湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



FIRST HAND RECORDS
(イギリス)



クラシック、ワールド&ジャズ専門の新レーベル。EMIアーカイヴ音源の復刻タイトルを順次リリースしてゆく予定です。



※「単価=¥0」と表示されるアイテムは廃盤です。

※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
FHR-04(2CD)
チェルカスキー/HMV録音大集成
バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ、
ベートーヴェン
:バガテルOp.119-1
シューベルト:即興曲変イ長調Op.90-4、
ショパン
:マズルカ第7番Op.7-3、
 華麗なる大ワルツOp.18、
 ノクターン変ニ長調Op.27-2、
 バラード第2番ヘ長調Op.38、
 バラード第3番変イ長調Op.47
リスト:ハンガリー狂詩曲第13番、
グノー(リスト編):ファウストのワルツ
リトルフ:交響協奏曲第4番〜スケルツォ、
サン=サーンス(ゴドフスキ編):白鳥
リャードフ:オルゴール、
ラフマニノフ
:前奏曲ト短調Op.23-5、
 前奏曲変ロ長調Op.23-2
ガーシュウィン:3つの前奏曲、
プーランク
:トッカータ、
チェイシンズ
:3つの中国小品、
ガーシュウィン:3つの前奏曲(別テイク)、
ショパン:バラード第3番(別テイク)
シューラ・チェルカスキー(P)、
マルコム・サージェント(指)BBC響

録音:1956、1958年 ロンドン(ステレオ)
19世紀風巨匠芸で人気のあったチェルカスキー。長寿に恵まれたため、ついこの間まで活躍していた感がありますが、何と今年生誕百年を迎えます。それを記念した入手困難音源を集めたアルバムが登場します。ヨゼフ・ホフマンの愛弟子で、超絶技巧で鳴らしましたが、ねっとりとした独特な歌いまわし、ヌメヌメとした美音など濃厚なロマン薫る世界はチェルカスキーならでは。ここに収められたものは、彼の魅力全盛の40歳代半ばにロンドンのアビーロード・スタジオ他で行われたセッション録音。発売時はモノラルLPでしたが、もともとステレオ録音だったため、今回はもちろんステレオ。バッハ=ブゾーニの「シャコンヌ」やガーシュウィンの前奏曲、チェイシンズの中華風作品など興味深いレパートリーも目白押し。しかしチェルカスキーは凄い。バッハのシャコンヌのようなシリアスな作品まで楽しく聴かせてしまいます。偉大なるエンターテナーと申せましょう。 (Ki)
FHR-05(3CD)
ハリー・ブレック&ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ/HMVステレオ録音集成

(1)モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」*

(2)2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365*
(3)4つのメヌエットK.601
(4)3つのドイツ舞曲K.605*
(5)交響曲第28番ハ長調K.200
(6)3台のピアノのための協奏曲ヘ長調K.242[2台ピアノ版]*
(7)アリアーガ:交響曲ニ長調
(8)モーツァルト:セレナード第9番「ポストホルン」*

=ボーナス=
(9)ハイドン:交響曲第103番「太鼓連打」
全て、ハリー・ブレック(指)
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ

(1)録音:1956年8月16−17日(ステレオ)
(2)ヴィーチャ・ヴロンスキー&ヴィクター・バビン(P)/録音:1957年6月5−6日(ステレオ)
(3)録音:1957年5月1日(ステレオ)
(4)録音:1957年5月23日(ステレオ)
(5)録音:1956年2月23日(ステレオ)
(6)ヴィーチャ・ヴロンスキー&ヴィクター・バビン(P)/録音:1957年6月5−6日(ステレオ)
(7)録音:1956年2月22日(ステレオ)
(8)録音:1957年4月29日−5月1日&5月23日(ステレオ)
(9)録音:1955年1月17−18日&2月8日(モノラル)

録音場所:ロンドン、アビー・スタジオNo.1
オリジナル・ステレオ・レコーディング・エンジニア:クリストファー・パーカー
リマスタリング:2009年アビー・ロード・スタジオ
リマスタリング・エンジニア:イアン・ジョーンズ

*=ステレオ・テイク初出
ブレック歿後10年とロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ創設60周年のアニヴァーサリー・リリース。
◆ハリー・ブレックとロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズは、英国の指揮者、ヴァイオリン奏者ハリー・ブレック(1910−2009)によって1949年に創設され現在に至る約40人編成の室内オーケストラ。1950年代よりロイヤル・フェスティヴァル・ホールその他における定期公演を行い、ことにモーツァルトやハイドンの演奏で1950年代に一時代を築きました。
◆よみがえる往年の名演奏
1984年まで35年に渡り、強い絆でむすばれた初代首席指揮者ブレックのもと、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズが1950年代にHMVへおこなった録音の数々は、独特の親しみやすい様式と懐かしさにも似たゆとりの味わいで根強い人気を集めています。なかには伝説のピアノ・デュオ、バビン&ヴロンスキーが弾くモーツァルトの協奏曲というお宝も含まれています。
◆ステレオ・テイク初出&すべて初CD化
HMVアーカイヴのオリジナル・マスターより復刻される、オリジナル・アルバムにして5枚分すべてがこのたび初CD化となるもの。しかも、ボーナス収録のハイドン「太鼓連打」を除いて、初出時にはモノラルLPでのリリースであった曲目もすべてステレオ・テイクで初登場となるため、アナログを愛聴されている方にとっても見逃せない内容となっています。未編集のオリジナル・ステレオ・テイクを手がけたのはクリストファー・パーカー。2009年にアビー・ロード・スタジオにおいて全曲のリマスタリングをイアン・ジョーンズが担当。名エンジニアによる極上の音質で、美しく端整なモーツァルト演奏をぜひともお楽しみください。コンパクトな8面折たたみ紙ジャケット仕様。

FHR-06(3CD)
ニクサ/ウエストミンスター〜1956年ステレオ録音集Vol.1
ウォルトン:交響曲第1番変ロ短調☆
 録音:1956年8月15− 17日(ステレオ)
エルガー:交響的習作「ファルスタッフ」☆#
 録音:1956年8月20日(ステレオ)
エルガー:交響曲第2番変ホ長調Op.63☆
 録音:1956年8月15− 17日(ステレオ)
エルガー:序曲「コケイン」Op.40☆*★
 録音:1956年8月15− 17日(ステレオ)
ブリテン:音楽の夜会Op.9☆*
 録音:1956年8月30− 31日(ステレオ)
ブリテン:青少年のための管弦楽入門
    *エイドリアン・ボールト(語り)
 録音:1956年8月30− 31日(モノラル)
ロッシーニ( ブリテン編):音楽のマチネー☆*
 録音:1956年8月30− 31日(ステレオ)
ブリテン:4つの海の間奏曲Op.33aとパッサカリア
 録音:1956年8月30− 31日(ステレオ)
ブリテン:青少年のための管弦楽入門
    *エイドリアン・ボールト(語り)
 録音:1956年8月30−31日(ステレオ)
サー・エイドリアン・ボールト(指)LPO

