湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



RUBICON
(イギリス)


クラシック音楽界で幾多の話題作をプロデュースし、現在はONYX(オニックス)のエグゼクティヴ・プロデューサーとして活躍するマシュー・コスグローヴ氏が設立したイギリスのレーベル。第一線で活躍する世界的アーティストたちの演奏を続々と世に送り出す「ONYX」に対し、「Rubicon」は次代を担う才能あふれる若きアーティストたちのための"クリエイティヴ・ホーム"として誕生しました。


※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
RCD-1016
ノーテイションズ&スケッチズ〜ブーレーズ、デュティユー、メシアン:独奏ピアノ作品集
ブーレーズ:12のノタシオン、
 天体暦の1ページ
デュティユー:ピアノ・ソナタ、3つの前奏曲
 扇状の小前奏曲
メシアン:シラヒゲムシクイ、前奏曲(Op.posth)
アレグザンダー・ソアレス(P)
次代を担う才能あふれる若きアーティストたちのための"クリエイティヴ・ホーム" 「Rubicon」から、またも新しい鮮烈な才能が登場!
イギリスのピアニスト、アレグザンダー・ソアレスは、23歳でサウスバンク・センターでデビューし、2015年のロイヤル・オーヴァー=シーズ・リーグ・コンクールでゴールド・メダルを受賞、シティ・ミュージック財団の「2015アーティスト」に選ばれています。
コンサート・プログラムの大半をフランスの現代音楽が占めるアレグザンダー・ソアレス。このデビュー・アルバムでもピエール・ブーレーズ、アンリ・デュティユー、オリヴィエ・メシアンといったフランス現代音楽を代表する作曲家たちのレパートリーを、その峻烈なテクニックと音楽性で披露します。
メシアン研究の権威ピーター・ヒルの発見・校訂・初演で話題を呼んだ、メシアンの「シラヒゲムシクイ(La Fauvette Passerinette)」も収録。
RUBI-1033
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 Op.26
ステーンハンマル:ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.19*
 2つの感傷的なロマンス Op.28(ヴァイオリンと管弦楽のための)
クリスチャン・スヴァルヴァール(Vn)、
ジョアナ・カルネイロ(指)LPO
ヘンリク・モーヴェ(P)*
スウェーデンのヴァイオリニスト、クリスチャン・スヴァルヴァール(1982−)のRubiconレーベル第1作は、「ロマンティシズムのエヴァーグリーン」とも呼ばれるブルッフの代表的傑作「ヴァイオリン協奏曲第1番」と、スウェーデンのヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871ー1927)がトゥール・アウリンのために書いた作品。「ヴァイオリン・ソナタ イ短調」は3楽章で書かれた芳しいロマンティシズムの音楽。「2つの感傷的なロマンス」は、1911年、アウリンが聴衆を前に演奏した最後のコンサートで初演された作品です。
クリスチャン・スヴァルヴァールは、王立ストックホルム音楽大学とジュリアード音楽院で学び、「ECHO」(ヨーロッパ・コンサートホール協会)の「Rising Star」に選ばれました。王立ストックホルム・フィル、ロンドン・フィル、スウェーデン放送響などのオーケストラに客演、室内楽奏者としてローランド・ペンティネン、マッティン・フロースト、クレメンス・ハーゲン、ジャニーヌ・ヤンセンたちと共演してきました。主なレパートリーは、18世紀から20世紀前期のドイツ、ロシア、フランスの作品とスウェーデンのロマンティック音楽。ソロ・デビュー・アルバムとなった「グリーグのヴァイオリン・ソナタ集(Sterling CDA1684-2)」は、国際的な称賛を獲得しています。2016年ストックホルム文化賞受賞。
RUBICON-1001
ショパン:24の前奏曲op.28
ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 op.35
ジュリアン・ブローカル(P)

録音:2016年
詩情のセンス、エネルギーと抑制、構造の深い理解と真の音色・・・彼がみせるこれらの資質はとても稀有なものです」(ピリスの言葉)。1987年 アルル生まれ、アルフレード・コルトー音楽院に学び、2013年からピリスのもとでさらなる研鑚を積むジュリアンのデビューCD。ジュリアンはピリスと の共演のほか、ショパン・フェスティヴァルをはじめ、アメリカでも演奏会を開催している逸材。ショパンの前奏曲の1曲1曲の世界をくっきりと描き、 ソナタ第2番でも、激情におぼれることなく、すべての要素をくっきりと響かせながらショパンの世界を見事に体現しています。 (Ki)
RUBICON-1002
ブライアン・ノウエルズ(b.1946):作品集
ギター協奏曲「アンダルシアの幻影」(ギターとオーケストラのための)
ポコ・ロンド(ギター・ソロ)
「詩的なセレナード」から8つの歌(声とギターのための)
やさしい別れ(ギターとオーケストラのための)
クレイグ・オグデン(G)
デイヴィッド・アンガス(指)
オペラ・ノース・オーケストラ
ジェームス・ギルクリスト(T)

録音:2015年7月20日、ハワード・アッセンブリー・ルーム(リーズ)&2016年11月4日、イートン・プライオリー(イートン)
オーストラリアの名ギター奏者、クレイグ・オグデン。時に力強く、時に繊細に響く変幻自在の音色が魅力です。今回RUBICONからリリースされるの は、オグデンが奏でる、ベルファスト生まれの作曲家、ブライアン・ノウエルズの作品集。ノウエルズの息子もギター奏者であることから、ノウエルズにとっ てギターは特別な楽器。1曲目の協奏曲は、ロマンティックでスペインの情熱に満ちています。ポコ・ロンドはクレイグのために書かれた超絶技巧の作品。 ほかにもシェイクスピアやバイロンらの詩に付曲された8つの歌(テノールのジェームス・ギルクリストが参加)など、聴きやすい作品が並びました。 (Ki)
RUBICON-1003
ジュ・ヨン・シル
ブリテン:ヴァイオリンとピアノのための組曲 op.6
ファリャ: スペイン民謡組曲
フロロフ:ガーシュウィン「ポーギーとベス」からの主題に基づくファンタジー
ミヨー:ヴァイオリンとピアノのためのシネマ・ファンタジー Op58b “ 屋根の上の牛 ” より(1919 年)
シュニトケ:古い様式による組曲
ジュ・ヨン・シル(Vn)
イリナ・アンドリエフスキ(P)

