴィオラ作品集。 3人の中でも最も演奏される機会の少ない作曲家ピエール・ド・ブレヴィル。彼は外交官としてのキャリアが用意されていましたが音楽への情熱が抑えら れず、その道の勉強を断念し19歳の時にパリ音楽院に入りテオドール・デュボアに学びました。しかしセザール・フランクの作曲コースから外されしまい、 20歳からの3年間ヨーロッパ各地を旅して、ワーグナー、リスト、ブルックナー、グリーグらと面会、彼の音楽人生に影響を与えます。その後の経歴は 37歳(1898-1902)の頃にはスコラ・カントルム音楽院で対位法を教え、53歳(1914-1918)でパリ音楽院の室内楽作曲コースで教鞭をとり、ヴァ ンサン・ダンディによって設立されたセザール・フランク音楽院の創立者の一人として名を連ねています。またフランクの未完のオペラ「ジゼル」の補筆に も携わっています。そして評論家としてフランクの伝記を出版し音楽界で多方面に活躍しました。作曲家としてはオペラ、バレエ、105の歌曲、合唱、5 つのピアノ・ソナタ、そして様々な楽器のためのソナタを残しています。ここに収録されているヴィオラ・ソナタは、ロマン的な響きが美しくヴィオラの美質 を存分に表現しています。 ケクランのヴィオラ・ソナタは4楽章形式で3つの中で最も規模の大きな作品。神秘的な響きでケクラン独特の瞑想的な雰囲気が感じられる曲です。またトゥ ルヌミールはフランクとメシアンに教えを受け、師匠フランクと同様ドイツ・ロマン派の影響を受けつつ、フランスの響きを湛えた作風。この3つの組曲は、 彼が27歳の時の作品。生き生きとした躍動感溢れるメロディーが印象的な曲です。 演奏はバンクーバー出身のスティーヴン・ダン。使用楽器は1780年製作の名器ガリアーノ。 (Ki)
ACD2-2521
A・スカルラッティ:リコーダー作品集
リコーダーと2 つのヴァイオリン,通奏低音のためのソナタ第9番 イ短調、
第12番 ハ短調、第21番 イ短調、
第23番 ハ長調、第24番 ト短調、
リコーダーと通奏低音のためのシンフォニア ト長調、
3つのリコーダーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調、
リコーダー,2 つのヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲 ヘ長調
フランシス・コルプロン(指)レ・ボレアデ
ナポリの大御所、アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)、その亡くなる1725年に作曲されたリコーダーのための作品を集め ています。これらの作品は、ドイツの高名なフルート奏者、ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697-1773)がナポリを訪問した折に作曲 されたもの。フランシス・コルプロンとレ・ボレアデが、スカルラッティの手稿を基に万全の演奏をみせています。
ACD2-2524
ブリテン:無伴奏チェロ組曲【第1、2&3番】 デニスジョキッチ(Vc)

録音:2008年2月17-19日
カナダのチェロ奏者デニス・ジョキッチ。1997年国際ヨハンセンコンクール、1998年アーヴィング・M・クライン国際弦楽コンクールで優勝。カナダの人気アート系番組「BRAVO!」で彼女のリサイタル・ツアーを追った特集番組が放送、また「マクレーン」、「エル」といった雑誌でも今カナダで最もパワフルな女性として選出されるなど、急成長中の女流チェリスト。ブリテンが巨匠ロストロポーヴィチのために作曲した無伴奏組曲3曲を収録。ジョキッチは豊かな音、抜群の感性で難曲に挑んでいます。 (Ki)
ACD2-2525
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ.ト短調Op.19
 ヴォカリーズOp.34-14
ショパン:チェロ・ソナタ.ト短調Op.65
デニス・ジョキッチ(Vc)
デイヴィット・ジャルベール(P)
ブリテンの無伴奏(ACD2 2524)でデビューしたカナダの新星チェロ奏者デニス ジョキッチ。 ラフマニノフのチェロ・ソナタは、あのピアノ協奏曲第2番とほぼ同時期に作曲された作品。ロマンティックで絢爛豪華なラフマニノフの世界を感性のお もむくままに描き出す秀逸な演奏です。一方ショパンは、チェロの深みのある音を生かした内省的な作品を、内に秘めた情熱が渦巻く独白のような演奏で 聴かせます。 (Ki)
SACD2-2527(1SACD)
マレ:「セメレ」〜序曲と舞曲集 ヴィーラント・クイケン(指)
モントリオール・バロック
映画「めぐり逢う朝」で知られるフランスのヴィオールの名手で作曲家、マラン・マレ(1656-1728)、映画のおかげでヴィオール曲はかなり知られましたが、彼はリュリのオペラ上演にも深い関わりがあり、また自身オペラの作曲もしていることは、あまり知られていません。この「セメレ」は近年再発見されたもので、その中から序曲と舞曲を集めています。大御所ヴィーラント・クイケンとモントリオール・バロックの演奏は、知られざるマレの姿を見事に浮き出しています。SACDでの発売と言うのも嬉しい限りです。 (Ki)
ACD2-2528(2CD)
A・スカルラッティ:鍵盤作品集第2集
CD1:トッカータ.ニ長調、
 トッカータ・アペルタ.イ短調、
 オブリガートによるパルティータ変奏曲.ハ長調、
 トッカータ.イ短調、トッカータ.ハ長調、
 トッカータ.ハ長調、トッカータ.イ長調、
 パルティータ変奏.ハ長調
CD2:トッカータ.ニ短調、
 トッカータ.ニ長調、トッカータ.ト長調、
 トッカータ.イ短調、トッカータ.ニ短調、
 トッカータ.イ長調、トッカータ.ト長調
アレクサンダー・ワイマン(Org)

録音:2007年4月25-27日モントリオール、カナダ
アレクサンダー・ワイマンはカナダを中心に活動する鍵盤奏者、指揮者。第1集(ACD2.2321)に続くシリーズ。偉大なイタリアの作曲家A・スカルラッティ生誕350周年を記念して、彼の鍵盤作品をすべて録音するというプロジェクトを続行しています。この第2集の作品の一部は、図書館のコレクションとして眠っており、これまで録音されてきませんでした。アレクサンダー・ワイマンは鍵盤作品の中でも最も困難なプロジェクトに果敢に挑み、真の芸術性を捉えています。 (Ki)
SACD2-2531(1SACD)
モーツァルト:室内楽編曲のピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第11番、
ピアノ協奏曲第12番、ピアノ協奏曲第13番
ジャニーナ・フィアルコフスカ(P)、
チェンバー・プレイヤーズ・オブ・カナダ
モーツァルトのピアノ協奏曲3曲を、ピアノと弦楽五重奏で演奏したものです。当然、通常のオーケストラ伴奏よりもより親密な音楽になっています。ジャニーナ・フィアルコフスカは、1951年モントリオール生まれのピアニスト。1974 年に、アルトゥール・ルービンシュ タイン国際ピアノ・コンクールで3位に入賞、以来30年以上に渡って国際的に活躍しているベテランです。 (Ki)
ACD2-2532
モーツァルト:ピアノ協奏曲第13番ハ長調K.415(室内楽版)
ピアノ協奏曲第14番変ホ長調K.449(室内楽版)
きらきら星変奏曲K.265
セレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
ジャニーナ・フィアルコフスカ(P)、
チェンバー・プレイヤーズ・オブ・カナダ

録音:2011年2月/サウスミンスター・ユナイテッド教会(オタワ)
第11番と12番を収めたACD2 2518に続くフィアルコフスカのモーツァルト・ピアノ協奏曲の第2弾。今回も弦楽五重奏団(ヴァイオリン2、ヴィオラ、 チェロ、コントラバス各1の「チェンバー・プレイヤーズ・オブ・カナダ」との共演による室内楽版で、第13番と14番に挑戦。フィアルコフスカの玉を 転がすような美音が冴えます。彼女の独奏による「きらきら星変奏曲」も絶品です。 (Ki)
ACD2-2533
A・スカルラッティ:聖母マリアの夕べの祈り
主が私の主に言った(109詩篇)、
ほめたたえよ、神のしもべたちよ(112詩篇)、
われ喜びに満てり(121詩篇)、
主が建てたもうのでなければ(126詩篇)、
エルサレムよ,主をほめたたえよ(147詩篇)、
めでたし海の星、マニフィカト
ハリー・ヴァン・デル・カンプ(指)
オランダ室内cho
ロベルト・フェルナンデス・デ・ラリノア(Vn)
メノ・ファン・デルフト(Org)

録音:2007年6月6-8日聖アウグスティヌス教会、アムステルダム
世界初録音となるA.スカルラッティの「聖母マリアの夕べの祈り」はA.スカルラッティ生誕350周年を記念してリリースされました。A.スカルラッティはイタリア・ナポリの大家として知られていますが録音は多くなく、カンタータ、オラトリオやモテットなどの宗教曲、器楽曲などごく一部。「聖母マリアの夕べの祈り」といえばモンテヴェルディの傑作がありますが、A.スカルラッティはまとまった形では残しておらず、ヨーロッパ各地の図書館に分散していた楽譜を収集し録音されました。そのため正確な作曲年月日はわかりませんが、だいたい彼が43歳から60歳の間に書かれたと考えられています。5つの詩篇は、それぞれ定旋律に基づいて構成されています。静謐な美しさ、真摯な音楽は彼独特の旋律に満ちた、素晴らしい作品になっています。 (Ki)
ACD2-2535
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調Op.80
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調Op.94bis
ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディーOp.35bis
ジョナサン・クロウ(Vn)
ポール・スチュワート(P)

録音:2008 年 4月
エルガー、R.シュトラウスとラヴェルのヴァイオリン・ソナタ集(ACD22534)でデビューしたジョナサン・クロウのセカンド・アルバムは、プロコフィ エフ。ソナタ第2番ニ長調Op.94bisは、フルート・ソナタOp.94を改作した作品。この改作を勧めたのが大ヴァイオリニスト、ダヴィッド・オイストラ フでありました。1944年の初演はもちろんオイストラフによって行われましたが(ピアノはオボーリン)、作品はプロコフィエフ自身が大変尊敬していたシ ゲティに献呈されています。第1番は1946年に完成されましたが、作品の構想自体はこの作品が第2番より先であったため、第1番とされました。こ ちらも2 番同様オイストラフとオボーリンによって初演されています。そしてヴァイオリンとピアノのための5つのメロディーは、元々はソプラノ歌手ニーナ・ コシェッツのために作曲された作品で、第2番と同じく作曲者自身によって編曲されています。 3作品ともヴァイオリンの特性が発揮された技術的にも難易度の高い曲。ジョナサン・クロウの高度な演奏技術が映え、勢いのある力強い演奏を聴かせ てくれます。 ジョナサン・クロウは1977年カナダのプリンスジョージに生まれ。6歳からスズキ・メソードを開始、プリンスジョージの音楽学校で学ぶ。その後ケベッ クのマギル大学でイェホナタン・ベリック氏のもと研鑽を積みます。19歳でモントリオール交響楽団に入団、アソシエイト・コンサートマスターを経て、 2002年から2006年まで最年少のコンサートマスターを務めていました。現在はマギル大学の助教授。 (Ki)
ACD2-2534
ジョナサン・クロウ・ソロ・デビュー
エルガー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調Op.82
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調Op.18
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ イ短調
ジョナサン・クロウ(Vn)
ポール・スチュワート(P)

録音:2006年11月
ジョナサン・クロウはカナダのヴァイオリン界の若き実力者。美しい旋律の古典的形式のエルガーのソナタ、R.シュトラウスが若き日に作曲したソナタ、ヴァイオリン・ソナタの傑作の一つラヴェルを選曲。磨きぬかれたテクニックと瑞々しい音楽性が光ます。クロウは1977年カナダのプリンスジョージに生まれ。6歳からスズキ・メソードを開始、プリンスジョージの音楽学校で学ぶ。その後ケベックのマギル大学でイェホナタン・ベリック氏のもと研鑽を積む。19歳でモントリオール交響楽団に入団、アソシエイト・コンサートマスターを経て、2002年から2006年まで最年少のコンサートマスターを務めていました。現在はマギル大学の助教授。 (Ki)
ACD2-2536
シューベルト:冬の旅 ヤン・コボウ(T)
クリストフ・ハンマー(フォルテピアノ:ハンマーフリューゲル/ヨーゼフ・ブロトマン、ウィーン1810年頃)
ベルリン出身のテノール、ヤン・コボウによるシューベルト三大歌曲集シリーズ「冬の旅」。ヤン・コボウはバッハ・コレギウム・ジャパンとも度々共演しバロッ ク歌手としてキャリアを築いています。情感豊かに美しく澄んだ歌声で聴かせるヤン・コボウの実力は実証済みですが、このシューベルト・シリーズは伴 奏がフォルテピアノというのも特徴の一つ。「美しき水車小屋の娘(ACD2 2315)」と「白鳥の歌(ACD2 2339)」では、現代を代表するフォルテピアノ 奏者として活躍中のベザイデンホウトがフォルテピアノを担当していましたが、今回は歌曲伴奏者として豊富な経験をもつクリストフ・ハンマー。使用して いる楽器は200年前のヨーゼフ・ブロトマンの貴重なハンマーフリューゲルをハンブルクで慎重に復元したものです。この楽器は素晴らしい音色を持って いますが、鮮明でクリアな音が特徴で、ヤン・コボウはほの暗い「冬の旅」の雰囲気には合わないと考え、420Herzの低いピッチに設定し録音しました。 録音では、恋に破れた若者の心情を切々と表現した歌唱とぴったりと合った精神の深い闇を描く憂いにみちたフォルテピアノの音色を聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2539
2台ハープのための作品集
レスピーギ(S.チャロウプカ編):リュートのための古風な舞曲とアリア
ベルナルド・アンドレ:孔雀たちの庭園
ジョン・トーマス:グランド・デュエット
アンドリュー・クリーガン:ゴーウィング・ウェスト
キャロライン・リゾット:ラガ
エリック・クラプトン(ケヴィン・フォックス編):サイン
ジェニファー・スウォーツ(Hp)
ロリ・ジェメル(Hp)

録音:2007年12月19-21日
2台のハープのための作品集。レスピーギなど古典の作曲家からエリック・クラプトンの曲など19世紀前半から21世紀の作品までを取り上げています。ジェニファー・スウォーツはモントリオール交響楽団の首席ハープ奏者、ロリ・ジェメルもキッチェナー・ウォータールー交響楽団の首席奏者です。実力派2人は1999年に共にアンサンブルを組みコンサート活動を行っています。
ACD2-2540
サン=サーンス:交響曲第3番「オルガンつき」、
ギルマン
:「頭を上げよ」による行進曲、
ヴィエルヌ
:「ウェストミンスターの鐘」、
ヴィドール:オルガン交響曲第6番作品42-2 〜アレグロ
フィリップ・ベランジェ(Org)、
ヤニク・ネゼ=セガン(指)
グラン・モントリオール・メトロポリタンO
驚異的な演奏で聴くものを惹きつける若手指揮者、ネゼ=セガンによるサン=サーンス「オルガンつき」とフランス近現代を代表す る作曲家兼オルガン弾きのギルマン、ヴィエルヌ、ヴィドールの3人の作品が収録された重厚な内容。オルガンのフィリップ・ベラン ジェはモントリオールの聖ジョセフ礼拝堂の専属オルガニスト。 (Ki)
ACD2-2541
ヘンデル:ハープ曲全集
オラトリオ「エステル」〜愉快な音とともに主を賞賛せよ*
オラトリオ「サウル」〜シンフォニア
ハープ協奏曲変ロ長調
オラトリオ「エステル」〜愉快な音楽に汝の竪琴をあわせよ*
歌劇「ジュリアス・シーザー」〜シンフォニア&汝のやさしい瞳を崇む*
歌劇「リナルド」〜わたしを泣かせてください(スティーヴン・スタッブズ編)
オルガン協奏曲第5番(ハープ編)
オラトリオ「アレクサンダー・バルス」〜聴け聴け彼は黄金の竪琴を鳴らす*
マキシネ・エイランダー(バロックHp) 
シンディア・シーデン(S)*
シアトル・バロック・オーケストラ
イングリット・マシューズ(Vn)
スティーヴン・スタッブズ(指&Lute)

録音:2008年10月20、21日バスティア大学内教会(シアトル)
ヘンデルがハープのために作曲した作品を1枚のCDに完全収録。ヘンデルは器楽曲、オペラ、オラトリオ、協奏曲など様々な楽曲にハープを使用しています。可憐なハープの音色とメランコリックな旋律が魅力的なハープ協奏曲のほか、シアトル・バロック・オーケストラの音楽監督スティーヴン・スタッブズは編曲した「わたしを泣かせてください」など柔らかく高雅なバロック・ハープの音色を存分に堪能できる1枚です。演奏は、シアトル出身のハープ奏者マキシネ・エイランダー。ヨーロッパ、北アメリカを中心にバロック・ハープ奏者のスペシャリストとして活躍しています。また幅広いレパートリーと並はずれた歌唱で世界中から称賛されているコロラトゥーラ・ソプラノ、シンディア・シーデンの表現豊かな歌唱にも注目です。シアトル・バロック・オーケストラはヴァイオリンのイングリット・マシューとハープシコード奏者バイロン・シェンクマンの2人によって結成されたアメリカ屈指のバロック・オーケストラ。 (Ki)
ACD2-2542
ロパルツ:ピアノ三重奏曲 イ短調、
バトン
:ピアノ三重奏曲 Op.31
オシュラガ三重奏団[ステファヌ・ルムラン(P),アンヌ・ロバート(Vn),ポール・マルレン(Vc)]
二人の知られざる近代フランスの作曲家のピアノ三重奏曲を収録。ジョセフ・ギィ・ロパルツ(1864-1955)は、近年再評価の著しいノル マンディの作曲家。一方、ルネ=バトンの通称でも知られる、ルネ=エマニュエル・バトン(1879 − 1940)は、ディアギレフのロシア・ バレエ団でも活躍した指揮者で、数々の近代フランス音楽の初演を指揮したことで知られています。 (Ki)
ACD2-2543
ジョルジュ・ミゴ(1891-1976):三重奏曲(1935)、
フルート,ヴァイオリンとピアノのための舞曲集(1929)
トリオ・オシュラガ
【アンヌ・ロベルト(Vn)ポール・マーリン(Vc)ステファン・ルムラン(P)】
ロベルト・クラム(Fl)
録音:2007年3月12-14日
近代フランスの作曲家ジョルジュ・ミゴ。現在はほとんど演奏されることのない作曲家ですが、彫刻家、画家でもあったミゴは多彩な才能をもった芸術家でありました。またパリ音楽院でヴィドールやダンディに学び、フランス「6人組」に反発し自ら「一人組」を名乗るなど少々変わり者。ミゴの音楽はフォーレの影響を受けた時期もありましたが、後半は中世多声様式、全音音階、教会音楽に傾倒していき、抽象性や神秘性が強調された音楽です。ここに収められている作品も、淡々とした旋律が美しく流れていく典雅で神秘的なトリオ作品。 (Ki)
ACD2-2544(2CD)
ガブリエル・デュポン(1878-1914):ピアノ曲集
CD1:病めるとき
【エピグラフ/夕暮れが部屋に/庭の太陽/雨の歌/日曜日の午後/医者/花を手に女友達がやって来た/風の歌/炉辺にて/女の色気/死神がうろついている/庭で遊ぶ子供たち/白夜-幻覚/静けさ】

CD2:砂丘の家
【澄み切った朝の砂丘/水面の帆/思い出の家/我が兄弟の風と姉妹の雨/幸せの憂鬱/陽光は波間に戯れる/松の木の夕暮れ/海の音、夜/星の煌めき/波のうねり】
ステファン・ルムラン(P)

録音:2007年12月
ピアニストのステファン・ルムランが取り組んでいるテオドール・デュボワなどフランスの知られざる作曲家の作品を積極的に録音していくシリーズ「フランス音楽発見(ムジーク・フランス・デクヴェルト)」。今回はラヴェルと同時代に活躍したガブリエル・デュポンのピアノ曲集。デュポンはオルガニストであった父から学んだ後、パリ音楽院でジェダルジュ、マスネ、ヴィドールに師事。ソンゾーニョ・コンクールでオペラ「ガブレラ」が第1位となり成功を収めました。しかし肺を患い、結核を発症し36歳の若さで夭折しています。25歳の時の作品「病めるとき」は全14曲からなる曲集。デュポンの死に対する脅迫観念が反映された作品で、それぞれの標題に沿った巧みな描写が色彩豊かに浮かびあがります。31歳で完成した「砂丘の家」はフランス近代の透明感漂う全10曲からなる作品。南欧の薫り立つ作品を作曲したセヴラックを都会的かつ洗練させたような作風が、フランス近代好きには堪らない美しさと魅力を持っています。 (Ki)
ACD2-2545
モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」(抜粋/木管五重奏版) ペンタエドル
[ダニエル・ブルジェ(Fl),マルタン・カルペンティエ(Cl),ノルマン・フォルジェ(Ob),ルイ=フィリップ・マルソレ(Hr),マティウ・リュシエ(Fg)]
モーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」を、管楽五重奏で演奏したものです。カナダの夏の名物であるクラシック音楽祭、ラノディ エール国際フェスティバルで2006年に披露され、大変好評だったものです。カナダの名手が揃った演奏だけに、オリジナルとはまた違った 魅力を発揮しています。 (Ki)
ACD2-2546
シューベルト(ノルマン・フォーゲット編):冬の旅(室内楽版) クリストフ・プレガルディエン(T)、
ジョゼフ・ペトリック(アコーディオン)、
ペンタドル(管楽五重奏)

録音::2007年10月(ケベック)
プレガルディエン3度目となる「冬の旅」の録音は室内楽版。この室内楽版は伴奏形態がユニークで管楽五重奏(Fl、Cl、Ob、Hrn、Fg)とアコーディオンという6人編成。主にアコーディオンが伴奏を引っ張り、原曲のピアノ伴奏に近いかたちで編曲。途中アンサンブルのメンバーのハミングで伴奏をするなど温かみのあるほっこりとした味わい深い演奏です。また原作ミュラーの詩の順番通りに収録されている点も特徴的です。プレガルディエンはオリジナル版の音楽風景から豊かな色彩を引き出し、表現を極限まで抑えた美しい歌唱に陶然と酔いしれます。  (Ki)
ACD2-2547
サマー・ミュージック
マテュー・ルシエ(1973-):熱帯
デニス・プラント(1972-):ピエドラ・リブレ組曲【エル・トゥルコ(タンゴ)/ラ・カシータ(ミロンガ・レント)/トレス・マリアス(ワルツ)/ラ・マンチャ(ミロンガ)/エスコンディーダ(タンゴ)】
バーバー:夏の音楽Op.31
ヴィラ=ロボス:ショーロ形式の五重奏曲
パキート・デリヴェラ(1948):アイレス・トロピカレス
ペンタドル(管楽五重奏)
【ダニエル・ブールジェ(FL)
マーティン・カルペンティエール(Cl)
ノーマルド・フォーゲット(Ob)
マテュー・ルシエ(Fg)】

録音:2009年4月
夏をテーマにした音楽を集めたアルバム。マテュー・ルシエの「熱帯」はキューバの舞踏ハバネラを模した作品。バーバーの「夏の音楽」は1955-1956に作曲され、ちょうど彼の初オペラ作品「ヴァネッサ」を書き上げた時期です。ノクターン調の形式でバルトークはもちろんラヴェルの影響も感じらます。ヴィラ=ロヴォスの「ショーロ形式の五重奏曲」。即興性と意外性というヴィラ=ロヴォスの音楽の面白さが詰まった、爽快な作品です。 (Ki)
ACD2-2548
キャンピオン:淑女たちには用はない、
モーリー
:色塗られた物語,
 ティルジスとミラ,
 私の愛で私の人生は巣作られる,
 私は恋人が泣くのを見た,
 恋に落ちた若者とその彼女,
 悲しみよ来たれ,愛の翼は私の希望、
コーキン
:美は温浴する、
イル・フェラボスコ
:隠者のように貧しく,おいで僕のセリア、
フォード:行け情熱よ残酷な美女へ、他
チャールズ・ダニエルズ(T)、
ナイジェル・ノース(Lute)
英国のテノール、チャールズ・ダニエルズと、リュート界の大御所、ナイジェル・ロジャースによる英国ルネサンス音楽。あえてダウ ランドを外して、トマス・キャンピオン (1567-1620)、トマス・モーリー(1557 − 1602)、ウィアム・コーキン(1610-1612)、アル フォンソ・イル・フェラボスコ(1578-1628)、トマス・フォード(1580-1648)らの作品を収録。 (Ki)
SACD2-2549
ドビュッシー:交響詩「海」、
 牧神の午後への前奏曲、
ブリテン
:4つの海の間奏曲 Op.33a、
メルキュール:万華鏡
ヤニク・ネゼ=セガン(指)
グラン・モントリオール・メトロポリタンO
2008年9月から、ゲルギエフの後任としてロッテルダム・フィル音楽監督に、さらにロンドン・フィルの首席客演指揮者に就任するこ とが決まった、カナダの俊英指揮者、ヤニク・ネゼ=セガン。新録音はドビュッシーとブリテンがメイン。ネゼ=セガンの卓越した色彩 感覚が生きた好演です。さらに、若くして亡くなったカナダの作曲家、ピエール・メルキュール(1927-1966)の万華鏡を収録。 (Ki)
ACD2-2550
ココシ:シャーマン、
デジャルダン
:家は開いている,ヤンキーたち、
グジェオン
:夏の夜の小音楽、
マルク
:スリシール、
ライヒ
:エレクトリック・カウンターポイント、
ゴティエ:エクー、
ブルワー
:空,空気,そして微笑みについて
フォレステア(ギター・アンサンブル)、
リシャール・デジャルダン(歌)
フォレステアは、2002年に結成されたギター・アンサンブル。名前の由来は、ギターが木で出来ていることから、forest とギタール guitare をかけたのでしょう。演奏している曲は、いずれもここ20年ほどの作品です。 (Ki)
ACD2-2554(2CD)
ショパン:エチュード、ソナタ、即興曲
エチュードOp.10(全曲)*、Op.25(全曲)*
ピアノ・ソナタ第2番Op.35、第3番Op.58、
即興曲第1番変イ長調Op.29、第2番嬰ヘ長調Op.36、
第3番変ト長調Op.51、幻想即興曲Op.66
ジャニーナ・フィアルコフスカ(P)

録音:1997年8月5-6日*、1999年6月
大ピアニスト、ルービンシュタインが「生まれながらのショパン弾き」と称したジャニーナ・フィアルコフスカ。ショパン・イヤーに相応い2枚組のアルバムがリリースされます。フィアルコフスカが紡ぎだす大人のショパンを聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2555(2CD)
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガOp.87 デイヴィッド・ジャルベール(P)

録音:2007年8、9月
カナダ人ピアニスト、デイヴィッド・ジャルベール。ATMAレーベル待望のソロ・デビュー盤はショスタコーヴィチのピアノ作品の傑作24の前奏曲とフーガ。バッハの平均律に倣って作曲されたこの大作を鋭敏さが際立つ見事な解釈で聴かせてくれています。  (Ki)
ACD2-2556
ジョン・アダムズ(1947-):中国の門、フリギアの門
フィリップ・グラス(1937-):ピアノ独奏のためのオルフェ組曲
デイヴィッド・ジャルベール(P)

録音:2009年5月
アメリカ現代音楽の牽引者ジョン・アダムズとフィリップ・グラスのピアノ・ソロ作品を録音したアルバム。ミニマル・ミュージックの作曲家ジョン・アダムズは、この「中国の門」と「フリギアの門」を作曲した時は太平洋に面した北カリフォルニアに住んでおり、変調する波と水の自然な動きに影響を受けています。ジョン・アダムズはこの作品でポスト・ミニマルの様式へと変化しています。フィリップ・グラスの「オルフェ組曲」はジャン・コクトーの映画「オルフェ」(1950)に影響され作曲された室内オペラ(1991)に基づいています。 (Ki)

ACD2-2557
バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV.988 デイヴィッド・ジャルベール(P)

録音:2011年6月、ケベック(カナダ)
北米を中心に高い注目を集めている若き俊英ピアニスト、デイヴィッド・ジャルベールによるゴルトベルク変奏曲!古典から現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、これまでATMAより多くの注目盤をリリースしてきたジャルベールですが、バロック時代のレパートリーを収録したのは本CDが初めてです。今回の収録について、「これまでで最も大きな挑戦だ」と意欲を語ったジャルベール。グレン・グールドを敬愛するジャルベールの演奏は、かの巨匠をも想起させる繊細かつ情感あふれたもの。J.S.バッハがシンプルな響きの中に織り込んだ奥深い音楽世界を色鮮やかに表現しています。デイヴィッド・ジャルベールはカナダが誇る屈指の若手実力派ピアニスト。卓越した演奏技術と多彩な表現力で数々の賞を総なめにし、現在は北米を中心にリサイタルや室内楽演奏会で幅広く活躍しています。今後の活躍にも期待必至のアーティストによる注目の新譜です! (Ki)
ACD2-2558(2CD)
ジャン・ティトルーズ(1563-1633):教会讃歌集
イヴ・G・プレフォンテン(Org:使用楽器ジュリアン・トリボー1699)
レ・シャトレ・ドゥ・ロワ

録音:2008年5月28-30日、6月24日サン=マルタン教会、サール、フランス
フランスにおけるオルガン音楽の父と言われるジャン・ティトルーズ。即興演奏技術が優れていたティトルーズはルアン大聖堂のオルガニストに就任。またバッハ同様オルガン建造に優れており、ルアンをはじめ各地で設置、修復に携わっていました。作品は厳格なポリフォニー様式によっており、典礼音楽としての性格が強く表れています。ここに録音されているのは、12の単旋聖歌に基づく賛歌。使用されている楽器は1699年に建造されたフランス、サールのサン=マルタン教会のオルガン。 (Ki)
ACD2-2559(2CD)
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(弦楽四重奏曲編) フランツ・ヨーゼフSQ(ピリオド楽器)

録音:2006年12月、2007年5月(ケベック)
ドン・ジョヴァンニは1787年プラハで初演、翌年ウィーンで上演、たちまち話題を呼びました。当時、人気のオペラ作品は手軽に楽しむため編曲がもてはやされ、数多くの楽譜が出版されていました。このアルバムでは、1798年ボンのニコラウス・ジムロック社から出版された楽譜を使用しています。楽譜はパリの国立図書館で所蔵されていたもの。ほぼ全曲収録され(レチタティーヴォを除く)、モーツァルトの才能の特徴をとらえた、歌と楽器の相互関係を完全に伝えています。「歌のないオペラ」という作品ではなく、話の筋の微妙な感情を音楽で巧みに表現しています。オペラ好きはもちろん、苦手意識のある人も大いに楽しむことのできるアルバムです。フランツ・ヨーゼフ弦楽四重奏団はピリオド楽器を使用したカルテット。モントリオール古楽界の中心的存在の4人によって2002年に結成されました。 (Ki)
ACD2-2560
ショパン:24の前奏曲、ポロネーズOp.26-1、
4 つマズルカOp.33、ノクターンOp.9-2、
ノクターンOp.15-3
ジャン・フランソワ・ラトゥール(P)
カナダ出身の若手ピアニスト、ジャン・フランソワ・ラトゥールのデビューアルバム。 レオン・フライシャーに師事、輝かしいテクニックと強い個性を持つピアニストで将来性を十分に感じさせる演奏です。
ACD2-2561
フランスの中世の音楽
ベルナール・ド・ベルヌヴィーユ、
フィリップ・ヴィトリ、ブロンデル・ネスル、
ジャンノ・ド・レスキュレルらの作品(全15曲)
ラ・ロータ
「端麗王」と称される、フランス国王フィリップ4 世(1268−1314 在位1285-1314)時代の音楽を収録。ラ・ロータは、2002年結 成のモントリオールを拠点に活動する古楽団体。ソプラノのサラ・バーンズ、リコーダーとハーディガーディのトビー・ミラー、フィド ルのエミリー・ブリュレ、リュートとハープのエステバン・ラ・ロッタというメンバー。2006年に、北米中世・ルネサンス音楽コンペティ ションで優勝しています。 (Ki)
ACD2-2562
バルカレス:リュート曲集〜17世紀スコットランド写本より
淑女の組曲、王の組曲、フランス組曲、
組曲「甘美なる帝国」、
組曲「大地主のスコットランド人の旦那」、
組曲「喜びへの別れ」
シルヴァン・ベルジュロン(Lute)

録音:2007年10月
バルカレスの写本はスコットランドのリュート音楽の唯一の手掛かりとなる重要なもので、200ページを超える膨大な写本です。18世紀直前のスコットランドの音楽の貴重な断片といえるでしょう。リュート奏者のシルヴァン・ベルジュロンはATAMAレーベルで数多くの録音に参加していますが、ソロはこれが初。優しいリュートの響きに心が洗われるよう。 (Ki)
ACD2-2563
ブクステフーデ:「われらがイエスの四肢」 レ・ヴォワ・バロック
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637 頃− 1707)の名作「われらがイエスの四肢」にまた一つ優れたCD が加わりました。レ・ヴォワ・ バロックという団体名は耳慣れないでしょうが、そこに参加したアーティストの顔ぶれは非常に豪華。歌は各パート一人での演奏で、スー ジー・ルブラン、キャスリーン・ウェブスター、マシュー・ホワイトら、強力なソリストが見事な歌を聞かせてくれます。アレクサンダー・ ワイマン率いるアンサンブルには、レ・ヴォア・ユメーンの二人(スージー・ナッパーとマーガレット・リトル)ら、古楽の名手が多数。 モントリオールの古楽の勢いを感じさせてくれます。 (Ki)
ACD2-2564
メシアン:3つのメロディー、多くの死*、
ヴォカリーズ、天と地の歌、
ヴァイオリンとピアノのための主題と変奏*
スージー・ルブラン(S)
ローレンス・ウィリフォード(T)*
ローラ・アンドリアーニ(Vn)*
 ロベール・コーガー(P)*
録音:2008年5月5-7日(カナダ)
2008年のメシアン生誕100年を記念して録音されたアルバム。スージー・ルブランはATMAレーベルでは欠かせないアーティストの一人で、フランス・バロック音楽には定評があるソプラノ歌手。彼女の純度の高い声質は、メシアンの美しい歌曲作品の素晴らしき表現者として聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2565
バッハ(ブルース・ヘインズ編):新ブランデンブルク協奏曲集
第7番…第1楽章(カンタータBWV34-1)、第2楽章(カンタータBWV 150-1)、第3楽章(カンタータBWV 31-1)
第8番…第1楽章(カンタータBWV 74-7)、第2楽章(カンタータ BWV 99-5)、第3楽章(カンタータBWV65-6)
第9番…第1楽章(カンタータBWV 11-1)、第2、3楽章(カンタータ BWV 34-5) 
第10番…第1楽章(ミサ曲ト短調BWV 235-1)、第2楽章(カンタータ BWV 78-2)-第3楽章(ミサ曲ト短調 BWV 235
第11番…第1楽章(カンタータBWV 35-1)、第2楽章(3台のチェンバロのための協奏曲第1番ニ短調 BWV 1063-2)、第3楽章(カンタータBWV 35-5)
第12番天ん第1楽章(カンタータBWV163-3)、第2楽章(カンタータBWV 80-7)、第3楽章(カンタータBWV 18-1)
( )内原曲
エリック・ミルンズ(指)
バンド・モントリオール・バロック

録音:2011年6月、サン・トーギュスタン教会(ケベック)
モントリオール古楽祭のために結成されたピリオド楽器団体、バンド・モントリオール・バロックが、ブランデンブルク協奏曲「第7番〜第12番」を 収録した注目の新譜をリリース!ブランデンブルク協奏曲に第7番以降があったのか?!という疑問はごもっとも。研究の結果新たに発見された…わけでは なく、亡きバロック・オーボエの巨匠ブルース・ヘインズが、J.S.バッハのカンタータやミサ曲を器楽編成に編曲し、「ブランデンブルク協奏曲風」に6 つの協奏曲としてまとめあげたものになります!既存の作品を異なる編成にアレンジすることは当時の音楽家達にとっては決して珍しいことではありません が、現代の音楽家が過去の巨匠の作品の編曲を行うというのはなかなか大きな試みと言えるのではないでしょうか。各作品の楽章構成や楽器編成などは 原作のブランデンブルク協奏曲に倣っており、ヘインズの強いオマージュが感じられます。原曲の印象を損なうような過激な編曲ではなく、合唱の各声部 をソロ楽器の掛け合いに当てはめた素直な編曲といえましょう。編成上、原曲よりも音響の規模が小さくなってしまうのは否めませんが、代わりに小編成 ならではの密なアンサンブルを堪能できます。ミルンズ率いるバンド・モントリオール・バロックの素晴らしい演奏も本アルバムの聴き所。極上の音色と 洗練されたアンサンブルが、ヘインズの編曲の魅力をぐっと引き出してくれています。 (Ki)
ACD2-2566
6台ピアノのための作品集

サン=サーンス:死の舞踏Op.40(6台ピアノ編)
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」からの10の小品Op.75(6台ピアノ編)〜メヌエット/ジュリエット/モンタギュー家とキャピュレット家
グノー:「ファウスト」〜第2幕ワルツ(2台8手ピアノ編)
ロッシーニ:「セヴィリャの理髪師」序曲(6台ピアノ編)
ラフマニノフ:イタリア・ポルカ(6台ピアノ編)
ウィルバーグ:ビゼーの「カルメン」からの主題による幻想曲
ホルスト:悪魔の踊り(6台ピアノ編)
オーフォード・シックス・ピアノズ
【オリヴァー・ゴダン、サンドラ・マリー、クレール・アウレット、マリアンヌ・パトナウド、フランシス・ペロン、ロレーヌ・プリュール】
モントリオールの南東に位置するイースタン・タウンシップスは美しい田園風景が広がる湖水地域で紅葉シーズンには沢山の人が訪れる人気の場所。そこで毎年夏に行われるカナダで最も古い音楽祭オーフォード音楽祭。この音楽祭の楽しみは普段のコンサートでは聴くことの出来ない試みが行われること。6台ピアノ演奏もその一つ。オーフォード・シックス・ピアノズは2006年に音楽祭で結成され大成功を収めました。6人の息を合わせるのは簡単なことではありませんが、個々人の技術の高さと信頼のチームワーク、それぞれの音色の違いを愉しむことが出来、究極の演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2568
ソナタと協奏曲集
ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ変ロ長調RV45、
 スターバト・マーテルRV621より(ヴァンサン・ブシェール編)、
 チェロ・ソナタ ト短調RV42、
 グローリア.ニ長調RV589〜ドミネ・デウス(ヴァンサン・ブシェール編)、
 ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲ニ短調RV541(ヴァンサン・ブシェール編)
バッハ:協奏曲ヘ長調BWV978(原曲/ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ト長調RV310)、
 オルガン協奏曲イ短調BWV593(原曲/ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ短調RV522)
ベノワ・ロワゼル(Vc) 
ヴァンサン・ブシェ(Org:1973年カール・ヴィルヘルム製)

録音:2008年1月6-8日聖マッテヤ教会(ウェストマウント、ケベック)
チェロ奏者のベノワ・ロワゼルとオルガン奏者のヴァンサン・ブシェによるヴィヴァルディの室内楽作品集。ヴィヴァルディの作品の中でチェロとオルガンは通奏低音として使用されることは多いですが、ソロ楽器として取り上げられることはヴィヴァルディの全作品でもほとんどありません。スターバト・マーテル、ヴィヴァルディ原曲によるバッハの協奏曲、ヴァンサン・ブシェ編曲によるニ短調など、ベノワ・ロワゼルとヴァンサン・ブシェは選曲するにあたり、ヴィヴァルディの有名な作品をチェロとオルガンのために編曲したものも収録しています。ベノワ・ロワゼルはレ・ヴィオロン・ドゥ・ロワの首席チェロ奏者として、またカナダの主要なオーケストラのソリストとして活躍しています。ヴァンサン・ブシェはオルガニストとしては36年ぶりにケベック音楽院のコンクールで2002年のヨーロッパ賞を獲得しています。 (Ki)
ACD2-2569
ヘンデル:水上の音楽(組曲第1番ヘ長調HWV348,組曲第3番ト長調HWV350,
組曲第2番ニ長調HWV349)、
「ソロモン」-序曲,シバの女王の到着
ベルナール・ラバディ(指)ヴィオロン・デュ・ロワ

録音:2007年6月,ケベック
カナダ発のヘンデル「水上の音楽」です!ベルナール・ラバディは1963年、ケベック生まれの指揮者。ケベックの音楽大学で学び、まだ20歳そこそこの1984年にモンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」を指揮したという驚くべき才人です。この年に設立したのがヴィオロン・デュ・ロワで、以来ケベックのバロック音楽をリードしつづけています。またオペラの分野でも活躍しています。ヨーロッパ大陸の演奏と違い、柔らかく温かみがあるのが北米のバロック音楽の特徴。特にケベックのスタイルは、ほんのりフランス風が加味されており、リュリからの影響も大きいヘンデルの音楽に程よい色づけを施しています。  (Ki)
ACD2-2570
J.S.バッハ〜メタモルフォーゼ
ストコフスキー編:トッカータとフーガ.ニ短調、
レスピーギ編:パッサカリアとフーガ.ハ短調、
タルミ編:イタリア協奏曲、
ウォルトン編:舞踊音楽「賢き乙女たち」、
ホルスト編:ジーク風フーガ、
エルガー編:ファンタジーとフーガ.ハ短調、
ウェーベルン編:フーガ(リチェルカータ)
ヨアフ・タルミ(指)ケベックSO

録音:2008年3月
音楽をすっきりと見渡すような演奏をするヨアフ・タルミによる、J.S. バッハの管弦楽編曲アルバム。
ACD2-2571
ドイツ・リート・リサイタル
シューベルト:夕映えのなかにD.799、
 金細工職人D.560、夕映えD.627、
 泉のほとりの若者D.300、死と乙女D.531、
 春に寄すD.338
シューマン:6つの詩Op.90、
 レクイエムOp.90b
ブラームス:4つの厳粛な歌Op.121
R.シュトラウス:たそがれの夢Op.29-1、
 きづたOp.22-3、
 ああ悲しい不幸なる者よOp.21-4、
 あすの朝Op.27-4
ネイサン・バーグ(Bs)、ジュリアス・ドレイク(P)

録音:2007年5月15-17日
カナダのサスカチュワン州生まれのバス、バリトン奏者ネイサン・バーグ。日本では2004年小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト「ラ・ボエーム」にショナール役で出演し注目を集めました。バロック・オペラからイタリア・オペラ幅広いレパートリーを持っています。またドイツ・リートでも高い評価を得ていて、このドイツ・リート集もドラマチックな表現と声色の変化がなんとも美しい演奏です。  (Ki)
ACD2-2572
現代ギター作品集
ラファエル・リード:「森への小道」
ハビエル・ファリアス:「アラウコ」
パスカル・サスヴィル・ココチ:「根」
フランソワ・ゴーティエ:「千本の足」
フォレスターレ

録音:2011年9月、サンティレネ(ケベック、カナダ)
若手ギタリストたちからなるアンサンブル集団フォレスターレによるギター作品集。今注目の若手現代音楽家たちによるアンサンブル作品が多く収録されています。プログラムのメインであるファリアスの「アラウコ」は、1553〜7年の間に書き残された「ラ・アラウカーナ」の詩に音楽をつけた作品。当時チリの征服者であったスペイン人に激しく抵抗した南部の先住民マプチェ族の苦しみと不屈の精神をうたう詩を、ギターアンサンブルが時に静かに時に激しく盛り上げます。リブレット内は英語と仏語対訳付。彼らの強き心を表すエネルギッシュなギターの響きに、心を強く鼓舞されます。このアルバムではその他にもフォレスターレが得意とするレパートリーを多く収録。繊細なソロの響きからアンサンブルの圧倒的なサウンドまで、ギターの魅力に浸る1枚となっています。 (Ki)
ACD2-2573(2CD)
フランク:12のオルガンのための作品集第1集
3つの小品、幻想曲 イ長調、
英雄的小品、牧歌、祈り、他
ピエール・グランメゾン(Org)
モントリオールのオルガニストで、作曲家でもあるピエール・グランメゾンによる、フランクのオルガン作品集。オルガンは、モントリオールのノートルダム・バジリカのカサバン製オルガン を使用。
ACD2-2574
フランク:12のオルガンのための作品集第2集
6つの小品、交響的大曲,前奏曲,
フーガと変奏曲,幻想曲 ハ長調、他
ピエール・グランメゾン(Org)
モントリオールのノートルダム・バジリカのカサバン製オルガンは、1891年に作られたもので、81のストップを備えた、当時としては最大級のオルガンだったそうです。
ACD2-2576
バルトーク:ディヴェルティメントSz.113、
弦楽器,打楽器とチェレスタのための音楽Sz.106、
ルーマニア民俗舞曲(編:J.M.ゼイトウニ)
ジャン=マリー・ゼイトウニ(指)
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
ジャン=マリー・ゼイトウニはレ・ヴィオロン・ドゥ・ロワの首席客員指揮者、またオペラ指揮者として大きな注目を集めています。
ACD2-2577
クリスマス・アルバム「オー・ナタ・ルクス」
伝承曲/ロバート・ピアーソル編:もろびと声あげ
伝承曲/ピーター・マシュー編:レ・ゾンブル・ド・ラ・ニュイ
伝承曲/ジョナサン・ラスボーン編:ガブリエルのお告げ
C.A.カリーリョ:おお、大いなる神秘
サス・ガレッピ:オー・ナタ・ルクス
ブリテン:イエスよ,あなたは救い主でいらっしゃるから、聖母賛歌
ハウエルズ:子守歌を歌って
マシュー・ラーキン:アダムは縛られて
エリック・ウィテカー:ルクス・アルムクエ
ドナルド・パトリキン:アンティフォン、ザ・チャイルド・オブ・メアリ
伝承曲/ステファン・スミス編:バルー・ラミー
伝承曲/ミシェル・マレイ編:気持ちのいい朝に、ぼくは行進に出会った
キャサリン・ゴイーン:どんな秘密を!
伝承曲/レイン・プライス編:ウェックスフォード・キャロル
ヒーリー・ウィラン:マニフィカト
エリザベス・ポストン:林檎の木なるイエス・キリスト
ジョナサン・クイック:天国から天使が来た
ムジカ・インティマ

録音:2008年2月4-6日
ブリテン、ハーバート・ハウエルズ、ヒーリー・ウィランなどの伝統的なクリスマスの作品と20世紀の作曲家によるあまり知られていない美しいクリスマス・キャロルを収録。心地よい自然な歌声が、クリスマス・キャロルにぴったりの雰囲気を演出しています。 (Ki)
ACD2-2578
アルマンド・ホセ・フェルナンデス(1906-1983):ヴァイオリン協奏曲ホ長調
ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):交響曲第2番変ロ短調
アレクサンドレ・ダ・コスタ(Vn)
ジーザス・アミーゴ(指)
エクストレマドゥーラSO

録音:2007年6月18-20日バダホス、スペイン
ポルトガルの作曲家アルマンド・ホセ・フェルナンデスとルイス・デ・フレイタス・ブランコの作品。フェルナンデスのヴァイオリン協奏曲は1948年に作曲。ダ・コスタの才気溢れる演奏が作品の魅力を決定づけています。ブランコの交響曲はポルトガルのネオクラシック様式を受け継ぐ作品です。 (Ki)
ACD2-2579
ジョン・ウィリアムズ:「シンドラーのリスト」組曲【テーマ、ユダヤ人街、追憶】(Vn&Orch.)
ブロッホ:ヘブライ組曲(Vn&Orch.)、
 コンチェルト・グロッソ第1番(P&Orch.)
アレクサンドレ・ダ・コスタ(Vn)
マルク・パンティロン(P)
トーマス・レスナー(指)ビエンヌSO

