湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Capriccio
(ドイツ)



※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
C-3001B
シューベルト:歌曲選集
緑の中の歌Op.posth115D917
月に寄せてD259
人間性の限界D716/プロメテウスD674
漁師の歌Op.96-4D881
漁師Op.5-3D225
ウルフルが釣りをする時Op.21-3D525
ドナウ川の上でOp.21-1D553
流れの上でOp.posth119D943
ハデスへの旅D526
タルタルスの群れOp.24-1D583
フローリオの歌Op.124-2D857
ガニュメートOp.19-3D544
神と踊り子D254/死に寄せてD518
死と乙女Op.7-3D531
墓掘り人の憂いD842
勝利D805/バッカス賛歌Op.60-2D801
ティロ・ダールマン(Bs-Br)
チャールズ・スペンサー(P)

録音:2014年7月3-6日ウィーン4tuneスタジオ
若きバス・バリトン歌手ティロ・ダールマンのデビューCDです。彼はノルトライン=ヴェストファーレン州のコンクールで1位を獲得後、チューリヒ歌劇場のメンバーとなりました。すでにデュッセルドルフ、コブレンツ、サンクトガレンなどの劇場に出演し、数多くの役をこなしています。共演した指揮者はヘルムート・リリンクをはじめ、フィリップ・ジョルダン、ヘルムート・ミュラー=ブリュール、クリストフ・シュペリング、また鈴木雅明ら錚々たる顔ぶれ。最も期待される歌手の一人です。このアルバムでは、シューベルト(1797-1828)の歌曲の中から彼のの声質にふさわしい「重めの歌」が選ばれています。
C-3002D
ドイツのバラード集
【1部:友情と忠実】
シューマン:二人の擲弾兵Op.49-1
シューベルト:人質D246
レーヴェ:オールフ殿Op.2-2
【第2部:王と騎士】
レーヴェ:海を行くオーディン
シューベルト:歌の終わりD473
リスト:われらが父の墓S281
ツェムリンスキー:年老いた王がいた
シューマン:歌い手Op.posth145-3
【第3部:霊と怪】
シューマン:ベルシャザルOp.57
レーヴェ:霊の生活Op.9-4
 死の舞踏Op.44-3
ツェムリンスキー:森の会話
ヴォルフ:ムンメル湖の精霊たち
 炎の騎士
カイ・スティーフェルマン(Br)
アレクサンダー・シュマルツ(P)

録音:2013年8月25-29日ウィーン4tuneスタジオ
カイ・スティーフェルマンはケルン音楽大学で名歌手クルト・モルの元に学びました。その後はハンブルク州立歌劇場で「魔笛」のパパゲーノ、「メリー・ウィドウ」のダニロ、「ラ・ボエーム」のショナールを歌い好評を博しました。最近の彼はドイツオペラの重要な役を次々と習得、世界中の歌劇場でその美声と表現力を披露しています。このアルバムは、ドイツ伝統の「バラード(物語譚)」の名曲を歌い、その卓越した表現力を見せ付けています。1曲1曲が完結したストーリーを持つ難しい曲ばかりですが、彼の素晴らしい歌唱は確かな説得力を有しており、たとえドイツ語がわからなくとも充分に楽しむことができるはずです。
C-3003
NX-A13
ジュリー・デイヴィス〜ポートレート
ベッリーニ:6つのアリエッタ-第2番:お行き、幸せなバラよ
 蝶々
 6つのアリエッタ-第5番:どうぞ、いとしい人よ
 6つのアリエッタ-第6番:喜ばせてあげて
シューベルト:4つのカンツォーネ D688
 ああ、われを見捨てずに D510
リスト:ペトラルカの3つのソネット S.270a
ワーグナー:メアリー・スチュワートのお別れ
ジュリー・デイヴィス(S)
チャールズ・スペンサー(P)

2015年9月1-2日,11月24-25日
アメリカ出身のソプラノ、ジュリー・デイヴィスの初リサイタル・アルバム。メトロポリタン歌劇場の地区オーディションに合格、マリリン・ ホーン財団コンクールのファイナリストに選ばれ、既に数々の舞台に出演。ドニゼッティの「ランメルムーアのルチア」と「夢遊病の女」 のタイトル・ロールを歌い、どちらも絶賛されています。また、フィリップ・ジョルダンが指揮したパリ・オペラ座の 「モーゼとアロン」では重要な役割である“若い娘”を歌い、素晴らしい才能を見せつけています。このアルバムではドニゼッティ、 シューベルト、リストに加え珍しいワーグナーの作品を見事にコントロールされた美声で披露しています。
C-3002D
ドイツのバラード集
【1部:友情と忠実】
シューマン:二人の擲弾兵Op.49-1
シューベルト:人質D246
レーヴェ:オールフ殿Op.2-2
【第2部:王と騎士】
レーヴェ:海を行くオーディン
シューベルト:歌の終わりD473
リスト:われらが父の墓S281
ツェムリンスキー:年老いた王がいた
シューマン:歌い手Op.posth145-3
【第3部:霊と怪】
シューマン:ベルシャザルOp.57
レーヴェ:霊の生活Op.9-4
 死の舞踏Op.44-3
ツェムリンスキー:森の会話
ヴォルフ:ムンメル湖の精霊たち
 炎の騎士
カイ・スティーフェルマン(Br)
アレクサンダー・シュマルツ(P)

録音:2013年8月25-29日ウィーン4tuneスタジオ
カイ・スティーフェルマンはケルン音楽大学で名歌手クルト・モルの元に学びました。その後はハンブルク州立歌劇場で「魔笛」のパパゲーノ、「メリー・ウィドウ」のダニロ、「ラ・ボエーム」のショナールを歌い好評を博しました。最近の彼はドイツオペラの重要な役を次々と習得、世界中の歌劇場でその美声と表現力を披露しています。このアルバムは、ドイツ伝統の「バラード(物語譚)」の名曲を歌い、その卓越した表現力を見せ付けています。1曲1曲が完結したストーリーを持つ難しい曲ばかりですが、彼の素晴らしい歌唱は確かな説得力を有しており、たとえドイツ語がわからなくとも充分に楽しむことができるはずです。
C-3005A13
ベッリーニ/ドニゼッティ/ロッシーニ歌曲集
ベッリーニ:マリンコーニア
 行け、幸せならば
 もしも私にできないのなら
 私の偶像よ/喜ばせてあげて
 帰れ、愛しのフィッリデよ7.ベッリーニ:思い出
 優雅な月よ
ドニゼッティ:あの女は死んだ
 愛の誓い「永遠の愛と誠を君に誓う」
 愛と死/漁夫/舟人
ロッシーニ:音楽の夜会から<約束/叱責/別れ/バッカナール>
エマヌエーレ・ダグアンノ(T)
チャールズ・スペンサー(P)

録音:2014年4月22-26日ウィーンオーストリア,4Toneスタジオ
Cappricioレーベル“Premiere Portraits”は、若く才能あるアーティストをサポートし、そのデビューCDを世界中に広めるための新しいシリーズ。今回登場するのはテノール歌手のエマヌエーレ・ダグアンノです。イタリアのトレヴィーゾで行われたコンクール“Totidal Monte”でその才能を見い出され、イタリア各地の歌劇場から世界へとその活動を広げています。ズービン・メータやファビオ・ビオンディをはじめとした名指揮者たちとも共演を重ね、2009年には藤原歌劇団の「愛の妙薬」に出演。得意のネモリーノを歌い喝采を浴び、以降日本でも注目されています。このアルバムでは、ドニゼッティ、ベッリーニ、ロッシーニの3人の歌曲を熱唱。その輝かしい声と表現力は、彼の晴れやかな将来を予見させるものです。
C-3006
NX-A13
Premiere Portraits
デュティユー:ピアノ・ソナタ(1947-1948)
プーランク:フランス組曲 FP80b(1935…原曲:クロード・ジェルヴェーズ
プーランク:メランコリー FP105(1940)
フランセ:ピアノ・ソナタ(1960)プーランク:ピアノのための組曲「ナポリ」FP40(1922-1925)
フランツィスカ・リー(P)

録音:2016年7月26.27日、2017年8月3日
若く才能ある演奏家の初アルバムをリリースするCapriccioレーベルのシリーズ「Premiere Portraits」。今作は韓国の若 手、フランツィスカ・リーのリサイタル・アルバムです。ソウルで音楽を学び、大学では学年最高位を獲得、2011年にドイツ学 術交流の奨学金を得てドイツに留学し、カールスルーエ音楽大学を卒業。世界中でコンサート活動を行う傍ら、後進の指導 にも積極的に取り組んでいます。このアルバムでリーはフランスの近現代作品を演奏。流麗な旋律と重層な和声で知られる デュティユーの「ピアノ・ソナタ」をはじめ、プーランク、フランセと、名ピアニスト、ジャン=フィリップ・コラールの師として知られるサン カンの各作品を繊細なタッチで表現しています。
C-3007
NX-A13
トーマス・エベンシュタイン〜リサイタル
シェーンベルク:ブレットル歌曲集 Op.66(1901)
ツェムリンスキー:2つのブレットル歌曲(1901)
R・シュトラウス:歌曲集「商人の鑑」Op.66
コルンゴルト:道化師の歌 Op.29
トーマス・エベンシュタイン(T)
チャールズ・スペンサー(P)

録音:2017年7月12.13.31日、8月1日
若く才能ある演奏家の初アルバムをリリースするCapriccioレーベルのシリーズ「Premiere Portraits」。 今回の1枚は1979年、オーストリアで生まれ、ウィーン国立音楽大学でヘレナ・ラザルスカから声楽を学んだテノール、トーマ ス・エベンシュタインのアルバムです。2003年から2012年にベルリン・コーミッシェ・オーパーのメンバーとして活躍、その後は世 界中のオーケストラと共演、各地の歌劇場でも素晴らしい歌唱を披露しています。レパートリーは古典から現代まで幅広く、 なかでもモーツァルト、ワーグナー、R・シュトラウスの作品で高く評価されており、このデビューアルバムで選ばれている 後期ロマン派の作品は、彼の最も得意とする分野です。シュトラウスの「商人の鑑」での表現力豊かな歌唱は聴きどころで す。

C-5001
ブロッホ:詩篇、他
前奏曲と2つの詩篇/ヘブライ組曲
バール=シェム(ヴァイオリンと管弦楽編)
3つのユダヤの詩
クリスティーナ・エルツェ(S)
タベア・ツィンマーマン(Va)
アンチェ・ヴァイトハース(Vn)
スティーヴン・スローアン(指)
ベルリン・ドイツSO

録音:2007年3月28-29日、2008年5月5日、2003年5月23日
スイス出身のユダヤ人作曲家・音楽教師ブロッホの作品集です。主にアメリカで活躍し1924年にはニューヨークの市民権も獲得、「アーネスト・ブラック」としてアメリカにおけるもっとも重要な作曲家の一人となりました。彼は、後期ロマン派に特有の厚い響きを生涯手放すことはなく、どの曲も穏やかで幅広い表現に終始しています。ここに収録された4つの作品は、全てユダヤ教の伝統と文化を反映したもので、ユダヤ人の矜持と望郷の念が随所に感じられる美しい作品です。エルツェ、ツィンマーマン、ヴァイトハースの3人のソリストの渾身の演奏です。
C-5002(1SACD)
シュニトケ:映画音楽集第4集
映画音楽「スポーツ、スポーツ、スポーツ」組曲(編曲:F.シュトローベル)
映画音楽「歯科医の冒険」組曲(編曲:F.シュトローベル)
フランク・シュトローベル(指)ベルリンRSO

録音:2004年2月26-27日、2005年5月25-27日
当時の作曲家たちの例にもれず、シュニトケも1960年代前半から1980年代までは、とにかくサウンド・トラックを書いていました。その数およそ60作品!しかし、そのほとんどはKGBの手で葬り去られてしまい、現在では、このシュトローベル編のような、他の作曲家が編曲した物を聴くことで、当時を推測する他なくなってしまったのは残念なことです。ここに収録された2曲のサウンド・トラックはどちらも名監督エレム・クリモフの映画で、「スポーツ〜」は何とも古典的な人を食った感じの曲が並びます。妙になまめかしいメヌエットや、いかにもドキュメンタリーチックな緊迫感溢れる音楽(スパイ映画にもあいそう)です。興味深い曲ばかりです。「歯科医」はもっと古典的な音楽です。フィナーレのお気楽過ぎるメロディは、逆に郷愁を誘います。
C-5004
J・シュトラウスのワルツ・アレンジ集
酒・女・歌Op.333(ベルク編曲)
南国のばらOp.388(シェーンベルク編)
入り江のワルツOp.411(シェーンベルク編)
皇帝円舞曲Op.437(シェーンベルク編)
加速のワルツOp.418(ウェーベルン編)
リノス・アンサンブル
まだ戦禍の残る1918年のウィーン。すでに12音技法の概念を確立していたシェーンベルクが、当時最先端の音楽を紹介するために設立した「私的音楽協会」は、当時の音楽界に新風を吹き込むことに成功しました。芸術家と聴衆に近代音楽への純粋で正確な道案内をすることを目的に掲げ、収益も挙げることを目標としていたこの会ですが、1921年5月27日に予定されていた演奏会が開催できなくなり、急遽、シェーンベルクとベルク、ウェーベルンの3人が流行のワルツを室内楽版に編曲。大成功を収めたというものです(当夜はベルクがオルガン、シェーンベルクが第1ヴァイオリン、ウェーベルンがチェロを演奏)スコアはさらなるコンサート資金を調達するために競売にかけられ、協会の懐も潤ったのでした。華やかな中にも儚さを感じさせる夢のような響きはハルモニウムに由来するのでしょうか?不安な世界に花開いた一夜の夢をご堪能ください。
C-5019
デッサウ:交響曲第2番、他
ベルトルト・ブレヒトの思い出に
交響曲第2番/踊りと歌
エグザメン/声1楽章の交響曲
クセニヤ・ルキック(S)
マニュエラ・ブレス(Ms)
ホルガー・グロショップ(P)
ロジャー・エップル(指)ベルリン・ドイツSO

録音:2004年2月16-18日、2008年2月20-21日
ハンブルクの音楽一家(いとこは有名なオペレッタ作曲家、ジーン・ギルバート)に生まれたデッサウは、初期はシェーンベルクの影響を受け、オペラ指揮者としても活躍、1920年代からは映画音楽を手掛け、初期のディズニー映画の音楽も担当しています。1933年にナチスによる追放を受け、1939年に渡米。ここでブレヒトと親交を結び多くの劇場音楽を作曲しました。またドイツ民主共和国のプロパガンダのための音楽も多く書きましたが、彼自身は社会主義リアリズムを推進し、ヘンツェやシュニトケなどの前衛音楽の紹介に力を尽くしました。彼の音楽は実際に聴いてみると予想外に親しみやすいことがおわかりになるでしょう。例えば「踊りと歌」や「エグザメン」。これはもしも、アニメ映画で使われていたとしても、全く違和感のなさそうな楽しい曲だったりします。
C-5020
ライマン(1936-):作品集
カントゥス(2005)/オレア(2006)
ソロ(2006)/影は無き(2005-2006)
アリエッタ(2002)
モイチャ・エルトマン(S)
イェルク・ヴィトマン(Cl&バセット・クラリネット)
アクセル・バウニ(P)
ペーター・ルンデル(指)西ドイツRSO

録音:2007年2月6日ケルン・フィルハーモニー、2007年3月6日、7月30日、10月24日WDR放送、ビスマルク・ザール
難解な作品で知られる(しかしファンの多い)アリベルト・ライマンの2つの歌曲集、そしてクラリネットの為の作品集です。これらの作品には全て「愛、呼吸、死への熟考」がライトモティーフとして散りばめられています。クラリネットの官能的で刺激的な音色による感情の吐露は、そのままソプラノの高音のひりつくような響きに同化します。まるで寒風吹きすさぶ中に置き去りにされたかのような不安、そして時にやってくる甘美な瞬間、これがたまらない「オレア」はまさに16分間の夢旅行です。
C-5021
アイヒナー(1740-1777):交響曲集
交響曲ニ短調Op.7-4/交響曲ヘ長調Op.11-4
交響曲ト短調Op.6-2/交響曲ハ長調Op.5-1
ヴェルナー・エールハルト(指)
ルテ・デル・モンド

録音:2008年11月27-29日
優れた作品を多く書いたにもかかわらず、現在では全く忘れ去られた作曲家。このアイヒナーもそんな一人です。モーツァルトよりも16年早く生まれ、宮廷楽団のファゴット奏者であった父親から音楽の手ほどきを受け、ツヴァイブリュッケンの宮廷楽団員となります。コンサートマスターとして毎年パリへ演奏旅行に出かけ、そこでは得意のファゴットも演奏し、そちらでも人気を博します(J.C.バッハもロンドンで彼の演奏会に接しています)。他にも多くの音楽評論家が彼の演奏を聴くために集まりましたが、1777年にベルリンでひっそりと死去してからは、その存在はすっかり忘れ去られてしまったのでした。彼の交響曲は、全て三楽章の定型に収まっていますが、そのどれもが躍動感と緊張感に溢れたもので、当時の「疾風怒濤」の精神を享受した麗しいものとなっています。
C-5022(2CD)
ハイドン:8つの協奏曲集
オルガン協奏曲ハ長調HobXVIII-1
ハープシコード協奏曲ニ長調HobXVIII-2
ハープシコード協奏曲ハ長調HobXVIII-5
フォルテピアノ協奏曲ト長調HobXVIII-4
フォルテピアノ協奏曲ニ長調HobXVIII-11
オルガン協奏曲ハ長調HobXVIII-10
ハープシコード協奏曲ヘ長調HobXVIII-3
オルガン協奏曲ハ長調HobXVIII-8
クリスティーネ・ショルンスハイム(Org、ハープシコード、フォルテピアノ)
メアリー・ウティガー(指)
新デュッセルドルフ宮廷楽団

録音:2008年6月-7月
ハイドンのピアノ・ソナタ全曲演奏に偉大なる金字塔を打ち立てたショルンスハイム、今回は協奏曲で目覚ましい活躍ぶりを見せてくれます。2009年のハイドン・イヤーに合わせて録音されたこのアルバムでは、彼女は3種類の楽器を弾き分け、各々の曲の美質を明らかにします。国際的に音楽学者としても名高い彼女だけに、楽器の特性を存分に生かした輝かしい演奏と解釈は、かなりのハイドン通でさえうならせること間違いありません。グルックやホミリウスなどの録音で高い評価を受けている新デュッセルドルフ宮廷楽団のバックも冴えています。指揮をしているのはヴァイオリニストでもあるウィスコンシン生まれのメアリー・ウティガー。ムジカ・アンティクワ・ケルンやレザデューなどのバロック・アンサンブルと共演を重ねる実力派です。
C-5025
ハイドン:カンツォーネ集
楽しい苦痛/人魚の歌/羊飼いの歌
彼女は決して恋について語らない
乙女への警告/怠けの賛美/恋の歌
見捨てられた女/編み物をする少女
思い出/誠実/さすらい人/同情
満足/精霊の歌/宗教的な歌
不幸な恋のなぐさめ/人生は夢
おお、心地よい声/するどい目つき
絶望/船乗りの歌
ルート・ツィーザク(S)
ゲロルド・フーバー(P)

録音:2008年10月11-14日
ハイドンの作曲した46曲の歌曲のほとんどはオリジナルの版が残っています。ほとんどの曲はドイツ語の歌詞を持ちますが、1794年に出版された「6つの創作されたカンツォネッタ」はアン・ハンターの英語詩によって書かれています。スコットランドやアイルランドの民謡を研究していたハイドンにとって、英語の詩には特別な思い入れがあったのでしょうか。これらは深刻さと微笑ましさのバランスが程良く取れた楽しいものばかりで、とりわけ愛の歌には素晴らしいものがあるようです。ツィーザクは、一見単純に見えるこれらの歌を丹念に解きほぐし、細やかな感情で磨き上げてしっとりと聴かせてくれます。ゲルハーエルの伴奏者としておなじみ、フーバーのピアノも見事です。
C-5026
マーラー:交響曲第1番「巨人」
リュッケルト歌曲集
クリスティーネ・シェーファー(S)
クリストフ・エッシェンバッハ(指)ベルリン・ドイツSO

録音:2008年11月22-26日大ホール
一番わかりやすいところは、何といっても終楽章の冒頭ですが、他にも「こうでなくちゃ」という場面満載。派手さよりも緻密さを追求した大人の演奏に仕上がっているところがさすがです。カップリングはクリスティーネ・シェーファーが歌う「リュッケルト歌曲集」です。エッシェンバッハとシェーファーと言えば、このレーベルのツェムリンスキーの叙情交響曲(C71081))でも素晴らしい名演を披露しています。世紀末の重く淀んだ空気を描くエッシェンバッハの棒、その豊穣な音をバックに歌い交わすシェーファーとゲルネの美しく表情に富んだ声。ロマン派音楽を聴く醍醐味たっぷりの1枚として高く評価されています。今回のリュッケルト歌曲集も繊細な感情をとことん突き詰めたもので、ちょっとコケティッシュな「私の歌をのぞき見しないで」と厭世感漂う「私はこの世に見捨てられ」では、まさに別人のようです。とはいえ、全ての根底にある甘やかな官能性の表出には思わずため息をついてしまうことでしょう。若さ溢れる交響曲第1番から、最後の歌曲まで一瞬足りとも目が離せません。
C-5027
エゴン・ヴェレシュ(1885-1974):ピアノ協奏曲Op.49
ヴァイオリン協奏曲Op.84*
マルガレーテ・バビンスキ(P)
ダヴィッド・フリューヴィリス(Vn)
ロジャー・エップル(指)ベルリンRSO

録音:2007年6月25-27日、2008年4月22-25日*
「忘れられた音楽家の復興ブーム」のおかげで、ウィーン出身の作曲家、音楽学者エゴン・ヴェレシュの音楽も最近ようやく聴ける機会が増えてきました。ウィーン大学でアドラーに音楽学を学び、個人的にシェーンベルクに対位法を学び、並行してバロック・オペラやビザンチン様式の音楽の研究にも没頭、1920年にはシェーンベルクの伝記も執筆するほどの才人です。彼の作風は刻々と変化し、最終的には調性感が薄くなり、いわゆる「現代音楽」になるのですが、このピアノ協奏曲は明確ではないものの、調性に支配される部分も多く、第2楽章「夜想曲」での美しいヴァイオリン・ソロや、第3楽章の見事なまでにパターン化された音の羅列には胸がすく思いがします。ヴァイオリン協奏曲はもう少し現代的な音になっていますが、やはり古典的な形式を遵守した作品で、時折響く懐古的なメロディもたまりません。現代作品を得意とする女性ピアニスト、バビンスキとオーストリア出身のヴァイオリニスト、フリューヴィリスの2人もこの難しい音楽をきっちり弾きこなしています。

C-5028D(2CD)
シューベルト:即興曲と楽興の時他
即興曲D899/楽興の時D780
ピアノソナタ第18番D894ト長調
ツィモン・バルト(P)

録音:2007年11月29-30日、2008年9月19日
最近、その独特な演奏と解釈で俄然注目を浴びているピアニスト、ツィモン・バルト。彼の演奏の一つの特徴として、極端な弱音とデリケートな感情表現が挙げられますが、このシューベルトでもそれが炸裂しています。冒頭の「即興曲ハ短調Op.90-1」から、これまで聴いたことのないような不思議な音楽となっています。有名な「楽興の時第3番」や「ソナタト長調」でも新しい発見があるはずです。これはもしかしたら、かのアファナシエフを超える名演と呼ばれるようになるかもしれません。
C-5033
ジェネク(1900-1991):作品集
交響的悲歌Op.105
7つのやさしい小品Op.146
アダージョとフーガ
5つの弦楽のための短い小品Op.116
交響的小品Op.86
ブラジル風シンフォニエッタOp.131
エルンスト・コヴァチッチ(指)
レオポルトディヌムO

録音:2007年11月19-21日、2008年2月20-21日
チェコ系の家系、ウィーン生まれ、活躍はドイツからアメリカ。作風はロマン派から新古典派、無調、多調、そしてジャズまで。あらゆる分野に200曲以上の作品を残し、マーラーの第10番の補筆を行い、娘アンナと一時期婚姻関係にもあった・・・そんな多彩過ぎる生涯を送ったクジェネクの作品集です。タイトルの「交響的悲歌」は1945年に亡くなったウェーベルンを悼んで作曲されたもの。悲歌と言っても、曲自体はかなり動きが多く、低音部に現れる執拗なピチカートは葬送のリズムを象徴しているかのようです。短くとも印象的な7つの小品、どこがブラジル?と悩んでしまいそうなシンフォニエッタなど個性的な作品が並びます。
C-5035
ヴォーン・ウィリアムズ:オーボエ協奏曲イ短調
W.ブレイクの詩による10の歌
家庭の音楽
タリスの主題による幻想曲
ラヨシュ・レンチェス(Ob)
アンドレアス・ヴェラー(T)
エミリー・ケルナー(Vn)
ポール・ペシュティ(Va)
アンスガー・シュナイダー(Vc)
ベーラ・バーンファルヴィ(指)ブダペスト・ストリング
録音:2006年10月3日、2007年12月2日
イギリスの名オーボエ奏者であるレオン・グーセンス(1897-1988、お騒がせ指揮者として知られるユージン・グーセンスの弟)に献呈されたオーボエ協奏曲は息の長いメロディラインが魅力的。物悲しさと楽しげな舞曲のリズムが印象的です。「ブレイクの詩による歌曲」はオーボエと声のみによる細密画の世界。まるで淡水絵の具で描かれた風景画を見ているような清々しさを感じさせます。静けさの中にどれほど多くの情景が詰まっていることでしょうか!他にはよく知られる「タリスの主題による幻想曲」と、あまり知られていない「家庭の音楽」を収録。シュトゥットガルト放送響の首席レンチェスの情感溢れるオーボエをじっくりお楽しみいただけます。
C-5036(2CD)
ハイドン:カンタータ「アプラウスス(賛美)」HobXXIVa:6 調和…アンナ・パリミーナ(S)
知恵…マリナ・デ・リソ((Ms)
正義…ドナト・ハヴァー(T/不屈…ヨハネス・ヴァイサー(Br)
神学…アンドレアス・ヴォルフ(Bs-Br)
アンドレアス・シュペリング(指)
カペラ・アウグスティーナ

録音:2008年8月23-25日ブリュールアウグストゥスブルク修道院
1768年、36歳のハイドンが手がけた祝祭カンタータです。ツヴェッテル修道院長の修道誓願50周年祝賀式のために書かれていて、所用で初演に立ち会うことができなかったハイドンは、奏者や歌手に対して10項目からなる細かい指示を送ったようです。4つの基本徳目と神学との間の論争を抽象的に描いたラテン語のテキストからなり、5人の歌手がそれぞれ役を歌います。音楽は華やかなアリアと緻密なオーケストラのアンサンブルが随所に現れる聴き応えのあるものです。本来は序曲に「シンフォニアを当てるように」と指示されていますが、このライヴでは演奏されておらず、すぐにソプラノのレチタティーヴォで始まります。シュペリングの溌剌とした音楽作りは曲全体に熱気を与え、祝祭ムードを否が応でも高めます。
C-5039
スラブ歌曲集
チャイコフスキー:.私の守り神私の天使私の友
 私は窓を開けたOp.63-2
 騒がしい舞踏会の中でOp.38-3
 ただ憧れを知る者だけがOp.6-6
 それは早朝のことだったOp.38-2
ラフマニノフ:6.いや、お願いだ、行かないでOp.4-1
 私はあなたを待っているOp.14-1
 何という苦しさOp.21-12
 夜の静けさにOp.4-3
 私はすべてを奪われたOp.26-2
リムスキー=コルサコフ:静かなる夕べのとばりがおりるとOp.4-4
 高嶺に吹く風もなくOp.43-2
 たなびく雲は薄くなりOp.42-3
 清くかぐわしいあなたの立派な花環Op.43-3
ムソルグスキー:歌曲集「子ども部屋」
ゾルヤーナ・クシュプラー(Ms)
オレナ・クシュプラー(P)

録音:2009年8月18日-20日ベルリン、ゲルトナーシュトラッセ
ドイツ・リートとは全く違う世界観を有するロシアの歌曲たち。これらは、聴き手の心を直接揺り動かし、極めて素朴な感情を沸きあがらせるのです。チャイコフスキーの甘き慕情、ラフマニノフの疼くような痛みを伴った感傷、リムスキー=コルサコフの歌に吹きすさぶ風の音、そしてムソルグスキーの優しい愛撫。この蕩けるように美しい歌たちには、確かに狂おしいまでの魅力があるようです。ここで演奏するのは、双子のクシュプラー姉妹です。メゾ・ソプラノのゾルヤーナ、ピアノのオレナ、2人はウクライナに生まれ、母親から最初の音楽の手ほどきを受けました。各々違う道を歩みつつも、このような共演では見事なまでに息のあった名演を披露してくれます。
C-5040(2SACD)
ロベルト・シューマンを巡って
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調WoO27
 ヴァイオリンとピアノの為の3つのロマンスOp.94(J.ドラハイム編)
ヨアヒム:ヴァイオリンとピアノの為のロマンスハ長調
C.シューマン:ヴァイオリンとピアノの為の3つのロマンスOp.22
シューマン:ヴァイオリン・ソナタイ短調Op.105
 ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調
グドルン・シャウマン(Vn)…1731年ストラディヴァリ、クレモナ
クリストフ・ハンマー(フォルテピアノ)

録音:2009年6月ウィーンカジノ、バウムガルテン
ロベルト・シューマンと彼を巡る人々たちの作品をピリオド楽器で演奏するというファン垂涎の1枚の登場。妻クララ、ヨーゼフ・ヨアヒム、そしてクララの異父兄バルギールと、興味深い取り合わせです。ここにブラームスの作品を入れれば、また違った味わいになるのでしょうが、「シューマンを巡る環」としてなら、これで完結させるのが一つのやり方なのでしょう。1731年製のストラディヴァリのクレモナの音色は、高雅さの中に甘さを備えたもので、時としてすすり泣くかのような表現力には、またモダンの楽器とは違った愛おしさがあります。名手クリストフ・ハンマーの奏でるフォルテピアノの美しい音色も、シャウマンの見事な演奏に華を添えます。また、CDには表記がありませんが、SACDハイブリッドの高音質盤です。シューマンの音楽の持つ暖かく湿った香り高い空気を、部屋いっぱいに放ってみたい1枚です。
C-5043
オスカー・フリート:作品集
弦楽オーケストラのための前奏曲とフーガOp.10
語りとオーケストラのためのメロドラマ「移民」*
フンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」の主題による幻想曲
浄められた夜
サロメ・カンマー(ナレーター)
カタリーナ・カンマーロール(Ms)
シュテファン・リューガマー(T)
マティアス・フォレムニー(指)ベルリンRSO

録音:2008年7月1-2日*/20097月2-6日
作曲家でもあり、史上初のマーラー交響曲を録音した指揮者として知られるオスカー・フリートの作品集です。彼は音楽の才能に恵まれながらも、家庭の困窮により正式な音楽教育を受けることができず、苦難の青春時代を送ったことで知られます。1889年にようやくフランクフルト近郊の歌劇場でホルン奏者の職を得て、それからはフランクフルト歌劇場でも演奏し、並行してフンパーディンクの内弟子兼助手として働き、ここでワーグナーの音楽の薫陶を得るのです。その後も様々な活動をするも、なかなか認められることなく苦難の日々を送るのですが、1903年に作曲した「酔歌」で初めて成功を収め、それが機会でマーラーと知り合い深い友情をむすぶこととなるのです。さて、ここに収録された4曲はどれも当時の音楽の流行を反映しており、ワーグナーからフンパーディンクへと繋がる作風の流れをはっきり感じることができるでしょう。トラック4の「浄められた夜」はデーメルの詩をそのまま2人の歌手が歌いあげたもの(シェーンベルクも同じ時期に作曲していましたが、あの曲はまだ初演されていませんでした)。こういうアプローチがあるのか。と驚かれる方も多いでしょう。
C-5044
シューベルト:歌曲集「美しき水車屋の娘」
 流れの上でD943
ダニエル・ベーレ(T)
スヴァイヌンク・ビェラン(P)
アプ・コスター(Hrn)

録音2009年6月6-8日ベルリン・テルデック・スタジオ
若きテノール、ダニエル・ベーレによる渾身の「水車屋の娘」です。ハンブルク生まれのベーレは、最近様々な歌劇場からひっぱりだこ。注目を浴びている新進気鋭の歌手で、最近では、ヤーコプス指揮の「魔笛」にて清冽なる歌声を披露、一躍日本のファンの知名度をぐんぐん上げている人です。PHOENIXレーベルからも5人の作曲家による歌曲集(PE-154)がリリースされていて、こちらもニュアンスに富んだ素晴らしい歌唱を聴かせていましたが、こちらの「水車屋」はもっとストレートに若者の心情を歌いあげています。第1曲目の「さすらい」からなんとも表情豊か。このシンプルな歌を単なる有節歌曲として終わらせるのではなく、1回ごとの繰り返しを丁寧に変化させ、実に色彩豊かに表現しています。全編通して、緻密なドラマ性と情熱の迸りが溢れる良い演奏です。
C-5045
ダッラピッコラ:ピアノ作品集
ミュリエル・クーヴルーの為の小協奏曲
パガニーニのカプリッチョによるカノン風ソナチネ
バレエ音楽「マルシア」からの3つのエピソード
アンナリベラの音楽帳
オーケストラの為の2つの小品
ピエトロ・マッサ(P)
ペーター・ヒルシュ(指)ベルリンRSO

録音:2009年10月2-3日ベルリンPBBゼンデザール、2009年7月20-21日スタジオ・ゲルトナーシュトラッセ
イタリアの現代作曲家ダッラピッコラのピアノ作品集です。WIKIで彼の項を調べると「抒情詩調の十二音音楽の作曲で知られる」とありますが、実際これはどんな音なのでしょう?イタリアに初めて十二音の技法を持ちこんだとされる彼の作品ですが、これは予想以上に美しく聴きやすいものです。小協奏曲ではどこか懐かしい音色が耳に残りますし、「パガニーニ」では神秘的ですらあります。これらはまだ十二音技法を使っているとは言い難い作品ではありますが、当時としてはかなり先進的だったことは間違いないでしょう。それ以降にかかれた3つの作品は、すっかり現代的な響きを纏ったもので、この6〜7年に一体何があったのだろう?と想像するのも楽しいかもしれません。
C-5046
カステルヌオーヴォ=テデスコ作品集
ピアノ協奏曲第2番ヘ長調Op.92(世界初録音)*
人魚と青い魚/藻
仙人草と西洋さんざし
楽しみ-5つの小さなワルツとエピローグ
波-ピアノのための2つの練習曲(世界初録音)
ピエトロ・マッサ(P)
アレッサンドロ・クルデーレ(指)ベルリンSO

録音:2009年9月28-29日*、2009年12月21-22日
フィレンツェ生まれのイタリア系ユダヤ人、カステルヌオーヴォ=テデスコの作品集です。ピツェッティに師事し、カゼッラに認められるという当時の急進派です。カゼッラの推しで多くの演奏会で作品が紹介され、期待の新進作曲家として脚光を浴びました。名ギタリスト、セゴビアと親しかったためもあり、現在ではギター曲が良く知られていますが、ここで聴けるように様々な作品を書き、亡命先のハリウッドでは映画音楽も手掛けるという守備範囲の広さを見せています。彼の作品は文学作品からインスピレーションを得ることも多く、どの曲もタイトルから何とも言えない雰囲気が漂っています。このアルバムにはピアノ協奏曲を中心とした、様々なピアノ曲を聴くことができます。1936年から1937年に書かれたピアノ協奏曲では、明るい日差しが降り注ぐような陽気な楽想がたまらなくステキです。1973年ミラノ生まれでアルド・チッコリーニに学んだ実力派中堅ピアニスト、マッサの強靭なタッチが曲の明るさを一層引き立てます。
C-5049
トゥイレ(1861-1907):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第2番ト長調(1881年未完)
弦楽四重奏曲第1番イ長調(1878年)
シグナムSQ[ケルスティン・ディル(Vn)/アンネッテ・ヴァルター(Vn)/サンディ・ファン・ダイク(Va)/トーマス・シュミッツ(Vc)]

録音:2009年10月17-20日
トゥイレ(テュイユ)はオーストリア出身のドイツの音楽教育家、作曲家です。R・シュトラウスの友人として知られ、作曲家としては、特に室内楽の分野に多くの作品を残した人ですが、あまりにも穏健な楽風のせいか現在ではほとんど忘れ去られてしまいました。ピアノと管楽器のための「六重奏曲」などは比較的聴かれる機会の多い作品です。この2曲の弦楽四重奏曲は彼が学生時代に書いたもの。ブラームスやシューベルトの影響も感じさせますが、やはりもう一歩熟成した時代の色が滲んだ作品です。演奏しているシグナムSQは、多くのソリストたちとの共演を重ね、2008年からは数々のコンクールにも参加、すばらしい成績を収めている優秀な団体です。
C-5054(2CD)
ミンクス:バレエ「ドン・キホーテ」(全曲)
序曲/プロローグ/第1幕
第2幕スペインの市場
第2幕ロマの宿営地
第3幕ドン・キホーテの夢/第4幕結婚式
ボリス・スパソフ(指)
ソフィア国立歌劇場O

録音:1994年2月
※C-10540の再発売盤(スリムケース2枚組)
バレエ版のドン・キホーテは、原作の中の一部分がメインとなっています。それは彼がスペインの市場で出会う床屋の息子バジルと宿屋の娘キトリの物語。キトリの父親は彼女を他の男(金持ち)と結婚させたがっているために、バジルとの仲を許してくれません。そんな中、活気づく町に現れたドン・キホーテ。彼はキトリを「ドルシネア姫」だと思いこんでしまいますが・・・。有名なバレエなのになぜか録音があまりないため、この演奏はとても貴重です。
C-5057C
テレマンで1週間
テレマン:スケルツィ・メロディチ- スケルツォ ニ長調 TWV42:D7
ああ神の手が必要だTWV1:30
スケルツィ・メロディチ- スケルツォ イ長調 TWV 42:A4
わが魂は主を広める
スケルツィ・メロディチ- スケルツォ変ロ長調 TWV 42:B3
スケルツィ・メロディチ- スケルツォ ト長調 TWV 42:G5
心と口、ああ、永遠の言葉よTWV 1:9
スケルツィ・メロディチ- スケルツォ ホ短調 TWV 42:e4
スケルツィ・メロディチ- スケルツォト短調 TWV 42:g3
アグネス・シャイベルライター(S)
アンサンブル・デリリオ
ニーダーザクセン州のバート・ピルモンドは保養地として有名であり、豊富な炭酸水温泉が湧出し、多くの湯治客や観光客でにぎわうところです。彼ら訪問客を喜ばせるために音楽が毎日提供されていて、それはテレマン(1681-1767)の時代から変わることがありません。このアルバムには日曜から土曜まで1週間分のテレマンの音楽が収録されており、各々はその日の目的に応じて選ばれています。カンタータあり、器楽曲あり、何とも幸せになれること間違いありません。
C-5058D
ルートヴィヒ・トゥイレ:歌曲選集
春に Op.4-3/万霊節 Op.4-4
ガニュメード Op.4-5
歌曲集「愛の苦悩」Op.8 より<第1番:森の歌/第3番:夜の歌/第4番:知らせ/第5番:夜の小道を行く/第6番:不在/第8番:季節>
森の孤独 Op.12-1
夜 Op.12-2/憧憬 Op.15-2
道化師の雨の歌 Op.19-3
魔法の視線 Op.26-1
悲しき狩人 Op.26-2/祈り Op.27-1
私の夢の家で Op.27-2
黄金色に Op.27-3
忘れられた島 Op.27-4/老人 Op.32-2
夕べの歌 Op.32-3/新年の歌
ローマン・トレーケル(Br)
ハルトムート・ヘル(P)

録音:2009年11月9-12日 バイロイト スタジオ・シュタイングラーベル&シェーン
オーストリア出身のドイツの作曲家トゥイレ(1861-1907)。「ミュンヘン楽派」の一人とされながら、彼の音楽のほとんどは忘れられてしまい、今ではほんのわずかの室内楽作品がカタログの隅の方にひっそりと残っているばかりです。しかし同世代のR.シュトラウス(親交もあった)と同じく、かなり多くの歌曲を書いています。使われている歌詞も共通のものがありますが、全体的にトゥイレの歌は内省的と言えそうです。例えば、有名な「万霊節」での2 人の作風を比べてみるのも興味深いでしょう。秋晴れを思わせる穏やかさで始まるシュトラウスに対し、トゥイレの曲は夏の嵐の前のような緊迫感に満ちています。トレーケルの艶のある美しい声によるこれらの歌曲は、ドイツ・リートを聴く喜びを心行くまで味わわせてくれることでしょう。
C-5059C
ホルン五重奏曲集
モーツァルト:ホルン五重奏曲変ホ長調 K.407
W.G.ハウフ(1755-1807):ホルン五重奏曲変ホ長調
ホフマイスター:ホルン五重奏曲変ホ長調
M.ハイドン:ロマンス(原曲:モーツァルトのホルン協奏曲第3番変ホ長調 K.447〜第2楽章)
ベートーヴェン:六重奏曲変ホ長調 Op.81b*
ヌリ・グアルナシェッリ(Hrn)
ピーター・エルデイ(Hrn)*
シグナムQ
アルゼンチン州の州都サンタフェに生まれたホルン奏者グアルナシェッリを中心をしたアンサンブルです。彼女は現在最高のフレンチホルン奏者として知られ、アバドが率いるマーラー室内Oでもソリストを務め、またベルリン・フィルでもしばしば演奏しています。また16年間、ウィーンRSOの首席奏者も務めるなど、その才能は高く評価されています。このアルバムでは、モーツァルトのホルン五重奏曲を中心に、古典派の名曲を軽やかに奏しています。彼女は現代作品も得意としていて、POENIX EDITIONから出ている現代ホルン協奏曲集(PE131)では、また別の面を味わうことができます。また、シグナム弦楽四重奏団も素晴らしいアンサンブルであり、彼らのデビュー・アルバムであるトゥイレの弦楽四重奏曲(C5049)は「Pizziccato賞」を受賞しています。
C-5060C
バッハ一族のモテット集
ヨハン・バッハ(1604-1673):モテット「いざ再び幸あれ」
ヨハン・クリフトフ・バッハ(1642-1703):「愛する神よ、われらを目覚めさせてください」
ヨハン・クリフトフ・バッハ:「恐れるなかれ、われ汝とあり」
ヨハン・クリフトフ・バッハ:「正しき人は、たとえかりそめに死んでも」
ヨハン・ミヒャエル・バッハ(1648-1694):「イエス・キリストの流した血は」
ヨハン・ミヒャエル・バッハ:「今やわれ打ち勝てり」
ヨハン・クリストフ・アルトニコル(1720-1759):「おのが道をゆだねよ」
ヨハン・クリフトフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795):「私は伏して眠り」 W. XV/1, H.100
ニクラス・トリュステッド(Vn)
マーク・ノルドシュトランド(Org)
ゲルハルト・シュミット=ガーデン(指)
テルツ少年cho
約150年間に渡る、バッハ一族の活躍の一端を垣間見る1枚です。トラック1は大バッハの父の叔父、トラック2-4は大バッハの父の叔父(1とは違う)ハインリヒ・バッハの子、5-6は大バッハの父の従弟で、最初の妻マリア・バルバラの父、トラック7のヨハン・クリストフ・アルトニコルは、もともとはバッハの弟子で、バッハとアンナの娘エリザベート・ユリアーナ・フリデリーカと結婚し、義母アンナ・マグダレーナとともに平均律クラヴィア曲集第2巻を編集した人。トラック8は大バッハの五男。一族とは言え、やはり各々の作風はとても個性的です。
C-5061C(2CD)
クルト・ヴァイル:三文オペラ&歌曲集歴史的録音集(1928-1931年,1928-1944年)
〈CD1.三文オペラ(ハイライト)〉
オリジナル・キャストによる録音集(1928-1930)
吹奏楽のための「小さな三文オペラ」組曲(1929)*
その他の1930-31年の録音集
ダンス編曲集

〈CD2.歌曲録音〉
歌劇「マハゴニー市の興亡」よりアラバマ・ソング(1927)
歌劇「ロシア皇帝は写真を撮らせ給う」より(1928)
歌劇「ハッピー・エンド」より(1929)
歌劇「マハゴニー市の興亡」より(1929)
歌劇「銀の湖」より(1932)/6つの歌曲(1942)
2つの歌曲(1942/1943)
オットー・クレンペラー(指)
ベルリン・シュターツオパーOのメンバー*
ロッテ・レーニャ(S)、クルト・ヴァイル(P)
ルイス・ルート・バンド、テオ・マックベン(指) 他

※C10346&C10347の新装版
現在でも人気の高いクルト・ヴァイル(1900-1950)の音楽ですが、この2枚組は初演当時の熱い雰囲気を伝える貴重な音源の集大成です。ヴァイルはちょっと聞くとなんとも軽い音楽に聞こえるのものですが、中に秘めた風刺と皮肉は、なかなか全てを理解するのは難しいものです。これらのオリジナル・キャストによる録音では、極め付けの「マック・ザ・ナイフ」も聴けます。演劇界でも人気の高いブレヒト&ヴァイルですが、この何とも味わい深い歌い方は、なかなか真似できるものではありません。吹奏楽のための「小さな三文オペラ」はクレンペラーの指揮によるもので、聴きなれたクレンペラーの渋さとは全く違う軽妙な指揮ぶりが魅力です。他にもジャズテイスト満載の演奏からロッテ・レーニャの歌まで盛りだくさん。はまると抜け出せない魅力に溢れた2枚組です。
C-5064D
シグナム弦楽四重奏団〜四重奏の楽章
ヴォルフ:イタリア風セレナーデ
プッチーニ:菊の花
オルフ:四重奏の楽章Op.22
アイヴズ:スケルツォ
リーム:四重奏の楽章(1993)
シューベルト:四重奏断章D703
ウェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章
シグナムSQ
[ケルスティン・ディル(Vn)、
アンネッテ・ヴァルター(Vn)
サンディ・ファン・デューク(Va)
トーマス・シュミット(Vc)]
トゥイレの作品集(C5049)、ホルン奏者のグアルナシェッリと共演した「古典派のホルン五重奏曲集」(C5059)で、その才能の片鱗を見せつけた、若きアンサンブル「シグナム弦楽四重奏団」の新しいアルバムです。今作は“弦楽四重奏曲”と名付けられていない作品を集めたという面白い1枚です。一つの楽章の中にソナタ形式の全てをはめ込んだシェーンベルクの例を持ち出すまでもなく、小さな曲の中に様々な要素を纏める試みは多くの作曲家たちによって行われています。ヴォルフの「イタリア風セレナーデ」は弦楽合奏版がよく知られていますが、こちらが原型。プッチーニの「菊の花」はイタリアに生まれ、スペイン国王となったアメーデオ1世の追悼として書かれた作品。7分程度の陰鬱な曲ですが、何とも濃厚な情念が宿る作品です。マノン・レスコー第3幕の間奏曲へと転用されていることでも知られています。他にも、数多くのドラマが詰まった各々の四重奏曲を、シグナム弦楽四重奏団は丁寧かつ説得力溢れる解釈を聴かせてくれています。
C-5065D
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
ロココの主題による変奏曲
ツィモン・バルト(P)
ドミトリー・マスレンニコフ(Vc)
クリストフ・エッシェンバッハ(指)
ベルリン・ドイツSO

