湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Coviello
(ドイツ)



マルクス・ボッシュとアーヘン交響楽団によるブルックナーのCDで注目を浴びたレーベルです。

※SACDもCDと同価格

※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
COV-00041
シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 ノモスQ
【マルティン・デーニンク(Vn),
ソーニャ=マリア・マークス(Vn),
フリーデリケ・コッホ(Va),
ザビーネ・プファイファー(Vc),
クラウス・ケンパー(Vc)】

録音:1999年10月8日(ライヴ)
ノモス四重奏団は1984 年結成。CPOに録音があります。
COV-00061
タティアナ・マズレンコ/ポートレイト
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第2番、
エネスコ:演奏会用小品
ブリテン:ラクリメ Op.48
ミヨー:4つの顔 Op.238
ヒンデミット:無伴奏ヴィオラ・ソナタ Op.25-1
タティアナ・マズレンコ(Va)
COV-20203
バッハ:オルガン偽作集
フーガ ヘ長調 BWV Anh. II 42
フーガ ハ長調 BWV Anh. II 90
「わが友イエスよ」BWV Anh. II 58
「わが友イエスよ」BWV Anh. II 59
「ただ愛する神の摂理にまかす者」BWV Anh. II 68
「ああ、あなたの慈悲で」 BWV Anh. 206 / Anh. II 79
「キリストは死の縄目につながれ」BWV Anh. III 171
前奏曲 へ長調 BWV 番号無し
「ああ人よ、汝の大きな罪を嘆け」 BWV 番号無し
トリオ BWV 番号無し
「われらキリストの徒は 」BWV 番号無し
「来てください、造り主なる聖霊の神よ(1」 BWV 番号無し
「来てください、造り主なる聖霊の神よ(2」 BWV 番号無し
「来てください、聖霊よ」 BWV 番号無し
「来てください、聖霊、主なる神よ」 BWV番 号無し
「ただ愛する神の摂理にまかす者」BWV 番号無し
フリートハイム・フランメ(Org)
737 年製グラールホフ、シュティフト教会のトロイトマン・オルガンを使用。珍しいバッハの偽作オルガンだけを集めたCD。偽作といっても結構優れた作品が多数あるのは間違いなし。
COV-20204
中世,ルネサンス,バロック時代の3つのフルートのための作品集 トリオ・ヴィアッジョ
COV-20206
ジーバー:リコーダーと通奏低音のための6つのソナタ トーマス・キューグラー(リコーダー),
イムケ・ダーヴィット(ヴィオラ・ダ・ガンバ),
ラナー・ヨハンセン(Fg),
アンドレ・ヘンリヒ(アルチリュート),
ヴォルフガング・コストゥヤク(Cemb)
COV-20407(2CD)
バッハ:アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア小曲集(1725年版) ジェイムズ・マドックス(P)、
イングリット・シュミットヒューゼン(S)
アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア小曲集は、1722年のものと1725年のものがあります。後者はバッハの作品でない曲が多数含まれているので、全曲が顧みられることがあまりありませんでした。おそらく全曲の録音はこれが初めてではないでしょうか。
COV-20602(1SACD)
カリッシミ:オラトリオ「ヨナ」、
 オラトリオ「最後の審判」、「主は言われた」、
 「マニフィカト」、
ガブリエリ
:ソナタ第8番
カペラ・アンジェリカ、
ヴォルフガング・カッチュナー(指)ラウテン・カンパニー

録音:2005年
17世紀のイタリアで最も活躍した作曲家の一人カリッシミ。彼作品の中で特に重要とされるのはオラトリオであり、その様式美は他の作曲家にも多大な影響を与えました。ラウテン・カンパニーは緊迫したカリッシミの精神世界を描き出しています。
COV-20701
カール5世時代の音楽
M. プレトリウス、フランシスコ・デ・ラ・トッレ、
ルイス・デ・ナルバエス、ティルマン・スザート、
トワノ・アルボー、ルイス・デ・ミラン、
フィリップ・ヴェルデロ、
カンシオネーロ・デ・ラ・コロンビーナ、
フランシスコ・ゲレーロ、
ヒエロニムス・パラボスコ、J. ヴァルター、
ジョスカン・デ・プレ、ルートヴィヒ・ゼンフル 他
カペラ・デ・ラ・トーレ、
マティアス・ゲルヒェン(Bs)、
セバスチャン・クネーベル(Org)

録音:2006年10月聖オスダーク教会(マンデルスロー、ドイツ)
16世紀のスペインは、政治経済、文化芸術ともに強く豊かで黄金期と呼ぶにふさわしい時代でした。1516年に神聖ローマ皇帝カール5世 がスペイン王カルロス1 世として即位。カール5 世はヨーロッパから新大陸に至る広大な領土を統治、歴史上もっとも広い地域を支配した 君主の一人。出身地であるフランドルから優れた音楽家を招き、時代を代表する画家や彫刻家も、彼のもとに活躍しました。このアルバム はカール5 世と同時代に活躍した作曲家の作品を集めた1枚。カール5世の最高の宮廷楽団の響きを味わうことの出来る内容です。
COV-20708(2SACD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲) マーティン・オステルターグ(Vc)

録音:2006 年7 月14-20 日
J.S.バッハの最高傑作またチェロ奏者のバイブルとして君臨する無伴奏チェロ組曲。ドイツを中心に活躍するチェロ奏者マーティン・オステルターグがCoviello Classic からSACD Hybrid 盤でリリース。様々な楽器を試したどり着いたというエルセン・エイケン制作(2005)のモダン楽器を用い、簡潔ながらも高度な音楽性を追求した演奏です。マーティン・オステルターグは、カールスルーエ音楽大学でレオ・コスチェルニー氏に学び、同様にパリ音楽院とデトモルト音楽院でアンドレ・ナヴァラ女史に師事。イラク国立交響楽団、デュッセルドルフ・シンフォニカのソロ・チェロ奏者を経て現在はバーデン・バーデン・フライブルク南西ドイツ響の第1 ソロ奏者です。   (Ki)
COV-20709
ジョン・プレイフォード(1621-1686):「英国式舞踏指南 イングリッシュ・ダンシング・マスター」(1651-ca.1728) より アンサンブル・プレイフォーズ

録音:2006年8月28-30日
17世紀イギリスを代表する楽譜出版者のひとり、ジョン・プレイフォード。1651年に出版された17世紀のヒット曲集、「英国式舞踏指 南 イングリッシュ・ダンシング・マスター」を編纂。このアルバムは、アンサンブル・プレイフォーズと名付けられた意欲的な古楽アン サンブルによって、より精密に、より確かな解釈において再発見された音楽を展開しています。
COV-20713(3CD)
グルック:歌劇「エツィオ」 マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(CT ヴァレンティニアーノ3 世)、
マリセッレ・マルティネス(Ms フルヴィア)、
マティアス・レックスロート(CT エツィオ)、
ネッタ・オール(S オノーリア)、
ミルコ・ロシュコウスキ(T マッシモ)、
アンドレアス・ポスト(T ヴァーロ)、
アンドレアス・シュテーア(指)
新デュッセルドルフ宮廷楽団(ノイ・デュッセルドルファー・ホフムジーク)

録音:2007年5月30,6月1日,デュッセルドルフ
グルックのオペラ・セリア「エツィオ」が世界初録音!グルックというと、「オルフェオとエウリディーチェ」のような改革オペラや、 パリに進出してからのトラジェディ・リリクが有名ですが、彼が30 代だった1740、50年代にはメタスタージオの台本によるオペラ・セ リアも多数作曲していました「エツィオ」は、1750年のカーニヴァル・シーズンにプラハで初演されたもの。音楽には、後期バロックか ら古典派へと移行する時代の特徴がはっきり現れています。物語は、ローマの将軍エツィオと皇帝ヴァレンティニアーノを巡る話。横恋 慕あり、謀反ありと、波乱万丈の展開で、大変人気があった台本です。ヘンデルも同じ台本から同名のオペラを作曲しているので、比較 するのも楽しいでしょう。この録音では、プラハ初演の楽譜を使用。かつてのウィーン少年合唱団の花形ソリストにして、現在はトップ・ カウンターテノールのツェンチッチが圧倒的な皇帝を歌っています。他の歌手もドイツの実力高い若手が揃えられて、充実。シュテーア と新デュッセルドルフ宮廷楽団も柔らかな美感に優れた演奏。若き日のグルックの充実オペラを心から楽しめます。  (Ki)
COV-20714(1SACD)
アンナベルクの合唱曲集より聖アンナの日の音楽
ヤーコブ・オブレヒト:ミサ「主の御保護のもとに」 他
カタリナ・ボイムル(指)
カペラ・デ・ラ・トーレ 

録音:2007年4月12-15日
COV-20804(1SACD)
シュタットプファイファー、ウェイツ、吟遊詩人、ピッファリ〜16&17世紀の楽団音楽集
バルトロメウス・ヘス(1518-1585)/パウル・ヘス:パッサメッゾ.サルタレッロ
パウル・クーゲルマン(1580没):新しい歌(1558)
バルトロメウス・ヘス/パウル・ヘス:タンツ〜ナーハタンツ
フィリップ・ヴェルドロ(1490-1562):マドリガル「わが最後のため息」
ヨアン・アンブロジオ・ダルツァ:スペイン風カラータ(1508)
パレストリーナ:モテット「おお主イエス・キリスト」
フアン・デ・ウレッダ(1445-1500):タントゥム・エルゴ
ゲレーロ:4声のパンジェ・リングァ
ジャコモ・ゴルザニス(1520あるいは1525-1575):パヴァヌ「蛇」
ラッスス:マドリガーレ「もしも逆波が」
作曲者不詳、カッセル(1650頃):5声のボンバルドのソナタ
ホルボーン:パヴァヌ「よき望み」、すいかずら、妖精のラウンド、アルマンド、夜警
フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集(1610頃-1620頃):ファーナビーの夢
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654):2つのソプラノのためのティエント
シャイン:パヴァヌ、ガリアルダ、クラント、アルマンド/トリプラ 他
カペラ・デ・ラ・トーレ

録音:2007年アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
COV-20808(1SACD)
ヘンデル:テノール・アリア集
オラトリオ「イェフタ」より、
セレナータ「アチ、ガラテアとポリフェーモ」より、
アレクサンダーの饗宴より、
オラトリオ「サムソン」より、
オラトリオ「メサイア」より、
バレエ組曲「テルプシコーレ」より、
歌劇「ロデリンダ」より、
歌劇「アルチーナ」より、
オラトリオ「セメレ」より、
歌劇「エツィオ」より、
音楽劇「快活の人,沈思の人,穏和の人」より
クリストフ・ゲンツ(T)、
ユリア・ワーグナー(S)、
ダーフィット・ティム(指)
ハレ・ヘンデル祝祭O

録音:2008年3月25-29日
クリストフ・ゲンツはエアフルトに生まれ。ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団団員として学び、その後ケンブリッジ大学で音楽学を専攻、キングス・カレッジ・コーア団員に在籍。各国のコンサート、歌曲の夕べやオペラに招かれ、サー・シモン・ラトル、フィリップ・ヘレヴェッヘ、ジギズヴァルト・クィケン、サー・ジョン・エリオット・ガーディナーらと共演。録音はリリング指揮メンデルスゾーンの交響曲第2番「頌歌」など多数。深い音楽的解釈、響きのある声でヘンデルのオペラやオラトリオのアリアを歌います。
COV-20811
ルネサンス期の地中海のクリスマス音楽 カペラ・デ・ラ・トーレ
セシル・ケンペナース(S)
ホセ・ピサーロ(T)
COV-20903
プファルツ= ノイブルク黄金期時代のヨハン・ヴィルデラー宗教作品集

ヨハン・フーゴー・フォン・ヴィルデラー(1670-1724):ミサ ト短調(4声と弦楽、通奏低音のための)、Modulationi sacraeより「Quando Jesus adest」Op.1(ソプラノ、アルト、弦楽、通奏低音のためのモテット第2番)、
Custodi me、
テ・デウム(4声、4本のトランペット、ティンパニ、ファゴット、弦楽、通奏低音のための)
カルロ・ピエトロ・グルア(1665-1726):Alleluja fideles plaudit(4声、2本のトランペット、弦楽、通奏低音のための)、Laetatus sum(詩篇121)、
Beatusvir(詩篇111)(4声合唱、弦楽、通奏低音のためのモテット)
イェルク・シュトラウベ(指)
デュッセルドルファー・ホーフムジーク
北ドイツ・フィグラルcho

録音:2008 年4 月24-25 日(ライヴ)
COV-20904(2CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタの聴きき比べ
第4番イ短調Op.23、第5番ヘ長調Op.24「春」、
第9番イ長調Op.47「クロイツェル」
マティアス・メッツガー(Vn、1761年製ヨセフ・ガリアノ*)
ゲリット・ツィッターバルト(P、フォルテピアノ:1795年アントン・ワルターモデル*)

録音:2006年3月*、2007年7月
※CD1=オリジナル楽器ヴァージョン*、CD2=モダン楽器ヴァージョン)
古楽器全盛期の今、同一の作品、同一の演奏者、同一の解釈でモダン楽器と聴き比べをしたらどうなるのか。その疑問に真正面から挑んでいます。ピアニストのゲリット・ツィッターバルトは「私たちが異なった演奏をしているわけではありません。楽器がそれぞれ異なった音楽を奏でるのです」と語るように、彼らの理論的演奏解釈のもとリスナーに疑問を投げかけています。ガット弦Vsワイアー弦の戦いを1つのアルバムで聴くことが出来るユニークな試みです。 (Ki)
COV-20905(1SACD)
ハイドン:弦楽四重奏曲Op.51「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」 スカラムーシュQ
【ヴェルナー・ノイゲバウアー(Vn:フランチェスコ・ルジェッリ)、
コーネリア・レシャー(Vn:ミケランジェロ・ベルゴンツィ)、
アラン・レーマー(Va:ロレンツォ・ストリオーニ)、
デトレフ・ミルケ(Vc:ガエタノ・チオキ)】
2008年に結成された新鋭カルテット、スカラムーシュ四重奏団。デビュー作にいきなり大作ハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」を録音。1800年代古典調律(A=430hz)でチューニングした古楽器を使用した演奏。聴き手を惹きこむ敬虔に溢れたすばらしい演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
COV-20907(1SACD)
胸壁の夜警〜戦いのガイヤルド
プレトリウス(1571-1621):ユビラーテ・デオ、
 ラウダテ・ドミヌム、
 いまぞわれら聖霊に乞わん、
 ベネディカムス・ドミノ、
 Fundamenta tenet mundi、
 パッサメッツォ、ガイヤルド、
 Exsultemus adiutori nostro、
 サルヴェ・レジーナ、
 Salve Rex noster、Peccavi、
 目覚めよと我等に呼ばわる物見等の声
シャイト(1587-1654):カンツォン〜Est-ce Mars que je vois、戦いのガイヤルド
カペラ・デ・ラ・トーレ
カタリナ・ボイムル(指)
ドミニク・ヴィス

録音:2008年7月19-22 日
17 世紀初期の胸壁の警備は警備員だけでなくバクパイプも使用し、音の信号によって仲間との情報交換を行っていました。より良い音響効果を上げる ために、音楽家の知識を投影し改良。町のバグパイプ奏者や音楽家の地位も向上、ハレのブランデンブルク辺境伯の宮廷音楽家として仕えていたプレト リウスとシャイトらにも影響を与えました。ミヒャエル・プレトリウスは多作な作曲家、プロテスタント系教会音楽の発展に貢献。シャイトはドイツ・バロッ ク初期のオルガニスト兼作曲家。ドイツ・オルガンの父とも言われています。 またフランスを代表する異色カウンターテナー、ドミニク・ヴィスも参加し、カペラ・デ・ラ・トーレと当時の音楽を再現すべく刺激的な演奏を披露しています。 (Ki)
COV-20909
バッハ:テノールとフルート、通奏低音のためのアリア集
カンタータ第130番BWV130より第5曲アリア「されば、おおケルビムらの長よ」
カンタータ第99番BWV99より第3曲アリア「身震いするなかれ、怖じ惑う魂よ」
デュエット第3番ト長調BWV804
カンタータ第78番BWV78より第3曲レチタティーヴォ「ああ!われは罪の子なり」
カンタータ第78番BWV78より第4曲アリア「私の罪を消し去ってくれる血は」
カンタータ第96番BWV96より第3曲アリア「ああ、魂を愛の綱によって引き行きたまえ」
クリスマス・オラトリオBWV248より第15曲アリア「喜び勇む羊飼いたち、急げ、ああ急ぐがいい」
ミサ曲ロ短調BWV232より第24曲アリア「天のいと高きところにオザンナ」
フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV1034
カンタータ第113番BWV113より第5曲アリア「イエスは罪人を受け入れられる」
カンタータ第114番BWV114より第2曲アリア「この嘆きの谷の一体どこに」
カンタータ第55番BWV55より第3曲アリア「憐れみたまえ、わが神よ」
クラヴィーア練習曲集第3部より「いと高きところでは神にのみ栄光あれ」BWV677
カンタータ第180番BWV180よりアリア「目覚めよなが主は扉をたたく」
ダニエル・ヨハンセン(T)
アニー・ラフラム(フルート・トラヴェルソ)
ルチア・クロンマー(Vc)
マティアス・クランペ(ハープシコード)

録音:2009年2月22-25日聖ゲロルド修道院(オーストリア)
バッハのフルートとテノールがかけ合うアリアを集めた1枚。バッハは、「クリスマス・オラトリオ」、「ヨハネ受難曲」、「マタイ受難曲」でテノールにエヴァンゲリストという重要な福音史家の役割を与えています。バロック期ではテノールとフルートは好まれた組み合わせで、フルートは即興的なオブリガートや名人芸的に活躍したり、牧歌的な響きで絶品の美音を聴かせたりと、そのテノールを支えるのに多芸多才なフルートは完璧なパートナーです。テノールのダニエル・ヨハンセンとフルート・トラヴェルソを担当するアニー・ラフラムは親密なアンサンブルを聴かせ、チェロと鍵盤楽器の通奏低音が豊かな広がりを与え、バッハの音楽に存在する壮大な宇宙を感じさせる演奏です。 (Ki)
COV-20911(2CD)
デ・マーヨ:「アレッサンドロ」 ラース・メラー(Brアレッサンドロ)
マリ=ベル・サンディス(Msポーロ)
コルネリア・プタセク(Sクレオフィーデ)
イリス・クプケ(Sエリッセーナ)
カタリーナ・ゲレス(Sガンダルテ)
グンドゥラ・シュナイダー(Msティマージェネ)
チート・チェッケリーニ(指)マンハイム国立劇場O

録音:2008年9月25-27日,2009年5月25,26日,マンハイム
幻の傑作、ジャン・フランチェスコ・デ・マーヨ(1732−1770)のオペラ・セリア「アレッサンドロ」が復活しました。デ・マーヨはナポリ生まれ。彼の父親は後にナポリの宮廷楽長に昇進する作曲家。父に学んだデ・マーヨは、宮廷付教会のオルガニストを務めた後、1759年に最初のオペラをローマで発表、これが大成功を収め、一躍人気作曲家になり、各地を巡るようになります。しかし生来病弱だったデ・マーヨは、わずか38歳で結核のために亡くなってしまいました。「アレッサンドロ」は1766年にマンハイムで初演されたオペラセリア。マンハイムを訪問する前の1764年、デ・マーヨはウィーンでグルックと面会し、彼のオペラ改革の理念を学んでおり、ここにもその強い影響が見られます。「アレッサンドロ」には初期古典派の様式の枠の中でキビキビとした音楽が生きており、聞き応えがある作品です。デビューが遅かったこともあり、オペラ作曲家としての活動は僅か十年程度、もう少し長生きしていれば18世紀後半の重要なオペラ作曲家になっていたことでしょう。台本はメタスタージオ(1729年)で、ヘンデル、ハッセなど多数の作曲家がオペラ化した人気作。アレッサンドロ(アレキサンダー大王)との戦いに敗れたインドの王ポーロ(ポロス)だったが、変装してアレッサンドロに捕らえらた後、伝令として解放される。アレッサンドロはポーロの恋人クレオフィーデを愛しており、ポーロは彼女の誠を疑い出す。マケドニア軍とインド軍は再び戦いになる。クレオフィーデを奪われまいと、ポーロはクレオフィーデを殺そうとするが、アレッサンドロに止められ、捕らえられた上に彼女を奪われてしまう。アレッサンドロの腹心の部下だが実は陰謀者のティマージェネがポーロを逃がす。クレオフィーデがアレッサンドロとの結婚の誓いの直前に自害を試る様子を陰から窺ったポーロは、一緒に死のうと彼女の前に飛び出し、アレッサンドロに正体を明かす。アレッサンドロはすべてを許し、ポーロにインドの統治を託す。この基本の話に、アレッサンドロに一目惚れしてしまったポーロの妹エリッセーナ、ポーロの忠臣でエリッセーナを愛するガンダルテらの話が絡みます。この世界初録音は、初演縁の地マンハイムでの世界初録音です。ライヴではなくセッション録音で、レチタティーヴォがほとんど省略された音楽だけの収録です。タイトルロールのメラーは、1978年生まれのデンマークの若手バリトン。マンハイム国立劇場のメンバーで、モーツァルトのバリトン役を得意としています。サンディスはマルセイユ生まれのフランスのメッゾソプラノ。2003年からマンハイム国立劇場に所属し、バロックからミュージカルまでありとあらゆるメッゾ役を歌って活躍、2006年にはザルツブルク音楽祭にも出演しました。プタセクはミュンヘン生まれのソプラノ。2005年からマンハイム国立劇場のメンバーに加わり、ヒロインとして活躍しています。チェッケリーニは1973年、ミラノ生まれの指揮者。現代音楽を得意としていることで知られており、ここでも切れ味鮮やかな音楽でデ・マーヨの音楽を蘇らせています。 (Ki)
COV-21001
ミシェル・コレット:孤独の快感Op.20
(ソナタ第6番ニ長調、ソナタ第3番ハ長調、ソナタ第2番ニ短調、ソナタ第1番ヘ長調、ソナタ第5番ト長調)
バッソルム・ヴォックス
イ・スンヨン(バロックVc)
キム・セヒ(バロックVc)
フェルナンド・レイス・フェロン(バロック・ギター、テオルボ)
車田真美(Cemb)

録音:2009年2月27-3月2日
コレットはちょうどバロックから古典派への過渡期に活躍した18世紀フランスの作曲家。1741年にコレットはチェロのための教則本を出版し、フランス・チェロの発展に貢献しました。1739年に楽器の特性を存分に生かした6つのソナタからなる曲集「孤独の快感」を発表しました。ここで演奏するのは古楽アンサンブル、バッソルム・ヴォックス。バロック・チェロ、ビオラ・ダ・ガンバをはじめとする低音楽器、そして通奏低音楽器(テオルボ、バロックギター、チェンバロ)、打楽器の構成。2004年ドイツで結成された若手のアンサンブル。バッソルム・ヴォックス(Bassorumvox)とはラテン語でバスの声、低音の響き、という意味。 (Ki)
COV-21008(2SACD)
ビーバー:ロザリオのソナタ
第1番ニ短調「受胎告知」、
第2番イ長調「訪問」、
第3番ロ短調「降誕」、
第4番ニ短調「拝謁」、
第5番イ長調「神殿のイエス」、
第6番ハ短調「オリーヴの山で苦しみ」、
第7番ヘ長調「鞭打ち」、
第8番変ロ長調「いばらの冠をのせられ」、
第9番イ短調「十字架を背負う」、
第10番ト短調「磔刑」

第11番ト長調「復活」、
第12番ハ長調「昇天」、
第13番ニ短調「聖霊降臨」、
第14番ニ長調「聖母被昇天」、
第15番ハ長調「聖母の戴冠」、
パッサカリア ト短調
ダニエル・ゼペック(Vn)
使用楽器:ヤコブ・シュタイナー(c1617-1683)
ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
リー・サンタナ(テオルボ)
ミヒャエル・ベーリンガー(Cemb,Org)

録音:2009年10月12-19日コルンラーデ教会(ドイツ)
ドイツ・バロックのヴァイオリン音楽の発展に大きく貢献したビーバーの「ロザリオ・ソナタ」。聖母マリアとイエス・キリストの生涯を、受胎告知からキリストの受難・復活、聖母マリアの戴冠まで15の場面に分け、15のソナタと無伴奏のパッサカリアから構成された作品。そして「ロザリオ・ソナタ」はスコルダトゥーラ(変則調弦)が用いられていることも大きな特徴です。この超大作に挑むのが、アルカント・カルテットのメンバーでもあり、現在ドイツ・カンマーフィルハーモニー管のコンサートマスターのダニエル・ゼペック。またバロックの名手ヒレ・パール、リー・サンタナ、ベーリンガーらと共に、ゼペックはドイツ・チロルの名器ヤコブ・シュタイナーを使用して、真の解釈を提示します。ドイツの北部コルンラーデ教会で録音。COVIELLOならではの豊かな響きとクリアーな音像で楽しむことができます。
COV-21011
ハイドン:ピアノ三重奏曲ニ長調Hob.XV/16
ピアノ三重奏曲ト長調Hob.XV/15
ピアノ三重奏曲ヘ長調Hob.XV/17
アニー・ラフラム(フルート・トラヴェルソ)(MartinWenner2009年製/モデル:CarlAugustGrenser1770年製)
ドロテア・シェーンヴィーゼ=グシュルバウアー(Vc) (GeorgKlotz1725年製?)
リヒャルト・フラー(フォルテピアノ)(WernerKeil1985年製/モデル:ヨハン・アンドレアス・シュタイン1788年製)

録音:2009年10月23-26日
ハイドンのピアノ三重奏曲は41曲以上あり、これらは「ピアノ、ヴァイオリンまたはフルート、チェロ」と楽器の指定がされています。通常はヴァイオリンで演奏されることが多いのですが、ここではフルートを使用しています。また時代楽器を用いて演奏しており、J.S.バッハ:テノールとフルート、通奏低音のためのアリア集(COV-20909)で素晴らしい演奏聴かせてくれたアニー・ラフラムがフルート・トラヴェルソを担当しています。それぞれの楽器の繊細で優美な音色を最良のバランスで楽しむことのできるアルバム。 (Ki)
COV-21012
14世紀〜18世紀のヨーロッパのクリスマス・キャロル

1.Veni veni Emmanuel (France 15th c.)
2.O Heiland, reiss die Himmel auf (Germany 17th c.)
3.Riu riu chiu (Villancico from Spain)
4.Nova! nova! (England 15th c.
5.Marien wart ein bot gesant (Germany 14th c.)
6.Es kommt ein Schiff geladen (Germany 17th c.)
7.Weihnachtsapfel I (Spanish-Moorish tune)
8.Der Morgenstern ist aufgedrungen (Setting after Michael Praetorius)
9.On Christmas Night (English Folk-Carol)
10.Ein Kind geborn (Setting after Lucas Lossius)
11.Entre le boeuf et l'ane gris (France 17th c.)
12.Masters in this Hall (17 th c. )
13.Weihnachtsapfel II
14.Playford Christmas Medley
15.Coventry Carol (England 16th c.)
16.Fum fum fum (Catalonia 17th c.)
17.Noel Nouvelet(France 15th c.)
ザ・プレイフォーズ
【ビョルン・ヴェルナー(Vo)、アンネグレート・フィッシャー(Rec)、クラウディア・メンデス(バロックVn)、エリック・ヴァルケンティン(バロックG) 、ベンジャミン・ドレスラー(Viol)、ノラ・ティエレ(Perc)】
14世紀〜18世紀頃からヨーロッパで伝わるクリスマス・キャロルを集めたアルバム。ザ・プレイフォーズはルネサンスとバロック時代の音楽を中心に活動し、このアルバムでは14世紀から18世紀のクリスマス・キャロルを再発見。ドイツ、イギリス、フランス、スペインのクリスマス・キャロルをヴォーカル、リコーダー、ヴァイオリン、ギター、パーカッションで色彩豊かにアレンジしています。 (Ki)
COV-21013(2CD)
ラモー:「パラダン(遍歴騎士)」 アンドレス・J.ダーリン(Tアティス)
アンナ・ウィロフランスキー(Msアルジ)
イウリア・エレナ・ソゥルドゥ(Sネリーヌ)
トーマス・マイケル・アレン(Tマント)
ライモナス・パウティエニウス(Brオルカン)
アドリアン・サンペトレアン(Bsアンセルム)
コンラート・ユングヘーネル(指)
ノイエ・デュッセルドルファー・ホフムジーク(新デュッセルドルフ宮廷楽団)

録音:2010年3月30日-4月6日,デュイスブルク(ライヴ)

画面:16:9 NTSC
音声:PCMステレオ、
DD5.1、DTS5.1
リージョン:ALL/96’54
ラモーの「パラダン」といえば、シャトレ座で絶賛を浴びたウィリアム・クリスティ指揮、ジョゼ・モンタルヴォ演出の舞台が日本でも上演され、大きな話題になりました。一方CDでは、1990年にマルゴワールが指揮した録音があっただけ。そこに今回、20年ぶりの新録音が登場しました。指揮は、名リュート奏者にして、最近はバロックオペラの指揮にも力が入っているコンラート・ユングヘーネル。ピリオド楽器使用のノイエ・デュッセルドルファー・ホフムジークと活きの良い音楽を聞かせてくれます。歌手は優秀な若手が集められています。アティスのアンドレス・J.ダーリンは、1975年生まれのスウェーデンのテノール。ここ十年ほどバロック音楽のテノールとしてメキメキ頭角を現しています。アルジのアンナ・ウィロフランスキーは、1978年、ザンクトペテルブルグ生まれのソプラノ。1990年にイスラエルに移住しています。2004年からボン歌劇場に所属、娘役を得意としています。ネリーヌのイウリア・エレナ・ソゥルドゥはルーマニア出身。ライン・ドイツオペラで活躍しています。魔法使いのマントを歌うトーマス・マイケル・アレンは、この中ではベテランの域になる米国の個性派テノール。いずれも瑞々しい歌を披露してくれます。 (Ki)
COV-21105
「富と音楽」〜フッガー家のための音楽
ペトルス・アラミレ:タンデルナック
ゼンフル:わきだす泉
アッペンツェラー:ある朝、私はこれまでになく早く起き
ノイジートラー:俗歌
ノエル・バウルデウェイン:ああ、主よ、私はいつ嘆くべきか
ブリュメル:ラメンタチオ
ジョスカン・デ・プレ:苦みが私をさいなみ
ジャン・リシャフォール:私は恋して
ブリュメル:タンデルナック
フォン・ホーフハイマー:私はあなたにより喜ぶ
フィンク:しかめっ面のグライナーよ
不詳:ラ・ソ・ミ・ファ・ミ
 私の恋人の悪
 口を言う人がいる
不詳:ダンス(88,93,94,122,137,153番)
 ガリアルダとサルタレッロ(76番)
 パヴァーヌ(132番)
 ガイヤルド1&2番(132番)ほか
ヨハネス・ヴァイス(T)
ビー・ファイヴリコーダー・コンソート
[マルクス・バルトロメ、カテレイネ・ラノー、トーマス・リスト、シリヤ=マーリア・シュット、ミーナ・ヴート]

録音:2010年
16世紀を代表する大富豪で、芸術のパトロンでもあったアウグスブルクのフッガー家は、膨大な楽器と作品のコレクションをこの世に遺しました。特に当時から人気の高かったリコーダー&フルート族の作品と楽器には目を見張るものがあります。チャーミングなダンス音楽から、技巧を凝らしたポリフォニー、メランコリックな歌曲、そしてヴィルトゥオーゾな器楽曲まで16世紀のあらゆる種類の音楽がそこにはあるのです。ビー・ファイヴ・リコーダー・コンソートは2003年にバルセロナで結成されたアンサンブル。天才リコーダー奏者ペドロ・メメルスドルフの薫陶を受けた国際色豊かなメンバー(ドイツ、ベルギー、オーストリア、フィンランド)たちによる個性的で柔軟性に富んだ演奏で、今や目の離せない存在です。 (Ki)
COV-21108
ジョヴァンニ・バッサーノ(c1558-1617):ファンタジー第1,6,10,13,17&20番
 世の救い主
 我らに教えたまえマリアよ
  歌え主に感謝/処女なる后
アレッサンドロ・ストリッジョ:私の苦しみが生まれ
ルカ・マレンツィオ:おお、ため息をつくあなたよ
 愛は真珠の涙をこぼし
チプリアーノ・デ・ローレ:再びわかれて/愛しい人の美しい白き手
パレストリーナ:さあ私の愛するお方
 愛する者よあなたはすべてに美しい
 人が神より遣わされぬ
 ああわが愛するものよ御身は美し
モニカ・マウフ(S)
カプリコルナス・アンサンブル・シュトゥットガルト

録音:2010年
ジョヴァンニ・バッサーノは、ヴェネツィア楽派のコルネットの名手として知られた作曲家。また、バッサーノはディミニューションのための手引書で知られており、声楽ポリフォニーを器楽で演奏する際の即興装飾について曲例をあげており、当時のディミニューションを知る上で重要な資料となっています。ここではバッサーノの作品とストリッジョ、マレンツィオ、デ・ローレ、パレストリーナらの作品のバッサーノのディミニューションによる作品を収録しています。モニカ・マウフはヒリヤード・アンンサンブルとの共演など多彩な活動を行っているドイツのソプラノ歌手。可憐な歌声とカプリコルナス・アンサンブル・シュトゥットガルトとの優雅なアンサンブルが楽しめる1枚です。 (Ki)
COV-21111
“牢獄と王冠の間”
アモン:ホルン五重奏曲第2番ホ短調Op.118
フィオリッロ:ホルン五重奏曲ヘ長調(編曲:ジョヴァンニ・プント)
メッテンライター:ホルン五重奏曲ヘ長調
アモン:ホルン五重奏曲第1番ヘ長調Op.110
コンパニア・ディ・プント
アニー・ラフラム(トラヴェルソ)
クリスティアン・ビンデ(ナチュラルHrn)
エイドリアン・ブライヤー(Vn)
フロリアン・シュルテ(Va)
アレクサンダー・シェルフ(Vc)
ロベルト・フェルナンデス・デ・ラリノア(Cb)

録音:2010年、西ドイツ放送(ケルン)制作
コンパニア・ディ・プントは、古典派時代に活躍したチェコ出身の天才ホルン奏者ジョヴァンニ・プントの名を戴いたアンサンブル。プントは本名ヴァーツラフ・スティフ。農奴の身分から脱走、イタリア名を名乗って正体を隠して生きるという生涯を送りました。脱走後のプントは、ホルンのソロ奏者、音楽監督、編曲者、音楽教師として活躍しましたが、このCDは、弟子であるヨハネス・アモン(1763-1825)とその弟子ヨハン・ミヒャエル・メッテンライター(1791-1859)の作品を中心に構成されています。ナチュラルホルン、トラヴェルソ、弦楽器という珍しい組み合わせですが、オリジナル楽器でこそ実現可能な絶妙なバランス、重なり合う楽器のうっとりする美しさ、そしてなによりナチュラルホルンの音色が魅力的です。 (Ki)
COV-21112(1SACD)
ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」
トリオ・ソナタOp.1-12ニ短調「ラ・フォリア」RV.63
ダニエル・ゼペック(指&Vn:ロレンツォ・ストリオーニ1780/バロック弓:RalphAshmead 1994)
ドイツ・カンマーPO

録音:2010年3月6-9日(四季)、2011年3月8-9日(ラ・フォリア)
ビーバーの「ロザリオ・ソナタ」(COV21008)で圧倒的な音楽性と実力をみせた名手ダニエル・ゼペックと気心知れたドイツ・カンマーフィルのメンバーが、ヴィヴァルディの最も有名な作品「四季」を録音しました。ダニエル・ゼペックはドツ・カンマーフィルハーモニのコンサートマスターを務め、またアルカント・カルテットのメンバーとしても活躍する優れた才能を持つヴァイオリニスト。今回の録音では、名演、名録音が数多く存在するこの作品を、ゼペック独自のアプローチを徹底的に追及した意欲的な内容となっています。ゼペックは各曲に書かれたソネットの内容を重視して、ヴァイオリンの独奏が描写する情景を丁寧に描き出し、ゼペック自身の物語を語っています。またカップリングの「ラ・フォリア」では、アクセル・ヴォルフのリュートとマールテン・ファン・デル・ファルクのパーカッションを加え、エモーショナルで艶めかしい熱狂的なダンスを表現しています。柔軟な発想と卓越したテクニックで新時代のヴィヴァルディを聴かせてくれます。 (Ki)
■「四季」には既に多くの録音が存在しますが、どのようにアプローチされましたか?
「ソネットには音楽に命を吹き込み、演奏家と聴き手がそれぞれにイメージを膨らませる役割があります。私にはそれぞれのソネットに明確なイメージを持っていました。例えば「秋」の第2楽章は酒宴の後に酔っ払い心地よく眠った村民が描かれています。弱音器を付けた弦楽器とチェンバロとリュート、そしてハープの曖昧とした音色が眠った村民の様子に欠かせない表現となります。我々のアプローチは経験と歴史的な演奏を知ることによって、音と旋律に対する自由で直感的な感性に基づいています。」
■あなたが季節を表現する上で参考にしたものは何ですか?また、それはどのように音楽に反映しましたか?
「「春」では限りない横溢を表現します。ソロヴァイオリンが鳥のさえずりを模倣し、2回目のトゥッティは「泉の流れ」を表します。自然の猛威を表す「夏」では、
音楽全体で嵐、暑さなどを具体化し、再び穏やかで幸福な「秋」に戻り、「冬」では寒さに凍えた人々を描写します。それぞれの季節を鮮やかに表現し、各曲の
個性を引き立たせるようにしています。」
(ダニエル・ゼペック)
COV-21116
ルネサンス期イタリアの舞曲とラブソング
カッチーニ:愛の神よ、何を持っているのか
ヴェッキ:カンツォーネを歌って
アッツァイオロ:この道を行く者
ネグリ:私にはわかっている
ピッチニーニ:チャッコーナ
ガストルディ:恋人
ボッテガリ:モニチェッラ
プレイフォード:グリーンスリーヴスと愛のプディング
カローゾ:愛の栄光
ネグリ:愛のビッツァリア
トロンボンチーノ:さあ起きなさい、まつ毛をあげて
作者不詳:私のリュートを責めないで
伝承曲:タランテラ
16世紀イタリア:太閤の宴
ザ・プレイフォーズ
17世紀の有名な楽譜出版社プレイフォードを名に戴く古楽集団ザ・プレイフォーズ。ルネサンス音楽から、かつてのポップスだった世俗音楽まで幅広いレパートリーを持つ実力派団体です。ルネサンス期のイタリア文化の輝きは、北方のイギリス人たちの憧れで、さまざまな影響と模倣がありました。ここでは当時イギリスで流行したイタリアの舞曲と情熱的な恋歌を集めています。ザ・プレイフォーズは技術的な完璧さはもとより、音楽をする楽しさに満ちた演奏を繰り広げています。
COV-21202(2CD)
パーセル:劇音楽による組曲
言行不一致/アブデルアーザー
ゴルディオスの結び目はほどかれた
苦しめられた無実/ボンデューカ
CD1:ドイツ語によるナレーション:リナード・バーディル、
CD2:英語によるナレーション:ジョン・ホロウェイ、
マティアス・クライビューマー(指)
オルケストル・ル・フェニックス