録音:2008年3月19-21日ビエンヌ、スイス
1979年モントリオール出身ヴァイオリニスト、アレクサンドル・ダ・コスタとスイスの名門オケ、ビエンヌ交響楽団による映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズの「シンドラーのリスト」。映画では儚く切ない優しく美しいメロディーを、イツァーク・パールマンが演奏し、映画と共に大きなヒットとなった作品です。演奏するダ・コスタはピアノとヴァイオリンを学び、9歳にしてそれぞれの楽器でコンサートを行うなど神童ぶりを発揮。18歳からマドリッドのソフィア王妃音楽大学で名教師ザハール・ブロンに師事。23歳の時にはシルヴィア・ゲルバー財団より30歳以下の優れたカナダ人音楽家に贈られる最優秀賞を受賞。これまでにベルリン・フィルをはじめとする世界中のオーケストラと共演し高い評価を得ています。ダ・コスタは類い稀なるテクニックと情熱溢れる音楽表現で、聴く者の心を熱くさせる演奏を披露しています。ユダヤをテーマとしたプログラムでブロッホのヘブライ組曲とコンチェルト・グロッソ第1番が録音されています。 (Ki)
ACD2-2580
ワーグナー:ジークフリート牧歌(室内オーケストラ版)
グルック(ワーグナー編):「アウリスのイフィゲニア」序曲(1854年版、世界初録音)
ワーグナー:「ファウスト」序曲
 ヴェーゼンドンク歌曲集〜「夢」(ヴァイオリンと室内オーケストラのための)
R.シュトラウス:オーボエ協奏曲ニ長調
■特典映像:ジークフリートの牧歌
トーマス・レスナー(指)ビエンヌSO

録音:2009年11月、パレ・デ・コングレ(ビエンヌ、スイス)
トーマス・レスナー率いるスイスのオーケストラ、ビエンヌ交響楽団(ビール交響楽団とも)が、ワーグナー編曲によるグルックの歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲(1854年版)を収録した注目の新譜をリリースしました!これまで同曲の1847年版は多く演奏・録音されてきましたが、ワーグナーが演奏会用にコーダを付け加えた1854年版は本アルバムが世界初録音となります!ヴェーゼンドンク歌曲集の第5曲「夢」は、オペラ「トリスタンとイゾルデ」第二幕の愛の二重唱の習作としても知られる作品。今回はヴァイオリンと室内オーケストラのために編曲された版での演奏となります。ドイツ三月革命後、数年間をスイスで過ごしたワーグナー。本アルバムに収録された作品は、スイスにおける彼の活躍の軌跡を感じることができるものばかりです。また、本アルバムにはR.シュトラウス最晩年の名曲、オーボエ協奏曲も収録。チューリヒ近郊で作曲された本作もまた、スイスとの関係深い作品といえましょう。スイスが誇るオーボエ奏者ルイーズ・ペルランのソロにも注目です。アルバム最後には、ジークフリートの牧歌の演奏映像も収録。この曲が作曲された町トリプシェンでの撮影ということで、ファンの方にとってはまさにお宝なアルバムといえましょう! (Ki)
ACD2-2582
アンドレ・リスティク(1972-):オペラ・プロジェクト
ミシェル・ゴヌヴィユ(1950-):マイクロフォン・ソングス
ミヒャエル・オエスタール(1968-):些細な思い出についての対話
ニコレ・リゼ(1973-):左脳/右脳
ヴェロニク・ラクロワ(指)
モントリオール現代音楽アンサンブル
かのアムランとの共演CDもあったヴェロニク・ラクロワ指揮モントリオール現代音楽アンサンブル。現代カナダ作曲家の前衛作品を集めた画期的アルバムの登場です。注目はゴヌヴィユ作品。愛娘の影響で聴いたビョークとレディオヘッドの音楽性に驚嘆した彼が、その影響を被りつつ娘の詩に作曲した声楽作品。ロック・ファンにもオススメです。 (Ki)
ACD2-2583
ドヴィエンヌ:ファゴット,ヴァイオリン,チェロのための6つの三重奏曲 Op.17
 第1番 変ロ長調
 第2番 ハ長調
 第3番 ト長調
 第4番 ヘ長調
 第5番 変ホ長調
 第6番 ト長調
「聖母訪問会の修道女たち」(リュシエ編)からの3曲
マチュー・リュシエ(Fg)
パスカル・ジゲール(Vn)
ベノワ・ロワゼル(Vc)
ジャン=ルイ・ブルワン(Va 「聖母訪問会の修道女たち」)

録音:2010年3月、ケベック
フランソワ・ドヴィエンヌ(1759−1803年)は、18世紀後半にパリで活躍したフルート奏者、ファゴット(バソン)奏者。作曲家として一般的な知 名度はあまり高くありませんが、彼がフルートやファゴットのために書いた協奏曲、室内楽作品、ソナタなどは、両楽器奏者からは絶大な人気があり、CD も多数。隠れた人気作曲家といえるでしょう。ファゴット、ヴァイオリン、チェロのための6つの三重奏曲 Op.17は、これが世界初録音となる曲。終始ファゴッ トが華やかに奏で、モーツァルトの同時代人の作品らしくロココ趣味が濃い佳曲。一方、「聖母訪問会の修道女たち」は1792年に初演されて大成功を収 めたオペラ。そこから2曲のアリアと1曲の三重唱をファゴット四重奏で演奏。どちらの曲も明るく優しいドヴィエンヌの魅力がたっぷりです。 マチュー・リュシエは、アリオン、レ・ヴィオロン・デュ・ロワ、ターフェルムジークなどで活躍する、カナダ古楽界を代表するファゴット奏者。彼はドヴィ エンヌに入れ込んでおり、既にファゴット・ソナタ集 Op.24など(ACD2 2584)、ファゴット四重奏曲集 Op.73(ACD2 2364)のCDをリリースして います。
ACD2-2584
ドヴィエンヌ:ファゴットのための6つのソナタOp.24 マテュー・ルシエ(Fg)
リチャード・パレ(フォルテピアノ)
ベノワ・ロイセル(Vc)

録音:2007年9月26-28日
ファゴット名人マテュー・ルシエによるドヴィエンヌのソナタ集。「フランスのモーツアルト」と言われたドヴィエンヌの音楽は明るく独特のセンスを持っています。マテュー・ルシエの甘美な音色とすっきりとした通奏低音が絶妙のアンサンブルを聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2586
シューマン:女の愛と生涯Op.42
C・シューマン:わたしは暗い夢のなかにいたOp.13-1、
 我が星花よどうして泣くのOp.23-1、
 美しいために私を愛するならおやすみ
ブラームス:あなたの青いひとみはOp.59-8、
 我らはさ迷い歩いたOp.96-2、
 失望Op.72-4、私は夢を見たOp.57-3、
 狩人Op.95-4、娘は話しかけるOp.107-3、
 甲斐なきセレナーデ Op.84-4、
 秘め事Op.71-3、
 別れがなぜあるのだろうかOp.33-12、
 森の対話Op.39-3、
 調べのようにOp.105-1、
 我が恋は緑Op.63-5
スーザン・プラッツ(Ms)、レーナ・シャロン(P)
スーザン・プラッツはイギリス生まれのカナダ人。2004年5月からジェシー・ノーマンの後継者の一人として見出され、現在はアルトとメゾ・ソプラノのとして演奏活動を行っています。柔らかいスーザン・プラッツの歌声がゆっくりと糸を紡いでいるように丁寧に歌い上げられています。  (Ki)
ACD2-2587
マニュエル・ロザンタール(1904-2003):ピアノ作品全集
8つのバガテル(1924)、
6つのカプリース(1926)、
セレナーデ(1927)、
釣り人たちのワルツ(1929)、
ちょっとした職人衆(1933-34)
ステファン・ルムラン(P)

録音:2007年10月
20世紀フランスの音楽家、マニュエル・ロザンタール。ラヴェル最後の直弟子としても知られ、ラヴェルの伝記も執筆しています。指揮者、作曲者と しても活躍し、師匠ラヴェルの管弦楽曲の録音やオッフェンバックの「パリの喜び」の編曲が有名です。作曲はオペレッタから室内楽曲まであらゆるジャン ルを手掛けていました。彼の音楽は、明快で歯切れが良い曲調が特徴で、ジャズやポップス、そしてフランス6人組の新古典主義音楽にも影響されてい ます。 このアルバムは、ロザンタール没後10年を記念して発売された、ロザンタールのピアノ曲全集。ロザンタールがピアノ曲を作曲したのは、1924年から 1934年の10年間となり、20世紀初頭のフランス近代音楽特有の様式を反映しています。生粋のパリジャンであったロザンタールのフランス的な洒脱さ が溢れた曲。「8つのバガテル」はフランス6人組の影響が色濃く感じ取られる作品で、第1曲目の「パストラーレ」は、ミヨーのような色彩感覚豊かな 曲です。バガテルの2年後に作曲された「6つのカプリース」。第5曲目の「ドビュッシーへのオマージュ」は、詩的で繊細な味わい。そして10曲からなる「ちょっ とした職人衆」は、「蹄鉄工」「理髪師」「研ぎ師」「子守」「無線通信士」など専門職の人々を題材としており、当時のパリの雰囲気が表れた作品です。 (Ki)
ACD2-2589
ヘンデル:アリア集
「リナルド」,「サムソン」,「メサイア」,
「ヘラクレス」,「セメレ」,
「アレクサンダー・バルス」,「イェフタ」,
「アタリア」,
「陽気の人、ふさぎの人、中庸の人」,
「ソロモン」からのアリアと場面
カリーナ・ゴーヴァン(S)、
アレクサンダー・ワイマン(指)テンポ・ルバート

録音:2008年6月4-6日,ケベック
カナダ出身で、今欧米で大活躍のの古楽ソプラノ、カリーナ・ゴーヴァンのヘンデル集です。ゴーヴァンは潤いたっぷりの美声と、伸びやかな歌い口、そして鮮やかなコロラトゥーラ技巧を兼ね備えていて、ことにヘンデルには打ってつけのソプラノ。このアリア集では、あえてオペラを1曲だけに絞り、英語のオラトリオから多くの曲を採用、ヘンデル後期の深みを増した音楽を歌い上げています。アレクサンダー・ワイマンはカナダを中心に活動する鍵盤奏者、指揮者で、テンポ・ルバートは最近彼が結成した団体です。  (Ki)
ACD2-2590
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):オペラ・アリア集
「アデライーデ」〜アリア「Nobil onda」、
 「Non sempre invendicata」
「エツィーオ」〜レチタティーヴォとアリア「Misera, dove son?」、
 「Non son io che parlo」
「ポリフェーモ」〜レチタティーヴォ「amato mio bene」、「Smanie」
「イメネーオ」〜アリア「Mi chiederesti meno」
「アンジェリカ」〜アリア「Mentre rendo a te la vita」
「ナクソスのアリアンナ」〜序曲、
 アリア「Ahi che langue」、
 「Il tuo dolce mormorio」、「Misera sventurata」、
 「Si caro ti consola」、
 レチタティーヴォ「Misera, e che faro?」
カリーナ・ゴヴァン(S)
アラン・カーティス(指)
イル・コンプレッソ・バロッコ

録音:2008年9月29、30日、10月1、2、3日
18世紀イタリアの音楽家ニコラ・ポルポラ。ポルポラは有力な貴族に、楽長として支援を受けていました。そしてポルポラの一番の功績は有名なカストラートのファリネッリや、若きハイドンの師として手腕を発揮しました。ポルポラの重要なオペラ作品は1718〜1742年の間に書かれています。今回はカナダのソプラノの花、カリーナ・ゴヴァンの美声でたっぷりと聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2591
パーセル:ファンタジア集
3声のファンタジア第1番ニ短調Z.732、
3声のファンタジア.ヘ長調Z.733、
3声のファンタジア.ト短調Z.734、
4声のファンタジア.ト短調Z.735、
4声のファンタジア変ロ長調Z.736、
4声のファンタジア.長調Z.737、
4声のファンタジア.ハ短調Z.738、
4声のファンタジア.ニ短調Z.739、
4声のファンタジア.イ短調Z.740、
4声のファンタアジ.ホ短調Z.741、
4声のファンタジア.ト長調Z.741、
4声のファンタジア.ト長調Z.742、
4声のファンタジア.ニ短調Z.743、4
声のファンタジア.イ短調Z.744、
5声のファンタジア.長調Z.745、
6声のイン・ノミネ.ト短調Z.746、
7声のイン・ノミネ.ト短調「ドリアン」Z.747、
歌劇「養成の女王」〜猿の踊り、
歌劇「ダイドーとイニーアス」〜私が地に伏す時−ダイドーのラメント−
レ・ヴォワ・ユメーヌ

録音:2008年11月12-14日
スージー・ナッパーとマーガレット・リトルを中心とするガンバ・アンサンブル、レ・ヴォワ・ユメーヌによるパーセルのファンタジア集。この作品は複雑な対位法の技法や不協和音、半音階などを巧みに使用している当時としてはかなり驚きに満ちた作品集です。レ・ヴォワ・ユメーヌの優しく美しい響きが、見事なバランスで丁寧に奏でられています。 (Ki)
ACD2-2592
ベートーヴェン:ホルン・ソナタ ヘ長調Op.17
カール・チェルニー:アンダンテとポルカOp.posth
フェルディナント・リース:ホルン・ソナタ ヘ長調Op.34
イグナツ・モシュレス:ロッシーニのアルバムの綴り「主題と変奏」Op.138b、
 序奏とロンドー・エコセーズOp.63
ルイ=フィリップ・マルソレ(Hrn)
デイヴィッド・ジャルベール(P)

録音:2008年9月14-16日(カナダ)
キッチェナー・ウォータールー交響楽団、ケベック交響楽団などで首席奏者を務める若手実力派ホルン奏者のルイ=フィリップ・マルソレによる演奏。ベートーヴェンの名曲ホルン・ソナタとベートーヴェンと同時代に活躍したピアニストで、ベートーヴェンの親しい友人であったチェルニー、リース、モシュレスの3人によるホルン作品を収録。伴奏はショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ(ACD22555)でソロ・デビューしたカナダ人ピアニスト、デイヴィッド・ジャルベール。フィリップ・マルソレとジャルベールは他のアルバムでも共演経験があり、息の合った演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2593
ヤニチュの室内ソナタ集
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ(1708-1763):室内ソナタ集Vol.1
室内ソナタト短調「おおこうべは血にまみれ」(Ob,Vn,Va,Bc)
室内ソナタハ短調Op.5(2Ob,Vc,Bc)*
室内ソナタハ長調Op.4(トラヴェルソ,2Ob,Bc)
室内ソナタホ長調Op.5B(オーボエ・ダモーレ,2Va,Bc)*
室内ソナタイ短調Op.5A(トラヴェルソ,Ob,オーボエ・ダモーレ,Bc)*
ノットゥルナ
【クリストファー・パラメータ(Ob,オーボエ・ダモーレ,指)、ステファン・バード(Ob)、ミカ・パターマン(フラウト・トラヴェルソ)、エレーヌ・プラウフ(Vn,Va)、キャスリーン・カジオカ(Va)、カレン・カデラヴェク(Vc)、エリン・エリアール(Cemb)】

録音:2008年3月1.2&3日(ケベック)
*=世界初録音
ノットゥルナは管楽器作品のために作曲された作品を演奏する古楽アンサンブル。アンサンブルのメンバーは18〜19世紀の作品のスペシャリスト達が集結し、オーボエ奏者のクリストファー・パラメータを中心に、まだ世にあまり出ていない作品の素晴らしさ、これまでにない表現の豊かさを追求すべき活動を続けています。今回はシュヴァイトニツ(=シレジアは、現在のポーランド南西部からチェコ北東部の地域)生まれの作曲家ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュの室内ソナタ集。ヤニチュは1736年に皇太子フリードリヒ(後のフリードリヒ大王)の私設楽団の一員となり、その後ラインスベルクに移り有名な「金曜アカデミー」を開始。1740年にフリードリヒ即位に際して再結成された楽団のコントラヴァイオリン奏者として活躍し、ベルリンで生涯を送りました。ヤニチュはC.P.E.バッハやクヴァンツなど何人かの音楽家とともに宮廷舞踏会などのために作曲依頼を受けるなど、当時高い評価を受け多くの著名人から支持を集めていました。この室内ソナタも熟達した技法、音楽性に富み、旋律は独特の雰囲気を持つ面白い作品が揃っています。 (Ki)
ACD2-2596
グレン・グールド:弦楽四重奏曲Op.1(1956)
E.マクミラン:弦楽四重奏曲 ハ長調(1914、rev1921)、
フレンチ・カナディアンの旋律による2つのスケッチ(1930)
アルカンQ

録音:2008年4月2-4日(カナダ
ベテラン、アルカン四重奏団によるグールドとマクミランの四重奏曲。「弦楽四重奏曲Op.1」はグレン・グールド唯一残した本格的な作品、30分を越す大作。マクミランは20世紀中頃のカナダ音楽界の中心にいた人物で、グールドが15歳でトロント交響楽団デビューした時に指揮台にあがったのはマクミラン。 (Ki)
ACD2-2597
ショパン:ピアノ作品集
ポロネーズ第1番嬰ハ短調Op.26-1、
ワルツOp.34-1/Op.70-2
 Op.34-3/Op.64-2、
舟歌/前奏曲集〜第8番/第17番、
夜想曲第17番ロ長調Op.62-1、
マズルカ第27番ホ短調Op.41-2、
 第23番ニ長調Op.33-2、
 第36番イ短調Op.59-1、
バラード第3、スケルツォ第1番
ジャニーナ・フィアルコフスカ(P)

録音:2008年9月17-19日
ジャニーナ・フィアルコフスカはモントリオール大学とジュリアード音楽院で学び、1974年にアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで3位に入賞、その後世界的なオーケストラ、指揮者と共演を重ねるカナダを代表するピアニストです。一時左腕の腫瘍のため両手での演奏活動を中断していましたが見事に克服し、2004年1月のドイツで行われた復帰リサイタルで両手での演奏活動を再開しています。また1994年にはピアノ・シックスを創設しカナダのピアノ教育へ大きな影響を与えています。ATMAからはモーツァルト(ACD22531)、ショパン(ACD22291)の協奏曲(室内楽版)をリリース。今回はショパン生誕200年を記念し、フィアルコフスカ自身が好きなショパンの作品を選曲。ロマンティックで気品溢れるフィアルコフスカの演奏はまさに正統派。ショパンの音楽の代弁者の一人となって、静かに優しくそして美しい演奏を届けてくれます。 (Ki)
ACD2-2598
ヴェニスの商人
サラモーネ・ロッシ:ルッジェーロのアリアによるソナタ、
ソロモンの雅歌になぞらえて、
ラ・ヴィエネによる対話風ソナタ、
バレエのアリアによるソナタ、
フランスのアリアによるソナタ、
四重奏のためのソナタ、
ベルガマスカによるソナタ
ジョヴァンニ・バッサーノ:8声のリチェルカータ、
3声のリチェルカータ、
2声のリチェルカータ、
ディミニューション「別れの時」(チプリアーノ・デ・ローレ原曲)、
ディミニューション「陽気な羊飼い」(トーマス・クレキヨン原曲)、
ディミニューション「元気溌剌」(クレメンス・ノン・パパ原曲)、
ディミニューション「恋は憔悴なしには」(トーマス・クレキヨン原曲)
アウグスティン・バッサーノ:幻想曲第2番、
パヴァンとガリアード
エリック・ミルンズ(指)
モントリオール・バロック

録音:2008年6月24-26日ケベック、カナダ
モントリオール・バロック音楽祭とATMAレーベルとの共同企画アルバム「ヴェニスの商人」。イタリア・ルネサンス音楽から初期バロック音楽への過渡期に活躍した作曲家、サラモーネ・ロッシ、ジョヴァンニ・バッサーノ、アウグスティン・バッサーノの作品を収録。サラモーネ・ロッシは1570年ころ学者一家に生まれ、名ヴァイオリニストとして名をはせ、1589年にマントヴァの宮廷楽師として任命。ユダヤ教徒であり「ソロモンの雅歌になぞらえて」はユダヤ教の典礼音楽として作曲されました。コルネットの名手として類い稀なる即興演奏をしたジョヴァンニ・バッサーノは1585年から1617年に亡くなるまでヴェネツィアのサン・マルコ寺院の主要な演奏者として活躍していました。即興の技法ディミニューションのための手引きを残したことでも知られています。アウグスティン・バッサーノはイギリスの宮廷の音楽家として54年間務め、ヴィオールや舞曲などのための作品を残しています。 (Ki)

ACD2-2600
パッヘルベルのカノン〜バロック名曲集
ジェミニアーニ:合奏協奏曲ニ短調「ラ・フォリア」〜コレルリのヴァイオリン・ソナタOp.5-12
パッヘルベル:カノンとジーグ
パーセル:シャコンヌ ト短調 Z.730
マルチェルロ:オーボエ協奏曲ニ短調
バッハ:カンターター第156番BWV156〜シンフォニア、
 管弦楽組曲第3番〜エア
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」〜精霊の踊り
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
ベルナール・ラバディ(指)
ダイアン・ラッセル(Ob)

録音:2010年2月
カナダのモントリオールに本拠を置くバロック・オーケストラ、レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワによるバロックの名曲集。収録されている作品はどれもお馴染のバロックの美しい曲ばかり。G線上のアリアは華やかさのある上品な演奏。パッヘルベのカノンは可憐で優しく、パーセルのシャコンヌは艶があり、ほのかに漂う官能が、心をとらえます。モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークは明朗で格調の高い表現を聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2601
ブリテン:イリュミナシオンOp.18、
前奏曲とフーガOp.29、
フランク・ブリッジの主題による変奏曲Op.10、
深紅の花びらは眠りにつき
カリーナ・ゴヴァン(S)
レ・ヴィオロン・デュ・ロワ
ジャン=マリー・ゼイトウニ(Cond)
パスカル・ジゲール(Vn)
ルイ=フィリップ・マルソレ(Hrn)

録音:2009年4月
ブリテンの歌曲中でもっとも有名な作品「イリュミナシオン」。ランボーの同名の詩集から原詩を用いています。カナダのソプラノの花カリーナ・ゴヴァンが深く美しい声で鮮やかに歌い、誌と音楽が幻想的に絡み合い、レ・ヴィオロン・デュ・ロワの繊細なアンサンブルが情感たっぷりに聴かせます。カリーナ・ゴヴァンはイギリスの詩人アルフレッド・テニスンの原詩による「深紅の花びらは眠りにつき」でもホルン伴奏によりその美声を披露しています。また18声の弦楽オーケストラのための「前奏曲とフーガ」とブリテンの師フランク・ブリッジの弦楽四重奏を主題にした変奏曲を収録。 (Ki)
ACD2-2602
ヴィヴァルディ:協奏曲集
ヴァイオリン,2つのオーボエ,ファゴット,2つのホルンのための協奏曲ヘ長調 RV 569
協奏曲集Op3-10《調和の霊感》〜4つのヴァイオリンとチェロと弦楽のための協奏曲 口短調 RV580
ヴァイオリン,2つのフルート,2つのオーボエ,ファゴットのための協奏曲《ドレスデンのオーケストラのために》RV577
協奏曲集Op3-4《調和の霊感》〜4つのヴァイオリンのための協奏曲ホ短調RV550
ヴァイオリン,2つのオーボエ,ファゴット,2つのホルンのための協奏曲ヘ長調RV574
歌劇《試練の中の真実》RV.739〜シンフォニアRV739
2つのトランペットのための協奏曲ハ長調RV537
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
マテュー・ルシエ(指)
1984年に設立されたレ・ヴィオロン・ドゥ・ロワと同団体のアソシエイト・コンダクターを務めるマテュー・ルシエによるヴィヴァルディの協奏曲集。 500曲以上残された協奏曲の中から、自身もファゴット奏者であるマテュー・ルシエが、様々なソロ楽器の組み合わせから多様なヴィヴァルディの顔を引 き出すことのできる作品を選びました。種類の異なる様々な楽器の音色が交錯する魅力的な曲が次々とあらわれ、明るいヴィヴァルディの曲調と多様な楽 器編成により、楽しく聴き進めていけるアルバムとなっています。 (Ki)
ACD2-2603
バッハ:クラヴィーア練習曲集第2巻
イタリア協奏曲ヘ長調BWV971
フランス風序曲 ロ短調BWV831
アレクサンダー・ワイマン(ハープシコード/イヴ・ボープル2008製)

録音:2008年4月22、23日(ケベック)
アレクサンダー・ワイマンは現在のカナダ古楽界で最も重要な音楽家の一人。鍵盤奏者、指揮者として様々なプロジェクトに関わっています。アンサンブル・トラジコメディア、フライブルク・バロック・オーケストラ、ジュスアルド・コンソートのメンバーでもあり、ケベック交響楽団、モントリオール交響楽団、レ・ヴィオロン・デュ・ロワでもソリストとして招かれています。バッハは1735年に「クラヴィーア練習曲集第2巻」を出版。二段鍵盤のための作品が収められ、イタリア、フランスの様式を対比させた曲集。生き生きとした演奏を聴かせてくれるイタリア協奏曲、躍動的感に満ちたフランス風序曲は優雅に繊細に響かせています。 (Ki)
ACD2-2605
サンチェス:嘆きの言葉を
カプスベルガー:コレンテ第5番
ステファノ・ランディ:アマリッリ、ああ、ここへ来てくれ
カプスベルガー:シンフォニア第12番
マルコ・マラッツォーリ:赤いマントの貴族の女
ヴィターリ:シャコンヌ
フェッラーリ:恋人たちよ私は君たちに言うことができる
ベルナルド・ストラーチェ:チャッコーナ
ステファノ・ランディ:オルフェオの死よりMentrecantiam
フレスコバルディ:スピネッティーナとヴァイオリンのためのトッカータ
ルイジ・ロッシ:アヴェルヌスを離れよ
フレスコバルディ:カンツォーナ第2番(旋律独奏)*
サンチェス:パッサカリアのカンタータ「簒奪者にして暴君」
フレスコバルディ:カンツォーナ第2番(低音独奏)*
パレストリーナ(ロニョーニ編):美しい君*
ルイジ・ロッシ:オルフェオよりDormitebegl'occhio
 パッサカリア*
スージー・ルブラン(S)
ラ・ヌフ アレクサンダー・ワインマン(指)
*=インストゥルメンタル

録音:2009年6月
美声のソプラノ、スージー・ルブランのニュー・アルバム。17世紀ローマにはヨーロッパ中の貴族が集まり、様々な外交の花が開きました。芸術(音楽・美術)はローマに集う貴族たちのコミュニケーションに欠かせぬもの。ローマにはまた多くの芸術家たちが集い、彼らの作品を発表する格好の舞台でもありました。そしてバルベリーニ家の威信をかけて建てたバルベリーニ宮殿はその中心的存在となっていました。このCDでは、バルベリーニ宮殿で演奏された音楽を再現。ランディやロッシなどの作曲家のオペラがこの宮殿で上演されています。スージー・ルブランの澄み切った気品あふれる声と古楽アンサンブル、ラ・ヌフとアレクサンダー・ワインマンの表情豊かな演奏で楽しむことができます。 (Ki)
ACD2-2606
A.スカルラッティ:12のシンフォニア〜第4番ホ短調、第8番ト長調、第9番ト短調、第12番ハ短調
アルビノーニ:協奏曲Op.9-2ニ短調
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲ハ短調RV441
ジュゼッペ・トレッリ:協奏曲Op.8-9ホ短調
フランシス・コルプロン(指、Rec)
レ・ボレアド・モントリオール

録音:2009年1月
リコーダー奏者のフランシス・コルプロンによって1991年に創設されたカナダの古楽器アンサンブル、レ・ボレアド。「ビートルズ・バロック」シリーズなどATMAレーベルには欠かせない看板アーティストです。今回のアルバムではA.スカルラッティ、アルビノーニ、ヴィヴァルディ、トレッリなどバロック期の作曲家によるリコーダー、オーボエ、ヴァイオリンのシンフォニアと協奏曲を収録しています。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ハープシコードのアンサンブルにリコーダー、オーボエの響きが美しく鳴り、絶妙な心地よさを引き出しています。 (Ki)
ACD2-2608
ジュリー・スペンサー:白いリス
パット・メセニー(アン-ジュリー・キャロン編):故郷からの手紙
オレクサ・ロツォウチュク:出会い
エマニュエル・セジョルネ:カタミヤ
グイロ・エスペル:サンバ-あなたの居ない静寂に耳を傾けて
安倍圭子:竹林の中の風
ピアソラ(アン-ジュリー・キャロン編):5つの小品
アン=ジュリー・キャロン(マリンバ)

録音:2007年8月28-30日
カナダのマリンバ奏者アン=ジュリー・キャロンによる現代マリンバ作品集。アメリカのマリンバ奏者ジュリー・スペンサー、アメリカのジャズ・ギタリスト、パット・メセニー、映画音楽などを手掛けるオレクサ・ロツォウチュク、マリンバ界には欠かせないエマニュエル・セジョルネの名曲カタミヤ、ギタリストでもあるグイロ・エスペル、そして日本が世界に誇るマリンバ奏者安倍圭子の作品など華麗でアクロバティックな演奏を楽しむことができます。
ACD2-2609
アルメニアの室内楽
ババジャニアン:ピアノ三重奏曲ヘ短調(1952)
カラジヤン:動揺した魂への悲歌〜Cl,Vn,Vc,Pf
ガナチヤン:オロール「ソプラノ、クラリネット、4つのチェロのための子守歌」
ハチャトゥリヤン:クラリネット,ヴァイオリン,ピアノのための三重奏曲(1932)
アルチュニアン:クラリネット,ヴァイオリン,ピアノのための組曲(1992)
アミチ室内アンサンブル
【ホアキン・バルデペニャス(Cl)、デヴィッド・ヘザーリントン(Vc)、セルジ・カラジヤン(P)、ベンジャミン・ボウマン(Vn)、イサベル・バイラクダリヤン(S)】
アルメニアの作曲家といえばハチャトゥリヤンが有名ですが、その三重奏にあやかり、アルメニアの後輩作曲家たちが同じ編成(クラリネット、ヴァイオリン、ピアノ)を基本とした室内楽を試みたものを集めました。いずれも中東的情緒と激しいエネルギーに満ちた肉食系音楽。美しいメロディが魅力的です。 (Ki)
ACD2-2610
イアサント・ジャダン(1776-1800):弦楽四重奏曲変ロ長調Op.1-1
弦楽四重奏曲イ長調Op.1-2
弦楽四重奏曲ヘ短調Op.1-3
フランツ・ヨーゼフSQ

録音:2008年11月ケベック
ヴェルサイユのピアニストであり作曲家のイアサント・ジャダン。父ジャンはヴェルザイユ宮殿のヴァイオリニスト、兄ルイも同じくピアニスト、教師、作曲家という音楽一家に生まれました。神童として幼い時から才能を開花させていましたが、24歳の若さで結核のため夭折。残された作品は数少ないですが、その作風はロマンティックな要素に溢れています。ここに収録されている弦楽四重奏曲は、ハイドンから受け継いだ4楽章構成で、19世紀ロマン派へ向かう予兆を感じさせる音楽語法が用いられています。フランツ・ヨーゼフ弦楽四重奏団は2002年に結成されたピリオド楽器のカルテットです。 (Ki)
ACD2-2611(2CD)
バッハ:ヨハネ受難曲BWV245 レ・ヴォワ・バロック
福音史家:ヤン・コボウ(T)、
イエス:ステファン・マクラウド(Bs)、
ペテロ:ジョシュア・ホプキンス(Bs)、
ピラト:ナサニエル・ワトソン(Bs)
アレクサンダー・ヴァイマン(指、Org)
アリオン古楽アンサンブル

録音:2010年11月、モントリオール神学校(ケベック、カナダ)
名門団体レ・ヴォワ・バロックとアリオン古楽アンサンブルによるヨハネ受難曲。BCJの録音でもおなじみのヤン・コボウが福音史家を、ステファン・マクラウドがイエス役を演じているのも興味津々。合唱も各パート3名で、非常に透明かつ締まった響きを聴かせてくれます。ヴァイマンのオルガンは控えめながらも芯のある音色。1981年に設立されたケベックの古楽器演奏団体、アリオン古楽アンサンブルの美しい伴奏も聴き所です。演奏時間は100分程度で、全体的にすっきりとした演奏。ソリスト、合唱、器楽伴奏の音量バランスも良く、それぞれの魅力が引き出された演奏といえましょう。 (Ki)
ACD2-2612
サント・コロンブ:3つの前奏曲
ドマシー:組曲ト長調
アウレリオ・ヴィルジアーノ:ヴィオラ・バスタルダのリチェルカータ
ジョヴァンニ・バッサーノ:リチェルカータ第4番
ヒューム:エア第1巻(音楽の諧謔)より抜粋
マラン・マレ:ヴィオール曲集第1集組曲ニ長調
マーガレット・リトル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2009年3月2-4日
女性ガンバ奏者マーガレット・リトルのソロ・アルバム。マーガレット・リトルは1985年からスージー・ナッパーと共にヴィオラ・ダ・ガンバ・デュオ、レ・ヴォワ・ユメーヌとして活動しています。W.クイケンの弟子であり世界の古楽祭に参加している実力派。今回は優しく柔らかなニュアンスを大切にするためにサント・コロンブ、ヒューム、マレなどの作品から通奏低音なしのヴィオラ・ダ・ガンバ単独の曲を選び収録しています。 (Ki)
ACD2-2613
現代カナダ合唱曲集〜イントゥ・ライト
イマンツ・ラミンシュ:アヴェ・ヴェルム・コルプス
レーモンド・マリー・シェーファー:3つの賛歌
ルパート・ラング:アニョードゥディュー、アース・ティーチ・ミー
クロード・ヴィヴィエ:神よ、憐れみたまえ
ジョセリン・マーロック:エグザウディ
デレイク・ヒーリー:サリッシュ・ソング、
 イヌイット・ハンティング・ソング
ブルース・スレッド:アイス
ジェフリー・ライアン:オン・ムッシュ・デパーチャー
ロドニー・シャーマン:ラヴ
リオネル・ドネ:ミラボー橋
ムジカ・インティマ

録音:2008年11月17、19、25、27日ライアーソンユナイテッド教会、カナダ
ムジカ・インティマは1992年に結成されたカナダのヴォーカル・アンサンブル。1パート1人で男女6人ずつの12人からなるメンバー構成で指揮者は置かないスタイル。レパートリーは現代作曲家から独自でアレンジしたカナダの民謡などメンバーそれぞれの個性を引き出した多彩なプログラムで聴かせてくれます。
カナダの現代作曲家の作品を収録。イマンツ・ラミンシュはラトヴィア出身、現在はカナダで活躍中の作曲家。美しく癒される作風で人気を博しています。レーモンド・マリー・シェーファーは「サウンドスケープ」論を提唱しているカナダを代表する現代作曲家。日本の合唱コンクールでも度々取り上げられます。ルパート・ラングはバンクーバーのクライストチャーチ大聖堂の音楽監督を20年務め、「アニョ.ドゥディュー」では繊細で壮大な響きを聴かせます。ブルース・スレッドは1975年生まれの若手作曲家。「アイス」は氷で覆われた冬の湖が溶ける様を描写し、自然で穏やかな沈黙を生む作品。リオネル・ドネの「ミラボー橋」はマリー・ローランサンの恋人だった詩人のギョーム・アポリネールの代表作「ミラボー橋」に由来します。失われた愛と色あせない記憶を見事な表現で描いています。 (Ki)

ACD2-2614
ショパン:24の前奏曲 Op.28
 前奏曲 変イ長調
 前奏曲 嬰ハ短調Op.45
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番 嬰ト短調 Op.19「幻想ソナタ」
ベアトリーチェ・ラーナ(P)

録音:2012年4月、ケベック
2012年2月、僅か12歳の牛田智大が優勝したことで大きな話題となった第16回浜松国際ピアノアカデミー。牛田君ばかりが話題となりましたが、 この時彼と同じく第1位を受賞したのが、ベアトリーチェ・ラーナ(浜松国際ピアノアカデミーではラナ・ベアトリスと表記)。実は彼女だってまだ19歳 の若い娘。しかし驚くほど素晴らしい実力の持ち主なのです! ベアトリーチェ・ラーナは、1993年、イタリア最南部、踵の先の方に位置するコペルティーノという町の生まれ。4歳でピアノを学び始め、モノーポリのニー ノ・ロータ音楽院を優秀な成績で16歳で修了。2011年6月にモントリオール国際音楽コンクールで優勝するなど、数々のコンクールを制覇した、猛烈 に勢いのある新星です。 ラーナは、若く優秀なピアニストらしく瑞々しい感性を冴えたテクニックで見事に弾いているのはもちろんですが、その上、作品を広く見渡して全体を把握 する能力にも長けています。有名なショパンの24の変奏曲でも、決してコンクールウィナーの優等生的演奏ではなく、曲と曲の関係を見切った上でかな り思い切った表現も凝らされています。自在に緩急をつけるかと思えば、風格すら感じさせる余裕を見せたり、なんでもないところで詩情を豊かに醸すなど、 とにかく「これで 19 歳?」と驚かされることは間違いありません。 今後ますますの活躍が期待できる逸材、その第一歩がここに刻まれています。ピアノ好きならぜひ! (Ki)
ACD2-2615
美しき人を目覚めさせよ〜20世紀の歌曲集
ヴォーン=ウィリアムズ:歌曲集「旅の歌」
スルール・アービング・グリック(1934-2002):サウス・オブ・ノース−イメージ・オブ・カナダ
ポール・ボウルズ(1910-1999):ブルー・マウンテン・バラード
バーバー:3つの歌Op.45
ジョシュア・ホプキンズ(Bs)
ジェラード・モスビー(P)

録音:2009年5月ドメーヌ・フォルジェット、聖イレーヌ、ケベック
ジョシュア・ホプキンズは2006年ボルレッティ=ブイトーニ財団賞、2008年ヴェルビエ音楽祭アカデミー名誉賞を受賞している、今最も注目されている若手バリトン歌手の一人です。ビロードのような艶やかな声とドラマティックな歌唱の持ち主です。ヴォーン・ウィリアムズやサミュエル・バーバーなどの20世紀の作曲家による連作歌曲集を収録。ヴォーン・ウィリアムズの代表的な歌曲「旅の歌」は、シューベルトの「冬の旅」を連想させる構成の作品。バーバーの3つの歌Op.45はバーバー自身が傾倒していたアイルランドの詩人ジェイムズ・ジョイスの詩を用いています。ドイツの名バリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウのために作曲されました。またカナダのトロント出身の作曲家S.L.グリックの作品、「シェルタリング・スカイ」などで知られる小説家、ポール・ボウルズの「ブルー・マウンテン・バラード」を刺激的にダイナミックに表現しています。 (Ki)
ACD2-2616
ジュリアス・ドレイクによる「無言歌」
シューマン:子どものためのアルバムOp.68より「ミニョン」「メロディ」、
子どもの情景〜「眠っている子供」
ブラームス:間奏曲集Op.117〜第1番変ホ長調
メンデルスゾーン:無言歌集Op.30-6嬰ヘ短調「ヴェネツィアの舟歌」、無言歌集Op.38-6変イ長調「デュエット」
シューベルト:楽興の時〜第2番
シューベルト(リスト編):影法師
グリーグ:叙情的組曲3巻〜「愛の調べ」
ドビュッシー:月の光
プーランク:子守歌
ヤナーチェク:草かげの小径〜フリーデクの聖母マリア」
バルトーク:ミクロコスモス〜「メロディ」「民謡風に」「霧の中の旋律」「夜想曲」
ブリテン:組曲「休日の日記」〜「夜」
ジュリアス・ドレイク(P)

録音:2008年12月6-8日ロンドン
イギリスのピアニスト、ジュリアス・ドレイク。歌曲の伴奏者としてお馴染の彼のソロ・アルバム・タイトルは「無言歌」。メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、シューベルトなどの歌曲的な旋律の小品を収録しています。マーク・パドモアやイアン・ボストリッジなどの歌曲の伴奏者として豊富な経験と知識を持つドレイクならではの、言葉と音楽が一体となった歌心に満ちた詩的な演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2617
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25
ピアノ協奏曲第2番ニ短調Op.40
交響曲第5番「宗教改革」Op.107
ルイ・ロルティ(指&P)ケベックSO
録音:2009年4月27、28日(ケベック) 使用ピアノ:ファツィオーリ
ルイ・ロルティは1959年モントリオール生れ。1984年のブゾーニ・コンクールの覇者。CHANDOSレーベルから30以上の録音が出ています。現在はドイツとカナダを拠点におき音楽活動を行っています。彼の9年振り、初の弾き振り録音で挑戦するのは、今年生誕200年を迎えたメンデルスゾーンの協奏曲と交響曲第5番。メンデルスゾーンの協奏曲といえば名曲ヴァイオリン協奏曲ですが、メンデルスゾーンはピアノの名手でもあり、未完のものも含め4曲のピアノ協奏曲を作曲しています。いずれもメンデルスゾーンらしい美しい旋律に彩られた作品。ここに収録されているのは、甘美で優雅な音楽が魅力的な第1番、憂いを帯びた第2番。ルイ・ロルティが愛用しているイタリアの銘器ファツィオーリ特有の明るく煌びやかでいて、柔らかい音色がさらに作品を優雅に際立たせています。また、メンデルスゾーン自身の転機ともなった作品交響曲第5番「宗教改革」。きめ細かなアンサンブルとスケールの大きさを感じさせる演奏です。 (Ki)
ACD2-2618
テノール・アリア集
プッチーニ:「トゥーランドット」よりアリア「泣くな、リュー」、アリア「誰も寝てはならぬ」
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」よりアリア「母さん。あの酒強いね」、間奏曲
プッチーニ:「トスカ」よりアリア「妙なる調和」、アリア「星は光ぬ」
プッチーニ:「マノン・レスコー」より間奏曲
チレア:「アルルの女」よりアリア「ありふれた話」
レオンカヴァルロ:「道化師」よりアリア「衣装をつけろ」
プッチーニ:「ラ・ボエーム」よりアリア「なんて冷たい手」
ヴェルディ:「椿姫」よりアリア「彼女から離れては…僕の熱く燃えさかる心の」
プッチーニ:交響的前奏曲
マルク・エルヴュー(T) 
ヤニク・ネゼ=セガン(指)メトロポリタンO

録音:2009年9月8&9日
マルク・エルヴューは世界的に最も注目されているテノール歌手の一人。2006年からはメトロポリタン・オペラの一員としても活躍しています。今回のテノール・アリア集は、俊英指揮者ヤニク・ネゼ=セガンと共にプッチーニ、ヴェルディ、マスカーニ、レオンカヴァルロなどのイタリア・オペラの最も美しいアリアを披露しています。 (Ki)
ACD2-2620
ナポリの歌(ルイーズ=アンドレ・バリル編曲)
ディ・カプア:あなたの口づけを
ロッシーニ:ラ・ダンツァ
トスティ:理想の人
レオンカヴァッロ:マッティナータ
ガルディエリ:聖キアーラの修道院
カルディッロ:カタリ・カタリ(つれない心)
クレッセンツォ:燕は古巣へ
デ・クルティス:忘れな草
ビクシオ:マリウ愛の言葉を
ファルヴォ:彼女に告げて
トスティ:4月
カンニオ:恋する兵士
マリオ:遥かなるサンタ・ルチア
ガンバルデッラ:舟人の歌
ビクシオ:マンマ
マルク・エルヴュー(T)
ルイーズ=アンドレ・バリル(P)
フランソワ・ピロン(Vn)
ダニエル・ボリショイ(G)
マリー=アンドレ・ベニー(Fl)
カナダのテノール歌手マルク・エルヴューによるナポリ民謡集。マルク・エルヴューは、現在最も注目されている若手指揮者ヤニック・ネゼ=セガンと共演した「テノール・アリア集(ACD22618)」で豊かな甘い声を披露し注目を集めました。今回のアルバムでは輝かしい歌声で麗しきイタリア・ナポリの民謡を歌いあげます。ピアノストであり優秀なアレンジャーでもあるルイーズ=アンドレ・バリルが全曲編曲を担当し、ヴァイオリン、ギター、フルートなどの楽器を加えた聴きごたえのあるアレンジに仕上がっています。 (Ki)
ACD2-2621
メシアン:6台のオンド・マルトノのための「美しき水の祭典
未刊の音楽帖.オンド・マルトノとピアノのための4つの作品
ラヴェル:弦楽四重奏曲〜第1楽章(4台のオンド・マルトノのための編曲版)
モントリオール・アンサンブル・オンド・マルトノ
ルイーズ・ベセット(P)

録音:2008年9月8、9、11日
オンド・マルトノ発表80周年、メシアン生誕100周年の2008年に録音されたアルバム。収録曲は、1937年のパリ万博のために書かれた6台のオンド・マルトノによる「美しき水の祭典」。35分にも及ぶ大曲を6人のオンド・マルトノのスペシャリストたちによって演奏されています。メシアンに死後夫人イヴォンヌ・ロリオが、残されたスケッチの中から断片を選んで再構成したという「未刊の音楽帖」。またモントリオール・アンサンブル・オンド・マルトノの編曲によるラヴェルの弦楽四重奏の編曲版。ラヴェルはオンド・マルトノで演奏された自身の作品を聴いて大変満足していたようで、この編曲も興味深い録音となっています。 (Ki)
ACD2-2622
ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):オラトリオ
「ヨナの物語」、「イェフタの物語」、
「エゼキアの物語」、「ヨブの物語」
レ・ヴォワ・バロック
マシュー・ホワイト(芸術監督)、
アレクサンダー・ワイマン(音楽監督)
スージー・ルブラン(S)
マリア・ケオハナ(S)
キャスリーン・ウェブスター(S)
ジョゼ・ラロンド(A)
マシュー・ホワイト(CT)
ローレンス・ウィルフォード(T)
コリン・バルザー(T)
サムナー・トンプソン(Br)
タイラー・ダンカン(Br)

録音:2009年1月6-8日ケベック、カナダ
ジャコモ・カリッシミはオラトリオの確立者として名高く17世紀中期にイタリアで活躍しています。ローマの聖アポリナリス教会の楽長として、生涯その地位にありました。このアルバムには代表作「イェフタの物語」を含む4つの重要なオラトリオを収録。イェフタは「旧約聖書」士師記に見える勇者の名。その物語をもとに劇的な表現で作曲されています。演奏はアレクサンダー・ワイマンが音楽監督、カウンター・テナーのマシュー・ホワイトが芸術監督を務めるレ・ヴォワ・バロック。ソリスト陣も豪華でスージー・ルブラン、キャスリーン・ウェブスターなどが華を添えています。 (Ki)
ACD2-2623
ブリテン:テノールとハープのための後期作品集
ハルモニア・サクラからの5つの歌【聖なる音楽による讃歌/主よ私は罪を犯した/父なる神への讃歌/神への讃歌/我が眼が溢れてしまえばよい】
民謡編曲集【とねりこの林/彼女は燕のように/やれやれ嫁はもらったが/グリーンスリーヴス/答えのなんと優しいことか/美しいマリー伯爵】
ハープのための組曲Op.83、
誕生日を祝う歌Op.92、
カンティクル第5番「聖ナーシサスの死」Op.89
ローレンス・ウィルフォード(T)
ジェニファー・シュウォーツ(Hp)

