湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



KAIROS
(オーストリア)


ダルムシュタットに集う作曲家達を中心に、現代最高の評価を得ている作曲家達の作品を紹介しているレーベル。シャリーノ、フェルドマン、リームはもちろん、ツェン ダー編曲の「冬の旅」やラッヘンマンの「マッチ売りの少女」など話題の作品もリリース。


1CD=(税込)



※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 曲目 演奏家
11012KAI
現代音楽入門/KAIROSスペシャル・サンプラー
ラッヘンマン:歌劇「マッチ売りの少女」より、
シェルシ:アナヒットより、弦楽四重奏第4番より、
グリゼイ:限界を超えるための4つの歌より、
フェルドマン:「サミュエル・ベケットのために」より、
シューベルト(ツェンダー編):「冬の旅」より、
シャリーノ:歌劇「私の裏切りの瞳」より、
ラッヘンマン:コントラカデンツより、ムーヴメントより、
ノイヴィルト:空間の構築より、
サンダース:四重奏曲より、
ランク:差異/反復2より、
細川俊夫:遠景Uより、
エトヴェシュ:チャイニーズ・オペラより、
リーム:3人弦楽奏者のための音楽より、
狩られた形式より、
キーブルツ:ヴィオニッチ手稿より、
フラー:ポエマスより、ヌーンより
クラング・フォルム・ウィーン、
トリオ・ルシュルシュ、
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO
ツァグロセク(指)シュトットゥガルト歌劇場O、他
「セルの幅」を650に設定のこと!現代音楽専門レーベルとしていまやヴェルゴを圧倒するほどの成長をみせる同レーベルを俯瞰する上で、またこれから現代音楽を聴こうという人に最適のコンピレーション。アコースティック楽器で電子音楽をやるかのような特殊奏法の鬼才ラッヘンマン、エネルギッシュな音楽を書き続ける驚異の多作家リーム、98年に52歳で惜しくも亡くなった色彩派のグリゼイ、レコード芸術対談で野平一郎氏が絶賛しているフラー、いまや日本を代表する細川など、ヨーロッパで活躍する筋金入りの硬派ぞろいです。なおこのアイテムのみライナー・ノートはドイツ語のみになります。
12002KAI(2CD)
シューベルト(ハンス・ツェンダー編):冬の旅 クリストフ・プレガルティエン(T)、
シルヴァン・カンブルラン(指)
クラングフォルム・ウィーン
シューベルトの有名歌曲集をツェンダーが現代風(かなり病的に)に編曲した作品。現代屈指のリート歌手プレガルティエンの繊細な歌唱が見事。カンブルランの指揮も情感にあふれており、ひたすら厳しいBMGの編曲者自演盤とは別の音楽のように聴こえるほどです。
12012KAI
モートン・フェルドマン:《サミュエル・ベケットのために》 シルヴァン・カンブルラン(指)
クラングフォルム・ウィーン
フェルドマンならではの超マッタリ系音楽も、カンブルランの演奏だとちょっと艶めかしい流れになります。
12022KAI
サルヴァトーレ・シャリーノ:《ガラスを通して聞こえる声》、
《無限の闇》
ソニア・テュルチェッタ(Ms)、
カルロ・シニ(ナレーション)
アンサンブル・ルシュルシュ
《ガラスを通して聞こえる声》は、ジェズアルドのマドリガルに摩訶不思議な編曲をほどこしたシャリーノの異色作。曲間に詩の朗読が挿入されています。《無限の闇》は静寂な空間に鋭く言葉が挿入されるという、完全なシャリーノ独自の世界。
12032KAI
ジャチント・シェルシ:《ヤマオン》、《アナヒット》、
《祈り》、3つの小品,《オカタゴン》
ハンス・ツェンダー(指)
クラングフォルム・ウィーン
シェルシの音楽は異教徒の典礼を思わせる怪しげなものばかり。それをツェンダーが至極几帳面&明晰に演奏しているのが新鮮。
12042KAI
ヴォルフガング・リーム:3人の弦楽奏者のための3つの音楽 トリオ・ルシュルシュ
ドイツ音楽界の重鎮リームによる、バルトークと新ウィーン楽派を掛け合わせたような室内楽作品。アンサンブル・ルシュルシュのメンバーによる演奏もなかなか引き締まっています。
12052KAI
アティアス・ピンチャー:5つの管弦楽小品、
《トマス・チャタートンからの音楽》,《チョク》
ピンチャー(指)ベルリンRSO
シルヴァン・カンブルラン(指)
クラングフォルム・ウィーン,
ウルバン・マルムベリ(Br)
1971年生まれのピンチャーは現代ドイツ作曲界でもっとも注目されている若手。ベルク,ツィンマーマンの流れを汲む人,その優等生的とも思われる作風が折り目正しく,じつに気持ち良く聴けます。
12062KAI
ベアト・フラー:《ヌーン》、《コン・フォッコ》、
《スティル》、《ポエマス》
フォルメッティ(p)、F.ミュラー(p)、
ペーター・エトヴェシュ(指),
シルヴァン・カンブルラン(指)
クラングフォルム・ウィーン
カオスティックにはじけているフラーの近作を収録。
12072KAI
ヴォルフガング・リーム:《狩られた形式》、
《隠された諸形式》、《符帳I》、《打たれた沈黙(符帳II)》
シルヴァン・カンブルラン(指)
クラングフォルム・ウィーン
リームの室内管弦楽のための作品集。揺動するリズムが特徴的なこれらの作品をすがすがしく演奏しているのがじつに心地よいものです。
12082KAI
ペーター・エトヴェシュ:《チャイニーズ・オペラ》、
《シャドウズ》、《石》
フラー(fl)、B.ツァッハフーバー(cl)、
K.フィッシャー(perc)、
エトヴェシュ(指)クラングフォルム・ウィーン
そこはかと東洋趣味にも関らず,堅固な作品の自作自演盤。
12092KAI
ヴォルフガング・リーム:《符帳IV》、《地平線で》、《嘆き》、
《歪み−習作》、弦楽三重奏曲第2番、《イン・ヌーチェ》
アンサンブル・ルシュルシュ,
T.アンツェロッティ(アコーディオン)、
菅原幸子(p)
運動性に重点が置かれた[12072KAI]の作品集と異なって,思索的な停滞系の作品を集成。リームの世界は奥深いものがあります。
12102KAI
ルイジ・ノーノ:《未来のユートピア的ノスタルジー的遠方》 メリーゼ・メルリンガー(vn)、
サルヴァトーレ・シャリーノ(音響技術)
ヴァイオリン独奏とライヴ・エレクトロニクスのための作品。シャリーノが音響技術を担当しており、具体音を交えたそれがなかなかに雄弁なのがユニークな演奏。
12112KAI
ベルンハルト・ランク:《差延/反復2》 S.カンマー(vo)ほか、
レペニク(e-g)、ポリソイディス(e-vn)、
カンブルラン(指)クラングフォルム・ウィーン
エレキ・ギターやラップ歌手が活躍、その上にミニマル的音形や中近東風の歌唱が乗せられたりするポップで退廃的で、妙に弾けている音楽。
12122
ヴォルフガング・リーム:ピアノ曲第6番、
《追加の習作》、《対談》、《もう一枚の紙の上で》
ジークフリート・マウザー(p)
ポツリポツリと弾かれる,シンプルで繊細なピアノ独奏作品集。
12132KAI
サルヴァトーレ・シャリーノ:《反対の空間》、
《暗闇への序奏》、《プルプレウス写本》、
《地平線の壁》、《ブッリへのオマージュ》
クワメ・ライアン(指)アンサンブル・ルシュルシュ
静けさのなかに,鋭い狂気がそそり立ったような作品群。
12142KAI
ヘルムート・ラッヘンマン:《ヌン》,《ノットルノ》 ギャビー・パ=ヴァン・リエ(fl) 、
M.スウォボダ(tp)、J.ノット(指)ケルンRSO,
ノイエ・ヴォーカルゾリステン・シュトゥットガルト,
A.リンデンバウム(vc)、
ツェンダー(指)クラングフォルム・ウィーン
《ヌン》(=現在)は作曲者が大のお気に入りである西田幾多郎のテキストを声楽に用いるなど、東洋的なものへの傾斜が強い作品(ラッヘンマンらしく雄弁なスタイルではあるが)。
12152KAI
ハンスペーター・キーブルツ:《混乱》、
《ヴォイニッチ手稿》、《パーツ》
ハンス・ツェンダー(指)南西ドイツRSO、
ルペルト・フーバー、
P.ルンデル(指)クラングフォルム・ウィーン
錯綜する《混乱》,解読されていない暗号譜をテキストに用いた《ヴォイニッチ手稿》など、ひたすらカオスに埋没したい向きに。
12162KAI
ジャチント・シェルシ:弦楽四重奏曲第4番、
《エロヒム(神)》、ヴァイオリンとチェロのための二重奏、
《アナガミン(不還)》、《マクノンガン》、《自然の再生》
クラングフォルム・ウィーンQ、
アネッテ・ビク(vn)、リンデンバウム(vc)、
フッセネッガー(cb)、
ハンス・ツェンダー(指)クラングフォルム・ウィーン
イタリアの鬼才シェルシによる弦楽四重奏曲は,構築に背を向け,ボワーンとひたすら漂いまくる音楽。
12172KAI
細川俊夫:《琴−唄》、《旅I》、サキソフォン協奏曲、
《遠景II》
川村京子(琴)、漆原朝子(vn)、
ペーター・ルンデル(指)
ムジーク・ファブリック、
ヨハネス・エルンスト(sax)、
高関健(指)ベルリン・ドイツSO
近年多くのCDがリリースされ,名実共に日本を代表する作曲家の一人だが,このディスクは最初の一枚としても最適。透明感ある重層的な音の響きが陶酔的だ。高関健を始め,作曲者夫人の漆原などが演奏に参加しています。
12182KAI
レベッカ・サンダース:アコーディオン.クラリネット,コントラバスとピアノのための四重奏曲、
《イン・トゥー・ザ・ブルー》、
《モーリーの3つの歌−ほのかな深紅》、
《ダイクロイック17》
ステファン・アシュブリー(指)
ムジーク・ファブリック