録音:2016年2月、セント・ジョンズ・スミス・スクエア(ロンドン、イギリス)
韓国に生まれ、英国で育ったヴァイオリン奏者ジュ・ヨン・シル。2006年16歳で、ネデャルカ・シメオノヴァ記念音楽祭国際ヴァイオリンコンクール(ブ ルガリア)で優勝し、受賞記念コンサートはブルガリアのラジオで放送されました。その後もベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを全曲、それぞれ違 うピアニストと共演するプロジェクトなどで話題をよびました。また、作曲家としての才能も発揮、ギター奏者ラウラ・スノーデンとのデュオのために作品 を書き下ろしたりもしています。また、2017年は10月から12月にかけて、カール・ジェンキンスとのツアーにも参加予定など、ジャンルを越えて活躍 しています。 (Ki)
RUBICON-1004
ビフォー・ジ・エンディング・オブ・ザ・デイ〜晩課のための合唱作品集
ハワード・スケンプトン(1947−):めでたし神聖なる乙女(2007)
リチャード・ウィルバーフォース(1984−):祈り(2016)
マシュー・マーティン(1976−):光りの消ゆる前に(2013)
フランシス・ジャクソン(1917−):光りの消ゆる前に(2008)
デイヴィッド・ブリッグス(1962−):詩篇第121番「私は丘に目を上げ」(2006)
デイヴィッド・グッドイナフ(1968−):詩篇第133番「なんという恵み、なんという喜び」(2003)
フランシス・ジャクソン:父なる神への讃歌(2004)
ブライアン・チャップル(1945−):セーフ・ホエア・アイ・キャンノット・ライ・イエット(2012)
ロビン・ホロウェイ(1943−):父なる栄光の輝き(2014)
ジェームズ・バートン(1974−):マニフィカト(2015)
トビー・ヤング(1990−):主の祈り(2014)
ジョゼフ・フィブス(1974−):めでたし女王(2010)
ガブリエル・ジャクソン(1962−):アヴェ・マリア(2004)
ギャレス・トレシダー(1985−):おお、輝かしい乙女よ(2016)
リチャード・ウィルバーフォース:わが魂よ、御国は(2016)
デイヴィッド・ベドナル(1979−):ファンファーレとプロセッショナル(2010)
ジ・エクソン・シンガーズcho
ジョナサン・ヴォーン(Org)
リチャード・ウィルバーフォース(指)
2016年、創立50周年を迎えたジ・エクソン・シンガーズ合唱団。1966年7月30日、イングランドで開催された第8回FIFAワールドカップで、 イングランドが優勝した日に産声を上げた合唱団は、タリス、バード、ペルゴレージやブラームスのレクイエムから、今を生きる作曲家たちへの委嘱も積 極的に行っています。50周年の節目にあたり、彼らが礼拝で演奏するためにこれまでに新たに書かれた作品の数々を録音。あらたな1歩を踏み出します。 (Ki)

RUBICON-1005
イザイ:6つのヴァイオリン・ソナタ集 op.26
第1番 ト短調「ヨーゼフ・シゲティ」、第2番 イ短調「ジャック・ティボー」、
第3番 ニ短調「ジョルジュ・エネスコ」、第4番 ホ短調「フリッツ・クライスラー」、
第5番 ト長調「マチュー・クリックボーム」、第6番 ホ長調「マヌエル・キロガ」
ジョヴァンニ・グッツォ(Vn)

録音:2014年2月20日−22日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール(モンマス、イギリス)
J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータとならんでヴァイオリン奏者にとって重要なレパートリーである、イザイの6つのヴァイオ リン・ソナタ。イザイはそれぞれの曲を、特定の偉大なヴァイオリン奏者を想定しながら作曲しました。ヴァイオリン奏法が急速に発展した、個性豊かな 奏者が大勢いたひとつの黄金期(イザイ自身もそのけん引役の一人であった)を垣間見ることができる作品が並んでいます。14歳の時に初めてイザイの ソナタを録音で聴き、たちまち虜になったというグッツォ。英国王立音楽院の教授で、ザハール・ブロンらに師事し、ブダペスト祝祭管の首席客演コンサー トマスターでもあリマす。ソリストとしても、室内楽奏者としても優れていることを遺憾なく世界に知らしめる力演です。 (Ki)
RUBICON-1006(2CD)
バッハ:鍵盤楽器のための協奏曲集
協奏曲第1番ニ短調 BWV.1052
協奏曲第2番ホ長調 BWV.1053
協奏曲第3番ニ長調 BWV.1054
協奏曲第4番イ長調 BWV.1055
協奏曲第5番ヘ短調 BWV.1056
協奏曲第7番ト短調 BWV.1058
イタリア協奏曲ヘ長調 BWV.971
ソニア・バッハ(P)、イギリス室内O

録音:2014年3月7日−8日&2015年2月19日−20日、セント・ジョンズ・スミス・スクエア(ロンドン、イギリス)
イギリス室内Oとの共演、弾き振りでバッハの名作、鍵盤楽器のための協奏曲集を録音したソニア・バッハは、イタリアでラザール・ベルマン、スペインでアリシア・デ・ラローチャにピアノを学び、現在はスタインウェイ・アーティストとして活躍中の女流ピアニスト。オイゲン・ダルベール国際音楽コンクールでの第1位&大賞受賞や、第12回ヴィオッティ=ヴァルセージア国際音楽コンクールでの特別賞受賞など順調にキャリアを重ねており、今回のバッハの協奏曲集での芯が通った堂々たるバッハの演奏は、ソニア・バッハの活躍の場をさらに広げる切っ掛けとなることでしょう。また、現在のイギリスを代表するプロデューサー&エンジニアのコンビであるアンドルー・キーナーとサイモン・イードンが製作、録音を担当しているという事実が、ソニア・バッハへの期待度と評価の高さを物語っています。
RCD-1007
ライフラインズ〜グリーグ、リスト、フランク
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ長調 Op.8
リスト:2つのエレジー
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
デュオ・ビリンガー
〔レア・ビリンガー(Vn)、エステル・ビリンガー(P)〕
14歳の時にベルリンのフィルハーモニーでのソロ・デビューを飾り、国際的なキャリアをスタートしたヴァイオリニストのレア・ビリンガーは、ザルツブルク音楽祭やMDRムジークゾマー(MDR音楽の夏)、ダヴォス国際音楽祭など世界各地の国際音楽祭で活躍。クロスター・シェーンタール、ロドルフォ・リピツァー、シュポア、ヤンポルスキーの各国際コンクールで入賞を果たし、2008年にはブラームス国際コンクールで最高位を受賞するなど、 華々しい活躍を見せる、ドイツの才女です。
ピアニストのエステル・ビリンガーは、数多くの世界的ピアニストを育成したドイツの名教師、カール=ハインツ・ケマーリングに師事。第6回ヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクールで第1位に輝き、その才能に多くの注目が集まっています。
RCD-1008
リフレクションズ〜モンポウ&ラヴェル
モンポウ:風景、魔法(魅惑)
ラヴェル:鏡、ソナチネ
ジュリアン・ブロカル(P/スタインウェイCD-18)
前作、ショパンの「24の前奏曲&ピアノ・ソナタ第2番」(RCD 1001)で、鮮やかかつ堂々たるデビューを飾ったピリス門下の期待の逸材、1987年、フランスのアルル出身のピアニスト、ジュリアン・ブロカル。
フランスを中心とするヨーロッパで大成功を収めた前作「ショパン」に続くセカンドアルバムでは、スペインとフランスの国境地帯であるバスク地方を中心として、スペイン側からは「モンポウ」、フランス側からは「ラヴェル」を取り上げます!両者から作品を献呈されたカタルーニャ出身のピアニスト、リカルド・ビニェス(1875−1943)の存在で、モンポウとラヴェルを結び付けたブロカル。
スペインとフランスのコンポーザー=ピアニストたちの月と太陽、影と光のような関係性が、ジュリアン・ブロカルの持ち味である煌めく音色と絶妙なタッチによって際立ち、そのコントラストが美しく描かれてゆきます。ホロヴィッツが愛用し、イストミンがオーマンディ&フィラデルフィア管とのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番(1956年)でも弾いた銘器、スタインウェイCD-18(ティペット・アート・ライズ・センター所蔵)のサウンドと、ジュリアン・ブロカルのピアニズムから生まれる、モンポウとラヴェルの世界にご注目下さい!
RUBICON-1009
ショスタコーヴィチ&シュトラウス
ショスタコーヴィチ(バルシャイ編):室内交響曲 Op.110a
R・シュトラウス:メタモルフォーゼン
バルティック室内O、
エマニュエル・ルデュック=バローム(指)