録音:2009年11月21-23日
ハープ伴奏によるブリテンの後期声楽作品集。ブリテンの生涯のパートナーであったテノール歌手ピーター・ピアーズ。ブリテンの声楽作品には欠かせない存在です。ブリテンが病に倒れた後は、ピアーズの伴奏が出来なくなったためハープ奏者オシアン・エリスとともに演奏活動を行っていました。最晩年の作品カンティクル第5番「聖ナーシサスの死」は、ピアーズとエリスによって初演。また、ここに収録されているハープのための組曲はエリスのために作曲されています。これらのブリテン後期の作品は晩年の独特の力強さを感じさせます。 (Ki)
ACD2-2624
ラモー:コンセールによるクラヴサン曲集
コンセール第1番ハ短調、
コンセール第2番ト長調、
コンセール第3番イ長調、
コンセール第4番変ロ長調、
コンセール第5番ニ短調
アンサンブル・マスク
オリヴィエ・フォルタン(Cemb)
使用楽器:ラインハルト・フォン・ナーゲル(クリスチャン・クロール1770年モデル)
アンヌ・ティヴィエルジュ(Fl)
ソフィー・ジェント(Vn)
メリザンド・コリヴォー(Gamb)

録音:2009年6月17-19日
オリヴィエ・フォルタン率いる古楽アンサンブル、マスクによるラモーのクラヴサン曲集。アンサンブル・マスクは1998年にモントリオールで結成され17&18世紀の音楽を中心に演奏活動を行っています。コンセールによるクラヴサン曲集はラモーがサロンでの演奏用にと出版した唯一の室内楽作品。切れのよいリズムと音色の妙技が素晴らしいオリヴィエ・フォルタンのチェンバロとフルート、ヴァイオリン、ガンバが見事なハーモニーを作り上げています。 (Ki)
ACD2-2625
セルジュ・アルクーリ(1954-):Les Furieuses enluminures(フルート、クラリネット、ピアノと弦楽四重奏ための)
Fragments(ピアノのための)
Des Torrents d'etoiles(ヴァイオリンとピアノのための)
Migrations(フルートとCDのための)
Les Voix des Hautes-Gorges(クラリネットとCDのための)
Soliloque I(ヴァイオリン)、
Soliloque U(ヴァイオリン)
Remanences(弦楽四重奏のための)
ジョナサン・クロウ(Vn)
マーク・フューアー(Vn)
ダグラス・マックナブネイ(Va)
イエゴー・ジャクコフ(Vc)ロ
ベルト・クラム(Fl)
シモン・アルドリッチ(Cl)
ルイーズ・ベセット(P)

録音:2010年3月ケベック
ケベック在住の新進気鋭の作曲家セルジュ・アルクーリ。音を視覚的、感情的な観点から捉え、予測不可能なインスピレーションをもとに、それぞれの作品を楽音、雑音、景色、絵、感覚、欠落をキーに構築しています。セルジュ・アルクーリは2008年最優秀作曲家賞を受賞しています。 (Ki)
ACD2-2626
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ:室内ソナタ第3集
室内ソナタ.ハ長調Op.1-5
室内ソナタ.ト長調Op.4-1
室内ソナタ.ハ短調Op.7-5
室内ソナタ.ハ短調Op.7-5
室内ソナタ変ロ聴と湯Op.3-1*
室内ソナタ.ニ長調「エコー」Op.5-1
ノットゥルナ
【クリストファー・パラメータ(Ob、オーボエ・ダモーレ、指)、
ワシントン・マクレイン(Ob、オーボエ・ダモーレ)、
ミカ・パターマン(フラウト・トラヴェルソ)、
エレーヌ・プラウフ(Vn)、
スコット・ウールウィーヴァ(Va)、
カレン・カデラヴェク(Vc))、
エリン・エリアール(Cemb)】

*世界初録音
「ノットゥルナ」によるヤニチュの室内ソナタ全3巻によるプロジェクトの最終巻。ヤニチュはシュヴァイトニツ(=シレジアは、現在のポーランド南西 部からチェコ北東部の地域)生まれ。1736年に皇太子フリードリヒ(後のフリードリヒ大王)の私設楽団の一員となり、その後ラインスベルクに移り有 名な「金曜アカデミー」を開始。1740年にフリードリヒ即位に際して再結成された楽団のコントラヴァイオリン奏者として活躍し、ベルリンで生涯を送り ました。ヤニチェの作品は華やかで優美なギャラント様式で書かれており、この室内ソナタでは意外な楽器の組み合わせによって、斬新で色彩感に富んだ 音色を生み出しています。 18〜19世紀の作品のスペシャリスト達が集結した古楽アンサンブル、「ノットゥルナ」。オーボエ奏者のクリストファー・パラメータを中心に、新しいレパー トリーを開拓しています。
ACD2-2628
ソプラノ、ホルンとピアノのための歌曲集
ドニゼッティ:不吉な愛
R. シュトラウス:アルプホルン
ベルリオーズ:若きブルターニュの牧童Op.13-4
グノー:夕べ
シューベルト:流れの上で
デニス・グージョン:オフェーリ
フランツ・ラハナー:秋にOp.30-1
カール・ゴットリーブ・ライシガー:4 つの詩Op.117
フランツ・ラハナー:ヴァルトヴェルツOp.28
マリアンヌ・フィセ(S)
ルイ=フィリップ・マルソレ(Hrn)
マイケル・マクマホン(P)

録音:2009 年12 月15-17 日
ソプラノ、ホルンとピアノのための歌曲集。シューベルトからカナダの現代作曲家の作品まで幅広く収録し、どこまでも美しい詩的な世界を描き出し ています。バロック時代では歌とホルンの組み合わせは、オペラの狩猟の場面で使われることが多く、ロマン派の作曲家たちはホルンの豊かな響きを 利用してより絵画的な歌曲を書いていました。 マリアンヌ・フィセは2007 年のモントリオール国際コンクールで優勝したカナダ期待のソプラノ。伸びやかで声域が広く、どんな作品も自然な歌声で 表現できます。またホルンのルイ=フィリップ・マルソレも豊かな表現力とビロードのような滑らかさの美しい響きで聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2629
ポンセ:ギター作品集
南のソナチネ、(ショット版)、
カベソンの主題による変奏曲-変奏曲(補遺)I
主題、変奏と終曲(ショット版)
カベソンの主題による変奏曲-変奏曲(補遺)II
ギター・ソナタ第3番(ショット版)
カベソンの主題による変奏曲-変奏曲(補遺)III
組曲イ短調(トランザトゥランティック版)
カベソンの主題による変奏曲(テクラ版)
パトリック・カーニー(G) 

録音:2008年
セゴビアの卓越した表現力によって数多くのギター作品を生んだマニュエル・ポンセ。南国の空気をたっぷり含んだ「南のソナチネ」は粋で明るい雰囲気のメキシコ色の強い作品。複雑な和声と豊かな色彩感に溢れた「ギター・ソナタ第3番」。ポンセが亡くなる直前に作曲された「カベソンの主題による変奏曲」。モントリオール生まれのギタリスト、パトリック・カーニーの味わい深い音色で、伝統的なクラシックの様式にメキシコ的要素がミックスされた魅力的なポンセの音楽を楽しむことができます。 (Ki)
ACD2-2630
英国の歌曲とアンセム集
マーティン・ピアソン(v.1572-1651):おお汝の足元に
ジョン・コプラリオ:おお貧しく取り乱した世界よ
パーセル:わたしの目は涙を流し
ロバート・ラムジー(?-1644):罪深き夜に
トマス・ルーポ(1571-1627)またはセオフィラス・ルーポ(?-1650):おお主よ来りて我が嘆きに憐みをたれたまえ
マシュー・ロック(1622-1677):主よあなたに答え
パーセル:罪深き夜に
ジョン・ブロー(1649-1708):私は言った。私は生涯の半ばでよみの門にはいる。[イザヤ38:10]
ジョン・ミルトン(v.1563-1647):もし罪人の溜め息が
ヘンリー・パーセル:主よ、わたしはあなたに感謝をささげます
ウィリアム・クロフト(1678-1727):主において喜びなさい
トマス・ウィールクス(1576-1623):汝がまもっている人は幸いなり
レ・ヴォワ・バロック
ユリア・ヴァン・ドーレン(S)、
シャノン・メルセル(S)、
マシュー・ホワイト(A)、
チャールズ・ダニエルズ(T)、
タイラー・ダンカン(Br)、
ロバート・マクドナルド(Bs)
アレクサンダー・ワイマン(指)
レ・ヴォワ・バロック

録音:2009年8月 ユニタリアン教会(カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州ヴィクトリア)
カナダを代表する古楽団体、レ・ヴォワ・バロック(バロックの声)による英国の声楽作品集。16世紀から17世紀にかけて、イギリス音楽はその様式・ 性格において非常に独特な雰囲気を持っていました。当時のイギリスで流行していたのはメランコリー(憂鬱さ)。打ちひしがれた英雄、幻覚、血みどろ の死・・・鬱々とした主題を描くために音楽は恰好の手段となりました。このCDに収録された歌曲では、メランコリーの気分がシンプルながらも美しいハー モニーで表現されています。他に讃美歌なども収録され、当時の英国の空気をたっぷりと感じさせてくれます。
レ・ヴォワ・バロックは声楽ソリストの団体で、ルネサンスからバロックの時代の作品を中心に演奏しています。編成の小さなものから、フル・ステー ジのオペラまでマルチな活躍で注目を集めています。このアルバムでも歌手として参加しているマシュー・ホワイトの後任となる、新音楽監督アレクサンダー・ ヴァインマン(パシフィック・バロック・オーケストラの音楽監督)のもと、ますます魅力的な活動を展開しています。 (Ki)
ACD2-2631
O VOS OMNES〜すべての人々よ
パブロ・カザルス:すべての人々よ、
ブライアン・A・シュミット:ルクス・エテルナ、
ナンシー・テルファー:ホワット・ゼン、
 マイ・ラブ、
サンドラ・ミリケン:パニス・デイ、
エレアノ・デイリー:イン・リメンバランス、
アヴェ・マリア、
レナード・エンス:音楽は、
 やさしい音が消えた後も、
シューベルト:夜Op.17-4、
ドナルド・M・ケンドリック:マニフィカト、
ジャン・パピノー=クーチュア:テ・マーテル、
ビクトリア:我々に幼子が生まれた、
モートン・ローリゼン:おお、大いなる神秘、ジル・
ヴィニョー:あなたが死んだら、
マルコ・アントニオ・インジェニェーリ:それらは作られた、
ルイジ・ボッタッツォ:アヴェ・マリア、
ヤーコプ・ハンドル:この世の王国、
イベール:野の花
イヴァン・サブラン(指)
ヴォーカル・アンサンブル・ガニメデ(メールクワイア) 

録音:2009年10月、2010年4月
男声ヴォーカル・アンサンブルのガニメデは1991年に結成され2011年で20周年を迎えます。このアルバムは神聖かつ非宗教的なルネサンスから現代までの美しい作品を収録しています。ガニメデは芸術監督のイヴァン・サブランによって創設され、男声合唱の古典的なレパートリーから新しい作品まで演奏し、男声合唱の幅を広げています。2006年にはワールドアウトゲームズのコーラス・フェスティヴァルで金メダルを受賞。2010年にはスイスのヌーシャテルで行われた国際コーラス・フェスティヴァルで特別賞を受賞するなど、実力を発揮しています。ビクトリア、シューベルトなどの古典的な作品からフレンチ・ポップスのジル・ヴィニョー、ナンシー・テルファーやサンドラ・ミリケンといった現代合唱曲ではお馴染の女性作曲家など彼らの歌唱力を存分に生かすことのできる作品が収録されています。 (Ki)
ACD2-2632
テオドール・デュボワ(1837-1924)サン=レミのための荘厳ミサ曲(1900)、
デリヴァランスのミサ(1919)
マリア・ナピック(S)
マーク・ブーシュ(Bs)
ジャン=ウィリィ・クンツ(Org)
ミシェル・ブラッソー(指)
ヌーヴォー・モンドPO&cho
オタワ・クラシック・cho
トレンブランcho

録音:2009年9月18-20日聖ジャン=バティスト教会、モントオリオール
2005年にバリトンのマーク・ブーシュがデュボワ家でいくつかの作品を発見しました。その後指揮者のミシェル・ブラッソーと共に彼の故郷フランスへ向かい作品について調べ上げミサ曲2つを持ち帰りました。2008年5月にこれらの作品の北アメリカ初演を行い、ここに録音されました。静謐なデュボワの世界を十分に表現しています。デュボワはシャンパーニュ地方の小さな村ロスネーに生まれました。パリ音楽院でトマに師事し、恩師の死後1896年から1905年までパリ音楽院の院長を務めます。作曲家としては多作であり、宗教曲、オペラ、バレエ、オラトリオ、器楽曲、管弦楽曲、室内楽など多岐にわたっています。また「対位法とフーガ」「和声法、理論と実践」など音楽理論家としても著書を残しています。 (Ki)

ACD2-2633
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番 ハ短調 Op.8
アイヴズ:ピアノ三重奏曲
トリプル・フォルテ
【ジャスパー・ウッド(Vn)
エゴール・ジヤチコフ(Vc)
デイヴィッド・ジャルバート(P)】

録音:2010年6月、モントリオール
ラヴェル、ショスタコーヴィチ、アイヴズと、20世紀の作曲家のピアノ三重奏曲を3曲収録。一番の注目は、アイヴズの作品の中でも人気の高いピア ノ三重奏曲でしょう。ことに第2楽章は「TSIAJ」と名付けられ、これは「このスケルツォは冗談だ This scherzo is a joke.」と理解されており、アイ ヴズらしいユーモアと独創性に満ちた音楽です。 トリプル・フォルテは、ヴァイオリンのジャスパー・ウッド、チェロのエゴール・ジヤチコフ、ピアノのデイヴィッド・ジャルバートという、カナダを中心に 活躍する中堅奏者三人によるピアノ三重奏団。非常にバランスの取れた演奏を聞かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2634(2CD)
シュニトケ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第3番(1983)、第1番(1966)、
第2番(1980)、第4番(1989)、
「カノン〜ストラヴィンスキーを偲んで」(1971)
モリナーリQ

録音:2010年6月モントリオール
1997年結成のカナダの弦楽四重奏団モリナーリ四重奏団によるシュニトケの弦楽四重奏曲。静謐さと強烈なまでに張りつめた緊張感が交錯する難曲。独特の悲愴感が影を落とし、弦の圧倒されるほどの高揚感が、アルバム全体を締め、四重奏団の実力が十分に発揮された内容です。 (Ki)
ACD2-2635
エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ(1903-1982):ギター作品集
秘密の前奏曲、クリオーリョの回想、
ギターラへ讃歌、
組曲「プラテーロと私」(プラテーロ/きちがい/屋上/ダルボン先生/散歩/亀/死/土に眠るプラテーロへ)、夢の道、暁の鐘、ロートレック讃歌、ボレロ、ハバネラ、カタルーニャ民謡(ラ・パロマ/コロラド・トレイル/スワニー河)
ダニエル・ボリショイ(G)
スペインの作曲家エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサの作品集。長男レヒーノは有名なギタリスト、次男フランシスコは偉大な画家という、ブルゴスの芸術家の家庭の3番目の息子として生まれました。彼はスペイン民謡を基にした作品を多く作り、ドビュッシー、ラヴェルなどのフランス印象派の影響とスペイン音楽語法を取り混ぜた、親しみやすい抒情的な曲調が特徴です。中でも「暁の鐘」は全編トレモロで、アンダルシア独特の色彩を湛えた作品です。また組曲「プラテーロと私」は、印象派を思わせる繊細な音が魅力的。演奏するダニエル・ボリショイは北米を中心に世界で活躍するギタリスト。美しいサウンドと目を見張るテクニックで高い評価を得ています。 (Ki)

ACD2-2636
モーツァルト:オペラ&演奏会用アリア集
祝典劇「羊飼いの王様」〜アミンタのアリア「穏やかな大気を澄み渡った日々」
「フィガロの結婚」〜スザンナのアリア「恋人よ、はやくここへ」
演奏会用アリア「どうしてあなたを忘れられよう」K.505
「ルチオ・シルラ」序曲
演奏会用アリア「ああ、語っているのは私ではない」K.369
「魔笛」〜パミーナのアリア「ああ、私にはわかる、消え失せてしまったことが」
「皇帝ティートの慈悲」序曲
「皇帝ティートの慈悲」〜ヴィッテリアのアリア「夢に見し花嫁姿」
「コシ・ファン・トゥッテ」〜フィオルディリージのアリア「岩のように動かず」
「コシ・ファン・トゥッテ」〜デスピーナのアリア「男たちに!兵隊たちに」
カリーナ・ゴーヴァンs
ベ ル ナ ール ・ラバ ディ(指)
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
ベネデット・ルーポ(P)
アンドレ・モワザン(バセット・ホルン)

録音:2012 年7月パレ・モンカルム、ケベック
今もっとも聴きたい歌手としてヨーロッパを中心に注目されているカナダのソプラノ歌手カリーナ・ゴーヴァン。レパートリーは広く、定評のあるヘンデ ルやグルック、リュリなどのパロックものから、マーラー、ブリテンといった20世紀以降の作曲家の作品も歌いこなす実力派。フランス語圏の出身ですが、 なめらかなで自然な発音で英語、ドイツ語の歌唱も美しく、豊かな声量で歌いあげます。 今回のゴーヴァンのアルバムは、バロック・オケのレ・ヴィオロン・ドゥ・ロワを従えたーツァルトのアリア集。彼女はモーツァルトの作品を次のように語っ ています。「私はモーツァルトの作品を歌う時、言いようのない特別な感情が湧きおこります。それは天国的な何か…多くの人が言うように、モーツァルト の音楽は神の言葉を預かり人々に伝えているような、そう神の啓示のようです。」ゴーヴァンの柔らかくふくよかな歌声が、モーツァルトらしい華やかさが 引き立ち、これほどニュアンス豊かにモーツァルトのアリアを表現できるとは感服です。 (Ki)
ACD2-2637
パッサージュ〜リコーダー曲集
カステッロ:ソナタ第2番
メアッリ:ソナタOp.3-4「城」、ソナタ作品4-1「ベルナベア」
シュメルツァー:ソナタ第2番
ロニョーノ: 再びわかれて(チプリアーノ・デ・ローレのマドリガーレ)によるディミニューション
ベラルディ:カンツォーナOp.7-6
ノターリ:カンツォーナ・パッサジェータ
フレスコバルディ:パッサカリアによる100のパルティータ第1&2巻より
バッサーノ:「ある日のスザンヌ」(ラッスス)によるディミニューション
ヴァンサン・ロジェ(Rec)
マーク・エドワーズ(Org)

録音:2012年
カナダで名だたる賞を獲得している注目リコーダー奏者ヴァンサン・ロジェによるアルバム。ルネサンス、バロック期の装飾法ディミニューションを用い たロニョーノとバッサーノの作品。ヴァイオリン作品を多く残したパンドルフィ・メアッリのソナタ。フレスコバルディの全2巻からなる大規模な作品集「パッ サカリアによる100のパルティータ」。など16-17世紀のイタリアの作曲家たちのリコーダー作品を収録しています。 生き生きとした音色と華麗な技巧で聴かせる1枚です。 (Ki)
ACD2-2638
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ(1708-1763):室内ソナタ集Vol.2
室内ソナタハ短調Op.3-4、
室内ソナタイ長調Op.3-3、
室内ソナタハ短調Op.1-1、
教会ソナタト長調Op.7-4、
教会ソナタイ短調Op.7-6
ノットゥルナ
クリストファー・パラメータ(Ob、オーボエ・ダモーレ、指)
ワシントン・マクレイン(Ob、オーボエ・ダモーレ) ミカ・パターマン(フラウト・トラヴェルソ)
エレーヌ・プラウフ(Vn)
スコット・ウールウィーヴァ(Va)
カレン・カデラヴェク(Vc)
エリン・エリアール(Cemb)

録音:2010年5月ケベック
ノットゥルナは管楽器作品のために作曲された作品を演奏する古楽アンサンブル。アンサンブルのメンバーは18〜19世紀の作品のスペシャリスト達が集結し、オーボエ奏者のクリストファー・パラメータを中心に、新しいレパートリーを開拓しています。特にベルリンで活躍した作曲家ヨハン・ゴットリープ・ヤニチェの作品に熱心に取り組んでおり、全3巻の録音が予定されております。ヤニチェはシュヴァイトニツ(=シレジアは、現在のポーランド南西部からチェコ北東部の地域)生まれ。1736年に皇太子フリードリヒ(後のフリードリヒ大王)の私設楽団の一員となり、その後ラインスベルクに移り有名な「金曜アカデミー」を開始。1740年にフリードリヒ即位に際して再結成された楽団のコントラヴァイオリン奏者として活躍し、ベルリンで生涯を送りました。ヤニチェの作品は華やかで優美なギャラント様式で書かれており、当時のフランクフルト、ベルリンでは人気が高く、多くの作曲依頼を受けていました。 (Ki)

ACD2-2639
ブルックナー:交響曲第6番イ長調(ハース版1935) ヤニック・ネゼ=セガン(指)
モントリオール・メトロポリタンO

録音:2012年12月メゾン・サンフォニーク・ド・ モントリオール、ケベック
カナダの俊英ヤニック・ネゼ=セガンとモントリオール・メトロポリタン管によるブルックナー・シリーズ。ネゼ=セガンは2013年2月のロッテルダム・ フィルとの来日時でも、その才能と独創性で聴衆を圧倒しました。 今回は交響曲第6番。録音や演奏回数は他の交響曲に比べると少ない作品ですが、ブルックナー中期の傑作と言えるでしょう。 ネゼ=セガンの演奏は、トータル54分弱と速めのテンポで、これまでの4番、7番、8番、9番の悠然とした演奏と比べると、一筆書きのような勢いの ある快演となっております。第1楽章では金管が良く響き、深い音色の弦が細部まできちんと描いていきます。また第2楽章の美しいアダージョは艶があ る官能的な音楽を紡ぎ出しています。ブルックナーらしいスケルツォの第3楽章は強弱のコントラストが見事。そしてフィナーレでは、生き生きと曲が展開 していき、コーダにむかう集中力の高まりが素晴らしく、最後までじっくりと聴くことのできる演奏。 ネゼ=セガンの独特のバランス感覚が良く表れた1 枚です。 (Ki)
ACD2-2641
リスト・リサイタル
シューベルト(リスト編):ウィーンの夜会第6番S.427、
リスト:詩的で宗教的な調べ〜孤独な中の神の祝福
ショパン(リスト編):6つのポーランドの歌S.480
 グレートヒェンS.513(ファウスト交響曲第2楽章より編曲)
グノー(リスト編):「ファウスト」からのワルツS.407
ジャニーナ・フィアルコフスカ(P)
リスト生誕200年を記念したジャニーナ・フィアルコフスカによるアルバム。リストを弾きこなす技巧はもちろん、詩的な歌と美しい音色で、瑞々しく聴かせてくれます。フィアルコフスカは、カナダ人の母とポーランド人の父のもとにモントリオールで生まれました。モントリオール大学とジュリアード音楽院で学び、1974年にアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで3位に入賞、その後世界的なオーケストラ、指揮者と共演を重ねるカナダを代表するピアニストです。一時左腕の腫瘍のため両手での演奏活動を中断していましたが見事に克服し、2004年1月のドイツで行われた復帰リサイタルで両手での演奏活動を再開しています。また1994年にはピアノ・シックスを創設しカナダのピアノ教育へ大きな影響を与えています。豊かな表現力と、優れた解釈でショパンとモーツァルトの代弁者として世界各地で演奏会を行う一方、モシュコフスキ、パデレフスキなどポーランドの作曲家の演奏にも力を入れています。 (Ki)
ACD2-2642
フェット・ギャラント〜雅なる宴
フォーレ:マンドリン、月の光、
 あけぼの、ひそやかに
ラヴェル:5 つのギリシャ民謡
ドビュッシー:「雅なる宴」〜声をひそめて、あやつり人形、月の光
 「ピリティスの歌」〜パンの笛、髪、
 ナイアードの墓
プーランク:「メタモルフォーゼ」〜かもめの女王、おまえの姿はこれだ、パガニーニ
 「アラゴンの詩による2 つのメロディ」〜セー、みやびやかな宴
オネゲル:6 つの田園詩曲
ヴュイエルモーズ:フランス系カナダ人の歌
カリーナ・ゴヴァン(S)
マルク=アンドレ・アムラン(P)

録音:1999 年5 月14-16 日モントリオール
現代カナダを代表するソプラノ、カリーナ・ゴヴァンと超絶技巧で数々の難曲を演奏してきたピアニスト、マルク=アンドレ・アムランによるフランス歌曲集。 1999 年にラジオ・カナダで収録されたこの音源は、ラジオ・カナダとATMA クラシックの共同制作によってCD発売が実現しました。ここには1869 年 に出版されたヴェルレーヌの詩集「雅なる宴(フェット・ギャラント)」に、インスピレーションを得たドビュッシーやフォーレの歌曲が収録されています。カリー ナ・ゴヴァンの多彩な声、言葉の美しさ、独特のニュアンスはフランス歌曲の録音の頂点の一角をなす1 枚と言えるでしょう。 (Ki)
ACD2-2643
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11、
第2番ヘ短調Op.21
ジャニーナ・フィアルコフスカ(P)
ブラムウェル・トーヴィ(指)
バンクーバーSO

録音:2010年3月
カナダを代表する女流ピアニスト、フィアルコフスカ。彼女にとって今年3枚目のリリースとなるショパン・アルバムはピアノ協奏曲。繊細かつ説得力ある演奏はフィアルコフスカの真骨頂。ロマンティック詩情に満ち溢れた作品を、まるでオペラのアリアのように美しく歌いあげています。洗練されたタッチで音楽の持つ本来の魅力を最大限に引き出しています。 (Ki)
ACD2-2644
アウグスト・キューネル(1645-1700?):ソナタとパ ルティータ集 〜 2 台 のヴィオラ・ダガンバのための
ソナタ第1番ヘ長調、ソナタ第6番ハ長調、
ソナタ第5番ハ短調、ソナタ第3番ト短調、
ソナタ第2番ホ短調、ソナタ4番イ短調
レ・ヴォワ・ユメーヌ(ヴィオール・アンサンブル)
マーガレット・リトル(パルドゥシュ)、スージー・ナッパー(バス・ヴィオール)、メリザンド・コリヴォー(バス・ヴィオール)、エリック・ミルンズ(クラヴサン)、シルヴァン・ベルシェロン(テオルボ)

録音:2010年12月サン=トーギュスタン教会、ケベック
アウグスト・キューネルは、1645年にドイツのデルメンホルスト生まれ。1661年にサックス=ザイツの侯爵の宮廷楽団のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者に任命。 途中勉強のためパリへ渡り、1682年に侯爵が亡くなった後は、ロンドンに4年間滞在、1686年にはダルムシュタット方伯爵夫人エリーザベト・ドロテ アの要請で宮廷楽師長に就任、情勢のため1688年にはダルムシュタットを去り、ワイマールの宮廷楽師長、最後にはカッセルの宮廷楽長を務めています。 キューネルは当時ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏者、作曲家の第一人者として知られていました。14曲からなるソナタとパルティータ集を1698年にカッセ ルで出版。このアルバムには、その中から6曲の2台のヴィオラ・ダ・ガンバのための作品が収録されています。演奏は、ヴィオール・アンサンブル「レ・ ヴォワ・ユメーヌ」。ヴィオールは、メロディーとハーモニーのどちらも美しく表現することができ、イタリア、フランス、ドイツの音楽語法をブレンドしたキュー ネルの音楽は、自身がガンバの名手であったことを示しています。
ACD2-2645
バッハ:フーガの技法BWV1080
コントラプンクトゥス 1
コントラプンクトゥス 2
コントラプンクトゥス 3
コントラプンクトゥス 4
コントラプンクトゥス 5
コントラプンクトゥス 6(フランス様式による4声)
コントラプンクトゥス 7(拡大と縮小による4声)
コントラプンクトゥス 8
コントラプンクトゥス 9(12度の転回対位法による4声)
コントラプンクトゥス 10(10度の転回対位法による4声)
コントラプンクトゥス 11
コントラプンクトゥス 12a
コントラプンクトゥス 12
コントラプンクトゥス 13a
コントラプンクトゥス 13b(4声による鏡像フーガ)
反復系の拡大によるカノン
オクータヴのカノン
3度の対位による10度のカノン
5度の対位による12度のカノン
コントラプンクトゥス 14(未完)
レ・ヴォワ・ユメーヌ(ヴィオール・アンサンブル)
マーガレット・リトル ( パルドゥシュ )
メリザンド・コリヴォー(ドゥシュ&アルト)
フェリックス・ディーク(テノール・ヴィオール)
スージー・ナッパー(バス・ヴィオール)
ヴィオール・アンサンブル、レ・ヴォワ・ユメーヌによるバッハの傑作「フーガの技法」。この楽曲は楽器指定がないため、これまで様々な編成で演奏さ れてきました。このヴィオール四重奏による演奏は、対位法の核となる形がはっきりと浮かび上がり、声部の見分けも明瞭で、音楽が自然に流れていきま す。ヴィオールの溌剌とした躍動感も魅力的。マーガレット・リトルが演奏するヴィオールはパルドゥシュ。ヴィオラ・ダ・ガンバ族の中でも高音域で小型 のヴィオールで18世紀初頭フランスで登場しました。一方メリザンド・コリヴォーの演奏するドゥシュ(トレブル)はパルドゥシュ登場以前からある高音 域のヴィオール。パルドゥシュ登場前のヴィオール合奏はドュシュ、バス、テノールでしたが、ドゥシュより高音域のパルドゥシュが加わったことで、より一 層表現の幅が広がりました。 ヴィオールの表情豊かな音色とバッハの巧妙な音楽の仕掛けを楽しむことのできる1枚です。 (Ki)
ACD2-2646
プーランク:室内楽作品集
管楽器とピアノのための六重奏曲FP100
フルート・ソナタFP164
ホルンとピアノのためのエレジーFP168
クラリネット・ソナタFP184
ピアノ,オーボエとバスーンのための三重奏曲FP43
ノヴェレッテ
ペンタドル
デイヴィッド・ジャルベール(P)

録音:2010年10月ケベック
2013年没後50年を迎えるフランシス・プーランク。フランス6人組の一人であり生粋のパリジャンであったプーランクの洗練さと洒脱さを表現した 室内楽作品の傑作を収録しています。演奏は冬の旅の室内楽版(ACD2-2546)で注目を集めた管楽五重奏団のペンタドルとカナダの若手ピアニスト、 デイヴィッド・ジャルベール。 ペンタドルの持ち味である表情豊かなアンサンブルが、プーランクのユーモアと独特の美意識を十分に楽しませてくれるアルバムです。 (Ki)
ACD2-2647
フロラン・シュミット:交響詩「サロメの悲劇」 Op.50
フランク:交響曲ニ短調
ヤニック・ネゼ=セガン(指)メトロポリタンO

録音:2010 年7 月ケベック
破竹の勢いの若手指揮者ヤニック・ネゼ=セガン。2008 年にロッテルダム・フィルの音楽監督、同じく2008 年からロンドン・フィルの首席客演指揮 者に就任し、そして2012 年からはデュトワの後にフィラデルフィア管の音楽監督に就任することが決まっている、今最も注目されている指揮者の一人です。 ATAMA レーベルからの新譜は、2000 年から芸術監督を務めるメトロポリタン管とのフラロン・シュミットの代表作「サロメの悲劇」と、コンサートでも度々 取り上げているフランクの交響曲。 「サロメの悲劇」は、第1 部の「序奏」から重厚でうねるような響きを持ってはじまり、続く「真珠の踊り」では切れ味よい迫力の演奏を繰り広げます。 第2 部の「海上の誘惑」は蠢く幻想的な音楽を妖しく魅惑的に展開し、「稲妻の踊り」、「恐怖の踊り」では狂気と官能的表現のもとに大迫力で演奏され る力のこもった熱演を聴かせてくれます。 フランク唯一の交響曲ニ短調。陰鬱とした重厚な響きの中にも、ネゼ=セガンは優れた構成力を生かしニュアンス豊かに仕上げています。 (Ki)
ACD2-2648
ヘンデル:オペラ・アリア他
ヘンデル:「ロターリオ」〜シンフォニア/小舟は海に戯れる
「オルランド」〜私を不実な女とは言えないでしょう,緑の野よ心地よい森よ
「ソザルメ」〜平和を語りながらも雷を落とすとは
「フラーヴィオ」〜あなたの元から去ります
「アルチーナ」〜ああつれないルッジェーロー
 青ざめた亡霊たちよ
 ええ私は同じ私よ
 ああ私の心よ
 「アタランタ」〜いとしい森よ
 コンチェルト・グロッソ.変ロ長調 Op.3-1 HMV312〜アダージョ
 コンチェルト・グロッソ ハ短調 Op.6-8〜アダージョ
ヴィヴァルディ:「試練の中の真実」〜さようならいとしい人
ヴィンチ:「エルミオーネ」〜キジバトの妻が罠に捕らえられた夫を見つけたら
カリーナ・ゴーヴァン(S)
アレクサンダー・ワイマン(指)
アリオン・バロック・オーケストラ

録音:2012 年 5月、ケベック
カナダが誇るソプラノで、バロック声楽曲、ことにヘンデルで高く評価されているカリーナ・ゴーヴァンが、ヘンデルを中心としたアリア集をリリース。ゴー ヴァンは既にヘンデルのオラトリオを中心としたアリア集(ACD2 2589)をリリースしていましたので、これでゴーヴァンのオペラ、オラトリオ、両面が 楽しめることになります。 ゴーヴァンの良さは、クリーミーと言ってもよい滑らかな美声と、安定したコロラトゥーラの技術。コロラトゥーラが目一杯なことで知られる「ロターリオ」 の“小舟は海に戯れる”も、多くのソプラノが賢明に歌う中、ゴーヴァンは苦もなくサラッと歌い上げてしまいます。一方で最後に置かれた「アタランタ」の“い としい森よ” のようなゆったりした曲では、情感豊かで品の良さが映える表現力でしっとり歌いあげてくれます。傑作「アルチーナ」からはアルチーナのア リアが3曲。ARCHIVの全曲録音ではゴーヴァンはモルガーナで、彼女の実力を知る人からはなぜ主役じゃないと嘆きがあがっていました。このアリア 集で溜飲を下げてください。ヘンデルの管弦楽曲、ヴィヴァルディと珍しいヴィンチのアリアも収録。 バックは、前回と同様、チェンバロ奏者のアレクサンダー・ワイマンが指揮。ただしオーケストラは、ケベックのバロック・オーケストラの名門、アリオンに変わっ ています。小編成の明るく透明な伴奏も要注目です。 (Ki)
ACD2-2649
マリー=ジョゼ・ロード、ソロ・デビュー
ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」〜サマータイム
ミシェル・ベルガー(シモン・ルクレール編):「スターマニア」〜冷酷な世界
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」〜ご主人様、お聞きくださいませ!
チレア:歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」〜私は芸術のつつましいしもべ、前奏曲(第3幕)
カタラーニ:歌劇「ラ・ワリー」〜さようならふるさとの家よ
ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」〜亡くなった母を
ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」〜うちの人は逝ってしまった
レオンカヴァルロ:歌劇「道化師」〜あの目つきは炎のようだった
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」〜ママも知る通り
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」〜ええ私の名はミミ
グノー:歌劇「ファウスト」〜宝石の歌「何と美しいこの姿」
ビゼー:歌劇「カルメン」〜ハバネラ「恋は野鳥」、前奏曲
マリー=ジョゼ・ロード(S)
ジュゼッペ・ピエトラロイア(指)
メトロポリタンO 
情熱的で華麗な歌声に魅了されるソプラノ、マリー=ジョゼ・ロードのオペラ・アリア集。彼女は2003年トゥーランドットのリュー役でデビュー後カナダを中心に活躍している今最も注目されている歌手の一人。ここに収められている作品は彼女が最も得意とするオペラ・アリア。「ポーギーとベス」から<サマータイム>と<うちの人は逝ってしまった>を収録。力強さと繊細を兼ね備えた歌声で聴かせます。チレアの「アドリアーナ・ルクヴルール」からはアドリアーナ役で最も有名なアリア<私は芸術のつつましいしもべ>。美しい高音の伸びが素晴らしく、甘い旋律を濃厚に表現しています。「スターマニア」はリュック・プラモンドン作詞、ミシェル・ベルジェ作曲のミュージカル。マリー=ジョゼ・ロードはケベックとパリ公演で歌い絶賛されています。パワフルで豊かな表現力を持った注目のソプラノ歌手の登場です。 (Ki)
ACD2-2650
ダウランド:歌曲集(編曲:マイケル・スラッテリー、シルヴァイン・ベルジェロン、セアン・ダゲル)
「眠れ、とりとめもない想いよ」
「おお、今こそ別れねばならぬ」
「愛の神の眼を閉じたこの不思議を見よ」
「ご婦人方をつかむこつ」
「愛の神よ、見つけたことがあるなら話して」
「去れ、うぬぼれの若者よ」
「もういちど帰っておいで、やさしい恋人よ」
「来たれ深き眠り」
ラクリメのパヴァーヌ
「時間は静止して、あの人の姿に見とれる」
「だれよりも私だけをあの世に送り返して」
ケンプのジグ―ウィンター夫人の跳躍
―ハンズドン令夫人のパフ
「晴れても曇ってもやさしい4月の前ぶれ」
「おおやさしい森、孤独の喜びよ」
ガイヤルド/「羊飼が木陰で」
「彼の金髪も時が銀髪に変えて」
マイケル・スラッテリー(T、シュルティ・ボックス)、
シルヴァイン・ベルジェロン(指)ラ・ヌフ

録音:2010年9月、ケベック(カナダ)
モーツァルト歌曲やバロック歌曲を得意とするアメリカのテノール、マイケル・スラッテリーがついにATMAレーベルからデビュー!記念すべきファーストアルバムはイギリスを代表する音楽家ダウランドの歌曲集。リュート伴奏歌曲集の第1巻〜第3巻から珠玉の作品の数々が収録されています。何よりもまず注目されるのは、すべての収録曲がこのアルバムのために編曲されていることでしょう!リブレット内で、「ラ・ヌフのクリスマスパーティーで聴いたシタールの演奏によるダウランドの歌曲に感銘を受け、今回のプログラムのアイディアが浮かんだ」と語ったスラッテリー。スラッテリー、ベルジェロン、そしてラ・ヌフのシターン奏者であり編曲者としても活躍するダゲルの3人が編曲を担当しています。ラ・ヌフが奏でる美しい古楽器のハーモニーはもちろんのこと、スラッテリー自身が奏でるシュルティ・ボックス(アコーディオンに似たインドの民俗楽器)の素朴な響きが聴けるのも大きな魅力!演奏、内容ともども「『アート』と『フォークソング』の間にまたがるプログラム」というアルバムのコンセプトにぴったりな独創性あふれる希少な名盤に仕上がっています! (Ki)
ACD2-2651
ルクー:ピアノ三重奏曲
ピアノ四重奏曲(未完)*
トリオ・オシュラガ
【アンヌ・ロベルト(Vn)、ポール・マーリン(Vc)、ステファン・ルムラン(P】
テン・リー(Va)*

録音:2011年3月、ケベック(カナダ)
ナダが誇る名団体トリオ・オシュラガが、知る人ぞ知るベルギーの作曲家ギヨーム・ルクー(1870-94)の室内楽を収録した新譜をリリースしました! 活動初期から高い評価を受けるも、24歳という若さで病死してしまった早熟の天才、ルクー。20代前半の青年が作曲したとは思えないほど完成度の高 い濃密な音楽に圧倒されます。抒情的な旋律の美しさだけでなく、明暗の対比鮮やかな曲調の変化も聴き所。堅固に組まれたアンサンブルには、どこか 後期ベートーヴェンの弦楽アンサンブルも思わせます。ピアノ四重奏曲は、第2楽章を書き終える前にルクーが急死し、未完のまま残されてしまった作品。 未完なことが惜しまれる名作ですが、これだけでも聴き応え十分の完成度に、ルクーの音楽の魅力を改めて思い知らされましょう。現在は師ダンディが第 2楽章の最後の数小節を付け加えた版が多く用いられており、本アルバムもその版での演奏となります。ベートーヴェンやシューベルトの室内楽曲がお好 きな方には是非とも聴いて頂きたい名盤です。 トリオ・オシュラガは2000年にカナダで結成された演奏団体。2004年には来日公演も果たし、注目を集めました。古典派から現代まで幅広いレパー トリーを持ち、知られざる作品の発掘にも積極的な団体です。ピアノ四重奏曲でヴィオラを弾くのはアメリカを中心に活躍する屈指の若手実力派テン・リー。 溌溂としたアンサンブルで、ルクーならではの多彩な曲調を見事に表現しています。 (Ki)
ACD2-2652
エルンスト・エルダー(1853-1904):フランス・オペラ室内楽編曲集
サムソンとデリラ(サン=サーンス)、ミニョン(トマ)、ポルティチの唖娘(オベール)、プロエルメルの許し(マイアベーア)、
ユグノー教徒(マイアベーア)、ル・シッド(マスネ)、ウェルテル(マスネ)
トリオ・オシュラガ
【アンヌ・ロベルト(Vn)、
ポール・マーリン(Vc)、
ステファン・ルムラン(P)】
これまで隠れた名曲を数々録音してきたカナダのトリオ・オシュラガ。今回はスイスの作曲家兼指揮者であるエルンスト・エルダーを取り上げます。現 在エルダーは音楽史上忘れ去られてしまっていますが、大変優れた音楽家であり特に弦楽四重奏のための編曲もので才能を発揮していました。彼自身の 作品は合唱と管弦楽曲、そしてピアノのためのサロン音楽を多く書き、当時人気でありました。とは言うもののロマンティック・オペラの編曲者としての秀 でた彼の才能は、このトリオ・オシュラガの演奏によって再確認されることになるでしょう。ここに収録されている作品は、「ユグノー教徒」、「ミニョン」、「ウェ ルテル」そして「サムソンとデリラ」のような19世紀フランス・オペラ・アリアの編曲。幾つかの編曲はピアノ・ソロか2台ピアノのための作品でしたが、 エルダー自身の興味がトリオへと向いた時期があり、ピアノやフルートを加えたトリオ編成の曲も多く書かれています。1894-95年には「ウェルテル」と「ミ ニョン」を含む編曲が入った楽譜コレクション「オペラ・コンチェルタント」が出版。このコレクション・シリーズの販売は成功し、エルダーの死後もレオ ン・ロケ、アンリ・ムートン、エミール・タヴァンらによって継続していました。 2000年に結成されましたトリオ・オシュラガですが、2012年夏にチェロのポール・マーリンとピアノのステファン・ルムランが脱退し、この録音がオリジナル・ メンバーでの最後となりました。 (Ki)
ACD2-2653
地は震え〜ブリュメル、バード、ラッスス、ファート、クレキヨン、パレストリーナ
バード:5声のためのモテット「地は震え」
ブリュメル:12声のためのミサ曲「見よ、天地が揺れ動き」
ラッスス:6声のためのモテット「恐れと震えが」
ファート:4声のためのモテット「あの日を思うとき」
クレキヨン:5声のためのモテット「主よ、救いたまえ」
パレストリーナ:5声のためのモテット「地は震え」
モントリオール古楽スタジオ
クリストファー・ジャクソン(指)

録音:2013年6月モントリオール大聖堂
1974年鍵盤奏者のクリストファー・ジャクソンによって設立された古楽ヴォーカルアンサンブル、モントリオール古楽スタジオ結成40周年を記念した アルバム。 ブリュメルの12声のためのミサ曲「見よ、天地が揺れ動き」を中心とした、イエスの死を暗示した地震を題材とした詩篇75「地は震え」の短いテキス トをもととした、バード、ラッスス、ファート、クレキヨン、パレストリーナのモテットを収録しています。 アントワーヌ・ブリュメル(c. 1460-1515)は、今日ではほとんど知られていませんが、彼が生きた16世紀に非常に高く評価された作曲家でした。ブリュ メルは、初期の旋律線中心の音楽を後期では和声的なものへと音楽スタイルを絶えず発展させました。この12声のためのミサ曲「見よ、天地が揺れ動き」 はブリュメルを代表する作品。1497年に作曲され1570年頃ラッススによってミュンヘンで初演されるまで50年近く忘れられていました。このミサは、 D,D,D,B,D,E,D,D(レ,レ,レ,シ,レ,ミ,レ,レ)の7音で構成された復活祭用の聖歌で、各3声部ずつのソプラノ、アルト、テノール、バスという12 声部編成で書かれており、ここでは各パート1名ずつ、12名で演奏しています。 (Ki)
ACD2-2655
ワールドワイドな室内楽曲集
グラズノフ:東洋の夢 Op.14-2
プロコフィエフ:ヘブライの主題による序曲 Op.34
グルジエフ,ド・ハートマン:アルメニアの歌,サイイドの歌と踊り第10番,同第29番
チェボタリアン:ピアノ三重奏曲
アル=ワディ:ピアノ三重奏曲
タイチェヴィチ:7つのバルカンの歌
アブ=カリル:アラビアのワルツ
ゴリホフ:レヴァント
アミーチ室内アンサンブル
【ホアキン・ヴァルデペニャス(Cl)
デイヴィッド・ヒザリントン(Vc)
セルジ・クラジャン(P)
ベンジャミン・ボーマン(Vn)
スティーヴン・シタルスキ(Vn)
スティーヴン・ダン(Va)】
グラズノフ、プロコフィエフから始まって、イラク生まれのシリアの作曲家、ソルフィ・アル=ワディ(1934−2007)、ソ連の女性作曲家、ガヤネー・ チェボタリアン(1918−1996 名をガイーヌと表記することがあるが誤り)、セルビアのマルコ・タイツェチェヴィチ(1900−1984)、レバノンのラビ・ アブ=カリル(1957−)、そして今人気の高いアルゼンチン生まれのオスバルド・ゴリホフ(1960− ゴリジョフという読みは間違い)の南米気質丸出 しの作品などなど、様々な国の作曲家の室内楽作品を集めています。さすがにエキゾティズムなどいう言葉で片付けられない、土地に深く根ざした音楽の 強い生命力を感じさせてくれるものばかり。カナダの三人の優秀な奏者によるアミーチ室内アンサンブルに、ゲスト奏者を迎えての冴えた演奏が楽しめます。 (Ki)
ACD2-2656
ラヴェル:ピアノ協奏曲
ストラヴィンスキー:ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ
ガーシュイン:ピアノ協奏曲ヘ調
イアン・パーカー(P)
ミシェル・フランシス(指)LSO

録音:2009年7月15-17日
華々しく協奏曲アルバムでデビューしたイアン・パーカーはバンクーバーのピアニスト一家に生まれ、ピアニストである父エドワード・パーカーの手ほどきでピアノをはじめる。ジュリアード音楽院ではヨヘベド・カプリンスキー女史のもと研鑽を積み、在学中カナダ芸術評議会で「最も優秀なカナダ人アーティスト」に選出されるなど、今カナダで注目されているピアニストです。彼の音色は魅惑的で、音楽は非常に明晰で、広い視点で作品全体を見据え、落ち着いた演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2657
マテュー・ルシエ(1973-):管楽とピアノのための室内楽作品集
パサージュOp.16、宮廷人Op.30、
ホワイトロック・ソナタOp.28、
序奏とシシリエンヌOp.33、
バッカナールOp.8、ロマンスOp.29、
イン・メモリアムOp.18、
ナレーションとリートOp.31、
七重奏曲Op.19
ペンタドル(管楽五重奏)