シャープで刺激的な作品を書き続けるサンダースは1968年ロンドン生まれ。
12192KAI
ペーター・アプリンガー:《雨,ガラス,笑い》、
《無題》、《求績法(ベルリンでの自画像)》
シルヴァン・カンブルラン(指)
クラングフォルム・ウィーン
オーストリアの中堅作曲家。一定のトーンで持続される無秩序さがたまりません。
12202KAI
ヘルムート・ラッヘンマン:《運動−硬直の前の》、
《…2つの感情…》、《慰めI》、《慰めII》
ハンス・ツェンダー(指)
クラングフォルム・ウィーン、
ヴァルター・ヌースバウム(指)
スコラ・ハイデルベルク
《運動》は死後数時間あまり経過してから起こる筋肉の収縮運動をオーケストラで描いた異色作。そういった意味では、ベートーヴェンやR.シュトウラスの後を継ぐ管弦楽作品なのかもしれません。もちろん、そこには微塵の物語性もないのですが。
12212
ヘルムート・ラッヘンマン:《アレグロ・ソステヌート》、
《シレナーデ》
菅原幸子(p)、
ルーカス・フェルス(vc)、岡静代(cl)
今やドイツを代表する作曲家になったラッヘンマンの室内楽とピアノ独奏曲を収録。得意の特殊奏法で押すよりも、悟りが入ったかのように澄み切った音楽。
12222KAI
サルヴァトーレ・シャリーノ:歌劇《私の裏切りの瞳》 アンネッテ・シュトリッカー(S)
カイ・ヴェッセル(C-T)ほか,
ベアト・フラー(指)クラングフォルム・ウィーン
カウンター・テノール独唱による美しいプロローグから始まる、はかなく淫靡なオペラ。そのカロリーの低さが繊細で美しさを放ちます。
12232KAI
ヘルムート・ラッヘンマン:《コントラ・カデンツ》、
《響影》、《ファザード》
ミヒャエル・ギーレン(指)
南西ドイツRSO、
北ドイツRSO,ロッゲンカンプ(p)、
サットマリー(p)、グレゴール(p)
※ラッヘンマンの代表的管弦楽曲を切れ味の良いギーレンの演奏で聴く。これは定番中の定番。
12242KAI
オルガ・ノイヴィルト:歌劇《子羊の祭り》〜インストルメンタル・インサルI〜III、
ヴァンピルテオーネ、ホーローモーロー
シルヴァン・カンブルラン(指)
クラングフォルム・ウィーン
器楽とライヴ・エレクトロニクスがひじょうに心地よくブレンドされている。ノイヴェルトは1968年生まれ、オーストリアでもっとも期待されている作曲家。
12252KAI
ジェラール・グリゼイ:《限界を超えるための4つの歌》 キャスリーヌ・デュボスク(S)、
カンブルラン(指)クラングフォルム・ウィーン
98年に急逝したグリゼイは熟練した音楽を聴かせる作曲家。彼の色彩的な管弦楽を最良な状態で表現できる指揮者はカンブルラン以外にはいないでしょう。
12262KAI
ハンス・ツェンダー:《耳で感じるための音楽》、
《連祷》、《無字の経》、《風輪の経》
モファット(S)、リンデンバウム(vc)、
ヨハン・ロイドゲプほか,
ハンス・ツェンダー(指)
クラングフォルム・ウィーン
ツェンダーの仏教的思想が色濃く現れた作品集。
12272KAI
ベアト・フラー:《調律》、《熱の様相》、四重奏曲、
《そこは海である》
シュランクカルテット,
シュトゥットガルト・ヴォーカル・アンサンブル,
ベアト・フラー(指)ウィーンRSO
得体の知れないものが暗闇で蠢いているような,弱音を重視した音楽が続く。
12282KAI(2CD)
ヘルムート・ラッヘンマン:歌劇《マッチ売りの少女》全曲 ローター・ツァグロセク(指)
シュトゥガルト歌劇場O&cho
ハンブルク,東京(演奏会形式),パリ,シュトゥットガルトで上演され,2002年のザルツブルク音楽祭にも登場する同時代オペラのスタンダードになりつつある作品。本来は舞台と一体化することで説得力が増す作品ですが、CDではラッヘンマンならではの特殊奏法の嵐が二時間たっぷり味わえます。それはじつに官能的な音楽体験になるでしょう。
12292KAI
モートン・フェルドマン:映画音楽集
サムシング・ワイルド・イン・ザンシティ(1960)、
ジャクソン・ポロック(1950〜51)、サモア*(1968)、
コープランドのために*(1981)、
イエスの罪*(1960〜61)、無題*(1960)、
デ・クーニング(1963)
アンサンブル・ルシュルシュ
録音:2001年6月25〜27日ハンス・ロスバウト・スタジオ、バーデン・バーデン
*印は初CD化。モートン・フェルドマン(1926〜1987)の映画用のために書かれた作品集。これまで出版されていなかった珍しい作品も含んでいます。フェルドマンならではのミニマルの語法を踏襲しながらもウェットな抒情味あふれる《サムシング・ワイルド・イン・ザンシティ》、その絵画を思わせる《ジャクソン・ポロック》、驚くべきことにトロピカルな(この形容、フェルドマンとは到底思えぬ!)《サモア》など、これまでの彼の作品世界からはみだしてしまうようなエンタメ系小品を多数収録。
12302KAI
オルガ・ノイヴィルト:作品集
《クリナメン(斜傾運動)−ノドゥス(もつれ)》〜管弦楽の為の*、
《空間の構築》〜ブーレーズ生誕75年のために
ブーレーズ(指)LSO*
エヴァ・フラー(バスfl)、
エルネスト・モリナーリ(バス&コントラバスcl)、
リコ・グブラー(sax)、ハンネス・ハイダー(tuba)、
ペーター・ベーム(ライヴ・エレクトロニクス)、
エミリオ・ポマリコ(指)クラングフォルム・ウィーン
1968年生まれのノイヴィルトはオーストリアでもっとも期待されている作曲家。彼女ならではのポスト・モダンな「何でもあり」傾向がさらに強化されています。ブーレーズが演奏しているものとブーレーズ75歳記念の作品がおさめられています。
12312KAI
シェルシ:アクション・ミュージック第1番(1995年)、
組曲第8番
バルンハルト・ヴァムバッハ(P)
組曲は、1952年BOT-BA-チベット山中の僧院による儀式、祈願および踊りに喚起された作品。
12322KAI
ベアト・フラー(1954〜):アリア〜ソプラノとアンサンブルのための(1998‐99)、
ソロ〜チェロのための(2000)、
ガスプラ〜アンサンブルのための(1998)
アンサンブル・ルシュルシュ、
ペトラ・ホフマン(S)、ルカス・フェルス(Vc)
KAIROSレーベルからは3枚目のフラー作品集。フラーはスイスに生まれ、1975年からウィーン在住の作曲家。ハウベンシュトック=ラマティに作曲を、オトマール・スイトナーに指揮を学んだ。現代音楽専門のアンサンブル、クラングフォルム・ウィーンを設立し指揮者としても活動し、現在グラーツ音楽院で教授を務めている。彼の作品はウィーン国立歌劇場、グラーツ・シュティリアルテ音楽祭、ザルツブルグ音楽祭、などで初演され好評を得ています。
12352KAI
ゲオルグ・フリードリヒ・ハース:作品集
私が叫んだ時それを聞いたのは…(1999)〜打楽器とアンサンブルのための*、
自由な性質のユニゾン…(1994・95、96年改訂)〜10の楽器のための
夜陰(1991),〜アンサンブルのための、
《……》〜アコーディオン,ヴィオラ,室内アンサンブルのための二重協奏曲(1994)#
ルーカス・シスケ(Perc)*
ディミトリオス・ポリソイディス(Va)#
ゲオルグ・シュルツ(アコーディオン)#
シルヴァイン・カンブルラン(指)
クラングフォルム・ウィーン
ハースは、1953年グラーツ生まれ、ウィーン在住のオーストリアの中堅作曲家。ウィーン市のクシェネク賞をはじめ多数の音楽賞を受賞。
12372KAI
ヴォルフガング・リーム:ピアノ小品第7番(1980)、
第5番「トンボー(墓)」(1975)、第4番(1974)、
第2番(1971)、第1番(1970)
バルンハルト・ヴァムバッハ(P)
12402KAI
望月京:作品集
シ・ブル、シ・カルム〜アンサンブルのための(1997)、
私を含む全ての存在〜バス・フルート,クラリネット,ヴァイオリンのための(1996)、
キメーラ〜アンサンブルのための(2000)、
インテルメッツイ〜フルートとピアノのための(1998)、
明るい部屋〜アンサンブルのための(1998)
ヨハネス・カリツケ(指)
クラング・フォルム・ウィーン
望月京は1969年東京出身。東京芸大を卒業後、パリ国立高等音楽院でポール ・メファノ、エマニュエル・ヌネスに学び、その後IRCAMの研究員としてトリ スタン・ミュライユのもと、研鑚を積みました。彼女は内外の数多くの賞を 受賞し、作品は海外で数多く演奏されています。彼女の音楽の魅力は時に対 して激しく打ち込まれる音の楔と静寂との対比、静けさのなかで微細に変化 してゆく音色とテクスチュアにあると言えます。収められた作品は何れも海 外で高い評価を得ており、二重奏から大規模アンサンブルまで、彼女の音楽 の多様な側面を聴くことが出来るアルバムです。
0012422KAI(2CD)
NX-C09
ジェラール・グリゼー(1946-1998):音響の空間
CD1.
1.音響の空間-プロローグ(1976)
2.音響の空間-ペリオド(1974)
3.音響の空間-パルシエル(1975)
CD2.
1.音響の空間-モデュラシオン(1976-1977)
2.音響の空間-トランジトワール(1980-1981)
3.音響の空間-エピローグ(1985)
ガース・ノックス(Va)・・・CD1:1
ASKOアンサンブル・・・CD1:2.3
アンドリュー・ジョイ(Hrn)・・・CD2:3
ヨアヒム・ペルトル・・・CD2:3
カトレーン・プトナム(Hrn)・・・CD2:3
フーベルト・シュターレ(Hrn)・・・CD2:3
ケルン放送SO・・・CD2
ステファン・アスバリー(指)・・・CD2