録音:2010年12月7-9日ベルリン放送 大ホール
チャイコフスキーのピアノ協奏曲と言えば、数多くの演奏が世に出ていて、そのどれもが聴き手の心を捉える美質に溢れています。が、この演奏はその中でもとりわけ異彩を放つものとして記憶されることでしょう。通常、華麗すぎるほどに華麗に始まる冒頭部から、何やら違和感あり。テンポ設定、デュナーミクなどにはエッシェンバッハによる細心の工夫が凝らされ、ピアノの繊細過ぎるタッチが妙に耳に残ります。ピアニストのバルトは、EMIとONDINEを中心に数多くのCDをリリースしているアメリカのピアニストですが、廉価版のDVDでショパンの協奏曲を弾く姿も披露されていて、これがまた不思議な雰囲気を纏った若手ピアニストでした。現在では、髪型こそすっきりしたものの、その独特の解釈は健在であり、とにかく興味深いチャイコフスキーを聴くことができます。「ロココ」でチェロを弾くマスレンニコフも、エッシェンバッハと共演を重ねていて、以前はショスタコーヴィチの協奏曲をリリースしています。このアルバムでは、屈託のない明るい響きが印象的です。
C-5066C
ゴットフリート・フッペルツ:映画音楽「メトロポリス」
※オリジナル・サウンド・トラックを元にした世界初録音
フランク・シュトローベル(指)ベルリンRSO
1926年制作、1927年の公開されたモノクロサイレント映画「メトロポリス」はSF映画の金字塔として今なお愛され続ける名作です。フリッツ・ラング監督は1927年の100年後の世界を極端な管理社会として描きましたが、アメリカのパラマウント社では、その内容について問題視し、大幅なカットを加えたうえ、アメリカで公開したりと、その作品の全容は不明をされていました。しかし、その後、1984年にイタリアのジョルジョ・モロダーがプロデュースし、ロック調の音楽を付けた版で上映するなど、この作品に対する期待は失われることがありませんでした。そして遂に、2002年と2008年に失われていた部分が発見され、この映画のほぼ全容を辿ることが可能となり、それに合わせて、本来つけられていた音楽であるフッペルツ(1887-1937)の曲も復刻され、シュトローベルの指揮により、新たに蘇ったというわけです。21世紀のこの時代は、当時の想像を遥かに超える進歩を遂げましたが、人の心の本質は全く変わっていないことを思い起させてくれるでしょう。
C-5069C(2CD)
シャイン:イスラエルの泉
〈CD1〉
1.おお主よ、われは汝のしもべ
2.汝の若き日の女に喜び
3.涙とともに種まく人は
4.われは汝を見捨てず
5.なおわれは汝のもとに留まらん
6.主よ、再びわれを顧みたまえ
7.シオンは言う、主はわれを見捨てられたと
8.われ若かりしとき
9.主はわれらを思いたもう
10.ヤコブが没したとき
11.愛らしく美しい生は虚無である
12.エフライムはわが最愛の子なのであろうか
13.神の御業を見よ
14.われ主によりて喜ぶ
15.われらの人生は70年におよぶ
16.汝ら聖徒たちよ、主をほめたたえ
〈CD2〉
1.主よ、わが嘆きを除きたまえ
2.見よ、慰めののちになお不安が
3.ああ主、わが美しき砦
4.3つの美しきことあり
5.何を悲しむのか、わが魂よ
6.貞淑なる妻に恵まれたる者は
7.おお主、イエス・キリスト
8.われはダヴィデ一族の祖なり
9.われらは死すべきものと悟らせたまえ
10.今ゾすべての人よ神に感謝せよ
ヘルマン・マックス(指)
ライニッシェ・カントライ

※C10290/91 再編集盤
ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630)は17世紀ドイツの作曲家で、同時代に活躍したシュッツとシャイトと合わせて、「ドイツバロックの3S」と呼ばれることもあります。ほとんど宗教音楽しか作らなかったシュッツとは違い、シャインは世俗音楽と宗教音楽を交互に作曲、出版していましたが、これは彼が用途別に音楽を使い分けることを目的としていたに他なりません。この「イスラエルの泉」はイタリア風のマドリガーレの形式を用いた宗教曲で、歌詞はドイツ語の聖書の言葉を用いたという、当時としては先鋭的なもの。5〜6人の歌手たちを中心に、伴奏はオルガンかハープシコード(低音は数字で表記されている)を付けてもよいという指示があります。
C-5072C
J.L.ドゥシェク:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲ト短調 Op.49
ピアノ協奏曲変ロ長調 Op.22
フランス王妃の受難*
ジャン=ミシェル・フォレス(ナレーター)*
アンドレアス・シュタイアー(フォルテピアノ)
コンチェルト・ケルン

録音:1992年11月24-28日
※C10444 再発盤
チェコで生まれ、ヨーロッパ各地で活躍、クレメンティを名声を分かちあったという作曲家ドゥシェク(ドゥシーク)(1760-1812)。「全ての作曲家の中で、最も正直、かつ礼儀正しく、最も優れた男」と老ハイドンが賞賛したとも伝えられます。彼は20曲近くのピアノ協奏曲を書き、また多くのピアノ・ソナタを書きました。あまりにもピアノの腕がすばらかったため、ロンドンのピアノ製作者であり友人でもあったジョン・ブロードウッドは、彼のためにピアノに1オクターブを加えたほどでした。シュタイアーは、この録音のために1806年に製造された楽器を用い、コンチェルト・ケルンは闊達な伴奏を付けています。彼の音楽は深みに乏しいとされることもありますが、こうして聴いてみるとなかなかのものであり、当時の聴衆が熱狂したのは理解できるというものです。
C-5073B
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ:序曲と協奏曲
序曲(組曲) 変ロ長調/協奏曲ニ長調
フルートとオーボエのための協奏曲ト長調
トランペットと2つのオーボエのための協奏曲ニ長調
序曲ホ短調
ラインホルト・フリードリヒ(Tp)
アラン・デ・ルッデル(Tp)
ラヨシュ・レンチェス(Ob)
ラースロー・パルカニ(Ob)
ブダペスト・ストリングス
カペラ・コロニエンシス
ハンス=マルティン・リンデ(指)
ドイツ後期バロック音楽の作曲家ファッシュ(1688-1758)。彼の作品は19世紀から20世紀にかけて、その重要性が認められるようになり、現在では「バロック音楽を古典派音楽の橋渡しをした人」として認知されています。彼は多くの教会音楽と器楽曲を書きましたが独奏楽器が活躍する協奏曲も数多く書いています。ここではラインホルト・フリードリヒら名手たちがその技巧を余すことなく披露しています。
C-5074D(2CD)
ロベルト・シューマンを巡って第2集
シューマン:幻想小曲集Op.73
シューマン:アダージョとアレグロOp.70 民謡風の5つの小品集Op.102
 夕べの歌Op.85-12
クララ・シューマン(1819-1896):4つの歌
アルベルト・ディートリヒ(1829-1908):F.A.E.ソナタよりアレグロ
ブラームス:F.A.E.ソナタ〜アレグロ
 雨の歌Op.59-3
キルヒナー(1823−1903):ロマンスと子守歌Op.63…世界初録音
 12の幻想小品集Op.90…世界初録音
カール・ライネッケ:ヴァイオリン・ソナタホ短調 Op.116…世界初録音
グトルン・シャウマン(Vn;1731年製ストラディヴァリ・クレモナ)
ヴォルフガンク・ブルンナー(フォルテピアノ…1836年.1870年製J.B.ストライヒャー&1872年製C.レニッシュ)
ヴァイオリニスト、グドルン・シャウマンによるオリジナル楽器で演奏するシューマンと、その周辺を巡る人々の作品第2集です。第1集(C5040)で、楽器の音色の美しさと艶やかさが存分に楽しめたのですが、今作では伴奏のフォルテピアノが3種類用いられているという、当時の楽器好きにもたまらないアルバムとなっています。もちろん作品への興味も尽きないところで、世界初録音となる、シューマンの友人であったキルヒナーのオリジナル作品や、こちらも初録音、室内楽作品でおなじみのライネッケの作品、ロベルト・シューマンが友人アルベルト・ディートリヒとヨハネス・ブラームスとともに作曲したヴァイオリンソナタ(3人の共通の友人であるヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒムに献呈されました)から、シューマンの部分以外の2楽章など、シューマンを巡る旅も最高潮に達するのではないでしょうか?ブラームスの「雨の歌」は、ヴァイオリン・ソナタの方ではなく、歌曲からの編曲となります。歴史的にも貴重なアルバムです。
C-5080D(3CD)
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ:作品集
〈CD1.葬送音楽〉/〈CD2.モテット集〉
われらにみどり児うまれたもう
われらは知る,われらが地上の住家
イエス・キリストの流した血は
われ汝より目を離さじ
神よ、われに恵みあれ
いざ再び幸あれ/われ主に見ゆ
我が思いなる我が神よ

〈CD3〉
ミサ・ブレヴィス「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」
主は新しい国をつくられる
意地悪な魂に知恵は宿らず
わたしの霊をあなたのうちに置いて
マリア・ザードリ(S)
レーナ・スザンネ・ノーリン(A)
ギ・ド・メイ(T)/ヴィーフリート・ヨッヘンス(T)
クラウス・メルテンス(Bs) 他
ライニッシェ・カントライ
ヘルマン・マックス(指)ダス・クライネ・コンツェルト

※C10814&C10560&C67131の新装版
マイニンゲンの宮廷楽長を務めたヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677-1731)は、J.S.バッハの遠い親戚(大バッハの祖父の従弟の孫もしくは、曾祖父の弟の玄孫)で、極めて厚い信頼を得ていたといわれます。極めて勤勉な人だったようで、生前は高く評価されていましたが、その作品はほとんど残っておらず、このようにまとめて聴くことができる機会もほとんどありません。彼の宗教曲は形式こそ単純ですが、その筆致は驚くほどに豊であり、またエルンスト・ルートヴィヒ公の葬儀の際に書かれた「葬送音楽」は大規模な編成を必要とする3部形式の作品であり、死を悼む悲しみを乗り越え、魂の平安を願うというすばらしいレクイエムです。聴きごたえのある3枚組です。
C-5083C(2CD)
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:カンタータ集
「闇の行いを脱ぎ捨て」Fk.80
「呼びかける声がある。主のために荒れ野に道を備え」Fk.89
シンフォニアニ長調 Fk.64
「今ぞこの日」Fk.85/「震え、墜ち」Fk.83
バルバラ・シュリック(S)
クラウディア・シューベルト(A)
ヴィルフリート・ヨッヘンス(T)
シュテファン・シュレッケンベルガー(Bs)
ヘルマン・マックス(指)
ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト

※C10425&C10426の新装版
J.S.バッハの長男であるヴィルヘルム・フリーデマン(1710-1784)は、1746年から1764年までハレで音楽監督とオルガニストを務めていました。その地位はライプツィヒでの大バッハのものに似ており、彼は3週間ごと、更に全ての祝祭日曜のためにカンタータを演奏することを義務つけられていたのです。とは言え、あまり勤勉な性格ではなかった彼は、その任務を全うすることはなかったようです。彼の前任者キルヒーホフがテレマンの作品を流用していたようですし、彼自身も他者の作品の練習をしたようですが、とはいえ、やはり祝祭日には自身のカンタータを演奏すべく、入念に準備したといわれています。壮麗な演奏効果を持つ作品ですが、それに伴い、歌手や器楽奏者たちに要求される技術もなかなかのもので、完璧に演奏するためには、多くの技術的困難を乗り越えなくてはいけないという難易度の高い音楽でもあります。
C-5086C
ダニエル・ベーレ/シューマン&シューベルトを歌う
シューベルト:楽に寄す Op.88-4 D547
 野ばら Op.3-3 D257/ますOp.32 D550d
 夜の明かり Op.134 D892
 君はわが憩いOp.59-3 D776
 ガニュメート Op.19-3 D544
 万霊節の日のための連祷 D343
 岩の上の羊飼いOp.129 D965*
シューマン:歌曲集「詩人の恋」Op.48
アンディ・マイルズ(Cl)*
ダニエル・ベーレ(T)
スヴァイヌング・ビェラン(P)
「美しき水車屋の娘」(C5044)で真っ直ぐな若者の心情を歌い上げたベーレ、今回はシューマン(1810-1856)の「詩人の恋」でちょっぴり屈折した若者の心を歌います。ピアノと声が複雑に絡みあい、言葉にならない感情を紡いでいくベーレとビェラン。シューマンの歌曲のむずかしさと美しさを実感させてくれる瞬間が至るところに用意されています。最初に置かれたシューベルト(1797-1828)の歌曲たちもまるで宝石のような美しさ。圧巻はクラリネットのマイルズが花を添える「岩の上の羊飼い」で、本来はソプラノが歌う曲ですが、ベーレが歌うと、羊飼いの仄かな悲しみが見事に表現されていて、思わず涙が誘われてしまいます。
C-5087B
アントニオ・サリエリ:ラ・ヴェネチアーナ
オーボエ,ヴァイオリンとチェロのための協奏曲ニ長調
フルートとオーボエのための協奏曲ハ長調
シンフォニアニ長調「ラ・ヴェネチアーナ」
ラヨシュ・レンチェス(Ob)
ベーラ・バーンファルヴィ(Vn)
カーロイ・ボトバイ(Vc)
ヤーノシュ・バーリント(Fl)
ブダペスト・ストリングス

※C10530の再発盤
アントニオ・サリエリ(1750-1825)は当時、すごく才能のあった音楽家であったにも関らず、現在では「モーツァルトに冷たくあたった人」としてのみ知られているのは、とても残念なことなのではないでしょうか?実際の彼はウィーンで音楽家として40年近くも不動の地位を築き、多くの音楽家を育てた名士であり、当時のモーツァルトは足元にも及ばない存在であったことがわかっています。ここに収録された作品を聴いてみても、他人の才能を羨んで悪いことを企むような腹黒さを感じるのは不可能でしょう。とはいえ、本当のことはわかりません。映画用に作られたエピソードなのか、はたまた毒殺は真実だったのか・・・。
C-5088C
O・シュトラウス:喜歌劇「陽気なニーベルンゲン」 グンター…マルティン・ガントナー(Br)
ウーテ…ダフネ・エバンゲラトス(Ms)
ダンクヴァルト…ゲルト・グロコウスキ(Br)
フォルカー…ハインツ・ハイドブヒェル(T)
ギゼルハー…ガブリエーレ・ヘンケル(S)
クリームヒルト…リサ・グリフィス(S)
ハーゲン…ヨーゼフ・オッテン(Bs)
ミヒャエル・ノヴァーク(T) 他
ジークフリート・ケーラー(指)
ケルン放送cho/ケルン放送O

※C10752の再発盤
ワルツ王そしてオペレッタ王、J.シュトラウス2世がこの世を去ったのは1899年の時でした。しかし彼がなくなっても、オペレッタの黄金時代が終わることはありませんでした。ウィーンの市民たちは、洒落た会話とパロディが横溢するこのジャンルをこよなく愛していたので、数多くの作曲家たちが、上質の演目を供給することに心を注いだのです。このオスカー・シュトラウス(1870-1954)もそんな作曲家の一人です。彼は、あのワーグナーの大作「ニーベルングの指輪」を、見事な風刺劇に作り替えました。もともと権力と欲望に塗れたオペラではありましたが、こちらのシュトラウス版は、その傾向に更に拍車がかかっています。ま、1時間かけて「とりあえずお金さえあれば物事は丸く収まる」と歌っている?という、何とも頷ける作品であります。
C-5089C(2CD)
O・シュトラウス:喜歌劇「チョコレートの兵隊」 ブメル…ヨハネス・マルティン・クレンツル(T)
ナディナ・ポポフ…カロリーネ・シュタイン(S)
アレクシウス・シュリピドフ…ジョン・ディッキー(T)
アウレリア・ポポフ…ゲルトラウド・ヴァグナー(A)
ジークフリート・ケーラー(指)
ヘンデル・コレギウム・ケルン/
ケルン放送O
オスカー・シュトラウス(1870-1945)は、苗字こそ同じであるものの、「シュトラウス・ファミリー」とは関係がありません。しかし彼は本家を凌ぐほどの素晴らしいオペレッタを次々仕上げ、「レハールのライバル」と目されるほどの人気を勝ち得たのでした。この「チョコレートの兵士」はバーナード・ショーの戯曲「武器と兵士」を元にした作品ですが、ショー自身はこのオペレッタ化に乗り気ではなく、台本作成の際、主人公たちの名前、性格、対話などをそのまま使うことは許可せず、また「台本はパロディであること」を明記させることを確約させました。その代わり成功した場合は報酬を受け取らない事も約束したのです。ショーはこの完成したオペレッタを「腐敗した味」とまで酷評、当然失敗するものと思っていたようですが、1908年11月14日の初演は大成功。その後も次々と成功を収めたので、報酬を受け取らない約束をしたことを心の底から後悔したとのことです。そんな経緯を頭において聞いていただけますと、10倍楽しめそうです。
C-5092C(2CD)
プフィッツナー:カンタータ「ドイツの精神」 ソルヴェイグ・クリンゲルボルン(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(Ms)
クリストファー・ベントリスT)
ローベルト・ホル(Bs)/
インゴ・メッツマッハー(指)
ベルリン放送cho
ベルリン・ドイツSO

※Phoenix*PE145の再発盤
アイヒェンドルフの詩によるプフィッツナー(1869-1949)の壮大なるカンタータです。1921年に作曲されその翌年初演、1937年に改作が施されています。彼自身は保守的であり、また自ら認める「反ユダヤ主義者」でもありました。当時世間を凋落していた「前衛音楽」は彼にとって憎むべきものであり、崇高なるドイツの精神を音楽として表すためにこのカンタータが書かれたと言われます。とはいえ、出来上がった音楽には全く政治的イデオロギーは反映されておらず、むしろ「ロマンティックなカンタータ」という副題が付されているほど、内容的には矛盾を孕んだ音楽ともいえそうです。この演奏は、2007年10月3日の「東西ドイツ統一の日」記念演奏会としてメッツマッハーが用意したプログラムです。演奏的には賛否両論がありましたが、聴衆の興奮、熱狂の度合いはすさまじく、この曲の真価を正統に評価できる演奏として記憶されることでしょう。
C-5095C(2CD)
ショスタコーヴィチ:ロシアのロマンス
〈CD1〉
ユダヤの民族詩よりOp.79*
ミケランジェロの詩による組曲Op.145a#

〈CD2〉
4つのロマンスOp.46(抜粋)##
6つの歌曲Op.143**
6つのロマンスOp.62+
6つのロマンスOp.21++
ニナ・フォミナ(S)*
タマラ・シンヤフスカヤ(A)*,**
アルカディ・ミシェンキン(T)*
アナトリイ・コチェルガ(Bs)#
アナトリイ・バビキン(Bs)##
スタニスラフ・スレイマノウ(Bs)+
ウラディーミル・カサチュク(T)++
ミハイル・ユロフスキ(指)ケルンRSO

※C10777&C10778の新装盤
風刺的な作品から、恐ろしいまでの内省的な作品まで、さまざまな表情を持つ音楽を書いたショスタコーヴィチ(1906-1975)ですが、室内楽や歌曲などの比較的編成の小さい作品は、彼の心情が直接吐露されているものが多く、特に歌曲は、テキストを選択することにより、ショスタコーヴィチのありのままの心の叫びが綴られていることが多いといえるでしょう。ここでは、少々甘目(?)に書かれたロマンスも彼らしいのですが、圧巻は「ミケランジェロの詩による組曲」でしょう。彫刻家として知られるミケランジェロですが、その詩は、当時上からの圧力で渋々仕事をこなしていた天才の心の叫びとも言えるものであり、同じく抑圧されていたショスタコーヴィチの心に沿うところも多かったのではないでしょうか?ロシア歌曲らしいバスの深々とした響きも存分に楽しめます。
C-5098C(2CD)
テレマン:オラトリオとカンタータ集
〈CD1〉
オラトリオ「最後の審判の日」TWV6:8

〈CD2〉
カンタータ「雷神を称える」TWV6:3
カンタータ「主は王なり」TWV8:6
〈CD1〉
アン・モノイオス(S)/デイヴィッド・コーディエ(A)/ヴィルフリート・ヨッヘンス(T)/シュテファン・シュレッケンベルガー(Bs)

〈CD2〉アン・モノイオス(S)/アクセル・ケーラー(A)/ヴィルフリート・ヨッヘンス (T)/ハンス=ゲオルク・ヴィンマー(Bs)…/シュテファン・シュレッケンベルガー(Bs)/ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)/シュテファン・シュレッケンベルガー

〈CD1&2〉
ヘルマン・マックス(指)
ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト

※既発盤C10413とC10556の再発となります。
テレマンは余りにも作品が多いため、なかなか全貌を知ることはできません。それでも室内楽曲や協奏曲は聴く機会もあるのですが、このようなカンタータやオペラはなかなか上演の機会もないのが実情です。とはいえ当時の民衆を楽しませるために、せっせと作曲に精を出したテレマンの作品が面白くない訳がありません。これらのオラトリオとカンタータも、とてもドラマティックな展開を持つ壮大な曲です。

C-5101C(2CD)
管弦楽伴奏付き歌曲集
〈CD1〉
マーラー:リュッケルトの5つの歌
 さすらう若人の歌*
ヴォルフ:管弦楽伴奏付きの歌曲<ミニョン/アナクレオンの墓/時は春/眠りに寄す>**
ツェムリンスキー:交響的歌曲Op.20から#
 抒情交響曲Op.18より第7楽章##

〈CD2〉
エゴン・ヴェレシュ:生と夢,そして死Op.55より
 世界の歌Op.54より*
シュレーカー:低声のための5つの管弦楽伴奏付き歌曲**
ブロッホ:秋の詩/2つの詩編#
〈CD1〉
クリスティーネ・シェーファー(S)
トーマス・クヴァストホフ(Br)*
白井光子(Ms)**
フランツ・グルントヘーバー(Br)#
マティアス・ゲルネ(Br)##

〈CD2〉ゾフィー・コッシュ(Ms)
レジーナ・クレッパー(S)*
メヒトヒルト・ゲオルグ(Ms)**
クリスティーナ・エルツェ(S)#
様々なオーケストラ

※ 既発盤からのコンピレーション
今までにCAPRICCIOレーベルから発売された数多くのアルバムの中から、素晴らしい管弦楽伴奏の歌曲を集めた2枚組です。耳にすることの多いマーラーの2つの作品ですが、リュッケルトの5つの歌曲をソプラノで歌うというのは、比較的珍しいのではないでしょうか?シェーファーの鋭角的な響きは、この歌曲集に全く違った光を当てているかのようです。CD2枚目の選曲は、マニア向けともいえそうであり人間の声を真摯に向き合うオーケストラの姿を浮き彫りにするかのようです。エッシェンバッハ、アルブレヒト、ベルティーニなどの名指揮者たちの棒さばきもお楽しみください。そして最近注目のメゾ・ソプラノ、コッシュが脚光を浴び始めた頃の録音も含まれています。
C-5104D
J.C.F.バッハ:キリストの幼時 他
オラトリオ「キリストの幼時」
モテット「目覚めよと呼ぶ声聞こえ」
バルバラ・シュリック(S)
ヒルケ・ヘリンク(A)
ハイン・メーンズ(T)
ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)
アルムート・キルシュナー(A)
ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト
ヘルマン・マックス(指)

※C10292の新装盤
バッハとアンナ・マグダレーナの9人の子どものうち、下から2番目にあたるヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795)のオラトリオとモテットです。父バッハから音楽を学んだとはいえ、彼が活躍した時代は、そろそろ古典派へと移行する時期であり、彼の作風も父バッハとはかなり違ったものとなっていました。そのため、同時代の批評家たちからは、あまり高い評価を得ていたわけではありませんでしたが、当時のイタリアの音楽を取り入れたり、素晴らしいカンタータを書いたりと、活発な活動を続けました。ビュッケブルクの宮廷にチェンバロ奏者として雇われてからは名声を確立。このオラトリオ「キリストの幼時」は当時に知り合った神学者J.G.ヘルダーの詩による大作です。
C-5105B
バッハ一族のクリスマス音楽集
バッハ:クリスマス・オラトリオより
J.C.F.バッハ(1732-1795):キリストの幼時より
J.L.バッハ(1677-1731):モテット「われらにみどり児生まれたもう」
C.P.E.バッハ(1714-1788):天は御神の栄光を語るWq249より
W.F.バッハ(1710-1784):闇の行いを脱ぎ捨てFk.80
J.E.バッハ(1722-1777):わが魂は主をあがめ
J.C.F.バッハ:モテット「目覚めよと呼ぶ声聞こえ」
様々な演奏者

※既発録音よりコンピレーション
ヨハン・セバスチャン・バッハを筆頭とするバッハ一族のクリスマスに関する音楽を集めた1枚です。当時はクリスマスが訪れる毎に、新しい音楽を演奏する必要があり、音楽家たちは総出で新作を発表していました(J.S.バッハのクリスマス・オラトリオは使い回しの曲も含まれていたりしますが)。どの曲もキリストの誕生を祝う喜びと、新年を迎える厳かさに満ち溢れ、輝かしくも清冽なる響きを有しています。
C-5108B
クリスマス協奏曲
モルター(1696-1765):田園協奏曲ト長調
ヘンデル:メサイアより「牧歌」
ヴェルナー:田園曲ニ長調
コレッリ:合奏協奏曲ト長調「クリスマス」 Op.6-8
トレッリ:合奏協奏曲ト短調Op.8-6
ロカテッリ:合奏協奏曲 へ短調「クリスマス・イブ」Op.1-8
マンフレディーニ(1684-1762):合奏協奏曲ハ長調 Op.3-12
ハンス=ペーター・キルヒベルク((Org)
ミヒャエル・エルクスレーベン(指)
新ベルリンCO

※C10442の新装盤
ヨーロッパのクリスマス音楽と、羊飼いの音楽(牧歌、田園曲)は切っても切り離せない関係にあります。とりわけバロックの時代、イタリアの作曲家たちは好んでこのタイトルの作品を書きました。おそらくこのジャンルの曲はローマから北部イタリアで愛好されたようです。クリスマスが近づくと、アマチュア、プロを問わず、多くの音楽家たちがこれらの曲を演奏し、壮麗な夜の風景として盛り上がったことでしょう。喜び漲る美しくも親密な音楽は、聴くものの胸を熱くさせること間違いありません。
C-5109D
名オペレッタ・アリアと情景集
ローベルト・シュトルツ:ウィーンの歌Op.216-ウィーンは夜が一番美しい
J・シュトラウス:こうもり-時計の二重唱*
キュネッケ:どこかのいとこ-私はただの貧しい旅職人
ミレッカー:乞食学生-:私は金を持っていないが、鳥のように自由だ
カールマン:伯爵夫人マリツァ-ウィーンによろしく
J・シュトラウス:ジプシー男爵-自由気ままに
 ヴェネツィアの一夜-なんとすばらしい眺め(入江のワルツ)
 ヴェネツィアの一夜-さあゴンドラにお乗りなさい
 ウィーン気質-第2幕の二重唱「ウィーン気質」*
 ウィーン気質-私があいつの夫になった時
ツィーラー:ジェローム王-恋よ
ツェラー:小鳥売り-私のアーンルが20歳で
レハール:パガニーニ-女たちに口づけするのが好きだった
 ロシアの皇太子-ボルガ河岸に立つ兵士
 微笑みの国-君こそわが心のすべて
イェルク・シュナイダー(T)
ニナ・ベルテン(S)*
ウィーン・サロン・オーケストラ

録音:2010年7月
オーストリアの俊英テノール、イェルク・シュナイダーのオペレッタ・アルバムです。彼はオーストリアで生まれ、ウィーン少年Choで活躍後、1995年、ヴィースバーデン歌劇場にてデビューし、その輝かしいキャリアを始めます。ロッシーニやロルツィング、J.シュトラウス、モーツァルトなどを歌い、注目を集めました。1997年から2000年までは、ライン・ドイツ・オペラのメンバーとなり、テノールとして重要な役を歌うようになります。他にもシュトゥットガルト歌劇場やフォルクスオーパーを始め、世界各国で歌い、時には楽友協会ではムーティの指揮によるケルビーニを歌い、またテルアヴィヴではメータの指揮でモーツァルトのベルモンテを歌うなど、まさに八面六臂の活躍をしています。他にもアバドやティーレマンなどの大指揮者との共演が続々と控えているという期待の歌い手であり、このオペレッタ・アルバムでも甘く切ない声を存分に生かした、イケてる歌唱を聴かせてくれます。
C-5111D
シー:河を横切って(1995)
9人のための一つのタクト(2006)
ピアノと弦楽四重奏のための一つのタクト(2004/05)
旅行(2010)/分離(1999/2000)
アヌ・コムシ(S)
アニカ・ヴァヴィチ(P)
アンサンブル“ディ・ライヘ”
ゲオルク・フリッチュ(指)
チェン・ウェン=ピン(指)
台湾国家SO
1950年台北うまれのオーストリア系台湾人の作曲家シー(1950-)の作品集です。彼は24歳の時にウィーンに移住し、音楽芸術大学で作曲とハープを学び、1983年に卒業しています。その翌年、オーストリアの市民権を授与され、現在はフリーランスの作曲家としてウィーンで活動しています。彼は西洋と東洋の音楽文化の融合に積極的であり、彼によって設立されたパシフィック・ユース・オーケストラにはアジア圏から多くの学生が参加し、音による文化的交流を続けています。彼の作品はとりわけ個性的であり、それは伝統的なスタイルを使用しながらも、その中に東洋の哲学の精神を内包させ、人間の心の深さを探求するというものであり、その根底には幾何かの懐かしさも含むという複雑かつ繊細、ユニークなものとなっています。
C-5115D
モンポウ:ピアノ作品集
前奏曲(抜粋)<第5番モデラート/第6番「左手のための」/第7番「星でできた棕櫚の葉」/第8番コン・リリカ・エスプレッシオーネ/第9番ラングイド/第10番モデラート>
歌と踊り(抜粋)<第5番/第6番/第7番/第8番/第9番/第10番/第11番/第12番>/15-23.内なる印象<哀歌/悲しい鳥/小舟/子守歌/秘めごと/ジプシー>
オレナ・クシュプラー(P)

録音:2011年8月1-3日ベルリン,ジーメンスヴィラ
極端で内気な性格を有していたというモンポウ(1893-1987)。その作品のほとんどが「繊細」「内省的」「静謐」なという言葉で表現されています。とは言え、決して声を荒立てることはなくとも、その表現力の多彩さは他に類を見ないほどに独特なものであり、フランス近代音楽の印象主義音楽に影響を受けた近代的な和声法は、まるで心に染み入る祈りにも似て、一度聴いたら決して忘れることのないほど強い印象を残すものばかりです。彼はカタルーニャ人の父親とフランス人の母親の元に生まれ、15歳の時にピアノの公開演奏を行い、音楽家として生きることを決心します。フランスで後に彼の親しい友人となるフェルディナンド・モット=ラクロワに会い、彼にフランスの芸術をてほどきします。モンポウはラヴェルや6人組の曲に触れ、これらに完全に魅了されたのでした。そんな彼の作品を演奏するのは、オレナ・クシュプラー。ドイツで高く絶賛されている女性ピアニストで、ソロ活動だけでなくショスタコーヴィチの室内楽(C71104)なども積極的に演奏し、また歌手である双子の妹ツォリアーナとともに録音した「ロシア歌曲集」(C5039)でも、深い情念をのぞかせる素晴らしいピアノを聴かせてくれています。
C-5116D
ヒルディング・ルーセンベリ:ピアノ作品集
組曲Op.20<前奏曲/アラベスク/即興曲/田園曲/ブルレスケ>
8つの人工的な風景Op.10
ピアノのためのソナチネ
即興曲/主題と17の変奏曲
アンナ・クリステンソン(P)

録音:2011年9月29日-10月1日ベルリンジーメンスヴィラ
20世紀半ばまで、ほとんどのスウェーデンの作曲家たちは、パリやウィーン、ベルリンから来る「新しい傾向」を受け入れることを拒否していました。しかし一部には前衛的な音楽の支持者は存在していたのです。この1892年生まれのルーセンベリもそんな一人であり、彼はスウェーデンに「無調」をもたらした人として20世紀のスウェーデン音楽界において最も影響力の強い作曲家となったのです。貧しい家庭に生まれたルーセンベリ(1892-1985)は1915年にストックホルム音楽院で勉強を始める前に、既にオルガニスト、ピアニスト、音楽教師として活躍していました。その後、ドレスデンでシェーンベルクの室内交響曲を聴き「前衛音楽」に覚醒。その時の衝撃は最初の弦楽四重奏に反映されています。このアルバムには5つの作品が収録されており彼の作風を端的に知ることができます。興味深いのは「主題と17の変奏曲」で単純なメロディがどのように変化していくかが鍵と言えるでしょう。アンナ・クリステンソンの揺るぎない演奏で。
C-5117D
ステンハンマル:ピアノ作品集
3つの幻想的小曲集Op.11
5つの小品「晩夏の夜」Op.33
ピアノ・ソナタ変イ長調Op.12
カッサンドラ・ワイス(P)

録音:2011年11月3-5日ベルリン,ジーメンスヴィラ
スウェーデンで最も重要な作曲家の一人であるステンハンマル(1871-1927)のピアノ作品集です。ストックホルム王立歌劇場を始め、数多くのオーケストラを指揮し、指揮者としても作曲家としても、高く尊敬されている人なのですが、日本ではまだまだ知名度が高いとは言えません。彼の作風の初期は、後期ロマン派の流れを組んでおり、その後、北欧独自の音を探求することで、ドイツ風の音楽から少しずつ簡潔かつ精錬な音楽へと変化していったことで知られています。ここに収録された3つの作品は、1895年から1914年までに書かれたもので、シューマン、ブラームスを思わせる「幻想的小曲集」と、北欧の風景を映し出したかのような「晩夏の夜」では、その印象の明らかな違いに驚くばかりです。
C-5118D
ヨスト:ヴァイオリン協奏曲「深き陶酔」
コクーンシンフォニー〜大オーケストラによる“中央への旅”の5楽章
ヴィヴィアン・ハグナー(Vn)
クリスティアン・ヨスト(指)
エッセン・フィルハーモニカー
「私はいつも、形と音、構造の間に差別化と複雑な相互接続が実現する魔法の時を探しています」と語る作曲家ヨスト(1963-)。彼はドイツ連邦共和国ラインラント=プファルツ州の都市トリーアで生まれ、ケルンとサンフランシスコで学んだ現在最高の作曲家の一人です。彼のオペラはヨーロッパ各地の歌劇場で上演され、作品は世界中で演奏されています。2003年にはジーメンス財団から「進歩賞」を授与され、2009年には彼のオペラ「ハムレット」がドイツでの「最優秀パフォーマンス」に選ばれるなど、その活躍はとどまるところを知りません。彼の協奏曲といえば、トランペットと管弦楽による「ピエタ」が知られていますが、こちらのヴァイオリン協奏曲も、しばし時を忘れるほどの不思議な印象を残します。

C-5119D
マーラー夫妻&ツェムリンスキー:歌曲集
マーラー:若き日の歌より<春の朝/ハンスとグレーテ/うぬぼれ/いたずらな子をしつけるために>
ツェムリンスキー:5つの歌曲集Op.7
アルマ・マーラー:静かな街/あなたのもとで私はうちとける/私の父の庭で/収穫の歌/私は花の中を歩く/森の至福/夜の賛歌>
マーラー:若き日の歌より<思い出/私は緑の森を楽しく歩いた/夏の交代/別離と忌避>
ツェムリンスキー:まだ私はあなたの頬に自分の吐息を感じることができる/あなたは出かけず聞いていた/2回とも/夕べの調べ>
ルート・ツィーザク(S)
ゲロルト・フーバー(P)

録音:2011年11月19-22日チューリヒ放送スタジオ
後期ロマン派を彩る有名な愛の物語。マーラー夫妻とツェムリンスキーの微妙な関係を彼らの歌曲を通して垣間見るという、少々罪悪感に満ちた刺激的な1枚です。3人の歌曲を聞いてみればおわかりかと思いますが、一番先鋭的な曲を書いているのは紛れもなくツェムリンスキーでしょう。そのツェムリンスキーから一時期作曲を習っていたのが、絶世の美女アルマ・シンドラー。後のマーラーの妻となる人ですが、当時はツェムリンスキーとアルマは恋人同士であり、彼女の歌曲からは師の影響が強く漂い、ここでの濃密な音楽的なやりとりは、2人の関係をはっきりと物語っています。マーラーの歌曲は一番明快で民謡的ですが、その完成度の高さはやはり他の追随を許さないもの。ちなみにアルマに去られたツェムリンスキーは心に深い傷を負ったのは間違いありません。
C-5121B
行進曲集
プロコフィエフ:「3 つのオレンジへの恋」-行進曲
クルト・ヴァイル:「三文オペラ」-カノン・ソング
シャブリエ:楽しい行進曲
マルセル・デュプレ:英雄の詩 Op.33
ベートーヴェン:「エグモント」-マーチの歌
ベートーヴェン:トルコ行進曲
ワーグナー:ジークフリートの葬送行進曲
グルーバー:Demilitarized Zones
リーム:Abschiedsmarsch
カーゲル:10 Marsche, um den Sieg
zu verfehlen
シェルシ:Riti: i funerali d'Achille
ホルツマン:行進曲 Op.103"Feuert los" (arr. for brass ensemble)
J.シュトラウス1世:ラデツキー行進曲
ジョプリン:新しいラグ
ルッツ・ケーラー(指)Hrブラス

※C10839の新装盤
「マーチング・バンド」というものは、確かにドイツのオーケストラ・セクションにはありません。しかし軍事や儀式にはなくてはならないものであり、また独自の伝統を継承する分野であることは間違いありません。このHrブラスは、フランクフルトの金管奏者たちが結集したアンサンブルで、極めて独自の活動を行っています。レパートリーは幅広く、ラデツキー行進曲のような祝祭的な曲から、カーゲルの作品のような政治的な背景を持つものまで多彩です。それぞれの曲には多くの意味が込められていますが、とりあえずは彼らの妙技を堪能するところから始めてみてください。
C-5129D
21世紀のポートレート:アンサンブルXX-21世紀の室内楽作品集
トーマス・ハイニシュ(1968-):放浪者と彼の影-ディアペンテU
ヴォルフガンク・リープハルト(1958-):まろやかな色合い
カールハインツ・エッスル(1960-):幽玄
ハンネス・ヘーエル(1964-):メタモルフォーゼン
ホルヘ・サンチェス=チョン(1969-):使用済の未来
ペーター・ブルヴィーク(指)
アンサンブルXX
1971年、ペーター・ブルヴィークによって設立されたアンサンブルXX(20世紀)は、ウィーンのオーケストラ奏者や、フリーランスで活躍する奏者たちがメンバーとなり、主に「20世紀の音楽」を演奏することを目的として活動しています。彼らはウィーンの音楽文化を世界的に広めるために、オーストリア国内、および世界中の作曲家に作品を依頼し、現代音楽の啓蒙と発展のために力を尽くしているのです。ここで聴くことのできる5つの作品も、そんなコンセプトに基づいています。曲によっては電子楽器までをも駆使し、新たな表現の可能性を模索する彼らの演奏は一聴の価値ありです。
C-5135D
マーラー:亡き子をしのぶ歌(A.シェーンベルク&R.リーンによる室内楽編)<いま太陽は輝き昇る/なぜそんなに暗いまなざしなのか、今にしてよくわかる/おまえの母さんが戸口から入ってくるとき/ふと私は思う、あの子たちはちょっとでかけただけなのだと/こんな嵐に>
ベルク:ヴァイオリン協奏曲(A.シェーンベルク版:A.N.タークマンによる室内楽編)
 アルテンベルク歌曲集(A.シェーンベルク版:D.ヴァーゲナールによる室内楽編)<魂よ、おまえはいかに美しいことか/雷雨のあとの森をおまえは見たか/すべての極限を越えて/何もやってこない/ここに平和がある>
マリオン・エックスタイン(Ms)
ヴィンフリート・レードマッヒャー(Vn)
リノス・アンサンブル

録音:2009年4月18-21日ケルンドイツゼンドザール
1918年、シェーンベルクの「音楽私的演奏協会」が旗揚げされた時の理念は、「入念なリハーサルのもとに良質な演奏を行うこと」でした。週に1回、会員のみを集め(批判の声を封ずるため?)当時の「現代音楽」を演奏し、これらを世に問うという意義のある活動をしていましたが、次第に世相が悪化、本来の編成で演奏を行うことが困難となり、交響曲や管弦楽曲は室内楽編成で演奏することとなりました。編曲は主にシェーンベルクが行いましたが、彼の弟子たちもこの仕事に携わり、例えばマーラーの「大地の歌」もシェーンベルクの未完の作品をライナー・リーンが引き継いで編曲していることで知られています。ここに収録された3つの作品も、このために編曲されたもので、シェーンベルク(と弟子たち)の味付けを施された曲たちを存分に味わうことができるのです。リノス・アンサンブルは過去にもこれらの曲の演奏をリリース。高い評価を受けている団体です。
C-5136D
マーラー:交響曲「大地の歌」(A.シェーンベルクとR.リーンによる室内アンサンブル編) イヴォンヌ・フックス(Ms)
マルクス・シェーファー(T)
リノス・アンサンブル
1918年にシェーンベルクによって旗揚げされた音楽団体「私的演奏協会」では、その同時代の音楽に興味を持つ人々のために「良質な演奏」を提供することを目的とし、数多くの興味深い作品の初演が行われました。しかし、世相の悪化、また激しいインフレのために、作曲家が本来意図した編成で演奏することはほとんどの場合困難であり、そのためシェーンベルクと彼の友人、弟子たちはこれらの作品を、より演奏のしやすい編成(大オーケストラのために書かれたものを、ピアノ、ハルモニウムを含む室内楽に)に置き換え、ようやく演奏することができたのです。これにより、もともとの意図を変えることなく、一層コンパクトに、ある意味ですっきりした風情に生まれ変った作品群は、今聞いてみても独自の魅力をはなつものになっていることは間違いありません。リノス・アンサンブルはこのような作品の演奏を得意とする団体であり、これまでもマーラー(1860-1911)、ブルックナーをはじめとした一連の作品を音にして送り出しています。
C-5137D
レーガー:ヴァイオリン協奏曲イ長調Op.101(ルドルフ・コーリッシュによる室内オーケストラ伴奏版) ヴィンフリート・ラーデマッハー(Vn)
リノス・アンサンブル

録音:ケルン室内楽ホール
若い頃から音楽的な才能を発揮していたレーガー(1873-1916)ですが、荒れた生活のおかげで一時は創作活動すらも危ぶまれる状態、しかし、ミュンヘンに行き、1902年に伴侶を得たおかげで(この時も一悶着あった)積極的に活動できるようになったのは彼にとっても幸いなことでした。そして1907年にはライプツィヒ音楽院の教授に選任されたレーガー。このヴァイオリン協奏曲はそんな時期の作品です。いかにもドイツ音楽らしい堅固な形式と、ブラームスの向こうを張る重厚な管弦楽パートを持つ難解な作品ですが、演奏されることはあまりありません。しかしシェーンベルクはこの作品を高く評価し、「もっとこの作品は演奏されるべきだ」と彼が主宰していた「私的演奏協会」のレパートリーに組み込むため、弟子のコーリッシュに編曲を依頼。伴奏部を室内オーケストラ版にしたものが、ここで演奏されている作品です。リノス・アンサンブルの確固たる演奏にのって、ラーデマッハーのヴァイオリンが歌います。
C-5138
NX-B07
シェーンベルク、ツェムリンスキー、ブゾーニによる私的演奏協会のための作品集
シェーンベルク:室内交響曲 Op.9(ウェーベルンによる室内アンサンブル編)
ツェムリンスキー:メーテルリンクの詩による6つの歌曲集 Op.13
 三人の姉妹(タルクマンによる室内アンサンブル編)
 目隠しされた乙女たち(E.シュタインによる室内アンサンブル編)
 乙女の歌(タルクマンによる室内アンサンブル編)
 彼女の恋人が去りゆくとき(タルクマンによる室内アンサンブル編)
 あの人がいつか戻ってくれば(E.シュタインによる室内アンサンブル編)
 乙女は城に近づいた(タルクマンによる室内アンサンブル編)
ブゾーニ(1866-1924):悲歌的子守歌 Op.42(E.シュタインによる室内アンサンブル編)
ゾルヤーナ・クシュプラー(Ms)
リノス・アンサンブル

録音:2010年.2011年
1918年、ウィーンでシェーンベルクが旗揚げした「私的演奏協会」。マーラーを含めた当時の前衛作曲家たちの作品を「入念なリ ハーサルのもとに良質な演奏を行う」ことをモットーに、1919年から1921年までの3年間、117回のコンサートを行い、合計で 154作品を上演しました。 しかし、当時の経済状況や政治情勢などの様々な事情で、大編成の作品を演奏することはできず、大抵はメンバーたちによって 作品の編成を縮小されたものが演奏されていました。近年、これらの室内楽編曲版が注目されるようになり、数多く演奏されるよ うになってきましたが、この潮流の先駆的役割を担ったのが「リノス・アンサンブル」です。シュタイン版のマーラーの第4番をはじめとし た数多くの作品をリリースすることで、作品にも光をあててきたアンサンブルですが、今アルバムではシェーンベルクの「室内交響曲」 をはじめとした3人の作曲家の作品を演奏、収録しています。
C-5139D
ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb:1
チェロ協奏曲第2番ニ長調Hob.VIIb:2
ハリエット・クリーフ(Vc)
クラウディウス・トラウンフェルナー(指)
ウィーン室内PO

録音:2012年3-4月ライディングリスト・コンチェルト・ホール
ハイドンのチェロ協奏曲は、全部で6曲あるとされていますが、現在「真作」と認定されているのは、この1番と2番の作品だけで、あとは偽作であるか、紛失してしまっているのが現状です。この2曲はスコアが発見されたのは1950年代以降ですが、真作、偽作に拘わらずとも、多くの演奏家が取り上げる人気曲であり、溌剌とした曲想が素晴らしい意欲的な名作として知られています。デビュー盤であるフランスの作品集(C5131)での、高い音楽性と技術が評判となっている若手チェリスト、ハリエット・クリーフの2枚目のアルバムは、ハイドンの協奏曲です。1991年オランダ生まれのクリーフは、まだウィーンで勉学に励んでいるのですが、既に確立された芸術家として認められている逸材です。このハイドンの協奏曲も揺るぎない信念に裏打ちされた表現力と、滴り落ちるような美音に満たされた魅力的な演奏であり、これからの彼女の将来を予見させる見事なアルバムです。

C-5140E(3CD)
ベートーヴェン:歌曲全集
■CD1
1-6.遥かな恋人に Op.98/7-14.8 つの歌 Op.52/15-20.6 つの歌 Op.48/21-26.6 つの歌 Op.75/27-31.4 つのアリエッタと二重唱 Op.82
■CD2
1.アデライーデ Op.46/2.希望に Op.32/3-5.3 つの歌 Op.83/6.友情の喜び Op.88/7.希望Op.94/8.約束を守る男 Op.99/9.メルケンシュタイン Op.100/10.口づけ Op.128/11 .婚礼の歌 WoO105/12.ロプコヴィッツ王子のための誕生日カンタータ 「我等の尊き殿万歳」 WoO106/13.ある乙女の絵 WoO107/14.乳飲み子に WoO108/15.別れに歌う酒の歌 WoO109/16.むく犬の死に寄せる悲歌 W oO110/17.ポンス酒の歌 W oO111/18.ラウラに Wo0112/19.嘆き Wo0113/20.ひとりごと Wo0114/21.ミンナに Wo0115/22.何と時は長く Wo0116/23.自由の人 Wo0117/24.愛されない者のため息 Wo0118/25.おお、いとしの森よ Wo0119/26.人は炎を隠そうとする Wo0120
■CD3
1.ウィーン市民への別れの歌 Wo0121/2.オーストリア軍歌 Wo0122/3.君を愛す Wo0123/4.別れ Wo0124/5.女暴君 Wo0125/6.奉献歌 Wo0126/7.愛する喜び Wo0128/8.うずらの鳴き声 Wo0129/9.われを忘れたもうな Wo0130/10.愛する人が去ろうとしたとき Wo0132/11.この暗き墓に Wo0133/12.あこがれ Wo0134/13.声高き嘆き Wo0135/14.君への想い Wo0136/15.遠くからの歌 Wo0137/16.異国の若者 Wo0138/17.愛する男 Wo0139/18.愛する人に寄す Wo0140/19.夜うぐいすの歌 Wo0141/20.詩人の魂 Wo0142/21.戦士の別れ Wo0143/22.メルケンシュタイン Wo0144/23.ひめごと Wo0145/24.あこがれ Wo0146/25.山からの呼び声 Wo0147/26.いずれにしても Wo0148/27.あきらめ Wo0149/28.星空の下の夕べの歌 Wo0150/29.けだかい人間よ、慈悲ぶかく善良であれ WoO151
パメラ・コバーン(S…CD1:21-31、CD2:1.6.12.12,CD3:3.7.12.22.23)
ヘルマン・プライ(Br)
レオナルド・ホーカンソン(P)
ベルリン・ハインリヒ・シュッツ・クライス…CD2:11.12.14.23.25
ウォルフガンク・マトコヴィッツ(指)…CD2:11.12.14.23.25

C10343-45 の新装版
楽聖ベートーヴェンの知られざる一面を知るための歌曲全集。比較的聴く機会の多い1枚目、合唱を含む2枚目、ほとんど知られていない曲ばかりの3枚目。真面目な曲から、肩の力を抜いた曲までそろい踏み。
C-5144D
メランコリー
ショーソン:終わりなき歌Op.37
ラブル(1873-1940):4つの歌曲Op.5-1「遅すぎた」
ブラームス:5つのオフェーリアの歌(A.ライマンによる弦楽四重奏とピアノ伴奏編)<どうしたらあなたの真実の愛が確かめられようか/雪のように白い屍衣におおわれ/あしたは聖ヴァレンタインの日/彼を棺に置いて運びました/そして彼は二度と戻っては来ないのか?>
ヒンデミット:メランコリーOp.13から<第3番:暗き滴り/第4番:夢の森>
グレチャニノフ:枯れた葉Op.52<第1番:落ちる葉/第2番:旋風の中で/第3番:安心>
ブッシュ(1891-1952):3つの歌曲Op.3a<第1番:今、暗い影が/第2番:寂しさの喜び/第3番:あそこに天上からの視線が>
カントループ:感傷の道行き
シリングス(1868-1933):夕暮れ
R・シュトラウス:静かな歩みOp.31-4
ルクー:3つの詩第3番「夜想曲」
ルチア・ドホニョーヴァ(Ms)
ウルリケ・パイヤー(P)
アサセッロSQ