録音:2010年10月/グリュニンゲン教会(スイス)
ヘンリー・パーセルはその短い生涯に43以上の舞台音楽を残したとされますが、死の年に女流作家アフラ・ベーンの「アブデルアーザー」に取組みながら、管弦楽組曲のみ完成しました。この中の「ロンドー」を、後にベンジャミン・ブリテンが「青少年のための管弦楽入門」の主題に用い、クラシック・ファンなら誰でも知るメロディとなりました。ここでは「アブレルアーザー」のほか4つの劇音楽に、ドイツ語と英語のナレーションを付けた2種が収録されています。言葉の響きで音楽も異なって聴こえるのが興味津々です。 (Ki)
COV-21205
カール・フリードリヒ・アーベル:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ホ短調/同ト長調
J.C.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト長調(チェンバロ)
 同ヘ長調(フォルテピアノ) 
 同変ロ長調(チェンバロ)
 同ヘ長調(フォルテピアノ)
トーマス・フリッチェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
シャレフ・アド=エル(Cemb、フォルテピアノ)

録音:2011年
バッハの末子にして、少年時代のモーツァルトを可愛がったヨハン・クリスチャン・バッハ。彼はヴィオラ・ダ・ガンバの名手カール・フリードリヒ・アー ベルと組んでロンドンでコンサートを組織、それが今日の定期演奏会の礎となったといわれます。当アルバムはクリスチャンとアーベルのヴィオラ・ダ・ガ ンバ・ソナタ集。前古典派に入ろうとしている時期にガンバの新作を書いているのは驚きですが、伴奏もフォルテピアノを用いているのが興味津々。1992 年に草稿が競売にかけられて知られるところとなりました。イタリア的な伸びやかな旋律が非常に魅力的です。 (Ki)
COV-21211
ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ集
エルレバッハ:ソナタ第3番〜ヴァイオリン,ヴィオラ・ダ・ガンバ,通奏低音のための6つのソナタ(1694年)より
バッハ:マタイ受難曲〜レシタティーヴォ「そう, もとより私たちの内なる血と肉こそ」/アリア「来たれ甘き十字架」
J.M.キューネル:リュート,ヴィオラ・ダ・ガンバ,通奏低音のためのコンチェルト
A.キューネル:ソナタ第3番〜ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタとパルティータ(1698)より
 ソナタ第9番
ブクステフーデ:ソナタ第9番〜ヴァイオリン,ヴィオラ・ダ・ガンバ,通奏低音のためのソナタ(1696)より
フラウケ・ヘス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
アンドレアス・アレンド(キタローネ、バロック・リュート)、
ジョシュ・チータム(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネ)、
トルステン・ヨハン(Org,Cemb)、
ヴェロニカ・スクプリク(Vn)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)

録音:2012年10月18-21日、聖ゲオルグ教会(ゼングヴァルデン、ドイツ)
ドイツを中心に活躍する注目の若きガンバ奏者、フラウケ・ヘスによるヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ集。ヨハン・ミカエル・.キューネル (1645-ca.1700)やエルレバッハ(1657-1714)といった音楽家たちの作品を多く収録したドイツ・バロックプログラムです!特にアウグスト・キュー ネルの甥であるJ.M.キューネルの作品は近年もなお収録される機会が殆んどないため、古楽マニアも唸らせる希少盤といえましょう。
エルレバッハはテューリンゲン地方に活躍した宮廷音楽家。多作家でしたが、その作品の殆どが火事で焼失してしまった不遇の作曲家でもあります。今 回収録されているソナタ第3番は、残された僅かな作品の中でも知名度の高い曲。アルマンド、クラントといった舞曲のリズムが愉しく、典雅な旋律の中 にもどこか素朴な響きが親しみやすい作品です。J.M.キューネルのコンチェルトは、他ではなかなか見られないヴィオラ・ダ・ガンバとリュートが織り成 す生き生きとしたソロの対話が魅力的。耳に自然と入り込んでくる、古楽器ならではの柔らかなアンサンブルが絶品です。
演奏を担うのは、古楽器界の今後を担う若手・中堅の実力派たち。中心となっているフラウケ・ヘスはW.クイケンやJ.サヴァルの流れを汲む実力派で、 カントゥス・ケルンやフライブルク・バロック・コンソートといった今注目の団体でも活動を行っています。チェンバロの T. ヨハンはフライブルク・バロック・ オーケストラの設立にも携わった名チェンバリスト。マタイ受難曲でバスを歌うドミニク・ヴェルナーは、バッハ・コレギウム・ジャパンとも度々共演を重 ねていることでお馴染みの世界的名手です。 (Ki)
COV-21307
瞑想と厳格さ
L.クープラン:プレリュード
マラン・マレ:プレリュード/アルマンド・ラ・ブロン/ロンドー・ル・プラント/カプリス・ラ・ベルモン/ サラバンド・エスパニョール /シャコンヌ
サント=コロンブ:プレリュード
マラン・マレ:膀胱結石の手術図/サント・コロンブ氏のためのトンボー/戯れ
ジャック・デュフリ:フォルクレ
アントワーヌ・フォルクレ:マレッラ/クレマン/サラバンド・ラ・ド・ボンヌ/パシーのカリヨン/ラトゥール/ パシーのカリヨン
F.クープラン:プレリュード
アントワーヌ・フォルクレ:クープラン
サラ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ニクラス・トラステッド(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミラ・ランゲ(Cemb)

録音:2011年2月1-5日
7世紀後半から18世紀にかけて、フランスで活躍したヴィオール奏者・作曲家であったフォルクレとマレのヴィオラ・ダ・ガンバ作品集。フランス宮 廷音楽の優雅で艶やかな作風のマレと快活で荒々しいフォルクレの音楽は、「天使のマレ」と「悪魔のフォルクレ」と言われるほど二人の音楽は対照的。 演奏は、女流ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の第一人者ヒレ・パールの娘サラ・パールとデュオのパートナー、チェンバロ奏者のミラ・ランゲ、そしてドイツの ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者ニクラス・トラステッド。 激しく情熱的な部分と瞑想的なヴィオラ・ダ・ガンバの響きを堪能できる1枚となっております。 (Ki)
COV-21309
17、18世紀チェロと通奏低音のための作品集
ドメニコ・ガブリエッリ:ソナタ.ト長調、
 ソナタ.イ長調
ジュゼッペ・マリア・ヤッキーニ:ソナタ.ハ長調Op.3-10、
 ソナタ変ロ長調Op.1-7、
 ソナタ.イ短調Op.1-8、
ジュゼッペ・トレッリ:ソナタ.ト長調
ドメニコ・ガッリ:ソナタ.ロ長調
ジュゼッペ・コロンビ:トロンバ、シャコンヌ
ジョヴァンニ・バティスタ・ヴィターリ:トッカータ、
 ルジェーロ、ベルガマスカ、
 パッサ・ガッリ、シャコンヌ、カプリチオ
バッソルム・ヴォックス
イ・スンヨン(バロックVc)
ソフィー・イ・セヒ(バロックVc)
高柳義生(バロック・ギター、テオルボ) 、車田 真美(Cemb)
17世紀後半にイタリアのボローニャで作りはじめられたチェロ。ヤッキーニやガブリエッリなどのチェロの名手が登場し、彼らのための作品が作られま た。それ以前は通奏低音を担当していたヴィオローネが小型化し、ソロパートを担当するようになり、旋律楽器として活躍していきました。ここに収録 れている作品は、17,18世紀ボローニャで書かれた作品を取り上げています。中でもジョヴァンニ・バティスタ・ヴィターリは、あの「ヴィターリのシャ ンヌ」を作曲したトマゾ・アントニオ・ヴィターリの父。息子の作品に勝るとも劣らない、自由な発想の快活な作品で、一聴の価値があるユニークな曲。 奏は古楽アンサンブル、バッソルム・ヴォックス。バロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバをはじめとする低音楽器、そして通奏低音楽器(テオルボ、バロッ ギター、チェンバロ)、打楽器の構成で、2004年ドイツで結成された若手のアンサンブル。バッソルム・ヴォックス(Bassorum vox)とはラテン語で スの声、低音の響き、という意味。 (Ki)
COV-21311
神聖ローマ皇帝のための音楽集〜ヨーゼフT世、ツィアーニ、フックス&カルダーラ
マルカントーニオ・ツィアーニ(ca.1653-1715):その顔はとても美しい
ヨハン・ヨーゼフ・フックス(1660-1741):3声のソナタE68、
 アルマ・レデンプトリス・マーテル(救い主のうるわしき母)
アントニオ・カルダーラ(CA.1670-1736):「ナボト」〜神はなんと言った
ヨハン・ヨーゼフ・フックス:3声のソナタK343
ヨーゼフT世:「キロニーダ」〜アリア「憔悴しきった心が涙にくれている」、
 「セポルクロ」〜アリア「アルマ・イングラーテ」
アントニオ・カルダーラ:「キリストの足元のマグダラのマリア」〜In un bivio e il mui volere
ヨハン・ヨーゼフ・フックス:3声のソナタK365、
 「救済の泉」〜救世主キリストを見よ
アントニオ・カルダーラ:ソナタ第12番 op.2(チャコーナ)、「キリストの足元のマグダラのマリア」〜Pompe inutilli、
 「イエス・キリストの受難」〜Dovunque il guardo giro
リディア・ トイシャー(S)
カプリコルナス・アンサンブル・シュトゥットガルト
ヘニング・ヴィーグレーべ (Tb,Cond)

録音:2013 年 8月14-17日
トロンボーン奏者ヘニング・ヴィーグレーベが主宰する古楽アンサンブル、カプリコルナス・アンサンブル・シュトゥットガルトによる神聖ローマ皇帝の ための音楽集。歌手には美しい声と姿で注目のドイツ人ソプラノ、リディア・ トイシャーが参加しています。 ヨーロッパの歴史を考える上で欠かせないのが、ハプスブルク家の存在です。レオポルド1世、ヨーゼフ1世、カール6世など歴代の皇帝は芸術への造 詣も深く自身で作曲し、またフックス、カルダーラなど当時の作曲家たちのパトロンでもあり、ウィーンを音楽の都、として発展させていきました。このア ルバムはそうした作曲家たちが、皇帝に捧げた曲を中心に収録しています。 (Ki)

COV-30102
ワーグナー:協奏的序曲第2番ハ長調
ヴェーゼンドンク歌曲集(ウェルナー・ヘンツェ編)
交響曲ハ長調
パウルス・クリストマン(指)イェナPO、
ブリギット・シュミックラー(A)

録音:2001年3月
比較的知られている交響曲と、協奏的序曲第2 番は、共にワーグナーがまだ駆け出しの頃の1832 年の作品。協奏的序曲第2 番は10 分ほどの作品で、ドイツ的な音楽にフランス的華やかさが盛り込まれた中々の佳曲です。ヘンツェ編曲の「ヴェーゼンドンク歌曲集」は、1976年に手がけられたもの。20人の弦楽に、フルート、アルト・フルート、オーボエ、コールアングレ、クラリネット、バス・クラリネット、ファゴット、コントラ・ファゴット、そしてホルンが2 つとハープという編成。パウルス・クリストマンは1971 年バート・ゾーデン生まれの若いドイツの指揮者。ブリギット・シュミックラーは1973年生まれ、ヴィースバーデンやシュトゥットガルトで活躍しています。
COV-30201
シューベルト(ラーセン編):弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」
ショスタコーヴィチ(バルシャイ編):室内交響曲 Op.110a
ラヴァルド・スコウ・ラーセン(指)
ザルツブルク室内ソロイスツ

録音:2000年8月(ライヴ録音)
ラヴァルド・スコウ・ラーセンは1962 年ブラジルのポルト・アレグレ生まれのヴァイオリニスト、指揮者。1976 年から1985 年までザルツブルク音楽院でヘルムート・ツェートマイアーに学び、さらにシャンドール・ヴェーグのもとでも学んでいます。ザルツブルク室内ソロイスツは1991 年にラーセンと仲間たちを中心に結成した団体。
COV-30203
オペラ合唱曲集
ヴェルディ,ワーグナー,マスカーニ,レオンカヴァッロ,オルフの作品からの合唱曲
ゲオルク・メンスケス(指)
ブラウンシュヴァイク州立O,cho
ゲオルク・メンスケスは1997年にブラウンシュヴァイク州立歌劇場の合唱指揮者兼カペルマイスターに就任しています。
COV-30301
(1CD+1DVD AUDIO)
ブルックナー:交響曲第8番 マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO
特典DVD AUDIO盤はdtsサラウンド対応のDVDオーディオ再生機能のあるプレーヤーでのみ再生可能です。ドイツ有数の古都アーヘンにそびえる大伽藍、聖ニコラウス教会でのデジタル・ライヴ。
COV-21305
フランツ・ダンツィ:序曲&フルート協奏曲
オペラ「カミラとオイゲン、もしくはガーデン・キー」〜序曲
フルート協奏曲第1番ト長調Op.30
デュオドラマ「クレオパトラ」〜序曲
フルート協奏曲第2番ニ短調Op.31
ウィリアム・テル〜序曲
オルケストル・ル・フェニックス
アニー・ラフラム(フルート・トラヴェルソ)

録音:2012年10月23-26日ベルゲン
ベートーヴェンと同時代に活躍したイタリア系ドイツ人作曲家のフランツ・ダンツィ。2013年は生誕250周年にあたります。マンハイム、ミュンヘン、シュ トゥットガルト、そしてカールスルーエの宮廷で活躍し、オペラ、宗教曲、交響曲、協奏曲、室内楽などを残し、特に木管五重奏曲は現在でも木管奏者にとっ て大事なレパートリーとなっています。 ここではフルート協奏曲2作品と世界初録音となる序曲3作品が収録されています。フルート協奏曲は、敬愛していたモーツァルトの影響が感じられる美 しく愛らしいメロディーが印象的な作品。アニー・ラフラムの流麗自在なトラヴェルソが魅力的です。 またダンツィは作曲人生の節目に序曲を書いており、ここに収録された3つの作品はダンツィの作風の変化が表れています。 オルケストル・ル・フェニックスは2008年にクリスティン・メイヤーとマティアス・クライベーメルの2人のチェリストによって設立。すべてのメンバーが モダンとピリオドの演奏を両方学んだ経歴を持ち、幅広い音楽性を発揮しています。 (Ki)
COV-30306
フランク:交響曲ニ短調、
交響詩「呪われた狩人」
ヨナス・アルバー(指)
ブラウンシュヴァイク州立O
ヨナス・アルバーは1969 年オッフェンブルク生まれ。1997年にブラウンシュヴァイク州立歌劇場の第1 カペルマイスターに就任、翌年には音楽監督に昇進、「ニーベルングの指環」も上演してしまったというからすごい人です。後期ロマン派を得意としていて、フランクフルトなどでも度々指揮しています。
COV-30405
(1CD+1DVD AUDIO)
ブルックナー:交響曲第7番 マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO

録音:2004年5月31日(アーヘン・聖ニコラウス教会ライヴ)
ドイツ有数の古都アーヘンにそびえる大伽藍、聖ニコラウス教会でのブルックナー・ライヴ。第8番(COV.30301)に続いて第7番が登場。ドイツ最古のオーケストラのひとつアーヘン響は、R.シュトラウス、ワインガルトナー、ムック、プフィッツナー、クレメンス・クラウスそしてカラヤンが関わりを持った名門楽団。通常のCD再生に加え、5.1ch再生も可能。2002/03のシーズンより音楽総監督を務めるボッシュは、1969年ドイツ生まれの期待の若手。ドイツの巨匠達の後を継ぐ最もふさわしい逸材として評価され、EMIなどに既に録音があります。の指揮も見事。
※特典DVD AUDIO盤はdtsサラウンド対応のDVDオーディオ再生機能のあるプレーヤーでのみ再生可能です。
COV-30408
ワーグナー:使徒の愛餐 マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO,
ヴォカペラ男声cho
ブルックナーの7番、8番が好評だったボッシュとアーヘン交響楽団の新譜。「使徒の愛餐」は、男声合唱と大オーケストラのための「聖書の情景」と副題のある合唱作品。「さまよえるオランダ人」と「タンホイザー」の間、1843 年に作曲されました。聞き応えたっぷりの曲ながら、録音はまだ多くないので、この新録音は歓迎です。
COV-30507(1SACD)
ウォルトン:ヴィオラ協奏曲(1962年版 / 2002年改訂)、
サリー・ビーミッシュ
:ヴィオラ協奏曲第1番(1995年 / 1998年改訂)、
ブリテン
:ラクリメ
タチアナ・マスレンコ(Va)、
ガリー・ウォーカー(指)ハノーファー北ドイツ放送PO

録音:2005年4月18−22日NDRハノーファー、大ホール
イギリスのヴィオラ協奏曲を集めたアルバム。ウォルトンはジャズの語法を採り入れた代表作。ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズとスコットランド室内管の首席ヴィオラ奏者だったビーミッシュ。ダウランドをベースにしたブリテンの名作。ロシアのジャズ・ミュージシャンの家系に生まれたマスレンコは、キム・カシュカシャンと今井信子に師事したヴィオラ奏者。
COV-30509(1SACD)
ブルックナー:交響曲第5番 マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO

録音:2005年5月16日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
第8番(COV.30301、第7番(COV.30405)と、一年に一作のペースで進行中のボッシュ&アーヘン響によるブルックナー。古都アーヘンの名刹聖ニコラウス教会でのライヴは、空間いっぱいに拡がる美しい響きでオーディオ・ファイルからも注目の的。前作まではdts サラウンド(DVD)対応ディスクつきの2枚組でしたが、今回からSACD ハイブリッド仕様でのリリースとなります。 
COV-30512(1SACD)
ヴェルディ:レクイエム メルバ・ラモス(S)ガブリエレ・マイ(Ms)、
ミヒャエル・エンデ(T)、マルティン・ブラジウス(Bs)、
マルクス・ボッシュ(指)
アーヘンSO&ヴォカペッラCho

録音:2005年2月12日アーヘン、大聖堂(ライヴ)
ブルックナーでおなじみのボッシュ&アーヘンが「ヴェルレク」をリリース。ボッシュが1990 年に設立し監督を務めるヴォカペッラ合唱団も加わり、こちらもたいへん熱のこもったライヴとなっています。音響効果満点の内容がSACD 向き。優秀録音です。
COV-30513(2CD)
マーラー:交響曲第3番 ヨナス・アルバー(指)
ブラウンシュヴァイク州立O、
ブリギッテ・ピンテル(A)、
マルティン・ヴェラー(ポストホルン)、
ヒルデスハイム少年Cho&同州立歌劇場Cho.

録音:2004年9月26&27日ブラウンシュヴァイク・シュタットハレ(ライヴ)
フランクの交響曲ほか(COV.30406)でも燻し銀の響きを聴かせた当楽団は、起源を1587年ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル公爵ユリウスの創設した宮廷オケにまで遡る世界最古のオケのひとつ。実力の高さはお聴きいただければお分かりになられるはず。ピンテルはヴェルザーメスト&チューリヒ・オペラのDVD(「マイスタージンガー」マグダレーナ、「ばらの騎士」アンニーナ)にも出ていた新進のアルト。 (Ki)
COV-30603(1SACD)
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調K.136
 ディヴェルティメント 変ロ長調K.137
 ディヴェルティメント へ長調K.138
モーツァルト(ジギスムント・ノイコム編):
「コジ・ファン・トゥッテ」序曲
 「ティートの慈悲」序曲
レオポルト・モーツァルト:シンフォニア 変ロ長調
ラヴァルト・スコウ=ラルセン(リーダー)
ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ

録音:2005年7月アニフ
アルバム収録の「ティート」序曲を今年2006年カンヌ・クラシカル・アワードの式典でも演奏したザルツブルク・チェンバー・アンサンブル。スコウ=ラルセン以下総勢18人、メンバーの多くがかのシャーンドル・ヴェーグの薫陶を受けています。ここに聴く美しくも緊密なアンサンブルは、師のそれを思わせて魅力的。彼らは1995年仏ナントで行われた「ラ・フォル・ジュルネ・モーツァルト」に参加して一躍注目を集めました。ノイコム(1778-1858)はハイドンやモーツァルトの作品の多くを編曲し普及に努めたことで知られるオーストリアの作曲家、ピアニスト。
COV-30607
(1SACD)
モーツァルト:ミサ曲ハ短調『戴冠式ミサ』 K.317
モテット『踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ』 K.165
証聖者の荘厳な晩課(ヴェスペレ) K.339
モテット『アヴェ・ヴェルム・コルプス』 K.618
ドロテ・ミールズ(S)
メラニー・フォルジェロン(Ms)
クリストファー・ヴィットマン(T)
マルティン・ベルナー(Bs)
ザ・ヴォカペッラ・コーラス
マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO

録音:2006年3月
モーツァルトの宗教曲から明るく清澄な響きの作品を集めた一枚。現存するヨーロッパ最古のオーケストラの一つであるアーヘン交響楽団と、ここで指揮を行っている1969 年生まれのボッシュが1990 年に設立した合唱団ザ・ヴォカペッラ・コーラスがきびきびしたテンポでモーツァルトの宗教曲を聴かせてくれます。ボッシュは2002 年以来アーヘンの音楽総監督の任についています。 (Ki)
COV-30612(1SACD)
ミキス・テオドラキス:チェロと管弦楽のためのラプソディ(1998年)
バレエ『テルエルの恋人たち』組曲(1958年)
ヨハネス・モーザー(Vc)
マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO


録音:2005年ライヴ
ギリシャが誇る作曲家、ミキス・テオドラキスの作品。現在来日中の若手チェリスト、ヨハネス・モーザーによるチェロと管弦楽のためのラプソディとスペイン、テルエル版ロミオとジュリエットの話で実在の物語を題材としたバレエ『テルエルの恋人たち』組曲を収録しています。

COV-30614(1SACD)
ブルックナー:交響曲第3番(第1稿ノヴァーク版) マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO

録音:2006年5月6日(ライヴ)アーヘン/聖ニコラウス教会
“第1稿の先鋭さよりも深遠なニュアンスを引き出した画期的名演!”
聖ニコラウス教会の豊かな残響を十分に生かしつつ、ハーモニーを混濁させず美しい音像を繰り広げ、フレージングの求心力も抜群。なによりも研究レポートのような理屈で固めた演奏とは一線を画す純朴な音楽性に心奪われます。第1稿を使用しているにもかかわらず過度にエキセントリックに走ることなく、ブルックナーの音楽の呼吸感を直感的に理解している人ではないでしょうか。第1楽章展開部最後の沈静のニュアンスも、全く衒いを見せずに淡々と表出させながら余韻を残すのは、決して教会の響きのせいだけではありません。第2楽章も何もしていないに等しいくらいですが、「心を込めたフレージング」の意味を痛感させてくれるのは近年稀です。第2主題の微妙な陰影も、ブルックナーに心から共鳴していなければ表出不可能でしょう。第3楽章はテンポ運びが素直で、素朴なダイナミズムが遺憾なく発揮されます。終楽章ではこの演奏の素晴らしさとボッシュの音楽センスの高さはいよいよ決定的となります。一般的な第3稿に比べて刺激的な響きが目立つ第1稿において、ここまで自己アピールを捨てて、音楽一途に奉仕できるものでしょうか。ドイツ最古のオーケストラのひとつであるアーヘン響の力量と響きも大貢献。 【湧々堂】
COV-30704(1SACD)
ブラームス:交響曲第1番、第4番 マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO
ブルックナーの次はブラームスのシリーズがスタート! 1969年生まれで指揮者としてはまだ若い世代に入るボッシュですが、ヴィースバーデン歌劇場のカペルマイスター(1996 年〜 2000 年)、ザールブリュッケン歌劇場の監督(2000 年〜 2002 年)を相次いで務めた経歴からも、その実力は証明済み。10 年先 輩で同じく劇場あがりのルイージなどに通じるものがあります。 重厚な佇まいのなかに名門オケの確かな伝統が息づくブラームス。いっぽうで、若々しい風を送り込むボッシュのしなやかな感性もまた聴きどころのひとつとなっています。 これまでと同様に古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響はまさにSACDでの再生にも適し ています。
COV-30705(1SACD)
R・シュトラウス:アルプス交響曲 ヨナス・アルバー(指)
ブラウンシュヴァイク州立O

録音:2006年6月18、19日ブラウンシュヴァイク・シュタットハレ(ライヴ)
いにしえよりの味わい豊かなひびきを今に伝えるのは、首席指揮者&音楽監督アルバー率いる手兵ブラウンシュヴァイク州立管 弦楽団。起源を1587年ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル公爵ユリウスの創設した宮廷オケにまで遡る世界最古の オケのひとつ。プレトリウス、シュッツ、リストそしてR. シュトラウスが自作を振るために楽壇に上がっています。 このたびはSACDでのリリースで、マルチチャンネル再生では作品の雄大な拡がりをたっぷりと体感することができるのもポイン トです。 (Ki)
COV-30711(1SACD)
ブルックナー:交響曲第9番(1894年原典版/2000年グンナー・コールス校訂)
※サマーレ、フィリップス、マッツーカ&コールス校訂(1983-2007 年)によるフィナーレつき
マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO

録音:2007年アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
ボッシュと手兵アーヘン交響楽団によるブルックナー・シリーズ第5弾。回を重ねるごとに全集完成への期待度が大いに高まる当シリー ズ、最新作の第9番ではノヴァーク原典版に拠りつつも、そのうえ現状正規盤で唯一となるベンヤミン=グンナー・コールスらが2007年 までに校訂した最新復元稿のフィナーレが収められているのが大きなポイント。音楽学者ジュゼッペ・マッツーカ&ニコラ・サマーレに よる補筆フィナーレの世界初録音としては、過去にインバル盤がありブルックナー・ファンの間で大いに話題を集めましたが、最新の研 究成果を踏まえた当アルバムも初録音となるだけに一度は聴いておきたいところです。かのコンセルトへボウの例を思わせるように、古 都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響はまさにブルックナー、そしてSACDでの再生にも適しています。
=トラック・タイム=
T .19'56 +U .10'46 +V .18'49 +W .20'19 = 69'54
COV-30715(2SACD)
ヘンデル:「アレクサンダーの饗宴」 ドロテー・ミールズ(S)、
ユディト・ベルニング(A)、
ポール・アグニュー(T)、
ウン・チョ・チェ(Bs)、
マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO、
アーヘン室内cho、
オーヴェルバッハー室内cho

録音:2007年5月2−6日,ライヴ
ヘンデル「アレクサンダーの饗宴」の久々の新録音です。「アレクサンダーの饗宴」は1736 年に初演された英語の頌歌(オード)。英雄 アレクサンダー大王を軸にして、音楽の守護聖人、聖セシリアを讃えるという内容。人気の高い作品ですが、最近は録音がなく、これが 1990年以来の新録音です。ボッシュは、モダン楽器のオーケストラから自然な美しさを引き出し、清潔で心地よい音楽を作り上げていま す。ソプラノのミールズ、テノールのアグニューなど,歌手も魅力。SACD Hybrid で、音の良さも特筆。なお、初演の幕間に演奏された 合奏協奏曲は収録されていません。 (Ki)
COV-30806
(1SACD)
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
交響詩「死と変容」Op.24
ヨハネス・デンホフ(Vn)、
ヨナス・アルバー(指)ブラウンシュヴァイク州立O
アルプス交響曲(COV.30705)以来、首席指揮者&音楽監督アルバー率いる手兵ブラウンシュヴァイク州立管弦楽団によるシュトラウス第2弾。このシリーズの何よりの魅力は、いにしえより今に伝わる味わい豊かなひびき。当楽団はその起源を1587年ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル公爵ユリウスの創設した宮廷オケにまで遡る世界最古のオケのひとつであり、プレトリウス、シュッツ、リスト、そしてR.シュトラウスが自作を振るために楽壇に上がっています。すなわち、ドレスデン、コンセルトへボウと同様にこのオケもまた正真正銘シュトラウスゆかりのオケといえるでしょう。前作のアルプス交響曲もそうでしたが、ゆかりの作曲家を取り上げる自負に満ちており、各パートも粒揃い。古き良き伝統を感じさせる力の入った演奏となっています。 (Ki)
COV-30813
クラシック&ジャズのコラボレーション
セビリアの夏(セビリアの理髪師/ロッシーニ+サマータイム/ガーシュイン)
フィガロ婦人(フィガロの結婚/モーツァルト+その淑女ふしだらにつき/ロジャース)
バルバリーナのカヴァティーナ(フィガロの結婚/モーツァルトより)
ヴォルフェール、イッツ・ワンダフル(ス・ワンダフル/ガーシュイン)
ティファニーでボレロ(ボレロ/ラヴェル+ティファニーで朝食を/マンシーニ)
オン・マジック・バス・ツアー(魔笛/モーツァルト+テイク・ファイヴ/デスモンド)
サボイでティータイム(リゴレットより女心の歌/ヴェルディ+サボイでストンプ/サンプソン、グッドマン+二人でお茶を/ユーマンス)
パッヘルベルの旋律による変奏曲
ゼンタ・イン・ザ・シティ(さまよえるオランダ人よりゼンタのバラード/ワーグナー)
この日に栄光あれ(ロシア皇帝と船大工より/ロイツィング)
ヴォルフェールのシュマンケルル(キラキラ星の主題による変奏曲/モーツァルト)
オペラ・スウィング・クァルテット、
メルク・フィルハーモニー、
ヴォルフガング・ハインツェル(指/編曲)

録音:2008年1月11-13日(ライヴ)
クラシックとジャズの名曲を融合させたユニークなアルバム。アルバム・タイトルでもある「サボイでティータイム」は冒頭にヴェルディのリゴレットの「女心の歌」が調子ハズレに聞こえてきて、モダンジャズの定番「サボイでストンプ」「二人でお茶を」が交互に軽快に演奏されます。「ティファニーでボレロ」はボレロのリズムに乗ってあの有名なムーンリバーの旋律が心地よく流れます。難しいことは抜きに楽しんで聴くことの出来る1枚です。メルクは3世紀以上にわたる世界で最も歴史の長い医薬品会社。メルク・フィルハーモニーはメルクの企業文化を発信する音楽使節としてクラシック・コンサートをヨーロッパのみならず世界的に行っています。   (Ki)
COV-30814(1SACD)
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(1874年第1稿) マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO

録音:2007年アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
ボッシュと手兵アーヘン交響楽団によるブルックナー・シリーズ第6弾は「ロマンティック」。使用楽譜にオリジナルの第1稿を選択しているところも注目です。従来親しまれている第2稿との比較では第3楽章が顕著なように、斬新にすぎて初演では不成功に終わった第1稿ですが、インバルやノリントン、ケント・ナガノ、ヤングらが近年こぞって採用しているように徐々に触れる機会も増えて、あらたな流れとなりつつあるようです。古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響はまさにブルックナー、そしてSACDでの再生にも適しています。全集完成への期待度がいよいよ高まるところです。
=トラック・タイム=
T.18'59+U.18'33+V.12'39+W.18'45=68'56  (Ki)
COV-30901(1SACD)
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕前奏曲*、
ヴェーゼンドンク歌曲集*、
「ジークフリート」より、森のささやき*、
ゲーテの「ファウスト」への7つの作品より、
糸を紡ぐグレートヒェン*、
メアリー・スチュアートの別れ*、
ジークフリート牧歌
(*=アンドレアス・N.タルクマンの室内オーケストラ編曲版)
マリア・リッカルダ・ヴェセリング(Ms)、
マルクス・ボッシュ(指)
グラウビュンデン・カンマーフィルハーモニー
手兵アーヘン響とのブルックナー・シリーズが注目されるボッシュのワーグナー・アルバム。ここでボッシュは1999年以降自らが首席指揮者兼芸術監督を務める室内オケ(1989年創設)を率いています。スイス南東部に位置するグラウビュンデンは「アルプスの少女ハイジ」の舞台となったところ。土地柄を反映したかのようなのびやかで明るい音色が魅力で、これはメインのジークフリート牧歌にピッタリ。また、ジークフリート牧歌をのぞいて、すべて当代屈指の名編曲者タルクマン(1956年生まれ)の手による室内オーケストラ版によるのも興味深い趣向で、ワーグナーの官能世界があらたな切り口でいっそう浮き彫りになる仕組みとなっています。  (Ki)
COV-30910(1SACD)
メンデルスゾーン:交響曲第1番ハ短調Op.11
交響曲第5番ニ長調Op.107「宗教改革」
マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO
ブルックナー・シリーズで注目されるボッシュ率いる手兵アーヘン交響楽団。アニヴァーサリーを迎えた2009年にあらたにメンデルスゾーンの交響曲全集プロジェクトをスタートさせます。第1弾は通常の5曲のうち、作曲順では最初の2曲にあたる第1番と第5番「宗教改革」を収めており、これまで同様に大聖堂におけるライヴとなっています。1969年生まれのボッシュは、ヴィースバーデン歌劇場のカペルマイスター(1996年〜2000年)、ザールブリュッケン歌劇場の監督(2000年〜2002年)を歴任、2002年よりアーヘン市の総音楽監督に就任して、その瞠目に値する活動はすでに広く知られるところです。ボッシュは過去に、1990年に自らが結成し、芸術監督のポストにあるグループ、ヴォカペッラとオラトリオ「エリア」の録音を行い、デッサウのオケと交響曲第2番「讃歌」のレコーディングもおこなっていますが、進境著しい彼らの新録音シリーズの登場はおおいに期待をつなぐものといえるでしょう。 (Ki)
COV-30914(1SACD)
ブルックナー:交響曲第6番イ長調 マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO
2003年収録の第8番でスタートして以来、すでに6作を数え、佳境を迎えるボッシュ&アーヘン響によるブルックナー交響曲全曲シリーズの第7弾。これまでのシリーズを通じて、ドイツ有数の古都アーヘンにそびえる大伽藍、聖ニコラウス教会でのライヴということで、大聖堂のゆたかな残響が魅力を引き立てるボッシュのブルックナー。全体で1時間を越えるチェリビダッケは異例にしても、最近ではノリントン盤の51分10秒に次ぐ52分21秒という演奏時間が示すように、その快速テンポも注目されるところです。2002年よりアーヘン市の総音楽監督に就任して以降、にわかに注目を集めるボッシュの快進撃に当分の間目が離せそうにありません。 (Ki)
COV-31002(1SACD)
マーラー:花の章、交響曲第1番「巨人」 アレクサンダー・ジョエル(指)
ブラウンシュヴァイク州立O

録音:2008年4月12-14日ブラウンシュヴァイク、シュタットハレ(ライヴ)
いにしえよりの味わい豊かなひびきを今に伝える世界最古のオケ、ブラウンシュヴァイク州立管によるライヴ・シリーズ。最新作は2004年の第3交響曲(COV30513)以来となるマーラー。現総音楽監督ジョエルによるあらたなシリーズ第1弾で「巨人」と「花の章」を収録しています。前任のアルバーのあとを受けて、2007/08年のシーズンより当オケの総音楽監督のポストに就任したジョエルは、1971年生まれのオーストリアの指揮者。2008/09年のシーズンに行われた新国立劇場におけるJ.シュトラウスの「こうもり」再演での手腕も高く評価されていました。「花の章」のやわらかくふくよかな美しさにつづき、メインの交響曲も快調な滑りだし。表情もゆたかで、劇場たたき上げの指揮者らしくドラマづくりに長けており、フィナーレなど嵐のような激情にも不足していません。楽しみなシリーズの登場といえるでしょう。
アレクサンダー・ジョエル…1971年生まれのオーストリアの指揮者。ウィーン音楽大学でピアノを学んだ後、ウィーン・コンセルヴァトリウムで指揮を学ぶ。著名な指揮者やタングルウッドのマスタークラスを受講。1996年に卒業し、同年スポレート指揮者コンクールで優勝。ニュルンベルクでキャリアをスタートさせ、つづいてバーデン・バイ・ウィーン、クラーゲンフルト、ウィーン・フォルクスオーパーでポストを得たのち、2001/2002シーズンにライン・ドイツ・オペラのカペルマイスターに就任し、プッチーニ「三部作」、「マクベス」「後宮からの誘拐」などを指揮する。その後は、ベルリン・ドイツ・オペラ、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)、バイエルン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、サンティアゴ・テアトロ・ムニシパル、新国立劇場などでオペラを指揮しているほか、MDR交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、リンツ・ブルックナー管弦楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、東京交響楽団などのコンサートでも活躍。2007/08年のシーズンより現在に至るまで、ブラウンシュヴァイク州立劇場の総音楽監督、ならびにブラウンシュヴァイク州立管弦楽団の首席指揮者。 (Ki)
COV-31015(1SACD)
ブルックナー:交響曲第2番ハ短調
(1872年第1稿/2005年ウィリアム・キャラガン校訂版)
マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO

録音:2010年5月22&24日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
全集完成も間近、ボッシュ率いる手兵アーヘン交響楽団によるブルックナー・シリーズ第8弾。これまでに第3番、第4番でも使用楽譜に初稿を採用してきたボッシュですが、この第2番でも、初稿を採用しているのが注目されます。第2交響曲の初稿によるレコーディングといえば、最近でも、シモーネ・ヤングによる演奏がやはりおおきな話題になっていたことも記憶にあたらしいところで、一般にブルックナーのオリジナルの意図が強烈に反映されたヴァージョンと考えられる初稿によるあらたな録音の登場は、ブルックナー・ファンに広く歓迎されるのではないでしょうか。古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響はまさにブルックナー、そしてSACDでの再生にも適しています。 (Ki)
COV-31104
プフィッツナー:ヴァイオリン協奏曲ロ短調Op.34
ジークフリート・ワーグナー:ヴァイオリン協奏曲
ワーグナー:夢(ヴェーゼンドンク歌曲集より)
ユライ・チズマロヴィチ(Vn)
マルクス・ボッシュ(指)
WDRケルン放送O

録音:2009年ケルン
優れた才能を持ちながらも音楽史上では不遇な立場にある作曲家二人に焦点を当てたアルバム。R.シュトラウスと並んで、20世紀前半のドイツ音楽界の重要な作曲家であったハンス・プフィッツナー(1869-1949)。「最後のロマン主義者」と称され、徹底してドイツ・ロマン主義にこだわり調性的で旋律的な作品を作り出していました。このヴァイオリン協奏曲は単一楽章の三部構成となっています。後期ロマン派の名残を感じさせる音楽で、スロヴァキア出身のヴァイオリニストのユライ・チズマロヴィチが丁寧に濃厚に描き出しています。チズマロヴィチは1990年から2004年までゲルツェニヒ管のコンサートマスターを務めた実力派。そして、リヒャルト・ワーグナーの息子ジークフリート・ワーグナーのヴァイオリン協奏曲も収録。ジークフリートは父親の影から抜け出せず作曲家としては大きな成功をおさめることはできませんでしたが、オペラなど多くの作品を残しています。このヴァイオリン協奏曲は「交響詩的ヴァイオリン協奏曲」とも言われノスタルジックな雰囲気漂う美しい作品です。またカップリングにリヒャルト・ワーグナー自身の編曲によるヴァイオリンとオーケストラによる「夢」を収録しています。マルクス・ボッシュとWDRケルン放送管も好サポートでチズマロヴィチの演奏を引き立てています。 (Ki)
COV-31115
ブルックナー:交響曲第1番(1868年第1稿) マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO

録音:2011年6月11-13日/アーヘン、聖ミヒャエル教会(ライヴ)
ボッシュが手兵アーヘン交響楽団を率いたブルックナー・シリーズ第9弾にして完結篇は交響曲第1番。リンツ稿とも称される第1稿による演奏で、これが非常な快演。改訂の過程で失われていった作品固有の性格と色彩を実感できます。さほど宗教でないパトスと、強大なリズム的エネルギー、予期せぬ盛り上がりなど、後期の作風とは異なる若々しいブルックナー像を再現してくれます。録音の良さも特筆もので、聖ミヒャエル教会の豊かな響きに酔わされます。 (Ki)
COV-31206(1SACD)
ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73
交響曲第3番ヘ長調Op.90
マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO

録音:2011年
ッシュと手兵アーヘン響による大聖堂ライヴ、ブラームス交響曲シリーズ第2弾。今回もライヴ、SACDハイブリッド仕様で のリリースとなります。ブルックナーの交響曲シリーズで注目されたボッシュですが、ヴィースバーデン歌劇場のカペルマイスター(1996年〜2000年)、 ザールブリュッケン歌劇場の監督(2000年〜2002年)を相次いで務めた経歴からも、その実力は証明済み。ブラームスの交響曲シリーズは、重厚な 佇まいのなかに名門オケの確かな伝統が息づくいっぽうで、長調の2曲ならではの伸びやかで若々しい風を送り込む、しなやかな感性が新鮮。これまでと 同様に古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響はまさにSACD での再生にも適しています。 (Ki)
COV-31209(1SACD)
メンデルスゾーン:交響曲第2番「讃歌」
詩篇42番「鹿が谷の水を慕うように」
ミハエラ・マリア・マイヤー、
カタリナ・ハゴピアン(S)、
マール・アドラー(T)、
マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO
ヴォカペラCho

録音:2012年(ライヴ)
ブルックナーとブラームスの交響曲集で注目されているマルクス・ボッシュとアーヘン交響楽団。彼らがメンデルスゾーンに挑戦しました。それも異色の 交響曲第2番「讃歌」というのが驚きです。グーテンベルクの印刷発明400周年を記念して作曲された交響カンタータで、3人の独唱と合唱を含む大作 ながら、メンデルスゾーンならではの美しいメロディに満ち、教会とコンサートホールをつなぐ美学にあふれています。当アルバムはボッシュのアーヘン響 音楽監督退任コンサートのライヴで、いつも以上の熱い情熱に満ちた感動的名演となっています。 (Ki)

COV-31212
(1SACD)
ドヴォルザーク:交響曲第7番(新ベーレンライター原典版による“アンダンテ”初録音)
交響曲第3番変ホ長調op.10
マルクス・ボッシュ(指)
ニュルンベルク州立PO

録音:2012年2月16-18日ニュルンベルク、マイスタージンガーハレ(ライヴ)
アーヘン響とブルックナーの交響曲全集録音を完成したばかりのマルクス・ボッシュが、はやくもドヴォルザークのシリーズをあらたにスタート。 2011年よりボッシュが音楽総監督を務めるニュルンベルク州立フィルハーモニーを率いて取り組む第1弾は、第9番や第8番とならんでドヴォルザーク 好きのあいだで人気の高い「第7番」と、ドイツ古典派とロマン派からの影響もまだ濃厚で、変則的な3楽章形式も特徴的な「第3番」の組み合わせ。 ブルックナーの録音でボッシュは使用楽譜の選択に際して、初稿を採用した第1番から第4番、ベンヤミン=グンナー・コールスら校訂による復元稿のフィ ナーレを収めた4楽章版による第9番という具合に、最新の研究成果の導入に積極的な姿勢がうかがえました。 ボッシュはドヴォルザークにも同様のスタンスで臨んでいるようで、第7番ではジョナサン・デル・マー校訂による新ベーレンライター原典版のスコアを採用。 第2楽章が現行のポーコ・アダージョからアンダンテ・ソステヌートに変更されているのも注目されるところです。 1922年に現在の形になったニュルンベルク州立フィルハーモニーは、その起源を1377年に存在記録がある、ニュルンベルク市の楽団にまで起源を遡る といわれ、バイエルン州でバイエルン州立歌劇場に次ぐ規模を誇る歌劇場専属のオーケストラ。オペラ上演と並行して、年8回のオーケストラ・コンサー トのほか、子供向けコンサートなど多くの企画を提供しており、1988年にクリスティアン・ティーレマンがドイツ国内最年少で音楽総監督に就任したこと でも知られます。 (Ki)

COV-31215
(10SACD)
ボッシュ/ブルックナー:交響曲全集
[CD 1]
交響曲第1番ハ短調WAB.101(1865/66年リンツ稿)
[CD 2]
交響曲第2番ハ短調WAB.102(1872年第1稿/2005年ウィリアム・キャラガン校訂版)
[CD 3]
交響曲第3番ニ短調WAB.103(1873年初稿)
[CD 4]
交響曲第4番「ロマンティック」(1874年初稿)
[CD 5]
交響曲第5番変ロ長調WAB.105
[CD 6]
交響曲第6番イ長調WAB.106
[CD 7]
交響曲第7番ホ長調WAB.107
[CD 8]
交響曲第8番ハ短調WAB.108(ハース版)
[CD 9]
交響曲第9番(1894年原典版/2000年グンナー・コールス校訂)
※サマーレ、フィリップス、マッツーカ&コールス校訂(1983-2007年)によるフィナーレつき
[CD 10]
交響曲ヘ短調WAB.99
交響曲第0番ニ短調WAB.100
マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO

[CD 1]
録音:2011年6月11−13日アーヘン、聖ミヒャエル教会(ライヴ)
[CD 2]
録音:2010年5月22&24日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
[CD 3]
録音:2006年6月3&5日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
[CD 4]
録音:2008年5月30日&6月1日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
[CD 5]
録音:2005年5月14&16日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
[CD 6]
録音:2009年5月30日&6月1日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
[CD 7]
録音:2004 年5 月29&31 日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
[CD 8]
録音:2003年6月7&9日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
[CD 9]
録音:2007年5月26&28日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
[CD 10]
録音:2012年5月26&28日アーヘン、聖ミヒャエル教会(ライヴ)
ボッシュ指揮アーヘン交響楽団による看板シリーズ、ブルックナーの交響曲全集がお得なボックス・セットになって登場します。しかも、既発リリース9 曲だけでなく、2012年最新録音の「ヘ短調の習作」と「第0番ニ短調」の未発売2曲があらたに加わり、さらに通常盤CDでの発売であった「第7 番と第8番もSACDハイブリッド仕様」となって登場という超強力なポイントつき! アーヘン交響楽団創立150周年記念アルバムの第8番でシリーズがスタートしたのが2003年。以来、回を重ねるごとに全集完成への期待度が高まり、 最新の研究成果を踏まえて、第1番、第2番、第3番、第4番では初稿を採用した点や、初リリース時点で、正規盤で唯一となるベンヤミン=グンナー・ コールスらが2007年までに校訂した最新復元稿のフィナーレを収めた4楽章版による第9番などでも、ブルックナー・ファンのあいだで話題を集めたこ とは記憶にあたらしいところです。 SACDによる初のブルックナー交響曲全集である当セットは、すぐれた録音もまたたいへん評価が高く、メインの収録会場である古都アーヘンの大伽藍、 聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響がまさにブルックナー、そしてSACDでの再生にも適していて、重厚なオルガンのひびきに喩えられる ブルックナーの交響曲の魅力をあますところなく伝えてくれます。 (Ki)
COV-31305
(1SACD)
ヨハン・モルター:トランペット協奏曲他
トランペット協奏曲第3番MWV W.14、
交響曲ニ長調MWVZ.24(世界初録音)、
クラリネット協奏曲第1番イ長調MWVY.41トランペット協奏曲第2番MWV W.13、
クラリネット協奏曲第3番ト長調MWVY.40
トランペット協奏曲第1番MWV W.12
ヴォルフガング・バウアー(Tp)
マーティン・シュパンゲンベルク(Cl)
ルーベン・ガザリアン(指)
ハイルブロン・ヴュルテンベルクCO

録音:2011年
ヨハン・メルヒオール・モルターは、ドイツ後期バロックから前古典派にかけて活躍した作曲家。カールスルーエやアイゼナハの宮廷楽団の楽長を務め、 前古典派様式の多ジャンルの作品を数多く作曲。特にクラリネット協奏曲は歴史上最も早く作曲された作品として知られています。また3曲のトランペッ ト協奏曲はいずれもカールスルーエの宮廷トランペット奏者であったカール・プファイファーのために作曲された、高音域が活かされた快活な曲調と美し い旋律が印象的な作品です。 ソリストを務めるヴォルフガング・バウアーは、数々の有名オーケストラでソリストとして招かれ、現在はシュトゥットガルト放送響きの首席トランペット奏 者。また自身のバロック・アンサンブルを創設するなど古楽演奏にも精通し、古楽から現代までの幅広いレパートリーをもつ名奏者です。クラリネットのマー ティン・シュパンゲンベルクはミュンヘン・フィルの首席奏者として活躍するほかワイマール・フランツリスト音楽大学で教鞭をとっています。またバックは、 2002年よるハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管を率いているアルメニア出身の指揮者ルーベン・ガザリアンが務めています (Ki)
COV-31314
アールガウの管弦楽作品集1945-1970
ヴァルター・ガイザー(1897-1993):幻想曲U作品34(1945)
ハインリヒ・ズーターマイスター(1910-1955):幻想行進曲(1950)
ペーター・ミーク(1906-1990):室内協奏曲(1952)
ヤーノシュ・タマシュ(1936-1995):セレナーデ(1958)
エルンスト・ヴィトマー(1927-1990):クエーサー(1970)
ダグラス・ボストック(指)
アールガウSO

録音:2013 年 4月28日ライヴ
このアルバムは、スイスの北部アールガウで活躍した作曲家の管弦楽作品を収録しています。しかし彼らは現在コンサートホールで演奏される機会はほ とんどなく、今日の音楽シーンから忘れられた作曲家たちと言えるでしょう。それは、スイス人作曲家の多くは第二次世界大戦後、前衛音楽によって否定 された新古典主義に傾倒していたことが大きく関係しているからでしょう。 この演奏は、アールガウ交響楽団創立50周年記念コンサートのライヴで、2001年から首席指揮者に就任したダグラス・ボストックが指揮台に上がり、 スイス人作曲家の本質に迫った演奏を聴かせてくれています。 (Ki)
COV-31315(1SACD)
ブルックナー:交響曲ヘ短調WAB.99
交響曲第0番ニ短調WAB.100
マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO

録音:2012年5月26 & 28日/アーヘン、聖ミヒャエル教会(ライヴ)
マルクス・ボッシュがアーヘン交響楽団を指揮して完成させたブルックナーの交響曲全集は、1969年生まれで既にヴィースバーデン歌劇場のカペルマ イスター、ザールブリュッケンの歌劇場監督を歴任するという実力派指揮者と、18世紀初頭に起源を遡る名門楽団の顔合わせに加え、メインの収録会場 である古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会および聖ミヒャエル教会の包み込まれるような独特の豊かな音響が、ブルックナーのイメージにふさわし いと絶賛されました。 このたび、先行リリースのボックス・セット(COV31215)より単売される「ヘ短調の習作」と「第0番ニ短調」の2曲は2012年5月にライヴ収録 されています。いよいよシリーズ完結に向けて大詰めを迎えていた時期であり、同時に、ほぼ10年に亘る歳月を重ねて共に結び付きを強めてきたボッシュ とアーヘン響の総仕上げでもあったわけですが、そもそも「アーヘン交響楽団創立150周年記念アルバム」として2003年に収録された第8番でスター トしたこのシリーズ。楽団はもちろん、2002年より務めたアーヘン市の音楽総監督を2011/12年のシーズンを最後に勇退したボッシュにとっても特 別な意味合いを持つプロジェクトとなりました。 (Ki)
COV-31316(1SACD)
ドヴォルザーク:交響詩「水の精」
交響曲第6番ニ長調op. 60
マルクス・ボッシュ(指)
ニュルンベルク州立PO

録音:2013年5月16-18日/ニュルンベルク、マイスタージンガーハレ(ライヴ)
ブルックナーの交響曲シリーズで一躍注目を浴びたマルクス・ボッシュが、2011年より音楽総監督を務めるニュルンベルク州 立フィルハーモニーを指揮して取り組むドヴォルザーク・シリーズの第2弾。 ドヴォルザークの交響曲で最初に出版された第6交響曲は、同じ調性で書かれたブラームスの第2交響曲の影響が両端楽章に色濃いとされるいっぽうで、 ボヘミア地方固有の民俗舞曲フリアントの形式による第3楽章などの魅力的な場面にも事欠かないことから、9つある交響曲のうち、近年では最後の3 曲に次ぐ人気を獲得する傾向にあるようです。  交響曲の前に置かれた交響詩「水の精」は、民間伝承や民話の研究で知られたチェコの国民詩人、カレル・ヤロミール・エルベン(1811-1870)のバラー ドに触発されて書き上げられた一篇で、ホラー映画顔負けの題材の尋常ならざる猟奇・残虐・凄惨ぶりでも有名。幻想的な美しさを湛えつつも、筋立てに沿っ てスリリングかつ激しく起伏の富んだ内容となっています。 これまでにもオーケストラのたしかな統率力、楽譜の読み込みの深さで実績を示してきたボッシュのアプローチは、作品の魅力をていねいに掘り起こそう とするもので、交響曲共々おおいに出来ばえには期待が持てそうです。 1922年に現在の形になったニュルンベルク州立フィルハーモニーは、その起源を1377年に存在記録がある、ニュルンベルク市の楽団にまで遡るといわ れ、バイエルン州でバイエルン州立歌劇場に次ぐ規模を誇る歌劇場専属のオーケストラ。1988年にクリスティアン・ティーレマンがドイツ国内最年少で 音楽総監督に就任したことでも知られ、オペラ上演と並行して、年8回のオーケストラ・コンサートのほか、子供向けコンサートなど多くの企画を提供し ています。 (Ki)

COV-40611(1SACD)
ささやかな贈り物〜イギリス・アメリカの作曲家による合唱曲集
コープランド:アメリカの古い歌より〜”ささやかな贈り物”(男性合唱とピアノのため)、
ブリテン
:聖セシリア讃歌 、
 若者マスグレーブとバーナード夫人のバラード(男性合唱とピアノのため)、
 民謡編曲集より(男性合唱、ピアノと打楽器のため)〜美しいマリー伯爵、
 サリーの園、リヴァー・クロムウェル、
ティペット:5 つの黒人霊歌 〜 オラトリオ《我らが時代の子》より、
コープランド:アメリカの古い歌より〜“船乗りの踊り”、
 “ペテン師”、私は町から猫を連れてきた“(男声合唱とピアノのため)、
バーバー
:アニュスデイ、
ランドール・トンプソン
:アレルヤ、
バーバー
:ストップ・ウォッチと地形地図、
コープランド:アメリカの古い歌より〜”ささやかな贈り物”(女性合唱とピアノのため)
フィリップ・マイヤーズ(P)
トビアス・シュヴェダ(パーカッション)
サイモン・ハルジー(指)
ベルリン放送cho
COV-40613
ギリシャの風景〜ステラ・ドゥフェクシスによる歌曲集
シューベルト:ギリシャの神々(断片) D.677、
 アティス D.585、メムノンD.541、
 恋する女の手紙D.673、
 双子座に寄せる舟乗りの歌D.360、
ドビュッシー:ビリティスの3 つの歌、
ショーソン
:7 つの歌〜“ヘベ”、
ラヴェル
:5つのギリシャ民謡、他
ステラ・ドゥフェクシス(Ms)
アクセル・バウニ(P)
コミッシュオーパー専属歌手で数々のオペラにも出演しているドイツの女性歌手ステラ・ドゥフェクシスによる、ギリシャに まつわる歌曲を集めたアルバムです。シューベルト、ドビュッシー、ラヴェルなどの作曲家による作品やコナディス、クリスティ アン・ジョスト、ディミトリス・ミトロプーロスといったギリシャ出身の作曲家による歌曲などを収録しています。ステラ・ドゥ フェクシスの豊かな声量でギリシャ民謡風に魅力的な作品に仕上げています。 (Ki)
COV-40801(1SACD)
エルンスト・ペッピング(1901-1981):マタイ受難曲 ステファン・パークマン(指)
ベルリン放送cho

録音:2007年11月20-23日
エルンスト・ペッピングは主にプロテスタント教会音楽の分野で活躍したドイツの作曲家。ベーム&フルトヴェングラーが交響曲を初演するなど当時は評価されていましたが、現在は忘れられた作曲家となってしまっています。ペッピングの音楽は厳格なポリフォニー、テクストによって音楽が規定される手法を用いて、厳密に設計された大規模な形式を作り上げました。このア・カペラによるマタイ受難曲もポリフォニー音楽における彼の類稀なる才能とイメージ豊かなマドレガーレ様式とが結びついた作品。   (Ki)
COV-41006
(1SACD)
ブラームス:ドイツ・レクイエム(ピアノ4手連弾伴奏版、フィリップ・モル編曲) フィリップ・メイヤーズ(P)
フィリップ・モル(P)
マーリス・ペーターゼン(S)
コンラッド・ジャーノット(Br)
ベルリン放送cho

録音:2009年11月11-13日
ブラームスの大曲ドイツ・レクイエムをピアノ4手連弾版によるヴァージョンで録音されたアルバム。演奏は伝統の響きに支えられた64人の合唱団、ベルリン放送合唱団と人気急上昇中のソプラノ、マーリス・ペーターゼンと世界の巨匠に認められ引っ張りだこのバリトン、コンラッド・ジャーノット、そして世界的合唱指揮者サイモン・ハルジー。ドイツ・レクイエムのピアノ4手連弾版は作曲家自身の編曲が存在しますが、フィリップ・モルの編曲は合唱の美しさを追求し、劇的な効果を狙うのではなく、すっきりと澄んだ響きを生み出しています。声の響きを最大限に生かした優秀録音盤。 (Ki)
COV-41213
(1SACD)
R・シュトラウス:無伴奏合唱作品集
ドイツ・モテットOp.62、
3つの男声合唱曲 Op.123【戸口で/夢の光/うるわしい5月】、
孤独を通り過ぎてOp.124(男声合唱)、
ダフネの木に寄せてOp.82
ふたつの歌Op.34
イワナ・ソボトカ(S)
クリスタ・メイヤー(A)
ドミニク・ヴォルティヒ(T)
コンラート・ヤルノット(B)
ベルリン放送Cho
国立ベルリン大聖堂Cho
ミヒャエル・グレーザー(指)
やかなオーケストレーションと濃密で美しい歌曲の数々を作曲したR.シュトラウスの、豊かなハーモニーが繰り広げられる無伴奏合唱曲集。 4人のソリストと16声部の混声合唱による大作「ドイツ・モテット」は、リュッケルトの詩「天地創造はなしとげられた」による作品で、混沌とした響き の中から差し込む光のような天国的な音楽で、各声部のソリストと合唱が織りなす美しく絡み合うハーモニーは神秘的で、宗教曲のようです。「ダフネの 木に寄せて」はシュトラウス自身のオペラ「ダフネ」のモチーフを使った9つのパートと混声合唱による作品。「ダフネ」は、シュトラウスが傾倒していた ギリシア神話に基づくオペラで、曇りのない澄み切った響きが地中海的な雰囲気を醸し出す名演です。 (Ki)

COV-41310
もろびと声あげ〜ドイツのクリスマス曲集
もろびと声あげ
Der Morgenstern ist aufgedrungen
いかに迎えん いかに見えん
踊れ、わが心/まぶねのかたえに
Kindelein zart, von guter Art
エサイの根より/聖母さまの夢
マリアはいばらの森を通り
Es kommt ein Schiff geladen
厳しさのなかで人の子よ
讃美を受けたまえ、汝、イエス・キリストよ
山を越えてマリアは行く
Machet die Tore weit
神を讃えまつれ、汝らキリストの徒よ16. Macht hoch die Tur
来たり聞けよ、お告げを
キリスト音たちよいざ喜べ
おお可愛いイエス
歓呼せよ、汝ら地の民よ
シオンの娘よ、よろこべ
Herbei, o ihr Glaub'gen
いざ歌え、いざ祝え/きよしこの夜
ベルリン放送cho
サイモン・ハルジー(指)

録音:2012年9月19-21日、2013年4月13日
11月末(クリスマスの4回前の日曜日)から、ドイツではクリスマスシーズンが始まります。キリストの降誕を待ち望むアドヴェント(待降節)期間は、 街中クリスマスを待ち望む気分で大いに盛り上がります。ここに収録されているのは、有名な讃美歌「もろびと声あげ」「きよしこの夜」など5世紀に渡 るドイツの定番のクリスマス・ソングを収録しています。 演奏はベルリン放送合唱団と世界的合唱指揮者サイモン・ハルジー。すっきりと澄んだ美しい合唱で聴く、聖夜の歌をこころゆくまで堪能できる1枚です。 (Ki)

COV-50101
バッハ(シトコヴェツキー編):ゴルトベルク変奏曲 エヒナトン三重奏団
既に人気作として定着しているシトコヴェツキの弦楽三重奏編曲の「ゴルトベルク変奏曲」。
COV-50202
クラーク:ヴィオラとピアノのための作品全集 ダニエラ・コーネン(Va),
ホルガー・ブリューダー(P)
COV-50205
シューマン:ピアノ・ソナタ第2番、
アベッグ変奏曲、クライスレリアーナ
アレクサンドラ・ノイマン(P)
COV-50206
金管五重奏曲集
ソルド,フィラス,バーンスタイン,ルーシェ,
リュリ,バッハ,ヴェルディの作品
マンハイム金管五重奏団
COV-50307
無伴奏ヴィオラ作品集
バッハ:組曲ニ短調 BWV1008(原曲:無伴奏チェロ組曲第2番)
ストラヴィンスキー:エレジー
ヴュータン:カプリッチョ Op.61
ヒンデミット:無伴奏ヴィオラ・ソナタ
タティアナ・マズレンコ(Va)
タティアナ・マズレンコはロシア生まれのヴィオリスト。ドイツに移住し、キム・カシュカシアンと今井信子に学んでいます。
COV-50308
(1CD+1DVD AUDIO)
モーツァルト:デヴェルティメントK.563
キルヒナー:弦楽三重奏曲
エヒナトン三重奏団
COV-50402
ヴラック:ナイアデスと慎みない牧神,
日向で水浴をする女たち
ドビュッシー:版画
ムソルグスキー:展覧会の絵
アレクサンドラ・ノイマン(P)
COV-50505(1SACD)
ファニー・ヘンゼル・メンデルスゾーン:南へ、
ゴンドラ乗り、ゴンドラ漕ぎの歌、
はかないものはほっておけ、メディチ荘、カプリッチョ、
いとしい谷、ミルス荘、悲しみにくれる魂、暇ごい、
タランテラ、ピアノのための小品、
いとしい人よ私たちは一緒に座って、
たそがれに夏の夜は、星は流れ落ちて、
山の王子、アルプスの酪農婦、我が家の庭園
デルテ・マリア・サンドマン(S)、
ウルリケ・バルチュ(A)、フリップ・マイヤース(P)、他
1839年から1840年にかけて、プロイセンの宮廷画家ウィルヘルム・ヘンゼルとその妻ファニー・ヘンゼルはかねてより夢見ていたイタリア旅行に旅立ちました。帰国後も忘れがたいその思い出をいつまでも残したいと考えた夫は絵筆をとり、妻はピアノに向かい、そして生まれたのがこの作品集『イタリア旅行のアルバム』です。通して聴いてみると歌曲あり、ピアノ独奏ありと多彩な編成ですが、イタリア風味とロマン派の語法を生かした音楽は驚くべき水準の高さにあって、こんな優れた女性作曲家があまり知られずにいたことに驚かされます。
COV-50508(1SACD)
トゥルー・ライト/ザ・ベルリン・コンサー
ホガード:ペルソネント・オーディ、
ホーウェルズ:無垢の薔薇、パウルス:船のキャロル、
パウルス:ザ・ファースト・ノウェル(「牧人ひつじを」)、
ガブリエリ:全地よ主に向かって、喜びの歌声をあげよ GWV136、
プーランク:クリスマスの4つのモテット
トーマス:立ち来たれ牧人よ、
ホーガン:ディス・リトル・ライト・オブ・マイン、
ホーガン:讃えよ新たに生まれた王を、
ワーク:ゴー・テル・イット・オン・ザ・マウンテン、
マッギンジー:スウィート・リトル・ジーザス・ボーイ、
ハンプトン:トゥルー・ライト、
トーマス:ヒアーズ・ア・プリティ・リトル・ボーイ、
ピンカム:クリスマス・カンタータ、
グルーバー:清しこの夜
アヴィス・ベリー(S)、
ハンス=クリスチャン・ブラウン(T)、
ウォルフラム・テスマー(Br)、タニヤ・レツ(Hp)、
フィリップ・マイヤース(P) アンドレ・トーマス(指)、
ベルリン放送cho、
ベルリン・フィルのブラスセクション、他
アメリカの合唱指揮者アンドレ・トーマスとベルリン放送合唱団からのすばらしい贈り物です。「ザ・ファースト・ノウェル」のような耳になじんだ作品、そしてホガード、ホーウェルズらアメリカの近現代作曲家の素朴で胸を打つ作風、さらにはゴスペル調の曲ありと、次々と風景が移り変わるようなプログラムの最後は「清しこの夜」で静かに閉じらます。2006 年のクリスマスシーズンに向けてレパートリーをお探し中の合唱関係の方にとっても見逃せない選曲&演奏です。
COV-50710(1SACD)
ブラス5.1〜金管五重奏曲集
アウスケトル・マウッソン:Shadows(ソロ・トランペンットと金管五重奏のための)*
レスピーギ(マティアス・グロマー編):古風な舞曲とアリア
オスカー・ベーメ:金管七重奏曲 変ホ長調 Op.30*
ダニエルシュナイダー:金管五重奏曲、
Little Songbook(ソロ・トランペンットと金管五重奏のための)*
ラインホルト・フリードリッヒ(Tp)*、
マンハイム金管五重奏団

録音:2007年1月15-19日
1990年に結成されたドイツのマンハイム金管五重奏団とトランペット奏者のラインホルト・フリードリッヒによる金管五重奏曲集。ルツェルン祝祭管で輝かしいサウンドを聴かせてくれる世界的名手ラインホルト・フリードリヒ。1986年ミュンヘン国際ARDコンクールにて優勝後、国内外の重要な音楽祭で活躍。1983年から1999年までフランクフルト・ラジオ・シンフォニー・オーケストラでソリストを務める。1989年から、カールスルーエ国立音楽大学教授就任。またソリストとして数々の有名なアンサンブル・オーケストラと世界中で共演。古典音楽から現代トランペットソロ楽曲の作曲まで幅広く作曲を行っています。
COV-50712(1SACD)
モーツァルト:ハルモニームジーク(管楽合奏)のための作品集
歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」(ハルモニームジーク版/ タルクマン編)、
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(ハルモニームジーク版/ トリーベンゼー/ タルクマン編)、
歌劇「フィガロの結婚」(ハルモニームジーク版/ ヴェント/ タルクマン編)、
歌劇「皇帝ティートの慈悲」(ハルモニームジーク版/ タルクマン編)、
歌劇「魔笛」(ハルモニームジーク版/ ハイデンライヒ/ タルクマン編)
ドイツ・カンマー・フィルハーモニー・ブレーメン管楽ゾリステン
[ロドリーゴ・ブリューメンストック(Ob)、
ウルリッヒ・ケーニッヒ(Ob)、
キリアン・ヘロルド(Cl)、
ティノ・プレナー(Cl)、
イヒニオ・アルーエ(Fg)、
レティシア・ヴィオラ(Fg)、
エルケ・シュルツ・ヘッケルマン(Hrn)、
アンヌ・パセマン(Hrn)、
マティアス・ベルティナー(Cb)]
ドイツ・カンマー・フィルハーモニー・ブレーメン管楽ゾリステンは、全員ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーで、1990年に管楽ゾリステンとして結成されました。それぞれがソリストとしても第一線で活躍する腕前の持ち主で、すでにヨーロッパ有数のウィンド・アンサンブルとして高く評価されています。美しいメロディが散りばめられたモーツァルトのオペラのエッセンスが凝縮された作品です。 
COV-50802
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
バルトーク:弦楽四重奏曲第4番、
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」
ベネヴィッツQ
[イジー・メネチェック(Vn)、
シュチェパン・イェジェック(Vn)、
イジー・ピカンス(Va)、
シュチェパン・ドレジャール(Vc)]

録音:2007年7月23-26日(バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ)
ベネヴィッツ・カルテットはチェコの実力派若手弦楽四重奏団。1998年にプラハ音楽院にて結成。2004年チェコ・フィルハーモニーのチェ コ室内楽協会賞受賞団体でもあり、2004 年ARD ミュンヘン国際コンクールでは本選に進出、セオドア・ログラー財団奨学金とベーレンライ ター原典版賞を獲得。また、日本では2005年に開催された第5回大阪国際室内楽コンクールでグランプリ受賞しています。団体名にもなっ ているベネヴィッツはドヴォルザークと同時代の、重要なヴァイオリニスト。プラハ音楽院の初代校長で、多くの優秀な弟子を輩出したチェコの室内楽伝統を築いた人物。  (Ki)
COV-50803
ドイツ・ロマンティック民謡集〜ノットゥルノ(全25 曲) ベルリン・フィルのホルン奏者たち
[シュテファン・ドゥール、
ヴァル・イェジエルスキ、
ファーガス・マックウィリアム、
クラウス・ヴァレンドルフ、サラ・ウィリス]
ヴォカールツァイト
世界最高峰オーケストラのホルン・セクションから集められたベルリン・フィルの一流のホルン奏者たちによるアンサンブルとルベルト・ロルツィングの生誕200年の年2001年に結成された男性ヴォーカルグループ、ヴォカールツァイトによるドイツ・ロマンティック民謡集。完璧なテクニック、豊かな音色を駆使した表現力には脱帽です。  (Ki)
COV-50805
ゲサ・フリード(1905-1989):弦楽四重奏曲集
第1番Op.2、第2番Op.21「フーガ」、
第3番Op.30「ファンタジア・トロピカ」、
第4番Op.50a
アマリリスSQ

録音:2007年10月
ゲサ・フリードはハンガリー生まれのオランダの作曲家。1912年から24年までリスト音楽院でピアノをバルトークに、作曲をコダーイに学ぶ。彼の音楽はハンガリー民俗音楽の伝統的な様式に影響を受けています。今回アマリリスQ.がゲサ・フリードの世界初録音の4つの弦楽四重奏曲を録音。アルバムのタイトルにもなっている第3番「ファンタジア・トロピカ」は熱帯日を表現し、各楽章の副題にも第1楽章laSera(夕方)、第2楽章laNotte(夜)、第3楽章ilGiorno(昼)、第4楽章laSera(夕方)と付いており第2&第3楽章はインドネシアの民俗音楽を引用しています。アマリリスQ.はバーゼル音楽院でラサールQ.のワルター・レヴィンとアルバンベルクQ.に師事。忘れられた作曲家の再発見と現代作曲家の演奏に力を入れて活動し、数々の音楽フェスティヴァルに出演しているドイツ/スイスの若手弦楽四重奏団です。  (Ki)
COV-50807
ロマンティック・ロシアン・ホルン・カルテット
ラディスラフ・アロイス(1860-1917):組曲Op.54、リムスキー・コルサコフ:ノットゥルノ
コンスタンティン・フリードリヒ・ホミリウス(1813-1902):四重奏変ロ長調Op.38
チェレプニン:6つの小品、ミツシン:コンチェルティーノ、コンチェルト
ドイツ・ホルン・アンサンブル
(オリジナル楽器/エドワルド・クルスペ)
「クルスペ」といえば日本でもファンの多いドイツの老舗ホルン工房。ドイツ・ホルン・アンサンブルは19世紀、20世紀初頭のモデルを使用しています。パワフルに、そして艶やかに奏でる4本のホルンの音色に魅了されます。   (Ki)
COV-50810
1920年代ベルリンの芸術
タンゴ・ベルリン/ヴェロニカ/ルース/白銀に踊る/奥様お手をどうぞ/小さな喫茶店で/ラスプーチン/ストロガノフ/サロメ/セレナーデ 他 全22曲
ヴォカールツァイト、
フィリップ・メイヤーズ(P)

録音:2007年10月19-22日(ベルリン)
活気があった1920年代のベルリンの華やかでもあり、苦々しくもある時間をいろどった音楽。ドイツの首都ベルリン。1920年代のベルリンはヨーロッパ文化の中心にありました。ノスタルジックな雰囲気に満ちた1920年代ベルリンの芸術文化の雰囲気を存分に味わうことに出来るアルバムです。4人の男声ヴォーカル・グループ、ヴォカールツァイトがユーモアたっぷりに歌い上げています。ブックレットの歌詞ごとに付けられた写真には彼らのお茶目な一面がうかがえます。   (Ki)
COV-50902(1SACD)
ダニエル・シュナイダー:CUBAC〜バッハ・イン・キューバ
J.シュトラウス:オペレッタ・メドレー、
グノー
:オペラ「ファウスト」より抜粋
フレデリック・ロー:ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より組曲
シティ・ブラス・シュトゥットガルト

録音:2008年10月6-9日
ドイツ南部の工業都市、シュトゥットガルトは自動車産業を軸に発展した街。そこから車ではない、新しいヘヴィ・メタルが出現しました。シュトゥットガルト音楽大学の教授と生徒たちで2005年に結成されたシティ・ブラス・シュトゥットガルト。数々の賑やかなプログラムで、抜群のチームワークの良さを味わうことのできる爽快な1枚に仕上がっています。   (Ki)
COV-50906(2CD)
ヴィルヘルム・ペッテション(1890-1957):ヴァイオリンとピアノの作品全集
ソナタ第1番ニ短調Op.6、前奏曲とフーガOp.11、
ソナタ第2番ロ短調Op.22、4つの小品Op.37、
ソナタ第3番ハ短調Op.43、4つの小品Op.38
インゴ・デ・ハース(Vn)
マティアス・グレフシェスターク(P)