録音:2002年2月14-15日・・・CD1
2001年9月27-28日、10月5-6日・・・CD2
ジェラール・グリゼーは「音楽を音波として捉え、倍音のスペクトルに注目する」というスペクトル楽派に属するフランスの現 代作曲家。彼の仲間とともに「アンサンブル・イティネレール」を組織し、独自の作品を広く紹介したことでも知られていま す。この1974年から1985年にかけて作曲された「音響の空間」はグリゼーの代表作の一つであり「プロローグ」から「エピ ローグ」まで、全て“ミ”の倍音を基調とし、曲ごとに編成が大きくなるように書かれています。各々の部分は、純粋倍音か らノイズまで、グリゼーが探求した様々な響きが含まれた興味深い作品です。
12482KAI
サルバトーレ・シャリーノ(1947〜):道のノート〜バリトンと器楽のための12の歌と諺(2003)
そうでなかったら時間、いつか?、
・・・ 損失、スマリータの測定、
詩人は言った、知られていることを望めば、
石大工が夕方行ったところ、
7.410年 、つま先で触れられる遠い薔薇、
ピオーヴ、寄付されたクレティは書いた、
ヴァイオリンの弦に、
フィオール・ディ・ケンキュール、
13 世界への提言(諺)
オットー・カッツァメイヤー(Br)、
シルヴァイン・カンブルラン(指)
クラングフォルム・ウィーン

録音:2005年2月
微細な光の色彩、地中海の景観のゆらゆらするイメージを喚起するシャリーノ・マジックを堪能出来る。2003年の作品で初演者カッツァメイヤーとクラングフォルム・ウィーンに捧げられている。
12492KAI
ヴォルフラム・シュリーク(Wolfram Schurig,1967〜)/作品集
ウルティマ・トゥーレ(2003-04)〜アンサンブルのための、
視力による推定(2000)〜室内オーケストラのための、
ホケトゥス(1997-98)〜ヴァイオリンと室内オーケストラのための、
ゲスピンスト(1990)〜バス・クラリネットと6楽器のための
クラングフォルム・ウィーン、
シルヴァイン・カンブルラン(指)、
エミリオ・ポルマリコ(指)、
ベアト・フラー(指)、
アネッテ・ビク(Vn)、
エルネスト・モリナーリ(B.Cl)

録音:1993-2005年
シュリークは1967年生まれ。ラッヘンマンに作曲を師事。群的な書法をとる緊張感のある音楽を書く。1993年にはダルムシュタット夏期現代音楽講習会で講師を勤めたこともあるドイツ作曲界のホープ的存在。
12522KAI
ハンス・ツェンダー(b.1936):キャバレー・ヴォルテール(2001/02)〜フーゴー・バルのテキストによる(声と8楽器のための)、
ムネモシネ〜ヘルダーリンを読んでW(女声、弦楽四重奏とパス・バンドのための)(2000)
ハンス・ツェンダー(指)
クラングフォルム・ウィーン、
サロメ・カンマー(声)

