湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Dynamic(CD)
(イタリア)

デリーツィエ・ムジカーリ・シリーズ

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品番 内容 演奏者
CDS-01
パガニーニ歴史的録音集

(1)無窮動 ハ長調 M.S.72Op.11(ベルナルディーノ・モリナーリによる管弦楽編曲版)
(2)バルカバによる60の変奏曲 M.S.71Op.14 *
(3)「ネル・コル・ピウ(うつろな心)」による変奏曲 ト長調 M.S.44Op.38 /魔女たちの踊り M.S.19Op. 8
(2曲とも、プルジーホダによるヴァイオリンとピアノの為の版)
(4)魔女たちの踊り M.S.19Op. 8 (ヴァイオリンとピアノの為の版)# /無窮動 ハ長調 M.S.72Op.11 (ヴァイオリンとピアノの為の版)#
(1)アルトゥーロ・トスカニーニ(指)NBCSO
録音:1939年/原盤:HMV, VICTOR, RCA

(2)[サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)
録音:1969年/原盤:DYNAMIC

(3)ヴァーシャ・プルジーホダ(P)、
シャルル・セルネ(P)/録音:1926年
原盤:CETRA, POLYDOR

(4)ジュリオ・ビニャーミ(Vn)、
サンドロ・フーガ(P)
録音:1937年4月4日トゥルシ宮殿・ジェノヴァ

※使用楽器:グァルネリ・デル・ジュス 'Il Cannone'(パガニーニ自身が使用)(*/#)
CDS-28
エルンスト:独奏ヴァイオリンの為の6つの交響的練習曲
ヴィエニャフスキ:練習曲「レコール・モデルネ」Op.10
(独奏ヴァイオリンの為のカプリース)
ルッジェーロ・リッチ(Vn)

録音:1983年7月
CDS-66
パガニーニ:24のカプリースOp.1 レオニダス・カヴァコス(Vn)

録音:1989年9月-1990年4月
CDS-76
パガニーニ:ギターを伴う三重奏曲全集
2つのヴァイオリンとギターの為のセレナータ ヘ長調 M.S.115 *
ヴィオラ、チェロとギターの為のセレナータ ハ長調 M.S.17 #
2つのヴァイオリンとギターの為のテルツェット イ短調 M.S.116 *
ヴァイオリン、チェロとギターの為のテルツェット ニ長調 M.S.69 +
ヴィオラ、チェロとギターの為のテルツェット ニ長調 M.S.114 #
アドリアーノ・セバスチアーニ(G)
ドーラ・ブラトチコヴァー(Vn;*/+)
ゲッツ・ハルトマン(Vn)*
アントネッロ・ファルッリ(Va)#
アンドレア・ノフェリーニ(Vc;#/+)

録音:1992
CDS-94
サラサーテ:グノーの「ファウスト」による演奏会用幻想曲Op.13
ペテネラスOp.35/アンダルシア・セレナードOp.28
ナイチンゲールの歌Op.29
ホタ・アラゴネーサOp.27/ロシアの歌Op.49
ルーマニアのメロディOp.47
サン・フェルミンのホタOp.36/ミラマールOp.42
さらば、わがモンタナOp.37
ホタ・デ・パブロOp.52/スペインの踊りOp.39
ルッジェーロ・リッチ(Vn)
グレーム・マクノート(P)

録音:1992年5月
CDS-112
ヴュータン:ファンタジア・アパッショナータOp.35
バラードとポロネーズOp.38/3つの無言歌Op.7
3つのサロン風小品Op.32〜第2番「ロンディーノ」
6つのサロン風小品Op.22〜第4番「タランテラ」/第3番「夢」
アルバムの綴りOp.40〜第1番「ロマンス」
パガニーニへのオマージュOp.9
4つの無言歌Op.8〜第2番
アメリカの思い出「ヤンキー・ドゥードゥル」
ルッジェーロ・リッチ(Vn)
マルコ・ヴィンチェンツィ(P)

録音:1995年5月3日-5日
CDS-133
ドメニコ・ドラゴネッティ:コントラバス協奏曲 ト長調D.290
チェロとコントラバスの為の二重奏曲 変ロ長調
弦楽四重奏曲第4番ホ短調D.350
3つのワルツ D.370/弦楽五重奏曲 ト長調D.180
ウバルド・フィオラヴァンティ(Cb)
クラウディオ・マルティニョン(指)
パドヴァ・ヴェネトO
CDS-134
パガニーニ:弦楽四重奏曲全集
第1番ニ短調MS.20
第2番変ホ長調MS.20
第3番イ短調MS.20
パガニーニSQ
CDS-137(CD+BOOK)
パガニーニのヴァイオリン
ベンジャミン:ジャマイカのルンバ
ブラームス:ハンガリー舞曲第7番
ショパン:夜想曲第2番変ホ長調Op.9-2
ドビュッシー:月の光
エルガー:気まぐれな女Op.17
ファリャ:パントマイム
フバイ:そよ風Op.30-5
ミルシテイン:パガニーニ変奏曲
モシュコフスキ:ギターレOp.45-2
ラヴェル:ヴォカリーズ
サラサーテ:序奏とタランテラOp.43
スーク:愛の歌Op.7
シマノフスキ:3つのパガニーニのカプリスOp.40
タルティーニ:コレッリの主題による変奏曲
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)
ラウラ・マンチーニ(P)

※使用楽器:1742年製グァルネリ・デル・ジュス 'Il Cannone'(パガニーニ自身が使用)
CDS-152
パガニーニ:弦楽四重奏による4つのノットゥルノ
ヴァイオリンとギターによる6つのデュエット
弦楽とギターの為の四重奏曲第7番(弦楽四重奏版)
パガニーニSQ
CDS-155
マルチェッロ:リコーダーと通奏低音の為のソナタOp.2〜第3番ト短調/第12番ヘ長調/第10番イ短調/第2番ニ短調/第9番ハ長調
チェロ・ソナタOp.1 〜第1番ヘ長調/第6番ト長調/第5番ハ長調/第4番ト短調/第3番イ短調
コレギウム・プロ・ムジカ
CDS-160(3CD)
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲全集Vol.2〜12つのヴァイオリン協奏曲集Op.1
[D.85 ト短調/D.55 ホ短調/D.60 ヘ長調
D.15 ニ長調/D.58 ヘ長調/D.89 イ長調
D.111 イ短調/D.91 イ長調/D.88 イ長調/D.18 ニ長調
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)(指)
ラルテ・デラルコ
カルロ・ラッツァーリ(Vn)

録音:1996年
CDS-164(2CD)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンの為のソナタとパルティータ 全6曲 ステファン・ミレンコヴィチ(Vn)

使用楽器:1738年 C.カミッリ制作
CDS-165
パガニーニ:「いとしいお母さん」によるおどけた変奏曲Op.10 MS.59
ポラッカと変奏曲 イ長調MS.18
ヴァイオリン協奏曲第2番〜第3楽章「ラ・カンパネッラ」
ロッシーニの「シンデレラ」の主題による序奏と変奏曲Op.12 MS.22
ロッシーニの「タンクレディ」のアリア
「こんなに胸騒ぎが」による序奏と変奏曲Op.13 MS.77
魔女たちの踊りOp.8 MS.19/〜「星の輝く王座から」による序奏と変奏曲
ステファン・ミレンコヴィチ(Vn)
マッシモ・パデルニ(P)
CDS-169
カゼッラ:作品集
ピアノ,ヴァイオリン,チェロと管弦楽の為の協奏曲Op.56
弦楽器,ピアノ,ティンパニ,打楽器の為の協奏曲Op.69
チェロ協奏曲Op.58
マルコ・リッツィ(Vn)
アンジェロ・ペピチェッリ(P)
フランチェスコ・ペピチェッリ(Vc)
マルチェロ・パンニ(指)
ミラノ・イ・ポメリッジ・ムジカーリO

録音:1996年6月6日-8日、ミラノ盲人会館
CDS-172
ニーノ・ロータ:フルートの為の室内楽集
フルートとオーボエの為の3つのデュエット
フルートとピアノの為の5つの小品
フルートとピアノとヴァイオリンの為の三重奏曲
フルートとハープの為のソナタ
フルート,オーボエ、ヴィオラ,チェロとハープの為の五重奏曲
マリオ・カルボッタ(Fl)、他
CDS-173(2CD)
オッフェンバック:喜歌劇「ジェロルスティーン大公妃」 ュエル・ヴィローム(指)イタリア国際O、
ブラチスラヴァ室内cho
CDS-175
パガニーニのヴァイオリン
A.ベンジャミン:ジャマイカのルンバ
ブラームス:ハンガリー舞曲第7番
ショパン:夜想曲第2番変ホ長調Op.9-2
ドビュッシー:月の光
エルガー:気まぐれな女Op.17
ファリャ;パントマイム/フバイ:そよ風Op.30-5
ミルシテイン:パガニーニ変奏曲
モシュコフスキ:ギターレOp.45-2
ラヴェル:ヴォカリーズ
サラサーテ:序奏とタランテラOp.43
スーク:愛の歌Op.7
シマノフスキ:3つのパガニーニのカプリスOp.40
タルティーニ:コレッリの主題による変奏曲
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)
ラウラ・マンチーニ(P)

※使用楽器:1742年製グァルネリ・デル・ジュス 'Il Cannone'(パガニーニ自身が使用)
CDS-184
パガニーニ:ヴァイオリンとファゴットの為の二重奏曲
[第1番/第2番/第3番]/
カンタービレ ニ長調Op.17/MS.109*
ロッシーニ:「老年のいたずら」第9集〜第4番「パガニーニに寄せてひと言」
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)
クラウディオ・ゴネッラ(Fg)
ブルーノ・カニーノ(P)
CDS-185(2CD)
ピアソラ:タンゴ・オペラ「ブエノスアイレスのマリア」 マリーナ・ジェンティーレ(A) 
ネストール・ガレイ(Vo)
マッシミリアーノ・ピトッコ(バンドネオン)
ヴィットリオ・アントネッリーニ(指)
イ・ソリスティ・アクィラーニ
CDS-187
フランシスコ・コルテッチャ(1502-1571):聖週間の為のレスポンソリウム フィリッポ・ブレッサン(指)
イ・カントーリ・ディ・ロレンツォ
CDS-190(3CD)
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲全集Vol.2〜6つのヴァイオリン協奏曲集Op.2
D.73 ト長調/D.2 ハ長調
D.124 変ロ短調
D.62 ヘ長調/D.3 ハ長調
D.46 ホ長調
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)(指)
ラルテ・デラルコ

録音:1997年
CDS-191
タルクイニオ・メルラ:カンツォーナとソナタ集 ステファノ・バリアーノ(リコーダー)(指)
コレギウム・プロ・ムジカ
CDS-192
フンメル:ヴァイオリン、ヴィオラの為の作品集
娯楽/グラン・ロンド・ブリランテ
ヴィオラ・ソナタ/ドイツの歌による序奏と変奏
ルイジ・アルベルト・ビアンキ(Vn/Va)
アルド・オルヴィエート(P)
CDS-193
マンドリン協奏曲集
ジュリアーノ:マンドリンといくつかの器楽伴奏によるシンフォニア
 マンドリン協奏曲ト長調
チェチェーレ:マンドリン協奏曲イ長調
ガウディオーソ:マンドリン協奏曲ト長調
作者不詳:マンドリン協奏曲変ホ長調
ドリーナ・フラーティ(マンドリン)
シンフォニア・ペルシーナ
CDS-195(1CDR)
カルテットで楽しいひとときを
ヴェルナー・トーマス=ミフネ編:お笑い四重奏楽曲
(ベートーヴェン:交響曲「運命」より)
チャップリン:ライムライトのテーマ「エターナリー」
ショスタコーヴィチ:バレエ「黄金時代」からアレグレット
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ハイドリッヒ:「ハッピー・バースディ」変奏曲
ガーシュウィン:子守歌
パッヘルベル:カノン
ラツェク:猫のセレナード
ヴェルナー・トーマス=ミフネ:クロマティック・シンコペーションズ
ジュローム・カーン:煙が目にしみる
コール・ポーター:エニシング・ゴーズ
エルガー:愛の挨拶
ヴェネツィアSQ
CDS-196
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲全集Vol.3
D.21/D.72/D.86/D.112
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)(指)
ラルテ・デラルコ
CDS-200
アルフレード・ピアッティ(1822-1901):チェロ・ソナタ集
第1番ハ長調Op.28/第2番ニ長調Op.29/第3番ヘ長調Op.30
クラウディオ・ロンコ(Vc)
ブレンノ・アンブロジーニ(P)
CDS-205(3CD-R)
チマローザ:歌劇「架空のアルミーダ」(全曲) アーラ・シモニシィヴィリ、
アンナ・ローズ、他
エリック・フール(指)
カターニャ・ベルリーニ劇場O
CDS-206
ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲全集Vol.5
第20番ニ長調/第27番ハ長調/第4番ハ長調
ブルーノ・メッツェナ
(Vn&(指))
シンフォニア・ペルージナ
CDS-208
トゥリーナ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
ヴァイオリン・ソナタ第2番
スペイン・ソナタ
フェリックス・アーヨ(Vn)
ブルーノ・カニーノ(P)
CDS-210
コントラバス協奏曲集
ボッテシーニ協奏曲第1番嬰ヘ短調/第2番ロ短調
 協奏的大二重奏曲
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲(コントラバス版)
オヴィディウ・バディラ(Cb)
ケン=ユエン・ツェン(Vn)
マルコ・スッカリーニ(指)
ミラノ・ポメリッジ・ムジカーリO
CDS-211
ニーノ・ロータ:即興詩「映画:愛のない人たち」/
ヴァイオリン・ソナタ/間奏曲/ヴィオラ・ソナタ
ルイジ・アルベルト・ビアンキ(Vn,Va)
マルコ・ヴィンチェンツィ(P)
CDS-215(2CD)
ガルッピ:チェンバロ協奏曲全集 リタ・ペイペッティ(Cemb)(指)
アカデミア・ディ・ソリンギ

※世界初録音
CDS-217
ワーグナー:歌劇「妖精」 ガボール・エートヴェシュ(指)
カーリアリ市立歌劇場O

録音:1998年 ライヴ
CDS-219(2CD)
ペタル・クリストスコフ:24のブルガリア奇想曲 エフゲニア=マリア・ポポヴァ(Vn)
CDS-220
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲全集Vol.4
ホ短調D.56/ヘ長調D.63/ハ長調D.4/ト長調D.75
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)(指)
ラルテ・デラルコ
CDS-223
タイユフェール:ヴァイオリン・ソナタ第1番
ヴァイオリン・ソナタ第2番
ソナティナ/子守歌
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
フランコ・メッツェナ(Vn)
ブルノ・メッツェナ(P)
CDS-224
クレメンティ:フォルテピアノとフルートの為の7つのソナタ集 アンドレア・コーエン(Fp;*)
ラウラ・ボンテコルヴォ(Fl;#)

使用楽器:ブロードウッド製、19世紀初頭*/ドイツ製、1802年#
CDS-225(2CD)
ヴェルディ:歌劇「ル・トゥルヴェール」(1857年パリ版) グィダリーニ(指)
イタリア・インターナショナルO
ブラチスラヴァ室内cho
CDS-226
ヨハネス・シェンク:「音楽の楽しみ」Op.6 より
組曲 ニ短調/組曲 ト長調/組曲 イ短調
ベッティーナ・ホフマン(ガンバ)
モード・アンティクォ
CDS-228(2CD)
ドニゼッティ:歌劇「幸運な間違い」 ニコラス・リヴェング、
ドメニコ・コライアンニ、他
アーノルド・ボスマン(指)
イタリア・インターナショナルO
CDS-229
モンテクレール:戦争 ガブリエーレ・カッソーネ(Tp)
アントニオ・フリーゲ(Cemb)
アンサンブル・ピアン・フォルテ
CDS-231(2CD)
ジョルダーノ:歌劇「王」
歌劇「5月の頃」
パトリツィア・チオーフィ、
ニコラス・リベンコ、他
レナート・パルンボ(指)イタリア国際O
CDS-232
パガニーニ:ピアノ伴奏付きヴァイオリン作品集
「胸騒ぎ」変奏曲/ナポレオン・ソナタ
ヴァイグル変奏曲/感傷的で威厳あるソナタ
魔女たちの踊り
マッシモ・クァルタ(Vn)
ステファ・レデッラ(P)
CDS-233
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ:管弦楽組曲集 パル・ネーメト(指)カペラ・サヴァリア
CDS-234
ハインリヒ・イグナツ・フォン・ビーバー&カール・ハインリヒ・フォン・ビーバー:トランペットと弦楽と通奏低音の為のソナタ集 ガブリエレ・カッソーネ(ナチュラルTp)
アンサンブル・ピアノ・フォルテ
CDS-236
ボッテシーニ:2つのコントラバスの為の二重奏曲集 オヴィディウ・バティラ、
ヴォルフガング・ギュトラー(Cb)

※世界初録音
CDS-237(2CD)
コーマ:サクレ・カンティオーネス
(単声、2声、3声、または4声の為の36のモテット)
セラフィーニ、ティソ、
カヴィーナ、ビアンキ、ほか
タシーニ(指)
CDS-238
ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲全集Vol.6
第23番/第5番/第6番
フランコ・メッツェーナ(Vn)(指)
シンフォニア・ペルジーナ
CDS-239
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲全集Vol.5
D.118/D.43/D.61/D.1
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)(指)
ラルテ・デラルコ
CDS-242
ジョヴァンニ・ジーモン・マイア(1763-1845):スターバト・マーテル第3番 エレナ・ベルトッキ(S)
セルジオ・ロッキ(T)
ピエラルベルト・カッタネーオ(指)
ヨーロッパ音楽会議室内O
CDS-243
ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲全集Vol.7
第9番/第15番/第17番
フランコ・メッツェーナ(Vn)(指)
シンフォニア・ペルジーナ
CDS-245
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲全集Vol.6
D.44/D.92/D.74/D.93
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)(指)
ラルテ・デラルコ
CDS-246
フェルディナント・リース:チェロ・ソナタ集 アルトゥール・ボヌッチ(Vc)
アルド・オルヴィエート(P)

※世界初録音
CDS-249
アントン・ルビンシテイン:チェロ・ソナタ第1番ニ長調Op.18
第2番ト長調Op.39
アラン・ムニエ(Vc)
ガブリエレ・ゴログ(P)
CDS-250
カスパル・フュルステナウ:フリーメイソンの為の音楽
6つの歌曲
12の小品(フルートとギターの為の)
6つの歌曲
マリオ・カルボッタ(Fl)
アルド・マルティノーニ(G)
ディエゴ・ファソリス(指)
スイス・イタリア語放送男声cho
CDS-251
ヒンデミット:室内楽作品集
クラリネット,ヴァイオリン,チェロ,ピアノの為の四重奏曲
クラリネット・ソナタ/無伴奏チェロ・ソナタ
ヴァイオリンとピアノの為の瞑想曲
ヴァイオリンとクラリネットの為の2つの二重奏曲
ジャンルカ・スッリ(Cl)
エットーレ・ペッレグリノ(Vn)
クメーレ・キアッペリーノ(P)
マルコ・モレスコ(P)
CDS-258
アントニオ・バッジーニ(1818-1897):ヴァイオリンとピアノの為の作品集Vol.1 ルイジ・アルベルト・ビアンキ(Vn)
アルド・オルヴィエート(P)
CDS-259
ルイジ・アルベルト・ビアンキ
パガニーニ、クライスラー、サラサーテ、ブロッホ、
ドビュッシー、ラヴェルの作品
ルイジ・アルベルト・ビアンキ(Vn)
ブルーノ・カニーノ(P)
ジャック・デラコート(指)ベルリンRIASSO
CDS-260(1CDR)
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲集Vol.1
ヴァイオリン協奏曲第1番変ホ長調/
ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調「星」
マッシモ・クァルタ(Vn)(指)
ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場O
CDS-261
ビクトリア:ミサ・アヴェ・レジナ・チェロールム(8声) ミケーレ・ガスパッロ(指)
フェスティーナ・レンテ
CDS-262
ジャズに捧げられたサクソフォン作品集
パキート・ドリベラ:「ニューヨーク」組曲(1980)
フィル・ウッズ:3つの即興演奏(1971)
マーシャル・ソラル:四重奏の為の小品(1987)
セロニアス・モンク:ラウンド・ミッドナイト(1939)*
アルデマロ・ロメロ:プレルディオ・イ・キルパ(1997)
 フーガ・コン・パイアリロ(1997)
アカデミア・サクソフォンQ
CDS-263
ルー・ハリソン(1917-):作品集Vol.2
第1協奏曲(1939)
クレイス・クィンテット(1987)
荘重なファンファーレ(1963)
ライム・ウィズ・シルバー(1996)
危険なチャペル(1948-49)
ボンバ(1939)/アリアドネ(1987)
グイド・ファッキン(指)
タミッタム・パーカッションEns.
CDS-264
アントニオ・バッジーニ(1818-1897):ヴァイオリンとピアノの為の作品集Vol.2
3つのソナタ形式の小品Op.44
3つの性格的な小品Op.45
3つの叙情的な小品Op.41
組曲第1番Op.47/夢(遺作)
ルイジ・アルベルト・ビアンキ(Vn)
アルド・オルヴィエト(P)
CDS-265
ヨハン・クーナウ(1660-1722):クラヴィーア練習曲集第1巻 ガブリエーレ・ミケーリ(Cemb)

使用楽器:1728年ドイツ製楽器のコピー
CDS-267(2CD)
マスネ:歌劇「ローマ」 マルコ・グィダリーニ(指)イタリア国際O
CDS-270
エルンスト・ゴットロープ・バロン(1696-1760):フリードリヒ大王宮廷のリュート音楽
リュートとフラウト・トラヴェルソの為の二重奏曲 ト長調
リュート・ソナタ 変ロ長調
オーボエと通奏低音の為のソナタ ニ短調
リュート・ソナタ ト長調
リコーダーとリュートの為の協奏曲 ニ短調
フラウト・トラヴェルソ,リュートと通奏低音の為の協奏曲 ハ長調
ピエルルイジ・ボラート(Lute)
アンサンブル・バロッコ・サン=スーシ
CDS-272(2CD)
ヘンデル:セレナータ「アチ、ガラテアとポリフェーモ」(1708) ダニエラ・ウッチェッロ(S;アチ)
ソニア・トゥルケッタ(A;ガラテア)
ジャンカルロ・トージ(Bs;ポリフェーモ)
アウグスト・キアヴァッタ(指)
カメラータ・デル・ティターノ
CDS-273
バルトロメオ・カンパニョーリ:フルート協奏曲第3番
フルートとヴァイオリンの為の二重奏曲第1番
フルートとヴァイオリンの為の二重奏曲第6番
クリスティアーノ・ロッシ(Vn)
マリア・アンチロッティ(Fl)(指)
イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニ
CDS-274
アレッサンドロ・メラーニ(1639-1703):カンタータ集
「あの戦いの音が聞こえるか、わが心よ」/
「愛する太陽から離れ」、他 全6曲
ロジータ・フリザーニ(S)
ガブリエーレ・カッソーネ(Tp)
ファブリツィオ・チプリアーニ(Vn)
エステヴァン・ヴェラルディ(指)
アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート

録音:1999年8月
※世界初録音
CDS-276
レスピーギ:ドリア旋法の弦楽四重奏曲(1924)
弦楽四重奏曲(1909)
ヴェネツィアSQ
CDS-277(2CD)
ドニゼッティ:歌劇「エステ家のパリジーナ」 エマニュエル・プラッソン(指)
スイス・イタリア語放送O
CDS-278
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第1番〜第3番 ナタリア・ロメイコ(Vn)
オルガ・シトコヴェツキ(P)
CDS-279
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集Vol.7
ホ短調 D.57/ニ長調 D.16/ホ長調 D.48/ハ長調 D.76
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)(指)
ラルテ・デラルコ
CDS-280
ボンポルティ(1672-1749):モテットOp.3(全6曲) ジェンマ・ベルタニョッリ(S)
アルベルト・マルティーニ(指)
アッカデーミア・イ・フィラルモニーチ
CDS-281
ジュゼッペ・サルティ(1729-1802):ミゼレーレ ヘ短調 おかだたみこ(S)
イレーネ・オラヴィデ(A)
ヴィクトル・ミカレフ(T)
アルベルト・ビアンキ(Bs)
ジャンフランコ・プラッチ(指)
ラウダ・シオン、フェラーラ音楽院

※世界初録音
CDS-283
ラフ:喜歌劇「コボルド卿夫人」序曲
交響曲第5番「レオノーレ」
ニコラス・カーシー(指)スイス・イタリア語RSO
CDS-285
タルティーニ:チェロ協奏曲ニ長調(2曲)*
フルート協奏曲ト長調(2曲)+
4声のソナタ(2曲)
ピエトロ・ボスナ(Vc)*
マリオ・フォレーナ(Fl)+
ジョヴァンニ・グリエルモ(指)ラルテ・デラルコ
CDS-286
フンメル:チェロとピアノの為の作品全集
モンフェリーナによる変奏曲/大ソナタ
オベロンの魔法の角笛の大幻想曲
アルトゥーロ・ボヌッチ(Vc)
アルド・オルヴィエート(P)
CDS-287(3CD)
チャイコフスキー:歌劇「小さな靴」 エカテリーナ・モロソワ(S)
ワレーリー・ポポフ(T)
リュドミーラ・セムチウク(Ms)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)
カリアーリ歌劇場O
CDS-289
テレマン:組曲と協奏曲集
リコーダー,弦楽と通奏低音の為の組曲イ短調
リコーダー,ファゴットと通奏低音の為の協奏曲ヘ長調
リコーダー,ヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽の為の協奏曲イ短調
ステファノ・バリアーノ(Rec)、(指)
コレギウム・プロ・ムジカ
CDS-292
バッジーニ(1818-1897):ヴァイオリン作品集Vol.3
妖精の踊り/幻想的スケルツォ/2つの幻想的小品
小さな話題/組曲第12番Op.48
ルイージ・アルベルト・ビアンキ(Vn)
アルド・オルヴィエート(P)
CDS-294
パガニーニ:6つのルッカ・ソナタOp.3
6つのルッカ・ソナタOp.8
デュエット・アモローゾ
ルイジ・アルベルト・ビアンキ(Vn)
マウリツィオ・プレダ(G)
CDS-295(2CD)
スメタナ:歌劇「ダリボール」 ヴァレリー・ポポフ(ダリボール)
エヴァ・ウルバノヴァー(ミラダ)
ヴァレリー・アレクイェフ(ウラジスラフ)他
ヨラム・ダヴィッド(指)
カリアーリ歌劇場O&cho
CDS-296
ピアノと管楽器の為の作品集
ルビンシテイン:ピアノ,フルート,クラリネット.ホルンとファゴットの為の五重奏曲
チェレプニン:管楽五重奏曲
イッポリートフ=イワーノフ:グルジアの夜(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットとピアノの為の)
タンスマン:魔女の踊り(ピアノと管楽五重奏の為の)
ジョルジョ・コウクル(P)
プラハ国立劇場管楽五重奏団
CDS-298
ルッジェーロ・リッチ〜隠された宝石
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ〜プレスト
ヴィオッティ:ヴァイオリン独奏の為の二重奏曲
ロッシーニ:歌劇「タンクレディ」によるアンダンテと変奏
ウォルトン:カンツォネッタとスケルツェット
ペルゴレージ:ニーナ
R.シュトラウス:「バラの騎士」からのワルツ
スーク:愛の歌
パガニーニ(ティボー編):狩り
ショパン:パガニーニの思い出
ミュレンバッハ:カプリッチョ
バルトーク:ブルレスク
プーランク:田園曲 、他(全17曲)
ルッジェーロ・リッチ(Vn)
シノザキ・ノリコ(P)、他

録音:2000年
CDS-299(2CD)
コレッリ:合奏協奏曲集Op.6 ファブリツィオ・チプリアーニ(Vn)
エステヴァン・ヴェラルディ(指)
アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート

録音:1999年&2000年
CDS-300
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲集Vol.2
第3番ホ長調 M.s.50(マッシモ・クァルタによる新校訂譜)
第5番イ短調 M.s.78(フランチェスコ・フィオーレによる新管弦楽譜)
マッシモ・クァルタ(Vn)(指)
ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場O
CDS-351
ラプソディー集
ジョプリン:「トゥリーモニシャ」序曲
 ヤメクロウ
ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー
スティル:アフリカ
エリントン:ニュー・ワールド、他
マルコ・フーモ(P)
CDS-353(2CD)
フランチェスコ・アントーニオ・ボンポルティ(1672-1749):作品全集Vol.3
〜四声のコンチェルト集Op.11
アルベルト・マルティーニ(指)
アッカデミア・イ・フィラルモニチ
CDS-354
ブラジルのヴァイオリン音楽
ヴィラ=ロボス:ソナタ幻想曲第1番「絶望」/第2番
クリーグラー:ソナンシャス
ミランダ:レチタティーヴォ、変奏曲とフーガ
オスワルド:ヴァイオリン・ソナタ
クラウディオ・クルス(Vn)
ナイム・マルン(P)

※ヴィラ=ロボス以外はすべて世界初録音
CDS-355
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集Vol.8
ニ長調 D.17/イ長調 D.90
ホ長調 D.47/変ロ長調 D.116
アレグロ D.116a
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)(指)
ラルテ・デラルコ

※全曲世界初録音
CDS-356
ラロ:ヴァイオリンとピアノの為の作品集
アレグロ・マエストーソ ハ短調Op.2
ファンタジー・オリジナーレOp.1
2つの即興曲Op.4/牧歌Op.8
プルチネッラ風スケルツォ、他
ルイジ・アルベルト・ビアンキ(Vn)
ドゥブラ・コヴァチェヴィチ(P)
CDS-358
リゲティ:ピアノ作品集
ピアノ練習曲集第12巻
カプリッチョ第1番/第2番
インヴェンション/ムジカ・リチェルカータ
ルチェレ・チュン(P)
CDS-359
ルー・ハリソン:パーカッションの為の作品全集Vol.3 グイード・ファッキン(指)
ターミッタム・パーカッション・アンサンブル
CDS-361
アンドレア・ガブリエーリ(1533-1585):使徒のミサ フランチェスコ・チェーラ(Org)
ジョヴァンニ・コンティ(指)
モード・アンティクォEns.
CDS-362(2CD)
ヴェルディ:歌劇「スティッフェーリオ」 ディミトラ・テオドシュウ(S;リナ)
マリオ・マラニーニ(スティッフェーリオ)
マルコ・ブラトーニャ(スタンカー)
ニコラ・ルイゾッティ(指)
トリエステ・ジュゼッペ・ヴェルディ歌劇場O&cho
CDS-363
アントン・ライヒャ:変奏の技法、又は創作主題による57の変奏曲Op.57 マウーロ・マザーラ(P)
CDS-364
ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲全集Vol.8
第25番イ長調/第26番変ロ長調/第10番変ロ長調
フランコ・メッセーナ(Vn)(指)
シンフォニア・ペルジーナ
CDS-365(2CD)
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集Vol.9
ヘ長調 D.70/ニ長調 D.42
イ長調 D.109/変ロ長調 D.123
ホ長調 D.54/ニ短調 D.45
イ短調 D.115/ハ長調 D.13
ロ短調 D.125/イ長調 D.110
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)(指)
ラルテ・デラルコ

※8曲が世界初録音
CDS-366(2CD)
パイシェッロ:歌劇「ドン・キショッテ」(ドン・キホーテ) セルジョ・ロッキ(ドン・キショッテ)
マウリツィオ・レオーニ(サンチョ・パンサ)
パオラ・クアリアータ(伯爵夫人)
パトリツィア・マクレッリ(公爵夫人)、他
ヴァレンティーノ・メッティ(指)
ピアチェンツァ・イタリアPO
CDS-367(3CD)
ニコロ・ピッチンニ(1728-1800):歌劇「ロラン」(1778) ルカ・ガナッシ(Br)
アッラ・シモーニ(S)
ステファーニア・ドンゼッリ(S)
アラ・アッレグレッタ(S)
デイヴィッド・ゴルブ(指)イタリア国際O
ブラティスラヴァcho
CDS-368(3CD)
マイアベーア:歌劇「悪魔ロベール」(1831) ウォーレン・モク(T;ロベール)
パトリツィア・チオーフィ(S;イザベル)
ジョルジョ・スルヤン(Bs;ベルトラム)
レナート・パルンボ(指)イタリア国際O
CDS-369(3CD)
ロッシーニ:歌劇「オテロ」(ソプラノ版) イリーネ・ラティアーニ(S;オテロ)
パトリツィア・チオーフィ(デズデーモナ)
サイモン・エドワーズ(ロデリーゴ)
グレゴリー・ボンファッティ(イヤーゴ)
パオロ・アリヴァベーニ(指)イタリア国際O
ブラティスラヴァ室内cho
CDS-370(3CD)
ドニゼッティ:歌劇「アンナ・ボレーナ」 ディミトラ・テオドッシュウ(S;アンナ・ボレーナ)
アンドレア・パピ(Bs;エンリーコ)
ソーニャ・ガナッシ(ジョヴァンナ・セイモール)
ファビオ・サルトーリ(T;ペルシ)
ティツィアーノ・セヴェリーニ(指)
ポメリッジョ・ムジカーリO
CDS-371
アレッサンドロ・ロッラ(1757-1841):フルートとヴァイオリンの為の協奏的ニ重奏曲(3曲)
ヴィオラの為のカプリッチョ(3曲)
フルートとヴァイオリンの為のニ重奏曲(3曲)
マリオ・カルボッタ(Fl)
ルイージ・アルベルト・ビアンキ(Vn/Va)
CDS-373
クレモナの遺産
ナルディーニ:ラルゲット
ドヴォルザーク:ロマンティックな小品Op.75-1
シューベルト(プシホダ編):万霊節の連梼
シベリウス:ロマンスOp.78-2
リスト(ミルシテイン編):慰め
シューベルト(リッチ編):水車屋と小川
ショパン(リッチ編):夜想曲
アクロン:ヘブライの旋律
グラナドス(クライスラー編)スペインの踊りOp.37-5
サラサーテ:マラゲーニャ
リムスキー=コルサコフ(クライスラー編):インドの歌
ドホナーニ:アンダンテ・ルバート・アッラ・ジンガレスカ
パガニーニ:カンタービレ
ワーグナー(ウィルヘルミ編):アルバムの一葉
スコット(クライスラー編):蓮の花の国
サラサーテ:ファウスト幻想曲
ヴィエニャフスキ:ファウスト幻想曲〜庭の情景
チャイコフスキー:感傷的なワルツ
ユベール・レオナール(1819-1890):ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲第2楽章へのカデンツァ(18回収録)
ルッジェーロ・リッチ(Vn)
しおざき・のりこ(P)
CDS-374(2CD)
R.シュトラウス:歌劇「エジプトのヘレナ」 ヴィタリヤ・ブリンストルビテ、
ステファン・オマラ、イェルダ・コダッリ、
ヨハンナ・フォン・デュイスブルク
レジーナ・マウエル、他
ジュラール・コーステン(指)
カリアーリ歌劇場O&cho
CDS-375
ヨーロッパの主要都市におけるマンドリン
D.スカルラッティ:ソナタK.91/K.89/K.81
ジェルヴァージオ:マンドリンと通奏低音の為の室内ソナタ
ヴェニエル:マンドリン・ソナタ
カッポーニ:室内ソナタ第3番
ヴァレンティーニ:ソナタV
ドリーナ・フラーティ(マンドリン)
ダニエレ・ロイ(Cemb)
CDS-376
パイジェッロ:序曲集
「セビーリャの理髪師」、「愉快な決闘」、
「マーレキアーロの宿屋」、
「テオドーロ王」。「ニーナ」、「二人の伯爵夫人」、
「水車小屋の娘」、「フィエラのジプシー女」
エンリケ・マッゾーラ(指)
スイス・イタリア語放送O
CDS-378(2CD)
ニコロ・ピッチンニ(1728-1800):歌劇「偽の双子姉妹」(1771初演) エリアーナ・バイロン、
チェーレア・コルヌ=ゾゾール(S)
ワレーリー・チャレフ(T)
カミーユ・ルノ(Br)
フランコ・トリンカ(指)ジュネーヴCO
CDS-379(1CDR)
マスカーニ:歌劇からの管弦楽曲&合唱曲集
「カヴァッレリア・ルスティカーナ」〜前奏曲、間奏曲
「友人フリッツ」〜間奏曲
「イザボウ」〜間奏曲
「シルヴァーノ」〜舟歌
「仮面」〜シンフォニア、エキゾティックな踊り
「グリエルモ・ラトクリフ」〜夢
ティツィアーノ・セヴェリーニ(指)
トリエステ・ジュゼッペ・ヴェルディ歌劇場O&cho
CDS-380(2CD)
ファリャ:歌劇「はかない人生」
グラナドス:歌劇「ゴイェスカス」
マリア・ロドリゲス、
パオラ・ペリッチャーリ、
ジョルジャ・ミラネージ、
セサル・エルナンデス、他
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指)
カリアーリ歌劇場O&cho
CDS-381
ピアソラ:タンゴ集 ハンセ・ブルーメ・アコーディオンQ
CDS-383
レーガー:ヴァイオリン・ソナタ第7番Op.91(1905)
3つの無伴奏ヴィオラ組曲Op.131d(1915)
ルイージ・アルベルト・ビアンキ(Vn/Va)
CDS-384
バルサミーノ:トルクワート・タッソの詩によるノヴェレッテとマドリガル集
モンテヴェルディ:タンクレディとクロリンダの戦い
ディエゴ・ファゾリス(指)
アンサンブル・ヴァニタス、
スイス放送のマドリガニスト
CDS-386(3CD)
サンマルティーニ(c.a.1700-1775):歌劇「メメット」 ミルコ・グァダニーニ(T)
ダニエラ・ウッチェッロ(S)
ミヒェエル・ヴァン・ゲートヘム(A)
ロジータ・フリザーニ(S)
ラウラ・ランフランキ(S)
アウグスト・チャバッタ(指)
カメラータ・デル・ティターノ

※世界初録音
CDS-387(2CD)
グノー:歌劇「シバの女王」 フランチェスコ・スカイーニ(S)
イェオン=ウォン・リー(T)
ルーカ・グラッシ(Br)
アンナ・ルチア・アレッシオ(S)
マンリオ・ベンツィ(指)
イタリア国際O、
ブラティスラヴァ室内cho

録音:2001年 ライヴ
※世界初録音
CDS-388
ジーノ・マリヌッツィ(1882-1945):管弦楽作品集
シカーニャ/シンフォニア/前奏と祈り
アデーラ・ゴラ=リロヴィッチ(S)
ニクサ・バレツァ(指)クロアチアRSO

※世界初録音
CDS-389
オイストラフのヴァイオリン
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番K.219*
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番〜第1楽章+
ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品#
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ヘ短調Op.6**
クライスラー:序奏とカプリッチョ**
ダヴィド・オイストラフ(Vn)*
リッカルド・ブレンコラ(Vn;+)
フランコ・グッリ(Vn;#)
マリアーナ・シルブ(Vn;**)、他

録音:1961年*/1982年+/1985年#/2002年**
※ダヴィド・オイストラフが使用していたヴァイオリンの名器、1702年ストラディヴァリウス製「コンテ・デ・フォンターナ(フォンターナ伯爵)」を使用
※CDに加え、豪華なフルカラーの冊子が付いているため、特別高額になっております。
CDS-390(2CD)
ヴェルディ:歌劇「第一次十字軍のロンバルディア人」 ディミトラ・デオドシュウ(S;ジゼルダ)
マッシモ・ジョルダーノ(T;オロンテ)
ジョルジョ・スルヤン(Bs;パガーノ)、他
ティツィアーノ・セヴェリーニ(指)
ミラノ・ポメリッジ・ムジカーリO

録音:2001年
CDS-391
トゥリーナ:「アンダルシアのミューズたち」Op.93 から/古典的変奏曲
 あるサンルカールの女の詩
 闘牛士の祈り(ハイフェッツ編曲)/ナバラの誓い、他
グラナドス:ヴァイオリン・ソナタ
フェリックス・アーヨ(Vn)
ブルーノ・カニーノ(P)
CDS-392
ピエトロ・ナルディーニ(1722-1793):ヴァイオリン協奏曲集 マウロ・ロッシ(Vn)(指)
ミラノ・クラシカCO
CDS-393(10CD)
ルッジェーロ・リッチ〜ヴァイオリンに捧げた人生

■CD 1:若きリッチ
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調**/
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調〜プレリュード++
マッテゾン:エア ロ短調*
パガニーニ:ロッシーニの「モーゼ」の主題による変奏曲*/ラ・カンパネッラ*
サラサーテ:序奏とタランテラ+/ハバネラ+/ツィゴウネルワゼン*
イザイ:子供の夢*
[ルッジェーロ・リッチ(Vn) カール・フュルストナー(P;*)
ルイ・ペルシニェール(P;+)/録音:1950年代、原盤:Vox**/
1938年 未発表音源++/1938年 原盤:HMV

■CD 2:1940−1950年代の録音
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.35*
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番ホ長調+
ヴィエニャフスキ:奇想曲 イ短調+/ショパン:夜想曲 嬰ハ短調#
ヴィエニャフスキ:スタカート練習曲#
[ルッジェーロ・リッチ(Vn) マルコム・サージェント(指)ニューSO*/
録音:1950年 原盤:Decca*/
1946年11月21日+、1947年10月5日#、ニューヨーク、ライヴ(+/#)]

■CD 3:パガニーニ:24の奇想曲
[ルッジェーロ・リッチ(Vn)/録音:1949年頃]

■CD 4
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ
[第5番ヘ長調Op.24「春」/第9番イ長調Op.47「クロイツェル」]
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
[ルッジェーロ・リッチ(Vn)エウジェニオ・パニョーリ(P)]

■CD 5
タルティーニ:コレッリの主題による変奏曲*
パガニーニ:「バルカバ」の主題による60の変奏曲+
[ルッジェーロ・リッチ(Vn)/
録音:1995年10月3-5日*、1996年11月11-12日+、ザルツブルク、スタジオ(*/+)]

■CD 6:アルゲリッチとのカーネギー・ホール・コンサート
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調*
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタOp.94a*
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調
パガニーニ:「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による変奏曲Op.9*
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番〜ガヴォット
[ルッジェーロ・リッチ(Vn) マルタ・アルゲリッチ(P;*)/
録音:1979年10月20日、ニューヨーク]

■[CD 7
エルンスト:無伴奏ヴァイオリンの為の6つの練習曲
ヴィエニャフスキ:新しい手法Op.10
[ルッジェーロ・リッチ(Vn)/録音:1983年7月]

■CD 8:パガニーニ:ヴァイオリンとギターの為の作品集
カンタービレ ニ長調/タランテッラ イ短調/「うつろな心」によるカンタービレとワルツ/
カンタービレ・クァジ・アダージョ/ワルツ、アンダンティーノ
チェントーネ・ディ・ソナタ第1番/ソナタOp.2-1、4/ソナタOp.3 Nos.1、2、3、6
[ルッジェーロ・リッチ(Vn)ステファノ・カルディ(G)]

■CD 9:サラサーテ:作品集
ペテネラスOp.35/ルーマニアのメロディ/サン・フェルミンのホタ/
ミラマール・ソルツィコOp.42/アンダルシアのセレナードOp.28/ロシアの歌Op.49/
ホタ・アラゴネーサOp.27/さらばわが山Op.37/ホタ・デ・パブロOp.52/
イパラギレのソルツィコOp.39/ナイチンゲールの歌Op.29/ファウスト幻想曲
[ルッジェーロ・リッチ(Vn) グレアム・マックノート(P)/録音:1992年5月]

■CD 10:ヴュータン:作品集
バラードとポロネーズ/愛の歌/絶望/思い出/ロンディーノ、タランテッラ/
瞑想/ロマンス/パガニーニをたたえて/無垢/ヤンキー・ドゥードル
[ルッジェーロ・リッチ(Vn)/録音:1995年5月]
CDS-394(3CDR)
ロカテッリ:ヴァイオリンの技法Op.3(1733) ルカ・ファンフォーニ(Vn)(指)
レアーレ・コンチェルト
CDS-395
エミリオ・プホール(ビラルービ)(1886-1980):ギター作品集(全19曲) クラウディオ・マルコトゥッリ(G)
CDS-396(2CDR)
ドニゼッティ:歌劇「ジンガラ」(1822) マヌエラ・キュスター(Ms)
ドメニコ・コライアンニ(Br)
ロジータ・ラミーニ(S)
マッシミリアーノ・バルボリーニ(T)、他
アーノルド・ボスマン(指)
イタリア国際O
ブラティスラヴァ室内cho

録音:2001年 マルティナ・フランカ音楽祭
CDS-397(2CD)
ロッシーニ:歌劇「イヴァーノエ」 サイモン・エドワーズ
スーン=ウォン・カン
マッシミリアーノ・キアロッラ、他
パオロ・アッリヴァベーニ(指)イタリア国際O、
ブラティスラヴァ室内cho
CDS-399(2CD)
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲全集Vol.10
イ長調 D.96/ニ長調 D.22/ト長調 D.83
イ長調 D.94/D.19/変ロ長調 D.117
ニ長調 D.20/イ長調 D.95
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)(指)
ラルテ・デラルコ

録音:2000年
CDS-400
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲全集Vol.3
ヴァイオリン協奏曲第4番ニ短調
大協奏曲 ホ短調*
マッシモ・クァルタ(Vn)(指)
ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場O
CDS-401
ルー・ハリソン:詩人へのアリア
オルガン協奏曲/五月の雨
種々雑多な三重奏曲/エレジー/第5シンフォニー
エンゾ・ポルタ(Vn)
ピエルパオロ・トゥレッタ(Org)
マリーナ・デ・リーゾ(Ms)
グイド・ファッキン(指)
タンミッタム打楽器アンサンブル
CDS-402(2CD)
パガニーニ:独奏ヴァイオリンの為の作品全集
24の奇想曲Op.1 M.S.25
ヴァイオリン・ソロの為のソナタ M.S.83*
別れのカプリッチョ M.S.68
ヴァイオリン・ソロの為のカプリッチョ「もはや私の心には感じない」 M.S.44
ヴァイオリン・ソロの為のゴッド・セイヴ・キング M.S.56
ヴァイオリンの為の愛国歌 M.S.81
ヴァイオリン・ソロの為のソナタ M.S.6
ヴァイオリンの為の変奏主題 M.S.82
ステファン・ミレンコヴィチ(Vn)

録音:2002年&2003年
※*=世界初録音
CDS-403(2CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「ウティカのカトーネ」(3幕完全版) サイモン・エドワーズ(T)
ヤチェク・ワシチコフスキ(成人男性S)
リリアータ・ファラオン、
ヴェロニカ・カンジェミ(S)
フィリップ・ヤロウスキ(C−T)、他
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ラ・グランデ・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ

録音:2001年11月
CDS-404
レスピーギ:室内楽作品集
ピアノ五重奏曲 へ短調
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調
チェロとピアノの為のアダージョと変奏曲
ヴァイオリンとピアノの為のメロディア
アンサンブル・フィラルモニコ・イタリアーノ
マルコ・ヴィンチェンツィ(P)
CDS-405(2CD)
サリエリ:歌劇「ファルスタッフ」(1799) ピエール=イヴ・プリュヴォ(ファルスタッフ)
サロメ・ハラー(フォード夫人)
サイモン・エドワーズ(フォード氏)
ヒョルディス・テボー(スレンダー夫人)、他
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ラ・グランデ・エキュリエ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ
CDS-406(2CD)
ニコロ・ピッチンニ:歌劇「ディドン」(1783) ジボンジレ・ムンゴマ(ディドン)
ダニエル・ガルベス=ヴァレホ(エネー)
ダヴィデ・ダミアーニ(ヤルベ)
テレーザ・ディ・バーリ(エリーゼ)、他
アーノルド・ボスマン(指)
ペトルッツェッリ劇場O&cho

録音:2001年12月
CDS-407(2CD)
ドニゼッティ:歌劇「マリア・ストゥアルダ」
(クリティカル・エディションによる初録音)
カルメラ・レミージョ(マリア・ストゥアルダ) 
ソニア・ガナッシ(エリザベッタ)
ヨゼフ・カッレイア(レスター) 
リッカルド・ザッネラート(タルボ)、他
ファブリツィオ・マリア・カルミナーティ(指)
ベルガモ・ガエターノ・ドニゼッティO
、ロンバルトcho

録音:2001年 ベルガモ・ライヴ
CDS-408(2CD)
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」 エレナ・ブロキナ(S;オイリアンテ)
ヨラナ・フォガソヴァー(S;エグランティネ)
イクン・チュン(T;アドラー)
アンドレアス・シャイプナー(Bs;リジアルト)、他
ゲラルト・コルシュテン(指)
カリアーリ劇場O&cho

録音:2002年1月、イタリア、サルディーニャ島、カリアーリ劇場、ライヴ
CDS-409
ジョヴァンニ・バッティスタ・マッツァフェラータ(17世紀後半活動):2つのヴァイオリンの為のソナタ集第1巻Op.5(1674年出版) ラ・ギルランダ・モジカーレ(ピリオド楽器使用)
CDS-410(2CD)
バッハ:ヨハネ受難曲 シモーネ・ノルド(S)
エリザベス・ウィルケ
マルクス・シェーファー(T)
エグベールト・ユングハンス(Br)
アンドレアス・シャイプナー(Br)
ペーター・シュライアー(T)(指)
カリアーリ劇場O&cho

録音:2001年11月
CDS-411
パガニーニ:ヴァイオリンとギターの為の作品集
アドニスのヴィーナスの王宮への入場 M.S.8*
6つのソナタ M.S.26/6つのソナタ M.S.27
終わりのない楽章のアレグロ・ヴィヴァーチェ M.S.72
ルイージ・アルベルト・ビアンキ(Vn)
マウリツィオ・プレーダ(G)


※*=世界初録音
CDS-412(4CD)
ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821-1889):コントラバスの為の作品集
[CD1;CDS-122]幻想曲と変奏曲集
[CD2;CDS-162]幻想曲とその、他の作品集
[CD3;CDS-210]協奏曲集
[CD4;CDS-236]二重奏曲集
オヴィディウ・バティラ(Cb)
アントネッラ・コスタンティーニ(P)
ケン=ユエン・ツェン(Vn)
マルコ・スッカリーニ(指)
ミラノ・ポメリッジ・ムジカーリO
ヴォルフガング・ギュトラー(Cb)
CDS-413(6CD)
ディノ・チアーニ・ア・トリビュート
ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲/エロイカ変奏曲
ウェーバー:ピアノ・ソナタ第1番−第4番
ショパン:練習曲Op.10/練習曲Op.25
 練習曲Op.10-19(別録音)/夜想曲Op.62-1
リスト:夕べの調べ/雪嵐
バルトーク:ハンガリー農民の歌による即興曲
 ピアノ・ソナタ/野外にて/組曲Op.14
スクリャービン:5つの前奏曲Op.74/練習曲Op.8-11
ハイドン:ピアノ・ソナタ第52番変ホ長調
モーツァルト:幻想曲 K.475/ピアノ・ソナタ第14番
シューマン:幻想曲 ハ長調Op.17
 ピアノ・ソナタ第1番Op.11
バラキレフ:イスラメイ
ディノ・チアーニ(P)

録音:1965年-1968年
CDS-414
ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ:シンフォニア(交響曲)集 ロベルト・ジーニ(指)
ミラノ・クラシカCO
CDS-415
ビゼー:歌劇「ドン・プロコーピオ」(1858-1859) ヴィトルド・ゾラドキェヴィツ
:ドン・プロコーピオ
ガブリエラ・カミンスカ
:ドンナ・ベッティーナ
イヴォナ・コヴァルコフスカ
:ドンナ・エウフェーミア 、他
ディディエ・タルパン(指)ワルシャワCO&cho

録音:1998年10月、ワルシャワ
CDS-416
スクリャービン:24の前奏曲集Op.11
5つの前奏曲集Op.16
2つの詩曲Op.71/詩曲「炎に向かって」Op.72
2つの舞曲Op.73/5つの前奏曲Op.74
ルチッレ・チュン(P)
CDS-417(2CD)
パイジェッロ:歌劇「セビーリャの理髪師」 ピエトロ・スパニョーリ(Br)
アントニオ・シラクーザ(T)
アンナ・マリア・デッロステ(S)
ルチアーノ・ディ・パスクァー(Bs)
ジュリアーノ・カレッラ(指)
トリエステ・ヴェルディ劇場O&cho
CDS-418(3CD)
アントニオ・バッジーニ(1818-1897):弦楽四重奏曲集 ヴェネツィアSQ

※世界初録音
CDS-419(2CD)
バルトロメオ・カンパニョーリ(1751-1827):無伴奏ヴァイオリンの為の6つのフーガOp.10
ディヴェルティメントOp.18
ダヴィデ・アモーディオ(Vn)
CDS-420(3CD)
パイジェッロ:歌劇「二人の伯爵夫人」(1776)
歌劇「滑稽な決闘」
ステファニア・ドンゼッリ(S)
ダニエレ・ザンファルディーノ、
サルヴァトーレ・コルデッラ(T)
アンナ・ルチア・アレッシオ(Br)、他
ジュリアーノ・カレッラ(指)イタリア国際O

録音:2002年
CDS-421(2CD)
ロッシーニ:歌劇「ロベール・ブリュス」(1846) ニコラ・リヴェンク:ロベール・ブリュス
イアノ・ダマール:マリー
サイモン・エドワーズ:アンチュール
ダヴィデ・チェケッティ:エドゥアール 、他
パオロ・アッリヴァベーリ(指)イタリア国際O
ブラチスラヴァ室内cho

録音:2002年7月、マルティナ・フランカ、音楽祭ライヴ
CDS-422(3CD)
マイアベーア:歌劇「ユグノー」 ウォーレン・モク:ラウール
デジレ・ランカトーレ:マリゲリート・ド・ヴァロワ
アンアリーザ・ラスパリョージ:ヴァレンティーヌ
スーン=ウォン・カン:マルセル 、他
レナート・パルンボ(指)イタリア国際O
ブラティスラヴァ室内cho

録音:2002年8月、マルティーナ・フランカ、イトリアの谷の音楽祭、ライヴ
CDS-423
レオンカヴァッロ:交響詩「五月の夜」(1886) グスターヴォ・ポルタ(T)
パオロ・ヴァリエーリ(指)サヴォナSO
CDS-424(2CD)
ボンポルティ・エディションVol.4
フランチェスコ・アントニオ・ボンポルティ(1672-1749):ヴァイオリンと通奏低音の為のインヴェンションOp.10
同Op.7
アルベルト・マルティーニ(Vn)(指)
アカデーミア・イ・フィラルモニチ

録音:2002年1月-3月
CDS-425(1CDR)
ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲全集Vol.9
第22番イ短調/第24番変ロ短調/第28番イ短調
フランコ・メッツェーナ(Vn)(指)
シンフォニア・ペルジーナ

録音:2002年10月
CDS-426(2CD)
ヴェルディ:歌劇「グスターヴォ3世」 トーマス・リンド(グスターヴォ) 
ヒレヴィ・マルティンペルト(アメーリア)
クリスター・サント・ヒル(アンカストローム)
スサネ・レースマーク(ウルリカ)
カロリーナ・サンドグレン(オスカル)、他
マウリツィオ・バルバチーニ(指)
イェーテボリ歌劇場O&cho

録音:2002年
※世界初録音
CDS-427(2CD)
マスネ:歌劇「タイス」 エヴァ・メイ(S;タイス)
ミケーレ・ペルトゥージ(Bs;アタナエル)
ウィリアム・ジョイナー(ニシアス)
ステファノ・バラトキ(バレモン)、他
マルチェッロ・ヴィオッティ(指)
ヴェネツィア・フェニーチェ劇場O&cho

録音:2002年11月、ヴェネツィア、マリプラン劇場、ライヴ
CDS-428(2CD)
トマーゾ・ジョルダーニ:チェンバロ協奏曲集
6つのチェンバロ協奏曲集Op.23
3つのチェンバロ協奏曲集Op.33
リータ・ペイレッティ
(Cemb)(指)
アカデーミア・デイ・ソリンギ
CDS-429(1CDR)
アレッサンドロ・ロッラ(1757-1841):協奏曲と交響曲集 マリオ・カルポッタ(Fl)
デニス・ザンケッタ(バセットHr)
マッシミリアーノ・カルディ(指)
ミラノ・クラシカ室内O

※世界初録音
CDS-430(3CD)
チャイコフスキー:歌劇「親衛隊員」 ヴァシリー・サヴェンコ(Bs)
エレナ・ラソスカヤ(S)
ディミトリ・ウリャノフ(Bs)
イリーナ・ドリェンコ(Ms)、他
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)
カリアーリ歌劇場O&cho

録音:2003年1月、カリアーリ
CDS-431(3CD)
ヘンデル:歌劇「アグリッピーナ」 ヴェロニク・ジャンス(S;アグリッピーナ)
フィリップ・ジャルスキ(CT;ネローネ)
ナイジェル・スミス(Bs;クラウディオ)
ティエリー・グレゴワール(CT;オットーネ)
ドナータ・ダヌンツィオ・ロンバルディ(S;ポッペーア)、他
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
王室大厩舎・王室付楽団
(ラ・グランド・エキュリエ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ)
演出:フレデリック・フィスバック
録音:2003年3月
CDS-432(9CD)
チアーニ未発表ライヴ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
(第14番「月光」は2種の演奏)
ディノ・チアーニ(P)

録音:1970年10月4日-11月29日、ライヴ
※全曲初出音源
CDS-433
アンドレス・セゴビアのギター
バッハ、ヘンデル、グルック、シューベルト、
メンデルスゾーン、ブラームス、ファリャ、
モレーノ・トローバの作品
アンドレス・セゴビア(G)
※特典:豪華カラー冊子+ギターのカラーポスター(特典付のため高額となっております)
CDS-434
リゲティ:ピアノ作品集
2台のピアノの為の3つの小品
4手ピアノの為の5つの小品
練習曲第1巻/練習曲第2巻
ルシル・チュン(P)
アレッシオ・バックス(P)
CDS-435
パガニーニ:ヴァイオリンとギターの為の作品集Vol.2
ギターとヴァイオリンの為の協奏的ソナタ M.S.2
カンタービレとワルツ M.S.45/バルカバによる変奏曲 M.S.71
ルイージ・アルベルト・ビアンキ(Vn)
マウリツィオ・プレーダ(G)
CDS-436
ニコロ・ヨンメッリ(1714-1774):インテルメッツォ「鳥刺しの女」(1750) エマヌエラ・ガッリ(S)
ルチアーノ・グラッシ(T)
ヴァンニ・モレット(指)ミラノ・クラシカO
CDS-437(3CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「誠実なロズミーラ」 マリアンナ・ピッゾラート(ロズミーラ)
クレア・ブリュア(パルテノペ)
サロメ・アラー(アルサーチェ)
ロッサーナ・ベルティーニ(エルジッラ)、他
ジルベール・ベッツィーナ(指)
ニース・バロック・アンサンブル

録音:2003年 ニース・ライヴ
CDS-438
パガニーニ:アダージョ M.S.49 マッシモ・クアルタ(Vn)(指)
ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場O
CDS-439
20世紀4手&2台ピアノの為の作品集
クルターク:ヤテコックからの小品
 アダムの堕落によりすべては朽ちぬ
 ジェルジ・シェベックの思い出に
 神の時こそいと良き時
リゲティ:モニュメント=自画像=動き
ベリオ:リーネア
スクリャービン:幻想曲 イ短調
ルトスワフスキ:パガニーニの主題による変奏曲
パオラ・ビオンディ(P)
デボラ・ブルニアルティ(P)
CDS-440
パガニーニ:ヴァイオリンとギターの為の作品集 最終巻
6つの二重奏曲 M.S.110
変奏をともなったカルマニョーラ M.S.1
ギターとヴァイオリンの為の大ソナタ M.S.3
ルイージ・アルベルト・ビアンキ(Vn)
マウリツィオ・ブレーダ(G)
CDS-442(2CD)
パイジェッロ:「プロセルピーヌ」(1803) サラ・アレグレッタ(S:プロセルピーヌ)
マリア・ラウラ・マルトラーナ(S:カレ)
サイモン・エドワーズ(T:アスカラフ)
ピエロ・グアルネーラ(Br:プリュトン) 、他
ジュリアーノ・カレッラ(指)イタリア国際O
ブラティスラヴァ室内cho

録音:2003年7月、マルティナ・フランカ音楽祭、ライヴ
CDS-443(2CD)
マスネ:歌劇「ウェルテル」(主役バリトン版) ルカ・グラッシ(Br:ウェルテル)
エウファーミア・トゥファーノ(Ms:カルロッタ)
ドメニコ・コライアンニ(Br:ボテスタ)
ロジータ・ラミーニ(S:ソフィア)
ガブリエーレ・スピーナ 、他
ジャン=リュク・タンゴ(指)イタリア国際O