録音場所:ロンドン、ウォルサムストウ・アッセンブリー・ホール(セッション)
プロデューサー:カート・リスト
プリンシパル・バランス・エンジニア:ヘルベルト・ツァイトハマー
リマスタリング:2010 年アビー・ロード・スタジオ
リマスタリング・エンジニア:イアン・ジョーンズ

※を除いて全てオリジナル・アナログ・テープよりリマスタリング
☆=オリジナル・ウェストミンスター・マスター音源のステレオ初出リリース
*=英国ステレオ初出&英国初ステレオCD化
#=テープ音源より初CD化
★=英国完全初出
##を除いてすべて初のステレオ録音
【DECCA に次ぐ英国を代表するレーベルであったNixa Record( ニクサ・レコード)】 ニクサ(Nixa) は1950 年にF.H.B. ニクソン(Nixon) によって設立されたレコード会社。英国でDecca に次いでLP レコードを発売しましたが、ニクサ・レーベ ルは1953 年にパイ(Pye) によって買収され、最終的にEMI に買収されています。 ニクサ・レコードは当初、イギリス連邦圏内で、パリのCompagnie Generale du Disque のカタログを供給していましたが、のちに、Period Records, Concert Hall Records, Haydn Society, and Vanguard Records を含む、多くのアメリカのクラシック・レコード会社のライセンス発売を手がけるようにな ります。
【ニクサの看板であったボールトの録音】
ニクサの自社録音では、代表的なものとしてボールト指揮によるウォルサムストウ・アッセンブリー・ホールにおける一連の録音が知られており、オリジナルのアナログ盤は今でも根強い人気を集めています。ここに復刻される録音の数々は、1956 年に、ニクサとパートナー関係にあった米国のウエストミンスターのプロダクションによっておこなわれたもの。初出時にはフィルハーモニック・プロムナード・オーケストラの楽団名が使用されており、米国ではウエストミンスターより1958 年9 月にすべてステレオLP として発売されたものの、ライセンスを受けたニクサでは、モノラル・テイクが一部リリースされたにすぎませんでした。その意味で、このたび英国より初めてほぼ完全な形でリリースされることの意義は決して小さくないものといえるでしょう。なお、このときのセッションではシューマンの4 つの交響曲とベルリオーズの序曲集(「カルタゴのトロイア人」への前奏曲を除く) も録音されており、第2 集として近くリリースが予定されています。
【ボールトが再評価の機運を促したエルガーの第2 交響曲】
復刻リリースの意義もさることながら、プログラム自体もきわめて重要です。ボールトにとってのエルガーは、少年時代に作曲者の御前で啓示を受けた運命の作曲家。「第2 交響曲」は、ボールトによる5 度のレコーディングのうち2 番目にあたるもの。1920 年の作曲者による初演以降、忘れ去られていた作品を再演して成功を収め、再評価の機運を促したのがほかならぬボールトそのひとでした。いっぽうでブリテンの作品すべては、これらがボールトによる唯一のスタジオ録音となるもので、「青少年のための管弦楽入門」についてはモノラルとステレオの2 種のテイクとも収めるという徹底ぶりです。
【入念なリマスタリングによる極上の音質】 CD 化に際して、一曲をのぞいてドイツのギュータースローにあるユニヴァーサル・アーカイヴと、ロンドンのEMI アーカイヴとに保管されているオリジナル・マスター テープを取り寄せ、エンジニアには定評あるイアン・ジョーンズを起用、2010 年にアビー・ロード・スタジオにおいて全曲のリマスタリングを施しています。 アナログの風合いを大切にした丁寧なリマスタリングによる音づくりはまさしく感涙ものです。 これぞ“ノビレメンテ” たる折り目正しい演奏をたっぷりとお楽し みください。 オリジナル・アナログ盤のカラー・ジャケ写や録音風景の写真も収めた別冊12 ページのライナー・ノートつき、コンパクトな8 面折たたみ紙ジャケット仕様。 (Ki)

FHR-07(3CD)
ニクサ-ウエストミンスター/1956年ステレオ録音集Vol.2〜ボールト&ロンドン・フィル

(1)シューマン:交響曲第1番「春」
(2)シューマン:交響曲第4番
(3)シューマン:交響曲第2番
(4)シューマン:交響曲第3番「ライン」
(5)ベルリオーズ:序曲集
 序曲「ウェイヴァリー」#
 序曲「海賊」*#/序曲「リア王」*#
 「ベアトリスとベネディクト」序曲*#
 序曲「ロブ・ロイ」*
 「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲#
 序曲「宗教裁判官」#
 序曲「ローマの謝肉祭」#
全て、エイドリアン・ボールト(指)LPO

録音場所:ロンドン・ウォルサムストウ・アッセンブリー・ホール(セッション)
プロデューサー:カート・リスト
プリンシパル・バランス・エンジニア:ヘルベルト・ツァイトハマー
リマスタリング:2010年アビー・ロード・スタジオ
リマスタリング・エンジニア:イアン・ジョーンズ

録音(1)−(3):1956年8月21−24日(セッション・ステレオ)
(4):1956年8月28−29日(セッション・ステレオ)
(5)1956年8月28−29日、8月24日(セッション・ステレオ)