録音:2005年
全曲世界初録音。18世紀から19、20世紀にかけて活躍した詩人、思想家の詩をテキストとしたツェンダーの近作声楽作品を2曲。「月に憑かれたピエロ」以来の伝統であるシュプレッヒ・シュティンメ(語り歌い)による歌唱で言葉のイントネーション、子音などが楽器の奏法にまでエコーのように反映され、声とアンサンブルが一体となって詩に表された無常の世界を音化します。
12532KAI
ベルンハルト・ラング(b.1957):反復の劇場(2000-2002) ヨハネス・カリツケ(指)
クラングフォルム・ウィーン、
レ・ジュヌ・ソリステ(声楽アンサンブル)

録音:2003年
ベルンハルト・ラングはアカデミックな音楽教育のほか、哲学、ジャズを学んだ経歴が彼の作風に大きく影響を与えていると思われる。テキストはJ.K.ユイスマンス、ウィリアムS.バロウズの詩、ニュルンベルグ裁判の議事録などから取られ、ドイツ語、フランス語、英語がパッチワークのように扱われていまする。その処理は「反復の劇場」のタイトル通り、言葉のある部分の発音が繰り返されて複雑な音のテクスチュアを形成。この辺はミニマル的でもあり、耳にした印象は全く異なるもののライヒの声楽の諸作品を想起させます。アンサンブルはチープな響きが意図的に仕掛けられていてマイケル・ナイマン、クルト・ワイルを無調にしたような響き。ハイナー・ゲッベルスと同じくジャーマン・ロックの延長上にある政治的シアター・ピース。
12562KAI
ベアト・フラー(b.1954):ファマ/評判(2004/05)〜大アンサンブル、
8人の声と遊びのためのシアター・ピース
ベアト・フラー(音楽監督)
クラングフォルム・ウィーン、
ノイエ・ヴォーカル・ゾリステン・シュトゥットガルト(声楽アンサンブル)、
イザベレ・メンケ(語り)、
エヴァ・フラー(コントラバスFl)、他

録音:2005年
フラーはスイス生まれでウィーンでハーベンシュトック=ラマティに作曲をオトマール・スウィートナーに指揮を師事。この作品は2005年10月にドナウエッシンゲン音楽祭で初演された大アンサンブルと声楽のための8つのシーンからなる大作。フラー独自の鮮やかな音色の変化が楽しめます。  
12742KAI
メシアン:《彼方の閃光》 インゴ・メッツマッヒャー(指)VPO

録音:2008年1月20日ウィーン楽友協会大ホール・ライヴ
ニューヨーク・フィル創立150年記念に委嘱されたメシアン最後の管弦楽曲。メシアンは曲の初演を待たずに世を去りました。チョン・ミュン・フン、ラトル、カンブルラン盤と既に何種類ものCDが出ていることからもオーケストラの人気レパートリーになっていることがわかりますが、ここではウィーン・フィルが演奏していることが何よりうれしい驚き。メシアン独特の神秘的な和音はウィーン・フィルのしなやかな音色にピッタリでメシアンがドビュッシーよりもワーグナー、ブルックナーの末裔であったことがあらためてわかります。
12802KAI(3CD)
サルヴァトーレ・シャリーノ(1947b):管弦楽作品集
チェロと管弦楽ための変奏曲(1974)*、
ヴァイオリンと管弦楽ための《アレゴリーの夜》(1985)**
フルートと管弦楽のための《断章とアダージョ》(1991)#
、管弦楽と語り手のための《ボロミーニの死》(1988)##
管弦楽のための《論理を越えた炎》(1997)、
ピアノと管弦楽のための《暗い叙述》(1999)+
管弦楽のための《音と沈黙》(2004)、
管弦楽のための《音の影》(2005)
ティート・チェッケリーニ(指)RAI国立SO、
フランチェスコ・ディロン(Vc)*、
マルコ・ロリアーノ(Vn)**、
マリオ・カローリ(Fl)#、
モニ・オヴァディア(語り手)##、
ダニエレ・ポリーニ(P)+

録音:2006年
ラッヘンマンにも勝るとも劣らないほど特殊奏法、特異な音色が大好き、常に静寂のなかに広がる神秘の響きを作曲するイタリアの現代作曲家シャリーノの主要な管弦楽曲を3枚組のBOX CDで一度にリリース。Gの「音の影(シャドウ・オヴ・サウンド)」は2005年サントリーホール国際作曲委嘱シリーズの委嘱作で、このCDの指揮者チェッケリーニと東京フィルで初演されました。2011年には武満徹作曲賞の審査員として来日が予定され、まさに今が旬のシャリーノ。これだけまとまってCDが発売されるのはおそらく初めてでしょう。
12882KAI
エレナ・メンドーサ(b.1973):作品集
(1)2つの《衝立画》(2004)〜Cl,Sax,Vc,Pf,Percのための
(2)《蜃気楼の聖務日課》〜レフェレンシア・アル・カプリッチョ第6番(2005)
(3)署名活動(2005)〜電気増幅を伴うBr,Cb,Cl,Trp,Trb,Vn,Vc,Pf
(4)コントラ・ディクシオン(反対語)
(5)誰とは聞いていない(Lo que nunca dijo nadie)(2004)
(6)ネベル・スプリッター(2008)〜Pf,Vn,Va,Vc
(1)アンサンブル・ルシェルシェ、
(2)ユルゲン・ルック(G)
(3)G.アンソレーナ(Br)、
 エンノ・ポッペ(指)アンサンブル・モザイク
(4)コンラート・フォン・ケルン(Va)、
 クリストフ・ラベルス(Va)
(5)デュオ10(Vn&G)、
(6)アペルト・ピアノ四重奏団

録音:2008年
メンドーサはセヴィリア生まれ。ハンスペーター・キーブルツに作曲を師事。切り詰められた書法のなかにスペイン的な情緒が抽象化された形で反映されているのはさすが。《蜃気楼の聖務日課》はゴヤの絵画にインスパイアされた曲でグリサンドを多様するギターの響きが時に電子音楽を思わせます。《署名活動》ではバリトンと楽器が言葉とも音とも言えない原初的な呻きを奏でる。そして《コントラ・ディクシオン》の各曲のタイトルはノーノの代表作「進むべき道はない、だが進まなければならない」から採られています。繊細なアイデアと音響に溢れ、その感性の鋭さは特筆に価する。前衛音楽における詩的作曲家と言えましょう。
12892KAI
ヴォルフガング・リーム:三重奏曲集(1969-94)
《符帳IV(2)《地平線で》*、
《歪み−習作》、《嘆き》、
弦楽三重奏曲第2番、パラフレーズ#、イン・ヌーチェ》
アンサンブル・ルシュルシュ,
テオドロ・アンツェロッティ(アコーディオン)*、
菅原幸子(p)#

録音:1995/1996年
旧品番12092KAIの番号換え再発売。リームの若書きからおよそ30年間に渡る三重奏曲ばかりを収録。初期作品の点描的で一見スタティックな作風のなかにも後の量感あるドラマティックな要素が感じられる。ラッヘンマン夫人の菅原幸子も出演。
12932KAI
アルベルト・ポサダス(1967b):フラクタルの典礼〜5つの弦楽四重奏のサイクル(2003-2007)
(音の波の時間/変調方式/軌道/アボレセンシアス/分岐)
ディオティマSQ