録音:2004年2、5月
ヴィルヘルム・ペッテションは、作曲家、音楽評論家として19世紀後半から20世紀前半に活躍したスウェーデンの音楽家。音楽評論家としては、その鋭い視点と率直な意見で「毒舌」として知られていましたが、作曲家としては、美しく魅力的な旋律と、北欧スウェーデンの大地を感じさせる後期ロマン派の作風。このアルバムは彼のヴァイオリンとピアノのための作品全集。フランクフルト市立歌劇場オーケストラのコンサートマスターを務めるインゴ・デ・ハースの気品ある音と、歌曲の伴奏を得意としているマティアス・グレフシェスタークの歌心溢れる演奏で堪能することができます。 (Ki)
COV-50913
ブラームス:初期ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ第1番ハ長調Op.1、
ピアノ・ソナタ第2番嬰ヘ短調Op.2、
スケルツォ 変ホ短調 Op.4
ティルマン・クレイマー(P)

録音:2008年9月17-19日
ブラームスの若き情熱が注ぎ込まれた初期のピアノ作品集。18歳で作曲した唯一の「スケルツォ」、第2番のソナタは第1番よりも先に作曲されたと思われる19歳の時の作品、そして後のブラームスの音楽で特徴的なダイナミックな音域の使い方がみられる第1番のソナタ。若きブラームスの意欲作を収録しています。演奏はドイツのレオンベルク出身の期待の若手ピアニスト、ティルマン・クレイマー。彼の演奏は「ここ数年で最も重要なブラームス演奏の一つである」とドイツ国内でも高い評価を得ています。 (Ki)
COV-51005
20世紀のクラリネット・ソロ
ストラヴィンスキー:クラリネット独奏のための3つの小品(1919)
デニーソフ:無伴奏クラリネットソナタ(1972)
ベリオ:ゼクエンツァ第9番(1980)
スタンコヴィチ:無伴奏クラリネット協奏曲「地獄のゲーム」(1996)
シュテファン・マルク・シュナイダー:銘(1999)
オルキン:ユダヤ組曲Op.10(2000)
エフゲニー・オルキン(Cl)
1977年ウクライナ出身のクラリネット奏者エフゲニー・オルキン。当アルバムは1時間以上完全にクラリネット独奏のみ。切れ味鋭いテクニックはもちろんながら、多彩な音色と音楽性の深さも驚異的で一気に聴かせます。ベリオのゼクエンツァで17分にわたる緊張感の持続、スタンコヴィチの伴奏のない協奏曲での超人芸、さらに自作の「ユダヤ組曲」での異教臭まで舌を巻く巧さ。要注目の名人の出現と申せましょう。 (Ki)
COV-51010
シューマン:詩人の恋Op.48
ベルシャザルOp.57、
ぼくの美しい星Op.101-4、あの人の声Op96-3、
牛飼いの娘op.90-4、恋の便りOp.36-6、
楽師Op.40-4、古いリュートOp.35-12、
君はまるで花のようOp.25-24、
私のばらOp.90-2、
魔法の角笛を持つ少年Op.30-1、
小姓Op.30-2、ヒダルゴOp.30-3
ダニエル・ヨハンセン(T)
エレーナ・ラーリナ(P)

録音:2009年9月7-11日
1840年、クララとの結婚が認められると、それまでピアノ曲が多かったシューマンが、とりつかれたように歌曲の作曲に没頭します。数多くの歌曲が生まれたこの1年をシューマン自身も「歌の年」と呼んでいます。特にその中でもハイネの詩を題材とした「詩人の恋」は最高傑作と言われています。ダニエル・ヨハンセンの魅力的な声、豊かな声量は歌いだしから惹きつけられます。伴奏のエレーナ・ラーリナは全体を見通した繊細な解釈は見事。 (Ki)
COV-51101(2CD)
ブラームス:三重奏曲全集
ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8、
ピアノ三重奏曲第2番ハ長調Op.87、
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.101、
ホルン三重奏曲変ホ長調Op.40、
クラリネット三重奏曲Op.114
ヴィラ・ムジカのソリストたち
【ニコラス・チュマチェンコ(Vn)、マーティン・オステルターグ(Vc)、カッレ・ランダル(P)、ウルフ・ローデンホイザー(Cl)、フランク・ロイド(Hrn)】

録音:2010年3月、4月バーデン・バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
ブラームスの三重奏全曲集。名作揃いのブラームスの室内楽のなかでも特に三重奏曲は特別な音の魅力が詰まっています。ピアノ三重奏曲はブラームスの若々しい情熱迸る瑞々しい第1番、ブラームスらしい重厚さと円熟期の匠の技光る第2、3番の傑作。ホルンとクラリネットの三重奏曲は個々の楽器の響きがうまく溶け合い、渋味のある格別の雰囲気を出しています。ヴィラ・ムジカは1986年にドイツ西部のラインラント・プファルツ州が設立した室内楽のための特殊教育財団で、ヨーロッパ中から才能ある若い演奏家が集まり、年間150のコンサートを組織しています。このアルバムでは、ヴァイオリンのニコラス・チュマチェンコをはじめ、ベルリン・フィル、バイエルン放響のクラリネット奏者でもあったウルフ・ローデンホイザー、ホルンはロイヤル・スコティッシュ管の首席奏者、ロイヤル・フィルの奏者として活躍していたイギリスの名手フランク・ロイドなど財団から厚い信頼を得て若手を育成している演奏家が集まり録音しています。 (Ki)
COV-51103
フランスのピアノ・トリオ集
ショーソン:ピアノ三重奏曲ト短調Op.3
ドビュッシー:ピアノ三重奏曲ト長調
シャルル=マリー・ウィドール:4つのピアノ三重奏曲
パイアン・トリオ
アレクサンドラ・ノイマン(P)
カール=マグヌス・ヘリング(Vn)
マリン・スメスノイ(Vc)

録音:2009年7月17-20日シュトゥットガルト
ショーソン、ドビュッシー、シャルル=マリー・ウィドールの3人のフランスの作曲家によるピアノ三重奏曲集。まずショーソンの哀愁帯びた美しいメロディーと抒情的フランス風の香り漂う名品。色彩豊かな光彩を放った傑作として数えられるドビュッシーのピアノ・トリオ。ドビュッシーがパリ音楽院の学生であった頃の作品ですが、ドビュッシーらしい巧みな色彩表現と若々しい情感が表れています。フランスのオルガン奏者兼作曲家であるシャルル=マリー・ウィドール。4つの短い作品からなるピアノ・トリオは独自の感情世界を表現しています。閃きに満ちた新鮮な解釈でパイアン・トリオの実力を証明したアルバムです。 (Ki)
COV-51203
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲イ長調Op.81
ブラームス:ピアノ五重奏曲ヘ短調Op.34*
シヴァン・シルヴァー(P)、
ジル・ガルブルク(P)*
ノモスSQ

録音:2011年
注目のイスラエルの美男美女ピアノデュオ、シルヴァー&ガルブルク。今回は別々にノモスSQと組んで、ピアノ五重奏の名作に挑戦しています。デュオで華麗な演奏を見せる彼らですが、ひとりでも充実度満点。ベテランのノモスSQと見事な一体感を示しています。 (Ki)
COV-51204
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
同第2番ヘ長調Op.99
ラウラ・ブルイアーナ(Vc)、
マテイ・ヴァルガ(P)

録音:2011年
ブラームスのチェロソナタといえば、秋のイメージの渋く内省的な世界が広がりますが、1980年ルーマニア出身の美人女流チェロ奏者ラウラ・ブルイアーナが取り組みました。フランス・ヘルメション門下の彼女は、音楽の初恋がブラームスのチェロソナタだったそうで、CDリリースは見事な自己実現と申せましょう。情熱的で奔放な感性を持つブルイアーナ、晩秋を思わす世界から意外な情熱を引き出しています。 (Ki)
COV-51207
ベルリン動物たち
私のゴリラは動物園に別荘がある
こうもり/ミミズはこんなに領地を持っている
漁師/とんぼ/鱈/ハンノキの王
蛆虫/ノミ/イゲルとアゲル/鱒
モグラの歌【3匹の毛虫/ 童謡/蟲/ミミズ/民謡/蝿/蚊に刺された象/ペキンダック】
私のオウムは堅い実を食べる
雌鶏/カンガルー/人類の進化
アンサンブル・ヴォーカルツァイト、
フィリップ・マイヤース(P)

録音:2011年
鉄道や鳥をテーマにしたアルバムがあるのだから、動物の音楽も一挙にまとめてみようと出来た好企画。哺乳類のみならず、鳥類、魚類、昆虫まで盛り だくさん。蚊に刺されたと感じる象、ミミズの語源、蝿の悲愴的な短い飛行および蛆虫の存在の深みまでを音楽で表現。さらにヨハン・シュトラウスの喜 歌劇「こうもり」全曲を3分で演じるという信じ難い芸当も披露。いずれも男声4人のヴォーカル・アンサブルにより、巧みなアレンジで、面白い言葉遊 びとアクロバット的歌唱で、ユーモアあふれる世界を創りだしています。 (Ki)
COV-51208
ヴィオラとチェロのための二重奏曲集
アレッサンドロ・ロッラ:デュエット
ルトスワスキ:牧歌集(ヴァイオリンとヴィオラのための編曲版)
キルシュナー:ドライ・ミクロルディエン
ミローヌ:パルティータ
R.クラーク:2つの小品
ヒンデミット:ヴィオラとチェロの二重奏曲(スケルツォ)
ベートーヴェン:デュオ 変ホ長調(2つのオブリガート眼鏡つき)WoO 32
カトリン・メルヒャー(Va)
マーティン・オステルターグ(Vc)

録音:2010 年
メルヒャー &オステルターグによるヴィオラとチェロのための二重奏曲集。ヴァイオリン&ヴィオラ、ヴァイオリン&チェロに比べると圧倒的に数の少 ないヴィオラ&チェロのデュオのみを収録した注目の新譜です。本アルバムでは古典から現代まで幅広い時代から選曲が行われており、多彩な曲調を堪 能できます。「眼鏡デュオ」の名で親しまれるベートーヴェンのデュオはチェロパートの難易度が高い曲としても有名で、軽快かつ優雅な掛け合いが美しい 作品。一方、ヒンデミットのスケルツォやルトスワスキの牧歌集では、時に不協和音も交えた技巧的な掛け合いを堪能できます。こうしたメジャータイトル の他、ロッラ、キルシュナーなど録音される機会の少ない作品も多く収録。ヴィオラとチェロが織りなす艶やかな深いハーモニー尽くしの希少なアルバム に仕上がっています!
カトリン・メルヒャーはバーデン=バーデン&フライブルクSWR放送交響楽団のメンバーとして活躍するヴィオラ奏者。チェロを担当するのは無伴奏 チェロ組曲(COV 20708)でも高い評価を受けたマーティン・オステルターグ。イラク国立交響楽団、デュッセルドルフ・シンフォニカなどでソロ奏者を 経験してきた名手です。 (Ki)
COV-51304
メンデルスゾーン:チェロ作品全集
チェロ・ソナタ第1番変ロ長調Op.45、
チェロ・ソナタ第2番ニ長調Op.58
協奏的変奏曲ニ長調Op.17、
無言歌ニ長調Op.109
ラウラ・ブルイアーナ(Vc)
フレンク・ヴィジ(P)

録音:2012年2月20-23日サル・コロンヌ、パリ
メンデルスゾーンが作曲したチェロとピアノの為の4作品を収めたアルバム。どの作品も演奏される機会は多いものではありませんが、気品漂う美し い作品ばかりです。またチェロはもちろんですが、ピアノパートも素晴らしく随所に聴かせどころがちりばめられています。チェロのラウラ・ブルイアーナと ピアノのフレンク・ヴィジは共にルーマニア出身。ブルイアーナは、ブラームスのソナタ(COV51204)で聴かせた豊かな感性をさらに広げ、濃密な演奏 を披露してくれています。またブルイアーナの大胆な音楽性を程良く和らげる丁寧なヴィジのピアノも一役買っています。 (Ki)
COV-51306
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
第1番ト長調Op.78「雨の歌」、
第2番イ長調/第3番ニ短調Op.108
イダ・ビーラー(Vn)
ジェイムズ・マドックス(P)

録音:2011年
ダ・ビーラーによるブラームスのヴァイオリン・ソナタ集。イダ・ビーラーは、以前ヒンデミットの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(COV61114)で、 その技巧と多彩な音楽性を披露しました。メロス四重奏団の第2ヴァイオリニストとして活躍した後、ハイネ四重奏団で第1ヴァイオリンを務めています。 伴奏のジェイムズ・マドックスはオーストラリア出身でシドニーの音楽院で学び、その後ヨーロッパで演奏活動を行っています。1995年からデュッセルド ルフのロベルトシューマン音楽大学で教鞭をとり、2008年にボン近郊のエンデニヒで毎年行われる音楽祭ブラームス・ターゲを創設し、現在は芸術監督 を務めています。 今回は、ブラームスの音楽に造詣が深いピアニストを迎え、ヴァイオリンの美しさや、ブラームスの音楽の構造的な側面を掘り下げた、意欲的な演奏を 聴かせてくれます。 (Ki)
COV-51306
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
第1番ト長調Op.78「雨の歌」、
第2番イ長調/第3番ニ短調Op.108
イダ・ビーラー(Vn)
ジェイムズ・マドックス(P)

録音:2011年
ダ・ビーラーによるブラームスのヴァイオリン・ソナタ集。イダ・ビーラーは、以前ヒンデミットの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(COV61114)で、 その技巧と多彩な音楽性を披露しました。メロス四重奏団の第2ヴァイオリニストとして活躍した後、ハイネ四重奏団で第1ヴァイオリンを務めています。 伴奏のジェイムズ・マドックスはオーストラリア出身でシドニーの音楽院で学び、その後ヨーロッパで演奏活動を行っています。1995年からデュッセルド ルフのロベルトシューマン音楽大学で教鞭をとり、2008年にボン近郊のエンデニヒで毎年行われる音楽祭ブラームス・ターゲを創設し、現在は芸術監督 を務めています。 今回は、ブラームスの音楽に造詣が深いピアニストを迎え、ヴァイオリンの美しさや、ブラームスの音楽の構造的な側面を掘り下げた、意欲的な演奏を 聴かせてくれます。 (Ki)
COV-51308
サーリアホ&シベリウス作品集
サーリアホ:鏡〜フルートとチェロのための(T&U)、
レイノ歌曲集【あなたを見て / 心 / 平和 / 夕べに祈る人】〜ソプラノとピアノのための、ミラージュ〜ソプラノ、チェロとピアノのための
シベリウス:ロマンスOp.78-2(チェロとピアノ)、2つの歌曲〜「死よ近づくな」Op.60-1、
6つの歌〜「野原で少女が歌っている」 Op.50-3、
「おののく胸から」Op.50-4、
「静かな町」 Op.50-5、
組曲「樹」より樅の木Op.75-5、憧憬に、
歌曲「黒い薔薇」Op.36-1、
5つの歌より「はじめての口づけ」Op.37-1
「夢なりしか?」Op.37-4、
「逢引きから帰った少女」Op.37-5、考えること(二重唱)
カテリーナ・ペルジケ(S)
ヘンリク・ベーム(Bs)
パウリーナ・トゥキアイネン(P)
ステファニー・ヴィンカー(Fl)
フランク=ミヒャエル・グートマン(Vc)

録音:2012年10月27-30日
豊かな感性と、繊細で独特な色彩感を持つ、現代を代表するフィンランドの女性作曲家カイヤ・サーリアホ。シベリウス音楽院を卒業後、フライブルク で学び、その後パリのIRCAM(電子音楽センター)で研鑽を積み、音楽人生のほとんどを西ヨーロッパで過ごしていますが、その夢幻的で繊細な響きは、 フィンランドの偉大なる作曲家シベリウスの幻想的で透明感ある音楽と共通するフィンランド・サウンドを感じることができます。「フィンランド魂」と訳さ れる「sisu」というフィンランド語。フィンランド人の忍耐と強さを表現していますが、この2人の作曲家の音楽的源流にもこの精神は受け継がれ、作品 へと反映されています。世界的指揮者のサイモン・ラトルはフィンランド音楽について以下のように述べています。「フィンランドは非常に幸運な国である。 このような小さな国に、このように素晴らしい音楽的伝統がそなわっているというのは、まったく驚くべき事実である。」 ここに収録されているのは、歌曲を中心とした美しい作品が選ばれています。サーリアホのレイノ歌曲集は瞑想的でロマンティックな曲で、フィンランドの 最も重要な詩人の一人エイノ・レイノの詩をもとに作曲されています。またシベリウスの歌曲は、フィン語のものは意外と少なく、収録されている6つの 歌作品50はドイツ語、2つの歌曲作品60と5つの歌作品37はスェーデン語で歌われます。 (Ki)

COV-60504(1SACD)
シチェドリン:封印された天使 シュテファン・パルクマン(指)ベルリン放送cho、
ゾフィー・クルースマン(S)、ユーディット・シモニス(A)、
ルネ・フォスキューラー(T)、
ローレンツ・ヴュストフ;リヒャルト・シュヴェンニッケ(boy-S)、
ゲルゲリー・ボドキー(Fl)
旧ソ連で体制派と見られていた作曲家シチェドリンが折からのペレストロイカの流れを受けて発表した宗教作品です。ロシアにおけるキリスト教化1,000 年の記念すべき年の1988 年に作曲され、初演されました。合唱、独唱とフルートという編成から窺がえるように、全9 楽章の大半は静謐で敬虔な気分が支配しています。指揮者のパルクマンはスカンジナビア圏で活躍中の俊英です。
COV-60609
クリスチャン・ヨースト:ANGST アンクスト(不安) サイモン・ハルゼー(指)
ベルリン放送cho、
ムジーク・ファブリーク

録音:2006年1月
「落下」「ヘルダーリン」「寒さ」「アモク〜狂った殺人者」「消去」の各章からなる1963 年生まれのドイツ人作曲家ヨーストによる室内管弦楽と合唱による作品。ちなみにこの録音はベルリン・ゾフィエンザールで2006年1月に行われた世界初演の模様をライブ収録したものです。ANGST= 不安というタイトルどおり、人間の内面に潜む「不安」を抉り出すような異様な迫力を備えた曲調で、無調の無機的な雰囲気と有機的な合唱との微妙なコントラストがスリリングな味わいを生み出しています。ヨーストは90年代半ばから頭角を現した作曲家で、交響曲、ピアノ協奏曲、オペラなど手がけるジャンルは多岐にわたり、ノリントン、ラトルなどの著名な指揮者から委嘱作品を求められるなど注目の存在です。
COV-60703(1SACD)
Between the lines 〜境界線のはざまで
アンドレアス・ゾルク:ヘーレンタール(2本のバス・クラリネットとピアノのための
エリオット・シャープ:ハウリン・アット・ザ・ヴォルフガング(バセット・ホルン、バス・クラリネットとピアノのための)
ゲルハルト・ミュラー=ホルンバッハ:色褪せた影(クラリネット、バセット・ホルンとピアノのための)
パトリック・ビシャイ:イヴについて(クラリネット、バス・クラリネットとピアノのための)
ゲイリー・クレシャ:結合の神秘(クラリネット、バス・クラリネットとピアノのための)
ベールマン・トリオ
天才クラリネット奏者、ベールマンにちなんで名づけられたベールマン・トリオによる現代クラリネット作品集。エストニア出身の作曲 家、エリッキ=スヴェン・トゥールのトリオ。ベールマン・トリオのために作曲されたNYアバンギャルド・シーンの重鎮、エリオット・シャー プのモーツァルトの生誕250 年を祝ったハウリン・アット・ザ・ヴォルフガング=Bユングの著書結合の神秘≠ノ基づいて書かれたゲ イリー・クレシャの5 つの楽章からなる作品など、新旧の要素を含んだ興味深いアルバムとなっています。
COV-60812
ヨハネス・オケゲム/ハリソン・バートウィストル:ウト・エレミータ・ソルス(1490/1969)
ジョン・ダンスタブル/ペーター・マクスウェル・デイヴィース:ヴェーニ・サンクテ・スピリトゥス(1972)、
 ヴェーニ・クレアトール・スピリトゥス(1972)
ゲオルク・クレール:フェリックス・ナムケ・エス(タリス作品の編曲)(2005)
シャルル・ヴオリネン:グローガウアー歌集にもとづく編曲集(1480/1962)
メーター・マクスウェル・デイヴィース:4つの楽器によるモテット(1973-77)
カール=ハインツ・エッスル:おお美しきバラよ(1981-96)
アンサンブル・ルシェルシェ
録音:1998、2007年
現代に生きる作曲家で、歴史に名を残している大作曲家を意識しない人はいないでしょう。これは、文章を書く作家というものは、ゲーテやジョイスといった過去の大作家たちを意識しない人はないのと同じ。このCDでも、過去の偉大な作曲家たちに思いを寄せる現代作曲家たちが、ドライな味付けでマショーやダンスタブルの作品を編曲しています。こうして聴いてみると、正統的な音楽史研究に則った演奏とはまた違った楽しみや発見があり、興味深いものがあります。 (Ki)
COV-60908
トビアス・PM・シュナイド:ピアノ三重奏曲第1番「…抽象の海へ…」(2003/8)
大聖堂T-V「ベルトルト・フンメル惜別」(2003)〜Pfのための
垂直の地平線V(2008)〜Obのための
聖風景(2001/8)〜VcとSQ
大聖堂T-V(2004/8)〜合奏のための
アンサンブル・トリオログ
ドイツの中堅作曲家トビアス・PM・シュナイドはクラシック音楽のみならず、ジャズやロック、ワールドミュージックからもインスパイヤされた不思議感覚の作風が魅力。実験的ながら、ゲームミュージックみたいなカッコよさ。若い世代に受けること間違いなしのです。 (Ki)
COV-60916
カローラ・バウクホルト(1959-):ノイズが響き(2003)〜Vn,Vc,Percのための
本能(2007/8)〜声楽アンサンブルのための
ロール(2002)〜3つのVcとテープのための
ひとりでない(1999/2000)〜声楽アンサンブルのための
チェロトリオ
ねじ詩(1989/90)〜声と室内楽のための
ワルター・ヌシュバウム(指)
スコラ・ハイデルベルク、
チェロトリオ・ブリュ、
トゥルムヘン・アンサンブル
1959年生まれのドイツの女性作曲家バウクホルト。ノイズ系と声を用いた作品が多く、「ひとりでない」などはドイツ語の会話みたいなものが延々と続きます。前衛演劇風なのが興味深い限りです。 (Ki)
COV-61003
ニコラウス・フーバー(1939-):白い銅版画(2006)〜オーケストラのための
少し過激に、マッチョなコーダで(1992)〜器楽アンサンブルとテープのための
スフィンクスの調べ(1987)〜室内オーケストラのための
同じことは同じではない(1978)〜スネアドラムのための
ペーター・ルンデル(指)ケルンWDR
ユッカ=ペッカ・サラステ(指)アンサンブル・モデルン、
ライナー・レマー(dr)
1939年生まれのドイツの巨匠作曲家ニコラウス・フーバー。正統派ゲンダイオンガクの書き手で、「白い銅版画」など清く正しい前衛オーケストラ曲が楽しめます。また「同じことは同じでない」はスネアドラム1本だけで15分の続ける猟奇作。アナタの神経はこの責めに耐えられますか? (Ki)
COV-61009(1SACD)
カローラ・バウクホルト(b.1959):Hellhoerig〜耳をすませば
6の演奏家(グループ)による「ノイズ・シンフォニー」
エリック・オーナ(音楽監督)
シルヴィア・ノッパー(S)、
トゥルイケ・ファン・デア・ペール(Ms)、
マティアス・ホルン(Br)、
ヘレネ・ブガッロ(P)、
ケルン打楽器四重奏団、
ブル・チェロ三重奏団

録音:2009年1月12.14日
自然界や文明界からの様々な音を楽譜に記し、人の声や楽器の音などで再現した作品。作曲したバウクホルトは1959年生まれ、カーゲルに師事した女性作曲家。舞台で演奏・上演するための作品を創作活動の中心に据えています。この「耳をすませば」も舞台上演を念頭においた作品で、歌手たちはアシカやヤギの鳴き声、エスキモー犬の鳴き声などを模倣します。 (Ki)
COV-61114
ヒンデミット:ドフライン教本に基づく41の練習曲*
無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.31第1番、第2番
イダ・ビーラー(Vn)、
ゲオルグ・サルキシャン(Vn)*

録音:2010年
20世紀ドイツを代表する音楽家の一人、ヒンデミット。ヴィオラを中心に演奏活動に従事する傍ら積極的な作曲活動を行った彼ですが、彼の関心はプロだけでなく子供やアマチュアたちの音楽教育にもありました。本CDでは、彼が作曲した「ドフライン教本に基づく41の練習曲」と、2曲からなる「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」を収録。41の練習曲は現在もヴァイオリン教本として使われ、多くの演奏者に愛されています。練習曲の域に収まらぬ独創性に富んだ作品の数々を、ビーラーとサルキシャンが初めて全曲録音しました!一方、彼が作曲した唯一の無伴奏ヴァイオリン・ソナタは、彼の音楽性の転換期ともいわれる1920年代に作曲された作品。2曲ともヒンデミットの持ち味である抒情的な主題を持ち、技巧的にも見所のある作品です。難易度の異なる2つの作品集を通してヒンデミットの多彩な音楽性を堪能できる、おすすめの一枚です! (Ki)
COV-61117
ムエンツ作品集
ハラルト・ムエンツ:ほとんど、早く(2008)〜Cl、Marim、Pf
データ圧縮(2009)〜Vn、Accd
きれいに…溶解(2010/1)〜Fl、Cl、Vc、Pf
美しいピアノ曲(2006) 
後ろから前から(2006/7)〜Fl、Cl、Vn、Vc、Vib、Pf
アンサンブル・モザイク
ハラルト・ムエンツは1965年生まれのドイツの作曲家。シュトゥットガルト、ケルン、デトモルトでラッヘンマンやクシシトフ・メイエルに師事、主に前衛手法の作風を示す中堅。特殊編成楽団アンサンブル・モザイクが実験的な難曲を見事に再現しています。 (Ki)
COV-61302
ビヨンド〜無伴奏ヴァイオリン作品集
バッハ:無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第2番ニ短調BWV1004
ジャチント・シェルシ(1905-1988):L´ame d´ailee
 l´ame ouverte(1973),
 Xnoybis(1964)
バルバラ・リューネブルク(Vn)

録音:2010年6月16-19日ドイツ放送室内楽ホール、ケルン
代音楽を中心に幅広い活動を続けているヴァイオリニスト、バルバラ・リューネブルク。自ら立ち上げた現代アンサンブル・アンテグラルなど積極的 に演奏活動を行っている音楽家の一人。彼女は時代の名作と現代の作品の魅力を引き出すことを得意とし、今回はバッハの無伴奏パルティータ第2番と 謎の多いイタリアの現代作曲家ジャチント・シェルシの無伴奏作品を取り上げています。 ジャチント・シェルシはイタリアの貴族の家に生まれ、幼少期から音楽に親しみ、作曲の勉強をはじめました。ウィーンで「十二音技法」を学び、イタリ アで初めて「十二音技法」による作品を作曲した人物と言われています。しかし、この複雑な作曲技法がシェルシを追いこみ精神を病んでしまいます。療 養中に彼はピアノの同じ鍵盤を何度も叩き、その音に耳を澄ませることで、精神を安定させ回復に至りました。この行為がその後の彼の作曲に影響を与え、 倍音を利用した独特で神秘的な作品は生まれています。ここに収録されているヴァイオリン無伴奏作品は、彼の特徴が表れた、音楽ではなく微妙な音程 のズレが生み出す音のみの不思議な世界を描きだしています。「Xnoybis」というタイトルは頭がライオン、胴体がヘビのエジプトの神を表しています。 バッハでは作品の本質を捉えた真摯な演奏で聴かせ、高い集中力を必要とするシェルシの前衛音楽を見事に弾き上げる、リューネブルクの才能に感服す る1 枚です。 (Ki)
COV-61303
クリスティアン・ヨスト(1963-):レクイエム・トリロジー〜トランペット、トロンボーンとアルト・サクソフォンのための協奏曲
【1.ピエタ(トランペット協奏曲
2.ディエスイレ(トロンボーン協奏曲)
3.ルクスエテルナ(アルト・サクソフォン協奏曲)】
ラインホルト・フリードリヒ(Tp)
マイク・スヴォボダ(Tb)
アルノ・ボーンカンプ(A-Sax)
ジョージ・ペーリヴァニアン(指)
ラインラント=プファルツ州立PO

録音:2008年5月19-24日
ラインラント=プファルツ州トリアー出身の作曲家クリスティアン・ヨスト。「ハムレット」(2009)、ミクロポリス(2011)、「ハートストラ」(2013) と意欲的なオペラ作品を続々と発表し高い評価を得ています。 このアルバムにはトランペット、トロンボーンとアルト・サクソフォンのための3曲の協奏曲をテキスト、典礼のないレクイエムとして作曲した「レクイエム・ トリロジー」が収録されています。ソリスト陣は、トランペットのラインホルト・フリードリヒは、フランクフルト放送交響楽団のソリストとして活躍した世 界的トランペット奏者。現代音楽のトロンボーン者として名高く作曲家としても活動するマイク・スヴォボダ。現代を代表するオランダのサクソフォーン奏 者アルノ・ボーンカンプと高い実力を持った管楽器奏者が担当しています。 (Ki)


COV-81201(2DVD)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 アルベルト・ペーゼンドルファー(Brザックス)
ヨッヘン・クプファー(Brベックメッサー)
ミヒャエラ・マリア・マイヤー(Sエーファ)
マイケル・パッチ(Tヴァルター)
ティルマン・リヒディ(Tダーフィト)
ライラ・プフィスター(Msマクダレーナ)
グィド・イェンティエンス(Bsポークナー)
マルティン・ベルナー(Bsコートナー)
クリストフ・ヴィットマン(Tフォーゲルゲザンク)
クルト・ショーバー(Bsナハティガル)
マルティン・プラッツ(Tツォルン)
フィリップ・カーマイケル(Tアイスリンガー)
マルティン・ニヴァル(Tモーザー)
ムン・ヨンジェ(Bsオルテル)
ヴラディスラフ・ソロディヤギン(Bsシュヴァルツ)
キム・デヨン(Bsフォルツ)
ランダル・ヤコプシュ(Bs夜番)
マルクス・ボッシュ(指)
ニュルンベルクPO
ニュルンベルク国立劇場cho
ダフィト・モウフタール=サモライ(演出)
ハインツ・ハウザー(装置)
ウルテ・アイッカー(衣装)
カールハインツ・コルンベルガー(照明)
収録:2011年

リージョン・オール
NTSC/16:9/270m
(特典映像込み)
PCM-Stereo/DTS-5.0
字幕:独英仏
注目すべき「マイスタージンガー」の映像の登場です。物語の舞台であるニュルンベルクでの2011年10月にプレミエを迎えた上演の収録ですが、しかし単なる地元上演でもなければ、地方劇場の素朴な上演でもなく、十分国際的に通用する立派な上演です。Covielloへの一連のブルックナーの交響曲の録音で高い評価を得ている指揮者マルクス・ボッシュが、オペラ指揮者としての力量を遺憾なく発揮しています。1969年、ドイツのハイデンハイム・アン・デア・ブレンツの生まれ。ザールラント国立歌劇場の第一楽長、アーヒェン市の音楽総監督を経て、2011年にニュルンベルク国立劇場の音楽監督に就任。この「マイスタージンガー」は就任後初の大仕事でした。期待に応えた立派な出来で、ブルックナーでも評判となったスッキリと引き締まっていて明るく流麗な歌のある音楽は非常に魅力的です。中規模のオーケストラもかなりよい音を出しています。歌手は基本的に劇場所属。有名な人は誰もいませんが、若手、中堅の実力ある歌手が揃っています。ザックスのアルベルト・ペーゼンドルファーは要注目。エアフルト、インスブルック、ハノーファーの各歌劇場を経て、2012年からベルリン・ドイツオペラへの所属が決まっています。ベックメッサーのヨッヘン・クプファーは、2005年以来ニュルンベルク国立劇場に所属してバリトン役を幅広く歌う実力派。ヴァルターのマイケル・パッチは米国フィラデルフィア出身のテノール。1996年にドイツに進出し、2011年にニュルンベルク国立劇場に所属。2010年に初めてローエングリーンを歌い、ヘルデンテノールの将来が期待されています。エーファのミヒャエラ・マリア・マイヤーは地元ニュルンベルク生まれ。ヴッパータル、アーヘンを経て2011年にニュルンベルク国立劇場に所属。30代前半と思われますが、まるで少女を思わせるような可憐さがあり、人気急上昇のソプラノです。演出のダフィト・モウフタール=サモライは、ドイツ演劇界の重鎮。1942年、バグダッド生まれ。両親はイスラエル人で、イスラエルに戻った後、英国で演劇を学び、そして1975年にドイツに進出、既に人生の半分以上をドイツの演出家として活動しています。「マイスタージンガー」を現代ドイツで上演する場合はいろいろと解決すべき問題がありますが、モウフタール=サモライは、欧州危機真っ只中の21世紀のドイツが抱える問題点を指摘するとともに、未来への希望を持たせるような、バランスの良い舞台作りをしています。また第2幕で夏至に由来するメルヘン的な場面をこさえたり、アフリカなど異文化の要素も巧みに舞台に取り入れるなど、かなり意欲的です。有名歌手こそいませんが、スルーしたりしたらもったいない充実の「マイスタージンガー」、ぜひお楽しみください。ボーナスにメイキングを収録。※第3幕の徒弟たちの踊りの直前にレイヤーの切り替わりがあります。プレイヤーによっては映像、音声が一瞬止まることがあります。 (Ki)

COV-81210
(Bluray)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 アルベルト・ペーゼンドルファー(Br ザックス)/ヨッヘン・クプファー(Br ベックメッサー)/ミヒャエラ・マリア・マイヤー(S エーファ)/マイケル・パッチ(T ヴァルター)/ティルマン・リヒディ(T ダーフィト)/ライラ・プフィスター(Ms マクダレーナ)/グィド・イェンティエンス(Bs ポークナー)/マルティン・ベルナー(Bs コートナー)/クリストフ・ヴィットマン(T フォーゲルゲザンク)/クルト・ショーバー(Bs ナハティガル)/マルティン・プラッツ(T ツォルン)/フィリップ・カーマイケル(T アイスリンガー)/マルティン・ニヴァル(T モーザー)/ムン・ヨンジェ(Bs オルテル)/ヴラディスラフ・ソロディヤギン(Bs シュヴァルツ)/キム・デヨン(Bs フォルツ)/ランダル・ヤコプシュ(Bs 夜番)
マルクス・ボッシュ(指)ニュルンベルク国立劇場Cho
ニュルンベルクPO
ボーナス映像:メイキング風景
演出:ダフィト・モウフタール=サモライ 装置:ハインツ・ハウザー
衣装:ウルテ・アイッカー
照明:カールハインツ・コルンベルガー
収録:2011年10月ニュルンベルク国立劇場(ライヴ)
270mm/字幕:仏英独
2012年にDVD化され話題となったボッシュの「マイスタージンガー」(COV 81201)がブルーレイで発売されます。 Covielloへの一連のブルックナーの交響曲の録音で高い評価を得ている指揮者マルクス・ボッシュが、オペラ指揮者としての力量を遺憾なく発揮しています。 1969年、ドイツのハイデンハイム・アン・デア・ブレンツの生まれ。ザールラント国立歌劇場の第一楽長、アーヘン市の音楽総監督を経て、2011年にニュ ルンベルク国立劇場の音楽監督に就任。この『マイスタージンガー』は就任後初の大仕事でした。期待に応えた立派な出来で、ブルックナーでも評判となっ たスッキリと引き締まっていて明るく流麗な歌のある音楽は非常に魅力的です。中規模のオーケストラもかなりよい音を出しています。 歌手は基本的に劇場所属。有名な人は誰もいませんが、若手、中堅の実力ある歌手が揃っています。ザックスのアルベルト・ペーゼンドルファーは要注目。 演出のダフィト・モウフタール=サモライは、ドイツ演劇界の重鎮。1942年、バグダッド生まれ。両親はイスラエル人で、イスラエルに戻った後、英国 で演劇を学び、そして1975年にドイツに進出、既に人生の半分以上をドイツの演出家として活動しています。『マイスタージンガー』を現代ドイツで上 演する場合はいろいろと解決すべき問題がありますが、モウフタール=サモライは、欧州危機真っ只中の21世紀のドイツが抱える問題点を指摘するとと もに、未来への希望を持たせるような、バランスの良い舞台作りをしています。 (Ki)

COV-91401
アンドレアス・タルクマン(1956-):ジャックと豆の木(ドイツ語版) マルト・アルコナ(ナレーター)
フランチェスコ・サルヴィジャーノ(指)
デュースブルクPO
イギリスの童話「ジャックと豆の木」。母親と2人暮らしの貧しいジャックが、飼っていた牝牛を市場に売りに行きます。途中出会った男の豆と牛を交換 してしまいます。そしてその豆は芽を出し、一晩のうちに空高く伸びてしまう。豆の木を登ったジャックは、空の国にたどり着き、巨人が父親から奪った 竪琴と金の卵を産むニワトリと金の袋を奪い返す。そして、巨人を退治する…というお話。 ハノーファー出身の作曲家・編曲家であるアンドレアス・タルクマン(1956-)がこのお伽噺をもとに作曲。そして同じくハノーファー出身のドイツのテレ ビ司会者・俳優であるマルト・アルコナがナレーションを務めました。演奏は1877年に設立されたデュースブルク・フィルハーモニー管。ブルックナー の交響曲第9番のドイツ初演を行い、1930年代にヨッフムが音楽監督を務めた歴史あるオーケストラ。 親しみあるストーリーと色彩感溢れる音楽で、鮮やかに聴かせます。
COV-91403(2SACD)
シューマン:交響曲全集
交響曲第1番変ロ長調op.38「春」
交響曲第2番ハ長調op.61
交響曲第3番変ホ長調op.97「ライン」
交響曲第4番ニ短調op.120
カール = ハインツ・シュテフェンス(指)
ラインラント=プファルツ州立PO