*=オリジナル・ウェストミンスター・マスター音源のステレオ初出リリース
#=初ステレオCD化
ボールトは英国音楽のスペシャリストとして知られるいっぽうで、ドイツ=オーストリアものからフランス、ロシア音楽に至る広範なレパートリーにも深い造詣を示していました。手兵ロンドン・フィルとのディスコグラフィもかなりの点数に上り、こののち1970年から1972年にかけて行われたブラームスの交響曲第1番、第2番、第4番のセッション録音をはじめ、1972年にシューベルトの「グレイト」、1974年にモーツァルトの「ジュピター」、1977年にベートーヴェンの「田園」を、いずれもセッションでレコーディングしており、その雄渾でスケールゆたかな演奏の数々は評価も高く、いまなおファンに強く記憶されています。このたび復刻されるシューマンとベルリオーズもまた、比類のない格調の高さとすみずみまで目配りの行き届いたアプローチにより、アナログ盤初出以来すぐれた内容として知られるものです。【入念なリマスタリングによる極上の音質】このたびのCD化に際して、ドイツのギュータースローにあるユニヴァーサル・アーカイヴと、ロンドンのEMIアーカイヴとに保管されているオリジナル・マスターテープを取り寄せ、エンジニアには定評あるイアン・ジョーンズを起用、2010年にアビー・ロード・スタジオにおいて全曲のリマスタリングを施しています。第1弾をお求めになられた方は御体験済みとおもわれますが、アナログの風合いを大切にした丁寧なリマスタリングによる音づくりはまさしく感涙ものです。オリジナル・アナログ盤のカラー・ジャケ写や録音風景の写真も収めた別冊12ページのライナー・ノートつき、コンパクトな8面折たたみ紙ジャケット仕様。(Ki)
FHR-09
ジョナサン・マイヤー/アウト・オブ・ジャンル
バッハ:ソナタ第1番ト短調BWV.1001〜アダージョ
マイヤー:Rag Jiddhu
マイヤー:String of Pearls
マイヤー(ホィーラー編):Joning
バッハ:ガヴォットとロンド( パルティータ第3 番ホ長調BWV.1006より)
ウィストレート:Abida
マイヤー:Whole Again
バッハ:プレリュード第2 番ハ短調( 平均律クラヴィーア曲集第1 巻BWV.847より)
マイヤー:Capo-Lo
マイヤー:When it Rains
ジョナサン・マイヤー( シタール、ピグミー・シタール、エレクトリック・シタール、タンプーラ、ギター.チター、ピアノ、フェンダー・ローズ)
ケニー・ホィーラー( トランペット、フリューゲル・ホルン)
ベルナール・ウィストレート( フルート、バス・フルート)
ミテル・プホリト( タブラ) 
アンディ・ブラット( ドラムス)
有名なシタール奏者ジョナサン・マイヤーのデビュー・アルバム。アルバム・タイトルが示すように、ワールド、ジャズ、クラシックといったジャ ンルの垣根を飛び越えた内容は、マイヤー自作のナンバーのほか、シタール用に初アレンジしたJ.S. バッハのナンバーを収めているのがユニーク。民 俗楽器シタールのエキゾチックな音色を通して、J.S. バッハの普遍的な音楽世界に思いを馳せるひとときも一興といえるでしょう。 また、ここでは“ジャズ・トランペット界の大御所” ケニー・ホィーラーがゲスト参加しているのも話題性十分。 曲に応じて使用楽器を選択するマイヤーは、本作で新開発の“ピグミー・シタール” を初めて使用しています。 名門アビー・ロード・スタジオのマスタリングで音質もすぐれており、オーディオ・ファンにもおすすめです。 (Ki)
FHR-11
音楽の迷宮/コン・ジョイア・レコーディングス
バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV.1009
C.P.E.バッハ:スペインのフォリアによる12の変奏曲wq.118-9,H263
ロカテッリ:カプリッチョ第23番ニ長調〜「音楽の迷宮」op.3[デ・サラムによる無伴奏チェロ用編曲版]
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第3番ト短調BWV.1029
ヒンデミット:無伴奏チェロ・ソナタOp.25-3(1922)
デ・シルヴァ:ハープシコードのための4つの小品[パ・ド・ドゥ(ソナチネより)/左手のための習作/Alankara-Tala/前奏曲]
ロハン・デ・サラム( Vc;Eric T Benning, Los Angeles, 2005, after the “Christiani” cello by Antonio Stradivari; on loan by kind courtesy of Mr Armen Ksajikian)
プリーシ・デ・シルヴァ( ハープシコード;John Phillips, Berkeley, 2001, after instruments by Johann Heinrich Grabner,
the Younger, Dresden, circa 1740)

録音:2010 年5 月17-19 日カリフォルニア州、クレアモント、スクリップス・カレッジ・演奏芸術センター、ギャリソン・シアター( セッション・デジタル)
かつてアルディッティ四重奏団のチェリストとして活躍したロハン・デ・サラムが、J.S.バッハやロカテッリを取り上げた異色のアルバムが登場します。現代の最高峰アルディッティ四重奏団の第3代チェリスト(1977−2005)として、20年以上に亘り、同時代音楽シーンの最前線でしのぎを削ってきたデ・サラム。在籍中、創設者のアーヴィン・アルディッティと比肩して、アルディッティ四重奏団の顔と呼ばれたほど。デ・サラムは、チェロのための主だった現代作品の献呈を数多く受けており、たとえばベリオから「セクエンツァXW」を献呈され、クセナキスも作品を捧げている事実が示すように、その実力に対する信頼感は絶大。2005年にアルディッティ四重奏団を勇退し、現在では、ソリストとして世界中の主要なオーケストラと共演を重ねているデ・サラムですが、“原点回帰”とでもいうべきこのアルバムでも、完璧な技巧を披露しています。格調高いJ.S.バッハも聴かせますが、圧巻はやはり、アルバムのタイトルにもなっているロカテッリ。猛烈な勢いで目まぐるしくパッセージが繰り返され、まさに迷宮をおもわせる内容ですが、デ・サラムは圧倒的なテクニックでねじ伏せます。なお、デュオを組むデ・シルヴァは、アメリカ合衆国の著名な古楽アンサンブル、コン・ジョイア(ConGioia)の音楽監督を務めています。キアラ・バンキーニ、モニカ・ハジェット、ヴィーラント・クイケン、マーティン・パールマンといった国際的に有名なビッグ・ネームとの共演を数多く果たしており、演奏ならびに創作活動でも、これまでに数々の賞を獲得しています。 (Ki)
FHR-13
ジェラルド・マクリスタル/ソロ・アルバム
ヘンデル(マクリスタル編):ラルゴ
ナイマン(ハンフリー編):何で?/もし?
マグリン:エイスリン/閉じた瞳の後で
 フロム・ノーフェア・トゥ・ノーフェア
ヴィラ=ロボス:アリア〜ブラジル風バッハ第5番より
フィリップ・グラス:ファザード
アンディ・スコット:わが山頂
ボザ:アリア
ビリー・コゥイー:3つのロマンス
フォーレ(マクリスタル編):ゆりかごOp.12の1
ドビュッシー(ロンデクス編):シランクス
ラヴェル(マクリスタル編):ハバネラ形式の小品
田中カレン:ナイト・バード
ジェラルド・マクリスタル(Sax)、
シロマ・ダ・シルヴァ(P)、
クレイグ・オグデン(G)、
スミスSQ、コデッタ、
トリニティ・レイバン弦楽アンサンブル