録音:2009年
ポサダスは1967年生まれの作曲家で作曲をフランシスコ・ゲレーロに師事しました。彼は数学の諸理論とフラクタル理論に強い関心を寄せ、それを音楽的に翻案させるところに彼の個性とスタンスを見出しています。微分音、常に振動するトレモロの運動体、音群的書法にリゲティのエコーを聴くことができます。ハーモニクスの静かな響きには中世の聖歌を思わせるものがあり、聴き手に様々なイマジネーションを喚起する作品です。
12942KAI
ジョルジュ・アペルギス(b.1945):室内楽作品集
クロス・ウィンド(1997)〜ヴィオラとサクソフォンのための
自我(2001)〜サクソフォンのための
ラッシュ(2006)〜ヴィオラとサクソフォンのための
ヴォルト・フェイス(1997)〜ヴィオラのための
信号(1978)〜12のサクソフォンのための
ジュヌヴィエーヴ・ストロッサー(Va)、
XASAX(サックス四重奏)、
マルクス・ヴァイス(テナーSax)、
ピエール=ステファーヌ・ムージュ(ソプラノSax)

録音:2006年
ギリシャ生まれで現在はパリを拠点に活動するアペルギスのサクソフォンを中心とした作品が収められている。彼は前衛劇団の座付き作曲家として活動を始め、以来一貫して前衛的な姿勢を崩さない作曲家である。激しい音塊、スピード感などアグレシヴな作品揃い。
12972KAI
ゲーシュタ・ノイヴィルト(b.1937):作品集
弦楽四重奏曲1976*
弦楽四重奏の為の7つの小品(エルンスト・シュタインケルナーのために)(2008)#
忘却の沸騰(ルーブリ・ブーイリ)(2008)+
G.ヤッハ=ミッコ(Vn,Va)*#+、
D.ポリソイディス(Va)*#、
A.リンデンバウム(Vc)*#
A.ビク(Vn)*、S.シャフライトナー(Vn)#、
D.ミシェル=ダンサク(声)+、
エティエンヌ・シーベンス(指)
クラングフォルム・ウィーン+

録音:1997年*、2009年#、2008年+
ゲスタ・ノイヴィルトは1937年ウィーン出身の作曲家(女性作曲家のオルガ・ノイヴィルトとは別人)。10代のころ、ストラヴィンスキーの火の鳥や春の祭典を聴いて作曲家を志し、その後シェーンベルク、ヴァレーズ、ケージから影響を受けました。現在はベルリン自由大学で教鞭を取り、理論家、著述家としてフランツ・シュレーカーについての著作があります。作風はポスト・セリー主義から音群作法など、戦後の前衛技法をバランスよく取り入れた緊張感溢れる音空間を作り出しています。

13032KAI
ピエール・ジョドロフスキ(b.1971):ドローンズ〜15楽器のための
バーバーリズム〜アンサンブルと電子音のための*
対話/非対話〜フルートと電子音のための#
スザンナ・マルッキ(指)
アンサンブル・アンテルコンタンポラン
IRCAM-ポンピドゥー・センター(電子音響)*,#
ソフィー・チェリエ(Fl)#

録音:2007/2009年
ピエール・ジョドロフスキ(b.1971)はフランスのトゥールーズ地方出身でリヨン音楽院に学んだ。IRCAMで研修員として電子音楽の研究を積み、電子音響とアコースティック楽器を組み合わせた様々な作品を多数発表している。矢継ぎ早に繰り出される様々な音響と不規則なリズムは高等なパンク・ロックか新手のジャズを思わせ、その疾走感あふれる多彩な音響イヴェントに飽きることがない。一聴、ぐちゃぐちゃに聴こえる展開の中にふと抒情的なパッセージが聴こえたりしてなかなか魅力的。ストラヴィンスキー、エリオット・シャープ、マイルス・デイヴィスをミックスしたような音楽である。
13062KAI
チン・ウンスク(b.1961):作品集
ファンタジー・メカニーク(1994/1997)
Xi(1997/1998)*
アクロスティコン-ボースピール(1991/1993)**
二重協奏曲(2002)#
アンサンブル・コンテンポラン、
パトリック・ダヴァン(指)、
デヴィッド・ロバートソン(指)*、
大野和士(指)**、ピーア・コムシ(S)**、
ステファン・アスバリー(指)#、サミュエル・ファヴレ(Perc)#、ディミトリ・ヴァシラキス(P)#

録音:2003-2004年
チン・ウンスク(b.1961)はソウル国立大学でカン・ソキに学んだ後、ハンブルグ音楽院でリゲティに師事。1985年に権威あるオランダのガウデアムス作曲コンクールに優勝して以来、シカゴ響、ベルリン・フィル、クロノスQ、アルディッティQなど名だたる団体から委嘱を受け、韓国を代表する作曲家となった。彼女の作品は韓国の伝統音楽の影響は直接感じさせないものの、激しい感情を思わせるエネルギッシュな音の身振りとヨーロッパ前衛音楽の技法が程よく融合され、ユン・イサンの後継者というに相応しい。
13102KAI
セサル・カマレロ(b.1962):「ヴァニシング・ポイント」〜2人の打楽器奏者と管弦楽の為の(2007)*
「デュラシオン・インヴィジブル」〜ヴァイオリン、チェロ、ピアノと2群の室内管弦楽の為の(2009)#
「雨の音を介して」(2000-04)+
ペーター・ヒルシュ(指)
スペイン国立O*#
ラファエル・ガルベス(Perc)*、
フアンホ・ギジェム(Perc)*、
トリオ・アルボス:【ミゲル・ボレゴ(Vn)、ホセ・ミゲル・ゴメス(Vc)、フアン・カルロス・ガルバーヨ(P)】#+

録音:2008、2009年
カマレロはマドリッドに生まれたが、生まれて間もなく一家でニューヨークに移住。アメリカで音楽の教育を受けた。作風は限られた素材、点描的で鋭く刻み込まれる音のアタック、音色への神経質なまでの細かいこだわりなど、ブーレーズらポスト・セリエリズムの影響が強い。ヨーロッパでは既に広く知られ、アンサンブル・モデルン、クセナキス・アンサンブルなどから委嘱を受け、数々の現代音楽祭に招聘を受けています。
13112KAI
アルベルト・ポサダス(b.1967):作品集
(1)「涙と優しさの暗い深淵」〜アンサンブルのための(2005)
(2)「ネブマート」〜五重奏のための(2008)
(3)「クリプシス」〜アンサンブルのための(2007)
(4)「グロッソポエイア」〜3人のダンサー、4人の音楽家とヴィデオ、ライブ・エレクトロニクスのための(2009)
(1)-(4)アンサンブル・コンテンポラン、
(1)-(3)フランソワ=クサヴィエ・ロート(指)
IRCAMポンピドゥ・センター

録音:2007-2009年
ポサダス(b.1967)はスペインの作曲家で当KAIROSレーベルでは既にリリースされた「フラクタルの典礼」(12932KAI)が話題となった現代スペインを代表する作曲家である。彼はフランシス・ゲレーロに師事した後、パリのIRCAMで電子音響についての研究、創作に取り組む一方、クセナキスのように最新の数学理論にも関心を寄せ、感性と科学の両面から新しい音楽を開拓しようとしている。作品はコンピュータ音楽やスペクトル楽派からの影響を感じさせ、持続する音の帯の色彩とテクスチュアの変化で作品を構成している。「涙と優しさの暗い深淵」では雅楽の笙を思わせる響き、間の感覚、一音に込める気合いのような凄みが1970年代の武満(ウィンター、マージナリア、ジェモー第1部あたり)を思わせ、ライオン・ローアの悩ましい呻きが聴き手の生命力を喚起する。「クリプシス」の低音の凄みと高音域のきらめく美しさ、最新作「グロッソポエイア」のライブ・エレクトロニクスとアンサンブルのコンビネーションも見事なものである。現代音楽ファン必聴!
13122KAI
ヘスス・ルエダ(b.1961):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番(1990)
弦楽四重奏曲第2番「影から」(2002)
弦楽四重奏曲第3番「島々」(2002-04)
KNMベルリン
【シュテフェン・タシュト(Vn)、
フランツィス
カ・ドレヒゼル(Vn)、
キルスティン・マリア・ピエントカ(Va)、リンゲラ・リエムケ(Vc)】