録音:2012年4月30日-5月2日ベルリンスタジオ・ゲルトナーシュトラッセ
メランコリー=憂鬱…この揺れめく切ない気分は、詩人や音楽家たちにたくさんのインスピレーションを与え、様々な作品が生まれてきました。このアルバムにはロマン派から近現代の「憂鬱」な作品を集めたもの。通常はピアノで伴奏される歌曲が、ピアノと弦楽四重奏版という形で奏されます。曲によってはオリジナルの形であったり、アリベルト・ライマンによって編曲を施されていたりと様々ですが、ここではどの曲も、しっとりと荘厳な雰囲気を帯びて、重苦しく切なく響きます。歌手ルチア・ドホニョーヴァはスロヴァキア生まれ。名歌手ルチア・ポップの推薦でステージに立ったという彼女の声は、とても伸びがよく美しい響きを持っています。彼女のトゥリーナのアルバムは2010年のグラミー賞「ベスト・ヴォーカル・パフォーマンス賞」にもノミネートされています。最後におかれたルクーの「夜想曲」が絶品です。
C-5145D(2CD)
アンドレア・ツァーニ:チェロ協奏曲全集
チェロ協奏曲第10番ヘ長調WD794
チェロ協奏曲第2番イ短調WD789
チェロ協奏曲第3番ニ長調WD792
チェロ協奏曲第6番ト短調WD797
チェロ協奏曲第8番ハ短調WD798
チェロ協奏曲第5番ト長調WD790
チェロ協奏曲第9番変ロ長調WD796
チェロ協奏曲第4番ニ短調WD795
チェロ協奏曲第7番ハ長調WD788
チェロ協奏曲第11番ホ短調WD791
チェロ協奏曲第1番イ長調WD793
チェロ協奏曲第12番ヘ短調WD799
マルティン・ルンメル(Vc)
ケルン・アカデミー
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)

録音:2012年11月14-17日ドイツヴュッペルタル,インマヌエル教会
※世界初録音
イタリアのバロック時代のヴァイオリニスト、作曲家アンドレア・ツァーニ(1696-1757)。彼はカザルマッジョーレ出身で、 地元で音楽を学んでいたところ、カルダーラがその演奏を聴いて感動し、ウィーンへの旅の同行者に選んだという人です。ウ ィーンではハプスブルク家の宮廷ヴァイオリニストとして活動し、カルダーラの死後は故郷に戻り、そこで生涯を終えました。 ヴァイオリンのための作品のいくつかが知られていますが、この12 のチェロ協奏曲は新しく発見されたもので、ヴィヴァル ディの影響を感じさせつつも、随所に新しさを感じさせる端正な作品です。この作品の発見を機に、オーストラリアのジル・ ウォード博士はツァーニの包括的な作品目録と、印象的な伝記を発表したとのことで、今後は、この知られざる作曲家ツァー ニの評価が進みそうです。今回チェロを演奏しているのは名手マルティン・ルンメル。ひと時の愉悦をお届けいたします。
C-5148D
ジェネレーション
メンデルスゾーン:魔女の歌 Op.8-8
ベートーヴェン:遥かな恋人に Op.98
シューマン:ベルシャザール Op.57
ブラームス:永遠の愛について Op.43-1
 五月の夜に Op.43-
 /愛の炎 Op.47-2
 日曜日 Op.47-3
 空気はなまぬるく、大気も動かず Op.57-8
 野原の寂しさ Op.86-2
 沈みゆく Op.86-5
 歌の調べのように Op.105-1
 4つのバラードより「エドワード」Op.75-1
ヴォルフ:ゲーテの詩による歌曲集<ミニョンの歌 T/ミニョンの歌 U/ミニョンの歌 V/ミニョンの歌 W
リスト:すべての頂には憩いがある S306/1/R610a
 それは素晴らしいこと S314/R590
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集より<第5番:夢/第3番:温室にて/第1番:天使>
レナーテ・ベーレ(Ms)
ダニエル・ベーレ(T)
オリヴァー・シュナイダー(P)

録音:2011年10月4-6日 チューリヒ ラジオ・スタジオ
現在、最も輝いているテノール歌手の一人、ダニエル・ベーレ。彼の母レナーテも素晴らしいワーグナー歌手でした。「偉大な歌手」の娘や息子がこれまた偉大な歌手になることは稀な例ですが、この親子は様々な難題をクリアし、各々素晴らしい歌い手として評価されています。この「ジェネレーション-世代」と題されたアルバムは、まずダニエルの歌で始まり、ヴォルフのバラードで親子の対話となり、後半はレナーテの歌で締めくくられます。脈々と流れる歌心が感じられる名唱です。
C-5149D
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 ヴォルフガンク・ホルツマイヤー(Br)
アンドレアス・ヘフリガー(P)

録音:2009年12月7-9日ライトシュターデルノイマルケット・イン・デア・オベルプファルツ
1952年生まれ、今や世界的バリトン歌手の一人となったホルツマイヤーですが、ちょっと高めの響きや声の張りなどは全く
衰えることなく、歌唱には驚くほどの深みが加わっているようです。シューベルトの「冬の旅」は言うまでもなく名作ですが、この曲にどのようなアプローチをかけるかは歌手の腕の見せ所。絶望の心理状態を自らのものとして刻々と描き出すか、俯瞰した冷めた目で描き出すかは歌手の解釈によって違いが際立つところです。ここでのホルツマイヤーは温かみのある声を最大限に生かし、冷たくなってしまった旅人の心を優しく溶かし光の中へと導いていくかのようです。

C-5150D
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」 コルネリウス・マイスター(指)
ORFウィーンRSO

録音:2012年9月3-6日ウィーンORF放送クルトゥルハウス
ORF(オーストリア放送協会)所属のウィーンRSOは1969年に設立、首席指揮者はミラン・ホルヴァートやローター・ツァグロセク、デニス・ラッセル・デイヴィス、ベルトラン・ド・ビリーらが歴任し、2010年からは1980年ハノーファー生まれの若手指揮者コルネリウス・マイスターがこの任に当たっています。レパートリーは古典派から現代音楽まで幅広く、とりわけ現代音楽には抜群の力を発揮しますが、このアルバムではオーソドックスなブルックナーの交響曲を現代的な感覚で演奏、このオーケストラに新たな魅力を齎すことに成功しています。
C-5151E(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「エジプトのイスラエル人」HWV54
捉われ人から自由へ
ヤイール・ダラル(ヴォーカル,ヴァイオリン,ウード)
ネタネル・ザレヴスキ(ヴォーカル)
ハッサン・マナスラ(ヴォーカル)
ルブナ・サーラム(ヴォーカル)
エラド・ガーベイ(ヴォーカル)
デヴィッド・メナハム(ヴォーカル,ナイ)
ベンノ・シャクター(C.T)
テルツ少年Cho
ラルテ・デル・モンド
ヴェルナー・エールハルト(指)

録音:2011年6月 イェルザレム、ヘンリー・クラウン・ホール, 2011年11月 レーヴァークーゼン,フォルム・レーヴァークーゼン
ラルテ・デル・モンドによる「この手」のアルバムは、これが初めてではなく、例えば他のレーベルから出ている「Amor Oriental」という盤でも、ヘンデルとトルコ音楽が見事に融合した不思議な味わいを聴かせていました。今回のアルバムもコンセプトは同じであり、ヘンデルのオラトリオ「エジプトのユダヤ人」のルーツを探るべく、3 つの宗教「イスラム教」「キリスト教」「ユダヤ教」のテキストを交えながら、ヘンデルの音楽-ヨーロッパの伝統バロック-にユダヤ、イスラムの伝統音楽をはさみ込みながら曲を進めていきます。これらの音楽は決して融合することはありませんが、お互いを引き立てながら渾然一体の世界を創り上げていくのです。異文化の侵略と交流を耳で楽しむアルバムとでも言えましょうか。ライヴ録音で拍手が入ってます。
C-5154D
サロメ・カンマー/ヴァイル&アイスラーを歌う
クルト・ヴァイル(1900-1950)
1.Das Lied von der harten Nuss
2.Die Seerauber-Jenny
3.Die Ballade vom ertrunkenen Madchen
4.Marterl/5.Der Bilbao Song
6.Denn wie man sich bettet
7.Barbara-Song/8.Nannas Lied
9.Und was bekam des Soldaten Weib?
〈ハンス・アイスラー(1898-1962)〉
10.Im Blumengarten/11.Der Kirschdieb
12.Der Pflaumenbaum
13.Vom Sprengen des Gartens
14.L'automne prussien
15.Die haltbare Graugans
〈ルディ・スプリング(1962-):ブレヒト三部作〉
16.Der Sohn/17.Finnisches Volkslied
18.Die Weidenpfeife
〈ハンス・アイスラー〉
19.Spruch 1939/20.Uber den Selbstmord
21.Die Flucht/22.Hotelzimmer 1942
23.An den kleinen Radioapparat
24.Landschaft des Exils
25.Und es sind die finstern Zeiten
〈ハイウッドの悲歌〉
26.Unter den grunen Pfefferbaumen
27.Die Stadt/28.Jeden Morgen
29.Hollywood/30.In den Hugeln
31.The rat men/32.I saw many friends
33.Uber die vier Stadte
34.Das “Vielleicht“-Lied
35.Und ich werde nicht mehr sehen
36.Die Heimkehr
〈クルト・ヴァイル〉
37.I'm a stranger here myself
38.Tschaikowsky/39.Lonely House
40.Song of the Rhineland
ザロメ・カンマー(ヴォーカル)
ルディ・スプリング(P)

録音:2011年5月4-6日ベルリン,スタジオ・ガルトナー・シュトラッセ
活動の初期は新古典派風の作品を書いていたワイルですが、1928年に戯曲家ベルトルト・ブレヒトとの共同作業から生まれた「三文オペラ」をきっかけに、劇場音楽や声楽作品に力を注ぎ、この分野での新たな道を開いたことで知られています。どれもが親しみやすく、適度な毒を持ち、大衆から絶大な支持を得た彼らのスタイルは劇音楽だけでなく歌曲にも浸透し、実験的でありながら洗練された趣味のよさを備え、時にはブロードウェイ風に、時にはジャズ風に強い印象を残すものとなっています。ここで達者な歌を聴かせるサロメ・カンマーは1959年ドイツ生まれの女優、歌手、チェリストで、フォルクスヴァンク音楽大学では、マリア・クリーゲルとともにヤーノシュ・シュタルケルからチェロを学んだこともありました。キャシー・バーベリアンと並ぶ「ドイツの現代歌曲」歌手としても高い評価を受けており、もちろん古典から現代まで何でも歌いこなす多才な歌手として知られます。
C-5155D
ゴッフレード・ペトラッシ:ピアノ協奏曲他
ピアノ協奏曲(1936/1939)
ピアノのためのパルティータ(1924)
トッカータ(1933)
ピアノのためのインベルツィオーニ(1942/1944)
ピエトロ・マッサ(P)
ゲッティンゲンSO
クリストフ=マティアス・ミュラー(指)

録音:2011年11月1-2日ゲッティンゲンスタッドハレ
2012年3月31日-4月1日ベルリン,ゲルトナーシュトラッセ・スタジオ
最近注目を浴びている、イタリア近代派に属する作曲家たち。すでにダラピッコラやカゼッラ、マリピエロの音楽は耳にする機会も多くなっていますが、このペトラッシ(1904-2003)はその次の世代の作曲家であり、まだまだ存分に知られているとは言い難いところ。しかし、レスピーギなどの流れを汲む「旋法」の使い手であり、またストラヴィンスキーなどの影響を強く感じさせる「新古典派」の手法も取り入れた色彩的な作品は、聴けば聴くほどに面白いという異色の作曲家であることは間違いありません。彼は指揮者としても才能があり。1937年から1940年まではフェニーチェ劇場のディレクターを務め、また聖チェチーリア音楽院の教授としても活躍するなど、後進の指導も行っていました。この2枚組に収録された様々なピアノ作品は、彼の作品像を端的に表すものであり、とりわけ、エネルギッシュなピアノ協奏曲は何の予備知識なしに聴いても、実に面白いものです。この時代の音楽を得意とするピエトロ・マッサの申し分ない演奏で。
C-5156D(2CD)
カステルヌォーヴォ=テデスコ:ピアノ協奏曲・ピアノ作品集
ピアノ協奏曲第1番ト長調Op.46(1927)
ピアノ協奏曲第2番ヘ長調Op.92(1936/37)
マーメイドと脂っこい魚Op.18
仙人草と西洋山査子Op.21
船乗りOp.13/海藻Op.12
ダビデ王の舞曲Op.37/楽しみOp.54
2つの映像のための習作Op.67
波Op.86
パデレフスキーへのオマージュ
ピエトロ・マッサ(P)
シュテファン・マルツェフ(指)
ノイブランデンブルクPO

録音:2010年11月11日ノイブランデンブルクコンチェルトキルヒェライブ
日本では、どうしても「ギター音楽」の作曲家としか認識されていないカステルヌオーヴォ=テデスコ。しかし彼が目指したものは、偉大な文学との融合であったり、自らのルーツであるユダヤ音楽へのオマージュであったりと、多種多様なものだったのです。映画音楽家としても目覚ましい活躍をした彼、この作品集のなかの「2つの映像のための習作」で、その輝きを知ることが可能でしょう。そして2曲のピアノ協奏曲の素晴らしいこと!華麗な響きもさることながら、全体に横溢する親しみやすさと、底抜けの明るさと超絶技巧。これを聴いてしまったらもう「ギターの作曲家」とは言えなくなること間違いなしです。
C-5159D
ブラジリアン・センティメンツ
ヴィラ=ロボス/クラウディオ・サントーロ
トム・ジョビン/ロナルド・ミランダ他歌曲集
クリスティアーネ・ロンカーリョ(S)
アンドレ・バイヤー(G)
クリスティアン・ペイクス(P)
18世紀の終わり頃、1775年あたりからブラジル周辺のブルジョアジーの間で歌われてきたと言われる「modinha」が「ブラジルの歌」の起源とされているようです。しかし20世紀の初め作曲家アルベルト・ネポムセノがポルトガル語で歌を書いたものの、ほとんどの歌はイタリア語、フランス語で歌われ、ブラジル語の歌詞を用いたものはあまり存在していないのが実情です。ここでは1920年代頃から現れ始めた、ヴィラ=ロボスなどの同時代の詩人の詩を用いた歌曲を収録。1923年のエンリケの「MinhaTerra」は大ヒットとなったことでも知られています。サントーロは50年代のナショナリスト運動の影響を受け、サンパウロ州の民族音楽にインスパイアされた作品を書いています。50年代後半のボサノヴァの影響も見逃せません。どれもがポップソングと芸術的な歌曲の良いところどりであり、この独特な雰囲気は日本人の心にもぴったり合うことと思います。
C-5160D(2CD)
ウィーン少年合唱団のクリスマス
《CD1.クリスマス名曲集》
1.伝承曲:高き天より
2.マリアはいばらの森を通り(H.フロシャウアー編)
3.伝承曲:おお、楽しいクリスマス
4.しもべらよ、共に歌え(J.R.フォン・ヘルベック)
5.伝承曲:エサイの根より
6.伝承曲:最初のクリスマス
7.伝承曲:シオンの娘よろこべやたたえよ
8.山の上には風が吹き(H.フロシャウアー編)
9.伝承曲:恵み深きイエスよ
10.M.ハイドン:聖なる夜
11.M.プレトリウス:クリスマスに
12.ヘンデル:シオンの娘
13.伝承曲:おお救い主よ、天の扉を開け
14.伝承曲:天国の門が開き
15.伝承曲:夕闇せまりて
16.伝承曲:羊たちのそばで目覚めると
17.伝承曲:神の御子は今宵も
18.伝承曲:こどもたち、さあおいで
19.伝承曲:急ぎ目覚めなさい
20.ヘンデル:もろびとこぞりて
21.伝承曲:ダビデのむらに
22.伝承曲:ひいらぎかざろう
23.伝承曲:世の人忘るな クリスマスは神の御子
24.シューベルト:アヴェ・マリア(H.フロシャウアー編)
25.フンパーディンク:ヘンゼルとグレーテルより「夕べの祈り」
26.グルーバー:清しこの夜
《CD2.ヘンデル:オラトリオ「メサイア」ハイライト》
<CD1>
ウィーン少年Cho
ウィーン・スタジオ・アンサンブル
ペーター・マルシーク(指)

<CD2>
マックス・エマヌエル・チェンチッチ(S)
チャールズ・ハンフリーズ(C.T)
イヴァン・シャープ(T)
ロバート・トーディ(Bs-Br)
ウィーン少年Cho
コーラス・ヴィエネンシス
アカデミー・オブ・ロンドン
ペーター・マルシーク(指)

録音:<CD1>
1995年5月1-5日 ウィーン,アウストロフォン・スタジオ
1995年11月20-24日,12月11-15日 ケルン 第1ホール

<CD2>
ライヴ収録 1994年11月17日 バーミンガム シンフォニー・ホール、 1994年11月19日 ロンドン・バービカン・センター
世界最古の創設であり、また世界で最も人気のある少年合唱団といえば「ウィーン少年合唱団」に他なりません。1498年に神聖ローマ皇帝マクシミリアン1 世によって創設されたこの合唱団、団員数は100 人ほどで、彼らは4 つのグループに分けられ、オーケストラと共演したり、世界中を演奏旅行したりと大忙しの毎日を送っています。この2 枚組は、そんな彼らによる美しいクリスマス・キャロルと、ヘンデルのメサイアからの抜粋を収録したもの。イエスの誕生を祝う喜びと、大いなる愛に満ちた素晴らしい音楽があふれています。
C-5163D
シグナム弦楽四重奏団
ベルク:弦楽四重奏曲Op.3(1910)
バルトーク:弦楽四重奏曲第3番BB93(1927)
シュニトケ:弦楽四重奏曲第3番(1983)
シグナムSQ
<メンバー:ケルスティン・ディル(Vn)/アンネッテ・ヴァルザー(Vn)/ザンティ・ファン・ダイク(Va)/トーマス・シュミッツ(Vc)>

録音:2012年12月3-6日ベルリンデーレム,イエス・キリスト教会
丁寧に描かれたスコアと、精緻に仕組まれた音の結びつきが「弦楽四重奏」の良し悪しを決めるとするならば、ベートーヴェンやシューベルト、もしくはブラームスあたりの時代で、その基準は頂点を迎えてしまったかもしれません。そのため20世紀の作曲家たちは“どのようにそれを超えるか”を模索し、新しい音を造りだすために様々な試みをしたのです。このアルバムに収録されているのは、20世紀になって書かれた3つの「3番」にまつわる弦楽四重奏曲。まだシュトラウスやマーラーが調性音楽を書いていた頃、25歳のベルクは、シェーンベルクの元でこんな音楽を書いていました。無調ではなく、そこはかとなく感じられる調性感は時に抒情的で妖艶。師シェーンベルクも絶賛した作品です。そしてバルトークの作品は、調性の探究ではなく「民俗音楽」の探究。激しいリズムの応酬と懐かしいメロディ。これらが発展し、交錯した上に生まれたシュニトケの作品は、一種の先祖帰り的な要素も持つ不思議な音楽。若きアンサンブル、シグナム弦楽四重奏団の素晴らしい演奏でお聞きください。
C-5164D
ノルベルト・スターク:作品集
1. Die Ankunft des Atemzugs (2005)
2. ...wenn die Vogel die Nacht aufritzen (2007)
3. Vertigo (Kadenz: Gerald Preinfalk) (2010)
4. ...aus Finsternissen losgelost (2007)
5. Land der wachen Spiegel (2007-11)
6. Hotel de la paix (2005)
カリ・ロンネクレイフ(Vn)/オスロ・シンフォニエッタ…1/アンドレア・ペスタロッツァ(指)…1/シュティムヴェルク(アンサンブル)…2/ゲラルト・ブラインファルク(Sax)…3/アンサンブル・コントラプンクテ(アンサンブル)…3/アンサンブル・ルクス(アンサンブル)…4/ヴェラ・クルク(Fl)…5/クリスチャン・ヒルツ(Bs-Br)…6/ハイドン・トリオ・アイゼンシュタット(アンサンブル)…6

録音:2010年4月11日ノルウェイオスロ…1,2008年1月14日オーストリアザルツブルク・クンストハウス…2,2010年4月12日オーストリアウシーン・ORFムジクフェラインザール…3,2012年2月1日オーストリアクィントン・ウィーントンスタジオ…4,2012年9月6日オーストラリアウィーントンスタジオ・アブソリュート…5,2006年2月ベルリンドイツ放送第10スタジオ…6
ノルベルト・スターク(1968-)はウィーン生まれの作曲家です。彼はウィーン音楽院でピアノ、コントラバス、音楽理論と作曲を学び、ウィーン大学で哲学と演劇科学、音楽学を学びました。1994年から1999年までカール・ハインツ・グルーバーとともに研究を重ね、その後数々の賞を受賞し、現在ではオーストリアの音楽界において重要な役割を担っています。彼の作品は多彩な側面を持ち、時には表情豊かな旋律を持っているかと思うと、曲に拠っては、シュニトケの一部の作品のような新古典派的なスタイルを持つものがあり、まさに「型にはまらない」作品を生み出し続けているのです。このアルバムには2005年から2011年の作品を収録。既存の概念を覆すような鮮烈な音楽を体験できます。
C-5165D
ラモン・ヴァルガス:オペラ・アリア集
ポンキエッリ:ジョコンダ〜空と海
ヴェルディ:シモン・ボッカネグラ〜ああ、地獄だ
ボイト:メフィストフェレ〜野から牧場から/地の果てに近づいた
プッチーニ:トスカ〜妙なる調和
チレア:アルルの女〜ありふれた話(フェデリーコの嘆き)
グノー:ファウスト〜おお、清らかな住居よ
プッチーニ:トスカ〜星は光りぬ
マスネ:ウェルテル〜春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか
ベルリオーズ:ファウストの劫罰〜広大な自然
ヴェルディ:2人のフォスカリ〜夜よ!ここを支配している無窮の夜よ
プッチーニ:トゥーランドット〜誰も寝てはならぬ
ラモン・ヴァルガス(T)
リッカルド・フリッツァ(指)ブダペストSO

録音:2012年ブダペスト,ハンガリー放送第22スタジオ
世界中のオペラハウスで喝采を浴びている名テノール、ラモン・ヴァルガス。生地のメキシコでデビュー以来、着々と実力を伸ばし、現在では40作以上のレパートリーを擁するリリック・テナーとして素晴らしい実績をあげています。ここでは「2人のフォスカリ」など新しいレパートリーも披露。美しさの中に陰影を感じさせる表情豊かな歌唱が魅力的です。
C-5166D
シューマン:リーダークライスOp.39
ヴォルフ:メーリケ歌曲選集<春に/ヴァイラの歌/旅路/世を逃れて/見捨てられた娘/なぐさめはどこに/希望の復活/祈り>
アンネ・シュヴァネヴィルムス(S)
マヌエル・ランゲ(P)

録音:2013年1月29日-2月1日オーストリアヴィーン,カジノ・バウムガルテン
ドイツのソプラノ歌手アンネ・シュヴァネヴィルムス。ワーグナーやR.シュトラウスの強靭な女性を歌えば右に出る者はいない彼女、世界中の名歌劇場からひっぱりだこの存在として、その名を轟かせています。しかし、彼女が本当に得意にしているのはドイツリートであり、ピアニストとともに抒情的で純粋な音楽を奏でることはとても楽しいことなのだと語ります。そんなシュヴァネヴィルムスが選んだのはシューマンの「リーダークライス」とヴォルフの「メーリケ歌曲集」からの抜粋です。時に夢見がちで内省的なシューマン、抒情性の中に緩やかな狂気を孕んだヴォルフ、これらの歌唱は、もちろん大きな感情表現に支えられていますが、これまでの彼女のイメージを覆すほどの細やかで柔軟な表情も垣間見せてくれます。ドイツ・リートの表現の新しい可能性を感じさせてくれる名唱です。
C-5167D(2CD)
J・シュトラウス:喜歌劇「こうもり」 アイゼンシュタイン…パウス・アルミン・エーデルマン(Br)
ロザリンデ…アガ・ミコライ(S)
アデーレ…チェン・ライス(S)
アルフレード…ライナー・トロスト(T)
看守のフランク…セバスティアン・ホーレック(Bs)
ファルケ博士…ミルジェンコ・トルク(Br)
ブリント…ユルゲン・ザッヒャー(Br)
オルロフスキー公爵…ナターシャ・ペトリンスキー(Ms)
イーダ…ザビーネ・カールハンマー(S)
ケルン放送cho、ケルン放送O
フリードリヒ・ハイダー(指)
1874 年に初演されたこの「こうもり」は数あるウィンナ・オペレッタの中でも最高峰とされる作品です。親しみやすいメロディーとエスプリの効いた物語は、現在でも世界中の歌劇場で演奏されています。フリードリヒ・ハイダーは「オペラ指揮者」としてのキャリアを存分に発揮、この一夜の騒乱を見事に描き出すことに成功しています。要所要所に名手を配した豪華な歌手陣にも注目です。
C-5170D
ラモン・ヴァルガス:ヴェルディを歌う
流刑者/誘惑/哀れな男/ストルネッロ
6つのロマンス<つぼに近寄るな/エリザよ、疲れた詩人は死んでいく/孤独な部屋で/暗い夜を恐れて/私の安らぎは失せて/嘆きの聖母よ、私に哀れみを>
6つのロマンス<日没/ジプシーの女/星に/石畳の道/神秘/乾杯>
タントゥム・エルゴ/アヴェ・マリア
ラモン・ヴァルガス(T)
ジョアンナ・パリシ(S)
チャールズ・スペンサー(P)

録音:2013年5月ウィーンバウムガルトナー
ヴェルディ(1813-1901)というと、誰もがあの壮大なオペラを思い浮かべることでしょうが、彼にもピアノ伴奏だけで歌われるいくつかの歌曲があります。しかしそこはヴェルディ、歌曲と言ってもオペラのアリアに勝るとも劣らないドラマティックな作品ばかりです。小さい器のなかに、溢れる情熱と運命を盛り込んだこれらの歌曲を、現代最高のテノール、ラモン・ヴァルガスが見事に歌い上げます。名ピアニスト、チャールズ・スペンサーの劇的で壮麗な伴奏、そしていくつかの曲では、こちらも注目のソプラノ、ジョアンナ・パリシが見事な彩りを添えています。
C-5171D(2CD)
アンサンブルXX
ミン・ワン(1962-):Schwebende FragmenteII
アクセル・ザイデルマン(1954-):Skulptur1(Mobile)
ルートヴィヒ・ヌスビヒラー(1963-):SchattenspieleIV?j eudemime
クリスティアン・オフェンバウアー(1961-):KommtSirenenklagt
アレクサンダー・スタンコフスキ(1968-):Spiegel -Maske -Gesicht
アンサンブルXX
ペーター・ブルヴィック(指)

録音:2011年12月5日、2011年11月7日、2012年3月19日、2012年5月7日
1971年、ペーター・ブルヴィークによって設立されたアンサンブルXX(20世紀)は、ウィーンのオーケストラ奏者や、フリーランスで活躍する奏者たちがメンバーとなり、主に「20世紀の音楽」を演奏することを目的として活動しています。彼らはウィーンの音楽文化を世界的に広めるために、オーストリア国内、および世界中の作曲家に作品を依頼し、現代音楽の啓蒙と発展のために力を尽くしています。このアルバムはアンサンブルXXとオーストリア在住の作曲家たちによって2008年に設立された新しいコンサート形式「Tribune」からの記録です。聴衆と作曲家とのコミュニケーションを密にし、新しい聴衆を得ることを目的としたこのコンサート、これまで世界初演を含む35人の作曲家の36作品が演奏され注目を集めてきています。CAPRICCIOレーベルは2012年からこの演奏会のライブ録音を発売し、これらの作品を世に問うています。
C-5172D
パウル・アルミン・エデルマン:シューマンを歌う
12の詩Op.35
5つのリートと歌Op.127〜第3番「私の恋は輝く」
4つの歌Op.143〜第4番「ぼくの馬車はゆっくりと行く」
ベルシャザールOp.57
6つの詩とレクイエムOp.90
パウル・アルミン・エーデルマン(Br)
チャールズ・スペンサー(P)
父親が出版業を営んでいた事もあり、若い頃から音楽だけでなく、文学にも強い関心を抱いていたシューマン(1810-1856)でしたが、不思議なことに歌曲の作曲にはほとんど興味を示しませんでした。しかし、愛するクララと結婚が決まった時から、突然堰を切ったかのように歌曲を書き始めた彼、たった1年の間に「ミルテの花」や「詩人の恋」などを始めとした名作を次々と作曲するのです。歌曲の作曲に没頭していた彼はクララに手紙を書きました。「私はほとんど死にそうだよ。ああ、クララ。歌を書くことの至福を私は長い間逃していたようだ・・・。」そんなシューマンは、それ以降も事ある毎に美しい歌曲を書き続けました。そして、そんな珠玉の歌曲を歌うのは名歌手パウル・アルミン・エーデルマン(彼の父は偉大なるバス・バリトン歌手オットー・エーデルマンです)。シューマンのデリケートな感情を丁寧に紡ぎ出し、全てのフレーズに心が通った、きめ細やかな歌がここにあります。
C-5173D(2CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
ハリエット・クリーフ((Vc)
マグラ・アマラ(P)

録音: 2013年4月 ライディング リスト・コンチェルトホール
若きチェリスト、ハリエット・クリーフ。以前リリースのハイドンで、その成熟した音楽性が高く評価されましたが、今回は更に円熟が求められるブラームス(1833-1897)のチェロ・ソナタを演奏しています。第1 番のソナタはブラームスが33 歳の時に完成された作品で、時期的にはドイツ・レクイエムと同じ頃に書かれており、本来は4 楽章の大規模な曲になるはずでしたが、緩徐楽章を削除、すっきりとした味わいに仕上がっています。それに比べ第2 番はブラームス53 歳の時の作品で、こちらは4 楽章ですが、曲調は第1 番に比べとても明るく雄大で、ブラームスの全作品の中でもとりわけ充実した音楽に満ちています。クリーフの演奏は、繊細さと豪放さを兼ね備えており、ブラームスの音楽が持つ甘酸っぱさを的確に表現していると言えるでしょう。
C-5174D
シュヴァネヴィルムス:ワーグナーを歌う
.歌劇「タンホイザー」から<序曲/ヴェーヌスベルクの音楽/第2幕:崇高な殿堂よ“エリーザベトの挨拶”>
ヴェーゼンドンク歌曲集
楽劇「トリスタンとイゾルデ」から<第1幕の前奏曲/第3幕:やさしく,かすかに,彼が微笑んでいるのを(イゾルデの愛の死)>
アンネ・シュヴァネヴィルムス(S)
ウィーン放送SO
コルネリウス・マイスター(指)

録音:2013年3月7-10日,10月30-31日ウィーンORF放送
1849年のドイツ三月革命運動に参加し、それが失敗したために指名手配されてしまったワーグナー(1813-1883)。彼はスイスに逃れ、1858年までの9年間、亡命生活を送りました。しかしそんな中でも彼の創作意欲は旺盛であり、「ニーベルングの指環」に着手し、また楽劇「トリスタンとイゾルデ」も平行して書いていたのでした。もちろん彼のこと、その旺盛な意欲は音楽だけに向けられていたのではなく、何人かの女性たちにも向けられていたことはご存知の通りです。中でも、当時のパトロンの夫人であったマティルデ・ヴェーゼンドンクとの許されぬ愛は、「トリスタン」の創作の源になり、彼女が贈った詩は「ヴェーゼンドンク歌曲集」として生み出され、このメロディは「トリスタン」の中でも効果的に使われているのです。このアルバムは、そんなワーグナーとマティルデの禁断の恋から派生した作品が中心に収録されています。歌うのは現代最高のワーグナー歌手であるアンネ・シュヴァネヴィルムス。まさに「震える心」を具現化した見事な歌唱です。
C-5175D(2CD)
シュレーカー:歌劇「宝を探す人」 エリス…ヨーゼフ・プロチュカ(T)
エルス…ガブリエーレ・シュナウト(S)
王…ハラルド・シュタム(バ
ス)
愚者…ペーター・ハーゲ(ヴォーカル)
巡査…ハンス・ヘルム(Br)
アルビ…ハインツ・クルーゼ(ヴォーカル)他
ハンブルク州立歌劇場Cho
ハンブルク国立PO
ゲルト・アルブレヒト(指)

録音:1989年5月24日-6月2日ハンブルク州立歌劇場
※C60010-2の再発盤
R.シュトラウスの次の世代に活躍したオペラ作曲家シュレーカー。21世紀になってから最注目され始めてきましたが、このアルブレヒト盤が最初に発売された1990年代は、まだまだ「頽廃音楽家」の一人として一部の愛好家だけが楽しむ作品であったことは疑う余地もありません。彼の作品は極めて世紀末的な響きに満ちていて、時にエロティックな様相を孕んでいます。この「宝を探す人」もその例にもれず、メルヘン的な要素の中に人間の抑えられぬ欲望を溶かし込んだ見事なストーリーとなっています。この狂おしいまでの歌唱は、ただ聴いているだけでも胸を掻き毟られるほどの懊悩に捉われることでしょう。この作品は1920年にフランクフルトで初演され、その後4年間にドイツ各地で350回以上も上演されたという、彼の代表作となったものですが、そのうち忘れ去られてしまいました。この演奏は、ハンブルクで行われた歴史的な蘇演の記録です。
C-5178D(2CD)
シュレーカー:歌劇「はるかなる響き」 グレーテ…ガブリエーレ・シュナウト(S)
フリッツ…トーマス・モーザー(T)
老グラウマン…ヴィクトル・ファン・ハレム(Bs)
グラウマ夫人…バルバラ・シェルラー(Ms)
老婆…ユリア・ユオン(メゾ・ソプラノ)
役者…ハンス・ヘルム(Br)
ヴィゲリウス…ジークムント・ニムスゲルン(Br)他
RIAS室内Cho
ベルリンRSO&Cho
ゲルト・アルブレヒト(指)

録音:1990年10月16-20日ドイツベルリン,イエズス・キリスト教会
※C60024-2の再発盤
理想の響きを追い求める若き芸術家フリッツ。彼は恋人グレーテの懇願を振り切って「響き」を探すために旅に出てしまいます。そして10年後、娼婦に身をおとしたグレーテは未だにフリッツを忘れることができません。並み居る求愛者たちに歌比べをさせるグレーテ。彼女の前に現れた見知らぬ客はもちろんフリッツでしたが、彼はグレーテに対して侮辱の言葉を吐いてしまいます…。話の筋書きは、あえて言えば「大人のための青い鳥」の物語。本当に探し求めているものは、得てして身近にあるのではないでしょうか?ベルリンで活躍したシュレーカー(1878-1934)の最初の成功作品「はるかなる響き」。1901年から1910年という長い時間をかけて1912年に初演されてます。テキストを書いた時点で友人に酷評されたと言いますが、結局シュレーカーは作品を完成させ、舞台は大成功。このおかげで彼はウィーン音楽院の教授に任命され、優秀な人材を育て上げていくのです。アルブレヒトの指揮は、この複雑な響きをすっきりと整理し、物語の本質を聴き手にしっかりと見せてくれています。
C-5181D(2CD)
フランツ・シュミット:歌劇「ノートルダム」Op.2 エスメラルダ…ギネス・ジョーンズ(S)
フェビュス…ジェームス・キング(T)
グランゴワール…ホル
スト・R・ローベンタール(T)
教会司教…ハルトムート・ヴェルカー(Br)
クァジモド…クルト・モル(Bs)
役人…ハンス・ヘルム(Br)他
アンドレアス・ユフィンゲル(Org)
聖ヘトヴィク大聖堂Cho
RIAS室内Cho、ベルリンRSO
クリストフ・ペリック(指)

録音:1988年8月ドイツベルリン,イエズス・キリスト教会
※C10248-49の再発盤
長編アニメ映画でもおなじみ「ノートルダムの鐘」と原作を同じにするフランツ・シュミット(1874-1939)の歌劇「ノートルダム」。もちろんアニメのようなハッピーエンドではなく、ヴィクトル・ユーゴーの原作はヒロインであるエスメラルダも、警備員フェビュスも命を落としてしまうという救いのないものです。原作が、醜い容姿を持つクァジモドを主人公に据えていたのに対し、このオペラではジプシー女エスメラルダが中心人物であり、彼女を巡る4人の男性の愛の攻防と、彼女に魅かれたが故に破滅していく運命が見事に描かれています。1914年にウィーン宮廷歌劇場で初演され、その後何度かウィーンで上演されましたが、その後忘れられてしまいました(ただし「間奏曲」だけは人気がありしばしば演奏されています)。後期ロマン派の作風を持ちますが、調性崩壊などはなく、全編美しい響きに満たされています。この全曲盤の復刻は嬉しい限りです。
C-5184D(2CD)
マルシュナー:歌劇「吸血鬼」 ヨナス・カウフマン(T)
フランツ・ハヴラタ(Bs
レジーナ・クレッパー(S)
アンケ・ホフマン(S)
マルクス・マルカルト(Bs)
トーマス・デヴァルト(T)
ハインツ・ハイトビュッヒェル(T) 他
ケルンWDR 放送O&cho
ヘルムート・フロシャウアー(指)
録音:1999年8月9-20 日
※C60083 の新装盤
このマルシュナー(1795-1861)の「吸血鬼」は、発売当初から“ドイツ・ロマン派”のオペラマニアの間で高く評価されていた作品です。しかし、最近になって俄然注目を浴び出したのは、ひとえにヨナス・カウフマンの人気上昇に伴ってのことでしょう。作品自体はウェーバーとワーグナーを足して2 で割ったような印象(初演の際は15 歳のワーグナーも観劇していました)で、忌わしく耽美的なテーマでありながらも、音楽はドロドロすることなく、明快でわかりやすいものです。死から蘇った吸血鬼ルートフェン卿を歌うのは名歌手フランツ・ハヴラータ、そしてその友人オーブリー役をカウフマンが歌います。品の良い?ホラーもなかなかステキです。
C-5187D(2CD)
ネスラー:歌劇「ゼッキンゲンのトランペット吹き」 ヘルマン・プライ(Bs-Br)
フランツ・ハヴラタ(Bs)
クリストフ・スペート(T)
ラインハルト・ハーゲン(Bs)
アルフレード・クーン(Bs)
レジーナ・クレッパー(S)
カタリーナ・カンマーローア(Ms)
ケルンWDR 放送O&cho
ヘルムート・フロシャウアー(指)

※ C60055 の新装盤
ライプツィヒで1884 年に初演されたこの「ゼッキンゲンのトランペット吹き」。前例にないほどの成功を収め、100 回も再演されたというこのオペラ、作曲家に敬意を表して、松明を灯しながらの行進が行われたということです。当時ドイツ留学中の森鴎外もこれを見て大感動。この原作を日本で紹介したというほどの作品です。数年後にはヨーロッパ中の歌劇場でレパートリーになるほどの人気を博しましたが、残念なことに第二次世界大戦時に楽譜が散逸、現在ではすっかり忘れられてしまいました。物語は17 世紀に起きた“30 年戦争”の終る頃。実在の人物をモデルにしたトランペット吹きのヴェルナーと、貴族の令嬢マリアとの身分違いの恋物語。もちろん2 人は最後に結ばれるというもので、ヨハン・シュトラウスを思わせる音楽も極めて充実しています。
C-5190D(2CD)
ツェムリンスキー:歌劇「白墨の輪」 レナーテ・ベーレ(S)
ガブリエレ・シュレッケンバッハ(A)
ローランド・ヘルマン(Br)
ジークフリート・ロレンツ(Br)
セリーナ・リンズレイ(S)
ライナー・ゴルトベルク(T)
ウーヴェ・ペーター(T)
ハンス・ヘルム(Br)
ゲルトルート・オッテンタール(S)
ペーター・マテック(ナレーター) 他
ベルリンRSO
ステファン・ゾルテシュ(指)

※ C60016 の新装盤
1933年の初演時、本来はシュトゥトガルトで予定されていた公演がナチスの政権奪取の影響で中止、チューリヒで代替公演されたという作品です。61歳のツェムリンスキーによる「シノワーズ-中国趣味」のオペラ、内容は日本でいう大岡裁きの「子争い」とテーマを同じくするもので、貧しい娘ハイタンが、お忍びで茶屋を訪れた皇太子と恋仲になり、陰謀に巻き込まれていきます。死刑を宣告された彼女は「白墨の輪」の中で子争いを行い、真の母と認められたことで自らの汚名も晴らし、子どもの父である皇太子と結ばれるというハッピーエンドの物語です。五音階を多用したエキゾチックな音楽は一度聴いただけで魅了されることでしょう。
C-5193D
スペインの歌集
ファリャ:7つのスペイン民謡
グラナドス:昔風のスペインの歌曲集より
モンポウ:アンダルーサ/魂の歌
 お前の上にはただ花だけ
ロドリーゴ(1901-1999):4つの愛のマドリガル第1番.第2番.第4番
モンサルバーチェ(1912-2002):5つの黒い歌
モンポウ:モンセニー/幻惑
 エルミタージュの祈り
ゾリアナ・クシュプラー(Ms)
オレナ・クシュプラー(P)

録音:2013年3月30日-4月2日ウィーン4tuneスタジオ
双子のアンサンブル、クシュプラー姉妹によるスペインの歌曲集です。以前にはロシアの歌曲集(C5039)で、チャイコフスキーやラフマニノフをはじめとした濃密な歌曲を披露していた2人ですが、今作ではまた違った「激しく内面で燃え盛る情熱」を有したモンポウを中心に、グラナドス、ファリャ、ロドリーゴ、モンサルバーチェを聞かせます。変幻自在な歌に寄り添うピアノの香り高い表情をお楽しみください。ピアニストのオレナ・クシュプラーはモンポウを得意としており、彼女のソロ・アルバム(C5115)も高く評価されています。
C-5194D
トーマス・ミヒャエル・アレン:遙か遠くに
ベートーヴェン:遥かな恋人にOp.98
フォーレ:5つのヴェネツィアの歌Op.58
ツェムリンスキー:トスカーナ地方の民謡によるワルツの歌Op.6
ブリテン:ミケランジェロの7つのソネット
バーバー:過ぎゆきしものの歌Op.27
アイスラー(1898-1962):ハリウッド・エレジー集より<緑胡椒の木の中で/この都市は天使にちなんで命名された/ラットマン「悪夢」/ハイウッド・エレジー第7番>
ヴァイル:歌劇「街の風景」より“ロンリー・ハウス”
 歌劇「間の女」より“マイ・シップ”
 歌劇「愛の生活」より“ここに私はいる”
トーマス・マイケル・アレン(T)
チャールズ・スペンサー(P)

録音:2011年6月24-29日オーストリア,ウィーン
シカゴで生まれ、最初はピアニストとしての勉強を始めたトーマス。しかしニューヨークのマンハッタン音楽学校で学んでいた時に、声楽の才能を見出され、歌手としてデビュー。ウィリアム・クリスティやルネ・ヤーコプス、ガリ・ベルティーニ、シモーネ・ヤングなど錚々たる指揮者たちと共演、古楽系から現代曲までを歌いこなすテノールへと成長したのでした。そんな彼、このアルバムでは、アメリカ人である彼の「心の憧れの地」であるヨーロッパの作曲家たちによる歌曲を連綿と歌います。ただし、選ばれている作品はどれも、何かしらの「憧れ」を秘めているものばかり。フォーレやツェムリンスキー、ブリテンにおけるイタリア、バーバーの古きものに対する郷愁、ベートーヴェンは「恋する人への憧れ」など、様々な想いが交錯する珠玉の1枚です。
C-5196D
フェルナンド・ロペス=グラサ:作品集
9つの小さな舞曲(1938-1948)
ポルトガルの有名な主題による変奏曲(1927)
ピアノソナタ第2番Op.26(1939)
年と時間に沿って
アルトゥール・ピツァッロ(P)

録音:2012年6月11-15日ベルリンジーメンスヴィラ
ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955)、ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988)、そしてこのフェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994)。この3人が近代ポルトガル音楽の巨匠と呼ばれる人たちです。ただ3人の作風には違いがあり、ドイツとフランスで学んだブランコはドイツ後期ロマン派の?影響が感じられる作品を書き、サントスの作品は民族音楽からの影響を半音階的進行に閉じ込めたもの。そしてこのロペス=グラサは、パリでシャルル・ケクランに学び、ポルトガルのポピュラー音楽とバルトークやヒナステラなどの他の国の現代作品との融合を図った音楽を書いたのです。彼はポルトガル共産党に入党したことで、強い迫害を受けたことでも知られますが、それにもめげず強靭な音楽を残しています。このピアノ曲集は、彼の作風を端的に知ることができるでしょう。
C-5197D
エルヴィン・シュルホフ:協奏曲集
ピアノと小管弦楽のための協奏曲Op.43WV66(1923)
フルートとピアノ,弦楽合奏,2台のホルンのための二重協奏曲
弦楽四重奏と管楽アンサンブルのための協奏曲WV97(1930)
ベートーヴェン:失われた小銭への怒り(シ
ュルホフ編)
フランク=インモ・ツィヒナー(P)
ジャック・ズーン(Fl)
ライプツィヒSQ
ローランド・クルティヒ(指)ドイツSO

録音:2007年11月21-22日
2007年11月28-29日
エルヴィン・シュルホフ(1894-1942)はプラハの裕福な商人の息子として1894年に誕生。音楽の大切さを良く知っていた彼の母は、幼い彼のためにヨーロッパ中から有名な教師を呼び寄せ、また、たくさんの演奏会に出かけ、その音楽的素養を育んだのでした。やがて、家族はライプツィヒに移り、14歳の彼はライプツィヒ音楽院に入学、レーガーに師事したことで彼は作曲にも興味を持つようになります。若きピアニスト、作曲家として活躍を始めた彼ですが、第1次世界大戦で従軍し、戦争への嫌悪感を募らせることになります。この頃からダダイズムに傾倒し、自身の音楽にも無力感や虚無感を漂わせることや、当時流行のジャズの形式を取り入れることで、その時代に対しての反感を示したのでした。ここで聞ける音楽も、その傾向は顕著であり、たとえばピアノ協奏曲は、印象派と後期ロマン派、そしてジャズ風のサウンドと激しいリズムが絶妙なバランスで同居している不思議な音楽として仕上がっています。
C-5198D(2CD)
ブゾーニ:バッハによる編曲集
前奏曲とフーガ.ニ長調BWV532
トッカータとフーガBWV565
オルガン前奏曲より第1集<来たれ、創り主にして聖霊なる神よBWV667/目覚めよと呼ぶ声ありBWV645
.いざ来たれ、異教徒の救い主よBWV659/今ぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たちよBWV734/主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV639>
オルガン前奏曲より第2集<主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえBWV617/アダムの罪により全ては失われぬBWV637/アダムの罪により全ては失われぬBWV705/汝のうちに喜びありBWV615/われらが救い主イエス・キリストBWV665>
トッカータBWV564
コラール前奏曲
カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちにあたって」BWV992
ファンタジア,アダージョとフーガ<ファンタジアBWV906/アダージョBWV968/フーガBWV906a>
音楽の捧げものよりカノン変奏曲とフーガ
「ノミのジャンプ」2声と通奏低音のためのカノン…初録音:
.DasCalvarium(断片)…初録音:
バッハのコラール《幸なるかな》による即興曲(グロショップによるピアノ独奏編)…初録音:
オルガンコラール「甘き喜びのうちに」BWV751
シチリアーノBWV1031
狩のカンタータ「わが楽しみは元気な狩のみ」BWV208より“羊は安らかに草を食み”
《ボーナス・トラック》
.アンナ・ヴァイス=ブゾーニ(1833-1909):サロン・ポルカ「フェルッチョ」
ホルガー・グロショップ(P)

録音:2011年5月17-20日ベルリン,ゲルトナーシュトラッセ・スタジオ
すでにリリースされている、グロショップのブゾーニ(1866-1924):ピアノ作品集(C7015…4枚組)には、バッハを始めとした17人の作曲家たちの作品のトランスクリプションが収録されていますが、実はそこには、ブゾーニがバッハ作品を編曲したものの全てが含まれていたわけではありません。この2枚組はそんな不足分を補うものと言えるでしょう。この録音:の中には、グロショップ自身のバッハ作品の編曲や、優れたピアニストであったブゾーニの母アンナ=ヴァイスの作品までをも収録。

C-5201-D
C.P.E.バッハ:ロンドと幻想曲集〜専門家と愛好家のためのロンド付きソナタと自由な幻想曲集より
幻想曲第1番変ホ長調Wq58/6
ロンド第3番変ロ長調Wq58/5
ロンド第2番ハ短調Wq58/4
ロンド第1番ハ長調Wq56/1
ロンド第3番イ短調Wq56/5
ロンド第2番ホ長調Wq58/3
幻想曲第2番ハ長調Wq59/6
ロンド第2番ト長調Wq57/3
ロンド第3番ヘ長調Wq57/5
ロンド第2番ニ短調Wq61/4
幻想曲第1番ヘ長調Wq59/5
ロンド第1番ホ長調Wq57/1
幻想曲第2番ハ長調Wq61/6
クリスティーネ・ショルンスハイム(タンジェント・ピアノ)