録音:2016年3月、サンクトペテルブルク・レコーディング・スタジオ&聖カタリナ教会(サンクトペテルブルク、ロシア)
テミルカーノフ率いるサンクトペテルブルク・フィルの弦楽セクションによって結成されたロシアのチェンバー・オーケストラ、バルティック室内Oと、1971年フランス、アヌシー出身の実力派指揮者、エマニュエル・ルデュック=バロームのコンビによるエマニュエル・ルデュック=バローム。バルト海に面するカリーニングラード、シベリア地方のイツクーツクのオーケストラで首席指揮者を務め、2014年8月より、ロシアのサラトフ・フィルハーモニー協会アカデミックSOの首席指揮者兼音楽監督として活躍中のルデュック=バロームは、リヨンとジュネーヴで研鑽を積んだ後、ロシアへと渡り、サンクトぺテルブルク音楽院でマリス・ヤンソンスに師事。さらに同音楽院の伝説的名教師、イリヤ・ムーシンの下で指揮法を学び、その系譜に名を連ねる注目の存在です。ムーシン、ヤンソンスの薫陶を受け、ロシアを中心に活躍するルデュック=バロームによるバルシャイ編曲のショスタコーヴィチは、その解釈に注目が集まることでしょう!
RUBICON-1010
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
第1番 ニ長調 op.12-1、第3番 変ホ長調 op.12-3、第6番 イ長調 op.30-1、第8番 ト長調 op.30-3
クロエ・ハンスリップ(Vn)
ダ ニ ー・ド ライヴァ ー(P)

録音:2017年3月2日
BBCラジオ3でも毎度の演奏会がライヴ放送され、どの回もイギリスの音楽ファンをうならせた名演がCD化!2002年BBCプロムスにデビュー、その後 ヨーロッパを中心に華々しい活躍をみせるクロエ・ハンスリップのベートーヴェンのソナタが登場。パートナーを務めるピアニスト、ダニー・ドライヴァーはイ ギリス内外で、ソリストとして、そして室内楽奏者として絶大な信頼を得ている名ピアニスト。イギリスが誇る現役人気アーティストによるベートーヴェン、注 目です。 (Ki)
RCD-1011
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集Vol.2
ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24《春》
ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
クロエ・ハンスリップ(Vn)
ダニー・ドライヴァー(P)
英グラモフォン誌で大絶賛された「第1集」(PRCD 1010/RCD 1010)に続き、早くも登場する「第2集」には、第5番《春》を含む3作品を収 録! レコーディングではヴュータンやメトネル、ボーウェンなど、ロマン派以降の知られざるレパートリーを積極的に取り上げ、レパート リーを広げてきたハンスリップ。 ヴァイオリンのレパートリーの王道中の王道、ベートーヴェンのソナタの全曲録音は、神童から若き名手へと成長し、さらなる高みを目 指すハンスリップのキャリアにおける重要なマイルストーンとなることでしょう! Hyperionでもお馴染みのイギリスの実力派ピアニスト、ダニー・ボーウェンの知的で洗練されたピアニズムにもご期待下さい。
RCD-1012
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集Vol.3
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.12-2/ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47 「クロイツェル」/ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96
クロエ・ハンスリップ(Vn)、
ダニー・ドライヴァー(P)
第3巻では、1790年代後半の活気に満ちた「第2番」、謎めいた美しさを持つ「第10番」、そして傑作「第9番 「クロイツェル」」で、この偉大なソナタ集を締めくくります。
レコーディングではヴュータンやメトネル、ボーウェンなど、ロマン派以降の知られざるレパートリーを積極的に取り上げ、レパートリーを広げてきたハンスリップ。ヴァイオリンのレパートリーの王道中の王道、ベートーヴェンのソナタの全曲録音は、神童から若き名手へと成長し、さらなる高みを目指すハンスリップのキャリアにおける重要なマイルストーンとなることでしょう!
RUBICON-1013
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 op.70-1「幽霊」
ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 op.101
武満徹:ビトゥイーン・タイズ
トリオ・イシムシズ
〔パブロ・エルマン・ベネディ(Vn)、ミヒャエル・ペトロフ(Vc)、エルデン・ミシルリオグリュ(P)〕
イシムシズ(isimsiz)とはトルコ語で ‘名のない’、あるいは ‘無名’ の意。クラシック音楽界のエキサイティングな存在として知られてきているトリオの デビュー盤です。ヴァイオリンは、キアロスクーロ・カルテットで第2ヴァイオリンを務めるパブロ・エルマン・ベネディ。ピアノのエルデン・ミシルリオグリュ はトルコに生まれ、ギルドホールで学んだ俊英。そしてチェロのミヒャエル・ペトロフはイギリスのヨーロッパ・コンサート・ホール協会主催のライジング・ スター・シリーズに登場した注目株。ベートーヴェンとブラームスの勝負曲、そして演奏会でもしばしば取り上げてきた大切な作品、武満の「ビトゥイーン・ タイド」という意欲的なプログラムでの登場です。 (Ki)
RCD-1014
レガシー〜バード&シェーンベルク
バード:この道を通る者は、ファンタジア MB 27
モーリー:ナンシー、
トムキンズ:パヴァン&ガリアード 「ストラフォード伯」、狩のガリアード
ブル:ラムリー伯のパヴァン&ガリアード
ウェーベルン:こどものための小品、ピアノのための小品
シェーンベルク:組曲 Op.25
ブラームス
:ピアノ・ソナタ第2番Op.2
カリム・サイード(P)
カリム・サイードは、ヨルダンの首都アンマン生まれ、5歳からピアノを始め、11歳でイギリスへ移住し王立音楽アカデミーで研鑽を積みました。ダニエル・バレンボイムに師事したサイードは、バレンボイムの招きにより2000年にヴァイマール・ベルデヴェーレ音楽学校でコンサートを行い、その成功がクリストファー・ヌーペン監督によるドキュメンタリー「カリムズ・ジャーニー」へと繋がりました。同ドキュメンタリーはBBCで放送され国際的な名声を高めました。 2009年にはバレンボイムとの共演でBBCプロムス・デビューも果たし、その後もピエール・ブーレーズ・ザールのこけら落とし公演に参加するなど共演を続けています。
ニュー・アルバム「レガシー」は、ウィリアム・バード:を中心に、トマス・モーリー、トマス・トムキンズ、ジョン・ブル:といったイギリス・ルネサンスの作曲家、アルノルト・シェーンベルク、アントン・ウェーベルンら新ウィーン楽派、そしてブラームスの作品を組み合わせるといった意欲的なプログラム。 バレンボイムが見出した才能、カリム・サイードによる異彩を放つリサイタル・アルバムにご注目ください。
RCD-1015
リコンポーズド・バイ・マックス・リヒター 〜 ヴィヴァルディ:四季
ヴィヴァルディ:四季(リコンポーズド・バイ・マックス・リヒター)
ヴァスクス:孤独な天使
ペルト
:フラトレス
フェネラ・ハンフリーズ(Vn)、
ベン・パーマー(指)、
コヴェント・ガーデン・シンフォニア
フェネラ・ハンフリーズは、ドイツ・カンマーアカデミーのコンサートマスターとしても活躍する英国の女流ヴァイオリニスト。
Champs Hill Recordsからリリースされた「バッハ・トゥ・ザ・フューチャー」と題する独創的な2つのアルバムが話題を呼び、第2巻(CHRCD 118)は2018年のBBCミュージック・マガジン・アウォードで、見事器楽部門賞を受賞。その企画力、印象的な魅力、驚くべき演奏が高く評価され、続々と優れたヴァイオリニストを輩出しているイギリスのヴァイオリン界において、ブレイク必至と期待されている注目の逸材です。
次代を担う才能あふれる若きアーティストたちのための"クリエイティヴ・ホーム" 「Rubicon」への移籍第1弾。映画『メッセージ』、『ダンサー』、海外ドラマ『TABOO』など、多くのドラマや映画の音楽を手がけ、睡眠のためのアルバム『SLEEP』が話題を呼ぶなど、映画音楽、ミニマル・ミュージック、ポスト・クラシカルの分野で注目を集めている作曲家、マックス・リヒターが"リコンポーズ"した、ヴィヴァルディの「四季」。2012年にダニエル・ホープのソロで初演され、その後のアルバムは世界22ヵ国のヒット・チャートに乗り、ポスト・モダン&ミニマル界隈をにぎわせた作品です。
RUBICON-1017