録音:2010年6月・8月ベルリン
ヘスス・ルエダはマドリッド出身のスペインの中堅作曲家で2004 年にはスペイン文化省よりナショナル・ミュージック・アワードを授与されている。作品は管弦楽から室内楽、オペラと幅広い。因みにNAXOS からリリースされている交響曲第3 番は新奇なアイデアと響きに満ちた秀作である。弦楽四重奏曲はこれまでに当CD に収録されている3 番までが作曲されており、アルディッティ四重奏団が度々取り上げています。第 1 番では様々な音事象が矢継ぎ早に現われ緊張感ある時空間が構成され、第 2 番では「影から」のタイトル通り、瞑想的な雰囲気に溢れ、時に聖歌を思わせる清浄な響きが現われます。第 3 番では後期ショスタコーヴィチを彷彿とさせる沈鬱な旋律がチェロにより歌われるなど、新ロマン派的な側面が見られます。
13132KAI
ベアト・フラー(b.1954):弦楽四重奏曲第3番(2004) KNMベルリン(弦楽四重奏)

録音:2007年
KAIROSレーベル初期から継続的に作品集が出ているベアト・フラー。これで9枚目となるフラーの作品集は51分からなる大作弦楽四重奏曲。ハーモニクス、高音域でのピチカート、スル・ポンティチェロの多用、キリキリとした響き、突如振り落とされるクラスターの音の楔など針金で引っ掻いたようなささくれだった音の隙間にバッハが時折引用されます。荒涼とした空気の中の真摯な祈りの音楽。KNMベルリンは1988年設立のアンサンブル。KNMとは、Kammerensemble Neue Musikの略でメンバーは12人ですが、今回のような弦楽四重奏から客演奏者を加えた大掛かりな編成まで融通がきき、ベルリンの現代音楽シーンに欠かせないアンサンブルとなっています。
13142KAI
ユーグ・デュフール(b.1943):ティエポロによるアフリカ(2005)〜ピアノとアンサンブルの為の
ティエポロによるアジア(2009)〜アンサンブルの為の
アンサンブル・ルシェルシェ

録音:2009年ケルン
グリゼーやミュライユとともにスペクトル楽派の元祖としても知られるフランスの作曲家デュフールは作曲と電子音楽をジャック・ギヨメに師事、後にIRCAMでも研鑽を積んだ。《ティエポロによるアフリカ》ではアフリカ、《ティエポロによるアジア》ではアジアの音楽要素が極めて抽象化された音響で反映され、密度の濃い音響空間が構築されています。
13152KAI
フリードリヒ・チェルハ(b.1926):断片的小品《夢》(2009)
9つのバガテル(2008)*
《瞬間》(2006/07)#
シルヴァン・カンブルラン(指)クラングフォルム・ウィーン、
ゼブラ・トリオ(弦楽三重奏)*、
ペーター・ルンデル(指)WDRケルンRSO#"

録音:2009-2010年
2011年、85歳を迎えるチェルハの近作を3曲収録。いずれも密度の高い作品で高齢にも関わらず、その創作力には驚かされます。断片的小品《夢》は弦楽の静謐な持続音が絡み合い、次第に旋律を為してゆく美しい佳曲。「9つのバガテル〜弦楽三重奏のための」はベルクを思わせ、オーケストラのための《瞬間》は作曲当時80歳というのが信じられないほどのエネルギーを放射。これもまたベルクの《3つの管弦楽曲》を思わせる。チェルハ芸術の総決算がこの一曲に集約。
13172KAI(DVD)
suden/ガストン・ソルニツキ、マウリツィオ・カーゲルを撮る
カーゲル(b.1931):室内交響曲、
《勝ちそこないのための10の行進曲》より2つの行進曲、
《1934年12・4日に...》、
《マレ・ノストゥルム》、
《クオドリベット》、《そよ風》、
《ウングイス・インカルナートゥス・エスト》、
《影の響き》、《バベルの塔》
アンサンブル・ズューデン、
コンパーニャ・オブリキュア、
ディヴェルティメント・アンサンブル、
アルトゥーロ・ディエメッケ(指)
ブエノスアイレスPOほか

製作:2011年、DVD5、カラー、
NTSC、ドルビー2.0
5.1、4:3、オール・リージョン、
字幕:ドイツ語・英語、67:00
マウリツィオ・カーゲル(b.1931)は現代音楽にパフォーマンス、演劇的要素を持ち込んだ作品でケージとともに20世紀後半の現代音楽界に多大な影響を与えた。そのカーゲルと同じアルゼンチン出身の映像作家ガストン・ソルニツキによって制作されたカーゲルの貴重なドキュメンタリー映画。作品のリハーサル風景を中心にカーゲルの独白、演奏メと作曲家のやりとりなどで構成されている。映像作品としても優れており、カーゲルの世界を知るのに最適。
13182KAI
フリードリヒ・チェルハ(b.1926):作品集
(1)「そして君は...」(Und du...) (1963)
(2)「目録」(Verzeichnis)(1969)
(3)「Kのために」(1993)
(1)(3)フリードリヒ・チェルハ(指)ORFウィーンRSO
(1)アンサンブル・ディー・ライエ、
(1)E.マイスター/H.ヤナッチュ/G.ヴィーラント/G.アンダース/G.ツィンマー(以上、語り手)
(2)エルヴィン・オルトナー(指)ORF合唱団

録音:(1)1963年8月、(2)1983年11月、(3)1993年
何れもORFレーベルの12枚組BOXセット(CD180)や自作自演集(CD174)で出ていた音源ですが(1)(2)は1枚もので入手しやすくなりました。
チェルハが40歳代に制作した実験的大作「そして君は...」(Und du...)は語り手の「ヒロシマ、閃光、火災、苦痛、粉塵」という朗読で始まり、「...しかしヒヨシ氏と彼の家族は生き残った」と続くうちに電子音とオーケストラの音響が次第に層を重ね、核の恐怖と現代の黙示録的な世界が展開する。作曲当時の緊張した世界情勢も反映された野心的なシアター・ピース。音楽語法としては当時最先端であったコンピュータ音響合成、テープ操作、当時流行した音群作法などが総動員されている。「目録(フェアツァイヒニス)」は不確定性を含む合唱曲で歌手が足を踏み鳴らすなど、後のラッヘンマンを予感させる作品。「Kのために」は彫刻家カール・プラントルの70歳の誕生日を祝って作曲された曲。チェルハはプラントルの作品から度々霊感を受けているようで、この他にも彼の名を冠した作品(カール・プラントルのための記念碑など)を作曲している。同作品はチェルハ自身、その出来に気に入っているようで度々自らタクトを執っている彼の代表作。
13212KAI
サルヴァトーレ・シャリーノ(b.1947):弦楽四重奏曲第7番(1999)
弦楽四重奏曲第8番(2008)
6つの短い四重奏曲(1967-1992)
プロメテオQ
【ジュリオ・ロヴィギ(Vn)、
アルド・カンパナーリ(Vn)、
カルメロ・ジャロムバルド(Va)、
フランチェスコ・ディロン(Vc)】