録音:2009年8月、11月/ブラックヒース(ロンドン)
北アイルランド出身のサクソフォン奏者ジェラルド・マクリスタルのソロ・アルバム。マンチェスターの王立北音楽学校とロンドンのギルドホール・スクール、さらにシカゴのノースウェスタン大学で学び、国際的に活躍しています。彼の活動で特徴的なのは、現代のヒーリング系もしくはミニマル・ミュージック系作曲家を積極的に紹介している点にあります。当アルバムでも、マイケル・ナイマンやフィリップ・グラスから、スコットランドのビリー・コゥイー、アイルランドのマグリン、日本の田中カレンなどの作品をとりあげているのが注目。ナイマンの曲は「アンネの日記」の映画音楽。超絶テクはもちろんながら、品良く、癒し効果に満ちた不思議なサクソフォンです。 (Ki)
FHR-14
ロハン・デ・サラムの芸術Vol.2
(1)プフィッツナー:チェロ協奏曲第1番ト長調Op.42
(2)ジョン・マイヤー(1929−2004):プラチャンダ (1982)
(3)ジョン・マイヤー:6つのラーガマーラ (1983)
ロハン・デ・サラム(Vc)

(1)ボフミル・グレゴル(指)オランダ放送O
 録音:1980年1月10日オランダ、ヒルヴェルスムAVROスタジオ【初CD化】
(2)ドゥルヴィ・デ・サラム(P)
 録音:1983年ロンドン、コンウェイ・ホール
(3)ジョン・マイヤー(タンプーラー)
 録音:1983年ロンドン、コンウェイ・ホール(すべてステレオ)
カザルスに「かれの世代で、こんなにも天賦の才に恵まれたものはほとんどいない」と言わしめ、ミトロプーロスが「稀にみる天才で、生まれながらの音楽家、おどろくべき若いチェリスト」と評した、現代最高峰のチェリストのひとり、ロハン・デ・サラムによるFIRSTHANDS第2弾。
プフィッツナーが残した3つのチェロ協奏曲のうち、第1番と付番されるト長調の曲は、1935年にデ・サラムの師、ガスパール・カサド(1897-1966)のために書かれたもの。演奏時間15分ほどの曲は、途中、木管やトランペットに印象的なフレーズも現れ、手の込んだ書法とソロ・パートのヴィルトゥオーゾ風のつくりが、プフィッツナーのほかの協奏曲にも通じる内容となっています。オリジナル音源は1980年にオランダ・キリスト教放送連盟(NCRV)によって放送用に収録されたもので、このたびようやく初CD化となります。
カップリングにはジョン・マイヤー(1929-2004)の2作品を収録。古代インド語で「作品群」を意味するプラチャンダ(Prabhanda)は、チェロとピアノによる8つの小品からなる構造が「組曲」に近いもので、スリランカ出身のロハン&ドゥルヴィ・デ・サラム兄弟のために書かれています。6つのラーガマーラ(Ragamalas)もまた、ロハン・デ・サラムの委嘱で書かれた作品で、いずれも別のレーベルよりCD化されていたことがありますが、入手難の状態が続いていたので、こちらも復活は朗報といえます。
カルカッタ出身のマイヤーは、ボンベイでメーリ・メータなどに師事したのち、奨学生としてロンドンの王立音楽院に学び、ロンドン・フィル、ロイヤル・フィルのヴァイオリニストとして活動するかたわら、この頃からヒンドゥーの伝統と西洋の古典様式との融合する作曲活動も展開しています。 (Ki)
FHR-15
ハリー・ブレック&ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ/HMVステレオ録音集成Vol.2

(1)モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」 
(2)モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番
(3)モーツァルト:12のメヌエットK.568 
ルイス・ケントナー(P)
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ
フィルハーモニアO
ハリー・ブレック(指)

(1)初CD化、ステレオ・テイク初出
 録音時期:1954年12月22−23日(ステレオ・セッション)
(2)初CD化
 録音時期:1959年5月23−24日(ステレオ)
(3)初CD化、ステレオ・テイク初出
 録音時期:1956年12月4日(ステレオ)
 収録場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ

プロデューサー:ベルトルト・ゴルトシュミット、ローレンス・コリングウッド
オリジナル・ステレオ・レコーディング・エンジニア:クリストファー・パーカー、ダグラス・ラーター、ロバート・グーチ
リマスタリング:2011年アビー・ロード・スタジオ
リマスタリング・エンジニア:イアン・ジョーンズ
【ハリー・ブレックとロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ】
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズは、英国の指揮者、ヴァイオリン奏者ハリー・ブレック(1910−2009)によって1949年に創設され現在に至る約40人編成の室内オーケストラ。1950年代よりロイヤル・フェスティヴァル・ホールその他における定期公演を行い、ほどなく黄金時代を迎えた当楽団は、モーツァルトやハイドンの演奏で人気を集めました。
【よみがえる往年の名演奏】
1984年まで35年に渡り、強い絆でむすばれた初代首席指揮者ブレックのもと、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズが1950年代にHMVへおこなった録音の数々は、独特の親しみやすい様式と懐かしさにも似たゆとりの味わいで根強いファンの支持を得ています。第2集はすべてモーツァルトの作品を収録。1954年12月に、マーラーの第10交響曲クック全曲版の推敲協力と初演で有名なベルトルト・ゴルトシュミットがプロデュースを手掛け、現存するうちでEMI最初期のステレオ全曲録音による「リンツ」や、「伝説のモーツァルト弾き」ケントナー独奏によるピアノ協奏曲第24番と、まさに歴史上の名前が録音に関わっていることにも興奮します。
【ルイス・ケントナー】
ルイス・ケントナー(1905−1987)はハンガリーに生まれ、ロンドンで歿したイギリスのピアニスト。ブダペストのリスト音楽院で、ピアノをアルノルド・セーケイとレオー・ヴェイネルに、作曲をハンス・ケスレルとコダーイに師事して、キャリア当初はショパン、リストの華麗な演奏で名を馳せています。その後1933年に、ケントナーはバルトークの第2協奏曲をハンガリーで初演したことを契機に、この作品のエキスパートとして知られるようになると、1946年にはロンドンで第3協奏曲をヨーロッパ初演、2台のピアノのための協奏曲をイギリス初演して、バルトークの大家としての位置づけを確たるものにしました。ケントナーがロンドンに定住した1935年以降は、英国におけるモーツァルト演奏の第1人者としての評価を固め、出自であるオーストリア=ハンガリーに連なるウィーン古典派やJ.S.バッハの演奏でもすぐれた業績を示しています。
【ステレオ・テイク初出&すべて初CD化】
このたびもHMVアーカイヴのオリジナル・マスターより復刻される収録内容すべてが初CD化となるもの。「リンツ」と「12のメヌエット」については、初出時にはモノラルLPでのリリースであったものですが、ともに保管されていたセッション・テープをもとにしたステレオ・テイクでの初登場となるため、アナログを愛聴されている方々にとっても見逃せないところといえるでしょう。「リンツ」のオリジナル・ステレオ・テイク収録にあたったエンジニアでもあるクリストファー・パーカーを顧問に迎え、2011年にアビー・ロード・スタジオにおいて全曲のリマスタリングをイアン・ジョーンズが担当。名エンジニアの顔合わせによる極上の音質で、美しく端整なモーツァルト演奏をぜひともお楽しみください。コンパクトな折たたみ紙ジャケット仕様。 (Ki)
FHR-16
シッパース&グーセンス