録音:2003年7月、マルティナ・フランカ、イトリアの谷音楽祭、ライヴ
CDS-444(2CD)
ジョルダーノ:歌劇「シベリア」 フランチェスカ・スカイーニ(ステファーナ)
ジェオン=ウォン・リー(ヴァッシーリ)
ヴィットーリオ・ヴィテッリ(グレビ)
エウフェーミア・トゥファーノ(ニコナ)、他
マンリオ・ベンツィ(指)
イタリア国際O、
ブラティスラヴァ室内cho
録音:2003年8月、マルティーナ・フランカ。ライヴ
CDS-445(2CD)
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集Vol.11
D.113/D.40/D.77/D.70a
D.23/D.87/D.14/D.41
ラルテ・デラルコ(ピリオド楽器使用)
CDS-446(2CD)
メルカダンテ:フルート協奏曲全集
フルート協奏曲ホ長調/ホ短調/ト長調/ニ長調
クラリネットとトロンボーンのオブリガートを伴うフルート協奏曲 へ長調
主題と変奏 イ長調
マリオ・カルボッタ(Fl)
ヴィットリオ・パリージ(指)
イ・ソリスティ・アクイラーニ
CDS-447
ヴィヴァルディ:協奏曲集
ヘ長調 RV.100/ニ長調 RV.92
ト短調 RV.106/ニ長調 RV.84
ニ長調 RV.91/ト短調 RV.103
コレギウム・プロ・ムジカ(ピリオド楽器)
CDS-448(3CDR)
マルティナ・フランカ音楽祭30周年記念ボックス
ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」
ヴィヴァルディ:「ファルナーチェ」
パイジェッロ:「滑稽な決闘」/チマローザ:「女の手管」
ロッシーニ:「ボルゴーニャのアデライーデ」/「オテロ」/「試金石」
パチーニ:「ポンペイ最後の日」
ベッリーニ:「ノルマ」/「夢遊病の女」/「海賊」
メルカダンテ:「刺客」
ドニゼッティ:「マリーア・ディ・ロアン」/「間違った幸福」/
「ファヴォリータ」/「ジンガラ」
ヴェルディ:「エルナーニ」/「マクベス」/「シモン・ボッカネグラ」
プッチーニ:「妖精」/ジョルダーノ:「シベリア」
ピッチンニ:「ロラン」/パイジェッロ:「プロセルピーヌ」
オーベール:「フラ・ディアヴォロ」
マイヤベーア:「ユグノー」/「悪魔ロベール」
ドニゼッティ:「ランメルムールのルチア」
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」/グノー:「シバの女王」
オッフェンバック:「ジェロルスタン女大公殿下」
ビゼー:「真珠採り」/ドリーブ:「ラクメ」
マスネ:「ローマ」/からの場面
マリエッラ・デヴィーア、
ウィリアム・マッテウッツィ、
ラウル・ヒメネス、
グレース・バンブリー、
パトリツィア・チオーフィ、
ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ、
ダニエラ・デッシー、
ミケーレ・ペルトゥージ、
ホセ・クーラ、ルチアーナ・セッラ、
ルチア・ヴァレンティーニ=テラーニ、他
CDS-449(2CD)
ドニゼッティ:歌劇「パリ伯爵ウーゴ」(1832) 中島康晴(T:ウーゴ)
ドイナ・ディミートリウ(S:ビアンカ)
カルメン・ジャンナッタージョ
(S:アデーリア)
デジャン・ヴァチュコフ(B:フォルコ)、他
アントニーノ・フォリアーニ(指)
ミラノ・スカラ座アカデーミアO&cho

録音:2003年10月、ベルガモ、ライヴ
CDS-450(3CD)
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲全集[6曲]

■特典マルチメディアCD付き
パガニーニのヴァイオリンの歴史
アダージョ MS 49 */レコーディング風景
マッシモ・クアルタ(Vn)(指)
ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場O

※特典:未出版のアダージョの世界初録音のトラックを含むマルチメディアCD
*=世界初録音
CDS-451(2CD)
シューベルト:歌劇「アルフォンソとエストレッラ」 エヴァ・メイ(S;エストレッラ)
ライナー・トロスト(T;アルフォンソ)
マルクス・ヴェルバ(Br;アドルフォ)、他
ジェラール・コルステン(指)
カリアーリ歌劇場O&cho
CDS-452
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
ディーノ・チアーニ(P)
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指)
ポメリッジ・ムジカーリO

録音:1970年/1973年
CDS-456(2CD)
ボンポルティ(1672-1748):室内ソナタ集Op.4/同Op.6 アルベルト・マルティーニ(Vn)(指)
アカデミア・イ・フィラルモニチ
CDS-459(2CD)
ビゼー:歌劇「真珠採り」 中島康晴(T;ナディール)
アニク・マシス(S;レイラ)
ルカ・グラッシ(Br;ズルガ)
ルイージ・デ・ドナート(Bs;ヌラバッド)、他
マルチェッロ・ヴィオッティ(指)
フェニーチェ歌劇場O&cho

録音:2004年4月、ヴェネツィア、マリブラン劇場
CDS-460
G.B.サンマルティーニ:シンフォニア集
ソナタハ長調JC7、
アヴェルトゥーラニ長調JC14、
オヴェルトゥーラヘ長調JC33、ソナタイ長調JC65、
オヴェルトゥーラヘ長調JC36、
オヴェルトゥーラハ長調JC9、
シンフォニアト長調JC39、シンフォニアト長調JC15、
オヴェルトゥーラヘ長調JC37
ロベルト・ジーニ(指)ミラノ・クラシカCO

録音:2005年1月12−15日
ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニは1700年頃ミラノに生まれ、生涯ここを拠点に活動し、1775年に没しました。18世紀半ばのミラノを代表する音楽家で、交響曲,器楽作品、オペラ、宗教作品と多様な作品を書き、ボッケリーニ、グルックに多大な影響を与えています。彼はハイドンよりも実質的に「交響曲の父」と言える位置にある作曲家で、オペラの序曲であったシンフォニアを独立した管弦楽作品として発展させた功績は大です。このCDには、名前こそソナタ、アヴェルトゥーラ、オヴェルトゥーラ、シンフォニアと様々ですが、8曲を収録。交響曲の萌芽を楽しめます。モンテヴェルディ研究家としても高名なイタリア古楽界の重鎮、ロベルト・ジーニの充実した演奏でお楽しみください。 (Ki)
CDS-461
ヴェルディ:弦楽四重奏曲 ホ短調(1873)
プッチーニ:菊(1890)
リッカルド・ザンドナーイ:弦楽四重奏曲 ト長調*
ヴェネツィアSQ

※*=世界初録音
CDS-462(2CD)
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲全集Vol.12
D.9/D.24/D.97/D.64
D.106/D.49/D.122
D.79/D.5
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)(指)
ラルテ・デラルコ
CDS-464(1CDR)
ショスタコーヴィチ:2台ピアノ、四手ピアノの為の作品全集
2台のピアノの為の組曲 嬰ヘ短調Op.6
3つの幻想的舞曲Op.5/アフォリズムOp.13
四手ピアノの為のワルツOp.95
四手ピアノの為のポルカ
2台ピアノの為の陽気な行進曲
2台ピアノの為のタランテッラ
2台ピアノの為のコンチェルティーノOp.94
ルイーザ・ファンティ・ズルコフスカヤ(P)
サブリナ・アルベルティ(P)
CDS-466(9CD)
パガニーニ:ヴァイオリンとギターの為の作品全集
チェントーネ・ディ・ソナタ集 MS.112
カンタービレ ニ長調 MS.109
ソナタ集;MS.9/MS.10/MS.11/MS.12/MS.13
6つのルッカ・ソナタOp.3 MS.134
デュエット・アモローゾ MS.111
アドニスの入場 MS.8
6つのソナタ MS.26/6つのソナタ MS.27
アレグロ・ヴィヴァーチェ MS.72
ソナタ・コンチェルタータ MS.2
カンタービレとワルツ MS.45/変奏曲 MS.71
6つの二重奏曲 MS.110
変奏を伴ったカルマニョーラ MS.1
グランド・ソナタ・コンチェルタータ MS.3
ルイジ・アルベルト・ビアンキ(Vn)
マウリツィオ・プレダ(G)
CDS-468(2CD)
ヴェルディ:歌劇「海賊」 レナート・ブルソン(Br:セイド)
ズヴェタン・ミハイロフ(T:コルラード)
ミケーラ・ズブルラーティ(S:メドーラ)
アドリアーナ・ダマート(S:グルナーラ)、他
レナート・パルンボ(指)
パルマ・レージョ劇場O&cho

録音:2004年6月、パルマ、ヴェルディ・フェスティヴァル、ライヴ
CDS-469(2CD)
ベッリーニ:歌劇「ノルマ」 グレース・バンブリー(S;ノルマ)
レラ・クベッリ(S;アダルジーザ)
ジュゼッペ・ジャコミーニ(T;ポリオーネ)
ロバート・ロイド(Bs;オロヴェーゾ)、他
ミハエル・ハラース(指)バーリSO
アミーチ・デラ・ポリフォニカcho
ヴォーチ・ペル・ラ・ムジカ

録音:1977年8月12、14日、マルティナ・フランカ
秋に発売されたマルティナ・フランカ音楽祭30 周年記念3 枚組ボックス(CDS.448)に少しだけ収録されて話題になった1977 年の「ノルマ」の全曲発売。何より注目は、先日新国立劇場の「道化師」で見事な歌唱を披露してくれた大テノール、ジュゼッペ・ジャコミーニの36 歳の時の若々しいポリオーネ。もとより録音の多くないジャコミーニだけに貴重です。 (Ki)
CDS-472(2CD)
アントニオ・カルロス・ゴメス(1836-1896):歌劇「サルヴァトール・ローザ」(1874) マウロ・パガーノ(T:サルヴァトール・ローザ)
フランチェスカ・スカーニ(S:イザベッラ)
フランチェスコ・エッレーロ・ダルテーニャ
(B:アルコス公爵) 、他
マウリツィオ・ベニーニ(指)イタリア国際O

録音:2004年7月、マルティナ・フランカ音楽祭、ライヴ
イタリアオペラに憧れてアルプスを越えた作曲家は多数いますが、大西洋を越えてしまったのが,ブラジルはサンパウロ生まれのアントーニオ・カルロス・ゴメス(1836-1896)。ミラノに留学し、ヴェルディから多大な影響を受け、ドラマティックな悲劇で大変に人気がありました。代表作「ガラニ」にはドミンゴが歌ったCD もあります。もう一つの代表作が「サルヴァトール・ローザ」。1874 年、ジェノヴァで初演された作品。サルヴァトール・ローザ(1615-1673)は、実在の画家で、ナポリのマザニエッロの反乱に加わったとされます。オペラでは、反乱を背景に、ナポリ総督である公爵の娘イザベッラとローザの悲恋を描いています。 (Ki)
CDS-473(2CD)
ドニゼッティ:歌劇「ピエトロ大帝」(1819) ヴィート・プリアンテ(Br:ピエトロ大帝)
エウフェーミア・トゥファーノ(Ms:カテリーナ)
アレッサンドロ・コデルッピ(T:カルロ)
ローザ・ソリーチェ(S:アンネッテ)
ローザ・アンナ・ペライーノ(S:フリッツ夫人)
ジュリオ・マストロトターロ(Br:クックピス氏) 、他
マルコ・ベルドンディーニ(指)イタリア国際O

録音:2004年7月、マルティーナ・フランカ、イトリアの谷音楽祭、ライヴ
世界初録音。「ピエトロ大帝」はドニゼッティが本格的なオペラ活動を始めて3作目のオペラで、1819年12年にヴェネツィアで初演、ドニゼッティはまだ22歳という若さでした。物語は現在のラトビアあたりのとある町、大工のカルロはアンネッテという娘を愛していますが、喧嘩っぱやいため投獄されてしまいます。しかし彼はお忍びのピエトロ(ピョートル大帝)によって彼の妻の甥と判明、救出され、、カルロとアンネッテは結ばれる、というもの。マルティーナ・フランカでのイトリアの谷音楽祭でのライヴです。 (Ki)
CDS-474(2CD)
グノー:歌劇「ポリュクト」(1878) ジョルジョ・カシャーリ(T:ポリュクト)
ルカ・グラッシ(Br:セヴェール)
ヴィンチェンツォ・タオルミーナ(Br:ネアルク)
ナディア・ヴェッツ(S:ポリーヌ) 、他
マンリオ・ベンツィ(指)イタリア国際O
ブラチスラヴァ室内cho

録音:2004年8月、マルティーナ・フランカ、イトリアの谷音楽祭、ライヴ
「ポリュクト」は1878 年、グノー60歳の時にパリで初演されたオペラ。紀元前3世紀、ローマ帝国時代のアルメニアに実在したキリスト教徒に題材をとったコルネイユの悲劇を原作としています。ドニゼッティの「ポリウート」や「殉教者」と同じ題材ながら、グノーらしくより宗教性を重視し、コルネイユの原作の精神に近づいています。グノー自身が「ファウスト」よりも気に入ってたという話が伝わっています。しかし上演はほとんどありません。このCD は2004 年8月のマルティナ・フランカのイトリアの谷音楽祭での上演のライヴ録音。これが初録音です。ジョルジョ・カシャーリは近年目覚しく台頭しているテノール。フィレンツェ生まれでベルゴンツィに学び、マントヴァ公が当り役。ナディア・ヴェッツはパドヴァ生まれの若いソプラノ。 (Ki)
CDS-477(2CD)
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」 コヴィー・ヴァン・レンズブルク(T:オルフェオ)
シリル・ジェルスタンアベール(S:エウリディーチェ)
フィリップ・ジャルスキ(CT:希望) 
ベルナール・ドレトル(B:プルトーネ)、他
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
王室大厩舎・王宮付楽団
[ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ]
古楽界の大御所、マルゴワールがついに「オルフェオ」を録音しました!2004 年10 月のフランス、トゥルコワンでのライヴ。マルゴワールがモンテヴェルディのオペラを録音するのは、1984年の「ポッペアの戴冠」以来20 年ぶり!今回はレンズブルク、ジェルスタンアベール、ジャルスキなどキャストも揃っています。 (Ki)
CDS-478
モンテヴェルディ:タンクレーディとクロリンダの戦い,
バッロ,他、ブルネッリ:まだフェーボが世界に昼を,他、
ディンディアらのマドリガーレ
ラヴィーニャ・ベルトッティ(S),
マリオ・チェケッティ(T),
ヴィンチェンツォ・ディ・ドナート(T),
サルヴォ・ヴィターレ(Bs)、
ロベルト・ジーニ(指)アンサンブル・コンチェルト
GLOSSA、TACTUS、STRADIVARIUS といったレーベルにマドリガーレを録音して好評を博していた、ロベルト・ジーニとアンサンブル・コンチェルトがDYNAMICに初登場。 (Ki)
CDS-479
ヴィオッティ:ヴァイオリン作品全集Vol.10
ヴァイオリン協奏曲第29番ホ短調 W.29 G.144
ヴァイオリン協奏曲第21番ホ長調 W21. G.96
フランコ・メッツェーナ(Vn)(指)
ミラノ・クラシカCO
好評のヴィオッティ・ヴァイオリン作品全集第10 集。29 番は番号としては最後になっていますが、実際にはおそらく1801年頃の作品。21番もほぼ同時期の作品だと思われます。どちらの曲もそれぞれに個性があり、ヴィオッティらしい華やかなソロが楽しめるものです。いつも通りフランコ・メッゼーナが鮮やかなヴァイオリンを披露してくれます。 (Ki)
CDS-480(2CD)
ドニゼッティ:歌劇「ファヴォリータ」 アルフレード・クラウス(T:フェルナンド)
レナート・ブルゾン(Br:アルフォンソ)
チェーザレ・シエピ(B:バルダッサーレ)
ヴィオリカ・コルテズ(Ms:レオノーラ) 、他
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指)
ジェノヴァ市立歌劇場O&cho

録音:1976年 ジェノヴァ、ライヴ
アルフレード・クラウスは、その名声とキャリアの長さに比して録音は決して多くありません。特に1970 年代はセッションによるオペラ全曲録音は極端に少なく、ファンには残念な状態でした。「ファヴォリータ」のフェルナンドもクラウスの十八番ですが、1971 年の日本公演がDVD 化されただけでした。このジェノヴァでの公演がCD 化されたのは大きな喜びです。しかもレナート・ブルゾンとチェーザレ・シエピが競演という超豪華上演!ヴィオリカ・コルテズは1935 年ルーマニア生まれのメッゾ、レオノーラは得意としていた役でした。 (Ki)
CDS-484(2CDR)
ベートーヴェン:弦楽五重奏曲全集
変ホ長調Op.4/ハ長調Op.29/ハ短調Op.104
フーガ ニ長調Op.137
ヴェネツィアSQ、ダニロ・ロッシ(Va)

録音:2005年4、5月5.1サラウンド
Dynamic もついにSACD に参入!第一弾は、ベートーヴェンの弦楽五重奏曲全集。ヴェネツィア弦楽四重奏団に、スカラ座の首席ヴィオラ奏者ののダニオ・ロッシを加えての演奏です。さすがにイタリア的な輝きのある弦の絡みは実に美しいもの。ちなみに第1 ヴァイオリンのアンドレア・ヴィーオが弾いているのは、1651 年のアマティ。同時に彼らは、シャンドール・ヴェーグから指導を受けた強固なカルテットの意志があるのも特徴、ただ明るい訳じゃありません。色々な意味で話題のベートーヴェンの弦楽五重奏曲全集です。 (Ki)
CDS-485(2CD)
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集 第13巻
協奏曲 ト長調D 84、協奏曲 イ長調D 105、協奏曲 ホ長調D 50、協奏曲 イ長調D 101、協奏曲 ニ長調D 26、協奏曲 イ長調D 99、協奏曲 ヘ長調D 67、協奏曲 ニ長調D 39
ラルテ・デッラルコ、
ジョヴァンニ・グリエルモ(ソロVn)、
フェデリーコ・グリエルモ(ソロVn)、
カルロ・ラザーリ(ソロVn)
タルティーニ・シリーズ、13巻です。2CD に8曲を収録。また新たなタルティーニの姿が明らかになっていきます。 (Ki)
CDS-486(10CD)
イタリアの弦楽四重奏曲集
ボッケリーニ:弦楽四重奏曲集
[Op.8/Op.39/Op.41/Op.64/Op.52]
バッジーニ:弦楽四重奏曲全集
マリピエロ:8つの弦楽四重奏曲
ヴェルディ:弦楽四重奏曲 ホ短調
プッチーニ:「菊」
ザンドナーイ:弦楽四重奏曲 ト長調
レスピーギ:ドリア旋法の弦楽四重奏曲
 弦楽四重奏曲 ニ短調
ヴェネツィアSQ
ボッケリーニがCDS-111、CDS-127、CDS-154、バッジーニがCDS-418(3CD)、マリピエロがCDS-168(2CD)、ヴェルディ、プッチーニ、ザンドナーイがCDS-461、レスピーギがCDS-276で出ていたもの。イタリアの作曲家による古今の弦楽四重奏曲を集めた画期的企画でした。10枚セットで、価格は3CD分!!!普段ドイツの弦楽四重奏曲しか聞かない方々も、この機会にぜひイタリアの弦楽四重奏曲に触れてみてはいかがでしょう。 (Ki)
CDS-487(2CD)
マスネ:歌劇「ラオールの王」 ジュゼッペ・ジパーリ(T;アリム) 
アナ・マリア・サンチェス(S;シタ)
ウラディミール・ストヤノフ(Br;シンディア)
リッカルド・ザネッラート(Bs;チムール)、他 
マルチェッロ・ヴィオッティ(指)
フェニーチェ劇場O&cho

録音::2004年12月
「ラオールの王」は、マスネの初期「マノン」の7年前の作品で、1877年4月27日にパリのオペラ座で初演され、マスネの出世作となりました。物語は、インドのラオールの王、アリムと、尼僧シタの悲恋です。またこのオペラは、ガストン・ルルーの「オペラ座の怪人」の舞台となったことでも知られています。1979 年にサザランドをヒロインとした録音があったきりで、なんと四半世紀ぶりの新録音。このヴェネツィアでの上演は好評を博し、待望の新録音となりました。ジュゼッペ・ジパーリはアルバニア出身のテノールで、今メキメキと頭角を現しています。急逝したヴィオッティの、亡くなる3ヶ月前の名指揮振りも貴重です。 (Ki)
CDS-488(2CD)
ドニゼッティ:歌劇「ピーア・デ・トロメイ」 パトリツィア・チョーフィ(S;ピーア) 
ダリオ・シュムンク(T;ギーノ)
アンドルー・シュレーダ(Br;ネッロ) 
ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms;ロドリーゴ)、他
パオロ・アッリヴァベーニ(指)
フェニーチェ劇場O&cho

録音:2005年4月、フェニーチェ劇場
2005年5月に来日し絶賛を博したヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場、その来日の一ヶ月前の公演がライヴCDで登場。ドニゼッティの中期の傑作「ピーア・デ・トロメイ」です。ヒロイン、ピーアを歌うチョーフィと、その夫ネッロを歌うシュレーダーは、来日公演の《トラヴィアータ》で大絶賛され、まだ記憶に新しいでしょう。そしてもう一人、期待のテノール、ダリオ・シュムンクが登場。シュムンクはブエノス・アイレス出身、1999年にフランコ・コレッリ国際声楽コンコルソで優勝した逸材。既にヨーロッパを中心に幅広い活躍をしています。今回の上演では新校訂版を使用しているとのこと。 (Ki)
CDS-489(2CD)
サリエーリ:歌劇「ダナオスの娘たち」(1784) モンセラート・カバリエ(S:イペルムネストル)
クリスティン・ブラダン(T:ランセ)
ジャン=フィリップ・ラフォン(Br:ダナユス)
アンドレア・マルティン(Br:ペラギュ) 、他
ジャンルイジ・ジェルメッティ(指)
RAIローマSO&cho

録音:1983年 放送用ライヴ
物語はギリシャからとられたもの。ダナユスと娘たちが婚礼を装ってエジストゥスと息子たちを皆殺しにしようと計画、しかし娘の一人イペルムネストルだけはランセを本当に愛し、彼を逃亡させ、ダナユスと娘たちは地獄に落ちる、といった内容。1784 年にパリのオペラ座で初演され、成功を収めました。このCD は1983 年のRAI ローマの放送用のライヴ録音で、20 世紀における蘇演でした。大プリマドンナ、カバリエの登場がうれしいものです。ジェルメッティはこの後1990 年にEMI へスタジオ録音していますが、現在各国とも廃盤です。 (Ki)
CDS-490
アリア&カンツォーネ集
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」、
ロッシーニ:「セビーリャの理髪師」、
ヴェルディ:「エルナーニ」、「ドン・カルロ」、
 「シチリアの晩鐘」、「アッティラ」からのアリア
トスティ:最後の口づけ
マッツォーラ:アブルッツォのギターの調べ
E.デ・クルティス:夜の歌声
タリアフェリ:情熱
ポーター:キス・ミー・ケイト/ソー・イン・ラブ
ロジャーズ:魅惑の宵
ビクシオ:森の中の道
ファルヴォ:ガッパーリア
ミケーレ・ペルトゥージ(Bs)
パルマ・オペラ・アンサンブル

録音:2004年12月13日、モデナ、ライヴ
イタリアを代表するバス=バリトン、ミケーレ・ペルトゥージのデビュー20年を記念したモデナでのコンサートのライヴ録音。バスの名歌手は多々いれど、ペルトゥージのバスの美感はさすがイタリア人歌手ならではのもの。アリアとカンツォーネと、どちらもバスならではの魅力がたっぷり。残念なことにペルトゥージはここ数年日本とは縁がなく、新国立劇場の「ドン・ジョヴァンニ」も藤原の「カルメン」もフェニーチェ歌劇場の来日公演も、予定されていながらキャンセル。またCD も決して多くはありません。それだけにこのCD はうれしいものです。 (Ki)
CDS-491(2CD)
モンテヴェルディ:教会音楽集
カンターテ・ドミノ
聖マリアよ不幸な者をお救いください(2声)
逃げよわが魂(2声とヴァイオリン)
キリストあなたを崇めます(5声)
カンターテ・ドミノ(6声)
主よ、あなたの怒りによって(6声)
キリストよ、われわれはあなたをあがめます(6声)
おお、慈悲深きイエス(2声)/第1旋法によるトッカータ
来なさい、来なさい(2声)/めでたし天の女王(1声)
神が用意された宴を見よ/人々よ、急いで来なさい
おお何と美しい/めでたし天の女王
主を誉めまつる(4声)/喜べシオンの娘たちよ
来て見るのだ/主をほめたたえよ(3声)*
この日を感謝せん/グローリア(8声)*、他(全30曲)
ロベルト・ジーニ(指)
アンサンブル・コンチェルト
アンサンブル・エスペリオンXX などで活躍したガンバ奏者、チェリストにして、今や21 世紀期待の古楽指揮者、ロベルト・ジーニ。彼はモンテヴェルディに特化して心血を注いでいます。手兵アンサンブル・コンチェルトとの新録音は、モンテヴェルディの宗教曲集全曲、モンテヴェルディを知りぬいた自信の漲る演奏です。全30曲のうち、「主をほめたたえよ」(3声)と「グローリア」(8声)は世界初録音。 (Ki)
CDS-494(2CDR)
アントニオ・サッキーニ(1730-1786):歌劇「コロノスのエディプ」 スヴャトスラフ・スミルノフ(Br)
マノン・フェウベル(S)
ファブリーチェ・マンテーニャ、
ダニエル・ガルヴェス=ヴァレホ(T)、他
ジャン=ポール・ペナン(指)
ブルゴーニュCO&cho
アントーニオ・サッキーニ(1730-1786)は、フィレンツェに生まれ、幼い時にナポリに移住し、ここで教育をうけ、20代後半には既に名声を築いています。ヴェネツィア、ローマ、ロンドンなど、国際的に活躍した後、1781年にサッキーニはパリに移住、マリー=アントワネットのお気に入りの作曲家となったことで知られています。「コロノスのエディプ」は、ソフォクレスの「コロノスのオイディプス」に基づいたフランス語のトラジェディ・リリク。サッキーニの最後の作品となり、死後上演され、大成功を収めました。これが世界初録音です。 (Ki)
CDS-495(3CD)
モーツァルト:弦楽五重奏曲全集
第1番変ロ長調 K.174/第2番ハ短調 K.406
第3番ハ長調 K.515/第4番ト短調 K.516
第5番ニ長調 K.593/第6番変ホ長調 K.614
ストラディヴァリS[マリアーナ・シルブ(Vn)、クリスティーナ・ダンチラ(Vn)、マッシモ・パリス(Va)、ミアイ・ダンチラ(Vc)]
カリーネ・レティエク(Va)
CDS-496(2CD)
ヴェルディ:歌劇「エルナーニ」 マルコ・ベルティ(T エルナーニ),
カルロ・グエルフィ(Br ドン・カルロ),
ジャコモ・プレスティア(Bs シルヴァ),
スーザン・ネヴィス(S エルヴィーラ),他
アントネッロ・アッレマンディ(指)
パルマ・レージョ劇場O&cho

録音:2005年6月
パルマ歌劇場でのヴェルディの「エルナーニ」のライヴ録音です。さすが目利き耳利き揃いのパルマらしく、主役の四人にかなりの実力者を集めています。タイトルロールのマルコ・ベルティは、近年メト、ウィーン、フィレンツェ、パリ、ロンドンなどでヴェルディからプッチーニのヒロイックな役を歌って人気うなぎ昇りのテノール。カルロ・グエルフィはもうすっかり大物の貫禄、スカラ座でも頻繁に歌っています。今年の6 月のボローニャ歌劇場来日公演でホセ・クーラ相手に「アンドレア・シェニエ」に出演予定。ジャコモ・プレスティアも、いまやイタリアを代表するバス歌手として大人気。今年4 月のサントリーホールでのホール・オペラ、プッチーニ「トゥーランドット」に出演予定。スーザン・ネヴィスはニューヨーク生まれのソプラノ、「ナブッコ」のアビガイッレなど、ヴェルディの初期オペラのヒロインを得意にするという貴重なソプラノです。指揮のアントネッロ・アッレマンディも、ロッシーニ、ドニゼッティからヴェルディまでで非常に評価の高い人。ヴェルディの初期のオペラの中でも人気の高い作品ですが、新録音はほとんど20 年ぶり!これは歓迎されること間違いないCD です。 (Ki)
CDS-497(4CD)
ワーグナー:舞台神聖祭典劇「パルジファル」 リチャード・デッカー(T;パルジファル)
マティアス・ヘレ(Bs;グルネマンツ)
ヴォルフガング・シェーネ(Br;アンフォルタス王)
ドリス・ゾッフェル(Ms;クンドリ)
ミコライ・ザラシンスキ(Br;クリングゾル)
ウルリヒ・デュンネバッハ(Bs;ティトレル)、他
ガボール・エトヴェシュ(指)
フェニーチェ歌劇場O&cho

録音:2005年3月、ヴェネツィア、フェニーチェ劇場、ライヴ
ヴェネツィアといえば、「パルジファル」初演の翌1883年にワーグナーが亡くなった地。ワーグナーの最後の作品を終焉の地で上演しているわけです。さてこの上演、バイロイトでも活躍したマティアス・ヘレにドリス・ゾッフェル、シュトゥットガルトの重鎮バリトン、ヴォルフガング・シェーネ、と、かなり強力なキャストが集まっています。なかでも注目は合衆国のドラマティック・テノール、リチャード・デッカー。近年急速にワーグナーのヘルデン役に進出しているベテランながら、録音がほとんどなかったので、これはワグネリアンには興味津々でしょう。 (Ki)
CDS-498(10CD)
ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲全集 フランコ・メッツェーナ(Vn)(指)
ヴィオッティCO、ペルージャSO
ミラノ・クラシカCO
Dynamic社が積極的に取組んできた、イタリアの大ヴァイオリン作曲家の体系的シリーズ、その核の一つであった、ヴィオッティのヴァイオリン協奏曲全集が、ついにセット化されました!全29曲の堂々たる収録内容もさることながら、演奏内容もメッゼーナの優れたヴァイオリン,リードによって、大変な好評を博しました。ヴァイオリン・ファンはもちろんですが、いままでヴィオッティに手を出さなかった方々こそ、ぜひこの機会に耳にしていただきたいものです。 (Ki)
CDS-499(2CD)
R.シュトラウス:歌劇「ダフネ」 ジューン・アンダーソン(S;ダフネ) 
ロベルト・サッカ(T;ロイキッポス)
スコット・マック・アリスター(T;アポロ)、他
シュテファン・アントン・レック(指)
フェニーチェ歌劇場O&cho

録音:2005年6月、ヴェネツィア、ライヴ
シュトラウスの「ダフネ」は、1938年にドレスデンで初演されて以来今日まで、時々上演はされる程度の作品に留まってしまっています。録音もあまり多くありませんでした。このフェニーチェでのライヴは、なんとヴェネツィア初演だそうです。指揮は、つい先日も新国立劇場での「マイスタージンガー」で素晴らしい名演を繰り広げたレック!ここでも、重ったるさの感じられない爽やかなシュトラウス・サウンドを見事に作り上げています。タイトルロールには、ビックリのジューン・アンダーソン!ロッシーニやベッリーニなどのイタリアオペラを得意としてきた彼女ですが、意外や既にサロメやアラベラも歌っているそうです。ロイキッポスにはロベルト・サッカとこれも上々。 (Ki)
CDS-500(3CD)
ポンキエッリ:歌劇「ジョコンダ」 アンドレア・グルーバー(S;ジョコンダ) 
マルコ・ベルティ(T;エンツォ)
アルベルト・マストロマリーノ(Br;バルナバ) 
カルロ・ロコンバーラ(Bs;アルヴィーゼ)
イルディコ・コムロージ(Ms;ラウラ) 
エリザベッタ・フィオリッロ(A;チエーカ)、他
ドナート・レンゼッティ(指)
アレーナ・ディ・ヴェローナO&cho

録音・収録:2005年6月、アレーナ・ディ・ヴェローナ。演出:ピエール・ルイージ・ピッツィ。DVD仕様。字幕:伊英独仏西(日本語無し)/オール・リージョン/ NTSC/ LINEAR PCM 2.0 /DTS 5.1/カラー/ 16:9
御存知イタリアを代表する野外オペラの祭典、アレーナ・ディ・ヴェローナ。2005 年はポンキエッリの「ジョコンダ」が上演されて話題になりました。タイトルロールは、ニューヨーク出身のアンドレア・グルーバー、近年トゥーランドットなどドラマティックなヒロインを歌って絶賛されているソプラノです。エンツォは、イタリアの若い世代の期待のテノール、マルコ・ベルティ。バルナバは、昨年フェニーチェ歌劇場来日公演の「アッティラ」にもエツィオ役で出演したアルベルト・マストロマリーノ、そしてイタリアの若手バスを代表するカルロ・ロコンバーラと、かなり良いキャストです。 (Ki)

CDS-501(3CD)
ロッシーニ:歌劇「ビアンカとファッリエーロ」 ダニエラ・バルチェッローナ(Ms;ファッリエーロ)
マリア・バーヨ(S;ビアンカ)
フランチェスコ・メーリ(T;コンタレーノ)
カルロ・レポーレ(Bs;カペッリオ)、他
レナート・パルンボ(指)ガリシアSO

録音:2005年8月、ペーザロ、ロッシーニ音楽祭、ライヴ
Dynamicがロッシーニ音楽祭のライヴ録音をついにリリース!2005年話題を呼んだロッシーニの珍しい傑作「ビアンカとファッリエーロ」です。この作品は、1819年暮にスカラ座で初演されたもの、ことにファッリエーロ役がメッゾの至難の役で、なかなか上演ができないことから、幻の傑作と言われています。ロッシーニ音楽祭でも、1986、89年に続いてのようやく3回目の上演。それを可能にしたのが、今がまさに旬のメッゾソプラノ、ダニエラ・バルチェッローナです。またスペインの名ソプラノ、マリア・バーヨがヒロインビアンカ役。1980年生まれという若さで大抜擢され絶賛されたイタリア期待のテノール、フランチェスコ・メーリ、夏のベッリーニ大劇場来日公演にも参加するイタリアの実力派バス、カルロ・レポーレと、この音楽祭の底力を感じさせるもの。指揮は、クリスチャン・ティーレマンの後任としてベルリン・ドイッチュオパーの音楽監督就任したレナート・パルンボ。 (Ki)
CDS-502(2CD)
フィリッポ・マルケッティ(1831-1902):歌劇「ロメオとジュリエッタ」 セレーナ・ダオーリョ(S:ジュリエッタ)
ロベルト・ルリアーノ(T:ロメオ)
ジョヴァンニ・コレッタ(T:テバルド)
エミール・ゼレフ(B:ロレンツォ神父)
マーリオ・カッシ
(Br:カペッリオ)、他
アンドリー・ユルケヴィッチ(指)イタリア国際O
ブラチスラヴァ室内cho

録音:2005年8月、マルティーナ・フランカでのイトリアの谷音楽祭、ライヴ
世界初録音!19世紀後半のイタリアオペラは、ほとんどヴェルディの牙城だったような印象がありますが、もちろん他に活躍したオペラ作曲家もたくさんいます。その一人がフィリッポ・マルケッティ(1831-1902)。1869年に初演した、ヴィクトル・ユゴー原作のオペラ「ルイ・ブラス」が代表作です(BONGIOVANNIから、ディミトラ・テオドッシュウ主演のCDが出ています(GB 2237/38)。「ロメオとジュリエッタ」はその4年前、1865年に初演された作品。偶然にもグノーの「ロメオとジュリエット」(1867 年初演)とほぼ同時期の作品ですので、比べてみるもの楽しいでしょう。ヴェルディの同時期の作品と比べるとやや時代遅れにも感じる作風とはいえ、しかしイタリアオペラとしては非常に良く出来ていて、ドニゼッティからヴェルディの中期の作品をよく聞く人なら、間違いなく気に入る音楽でしょう。マルティーナ・フランカでのイトリアの谷音楽祭のライヴ録音。指揮のアンドリー・ユルケヴィッチは、ウクライナ出身の期待の若手指揮者。 (Ki)
CDS-503(2CD)
ケルビーニ:歌劇「三人の夫と誰とも結婚できなかった男」 マリア・ラウラ・マルトラーナ(S:ドンナ・リゼッタ)
ローザ・アンナ・ペライーノ(S:ドンナ・ローザ)
ローザ・ソリーチェ(S:ベッティーナ)
エマヌエーレ・ダグアンノ(T:ドン・マルティーノ)
ジュリオ・マストロトターロ(Br:ドン・ピスタッキオ)
ヴィート・プリアンテ(Br:ドン・シモーネ)
ガブリエーレ・リビス(Br:フォレット)
ディミトリー・ユロフスキー(指)イタリア国際O

録音:2005年7月、マルティーナ・フランカ、イトリアの谷音楽祭、ライヴ
世界初録音!これも2005年のマルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭でのライヴ録音。後にパリの音楽界の重鎮となったイタリア人、ルイージ・ケルビーニ(1760-1842)が、1783 年秋にヴェネツィアのサン・サムエーレ劇場で初演した2 幕のオペラ・ブッファ。ドン・ピスタッキオが3 人の女性に次々と恋をするものの、結局彼女達は別の3人の男性と恋に落ちてしまう、というようなお話。チマローザやパイジェッロの時代のオペラ・ブッファの楽しみがたっぷりで、パリに出てからのドラマティックなケルビーノと比べるとまた驚きです。指揮のディミトリ・ユロフスキはモスクワ生まれの若手、名匠ミハイル・ユロフスキの息子ということは、ウラディーミルの弟のようです。 (Ki)
CDS-504(2CD)
ベッリーニ:歌劇「カプレーティとモンテッキ」(1830年ミラノ版) パトリツィア・チョーフィ(S;ジュリエッタ)
クララ・ポリート(S;ロメオ)
ダニロ・フォルマッジャ(T;テバルド)
フェデリコ・サッキ(Br;カペッリオ)
ニコラ・アモーディオ(B:ロレンツォ)
演出:デニス・クリーフ
ルチアーノ・アコチェッラ(指)イタリア国際O
いまやすっかり南イタリアを代表する音楽祭となった、マルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭、その2005年の目玉公演のライヴ。シェークスピアの「ロミオとジュリエット」と同じ題材で知られる、ベッリーニの「カプレーティとモンテッキ」です。この時上演されたのは、通常知られるヴェネツィア初演のヴァージョンではなく、1830 年にミラノ・スカラ座で再演された時の改訂版。ジュリエッタ役の歌手がメッゾ寄りの人だったので、有名なアリア「ああいく度も」を始めとするいくつかのジュリエッタの音楽が低く移調されていたり、フィナーレでのロメオの場面に違いがあったりと、相違があります。ヒロインのジュリエッタには、イトリアの谷音楽祭を足がかりに世界のプリマドンナへと飛びたったパトリツィア・チョーフィが恩返し出演。彼女一流の情感豊かな歌に打たれます。一方ロメオは、2001 年にデビューしたての新進、クララ・ポリート。若手の登竜門として世界の注目を浴びるイトリアの谷音楽祭の新たなスターになりそうです。  (Ki)
CDS-507
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調Op.105
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調Op.121
幻想小曲集Op.73
ファブリツィオ・フォン・アルクス(Vn)
ブルーノ・カニーノ(P)

録音:2005年1月
シューマンのヴァイオリン・ソナタ2曲と、幻想小曲集という、ドイツロマン派ど真ん中のCD。ヴァイオリンのファブリツィオ・フォン・アルクスは、ナポリに生まれ、伝統あるサン・ピエトロ・マイエッラ音楽院を卒業。さらにフランコ・グッリやサルヴァトーレ・アッカルドらに学んだ、まさにイタリアのヴァイオリニスト。そしてピアノはイタリアの巨匠、ブルーノ・カニーノ。ちょっと異色ですが、独伊の精神融合が非常にいい結果となっている演奏です。 (Ki)
CDS-508(2CD)
マスネ:歌劇「シェリュバン」(1903) ミシェル・ブリート(Ms;シェリュバン)
パトリツィア・チョーフィ(S;アンソレイヤード)
カルメラ・レミージョ(S;ニーナ)
ジョルジョ・スーリアン(Bs;哲学者)、他
エマニュエル・ヴィヨーム(指)
カリアーリ歌劇場OO&cho

録音:2006年1月、カリアーリ歌劇場、ライヴ
マスネの珍しいオペラ「シェリュバン」の久々の新録音です。「シェリュバン」は1903 年に初演されたオペラ。シェリュバンとは、「フィガロの結婚」の小姓、つまりモーツァルトのオペラのケルビーノのこと。このオペラでは彼は17 歳になっていて、あいかわらず恋に飛び回って騒動を巻き起こしたのち、ニーナと結ばれる、という物語。このCD はカリアーリ歌劇場のライヴ。タイトルロールのミシェル・ブリートは、2005 年4 月に新国立劇場の「フィガロの結婚」でケルビーノを歌って好評を博した南アフリカ出身のドイツのメッゾソプラノ。シェリュバンが憧れるバレリーナ、アンソレイヤードにパトリツィア・チョーフィ、彼に心を寄せる娘ニーナにカルメラ・レミージョ、そして彼の家庭教師の哲学者にジョルジョ・スーリアンという、相当に強力なキャスト。指揮は、2003 年7 月に二期会公演のシュトラウス「バラの騎士」で好評だったエマニュエル・ヴィヨームです。  (Ki)
CDS-509(2CD)
フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドール(1726-1795):歌劇「トム・ジョーンズ」(1765) セバスチャン・ドロイ(トム・ジョーンズ)
ソフィー・マルタン=ドゴール(ソフィー)
マルク・バラール(ウェステルン氏)
シビル・ザンガネッリ(ウェステルン夫人) 、他
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ル・シンフォニエッタ・ド・ローザンヌ


録音:2006年1月、ローザンヌ歌劇場、ライヴ
フランスの有名な音楽一家の一人、フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドール (1726-1795)は、名前が有名な割にはオペラの録音がほとんどありません。「トム・ジョーンズ」は1765年の作品。有名なヘンリー・フィールディングの小説(1749年)を原作としたオペラで、フィリドールの代表作です。名前ばかりが有名だったこのオペラを、ご存知マルゴワールがローザンヌ歌劇場で上演、そのライヴ録音です。 (Ki)
CDS-511
ラルフ・タウナー:私の秘密の庭
セレナーデ/道に沿って/讃歌
いやいやながらの花嫁
サヴェーリオの物語/金と緑/蝋燭の沈黙/視点
キョウチクトウ練習曲/喜びの出発/空の下で
ミンガジアーナ第1番/遠くの丘
ミンガジアーナ第2番/日没
アドリアーノ・セバスティアーニ(G)
サビーナ・ピカレッリ(Hp)
フランチェスコ・サントゥッチ(Fl/Sax/Cp)
ルカ・ルーリオ(P)
ルチアーノ・トリスタイーノ(Fl)

録音:2005年9月
ラルフ・タウナーは、クラシック音楽ファンの間でも知る人は知っている合衆国の大変有名なギタリスト。オレゴンというグループの一員として活躍した後、ジャンルの枠にとらわれない多数の名作を発表、アヴァンギャルドでありながら極めて美しい作品に、世界中でカリスマ的な人気があります。彼自身の演奏のCD もありますが、ここではイタリアのギタリスト、アドリアーナ・セバスティアーニと彼の仲間たちがタウナーの世界に挑んでいます。  (Ki)
CDS-512(3CDR)
ヴェルディ:「運命の力」 スザンナ・ブランキーニ(S レオノーラ)、
レンツォ・ズーリアン(T ドン・アルヴァーロ)、
マルコ・ディ・フェリーチェ(Br ドン・カルロ)、
パオロ・バッターリア(Bs グアルディアーノ神父)、
ティツィアーナ・カッラーロ(Ms プレツィオシッラ)、
パオロ・ルメーツ(Bs メリトーネ)、
ジュゼッペ・ニコデーモ(Br カラトラーヴァ公爵)、
ルーカス・カリティノス(指)ヴェネトPO
ロヴィゴ・ソシアーレ劇場cho

録音:2006年1月
2006年1月20、22、24 日と、イタリア、ヴェネト州のロヴィゴ(パドヴァの南の町で、ヴェネツィアとボローニャのちょうど真ん中当たり)で新制作された「運命の力」のライヴ録音です。ピエール・フランチェスコ・マエストリーニ新演出のこのプロダクションは、リヴォルノ、トレント、バッサーノ・デル・グラッパ、ピサ、モデナ、ラヴェンナと、北部から中部のイタリアの諸都市の劇場との共同制作という力の入ったものです。ドン・アルヴァーロを歌うズーリアンは、2003 年のベッリーニ大劇場でのプッチーニ「ボエーム」のロドルフォ、同年ラ・ヴォーチェ公演でベッリーニ「ノルマ」のポリオーネ、2005年のプッチーニ「トゥーランドット」べリオ補筆版のカラフなどで、日本でもすっかり知られているテノール。スザンナ・ブランキーニは、ローマ生まれの若いソプラノで、近年ヴェルディ・ソプラノとして急速に注目されています。指揮のルーカス・カリティノスはギリシャ出身、1985 年から1992 年までギリシャ国立歌劇場の指揮者を務めたベテランです。なお、時期は未定ですが、DVD も発売される予定です。 (Ki)
CDS-514(1CDR)
マンドリンとギターへの編曲版バッハ
バッハ:パルティータ ニ短調 BWV.1004
イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971
ソナタ ト短調 BWV.1020(偽作)
ト短調 BWV.1001/ハ長調 BWV.1033
ドリーナ・フラーティ(マンドリン)
ピエラ・ダドモ(G)
バッハの編曲ものはたくさんありますが、マンドリンとギターという組合わせは珍しいでしょう。いずれもフラーティとダドモの編曲、原曲を損なわずに、独自性を打ち出すことに成功しています。ドリーナ・フラーティは、マンドリン界ではかなり知られた名手。 (Ki)
CDS-516
パイジェッロ:歌劇「幸福なダウニア」 ドナテッラ・ロンバルディ(S チェレーレ)、
マリーナ・デ・リーゾ(A パーレ)、
ルカ・ドルドーロ(T ヴェルトゥムノ)、
フーリオ・ザナージ(Br カッサンドロ)、
フェデリーコ・グリエルモ(指)
フォッジャ・ウンベルト・ジョルダーノ音楽院コレギウム・ムジクム(ピリオド楽器使用)

録音:2004年5月12-14日
パイジェッロの「幸福なダウニア」は、1797年6月25日に南イタリアのフォッジャで初演された祝祭劇。後に両シチリア王フランチェスコ1 世 となる王子フランチェスコと、ハプスブルク家のマリー・クレメンティーネ女大公(モーツァルトで有名なレオポルト2世の娘)の結婚を祝うための作品でした。フォッジャの町には、ヨーロッパのブルボン王朝の王族貴族が集まったと言いますから、パイジェッロも力が入りました。実はこの時期は、北イタリアでナポレオンがオーストリア軍をガンガン打ち破っていた時期。この作品は、古い貴族社会の最後の時代を反映していたものでもあります。フォッジャ市が町を上げての復活上演の録音です。地元フォッジャ生まれのソプラノ、ドナテッラ・ロンバルディが主役を務め、フォッジャの音楽院の古楽オーケストラが演奏しています。 (Ki)
CDS-517
フランチェスコ・コルベッタ(1615頃-1681):作品集(全27曲)
逃げて逃げて(マントヴァのバッロ)
シンフォニア/フォリア/2声のシンフォニア
パッサカリア/スニョレット
第5旋法のプレルーディオ、他
ラ・ギルランダ・モジカーレ
ウーゴ・ナストルッチ、
ミケーレ・パゾッティ(バロックG/テオルボ)
マッシモ・ロナルディ(アーチリュート)
ジャンジャコモ・ピナルディ(バロックG)
アンンア・シンボリ、
モニカ・ピッチンニ(S)
マッテオ・ベッロット(Bs)

録音:2004年3月、11月
フランチェスコ・コルベッタは、1615年頃にパヴィアに生まれた、17 世紀を代表するギタリストの一人。ボローニャやマントヴァで活動した後、ヨーロッパ各地を回って大活躍しています。フランスではルイ14 世にギターを教え、オーストリアではレオポルト・ヴィルヘルム大公に歓待され、英国ではチャールズ2世から「ジェントルマン」の称号を与えられる、などなど。1676 にパリに落ち着き、ここで1681 年に亡くなっています。奏者としてはもちろん、作曲家としても極めて優秀だったことは、ここに聞ける数々の曲で分かります。ここでは、1640 年頃の作品から1670年代半ばの作品まで、コルベッタの魅力がたっぷり味わえます。ラ・ギルランダ・モジカーレは、音楽の花環の意味。 (Ki)
CDS-519
ガルッピ:四声の協奏曲集
ハ長調/ト長調/ニ長調/ト短調
変ロ長調/変ホ長調/イ長調
ファブリツィオ・ハイム・チプリアーニ(Vn)(指)
アンサンブル・イル・ファルコーネ
[ダヴィデ・モンティ(Vn)、グイード・デ・ヴェッキ(Va)、マルチェッロ・スカンデッリ(Vc)、マウリツィオ・レス(ヴィオローネ)、パオラ・チャデッラ(Cemb)]

録音:2005年7月、ジェノヴァ
バルダッサーレ・ガルッピ(1706 − 1785)の非常に珍しい協奏曲作品集です。1740 年頃の作曲だろうと推測されています。大半が緩−級−緩という構成で、手堅い書法の上にガルッピらしい美しい旋律美が映えています。ファブリツィオ・ハイム・チプリアーニ率いるアンサンブル・イル・ファルコーネの優れた演奏でお楽しみください。 (Ki)
CDS-520
カヴァッリ:5つのラウダーテのヴェスプロ、
8声のカンツォーナ、「喝采せよ」(3声)、
「神よ、お恵みを」(3声)、
6 声のマニフィカト、
「主をほめ讃えよ」(8声)、
「エルサレムよ、主をほめ讃えよ」
ブルーノ・ジーニ(指)
クレモナ・モンテヴェルディcho、
アンサンブル・ド・サックブティエ、ほか

録音:2006年5月11-14日
モンテヴェルディの後継者として知られるヴェネツィアの作曲家、カヴァッリの宗教曲集。いずれもモンテヴェルディの衣鉢を継いだ名曲です。ブルーノ・ジーニは、スカラ座少年合唱団を指導していたこともある合唱のプロ。2000年にクレモナのモンテヴェルディ合唱団の芸術監督に就任、精力的に活動しています。 (Ki)
CDS-521(1SACD)
ピアノ独奏編曲によるモーツァルト
モーツァルト(ヴィンツェンツィ編):ピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」〜アンダンティーノ
交響曲第30番ニ長調 K.202
交響曲第32番ト長調 K.318
交響曲第37番ト長調 K.444
ブゾーニ:モーツァルトの主題によるジーグ、ボレロと変奏
 モーツァルトの主題による変奏曲と練習曲
 モーツァルトの主題によるアダージョ
マルコ・ヴィンチェンツィ(P)

録音:2006年6月19-21日
ブゾーニが古典楽曲の編曲魔だったのは御存知の通り。もちろん、モーツァルトからの編曲もあります。ここでは有名な「ジーグ,ボレロと変奏」を始めとする3 曲を収録、その元となったモーツァルトの作品も、ヴィンチェンツィ自身のピアノ独奏編で収録しています。マルコ・ヴィンチェンツィは、ブゾーニの生地、イタリア、トスカーナのエンポリにある、フェルッチョ・ブゾーニ音楽研究所の所長を務めています。 (Ki)
CDS-522
ベートーヴェン:ロマンス第1番/第2番、
シュポア:ヴァイオリン協奏曲第8番 イ短調 Op.47「劇唱の形式で」、
ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第3番 イ長調
ウト・ウーギ(Vn)、
クラウディオ・シモーネ(指)イ・ソリスティ・ヴェネティ

録音:2006年6月,スキオ
巨匠ウト・ウーギの新録音です。名曲ベートーヴェンのロマンス2 曲、お得意のヴィオッティに加え、シュポアの協奏曲を演奏しています。この協奏曲第8 番は、「劇唱の形式で」という副題が点けられているように、3楽章の楽曲全体を巨大なオペラアリア風に見立てて作曲したもの。ミラノ・スカラ座で初演されました。録音も既に複数あるものの、ウーギの歌心は大変に魅力的。バックのシモーネとイ・ソリスティ・ヴェネティも完璧。 (Ki)
CDS-523(2CD)
ヴェルディ:歌劇「ルイーザ・ミラー」 ジュゼッペ・サッバティーニ(T ロドルフォ)、
ダリーナ・タコヴァ(S ルイーザ)、
ダミアーノ・サレルモ(Br ミラー)、
アレクサンドル・ヴィノグラードフ(Bs ヴァルター伯爵)、
アルチュン・コチニアン(Bs ヴルム)他、
マウリツィオ・ベニーニ(指)
フェニーチェ歌劇場O&cho

録音:2006年5月,ヴェネツィア
ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場の公演を積極的に収録しているDYNAMIC から新録音。ヴェルディの「ルイーザ・ミラー」です。注目は、2005年ナポリのサンカルロ劇場の来日公演で歌って絶賛された、サッバティーニのロドルフォ。究め付けです。ルイーザを歌うダリーナ・タコヴァは、ブルガリアのソフィア生まれ。ロッシーニを中心に活躍しています。 (Ki)
CDS-524(2CD)
モーツァルト:歌劇「ルーチョ・シッラ」 ロベルト・サッカ(T ルーチョ・シッラ)、
アニック・マシス(S ジューニャ)、
モニカ・バチェッリ(Ms チェチーリオ)、
ヴェロニカ・カンヘミ(S チンナ)、
ユーリア・クライター(S チェーリア) 他、
トマーシュ・ネトピル(指)
フェニーチェ歌劇場O&cho

録音:2006年6月
「ルーチョ・シッラ」は、1772年12月26日、ミラノで初演されたオペラ・セリア。モーツァルトは、年が明けて間もなくで17 歳と いう頃。既に劇作品で十分豊富な経験を持っていたモーツァルトは、「ルーチョ・シッラ」で大成功を勝ち得て、26 回もの公演があったと伝えられています。この公演、実は一ヶ月後にザルツブルク音楽祭で上演されたのと全く同じ出演者、オーケストラ、合唱団、さらに 演出(ユルゲン・フリム)。フェニーチェ歌劇場との共同制作だったのです。当然、サッカのタイトルロールを筆頭にキャストは優れて いて、ことにマシス、バチェッリ、カンヘミといった古楽系で活躍する歌手が効果絶大。そして一番の注目は指揮のネトピル。1975年生まれの若いチェコの指揮者で、このヴェネツィアとザルツブルクでの「ルーチョ・シッラ」で一躍注目度を高めました。 ザルツブル クでは、半野外劇場のフェルゼンライトシューレでの上演でしたから、音の収録ではフェニーチェ劇場の方が条件は良いでしょう。音楽 をじっくり楽しみたい方はこちらをぜひどうぞ。 (Ki)
CDS-526(2CD)
ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」 マリアンナ・ピッツォラート(Ms イザベッラ)、
マキシム・ミロノフ(T リンドーロ)、
マルコ・ヴィンコ(Bs ムスタファー)、
ブルーノ・デ・シモーネ(Bs タッデーオ)、
バルバラ・バルニェージ(S エルヴィーラ)、
ホセ・マリア・ロ・モナコ(Ms ズルマ)、
アレックス・エスポージト(Bs アリ)、
ドナート・レンゼッティ(指)
ボローニャ市立歌劇場O、プラハ室内cho

録音:2006年8月12,15,19 日,ペーザロ
DYNAMIC がお届けする、ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルのシリーズ、新刊です!なんとつい数ヶ月前の最新録音。「アルジェのイタリア女」です。このオペラの新録音自体久々のものですが、加えて歌手が皆新鮮ピチピチ。マリアンナ・ピッツォラートは、2004 年にカサロヴァの代役で「タンクレーディ」のタイトルロールに抜擢、大成功を収めたシンデレラ・ガール。マキシム・ミロノフは、10 月に藤原歌劇団の「ランスへの旅」で話題となったロシアのテノール。マルコ・ヴィンコも、2003年に藤原歌劇団の「イタリアのトルコ人」で大好評を博したバス。この三人はいずれもまだ若い歌手で、こうした才能を積極的に発掘するこのフェスティヴァルの意欲がズバリと当たっています。そこに、ベテランのブルーノ・デ・シモーネがタッデーオ役で加わって、存在感を出しています。ロッシーニの大御所、レンゼッティの指揮にボローニャのオーケストラと、バックも万全。第2 幕のリンドーロのアリアは、ロッシーニが新たに書き直したものを使用しています。なお、DVD での発売が予定されています。  (Ki)
CDS-527(3CD)
ロッリ:ヴァイオリン協奏曲全集
協奏曲第1番 変ホ長調 Op.2-1、
協奏曲第2番 ハ長調 Op.2-2、
協奏曲第3番 イ長調 Op.4-1、
協奏曲第4番 変ロ長調 Op.4-2、
協奏曲第5番 ホ長調 Op.5-1、
協奏曲第6番 ニ長調 Op.5-2、
協奏曲第7番 ト長調、
協奏曲第8番 ニ長調、
協奏曲第9番 ハ長調、協奏曲 変ホ長調
ルカ・ファンフォーニ(Vn,指)
レアーレ・コンチェルト

録音:2007年4−7月 ,パルマ
アントニオ・ロッリ(1725-1802)のヴァイオリン協奏曲全集です。ロッリは1725年、ベルガモの生まれ。1758年から1774年までシュ トゥットガルトの宮廷管弦楽団のソロ・ヴァイオリニストを務め、さらにヨーロッパ中を旅して周り名声を築きました。今回録音された 10曲のヴァイオリン協奏曲は全て世界初録音。ヴァイオリンのルカ・ファンフォーニは、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院を修了 し、数々のコンクールで優勝を収めた後、サルヴァトーレ・アッカルドの元でさらに5年間研鑚を積んだ努力人。カデンツァはファンフォー ニ作のものを使用しています。 (Ki)
CDS-528(2CD)
ロッシーニ:歌劇「トルヴァルドとドルリスカ」 ミケーレ・ペルトゥージ(Br オルドウ)、
ダリーナ・タコヴァ(S ドルリスカ)、
フランチェスコ・メーリ(T トルヴァルド)、
ブルーノ・プラティコ(Bs ジョルジョ)、
ジャンネット・フィッシャー(S カルロッタ)、
シモーネ・アルベルギーニ(Bs オルモンド)、
ヴィクトール・バプロ・ペレス(指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドンO、
プラハ室内cho

録音:2006年8月
ロッシーニの総本山、ペーザロのロッシーニ音楽祭でのライヴです。「トルヴァルドとドルリスカ」は、1815年暮れにローマ で初演されたオペラ。舞台はポーランド。妻ドルリスカを、横暴な公爵オルドウに奪われたトルヴァルドは、農夫に変装して城 に潜り込むも、正体がばれ捕らわれの身に。公爵はドルリスカに妻にならなければ、夫の命はないと脅します。危機一髪のとこ ろで、救いが到着、公爵は捕らえられる、というお話。このオペラは失敗に終わり、その後復活もほとんどありませんでした。 今回はペーザロでも初の上演。しかし、これが大変評判となりました。歌手では、ペルトゥージの悪役がドンピシャ。憎々しく もかっこいい公爵を演じています。ゼッダが絶大な信頼を置くソプラノ、タコヴァに、1980年生まれという若いテノール、メー リの夫婦役、ロッシーニに欠かせないプラティコ、さらに脇に至るまで充実したキャストです。  (Ki)
CDS-529
ロッシーニ:歌劇「結婚手形」 デジレ・ランカトーレ(S ファニー)、
サイミール・ピルグ(T エドアルド・ミルフォルト)、
パオロ・ボルドーニャ(Bs トビア・ミル)、
ファビオ・マリア・カピタヌッチ(Bs スロック)、
ウンベルト・ベネデッティ・ミケランジェリ(指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドンO

録音:2006年8月
ロッシーニの初のオペラ、「結婚手形」の新録音、ペーザロ・ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルでのライヴです。2007年の二 度の来日で日本でもすっかりお馴染みになったデジレ・ランカトーレのヒロイン、ウィーンを中心にメキメキ人気上昇中のテノール、 サイミール・ピルグなど、若手が活躍しています。新録音が久しくなかったので、歓迎されることでしょう。 なお、今のところDYNAMIC からこの上演のDVD が発売される予定はないそうです。 (Ki)
CDS-531(2CD)
パイジェッロ:歌劇「アグリジェントの競技会」 ラツェク・フンソワ・ビタール(CTクレアルコ)、
マリア・ラウラ・マルトラーナ(Sアスパジア)、
マリア・ランフランキ(Sエジェスタ)、
ヴィンチェンツォ・タオルミナ(Brクレオーネ)、
ニコラ・アモディコ(Tフィロッセーノ)、
ヴラディメル・メボニア(Bsエルペノーレ)、
ドロレス・カルルッチ(Sデイフィーレ)、
ジョヴァンニ・バッティスタ・リゴン(指)
イタリア国際O、スロヴァキア室内cho

録音2006年7月
おなじみマルティーナ・フランカでのイトリアの谷音楽祭のライヴ、今回も極レアオペラが復活上演!パイジェッロの「アグリジェントの競技会」は、1792年5月16日、ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場の柿落としに上演されたことで名前は知られていたものの、実態は全く知られていませんでした。物語はシチリア島の都市アグリジェント。王エラクリーデが競技会の優勝者に王女エジェスタとの結婚を認め、ロクリの王子クレアルコが優勝するが、両者とも別の人を愛していて、という物語。オペラブッファのパイジェッロとは違った、力の入ったパイジェッロの音楽を楽しめます。 (Ki)
CDS-532(2CD)
モーツァルト(R・シュトラウス編):歌劇「イドメネオ」 ダリオ・シュムンク(T イドメネオ)、
チンツィア・フォルテ(S イリア)、
ソフィア・ソロヴィー(Ms イダマンテ)、
フランチェスカ・スカーニ(S イズメーネ)他
コッラード・ロヴァリス(指)イタリア国際O
ブラティスラヴァcho

録音:2006年7月,マルティーナ・フランカ
モーツァルトの「イドメネオ」は昨今急速に人気が高まっています。このオペラについて調べると必ず目に付くのが、「R.シュトラウス が編曲したことがある」という記述。文献では有名でも、中々聞く機会のないものでした。これが初の正規録音です。1929年にクレメンス・ クラウスらがシュトラウスに依頼、1931年4月16日にウィーンでシュトラウス自身の指揮で初演されました。シュトラウスにとっては、「エ ジプトのヘレナ」と「アラベラ」の間の作品です。台本はドイツ語に直され、エレットラはイズメーネと名を変えられています。音楽は大 小改編はあれど、諸々の記述にあるようなモーツァルトの音楽を損ねたものでは決してなく、割と素直…と思っていると、突然「影のない 女」のような音楽もちょろっと響いたりするもんですから、油断なりません。タイトルロールのダリオ・シュムンクは、ブエノス・アイレ ス出身ながら、ドイツ・オーストリアを中心に活動するテノール。美声が映えています。藤原歌劇団でロッシーニ《アルジェのイタリア女》 を指揮して好評だったコッラード・ロヴァリスのキビキビした指揮も見事。シュトラウス版「イドメネオ」の喜ばしい復活です! (Ki)
CDS-533(2CD)
マイヤベーア:歌劇「セミラーミデ」 クララ・ポリート(S セミラーミデ)、
アルド・カプート(T イルカーノ)、
エウフェニア・トゥファーノ(Ms シタルチェ)、
ステファニア・グラッソ(S タミーリ)、
ロベルト・デ・ビアージョ(T シバーリ)、
ラーニ・カルデロン(指)イタリア国際O、
ブラティスラヴァ・スロヴァークcho