録音:2011年1月
ファゴット奏者であり作曲家であるマテュー・ルシエによる管楽とピアノための作品集。自身が主宰する管楽アンサンブル、ペンタドルによる演奏です。マテュー・ルシエは15年ほど前から作曲家始め、ファゴットを中心に管楽器のための作品を多く作曲しています。 (Ki)
ACD2-2659
メユール:序曲と革命祈念歌
歌劇「メリドールとフロジーヌ」序曲
同「アリオダン」序曲
同「若きアンリの狩り」序曲
同「ストラトニース」序曲
同「ジョゼフ」序曲
同「ユーフロジーヌ」序曲
出陣の歌(1794)
フリュクリドールのクーデター(1797年9月4日)
テルミドール9日(第2版)
理性への賛歌(1793)
22の賛歌(1795)
夫婦の祝日のための賛歌(1798)
帰還の歌(1797)
マチュー・リュシエ(指)
レ・ジャコバン[アンヌ・ティヴィエルジュ(Fl)、ワシントン・マクレーン(Ob)
ジェーン・ブース、ジャン=フランソワ・ノルマン(Cl)、ルイ=フィリップ・マルソレ、ルイ=ピエール・ベルジュロン(Hrn)、マチュー・リュシエ、リーズ・ミレー(Fg)]【ピリオド楽器演奏】

録音:2012年 6月/聖オーギュスタン教会(ケベック)
エティエンヌ=ニコラ・メユール(1763-1817)はオペラ作曲家として名を残していますが、今日その作品を聴く機会はあまり多くありません。ここでは 彼のオペラ6篇の序曲と、フランス革命政府のための記念歌7篇を管楽八重奏編曲で披露。メユールはフランスの作曲家ながら、作風はむしろベートーヴェ ン的で、ドラマティックかつパワフル。もちろん美しいメロディには事欠きません。管楽八重奏編成でも豊かな色彩を味わえます。レ・ジャコバンはフラン ス革命期の知られざる作品発掘に情熱を注ぐピリオド管楽器団体。 (Ki)
ACD2-2660
ローゼンミュラー(1617-1684):2、3、4、あるいは5つの弦楽器とその他の楽器による12のソナタ集(1682)
1.ソナタ第10番(5声)ヘ長調
2.ソナタ第9番(5声)ニ長調
3.ソナタ第8番(4声)変ロ長調
4.ソナタ第1番(2声)ト短調
5.ソナタ第7番(4声)ニ短調
6.ソナタ第6番(3声)ヘ長調
7.ソナタ第4番(3声)ハ長調
8.ソナタ第5番(3声)ト短調
9.ソナタ第3番(2声)ニ短調
10.ソナタ第11番(5声)イ長調
11.ソナタ第2番(2声)ホ短調
12.ソナタ第12番(5声)ニ短調
アンサンブル・マスク
オリヴィエ・フォルタン(Cemb)

録音:2011年11月
ドイツ中期バロックの重要な作曲家ローゼンミュラーはドイツに生まれ、聖ニコライ教会のオルガニストとして活躍。聖トマス教会のカントルに内定して いましたが、当時は禁忌とされた趣味の嫌疑で職を追われ逮捕、投獄されてしまいます。その後脱獄し、ヴェネツィアに逃亡しイタリアで活躍しましたが、 晩年はドイツに戻りヴォルフェンビュッテルの宮廷楽長に就任、その地で波乱万丈な人生を終えています。この12のソナタ集は晩年の作品で、ドイツでの 復職に尽力してくれたウルリッヒ公に捧げられています。 この12のソナタ集は斬新な主題設定や情緒豊かな旋律のローゼンミュラーの才能が結集した作品です。 (Ki)
ACD2-2661
デニス・プランテ:「タンゴ・ボレアル」〜バンドネオン、ギター、コントラバスのための作品集
PAMPA BLUES
A LA MUSIQUE (d'apres Schubert)
RONDES/JARDIN D’ HIVER
TANGO ROMANCE/PRELUDE
FLORES DE NACAR
VALSE POUR LAURA
VALLEE DE LA LUNE/ONIROS
RUE ABERDEEN/HABANERA
EL ZORZAL/EL TIGRE/DANZA
L’ETOILE DU NORD/AVE MARIA
デニス・プランテ(バンドネオン)
ジャック・ダヴィッド(G) 
イアン・シンプソン(Cb)

録音:2010年3月25、26日
バンドネオン奏者のデニス・プランテが12年間書きためた彼自身の作品の中から選び、このアルバムを録音しました。彼は1998年のアイス・ストームの影響を受けたケベックに住んでおり、家族で地下室に避難し、幾つかの作品を作曲しました。新しいタンゴ分野を確立すべく、ギターとコントラバスとトリオを組み、精神的支柱に巨匠ピアソラを置き、作品を発表してきました。彼の情熱が凝縮されたアルバムです。 (Ki)
ACD2-2663
ガルデル:わが懐かしのブエノスアイレス
ベラスケス:私にいっぱいキスをして(ベサメ・ムーチョ)
カブラル:群集
ロドリーゴ:我が心のアランフェス
ラミレス:ミサ・クリオージャ−キリエ
ロドリゲス:二粒の涙の雫
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番−アリア
カノ:月の息子
グランダ:シナモンの花
ララ:グラナダ
ピアソラ:「ブエノスアイレスのマリア」−私はマリア
マリー=ジョゼ・ロール(S)
シモン・ルクレール(指)アンサンブル

録音:2012年7月、ケベック
かつてのヒット曲からクラシックの歌曲まで、南米やスペインの名曲を集めています。しかも歌っているのはカナダの若く優秀なソプラノ。マリー=ジョゼ・ ロールは1972年、ハイチのレオガン生まれ。ヴァンクーヴァー・オペラやモントリオール・オペラで活躍しています。彼女はソプラノといっても低い音が よく響き、情感豊かな歌い口がこれらの曲によく合っています。シモン・ルクレールによるアレンジの伴奏も素敵です。 (Ki)
ACD2-2664
ハイドン:オペラ・アリア集
「オルフェオとエウリディーチェ、または哲学者の魂」〜幸運なるおまえの胸に(第3幕)、見捨てられたフィロメーナ(第1幕)
「月の世界」〜人には分別があります(第1幕)、貴方は私の星だ(第2幕)
「無人島」〜序曲、私が見たものは(第1部)、甘い錯乱のなかで(第1部)
「突然の出会い」〜序曲
「騎士オルランド」〜絶えず震えているの,哀れな私の心は(第1幕)、行かないで,私の美しきともし火(第1幕)、執念深い
神々よ!(第3幕)、末期の彼の嘆きの言葉(第3幕)
ジェーン・アーチボルド(S)
トーマス・レスナー(指)ビエンヌ交SO

録音:2010年9月
カナダ人ソプラノ歌手ジェーン・アーチボルド。ロイヤル・オペラ・ハウス、バイエルン国立歌劇場などヨーロッパ各地のオペラ・ハウスに出演し、2009年にはバーデンバーデン祝祭劇場で現在最も注目を集めている指揮者の一人クリスティアン・ティーレマンと当代きっての歌姫ルネ・フレミングと共演し、頭角を現しています。2011-2012年シーズンからは地元カナダのオペラ・ハウスと契約。ヘンデルの歌劇「セメレ」を上演予定です。ここではハイドンのオペラ・アリア集を収録。難易度の高いアリアから、優しく、柔らかく歌うなど、技巧の高さと表現の幅を感じさせる1枚です。 (Ki)
ACD2-2665
マーラー:「さすらう若人の歌」、「亡き子をしのぶ歌」
アルマ・マーラー:歌曲「静かな街」、
「私の父の花園にて」、
「なま暖かい夏の夜を待ちわびて」、
「あなたの傍では心おきなく、私は花の下をさすらう」
ジュリー・ブーリアンヌ(Ms)
ジャン=フランソワ・リヴェスト(指)
オルフォード・アンサンブル
マルク・ブルドー(P)
モーツァルトとロッシーニの音楽に定評のあるカナダのメゾ・ソプラノ、ジュリー・ブーリアンヌ。彼女はジュリアード・オペラ・センターに所属し、ロッシーニの「オリー伯爵」のイゾリエ役で一躍脚光を浴びました。音楽に対する俊敏さと豊かな表現力、そして繊細で純粋な歌声で聴衆を魅了します。このアルバでは、マーラー初期の歌曲「さすらう若人の歌」と、晩年に書かれた「亡き子をしのぶ歌」を弦楽アンサンブル伴奏で収録しています。またマーラー夫人のアルマ・マーラーの歌曲も収録。ウィーン一の美女と名高かったアルマと結婚したグスタフ・マーラーは、結婚と同時に作曲をやめるように言ったため、彼女の作品は数少なく、ここに収録された歌曲は結婚前に作曲された作品。世紀末の官能的な雰囲気を漂わせるアルマの作品をジュリー・ブーリアンヌの巧みな表現力で知性的に歌い上げています。 (Ki)

ACD2-2666
ショパン・リサイタル2
ポロネーズ 変ホ短調 op.26-2
ワルツ第15番(遺作) 
「華麗なるワルツ」イ短調 op.34-2 
ワルツ 変イ長調 op.64-3 
バラード第2番 ヘ長調 op.38 
前奏曲 第10番 嬰ハ短調op.28-10 
同 第11番 ロ長調 op.28-11  
同 第13番 嬰ヘ長調 op.28-13 
幻想曲 ヘ短調 op.49 
夜想曲 変ホ長調 op.55-2 
マズルカ 変ロ長調 op.7-1
マズルカ第51番 イ短調「ノートル・タン」
マズルカ 嬰ハ短調 op.50-3 
スケルツォ第2番 変ロ短調 op.31
ジャニーナ・フィアルコフスカ(P)

録音:2011年11月、ラウル=ジョバンホール(モンカルム、カナダ)
巨匠ルービンシュタイン最後の弟子にして「生来のショパン弾き」といわしめた名手ジャニーナ・フィアルコフスカが、その真骨頂とも言えるショパンのピアノ作品集をリリース!「ショパン・リサイタル」と題されたアルバムは第1弾(ACD2 2597)に引き続き2枚目となりますが、第1弾と同様、ワルツや前奏曲、ポロネーズ、スケルツォといった珠玉の小品を多数収録しています。力強くも優美なタッチで華麗に難曲を弾きこなすフィアルコフスカの演奏は激しい曲調でも決して冷静さを失わず、ロマンティックでありながらも過剰な色付けを控えた上品な演奏。ショパンならではの壮大な響きの空間に安心して聴き入ることが出来ます。
ジャニーナ・フィアルコフスカはモントリオール生まれのカナダ人ピアニスト。ジュリアード音楽院に学び、1974年にA.ルービンシュタイン国際コンクールで3位に入賞した後、著名な指揮者、オーケストラと数多く共演を重ねています。2008年3月に初来日した際には、その透明感のある甘美な演奏が日本でも高い評価を受けました。現在はカナダを拠点に世界的な演奏活動を行っており、今後の再来日が待ち遠しいピアニストの一人といえましょう! (Ki)
ACD2-2667
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(ハース版) ヤニック・ネゼ=セガン(指)
メトロポリタンO

録音:2011年4月聖フェルディナンド教会、ケベック
注目の若手指揮者ヤニック・ネゼ=セガンのブルックナー交響曲第4番。1975年生まれのネゼ=セガンは、2008年にロッテルダム・フィルの音楽監督、同じく2008年からロンドン・フィルの首席客演指揮者に就任し、そして2012年からはデュトワの後にフィラデルフィア管の音楽監督に就任することが決まっている、同世代の指揮者の中でも高い評価を得ています。メトロポリタン管弦楽団との最新盤はブルックナー交響曲第4番。懐の深いオケの音を惹き出し、充実した表現でブルックナーの音楽に共鳴するネゼ=セガン。第1楽章冒頭のホルンは開放的な音で情景を描き、第2、3楽章では美しくブルックナーの音楽を堪能させてくれます。そして終楽章では奥深い情緒的な表現で、思わず聴き惚れてしまいます。ネゼ=セガンのオケを自在に操り理想の音を引き出す巧みな手腕に脱帽させられる1枚です。 (Ki)
ACD2-2668
我が魂よ〜ドイツ教会カンタータ集
バッハ:カンタータ第54番「罪に手むかうべし」BWV54
トゥーンダー:シンフォニア「平和を与えたまえ」、
 モテット・サルヴェ「我がイエス」
エレルバッハ:序奏と組曲
ローゼンミュラー:モテット「天に昇りたまえりキリスト」
J.M.バッハ:アリア「いざ,我らに主を讃えん」
C.ベルンハルト:協奏曲「なぜ悲しむのですか、我が魂よ」
ムファット:調和の捧げもの「オルガンのためのパッサカリア」ト短調
シュッツ:協奏曲「私を憐れみたまえ、おお主なる神よ」
ローゼンミュラー:学生の音楽「ダンス」パドゥアナ〜バロ
エレルバッハ:調和の喜び、音楽の友第2集よりカンターテ
マシュー・ホワイト(CT)
テンポ・ルバート
アレクサンダー・ワイマン(指)

録音:2011年11月ケベック
カナダのカウンターテナー、マシュー・ホワイトによるアルバム。J.S.バッハに先んじた17世紀ドイツで活躍した作曲家トゥーンダー、エレルバッハ、ロー ゼンミュラー、ベルンハルト、ムファット、シュッツらの宗教作品を収録。ドイツ・バロックの盛期に活躍しコラール・カンタータの開祖でもあるフランツ・ トゥーダー。宗教音楽の大家としてJ.S.バッハとシュッツの音楽を橋渡しする需要な作曲家エレルバッハ。ドイツの対位法とイタリアの豊かな表現力をもっ た美しい音楽を作り出したローゼンミュラー。J.S.バッハの義父で当時の楽器製作にも大きく貢献したヨハン・ミヒャエル・バッハ。ドレスデン宮廷楽長と して作曲・指揮・研究者として活躍したクリストフ・ベルンハルト。ザルツブルクで宮廷オルガニストとして活躍したムファット。そして「ドイツ音楽の父」 とも称される、バッハ以前で最も需要な作曲家シュッツ。マシュー・ホワイトの豊かな表現力と繊細な声質、巧みなブレスのコントロールで偉大なる作曲 家たちの忘れられた名作を存分に聴かせてくれます。
ACD2-2669
シュニトケ:ピアノ四重奏曲(1988)
弦楽三重奏曲(1985)
ピアノ五重奏曲(1972-6)
ルイーズ・ベセット(P)、モリナーリ SQ

録音:2010年6月、2012年4月/モントリオール音楽院コンサートホール、ピエール=ペラドー・センター・ピエール=メルキュール・ホール
1997年結成のモリナーリ四重奏団と、数々の音楽賞に輝くピアニスト、ルイーズ・ベセットというカナダ・ケベック州を代表する音楽家たちによるシュ ニトケ作品集。マーラーのピアノ四重奏曲から未完スケルツォを補筆完成すべく試みた1988年のピアノ四重奏曲、アルバン・ベルクの生誕百年&歿後 50年を記念して作られた弦楽三重奏曲、母の死を追悼したピアノ五重奏曲いずれも充実した傑作で、改めてシュニトケの凄さを認識させてくれます。 (Ki)
CD2-2670
19世紀の英国の無伴奏合唱曲
パーシヴァル:ジャックとジル
 ジョージー・ポーギー
 あなたには分かりっこな
マクファーレン:ヒバリよ聞いておくれ
 竪琴を持ったオルフェウス
 この唇を持って行け
 ある恋人とその娘
ピンスーティ:春の歌
 海には真珠がある
 おやすみ、愛する人!
コルディコット:水上へと
ベネディクト:夏は間近
ブライソン:視界から遠く離れ
マシロン:ご婦人方皆さんに
レスリー:月夜の眠りはなんと甘美な
マカン:ああ、私の女主人よ
ピーター・シュバート(指)
ヴィーヴァ・ヴォーチェ

録音:2012年2月、ケベック
19世紀の英国の無伴奏合唱曲を集めたCD。ヴィクトリア朝時代の多彩な文化の内でも、家庭的な和やかさや夢見がちなロマンティシズムを重視した 分野の作品ばかりで、たいへん心地よく聞くことができます。 ヴィーヴァ・ヴォーチェは、ピーター・シュバート(ちなみに名前の綴りはシューベルトと同じ)が1998年に結成したモントリオールの合唱団。温かみ のある響きが特色です。 (Ki)
ACD2-2671
管弦楽編曲によるドビュッシー:ピアノ作品集
子供の領分(カプレ編)
6つの古代墓碑名(アンセルメ編)
月の光(ストコフスキー編)
サラバンド(ラヴェル編)
スティリー風タランテラ(ラヴェル編)
グラナダの夕暮れ(ビュッセル編曲)
小組曲(ビュッセル編曲)
月の光(カプレ編)
ヨアフ・タルミ(指)ケベックSO

録音:2006年3月30日-31日
ACD2-2672(2CD)
シェーファー:弦楽四重奏曲集
レーモンド・マリー・シェーファー(1933-):弦楽四重奏第9番(2005)
弦楽四重奏第10番「冬の鳥」(2005)
弦楽四重奏第11番(2006)
弦楽四重奏第12番(2012)
弦楽四重奏第8番(2000-2001)
モリナーリSQ
〔オルガ・ランゼンホファー(Vn)
フレデリック・ベッドナーズ(Vn)
フレデリック・ランバート(Va)
ピエール=アラン・ブヴレ〕
カナダを代表する現代音楽の作曲家レーモンド・マリー・シェーファー。「サウンドスケープ」の提唱者として知られ、音の環境をあらゆる側面にわたっ て総合的に見据える概念を広めた人物です。モリナーリ弦楽四重奏団は1997年の結成当初からシェーファーの作品をレパートリーとしており、ここでは 最新曲を含む第8〜第12番の弦楽四重奏曲を録音しています。第8番は以前リリースしていた音源(ACD2-2201)からの収録です。シェーファーの作 風はガリガリの前衛音楽ではなく、風景と環境の音を音楽として表現しており、独特の美しさを湛えた作品です。 (Ki)
ACD2-2673
フランス・バロックの知られざる名曲集
バリエール:トリオ・ソナタ第2番ニ短調
ド・ヴィゼー:テオルボのための小品集ニ長調
リュリ(ド・ヴィゼー編):「あなたの前に全てがひれ伏し、震えんことを」
 アポロンの入場(宮廷バレ「愛の勝利」より)
オトマン:パッサカリア
リュリ(ド・ヴィゼー編):道化役者(アルルカン)達のシャコンヌ
ブラウン:シャコンヌ
バリエール:チェロと通奏低音のためのソナタ第3番ニ短調
ド・ヴィゼー:組曲イ短調
バリエール:チェロと通奏低音のためのソナタ第6番ハ短調
リュリ(ド・ヴィゼー編):音楽悲劇「ロラン」〜「ロジスティーユ」
エステバン・ラ・ロッタ(テオルボ)、
ジフコ・ゲオルギエフ(Vc)、
マーガレット・リトル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カトリン・クラーク(Org)

録音:2010年12月8-10日、聖ジョセフ教会(モントリオール、カナダ)
カナダが誇るバロック音楽の名手らによるフランス・バロックの小品集。何よりもまず注目されるのは本場フランスでも殆ど知られていないという音楽家、 ロベール・ド・ヴィゼー(v.1655-1732/33)とジャン=バティスト・バリエール(1707-1747)を中心に取り上げたプログラムでしょう!ド・ヴィゼー はリュリのオペラ座楽団で通奏低音楽器の演奏者として活躍し、全盛期のリュリの影響を色濃く受けた音楽家。本アルバムには現存する手稿譜から再現し たテオルボ・ソロのための小品集とソナタが収録されています。また、映画「王は踊る」でも有名な「アポロンの入場」をはじめ、リュリの作品をテオル ボ用に編曲した作品も収録。舞曲のリズムと典雅な装飾に満ちた旋律が美しく、テオルボならではの深い音色が絶品です。一方のバリエールはリュリの没後、 イタリア趣味が流行し始めた時代に生きた音楽家。その作風にはイタリアからの影響も垣間見え、優雅な旋律の中に技巧的な要素が多く散りばめられてい ます。ゲオルギエフは今回の収録に際し、演奏に最適としてフレットなしの5弦チェロを使用。ガンバ、テオルボ、オルガンとの深みのあるハーモニーを 堪能できます。モントリオールを中心に、バロック音楽界に広く活躍する名手たちの見事な演奏にも注目。力みのない自然な演奏で、低音域の古楽器なら ではの奥深い響きを存分に聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2674
壮麗なオルガン世界
エルガー(G.C.マルタン編):帝国行進曲op.32
シューマン(L.ショーン編):ペダル・ピアノのための練習曲〜変イ長調op.56-4
リスト:バッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」(BWV.12)による変奏曲
ロジェ=デュカス:パストラール.ヘ長調
ヴィエルヌ:月の光op.53-5
ウィットロック:「フォーク・チューン」嬰ヘ短調
 アレグレット.ホ長調
デュプレ:前奏曲とフーガ.ロ短調 op.7-1
ヴィエルヌ:ウェストミンスターの鐘op.54-6
クリスチャン・レーン(Org)

録音:2012年1月、聖守護天使教会(ケベック、カナダ)
2011年にカナダのオルガン国際コンクールで第1位に輝き、今最も注目を集める若手オルガニストの一人であるクリスチャン・レーンによるオルガン・ ソロ作品集。「このアルバムの全てを聴いて、オルガンという楽器ならではの多面性を強く感じてくれれば」と語るレーンの言葉通り、19世紀から20世 紀の様々な音楽達の作品が収録されています。エルガーとシューマンの作品はいずれも原曲が作曲されて程なくオルガン用に編曲されたものです。リスト のJ.S.バッハのカンタータを主題とした変奏曲も、ピアノ・ソロの原曲を彼自身がオルガン用に完成させたもの。オルガン版はピアノ版よりも長く壮大で、パッ サカリア形式で書かれた30もの変奏が綿々と続く大作に仕上がっています。また、オルガン好きなら見逃せない、20世紀最大のオルガン奏者マルセル・デュ プレの作品も収録。「幻想的小品集」からとりわけ知名度の高い2曲が抜粋されています。他にも、フォーレの後継ロジェ=デュカスが残した唯一のオル ガン曲や、フォーク・ロアを前面に出した作風が魅力のイギリスの作曲家ウィットロックの作品も収録。レーンの演奏は安定感抜群で、作曲家ごとに異な る多彩な音の響きを聴かせてくれると同時に、オルガンの壮大な音響世界を魅せてくれます。 (Ki)
ACD2-2675
フォー・ブエノスアイレス
ブエノスアイレスの四季
5つのタンゴ・センセーション
 [T. 眠り U.愛 V.不安 W. 目覚め X.恐怖]
天使の組曲/忘却(オブリビオン)
リベルタンゴ/夢/アディオス・ノニーノ
デニス・プランテ(バンドネオン)、
ダヴィッド・ジャック(G)

録音:2012年2月( カナダ )
カナダを代表するバンドネオン奏者であるデニス・プランテが、ついに巨匠ピアソラの名曲に挑戦しました。数々の輝かしい賞を受賞した彼自身の作品 集「タンゴ・ボレアル」(ACD2-2661)も好評だっただけに、期待も高まります!現代タンゴ界において国際的にも高く評価される、プランテのユニーク な演奏と曲想へのアプローチを、どうぞお聴き逃しなく!
プランテと共にピアソラの熱い世界を展開するのはベテランギタリスト、ダヴィッド・ジャック。彼は、これまでに50以上の録音でプランテをはじめ様々 なアーティストと共演、また世界各国で演奏家としても活動してきました。その傍ら、音楽大学で教鞭まで執るほどの実力に裏打ちされた演奏は、非常に 胸に迫るものがあります。 (Ki)
CD2-2676
ティム・ブレディ(1956-):交響曲第3番「アタカマ」(2007-2012)(合唱と11の楽器のための) ブレディワークス、ヴィヴァヴォーチェ、
ペーター・シューベルト(指)、
ティム・ブレディ(エレクトリック・ギター)
エリアス・レテリエル・ルス(テキスト)

録音:2012年6月
ティム・ブレディは1956年モントリオール出身の作曲家、ギタリスト、プロデューサー。彼はこれまでオペラ、交響曲そしてエレクトリック・ギター のための作品を100曲以上作曲し、19枚のCDを発売しています。現代音楽の作曲家でもあり、またマルチメディアを使ったエレクトリック・ギターや、 彼の作品を紹介するアンサンブル、ブレディワークスを1989年に創設し、積極的に演奏活動を行っています。 ここに収録されている交響曲第3番「アタカマ」は彼の最新作。スペイン語の歌詞で歌われる合唱を伴った6つの楽章からなる交響曲です。詞の内容は チリのピノチェット時代の恐怖政治について歌ったもの。タイトルの「アタカマ」はチリのアンデス山脈と太平洋の間にある砂漠で、そこから採掘される鉱 床をめぐってペルーとボリビアは大規模な戦争を起こしています。またその険しさから「死の道」ともいわれるこの地には、採掘夫やピノチェット時代に政 治犯として殺害された人々の遺体が埋まっている場所もあります。しかし一方で世界一乾燥した土地とも言われ、世界中から美しい星空を求めて天文学者 が集まる光の地でもあります。曲はそのような残忍さの中にある一筋の希望を表すかのような内容で、第1〜第5楽章はエレクトリック・ピアノ、ギター、 マリンバ、などの響きが教会音楽をイメージさせるアンビエントな曲調。終楽章は組曲のような形式で独特の音楽語法で感情的でドラマティックな音楽が 展開される刺激的な曲です。

ACD2-2677
無伴奏リコーダーによる6つの編曲集
パガニーニ:無伴奏ヴァイオリンのためのカプリース第24番イ短調
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲第8番ホ長調
マラン・マレ:スペインのフォリアによる変奏曲(ヴィオール曲集第2巻より)
バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ.イ短調BWV1013(ハ短調演奏)
タルティーニ:コレルリの主題による変奏曲ヘ長調作品5-10(変ロ長調演奏)
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲第4番ニ長調
フランシス・コルプロン(リコーダー)

録音:2013年4月サン・トギュスタン教会、ミラベル、ケベック
無伴奏ヴァイオリンのために作曲された作品をバロック・リコーダーで演奏したアルバム。リコーダーを演奏するフランシス・コルプロンは、古楽アンサ ンブル、レ・ボレアード・ド・モントリオールを1991年に設立し、ATMAレーベルに数多くの録音を行い、カナダ、北米はもちろんヨーロッパ各地で演 奏会を行い高い評判を得ています。またバロック・リコーダー、バロック・フルートの卓越した演奏技術でも定評があり、現代最高峰のリコーダー奏者の 一人として知られています。 今回のアルバムでは、パガニーニの24のカプリースや、タルティーニのコレルリの主題による変奏曲など、無伴奏ヴァイオリンとしても難曲とされている 作品を集めていますが、コルプロンの手にかかると超絶技巧も、全く難なく無理を感じさせない余裕のある演奏を聴かせてくれます。またコルプロンは、 この編曲アルバムを完成させるためにはリコーダーの種類の選択も非常に重要だと語っています。「フラウト・トラヴェルソのために書かれたであろうバッ ハの作品は、F 管アルトリコーダー、マレはガナッシリコーダー、テレマンはフルート・パストゥレイユとしてしられているD 管を使用しています。リコーダー は単旋律楽器ですが、柔軟なサウンド、速い動きに対する瞬発力を持ち、時にヴァイオリンやオルガンのようなダイナミックレンジを発揮します。私は私 の楽器リコーダーの可能性を信じていつも演奏しています。」 (Ki)
ACD2-2678(3CD)
ヘンデル:歌劇「オルランド」(全曲)HWV31 オーウェン・ウィレッツ(CTオルランド)
カリーナ・ゴーヴァン(S アンジェリカ)
アリソン・マクハーディ(Msメドーロ)
アマンダ・フォーサイス(Sドリンダ )
ネイサン・ベルグ(Bsゾロアストロ)
パシフィック・バロックO
アレクサンダー・ワイマン(指)

録音:2012 年バンクーバー古楽フェスティヴァル
ヘンデルの最も成功したオペラの一つ「オルランド」の全曲CD。「オルランド」は、恋に狂った英雄オルランドの物語で、当時流行した話でヴィヴァルディ などにも同じ題材のオペラを作曲しています。 あらすじは、カタイ(架空の国)の女王アンジェリカは騎士オルランドと結婚の約束をするが、アフリカの王子メドーロを愛してしまいます。その事を知っ たオルランドは怒り狂い2人を殺してしまうも、魔法使いゾロアストロに諭され正気を取り戻す。ゾロアストロの魔法によりアンジェリカとメドーロは生き 返り、平静を取り戻したオルランドは2人を祝福し静かに暮らす。という激しい恋の話です。 正気を失ったオルランドには、今注目のイギリスのカウンターテナー、オーウェン・ウィレッツ。プリマドンナのアンジェリカには、カナダのソプラノ、カリー ナ・ゴーヴァンが、潤いある美声を披露しています。不穏な雰囲気を見事に歌い上げているゾロアストロ役のネイサン・ベルグなど、評判の歌声を聴かせ てくれます。 パシフィック・バロック・オーケストラは、西トロントを拠点とするピリオド楽器のオーケストラで鍵盤奏者としても活躍するアレクサンダー・ワイマンが音 楽監督を務めています。 (Ki)
ACD2-2679
フランス・デュオ作品集〜クラリネットとフルート
ケクラン:フルートとクラリネットとソナチネ・モダーレ.イ長調Op.155、
 フルートとクラリネットのための古代様式のモテット、
  フルート,クラリネットとピアノのためのパストラーレOp.75bis、
   クラリネットのためのモノディ.イ長調Op.229第4,6,7,8,9,10番
シュミット:フルートとクラリネットとハープシコードのためのトリオ・ソナチネOp.85
ジャン・リヴィエ:フルートとクラリネットのためのデュオ
ジャン・カルタン:フルートとクラリネットのためのソナチネ
ウジェーヌ・ボザ:フルートとクラリネットのための3つの楽章
ジャン=ギィ・ボワヴェール(Cl)
クリスチャン・ラフラーム(Fl)
ジャン=ウィリー・クンツ(Clavecin、Pf)

録音:2012年
フランスの作曲家によるフルートとクラリネットのためのデュオ作品集。1921年から1974年の間にパリ音楽院の課題曲として作曲されたもの。エス プリ溢れる美しい旋律が魅力のケクラン。フランスの響きとドイツの形式美をあわせ持った作風のフローラン・シュミット。颯爽とした雰囲気と遊び心が 感じされる作風のジャン・リヴィエ。主に室内楽作品を書いたジャン・カルタン。色彩的な和声とロマンティックな旋律が特徴のウジェーヌ・ボザ。フラン ス音楽の美しさと魅力を堪能できる1枚です。 演奏は現代作品も積極的に取り上げるカナダ人クラリネット奏者ジャン=ギィ・ボワヴェール。モダン楽器はもちろんバロック・フルートも吹きこなすクリ スチャン・ラフラーム。オルガニストとしても活躍するジャン=ウィリー・クンツと、多才な顔ぶれです。 (Ki)
ACD2-2681
シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番イ長調D.664
ピアノ・ソナタ第18番ト長調D.894
ヤニーナ・フィアルコフスカ(P)
カナダを代表する女流ピアニスト、ヤニーナ・フィアルコフスカのシューベルト、ピアノ・ソナタ。フィアルコフスカはモントリオール大学とジュリアード 音楽院で学び、1974年にアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで3位に入賞、その後世界的なオーケストラ、指揮者と共演を重ね るカナダを代表するピアニストです。一時左腕の腫瘍のため両手での演奏活動を中断していましたが見事に克服し、2004年1月のドイツで行われた復 帰リサイタルで両手での演奏活動を再開しています。また1994年にはピアノ・シックスを創設しカナダのピアノ教育へ大きな影響を与えています。 イギリスの「BBC Muisc Magazine」で2012年に発売された「ショパン・リサイタルU」(ACD2 2666)が、ベスト・インターナショナル・レコーディ ングに選ばれるなど、近年益々評価を高めています。 本アルバムではシューベルトを取り上げており、第13番のソナタは愛らしい旋律が魅力的な作品、フィアルコフスカの可憐なピアノが咲き誇っています。 第18番のソナタは副題で「幻想」と呼ばれるシューベルト特有の歌心に溢れた曲でシューマンが絶賛した傑作ソナタで、美しく力強く聴かせてくれます。

ACD2-2682(2CD)
ショパン:マズルカ全集 ヤニーナ・フィアルコフスカ(P)

録音:2012年10月、2013年6月ケベック音楽ホール
巨匠ルービンシュタイン最後の弟子にして「生来のショパン弾き」といわしめた名手フィアルコフスカが、その真骨頂とも言えるショパンのマズルカ全 曲集をリリース。優美なタッチで華麗に弾きこなすフィアルコフスカの演奏は、香り立つ気品と憧憬の念に溢れ出ています。このマズルカ集は、作品番 号の付いていない遺作も含めた全55曲。師ルービンシュタインは、作品番号の付いた49曲+ノートル・タン&ガイヤールの全51曲を収録しています。 ルービンシュタインは、ショパンのピアノ語法を知り尽くしており、恣意的ではない絶妙のルバートで聴かせましたが、フィアルコフスカも控えめなマズ ルカのリズムで非常にスタイリッシュに弾き、曲全体の見通しもよく、マズルカ作品集として一気に聴き通せるような洗練された演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2683
サティ & プーランク / ピアノ作品集
プーランク:ナゼールの夜会
サティ:3 つのジムノペディ
プーランク:3 つの常動曲
 即興曲より12 番「シューベルトへのオマージュ」15 番「エディット・ピアフへのオマージュ」
サティ:嫌な気取り屋への 3 つのワルツ
 ジュ・トゥ・ヴ (ピアノ編曲:フランシス・プーランク)
プーランク:8 つの夜想曲
デイヴィット・ジャルバート(P)

録音:2014年10月
「音楽界の異端児」エリック・サティと、彼の精神を引き継ぎつつフランス音楽界に新たな風をもたらしたフランシス・プーランク。フランスのエスプリ 薫る2人の作曲家のピアノ曲を集めたCDです。 当時の音楽の慣習やアカデミズムを嫌ったサティは、酒場のピアニストとして生計を立てながら反骨精神あふれる型破りな作品を発表し続けます。風変わ りなタイトルも彼の大きな特徴で、このCDにおさめられている「嫌な気取り屋への3つのワルツ」もその1つ。この「気取り屋」とはなんとサティ自身 のことで、この曲はエキセントリックなダンディだった彼自身を、ユーモアとアイロニーが効いた音楽でパロディにしたものです。他にもサティの代名詞の ような「ジムノペディ」や「ジュ・トゥ・ヴ」など、風変わりながらもおしゃれな「サティワールド」を堪能できます。 サティと同時代を生きたフランスの作曲家プーランクは「フランス六人組」として知られる作曲家たちの一人。ラヴェルやドビュッシーらの霧がたゆたうよ うな印象主義や、爛熟した後期ロマン派の濃厚な和声とは一線を画し、明晰でクリアな響きや、日常に根差した音楽の在り方を目指した「六人組」は、 サティの音楽を一種のモデルとしてフランス音楽の新しい道を模索しました。このCDでは「今世紀最大のメロディーライター」と称されるプーランクの 洗練された小品の数々がおさめられています。シャンソンを思わせるような旋律や、明快さの中にのぞくプーランクならではの垢抜けた響きなど、プーラン クの魅力が満載です。 (Ki)
ACD2-2684
ストラヴィンスキー:「ぺトルーシュカプルチネッラ」からの3楽章(“熊の踊り”ジャルベール編曲を含む)
 火の鳥(G.アゴスティ編曲版)
プロコフィエフ:「ロミオとジュリエット」よりOp.75
デイヴィット・ジャルベール(P)

録音:2016年9月ケベック
北米を中心に高い注目を集めているカナダの若きピアニスト、デイヴィッド・ジャルベールに。古典から現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、これ までにバッハ:ゴルトベルク変奏曲(ACD2.2557)、アダムズ&グラス(ACD2.2556)、ショスタコーヴィチ:24の前奏曲(ACD2.2555)、サティ&プー ランク(ACD2.2683)と実に多彩なプログラムの4枚のアルバムをATMAよりリリースしてきたジャルベールですが、今回はロシア・バレエ音楽の編曲 集に挑戦しています。 (Ki)
ACD2-2685
甘き思い出
オルティス:リセルカーダ第1、4、8番
バニスター:ヴァイオリンのためのディヴィジョン集より「グラウンド上によるディヴィジョン」
プレイフォード:ノーフォーク公
ラニエー:愛の不変
ド・レヨル:デュオ「甘き思い出」
オルティス:リセルカーダ第2番「甘き思い出」
デ・セルマ:ソロ・ファゴットのための幻想曲
作曲者不詳:ロジャー・ド・カヴァリー卿
作曲者不詳:ジョン、いますぐキスしてに来て
オルティス:リセルカーダ「幸せな我が目よ」、第5番
バニスター:ヴァイオリンのためのディヴィジョン集より「他のグラウンド」
作曲者不詳:トレッツのグラウンド
バッサーノ:リセルカータ第8番
ロニョーノ:「別れの時には」によるディミニューション
ボニッチ:「甘き思い出」
作曲者不詳:ヴァイオリンのためのディヴィジョン集より「ファロネルのグラウンド」
マーガレット・リトル(ガンバ)
シルヴァン・ベルジュロン(Lute)

録音:2013 年 3月ケベック
16世紀で最も有名なピエール・サンドランによるマドリガル「甘き思い出」をもとにした、オルティスらの作品を中心としたイタリア・イギリスの17 世紀の名曲を収録。ガンバ演奏に関する即興と装飾技法の最初の教本とされる「装飾論ならびに変奏論」を著したスペインの作曲家、音楽学者ディエゴ・ オルティス。即興的な装飾変奏の方法と譜例を示した第1部と高度な即興を前提としたファンタジア、既存の楽曲に基づく変奏を挙げたリセルカーダによ る2部構成の教本でここでは、第2部のリセルカーダから「甘き思い出」などが収録されています。また17世紀後半のイギリスでは、グラウンド上のディ ヴィジョンという変奏曲が盛んに作られました。グラウンドは、イタリア語ではバッソ・オスティナートと呼ばれ、日本語には反復低音と訳されます。曲全 体にわたってずっと繰り返される、数小節のバス定型で、ディヴィジョンは、そのバスの上で上声部の音符を変奏していくことです。ここではプレイフォー ドのヴァイオリンのためのディヴィジョンが収録されています。演奏はカナダ古楽界の中心にいるガンバ奏者のマーガレット・リトルとリュート奏者シルヴァ ン・ベルジュロン。2人の感性が呼応する美しい1枚となっています。 (Ki)
ACD2-2686
アメイジング・グレイス/マリー=ジョゼ・ロード
スティーヴン・アダムズ:聖なる都
バッハ/グノー:アヴェ・マリア
アルバート・ヘイ・マロット:主の祈り
誰の祈りの声も聞こえてこなかった
全世界は彼の手に
マリアは赤ちゃんを産んだ
アメイジング・グレイス
死んでいる暇もない
アドルフ・アダン:さやかに星はきらめき
ストラデッラ:主よ憐れみよ
アーヴィング・バーリン:ホワイト・クリスマス
聖母マリア(コンゴ伝承曲)
マリー=ジョゼ・ロード(S)
アントワン・バライル(Vn)
ジャン=ウィリィ・クンツ(Org)
アンサンブル・ヴォーカル・エピファニー

録音:2014年6月ケベック、サン= ジャン バティスト教会
華麗な歌声で人々を魅了するソプラノ、マリー=ジョゼ・ロードによるクリスマス・キャロル集。アメイジング・グレイスをはじめとしたゴスペル・ソングから、 アーヴィング・バーリンのホワイト・クリスマスなど伝統的なクリスマス・ソングを収録しています。サン= ジャン バティスト教会のオルガンが美しく響き、バッ ハ/グノーのアヴェ・マリアではヴァイオリンのアントワン・バライルが優しく旋律を奏でます。厳かな雰囲気に包まれる1枚です。 (Ki)
ACD2-2687
ストラヴィンスキー:春の祭典(マイケル・バイアリー編/管楽五重奏版)
ムソルグスキー:展覧会の絵(シュテファン・モーザー編/管楽五重奏版)
ペンタドル(管楽五重奏団)
[ダニエル・ブルジェ(Fl)
マルタン・カルペンティエ(Cl)
ノルマン・フォルジェ(Ob)
ルイ=フィリップ・マルソレ(Hrn)
マティウ・リュシエ(Fg)]

録音:2012年12月、モントリオール(96kHz/24bitrecording)
カナダのユニークな管楽アンサンブルのペンタドルは、オリジナルから編曲ものまで幅広く管楽アンサンブルのための作品を積極的に演奏しています。 1985年に設立され、2005年からはホルン奏者で音楽監督であるルイ=フィリップ・マルソレの下活動を行っています。 ATMAレーベルではこれまで5枚のアルバムをリリースしており、テノールのプレガルディエンが参加した「冬の旅」の室内楽版(ACD2 2546)では大 きな話題となりました。 このアルバムは、パリ、シャンゼリゼ劇場でのセンセーショナルな初演から100周年を迎えた「ストラヴィンスキーの春の祭典」と「ムソルグスキーの展 覧会の絵」という組み合わせ。管楽五重奏版の編曲は、春の祭典をアメリカのクラリネット奏者マイケル・バイアリー、展覧会の絵をスイス人ホルン奏者 のシュテファン・モーザーが担当しています。 2つの作品とも様々な楽器による編曲版で演奏されており、どれも音楽的にも技巧的にも難しい演奏者泣かせの作品。ペンタドルの5人のメンバーの卓越 した演奏技術と優れた音楽性で、難なく聴かせてくれています。管楽五重奏の軽妙で飄々とした響きが、意外にも作品の生々しさを上手く表現しています。 (Ki)

ACD2-2688(5CD)
プーランク:歌曲全集
ヴィルモランの3つの詩FP91
動物詩集(あるいはオルフェの行列)FP15a
動物詩集 未発表の2つの歌曲 FP15b
動物詩集「のみ」FP15c
2つの歌曲FP162/月並みFP107
ルイーズ・ラランヌの3つの詩FP57
花記章 FP16/闘牛士 FP11
ギョーム・アポリネールの4つの詩FP58
ギョーム・アポリネールの詩による2つの歌FP127
マックス・ジャコブの4つの詩FP22
子供のための4つの歌FP75
くじびき FP178/気まぐれFP174
おいで!見えない笛が*
歌われた歌 FP46/ある日ある夜 FP86
マックス・ジャコブの5つの詩FP59
・・・それにしても死ぬとはFP137
ポールとヴィルジニー FP132
ピエロFP66/ナディア万歳FP167
ローズモンドFP158/燃える鏡FP98
気まぐれな婚約FP101/カリグラムFP140
ギョーム・アポリネールの2つの詩による歌FP131
ガルシア・ロルカの3つの歌FP136
マズルカFP145/最後の詩FP163
平和の祈りをとりなし給えFP95
失踪者 FP134/ヴォカリーズFP44
ポール・エリュアールの5つの詩FP77
ルイ・アラゴンの2つの詩FP122
画家の仕事FP161/変身FP121
陽気な歌FP42
ギョーム・アポリネールの2つの詩FP94
ルイ・アラゴンの2つの詩FP122
あのやさしい小さな顔FP99
手は心に牛耳られFP135
愛の小径 FP106-1a
対話 FP108(デュオ)
さわやかさと火FP147
ラ・グルヌイエールFP96/肖像FP92
矢車菊FP102
ロンサールの5つの詩FP38
ギターによすFP79/讃美の歌FP144
墓碑銘FP55 /平和への祈りFP95
磁器の歌FP169
映画「アメリカへの航海」より水夫の歌*
8つのポーランドの歌FP69
村人の歌FP117/パリ百景FP157
モンテカルロの女FP180
歌で綴る思い出FP182
小さな嘆き(デュオ)*
パスカル・ボーダン(S)
ジュリー・フックス(S)
エレーヌ・ギュメット(S)
ジュリー・ブーリアンヌ(Ms)
マルク・ブーシェ(Bs)
ランソワ・ル・ルー(Bs)
オリヴィエ・ゴダン(P)

録音:2012年11月、2013年2月、3月、6月
2013年没後50年を迎えたフランスの作曲家プーランク。彼は声楽曲、室内楽曲、ピアノ曲、オペラ、管弦楽曲など多くのジャンルで優れた楽曲を作曲した、 フランス6人組の一人です。その中でも歌曲の分野は彼の才能が発揮された、軽妙洒脱で時には憂いを帯び、時にはユーモアを交えた魅力的なメロディー が特徴です。このアルバムは、歌とピアノのための歌曲全曲に未出版作品3曲を含んだ充実の内容となっています。 生涯に150曲を超える歌曲を残したプーランクが初めて作曲した歌曲集「動物詩集」は、キュビズムの重要な人物でものあるアポリネールの詩が使われて おり、自由奔放で風刺の精神に満ちた独特の世界観があり、プーランクは詩のリズムを生かした旋律を作り出しています。またエリュアール、ヴィルモラン らの詩にも影響を受け多くの作品を書いています。 演奏は、アカディア出身のソプラノ、パスカル・ボーダン、カナダ、アメリカのオペラ・ハウスで活躍するカナダ人バリトン、マルク・ブーシェ、メトロポリタン・ オペラなどで活躍するケベック出身のメゾ・ソプラノ、ジュリー・ブーリアンヌ、そして若きフランス人ソプラノ、ジュリー・フックス、2004年のエリザベー ト王妃国際コンクールで第2位を受賞したエレーヌ・ギュメット、グノーの「ファウスト」のヴァランタン役でパリ・オペラ座デビューし、「ドン・ジョヴァンニ」 のタイトル・ロールを歌って注目を浴びたフランス人バリトン、フランソワ・ル・ルーとカナダ、フランス語圏を代表する実力派歌手陣。プーランクのエスプ リ溢れる軽妙さを存分に表現したル・ルーの歌唱力、他の歌手陣も美しいフランス語の響きでプーランクの音楽の核心に迫るような歌声を聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2689(2CD)
グバイドゥーリナ:弦楽四重奏曲第1番 (1971)
弦楽四重奏曲第2番 (1987)
弦楽四重奏曲第3番 (1987)
弦楽四重奏曲第4番 (1993)
BACH主題による反映 (2002)
ピアノ五重奏曲 (1957)
弦楽三重奏曲 (1987)
リジョイス(ヴァイオリンとチェロのためのソナタ)(1981)
モリナーリSQ
ルイーズ・ベセット(P)

録音:2013年9月/聖オーギュスタン教会(ミラベル、ケベック)、10月/サル・ピエール・メルキュール(モントリオール、ケベック)
日本でもおなじみの旧ソ連出身作曲家ソフィヤ・グバイドゥーリナ。彼女の全弦楽四重奏曲作品をはじめ、弦楽器のための重要作品を集めた好企画。 グバイドゥーリナは今日までに弦楽四重奏のための作品を5篇残していますが、いずれも単一楽章形式で、それぞれに奇抜なアイディアが盛り込まれてい ます。第1番はソ連時代の作ながら、奏者が演奏中に椅子を持って舞台を移動することが指示され、さらに最後の6ページは演奏者が即興するというキ テレツな作。第2番はシベリウスSQ、第3番はアルディッティSQの委嘱作ですが、後者はピチカートに偏執した猟奇的作風に驚かされます。クロノス SQの委嘱による第4番は十二音技法、テープ付きの前衛作。そして第5番にあたる『BACH主題による反映』は『フーガの技法』の主題をグバイドゥー リナ風に処理しています。グバイドゥーリナ学生時代の作「ピアノ五重奏曲」は、ショスタコーヴィチかワインベルクを思わす典型的なソヴィエト音楽。後 年の作風はほとんど感じさせませんが、精力的なアレグロ楽章など魅力的です。
1997年に結成されたモリナーリSQ。カナダを代表する団体で、現代音楽をレパートリーの中心としています。完璧な技術と鋭敏な感性で、やはり現 代音楽を得意とするカナダのピアニスト、ルイーズ・ベセットとともに輝くような演奏を繰り広げています。 (Ki)