(1)チャイコフスキー:交響曲第4番
(2)スクリャービン:交響的楽章「夢」Op.24
(3)プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調Op.25「古典」
(1)トマス・シッパース(指)フィルハーモニアO【録音時期:1957年5月27−28日ロンドン、キングズウェイ・ホール(セッション・ステレオ)】
(2)ユージン・グーセンス(指)フィルハーモニアO【録音時期:1956年2月15日ロンドン、キングズウェイ・ホール(セッション・モノラル)】
(3)ユージン・グーセンス(指)プロ・アルテO【録音時期:1958年4月25日ロンドン、ウォルサムストウ・アッセンブリー・ホール(セッション・ステレオ)】

プロデューサー:ヴァルター・イェリネック(チャイコフスキー)、デイヴィッド・ビックネル( スクリャービン)
オリジナル・エンジニア:ロベルト・グーチ( チャイコフスキー )、ダグラス・ラーター( スクリャービン )
リマスタリング:2011-2012年アビー・ロード・スタジオ
リマスタリング・エンジニア:イアン・ジョーンズ
EMIのアーカイヴを掘り起こし、純正のマスターテープ使用による丁寧なリマスタリングと詳細なデータを掲載した資料価値の高いブックレットにより、パッケージを所有する喜び一入と評判の「FIRST HANDSリマスター・シリーズ」。最新作は、シンシナティ響ゆかりの指揮者ふたり、1970年の就任より肺癌で早世するまでのあいだ、音楽監督を務めたトマス・シッパース(1930−1977)と、作曲家としても知られ、1931年から1946年まで楽団の国際的な発展に尽力したユージン・グーセンス(1893−1962)とが振ったロシア・プログラムという内容です。
【トマス・シッパース】
1930年米国ミシガン州カラマズーに生まれたトマス・シッパースは、フィラデルフィアのカーティス音楽院で学んだのち、1948年にフィラデルフィア管主催の指揮者コンクールで第2位を獲得して、同じ年にニューヨークのレモネード・オペラ・カンパニーで本格的な指揮者デビューを飾っています。1950年に初演直後のメノッティ作のオペラ「領事」を指揮して成功を収めたことをきっかけに、同じカーティス音楽院出身の作曲家メノッティとの交流が始まり、メノッティと共同で創設したイタリアのスポレート音楽祭の音楽監督に任命されることになります。1951年にニューヨーク・シティ・オペラにデビューしたシッパースは、1953年にMET、1955年にミラノ・スカラ座に相次いでデビュー。1968年にはロイヤル・コヴェントガーデンにもデビューを果たし、この間1963年にバイロイト音楽祭で新演出の「マイスタージンガー」を指揮してもいます。
【シッパース指揮によるチャイコフスキーの第 4 交響曲】
このようにシッパースはオペラでの手腕に定評がありましたが、同時にまた幅広いオーケストラ・レパートリーを持っていたことでも知られています。なかでもロシアものは得意にしていたようで、ニューヨーク・フィルを指揮したムソルグスキーの「展覧会の絵」、プロコフィエフの「アレクサンドル・ネフスキー」のほか、フランチェスカッティ独奏のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲など、現状のディスコグラフィからも辿ることが可能です。このたびFIRST HANDSより復刻されるチャイコフスキーの第4交響曲は、LSOとのコンサートのためにシッパースがロンドンを訪れた際、EMIのウォルター・レッグが準備したフィルハーモニア管とキングズウェイ・ホールでセッションを組んで行ったレコーディングのひとつで、同時にプロコフィエフの交響曲第5番、ソプラノのアイリーン・ファレルを迎えたオペラ・アリア&歌曲集も収録され、それぞれレーベルは異なりますがすでにCD化されています。
そのプロコフィエフの交響曲第5番が、当時のフィルハーモニア管の機能美全開、スタイリッシュな仕上がりで、演奏・録音ともにすぐれた内容でしたので、チャイコフスキーの復刻にもおおいに期待が高まるところです。ちなみに、このチャイコフスキーと、続くグーセンス指揮のスクリャービンとでは、ホルンの首席として名手ブレインが参加しています。
【グーセンス&プロ・アルテ管によるプロコフィエフの「古典」】
グーセンスがプロ・アルテ管を指揮したプロコフィエフの「古典」は、オリジナルのアナログ初出時にGramophone誌のレビューで “演奏・録音両面で特薦に値する”とされていたもので、いま聴いても目の覚めるような鮮明な音質に驚かされます。プロ・アルテOは、LSOのコントラバス奏者、BBC響の首席コントラバス奏者を歴任したユージン・クラフト(1887-1976)が運営し、自らも団員として参加する有限会社として1955年に設立された英国のオーケストラ。EMIに買収される以前のパイ=ニクサ(Pye-Nixa)レーベルにオーケストラ作品の録音を数多くおこなっています。初期メンバーには、ヴィオラのセシル・アロノヴィッツ、フルートのリチャード・アドニー、オーボエのピーター・グレーム、クラリネットのジェルヴァーズ・ド・ペイエ、ヴァイオリンのレイモンド・コーエン、ホルンのアラン・シヴィルら名手が在籍していました。なお、プロ・アルテOは、1970年にロンドンでの公演を最後に活動を終了しています。
【データについて】
音源について、チャイコフスキーはセッション時のステレオ・素材テープを、スクリャービンがオリジナルのモノラル・マスター(matrix 2XEA938)、プロコフィエフがオリジナルのステレオ・マスター(matrix MST0006)を使用しており、全曲初CD化、チャイコフスキーとプロコフィエフがステレオ・テイク初登場となります。このたびもリマスタイング・エンジニアには定評あるイアン・ジョーンズを起用、2011年から2012年にかけてアビー・ロード・スタジオにおいて全曲の編集とマスタリングおよびリマスタリングを施しています。

FHR-19
チェルカスキー1971年コンサート・ライヴ
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調K310
リスト:ピアノ・ソナタ.ロ短調
グリーグ:ピアノ・ソナタ.ホ短調Op.7
マナ=ズッカ:ブルレスクOp.261
パブスト:チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」による演奏会用パラフレーズOp.8
スクリャービン:練習曲嬰ハ短調Op.1の2
ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカからの三章」〜ロシア舞曲
シューラ・チェルカスキー(P)