録音:2006年8月,マルティーナ・フランカ
グランドオペラで有名なジャコモ・マイヤベーアは、パリに進出する前はイタリアでのロッシーニのライバルとして有名でした。後 年、作曲者自身がイタリア時代の作品を封印してしまったため、近年に至るまでマイヤベーアのイタリアオペラは謎となっていました。 この「セミラーミデ」は1819年初演の作品。エジプトの王女セミラーミデは、死んだと思われていることを利用して息子ニーノに成 りすましています。その状況で、バクトリアの王女タミーリを巡って、スキタイの王子イルカーノ、インドの王子シタルチェ、エジプ トの王子ミルテオが争う事態に。セミラーミデは自らの正体を明かし争いを解決、自身は以前の恋人シタルチェと結ばれる、というも の。南イタリア、マルティーナ・フランカでのイトリアの谷音楽祭でのライヴ録音。 (Ki)
CDS-538
ヴィヴァルディ:リコーダー,ファゴットと通奏低音の為のソナタ イ短調 RV 86、
リコーダーと通奏低音の為のソナタ ト短調 RV 51、
ファゴットと通奏低音の為のソナタ 変ロ長調 RV 46、
オーボエと通奏低音の為のソナタ ハ長調 RV 48、
トリオ・ソナタ ホ短調 RV 67、
リコーダー,オーボエ、ファゴットと通奏低音の為の協奏曲 ト短調 RV 103、
リコーダー,オーボエ,ファゴットと通奏低音の為の協奏曲ト短調 RV 106
アンサンブル・バロッコ・サン・スシ
アンサンブル・バロッコ・サン・スシヴィヴァルディの室内楽編成の作品を集めています。協奏曲も管弦楽伴奏がないタイプのものです。アンサンブル・バロッコ・ サン・スシは、1986年に、オーボエ奏者のジュゼッペ・ナリンが創立したパドヴァのバロック団体。17、18世紀音楽の専門団 体です。サン・スシ Sans Souci とは、心配がないということでで、「気楽に」という意味。 (Ki)
CDS-541
サンジュレー:サクソフォン作品集
幻想曲 Op.50,協奏二重奏曲 Op.55,
協奏曲 Op.57,幻想曲 Op.60,
アダージョとロンド Op.63,
コンチェルティーノOp.78,
ソロ・ド・コンセール(5 曲),幻想曲 Op.89,
幻想曲 Op.102
アッカデミア・サクソフォン四重奏団、
ブルーノ・カニーノ(P)

録音:2003年3月,2004年12月
ジャン=バプティスト・サンジュレー(1812 − 1875)は、ブリュッセルに生まれた作曲家、ヴァイオリニスト。同じベルギー生まれで、サクソフォンを考案したアドルフ・サックス(1814 − 1894)と知り合い、サクソフォンの曲を多数残しています。クラシック・サクソフォンを学ぶ人には有名な作曲家ですが、彼の作品だけを集めたCD は非常に珍しいものです。アッカデミア・サクソフォン四重奏団は1984 年結成のイタリアの団体。20年以上の歴史を誇るだけに、見事な演奏を聞かせてくれます。さらに伴奏には、イタリアを代表する伴奏の名手、ブルーノ・カニーノ。サクソフォン愛好家だけが聞くのはもったいないCD です。 (Ki)
CDS-543
モンテヴェルディ:主は言われた(ディクシット・ドミヌス)、私は信じる、主をおそれる人は幸いだ、僕らよ主を讃めたたえよ、マニフィカト, 他 ロベルト・ジーニ(指)
アンサンブル・コンチェルト、
ワールド・チェンバー・コール、
グルッポ・ヴォカーレ・ローザンヌ・ファイニンガー

録音:2005年8月29日-9月1日,カターニャ,サン・ジュリアーノ教会
2005年からイタリアのシチリア島で、ヴァル・ディ・ノート“バロックの魔法”音楽祭が催されています。後期バロック様式の建物が保存され、世界遺産に指定されたヴァル・ディ・ノートの教会などでバロック音楽を聞くという、なんとも羨ましい音楽祭です。その第1回の音楽祭の目玉の一つが、モンテヴェルディ研究家として名高いロベルト・ジーニの指揮によるモンテヴェルディの演奏会でした。音楽祭独特の環境が生み出した生命力に満ちた演奏を楽しめます。 (Ki)
CDS-547
ロッシーニ:「老いの過ち」〜タランテラ風の即興曲/無害の前奏曲/オッフェンバック風の小カプリス/私の朝の健康の為の前奏曲/私の妻への愛情/苦悶のワルツ、小ミサ・ソレムニス−宗教的前奏曲、「老いの過ち」第12集「アルバムの為のいくつかの些細なこと」から(5曲) フラーヴィオ・ポンツィ(P)
早々にオペラ作曲家を引退したロッシーニが、多数のピアノ曲を残していることはわりと知られているでしょう。 ロッシーニ自身かなりのピアノの名手でしたので、これらは名曲揃いです。録音ももちろん多数ありますが、ここではロッシーニがプレイエル社から購入したピアノが用いられています。音は、モダン楽器よりは軽快で明るいものの、十分にロマンティックな味わいもある銘器です。 (Ki)
CDS-548(2CD)
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲全集第14集
協奏曲ハ長調D7、協奏曲ニ長調D28、
協奏曲ト長調D78、協奏曲ニ長調D34、
協奏曲イ長調D103、協奏曲イ長調D102、
協奏曲ヘ長調D68、協奏曲イ長調D107、
協奏曲ニ長調D33
カルロ・ラザーリ(Vnと指,D7、D68、D65)
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vnと指,D28、D78、D34、D103、D102、D107、D33、D31
)ラルテ・デッラルコ

録音:2006年9月17−19日,2007年6月24−26日
DYNAMICの進めるタルティーニのヴァイオリン協奏曲全集の新刊です。今回はCD2枚、11曲が登場。このうち、D7、D103、D103、D102、D68、D107、D33、D65、D31の、実に9曲が世界初録音!これだけでも大変貴重です。もちろん演奏はジョヴァンニ・グリエルモが中心となった高い水準のもの。CD2枚、タルティーニをたっぷり楽しめます!  (Ki)
CDS-550(2CD)
パガニーニ:37のギター・ソナタ グィド・フィヒトナー(G)

録音:2007年5月
パガニーニと言えばヴァイオリン。ヴァイオリンとギターの為の素敵な作品が多々あることはよく知られているでしょう。同時に、 パガニーニにはギター独奏曲もたくさん残されています。その中の一つに、37のソナタがあります。文字通り、37のギター・ソナタ集。 CD2枚で37曲収録できるくらいの、小品ばかり。しかしいずれもパガニーニの才気が発揮された佳曲揃いです。グィド・フィヒトナー は、1959年、ミラノに生まれたギタリスト。ピアチェンツァの音楽院を修了後、パリでさらに研鑚を重ねました。1822年のルイ・パノ ルモ製作のギターのコピーを使用。 (Ki)

CSS-552
(24CD+CDROM)


ベッリーニ:オペラ全集

(1)歌劇「アデルソンとサルヴィーニ」

(2)歌劇「ビアンカとフェルナンド」

(3)歌劇「海賊」

(4)歌劇「異国の女」

(5)歌劇「ザイラ」

(6)歌劇「カプレーティとモンテッキ」(1830年ミラノ版)

(7)歌劇「夢遊病の女」

(8)歌劇「ノルマ」

(9)歌劇「テンダのベアトリーチェ」

(10)歌劇「清教徒」

(11)歌劇「夢遊病の女」

(12)歌劇「ノルマ」
(1)ブラッドリー・ウィリアムズ(サルヴィーニ)、アリシア・ナフェ(ネリー)、 ファヴィオ・プレヴィアーティ(アデルソン卿)、アウリオ・トミチク(ボニファーチョ)、ルチア・リッツィ(ファニー)、
アンドレア・リカータ(指)カターニャ・マッシモ・ベッリーニ劇場O&cho[録音:1992年9月21日-27日、カターニャ、ライヴ]
(2)ユン・オク・シン(S;ビアンカ)、 グレゴリー・クンデ(T;フェルナンド)、アウリオ・トミチク(Bs;カルロ) ハイジン・フー(Br;フィリッポ)、他、アンドレア・リカータ(指)カターニャ・マッシモ・ベッリーニ劇場O&cho[録音:1992年9月26日-10月6日、カターニャ、ライヴ]
(3)ルチア・アリベルティ(S;イモージェネ)、ステュアート・ネイル(T;グアルティエーロ)、ロベルト・フロンターリ(Br;エルネスト) ホセ・グアダルペ・レイエス(T;イトゥルボ) ケリー・アンダーソン(Bs;隠者)、マルチェッロ・ヴィオッティ(指)ベルリン・ドイツオペラO&cho[録音:1994年7月、ベルリン]
(4)レナータ・スコット(S;アライデ)、エレナ・ツィーリオ(イゾレッタ) エンリーコ・カンピ(モントリーノ)、レナート・チョーニ(アルトゥーロ) ドメニコ・トリマルキ(ヴァルデブルゴ)、ニーノ・サンツォーニョ(指)カターニャ・マッシモ・ベッリーニ劇場O&cho[録音:1968年12月10日、カターニャ、ライヴ、モノラル]
(5)カティア・リッチャレッリ(S;ザイラ)、シモーネ・アライモ(オロスマーネ)、ラモン・ヴァルガス(コラスミーノ)、アレクサンドラ・パパジャコウ(ネレスターノ) ルイージ・ローニ(ルジニャーノ)、パオロ・オルミ(指)カターニャ・マッシモ・ベッリーニ劇場O&cho[録音:1990年9月23日、25日、27日、カターニャ、ライヴ]
(6)パトリツィア・チョーフィ(S;ジュリエッタ)、クララ・ポリート(S;ロメオ) ダニロ・フォルマッジャ(T;テバルド)、フェデリーコ・サッキ(Br;カペッリオ)、ニコラ・アモーディオ(Bs;ロレンツォ)、ルチアーノ・アコチェッラ(指)イタリア国際O[録音:2005年8月、マルティーナ・フランカ、ライヴ]
(7)パトリツィア・チョーフィ(S;アミーナ)、ジュゼッペ・モリーノ(T;エルヴィーノ)、ジョヴァンニ・フルラネット(Bs;ロドルフォ伯爵)、マリア・コスタンツァ・ノチェンティーニ(S;リーザ)、他、ジュリアーノ・カレッラ(指)イタリア国際O、ブラティスラヴァ室内cho[録音:1994年7月、マルティーナ・フランカ、ライヴ]
(8)ディミトラ・テオドッシュウ(S;ノルマ)、ダニエラ・バルチェッローナ(Ms;アダルジーザ)、カルロ・ヴェントレ(T;ポリオーネ)、シモン・オルフィラ(Bs;オロヴェーゾ)、ロベルタ・ミンヌッチ(Ms;クロティルデ)、ジャンカルロ・パヴァン(T;フラーヴィオ)、パオロ・アッリヴァベーニ(指)マルケ地方財団O[録音:2007年8月、マチェラータ、ライヴ]
(9)ルチア・アリベルティ(S;ベアトリーチェ)、パオロ・ガヴァネッリ(Br;フィリッポ・マリア・ヴィスコンティ)、カミッレ・カパッソ(Ms;アニェーゼ) マーティン・トンプソン(T;オロンベッロ)、ファビオ・ルイージ(指)ベルリン・ドイツ・オペラO&cho[録音:1992年6月、ベルリン]
(10)マリエッラ・デヴィーア(エルヴィーラ)、ウィリアム・マテウッツィ(アルトゥーロ)、クリストファー・ロバートソン(Br;リッカルド・フォード卿) パオロ・ワシントン(Bs;ジョルジョ卿)、他、リチャード・ボニング(指)カターニャ・マッシモ・ベッリーニ劇場O&cho[録音:1989年9月24日-30日、カターニャ、ライヴ]
(11)マリア・カラス(S;アミーナ)、チェーザレ・ヴァレッティ(T;エルヴィーノ)、ジュゼッペ・モデスティ(Bs;ロドルフォ伯爵) エウジェーニア・ラッティ(S;リーザ)、レナード・バーンスタイン(指)ミラノ・スカラ座O&cho[録音:1955年3月5日、ミラノ、ライヴ、モノラル]
(12)モンセラート・カバリエ(S;ノルマ)、ロブレート・メロッラ(T;ポリオーネ)、フィオレンツァ・コッソット(Ms;アダルジーザ) イーヴォ・ヴィンコ(Bs;オロヴェーゾ)、ジョルジュ・プレートル(指)RAIトリノO&cho[録音:1971年 トリノ、モノラル]

※伊語台本を収録したCD-ROM付き
DYNAMICがすごい企画を出してきました!ベッリーニの全オペラをまとめたセットです。ベッリーニは、35年弱の生涯で、10のオペラを作曲しています。ここではそれらを、自社録音、各社からのライセンス、放送録音など、いずれも定評のある録音ばかりを利用してまとめています。いずれも定評のある名演ばかり。また、長いこと廃盤だった、若い頃のパトリツィア・チョーフィが歌っている「夢遊病の女」がこのセットで復活しています。さらに、カラスがスカラ座で歌った「夢遊病の女」と、おそらくCDでは初登場のカバリエの歌う「ノルマ」の放送録音が加えられ、全部で12の全曲録音、24CD。さらに伊語台本を収録したCD-ROMまでついています。これは空前の企画です。ベッリーニをお好きな方も、まだよく知らない方も、このセットが一つあればバッチリ!! (Ki)
CDS-553(10CD)
パガニーニ:室内楽作品集
弦楽とギターの為の四重奏曲全集(第1番〜第15番)、
弦楽とギターの為の三重奏曲集(セレナータ ハ長調、
協奏三重奏 ニ長調、三重奏曲 ニ長調,
三重奏曲 ニ短調,三重奏曲 ヘ長調)、
弦楽四重奏曲全集(第1番〜第3番)、
2つのヴァイオリンとチェロの為の「心にもう感じない」、
ヴァイオリンとチェロの為の3つの二重奏曲、
2つのヴァイオリンとチェロの為の謝肉祭のディヴェルティメント、
ヴァイオリンとファゴットの為の3つの二重奏曲 MS 139、
ヴィオラとファゴットの為の3 つの二重奏曲、
弦楽四重奏による4つのノットゥルノ MS 15、
ヴァイオリンとギターによる6つの二重奏曲 MS 110、
弦楽四重奏曲 MS34(弦楽とギターの為の四重奏曲第7番の弦楽四重奏版)
パガニーニQ、
アドリアーノ・セバスチアーニ(G)、
ドーラ・ブラチコヴァ(Vn)、
ゲッツ・ハルトマン(Vn)、
アントネッロ・ファルッリ(Va)、
アンドレア・ネファーリ(Vc)、
ステファン・ミリャンコヴィチ(Vn)、
リッカルド・アゴスティ(Vc)、
ピエル・ドメニコ・ソンマーティ(Vn)、
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)、
クラウディオ・ゴネッラ(Fg)
DYNAMIC社は、活動初期にパガニーニの網羅的な録音を行ったことで一躍名を挙げた会社です。弦楽とギターの為の四重奏曲全集は、 バラでCDS-17(2CD),CDS-46,CDS-80,CDS-98、また5 枚組の全集がCDS-159 で出ていたもの。弦楽とギターの為の三重奏曲集は、CDS-76、弦楽四重奏曲全集はCDS-134、ヴァイオリンとチェロの為の曲集はCDS-120、ヴァイオリンとファゴットの為の曲集はCDS-184で出ていたもの。10 枚まとまって、わずか3枚価格という超お買い得です!! (Ki)
CDS-554(6CD)
フンメル:作品集
幻想曲Op.18、7つのハンガリー舞曲、
ソナタOp.20、変奏曲集Op.21、
ピアノ・ソナタ変ホ長調 Op.13、変奏曲 イ短調Op.15、
華麗なるロンド ロ短調 Op.109、ポプリ、
ピアノ・ソナタOp.92a、カプリッチョ、
ピアノ・ソナタOp.81、「娯楽」 ヘ長調Op.108、
グラン・ロンド・ブリランテ ト長調Op.126、
ドイツの歌による序奏と変奏曲、
ヴィオラ・ソナタ 変ホ長調Op.5-3、
モンフェッリーナへの変奏曲、大ソナタ、
オベロンの魔法の角笛の大幻想曲、
マンドリンとフォルテピアノのソナタOp.35、
フルートとフォルテピアノのソナタOp.50、
マンドリン協奏曲
ジュリアーナ・コルニ(P)、
ルイジ・アルベルト・ビアンキ(Vn,Va)、
アルトゥーロ・ボヌッチ(Vc)、
アルド・オルヴィエート(P)、
ドリーナ・フラ−ティ(マンドリン)、
マルタ・マッツィーニ(Fl)、
ソリスティ・ディ・フィエゾーリ

録音:1994−2000年
Dynamicが録音したヨハン・ネポムク・フンメルの作品集。かつて、S 2023,S 2035,S 2038,CDS-128,CDS-192,CDS-286 で発売さ れていたものをセットにして大特価でご提供。なお、ヴィオラ・ソナタは、モダン・ピアノ伴奏の演奏と、フォルテ・ピアノ伴奏の演奏 の2 種を収録しています。 (Ki)
CDS-555
パガニーニ:ギター独奏の為の気まぐれ MS43(全43曲) アドリアーノ・セバスティアーニ(G)

録音:2007年1月5-7日
パガニーニはギターの為の作品を多数作曲しています。その中でも最もユニークな分野が、この「気まぐれ」。いずれも気楽に楽しめ る、気の利いた小品です。パガニーニはこれらの43曲を1820年頃に作曲。1971年に自筆稿が公開され、その存在が広く知られるように なりました。アドリアーノ・セバスティアーニはイタリアのギタリスト。パガニーニの室内楽作品の演奏にも積極的なことで知られてい ます。
CDS-566(2CD)
ロッシーニ:歌劇「イタリアのトルコ人」 マルコ・ヴィンコ(Bsセリム)、
アレッサンドラ・マリアネッリ(Sフィオリッラ)、
アンドレア・コンチェッティ(Bsジェローニオ)、
フィリッポ・アダミ(Tナルチーゾ)、
ブルーノ・タッディア(Bs詩人プロスドーチモ)、
エレナ・ベルフィオーレ(Msザイダ)、
ダニエレ・ザンファルディーノ(Tアルバザール)、
アントネッロ・アッレマンディ(指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドンO、プラハ室内cho

録音:2007年8月15−18日
恒例となったDynamicのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルの録音です。2007年の演目から「イタリアのトルコ人」がCD化。音楽祭ではおなじみのマルコ・ヴィンコがタイトルロールに、期待の新進アレッサンドラ・マリアネッリがヒロインに抜擢。その他、若手中心の溌剌とした演奏を繰り広げています。 (Ki)
CDS-567E(3CD)
ロッシーニ:歌劇「泥棒かささぎ」 ニネッタ…マリオラ・カンタレロ(S)/ファブリツィオ…パオロ・ボルドーニャ(Bs)/ルチア…クレオパトラ・パパテオロギュー(Ms)/ジャンネット…ディミトリー・コルチャック(T)/ピッポ…マヌエラ・クスター(C.A)/イザッコ…ステファン・チフォレッリ(T)/フェルナンド…アレックス・エスポシト(Bs-Br)/ゴッタルド…ミケーレ・ペルトゥージ(Bs-Br)/ジョルジョ…ヴィットリオ・プラト(Bs)/アントーニオ…コシモ・パノッツォ(T)/エルネスト…マッテオ・フェラーラ(Bs)他/
ボルツァーノ・トレント・ハイドンO
プラハ室内Cho
リュー・チャー(指)

録音:2007年ペーザロ
ロッシーニ(1792-1868)のオペラの中の一つのジャンルである“セミセリア”。これは「悲劇をメロドラマ風に織り込んだ喜劇」であり、人々は物語の展開にはらはらどきどきしながら、最後はハッピーエンドで終わるというもので、この「泥棒かささぎ」は、その最高傑作のひとつです。裕福な小作農ファブリツィオの家の召使いニネッタ。彼女はファブリツィオの息子ジャンネットと恋仲なのですが、その母親ルチアはニネッタを嫌っています。そんな折、ファブリツィオ家から高価な銀食器、フォークやスプーンが紛失。ルチアはニネッタの仕業と確信し、ニネッタは処刑宣告を受けてしまうというお話。もちろん最後は救出されるのですが、それに至るまでにロッシーニは本当に見事で緊迫感溢れる音楽を用意しています。この演奏は若き歌手たちを軸に、ペルトゥージやエスポシトと言ったベテランがしっかり脇を固めた素晴らしい仕上がりです。
CDS-568
モシェレス:ピアノ・ソナタ第1番ト長調Op.4(ソナチネ)、
ピアノ・ソナタ第2番ニ長調Op.22、
想曲ハ長調、幻想曲変ホ長調Op.13、
幻想曲ニ長調Op.57
ロレダーナ・ブリガンディ(P)

録音:2006年6月8日,ローマ
イグナーツ・モシェレス(1794−1870)は、プラハに生まれ、ライプツィヒに亡くなったピアニスト、作曲家。ピアノ教本「メトードのメトード」や、ショパンとの交流で知られる人ですが、作曲家としても近年人気が高まっています。ロレダーナ・ブリガンディは、1984年以来レッジョ・カラブリア音楽院の教師を務めており、ピアニストとしてだけでなく、研究者としても知られている人。1996年にモシェレスのOp.70の練習曲全曲を出版、録音し、高い評価を収めています。このCDも、ブリガンティの探求の成果だけに、隅々まで理解し尽くした演奏です。 (Ki)
CDS-570(2CD)
レオンカヴァッロ:歌曲全集
ドン・ジュアンの歌、宣告、愛の全能、
これが愛なら、ニンナ=ナンナ、狂おしい哀願、
ナポリのセレナード、今夜と明日、舟歌−夜想曲、
十月、シュゾン、ルイット・オーラ、小ギター、
ニノンに、メリッジャータ、勝利は我々のもの、
セル、愛の歌、思い、セレナテッラ、告別、
解放−フランス讃歌、愛させて、花咲く五月、
街頭オルガン、若さと春、私は何も知らなかった、
フランスのセレナード、おばあさんの歌、マダム、
マンドリネッタ、あなたの眼差しに、知りたくない、
アンダルシアの女、君は望むの、おいで愛する人、
眼の歌、いとしい女よ私は死にたい、愛、
十二月の夜、春、それは夢だった、
ミューズへの祈り、朝の歌、ほか、全51曲
バルバラ・メスツァロス(S)、
エクトル・サンドヴァル(T)、
ルイ・ルデズマ(Bs)、ウンベルト・フィナッツィ(P)

録音:2007年8-9月
2007年はルッジェーロ・レオンカヴァッロ(1857-1919)の生誕150年。「道化師」で有名なレオンカヴァッロ、実は数多くの歌曲の 作曲もしているのですが、「朝の歌」など一部の有名曲を除くと、未出版のものも多く、あまり知られていません。今回、なんと51曲を 一挙録音!もちろん世界初録音多数。イタリア語の曲のみならず、フランス語やドイツ語の歌もあり、「道化師」のイメージとは随分異なっ たレオンカヴァッロの芸術が楽しめます。バルバラ・メスツァロスは、スイスのヴィンタートゥール生まれのソプラノ。 (Ki)
CDS-571(3CD)
サッロ:歌劇「スキロス島のアキレウス」 ガブリエッラ・マルテッラッチ(A アキッレ)、
マルチェッロ・ナルディス(T リコメーデ)、
マッシミリアーノ・アリッツィ(男声S テアジェーネ)、
マリア・ラウラ・マルトラーナ(S デイダミーア)、
フランシスコ・ルーベン・ブリト(T ウリッセ)、
エウフェミア・トゥファーノ(Ms ネアルコ)ほか
、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)
イタリア国際O,ブラティスラヴァ室内cho

録音:2007年7月
ドメニコ・サッロ(1679-1744)は、18世紀前半にナポリを中心として活躍した、当時の重要な作曲家。「スキロス島のアキレウス」は、 1737年11月4日、新たに建造されたナポリのサンカルロ劇場の柿落としとして上演され、大きな成功を収めました。台本はメタスタージオ。 アキッレ(アキレウス)は、トロイア戦争で命を落とすという予言から、スキロス島の王リコメーデ(リュコメデス)の元で娘の格好で暮ら しているうち、王女デイダミーアと恋に落ちてしまいます。しかし彼を戦いに駆り出すため、ウリッセ(オデュッセウス)が島にやって来て …、という話。柿落とし作品ということで、当時ナポリを支配していたスペインのブルボン王朝を讃える豪華な作品に仕立てられています。 南イタリア、マルティーナ・フランカでのイトリアの谷音楽祭でのライヴ。モード・アンティクオの指揮者として知られるサルデッリが、若 く優秀な歌手たちを率いて充実の演奏を繰り広げています。  (Ki)
CDS-572(2CD)
R・シュトラウス:楽劇「サロメ」(フランス語版) ソフィア・ソロヴィ(Sサロメ)、
コスタンティーノ・フィヌッチ(Brヨカナーン)、
レオナルド・グラメーニャ(Tエロド)、
フランチェスカ・スカイーニ(Msエロディアス)、
ヴィンチェンツォ・マリア・サリネッリ(Tナラボート)他、
マッシミリアーノ・カルディ(指)イタリア国際O

録音:2007年7月,マルティーナ・フランカ(ライヴ)
珍しいオペラを上演することで有名な、南イタリア、マルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭。2007年に取り上げた演目はシュトラウスの「サロメ」。といっても、作曲者本人が作り直したフランス語版での上演。オスカー・ワイルドの原作(フランス語)を極力尊重したもので、一般に知られているドイツ語版とは趣が異なって面白いものです。今回はミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス協会からオリジナルの手稿譜を提供されての上演です。タイトルロールのソフィア・ソロヴィはウクライナ出身のソプラノ。現在はイタリアに在住して活躍しています。   (Ki)
CDS-573(1CDR)
ジョルダーノ:歌劇「マルチェッラ」 セレーナ・ダオリオ(Sマルチェッラ)、
ダニロ・フォルマッジャ(Tジョルジョ)、
ピエルルイジ・ディレンジーテ(Brドラスコ)、
ナタリツィア・カローネ(Sクララ)、
アンジェリカ・ジラルディ(Sライモンダ)、
マーラ・ダンティーニ(Sエリアーナ)、
マリア・ローザ・ロンディネッリ(Sレーア)、
マルチェッロ・ロジエッロ(Brヴェルニエル)、
ジョヴァンニ・コレッタ(Tバルテメリ)、
グラツィアーノ・デ・パーチェ(Brフラメント)、
マンリオ・ベンツィ(指)イタリア国際O

録音:2007年8月,マルティーナ・フランカ
ジョルダーノの「マルチェッラ」は、1907年11月9日にミラノで初演されたオペラ。3幕ものですが、上演時間は1時間強という短いもの。人気を博しました。ところが第二次世界大戦の爆撃によって上演資料が焼失し、上演も途絶えてしまいました。幸い、自筆譜が残っていたため、新たに楽譜が揃えられ、初演100周年に復活されました。舞台はパリ。若い絵描きジョルジョと、惨めな境遇だけれども純朴な娘マルチェッラが偶然出会い、恋に落ちる。二人は別荘で愛の生活を送る。しかしジョルジョは実は某国の王子の世を忍ぶ姿。国は悪大臣の圧制に苦しみ、事態の解決には彼が戻るしかない。二人は泣く泣く別れる。マルチェッラ役は、近年プッチーニのリリカルな役で人気急上昇のダオリオ。ジョルジョ役は、ミラノ生まれの若手テノール、フォルマッジャ。爆撃に失われたはずのオペラの奇跡の復活を楽しみましょう。   (Ki)
CDS-5741っcr
マスカーニ:歌劇「アミーカ」 アンナ・マラヴァージ(Sアミーカ)、
ダヴィド・ソトジュ(Tジョルジョ)、
ピエルルイジ・ディレンジーテ(Brリナルド)、
マルチェッロ・ロジエッロ(Bsカモワーヌ)、
フランチェスカ・デ・ジョルジ(Msマグデローヌ)、
マンリオ・ベンツィ(指)イタリア国際O

録音:2007年8月,マルティーナ・フランカ
「カヴァレリア・ルスティカーナ」で知られるピエトロ・マスカーニは、生前は決して一発屋ではなく、結構ヒットを放っていました。「アミーカ」は1905年3月15日、モンテカルロで初演。アミーカ役はジェラルディン・ファラーで、成功を収めました。このオペラは、マスカーニがフランス語台本に音楽をつけた唯一のものでした。続いてイタリア語版が4年で30プロダクションあったほど好評を博したものの、やがて下火に。今回、マルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭で、オリジナルのフランス語で復活、この形体では世界初録音です。注目は、ペルージャ出身のテノール、ダヴィド・ソトジュ。まだ若手の、リリカルな美声の持ち主です。既に2005年夏のマチェラータ音楽祭で「ドン・カルロ」のタイトルロールを歌っているというから、只者じゃありません。アミーカ役のアンナ・マラヴァージは、マントヴァ出身の若いソプラノ。2005年のサンカルロ歌劇場来日公演で《ルイーザ・ミラー》のラウラを歌っていたので、覚えている方もいるでしょう。   (Ki)
CDS-576(2CDR)
ドニゼッティ:歌劇「ランメルムールのルチア」 マリエッラ・デヴィーア(S;ルチア)
ジュゼッペ・サッバティーニ(T;エドガルド)
ウラディーミル・ストヤノフ(Br;エンリコ)
カルロ・コロンバーラ(Bs;ライモンド)
ブラゴイ・ナコスキ(T;アルトゥーロ)
ダミアーナ・ピンティ(Ms;アリーザ)
エンリコ・コッスッタ(T;ノルマンノ)
ジェラール・コルステン(指)カリアリ歌劇場O&cho

録音:2004年6月4日-6日、カリアリ
CDS-579E(2CDR)
ドニゼッティ:歌劇「ドン・グレゴリオ」 ドン・ジューリオ…ジョルジオ・ヴァレリオ(Bs)
エンリーコ(ドン・ジューリオの長男)…ジョルジョ・トゥルッコ(T)
ジルダ(エンリーコの妻)…エリザベッタ・マルティロスヤン(S)
ピッペット(ドン・ジューリオの二男)…リヴィオ・スカルペッリーニ(T)
グレゴリオ・コルデボーノ…パオロ・ボルドーニャ(Br)
レオナルダ…アレッサンドラ・フラテッリ(Ms)
シモーネ…ルカ・ルドヴィチ(Br)
ファビオ・タルターリ(指)
ベルガモ・ドニゼッティ音楽祭O

録音:2007年11月 ベルガモ
※世界初録音
厳格すぎる父親を持つ2 人の息子とその家庭教師をコミカルに描いたドニゼッティ(1797-1848)が1824年に作曲した喜劇です。公爵家の2 人の息子の家庭教師ドン・グレゴリオは今日も手を焼いています。次男ピッペットは全く勉強をせず、年増の家政婦レオナルダに色目ばかり使っています。また長男エンリーコからは恋人ジルダと「出来ちゃった結婚」をしたいと相談を持ちかけられています。父親が留守の間に当のジルダが生まれたばかりの子どもを連れて家に押しかけてくるのですが、そこに公爵ジューリオが帰宅。エンリーコはおろおろするばかりで、ピッペットと公爵はジルダがグレゴリオの愛人ではないかと勘違いする始末。ジルダは「この子の父親はエンリーコ」と宣言した途端、怒った公爵はエンリーコに勘当を言い渡すのですが、結局は孫が可愛くて2 人の結婚を認めることに。どさくさまぎれに、ピッペットはレオナルダとの結婚宣言をするというお話です。1822年に「グラナタのゾライーダ」のローマ初演が大成功を収めたドニゼッティは、ナポリのサン・カルロ劇場の支配人バルバイアと契約を結び、この劇場のために4 つのオペラを作曲することとなりました。このオペラはその中の一つで、若干ロッシーニの影響もあるものの、ユーモアと抒情性が絶妙にブレンドされた野心溢れる傑作となっています。
CDS-580E(2CD)
ビセンテ・マルティン・イ・ソレル:歌劇「気のいい気難し屋」 アンジェリカ…エレナ・デ・ラ・メルセド(S)
マダム・ルチッラ…ヴェロニク・ジャンス(Ms)
マリーナ…セシリア・ディアス(S)
ジョコンド…サイミール・ピルグ(T)
ヴァレリオ…フアン・フランシスコ・ハテル(T)
ドルヴァル…ルーカ・ピザローニ(B-Br)
フェッラモンド…カルロス・ショソン(Br)
カスターニャ…ホセ・ミケル・ラモン(Br)
クリストフ・ルセ(指)
リセウ大劇場O、マドリードSO

録音:2007年11月マドリッド
※DYNDVD33580と同内容。世界初CD化
バレンシア出身の作曲家ビセンテ・マルティーン・イ・ソレル(1690-1730)の名前は、現在ではほとんど知る人もいませんが、生前はオペラ・ブッファの作曲家として、ウィーン宮廷歌劇場で「モーツァルトのライバル」とまで目されていた人気者でした。この「気のいい気難し屋」は彼の最も成功した作品の一つで、18世紀の劇作家カルロ・ゴルドーニの戯曲をもとにロレンツォ・ダ・ポンテが台本を書き、1786年にウィーンで初演されています。鮮やかな台本、優雅で魅惑的な音楽に彩られた、確かにモーツァルトの作品と比肩される見事なオペラと言えるでしょう。今回このオペラを蘇演するにあたっては、名ソプラノ、ヴェロニク・ジャンスをはじめ、大人気テノール、サイミール・ピルグ、カルロス・ショソンなど最高の歌手陣を揃えています。また古典とバロック様式のエキスパート、クリストフ・ルセによる完全なる音楽にも注目。このフランスの指揮者がお届けするマドリッドSOの甘くて滑らかなサウンドは、まさに理想的に調和したものです。
CDS-583
コロンバーラ/フランス歌曲集
フォーレ:秋Op.18-3,
 「ある一日の詩」Op.21(出会い,いつでも,告別),
 漁師の歌Op.4-1,ゆりかごOp.23-1
アーン:心地よい時、グノー:不在者
デュパルク:旅への誘い,ロズモンドの館,
 前世,フィディレ
プーランク:旅,ラ・グルヌイエール、
イベール
:ドン・キショットの歌
ラヴェル:ドゥルシネに心を寄せるドン・キショット
カルロ・コロンバーラ(Bs)、
ラーニ・カルデロン(P)

録音:2007年2月
今やイタリアを代表するバス歌手になったカルロ・コロンバーラ。深々としながらも明るさのある声は、まさにイタリアのバス。そのコロンバーラが、フランス歌曲集を録音。フォーレ、アーン、グノー、デュパルク、プーランク、イベール、ラヴェルと、いずれも持ち味を生かした旨みのある歌です。   (Ki)
CDS-584
ボーニ:チェロと通奏低音の為のソナタ集Op.1
ソナタ第2番ハ短調、ソナタ第3番ニ長調、
ソナタ第9番ト短調、ソナタ第1番イ長調
ソナタ第11番ホ短調、ソナタ第10番ハ長調、
ソナタ第12番ニ短調、ソナタ第13番ヘ長調
アンドレア・フォッサ(Vc)、
アンナ・フォンターナ(Cemb)、
フランチスコ・ガート(アルチLute)、
アンドレア・デ・カルロ(バスヴィオール)、
レナート・クリスクオーロ(Vc)

録音:2006年6月19−21日,ローマ
バロック時代のチェロ作品に興味がある人には逃がせないCDが登場。ピエトロ・ジュゼッペ・ガエターノ・ボーニ(1686−1741)は、17世紀の末頃ボローニャに生まれたチェリスト、作曲家。1711年にローマに移り、ピエトロ・オットボーニ枢機卿の元で活躍しました。オットボーニの館の楽団を率いていたのはかのアルカンジェロ・コレッリですから、ボーニはコレッリの直系にもあたります。チェロと通奏低音の為のソナタ集は1717年に出版されたもの。アンドレア・フォッサはローマ出身のピリオド系チェリスト。クリストフ・コワンやアンナー・ビルスマ、ヤープ・テア・リンデンらに学び、精力的に活躍しています。   (Ki)
CDS-588(2CD)
レオ:歌劇「アリドーロ」 フランチェスカ・ルッソ・エルモッリ(Msエリーザ)
マリア・グラツィア・スキアーヴォ(Sファウスティーナ)
ヴァレンティーナ・ヴァッリアーレ(Sゼーザ)
マリア・エルコラーノ(Sルイージ)
ジュゼッペ・デ・ヴィットーリオ(Tドン・マルチェッロ)
ジャンピエロ・ルッジェーリ(Brメーオ)
フランチェスコ・モラーチェ(Brジャングラツィオ)
アントーニオ・フローリオ(指)
カペッラ・デッラ・ピエタ・デイ・トゥルキーニ
録音:2008年2月,レッジョ・エミーリア
先にDVD(DYNDVD33588)で発売されていた、レオナルド・レオ(1694-1744)の「アリドーロ」がCDでも発売です。レオは、南イタリアのブリンディジ近郊に生まれ、ナポリで学んだ作曲家。「アリドーロ」は1740年に初演されたオペラ。18世紀前半のオペラブッファは楽譜が現存するものが極めて少なく、こうして復活上演されるだけでもちょっとした事件なのです。加えて演奏が、ナポリのバロック音楽の権威、フローリオとトゥルキーニですから尚のこと。最近ムーティがオペラに抜擢したことで知られるスキアーヴォや、トゥルキーニとの共演でお馴染みの歌役者デ・ヴィットーリオなど、水準の高いキャストをソロています。もちろん世界初収録。しかも2CDで1枚価格! (Ki)
CDS-591(2CD)
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集・第15集
協奏曲変ロ長調D120、協奏曲ニ長調D27、
協奏曲ハ長調D8、協奏曲ト長調D82
協奏曲ハ長調D10、協奏曲ニ長調D35、
協奏曲イ長調D100、協奏曲ホ長調D52
ジョヴァンニ・グリエルモ(指)
ラルテ・デッラルコ、
フェデリーコ・グリエルモ(VnD120,D10)、
カルロ・ラッザーリ(VnD27,D82,D100)
ジョヴァンニ・グリエルモ(VnD8,D35,D52)

録音:2006年5月14―19日
タルティーニのヴァイオリン協奏曲全集も第15集まで進み、完結が間近となってきました。今回はCD2枚に8曲の協奏曲が収録されています。いずれの曲も世界初録音という充実した内容。ジョヴァンニ・グリエルモ率いるラルテ・デッラルコの演奏は、タルティーニのツボを見事に押さえた高水準のもの。今回もタルティーニをたっぷり楽しめます!   (Ki)
CDS-592E(2CD)
ラロ:歌劇「イスの王様」 イスの王…エリック・マルティン=ボネ(Bs)
マルガレード…ジュゼッピーナ・ピウンティ(Ms)
ローゼン…ギレーヌ・ジラール(S)
ミリオ…ゼバスティアン・ゲーゼ(T)
カルナック…ウェルナー・ファン・メヘレン(Br)
サン・コランタン…レオナルド・グラウス(Bs)
ジャエル…マルク・ティソン(Br)
パトリック・ダヴァン(指)
ワロン王立歌劇場O&cho

録音:2008年4月リエージュ
(映像…DYNDVD-33592既発売)
ブルターニュ地方の王国イスの物語。長年対立していた国との和平が成立し、イスの王女マルガレードと敵対国の王子カルナックの結婚が決まります。しかし、マルガレードの心は、今は行方不明となっている幼なじみミリオの元にあります。マルガレーテの妹ローゼンも、ミリオを愛しているのですが、お互いにその気持ちを知ることはありません。婚礼が始まる直前にミリオが帰還。それを知ったマルガレードの気持ちは乱れてしまい、カルナックとの結婚を拒否。それがもとで、両国の間が険悪になってしまいます。そして、ミリオが愛しているのがローゼンだと知ったマルガレードは、神を嘲笑し、復讐を企てるのですが・・・。指揮者ダヴァンは、2008年からこの劇場の音楽監督を務めていて、劇的な音つくりと、音楽から濃いロマンを引き出すことで(とりわけチェロの深い音色に注目)知られており、聴衆から大きな賞賛を得ている人です。既出の映像で、歌手たちの技量については、その素晴らしい容姿も含めて評価されていますが、こうして音だけで聴いてみると、その繊細かつドラマティックな表現には改めて感心するばかりです。人物描写などは、ワーグナーなどのオペラに比べると、若干軽めに思えるかも知れませんが、そのシンプルさこそがフランスオペラの真骨頂と言えるでしょう。
CDS-594
アレッサンドロ・ロッラ(1757-1841):フルートの為の室内楽作品集
ディヴェルティメント BI 433
ディヴェルティメント BI427a
フルート四重奏曲 ホ短調Op.2-1 BI 418
フルート四重奏曲 ハ長調Op.2-2 BI 415
マリオ・カルボッタ(Fl)
エンリコ・カサッツァ(Vn)
カルロ・デ・マルティーニ(Va)
アリス・ビサンティ(Va)
マルチェッロ・スカンデッリ(Vc)
カルロ・バルザレッティ(P)

録音:2007年11月22日
CDS-595
プッチーニ:オペラ・アリア集
「ヴィッリ」、「エドガール」、「マノン・レスコー」、
「ボエーム」、「トスカ」、「蝶々夫人」、「西部の娘」、
「つばめ」、「外套」*、「修道女アンジェリカ」*、
「ジャンニ・スキッキ」*、「トゥーランドット」からのアリア
アマリッリ・ニッツァ(S)、
ジャンルカ・マルティネンギ(指)
オストラヴァ・ドヴォルザーク劇場O、
ジュリアン・レイノルズ(指)*
パルマ・アルトゥーロ・トスカニーニ財団O*

録音:2007年9月11−16日オストラヴァ、2007年2月9日パルマ(ライヴ)*
プッチーニのヒロインのアリア集はありますが、全て一人のソプラノが歌ったものはまず他にないでしょう。アマリッリ・ニッツァはミラノ生まれのソプラノ。この10年ほど、イタリアを中心に大活躍しています。日本にも、2002年には新国立劇場に、プッチーニ「トスカ」とヴェルディ「トロヴァトーレ」に、2007年にはパレルモ・マッシモ劇場来日公演でヴェルディ「シチリア島の晩鐘」に出演しています。正統派イタリア・ソプラノとして、ヴェルディとプッチーニを得意とするニッツァ、ここではプッチーニの全オペラのヒロインを歌っています。しかも「ボエーム」ではミミとムゼッタを、「トゥーランドット」ではトゥーランドットとリューを共に歌っています。いかに彼女が優れたソプラノか、わかることでしょう。   (Ki)
CDS-596(1CDR)
A・スカルラッティ:オラトリオ「ジュディッタ」 ソフィー・ランディ(S;ジュディッタ)
ラファエル・ピション(CT;ヌルセ)
カール・ガザロシアン(T;オロフェルネ)
 ジルベール・ベッツィーナ(指)
ニース・バロック・アンサンブル

録音:2008年3月6日、7日、9日
CDS-599(2CD)
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」 ダニエラ・デッシー(S蝶々夫人)、
ファビオ・アルミリアート(Tピンカートン)、
フアン・ポンス(Brシャープレス)、
ロッサーナ・リナルディ(Msスズキ)、
マリア・チョッピ(Msケイト)、
ルカ・カザリン(Brゴロー)、
リッカルド・ザネッラート(Bsボンゾ)他、
プラシド・ドミンゴ(指)チッタ・リリカO&cho

録音:2004年5月,トッレ・デル・ラーゴ
DVDで発売された、2004年5月、トッレ・デル・ラーゴのプッチーニ音楽祭での「蝶々夫人」が、カタログ付き限定廉価盤としてCD初登場。円熟のデッシーを中心に、アルミリアート、ポンスら優れたキャストと、ドミンゴの指揮が大きな話題となりました。  (Ki)
CDS-602
シュレーター:6つのピアノ・ソナタOp.1
第1番ハ長調、第2番変ホ長調、
第3番ト長調、第4番ハ長調、
第5番変ロ長調、第6番ニ長調
ルイージ・ジェローザ(P)

録音:2007年2月12日
※世界初録音
ヨハン・ザムエル・シュレーター(1750/1753−1788)は、ワルシャワの音楽一家の生まれ20歳頃にロンドンに移住し、ヨハン・クリスティアン・バッハの友人でもありました。彼の死後、シュレーターが国王ジョージ3世の妃シャーロット王妃の音楽教師を引き継ぐなど、順調な活動をしていたものの、30歳そこそこで亡くなってしまいました。優れたピアノ奏者として知られていたシュレーターが残したピアノ・ソナタOp.1が初録音。ルイージ・ジェローザは、ミラノ近郊モンツァ出身のピアニストです。  (Ki)
CDS-603(2CD)
パトリツィア・チョーフィ〜ライヴ
トラエッタ:「イッポリートとアリチア」
マイヤベーア:「悪魔ロベール」/「エジプトの十字軍」
ロッシーニ:「オテロ」
ドニゼッティ:「ピーア・デ・トロメイ」/「連隊の娘」*
ピッチンニ:「アメリカ人」
マスネ:「シェリュバン」
ヴェルディ:「椿姫」からのアリア、場面
パトリツィア・チョーフィ(S)

録音:1996年-20007年
日本でもすっかりおなじみのソプラノ、パトリツィア・チョーフィ。1967年、シエナ近郊のカーゾレ・デルザの生まれ。1990年代から急速に名声を高め、現在ではプリマドンナとして世界中で活躍しています。ことにロッシーニからヴェルディにかけてのイタリアオペラで悲劇のヒロインで、独特の魅力を発揮します。このCD2枚には、彼女がメジャーブレイクする前後、1996年から2007年までのライヴ録音を集めています。「連隊の娘」は2005年のジェノヴァでのライヴ録音で、これは完全に初出。他のほとんどはDynamicからオペラ全曲CDとして発売されていますけれども、チョーフィだけが目当ての人には非常に便利なセットでしょう。しかも嬉しい1CD価格!  (Ki)
CDS-612
エクレス:劇付随音楽「狂った恋人」組曲、
ボノンチーニ
:カンタータ「不実な惨いニンファ」序曲
エイヴィソン:協奏曲第10番ヘ長調、
ジェミニアーニ
:音楽芸術の良い味わいについての論文から(5曲)
ヘンデル:24の英語の歌曲HWV228から(2曲)、
バルサンティ
:序曲ニ短調Op.4-2
ファブリツィオ・チプリアーニ(指)
アンサンブル・イル・ファルコーネ、
エリザ・フランツェッティ(S)

録音:2008年1月,ジェノヴァ
18世紀の英国とイタリアに関連した音楽から、珍しい作品を取り上げています。エクレスの劇付随音楽「狂った恋人」からの組曲と、ボノンチーニのカンタータ「不実な惨いニンファ」の為の序曲は世界初録音。エウローパ・ガランテのメンバーとして知られるバロック・ヴァイオリニスト、ファブリツィオ・チプリアーニの指揮。アンサンブル・イル・ファルコーネのメンバーには、チェロのマルチェッロ・スカンデッリや、チェンバロのパオラ・チャルデッラらがいます。   (Ki)
CDS-618(2CD)
エミリオ・アリエータ(1823-1894):歌劇「グラナダ征服」 マリオラ・カンタレロ(S;ズレマ)
アナ・イバラ(S;イザベル)
ホセ・ブロス(T;ゴンザーロ)
アンヘル・オデナ(Br;ララ)、他
ヘスス・ロペス・コボス(指)マドリッドSO&cho

録音:2006年7月7日,マドリッド王立歌劇場
※世界初録音
貴重な作品の録音が登場。エミリオ・アリエータ(1823−1894)は、スペイン、ナバラ州プエンテ・ラ・レイナ出身の作曲家。19世紀半ばにサルスエラの作曲家として大活躍した人です。しかし今日ではほとんど忘れ去られていて、クラウスが全曲録音を入れたスペイン語のオペラ「マリーナ」で知られている程度。サルスエラの作曲家の常として軽く見られがちですが、しかしアリエータは若い頃ミラノ音楽院に留学し、最優秀の成績で終了したという筋金入り。1848年には、若くしてスペイン女王イザベル2世によって王立歌劇場の作曲家として取り立てられています。1849年、新築された王宮歌劇場のためにイタリアオペラ「イルデゴンダ」を作曲、続いて作曲されたのがこの「グラナダ征服」で、1850年10月10日に初演され、好評を博しました。どちらも台本は、ヴェルディ「ナブッコ」の台本作家として名高いテミストークレ・ソレーラ。ちょうど「アッティラ」の台本執筆を放り投げてマドリッドに逃亡していた時期でした。ですから、「グラナダ征服」は、ヴェルディと同時代の作曲家のオペラの一例としても、大変意味のある作品です。このCDは、2006年に、およそ150年ぶりに上演された際の録音です。物語は、15世紀末、スペイン最後のイスラム勢力の拠点だったグラナダをスペイン王国が陥落させ、レコンキスタを完了させた史実に基づいたもの。「カバリエの再来」と名声も高いソプラノ、マリオラ・カンタレロのヒロインに、先日のウィーン国立歌劇場来日公演での「ロベルト・デヴェリュー」でグルベローヴァの相手役を堂々歌ったホセ・ブロス、さらに指揮が名匠ヘペス・コボスという、ビックリするほどの豪華さです。(Ki)
CDS-619(2CD)
ラモン・カルニセル(1789-1855):歌劇「エレナとコスタンティーノ」(1821) ルース・ロジク(S;エレナ/リッカルド)
マリオラ・カンタレロ(S;アンナ)
ロバート・マクファーソン(T;コスタンティーノ)
サイミール・ピルグ(T;エドモンド)
ロレンツォ・レガッツォ(Bs;カルロ)
エドゥアルド・サンタマリア(T;アルルの支配者)
ダヴィド・メンデス(Br;ウルビーノ)
ヘスス・ロペス=コボス(指)マドリッドSO&cho

録音:2005年3月12日-14日
ラモン・カルニセル(1789−1855)は、スペイン、カタルーニャのタレガに生まれた作曲家。今日ではチリの国歌を作曲した人というくらいしか知られていないものの、1820,30年代を中心に広く活動しました。「エレナとコスタンティーノ」はカルニセルの二作目のオペラ(セミセリア)。1821年にバルセロナで初演され、成功を収めています。物語はいわゆる救出オペラ。父殺しの罪を被され囚われの身のコンスタンティーノを救うため、彼の妻エレナは、男装してリッカルドを名乗り、親切な土地の貴族カルロの館に潜りこむ。ところがカルロの娘アンナが“リッカルド”に恋をしてしまうので、彼女を愛するウルビーノがやきもきする…。最後に権力者の悪事が発覚し、コスタンティーノが救われてめでたしとなります。ベートーヴェンの「フィデリオ」に瓜二つですが、それもそのはず、原作を遡るとどちらも同じフランスのオペラ(ガヴォー「レオノール」)に行き着くので、二つのオペラは従兄弟のような関係です。このマドリッドでの蘇演には、ルース・ロジク、マリオラ・カンタレロ、ザイミール・ピルグ、ロレンツォ・レガッツォと、スペイン、イタリアなどの名歌手が多く参加しており、さらに指揮は大御所ロペス=コボスと、かなり豪華。カルニセルはロッシーニから強く影響を受けていますので、ロッシーニアンは逃がせません。 (Ki)
CDS-620(2CD)
ヴィオッティ:フルートとピアノの為の作品集
3つの夜想曲、6つのセレナードOp.23
マリオ・カルボッタ(Fl)、
カルロ・バルツァレッティ(P)

録音:2007年10,12月,ミラノ
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(1755−1824)といえば、ヴァイオリン作品で有名ですが、ここにはフルートとピアノの為の作品が収録されています。「3つの夜想曲」は、ヴィオッティがパリで活躍してた1820年頃に出版されたもの。その数年前に発表された、「チェロとピアノの為の3つのディヴェルティスマン」に基づいた作品です。「6つのセレナード」、ピアノの為の作品で、そこにフルートかヴァイオリンの“伴奏”が加わるタイプの作品。これは、1802−04年頃の「2つのヴァイオリンの為のセレナード」を手直ししたもの。どちらも、ヴァイオリン曲とは違ったヴィオッティの魅力が味わえます。マリオ・カルボッタは、ソロのフルーティストとして世界的に活躍すると同時に、埋もれた作品の発掘にも力を入れており、ここに収録された曲はいずれも世界初録音。です。(Ki)
CDS-622(8CD)
パガニーニ:ヴァイオリンと管弦楽の為の作品全集
ヴァイオリン協奏曲全集
[第1番変ホ長調 MS21/第2番ロ短調「鐘」MS48/第3番ホ長調 MS50/第4番ニ短調 MS60/第5番イ短調 MS78]
大協奏曲 ホ短調 MS75/アダージョ MS49
春のソナタ イ長調 MS73
感傷的な堂々たるソナタ MS51
ヨゼフ・ヴァイグルの主題による変奏付きソナタ ホ長調 MS47
ロッシーニ「チェネレントラ」の主題による序奏と変奏曲 MS22
魔女たちの踊り MS19
ワルシャワ・ソナタ ホ長調 MS57
マリア・ルイーザ・ソナタ MS79
ポラッカと変奏曲 イ長調 MS18/田舎のバレエ MS74
ヴェネツィアの謝肉祭 MS59/常動ソナタ MS66
ロッシーニ「モーゼ」の主題による幻想曲 MS23
ナポレオン・ソナタ 変ホ長調 MS5
ロッシーニ「タンクレディ」のアリア「この胸の高鳴りに」による序奏と変奏曲 MS77/タランテラ イ短調 MS76
ニコロ・パガニーニからヘンリー氏に MS65
ヴィオラと管弦楽の為のソナタ MS70
マッシモ・クアルタ(Vn)(指)
ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場O
ソリスト:サルヴァトーレ・アッカルド、
フランコ・メッゼーナ、
ルイージ・アルベルト・ビアンキ、
イェフディ・メニューイン、
ルッジェーロ・リッチ
CDS-626(2CDR)
ヴィヴァルディ:歌劇「アルジッポ」(1730) ヴェロニカ・ムラーチコヴァー・フチコヴァー(Ms;アルジッポ)
パヴラ・シュチェプニチコヴァー(Ms;ザナイダ)
ヤナ・ビーノヴァー=コウツカー(S;オジーラ)
バルボラ・ソイコヴァー(S;シルヴェーロ)
ズデニェク・カプル(Br;ティジファーロ)
オンドジェイ・マチェク(指)ホフムジチ

録音:2008年10月23日
「アルジッポ」は、1730年にプラハのスポルク伯爵の劇場で初演されたものの、楽譜は長らく行方不明でした。指揮者のマチェクは、初演のオペラ団がその後ドイツのレーゲンスブルクに移動したことを突き止め、当地の図書館を調査、2006年11月に全体の三分の二にあたる楽譜を発見。さらに同時代の他のオペラから欠落部分を補い、ついに「アルジッポ」を蘇えらせることに成功したのです。この録音は、ヴィヴァルディの生地ヴェネツィアでの上演の際のもの。チェコの古楽勢による優れた演奏でお楽しみください! (Ki)
CDS-629(2CD)
バッハの鍵盤用小品
2声のインヴェンション集BWV.772-786、
3声のシンフォニア集BWV.787-801
フランス組曲第6番ホ長調BWV.817、
パルティータ第2番ハ短調BWV.826
6つの小前奏曲BWV.933-938、
5つの小前奏曲BWV.939-943
前奏曲ハ短調BWV.999、
9つの小前奏曲〜BWV.924-928,930,931
フゲッタハ短調BWV.961、フーガハ長調BWV.952、フーガハ長調BWV.953
前奏曲とフゲッタト長調BWV.902a、
前奏曲とフゲッタニ短調BWV.899
前奏曲とフゲッタホ短調BWV.900、
前奏曲とフーガイ短調BWV.895
アンドレア・バッケッティ(P)

録音:2008年3月,ミラノ、2008年9月,サチーレ
バッハの鍵盤用作品はたくさんありますが、そのうちの70曲をCD2枚にまとめたもの。録音が比較的珍しい作品も多いので、バッハ・ファンには歓迎されることでしょう。バッケッティは、1977年生まれのピアニスト。11歳でデビューし、現在ではイタリアのみならずヨーロッパ全土で活躍しています。ベリオを得意としていることでも知られています。2005年に、愛知万博関連の演奏会のために来日したことがあります。   (Ki)
CDS-634(2CD)
アントーニオ・カニョーニ(1828-1896):歌劇「ドン・ブチェファーロ」(1847) アンジェリカ・ジラルディ(S;ローザ)
マッシミリアーノ・シルヴェストリ(T;カルリーノ)
フィリッポ・モラーチェ(Bs-Br;ドン・ブチェファーロ)
伊達みずき(S;アガーテ)
フランチェスカ・デ・ジョルジ(Ms;ジャネッタ)
グラツィアーノ・デ・パーチェ(Br;ドン・マルコ)
フランチェスコ・マルシーリャ(T;ベルプラート伯爵)
マッシミリアーノ・カルディ(指)イタリア国際O、
スロヴァキア・ブラチスラヴァcho

録音:2008年7月20日-22日
Dynamicの恒例、南イタリア、マルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭のライヴが今年も登場。まずはアントーニオ・カニョーニ(1828―1896)の「ブチェファーロ」。カニョーニはゴディアスコ(ミラノとジェノヴァの中間あたりの山間の町)出身。ミラノ音楽院で学んだ後、1850年代から70年代までオペラの作曲家として活躍しました。「ドン・ブチェファーロ」は、1847年(つまりカニョーニがまだ二十歳前)にミラの音楽院で初演され成功を収めた、彼の出世作。物語は“楽屋落ち”。作曲家ドン・ブチェファーロが村の劇場で新作オペラを上演しようとすると、ローザという未亡人がプリマドンナに志願する。彼女はベルプラート伯爵との結婚を夢見ているが、またドン・マルコから愛されてもいる。ところが死んだとばかり思っていた彼女の夫カルリーノが村の帰り、妻の不貞を疑って様子を伺うことから混乱になる、というもの。カリスト・バッシの台本は、19世紀初頭の大人気作、フィオラヴァンティ「村の名歌手」(BONGIOVANNIGB2135でCD化されています)の翻案で、ドタバタぶりが楽しいものです。イトリアの谷音楽祭の常で、若く優秀な歌手が出演しています。アガーテ役の伊達みずきは、東京出身。2003年に東京藝術大学を修了、2006年にイタリアに渡り研鑚しています。 (Ki)
CDS-637
Del Sonar Pitoresco
ロッティ:2つのオーボエ,ファゴットと通奏低音の為の四声のソナタ*
プラッティ:オーボエ,ファゴットと通奏低音の為のソナタ ト長調
ヴィヴァルディ:2つのオーボエと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ト長調 RV 81
ブレシャネッロ:オーボエ,ファゴットと通奏低音の為のコンチェルト*
ステッファーニ:2つのオーボエ,ファゴットと通奏低音の為のアリア
ロッティ:「エコー」ソナタ
プラッティ:オーボエ,ファゴットと通奏低音の為のソナタ ハ短調
モンタナーリ:2つのオーボエと通奏低音の為のソナタ ハ長*
アンサンブル・バロッコ・サン・スーシ

録音:2008年8月5日-7日
CDS-636(2CD)
メルカダンテ:歌劇「ペラージョ」 コスタンティーノ・フィヌッチ(Brペラージョ)
クララ・ポリート(Sビアンカ)
ダニロ・フォルマッジャ(Tアブデル=アオル)
パオラ・フランチェスカ・ナターレ(Sジラルダ)
ヴラディメル・メボニア(Bsアサン)
ジョヴァンニ・コレッタ(Tアリアタール)ほか
マリアーノ・リヴァス(指)イタリア国際O
ブラティスラヴァ・スロヴァキア・フィルハーモニーcho

録音:2008年8月,マルティーナ・フランカ
珍しいオペラを上演することで知られているマルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭、2008年の演目から、メルカダンテの《ペラージョ》がCDになりました。サヴェリオ・メルカダンテ(1795−1870)は、ドニゼッティとほぼ同時代の作曲家。1830年代後半にフランスのグランドオペラの手法をイタリアオペラに持ち込んだ作曲家として知られており、この時期の「誓い」(1837)や「刺客」(1839)が代表作として知られており、1840年代には若いヴェルディとイタリアオペラの人気を二分していました。実際ヴェルディはメルカダンテから多くを学んだと言われています。「ペラージョ」は1857年にナポリ、サン・カルロ歌劇場で初演された、メルカダンテが作曲した最後のオペラ。物語はレコンキスタ(イスラム勢力を国土から一掃しようとする運動)初期のスペインで、722年にアストゥリアス王国の王ペラヨがコバドンガの戦いでイスラム勢に初めて勝利した史実が素材。ペラージョの娘ビアンカが、イスラムの王アブデル=アオルと恋に落ちたことから、娘を奪還したいペラージョと、愛の板挟みに苦しむビアンカ、ビアンカが裏切ったのではないかと疑念するアブデル=アオルが描かれています。ヴェルディの“中期三部作”がお好きな人ならお勧めです。ビアンカを歌うポリートは、パトリツィア・チョーフィを継いで「マルティーナ・フランカのプリマドンナ」として活躍するパレルモ生まれのソプラノ。暗くしっとりとした声が魅力です。フィヌッチは近年イタリアの若手ヴェルディ・バリトンとして人気急上昇の歌手。二人とも将来のイタリアオペラを背負って立つ逸材です。 (Ki)
CDS-645(2CD)
ヘンデル:「アチ、ガラテアとポリフェーモ」 サラ・ミンガルド(Msガラテア)
ルース・ロジク(Sアチ)
アントーニオ・アベーテ(Bsポリフェーモ)
アントーニオ・フローリオ(指)
カッペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ

録音:2009年6月16-19日,トリノ、カリニャーノ劇場(ライヴ)
先にDYNDVD33645で発売されたヘンデル「アチ、ガラテアとポリフェーモ」がCDになりました。この作品は、若き日のヘンデルがイタリアに滞在していた1708年にナポリで初演された作品。結婚祝賀用の作品で、劇的カンタータとも、セレナータとも分類されますが、実質は室内オペラです。この2009年のライヴ録音では、ガラテアに古楽のベテラン、サラ・ミンガルド、アチには若手のルース・ロジク、そしてポリフェーモには、もはや古楽バス大御所と言ってよいアントーニオ・アベーテと、見事な配役が当たっています。かつてOPUS111でのナポリのバロック音楽シリーズで名を馳せたフローリオ率いるカッペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニが、若き日のヘンデルの傑作を素晴らしく演奏してくれています。2CDで1CD価格とたいへんお買い求めやすくなっています。 (Ki)
CDS-651E(2CD)
マルティン・イ・ソレール:歌劇「ディアーナの木」 ディアナ…ローラ・エイキン(S)/アモーレ…マイケル・マニアチ((C.T)
ブリトマルテ…アイノア・ガルメンディア(S)
クリツィア…マリア・マルティネス(Ms)
クロエ…ジョシー・ペレス(Ms)
シルヴィオ…チャールズ・ワークマン(T)
エンディミオーネ…スティーヴ・デイヴィスリム(T)
ドリスト…マルコ・ヴィンコ(Bs)
バルセロナ・リセウ大劇場SO
ハリー・ピケット(指)
※世界初録音(既発DVD:DYNDVD33651)
既に2010年に映像が発売され、そのモーツァルトを思わせる生き生きとした音楽と美しい舞台が評判となったマルティン・イ・ソレール(1754-1806)の歌劇「ディアーナの木」。ローラ・エイキンを始めとした歌手たちの活躍、および神話の世界をカラフルな色彩で描いた演出が話題となり、大きな評判を呼びました。今回はその映像と同じ音源がCDとして発売されます。
映像がない分、一層の想像力を刺激する楽しい音楽が満載の魅力的なアルバムです。
CDS-652(3CD)
ドニゼッティ:歌劇「シャモニーのリンダ」 マジェラ・クラー(Sリンダ)
ロベルト・イウリアーノ(Tカルロ、シルヴァル子爵)
キアッリ・キアーラ(Msピエロット)
ジュゼッペ・アルトマーレ(Brアントーニオ)
アレッサンドラ・フラテッリ(Msマッダレーナ)
ほか
ヴィート・クレメンテ(指)ベルガモ・ガエターノ・ドニゼッティ音楽祭O&cho

録音:2009年9月11-13日,ベルガモ
リサイタルやアリア集で頻繁に歌われる人気アリア「この心の光」で有名なドニゼッティの「シャモニーのリンダ」。近年人気が上昇し、全曲上演も少なくありません。この録音は、2009年9月、ドニゼッティの生地ベルガモでの新製作上演のライヴ。ヒロインのリンダは、アイルランド出身のプリマドンナ、マジェラ・クラー(名前の発音、彼女を知る英国人スタッフに確認しました)。現在英国でドニゼッティ、ベッリーニのソプラノとしてたいへんに人気の高い人。イウリアーノは2010年1月のドニゼッティ劇場来日公演の「愛の妙薬」でネモリーノを歌っていた若手テノール。アルトマーレは同じ公演の「トラヴィアータ」でデヴィーア相手にジェルモンを堂々と歌っていた中堅バリトン。この録音のもう一つの特色が、ピエロットが奏でる楽器。弦楽器やハーディガーディが用いられることが一般的ですが、今回はイングリッシュ・コンサーティーナというバンドネオンのような楽器を使用。これがドニゼッティの本来の意図だそうです。ガブリエーレ・ドット校訂のクリティカル・エディションを使用。お値段も3CD2枚価格でお得! (Ki)
CDS-654
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調Op.80
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調Op.94a
ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディOp.35bis
パヴェル・ベルマン(Vn)
ヴァルダン・マミコニアン(P)

録音:2009年12月20-21日,ミラノ
プロコフィエフのヴァイオリンとピアノのための作品集です。パヴェル・ベルマンはラザール・ベルマンの息子で、1987年のパガニーニ・コンクールで2位を受賞したほどの名手。プロコフィエフのヴァイオリン曲は、透明感のある美音と知性的な冴えが求められる曲ですが、これをベルマンが見事に弾ききっています。 (Ki)
CDS-655(2CD)
サリエリ:歌劇「逆さまの世界」 マルコ・フィリッポ・ロマーノ(Br将軍)
パトリツィア・チーニャ(S大佐)
ローザ・ボヴェ(Ms副官)
マリア・ラウラ・マルトラーナ(S女侯爵)
エマヌエーレ・ダグアンノ(Tアマラント)
マウリツィオ・ロ・ピッコロ(Bs伯爵)ほか
フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)
アレーナ・ディ・ヴェローナO&cho

録音:2009年11月20-26日,ヴェローナ
映画「アマデウス」でモーツァルト殺しの汚名を着せられ、気の毒な形で有名になったアントニオ・サリエリ(1750−1825)。その一方で近年その実像の見直しが進み、数年前には日本語の評伝も出版されました。そんなサリエリの埋れていたオペラがまた一つ復活しました。「逆さまの世界」は、1795年にウィーンのブルク劇場で初演されたオペラブッファ。ゴルドーニの原作で、男と女、貴族と庶民の立場が逆転している島の物語。現代からすればたいへん面白い話ですが、当時のウィーンでは受けが悪く、初演は失敗、それ以来埋れたままになっていました。このCDに収録されているのは2009年11月にヴェローナのフィラルモニコ劇場で復活蘇演された時の録音。もちろん世界初録音。指揮は、バロック音楽、ことにヴィヴァルディで有名なサルデッリ。ダグアンノは、藤原歌劇団公演でマントヴァ公やネモリーノを歌った期待のテノール。ロマーノは1982年生まれという若さながら、既にバイエルン国立歌劇場にデビューして好評だったバリトン。パトリツィア・チーニャは中堅として活躍するソプラノです。 (Ki)
CDS-657
フルートとギターのための作品集
ゲンスバッハー:フルートとギターのためのセレナードOp.12
ライナー:ギターのための8つの大変奏曲Oev.6
フバー:スポンティーニの「ヴェスターレ」の行進曲
カル:フルートとギターのためのセレナードOp.54
 ギター独奏のための三つのソナタ集Op.22-第2番
ジュゼッペ・カレール(G)
ルイージ・ルポ(Fl)

録音:2009年1月,ボルツァーノ
たいへんに珍しいフルートとギターのための作品ばかり集めています。このCDには「アンネッテ・フォン・メンツのサロン音楽」という副題がついています。アンネッテは、18世紀後半にボルツァーノで繁盛した商人アントン・メルヒオール・フォン・メンツの娘で、父娘とも音楽を愛し、貴重な楽譜のコレクションを残しています。このCDには、そのコレクションから5曲を選び、アンネッテのサロンを再現しています。4人の作曲家のうち最も有名なのはヨハン・バプティスト・ゲンスバッハー(1778−1844)で、1823年から亡くなるまでウィーンのシュテファン大聖堂の楽長を務めました。残る3人、レオンハルト・デ・カル(1767−1815)、ヨゼフ=エヴァルト・ライナー(1784−?)、ネポムク・フバー(1803−?)についてはあまり詳しい経歴は分かっていませんが、いずれも優れた作曲家だったことがここに収録された音楽から分かります。
ジュゼッペ・カレールとルイージ・ルポは、共にボルツァーノのヴィヴァルディ音楽研究所で教鞭を取っている名手。 (Ki)
CDS-660
ロッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
ソナタト長調Op.9-2/ソナタイ長調Op.3-6
ソナタイ長調Op.1-4/ソナタハ短調Op.5-2
ソナタニ長調Op.3-4/ソナタト長調Op.3-5
ルカ・ファンフォーニ(Vn)
パオラ・デル・ジューディチェ(Cemb)
エーリヒ・ガッリアーニ(G)
アントネッラ・タネッティ(Vn)
マリアンネ・チェン(Vc)

録音:2009年5月5,14日,パルマ
古典派のヴァイオリン・マニアには逃せないCDが登場です!アントーニオ・ロッリ(1725−1802)はベルガモに生まれ、18世紀半ばに高い名声を誇ったヴァイオリニスト。1758年から1774年までシュトゥットガルトの宮廷管弦楽団のソロ・ヴァイオリニストを務め、その後は1783年までロシアのエカテリーナ2世に仕えたほどの名手でした。ルカ・ファンフォーニは既にDYNAMIC社にロッリのヴァイオリン協奏曲全集(CDS527、3CD)を録音、この作曲家の再評価に大きな役割を果たしています。今回のヴァイオリン・ソナタ集も、通奏低音に凝るなど、力が入ったものです。 (Ki)
CDS-661
ヴェルディ:ソプラノとバリトンの二重唱集
「ナブッコ」−アビガイッレとナブッコの二重唱
「ジョヴァンナ・ダルコ」−ジョヴァンナとジャコモの二重唱
「ルイーザ・ミラー」−ルイーザとミラーの二重唱
「トラヴィアータ」−ヴィオレッタとジェルモンの二重唱
「シモン・ボッカネグラ」−マリアとシモーネの二重唱
「アイーダ」−アイーダとアモナズロの二重唱
アマリッリ・ニッツァ(S)
ロベルト・フロンターリ(Br)
ジャンルカ・マルティネンギ(指)オストラヴァ・ドヴォルザーク劇場管

録音:2009年4-10月
ヴェルディのオペラでソプラノとバリトンの二重唱といえば、多くは父親と娘のもので、しかもそこに複雑な感情が絡む場面になりがち。それだけ名場面が多いということにもなります。このCDには、「ナブッコ」,「ジョヴァンナ・ダルコ」,「ルイーザ・ミラー」,「トラヴィアータ」,「シモン・ボッカネグラ」,「アイーダ」の6つのオペラから二重唱を収録。来日も多数のミラノ出身のソプラノ、ニッツァと、新国立劇場やウィーン国立歌劇場来日公演などでなじみの深いローマ生まれのバリトン、フロンターリが、充実した歌を聞かせてくれます。 (Ki)
CDS-663G(3CD)
カヴァッリ:歌劇「ジャゾーネ」 フェデリコ・マリア・サルデッリ(指)
フランドル・オペラ(オーケストラ&合唱)
マリアム・クレマン…舞台演出
ジュリア・ハンセン…衣装・情景
アントワープ,フランドル・オペラ/
ジャゾーネ…クリストフ・デュモー(C.T)
メデア…カタリナ・ブラディク(S)/
イジフィレ…ロビン・ヨハンセン(S)/
ジュピター/ベッソ…ヨゼフ・ワーグナー(Bs)
デモ…フィリッポ・アダミ(T)/
デルファ…エオロ・ヤニフ・ドール(C.T)
アモーレ…アリンダ・アンゲリク・ノルドゥス(S)
エルコーレ(ヘラクレス)…オレステ・アンドリュー・アシュウィン(Bs)
エジェオ(アイゲウス)…ソレ・エミリオ・ポンス(T)

録音:2010年5月アントワープ
※DYNBRD-55663(BD),DYNDVD-33663(DVD),CDS-663(CD)はいずれも同内容です。
CDS-668B
マリア・カラス〜ヴェルディを歌う
「歌劇「運命の力」より」
1.私はさまようみなしごです
2.憐れみ深い乙女、聖母よ
3.神よ、平和を与えたまえ
「歌劇「仮面舞踏会」より」
4.この恐ろしい場所
5.あの草を摘みとって
6.死ぬ前にお慈悲だから
「歌劇「リゴレット」より」
7.愛しいあの方のお名前は
「歌劇「トロヴァトーレ」より」
8.恋はばら色の翼に乗って/
「歌劇「アイーダ」より」
9.勝ちて帰れ
10.ここにラダメスが来るはずだわ
「歌劇「トロヴァトーレ」より」
11.静かな夜は
トゥリオ・セラフィン(指)…1-3,7,9-10,
アントニーノ・ヴォット(指)…4-6
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)…8,11
ミラノ・スカラ座O&cho

1954年スタジオ録音…1-3
1956年スタジオ録音…4-6
1955年スタジオ録音…7
1956年スタジオ録音…8
1955年スタジオ録音…9-10
1956年スタジオ録音…11
ヴェルディ生誕200周年を記念してDYNAMICが贈るシリーズの一つ。こちらはマリア・カラス(1923-1977)のスタジオ録音から11曲をセレクトしたものです。波乱万丈の生涯を送り、20世紀最高の歌姫と称される彼女の1950年代、絶頂期における入念な歌の記録は、まさに一つの輝かしい伝説として、永遠に語り継がれるものです。

CDS-670(2CD)
ボッテジーニ:歌劇「エーロとレアンドロ」 ヴェロニク・メルシエ(Sエーロ)
 ジャン・ルカ・パゾリーニ(Tレアンドロ)
ロベルト・スカンディウッツィ(Bsアリオファルネ)
アルド・サルヴァーニョ(指)
ピエモンテPO
クラウディオ・モンテヴェルディcho

録音:2009年、クレーマ
DYNDVD33670で発売されていた映像の音声がCDでも発売。今日では19世紀のコントラバスのヴィルトゥオーソとして名高いジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821-1889)は、実はオペラの作曲家としても名高く、その代表作が1879年にトリノで初演された「エーロとレアンドロ」。台本作家は、ヴェルディに「オテッロ」と「ファルスタッフ」の台本を提供したボーイト。ダーダネルス海峡(チャナッカレ海峡、ヘレスポントス海峡)にまつわるへーローとレアンドロスの伝説を、ロマンティシズムの濃い物語に仕立て、それにボッテジーニが美しい音楽を書いています。三人の歌手は、若い歌手、中堅、ベテランが組み合わされています。ヴェロニク・メルシエは、ローザンヌ出身のソプラノ。イタリアで学び、主として娘役、コロラトゥーラ・ソプラノとして活躍しています。ジャン・ルカ・パゾリーニは、アドリア海沿いのリッチョーネ出身。30歳で歌を学び始めたといいます。近年ではイタリアにおけるモーツァルト・テノールとして活躍しています。そしてイタリアのバスの大御所、ロベルト・スカンディウッツィが大きな存在感を示しています。
【簡単なあらすじ】
ヴェーネレ(ヴィーナス、アフロディテ)に仕える巫女エーロは、恋愛を禁じられていた身にもかかわらず、文武に優れた青年レアンドロと愛し合うようになった。そうとは知らず、トラキアの支配者アリオファルネはエーロに言い寄る。だが拒まれるや、アリオファルネは彼女を塔に閉じ込め、嵐の予言に従事させる。レアンドロはアリオファルネを攻撃しようとするも失敗、海峡の向こうへ移されてしまう。塔の中でエーロが悲しく歌っていると、レアンドロが海峡を泳いで渡って来る。抱き合って喜ぶ二人だが、アリオファルネが手下を連れてやって来るので、逃げ場のないレアンドロはバルコニーから飛び降りてしまう。アリオファルネは、嵐が起きたのにエーロが何も知らせなかったことを咎める。その時、稲光に岩場で死んでいるレアンドロの姿が照らし出される。悲しみのあまり、エーロも息絶えてしまう。 (Ki)
CDS-671
シルヴィア・コラサンティの作品集
(1)「アトローポの歌」
(2)「カオス」
(3)「泥だらけの死に」
(4)「歌わない薔薇」
(1)マッシモ・クワルタ(Vn)
 ダミアン・イオリオ(指)ヴェルディO
(2)クレモナQ
 [クリスティアーノ・グアルコ(Vn)、パオロ・アンドレオーリ(Vn)、シモーネ・グラマーリア(Va)、カルロ・ペステッリ(Vc)]
(3)ジェルジ・ジェルジヴァニ・ラト(指)
 ボルツァーノ&トレント・ハイドンO
(4)マルコ・アンジウス(指)
 アルゴリトモ・アンサンブル

録音:2007-2010年
シルヴィア・コラサンティは、1975年、ローマ生まれ。21世紀に入ってから活動の幅を大きく広げています。作風はモダンで分かりやすく現代的美感を湛えたもの。今後ますます活躍する作曲家になりそうです。 (Ki)
CDS-674E(3CD)
ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」 セミラーミデ:バビロニア女王…ミルト・パパタナシウ(S)/イドレーノ:インドの王…ロバート・マックフェーソン(T)/オローエ:…祭祀長イゴール・バカン(Bs)/アッスール:王子…ヨゼフ・ワーグナー(Bs)/アルサーチェ:司令官…アン・ハーレンベルク(コントラルト)/アゼーマ…ユリアーネ・ゲールハルト(S)/ミトラーネ…エドゥアルド・サンタマリア(T)他
アルベルト・ゼッダ(指)
フランドル歌劇場SO

録音:2011年ヘント
ヴォルテールの戯曲に基くこのオペラ。1822年にロッシーニ(1792-1868)がパリに移り住む直前の、イタリア時代における最後の作品です。それまでのロッシーニ作品は、どちらかというと声楽に重きが置かれていた感がありましたが、ここではオーケストラの役割も強調され(シンフォニアは700小節を越え、これだけでも単独で演奏される)、劇の進行も一層精密に配置された壮大で素晴らしい作品となっています。古代アッシリア王国の女王セミラーミデを巡る物語は、三角関係あり、思い違いありの複雑な人間関係を擁しており、多くの人々の思惑は最終的に悲しい結末へと導かれていきます。ロッシーニが心血を注いで書き上げたこの大作は、あまりの歌唱のむずかしさのためか、20世紀前半は演奏されることなく、ようやく1990年になって完全蘇演が行われたということもあり、新しいプロジェクトが行われる毎に大変な注目を浴びるという作品でもあります。ここでは歌手たちの見事な歌唱もさることながら、演奏当時83歳のアルベルト・ゼッダの闊達たる指揮が聴きどころです。素晴らしすぎるロッシーニです。
CDS-676
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲集
ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.19
ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調Op.63
2つのヴァイオリンのためのソナタハ長調Op.56
パヴェル・ベルマン(Vn)
アンドレイ・ボレイコ(指)
スイス・イタリア語放送O

アンナ・ティフ(Vn)
録音:2010年10月,ルガーノ
パヴェル・ベルマンは、偉大なピアニスト、ラザール・ベルマンの息子。1987年、17歳でパガニーニ・ヴァイオリン・コンクールで第2位を受賞していますので、親の七光りなんかじゃありません。現在はマドリッドに在住、ヴァイオリニストだけでなく指揮者としても活躍しています。ここでは、ロシア人の血と、西欧での活躍という二面が、プロコフィエフと共通するものがあり、見事な演奏となっています。 (Ki)
CDS-678E(2CD)
ジュゼッペ・タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集 第17集
<CD1>
1-3.ヴァイオリン協奏曲 イ短調 D114
4-6.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 D25
7-9.ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 D121
10-12.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 D36
13-15.ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 D11
16-18.ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 51
<CD2>
1-3.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 D32
4-6.ヴァイオリン協奏曲 イ長調 D98
7-9.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 D37
10-13.ヴァイオリン協奏曲 ト長調 D80
14-16.ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 D6
<ヴァイオリン・ソロ>
CD1:1-3.7-9,CD2:1-3.フェデリコ・グリエルモ
CD1:4-6.13-18,CD2:7-9.14-16 カルロ・ラツァリ
CD1:10-12,CD2:4-6.10-13.ジョヴァンニ・グリエルモ
ラルテ・デラルコ<フェデリコ・グリエルモ(Vn)/カルロ・ラツァリ(Vn)/マルコ・パラディン(ヴィオラ)/フランチェスコ・モンタルリ(ヴィオローネ)/ニコラ・レニエーロ(ハープシコード)/ロベルト・ロレジアン(Org)>

録音:2009-2010年 イタリア トレヴィソ
偉大なる音楽家、ヴァイオリニストであったタルティーニ(1692-1770)のヴァイオリン協奏曲全集の最後を締めくくる第17集です。全集としては、もちろん世界初録音であり、今回もオリジナルのスコアを当時の楽器で演奏するという意義のあるものです。「夢の中の悪魔の演奏」にインスピレーションを受けた「悪魔のトリル」ばかりが知られるタルティーニですが、本来の彼は理論家であり、素晴らしい教育者でした。彼の作品のほとんどはヴァイオリン協奏曲とヴァイオリンソナタで、技術的にも音楽的にも優れたものばかりです。この協奏曲集第17 集に収録された作品は、どれもタルティーニの最も充実した時期に書かれたもののようですが、国立図書館などに保存されている彼の総譜には成立した日付が記されていないため、正確な日付を確立することができませんが、他の資料から推察して、1730年の半ば、彼が40歳くらいの時の作品だと思われます。どれも流麗で充実した楽想に満ちた音楽です。ラルテ・デラルコの納得の演奏で。
CDS-679(7CD)
ドニゼッティ:コレクション
(1)歌劇「アンナ・ボレーナ」

(2)歌劇「パリ伯爵ウーゴ」

(3)歌劇「ファヴォリータ」
(1)ディミトラ・テオドッシュウ(Sアンナ・ボレーナ)
ソーニャ・ガナッシ(Msジョヴァンナ・セイモール)
ファビオ・サルトーリ(Tペルシ)
アンドレア・パピ(Bsエンリーコ)ほか
ティツィアーノ・セヴェリーニ(指)
ポメリッジョ・ムジカーリO

(2)中島康晴(Tウーゴ)
ドイナ・ディミートリゥ(Sビアンカ)
カルメン・ジャンナッタージョ(Sアデーリア)
デジャン・ヴァチュコフ(Bsフォルコ)ほか
アントニーノ・フォリアーニ(指)
ミラノ・スカラ座アッカデーミアO&cho
録音:2003年10月、ベルガモ

(3)アルフレード・クラウス(Tフェルナンド)
レナート・ブルゾン(Brアルフォンソ)
チェーザレ・シエピ(Bsバルダッサーレ)
ヴィオリカ・コルテズ(Msレオノーラ)ほか
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指)ジェノヴァ市立歌劇場O&cho
録音:1976年
CDS-370、CDS-449、CDS-480で発売されているもの。来日公演でも名唱を聞かせて大きな話題のとなったテオドッシュウ主演の「アンナ・ボレーナ」、日本が誇るテノール、中島康晴が主役を張った「ウーゴ」、そしてクラウス、ブルゾン、シエピという大御所が揃った「ファヴォリータ」と、贅沢な内容です。しかも7CDで2CD価格というありえないお買い得!k時
CDS-680(3CD)
ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲集
第5番ハ長調/第6番ホ長調
第7番変ロ長調/第9番イ長調
第13番イ長調/第15番変ロ長調
第16番変ホ短調/第17番ニ短調
第23番ト長調
フランコ・メッゼーナ(Vn,指)
シンフォニア・ペルジーナ
CDS-103、CDS-238、CDS-243で発売されているもの。フランコ・メッゼーナの偉業、ヴィオッティのヴァイオリン協奏曲全集(CDS-498)から3枚をチョイス。 (Ki)

CDS-681(7CD)
ヴェルディ・コレクション

(1)歌劇「エルナーニ」

(2)歌劇「運命の力」

(3)歌劇「ルイーザ・ミラー」
(1)マルコ・ベルティ(Tエルナーニ)
カルロ・グエルフィ(Br ドン・カルロ)
ジャコモ・プレスティア(Bs シルヴァ)
スーザン・ネヴィス(Sエルヴィーラ)ほか
アントネッロ・アッレマンディ(指)
パルマ・レージョ劇場O&cho
録音:2005年6月

(2)スザンナ・ブランキーニ(Sレオノーラ)
レンツォ・ズーリアン(Tドン・アルヴァーロ)
マルコ・ディ・フェリーチェ(Brドン・カルロ)
パオロ・バッターリア(Bs修道院長)
ティツィアーナ・カッラーロ(Msプレツィオシッラ)パオロ・ルメーツ(Bsメリトーネ)
ジュゼッペ・ニコデーモ(Brカラトラーヴァ公爵)
ルーカス・カリティノス(指)
ヴェネトPO,
ロヴィゴ・ソシアーレ劇場cho
録音:2006年1月

(3)ジュゼッペ・サッバティーニ(Tロドルフォ)ダリーナ・タコヴァ(Sルイーザ)
ダミアーノ・サレルモ(Brミラー)
アレクサンドル・ヴィノグラードフ(Bsヴァルター伯爵)
アルチュン・コチニアン(Bsヴルム)ほか
マウリツィオ・ベニーニ(指)
フェニーチェ歌劇場O&cho
録音:2006年5月,ヴェネツィア
CDS-496、CDS-512、CDS-523で発売されているもの。
CDS-686E(2CD)
レオナルト・ヴィンチ:歌劇「パルテノペ」 パルテノペ…ソニア・プリーナ(A)
ロスミーラ…マリア・グラツィア・スキアヴォ(S)
アルサーチェ…マリア・エルコラーノ(S)
エミーリオ…エウフェミア・トゥファノ(Ms)
アルミンド…ステファノ・フェラーリ(T)
オルモンテ…シャルルス・ド・サントス(Bs)
アントニオ・フローリオ(指)イ・トゥルキーニ

録音:2011年4月スペイン,ムルシア
※世界初録音
「パルテーノペ」とはギリシャ神話に登場する、少女の姿を持つセイレーンの一人。このスタンピーリャの台本ではギリシャの王女として登場し、ナポリを建国した女王として描かれています。三人の男性から求婚されたパルテーノペと、かつて、その中の一人に捨てられたロスミーラが織りなすこの物語は、当時とても人気があり、ヴィンチ(1690-1730)の他にもカルダーラ、ハッセ、サッロ、ヴィバルディ、ヘンデルなどの少なくとも16の異なる作曲家によってオペラ化されています。(ヘンデルは、このヴィンチの作品の上演を見たと言われています)。ナポリでは現代でも、これらを「パルテノペの子どもたち」と呼んでいるほどです。とはいえ、このヴィンチの作品は、彼の死後すっかり忘れられてしまい、300年の月日を経て、ようやくフローリオとイ・トゥルキーニによって再発見されたのでした。イ・トゥルキーニは1987年に設立された、主に17.18世紀の知られざるナポリの作曲家の作品を蘇演するアンサンブルです。ユニークなプログラムと、バロック時代の音楽に対する厳しいアプローチが非常に高く評価されています。
CDS-689(9CD)
ヴィオッティの音楽世界
(1)ヴァイオリン協奏曲第19番ト長調
 ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調
 ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調
(2)ヴァイオリン協奏曲第20番ニ長調
 ヴァイオリン協奏曲第27番ハ長調
 ヴァイオリン協奏曲第4番ハ長調
(3)ヴァイオリン協奏曲協奏曲第22番イ短調
 ヴァイオリン協奏曲第24番変ロ短調
 ヴァイオリン協奏曲第28番イ短調
(4)弦楽四重奏曲第1番ヘ長調
 弦楽四重奏曲第2番変ロ長調
 弦楽四重奏曲第3番ト長調
(5)2つのヴァイオリンとチェロのための三重奏曲ホ長調
 2つのヴァイオリンとチェロのための三重奏曲ト長調
 2つのヴァイオリンのためのセレナータイ長調
 2つのヴァイオリンのためのセレナータニ長調
 2つのヴァイオリンのためのセレナータト長調
(6)フルートとピアノのための3つの夜想曲
 フルートとピアノのための6つのセレナード
(7)ヴァイオリン・ソナタ第1番ホ長調
 ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調
 ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ長調
 ヴァイオリン・ソナタ第4番変ロ長調
(8)ヴァイオリン・ソナタ第5番変ホ長調
 ヴァイオリン・ソナタ第6番変ロ長調
 ヴァイオリン・ソナタイ長調
 ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調
(9)2つのヴァイオリンのための協奏的二重奏曲第1番ニ長調
 2つのヴァイオリンのためのセレナータ第4番ニ短調
 2つのヴァイオリンのためのセレナータ第6番ホ長調
(1)フランコ・メッゼーナ(Vn)
 ルチアーノ・ボリン(指)ヴィオッティCO
 録音:1991年

(2)フランコ・メッゼーナ(Vn&指)
 シンフォニア・ペルージナ
 録音:1998年

(3)フランコ・メッゼーナ(Vn,指)
 シンフォニア・ペルジーナ
 録音:2002年10月

(4)アイラ四重奏団
 ファブリツィオ・チプリアーニ(Vn)
 マリーノ・ラゴマルジーノ(Vn)
 エルネスト・ブラウヒャー(Va)
 アントーニオ・ファンティヌオーリ(Vc)
録音:1995年

(5)ラルテ・デラルコ
 ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)
 フェデリーコ・グリエルモ(Vn)
 ピエトロ・ボスナ(Vc)
 録音:1994年

(6)マリオ・カルボッタ(Fl)
 カルロ・バルツァレッティ(P)
 録音:2007年10,12月,ミラノ
(7)フェリックス・アーヨ(Vn)
コッラード・デ・ベルナルト(P)
 録音:1997年

(8)フェリックス・アーヨ(Vn)
 コッラード・デ・ベルナルト(P)
 録音:1997年

(9)デュオ・デスカ
 エミル・カミラロフ(Vn)
 ディナ・シュナイダーマン(Vn)
 録音:1997年
Dynamic社はイタリアのヴァイオリン作曲家の体系的録音を敢行、そのうちの一つがジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティの録音集。フランコ・メッゼーナのヴァイオリンによるヴァイオリン協奏曲全集(CDS498)は大きな話題となりました。今回はそのヴァイオリン協奏曲集を始め、室内楽曲やヴァイオリン・ソナタを9CDにまとめ、3CD価格でご提供です。中でも、イ・ムジチ創立以来15年に渡ってコンサートマスターを務めたヴァイオリニスト、フェリックス・アーヨによるヴァイオリン・ソナタ集3枚のうち2枚を収録、既に廃盤になって久しい録音ですので、これは嬉しい復活です。 (Ki)


CDS-703
バッハ:マニフィカトニ長調BWV.243
オネゲル:交響曲第3番「典礼風」
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)RAIローマSO
エリーザベト・シュワルツコップ(S)
エスター・オレル(Ms)
オラリア・ドミンゲス(A)
ニコライ・ゲッダ(T)
ジョルジョ・タデオ(Bs)
RAIローマcho

録音:1953,1954年
DYNAMICがカラヤンがイタリアへ客演した際の録音を発掘、その第1弾です。いずれもRAIローマ交響楽団を指揮したもので、どちらもおそらく初出の音源。バッハは、記録によると、1953年12月21日の録音。カラヤンはこの曲に愛着があったようで、十年くらい毎に演奏会で取り上げ、1975年にDGにセッション録音、1984年に映像収録しています。シュワルツコップ、ゲッダなどの名歌手がソリストというのも注目。オネゲルの「典礼風」は、記録によると、1954年12月15日の録音。おそらくこれが初出です。カラヤンはこの直前の11月にウィーン交響楽団を指揮していたばかり。後の1969年にDGにセッション録音していますが、オネゲルの録音自体が極めて僅かで、この録音は貴重。 (Ki)

CDS-704
イタリア・オペラのアリア
(1)ロッシーニ:「デメトリオとポリービオ」から

(2)ドニゼッティ:「ピーア・デ・トロメイ」から

(3)ベッリーニ:「カプレーティとモンテッキ」から

(4)チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」から

(5)ヴェルディ:「アッティラ」から

(6)ヴェルディ:「エルナーニ」から
(1)クリスティーネ・ウェイディンガー(Sリジンガ)
サラ・ミンガルド(Msシヴェーノ)
マッシミリアーノ・カッラーロ(指)グラーツSO
 録音:1992年7月27日、マルティーナ・フランカ
(2)パトリツィア・チョーフィ(Sピーア)
ラウラ・ポルヴェレッリ(Msロドリーゴ)
パオロ・アッリヴァベーニ(指)フェニーチェ歌劇場O
 録音:2005年4月、ヴェネツィア
(3)パトリツィア・チョーフィ(Sジュリエッタ)
ルチアーノ・アコチェッラ(指)イタリア国際O
 録音:2005年8月、マルティーナ・フランカ
(4)ミカエラ・カロージ(Sアドリアーナ・ルクヴルール)
マルセロ・アルヴァレス(Tマウリツィオ)
レナート・パルンボ(指)トリノ・レージョ劇場O
 録音:2009年7月、トリノ
(5)フェルッチョ・フルラネット(Bsアッティラ)
ディミトラ・テオドッシュウ(Sオダベッラ)
カルロ・ヴェントレ(Tフォレスト)
ドナート・レンゼッティ(指)
トリエステ・ジュゼッペ・ヴェルディ歌劇場O&cho
 録音:2000年11月、トリエステ
(6)スーザン・ネヴィス(S) マルコ・ベルティ(T)
カルロ・グエルフィ(Brドン・カルロ)
ジャコモ・プレスティア(Bsシルヴァ)
アントネッロ・アッレマンディ(指)
パルマ・レージョ劇場O&cho
 録音:2005年6月、パルマ
Dynamicが録音した様々なオペラ全曲録音からの名場面集。いずれも話題になったものばかりで、歌手や指揮者も一流揃い。比較的珍しいオペラが中心となっているので、「オペラマニア入門」に打ってつけです。 (Ki)
CDS-706
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 テレサ・シュティッヒ=ランダル(S)
ヒルデ・レッセル=マイダン(Ms)
ワルデマール・クメント(T)
ゴットロープ・フリック(Bs)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
RAIローマSO

録音:1954年12月
イタリアのカラヤン、第2弾は、1954年12月にローマでRAIローマ交響楽団を指揮したべトーヴェンの第9交響曲です。米独墺の歌手をわざわざ呼び寄せているのがカラヤンらしいところ。初出ではないものの珍しい音源です。 (Ki)
CDS-707
コロンナ:ラウダーテ・ドミヌム
ペルティ:12声のミサ曲
ミケーレ・ヴァンネッリ(指)
コロール・テンポリス・ヴォーカル・アンサンブル
カッペッラ・ムジカーレ・ディ・サン・ペトローニオ
コレギウム・ムジクム・アルマエ・マトリス室内cho

録音:2006年、ボローニャ
ジャコモ・アントーニオ・ペルティ(1661−1756)は、17世紀末から18世紀前半にかけてボローニャで活躍した作曲家。モーツァルト少年を指導したことで知られるマルティーニ神父の師匠にあたります。ペルティはボローニャのサン・ペトローニオ教会でおよそ60年の長きに渡って活動しました。12声のミサ曲は、1687年、ペルティがまだ20代半ばだった頃の作品。3群の合唱を駆使した音楽からは、ペルティの卓越した作曲技量が伝わってきます。なお冒頭には、ジョヴァンニ・パオロ・コロンナ(1637−1695)作のラウダーテ・ドミヌムを置いています。楽譜校訂を行ったミケーレ・ヴァンネッリが指揮を執り、3団体合同のオーケストラ、合唱団が万全の演奏を聞かせてくれます。 (Ki)
CDS-708
マルコ:ギターのための作品
22のタロット、早口で呟きながら、
火のソナタ
マルチェッロ・ファントーニ(G)

録音:2010年4月、ミラノ,2011年7月、ローディ
トマス・マルコは1942年、マドリッド生まれのスペインの作曲家。現代スペインの重要な作曲家です。ギター作品も多数残しており、ここに収録されているのはいずれも1990年代の作品。スペインのギターの伝統を受け継ぎつつ、現代的な感性を湛えたマルコの音楽は、たいへん魅力的です。マルチェッロ・ファントーニは、8歳からギターを学び、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で学んだイタリアのギタリスト。 (Ki)
CDS-709
P.A.アヴォダーノ:《ベレニーチェ》からの場面
アリア「ああ、あなたは美しいセレネを知らない」
P.G.アヴォダーノ:シンフォニア.ニ長調
シンフォニア.ヘ長調
アルメイダ:カンタータ「あの魅惑的な顔に」
伝セイシャス:協奏曲ト短調
エンリコ・オノフリ(指)ディヴィーノ・ソスピーロ
ジェンマ・ベルタニョッリ(S)
フェルナンド・ミゲル・ハロト(Cemb)
ステーファノ・バルネスキ(Vn)

録音:2010年2月、リスボン
日本でも高い人気を誇るエンリコ・オノフリが18世紀ポルトガルの珍しい作曲家の作品を録音しました。ピエトロ・ジョルジョ・アヴォダーノ(生没年不詳)は、ジェノヴァ生まれで、19歳の時にリスボンに移住したヴァイオリニスト、作曲家。ペドロ・アントニオ・アヴォダーノ(1714−1782)は彼の息子。二人とも宮廷楽団で活躍しました。フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ(1702年頃−1755年頃)は、ポルトガル王ジョアン5世の命でイタリア留学をし、リスボンの宮廷音楽の発展に貢献をした人物。バロック声楽作品の歌姫として知られるジェンマ・ベルタニョッリが父アヴォダーノの曲を歌っているのも魅力です。 (Ki)
CDS-710B
「テスタメントゥム」
ジョヴァンニ・レグレンツィ:5声のミサ・ラウレナータ
18のトリオ・ソナタOp.2-2「ラ・スピリムベルガ」
入祭唱「ここは恐ろしき場所かな」
キリエ/グローリア/昇階唱「われ一つの」
アレルヤ「汝の館に住む者は幸いなり」
クレド/オッフェルトリウム「神なる主」
サンクトゥス/アニュス・デイ
コンムニオ:ドゥムス・マエ
18のトリオ・ソナタOp.2-14「ラ・クェリーニ」
こぞって祝え、シオンの娘たちよ
インプロヴィサツィオーネ(即興演奏)
救い主のうるわしき母
インプロヴィサツィオーネ(即興演奏)
今日、天は賑わう
リア・セラフィーニ(S)
ロベルタ・ギウア(S)
リッカルド・ファヴェーロ(指)
オフィチーナ・ムジクム

録音:2009年9月パドヴァ(世界初演時の収録)
1681年、ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690)は聖マルコ大寺院の副楽長に就任します。そこで目覚ましい活躍をしたため、その4年後の1685年には楽長に昇進することになったのです。そして1690年5月27日に亡くなるまで、その重要な地位にあり、多くの作品と、多くの子弟を育てあげました。そんな宗教的には要職にあったレグレンツィですが、彼の35年の後半生に書かれた宗教曲は、Op.17のソロ・モテット集が甥によって死後に出版された他は、ほとんど出版されることがなく、ほとんどの作品は各地の図書館などに草稿のコピーが残されているのみとなっています。このアルバムに収録されているミサ曲は、ロレートの教会に原稿が保存されているもので、1689年の日付が記されています。この録音は、トリオ・ソナタや即興演奏を含む一連のミサとして記録されていて、17世紀終わりのヴェネツィアの礼拝風景が鮮やかに目の前に浮かびます。
CDS-711B
ジョヴァンニ・レグレンツィ:オラトリオ「イル・セデキア」
ソナタOp.2-15「ラ・トリアーナ」
オラトリオ「イル・セデシア」第1部
ソナタOp.2-4「ラ・ストラソルダ」
オラトリオ「イル・セデシア」第2部
ソナタOp.2-3「ラ・フランギパーナ」
ラファエレ・ジョルダーニ(T)
リア・セラフィーニ(S)
フランチェスカ・ロンバルディ(S)
ワルター・テストリン(Bs)
アンドレア・アッリヴァベーネ(C.T)
オフィチナ・ムジクム・アンサンブル
リッカルド・ファヴェーロ(指)

録音:2010年10月パドヴァ
ヴェネツィア楽派の歌劇作曲家であり、多くの弟子を育て、また1681年からは当時の音楽シーンの中心地であった、聖マルコ大寺院の副楽長に就任(1685年に楽長に昇進)、北イタリアで流行した多種多様の音楽に手を染め、数多くの作品を残しています。レグレンツィ(1626-1690)は1656年から1665年まではフェラーラのアカデミア・デッロ・スピリト・サント教会の楽長を務めていましたが、その後15年ほどの活動は不明とされていました。恐らく彼はヴェネツィアに移り、“Ospedaledei Mendicanti”の合唱指導をしていたようです。しかし、彼とフェラーラのつながりは切れてはいなかったようで、このオラトリオ「イル・セデキア」も1676年3月29日の日曜日にフェラーラの奉仕団体「デッラ・モルテ」の教会で演奏されたという記録が残っています。奉仕団体のパトロンであった枢機卿シギスモンド・キージに献呈されています。セデキアは旧約聖書に登場するユダ王国の最後の王で、ヨシュアの息子です。物語はセデキアと彼の息子たちがイェルサレムから逃亡するところから始まり、悲劇的なエピローグで幕を閉じるという劇的なものです。抑制された感情の表出が見事です。

CDS-712
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
シベリウス:交響詩「フィンランディア」
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
RAIトリノO

録音:1953年3月1日(チャイコフスキー),1953年4月11日(シベリウス)、トリノ
イタリアのカラヤンのシリーズ、第3集は1953年春のトリノでの演奏。チャイコフスキーの交響曲第5番とシベリウスの「フィンランディア」という、どちらもカラヤンが生涯得意にした曲です。若き日のカラヤンの颯爽とした音楽が、イタリアのノリの良いオーケストラでさらに際立っています。チャイコフスキーの交響曲第5番は過去にLPやCDで発売されたことがありますが、フィンランディアはあるいはこれが初出かもしれません。 (Ki)


CDS-713
モーツァルト:ピアノ協奏曲第11番ヘ長調K.413
ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414
ピアノ協奏曲第13番ハ長調K.415
アンドレア・バッケッティ(P)
カルロ・ゴルドステイン(指)
パドヴァ・ヴェネトO

録音:2010年7月、パドヴァ
バッケッティの歯切れのよいタッチ、美しく研磨されたタッチという魅力が一人歩きすることなく、常にモーツァルトと一体化して音楽的な味わいに広がりを持たています。これだけタッチが闊達だと、リズムだけが際立って痛快に音楽が疾走しがちですが、バッケッティの音楽は常に安定したテンポ感の中で全体の構成を見据えているので、一貫して大人の味わいをもたらしてくれます。
特に「第11番」「第12番」だけでも、そんなバッケッティの魅力が十分に感じ取れますが、「第13番」ではその魅力が更に顕著に作品に生き、タッチから紡ぎ出されニュアンスの知的な制御もいっそう行き届いた比類なき名演奏を繰り広げています。
第1楽章の勇壮な伴奏に続くピアノの出だしのなんという深み!基本的にインテンポですが、そのテンポ自体に陰影が帯びており、響きはどこまでも内省へ向かうという奇跡的ニュアンスに早速釘付けです。第2主題では転調に伴うニュアンの揺れをこれみよがしに表出される場合が多いですが、バッケッティはそれとは裏腹にニュアンスを削ぎ落して、確信を持って音楽を前へ進めている点にもご注目。
展開部の溜息が出るほどの幻想的なニュアンスも決して後付けのものではなく、ひたすら作品に奉仕した結果の産物。
第2楽章は、太陽の光をたっぷり受けて養分を十分に育んだタッチが横溢。一切衒いがなく打鍵を続けているようでいて、無限にニュアンスが広がり、聴き手の想像力をどこまでもかきたてるのです。
終楽章冒頭のリズム感も軽薄さ皆無。1:12からの唐突な暗い楽想もタッチの明るさによって絶望まで落ち込まず、前後のニュアンスと見事に連動。
オケは、ペーター・マークとのモーツァルトの交響曲でお馴染みのパドヴァ・ヴェネト管。トリエステ生まれのカルロ・ゴルドステインの指揮も好サポート。【湧々堂】
CDS-714B
アレッサンドロ・ロッラ:3つのヴァイオリン協奏曲集
ヴァイオリン協奏曲変ロ長調
ヴァイオリン協奏曲ニ長調
ヴァイオリン協奏曲イ長調
パオロ・ギドーニ(Vn&指)
コンセルヴァトーリオ・ディ・マントヴァCO

録音:2011年10月マントヴァ
※世界初録音
イタリアのパヴィアで生まれたアレッサンドロ・ロッラ(1757-1841)は、その生涯におよそ600曲の作品を残し、またイタリアにおける弦楽器の奏法の向上に非常に貢献した人として知られています。彼はミラノでヴィオラとヴァイオリンを学び、1782年から1801年までパルマの王立管弦楽団などで演奏、1802年からはミラノ・スカラ座のコンサート・マスターに就任します。同時に教師としても活躍し、数多くの門下生を育てあげました。そんな彼の作品には、当然ヴァイオリンとヴィオラのためのものが多く、L.インツァギとL.A.ビアンキが作成した作品目録によると、協奏曲だけでもヴァイオリンが20曲ほど、ヴィオラが15曲あるとされています。これらはどれも、スコア自体はシンプルですが、当時の慣例に従い、演奏者はスコアから多くのことを読み取る力を要求され、同じ曲を演奏したとしても、装飾、フレージング、カデンツァなどでの独自性を求められるという、古典派の協奏曲とは違う楽しさがあるものです。

CDS-715(9CD)
アッカルド大集成
パガニーニ:「バルカバ」による60の変奏曲
 「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による変奏曲
 祈りのソナタ
 ロッシーニの「タンクレディ」による変奏曲
ショーソン:ピアノ,ヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲
サン=サーンス:ヴァイオリンソナタ第1番ニ短調Op.75
ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲第2番ト長調Op.77
 弦楽三重奏曲ハ長調Op.74
 ピアノ五重奏曲イ長調Op.81
 4つのロマンティックな小品Op.75
ヴェルディ:弦楽四重奏曲ホ短調
ボロディン:弦楽四重奏曲第2番ニ長調
ヒナステラ:ヴァイオリン協奏曲
バルトーク:ヴァイオリンソナタ
パガニーニの愛器1743年製グァルネリ・デル・ジュズを弾く
 タルティーニ(フランチェスカッティ編):コレッリの主題による変奏曲
 ミルシテイン:パガニーニアーナ
 スーク:愛の歌Op.7-1
 サラサーテ:序奏とタランテラ
 ショパン(サラサーテ編):夜想曲Op.9−2
 ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第7番
 エルガー:気まぐれ女
 モシュコフスキ(サラサーテ編):ギターレOp.45-2
 ファリャ(コハンスキ編):パントマイム〜恋は魔術師より
 クロール:バンジョーとフィドル
 ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):前奏曲第10、15番
 ラヴェル:ハバネラ形式による小品
 ベンジャミン:ジャマイカ・ルンバ
 フバイ:そよ風Op.30-5
 ドビュッシー:月の光
 パガニーニ(シマノフスキ編):カプリス第20、21、24 番
パガニーニ:ヴァイオリンとファゴットのための3つのデュエット
ロッシーニ:パガニーニによせてひと言
パガニーニ:カンタービレ
ロッラ:ヴァイオリンとヴィオラのための3つのデュエットOp.15
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)、
マルガレート・バチェル(Vn)、イダ・レヴィン(Vn)、
トビー・ホフマン(Va)
ルイージ・アルベルト・ビアンキ(Va)、
ピーター・ウィレー(Vc)、フランコ・ペトラッキ(Cb)
クラウディオ・ゴネッラ(Fg)、
ブルーノ・カニーノ、ノエル・リー(P)
サルヴァトーレ・アッカルドの生誕70年を祝い、彼がイタリアのDynamic レーベルに録音した秘宝が9枚組でセット 発売となりました。アッカルドといえばパガニーニのスペシャリストで、技巧誇示型ヴィルトゥオーゾと思われがちですが、室内楽を愛し、親しい仲間 たちと見事なアンサンブルを楽しみつつ披露する顔も持っています。 ショーソンとサン=サーンスのソナタと協奏曲は、ピアノのカニーノの名演もあいまって絶品。ショーソン特有の退廃的な官能性は薄いものの、アッ カルドのはかなき美音が涙を誘います。ヒナステラとバルトークでの溢れるエネルギーにも驚かされます。さらに絶品なのがパガニーニの愛器1743 年製グァルネリ・デル・ジュズで奏でた小品集。意外にマニアックな選曲で、大半の作品が往年の大ヴァイオリニストの手の入っているのも特徴。パガ ニーニゆかりの作品も、ミルシテインの超難曲「パガニーニアーナ」や、ポーランドの大作曲家シマノフスキがパガニーニの無伴奏カプリスに凝ったピア ノ伴奏を付けたものなど興味津々。また、パガニーニの珍品「ファゴットとヴァイオリンのデュオ」や、晩年のロッシーニがパガニーニを思い出して作っ たヴァイオリンとピアノのための「パガニーニによせてひと言」など、単に珍しいだけでなく、さすがイタリア人作曲家ならではの美しい歌に満ちていて、 聴き惚れていまいます。
CDS-716
リスト:ピアノ編曲版交響詩
ストラーダル編:交響詩「オルフェウス」
クラウザー編:交響詩「前奏曲」
作曲者編:タッソーの葬送的凱旋
作曲者編:ファウスト交響曲〜第2楽章
ブゾーニ編:(メフィスト・ワルツ第1番
オラーツィオ・ショルティーノ(P)

録音:2011年11月、ミラノ
リストの管弦楽作品をピアノ用に編曲した作品を集めたCD。ストラーダル編の「オルフェウス」とクラウザー編の「前奏曲」はおそらくこれが世界初録音です。オラーツィオ・ショルティーノは1984年、シチリアのシラクーサ生まれ。ピアニストとして活躍する一方、作曲や指揮も手がける才人です。 (Ki)
CDS-719
珍しいオペラの名場面集

(1)サリエーリ:「ダナオスの娘たち」から

(2)マイヤベーア:「ユグノー」から

(3)グノー:「シバの女王」から

(4)マスネ:「ローマ」から

(5)マスネ:「シェリュバン」から

(6)グノー:「ポリュクト」から

(7)マスネ:「ラホールの王」から

(8)ビゼー:「真珠採り」から

(9)ラロ:「イスの王」から

(10)マスネ:「タイス」〜タイスの瞑想曲

(11)マスネ:「ウェルテル」(バリトン版、イタリア語)
(1)モンセラート・カバリエ(Sイペルネストル)、ジャンルイージ・ジェルメッティ(指)
RAIローマSO
(2)デジレ・ランカトーレ(Sマルグリート・ド・ヴァロワ)、レナート・パルンボ(指)イタリア国際O
(3)イ・チョンウォン(Tアドニラン)、マンリオ・ベンツィ(指)イタリア国際O
(4)ウォーレン・モク(Tロンチュリュス)、マルコ・グイダリーニ(指)イタリア国際O
(5)ミシェル・ブリート(Msシェリュバン)、カルメラ・レミージョ(Sニーナ)、エマニュエル・ヴィヨーム(指)カリアーリ歌劇場O&cho
(6)ジョルジョ・カシャーリ(Tポリュクト)、マンリオ・ベンツィ(指)イタリア国際O、ブラティスラヴァ室内cho
(7)アナ・マリア・サンチェス(Sシタ)、マルチェッロ・ヴィオッティ(指)フェニーチェ歌劇場O
(8)中島康晴(Tナディール)、アニク・マシス(Sレイラ)、マルチェッロ・ヴィオッティ(指)フェニーチェ歌劇場O&cho
(9)ギレーヌ・ジラール(Sローゼン)、ジュゼッピーナ・ピウンティ(MSマルガレード)、セバスチャン・ゲーズ(Tミリオ)、エリック・マルティン=ボネ(Bsイスの王様)、パトリック・ダヴァン(指)ワロン王立歌劇場O&cho
(10マルチェッロ・ヴィオッティ(指)フェニーチェ歌劇場O
(11)ルカ・グラッシ(Brウェルテル)、ジャン=リュック・タンゴー(指)イタリア国際O
バロック・オペラ(CDS-704)、イタリア・オペラ(CDS-705)に続くDynamicの「ベリッシモ」シリーズの第3弾。フランスオペラからの名場面集ですが、「カルメン」も「ファウスト」も「マノン」もなく、マニアックなオペラが並んでいるのがさすがDynamic。ことにマスネの珍しいオペラが並んでいるのが嬉しいもの。また録音当時まだ20代半ばだったデジレ・ランカトーレが歌う「ユグノー」の難易度の高いマルグリートのアリアや、大プリマドンナ、モンセラート・カバリエが歌うサリエーリの「ダナオスの娘たち」など、マニアなら興味津々の録音も含まれています。 (Ki)
CDS-720E(2CD)
タンミッタム・パーカッション・アンサンブル25周年記念アルバム
タイユフェール(1892-1983):パルティータ「ラモーを讃えて」(1964)
ブルーノ・マデルナ(1920-1973):2台のピアノとインストゥルメンツのための協奏曲
マリオ・パゴット:2台のピアノとパーカッションのための「アイデアの影T」(2006)…世界初録音
マリオ・パゴット:2台のピアノとパーカッションのための「アイデアの影U」(2006)…世界初録音
スカンナヴィーニ(1959-):2台のピアノとパーカッションのための「3つのミニアチュア」(2010)…世界初録音
シュヴァイツァー(1965-):2台のピアノとパーカッションのための「ビザンティウムへの船出」…世界初録音
ネイ・ロサウロ(1952-):マリンバとパーカッション・アンサンブルのための協奏曲(1989)
ルロイ・アンダーソン:タイプライター(1950)
ネイ・ロサウロ:ヴィヴラフォンとパーカッション・アンサンブルのための協奏曲(1996)
グイド・ファッキン:ハープとパーカッションのための組曲「WUSHIH」…世界初録音
トーマス・ゴーガー:パーカッション・プレイヤーのための「ゲインズバラ」(1965)
グイド・ファッキン:メゾ・ソプラノとパーカッション・アンサンブル(6人の奏者)のための「グロリア・エ・モルテ」(1987)
リッカルド・リッカルディ:ハープとパーカッションのための「L’AGODELLABILANCIA」…世界初録音
ヴァレーズ(1883-1965):イオニザシオン
グイド・ファッキン(指)
タンミッタム・パーカッション・アンサンブル

録音:1992年-2011年
1986年、グイド・ファッキンがヴェネツィアに設立した「タンミッタム・パーカッション・アンサンブル」は2011年に25周年を迎えました。この2枚組はこれを記念して制作されたもので、1992年から2011年までの様々な時代の演奏が収録されています。1枚目のCDはタイユフェールの「ラモーを讃えて」と、マデルナの協奏曲で始まります。この2曲はこのアンサンブルがDYNAMICレーベルに初めて録音した記念碑的な作品であり、彼らの方向性を決定付けた演奏でもあります。世界初録音も多数含まれたバラエティ豊かなアンソロジーです。
CDS-721E(2CD)
タルティーニ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ集第1集
25の小ソナタ-ヴァイオリン・ソナタより
第1番ト長調/第2番ニ短調/第3番ニ長調/第4番ハ長調/第5番ヘ長調/第6番ホ短調/第7番イ短調/第8番ト短調/第9番イ長調/第10番ロ長調/第11番ホ長調/第12番ト長調/第13番ロ短調/第14番ト長調/第15番ト長調
チルトミール・シスコヴィッチ(Vn)

録音:1997年トリエステ
「悪魔のトリル」で知られるイタリアのバロック期の作曲家タルティーニ(1692-1770)。彼はこの時代の作曲家としては珍しく、教会音楽やオペラは全く書くことがなく、すべての愛情を器楽音楽へ捧げたことで知られています。このソナタ集はパドヴァ、アントニアーナ図書館に所蔵されているもので、ここでは無伴奏で演奏されていますが、過去にはチェロの通奏低音を施して演奏しているものもありました。第1番から第7番までは、ほとんどが3楽章形式で書かれ、ゆったりとした楽章で始まり、2つの速い楽章が続くというものですが、第8番からは4楽章に拡大され、自作の協奏曲やソナタなどから多くの引用が見られ、また尽きることのない美しい旋律と、超絶的な技巧が要求される難曲が続きます。日本でもたびたび演奏会を開いている、スロヴェニアの血を引くトリエステ生まれのヴァイオリニスト、シスコヴィッチの暖かく、よく歌う音色が印象的です。
CDS-723B
タルティーニの弟子たち〜ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
ミケーレ・ストラティコ(1728-1782):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタイ長調
ドメニコ・ダッリョーリョ(1700-1764):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第8番ニ短調
アントニオ・ナザリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタハ長調
イグナツィオ・ゴッビ(1742?-1835):トリオ・ソナタニ長調
ピエトロ・ナルディーニ(1722-1793):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタニ長調
チルトミール・シスコヴィッチ(Vn)
ルカ・フェッリーニ(ハープシコード)

録音:2009-2012年ルガーノ
※世界初録音
イタリアの名ヴァイオリニスト&作曲家、ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770)はその優れた技巧とともに、1726年に彼が始めた「ヴァイオリン教室」での業績が知られています。ここでは数多くの名手の卵たちが音楽を学び、また、国際的な文化サークルとしての役割を担うなど、当時のヨーロッパで知らぬ者のないほど栄華を極めていました。タルティーニに会うために、ボヘミアやスペイン、スウェーデンから多くの文化人や貴族たち、商人たちが足を運び、ここではアマチュアサークルが形成され、ここでも新しい形式の音楽が追求されたりと、夥しい文化の交流が発生。ここで学んだ弟子たちも見事な曲を創り、その文化発展に貢献しました。
CDS-724B
「2つの世界の間で」
アンドレ・ランプロア(1929-2004):サン・アデランへのオマージュ
ギー・ド・リオンクール(1885-1961):3 つのグレゴリアの旋律
デニス・ベダール(1950-):ソナタ T
アラリッヒ・ヴァルナー(1922-2005):ルディウム T/ルディウム U/ルディウム V
ジョルジョ・パリ(1961-):アリオ・モード
イタロ・ディ・チオッチオ(1953-):ダイアローグ
マッシモ・ジャッケッティ(Sax)
マヌエラ・ディ・マルコ(Org)

録音:2011年7月レッコ
神の言葉を伝えるオルガン、かたや、現代の都市の孤独を歌い上げるサクソフォン。この対極にある2つの楽器の溶け合う響きを楽しむユニークな1枚です。全てが20世紀の作曲家によるオリジナルの作品ですが、どれも親しみやすく、懐かしい雰囲気を持っていて、神秘的であり感傷的です。神聖な雰囲気を醸し出すかと思えば、まるでプーランクやイベールのように機知に富んだ音楽もあり、この2つの楽器の特性を極限まで追求するとともに、未知の響きを味わうという極上のひと時を楽しめます。
CDS-725B
モーツァルト:オーボエ四重奏曲ヘ長調K370(K308b)
バセットクラリネットと弦楽四重奏のための五重奏曲「シュタードラー」K581
マルコ・ギローニ(Ob)
ヴィンセンツォ・パーチ(バセットクラリネット)
テアトロ・ラ・フェニーチェSQ
【メンバー:ロベルト・バラルディ(Vn)、ジャナルド・タトーネ(Vn)、ダニエル・フォルメンテッリ(Va)、エマヌエーレ・シルベストリ(Vc)】

録音:2011年3月ベルガモ
1784年、ウィーンのフリーメイソンに入党したモーツァルトは、すぐに第2級に格上げされ、父やヨーゼフ・ハイドンを勧誘するなど活発な活動を行っていました。ここで出会ったのがクラリネット奏者のシュタッドラー兄弟で、彼らはヴィルトゥオーゾとして名高く、その音色と素晴しい技術は人々に賞賛されていたのです。とりわけ兄のアントンは、低音域をことのほか愛していたようで、ウィーンの宮廷楽器製作者テオドール・ロッツにわざわざ「バセットクラリネット」と「バセットホルン」の2つの低音が出せるクラリネットの制作を依頼したほどでした。現在では稀にバセットホルンのみが用いられることがありますが、バセットクラリネットの存在はほとんど忘れ去られてしまいました。しかし、モーツァルト没後200年を記念して1991年に復元され、この美しい音色が再び見直されてきています。
CDS-726B
プロコフィエフ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番Op.50
束の間の幻影Op.22(S.サムソノフによる弦楽四重奏版)
弦楽四重奏曲第2番Op.92
エネルジエ・ノーヴェSQ
[メンバー:ハンス・リヴィアベッラ(Vn)
バルバラ・チアンナメーアV
イヴァン・ヴクチェヴィチ(Va)
フェリックス・フォーゲルザンク(Vc)]

録音:2009年9月28-30日、2012年5月28日 スイス,ルガーノ
スイス・イタリア語放送Oの4人の首席奏者によって結成されたエネルジエ・ノーヴァ弦楽四重奏団(アンサンブルの名前は20世紀初頭のイタリアの文芸雑誌のタイトルから取られた)による創造的で緊密なプロコフィエフの3つの作品集です。プロコフィエフの弦楽四重奏曲第1番は、1931年に米国議会図書館の委嘱によって書かれたもの。第2楽章の濃厚な感情表現で知られています。プロコフィエフ自身はとりわけ第3楽章が気に入っていたようで、自身で弦楽合奏用とピアノ独奏用に編曲し、こちらもよく演奏されます。第2番は1941年の作品で、当時のナチス・ドイツのソ連侵攻のあおりを受けて疎開した先のカバルダ民謡や民族音楽を取り入れたもの。フランスの詩人バリモントの詩からタイトルがとられた「つかのまの幻影」は、もともとピアノ独奏曲ですが、1995年にサムソノフが弦楽四重奏版に編曲。ここではこのヴァージョンで演奏しています。
CDS-727B
ヴィオッティ:フルート協奏曲集
フルート(Vn)協奏曲第23番ト長調(WIa:18)(ドヴィエンヌによるフルート編曲版)
フルート(Vn)協奏曲第16番ホ短調(WIa:17)(カスパール・フュルステナウによるフルート編曲版)
マリオ・カボッタ(Fl)
ピエトロ・ミアニーティ(指)
ポメリッジ・ムジカーリSO

録音:2011年7月ミラノテアトロ・ダルヴェルメ
ヴァイオリンの名手、ヴィオッティ(1755-1824)の作品は魅力的なメロディに彩られており、他の楽器の奏者たちからも羨望の眼差しを注がれていることは間違いありません。もちろん多くの編曲が試みられ、今も昔も様々な楽器によって彼の曲の演奏が行われているのです。ここでは2人のフルートの名手による協奏曲の編曲版をお楽しみいただけます。ドイツ・ロマン派のフュルステナウによる第16番と、フランスの名手ドヴィエンヌによる第23番は、各々の作曲家の個性を表しつつも、同時にヴィオッティへの尊敬の意が込められたものであり、作品を楽しむための方法と、楽器のレパートリーを増やすための施策も理解できるはずです。
CDS-728B
フルートとピアノのためのソナタと変奏曲集
シューベルト:「しぼめる花」にとる変奏曲ホ短調Op.160D802
フンメル:フルートとピアノのための大ソナタイ長調Op.64
ウェーバー:ヴァイオリン(Fl)とピアノのためのソナタト長調Op.10-2
ウェーバー:ヴァイオリン(フルート)とピアノのためのソナタニ短調Op.10-3
ベートーヴェン:セレナードニ長調Op.41
シューベルト:「しぼめる花」による変奏曲第5変奏曲(第2稿)…世界初録音:
ファビオ・デ・ローサ(Fl)
ステファニア・ネオナート(P)