ACD2-2690
ロシア歌曲集〜チャイコフスキー&ラフマニノフ
ラフマニノフ:12の歌Op.21〜第4番「彼女たちは答えた」、第12番「何という苦しさ」
6つの歌Op.4〜第4番「美しい人よ、私のために歌わないで」、第6番「そんな昔だろうか、友よ」
14の歌曲Op.34〜第4番「そよぐ風」、第7番「そんなことはない」
15の歌Op.26〜第5番「捨てよう、かわいい女よ」、第9番「私はふたたびひとり」、第12番「夜は悲しい」、
12の歌Op.14〜第7番「私を信じるな、我が友よ」、第11番「春の洪水」
6つの歌曲Op.38〜第3番「ひな菊」、第4番「ねずみ捕りの男」
6つの歌Op.8〜第2番「わが子よ、おまえは花のように美しい」
チャイコフスキー:12の歌Op.60〜第4番「ナイチンゲール」、第10番「木陰の窓の向こうにちらりと」
6つの歌Op.38〜第1番「ドン・ファンのセレナード」、第3番「騒がしい舞踏会のなかで」、
第6番「ピンピネッラ、フィレンツェの歌」
フランス語の歌詞による6つの歌Op.65〜第6「ロンデルス」
ラトガウスの歌詞による6つの歌Op.73〜第1番「私はおまえと一緒に座っていた」
6つの歌Op.28〜第2番「みそさざい」
7つの歌Op.47〜第6番「昼の輝きが満ち、夜の静けさが広がっても」
ユーリ・ゴロデツキ(T)
タチアナ・ロイシャ(P)

録音:2013年4月、ドメーヌ フォルジェ・ホール、モントリオール(96kHz/24bit recording)
ユーリ・ゴロデツキはベラルーシのマヒリョウで生まれる。2012年6月に行われたモントリオール国際音楽コンクールでATMA CD賞を獲得。この 度めでたくCDデビューすることになりました。アルバムの内容は、ATMAのプロデューサーとゴロデツキがラフマニノフとチャイコフスキーの歌曲から選び、 同じくベラルーシ出身のピアニスト、タチアナ・ロイシャと共に2013年4月にケベックのドメーヌ フォルジェ・ホールで録音されました。憂いを帯びた 甘い歌声が印象的で、これからの活躍に期待したいテーノルの登場です。 (Ki)
ACD2-2691
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第3番ヘ短調Op.65、
ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90《ドゥムキー》
トリプル・フォルテ
【ジャスパー・ウッド(Vn)
エゴール・ジヤチコフ(Vc)
デイヴィッド・ジャルバート(P)】

録音:2013年10月モントリオール
カナダを中心に活躍する中堅奏者三人によるピアノ三重奏団トリプル・フォルテ。2012年に発売されたラヴェル、ショスタコーヴィチ、アイヴズ近代の 名ピアノ三重奏曲集(ACD22633)では、三人のバランスの取れた演奏を聴かせてくれました。今回はドヴォルザークのピアノ三重奏曲第3番と第4番「ドゥ ムキー」。美しい旋律が次々と繰り広げられ、メロディーメーカーとしてのドヴォルザークの才能が発揮された名曲です。特に第4番「ドゥムキー」はドヴォ ルザークの生み出す魅力的なメロディが随所に散りばめられた非常に美しい作品です。トリプル・フォルテの懐の深い音楽表現が感傷的なメロディと相まっ て感動的です。 (Ki)
ACD2-2692
コロラトゥーラ
ドビュッシー:ロマンス/アリエルのロマンス/死後の艶姿/後悔/エルフたち
フォーレ:ヴォカリーズ・エチュード
ルイ・ベイツ:鳥たちへ贈る歌【傷ついた鳩/小さな青い鳩/青い鳥/籠の中のカナリヤ】
ラヴェル:ヴォカリーズ・エチュード(ハバネラ形式による)
ミヨー:4つのロンサールの歌【泉に寄せて/キュービットへ/燕たち、さえずりをやめて/神様がお守りくださるように】
グリエール:コロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲(ピアノ伴奏版)
マリー=イヴ・マンガー(S)
ルイ・アンドレ・バリル(P)

録音:2014年3月ケベック
現在急速に注目を集めているコロラトゥーラ・ソプラノ、マリー=イヴ・マンガー。カナダ・ケベック州のサグネ出身。2007年にマルマンド国際声楽コンクー ルで優勝し、パリ・シャトレ座にデビュー。その後、ミラノ・スカラ座、エクサン・プロヴァンスでも華麗なデビューを飾り、数々のオペラ・ハウスで活躍し、 彼女の透明感溢れるピュア・ヴァイスは世界的に高い評価を得ています。今回は彼女の美しい歌声が活かされるようなフランス歌曲を選曲。ドビュッシーの初 期作品。あまり録音のないルイ・ベイツの「鳥たちへ贈る歌」。同時代のミヨーの4つのロンサールの歌。そしてテキストのない歌曲作品を3つ、フォーレ、ラヴェ ルのヴォカリーズ・エチュード、そしてグリエールのコロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲(ピアノ伴奏版)。歌詞のない歌曲は、ソリストのテクニックが試 される一方、歌唱力を存分に披露できる最高の曲。マリー=イヴ・マンガーの安定した音程と、透き通った声質が際立ちます。 (Ki)
ACD2-2693
ラ・シガル・エ・レ・ヴィオロン〜寓話と音楽集
デニス・グージョン(1951-)&ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):「カラスとキツネ」「恋するライオン」「ウサギとカメ」「金の卵を産む鶏」「オークと葦」「アリとキリギリス」「キツネとツル」 「二羽の鳩」「野うさぎと蛙」「ライオンとねずみ」「ウシと同じくらい大きくなりたいと思ったカエル」
ジャン=フィリップ・ラモー:未開人、異名同音、エジプトの女、めんどり、無遠慮、ヴェジネ、他
カトリーヌ・ペラン(語り&クラヴサン)
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
マチュー・ルーシェ(指)

録音:2013年6月モントリオール
有名な作家ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ。彼の有名な寓話「ラ・シガル・エ・ラ・フォルミ(セミとアリ/アリとキリギリス)」をタイトルに据えたアルバム。ケベッ ク在住の現代作曲家デニス・グージョンがラ・フォンテーヌの寓話から11の作品を選び、そこに音楽をつけました。さらにジャン=フィリップ・ラモーの曲を 間に挿入し、ひとつの大きな物語に仕上げています。演鍵盤楽器奏者のカトリーヌ・ペランが語りと演奏を担当しています。 (Ki)
ACD2-2695
パレストリーナからジョスカン・デ・プレまでの福音書に基づいたモテット集
ニコラ・ゴンベール:天使は羊飼いたちに告げた/シメオンのうた/ドミネ、シ・トゥ・エス
アドリアン・ヴィラールト:ヴィデンス・ドミヌス/この神聖なる時/天より降りし主の天使
ピエール・ド・マンシクール:お父さん、私は罪を犯しました
パレストリーナ:イン・ディエブス・イリス
ジョスカン・デ・プレ:ソのときイエスは
ジャケット・デ・マントゥア:そのときイエスは
ミケーレ・ペセンティ:かれらは私の主を奪い去った
ペーター・シューベルト(指)
ヴィヴァ・ヴォーチェ
ペーター・シューベルト率いるヴォーカル・アンサンブル、ヴィヴァ・ヴォーチェの新録音は、ルネサンス期の福音書のテキストによるモテット集。 1500年〜1564年に活躍したルネサンス期における失われた世代の作曲家たちヴィラールト、マンシクール、ジャケットそしてゴンベールらのイエス・キ リストが生まれてから磔になるまでを描いた様々な作品を収録しています。 ヴィヴァ・ヴォーチェは1998年にモントリオールでペーター・シューベルトにより設立。12人の素晴らしい声によって洗練された響きを作り出すが特徴。 あらゆる時代の作品をレパートリーとして持ち、毎年1作品カナダの作曲家に合唱作品を依頼して作曲してもらい、演奏しています。 (Ki)
ACD2-2696
グリーグ:抒情小曲集
第1集Op.12【第1曲アリエッタ/第5曲民謡】
第2集Op.38【第1曲子守歌/第7曲ワルツ/第8曲カノン】
第3集Op.43【第1曲蝶々/第4曲小鳥】
第4集Op.47【第2曲アルバムの綴り/第3曲メロディ/第4曲ノルウェー舞曲(ハリング)】
第5集Op.54【第3曲小人の行進/第4曲夜想曲】
第6集Op.57【第2曲ガーデ】
第7集Op.62【第1曲風の精/第4曲小川/第6曲家路】
第8集Op.65【第4曲サロン/第6曲トロルハウゲンの婚礼の日】
第9集Op.68【第3曲あなたのそばに/第4曲山の夕べ/第5曲ゆりかごの歌】
第10集Op.71【第1曲その昔/第2曲夏の夕べ/第3曲小妖精/第7曲思い出】
ジャニーナ・フィアルコフスカ(P)

録音:2014年10月サル・ラウル・ジョバン、パレ・モンカルム、ケベック
大ピアニスト、ルービンシュタインが「生まれながらのショパン弾き」と称したジャニーナ・フィアルコフスカ。一時は病気療養により演奏活動を中断し ていましたが、2004年の復帰以降自国のATMA CLASSIQUEから続々と新録音をリリースしています。 この度、彼女の代名詞であるショパンではなく、「北欧のショパン」とも称されるノルウェーの作曲家グリーグの抒情小曲集を録音。詩情に溢れ、繊細 な感性で描かれたグリーグのピアノのための小品は、気品あふれるエレガントな演奏で定評のあるフィアルコフスカの音楽性にぴったり。グリーグは生涯 にわたって数多くの小曲を書き上げましたが、それを集めて出版したのが全66曲におよぶ『抒情小品集』です。ノルウェーの民俗音楽を題材にしたもの など、グリーグの豊かな抒情性が遺憾なく発揮された代表作です。ここでは全10巻に分かれた曲集から、フィアルコフスカの心の琴線に触れた作品をピッ クアップしています。 (Ki)
ACD2-2697
ヴェネツィアへ〜ソナタとカンツォーニ
ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690):2声のソナタ「貴婦人」
ダリオ・カステッロ(1590-1658):2声のソナタ第7番
タルクィニオ・メルーラ(1607-1665):カンツォン第11番「展望台」
カステッロ:ソナタ第2番(ソロ)
レグレンツィ:2声のソナタ「ラ・フォスカリ」
メルーラ:カンツォン第17番「ラ・モンテヴェルデ」
レグレンツィ:2声のソナタ「ラ・ガリーニ」
カステッロ:ソナタ第1番(ソロ)
メルーラ:カンツォン第14番「ラ・カッペリーナ」
カステッロ:2声のソナタ第8番
メルーラ:カンツォン第12番「ラ・スカリンツァ」
レグレンツィ:ソナタ第5番
パラーデ・ムジカ
【タニア・ラペリエ(バロックVn)
エリノー・フレイ(バロックVc)
エステバン・ラ・ロッタ(テオルボ) 
ミ レ ー ヌ・ ベ ラ ン ガ ー(Cemb)】

録音:2013年9月サン・トギュスタン教会、ミラベル、ケベック
2012年ニューヨークで行われたアメリカ・バロック・パフォーマンス・コンクールで優勝した若手アンサンブル、パラーデ・ムジカのATMAデビュー・ アルバム。 17世紀ヴェネツィアで演奏されたソナタとカンツォーニが収録されています。ジョヴァンニ・レグレンツィは、ヴァイオリニストであった父から音楽の手ほ どきを受け、ベルガモの教会のオルガニストとなります。その後フェラーラの音楽院の楽長を経て、ヴェネツィアへ移りサン・マルコ大聖堂の楽長となりま した。17世紀最大の作曲家の一人と言われ、後世に多大な影響を及ぼした作曲家でありましたが、現在は自身の作品の録音は少なくその音楽性に触れ る機会はあまりませんが、その名はバッハのオルガン曲「レグレンツィオの主題によるフーガ」で耳にしたことがあるかもしれません。ダリオ・カステッロ はバロック初期にヴェネツィアで活躍した作曲家で、器楽曲を多く書いています。そしてタルクィニオ・メルーラは、17世紀前半の鬼才作曲家として名を はせ、次々と新たしい技法に挑戦し、作品を生みだしていた作曲家です。ソナタはルネサンス末期の多声合奏カンツォーナから派生したといわれています。 ここに収録されているレグレンツィ、カステッロ、メルーラは、この変革の最前線に位置した作曲家であり、当時のヴェネツィアの雰囲気を感じ取れる作 品です。 (Ki)
ACD2-2699
シューベルト:ピアノ・ソナタ第7番変ホ長調Op.122, D 568
4つの即興曲 Op.142, D935
ヤニーナ・フィアルコフスカ(P)
カナダを代表する女流ピアニスト、ヤニーナ・フィアルコフスカ。巨匠ルービンシュタインが絶賛したショパンではなくシューベルトの作品を録音。 2013年にリリースされた第13番、第18番のソナタ集に続く第2弾となります。 ピアノ・ソナタ第7番はシューベルトの初期の作品で、ニ長調D567の異稿。単に調性が異なるだけではなく、メヌエットが追加されるなどの進歩的改 良が加えられています。フィアルコフスカは、シューベルトの音楽を丁寧に描き出し、ロマン的な情緒と心地よい優美さを兼ね備えた演奏を聴かせてくれます。 一方、4つの即興曲 Op.142, D935はシューベルト最晩年の作品。シューベルトらしい美しい旋律に彩られた小品群ですが、シューマンらによると、4 楽章構成のピアノ・ソナタと位置づけられると言われています。この作品でもフィアルコフスカの暖かな響きを重視した音、作品本来の姿で表現しようとす る真摯な演奏を披露しています。 フィアルコフスカはモントリオール大学とジュリアード音楽院で学び、1974年にアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで3位に入賞、 その後世界的なオーケストラ、指揮者と共演を重ねるカナダを代表するピアニストです。一時左腕の腫瘍のため両手での演奏活動を中断していましたが 見事に克服し、2004年1月にドイツで行われた復帰リサイタルで両手での演奏活動を再開しています。また1994年にはピアノ・シックスを創設し、カ ナダのピアノ教育へ大きな影響を与えています。イギリスの「BBC Muisc Magazine」で2012年に発売された『ショパン・リサイタル2』(ACD22666) が、ベスト・インターナショナル・レコーディングに選ばれるなど、近年益々評価を高めています。 フィアルコフスカは2016年65歳を迎えるにあたって、カナダ15都市、ドイツ、ポルトガル、スペイン、スイス、イギリス、そして日本への記念コンサー ト・ツアーが予定されています。 (Ki)

ACD2-2700
ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」(1873年初稿) ヤニック・ネゼ=セガン(指)
メトロポリタンO

録音:2014年6月メゾン・サンフォニック、モントリオール
現在、飛ぶ鳥を落とす勢いのヤニック・ネゼ=セガン。世界の一流オーケストラから声がかかり、賞賛されている未来の巨匠指揮者。アメリカの名門オー ケストラ、フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督に就任し、2014年6月には来日公演を行い、日本の聴衆をあっと驚かせました。
そんな彼の地元カナダ、モントリオールのオーケストラ、メトロポリタン管弦楽団と録音を続けているブルックナー・シリーズ。メトロポリタン管弦 楽団は、ケベック音楽院を卒業した優秀な音楽家たちによって、1981年にモントリオールで創設。2000年からヤニック・ネゼ=セガンが芸術監督に 就任しメキメキと頭角を現すようになりました。
このブルックナーの交響曲第3番は、2014 年6月にモントリオールの新しいホール、メゾン・サンフォニックで録音されました。この作品は、ブルッ クナーが尊敬していたワーグナーに献呈されたことから「ワーグナー交響曲」と呼ばれることもあります。この作品も、ワーグナーに献呈された1873 年初稿より改稿が重ねられ、一般的に知られているのは最終稿である第3稿ですが、本盤は初稿で演奏されています。初稿は曲全体が長大で65分 の演奏時間を要します。しかし、そこは知的な構成力を持つネゼ=セガン、緻密に響きを積み重ね、さらに躍動感をもって音楽を作り上げています。 そして、ネゼ=セガンの高度な要求にも瞬時に反応できるオケの力量も録音を重ねる毎に確かに上がっていると感じます。 (Ki)
ACD2-2702
ポリフォニー音楽とラテン音楽の出会い
ロケ・ハシント・デ・チャバリア(1688〜1719):道を空けよ!彼らに場所を空けたまえ!
フアン・ガルシア・デ・ゼスペデス(1620〜1678):夜が誘っている
フアン・ペレス・ボカネグラ(1590〜1645) :天にまします汝、わが喜び
フアン・デ・アラウホ(1646〜1712):いざ遊び歌い踊れ
即興:スペイン・フォリャ
ホセ・デ・オレヨン・アパレシオ(1705〜1765):何という日、なんという宴
作者不詳:パッサカリーリョ
マヌエル・ホセ・デ・キロス(1700〜1765):昇天するイエス
マヌエル・ブラスコ(1628〜1696): 梢の間の騒がしくいたずらな風
サンティアゴ・デ・ムルシア(1673〜1739):カナリオス
アロンソ・トリセス(1635〜1684):笛を吹け
ドメニコ・ツィポーリ(1688〜1726):この世界
アルモニー・デ・セゾン
エリック・ミルンズ(指・オルガン・クラヴサン)
メリザンド・コリヴォー(芸術監督・リコーダー・トレブルヴィオール・チェロ)

録音:2014年9月
まだ見ぬ大地への夢が人々を航海へと駆り立てた、16・17世紀の大航海時代。スペイン、ポルトガルを中心とするヨーロッパの国々による南米やアジア、 アフリカ諸国への進出は、異文化の出会いと混合を引き起こします。中でも南米に持ち込まれた当時のヨーロッパのルネサンス、バロック音楽と南米固有 の音楽の出会いは、大変豊かで独特な音楽文化を生み出しました。このCDにはそんな16.17世紀の植民地時代の南米音楽が集められています。 収録曲の作曲家の出身は、ボリビア、メキシコ、ペルー、またスペインから南米に移住した作曲家など様々。祝祭的な華やかさ、南米的な陽気さに溢 れる音楽の中、耳を澄ますとヨーロッパの伝統的なポリフォニー音楽が下地として聴こえてくる、そんな不思議な音楽体験ができます。その一方、南米の 作曲家によって書かれた音楽で、当時のヨーロッパ音楽そのものの響きがする曲もあり、遠く海を隔てた文化が異国の地でこんなにもそのままに根付いて いたことにも驚きです。収録曲の中には、イベリア半島起源の舞曲で、コレッリやリストの作品での使用が有名な「フォリャ」による即興演奏もあり、舞 曲として即興的に演奏されていた本来の形に近いフォリャを聴くことができます。 世界史の一コマの中で生まれた南米のヨーロッパ音楽、そのユニークさに注目のCDです。 (Ki)
ACD2-2703
ルイ・クロード・ダカン:オルガンのための新しいノエル曲集Op.2(全12曲) ヴァンサン・ブシェ(ベッケラート・オルガン1960年製)

録音:2014年7月、聖ヨゼフ礼拝室、ケベック
フランスのオルガン奏者としてバロック期に活躍したルイ・クロード・ダカン。当時の貴族階級に人気があり、彼のオルガン演奏を聴きにこぞって集 まったと言われています。 ダカンは12曲からなる「オルガンまたはクラヴサンのための新しいノエル集」 を出版し彼の代 表 作 と な って い ま す 。 「 ノ エ ル 」 とはフランス語でクリスマスの祝い歌を意味します。いずれの曲も、ノエルが主題として提示され、その後変奏曲が展開されていきます。クリスマスの 楽しい雰囲気溢れる作品集です。演奏は自称「現代のルネッサンス人」ヴァンサン・ブシェ。気軽に聴けると同時にオルガンの多彩な面をうまく引き出 した演奏です。 (Ki)
ACD2-2704
大オルガン・フェスティヴァル〜アレンジとトランスクリプション
(1)シャイン(1586-1630):「来たれや声上げ」
(2)ジェズアルド(1561-1613):ヴェノーサ公爵のガイヤルド
(3)パーセル:ファンファーレハ長調、
(4)パーセル:トランペット・チューンより「ボンドゥカ」、
(5)パーセル:トランペット・チューンより「シーベル」、(6)アリア
(7)カッチーニ(1551-1618):アヴェ・マリア
(8)カンプラ(1660-1744)):リゴドン
(9)バッハ:G線上のアリアBWV1068、
(10)バッハ:「主よ人の望みの喜びよ」BWV147
(11)トレッリ:協奏曲ニ短調
(12)フォーレ:間奏曲Op.57-2、
(13)フォーレ夜想曲Op.57-5、(14)パヴァーヌOp.50
(15)ワーグナー:「パルジファル」より第3幕「ファンファーレ」
(16)マルセル・デュプレ(1886-1971):4つの小品Op.19より第4曲「行列と連祷」
(17)ファリャ:火祭りの踊り
(18)グラズノフ:「四季」より第15曲
(19)マクダウェル:海の小品Op.55より第3曲
(20)スーザ:「星条旗よ永遠なれ」
(21)サン=サーンス:動物の謝肉祭より「白鳥」
(22)スコット・ジョプリン:「トゥリーモニシャ」より終曲
リシャール・グニエ(Org;カール・ウィルヘルム・オルガン使用)

オルガン編曲:リシャール・グニエ、(5)ヘルベルト・フリッカー、(10)モーリス・デュリュフレ、(11)ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター、(13)(15)ヴァージル・フォックス、(14)マーティン・セッチェル、(20)パワー・ビッグス

録音:2014年5月/聖ベネディクト教会(ケベック)
カナダで活躍するリシャール・グニエがモーリス・デュリュフレ、ヴァージル・フォックス、マルセル・デュプレ、パワー・ビックスなど名オルガニストが 編曲した作品を収録しました。デュリュフレ版の「主よ、人の望みの喜びよ」をはじめ、フォックス編曲によるワーグナーの「パルジファル」など、魅力 的な作品が並びます。また演奏者グニエ自身による編曲も数多く収録。即興を学びレパートリーの広いグニエだからこそ表現できる多彩なレジストレーショ ンでクラシックの名曲をオルガン演奏で楽しむことができます。まさに大オルガンのフェスティヴァルの名にふさわしい選曲と言えましょう! (Ki)
ACD2-2705
クルターク(1926-):弦楽四重奏のための作品全集
弦楽四重奏曲 Op.1
12のミクロリュード Op.13
小オフィチウム〜エンドレ・セルヴァーンスキの追憶に Op.28
遠方よりIII/遠方よりV
ヤコブ・オブレヒトへのオマージュ
6つの楽興の時 Op.44
アリオーソ〜ヴァルター・レヴィン85歳へのオマージュ
モリナーリSQ
2016年に90歳を迎えるルーマニア生まれのハンガリーの作曲家、クルターク。シェーンベルク、ウェーベルンら新ウィーン楽派と、ブーレーズ率いるドメー ヌ・ミュジカルから強い影響を受け、1959年にOp.1として弦楽四重奏曲を発表しました。寡作でありながらも弦楽四重奏の編成では8曲を作曲しており、 当アルバムには全曲が年代順に収録されています。演奏しているモリナーリSQはシュニトケ、シェーファー、グバイドゥーリナなど現代曲の録音 を多く手がけているその道のプロ。「クロノスQやアルディッティQに対する、カナダの答えだ」と言われるカルテットで、クルターク入門としても最適な 秀演が期待できます。曲名にあるエンドレ・セルヴァーンスキ(1911-1977)はハンガリーの作曲家、ヤコブ・オブレヒト(1457/8〜1505)はフランドル楽派の作曲家、 ヴァルター・レヴィンはラサールSQの第1ヴァイオリニストです。 (Ki)
ACD2-2707
ウアレケナ〜ファンダンゴ
パトリック・ルー(1962-):タンゴのように
デュージャン・ボグダノビッチ(1955-):序奏と踊り
セルジオ・アサド(1952-):ウアレケナ
グリーグ:ペール・ギュント第1組曲【朝/オーゼの死/アニトラの踊り/山の魔王の宮殿にて】
レオ・ブローウェル(1939-):雨の降るキューバの風景、ルンバのあるキューバの風景
ユルグ・キンドル(1960-):ビリンバウ
パトリック・ルー:カーニバルファ
ファンダンゴ・カルテット

録音:2014年4月ケベック
ケベック音楽院の仲間が集まって2008年に結成されたギター四重奏団ファンダンゴ・カルテット。本作は、アサド兄弟として知られるセルジオ・アサドの印 象的な旋律を持つ「ウアレケナ」をアルバム・タイトルとした彼らのファースト・アルバムです。パトリック・ルーのアルゼンチンの哀愁漂うメロディと強烈なリズム。 ユーゴスラヴィア生まれのデュージャン・ボグダノビッチのアラブ風の音楽に影響された「序奏と踊り」。グリーグのペール・ギュントのギター四重奏版。一度聴 いたら忘れられない独特な憂いのある旋律が魅力の、キューバの巨匠レオ・ブローウェル。ブラジルの民族楽器「ビリンバウ」をモチーフとしたドイツの作曲家 ユルグ・キンドルなど、現代ギター四重奏の髄を詰め込んだ内容です。

ACD2-2708
ブルックナー:交響曲第2番WAB102 ヤニック・ネゼ=セガン(指)
グラン・モントリオール・メトロポリタンO

録音:2015年9月
現在、飛ぶ鳥を落とす勢いのヤニック・ネゼ=セガン。世界の一流オーケストラから声がかかり、賞賛されている未来の巨匠指揮者。2020/21年シー ズンから、ジェイムズ・レヴァインの後任としてニューヨークのメトロポリタン歌劇場の音楽監督に就任することが決まっています。世界各国で活躍する彼 ですが地元のオケ、グラン・モントリオール・メトロポリタンOとの関係も大事にし、ATMA CLASSIQUEから本ブルックナー・チクルスをはじめ 数々の録音を残しています。 ブルックナーの第2番の交響曲は、人気が高い第3番や後期の交響曲に比べると演奏される機会は少ないですが、叙情的で美しく味わい深い魅力的 を持つ作品です。そしてブルックナーの他の交響曲と同様いくつかの版が存在します。1872年初稿が完成し、オットー・デッソフに演奏を依頼するも「長 すぎる、演奏不可能」と反対意見が出たため、1873年改訂版が出されました。その後も大幅な改訂が施され1877年版として一旦決着。出版に際しては、 ロベルト・ハースが1877年稿をベースにして一部1872年稿を取り入れた形で1938年に出版されました。ネゼ=セガンは今回このいわゆる「ハース版」 を使って録音しています。またノヴァーク版、キャラガン校訂版、複数の版の折衷案を採用する指揮者も存在し、ブルックナー版問題はブルックナー・ファ ンの興味の一つでもあります。 ネゼ=セガンは、第1楽章は快調なテンポと明朗な響き。第2楽章は美しく歌を紡ぎ、第3&4楽章になるとスケールの大きい音楽作りをしており、スピー ド感とメリハリの演奏で豊かな音楽性を引き出しています。 (Ki)
ACD2-2709
三色で
イヴ・レヴェイエ:パントマイム
ヒナステラ:長五音階の第1旋法で
フランソワ・ブラッサ:遊び・反映
シマール&レヴェイエ&ブラッサ:ケイコ
レヴェイエ:先住民居住区
シマール&レヴェイエ&ブラッサ:音叉
マイニエリ:自画像
シマール&レヴェイエ&ブラッサ:三色で
マリー=ジョゼ・シマール(Perc)、
フランソワ・ブラッサ(P)、
イヴ・レヴェイエ(P)

録音:2014年9月/サル・オスカー・ピーターソン(モントリオール、ケベック)
35年の芸歴を誇るカナダのマリンバ奏者マリー=ジョゼ・シマール。彼女がカナダのモダン・ジャズ・ピアニスト、フランソワ・ブラッサとイヴ・レヴェ イエと異色のトリオを披露。クラシックとジャズが魅力的に混ざり合っています。ジャズではヴィブラフォンのソロがありますが、マリンバは独特。ワールド ミュージック風でもあります。ほとんどが彼らのオリジナル作品ですが、「ケイコ」という作品はマリンバの女王、安倍圭子のことで、シマールが2007年 に東京で師事した際の印象を音楽にしています。オーディオ的にも興味津々のアルバムです。 (Ki)
ACD2-2710
ブラームス:愛の歌 Op. 52
4手連弾のための16のワルツ Op.39
新・愛の歌 Op. 65
キミー・マクラーレン(S)
ミシェル・ロジエ(Ms)
パスカル・シャルボノー(T)
アレクサンドル・シルヴェストル(Bs-Br)
ミリアム・ファリッド(P)
オリヴィエ・ゴダン(P)
ピアノ連弾と混声四重唱のために書かれた「愛の歌」はブラームスとクララ・シューマンの連弾による初演を経て大きな人気を博し、後年には続編とな る「新・愛の歌」が作曲されました。合唱で歌われることもありますが、このディスクは重唱による演奏です。曲はすべて四重唱というわけではなく、中 にはソロ歌曲なども含まれていて、オペラ歌手4人による美しい歌唱が堪能できます。曲はいずれもワルツになっており、一緒に収録されている連弾作品 の「16のワルツ」とも響き合うものがあります。ブラームスといったらこれ、というイメージのあるピアノ連弾のサウンドと共に、ほっと安心できる素朴な 温かみに満ちた旋律が紡がれていきます。
ACD2-2711
マーラー:交響曲第10番(クック版) ヤニック・ネゼ=セガン(指)
グラン・モントリオール・メトロポリタンO

録音:2014年10月 メゾン・サンフォニーク・ド・モントリオール (ライヴ)
次世代を担う指揮者として注目されているヤニック・ネゼ=セガンと2000年から音楽監督を務めているグラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽 団とのマーラーの交響曲第10番。地元カナダのATAM CLASSIQUEからリリースされている同楽団とのブルックナー・チクルスは、オケと作り上げた 信頼感、奇をてらわない正攻法の指揮をするネゼ=セガンの精緻で美しい演奏で好評価を得ています。
今回録音されたのは、マーラーの交響曲第10番。同コンビでのマーラーは2003年に録音した第4番(ACD22306)があり、堂々たる風格で聴かせ ました。今回のアルバムでは、モントリオール交響楽団の新本拠地メゾン・サンフォニーク・ド・モントリオールという異例の場所、そしてカナダのオーケ ストラとして初めての交響曲第10番(クック版)の録音となりました。
この未完の大作の全貌が世に知られるきっかけとなったのは、BBCが企画したマーラー生誕100周年記念演奏会のために、その前年の1959年にデ リック・クックに草稿をもとに補筆を依頼したためでした。その後クック版以外にも補筆版が登場し、マーラー・ファンの興味をひきつけています。ネゼ =セガンが使用したのは、現在最も演奏されているクックの最終稿である第3稿第1版(1976)です。ネゼ=セガンはしっかりとした解釈の柱を持ち、曲 全体の見通しもよく、音楽的なパワーがしっかりと伝わってくる演奏。グラン・モントリオール・メトロポリタン管もネゼ=セガンが音楽監督に就任して以 来着実に実力をつけ、今まさにオケとして充実期に入ったことを感じさせます。
ACD2-2712
17 世紀イタリアモテット集
エローレ・ポルタ:聖なる祝宴の音楽
ガスパーロ・カサーティ:喜びたまえ、シオンよ
カルロ・フィラゴ:御身の庇護の下に
 主をたたえよ
フランチェスコ・ウスペル:あなたは私の心に痛手を負わせた
オッターヴィオ・マリア・グランディ:ソナタ第19番
フェデリコ・カウダ:イステ・サンクトゥス
 幸いなるかな試練に耐え得るものよ
レオーネ・レオーニ:神よ、聞きたまえ
 主よ、われ御身に依り頼みたり
ニコロ・コッラディーニ:主に向かいて歌え
ステファノ・パジーノ:サヴォルダのソナタ]U
カルロ・フィラゴ:あなたを愛します
 我はあるものなり
フランチェスコ・ウスペル:天から雷が
フェデリコ・カウダ:我が主イエス・キリストよ
 来たりて主を喜び歌わん
リンダ・ピアース(指・芸術監督)
エリック・ブレナー(C.T) 
ニコラス・タマーニャ (C.T)
ドリュー・ミンター(C.T) 
アーロン・シーハン(T) 
サマー・トンプソン(T)
ピーター・ベッカー(Bs)
マルタ・ペリー(Vn,Va)
ジェームズ・アンドリュース(Vn)
マシュー・ジェンジョン(コルネット、リコーダー)
キャスリーン・モートゥズ(サックバット)
クリストファー・カナパ(サックバット)
リンダ・ピアース(バス・サックバット)
ギャレット・ラー(バス・サックバット)
シルヴァイン・ベルジェロン(テオルボ)
アレクサンダー・ヴァイマン(Org)

録音:2015年2月5日-8日
教会で使われる神聖な楽器として古い歴史を持つトロンボーン(中世にはサックバットとも呼ばれました)。そのトロンボーンがルネサンス期の声楽によ る宗教曲「モテット」の中で重要な役割を果たしている作品を集めたのがこのCDです。 指揮と芸術監督を務めるのは、自身もトロンボーン奏者のリンダ・ピアース。音楽の中で特定の楽器の使用が指定され始めた時代の作品の中で、トロンボー ンの使用が楽譜に明記されているイタリアモテットを探し集めた彼女は、博士論文の執筆や批判校訂版の楽譜の出版など(2014 A-R出版) 、17世紀 初頭のバロック・トロンボーンのスペシャリストとして知られています。このCDは彼女のそんな17年間にわたる研究が生きた音楽として凝縮されたもの です。楽器の発展も、音楽のスタイルの変遷が著しく、楽器の使われ方も音楽の様式も様々なものが混在していた当時の様子が、様々な作曲家の作品が 収められたこの録音から窺い知れます。 透き通るようなカウンターテナーを筆頭にした声楽アンサンブルをしっかりと支えるトロンボーン。その温かみのある音色は、時に力強く、時に柔らかに声 と溶け合います。「聖なる楽器」としてのトロンボーンの魅力が詰まったCDです。 (Ki)
ACD2-2715
アンドレ・ギャニオン〜バロック
四季〜春(ジャン=ピエール・フェルラン)
四季〜夏(フェリックス・ルクレール)
四季〜秋(クロード・レヴェイエ)
四季〜冬(ジル・ヴィニョー)
テュルリュテリー組曲第1番&第2番(ラ・ボルデュック)
ジャン・ウィリー・クンツ(クラヴサン)
ヴァレ・デュ・オート・サン・ローランSO
ダニエル・コンスタンティノー(指)
詩情豊かなサウンドで人気だったカナダのピアニスト、アンドレ・ギャニオン。日本では80年代後半から90年代にかけてドラマの主題歌を手がけるな ど、当時のイージーリスニング・ブームも手伝って爆発的な人気を誇りました。アンドレ・ギャニオンの音楽は、カナダ、モントリオールの情景を描くよう な美しい旋律が魅力。今回、モントリオールを本拠地とするATMA CLASSIQUEから、カナダが生んだピアノの詩人のアンドレ・ギャニオンの音楽をバ ロック様式でアレンジしたアルバムが発売。「四季」はピアノとオーケストラのための小協奏曲として作曲され1969年に初演。その3年後1972年にテュ ルリュテリー組曲はLPで発売されています。これらの作品は、1960年代後半にヒットしたフェルラン、ルクレール、レヴェイエ、ヴィニョー、ラ・ボルデュッ クらからインスピレーションを得て作曲されたもの。メロディーメーカー、アンドレ・ギャニオンの秀逸な旋律も楽しめる内容です。 (Ki)
ACD2-2717
「1753」
モントリオール・オルガン曲集(17-18世紀)より マニフィカト ハ長調
ニコラ・ルベーグ(1631-1702):Les cloches
 Offertoire sur le Chant d'O filii et filae
 Elevation in G
 Simphonie sur le fa bemol
ギヨーム・ガブリエル・ニヴェール(1632-1714):Pieces du 6e ton transpose en G
 Pieces du 2e ton ou du 1er transpose
ルイ・マルシャン(1699-1732):オルガン曲集第1巻より
ジャン=アンリ・ダングルベール(1635-1691):5つのフーガ
イヴ=G・プリフォンテーヌ(Org)

録音:2015年3月/カナダ、ケベック州、北アメリカフランス歴史博物館礼拝堂
009年に修復されたオルガン「Juget-Sinclair Op. 35」を使用しています。この楽器はもともと1753年にフランスの様式で作られたもの。この時 代のフランス・オルガンはヨーロッパでも数が少なく、カナダに現存していること自体たいへん貴重です。ピッチはA=392。丁寧に修復と名手プリフォンテー ヌの演奏により、美しい音楽が響き渡ります。き
ACD2-2718
ヴィエルヌ& ヴィドール:合唱と2台のオルガンのためのミサ、モテット
ヴィエルヌ:荘厳ミサ嬰へ短調 op.16、
 モテットop.18「このように大いなる奇跡を前にして」、
 モテットop.18「アヴェ・マリア」
ヴィドール:ミサop.36、
 モテット「このように大いなる奇跡を前にして」op.18-1、
 モテット「詩編」83 op.23-1、
 モテット「汝はペテロなり」 op.23-2、
 モテット「死から蘇れリ」 op.23-3
ル・プティ・シャンテール・ドゥ・モン・ロワイヤルCho
ギルバート・パテナウデ(指)
レ・シャントレ・ミュジシャン
ヴァンサン・ブーシェ(グランドOrg)
ジョナサン・オルデンガーム(Org)
19世紀後半から20世紀前半にかけてフランスで作曲家、オルガニストとして活躍したルイ・ヴィエルヌとシャルル=マリー・ヴィドール。彼らの2台 のオルガンと合唱のための合唱作品集です。 ヴィドールとヴィエルヌは師弟関係にあり、共に超絶技巧のオルガニストとして、また即興演奏の大家として名声を意のままにしました。ヴィドールの音楽 が宗教儀式の荘厳さを重視していたのに対し、弟子であったヴィエルヌは感情、印象の表現に重きを置いていたと伝えられています。どちらの作品でも、 小オルガンが合唱を支え、音楽が高まった時に大オルガンが参加したり、大オルガンが小オルガンと合唱と対話するように使われたりと、2つのオルガン が様々に使い分けられることで、圧倒されるような厳かな響きから温もりのある優しい音まで幅広い表情が味わえます。このCD収録曲の中には、1台の オルガンの版で演奏されることが多い曲もありますが、1台では到底実現できない作曲者の意図した荘厳さが、このCDの2台オルガンによる演奏ではしっ かりと伝わります。 演奏を手掛けるのは世界で活躍中のオルガニストであるヴァンサン・ブーシェとジョナサン・オルデンガーム、ヨーロッパの伝統的な少年合唱団をモデル に設立されたル・プティ・シャンテール・ドゥ・モン・ロワイヤル合唱団とその卒業生からなるレ・シャントレ・ミュジシャン。教会の中で育まれたヨーロッ パ音楽の伝統を引き継ぐ豊かな世界が広がります。
ACD2-2716(2CD)
ジャック・デュフリ(1715〜1789): クラヴサン曲集
CD1
(1)〜(6)小品集 ニ短調とニ長調
(7)〜(11)小品集 ト短調とト長調
(12)〜(16)小品集 ハ短調とハ長調
CD2
(1)〜(3)小品集 ニ長調とニ短調
(4)〜(6)小品集 イ長調とイ短調
(7)〜(9)小品集 ホ長調とホ短調
(10)〜(12)小品集 へ短調とへ長調
CD1 (1)-(6)、(12)-(16)「クラヴサン曲集 (1744)」より

CD1 (7)-(9)、CD2(1)-(7)「クラヴサン曲集第2巻(1748)」より
CD1 (11)、CD2 (8)-(12)「クラヴサン曲集第3巻(1757)」 より
CD1 (10)「クラヴサン曲集第4巻(1768)」より
イヴ=G・プリフォンテーヌ(クラヴサン)

録音:2014年11月
18世紀フランス、ルイ15世とルイ16世の代を生きた作曲家兼オルガン、クラヴサン奏者のジャック・デュフリ。クラヴサンの名手として一度は広く その名を知られながら、時代の移り変わりとともに忘れ去られてしまったデュフリのクラヴサン作品が2枚組のCDとなって登場しました。 フランスバロックを代表する作曲家ラモーを模範としたと伝えられるデュフリの音楽ですが、古典派の作曲家が多用した音型「アルベルティバス」の使用 など古典派に通じるスタイルも垣間見ることができ、バロックから古典派への過渡期を生きたデュフリを取り巻く当時の音楽スタイルの変換を感じることが できます。当時はちょうど今のピアノの前身であるフォルテピアノが登場し人気を集めていた時代。デュフリがこの新しい楽器の演奏に対し後ろ向きだった ことが、彼を華やかなキャリアから遠ざけたとも言われていますが、彼のクラヴサン作品中のいくつかにはまさに「ピアノ的」というべき語法が聴き取れます。 演奏を手掛けるイヴ・G・プリフォンテーヌは、12回に渡るシリーズリサイタルでのクープラン全鍵盤作品演奏やオルガンアカデミー「Orgues et Cimes」の運営など、チェンバロ、オルガン双方で幅広く活躍する演奏家。彼の指から18世紀フランス・ロココ音楽の甘美な世界が紡ぎ出されて広がり ます。 (Ki)
ACD2-2718
ヴィエルヌ& ヴィドール:合唱と2台のオルガンのためのミサ、モテット
ヴィエルヌ:荘厳ミサ嬰へ短調 op.16、
 モテットop.18「このように大いなる奇跡を前にして」、
 モテットop.18「アヴェ・マリア」
ヴィドール:ミサop.36、
 モテット「このように大いなる奇跡を前にして」op.18-1、
 モテット「詩編」83 op.23-1、
 モテット「汝はペテロなり」 op.23-2、
 モテット「死から蘇れリ」 op.23-3
ル・プティ・シャンテール・ドゥ・モン・ロワイヤルCho
ギルバート・パテナウデ(指)
レ・シャントレ・ミュジシャン
ヴァンサン・ブーシェ(グランドOrg)
ジョナサン・オルデンガーム(Org)
19世紀後半から20世紀前半にかけてフランスで作曲家、オルガニストとして活躍したルイ・ヴィエルヌとシャルル=マリー・ヴィドール。彼らの2台 のオルガンと合唱のための合唱作品集です。 ヴィドールとヴィエルヌは師弟関係にあり、共に超絶技巧のオルガニストとして、また即興演奏の大家として名声を意のままにしました。ヴィドールの音楽 が宗教儀式の荘厳さを重視していたのに対し、弟子であったヴィエルヌは感情、印象の表現に重きを置いていたと伝えられています。どちらの作品でも、 小オルガンが合唱を支え、音楽が高まった時に大オルガンが参加したり、大オルガンが小オルガンと合唱と対話するように使われたりと、2つのオルガン が様々に使い分けられることで、圧倒されるような厳かな響きから温もりのある優しい音まで幅広い表情が味わえます。このCD収録曲の中には、1台の オルガンの版で演奏されることが多い曲もありますが、1台では到底実現できない作曲者の意図した荘厳さが、このCDの2台オルガンによる演奏ではしっ かりと伝わります。 演奏を手掛けるのは世界で活躍中のオルガニストであるヴァンサン・ブーシェとジョナサン・オルデンガーム、ヨーロッパの伝統的な少年合唱団をモデル に設立されたル・プティ・シャンテール・ドゥ・モン・ロワイヤル合唱団とその卒業生からなるレ・シャントレ・ミュジシャン。教会の中で育まれたヨーロッ パ音楽の伝統を引き継ぐ豊かな世界が広がります。
ACD2-2719
エルンスト・マクミラン(1893-1973):コルテージュ・アカデミーク
フランソワ・モレル(1926-):祈り
ハウウェルズ(1892-1983):ラプソディ Op17-3
ホリンズ(1865-1942):スケルツォ
ウィットロック(1903-1946):プリマス組曲
ヴィエルヌ(1870-1937):幻想的小品集 Op.55より「水の精」
サン=サーンス:3つの前奏曲とフーガ OP.109より第2番 ト長調
マナーリ(1887-1933):演奏会用練習曲「サルヴェ・レジーナ」
ウィラン(1880-1968):序奏、パッサカリアとフーガ
デヴィッド・バスキーフィールド(Org)

録音:2015年5月19-21日/聖ポール教会(トロント)
2014年にカナダのオルガン国際コンクールの優勝者デヴィッド・バスキーフィールドが多彩なプログラムに挑戦しました。イギリス出身のバスキーフィー ルドは様々な国際コンクールでの入賞歴を誇る期待の若手オルガニスト。とりわけ近現代の作品を得意とし、技巧的な作品はもちろんのこと、豊かな経験 から的確なレジストレーションでそれぞれの楽曲の持ち味を引き出しております。今後の活躍にも注目のオルガニストと言えましょう。 (Ki)
ACD2-2720
フランス歌曲集
グノー:おお私の美しい反逆者/石のベンチ/春の歌/俺のきれいな恋人は死んだ(ラメント)/祈り/おお、君はどこへ
マスネ:死んだ女の子/別れ/おやすみ、友よ/黄昏/エレジー
フランク:薔薇の結婚/ノクターン/もし美しい芝生があれば/リート/行列賛歌
ビゼー:アラビアの女主人の別れの言葉/冬のあとに/いなくなった人/てんとう虫
サン=サーンス:野を渡る風/何も言うことがないのなら/待ちわびて/悲しい歌/新しい時
ミシェル・ロジエ(Ms)
オリヴィエ・ゴダン(P)

録音:2015年11月、ケベック
ランス系カナダ人のメゾ・ソプラノ、ミシェル・ロジエによるフランス歌曲集。ミシェル・ロジエは、ウィーン国立歌劇場、ロイヤル・オペラ・ハウス、メトロポリタン歌劇場など世界有数の劇場の舞台に立ち、ケント・ナガノ、コリン・デイヴィス、ミンコフスキ、バレンボイム、ネゼ=セガンなど著名な指揮者と共演、フランスものを中心に世界各地でリサイタルを開催するなど注目のメゾ。本盤は、グノー、マスネ、フランク、ビゼー、サン=サーンスの美しい歌曲を名伴奏者、オリヴィエ・ゴダンとともに録音しました。豊麗な美しいメロディー、フランス音楽ならではの香気溢れる歌曲を、気品に満ちた歌声で聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2722
モーツァルト:レクイエム(レヴィン版) レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
ベルナール・ラバディ(指)
ラ・カペレ・デ・ケベック

録音:2001年9月20日トロイ セービングス バンク ミュージックホール、ニューヨーク(ライヴ)
カナダのモントリオールに本拠を置くバロック・オーケストラ、レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワによるモーツァルトのレクイエム。この音源は、9.11の同時 多発テロの直後に開催された演奏会でのライヴ録音。演奏会は以前から予定されていたものですが、奇しくもテロ直後のレクイエムの演奏会となりました。 ライヴ収録であるため、コンサートに漂う緊張感と観客のぬくもりが、はっきりと捉えられ、感動的な演奏であったことが伺えます。演奏は、ベルナール・ ラバディによって結成されたアンサンブル、レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワとラ・カペレ・デ・ケベック。ラバティの音楽性がしっかりと反映された充実したア ンサンブル、そして美しい響きの合唱、秀逸なソリスト陣と極めて完成度の高い演奏となっています。DORIANレーベルからの再発音源。 (Ki)
ACD2-2723
バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988
(弦楽と通奏低音のため編曲版/ベルナール・ラバディ編曲)
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
ベルナール・ラバディ(指)