録音:2012年8月28-31日、9月28-29日ルートヴィヒスハーフェン
ベルリン・フィルの首席クラリネット奏者を2007年に辞職し、その後精力的に指揮活動を行っているカール=ハインツ・シュテフェンス。 この度2009/2010年シーズンから音楽監督に就任したラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団とシューマンの交響曲を全曲録音しまし た。Covielloレーベルらしい豊かな響きと緻密な録音で、シュテフェンスの端正な音楽作りを正確に捉えています。 シュテフェンスのシューマンは、明瞭でしなやかさを兼ね備え、しかも堂々とした自然でしなやかな語り口で音楽を進めていくあたりは、さすが長年名門オ ケで活躍した腕の持ち主だと感じる指揮ぶりです。シューマンの音楽性である、明と暗とを実に見事に描き分け、作品に込められたエネルギーを存分に表 した力演です。 (Ki)
COV-91404
ジャック・デュフリ:クラヴサン曲集
フォルクレ(第3巻)
ドゥ・ヴォカンソン(第4巻)
序曲~荘重に-速く-遅く(第3巻)*
ドゥ・メ~上品なロンド(第3巻)*
修道院長マダン~陽気に(第3巻)*
アルマンド(第1巻)
ブコン~クーラント(第1巻)
ロンド(第1巻)
ミレッティーナ~快活に(第1巻)
ドゥ・カゾーボン~快活に(第3巻)*
デュ・タイイ~上品にそして朗らかに(第3巻)*
ドゥ・ヴァルマレット~陽気に(第3巻)*
ポチュイン~ロンド、節度をもって(第4巻)
シャコンヌ(第3巻)
メデ~快活にそして激しく(第3巻)
メデア・ビンデヴァルト(Cemb)
ニコレッテ・モーネン(Vn)*
18世紀を生きた作曲家ジャック・デュフリ。フランス最後のクラヴサン音楽の作曲家でフランス・ロココ文化の象徴ともいえる作品は、クラヴサン音 楽の大家ラモーに大きな影響を受けています。全4巻からなるクラヴサン曲集もまさに18世フランスの典雅な雰囲気をそのまま閉じ込めたような作品。 また第3巻にはヴァイオリン助奏付きの曲も含まれており、ヴァイオリンが加わることにより、チェンバロがより一層歌心に溢れ、優雅に聴かせてくれます。 演奏は1973年ハノーファー出身の鍵盤奏者メデア・ビンデヴァルト。彼女はモダン・ピアノを学ばず、最初からチェンバロを選択した珍しい演奏者で、 フライブルク音楽大学でロバート・ヒル、ケルンでシェティル・ハウグサンに学んだ後、グスタフ・レオンハルトのマスタークラスに参加、バーゼルのスコラ・ カントルムでイェスパー・クリステンセンに師事しました。 (Ki)
COV-91405
モーツァルト:ハルモニームジーク〜木管楽器のための室内音楽集(A.タルクマン編曲)
交響曲第1番変ホ長調KV16
セレナーデ第11番変ホ長調K375
アレグロ.ヘ長調K Anh.90(58b)
トルコ行進曲(ロンド“アッラ・トゥルカ”)K311
アンサンブル・プリズマ
ーツァルトは、3曲(K361,K375,K388)の優れたハルモニームジーク(管楽合奏)のためのセレナードを作曲しています。ハルモニームジークは 当時ウィーンで流行していた八重奏の管楽合奏で、オリジナル作品やオペラなどの編曲が盛んに演奏されていました。モーツァルトのこれらの作品もそういっ た時代に書かれたもので、現在も管楽合奏の重要なレパートリーの一つとなっています。 このアルバムでは、ドイツのオケや音楽大学から優秀な音楽家が集まって結成された八重奏団アンサンブル・プラズマが、一味違った切り口でモーツァル トのハルモニームジークを取り上げています。セレナーデ第11番と編曲名人アンドレアス・タルクマンが八重奏のために編曲した他の3曲を組み合わせ て収録しています。モーツァルトが最初に作曲した交響曲第1番、クラリネット五重奏曲の断片アレグロ ヘ長調K Anh.90(58b)、そしてピアノ・ソナ タ第11番の第3楽章「トルコ行進曲(アッラ・トゥルカ)」は、どれも八重奏に適した作品で、それぞれの楽器の絶妙なバランスを備えた緻密な音楽が 繰り広げられています。 (Ki)
COV-91404
ジャック・デュフリ:クラヴサン曲集
フォルクレ(第3巻)
ドゥ・ヴォカンソン(第4巻)
序曲~荘重に-速く-遅く(第3巻)*
ドゥ・メ~上品なロンド(第3巻)*
修道院長マダン~陽気に(第3巻)*
アルマンド(第1巻)
ブコン~クーラント(第1巻)
ロンド(第1巻)
ミレッティーナ~快活に(第1巻)
ドゥ・カゾーボン~快活に(第3巻)*
デュ・タイイ~上品にそして朗らかに(第3巻)*
ドゥ・ヴァルマレット~陽気に(第3巻)*
ポチュイン~ロンド、節度をもって(第4巻)
シャコンヌ(第3巻)
メデ~快活にそして激しく(第3巻)
メデア・ビンデヴァルト(Cemb)
ニコレッテ・モーネン(Vn)*
18世紀を生きた作曲家ジャック・デュフリ。フランス最後のクラヴサン音楽の作曲家でフランス・ロココ文化の象徴ともいえる作品は、クラヴサン音 楽の大家ラモーに大きな影響を受けています。全4巻からなるクラヴサン曲集もまさに18世フランスの典雅な雰囲気をそのまま閉じ込めたような作品。 また第3巻にはヴァイオリン助奏付きの曲も含まれており、ヴァイオリンが加わることにより、チェンバロがより一層歌心に溢れ、優雅に聴かせてくれます。 演奏は1973年ハノーファー出身の鍵盤奏者メデア・ビンデヴァルト。彼女はモダン・ピアノを学ばず、最初からチェンバロを選択した珍しい演奏者で、 フライブルク音楽大学でロバート・ヒル、ケルンでシェティル・ハウグサンに学んだ後、グスタフ・レオンハルトのマスタークラスに参加、バーゼルのスコラ・ カントルムでイェスパー・クリステンセンに師事しました。 (Ki)
COV-91406
(2SACD)
シュポア:オラトリオ「バビロン陥落」WoO 63 エカテリーナ・クドリャフツェヴァ(S;ダヤ人の女)
アンネ・シュルト(Ms;ニコトゥリス、もうひとりのユダヤの女)
マティアス・シュティーア(T;ダニエル、ユダヤの男)
ディルク・シュミット(Bs;キュロス)
ロッセン・クラステフ(Bs;ベルシャザル、もうひとりのユダヤの男)
マティアス・ガイ(T;占い師、第1の兵士)
ヤーコプ・エーベルライン(Bs;第2の兵士)
ブラウンシュヴァイク・コンツェルト(Cho
ブラウンシュヴァイク州立O
マ ティアス・シュタンツェ(指)

録音:2013年12月3-6日/ブラウンシュヴァイク、聖マグニ教会(ライヴ)
生前、ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、指揮者として活躍したルイス・シュポア(ルイ・シュポーアとも)[1784-1859] は、ヴァイオリン協奏曲のほか、弦楽四重奏、五重奏、さらに管楽器を含む室内楽など、初期ロマン派の器楽ジャンルに重要な業績を残しています。 同時にまた、当時、台頭しつつあった中産階級のあいだで、オラトリオへの関心が寄せられていたという背景もあって、シュポアは、和声と楽器法の独創性で、 同時代人のオラトリオとは一線を画す、真にロマン派的なひびきを持つ最初のオラトリオを書いた人物として重要なポジションを占めてもいます。 「バビロン陥落」は、聖書的なテーマのオラトリオをいくつか作曲してきたシュポアが1839年から40年にかけて手掛けた最後のオラトリオ。ドイツ語歌唱、 2部構成による全曲は、バビロンにおけるユダヤ人の捕囚とペルシャ人による占領後のバビロン滅亡の物語を描いています。ドラマティックかつ叙情的な 合唱とアリアの数々が、大規模な場面に沿ってサスペンスの弧をもたらす趣向で、飽きさせることがありません。  このアルバムは、ブラウンシュヴァイク・ルイス・シュポア協会総裁で指揮者のシュタンツェ以下、シュポアの生地ブラウンシュヴァイクの楽団と合唱によっ て、2013年12月におこなわれた、共感あふれる迫真のライヴ演奏を収めたもので、これが世界初録音となります。 (Ki)
COV-91407
オーストリアの室内楽
ゲラルド・レッシュ:イタロ・カルヴィーノのよる5つの試み (200
ウェーベルン:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品Op.7
 チェロとピアノのための3つの小品Op.11
フリードリヒ・チェルハ:ピアノ三重奏曲 (2005)
トリオ 3:0【エヴァ・シュタインシャーデン(Vn)、デトレフ・ミェルケ(Vc)、アレクサンダー・ファフタル(P)】
3人のオーストリア人作曲家、アントン・ウェーベルン (1883-1945)、フリードリヒ・チェルハ (1926-)、ゲラルド・レッシュ (1975-)を集めています。 それぞれが約半世紀違いに生まれ、ウェーベルン作品が1910年と14年、チェルハが2005年、レッシュが2006年の作で、約100年の違いがあり ますが、どのトラックを聴いても同じような音楽なのに驚かされ、新ウィーン楽派の伝統が脈々と流れているのを実感できる内容となっています。トリオ3:0 は、2006年にザルツブルクで行われたモーツァルト生誕250年祭で、新作のピアノ三重奏曲を演奏するために組み合わされた3名が、数年後に再会し て活動を開始。2012年にこの名称となりました。 (Ki)
COV-91408
パリ1937〜「パリ木管三重奏団」を讃えて
ジャン・リヴィエ:小組曲
シャルル・トレネ:君の手をとって
モーリス・フランク:木管三重奏曲
ヘス(トレネ編):去りゆく君
フェルー:木管三重奏曲ホ調
ナシオ・ハーブ・ブラウン:アローン
エミール・グーエ:3つの小品
レイナルド・アーン:牧歌
スタン・ゴレスタン:田園小組曲
ディノ・オリヴィエリ:待ちましょう
トリオ・レザール
【ステファヌ・エゲリング(Ob、Eh、Bass-Oboe)、ヤン・クロイツ(Cl、バセットホルン、B-Cl)、シュテファン・ホーフマン(Fg、コントラFg)】

録音:2013年5月9-12日/フライブルク・エゲルザール
オーボエ、クラリネット、ファゴットによる木管三重奏は意外に新しい形態で、名バソン奏者だったフェルナン・ウブラドゥが、オーボエのミルティル・ モレル、クラリネットのピエール・ルフェーヴルと1927年に「パリ木管三重奏団」を結成したのが初。最小限の編成ながら色彩豊かな新ジャンルのために、 同時代の作曲家たちへ新作を委嘱しました。そこで生まれた諸作を集めた好アルバム。フランス系作曲家のオシャレで効果的な作品から、当時ヒットして いたポップスの編曲まで多彩。注目はレイナルド・アーンのオリジナル作品「牧歌」。アーンならではのメロディアスでセンスあふれる小品ですが、楽譜が どこを探しても見つからず、パリ木管三重奏団による1937年の録音から採譜したとされます。この1曲だけでも欲しくなるアルバムです。トリオ・レザー ルは1990年、ザールラント音楽院で創立された木管三重奏団。

COV-91410
カリン・ハウスマン:ピアノとアンサンブルのための2章
ア・フォコ・レント (2009)
柔軟に〜オルガンのための
チェロ,アコーディオンとアンサンブルのための4章 (2010/11)
四重奏曲 (2000)
クリストフ・マリア・ワーグナー(指)
E-MEXアンサンブル、
ザビーネ・ローゼンボーム(Org)

録音:2013年 3月4-8日ドイツ放送カンマームジークザール(ケルン)、2月23日/福音教会(エッセン=リリングハウゼン)
カリン・ハウスマンは1962年生まれのドイツの女性作曲家。植物と会話ができるという不思議系で、Wergoレーベルにも作品集がありましたが、こ のアルバムは最近作を集めています。いわゆる正統派現代音楽ですが、円谷プロのウルトラ・シリーズ世代には自然に入れる音響世界で、怪獣や宇宙人 が目に浮かびます。 (Ki)
COV-91411(2CD)
カール・フリードリヒ・アーベル:ペンブルック・コレクション第2巻(ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ集) トーマス・フリッチュ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)ミシェル・ショーンハイト(ハープシコード)
ヴェルナー・マッツケ(ヴィオロンチェロ)
録音:2014年1月15-16日、5月4-5日、12-13日
カール・フリードリヒ・アーベルは、ヴィオラ・ダ・ガンバの名手でありました。彼の死後、瞬く間にヴィオラ・ダ・ガンバは忘れ去られてしまったことから、 音楽史上最後の名手などと言われています。このアルバムは最近発見されたアーベルの作品で、アーベルが教師を務めていたペンブルック伯の令嬢エ リザベス・ハーバートのために書かれた14の知られざるヴィオラ・ダ・ガンバのための曲集です。特殊なフィンガリングや表情豊かな音楽からアーベル の後期の作品とみられています。演奏は、J.C.バッハ&アーベルのヴィオラ・ダ・ガンバ作品集(COV21205)でも伸びやかな演奏を聴かせてくれたトー マス・フリッチュです。 (Ki)
COV-91412(1SACD)
ドヴォルザーク:交響曲第4番ニ短調Op.13、
交響曲第8番ト長調Op.88
マルクス・ボッシュ(指)
ニュルンベルク州立PO
マルクス・ボッシュが、2011年から音楽監督を務めているニュルンベルク州立フィルハーモニーと共に取り組んでいるドヴォルザークのシリーズ第3弾。 収録曲は、ドヴォルザクークの初期の作品、交響曲第4番と後期の傑作交響曲第8番。
ドヴォルザークが作曲をはじめた当時、ドイツの音楽界ではワーグナー派とブラームス派の対立が激化していた時代でした。ワーグナーやリストの音楽 に感動したドヴォルザークの初期の作品は、ワーグナーの影響を受けた管弦楽法が明らかに現れています。この交響曲第4番は、ワーグナーの影響から 離れ後期の作風にうつる過渡期の作品と言えるでしょう。古典的な構成とドヴォルザーク特有の美しい旋律が随所に現れています。
交響曲第8番は、知名度としては第9番「新世界より」に劣りますが、楽曲の完成度はむしろそれ以上の充実したドヴォルザークの作曲技法が盛り込 まれた作品。第1楽章の雄大さ、第2楽章の独創性、さらに第三楽章ではブラームスも惚れ込んだドヴォルザークの旋律美が満載で、メランコリックな 旋律心ゆくまで堪能できます。フィナーレでは変奏曲のスタイルで力強く展開し、輝かしく一気に終結部へと進んでいきます。
ボッシュは、作品に対する洞察力、そしてそれを構築するちからに優れており、これまでのブルックナーやドヴォルザークの演奏同様に今回収録された 2作品も見事な構成力に脱帽です。さらにドヴォルザークの美しい旋律を伸びやかに優美に歌わせることができるのも印象的です。
バイエルン州立歌劇場に次ぐ規模を誇る歌劇場専属のオーケストラであるニュルンベルク州立フィルハーモニー。1988年から1992年までクリスティ アン・ティーレマンが音楽総監督を務めていたことでも知られています。 (Ki)
COV-91413(1SACD)
シルクロード
團伊玖磨:管弦楽組曲「シルクロード」(1954)
ボロディン:中央アジアの草原にて
ブゾーニ:「トゥーランドット」組曲Op.41 BV248
ダグラス・ボストック(指)
アルゴヴィア(アールガウ)PO

録音:2014年5月11-13日/ベーレンマッテ・ズール(スイス)
東京佼成ウインドオーケストラの首席指揮者や、東京藝術大学で教鞭をとるなど、日本と縁の深いダグラス・ボストック。 かつてデンマークのClassicoレーベルから珍しいオーケストラ曲を数多く初録音してきましたが、今回Covielloレーベル初登場。シルクロードがらみ の作品3篇をとりあげています。團伊玖磨の「シルクロード」は「綺想的前奏曲」「牧歌」「舞踏」「行進」の4曲から成り、シルクロード上の国々の音 階などが用いられ、エッセイの名手でもあった團伊玖磨ならではの音楽紀行となっています。ボストックは20年以上前からこの作品の録音を切望して おり、執念がみのらせたと申せましょう。 ブゾーニの「トゥーランドット」はプッチーニの同名の傑作と同じカルロ・ゴッツィの戯曲によるオペラ。管弦楽組曲は8曲から成り、思いのほかに 軽妙で明るい音楽が魅力。興味深いのが第5曲「トゥーランドットの部屋」で、イギリス民謡「グリーンスリーヴス」が引用されています。旋法的なメ ロディゆえか、緑色の中国服の袖への思いこみか、理論家ブゾーニらしからぬ間違いにびっくり。イギリス人ボストックがこの上なく美しく奏でてくれ ます。 (Ki)
COV-91414
アレン・ショーン:ピアノ曲集
5つの前奏曲 (1994)
4つのジャズ前奏曲 (1980
「回想」(全3曲)(1998)
ピアノ・ソナタ第4番 (200
ヴァレンタイン (1984)
3つの夢想 (1992)
ユリア・バルタ(P)

録音:2013年10月18-21日/ベートーヴェンザール(ハノーファー)
アレン・ショーンは1948年生まれのアメリカの作曲家。パリでブーランジェに作曲を師事するかたわら、ハーバード大で学位を修得。文才にも恵まれ、 シェーンベルクの評伝や、自身のパニック障害や、自閉症の双子の妹についての本が出版されています。本人はいたってモテ男で、日本人ピアニストと 生活しつつ、当アルバムのピアニスト、ユリア・バルタからも熱愛されています。作品の多くも女性に捧げられ、フェロモンあふれる世界を展開。「ピア ノ・ソナタ第 4 番」はユリア・バルタに捧げられています。 (Ki)
COV-91415
ジョン・ダウランド:ラクリメ、または7つの涙
カール・リュッティ:ダウランド組曲
ビー・ファイヴ・リコーダー・コンソート
[マルクス・バルトロメ、
カテレイネ・ラノー、
トーマス・リスト、
シリヤ=マーリア・シュット、
ミーナ・ヴート ]

録音:213 年 8 月 28-31 日バッス・ボドゥーの教会、ベルギー
ダウランドの「ラクリメ、または7つの涙」は、メロディーメーカーであるダウランドらしい憂いを帯びた美しい7つの「ラクリメ」からなる小曲集。 ダウランドのヒット曲「流れよ、我が涙(涙のパヴァーヌ)」など物憂げな雰囲気を漂わせたメロディーが印象的です。またこのアリバムでは、スイスの 作曲家カール・リュッティの作品「ダウランド組曲(世界初録音)」を合間に挟み込んだ構成で、エリザベス王朝で活躍したダウランドの人生を綴る内 容となっています。演奏するのは、2003年にバルセロナで結成されたアンサンブル、ビー・ファイヴ・リコーダー・コンソート。ルネッサンス期の音 楽から現代作品まで幅広いレパートリーで活躍を続けている注目のアンサンブルです。 (Ki)
COV-91416(1SACD)
バッハ:前奏曲(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調〜第1楽章アダージョのオルガン編曲版/編曲:エマニュエル・ル・ディブレック)とフーガニ短調BWV539
6つのシュープラー・コラール(T.「目覚めよと呼びわたる物見の声」BWV645/U.「われいずこに逃れ行かん」BWV646/V.「ただ尊き御神のままに」BWV647/W.「わが魂は主をあがめ」BWV648/X.「われらとともに留まりたまえ」BWV649/Y.「主を頌めまつれ」BWV650)
ヴィドール:「バッハの思い出より」(カンタータ「目覚めよと呼びわたる物見の声」BWV140、「パストラーレ」BWV590より第3楽章、
マタイ受難曲〜終曲「私たちは涙してひざまつき」
シークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933):・アリア(管弦楽組曲第3番〜第2楽章「アリア」のオルガン編曲版)
即興的コラールとフーガ(「主に向かって新しき歌をうたえ」BWV225のオルガン編曲版)
アルノ・ランドマン(1887-1966):シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番「シャコンヌ」のオルガン編曲版)
ゲルハルト・グナン(Org)

録音:2013 年 9月23、24日/フライブルク大聖堂・ライヴ
このディスクはバッハのオルガン作品を主軸にヴィドール、カルク=エーレルト、ランドマンといった作曲家がバッハの作品 をオルガン用に編曲したものを収録しました。 前奏曲とフーガ ニ短調 BWV539のフーガの原曲は、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調BWV1001の第2楽章ですが、この前奏曲は手 鍵盤のみの作品で偽作とも言われております。そのため今回収録されたのは同無伴奏ヴァイオリン作品の第1楽章アダージョを前奏曲として演奏しま した。無伴奏のあの世界をオルガンで演奏することでより豊かな響きを楽しむことができます。今後この編曲版は注目されていくことでしょう。
フランスのオルガン音楽の大家、ヴィドール作曲の「バッハの思い出」は文字通りバッハの作品をもとにオルガン用に編曲された作品集です。オルガ ン交響曲などを作曲しているヴィドールの音楽に反映されたバッハ像を描いております。「目覚めよと呼びわたる物見の声」BWV645の原曲との比較 も楽しめます。またマタイ受難曲の終曲も実に荘厳な響きです。
このディスクの最後に収められたのはアルノ・ランドマンがオルガン用に編曲したシャコンヌです。演奏時間約18分と大聖堂の残響を考えた当演奏は、 フライブルク大聖堂のオルガンの響きを存分に味わえる名演です。様々なストップを駆使し表情豊かに編曲しております。
演奏のゲルハルト・グナンはトン・コープマンに師事し、宗教音楽及び古楽を学びました。バッハ国際コンクール(1988)また、スイス・オルガン国 際コンクール(1992)に入賞後、ヨーロッパをはじめ各国で演奏会を成功させました。録音も多く、独ヘンスラー社から発売されているバッハ大全集 のコラール集でオルガンを担当。また独アウディーテ社からは「北ドイツのオルガン作品集」(AU 20012)、「ガブラー・オルガン演奏によるバッハ、ヴィ ヴァルディ」(AU 20007)などをリリースしております。現在、ヨハネス・グーテンベルク大学にて教会音楽、オルガン科の教授として後進の育成にも 力を注いでおります。 (Ki)
COV-91417(2SACD)
ワーグナー:「ニーベルングの指輪」(アンドレアス・N.タルクマン編曲による管弦楽版)
Disc1 (41’ 25)
楽劇「ラインの黄金」
1.Vorspiel: Der Rhein Start
2.Das Leuchten des Rheingolds Start
3.Die Gotterburg Walhall Start
4 .Die Reisen Start
5.Die schmidenden Zwerge Start
6.Gott Donner vertreibt Dunst und Nebel Start
7.FInale: Einzug der Gotter in Walhall Start
楽劇「ワルキューレ」
8.Vorspiel: Unwetter und erste Bewegung der Geschwister Start
9.Siegmunds Lied und gemeinsame Flucht Start
10.Vorspiel - Wotans Wut (2. Akt) Start
11.Walkurenritt Start
12.Wotans Abschied von Brunnhilde Start
13 .Finale: Feuerzauber Start
Disc2 (49’ 53)
楽劇「ジークフリート」
1.Vorspiel: In Mimes Hohle Start
2. Mimes Zittern vor dem Drachen Start
3.Siegfried schmiedet das Schert Nothung Start
4.Waldweben und Gesang des Waldvogels Start
5.Siegfrieds Hornruf Start
6.Der Kampf mit dem Drachen Start
7.Finale: Liebesszene von Brunnhilde und Siegfried
楽劇「神々の黄昏」
8.Vorspiel Start
9.Morgengrauen, Sonnenaufgang - Abschied von Brunnhilde Start
10.Siegfrieds Rheinfahrt Start
11.Trauermarsch Start
12.Finale: Brunnhildes Opfer und Feuertod Start
ダニエル・クライナー(指)
北西ドイツPO

録音:2013年12月16-20日、2014年3月24、25日、ヘルフォルト、シュッツェンホフ市立公園
ワーグナーが構築から完成まで20年以上の歳月をかけて作曲した楽劇「ニーベルングの指環」は「ラインの黄金」「ワルキューレ」「ジークフリート」「神々 の黄昏」この四部作全てを上演すると約15時間にもなります。このため、上演は容易ではなく、これまで演奏会形式や様々な編曲抜粋版でも親しま れてきました。そしてこの度、ドイツの名編曲家アンドレアス・N・タルクマンの手による「指輪」の管弦楽版が登場しました。もちろんタルクマンはハ イライト版として編曲していますが、ドラマの流れを削ぐことのないよう、完全に明確化された4つを有機的につなげ「指環」の真髄を描くことに成功 しています。タルクマンは以前ワーグナーの室内オーケストラ作品集(COV30901)でも新たな切り口によってワーグナーの世界を描き出していました が、今回もワーグナーの精神性と官能性は失わずに、壮大なる世界を作り上げています。 北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団は、ドイツの中西部ノルトライン・ヴェストファーレン州を本拠とし、上岡敏之も首席指揮者を務めたことのある 伝統あるオーケストラ。ダニエル・クライナーは、バーンスタインやクラウディオ・アバドのアシスタントを務め、卓越したリズム感と構築力を持つスイ ス出身の指揮者。 (Ki)
COV-91418(1SACD)
時の終わり
バターワース:2つのイギリス牧歌 (1911)
 シュロップシャーの若者 (1912)
 青柳の堤 (1913)
ルディ・シュテファン:7つの弦楽器のための音楽 (1911)
 管弦楽のための音楽 (1912)
カジム・アブドラ(指)アーヘンSO
アンサンブル・エクス

録音:2014 年2月1-3日/ユーログレス・アーヘン、6月19-20日/オーケスタープローベンラウム・アーヘン
ともに第1次世界大戦に応召され、非業の死をとげたイギリスのジョージ・バターワース(1885-1916)とドイツのルディ・シュ テファン(1887-1915)。開花させることなく終わったその豊かな才能の一部を示してくれるアルバムです。 バターワースの残した管弦楽曲をすべて披露。ディーリアスのような情感に加え、若々しいナイーヴにあふれる絶美の世界は、ヒーリング音楽を先取 りしたよう。知る人ぞ知る逸品です。 一方シュテファン作品は後期ロマン派というより表現主義に近く興味津々。「管弦楽のための音楽」はシューリヒトやチェリビダッケも録音を残してい ますが、アブドラは誰よりも早いテンポで若い作曲家ならではの活き活きした世界を再現しています。 アメリカ出身の指揮者カジム・アブドラ。ハイティンクやレヴァインの薫陶を受け、オペラ界で注目される若手。きびきびした音運びが魅力の有望株です。 (Ki)
COV-91419
ベルク:7つの初期の歌曲【夜/葦の歌/夜鳴きうぐいす/夢に見た栄光/室内にて/愛の賛歌/夏の日】
ドビュッシー:抒情的散文【夢/ 砂浜 / 花 /夕暮れ】
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
カテリーナ・ペルジケ(S)
パウリーナ・トゥキアイネン(P)

録音:2014年3月19-22日 フライブルク・エゲルザール
現代を代表するリリック・ソプラノの一人、カテリーナ・ペルジケと、フィンランド出身のピアニスト、パウリーナ・トゥキアイネンによるベルク、ドビュッ シー、ワーグナーの歌曲集。ベルクがシェーンベルクの下で学んでいた頃に作曲された「7つの初期の歌曲」。リルケ、レーナウ、ハウプトマンら19世紀 を代表する詩人の作品に曲を付けた、濃厚なロマンティシズム漂う美しい曲。そしてドビュッシーの自作の詩による「抒情的散文」。ペルジケの透明感と 艶のある歌声が詩の情景を鮮明に描き出します。詩に込められた内容を十分に反映し、繊細かつ雄弁な歌唱で聴かせる「ヴェーゼンドンク歌曲集」。3つ の作品が描き出す、この世の美しさ儚さを見事に歌い上げています。 (Ki)

COV-91501
ファンタジア・バロック〜バッハ、ベルターリ、パスクィーニの即興による
アレクサンドラ&アレクサンダー・グリヒトリーク:ベルターリのシャコンヌによる即興
パスクィーニ:2つの通奏低音のためのソナタ.ニ短調、ソナタ.ホ短調、ソナタ.ハ長調、ソナタ ハ短調
アレクサンダー・グリヒトリーク:パルティータ−即興
C.P.E.バッハ/グリヒトリーク:幻想曲 嬰ヘ短調(ハープシコードによるフリー・インヴェンション嬰ヘ短調)
アレクサンドラ&アレクサンダー・グリヒトリーク:2台のチェンバロのための協奏曲−即興
アレクサンドラ&アレクサンダー・グリヒトリーク(Cemb)

録音:2012 年 6 月ポーランド
18世紀までは、イディオマティックな即興が主流であり、数字による通奏低音を即興的に伴奏し、またはソリストは即座に音楽を作り出すこともできま した。このアルバムはアレクサンドラ&アレクサンダー・グリヒトリークが、通奏低音や和声構造に基づいて、彼ら自身の方法でバッハ、ベルターリ、パスクィー ニらの作品を演奏しています。グリヒトリークは、バッハのカンタータを復元して演奏したり、バロック時代の作品を独自にアレンジする方法で積極的に活 動しています。 (Ki)
COV-91502
フォルカー・ダヴィッド・キルヒナー(1942-):室内声楽曲集
オブシディアンの歌[デーナ・オブシディアンの5つの詩による](2013)
世界は涙でできている[エルゼ・ラスカー=シューラーのテキストによる](2011-2013)
われら生のただ中にありて[エーリヒ・ミヒェルスベルクのテキストによる](2006-2007)月2日アンサンブルハウス(フライブルク)
ユリア・オステルターグ(Ms)
サーシャ・エル・ムイジ&ティルマン・クレイマー(P)
クリスチャン・オステルターグ(Vn)
カトリン・メルヒャー(Va)
マルティン・オステルターグ(Vc)
キリアン・ヘロルド(Cl)
ジョン・ストバート(Hrn)
マティアス・ヴュルシュ(Hrn)
エーリヒ・ミヒェルスベルク(語り)

録音:2014年6月28日-7
ドイツの現代作曲家フォルカー・ダヴィッド・キルヒナー。マインツの音楽一家で育ち、ヴィオラ奏者としても活動していました。作曲家としてはオペラ 12作品、交響曲2作品、20以上の管弦楽曲、10の協奏曲、室内楽作品はおよそ100、20の宗教曲、室内楽、管弦楽伴奏による声楽作品など幅広 い分野に取り組んでいます。このアルバムでは3人の作家によるテキストを用いた室内声楽曲集。その中で、エルゼ・ラスカー=シューラーは、ユダヤ系 のドイツの女性詩人。日本でいうと、樋口一葉や与謝野晶子と同時代。裕福なユダヤ人家庭で生まれ育ちましたが、ナチス政権の台頭とともにエルサレム へ亡命するなど、時代に翻弄されつつも、懸命に生きた詩人です。「世界は涙でできている」と「われら生のただ中にありて」は、キルヒナーが、このア ルバムで歌っているユリア・オステルターグのために捧げた作品です。 (Ki)
COV-91503
アプローチング・デュティユー
アーリーン・シエラ:小さな鶴(2008)
ホセ・マヌエル・セラーノ:悲しいマドリガル(2014)
アルネ・ギーショフ:増殖(2014)
クリス・ロウ:ワイアード(2014)
ドリュー・シュヌール:リンダズ・ウェイク(2014)
ジェンナ・ライル:ゴマすり男(2014)
ザ・ライオット・アンサンブル

録音:2014年5月19-20日ザ・フォージェ、ロンドン
2013年5月22日に亡くなった現代フランスを代表する作曲家アンリ・デュティユーの一周忌を節目に行われたコンサート・プロジェクトの一貫と して録音されたアルバム。5人の新しい作曲家に作品を委嘱し、デュティユーに捧げる作品が演奏されました。アーリーン・シエラの「小さな鶴」は、 2008年にデュティユーがウェールズのカーディフ大学を訪問した際に共に作曲された作品です。演奏は現代音楽を演奏するアンサンブル、ザ・ライオット・ アンサンブル。「暴動」という名前通り、革新的で活力ある演奏をする団体。ロンドンで野外ライヴやYou Tubeなどの映像を通して、刺激的な音楽を展 開しています。 (Ki)
COV-91504
北のバロック
スウェーリンク:トッカータ/エコー・ファンタジア/それはマルスの神
シュッツ:優しく、親しく、慈しみ深い主イエス・キリストよ
シャイデマン:主よ讃えよ、そは親愛なりせば/プレアンブルム.ト調/主よ、われを憐れみたまえ
シュッツ:神よ、われを助けたまえ
ブクステフーデ:トッカータ.ニ短調/主イエスよ、われ汝に呼ばわる/プレアンブルム ニ調/フーガ.ハ長調/来ませ、聖霊、主なる神よ/悲歌
ファビアン・ムーラエール(Org)
ジュジ・トート(S)

録音:2014年5月20-25日聖ヤコビ教会 、ハンブルク、12月2日聖カタリーナ教会、ホーフストラーテン、ベルギー
世界のオルガン好きも巡礼に訪れるハンブルクの聖ヤコビ教会のオルガンで録音されたアルバム。このオルガンを製作したのは17世紀北ヨーロッパを 中心に活躍した製作者アルプ・シュニットガー。60のストップとおよそ4000のパイプをもつ北ヨーロッパ最大級のオルガンです。第二次世界大戦の空 爆により教会は被害を受けましたが、オルガンはパイプを取り外し、難を逃れました。1990年から1993年にかけてユルゲン・アーレントの手によって 復元されました。
17世紀ドイツ北部のハンザ同盟市でオルガン音楽は大きな発展をとげます。ここに収められている作品は、オランダ人作曲家スウェーリンク、ブクステ フーデら北ドイツ・オルガン楽派の作曲家を収録しています。オルガンを演奏するのは1985年ベルギー、リエージュ生まれのファビアン・ムーラエール。 9歳からオルガン演奏を始め、リエージュ王立音楽院ではオルガンのほかにトロンボーンも学んでいます。またハンガリー出身のソプラノ歌手のジュジ・トー トも録音に参加。彼女が歌う部分はオランダとの国境に近いベルギーのホーフストラーテンにある聖カタリーナ教会のクワイア・オルガンで録音されました。 (Ki)
COV-91505
プリマドンナ〜オーボエによるオペラ・アリア編曲集(タルクマン編)
ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」〜ありがとう、愛する友よ
プッチーニ:愛の短い物語
ロッシーニ:歌劇「アルミーダ」〜甘き愛の帝国では
ヴェルディ:歌劇「椿姫」〜さようなら、過ぎ去った日よ
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」〜太陽と愛(朝の歌)
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」〜おお、わが故郷
グルック:歌劇「パリーデとエレーナ」〜ああ、私のやさしい熱情が
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」〜幸せな日々はどこへ
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」〜コンチェルティーノ
ロッシーニ:歌劇「チェネレントラ」〜悲しみと涙のうちに生まれ
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集〜夢
タルクマン:インテルメッツォ〜アレグロ
クララ・デント(Ob)
ペーター・ブルンス(指)
ライプツィヒ・メンデルスゾーン・カンマーオーケストラ

録音:2014年6月15-17日 ライプツィヒ、MDRスタジオ
ベルリン放送交響楽団の首席オーボエ奏者クララ・デントが吹く、オーボエによるオペラ・アリア編曲集。オーボエのためのレパートリーは比較的豊富 ではありますが、彼女は特別なレパートリーを模索していました。ドイツで活躍中の作曲家であり編曲家のアンドレアス・N・タルクマンに、オーボエ用に オペラ・アリアを編曲することをお願いしました。オーボエの音色は女性の歌声に近いとも言われており、タルクマンの編曲ははじめからオーボエのため に作曲されたのでは?と思わせる自然な流れで、新たな歌姫を誕生させています。 クララ・デントは、1973年生まれ、父親はオーボエ奏者のサイモン・デント。ザルツブルク・モーツァルテウム、ミュンヘン音楽大学で学び、1991 年にはギリシャのテッサロニキの劇場でソリスト・デビューを飾ります。その後はミュンヘン交響楽団、バイエルン放送交響楽団などと共演し、国際的な コンクールでも受賞歴が数多くある実力者。1999年からベルリン放送響の首席を務めるほか、ベルリン・フィル、バイエルン国立歌劇場管といった一流 のオケの客演もこなし、メータ、ケント・ナガノら著名な指揮者とも共演しています。現在はニュルンベルクの音楽大学で教鞭をとり、後進の指導にもあたっ ています。 (Ki)
COV-91506
オフィーリアの歌〜リーム、シューマン、シュトラウス
リーム:赤【真紅/すべては音もなくうつろに/少年の朝のあいさつ/少年の夜のあいさつ/クロイツァーへ/あなたは暗闇を好む】
シューマン:愛の歌Op.51-5
 6つの歌Op.107
R.シュトラウス:乙女の花Op.22
 オフィーリアの3つの歌 Op. 67【
リーム:オフィーリアの歌【どうやって見分けるの、本当の恋人を/おはよう、今日は聖バレンタインの日/あの人は布もかけられず棺に入れられた】
アニカ・ゲルハルツ(S)
パウリーナ・トゥキアイネン(P)