録音:2013年3月4-8日
優れた奏者として、また楽器の研究家としても名高いクリスティーネ・ショルンスハイム。今回は2014年に生誕300年を迎えるカール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品集です。C.P.E.バッハ(1714-1788)は、父よりもテレマンの様式を受け継いだ作曲家として知られ、古典派音楽の基礎を築いたとされるなど、その演奏様式についても慎重な研究を重ねる必要があると彼女は言います。チェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノなど楽器についても選択の余地がありますが、彼女が選んだのは、ピアノの初期の形である「タンジェントピアノ(木片で弦を突き上げて音を出すタイプ)」でした。彼女は楽器だけでなく、演奏する曲も丁寧に選び抜いて、この楽器にふさわしい作品だけを丁寧に引いています。冒頭の「幻想曲」での自由なパッセージの飛翔こそ、ショルンスハイムの理念を表出しているものだといえるでしょう。
C-5202D
ラウンド・ミッドナイト
パーセル:妖精の-序曲(D.マーラット編)
ロバート・ジョンソン(1583頃-1633):サチュロスの踊り-序曲(H.ケーブル編)
オスカー・べーム(1870-1938):夜曲Op.44(N.ダウム編)
サン=サーンス:死の舞踏Op.40(D.マーラット編)
ロバート・ビーサー(1954-):金管五重奏曲
J.マーク・シアース(1960-):「魔法の森」組曲
セロニアス・モンク(1917-1982)&クーティ・ウィリアム(1911-1985):ラウンド・ミッドナイト(I.ルイス編)
ブルトン・レーン(1912-1997):フィニアンの虹:年取った悪魔の月(I.ルイス編)
フォーレ:レクイエムOp.48-ピエ・イェズス(R.メンツェン編)
ベルリン・ブラス・クィンテット<ファルク・メルテンス(Tp)/ラファエル・メンツェン(Tp)/パオロ・メンデス(Hrn)/アンドレアス・クライン(Tb)/ヨハネス・リップ(Tub)>

録音:2011年11月11-14日ベルリンRBB第3ホール
セロニアス・モンクが書いた「ラウンド・ミッドナイト」は、現在ジャズのスタンダード・ナンバーの一つとして知られています。“最も数多く録音された曲”とも言われ、すでに1000枚以上のアルバムで取り上げられているといい、このアルバムもそのコレクションの中に加えられることでしょう。ポリフォニックでロマンティックなこの作品を始め、パーセルやフォーレなど、多彩なスタイルの曲が散りばめられたこのアルバムは、ベルリン・ブラス・クィンテットの実力をとにかくじっくりと楽しむことができるものです。
C-5203D(2CD)
ブラームス:歌曲集「美しきマゲローネ」他
私の恋は緑にもえOp.63-5
万歳Op.6-4/たそがれは迫りOp.59-1
愛のまことOp.3-1/鳩に寄せてOp.63-4
森に囲まれた丘からOp.57-1
ロマンス「美しきマゲローネ」Op.33
ロマンス「美しきマゲローネ」Op.33朗読付き
ダニエル・ベーレ(T)
スヴァイヌング・ビェラン(P)
ハンス・ユルゲン=シャッツ(ナレーター)

録音:2013年3月4-6日チューリヒ
ルートヴィヒ・ティークによる「美しいマゲローネ」は、主人公ペーター伯爵と、ナポリの美しい王女マゲローネが出会ってから、苦難を乗り越え結ばれるまでを描いた長編小説です。それにヒントを得たブラームス(1833-1897)が、小説の各章の末尾に挿入された詩に音楽をつけ、連作歌曲としたのが「美しきマゲローネの物語」です。詩=歌曲の部分を聴いただけでは、物語の全てを知ることはできませんが、ブラームスは音楽で丁寧に背景を描いているので、テキストがなくても独自の世界を味わうことは可能です。この2枚組は、最初はテキストなしで歌曲のみを味わい、次は、もう1枚のCDでテキストの朗読を聞きながら歌を聴くという趣向になっています。オペラを書くことなかったブラームスですが、この控え目でロマンティックな作品は、彼のオペラと呼ぶにふさわしい逸品と言えるでしょう。ダニエル・ベーレのセンシティヴな歌唱は、この淡い物語を的確に描き出し、ドイツで人気の俳優ユルゲン=シャッツの朗読は、たとえドイツ語がわからなくとも、2人の愛の世界を目に浮かべることができるでしょう。
C-5206D
ベルリン:ヴィオラ・ダ・ガンバの音楽帖
組曲ト長調/クリスマス組曲第1集
クリスマス組曲第2集組曲ニ短調組曲ト長調(スコルダトゥーラによる)
受難組曲ト短調(スコルダトゥーラによる)
復活祭組曲
組曲変ロ長調(スコルダトゥーラによる
アンサンブル・アルトデコー<メンバー:カイ・ロッテルベリ(ヴォーカル)/オフィラ・ザカイ(テオルボ)/クラウス・アイヒホルン(Org)>
ユリアーネ・ラーケ(ヴィオラ・ダ・ガンバ/指)

※世界初録音
パリの国立図書館に収蔵されている小さな革表紙の本(棚番号1111)。これは17世紀の珍しいヴィオラ・ダ・ガンバ(ライラ・ヴィオール)の独奏曲の写本です。270ページに及ぶこの写本は、少なくとも8つの異なる手に拠ってコンパイルされたもので、ほぼ完全なタブラチュア譜(文字や数字などで表示する記譜法)で表記され、様々なスコルダトゥーラ(変則調弦)も反映された、とても興味深いものなのです。これらは一般的にドイツ北部のブランデンブルク地域に由来するものと考えられ、当時高名なヴィオラ・ダ・ガンバ奏者はこの地域を訪問し、これらを記したと考えられています。現代の名手ラーケはこの譜面を丹念に読み取り、素晴らしい音楽を紬ぎ出しています。作曲した人はわからずとも、生き生きとした音楽が根付いていたことに驚くことでしょう。
C-5207D
ドヴォルザーク:聖なる歌曲集
聖書の歌Op.99B185
前奏曲ニ長調B302.1/アヴェ・マリア
前奏曲ト長調/三位一体の主日への賛歌前奏曲イ短調/アヴェ・マリア・ステラ
前奏曲変ロ長調/フーガ.ト短調
夕べの歌Op.3B61
イヴォナ・サコヴィツ(Ms)
マヌエル・ランゲ(P)
ペーター・フリシェ(Org)

録音:2013年10月、2014年7月10日
ドヴォルザーク(1841-1904)の隠れた名曲「聖書の歌」は、彼がニューヨークのナショナル音楽院の院長職にあった時代の作品です。1894年に書かれたこの一連の曲は、彼の父親が病に伏したという知らせを受けたことが作曲の発端とされていますが、それ以外にも、グノーやチャイコフスキー、そしてハンス・フォン・ビューローら偉大な音楽家たちの訃報に悲嘆していたとも言われる、ドヴォルザークらしい素朴な旋律に敬虔な気持ちが込められた美しい曲集として成立しています。歌曲集「夕べの歌」もほとんど演奏されることのない隠れた名作。静かな諦観に満ちた曲です。他、珠玉のオルガン作品も収録されています。新進気鋭のメゾ・ソプラノ、サコヴィツの情感溢れる歌唱で。
C-5208D
R・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
メタモルフォーゼン
モレート・マックラン(Vnソロ)
ウィーン放送SO
コルネリウス・マイスター(指)
010年からウィーン放送SOの首席指揮者として活躍しているコルネリウス・マイスター。現在34歳の若手ですが、度々の日本来日公演での高い評価でもわかる通り、「次世代を担う指揮者」の中でもとびきりの才能を示している人です。彼のリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)は既に定評があり、この手兵との演奏は、もう聴く前から期待が高まるという本当に凄いもの。元々が、若干大げさすぎる作品ではありますが、全ての音はすっきりと纏められ、伸びやかな響きが楽しめるというものです。うって変わって「メタモルフォーゼン」での憂鬱な表情と、時折見せる晴れやかな部分の対比も素晴らしいものです。
C-5209D
バスクの歌
1.ホセ・ゴンサロ・スライカ(1886-1956):Lua lua
2.Atzo tun tun
3.スライカ:Nik Baditut
4.スライカ:Goizean goiz jeikirik
5.スライカ:Urrundik ikusten dut
6.スライカ:Nundik ator, Astoa?
7.スライカ:Axuri beltxa
8.スライカ:Baratzeko pikuak
9.スライカ:Onazez
10.スライカ:Artaiz Gaztearen Oiuak
11.スライカ:Mutillen Karrika-Eresiak
12.フランシスコ・デ・マディナ(1907-1972):Agur
13.デ・マディナ:Krixkitin Kraxkitin
14.デ・マディナ:Madalen
15.デ・マディナ:Ama ezkondu
16.デ・マディナ:Udaberri
17.デ・マディナ:Poz pozez
18.デ・マディナ:Basatxoritxo
19.デ・マディナ:Aitonaren esana
20.デ・マディナ:Seaska utsa
21.デ・マディナ:Aingeru zurieder
22-25.デ・マディナ:トッカティーナ 第1番/26-29.デ・マディナ:トッカティーナ 第2番
アランツァ・エツェナーロ(ヴォーカル)
フアン・カルロス・ロドリゲス(P)

録音:2013年3月ウィーン4TUNEスタジオ
フランス国境に近い、バスク地方「サン・セバスチャン」に生まれたホセ・ゴンサロ・スライカは、神職にありながら、バスクの民俗音楽の研究をライフワークとし、グラナドスやペドレルと親交を持った人です。フランシスコ・デ・マディナも同じく聖職者。彼は聖アウグスチノ修道会の神父でしたが、バスク民謡の影響を受けた合唱曲を多く作曲しています。この2人の作品はどちらも優雅な雰囲気の中に、バスクの熱い心が宿ったもの。エツェナーロの情熱的な歌唱が、バスクの風景を鮮やかに描き出します。

C-5210D(2CD)
ブラームス:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15
バラード第1番ニ短調Op.10-1
バラード第2番ニ長調Op.10-2
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
バラード第3番ロ短調Op.10-3
バラード第4番ロ長調Op.10-4
ツィモン・バルト(P)
クリストフ・エッシェンバッハ(指)
ベルリン・ドイツSO
一部のファンの間で熱烈な人気を誇るアメリカのピアニスト、ツィモン・バルト。彼の音楽の作り方は、あのアファナシエフにも似た、とにかく濃厚な表情付け(もちろん全ては理論的であり、一つ一つが考え抜かれている)と、美しい弱音にあるといえるでしょうか。彼と長年の親友であるエッシェンバッハとの共演によるこのブラームスも、以前のチャイコフスキーを越えるスリリングで熱いもの。第1番の第1楽章におけるオーケストラの前奏部だけを聴いてみても、この演奏がどれほどまでに特異な解釈に裏付けられているかがわかるかと思います。そしてバルトのピアノが登場すると、そこに開けるのは「異世界」そのもの。
C-5213D
ベルント・アロイス・ツィマーマン:作品集
バレエ音楽「アラゴアナ、カプリチョス・ブラジレイロス」(1940-1950頃)
1楽章の交響曲(第2稿)(1953)
前奏曲「フォトプトーシス」
静止と反転
ラインランド=プファルツ州立PO
カール=ハインツ・シュテフェンス(指)

録音:2014年1月6-11日フィルハーモニー,ルートヴィヒスハーフェン
ドイツの現代作曲家ベルント・アロイス・ツィマーマン(1918-1970)。彼は様々な音楽を書き、多くの後進を指導しましたが「自身の作品が理解されないこと」を悲しみ、ピストル自殺を遂げてしまったのです。そんな彼の作品は、最近「兵士たち」などが注目を浴びたことでようやく聴かれる機会が増えてきました。もちろん作品の受容も深まり、CDなどのリリースも少しずつ増えてきています。このバレエ音楽「アラゴアナ、カプリチョス・ブラジレイロス」は、彼の初期の作品。想像以上に楽しい曲で、ヴィラ=ロボスなどが好きな人にはたまらないものです。華やかなオーケストレーション、炸裂するリズムなど、全く難解ではありません。「1楽章の交響曲」も新古典派主義の音楽です。一転「フォトプトーシス」「静止と反転」は静かな音楽。「静止主義」といわれる作風で書かれています。
C-5214D
ダッラピッコラ:作品集モダン・タイムズ
管弦楽のためのパルティータ(1930-1932)
管弦楽のための2つの小品(1946-1947)
小さな夜の音楽(1954)
管弦楽のための変奏曲(1952-1954)
管弦楽のための3つの問いと2つの答え(1962)
アランツァ・エツェナッロ(S)
ラインラント=プファルツ州立PO
カール=ハインツ・シュテフェンス(指)

録音:2014年3月25-29日ルートヴィヒシャッフェン,フィルハーモニー
レスピーギ、ピツェッツィ、カセッラ、マリピエロをイタリア・モダニズムの第一世代の作曲家とすれば、1904年に生まれたゲディーニ、ペトラッシそして、このダッラピッコラ(1904-1975)は第二世代に属する作曲家とみなすことができるでしょう。ただし彼は生を受けた場所が純粋なイタリアではなく、現在のクロアチア・パジン(当時はオーストリア帝国の一部であった)で、ファシスト政権下の第1次世界大戦中はオーストリアのグラーツに抑留されてしまい、彼はピアノに触れる機会もなかったといいます。しかし音楽への希望は止むことなく、フィレンツェの音楽学校でピアノを学び、音楽家として成功しました。しかし、幼少期の経験から政治に高い関心を持ち、作品にもそれは強烈に反映されています。1930年周辺に書かれたパルティータは、彼の代表作であり、自身の作風を確立した作品としても重要なものです。
C-5215D
ウィーン奇想曲
クライスラー:ウィーン風小行進曲
 愛の喜び/愛の悲しみ
 ウィーン奇想曲Op.2
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
ラヴェル:ツィガーヌ
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調Op.25
ルカ・クストリッヒ(Vn)
ドラ・デリイスカ(P)

録音:2014年6月20-23日ウィーン,4TUNEスタジオ
1991年、ウィーン生まれのヴァイオリニスト、ルカ・クストリッヒ。芸術家の家庭に生まれた彼は幼い頃から才能を発揮し、演奏家としてだけでなく、俳優としても認められ、舞台、テレビなどで幅広く活躍しています。しかし彼の本当の夢は偉大なる演奏家になること。ゆくゆくはヴァイオリンの教授になりたいと語り、また演奏技術も極めたいのだそうです。2005年に初来日、その才能の片鱗を見せ付けた彼ですが、その才能は順当に成熟しているようです。このアルバムでは、難曲であるエネスクのソナタをはじめ、ラヴェルのツィガーヌで目の覚めるような名演を披露、そしてクライスラー、ブラームスの作品では柔軟な表現力を見せています。確かに将来が楽しみな若手です。
C-5216D
ブラームス:歌曲集
調べのように私を通り抜けるOp.105-1
夜に私は急に立ち上がりOp.32-1
もうおまえのところには行かないOp.32-2
私は悲しみ、黙ってあちこち忍び歩くOp.32-3
流れは私のそばでざわめくOp.32-4
おお、おまえはもう一度私をOp.32-5
おまえは私が思い違いをしていたと言うOp.32-6
語るもつらいことOp.32-7
私たちはこうしているOp.32-8
ご機嫌いかが、私の女王様Op.32-9
おまえの青い瞳よOp.59-8
私は夢を見たOp.57-3/私の歌Op.106-4
夕べの雨Op.70-4/.雨の歌WoO23
雨の歌Op.59-3/5つのオフィーリアの歌WoO22
4つの厳粛な歌Op.121
サッフォー風頌歌Op.94-4
ヤニナ・ベヒレ(Ms)
マルクス・ハドゥッラ(P)
ドイツのメゾ・ソプラノ、ヤニナ・ベヒレは長年ウィーン国立歌劇場のメンバーとして活躍するほか、ボルドー歌劇場、リヨン歌劇場などでもしばしば歌っています。抒情的で滴り落ちるような風情を湛えた彼女の歌唱は、様々な歌劇において重要な役割を担っていますが、このような歌曲のリサイタルでも素晴らしい能力を発揮します。このブラームス(1833-1897)歌曲集でも、1曲1曲の歌の言葉をかみしめるかのように大切に歌い、ブラームス作品の持つ内省的な美しさを描き出します。通常男声で歌われる「4つの厳粛な歌」でのまろやかな表現が心に残ります。
C-5217D(2CD)
バロック・クリスマス〜カンタータとモテット集
<CD1>
1-9.W.F.バッハ:カンタータ「闇の衣を脱ぎ捨てて」
10.J.C.バッハ:主は、私たちを目覚めさせる
11-13.J.C.F.バッハ:クリスマス・モテット「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」
14-26.C.P.E.バッハ:クリスマス・カンタータ「天は御神の栄光を語り」Wq.249
<CD2>
1-7.J.S.バッハ:わが魂よ、主をほめたたえよBW143
8.クリスティアン・ガイス:暁の星のいと美しきかな
9.ブクステフーデ:新たに生まれしみどり児BuxWV13
10-12.テレマン:神々の子等は喜びたもうTVWV1:1020a
13-17.マリア・ポ・デル・フィナーレ(1700頃):「ああ、楽しき日」祝福されたクリスマスのためのモテット
18.エステルハーツィ公(1635-1713):なぜイエスは泣くのか
19-22.N.A.ポルポラ(1686-1768):クリスマス・モテット「明るい星」
23-24.C.P.E.バッハ:「聖なるかな」Wq.217
ライニッシェ・カントライ…CD1:1-9,11-26,CD2:23-24
クライネ・コンツェルト…CD1:1-9,11-26,CD2:23-24
ヘルマン・マックス(指)…CD1:1-9,11-26,CD2:23-24
テルツ少年Cho…CD1:10
マルク・ノルドストランド(Org)…CD1:10
ライプツィヒ新バッハ・コレギウム・ムジクム…CD2:1-7
マックス・ポンマー(指)…CD2:1-7
ベルリン・バロック・カンパニー…CD2:8,10-12
カペラ・サバリア…CD2:9,18
パール・ネメス(指)…CD2:9,18
ラルテ・デル・モンド…CD2:13-17,19-22
ヴェルナー・エールハルト…CD2:13-17,19-22
Capriccioレーベルが持つ膨大な作品の中から、バロック時代のクリスマス音楽を集めた2枚組。ほとんど知られていない作品が含まれていますが、これらのなんと美しいこと!色々なスタイルの作品が含まれていますが、どれもお祝いの気分に満ちた荘厳で喜ばしい曲ばかりです。静かなクリスマスを過ごしたい人にもうってつけのアルバムです。
C-5220D
ヨハンナ・ドーデラー:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第3番「2010年、2011年のグスタフ・マーラー記念祭に」DWV64(2009)ピアノ三重奏曲第2番「ハイドンに捧ぐ」DWV52(2008)
ピアノ三重奏曲第1番VWV31(2002)
ピアノ三重奏曲第4番「朝」DWV79(2013)
ヴィロス三重奏団
<ダリア・デディンスケイト(Vn)/グレプ・パイシュニアク(Vc)/オレ・クリスティアン・ハーゲンルッド(P)>

録音:2014年6月18-20日ウィーン,4TUNEスタジオ
1969年、オーストリアに生まれた女性作曲家ヨハンナ・ドーデラー(1969-)。名小説家や建築家などを輩出した名門の家系に生まれ、幼い頃から文化や文学に親しんできた彼女、その作品は世界的に高く評価されています。多くの芸術家たちとコラボレーションし、色々な作品を生み出してきた彼女、このピアノ三重奏曲も刺激的な音に満たされています。彼女はピアノ三重奏曲という小さな形式を愛しているといい、このアンサンブルが生み出す音は絶対的なものだと断言しています。時にはミニマル形式を用いつつも、過去の大作曲家たちへのリスペクトを忘れない彼女の音楽は、一際美しい光を放つものです。
C-5221D
ピアノ三重奏曲集
ツェムリンスキー:ピアノ三重奏曲ニ短調Op.3
ブロッホ:ピアノ,ヴァイオリンとチェロのための「3つの夜想曲」
コルンゴルト:ピアノ三重奏曲ニ長調Op.1
パシフィック三重奏団<ロジャー・ウィルキー(vn)/ジョン・ワルツ(vc)/エディス・オルロフ(p)>

録音:2013年5月28-29日カリフォルニアアリソ・ヴィエホ創価大学アーツ・センター
19世紀から20世紀にかけて「頽廃音楽家」とレッテルを貼られながらも、素晴らしい活躍をしたた三人の作曲家の三重奏を集めたアルバム。この時期特有の豊穣な響きと抑圧された心情、そして各々の作曲家たちの屈折した感情、これらが反映された悩ましくも美しい作品は、書かれた当時よりも100年以上の時を経た現代の方が多くの人に受け入れられやすいように思います。なかでも、コルンゴルトの三重奏曲は彼の12歳の時の作品であり「天才の証」ともいえる曲です。
C-5222D
(CD+DVD)
エレジー
サン=サーンス:動物の謝肉祭-白鳥
ドヴォルザーク:森の静けさOp.68-5
ブロッホ:ユダヤ人の生活-祈り
ブルッフ:コル・ニドライOp.47
チャイコフスキー:夜想曲嬰ハ短調Op.19-4
マスネ:エレジー
オッフェンバック:ジャクリーヌの涙
フォーレ:エレジーハ短調Op.24
カザルス:鳥の歌
<ボーナスDVD
>チェロと虹…ハリエット・クリーフのインタビュー
ハリエット・クリーフ(Vc)
ライン州立PO
グスタボ・ヒメノ(指)

録音:2014年4月14-17日ルートヴィヒシャーフェン,フィルハーモニー
ギリシア神話の時代から連綿と伝えられる「エレジー=哀歌」。しかし当時の嘆きの歌はエキゾチックなものとして捉えられていたようです。このアルバムではロマン派の様々な「エレジー」を集め、チェロの美しい音色で、悲しみや情感を描き出しています。チェロを演奏するのは、録音当時23歳の若きオランダのチェリスト、ハリエット・クリーフ。彼女はすでにCAPRICCIOレーベルに3枚の録音を持ち、そのどれもが絶賛されています。特に「ジャクリーヌの涙」は彼女の得意とする曲で、以前ピアノ伴奏でも演奏していましたが、今回のオーケストラ伴奏では、さらに伸び伸びとした演奏を披露しています。心に響く音楽です。彼女のインタビュー映像も付属しています。
C5233D
シューベルト、シュレーカー、コルンゴルト:歌曲集
シューベルト:ギリシャの神々D677
 月に寄せてD296
 月に寄せてOp.57-3D193
 夕映えの中でD799
シュレーカー(1878-1934):5つの歌曲Op.3<昔にOp.3-1/春にOp.3-2/幸福Op.3-3/葉が来るとOp.3-4/何のためにOp.3-5>
シューベルト:乙女D652
 若い尼僧D828
 妹の挨拶D762
 死と乙女Op.7-3D531
コルンゴルト(1897-1957):3つの歌曲Op.22<あなたは私にとって?/あなたとともに沈黙する/世界は静かな眠りに入った>
シューベルト:エレンの歌Op.52<第1番:兵士よ憩えOp.52-1/第2番:狩人よ、休めOp.52-2/第3番:アヴェ・マリアOp.52-3>
アンネ・シュヴァネヴィルムス(S)
チャールズ・スペンサー(P)

録音:2015年8月24-28日ベルリンスタジオ・ブリッツ
シューベルト、シュレーカー、コルンゴルトの歌曲集。シューベルトは19世紀、シュレーカーとコルンゴルトは20世紀と、それぞれが生きた時代には、およそ100年の開きがあります。しかし、時代は違っても、彼らの歌曲には常に「美しき世界への憧れ」があるようです。それは神話の世界であったり、古き良き時代であったり、または美しい乙女たちが住む世界であったり…と、彼らは想像力を駆使してこれらの美しい歌曲を書きました。名ソプラノ、シュヴァネヴィルムスは、そんな憧憬を鮮明に歌い上げています。
C-5225E(3CD)
ブラームス:マゲローネのロマンスをめぐって
美しきマゲノーネのロマンスOp.33
「美しいマゲローネ姫とプロヴァンスの伯爵ペーターの不思議な恋の物語」の朗読付き美しきマゲノーネのロマンスOp.33
パウル・アルミン・エデルマン(Br)
ユリア・シュテムベルガー(朗読)…CD2.3
チャールズ・スペンサー(P)
ルートヴィヒ・ティークによる「美しいマゲローネ」は、主人公ペーター伯爵と、ナポリの美しい王女マゲローネが出会ってから、苦難を乗り越え結ばれるまでを描いた長編小説です。Capriccioレーベルでは、ダニエル・ベーレの歌う「マゲローネ」を“歌のみ”と“朗読付き”のセットでリリースし、大好評を得ていますが、今回は若きバリトン、パウル・アルミン・エデルマンの歌唱による「マゲローネ」完全版です。テノールで歌われると若者の懊悩が際立つものですが、バリトンで歌われると、物語にまた違った陰影をもたらすものですね。こちらで朗読を担当しているのは、名女優ユリア・シュテムベルガーで、このニュアンスある語りは物語に素晴らしい余韻を残します。
C-5229D
ヴィルヘルム・ステンハンマル&ヤン・シベリウス:ピアノ作品集
ステンハンマル:ソナタ第4番ト短調
 インテルメッツォ/即興曲/即興的ワルツ
 フライア(ピアノ編)
シベリウス:悲しきワルツ(ピアノ編)
 ロマンスOp.24-9/6つの即興曲Op.5
 フィンランディア(ピアノ編)
カサンドラ・ワイス(P)

録音:2014年8月4-6日ベルリンアンドレアス教会
既にリリースされているステンハンマル作品集(C5117)で、この作曲家の魅力を解き明かした若手ピアニスト、カサンドラ・ワイスによるCAPRICCIO2枚目のアルバムは同じくステンハンメルの作品と、北欧音楽を語る上で忘れてはならないシベリウスの作品集です。知られざる作品の魅力を探るようなステンハンマルの曲集に比べ、シベリウスは良く知られた曲が選択されています。とはいえ、「悲しきワルツ」と「フィンランディア」は本来オーケストラのための曲であり、演奏はかなり困難であろうと想像できますが、彼女はまるで“歌う”ように易々と弾きこなしています。ユニークかつ充実した1枚です。

C-5231D
ブルーノ・マデルナ:レクイエム(独唱、合唱、オーケストラのための) ディアナ・トムシェ(S)
カスリーン・ゲーリンク(A)
ベルンハルト・ベルヒトールト(T)
レナートゥス・メスツァール(Bs)
ライプツィヒMDR放送Cho
ロベルト・シューマンPO
フランク・ベールマン(指)

録音:2013年9月19日ケムニッツ,シュタットハレライヴ
ヴェネツィアで生まれ、音楽院で作曲をマリピエロに学んだマデルナ(1920-1973)。イタリアの前衛音楽の発展と推進に尽力したことで知られています。このアルバムに収録された「レクイエム」は彼の26歳の時の作品で、長い間失われていたと見做されていたものです。1943年、第ニ次世界大戦に徴兵された彼は、イタリアのかつての同盟国であるドイツ軍の捕虜となり、死を覚悟するまでに至りました。ほどなく解放されたのですが、その時の経験がこのレクイエムを書く元となっています。先輩であるヴェルディやベルリオーズの作品を研究した上で書かれたこの作品は、彼の死後36年を経て、ようやく2009年フェニーチェ劇場で初演されたのです。彼の平和主義が表現された壮大な作品と言えるでしょう。
C-5232D
カール・ヴァイグル:協奏曲集
左手のためのピアノ協奏曲変ホ長調(1924)
ヴァイオリン協奏曲ニ長調(1928)*
フローリアン・クルムペック(P)
ダヴィッド・フリューヴィルト(Vn)
北ドイツPO
マンフレッド・ヘルマン・レーンナー(指)
フリーリアン・クルムベック(指)*

録音:2013年3月25-27日ロストックフォルクス劇場
1990年代から始まった「頽廃音楽」の復興は、ナチスに迫害された多くの作曲家たちを歴史の闇から救い出しています。このカール・ヴァイグル(1881-1949)もその中の一人、まだまだ全貌を知るまでには至りませんが、このアルバムはその手がかりになることでしょう。彼はウィーンの裕福な家庭に生まれ、少年時代から音楽に親しんでいます。あのツェムリンスキーと家族ぐるみの付き合いがあり、作曲の手ほどきもツェムリンスキーから受けています。その後はウィーン大学に進み、音楽学をアドラーの元で学び、ウィーン音楽院ではローベルト・フックスに作曲を学んでいます。この頃にシェーンベルクとも知り合い、強く影響を受けましたが、結局ヴァイグル自身は十二音技法に同調することはなく、その作品も後期ロマン派の作風から外れることはありませんでした。彼の「左手のためのピアノ協奏曲」は、あの戦争で左手を失ったヴィトゲンシュタインのために書かれたものですが、なぜかヴァイグルの作品は演奏されることはなく、2002年にようやくウィーンで初演されたというものです。このアルバムには、同じく忘れられた作品である「ヴァイオリン協奏曲」がカップリングされています。
C-5234D(2CD)
カール・ツェルニー:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲イ短調
弦楽四重奏曲ニ短調
弦楽四重奏曲ニ長調(1853)
弦楽四重奏曲ホ短調
シェリダン・アンサンブル
<ユキ・カサイ(Vn)/マタン・デイガン(Vn)/フローリアン・ドンデラー(Va)/アンナ・カレヴェ(Vc)>
最近、いくつかのレーベルから立て続けにアルバムがリリースされるウィーンの作曲家カール・ツェルニー(1791-1857)の弦楽四重奏曲集です。多くの人は悩み多き「練習曲の作曲家」として、また一部の人は「ベートーヴェンの愛すべき弟子」として認識されているこのツェルニー。生前に800曲を越える作品を残したにもかかわらず、現在ではほとんど演奏されることもなく、そのまま埋もれているのは何とも残念なことと言えるでしょう。彼の弦楽四重奏曲は全部で20曲以上あるとされでいますが、どれもがウィーン楽友協会で保存されていて、現在7曲ほどが録音されているようです。まさにハイドンの伝統を、ベートーヴェンを経て、メンデルスゾーンへと受け継いでいくものであり、奥深い表現と音楽を奏でる喜びに溢れたものなのです。
C-5237D
フランセ&プーランク:2台のピアノのための協奏曲他
ジャン・フランセ:2台のピアノのための協奏曲(1965)
プーランク:管弦楽のための「模範的な動物たち」FP111
 2台のピアノのための協奏曲ニ短調FP61(1932)
モナ&リカ・バード(P)
ラインラント=プファルツ州立PO
アリアンヌ・マティアク(指)
2台ピアノのための協奏曲を書くのはとても複雑な作業なのだそうです。確かに1台のピアノだけでもオーケストラに匹敵する響きを紡ぎだすことはできるのですから。そんな雄弁なピアノを2台、オーケストラと戦わせつつ協調させるというのは確かに至難の業であると言えるでしょう。プーランクの作品は1932年に書かれたもので、モーツァルトを彷彿されるかと思えば、彼が触れたバリ島の音楽のエッセンスも封じ込められています。この曲を作曲者とともに、しばしば演奏していたのがジャン・フランセで、彼はこの魅力的な協奏曲に強く惹かれ、自身も同じ編成の作品を書いたのです。2つの作品に共通するのはエスプリと古典への傾倒といえるでしょうか?バレエ音楽「模範的な動物たち」も遊び心に溢れた楽しい作品です。
C-5239D
ドビュッシー他:弦楽四重奏曲集
ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調Op.10
トーマス・アデス(1971-):アルカディアナ
(1994)
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
シグナムSQ
<ケルスティン・ディル(Vn)/アネッテ・ヴァルザー(Vn)/ザンティ・ファン・ダイク(Va)/トーマス・シュミッツ(Vc)>
19世紀の終わり、ドビュッシーがそれまでの音楽における制約を振り切るようにして作曲した「弦楽四重奏曲」は、当時の聴衆に賛否両論を巻き起こしました。印象派の時代の幕開けを感じさせるこの作品には、その少し前に耳にしたガムランの響きや、様々な風景を喚起させる雰囲気が漂っています。またこの曲と良く対比されるラヴェルの弦楽四重奏曲は、ドビュッシーの影響を受けながらも、これを更に発展させ自由さを取り入れた統一感のある作品で、どちらも近代の弦楽四重奏を代表する名作です。シグナム弦楽四重奏団は、この2曲に現代作曲家のトーマス・アデスの作品を加え、音楽の伝統と革新について聴き手に強く訴えかけるのです。
C-5238D
ルートヴィヒ・トゥイレ:歌曲選集
静かな街Op.12-3/小さいものOp.19-1真夏の日Op.19-2
ナイチンゲールさんOp.19-4/紡ぎ歌Op.19-5/乙女の歌Op.15-1
若き魔女の歌Op.15-3/嘆きOp.5-1
夏の朝Op.5-2
雑音のように聞こえるOp.5-3
ハイムベックにてOp.7-7
わが天使はOp.36-1
最後の願いOp.36-2
来たれ、甘き眠りよOp.36-3
挨拶Op.4-1/棄てられたOp.4-2
死は全てを無罪にするOp.32-1
太陽の季節Op.24-1/紡ぐ人Op.24-2
私は小さな花束を望むOp.24-3
至福の忘却Op.26-3
沼地の牧歌作品番号なし
レイラ・プフィスター(Ms)
ハルトムート・ヘル(P)
オーストリア出身のドイツの作曲家ルートヴィヒ・トゥイレ(1861-1907)。リヒャルト・シュトラウスやプフィッツナーと同世代であり、若い頃はお互いに強く影響しあったことでも知られています。このアルバムには彼の珍しい歌曲が収録されています。ここで使われている詩を見ると、その多くはリヒャルト・シュトラウスやツェムリンスキー、あるいはアルマ・マーラーの歌曲と同一のものであることに気がつきます。デーメルやビーアバウムの頽廃的な詩がどれほどまでに当時を席巻していたかに思い至るのです。また「子どもの不思議な角笛」関連の詩も見つけることができます。とは言え、曲調は他の作曲家に比べると幾分大人しく控えめなもの。この押しの弱さのせいで歴史に埋もれてしまったのかもしれません。

C-5240D
マンケル&ニューストレム:ピアノと管弦楽のための作品集
ヘニング・マンケル(1868-1930):ピアノ協奏曲
ヨースタ・ニューストレム(1890-1966):ピアノと室内管弦楽のための「コンチェルト・リチェルカンテ」
アンナ・クリステンソン(P)
ラインラント=プファルツ州立PO
ロベルト・パーテルノストロ(指)

録音:2015年1月6-9日ルートヴィヒシュハフェン,フィルハーモニー
スウェーデンの推理作家ヘニング・マンケルの祖父にあたる同名の作曲家ヘニング・マンケル。彼の一連のピアノ独奏作品はアンナ・クリステンソンがすでにリリースしており(PHOENIXEDITIONPE184)、その独創的で幻想的な音に魅了された方も多いのではないでしょうか?今回のピアノ協奏曲も同じ流れを汲むもので、ほんの少しだけ、彼が興味を持っていたフランス印象派の雰囲気を持つ面白い作品で、ずっと未発表であったものですが、今回実際に聴けるのは嬉しいことです。ニューストレムの作品も、なかなか面白いもので、こちらはストラヴィンスキーやオネゲルなどの新古典派の影響が感じられる、強烈な味わいをもつもの。彼が生涯を通じて愛していた“海の情景”も反映された美しい音楽です。
C-5241D
モソロフ:鉄工場&ピアノ協奏曲他
鉄工場Op.19
ピアノ協奏曲第1番Op.14
コルホーズにトラクターが到着
チェロとピアノのための「伝説」Op.5
ピアノ・ソナタ第1番Op.3
4つの新聞記事Op.21
シュテッフェン・シュライエルマッハー(P)
リンゲラ・リームケ(Vc)
ナターリヤ・プシェニチニコワ(S)
ベルリン放送SO
ヨハネス・カリツケ(指)

録音:2014年2月ベルリンベルリン放送局
クラシックを愛好する人ならば、一度は聴いておきたいといわれる名作「鉄工場」。3分程度の短い曲ですが、その歌劇な内容が当時のソ連当局の目に留まり、演奏されなくなるなどいくつものエピソードを持ち、それ故一層興味が高まったという逸品です。全曲を通じて力強い音の応酬に終始し、いかにも「社会主義リアリズム」を具現化したような力強い音楽です。作曲家のアレクサンドル・モソロフ(1900-1973)は現代音楽協会の室内楽部長を経て、放送局の音楽編成を務めた人ですが、様々な理由をつけてロシア音楽界から追放され、最終的には「反ソビエトのプロバガンダ」を理由に逮捕され、強制労働に送り込まれてしまい、生還後も厳しい生活を強いられました。彼の名誉が復権するのは、死後まもなくでした。また彼の作品の一部は破棄を強いられたとも言われ、現存する作品はあまり多くありません。そんなモソロフの作品を演奏するのは、奇才ピアニスト、シュライエルマッハー。また当時の新聞記事をそのまま歌にしたという「4つの新聞記事」も含め、実に興味深いアルバムとなっています。
C-5242D
デュティユー:交響曲第1番他
交響曲第1番(1951)
ジャン・カスーの2つのソネット(1954)
メタボール(1964
ポール・アルミン・エデルマン(Br)
ラインラント=プファルツ州立
PO
カール=ハインツ・シュテフェンス(指)

音:2015年2月9-14日ルートヴィヒシャッフェン,フィルハーモニー
フランスの現代作曲家、デュティユー(1916-2013)の管弦楽作品集です。代表作である「交響曲第1番」は、古典的な形式に則りながらも、自由な無調性を模索した革新的な音楽。「メタボール」は、その方法を一層発展させた自由な作品。無調だけでなく十二音技法的なものも用いられています。フランス人の父、スペイン人の母をもつ詩人カスーの詩を用いた「2つのソネット」は夢幻的な音楽。シュテフェンスの指揮は、複雑なデュティユーの音楽を丁寧に解き解すかのように、細部までを明確にしています。
C-5243D
バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV998
コラール前奏曲「来たれ、異邦人の救い主よ」BWV659
ツィモン・バルト(P)

録音:2014年5月13-14日ウィーンカジノ・バウムガルテン
これまでの様々な作品で見せた変幻自在な感性を、バッハの孤高の作品にどうやって持ち込むのか…ここにまず注目です。多くのピアニストたちがそれぞれの解釈で聞かせる「ゴルトベルク変奏曲」に、新たな伝説が生まれます。聴けば聴くほど好きになるピアニスト、ツィモン・バルト!バッハを愛する人、必聴です。
C-5244D
ヒナステラ〜モダン・タイムズ
クリオールの「ファウスト」のための序曲Op.9
協奏的変奏曲Op.23
交響的三部作「オジャンタイ」Op.17
歌劇「ボーマルソ」Op.3‐組曲*
ラインラント=プファルツ州立PO
カール=ハインツ・シュテフェンス(指)

録音:2015年6月9-13日ルートヴィヒシャーフェン,フィルハーモニー
※世界初録音
アルゼンチンの近代作曲家の中でも、最も重要な人物とみなされているヒナステラ(1916-1983)。彼はブエノスアイレスの国立音楽院で学び、アメリカに留学。初期にはアルゼンチン民謡を用いた作品から、やがて民族主義的な作風に転換し、時にはジャズも取り入れるなど、独創的な音楽を多く書いています。このアルバムには、そんなヒナステラの代表的な作品が収録されていて、インカの伝承詩による「オジャンタイ」をはじめとした近代的な響きの中に熱気が宿った情熱的な音楽をたっぷり楽しむことができるものです。シュテフェンスのスピード感溢れる指揮が魅力的です。
C-5245D
ヨハンナ・ドーデラー:交響曲第2番「ボーヒニ」DWV93
ヴァイオリン協奏曲第2番「時の呼吸」DWV62b
:アンネ・シュヴァネヴィルムス(S)
ユーリ・レヴィチ(Vn)
ラインラント=プファルツ州立PO
アリアンヌ・マティアク(指)

録音:2015年5月11-14.16日ルートヴィヒシャーフェン,フィルハーモニー
※世界初録音
小説「スルニの滝」で知られるオーストリアの作家ハイミート・フォン・ドーデラー(1896-1966)の姪である作曲家ヨハンナ・ドーデラー(1969-)の作品集です。彼女の交響曲第2番「ボーヒニ」は、スロベニア共和国の都市ボーヒニの美しい風景に触発されて書かれたもので、第1次世界大戦で破壊されたこの風景の声無き叫びが込められた作品です。ヴァイオリン協奏曲は革新的な音楽であり、ドーデラーはこれを通じて、12世紀のヒルデガルト・フォン・ビンゲンの時代から論議されている「女性作曲家」の存在価値について、改めて問いかけているのです。
C-5246D
マスカーニ&ロータ:映画音楽集
マスカーニ:映画音楽「サタンのラプソディ」(1917)
ニーノ・ロータ:映画音楽「山猫」(1963)
ラインラント=プファルツ州立PO
フランク・シュトローベル(指)

録音:2005年9月13日ルートヴィヒシャッフェン,フィルハーモニー
マスカーニと言えば、歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」のみが良く知られていますが、実はかなりの多作家であり、15曲のオペラを始め、管弦楽曲やピアノ曲、歌曲など優れた作品を残しています。そんなマスカーニ、実は映画音楽も手掛けており、この「サタンのラプソディ」はニノ・オクシリア監督によるサイレントムーヴィーに付けた音楽です。映画自体は静かな人気を誇っていて、日本でもたびたび上映される隠れた名作として知られています。ニーノ・ロータの「山猫」はルキノ・ヴィスコンティが監督した名画で、1860年代の激動のイタリアを舞台としたもの。ロータの重厚な音楽が物語を彩っていることで知られています。シュニトケを始めとした様々な映画音楽の演奏で知られるシュトローベルによる演奏です。
C-5247D(2CD)
ブルックナー:交響曲第9番&ミサ曲
交響曲第9番ニ短調WAB109
ミサ曲第3番ヘ短調WAB28
ルート・ツィーザク(S)
ヤニナ・ベヒレ(A)
ベンジャミン・ブルーンス(T)
ギュンター・グロイスベック(Bs)
ウィーン・ジンクアカデミー
ORFウィーン放送SO
コルネリウス・マイスター(指)

録音:2013年4月26日…CD1,2015年6月23日ライヴ収録…CD2ウィーンコンチ
ェルトハウス
最近は補筆完成版で演奏されることも多いこの第9交響曲ですが、コルネリウス・マイスターは3楽章のみでゆったりと曲を締めくくっています。変わりに置かれているのは、1867年頃に作曲されたミサ曲第3番。厚みのある響きと敬虔な精神に満たされたある意味「歌つきの交響曲」のような構造を持った大作です。コルネリウスが紡ぎ出す流麗な音楽はもちろんのこと、ソリストたちの素晴らしさも特筆すべき点でしょう。

C-5250D
ワルター・ブラウンフェルス:作品集
ドン・ファンOp.34
古いフランスの子供の歌による交響的変奏曲Op.15
アルテンブルク・ゲラ歌劇場O
マルクス・L・フランク(指)

録音:2013年3月19日ドイツブーネン・デア・シャット・ゲラコンツェルト・ザール
フランクフルト出身の作曲家、ピアニスト、ブラウンフェルス(1882-1954)は、現在いくつかの室内楽、声楽曲、とりわけ歌劇「鳥たち」のロマンティックな作風が知られています。彼の父は文学者、翻訳者として知られ、また母方の係累にはヴァイオリン音楽で有名なルイ・シュポアがいるという文化的な家庭に育ち、ウィーンで作曲とピアノを学び、プロイセン芸術アカデミーの会員にえらばれるなど作曲活動をしながら音楽の発展に寄与していましたが、ナチスが台頭してくるとユダヤの血を引いていた彼は公職から追放され、その作品も上演禁止となってしまったのです。しかし幸いなことに、大戦を生き延び、戦後はまた公職に復帰、ドイツ音楽の再建に尽力したという波乱万丈の生涯を送った人です。この「ドン・ファン」はモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」からモティーフを取った変奏曲で1924年にフルトヴェングラーによって初演された作品です。
C-5251D
ワルター・ブラウンフェルス:歌曲集
6つの歌曲Op.1(1902)
歌曲集「羽音の断片」Op.7(1904)
つの歌曲Op.4(1905)
新しいフェーダースピールOp.7(1904)<
歌曲集「あなたは何が欲しいの」Op.11(1908)
3つのゲーテの歌Op.29より(1916)<第1番:悲しみ、喜び/第2番:太鼓をうならせよ>
ベートーヴェンの音楽への共鳴Op.13(1910)
秋への思い(1917)
2つの歌曲集Op.27-第1番:運命の女神たちに
2つの歌曲Op.44(1932)
マルリス・ペテルソン(S)
コンラード・ヤルノット(Br)
エリック・シュナイダー(P)

録音:2011年3月9-11日、2011年4月1-3日ドイツスタジオ・ゲルトナーシュトラーセ
ブラウンフェルス(1882-1954)の音楽は、2回衰退の危機に見舞われています。一度は、ナチスによって「頽廃音楽」に分類された際、全ての彼の音楽の演奏機会が奪われました。そして戦後、大戦を生き延びた彼がもう一度音楽界に復帰した際には、今度は彼の音楽のようなロマンティックな調性音楽は、聴衆の好みからは外れてしまい、演奏されることがなくなってしまいました。しかし、20世紀の終わりになって、これらの忘れられた音楽に復興の兆しが見え始めた時、彼の作品にも改めて光が当たり始めたのです。このアルバムに収録されている歌曲のほとんどは、彼の初期の作品で、まるでリヒャルト・シュトラウスを思わせる美しい旋律を持っています。ペテルソンとヤルノットの2人が丁寧に歌っています。
C-5252D(2CD)
コルンゴルト:歌曲全集
歌曲集「神と父によって」
6つの素朴な歌Op.9/4つの歌Op.14
3つの歌Op.18/歌曲「夜」
歌曲集「不滅であること」Op.27
6つの素朴な歌Op.9‐夏(第2稿)
歌劇「死の都」Op.12‐マリエッタの歌
歌劇「死の都」Op.12‐ピエロの踊りの歌
3つの歌Op.22
歌曲集「道化師の歌」Op.29
4つのシェイクスピアの歌Op.31/5つの歌Op.38ウィーンへのソネットOp.41/その他の歌
コンラード・ヤルノート(Br)
アドリアンヌ・ピエチョンカ(S)
ライニルド・ミース(P)

録音:2013年9月30日-10月3日ベルリンダーレム,イエス・キリスト教会,2014年7月13-14日ベルリンヴァンゼー,アンドレアス教会
類い稀なるオペラ作曲家として知られた、ウィーンの作曲家コルンゴルト(1897-1957)にとっては「歌曲」を創作することも大切な仕事でした。もちろん生涯における様々な時期…初期から後期まで…に渡って、その折々の感情を歌として表現することで、単なる「映画音楽の作曲家」としてだけでなく、ウィーンの作曲家であることを強く主張していたのです。彼が最後に書いた歌曲は、1948年に構想された「ウィーンへのソネット」で、これは戦後の廃墟に立った彼が、生涯愛して止まなかったウィーンへのオマージュとして書いたものであり、決して満たされることのなかった彼の思いが結実したものです。また他には、わずか7歳の時に書いた初期の作品「子供とすみれ」などの初録音作品も含まれています。コルンゴルトをもっと深く知りたい人にオススメしたい2枚組です。
C-5255D(2CD)
ハイドン:オペラ・ガラ
<CD1.歌劇「裏切られた誠実」Hob.XXVIII:5(抜粋)>
1.序曲/2-7.第1幕
8-12.第2幕

<CD2.歌劇「変わらぬまこと」Hob.XXVIII:8(抜粋)>
1.シンフォニア/2-7.第1幕
8-17.第2幕
ジモーネ・ケルメス(S)/チェン・リース(S)/ジュアニータ・ラスカッロ(S)/ライナー・トロスト(T)/トーマス・マイケル・アレン(T)/ヴォルフガンク・ホルツマイアー(Br)/パウル・アルミン・エーデルマン(Br)/イヴァン・パーリー(Bs)他/ケルン西ドイツ放送SO
マルクス・ポシュナー(指)…CD1
マヌエル・ヘルナンデス=シルヴァ(指)…CD2

録音:2009年1月17日ライヴ収録…CD1、2011年2月7-19日…CD2ケルンWDRクラウス=フォン=ビスマルク=ザール
ハイドン(1732-1809)はその生涯に数多くのオペラを書きました。しかしそのほとんどは彼が仕えていたエステルハーツィ公の館で演奏されるためのものであり、通常の舞台で上演されることはありませんでした。彼の死後、これらの歌劇は忘れられていましたが、ようやく最近になって少しずつ復興の兆しが見えています。このアルバムに収録されている2つのオペラのハイライトは、そんな作品の中でもとりわけ珍しいもの。どちらも主人公の女性が生き生きと描かれています。この演奏はジモーネ・ケルメスや、ライナー・トロストなど名歌手を揃え、血の通ったリアルな人間模様を見せてくれています。ハイドンの音楽の素晴らしさを感じることもできるでしょう。
C-5257D
チェコ風に
エルヴィン・シュルホフ(1894-1942):弦楽四重奏のための5つの小品WV68(1923)
ヨーゼフ・スーク(1874-1935):チェコの古い聖歌「聖ウェンスズラウス」による瞑想曲Op.35A
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第13番ト長調Op.106B192
シグナムSQ
<メンバー:ケルスティン・ディル(Vn)/アンネッテ・ヴァルザー(Vn)/ザンディ・ファン・ディーク(Va)/トーマス・シュミッツ(Vc)>