録音:1999年9月
カナダのモントリオールに本拠を置くバロック・オーケストラ、レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワによるJ.S.バッハのゴルトベルク変奏曲。ゴルトベルク変奏 曲は、多くの編曲版が存在しますが、こちらはヴァイオリン8本,ヴィオラ3本,チェロ2本,コントラバス1本,チェンバロ1台,テオルボ1本の編 成による古楽アンサンブル演奏です。ベルナール・ラバディの自然な編曲によって、各楽器に振り分けられた旋律が流れるように奏されます。この録音は 以前DORIANレーベルから発売されていた音源の再発売です。 (Ki)
ACD2-2724
ドニ・リュート・ブック〜ペルージャ17 世紀:リュート作品集
小品集へ長調(ファルコニエーリ作のコレンテを含む)
小品集 ト短調(カプスベルガー作のテデスコのトッカータ、アルカンジェロのトッカータを含む)
小品集 変ロ短調(ファルコニエーリ作のガリアルダを含む)
小品集 ト短調
小品集 ハ短調(カプスベルガー作のテデスコのトッカータを含む)
シルヴァイン・ベルジェロン(Lute)

録音:2014年5月
1620年〜1640年頃に編纂されたリュート曲集「ドニ・リュート・ブック」。イタリアのペルージャに保存されていたその曲集は、リュートの作品集で あると同時に教則本でもあったとも言われ、17世紀初頭イタリアのリュート音楽の豊かさを今に伝えています。超絶技巧的なパッセージや半音階、大胆 な転調などを含む曲の数々は、技術的にも音楽的にも演奏者に多くを要求します。録音されていないものも多いこの曲集の中から、このCDで25曲を調 性ごとにグループ分けして演奏しているのはリュート演奏の大家シルヴィアン・ベルジェロン。古風な佇まいの音色が聴き手を4世紀前のイタリアへ誘いま す。 (Ki)
ACD2-2725
カステルヌオーヴォ=テデスコ:「プラテーロとわたし」 コリン・フォックス(ナレーター)
サイモン・ウィンバーグ(G)

録音:2013年8月23日、24日
ペインの詩人、フアン・ラモン・ヒメネスの代表作である散文詩集「プラテーロとわたし」に、同時代のイタリア系ユダヤ人作曲家、マリオ・カステルヌオー ヴォ=テデスコがギターソロの音楽をつけた、朗読と音楽による作品。 20代で精神を病んだヒメネスは、一匹のロバ「プラテーロ」と共に療養生活を送ります。後にこの経験をもとに執筆されたのが「プラテーロとわたし」です。 ヒメネスがプラテーロに語りかけたこと、アンダルシアの自然や周囲の人々との交流、そして無情な死…それらが飾らない言葉で静かに語られるこの作品は、 世界中で年代を問わず愛されています。 作曲者テデスコはアメリカに亡命、ハリウッド映画の作曲家として活躍しますが、その一方で室内楽、声楽曲、管弦楽曲も多数作曲します。中でも彼が 多く用いた楽器がギターでした。1960年から彼はヒメネスの「プラテーロとわたし」の中から28の詩にギターソロの音楽を作曲し始めます。1つ1つ の詩にそっと寄り添うような音楽は、やさしく聴き手を詩の世界に引き込みます。 このCDはその中から18曲が抜粋されたもの。演奏、研究の両面からギター音楽界を牽引するギタリスト、サイモン・ウィンバーグと、ベルリオーズ「レ リオ」の語りやストラヴィンスキー「兵士の物語」の語りなど、コンサートでの朗読を活動の一つの主軸とする俳優、コリン・フォックスによって、「プラテー ロとわたし」の世界が広がります。 ギターソロとして演奏されることはあっても、朗読とのコラボレーションでの録音はなかったこの作品が、おそらく作曲者が意図したとおりの形態で録音さ れた貴重な 1 枚です。 (Ki)
ACD2-2726
パーセル:歌曲集
いまや太陽はその光を隠し Z.193
彼女は恋し、愛をうちあける Z.413
もっと愛を、さもなくば軽蔑を Z.397
悲劇「オイディプース王」Z.583より”束の間の音楽”
歌劇「妖精の女王」Z.629より”おいで、天のすべての歌い手たち”、”娘たちがよく愚痴を言っていた”、”もし愛が甘き情
熱なら”、組曲
雄々しき者の心に恋の矢を放つな Z.390
恋とはなんと楽しいものか Z.353
アブデラザールのジグ
歌劇「アーサー王」Z.628より”もっとも美しい島”、組曲
歌劇「インドの女王」Z.630より”狂おしい愛より逃げようとあがき”
「ディドとアエネアス」より”私が大地に帰る時〜ディドの嘆き“
マイケル・スラッテリー(T、シュルティ・ボックス)
ラ・ヌフ

録音:2015年11月、ケベック
ダウランドの歌曲集(ACD2 2650)でコンビを組んだアメリカ出身のテノール、マイケル・スラッテリーと古楽アンサンブル、ラ・ヌフによるパーセルの 歌曲集。ダウランドの時と同様に、スラッテリーを中心にラ・ヌフのメンバーらが編曲し、アンサンブルの美しいハーモニーと清らかな旋律が引き立つよう になっています。またスラッテリー自身が奏でるシュルティ・ボックス(アコーディオンに似たインドの民俗楽器)の響きが独特の雰囲気を醸し出しています。 (Ki)
ACD2-2727
バッハ:マニフィカト.ニ長調BWV243
クーナウ:カンタータ「なんと美しく輝く暁の星」
アリオン・バロック・オーケストラ
アレクサンダー・ヴァイマン(指、Org)
ヨハンナ・ヴィンケル(S)
ヨハネッテ・ゾマー(S)
ジェームズ・レイン(C.T)
ザカリー・ワイルダー(T)
マシュー・ブルック(Bs-Br)
天使ガブリエルによって受胎告知されたマリアが「私の魂は主をあがめ,私の霊は救い主なる神を讃えます」と喜びのうちに神を讃美した,という「新 約聖書」ルカ伝第1章第46〜55節に記された「マリアの賛歌」に付けられたのがこのマニフィカトです。朗らかな合唱、壮麗で美しい独唱のアリア、 輝かしいトランペット、オーボエ・ダモーレとソプラノの掛け合いなど全体を通して喜びに満ちた楽曲。初稿はクリスマス晩課のために作られ、4曲の挿 入曲があり調性は変ホ長調で書かれていました。第2稿ではニ長調に改訂され、挿入曲は除かれクリスマスのみならず、復活祭や聖霊降臨祭の晩課にも 使われるようになりました。ここでは、通常演奏されている第2稿に加え、削除された第1稿の4曲も収録されています。カップリングには、バッハが務 めたライプツィヒ・トーマスカントルの前任者であり、バッハが影響を受けたというクーナウのカンタータ「なんと美しく輝く暁の星」を収録。クリスマス を彩る華やかなアルバムとなりました。 1981年に創設されたカナダを代表する古楽オーケストラ、アリオン・バロック・オーケストラ。35年間に渡りあまり知られていない楽曲の発掘、初演、 録音などを積極的に行っています。 (Ki)
ACD2-2728
ショパン・リサイタル3
ポロネーズ第7番「幻想ポロネーズ」
ノクターン第3番 ロ長調Op.9-3
ノクターン 嬰ヘ長調Op.15-2
即興曲第3番 変ト長調Op.51-3
ワルツ第10番 ロ短調Op.69-2
ワルツ第5番 変イ長調Op.42
スケルツォ第4番 ホ長調Op.54
前奏曲第14番 変ホ短調Op.28-14
前奏曲第15番 変ニ長調「雨だれ」Op.28-15
バラード第4番 ヘ短調Op.52
ヤニーナ・フィアルコフスカ(P)
巨匠ルービンシュタイン最後の弟子にして「生来のショパン弾き」といわしめた名手フィアルコフスカが、その真骨頂とも言えるショパンのリサイタル・ アルバム第3弾。フィアルコフスカは2016年65歳を迎えるにあたって、カナダ15都市、ドイツ、ポルトガル、スペイン、スイス、イギリス、そして日 本への記念コンサート・ツアーを行い大絶賛を浴びました。日本では初の本格的リサイタルということもあり注目を集め、その詩情豊かなピアノに魅了さ れました。 フィアルコフスカはモントリオール大学とジュリアード音楽院で学び、1974年にアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで3位に入賞、 その後世界的なオーケストラ、指揮者と共演を重ねるカナダを代表するピアニストです。一時左腕の腫瘍のため両手での演奏活動を中断していましたが 見事に克服し、2004年1月にドイツで行われた復帰リサイタルで両手での演奏活動を再開しています。また1994年にはピアノ・シックスを創設し、カ ナダのピアノ教育へ大きな影響を与えています。イギリスの「BBC Muisc Magazine」で2012年に発売された『ショパン・リサイタル2』(ACD22666) が、ベスト・インターナショナル・レコーディングに選ばれるなど、近年益々評価を高めています。 ショパンは生涯18曲のポロネーズを作曲し、その中でも特に人気が高いのは晩年に書かれた第7番「幻想ポロネーズ」です。美しい旋律、巧みな和声 進行とショパンの音楽の極致と言ってもよいほどの傑作。フィアルコフスカは安定した技術、端正な語り口で見事な音楽の流れを聴かせてくれています。同 じく晩年の傑作バラード第4番。フィアルコフスカの繊細で緻密な表現、そして研ぎ澄まされた感覚から繰り出される洗練された音色は、ピアノ芸術の最 高峰といわれる当作品に盛り込まれた音楽を余すところなく伝えることができます。 (Ki)
ACD2-2729
バリエール、ケ=デルヴロワ、ボワモルティエ、ドレ:パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオール作品集
バリエール:ソナタ第4番ト長調(パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールと通奏低音のためのソナタ第5巻より)
ケ=デルヴロワ:組曲 ニ短調(5弦又は6弦のパルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールとバスのための小品第5巻 作品10番より)
ボワモルティエ:パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールとバスのための6つのソナタop.61 ソナタ第2番 ト短調
ドレ:ラ・ファヴォリット(パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールのためのソナタ、デュオと小品 第2巻より 以下3曲同様)、
  ソナタ第1番イ短調、ラ・プレシューズ、後悔
メリザンド・コリヴォー(パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオール)
エリック・ミルンズ(クラヴサン)

録音:2015年4月
18世紀〜フランス革命までの時代に、フランスの宮廷を始めとする上流階級で愛された楽器、パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールの貴重な作品集。 パルドゥシュは、17世紀の終わりにヴィオール属の中で最も高音域の楽器として登場しました。太陽王ルイ14世がヴィオラ・ダ・ガンバを非常に愛好したこと も影響して、ヴィオール属の楽器が全盛期を迎えていた中での新楽器の登場でした。パルドゥシュは貴族たち、とりわけ貴族の女性たちに好んで弾かれるように なります。当時人気だったヴァイオリンはフランスでは庶民の低俗な娯楽楽器とみなされていました。ヴァイオリンを構える姿勢ははしたなく、貴族の女性が弾く ものではないとされていたため、代わりにヴァイオリンと同じ音域を持つパルドゥシュが好まれたようです。 その後パルドゥシュは、ヴァイオリンの人気の高まりや、上流階級でのヴァイオリンの受け入れによってヴァイオリンにその座を追われ、フランス革命によって姿を 消していきます。100年ほどしか演奏されなかった短命なパルドゥシュですが、優れた演奏家や作品が多く生まれ、当時の音楽界に輝きと彩りを与えた楽器でした。 このCDにおさめられているのはパルドゥシュのために書かれた作品。ほとんどが未出版、初録音という貴重な音源です。世界で稀有なパルドゥシュ奏者として のみならず、バロックチェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リコーダー奏者でもあり、国際的に名高い音楽祭をはじめ世界で活躍する演奏家、メリザンド・コリヴォー の自然な音楽の流れ、しなやかな音色も聞き逃せません。 パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールの優雅な魅力に溢れた音に包まれて、革命前のフランス宮廷に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。 (Ki)
ACD2-2731
ピーター=アンソニー・トーニ(1959〜):Responsio
入祭唱/キリエ/応唱1
グローリア/応唱2/クレド
奉献唱 アヴェ・マリア
サンクトゥス/応唱3
アニュス・デイ/応唱4
アヴェ ヴェルム コルプス
イテ ミサ エスト
ジェフ・ライリー(バスCl)
スージー・ルブラン(S)
アンドレア・ルードヴィヒ(Ms)
チャールズ・ダニエルズ(T)
ジョン・ポッター(T)

録音:2013年8月
一人の作曲家がミサ曲全曲を作曲した最古のものとして有名な、ギョーム・ド・マショーの「ノートルダム・ミサ曲」。その曲を素材として丸ごと使用しつつ、 新たな光を紡ぎだしているのが2013年に初演された四重唱とバス・クラリネットのための「Responsio」です。四重唱の敬虔なコラールの中でうごめき、 コラールと絡み合い、時にコラールを遮るように翻るバス・クラリネットは、14世紀と21世紀の橋渡し役。ピーター=アンソニー・トーニという作曲家 の眼を通したマショーが蘇り、14世紀のマショーと21世紀の作曲者、演奏者、聴き手との間に対話が生まれるとき、普遍的な「祈り」の世界が広がり ます。2014年ノヴァスコシヤ州副総督マスターワークス芸術賞受賞作。 (Ki)
ACD2-2732
レスピーギ:管弦楽作品集
組曲「鳥」
ソプラノと弦楽合奏のための抒情詩「黄昏」
リュートのための古風な舞曲とアリア第1組曲
アラン・トゥルーデル(指)ラヴァルSO

イザベル・ベイラクダリアン(S)

録音:2015年3月
トロンボーン奏者として活躍し、ヤマハの国際アーティストとして契約し楽器をプロデュースしたり、クラシック、ジャズと幅広い音楽分野で才能を発揮 するアラン・トゥルーデル。カナダ・アメリカを中心に指揮活動の実績も高く評価されています。この度、首席指揮者を務めるラヴァル交響楽団とレスピー ギのオーケストラ作品集を録音しました。1984年に設立されたラヴァル交響楽団。モントリオールの郊外に位置する都市ラヴァルを本拠地とし、53名 のプロの音楽家が所属し精力的に活動しています。
レスピーギは古い曲をモチーフに作品を再構成するのが得意であり、ここに収録されている3つの作品もそれらにあたります。組曲「鳥」は、17世紀 に作られた鳥にまつわる楽曲を5曲からなる管弦楽曲へと作り上げました。楽器の特性を生かし、鳥のさえずりが随所に聴こえる楽しい描写音楽となって います。続くはイギリスの詩人パーシー・ビッシュ・シェリーの詩をイタリア語訳にした歌詞をつけたソプラノと弦楽合奏のための抒情詩「黄昏」。イザベ ル・ベイラクダリアンが魅力的な歌唱で聴かせます。最後には古い時代のリュート作品をもとにした3集からなる「リュートのための古風な舞曲とアリア」 から第1組曲。明るい音色で表情豊かな演奏を楽しむことができます。
ACD2-2733
オルフォール6ピアノ Vol.2
ハチャトゥリヤン(ペロン編):ガイーヌ〜ゴパーク/バラの乙女たちの踊り/山岳人の踊り/レズギンカ/剣の舞
プロコフィエフ(ゴーダン編):古典交響曲ニ長調Op.25
チャイコフスキー(ペロン編):幻想序曲「ロミオとジュリエット」
ムソルグスキー(ロワ編):禿山の一夜
ハチャトゥリヤン(ペロン編):仮面舞踏会〜ワルツ/夜想曲/マズルカ/ロマンス/ギャロップ
オルフォール6ピアノ【サンドラ・マレー、クレール・ウエレ、マリアンヌ・パトノード、フランシス・ペロン、パメラ・ライマー、ルイ・ドミニク・ロワ】

録音:2015年5月/オルフォール芸術センター、サル・ジル・ルフェーブル(ケベック)
モントリオール南東に位置する田園風景美しい観光地イースタン・タウンシップス。ここで毎夏行われるオルフォール音楽祭。当音楽祭の目玉は普段聴 くことの出来ない試みが行われることで、6台ピアノ演奏もその一つ。オルフォール6ピアノは2006年に音楽祭で結成され大成功を収めました。6人の 息を合わせるのは簡単なことではありませんが、個々人の技術の高さと信頼のチームワークで究極の演奏を聴かせてくれます。 彼らの第2弾は、ロシアの人気管弦楽曲を集めた魅力的なラインナップ。原曲はいずれもボルテージが高く、オーケストラの機能を存分に発揮するよう に作られていますが、6台のピアノが繰り広げる凄まじい効果にトリハダもの。ピアノの音響の洪水で、まさにピアノ音楽の極限の美と申せましょう。 (Ki)
ACD2-2734
(1)シェーンベルク(1874-1951):月に憑かれたピエロ Op.21
(2)マックス・コヴァルスキ(1882-1956):月に憑かれたピエロ Op.4
イングリット・シュミットヒューゼン(S)
(1)サイモン・アルドリッチ(Cl)
 クレール・マルシャン(Fl) 
 カリッサ・クロプシャク(Vn、Va)
 クロエ・ドミンゲス(Vc)
 サラ・ライモン(P)
録音:2010年6月21日

(2)ブリジット・ポーリン(P)
録音:2014年1月24日
シェーンベルクとコヴァルスキ、ふたりの作曲家による「月に憑かれたピエロ」。どちらもベルギー人アルベール・ジロー作のフランス語の同名の詩集をオッ トー・エーリヒ・ハルトレーベンがドイツ語訳したものを歌詞に用いた声楽作品です。まったく同じ詩に書かれた音楽も何曲かあり、並べて聴くと実に興 味深いです。バッハ・コレギウム・ジャパンとの共演などでも知られ、古楽から現代音楽までカヴァーするソプラノ、シュミットヒューゼンが妖しくも美し い歌唱を聴かせます。 シェーンベルクの作品は、ソプラノに語りに近い「シュプレッヒゲザング」を求め、多彩な楽器群が乾いた音を絡ませる無調音楽。異様な雰囲気を鋭く 表現した、12音音楽以前のシェーンベルクによる刺激的な名作です。 コヴァルスキは声楽家でもあり、声の使い方を心得た作曲家。こちらは調性がしっかりとある音楽ですが、やはり詩の異様性に刺激を受けたか、皮肉に 満ちた歌が支配する仄暗い世界が展開されます。 (Ki)
ACD2-2735
ACTV
グノー:『ファウスト』〜「不滅の栄誉よ」
ヴェルディ:『リゴレット』〜「しっ、しっ」
ラモー:『イポリトとアリシー』〜「夜の讃歌」
オッフェンバック:『ホフマン物語』〜「乾杯、ルター先生」
ヘンデル:『リナルド』〜「私を泣かせて下さい」
ビゼー:『カルメン』〜「友よ、祝いの酒を」
 『真珠採り』〜「今でもまだ聞こえるような気がする」
ガーシュウィン:『ポーギーとベス』〜「ああ、神様、おれは行く」
モーツァルト:『魔笛』〜「おお、イシスとオシリスの神よ、なん
という喜び!」
QUARTOM
ヴェルディ:『運命の力』〜「天使の中の聖処女」
 『リゴレット』〜「女は気まぐれ」
パーセル:『ディドとエネアス』〜「われらの深き洞穴で」
 『コジ・ファン・トゥッテ』〜「愛の息吹」
オッフェンバック:『美しきエレーヌ』〜「愛国のトリオ」
ワーグナー:『タンホイザー』〜「嬉しや…故郷に戻り来て」
ヴェルディ:『ドン・カルロ』〜「われらの胸に友情を」
 オペラ・メドレー(セビリアの理髪師、トロヴァトーレ、愛の妙薬、トゥーランドット)
ジュリアン・パテノード(Br)
ギャエタン・ソヴァージュー(T)
フィリップ・マテール(Bs-Br)
ブノワ・ルブラン(Br)
2008年に結成された男声ヴォーカル・アンサンブルQUARTOM。それぞれ幼少期から合唱団で鍛えた経験をもとに、大学で出会った4人は、クラシッ クからポピュラーまで幅広いレパートリーをもちます。カナダはもちろんヨーロッパ各地でもコンサートを行い、その豊かな響き、ウィットに富んだ音楽で 人気を博しています。今回は彼のレパートリーの中核をなすオペラの名曲を取り上げています。リゴレット、カルメン、タンホイザー、美しきエレーヌなど アリアはこのアルバムのために特別に編曲したもの。4人の豊かな表現力と美しいハーモニーそして迫力の歌声を堪能することができます。 (Ki)
ACD2-2737
ペトロス・シュージュニアン(1957〜):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏第3番(2013)
弦楽四重奏第4番(2013)
弦楽四重奏第5番(2013)
弦楽四重奏第6番(2013)
モリナーリSQ

録音:2015年11月
19世紀末と20世紀初頭の2度にわたり、オスマン帝国領内で起きたアルメニア人に対する大規模な虐殺から2015年で100年を迎えることを記念 して、アルメニアの作曲家ペトロス・シュージュニアンが書いた4曲の弦楽四重奏曲が収録されたCDです。4曲の弦楽四重奏曲全てが、アルメニアに5 〜15世紀から伝わる礼拝の歌を素材として書かれています。 各楽章に付けられたタイトルは、全てアルメニアを流れる川の名前。地を肥やし人々に力を与える命の象徴である水に、シュージュニアンは思いを込めた といいます。 内省的な祈りの楽章から祝祭的な雰囲気を持つもの、鬱々とした暗い曲調から溢れんばかりのポジティヴなエネルギーに満ち溢れた楽章まで、多様な表 情を見せるシュージュニアンの音楽は、人間的で温もりを感じさせます。カバー写真のノラヴァンク修道院はシュージュニアンがこれらの弦楽四重奏を書 くにあたりインスピレーションの源泉となった場所とのことです。 演奏は現代音楽を中心に演奏し、批評家に「クロノス四重奏団やアルディッティ四重奏団に対するカナダの答え」と言わしめたモリナーリ弦楽四重奏団。 アルメニアの歴史や風土、人間に深く根差し、祈りが込められたシュージュニアンの弦楽四重奏曲。生命力溢れる4曲に背中を押されること間違いなしです。 (Ki)
ACD2-2738
ベラ・コヴァーチ(1937-):Sholem-alekhem, rov Feidman!(クラリネットとピアノのための)
オスバルド・ノエ・ゴリホフ(1960-):The Dreams and Prayers of Isaac the Blind(クラリネットと弦楽四重奏のための)
プロコフィエフ:ヘブライの主題による序曲Op.34
アイラット・イシュムラトフ(1973-):One Day of an Almost Ordinary Life(クラリネットと弦楽四重奏のための)
アンドレ・モワソン(Cl)
モリナーリSQ、
ジャン・ソルニ エ(P)

録音:2016年4月、ケベック
ラリネット奏者のアンドレ・モワソンとモリナーリ弦楽四重奏団によるクレズマー・アルバム。ユダヤ人たちの様々な歴史を経て生みだされたクレズマー は、中東、ヨーロッパ、ジャズなど無国籍感漂うサウンドでなんとも魅力的。 クラリネットのグリッサンドとトリルの泣きから開始される「Sholem-alekhem, rov Feidman!」は、ハンガリーのクラリネット奏者でブダペスト・フィル の首席も務め作曲家としても成功しているベラ・コヴァーチの作品。クロノス・カルテットなどにも演奏されている楽曲「The Dreams and Prayers of Isaac the Blind」は、「耳に残るは君の歌声」などの映画音楽で名を馳せているアルゼンチン生まれ(ロシア系)のオスバルド・ノエ・ゴリホフ。プロコフィ エフがアメリカに亡命していた時代の作品「ヘブライの主題による序曲」。ロシア系カナダ人の作曲家、指揮者、クレズマーのクラリネット奏者でもあるア イラット・ イシュムラトフの「One Day of an Almost Ordinary Life」は、アボリジニの楽器ディジュリドゥの音を模倣したクラリネットのソロが印象的。 演奏も一級品で飽きさせない1枚です。 (Ki)
ACD2-2739
フランソワ・ドンピエール(1943-):ピアノとオーケストラのための作品集
コンチェルタンゴ・グロッソ(ピアノ,ヴァイオリン,バンドネオン,コントラバスとオーケストラのための)
サンティレネ協奏曲(ピアノとオーケストラのための)
魔術(2016年版)(ピアノ,ヴァイオリンとオーケストラのための)
セレストの死(映画「回転扉」の主題)(オーケストラのための)
ルイーズ・ベセット(P)
カーソン・レオン(Vn)
デニス・プラント(バンドネオン)
リチャード・カポラ(Cb)
アパッショナータCO
ダニエル・ミシク(指)
カナダ、ケベックの作曲家フランソワ・ドンピエールのピアノのための作品集。歌手フェリックス・ルクレールとのコンビでヒット作を生み出し70年代に 活躍、そして50以上の映画音楽も手がけるカナダを代表する現代作曲家のひとりです。このアルバムは、ピアノを主体とした楽曲を収録しています。ピア ノはルイーズ・ベセット。彼女は20、21世紀の音楽を得意とするピアニストで、2015年CBC Musciが選ぶカナダのトップ・ピアニスト25人に選 ばれるなど今注目されています。アルバムのタイトルにもなっている「コンチェルタンゴ・グロッソ」はバンドネオンも加えたタンゴ独特の強烈なリズムに ピアノを乗せたメランコリックな作品。またフランシス・マンキーウィッツ監督の映画「回転扉」の主題「セレストの死」のオーエケストラ・ヴァージョン も最後に収録しています。 (Ki)
ACD2-2740
フランソワ・ドンピエール(1943-):弦楽四重奏曲”Par quatre chemins”
アイラット・ イシュムラトフ(1973-):弦楽四重奏曲Op.35-4” time and fate”
ティム・ブレイディ(1956-):弦楽四重奏曲第2番”Journal”
ニュー・オーフォードSQ
[ジョナサン・クロウ(Vn)、)アンドリュー・ワン(Vn)、エリック・ノーリン(Va)、ブライアン・マンカー(Vc)]
モントリオール、トロント、デトロイト交響楽団の主要メンバーとして活躍している4人によってカナダの現代作曲家の普及のために2009年に結成さ れたニュー・オーフォード弦楽四重奏団。ここに収録されている3人の作曲家フランソワ・ドンピエール、アイラット・ イシュムラトフ、ティム・ブレイディ はすべてニュー・オーフォード弦楽四重奏団の 委嘱作品です。現オーフォード芸術センターの館長であるフランソワ・ドンピエールがニュー・オーフォード弦楽四重奏団のために2015年夏に作曲した 弦楽四重奏曲。ロシア系カナダ人の作曲家でクレズマーのクラリネット奏者アイラット・ イシュムラトフがイ・ムジチの第1ヴァイオリンのエレオノーラ・トゥ ロフスキーの死に際して2012年春に書かれた弦楽四重奏曲。2013年6月26日にニュー・オーフォード弦楽四重奏団によって演奏されました。 (Ki)

ACD2-2741(4CD)
フォーレ:歌曲全集
■CD1
2つの歌 Op.1 第1曲「蝶と花」、第2曲「5月」/私は口づけをしたから/オリンピオの悲しみで/2つの歌 Op.1 第1曲「ある修道院の廃墟で」、第2曲「船乗りたち」/オーロラ/2つの歌 Op.3 第1曲「孤独」/2つの歌 Op.4 第1曲「漁師の歌(哀歌)」、第2曲「リディア」/3つの歌 Op.5 第1曲「秋の歌」、第2曲「愛の歌」、第3曲「君なくて」/3つの歌 Op.6 第1曲「朝の歌」、第2曲「悲しみ」、第3曲「シルヴィ」/3つの歌 Op.7 第1曲「夢のあとで」、第2曲「賛歌」、第3曲「舟歌」/3つの歌 Op.8 第1曲「川のほとりで」、第2曲「罪の償い」、第3曲「この世では」/2つの二重唱曲 Op.10 第1曲「この地上ではどんな魂も」、第2曲「タランテラ」
■CD2
3つの歌 Op.18 第1曲「ネル」、第2曲「旅人」、第3曲「秋」/3つの歌 Op.23 第1曲「揺りかご」、第2曲「私たちの夢」、第3曲「秘め事」/歌曲集「ある1日の詩」 Op.21/2つの歌 Op.27 第1曲「愛の歌」、第2曲「歌を教える妖精」/マドリガル Op.35/4つの歌 Op.39 第1曲「あけぼの」、第2曲「捨てられた花」、第3曲「夢の国」、第4曲「イスファーンのばら」/祈り/2つの歌 Op.43 第1曲「降誕祭」、第2曲「夜曲」/2つの歌 Op.46 第1曲「贈り物」、第2曲「月の光」/4つの歌 Op.51 第1曲「涙」、第2曲「墓地にて」、第3曲「スプリーン」、第4曲「ばら」/付随音楽「シャイロック」 Op.57 (抜粋)/ヴォカリーズ・エチュード/町人貴族のセレナーデ
■CD3
5つのヴェネツィアの歌 Op.58 第1曲「マンドリン」、第2曲「ひそやかに」、第3曲「グリーン」、第4曲「クリメーヌへ」、第5曲「やるせない夢心地」/歌曲集「優しい歌」 Op.61/金の涙 Op.72/2つの歌 Op.76 第1曲「消え去らぬ香り」、第2曲「アルペジオ」/メリザンドの歌/2つの歌 Op.83第1曲「牢獄」、第2曲「夕暮れ」/3つの歌 Op.85第1曲「9月の森で」、第2曲「波に漂う花」、第3曲「伴奏」/2つの歌 Op.87第1曲「一番楽しい道」、第2曲「山鳩」/沈黙の贈り物 Op.92/シャンソン Op.94/2つの歌 Op.3 第2曲「トスカーナのセレナーデ」/平和が来た Op.114
■CD4
歌曲集「イヴの歌」 Op.95/歌曲集「幻想の水平線」 Op.118/歌曲集「幻影」 Op.113/歌曲集「閉じられた庭」 Op.106
エレーヌ・ギュメット(S)
ジュリー・ブーリアンヌ(Ms)
アントニオ・フィゲロア(T)
マルク・ブーシェ(Br)
オリヴィエ・ゴダン(P:1859 年製エラール)

録音:2015 年 10 月〜 2017 年 9 月/モントリオール美術館内のコンサートホール
フォーレがピアノと声のために書いた歌曲作品をすべて集めた注目の4枚組アルバムです。カナダの一流声楽家4人が歌い継ぐ、美しいメロディの数々。 もちろん全部、楽譜通り指定された声域と調性で歌っています。そしてピアノは何と1859年製エラール!ピッチは1859年当時一般的だった435Hz。フォー レ自身がまさに耳にしたであろう音色と少し高めの調律で、天にも昇るような響き。 (Ki)
ACD2-2742
バロック・クリスマス協奏曲集
ミシェル=リシャール・ドラランド:ノエルのサンフォニー
シャルパンティエ:器楽合奏のためのノエル
ジュゼッペ・サンマルティーニ:合奏協奏曲ト短調Op.5-6「クリスマス協奏曲」
ジュゼッペ・トレッリ:合奏協奏曲ト短調Op.8-6「クリスマス協奏曲」
ヨハン・クリストフ・ペツ:パストラーレ協奏曲ヘ長調
コレッリ:合奏協奏曲ト短調Op.6-8「クリスマス協奏曲」
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
ベルナール・ラバディ(指)
カナダのモントリオールに本拠を置くバロック・オーケストラ、レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワによるバロックのクリスマス協奏曲集。F.クープランとほぼ 同時期にフランスで活躍した作曲家ミシェル=リシャール・ドラランド。フランス盛期バロック音楽を代表する作曲家マルカントワーヌ・シャルパンティエ。 イタリアの前古典派音楽の作曲家ジュゼッペ・サンマルティーニ。イタリア盛期バロック音楽の作曲家ジュゼッペ・トレッリ。2016年没後300年を迎え た忘れ去られたドイツ宮廷音楽家ヨハン・クリストフ・ペツ。そしてバロックのクリスマス協奏曲の代表作ともいえるコレッリの合奏協奏曲第8番「クリス マス協奏曲」と名曲と秘曲が並んだ、クリスマスの雰囲気を盛り上げてくれる1枚です。「DORIAN」レーベルからの再発音源。 (Ki)
ACD2-2743
モーツァルト:ホルン協奏曲&ファゴット協奏曲
ホルン第1番ニ長調K.412(386b)*、
ホルン第2番変ホ長調K.417*、
ホルン第3番変ホ長調K.447*、
ホルン第4番変ホ長調K.495*、
ホルンのためのロンド変ホ長調K.371(レヴィン版)、
ファゴット協奏曲変ロ長調K.191**
(カデンツァ:*ルイ=フィリップ・マルソレ/**マチュー・ルシエ)
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
ルイ=フィリップ・マルソレ(Hrn)
マチュー・ルシエ(Fg)

録音:2016年7月、ケベック
モーツァルトが友人のホルン奏者ロイトゲープのために作曲した4曲のホルン協奏曲をカナダの若手ホルン奏者ルイ=フィリップ・マルソレが演奏したアルバム。伸びやかなホルンで堂々と吹き、音の滑らかさ、安定感が見事で心地よく聴くことができます。カップリングは、ソロ・パートは大部分が完成していたもののオーケストラ部分が未完の作品「ホルンのためのロンドK.371」。ピアニストでもあり、音楽学者、モーツァルト関連文献の著者、編曲者としても知られるロバート・レヴィンによる補筆完成版で演奏されています。そして、レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワの指揮者でもありファゴット奏者でもあるマチュー・ルシエのソロでファゴット協奏曲も収録。この曲はモーツァルトが管楽器のために最初に書いた協奏曲。躍動感あふれる楽曲を柔らかく瑞々しい音で奏しています。 (Ki)
ACD2-2744
知られざるバロック作曲家による技ありのソナタ
シーファーライン:3声のソナタ第1番 ホ短調(ヴァイオリン、チェロ、通奏低音)
テレマン:トリオ・ソナタ ト短調 TWV42:g7(ヴァイオリン、チェロ、通奏低音)
シーファーライン:3声のソナタ第2番 ヘ長調(ヴァイオリン、チェロ、通奏低音)
C.P.E.バッハ:幻想曲 ニ長調 Wq.117/14, H.160(チェンバロ独奏)
 トリオ・ソナタ ト長調 Wq.150, H.574(フルート、ヴァイオリン、通奏低音)
シーファーライン:3声のソナタ 第3番 イ長調(ヴァイオリン、チェロ、通奏低音)
パッラーデ・ムジカ

録音:2016年8月
ほとんど知られていない作曲家であるオットー・エルンスト・グレゴリウス・シーファーライン(1704-1787)のソナタ集。トリオ・ソナタの基本形であるヴィ オリン2本ではなく、ヴァイオリンとチェロが歌い交わす珍しい編成です。同様の編成によるテレマンのソナタやC.P.E.バッハのフルートを伴うソナタをカッ プリング。音楽の完成度に差が無く自然に聴ける、知られざる作曲家の技量を知るにもってこいのプログラミング。 (Ki)
ACD2-2745
BACH’N’JAZZ
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調BWV565
バート・ハワード(1915-2004):フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン
バッハ:フーガ ハ長調BWV545
バッハ:協奏曲ハ長調BWV595
ジョゼフ・コズマ(1905-1969):枯葉
ディジー・ガレスピー(1917-1993):チュニジアの夜
バッハ:パッサカリアとフーガ ト短調BWV582
ディック・コーマンス(1957-):ジョガー
バッハ:協奏曲 ニ短調BWV596
 われらの救い主なるイエス・キリストBWV666
バッハ(ニコラス・G・ゴドブー編):Bach to the Future
フルート・アロー !
ヴァンサン・ロジェ(リコーダー)
マリー=ローレンス・プリモー(リコーダー)
アレクサ・レイン=ライト(リコーダー)
キャロライン・トレンブレイ(リコーダー)

録音:2016年4月
モントリオールを拠点にするリコーダー・アンサンブル、フルート・アロー!(Flute Alors!)によるアルバム。カナダ唯一のプロ・リコーダー・アンサンブルとして、 様々なジャンルのアーティストと共演し、独自のレパートリーを広げています。このアルバムではバッハとジャズのスタンダード・ナンバーをリコーダー・カルテッ ト用にアレンジしています。バッハのオルガン曲のなかで最も有名な曲《トッカータとフーガ ニ短調BWV565》は、様々な楽器に編曲されており、リコーダー4 本を駆使してバッハの世界を表現しています。またフランク・シナトラが歌って有名になった「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(私を月に連れてって)」やコズ マの「枯葉」、トランペット奏者のディジー・ガレスピーの十八番、「チュニジアの夜」などジャズ・スタンダードの名曲も多彩な編曲と卓越した4人のテクニック で聴かせてくれます。 (Ki)
ACD2-2746
オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594):モテット集〜ラウダーテ・ドミヌム
主よ、ほめたたえよ/良きイエスよ、父の御言葉は/苦難の中から主を呼ぶと/われら神であるあなたを讃えん/マルタはイエスに言った/主よ、われらの主よ/救い主のうるわしき母/ベアトゥス・ニコラウス/すべてには時がある/音楽は神の最良の贈り物/暁の光は赤く染まり
モントリオール古楽スタジオ
アンドリュー・マッカナーニー(指)

録音:2016年6月、ケベック
イギリスの合唱指揮者アンドリュー・マッカナーニーが新しく音楽監督に就任したモントリオール古楽スタジオ。新体制後の最初のアルバムは、後期ルネサンスのフランドル楽派の作曲家のオルランド・ディ・ラッソのモテット集。ラッソは優れたポリフォニー様式を代表する作曲家であり、多数のミサ曲、530曲のモテット、175曲のマドリガーレとヴィッラネッラ、150曲のシャンソン、90曲のリートを残した大変な多作家です。静かに動く各声部が織りなすハーモニーと透明感は絶品。 (Ki)
ACD-22747
メゾン・サンフォニク・ド・モンレアルの巨大オルガン
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
ヴィドール:交響曲第9番 ハ短調『ゴシック』Op.70より第2楽章「アンダンテ・ソステヌート」
 オルガン交響曲第5番 ヘ短調 Op.42, No.1より第5楽章「トッカータ」
マクシム・グーレ(1980-):より速く、より高く、より強く!(オルガン版)
デュプレ:行列と連祷 Op.19、No.2
ジャン・アラン:ファンタスマゴリー
ヴィエルヌ:ウェストミンスターの鐘
サン=サーンス:『動物の謝肉祭』
ジャン=ウィリー・クンツ(Org)

録音:2017年2月/メゾン・サンフォニク・ド・モンレアル(モントリオール)
現在モントリオール交響楽団の首席オルガニストをつとめる俊英オルガニスト、ジャン=ウィリー・クンツの堂々たるデビュー盤は、当団の新本拠地であ るメゾン・サンフォニク・ド・モンレアルに据え付けられた大オルガンを用いた録音です。当オルガンは83のストップ、6489本ものパイプを持つ巨大な フランス・オルガンで、独創的なパイプ配置など、視覚的も圧倒される存在感です。
選曲はフランスの作曲家を主軸とした実に多彩なプログラムで構成しております。オルガンの代名詞ともいえるバッハのトッカータとフーガにはじまり、 フランスのオルガン作品の代表作であるヴィドールの無窮動のトッカータ、ホールの響きを堪能できるヴィエルヌのウェストミンスターの鐘、マリー=クレー ル・アランの兄ジャンのファンタスマゴリー、バンクーバー・オリンピックのために書かれたマクシム・グーレの「より速く、より高く、より強く!」のオル ガン版など、当オルガンの音色を堪能できます。そして、注目はサン=サーンスの『動物の謝肉祭』のクンツによるオルガン編曲を全曲収録していること です。さまざまな動物の生態をユーモラスに描いたこの作品をオルガンの多彩なストップの組み合わせにより色彩感豊かに演奏。当作品の新たな魅力に気 づかされる編曲で、ことに終曲はとても一人で弾いているとは思えないほどの圧巻の演奏です。これも魔術的なテクニックの持ち主クンツだからこそできる 唯一無二の演奏と言えましょう。 (Ki)
ACD2-2748
「ソロ・セブン」
リチャード・マスカル(1973-):ヴァイオリンとDigital FX のためのソナタI & V
マティアス・マウテ(1963-):Noncerto RR3
ヴィンセント・ホー(1975-):朝の歌
アナ・ソコロヴィチ(1968-):ヴァイオリンのための5つの舞曲より第1、4曲
ケヴィン・ラウ(1982-):涙
マレイ・アダスキン(1906-2002):ヴォカリーズ第1番
クリストス・ハツィス(1953-):ディストピア
マルク・ジョキッチ(Vn)

録音:2018 年1月
「ソロ・セブン」と題し、カナダの作曲家7人の無伴奏ヴァイオリン作品を演奏したアルバムで、カナダ生まれのヴァイオリニスト、マルク・ジョキッチ(父 親はヴァイオリニストのフィリップ・ジョキッチ)のソロ・デビュー盤です。演奏家と作曲家の緊密なコラボレーションで生まれた作品ばかりで迫真のサウ ンドに徹底された意欲的な1枚。高速で延々続くパッセージ、絡み合う重音、複雑な構造など技術的にも音楽的にも作曲法としても限界を突き詰めたよ うな世界が広がり、強烈な火花を散らします。響きは無調ではなく、またクラシック的な調性感でもなく、ロック世代以降の感性を自然に盛り込んだもので、 21世紀カナダの伝統にとらわれない音楽性が感じられます。使用楽器は1740年製グァルネリ。 (Ki)
ACD2-2749
海の歌
1. Leave Her, Johnny
2. Go To Sea No More
3. Stormalong John
4. Out On The Ocean
5. Over The Hills And Faraway
6. Randy Dandy, O
7. Lowlands Away
8. The Captain’s (Hind) Quarters
9. The Press Gang
10. One More Day
11. Hangin’ Johnny
12. Haul On The Bowline
13. Rolling Down To Old Maui
14. Blood Red Roses
15. Rolling The Waves
16. Shallow Brown
ラ・ヌフ
ショーン・ダガー(音楽監督)
ニルス・ブラウン(歌) 
クレイトン・ケネディ(歌) 
ミシェル・シュライ(歌)

録音:2016年9月ケベック
古楽グループ「ラ・ヌフ」と幅広い音楽ジャンルを融合したパフォーマンスが得意のショーン・ダガーによるアルバム。ニルス・ブラウン、クレイトン・ケネディ、 ミシェル・シュライをシンガーとして迎え、海の歌(シーシャンティ)を収録しています。シーシャンティとは、船乗りたちの労働歌。これらは基本的に最 初コール&レスポンスの曲として作られ、船荷の運搬などの際にリズミカルに歌われていました。また長い夜の空白を埋めるために歌われた歌など、人に 聴かせる曲としてではなく、長い船上生活の中から生まれた海の男たちの歌です。シーシャンティを研究しているデイヴィット・ゴセージの協力のもと、ラ・ ヌフの軽快な演奏で一緒に航海に出発するようなアルバムに仕上がっています。 (Ki)
ACD2-2750
ヴィヴァルディ:2つのチェロのための協奏曲 ト短調 RV531(ブルーノ・ルーセル編:ギター四重奏版)
ルノー・コート=ジゲール(1990-):Fille de cuivre
パトリック・ルー(1962-):Concierto Tradicionuevo【カフェ・ガルデル/ブエノスアイレスの街で】
ハンス・ブリューデル(1959-): Octopus
クリスティーン・ドンキン(1976-):マッパ・ムンディ*
カナディアン・ギター・カルテット
【ジュリアン・ビサイヨン、ルノー・コート=ジゲール、ブルーノ・ルーセル、ルイ・トレパニエ】
レイチェル・マーサー(Vc)*

録音:2016年6月
1999年にデビューし、カナダ、アメリカを中心にコンサート活動を行ってきたカナディアン・ギター・カルテット。4人の抜群のテクニックと見事なバ ランスはデビュー以来絶賛されています。今回のATMAレーベル第1弾となるアルバムは、メンバーのブルーノ・ルーセルがギター・カルテット用に編 曲したヴィヴァルディの「2つのチェロのための協奏曲 ト短調」とカナダを中心に活躍する現代作曲家の作品が収録されています。アルバムのタイトルに もなっている「マッパ・ムンディ」は、中世ヨーロッパで描かれた世界地図の総称で、イギリスのヘレフォード大聖堂が所蔵するものは、現存するマッパ・ ムンディの中で最大級と言われています。マッパ・ムンディには、地図本来の目的である地理、聖書の物語、そして中世ヨーロッパ空想のひとつ化物世界 誌が描かれています。クリスティーン・ドンキンが作曲したギター・カルテットとチェロのための作品には、神の声をチェロで表現し、ギター・カルテット が地図に描写された様々な事象を表現しています。 (Ki)
ACD2-2751
ジャン・パピノー=クーチュア(1916-2000):弦楽四重奏曲第1番(1953)、第2番(1967)、第3番(1996)、第4番(遺作)
三重奏曲「スラーノ」(1975)
モリナーリSQ
2016年に生誕100年を迎えたカナダの作曲家ジャン・パピノー=クーチュアによる4つの弦楽四重奏曲。この録音のきっかけは、2016年春にカナ ダ音楽センターのケベック支局に勤務していた、彼の娘、ナディア・パピノー=クーチュアが未完の弦楽四重奏曲第4番のいくつかの手稿譜を発見したこ とでした。ジャン・パピノー=クーチュアは1945年からモントリオール音楽院で教鞭をとり、その他にも地元の音楽教育に大きな貢献をしました。 ATMA CLASSIQUEは彼の功績に経緯を評し、この企画を進めることを決定しました。パピノー=クーチュアの音楽は、新古典主義から徐々に進化し、 ポリモードとポリトーナルを駆使した無調音階を用いたスタイル。1997年に結成されたモリナーリSQ。カナダを代表する団体で、現代音楽をレパートリーの中心としています。完璧な技術と鋭敏な感性で、輝くよう な演奏を繰り広げています。 (Ki)
ACD2-2753
リコーダーとファゴットのためのソナタ集
ヴィヴァルディ:トリオ・ソナタ.イ短調RV86
シェドヴィル: リコーダーとファゴットのためのソナタト長調Op.16-4,RV59
ボワモルティエ:5つのトリオ・ソナタより イ短調Op.37-5,PB440
ファッシュ:ファゴット・ソナタ.ハ長調 FWV N:C1
テレマン:リコーダー・ソナタ.ハ長調TWV 41:C5
ボワモルティエ: リコーダーとファゴットのためのソナタ ホ長調Op.37-2,PB437
テレマン:ファゴット・ソナタ.ヘ短調TWV41:f1
ファッシュ:リコーダーとファゴットのためのソナタ.ヘ長調FWV N:F5
マテュー・ルシエ(Fg)
ヴァンサン・ロジェ(リコーダー)
アマンダ・キースマアト(バロックVc)
シルヴァイン・ベルジェロン(Lute)
メリザンド・マクナブニー(ハープシコード)