RLP-1017(1LP)
エールハウス・セッションズ
ジョン・プレイフォード(1623−1686)/ビャッテ・アイケ編曲:「英国式舞踏指南」より ワロム・グリーン
パーセル(1659−1695)/バロックソリステーネ編曲:劇音楽「アテネのタイモン」より カーテン・チューン
バロックソリステーネ&ビャッテ・アイケ編曲:我を導きたまえ〜パーセル:劇音楽「ボンドゥカ」より おお、我を平安な暗闇に導きたまえ&プレイフォード:「英国舞踏指南」より イタリアン・ラント
伝承曲(イギリスのシーシャンティ)/バロックソリステーネ&トーマス・ガスリー編曲:ホール・アウェイ・ジョー
伝承曲(17世紀スコットランド)/ビャッテ・アイケ編曲:ジョニー・ファー
パーセル:劇音楽「アブデラザール」より ホーンパイプ
プレイフォード/ビャッテ・アイケ&バロックソリステーネ編曲:「英国式舞踏指南」より 処女王、スティンゴ、ボビング・ジョー
伝承曲(イギリスのシーシャンティ)/トーマス・ガスリー編曲:パス・アラウンド・ザ・グロッグ
ビャッテ・アイケ&バロックソリステーネ編曲:トラヴェル・セット〜ノルウェー、スコットランド、デンマークの伝承曲集
伝承曲(19世紀イギリスのバラッド)/ビャッテ・アイケ&バロックソリステーネ編曲:私の船を港まで曳いた
ターロック・オキャロラン(1670−1738)/バロックソリステーネ&ビャッテ・アイケ編曲:カロランズ・カップ
伝承曲/ビャッテ・アイケ編曲:カナディアン・セット
伝承曲(イギリスのシーシャンティ)/トーマス・ガスリー編曲:降りろよ、ジョニー
ビャッテ・アイケ(芸術監督&ヴァイオリン)、
バロックソリステーネ〔フレドリク・ボック(ギター&チャランゴ)、ハンス・クヌット・スヴェーン(ハープシコード&ハーモニウム)、ヘルゲ・アンドレアス・ノルバッケン(パーカッション)、ヨハネス・ルンドベリ(Cb)、ミロシュ・ヴァレント(ヴァイオリン&ヴィオラ)、ペール・T・ビューレ(Va)、スティーヴン・プレイヤー(G)、トーマス・ガスリー(ヴォーカル&Vn)〕

録音:2016年1月&5月、ヴィレッジ・レコーディング(コペンハーゲン、デンマーク)
いまイギリス、ドイツをはじめとする欧米各地で話題沸騰中の「エールハウス・セッションズ」は、2005年にノルウェー、ベルゲンで結成されたピリオド・アンサンブル、バロックソリステーネと芸術監督ビャッテ・アイケが起ち上げたユニークかつオンリーワンのプロジェクト!バロックソリステーネがアレンジを施したパーセルの序曲やシーシャンティを中心とした英国の音楽、北欧の伝承曲によって、17世紀イギリスの港町のパブ(酒場)で、当時の船乗りたちが陽気に(または騒々しく)歌い、そして踊った光景が、まるで目の前で繰り広げられているかのように再現されています。ソロあり、合奏あり、歌あり、そしてトラディショナル・ダンスあり!さあ、バロックソリステーネのナビゲートで熱狂と喧騒の17世紀イギリスの港町へ ――!
RUBICON-1018(2CD)
カルロ・グラツィアーニ(?-1787):チェロと通奏低音のための6つのソナタ op.3
[CD1]ソナタ第1番 ト長調、第2番 イ長調、第3番 変ロ長調
[CD2]ソナタ第4番 ヘ長調、第5番 ニ長調、第6番 変ホ長調
ステファノ・チェッラートvdc
アルモニオーザ[マルコ・デマリア(Vc)、ミケーレ・バルキ(Cemb)]