録音:1971年6月2日(ライヴ)
超絶技巧を武器に19世紀風の名人芸を聴かせ、根強いファンを持つシューラ・チェルカスキー。彼の魅力はテクニックだけでなく、独特のねっとりと 濃厚な美音と歌い回しにもあります。チェルカスキーの録音は多く存在しますが、古いものは音色の魔味が捉えきれておらず、新しいものはテクニックの 衰えがみられ、意外と真価を発揮しているものがありません。
その不満を一掃できる音源が出現しました。1971年6月2日のコンサート・ライヴ。ブリティッシュ・ライブラリー所蔵のチェルカスキー個人コレクショ ンから最近発見されましたが、どこにもコンサートのホール名が記されていないという不可思議なものでした。関係者たちが各種資料にあたったそうです が、わずか40年前であるにもかかわらず特定できなかったというミステリアスなライヴです。
しかし内容は当時62歳のチェルカスキー絶頂期の演奏なうえ、録音もクリアの極み。演目も魅力的で、とくにモーツァルトの「ピアノ・ソナタ第8番イ 短調K310」はチェルカスキー唯一の録音。元来あまりモーツァルトを弾かなかったこともあり、貴重な資料にもなっています。また、チェルカスキーと 仲良しだったアメリカの女性作曲家マナ=ズッカの「ブルレスク」も初めて。ピアニスティックな面白さに満ち、彼の名人芸を満喫するのにピッタリ。 とは言え、メインはリストのピアノ・ソナタ。技術的な切れ味も圧倒的ながら、長く続く難物を、ここまでに聴かせてしまう語り口に脱帽。またド派手なパ ブストのエフゲニー・オネーギンのパラフレーズも興奮の極み。
ここまで興奮させられるピアノ演奏はまさに稀。ピアノを愛するすべての方々必聴の至宝の出現です。 (Ki)


FHR-33
ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番ハ長調Op.1
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィア」
アダム・ゴルカ(P)
1987年テキサス生まれのピアニスト、アダム・ゴルカのデビュー・アルバム。16歳で上海国際ピアノコンクールで優勝、2009年には来日公演も行っ ています。 彼は恐ろしく指の回る典型的な超絶技巧派。作品が難しければ難しいだけ演奏が輝かしくなる超人系で、要注目です。 演目は最も得意とするベートーヴェンの「ハンマークラヴィア・ソナタ」。実演に接した人はみな度肝を抜かれるという凄さ。技術もさることながら、緩 徐楽章での深遠な感情表現も若さに似合わぬものがあります。カップリングはブラームスの「作品1」。冒頭がベートーヴェンの「ハンマークラヴィア・ソ ナタ」と似ているとかねて指摘されている作品です。こちらはゴルカの若さとあいまって、凄いエネルギーと覇気に満ちた感動的名演。ここまで興奮させられるピアノ演奏はまさに稀。凄いピアニストの出現と申せましょう。 (Ki)
FHR-36
シンシアの饗宴
アンソニー・ホルボーン (c.1545-1602):愛の果実 / ワトソン
リチャード・デリング (c.1580-1630):パヴァン
作曲者不詳:ヒュー・アシュトンのマスク
ホルボーン:3 声のファンタジア第 2 番
ウィリアム・バード (1540-1623):古いオクスフォード行進曲
ジャイルズ・ファーナビー (c.1563-1640): 愛しのロビン
ジョン・ダウランド (1563-1626):蛙のガリアード
バード:2 声のイン・ノミネ第 32 番
ダウランド/ファン・エイク:涙のパヴァーヌ
ダウランド:彼女は私の過ちを許してくれるのか ?
エルウェイ・ベヴィン (ca. 1554-1638):ブラウニング
ホルボーン:パヴァン、ガリアード、アルメーン〜パヴァン第13番 / チョイス第59番 / ハニーサックル第60番
アルフォンソ・フェッラボスコ2世:4声のファンタジア(第9番)
作曲者不詳:女王のアルメイン(バード:クーラント)
クリストファー・タイ (1505-1572): イン・ノミネ第 11 番「さらば愛しき人よ、永遠に」
モーリー:ファンタジー第5番「悲しみ」
作曲者不詳:パヴァン / ガリアード / アルマンド〜アルマンド「馬の脚」/ エセックス伯
バード:4声のファンタジア第1番
作曲者不詳:パヴァン / 踊り/ ロンダ / ラ・レプレサ
フラウタドース・リコーダー・カルテット
【キャサリン・フレミング、マーリン・ハリソン、セリア・アイルランド、イアン・ウィルソン】、
レオ・チャドバーン(リコーダー)
バードやダウランドなどエリザベス王朝時代の音楽家たちによる名曲をリコーダー・カルテットで演奏したアルバム。使用された楽器は、ウィーン美術 史美術館に保管されていた16世紀の美しい楽器を、アメリカの有名なリコーダー製作者トーマス・プレスコットが修復したもの。典雅なエリザベス朝の 宮廷音楽の響きを再現しています。 (Ki)
FHR-37
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタOp.134
 未完のヴァイオリン・ソナタ.(1945)
ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):弦楽四重奏曲第4番のアンダンティーノ(Vn,Pf版)
ストラヴィンスキー(ショスタコーヴィチ編):詩篇交響曲(ピアノ・デュオ版)#
ブラーガ(ショスタコーヴィチ編):天使のセレナード(Sop、Ms,Vn,Pf版)*
サーシャ・ロジェストヴェンスキー(Vn)、
ジェレミー・メニューイン(P)、
ムーキー・リー=メニューイン(第2P)#、
イローナ・ドムニフ(S)*
アレクサンドラ・シェルマン(Ms)*