録音:2011年3月クレモナ
古典派から初期ロマン派を代表する4 人の作曲家のフルート作品集です(シューベルトの「しぼ める花」の第5 変奏曲の第2 稿は、この録音が世界初となります)。この当時は、演奏家たちの 名人芸が競われた時代であり、フンメルを始めとした作曲家たちも挙ってこのような華麗な作品 を次々と生み出していました。演奏するのは、トレント生まれで、国際的なフォルテピアノ奏者、 古楽研究家として知られるステファニア・ネオナートと、1973 年ジェノヴァ生まれのフルーティス ト、ファビオ・デ・ローサ。端正なフォルムに現代的な感覚を備えたバランスの良い演奏です。
CDS-729D(2CDR)
ジョヴァンニ・パチーニ:歌劇「ポンペイ最後の日」 ラウール・ヒメネス(T)
イアノ・タマール(S)
ニコラス・リヴェンク(Br)
グレゴリー・ボンファッティ(T)
リッカルド・ノヴァーロ(Br)他
ジュリアーノ・カレッラ(指)
カターニア・ベッリーニ劇場O

録音:1996年8月マルティナ・フランカ
1825年11月19日、この歌劇「ポンペイ最後の日」はナポリのサン・カルロ劇場で初演の幕を開けました。この公演は大成功を収め、1827年にはウィーンとミラノ、1828年にはリスボン、1830年にパリ、1839年にマドリット、そしてスカラ座では43回もの再演が行われるなど、大変な人気を誇った作品で、パチーニにしても生涯最高の栄誉を味わったことは間違いないでしょう。作品はロッシーニ風の味わいを持ち、高水準の歌手たちの歌声とカレッラの溌剌した指揮を楽しめる「隠れた名作」です。
CDS-730B
リスト:ピアノ作品集
愛の夢 第3番変イ長調 S541
ピアノ・ソナタ.ロ短調 S178
忘れられたワルツ 第1番 S251/1
悲しみのゴンドラ S200/1
詩的で宗教的な調べ 第7番「葬送」S173/7
ヴァルダン・マミコニアン(P)
アルメニアのピアニスト、バルダン・マミコニアンの目の覚めるようなリスト作品集。音楽一家に生まれた彼は、6 歳の時に首都のエレバン音楽学校でピアノを学びはじめました。その後モスクワ音楽院とチャイコフスキー音楽院で、ヴァレリー・カステリスキー(伝説の教師ゲンリフ・ネイガウスの最後の弟子)とラザール・ベルマンに師事し研鑚を積みました。彼のピアノは力強くまた華麗な音を持ち、もちろん驚異的なテクニックに支えられた豊かな音楽性に満ちています。このリストはそんな彼に最適のレパートリーと言えるでしょう。まず「愛の夢」で印象付け、ピアノ・ソナタで変幻自在な音楽を聴かせた後は、晩年の暗い作品で現実に引き戻す。そして最後は長大な「葬礼」でテクニックの限りを披露するというこのプログラミングにもセンスを感じます。
CDS-731B
ベートーヴェン=リスト:ベートーヴェン交響曲全集第1集
第1番ハ長調Op.21
第6番ヘ長調「田園」Op.68
ガブリエレ・バルドッチ(P)

録音:2012年2月ヴェネツィア
19世紀最大のヴィルトゥオーゾ・ピアニストであったリストが編曲したベートーヴェンの交響曲は、オーケストラの響きを余すことなく伝え、またピアニストが自らの技量を存分に発揮できるという、(名技を持った)ピアニストには美味しいレパートリーです。今回、この難曲に挑戦したのは若手ピアニスト&指揮者、ガブリエレ・バルドッチ。なんとも知性的、かつ情熱的な演奏であり、全集完成が楽しみなプロジェクトです。イタリアのリヴォルノに生まれ6歳からピアノを始めた彼は、才能あるピアニストの例に漏れず、世界中のコンサートで演奏を重ね、また、コンクールでも注目を浴び続けました。なかでも、ブエノスアイレスで開催されたマルタ・アルゲリッチ国際ピアノ・コンクールで優勝したことが、世界へ羽ばたく足がかりとなり、現在は、ソリスト、室内楽奏者、そして教師としても活動の幅を広げていています。また、この第1集は彼の師であるアルゲリッチに感謝の念とともに捧げられているということです。
CDS-734B
シューベルト:連弾のためのピアノ作品集
2 つの性格的な行進曲 Op.121 D886
フランスの歌による8 つの変奏曲 ホ短調 Op.10 D624
幻想曲 ヘ短調Op.103 D940
アレグロ イ短調「人生の嵐」Op.144 D947
キアーラ・ソアーヴェ(P)
チェチリア・バッコロ(P)

録音:2012年5月 ヴァレーズ
シューベルトの作品の中で、かなり重要な位置をしめる「4 手ピアノの作品集」は、彼自身の生活を支えるためにも、また友人たちとの親睦を深めるためにも、なくてはならない仕事でした。彼はアンサンブルのための音楽を創ることにこの上ない喜びを感じ、「連弾」という小さな世界に、管弦楽作品にも匹敵する豊かな響きをもたらしたのです。この4 つの作品は用途はまちまちですが、どれもが精緻に書かれており、とりわけ内容の濃い「人生の嵐」は、シューベルトの最高作品としてあげられるべき傑作です。ここで演奏しているキアーラ・ソアーヴェとチェチリア・バッコロは、既に卓越したピアノ・デュオとして世界中で活躍しています。彼らは幅広いレパートリーを持ち、とくにシューベルトの解釈が批評家や聴衆に高く評価されています。2010年にはアムステルダムのコンセルトヘボウで演奏し、ここでも大評判となりました。
CDS-736E(2CD)
ヴェルディ:歌劇「王国の一日(または偽のスタニスラオ)」 ベルフィオーレ…レナート・カペッキ(Br)
ケルバール男爵…セスト・ブルスカンティーニ(Bs)
ポッジョ伯爵夫人…リナ・パリウギ(S)
ジュリエッタ…ラウラ・コッツィ(Ms)
ラ・ロッカ…クリスティアーノ・ダラ
マンガス(Bs)他
アルフレード・シモネット(指)
イタリア放送(RAI)O&cho

録音:1951年スタジオ録音
稀代の名演とされている、ヴェルディの秘曲オペラの歴史的録音です。ヴェルディの没後50年を記念して収録された演奏で、当時の名手ブルスカンティーニやカペッキを揃えた話題盤でした。ヴェルディにしては珍しいコミック・オペラです。

CDS-738B
バッハ&ブクステフーデ:オルガン作品集
ブクステフーデ:トッカータ ヘ長調 BuxWV156
バッハ:トッカータとフーガ.ヘ長調BWV540
ブクステフーデ:前奏曲 ト短調 BuxWV149
バッハ:幻想曲とフーガ.ト短調 BWV542
ブクステフーデ:パッサカリア.ニ短調 BuxWV161
バッハ:パッサカリア.ハ短調 BWV582
イヴァナ・ヴァロッティ(Org)

録音:2011年10月11-12日 パドヴァ
バロック音楽の2 人の大家、バッハとブクステフーデの作品を交互に演奏し、教会音楽の発展と創造性の表出、そしてバッハにおけるブクステフーデの影響などを考察する興味深い1 枚です。ブクステフーデの作品には、バッハのような「1 対のプレリュードとフーガ」で構成されるものがほとんどなく、曲の中にフーガが取り込まれた基本「5 部形式」からできているものが多いのが特徴であるため、前奏曲と言ってもその表現は多彩を極め、変幻自在な音楽に満たされていることに気が付くのではないでしょうか。そんな作品を若手オルガニスト、バロッティが巧みに奏でています。
CDS-739E(2CD)
マスネ:歌劇「タイス」 タイス…エヴァ・メイ(S)
アタナエル…ミケーレ・ペルトゥージ(Br)
ニシアス…ウィリアム・ジョイナー(T)
パレモン…クリストフ・フェル(Bs)
クロビール…クリスティーネ・ブッフレ(S)
ミルタール…エロディ・メシャン(Ms)
アルビーヌ…ティジアナ・カラーロ(Ms)
フェニーチェ歌劇場O&cho
マルチェロ・ヴィオッティ(指)

録音:2002年11月 ヴェネツィア
※CDS427の再発盤
見事な演出も話題となったエヴァ・メイの「タイス」。こちらのCD 盤が再発売となります。「瞑想曲」のみが有名なこの作品ですが実は「聖なるものと堕ちたるもののせめぎあい」を主題にした深いテーマを持つ考えさせられるオペラです。美しい「瞑想曲」のメロディは至るところに現れ、幕切れでは最高潮に達し、やるせなくも悲しい余韻を残します。主役がソプラノとバ
リトンというところも斬新であり、またワーグナーを思わせる濃厚なオーケストレーションも魅力。一度は聴いて(できることなら舞台を見たい)おきたい隠れた名作です。

CDS-743E(2CD)
ピッチンニ:歌劇「アメリカーノ」 ヴィロット…サイモン・エドワーズ(T)
シルヴィア…パトリツィア・チョーフィ(S)
カヴァリエレ・リサンドーロ…ドメニコ・コライアンニ(Br)
ドンナ・アウローラ…ジョヴァンナ・ドナディーニ(Ms)
エリック・ハル(指)イタリア国際O

録音:1996年11月マルティナ・フランカ
CDS177の新装盤
1996年にマルティナ・フランカで上演された珍しいオペラ「アメリカーノ」は、イタリア、バーリ生まれのグルックと同世代の作曲家ピッチンニ(1728-1800)による作品です。彼はローマで成功し、マリー・アントワネットによってパリに招かれ数多くの作品を書きましたが、周囲の企みにより、グルックと競わざるを得なくなったことで知られています。批評家たちは2人に同じ題材による作品を書かせ、パリの市民たちは二手に分かれ支持しあうという無意味な論争は、後に「グルック・ピッチンニ論争」と呼ばれるほどの争いとなりました。当時はそれほどまでに人気のあったピッチンニですが、いつしかその作品は忘れられてしまい、現在ではほとんど耳にする機会がありません。この作品は1772年2月22日にローマで初演された喜劇で、ユーモアのセンスに溢れた気の利いたセリフと、随所にみられる美しいメロディが印象的な作品です。
CDS-756B
カプリッチョ〜20世紀と21世紀のオーボエ・ソロ作品集
ハインツ・ホリガー(1939-):オーボエ・ソナタ
ジークフリート・テュイール(1934-):2つのインヴェンション
フリードリヒ・シェンカー(1943-):モノローグ
ルカ・ベルカストロ(1964-):悲しき白き聖母
ハンス・エーリヒ・アポステル(1901-1972):ソナチネOp.39a
エルンスト・クシェネク(1900-1991):ソナチネ
フリードリヒ・ゴルトマン(1941-2009):断章
ヴィルジニオ・ツォッカテッリ(1969-):レドラの音
ジル・シルヴェストリーニ(1961-):ピュラモスとティスベのいる風景画
ジル・シルヴェストリーニ:6つの練習曲より「キャプシーヌ大通り」
ブルーノ・マデルナ(1920-1973):ソロエ
ンリコ・カルカーニ(,Ob,コールアングレ,オーボエ・ダモーレ,ミュゼット)

録音:2012年5月9-12日イタリアヴェローナ,ヴィラ・グリッティ
独奏オーボエのための近現代作品集です。18世紀の時代はオーボエは通奏低音とともに、また19世紀には主にピアノとともに奏され、楽器が主役となることはあまりありませんでした。しかし20世紀以降は、その独特な音色が注目され、数多くの独奏作品が生まれることとなりました。中でも、優れたオーボエ奏者であり、また作曲家でもあるハインツ・ホリガーの果たした役割は大きく、彼のおかげでこの分野は飛躍的に発展したと言っても過言ではありません。ここに紹介されている他の作曲家たちの作品もどれも個性的で、この楽器の持つ無限の可能性を気づかせてくれる1枚と言えそうです。
CDS-757E(2CD)
バッハ:フランス組曲BWV812-817
組曲第4番変ホ長調BWV815
組曲第2番ハ短調BWV813
組曲第5番ト長調BWV816
組曲第3番ロ短調BWV814
組曲第1番ニ短調BWV812
組曲第6番ホ長調BWV817
アレッサンドラ・アルティフォーニ(ハープシコード)

録音:2012年7月イタリアフローレンス
1967年、フローレンス生まれの鍵盤奏者アレッサンドラ・アルティフォーニは9歳でハープシコードの勉強を始めたほどの、根っからの古楽奏者。彼女は初期の頃からバッハの作品と、イタリアのオルガン、チェンバロ作品に興味を持ち、フィレンツェ、ボローニャ及びフィエーゾレで学んだ後はスイスで10年間過ごしています。オルガニストとしても素晴らしい才能を示し、ソリスト、室内楽奏者としてヨーロッパだけでなく、ラテン・アメリカなどでも多彩な活動をしています。このバッハのフランス組曲は、1722年頃の作品で、当時先妻マリア・バルバラを亡き後に、15歳年下のアンナ・マグダレーナと再婚したばかりのバッハの冴えわたる創作意欲がフルに発揮された、優雅な音楽です。アルティフォーニの演奏は、深みのある楽器の音色を生かした洗練された解釈が光っています。
CDS-758E(2CD)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001-1006 ルカ・ファンフォーニ(Vn)

録音:2011年パルマ
1964年生まれ、現在パルマ音楽院で教鞭を執るヴァイオリニスト、ルカ・ファンフォーニによるバッハ。数多くの奏者が挑む「最高の名作」を、ファンフォーニは一切の迷いなく弾き切ります。繊細さよりも音楽の勢いを重視し、時には力で抑え込むかのような荒業さえ見せてくれまる彼の演奏には燃えさかる情熱が感じられることでしょう。モダン楽器の艶やかな音色を存分に生かし、とにかく音楽を楽しもうという姿勢が素晴らしい活きの良いバッハです。
CDS-759B
エルーテリオ・ロヴレーリョ:サクソフォン四重奏のための作品集
サクソフォン四重奏と管弦楽のための協奏曲
四重奏曲/アンダンテ
アカデミア・サクソフォンQ
[ガエターノ・ディ・バッコ
エンツォ・フィリペッティ
ジュセッペ・バラルディーニ
ファブリツィオ・パオレッティ]
グレン・コルテーゼ(指)ミネアポリスO

※世界初録音
常に才能のある作曲家であったエルーテリオ・ロヴレーリョ(1900-1972)の作品集です。彼は1917年から1919年までトスカニーニが指揮するスカラ座の第1ヴァイオリン奏者を務め、以降はフランスに移住、パリとニースを中心に活躍した人です。彼の作品にはフランス風の味付けの中に、一時期滞在していた中国の影響を感じさせるものがあり、その自由なアプローチからは、信じられないほどの創造性を見出すことが可能です。1938年に作曲されたサクソフォン四重奏の協奏曲は、彼の豊かな才能が表出した見事な作品であり、実験的な構造と、エキゾチックな感性、そして何より楽器の珍しさなど、様々な点で注目を浴びたものです。四重奏とアンダンテも同じ雰囲気を持つ、優雅でエレガントな曲です。
CDS-761E(2CDR)
ワーグナー:ピアノ作品集
「トリスタンとイゾルデ」〜Schlusszum Vorspiel WWV90
エルンスト・ベネディクト・キーツのためのアルバムの綴りWWV64
ポルカWWV84
チューリヒのフィールリープヒェンWWV88
M公爵夫人のアルバムにWWV94
黒鳥館への到着WWV95
ベティ・ショット夫人のためのアルバムの綴りWWV108
4手のためのポロネーズニ長調(マルコ・ヴィンセンツィとともに)WWV23b
ポロネーズニ長調WWV23
マティルデ・ヴェーゼンドンクのための書簡
エレジーWWV93/幻想曲嬰へ短調WWV22
M.W.夫人へのアルバムのためのソナタ変イ長調WWV85
ピアノ・ソナタ変ロ長調WWV21
ピアノ大ソナタ.イ長調WWV26
ピアノ大ソナタ〜フーガWWV26
ダリオ・ボヌチェッリ(P)

録音:2012年7月-10月イタリアジェノヴァ,ツェロディエキ・スタジオ
ワーグナーと言えば壮大なオペラを思い浮かべる人も多いでしょう。とはいえ、彼が若い頃に書いたいくつかのピアノ曲も(ワーグナーらしくないにしても)この時代を象徴する極めてロマンティックな味わいを有しています。ここでは現在知られているピアノ曲全てを収録、楽劇だけではないワーグナーの魅力を探るにふさわしい1枚となっています。ただし、ワーグナー自身は優れたピアニストと言えるだけの技術を有していなかったようで、これらの作品は比較的易しく書かれているものも多いのですが、ワーグナーを知るうえでは欠かせないエピソードを含む曲もあり、やはり聴かずにおくには勿体ない作品群と言えるでしょう。
CDS-768E(3CD)
マッツォーニ:歌劇「アンティゴーノ」 アンティゴーノ…マイケル・スパイレス(T)
デメートリオ…パメラ・ルッチャリーニ(S)
ベレニーチェ…ジェラルディン・マグリーヴィ(S)
アレッサンドーロ…マーティン・オーロ(C.T)
クレアルコ…マリア・ヒノホサ・モンテネグロ(S)
イスメーネ…アナ・クィンタンス(S)
オルケストラ・ディヴィーノ・ソスピロ
エンリコ・オノフリ(指)

録音:2011年リスボン…世界初録音
ボローニャ生まれの作曲家マッツォーニ(1717-1785)。彼はルカ・アントニオ・プレディエリに音楽を学び、ボローニャのフィルハーモニー・アカデミーに参加、1746年に最初のオペラ「Siroe,rediPersia」を作曲し、これが成功を収めた後はモンテカルロの聖ジョヴァンニ大聖堂の合唱指揮者や、聖ペトロニオ大聖堂の聖歌隊指揮者を務めるなど大活躍を始めます。それと並行してオペラを次々と作曲、生涯に19曲のオペラを書きあげました。1753年にはリスボンに行き、1755年にこの「アンティゴーノ」を完成させましたが、この年に起こった「リスボン大震災」の被害を蒙り、その翌年にイタリアに戻ったものの「アンティゴーネ」の存在はそのまま忘れ去られてしまったのです。そんな永遠に忘れられるところだったこのオペラの蘇演に取り組んだのがこのアルバムです。なんと、255年前に灰に帰したとされていたスコアがリオ・デ・ジャネイロの図書館で発見され、これを丁寧に復元(このプロジェクトはBBCでドキュメント化されたとのこと)、エンリコ・オノフリが率いるディヴィーノ・ソスピロと、気鋭の歌手たちによって21世紀の今、見事に蘇りました。

CDS-7624E(2CD)
ヘンデル:歌劇「ロンゴバルドの王妃ロデリンダ」3幕 ロデリンダ…ソニア・ガナッシ(S)/ベルタリド…フランコ・ファジオーリ(C.T)/グリモアルド
…パオロ・ファナーレ(T)/ガリバルド…ゲジミ・ミシュケータ(Br)/エドゥイージェ…マリーナ・デ・リーソ(C.A)/ウヌルフォ…アントニオ・ジョヴァンニーニ(C.T)/<通奏低音>ピエロ・バルナレスキ(ハープシコード)/マッシモ・タンノイア(Vc)/ジュゼッペ・ペトレッラ(テオルボ)/イタリア国際O&cho
ディエゴ・ファソリス(指)

収録:2010年8月イタリアマルティナ・フランカパラッツォドゥカーレイトリア谷音楽祭
歌劇「ロデリンダ」は、もともと、コルネイユの悲劇「ペルタリト:ロンバルド王」を基にアントーニオ・サルヴィが台本を書き、それをニコラ・ハイムが翻案しました。ハイムはこの「劇的でありながらも複雑な物語」を整理して、登場人物の性格を際立たせ、ドラマ性を強化することに成功。ヘンデルの華麗な音楽とともに、この歌劇は当代随一の人気作となったのです。ロデリンダのアリアはどれも素晴らしく、とりわけ幕開け早々に歌われる「私は愛しい夫をなくしてしまった」での悲劇的な雰囲気と、第2幕の「巣から追われ」での喜びの爆発など、演ずる歌手には高い技術と幅広い表現が求められます。この演奏は、ガナッシを始めとした素晴らしい歌手はもちろんのこと、全てをしっかりまとめるファソリスの手腕にも脱帽。バロック・オペラの一つの頂点をなすものとして評価される演奏です。
CDS-7651C
近現代イタリアのピアノ作品集
カルロ・ガランテ(1907-1978):Tre Intermezzi alla notte-3つの夜の間奏曲
ジーノ・コンティッリ(1959-):Otto
studietti dodecafonici-8つの12音による練習曲
ジァン・ピエロ・レベルベーリ(1939-):Sette improvvisi-9つの即興Op.11
フランコ・トラブッコ(P

録音:2003年4月11日イタリアジェノヴァ,ニコロ・パガニーニ・コンセルヴァトーリオライヴ
チャイコフスキーのピアノ曲全曲(CDS665…7枚組)でファンの間ではすでにお馴染み、1946年イタリア,レイヴィ生まれのピアニスト、フランコ・トラブッコによるイタリア近現代の知られざる作曲家によるピアノ曲集です。彼は1969年から2009年まで、ニコロ・パガニーニ音楽院でピアノ科の教授を務め、数多くの才能を育てあげた音楽界の重鎮であり、その演奏も国際的に高く評価されています。収録されている3人の作曲家の曲は、どれもどことなく懐かしく聞きやすい音楽ばかり。歌心溢れるガランテの作品、流動的なコンティッリの12音作品、そして自由な響きに満ちたレベルベーリの作品。現代音楽が苦手な人でも、案外抵抗ないのではないでしょうか。
CDS-7652C
ベートーヴェン他:室内楽作品集
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」Op.24
フォーレ:エレジーOp.24
ブラームス:ピアノ三重奏曲ハ長調Op.87
ランニング三重奏団
<メンバー:フェリックス・アーヨ(Vn)
アンドレア・ディンゴ(P)
ジョヴァンニ・リッカルディ(Vc)

録音:2000年11月20日ジェノヴァカルロ・フェリーチェ劇場「エウゲニオ・モンターレ」アウディトリウム
スペイン、セスタオに生まれ、パリ、シエナ、ローマで学び、1952年に「イ・ムジチ」の創設メンバーの一人となり、16年に渡りリーダーをして活躍した名手フェリックス・アーヨ。この演奏は2000年、彼の67歳ののもの。確かにこの人の音楽は、音程やテクニックに切れ味を求める人には不向きかもしれないが、その代わり何とも言えない味わいとコクがあることは確か。ベートーヴェンの冒頭も、若干危なげな風情を漂わせながらも、曲が進むにつれどんどん音楽に埋没していくのが、巨匠たる所以。フォーレでの滋養溢れる音色も素晴らしく、ブラームスでは極めて親密な空気を感じさせてくれる。
CDS-7654E(2CD)
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニ・オネーギン」 ラーリナ…バシャ・アボルスカヤ(Ms)
タチアーナ…エレナ・クルグリコーヴァ(S)
オルガ…マリア・マクサコーヴァ(C.A)
フィリピエヴナ…ファイナ・ペトローヴァ(Ms)/オネーギン…アンドレイ・イヴァノフ(Br)
レンスキー…イワン・コズロフスキー(T)
グレーミン…マルク・ライゼン(Bs)
ボリショイ劇場O&cho
アレクサンドル・オルロフ(指)

録音:1948年スタジオ録音
ボリショイ劇場Oによる「エフゲニ・オネーギン」の録音は、年代ごとにいくつか存在しますが、このオルロフによる演奏はとりわけ優れていると言われています。同じ指揮者による1937年の全曲盤も現在入手可能で、こちらもなかなか素晴らしいのですが、やはりこの48年盤は音質がクリアであり、ロシアのオケの底力をじっくり堪能できるのではないでしょうか。なお、タチアーナを歌っているのは、同じグルグリコーヴァ。10年以上を経て落ち着きと艶を増した彼女の歌声はとても魅力的です。
CDS-7655E(2CD)
グノー:歌劇「ポリュクト」
ポリュクト…ジョルジョ・カッシャーリ(T)
セヴェーレ…ルカ・グラッシ(Br)
フェリックス…ピエトロ・ナヴィーリオ(Bs)
ネアルケ…ヴィンセント・タオルミナ(Br)
アルバン…フェルナルド・ブランコ(Bs)
シメオン…エミール・ゼレフ(Bs)
セクトゥス…ニコラ・アモーディオ(T)
ポーリーヌ…ナディア・ヴェッツ(S)
ストラトニース…ティツィアナ・ポートギース(Ms)
ブラティスラヴァ室内Cho
イタリア国際O
マンリーオ・ベンツィ(指)

録音:2004年8月マルツィナ・フランカ
米CDS474の新装版
1870年から1878年にかけて作曲されたグノー(1818-1893)のオペラ「ポリュクト」は、紀元前3世紀、ローマ帝国時代のアルメニアに実在したキリスト教徒「マラティアの聖ポリュクトゥス」の物語を元に、ピエール・コルネイユが悲劇を書いたものを題材としています。もともとはローマ帝国軍の士官であったポリュクトは、友人のネアルケの情熱に動かされキリスト教徒となり、広場に行き偶像礼拝を命じる勅令を破り棄て、偶像を叩きつけ、粉々に踏みにじったという伝承のある人ですが、グノーは彼にまつわる人々を丁寧に描き、見事な作品として仕上げています。ほとんど上演されることのない珍しい作品ですが、このCDは素晴らしいキャストを得て、作品の全貌を表現することに成功しています。
CDS-7656C
ビン・ファン〜ベートーヴェンとバッハを弾く
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータBWV1004より「シャコンヌ」
ビン・ファン(Vn)
ジェノヴァ・ユース・オーケストラ
ミケーレ・トレンティ(指)

録音:1995年&2000年
現在の中国で、その将来を最も嘱望されているヴァイオリニストの一人、ビン・ファン。4歳からヴァイオリンを学び始め、9歳で北京中央音楽院に入学、14歳の時にリブリンで開催された「若い人のためのヴィエニアフスキー国際ヴァイオリン・コンクール」で、あのマキシム・ヴェンゲーロフとともに1位を獲得し一躍注目を浴びました。高校卒業後はアメリカに留学、その後は1994年のイタリアのパガニーニ国際、ミュンヘン国際の2つの大きなコンクールで入賞。ワシントン・ポストなどの著名なメディアでその才能を高く評価されています。NAXOSからも「バロック・ヴァイオリンの名曲集(NAXOS-NAXOS-8.555960)がリリースされており、こちらも人気を誇っています。このベートーヴェンとバッハは、いわば至高の名曲であり、ヴァイオリニストたちが全精力を傾けて曲に対峙する瞬間を味わうことができる作品です。彼女は2曲とも「ガルネリ・デル・ジェス」を使用して演奏しています。ベートーヴェンは1742年製であのパガニーニも所持していた名器で奏で、バッハは1732年製の「IsaacStern,exPanette」で演奏。こちらも数々の名奏者の手を経たものです。
CDS-7657C
オーボエとオルガンのためのソナタ集
ヘルテル:パルティータ第3番
F.A.ジェミニアーニ:ソナタ第3番
テレマン:ソナタイ短調
J.B.ルイエ:ソナタハ長調
サン・スーシ・バロック・アンサンブル
<ジュセッペ・ナリン(バロックOb)
アルド・フィオレタン(Org)>

録音:2012年9月スタジオ・パドヴァ
もともと「ソナタ」というのは「カンツォーナ」と同義語であり、バロック時代の「ソナタ」は1人から4人で演奏される器楽曲を指すものでした。もちろん「ソナタ形式」が定まったのは古典派以降のことで、この当時のソナタは、大まかに“教会ソナタ”と“室内ソナタ”そして3声部からなる“トリオソナタ”に分類されます。教会ソナタはミサの合間に演奏される器楽曲で、室内ソナタは人々の楽しみのための音楽であり、中には舞曲も含まれていました。もちろん前述の通り、形式はあいまいで、ここで聴くことのできる4曲も、ジェミニアーニの曲は「組曲」であり、テレマンの曲にはシチリアーノなどの舞曲も含まれています。オルガンとオーボエの組み合わせは、ちょっと意外な感もありますが、聴いてみるとなかなか絶妙です。
CDS-7659E(2CD)
ドニゼッティ:歌劇「パリのウーゴ伯爵」 ビアンカ…ドイナ・ディミートリウ(S)
ウーゴ伯爵…中島康晴(T)
アデリア…カルメン・ジャンナッタージョ(S)
フォルコ…ディヤン・ヴァチコフ(Bs)
ルイジ五世…シム・トキュレク(C.T)
エンマ…ミリヤーナ・ニコリッチ(Ms)
ミラノ・スカラ座アッカデーミアO&cho
ベルガモ・ガエターノ・ドニゼッティ財団O
アントニーノ・フォリアーニ(指)

録音:2003年10月ベルガモ
※CDS449の再発盤
日本が誇る名テノール「中島康晴=YASU」の当たり役として発売当時大評判となったドニゼッティ(1797-1848)の知られざるオペラの再発盤です。最近は声に深みが増してきた彼ですが、この2003年の舞台ではひたすら瑞々しい声が楽しめます。1832年にスカラ座で初演されたこのオペラ、その前年にスカラ座で演奏されたベッリーニのノルマが大成功を収めたため、ほとんど同じ歌手を起用したにも拘わらず、こちらは人気を得ることができませんでした。同年に初演された「愛の妙薬」は大人気作となったことを考えると、どうも台本に問題があったようです。ウーゴ役にはアリアは与えられていませんが、ドニゼッティらしい美しいメロディ満載のオペラです。
CDS-7663B
2台ピアノのための作品集
モーツァルト:ソナタニ長調K448
ショスタコーヴィチ:コンチェルティーノイ短調Op.94
ラフマニノフ:組曲第1番「幻想的絵画」
ミヨー:スカラムーシュOp.165b
ラヴェル:ラ・ヴァルス(作曲家自身による2台ピアノ版)
マルタ・アルゲリッチ(P
ガブリエレ・バルドッチ(P)

録音:2008年リヴォルノ・ライブ
若き才能を見出すことにかけて他の追従を許さないマルタ・アルゲリッチ。そんな彼女が最近重用している注目アーティストが、このガブリエル・バルドッチ!とは言え、彼はすでに33歳にして、ピアニスト、指揮者、教育者として一連の評価を受けた名手であり、アルゲリッチの強烈なオーラをがっちり受け止めてはねかえすだけのパワーの持ち主でもあります。すでに何枚かのCDもリリースしていて、DYNAMICからはベートーヴェン=リストの交響曲全集が予定されていたり、またARTSレーベルからはニーノ・ロータの作品集が出ています。そんな彼は6歳からピアノのレッスンを始めましたが、マルタ・アルゲリッチの演奏を聴いた瞬間に「恋に落ちた」というほど、彼女の演奏に衝撃を得たといいます。彼自身の憧れの対象であったアルゲリッチにショパンのバラードを聴いてもらった時には、まさに天にも昇る思いだったに違いありません。彼の才能に魅力を感じたアルゲリッチは自身のプロジェクトに招待し、アルゼンチンとルガーノで初の4手作品の演奏を果たすことになります。そんなアルゲリッチとバルドッチがここで選んだのは、モーツァルト、ショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、ミヨー、ラヴェルの5人の作曲家の作品です。モーツァルトは、アニメで有名になった、根強いファンを持つ名作「K448」です。アニメでもキャラの立った2人が仲良く演奏していましたが、こちらは更に熱いモーツァルトが堪能できます。激しいバトルが展開されるショスタコーヴイチはまさに手に汗を握るかの如く。ラフマニノフとラヴェルは、いかにもアルゲリッチが得意とするレパートリー。うねる感情と気合、そして飛び散る汗が視覚化されるような演奏です。ミヨーのスカラミューシュの軽妙なやりとりもさすが。これは確かに素晴らしい演奏です。
CDS-7664B
トマス・マルコ:ギターのための室内楽作品集
ヴァイオリンとギターのための「Tapices Y Disparates」
3のギターのための「Verde Viento-緑の風」
ギターとフルートのための「Imprecacion De Tindaya-ティンダヤの呪い」
ギター独奏のための「Partita De Espejos-鏡のパルティータ」
ギターと弦楽四重奏のための「La Nuit De Bordeaux-ボルドーの夜」
マルチェロ・ファントーニ(G)
ピエルカーロ・サッチ(Vn)
ステファノ・サンツォーニ(G)
マルコ・ラメッリ(G)
ダヴィデ・ガンディーノ(Fl)
アルキミアSQ

録音:2012年10月24日
2012年9月22日
2012年12月8日
2013年2月23日
1942年生まれの作曲家トマス・マルコ(1942-)。以前NAXOS レーベルから彼の交響曲集がリリースされた時にも、熱狂的な現代音楽ファンの間でひそやかな話題となった人です。名ギタリスト、マルチェロ・ファントーニはすでに彼のギター独奏曲を録音しており(CDS-708)今作では彼の室内楽に興味を抱き、コラボレーションを提案することで、このアルバムが出来上がりました。ゴヤの絵画やガルシア・ロルカの詩など、様々な作品からインスピレーションを得たこれらの曲は、1960年代のダルムシュタットに参加し、当時の前衛を体に吸収した人の作品らしく、調性感と即興性が程よくミックスされた不思議な音楽。かろうじて聞こえてくるものを旋律として定義できますが、その和声は限りなく不確定であり、自由なものです。
CDS-7665E(2CD)
ドニゼッティ:歌劇「アルバ公爵」 アルバ公爵…ジョルジュ・ペテアン(Br)
エレーヌ・ド・エグモント…ラヘル・ハルニッシュ(S)
アンリ・ド・ブルジュ…イスマエル・ジョルディ(T)
サンドヴァール…ウラディミール・バイコフ(Bs-Br)
ダニエル…イゴール・バカン(Bs-Br)
カルロス/バルブエラ…ギース・ファン・デル・リンデン(Br)
居酒屋…ステファン・エイドリアン(T)
フランダース歌劇場O&cho
パオロ・カリニャーニ(指)

録音:2012年5月 アントワープ
※フランス語による世界初録音
ドニゼッティの4 幕のオペラ「アルバ公爵」はもともとフランス語によるグランド・オペラとして想定されていましたが、1839年に2 幕まで完成させたところで作曲を中断(オペラ座の監督と宗教観の違いで契約が破棄された)したまま健康が悪化。結局再度手をつけることなくそのまま未完となってしまい、この台本はそのまま保管され、後にヴェルディが設定を大幅に変更して「シチリアの夕べの鐘」の原作として使ったのです。とはいえ、台本作者のウジェーヌ・スクリーブとシャルル・デュヴェイリエは、本来このリブレットをアレヴィのために書いたのですが、アレヴィが使わず、ドニゼッティ→ヴェルディへとリサイクルされたのでした。その後、この未完のスコアは台本をイタリア語に翻訳し、弟子であったマッテオ・サルヴィによって補筆され1882年5月22日にローマのアポロ劇場で初演されましたが、残念なことに成功しませんでした。その後1959年にアメリカの指揮者トーマス・シッパーズがスポレート音楽祭の公演のために新しい版を作るも、サルヴィの補筆部分についてはそのままでした。その後、ロジャー・パーカーが作成したクリティカル・エディションでは、サルヴィが補筆する以前のドニゼッティのオリジナル部分に、ドニゼッティ自身の書き込みを追加したのですが、それでもオペラを上演するまでにはいたらなかったのです。このフランス語ヴァージョンは、イタリアの現代作曲家ジョルジョ・バッティステッリによるものですが、彼はサルヴィやシッパースのように「ドニゼッティらしい音楽」を追加するのではなく、「明らかに追加したことが認識できる」音楽、それは急進的でドニゼッティとは異なる言語を用いることで新たな可能性を目論んでいます。もちろん違和感があるかもしれませんが、プッチーニのトゥーランドットのベリオ補筆のように、全く新しいものとして聴くのも面白いのかもしれません。「修復ではなくリライトである。」そんな新しいオペラと言えるでしょう。
CDS-7667B
テレマン:リコーダーとヴァイオリン、通奏低音のためのトリオ・ソナタ集
トリオ・ソナタ.ニ短調 TWV42:d10
トリオ・ソナタ.イ短調 TWV42:a1トリオ・ソナタ.ヘ長調 TWV42:F8トリオ・ソナタ.ヘ短調 TWV42:f2.トリオ・ソナタ.イ短調 TWV42:a4ソナタ.ヘ短調 TWV41:f1
ファビオ・ビオンディ(Vn)
トリプラ・コンコルディア
【ロレンツォ・キャヴァサンティ(リコーダー)/キャロライン・ボースマ(Vc)/セルジオ・チオメイ(ハープシコード)】

録音:1997年6月 カリアーリ
以前発売されていた「名盤」の復活です。真面目で学究的な音楽を追求するトリプラ・コンコルディアと、エウローパ・ガランテの盟主ファビオ・ビオンディ。このちょっと方向性が異なる両者が織りなすハーモニーは、驚くほどに輝かしいものでした。ヴァイオリンの艶やかな音色に絡む、素っ気なささえ感じさせるリコーダー。この組み合わせが何ともたまりません。これから古楽を聴いてみようかなと考えている人にもオススメの1 枚です。
CDS-7670E(2CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「ファルナーチェ」RV711
3幕(1738年オリジナル・ヴァージョン)アントニオ・マリア・ルッキーニ台本ベルナルド・ティッチ比較校訂版
ファルナーチェ…メアリー=エレン・ネージ(Ms)/ベレニーチェ…デルフィーヌ・ガルー(C.A)/タミーリ…ソニア・プリナ(C.A)/セリンダ…ロリアーナ・カスティーリャ(C.A)/ポンペーオ…エマヌエーレ・ダグアンノ(T)/ジラーデ…ロベルタ・マメーリ(S)/アクィリオ…マグヌス・スターヴェラン(T)/スタジオ・コーラス/ミケーレ・タッツァーリ(Vc)/シモーネ・ヴァッレロトンダ(テオルボ&バロック・ギター)/ジュリア・ヌーティ(チェンバロ)
/フィオレンティーノ・マッジオ・ムジカーレO/フェデリコ・マリア・サルデッリ(指)

録音:2013年5月
1727年に初演されたヴィヴァルディ(1678-1741)の歌劇「ファルナーチェ」。この主人公は「ポントの王ミトリダーテ」の長男にあたります。現在、ミトリダーテから王位を引き継いだファルナーチェは、カッパドキアの王女タミーリを妻にしています。しかしタミーリの母であるベレニーチェはそれを許すわけにはいきません。なぜなら彼女の夫であるカッパドキア王と、王子はミトリダーテに討ち取られていたからです。そんな緊張を孕んだ人間関係の上に起こるファルナーチェの危機・・・それはポントにローマ軍が攻め入ってきたからです。戦いの末、逃亡せざるを得ないファルナーチェ、妻タミーリはわが子と共に自害しなくてはいけない。しかし彼女の母ベレニーチェはそれを止めなくてはならない。そんな交錯する思いの中に浮かび上がる深い家族愛。ヴィヴァルディはこの緊迫の物語に息を飲むような美しい音楽をつけています。パロック音楽のスペシャリストによる歌唱と、サルデッリの流麗な指揮による完璧な「ファルナーチェ」の登場です。
CDS-7671B
パガニーニ:未出版作品集
ヴァイオリンとギターのための6つのソナチネM.S.124/129
ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロとギターのためのソナタと変奏曲M.S.132
独奏ヴァイオリンのための4つの練習曲
ステファノ・デッレ・ドンネ(Vn)
マルコ・シシリー(Va)
アドリアーノ・セバスティアーニ(G)
ダミアーノ・プリティ(Vc)

録音:2013年フローレンス
1822年から1824年の間、パガニーニ(1782-1840)は頻繁にジェノヴァを訪れ、若きヴァイオリニスト、カミリオ・シヴォ
リ(1815-1894)にレッスンを行いました。パガニーニはシヴォリの才能を見抜き、彼のためにいくつかの教本を書いたのですが、この作品群が1996年になって再発見されたのは、パガニーニ・ファンにとっても嬉しいことではないでしょうか。どれもがパガニーニらしい個性的な作品で、例えば「6つのソナチネ」はタイトルにソナチネとあるものの、中の曲はまちまちのタイトルが付されていたりと気まぐれなものです。「4つの練習曲」は実際の彼の作品であるのか、正式に認定されているわけではありませんが、現在のところ様々な角度から検討して、その信憑性は信じるべきものとされています。まだまだ不確定で神秘的な作曲家パガニーニらしいアルバムと言えるでしょう。
CDS-7672B
パガニーニの再発見〜ニコロ・パガニーニのヴァイオリンで弾く作品集
ロッシーニの歌劇「エジプトのモーゼ」の主題による序奏と変奏曲Op.24,MS23(再発見されたオリジナルの序奏による世界初録音)
3つのリトルネッロMS113(世界初録音)
独奏ヴァイオリンのための6つの前奏曲(世界初録音)
ロンド.イ長調MS63(世界初録音)
独奏ヴァイオリンのためのカプリッチョMS54(世界初録音)
大協奏曲ホ短調MS75(ヴァイオリンとギター編)
ルカ・ファンフォーニ(Vn)
ダニエレ・ファンフォーニ(Vn)
ルカ・シモンチーニ(Vc)
ルカ・バッレリーニ(P)
ファブリツィーオ・ジュディーチェ(G)

録音:2015年3月30-31日.4月2日イタリアジェノヴァ,パラッツォ・トゥルシ美術館ヴァイオリンのホール
パガニーニ(1782-1840)の「モーゼによる変奏曲」は、タイトル通りロッシーニのオペラ「エジプトのモーゼ」に触発され、1819年頃に作曲されましたが、出版は1855年になってから。どうもその時に最初に構想された「序奏」はなくなってしまい、通常聴かれるようなハ短調の憂鬱なメロディから始まるようになったようです。しかしパガニーニは、その前に華麗な「奇想曲」風の序奏を用意していたことが、最近になってパルマのパラティーナ図書館で発見された手稿を研究することで判明したのです。その中には、このCDに含まれているいくつかの作品の譜面もあり、これらはパガニーニの新発見の作品として、カタログに追加されることでしょう。またファンフォーニはこれらの作品を、パガニーニ自身が所有していた1742年製のグァルネリ「デル・ジェス」で演奏することで、作品本来の姿を追求しています。
CDS-7674B
18世紀ナポリのフルート協奏曲集
ニコラ・ログロスチーノ(1698-1764):5声の協奏曲ト長調
ダヴィッド・ペレス(1711-1778):フルート協奏曲ト長調
アニエッロ・サンタンジェロ(1737-1771):4声の協奏曲ニ長調
ジュセッペ・セリット(1700-1777):4声の協奏曲ト長調
アントニオ・パレッラ(1692-1761):4声の協奏曲ト長調
レナータ・カタルディ(Fl)
レ・ムジケ・ダ・カメラ
エジディコ・マストロミニコ(指)

録音:2011年ナポリ
13世紀後半、それまでローマ帝国にあった支配権が、フランスのアンジュー家に移ってから500年以上、ナポリ王国の首都として栄えた街ナポリ。社会的にも政治的にも、そして芸術的にも重要な都市として、周辺国を圧倒する力を持っていました。そんなナポリ、17世紀頃から目を見張るほどの素晴らしい音楽が生まれ始め、18世紀にはパリ、ロンドンに次いで3番目の大都市となり、数々の歌劇場が建設され、名実ともに音楽の中心地となりました。この頃、この地で数多く書かれたフルートのための協奏曲を集めたこの1枚。どれも技巧的であり開放的な気分と明るい曲調を持っています。活気に満ちた都市の雰囲気を映し出す楽しい曲集です。
CDS-7675E(2CD)
ルイージ&フェレリコ・リッチ:歌劇《クリスピーノと死神》 クリスピーノ…ドメニコ・コライアンニ(Bs)/アンネッタ…ステファニア・ボンファデッリ(S)/死神…ロミナ・ボスコーロ(Ms)/コンティーノ・デル・フィオーレ…ファブリツィオ・パエザーノ(T)/ファブリツィオ…マッティア・オリヴィエリ(Br)/ミラボラーノ…アレッサンドーロ・スピーナ(Bs)/アスドゥルバーレ…カルミネ・モナコ(Bs-Br)/リセッタ…ルチア・コンテ(メゾ・ソプラノ)/ボルトロ…フランチェスコ・カストーロ(T)
イタリア国際O
バーリ・ペトゥルッツェッリ劇場Cho
ヤデル・ビニャミーニ(指)

収録 2013 年7 月13 日.29 日 マルティナ・フランカ デュカーレ宮殿
※DYNDVD37675 と同内容
19 世紀の半ば、イタリアのリッチ兄弟が作曲した歌劇《クリスピーノと死神》は、S.ファブリケージの台本による軽妙な喜劇です。初演されるやいなや、世界中で人気を得たというこの物語はグリム童話の「死神の名付け親」と酷似していることでも知られており、死神の姿を見ることのできる主人公が、その力を用いて評判のよい医者になるというものです。しかし死神を騙して怒らせてしまい、主人公は命を落としてしまう…というのが童話の結末ですが、こちらの歌劇では主人公クリスピーノは、死神(妖精)に謝罪し生き返るという結末になっています(三遊亭圓朝の創作落語「死神」も同じような粗筋を持っていますが、こちらはグリム童話に近いものです)。そんなわけで安心して笑えるこのお話では、妻アンネッタが重要な働きをしますが、ここで彼女を演じているのは、以前「椿姫」のヴィオレッタ役で一世を風靡したステファニア・ボンファデッリ。繊細な歌唱に力強さが加わった実にステキなアンネッタを演じています。題名役のドメニコ・コライアンニのユーモラスな歌唱も魅力的です。
CDS-7676E(2CD)

DYNDVD-37676E(DVD)
ヴェルディ:歌劇「ジョヴァンナ・ダルコ」 ジョヴァンナ…ジェシカ・プラット(S)
カルロ7世…ジャン=フランソワ・ボラス(T)
ジャコモ…ジュリアン・キム(Br)
デリル…ロベルト・ケルヴェレッラ(Bs)
タルボット…(Bs)他
イタリア国際O
バーリ・ペトゥルッツェッリ劇場Cho
リッカルド・フリッツァ(指)
ファビオ・チェレサ(演出&装置)
マッシモ・カルロット(衣装デザイン)
ジュゼッペ・カラブロ(照明デザイン)
ルチアーナ・フマローラ(振り付け)

収録:2013年7月イタリアマルティナ・フランカパラッツォドゥカーレイトリア谷音楽祭
収録時間:117分
音声:伊語歌唱ステレオ2.0/DD5.1
字幕:伊,英,仏,独,日本語,韓
画面:16:9カラー
REGION All(Code:0)
片面2層ディスク
「ジョヴァンナ・ダルコ」とは誰もが知っている「ジャンヌ・ダルク」のイタリア読みの名前。神から啓示を受けた少女がフランスのために戦い、最後は命を落とす物語です。ヴェルディ(1813-1901)は彼の7作目の歌劇に、この題材を用いましたが、そのストーリーは、ヴェルディが好んだ強烈な愛国心に、王とダルコとの間の愛情、父ジャコモとの確執を絡めたもので、ダルコは最後に火あぶりになることはなく戦死するという、かなり人間くさい物語となっています。物語で重要な役割を演じるのが王カルロ7世。ここでは2014年にカウフマンの代役としてメトでデビューを飾った新進気鋭のテノール、ジャン=フランソワ・ボラスが見事な歌唱を聞かせています。題名役を歌うプラットも2007年にデビューして以来、着々とキャリアを重ね、ここでも表現力溢れるダルコを演じています。
CDS-7677E(3CD)
オナルド・レーオ:歌劇「挫折した野心」 チャッコーネ…ジャンピエロ・チチーノ(Br)/フォレスト…キャンディーダ・グイダ(C.A)/デルフィーナ…フィロメナ・ディオダティ(S)/ラウリナ…アレッシア・マルティーノ(Ms)/ルピーノ…リッカルド・ガリアルディ/シルヴィオ…フェデリカ・カルネヴァーレ/チンティア…ミケーラ・アンテヌッチ/マーニャ・グレーチャICOO/パーリ・ペトゥルッツェッリ劇場Cho/アントニオ・グレコ(指)

録音:2013年7月マルティナ・フランカ聖ドメニコ教会
イタリアのバロック時代の作曲家レオナルド・レーオ(1694-1744)は、ナポリの宮廷礼拝堂楽長とサントノフリオ音楽院楽長を務め、ナポリ楽派の隆盛をもたらした人として知られています。専ら宗教音楽が演奏されますが、いくつかの歌劇もしばしば上演され、なかでもこの「野心の女ペテン師」は軽妙で快活な内容を持つ楽しい作品です。このマルティナ・フランカ音楽祭での上演は世界初であり、美しいメロディを持つ歌と、色彩豊かな伴奏、そして愉快なお話を存分に楽しむことができます。
CDS-7681B
クリスマス・ストーリー
きよしこの夜/天なる神にはみ栄えあれ
もろびとこぞりて/オー、ホーリーナイト
飼葉桶の中で/天には栄え
御使いうたいて/ああベツレヘムよ
山の上より告げよ/われらはきたりぬ
ジングル・ベル
ファン・ビン(Vn)、キム・ヒュンサン(P)

録音:2012年ニューヨークロチェスター
現在の中国で最も名高いヴァイオリニスト、ファン・ビン。彼女は14歳の時に「若い人のためのヴィエニアフスキー国際ヴァイオリン・コンクール」で1位を獲得、その後も「パガニーニ国際コンクール」や「ミュンヘン国際コンクール」などで入賞。着々と実力を伸ばしている期待の人です。既発であるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(CDS7656)でも美しい音色と、確かな構築力が発揮された素晴らしい演奏を聴かせました。ここでは彼女とよく共演するピアニスト、キム・ヒュンサンとの息のあったアンサンブルによる、煌めくばかりのクリスマス・キャロルを披露。
CDS-7682B
リスト:オペラからの編曲集
ドニゼッティ:「ランメルムーアのルチア」から「回想」
 「ランメルムーアのルチア」から「行進曲とカヴァティーナ」
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」からミゼレーレ
 「リゴレット」から演奏会用パラフレーズ
 「第1回十字軍のロンバルディア人」から「めでたし、エルサレムのマリア」  「アイーダ」から「神前の踊りと終幕の二重唱」 
ワーグナー:「タンホイザー」から「巡礼の合唱」
 「トリスタンとイゾルデ」から「イゾルデの愛の死」
アンドレア・トロヴァート(P)

録音:2011年アレッツォ
2013年はヴェルディとワーグナーの生誕200年の記念の年で、これを記念するアルバムも数多く発売されましたが、これらと共に忘れてはならないのが、この2人の作品を「ピアノで演奏するために編曲した」リスト(1811-1866)の存在でしょう。ワーグナーやヴェルディがせっせとオペラを作曲し、上演しても、これらを観る(聴く)ためにはどうしても劇場に足を運ぶ必要があった当時、リストを始めとした数多くの作曲家が試みた「大規模な作品をピアノで演奏するための編曲」の需要が高かったことは間違いありません。リストの凄いところは、オリジナルの雰囲気をそのまま丁寧にピアノに写すだけではなく(トランスクリプション)、更に発展させたもの(パラフレーズ)を確立させたことにあるのかもしれません。もちろんピアニストに要求するテクニックは想像を絶するものではありますが、トロヴァートのような優れたピアニストの手にかかると、まるで魔法のように絶大なる効果を発揮するのです。
CDS-7683E(2CD)
エンニオ・ポリーノ:歌劇「サルディーニャ人」-ヌラーゲの人々 ゴンナーリオ…マンリーコ・シニョリーニ(Bs)/トルベーノ…アンジェロ・ヴィラーリ(T)/オルゾッコ…ジャンピエロ・ルゲッリ(Br)/ノラーチェ…ドメニコ・バルツァーニ(Br)/ベルベラ・ジョニア…パオレッタ・マロク(S)/ニベッタ…アレッサンドラ・パロムバ(Ms)/ペルドゥ…ガブリエーレ・マンジョーネ(テノール)/サルジニアの羊飼い/第2の兵士他…エンリコ・ツァラ(T)/声/第1の兵士…ニコラ・ラヴァリーノ・グァジェンティ(Br)他/カリアリ劇場O&cho/アンソニー・ブラモール(指)

収録:2013年9月イタリアカリアリ劇場ライヴ
上記DVD&BDと同内容。
CDS-7684B
MAGICBOXES-オルゴール集
ネプリング:オルゴール/テレンギ:鐘Op.43-1
フリムル:音楽箱Op.69-1
ソウスライン:音楽の箱
トゥリーナ:オルゴールOp.63-3
セヴラック:古いオルゴールが聴こえるとき
アンゲリス=ヴァレンティーニ:鐘
ミロ・ジョヴァンニ:マリー・アントネッテの音楽箱
プイシノフ:音楽箱/ゴドフスキー:音楽箱
ポルドフスキ:音楽箱/レクオーナ:オルゴール
ワイセンベルク:子どものアリア
リャードフ:音楽の玉手箱Op.32
タンスマン:オルゴール
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲より第22変奏ミュゼット
ミューラー=タラモナ:鐘
ピエルネ:小さなオルゴール
イシドール・フィリップ:オルゴール付きの煙草入れOp.69
サンカン:オルゴール
マルゴラ:鐘22.カゼッラ:鐘Op.35
リエティ:忘れられたオルゴール
 壊れたオルゴール
プロコフィエフ:束の間の幻影Op.22第9番
ヴィラ=ロボス:壊れたオルゴール
ハイドン:笛時計のための小品第4番
 笛時計のための小品第21番
ベートーヴェン:笛時計のための小品Wo033第4番
 笛時計のための小品Wo033第5番
J・シュトラウス:オルゴールのポルカ(シュルホフ編)
ケテルビー:時計とドレスデン人形
ダリオ・ミューラー(P)

録音:2009年ルガーノ
オルゴール、ミュージック・ボックス・・・これらが奏でる魅力的な音と、そのメカニズムには多くの作曲家たちも魅了されてきました。このアルバムは、そんな「オルゴール」を模したピアノ曲を集めたもの。かわいらしい音色を忠実に模したものか
ら、壊れたオルゴールや、オルゴールを通して心象風景を表した曲まで、様々な小品が並んでいます。また「笛時計」というのは、18世紀の中央ヨーロッパ、ビーダーマイヤーの時代に好んで制作された機械仕掛けの時計のこと。決められた時間になると木製のパイプとドラムなどが精妙な音を奏でるものですが、ハイドンやモーツァルトを始めとした作曲家たちがこれを模した音楽をいくつか作曲しています。残響をたっぷり取ったダリオ・ミューラーのピアノは、時を超えた無邪気な世界を丁寧に再現しています。
CDS-7685B
ニコラウス・ブルーンス&ニコラウス・ハッセ:オルガン作品全集
ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):前奏曲ト短調
 アダージョ.ニ長調(ハ長調)
 大前奏曲ホ短調(ニ短調)
「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」による幻想曲
 小前奏曲ホ短調(ニ短調)
 前奏曲ト長調
ニコラウス・ハッセ(1605-1670/72?):いと高き所に神の栄光あれ
 われらの救い主イエス=キリスト(a2clav.etped)
われらの救い主イエス=キリスト (inorganopleno)
 来たれ聖霊、主なる神
マヌエル・トマディン(Org)

録音:2012年トリノ
ブルーンスは17世紀ドイツ・バロック音楽最大の作曲家&オルガニスト。32年という短い生涯でしたが、師であるブクステフーデのサポートを受け、最初はコペンハーゲンの宮廷に仕え、やがてシュレスヴィヒ=ホルシュタインのオルガン奏者に就任。不慮の死を遂げるまでに幾多の作品を書きあげましたが、その譜面はほとんど失われてしまいました。もう一人のニコラウス・ハッセもその生涯はあまり知られていません。現在ではいくつかの室内楽作品と宗教曲がかろうじて聴かれるのみ。そんな2人のオルガン作品を若手オルガニスト、マヌエル・トマディンが演奏しています。北ドイツのオルガン音楽の伝統を受け継ぐ彼の演奏によって蘇る知られざる作品をお楽しみください。
CDS-7688E(2CD)
チレア:歌劇「アルルの女」 ローザ・ママイ…アンヌンツィアータ・ヴェストリ(Ms)/フェデリコ…ドミトリー・ゴロフニン(T)/ヴィヴェッタ…マリアンジェラ・シチリア(S)/バルダッサーレ…ステファノ・アントヌッチ(Br)/メティフィオ…(Br)/マルコ…ヴァレリュー・カラジャ(Bs)/フェデリコの弟…リッカルド・アンゲロ・ストラーノ(C.T)/オルケストラ・フィラルモニカ・マルキジアーナ
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ・マルキジアーノ歌劇Cho
フランチェスコ・シルフォ(指)

録音:2013年9月イタリアイェージ,G.B.ペルゴレージ劇場
この演奏では、初稿版に含まれていたものの以降失われてしまった、テノールのアリア「Unamattina‐ある朝」も復元されています。
CDS-7690B
マスター・オブ・ヴァイオリン第1集:ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ(1695-1764)
ヴァイオリン協奏曲Op.3第1番
ヴァイオリン協奏曲Op.3第7番
ヴァイオリン協奏曲Op.3第8番
ヴァイオリン協奏曲Op.3第12番
ルカ・ファンフォーニ(Vn)
レアーレ・コンチェルト(アンサンブル)

▼録音:2001年-2002年パルマ
イタリアの広汎な音楽遺産を形にするために1978年に設立されたDYNAMICレーベルは、これまでにタルティーニの協奏曲全集や、ヴィオッティの協奏曲全集などを始め、数々の作品をリリースすることで、レーベルの独自性を目指してきました。とりわけイタリアが誇る「ヴァイオリン音楽」にかけては、他のレーベルの追随を許すことなく、素晴らしコレクションを次々を完成させています。このシリーズはそんな中から、極め付けの逸品を選び出し、価格を抑え、広く普及を図るというものです。第1集に選ばれたのは後期バロックの大家ロカテッリの協奏曲集です。彼の協奏曲には、当時最先端の技巧が駆使された「カプリッチョ」楽章が挿入されており、この楽章だけを取り出して聴くのも楽しいのですが、ここはやはり全体を聴くことで、18世紀のイタリアのヴァイオリン音楽(パガニーニが出現する以前)の概要を捉えることができるというものです。
CDS-7691B
マスター・オブ・ヴァイオリン第2集:ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(1755-1824)
ヴァイオリン協奏曲第22番イ短調W22/G97
ヴァイオリン協奏曲第25番イ長調G124/W25
ヴァイオリン協奏曲第26番変ロ長調G121/W26
フランコ・メッツェーナ(Vn)
シンフォニア・ペルジーナ

録音:2002年ペルージア
イタリアの広汎な音楽遺産を形にするために1978年に設立されたDYNAMICレーベルは、これまでにタルティーニの協奏曲全集や、ヴィオッティの協奏曲全集などを始め、数々の作品をリリースすることで、レーベルの独自性を目指してきました。とりわけイタリアが誇る「ヴァイオリン音楽」にかけては、他のレーベルの追随を許すことなく、素晴らしコレクションを次々を完成させています。このシリーズはそんな中から、極め付けの逸品を選び出し、価格を抑え、広く普及を図るというものです。第2集はヴィオッティの協奏曲集。彼はパガニーニの少し前の世代に属しますが、主にパリで名声を博し、そのままフランスで活躍した人です。教師としても優秀で、ピエール・ロードやピエール・バイヨを輩出、フランス・ヴァイオリン楽派の創設者としても知られています。彼の弟子であったドゥラノフスキはパガニーニに影響を与えた人物でもあります。ヴァイオリン音楽の伝統がここにあります。
CDS-7692E(2CD)
フランク:歌劇「ストラデッラ」
(L.V.ホーヴによる管弦楽版)
レオノール…イザベル・カバトゥ(S)
ストラデッラ…マルク・ラホ(T)
スパンドーニ…ヴェルナー・ファン・メッヘレン(Bs-Br)
大公…フィリップ・ルイヨン(Br)
ピエトロ…クサヴィエ・ルイヨン(T)
ミシェル…ジョヴァンニ・イオヴィーノ(語り)
ベッポ…パトリック・ミニョン
役人…ロジャー・ジョアキム
ワロン王立歌劇場O&cho
パオロ・アリヴァベーニ(指)

録音:2012年リエージュDYNDVD37692と同内容
フランク(1822-1890)というと「フランスの作曲家であり、交響曲とヴァイオリン・ソナタとオルガン曲を書いた人」という認識が一般的でしょう。しかし、実は彼はベルギー出身であり、またオペラも作曲していたということを知る人はどのくらいいるのでしょうか?ベルギー、リエージュに生まれ、すぐに音楽的才能を開花させ、12歳の時に最初のコンサートを開き「神童」ともてはやされた少年セザール・フランク。その翌年1835年に一家でパリに移住、1837年にパリ音楽院に入学し、以降はほとんどフランスで活動したため、フランスの作曲家として知られるフランクですが、ベルギーでは彼のことをとても大切にしています。この作品は14歳の時に書かれ、パリ・オペラ座で初演されたとされていますが、実は歌の部分のみが残存。オーケストラ部分は失われてしまっているものです。今回は作曲家ルク・ファン・ホーヴがオーケストラ部分を加筆、3年に渡って改修していたワロン王立歌劇場のリニューアル・オープン、こけら落し公演の演目として演奏されたものです。実在の人物をモデルにした血腥い物語も興味深いところながら、若きフランクがどのような音楽を自身の模範としていたのかも伺い知ることができる貴重な録音。歌手たちの力演も素晴らしいものです。
CDS-7693B
マスター・オブ・ヴァイオリン第3集
レスピーギ(1879-1936):ヴァイオリン・ソナタロ短調
F.A.E.ソナタ<第1楽章(ディートリッヒ)/第2楽章(シューマン)/第3楽章(ブラームス)/第4楽章(シューマン)>
フランコ・グッリ(Vn)
エンリカ・カヴァッロ(P)