録音:2017年5月17-18日、イタリア
イタリアのアスティに生まれたカルロ・グラツィアーニは、チェロのヴィルトゥオーソとして活躍した音楽家。演奏旅行を頻繁に行い、1764年には7歳のモー ツァルトとロンドンで共演、また、チェロのためのソナタと協奏曲をのこしています。1773年にプロイセンの宮廷を退任(後任はデュポール)、その後はフリー ドリヒ・ヴィルヘルム2世のもとで、破格の年金を受け取りながら仕えました。ソナタからは、急速なパッセージや高音域の多用など、グラツィアーニがいかに 高い演奏能力を備えていたかをうかがい知ることが出来ます。豊かな旋律も魅力。ここに収録されているソナタ作品3は、フリードリヒ・ヴィルヘルム2世に献 呈されていますが、ヴィルヘルム2世がいかに優れた奏者であったか、ということも示しています。 (Ki)
RUBICON-1019
C.P.E.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
ソナタ ニ長調 Wq37、
ハ長調 Wq36、ト短調 Wq88
ピアノ・ソナタ イ短調 Wq 50-3
ヨハンナ・ローズ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ハビエル・ニュネス(Cemb)
ドイツ出身のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ヨハンナ・ローズのデビュー盤。ヴィルトゥオジティと繊細さが要求される、ヴィオラ・ダ・ガンバのためのレパー トリーの最高峰のひとつ、C.P.E.バッハのソナタです。様々な古楽アンサンブルで演奏し、ヨーロッパ、南米、日本にもツアー参加しています。バーゼル 音楽院でパンドルフォに師事、そしてヴィットリオ・ギエルミの下でも研鑽を積んでいます。 (Ki)
RUBICON-1020
メユール:交響曲第1番 ト短調
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
クリストフ・ケーニヒ(指)
ソロイスツ・ヨーロピアン・ルクセンブルク
クリストフ・ケーニヒは1968年ドレスデン出身の指揮者。ドレスデンの音楽大学に学び、シュターツカペレ・ドレスデンでサー・コリン・デイヴィスの アシスタントを務めていました。歌劇とシンフォニーの両方で活躍しており、2003年、チューリヒ歌劇場の「後宮からの誘拐」では健康上の理由で初日 4日前にキャンセルしたメストの代わりに新演出の舞台を指揮、一躍注目を浴びました。そんなケーニヒが首席指揮者・音楽監督を務めるソロイスツ・ヨー ロピアン・ルクセンブルクとの共演盤が登場。フランス革命期に活躍し、ベートーヴェンを思わせる作風のメユールの交響曲と、ベートーヴェンのエロイカ、 という興味深いプログラムです。 (Ki)
RUBI-1021
ベッリーニ、ドニゼッティ、ロッシーニのベル・カント・アリア集
ベッリーニ:晴れ着 姿の私を見てください…おお、幾度となく(「カプレー ティ家とモンテッキ家」より)
ドニゼッティ:あ あ、あまりに長く待ち…おお、この心の光よ(「シャモ ニーのリンダ」より)
ドニゼッティ
:受け取って ください、私のおかげであなたは自由になったのです (「愛の妙薬」より)
ロッシーニ
:何と甘美に私の 心を打つのでしょう(「タンクレディ」より)
ドニゼッティ:あたりは静寂に包まれ(「ランメルモール のルチア」より)
ベッリーリ:ああ、信じられない …ああ、思いもよらない(「夢遊病の女」より)
ドニゼッティ:その眼差しに…私だって(「ドン・パスク アーレ」より)
ロッシーニ
:苦悩に打ちひしがれ… 柳の木の下に座り(「オテッロ」より)
ロッシーニ
: 暗い森(「ギヨーム・テル〔ウィリアム・テル〕」より)
ヴェネラ・ギマディエヴァ(S)、
ジャンルカ・マルチアーノ(指)ハレO
ロシア連邦タタールスタン共和国の首都カザンに生まれ、カザン音楽カレッジとサンクトペテルブルク州立音楽院で学び、現在世界中のオペラハウスで活躍するロシア気鋭のリリック・コロラトゥーラ・ソプラノ、ヴェネラ・ギマディエヴァのファースト・アルバムがRubicon Classicsから登場。
モスクワ・ボリショイ劇場のスター歌手であり、「ロシアの新しい声(the new voice of Russia)」と称されるギマディエヴァが、純粋で情熱的な、ヴィンチェンツォ・ベッリーニ、ガエターノ・ドニゼッティ、ジョアキーノ・ロッシーニのベル・カント・アリアを現代的な表現で歌います。 指揮は、2016年に東京ニューシティOのミュージカル・アドヴァイザーに就任したジャンルカ・マルチアーノです。
RUBI-1022
シューマン:ダヴィット同盟舞曲集 Op.6
フモレスケ Op.20
主題と変奏変ホ長調 WoO.24
ガブリエーレ・カルカノ(P)
1985年トリノ生まれのピアニスト、ガブリエーレ・カルカノが、才能あ ふれる若きアーティストたちのための"クリエイティヴ・ホーム" Rubicon Classicsより登場! 2010年にボルレッティ=ブイトーニ財団フェローシップに選ばれ、ヘラク レスザールで行われたミュンヘン・デビュー・リサイタルでは南ドイツ新 聞より「音の彫刻家」と称されたカルカノ。内田光子、アルフレート・ブ レンデル、リチャード・グードら偉大なピアニストたちに学び、特に内田 光子からはマルボロ音楽祭に4度にわたって招待されるなど高く評価され ています。また、今回のオール・シューマン・プログラムはブレンデルと 共に綿密に準備されたといいます。
RCD-1023
ゴリアテとの旅〜ヨーゼフ・ケンペルの足跡
ホフマイスター:コントラバス協奏曲変ホ長調
シュペルガー:コントラバスとヴィオラ・ダ・モーレのためのソナタ
ヴァンハル:コントラバス協奏曲変ホ長調
モーツァルト:アリア「この美しい手と瞳のために」K.612
グリゴリー・クロテンコ(Cb)、
バロッコ・コンチェルタート、
マリア・クレスティンスカヤ(指&ヴィオラ・ダ・モーレ)、
イリヤ・マズロフ(Br)
ハンガリー陸軍の騎兵将校であると同時に、独学で学んだコントラバスのヴィルトゥオーゾとして、オーストリア、ドイツ、パリ、ロンドンやサンクトペテルブルクを訪れ、レオポルド・モーツァルト、ハイドン兄弟、ヴァンハルなど、当時の著名な音楽家たちと親交を深めたヨーゼフ・ケンペル(1735-88?)と、ケンペル自身のために製作された特大の楽器「ゴリアテ」の足跡をたどるプログラム。
サンクトペテルブルクのボリショイ劇場の宮廷音楽家としてその生涯を終えたとも考えられているケンペル(ケンプファー)の足跡を、ホフマイスターやシュペルガー、ヴァンハルの傑作で再現するグリゴリー・クロテンコは、現代のロシアのヴィルトゥオーゾ。
2007年のモスクワ音楽院卒業後、2009年の第3回セルゲイ・クーセヴィツキー国際コントラバス・コンクールで見事優勝を果たし、スヴェトラーノフ記念ロシア国立響や、ロシア・ナショナル管で活躍。
2011年にはオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティックに客演コンサートマスターとして招かれるなど、古楽の分野でもその才能を発揮している期待の名手です。
数世紀の時を越えて繋がる、現代ロシアと18世紀ヨーロッパの2人のコントラバスのヴィルトゥオーゾ。低弦楽器、コントラバスのソロ楽器として魅力を存分にお楽しみください!
RCD-1026(2CD)
モーツァルト:コジ・ファン・トゥッテ K.588(モーツァルトのオリジナルの構想を再現した世界初録音) ローラン・ピヨ(指)、
ロイヤル・フィヴァプール・PO、
ヨーロピアン・オペラ・センター〔ナザン・フィクレト(ソプラノ/フィオルディリージ)、エロイーズ・マス(メゾ・ソプラノ/ドラベッラ)、アレグザンダー・スプレイグ(テノール/フェルランド)、ビアージョ・ピッツーティ(バリトン/グリエルモ)、ハミダ・クリストフェルセン(ソプラノ/デスピーナ)、フランチェスコ・ヴルタッジョ(バリトン/ドン・アルフォンソ)