録音:ステレオ
指揮者ゲンナジ・ロジェストヴェンスキーとピアニストのポストニコワを両親とするサーシャ(アレクサンドル)・ロジェストヴェンスキー。彼がユーディ・ メニューインの愛息ジェレミーと二世共演を果たし、ショスタコーヴィチ・ファンでさえびっくりの珍品を集めました。先日リナス・ロスの世界初録音盤が リリースされた1945年の未完のヴァイオリン・ソナタは、生前のショスタコーヴィチと親しかった父仕込みか、驚くほどの説得力。
ツィガーノフによる前奏曲集のヴァイオリン編曲は人気レパートリーとなっていますが、弦楽四重奏曲第4番の第2楽章も編曲しています。彼はベートー ヴェン四重奏団の第1ヴァイオリンとして原曲の世界初演者でもあり、曲を熟知した美しい仕上となっています。
さらに興味深いのがストラヴィンスキーの「詩篇交響曲」をショスタコーヴィチが4手連弾用に編曲した版。作曲直後の1930年の編曲で、合唱主体 の大編成を彼ならではのピアニズムで見事に処理した逸品。ジェレミー・メニューインが愛妻ムーキー・リー=メニューインと息の合った演奏を聴かせて くれます。世界初録音。
ほほえましいのが、日本でも古くから「天使のセレナード」としてポピュラーなブラーガのセレナードをソプラノとメゾソプラノの二重唱に仕立てたもの も世界初録音。ショスタコーヴィチの職人技を見せつけられます。 (Ki)
FHR-38(2CD)
ヨハン・ヨーゼフ・ヴィルスマイアー(1663-1722):無伴奏ヴァイオリンのための6つのパルティータ(1715)
ピゼンデル(1687-1755):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ.イ短調
ビーバー(1644-1704):パッサカリア「守護天使」 ト短調
ヴォーン・ジョーンズ(Vn)

録音:2015年3月20、24、27日、4月14日、8月5日 、聖マリアマグダレナ教会,イギリス、ウィレン、ミルトン・キーンズ
18世紀オーストリアで活躍したヴァイオリニスト兼作曲家のヨハン・ヨーゼフ・ヴィルスマイアー。ビーバーの優秀な弟子であったと言われていますが、 現在ではほとんど知られていない存在。しかし最近ではイザベル・ファウストがコンサートで取り上げるなど再評価されつつあります。このアルバムは、そ のヴィルスマイアー唯一の作品「無伴奏ヴァイオリンのための6つのパルティータ」全曲を世界初録音したもの。この作品が1715年にザルツブルクで出 版されてから300年を記念して企画されました。 カップリングには、同時代に活躍したピゼンデルとビーバーの作品を収録。ピゼンデルは当代最高のヴァイオリンの名手と称され、ドレスデン宮廷楽団の 楽長としてもその手腕を発揮。J.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」は彼のために書かれたと言われています。ピゼンデルの 無伴奏ソナタは、半音階を多用した斬新さがあり、当時のヴァイオリンの可能性を最大限にいかした非常に技巧的な作品です。そしてビーバーのパッサカ リア。この作品が含まれている「ロザリオ・ソナタ」は15の合奏ソナタと無伴奏ヴァイオリンによるパッサカリアの全16曲で構成されており、聖母マリ アの生涯をヴァイオリンによって表した宗教大作。 ヴィルスマイアー、ピゼンデル、ビーバーのこれらの作品は、ヴァイオリンに変則調弦(スコルダトゥーラ)、重音奏法などを用い音楽に多彩な表現を加え た創意工夫がこらされています。演奏するヴォーン・ジョーンズ(1970年英国生まれ)は、新しいレパートリーの発掘に積極的で、今回のようなヴァイ オリン音楽に対する情熱が現れたプログラミングも彼ならではないでしょうか。 (Ki)
FHR-39
オーボエとギターのためのラテン・アメリカ音楽集
ピアソラ:オブリビオン、リベルタンゴ
ヴィラ=ロボス:前奏曲
ピアソラ:タンゴの歴史〜「1900年代の娼窟」「1930 年代のカフェ」
アグスティン・バリオス:フリア・フロリダ、
 ワルツ第3番 Op.8
ディレルマンド・レイス:バイーア女の風情
チェルソ・マカド:パソカ
ルイス・ボンファ:カーニヴァルの朝
ダヴィデク=ポイナー・デュオ
モニカ・ダヴィデク(Ob)
ラッセル・ポイナー(G)
ポーランド出身のオーボエ奏者モニカ・ダヴィデクとイギリス出身のギタリスト、ラッセル・ポイナーによるデュオ。2011年の初コンサート以来、オー ボエの甘くもの哀しい音色と色彩豊かなギターの異色の組み合わせによるデュオで聴衆を魅了してきました。彼らのデビュー・アルバムとなる本作は、ピ アソラ、ヴァイラ=ロボスなどラテン・アメリカの作曲家の作品を収録。中でもパラグアイ出身のアウグスティン・バリオスの「フリア・フロリダ」は、心 をぐっと掴む名曲。20世紀を代表するギタリストであり、世界各国を転々としながら作曲、演奏活動を行っていた人物。そんな放浪生活中に出会った女 性のために作曲された「フリア・フロリダ(花ざかりのフリア)」。舟歌のリズムに甘いメロディがのせられた優しい作品です。そして世界中でボサノヴァ・ブー ムを巻き起こした映画「黒いオルフェ」の主題歌「カーニヴァルの朝」。ラテン音楽の魅力が体の中に染み込んでくるような1枚です。 (Ki)
FHR-42
「冗談で」〜コミック・アート・ソングス
ホイビー:蛇
ブラームス:甲斐なきセレナーデ Op.84-4
モーツァルト:老婆 KV517
モーツァルト:魔法使い KV472
ロザンタル:イギリスの鼠
パーセル:What Can We Poor Females Do? Z429
ブリッジ:So Perverse H.61
ボルコム:アモール
アブルケル:L'Inconstante
ヴォルフ:私はペンナに一人恋人を持っている
ヴォルフ:私のかわいい恋人
ボルコム:George
アブルケル:ジュテーム
プーランク:ヴィオロン
ゴールディン:Lomir Singen
ドビュッシー:操り人形
バーンスタイン:ピッコラ・セレナータ
ラヴェル:草の上で
シューベルト:男なんてみな悪者 D.866-3
ヴォルフ:駄目よ、若いお方
サティ:青銅の像
アブルケル:L'Archet
サン=サーンス:死の舞踏
ビゼー:てんとう虫 Op.20-16
ガーシュウィン:Blah, Blah, Blah
ジュリア・コーガン(S)
タイソン・ディートン(P)
古くはバロック時代の作曲家パーセルから、現代アメリカの作曲家ボルコムまで、カラフルで華やかな、そしてちょっぴり冗談めかした楽しい歌曲を集 めたアルバム。コロラトゥーラの芸術に彩られた技巧的な楽曲たちを見事に歌い上げるジュリア・コーガンの歌唱にも注目です。モーツァルトの『老婆』 では実際に老婆の声を模してコミカルに歌うなど、随所に遊び心もたっぷり。 (Ki)
FHR-43
森の絵〜20世紀のギター曲
ルドネフ:古い菩提樹 (1978)
ヘンツェ:3つのテント (1958)
ローソーン:エレジー (1971)
ハンス・ハウク:練習曲(ロンド・ファンタスティーコ)(1955)
ヘンツェ:王宮の音楽〜第1ソナタ「グロスター」(1976)
ヴァシリエフ:3つの森の絵 (1999)
アイリン・プイチャンヴィニット(G)
タイからスターが誕生しました。1993年バンコク生まれの美人ギタリスト、アイリン・プイチャンヴィニット。10歳からギターを始め、母国で学んだ 後オランダのデン・ハーグ王立音楽院でエンノ・ファーフォルスト、イズバー・イライアスに師事。12月には初来日公演も予定されています。彼女のデビュー アルバムは20世紀のギター曲を集めています。ロシア民謡に基づく美しい作品から、ヘンツェ、ローソーンの前衛作品までプイチャンヴィニットは見事な 技巧を披露。日本でも人気者になりそうな彼女、要注目です。 (Ki)