録音:2010年2月ザールランド放送
KAIROS が特に紹介に力を入れているシャリーノは日本の現代音楽ファン、演奏家の間でも特に人気のある作曲家で、予想外の音響や奇を衒う傾向のある現代音楽の作曲家の中にあってもなお、独自の世界を持つ存在として知られています。静けさの中に想像力をかきたてる音響が断片的に立ち上がるシャリーノ・ワールドはここでも健在。この十年余りの間に書かれた二つの弦楽四重奏曲の他、1960 年代から書き継がれた「6 つの短い四重奏曲奏」はさながら夢の風景をスケッチしたような繊細な小品。
13222KAI
ジョルジュ・アペルギス(b.1945):コントレ・タン(2005/06)
(2)シーソー(2008)
(3)会話(ダブル・ベース独奏のための(2007)
(4)「ティーター・トッター(シーソー)(2008)
(1)(2)(4)クラングフォルム・ウィーン
(1)ドナティエンヌ・ミシェル=ダンサック(S)、
エミリオ・ポマリコ(指)
(2)(4)シルヴァン・カンブルラン(指)
(3)ウリ・フッセネッガー(Cb)

録音:(1)2010年7月、(2)2010年2月、(3)2010年11月、(4)2009年11月
アペルギスはギリシャ出身でクセナキスに師事しパリを本拠として活動している。演劇とのコラボレーションが多く、2005年に来日しレクチャーと演奏会を行いました。KAIROSレーベルへはヴィオラとサクソフォンのための室内楽作品集が出ている(12942KAI)。いらいら、せかせかとした音の身振り、矢継ぎ早に移り変わる変幻自在の音響事象、シュールレアリスティックな表現世界など、その独自の世界は今日の現代音楽の状況の中でも際立って個性的です。
13232KAI
ルチア・ロンケッティ(b.1963):作品集
(1)「偉大な重力の男」(2002)〜4人の声と弦楽四重奏のための
(2)「ピノキオ、そのサイド・ストーリー」(2005)〜4人の男声のための
(3)「ハムレットの工場」(2007)〜ソプラノ,バス,ヴィオラとチェロのための
(4)「塩と鴨」(2000) 〜6人の声のためのコメディア・ハルモニア
(1)(2)(4)ノイエ・ヴォーカルゾリス
テン・シュトゥットガルト、
(1)アルディッティ四重奏団
(3)ズザンネ・ライツ=ロレイ(S)、
アンドレアス・フィッシャー(Bs)、
ハンナ・ヴァイリッヒ(Va)、
エリク・ボルギア(Vc)

録音:(1)2008年、(2)2007年、(3)2009年、(4)2002年
ルチア・ロンケッティはローマ出身のイタリアの作曲家で聖チェチーリア音楽院で作曲とコンピュータ音楽を、ローマ大学で哲学を学んだ。その後、パリのIRCAM でジュラール・グリゼイの指導を受けました。前衛音楽の技法を使いつつ、古典文学を大胆に読み換えたテキストに作曲することが多く、ここに収められた作品もコメディの要素を多分に含んだシアター・ピース的な作品でルチアーノ・ベリオの後継者と言ってもあながちほめ過ぎではないっでしょう。
13242KAI
チェルハ(b.1926):打楽器協奏曲(2007/08)
「インパルス」(1992/93)*
ペーター・エトヴェシュ(指)VPO
ピエール・ブーレーズ(指)
マルティン・グルービンガー(Perc)、

録音:2011年11月25日ウィーン・コンツェルト・ハウス(ライヴ)
1996年8月15日ザルツブルク音楽祭(ライヴ)*
打楽器協奏曲はチェルハが81歳から82歳にかけて作曲した大作でソリストの乱れ打つ大小様々なドラムと大管弦楽が火花を散らしてぶつかりあう異常なテンションで始まります。中間部はヴィブラフォン、金属系打楽器のソロを背景に弦楽、木管が抒情的で恍惚とした楽想が続き、後半は再びドラムにゴングを加えた乱れ打ちの嵐とシロフォン、ウッド・ブロックなどによる打楽器奏者の名人芸を披露する部分が華やかに展開。ソリストはDGからアルバムも出ており、N響との共演で話題となった超絶打楽器奏者グルービンガー。
一方、盟友ブーレーズがタクトを執った《インパルス》は初演はプレヴィンだったそうで、新ウィーン楽派のこだまを感じさせながらリゲティを思わせるダイナミックな音群の波が次々と押し寄せる大迫力の作品。いずれも聴き手を圧倒的な大音響の渦と波で飲み込み、オーディオ・ファンにとっても魅力的な内容。ウィーン・フィルが演奏する同時代作品はこんなにも今日的で刺激的です。
13262KAI
ヤン・ロビン(b.1974):作品集
「火山」〜29人の音楽家のための
「アート・オブ・メタル I 」〜メタル・コントラバス・クラリネットと17人の音楽家のための*
「アート・オブ・メタル III 」〜メタル・コントラバス・クラリネットと18人の音楽家のための#
アラン・ビヤール(メタル・コントラバス・クラリネット)*#、
スザンナ・マルッキしアンサンブル・アンテルコンタンポラン
IRCAMポンピドー・センター(コンピュータ音響)

録音:2010年、2008年、2009年
ヤン・ロビンはフランスの若手作曲家で当初ジャズを学んだ後、ミヒャエル・レヴィナス、ジョナサン・ハーヴェイ、ブライアン・ファーニホーらに作曲を師事。IRCAM でも研鑽を積み、ライヴ・エレクトロニクスを使った大規模アンサンブルのための作品を精力的に生み出していまう。ところで、このディスクで演奏されているメタル・コントラバス・クラリネットとは特製の金属製のコントラバス・クラリネットで、重低音はもちろんのこと、通常の木管クラリネットでは出せない倍音、特殊奏法などが演奏可能です。どの作品も当初ジャズを学んだ作曲家らしく、厳密に管理、記譜されたフリー・ジャズとでもいうべき不規則なリズムの錯乱とノイズの嵐、大地を轟かさんばかりの重低音からきらめく高音までの幅広いダイナミック・レンジを持ち、オーディオ・ファンにも喜ばれる内容。春の祭典とフリー・ジャズを足して2で割った内容と言えば、当たらずとも遠からずです。
13272KAI
ベルンハルト・ガンダー(b.1969):作品集
(1)ダーティ・エンジェル(2010)
(2)クフル(2010)
(3)球体の声(2007)
(4)ヴェクダ!(2011)
(5)ホリッピーレ・ディクトゥ(恐ろしい)
(2007)
(6)ラヴリー・モンスター(2009)
(1)クラシミール・ステレフ(アコーディオン)
 アンデルス・ニクヴィスト(フリューゲルHr)、
 スザンナ・マルッキ(指)ベルリン・ドイツSO
(2)アルディッティ四重奏団
(3)シン=ウェイ・ファン(P)、
 アーヴィン・アルディッティ(Vn)、
 ラルフ・エーラース(Va)、
 ルーカス・フェルス(Vc)
(4)ルート・ローゼンフェルト(S)、
 ティトゥス・エンゲル(指)
 オーストリア現代音楽アンサンブル
(5)ティトゥス・エンゲル(指)
 ノイエ・ヴォーカル・ゾリステン・シュトゥットガルト、
 アンサンブル・レゾナンツ、
 コンポーザー・スライド・クァルテット
(6)ペーター・エトヴェシュ(指)
 オーストリアRSO