録音:2014年4月6-9日バイエルン放送スタジオ
18世紀のイギリスの音楽家、チャールズ・バーニーが1773年に出版した紀行文によると、当時のヨーロッパの優れた音楽家のほとんどは、ボヘミアの人々で占められていたのだそうです。このアルバムには、それよりも後の19世紀から20世紀にに活躍した3人のチェコの音楽家たちの弦楽四重奏曲を収録することで、その伝統が受け継がれていく様子を解き明かしています。第1次大戦後のダダイズムの先鋒者であるシュルホフの少し人を食ったような作品、最近注目を浴びているヨーゼフ・スクの厳粛な曲、そしてチェコを代表するドヴォルザークのチェコ礼賛ともいえる大作である第13番弦楽四重奏曲と、どの曲にも溢れんばかりのチェコの素晴らしさが描かれているものです。演奏は新進気鋭のアンサンブル、シグナム弦楽四重奏団。悠然たる歌いまわしと、緊密な響きが持ち味です。
C-5259D
カール・ヴァイグル:歌曲選集
詩集「ファンタズス」より5つの歌曲Op.9(1905)
ソプラノと弦楽四重奏のための5つの歌曲Op.40(1934)
3つの乙女の歌Op.12(1909)
高声とピアノのための「6つの子どもの歌」(1932-1944)
ばらのリボン(愛の歌Op.22より)(1908/1944)
ソプラノとバリトンのための「5つの二重唱」(1909)
声とピアノのための「見えざる光」(1939)
ソプラノと弦楽六重奏のための「逢い引き」Op.16(1904)
ゾフィー・クラスマン(S)
セバスティアン・ノアック(Br)
オリヴァー・トリエンドル(P)
ベルリン・ドイツSOのソリストたち

録音:2014年9月6-8日べルリンスタジオ・ビルツ、2014年7月2-3日ベルリン,イエス・キリスト教会
19世紀から20世紀初頭に書かれた夥しい数のドイツ・リート。シューベルト、ヴォルフ、ブラームス、マーラー、シュトラウス…これら百花繚乱の名曲の中に埋もれてしまった歌曲がどれほどあったのか、現在でも全貌はわかっていません。その「忘れられた歌曲」の中にこのカール・ヴァイグル(1881-1949)の歌曲も含まれています。ウィーンの上流階級の家庭に生まれ、ツェムリンスキーに作曲を学び、ウィーンの音楽界で高い評価を得た人ですが、ユダヤ系であったため、ナチスの迫害を受けアメリカに亡命し、その地で寂しく生涯を終えたというヴァイグル。生涯に渡って書かれた歌曲は、独特の風情を持っています。
C-5258D
ハリエット・クリーフ〜ラフマニノフを弾く
チェロ・ソナタ.ト短調Op.19/エレジーOp.3-1
ヴォカリーズOp.34-14/ロマンスOp.4-3
ハリエット・クリーフ(Vc)
マグダ・アマラ(P)
23歳の若きチェリスト、ハリエット・クリーフ。その演奏は優雅かつエキサイティングで、2015/2016年のシーズンは、ヨーロッパのコンサートホール機構(ECHO)の「ライジングスター」シリーズにも招待されるなど、現在最も有望なチェリストの一人として世界中から注目されています。多くのオーケストラと共演し、またCapriccioレーベルから4枚のCDをリリースするなど、着々とその才能を開花させている彼女の最新作は、憂いに満ちたラフマニノフの作品集です。メインのチェロ・ソナタは、作曲当時、気持ちが滅入っていたラフマニノフのやるせなさが込められていることで知られますが、クリーフはこの曲にぴったりと寄り添い、繊細な感情を丁寧に描き出すことに成功しています。彼女の良き共演者であるアマラの雄弁なピアノも聴き所です。カップリングの3つの小品がこれまた極上。艶やかでしっとりとした音色が心に染みこむ、本当に美しいラフマニノフです。

C-5260D
シュテファン・ヴラダー:ラヴェルを弾く
夜のガスパール/水の戯れ
ソナチネ
亡き王女のためのパヴァーヌ
ボロディン風に/シャブリエ風に
シュテファン・ヴラダー(P)

録音:2015年5月19-21日オーストリア,シュロス・ヴァルペルスドルフ
ウィーン生まれのピアニスト、シュテファン・ヴラダーは最近指揮者としての活動も目覚ましく、またウィーン音楽大学で教鞭を執るなど後進の指導にも力を注いでいることで知られています。モーツァルトやベートーヴェンの解釈で定評のある人ですが、ここではラヴェルの作品で、しなやかな音楽を聞かせます。彼は20年以上に渡ってラヴェルを研究してきたといい、その練り上げられた解釈は、類い稀なるテクニックを伴うことで、極めて説得力あるものとなっています。異なった性格を持つ3つの世界の融合である「夜のガスパール」での変幻自在な美しさには驚くばかりです。
C-5261D
ツィーラー:喜歌劇「放浪者たち」プロローグと2幕 ローランド…ダニエル・ベーレ(T)/アウグスト・フリーダーブッシュ…トーマス・デヴァルト(T)/ベルタ・フリーダーブッシュ…マリア・レイアー(S)/グラトヴォール…カール・フェス(Bs)/アンナ・グラトヴォール…・アネリ・プフェーファー(S)/ルディ・フォン・ムッゲンハイム…ボリス・ライゼンハイマー(T)/ムッキ・フォン・ローデンスタイン…ドミニク・ヴォルティク(T)他
ケルン西ドイツ放送SO&cho
ヘルムート・フロシャウアー(指)

録音:2008年2月20-28日WDRクラウス・フォン・ビスマルク・ザール
オーストリア生まれのツィーラー(1843-1922)は、オペレッタの黄金時代を築いた作曲家として知られます。最盛期にはヨハン・シュトラウス2世のライバルの一人として活躍していましたが、第一次世界大戦時に財産のほとんどと職を失い、失意のまま世を去り、その作品も一部のワルツ、ポルカ以外は忘れられてしまいました。しかし当時はこの「放浪者たち」こそが彼の代表作であり、笑いと涙を程よく散りばめた軽妙な音楽は人々の心を捉えていたことは間違いありません。この演奏は、主役のローランドを名歌手ベーレが担当。他の歌手たちも親密なアンサンブルを聞かせます。
C-5262D
ノスタルジア
ヒナステラ:忘却の木の歌Op.3
アイヴズ:母が教えたまいし歌
マーラー:ラインの伝説
ブチャルド(1881-1948):手を結び合って
アイヴズ:東の方へ/アン通り
 ストックブリッジのフーザニック川
マーラー:私はほのかな香りをかいだ
グァスタヴィーノ(1912-2000):魔法
 彼女の婚礼の時/
グァスタヴィーノ:パンパマーパ
マーラー:ぼくは赤く焼けたナイフを持っている
アイヴズ:インディアン/トムが船出する
マーラー:美しきトランペットが響くところ
ヒナステラ:悲しさOp.1
ピアソラ:失われた小鳥たち
ステファニー・ハウツィール(Ms)
チャールズ・スペンサー(P)

録音:2014年6月ウィーン4tuneスタジオ
2010年からウィーン国立歌劇場のメンバーとなった才能溢れるメゾ・ソプラノ歌手ステファニー・ハウツィールのデビュー盤。彼女はカッセルで生まれ、ボストンで政治学とフランス語を習得、ニューイングランド音楽院、ジュリアード音楽院で音楽を学び、創設されたばかりのジュリアード・ヴォーカル・アーツ・デビュー・アワードを受賞しています。2015年には来日も予定されていましたが、残念ながらそれは叶いませんでした。ここでは、アルゼンチン、アメリカ、ウィーンの3都市で生まれた歌曲をしっとりと歌い、その才能を存分に堪能させてくれます。
C-5263D
東洋風のカーニヴァル
1.リュリ:歌劇「アルミーデ」から「パッサカリア」
2.カンプラ(1660-1774):バレ=オペラ「ヴェニスの謝肉祭」から「第1エア」
3.リュリ:歌劇「町人貴族」から「カナリー」
4-8.カンプラ:バレ=オペラ「ヴェニスの謝肉祭」から
9.チェスティ(1623-1669):歌劇「アルギア」から「アルマ・ミア」
10.サルトリオ(1620-1681):歌劇「ジュリオ・チェザーレ」から「私の欲しいもの」
11.アレグリ:音楽の最初の本:カナーリオ
12.伝承:インターリュード
13.サルトリオ:歌劇「ジュリオ・チェザーレ」から「美しいもの」
14.ウッチェリーニ(1603/1610-1680):ソナタ,アリアとコレンティ第3巻から「ラ・ベルガマスカ」
15.モンテヴェルディ(1567-1643):リディアは心の棘SV244
16.コレッリ(1653-1713)&ヴィヴァルディ(1678-1741):ラ・フォリア
17-18.チェスティ:オロンテア
19.A.スカルラッティ:歌劇「グリセルダ」から「わが痛みはあなたを怒らせる」
20.ヘンデル:歌劇「ラダミスト」から「彼はあなたの心に生きるなら」
フランチェスカ・ロンバルディ・マッツーリ(S)…4.6.8.9.10.15.17.18.19.20
シャルロッテ・クヴァード(Ms)…4.6.8.13.15.20
ペーラ・アンサンブル(メーメット.C.イェシルチャイ…音楽監督)
ラルテ・デル・モンド
ワーナー・エールハルト(指)

録音:2015年9月2-4日レヴェルクーゼン,アーホルングスハウス・デア・バイヤーAG
ラルテ・デル・モンドとエールハルトと言えば、いくつかの「ヨーロッパ伝統のバロックとイスラムの伝統音楽を融合したアルバム」が知られています。Capriccioレーベルからもヘンデルのオラトリオ「エジプトのイスラエル人」に民俗音楽を挟み込んだユニークな演奏がリリースされています(C5151)。この新しい録音も、そんな1枚です。16世紀から17世紀にかけてのトルコ風のエッセンスを持った作品が一堂に会しているという圧巻の選曲。ひたすら賑やかで楽しいアルバムです。
C-5264D(2CD)
アンドレア・ツァーニ:ヴァイオリンとチェロのためのディヴェルティメント集
ディヴェルティメント第9番イ短調
ディヴェルティメント第1番ニ長調
ディヴェルティメント第10番ロ短調
ディヴェルティメント第5番ホ長調
ディヴェルティメント第3番ハ長調
ディヴェルティメント第7番ト短調
ディヴェルティメント第2番ト長調
ディヴェルティメント第8番ハ短調
ディヴェルティメント第6番変ロ長調
ディヴェルティメント第11番ニ短調
ディヴェルティメント第4番イ長調
ディヴェルティメント第12番ヘ短調
レーナ・ノイダウアー(Vn)
マルティン・ルンメル(Vc)

録音:2014年12月9-11日オーストリアウィーン,4TUNEスタジオ
※世界初録音
イタリアの作曲家、ヴァイオリニスト、アンドレア・ツァーニ(1696-1757)の作品集です。capriccioレーベルからは、彼のチェロ協奏曲集(C5145)がリリースされているなど、いくつかの作品を耳にすることは可能ですが、まだまだその名前が浸透しているとは言えそうになく、多くの未発見の作品が修道院や宮殿の蔵書の中にあるとされています。そんなツァーニの作品は、仄かにヴィヴァルディの影響を感じさせる、当時のイタリア音楽界の良いところを抽出したような物ばかりです。このディヴェルティメント集は1734年に作曲された曲集で、ヴァイオリンとチェロの二重奏(通奏低音は付いていない)として掛かれています。2つの楽器は同等に扱われ、各々の技巧を競い合うかのように華麗な旋律が繰り広げられるというものです。
C-5267D
ヴァルター・ブラウンフェルス:大ミサ曲Op.37 ジモーネ・シュナイダー(S)/ゲルヒルト・ロンベルガー(A)/クリスティアン・エルスナー(T)/ローベルト・ホル(Bs)/ベルリン・フィルハーモニーCho(イェルク=ペーター・ヴァイグレ)/ベルリン・ジンクアカデミー

ベルリン国立大聖堂児童Cho
ベルリン・コンツェルトハウスO
イェルク=ペーター・ヴァイグレ(指)

録音:2013年5月1日ベルリン・フィルハーモニー
ブラウンフェルス(1882-1954)が1926年に作った“大ミサ曲”。日本ではまだ知名度が低い作曲家ですが、最近ではその作品がいくつか録音されるようになり、耳にする機会も増えてきました。彼はリヒャルト・シュトラウスを思わせる後期ロマン派時代の典型的な作風を貫き、オペラや室内楽作品、宗教曲を書いた人で、一時期はケルン音楽大学の学長を務めるなど、華々しい活躍をしますが、その後、ナチスの政策で公職から追放され、作品の上演も禁じられるなど厳しい時代が続きます。戦後は、幸運なことに音楽界に復帰し“受胎告知”などの宗教的作品を発表しました。このミサ曲は戦前の活動の絶頂期に書かれたもので、典型的なミサの形式の中に、ロマン派特有の重厚な響きを取り入れた、極めて聴き応えのある作品です。
C-5268D
アイヴズ:ピアノ・ソナタ第2番「マサチューセッツ州コンコード1840-60年」 ツィモン・バルト(P)
クリスティアーネ・パルメン(Fl)
ジャック・マイエンクート(Va)

録音:2015年9月19-20日ルートヴィヒシャーフェン,フィルハーモニー
アメリカ現代音楽のパイオニアとして知られるチャールズ・アイヴズ(1874-1954)。彼の作品は常に独創的であり、また実験的でもありました。本業は保険会社の経営者であり、作曲はその合間に行っていたのですが、それにしては膨大な作品を書きあげていて、とても「趣味の作曲」と呼べるレベルではないことは誰もがご存知の通りです。前述の通り、彼の作品はあまりにも前衛的で、例えば「交響曲第2番」は様々なアメリカ民謡がコラージュされていたり、交響曲第4番では2人の指揮者が登場したりと、議論が常に耐えないものなのです。このピアノ・ソナタ第2番もそんな曲で、各々の楽章には19世紀のはじめにコンコードで起こった「超越主義運動」に関わった人の名前が付されています。楽譜には小説線がほとんどなく、また時にはトーン・クラスターが用いられていたり、任意でヴィオラやフルートが参加したりと、謎めいているというか、食えない曲であることは間違いありません。そしてこの曲の第2楽章の一部は、は前述の交響曲第4番にも使われています。そんな曲を演奏するのは、このうえなく独特な音楽観を抱いているピアニスト、ツィモン・バルトです。曲とピアニストの個性が融合し、化学変化を起こしたかのようなステキなアイヴズに魅了されるのも一興です。
C-5269
NX-B07
ザーラ・レーヴィナ:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲 第1番 (1942)
ピアノ協奏曲 第2番(1975)
マリア・レットベリ(P)
ベルリンRSO
アリアーヌ・マティアク(指)

録音:2016年4月27-30日
ザーラ・レーヴィナは1906年、ウクライナのアレクサンドロフスク(現ザポリージャ)に生まれ女性ピアニスト、作曲家。オデッサ音楽院で学び、モ スクワ?楽院を卒業した後、音楽活動を始めましたが、1920年代から30年代にかけては、RAPM(ロシア・プロレタリア音楽家同盟)による思 想的な迫害を受けたため、なかなかその才能を発揮することが出来ませんでした。彼女が自身の音楽を書くことができるようになったのは、1932 年にRAPMが解散した後、ほぼ3年の年月を経た頃からだったとされています。 生涯に2つの世界大戦とロシア革命を経験、祖国の崩壊と再建を目の当たりにしたレーヴィナは、 戦後、オイストラフやグリンベルクなど、多くの演奏家、作曲家から尊敬を集め、1976年にモスクワで没しました。 彼女の作風はロシアとドイツの伝統を受け継いでおり、このアルバムに収録されたピアノ協奏曲第1番は ラフマニノフ風の華やかさと甘さ、そして目覚しい技巧を駆使した壮大な曲です。 演奏しているのは、スクリャービンの作品で知られるレットベリ。この作品でも共感溢れる演奏を繰り広げています。

C-5270D
ヨナス・カウフマン〜オペラ名唱集

マルシュナー(1795-1861):歌劇「吸血鬼」

アーベルト(1832-1915):歌劇「エッケハルド」
ヨナス・カウフマン(T)

「吸血鬼」
レジーナ・クレッパー(S)/マルクス・マルカルト(Bs)/フランツ・ハヴラータ(Bs)/ケルンWDR放送O&cho/ヘルムート・フロシャウアー(指)

「エッケハルド」
ナイラ・ファン・インゲン(S)/スザンネ・ケリング(Ms)/藤村実穂子(Ms)/ヘンリク・ベーム(Br)/イェルク・ヘンペル(Br)/アルフレッド・ライター(Bs)/シュトゥットガルト・コリステン/南西ドイツ放送カイザースラウテルンO/ペーター・ファルク(指)

録音:1999年8月ドイツ…「吸血鬼」、1998年10月ドイツ「エッケハルド」
今や、世界中で押しも押されもせぬ人気を誇るテノール、ヨナス・カウフマンが、そのキャリアの始めの頃に手掛けた「あまり有名でないオペラ」が今になっては、音楽的にも彼の歌唱を聴くためにも、とても貴重なものとなっていることは間違いありません。そのため、今回、2つの「知られざる歌劇」の聴き所(もちろん彼のアリアを中心に)をセレクトし1枚のアルバムにまとめたものがリリースされます。どちらも15年以上前の録音ですが、当時からいかにカウフマンの歌唱が抜きん出ていたものであるかがわかるのではないでしょうか。もちろんドイツ・オペラ好きにもたまらない1枚となることは間違いありません。
C-5271B07
ヒナステラ:管弦楽作品集
交響的練習曲Op.35
パブロ・カザルスの主題による変奏曲
Op.48
ルビルムOp.51
弦楽のための協奏曲Op.33(1965)
ベルリン・ドイツSO
アルトゥール・タマヨ(指)

録音:2014年5月/2015年1月ベルリンナレパ・シュトラーセ放送
2016年、生誕100年を迎えたヒナステラ(1916-1983)。アストル・ピアソラ、カルロス・ガルデル、マウイシオ・カーゲルと並ぶ、アルゼンチンを代表する大作曲家の一人です。彼の作品は当時のアルゼンチン音楽の影響を強く受けており、作風は比較的明快で、親しみやすいものが多いのですが、作曲時期によってその作風はかなり変化を見せています。ここに収録された4つの作品は、どれも後期に属するもので、彼自身の分類によれば「前衛的なスタイルと冒険的なアイデアを有した“新表現主義”の音楽」になるということです。なかでも興味深いのがカタロニアのチェリスト、カザルスの「見張りの歌」を元にした変奏曲で、原曲の優雅さは、ヒナステラの手によって、刺激的な響きに満ちた色彩的な音楽に変貌させられます。編成の小さな「弦楽のための協奏曲」は瞑想的な雰囲気で始まり、徐々に熱気を帯び、最終楽章では阿鼻叫喚の世界が描かれるという曲。あの有名なトッカータ(ピアノ協奏曲の終楽章)にも似た情熱的な作品です。現代音楽を得意とするタマヨは、これらの騒然とした曲を見事にまとめてあげています。
C-5272D
ヤロミール・ヴァインベルガー:管弦楽作品集
序曲「騎士道のゲーム」(1931)
6つのボヘミアの歌と踊り(1929)
オルガンと大管弦楽のためのパッサカリア(1932)<
イェルク・シュトロードホフ(Org)…8-11
ベルリン・ドイツSO
ゲルト・アルブレヒト(指)

録音:2000年9月,2002年4月/ベルリンイエス=キリスト教会
プラハに生まれた作曲家ヴァインベルガー(1896-1967)の管弦楽のための作品集。彼は、ドイツのライプツィヒ音楽院でマックス・レーガーに作曲を師事し、1927年には歌劇“バグパイプ吹きシュヴァンダ”でセンセーショナルな成功を収めます。第二次世界大戦中にナチスの迫害に遭ったため、アメリカ合衆国に亡命を余儀なくされ、戦後、一度チェコに戻ったものの、結局はアメリカに永住。しかし彼の作品は受け入れられることなく、貧困と病のうちに自ら命を絶ってしまった悲しい作曲家です。このアルバムは、1930年代に書かれた作品を収録したもので、素朴なチェコの民謡が生かされた“6つのボヘミアの歌と踊り”と、いかにも後期ロマン派といった重厚な“パッサカリア”の間からは、自らの作風を模索しているヴァインベルガーの姿が垣間見えるようです。
C-5274B07
フランツ・シュミット:管弦楽作品集
.軽騎兵の歌による変奏曲(1930-1931)
ピアノとオーケストラのための幻想曲 変ロ長調(1899)…世界初録音
オーケストラのためのシャコンヌ ニ短調(1931)
ヤスミンカ・スタンチュル(P)

ラインラント=プファルツ州立PO
アレクサンダー・ランプ(指)

録音: 2016年3月29日-4月1日
ラインラント=プファルツ,フィルハーモニー
現在、フランツ・シュミット(1874-1939)といえば、多くの人はオラトリオ「七つの封印の書」を 思い起こすことでしょう。1937年に作曲されたこの曲は第2次世界大戦の開戦を暗示するような不穏 な空気に満たされており、彼自身の作曲活動の集大成の意図を持って書いたとされています。 このアルバムには、そんなシュミットの1930年代初頭の作品が2曲と、ピアノと管弦楽のための 「幻想曲」(世界初録音)が収録されています。憂鬱な序奏の後に出現する軽快な主題が楽しい「軽騎兵 の歌による変奏曲」は1931年にクレメンス・クラウスによって初演され、その後もブルーノ・ワル ターをはじめとした大指揮者たちが繰り返し演奏している人気曲です。 シャコンヌは元々オルガンのための曲でしたが、「軽騎兵」と同じ年にオーケストレーションを施さ れ、やはりクレメンス・クラウスが初演しています。 このアルバムの一番の注目作である「ピアノと管弦楽のための幻想曲」は、シュミット25歳の頃に 書かれた作品で、この曲の素材は、彼の代表作の一つとなる歌劇「ノートル・ダム」の“間奏曲”と“謝 肉祭の音楽”にそのまま用いられています。この作品は結局出版されることもなく、そのまま忘れられ てしまい、2013年11月になってようやく初演されました(ファビオ・ルイージ指揮ウィーン交響楽 団、ピアノ…ヤスミンカ・スタンチュル)。華やかなピアノのパッセージが際立つ、明快かつ穏やかな 曲想は、後のシュミットのシリアスな作風とは一線を画したロマンティックを持ち、聴き手に強い印 象を残します。
C-5275
NX-B07
レーガー:管弦楽伴奏歌曲集
1.6つのリートOp.35-4ライラック
2.8つのリートOp.43-5子守歌
3.5つの歌Op.37-3とてもうれしい
4.16の歌Op.62-11敬虔
5.アンナ・リッターの6つの詩Op.31-5私の夢
6.4つのリートOp.97-1村〈M.レーガーによる管弦楽伴奏編歌曲集〉
7.グリーグ:心の歌Op.5-3君を愛す
8.グリーグ:5つの歌Op.70-1エロス
9.ブラームス:5つのリートOp.94-4サッフォー風頌歌
10.ブラームス:4つのリートOp.96-2われらはさまよい歩いた
11.ブラームス:5つのリートOp.105-4教会墓地にて
12.ブラームス:6つのリートOp.85-6森の静けさの中で
13.ブラームス:5つのリートOp.105-2私の眠りはますます浅くなり/14.ブラームス:6つのリートOp.86-2野の寂しさ
15.ヴォルフ:アイヒェンドルフ詩集第1曲友
16.ヴォルフ:アイヒェンドルフ詩集第4曲セレナード
17.ヴォルフ:イタリア歌曲集第17曲おまえの恋人をこがれ死なせる気なら
18.ヴォルフ:イタリア歌曲集第33曲ぼくが死んだら、体を花で一杯に覆ってくれ
19.シューベルト:月に寄せてD296
20.シューベルト:竪琴弾きの歌IOp.12-1D478
21.シューベルト:竪琴弾きの歌IIIOp.12-3D480
22.シューベルト:竪琴弾きの歌IIOp.12-2D479
23.シューベルト:プロメテウスD674
24.シューベルト:魔王Op.1D328
パウル・アルミン・エーデルマン(Br)…1.3.5.11.15.16.17.18.23.
シュテファニー・イラーニ(Ms)…2.4.6.9.13.19.
ライナー・トロスト(T)…7.8.10.12.14.20.21.22.24
ラインラント=プファルツ州立PO
グレゴール・ビュール(指)

録音:2016年3月21-23日ドイツルートヴィヒスハーフェン,フィルハーモニー
ドイツの伝統を汲む管弦楽作品と重厚なオルガン作品で知られるマックス・レーガー(1873-1916)。2016年はレーガーの 没後100年にあたり、リリースされる数多くのアルバムは「知られざるレーガー作品」に光をあてたものが多く、この歌曲 集もそのような1枚です。前半の6曲は彼の自作で、清々しく愛らしい曲調の作品が集められています。後半はレーガーが 他の作曲家のピアノ伴奏歌曲を管弦楽伴奏に編曲した曲集で、グリーグ、ブラームス、ヴォルフ、シューベルトの4人の作 品が、どれもレーガーらしい重厚なハーモニーと対位法を駆使した華やかな雰囲気を得て、斬新な作品へと生まれ変っていま す。エデルマン、イラーニ、トロスト。この3人の名歌手がそれぞれ最もふさわしい歌を担当、曲の魅力を存分に引き出す ことに成功しました。
C-5276
NX-B07
リスト:パガニーニ練習曲
パガニーニによる大練習曲 S141(1851年版)
パガニーニによる超絶技巧練習曲 S140(1838年版)
パガニーニの「ヴェニスの主題」による変奏曲
ヴォイチェフ・ヴァレチェク(P)
2016年にナクソス・スタンダードから発売された「パガニーニ練習曲」完全版(8.573458)は、若き俊才ゴラン・フィリペツの超絶技巧が炸裂した ?事な演奏で?く評価されました。通常聴かれる「ラ・カンパネラ」は1851年に改訂された版であり、こちらもかなり難しいのですが、1838年版 の「超絶技巧」の方は、リストの全作品の中でも最も難しい作品の一つにも数えられるほどに演奏が困難な曲集です。 これまでにこちらのヴァージョンの全てを録?しているのは、フィリペツを含めて5人いるかいないかという問題作。NAXOS盤から時を置かずにリリー スされるこのアルバムでは、やはりリストを得意とするポーランド出身の若手ヴァレチェクが難曲に挑みます。これは聴きものです。
【ヴォイチェフ・ヴァレチェク】
1980年生まれ。カトヴィチェのカロル・シマノフスキ音楽アカデミーを卒業、1996年にブィドゴシュチュで開催された「アルトゥール・ルービンシュタイ ン記念国際コンクール」で第2位を獲得を?切りに各地のコンクールで上位入賞を果たし、ポーランドを中?にヨーロッパ各地からアメリカで活動 しているピアニスト。 しているピアニスト。
C-5277B07(2CD)
シェーンベルク:ピアノ編曲集
<CD1>
1.リヒャルト・デーメルのテキストによる「ゲッセマネ」(断章)(A.シェーンベル
クによるピアノ編)
2-6.グレの歌第1部(A.ウェーベルンによる6&8手2台ピアノ編)
7-12.6つの管弦楽伴奏付き歌曲(A.ウェーベルンによるピアノ伴奏編)
13.ピアノ小品Op.11-2(F.ブゾーニによる編曲)
<CD2>
1-6.6つのピアノ小品Op.19
7-8.弦楽四重奏曲第2番Op.10(A.ベルクによるピアノ編)
9-13.管弦楽のための5つの小品Op.16(E.シュタイン/A.ウェーベルンによる編曲)
14-15.室内交響曲第2番Op.38b(A.シェーンベルクによる2台ピアノ編)
クラウディア・バラインスキー(S)…CD1:7-12,CD2:7-8
コンラード・ヤルノット(Br)…CD1:1
ウルス・リスカ(P)…CD1:13,CD2:1-10.12
アンドレアス・グラウ(P)…CD1:2-6,CD2:9-15
ゲッツ・シューマッヒャー(P)
…CD1:2-6,CD2:9-15
イルメラ・レルッケ(P)…CD1:2.4-6,CD2:9-10.21

録音:2011年6月13-14日,9月5日,11月21-22日,2012年7月24日ベルリンスタジオ・ゲルトナーシュトラーセ
壮大なオーケストラと声楽が爛熟の音響を創り上げる、後期ロマン派の最期の時期に書かれた「グレの歌」も、最初はピアノ伴奏による小さな歌曲だったことをご存知でしょうか?この2枚組には、そんなシェーンベルク(1874-1951)の実験的な作品や、彼の管弦楽、室内楽作品を同時期の作曲家たちがピアノ用に編曲した作品など、様々なシチュエーションに彩られた作品が並んでいます。彼らの複雑な管弦楽作品も、ピアノに置き換えるてみると、精妙に入り組んだオーケストラの響きが少しずつ紐解かれていきます。圧巻は彼自身の2台ピアノ編曲版の「室内交響曲第2番」。1906年に着手され、完成したのは1940年。その間に調性音楽→無調→十二音→調性音楽と目まぐるしく変遷した作風を反映する難解な作品ですが、これがとてもスッキリと理解できる、まさに風通しのよい編曲となっているのが興味深いところです。既発アルバムからの再録も含んでいます。
C-5280
NX-B07
シマノフスキ:管弦楽作品集
演奏会用序曲Op.12
ソプラノと管弦楽のための5つの歌曲「スウォピエフニェ」Op.46b
交響曲第4番「協奏交響曲」Op.60
夜想曲とタランテッラOp.28
マリソール・モンタルヴォ(S)
エヴァ・クピーク(P)
ラインラント=プファルツ州立PO
カール・ハインツ・シュテフェンス(指)

録音:2016年6月14-15日.23-25日ルートヴィヒスハーフェン・フィルハーモニー
ポーランドの作曲家シマノフスキの作品集。シマノフスキ(1882-1937)は後期ロ マン派に属し、ポーランド南部のタトラ山 地の民謡を取り入れたユニークで荒々しい作品を書くかと思えば、イスラムやオ リエント文学の影響が反映された神秘的な音 楽を書く、極めてユニークな作風を持った人です。初期の作品は明確な調性感を 有していますが、後期になるにつれ、その作 品からはスクリャービンにも似た官能的で情感豊かな響きを聞き取ることができ ます。歌曲集「スウォピエフニェ」はポーラ ンドのユダヤ系詩人トゥヴィムの詩を用いたオーケストラの繊細な響きが美しい 作品です。原曲はヴァイオリンとピアノのた めに書かれた「夜想曲とタランテッラ」もオーケストラが伴奏を担当すると一層 重厚な音楽に変貌します。実質は“ピアノ協 奏曲”である「交響曲第4番」はエヴァ・クピークが奏するピアノの縦横無尽の活 躍が楽しめます。
C-5281(3CD)
NX-C05
アルトゥール・ルリエ:ピアノ作品集
5つの前奏曲断章Op.1(1908-1910)
2つの版画(1910)
2つのマズルカOp.7(1911-1912)
4つの詩曲Op.10(1912-1913)
2つの詩曲Op.8(1912)
仮面劇(誘惑)Op.13(1913)
メヌエット(グルックによる)(1914)
Syntheses-合成Op.16(1914)
大気のかたち(1915)
Dvevnojuzor-議事録(1915)
子供部屋のピアノ(1917)/ソナチネ(1917)
アップマン-煙のスケッチ(1917)
ナシュ・マシュ(われらの行進曲)
トッカータ(1924)/ワルツ(1926)
「ファ」による小組曲(1926)/ジーグ(1927)
行進曲(1927)/夜想曲(1928)
間奏曲(1928)/ヤギの子守歌(1936)
フェニックス公園の夜想曲(1938)
女性の死の過ち
モーリッツ・エルンスト(P)
オスカール・アンスル(ナレーション)

録音:2013年4月2-4日ベルリンスタジオ・ゲルトナーシュトラーセ,2016年3月21-24日RBB第3ホール
ロシアで生まれ、1920年代まではソ連楽壇の指導的作曲家の一人として活躍。しかしロシア革命を経て、国政について賛同 できなくなり、ベルリンに出張した際、そのまま亡命してしまったという作曲家アルトゥール・ルリエ(1891-1966)。当然 の事ながらソ連では彼の作品の演奏、出版は禁止され、その存在は抹殺されてしまいましたが、ソ連時代の友人とは連絡を取 っていたようで、パリ在住時に旧友からストラヴィンスキーを紹介され熱烈な擁護者となりました。ルリエはストラヴィンス キーの作品に関する論文を執筆、また管弦楽作品のピアノ版を作成するなど、その紹介に大いに尽力したのですが、紹介して くれた旧友と諍いを起こし、それが元でストラヴィンスキーとも疎遠になり、1931年以降はお互いの交流も止めてしまった ということです。ルリエ自身の作品は当時の前衛に位置する作風を持ち、同時代の詩人や画家の作品からインスパイアされて いたり、時にはストラヴィンスキーの作品にも似ていたりと、多彩な様相を呈しています。しかし四半世紀に渡りこれらの作 品は封印されていて、再評価が始まったのはつい最近のこと。この3枚組はルリエの作品の入門にも成り得る充実した作品 集です。
C-5285B07
グリンカ:ピアノ作品集
アリャビエフのロマンス「ナイチンゲール」の主題による変奏曲ホ短調(1833)
夜想曲変ホ長調(1828)
ロシア歌曲「深い谷の夜明け」の主題による変奏曲イ短調(1826)
夜想曲ヘ短調「別れ」(1839)
祖国への挨拶(1847)
自作主題による変奏曲ヘ長調(1822-1824)
ベッリーニの歌劇「カプレーティとモンテッキ」の主題による変奏曲ハ長調(1831)
トン・ヌ・グェット・ミン(P)

録音:2011年12月28-30日ベルリンスタジオ・ゲルトナーシュトラーセ
「近代ロシア音楽の父」と呼ばれるミハイル・グリンカ(1804-1857)。裕福な家に育った彼は、同時代の詩人、画家らと積極的に交友関係を結びました。なかでも詩人プーシキンは彼の目標であり、彼におけるロシア人としての意識を覚醒させ、ロシア的な作品を書きたいと願う原動力となったのです。またグリンカは、幼い頃に、ロシアに滞在してピアノを売り込み、演奏技術を広めていたジョン・フィールドからピアノを習ったため、その影響も強く心に刻み付けられていました。そんな彼のピアノ曲は当然、ロシア風でありながらもフィールド直伝のロマンティックな雰囲気を持つというユニークなもの。ショパン風の甘さを感じさせる「夜想曲」や、当時流行していた歌劇のメロディを主題とする変奏曲など、演奏効果の高い作品が揃っています。
C-5286(2CD)
NX-B07
ブクステフーデ:アリア「ラ・カプリチョーザ」による32の変奏曲ト長調BuxWV250
バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988
クリスティーネ・ショルンスハイム(Cemb)

録音:2016年2月15-18日ドイツバーデン,ミュールハイムマルティン教会
グスタフ・レオンハルト、トン・コープマン、アンドレアス・シュタイアー等、古楽界における名手たちの薫陶を受けたクリ スティーネ・ショルンスハイムによる「ゴルトベルク変奏曲」の新録音が登場。研究者としても名高い彼女は、作品に関して 深い洞察を持ち、演奏の際は、楽器選定に至るまで全てに強い拘りを持っていることで知られています。彼女は「ゴルトベル ク変奏曲」を1994年にも録音していますが、今回の2016年の録音は、全体的に旧録音よりもゆったりとしたテンポ設定が なされており、冒頭のアリアを聴き比べてみても、その表現の違いに驚くはずです。同時収録のブクステフーデは、当時流行 していたメロディに変幻自在な変奏が施された長大な曲。ショルンスハイムの卓越した技術を存分に味わえます。
C-5289
NX-B07
ハンス・アイスラー(1898-1962):映画音楽集
死刑執行人もまた死す(1942/1943)
400ミリオン(1938/1939)
前奏曲:Andante con moto/メイン・タイトル
主題と変奏
ヴァイオリンとオーケストラのためのスケルツォ
5つのオーケストラのための小品
怒りの葡萄(Alternative Film Music)(1941/1942)
小交響曲(1932)
Horfleissubung(1930)
ベルリン放送SO
ヨハネス・カリツケ(指)

録音:2016年7月1-6日
ドイツ、ライプツィヒ生まれの作曲家アイスラーの映画音楽集。ドイツ時代にはブレヒトと協働し、数多くの政治的な歌曲で知られたアイ スラー。しかしユダヤの血をひいていたため、戦時中はナチスに迫害され、1938年に米国へ亡命することとなります。ここで、他のユダヤ 系の作曲家たちと同じく「映画音楽」の作曲、企画に従事、1943年のフリッツ・ラングが監督した「死刑執行人もまた死す」はアカデ ミー賞にノミネートされるほどの人気を獲得しました。このアルバムには、その音楽だけでなく「怒りの葡萄」のための音楽(実際に使わ れたのはアルフレッド・ニューマンの曲)や、小交響曲など珍しい作品を聴くことができます。一時期はシェーンベルクに師事し、無調や 十二音の作品も手掛けていたアイスラーの作曲家としての本質が垣間見える曲集です。
C-5290
NX-B07
シューベルト:歌曲集「美しき水車屋の娘」D795 ボー・スコウフス(Br)
シュテファン・ヴラダー(P)

録音:2016年7月4-13日
デンマークのバリトン歌手、ボー・スコウフスのシューベルト「三大歌曲集」の第1作は若々しい感情が漲る「美しき水車屋 の娘」。スコウフスはこの曲をかれこれ20年前、デビューしたばかりの頃に録音していますが、今回の再録音に関して、「こ の曲をもう一度録音できてうれしいです。若い頃はあまり深く考えずに歌った部分もありますが、年齢を重ねて、より深く 音楽を理解でき、この曲についての違った見解を持つことができました。」と語っています。重要な役割を担うピアノ・パー トはウィーンの名手ヴラダーが担当。歌と親密な対話を繰り広げつつ、作品に新たな光を当てています。
C-5291
NX-B07
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 ボー・スコウフス(Br)
シュテファン・ヴラダー(P)

録音:2016年7月4-13日
「美しき水車小屋の娘」(C5292)「白鳥の歌」(C5292)に続くスコウフスとヴラダーによるシューベルト三大歌曲集を締めくくる「冬 の旅」全曲録音。スコウフスは若い頃にも"三大歌曲集"を録音していますが、20年を経た新録音では、年齢を重ねたことで深ま る表現力と、作品に対する解釈の違いを際立たせた円熟の歌唱を披露しています。「この作品をもう一度録音することができて幸 せです」と語るスコウフスと、流麗なピアノを奏でるヴラダー。2人の親密な対話が聴きものです。
C-5293
NX-B07
エルネスト・トッホ(1887-1964):ピアノ独奏のための小品集
ブルレスケ集 Op.31(1923)
3つのピアノのための小品集 Op.32(1925)
カプリッチョ集 Op.36(1925)
初心者のための10の練習曲 Op.59(1931)
中級者のための10の練習曲 Op.57(1931)
小さな町の印象 Op.49(1929)
ピアノ・ソナタ Op.47(1928)
アンナ・マグダレーナ・コーキッツ(P)

録音 2015,2016年
ウィーン出身のエルンスト・トッホ。大学では哲学と医学を学び、正規の音楽教育は受けなかったものの、独学で書き上げた「室内 交響曲」でモーツァルト賞を獲得したため、作曲家の道を歩むことになりました。当初はブラームス風の作品を書いていましたが、や がて前衛的な書法に挑戦するも、1950年代を前に、後期ロマン派風の調性音楽に戻りました。このアルバムに収録された作品 は、第一次世界大戦終了後に無調などの作風を取り入れながら、自らの音楽スタイルを模索していた時期に作曲されたもので 「音符の数を極端に削減しながらも、ロマンティックな印象を与える」ことが重視されています。トッホの作品に魅せられているという コーキッツは日本にも来日経験のあるピアニスト。
C5294
NX-B07
ヴィクトル・ウルマン(1898-1944):作品集
ピアノ協奏曲 OP.25(1939)
ピアノ・ソナタ.第7番(1944)
変奏曲と二重フーガ Op.3a(1925/1934)
モーリッツ・エルンスト(P)
ドルトムントPO
ガブリエル・フェルツ(指)

録音:2014年9月16-17日、2011年12月*、2015年8月#
チェコで生まれ、ウィーン大学でシェーンベルクに師事し、十二音、無調音楽の作曲技法を身に付け、指揮者、作曲家 として20世紀初頭のチェコで目覚しい活躍をしたヴィクトル・ウルマンの作品集。トラック10の「変奏曲と二重フーガ」は シェーンベルクの主題をもとに、多彩な変奏が繰り広げられる曲。また1939年に作曲された「ピアノ協奏曲」はプロコフィ エフのような新古典派の雰囲気と、尊敬していたベートーヴェンヘのオマージュも感じられる激しい表情を見せる作品で す。しかし1940年にナチスがプラハに侵攻してからは、ユダヤの血を引くウルマンの作品は「退廃音楽」とみなされ演奏が 禁止されてしまい、ウルマン自身も1942年にテレジンの強制収容所送りとなり、最終的には1944年にアウシュヴィッツ で命を落とし、晩年の作品も散逸。しかし、テレジン収容所にいた時期に書いた作品はかろうじて残存しており、1990 年代から始まった「退廃音楽の復興」にあわせ、演奏される機会も多くなってきました。ピアノ・ソナタ第7番はテレジンで 書かれた作品ですが、その力強い音楽には運命に屈しない強い精神力が漲っています。
C-5296
NX-B07
フランツ・ドップラー(1821-1883)&カール・ドップラー(1826-1900):
フルート作品全集 第2集

「アンダンテとロンド」 Op.25(フランツ)
羊飼いの調べ(カール)
ボアエルデューの「白き貴婦人」よりお気に入りの曲(フランツ)
「最も有名なチャールダッシュ」第2集より“最新のハンガリー音楽の真珠”(カール)
モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」からの二重奏曲(フランツ)
グノーの「ファウスト」からのポプリ(フランツ)
レ・デジレ(クラーマー=ドップラー)(フランツ)
デュオ・コンチェルタント「プラハの思い出」(フランツ&カール)
2本のフルートと管弦楽のための
クラウディ・アリマニー(Fl)…1-8
工藤重典(Fl)…1
ヤーノシュ・バーリント(Fl)…2
カール=ハインツ・シュッツ(Fl)…5
イングリッド・ケルテシ(S)…2
クララ・ノヴァコーヴァ(Fl)…8
アラン・ブランチ(P)…1
ミシェル・ワーヘマンス(P)…2.3.
マルタ・グヤーシュ(P)…4
ジョン・スティール・リッター(P)…6
ロベルト・レールバウマー(P)…7
エルチェ市立SO…8
レオナルド・マルティネス(指)…8

録音:2007-2016年
全10巻からなる「ドップラー兄弟のフルート作品全集」の第2集。兄フランツと弟カールは、二人とも優れたフルート奏者であり、また作 曲家でもありました。とりわけ兄は舞台音楽の作曲家として高名で、フランツ・リストと親交があり、彼の「ハンガリー狂詩曲」にオーケスト レーションを施したことでも知られています。最も有名な作品は「ハンガリー田園幻想曲」ですが、実は兄弟で、フルートのための数多く の超絶技巧を駆使した作品を書き、自身らで演奏し人気を博していました。この第2集に収録されている曲の半分は「2本のフルー ト」で演奏されるもので、二人の音色が絡み合って極上の響きが生まれる瞬間を楽しむことができます。フルート奏者クラウディ・アリマ ニーは長年に渡ってドップラー作品の研究を続け、このプロジェクトの完成を目指しています。
C-5297
NX-B07
フランツ・ドップラー(1821-1883)&カール・ドップラー(1826-1900):フルート作品全集 第3集
1.ハンガリーの主題による小二重奏曲 Op.36(フランツ)
2本のフルートとピアノのための
2.モーツァルトの歌劇「フィガロ」からのお気に入りの小品(フランツ)・・・世界初録音
フルートとピアノのための
3.「最も有名なチャールダッシュ」第3集より“最新のハンガリー音楽の真珠”(カール)・・・世界初録音
フルートとピアノのための
4.歌劇「カジルダ」から幻想曲(F.ドップラー&ザマラ)
フルートとハープのための
5.フロトーの歌劇「マルタ」によるポプリ(フランツ)・・・世界初録音
ピアノとフルートのための
6.ドニゼッティの歌劇「連隊の娘」による二重奏曲(フランツ)・・・世界初録音
2本のフルートのための
7.バッハによる瞑想曲(バッハ=グノー=ドップラー)(フランツ)・・・世界初録音
2本のフルート、チェロ、ピアノのための
8.乙女の祈り(バダジェフスカ=ドップラー)(フランツ)・・・世界初録音
フルートとピアノのための
9.「愛の歌」エール・ヴァリエ(フランツ)・・・世界初録音
クラウディ・アリマニー(Fl)…1-9
工藤重典(Fl)…1.6.7
アラン・ブランチ(P)…1
ミシェル・ワーヘマンス(P)…2.7
マルタ・グヤーシュ(P)…3
ジョン・スティール・リッター(P)…5
クリスティーネ・ルカルト(Hp)・・・4
ナビ・カベスタニー(Vc)・・・7
ペドロ・ホセ・ロドリゲス(P)・・・8
エルチェ市立SO…8
レオナルド・マルティネス(指)…8

録音:2007-2016年
全10巻からなる「ドップラー兄弟のフルート作品全集」の第3集。長年に渡ってドップラー作品の研究を続け、このプロ ジェクトの完成を目指すフルート奏者クラウディ・アリマニー自身の演奏を中心に、デュオ作品では日本の名手、工藤重 典が共演、華麗なデュオを繰り広げています。フランツとカールの2人で演奏するために書かれたデュオ作品はどれもフ ルートの超絶技巧が用いられており、演奏家にとってもまさに腕の見せどころが満載です。 この第3集の収録曲は、ほとんどが世界初録音。当時の聴衆の好みに合わせ、流行の歌劇から取られたメロディを展開 していく作品は、現代の聴き手の耳にも心地よい感触を残します。
C-5298
NX-B07
フランツ&カール・ドップラー:フルート作品全集 第4集
シューベルトの歌劇《家庭戦争》D787の主題による演奏会用パラフレーズ Op.18(フランツ)
ハンガリー田園幻想曲 Op.26(フランツ)
サロン風夜想曲 Op.17(フランツ)
エロールの歌劇《ザンパ》からの小品(フランツ)…世界初録音
「最も有名なチャールダッシュ」第4集より“最新のハンガリー音楽の真珠”(カール)…世界初録音
ロッシーニの歌劇《セヴィリアの理髪師》による二重奏曲(フランツ)…世界初録音
マイヤベーアの歌劇《悪魔ロベール》によるポプリ 第1番(フランツ)…世界初録音
マイヤベーアの歌劇《悪魔ロベール》によるポプリ 第2番(フランツ)…世界初録音
2本のフルートと管弦楽のための「ワルツ・ブラヴーラ」(フランツ)…世界初録音
クラウディ・アリマニー(Fl)
工藤重典(Fl)
マッシモ・マルツェッリ(Fl)
ヴァルター・アウアー(Fl)
アラン・ブランチ(P)
ミシェル・ワーヘマンス(P)
マルタ・グヤーシュ(P)
ジョン・スティール・リッター(P)
レオナルド・マルティネス(指)
エルチェ市立SO