録音(ライヴ):2014年7月9日−13日、フィルハーモニー・ホール(リヴァプール、イギリス)
ワシリー・ペトレンコの指揮で、ロイヤル・リヴァプール・フィル(RLPO)とヨーロピアン・オペラ・センター(EOC)とのパートナーシップによって上演が実現したヴォルフ=フェラーリ・プロジェクト(Avie/AV2193、Rubicon/RCD1024)に続くRLPOとEOCの共同プロジェクト。最新作は、モーツァルトの代表作、オペラ・ブッファ「コジ・ファン・トゥッテ」が登場! 最大の特徴は、モーツァルトが構想していたオリジナルの「コジ・ファン・トゥッテ」を再現したというもので、もちろん世界初録音。クイーンズ大学の歴史的音楽学者イアン・ウッドフィールド教授が戦後各地に散逸した様々な楽譜を集め、使用されたインクから年代を測定するなどの研究によって楽譜の違いを調査。モーツァルトは、互いの恋人を交代させるかどうか決めていなかったということが明らかになり、この蘇演が実現しています。 ローラン・ピヨは、ロサンゼルス・オペラでは副音楽監督としてケント・ナガノやプラシド・ドミンゴとともに働き、フランスのローヌ=アルプ・オーヴェルニュSOの音楽監督を務めるフランスの指揮者。ヨーロピアン・オペラ・センターの若き有望な歌手たちを率いて、モーツァルトの描いた「コジ・ファン・トゥッテ」の姿を現代に伝えます。
RCD-1024(2CD)
ヴォルフ=フェラーリ:歌劇「四人の田舎者」 ワシリー・ペトレンコ(指)
ロイヤル・リヴァプールPO
ミフネア・ラマティッチ(バス/ルナルド)、シルヴィア・ベルトラーミ(メゾ・ソプラノ/マルガリータ)、ロミーナ・カスッチ(ソプラノ/ルシエータ)、ミルコ・クアレッロ(バス/シモーネ)、ダニエラ・デジェンナーロ(ソプラノ/マリーナ)、アレクサンダル・ステファノフスキ(バス/マウリツィオ)、タンゼル・アクゼイベック(テノール/フィリペト)、ロマン・イアルチッチ(バス/カンシアン)、アナ・ジェームズ(ソプラノ/フェリーチェ)

録音(ライヴ):2012年3月31日、フィルハーモニー・ホール(リヴァプール、イギリス)
ヴェネツィアの4人の「ルステゴ」(ヴェネツィアの方言で「ならず者」や「意地の悪い人」などの意味)たちとその周囲の物語である歌劇「四人の田舎者」は、マスカーニの歌劇「仮面」とヴェネツィアの劇作家であるゴルドーニの「田舎者たち」から大きな影響を受けたヴォルフ=フェラーリが、作曲し、1906年にミュンヘンで初演された3幕のコミック・オペラ。イタリアとドイツの2つのルーツを持ち、オペラ・ブッファ的な作風を持ち味としたヴォルフ=フェラーリの知られざる傑作の1つです。
ペトレンコ、RLPO、ヨーロピアン・オペラ・センターは、この「四人の田舎者」の上演のために、ヨーロッパ中から才能あふれる平均年齢30歳以下の歌い手たちを選出。指揮者のペトレンコを筆頭に、次代を担う若き逸材たちのハイ・パフォーマンスによって大成功を収めた公演のライヴ・レコーディングにご注目下さい!
RCD-1025
シューベルト:交響曲第9番ハ長調 D.944「ザ・グレイト」
ベリオ:レンダリング〜交響曲第10番ニ長調 D.936aのスケッチに基づく
クリストフ・ケーニヒ(指)
ソロイスツ・ヨーロピアン・ルクセンブルク
1968年にドレスデンで生を受け、ドレスデン音楽大学で指揮を学び、ドレスデン・シュターツカペレではコリン・デイヴィスのアシスタントとして経験を積んだドイツの指揮者クリストフ・ケーニヒと、
現在、首席指揮者兼音楽監督を務めるソロイスツ・ヨーロピアン・ルクセンブルク(ソロイスツ・エウロペーンズ・ルクセンブルク)とのコンビによるルビコン(Rubicon)でのレコーディング第2弾は「シューベルト」がテーマ!
前作ではベートーヴェンの「英雄」とメユールの「交響曲第1番」を組み合わせたケーニヒがシリーズの第2弾として選んだのは、シューベルトの「ザ・グレイト」と、未完成に終わった「交響曲第10番ニ長調 D.936a」のスケッチに基づくベリオの「レンダリング」。
「レンダリング」は、シューベルトの構想、作風を受け継ぐ「補筆」による「交響曲第10番ニ長調」の完成は困難と判断したベリオが、スケッチとスケッチの間などを自作の音楽で繋ぐ「修復」を施して仕上げた3楽章形式の作品です。
「ザ・グレイト」とのカップリングに「ロ短調D.759の未完成」ではなく、ベリオの「レンダリング」を選んだケーニヒのアイディアが、シューベルト、ベリオ両方の魅力を際立たせることでしょう!
RUBI-1027
バルトーク&シューマン:ヴァイオリン・ソナタ集
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 Op.105、
 3つのロマンス Op.94
バルトーク:ハンガリー民謡集、
 ヴァイオリン・ソナタ第1番
スティーヴン・ヴァールツ(Vn)、
ガブリエーレ・カルカノ(P)
スティーヴン・ヴァールツは、1996年カリフォルニア生まれの若きオランダ系アメリカ人ヴァイオリニスト。サン・フランシスコ音楽院とカーティス音楽学校、パールマン・ミュージック・プログラムなどで学び、現在はクロンベルク・アカデミーに在籍中。2013年にはニューヨークのヤング・コンサート・アーティスト国際オーディションとモントリオール国際コンクールで受賞、2014年メニューイン・コンクール優勝など神童として活躍し、2015年のエリザベート王妃国際音楽コンクールでは第5位入賞を果たしています。2017年には優れた若手演奏家に贈られるエイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラントを受賞し、既に30以上のスタンダード・レパートリー、そしてレアなコンチェルト・レパートリーを誇るスティーヴン・ヴァールツのデビュー・アルバムは、バルトークとシューマンのヴァイオリン・ソナタ集。