録音:2016年12月、ケベック
ATMAレーベルで積極的にリリースをしているファゴット奏者のマテュー・ルシエとリコーダー奏者ヴァンサン・ロジェが共演し、バロック時代のリコー ダーとファゴットのためのソナタ集を録音しました。ヴァンサン・ロジェは、国内外の古楽コンクールで優勝を重ねている今注目のリコーダー奏者です。ファ ゴット奏者のマテュー・ルシエは、約20年間に渡り北米の古楽シーンを支えてきた存在。2人はヴィヴァルディ、テレマン、ボワモルティエなどバロック 時代の音楽の花束を、明るく生き生きと演奏し、ファゴットとリコーダーが織りなす響きは、バロック音楽ならではの魅力を感じることができます。
ACD2-2754
SONGBIRD〜歌姫
グノー:おいで 芝生はみどり!
ショーソン:魅惑と魔法の森の中で
ヴォルフ:いとしいひと、わたしがあなたの家の前を通るとき
 あたし、ペンナに住んでいる恋人がいるの
クィルター:今、深紅の花びらは眠り
R.シュトラウス:木づた
ショーソン:蝶々
ドビュッシー:ロマンス
リスト:漁師の少年
ドミニク・アージェント:春
グノー:セレナーデ
ドビュッシー:巷に雨のふるごとく
ブラームス:雨の歌WoO23
バーバー:聖イータの幻視
ブラームス:動かぬ生ぬるい風
パーセル:しばしの間の音楽
ビゼー:春のために
ブラームス:乙女の歌
フォーレ:秘密
ブリテン:海の光景
レイラ・クレール(S)
マリー=エヴァ・スカルフォン(P)

録音:2016年10月
色彩豊かで柔軟性のある声、そして優雅な佇まいで人気上昇中のカナダのソプラノ、レイラ・クレール初のソロ・アルバム。2016/17シーズンでは、 ザルツブルク音楽祭にデビューし、その後チューリッヒやメトロポリタン・オペラにも登場しています。コンサートでもハイティンク、ネゼ=セガン、ケント・ ナガノ、ジェームズ・レヴァインなどと共演し注目を集めています。 本デビューCDは、ブリテン、バーバー、クィルター、パーセルのイギリス歌曲、ドビュッシー、ビゼー、ショーソン、グノー、フォーレのフランス歌曲、 そしてブラームス、ヴォルフ、R. シュトラウスのドイツ・リートと内容は彼女の声の特性を表すようにバラエティ豊かな曲目が選曲されています。シェーク スピアなど英国の詩人たちの詩に魅力的なメロディーを付けた、近代イギリスの作曲家ロジャー・クィルターの初期の傑作にして彼の代表作「今、深紅の 花びらは眠り」。レイラの透明感のある美しい声にぴったりの優雅なメロディーに彩られた曲。ショーソンが最初の歌曲集≪7つの歌曲≫Op.2に収められ ている、テオフィル・ゴーティエによる詩を用いた「蝶々」は、鮮やかに蝶が舞う様子をレイラが軽やかに歌います。そしてフォーレの初期歌曲の傑作「秘密」。 アルマン・シルヴェストルの詩によるもので、繊細で凛とした曲調はフォーレらしいと言えるでしょう。レイラの楚々として美しい舞う様子をレイラが軽やか に歌います。そしてフォーレの初期歌曲の傑作「秘密」。アルマン・シルヴェストルの詩によるもので、繊細で凛とした曲調はフォーレらしいと言えるでしょ う。レイラの楚々として美しい歌声が際立ちます。 伴奏はすでに幾つかのアルバムで評価を得ているカナダ人ピアニスト、マリー=エヴァ・スカルフォンが務め、楽曲ごとに巧みな表情付けを行い、レイラ の歌唱を引き立てています。 (Ki)
ACD2-2755
Ars elaboratio
1.Celsa secreta in columbe specie
2.Alleluia. Adducentur regi virgins
3.Sancti baptiste
4.Dilexisti iustitiam
5.Velox impulit / Hic leta canit / Vestiunt silve / MULIERUM
6.Cantantibus organis
7.Quinque prudentes virgins
8.Ad sit Johannis baptiste
9.Dum aurora finem daret
10.Benedicamus Domino. Tu lux refulge
11.Claris vocibus
12.Claris vocibus
13.Benedicamus Domino. Laudamus Dominum
アンサンブル・スコラスティカ
レベッカ・ベイン(指)

録音:2016年3月4-6日
モントリオールを拠点とする女声ヴォーカル、アンサンブル・スコラスティカによる中世の典礼音楽集。アンサンブル・スコラスティカは、2008年に結 成され、中世ヨーロッパの音楽を専門とするレベッカ・ベインのもと、単旋律聖歌やポリフォニーの音楽を探求しています。収録楽曲は、修道女や子供の 守護聖人スコラスティカ、音楽と音楽家の守護聖人セシリア、正義と女性の知恵の守護聖人アレクサンドリアのカタリナ、そして彼女たちのホームタウンの 祝日「ケベックの日」の由来である聖ヨハネら彼女たちが崇拝する聖人を題材にしています。 (Ki)
ACD2-2757
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ(
プーランク:『牝鹿』 FP36
オッフェンバック(ローゼンタール編):『パリの喜び』(抜粋)
ファビアン・ガベル(指) ケベックSO

録音:2018 年 5月30・31日
ワルツ、フレンチカンカン、バレエといったダンスをテーマにしたフランス管弦楽作品集。踊りを題材としながらも純粋に音楽として楽しめる完成度の作 品であり、オーケストラの機能を活かした輝かしい響きにあふれています。特にラヴェルは大きなスケールで全体が構築される名作で、もともとピアノ曲と して書かれ、後に管弦楽版が作られました。ラヴェルならではの魔術的オーケストレーションが施された極彩色のサウンドが魅力です。
パリ生まれの指揮者ファビアン・ガベルは6歳でトランペットを学び始め音楽の道へ進みました。2012年9月よりケベックSOの音楽監督を務め ているほか、2017年以降ジンマンの後を継いでフランス・ユース・オーケストラを指揮するなど、活躍の場を広げています。フランスの伝統とアメリカの レパートリー、どちらも重要視するケベックSOは非常にユニークな音色を持つオーケストラで、ファビアン・ガベルが指揮をするようになってからは さらに洗練されてきています。 (Ki)

ACD2-2759
マリーナ・ティボー、デビュー!
チャイコフスキー:6つの小品より「感傷的なワルツ」(ワディム・ボリソフスキー/、F. ヴァリエール編)
グリンカ:ヴィオラ・ソナタ〜第1楽章
ヒンデミット:無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.31-4
アナ・ソコロヴィッチ(1968-):無伴奏ヴィオラのための前奏曲
ジャン・ルサージュ(1958-):無伴奏ヴィオラのためのトカードゥ
ミラン・キムリッカ(1936-2008):無伴奏ヴィオラのためのルバートとアジタート
マルティヌー:ヴィオラとピアノのためのソナタOp.31 H.335
マリーナ・ティボー(Va)
ジャネル・ファン(P)
「レベレーションズ・ラジオ・カナダ2016/17」のアーティストに選出され世界各地でコンサートを行っている若手ヴィオラ奏者マリーナ・ティボー。ヴィ オラの新旧の名曲を収録したデビュー・アルバム。ティボーは9歳でその才能を認められケベック音楽院に最年少で入学。その後カーティス音楽院でマイ ケル・ツリーとロベルト・ディアスに学ぶ。卒業後スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院でイ・ムジチ合奏団の設立者の一人ブルーノ・ジュランナに師事。 現在は将来を嘱望されるヴィオラ奏者として注目されています。 ベートーヴェン弦楽四重奏団のヴィオラ奏者であったボリソフスキー編曲のチャイコフスキーの「感傷的なワルツ」、同じくボリソフスキーによって補筆完 成されたグリンカのヴィオラ・ソナタの第1楽章、ヒンデミットの無伴奏ヴィオラ・ソナタ、現代カナダを代表する作曲家アナ・ソコロヴィッチの前奏曲、 同じくカナダの作曲家ジャン・ルサージュ、映画音楽で活躍したチェコ生まれのカナダ人ミラン・キムリッカ、多作家で知られるマルティヌーのヴィオラ・ ソナタとヴィオラの魅力を存分に表現した内容です。 (Ki)

ACD2-2758
マリー = ジョゼ・ロード
ヴェルディ
: Ritorna Vincitor / I Sacri nomi di padre, d'amante(アイーダ)
 Qui Radames Verra... O Patria Mia(アイーダ)
 第1幕前奏曲(椿姫)
 E Strano... Sempre libera(椿姫)
プッチーニ: Quando m’en vo(ラ・ボエーム)
 Piangi? Perche? Un bel di(蝶々夫人)
 Senza mamma(修道女アンジェリカ)
マスネ:De cet affreux combat … Pleurez mes yeux(ル・シッド)
 イントロダクション(エロディアード)
 Celui dont la parole… Il est doux, il est bon(エロディアード)
 Ah je suis seule enfin! Dis-moi que je suis belle(タイス)
バーンスタイン: Somewhere(ウエスト・サイド・ストーリー)
マリー = ジョゼ・ロード(S)
アラン・トゥルーデル(指)
ラヴァルSO

録音:2017年10月25日(ライヴ録音)
ハイチ生まれのカナダのソプラノ、マリー=ジョゼ・ロードが歌うオペラ・アリア。ライヴ演奏を収録したものですが技術的な問題は全くなく、目の醒めるような歌唱を披露しています。情熱に流され過ぎすぎず、気高いアプローチでまっすぐ聴かせる美しい1枚。 (Ki)
ACD2-2760
ヴィヴァルディ:ソプラノ・リコーダー協奏曲 ト長調 RV443
アルト・リコーダー協奏曲 ト短調『夜』 RV439
ソプラノ・リコーダー協奏曲 ヘ長調RV312R
アルト・リコーダー協奏曲 ハ短調 RV441
アルト・リコーダー協奏曲 ヘ長調 RV442
ソプラニーノ・リコーダー協奏曲 ホ短調 RV445
ソプラニーノ・リコーダー協奏曲 ハ長調 RV444
ヴァンサン・ロジェ( リコーダー)
アレクサンダー・ワイマン (指)
アリオン・バロックオーケストラ
さまざまな楽器のために協奏曲を書き続けたヴィヴァルディ。管楽器のための協奏曲も多く、各楽器の色合いやキャラクターを活かした書法が見られます。 リコーダー協奏曲も然り、さらに超絶技巧まで盛り込み、軽やかに颯爽と駆け抜ける佳品揃い。RV445はピッコロ協奏曲イ短調として以前から親しまれ てきた作品で耳にすると懐かしい感じがします。リコーダーのヴァンサン・ロジェは、バッハの『トッカータとフーガ』などをリコーダー・アンサンブルで 吹いたアルバム「Bach 'n' Jazz」(ACD22745)にも参加しており技術・音楽面ともに折り紙つきの名手です。 (Ki)
ACD2-2761
ダウランド:ラクリメ、または7つの涙 ナイジェル ・ノース(Lute)
レ・ヴォワ・ユメーヌ(ヴィオール・コンソート)
ロンドン生まれのリュート界の巨匠ナイジェル・ノースによるダウランド!パヴァーヌ、ガリアルドなど他のダウランド作品を挟みながら、『涙のパヴァーヌ』 として知られる名作『ラクリメ、または7つの涙』を演奏。闇から悲しみが溢れ出すようなヴィオール・アンサンブルの調べに巻き込まれながらも、答え を見出すべくはじかれるリュートの弦。メランコリックな感覚が支配し、ロマン派の先駆けと言っても過言ではない夢幻的世界が築かれていきます。 (Ki)
ACD2-2763
アンドレ・マテュー(1929-1968):ケベック協奏曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
ジャン=フィリップ・シルヴェストル(P)
メトロポリタンO
アラン・トゥルーデル(指)

録音:2017年6月1日、ケベック
2016年にケベック在住のアーティストに贈られる栄誉ある賞を受賞したピアニスト、ジャン=フィリップ・シルヴェストルによる協奏曲2作品の録音。 まず、アンドレ・マテューの「ケベック協奏曲」。カナダのモーツァルトとの称されたアンドレ・マテューは、ラフマニノフに「自分よりも天才」と言わしめた才能の 持ち主でしたが、アルコール依存症になり39歳で惜しくも亡くなったため、世界的には知られていませんが、1976年のモントリオール・オリンピックでも彼の 楽曲が使われるなど、カナダでは知名度の高い作曲家です。また近年では、フィギュア・スケートでもこの「ケベック協奏曲」をはじめ彼の楽曲が使用されるな ど注目されつつあります。作風は、カップリングのラフマニノフのピアノ協奏曲2番を思わせる、感傷的なメロディーが全編を彩る、甘く切ない曲です。 (Ki)
ACD2-2764
「ヌーベルフランス」教会音楽集
ジーン・バプティスト・ジョフロア(1601-1675)&アンドレ・カンプラ(1660-1744) &作者不詳:聖フランシスコ・サレジオ教会のアベナキ族への布教の聖歌(写本)
ヘンリー・デュ・モント(1610-1684)&作者不詳:モントリオール・オルガン曲集4声のミサより「キリエ」(17世紀末の写本) と、ヘンリー・デュ・モントのプランシャンミュジカル「ミサ・ロワイヤル」より「キリエ」(1660年の写本)
アルテュス・オー=クストー(v.1590-1656):5声のミサ「グラータ・スム・ハルモニア」
チャールズ・アマドラ・マーティン(1648-1711):プランシャンミュジカル「聖家族のプロザ(写本)」
ギョーム・ガブリエル・ニヴェール(1632-1714):プランシャンミュジカル「聖ヨセフの入祭唱(写本)」
ニコラ・ルベーグ(1631-1702):ソプラノとオルガンのための2つのプティ・モテット
アンリ・フレマール(v.1585-1651):4声のミサ「アド・プラチトゥム(抜粋)」
ニコラ・ルベーグ&作者不詳:モントリオール・オルガン曲集より小品(17世紀末の写本)
クリストファー・ジャクソン(指)
モントリオール古楽スタジオ
マリー=クロード・アルパン(S)
ワンダ・プロキシェン(S)
ミシェル・レオナール(T)
ノーマンド・リチャード(Bs)
レジャン・ポワリエ(Org)

録音:1995年11月、フランス
17世紀フランス植民時代のカナダ「ヌーベルフランス(ニューフランス)」の教会音楽集。 フランス本国と変わらぬ習慣が新大陸カナダに持ち込まれた当時、宗教儀式とそれに伴う音楽も社会の中心を担うものとして持ち込まれました。このCDは、 カナダで発見された当時の資料に基づいた教会音楽が収められています。 中でも注目の収録作品は、ジョフロワ、カンプラ、そして作者不詳の聖歌。一見普通の聖歌に聴こえますが、歌われている言語はなんとネイティブアメリカンの 「アベナキ族」の言葉。布教のために現地の言葉に訳されたというこれらの聖歌は、航海技術発達に伴いキリスト教が広まった一つの時代を象徴するかのよ うです。 演奏を手がけるのは、北アメリカでの古楽演奏のパイオニアとして名高いモントリオール古楽スタジオ。輝かしさに満ちた歌声が聴くものを至高の時間に誘 います。演奏、収録内容共に一聴の価値のある、古楽ファンにはたまらない一枚です。 (Ki)
ACD2-2765
HAUNTED BRAHMS
ブラームス:Just a Feeling (Wie Melodien zieht es mir ? Op.105 No. 1)
The Secret (Geheimnis ? Op. 71 No. 3)
My Songs (Meine Lieder ? Op. 106 No. 4)
Diamonds (Schon war, das ich dir weihte ? Op. 95 No. 7)
Crossroads (Ein Wanderer ? Op. 106 No. 5)
To the Moon (An den Mond ? Op. 71 No. 2)
Voices (Lerchengesang ? Op. 70 no 2)
Lullaby & Goodnight (Wiegenlied ? Op. 49 No. 4)
Rain (Nachklang ? Op. 59 No. 4)
Over the lake (Uber die Heide ? Op. 86 No. 4)
Gone, you are gone (Magelone cycle, Muss es eine Trennung geben ? Op. 33 No. 12)
Sweet Surrender (Dammrung senkte sich von oben ? Op.59 No. 1)
Old Love (Alte Liebe ? Op.72 No. 1)
We thought that death... (Autumn Mood) (Herbstgefuhl ? Op. 48 No. 7)
Forget You (Nicht mehr zu dir zu gehen ? Op.32 No. 2)
Ever Deeper Down (Immer leiser wird mein Schlummer ? Op.105 No. 2)
ルイス・フューレイ:Haunted (“The Humours of…”)
ルイス・フューレイ(P、ヴォーカル)
1949年カナダ生まれのポップス畑の音楽家ルイス・フューレイがなんとブラームスの歌曲弾き語りをリリース。歌い方は完全にポップスのそれで不思 議な感覚。英語訳で歌っています。 (Ki)
ACD2-2771
LUX
デイヴィット・ウィルコックス(1917-2015):Once in Royal David’s City
メンデルスゾーン (1809-1847):Weihnachten, Op. 79, No. 1
エイドリアン・ピーコック(b. 1962):Venite, Gaudete!
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):A Spotless Rose
ポール・ハレー(b. 1952):What Child is This?
ポール・ミーラー(b. 1975) :In the Bleak Midwinter
レオ・サワビー(1895-1968) :Carillon
ジョナサン・ダヴ(b. 1959):Seek Him That Maketh the Seven Stars
エリック・ウィテカー(b. 1970) :Lux aurumque
デイヴィット・ウィルコックス:Hark! The Herald Angels Sing
クラレンス・ルーカス(1866-1947) :Pastorale
ドナルド・パトリキン (b. 1937):Venez mes Enfants
ウィル・トッド(b. 1970) :My Lord Has Come
モートン・ローリゼン (b. 1943) :O Magnum Mysterium
デイヴィット・ウィルコックス:O Come, All Ye Faithful
ャールズ・クエフ (1873-1931):Noel parisien op. 26 no 4
ジークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933):Choral-Improvisation on In “dulci jubilo”
聖アンデレ&パウロ教会cho、
ジャン=セバスチャン・ヴァレ(指)
ジョナサン・オルデンガーム(Org)
ラテン語で「光」を意味する「LUX(ルクス)」をテーマに集められた、クリスマス時期の相応しいアルバム。聖アンデレ&パウロ教会合唱団は、モントリオー ル周辺の選りすぐりの歌手が集まって指揮者のジャン=セバスチャン・ヴァレのもと結成された合唱団です。また同教会のオルガニストであるジョナサン・ オルデンガームも加わった内容。聖アンデレ&パウロ教会のオルガンは1931年にカサヴァン・フレールによって作られました。7000本のパイプを使用 したモントリオール最大級のオルガンです。 (Ki)
ACD2-2775
ドビュッシー:交響詩『海』、
牧神の午後への前奏曲
ブリテン:4つの海の間奏曲 Op.33a
メルキュール:万華鏡
ヤニク・ネゼ=セガン(指)
グラン・モントリオール・メトロポリタンO
マリー=アンドレー・ベニー(Fl)

録音:2007年、ケベック
ネゼ=セガンの卓越した色彩感覚が生きたドビュッシーが2018年アニバーサリー・イヤーに再発されます。またカップリングには、ブリテンのオペラ「ピー ター・グライムズ」の間奏曲から4曲を組曲とした「4つの海の間奏曲」そして若くして亡くなったカナダの作曲家、ピエール・メルキュール(1927-1966) の「万華鏡」を収録しています。現在の快進撃を予感させるネゼ=セガンの音楽を聴くことができます。 *SACD2 2549は廃盤。 (Ki)
ACD2-2776
アカディアとフランスの愛の歌
■アカディア民謡
Suite acadienne nO1 / Plus aurore que le jour / Ecrivez-moi / Suite acadienne nO2 / Dans la ville de Paris / Le moine Simon / L’avent du reel acadien / Belle riviere / Le 31 du mois d’aout
ジャコタン・ル・ベル(v.1495-v.1556):N’auray je jamais reconfort / Aupres de vous / Interlude / Si bon amour / D’ung coup mortel / Interlude / Mary, je songay l’autre jour / Moi qui ne feiz / De trop penser / Interlude / A Paris a troys fillettes / Le voulez-vous / J’ay mes amours / Je changeray / Interlude
モニク・リチャード(指)
ルイスバーグcho
スカイ・コンソート

録音:2017年6月16、17、21、22日
知られざるルネサンスの作曲家ジャコタンの作品がこれだけまとまって聴けるのが貴重なディスク。ルイスバーグ合唱団は2006年創立のカナダの合唱 団です。 (Ki)
ACD2-2777
バッハ&ブクステフーデ
ブクステフーデ:前奏曲 ハ長調 BuxWV 137
バッハ:トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV 564
バッハ:前奏曲とフーガ ト短調 BWV 535
ブクステフーデ:前奏曲 ト短調 BuxWV 149
ブクステフーデ:いざ来ませ、異邦人の救い主よ BuxWV 211
バッハ:いざ来ませ、異邦人の救い主よ BWV 659
ブクステフーデ:パッサカリア ニ短調 BuxWV 161
バッハ:パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV 582
ヴァンサン・ブシェール(Org)

録音:2017年1月、2019年9月
若きバッハが休暇を取ってリューベックに赴き、ブクステフーデのオルガン演奏を聴いて衝撃を受け、予定を大幅に越えて滞在してしまったという逸話は有名で す。このアルバムでは二人の作曲家による似た構成、曲種、調性の楽曲を並べており、ブクステフーデから大きな影響を受けつつも自身の書法を深めていったバッ ハの作風を興味深く聞くことが出来ます。 (Ki)
ACD2-2778
LE MONDE D’HIER 〜昨日の世界
マスネ:緩やかにそして控えめに
ゴーベール:シシリエンヌ
エルガー:ロマンス Op.62
ウジューヌ・ブルドー:演奏会用独奏曲第3番
トマス・ダンヒル:抒情組曲 Op.96
ウジューヌ・ブルドー:演奏会用独奏曲第1番
ハウエルズ:メヌエット(Grace for a fresh egg)
サン=サーンス:バスーンとピアノのためのソナタ Op.168
ウィリアム・ハールストーン:バスーンとピアノのためのソナタ ヘ長調
ピエルネ:演奏会用独奏曲 Op.35
ウジューヌ・ブルドー:演奏会用独奏曲第2番
グノー:操り人形の葬送行進曲(ジェフリー・エマーソン編)
マチュー・ルシエ(Fg)
フランシス・ペロン(P)

録音:2019年5月
ファゴットとピアノのために書かれた、20世紀初頭のイギリスとフランスの作品集です。マチュー・ルシエは1973年モントリオール生まれのファゴット奏者で、作 曲家や指揮者としても活躍。またバロック・ファゴットも吹きこなすマルチな才能の持ち主です。 (Ki)
ACD2-2781
ラヴェル:シェヘラザード
ドビッシー:ビリティスの3つの歌
シューマン:メアリー・スチュアート女王の詩 Op.135
ロバート・フレミング:The Confession Stone
キャロライン・ゲリナス(Ms)
オリヴィエ・ゴダン(P)

録音:2018 年1月
フランス系カナダ人のメゾソプラノによるソロ・アルバム。フランスからラヴェルとドビュッシー、ドイツからシューマン、そしてカナダの作曲家ロバート・フレミング(1921-1976)と幅広く選曲しています。 (Ki)
ACD2-2782
アート&ラプソディ
バッハ:オルガン協奏曲ニ短調 BWV596
パーシー・ウィットロック:コラール幻想曲 変ニ長調
ラフマニノフ(アルシー・クリス編):交響的舞曲 Op.45より 第1楽章 Non-Allegro
アート・テイタム(アルシー・クリス編):ラプソディ・アフター・アート
アルシー・クリス:インプロヴィゼーション1
ヴィンセント・ユーマンス/アート・テイタム/アルシー・クリス:ふたりでお茶を
アルシー・クリス:インプロヴィゼーション2
ジャン・ギユー:トッカータ Op.9
ジャンヌ・ドゥメッシュー:練習曲第4番
ワーグナー(アルシー・クリス編):ワルキューレの騎行
アルシー・クリス(Org)
2017年のカナダ国際オルガンコンクールで最優秀賞及びバッハ賞を受賞したアルシー・クリスの演奏を収録したアルバムです。バッハから近現代、自 作までジャンル豊かな選曲。確かな技術を持ちながら優雅さを感じさせる、雰囲気のある演奏です。 (Ki)
ACD2-2786
映画音楽サウンドによる合唱作品
マリー・バーナード:混声4部合唱と室内管弦楽のための「La Petite Suite Quebecoise」
混声4部合唱と室内管弦楽のための「Vaste est la vie」
混声4部合唱とオンド・マルトノ三重奏のための「8 Haikus」
ピエール・バレット(指)
新芸術合唱団

録音:2019年6月
1951年カナダ生まれのマリー・バーナードは映画や劇場、TVの音楽を多く手掛ける作曲家で、オンド・マルトノ奏者でもあります。「La Petite Suite Quebecoise」(ケベック小組曲)はピアノを含む室内オーケストラを伴奏に持つ、ロマンティックな聴きやすい響きで書かれた美しい合唱曲。「8 Haikus」(8つの俳句)は日本の俳句に感化されて作られた合唱曲で声明のような歌唱を用いています。 (Ki)
ACD2-2796
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉 Hob XX/1b デイヴィッド・ジャルベール(P)

録音:2019年9月/ケベック、ラウル・ジョバン・ホール
ハイドンの名作『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』をカナダの名手デイヴィッド・ジャルベールが録音。「ハイドンはこの作品で自らの作曲スタイ ルを高みに持っていき、それはモーツァルトや後期ベートーヴェンを想起させ、さらにはシューベルトを先取りすらしている」と語るジャルベールが、その音 楽に込められた深みを丁寧に表現しています。
デイヴィッド・ジャルベールはカナダ屈指の実力派ピアニスト。卓越した演奏技術と多彩な表現力で数々の賞を総なめにし、北米を中心にリサイタルや室 内楽演奏会で幅広く活躍、ジュリアード音楽院、グレン・グールド音楽院、ケベック音楽院などで後進の育成にもあたっています。 (Ki)

ACD2-2800
ベルリオーズ編曲:歌とギターのためのロマンス
Romance de Florian - Amour, on doit benir tes chaines / Romance de Bedard / Objet charmant / Romance de 「 Gulnare ou
L’esclave Persanne 」 / Romance de Plantade / Romance de Florian - A Toulouse il fut une belle Clemence / La Trompette
appelle aux alarmes / Romance / 2 Romance de Florian - Vous qui loin d’une amante / Le Sentiment d’amour / Romance de
l’opera du 「 Chaperon rouge 」 / Faut l’oublier / Air du 「 Petit Jokey 」 / Couplets de L’opera de 「 La Romance 」 - Mon coeur
s’ouvrait au sentiment / Fleuve du Tage / Romance de 「 l’Opera Comique 」 - Que d’etablissements nouveaux / Romance
de l’opera de 「 Blaise et Babet 」 / Romance de Naderman 「 Je pense a vous 」 Romance favorite de Henri IV / Couplets de L’
opera de 「 La Romance 」 - Du tendre amour / Air de 「 Philippe et Georgette 」 / Romance de 「 l’Opera Comique 」 - Ah ! pour
l’amant le plus discret / 「 La Sympathie 」 Romance de l’opera 「 Felicie 」 / Minverne ou tombeau de Ryno / Le Rivage de
Vaucluse / Romance d. A. Boieldieu
マガリ・シマール=ガルデス(S)
アントニオ・フィゲロア(T)
ダヴィッド・ジャック(G)

録音:2019年6月
ベルリオーズはピアノが弾けず、身近な楽器はギターでした。かの『幻想交響曲』もギターで楽想を練ったといわれています。また当時のパリで流行して いた歌をギター伴奏に編曲した25曲からなる曲集が残っています。その25曲をすべて収録したのがこのアルバム。珍しいレパートリーの貴重な録音です。 (Ki)
ACD2-2801
LA BERGERE (羊飼い)
ピエール・ゲドロン(1570-1620):Air Aux plaisirs, aux delices, bergeres/Air Un jour l'amoureuse Sylvie
ガブリエル・バタイユ(1574-1630):Air Ma bergere non legere
作曲者不詳:シャコンヌ
ジョゼフ・シャバンソー・ド・ラ・バール(1663-1678):Air Forets solitaires et sombres/Air Allez bergers dessus l’herbette/Air Ah, je sens que mon coeur va mourir
ミシェル・ピニョレ・ド・モンテクレール(1667-1737):Cantate La Bergere, 「a voix seule, avec une flute et un violon」
ミシェル・ランベール(1610-1696):Air Dans nos bois, Tircis apercut/Air Le repos, l’ombre et le silence
マルカントワーヌ・シャルパンティエ:Air Sans frayeur dans ce bois
ジャン=バティスト・リュリ:Recit de la beaute de la comedie-ballet
ミシェル・ランベール:Air Ma bergere est tendre et fidele/Air Ombre de mon amant
作曲者不詳:サラバンド
ミシェル・ランベール:Air Vos mepris chaque jour
マリー・マジストリー(S)
シルヴァイン・ベルジェロン(アーチリュート)、他
ソプラノ歌手のマリー・マジストリーによるソロ・デビュー録音。17世紀のフランスの「エール・ド・クール」の魅力を味わう世俗歌曲集です。牧歌的な 雰囲気と、凛とした歌声。優しくも表情豊かな歌唱が聴きもの。伴奏にはアーチリュートの他、バロック・ヴァイオリン、トラヴェルソ、ガンバが加わります。 (Ki)
ACD2-2804
再発見された12世紀の聖歌
〈聖母受胎祭〉
1. Salve virginale
2. Alme virginis
3. Priusquam in utero
4. Egredietur virga
5. Iesse virga
6. Beatus venter
〈聖パルドゥルフス〉
7. Premiere lecture de la Vie de saint Pardoux
8. Regem humilium
9. Regem humiliumによるオルガン即興
10. Pardulphus largus
11. Ut quoque te miris
12. Cossessas ut opes
13. Deuxieme lecture de la Vie de saint Pardoux
14. Arnulphus sprevit
15. Arnulphus sprevitによるオルガン即興
16. In fide recta
17. Catolica religione
18. Traditui a parentibus
19. Traditui aparentibusによるオルガン即興
レベッカ・ベイン&パスカル・デュアメル(指)
アンサンブル・スコラスティカ

録音:2019年8月/ケベック、聖アウグスティヌス教会
2008年に結成されたアンサンブル・スコラスティカは9世紀から14世紀にかけての中世の聖歌とポリフォニーを専門とする、カナダで唯一の女声アンサンブル。フランス、クルーゼ地方の知られざる中世音楽を探求しています。 (Ki)
ACD2-2806
ギターによる14の物語
1. Varsovie Mazurka ( Ernest Shand 1868-1924 )
2. Medidation ( Ernest Shand 1868-1924 )
3. Andante et Allegretto ( Angelina Panormo 1811-1900 )
4. Forgotten ? Impromptu ( Catharina Josepha Pratten 1821-1895 )
5. A Lament ( Catharina Josepha Pratten 1821-1895 )
6. Bolero ( Julian Arcas 1832-1882 )
7. Boleras ( Tire de 「 Trois airs caracteristiques espagnols 」, XIXe s. )
8. Tango ( Julian Arcas 1832-1882 )
9. Bolero ( David del Castillo 18?-1928 )
10. Andante op.17 no 1 ( Victor Magnien 1804-1885 )
11. Etude op.6 no 11 ( Fernando Sor 1778-1839 )
12. Plainte Moresque ( Jacques Bosch 1825-1895 )
13. Andante Sentimental ( Jose Vinas 1823-1888 )
14. Pavana ( Francisco Tarrega 1852-1909 )
15. Scot’s tune 1 ( Princes An’s lute book c.1690 )
16. Scot’s tune 2 ( Princes An’s lute book c.1690 )
17. Rondeau ( Francois LeCocq c.1679-c.1729 )
18. Canaries ( anonyme, Manuscrit Livre en tablature, melanges, chansons, motets, etc., XVIIes. )
19. Scot’s tune 3 ( Princes An’s lute book c.1690 )
20. Canarios ( Gaspar Sanz 1640-1710 )
21. Grave ( Santiago de Murcia 1673-1739 )
22. Andante ? Sonata ( Mathias Jose Maestro, Musica Notebook, Lima, 1786 )
23. Marcha de Napoles ( Manuscrit de Cadiz, 1773 )
24. Balli nazionali Op.24 Allegro - La Monferrina ? La Monaco ( Mauro Giuliani 1781-1829 )
25. Tarantella op. 24, no 14 ( Mauro Giuliani 1781-1829 )
26. Aria ( Anonyme, Ausseer Tabulatur manuscrit c.1780 )
27. Bourree ( Anonyme, Ausseer Tabulatur manuscrit c.1780 )
28. Gigue ( Anonyme, Ausseer Tabulatur manuscrit c.1780 )
29. Coming Through the Rye Op.125 ( Mauro Giuliani 1781-1829 )
30. My Lodging is on the Cold Ground ( Mauro Giuliani 1781-1829 )
31. Alla Mazurka ( Alexander Nemerovski 1859- )
32. Serenade ( Alexander Nemerovski 1859- )
33. Registro ( Antonio Lauro 1917-1986 )
34. Berceuse - Cancion de Cuna ( Leo Brouwer 1939- )
ダヴィッド・ジャック( ギター)
「使用楽器」
1.〜3. Guitare Louis Panormo, Londres, 1832/4.〜5. Guitare 「 Terz 」 Guiot, Londres, 1846
6.〜9. Guitare Antonio de Torres, Almeria, 1887/10. Guitare Rene Lacote, Paris, 1835
11. Guitare Aubry-Maire, Mirecourt, c.1830/12.〜14. Guitare Vicente Arias, Ciudad Real, 1886
15.〜18. Guitare Alexandre Voboam I, Paris, c.1665/19.〜21. Guitare Pracht, Lyon, 1776
22.〜23. Guitare six choeurs Joaquin Pages, Cadiz, 1820
24.〜25.Chitarra Battente Marcus Obbo, Naples, 1806, censee fabriquee pour Mauro Giuliani
26.〜28.Guitare theorbee Villaume et Giron, Troyes 1798
29.〜30. Lyre-Guitare Joseph-Laurent Mast fils, Mirecourt, c.1810
31.〜32. Guitare Anton Stauffer, Vienne, c.1840/33.〜34. Guitare Daniel Friederich, Paris, 1972
録音:2019年9月
過去400年に渡り様々な製作者によって作られた貴重なギターを14種類集め、それぞれの楽器で同時代の作品を演奏するという壮大な企画。ルイス・パノル モ、アントニオ・デ・トーレス、ダニエル・フレドリッシュなどの名工が作り上げた逸品を堪能できます。全34トラック収録、ブックレットに全部の楽器のカラー写真 が1ページ1台で大きく掲載されているのも嬉しいポイントです。 (Ki)
ACD2-2811
極光のヴィオラ
ヴァスクス(1946-):ヴィオラ協奏曲
メロディ・マッキバー(1988-):Ningodwaaswi / Niizh
テレマン:ヴィオラ協奏曲 ト長調 TWV51:G9
マリーナ・ティボ ー(Va)
ニコラス・エリス(指)
アゴラO

録音:2021年10月16-19日/ケベック)
ヴィオラ奏者マリーナ・ティボーによる、北方文化の音楽のつながりを探求したアルバム。三者三様の音楽がヴィオラを通してオーロラのように鮮やかに響きます。
リトアニアの作曲家ヴァスクスのヴィオラ協奏曲は2016年に書かれました。ゆっくりとたゆたう響きを基調とし、長いカデンツァも登場、最後は美しく浄化され ていきます。
アニシナアベ族の作曲家メロディ・マッキバーの無伴奏作品『Ningodwaaswi』と『Niizh』は、レジデンシャルスクールの生存者である祖母の思い出に捧げ られた『復讐』の第6曲と第2曲です。タイトルはそれぞれオジブウェー語で「6」と「2」を意味します。技巧の中から孤独感がにじみ出た音楽。
テレマンのヴィオラ協奏曲は1716年頃に書かれたものでこのジャンルの最初期の作品。瑞々しく快活な音楽が幸福感いっぱいに駆け抜けます。 (Ki)
ACD2-2812
ファンタジアズ〜C.P.E.バッハ、モーツァルト
バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
メリザンド・マクナブネイ:C.P.E.バッハに基づくインプロヴィゼーション第1番 〜音階と転調のエチュード(ニ長調からハ短調へ)
C.P.E.バッハ:幻想曲とフーガ ハ短調 Wq.119/7
メリザンド・マクナブネイ:C.P.E.バッハに基づくインプロヴィゼーション第2番 〜自由なファンタジーと転調(ハ短調から嬰ヘ短調へ)
C.P.E.バッハ:幻想曲 嬰へ短調 Wq.67
モーツァルト:ヘ長調からホ短調へ転調する前奏曲 K番号なし(マクナブネイ編、嬰ハ長調からハ短調へ)
モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K.475
モーツァルト:4つの前奏曲 K.284aより 第1番、第2番(ハ長調から変ホ長調へ)
レオポルト・コジェルフ(1747-1818):3つの前奏曲あるいはカプリース Op.45より 第1番変ホ長調
モーツァルト:4つの前奏曲 K.284aより 第3番、第4番(変ホ長調からハ長調へ)
モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K.396(マクシミリアン・シュタードラー補完版)
メリザンド・マクナブネイ(フォルテピアノ)
使用楽器:18世紀末アントン・ワルター作に基づいて、2019年にロドニー・レジェが製作
ピッチ:A=430Hz、不等分平均律

録音:2021年10月25-27日/ケベック、聖アウグスティン教会
C.P.E.バッハやモーツァルトのように、18世紀の作曲家は演奏家でもあり、聴衆のために鍵盤楽器で即興演奏を行う能力を持っていました。たとえば遠い調関 係にある2曲を続けて演奏するときは、次なる調へ転調していくブリッジとしての即興演奏を曲間に挿入し、聴衆の耳を慣らします。これは自由な即興というより もむしろ和声的・対位法的な創意工夫の場であり、目的の調へ大胆にして破綻なく進んでいくという高度な作曲技術の発露です(20世紀に入ってもリパッティな どがリサイタルでこの手の伝統的な即興をしていました)。これは「ファンタジア」「幻想曲」というジャンルそのものに共通する感覚で、鍵盤作品がこのジャンルの 発展の中心になっていることもそれを裏付けます。
このディスクは「幻想曲」を「即興」でつないで、様々な調を巡っていくという凝ったプログラム。どっちへ進むか分からない、危うい転調の響きをはらんだピリ ピリするような緊張感にしびれます。ほとんど聴く機会の無いモーツァルトのK番号なしの「転調する前奏曲」やK284aの「4つの前奏曲」は、ロバート・レヴィ ンの研究によると即興演奏ができない妹のナンネルにも即興の〈ふり〉ができるように書かれたもの。作品本来の使い方がなされたとても面白いアルバムと言え るでしょう。ぜひ最初から最後まで、うつりゆく響きを一続きにお楽しみください。 (Ki)
ACD2-2813
R.シュトウス:メタモルフォーゼン
ペルト:交響曲第4番『ロサンジェルス」*
ジャン = マリー ・ゼイトウニ(指)
イ・ムジチ・ドゥ・モントリオー ル

録音:2021年6月22・23日、2020年1月24・25日*
1983年設立のイ・ムジチ・ドゥ・モントリオールとその芸術監督を2021年6月まで務めたジャン=マリー・ゼイトウニによるATMA初のアルバム。世界大戦 の惨禍とドイツの死を23人の独奏者の集積で描いたR.シュトラウスの『メタモルフォーゼン』に、作曲家が「偉大なる人間の精神、人間の尊厳への敬礼」と表現 したペルトの交響曲第4番を組み合わせた選曲。ゆったりした音楽の流れが続き、悲劇的な響きが次第に崇高な美しさの中へと溶けていくような感覚にとらわれ ます。コロナ禍の制約を受けて時を隔てて録音された2曲を同時に聴くと、音楽の持つ深いメッセージ性を感じます。
「音楽とは友であり、理解者であり、共感者であり、赦しを与える者であり、慰めをもたらす者であり、哀しみの涙を拭い、喜びの涙の源となり、同時に肉体と魂 を痛ませる棘でもあります」―アルヴォ・ペルト (Ki)
ACD2-2815
小さなマエストロ、モーツァルト〜若き天才によるアリア集
『シピオーネの夢』K.126(1772/モーツァルト16歳)より
 アリア「Biancheggia in mar lo scoglio」 (コスタンツァ)
『みてくれの馬鹿娘』K.51(1769/13歳)より
 アリア「Amoretti che ascosi」(ロジーナ)
『第一戒律の責務』K.35(1767/11歳)より
 アリア「Ein ergrimmter Lowe brullet」(慈愛)
『バスティアンとバスティエンヌ』K.50(1768/12歳)より
 アリア「Mein liebster Freund hat mich verlassen」(バスティエンヌ)
『みてくれの馬鹿娘』K.51(1769/13歳)より
 アリア「Colla bocca, e non col core」(ロジーナ)
レチタティーヴォ「O temerario Arbace」とアリア「Per quel paterno amplesso」 K.79(1766?/10歳)
『ポントの王ミトリダーテ』K.87(1770/14歳)より
 アリア「Al destin che la minaccia」(アスパージア)
 アリア「Nel grave tormento」(アスパージア)
 レチタティーヴォ「Ah ben ne fui presaga」とアリア「Pallid’ombre」(アスパージア)
『アルバのアスカーニョ』K.111(1771/15歳)より
 アリア「Dal tuo gentil sembiante」(ファウノ)
『ルーチョ・シッラ』K.135(1772/16歳)より
 アリア「Fra i pensier piu funesti di morte」(ジューニャ)
 レチタティーヴォ「In un istante」とアリア「Parto, m’affretto」(ジューニャ)
マリー=イヴ・マンガー(S)
フィリップ・ブーク(指)
レ・ボレアド・ド・モントリオール

録音:2021年11月1、2、4日ケベック
ケベックのソプラノ歌手、マリー=イヴ・マンガーによる、若きモーツァルトが書いたアリア集。10代前半の作品も驚くほど豊かな音楽性を備えており、聴いてい てわくわくするような良作ばかりです。伴奏はピリオド楽器のアンサンブル。
ACD2-2816
シューマン:ピアノ曲集
森の情景 Op.82
4つの夜曲 Op.23/フモレスケ Op.20
ゾルタン・フェイエルヴァーリ(P)
)
録音:2018年9月3-5日/ケベック、ドメーヌ・フォルジェ
2017年のモントリオール国際音楽コンクール覇者、ゾルタン・フェイエルヴァーリのATMAレーベル・デビュー盤。ハンガリー出身の新世代の名手としてア メリカ、ヨーロッパの各地でリサイタルを開催し活躍しているピアニストが奏でる注目のシューマンです。 (Ki)
ACD2-2817
ルイ・ドミニク・ロワ(1967-):歌曲集
『天使のリサイタル』〜エミール・ネリガンによる5つの詩
エロイ・デ・グランモントの3つの詩
『木々』〜サン=ドニ=ガルノーの3つの詩
アルフレッド・デロシェの3つの詩
ジル・ヴィニョーの5つの詩
ピアノのための『鳥たちは海の上を飛ぶ…』
レクイエスカト・イン・パーチェ[詩:アルテュール・ド・ビュシエール(1877-1913)]
『死神の詩』
ブクステフーデ:オルガンのためのシャコンヌ ホ短調(P編曲:ルイ・ドミニク・ロワ)
オリヴ ィエ・ラケール(Br)
ル イ・ドミニク・ロワ(P)
セバスティアン・レピーヌ(Vc)
ルイ=フィリップ・マルソレ(Hrn)

録音:2020年8月/ケベック
1967年ケベック生まれ、カナダとヨーロッパで活躍するピアニスト兼作曲家のルイ・ドミニク・ロワによる歌曲集。ケベックの偉大な詩人たちの詩を用いた楽 曲で、情熱的だったり美しく装飾的だったり不穏な空気が立ち込めたりと、豊かな感情表現が聴かれるメロディアスな音楽です。 歌うのは同郷カナダのバリトン、オリヴィエ・ラケール。ベルギーのヴェルヴィエ国際声楽コンクールに優勝した経歴を持ち、ボストン古楽音楽祭ほか様々な舞台 で活躍しています。伴奏は作曲家自身の雄弁なピアノに加え、いくつかのトラックにはチェロとホルンが参加して鮮やかな彩りを添えています。 (Ki)
ACD2-2823
プレリュードとソリチュード
ペドロ・ロペス・ノゲイラ(1700-1770):前奏曲 ヘ長調
ユーハン・ヘルミク・ルーマン:エッセイ ヘ長調 BeRi306 Aspro、Amoroso/ハ短調 BeRi310 Grave
ニコラ・マッテイス(1670s-1737):幻想曲 ハ短調 Con discretion
マリー・ナドー=トランブレ:即興的前奏曲
テレマン:幻想曲第7番変ホ長調
ジョン・ウォルシュ(1666-1736)/トレッリ(1658-1709):前奏曲 ホ短調
テレマン:幻想曲第9番ロ短調
トマス・バルツァー(1631-1663):前奏曲 ト長調
パーセル:前奏曲
ビーバー:パッサカリア ト長調(ロザリオ・ソナタより)
マリー・ナドー=トランブレ(Vn)

録音:2021年5月
マルチアーティストとして活躍するマリー・ナドー=トランブレによるアルバム。バロック時代の無伴奏ヴァイオリン作品を集め、自ら作曲した作品も1曲収録。ブックレットには各曲にインスパイアされて書いた詩を掲載(仏/英)、ジャケットデザインは彼女の自画像です。
ACD2-2826
パルドゥシュ・ド・ヴィオールで弾くバッハ
バッハ:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ ト長調 BWV1021
トリオ・ソナタ第3番ニ短調 BWV527
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロの為のソナタ 第2番ニ長調 BWV1028
トリオ・ソナタ第4番ホ短調 BWV528
3つのオルガン作品によるソナタ ト長調(メリザンド・コリヴォー編)【I. コラール前奏曲「主イエス・キリストよ、われらを顧みて」 BWV655/II.トリオ・ソナタ ト長調 BWV529より ラルゴ/III. コラール前奏曲「いと高きところには神にのみ栄光あれ」 BWV676】
フルートとチェンバロの為のソナタ 変ホ長調 BWV1031〜シチリアーノ
メリザンド・コリヴォー(パルドゥシュ・ド・ヴィオール)
エリック・ミルンズ(Cemb)

録音:2020年10月/ケベック
「パルドゥシュ・ド・ヴィオール」はバッハの時代にフランスで生まれ流行した小型のヴィオールです。ヴァイオリンに対抗して作られた楽器であり、現在ではとて も珍しい存在。チェロ、リコーダー、ヴィオールに精通する古楽奏者、メリザンド・コリヴォーがこの楽器を用いてバッハ作品を演奏。未知なるパルドゥシュ・ド・ヴィ オールの響きを世に知らしめてくれます。 (Ki)
ACD2-2834
パリ1847年 〜ウジェーヌ・ジャンクール(1815-1901):の音楽
(1)ファゴットのための3つの小さなソナタ第1番 ハ長調(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
(2)ドニゼッティ『愛の妙薬』ロマンスの編曲(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
(3)ファゴットのための3つの小さなソナタ第2番 ヘ長調(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
(4)ベッリーニ『ノルマ』カヴァティーナの編曲(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
(5)ファゴットのための3つの小さなソナタ第3番 変ロ長調(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
(6)シューベルト『セレナーデ』の編曲(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
(7)ファゴットのための3つの大きなソナタ第3番 ニ長調(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
(8)ファゴットのための3つの大きなソナタ第1番 ト長調(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
(9)ファゴットのための3つの大きなソナタ第2番 ハ長調(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
マテュー・ルシエ(Fg)
カミーユ・パケット=ロワ(Vc)
シルヴァン・ベルジュロン(G)
バレリー・ミロト(Hp)