録音:2007-2016年
全10巻からなる「ドップラー兄弟のフルート作品全集」の第4集。長年に渡ってドップラー作品の研究を続け、このプロジェクトの完 成を目指すフルート奏者クラウディ・アリマニー自身の演奏を中心に、デュオ作品では工藤重典をはじめとした名手たちが参加、華 麗なデュオを繰り広げています。今作は、名曲「ハンガリー田園幻想曲」をはじめ、オペラのメロディによるパラフレーズなどの親しみや すい作品が多数収録されています。もちろん世界初録音の作品も多く、聴きどころ満載の1枚となっています。
C-5299
NX-B07
フランツ・ドップラー(1821-1883)&カール・ドップラー(1826-1900):フルート作品全集 第5集
ボヘミアの主題によるデュオ・コンチェルタンテ「プラハの思い出」Op.24(フランツ&カール)〜2本のフルートとピアノのための
Alb.ブラウンの歌曲「ひとりぼっち」による幻想曲 Op.41(フランツ)〜フルートとピアノのための
サロン風マズルカ Op.16(フランツ)〜フルートとピアノのための
モーツァルトの《魔笛》からお気に入りの小品(フランツ)…世界初録音〜独奏フルートとピアノのための
「ハープ三重奏」夜想曲(フランツ)…世界初録音〜フルート,チェロとハープのための
F.エルケルの歌劇《フニャディ・ラースロー》からのポプリ(カール)…世界初録音〜ピアノとフルートのための
ベッリーニの歌劇《ノルマ》からの二重奏曲(フランツ)…世界初録音〜2本の独奏フルートのための
フルートとピアノのための「アンダンテ」(フランツ)…世界初録音
フルートとピアノのための「ハンガリーのエア」による変奏曲(フランツ&カール)…世界初録音
エルネスト2世の歌劇《カジルダ》の主題による幻想曲(ドップラー&ツァマラ)
フルート,ハープとオーケストラのための(オリジナル:1855年頃…フランツ・ドップラーのオーケストラ・ヴァージョン)…世界初録音
クラウディ・アリマニー(Fl)
工藤重典(Fl)
ロバート・エイトケン(Fl)
アラン・ブランチ(P)
ミシェル・ワーヘマンス(P)
ジョン・スティール・リッター(P)
ルイ・クラーレ(Vc)
カテリーナ・エングリチョーヴァ(ハープ)
クリスティーネ・イカルト(ハープ)
グエラシム・ヴォロンコフ(指)
バルセロナ歌劇場SO

録音:2007-2016年カタロニア
全10巻からなる「ドップラー兄弟のフルート作品全集」の第5集。長年に渡ってドップラー作品の研究を続け、このプロ ジェクトの完成を目指すフルート奏者クラウディ・アリマニー自身の演奏を中心に、デュオ作品では工藤重典をはじめとし た名手たちが参加、華麗なデュオを繰り広げています。今作では比較的よく知られる《カジルダ》幻想曲をピアノ伴奏用 に編曲した版をはじめ、《魔笛》や《ノルマ》の名旋律を用いた楽しい曲、他、ハンガリー由来の旋律満載のポプリなど、 多彩な曲が並んでいます。

C-5300
NX-B07
フランツ・ドップラー(1821-1883)&カール・ドップラー(1826-1900):フルート作品全集 第6集
2本のフルートとピアノのための「華麗なワルツ」Op.33(F&C)
フルートとピアノのための「愛の歌」Op.20(F)
フルートと4台のホルンのための「森の小鳥」牧歌 Op.21(F)
独奏フルートとピアノ伴奏のための『ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」からのお好みの小品』(F)…世界初録音
ピアノとフルートのための『エルケル:ハンガリー歌劇「バーンク・バーン」からポプリ』(C)…世界初録音
2本のフルートのための『D.F.E.オーベール:歌劇「ポルティチの唖娘」からの二重奏』(F)…世界初録音
フルートとピアノのための「モデラート」(F)…世界初録音
2本のフルートとオーケストラのための「ハンガリーのモティーフによる幻想曲」(C)…世界初録音
クラウディ・アリマニー(Fl)
工藤重典(Fl)
マクサンス・ラリュー(Fl)
ヤーノシュ・バリント(Fl)
アラン・ブランチ(P)…
ミシェル・ワーヘマンス(P)
フランチェスコ・ニコロージ(P)
バルチーノホルン四重奏団
レオナルド・マルティネス(指)
エルチェ市立SO

録音:2007年-2015年
カタロニア
ドップラー兄弟の作品全集の第6集。クラウディ・アリマニーの長年のプロジェクトの研究成果によるこのシリーズ、今作でも世 界初録音が5曲含まれており、フルート愛好者にはたまらないアルバムです。 ウェーバーやオーベールの歌劇の旋律を用いた作品だけでなく、ハンガリーでは高名な作曲家エルケルの旋律や、ハンガリー 民謡を使った幻想曲などを、アリマニーをはじめ、ヴェテランのラリュー、工藤重典、バリントの4人が自在に演奏。オーケストラ を伴う作品では、おなじみのエルチェ市立SOが伴奏を担当しています。
C-5301
NX-B07
フランツ・ドップラー(1821-1883)&カール・ドップラー(1826-1900):フルート作品全集 第7集
1.2本のフルートとピアノのための「歌劇「リゴレット」のモティーフによる幻想曲」(F&C)
2.フルートとピアノのための「大幻想曲」(F)…世界初録音
3.独奏フルートとピアノ伴奏のための「モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」からのお好みの小品」(F)…世界初録音
4.ピアノとフルートのための「マイヤベーアの歌劇「アフリカの女」からポプリ」(F)…世界初録音
5.2本のフルートのための「エロールの歌劇「ザンパ」からの二重奏」(F)
6.フルートとピアノのための「牧歌」(C)…世界初録音
7.フルートとオーケストラのための「ハンガリー田園幻想曲」(F)(A.クラウチュによるオーケストラ伴奏編 1887年以前)
8.フルートとオーケストラのための幻想曲「ヴァラキア地方の歌」(F)(J.ヘルメスベルガーJr.によるオーケストラ伴奏編 1886
年以前)…世界初録音
9.フルート、ヴァイオリン、ホルンとオーケストラのための「夜想曲」(F)(R.ユンクニッケルによるオーケストラ編)…世界初録音
クラウディ・アリマニー(Fl)…1-9
工藤重典(Fl)…1
フィリップ・ピエルロ(Fl)…5
アラン・ブランチ(P)…1
ミシェル・ワーヘマンス(P)…2.3.4.6
クリスティアン・チーヴ(Vn)…9
ハビエル・ボネ(Hrn)…9
レオナルド・マルティネス(指)…7
ヴァージニア・マルティネス(指)…8
クィム・テルメンス(コンサート・マスター)…9
エルチェ市立SO…7
ムルシア地方SO…8
カンブラ・テラッサ48O…9

録音:2007年-2016年カタロニア
ドップラー兄弟の作品全集の第7集。クラウディ・アリマニーの長年のプロジェクトの研究成果によるこのシリーズ、今作でも世 界初録音が5曲含まれており、フルート愛好者にはたまらないアルバムです。 現在ではほとんど忘れられてしまったエロールの歌劇「ザンパ」の旋律を用いた作品をはじめ、有名な「ハンガリー田園幻想 曲」のオーケストラ伴奏版などの多彩な作品を、アリマニーをはじめ、工藤重典、ピエルロの3人が自在に演奏。「夜想曲」で はホルンとヴァイオリンを交えた美しい響きも堪能できます。
C-5302
NX-B07
ドップラー:フルート作品全集 第8集
1.“アデリーナ・パッティ夫人の思い出に”ベッリーニの『歌劇「夢遊病の女」のモティーフによるパラフレーズ Op.42(F)
2.子守歌 Op.15(F)
3.幻想曲「ヴァラキア地方の歌」 Op.10(F)
4.牧歌「リジの思い出に」 Op.34(F)
5.フランツ・ドップラーのハンガリー歌劇「イリカ」によるポプリ(C)…世界初録音
6.ベッリーニの歌劇「ノルマ」によるお好みの小品(F)…世界初録音
7.ボワエルデューの歌劇「白衣の婦人」による二重奏(F)…世界初録音
8.ベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」Op.47-第2楽章の主題による幻想曲(F)…世界初録音
9.ハンガリーの主題による独奏用の3つの変奏曲 Op.4(C)…世界初録音
クラウディ・アリマニー(Fl)…1-9
工藤重典(Fl)…1
フィリップ・ベルノルド(Fl)…7
アラン・ブランチ(P)…1.2.3
アルトゥール・ノニェス(Hrn)…4
ジョン・スティール・リッター(P)…4
ミシェル・ワーヘマンス(P)…5.6
クリスティアン・ポラック(指)マラガPO…8
レオナルド・マルティネス(指)エルチェ市立SO…9

録音 2007年-2017年カタロニア
CD10枚のリリースを予定しているドップラー兄弟のフルート作品全集第8弾。生前はフルート奏者、指揮者として活 躍し、作曲家としてもオペラやバレエなど幅広い作品を残した彼ら。現在ではフルート作品がよく知られていますが、こ こに収められた知られざる曲にはフランツの手によるオペラを下地にしたものもあり、彼らの華やかな才能を存分にうか がい知ることができます。プロジェクトの中心は、師であるランパルの信頼篤いクラウディ・アリマニー。デュオ作品には盟 友工藤重典やフィリップ・ベルノルドなどの名手たちが参加しています。
C-5308
NX-B07
ブラウンフェルス(1882-1954):謝肉祭-序曲 他
謝肉祭-序曲 Op.22
2つのヘルダーリン歌曲 Op.27
ヴィオラとオーケストラのための「スコットランド幻想曲」Op.47
前奏曲とフーガ Op.36
バルバラ・ブントロック(Va)
パウル=アルミン・エーデルマン(Br)
グレゴール・ビュール(指)
ラインラント=プファルツ・ドイツ州立O

録音:2017年4月24-25日,6月1-2日
“退廃音楽”作曲家として、第二次世界大戦時に迫害された多くの人々。彼らは収容所で処刑されるか、他国へ亡 命し苦しい生活を強いられ、作品も散逸するなど苦難に迫られました。その作品の復権が試みられたのは20世紀の終 わり頃からでしたが、多くの人々の作品は一時的ブームの中に飲み込まれてしまい、21世紀になって名前が残っている のはごく一部の作曲家のみ。ほとんどの作品は再度忘却の彼方へと流れていってしまっています。 その中でブラウンフェルスの作品は独自の地位を築きつつあります。ヨーロッパを中心に演奏、録音の機会が増え、知名 度も高くなって来ており、それは作品の持つロマンティックな美しさと曲に秘められた精神性が広く人気を獲得しているか らに他なりません。Capriccioレーベルでもブラウンフェルス作品を積極的に録音、このアルバムが第5作目にあたりま す。初期の成功作「謝肉祭序曲」や、巨大なオーケストラのために書かれた「前奏曲とフーガ」が収録されたこの1枚 は、ブラウンフェルスの復興を促します。
C-5309
NX-B07
ジョージ・アンタイル(1900-1959):作品集
ジャズ・シンフォニー-3台のピアノとオーケストラのための(1925)
ピアノ協奏曲 第1番(1922)
Capital of the world-世界の首都(1953)
群島“ルンバ”
フランク・デュプレー(P)…1.2
アドリアン・ブレンドレ第2ピアノ)…1
ウラム・キム(第3ピアノ)…1
ラインラント=プファルツ州立PO
カール=ハインツ・シュテフェンス(指)

録音:2017年1月2-5日
自叙伝「音楽の悪童」で知られるアメリカの作曲家、ピアニスト、ジョージ・アンタイル。ストラヴィンスキーに強く影響された「バレエ・メ カニック」など前衛的な作品が良く知られていますが、晩年は映画音楽などの気楽で楽しい作品も手掛け、こちらも大人気を誇っ ていました。「ジャズ・シンフォニー」は現在、1955年に改訂された「ピアノ1台とオーケストラ」のヴァージョンの演奏機会が多いので すが、こちらは原曲であるピアノを3台必要とするヴァージョン。この時代を席巻していた“ジャズ風味”にどっぷり浸かった華やかで楽 しい曲です。ヘミングウェイの小説に基づいたバレエ音楽「Capital of the world」は奇想天外な物語。バーンスタインにも影響 を与えたこの作品、ここでは組曲版が奏されています。
C-5310
NX-B07
ヴァインベルク/カバレフスキー:協奏曲集
ヴァインベルク(1919-1996):ヴァイオリン協奏曲 Op.67(1959)
カバレフスキー:ピアノとオーケストラのための幻想曲 ヘ短調(シューベルト:幻想曲 D940による)(1961)
 チェロ協奏曲 第1番 Op.49(1948-1949)
ベンヤミン・シュミット(Vn)
クレア・ファンチ(P)
ハリエット・クリーフ(Vc)
コルネリウス・マイスター(指)
ウィーン放送SO

録音:2016年11月5-7日,11月26日
20世紀のロシアでほぼ同時期に活躍した2人の作曲家ヴァインベルクとカバレフスキー。しかし「ソビエト連邦公認の作曲家」 とみなされたカバレフスキーと、抑圧され苦難を強いられ続けたヴァインベルクの生涯は全く対照的なものでした。その作品も 「常にわかりやすく大衆的な音楽」を書いていたカバレフスキーに比べ、ヴァインベルクの作品は、前衛音楽を統制するための “ジダーノフ批判”の対象となるほど、抽象的で難解なものとされていました。最近になってヴァインベルクの作品は復興の兆し を見せており、毎年多くのアルバムがリリースされますが、カバレフスキーの作品は、現在では子供のための作品以外はあまり 演奏されることがありません。このアルバムでは2人の作曲家の協奏曲に焦点を当て、ベンヤミン・シュミットをはじめとした独 奏者による演奏を収録しています。叩きつけるように激しいヴァインベルクのヴァイオリン協奏曲、おどけた雰囲気ではじまるカ バレフスキーのチェロ協奏曲。この2曲には各々の作曲家の特徴が良く表れています。珍しいのはカバレフスキーがシューベル トの幻想曲を「ピアノ協奏曲風」にアレンジした作品。まるで映画音楽のようにロマンティックな世界を表出しています。
C-5311(2CD)
NX-C05
プロコフィエフ:映画音楽「イワン雷帝」Op.116
セルゲイ・エイゼンシテイン(1898〜1948)監督による映画『イワン雷帝』
プロコフィエフ自身によるオリジナル・スコア再構築版より初の全曲録音
マリーナ・プルデンスカヤ(A)
アレクサンドル・ヴィノグラードフ(Bs)
ベルリン放送cho
フランク・シュトローベル(指)
ベルリンRSO

録音:2016年9月12-15日
1944年から1946年にかけて制作された映画「イワン雷帝」は、16世紀半ばに実在したイヴァン4世の生涯を描いた作品。 残虐、非道な人物で、第1部で一旦は世間から引きこもるも、第2部では民衆の支持を受け大粛清を行うという内容が、 当時の権力者スターリンを暗に批判しているとされ、上演禁止となってしまい、予定されていた第3部が制作されることはあり ませんでした。プロコフィエフの音楽はロシア正教会の伝統を踏まえながらも、色彩豊かな音が溢れています。この作品、 1961年にプロコフィエフのアシスタントの一人であるレヴォン・アトヴミャンがオラトリオの編曲を手掛けましたが、こちらは演奏さ れることなく、同じ時期に指揮者、作曲家のアブラム・スタセヴィチがオラトリオ化したものが通常演奏されています。しかし今 回の録音は、プロコフィエフ自身が書いたオリジナル・スコアを再構築したヴァージョンを使用。通常とは違ったナンバーがじっくり 楽しめます。
C-5314
NX-B07
ヴォーン=ウィリアム:作品集
歌劇「毒のキス」-序曲
チェロと管弦楽のための「サセックスの民謡による幻想曲」
牧歌的組曲
交響的印象「沼沢地方にて
「エリザベスのイングランド」からの3つの絵画
マルティン・ルンメル(Vc)
カール=ハインツ・シュテフェンス(指)
ラインラント=プファルツ州立PO

録音:2017年1月9-10日、3月3-4日
イギリスの近代音楽発展に多大なる功績を残したヴォーン・ウィリアムズの管弦楽作品集。ロンドンの王立音楽大学在学中に知り合っ たホルストとともに「イギリス独自のスタイル」による作品を追及し、次第にイングランドの民謡を取り入れた独自の作風を確立したヴォー ン・ウィリアムズの、あまり知られていない作品を集めた1枚です。歌劇「毒のキス」は、タイトルこそ恐ろし気ですが、内容はとてもロマン ティック。序曲には劇中のメロディが次々に登場します。他の曲は、どれもイングランドの牧歌的風景が表現されています。
C-5315
NX-B07
ドヴォルザーク:カンタータ「幽霊の花嫁」Op.69 少女・・・シモーナ・シャトゥローヴァ(S)
死神・・・パーヴォル・ブレスリク(T)
語り手・・・アダム・プラチェトカ(Bs-Br)
ウィーン・ジングアカデミー
コルネリウス・マイスター(指)

録音:2016年6月2-3日 ライヴ収録
2010年からウィーン放送SOの首席指揮者を務めるコルネリウス・マイスター。2016年の来日時も素晴らしい演 奏で聴き手を魅了しました。幅広いレパトリーを誇るマイスターが選んだ今回のアルバムの収録曲はドヴォルザークの「幽 霊の花嫁」。1884年に作曲されたこのカンタータはあまり演奏される機会がありませんが、「恋人の死を知らない少女が 彼の生還を祈ると、幽霊が現れ彼女を黄泉の国に誘おうとする」というチェコの詩人、ヤロミール・エルベンの台本に合わ せ、随所にチェコの民謡風の美しい旋律が使われた魅力的な作品です。当時イギリス訪問を好評のうちに終えチェコを 代表する作曲家となり、多忙ながらも心に余裕が生まれたドヴォルザークの充実した作曲技巧が伺われる中期の傑作 です。
C-5317
NX-B07
ダニエル・ベーレ/オペラ&オペレッタ・アリアを歌う
フロトウ(1812-1883):歌劇《マルタ- Ach, so fromm, ach so traut
ニコライ:歌劇《ウィンザーの陽気な女房たち》-Horch, die Lerche singt im Hain
ロルツィング(1801-1851):歌劇《皇帝と船大工》-Holzschuhtanz
アダン(1803-1856):歌劇《ロンジュモーの御者》-Freunde, vernehmet die Geschichte
ゴルドマルク(1830-1915):歌劇《サバの女王》-Magische Tone
ボワエルデュー(1775-1834):歌劇《白衣の婦人》-Komm, oh holde Dame
レハール(1870-1948):喜歌劇《エヴァ》-Zwanzinette
レハール:喜歌劇《ジュディッタ》-Freunde, das Leben ist lebenswert
レハール:喜歌劇《ロシアの皇太子》-Allein, wieder allein-Es steht ein Soldat am Wolgastrand
ダニエル・ベーレ(1974-):In Koln ケルンにて
シュトルツ(1880-1975):Ob blond, ob braun, ich liebe alle Frau'n
ハンス・メイ(1866-1958)/エルンスト・ノイバッハ:Ein Lied geht um die Welt
ウィンクラー(1906-1977):Chianti Lied
メイ/ノイバッハ:Heut ist der schonste Tag in meinem Leben
ダニエル・ベーレ(T)
ヘルムート・フロシャウアー(指)
ケルン放送O&cho

録音:2016年11月24-26日
モーツァルトやバッハの宗教曲のスペシャリストとして名をあげ、近年はロマン派の作品でも素晴らしい歌唱を聞かせるドイツのテノー ル歌手ダニエル・ベーレ。2017年、バイエルン歌劇場の来日メンバーにも名を連ね、日本の聴衆にもその存在を広くアピールしまし た。このアルバムでは、これまでとはちょっと趣向の違う数々のアリアを披露しています。これは彼が敬愛するフリッツ・ヴンダーリヒへの オマージュであり、1950年代から60年代にかけて、先達ヴンダーリヒが愛したレパートリーをもう一度取り上げることで、若い人々に もこの良き時代を伝えたいという思いが込められています。確かにベーレの端正で甘い声は往年のヴンダーリヒを彷彿させるもので す。
C-5319
NX-B07
キュネッケ:喜歌劇「心を船に乗せて」 リリ…アニカ・ブース(S)
グヴェンドリン…リンダ・ヘルガーテン(S)
ハンス…マルティン・コシュ(T)
アルベルト…ユリアン・シュルツキ(Br)
船長…マルティン・クラスネンコ(語り)
ウェイン・マーシャル(指)
ケルン放送cho団員
ケルン放送O

録音 2017年6月9-19日
第一次大戦後にオペレッタ作曲家として成功したキュネッケ。この「心を船に乗せて」は、彼の作品の中でも今日では あまり知られないものですが、1935年にチューリヒ・オペラ初演されたのち、1937年までにドレスデン、シュツットガル ト、ストックホルムやベルリンで約500回も上演されるほどの好評を博しました。かつてオルガン奏者として名を馳せた ウェイン・マーシャルが、軽やかに、流麗に聴かせています。
C-5320(3CD)
NX-C05
マルティヌー:交響曲全集
交響曲 第1番 H.289(1942)
交響曲 第2番 H.295(1943)
交響曲 第3番 H.299(1944)
交響曲 第4番 H.305(1945)
交響曲 第5番 H.310(1946)
交響曲 第6番「交響的幻想曲」H.343(1954)
コルネリウス・マイスター(指)
ウィーン放送SO

録音:2011-2017年ライ
スメタナ、ドヴォルザーク、ヤナーチェクが築いた「チェコ音楽の伝統」を継承しながら、フランス六人組やストラヴィンスキーの影響を 取り入れた広範囲なジャンルの作品を多数残した作曲家マルティヌー。交響曲は6曲残されており、第1番から第5番までは 1942年から1946年まで、毎年コンスタントに1曲ずつ作曲されていますが、第6番だけは作曲年代に7年のギャップがあり、内容 もかなり異なっています。端正な筆致で描かれた正統派の交響曲である「第1番」、室内楽的な響きを持つ「第2番」、悪化する 戦況を反映した悲痛な「第3番」、戦争終結の喜びが感じられる「第4番」、チャイコフスキーの引用もある「第5番」、自身が「交 響的幻想曲」と名付けた「第6番」と、多彩な表現で描かれており、マルティヌーが生きた時代を反映させた名作揃いです。
C-5324
NX-B07
マリピエロ(1882-1973):歌曲集「イタリアの四季」(1923)
フリアン・カリージョ(1875-1965):Preludio a Colon(1922)
マーラー:大地の歌-第6楽章「告別」(ピアノ伴奏版 1908)
白井光子(歌唱)
ハルトムート・ヘル(P)
ホアン・パブロ・イスキエルド(指)
ベルント・ブース(Vn)
ロナルド・フーゲフェン(Vn)
ライナー・ザハトレーベン(Va
フランク・ヴォルフ(Vc)
ロスヴィタ・シュテー(Fl)
モニク・ロリン(ハープ)
録音
1984年12月27-28日、1972年2月14日ライヴ、1999年11月22日
ドイツの権威ある音楽誌“STERN”で「歌曲におけるファースト・レディ」と評されたメゾ・ソプラノ歌手、白井光子。彼女の70歳の誕生 日(2017年5月28日)を記念しリリースされるこのアルバムには、未発表の3つの作品が収録されており、ドイツを中心に、あまり演 奏されることのない珍しい作品を好んで取り上げてきた彼女らしく、ここでもそのレパートリーの多彩さが際立っています。イタリアの近代 作曲家マリピエロ、微分音の作曲家として知られるメキシコのカリージョの前衛的な歌曲と、マーラーの「大地の歌」の最終楽章。性格 の違う3作品を白井は完璧に歌い分けています。
C-5325
NX-B07
ツェムリンスキー:歌劇「フィレンツェの悲劇」Op.16 ビアンカ…ハイディ・ブルンナー(Ms)
シモーネ…ヴォルフガンク・コッホ(Br)
グィード・バルディ…チャールズ・リード(T)
ベルトランド・ド・ビリー(指)
ウィーン放送SO

録音:2010年5月20日 ライヴ録音
オスカー・ワイルドの同名の戯曲を原作として、ツェムリンスキー自身が台本を書いた歌劇「フィレンツェの悲劇」。重厚で華麗 なオーケストラを縦横無尽に使いながらも、登場する歌手はたった3人のみ。内容はフィレンツェの商人シモーネとその妻ビア ンカ、そしてビアンカの恋人グィード・バルディの三つ巴の争いというヴェリズモ風のもの。ただし、この物語は他のヴェリズモ・オペ ラとは一線を画しており、最後は愛人を手にかけてしまった夫に対し、妻が「あなたがこんなに素敵だったなんて」と惚れ直すと いう異色の幕切れです。ド・ビリーは、まるでR・シュトラウスの「サロメ」のような凝縮した内容を、緊張感途切れること なく流麗に演奏しています。
C-5326
NX-B07
プッチーニ:歌劇「外套」 ルイージ…ヨハン・ボータ(T)
ミケーレ…ヴォルフガンク・コッホ(Br)
ラ・フルゴラ…ハイディ・ブルンナー(S)
ジョルジェッタ…エルザ・ヴァン・デン・ヘーヴァー(S)
イル・ティンカ/流しの歌手/恋人…チャールズ・リード(T)
イル・タルパ…ヤヌシュ・モナルカ(Bs)
恋人…エリザベータ・マリン(S)
ベルトラン・ド・ビリー(指)
ウィーン・ジングアカデミー
ウィーンRSO

2010年5月20日 ライヴ録音
1918年にメトロポリタン歌劇場で初演されたプッチーニの“三部作”。1幕物の歌劇を3作、一晩で連続して上演するという 試みで作曲されましたが(一説にはワーグナーの「指環」をパロディー化するつもりだったとも)、各々のオペラには目立った共通 項はなく、現在では単独、または他の作曲家の1幕物歌劇と併せてなど、様々な方法で上演されています。この冒頭を飾る 「外套」は、荷物船の老船長が部下の若者を手にかけてしまうショッキングな物語。船長の妻を奪う若者を歌うのは2016年 にこの世を去ったヨハン・ボータ。輝かしい歌声は全てのアンサンブルを牽引します。2010年までウィーン放送響の首席指揮 者を務めたド・ビリーのバランスの取れた音作りも聴きどころです。
C-5327(2CD)
NX-B07
ヴィクター・ブルンス(1904-1996):管楽器のための室内楽作品集
ファゴットとピアノのための5つの小品 Op.12…世界初録音
管楽五重奏曲 Op.16
コントラファゴットとピアノのための6つの小品 Op.80
ファゴットとピアノのためのソナタ Op.20
3つのファゴットとコントラファゴットのための小組曲 第3番 Op.92
ファゴットとピアノのためのソナタ 第3番 Op.86
木管四重奏曲 Op.18…世界初録音
ファゴットとピアノのためのソナタ 第2番 Op.45
独奏ファゴットのための4つの技巧的な小品集 Op.93
マティアス・バイアー(Fg)
アレクサンダー・フォイクト(Fg)
ベルトホルド・グローセ(Fg)
ユー・スンクォン(Fg)
クレメンス・ケーニヒシュテット(コントラFg)
オリヴァー・ドレクゼル(P)
アニャ・ゲッツェ(P)
ベルリン放送SOの管楽器ソリストたち
サンクトペテルブルク近郊、フィンランドの都市オリッラでドイツ人の両親のもとに生まれた作曲家ブルンス。ドイツで最初のピアノレッ スンを受け、工科大学に進学したものの、音楽への情熱断ちがたく、レニングラード音楽院に入りなおしファゴットを学びました。 1927年にはレニングラード国立歌劇場の第2ファゴット奏者に任命され10年以上活動しますが「ドイツ人である」ことを理由にソ 連から追放、その後は軍隊に召集されながらも、ベルリンで活動。演奏家としてだけでなく作曲家としても素晴らしい業績を残しま した。 彼は生涯に6曲以上の交響曲、20曲以上の独奏楽器のための協奏曲や、いくつかのバレエ曲など多彩な作品を書き、現在でも しばしば演奏されています。この2枚組では、多数の室内楽曲の中からファゴットを中心とした作品をセレクト。どれもファゴットのユー モラスな音色が生かされています。
C-5330
NX-B07
ハラルド・ゲンツマー(1909-2007):協奏曲集
ピアノ協奏曲 第1番(1942)
チェロ協奏曲(1950)
トロンボーン協奏曲(1999)
オリヴァー・トリンドル(P)
パトリック・デメンガ(Vc)
イェルゲン・ファン・リエン(Tb)
アリアーネ・マティアク(指)
ベルリン放送SO

録音:2017年1月23-27日
ドイツの現代音楽作曲家ハラルド・ゲンツマーは若いころヒンデミットに作曲を師事し、一時期はクラリネット奏者として兵 役に就くなど、バラエティに富んだ音楽人生を送った人です。ゲンツマーは、師であるヒンデミットの作風を受け継いだせい か、その作品にはロマンティックさや官能性はあまりなく、切り詰めた響きの中で、旋律を徹底的に展開させていく新古典 派主義に近い作品を多く残しています。電子楽器「トラウトニウム」の新しい音色を追求した何曲かの協奏曲で知られ ていますが、このアルバムにはオーソドックスな楽器、ピアノ、チェロ、トロンボーンのための協奏曲が収録されています。 各々の楽器の特性を活かし、時には暴力的ともいえる音色を駆使しながら、聴き手を興奮の渦に巻き込む音楽です。
C-5331
NX-B07
シューベルト:アルバム
ただあなたのそばに Op.95-2 D866
「美しき水車小屋の娘」-止まれ D795
「美しき水車小屋の娘」-知りたがる男 D795
わが心に D860/春に D882
ブルックにて D853/星 D939
流れ D565/深い悩み D876
消滅 D807/窓辺に D878
ヴィルデマンの丘をこえて D884
プロメテウス D674/アティス D585
憩いなき愛 D138/老年の歌 D778
.「冬の旅」-辻音楽師 D911
パウル・アルミン・エーデルマン(Br)
チャールズ・スペンサー(P)

録音:2015年10月15-19日
20世紀の大歌手オットー・エーデルマンを父に持つバリトン歌手パウル・アルミン・エーデルマン。Capriccioレーベルからの4 枚目のアルバムは、シューベルトの膨大な歌曲から「波乱の道」をテーマに彼自身が曲を選び演奏。順を追ってアルバムを聴 いていくことで彼の意図が理解できるようになっています。人を苦しめ動揺させるものは嵐であったり、時には人生そのもので あったりと示唆に富む内容を、エーデルマンの力強い声が説得力を持って伝えています。
C-5332(2CD)
NX-B07
エルネー・ドホナーニ:ピアノ作品集
【CD1】
冬の輪舞(10曲のバガテル) Op.13(1905)
ピアノのための小品集 Op.2
ピアノのための小品集 Op.41
アルバムの小品 ヘ長調
ガヴォットとミュゼット ロ長調
組曲の形式による5つのユモレスク Op.17(1907)
4つのラプソディ Op.11
ソフィア・ギュルバダモーヴァ(P)

録音:2014年6月26-28日、2015年12月2日,2015年4月3日
ハンガリーの作曲家エルネー(エルンスト・フォン)・ドホナーニ。高名な指揮者クリストフ・フォン・ドホナーニの父としても知られま すが、バルトークの同世代に活躍した音楽教師としても名を馳せていました。 後期ロマン派風の雰囲気を持つドホナーニの作品は、彼が強い影響を受けたブラームスの小品のような内省的な曲だけで なく、優れたピアニストでもあった自身の技巧を誇示するかのような作品もあり、極めて多彩なキャラクターが織り交ぜられてい ます。演奏者ギュルバダモーヴァは、ドホナーニ作品の研究を長年に渡って続けており、作品の普及に努めています。
C-5335
NX-B07
B-A-C-H プロジェクト
【B】
J.S.バッハ:平均律ピアノ曲集 第1巻 第22番-前奏曲 変ロ短調 BWV867
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87 第16番-前奏曲 変ロ短調
バッハ:平均律ピアノ曲集 第1巻 第22番-フーガ 変ロ短調 BWV867
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ OP.87 第21番 変ロ長調
【A】
J.S.バッハ:平均律ピアノ曲集 第2巻 第20番-前奏曲 イ短調 BWV889
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87 第2番 イ短調
ショパン:練習曲 Op.25-4 イ短調
 練習曲 Op.25-11 イ短調
【C】
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87 第1番 ハ長調
J.S.バッハ:平均律ピアノ曲集 第1巻 第1番-前奏曲 ハ長調 BWV846
ショパン:練習曲 Op.10-1 ハ長調
 練習曲 Op.25-12 ハ短調
【H】
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87 第6番-前奏曲 ロ短調
J.S.バッハ:平均律ピアノ曲集 第1巻 第24番-前奏曲 ロ短調 BWV869
 平均律ピアノ曲集 第2巻 第24番-前奏曲 ロ短調 BWV893
ショパン:練習曲 Op.10-25 ロ短調
ドーラ・デリイスカ(P)

録音:2015年9月14日,10月5-6日
バッハの名前は全て音名に変換できることで知られ、それぞれ「B=変ロ,A=イ,C=ハ,H=ロ」の音に置き換えることができ ます。このアルバムでは、ピアニスト、デリイスカの徹底的な音楽分析のもと、バッハの音楽がどのように後世に影響を与えたか が追求されており、彼女は、前述の4つの音に基づく調性で書かれたバッハとショパン、ショスタコーヴィチの作品を分類し、並 べることで「作曲家たちの時代を超えた交流」もあぶり出しています。一つの音から広がる様々な音楽がお楽しみいただけま す。 1980年ブルガリア生まれの女性ピアニスト、ドーラ・デリイスカ。イタリアのトスカーナを経て、ウィーン国立音楽大学に留学、 シュテファン・ブラダーら名手に師事しました。現在はウィーンを拠点に演奏活動を行う傍ら、ロマン派の作品を中心に録音を 重ねており、とりわけリスト演奏では高く評価されています。
C-5336
NX-B07
ヘルマン・ロイター(1900-1985):作品集
1-3.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ Op.20(M.メンゲのために)
リュッケルトの詩による4つの歌曲 Op.54
ピアノのための「ダンス組曲」 Op.29
ヘルダーリンの詩による3つの歌曲 OP.56
オフェーリアへの墓碑銘(1979)
マリア=エリザベート・ロット(Vn)
ゾントラウト・シュパイデル(P)
アンドレアス・バインハウアー(Br)
アンナ・バインハウアー(P)

録音:2016年7月20-25日
1900年、ドイツのシュトゥットガルトに生まれた作曲家ロイター。ミュンヘンで音楽を学び、23歳の頃には既に作曲家としての 才能を認められていましたが、バーデン・バーデンでヒンデミットに出会ったことで活躍の場が開けました。指揮者、ピアニストと してヒンデミットの作品を初演したり、自作の演奏を行ったりしながら、1932年にはフランクフルト音楽大学で作曲科の教授 に就任、数多くの後進を育て上げました。一番の功績は1968年、シュトゥットガルトでフーゴー・ヴィルフ・アカデミーを創立し たことでしょう。ロイターの作品は、初期はブルックナーやプフィッツナーを思わせる後期ロマン派の様式で書かれていますが、次 第にバルトークやストラヴィンスキーの影響が感じられる「新古典派」の作風に近づいていきます。このアルバムでは、ロイター の初期から晩年までの作品を網羅。最も知られる「ヘルダーリンの詩による歌曲」も含まれています。
C-5338
NX-B07
ゲルハルト・フロンメル(1906-1984):交響曲 第1番 他
交響曲 第1番 ホ長調 Op.13(1938)
管弦楽のための交響的前奏曲 Op.23
ユルゲン・ブルンス(指)
イエナPO

ロイク2017年5月16日 ライヴ
1906年、カールスルーエで生まれたゲルハルト・フロンメル。一時期はシュトゥットガルトの大学で作曲科の教授を務めていた こともありますが、終生、調性を逸脱することなく後期ロマン派風の作風を変えることがなかったため、激しい時代の変遷につ いていくことが出来ず、政治的にもファシストと見做され、寂しく生涯を閉じた人です。この交響曲第1番は、ブルックナーや ワーグナーの影響が顕著な後期ロマン派風の作品。1942年、フルトヴェングラーが指揮するウィーン・フィルハーモニーによって 世界初演が行われています。
C-5343
NX-B07
マルティン・パルメリ(1965-):ブエノスアイレスのミサ 他
パルメリ:ブエノスアイレスのミサ(メゾ・ソプラノ、合唱、バンドネオン、ピアノと弦楽合奏のための)
ピアソラ:オブリビオン(忘却)
イスマエル・スピタルニク(1919-1999):エル・トロエスマ
ピアソラ:Milonga sin palabras 言葉のないミロンガ
ダグマール・リンデ(Ms)
ロッコ・ハインズ(バンドネオン)
ペーター・ショル(P)
バッハ=コア・ジーゲン
タンゴ・オーケストラ「エル・アローヨ」
ウルリヒ・シュテツェル(指)

録音:2016年4月17-18日
パルメリの「ブエノス・アイレスのミサ」は別名「ミサ・タンゴ」と呼ばれます。典礼文はラテン語を踏襲するものの、楽器編成は通 常のミサのような独唱、合唱、オルガン(もしくはオーケストラ)ではなく、独唱と合唱、ピアノ、バンドネオン、弦楽オーケスト ラ。曲調も徹頭徹尾「タンゴ」です。 アルゼンチン生まれのパルメリは、先人ピアソラと同じく出生地の伝統音楽を大切にしており、どの作品にも刺激的な味付け が施されていることで知られています。この1996年に作曲されたミサ曲は初演当時から高い人気を博し、世界各地で上演 が行われています。このアルバムではピアソラの作品と、やはりアルゼンチン生まれのタンゴ作曲家スピタルニクの作品を収録、 ラテンの神髄を聴かせます。
C-5344
NX-B07
R・シュトラウス:交響的幻想曲「イタリアから」(1886)
ヴォルフ=フェラーリ:小オーケストラのための「ヴェネツィア組曲」Op.18
アリアーネ・マティアク(指)
ベルリン放送SO

録音:2017年4月25-27日
2006年、モンペリエ国立Oの演奏会で、ジェームズ・コンロンの代役としてショスタコーヴィチの交響曲第7番を演 奏。大成功を収めた1980年生まれの女性指揮者アリアーネ・マティアク。このアルバムはマティアクにおけるCAPRICCIO レーベルへの5枚目の録音です。収録されているのはイタリアにまつわる2つの作品。R・シュトラウスの「イタリアから」は イタリア旅行で得たインスピレーションを元に、4楽章の交響的幻想曲に仕上げた作品。ヴォルフ=フェラーリの「ヴェネツィア 組曲」は作曲家60歳の時の作品。マティアクは作風の違いを生かし、ベルリン放送SOと共に各々の曲を鮮明に表 現しています。
C-5347
NX-B07
カバレフスキー:管弦楽曲集
悲劇的序曲 ロ短調 Op.6
ヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲 ハ長調 Op.48
ピアノとオーケストラのための『歌曲「学生時代」の主題による狂詩曲 』Op.75
交響詩「春」Op.65
組曲「コラ・ブルニョン」Op.24
ユーリ・レヴィチ(Vn)
マグダ・アマラ(P)
カール=ハインツ・シュテフェンス(指)
ラインラント=プファルツ州立PO

録音 2018年1月8-10日,15-16日
「道化師のギャロップ」が突出して有名なカバレフスキーの、それ以外の管弦楽作品を集めた好企画。吹奏楽で時 折演奏される「コラ・ブルニョン」序曲以外はあまり知られませんが、ロシア音楽の聴きやすいところを煮詰めたような、 たいへん親しみやすい作風を楽しむことが出来ます。
C-5349
NX-B07
ボリス・ブラッハー(1903-1975):作品集
舞踏組曲
序曲「王女タラカノワ」(1940)
デーメーテール組曲:第4番 Adagio(1963)
デーメーテール組曲:変奏曲 Moderato(1963)
抒情組曲:第4番-第5番(1950)(J.カリツケ編)
詩曲(1974)
交響詩「ハムレット」Op.17(1940)
オーケストラのための「協奏的音楽」Op.10(1937)
ヨハネス・カリツケ(指)
ベルリンRSO

録音:2017年10月9-13日
ベルリン、イエス・キリスト教会
ケーゲル、アイネム、ライマン、イサン、アホなど多くの作曲家・音楽家を世に送り出し、その息子はヴァイオリニストのコ リア・ブラッハーという、現在までの音楽に大きな影響を与えたボリス・ブラッハー。彼は実際に数曲のバレエ作品を残 していますが、ここでは作曲家でもあるカリツケが、独自の視点でブラッハー作品から舞踏的な作品を集めています。

C-7015(4CD)
ブゾーニ:ピアノ・トランスクリプション&パラフレーズ

ソナティナ第6番〜ビゼーの「カルメン」による室内幻想曲
ブラームス:オルガンのための11のコラール前奏曲より6つのコラール前奏曲(ブゾーニ編)
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番よりシャコンヌニ短調(ブゾーニ編)
ベートーヴェン:6つのエコセーズ(ブゾーニ編)
シェーンベルク:3つのピアノ曲Op.11より第2番(ブゾーニ編)
ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」第3幕よりジークフリートの死(ブゾーニ編)
ゴルトマルク:歌劇「メルリン」より大協奏的幻想曲
バッハによる大フーガ
ノヴァーチェク:弦楽四重奏曲ホ短調よりスケルツォ(ブゾーニ編)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番よりアンダンティーノ(ブゾーニ編)
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」よりセレナード(ブゾーニ編)
舟歌(ブゾーニ編)
リスト:巡礼の年第2年「ヴェネツィアとナポリ」よりゴンドラの漕ぎ手(ブゾーニ編)
7.リスト:コラール「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」による幻想曲とフーガ(ブゾーニ編)
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より第1番フーガBWV846(ブゾーニ編)
バッハ:前奏曲とフーガ変ホ長調「聖アン」BWV552(ブゾーニ編)/
モーツァルト:多声演奏の訓練のための5つの小品よりアダージョ(ブゾーニ編)
モーツァルト:アダージョとフーガハ短調K.546よりフーガ(ブゾーニ編)
若者に寄す第3曲「モーツァルトによる練習曲」
コルネリウス:歌劇「バグダッドの理髪師」による幻想曲
バッハによる幻想曲/リスト:メフィスト・ワルツ第1番(ブゾーニ編)
メンデルスゾーンによるピアノのための練習曲
バッハ:前奏曲とフーガホ短調BWV533(ブゾーニ編)
シューベルト:序曲ホ短調D.648(ブゾーニ編)
ショパンの前奏曲による変奏曲と練習曲
ショパンのハ短調前奏曲による変奏曲と自由な形式のフーガ/歌とワルツ
若者に寄す第4曲序奏とカプリッチョ(パガニネスコ)
3つのアルバムの綴りより第3番
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より第3番前奏曲(ブゾーニ編)
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より第21番前奏曲(ブゾーニ編)
若者に寄す第4曲前奏曲,フーガとフゲッタ
大ヨハン・ゼバスティアンの名による短いソナティナ第5番
リスト:モーツァルトの「フィガロの結婚」の主題による幻想曲(ブゾーニ編)
グノーによるピアノのための練習曲
ホルガー・グロショップ(P)
ばら売りだった第1集と第2集に、2枚の新録を加えてBOX化したマニア垂涎のアイテムです!シャコンヌやリストのコラール、他、若干のバッハ作品の編曲あたりならば、耳にする機会もあるのですが、ここまで大量に揃うと圧巻です。ピアニストのグロショップはベルリン生まれ。ピアノだけでなく、ユン・イサンと共に作曲も学んだ人で室内楽や歌曲の伴奏でも活躍する幅広いレパートリーを持つ人です。ベルリン・フィルとも共演が多く、ラトルやアバドも彼を重用しています。
C-7020(3CD)
ハイドンに捧ぐ18のピアノ・トリオ
クランマー:…光と…
ウールリッチ:夜は続かないだろう
葉小鋼(1955-):ピアノ三重奏曲
ドーデラー(1969-):ピアノ三重奏曲第2番DWV52
ボンガニ・ンドダナ=ブリーン(1975-):2つのングニ舞曲
ホセ・M・サンチェス=ベルドゥ(1968-):ヘッカンII「トリオIV」
ボルコム(1938-):序奏とロンド-ハイドン・ゴー・シーク
エヴァーハーツ(1971-):ハイドントリオ
柿沼唯(1961-):花月
フォンティン(1930-):私の愛しいヨーゼフよ
ホドル:ハイドン
イレーシュ:トルソVI
シフリン(1932-):悲歌と瞑想曲
シュネーベル(1930-):ハイドン・デスティレイト
シェドルベルガー:塗りすぎTOp.20
カッツ=チェルニン(1957-):カリオペ・ドリーミング
ジョラス(1926-):ああ、ハイドン
ハルニック(1970):影と亀裂
アイゼンシュタット・ハイドン・トリオ
1909年のヨーゼフ・ハイドン没後100周年の際には、6人のフランス人作曲家、ラヴェル、ドビュッシー、デュカス、アーン、ダンディ、ヴィドール・・・によって、ハイドンを讃える音楽が書かれ、盛大な記念行事が催されたのでした。さて、2009年のハイドン没後200年を記念するこのプロジェクトは、世界中から才能ある作曲家たちが偉大なる天才のために曲を捧げています。彼らの出身国を見てみますと、オーストリアから6人、他のヨーロッパから6人、アメリカ、オーストラリア、中国、日本、南アフリカ、そしてアルゼンチンからの6人。と何とも多彩な人選です。各々の国の風情を湛えつつ、様々に形を変えたハイドンの音楽は、オリジナルの素晴らしさを彷彿させながらも、限りない可能性を聴き手の前に提示します。曲の長さはどれもが6〜7分にまとめられていて、作曲家たちの個性も巧みに生かされているのです。名手、アイゼンシュタット・ハイドン・トリオの目の覚めるような力量にも唖然とすることでしょう。
C-7024(10CD)
モーツァルト:セレナード&ディヴェルティメント集
ディヴェルティメント第17番K334
ザルツブルクシンフォニー第3番ヘ長調K138(125C)
セレナード第13番ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K525
ザルツブルクシンフォニー第2番変ロ長調K137(125b)
ザルツブルクシンフォニー第1番ニ長調K136(125a)
セレナーデ第6番ニ長調「セレナータ・ノットゥルナ」K239
カッサシオント長調K63
カッサシオン変ロ長調K99(63a)
アダージョとフーガハ短調K546
ディヴェルティメントヘ長調K247
ディヴェルティメントニ長調K241
ディヴェルティメント変ロ長調K287(271H;1777)
ディヴェルティメントニ長調K205(167A;1773?)
セレナードニ長調「アントレッター」K185(167a)
5つのコンチェルタンテK609(713)
ノットゥルノニ長調K286
ディヴェルティメントニ長調K131
音楽の冗談ヘ長調K522
ディヴェルティメント変ホ長調K113
行進曲ニ長調K249
セレナーデ第7番ニ長調「ハフナー・セレナーデ」K250
行進曲ニ長調K249・・・もう一度繰り返して
行進曲ニ長調K237/セレナーデ第4番ニ長調K203
コントルダンスK610/6つのメヌエットK164
コントルダンスK123
自動オルガンの為の幻想曲K608
行進曲ニ長調K62/セレナーデ第1番ニ長調K100
4つのコントルダンスK101/行進曲ニ長調K215
セレナーデ第5番ニ長調K204
シャンドール・ヴェーグ(指)
ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ
超名演として知られる、ヴェーグのモーツァルト「セレナーデとディヴェルティメント集」がスリムBOXになって再登場です。ヴァイオリニストであり、指揮者でもあった巨匠シャンドール・ヴェーグは、数々の名録音で知られますが、何と言ってもこのモーツァルトの集大成については、右に出る者はいないのではないでしょうか?優雅さと品の良さはもちろんのこと、どこかおっとりとした音楽の流れは、モーツァルトを演奏する喜びを全身全霊でもって示してくれているかのようです。CD8は、慣例に沿って「ハフナー・セレナード」の前後にK249の行進曲が奏されます。これは楽団員たちの入場、退場を表したもので、何とも微笑ましい曲順と言えるでしょう。またK137は第1楽章と第2楽章を入れ替えることで、他の曲と同じ「早い・ゆっくり・早い」の順番に整えてあります。こうしてまとめて聴いてみると、やはり弦楽器には“ニ長調”という明るい響きがあうのだな。と感じてしまうかもしれません。
C-7035C(3CD)
アート・オブ・ベルカント
〈CD1〉
リスト:3つのペトラルカのソネット
ドニゼッティ:4つの歌曲<愛の手紙/愛と死/見習い僧の最後の夜/たそがれ>
マスカーニ:3つのアリア<あなたの星/愛の苦悩/ばら>
レスピーギ:5つの歌曲<夜/ストルネッロを歌う女/どうすれば我慢できるのか/霧/とても美しい乙女>
ヴェルディ:6つのロマンスより<星に/日没/石畳の道>
〈CD2〉
モーツァルト:ドン・ジョヴァンニから「カタログの歌」/
 ドン・ジョヴァンニから「お手をどうぞ」
 フィガロの結婚から「ため息をついている間に」
ドニゼッティ:4.ドン・セバスティアンから「Giuoco di rea fortuna- O Lisbona」/
 ジェンマ・ディ・ヴェルジより「Qui un pugnale! - Ah! Nel cuor」
 カテリーナ・コルナーロより「Non turbati a questi accenti」
 ラ・ファヴォリータより「だが,邪な者どもの嫉妬と怒りは私の頭上に−よいか,レオノーラ,そなたの足下に」
ヴェルディ:椿姫より「プロヴァンスの海と陸」
 マクベスより「裏切り者めら!アングロの地で貴様らはおれに対し団結した!」
 シチリア島の夕べの祈りより「富を手にして」
 シモン・ボッカネグラより「平民よ、貴族よ!」
 シモン・ボッカネグラより「Ecco la spada - Sia maledetto」