録音:1986年ジェノヴァ
20世紀初頭のイタリア音楽界の興味のほとんどは、歌劇作品に向いており、管弦楽作品や器楽作品はあまり作曲されることはありませんでした。そこでレスピーギやカゼッラなどの一部の作曲家が、「器楽作品に立ち返ろう」と声を挙げ、多彩な管弦楽作品が次々と生まれました。しかしヴァイオリン作品は、このレスピーギのソナタの他は、ピツェッツィの曲などの僅かしかありません。とはいえ、このレスピーギは素晴らしい構成とメロディを持つ見事なソナタです。かたやF.A.E.ソナタは1853年にシューマンが、友人たちに「ソナタを作ろう」と提唱し生まれたもの。完成作は共通の友人であるヨーゼフ・ヨアヒムに献呈され、タイトルもヨアヒムのモットーである「自由だが孤独に」(Freiabereinsam)の頭文字をとったものです。2つのソナタは、そのできる過程は違いますが、どちらの曲にも熱い感情が漲っています。
CDS-7695B
R・シュトラウス:ピアノ作品全集第1集
仕立て屋ポルカTrv1
パンツェンブルク・ポルカTrV11
緩徐楽章TrV12/5つの小品TrV18
ピアノ・ソナチネ第2番ホ長調TrV20
6つのソナチネ-第1番ハ長調TrV22
6つのソナチネ-第2番ヘ長調Trv23
6つのソナチネ-第3番変ロ長調Trv24
6つのソナチネ-第5番変ホ長調Trv26
5つのピアノ小品Op.3TrV105
ダリオ・ボヌッチェッリ(P)

録音:2013年9月ジェノヴァ
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)というと、どうしてもあの壮大な管弦楽曲や狂おしいオペラなどが頭に浮かびますが、どんな天才といえども、少年時代には作曲技法を習得する必要があったわけであり、とりわけ彼の父(高名なホルン奏者フランツ)は、モーツァルトなどの古典派至上主義であったため、最初はモーツァルト作品と見間違うばかりの「古典派風」の作品をいくつも作曲していたのでした。最初の作品といわれているのが、「仕立て屋ポルカ」であり、これは彼の6歳の時の作品で、母が採譜した、とても軽やかな舞曲です。ソナチネは10歳頃に書かれたもので、こちらも習作の域を出ないものです。「5つのピアノ小品」は17歳頃の作品で、こちらには既に完成された「シュトラウス節」が感じられる興味深い音楽です。イタリアの若手ピアニスト、ボヌッチェッリによる演奏です。
CDS-7696B
スタニスラス・ヴェルー:オーボエとピアノのための作品集
演奏会用独奏曲第3番Op.76
演奏会用独奏曲第4番Op.77*
演奏会用独奏曲第10番Op.84
演奏会用独奏曲第5番Op.78
演奏会用独奏曲第8番Op.82
モンプーの歌劇「大農園主」による変奏曲Op.12
演奏会用独奏曲第6番Op.79
エンリコ・カルカーニ(Ob)
アルベルト・マガーニ(P)

録音:2013年イタリア,クネオ
*以外=※世界初録音
フランスのオーボエ奏者&作曲家ヴェルー(1814-1863)はアールブルックで生まれ、オーボエとヴァイオリンの2つの楽器の名手として活躍します。パリ音楽院では1833年にギュスターヴ・フォークトのクラスで2等賞を獲得、その翌年には1等賞を獲得し、またヴァイオリニストしては、1831年にパレ・ロワイヤルのオーケストラで第2ヴァイオリン奏者に就任したという記録があります。その後はフォークトの後任として1853年から1860年までパリ音楽院のオーボエ科の教授となり後進の指導にあたりました。この演奏会用独奏曲は、彼の代表作であり、少なくとも80曲を超える作品番号が付けられており、どれもがオーボエの超絶技巧を駆使した演奏困難なものとして知られています。素晴らしい作品なのに、なぜか録音がほとんどないのも不思議なことです。オーボエを演奏しているのは1965年ラヴェンナ生まれのエンリコ・カルカーニ。彼はヴェローナ音楽院でディエゴ・ディーニ・チアッチに師事し、サルッツオのコンクールで優勝。数々のオーケストラで首席を務めながら、1992年からはソリストとしてだけでなく、室内アンサンブルにも積極的に参加し、活動範囲を広げてきた人です。ピアノを演奏しているマガーニは作曲家としても高名で、管楽器の構造にも詳しく、ここでも説得力高い演奏を聞かせます。

CDS-7697B
ドビュッシー:ピアノ作品集
ベルガマスク組曲/映像第1集
子どもの領分/2つのアラベスク
セルジオ・チオメイ(P)

録音:2001年ジェノヴァ
セルジオ・チオメイは、1965年イタリア生まれ。フランコ・トラブッコにピアノを学び、アンドラーシュ・シフにも師事したことがある逸材。1991年にはザルツブルク・モーツァルテウム主催のコンクールで第2位を獲得したことで国際的名声を得ました。ピアノと並行して、チェンバロをクリストフ・ルセ、フォルテピアノをアンドレアス・シュタイアーに学ぶなど、バロック音楽にも造詣の深い人です。
最初の「ベルガマスク組曲」だけでも、チオメイのセンスの才能の高さは明らか。これほど閃きに満ち溢れたドビュッシーに触れるのは何年ぶりでしょう。“前奏曲”では、単に繊細さな雰囲気を醸し出すだけではなく、ペダリングにも緻密に工夫を凝らしながら、生き生きとニュアンスを浮上させるスタイルに、作為性など微塵もなし。“”メヌエット”の最後の2音に込められた息を呑むニュアンス、“月の光”の感覚美により寄りかからない息遣いの深さも、チオメイの音楽性の深さが遺憾なく発揮されていますが、“パスピエ”の素晴らしさは別格!この曲は個人的にはあのフランソワの存在をいかに消せるかが勝負だと思っているのですが、チオメイ、フランス風の淡い色彩に縛られず、やや原色よりの色彩で一貫。ハイセンスなリズムの弾力性をベースにして繊細に、しかも感じたままのニュアンスを見事に統合し、過去の演奏の比較など持ち出すまでもない独自の世界観を築いています。テンポが速過ぎるとニュアンスが死んでしまい、遅すぎると途端に野暮ったくなる(特に中間部)曲でもありますが、その辺のさじ加減も完璧!
「映像」も頬をそっと撫でるような柔らかさより、明確なタッチを旨としながら、まさにイタリアの太陽のように光に満ちた色彩と独特のぬくもりを表出している点に注目。【湧々堂】
CDS-7698B
ハイドン:フルートとピアノのためのソナタ集
ソナタ.ハ長調 Op.87(1797)
ソナタ 変ホ長調 Op.90-1(1803)
ソナタ.ト長調 Op.90-2(1803)
ニコラ・グィデッティ(Fl)
マッシミリアーノ・ダメリーニ(P)

録音: 2012 年6 月 ジェノヴァ
ハイドン(1732-1809)の後期弦楽四重奏曲は、当時の作曲家たちには書き得ない高度な技術と数多くのアイデアが盛り込まれており、発表されるやいなや素晴らしい成功を収めました。この評判に触発されたBreitkopf and Harter 社は、Op.74-1(72番)とOp.76-6(80 番)、そしてOp.77-1(81 番)の3 曲をフルート・ソナタに編曲することを思い立ち、フルート奏者としても名高いライプツィヒ・トーマス教会のカントール、アウグスト・エベルハルト・ミュラーに編曲を依頼したのです。(彼は編曲家としても知られ、この出版社と協力関係を持っていた)。ミュラーはそれぞれの弦楽四重奏曲からメヌエットを省いて、3楽章形式にし、フルートが軽やかに歌うように手を加え、Breitkopf and Harte 社は、それぞれにハイドンの作品番号を付けて「あたかもハイドンの作品のように」出版したのでした。このミュラーという人は他にも色々なことをしたようで、例えばモーツァルトの「謎の」ピアノ・ソナタも、ミュラーが編曲したらしいとされていますが、教育者としては素晴らしい能力を持っており、フリードリヒ・フェスカをはじめとした音楽家たちが彼の元から巣立っています。ここで演奏しているフルーティスト、グィデッティの演奏スタイルはクレム、ガッツェローニ、マリオン、ランパルから賞賛を得ており、ソリストとして、また室内楽奏者として活躍しています。現在はアドリアとサチーレの音楽院でフルートを教えています。ピアノのダメリーニは、現代音楽も得意とする幅広いレパートリーを有する人で、こちらも多くのオーケストラと共演するなど、華々しい活躍をしているヴェテランです。
CDS-7699B(2CD)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 (M.サルチートによるギター編) マルコ・サルチート(G)

録音: 2014 年3 月 P.I.M.S.スタジオ・ディ・ヴァスト
「二重録音でもなく、電気的なエフェクトも加えていない演奏」が歌い文句であるこの演奏。ギタリスト、マルコ・サルチートが自ら編曲した「ギターによるゴルトベルク変奏曲」の全曲盤の登場です。古今東西、様々な演奏家たちが思い思いの楽器やアンサンブルで演奏してきたこの孤高の名作ですが、このギターのみのゴルトベルクにはまさに驚きの声をあげる他ありません。アコーディオンでも驚きなのにギターです。この演奏のために、サルチートはキオッジャに住む名弦楽器製作者エンツォ・グィドに、新しい楽器の製作を依頼し、バッハの音楽を完璧に演奏するための素晴らしいギターを用意するほどの熱の入れようで、入念な編曲もあわせて、この精巧かつ雄弁な音楽を完璧に表現したサルチートの熱演は、間違いなく後世に語り継がれるべきものと成り得ることでしょう。ギタリスト、マルコ・サルチートは現在フォッジア近くのロディ・ガルガチーコ音楽院で、ギターの教授を務めています。彼は古典だけでなく、ジャズ、フラメンコまで幅広いレパートリーを有し、世界中でコンサートを開催し、また映画音楽をレコーディングするなど、注目を集めている人です。
CDS-7701B
アラン・ホヴァネス:ピアノ作品集
12のアルメニア民謡Op.43/カザルOp.36
シャリマーOp.177
クーガー・マウンテン・ソナタOp.300
幻想曲Op.15/暗い川と遠くの鐘Op.212
アレッサンドラ・ポンピリ(P)

録音:2013年9月イタリアローマ
アルメニア系の父親とスコットランド系の母親を持つホヴァネス(1911-2000)は、4歳から作曲を始め、高校時代には2つのオペラを作曲したという神童。シベリウスに影響され、23歳のときには、わざわざ彼に会うためにフィンランドに出かけたというつわものです。その後20年間2人は文通を続けたというのも、特筆すべきエピソードでしょう。ホヴァネスは、自らの系譜であるアルメニアの音楽と、東洋の音楽に深い関心を抱き、研究のためインド、ハワイ、韓国、そして日本にも滞在し、これらの国の伝統音楽を学び、自らの音楽に取り入れたことでも知られています。このピアノ作品集には、そんな彼の創り上げた多彩な音がちりばめられています。アルメニアやインドのメロディが昇華され、全く新しいものへと変貌していく様をぜひ確かめてみてください。憧憬や宗教、天文学、そして自然への愛・・・イタリアの知性派ピアニスト、ポンピリの説得力ある演奏は、この神秘的な世界をじっくり描き出しています。
CDS-7704B
ボッケリーニ:6つの弦楽四重奏曲Op.15
弦楽四重奏曲第1番ニ長調G177
弦楽四重奏曲第2番ヘ長調G178
弦楽四重奏曲第3番ホ長調G179
弦楽四重奏曲第4番ヘ長調G180
弦楽四重奏曲第5番変ホ長調G181
弦楽四重奏曲第6番ハ短調G182
アレア・アンサンブル(ピリオド楽器使用)<メンバー:アンドレア・ロニョーニ(Vn)/フィオレンツァ・デ・ドナティス(Vn)/ステファノ・マルコッチ(Va)/マルコ・フレッツァート(Vc)>

録音:2010年12月27-29日スイスルガーノ,アウディトリウムRSI
イドンと並ぶ偉大な作曲家であるはずのボッケリーニ(1743-1805)ですが、現在では「メヌエット」(弦楽五重奏曲ホ長調G275:第3楽章)だけが頻繁に演奏されるという、いわゆる“一発屋”に甘んじているのが、愛好家には悔しい限りなのではないでしょうか。そんなボッケリーニ、もともとは優れたチェロ奏者であり、チェロ協奏曲や、チェロを含む弦楽四重奏、五重奏など夥しい数の作品が残されています。演奏機会があまり多くないのは、まだ彼の全作品のスコアが整備されていないせいもあるのかもしれません。この作品番号15番の6曲は全てが2楽章で書かれた簡素な形式を持つものですが、美しいメロディと卓抜なるアイディアに満ちた曲集であり、もっと聴かれてもよい作品です。
CDS-7707B
カルクブレンナー:3つのピアノ・ソナタOp.4
ピアノ・ソナタト短調Op.4-1
ピアノ・ソナタハ長調Op.4-2
ピアノ・ソナタイ短調Op.4-3
ルイージ・ジェローザ(P)

録音:2014年8月31日イタリアブレスチア,カステレッツァート,カヴァリ・ムジカ
ドイツで生まれ、イングランドとフランスで人生の大半を過ごしたピアニスト、作曲家カルクブレンナー(1785-1849)。彼の作品は現在、あまり知られているとは言えませんが、19世紀前半のビーダーマイヤー(日常的なものに目を向けようとして生まれた市民文化)時代を代表する名手であり、ピアノ曲を中心に、数多くの作品を創り上げた人でした。また、プレイエルのピアノ製造会社に入社し、ここで事業を成功させ富と名誉を得て、教師としても多数の音楽家たちを育て上げています(ショパンのピアノ協奏曲第1番は、カルクブレンナーに献呈されています)。このような生涯を送ったカルクブレンナーの作品は、同時代の鍵盤音楽作曲家、クレメンティ、ドゥシェク、フンメル、モシェレス、リースらと同じように、ピアノの発展とともに進化したものといえるでしょう。この3つのソナタOp.4は1809年に出版されたもので、明らかにベートーヴェンの影響を示しています。そして技術的にはそれほど困難ではなく、恐らく学習者のために書かれたものでしょう。イタリアのピアニスト、ジェローザはバッハからロマン派までの作品を得意とする人で、特にこの時代の作品の解釈について高く評価されています。
CDS-7705E(2CD)
ジョヴァンニ・マリア・カジーニ:オラトリオ「トビアの旅」 大天使ラファエル…ラウラ・アントナス(S)
トビア…クラウディーネ・アンセルメ(S)
アンナ…マーヤ・フラカッシーニ(Ms)
ラグエル…ジェレミー・オヴェンデン(T)
トビト…セルジオ・フォレスティ(Bs)
ディエゴ・ファソリス(指)
イ・バロッキスティ
スイス・イタリア語放送Cho

録音:2004年1月スイスルガーノ,アウディトリウムRSI
ジョヴァンニ・マリア・カジーニ(1652-1719)は、17世紀から18世紀初頭のイタリアにおける最大のオルガニストであったとされています。フィレンツェ大聖堂のオルガニストを務め、オルガンのための作品もいくつか残しています。またヴェラチーニの師であったことも知られていますが、現在ではその作品を聴く機会はほとんどなく、このオラトリオは大変珍しいものとして評価されるでしょう。物語は旧約聖書外典《トビト書》の有名なエピソードに基づくもので、ニネヴェに暮らすトビアが大天使ラファエルを伴い、昔父が友人に貸したお金を取り立てにいくというお話。途中で親族であるラグエルの娘と結婚、彼女を苦しめていた悪霊を退散させたり、魚を退治したりと波乱万丈の旅を続けるというストーリーです。カジーニはこの物語に、多彩なアリアとレチタティーヴォを与え、生き生きとしたオラトリオに仕立てたのですが、全く演奏されることもなく3世紀にも渡って忘れられていました。しかし、バロック時代の秘曲探求に燃えるディエゴ・ファソリスの卓越した演奏で、見事に現代に蘇ったのです。
CDS-7708B03
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
草陰の小道を通って(J.ブルクハウザーによる弦楽四重奏編)
弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」
エネルジエ・ノーヴェSQ<メンバー:ハンス・リヴィアベッラ(第1Vn)/バルバラ・キアンナメア=モンテ・リッツィ(第2Vn)/イヴァン・ヴクチェヴィク(Va)/フェリックス・フォーゲルザング(Vc)>

録音:2013年10月7日,11月30日-12月1日,2014年3月16-17日ルガーノイ
タリア放送アウディトリオ・ステリロ・モーロ
晩年のヤナーチェク(1854-1928)が生み出した2つの弦楽四重奏曲は、その濃厚な表現に強く魅了される人が後を絶ちません。第1番は文豪トルストイの小説「クロイツェル・ソナタ」(ベートーヴェンに直接関連があるわけではありません)に触発された作品で、妻の不義を知った主人公が、妻を殺害するまでの苦悩する様子が狂おしいまでに描かれています。第2番はヤナーチェクに多大な影響を与えた女性カミラ・シュテスロヴァーの面影が強く宿っており、彼が彼女に対して書いたという700通もの手紙の内容が象徴的に反映された、夢とも妄想ともつかない作品です。エネルジエ・ノーヴェ弦楽四重奏団は、ヴィオラの技術的課題を克服したという、ベーレンライターの新版の譜面を用いて演奏しています。また、ピアノ曲を原曲とする「草陰の小道を通って」の弦楽四重奏版も、ピアノ版とは違った深い味わいを持っています。
CDS-7709E(2CD)
ジュゼッペ・マンツィーノ:2手と4手のためのオルガン作品全集
序奏とパッサカリア/メロディア/エントラータII/4.プレリュード/ソナタI/メディタツィオーネII/インプロヴィーソI/コラール・ヴァリアート/プレリュード・ヌツィアーレ/インテルメッツォI/ネニア・パストラーレ/メディタツィオーネI/パストラーレ/カンタービレII/4手オルガンのためのソナタ/ソナタII/カンタービレI/インプロヴィーソII/カンツォーネ/フェストーソ/パッサカリア/インテルメッツォII/エントラータI/小組曲/サンクトゥス/4手オルガンのためのシンフォニア
ダヴィデ・マレッロ(Org)
ルイセッラ・ジナンニ・トラヴェルソ(4手作品)

録音:2013年8月19-21日
イタリア、サヴォーナの現代作曲家マンツィーノ(1929-1992)のオルガン作品集です。彼の作品はわかりやすく、過去の伝統をきっちり受け継ぐものであり、これらは数多くの受賞経験を持ち、世界中で演奏されています。今回の録音は、英国の高名なオルガン製作者ウィリアム・ジョージ・トライス(1848-1920)が建立したオルガンが使われており「オーケストラに匹敵する響きを出すことができる見事な楽器」と評される機能をフルに生かした、オルガン愛好家にもお喜びいただける2枚組なのです。
CDS-7710B
ヴィヴァルディ:戦いのトランペット協奏曲とオペラ・アリア集
2つのトランペットのための協奏曲 ハ長調 RV537
.歌劇「モンテズマ」RV723-D’ira e furor armato
歌劇「テウッツォーネ」RV736-戦いのトランペット
歌劇「ティート・マンリオ」RV738-Dopo si rei disastri
歌劇「ティート・マンリオ」RV738-Combatta un gentil cor
オルガン、ヴァイオリン、チェロのための協奏曲 ハ長調 RV554a
歌劇「ウティカのカトーネ」RV705-Se in campo armato
歌劇「スカンデルベグ」 RV732-Con palme ed allori
歌劇「貞節なニンフ」 RV714-Chi dal cielo o dalla sort
オーボエ,ヴァイオリン,オルガンとシャルモーのためのソナタ ハ長調 RV779
ガブリエーレ・カッソーネ(ナチュラルTp)
マッテオ・フリジェ(ナチュラルTp)
フランチェスカ・カッシナーリ(S)
マルタ・フマガッリ(Ms)
ロベルト・バルコーニ(A)
マウロ・ボルジョーニ(Bs)
アンサンブル・ピアン&フォルテ(ピリオド楽器使用)
フランチェスコ・ファンナ(指)

録音:2013年10月14-17日イタリアカッサーノ・モデルノ,パラッツォ・ボッロメオ
以前はヴィヴァルディというと、協奏曲「四季」、もしくはその周辺の一部の協奏曲ばかりが知られていて、声楽曲や歌劇については、その存在すらも無視されていたかのようでした。もちろんこれらを的確に紹介するアーティストたちも数えるばかりであり、ヴィヴァルディのオペラの素晴らしさが一般に認知されたのは、あのチェチーリア・バルトリのアリア集が一つのきっかけになったことは間違いありません。同時に歌劇の演奏の機会も増え、最近はようやくそのバロック・オペラの認知度も上がってきたようです。ヴィヴァルディ(1678-1741)の声楽曲はとりわけ、トランペットと密接な関係を持っていて、このアルバムではアリアを紹介しながら、フィーチャーされたトランペットも楽しむという趣向になっています。
CDS-7711E(3CD)
ロッシーニ:歌劇「オテロ、またはヴェネツィアのムーア人」 オテロ…グレゴリー・クンデ(T)/デズデモーナ…カルメン・ロメウ(S)/ロドリーゴ…マキシム・ミロノフ(T)/ヤーゴ…ローベルト・マックパーソン(T)/エルミーロ・バルベリーゴ…ヨーゼフ・ヴァーグナー(バス・バリトン)/エミーリア…ラファエラ・ルピナッチ(Ms)/ヴェネツィア総督…マールテン・ヘイルマン(Bs)/ゴンドラ乗り…シュテファン・アドリエンス(T)
フランダース・オペラSO&Cho
アルベルト・ゼッダ(指)

録音:2014年2月ベルギー、ゲントフランデレン歌劇場
シェイクスピアのお馴染みの戯曲を元に、ロッシーニ(1792-1868)が1816年に作曲した歌劇「オテロ」。彼の作品の中でもとりわけ重厚な雰囲気を持つこの悲劇ですが、台本の不備があった上に、その71年後にヴェルディの名作「オテロ」が発表されたことで、こちらの作品はすっかり影が薄くなってしまったのです。しかし、最近の「ロッシーニ・ルネサンス」に伴い、この「オテロ」も少しずつ上演される機会が増えてきました。この作品、1846年の初演以降、作曲家自身による改訂版…ハッピーエンドになる…も作られていますが、やはりロッシーニの最初の構想通り、デスデモーナは高貴な死を遂げるほうが、物語としても優れているのではないでしょうか。この演奏は、ロッシーニ財団による比較校訂版によるもので、悲劇的なシェイクスピアの幕切れを備えています。現代最高のテノール、クンデが歌うオテロ、スペインの若手ロメウによるデスデモーナをアルベルト・ゼッダによる生き生きとした指揮が支えています。
CDS-7712
NX-B03
シューベルト=ブゾーニ:ピアノ編曲集全集
序曲ホ短調D648
イタリアの様式による序曲ニ長調D591
イタリアの様式による序曲ニ長調D590
序曲ニ長調D556/序曲変ロ長調D470
序曲ニ長調D26/序曲ニ長調D4(ヒドラウリクスになった悪魔)
5つのメヌエットとトリオD89
5つのドイツ風舞曲とトリオ、コーダD90
マルコ・ヴィンチェンツィ(P)

録音:2016年6月20-22日イタリアジェノヴァ聖マルティノ・ディ・プレマニコ教会
フェルッチョ・ブゾーニ生誕150年記念リリース!18世紀、後期ロマン派を代表 する作曲家の一人、ブゾーニ(1866-1924) によるシューベルト作品のピアノ編曲集。イタリア出身のブゾーニは主として大 規模な管弦楽作品で知られていますが、本来 は優れたピアニストで、数あるバッハ作品のピアノ独奏用編曲も代表作として見 做されています。しかしシューベルト作品の 編曲版はほとんど知られていません。シューベルト(1797-1828)の簡潔でまろやか な響きが余すことなくピアノに移し変え られたこれらの編曲、演奏しているのはヴィンツェンツィは、同じくブゾーニが 編曲したモーツァルト作品(CDS-521)など、 珍しい作品を得意とするピアニストです。

CDS-7713(29CD)
ジュゼッペ・タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲全集
■CD1-3…CDS-160
第1 集:12 のヴァイオリン協奏曲 Op.1
■CD4-5…CDS-190
第2 集:6 つのヴァイオリン協奏曲 Op.2
■CD6…CDS-196
第3 集:4 つのヴァイオリン協奏曲「Il Crudel」D21/ D86/ D72/ D112
■CD7…CDS-220
第4 集:4 つのヴァイオリン協奏曲「Bagna le piume in Lete…」
D56/ D4/ D63/ D75
■CD8…CDS-239
第5 集:4 つのヴァイオリン協奏曲「Non sospirar, non piangere…」
D118/ D61/ D43/ D1
■CD9…CDS-245
第6 集:4 つのヴァイオリン協奏曲「Ombra diletta…」
D44/ D92/ D74/ D93
■CD10…CDS-279
第7 集:4 つのヴァイオリン協奏曲
「Rondinella vaga e bella…」D57/ D16/ D48/ D76
■CD11…CDS-355
第8 集:4 つのヴァイオリン協奏曲「Torna ritorna o bella mia speranza…」
D17/ D90/ D47/ D116+D116a(異稿)
■CD12-13…CDS-365
第9 集:10 のヴァイオリン協奏曲「Lascia ch’io dica addio…」D70/ D42/ D109/ D123/ D54/ D45/ D115/ D13/ D125/ D110
■CD14-15…CDS-399
第10 集:8 つのヴァイオリン協奏曲「A rivi a fonti a fiumi…」
D96/ D22/ D83/ D94/ D19/ D117/ D20/ D95
■CD16-17…CDS-445
第11 集:7つのヴァイオリン協奏曲「Stagion bella…」
D113/ D40/ D77/ D70a/ D23/ D87/ D14/ D41
■CD18-19…CDS-462
第12 集:9 つのヴァイオリン協奏曲「In nomine Domini Dei」
D9/ D24/ D97/ D64/ D106/ D49/ D122/ D79/ D5
■CD20-21…CDS-485
第13 集:8つのヴァイオリン協奏曲「Misterio anima mia」
D84/ D105/ D50/ D101/ D26/ D99/ D67/ D39
■CD22-23…CDS-548
第14 集:11 のヴァイオリン協奏曲「Se per me sentite amore」
D7/ D28/ D78/ D34/ D103/ D102/ D68/ D107/ D33/ D65/ D31
■CD24-25…CDS-591
第15 集:8 つのヴァイオリン協奏曲「So che pieta non hai」
D120/ D27/ D8/ D82/ D10/ D35/ D100/ D52
■CD26-27…CDS-613
第16 集:11 のヴァイオリン協奏曲「Felice eta dell’oro」
D30/ D66/ D119/ D81/ D53/ D38/ D108/ D69/ D104/ D12/ D2
■CD28-29…CDS-678
第17 集:11 のヴァイオリン協奏曲「La mia Filli」
D114/ D25/ D121/ D36/ D11/ D51/ D32/ D98/ D37/ D80/ D6
ジョヴァンニ・グリエルモ(ソロVn)
フェデリコ・グリエルモ(ソロVn)カルロ・ラツァーリ(ソロVn)
ラルテ・デラルコ
ジョヴァンニ・グリエルモ(指)
イタリアのバロック時代の作曲家、ヴァイオリニスト、ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770)。ある女性との恋愛問題が引き金となり、アッシジの聖フランシスコ修道会に入り、ここで本格的なヴァイオリン演奏を始めることとなります。しかしヴェラチーニの演奏を聴き、自身の技術に不満を抱き、猛練習を開始。初めて素質が開花し、その名技はヨーロッパ中が知ることとなるのです。そんなタルティーニの最も知られたヴァイオリン作品は、なんと言ってもソロのためのソナタ「悪魔のトリル」ですが、実は125曲の(出版された)ヴァイオリン協奏曲こそが彼の本質を顕すものと言っても過言ではありません。ここには、彼の技術と音楽の全てがあり、これらを丹念に研究することで当時の作風や音楽性などを遍く理解することも可能です。とは言え、彼の作品については、正確な成立年代がわかっておらず(譜面などに日付の書き込みがなく、更に後に加筆、修正が加えられたこともしばしば)研究者たちに苦難を強いていましたが、優れた学者たちが、様式上などの特徴を考慮して年代を推測、これらを分類することを試みています。とりあえずこれらのヴァイオリン協奏曲を通して聴いてみることで、様々なものを感じることができるのではないでしょうか?演奏はラルテ・デラルコとジョヴァンニ・グリエルモによる確信に満ちたものです。
CDS-7714B
カヴァッリ:日曜日の晩課〜8声の二重合唱と、6本のトロンポーン、2本のコルネットとオルガンのための クレマ・クラウディオ・モンテヴェルディCho
ラ・ピファレーシャ(アンサンブル)
アルベルト・ドッセーナ(Org)
ブルーノ・ジーニ(指)

録音:2014年5月イタリアクレマ、聖ベルナルディーノ教会
イタリアのバロック作曲家、フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676)による、ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂における、日曜日の晩課のための音楽です。当時、イタリア音楽界の中心人物であった彼は、とりわけ歌劇の分野で目覚しい活躍をしていましたが、宗教曲にも素晴らしい作品を残しています。この曲集は1675年、彼の死の直前に編纂された祈りの音楽です。1986年に結成された「クレマ・クラウディオ・モンテヴェルディ」合唱団と、優れたアンサンブルであるラ・ピファレージャによる美しい演奏で。

CDS-7715G(3CD)

DYNDVD-37715E(2DVD)
アドルフ・ハッセ:歌劇「アルタセルセ」
3幕(1730年ヴェニス初演版)
アルタセルセ…アニーチョ・ゾルジ・ジュスティニャーニ(T)/マンダーネ…マリア・グラツィア・スキアーヴォ(S)/アルタバーノ…ソニア・プリナ(S)/アルバーチェ…フランコ・ファジョーリ(C.T)/セミラ…ローザ・ボーヴェ(Ms)/メガビーセ…アントニオ・ジョヴァンニーニ(C.T)/アンサンブル・バロッコ・オブ・オーケストラ・インターナツィオナーレ・イタリア/コッラード・ロヴァリス(指)/ガブリエーレ・レヴィア(演出)/アレッサンドロ・カメラ(装置)/アンドレア・ヴ
ィオッティ(衣装デザイン)/アントニオ・マッキテッラ(照明デザイン)

収録:2012年7月イタリアマルティナ・フランカパラッツォドゥカーレイトリア谷音楽祭/
収録時間:189分
音声:伊語歌唱ステレオ2.0
字幕:字幕:伊,英,仏,独,日本語,韓
画面:16:9カラー
REGION All(Code:0)
片面2層ディスク×2
※世界初収録
2012年、マルティナ・フランカ音楽祭で最も注目されたのが、このハッセ(1699-1783)の「アルタセルセ」です。メスタージオのこの台本は当時とても人気があり、ハッセだけでなく、グルック、ヴィンチ、グラウン、ガルッピ、J.C.バッハなど多くの作曲家が曲を付けていることでも知られています。1730年の初演時にはファリネッリがアルバーチェ、クッツォーニがマンダーネ、ニコリーノがアルタバーノと、当時最高の歌手たち(カストラートを含む)によって演じられ、聴衆たちが熱狂したというものです。ハッセはこの作品に1740年、1760年の2つの異なる改訂版を作っていますが、この収録では、1730年のヴェニス初演版が用いられているところも興味深いものです。名カウンターデナー、ファジョーリは3オクターヴの広い声域を生かし、伝説の歌手ファリネッリを彷彿させる印象的な歌唱を披露しています。もともと俳優であるレヴィアの現代的な演出にも注目です。
CDS-7716B
20世紀のフルートとピアノのための作品集
ピエルネ(1863-1937):ソナタOp.36
マリオ・ピラ-ティ(1903-1938):ソナタ(1926)
ジークフリート・カルク=エラート(1877-1933):点描派風組曲Op.135(1919)
ジャン=ミシェル・ダマーズ(1928-2013):ヴァリエーション(1985)
ジネーヴラ・ペトルッチ(Fl)
ブルーノ・カニーノ(P)

録音:2014年2月10.11.12日ハンガリーブダペスト、フェニックス・スタジオ
ロマン派から近代へ推移する頃に書かれた4人の作曲家によるフルートの作品集です。時には「幸福な時代」へのノスタルジアを反映しつつも、少しずつ世界の均衡が崩れていく様子も伺い知ることができる興味深い音楽が並びます。1900年のピエルネのソナタはまだ無邪気な様相を持っていますが、ピラーティの作品は幾分深刻です。またカルク=エラートの曲は彼が戦争から戻り、音楽を再開する時に書かれたもので、開放的な喜びと暗さが入り混じる独特の風情を持っています。それに比べ、ダマーズの作品はずっと時代を経た1985年に書かれたもので、こちらは全てを内包するかのような屈託のない音楽が展開されています。ここでフルートを吹いているジネーヴラ・ペトルッチは日本でも何度か講師を務める逸材です。ヴェテラン、カニーノのピアノも聞き物です。
CDS-7720
ドメニコ・チマローザ:ピアノ・ソナタ全集 第1 集
ソナタ第1 番-第44 番
ダリオ・カンデーラ(P)

録音: 2015 年1 月 アウディトリウム・ネグリ
チマローザ(1749-1801)というと、70 曲近いオペラを作曲した人として知られています。しかしそれらのほとんどは現在演奏されることはあまりなく、「秘密の結婚」や「宮廷楽士長」などのいくつかの歌劇と、その他の歌劇の序曲のみ、そしてレクイエム、オーボエ作品などが時折演奏されるに留まっています。しかし、彼は鍵盤のためのソナタも88 曲残していて、これらは知られざる名曲として、最近評価が高まっています。どの曲も3 分ほどの短いもので、恐らくD.スカルラッティの1 楽章形式のソナタの様式を継承していると思われます。しかし古典派の時代の作品だけあって、どの曲も多彩な表情を持ち、一つたりとて似たものはありません。残りの44 曲は第2 集に続きます。
CDS-7721B
ヴェルディ:オペラ・アリア集
歌劇「ナブッコ」-お前を見つけて良かったわおお宿命の文書よ!
歌劇「アッティラ」-聖なる無限の祖国への愛よ!
歌劇「アッティラ」-ああ,飛んでいく雲にお姿が見えるのは
歌劇「マクベス」-勝利の日に私が出会った者どもに
歌劇「マクベス」-光は色あせ、天の灯台は消えてゆく
歌劇「マクベス」-血の痕がまだここにあるわ
歌劇「トロヴァトーレ」-静まり返った夜
歌劇「トロヴァトーレ」-愛のバラ色の翼に乗って
歌劇「アイーダ」-勝ちて帰れ!
歌劇「アイーダ」-ああ、青い空も、穏やかな故郷のそよ風も
アマリッリ・ニッツァ(S)
オストラヴァ・ヤナーチェクPO
ジャンルカ・マルティネンギ(指)

録音:2014年5月オストラヴァフィルハーモニカ・オーケストラ・オーディトリアム
2007年のパレルモ・マッシモ歌劇場来日公演の際、「シチリア島の夕べの祈り」のエレナ公女を演じて観客の人気を独り占めしたソプラノ、アマリッリ・ニッツァの最新アルバムです。あれから7年の歳月を経た彼女の声は一層存在感を深め、迫力も増しています。このアルバムは彼女が「親友」と称するヴェルディ(1813-1901)の名アリアを収録したもので、ヴェルディ作品にふさわしい、劇的な表現力と素晴らしい声を存分に堪能できるものとなっています。
CDS-7722B
フェルナンド・ソル:組曲の形式による練習曲
24の進歩的な練習曲Op.31第18番ロ短調
24の進歩的な練習曲Op.31第4番ロ短調
24の練習曲Op.35第20番ロ短調
24の練習曲Op.35第7番ホ長調
24の練習曲Op.35第23番ホ長調「宗教的な祈りの楽章」
12の練習曲Op.29第19番ホ長調
24の練習曲Op.35第14番ニ短調
初心者のための25の練習曲Op.60第5番イ短調
24の練習曲Op.35第3番イ短調
12の練習曲Op.29第16番イ長調
24の進歩的な練習曲Op.31第2番イ短調
24の練習曲Op.35第9番イ長調
24の練習曲Op.35第21番イ長調
24の練習曲Op.35第20番イ長調
24の進歩的な練習曲Op.31第8番イ長調
24の練習曲Op.35第15番イ長調
24の進歩的な練習曲Op.31第10番ニ長調
24の練習曲Op.35第17番ニ長調
24の進歩的な練習曲Op.31第3番ニ長調
12の練習曲Op.29第20番ニ長調
24の進歩的な小品Op.44第16番ニ長調
24の練習曲Op.35第6番ニ長調
12の練習曲Op.29第21番ニ長調
24の練習曲Op.35第4番ト長調
24の進歩的な練習曲Op.31第5番ト長調
初心者のための25の練習曲Op.60第16番ト長調
24の進歩的な小品Op.44第8番ト長調
24の進歩的な練習曲Op.31第13番ハ長調
12の練習曲Op.6第8番ハ長調
24の練習曲Op.35第19番ハ長調
初心者のための25の練習曲Op.60第6番ハ長調
24の進歩的な練習曲Op.31第17番ハ長調
12の練習曲Op.29第4番ホ短調
24の練習曲Op.35第18番ホ短調
初心者のための25の練習曲Op.60第22番ホ短調
初心者のための25の練習曲Op.60第14番ホ短調
24の進歩的な練習曲Op.31第6番ホ短調
パオロ・ケリーチ(G)

録音:2014年5月イタリアミラノ
カタルーニャ生まれの作曲家、ギター奏者フェルナンド・ソル(1778-1839)。当時のギターはお世辞にも「芸術的な楽器」とはみなされていなかったのですが、彼は奏法技術を高めるとともに、素晴らしい作品を多数作曲することで、世界的にギターの価値を広めた人なのです。しかし彼の技術そのものは名人芸という域ではなく、どちらかというと、学習者たちの技術に寄り添ったものであり、従って彼の作品を演奏することはギター演奏の技術の習得に役立つものでもあるのです。古典派に属する人でありながら、その作風はロマン派よりで、どの作品も抒情的であり、演奏する人にとっても、聴き手にとっても楽しいものなのです。このアルバムは、そんなソルの数多い練習曲の中からいくつかを選択、同じ調性でまとめて、音色の変化を楽しむというコンセプトで出来ています。ミラノ音楽院で学んだケリーチは、この録音のために1817年製のオリジナル楽器を用いることで、当時の雰囲気を色濃く感じさせています。
CDS-7723B
フンメルの編曲によるモーツァルトの2つのピアノ協奏曲集
モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K456(1830年,フンメルによるフルート,ヴァイオリン,チェロとフォルテピアノ編)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調K466(1827年頃,フンメルによるフルート,ヴァイオリン,チェロとフォルテピアノ編)
ブルーノ・フルタード・ゴサルベス(Vc)
ヨハネス・ゲバウアー(Vn)
レオナルド・ミウッチ(フォルテピアノ)
マーティン・スカムレツ(Fl)

録音:2014年6月オランダヴェストフェスト90-カーク・イン・スヒーダム
ハンガリー(現在はスロヴァキア)出身の作曲家、ピアニスト、フンメル(1778-1837)の最も良く知られているエピソードに「8歳の時に、2年間モーツァルトの家に住み込んでピアノを習った」というものがあります。そんなフンメル、50作ほどのモーツァルトの協奏曲や交響曲を、小編成のアンサンブルで演奏できるように編曲しています。これはフンメル自身がモーツァルトの作品に深い愛着と関心があったことももちろんですが、当時の家庭での需要(大編成の作品を家庭で演奏できるように小さくする)や、フンメルに対するモーツァルト自身の信頼の大きさも関係しているのでしょう。そして出来上がった「室内楽版」の協奏曲や交響曲は、原作とはまた違った味わいを持つ見事なものであり、近年、演奏される機会も増えています。ここでは第18番と第20番の2曲が演奏されています。
CDS-7733
NX-F01
ストラディヴァリ-マレシャル・ベルティエ 1716年製
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調
BWV1004-第5曲 シャコンヌ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ.第5番 ヘ長調「春」Op.24
パガニーニ:24のカプリース Op.1-24番 イ短調
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ.イ短調「F.A.E.ソナタ」-第3楽章 スケル
ツォ ハ短調 WoO 2
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ.ニ短調 「バラード」 Op27-3
サラサーテ:カルメン幻想曲 Op.25(ヴァイオリンとピアノ編)
パヴェル・ベルマン(Vn)
ジュリアーノ・マッツォカンテ(P)

録音:2015年6月
16世紀後半から18世紀前半のおよそ200年間に渡って、北イタリアの小都市クレモナでは、アマティ、ストラディヴァリ、グァ ルネリなどの優れた弦楽器工房によって数多くの「名器」が制作されていました。なかでも1716年を中心にした数年間は、ス トラディヴァリの制作活動が最も充実した期間であり、この時期に制作された楽器のいくつかは21世紀の現代においても、 「最高ランク」に位置付けられています。このアルバムで紹介されている「ベルティエ」は1716年に制作された14挺の中の一つ で、美しいマーブル模様と、底板には控え目な炎の筋がある、全体に調和の取れたフォルムを持つ見事な楽器です。 パヴェル・ベルマンによる作曲年代の異なる作品の演奏(バッハからイザイまで)を収録したCDと、詳細なカラー写真を含む楽 器の説明を記した詳細なブックレット(日本語あり)、そしてフルサイズの楽器の写真が印刷されたポスターが添付された豪 華BOXです。
CDS-7735-D03(2CD)


DYNDVD-37735D03
(2DVD)
ヨハン・ジモン・マイール:歌劇「コリントのメディア」 :クレオンテ…ロベルト・ロレンツィ(Bs-Br)/エゲオ…エネア・スカラ(T)/メディア…ダヴィニア・ロドリゲス(S)/ジアゾーネ…マイケル・スパイレス(T)/クロイサ…ミハエラ・マルク(S)/エヴァンドーロ…パオロ・カウテルッチオ(カウンターテナー)/イズメーネ…加藤のぞみ(Ms)/ティデオ…マルコ・ステファーニ/キアラ・アメーリオ(ダンス)/チェーザレ・ベネデッティ(ダンス)/ベネデット・シッカ(演出)/マリア・パオラ・ディ・フランチェスコ(装置)/トマンソ・ラガットッラ(衣装デザイン)/マルコ・ジュスティ(照明)/イタリア国際O/トランシルヴァニア州立Cho/クルージュ=ナポカ・トランシルヴァニア国立フィルハーモニーO/ファビオ・ルイージ(指)

録音:2015年7月イタリアマルティナ・フランカパラッツォ・ドゥカーレ第41回イトリア谷音楽祭<DVD>収録時間:167分/音声:伊語歌唱ステレオ2.0/DTS5.1/字幕:伊,英,仏,独,韓/画面:16:9カラー/REGION All(Code:0)/DVD…片面2層ディスク
ロッシーニのライバルとも見做されたマイールは(1763-1845)、もともとドイツ、バイエルンの出身でありながら、イタリアに留学し、ベルガモ大聖堂終身教会楽長に上りつめた作曲家。生涯に70作のオペラを作曲、一時は忘れられるも、最近復興の兆しが見えてきています。復讐のためには手段を選ばない強烈な女性を主人公にしたこのギリシャ悲劇「メディア」は、古くから広く愛されており、マイールだけでなくシャルパンティエやケルビーニ、現代ではライマンら数多くの作曲家がオペラにしています。物語の粗筋は、前妻であるメディアを棄てて、権力のためにコリントス国王の娘クロイサと結婚しようとしているジアゾーネ、それを知ったメディアは復讐心にかられ、クロイサに心を寄せるエゲオと共にジザゾーネに復讐を誓います。最終的にはクロイサだけでなく、ジアゾーネとの間に生まれた二人の子供までを手にかけてしまうという救いのない物語ですが、音楽はとても美しいものです。人気急上昇中のソプラノ、ロドリゲスの強靭な声と、ロッシーニ・テノールとして名を挙げたスパイラス、2015年にロイヤル・オペラで華々しくデビューを飾ったスカラ。この2人のテノールの戦い。そしてファビオ・ルイージの強烈なアプローチが光るこの演奏、P.ロッシーニによるG.リコルディ社の最新比較校訂版が用いられています。
CDS-7736E(2CD)
マルコ・トゥティーノ:歌劇「エンバース」 クリスティーナ…アンジェラ・ニシ(S)/ニニ…ロミーナ・トマゾーニ(Ms)/若きコンラード…ダヴィデ・ジュスティ(T)/若きヘンリク…パヴォル・クーバン(T)/コンラード…アルフォンソ・アントニオッツィ(Bs)/ヘンリク…ロベルト・スカンディウッツィ(Bs)
イタリア国際O
フランチェスコ・チッルッフォ(指)

録音:2015年7月イタリアマルティナ・フランカパラッツォ・ドゥカーレ第41回イトリア谷音楽祭
※世界初録音
日本では「灼熱」のタイトルで知られるシャーンドル・マーライの小説「エンバース(焼き尽くす)」。彼はハンガリーを代表する作家として活躍を始めたものの、1948年に亡命を図り、その作品は全て発禁処分となります。そしてハンガリーで彼の作品が復刻されたのは1990年になってから。しかし時既に遅し。彼はその前年、世を儚み自ら命を絶っていたのです。この作品は彼の代表作で、世紀末のハプスブルク帝国、41年ぶりに再会する友コンラードを待ちわびるヘンリクを主人公とし、2人の友情と確執、そして一人の女性を巡る愛憎が丁寧に描かれています。緊張を孕みながらも時には瞑想的な雰囲気を持つこの物語に音楽をつけたのはイタリアの現代作曲家トゥティーノ(1954-)です。彼は、この難しい物語に緊迫感を持つ音楽を寄り添わせ、今や老人となった2人の歪んだ友情を表現し、見事な歌劇として成立させています。
CDS-7737E(2CD)
ニコラ・デ・ジョーザ:歌劇「ドン・チェッコ」2 マルトラッチオ…カルミネ・モナコ(Br)/フィオリーナ…カロリーナ・リッポ(S)/カルレット…フランチェスコ・カストーロ(T)/ドン・チェッコ…ドメニコ・コライアンニ(Br)/ローベルト…ロッコ・カヴァルッツィ(Bs)他
イタリア国際O
トランシルヴァニア・フィルハーモニアCho
クルージュ=ナポカPO

録音:2015年7月イタリアマルティナ・フランカパラッツォ・ドゥカーレ第41回イトリア谷音楽祭
※世界初録音:
1850年にナポリのヌェーヴォ劇場で初演された歌劇「ドン・チェッコ」は、それまでのナポリの歌劇に見られる抒情的な作品とはまた違う楽しさで大成功を収めました。ナポリ方言を駆使した、この作品はしばしばヴェルディの「椿姫」と一緒に上演されたといい、確かにこの滑らかで心地よい音楽は、悲劇の筆頭ともいえる「椿姫」の悲しい気分を和らげるのに一役買ったことでしょう。今回の世界初録音となるこの演奏は、マルティナ・フランカ音楽祭の常連たちによる手馴れた歌唱です。
CDS-7738B
2台のヴァイオリンのための作品集
ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):2台のヴァイオリンのためのソナタ
プロコフィエフ:2台のヴァイオリンのためのソナタOp.56
アンドレア・マンツォーリ(1977-):トニオ・カヴィッラのための小組曲*
ピマデュオ<メンバー:マッテオ・ピッパ(Vn)/マッダレーナ・ピッパ(Vn)>

録音:2014年9月1.2.3日イタリアキエティ,サラ・アスコルト・エリディア・ディ・ドモティカ・サス
*=世界初録音
ヴァイオリンのデュオというのは、特別な響きを醸し出します。時には対照的に、時には完璧に同調し、豊かな音色が紡ぎ出されるのです。このアルバムには3つの「ヴァイオリン・デュオ」の作品が収録されています。まるで協奏曲のように壮大なイザイの作品は、あまりの演奏の困難さを鑑みた出版社が、最初はヴィオラ・パートを付け加えたというエピソードを持つもの。プロコフィエフのソナタは、彼が亡命生活に見切りをつけ、故国に帰る途中に作曲された作品で、どことなく郷愁を感じさせる名作です。世界初演作であるマンツォーリの「組曲」は古典的な様式に則った「刺激的」な音楽。2台のヴァイオリンが競い合うように不可思議な音を紡いでいきます。
CDS-7739B
バッハ:組曲BWV997/トリオ・ソナタ集
組曲ニ短調BWV997(原曲:リュートのためのパルティータハ短調)
トリオ・ソナタ第2番ホ短調BWV526(フルートとオルガン編)
トリオ・ソナタ第5番ヘ長調BWV529(リコーダーとハープシコード編)
トリオ・ソナタ第1番ト長調BWV525(フルートとハープシコード編)
ロレンツォ・カヴァサンティ(リコーダー/フルート)
セルジオ・チオメイ(ハープシコード/オルガン)

録音:1994年1月イタリアアレッツォ,モンテヴァルキ
バッハの「6つのトリオ・ソナタ」BWV525-530は、もともとオルガンのために書かれた作品です。しかし、右手パート、左手パート、足鍵盤パートが完全に独立しているため、このように室内楽版としての演奏もしばしば行われます。また、BWV997は、リュートのためのパルティータですが、こちらもアンサンブル作品として緊密な世界が描き出されています。フルーティスト、カヴァサンティと鍵盤奏者チオメイは、この作品から見事な対話を引き出し、エキサイティングで情熱的な音楽を紡ぎ出しています。
CDS-7741B
カール・ライネッケ:バラード/フルート協奏曲他
フルートと管弦楽のためのバラードOp.288
フルート協奏曲Op.283
弦楽のためのセレナードト短調Op.242
マリオ・カルボッタ(Fl)
ジェシュフPO
ウラデイーミル・キラジェフ(指)

録音:2015年2月ポーランドポトカルパチェ,ジェシュフPO・コンサートホール
ドイツロマン派の作曲家、指揮者カール・ライネッケ(1824-1910)は、生涯多くの作品を書き、出版された作品だけでも300を超えています。しかし作風が保守的であったためか、一部のフルート曲を除き、これらの作品は現在ではほとんど演奏されることもありません。そんなライネッケの作品、21世紀になって復興の兆しが見え始めました。このアルバムでも、彼が書いたフルート作品2曲と「弦楽のためのセレナード」を収録。ロマンティックな旋律と、重厚なオーケストレーションを楽しむことができるものです。初期ロマン派の作品を得意とするフルーティスト、カルボッタの華麗な演奏で。
CDS-7743B
デューク・エリントン:ピアノ作品集
Soda Fountain Rag-ソーダ・ファウンテン・ラグ
The Single Petal Of A Rose-バラのひとひら
Bird Of Paradise-楽園の鳥
Fleurette Africaine-アフリカの花
Dancers In Love-ダンサーズ・イン・ラブ
Melancholia-メランコリア
Swampy River-スワンピー川
Reflections In D-リフレクション・イン・D
Black And Tan Fantasy (Ellington, Miley)-グラック・アンド・タン・ファンタジー
Lotus Blossom (Strayhorn)-はすの花
The Clothed Woman-ザ・クローズド・ウーマン
The Lake-沼/Bluesーブルース
Black Beauty‐ブラック・ビューティ
宗教的演奏会用組曲
ルイージ・パロンビ(P)

録音:2015年イタリアミラノ・ミュージック・ゾーン・スタジオ
このアルバムには、デューク・エリントン(1899-1974)が1913年から1973年の間に書いたピアノ曲が収録されています。これらは、彼のオリジナルの原稿を元に、パロンビ自身がインスピレーションを働かせ再構築したもので、クラシックファンだけでなく、全ての音楽好きの方に楽しんでいただけるものとなっています。
CDS-7744B03
タルティーニのヴァイオリン
タルティーニ(1692-1770):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタト短調Op.1-10「棄てられたディドーネ」(Br.g10)
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタト短調「悪魔のトリル」(Br.g5)
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタイ長調「パストラーレ」(Br.A16)
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ変ロ長調「美しい季節」(Br.B3)
チルトミール・シスコヴィッチ(Vn)
ルカ・フェッリーニ(ハープシコード)

録音:2014年8月30-31日スロヴェニア,グラスベナ・スォラ・ノヴァ・ゴリカスタジオPHON
「悪魔のトリル」で知られるイタリア・バロック期の作曲家タルティーニ。超絶技巧の持ち主であったタルティーニらしく、その作品もとても難易度の高いものとなっています。このアルバムはその「悪魔のトリル」を含む4つの作品を、1715年から1725年まで彼自身が使用した歴史的銘器(博物館所蔵:《p.Nicolo AmatifeceinBologna》)を用いて演奏するという試みであり、巨匠が愛したヴァイオリンの音色を時を越えて楽しめます。前作のタルティーニ:無伴奏ソナタ集(CDS721)で鮮烈な印象を与えたシスコヴィッチによる演奏です。
CDS-7746B
ベートーヴェン:3つのヴァイオリン・ソナタOp.30(ルイ・フランソワ・フィリップ・ドゥルーエ(1792-1873)によるフルート編)
ソナタ第6番イ長調Op.30-1
ソナタ第7番ハ短調Op.30-2
ソナタ第8番ト長調Op.30-3
ファビオ・デ・ローザ(Fl)
エマヌエレ・デルッキ(P)

録音:2015年2月イタリアブサッラ・ジェノア,ヴィラ・ボルツィーノ
ベートーヴェンのOp.30の3つのソナタは1802年頃に作曲されたと考えられ、ロシア皇帝アレクサンドル1世に献呈されています。このアルバムでは、18世紀の作曲家、フルート奏者であったドゥルーエがフルート用に編曲した版が演奏されています。ドゥルーエはフランス人の父とオランダ人の母のもと、アムステルダムに生まれ、16歳の時にオランダ王室のフルート奏者になり、やがてパリに招かれ、ナポレオンとルイ18世の宮廷音楽家となり、その名声は広くヨーロッパに知られることとなります。旅行先のイギリスでも高い人気を誇ることとなりました。メンデルスゾーンの親友でもあり、「フルートのパガニーニ」とも呼ばれています。ベートーヴェンの中期の作品であるこの作品は、ヴァイオリンとピアノが対等の役割を持つように書かれていますが、ドゥルーエは完璧にフルートのためのソナタに移し替え、これをデ・ローザが精妙に演奏しています。
CDS-7747B
ステファン・ヘラー:ピアノ作品集
子供の情景Op.124
ピアノのための25の小品集Op.138 5つの無言歌
ピアノのための25の小品集Op.138ジプシーの歌
ピアノのための25の小品集Op.138妖精の歌
ルイージ・ジェローサ(P)

録音:2015年5月17日イタリアブレシア,カステレッツァートカヴァッリ・ムジカ
ハンガリー生まれのピアニスト、作曲家ステファン・ヘラー(1813-1888)。現在では主に「練習曲の作曲家」としてのみ知られていますが、彼が活躍していた当時のヨーロッパでは、その存在はとても重要視されていました。彼は教育者として、また演奏家として高く評価され、その演奏はイングランドでは大人気を博し、彼の作品はヨーロッパ中で出版されるなど、多くの人々が彼の音楽に熱狂したのです。しかし晩年にはその存在自体も忘れられてしまい、もちろん作品も埋もれてしまいました。そんなヘラー、最近になってようやく復興の兆しが見えてきたようで、このアルバムの他にもいくつかの演奏が録音され始めています。ここでは、シューマンの影響が明らかな「子供の情景」と、彼の自由な発想が光る「25の小品集」を聞く事ができます。DYNAMICレーベルでカルクブレンナー、シュレーターのソナタをリリースしているジェローサの演奏です。
CDS-7748B
R・シュトラウス:ピアノ独奏作品全集第2集
幻想曲Trv29/2つの小品Trv30
ピアノ・ソナタTrv47
昔風の(小さなガヴォット)Trv72*
アンダンテTrv73*
4つの情緒ある風景Op.9Trv127*
アルムの小品Trv111
ダリオ・ボヌッチェッリ(P)

録音:2015年10月イタリアジェノア,ツェロディエチ・スタジオ
*以外=世界初録音
第1集(CDS7695)に続く、リヒャルト・シュトラウスのピアノ作品全集第2集です。少年期から青年期にかけて書かれた一連のピアノ曲は、まさに彼の進歩的な才能を示すものとしてもっと広く聞かれてもよいのではないでしょうか?例えば1882年から84年に書かれた「4つの情緒ある風景」はシューマン風の優しい響きを持つ美しい曲集。ところどころに、後年の作品のような妖艶さが現れているのが何ともシュトラウスらしいところでしょうか。終曲で、突風のような情景の変化も面白い部分といえるでしょう。イタリアのピアニスト、ボヌッチッリの繊細な演奏は曲の魅力を最大に引き出しています。また、4つの作品は世界初録音となります。
CDS-7749B
魔女と悪魔
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタト短調「悪魔のソナタ」
パガニーニ:「うつろな心による変奏曲」M.S.44
 ヴァイオリン協奏曲第3番ホ長調‐アダージョM.S.50
 祈りのソナタM.S.23(通常版)
 祈りのソナタM.S.23(省略なしの完全版…初録音)
 フランツ・ジュスマイアの主題による変奏曲「魔女たちの踊り」M.S.19
ロカテッリ:ヴァイオリンの技巧Op.3-カプリース「音楽の迷宮」
ルカ・ファンフォーニ(Vn)
ルカ・バッレリーニ(P)

録音:2012年11月イタリアベルナレッジョ、バルトークスタジオ
18世紀の終わりから19世紀にかけて、ヴァイオリンの演奏技法は格段に進歩しました。もちろんタルティーニ、ロカテッリ、そしてパガニーニといった巨匠たちの存在なしには、この進歩はなかったでしょう。このアルバムではそんな彼らの技巧的な作品をチョイスして収録しました。夢の中で演奏法を悪魔から示唆されたというタルティーニの「悪魔のトリル」、パガニーニの「魔女たちの踊り」といったタイトルからもわかる通り、「これらの作品は人間には到底演奏できない」と思わせるだけの技巧が全編に駆使されています。もちろんファンフォーニの演奏は「悪魔を凌駕するほどの」完成度を持っています。また、パガニーニの「祈りのソナタ」は通常演奏される版ではなく、一切の省略なしの完全版での演奏です。そしてこの曲をパガニーニ自身が使用した楽器で演奏するという夢のような企画。もちろんこの版での演奏は世界初録音となります。
CDS-7751C08(2CD)


DYNDVD-37751-D03
(2DVD)
マスネ:歌劇「マノン」

Heugel=ウジェル版使用(歌とレチタティーヴォ・ヴァージョン)
マノン・レスコー…アニック・マシス(S)/騎士デ・グリュー…アレッサンドロ・リベラトーレ(T)/レスコー…ピエール・ドワイエン(Br)/伯爵デ・グリュー…ロジャー・ヨアキム(Bs)/ギヨー・ド・モルフォンテーヌ…パプナ・チュラーゼ(T)/ブレティニー…パトリック・デルクール(Bs)/プセット…サンドラ・パストラーナ(S)/ジャヴォッテ…サビーヌ・コンツェン(S)/ロセッテ…アレクシス・イェルナ(Ms)他
ワロン王立歌劇場O&cho
パトリック・ダヴァン(指)
ステーファノ・マッツォニス・ディ・プララフェーラ(演出)

<DVD>2014年10月リエージュ、ワロン王立歌劇場ライヴ収録/収録時間:162分/音声:フランス語歌唱/ステレオ2.0/DD5.1/字幕:イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語/画面:16:9カラー/REGION All(Code:0)/片面2層ディスク
プッチーニと同じアヴェ・プレヴォーの原作を元にしたオペラですが、こちらのマスネの作品の方が9年程早く初演され、内容も一味も二味も違うものとなっています。そもそもマスネ版では、最初にマノンが登場するのは15歳の時。かなり自由な性格で描かれており、その都度男性を翻弄、主役を歌う歌手はその時々で違う表情を見せなくてはいけません。音楽はどちらも素晴らしいのですが、洒脱な雰囲気なら間違いなくマスネの作品に軍配があがるでしょう。まさにパリ・ベルエポックを象徴するかのようなこの歌劇、パリのオペラ=コミーク座では1919年に上演されてから、少なくとも1000回以上も再演され、高い人気を誇っています。この演奏は、ナタリー・デセイの少し上の世代に属するフランスの名コロラトゥーラ・ソプラノ、アニック・マシスをタイトル・ロールに、そして若手テノール、リベラトーレをデ・グリューに(彼は初めてこの役に挑戦)迎え、たおやかで香り高い物語を作っていきます。もちろん悲劇的な最期がやってくるものの、享楽的で美しいマノンの魅力と美しい音楽には誰しも惹きつけられることでしょう。
CDS-7753(3CD)
NX-C08
メルカダンテ:歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」 フランチェスカ・・・レオノール・ボニージャ(S)
パオロ・・・脇園 彩(Ms)
ランチオット・・・メルト・スングー(T)
グイド・・・アントニオ・ディ・マッテオ(Bs)
イサウラ・・ラリサ・マルティネス(S)
グエルフォ・・・イワン・アヨン・リーヴァス(T)
ファビオ・ルイージ(指)
イタリア国際O
クルジュ・トランシルヴァニア・フィルハーモニアcho
クルジュ=ナポカPO

録音:2016年7月 マルティナ・フランカ パラッツォ・ドゥカーレ 第42回イトリア谷音楽祭 ライヴ収録
DYNDVD37753
DYNBRD57753・・・同内容
ほぼ2世紀前にメルカダンテによって作曲された歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」。ダンテの「神曲」地獄編に登場する領主の娘を主 人公にしたこの歌劇、道ならぬ恋に身を焦がした末、結婚相手に殺害されてしまうというフランチェスカの悲劇が描かれています。ラ フマニノフやチャイコフスキーなど数多くの作曲家がこの物語に触発され、素晴らしい作品を書いています。2015年にはザンドナー イの同じタイトルの歌劇が蘇演され、CDもリリースされましたが、このメルカダンテの作品は1831年に作曲されて以来、初演される こともなくずっと忘れ去られていた秘曲です。題名役のボニージャはスペイン出身の新進気鋭のソプラノ。高音から低音までを自在 に操り、フランチェスカの心理を的確に描写しています。フランチェスカが心魅かれる若者パオロを演じるのは、期待の新人、脇園彩 さん。天性の恵まれた声を活かした素晴らしい歌唱を披露しています。ファビオ・ルイージが振るイタリア国際Oの瑞々しい 響きも作品に華を添えています。
CDS-7754(2CD)
NX-C08
パイジエッロ:歌劇「トロフォーニオの洞窟」 ドーリ・・ベネデッタ・マッツカート(Ms)
ルビネッタ・・・カテリーナ・ディ・トンノ(S)
アルテミドーロ・・・マッテオ・メッツァーロ(T)
ドン・ガスペローネ・・・ドメニコ・コライアンニ(Br)
エウファーリア・・・アンジェラ・ニーシ(S)
バルトリーナ夫人・・・ダニエラ・マッツカート(S)
トロフォーニオ・・・ロベルト・スカンディウッツィ(Bs)
ドン・ピアストローネ・・・ジョルジオ・カオドゥーロ(Br)
ジュゼッペ・グラツィオーリ(指)
イタリア国際O