RCD-1029
ロシアン・バレエ・ピアノ・トランスクリプションズ
チャイコフスキー:組曲 「くるみ割り人形」 (プレトニョフ編)
ストラヴィンスキー
:「ペトルーシュカ」からの3楽章、
 組曲 「火の鳥」(アゴスティ編)
プロコフィエフ:「シンデレラ」からの6つの小品 Op.102
アレグザンダー・ウルマン(P)
次代を担う才能あふれる若きアーティストたちのための"クリエイティヴ・ホーム" 「Rubicon」 から、アレグザンダー・ウルマンのデビュー・アルバムが登場。 アレグザンダー・ウルマンは、1991年ロンドン生まれ。2011年ブダペストで行われたフランツ・リスト国際ピアノ・コンクール(ブダペスト国際音楽コンクール)で優勝し国際的な注目を集め、2014年から2017年までヤング・クラシカル・アーティスツ・トラスト(YCAT)の代表として活動。2017年にはオランダ、ユトレヒトで行われたフランツ・リスト国際ピアノ・コンクールでも見事優勝を勝ち取り、ヨーロッパ、アメリカ、韓国、中国の各地で演奏。2020年には日本、中国、北米でのリサイタル・ツアーも計画されています。 デビュー・アルバムでは、「くるみ割り人形」、「ペトルーシュカ」、「シンデレラ」、「火の鳥」といった、世界で愛されるロシアのバレエ音楽の華麗なピアノ・トランスクリプションを収録。ウルマンの並外れたテクニックと音楽性が発揮される魅惑のプログラムをお楽しみください。
RCD-1030
シャコンヌ、ディヴェルティメント、ラプソディ集
バッハ:シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV.1004より/メンデルスゾーン編曲ピアノ伴奏版)
ヴィターリ:シャコンヌ ト短調(シャルリエ編)
ストラヴィンスキー(1882−1971):組曲 ディヴェルティメント(バレエ 「妖精の口づけ」より)
バルトーク:ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ第1番 Sz86
ヴラディゲロフ(1899−1978):ブルガリア狂詩曲 「ヴァルダル」
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ロッシーニの「セビリアの理髪師」による演奏会用狂詩曲(ハイフェッツ編)
ジュヨン・シル(Vn)、
イリーナ・アンドリエフスキー(P)
韓国出身のイギリスの女流ヴァイオリニスト、ジュヨン・シルは、2006年に16歳でブルガリアのネデャルカ・シメオノワ国際ヴァイオリン・コンクールの第1位を獲得し、ロイヤル・フィルハーモニック協会のエミリー・アンダーソン賞など様々な賞を受賞。また作曲家としても活発な活動を展開しており、2005年にはBBC/ガーディアン・ヤング・コンポーザー・オヴ・ジ・イヤーを受賞しています。使用楽器はゲオルク・フォン・オペルから貸与されている銘器マッテオ・ゴフリラー。
「組曲」と「幻想曲(ファンタジー)」をテーマとしたデビュー・アルバムに続くジュヨン・シルのセカンド・アルバムは、18世紀から20世紀にかけて作曲家と名ヴァイオリニストたちの密接な関係から生まれていったシャコンヌ、ディヴェルティメント、ラプソディ集。
メンデルスゾーンが編曲した"ピアノ伴奏版”「バッハのシャコンヌ」を始め、シャルリエ版の「ヴィターリのシャコンヌ」、ストラヴィンスキーの「妖精の口づけ」からのディヴェルティメント、カステルヌオーヴォ=テデスコ(ハイフェッツ編)による「セビリアの理髪師によるラプソディ」など、華麗な技巧と優れた芸術的感性が発揮されるリサイタル・プログラムです。
RUBI-1031
ザ・ドリームズ&フェイブルズ・アイ・ファッション 〜 ビーバー、ベリオ、パンドルフィ、シャリーノ、バッハ
ビーバー:「ロザリオのソナタ」より 第10番「磔刑」*、パッサカリア
シャリーノ:「sei capricci」より カプリッチョ第2番
メアッリ:ヴァイオリンと通奏低音のための6つのソナタ Op.3より ソナタ第2番「ラ・チェスタ」**
ベリオ:セクエンツァ[
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV.1004より シャコンヌ
エリシア・シルヴァースタイン(Vn)、
マウロ・ヴァッリ(Vc)*/**、
ミケーレ・パソッティ(テオルボ)*
1990年ニューヨーク生まれのエリシア・シルヴァースタインは、ニューヨークとロサンゼルスで学び、2013年にヨーロッパへ移動。アンナー・ビルスマやルーシー・ファン・ダールの指導のもとアムステルダム音楽院で研鑽を積み、2015年に鮮烈なロンドン・デビューを飾ったヨーロッパ古楽シーンのライジング・スター・ヴァイオリニスト。17世紀から21世紀までに及ぶレパートリーを誇り、歴史的楽器と現代楽器を使いこなすシルヴァースタインのファースト・アルバムは、ビーバーの「パッサカリア」、バッハの「シャコンヌ」から、ベリオの「セクエンツァ」、シャリーノの「カプリッチョ」まで、無伴奏ヴァイオリン作品を中心とした濃密なプログラム。使用楽器は熟考の結果1本のJ.B.ヴィヨーム1856年製のヴァイオリン(グァルネリ・デル・ジェス・モデル)に絞られ、弓はジャケット写真の通り、17世紀イタリア・モデル・ボウ、18世紀モデルのバロック・ボウ、モダン・ボウの3種類を使い分けています。
RUBI-1032
ジョン・アムナー:コンソート・ミュージック全集 フレットワーク、
ブリン・コンソート・シンガーズ、
マーク・キーン(ディレクター)
森川麻子やリチャード・ブースビーらのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者達によって1986年に創設された世界最高峰のヴィオール・コンソート「フレットワーク」の新アルバムが、イギリスのRubiconから登場。
ジョン・アムナー(1579−1641)は、壮麗なイーリー大聖堂で知られるイギリスの小さな町イーリーで生まれイーリーで没したイギリスの音楽家。オックスフォード大学で学んでいた一時期を除けばほとんどをイーリーで過ごし、特にイーリー大聖堂とは幼少期は少年聖歌隊員として、後には聖歌隊の音楽監督やオルガニスト、司祭として密接な関係を築いています。
現在でもほとんど録音されることのないジョン・アムナーの、現存する限られたコンソート・ミュージックをすべて収録。17世紀前半のイギリスにおける地方の宗教音楽シーンを現代に伝える貴重な録音となることでしょう。
RUBI-1033
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 Op.26
ステーンハンマル:ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.19*
 2つの感傷的なロマンス Op.28(ヴァイオリンと管弦楽のための)
クリスチャン・スヴァルヴァール(Vn)、
ジョアナ・カルネイロ(指)LPO
ヘンリク・モーヴェ(P)*
スウェーデンのヴァイオリニスト、クリスチャン・スヴァルヴァール(1982−)のRubiconレーベル第1作は、「ロマンティシズムのエヴァーグリーン」とも呼ばれるブルッフの代表的傑作「ヴァイオリン協奏曲第1番」と、スウェーデンのヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871ー1927)がトゥール・アウリンのために書いた作品。「ヴァイオリン・ソナタ イ短調」は3楽章で書かれた芳しいロマンティシズムの音楽。「2つの感傷的なロマンス」は、1911年、アウリンが聴衆を前に演奏した最後のコンサートで初演された作品です。