録音:2014年7月21-24日ファツィオーリ・コンサート・ホール
ウィーン国立歌劇場でも活躍する若手実力派ソプラノ、アニカ・ゲルハルツが、シューマン、R・シュトラウス、リームの歌曲を情熱的に歌い上げています。 シェイクスピアの『ハムレット』からとられたオフィーリアを題材とした歌曲、R.シュトラウスの《オフィーリアの歌》とヴォルフガング・リームが2012 年に書いた新作《オフィーリアの歌》を対比させて歌ったアルバム。狂気に陥ったオフィーリアは作り手には大変魅力的で多くの作曲家が題材としています。 ゲルハルツは狂乱のオフィーリアを卓越した表現力で聴かせます。さらにドイツ・ロマン派の女性詩人カロリーネ・フォン・ギュンダーローデの詩によるリー ムの連作歌曲《赤》。ギュンダーローデは愛人であった文献学者のフリードリヒ・クロイツァーとの関係が破局したのち自殺しています。そうした激しい愛 の情念が込められた詩にゲルハルツは真っ向から挑んでいます。そしてゲーテの晩年の大作「西東詩集」から採られたシューマンの《愛の歌》。美しくも 情熱にあふれたシューマンの音楽を情感たっぷりに歌います。 (Ki)
COV-91508(1SACD)
幻想
ウェーバー(ベルリオーズ編):舞踏への勧誘
ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
ダグラス・ボストック(指)
アルゴヴィア(アールガウ)PO

録音:2013年6月2-4日ベーレンマッテ・ズール(スイス)(ライヴ)
東京佼成ウインドオーケストラの首席指揮者や、東京藝術大学で教鞭をとるなど、日本と縁の深いダグラス・ボストック。珍し いオーケストラ曲の世界初録音で知られる彼が、今回は名作中の名作、ベルリオーズの幻想交響曲に挑戦しました。あえて母国イギリス文学に基づく「ロ メオとジュリエット」や「イタリアのハロルド」を選んでいないところに、ボストックの自信が伺えます。カップリングはウェーバーのピアノ曲「舞踏への勧誘」のベルリオーズによる華麗な管弦楽版。この2篇を並べると、音楽がよく似ていて、ベルリオー ズがいかにウェーバーの影響を受けていたかを実感させてくれます。 ボストックが指揮すると、ベルリオーズが意外にもホルストの音楽のように聴こえるのが興味津々です。 (Ki)
COV-91507
愛の戦い
グレゴワール・ブレサン:鶴のファンタジー
アドリアン・ル・ロワ:わが罪と憂い
ギョーム・モルラーユ:道化師たち
ジャック・アルカデルト:マルゴはブドウ畑へ
アルベール・ド・リップ:ファンタジーU
ニコラ・ド・ラ・グロット:恋の過ち
アドリアン・ル・ロワ:我につきまとう憂い
ギョーム・モルラーユ:ポワトゥーのブランル
ピエール・クレトン:私の恋は望んでいたことの逆になった
アドリアン・ル・ロワ:パヴァーヌ・恋の悩み
アドリアン・ル・ロワ:ガイヤルド・恋の悩み
シモン・ゴルリエ:戦い(クレマン・ジャヌカンの「戦い」の編曲)
ピエール・アテニャン:ブラート
ジョスカン・デ・プレ:私を慰めてください
アドリアン・ル・ロワ:ピモントワーズ
ピエール・サンドラン:束縛されて生きるなら
フィリッポ・アッツァイオロ:この道をゆくもの
ニコラ・ゴンベール:プルス・ウルトラ
ユベール・ネイシュ:カンティ・ティ・ヴォイ・レ・ラディ
アドリアン・ル・ロワ:私に与えられた約束
 戦いのパヴァーヌ
 戦いのガイヤルド
ピエール・ファレーズ:ファンタジア
ピエール・サンドラン:恋神は私が眠っていると思って
アリーチェ・ボルチアーニ(S)
ドミニク・ヴェラール(T)
ヴィンセント・フルッキガー(Lute)
ムラット・コジュクン(パーカッション)
マリア・フェレ(G、Lute、指)

録音:2014年10月1日-4日
ルネサンス時代にフランスで栄えたルネサンスギター。ウクレレの前身とも伝えられるルネサンスギターの魅力がいっぱい詰まったCDが登場しました。 声楽の伴奏楽器として、またソロ楽器として、リュートが全盛期だったルネサンス時代、フランスでは同じ撥弦楽器のルネサンスギターが大変流行し、多 くの作品が出版されました。その人気ぶりはリュートをしのぐほどだったとも言われます。このCDでは、声楽曲と舞曲などの器楽曲とが両方収められて いて、様々なルネサンスギターの魅力が味わえます。中世フランスの活気あふれる世俗音楽と、ルネサンスギターの魅力に浸ることができる一枚です。 (Ki)
COV-91508(1SACD)
幻想
ウェーバー(ベルリオーズ編):舞踏への勧誘
ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
ダグラス・ボストック(指)
アルゴヴィア(アールガウ)PO

録音:2013年6月2-4日ベーレンマッテ・ズール(スイス)(ライヴ)
東京佼成ウインドオーケストラの首席指揮者や、東京藝術大学で教鞭をとるなど、日本と縁の深いダグラス・ボストック。珍し いオーケストラ曲の世界初録音で知られる彼が、今回は名作中の名作、ベルリオーズの幻想交響曲に挑戦しました。あえて母国イギリス文学に基づく「ロ メオとジュリエット」や「イタリアのハロルド」を選んでいないところに、ボストックの自信が伺えます。カップリングはウェーバーのピアノ曲「舞踏への勧誘」のベルリオーズによる華麗な管弦楽版。この2篇を並べると、音楽がよく似ていて、ベルリオー ズがいかにウェーバーの影響を受けていたかを実感させてくれます。 ボストックが指揮すると、ベルリオーズが意外にもホルストの音楽のように聴こえるのが興味津々です。 (Ki)
COV-91509
ニコラウス・A・フーバー:室内楽曲作品集
(1)白熱のレッジェーロ
(2)例:揺れる枝
(3)おお、この光!
(4)ヘルダーリンなしで
(5)魚は水に飽きないのか?
アンサンブル・リフレクションK
【ベアトリクス・ワーグナー(Fl)(1)(2)(3)、
ヨアヒム・ストリーペンス(Cl)(2)、
マティアス・ヤン(Tb)(2)、
ヨハネス・フィッシャー(打楽器)(1)(2)、
ジョナサン・シャピロ(打楽器)(5)、
マルティン・フォン・デァ・ハイト(P)(1)(2)(3)(5)、
レンカ・ズプコヴァ(Vn)(2)、
クリスティーネ・フェルトマン(Va)(2)、
ブルカルト・ツェラー(Vc)(2)(3)(5)、
ハイコ・マシュマン(Cb)(2)(4)(5)、
ゲラルト・エッケルト(指)(2)(5)
ゲスト:カーチャ・フィッシャー(S)(5)、
アンドレ・ヴィットマン(打楽器)(5)、
フェリックス・クロール(アコーディオン)(5)
ニノン・グローガー(ピアノ・チェレスタ)(4)(5)、
カトリン・マシュマン(Vc)(5)

録音:(1)2014年12月17日、(2)2014年11月23日、(3)2014年12月19日、(4)2015年2月26日、(5)2015年2月22日、24日
1939年生まれのドイツの作曲家、ニコラウス・A・フーバーの室内楽曲集。作曲という行為を社会の様々な出来事への反応として、また音楽の内な る核への熟考として位置づける彼は、政治的なメッセージを孕ませた作品から音そのものへの探求である作品まで、様々な方向の作品を生み出しています。 このCDはそんな彼の思考の軌跡が音となって紡ぎだされた作品集です。 2003年に書かれた「魚は水に飽きないのか?」はイラク戦争時の報道統制に触発されて作曲されました。この作品では、報道記者の「実際見えるもの」 と「知覚し得るもの」のズレを、左右のうちどちらかの空間を知覚できなくなる脳機能障害「無視症候群」の症状と重ね、そのズレを楽器編成と楽器配 置になぞらえたといいます。実際に具体的な言葉を語ることができない「音」に象徴的な意味を持たせるフーバーの作品においては、音のジェスチャー1 つ1つが彼の言葉であり、メッセージです。 具体的な事柄に根差した作品と対照的に、音の構成や音そのものが持つ性格に焦点を絞った作品の1つがコントラバスとピアノのための「ヘルダーリン なしで」。ドイツの詩人ヘルダーリンへの作曲者自身の熱中から敢えて距離を置きたい、という彼の意志が反映されたというこの曲では、コントラバスとピ アノという性格が大きく異なる楽器がそれぞれの独立性を保ちながら同じ「歌」を希求します。2つの楽器がお互いの鏡となりながら緊密な対話をするこ の曲では、それぞれの楽器の音1つ1つの存在感、佇まいが印象的です。 「現代音楽は、音楽のみならず人間を語るときに意味を成す」というフーバーの言葉通り、このCDにおさめられた音楽は、フーバーという1人の人 間を通して抽出された世界であり、その鋭敏な耳が聴き取った音は同じ時代を生きる私たちにも響くのではないでしょうか。 (Ki)
COV-91510(1SACD)
バーンスタイン(ハーモン編):「キャンディード」序曲
アルベニス(シンドル編):スペイン組曲〜アラゴン/グラナダ/アストゥーリャス
マーク・グレントワース(ビラプリニョ編):ブルース・フォー・ギルバート
アレン・ショーン(シンドル編):3つのダンス・ポートレート
ガーシュウィン(シンドル編):ラプソディ・イン・ブルー
ブルー・チェンバー・クヮルテット
【ユリア・バルタ(Pf)、アンゲリカ・ジマン(Hp)、ホルガー・ミハルスキ(Cb)、トーマス・シンドル(Vib)】

録音:2015年2月13-17日シュトックフィッシュ・スタジオ(ノルトハイム)
ピアノ、ダブルベース、ヴィブラフォンという組み合わせはジャズを思わせますが、グランドハープが入ることで、世にも妙なる 異次元的音響を産みだします。ヴィブラフォン界の人気作、グレントワースの「ブルース・フォー・ギルバート」が入っているのも嬉しい限り。ガーシュウィ ンの「ラプソディ・イン・ブルー」も、冒頭のクラリネットのグリッサンドをヴィブラフォンが受け持ち、最高のカッコ良さ。ハープとヴィブラフォンが何と も涼しげな響きを醸し、酷暑に最適なアルバムです。 (Ki)
COV-91512(1SACD)
ドヴォルザーク:交響詩「野ばと」
交響曲第5番ヘ長調Op.76
ニュルンベルク州立PO
マルクス・ボッシュ(指)

録音:2015年2月20日マイスタージンガーハレ、ニュルンベルク(ライヴ)
マルクス・ボッシュが2011年から音楽監督を務めているニュルンベルク州立フィルハーモニーとのドヴォルザーク・シリーズ。 交響曲第5番は中期の傑作とは言われてはいますが、知名度や演奏機会は多くはありません。ボヘミアの風景を表現した独特の哀愁をもち、ドヴォルザー クの「田園交響曲」とも呼ばれています。目の前に田園風景が広がるような第1楽章冒頭の木管の旋律、第2楽章の憂いのある旋律、複雑なリズムを つないでいく第3楽章、そして、きっちりとした構成、はっきりとしたコントラストで緊張感を高めている終楽章は、ブラームスを思わせる重厚感。楽譜 を丁寧に読み込み、集中して作り上げるボッシュの手腕は見事。ボヘミアの朴訥とした自然賛歌を高らかに歌い上げています。一緒に収録されているのが 交響詩「野ばと」。この作品は、ドヴォルザークがアメリカからの帰国後、チェコの詩人カレル・ヤロミール・エルベンの詩集「花束」から着想を得て、「水 の精」、「真昼の魔女」、「金の紡ぎ車」、そして「野ばと」の4つの交響詩が作曲されました。その題材の残忍さから「殺人交響詩」としても知られてい ます。その中で最後の交響詩が「野ばと」。5つの部分からなり、それぞれのストーリーに沿った音楽が展開されていきます。夫を亡くした女の偽りの涙 から音楽は始まり、ボッシュの物語への感情移入が音楽をますます雄弁にし、ゾクゾクするような演奏を聴かせてくれます。 バイエルン州立歌劇場に次ぐ規模を誇る歌劇場専属のオーケストラであるニュルンベルク州立フィルハーモニー。1988年にクリスティアン・ティーレマン がドイツ国内最年少で音楽総監督に就任したことでも知られます。 (Ki)
COV-91514
ヴィヴァルディ:四季
ピアソラ:ブエノスアイレスの四季
ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ
ラバート・スコウ・ラルセン(指・Vn)

録音:2002年2月(ライブ録音)
17世紀ヴェネツィアに生まれたヴィヴァルディと、20世紀にアルゼンチンに生まれたピアソラ。時代も海も大きく隔てた二人に共通するのは、ラテン 系であること、ロマン派の強い影響力に接しない時代を生きたこと、そして…どちらも「四季」を書いていること!そんな、結びつかないようで結びつく、 2人の作曲家の「四季」をおさめたユニークなCDが登場しました。 ヴィヴァルディの「四季」は、コンチェルトという演奏形態がヴィヴァルディによって絶頂に達していた時期に書かれました。作曲者によって書かれたので はないかと言われる詩が各楽章の始まりに記されているこの曲は、音楽そのものを聴かせる部分と情景を音で描写する部分とがあいまって展開されます。 美しく生き生きとした春、うだるような夏、収穫を祝う秋、凍てつく冬…。その後のベートーヴェンの「田園交響曲」にも引き継がれる、標題音楽の醍醐 味がここにあります。 それから時を経た1969年に書かれたピアソラの「四季」は、タイトルも組曲という形式もヴィヴァルディに倣っていますが、「タンゴの革命児」としてタ ンゴを自らの語法としたピアソラならではの官能的で陰影のあるグルーブ感に満ちた作品となっています。 もともとの楽器編成はピアソラ五重奏団のバンドネオン、ヴァイオリン、ギター、ピアノ、コントラバスですが、このCDではピアソラの友達であったチェ リストのホセ・ブラガートの編曲により、弦楽合奏とピアノで演奏されます。 北半球と南半球、バロック時代と20世紀。時代も場所も隔てた2人の作曲家が描いたそれぞれの「四季」を、ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ の鮮やかな演奏でお楽しみ下さい。 (Ki)
COV-91515(1SACD)
エルガー:演奏会用序曲「フロワサール」
ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第5番ニ長調
ホルスト:日本組曲Op.33
ダグラス・ボストック(指)
アルゴヴィア(アールガウ)PO

ライヴ録音
東京佼成ウインドオーケストラの首席指揮者や、東京藝術大学で教鞭をとるなど、日本と縁の深いダグラス・ボストック。今回 はホルストの珍品「日本組曲」という嬉しい演目で登場。この曲はホルストが「惑星」作曲中の1915年、日本人舞踏家の伊藤道郎の委嘱で急遽完成さ せたもの。全6曲から成り、素材は伊藤がホルストに伝授したそうですが、「木星」のあのメロディと同時期にホルストが「坊やはよい子だねんねしな…」 みたいな音楽を書いていたのも一興。ボストックはボールト直伝の解釈で聴かせます。 エルガーとヴォーン=ウィリアムズはイギリスの民族色と壮麗さが魅力。「フロワサール」はエルガー最初の管弦楽曲とされ、若々しいエネルギーに満ち 溢れています。★ボストックの日本への愛情とイギリス人としての感性が絶妙にあいまって、理想的な世界を創りあげています。 (Ki)
COV-91516
ドイツ、イギリス、アメリカのクリスマスキャロル集
さやかに星はきらめき
コヴェントリー・キャロル
御使い歌いて/クリスマス
荒野の果てに/クリスマスツリー
茨の森のマリア/もろびと声あげ
エサイの根より/ザ・クリスマスソング
レット・イット・スノー/ホワイトクリスマス
あなたに楽しいクリスマスを
きよしこの夜、他
アンサンブル・ヴォーカルツァイト
ホルガー・マークス(T)
マルクス・シュック(T)
マイケル・ティム(Bs)
オリバー・ゴーリック(Bs)
ユディット・シモニス(A)
フィリップ・メイヤーズ(P)

録音:2015年6月1日-4日
ドイツ語圏、イギリス、アメリカのクリスマスキャロル全21曲がおさめられたこのCDでは、「クリスマス」という1つの文化的、宗教的な根を共有した それぞれの国が独自に作り上げたクリスマスを音楽でたっぷり堪能できます。イギリスのキャロルでは中世の宗教劇から伝わる敬虔なメロディや、有名な イギリス民謡「グリーンスリーブス」に聖書の情景をうたった歌詞をつけたものなどを聴くことができますし、ドイツのものではオペラ「ヘンゼルとグレー テル」で有名なフンパーディンクをはじめとする作曲家たちが歌曲として作曲したクリスマスキャロルに加え、日本でも「荒野の果てに」として有名なクリ スマスソングがドイツ語で歌われます。そしてアメリカのものはおなじみのクリスマス定番曲「レット・イット・スノー」や「ホワイトクリスマス」などなど。 アンサンブル・ヴォーカルツァイトの心洗われる重唱とユディット・シモニスの温もりのあるアルト(トラックJ、Oのみ)、そしてイギリス、アメリカのキャ ロルの秀逸な編曲も手掛けたフィリップ・メイヤーズのきらめくようなピアノで奏でられるキャロル集、これからの季節にぜひとも聴きたい一枚です。 (Ki)
COV-91517
編曲作品とオリジナル作品によるファゴット協奏曲集
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタD.821による弦楽合奏とファゴットのための協奏曲ト短調( 編曲:アンドレアス・N・タルクマン )
ウェーバー:ファゴットとオーケストラのためのアンダンテとハンガリー風ロンドop.35 (J.158)
ヒンデミット:ファゴットと室内オーケストラのためのソナタ( 編曲:アンドレアス・N・タルクマン)
 イギリス童謡「求婚に出かけた蛙」による変奏曲〜ファゴットと室内オーケストラのための( 編曲:アンドレアス・N・タルクマン )
シュルホフ:ホット・ソナタ ファゴットとオーケストラのための ( 編曲:アンドレアス・N・タルクマン)
ハンノ・ドネヴェーグ(Fg)
グレゴール・ブール(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2014年7月、2015年3月(トラックGのみ)
細長い形状が特徴的な低音木管楽器、ファゴット。ファゴットは、あまりに他の楽器の音色に溶け込みやすいことから、オーケストラでは必要不可欠な 楽器として使用される一方、オーケストラにソリストとして対峙する協奏曲はあまり書かれてきませんでした。そんなファゴット協奏曲の少なさから、ファゴッ ト奏者ハンノ・ドネヴェーグ氏によりレパートリー拡大への試みが始まり、このCDが生まれました。 このCD収録曲の中で、元から作曲者によるスコアがあったものはウェーバーの「アンダンテとハンガリー風ロンド」のみ。それ以外は全てこのCDのた めに作曲家アンドレアス・N・タルクマンによって、別の楽器のための原曲からファゴット協奏曲に書き直され、ファゴットとピアノのための作品から協奏曲 へとオーケストレーションされたものです。 チェロやヴィオラによる演奏で有名なシューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」に続いて、元々はヴィオラのために書かれたものを作曲者本人がファゴッ ト用に書き直したウェーバーの「アンダンテとハンガリー風ロンド」がファゴットの軽妙さを繰り広げます。ヒンデミットの「ソナタ」の原曲はピアノとファゴッ ト、「求婚に出かけた蛙」の原曲はチェロとピアノによるもの。ピアノパートから多彩な音色を聴き取り室内オーケストラで描いた編曲者タルクマンの腕が 光ります。シュルホフの「ホット・ソナタ」はピアノとアルト・サキソフォーンのために書かれた曲で、当時のワイマール共和国に入ってきたばかりのジャズ の影響をふんだんに受けた作品。3楽章で多用される音のスライドは、ファゴットにとっては特殊な奏法ですが、ファゴットの新しい可能性、魅力を聴くこ とができます。 ファゴットならではの諧謔さから、歌いこむ美しさ、さらには今まで聴いたこともないようなファゴットまで、この楽器の多種多様な表情が詰まった一枚です。 (Ki)
COV-91518(1SACD)
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715〜1777):チェロ協奏曲とシンフォニア
チェロ協奏曲ハ長調WV 341
シンフォニアハ長調
チェロ協奏曲イ長調WV 348
クリストフ・コワン(Vc)
オルケストル・ル・フェニックス

録音:2014年11月21-23日
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイルは、バロック時代と古典派に挟まれた音楽様式過渡期の作曲家。バッハの息子たちと時代を共にし、ウィーン 古典派の音楽の基盤を築き上げました。5歳のモーツァルトが宮廷での御前演奏の際、当時高名な宮廷音楽家であったヴァーゲンザイルを「音楽がわか る人」と名指しで呼び出し、譜めくりを頼んだというエピソードも伝えられています。 バロック音楽の影響も引き継ぎつつ、対位法優勢の音楽からメロディが支配する音楽へ、フーガからソナタへと、新しい音楽を模索し、その後に続くハイドン、 モーツァルト、ベートーヴェンらの道を切り開いたヴァーゲンザイルは、チェロ協奏曲のパイオニアでもありました。楽器の使用法も従来よりも広がりを見 せたこの時代、チェロはヴァーゲンザイルら当時の作曲家によって協奏曲のソロ楽器として発展し、その位置は後のハイドンのチェロ協奏曲へと引き継が れました。 ヨーロッパ中に広く名前を馳せ、オペラ、交響曲、協奏曲、ピアノ曲から室内楽まで多岐に渡る作品を書いたにも関わらず、残念ながらヴァーゲンザイル の作品は現在ほとんど知られていません。このCDでは、音楽史の中で見落とされてしまいがちな彼の音楽にスポットが当てられています。古楽への造詣 も深いチェリスト、クリストフ・コワンと、全メンバーがモダン奏法とバロック奏法の両方を学んだ経歴を持つオルケストル・ル・フェニックスによる演奏で、 知られざる大家の音楽が蘇ります。 (Ki)

COV-91601
テレマン:
ヴィオラ・ダ・ガンバのための12の幻想曲 TWV 40:26-37
トーマス・フリッチェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:2015年10月12-14日、11月16-18日/ドイツ、チャイプリッツ修道院教会
幻想曲」と名の付いたテレマンの無伴奏作品は、ヴァイオリン(12曲)、フルート(12曲)、チェンバロ(36曲)のためのものがそれぞれ知られてい ます。今作はそのどれでもない、近年再発見された「ヴィオラ・ダ・ガンバ」のための幻想曲。存在は伝わっていたものの消失したと思われていた作品で、 楽譜校訂はフリッチェ自身。もちろん世界初録音となります!歴史的にもたいへん重要な、注目のリリースです。 演奏者のフリッチェは、忘れられた作品を再発見し世に問うガンバ奏者。これまでにJ.C.バッハやアーベルの珍しい作品をリリースしています (COV91411、COV21205)。とは言え演奏に学究臭さはありません。実に深い呼吸で、心の底から歌うように演奏しています。 短調による悲痛な半音階、効果的な陰影を描く重音技法、軽やかなレガートで紡ぐ舞曲など、あらゆる楽器の使い方に長けたテレマンならではの巧み な音楽に魅せられます。作品の内容と規模からして、バッハの「無伴奏チェロ組曲」と共に鑑賞し味わってみたくなる曲集です。 (Ki)
COV-91602
カール5世のための音楽
ウプサラの歌曲集:言葉は肉となりて
不詳:武装した人
不詳:トゥルディオン
ミヒャエル・プレトリウス:スペインのパヴァーヌ
フランシスコ・デ・ラ・トーレ:ダンツァ・アルタ
ルイス・デ・ナルバエス:「千々の悲しみ」によるデフェレンシアス
ティールマン・スザート:パヴァーヌ「戦い」
トワノ・アルボ:私を虜にする美しい人
ウプサラの歌曲集:ああ、月が輝いて
ルイス・デ・ミラン:パヴァーヌとガイヤルド
フィリップ・ヴェルドロ:イタリア・ミア
フランシスコ・ゲレーロ:ミサよりグローリア「天国のたとえ話」
ヒロニムス・パラボスコ:主よ、平和を与えて下さい
ヨハン・ワルター:神はわがやぐら
ジョスカン・デプレ:主よ、われ御身に依り頼みたり
リベル・ウズアリス(グレゴリオ聖歌集):アンティフォン・レクイエム・エテルナ
ルートヴィヒ・ゼンフル:我は死ぬことなく生き
不詳:主よ、あなたをあがめ、他
カペラ・デ・ラ・トーレ
マティアス・ゲルヒェン(Bs)

録音:2006年10月9日-13日
神聖ローマの皇帝として、そしてスペイン国王として「太陽の沈まぬ国」と称される世界帝国を築き上げたカール5世は、音楽と共にあった皇帝でした。 子供時代を過ごしたネーデルランド総督の叔母の宮廷にはいつも音楽が溢れ、カール5世自身も優秀な音楽教師のもとで音楽を学びながら育ったといい ます。スペイン国王の座を継承するためスペインに入った際も楽団を伴っていたというカール5世の宮廷は、いつしか帝国中の優れた音楽家が集う場所と なり、活発な音楽活動の拠点となりました。このCDは、そんなカール5世の時代に演奏されていたであろう音楽を集めたものです。
収録曲は1500年のカール5世の誕生から、1517年のスペイン国王即位、1530年の神聖ローマ帝国の皇帝の戴冠式、そして1558年に生涯を閉 じるまでの、重要な出来事が起きた年代に沿って選曲され、カール5世の一生を音楽で万遍なくカバーしています。作者不詳の世俗曲からジョスカン・ デプレ、その他ドイツ、フランス、イタリアを始めとするヨーロッパ各地の作曲家の作品などが、幅広く収録されています。
演奏は、それぞれが古楽のスペシャリストとして活躍するアンサンブル、カペラ・デ・ラ・トーレと、バス歌手のマティアス・ゲルヒェン。「カペラ・アルタ」 と呼ばれる管楽器を主体とした編成のための演奏団体であるカペラ・デ・ラ・トーレは、中世やルネサンスの知られていない作品の普及をコンセプトの1 つに掲げて活動しています。マティアス・ゲルヒェンは古楽から現代音楽、オペラ、リートなど幅広く活躍し、注目を集める歌手です。 500年前のハプスブルク帝国の絶頂期、カール5世が生きた時代に、音楽でタイムスリップされてみてはいかがでしょうか。 (Ki)
COV-91603
「Towards Heaven」
ムファット:「調和のささげもの」より ソナタ第2番 ト短調
ジャケ・ド・ラ・ゲール:歌劇「セファールとプロクリ」管弦楽組曲
テレマン:管弦楽組曲 ト短調「風変り」
カール・ロジエ:オーボエ、弦楽と通奏低音のためのソナタ ハ長調
ムファット:合奏協奏曲第12番「幸運の星」
ケルン・バロックオーケストラ

録音:2015年10月5-8日/ドイツ、ホンラート福音教会
ケルン音楽大学の卒業生による若手古楽オーケストラのデビュー・アルバム。「天の音楽」をテーマにムファット、ジャケ・ド・ラ・ゲール、テレマン、 ロジエの器楽作品を収録しています。 軽快なスピード感と、通奏低音まで一体となった細やかなアンサンブルが見事で、明るく澄みきった響きが好印象。「セファールとプロクリ」ではタンバ リンが痛快に響き、ロジエのソナタではオーボエの美しい歌が楽しめます。ムファットの合奏協奏曲に出てくるシャコンヌは変奏のたびに音楽が「天への 階段」を上っていくイメージ! (Ki)
COV-91604
バードからパーセルまでのヴィオール・コンソート集
トマス・ルポ(1571-1627):ファンタジア
パーセル(1659-1695):ファンタジア3
ジョン・ヒングストン(ca.1606-1683):ファンタジア、アルマンド、アルマンド
ギボンズ(1583-1625):ファンタジア、2声のファンタジア、ファンタジア
ジョヴァンニ・コペラリオ(ca.1570-1626):ファンタジア
トムキンズ(1572-1656):イン・ノミネ
ジョヴァンニ・コペラリオ:ファンタジア
マシュー・ロック(1621-167):2声のファンタジア、2声のファンタジア、2声のサラバンド
パーセル:ファンタジア1
マシュー・ロック:「組曲第2番」ファンタジア、クーラント、サラバンド、ファンタジア、ジーグ‐終曲
ウィリアム・バード(1540-1623):ファンタジア3
トマス・トムキンズ:ファンタジア
ウィリアム・バード:ファンタジア2、ファンタジア1
ジョヴァンニ・コペラリオ:2声のファンタジア
パーセル:ファンタジア2
トマス・ルポ:ファンタジア
チェッリーニ・コンソート

録音:2015年4月24-26日/チューリッヒ、SRFラジオスタジオ
アメリカ生まれのブライアン・フランクリン、スイス生まれのトマス・ゲッチェル、スウェーデン生まれのトーレ・エケトープ、3 人のガンバ奏者によって 2012年に結成された「チェッリーニ・コンソート」のデビュー・アルバムです。 対位法を駆使した通模倣様式の楽曲を通して、甘く心を惑わすメランコリーが立ちこめる風情。ガンバ合奏「ヴィオール・コンソート」を書いた最初期 の作曲家でもあるバードから、伝統の書法を学び完成度の高い作品を残したパーセルまで、さまざまなファンタジアを収録しています。 (Ki)
COV-91605
バッハ:マルコ受難曲BWV247 アンサンブル・ヴンダーカンマー 
ペーター・ユーリン(指)
ラース・アイディンガー(ナレーター、福音史家)、ウルリケ・アイディンガー(S)、ウーリヒ・ヴェラー(A)、サミル・ブアジャジャ(T)

録音:2015年4月1-4日、ベルリン
J.S.バッハは「マタイ受難曲」と「ヨハネ受難曲」の他にも3曲の受難曲を作曲したと言われています。「マルコ受難曲」はその中の1曲で、1731 年ライプツィヒのトーマス教会で初演されましたが、楽譜は紛失しています。転用の記録などから、カンタータ第198番「候妃よ、一条の光を」などいく つかの作品や演奏譜を中心に使用して復元されてきましたが、福音史家が物語を語るレチタティーヴォの部分が失われているため、完全には復元できてい ません。この録音も残された資料を手がかりにして再現演奏を行っています。この録音で特に注目すべきは、福音史家を国際的に活躍するドイツの俳優ラー ス・アイディンガーが担当しています。演奏は2014年にヴィオール奏者でヒレ・パールの娘サラ・パール、チェンバロ奏者のマリア・ランゲ、チェロのマ ルティン・シーマン、オルガンのペーター・ユーリンによって設立された新しい古楽アンサンブル。新しい試みで聞き手の興味をひきつけます。 (Ki)
COV-91606
ガーシュウィン:歌曲集
I've Got A Crush On You
Isn't It A Pity?
Blah, Blah, Blah
But Not For Me
They All Laughed
A Foggy Day
How Long Has This Been Going On?
Do It Again
The Man I Love
Love Walked In
For You, For Me, For Evermore
Embraceable You
He Loves And She Loves
Nice Work If You Can Get It
I've Got A Crush On You (Reprise)
By Strauss
メアリー・カレウェ(歌)
フィリップ・メイヤーズ(編曲、ピアノ、指揮)
スワンダフル・オーケストラ

録音:2015年1月20-24日/ベルリン、b-sharpスタジオ、2015年5月2-4日/ロンドン、リドルサウンド・スタジオ
パワフルな表現にあふれたイギリスのヴォーカル、メアリー・カレウェによるガーシュウィン・アルバム。彼女はキャバレーソング、現代音楽のほか、カー ル・ジェンキンスやボンドの CD などにも参加しているアーティストです。 伴奏はストリングス。曲によってピアノがプラスされます。編曲も洒落たもので、簡素なチェロのソロで歌を引き立てたり、細かいパート分けをしてゴージャ スな分厚い和音を奏でたりと、手法が幅広いです。パロディ的なアレンジもあり、(7)はモーツァルトのピアノ・ソナタのように始まり、(8)ではバッハの「平均律」 のフーガが聞こえてきます。 (Ki)
COV-91607(1SACD)
ラドゥ・パラディ(1927-2013):弦楽四重奏曲第1番ハ短調
ズデニェク・フィビヒ(1850-1900):弦楽四重奏曲第2番ト長調 Op.8
マルトフェルトQ

録音:2015年6月28-29日、10月10-11日/ヴッパータール、インマヌエル教会
マルトフェルト四重奏団は、ヴッパータール交響楽団のメンバーによって1980年に設立されたカルテット。現在のメンバーはヴッパータール交響楽団 とケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団のメンバーで構成されていて、2010年から一緒に演奏しています。パラディはウクライナ、ルーマニアの作曲家で、ピアニスト、指揮者としても活躍。年代を見ると現代ですが、1956年に書かれたこの弦楽四重奏曲は そのタイトル通り明確な調性を持ち、ソナタ形式の第1楽章で始まり、ロンド・ソナタの第3楽章で締めくくられる古典的な佇まい(最後はハ長調!)。ゆっ たりとした第2楽章はバーバーのアダージョを思わせる絶品の美しさで一聴の価値あり。 チェコの作曲家フィビヒの弦楽四重奏曲はスケルツォを含む4楽章構成。同郷のドヴォルザークを連想せずにはいられない民謡性を持っています。ハイ ライトは終楽章。次々繰り出されるメロディとリズムがとにかく楽しく、かつ緊張感の解けない構築力にうならされます。 (Ki)
COV-91608
ヴィオラ・ダ・ガンバとブロードウッド・ピアノ
カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):ソナタ第2番イ長調(ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
三重奏曲ハ長調(ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)
ソナタ第1番ト長調(ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
三重奏曲ト長調(ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
ソナタ第3番変ロ長調(ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
ソナタ第3番変ロ長調(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴァイオリン、通奏低音)
ソナタ ト長調(ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
トーマス・フリッチュ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミハエル・ショーンハイト(フォルテピアノ)
エヴァ・サロネン(Vn)
カタリナ・ホルツァイ(Vc)

録音:2016年1月19-22日
「ガンバのカザルス」とも評され、ヴィオラ・ダ・ガンバの可能性を世に問い続けるフリッチュによるアーベル。古典派の時代に入ってもなおガンバにこ だわり続けた作曲家の室内楽を収めた、全曲世界初録音の1枚です。 通奏低音にはフォルテピアノ(1805年、ロンドン、ジョン・ブロードウッド製)が使われ、ピアノとガンバ、新旧時代の楽器が魅力的に響き合います。 作品はハイドンを思わせる音の流れの中、時折翳りのある和声展開が見られ、楽器の音色も相まって古風な香りが漂います。やはりガンバの活躍が目覚ま しく、急速楽章のスピード感あふれるパッセージはアーベルの独壇場。また緩徐楽章の連綿と歌い続けるメロディも絶品です。 (Ki)
COV-91609
夜と夢〜シューベルト&R.シュトラウス男声合唱、歌曲集
シューベルト:夜の明るさD892、
 4つの4重唱曲D983より「夜」、
 月の光D875、墓と月D893、
 さすらい人D649、愛の精D747、
 精霊の踊りD494、
 ゴンドラの乗り手D809、
 夜と夢D827、
 4つの4重唱曲D983より「輪舞に寄せて」、
 セレナードD920
R.シュトラウス:5つの小品Op.3より第1曲アンダンテ、
 夜更けの船でOp.56-3、
 セレナーデOp.17-2、
 夢の光TRV270、
 密やかな誘いOp.27-3
フランツ・アプト(1819-1885):夕べの鐘
ウィル・カント
アンドリュー・レプリ・マイヤー(T)
オ・ヤンムン(T)
アンドレアス・ブルクハルト(Br)
クリストフ・ハルトコプフ(Br)
ヴォルフガング・クローゼ(Bs)
マックス・ハンフト(P)

録音:2015年
「夜」や「夢」はドイツ・ロマン主義において好まれた題材の一つでした。アルバムのタイトルにもなっているシューベルトの「夜と夢」は、シューベ ルトの歌曲の中でも最も美しい作品の一つ。オーストリアの作家マティウス・フォン・コリンの短い詩を用いたもので、静かに心が震えるような美しい旋 律が印象的。そして恋する女性の窓辺に立って男性が愛の歌を歌うというのが習慣のセレナーデ。多くの作曲家がそのロマンティックな情景に魅せられて 作品を書いています。R.シュトラウスの「セレナーデ」もそのひとつで、きらめくピアノ伴奏とともに歌われる官能的な旋律が聴きどころ。このアルバムで は、男声合唱のウィル・カントが、見事なアンサンブルそして各人のソリストとしての輝かしい声で、魅力的な夜を演出しています。 (Ki)