〈CD3〉
ベルリーニ:清教徒より「私は美しいおとめ」
 カプレーティ家とモンテッキ家より「私はこうして晴れの衣装を-ああ、幾度か」
ドニゼッティ:ドン・パスクァーレより「この物語の教訓は」
 ドン・パスクァーレより「私を愛するともう一度」
 アンナ・ボレーナより「来て、罪のない若者よ」
 連隊の娘より「さようなら」
 連隊の娘より「では,決まってしまったのね-富も栄華の家柄も」
ベルリーニ:清教徒より「第2幕 ああ!私に希望を与えて下さい…ここで、あのお方の優しい声が…来て下さい」
〈CD1〉アルフレード・クラウス(T)
 エデルミロ・アルナルテス(P)
〈CD2〉レナート・ブルゾン(Br)
 様々なオーケストラ
〈CD3〉ルチア・アリベルティ(S)
 ロベルト・パーテルノストロ(指)ベルリンRSO

※ 既発盤からのコンピレーション
CAPRICCIOレーベルから発売されている歌手たちのアルバムの中から、とびきりの名手を3人セレクト。それぞれのアルバムを1セットにまとめました。最初の一人は、日本でも人気の高いスペイン生まれのテノール、アルフレード・クラウス。マスネの「ウェルテル」をはじめとした数々の当たり役で知られますが、ここでは歌曲リサイタルでお楽しみください。端正な表情付けの中に隠された情熱の炎が感じられるリストの「ペトラルカのソネット」は見事の一言です。2枚目は、こちらも日本で人気の高いバリトン、レナート・ブルゾンのアリア集。イタリアの正統的な歌い手として知られ、来日経験も豊富。ここではお得意のヴェルディを始め、ドニゼッティとモーツァルトを。3枚目は完璧なコロラトゥーラを聴かせるルチア・アリベルティの美声を。抒情的な歌もカバレッタも全てが艶やか。まさに聞き惚れてしまいます。
C-7039(5CD)
ショパン・コンクールの覇者たち
CD1.
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
ワルツ「華麗なるワルツ」Op.34-1
夜想曲第16番変ホ長調Op.55-2
エチュードOp.10-1/エチュードOp.10-10
スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39

CD2.
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調「葬送行進曲」Op.35
24の前奏曲集より21.22.23.24番
エチュードOp.10-8/マズルカ第36番Op.59-1
マズルカ第37番Op.59-2
マズルカ第38番Op.59-3
バラード第2番ヘ長調Op.38

CD3.
ピアノ協奏曲第2番*
即興曲第3番変ト長調Op51*
前奏曲第25番嬰ハ短調Op.45*
バラード第1番ト短調Op.23*
24の前奏曲集より13.14.15.16.17.18番

CD4.
マズルカ第32番嬰ハ短調Op.50-3*
夜想曲第13番ハ短調Op.48-1*
ポロネーズ第5番嬰ヘ短調Op.44*
ワルツ「華麗なる大ワルツ」Op.18#
ポロネーズ第4番ハ短調Op.40-2#
幻想即興曲嬰ハ短調Op.66#
ポロネーズ第3番「軍隊」Op.40-1#
マズルカ第18番ハ短調Op.30-1
マズルカ第19番ロ短調Op.30-2
マズルカ第20番変ニ長調Op.30-3
マズルカ第21番嬰ハ短調Op.30-4

CD5.
エチュードOp.25-6*
ポロネーズ第6番「英雄」Op.53*
マズルカ第14番ト短調Op.24-1**
マズルカ第15番ハ長調Op.24-2**
マズルカ第16番変イ長調Op.24-3**
マズルカ第17番変ロ短調Op.24-4**
夜想曲第3番ロ長調Op.9-3
エチュードOp.10-5「黒鍵」
エチュード集Op.25-10
スケルツォ第1番ロ短調Op.20
スケルツォ第2番変ロ短調Op.31#
CD1.
マルタ・アルゲリッチ(P)
ヴィトルド・ロヴィツキ(指)ワルシャワ国立PO

CD2.
イーヴォ・ポゴレリチ(P)

CD3.
アダム・ハラシェヴィチ(P)*
スタニスラフ・ブーニン(P)
カジミエシュ・コルト(指)ワルシャワPO

CD4.
マウリツィオ・ポリーニ(P)*
ハリーナ・ツェルニー=ステファンスカ(P)#
ケマル・ゲキチ(P)

CD5.
ウラディーミル・アシュケナージ(P)*
ジャン=マルク・ルイサダ(P)**
クシシュトフ・ヤブウォンスキ(P)
ユーヴァル・フィッチマン(P)#
以前、他のレーベルからも出ていて大好評だった「ショパン・コンクール」での入賞記念演奏を集めた5枚組です。若きアルゲリッチやポゴレリッチ、ポリーニ、アシュケナージらの熱演が詰まった絶妙のBOXです。そう言えば、昔「CD.5のトラック2に収録されている「英雄ポロネーズ」は、アダム・ハラシェヴィッチのものではないか?」という疑惑も出ていたようでしたが(確かに現在の穏健な解釈とは随分違います)、この時の批評に「わずか18歳のアシュケナージによる6分を切る快速演奏」とあり、ハラシェヴィッチのものではないということで決着が付きました。そんな臨場感溢れる演奏が次々と楽しめるのです。(尚、CD2の7〜10までの本体表記に誤りがありますことをご了承ください。)
C-7045(6CD)
オペラ6枚組BOX
CD1-2.(C51204)
ヴェルディ:椿姫

CD3-4.(C51198)
ヴェルディ:アイーダ

CD5-6.(C51183)
ビゼー:カルメン
CD1-2.(C51204)
ルチア・アリベルティ(S)、ペーター・ドヴォルスキー(T)、レナート・ブルゾン(Br)他、藤原歌劇団cho
ロベルト・パーテルノストロ(指)東京PO

CD3-4.(C51198)
ユリア・ヴィーナー=チネシェワ(S)、ニコラ・ニコロフ(T)、アレクサンドリア・ミルシェワ(Ms)他
イヴァン・マリノフ(指)ソフィア国立歌劇場O&cho

CD5-6.(C51183)
アレクサンドリア・ミルシェワ(Ms)、ニコラ・ニコロフ(T)、リリアナ・・ヴァッシレワ(S)、ニコラ・ギウセレフ(Bs)他
イヴァン・マリノフ(指)
ソフィア国立歌劇場O&cho
分売でも大好評を博している3つのオペラをまとめてお聴きいただくというBOXセットです。日本の大御所、藤原歌劇団、かたや名歌手の宝庫、ブルガリアのソフィア国立歌劇場。と出演者たちも申し分ありません。最近ブルックナー指揮者として脚光を浴びたパーテルノストロ、オールマイティな才能を誇るマリノフ、両者の華やかな音作りにも注目。
C-7046(5CD)
シューベルト:ミサ曲集
CD1:1.ミサ曲第1番ヘ長調D105
 2.ミサ曲第2番ト長調D167
CD2:1.ミサ曲第3番変ロ長調D324
 2.ミサ曲第4番ハ長調D452
CD3:1.ミサ曲第5番変イ長調D678
 2.オッフェルトリウムハ長調「心に悲しみを抱きて」D136
CD4:1.ミサ曲第6番変ホ長調D950
 2.タントゥム・エルゴD962
CD5:1.ドイツ・ミサD872
 2.オッフェルトリウム「わたしが呼ぶ声を聞いてください」D963
 3.スターバト・マーテルト短調D175
 4.マニフィカトハ長調D486
ブルガリア国立cho…CD1,CD2,CD3-1,CD4-1
RIAS室内cho…CD5
ソフィアPO…CD1,CD2,CD3-1,CD4-1
ベルリンRSO…CD3-2,CD4-2,CD5
マグダレーナ・ハヨーショヴァ(S)…CD3-2
ゲオルギ・ロベフ(指)…CD1,CD2,CD3-1,CD4-1
ディートリヒ・クノーテ(指)…CD3-2,CD4-2
マルクス・クリード(指揮)…CD5
シューベルトのミサ曲を第1番から第6番まで。ブルガリアの素朴な合唱とオーケストラで聴く全集です。17歳に書かれた第1番から、最晩年(と言っても31歳!)に書かれた第6番まで、まさにメロディの宝庫と言った名作が並びます。ブルックナーが生涯愛し、手本としたと言われる緊密に書かれた作品群は、美しさの中に宿る力強さと比類なき輝きを放ち、歌曲や管弦楽曲とは全く違った魅力に満ち溢れています。
C-7052(2CD)
フルート・トリオ&ファンタジー
ボルヌ(1862-1929):ビゼーの「カルメン」による華麗な幻想曲
F.ドップラー:ハンガリーの主題による小二重奏曲Op.36
F.ドップラー:ハンガリー田園幻想曲Op.26
F.ドップラー&K.ドップラー:リゴレットの主題による幻想曲と変奏曲
ブリッチャルデイ:ヴェニスの謝肉祭Op.78
F.ドップラー:ハンガリー幻想曲
フンメル:「美しいミンカ」によるアダージョ、
 変奏曲とロンドOp.78
ハイドン:フルート三重奏曲第13番ト長調Hob.XV:15
ギロヴェッツ(1763-1850):ディヴェルティメントイ長調Op.50
ウェーバー:フルート三重奏曲Op.63
<CD1>
ヤーノシュ・バーリント(Fl)
イムレ・コヴァーチュ(Fl)
ブダペスト・ストリングス

<CD2>
エッカルト・ハウプト(Fl)
ゲッツ・トイチュ(Vc)
アルカディ・ゼンジペル(P)

(C10398とC10831のセット)
ハンガリーの名手、ヤーノシュ・バーリント、かたや、ドレスデン国立歌劇場オーケストラの名物フルーティスト、エッカルト・ハウプト。この2人の個性を味わいながら聞きたい2枚組。ハンガリー人による本場のドップラーは、嬉しくなるほどに明快で起伏に富んでいる演奏。オーケストラ編曲版なのも、曲の華やかさが一層強調されて聞きごたえ満点。ハウプトによる三重奏曲は、まさに典雅の極み。超絶技巧を聴くというよりも、美しい笛の音色と、溶けあう響きを楽しむアルバム。
C-7061(2CD)
ヨッヘン・コヴァルスキー名唱集

《ヘンデル・アリア集》
歌劇「リナルド」より「今,トランペットが勝利を告げる」
歌劇「セルセ」より「私の愛するプラタナスの」-「懐かしい木陰よ」
歌劇「ジュスティーノ」より「栄光へと私を呼ぶのは誰?」-「心の中で」
歌劇「エジプトのジュリオ・チェザーレ」より「抜け目のない狩人は」
歌劇「ロデリンダ」より「生きよ、暴君よ」
歌劇「アルチーナ」より「緑の牧場よ」
歌劇「リナルド」より「いとしい許婚、いとしい恋人」
「メサイア」より「見よ、おとめがみごもって」-「よきおとずれをシオンに伝える者よ」
「メサイア」より「彼は人々に軽蔑され、見捨てられた」
「エジプトのイスラエル人」より「カエルが地にあふれ」
「ベルシャザール」より「ああ真実の神聖なる神託」

《ヘンデル・イタリア語のカンタータ集》
カンタータ「曙は東に輝き」HWV166
カンタータ「打ちひしがれた心の子ら」HWV112
カンタータ「愛の苦しみは甘くもある」HWV109
カンタータ「私の胸は騒ぐ」HWV132c
カンタータ「愛の神が見て」HWV175
<CD1>
C.P.E.バッハCO
ハルトムート・ヘンヒェン(指)
ベルリンRSO
ハインツ・フリッケ(指)
ネヴィル・マリナー(指)アカデミーCO

<CD2>
ヨッヘン・コヴァルスキー(C.T)
ベルリン古楽アカデミー
ジークフリート・パンク(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
クリスティーネ・ショルンスハイム(Cemb)

(C7062とC10323のセット)
世紀のカウンターテナー、コヴァルスキーの1986年から1993年までのヘンデル名唱集です。1984年、ベルリンのコミーシェ・オーパーで歌劇「ジュスティーノ」を歌い世界的に注目を浴びた彼、以降、様々な役どころで魅惑的な歌唱を聴かせています。日本にも度々来日し、とりわけ「こうもり」のオルロフスキー役では大絶賛を浴びました。ここでは彼が大得意とするヘンデルの歌劇、オラトリオ、カンタータをたっぷりお楽しみください。C7062は、このセットのために新しく組み直されたコンピレーションとなっております。女声の甘さと男声の力強さを兼ね備えた美しい声は、まさに神の奇跡の賜物です。
C-7065(3SACD)
ガリー・ベルティーニ名演集
ベルリオーズ:幻想交響曲
 ローマの謝肉祭
 「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲
ドビュッシー:海/夜想曲
 牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ダフニスとクロエ第2組曲
 ピアノ協奏曲ト長調/ラ・ヴァルス
マルタ・アルゲリッチ(P)
ケルン放送cho
ガリー・ベルティーニ(指)ケルンRSO

録音:1985年〜1994年
イスラエルの巨匠、ガリー・ベルティーニ(1927-2005)が1983年にケルンRSOの首席指揮者に就任した時「10年以内にベルリン・フィルに追いつき、追い越す」と宣言したというのは有名な話です。この3枚のSACDはそんなベルティーニとケルン放送響の歩みを辿るもの。85年のアルゲリッチを迎えたラヴェルの協奏曲から、1994年のベルリオーズの「ローマの謝肉祭」&「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲までのほぼ10年間の演奏を聴くことができます。さて、彼の宣言は実現したのでしょうか?ちなみにベルティーニの本来の姓名はシュロイメ・ゴレルガント(Shloyme Golergant)というそうです。
C-7066C(2CD)
グレゴリアン・クリスマス
《CD1.Advent(降臨節)-イエス・キリストの降誕を待ち望む期間》
讃歌「輝く実り多き天の創り主」
降臨節第1週/降臨節第2週
降臨節第3週
19-27.降臨節第4週

《CD2.クリスマス》
讃歌「「太陽の昇る地平から」
12月25日 キリストの誕生
1月1日 クリスマスから8日目
1月6日 主の降臨
1月6日 その後の日曜日
フベルト・ヴェルテン(指)
カントアルテ・レーゲンスブルク
数あるグレゴリオ聖歌の中でも、とりわけ喜びに満ちているのがこのクリスマス周辺の音楽です。キリストの降誕を待ち望むわくわく感、そして誕生後の歓び、期待など全てが込められています。単旋律なのに、なぜこんなに美しいのか・・・。
C-7069D(3CD)
天使の声-少年合唱で聴くクリスマスの音楽集
メンデルスゾーン:「高き天よりわれは来れり」
ヘルベック:子らよ、ともに歌え
ラインベルガー:降誕祭のモテット Op.176-7「高き天より滴を降らせよ」
ヘンデル:メサイアより「ひとりのみどりごがわれわれのために生れた」
伝承曲:甘き喜びのうちに
シュッツ:小宗教的コンチェルト集より「御子がわれらに生まれたもうた」
メンデルスゾーン:ラウダーテ・プエリ Op.39-2
バッハ:クリスマス・オラトリオより
レーガー:マリアの子守歌 Op.76-52
ヘンデル:メサイアより「彼はレビの子孫を清め」
伝承曲:荒野の果てに
エッカールト(1553-1611):山を越えてマリアが行く
モーツァルト:ラウダーテ・ドミヌム
伝承曲: 喜べ、汝ら全てのキリスト教徒
バッハ:その名にふさわしき栄光を
伝承曲:静かに、静かに聞いてみよう
伝承曲:羊たちの許で目覚めると
ヘンデル:メサイアより「主は羊飼いのようにその群れを養い」
ブラームス:モテット Op.74-2「おお救い主よ、天の扉を開け」
伝承曲:おお、すべての忠実な崇拝者よ
バッハ:汝 平和の君、主イエス・キリスト
シュッツ:小宗教的コンチェルト集より「今日キリストはうまれた」
プレトリウス:羊飼いたちはみ使いらの歌
ハイドン:聖なる夜
ヒンメル:天使の翼で聖なる夜を
ヘンデル:メサイアより「主の栄光がこうして現れるのを」
パッヘルベル:主はわたしの忠実な牧者である
メンデルスゾーン:3つの教会音楽 Op.23-2「アヴェ・マリア」
サン=サーンス:クリスマス・オラトリオ Op.12より
ヘンデル:メサイアよりハレルヤ・コーラス
伝承曲:一輪のばらが咲いて
伝承曲:牧人ひつじを
バッハバッハ:クリスマス・オラトリオより
メンデルスゾーン:モテット Op.39-1「ヴェニ・ドミネ」/
伝承曲:シオンの娘よ、汝を飾れ
ヘンデル:もろびとこぞりて
グリーグ:アヴェ・マリス・ステラ EG 150
バッハ:おおいとしきみどり児、やさしきイエス BWV 493
シュッツ:小宗教的コンツェルト集より「恩寵に満ちためでたしマリア」
ヘンデル:マカベウスのユダより「シオンの娘」
エッカールト:喜びについての喜び
サン=サーンス:クリスマス・オラトリオより
ヘンデル:メサイアより「パイファ-羊飼いたちが夜、野宿しながら」
グルーバー:清しこの夜
ドレスデン聖十字架cho
聖トーマス教会少年cho
ウィーン少年cho
レーゲンスブルク大聖堂少年cho
ライプツィヒ聖トーマス教会cho
テルツ少年cho 他
少年合唱を中心とした美しい響きで聴くクリスマスにちなんだ音楽集です。ドイツ周辺の伝統ある少年合唱団の層の厚さをしみじみ感じさせてくれる1セットで、メサイアのような荘厳な曲から素朴な伝承曲まで、彼らの清らかな声は、どんな時でも聞き手の心にまっすぐ届きます。
C-7080F(4CD)
J.A.ハッセ:歌劇「クレオフィーデ」 クレオフィーデ…エマ・カークビー(S)
エリッセナ…アニュス・メロン(S)
ガンダルテ…ランダル・K・ウォン(S)
ポロ…デレク・リー・レイギン(A)
アレッサンドーロ…ドミニク・ヴィス(A)
ティマゲーネ…デイヴィッド・コーディエ(A)
ライニッシェ・カントライ
ウィリアム・クリスティ(指)
カペラ・コロニエンシス

録音:1986年5月
※既発盤C10193-96の再発となります。
ハンブルクに生まれ、偉大なるオペラ作曲家カイザーの率いる劇団で、テノール歌手として活躍していたハッセ(1699-1783)。アレッサンドロ・スカルラッティと親交を結ぶことで作曲家としても成功を収め、120に及ぶ歌劇の他、多数の教会音楽や器楽曲を作曲しました。この歌劇は彼の代表作の一つであり、美しいメロディに彩られたアリアやレチタティーヴヴォがたっぷりと楽しめます。歌手たちも錚々たる顔ぶれであり、もちろんクリスティの指揮も定評あるものです。
C-7085E(2CD)
C.H.グラウン:歌劇「モンテズマ」 モンテズマ…エンカルナシオン・バスケス(Ms)
オイパフォリチェ…ドロテア・ヴィルツ(S)
テゼウコ…コンチータ・ジュリアン(S)
ピルパトーエ…ルルド・アンブリッツ(S)
エリッセナ…ルス・アンゲリカ・ウルリベ・サンチェス(S)
フェルディナンド・コルテス…マリア・ルイザ・タメス(S)
ナルヴェス…アナ・カリダッド・アコスタ(A)
ヨハネス・ゴリツキ(指)
カンティカ・ノーヴァ室内cho
ノイス・ドイツ・チェンバー・アカデミー

録音:1992年6月1-5日
※既発盤C60032の再発となります
カール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759)。この当時よくあるように、彼ももともとは宮廷テノール歌手として名を馳せた人です(兄ゴットリープもヴァイオリン奏者として活躍)。当時はハッセを人気を二分するほどのイタリア・オペラ作曲家として知られ、フリードリヒ大王の即位に伴い、ベルリンの宮廷楽長に招かれ、生涯その地位に就きました。この歌劇「モンテズマ」は、フリードリヒ2世が台本を書いたもので、いくつかのアリアが今日でも演奏されることがありますが、なかなか全曲を聴く機会はありません。当時ドイツの最先端を行っていた様式を取り入れた、流麗さと繊細さを併せ持つ聴きごたえのある作品です。
C-7088C(3CD)
シュレーカー:管弦楽作品集
〈CD1〉
交響曲第1番イ短調 Op.1
インタフェルネスの女/詩篇第116番Op.6

〈CD2〉
白鳥の歌Op.11
祝典円舞曲と円舞曲風間奏曲
低声のための5つの管弦楽伴奏付き歌曲

〈CD3.イグナツ・ストラスフォーゲルによるピアノ編曲版〉
おもちゃと王女(ピアノ版組曲)
室内交響曲(ピアノ版)
フランツ・シュレーカー・ブック
〈CD1〉
ペーター・グルケ(指)ケルン放送O
ゲルト・ヴェストプファル(ナレーター)
ペーター・ディッケ(Org)

〈CD2〉
メヒトヒルト・ゲオルク(Ms)
ペーター・グルケ(指)
ケルン西ドイツ放送cho、ケルン放送cho
ケルン放送O

〈CD3〉
コーリャ・レッシング(P)

※C10850&C10873&C67063による新装盤
オーストリアの作曲家であり、指揮者であったフランツ・シュレーカー(1878-1934)の作品集です(すでにCAPRICCIOレーベルからリリースされていたアルバムの再編成です)。彼の作品の中ではとりわけオペラが優れているとされていますが、発表当時は、その前衛的な手法が受け入れられにくい局面もあったようです。とはいえ、十二音とは違ったロマンティックな響きを有した彼の響きは、まさに「頽廃音楽」そのものであり、後世の作曲家たちが大きな影響を受けていたことは間違いありません。この3枚組は、オーケストラ作品と歌曲、そして管弦楽作品を、彼の門弟でもあったピアニスト、ストラスフォーゲルが編曲したピアノ曲をバランスよく配しています。初期の作品である交響曲第1番(1899年)から最後の作品である「インタフェルネスの女」(1932?1933年)まで、その作風の変遷を味わってみてください。
C-7090D(4CD)
リスト:管弦楽作品集
〈CD1〉
ハンガリア狂詩曲第1番-第6番
〈CD2〉
ダンテ交響曲S109/R426
システィーナ礼拝堂でS360/R445
〈CD3 前奏曲集〉
交響詩「前奏曲S97/R414
交響詩「オルフェウス」S98/R415
交響詩「マゼッパ」S100/R417
交響詩「ハンガリー」S103/R420
〈CD4〉
ラコッツィ行進曲S117/R439
19のハンガリー狂詩曲S244/R106 - 第15番イ短調 「ラコッツィ行進曲
ゲーテ記念祭によせる祝典行進曲S115/R433
交響詩「タッソ、悲哀と勝利」S96/R413*
〈CD1〉
アンドラーシュ・コロディ(指)ブダペストSO

〈CD2〉
オランダ・フィルハーモニーcho
ハルトムート・ヘンヒェン(指)オランダPO

〈CD3〉
ヤーノシュ・フェレンチク(指)
ハンガリー国立PO

〈CD4〉
イェネ・ヤンドー(P)
ジュラ・ネーメト(指)
ヤーノシュ・フェレンチク(指)*
ハンガリー国立PO…1.3.4
リスト(1811-1886)の生誕200年を記念し、Capriccioレーベルが誇る名演を凝縮したアルバム。こちらは管弦楽作品集です。どこから聴いても、もれなくリスト。派手な音を聴きたい人にぴったりです。
C-7095C(3CD)
リスト:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第1番
ピアノ協奏曲第2番
ハンガリー民謡の主題による幻想曲S123/R458
シューベルト(リスト編)):さすらい人幻想曲S366/R459
ベートーヴェンの「アテネの廃墟」の主題によるトルコ風カプリッチョS122/R454
ベルリオーズの「レリオ」の主題による交響的大幻想曲S120/R453
ハンガリー幻想曲S123/R458
呪い
ウェーバー(リスト編):華麗なるポロネーズS367/R460/
ウェーバー(リスト編):「魔弾の射手」幻想曲S451/R284
死の舞踏S126/R457
イェネ・ヤンドー(P)
アンドラーシュ・リゲティ(指)ブダペストSO
リスト生誕200年記念。こちらはピアノを伴う作品集。「リストと言ったらピアノ」。その一言に尽きる3枚組です。NAXOSレーベルでおなじみ、イェネ・ヤンドーの文句なしの名演です。

C-7100D(5CD)
バッハ・ファミリーの宗教曲集
〈CD1.J.S.バッハ(1685-1750)〉
バッハ:主に向かって新しき歌をうたえBWV225
わが心の喜びなるイエスBWV361
主をたたえよ、すべての異教徒よBWV230
マニフィカト変ホ長調 BWV243aより
来たれ、イエスよ、来たれBWV229
わが最愛の命なるイエスよBWV356
恐れることなかれ、われ汝とともにありBWV228
汝は満たされ平静であれBWV315
汝いずこに行くや? BWV166: たれぞ知らん、わが終りの近づけるを
イエス、わが喜びBWV 227

〈CD2.C.P.E.バッハ(1714-1788)〉
C.P.E.バッハ:復活祭カンタータWq.244 H.803
聖なるかなWq.217 H.778
Wer ist so wurdig als du, Wq.222 H.831
慈悲深きあなたを崇拝しますWq.243 H.807
〈CD3〉
ヨハン・エルンスト・バッハ(1722-1777):「わが魂は主をあがめ」
Wenn Donnerwolken uber dir sich turmen
ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795):目覚めよと呼ぶ声あり
Die Kindheit Jesu, W.XIV/2, B.D5

〈CD4〉
ウィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784):「震え、堕ち」F.83
ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):タントゥム・エルゴ
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677-1731):11のモテットより第4番「我が思いなる我が神よ」
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ:葬送音楽より最終合唱

〈CD5〉
ヨハン・ミヒャエル・バッハ(1648-1694):Ach bleib bei uns, Herr Jesu Christ
ヨハン・ミヒャエル・バッハ:ああ、いかにその時を待ちこがれることか
ゲオルク・クリフトフ・バッハ(1642-1697):見よ、何と美しく快いことが
ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):我が愛する女よ、汝美しきかな
ロストッカー・モテットcho
ライプツィヒ・カペラ・フィディーチニア
ハルトヴィヒ・エッシュエンブルク(指)
ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト
ヘルマン・マックス(指) 他

※C49432の新装盤
バッハ一族と一言で言っても、その世代は何代にも渡り、その作風の変遷も時代とともに変化していきます。もちろん核となるのはJ.S.バッハですが、その周辺を固める才能の何と多彩なこと。各々の個性を楽しむもよし、音楽史として眺めるもよし。もちろん深い精神性を感じるもよし。1セットあると一生楽しめることでしょう。最強の5枚組の復活です!
C-7112E(2CD)
デュカス:歌劇「アリアーヌと青髭」 アリアーヌ…マリリン・シュミージェ(Ms)
青髭…ロデリック・ケネディ(Bs)
乳母…ジャクリーヌ・タイヨン(C.A)
セリゼット…シンシア・ブーチャン(Ms)
イグレーヌ…モニク・ブーダン(S)
メリザンド…白井光子(Ms)
ベランジェール…フランシーヌ・ローラン(S)
農夫…ジョセフ・オッテン(Bs)
農夫…イェルク・パヴェレク(T)
農夫…フランツ・ゲリーゼン(Bs)
ガリー・ベルティーニ(指)
ケルン放送cho、ケルンRSO
シャルル・ペローが書いた童話「青髭」。恐ろしい風貌の金持ち「青髭」が妻を娶るも、彼には多くの秘密があった・・・。そんな幻想的で残忍、かつエロティックな話は、後世の芸術家たちに多大な影響を与え、戯曲や歌劇など、さまざまな形に姿を変え、現在に至っています。歌劇としては、バラージュが台本を書いたバルトークの作品がおなじみですが、こちらはメーテルランクの劇が元になっています。結末までが神秘的なバルトークの作品に比べると、こちらの主人公はとても勇猛果敢で、捉えられていた前妻たち(彼女たちはみんな生きています)に逃亡を勧めるのですが、前妻たちはそれを拒むという、ちょっと不思議なあらすじを持っています。最近、日本でも上演されたり、新録音が発売されたりと、知名度が上がってきているこの秘曲。ベルティーニの闊達たる指揮でぜひ聞いてみてください。
C-7115D(4CD)
バッハ:平均律クラヴィア曲集(全2巻) クリスティーネ・ショルンスハイム(ハープシコード…1624年製リュッケルス)
世界的ハープシコード奏者&楽器研究者ショルンスハイムによるバッハ(1685-1750)の平均律クラヴィア曲集全曲です。ここで演奏しているハープシコードは、アルザスのコルマールにあるウンターリンデン美術館所蔵のリュッケルス社(17世紀アントワープの有名なハープシコード・メーカーで現存している楽器は極めて少ない)製造の楽器で、ショルンスハイムは「私が知っている最も美しい楽器であり、魅惑的な音色を持っています。そして控え目な外見で現実的。暖かくよく歌う楽器です。バッハの対位法音楽にとって不可欠な全ての要素を持ち合わせています。」と語るほど、この楽器に惚れ込んでいるようです。バッハの時代から活躍していた楽器を使ったこの演奏、もちろん考え抜かれたものであり、学術的にも音楽的にも完成度の高さが光ります。

C-7120F(4CD)
シェーンベルク:歌曲全集
■CD1
1.森の夜/2.地上の豊かな香り(牧歌)/3.なぜあなたは目覚めているの?(夜の花)/4.Du kleine bist so lieb und hold-少しだけ甘くて魅惑的/5.そしてあなたは私の元へ戻ってくる/6.マリー、神はあなたに挨拶する/7.私の目はあなたを見つける/8.旅の歌/9.湖面は黒ずみ/10-13. 4 つの歌曲 Op.2 <期待/イエスの物乞い「あなたの金の櫛を私におくれ」/高揚/森の太陽>/14-19. 6 つの歌曲 Op.3 <ゲオルク・フォン・フルンツベルクが自ら歌うように/興奮した人々/戒め/婚礼の歌/老練な心/自由な優しさ>/20-34.架空庭園の書より15 の詩<しげった葉陰で/この楽園の森は/あなたの垣の中に新参者として私は入った/私の唇が動かず燃えるので/どの道か教えて/もう私は何の仕事もできない/不安と希望が交互に私をしめつける/今日あなたの体に触れなければ/私たちにとって幸福はつらく、もろい/待ち焦がれて私は美しい花壇をみつめる/花で飾られた門の陰に/深い草地の中できよらかに憩うとき/皮のほとりの銀柳にあなたは寄りかかり/これ以上言わないで/私たちは夕闇の中にいた>
※2.4-8…世界初録音
■CD2
1.地上の豊かな香り(第2 稿)/2.喜び、美しく若々しいバラ/3.父の家では以前も/4.私はただひとり/5.死神の歌/6.忘れな草/7.私の庭のクローブ(おとめの歌)/8.ライラックの茂みに小鳥が/9.まさに美しい五月/10.私の好きな牧草地/11.その植物は深淵にあり/12.太陽が沈み行き (葦の歌) /13.お前のまなざしになじみ/14.自然 Op.8-1/15.ブレッテルの歌<素朴な歌/満ち足りた恋人/それぞれに取り分を/警告/ガラテア/ギゲールレッテ/アルカディアの鏡から/夢遊病者>/23.自然 Op.8-1(初期のピアノ断片稿)/24.お前のまなざしになじみ(第2稿)/25.私のただ一つの苦き悲しみ/26.私の宝ものは渦巻飾りのように/27.泉に小甕を持って行った(壊れた小甕) /28.スズメバチが昨日/29.おとめの歌/30.私の心は深い淵へ/31. 私の光よ、わがもとへ/32.明るい夢の中であなたを何度も見る
※2-11.14.23-27…世界初録音
■CD3
1.彼は彼女の手から壺を取る/2.五月の歌/3.春の少女/4.いや、しかし!/5.あなたは私を待っていない/ 6-19.グレの歌(1900/01 ピアノと歌によるオリジナル版)※6-19…世界初録音
■CD4
1-2. 2 つの歌 Op.1 <感謝/別れ>/3-10.8つの歌 Op.6 <夢の人生/すべては/おとめの歌/見捨てられて/ガゼール/路傍にて/誘惑/さすらい人>/11-13. 2 つのバラード Op.12 <おちぶれた人々/ジェーン・グレイ/Jeduch(バラードの断章)>/14-15. 2 つの歌 Op.14 <私は感謝するにはおよばぬ/この冬の日々に>/16.なぎさにて(Op.14-3 として構想)/17-20. 4 つのドイツ民謡 <今、5 月の喜びに/2 つの良い遊びがありました/私の心はかき乱されて/私の心は私と混ざり合い>/21-23. 3 つの歌 Op.48 <夏に疲れて/死/おとめの歌>
※13…世界初録音
<CD1>
コンラード・ジャーノット(Br)
ウルス・リスカ(P)

<CD2>
クラウディア・バラインスキ(S)
ミヒャエル・ハーゼル(ピッコロ…22)
フローリアン・デルプホルツ(Tp…22)
ドミニク・エルツェ(スネアドラム…22)
ウルス・リスカ(P)

<CD3>
メラニー・ディーナー(S…3.7.9.11.13)
マルクス・シェーファー(T…1-2.4-6.8.10.12.14.16-19)
アンケ・ヴォンドゥング(Ms…15)
ウルス・リスカ(P)

<CD4>メラニー・ディーナー(S…3.11.13)
コンラッド・ジャーノット(Br…1.2.12.14-16)
クリスタ・マイヤー(A…17-23)
ウルス・リスカ(P)

録音 2009年-2011年
誰も知らない素顔のシェーンベルク(1874-1951)!!!断片や草稿まで、世界初録音を多数含む貴重な歌曲全集です。あの「グレの歌」のオリジナル・ヴァージョンはピアノ伴奏であり、現在私たちが知っている形とは、かなり違うものであったことや、そろそろ十二音へと移行を始める時期に書かれたOp.8-1「自然」も、最初はもう少し違った形であったり・・・。とにかく作品番号なしの曲の興味深いこと!調性概念が壊れていく瞬間に立ち会えるかのような、意義あるアルバムです。歌手陣も文句なし。永久保存盤です。
C-7125G(10CD)
シューベルト:ピアノ・ソナタ&舞曲全集
ピアノ・ソナタ第5番変イ長調D557
ピアノ・ソナタ第6番ホ短調D566(未完)
ピアノ・ソナタ第9番ロ長調D575Op.147
ピアノ・ソナタ第13番イ長調D664Op.120
ピアノ・ソナタ第16番イ短調D845Op.42
ピアノ・ソナタ第17番ニ長調D850Op.53
ピアノ・ソナタ第4番イ短調D537Op.164
ピアノ・ソナタ第7番変ホ長調D568Op.122
ピアノ・ソナタ第15番ハ長調D840「レリーク」
ピアノ・ソナタ第12番ヘ短調D625(未完)
ピアノ・ソナタ第14番イ短調D784Op.143
ピアノ・ソナタ第19番ハ短調D958
ピアノ・ソナタ第1番ホ長調D157(未完)
ピアノ・ソナタ第2番ハ長調D379
ピアノ・ソナタ第18番ト長調D894(Op.78)
ピアノ・ソナタ第20番イ長調D959(Op.posth)
/ピアノ・ソナタ第21番ロ長調D960(Op.posth)
34の感傷的なワルツOp.50,D.779
メヌエット嬰ハ短調D.600
ドイツ舞曲とトリオ嬰ハ短調D.139
ピアノ三重奏曲ホ長調D.610
12のドイツ舞曲D420/12のエコセーズD299
16のレントラーと2つのエコセーズOp.67D734
6つのドイツ舞曲D820
12のワルツ(高雅なワルツ集)Op.77D969
3つのメヌエットD380(第3番は断片のみ)
2つのレントラー変ホ長調D980B
12のレントラーD681より第5-12番
20のワルツOp.post.127D146
ディアベリのワルツによる変奏曲ハ短調D718
12のグラーツのワルツOp.91D924
8つのエコセーズD529/12のドイツ舞曲D790
ワルツト長調D979
2つのメヌエットと2つのトリオD91
8つのレントラー変ロ長調D378
30のメヌエットとトリオD41より第1-8番,第11-12番
17のドイツ舞曲D366
ギャロップと8つのエコセーズD735
ドイツ舞曲変ト長調D722/3つのドイツ舞曲D971
2つのドイツ舞曲D769/2つのドイツ舞曲D841
3つのドイツ舞曲D973/12のウィーン舞曲D128
36のオリジナル舞曲Op.9D365
30のメヌエットとトリオD41より第13-18番,第20-23番
12のワルツと17のレントラー、9つのエコセーズOp.18D145
12のワルツ/17のレントラー/9つのエコセーズ
ドイツ舞曲嬰ハ短調とエコセーズ変ニ長調D643
12のエコセーズD781より第2-12番-12のレントラー変ニ長調D980C
レントラー第2番/4つのユーモラスなレントラーD354
16のドイツ舞曲と2つのエコセーズOp.33D783
6つのエコセーズ変イ長調D697より第1-4番,第6番
ワルツ変イ長調D978/6つのエコセーズD421
エコセーズ変ホ長調D511
6つのメヌエットD2Dより第1-2番
グラーツのギャロップハ長調D925
エコセーズニ短調/ヘ長調D158
6つのレントラーD970/エコセーズニ長調D782
8つのエコセーズD977/3つのドイツ舞曲D972
3つのドイツ舞曲D973/2つのワルツD980
3つのエコセーズD816/2つのドイツ舞曲D974
ドイツ舞曲ニ長調D975/コティヨン変ホ長調D976
メヌエットと2つのトリオホ長調D335
ミヒャエル・エンドレス(P)
CAPRICCIOレーベルから既発売のC49456(ソナタ全集)とC49242(舞曲全集)の再編盤のBOXです。シューベルトのピアノ曲の中でも、あまり聴かれる機会のない舞曲集ですが、どれもが短い中にも素朴かつ深い味わいを持つ名作ばかりです。ワルツとレントラーの違いを聴き分けること、またテンポの速いエコセーズの面白さなど、聴きどころもりだくさん。ドイツの中堅ピアニスト、エンドレスの実直な演奏が、これまた良い味を出しています。
C-7136E(5CD)
ガリー・ベルティーニBOX
《CD1.ベルリオーズ》
幻想交響曲 Op.14
ローマの謝肉祭 Op.9
歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲
《CD2.ラヴェル》
ダフニスとクロエ 第2 組曲
ラ・ヴァルス/ピアノ協奏曲*
《CD3.ドビュッシー》
交響詩「海」/夜想曲**
牧神の午後への前奏曲
《CD4.マーラー》#
さすらう若人の歌/亡き子をしのぶ歌
歌曲集「子どもの不思議な角笛」より
《CD5 R・シュトラウス》
交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
ブルレスケ##
ガリー・ベルティーニ(指)
ケルンRSO

マルタ・アルゲリッチ(P)*
ケルン放送Cho**
トーマス・クヴァストホフ(Bs-Br)#
ヘカン・ハーゲゴール(Br)#
エリザベス・レオンスカヤ(P)##
イスラエルの指揮者ガリー・ベルティーニ(本名はシュロイメ・ゴレルガント 1927-200)。生まれは旧ソ連に属したシュテットル・ブリチェヴォですが、幼い頃パレスチナに移住。テルアビブでヴァイオリンを学んだ後、ヨーロッパで本格的に音楽を学びます(ソルボンヌ大学ではメシアン、オネゲルらに作曲と指揮を師事)。1954年に卒業後イスラエルに帰国し、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽でプロ指揮者としてデビュー。1960年には日本に来日もしています。またイスラエル室内Oを設立し、1975年まで指揮していました。1970年代はイギリスを拠点とし、1980年代はデトロイトSOの音楽顧問と、ケルンRSOの首席指揮者を務めるなど目覚ましい活躍をしています。とりわけ、ケルンRSOの発展に寄与したことで知られ、彼が在籍した8年の間にオーケストラは格段の進歩を遂げています。その後はフランクフルト歌劇場総監督の地位を経て、1981年からは東京都SOの音楽監督に就任。マーラーを始めとした熱のこもった名演を聴かせてくれました。2005年にテルアビブで死去。このBOX はそんな彼とケルンRSOとの熱演を集めたもの。日本での彼の名声は、晩年になって飛躍的に高まった感がありますが、この一連の録音を聴いてみればその凄さの片鱗がわかるはずです。
C-7155E(5CD)
宗教合唱曲集〜100 MASTER PIECES
シューベルト:アヴェ・マリア
モーツァルト:ラウダーテ・ドミヌム
ジルヒャー:私の手を取りたまえ
ハイドン:天地創造より
メンデルスゾーン:アヴェ・マリア
バッハ:イエス,わが心の喜び
伝承曲:修道女へのあいさつ
ヘンデル:ハレルヤ
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
ベートーヴェン:高き天より
シューベルト:サルヴェ・レジーナ
伝承曲:マリア,わが母
モーツァルト:オルガンミサ
ヴェルディ:レクイエム-涙の日他
メンデルスゾーン:高き天より
バッハ:ミサ曲ロ短調-グローリア
ブラームス:白い小鳩
ブルックナー:エサイの芽に
シューベルト:天使の合唱他
ブルックナー:テ・デウム
シューベルト:聖なるかな、聖なるかな
伝承曲:Glorwurd’geKonigin
メンデルスゾーン:ヴェニ・ドミネ
ヴェルディ:アヴェ・マリア他
ボルトニャンスキー:私は愛の力に祈る
バッハ:おお、血と涙にまみれた御頭よ
シューベルト:スターバト・マーテル
ブルックナー:アヴェ・マリア5.ブラームス:ドイツレクイエム-1.悲しんでいる人々は幸いである、他
ウィーン少年Cho
ライプツィヒ・トーマス少年Cho
ドレスデン木の十字架Cho
レーゲンスブルク大聖堂Cho
リアス室内Cho
DES男声Cho
ライプツィヒ放送Cho
ウィーン・アカデミー
マルティン・ハーゼルベック(指)
ベルリンRSO
マルクス・クリード(指)
宗教曲の名作100曲を5枚のCDにコンパクトにまとめたものです。様々な作曲家たちによる「聖なる合唱曲」は聞いているだけでも心が洗われる思いがするでしょう。
C-7142(3CD+DVD)
マックス・エマヌエル・ツェンチッチ:カンタータ集
■CD1.ヴィヴァルディ
おお暁に愛でられる美しい娘RV685
やめてくれ、もうやめてくれRV684
懐かしき森、友なる牧場RV671
魂と心の狩りにRV670
愛よ、お前の勝ちだRV683
〈CD2.ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)〉
眠りの中に/Tinteanotedisangue
嘘偽りを書かれ
Dirvorrei,ahm'arrossisco
■CD3.アントニオ・カルダーラ
いつも私の心にくる
Nonv'epena/あなたの瞳に
チャコーナ/あなたは何を願うのですか
Vedrosenz'ondeilmare
■ボーナスDVD
ツェンチッチ・ポートレイト
マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(C.T)

収録時間:62分
音声:2.0 STEREO
字幕:独・英・仏/画面:4:3
REGION All(Code:0)
1976年クロアチア生まれのカウンターテナー、マックス・エマヌエル・ツェンチッチ。父は指揮者、母は声楽家で幼い頃から類い稀なる才能を発揮、6歳の時にザグレブのテレビに出演し、モーツァルトの「魔笛」の「夜の女王」のアリアを歌いこなしたことで知られています。1987年から1992年までウィーン少年合唱団のソプラノ・パートを歌い、数多くのコンサートでソリストとして活躍。1989年の来日公演でももちろんソロ・パートを歌い人気を集めました。1992年に退団、4年間ソプラノとして歌った後に2000年まで一端休止するも、2001年からカウンターテナーとして活動を再開、現在ではバロックオペラを中心になくてはならない人材となっています。この3枚組はCapriccioレーベルへの名録音を集めたもので、ヴィヴァルディ、D.スカルラッティ、カルダーラの3人のアリア集と、こちらも以前リリースされたDVDを組み合わせたもので、ツェンチッチの魅力を存分に味わえる楽しいセットです。
C-7161F(10CD)
ミサ曲集
モーツァルト:戴冠式ミサ曲ハ長調K31
 荘厳ミサ曲ハ短調K139
 グレート・ミサハ短調K427
 ミサ・ブレヴィスハ長調「オルガン・ソロ・ミサ」K259
ハイドン:ミサ曲変ロ長調「ハーモニー」
M・ハイドン:Missa Sancti Joannis Nepomuceni MH182
ケルビーニ:シャルル10世のための戴冠式ミサ曲MH829
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニスOp.12
シューベルト:ミサ曲第5番変イ長調D678
 ドイツ・ミサD872
シューベルト:ミサ曲第2番ト長調D167
 ミサ曲第6番変ホ長調D950
シューマン:ミサ・サクラ.ハ短調Op.147
ウェーバー:聖なるミサ変ホ長調
フリードヒリ・キール(1821-1885):ミサ・ソレムニスOp.40
グノー:聖チェチリア祝日のためのミサ・ソレムニス
ブルックナー:テ・デウム
ウィーン少年Cho
アルテンブルガー少年Cho
リアス室内Cho
エウロパ・コア・アカデミー
カンテムス室内Cho
マルティン・ハーゼルベック(指)ウィーン・アカデミー
マルクス・クリード(指)ベルリンRSO
ヴェルナー・エールハルト(指)ノイス・アム・ライン・ドイツ室内アカデモー
ミヒャエル・ギーレン(指)ルクセンブルクPO
ミサ曲の中でもとりわけ人気の高い作品群を、Capriccioレーベルが誇る名演から選りすぐり10枚のCDに収録しました。ここで選ばれているのは古典派からロマン派までの作品であり、不協和音は全く存在することのない明快で美しい響きを持つものばかり。ある意味安心して心をゆだねることができるものです。
C-7172E(5CD)
オルガン協奏曲集
<CD1.ヘンデル:作品集>
オルガン協奏曲 第6 番 変ロ長調 Op.4-6 HWV294
オルガン協奏曲 第3番 ト長調 Op.4-3 HWV291
オルガン協奏曲 第4 番 ヘ長調 Op.4-4 HWV292
オルガン協奏曲 第2 番 変ロ長調 Op.4-2 HWV290
オルガン協奏曲 第5 番 ヘ長調 Op.4-5 HWV293
オルガン協奏曲 ヘ長調 HWV295「カッコウとナイチンゲール」
<CD2.J.S.バッハ&C.P.E.バッハ:作品集>
バッハ:オルガン協奏曲 ニ短調 (BWV146 とBWV188 より)
C.P.E.バッハ:オルガン協奏曲 ト長調 Wq.34 H444
C.P.E.バッハ:オルガン協奏曲 変ホ長調 Wq.35 H446
<CD3.J.ハイドン:作品集>
オルガン協奏曲 ハ長調 Hob.XVIII:1
オルガン協奏曲 ハ長調 Hob.XVIII:5
オルガン協奏曲 ハ長調 Hob.XVIII:8
オルガン協奏曲 ハ長調 Hob.XIV:11
オルガン協奏曲 ハ長調 Hob.XIV:12
<CD4.M.ハイドン&J.ハイドン&モーツァルト:作品集>
M.ハイドン:オルガンとヴィオラと弦楽のための協奏曲 ハ長調 P.55
ハイドン:オルガン協奏曲 ハ長調 Hob.XVIII:10
モーツァルト:教会コンチェルト 第17 番 ハ長調 K336
 教会コンチェルト 第8 番 ヘ長調 K224
 教会コンチェルト 第1 番 変ホ長調 K67
 教会コンチェルト 第15 番 ハ長調 K328
<CD5.J.G.ラインベルガー:作品集>
オルガン協奏曲 第1 番 ヘ長調 Op.137
オルガン協奏曲 第2 番 ト短調 Op.177
ヴァイオリンとオルガンのための組曲 ハ短調 Op.166
アキム・エルザベット(Org)
クリスティーネ・ショルンスハイム(Org)
マルティン・ハーゼルベック(Org)
ローランド・ミュンヒ(Org)
フランツ・レーンドルファー(Org)
アンドレアス・ユフィンガー(Org) 他
ウィーン・アカデミー
新バッハ・コレギウム・ムジクム
「カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ」CO 他
CAPRICCIO の膨大な音源の中から「オルガンのための協奏曲」を選び出し、年代別にまとめた5 枚組です。バロック時代の最も重要な作品はヘンデルの一連の協奏曲でしょう。彼は1733 年、自作のオラトリオ「デボラ」の初演時に「間奏曲」としてペダルなしの小さなオルガンで自作の協奏曲を演奏したと記録に残っているほど、オルガン協奏曲の重要性を世に知らしめた人です。他にはハイドン兄弟、バッハ親子らバロックから古典派の作曲家たち、モーツァルトのレアな作品「教会コンチェルト」ロマン派のオルガン作曲家ラインベルガーの作品と、オルガン好きにはたまらないセットとなっています。
C-7178E(5CD)
クルト・ヴァイル:完全録音集第1集
三文オペラ
七つの大罪
マハゴニー市の興亡〜ソングシュピール
リンドバーグの飛行/承諾者
歌劇「銀の湖」
ヴァルター・ラファイナー(Br)
ヘーン・ヘンシェル(Ms)
ドリス・ビエレット(S)
ディーター・エレンベック(T)他
コーニック・アンサンブル
ケルン放送O
ローター・ツァグローセク(指)