FHR-44
ユーリ・エゴロフ1980 年カリフォルニア・ライヴ
モーツァルト:幻想曲ハ短調K.475
シューマン:幻想曲ハ長調Op.17
ショパン:12のエチュードOp.25
ドビュッシー:水の反映
リスト:ラ・カンパネラ
ユーリ・エゴロフ(P)

録音:1980年4月3日/パサディナ・アンバサダー・オーディトリウム(カリフォルニア)ステレオ
ユーリ・エゴロフは1954年カザン生まれのピアニスト。モスクワ音楽院でヤコフ・ザークに師事し、1974年の第5回チャイコフスキー国際コンクー ル、翌年のエリザベート王妃国際コンクールともに3位入賞。76年にオランダへ亡命、EMIで録音したドビュッシーやシューマンが世界的なセンセーショ ンを巻き起こしました。異常な繊細さと鋭敏な感性で将来を嘱望されましたが、相方から伝染した後天性免疫不全症候群のため1988年に33歳の若さ で急逝しました。 短い活動期のため、新たな録音は期待できませんでしたが、何と1980年のライヴが発見されました。すべて初出ですが、それもドビュッシーとリスト 以外は他に録音のないレパートリーのため大歓迎。モーツァルトの幻想曲で見せる狂気、シューマンの深すぎる共感ぶり、ショパンの異常な繊細さなど、 まさに天才の芸。早すぎる死が惜しまれる凄さです。超オススメ。 (Ki)

FHR-46
タチヤナ・ニコラーエワ1989年ギリシャ・ライヴ
バッハ:「音楽の捧げ物」BWV1079〜3声のリチェルカーレ
 フランス組曲第4番変ホ長調BWV815
シューマン:交響的練習曲Op.13(1852年版)
ラヴェル:「鏡」〜「悲しい鳥たち」「洋上の小舟」
スクリャービン:左手のための前奏曲と夜想曲Op.9
悲劇的な詩Op.34
ボロディン:小組曲〜僧院にて
ムソルグスキー:「展覧会の絵」〜殻をつけたヒヨコのバレエ
プロコフィエフ:前奏曲Op.12の7
タチヤナ・ニ コラーエワ(P)

録音:1989年4月3日/ヘロディス・アッティコス音楽堂(ギリシャ)、ステレオ・ライヴ
タチヤナ・ニコラーエワ(1924-1993)が晩年の1989年にギリシャで行ったライヴが残っていました。彼女は急逝する直前まで旺盛な演奏活動を繰り 広げており、この65歳時のものも見事のひとことに尽きる至芸を披露しています。ニコラーエワのピアニズムは正確な技巧による曖昧な所の全くない楷書風のものですが、人間的な大きさと温かみもあふれ、今日でも熱烈なファンを持っ ています。 十八番であるバッハの「音楽の捧げもの」、冒頭の「3声のリチェルカーレ」で誰にも真似できぬ壮大な宇宙に圧倒されます。シューマンの「交響的練習曲」 はこれまでニコラーエワによる録音のなかった作品ですが、まさに巨匠芸で説得力満点。同曲屈指の名演のひとつと申せましょう。同様にニコラーエワのディ スコグラフィになかったラヴェルの「鏡」とスクリャービン、さらに「展覧会の絵」の「殻をつけたヒヨコのバレエ」も興味津々。いずれも目から鱗の落ち る解釈で、さすがニコラーエワと唸らされます。ニコラーエワの骨太な男性的ともいえるタッチと、繊細なスクリャービンの組み合わせが意外なものの、む しろスクリャービンがロシア音楽であることを再認識させてくれる素晴らしさ。ムソルグスキーも軽快でなくどす黒い闇を感じさせます。ピアノ関係者必聴 の貴重な遺産です。 (Ki)
FHR-48
ヴァイオリンとギターが奏でる絶美の世界
ハルヴォルセン:ヘンデルの主題によるパッサカリア
モーツァルト:アダージョ.ホ長調K.261
ビゼー:「カルメン組曲」より(全7曲)
バッハ:コラール前奏曲「主イエス・キリスト、われ汝に呼ばわる」BWV639
伝承曲:ヴェネツィアの謝肉祭
エルガー:愛のあいさつ
ナズリン・ラシドヴァ(Vn)
スタニスラフ・フヴァルチルコフ(G)
アゼルバンジャン出身、ロンドンに住み活躍するヴァイオリニスト、ナズリン・ラシドヴァ。naxosでゴドフスキやモシュコフスキのヴァイオリン曲のアル バムをリリースし注目されている若手女流。その彼女がギター伴奏で編曲集に挑戦。ハルヴォルセンのヴァイオリンとヴィオラのための「パッサカリア」やモー ツァルトのヴァイオリンとオーケストラのためのアダージョでギターが表情豊かな伴奏を付けています。またタルコフスキーの「惑星ソラリス」で有名なバッ ハの「主イエス・キリスト、われ汝を呼ばわる」やエルガーの「愛の挨拶」が驚愕の美演。秋の夜長にいつまでも聴いていたいアルバムです。 (Ki)

FHR-52
ブラームス:8つの歌曲Op.57
プロコフィエフ:アンナ・アフマートヴァによる5つの詩 Op.27
ムソルグスキー:歌曲集「陽の光もなく 」
ブラームス:5つの歌曲Op.47-3「日曜日」
レニア・サフィロポウロウ(Ms)
アンドレイ・ホヴラン(P)
ギリシャ出身の歌手レニア・サフィロポウロウ。彼女は多彩な才能を持ち、音楽家としてだけではなく、詩人や翻訳家としても活躍しています。このアル バムでは、メゾソプラノの歌手としてブラームス、プロコフィエフ、ムソルグスキーの歌曲を録音しています。ロシア歌曲を得意としている彼女らしいレパー トリーです。またムソルグスキーの歌曲集「陽の光もなく」に触発されたような暗示的なアートワークも印象的です。 (Ki)


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