録音:2021年3月29-31日/ケベック、ミラベル、聖アウグスティヌス教会
ファゴットの名手であり偉大な教師であったフランスの作曲家、ウジェーヌ・ジャンクールを紹介するめずらしいアルバム。楽器の発展に貢献した彼の作品は 学習者のメソッドにして高い音楽性が感じられるもの。自由にのびのびと歌うファゴットが実に気持ち良いです (Ki)
ACD2-2835
パリ、12台のギター
ローラン・ディアンス:ハムサ
ドビュッシー:ベルガマスク組曲(Renaud Cote-Giguere編)
アーノード・デュモンド:アレグロ・バルバロ
ラヴェル:マ・メール・ロワ(Dave Pilon編)
アーノード・デュモンド:サンローランの灯り
フォレスターレ

録音:2021年9月18-20日/ケベック、ドメーヌ・フォルジェ・コンサートホール
12人のギターとコントラバスからなるカナダのアンサンブル「フォレスターレ」によるフランス・アルバム。現代ポップスにまで通じる和声を編み出した印象派の ラヴェルとドビュッシーの楽曲をギター合奏用に編曲し、ギターのためのオリジナル作品と組み合わせています。『サンローランの灯り』はピンク・フロイドの音楽 に触発されて書かれた、エレキギター独奏とクラシックギター・アンサンブルのための作品。 (Ki)
ACD2-2837
ルイ14世の宮廷からシップアガンまで!
〜17世紀、アカディアンの伝承歌と宮廷音楽

ジャン=バティスト・ド・ブーセ(1662-1725)、ミシェル・ブラヴェ(1700-1768):優しい小夜鳴き鳥はどうして
伝承曲:恋人たちの歌
伝承曲:野生の小夜鳴き鳥
ミシェル・ランベール(1610-1696):私の羊飼い
伝承曲:羊飼い
ルイ=クロード・ダカン(1694-1772)/伝承曲:かっこう/ネコ
ミシェル・ランベール:裁け、私の苦しみを
ロベ-ル・ド・ヴィゼー(1650-1725):前奏曲、サラバンドとジーグ ト短調
伝承曲:雄鶏と雌鶏
オトテール:愛する人に愛されている
オノレ・ダンブリュイ(1600代-1700代?):退屈を魅了する
ロベ-ル・ド・ヴィゼーミシェル・ランベール:シャコンヌ ト長調/甘いひとときを
伝承曲:ネコ
スージー・ルブラン(ソプラノ、ダルシマー)
エレン・トリー(ソプラノ、ギター)
マリー・ナドー=トランブレ(バロックヴァイオリン)
ヴァンサン・ロジェ(リコーダー)
シルヴァン・ベルジュロン(アーチリュート、バロックギター)

録音:2021年6月16-18日/ケベック
アカディアン・ソプラノのスージー・ルブランによる、フランスの宮廷音楽とアカディアンの伝統的な歌を融合させた魅力的なアルバム。シリアスなものからコミカルなものまで豊かな選曲とシンプルにして巧みなアレンジで聴かせます。 (Ki)
ACD2-2838
グリーグ:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.7
「ペール・ギュント」組曲第1番
バラード ト短調 Op.24
民俗生活の情景 Op.19
シェン・ツァイ(P)

録音:2020年12月8・9日
中国生まれで上海音楽院に学び、その後カナダに移住、トロント王立音楽院やニューイングランド音楽院で研鑚を重ねたピアニスト、シェン・ツァイによるグリーグ 作品集です。22歳のときに書かれた唯一のピアノ・ソナタや、ノルウェーの旋律に彩られた「バラード」「民俗生活の情景」などを収録。「ペール・ギュント」はグリー グ本人とロシアのピアニスト、グリゴリー・ギンズブルグによるピアノ編曲版を併用しています。 (Ki)
ACD2-2841
バッハをめぐって 〜木管五重奏によるバッハ
フーガ ト短調 BWV578
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
トッカータ ハ短調 BWV911
パルティータ第2番ニ短調 BWV1004〜シャコンヌ
ソナタ第1番ト短調 BWV1001〜フーガ
コラール「われ心よりこがれ望む」 BWV727
デイヴィッド・マスランカ(1943-2017):
五重奏曲第3番
ペンタドル(木管五重奏)
バッハのトッカータ、フーガ、ソナタ、パルティータ、コラールなどを木管五重奏のために編曲して演奏。アメリカの作曲家デイヴィッド・マスランカ(1943-2017)の五重奏曲第3番も収録されています。
1985年結成のペンタドルはカナダのユニークな木管五重奏団。多様で独創的な室内楽のレパートリーを探求しており、カナダ国内はもとより、アメリカ、ヨーロッ パ、中東など世界各地でツアーを行っています。 (Ki)
ACD2-2842
神話
ヴォーン=ウィリアムズ:揚げひばり(原曲:ヴァイオリンとピアノ)
ラヴェル:ソナチネ(原曲:ピアノ独奏)
ヤナーチェク:おとぎ話(原曲:チェロとピアノ)
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(原曲:オーケストラ)
シマノフスキ:神話(原曲:ヴァイオリンとピアノ)

※すべてアリアーヌ・ブリッソンによるフルートとピアノのための編曲
アリアーヌ・ブリッソン(Fl)
オリヴィエ・ユベール=ブシャール(P)

録音:2021年5月10-12日/ケベック、ドメーヌ・フォルジェ、コンサートホール
フルーティストのアリアーヌ・ブリッソンによるトランスクリプション・アルバム。基本的に自ら編曲を施していますが、『牧神の午後への前奏曲』についてはギュ スターヴ・サマズイユ版(Vnまたはフルートとピアノのための編)を参考にしているようです。どの曲もフルートの音色が楽曲の幻想性をより豊かにし ていて、新たな魅力に気づかされます。
ACD2-2843
寓話
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調(ルシアン・ガルバン編ピアノ独奏版/フィリップ・チウ校訂)
バーバラ・アシギナーク(1966-):多彩なる虫たち(2021)[フィリップ・チウ委嘱作品]
ラヴェル:マ・メール・ロワ(ジャック・シャルロ編ピアノ独奏版/フィリップ・チウ校訂)
フィリップ・チウ(P)

録音:2021年22‐24日/ケベック、ドメーヌ・フォルジェ、コンサートホール
カナダのピアニスト、フィリップ・チウによるアルバム。ラヴェル作品のピアノ編曲が2曲と、カナダの先住民アニシナアベの作曲家バーバラ・アシギナークの作品 を収録。『マ・メール・ロワ』は1910年出版のジャック・シャルロ編曲版、弦楽四重奏曲は1921年出版のルシアン・ガルバン編曲版をもとに演奏しています。 またアシギナークの音楽は先住民の歴史の伝統を表現するもの。 (Ki)
ACD2-2846
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第4番ホ短調 Op.44-2
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):イタリアへの旅 第1曲 フェデリコ2世
サグネSQ

録音:2021年2月8-10日ケベック、ドメーヌ・フォルジェ、コンサートホール
アルカンSQとして1989年に結成され豊富な活動実績とレコーディング経験を積んできたカルテットが、サグネSQと改称して1枚目の アルバムをリリース。メンバーはそれぞれサグネ・ラック・サン・ジャンSOの首席奏者であり、確かな技術を持ったカルテットです。
第1ヴァイオリンのマリー・ベジャンは当団結成後に生まれ、若くして新加入したメンバーで、アルバムに新鮮な色彩感をもたらし、若書きの作品であるメンデ ルスゾーンやラヴェルのカルテットから特別な瑞々しさを引き出しています。 (Ki)
ACD2-2850
フランスのヴァイオリン名作集
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
シマノフスキ:神話 Op.30
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 FWV8
フォーレ:夢のあとに
ドビュッシー:美しき夕暮れ(ハイフェッツ編)
マリー・ベジャン(Vn)
サミュエル・ブランシェット=ギャニオン(P)

録音:2019年10月6・7日 /ケベック
カナダのヴァイオリニストのマリー・ベジャンによる、ATMA Classiqueからのデビューアルバム。ドビュッシーとフランクのソナタを核に、フランスの作品で 構成された美しいアルバムです。使用楽器は1710-1715年カルロ・ベルゴンツィ製。 ★マリー・ベジャンはカナダ、アメリカ、ヨーロッパ、イギリス、中国でリサイタルを行い、ソリストとしても数々のオーケストラと共演、Saguenay Quartetのメ ンバーとしてカルテットの活動もしています。また伴奏を務めるサミュエル・ブランシェット=ギャニオンは、CBCが「30歳以下の注目のクラシック音楽家30人」 の一人として紹介した24歳の注目ピアニストです。 (Ki)
ACD2-2853
バッハ:協奏曲集
(1)2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
(2)オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 BWV1055R
(3)ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041
(4)チェンバロ協奏曲 ニ長調 BWV1054
(5)ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調 BWV1060R
ジュリア・ウェドマン(Vn(1) (3)(5))
ジェシー・デュベ(Vn(2) )
マシュー・ジェンジョン(オーボエ・ダモーレ(2)、オーボエ(5))
エリック・ミルンズ(指、Cemb(4) )
アルモニー・デ・セゾン

録音:2021年10月21、22日ケベック
カナダにおけるグラミー賞、「ジュノー賞」を2度受賞するなど北米で高い評価を受けているピリオド楽器アンサンブル、アルモニー・デ・セゾンによるバッハの 協奏曲集。復元版とオリジナルを絡めて様々な編成の楽曲を収録しており、耳に楽しい世界が広がります。録音の質も良く、ソリストの華やかなパッセージはもちろ んのこと低音の重厚な存在感もたっぷりと感じられるサウンドです。 (Ki)
ACD2-2854
クリスマスへの道
パッヘルベル:Vom Himmel hoch
ヴォーン=ウィリアムズ:Down in Yon Forest
アダン:Minuit, chretien!
ドンピエール:Les neiges d’antan
作者不詳:Veni, veni Emmanuel
ギャニオン:Venez, divin Messie
ヴァイラウフ:Maria durch ein Dornwald ging
プレトリウス:Es ist ein Ros’ entsprungen
作者不詳:Angelus ad virginem
ペットマン:Gabriel’s Message
ギャニオン:Dans le silence de la nuit
レイモンド・ダヴェルイ:Sainte nuit
ダカン(ラングレ編):Je suis l’archange de Dieu
レイモンド・ダヴェルイ:Les anges dans nos campagnes
ローション:Entre le boeuf et l’ane gris
ラバディ:Cher Enfant qui vient de naitre
シューベルト:Gott ist mein Hirt
ティリー:D’ou viens-tu bergere?
ダヴェルイ:Ca, bergers
ラバディ:Silence, ciel! Silence, terre!
ダヴェルイ:Il est ne le divin Enfant
デラ:Bel astre que j’adore
ノワイヨン:La Marche des Rois
コルネリウス(プリューガー編):Die Konige, Cornelius
ストップフォード:Lulli, Lulla, Lullay
フォルティエ:Les ames des justes
ブリテン:A New Year Carol
マリー=ニコレ・ルミュー(C.A)
ヴァレリー・ミロ(Hp)
リシャール・パレ(Org)
ベルナール・ラバディ(指)
ラ・シャペル・ド・ケベック
北米有数の合唱団「ラ・シャペル・ド・ケベック」が1985年に創設されて以来、長きにわたって音楽監督を続けているベルナール・ラバディが「音楽と詩と精 神の3つが幸福のもと組み合わされた、理想のクリスマス」と語るアルバム。毎年クリスマスの時期に取り上げてきた歌を慎重に吟味し、コントラルト、ハープ、オ ルガン3人のゲストを交えながら構成されています。 (Ki)
ACD2-2864
ブラヴーラ 〜ナチュラルホルンとフォルテピアノのための作品集
ヴィンチェンツォ・リギーニ(1756-1812):ホルンとピアノのための二重奏曲 ニ長調(1780)
チプリアーニ・ポッター(1792-1871):ホルンとピアノのためのブラヴーラ・ソナタ 変ホ長調 Op.13(1824)
ベートーヴェン:ホルンとピアノのためのソナタ ヘ長調 Op.17(1800)
フランツ・クサヴァー・ジュスマイヤー(1779-1818):ホルンとピアノのためのソナタ 変ホ長調(18世紀末) [ヘルマン・ユーリセン補筆完成版]
ニコラウス・フライヘル・フォン・クラフト(1779-1818):ホルンとピアノのためのソナタ ホ長調(1814)
ルイ=ピエール・ベルジュロン(ナチュラルHrn)
メーガン・ミラッツ(フォルテピアノ)

ピッチ=430Hz

録音:2022年10月12-14日/ケベック、ミラベル、サン・ブノワ教会
ホルンとピアノのために書かれた最初期の作品をピリオド演奏で聴くアルバム。史上初のホルン・ソナタといってよいベートーヴェンのソナタを中心として1800 年前後の作品を収録しています。ジュスマイヤーのソナタはモーツァルト作と言われたら信じてしまいそう。ベートーヴェンの楽譜校訂にも力をそそいだポッターや、 ベートーヴェンの師でもあるアルブレヒツベルガーに学んだクラフトなど珍しい作曲家も含まれており秘曲満載です。
ルイ=ピエール・ベルジュロンはカナダを代表するナチュラルホルン奏者。アムステルダム音楽院で学んだ後、カナダに戻り、ターフェルムジーク・バロックオーケ ストラ、パシフィック・バロックオーケストラ、アリオン・バロックオーケストラなどと共演。さらにエウローパ・ガランテ、フライブルク・バロックオーケストラ、ベル リン古楽アカデミー、ムジカ・エテルナなど、世界の著名な古楽楽団と共演しています。モントリオールSOやメトロポリタンOにもホルン奏者として在 籍していました。 (Ki)
ACD2-2865
変身
アレクサンドル・グロッグ(1979-):ラ・フォリアによる3つの変奏曲 *
フランソワ・ヴァリエール(1978-):二重の独白
マルヤン・モゼティヒ(1948-):感傷的変容
キャロライン・リゾッテ(1969-):クロース・フォー・クロワール
アレクサンドル・グロッグ:白鳥から白鳥に
サン=サーンス:『動物の謝肉祭』より 白鳥
ケリー=マリー・マーフィー(1964-):もしもカエルを見たならば
ジェントル・ジャイアント:Cogs in Cogs *
ヴァレリー・ミロト(Hp)
ステファン・テトロー(Vc)
ベルナール・リッシュ(ドラム)*

録音:2021年11月15-18日/ケベック、ドメーヌ・フォルジェ、コンサートホール
ハープとチェロによる現代音楽集です。ラ・フォリア変奏曲はコレッリを思わせる古典的音楽。と思って聴いていたら最後はドラムセットを交えて盛り上がると いう仕掛け。さまざまな現代的センスによる変身を繰り返し、美しいサン=サーンスの『白鳥』も束の間、プログレッシブ・ロックからの編曲である『Cogs in Cogs』で幕を閉じるという奇抜アルバム。 (Ki)
ACD2-2868
ギターによる16の物語
1. コスト(1805-0883):マズルカ Op.33
2. コスト:練習曲 Op.38-7
3. 作者不詳(18世紀オーストリアの写本):パッサカリア
4. 作者不詳(18世紀オーストリアの写本):シャコンヌ
5. 作者不詳(17世紀の写本):タリアのエアとドゥーブル
6. 作者不詳(17世紀イタリアの写本)グラーヴェ
7. ユーリ・スミルノフ(1935-2021):ロマンス
8. スラヴコ・フミック(1912-1945):夜想曲
9. ディオニシオ・アグアド(1784-1849):コントルダンス Op.14-8
10. ディオニシオ・アグアド:アレグロ・モデラート Op.6-35
11. ディオニシオ・アグアド:コントルダンス Op.14-2
12. フランチェスコ・モリーノ(1768-1847):ギター・ソナタ Op.6-1第3楽章 ロンド
13. フランシスコ・カジェーハ(1891-1950):子守唄
14. マティルド・テッタメンティ・デ・カランドラ(1909-1995):子守唄
15. カルッリ(1770-1841):アンダンテ Op.320-2
16. カルッリ:ロンド 第4番
17. ジュリアーニ:ル・ロマラン
18.ジュリアーニ:スコットランドの釣鐘草
19. ダミアン・マーティン・トーレス(1894-):子どもの物語
20. テレーザ・フェニンゲル・デ・ロガティス(1893-1979):森のささやき
21. ホセ・ドゥアルテ・コスタ(1921-2004):ポルトガルのセレナータ
22. ガイ・バージェロン(1964-):アドリブ・ラヴァーズ
23. ディーノ・ベルッティ(1893-1947):ジプシー風スケルツォ
24. ジョヴァンニ・バッティスタ・ジェルヴァシオ(1725-1785):アルマンドとロンド
25. フェルナンド フェランディエレ(1740?-1816?):和声の迷宮
26. フアン・アントニオ・デ・バルガス・イ・グスマン(fl.1750-1773):ソナタ第9番
27. アーネスト・シャンド(1868-1924):ギターのための独奏曲第6番『もの思い』
28. アーネスト・シャンド:アンダンテ・レリジオーソ Op.87
ダヴィッド・ジャック(G)

「使用楽器」
1-2. Heptacorde Rene Lacote/Coste, Paris, 1842
3-4. Guitare baroque Didier Nicolas l’Aine, Mirecourt, v.1780
5-6. Guitare baroque Dietrich Stork, Strasbourg, v.1780
7. Guitare Ivan Krasnoshchekov, Moscou, v. 1860
8. Guitare Grigory Grigoryevich Lyubimov, Tchernihiv, v.1940
9-11. Guitare Etienne Laprevotte, Paris, v.1840
12. Guitare Simon Beau, modele Molino, Paris, v.1830
13-14. Guitare Cherpitel Pecheur, Mirecourt, v.1850
15. Guitare Rene Lacote, Paris, v.1845
16. Lyre-guitare Pons fils, Mirecourt, v. 1810
17-18. Lyre-guitare Francois Roudhloff, Mirecourt, v.1820
19-20. Guitare Antoine Lacasse, Quebec,2017
21-22. Guitare Olivier Fanton d’Andon, France, 1993
23-24. Mandoline anonyme, Italie, v.1740
25-26. Guitare a six choeurs Jose Recio, Cadix, v.1830
27-28. Guitare Aubry-Marie, Mirecourt, v. 1840

録音:2022年10月18-20日/カナダ、ミラベル、サン・ブノワ教会
ギターによる15の物語(ACD2-2821)、ギターによる14の物語(ACD2-2806)に続くシリーズ第3弾。ギタリストのダヴィッド・ジャックが、自身のプラ イベート・コレクションから16本の歴史的ギターを取り上げ、楽器の特徴に合ったレパートリーを披露します。
19世紀には作曲家と楽器製作者が手を組み、様々なモデルのギターが生まれました。奏法も多彩化していき、楽器は進化を遂げます。その華やかな盛り上がり を感じることのできる、貴重な音にあふれたアルバムです。 (Ki)
ACD2-2891
再び見いだされた映像 〜チェロとピアノによるドビュッシー
スケルツォ L.39
ピアノ三重奏曲 ト長調 L.5より 第2楽章 スケルツォ 間奏曲
ヴァイオリンとピアノのための間奏曲 L.40b
マズルカ L.75
バラード L.78
2つのアラベスク L.74
選ばれし乙女 L.69bより 前奏曲
コンクール用小品 L.117
モザイク L.110
スケッチブックから L.112
喜びの島 L.109
悲歌 L.146
子供の領分 L.119aより 第6曲 ゴリウォーグのケークウォーク
燃える炭火に照らされた夕べ L.150

※すべてチェロとピアノ版
ステファン・テトロー(Vc)
オリヴィエ・エベール=ブシャール(P)

録音:2023年12月11-15日/ケベック
チェロとピアノで弾くドビュッシー・アルバム、「忘れられた映像」(ACD2-2863)に続く第2弾。20代から晩年の作品までドビュッシーの創作活動を幅広く 網羅した選曲です。もともとチェロとピアノのために書かれた『スケルツォ L.39』『ヴァイオリンとピアノのための間奏曲 L.40b』の2曲以外はすべて演奏者自 らによるチェロとピアノのための編曲版。『アラベスク』『喜びの島』『子供の領分』などピアノ・ソロとして有名な楽曲から新たな魅力を引き出しています。 (Ki)
ACD2-2894
メトネル:最後の3つのピアノ・ソナタ
ピアノ・ソナタ第12番変ロ短調『ロマンティック』 Op.53-1
ピアノ・ソナタ第13番ヘ短調『嵐』 Op.53-2
ピアノ・ソナタ ト長調『牧歌ソナタ』 Op.56
バラはもうしおれ Op.36-3[ボリス・シャツケス編]
バンジャマン・ベルタン(P)

録音:2021年10月4・5日/ケベック、ドメーヌ・フォルジェ
ロシアの作曲家メトネルは14曲のピアノ・ソナタ(第1番〜第13番&『牧歌ソナタ』)を残しています。カナダのピアニスト、バンジャマン・ベルタンはそこか ら最後の3曲を選び、ATMA Classiqueへのデビュー・アルバムとしました。「最後の3つのソナタ」という切り口と、形式の独創性、雰囲気と性格の多様性、技 巧の熟達という点で、メトネルの音楽に強い影響を与えたであろうベートーヴェンの音楽を想起させずにはいられません。プーシキンの詩による歌曲「バラはもう しおれ」のピアノ版をカップリング。 (Ki)

ACD2-3001
ザ・ベスト・オブ・ダニエル・テイラー
ホフマン(伝バッハ):いざ待ち望みたる時を告げよ BWV53、
パーセル
:ヴァイオルをかき鳴らせ、
バッハ
:わたしは彼の名を告げましょう BWV 200,
 来なさい甘い死の時よ BWV161、
ブクステフーデ
:悲歌 BuxWV 76/2、
ベネット
:暗闇は私の光、
ダウランド
:言葉であの人に訴えるべきか,
 さあもういちど,ハンズドン嬢のパフ、
ヘンデル
:「テオドーラ」−トリオ,
 「メサイア」−だが、その来る日には、だれが耐え得よう,
 「ソロモン」−たとえ跡を追っても
ダニエル・テイラー(CT)
世界中で活躍するカナダのカウンターテナー、ダニエル・テイラーが、ATMA 社に過去10年の間に録音した音源からのベストアルバム。曲も多彩なら、スージー・ルブランなど共演者も豪華。カウンターテナー入門にもピッタリの1枚です。
ACD2-3002
フォーレ:歌曲集
揺りかごOp.23-1/夢のあとでOp.7-1
3つの無言歌よりOp.17-3/秘密Op.23-3シシリエンヌOp.78/この世Op.8-3
エレジーOp.24/ネルOp.18-1
あけぼのOp.39-1/水のほとりにてOp.8-1
ある日の詩Op.21/漁師のうたOp.4-1
ひそやかにOp.58-2/月の光Op.46-2墓地にてOp.51-2/祈りながら
秋の歌Op.5-1/夜想曲Op.43-2
ピアノ三重奏Op.120〜第2楽章
シシリエンヌOp.78
ヤニク・ネゼ=セガン(P)、
フランシーヌ・シャボー(P)、
ステファーヌ・ルムラン(P)、
ベノワ・ロワゼル(Vc)、
アンヌ・ロバート(Vn)、
テレーズ・ライアン(Vc)、
アラン・トゥルーデル(Tb)
フォーレは生涯に100曲を越える歌曲を残し、フォーレはその長い作曲人生の間歌曲を書き続けました。このナチュラリー・フォーレはフォーレの有名な歌曲「夢のあとで」「月の光」などのチェロとピアノの編曲、そしてトローンボーン編曲の「シシリエンヌ」を収録。   (Ki)
ACD2-3003
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」、
アダーショとロンド・コンチェルタンテ.ヘ長調D.487、
岩の上の羊飼いD.965、
君はわが憩い(編:リスト)、影法師(編:リスト)
カナダ室内合奏団、
アンドリュー・チュニス(P)、
ルイーズ=アンドレ・バリル(P)、
ダヴィド・フレイ(P)、アリヌ・クータン(S)、
アンドレ・モワザン(Cl)
シューベルトは交響曲、ピアノ曲、歌曲と多くの作品を残していますが、彼の心のうちを最もよく表現しているのは室内楽作品なのではないでしょうか。ナチュラリー・シューベルトではATMAが誇るアーティスト、カナダ室内合奏団の演奏で名曲「ます」を収録。シューベルトのもう一つの形の室内楽作品と言っても良いクラリネット・ソプラノ・ピアノという構成による「岩の上の羊飼い」、そしてF.リストの歌曲編曲による作品を2つ収録しています。シューベルトの本当の顔が垣間見れる1枚です。   (Ki)
ACD2-3004
ベートーヴェン:交響曲第7番、
七重奏曲Op.20、別れWoO.124、
この暗い墓のうちにWoO.133
レ・ヴェン・ド・モントレアル、
アンドレ・モワザン(Cl)、
デイヴィッド・DQ・リー(CT)、
ヤニク・ネゼ=セガン(P)
ナチュラリー・ベートーヴェンは親しみやすいベートーヴェンをモットーにしています。ウィンド・アンサンブルのための作品を収録。ベートーヴェン自身が編曲した2本のオーボエ、2本のクラリネット、2本のホルン、2本のファゴットとコントラバスのための交響曲第7番。七重奏曲はイジー・ドルジェツキー編曲とアンニーン・ミスリク校訂の版を使用。また最後に韓国生まれのカウンターテナー、デイヴィッド・DQ・リーによる2つの歌曲を収録しています。   (Ki)
ACD2-3005
ヘンデル:イェフタ、ロターリオ、
ユダス・マッカベウス、アルチーナ、
オットーネ、アターリア、忠実な羊飼い、
アチスとガラテアより
マーク・ブリーク(T)、
スージー・ルブラン(S)、
レ・ボレアデ、フランシス・コルプロン(指)
モントリオール・バロックO
バッハと並ぶバロック期の大作曲家ヘンデルの有名なオペラ、オラトリオから美しい作品を選んで収録。 スージー・ルブランの質の良い歌声と静謐で美しいマーク・ブリークのカウンターテナーが心地よい1枚。   (Ki)
ACD2-3006
テレマン:フルートとヴァイオリンソロ,弦楽,バッソコンティヌオのための協奏曲、
フルートとヴィオールのためのソナタ.ホ短調、
カンタータ「Seele, lerne dich erkennen」TWV1:1258、
ソナタ変ロ長調
アンサンブル・カプリス、
マティアス・マウテ(フルート・トラヴェルソ)、
レ・ボレアデ、
フランシス・コルプロン(フルート・トラヴェルソ)、
マンフレッド・クレイマー(バロックVn)、
モニカ・マウフ(S)
テレマンのエレガントで美しく、また技巧的な作品を収録したナチュラリー・テレマン。フルート・トラヴェルソの素朴な音色が心に優しく響きます。   (Ki)
ACD2-3007
バッハ:オーボエ・ダモーレ協奏曲BWV1055、
オーボエ協奏曲ヘ長調BWV1053a、
リュート組曲第3番ト短調BWV995、
プレリュード.フーガとアレグロ」BWV998、
マタイ受難曲〜アリア「神よ、あわれみたまえ」
ダ・ソナール、ブルース・ヘインズ(Ob)、
ダニエル・テイラー(C-T)、
ステファン・スタッブズ(Lute)
バッハは異なる趣のオーボエのための協奏曲を2つ書いています。この作品には美しい旋律が多数含まれており、他のバッハの曲にも度々登場します。またステファン・スタッブズの演奏で収録されているリュート組曲は、バッハ自身もリュートの響きを気に入っており、組曲4曲のほかにもソロの作品を書いています。アルバムの最後には美声カウンター・テナーのダニエル・テイラーで締めくくられています。   (Ki)
ACD2-3008
ベスト・オブ・ビートルズ・バロック
オブ・ラ・ディ・オブ・ラダ、ブラックバード
ガール
恋を抱きしめよう(ウィー・キャン・ワーク・イット・アウト)
オー!ダーリン、
シーズ・リーヴィング・ホーム、ミッシェル
ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
イエスタデイ、ビコーズ
ア・デイ・イン・ザ・ライフ
ロング・アンド・ワインディング・ロード
フール・オン・ザ・ヒル
ヒア・カムズ・ザ・サン
愛こそはすべて(オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ)
レ・ボレアデ
古楽器によるビートルズで話題を集めた「ビートルズ・バロック」シリーズのベスト盤が発売されます。「ビートルズ・バロック」(ACD22218)、「ビートルズ・バロック2」(ACD22268)、「ビートルズ・バロック3」(ACD22351)と3枚リリースされ古楽器演奏によるビートルズの決定盤として定評のあるシリーズ。誰もが口ずさむ人気曲「オブ・ラ・ディ・オブ・ラダ」からスタートし、CM曲として頻繁に起用され人類の究極の願いを歌った「愛こそすべて」で終わるベスト・セレクション。 (Ki)
ACD2-3010
ムジカ・インティマ結成20周年記念
ロバート・ルーカス・ピアソール:彼女の棺にレイを置いて下さい 
スティーヴン・チャットマン:あなたは私の心を奪った 
カバナ:わたしは主を待ち望んだ
ウルマス・シサスク:グロリア・パートゥリ(抜粋) 
サス・ガレッピ:オー・ナタ・ルクス 
ブリテン:イエスよあなたは救い主でいらっしゃるから 
イマンツ・ラミンシュ:アヴェ・ヴェルム・コルプス
ジョセリン・マーロック:エグザウディ
ルパート・ラング:アニュー・ドゥ・ディユー、アース・ティーチ・ミー
デレイク・ヒーリー:サリッシュ・ソング、イヌイット・ハンティング・ソング
トルミス:秋の風景〜ヒース
 ヴェプスの小径〜強いられた結婚
 聖ヨハネの日の歌〜火II
伝承曲(アメリカ):シェナンドー
フランス伝承曲:泉のほとり 
スコットランド伝承曲:ローモンド湖
ドヴォルザーク(ミュレ編):家路
ムジカ・インティマ
さる2012年、カナダ屈指のヴォーカル・アンサンブル、「ムジカ・インティマ」が記念すべき結成20年を迎えました。このアニバーサリーを記念し、 当団がリリースしてきたアルバム「クリアー」(ACD2 2227)、「神への祈り」(ACD-22284)、「オー・ナタ・ルクス」(ACD2 2577)、「イン・トゥー・ ライト」(ACD-22613)、「忘れられた民族たち」(ACD2 2354)から、珠玉の名演の数々を集めたアルバムがリリースされる運びとなりました!
これまで、(指)者を置かないスタイルで、独自のアレンジを加えたカナダ民謡から、現代作曲家の作品にいたる多彩なプログラムを提供してきたムジカ・ インティマ。カナダの現代作曲家の作品を収録した「神への祈り」「イン・トゥー・ライト」では、実力派アカペラ団体の面目躍如の歌唱を見せているほか、「忘 れられた民族たち」ではエストニア民謡の収集家として知られる作曲家トルミスを取り上げ、エストニア民謡の素材を用いた斬新な合唱の響きで魅せてく れます。「オー・ナタ・ルクス」では伝統的なクリスマス・キャロルと20世紀の知られざるキャロルを堪能。20年間のムジカ・インティマの活動の軌跡 を追うとともに、より円熟しつつあるアンサンブルに聴き入る1枚に仕上がっています。 (Ki)
ACD2-3011
テュルリュットとリール〜カナダ民謡集
リール集
テュルリュットとリール
エミール・ブノワのワルツ
カナダのワルツ/新妻の寝具
リール/ナントの監獄で
ヒバリと魚
ザ・ドラッカーズ・リール 
サン・マロで/バイヨンヌの船
私がカナダを出たとき
エヴァンジェリーヌのワルツ
スージー・ルブラン(S)、
地獄の炭坑夫(男声アンサンブル)、
ラ・ヌフ(古楽アンサンブル)、
ジョリ・ボワ(声楽アンサンブル)ほか
カナダの伝承音楽の再発見に積極的な男声アカペラ・グループ「地獄の炭坑夫」&古楽アンサンブル「ラ・ヌフ」のコンビによる新譜。「奇跡の航海」(ACD2 2588)に引き続き、元フランス領のカナダの州、ケベックとアカディアに伝わる伝承音楽を集めた意欲的なプログラムとなっています。
美しいソプラノ・ソロを披露してくれるのは古楽界の歌姫スージー・ルブラン。2006年にはアリオン・バロック・オーケストラと共に来日し、日本でも 高い評価を得たばかりの名ソプラノです。民謡のほかにも、ケベックの伝統的な音楽「テュルリュット」や、北欧に起源をもつ舞曲「リール」といった器 楽曲も収録されています。さらに、カナダだけでなくフランスの民謡も収録。全体的に陽気で素朴な響きが愉しいアルバムに仕上がっています。 (Ki)
ACD2-3013
ヴェネツィアの輝き〜ヴェネツィアの音楽集
ヴィヴァルディ:オーボエとファゴットのための協奏曲集ト長調RV54
A.ガブリエリ:マドリガール「2輪の摘みたてのバラ」
バッサーノ:4声のリチェルカータ
G.ガブリエリ:モテット「おお、大いなる神秘」
ピッキ:6声のカンツォン第15番
モンテヴェルディ:モテット「われは喜びに満ちたり」
ロッシ:ソナタ第12番「ベルガマスカ」
カプスベルガー:キタローネと通奏低音のためのバッロ第2番
フォンタナ:フルートと通奏低音のためのソナタ第2番
モンテヴェルディ:マドリガール「「西風が戻り」
ローゼンミュラー:ソナタ第10番
B.マルチェッロ:詩篇第15番より
アルビノーニ:オーボエ協奏曲作品9-2
ヴィヴァルディ:歌劇「試練の中の真実」RV739より
J.S.バッハ:協奏曲ヘ長調BWV978
モントリオール・バロック・バンド、
モントリオール・バロック・アカデミー、
モントリオール古楽スタジオ、
レ・ヴォワ・バロック、
アンサンブル・マスク、トラジコメディア
アリオン・バロック・オーケストラ、他
このアルバムは、モントリオール美術館で開催された「ヴェネツィアの輝き(Splendore a Venezia)」という展覧会用に制作されたコンピレーション・ アルバムです。モントリオール美術館は2年前に古楽向けのコンサートホールを設立し、音楽と美術という観点で積極的に展示を行っており、今回の展覧 会に際しても、真っ先にカナダ随一のクラシック・レーベルATAMに依頼し、コンピレーション・アルバムを制作することを館長が決めたそうです。イタリア・ ルネサンス期のヴェネツィア絵画は優れた色彩と詩情を持った名作が多く生み出され、音楽も絵画と同様に、アルビノーニ、マルチェッロなどに代表され るような、色彩感の優れた甘美で官能的な音楽が次々と作曲されていました。 ブックレットには展覧会で展示されていた絵画が幾つか掲載され、展覧会に行かずとも音楽と絵画で当時の優れた芸術の一旦に触れることができる1枚 となっています。 (Ki)
ACD2-3015
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ結成30周年記念アルバム
グルック
:『オルフェオとエウリディーチェ』〜精霊の踊り
バッハ:モテット「いと高き者よ、わが罪をあがないたまえ」BWV.1083より
パッヘルベル:カノンとジーグ
ヘンデル:『ソロモン』〜シンフォニア:シバの女王の到着
ラモー:恋するライオン
モーツァルト:オペラ「ルーチョ・シッラ」〜序曲
 演奏会用アリア『どうしてあなたを忘れられよう』 K.505
バルトーク:ディヴェルティメントSz113
ペルト:フラトレス
ブリテン:深紅の花びらは眠りにつき
ピアソラ:天使のミロンガ
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
カテリーナ・ゴーヴァン(S)
ダニエル・テイラー(C.T)
ベルナール・ラバディ(指)
ジャン=マリー・ゼイトウニ(指)
マシュー・ルシエ(指)
ベルナール・ラバディによって1984年に設立されたレ・ヴィオロン・ドゥ・ロワは30周年を迎えました。17〜18世紀の作品のバロック・アプロー チでの演奏から、モダン楽器による19〜20世紀の作曲家の演奏まで幅広いレパートリーを持っています。このアルバムは、そんな彼らのレパートリー の特徴をつかむグルックからピアソラまで集めています。さらに2008年に録音されていましたが未発の音源、ペルトの室内アンサンブルのための作品「フ ラトレス」も収録しています。 (Ki)
ACD2-3016
17〜18世紀の作曲家と20世紀の作曲家によるオルガン作品集
D.スカルラッティ:ソナタ.ト短調 K.35
 ソナタ.ハ短調 K.56
 ソナタ.イ短調 K.61
バッハ:オルガン協奏曲 イ短調 BWV.593(原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲 イ短調RV.522 第三楽章アレグロ)
ヴィヴァルディ:悲しみに沈める御母は涙にくれてRV621 (V. ブーシェによるチェロとオルガン編)*
バッハ:協奏曲 ヘ長調 BWV.978 (原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲ト長調RV.310 第一楽章 アレグロ)
パッヘルベル:シャコンヌ POP.16 へ短調
ダカン:ノエルの新しい曲集op.2(抜粋)
ペルト:7つのマニフィカト・アンティフォナ(V. ブーシェによるオルガン編)(抜粋)
 7つのマニフィカト・アンティフォナ第6番 おお、あらゆる民の王よ(V.ブーシェによる4手オルガン編)**
トマジ:「サルヴェ・レジーナ」による変奏曲(トランペットとオルガン編)#
トゥルヌミール:「復活の生贄に」によるコラール即興曲
 小さな花op.66「われらの主イエスキリスト」(抜粋)
 神秘のオルガンop.57「聖霊降臨節」第44曲
ヴァンサン・ブーシェ(Org)
ベノワ・ロワゼル(Vc)*
ジャック・ブーシェ(Org)**
ステファーヌ・ボーラク(Tp)#
教会音楽になくてはならない楽器として、西洋音楽史の早い段階から重要な位置を占めてきたオルガン。このCDは17世紀後半生まれのパッヘルベル、 バッハ、ヴィヴァルディ、D'スカルラッティ、ダカンといったバロックの巨匠たちから、19世紀後半〜20世紀生まれのトゥルヌミールやトマジ、ペルトまで、 3世紀の隔たりがある作曲家たちのオルガン作品を収録しています。中でも演奏者ブーシェ自身の編曲によるヴィヴァルディの「悲しみの御母は涙にくれて」 でのチェロとオルガンのデュオや、トマジの「サルヴェ・レジーナによる変奏曲」でのトランペットとオルガンのデュオは、音色のコンビネーションが絶妙で、 アンサンブル楽器としてのオルガンの新たな魅力に気づかされます。
演奏しているヴァンサン・ブーシェは第一線で活躍するオルガニストであると同時に国立銀行投資アドバイザーという異色のキャリアの持ち主。次々に紡 ぎだされる彼の華麗な音楽には聴くものをとらえて離さない魅力があります。ブーシェのこれまでの録音を総括した内容となっており、時代を超えて西洋 音楽史を貫いているオルガンの厳かな世界に浸ることのできる一枚です。 (Ki)

ACD2-3017
ベスト・オブ・カリーナ・ゴーヴァン
1.パーセル:オード『来れ、芸術の子らよ』〜「ヴィオールを奏でて」
2.ヘンデル:オラトリオ『セメレ』〜「おお眠りよ、なぜ私から去るのか」
3.パーセル:セミ・オペラ『アーサー王、またはイギリスの偉人』〜ヴィーナスのアリア「最も美しき島よ」
4.ボワモルティエ:カンタータ「四季」〜「冬」のアリア
5.ヘンデル:オラトリオ『メサイア』〜アリア「大いに喜べ、娘シオンよ」
6.ヘンデル:オラトリオ『ソロモン』〜シバの女王のアリア「Will the sun forget to streak」
7.ヘンデル:オペラ『アルチーナ』〜アルチーナのアリア「蒼白い亡霊よ」
8.ヴィヴァルディ:オペラ『試練の中の真実』〜アリア「さようなら」
9.ポルポラ:オペラ『アデライーデ』〜アリア「Nobil onda」
10.モーツァルト:オペラ『フィガロの結婚』〜スザンナのアリア「恋人よ、早く来て」
11.バッハ:「わが罪を拭い去りたまえ、いと高き神よ」BWV1083
12. バッハ:カンタータ「我は満ち足れり」BWV82〜アリア
13.マーラー:交響曲第4番ト短調〜第4楽章
14.ブリテン:歌曲「今、深紅の花びらは眠る」
15.タイラー・ウィリアムズ:デュエット「You, my sister」(初公開楽曲)
カリーナ・ゴーヴァン(S)

1.3. [ACD2 2398]レ・ボレアード・ド・モントリオール、フランシス・コルプロン(指)
2.5.6. [ACD2 2589 テンポ・ルバート、アレクサンダー・ヴァイマン(指)
4.[ACD2 2352]レ・ボレアード・ド・モントリオール、フランシス・コルプロン(指)
7.8. [ACD2 2648]アリオン・バロック・オーケストラ、アレクサンダー・ヴァイマン(指)
9.[ACD2 2590]イル・コンプレッソ・バロッコ、アラン・カーティス(指)
10.[ACD2 2636]レ・ヴィオロン・デュ・ロワ、ベルナール・ラバディ(指)
11.12[ACD2 2343]レ・ヴィオロン・デュ・ロワ、ベルナール・ラバディ(指)
13.[ACD2 2306]メトロポリタン・オーケストラ、ヤニック・ネゼ=セガン(指)
14.[ACD2 2601]レ・ヴィオロン・デュ・ロワ、ジャン=マリー・ゼイトウニ(指)
15.ナタリー・ゴーヴァン(S) 初出/録音:2014年、ラスベガス
すでにATMA Classiqueで発売されているカリーナ・ゴーヴァンの数々のCDから、カリーナが得意とするバロック時代の楽曲を中心に厳選し再編成。 それだけではなく、最終楽曲は初公開の楽曲、タイラー・ウィリアムズ作曲、「You,my sister」。ザンヴァのリズムが心地よい、カリーナの姉ナタリー・ゴーヴァ ンとの共演作品です。ナタリー・ゴーヴァンはアメリカで20年以上歌手として活躍し、ジャズ音楽に熟知しています。声は似ていますが、活躍の場の違 いによって、2人の声の違いははっきりとわかります。ナタリーの声は節々にジャズ特融の溜めと力強さが感じられ、一方カリーナは深みのある息の含まれ る、流れるような声です。姉妹の声が溶け合わないわけはなく、二人の違いを楽しむだけで、あっというまに時間が過ぎてしまいます。作詞も姉妹が手が け、仲の良さがその音楽全体に滲み出ています。カリーナの新しい一面を知ることができる、貴重な一枚です。 (Ki)
ACD2-3019
時代を超えた芸術〜モントリオール美術館セレクション・アルバム
(1)ジョン・ダンスタブル:モテット「あなたは誰よりも美しい」
 絵画:ベルナート・マルトレル≪受胎告知≫
(2)ジョヴァンニ・ガブリエーリ:モテット「ああ、何と甘美な」
 絵画:コルネリス・ファン・ハールレム≪羊飼いの礼拝≫
(3)ミヒャエル・プレトリウス:4つのブランルと2つのガヴォット(テレプシコーレ)
 絵画:ヨース・デ・モンペル(子)&ヤン・ブリューゲル(子)≪荷馬車のある冬景色≫
(4)カスタルディ:クワリョッタ・カンツォーネ
 絵画:エヴァリスト・バスケニス≪楽器のある静物≫
(5)シュッツ:われを憐れみたまえ
 絵画:ピーテル・クラース≪ヴァニタス≫
(6)ジャン・ダニエル・ブラウン:シャコンヌ
 絵画:ニコラ・ランクレ≪秋≫
(7)デュフリ:ドゥ・ギヨン ホ長調
 絵画:ジャン=バティスト・グルーズ≪メルシエ夫人の肖像≫
(8)ヤサント・ジャダン:弦楽四重奏第3番よりポロネーズ
 絵画:ジャック・サブレ・ル・ジュヌ(子)≪港にいる家族の肖像≫
(9)ショパン:マズルカ ホ短調Op.41-2
 絵画:テオドール・シャセリオー≪石碑の前で泣く女性、追憶≫
(10)ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集より「夢」
 絵画:アンリ・ファンタン=ラトゥール≪魔法≫
(11)ドビュッシー:月の光(ストコフスキー編)
 絵画:アンリ=ジョゼフ・アルピニー≪月の光≫
1(12)クルト・ワイル:海賊の花嫁
 絵画:オットー・ディクス≪弁護士ヒューゴ・シモンズの肖像≫
(13)ピアソラ:愛〜ファイブ・タンゴ・センセーションズ
 絵画:キース・ヴァン・ドンゲン≪ソファに座る女≫
(14)ニーノ・ロータ:道
 絵画:ジョルジュ・ルオー≪サ―カス≫
1(15) ハビエル・ファリアス:アラウコ
 彫刻:フリオ・ゴンザレス≪サボテン男≫
1(16)ダニエル・ゲーリッツ:シルエット第2番
 絵画:ジョアン・ミロ≪頭部≫
(1) レ・ヴォワ・バロック

(2)コンチェルト・パラティーノ

(3) レ・ヴォワ・バロック

(4)スティーヴン・スタッブズ(キタローネ,)
マクシン・エイランダー(アルパ・ドッピア)

(5)ダニエル・テイラー(C.T)

(6)(7)イヴ=G・プリフォンテーヌ(クラヴサン) 

(8)フランツ・ヨーゼフSQ

(9)ヤニーナ・フィアルコフスカ(P)

(10)ダニエル・コビリャンスキー(Vn)

(11)ヨアフ・タルミ(指)ケベックSO

(12)ディアーヌ・デュフレーヌ(歌)
ヤニック・ネゼ=セガン(指)
モントリオール・メトロポリタンO

(13)デニス・プラント(バンドネオン)

(14)ヤニック・ネゼ=セガン(指)
モントリオール・メトロポリタンO

(15)フォレスターレ

(16)ジュリ=アンヌ・ドゥロム(Vn)
1860年に開設したカナダで最も古い美術館であるモントリオール美術館のために選曲されたコンピレーション・アルバム。モントリオール美術館はカナダや ケベック州の美術・芸術家たちの作品を中心に、版画、デッサン、絵画、彫刻、写真、家具など3万点以上ものコレクションを収蔵しており、代表的な作品は、 クロード・モネ の「ジヴェルニーの主路」をはじめ、パブロ・ピカソの「抱擁」やジョアン・ミロ の「頭部」、など、歴史的名作も数多く収蔵されています。こ のアルバムはATMAが所有する数々の録音から、美術館に展示されている作品にあわせて、16トラックが選曲されました。ブックレットには楽曲解説のほか、 フルカラーで絵画16点が掲載されています。 (Ki)
ACD2-3021
ジャン・ド・サント=コロンブ(1640?-1700?):2 台のヴィオールのためのコンセール集より
第2番Le Change
第3番Le Tendre
第10番Les Couplets
第27番(La) Bourrasque
第36番L’attentif
第41番Le Retour
第44番Tombeau Les Regrets
第48番Le Rapotte
第52番L’estourdy
第53番Les Roulades
第59番Le Precipite
第62番La Boutade
レ・ヴォワ・ユメーヌ
[スージー・ナッパー&マーガレット・リトル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)]

録音:2003〜2004年
マラン・マレの師として知られるものの謎が多く、生没年や生涯も明らかにされていない作曲家サント=コロンブ。67曲からなる「2台のヴィオールのための コンセール集」はその代表作であり、典雅で幽玄なガンバの旋律が絡み合う名品です。レ・ヴォア・ユメーヌは2枚組×4タイトルからなる貴重な全曲録音を果 しており、その録音から抜粋して1枚にまとめたのがこのアルバム。これだけでも十分にサント=コロンブの魅力が味わえ、かいつまんでいくつか聴いてみたいと いう方にはぴったりの内容と言えます。


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