録音:2007-2011年ライヴ・レコーディング
ベルンハルト・ガンダーは 1969 年オーストリア出身でグラーツにてベアト・フラーに師事後、パリのUPIC スタジオでフリオ・エストラーダ、カーティス・ローズに師事。2006 年にはチューリヒのコンピュータ・ミュージック・スイス・センターでその方面の研鑽を積んでいます。当 KAIROSではこれが二枚目のアルバムで前回のCD(12682KAI)におけるアメコミのヒーロー「スパイダーマン」の変身前の主人公の名前をタイトルにした「ピーター・パーカー」やゲーム・ミュージック風の音楽に様々な騒音、爆音が入りテレビ・ゲームの音響をそのまま室内アンサンブルに移し変えた感のある「バーニー・ゲーム」など、ポップ・カルチャーと現代音楽を融合した独自のハイパー・パンク路線はここでも健在。ストラヴィンスキーをチープにしたような音楽の上に終始ノイズの嵐が吹きまくる「ダーティ・エンジェル」、大作曲家・名指揮者エトヴェシュの熱演で巨大な音響が渦を巻く「ラヴリー・モンスター」は大都会のウォール・グラフィティをそのまま大管弦楽に移し替えたような怪作が聴き物。
13282KAI
ゲラルト・レッシュ(b.1975):作品集
(1)コレクション・セルティ(2011)
(2)統計(2009)
(3)「庭、山道、分かれ道」(2000)
(4)カントゥス・フィルムス(定旋律)(2010)
(1)クレメント・パワーしクラング・フォルム・ウィーン、
(2)シュテファン・ノイバウアー(Cl)、
(3)ゲルトルート・ロスバッハー(Va)、ペーター・コイシュニヒ(指)アンサンブル・コントラプンクテ
(4)アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指)ニーダーエーストライヒ・トーンキュンストラーO、シネ・ノミネCho

録音:2010〜2012年
ゲラルト・レッシュはリンツ出身のオーストリアの若手作曲家でミヒャエル・ジャレル、ベアト・フラーらに作曲を師事。ヨーロッパ20 世紀音楽史のよき伝統を受け継いだオーケストレーションと手堅い手法の中に後期ロマン派や表現主義とは異なる新しい抒情が感じられる秀作群。

13302KAI
藤倉大(b.1977)作品集
スパークス(2011)〜ギターのための
アイス(2009-10)〜アンサンブルのための
ファントム・スプリンター(2009)〜アンサンブルとライヴ・エレクトロニクスのための
廃棄された時間(2004-06)〜エレクトリック・ギター独奏とアンサンブルのための
《私は歌う花々の夢を見た》(2012)〜予め録音されたエレクトロニクスのための
スパーキング・オービット(2013)〜エレクトリック・ギター独奏とライヴ・エレクトロニクスのための
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル(ダニエル・リッペル(Gソロ))
ジェイス・オグレン(指)
マシュー・ウォード(指)

録音:2007-2013年
ロンドンを拠点にヨーロッパで活躍する若手作曲家藤倉大の最新作品集。まとまった作品集としては以前、弊社で配給した「シークレット・フォレスト」(NMC D172)以来の快挙(因みにこの「シークレット・フォレスト」は英ガーディアン紙Best classical albums of 2012"の一枚に選ばれ、日本では坂本龍一も絶賛)。さてこの最新アルバムでは独奏曲からライヴ・エレクトロニクスを伴った大規模アンサンブル作品までヴァラエティに富んだ藤倉大の世界の最新状況を知ることが出来る。涼しげで遊び心(?)にあふれた音響と次々と繰り出されるアイデア、それにどこかポップなセンスを感じさせる音楽はヨーロッパの前衛音楽のエッセンスを吸収しながらヨーロッパの重苦しさから解放された新たな現代音楽として各方面から絶賛されている。晴れて名門レーベルKAIROS に初登場。
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アガタ・ズベル(b.1978)作品集
(1)ラビリンス(2011)〜声と4楽器のための
(2)ミロスの格言(2011)〜声とアンサンブルのための
(3)氷の影(2011)〜クラリネット、チェロとエレクトロニクスのための
(4)NOT I (2010)〜声、アンサンブルとエレクトロニクスのための
アガタ・ズベル(Vo)、
クレメント・パワー(指)
クラングフォルム・ウィーン

録音:2011-2012年ポーランド放送
アガタ・ズベルはワルシャワ出身で一流のヴォーカリストとしても活動しており、このアルバムでもほとんどの作品で声楽パートを担当している。自らがプレーヤーであるためか、机上の書式に傾きがちな前衛派とは一線を画した、時に先鋭的なジャズを思わせる肉体性のある作風が特徴。近年はコンピュータを使った作品も手掛けており、「氷の影」と「NOT I」ではミステリアスな音空間を作り上げる事に成功している。シマノフスキ・フィルハーモニー管弦楽団レジデンス・コンポーザー。

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NX-B05
ハヤ・チェルノヴィン(1957‐):作品集
冬の歌 V‐忘れられた光(2014)
5つのアクション・スケッチ‐第1曲 Breathe(2014)
冬の歌 IV‐ 傷‐ヤドリギ(2014)
5つのアクション・スケッチ‐第2曲 So Narrow(2014)
5つのアクション・スケッチ‐第4曲 Sliver(2014)
冬の歌 II‐石(2003)
5つのアクション・スケッチ‐第5曲 Sand(2014)
カイ・ヴェッセル(C.T)
ジェフリー・ギャヴェット(Br)
ウィリアム・シンメル(アコーディオン)
スティーヴン・シック(指)
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル

録音:2014年10月23日
イスラエルで生まれ、現在はアメリカに拠点を置く女性現代作曲家ハヤ・チェルノヴィンの作品集。 彼女は2006年のザルツブルク音楽祭でモーツァルトの「ツァイーデ」に自作「アダマ」を融合させたことで注目を浴びまし た。「冬の歌」は最初の曲が2002年に書かれてから、断続的に発表されており、彼女の作風も同時に進化していま す。絶え間なく続く音楽は、まるで尽きることない生命を表すかのようです。
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NX-B05
クラウディオ・アンブロジーニ(1948-):ギター作品集
アリアと舞曲(1978)
インブラジリアン(1987)
3つの練習曲「戸外で」
影の歌(1973)
Nulla nox sine linea-一本の線も引かない日は夜もない(1973/2013改編)
夢の夜想曲(作曲年不祥)
Priapo assiderato(1992)
迷宮のシャコンヌ(1995)
Tantalo sorridente(1973)
夜想曲(1975)
Canzone molle(1973)
Rap(1994)
喪失の歌(1973)
無垢の歌、経験の歌(作曲年不祥)
遠近法による3つの練習曲-第2番(1973)
3つのホログラム(作曲年不祥)
アルベルト・メシルカ(G)

録音:2016年2月
ヴェニスの作曲家アンブロジーニのギター作品集。特殊奏法や奏者自身によるノイズも含め、ヴァラエティに富んだ作風の 曲が並びます。20世紀後半のギター・レパートリーに高く貢献しているこれらの作品を、イタリア生まれのギタリスト、メシル カが卓越したテクニックで演奏しています。
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NX-B05
ステファン・ヴェグホウスキ:コンテンポラリー・ジューイッシュ・ミュージック
1.Beginning
2.Kohelet
3.Modeh ani
4.Anthem
5.Appendix
デヴィッド・クラカウアー(クラリネット)
ツェザリー・コンラッド(パーカッション)
アダム・コシュミエジャ(P)
ミコワイ・トゥルザスカ(サクソフォン)
マチェイ・ヤーロン(Vn)
ヴェロニカ・ディージック(声)
マテウス・ワソウスキ(声)
ユスティナ・プタシンスカ(声)
ダヴィド・スルミエジ(声)

録音:2015/2016
「Living, Breathing Earth=息づく大地」と題されウォーシャワーの交響曲第1番。地球上で共存する様々な生き物、植物た ちの生命の輝きを描写したこの作品からは、生命の営みの喜びが感じられます。トロンボーン協奏曲の形式を持つ「Tekeeyah (呼びかけ)も、深い森の中を想起させる描写的な音楽です。トロンボーン奏者アヴィツァはユダヤ教で用いられる楽器ショファー (動物の角でできている)を操り、幽玄な音を聴かせます。


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