録音:2016年7月14日
マルティナ・フランカ パラッツォ・ドゥカーレ第42回イトリア谷音楽祭
第42回イトリア谷音楽祭 ドン・ピアストローネ・・・ジョルジオ・カオドゥーロ(Br) 哲学者(魔術師)トロフォーニオが暮らす洞窟には不思議な秘密がありました。入った人の性格が正反対になってしまうのです。そ んなことを知らない2組の恋人たちがうっかり入ってしまってさあ大変。好みの違いが諍いの元になって・・・ 2016年はパイジエッロの没後200年にあたり、各地で記念行事が開催されました。このアルバムも「イトリア谷音楽祭」の上演が 収録されています。1785年に初演されたこの歌劇「トロフォーニオの洞窟」は、同じ素材によるサリエリの歌劇が知られていますが、 パイジエッロ作品も負けず劣らず楽しい仕上がりです。
CDS-7755(2CD)
NX-C08
ドニゼッティ:歌劇「ロベルト・デヴェリュー」 イングランド女王エリザベス:マリエッラ・デヴィーア(S)/ノッティンガム公爵夫人サラ:ソニア・ガナッシ(Ms)/エセックス伯爵ロベルト・デヴェリュー:ステファン・ポップ(T)/ノッティンガム公爵:キム・マンスー(Br)/セシル卿:アレッサンドロ・ファントーニ(T)/ウォルター・ローリー卿:クラウディオ・オッティーノ(Br)/使い:マッテオ・アルマニーノ(Bs)/ノッティンガムの召使:ロリス・プルプラ(Bs)他/カルロ・フェリーチェ劇場O&cho
フランチェスコ・ランツィロッタ(指)

録音:2016年3月イタリアカルロ・フェリーチェ
様々な思惑がうずまく宮廷の中で起きる悲劇。女王エリザベッタと彼女の寵臣 ロベルト・デヴェリュー。しかし、現在ロベル トが想いを抱いているのは、エリザベッタの親友でもあるノッティンガム公爵夫 人サラ。心変わりしてしまったロベルトを許 すことができず、処刑判決書にサインしてしまい後悔するエリザベッタ。全てが 終わって狂乱に陥るエリザベッタ…。 2015年マドリード王立歌劇場で、エリザベス役を熱唱したマリエッラ・デヴィー ア。こちらのカルロ・フェリーチェ劇場で は、全く違う演出と配役による“異なるアプローチ”を披露しています。また、 重要な役どころであるノッティンガム公爵夫人 サラを歌うのはベテラン、ソニア・ガナッシ。夫のために女王に従いつつも、恋 人を奪い合い、不貞の汚名を着せられるとい う難しい役を見事に演じ、満場の拍手を浴びました。題名役は若きテノール、シ ュテファン・ポップ。1987年ルーマニア生 まれの逸材で、着々と活動の幅を広げている注目の人です。
CDS-7757(2CD)
NX-C08
ドニゼッティ:歌劇「イングランドのロズモンダ」 ロズモンダ・・・ジェシカ・プラット(S)
レオノーラ・・・エヴァ・メイ(S)
エンリーコ・・・ダリオ・シュムンク(T)
クリフォード・・・ニコラ・ウリヴィエリ(Bs-Br)
アルトゥーロ・・・ラファエッラ・ルピナッチ(Ms)
ドニゼッティ歌劇場O&cho
セバスティアーノ・ロッリ(指)

録音:k2016年11月 イタリア ベルガモ・ドニゼッティ財団劇場 ライヴ
映像
DYNDVD33757(2枚組)・・・DVD
DYNBRD57757・・・Blu-ray
セバスティアーノ・ロッリ(指) ドニゼッティの歌劇《イングランドのロズモンダ(イギリスのロズモンド)》は1834年にフィレンツェで初演されたものすぐにレ パートリーから消えてしまった作品です。1845年に一度だけ再演されましたが、それ以降は全く忘れられてしまいました。 1994年、ルネ・フレミングが全曲を録音しましたが、こちらも大きな話題になることはありませんでした。 今回、1845年の再演から171年を経た2016年のベルガモでの上演は、この歌劇が極めて魅力的であることを認識さ せるほど素晴らしいものでした。題名役のジェシカ・プラットの美しさはもちろん、レオノーラ役のエヴァ・メイの迫真の歌唱が 感動的です。
CDS-7758(2CD)
NX-C08
ドニゼッティ:歌劇「オリーヴォとパスクワーレ」 オリーヴォ…ブルーノ・タディア(Br)
パスクワーレ…フィリッポ・モラーチェ(バス・バリトン)
イザベッラ…ラウラ・ジョルダーノ(S)
カミッロ…ピエトロ・アダイーニ(T)
ブロス氏…マッテオ・マッキオーニ(T)
コルメッラ…エドアルド・ミレッティ(T)
マティルデ…シルヴィア・ベルトラミ(Ms)
ディエゴ…ジョヴァンニ・ロメオ(Bs-Br)
ドニゼッティ・オペラcho
ミラノ・スカラ座アカデミアO
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指)

録音:2016年10月 Teatro Sociale di Bergamo, Italy ライヴ
ドニゼッティのオペラ・ブッファ「オリーヴォとパスクワーレ」は、1827年1月にローマのテアトロ・ヴァッレで初演された後、若干 の修正を加え9月にナポリで改訂版が演奏されました。当初、カミッロ役はコントラルトが歌いましたが、このナポリ版ではテ ノールに変更されています。2016年のこの上演は、パスクワーレがナポリ方言で歌うというナポリ版のクリティカル・エディショ ンが用いられるという演出で、これは兄弟の性格の違いだけでなく、他の登場人物も実に細かい人物描写がなされてお り、とりわけ弟パスクワーレ役のモラーチェのナポリ訛りによる歌唱が聴衆を大いに沸かせました。 オリーヴォ役のブルーノ・タディアの堂々たる歌いぶりも素晴らしく、この珍しい歌劇を一層楽しい雰囲気にしています。
CDS-7759B03
オーボエとピアノのための作品集
ナポレオン・コスト(1805-1893):オーボエとピアノのためのコンチェルティーノ
 オーボエとピアノのためのソナタ
 コンソレーション‐ロマンスOp.25「シャルル・トリエベールの思い出に」
 後悔‐カンティレーナOp.36
.コスト:カヴァティーナOp.37
イアサント・エレオノール・クローゼ(1808-1880):独奏曲第10番(N.コストによるオーボエとピアノ伴奏編)
スタニスラフ・ヴェルー(1814-1863):ソロ・コンチェルト第12番(オランダ国王陛下ギョーム3世に捧げる)
エンリコ・カルカーニ(Ob)
ソニア・バッラリン(P)

録音:2015年5月16-18日イタリアサリエリ・ディ・レナーゴ劇場
現在では、一般的にギター曲の作曲家として知られているフランス生まれのナポレオン・コスト。フェルナンド・ソルに師事し、数多くの作品を書き、また自身は7弦ギターの愛好家としても知られ、あまりにも華やか過ぎる作品は、演奏不可能とまで言われたほどの人です。そんなコストですが、実はギター作品だけを書いていたわけでもなく、このアルバムで聞けるような器楽曲もいくつか残しています。彼のオーボエ作品にはまだ不明な点も多く、「カヴァティーナ」のように、もともとはピアノ伴奏だった作品を、後にギター伴奏に書き換えていたりと、その成立も興味深いものです。そんなコストの作品と、同じくフランスの2人の作曲家のオーボエ曲を収録。19世紀の知られざるレパートリーの発掘です。
CDS-7761B03
イタリア歌劇の序曲集第1集「18世紀の序曲集」

(1)ヴィヴァルディ:歌劇「バヤゼット」シンフォニア

(2)ヴィヴァルディ:歌劇「ウティカのカトーネ」シンフォニアRV135

(3)サンマルティーニ(1698-1775):歌劇「メメット」シンフォニア
(4)レーオ(1694-1744):歌劇「アリドーロ」シンフォニア

(5)ヴィンチ(1690-1730);歌劇「パルテノペ」シンフォニア

(6)トラエッタ(1727-1779):歌劇「イッポリトとアリシア」シンフォニア

(7)サリエリ(1750-1825):歌劇「逆さまの世界」シンフォニア

(8)サリエリ:歌劇「ダナオスの娘たち」序曲

(9)サッキーニ(1730-1786):歌劇「コロンヌのオイディプス」序曲

(10)パイジェッロ:歌劇「アグリジェントの大競技」シンフォニア

(11)パイジェッロ:歌劇「セヴィリアの理髪師」シンフォニア

(12)パイジェッロ:歌劇「ドン・キショット」シンフォニア

(13)ケルビーニ:歌劇「歌劇「三人の女たちの花婿、誰のものでもない亭主」シンフォニア
(1)フェデリコ・マリア・サルデッリ(指)フィレンツェ五月祭O/録音:2013年フィレンツェ
(2)ジャン=クロード・マルゴワール(指)ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ(王室大厩舎・王宮付楽団)/録音:2001年トゥールコワン
(3)アウグスト・チアヴァッタ(指)カメラータ・デル・ティターノ/録音:2002年サン・マリノ共和国
(4)アントニオ・フローリオ(指)バロッカ・カペラ・デ・トゥルキーニ/録音:2008年レッジョ・エミーリア
(5アントニオ・フローリオ(指))トルキーニ・ディ・アントニオ・フリーリオ/録音:2011年ムルチア
(6)デヴィッド・ゴルブ(指)イタリア国際O/録音:1999年イトリア谷音楽祭
(7)フェデリコ・マリア・サルデッリ(指)オーケストラ・オブ・アレーナ・ディ・ヴェローナ/録音:2009年ヴェローナ
(8)ジャンルイージ・ジェルメッティ(指)RAI国立SO/録音:1983年ペルージャ
(9)ジャン=パウル・ペニン(指)ブルゴーニュ室内O/録音:2004年ディジョン
(10)ジョヴァンニ・バッティスタ・リゴン(指)イタリア国際O/録音:2006年イトリア谷音楽祭
(11)ジュリアーノ・カレッラ(指)トリエステ・テアトロ・リリコ“ジュゼッペ・ヴェルディ”O/2000年トリエステ
(12)ヴァレンティノ・メッティ(指)ピアツェンツァ・イタリア・フィラモニカO/録音:2000年ピアツェンツァ
(13)ドミートリー・ユロフスキ(指)イタリア国際O/録音:2005年イトリア谷音楽祭
DYNAMICレーベルが誇る様々な歌劇全曲録音から、各々の序曲を3つの時代にわけて収録したシリーズの第1作。18世紀のイタリア歌劇は、タイトルすらも知られていない作品が多く、このアルバムの中にも、そんな隠れた名曲がいくつもあります。各々の作品は、どれもこのような作品の専門家たちによって演奏されており、バロック期から初期ロマン派までのスタイルの変遷を知るためにも貴重な1枚となっています。
CDS-7762B03
C.P.E.バッハ:鍵盤音楽集
ロンド第2番ハ短調Wq59/4
ソナタ第2番ハ長調Wq55/1
.ソナタ第4番イ長調Wq55/4
ロンド第2番ニ短調Wq61/4
ソナタ第2番ヘ長調Wq56/4
ソナタ第3番ヘ短調Wq57/6
幻想曲第2番ハ長調
ジョヴァンニ・トーニ(タンジェントフリューゲル)

録音:2013年11月2-3日スイスルガーノ、アウディトリオ・ステリオ・モーロRSI
「タンジェントフリューゲル=タンジェント・ピアノ」はモーツァルトの時代に生まれた鍵盤楽器で、タンジェントと呼ばれる木片を弦で突き上げ音を出すのが特徴です。チェンバロからピアノへと時代が変化する際に生まれた様々な楽器の一種類であり、繊細な響きと表情豊かな音色を持っています。フランツ・ヤコプ・シュペート(1714-1786)と、クリストフ・フリードリヒ・シュマール(1739-1814)は、この楽器の最も有名な製作者であり、現在その楽器はスイスの個人所蔵となっていますが、その優美な音色は現代においても変わることがありません。C.P.E.バッハは大バッハの次男であり、父よりもテレマンの作曲様式を受け継ぎ、古典派音楽の基礎を築いたと言われる人。彼は当時最先端のクラヴィーア奏者でもあり、その作品も流麗なメロディと「ギャラント様式」と呼ばれるシンプルなテクスチュアは同世代の人々にも多大なる影響を与えました。ここで聞ける一連のソナタもそんな作風で書かれており、楽器の特徴も生かされた洗練された作品となっています。 
CDS-7764C01
(2CD)
オッフェンバック:喜歌劇「ジェロルスタン大公妃殿下」 ジェロルスタン大公妃殿下…ルチア・ヴァレンティーニ=テッラーニ(メゾ・ソプラノ)/ヴァンダ…カルラ・ディ・チェンソ(S)/フリッツ…カルロ・アレマンノ(T)/ピュック男爵…トーマス・モリス(Bs)/ポール殿下…リシャール・プラザ(T)/ブン大将…エティエンヌ・リゴー(Bs)/グロック男爵…ベルナール・アンベール(Br)/ネポムク…フランク・カッサール(ヴォーカル)/イーザ…ローザ・アンナ・ペライノ(S)他
ブラティスラヴァ室内Cho
イタリア国際O
エマニュエル・ヴィヨーム(指)

録音:1996年7月20-22日イタリアマルティナ・フランカパラッツォ・ドゥカーレ
CDS-173の再発売盤
51歳の若さで病のために早世したメゾ・ソプラノ歌手ヴァレンティーニ=テッラーニの代表的名演の一つが、この「ジェロルスタン大公妃殿下」です。日本でも大正時代から浅草オペラで「ブン大将」として人気を誇っていたというこのオペレッタ、何より主人公の大公妃殿下が上手くなくてはいけません。お気に入りの若い兵隊を無理やり昇進させて我が物にしようと企むという傍若無人かつ可愛いオバさまをヴァレンティーニ=テッラーニが見事に歌っています。亡くなる2年前の演奏ですが、そんな雰囲気は微塵も感じさせないパワフルな歌唱です。
CDS-7766
NX-B03
イタリアのオペラ序曲集第2集〜19世紀初期の作品集
(1)マイール:歌劇「コリントのメデア」第1幕序曲
(2)ロッシーニ:歌劇「デメートリオとポリビオ」第1幕序曲
(3)ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」第1幕序曲
(4)ロッシーニ:歌劇「イタリアのトルコ人」序曲
(5)ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」序曲
(6)ベッリーニ:歌劇「ノルマ」序曲
(7)ベッリーニ:歌劇「カプレーティとモンテッキ」序曲
(8)ドニゼッティ:歌劇「パリのウーゴ伯爵」シンフォニア
(9)ドニゼッティ:歌劇「アンナ・ボレーナ」シンフォニア
(10)アリエータ:歌劇「グラナダの征服」第1幕前奏曲
(1)イタリア国際O/ファビオ・ルイージ(指)
録音:2015年7月イタリアプラッツォ・ドゥカーレ
(2)グラーツSO/マッシミリアーノ・カラーノ(指)
(3)ボローニャ市立劇場O/ドナート・レンツェッティ(指)
録音:2006年8月ペーザロ
(4)ボルツァーノ=トレント・ハイドンO/アントネッロ・アレマンディ(指)
(5)フランダース歌劇場SO/アルベルト・ゼッダ(指)
録音:2011年1月11日ベルギーヘントライヴ
(6)マルキジアーナPO/パオロ・アリヴァベーニ(指)
録音:2007年8月
(7)イタリア国際O/ルチアーノ・アコセッラ(指)録音:2005年8月
(8)スカラ座劇場O/アントニーノ・フォリアーニ(指)録音:2003年10月
(9)ミラノ・ポメリッジ・ムジカーリO/ティツィアーノ・セヴェリーニ(指)
録音:2000年10月イタリアベルガモライヴ
(10)マドリードSO/ヘスス・ロペス=コボス(指)録音:2006年7月
DYNAMICレーベルが誇る様々な歌劇全曲録音から、各々の序曲を3つの時代にわ けて収録したシリーズの第2作。あまり 耳にすることのない作品が多かった第1集に比べると、この第2集にはお馴染みの 演目が並び、この時代、いかにイタリア・ オペラが全盛を誇っていたかを知ることができる楽しい1枚となっています。最近 人気の高いマイール、ロッシーニの諸作 品から、ベッリーニ、ドニゼッティと、有名曲、知られざる曲も含めたラインナ ップ。どの作品もイタリア・オペラの達人た ちによる演奏で、序曲だけでも大満足です。
CDS-7769(2CD)
NX-C08
ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」 ルーナ伯爵…マルコ・カリア(Br)
レオノーラ…アンナ・ピロッツィ(S)
アズチェーナ…エンケレイダ・シュコサ(Ms)
マンリーコ…ピエロ・プレッティ(T)
フェルランド…アレッサンドロ・スピーナ(Bs)他
ダニエル・オーレン(指)
マルケ“ヴィンチェンツォ・ベッリーニ”cho
マルケ地方財団O
コンプレッソ・ディ・パルコシェニコ・バンダ“サルヴァーディ”(バンダ)

録音:2016年7月,8月
マチェラータ・オペラ・フェスティヴァル アレーナ・スフェリステリオ
若き吟遊詩人マンリーコと、彼を愛するレオノーラ、レオノーラに想いを寄せるルーナ伯爵。そして物語において重要な鍵を握 る老婆アズチェーナを中心に繰り広げられるこの歌劇を、オーレンは手慣れた指揮で一気呵成に演奏しています。主役マン リーコを歌うのは2006年にデビュー、その後世界中を魅了するテノール、ピロッツィ。第3幕での「見よ、恐ろしい炎を」ではそ の美声を存分に披露しました。またアズチェーナ役のシュコサの凄みのある歌唱も聴きどころです。
CDS-7770(2CD)
NX-C08
ステッファーニ(1654-1728):歌劇「バッカナーリ」 アトランテ・・・ニコロ・ドニーニ(Bs)
バッコ/ティルシ・・・リッカルド・アンジェロ・ストラーノ(カウンターテナー)
ドリアーデ・・・バルバラ・マッサーロ(S)
セリア・・・ヴィットーリア・マグナレッロ(C.A)
クローリ・・・パオラ・レオチ(S)
アミンタ・・・エレナ・カッカーモ(Ms)
フィレーノ・・・キアラ・マネセ(Ms)
エルガスト・・・渡辺康(T)
アンサンブル・クレモナ・アンティクヮ
アントニオ・グレコ(指)

録音:2016年7月 第42回 ヴァレ・ディトリア音楽祭 ライヴ(世界初録音)
イタリアのバロック時代の作曲家、オルガニスト、聖職者として知られるステッファーニ。その作品はイタリアだけでなく、ドイツ のデュッセルドルフ、ミュンヘンを中心にロンドンでも人気を獲得、“ロンドン古楽アカデミー”の終身名誉総裁にも選ばれる ほどに賞賛を得ました。この歌劇《バッカナーリ》はハノーファーで全盛を誇っていた1695年の作品。後にイギリス王となる ハノーファー選帝侯ゲオルク・ルートヴィヒ(ジョージ1世)のために書かれた牧歌劇です。人生の喜び、悲しみを忘れるため に酒の神バッカスを讃えるという物語、詩の朗読も交えた楽しく美しい響きに満たされています。ピリオド楽器のアンサンブ ル・クレモナ・アンティクワの明朗快活な音もさることながら、エルガスト役のテノール渡辺康(やすし)の歌唱にも注目です。

CDS-7771
NX-B03
ベートーヴェン=リスト:交響曲全集 第2集
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(リスト編)
ベートーヴェン:バガテル Op.126
ガブリエレ・バルドッチ(P)

録音:2015年5月1-12日
マルタ・アルゲリッチに見い出された才能、バルドッチによるベートーヴェン=リスト:交響曲全集の第2集。第1集(CDS731)では第 1番と第6番という比較的穏やかな作品に挑んだバルドッチですが、この第2集は「第3番」をメインに収録。ベートーヴェンの初期の 大作である「英雄交響曲」を、リストが音色に細心の注意を払いながら、丁寧にピアノ独奏に落とし込んだこの編曲版は、演奏は 困難を極め、とりわけ最終楽章の変奏曲は多彩な音色と技巧が要求される難曲として知られています。バルドッチの演奏は、数 多くの要求を完全に満たし、聞き手に満足を与えます。同時収録のバガテルはベートーヴェンの晩年の作品で「バガテル=ちょっと したもの」という概念を覆すほどの、充実した内容を持つ小品集。こちらでもバルドッチはニュアンスある演奏を聴かせます。
CDS-7772(2CD)
NX-C08
ジョルダーノ:歌劇「フェドーラ」 皇女フェドーラ…ダニエラ・デッシー(S)
ロリス伯爵…ファビオ・アルミリアート(T)
外交官デ・シリエ…アルフォンソ・アントニオッツィ(Bs)
オルガ伯爵夫人…ダリア・コヴァレンコ(S)
ディミートリ…マルゲリータ・ロトンディ(Ms)
デジレー…マヌエル・ピエラテッリ(T)
ルーヴェル男爵…アレッサンドロ・ファントーニ(T) 他
ヴァレーリオ・ガッリ(指)
ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ歌劇場O&cho

録音:2015年3月
2016年8月にこの世を去った名ソプラノ、ダニエラ・デッシー。声だけでなく、歌唱技術、演技、容姿、全てが優れた彼女はイ タリア・オペラ界を代表する歌手の一人であり、彼女の突然の訃報は全世界のファンの涙を誘いました。 亡くなる前年、2015年の録音では、生涯の伴侶であったアルミリアートとともに、息のあった歌唱を繰り広げています。憎し みから愛へ、そして自らの罪を悔いながら息絶える・・・。まさに絶唱とも言える迫真のパフォーマンスです。
CDS-7774
NX-B03
パガニーニ:24の奇想曲Op.1〜シューマンによるピアノ伴奏付きヴァージョン(1853-1855)
1.第1番:ホ長調/2.第2番:ロ短調
3.第3番:ホ短調/4.第4番:ハ短調
5.第5番:イ短調/6.第6番:ト短調
7.第7番:イ短調/8.第8番:変ホ長調
9.第9番:ホ長調/10.第10番:ハ長調
11.第11番:ハ長調/12.第12番:変イ長調
13.第13番:変ロ長調/14.第14番:変ホ長調
15.第15番:ホ短調/16.第16番:ト短調
17.第17番:変ホ長調/18.第18番:ハ長調
19.第19番:変ホ長調/20.第20番:ニ長調
21.第21番:イ長調/22.第22番:ヘ長調
23.第23番:変ホ長調/24.第24番:イ短調
マリステッラ・パトゥッツィ(Vn)
マリオ・パトゥッツィ(P)

録音:2015年5月1.2日スイスルガーノRSIアウディトリオ・ステリオ・モーロ
通常、ヴァイオリン1挺のみで演奏されるパガニーニ(1782-1840)の「24の奇想 曲」。数多くの作曲家たちがこの魅惑的な 曲集(とりわけ第24番)に心を奪われ、様々な編曲を試みていることでも知られて いますが、シューマン(1810-1856)もこの 作品に魅了された一人です。1855年、すでに病に苦しんでいたシューマンは、こ の作品にピアノの伴奏をつけたのですが、 これは結局生前に発表されることはなく、彼の死後、妻クララによって遺稿の中 から発見されました。正式に出版されたのは 1930年。孤高の旋律を奏でるヴァイオリンに寄りそうピアノのメロディは、シュ ーマンのパガニーニへの最後の賛辞とも言 える美しさを湛えています。これまでにも何人かのヴァイオリニストがこの曲に 挑んでいますが、このアルバムではパトゥッ ツィ父娘が極めて息のあった演奏を披露しています。
CDS-7775
NX-B03
タルティーニ:ソナタ集第2集〜ヴァイオリンと通奏低音のための5つのソナタ
ソナタ第8番ト短調Br.G2
ソナタ第4番ヘ長調Br.F3
ソナタ第50番ト長調Br.G12
ソナタ第52番ニ長調Br.D17
ソナタ第40番イ長調Br.A7
チルトミール・シスコヴィッチ(Vn)
ルカ・フェッリーニ(ハープシコード&オルガン)

録音:2012年4月11-13日スロヴェニアスタジオ・ヘンドリクス
第1集に続くシスコヴィッチとフェッリーニによるタルティーニ(1692-1770)の ヴァイオリン・ソナタ集。コレッリのスタ イルを継承しながら、より情熱的な感情と、洗練された技術に彩られた表現力豊 かな作品集です。このアルバムでは1730 年代から1760年代のおよそ30年に渡る時期に書かれた5曲のソナタを収録。バロッ ク期から古典派へと移り変わる作風の 変化も知ることができる組み合わせになっています。「悪魔のトリル」だけでは ないタルティーニの魅力をお届けいたします。
CDS-7777
NX-B03
サンマルティーニ(1695-1750):7つのパートの合奏協奏曲 Op.2
協奏曲 第1番 イ長調 Op.2-1
協奏曲 第2番 ホ短調 Op.2-2
協奏曲 第3番 ハ短調 OP.2-3
協奏曲 第4番 変ロ長調 Op.2-4
協奏曲 第5番 イ長調 Op.2-5
協奏曲 第6番 ニ長調 Op.2-6
イ・ムジチ合奏団

録音:2016年10月
ジュゼッペ・サンマルティーニの合奏協奏曲、イ・ムジチによる初の全曲録音。 サンマルティーニはイタリアの作曲家。同じく作曲家であった弟と共にバロックから古典派への橋渡しを担ったことで知られて います。優れたオーボエ奏者としても活躍したサンマルティーニの作品は、どれも整った形式と、無尽蔵に溢れ出る情熱的 なメロディを持ち、洗練されたハーモニーに彩られています。このアルバムは1952年に創設された名門アンサンブル「イ・ム ジチ」によるサンマルティーニの代表作「合奏協奏曲 Op.2」の全曲盤。18世紀イタリア音楽の伝道師であるイ・ムジチの 力の入った演奏は、知られざる作品を聴く喜びを存分に味わうことができます。
CDS-7782
NX-B03
カヴァッリ(1602-1676):聖母マリアの夕べの祈り(1675)
マリアのためのアンティフォンとソナタ(1656)
クレマ・クラウディオ・モンテヴェルディcho
ラ・ピファレーシャ(アンサンブル)
ブルーノ・ジーニ(指)

録音:2016年5月13-15日、10月14日
イタリア・バロック期の作曲家カヴァッリが亡くなる1年前に作曲した「聖母マリア」のための音楽集。これで、既にリリースされている「5 つの賞賛されたヴェスプロ集」(CDS520)、「聖日曜日のための夕べの祈り」(CDS7714)と併せて、カヴァッリの宗教作品を代表 する3作品が揃うことになります。モンテヴェルディの後継者であり、優れた歌劇作曲家としても活躍したカヴァッリは、ヴェネツィア楽 派伝統の様式で書かれたマニフィカトが知られていますが、こちらのアンティフォナは2つに分かれた合唱が交互にテキストを歌うシン プルな形式で、自由に旋律を歌わせる歌劇に比べると、比較的厳格な書法で書かれていますが、その中にも美しい旋律が溢れて おり、当時の教会内を彷彿させる荘厳な雰囲気も味わえます。ジーニ率いるラ・ピファレーシャは、この時代の作品を専門とするア ンサンブル。モンテヴェルディ作品で高い評価を受けています。
CDS-7783
NX-B03
マラン・マレ&サント=コロンブ:ヴィオール作品集
モンシエール・ド・サント=コロンブ(1640頃-1700頃):組曲 ニ短調
マラン・マレ(1656-1728):組曲 イ長調
サント=コロンブ:組曲 ニ短調
マレ:組曲 イ短調
サント=コロンブ:組曲 ニ短調
組曲 ト長調
パオロ・ビオルディ(ヴィオール)

録音:2015年10月
1991年の映画「めぐり逢う朝」で描かれた、ヴィオールの名手サント=コロンブと彼の弟子マラン・マレ。一人演奏に没頭 するサント・コロンブとは違い栄華を求めるマラン・マレとの諍い。結局マレは方向性の違いから破門されるも、サント=コロ ンブの娘を通じて師の技術を盗もうとする・・・そんなあらすじでした。 実際のサント=コロンブの経歴はほとんどわかっていませんが、彼は17世紀における最も偉大なガンバ奏者であり、残さ れた67曲に及ぶ合奏曲と、170曲を超える独奏曲の筆写譜からは、その素晴らしい才能が見えてきます。このアルバム はサント=コロンブとマレの作品を並べて演奏することで、2人の類似点と違いが際立つという趣向です。またブルゴーニュ のトゥールニュで発見された写本からの世界初録音も含まれています。
CDS-7784(2CD)
NX-D03
ジャン=バティスト・アーバン(1825-1889):ヴェルディの歌劇による幻想曲集
CD1.
1.リゴレット/2.椿姫
3.トロヴァトーレ/4.ドン・カルロス
5.第一回十字軍のロンバルディア人
6.シモン・ボッカネグラ
7.シチリア島の夕べの祈り
CD2.
1.アッティラ/2.仮面舞踏会
3.トロヴァトーレ-ミゼレーレ
4.ルイザ・ミラー
5.エルナーニ
6.オベルト、サン・ボニファーチョ伯爵
7.運命の力
アンジェロ・カヴァッロ(コルネット)
ミケーレ・フォンターナ(P)

録音:2016年6月27-28日
フランスのコルネット奏者、指揮者、作曲家ジャン=バティスト・アーバン(アルバン)。ピストン式の最初の巨匠演奏家として知られ ています。パガニーニの華麗な演奏に影響を受け、コルネットでの超絶技巧を開拓。楽器の可能性を追求し「ピストン式コルネット とサクソルンのためのメトード」も出版、現代でも多くの奏者たちがこの教則本の恩恵に与っています。このアルバムに収録されてい るのは、ヴェルディの歌劇の名旋律をコルネットに置き換えた作品集。どれも楽器の性能を存分に活かし、演奏効果の高い作品で す。

CDS-7786(2CD)
NX-C01
ムソルグスキー:ピアノ作品全集
組曲「展覧会の絵」
涙/紡ぎ女
瞑想曲-アルバムの綴り
スケルツォ/旗手のポルカ
情熱的即興曲
古典様式による間奏曲
子供の遊び
子供の頃の思い出
クリミア南海岸にて-グルズフ・ウ・アユ=ダガ
クリミア南海岸にて-カプリッチョ
村にて-幻想曲のように
気まぐれな女
子供の頃の思い出より-乳母と私
子供の頃の思い出より-最初の罰
夢想
市の情景-ソロチンスクの定期市より
ゴバック-ソロチンスクの定期市より
ジャコモ・シチナルド(P)
ムソルグスキーのピアノ曲というと、多くの人は「展覧会の絵」のみを思い浮かべるでしょう。しかしムソルグスキーは生涯に 思いのほか多くのピアノのための作品を書いています。そのほとんどは彼の死後に出版されたため、あまり話題になることは ありませんでした。貴族の家に生まれ、幼少時から母にピアノの手ほどきを受けたというムソルグスキーは、リストやジョン・ フィールドの作品を愛奏していたといい、その後も数多くのピアニストに師事、ピアノの腕前はなかなかのものだったようで す。とは言え、全作品はCD2枚に収まってしまうほどの量ですが、各々の曲はどれも独立した性格を持ち、豊かな音楽表 現に満たされた、聴けば聴くほどに耳を奪われる面白い作品です。ゆったりした「瞑想曲」や「涙」では、“展覧会の絵”の 「古い城」や「ビドロ」を彷彿させる重く悲しい足取り、「ソロチンスクの定期市」での不気味さ、などムソルグスキーの真髄が ここにあります。
CDS-7787
NX-B03
マンドリンのためバッハ&ヴィヴァルディ
バッハ:2つのヴァイオリン,弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 BWV1043
ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリン,リュートと通奏低音のための協奏曲 ニ長調 RV93
ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリン,弦楽と通奏低音のための協奏曲 RV522
 4つのヴァイオリン、チェロ、弦楽とハープシコードのための協奏曲 ロ短調 RV580
バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048
 ヴァイオリン,弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 BWV1041
ヴィヴァルディ:2つのマンドリン,弦楽とオルガンのための協奏曲 ト長調 RV532
※全てマンドリン・オーケストラ編曲
【マンドリン・ソロ】
シルヴィア・テンキーニ
ドリーナ・フラティ
モニカ・バロニコ
アントネッラ・ウボルディ
アンジェラ・ビルベス
グラツィア・マウゲリ(G)
ジュリア・リベルティーニ(Vc)

ドリーナ・フラティ(指)
マウロ・エ・クラウディオ・テッローニ
(マンドリン・オーケストラ)

録音:2015年5月30-31日.6月1-2日
J.S.バッハとヴィヴァルディ。人気の高い二人の作曲家の名作を「独奏マンドリンとマンドリンオーケストラ」で演奏するという コンセプトのアルバム。原曲のほとんどは2つ以上のヴァイオリンのための協奏曲(弦楽と通奏低音を伴う)ですが、これを マンドリンで演奏することで生まれる響きはとても珍しく、また魅力的です。指揮は、自らマンドリンも演奏するドリーナ・フラ ティが担当。最後の曲はもともとマンドリンのための協奏曲ですが、こちらも更にエレガントな音を楽しむことができます。も ちろんどの曲もマンドリンの超絶技巧が駆使された素晴らしいアレンジです。
CDS-7790(2CD)
NX-C08
チマローザ:ピアノ・ソナタ全集 第2集
【CD1】
1.ピアノ・ソナタ.第45番 イ長調
2.ピアノ・ソナタ.第46番 イ短調
3.ピアノ・ソナタ.第47番 イ長調
4.ピアノ・ソナタ.第48番 ハ長調
5.ピアノ・ソナタ.第49番 ハ短調
6.ピアノ・ソナタ.第50番 ハ長調
7.ピアノ・ソナタ.第51番 ト長調
8.ピアノ・ソナタ.第52番 ト短調
9.ピアノ・ソナタ.第53番 ト長調
10.ピアノ・ソナタ.第54番 ハ長調
11.ピアノ・ソナタ.第55番 イ短調
12.ピアノ・ソナタ.第56番 ハ長調
13.ピアノ・ソナタ.第57番 イ長調
14.ピアノ・ソナタ.第58番 イ短調
15.ピアノ・ソナタ.第59番 ト長調
16.ピアノ・ソナタ.第60番 変ロ長調
17.ピアノ・ソナタ.第61番 ト短調
18.ピアノ・ソナタ.第62番 変ロ長調
19.ピアノ・ソナタ.第63番 ニ長調
20.ピアノ・ソナタ.第64番 変ロ長調
21.ピアノ・ソナタ.第65番 ニ長調
22.ピアノ・ソナタ.第66番 ハ短調
23.ピアノ・ソナタ.第67番 変ホ長調
24.ピアノ・ソナタ.第68番 ハ短調
25.ピアノ・ソナタ.第69番 変ロ長調
26.ピアノ・ソナタ.第70番 変ロ長調
27.ピアノ・ソナタ.第71番 ヘ長調
【CD2】
1.ピアノ・ソナタ.第72番 ト短調
2.ピアノ・ソナタ.第73番 イ長調
3.ピアノ・ソナタ.第74番 変ホ長調
4.ピアノ・ソナタ.第75番 ニ短調
5.ピアノ・ソナタ.第76番 ニ長調
6.ピアノ・ソナタ.第77番 変ロ長調
7.ピアノ・ソナタ.第78番 変ロ長調
8.ピアノ・ソナタ.第79番 ニ短調
9.ピアノ・ソナタ.第80番 変ロ長調
10.ピアノ・ソナタ.第81番 ニ長調
11.ピアノ・ソナタ.第82番 ト長調
12.ピアノ・ソナタ.第83番 ヘ長調
13.ピアノ・ソナタ.第84番 ヘ長調
14.ピアノ・ソナタ.第85番 ニ長調
15.ピアノ・ソナタ.第86番 変ロ長調
16.ピアノ・ソナタ.第87番 イ長調
17.ピアノ・ソナタ.第88番 ハ長調
ダリオ・カンデーラ(P)

録音:2016年9月10-13日
イタリア古典派の作曲家チマローザ。「秘密の結婚」をはじめとした約70曲のオペラを作曲し、ロッシーニが出現するまでは「オ ペラ・ブッファの第一人者」としてイタリア音楽界に君臨、他にも室内楽や器楽曲も多く作曲しましたが、どれも「オペラ作曲 家」の作品と言える美しいメロディが持ち味です。 「鍵盤のためのソナタ」は、スカルラッティの555のソナタから影響を受けており、基本的に単一楽章で書かれた1分程度の長 さの曲が並ぶ小品集です。1925年にフェリーチェ・ボーエンが出版したソナタ集は32曲で構成されていましたが、後の1971 年には写本に基づいて31曲を追加して出版、そして今回、アンドレア・コーエンが更に曲を追加した全88曲として編纂した 版を、ピアニスト、カンデーラが使用。第1集(CDS-7720)に続くこの第2集で全集完結となります。
CDS-7793(2CD)
NX-C08
バッハ:イギリス組曲 全曲 アレッサンドラ・アルティフォーニ(ハープシコード)

録音:2016年8月
J.S.バッハが1725年に完成させた6曲からなる組曲。「ある高貴なイギリス人のために書かれた」とされたことがタイトルの由 来になったとされていますが、実際のところはわかっていません。組曲は全て舞曲で構成され、演奏は困難でありながらも、 ハープシコード、モダンピアノだけでなく、アコーディオンなどでも奏されることで知られる名作です。演奏しているアルティフォーニ は以前「フランス組曲」の録音(CDS-757)の録音でも新鮮なアプローチが高く評価されました。今作ではドイツのミヒャエル・ ミエトケが1702-1704年に製造した楽器の復元モデルを使用。非常にデリケートな音色が現代によみがえっています。
CDS-7795
NX-B03
パガニーニ:作品集
ヴァイオリン、チェロとギターのための三重奏曲 M.S.69
独奏ヴァイオリンのための「うつろな心」M.S.44
ギター独奏のためのソナタ 第33番 M.S.84
ギターとヴァイオリンのための「ソナタ・コンチェルタータ」イ長調 M.S.2
ヴァイオリンとギターのための「カンタービレ」(オリジナル…ヴァイオリンとピアノ)M.S.109
ジュリオ・プロティノ(Vn…1742年、グァルネリ・デル・ジェス「イル・カノン」)
クレメンス・ハーゲン(チェロ…1736年 アントニオ・ストラディヴァリ)
マッテオ・メーラ(G…1797年 オリー)

録音:2017年4月7.8.9日
パガニーニの室内楽作品を、彼の時代の楽器で楽しむ1枚。ヴァイオリンの名手として知られたパガニーニですが、 実はギターもこよなく愛し、ヴァイオリンとギターのアンサンブル作品も数多く作曲しています。このアルバムでは冒頭 に「ヴァイオリンとチェロ、ギターのための三重奏曲」が演奏されていますが、使用されたのは全て18世紀に製作され た貴重な楽器です。ストラディヴァリのチェロは、日本財団が所有する銘器でクレメンス・ハーゲンに貸与されていま す。また、ヴァイオリンのプロティノが演奏するのは1742年のグァルネリ、メーラのギターは1797年のオリー製。これら の素晴らしい楽器が紡ぎだす美しい音色を、超絶技巧とともに存分に味わえる特別なアルバムです。
CDS-7796
NX-B03
1923年製のプレイエルで演奏するサン=サーンスのピアノ曲集
ピアノのための組曲 Op90
ピアノのためのアルバム Op.72
マズルカ 第1番 ト短調 Op.21
マズルカ 第2番 ト短調 Op.24
マズルカ 第3番 ロ短調 Op.66
主題と変奏 Op.97
アルバムのページ Op.169
マリオ・パトゥッツィ(P)

録音:2016年5月13-15日
イタリアを中心に、世界中で活躍するピアニスト、マリオ・パトゥッツィが歴史的楽器で演奏するサン=サーンス。1977年のミュンヘ ン国際コンクールをはじめ数多くのコンクールに入賞経験を持つパトゥッツィは、モダン・ピアノだけでなく、ヒストリカル・ピアノも自在に 操り様々な時代の作品を演奏しています。 このアルバムではサン=サーンスが生まれる少し前に制作されたプレイエルを用い代表的なピアノ曲を演奏。サロン音楽風の品の 良さの中にも、ウィットと超絶技巧の見せ所が多く含まれた、サン=サーンスの作品を見事に弾ききっています。
CDS-7797
NX-B03
パガニーニ:ヴァイオリンとオーケストラのための作品
魔女たち MS 19…パガニーニのオリジナル版による世界初録音
ヴァイグルの主題によるソナタと変奏曲 Op.29 MS 47
ロッシーニの「シンデレラ」の「悲しみよ去りゆけ」による序奏と変奏曲 Op.12 MS 22
…パガニーニのオリジナル版による世界初録音
ロッシーニの「タンクレディ」のアリア「こんなに胸騒ぎが」による序奏と変奏曲 Op.13 MS 77
…パガニーニのオリジナル版による世界初録音
「鐘」のロンドへの宗教的序奏 M.S. 67/1…世界初録音
マリオ・ホッセン(Vn)
Giovanni Battista Guadagnini1749年製
ウィーン・ジングフェライン男声合唱
マルク・ケルシュバウム(指)
ウィーン・クラシカル・プレイヤーズ

録音:2017年3月19-21日
DYNAMICレーベルが進めている「パガニーニ作品全集」の最後から2番目となるアルバムです。5曲のうち3曲はオリジナル ヴァージョンの世界初録音、1曲は完全世界初録音となり、ファンにとっても嬉しいリリースです。 パガニーニはしばしば特別な調弦(変則調弦=スコルダトゥーラ)を用いられており、例えば彼のヴァイオリン協奏曲第1番ニ 長調は、伴奏パートを半音高い変ホ長調として出版、ヴァイオリンを半音高く調弦して演奏するように指定されていました。 この理由は、輝かしい響きを得るための措置であったとも言われていますが、一説にはパガニーニが「ヴァイオリンでは演奏困 難な変ホ長調をやすやすと弾いているふりをするため」とも言われています。現在ではこのアルバムに含まれる「魔女たち」など ほとんどの作品がニ長調に移調されており、演奏しやすくなっていますが、ホッセンはオリジナルの変ホ長調で演奏。パガニーニ の時代の響きで作品を聴くことができるようになっています。
CDS-7798
NX-B03
ジューリオ・リコルディ(1840-1912):歌劇「秘密のラピータ-盗まれた手桶」 モデナの政務長官…エルシン・フセイノフ(Br)
コッラーニャ伯爵…ジョルジオ・ヴァレリオ(Br)
ティッタ…キム・ヒョクスー(T)
市の歴史家…アレッサンドロ・ラヴァシオ(Br)
コッラーニャ伯爵夫人…ローレ・キーファー(S)
レノッピア…ルチア・アマリッリ・サラ(Ms)
ローザ…山田花織(S) 他
アルド・サルヴァーニョ(指)
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディSO
クラウディオ・アバド市民音楽学校合唱団&ソリスト

録音:2017年5月15-16日
※世界初録音
名前からわかる通り、この歌劇の作曲家はイタリアの楽譜出版社“リコルディ”の三代目当主です。初代ジョヴァンニはドニゼッ ティ、ベッリーニ、ヴェルディの作品出版で巨大な富を築き、二代目ティートが更に事業を発展させましたが、ジューリオの時代 になると、そろそろヴェルディが衰えを見せ始め、時代はヴェリズモに移っていきます。ジューリオはヴェリズモのブームに乗り遅れ たとされていますが、プッチーニを見出したことで事業を立て直すことに成功。プッチーニから絶大な信頼を寄せられていまし た。ジューリオ自身も作曲に手を染め、3つの喜歌劇が残されています。この「盗まれた手桶」は14世紀のボローニャとモデナ の戦いが軸になっており、敗北を期したボローニャ軍の兵士が、井戸からバケツを盗んたことで起きる顛末が面白おかしく描か れています。日本の若手ソプラノ、山田花織も出演しています。

CDS-7800
NX-B03
ジョヴァンニ・ソッリマ:4つのストリングス
1.フェデリコII-da“Viaggio in Italia”(2000)
2.Zobeide(2000)
3.ソネットとロンド I(2007)
4.ソネットとロンド II(2007)
5.ソネットとロンド III(2007)
6.ソネットとロンド IV(2007)
7.ソネットとロンド V(2007)
8.ソネットとロンド VI(2007)
9.L'isola Ferdinandea-da“Viaggio in Italia”(2000)
10.Cretto-da“Viaggio in Italia”(2000)
11.L'ortolano-da“Viaggio in Italia”(2000)
12.Africa-I(1994)…世界初録音*
13.Africa-II(1994)…世界初録音*
14.Africa-III(1994)…世界初録音*
アルケミアQ
録音:2016年7月.8月、2017年2月*
現代イタリアの作曲家ジョヴァンニ・ソッリマの弦楽四重奏曲集。名手ヤニグロにチェロを学んだソッリマはチェリストとして活躍 する傍ら、ミニマル・ミュージックやロック、ジャズなど様々な音楽素材を用いた独自の作風を持つ作品も数多く発表していま す。この弦楽四重奏曲集も、バッハやダウランドと言った古風な作品に現代的要素を融合させた即興的で自由な音楽で す。なかでも1994年に書かれた「アフリカ」はこの演奏が世界初演であり、ソッリマ自身が絶賛するダイナミックで官能的な演 奏が繰り広げられています。
CDS-7801(2CD)
NX-C08
リスト:ピアノ曲集
超絶技巧練習曲 S139/R2b
ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調
ピアノ協奏曲 第2番 イ長調
アレッサンドロ・アンブロソーリ(P)
ファビオ・マストランジェロ(指)
ノーザン・シンフォニア・オブ・サンクトペテルブルグ・ミュージック・ホール

録音:2002年9月27日、2015年5月10-11日
超絶技巧を要求されるリストのピアノ曲の中でも「超絶技巧練習曲」はその名の通り、挑戦するだけでも困難な作品です。 また2曲あるピアノ協奏曲も絢爛たる旋律に彩れた作品として知られています。 ここで見事な演奏を披露しているのは、1969年生まれの中堅ピアニスト、アンブロソーリ。12歳の時に名教師ジョルジオ・コ スタに師事、才能を開花させます。同時に、名ピアニストたちの録音を聴き「このように自分自身の演奏をしたい」を熱望した アンブロソーリはついにラザール・ベルマンに直接会う機会を得て、たくさんのアドヴァイスのもとに研鑽を積み、2002年に「超 絶技巧練習曲」を録音するまでに至りました。そして10年以上を経て、2015年に2曲の協奏曲を録音。円熟のリストを聞 かせています。
CDS-7802(2CD)
NX-C08
マイヤベーア:歌劇「アンジュのマルガリータ」 アンジュのマルガリータ…ジュリア・デ・ブラシス(S)
エドアルド…アルカンジェロ・カルボッティ(T)
ラヴァレンヌ伯爵…アントン・ロシツキー(T)
イサウラ…ガイア・ペトローネ(Ms)
リッカルド:グロウチェスター伯爵…バスティアン・トーマス・コール(Bs)
カルロ・ベルモンテ…ローレンス・メイクル(Br)
ミケーレ・ガマウッテ…マルコ・フィリッポ・ロマーノ(Br)
ゲルトルーデ…エレナ・テレシェンコ(S) 他
ファビオ・ルイージ(指)
イタリア国際O
ピアチェンツァ市劇場cho

録音:2017年7.8月
イタリア マルティナ・フランカ 第43回イトリアの谷音楽祭
1820年ミラノ・スカラ座で初演されたマイヤベーア4作目の歌劇「アンジュのマルガリータ」。イギリス中世に起きた「薔薇戦 争」をモティーフに架空のキャラクターを取り込んだこの作品は大成功を収めました。 しかし1854年にロンドンで再演されてからは、完全に忘れられてしまい。ようやく2017年、第43回イトリアの谷音楽祭の「ロ ンドン週間」で復活蘇演され、人々は激しく大胆な物語に固唾を呑みました。亡命してきたラヴァレンヌ伯と愛し合うヘンリー 6世の未亡人マルガリータ、ラヴァレンヌ伯の妻イサウラ。この3人の駆け引きをファビオ・ルイージ指揮するオーケストラの華や かな響きが引き立てています。
CDS-7804
NX-B03
ハープとパーカッションのための作品集
クラウディオ・スカンナヴィーニ(1959-):アルゴリズム
グイド・ファッキン(1946-):Wu Shin-マントラ組曲(2016年、新ヴァージョン)
フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936):12のスペインの民衆歌(P.ボニオーロ&G.ファッキンによるハープとパーカッション編)
アヴェディス・ナザリアン(1928-):3つのアルメニア舞曲集(2016)(P.ボニオーロ&G.ファッキンによるハープとパーカッション編)
アヴァロカイト・デュオ
【メンバー】
グィド・ファッキン(パーカッション)
パトリツィア・ボニオーロ(ハープ)

録音:2016年11月
“ハープとパーカッション”という珍しい組み合わせから生まれる熱気溢れる音楽集。作品はどれも20世紀以降に書かれたも のですが、どこか民族音楽を思わせる懐かしさも持っています。曲によっては2人が編曲することで、多彩なパーカッションの響 きと、ハープの独特な音色が調和。極めてユニークで魅力的な世界が生まています。
CDS-7805
NX-B03
CINEMA
J.S.ザメニク(1872-1953):Sam Fox Moving Picture Musicより(1913)
…世界初録音
サティ:バレエ音楽「ルラーシュ(本日休演)」(ピアノ編)(1924)
ミヨー:3つのワルツ Op.128c(1933)
オーリック:3つの小品(1934)…世界初録音
オネゲル:ショパンの思い出(1945)
ヘンツェ:アン・プチ・フレーズ(1984)
フランコ・マンニーノ(1924-):イノセント(1976)
マヌエル・デ・シーカ(1949-):フィルム・ディ・パパの3つの映像より(1999)
…世界初録音
アマンティ-テーマ
ウナ・ブレーヴェ・ヴァカンツァ-テーマ
悲しみの青春-テーマ
グルーシン(1934-):ザ・ファーム/法律事務所(1993)
ルイージ・パロンビ(P)

録音:2017年7月
19世紀の終わりに、フランスのリュミエール兄弟によって映画装置「シネマトグラフ・リュミエール」が発明された時にはまだ音声 は付いておらず、人々は映像と音楽を結び付けることに関心を抱くようになりました。最初の頃の映画館ではピアノやオーケ ストラが別に音楽を演奏していましたが、1920年代にトーキーが発明されてから「映画音楽」というジャンルが生まれ、ハリ ウッドを中心に一大勢力として発展していきます。このアルバムでは、初期の映画のための音楽が少しずつ発展していく様子 がパロンビのピアノ独奏のみで表現されています。
CDS-7807
NX-B03
シルヴィア・コラサンティ(1975-):レクイエム マリアンジェラ・グァルティエリ(ナレーター)
モニカ・バチェッリ(メゾソプラノ)
マッシミリアート・ピトッコ(バンドネオン)
マキシメ・パスカル(指)
ボルツァーノ&トレント・ハイドンO
アンサンブル・ヴォカーレ・コンティヌム

録音:2017年9月27日 ライヴ
ローマ生まれの女性作曲家シルヴィア・コラサンティのレクイエム。サンタ・チェチーリア音楽院で学び、ヨーロッパ作曲 家賞を獲得、2017年にはイタリア大統領より「イタリア共和国功労勲章」のウッフィチャーレを授与されました。この レクイエムは、2016年8月に起きた「イタリア中部地震」の被災者のために作曲され、2017年のスポレート音楽 祭で世界初演された最新作。伝統的なレクイエム・ミサの形式の中に、朗読やバンドネオンの音色を取り入れた 斬新な作品です。とりわけ第8曲「Perdonate=赦し」でのバンドネオン・ソロの美しくも悲しい旋律は強く心に残 ります。
CDS-7808(2CD)
NX-C08
パガニーニの精神
パガニーニ:春 MS73(ヴァイオリンとピアノ版)
ペルペトゥーラ(ソナタの無窮動楽章) MS66(ヴァイオリンとピアノ版)
ナポレオン・ソナタ MS5(ヴァイオリンとギター版)
カンタービレ ニ長調 Op.17 MS109
『ロッシーニのタンクレディ』から序奏と変奏曲「イ・パルピティ」 イ長調
24の奇想曲 Op.1-第24番 イ短調(ヴァイオリンとピアノ版)
マエストーサ・ソナタ・センティメンターレ Op.27 MS 51(ヴァイオリンとピアノ編)
ヴァイオリン協奏曲 第3番 ホ長調 MS50
マリオ・ホッセン(Vn)
ナージャ・ヘーバルト(P)
リュドミル・ペトコフ(P)
アレクサンダー・スヴェーテ(G)
ナイデン・トロドフ(指)
カメラータ・オルフィカ(アンサンブル)
ブルガリア国立放送O

録音:2017年6月
パガニーニの作品を全て録音することを命題とするDYNAMICレーベルならではの希少作品を集めた1枚。パガニーニの 初稿を忠実に再現したピアノ伴奏による「春」や、ナポレオン・ソナタ、奇想曲第24番のピアノ伴奏版など珍しい作品ば かりが収録されています。アルバムのハイライトは「ヴァイオリン協奏曲第3番」のエキサイティングな演奏。1826年頃に 作曲されたものの楽譜が紛失、1971年にシェリングが復活蘇演した作品です。ヴァイオリンのマリオ・ホッセンは8歳でソ リストとしてデビュー、パリではジェラール・プーレに指導を受け才能を育みました。極めて知的な演奏を繰り広げていま す。
CDS-7809
NX-B03
SMILE
フレデリク・ドゥヴレーズ(1929-):ベンヴェヌータ組曲…編曲版世界初録音
ファリャ:7つのスペイン民謡より(E.デシンペライアによるコントラバスとピアノ編)
ドゥヴレーズ:4つのフランドルの歌…世界初録音
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 BB 68より(E.デシンペライアによるコントラバスとピアノ編)
ガーシュウィン・セレクション(エリク・デシンペライアによる編曲)…編曲版世界初録音
チャップリン(1889-1977):モダン・タイムズ-スマイル(E.デシンペライアによるコントラバスとピアノ編)…編曲版世界初録音
ダヴィド・デシンペライア(Cb)
エリク・デシンペライア(P)

録音:2016年7月4日,8月5-6日
コントラバスとピアノのデュオによる近現代の作品集。第一次世界大戦の恐怖を描いたドゥブレーズの作品を中心に、ファリャ やバルトーク、デシンペライア自身が編曲したガーシュウインの名曲など多彩な作品が並んでいます。アルバム・タイトルとなっ た「スマイル」はチャップリンの映画「モダン・タイムズ」のラスト“絶望した少女をチャーリーが元気付ける場面”で奏される有名 な曲。この曲を最後に置くことで、アルバム全体にも希望がもたらされています。
CDS-7811(2CD)
NX-C08
ドニゼッティ :歌劇「ピグマリオーネ」

マイール(1763-1845):歌劇「ケ・オリジナーリ!」
ピグマリオーネ」
ビグマリオーネ:アントニーノ・シラグーザ(T)
ガラテイア:脇園 彩(Ms)

ケ・オリジナーリ!」
ドン・フェベオ:ブルーノ・デ・シモーネ(Bs)
ドンナ・アリステア:キアラ・アマル(Ms)
ドン・カロリーノ:レオナルド・コルテラッツィ(T)
ドンナ・ロジーナ:アンジェラ・ニージ(S)
ビスクローマ:オマール・モンタナリ(Br)
チェレスティーナ:ジョイア・クレパルディ(S)
カルルッチョ:ピエトロ・ディ・ビアンコ(Bs)
ジャンルカ・カプアーノし
アッカデミア・スカラ座O

録音:2017年テアトロ・ソチャーレ・ディ・ベルガモ( ドニゼッティ・フェスティヴァル)
イタリアで人気を集める脇園 彩が出演する「ピグマリオーネ」と世界初録音となったマイールの傑作喜劇オペラ「ケ・オリ ジナーリ!」のダブル・ビル(2本立て)上演を収録。「ピグマリオーネ」はドニゼッティが19歳、シモーネ・アントニオ・ソグ ラーフィの台本にわずか二週間という短い期間で作曲した最初のオペラ作品。話題のメゾ・ソプラノ脇園 彩はガラテイア 役として出演。その魅力に富む声は、短い歌唱パートにもよくマッチし、素晴らしい歌を聞かせています。「ケ・オリジナー リ!」はガエターノ・ロッシの台本に基づく一幕の喜劇。作曲された当時はジョヴァンニ・シモーネ・マイール(ドニゼッティの 師匠)の最も成功したオペラの一つでした。音楽狂のドン・ファベオが自分の家族全員が、音楽を知り愛さねばならぬ と無理強いをする話は、面白さの中に鋭い皮肉が隠されています。音楽教師、ファベオはブルーノ・デ・シモーネがその優 れた演技とともに、細かく分節されたパッセージを見事に歌い上げました。
CDS-7812(2CD)
NX-C08
ドニゼッティ:歌劇「サールダムの市長」 皇帝…ジョルジョ・カオドゥーロ(Br)
ピアトロ・フリーマン…ファン・フランシスコ・ガテル(T)
ワムベット…アンドレア・コンチェッティ(Bs)
マリエッタ…イリーナ・ドゥブロフスカヤ(S)
カルロッタ・・脇園彩(Ms)
ラフォルテ…ピエトロ・ディ・ビアンコ(Bs)
アリ・マーメッド…パスクワーレ・シルコーリ(T)
役人…アレッサンドロ・ラヴァシオ(Bs)
ロベルト・リッツィ・ブリニョーリ (指)
ドニゼッティ・オペラO&cho

録音:2017年11月Teatro Sociale, Como, Italy
※DYNDVD37812、DYNBRD57812映像と同音源
17世紀から18世紀にかけてロシアで皇帝として君臨したピョートル1世。「大帝」と呼ばれる彼のエピソードから生 まれたこの歌劇「サールダムの市長」、実はドイツの作曲家ロルツィングの「皇帝と船大工」と同じ原作に基づく作品 です。同じ船大工として働く2人の青年。一人は皇帝、一人は亡命者。知らせを受けたサールダムの市長は、どち らが真の皇帝かを見極めることができるのでしょうか。 ドニゼッティの作品は、1827年に初演されてから、何回か再演されるも、1839年からは全く演奏されなくなり、よ うやく蘇演されたのは1973年になってから。以降、何回か演奏されていますが、今回はドニゼッティ協会の新比較 校訂版を用いた演奏です。市長の義理の息子役として、注目のメゾ・ソプラノ、脇園彩さんも出演しています。
CDS-7814
NX-B03
ジュリオ・ブリッチャルディ:フルートのための技巧的作品集
魔女 Op.138
「セヴィリャの理髪師」のベルタのアリア Op.86
3つのロマンス…初録音
ヴェルディの「椿姫」による自由なトランスクリプション
現代イタリアの感情 Op.103
ヴェニスの謝肉祭 Op.78
マリオ・カルボッタ(Fl)
カルロ・バルツァレッティ(P)

録音:2016年6月
ジュリオ・ブリッチャルディは19世紀イタリアで最も尊敬されたフルート奏者の一人です。父から最初にフルートの手 ほどきを受け、15歳でサンタ・チェチーリア音楽院を卒業。ローマとナポリでフルートのレッスンをしながら、演奏活動 を行い、フルートのための作品を書き上げました。 「フルートのパガニーニ」と呼ばれるほどの超絶技巧を誇っていたとも言われ、その作品には目もくらむほどの超絶技 巧が散りばめられており、その演奏効果は絶大です。代表作は「ヴェニスの謝肉祭」で、おなじみのメロディが繰り返 されるたびに自由な装飾を施されていく様子はまさに圧巻。他の作品も、基本的には良く知られた旋律に装飾を 加えていく変奏曲形式であり、19世紀作品を得意とするカルボッタの演奏は、フルートの煌めく音色を堪能できま す。
CDS-7816(2CD)
NX-C08
プッチーニ:歌劇「西部の娘」 ミニー:エミリー・マギー(S)
ディック・ジョンソン(盗賊ラメレス):ロベルト・アロニカ(T)
ジャック・ランス:クラウディオ・スグーラ(Br)
ニック:ブルーノ・ラッザレッティ(T)
アシュビー:ジョン・ポール・ハックル(Bs)
ソノーラ:ジャンフランコ・モントレゾール(Br)
シッド:パオロ・オレッキア(Br)/トリン:アントネッロ・チェロン(Br)
ベロ:トッマーゾ・バレア(Br)/ハリー:オルランド・ポリドーロ(Br)
ジョー:エンリコ・コッスッタ(Br)/ハッピー:イワン・マーリノ(Br)
ラーケンズ:ドナート・ディ・ジョイア(Bs)
ビリー・ジャックラビット:エンリコ・マルケジーニ(Bs) 他
:ユライ・ヴァルチュハ(指)
サン・カルロ歌劇場O&cho

収録:2017年12月 サンカルロ歌劇場
1910年12月10日、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の初演で大成功を収めた歌劇「西部の娘」は「ラ・ボエーム」「トス カ」、「蝶々夫人」に続き、プッチーニに世界的な名声をもたらしました。 近年、この作品はプッチーニが、伝統的なオペラの枠組みを破り、現代的な音楽語法を用いて創作した作品としての評価 が高まっています。この上演では、アメリカのソプラノ、エミリー・マギーが題名役をドラマティックに演じ、テノールのロベルト・アロ ニカとバリトンのクラウディオ・スグーラがマギーの両脇を性格俳優のように見事に固めています。指揮のユライ・ヴァルチュハはイ タリア批評界で最も権威のある『イタリア・批評家賞』2018年のベスト・コンダクターに輝いた俊英です。
CDS-7817
NX-B03
スメタナ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調「わが生涯より」
歌劇「売られた花嫁」より「喜劇役者の踊り」
歌劇「売られた花嫁」より「ポルカ」
弦楽四重奏曲 第2番 ニ短調
エネルジエ・ノーヴェQ
【ハンス・リヴィアベッラ(Vn)
バルバラ・チアンナメア=モンテ・リッツィ(Vn)
イヴァン・ヴクセヴィツ(Va)
フェリックス・フォーゲルザンク(Vc)】