COV-91610
(1SACD)
バッハとペンデレツキ
バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067*
ペンデレツキ:フルートと室内管弦楽のための協奏曲(1992)**
バッハ:無伴奏フルートのためのソナタ.ハ長調BWV1033
 無伴奏フルートのためのパルティータ.イ短調BWV1013
タティアナ・ルーランド(Fl)
サー・ロジャー・ノリントン(指)*
アレクサンダー・リープライヒ(指)**
シュトゥットガルRSO
クリス チ ャン・シ ュミット(Cemb)*
シュトゥットガルト放送交響楽団の首席フルート奏者タティアナ・ルーランドによるバッハとペンデレツキ。バッハの管弦楽組曲で最も有名な第2番は、 フルートがソロ楽器のように活躍するフルート協奏曲のような作品。親しみやすいメロディー、フルートが軽やかに動き回り、フルーティストとしての見せ 場が満載。タティアナ・ルーランドの明るさと爽やかさが際立った演奏が魅力。そして指揮者には、シュトゥットガルト放送交響楽団の名誉指揮者であるサー・ ロジャー・ノリントン。ノリントンらしいテンポ設定とアクセントのメリハリのある音楽が展開されています。カップリングされているのは、ペンデレツキの フルートと室内管弦楽のための協奏曲。作曲技法を駆使した現代音楽独特の緊張感が漂う作品。この指揮を担当するのは、ミュンヘン室内管弦楽団の音 楽監督および首席指揮者を務めるアレクサンダー・リープライヒ。1968 年レーゲンスブルク生まれ、アバドとギーレンの薫陶を受け、幅広いジャンルの 音楽を数多く手がけてきた柔軟な指揮者。 (Ki)
COV-91611
晴れた日に〜ロマン派から前衛へ
コープランド:ピアノ変奏曲
ヴォルフ:メーリケ歌曲集 より「妖精の歌」、「祈り」、「隠棲」、「出会い」(アーロン・ホロウェイ=ナフム、クラウディア・マリア・ラコヴィセアン編曲によるピアノ独奏版)
ドビュッシー:前奏曲集 第1巻〜「アナカプリの丘」、「西風の見たもの」、
 前奏曲集 第2巻〜「霧」、「奇人ラヴィーヌ将軍」、「花火」
マティアス・ピンチャー(1971-):晴れた日に
リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番
クラウディア・マリア・ラコヴィセアン(P)
ヴァンギャルドなクラシックを演奏するグループ、「ザ・ライオット・アンサンブル」のメンバーでもあるピアニスト、クラウディア・マリア・ラコヴィセ アンによるアルバム。ロマン派と近現代の作品でまとめた、個性的・挑戦的なプログラムが目を引きます。強烈に尖ったコープランド、静謐の中にじわり と音が滲んでいくピンチャーなど、このプログラムだからこそじっくり聴ける、という選曲でしょう。「ザ・ライオット・アンサンブル」メンバーのホロウェ イ=ナフムとピアニスト自身の編曲によるヴォルフの歌曲も非常に面白く、自然体で伸びやか、かつ大胆な演奏も相まって、編曲作品であることを忘れて聴 き入ってしまいます。現代的センスに彩られた魅惑のピアノ・アルバムです。 (Ki)
COV-91612
ユオン歌曲集
思い出Op.13の2/雨Op.21の1
青春Op.13の3/三人姉妹Op.99の2/乙女Op.2の2
見捨てられた乙女Op.2の1
妻の不満Op.13の1
孤独な笛吹きOp.21の3
楽園Op.99の1/おとぎ話Op.21の2
子守歌Op.13の4
ウクライナ民謡集【コサックの愛/大河ドニエプルは轟く/荷馬車よ優しく/乙女がいなくなった】
ロシア民謡集【可愛い乙女たちが座っていた/別れ/いとしき人よ、どこに隠れる/泡立て小川/用心せよ、命短き人生】
ユダヤ民謡集【美しい乙女よ聞きなさい/アラ・ルラ・ルラ/子守歌/炉辺にて】
※ドイツ語歌唱
マリア・リッカルダ・ヴェッセリング(Ms)
クラウ・シャーラー(P)

録音:2015年6月2-5日/SRF放送スタジオ(チューリヒ)
ウル・ユオン(1872-1940)はスイス系ロシア人作曲家。モスクワ音楽院でアレンスキーとタネーエフに作曲を学び、革命後はドイツに、1934年か らはスイスに定住しました。ユオンはラフマニノフと同世代・同門でしたが、いわゆるメロディ・メーカーでなく人気を得ることはできませんでした。しか し念入りな作曲技法と不思議なメランコリーは独特で、はまると草の根を分けてでも録音を探したくなる魅力があります。歌手マリア・リッカルダ・ヴェッ セリングもそのひとりで、ユオンの歌曲を探しスイスの図書館で自筆譜も検討し、このアルバムが実現しました。注目はウクライナ、ロシア、ユダヤ民謡の 編曲集。これらはもともと魅力的なメロディを持っているためユオン芸術最良の形となっています。 マリア・リッカルダ・ヴェッセリングは1969年生まれのスイスのメゾソプラノ。ヘンデルのオペラに定評があり、CD、DVDに多数登場しています。 (Ki)
COV-91613
ヒンデミット五重奏団
ブラッハー:木管五重奏と弦楽のためのコンチェルティーノ(1963)
ヒンデミット:木管五重奏のための小室内楽OP.24-2
ゲンツマー:木管五重奏曲(1956/57)
アイスラー:ディヴェルティメントOP.4
ヒンデミット:木管七重奏曲(1948/49)
ヒンデミット五重奏団
【クララ・アンドラダ・デ・ラ・カレ(Fl)、ニック・ドイチュ(Ob)、ヨハネス・グマインダー(Cl)、ズィビレ・マーニ(Hrn)、リヒャルト・モルシェル(Fg)】
ミュンヘン室内O
アレクサンダー・リープライヒ(指)

録音:2013年
ドイツの管楽五重奏団ヒンデミット五重奏団によるアルバム。アレクサンダー・リープライヒ率いるミュンヘン室内管弦楽団と共演しています。管楽作品 は一般的には馴染みのないものが多いですが、オーボエ、ファゴット、フルート、クラリネット、ホルンという構造の異なる楽器によるアンサンブルで、音 色の多彩さが大変魅力ですが、一体感を作り上げるのは至難の技。それぞれのテクニックもさることながら、卓越したアンサンブルを常に意識して演奏さ れます。ヒンデミット五重奏団は各人の持ち味を活かすとともに、繊細なアンサンブルを生み出しています。 まずボリス・ブラッハーの「木管五重奏と弦楽のためのコンチェルティーノ」。ヴァイオリニストのコリヤ・ブラッハーの父で、教育者として第二次大戦前・ 戦後のドイツで活躍し、多くの著名な作曲家を門下生にもつ。12音、ジャズ語法、変拍子などを使用した作品で知られています。ヒンデミットの「木管 五重奏のための小室内楽」は、管楽の魅力を凝縮したような、リズムや響きが満載で各楽器の個性が際立つように書かれています。そしてヒンデミットの 弟子で戦前から活躍していたハラルド・ゲンツマーの「木管五重奏曲」。シェーンベルクに12音技法を学ぶものの後に決別し、自身は政治と戦争によって 激動の人生を送ったハンス・アイスラーの「ディヴェルティメント」など、管楽五重奏の魅力を発見できる内容となっています。 (Ki)
COV-91615
アンドレアス・N・タルクマン(1956-):「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」「ふんころがし」(ドイツ語) ユーリ・テツラフ(ナレーター)
ルーベン・ガザリアン(指)
ハイルブロン・ヴュルテンベルクCO
シュトゥットガルト国立歌劇場児童cho団
ンドレアス・N・タルクマン作曲によるアンデルセンの童話をもとにした劇「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」と「ふんころがし」の2作品を収録した アルバム。アンデルセンが、子供の心を豊かに育むために初めから純粋な童話にタルクマンの遊び心が見事に調和したクリスマスのプレゼントにぴったり な可愛いアルバムに仕上がりました。 (Ki)
COV-91616
ジェイコブ・カークマン:レッスン&ソナタ集
レッスン第1番op.3 変ロ長調、
ソナタ第2番op.8ヘ長調、
レッスン第6番op.3ホ短調、
ソナタ第3番op.8イ長調、
ソナタ第1番op.8変ロ長調、
ソナタ第4番op.14ハ長調
メデア・ビンデヴァルト(ハープシコード&スクエア・ピアノ)
ニコレット・ムーネン(Vn)
18世紀イギリスのチェンバロ製作一家カークマン。類まれな構造と美しい音で「当代随一のハープシコード製作者」と評されていました。このカーク マン一族の功績によりフォルテピアノは大幅な技術革新を途へ、現在のピアノへと発展していきました。本アルバムは、カークマン一族のハープシコードを 用いて、ジェイコブ・カークマンの作品の一部を録音しています。「音色が美しすぎて音楽の妨げにもなる」とも言われた銘器をじっくりと堪能することが できます。 (Ki)
COV-91618
(1SACD)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」、
交響詩「真昼の魔女」Op.108
マルクス・ボッシュ(指)
ニュルンベルク州立PO

録音:2015年ライヴ
マルクス・ボッシュが、2011年から音楽監督を務めているニュルンベルク州立フィルハーモニーと共に取り組んでいるドヴォルザークのシリーズ第5弾 は、最も有名で最も演奏機会の多い作品である交響曲第9番。1892年9月、ドヴォルザークは、ニューヨーク・ナショナル音楽院の院長としてアメリ カに渡りましたが、この時影響を受けた黒人霊歌などが作品には大きな影響を与えており、その代表作がチェロ協奏曲、弦楽四重奏曲「アメリカ」であり、 この交響曲第9番「新世界より」です。ドヴォルザークはアメリカ近代音楽の創始者とも評され、1893年12月16日に行われた初演は大成功をおさめ ました。アメリカ音楽の影響がはっきりと見られますが、根底にはチェコ音楽の色合いが残っているドヴォルザーク特有の旋律と自身の形式の集大成とも いえる作品です。マルクス・ボッシュは、巧みなフレージングの処理、堂々としたスケール感と表情付けの巧さが際立つ演奏を展開しています。 カップリングには、交響詩「真昼の魔女」。ドヴォルザークは、交響曲9曲を書いた後、集中して交響詩を4曲完成させています。「水の精」「真昼の魔女」「金 の紡ぎ車」「野鳩」は、いずれもチェコの詩人エルベンの詩に触発されて書かれ、チェコの民話に基づいたストーリーを巧みな表現力で生き生きと描いて います。「真昼の魔女」は、楽しく遊んでいた子どもが急に機嫌が悪くなり、母親が子ども叱って恐ろしい魔女を呼ぶと脅かすのですが、本当に魔女が現れ、 不気味な踊りを踊り、果てはその子どもを殺してしまうというゾッとする話。ボッシュはこのシリーズで交響曲とともに、この交響詩にも取り組んでおり、「真 昼の魔女」も子ども、母親、魔女のそれぞれの主題を見事な音楽描写で聴かせています。
COV-91619
クレネクとシューマン作品集
クレネク:声とピアノのためのヴォカリーズWoO.83
シューマン:アダージョとアレグロOp.70
クレネク:ヴィオラとピアノのためのソナタOp.117
シューマン:女の愛と生涯〜「彼は誰よりも素晴らしい人」「わたしの指の指輪よ」
クレネク:無伴奏ヴィオラのためのソナタOp.92-3
シューマン:ヴィオラとピアノのための4つの作品「おとぎの絵本」Op.113
クレネク:フランツ・カフカの詩による5つの歌〜第1,3,5曲
シューマン:リーダークライス〜「ミルテとバラを持って」、
 12の詩Op.35〜「ひそかな涙」、
 ミルテの花Op.25〜「献詞」
タチ アナ・マ スレンコ(Va)
ギラッド・カッツネルソン(P)(シューマン)
イェンス・エルヴェキール(P)(クレネク)

録音:2015,2016年
ロシア出身でドイツを拠点に活躍する世界的ヴィオラ奏者、タチアナ・マスレンコによるシューマンとクレネク(クルシェネク)のアルバム。ナチスの台 頭によってオーストラリアで弾圧を受け、アメリカへと逃れたクレネク。本盤に収録されている「ヴィオラ・ソナタ」と「無伴奏ヴィオラのためのソナタ」 は渡米後に書かれたもの。タチアナ・マスレンコは数年前からこの企画を考えており、2012年から数年間に渡りクレネクの未亡人グラディス・クレネク とCDの企画についてと案を練ったといいます。残念ながらグラディス・クレネクは2016年7月に92歳で亡くなりましたが、マスレンコのプロジェクト を全面的にサポートしていたということ。シューマンが文学を音楽的に融合したのと同様に、クレネクも文学を愛好し音楽表現に大きな影響を与えた作品 を残したことに両者の共通点を見出し、録音に挑んでいます。 (Ki)
COV-91621(1SACD)
シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120、
交響曲第2番ハ長調Op.61、
歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲
マルクス・ボッシュ(指)
カペラ・アクイレイア

録音:2015年、2016年
ブルックナー、ブラームス、メンデルスゾーン、ドヴォルザークと着実に録音を重ねている指揮者マルクス・ボッシュが、この度シューマンに挑みました。 カペラ・アクイレイアは、ドイツ南西部、ミュンヘンとシュトゥットガルトのほぼ中間に位置するバーデンヴュルテンベルク州の都市ハイデンハイムで開催 されている、ハイデンハイム・オペラ・フェスティバルのために2011年に設立されたオーケストラ。ボッシュは同音楽祭の音楽監督を2010年より務め ており、彼の妥協を許さない音楽を実現するために、ヨーロッパ各地からトップ・アーティストが集結し質の高い演奏で評価されています。また カペラ・ アクイレイアの活動も同音楽祭だけに留まらず、ヨーロッパを中心にハイデンハイム・オペラ・フェスティバルの大使として演奏ツアーを行い、2014年5 月にはフランスのサン=マロ音楽祭に出演しました。
シューマンの第2番と第4番の交響曲は、タイトル付きの第1番『春』や第3番『ライン』に認知度においては一歩譲るとはいえ、作品の充実度で は優るとも劣りません。ボッシュも第4番は、シューマンのロマン的で、幻想的な特徴がよく表れている作品だと評していますし、第2番についてはシュー マンの個性的なオーケストレーションは画期的で、シューマンの最高傑作の一つと言っても良いとも述べています。カペラ・アクイレイアも、ボッシュの期 待に応えるように、これらの作品に込められた楽想の美しさを見事に表現しています。 (Ki)
COV-91701
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」(弦楽合奏版 ラヴァー・スコウ=ラーセン編)
ショスタコーヴィチ:室内交響曲Op.110a(弦楽四重奏曲第8番からのバルシャイによる編曲)
ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ
ラヴァー・スコウ=ラーセン(指)
1991年にラバート・スコウ・ラルセンが優れた室内楽奏者を呼びかけ設立したザルツブルク・チェンバー・ソロイスツによるシューベルトとショスタコー ヴィチ。シューベルトの「死と乙女」はマーラー編曲による弦楽合奏版が一般的ですが、このアルバムでは、ラバート・スコウ・ラルセン自身による編曲 版を使っています。もう一方は、ルドルフ・バルシャイ編曲によるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第8番の室内交響曲版。バルシャイのショスタコー ヴィチ編曲は見事で、現在の室内オーケストラの重要なレパートリーとして定着しています。本盤の魅力は、シューベルトとショスタコーヴィチの鋭利な弦 楽四重奏が、後期ロマン的な豊かな響きに読み替えられ、新たな側面を描き出している点。一見共通点のない作曲家ですが、室内オーケストラの編成に することにより、魅力的な旋律線が浮かび上がり、調和のとれた巧みな響きを楽しむことができます。 (Ki)
COV-91702(2SACD)
ヴェルディ:歌劇「オベルト」 マルクス・ボッシュ(指)
カペラ・アクイレイア
ブルノ・チェコ・フィルハーモニーcho
チョ・ジョウン(Bs-Br)
アンナ・プリンチェヴァ(S)
カテリナ・ヘベルコヴァー(Ms)
アドリアン・ドゥミトル(T)
ダニエラ・バニャショヴァー(Ms)
演出:トビアス・ハイダー
録音:2016年8月ハイデンハイム・オペラ・フェスティヴァル(ライヴ)
ドイツ南西部、ミュンヘンとシュトゥットガルトのほぼ中間に位置するバーデンヴュルテンベルク州の都市ハイデンハイムで開催されている、ハイデンハイ ム・オペラ・フェスティバルで行われたライヴ録音。マルクス・ボッシュ率いるカペラ・アクイレイアの演奏によるヴェルディ最初のオペラ「オベルト」。他のヴェ ルディのオペラに比べると上演回数は少ない作品ですが、ボッシュはこの音楽祭でヴェルディのオペラを時系列に上演する企画を進行しており、この上演 もその一環によるもの。 1839年ヴェルディが25歳の時の作品で、ミラノ・スカラ座での初演は成功をおさめました。あらすじは、主人公サン・ボニファーチョ伯爵オベルト。 かつて娘レオノーラを捨てたサリングエルラ伯爵リッカルドがクニーツァと結婚すると聞き決闘を挑む。しかしオベルトはリッカルドに殺されてしまい、レオ ノーラは父と恋人を失い悲しみに暮れる。一方リッカルドは神の赦しをうけるために旅立つ。 (Ki)
COV-91703
若者の情熱
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番ハ短調Op.8
ヘンツェ:室内ソナタ
ヤニック・ギーガー(1985-):ピアノ・トリオのためのカプリース
ラフマニノフ:悲しみの三重奏曲第1番ト短調
ドビュッシー:ピアノ三重奏曲ト長調
トリオ・ラファール
[マキ・ヴィーダーケアー(P)
ダニエル・メラー(Vn)
フルリン・クオンツ(Vc)]
スイスの若手ピアノ三重奏団トリオ・ラファール。2014年大阪国際室内楽コンクール優勝をはじめ、2011年メルボルン国際室内楽コンクール優勝、 同年リヨン国際室内楽コンクールで2位になるなど、数々の賞を受賞しています。そんな実力派のトリオが今回挑んだのは、5人の作曲家たちの若書きの ピアノ三重奏を収録。ショスタコーヴィチ17歳の時の「ピアノ・トリオ第1番」。ドイツの20世紀を代表する作曲家ヘンツェ22歳の作品「室内ソナタ」。 ヘンツェは「室内ソナタ」の一年前に「交響曲第1番」で頭角を現し、その後「交響曲第2番」、カンタータ「アポロとヒュアキントス」など次々と発表 し脚光を浴びました。そして1985年スイス生まれのヤニック・ギーガーのピアノ・トリオ「カプリース」。ギーガーは、作曲家でもあり映像クリエイター としても活動しています。ラフマニノフが、まだモスクワ音楽院の学生だった19歳の時に作曲をした単一楽章による作品「悲しみの三重奏曲第1番」。 最後にドビュッシーのピアノ・トリオ。ドビュッシーがチャイコフスキーのパトロンであったメック夫人のもとで働いていた頃の作品。 作曲家たちの若き情熱がほとばしる作品群を、生き生きと奏しています。 (Ki)
COV-91704(1SACD)
バッハ:バスのための独唱カンタータ集
カンタータ第56番「われ喜びて十字架を担わん」BWV56
カンタータ第12番「泣き、歎き、憂い、怯え」BWV12〜シンフォニア
カンタータ第82番「われは満ちたれり」BWV82
カンタータ第21番「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV21〜シンフォニア
カンタータ第158番「平安なんじにあれ」BWV158
ヘ ンリク・ベ ー ム(Bs)
アントニウス・アダムスク(指)
ゲッティンガー・ボロックオーケストラ
歴史あるドレスデン聖十字架合唱団のメンバーとして在籍し、現在は実力派バス歌手として数多くの音楽祭やオペラの舞台に立つヘンリク・ベームによる、 バス独唱によるバッハの教会カンタータ。ライプツィヒ時代にバッハが残した独唱カンタータの中でも傑作揃いのバスのためのカンタータ3曲です。これら のカンタータはクリストフ・ビルクマン(1703-1771)のテキストによるもの。バッハのカンタータの作詞者は多くが不明でありましたが、2015年にニュ ルンベルクの図書館で資料が発見され、「第3年巻」や「ヨハネ受難曲」の一部が、このニュルンベルクの神学者クリストフ・ビルクマンによる作詞であっ たことがわかりました。またヘンリク・ベームの歌唱は、バッハのカンタータの多様性再認識するような、小細工のない美しさを聴かせてくれています。 (Ki)
COV-91705
ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(1690-1758):協奏曲集 VOL.1
12の協奏曲より(第1〜6番)
アンサンブル・ムジカリッシェ・ガルテン
イタリアの作曲ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ。ドイツ、シュトゥットガルトのヴュルテンベルク宮廷楽団のカペルマイスターとして活躍。職を 辞した後、作曲に専念して書かれたのがこの12の協奏曲集。第1弾となるこのアルバムでは前半の6曲を収録しています。バーゼル・スコラ・カントル ムを卒業した仲間が集まって結成された古楽アンサンブル、ムジカリッシェ・ガルテン。ブレシャネッロの音楽を生きいきと描いています。 (Ki)
COV-91706
イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ
マルシュナー:交響的変奏曲
 3つのバガテル
フリーデリケ・シュタルクロフ、ミファンウィ・エラ・ペニー(Vn)
1990年生まれのドイツの若手女流フリーデリケ・シュタルクロフが、1984年生まれの姉弟子ミファンウィ・エラ・ペニーと組む「デュオ・ペニー=シュ タルクロフ」。ともにヴォルフガング・マルシュナーとライナー・クスマウルの門下で、21世紀ドイツ・ヴァイオリン界を担う期待の星です。注目はイザイ の2つのヴァイオリンのためのソナタ。イザイといえば6曲の無伴奏ヴァイオリン・ソナタが有名ですが、最晩年にヴァイオリン・デュオのためのソナタに 挑戦しました。3楽章から成る演奏時間32分の大作。難曲揃いのイザイ作品中でもとりわけ演奏が難しい曲とされます。ペニーとシュタルクロフは高度 な技巧もさることながら、強い緊張感あふれる演奏で聴かせます。恩師マルシュナーがふたりのために作曲した「交響的変奏曲」も聴きものです。 (Ki)
COV-91707
ドイツ・ロマン派の知られざるホルンの魅力
ラニュルフ・マリー・ユスターシュ・マルキ・ドスモン(1828-1891):森への挨拶〜4本のホルンのための
カール・アウグスト・ヘンゼル(1799ca-1885):ホルン四重奏曲ヘ長調Op.75
オリバー・ケルスケン(1967-):ゼーゲベルガー・ミサ〜パーフォースホルンのための
ロベルト・スターク(1847-1922):セレナーデ Op.42〜4本のホルンのための
フランツ・アプト(1819-1885):4本のホルンのための歌曲編曲
 おやすみ、私の愛する子(ソプラノとアルトのための3つの歌Op.137)
 安息日(男声4部のための歌Op.331-1)
 燕が我が家に帰る時(ソプラノとテノールのための7つの歌Op.39-1)
 森の挨拶(男声4部のための”歌手の朝のドライブ” Op.147)
ドイツ・ホルン・アンサンブル
1850年頃のあまり知られていないホルンの楽曲をドイツ・ホルン・アンサンブルが研究し録音しました。冒頭にはラニュルフ・マリー・ユスターシュ・ マルキ・ドスモンの作品。1826〜91年頃フランスで活動していたということ以外ほとんど知られていない作曲家。1855年に作曲された4本のホルン のための「森への挨拶」は、サン=サーンスに捧げられたと言われています。カール・アウグスト・ヘンゼルはザクセン宮廷楽団のチェリストとしてドレス デンで活躍。1859年にドレスデンの音楽出版社からホルン四重奏曲版が出版され、1860年には2本のホルンとピアノのためのコンチェルティーノとし て同じ出版社から出されており、人気の高い楽曲だったことがうかがえます。またドイツ・ホルン・アンサンブルのメンバーでもあるオリバー・ケルスケン。 猟に使われていた歴史を持つ パーフォースホルンによる「ゼーゲベルガー・ミサ」を収録しています。また歌曲の分野で多くの作品を残したフランツ・アプト。 彼の歌曲をホルン四重奏に編曲した4つの楽曲を録音。知られざるドイツ・ロマン派のホルン音楽の魅力が詰まったアルバムです。 (Ki)
COV-91708
16世紀バーゼルの音楽の至宝
1. ジョスカン・デ・プレ:In te Domine speravi Stimme
2. 作曲者不詳:Paduaner mit Tripla
3. パウル・ホーフハイマー:Ach Lieb mit Leyd Blfl, Stimme
4. ハインリヒ・イザーク: Der welte fundt Trav
5. ホーフハイマー /ハンス・コッター: Min ainigs A. Clavizytherium
6. ホーフハイマー: Ich hab heimlich ergeben mich
7. ホーフハイマー: Fro bin ich dein (das erst)
8.ホーフハイマー / ハンス・コッター: Nach Willen dein Clavizytherium
9.ホーフハイマー:Fro bin ich dein (das ander)
10. イザーク/ホーフハイマー: Erst weis ich, was die Liebe ist
11. ホーフハイマー:Fro bin ich dein (das dritt)
12. シクトゥス・ディートリヒ:Ach Elslin, liebes Elselin min
13. ルートヴィヒ・ゼンフル:
Ach Elslein, liebes Elslein mein / Ach Elslein / Es taget vor dem Walde
14. ルートヴィヒ・ゼンフル: Zwischen Berg und tiefem Tal
15. オルランド・ディ・ラッソ:
Guten Morgen mein Herz / Bon jour mon Coeur
e
16. ジャン・デストレ:Pavane Lesquercarde / la Rocque Gaillarde
17. クローダン・ド・セルミジ:
  Die erste Lieb / Jouyssance vous donneray
18. トワノ・アルボ: Basse Danse ≪Jouyssance≫
19. ラッソ:Un jour vis
20. ピエール・アイェニャン:Branle commun / Basse Danse
21. セルミジ:Aupres de vous
22. セルミジ / Amerbachtabulatur:Au bois de deuil (au joly bois)
23. セルミジ :Au joly bois
24. セルミジ: Languir me fais
25. セルミジ:Tant que vivray
26. フィリップ・ヴェルドロ: Fuggi, Fuggi, cor mio
27. 作曲者不詳: Pavana espaniola
28. 作曲者不詳:Quasi sempre avanti di
29. バルトロメオ・トロンボンチーノ:Per Dolor mi bagno il viso
30. トロンボンチーノ:Vergine bella Stimme

アンサンブル・カンティB
16世紀にバーゼルで生まれた音楽を収録したアルバム。16世紀のバーゼルといえば、ヨーロッパの印刷業の基礎を築いた地であり、オランダの思想 家エラスムスが晩年を過ごした場所。エラスムスは「わたしはなんと楽しい場所に暮らしているのだ」という言葉を残していたほど、当時のバーゼルは活 気溢れる文化・芸術の都市でありました。そんな勢いのある街で生まれた数々の音楽がここに取り上げられています。 演奏するアンサンブル、カンティBの「B」はもちろんバーゼルの「B」。2002年に結成されたアンサンブルで、16世紀バーゼルの音楽を中心に研究演 奏しています。 (Ki)
COV-91709
クーラウ:三重奏曲ト長調Op.119
ツェルニー:ファンタジー・コンチェルタンテOp.256
ウェーバー:三重奏曲ト短調Op.63
トリオ・ラフラム
アニー・ラフラム(トラヴェルソ)
ドロテア・シェーンヴィーゼ(Vc)

カタルジーナ・ドロゴス(フォルテピアノ)
録音:2016年
19世紀初頭から様々な楽器が改良され、それに伴い演奏者はもちろんのこと作曲者らの表現力や技巧が格段に向上し発展を遂げました。ここに収録 されているクーラウ、ツェルニー、ウェーバーの作品もちょうどその時期にあたります。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管にも在籍していたフルート奏者 ゲオルク・トロムリッツをはじめ、優れた演奏者は楽器の製作者でもありました。トロムリッツは新しいキーのシステムを考案し、様々な調に対応すること が可能になりました。チェロやピアノについてもアンサンブルの平等なパートナーとなり、三重奏という形態が室内楽のジャンルに定着することになります。 フルート音楽では欠くことのできない作曲家クーラウ。この「三重奏曲 ト長調 Op.119」は、様々な演奏形態で出版されていますが、ここでは各楽器 がもっとも親密に聴こえるフルート、チェロ、ピアノで収録しています。またピアノ学習者のための練習曲で知られるツェルニーですが、実はピアノ以外のジャ ンルの音楽も多く残しています。この「ファンタジー・コンツェルタンテ」は、優雅な旋律に彩られた楽曲です。そしてウェーバーの「三重奏曲 ト短調  Op.63」。ウェーバーはフルート奏者の名手フュルステナウ父子と親交があり、この楽曲も彼らのために書かれたのではないかと言われています。ちなみ にクーラウもフュルステナウ父子と親しくしており、彼らのために楽曲を献呈しています。ウェーバーの三重奏は4楽章編成の大規模な作品で、ロマン派 初期のフルートを伴う作品の中では、抜きんでて充実した内容となっています。 (Ki)
COV-91710
アントン・ミリング(18世紀後半頃):協奏曲 ニ短調
アーベル:ソナタ ト短調
 協奏曲 イ長調
アントン・レーツェル(1760年以降):協奏曲 イ長調
アーベル:ソナタ ハ長調
ヨハン・カール(T)グラフ・ツー・ハルデック(1703-1752):協奏曲 ヘ長調
J.C.バッハ:ソナタ.ハ長調
トーマス・フリッチュ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミヒャエル・ショーンハイト(フォルテピアノ)
メルゼブルガー・ホフムジーク
エヴァ・サロネン(Vn)
サスキア・クラッパー(Vn)
カタリナ・ダルゲ(Va)
アンドレアス・フェッター(Vn)

録音:2016年
2016年にテレマンの失われたと思われていた「無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための12のファンタジー」(COV 91601)を発掘・録音したトーマス・ フリチュによる、またも世界初録音のヴィオラ・ダ・ガンバの作品を収録。テレマンと同様にレーデンブルク城の貴族エレオノーレ・フォン・ミュンスター (1734-1794)の個人所蔵品から発見されたもの。これもまた失われたと思われていた貴重な作品4つが発見されました。「ガンバのカザルス」の異名 を持つトーマス・フリチュのヴィオラ・ダ・ガンバに向けられた情熱から生まれた渾身の一枚です。 (Ki)
COV-91711(1SACD)
ハイドン:ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Hob.VIIa:1
バーンスタイン:セレナード(プラトンの『饗宴』によるソロ・ヴァイオリン,弦楽オーケストラ,ハープと打楽器のためのセレナード)
コリヤ・ブラッハー(Vn)
ハイルブロン・ヴュルテンベルクCO
ベルリン・フィルの第1コンサートマスターを6年務めた名手コリヤ・ブラッハーによるバーンスタインとハイドンのヴァイオリン協奏曲。バーンスタインのセ レナードは、クーセヴィツキ―音楽財団から作曲を依頼され、クーセヴィツキ―の2度目の妻ナターリャに捧げられています。1954年9月、ヴェネツィア音楽 祭でアイザック・スターンのソロ、バーンスタイン自身の指揮、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団により初演されました。この曲には、1986年タングルウッ ド音楽祭でバーンスタイン指揮ボストン交響楽団と演奏した当時14歳の五嶋みどりは、演奏中に弦が2度も切れてしまったのにも関わらず、最後まで弾き きったという有名なエピソードがあります。プラトンの『饗宴』によるソロ・ヴァイオリン、弦楽オーケストラ、ハープと打楽器のためのセレナードという副題が 付いており、ソクラテスと取り巻きの哲学者たちの酒宴で交わされた対話を、プラトンが想像力豊かに再現した『饗宴』に着想を得て書かれた5楽章からなる 楽曲です。ブラッハーの知的かつ甘美な音色で聴かせてくれます。 そしてハイドンが作曲した4つのヴァイオリン協奏曲から第1番ハ長調。この曲は、エステルハージの楽団のコンサートマスター、ルイジ・トマシーニのために 作曲されました。バロック時代の協奏曲の様式を残しつつ、古典派の協奏曲へと変化する特徴がみられ、ソロがヴィルトゥオージティを披露する第1楽章が 印象的。ブラッハーは共演のハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団とともに颯爽とした演奏を披露しています。 (Ki)
COV-91712
J.C.バッハ:6つの四重奏曲Op.8
第1番ハ長調W.B51、第2番ニ長調W.B52、
第3番ト長調W.B55、第4番変ロ長調W.B56
第5番ヘ長調W.B54、第6番変ホ長調W.B53
荒井豪(Ob)
ダニエル・ドイター(Vn)
トーマス・フリッチェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
インカ・ドーリンク(Vc)

録音:2017年2月、ベルリン
あのテレマンの「ヴィオラ・ダ・ガンバのための12の幻想曲」(COV91601)の楽譜を発掘して録音したヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のトーマス・フリッチェがまたも歴史的な作品を世界初録音しました。大バッハの末息子ヨハン・クリスティアン・バッハによる「6つの四重奏曲」です。この6つの四重奏曲は、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロという編成。トーマス・フリッチェは、この曲の古い手稿譜を発見。第1版では、カール・フリードリヒ・アーベルがガンバのパートを担当していたことがわかっています。バッハ一族と交流があり、父親は大バッハの宮廷楽団のガンバ奏者だったアーベル。彼はロンドンに渡ってからは、ヨハン・クリスティアン・バッハと共に「バッハ・アーベル・コンサート」という公開演奏会を行うなど優れたガンバ奏者でありました。この録音では、トーマス・フリッチェを中心に、バッハ・コレギウム・ジャパンの公演などにも出演している日本人オーボエ奏者、荒井豪も参加しています。 (Ki)
COV-91713
メンデルスゾーン(タルクマン編):歌曲、重唱、合唱、無言歌
1, 新年の歌 (6つの混声合唱曲 op.88/1)
2, 無言歌 op.62/2
3, 冬の歌 (6つのリート op.19/3)
4, 羊飼いの歌 (6つの混声合唱曲 op.88/3)
5, 無言歌 op.30/2
6, 五月の歌 (6つの混声合唱曲 「野に歌う 第1集」 op.41/5)
7, もう一つの五月の歌( “魔女の歌” ) (12のリート op.8/8)
8, 無言歌 ( “子供の小品” ) op.102/5
9, 緑の中に (6つの混声合唱曲 「野に歌う 第3集」 op.59/1)
10, 6つの子供の小品op.72より5番
11, 森の小鳥 (6つの混声合唱曲 op.88/4)
12, ヴェネツィアの舟歌 (6つのリート op.57/5)
13, 無言歌 op.19b/4
14, 新しい恋 ( “エルフの歌” ) (6つのリート op.19/4)
15, カノン:ひばりの歌 (6つの混声合唱曲 「野に歌う 第2集」 op.48/4)
16, 渡り鳥の別れの歌 (6つの二重唱曲 op.63/2)
17, 狩りの歌 (6つの混声合唱曲「野に歌う 第3集」 op.59/6)
18, 無言歌 op.19b/2
19, 秋の歌 (3つのリート op.84/2)
20, 無言歌 op.62/3( “葬送行進曲” )
21, 旅の歌 (6つのリート op.34/6)
22, 無言歌 op.102/4
23, クリスマスキャロル (番号なし)
24, ゆりかごのそばで (6つのリート op.47/6)
25, 新年の歌 (6つの混声合唱曲 op.88/1)
グレゴール・メイヤー(指)
ヴォーカルコンソート・ライプツィヒ1,3,4,6,7, 9~12, 14~17, 19,21, 23~25
アンサンブル diX
アンドレアス・ヌープ(Fl)、
アル ブレヒト・ピンクァルト(Ob)、
ヘンドリック・シュノッケ(Cl)、
ローランド・シューレンブルグ(Fg)、
ライナ ー・オソット(Hrn)、
エレン・ヴェグナー(Hp)

アンドレアス・N・タルクマン(編曲)

録音:2016年10月19日~22日アルトシェルビッツ教会
作曲家たちがそれぞれに、自然の中に感情や情緒を投影したロマン派の時代。ロマン派芸術で描かれる「自然」は自然そのものの描写というよりも、自然の形を 取った芸術家の心象風景でした。そんなロマン派の「自然」に、大変ユニークな発想で光を当てたのがこのCD。メンデルスゾーンの歌曲、二重唱曲、合唱曲、そして有 名なピアノ曲集「無言歌集」から、自然や季節に関連した曲が24曲ピックアップされ、木管五重奏とハープ(+合唱)のために編曲され、1月から12月まで季節の順に並 べられています。  木管楽器とハープの優しい色彩で彩られた各曲を順に聴いていくと、歌われている豊かな情感や喜怒哀楽が1つの大河のように感じられ、単なる季節の移り変わりを 超えた人間のドラマとして聴こえてきます。最後に第1曲目の「新年の歌」が再び(別の終結部を持って)演奏される様は、自然と人間の脈々と続く輪廻の暗示のようです。  演奏は、グレゴール・メイヤー率いるヴォーカルコンソート・ライプツィヒに、多方面でのコラボレーション活動や国際ツアーで注目を集めるアンサンブル diXと ハープのエレン・ヴェグナー。編曲を手がけるアンドレアス・N・タークマンは、シャロウン・アンサンブルをはじめ多くの演奏団体からの厚い信頼を得る作編曲家です。 自然に寄り添うロマン派の情緒溢れたこのCD、メンデルスゾーンの世界を新鮮な形で楽しむことができます。 (Ki)
COV-91714
ポール・タファネル(1844-1908):木管五重奏曲 ト短調
ツェムリンスキー:ユモレクス
マイク・マウワー(1982-):ジャズ組曲
ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):音楽の夜より3つの小品
ジャン・フランセ(1912-1997):五重奏曲第2番
アテア木管五重奏団
[アレーナ・ルゴヴキナ(Fl)
フィリップ・ハワース(Ob)
アンナ・ハシモト(Cl)
アシュリー・マイヤル(Fg)
クリストファー・ビーグルス(Hrn)]