ヤン・レイサム=ケーニッヒ(指)他
CAPRICCIOレーベルにおける重要なプロジェクトの一つに「クルト・ヴァイル全作品の録音」というのがありました。第1次世界大戦後の新即物主義を代表する作曲家であるヴァイル(1900-1950)の音楽の多くは、風刺と皮肉に満たされており、なかなか完全に理解することは難しいのですが、とりあえずは、親しみ易いメロディに溢れた有名な「三文オペラ」から触れてみてはいかがでしょうか?クラシックの分野だけでなく、全ての人に愛されているこの物語、ジャズ風味も満載であり、聞きやすさ満点です。また「銀の湖」は伝統的な様式を踏まえた「メルヒェン・オペラ」で、音楽と対話がほぼ均等に振り分けられており、歌手たちは上手い演技も求められるのですが、結局ナチスに上演を禁止され、そのまま忘れられてしまったものです。このアルバムでは語りの部分もきっちり収録しています。
C-7184E(5CD)
クルト・ヴァイル:完全録音集第2集
歌劇「マハゴニー市の興亡」
歌劇「ロシア皇帝は写真を撮らせ給う」Op.21
歌劇「クーハンデル」
歌劇「ハッピー・エンド」
アニヤ・シリヤ(S)/カルラ・ポール(S)/ルーシー・ピーコック(S)/ガブリエーレ・ラム(S)/トーマス・レーアベルガー(T)/クラウス・ヒルテ(Br)/バリー・マクダニエル(Br)他/ケーニッヒ・アンサンブル/ケルン放送Cho/ケルン放送O/ヤン・レイサム=ケーニッヒ(指)
大好評の第1集(C7178)に続く、CAPRICCIOレーベルにおける重要なプロジェクトの一つ「クルト・ヴァイル全作品の録音」のリイッシューBOXの第2集の登場です。第1次世界大戦後の新即物主義を代表する作曲家であるヴァイルの音楽の多くは、風刺と皮肉に満たされており、なかなか完全に理解することは難しいのですが、今回は猥雑な雰囲気が全編に漂う「マハゴニー市の興亡」(映像を見なければ別にどうってことない)と、風刺がたっぷり効いた「クーハンデル」、ヴァイルにしては珍しい(?)ドタバタ喜劇の「ロシア皇帝〜」、ブレヒトの詩による「ハッピーエンド」(これもスゴイ物語)の4作が纏められています。もちろんオシャレなメロディや、ジャズ、ブルース風味もいたるところに散りばめられていて、音楽的にも大満足できるものばかり。
C-7190E(5CD)
プロコフィエフ:交響曲全集
交響曲第1番ニ長調「古典」Op.25
交響曲第7番嬰ハ短調Op.131
交響曲第2番ニ短調Op.40
交響曲第3番ハ短調Op.44
交響曲第4番ハ長調Op.47(1930年初稿版)
交響曲第4番ハ長調Op.112(1947年改訂版)
交響曲第5番変ロ長調Op.110
交響曲第6番変ホ短調Op.11
ケルン・ギュルツェニヒO
ドミートリー・キタエンコ(指)

※PHOENIXPE135の移行盤
ショスタコーヴィチの交響曲で明晰でクールな解釈を披露し、大好評を博しているキタエンコ。とにかく爆発的な表現が話題となっている人ですが、このプロコフィエフ(1891-1953)でも期待通りの凄演を聴かせてくれます。明晰なテンポ、切れのあるアンサンブル、そして随所に漲るエネルギーの噴出には驚く他ありません。ロシア音楽と新古典主義の融合から生まれた傑作をこれでもか!とばかりに表出。これは価値ある5枚組です。
C-7196E(4CD)
アルフレード・シュニトケ:映画音楽集
.無名の俳優の物語(1976モスフィルム)
人民委員(1967/1987モスフィルム)/
道化師と子どもたち(1976モスフィルム)
組曲「ワルツ」(1969モスフィルム)
組曲「グラス・ハーモニカ」(1968)
組曲「上昇」(1976モスフィルム)
放浪物語(1982/1983モスフィルム)
リッキー・ティッキー・タヴィー(1976 Zentr Nautsch Film)
スポーツ、スポーツ、スポーツ(1970モスフィルム)
組曲「歯科医の冒険」(1965モスフィルム)
ベルリン放送SO
フランク・シュトローベル(指&編曲)
好きな人はすごく好きだけど、知らない人は全く知らないというシュニトケ(1934-1998)の映画音楽集。この4枚組は多彩なメロディの宝庫なのです。昨年、あるアルバムに収録された「古風な組曲」。こちらはバロック風な様式を取り込んだとても美しいもので、「シュニトケにこんな美しい作品があったとは!」と話題になったのですが、実はこの組曲はもともと「歯科医の冒険」組曲から改編されたものですし、「無名の俳優の物語」のアジタートはフィギュア・スケートでも使われたりしています。「スポーツ、スポーツ、スポーツ」でもあっと驚くような仕掛けがされていたりと、面白い曲ばかりなのです。あのショスタコーヴィチが映画音楽では見事に大衆に迎合した作品を書いていたように、シュニトケもステキな曲を書いていたのです。

C-7202E(5CD)
ヘルマン・プライ・エディション
<CD1.オペラ歌手として…その1>
ロルツィング:歌劇「密猟者」より
モーツァルト:歌劇「魔笛」K620より
ネスラー:歌劇「ゼッキンゲンのラッパ吹き」より
ワーグナー:楽劇「マイスタージンガー」より
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」より
<CD2.オペラ歌手として…その2>
ロルツィング:歌劇「皇帝と船大工」より
クロイツァー:歌劇「グラナダの野営」より
<CD3.歌曲の解釈>
ベートーヴェン:遥かなる恋人へOp.98
ベートーヴェン:アデライーデOp.46
ベートーヴェン:6つの歌曲Op.48
ブラームス:ドイツ民謡集より
レーヴェ:ゲーテの詩によるバラード集
<CD4.グレート・ベルリン・レビュー>
Das ist der Fruhling in Berlin/Das macht die Berliner Luft/Untern Linden, untern Linden/Schlosser, die im Monde liegen 他
<CD5.ヘルマン・プライとパウル・クーン-エヴァーグリーン>
Bel Ami/Ich tanze mit dir in den Himmel hinein/Im Cafe de la Paix in Paris 他
ヘルマン・プライ(Bs-Br)
パメラ・コバーン(S)
レジーナ・クレッパー(S)
フラング・ハヴラータ(Bs)
パウル・クーン(P)
ジェフリー・パーソンズ(P)他
ケルン放送Cho
ケルン放送O
ヘルムート・フロシャウアー(指)
ハインツ・ゲーゼ(指)
ベルリンに生まれ、ナチス・ドイツ時代のドイツで育った名バリトン歌手ヘルマン・プライ(1929-1998)。彼は常々「私はEU(European Union)の歌手だ」と語っていましたが、彼自身の活躍は決してヨーロッパ内だけにヨーロッパ内だけに留まってはおらず、そのレパートリーもドイツ歌曲だけではなく、オペレッタ、ミュージカル、POPSと広い範囲をカバーしています。この5枚組は彼の多彩な面を知ることができるもので、ドイツ・オペラの様々なアリアから、歌曲、民謡、そしてキャバレー・ソングやポップスまで、魅力的な歌唱を聞くことができます。特にCD5の甘く官能的な歌唱は、これまで大抵の人が抱いていたプライのイメージを覆すほどに印象的なものです。
C-7210(4CD)
NX-D03
ベートーヴェン:協奏曲全集
ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
.ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
ピアノ協奏曲変ホ長調「皇帝」Op.73
三重協奏曲ハ長調Op.56
ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
ロマンス第2番ヘ長調Op.50
ロマンス第1番ト長調Op.40
イザベル・ファン・クーレン(Vn)
ユリアン・シュテッケル(Vc)
シュテファン・ヴラダー(P&指)
ウィーン室内O

録音:2015年12月21-23日、2016年2月8-13日ウィーンシンクロン・ステージ
最近は指揮者としても活動が目覚しい、オーストリア出身のピアニスト、シュテファン・ヴラダーによる「ベートーヴェン: 協奏曲集」。こちらは彼がピアノと指揮を担当するだけでなく、ピアノ以外の協奏曲は純粋な指揮者として、現在、首席を務 める《ウィーン室内O》を統率。自身が心底納得できるベートーヴェン(1770-1827)を作り上げています。ヴァイオ リンを演奏しているのはイザベル・ファン・クーレンで、彼女もヴラダーの指揮を大絶賛。「ベートーヴェンを演奏するため には、スタミナだけでなく、素晴らしいヴィジョンを持つ必要がありますが、ヴラダーはそれを完璧に持ち合わせています」 と語っています。チェロのシュテッケルを迎えた「三重協奏曲」での3台の楽器が醸し出す魅力的なサウンドも聴き所です。
C-7215(5CD)
NX-C05
テレマン:宗教合唱作品集
【CD1】
カンタータ「雷神を称える」TWV6:3
カンタータ「主は王なり」TWV8:6
【CD2】
カンタータ「最後の審判の日」TWV6:8
【CD3】ダンツィヒのコラール・カンタータ集
Christus der ist mein Leben 「キリストこそわが命」TWV1:138
Du o schones Weltgebaude 「汝、おお壮麗なる世の楼閣よ」TWV1:394
Jesu meine Zuversicht「わが確き望みなるイエスは」TWV1:984
Jesu meine Freude「イエス、わが喜び」TWV1:970
Ich bin ja Herr「われはまことに、主よ、汝の御手の中にあり」TWV1:822
【CD4】
Alles redet itzt und singet カンタータ「全てが語り、そして歌う」 TWV20:10
ミサ・ブレヴィス TWV9:14
Deus judicium tuum モテット「神よ、あなたの審判を王に与え給え」 TWV7:7
【CD5】
オラトリオ「イエスの復活と昇天」TWV6:6
アン・モノイオス(S)
バルバラ・シュリック(S)
ヴェロニカ・ヴィンター(S)
ヴィルトフリート・ヨッヘンス(T)
クラウス・メルテンス(Bs) 他
ヘルマン・マックス(指)
ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト
テレマンの知られざる宗教作品のBOX化! 後期バロック音楽を代表する作曲家の一人、テレマン。18世紀前半のヨーロッパでは随一の人気と名声を誇るだけでなく、 「音楽史上最も多くの作品を書いた」作曲家としても知られています。 40歳でハンブルク市の音楽監督に就任したテレマンは、市の行事やオペラ、コンサートのあらゆる場面に作品を提供、21世 紀になっても新発見の作品が上演されるなど、その数は計り知れません。 このBOXには、テレマン作品の中でも、最も重要な教会音楽の中からカンタータとオラトリオの名作を収録。存命時にはバッ ハよりも知名度が高かったというテレマンの宗教曲をじっくりお楽しみいただけます。バルバラ・シュリック、クラウス・メルテンスら、 ドイツを代表する古楽歌手たちと、17世紀作品のオーソリティであるヘルマン・マックス率いるオリジナル楽器のアンサンブル“ラ イニッシェ・カントライ”と“ダス・クライネ・コンツェルト”のフレキシブルな演奏です。
C-7221(5CD)
NX-C05
C.P.E.バッハ:宗教的合唱曲集
クロプシュトックの詩による天地創造祭の朝の歌 Wp239(1784)
「天は御神の栄光を語り」 Wq249(1775)
Anbetung dem Erbarmer Wq243(1784)
「聖なるかな」Wq217(1776)
H.P.ガジーの序論へのカンタータ Wq250(1785)
Wer ist so wurdig als du Wq222(1774)
主よ、生きよ Wq251
マニフィカト Wq215
カンタータ「正しき人は、たとえかりそめに死んでも」 H818(1774)
オラトリオ「イエスの復活と昇天」Wq240(1777-78)
オラトリオ「イエスの復活と昇天」Wq240(続き)
神は主を復活させたまいし Wq244(1756)
バルバラ・シュリック(S)
ヨハンナ・コズロヴスキ(S)
ヴィルフリート・ヨッヘンス(T)
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs) 他
ヘルマン・マックス(指)
ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト
ミヒャエル・シュナイダー(指)
ドレスデン室内cho
ラ・スタジオーネ・フランクフルト

録音:1984-2000年
2018年に没後230年の記念年を迎える「カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ」の宗教的合唱曲集。J.S.バッハの次男として 生まれ、父よりも“名付け親”テレマンの作曲様式を受け継ぎ、古典派音楽の基礎を築いた人物として知られています。偉大 な父を終生尊敬した彼は、父が残したカンタータやオラトリオを更に発展させ、ハンブルクで活躍した時代から亡くなるまでの 約20年間に、20曲の受難曲と約70曲のカンタータ、他、様々な合唱作品を書き上げました。この5枚組には最高傑作の ひとつ「イエスの復活と昇天」をはじめとした選りすぐりの名作が、名手ヘルマン・マックスの演奏を中心に収録されています。全 てピリオド・アプローチによる生き生きとした演奏です。
C-7230(15CD)
NX-E05
ネヴィル・マリナー:シュトゥットガルト録音集
【CD1】
ベートーヴェン:.歌劇「フィデリオ」序曲/「コリオラン」序曲/「アテネの廃墟」序曲/「シュテファン王」序曲/序曲 「命名祝日」 /献堂式序曲/「レオノーレ序曲」 第1番
【CD2】
ベートーヴェン:「レオノーレ序曲」 第2番/「エグモント」序曲/「プロメテウスの創造物」Op.43(抜粋)/「レオノーレ序曲」 第3番
【CD3】
シューマン:交響曲 第1番「春」/交響曲 第2番
【CD4】
シューマン:交響曲 第3番「ライン」/交響曲 第4番
【CD5】
シューマン:交響曲 ト短調「ツヴィッカウ」/序曲,スケルツォと終曲
【CD6】
チャイコフスキー:組曲 第1番&第2番 ハ長調
【CD7】
チャイコフスキー:組曲 第3番&組曲 第4番 ト長調「モーツァルティアーナ
【CD8】
マーラー:交響曲 第4番 ト長調
【CD9】
R・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」/歌劇「カプリッチョ序曲/歌劇「ばらの騎士」管弦楽組曲
【CD10】
R・シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」/メタモルフォーゼン
【CD11】
ラフマニノフ:交響曲 第2番/ヴォカリーズ
【CD12】
バルトーク:バレエ音楽「中国の不思議な役人」/舞踊組曲/弦楽器,打楽器とチェレスタのための音楽 BB114
【CD13】
オネゲル:交響曲 第3番「典礼風」
ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム/シンフォニエッタ Op.1
【CD14】
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー/パリのアメリカ人/ピアノ協奏曲 ヘ調
【CD15】
ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」(抜粋)(管弦楽編)
バーバー:メディアの瞑想と復讐の踊り Op. 23a
コープランド:エル・サロン・メヒコ
バーンスタイン:バレエ音楽「ファンシー・フリー」組曲(抜粋)/ウェスト・サイド・ストーリー(抜粋)(管弦楽編)
ネヴィル・マリナー(指)
シュトゥットガルトRSO

【CD8】
白井光子(S)

【CD14】
セシル・ウーセ(P)

録音:1980-1994年
イギリスの名指揮者ネヴィル・マリナー(1924-2016)。1959年にアカデミー室内Oを結成し、指揮者を務めた他、 世界各国で指揮活動を行い、1985年にはナイトの称号を授与されました。マリナーは1983年から1989年までシュトゥット ガルト放送SOの首席指揮者を務めており、前任者チェリビダッケの築いた伝統を継承しつつも、柔軟性と敏捷性を 加えたことが評価されています。またレパートリーの拡大にも務め、チェリビダッケ時代には演奏されなかったリヒャルト・シュトラ ウスやマーラーなどの後期ロマン派作品や、イギリス、アメリカ近代音楽なども取り上げました。 この15枚組にはマリナーとシュトゥットガルト放送SOの1980年から1994年にかけての名演が収録されています。
C-7250(14CD)
NX-E05
マリナー:ザ・ロンドン・レコーディングス
【CD1】
パーセル
:歌劇からの組曲集
妖精の女王
予言者 またはダイオクリージャンの物語
アーサー王 またはイギリスの偉人
インドの女王〜第2幕のシンフォニー
【CD2】
ウイリアム・ボイス:8つの交響曲(シンフォニー) Op.2
交響曲第5番 ニ長調 『聖セシリアの祝日のためのオード』
交響曲第1番 変ロ長調 『新年のオード』
交響曲第6番 ヘ長調 『ソロモン』
交響曲第3番 ハ長調 『花冠』
交響曲第7番 変ロ長調 『ピューティアのためのオード』
交響曲第2番 イ長調 『ジョージ二世の誕生日のためのオード』
交響曲第4番 ヘ長調 『羊飼いの運命』
交響曲第8番 ニ短調 『ウースター序曲』
【CD3】
メンデルスゾーン:序曲集
序曲 ハ長調「トランペット」 Op.101
オラトリオ「聖パウロ」 Op.36 序曲
序曲 「ルイ・ブラス」 Op.95
歌劇「異国からの帰郷」 Op.89 序曲
歌劇「カマチョの結婚」 Op.10 序曲
管楽のための序曲 ハ長調 Op.22
序曲「美しいメルジーネの物語」 Op.32
序曲「静かな海と楽しい航海」 Op.27
【CD4】
アダン:「ジゼル」(抜粋)
【CD5】
マスネ:バレエ組曲集
歌劇『ル・シッド』からバレエ組曲
歌劇『サンドリヨン(シンデレラ)』からバレエ組曲
歌劇『タイス』からバレエ組曲
【CD6】
エルガー:エニグマ変奏曲 Op.36
子供の魔法の杖 組曲第1番 Op.1a
子供の魔法の杖 組曲第2番 Op.1b
【CD7,8】
ドォルザーク:交響曲第7番 ニ短調 Op.70
交響曲第8番 ト長調 Op.88
交響曲第9番 ホ短調「新世界より」
序曲「謝肉祭」 Op.92
序曲「オセロ」 Op.93
【CD9-14】
チャイコフスキー:交響曲全集
交響曲第1番 ト短調「冬の日の幻想」
交響曲第2番 ハ短調「小ロシア」
交響曲第3番 ニ長調「ポーランド」
交響曲第4番 ヘ短調
交響曲第5番 ホ短調
交響曲第6番 ロ短調「悲愴」
マンフレッド交響曲
イタリア奇想曲
序曲「1812年」
フランチェスカ・ダ・リミニ
ネヴィル・マリナー(指)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ

録音:1990-95年
2016年に惜しまれつつ亡くなったサー・ネヴィル・マリナーが、Capriccioレーベルに残した一連の録音を集めたBOX セット第2弾が登場します。今回集められたのは、1958年に自ら創設した「アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ ザ・フィールズ」との録音。活動の初期にはバロックから古典を主なレパートリーとしていた彼らですが、徐々に守備範 囲を広げていき、ここに集められた1990年代にはロマン派までを手中に収めていました。パーセルやボイスはお得意 の様式であるうえに、自国が誇る作曲家に敬意を持って大切に歌い上げられ、メンデルスゾーンもまた、なめらかな オーケストラ表現を得意とするマリナーにはうってつけのレパートリーです。バレエで聴かせる軽やか表現も素晴らしいも の。注目は、比較的少人数の弦をすっきりと鳴らした見通しの良いチャイコフスキーで、独自のテクスチャの面白さに 夢中になる人が続出しました。今回「マンフレッド」を含む交響曲全集として復刻されるのはたいへん嬉しいところ。ド ヴォルザークもまた聴きごたえのある演奏です。

C-8001A13
【再発売シリーズ】
パーセル:オペラの組曲集
.歌劇「妖精の女王」組曲Z.629
歌劇「預言者、またはダイオクリージャンの物語」Z.627
.歌劇「アーサー王、またはイギリスの偉人」Z.628
歌劇「インドの女王」Z.630-第2幕シンフォニー
アカデミー室内O
ネヴィル・マリナー(指)

録音:1994年10月20-22日UKロンドン聖ジュード教会
ネヴィル・マリナーによるイギリス・バロック時代の作曲家パーセル(1659-1695)の傑作集。ほとんどが舞曲で構成されているこれらの組曲をマリナーは生き生きと演奏しています。この時代の音楽の楽しさに開眼させてくれる楽しい1枚です。
C-8002
NX-A13
コープマン:フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブックより
ピッキ(1572-1643):トッカータ
ギボンズ(1583-1625):パヴァーナ
モーリー(1557-1602):ファンシー
ジョン・ブル(1563-1628):ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ
ファーナビー(1563-1640):トイ「アップ・テイルズ・オール」
バード(1540-1623):パヴァーナ
バード:ガイヤルダ
ピーター・フィリップス(1561-1628):カッチーニによる「アマリッリ」
パドゥアーナ・ドロローザ・トレグ
ガイヤルダ・ドロローザ
作者不詳:パキントンの報酬
バード:ファンタジア
トム・コープマン(チェンバロ)

録音:1986年12月オランダユトレヒト
Maria minor C10211 の移行盤
イングランドのエリザベス朝からジェームズ一世時代(ルネサンス末期から初期バロック期)に編纂されたとされる資料集「フ ィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック」には、当時活躍していた作曲家の作品が300曲以上収録されています。当時の 慣例で楽器の種類は特定されていないものの、この時代の鍵盤楽器ならどれを使用しても演奏可能であり、奏者によってヴァ ージナル、クラヴィコード、オルガンなどの様々な楽器が選択されています。コープマンはチェンバロを選択し、これらの音 楽に自由な装飾を施して、独自の世界を見せています。
C-8003
NX-A13
M・ハイドン:セレナードニ長調(Perger87) ローラン・シュトラウマー(Vn)
ヤン・フォーグラー(Vc)
ヴェルナー・タスト(Fl)
エーリッヒ・マルクヴァルト(Hrn)
ゲルハルト・エシュバッハ(Tb)
ザクセン・ヴィルトゥオーゾ
ルートヴィヒ・ギュトラー(指)

録音:1987年10-11月ドレスデンルカ教会
ドイツのトランペット奏者&指揮者ルートヴィヒ・ギュトラー率いるザクセン・ヴィルトゥオーゾ(ヴィルトゥオージ・ザクソ ニエ)によるミヒャエル・ハイドン(1737-1806)のセレナード。ソリストたちも活躍する合奏協奏曲風の長大な作品で、楽章 ごとに各楽器の見せ場があり、聴き応えもたっぷりです。シュターツカペレ・ドレスデンのメンバーたちによる深みのある音 色が持ち味のこの演奏は、1980年代のバロック演奏の基準とも称されます。
C-8004A13
【再発売シリーズ】
ブラームス:弦楽五重奏曲ト長調Op.111(弦楽オーケストラ編)
シェーンベルク:浄められた夜Op.4(弦楽オーケストラ版)
カメラータ・ザルツブルク
シャーンドル・ヴェーグ(指)

録音:1991年10月26-27日,11月1-2日オーストリアザルツブルク,モーツァルテウム
オリジナルは弦楽五重奏、弦楽七重奏として書かれた2つの曲ですが、編成が拡大された弦楽オーケストラ版は、原曲の持つ厳しい雰囲気とはがらりと変わり、豊かな響きに包み込まれるような暖かさも感じられます。ヴェーグの演奏は弦の響きを最大に生かした抒情性際立つもの。
C-8005
NX-A13
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
祝典序曲「1812年」*
アカデミー室内O
ネヴィル・マリナー(指)

録音:1990年5月28-30日、1990年3月17日* ロンドン聖ジュード教会
2016年10月2日、92年の生涯を閉じた名指揮者ネヴィル・マリナー。亡くなる直前まで闊達な演奏を繰り広げていただ けに、その訃報は音楽界を瞬時に駆け巡りました。この「悲愴」は1990年の録音で、当時シュトゥットガルト放送SO の音楽監督を辞し、カダケスOの首席客演指揮者に就任した頃の演奏です。イギリス音楽に深い洞察力を示したマリナ ーですが、このチャイコフスキー(1840-1893)も得意のレパートリー。たっぷりとした響きと歯切れの良い音運びが持ち味 です。序曲「1812年」の品の良いクライマックスも聴き所です。
C-8007
NX-A13
バッハの息子たちの音楽
ヨハン・クリスチャン・バッハ(1735-1782):シンフォニアト短調Op.6
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):ハープシコード協奏曲ト短調Wq6
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1788):アダージョとフーガニ短調Falk65
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:シンフォニアニ長調−カンタータ「DiesistderTag」Falk64より
ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795):シンフォニアニ短調Wfv1/3
ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ:シンフォニア変ホ長調Wfv1/10
ゲーラルト・ハムビッツァー(ハープシコード)
コンチェルト・ケルン
ヴェルナー・エールハルト(指)

録音:1988年11月6-9日リントラークルトゥアツェントゥルム
ケルンでフランツ・ヨーゼフマイヤーとシギスヴァルト・クイケンからバロッ クヴァイオリン奏法を学び、カール・ハインツ・ ブレーメケに指揮法を学んだエールハルトの代表的録音「バッハの息子たちの音 楽」の再発盤。 バロック期から古典派の過渡期に書かれたこれらの曲は、バッハだけでなくテレ マンなど数多くの先人たちの影響を受けなが らも、新たな時代を予見させる重要な作品群です。コンチェルト・ケルンは1985 年に創立されたバロック・アンサンブルで、 常任の指揮者を置かずに柔軟で自発的な演奏をすることで知られています。
C-8008
NX-A13
ハイドン:十字架上のキリストの最後の七つの言葉(弦楽オーケストラ版) カメラータ・ザルツブルク
シャーンドル・ヴェーグ(指)

録音:1992年3月15日
旧品番・・・C10465
1786年、54歳のハイドンが作曲した連作管弦楽曲。この時期のハイドンはエステルハーツィ家に仕えながらも、彼の作品がヨーロッパ 中で人気を博していたため、外部から作曲を頼まれたり、作品の出版に力を入れたりと、なかなか忙しい日々を送っていました。この曲 はスペインのカディス大聖堂の依頼によって書かれており、同じ頃の「パリ交響曲」もパリの新設オーケストラのために書かれるなど、ハイ ドンは各方面からひっぱりだこだったようです。「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」はもともと管弦楽のために書かれましたが、 後にハイドン自身の手によって弦楽四重奏版、クラヴィーア版、オラトリオ版と、いくつもの異稿版が作成されています。ヴェーグの演奏 は、弦楽四重奏版を拡大したもので、重厚な響きが深い感動をもたらします。
C-8009
NX-A13
ウェーバー:序曲集
歌劇「オイリアンテ」序曲
歌劇「魔弾の射手」序曲
歌劇「アブ・ハッサン」序曲
劇音楽「プレチオーザ」序曲
歌劇「幽霊の支配者」
歌劇「オベロン」序曲
序曲「歓呼」
ドレスデン・シュターツカペレ
グスタフ・クーン(指)

録音:1985年3月ドレスデンルカ教会
C71045の再発売盤
優れたオペラ指揮者として知られるグスタフ・クーンによるウェーバー(1786- 18266)の序曲集。良く知られている「魔弾の 射手」をはじめ、あまり聞くことのない知られざる作品まで7曲収録。ワーグナー の先人として、ドイツ・ロマン派初期に 活躍したウェーバーは、当時全盛だった「イタリア・オペラ」を打破し、ドイツ ・オペラを根付かせるために、自作のオペラ を当時の「ドレスデン歌劇場」で数多く上演したため、現在でもドレスデン・シ ュターツカペレはウェーバーを大切な作曲家 に位置づけています。このアルバムには、彼の歌劇を彩る一連の美しい序曲が収 録されています。
C-8011
NX-A13
シュニトケ:作品集
古い様式による組曲(V.スピヴァコフ、V.ミルマンによる編曲)(1972)
ヴァイオリン・ソナタ(室内オーケストラとヴァイオリン編)
ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲(1979)
ヒエロニムス・ボスの絵による5つの断章
アレクサンドル・ギンジン(P)・
ドミートリー・コルチャーク(T)
モスクワ・ヴィルトゥオージ
ウラディーミル・スピヴァコフ(Vn/指)

録音:2001年6月13-15日
※C67016 再発売盤
ユダヤ系ドイツ人を?に持ち、ソ連で?まれたシュニトケは、幼い頃ウィーンで?楽教育を受け、その後はモスクワで学びました。1961年にモスク ワ?楽院の作曲家コースを卒業し、1962年には?楽院のインストラクターに任命されています。当時の彼の?活を?えていたのは、主に映画 ?楽の作曲で、1984年までに60作以上の映画の音楽楽を書いています。このアルバムの冒頭に置かれた「古い様式による組曲」は、様々な映 画音楽からの転用ですが、曲のスタイルは古典的であり(もし先?観を持たずにこの曲を聴くと、作曲年代を特定するのはかなり難しい)同じ 時期のショスタコーヴィチ作品のように、まさに「大衆に迎合する」音楽そのものです。ピアノとヴァイオリンで演奏されることもありますが、ここではス ピヴァコフ??の編曲によるオーケストラ版でお聞きいただけます。なお、アルバムの他の作品は前衛的なスタイルを備えています。
C-8012
NX-A13
テレマン:マタイ受難曲(1746年) エヴァンゲリスト…ヴィルフリート・ヨッヘンス(T)
イェズス…クラウス・メルテンス(Bs)
ペトルス…ゼバスティアン・ヒュープナー(T)
ユダス…クリストフ・ブルメスター=シュトレッファー(T)
第1の証人…ウーヴェ・ツィボッラ=シュレーダー(A)
第2の証人…ケーン・ファン・シュターデ(Bs)
大司祭…ベルンハルト・シェッフェル(T)
ピラトゥス…エッケハルト・アベーレ(Bs)
独唱…ヴェロニカ・ヴィンター(S)
独唱…カルメン・シュラー(A)
ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト
ヘルマン・マックス(指)

録音:1998年9月24日 ライヴ
旧品番・・・C10854
2017年はテレマンの没後250年にあたります。 ハンブルクの音楽監督を務め、数多くの作品を残したテレマンは、市から「受難曲を毎年書くように」と命じられており、ヨハネ、ルカ、マ タイなどの福音書に基づく受難曲を数多く書きました。しかし その全てが未だに出版、演奏されてはおらず、研究途上といったところです。 この1746年の「マタイ受難曲」はテレマン65歳の円熟期の作品で、バッハ作品よりも後に作曲された受難曲となります。CD1枚に収 まるコンパクトな長さですが、内容はとても充実しています。
C-8014
NX-A13
ブラームス:ドイツ・レクイエム マリ=アンネ・ヘッガンダー(S)
ジークフリート・ローレンツ(Br)
ライプツィヒRSO&cho
ヘルベルト・ケーゲル(指)

録音:1985年10月
※C10095 再発売盤
東ドイツ時代を代表する大指揮者ヘルベルト・ケーゲルが悲劇的な死を遂げてほぼ30年。彼が遺した録音は21世紀になっても?褪せることが ありません。 この「ドイツ・レクイエム」は極めて正攻法なアプローチで知られる演奏で、悲しみと緊張感溢れるブラームスの名作を、厳しくも温かい?楽として 表現。この曲における名演の一つに数えられています。 2人の独唱者の表現?の他、ライプツィヒ放送合唱団の精度の?いアンサンブルと、一語一句噛みしめるような正しいドイツ語の発?も?く評 価されています。
C-8016
NX-A13
マスネ:バレエ組曲集
歌劇「ル・シッド」からバレエ組曲
歌劇「タイス」からバレエ組曲
歌劇「サンドリヨン」からバレエ組曲
アカデミー室内O
ネヴィル・マリナー(指)

録音:1994年11月23-25日
フランスの作曲家マスネは生涯に数多くの歌劇を書きましたが、現在ではその中の数曲のみが劇場のレパートリーとして 残っているに過ぎません。ヴェリズモなどの刺激的な作品を求める聴き手には、マスネの節度ある美しさが物足りなかった のかもしれませんが、このバレエ音楽を聴くだけでも、マスネの音楽の多彩さが伝わるでしょう。 マリナーは、1曲1曲の個性を重んじ、丁寧に演奏しています。
C-8017
NX-A13
D・スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ集
ソナタ.ハ長調 K420
ソナタ.ハ長調 K513
ソナタ.ハ長調 K461
ソナタ.ハ長調 K159
ソナタ.イ長調 K208
ソナタ.イ長調 K209
ソナタ.ホ長調 K380
ソナタ.ホ長調 K216
ソナタ.ハ短調 K115
ソナタ.ト長調 K146
ソナタ.変ロ長調 K544
ソナタ.変ロ長調 K545
ソナタ.変ロ長調 K361
ソナタ.ニ長調 K490
ソナタ.ニ長調 K491
ソナタ.ニ長調 K492
トン・コープマン(ハープシコード)

録音 1986年12月
後のスペイン王妃、マリア=バルバラの教育用として作曲されたドメニコ・スカルラッティの一連の500曲を超えるソナタ。 現代のような3楽章形式ではなく、多くが単一楽章で、当時最先端の技巧を取り入れながらも、演奏しやすいように工 夫が凝らされた楽しい曲集です。コープマンの演奏は、まさに「弾く喜び」を前面に押し出しており、K513の付点リズムで の弾むような表現は、他の演奏家では決して味わえないほどの独自な解釈です。
C-8018
NX-A13
モーツァルト:レクイエム/ブルックナー:モテット集 他
モーツァルト:レクイエム
 アヴェ・ヴェルム・コルプス ニ長調 K618
ブルックナー:モテット集
 この場所は神が創り給う WAB23
 キリストはおのれを低くして WAB11
 アヴェ・マリア WAB6
マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(Boy-S)
デレク・リー・レイギン (A)
ミヒャエル・クナップ(T)
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
ウィーン少年cho
コルス・ヴィエネンシス
ウィーン・フォルクスオーパーO
ペーター・マルシーク(指)

録音:1994年10月3-6日
現在最高のカウンターテナーの一人、エマヌエル・ツェンチッチは少年時代、ウィーン少年合唱団のソリストとして活躍して いました。このモーツァルトは彼のソプラノとしての絶頂期の録音。その清らかな響きはまさに「天使の歌声」と呼ぶにふさ わしいものです。
C-8019
NX-A13
フランソワ=ジョセフ・ゴセック(1734-1829):交響曲集
大管弦楽のための交響曲 ニ長調 「狩り」 Op.13-3
交響曲 ハ短調 Op.6-3
協奏交響曲 ニ長調「ミルザ」
17声の交響曲
アンドレア・ケラー(Vn)
マルティン・サンドホフ(Fl)
コンツェルト・ケルン
ヴェルナー・エールハルト(指)

録音:2003年1月13-16日
Germany 愛らしい「ガヴォット」で知られる前古典派の作曲家ジョセフ=ゴセックの交響曲集。若い頃、ラモーに見い出され音楽の 道に進んだゴセックは、指揮者として活躍する傍ら、30曲を超える交響曲と、宗教曲、歌劇など幅広いジャンルの作品 を書き、フランス音楽界を牽引する立場にありました。しかし不思議なことに、フランス国外では人気を獲得できず、彼の 交響曲も次第にハイドンに駆逐され、ついには忘れられてしまったのです。2003年にコンツェルト・ケルンによって録音さ れたこの一連の交響曲は、ゴセック作品の再評価に繋がった貴重な1枚。一時は廃盤になってしまい復刻が待たれてい ました。

C-9004D(DVD)
ウィーン少年合唱団/クリスマス・ムーヴィー
しもべらよ、共に歌え
もろびとこぞりて(I)
世の人忘るな クリスマスは神の御子
リトル・ドラマー・ボーイ
もろびとこぞりて(U)
.おお楽しきクリスマス
おお救い主よ、天の扉を開け
天国の門が開き
こどもたち、さあおいで
清しこの夜/11.高き天より
ウェンセスラスはよい王様
ひいらぎ飾ろう
神の御子は今宵も
静かに、静かに、静かに
ウィーン少年Cho

収録時間:40 分
字幕:ドイツ語/英語
画面:16:9
REGION All(Code:0)
ウィーン少年合唱団の「生活の場」であるアウガルテン宮殿。ここで行われた華麗なるクリスマス・コンサートの模様を収録した映像です。クリスマス・ツリーが飾られ、ほのかに甘い焼きりんごの香りが漂うかのような安心感のある場所で歌う少年たちの自然な姿には、思わず誰もが頬を緩めてしまうことでしょう。ここには観客もいませんし、もちろん拍手もありません。
C-9005F(DVD)
カタラーニ:歌劇「ラ・ワリー」 シュトロミンガー…マルク・クーゲル(Bs)
ワリー…スザンナ・フォン・デル・ブルク(S)
ジュセッペ・ハーゲンバッハ…パウロ・フェッレイラ(T)
ヴィンセンツォ・ゲルナー(ベルント・ヴェレンティン(Br)
ワルター…スザンヌ・ランクバイン(S)
アフラ…クリスティーナ・コスマーノ(Ms)
イル・ペドーネ…ヨハネス・ヴィンマー(Bs)
チロル州立劇場Cho
インスブルックSO
アレクサンダー・ルンプ(指)
ヨハンネス・ライトマイアー(演出)/トーマス・デルフラー(装置)/ミヒャエル・D・ツィメルマン(衣装)/ヨハン・クラインハイン(照明)


収録:2012年インスブルック,チロル州立劇場ライブ
収録時間:119分
音声:イタリア語歌唱ステレオ2.0/DD5.1字幕:英・独・伊
画面:16:9/REGION All(Code:0)
DVD…片面2層ディスク
このオペラ、ワリー役はもちろんのこと、テノールのハーゲンバッハ役にも困難な歌唱が求められます。映像としては世界初収録のこのオペラ。泣きながら見るか、あきれながら見るか。どちらにしても貴重な1枚です。

C-67191D
プーランク:六重奏曲、三重奏曲
J・フランセ:八重奏曲、十重奏曲
リノス・アンサンブル
1977年にオーボエ奏者のクラウス・ベッカーによって設立されたリノス・アンサンブルは、ドイツの音楽大学の教授やオーケストラの首席奏者たちによって構成されているヨーロッパ屈指の室内楽団。

C-30041836A13
コルンゴルト、ゴルトマルク歌曲集
コルンゴルト:不滅であることOp.27
ゴルトマルク:12の歌Op.18
 4つの歌Op.21
 4つの歌Op.34
コルネリア・ヒュプシュ(S)
チャールズ・スペンサー(P)

録音:2015年10月15-17日オーストリアウィーン4TONEスタジオ
オーストリア出身のソプラノ歌手コルネリア・ヒュプシュのCapriccioレーベルへのデビュー・アルバム。彼女はバーデンで生まれ、グラーツ音楽・演劇大学で音楽を学び、クルト・エクヴィルツやデヴィッド・ルッツなど名歌手たちのマスター・クラスに出席し、その才能を嘱望されています。2008年にニコ・ドスタル国際コンクールで賞を獲得したこともあり、すでにオペレッタの世界では人気者で「こうもり」のロザリンデをはじめとしたヒロイン役で聴衆を沸かせています。そんなヒュプシュ、このアルバムでは雰囲気をがらりと変え、深みのある声で、後期ロマン派の2人の作曲家、コルンゴルトとゴルトマルクの作品をしっとりと歌っています。

CAPSA-71042(1SACD)
チャイコフスキー:イタリア奇想曲、
序曲「1812年」、
「フランチェスカ・ダ・リミニ」、
スラヴ行進曲
ネヴィル・マリナー(指)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ

録音:1990年〜1992年
CAPSA-71043(1SACD)
ゴセック:死者のためのミサ曲 エヴァ・サポー(S)、
ヒルデガルト・ラウリッヒ(A)、
アレッサンドロ・コルベッリ(Br)、
ヘルベルト・シェルヌス(指)ケルンCO、
ケルンWDR放送cho

録音:1980年
CAPSA-71044(1SACD)
バルトーク:ピアノ協奏曲第1番/第2番、
バレエ組曲「中国の不思議な役人」
ゾルタン・コチシュ(P)、
ジョルジュ・レヘル(指)ブダペストPO、
ネヴィル・マリナー(指)シュツットガルトRSO
協奏曲は、PHILIPS録音より10年以上前、1971年のHUNGAROTON録音。1971年といえば、コチシュがハンガリー国内のコンクールに優勝して脚光を浴び始めた頃で、まだ19歳!PHILIPS録音も全く文句のつけようのない素晴らしいものでしたが、ここでの向こう見ずな迫力、非情な打鍵の応酬の魅力を決して見過ごすわけにはいきません!ピアノの打楽器的な奏法を前面に打ち出したこの2つの協奏曲の魅力に徹底的に照準を絞り、安易な感傷など入り込む隙がありません。第2楽章ですら刹那的雰囲気が途絶えることがなく、レヘルの指揮がこれまた雄弁なこと!両者火花を散らす第2番の終楽章など、恐ろしいほどの気迫に圧倒されます。これほどの録音を実現しながら、なぜ再録音の必要があったのか、全く見当がつきません。生々しく音の輪郭を捉えた録音も魅力。「中国の役人」も、シュトゥットガルトのオケの高性能ぶり、強固なアンサンブルに特に惹かれます。【湧々堂】
CAPSA-71045(1SACD)
ウェーバー:序曲集
「オイリアンテ」序曲、「アブ・ハッサン」序曲、
「プレチオーザ」序曲、序曲「幽霊の支配者」、
「オベロン」序曲、祝典序曲、
「魔弾の射手」序曲
グスタフ・クーン(指)
ドレスデン・シュターツカペレ
CAPSA-71046(1SACD)
サン=サーンス:オルガンのための作品集
前奏曲とフーガ第3番変ホ長調Op.99-3、
聖体奉挙ホ長調、婚礼祝福ヘ長調Op.9、
幻想曲変ホ長調、幻想曲変ニ長調Op.101、
即興曲第1番ホ長調Op.150-1、同第7番ハ長調Op.150-7
ヨアヒム・ドルフミュラー(Org)
※ドイツ・アルテンベルク大聖堂のオルガン

録音:1985年
CAPSA-71047(1SACD)
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(ピアノ版)、
同(ラヴェル編曲による管弦楽版、ライヴ録音)
デネス・ヴァルヨン(P)、
ギルバート・レヴィン(指)ベルリンRSO
CAPSA-71048(1SACD)
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番、
2台のチェンバロのための協奏曲ハ長調、
管弦楽組曲第2番〜序曲
ベルリン古楽アカデミー

録音:1988年
CAPSA-71049(1SACD)
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688−1758):協奏曲集 ルートヴィヒ・ギュトラー(Tp)、
ラインホルト・フリードリヒ(Tp)、
WDR室内O、ライプツィヒ新バッハ合奏団
CAPSA-71050(1SACD)
シューベルト:宗教曲集
オッフェルトリウム変ロ長調D.963、
サルヴェ・レジナ変ロ長調D.386、
マニフィカト ハ長調D.486、主はわが牧者なりD.706、
サルヴェ・レジナ変ロ長調D.106、
タントゥム・エルゴ変ホ長調D.962、
オッフェルトリウム ハ長調D.136、天使の合唱D.440、
オッフェルトリウム「サルヴェ・レジナ」ヘ長調D.223、
自然における神D.757、
スターバト・マーテル ト短調D.175、
ドイツ・ミサ曲D.872より「聖なるかな聖なるかな」
ペーター・シュライアー(T)、
マーカス・クリード(指)、
ディートリヒ・クノーテ(指)ベルリン放送cho、
ベルリンRIAS室内cho、ベルリンRSO
CAPSA-71051(1SACD)
グレゴリオ聖歌によるミサ
T:グレゴリオ聖歌によるミサ
U:教会の讃歌
フーベルト・フェルテン(指)
カントアルテ・レーゲンスブルク
CAPSA-71071(1SACD)
ヨハン・クリスチャン・バッハ:交響曲集
交響曲ニ長調、チェンバロ協奏曲へ短調
交響曲ホ長調、交響曲ト短調
ハンス=マルティン・リンデ(指)
カペラ・コロニエンシス、
クリスティーネ・ショルンスハイム(Cemb)、
ベルリン・バロック・カンパニー、
ウェルナー・エルハルト(指)
コンチェルト・ケルン
ヨハン・クリスチャン・バッハは「ロンドンのバッハ」との異名を持つ大バッハの第11子である。日本でも絶賛を受けている女流チェンバロ奏者ショルンスハイムやベルリン・バロック・カンパニー、コンチェルト・ケルンなど演奏者陣も豪華な面々が揃いました。
CAPSA-71072(1SACD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調(弦楽合奏版)、大フーガ変ロ長調 シャンドール・ヴェーグ(指)
ソロイスツ・オブ・インターナショナル・ミュージシャンズ・セミナー弦楽合奏団
CAPSA-71073(1SACD)
メンデルスゾーン:宗教作品集
カンタータ「高き天よりわれは来れり」、
アヴェ・マリアOp.23-2、主よわが祈りを聞きたまえ、
モテット「主をほめたたえよ」Op.39-2、マニフィカト
マルティン・フレーミヒ(指)ドレスデンPO
ドレスデン聖十字架cho、
ディートリヒ・クノーテ(指)
ベルリン・シュターツカペレ、
ベルリン・ジングアカデミー
CAPSA-71074
フランチェスコ・ドゥランテ(1684−1755):協奏曲第1番〜第5番、第8番 コンチェルト・ケルン
フランチェスコ・ドゥランテは18世紀イタリアで活躍し、ペルゴレージやパイジェッロを育てた作曲家。ここでもコンチェルト・ケルンの抜群の演奏技術が光ります。
CAPSA-71075(1SACD)
ドヴォルザーク:序曲集
序曲「謝肉祭」、序曲「オセロ」、
交響詩「水の魔物」、
歌劇「ディミトリ」序曲Op.64
ネヴィル・マリナー(指)
セント・マーティン・アカデミー・イン・ザ・フィールズ、
ハンス・ツィマー(指)ベルリンRSO
CAPSA-71076(1SACD)
ヘンデル:オルガン協奏曲Op.4
第1番〜第4番、第6番
エルジェーベト・アキム(Org)、
ブダペスト・ストリングス
CAPSA-71077(1SACD)
モーツァルト:序曲集
「魔笛」序曲、「フィガロの結婚」序曲、
「アルバのアスカーニョ」序曲、
「イドメネオ」序曲、「劇場支配人」序曲、
「コシ・ファン・トゥッテ」序曲、
「後宮からの逃走」序曲、
「にせの女庭師」序曲、
「ルチオ・シルラ」、
「皇帝ティートの慈悲」序曲、
「ドン・ジョヴァンニ」序曲
ハンス・フォンク(指)
ドレスデン・シュターツカペレ
CAPSA-71078(1SACD)
J・S・バッハ:カンタータ集
カンタータ第51番「すべての地にて歓呼して神を迎えよ」BWV.51、
カンタータ第82番「われは満ち足れり」BWV.82、
カンタータ第199番「わが心は血の海に泳ぐ」BWV.199
エディタ・グルベローヴァ(S)、
ジークフリート・ローレンツ(Br)、
ヘルムート・ヴィンシャーマン(指)
ドイツ・バッハゾリスデン、
マックス・ポンマー(指)
ライプツィヒ新バッハコレギウム・ムジクム
CAPSA-71079(1SACD)
ヴィヴァルディ:協奏曲集
弦楽と通奏低音のための協奏曲イ長調RV.158、
協奏曲ニ短調RV.566、フルート協奏曲ハ短調RV.441、
シンフォニア変ロ長調RV.162、協奏曲イ長調RV.585、
オーボエとファゴットのための協奏曲ト長調RV.545、
2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調RV.565
コンチェルト・ケルン
CAPSA-71080(1SACD)
ヘンデル:序曲集
歌劇「アルチーナ」序曲、
歌劇「アリオダンテ」序曲、
歌劇「ベレニーチェ」、序曲、
オラトリオ「ソロモン」序曲、
歌劇「アグリッピーナ」序曲
ケネス・シリート(指)
セント・マーティン・アカデミー・イン・ザ・フィールズ
CAPSA-71114(1SACD)
A・ロゼッティ:協奏曲ト長調、
オーボエ協奏曲ヘ長調、
ホルン協奏曲変ホ長調
クリスティーネ・ショルンスハイム(Fp)、
ベルリン・バロック=カンパニー、
ブルクハルト・グレッツナー(Ob)、
ハルトムート・ヘンヒェン(指)
カール・フィリップ・エマニュエル・バッハCO
アンドリュー・ジョイ(Hrn)、
ヨハネス・ゴリツキ(指)ケルンRSO

録音:200年、1984年、1997年
CAPSA-71115(1SACD)
ユーハン・ヘルミヒ・ルーマン(1694−1758):管弦楽組曲「ドロットニングホルム音楽」、
合奏協奏曲変ロ長調
ヘルムート・フッケ(Ob)、
ウルフ・ビョルリン(指)カペラ・コロニエンシス
録音:1984年
CAPSA-71116(1SACD)
M・ハイドン:セレナード ニ長調(Perger87) ルートヴィヒ・ギュトラー(指)
ヴィルトゥオージ・サクソニア

録音:1987年
CAPSA-71117(1SACD)
ブラームス:弦楽五重奏曲第2番ト短調Op.111(弦楽合奏版)、
シェーンベルク:浄夜Op.4(弦楽合奏版)
シャーンドル・ヴェーグ(指)
ザルツブルグ・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ

録音:1991年

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