録音:2015年6月.9月
スイスのルガーノを本拠地とし、プロコフィエフ、ヤナーチェクの弦楽四重奏曲での優れた演奏で知られる「エネルジエ・ノーヴェ 四重奏団」。アンサンブル名の「エネルジエ・ノーヴェ」とは1918年にトリノで創刊された雑誌の名前で、当時のイタリアにおけ る政治や文化について鋭い批評が掲載されたことで知られており、彼らはその名前にふさわしいエネルギッシュな演奏を常に 繰り広げています。今作では取り上げたのはスメタナの作品。作曲者の自伝的作品ともいえる「わが生涯より」と、激しい感 情表現で知られる「弦楽四重奏曲第2番」を中心に「売られた花嫁」からの2曲の舞曲を合わせたプログラムを見事に演 奏、アンサンブルの力量を存分に示しています。
CDS-7819
NX-B03
18世紀ナポリのフルート・ソナタ集
「ナポリの」
アントニオ・ストゥリキ(18世紀):1-4.ソナタ 第1番 ハ長調 Op.1-1
.ソナタ 第2番 ホ短調 Op.1-2
「フラッソ・テレジーノの」
ニコラ・カランドーロ(1715-1759/60):9-11.ソナタ 第2番 ト長調
フランチェスコ・リクペロ(1750年代-1806頃):ソナタ 第6番 ハ長調
ソナタ 第16番 ト長調
ジェンナーロ・ラーヴァ(不明-1779):ソナタ ロ短調
アントニオ・カプーティ(1720/30-1800年以降)
ソナタ ニ長調
レナータ・カタルディ(フラウト・トラヴェルソ)
パルテノペ・ストラヴァガンテ(アンサンブル)
【レオナルド・マッサ(Vc)、デボラ・キャピタニオ(ハープシコード)】


録音:2015年3月28-29日.7月4-5日
世界初録音
18世紀ナポリには数多くの優れた音楽家がいました。ただしその多くは歴史の流れに呑み込まれ、現代まで名前が残ってい る人はほどんどいません。ボローニャで学んだフルート奏者カタルディは18世紀ナポリ音楽の研究者でもあり、この時代の作品 の発掘と復興に尽力、各地の図書館などに保存されている楽譜を探し出し演奏しています。このアルバムに収録されている 作品もそのような「忘れられた作曲家」によって書かれたもので、もちろんこれまでに録音されたことがなく、どれも貴重な作品 ばかり。埋もれた傑作が鮮やかによみがえります。
CDS-7820
NX-B03
サティ:ピアノ作品集
3つのジムノペディ - 第1番 ゆっくりと悩める如く
3つのグノシェンヌ-第1番
ジュ・トゥ・ヴー
3つのジムノペディ - 第2番 ゆっくり、悲し気に
3つのグノシェンヌ-第2番/金の粉
3つのジムノペディ - 第3番 ゆっくりと厳粛に
3つのグノシエンヌ-第3番
幻想-ワルツ/グノシェンヌ 第4番
ワルツ-バレエ/グノシェンヌ 第5番
天国の英雄的な門の前奏曲
グノシェンヌ 第6番
冷たい小品/自動記述法
いやな気取り屋の3つのワルツ
ジャコモ・シチナルド(P)

録音:2017年12月29日
後期ロマン派の時代に生まれながら、当時の音楽美学を全否定し、独自のスタイルを追求したエリック・サティ。そ の音楽はどれも短く単純で、誤解を招くようなタイトルを持ち、彼の友人ドビュッシーをはじめ、現代に至るまでの数 多くの芸術家に多大な影響を与えています。このアルバムでサティの多彩な作品を演奏しているのはイタリアの若 手シチナルド。前回はムソルグスキーのピアノ作品全集(CDS7786)をリリースしていますが、今回は全くスタイルの 違うサティ作品に挑戦。軽妙、洒脱に演奏しています。
CDS-7821
NX-B03
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集
ダヴィデ・フェレッラによるマンドリン編
鍵盤楽器のための協奏曲 ニ短調 BWV1052
鍵盤楽器のための協奏曲 イ長調 BWV1055
鍵盤楽器のための協奏曲 ニ短調 BWV1059
2台の鍵盤楽器のための協奏曲 ハ短調 BWV1060
プロフィーリ・バロッキ(アンサンブル)
【メンバー】
ダヴィデ・フェレッラ(マンドリン)
ドリーナ・フラティ(マンドリン)
迫間 野百合(Vn1)
ヨータム・ゲイトン(Vn2)
ヒッラ・ヘラー(Va)
ジョージ・ロス(Va)
ガブリエーレ・エヴィ(Org)

録音:2017年1月
1992年、イタリアのラクイラで生まれたダヴィデ・フェレッラ。地元のカセッラ音楽院でファビオ・ジュディーチェからマンドリン を学び、コンクールで1位を獲得。現在、数多くのバロック・アンサンブルとコラボレーションを行い成果を上げる注目のマン ドリン奏者です。このアルバムはバッハのチェンバロ協奏曲を自身で編曲したマンドリン・ヴァージョンを巧みに演奏。作品 に新たな光を当てています。
CDS-7885
NX-B03
エライアス・パリシュ・アルヴァーズ(1808-1849): ハープのための作品集
ベッリーニの歌劇「ノルマ」の名アリアによるハープのための序奏と変奏曲 Op. 36(1838)
ベッリーニの「カプレーティとモンテッキ」とロッシーニの「セミラーミデ」による大幻想曲
(遺作1878年発見)
ベッリーニの 「夢遊病の女」の思い出 Op. 46(1840)
大幻想曲Op. 35-タールベルクに献呈
パオラ・ペルッチ(Hp)

録音:2020年2月6-8日、8月26日
RSI、Studio2、ルガーノ(イタリア)
イングランド出身のエライアス・パリシュ・アルヴァーズ。父親から音楽の手ほどきを受けた彼は、1820 年にロンドンに移り、名ハープ奏者ニコラ=シャルル・ボクサから教えを受けました。その後、フィレンツェ に1年間留学し作曲を学び、ロンドンに戻った彼は、1930年からヨーロッパ各国に演奏旅行へ出か けます。1833年にはジギスムント・タールベルクとカール・ツェルニーに会い、ツェルニーとは1836年か ら42年にかけて定期的な演奏旅行を行うほど気があったようです。また彼の演奏はメンデルスゾーン とベルリオーズから大絶賛されたことでも知られています。このアルバムに収録されているのは、当時流 行していたオペラの旋律を用いた幻想曲で、ここではベッリーニの旋律を用いた作品が中心に選ばれ ています。ハープ演奏における当時の革命的ともいえる超絶技巧が反映された華麗な作品を演奏 するのははボローニャ音楽院で教鞭を執る名手パオラ・ペルッチです。
Dynamic
CDS-7894
NX-B03
アレッサンドロ・ストラデッラ(1643-1682): カンタータとセレナータ集 第2集
カンタータ 人間は始めから不幸』- ソプラノ独唱と通奏低音のために
カンタータ『どこよりも美しい太陽が憩うこの場所に』- 2人のソプラノとバス、2部のヴァイオリンと通奏低音のために
カンタータ『あなたの麗しい容姿に』- 2人のソプラノ、2部のヴァイオリンと通奏低音のために
ロジータ・フリサーニ(S)
アンナ・キエリケッティ(S)
フランチェスカ・ジヒョン・パク(S)
ジャンルカ・ブラット(Bs)
エステヴァン・ヴェラルディ(指)
アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート(ピリオド楽器使用)
すべてエステヴァン・ヴェラルディによる比較校訂版使用
世界初録音
17世紀後半のイタリアで活躍した作曲家アレッサンドロ・ストラデッラ。「合奏協奏曲」様式の創始者として、また数多くの浮名を流したプレイボーイと して、音楽史に名を残しています。また、演技を伴わないオラトリオやカンタータ、世俗カンタータの一種「セレナータ」の分野で数多い作品を発表し、 ヘンデルとバッハ以前における最大のカンタータ作曲家の一人と見なされています。その多くは愛の痛みを題材にしたもので、技巧的な歌と楽器 の掛け合いが見事な作品に仕上がっています。 このアルバムは「カンタータとセレナータ」の第2集にあたるもので、ソプラノ独唱の為の1曲と、複数の独唱者が登場する2曲が収録されています。な かでもカンタータ「どこよりも美しい太陽が憩うこの場所に」は男声と女声の掛け合いが見事な、牧歌的な雰囲気を持つ作品。また2人のソプラノによ る「あなたの麗しい容姿に」も技巧的な旋律がたっぷりと用いられた聴きごたえのある曲です。 イタリア・バロック作品の研究家、エステヴァン・ヴェラルディは自らストラデッラ作品の校訂を行い、比較校訂版を作成。この演奏では、作曲家の名を 冠したアンサンブル「アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート」を率いて、作品の魅力を伝えます。

CDS-7901
NX-A13
ニコライ・ミャスコフスキー:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ第1番ニ長調 Op. 12(1911)
チェロ・ソナタ第2番イ短調 Op. 81(1948)
リムスキー=コルサコフ:セレナード Op. 37 - チェロとピアノのために
リリアーナ・ケハヨヴァ(Vc)
クリスティーナ・ミラー(P)

録音:2018年1月8-10日ブルガリア国営放送、第1スタジオ、ソフィア(ブルガリア)
プロコフィエフの生涯の友人であり、ハチャトゥリアンやシチェドリン、カバレフスキーらの師として知られるミャスコフス キー。2つの世界大戦と、ソ連からの政治的抑圧に耐え、全27曲の交響曲を残したことで知られていますが、こ のアルバムに収録された2曲のチェロ・ソナタも彼の重要な作品と見做されています。第1番は、ペテルブルク音 楽院卒業後間もなく完成した2楽章からなる作品で、全体に伸びやかな旋律とロマンティックな風情を持ってい ます。第2番はその37年後、作曲家67歳の時の作品。ムスティスラフ・ロストロポーヴィチによって初演されたこ の曲は、中期作品にみられる実験的要素は影をひそめ、ラフマニノフやチャイコフスキーを思わせる甘い旋律と、 ロシア民謡の要素がブレンドされた回顧的な雰囲気を持っています。演奏するのはブルガリア出身のチェリスト、 ケハヨヴァとロシア系ドイツ人のピアニスト、ミラー。2人は息のあった演奏を聴かせ、最後にリムスキー=コルサコフ の「セレナード」をアンコールとし、アルバムを締めくくっています。
CDS-7902
NX-B03
フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):讃歌と詩篇集
フランチェスコ・カヴァッリの宗教音楽コレクション
“Musiche sacre concernenti Messa e Salmi Concertati con
Istromenti, Imni, Antifone et Sonate a due, 3, 4, 5, 6, 8, 10 e12
Voci” published by Vincenti(Venice, 1656)より

めでたし、海の星 - 3声の讃歌(アルト、テノール、バス)
イエスよ、処女らの花冠 - 3声の讃歌(アルト、テノール、バス)
この神の聖なる信者よ - 2声の讃歌(2ソプラノ)
主よ,あなたは私をお試しになりました- 3声の詩篇(ソプラノ、アルト、バス)…世界初録音
主が家を建てられるのでなければ- 4声の詩篇(ソプラノ、アルト、テノール、バス)
われは信ず - 5声の詩篇(2ソプラノ、アルト、テノール、バス)…世界初
録音
ほめたたえよ、神のしもべたちよ- 5声の詩篇(2ソプラノ、アルト、テノール、バス)

編曲と再構築:アントニオ・ノビリ
装飾、ディミニューション、通奏低音の譜面化:マッシモ・ロレギアン
432Hz、ヴァロッティ音律
クリスティーナ・フェネッリ(第1ソプラノ)
カルロッタ・コロンボ(第2ソプラノ)
アンドレア・アッリヴァベーネ(A)
ラファエーレ・ジョルダーニ(T)
アレッサンドロ・ラヴァシオ(Bs)
ジョルジョ・トージ(Vn1)
クラウディア・コンブス(Vn2)
アレッシア・トラヴァリーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ニコラ・バルビエリ(ヴィオローネ)
パオロ・トニョン(ドゥルチアン)
マウリツィオ・マンチーノ(Org)
クレマ・モンテヴェルディcho
ブルーノ・ジーニ(指)

録音 2020年8月30日-9月2日
イタリア・バロック期の作曲家フランチェスコ・カヴァッリの宗教的作品集。現在では優れた歌劇作曲家として名を遺すカヴァッリですが、宗教曲の分野 でも、ヴェネツィア楽派伝統の複合唱様式の中に、持前の流麗で美しい旋律を融合された作品を多く書き上げており、これらはモンテヴェルディ作品 と比較しても遜色のないほどの出来栄えを誇っています。声楽パートの充実も見事ですが、器楽パートにも凝った手法が用いられており、声と楽器が 織りなすポリフォニーが聴きどころです。
CDS-7905
NX-B03
パガニーニ後のジェノヴァの室内楽
カミッロ・シヴォリ(1815-1894):弦楽四重奏のための小さな主題と変奏 ト長調
カルロ・アンドレア・ガンビーニ(1819-1865):四重奏曲 ホ短調
ジョヴァンニ・セッラ(1788-1876):四重奏曲第4番ヘ短調「カミッロ・シヴォリに捧げる」
シヴォリ:弦楽四重奏のためのロンド ニ長調
アスカニオQ【ダミアーノ・バッビーニ(Vn1)、フランチェスコ・バニャスコ(Vn2)、コスタンツァ・ペピーニ(Va)、カテリーネ・ブルーニ(Vc)】

録音:2020年7月6-10日
世界初録音
ニコロ・パガニーニに唯一弟子入りを許されたヴァイオリニスト、カミッロ・シヴォリ。幼い頃から才能を現し、ジェノヴァ・ヴァイオリン楽派における最も名高 い演奏家、作曲家の一人として活躍しました。このアルバムには、彼を含む3人の作品を収録。この時代におけるパガニーニの影響を受けた次世代の 作曲家たちの活躍を探ります。シヴォリの「小さな主題と変奏」は活動の初期に書かれたもので、オペラ・アリアを思わせる抒情的な旋律に自身の技 巧を示すかのような華麗な変奏が施された小品。もう1曲は、主題が回帰する毎にヴァイオリンのさまざまな技巧が披露される「ロンド」。この2曲が作 曲された間にシヴォリはジョヴァンニ・セッラに師事し、更なる研鑽を積んだと推測されます。セッラは自らの弦楽四重奏曲をシヴォリに捧げることで、弟 子の才能を讃えました。ガンビーニは、ピアニストとしても活躍した作曲家。友人だったシヴォリが初演したガンビーニの四重奏曲をロッシーニが高く評価 したことで知られています。全て世界初録音。2004年に結成されたアンサンブル、アスカニオ四重奏団による演奏です。
CDS-7906
NX-B03
シューベルト:ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第1番ホ長調 D157(1815)
ピアノ・ソナタ第13番イ長調 Op. posth. 120 D664(1819)
ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 Op.53 D850(1825)
コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)
コンラート・グラーフ Nr.593(プライヴェート・コレクション)のアンドレア・レステッリによる復元楽器 2012

録音:2019年3月29-31日 RSI
"歌曲王"として知られるシューベルトですが、彼は若い頃からピアノ・ソナタも途切れることなく作曲していまし た。それらはどれも力作であり、ベートーヴェンの影響と歌謡性が融合した見事な作品ばかりです。18歳の時 に書かれた第1番は現在3楽章の作品ですが、本来恐らくは全4楽章あり、終楽章が紛失あるいは未完と 考えられています。明朗な楽想の中に時折挟まれる短調の旋律が印象的なシューベルトらしい歌心たっぷり の曲です。第13番イ長調は22歳のシューベルトによる小規模なソナタ。この曲も長調と短調の交代と、軽 やかな第3楽章の旋律が印象的です。第17番は1825年の作品。こちらは全曲40分ほどの長さを持つ大 規模なソナタで、技巧的かつパワフルな印象を与えます。重厚な第1楽章から第3楽章に比べると、予想外 に優雅で軽やかな終楽章を持つことでも知られます。演奏するマストロ・プリミアーノは歴史的な楽器を操り、 18世紀から19世紀の作品を得意とするピアニスト。これまでクレメンティやベートーヴェンの演奏で高く評価さ れています。
CDS-7911(3CD)
NX-C05
ドニゼッティ:歌劇「シャモニーのリンダ」 リンダ…ジェシカ・プラット(S)
ピエロット(サヴォワの孤児)…テレサ・イエルヴォリーノ(A)
カルロ(シルヴァル子爵)…フランチェスコ・デムーロ(T)
アントーニオ(小作人、リンダの父)…ヴィットリオ・プラート(Br)
マッダレーナ(リンダの母)…マリーナ・デ・リーゾ(S)
ボアフレリー公爵…ファビオ・カピタヌッチ(Bs)
司教…ミケーレ・ペルトゥージ(Bs)
行政長官…アントニオ・ガレス(T) 他
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
ミケーレ・ガンバ(指)

録音:2020年1月15日フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)
有名なアリア「この心の光」で知られるドニゼッティの「シャモニーのリンダ」。本収録で主役のリンダを演じるのは、 ジェシカ・プラット。2013年にイタリアの由緒ある「シオラ・ドーロ(黄金のツバメ)」歌劇賞を受賞した英国生まれ オーストラリア国籍の名ソプラノです。伸びやかな声と確かなコロラトゥーラの技術を駆使し、素晴らしい歌唱で純 真な少女の役を演じています。相手役カルロに人気テノール、フランチェスコ・デムーロ、加えてミケーレ・ペルトゥー ジ、ファビオ・カピタヌッチらベテランがしっかりと脇を固めた万全の配役。ドニゼッティの音楽の抒情性とドラマを見事 に引き出すミケーレ・ガンバのタクトは、悲劇と喜劇の両面を併せ持つこの歌劇を陰影豊かに描いています。
CDS-7915(2CD)
NX-C09
ヴェルディ:歌劇「マクベス」
(フランス語歌唱)
マクベス…リュドヴィク・テジエ(Br)
マクベス夫人…シルヴィア・ダッラ・ベネッタ(S)
バンクォー…リッカルド・ザネッラート(Bs)
マクダフ…ジョルジョ・ベッルージ(T)
マルコム…ダヴィド・アストルガ(T)
医師…フランチェスコ・レオーネ(Bs) 他
「マクベスの手紙」朗読…カサンドル・ベルトン
フィラルモニカ・アルトゥーロ・トスカニーニ
パルマ王立劇場cho
ロベルト・アバド(指)

録音:2020年9月11-13日(演奏会形式、ライヴ)
ヴェルディ音楽祭2020、パルコ・ドゥカーレ・ディ・パルマ(イタリア)
題名役マクベスを歌うのはフランスの名バリトン、リュドヴィク・テジエ。艶と深みのある美声で運命に翻弄される男 の野心と苦悩を歌い、夫を破滅に導くマクベス夫人役のシルヴィア・ダッラ・ベネッタがドラマティックな歌唱でそれに 応えます。イタリア・歌劇を中心に幅広く活躍する名匠ロベルト・アバドのタクトから生まれる躍動感溢れる音楽と フランス語歌唱の柔らかな響きが絶妙にマッチするもうひとつの「マクベス」をお楽しみください。
CDS-7909(2CD)
NX-B05
ハイドン:オラトリオ『天地創造』 ガブリエル/エヴァ…ハンナ=エリザベス・ミュラー(S)
ウリエル…マクシミリアン・シュミット(T)
ラファエル/アダム…ミヒャエル・ヴォッレ(Br)
ヴェタ・ピリペンコ(Ms)
フィレンツェ5月音楽祭O&cho
ズービン・メータ(指)

録音:2020年11月10日フィレンツェ5月音楽祭劇場、フィレンツェ、イタリア
ハイドンの『天地創造』は旧約聖書の「創世記」、「詩篇」、ミルトンの「失楽園」を台本の素材として作曲された、ハイドン円熟期の傑作オラトリオで す。充実した書法によるオーケストラ、独唱、二重唱、三重唱、合唱など多彩な声部の組み合わせによる楽曲群によって、天地の創造から、様々な 生き物、そして人間アダムとイヴの登場まで世界のすべてを創造した神の事績が、神への賛美と感謝の念とともに美しく荘厳につづられていきます。 本収録はズービン・メータのフィレンツェ五月音楽祭デビュー50周年を記念して、2020年11月にコロナ禍の中で敢行された無観客演奏会の模様で す。ハンナ=エリザベス・ミュラー、マクシミリアン・シュミット、ミヒャエル・フォッレ、ヴィエタ・ピリペンコという優れたソロ歌唱陣を配し、メータ円熟のリードの もとフィレンツェ五月音楽祭O&choによる壮大な音楽の絵巻が繰り広げられます。
CDS-7917
NX-B03
ハープとパーカッションの現代作品集
シルヴィア・ビアンケラ(1943-):APAGU(メトロノーム、カスタネット×2、クラヴェス、トムトム、テンプルブロック、グロッケンシュピール、ゴング、ピストンフルート、バスク・タンブリン、サスペンデッド・シンバル、カシシ、トライアングル)
アンドレア・タルメッリ(1950):E da questo calore nacque la luce
そして熱から光が生まれる
(チベット・ハンドベル×3、グロッケンシュピール、小バス・ドラム、トムトム×4、
サスペンデッド・シンバル、大ゴング、ベルツリー)
アニー・フォンタナ(1955):Appunti di viaggio 旅のノート - 4つの小品による組曲
(テンプル・ブロック×2、グロッケンシュピール、サスペンデッド・シンバル、ダラブッカ、トライアングル、エンシエント・シンバル[G、A、B、C]、フィンガーシンバル、メロディカ)
グイド・ファッキン(1946):Krik Galeba カモメの叫び
ブルーノ・マデルナを称えて
(グロッケンシュピール、トムトム×4、小バス・ドラム、サスペンデッド・シンバル、大ゴング)
アンドレイナ・コスタンティーニ(1955-):Burlesque ブルレスケ(トムトム×3、小バス・ドラム、サスペンデッド・シンバル、グロッケンシュピール、
アンシエント・シンバル[G、A、B、C]×4、ゴング)
アンジェロ・ブルッツェーゼ(1967-):Capriccio カプリッチョ
ブルーノ・マデルナの追悼に
(トムトム×4、サスペンデッド・シンバル)
マリア・グラツィア・アルマレオ(1960-):前奏曲
Tanghetto タンゲット
(グロッケンシュピール、メロディカ、トムトム×3、サスペンデッド・シンバル)
アヴァロカイト・デュオ
グイド・ファッキン(パーカッション)
パトリツィア・ボニオーロ(Hp)

録音:2021年春
前作「The Spirit of Sound」に続く、ハープとパーカッションのアンサンブル「アヴァロカイト・デュオ」が生み 出す幽玄で多彩な響きを存分に味わう1枚。パーカッション奏者グイド・ファッキンが操る数えきれないほどの 打楽器が紡ぐ音色と、ハープの繊細な響きが融合し、独特の世界が生まれます。アルバムに収録されてい るのは、中東風の響きを駆使したアニー・フォンタナの「旅のノート」、ブルーノ・マデルナの追悼のために書か れたファッキンとブルッツェーゼの作品など、現代の作曲家たちが思い思いの作風で生み出した、新しい音を 発見するというデュオの趣旨を汲んだ実験的な作品の数々です。
CDS-7918
NX-B03
ジョヴァンニ・バッティスタ・バッサーニ(1650頃-1716):Affetti Canori 愛の歌い手
カンタータとアリエッテ ソプラノと通奏低音のために Op. 6(1684 ボローニャ)
アンナ・ピローリ(S)
ルイージ・アッカルド
チェンバロ…Andrea di Maio, Canepina(VT) 2018, after an 18th-century
Tuscan instrument
ポジティフ・オルガン…Giuseppe Tisi, Brescia 2014
ニコラ・ブロヴェッリ
バロック・チェロ…Maurizio Vella, Cremona 2016, after Giovanni Paolo
Maggini, Brescia 1600 ca.
エリサ・ラ・マルカ
14コース・テオルボ…Giuseppe Tumiati, Canneto Pavese(PV), 2013, after
Vendelio Venere, Padua, 1611
バロック・ギター…Anna Radice, Bologna 2019, after a 17th-century
anonymous maker

録音:2020年7月12-15日
アルカンジェロ・コレッリと同時代の作曲家ジョヴァンニ・バッティスタ・バッサーニ。パドヴァで生まれ、優れた弦楽器奏者、オルガン奏者としてモデナ、フェラーラ、 ベルガモの大聖堂の楽長を歴任、高い人気を誇りました。ヴァイオリンの為の曲集が有名ですが、歌の分野ではとりわけ「愛」をモティーフにした作品を多く 遺しました。世界初録音となるこのアルバムにはバロック作品の歌い手、アンナ・ピローリが清冽な声と超絶技巧を駆使して歌う、愛の苦しみと喜びを描いた ソロ・カンタータを収録。曲により楽器の組み合わせを変える通奏低音に乗ったピローリの歌唱で、音楽と言葉が見事に融合した表現力豊かな作品をお聴 きください。
CDS-7919
NX-B03
編曲の芸術
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 K. 452…このヴァージョンでの世界初録音
(原曲 ピアノと管楽器の為の五重奏曲)
ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲(原曲 ピアノと管楽器の為の五重奏曲 Op. 16)
カデンツァ:レオナルド・ミウッチ
アレア・アンサンブル【アンドレア・ロニョーニ(Vn: カルロ・アントニオ・テストーレ、ミラノ 1739年製)
ステファノ・マルコッキ(ヴィオラ:カルロ・アントニオ・テストーレ ミラノ 1745年製の レンツォ・マンデッリによる復元楽器 2012)
マルコ・フレッツァート(Vc:マティア・ポッペラ ナポリ 1697年製)
レオナルド・ミウッチ(フォルテピアノ:アントン・ヴァルター 1795年製のクリス・マーネによる復元楽器 2019)】

録音:2020年10月6-24日
このアルバムに収録された2曲のピアノ四重奏曲はどちらも作曲家自身によるピアノと管楽器の為の五重 奏曲からの編曲版です。モーツァルトの曲は世界初録音という珍しいもの。またベートーヴェンの作品は、 モーツァルトの死の翌年に構想されたピアノと管楽の為の五重奏を、のちに洗練されたピアノ四重奏曲へと 編曲したもので、こちらもピリオド楽器での録音は世界初となります。今回の録音では、どちらの作品でもカ デンツァは当時の慣習に従いミウッチが即興で演奏、典雅な旋律の展開が楽しめます。
CDS-7921(3CD)
NX-C09
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 マントヴァ公爵…ハビエル・カマレナ(T)
リゴレット…ルカ・サルシ(Br)
ジルダ…エンケレーダ・カマーニ(S)
スパラフチーレ…アレッシオ・カッチャマーニ(Bs)
マッダレーナ…カテリーナ・ピーヴァ(Ms)
ジョヴァンナ…ヴァレンティーナ・コロ(S)
モンテローネ伯爵…ロマン・リュリキン(Bs-Br)
マルッロ・フランチェスコ…サムエーレ・ヴェヌーティ(Bs)
マッテオ・ボルサ…アントニオ・ガレ(T) 他
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
リッカルド・フリッツァ(指)

録音:2021年2月23日(ライヴ)
フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)
2020/21シーズン、フィレンツェ五月音楽祭の新演出「リゴレット」は、コロナ禍のあおりを受けて予定していた公 演がキャンセルされたものの、2021年2月23日に無観客上演を敢行。リアルタイムのネット配信と収録が行わ れました。 マントヴァ公爵役に、メキシコ出身の「驚異のテノール」として世評高く、この出演でイタリア・デビューを果たしたハ ビエル・カマレナ、リゴレット役はヴェルディ・バリトンの第一人者、ルカ・サルシ、ジルダ役には同役で2019年スカラ 座に鮮烈なデビューを果たしたアルバニア出身の新進ソプラノ、エンケレーダ・カマーニ、という豪華な布陣。この独 唱陣に加えてイタリア・歌劇の名匠リッカルド・フリッツァのタクトに導かれたフィレンツェ五月祭Oと合唱団 がヴェルディの迫真のドラマに乗せた美しい旋律をたっぷりと聴かせます。
CDS-7923
NX-B03
バルダッサーレ・ガルッピ:8つのソナタ - チェンバロとオルガンのために
ソナタ ニ短調 R. A.1.04.02 - チェンバロのために
ソナタ 変ロ長調 R. A.1.16.06 - チェンバロのために…世界初録音
ソナタ ニ短調 R. A.1.04.04 - チェンバロのために…世界初録音
ソナタ へ長調 Allegro R. A.1.8.10 - チェンバロのために…世界初録音
ソナタ ハ短調 - チェンバロの慰め 第3番- チェンバロのために
ソナタ ト長調 R. A. 1.11.03 - オルガンのために
ソナタ ト短調 R. A. 1.12.05 - オルガンのために…世界初録音
ソナタ ホ短調 R. A. 1.6.02 - チェンバロのために…世界初録音
ルイジ・キアリツィア(チェンバロ&オルガン)

録音:2020年
Pallazzo Chiarizia、18th century, L’Aquilla…チェンバロ・ソナタ
Basilica di San Giuseppe Artigiano, L’Aquilla…オルガン・ソナタ
18世紀イタリアの作曲家、バルダッサーレ・ガルッピ。劇作家カルロ・ゴルドーニと協力し、数多くのオペラ・ブッファと宗教作品で成功を収めました。彼は 生涯にわたって100曲以上の鍵盤楽器のためのソナタも書いており、それらはそれまでのソナタの形式に革新をもたらしハイドン、モーツァルト、ベートー ヴェンに影響を与えたことで知られています。どの曲も明快で美しい旋律を持ち、演奏効果も高いことから、学習者にも愛されています。 このアルバムではイタリアの奏者、ルイジ・キアリツィアが世界初録音を含むチェンバロとオルガンのためのソナタを演奏。バロックから古典派への移行期 に書かれた知られざる作品を存分に楽しめます。
CDS-7924(2CD)
NX-C09
ハルモニウム VS オルガン
【CD1】…ハルモニウム(Debain、1892年製)
サン=サーンス:3つの小品 Op. 1
ルイ・ヴィエルヌ:24の自由な形式の作品 Op. 31 第1巻(1913年 ハルモニウム版)
4. 第1曲 前奏曲
5. 第2曲 行列
6. 第3曲 嘆き
7. 第4曲 墓碑銘
8. 第5曲 前奏曲
9. 第6曲 カノン
10. 第7曲 瞑想曲
11. 第8曲 憂鬱な牧歌
12. 第9曲 マドリガル
13. 第10曲 夢
14. 第11曲 ディヴェルティスマン
15. 第12曲 カンツォーナ
【CD2】…オルガン(ヴィンツェンツォ・マスキオーニ 1910年製/ルガーノ大聖堂)
ヴィエルヌ:24の自由な形式の作品 Op. 31 第2巻(1914年 オルガン版)
1. 第13曲 伝説
2. 第14曲スケルツェット
3. 第15曲 アラベスク
4. 第16曲 コラール
5. 第17曲 リート
6. 第18曲 葬送行進曲
7. 第19曲 子守歌
8. 第20曲 パストラーレ
9. 第21曲 カリヨン
10. 第22曲 エレジー
11. 第23曲 祝婚歌
12. 第24曲 後奏曲
ジュリオ・メルカティ(ハルモニウム&オルガン)

録音:2016年1月&2018年11月
17歳のサン=サーンスが初めて出版した「3つの小品」。魅力的な旋律と創造性にあふれた見事な作品です。 またヴィエルヌの2巻に分かれた「24の自由な形式の作品」は彼の作品中、最も成功した人気作の一つ。古風 な形式を持っており、彼に関係する人や場所を想起させるさまざまな雰囲気を持つ小品が集められています。 このアルバムでは、サン=サーンスをハルモニウム、ヴィエルヌをハルモニウムとオルガンで弾きわけるという試みを行 い、各々の楽器の音色を存分に味わえるように工夫が凝らされています。ヴィエルヌの作品はもともとハルモニウム のために書かれていますが、オルガンで演奏することにより、重厚で荘厳な雰囲気が楽しめます。ここで演奏して いるのは、オルガンとチェンバロのソリストとして世界的に活躍しているジュリオ・メルカーティ。ニューヨークのセント・ パトリック大聖堂をはじめとして世界20か国以上のコンサートホールで演奏するほか、スイス・イタリア語放送管 弦楽団などの鍵盤奏者としても活躍、アラン・ロンバール、ウラディミール・アシュケナージ、ユベール・スダーンやハ ワード・グリフィス他、名指揮者とも数多く共演しています。
CDS-7925(3CD)
NX-D03
ジーノ・マリヌッツィ(1882-1945):歌劇「パッラ・デ・モッツィ」 パッラ・デ・モッツィ…エリア・ファビアン(Br)
シノレッロ…レオナルド・カイミ(T)
イル・モンテラブロ…フランチェスコ・ヴェルナ(Br)
アンナ・ビアンカ…フランチェスカ・ティブルツィ(S)
イル・ヴェスコーヴォ…クリスティアン・サイッタ(Bs)
イル・マンチーノ…アンドレア・ガッリ(T)
ジオーモ…ムラト・ジャン・ギュヴェム(T)
スパダッチア…マッテオ・ロイ(Br) 他
リリコ劇場O&cho
「G. P. ダ・パレストリーナ」音楽学校児童cho
ジュゼッペ・グラツィオーリ(指)

録音:2020年2月リリコ劇場、カリアリ(イタリア)
イタリア出身の作曲家・指揮者ジーノ・マリヌッツィ。1901年に地元のマッシモ劇場でヴェルディの「リゴレット」を指揮したのを皮切りに、ワーグナー作品 やドニゼッティ、ベッリーニ作品も指揮。1944年にはミラノ・スカラ座の総監督になるなど指揮者として名を馳せました。この「パッラ・デ・モッツィ」は彼が 劇場で培った経験をもとに1932年に作曲した歌劇。当時大成功をおさめ、「20世紀におけるイタリア・オペラの傑作」とみなされました。歴史的な題 材を好んだマリヌッツィは、この歌劇でも16世紀を舞台に設定、ルネサンス期のローマ教皇レオ10世(ジョヴァンニ・デ・メディチ)に仕えた架空の人物 「パッラ・デ・モッツィ」が率いるブラック・バンド(当時最強のイタリア軍)の劇的な活躍を、美しい旋律を駆使した壮大な作品に仕上げています。指揮は オペラをはじめ、ニーノ・ロータ作品の演奏で知られるジュゼッペ・グラツィオーリ。ワーグナーを思わせる壮麗な響きをオーケストラから引き出します。主役 をうたうエリア・ファビアンの張りのある美声も聴きどころ。
CDS-7927(3CD)
NX-C05
モンテヴェルディ:歌劇「ウリッセの帰還」 アカデミア・ビザンチナ
オッタヴィオ・ダントーネ(指
ペルゴラ劇場 (フィレンツェ) イタリア
ウリッセ…チャールズ・ワークマン(T)
テレーマコ…アニチオ・ゾルジ・ジュスティアーニ(T)
ペネーロペ…デルフィーヌ・ガルー(A)
イーロ…ジョン・ダザック(T)
イル・テンポ(時)…フランチェスコ・ミラネーゼ(Bs)
ジュノーネ…マリーナ・デ・リーソ(Ms)
ラ・フォルトゥーナ(幸運)…エレオノーラ・べロッチ(S)
ジョーヴェ…ジャンルカ・マルゲーリ(Br)他

録音:2021年6月28日、30日ペルゴラ劇場 (フィレンツェ) イタリア
モンデヴェルディの「ウリッセの帰還」は、ホメロスの叙事詩の壮麗な世界が音楽で描かれた最も深く優しく、感動 的な作品と言われています。主人公ウリッセ(ユリシーズ)が、トロイアからの旅の途上で過酷な試練を経ながらも 帰国、最愛の女王ペネーロペと再会し王国の再興を果たすという物語に、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長 として活躍したモンデヴェルディが作曲した晩年の代表作のひとつです。 この作品を「モンテヴェルディの最も優れた作品」と評価するチェンバロ奏者・指揮者オッタヴィオ・ダントーネが、通 奏低音にリュート、テオルボ、6弦のヴィオローネを用いるアカデミア・ビザンチナを自在に操り、17世紀の味わい深 い響きを忠実に再現、ベテラン、チャールズ・ワークマン(ウリッセ役)とデルフィーヌ・ガルー(ペネーロペ役)を中心に 若手歌手を起用した歌唱陣の表情豊かな歌唱演技をひきたてつつ、精彩にみちた音楽を紡ぎだしています。
CDS-7928(2CD)
NX-C09
ジョルダーノ:歌劇「シベリア」 ステファナ…ソーニャ・ヨンチェヴァ(S)
ヴァシリ…ゲオルギー・ストゥルア(T)
グレビ…ジョルジュ・ペテアン(Br)
ニコナ…カテリーナ・ピーヴァ(Ms)
アレクシス王子…ジョルジョ・ミッセーリ(T)
イワン…アントニオ・ガレス(T)
銀行家ミスキンスキ…フランチェスコ・ヴェルナ(Br)
ワリノフ…エマヌエーレ・コルダロ(Bs)
所長…フランチェスコ・サムエレ・ヴェヌーティ(Bs)
下士官…ヨゼフ・ダダ(T)他
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
ジャナンドレア・ノセダ(指)

収録:2021年7月7日
フィレンツェ五月音楽祭歌劇場、フィレンツェ(イタリア)
歌劇「シベリア」は、ルイージ・イッリカの手になるシベリアの流刑地を舞台とした悲恋の物語の台本に、ジョルダーノがヴェリズモ・オペラの系譜に連なる緊迫感 溢れるオーケストレーションを駆使し、合唱によるロシアの調べ(「皇帝賛歌」「ボルガの舟歌」など)を加えた音楽を作曲。1903年、ミラノ・スカラ座で初演 されました。1905年、パリでこの作品の上演を観たガブリエル・フォーレが、その音楽を高く評価したと伝えられています。ステファナ役を歌うのは近年その実 力が高く評価されているソプラノ、ソーニャ・ヨンチェヴァ。情熱的なヒロインを見事に歌い上げます。またテノールのゲオルギー・ストゥルアが伸びのある美声で 純情な恋人ヴァシリ役を切々と歌い、グレビ役のバリトンのジョルジュ・ペテアンが板についた悪役ぶりで強い印象を残します。充実した歌唱陣に加え、フィレ ンツェ五月音楽祭のオーケストラ、合唱団を率いる名匠ノセダのタクトがジョルダーノのスコアから多彩な響きを引き出しながら、このオペラをドラマティックに描 き尽くします。
CDS-7932
NX-B03
モーツァルト:レクイエム(ジュスマイヤー版) ゴルダ・シュルツ(S)
カトリン・ヴンドザム(Ms)
マルティン・ミッタールッツナー(T)
ナフエル・ディ・ピエッロ(Bs)
トリノ王立歌劇場O&cho
ステファノ・モンタナーリ(指)

録音:2020年7月8-10日 Teatro Regio Torino(イタリア)
モーツァルト晩年の名作『レクイエム ニ短調』をトリノ王立歌劇場O&choとステファノ・モンタナーリの指揮による演奏で。この録音はコロナ禍と戦 う医療関係者に捧げられた演奏会に先立ってセッション収録されました。 バロック・ヴァイオリニストとしても活躍するモンタナーリは、このレクイエムでもピリオド奏法を採り入れた切れの良い演奏を披露します。過度な表現を控えなが らも「ディエス・イレ」などでは感情が爆発するかのようなメリハリある音楽を聴かせるモンタナーリ。独唱者たちも期待に違わぬ美しい声。歌劇を思わせる親密 なアンサンブルも楽しめます。
CDS-7939
NX-B03
タルティーニの弟子たち 第2集
アンドレ=ノエル・パガン(1723-1799):ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op. 1, No. 5
ヨハン・ゴットリープ・ナウマン(1741-1801):ヴァイオリン・ソナタ ト長調
ピーテル・ヘレンダール(1721-1799):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調
ドメニコ・フェッラーリ(1722-1780):ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op. 1, No. 5
アンジェロ・モリージ(1725-1801):ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 Op. 4, No. 3
チルトミール・シスコヴィッチ(Vn)
ルカ・フェッリーニ(Cemb)

録音:2019年9月
1726年にパドヴァでタルティーニが開いたヴァイオリン教室は「諸国民の学校」と呼ばれるほど、国際色豊かな弟子たちが集まりました。ここで学んだ 彼らはフランス、ドイツ、イタリア、オランダなど、それぞれの出身国に戻り、タルティーニの教えを守りながら数多くの作品を生み出し、故郷の音楽的発 展に貢献していきます。このシスコヴィッチとフェッリーニが演奏するアルバムは第1集(CDS-723)に続く、タルティーニから教えを受けた弟子たちの作品 を集めたもの。フランス出身のノエル・パガン、ドイツ出身でタルティーニがその作品に興味を示したというナウマン、オランダ出身で、後半生はイギリスで 活躍したヘレンダール、イタリア出身、タルティーニの門下の中でも最も優秀な弟子のひとりとみなされていたフェッラーリ、ロンドンで演奏活動を行った のち、パルマ公爵家に仕えたモリージ、この5人の作品が収録されています。彼らの作品はどれも、18世紀半ばの名人芸や抒情的な表現に、タル ティーニのスタイリッシュで闊達な装飾的技法が織り込まれています。
CDS-7942(2CD)
NX-C09
ロカテッリ:24のカプリース「ヴァイオリンの技法」 Op. 3
【CD1】
1. カプリース第1番ニ長調
2. カプリース第2番ニ長調
3. カプリース第3番ハ短調
4. カプリース第4番ハ短調
5. カプリース第5番ヘ長調
6. カプリース第6番ヘ長調
7. カプリース第7番ホ長調
8. カプリース第8番ホ長調
9. カプリース第9番ハ長調
10. カプリース第10番ハ長調
11. カプリース第11番ト短調
12. カプリース第12番ト短調
【CD2】
1. カプリース第13番変ロ長調
2. カプリース第14番変ロ長調
3. カプリース第15番ホ短調
4. カプリース第16番ホ短調
5. カプリース第17番ト長調
6. カプリース第18番ト長調
7. カプリース第19番ヘ長調
8. カプリース第20番ヘ長調
9. カプリース第21番イ長調
10. カプリース第22番イ長調
11. カプリース第23番ニ長調
“Il Labirinto Armonico 和声の迷宮”
12. カプリース第24番ニ長調
13. カプリース “Prova dell’Intonazione”- フランソワ・ルベルの無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp. 6 No. 12のためのカデンツァ
ルカ・ファンフォーニ(Vn)
使用楽器:ジョフレッド・カッパ、
サルッツォ1690年製

録音:2001年4月、2002年6月Chiesa di Sant’Andrea Torrile
Parma(イタリア)
ピエトロ・アントニオ・ロカテッリはイタリア後期バロックの作曲家。当時最も尊敬され、影響力を持っていた音楽家の一人です。ヴァイオリニストとして卓越した 技術を持っており、その作品のほとんどがヴァイオリンのために書かれています。このアルバムに収録された「ヴァイオリンの技法」作品3は、ヴァイオリンと弦楽合 奏、通奏低音のための『12のヴァイオリン協奏曲』のためのカデンツァだけを集めたもの。ロカテッリは技巧的なカデンツァを「カプリース(カプリッチョ)」と呼び、ここ では和音、アルペジオ、ダブルストップなどあらゆる弦の技巧が凝らされており、恐らくパガニーニ以前の作品の中では、最も演奏困難な作品と言えるでしょ う。最後に置かれたカプリースは同世代のフランスの作曲家ルベルのソナタのためのカデンツァ。こちらも華やかで美しく技巧的な作品です。 演奏しているルカ・ファンフォーニはDYNAMICレーベルに数多い録音を持つヴァイオリニスト。パガニーニやヴィヴァルディなどの古典派作品を得意としており、 このアルバムの元ネタである『12の協奏曲』は既にリリースされています(CDS-394)。
CDS-7947
NX-B03
ストラヴィンスキー:舞曲、トランスクリプションと編曲集
1. 前奏曲(P編)…世界初録音
2. J.S. スミス:アメリカ合衆国国歌 「星条旗」(I. ストラヴィンスキーによるピアノ編)
3. ストラヴィンスキー:ドイツ人の行進曲の思い出
4. ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」 - プロローグ(I. ストラヴィンスキーによるピアノ編)
5. バレエ音楽「火の鳥」組曲
- 第3曲 王女たちのロンド(F. ヴィルムスによるピアノ編)
6. J. クレナー:サマー・ムーン(I. ストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」組曲による)
7. ドビュッシーの墓 - 第7曲 管楽器のための交響曲からの断章
8. ラグタイム(I. ストラヴィンスキーによるピアノ独奏版)
9. タンゴ
10. 3つのやさしい小品 - 第3曲 ポルカ(I. ストラヴィンスキーによるピアノ独奏版)
11. 子供たちのワルツ
12. 4つの練習曲 Op. 7 - 第3番ホ短調
13. バレエ音楽「妖精の口づけ」 - パ・ド・ドゥ(アントレー)(I. ストラヴィンスキーによるピアノ独奏版)
14. スケルツォ
15. バレエ音楽「プルチネッラ」組曲(I. ストラヴィンスキーによるピアノ独奏版) - III. Allegro
16. バレエ音楽「プルチネッラ」組曲(I. ストラヴィンスキーによるピアノ独奏版) - V. Scherzino
17. 弦楽四重奏曲のためのコンチェルティーノ(A. ルリエによるピアノ編)
バレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」(P版)
28. バレエ音楽「オルフェウス」 - エール・ド・ダンス(L.I. スピンナーによるピアノ編)
29. バレエ音楽「春の祭典」 - 第2部 生贄の儀式 「生贄の踊り」(S. ラフリングによるピアノ編)
ルイージ・パロンビ (P)

録音:2021年2月12-14日2021年5月19日
ストラヴィンスキーはおよそ40年間にわたり、常に異なった作風でピアノ曲を書き続けており、最初期の「スケルツォ」(1902)ではロマンティックだった作 風が、少しずつ複雑なリズム・パターンを持ったものに変貌していきます。このアルバムにはストラヴィンスキー作品のピアノ編曲版を中心に収めており、 作曲者自身による編曲と他の作曲家による編曲を並べることで、あたかもストラヴィンスキー作品をめぐる彼らの会話を聞くような趣きになっています。 収録された作品はバレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」を中心に、ジャズ風な曲や、バロック風の曲、斬新なハーモニーを用いた子供むけの曲など多 岐にわたっています。 演奏しているパロンビはこれまでに「デューク・エリントン・ピアノ作品集」(CDS-7743)や「CINEMA」(CDS-7805)、バッハ作品のさまざまな編曲集 「FAKE BACH」(CDS-7891)など、ジャンルを超えたアルバムを発表、そのユニークなコンセプトが注目されています。

デリーツィエ・ムジカーリ・シリーズ
DM-8008
レーガー:ヴァイオリン・ソナタ第7番イ短調
ヴィオラ組曲第1番ト短調
ヴィオラ組曲第2番ニ長調
ヴィオラ組曲第3番ホ短調
ルイジ・アルベルト・ビアンキ(Vn,Va)

録音:1992年5月,ジェノヴァ
旧CDS10。マックス・レーガーのヴァイオリンおよびヴィオラの独奏曲を収録。Dynamicにパガニーニなどの録音を大量に残したイタリアの名ヴァイオリニスト、ルイジ・アルベルト・ビアンキの演奏です。 (Ki)
DM-8012
ボッテジーニ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲変ロ長調Op.2-1
弦楽四重奏曲嬰へ単調Op.3-2
弦楽四重奏曲ニ長調Op.4-3
エリーザQ
[ドゥッチョ・ベルッフィ(Vn)、ガブリエーレ・ベッル(Vn)、レオナルド・バルターリ(Va)、ジョヴァンニ・リッピ(Vc)]

録音:1996年9月、ピストイア
旧S2006。19世紀のヴィルトゥオーソ・コントラバス奏者として知られるジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821−1889)は、作曲家、指揮者としても活躍した人です。しかしその作品の録音は、圧倒的にコントラバス曲ばかり。このCDは、作曲家としてのボッテジーニを知るには貴重なものです。 (Ki)
DM-8014
ヴィヴァルディ:二つのヴァイオリンのための協奏曲集
協奏曲イ短調RV523
協奏曲ニ長調RV513
協奏曲ト長調RV516
協奏曲ハ長調RV506
協奏曲ハ短調RV509
協奏曲ニ短調RV514
ラルテ・デラルコ
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)
フェデリーコ・グリエルモ(Vn)
カルロ・ラッザーリ(Vn)

録音:1996年1月、アルタヴィッラ・ヴィチェンティーナ
旧CDS167。ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲をピリオド楽器で続々と録音したラルテ・デラルコによる演奏です。独奏ヴァイオリンが二つということで、華やかさが増しています。 (Ki)
DM-8016
グリーグ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ集
ヴァイオリン・ソナタヘ長調Op.8
ヴァイオリン・ソナタト長調Op.13
ヴァイオリン・ソナタハ短調Op.45
ナタリア・ロメイコ(Vn)
オリガ・シトコヴェツキ(P)
録音:2001年2月,ジェノヴァ
ナタリア・ロメイコは、ロシアのノボシビルスク生まれ。2000年、パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝。この録音はその直後に行われたもの。実に瑞々しい演奏で、発売当時、日本も含めた各国で評判になりました。 (Ki)
DM-8018
バッジーニ:ヴァイオリンとピアノのための作品集第1巻
ヴァイオリン・ソナタOp.55ホ短調
二つのノヴェレットOp.54
3つの小品Op.53
3つの小品Op.46/気掛かり
ルイージ・アルベルト・ビアンキ(Vn)
アルド・オルヴィエート(P)

録音:1999年4月,ジェノヴァ
旧CDS258。アントニオ・バッジーニ(1818−1897)は19世紀半ばから後半にかけて活躍したイタリアのヴァイオリニスト。バッジーニは1840年代前半にドイツに滞在して、シューマンやメンデルスゾーンと交流があり、単なるイタリア人作曲家という以上の国際的な力量を持っていました。このCDにはバッジーニのヴァイオリンとピアノのための作品が集められています。1867年出版のヴァイオリン・ソナタには、ドイツ・ロマン派の影響が見られ、興味深いものです。ルイージ・アルベルト・ビアンキは、リミニ生まれのベテランのヴァイオリニスト。 (Ki)
DM-8019
ロッラ:ヴァイオリンとヴィオラのための3つの二重奏曲Op.15
第1番変ホ長調/第2番変イ長調
第3番ハ長調
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)
ルイージ・アルベルト・ビアンキ(Va)

録音:1972年2月
旧CDS252。アレッサンドロ・ロッラ(1757−1841)は、19世紀前半にイタリアで活躍したヴァイオリニスト。18世紀末には既に高い名声を誇っており、若き日のパガニーニが彼に教えを乞いに訪問したのは有名な話。また20年以上スカラ座管弦楽団のコンサートマスターを務め、この劇場の水準アップに貢献しました。作曲家としても数々のヴァイオリン曲を残しており、今日でもわりとよく演奏されます。このCDには、ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲集Op.15を、巨匠サルヴァトーレ・アッカルドという大物が弾いています。ヴィオラは、リミニ生まれのヴァイオリン、ヴィオラ奏者、ルイージ・アルベルト・ビアンキ。彼はこの録音の後、DYNAMIC社の録音に多数登場することになります。 (Ki)
DM-8020
オヴィディウ・バディラの遺産
ボッテシーニ
:コントラバス協奏曲第1番嬰ヘ短調
 コントラバス協奏曲第2番ロ短調
 協奏的大二重奏曲
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲(コントラバス版)
オヴィディウ・バディラ(Cb)
ツァン・ガンユエン(Vn)
マルコ・ズッカリーニ(指)
ミラノ・ポメリッジ・ムジカーリ管kサン・サーンス

録音:1998年1月,ミラノ
旧CDS210。コントラバスの神様、ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821−1889)のコントラバス2曲と、チャイコフスキーのチェロの名作、ロココの主題による変奏曲をコントラバスで弾いたものを収録。オヴィディウ・バディラはルーマニア出身のコントラバス奏者。たいへんな名手として知られたものの、2001年に若くして亡くなってしまい、残された録音は多くありません。これは貴重な録音。 (Ki)
DM-8021
ファッシュ:ファゴット、弦楽,通奏低音のための協奏曲ハ長調
 弦楽と通奏低音のための交響曲ト長調
グラウプナー:フルート,ファゴット,弦楽,通奏低音のための組曲ト長調
 ファゴット,弦楽,通奏低音のための協奏曲ハ短調
 ファゴット,弦楽,通奏低音のための協奏曲ト長調
パオロ・トニョン(バロックFg)
パル・ネーメト(指)カペラ・サヴァリア

録音:1997年7月、ソンバトヘイ
旧CDS199。ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688−1758)とヨハン・クリストフ・グラウプナー(1683−1760)の、18世紀前半に活躍した二人のドイツの作曲家によるファゴット作品集。パオロ・トニョンは、バロック音楽好きにはよく知られているファゴット奏者。レザール・フロリサン、アムステルダム・バロック・オーケストラ、ル・コンセール・スピリチュエルなど、数々の団体でファゴット奏者を務め、またソリストとしても活躍している名手です。 (Ki)
DM-8025
フンメル:ピアノ作品集
幻想曲Op.18
7つのハンガリー舞曲Op.23
ピアノ・ソナタOp.20
変奏曲Op.21
ジュリアーナ・コルニ(P)

録音:1998年、ヴェローナ
旧S-2023。ヨハン・ネポムク・フンメル(1778−1837)は、生前は大ピアニストとしても活躍した、ウィーン古典派末期の大物でした。残した作品は膨大ですが、有名なトランペット協奏曲を除くと、録音が広く出回るようになったのは最近のこと。このDynamicのCDは、そうしたフンメルのリバイバルの最先端を走るものでした。収録されているのはすべて1805年から1807年にかけての作品。幻想曲Op.18は、1805年の作品。第3楽章のラルゲット・エ・カンタービレはショパンの先駆とすらいえそうなもの。民謡を用いたハンガリー舞曲Op.23もほぼ同時期の作品。ピアノ・ソナタOp.20は1807年の作品。この時期のフンメルを代表する名曲です。変奏曲Op.21は1806年の作品。ジュリアーナ・コルニは、ジェノヴァのパガニーニ音楽院を修了、さらにウィーン、ザルツブルクで学んだピアニスト。このフンメルのピアノ作品集は、発売時話題となったものでした。 (Ki)
DM-8027
ボッケリーニ:弦楽四重奏曲集Op.8
第1番ニ長調G.165
第2番ハ短調G.166
第3番変ホ長調G.167
第4番ト短調G.168
第5番ヘ長調G.169
第6番イ長調G.170
ヴェネツィアSQ
【アンドレア・ヴィオ(Vn) 
アルベルト・バッティストン(Vn)
ルカ・モラッスッティ(Va) 
アンジェロ・ザニン(Vc)】

録音:1994年、ジェノヴァ
旧CDS111。イタリアの名カルテット、ヴェネツィア弦楽四重奏団によるボッケリーニの弦楽四重奏曲Op.8の録音。昨今ブームと言えるほど続々と録音が登場するボッケリーニ、弦楽五重奏曲の録音はたいへん多いのですが、弦楽四重奏曲はあまり多くありません。この作品8も現役盤は少ないので、嬉しい復活です。 (Ki)
DM-8028A
エロール:序曲と交響曲集
歌劇「ザンパ」-序曲
歌劇「クレルクの草原」序曲
交響曲第1番ハ長調/交響曲第2番ニ長調
ヴォルフ=ディーター・ハウシルト(指)
スイス・イタリア語放送O

録音:1998年9月ルガノ
※CDS282の再発盤
19世紀末フランスで活躍したオペラ作曲家、フェルディナント・エロールの序曲と交響曲集です。2つの交響曲は初期の作品であり、「第1番」は彼がローマ大賞を受賞した際の提出作品、第2番もそのすぐ後に滞在していたナポリで1815年に書かれたもので、どことなくベートーヴェン的なアカデミックさが感じられるものです。しかし同じ年に、最初のオペラを作曲し、ナポリで上演され大好評を得たことで、オペラ作曲家としての自信を持った彼は、次々と見事な作品を書き上げていくことになります。歌劇「ザンパ」の序曲は、昔ラジオ番組のテーマ曲として使われていたこともあり、曲を耳にすれば「ああ、あの曲か」と頷く人も多いのではないでしょうか。どれも洗練された旋律が魅力的です。
DM-8029A
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ:管弦楽組曲集
組曲ヘ長調/組曲ニ長調/組曲イ短調
パル・ネメト(指)カペラ・サヴァリア

録音:1999年1月ハンガリー・ソンバトヘイ
※CDS233の再発盤
管弦楽組曲は18世紀の前半に人気を得ていたジャンルです。しかし、本来の組曲というのは、もう少し定義の狭いもので、それはアルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4つでできたものであり、このファッシュ(1688-1758)や、バッハの作品は、「フランス風序曲=Ouverture」と呼ばれるジャン=バティスト・リュリが確立した形式に則って書かれています。どれも序曲で始まり、多様な舞曲が続きます。合奏協奏曲風の掛け合いがあったり、ソロ楽器が活躍したりと、実に楽しい音楽です。時にはフーガも使われますが、形式自体はシンプルなものが多く、テレマンやグラウプナーなどの「ギャラント様式」に近くもあります。
DM-8030A
フランク:室内楽作品集
ピアノ三重奏曲第1番嬰ヘ短調Op.1
ピアノ三重奏曲第2番変ロ長調「サロンの三重奏曲」Op.1
ピアノとヴァイオリンのための大二重奏曲変ロ長調「グレーラクのギュリスタン」のモティーフによる」Op.14
アンダンティーノ・クイエトーソ変ホ長調Op.6
マリアナ・シルブ(Vn)
ミハイ・ダンチラ(Vc)
ルクサンドラ・コラン(Vn2)
ミハイル・サルブ(P)

録音:1981-1982年ジェノヴァ
※CDS021の再編盤
フランク(1822-1890)のピアノ三重奏曲は、彼が18歳から19歳にかけて作曲した作品で、ベルギーのレオポルド1世に捧げられています。若書きにも拘らずひたすら重苦しい雰囲気で始まる第1番の三重奏曲は、今でもときおり演奏され、フランクらしさを存分に発揮しています。第2番は「サロンの三重奏曲」と名付けられていますが、内容は決して軽いものではなく、どちらかというと重々しく感じられるのが面白いところです。Op.14とOp.6の2つの小品も、その少し後に書かれた作品で、後のヴァイオリン・ソナタやピアノ五重奏曲のような深淵性はないものの、どこまでも濃厚な歌と、技巧的なピアノパートが耳に残る佳品です。
DM-8031A
ヴィヴァルディ:ラ・チェトラVol.2
ヴァイオリン協奏曲変ロ長調RV380
2台のヴァイオリンのための協奏曲変ロ長調RV526
ヴァイオリン協奏曲ハ長調RV183
ヴァイオリン協奏曲ト短調RV327
ヴァイオリン協奏曲ハ長調RV171
2台のヴァイオリンのための協奏曲イ長調RV520
ジョヴァンニ・グリエルモ(Vn)
カルロ・ラツァリ(Vn)
ラルテ・デラルコ

録音:1995年6月ヴェネツィア
※CDS147の再編盤
2枚組で発売されていたヴァイオリン協奏曲集からのセレクトです(他の収録曲は既発のDM8011でお聞きいただけます)。ヴ
ィヴァルディ(1678-1741)円熟期の作品であるこの「ラ・チェトラ」は神聖ローマ皇帝カール6世に献呈されていて、タイトルのチェトラとは、古代ギリシアの弦楽器キタラーのこと。音楽の象徴としてタイトルに選ばれたものです。タイトル通り、ヴァイオリンの特性が良く生かされたバランスのよい協奏曲です。演奏しているのは、cpoレーベルでもおなじみグリエルモとラルテ・デラルコ。バロック楽器の典雅が響きを存分のお楽しみいただけます。
DM-8032A
アルビノーニ:フルートと通奏低音のための6つのソナタOp.6
フルート・ソナタニ長調Op.6-7
フルート・ソナタホ短調Op.6-8
フルート・ソナタハ長調Op.6-1
フルート・ソナタト短調Op.6-2
フルート・ソナタイ短調Op.6-6
フルート・ソナタト長調Op.6-9(CDS-139の再編盤)
アンサンブル・バロッコ・サン・スシ
【メンバー:マリオ・フォレーナ(Fl)
テッレル・ストーン(テオルボ)
カルロ・ザナルディ(バロックVc)
アルド・フィオレンティン(ハープシコード)】

録音:1995年4月-5月パドヴァ
アルビノーニのOp.6の一連の作品は、1710年から1712年に作曲された12曲からなるヴァイオリン・ソナタで、彼の創作の絶頂期の作品と言われています。ヴァイオリンの高い技術を要求する作品であり、これをバロック・フルートで演奏することは、想像以上の困難を伴うものですが、マリオ・フォレーナは、まさに息をのむほどの鮮やかさで、これらの曲に見事な色合いを与えることに成功しています。
DM-8033
ニーノ・ロータ:フルートのための室内楽作品集
フルートとオーボエのための3つの二重奏曲集(1972)
フルートとピアノのための5つの小品(1972)
フルート,ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲(1958)
フルートとハープのためのソナタ(1937)
フルート,オーボエ,ヴィオラ,チェロとハープのための五重奏曲(1935)
マリオ・カルボッタ(Fl)
カルロ・バルザレッティ(P)
マリノ・ベデッティ(Ob)
クリスティーナ・ビアンキ(Hp)
マルコ・ビアンキ(Va)
カルロ・パラッツォーニ(Vn)
マルコ・テストーリ(Vc)

録音:1988年1月ジェノヴァ
※CDS-172の再発盤
映画音楽の大家として知られるニーノ・ロータ(1911-1979)ですが、彼は「クラシックの作曲家」としても多大なる才能を有していました。幼い頃から作曲をはじめ、11歳の時にはオラトリオを手掛け、その作品はミラノとパリで演奏され絶賛されました。音楽院に入学してからはピッツェッティに作曲を学んでおり、その後はローマでカゼッラに学ぶなど、若いロータは貪欲に時代の音楽を吸収していったのです。その後は映画音楽の大家として名を馳せますが、同時にオペラを作曲したりと、クラシック作品から離れたわけではなかったのが、この人の多彩なところでしょう。ここで聴けるフルートのための室内楽作品は、初期のものが2曲と、中期のものが1曲、そして晩年に近い70年代のものが2曲という取り合わせで、どれもが豊富なメロディと郷愁に満ちていて、まさにロータでなければ書けないものばかりです。


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