録音:2016年
2015年カール・ニールセン国際室内楽コンクール(コペンハーゲン)で、3位入賞及びコンクール委嘱作品のベストパフォーマンス賞を受賞した期待 のアンサンブル、アテア木管五重奏団。2009年に英国王立音楽院にて結成。各メンバーの技術も高く、多くの賞を受賞したり、オーケストラで客演を務 めたりと、イギリスを中心に活躍しています。2017年9月には来日が予定されており、今後一層注目を集めるアンサンブルとなっています。彼らの特徴は、 各奏者の卓越した技術もさることながら、アンサンブルとしての音色を持ち、5人が1つとなる一体感は、聴く者を感動させます。 20世紀管楽器室内楽の発展大きく貢献したタファネル。この木管五重奏曲も後期ロマン派らいしい叙情的で美しい作品。そして同じく後期ロマン派の作 曲家でウィーンで活躍したツェムリンスキー。ユダヤ人であったため、ナチスの侵攻のためアメリカへの亡命。このユモレスクは、亡命の翌年に作曲されま した。各楽器の特徴をとらえたユーモアあふれる楽曲です。 (Ki)
COV-91715
ナンシー・ストレースのためのアリア集
サリエリ:歌劇「焼きもち焼きの学校」〜Ah Sia Gia
 歌劇「いがみあう二人の間で」〜Ahime non potro*
パイジェッロ:歌劇「ヴェネツィアのテオドーロ王」〜Infedel!
サリエリ:歌劇「トロフォーニオの洞窟」〜D’un dolce amor
ソレル:歌劇「ぶっきらぼうな善人」〜Son ancora tenerlla
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」〜Deh vieni(はやくおいで、恋人よ)
ソレル:歌劇「椿事」〜Dolce mi parve un di
ストレース:歌劇「誤解」〜Che delirio-Ah come
モーツァルト:演奏会用アリア「どうしてあなたを忘れられようか」K.505
サリエリ:歌劇「トロフォーニオの洞窟」〜オフェーリアのアリア”ラララ”(デュエット版)
マリー=ゾフィー・ポラーク(S)
カタリーナ・ルックガーベル(S)
アカデミア・ディ・モナコ(ピリオド楽器アンサンブル)
ヨアヒム・チューイーデル(指)

録音:2016年
*=世界初録音
ギリスのソプラノ歌手ナンシー・ストレース。彼女は1786年ウィーンでモーツァルトの「フィガロの結婚」が初演されたときに(タイトルロールはフ ランチェスコ・ベヌッチ)、スザンナ役を務めた歌手として知られています。このアルバムは当時人気歌手であったナンシー・ストレースのために書かれた オペラ・アリアを集めたアルバムです。モーツァルトの「どうしてあなたを忘れられようか」K.505は、ナンシーがロンドンへ帰る際に、モーツァルトが彼 女に送ったもので、彼女の告別演奏会ではモーツァルトが弾き振りをしたといいます。ドイツの実力派ソプラノ歌手マリー=ゾフィー・ポラークとカタリーナ・ ルックガーベルが18世紀後半のオペラ界の雰囲気をそのままに描き出しています。 (Ki)
COV-91716
ヴォルフ:歌曲集
●メーリケの詩による歌曲集
狩人/少年鼓手/めぐりあい/狩人の歌/戒めに/頼みごと/ある結婚式にて/問わず語り/あばよ
●アイヒェンドルフの詩による歌曲集
すべてに勝って/運まかせの騎士/楽士/学生/兵士T/ひそやかな愛/災難/期待/愛の幸福
●ゲーテの詩による歌曲集
鼠捕りの男/諷刺の歌(ヴィルヘルム・マイスターの修業時代)/創造し生命を吹き込むこと/良い夫と良い妻/羊飼い/ぶしつけで楽しくT
●ライニックの詩による歌曲集
喜びとともにいずこへ/恋人よ、どこにいるの?/仲間の歌/楽しい便り
●シェイクスピアの詩による歌曲
とりちがえられた処方箋の歌
ホルスト・ラムネク(Bs-Br)
エレナ・ラリーナ(P)

録音:2016年
ウィーン出身のバス=バリトンのホルスト・ラムネクによるヴォルフの歌曲集。ラムネクは、ウィーン国立大学で学び、チューチッヒ歌劇場のオペラ・ス タジオでの研修を経て、カラヤンが初めてオペラを振ったウルム市立歌劇場と契約。2006年からはボン歌劇場、ライプツィヒ歌劇場、ベルリン・コミッシェ・ オーパーなどに客演。レパートリーも幅広く、バロックものから現代ものまで歌いこなします。2015年には「こうもり」(フランク役)で新国立歌劇場に 初出演をしています。 アルバムは「ユーモラス・ヴォルフ」と題し、皮肉、風刺、ユーモアなど作曲家の二面性を表現した楽曲構成となっています。ヴォルフの矛盾した、しか し美しい独特の世界観を、ラムネクは見事に歌い上げています。 (Ki)
COV-91718(1SACD)
ドヴォルザーク:交響曲第1番ハ短調Op.3「ズロニツェの鐘」 ニュルンベルク州立PO
マルクス・ボッシュ(指)

録音:2016年、マイスタージンガーハレ(ライヴ)
マルクス・ボッシュが、2011年から音楽監督を務めているニュルンベルク州立フィルハーモニーと共に取り組んでいるドヴォルザークのシリーズ。第6 弾は第1番「ズロニツェの鐘」です。この曲は1865年に完成後、スコアを輸送中に紛失、1923年にドイツの古本屋で見つかり、1946年に71年越 しにやっと初演されたという不思議な経歴をもつ交響曲で、ドヴォルザークが唯一実際に聴いていない交響曲なのです。この交響曲には「ズロニツェの鐘」 という副題がついており、これはドヴォルザークが若い頃に住んでいた街のこと。実際に曲中に鐘は使われませんが、木管楽器が順番に鐘の音を表現し、 実際に鐘の響きのようにこだまして聴こえます。さらに当時ドヴォルザークが好意を抱いていた女優ヨゼフィーナ・チェルマーコヴァへの恋心といった感情 も反映されていると言われています。形式としては、尊敬するベートーヴェンの影響がみられます。まず第1楽章にリズム動機を用いて、それを全楽章に 使い循環形式のようにしています。次にハ短調、変イ長調、ハ短調、ハ長調という調性プランはベートーヴェンの交響曲第5番と一致しています。 マルクス・ボッシュは当シリーズでこれまでにも緻密な解釈でその手腕を発揮してきましたが、この第1番は長い間演奏されることなく埋もれていた曲で はありますが、若きドヴォルザークのエネルギーと情熱がはっきりと感じられる解釈で聴かせてくれます。 (Ki)
COV-91719
幸せな時間
レグレンツィ(1626-1690):カンタータ「Cinzia dolente e mesto」、ソナタ "La Bevilacqua"Op.8-6
ボノンチーニ(1670-1747):室内楽のための12のソナタニ長調、カンタータ「バルバラ、不実な妖精よ」
D.スカルラッティ:カンタータ「O qual meco Nice cangiata」
ペーパー・カイト・アンサンブル
マリー・ヘーシェン(S)
アントニオ・デ・サルロ(Vn)
ラファエル・ロト(Vn) 
ギレルモ・トゥリーナ(Vc) 
フェリックス・シェーンヘル(Cemb)
古代ギリシャの理想郷アルカディアは、17世紀芸術に影響を与えました。このアルバムは、バロック時代のレグレンツィ、ボノンチーニ、スカルラッティの3人の作曲家が”幸せな時間(Feliceuntempo)”という同じテーマで作曲した室内カンタータを収録しています。ドメニコ・スカルラッティの父アレッサンドロは多くの室内カンタータを残しています。アレッサンドロの没後は、息子ドメニコ、そしてレグレンツィらにその伝統が継承されています。ドメニコの室内カンタータも父アレッサンドロと同様に表情豊かな美しい旋律に彩られています。ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690)は、ヴァイオリニストであった父から音楽の手ほどきを受け、ベルガモの教会のオルガニストとなります。その後フェラーラの音楽院の楽長を経て、ヴェネツィアへ移りサン・マルコ大聖堂の楽長となりました。17世紀最大の作曲家の一人と言われ、後世に多大な影響を及ぼした作曲家でありましたが、現在は自身の作品の録音は少なくその音楽性に触れる機会はあまりません。ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747)はボローニャの聖ジョヴァンニ大聖堂で楽長職を務める等の活動をし、多くのオペラやミサ曲を作りました。1720〜32年まではロンドンに滞在し、主にオペラ作曲家として名を馳せました。 (Ki)
COV-91721
カプリコルヌス(1628-1665):宗教的協奏曲集
ザムエル・カプリコルヌス:全地よ、主に向かって喜びの声をあげよ
アントニオ・ベルターリ:トリオソナタ第2番
カプリコルヌス:我はいかなる時も主を目に浮かべ/我、主のうちに大いに楽しみ/主において喜べ、エルサレム/神は我に教えたもうた/我は神に言った
リディア・トイシャ ー(S)
フィリップ・ニーデルベルガー(Bs)
ヘニング・ヴィークラーベ(Tb&指)
カプリコルナス・アンサンブ ル・シュトゥットガルト

録音:2016年9月28日?30日
1628年ボヘミア生まれの作曲家ザムエル・カプリコルヌス。彼の宗教的協奏曲と、彼が影響を受けた作曲家アントニオ、ベルターリのトリオソナタが収め られたCDです。 ハインリヒ・シュッツの後の世代であるカプリコルヌスは、歌や楽器パートの華やかさや精練な書法、型破りな形式感などで17世紀の宗教音楽に新しい風を もたらしました。自然で伸びやかで喜びにあふれた旋律、活気に満ちた律動感などがとても魅力的です。 本CDで唯一の器楽曲「トリオソナタ」はアントニオ・ベルターリの作品。カプリコルヌスと同時代に生き、ウィーン宮廷でヴァイオリニストとしても名を馳せて いた作曲家です。トリオソナタとは3つの楽器と通奏低音によるバロック期の最も重要な室内楽形式。このベルターリの「トリオソナタ第2番」では、楽想の緩 急が交替する中、二本のヴァイオリンとトロンボーンが清らかな響きを聴かせます。 演奏は多方面での活躍で知られるソプラノのリディア・トイシャーとバリトンのフィリップ・ニーデルベルガー、そして古楽で名高いトロンボーンのヘニング・ ヴィークラーベと彼が率いるカプリコルナス・アンサンブル・シュトゥットガルト。生命力溢れる演奏で17世紀の香りがよみがえります。 (Ki)

COV-91722(1SACD)
ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲) カジム・アブドラ(指) アーヘンSO
アーヘン室内cho
『バレエ・リュス(ディアギレフ・バレエ団)』のセルゲイ・ディアギレフは,1910年にロンゴスの古代小説『ダフニスとクロエにまつわる牧人風のレスボスの物 語』をもとにしたバレエ音楽をラヴェルに依頼しました。古代ギリシアのロンゴスが書いた恋愛物語。エーゲ海に浮かぶ牧歌的な情景の島を舞台とし、少年と 少女の恋の物語が、様々な逸話を絡めて抒情豊かに描かれています。曲は3部からなり,第3部は「第2組曲」として独立してコンサートで頻繁に演奏されます。 カジム・アブドラ率いるアーヘン交響楽団による演奏で、情感豊かに、彩り鮮やかにラヴェルの音楽世界を再現しています。アメリカ出身の指揮者カジム・アブ ドラ。ハイティンクやレヴァインの薫陶を受け、オペラ界で注目される若手有望株です。 (Ki)
COV-91723
シューベルト:冬の旅Op.89
(バリトン、合唱、ピアノ版/グレゴール・マイヤー編)
ダニエル・オチョア(Br)
クリスティアン・パイクス(P)
ヴォーカルコンソート・ライプツィヒ
グレゴール・マイヤー(指)

録音:2017年5月2-7日アルトシェルビッツ教会
ドイツ・リートの最高峰ともいえるシューベルトの「冬の旅」。これまでに数多くの名歌手が挑み、名録音を残している楽曲。このアルバムは、若手合 唱指揮者のグレゴール・マイヤーが、バリトン、合唱とピアノ用に編曲(ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社より出版)したもの。2016年ウィーン・フォ ルクスオーパーの来日公演でも歌声を披露したダニエル・オチョアがソロを、グレゴール・マイヤーが設立したヴォーカルコンソート・ライプツィヒ、そし てブラジル出身のピアニスト、クリスティアン・パイクスが伴奏を務めます。合唱とピアノという組合せの伴奏によって、「冬の旅」の世界観が広がり情景 が克明に浮かび上がります。さらに劇的ではありませんが切々と歌うオチョアの歌唱は、美しくもあり絶望の淵に立った主人公の心情を見事に表しています。 (Ki)
COV-91724
楽興の時〜シューベルトとジャヌカン、妄想の友情
シューベルト:そっと、そっと歌おうD635
 ゴンドラの漕手D809
 楽興の時第1番ハ長調
 ナイチンゲールに寄すD196
 愛による幸せD55
 楽興の時第2番変イ長調
 時の流れのうちにD710
クレマン・ジャヌカン:夜ごと夜ごとに
 ひばり
アドリアン・ルロワ:ファンタジー
ジャヌカン:鳥の歌/愛と死と生
ルロワ:ブルゴーニュのブラーンル組曲
セルミジ:あなたは私を悩ませる
ジャヌカン:ナイチンゲール
シューベルト:ナイチンゲールD724
 楽興の時第3番ヘ短調
 セレナードD920/おやすみD903
テレーム【ゾーレン・ラヴァナン=リンケ(Ms)、ラニ・オレンシテイン(P)、ジュリアン・フロイミュート(A)、リオール・レイボヴィチ、イーヴォ・ハウン(T)、ブレノ・クィンデーレ(Br)、ツィヴ・ブラハ(Lute)、
ジャン=クリストフ・グロッフェ(Bs&指揮)】

録音:2016年11月/アレゲマイネ古文書館(バーゼル)
シューベルト(1797-1828)とクレマン・ジャヌカン(1485頃-1558頃)が会うことができて、音楽について楽しく語りあったら、という妄想を具現 化したアルバム。妄想の主は声楽アンサンブル「テレーム」の指揮者でバス歌手のジャン=クリストフ・グロッフェ。自身ジャヌカンを演じ、ジャケットで は今風の男たちのシューベルティアーデの中で、意味深な全裸を晒しています。
ロマン派のオーストリアの作曲家と16世紀のフランスの作曲家には何の接点もないように思われますが、実は多くの共通点があります。ともに膨大な 声楽曲を残し、その歌詞を吟味したこと。その多くを友人たちとの楽しみのために書いたこと、主に男声のために書かれていること等々。 ここでは妄想をできるだけ現実化させるため、ピアノは1813年製のフォルテピアノを使用。北ドイツの貴族の家で200年間所蔵されていた楽器を 2015年にクリストファー・カーンが修復しました。また選曲も凝っていて、シューベルトの「知られたくないセクシャリティの部分」を暴露しているとのこ とです。 (Ki)
COV-91725
ウィリアム・バード(1543-1623):コンソートと声楽曲集
1, ファンタジーV
2, 来たれ、嘆きのオルフェウスよ
3, イン・ノミネT
4, ああ愚かな魂よ
5, イン・ノミネU
6, イン・ノミネX
7, 年老いたご婦人が
8, ファンタジーT
9, 奥様は子犬を飼っていた
10, ブロウニング
11, 運命の力で
12, ファンタジーU
13, ニンフたちよ、愛をあざけるつもりなのか
14, アマリリスは妖精の女王のように草原で踊り
15, イン・ノミネW
16, イン・ノミネX
17, 美しいスザンナ
18, 苦労はなんと虚しいことか
19, パヴァーヌ
20, ガイヤルド
21, 聖なるミューズたちよ
イム・スンヘ(S)
ビー・ファイヴ・リコーダー・コンソート

録音:2016年8月18日?21日
ブリタニア音楽の父」とも呼ばれ敬愛されている、イギリス・ルネサンスを代表する作曲家、ウィリアム・バード。本CDでは、彼の数ある作品の中からコン ソート(室内楽曲)と声楽曲が取り上げられています。  コンソートとは、16,17世紀のイギリスの室内楽を指す言葉。最近ではヴィオール属楽器の合奏によって演奏されることが多いバードのコンソートが、この CDでは温もりあるリコーダー合奏で演奏されています。また民謡が好きだったと伝えられるバードですが、CD一曲目の「ファンタジーV」には有名な民謡「グ リーンスリーブス」がさりげなく織り込まれており、彼の民謡好きな一面を伝えています。  声楽曲は、16世紀の劇場で女役を演じる少年によって歌われていたもの。最後の曲「 聖なるミューズたちよ」は、師であり家族ぐるみで厚い親交のあった トーマス・タリスの死に際したオマージュとなっています。  演奏は、2000年のヨーロッパデビュー以来、世界各国の歌劇場や音楽祭での活躍が注目されているソプラノ歌手イム・スンヘと、精度の高いアンサンブル でルネサンス音楽から新曲初演まで聴かせるリコーダー五重奏団ビー・ファイヴ・リコーダー・コンソート。高貴なイギリス・ルネサンスの響きをお楽しみくだ さい。
COV-91726(1SACD)
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
ドビュッシー:映像第1集
ラヴェル:高貴で感傷的なワルツ
ヴォロディーミル・ラヴリネンコ(P)
アールガウSO
ルネ・ベルグマン(指)

録音:2016年ライヴ
1984年ウクライナ出身のピアニスト、ヴォロディーミル・ラヴリネンコによるラヴェルのピアノ協奏曲。2017年有能な芸術家に与えられるハンブルクのベ レンバーグ文化賞を受けた逸材です。 このアルバムは、アールガウSOとのコンサートのライヴ録音。ラヴェルのピアノ協奏曲は、繊細なピアノと華麗なオーケストレーションが混じりあう人 気の高い楽曲。ラヴリネンコの見事な色彩感に圧倒されます。特に第2楽章の美しさは白眉。そしてラヴェルの「水の戯れ」に触発され書かれたというドビュッ シーの「水の反映」を含む映像第1集。煌めきを感じるピアノの音色、波紋のように広がるリズムなどを丁寧に表現しています。最後に7つのワルツとエピロー グの8曲からなるラヴェルの「高貴で感傷的なワルツ」。ラヴリネンコのピアノは複雑な響きを繊細に描いています。 (Ki)

COV-91727
チューバ協奏曲集
(1)ヴォーン・ウィリアムズ:チューバ協奏曲 (チューバ、管弦楽)
(2)ウィリー・メルツ:ディヴェルティメント(チューバ、ハープ、管弦楽)
(3)トルビョルン・イヴァン・ルンドクイスト:ランドスケープ(チューバ、弦楽、ピアノ)
(4)アンドレア・チョラニー:祈り(チューバ、ハープ、弦楽)
(5)イオネル・ドミトル(ウィリー・メルツ編):ルーマニア舞曲第2番(チューバ、管弦楽)
ジークフリート・ユング(Tub)
ヨハンナ・ユング(Hp)
ウォルター・ヒルガース(指)
マンハイム国立劇場O

録音:2017年2月20-24日/シュターツヒルハーモニー・ルートヴィヒスハーフェン
ルバム全編チューバが大活躍する協奏作品集です。太く低くオーケストラを底から包み込むような音を奏でるチューバですが、ひとたび脚光を浴びれ ばその大胆な機動力と歌心で聴く者の心をつかみます。ハープを伴う作品を収録しているのも特徴。演奏しているジークフリート・ユングとヨハンナ・ユ ングは夫婦で息ぴったり。
(1)はペンタトニックを使ったメロディが何ともヴォーン・ウィリアムズ。第2楽章の田園的な美しさは必聴です。(2)は3+3+2の軽快で颯爽としたリズム が心地よく、ハープの色彩が花を添えます。(3)は単一楽章20分の大曲で決然としたソロに始まり、ピアノと弦が変化音を含んだひねりある和声を打ち込 み緊張感を高めるシリアスな作風。そして(4)はとてもロマンティックで美しい名品!印象的な伴奏音型をハープが繰り返し、チューバが優しくメロディを歌 います。中間部では速度を上げて弦が新しいリズム音型を奏でます。冒頭の雰囲気が戻ってきてからもそのリズム音型がメロディに紛れこんだりとなかな か凝った作りの三部形式。(5)は軽快などんちゃん騒ぎが楽しいラストナンバーです。 (Ki)
COV-91728
クリストフ・マリア・ワーグナー/remiX
ピアノのためのremiX組曲【remiX V(ベートーヴェンV)/ remix ?(Smrt)/ remix U(ヴェーベルン)】
remiX W ソプラノと大アンサンブル(12人)のためのドイツ民謡【Heissa/Schnitter Tod/ Wenn ich ein Voglein war/Quodlibet/Whol heute noch und moregen/ Lauf, Jager, lauf/Der Mond】
remiX V(スクリャービン)ピアノとエレクトリック・ピアノのための

ボーナス・トラック
remiX X(やさしいソナタ、マ・ノン・トロッポ)プリペアド・ピアノのための
ルース・ウェーバー(S)
E-MEXアンサンブル
クリストフ・マリア・ワーグナー(P)
カーター・ウィリアムス(エレクトロニクス)

録音:2016年9月19-21日、10月3-5日、ケルン、ドイツ放送カンマームジークザール
幅広いジャンルの作品を手がけるドイツの現代作曲家クリストフ・マリア・ワーグナーは、これまでに50以上の作品が録音されています。このアルバム は「remiX/リミックス」と題し、彼の音楽的目標である「To open ears」をあらわすように、よく知られたドイツ民謡をソプラノ・ソロとアンサンブルの ために再解釈した作品や、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」やモーツァルトのピアノ・ソナタ第16番などのクラシックの有名曲のモチーフを使って ピアノ、プリペアド・ピアノのための作品に仕上げています。
COV-91729
バスーン、ファゴット、バソン! VOL.2
サン=サーンス:ファゴット・ソナタ ト長調 Op.168(アンドレアス・N・タルクマン編、ファゴットと管弦楽版)
ジョリヴェ:ファゴット、ハープ、ピアノと弦楽のための協奏曲
フォーレ:チェロと管弦楽のためのエレジー ハ短調 Op.24(アンドレアス・N・タルクマン編、ファゴットと管弦楽版)
サン=サーンス:チェロとピアノのためのロマンス ニ長調 Op.51(アンドレアス・N・タルクマン編、ファゴットと管弦楽版)
マルセル・ビッチュ:ファゴットと管弦楽のための協奏曲
ピエルネ:ファゴットとピアノのための演奏会用独奏曲 ニ短調 Op.35(アンドレアス・N・タルクマン編、ファゴットと管弦楽版)
ピエルネ:『小さな友達のためのアルバム』より 第6曲 鉛の兵隊の行進曲(アンドレアス・N・タルクマン編、ファゴットと管弦楽版)
ハンノ・ドネヴェーグ(Fg)
グレゴール・ブール(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2015年7月6-9日
シュトゥットガルト放送交響楽団のソロ・ファゴット奏者、ハンノ・ドネヴェーグによるアルバム。同レーベルから発売された第1弾アルバム(COV-91517) と同様に、アンドレアス・N・タルクマンが他の編成からファゴット協奏曲に編曲した楽曲が並んでいます。ジョリヴェとマルセル・ビッチュのオリジナル作 品もあまり聴く機会のない作品なので面白いプログラム。ファゴットの機動力と歌唱力が全開です。 (Ki)
COV-91730
マックス・マイヤー=オルバースレーベン:幻想ソナタ イ長調 Op.17
ワーグナー:『アルバムの一葉』WWV.94より 「ロマンス」(ウィルヘルミ編)
ウィルへルミ:バラード
マックス・マイヤー=オルバースレーベン:ピアノのためのバラード ト短調 Op.9
ブーランジェ:「ピエス」「ノクチュルヌ」
レオン・マロー:dans la foret enchantee
ルイス・マソン:緩やかなワルツ
ヴィクトル・アルフォンス・デュヴェルノワ:Duex Morceaux Op.41
ミリアム・テラー ニ(Fl)
キャサリン・サ ラシン(P)

録音:2016年8月26-28日
スイスのフルーティスト、ミリアム・テラーニのソロ・アルバム。楽器の特性を生かした曲が並びます。あまり聴き慣れない作曲家も多いですが響きはロ マン派。美しい音色の佳品ばかりです。 (Ki)
COV-91732(2CD)
ヘンデル:オラトリオ『テオドーラ』 ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ:テオドーラ)
ノハド・ベッカー(メゾソプラノ:イレーネ)
クリスティアン・ローバッハ(カウンターテナー:セプティミウス)
ゲオルク・ポプルツ(テノール:ディディムス)
ダニエル・オチョア(バス:ヴァレンス)
ラルフ・オットー(指)
マインツ・バッハO&cho

録音:2015年12月12・13日/マインツ、キリスト教会(ライヴ)
哀しみと高潔さに満たされた世界観、そして巧みな声楽書法。1749年に書かれたヘンデル晩年の傑作オラトリオ『テオドーラ』。オペラとしても上演で きそうな筋書を持ち、しかもハッピーエンドが当たり前の時代にあって悲劇で終わるという破格の内容で、当時の評判は今ひとつだったと言われています。 しかし現在ではその音楽的豊かさが評価され高い人気を誇る名作として位置付けられています。
キリスト教徒としての信仰を貫くテオドーラは、時のローマ帝国皇帝ディオクレティアヌスによるキリスト教徒迫害を受けて捕らえられます。そこへ同じ キリスト教徒である兵士ディディムスが現れ、テオドーラと衣装を交換し彼女を逃がすのですが、今度はディディムスが死刑を宣告されたため、それを知っ たテオドーラが戻ってきます。お互い自らを犠牲にしてでも相手を救おうとするのですが、訴えは受け入れられず二人とも処刑されてしまい、物語は哀し みの中で幕を閉じます。
短調を基調とした暗い色調が続き、気高い精神とともに殉教したテオドーラの物語が胸に迫ります。テオドーラのアリア、テオドーラとディディムスの二 重唱は哀しくも美しいものばかり。また悲劇で終わる物語を結ぶ最後のしめやかな合唱は受難曲のように感動的です。声楽作品のスペシャリスト、ラルフ・ オットーの指揮のもと、BCJでもおなじみのブラシコヴァら名歌手が揃ったとびきりの演奏。作品の素晴らしさを十二分に伝えてくれる非常に完成度の高 いライヴ録音です。 (Ki)
COV-91733(1SACD)
「デューベン・コレクション」からの宗教曲集
ヴィンチェンツォ・アルブリーチ(1631-1696?):In convertendo*
グスタフ・デューベン(1628-1690):4声のシンフォニア*
作曲者不詳:Was betrubst du dich*
ニコラウス・アダム・ストランク(1640-1700):6声のソナタ*
作曲者不詳:Domine ne in fuore
クリストフ・ベルンハルト(1628-1692):Ach Herr, strafe mich nicht
ヨハン・マルティン・ラデック(1623頃-1684):Herr, wenn ich nur dich habe*
アントニオ・ベルターリ(1605-1669):5声のソナタ第6番
バルタザール・エルベン(1626-1728):O domine Jesu Christi
マラン・マレ(1656-1728):ラメント
ヨハン・フィーアダンク(1605頃-1646):Der Herr hat seinen Engeln befohlen*
アーベントムジーケン・バーゼル

録音:2017年9月11-14日
*=世界初録音
2000近くの楽譜が収められた、17世紀後半の音楽を今に伝える貴重な「デューベン・コレクション」からの宗教曲集。歌あり器楽あり、男声、女声、 管楽器に弦楽器とさまざまな編成が楽しめます。名手ぞろいのアンサンブルで演奏も申し分ないレベル。まろやかなコルネットが良いです。SACDハイブリッ ドでの発売。 (Ki)
COV-91734(1SACD)
天上のハーモニー
ヴィターリ(レオポルド・シャルリエ―ルケ編曲):シャコンヌ ト短調
リスト:システィーナ礼拝堂への祈り
レーガー(ディートハルト・ヘルマン編曲):ロマンス〜ヴァイオリンとオルガンのための
レーガー:間奏曲 ト短調 Op.80-6
パラディス(サミュエル・ドゥシュキン編曲):シシリエンヌ
ラインベルガー:6つの小品 Op.150〜ヴァイオリンとオルガンのための
ダニエル・オーナー(Vn)
ハンフリード・ルケ(Org;1873年シュタインマイヤー製作)

録音:2017年/ファドゥーツ・聖フローリン大聖堂(ラインベルガー・オルガン)
俊英ヴァイオリニスト、ダニエル・オーナーがオルガニスト、ハンフリード・ルケと共演したアルバムをリリース。ラインベルガー、 レーガー、リストの作品に加えて、名曲ヴィターリのシャコンヌ、パラディスのシシリエンヌも収録しております。
7歳でファドゥーツ・聖フローリン大聖堂のオルガン奏者となったラインベルガーは20あるオルガン・ソナタを中心に多くの宗教曲を残しました。ヴァ イオリンとオルガンのための作品の代表格と言える6つの小品は、ラインベルガーらしい美しい旋律が特徴です。当録音ではラインベルガーが演奏した聖 フローリン大聖堂の “ラインベルガー・オルガン” を使用しているのも注目です。 ヴィターリのシャコンヌのオルガン伴奏版はハイフェッツや五嶋龍などの録音でも親しまれておりますが、当録音ではシャルリエによるオルガン編にルケ がさらに流麗な伴奏にしたものです。大聖堂に響き渡るヴァイオリンとオルガンの調べをご堪能ください。 (Ki)
COV-91735(1SACD)
ドヴォルザーク:交響曲第2番 変ロ長調 Op.4
交響詩『金の紡ぎ車』Op.109
マルクス・ボッシュ(指)
ニュルンベルク州立PO

録音:2017年10月13日/ニュルンベルク、マイスタージンガーハレ(ライヴ)
マルクス・ボッシュが、2011年から音楽監督を務めているニュルンベルク州立フィルハーモニーと共に取り組んでいるドヴォルザークのシリーズ。第7 弾の今作で遂に全9曲が出揃いました!最後にとっておいたのは初期の佳品、第2番。シューベルトを思わせる軽やかで美しいメロディと清らかな流れに 心が洗われます。清冽なボッシュの演奏はSACDで聴ける最新のドヴォルザーク全集として実におすすめです。
『金の紡ぎ車』はドヴォルザークの他の交響詩の例にもれず、童話的ファンタジー音楽でありながらかなりホラーな一面を持つ物語。内容が気になる方 はインターネットで調べてみましょう。25分以上ありなかなかの聴き応えをもった作品です。 (Ki)

COV-91801
サラ・パールのガンバで聴くバッハの名アリア
バッハ:マタイ受難曲 BWV244より アリア「来たれ、甘き十字架」
 トッカータ ニ短調 BWV913(チェンバロ独奏)
バリエール:ソナタ集 第2巻より 第6番 ハ短調
フォルクレ:ジュピター
バリエール:ソナタ集 第3巻より 第3番 ハ長調
バッハ:トッカータ ニ長調 BWV912(チェンバロ独奏)
フォルクレ:シャコンヌ・ラ・ボワソン
 ラ・クープラン
F.クープラン:神秘の障壁(チェンバロ独奏)
サラ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マルティン・シ ー マン(Vc)
ミラ・ランゲ(Cemb)
サラ・パールは人気ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者ヒレ・パールの娘で、自身もガンバの名手であり既にいくつかCDをリリースしています。『マタイ』の名アリア「来 たれ、甘き十字」やバリエール、フォルクレなどの美しい曲が並ぶ1枚。幽玄なガンバの音色が身に染みます。「来たれ、甘き十字」はもともとガンバの オブリガートがついた作品で歌のパートはこのCDではチェロが奏でています。 (Ki)
COV-91802(2SACD)
ヴェルディ:歌劇『一日だけの王様』 マルクス・ボッシュ(指)
カペラ・アクイレイア
チェコ・ブルノ・フィルハーモニーcho

録音:2017年 7月25-28日
『一日だけの王様』はヴェルディ第2作目のオペラです。1840年のミラノ初演は失敗に終わり、ヴェルディにとっては苦い作品となりました。ちょうど 子供と妻を失った不幸な時期に書かれたこともあり、創作意欲が不十分だったとも言われています。しかし虚心坦懐に耳を澄ませば、ロッシーニとドニゼッ ティの影響を受けつつも新鮮なメロディで書き上げられた魅力的な佳作として楽しめます。 (Ki)
COV-91804
おもちゃ箱
トーマス・コッチェフ:Death, Hocket and Roll
リー・ウエストウッド:Florescence
モニカ・ピアース:Kandinsky
ジャック・シーン:Television continuity poses: I
Utku Asuroglu:Hayirli Olsun
渡辺裕紀子:In My Room
ヘザー・ステビンズ:Ursa Minor
ジャック・シーン: Television continuity poses: IIIa
アンナ・ソルヴァルドスドッティル:Shades of Silence
フランコ・ドナトーニ:Toy - Movt I
マイケル・クライン:Celia’s Toyshop
ザ・ライオット・アンサンブル

録音:2017年 2月17-19日/イギリス、リアル・ワールド・スタジオ
我が道をゆく合奏団「ザ・ライオット・アンサンブル」によるポップで刺激的な現代音楽!(1)はトイ・ピアノ2台。(5)はトロンボーン、打楽器、チェンバロ、 ピアノ。(6)は電子音楽。Hはヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、チェンバロ。編成の多彩さが面白いです。自由な感性が飛び交い、まさにおもちゃ箱をひっ くり返したような世界が広がります。 (Ki)
COV-91805
ドビュッシー:前奏曲集 第1巻(全12曲)
トルステン・エンケ(1966-):アプレリュード(全6曲)
ユリア・バルタ(P)

録音:2017年4月7-9日、2018年1月5-7日
エンケの『Apresludes』はドビュッシーのプレリュードへのオマージュと言える作品です。繊細なピアニッシモ、軽やかなグリッサンド、鐘の音、先鋭 的な和声とクラスター、ソステヌート・ペダルの効果的な活用、そして明滅するドビュッシーのモチーフ。ピアニストのユリア・バルタはこの作品を「ドビュッ シーに出会う旅のよう」と表現しています。ドビュッシーのプレリュードとあわせて聴くと、より一層楽しめる内容です。 (Ki)
COV-91806
ワーグナー:『パルジファル』 第1幕の前奏曲
使徒の愛餐
『パルジファル』より 聖金曜日の音楽
マルクス・ボッシュ( 指 揮)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団
ヴォカペラ合唱団のメンバーによる男声合唱
録音:2003 年 4月20日/マンハイム、ローゼンガルテン(ライヴ)
使徒の愛餐」は男声合唱とオーケストラのためのユニークな作品です。力強いア・カペラが延々と続き、曲の後半に入って宗教的盛り上がりが頂点の 高みに達したとき、遂に、満を持してオーケストラが加わります。勇壮なオペラの一場面といった感じで、まさにワーグナーにしか書けない音楽と言えます。 このアルバムではパルジファルの管弦楽曲と組み合わせることにより、更に高邁な精神に満ちた世界を作り上げています。 (Ki)
COV-91808(2CD)
シューベルト:ピアノ三重奏曲全集
ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.99 D898
ソナタ楽章 変ロ長調 D28
ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100 D929
ノットゥルノ 変ホ長調 Op.148 D897
トリオ・ラファール
[マキ・ヴィーダーケアー(P)、ダニエル・メラー(Vn)、フルリン・クオンツ(Vc)]
トリオ・ラファールはスイスの若手ピアノ三重奏団。2014年大阪国際室内楽コンクール優勝をはじめ、2011年メルボルン国際室内楽コンクール優勝、 同年リヨン国際室内楽コンクールで2位になるなど、数々の賞を受賞しています。
シューベルトの残したピアノ三重奏のための作品全4曲を収録。「ソナタ楽章」は作曲家15歳のときの作品です。その他の作品は30代で書かれたとされ、 ピアノ・ソナタの最後の3曲などと同時期のもの。シューベルト晩年の深みのある旋律と和声に魅了されます。特に緩徐楽章の天国的美しさがたまらなく 感動的です。 (Ki)
COV-91809
フランツ・クサヴァー・シュテルケル(1750-1817):歌曲集
Lied im Freien / Phylis an ihren Damis / Ermunterung / Liebesbothen / An Lina / Elise / Des Jagers Abendlied / Philint an Suschen / Die Sprode / Die Biene / Der Geist der Harmonie / Abendlied / Erinnerung des 15ten May 1793 / Die Vollendung / ピアノのための幻想曲 作品45 / 7つの歌より Misero tu non sei / アリエッタ M’hanno detto, che il marito / 3つのイタリア語二重唱より Ad onta del fato mio bene adorato
ユリア・フォン・ランズベルク(S)
ヤン・コボウ(T)
シルヴィア・アッカーマン(タンジェントピアノ)
トマス・ヘーネ(G)
忘れられたドイツ古典派の作曲家フランツ・クサヴァー・シュテルケルの歌曲集。やわらかく温かなメロディが味わい深いです。チェンバロとピアノの中 間のような音を出すタンジェントピアノによる伴奏も注目。声と楽器が美しく溶け合います。 (Ki)

KKC-4101
ハイドン:アンダンテと変奏曲 ヘ短調Hob.XVII:6、
 ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52
モーツァルト:幻想曲 ハ短調 KV475、
 ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 KV457
小笠原智子(P)

録音:2017年1月2-5日SWRスタジオ、フライブルク
日本語帯・解説書付
ドイツ在住のピアニスト小笠原智子によるハイドンとモーツァルトのピアノ曲集。 1793年ハイドンは実り多き最初のロンドン訪問からウィーンに戻りました。ロンドンで一番魅了されたのは、イギリス、ブロードウッド製のパワフルで表 現豊かなピアノで、ハイドンはこれをウィーンに持ちこみました。この経験がハイドンの後期の鍵盤作品に大きな影響を与え、そんな中で作曲されたのが「ア ンダンテと変奏曲 ヘ短調」でした。これは1794年2度目のロンドン訪問中に書かれた「イギリス・ソナタ」の3曲目、ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52 も同様です。このソナタは演奏者に高度な技術を要求し、ハイドンの鍵盤作品の集大成ともいえる作品。一方、この数年前ハイドンの友人であるモーツァ ルトは、このハイドンの作品を予感させるような初期ロマン派の形式で書かれた幻想曲とソナタを作曲しました。この2つの作品はともにハ短調で書かれ ており、荒々しい感情と均衡した楽曲構成という点で共通しています。 小笠原智子はウィーン古典派の象徴ともいえる作品を、非常に洞察に満ちた解釈で我々に提示してくれています。 (Ki)


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