クリスチャン・スヴァルヴァールは、王立ストックホルム音楽大学とジュリアード音楽院で学び、「ECHO」(ヨーロッパ・コンサートホール協会)の「Rising Star」に選ばれました。王立ストックホルム・フィル、ロンドン・フィル、スウェーデン放送響などのオーケストラに客演、室内楽奏者としてローランド・ペンティネン、マッティン・フロースト、クレメンス・ハーゲン、ジャニーヌ・ヤンセンたちと共演してきました。主なレパートリーは、18世紀から20世紀前期のドイツ、ロシア、フランスの作品とスウェーデンのロマンティック音楽。ソロ・デビュー・アルバムとなった「グリーグのヴァイオリン・ソナタ集(Sterling CDA1684-2)」は、国際的な称賛を獲得しています。2016年ストックホルム文化賞受賞。
RCD-1035
ブレイク:スノーマン&プロコフィエフ:ピーターと狼
ハワード・ブレイク(作編):「スノーマン」 Op.612
プロコフィエフ(パメラ・マッコーネル&リヴァプールSQ編):「ピーターと狼」 Op.67
リヴァプールSQ、
ケン・ドッド(ナレーション)、
ジェームズ・デヴリン(ボーイ・ソプラノ〔ウォーキング・イン・ジ・エアー〕)
1982年に放送され、その美しい映像と音楽から世界中で愛され続けているアニメーション「スノーマン」の音楽を、作曲者ハワード・ブレイク自身がリヴァプールSQのために特別に編曲! 作中で歌われ、クリスマスの定番ソングともなった大ヒット曲「ウォーキング・イン・ジ・エアー(空を歩いて)」は、美しいボーイ・ソプラノと弦楽四重奏で贈ります。
「スノーマン」と「ピーターと狼」でナレーションを担当するのは、2018年3月に90歳でこの世を去った、リヴァプール出身の名歌手、コメディアン、俳優であったケン・ドッド。英国最大のエンターテイナーの一人であったケン・ドッドの最期のプロジェクトでもあります。
RCD-1036(5CD)
ベートーヴェン:交響曲全集
交響曲第1番ハ長調 Op.21/交響曲第2番ニ長調 Op.36/交響曲第3番変ホ長調 Op.55 「英雄」/交響曲第4番変ロ長調 Op.60/交響曲第5番ハ短調 Op.67 「運命」/交響曲第6番ヘ長調Op.68 「田園」/交響曲第7番イ長調 Op.92/交響曲第8番ヘ長調 Op.93/交響曲第9番ニ短調 Op.125 「合唱付き」*/交響曲第10番変ホ長調 第1楽章(バリー・クーパーによるベートーヴェンのスケッチからの復元)/「フィデリオ」 序曲 Op.72/「エグモント」 序曲 Op.84/「レオノーレ」 序曲第3番Op.72/「コリオラン」 序曲 Op.62/「プロメテウスの創造物」 序曲、アダージョ(第9番)、フィナーレ(第16番) Op.43
クリストフ・ケーニヒ(指)、
ソロイスツ・ヨーロピアン・ルクセンブルク、
ルクセンブルク室内cho*、
アントニオ・グロス(ディレクター)*、
ゲニア・キューマイヤー(S)*、
アンケ・フォンドゥンク(Ms)*、
ミシェル・ケーニヒ(T)*、
ヨッヘン・クプファー(Br)*
1968年にドレスデンで生を受け、ドレスデン音楽大学で指揮を学び、ドレスデン・シュターツカペレではコリン・デイヴィスのアシスタントとして経験を積んだドイツの指揮者クリストフ・ケーニヒと、現在ケーニヒが首席指揮者兼音楽監督を務めるソロイスツ・ヨーロピアン・ルクセンブルク(ソロイスツ・エウロペーンズ・ルクセンブルク/SEL)。
ケーニヒとRubicon Classicsが盛大に祝うベートーヴェンの生誕250周年。過去数年にわたって録音を積み重ね、新型コロナウイルスのパンデミックが襲う直前の2020年に無事録音が完了した交響曲全集。第1番〜第9番の交響曲に、ベン・パリーが復元した「第10番」の第1楽章といくつかの序曲集も収録。
ケーニヒの綿密で個性的な解釈は、Rubicon第1弾となった「英雄」(RCD-1020)では、サンデータイムズからは「powerful and rich in detail」と称賛されましたが、今回収録されている「英雄」は新たな録音です。欧州のトップクラスのオーケストラから首席奏者たちが集まり結成されたスーパー・オーケストラ「SEL」のスタイリッシュなパフォーマンスで贈る魅惑のベートーヴェンをどうぞ。
RCD-1037
新世界より
アイヴズ:ワシントンの誕生日
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
コープランド:静かな都会
クリストフ・ケーニヒ(指)、
ソロイスツ・ヨーロピアン・ルクセンブルク
ベートーヴェンの「英雄」とメユールの「交響曲第1番」を組み合わせた第1弾(RCD 1020)、シューベルトの「ザ・グレイト」とベリオの「レンダリング」を繋げた第2弾(RCD 1025)と鋭い構成力を魅せてきたクリストフ・ケーニヒのルビコン(Rubicon)第3弾は、「新世界」がテーマ。ドヴォルザークの「新世界より」を軸に、"新世界"アメリカを代表する2人の作曲家、アイヴズとコープランドの作品をプログラム。クリストフ・ケーニヒの知的でエネルギッシュなタクト、ヨーロッパのトップクラスのオーケストラから首席奏者たちが集まり結成されたスーパー・オーケストラ「SEL」の洗練された演奏で、それぞれの「新世界」を雄弁に描きます。
RCD-1039
ハイドン:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第32番ハ長調 Op.20-2, Hob.III-32
弦楽四重奏曲第58番ハ長調 Op.54-2, Hob.III-57
弦楽四重奏曲第66番ト長調 Op.64-4, Hob.III-66
ジュビリーSQ
Violin I Tereza Privratska
Violin II Julia Loucks
Viola Lorena Canto Wolteche
Cello Toby White

録音:2018年8月2日−6日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)
次代を担う才能あふれる若きアーティストたちのための"クリエイティヴ・ホーム" 「Rubicon」。2006年にロンドンの王立音楽アカデミーで結成された気鋭のクァルテット、ジュビリーSQのデビュー・アルバムが登場。 グループ名はメンバーが住んでいたロンドンの地下鉄「ジュビリー線」から付けられており、ヴァル・ティドーネ(2010年第1位)、セント・マーティン(2013年第1位)、カロル・シマノフスキ(2014年第2位)、トロンハイム(2013年第3位)などの国際コンクールで入賞。シュカンパ、ウィハン、チリンギリアンなどの名アンサンブルのマスタークラスに参加し、2018-2019年はロイヤル・バーミンガム音楽院のアソシエイトSQとして、オリヴァー・ヴィレ(クスSQのヴァイオリニスト)とともに研鑽を積んでいる彼らが、革新、ドラマ、幅広い感情で溢れたハイドンの弦楽四重奏曲集で堂々たるデビューを果たします。
RCD-1040
ロベルト・カーン:ピアノ五重奏曲、ロマンス、歌曲集
ロマンス Op.25-1/とても静かな聖なる日/11月のお祝い/牧歌/愛の戴冠/ターゲブーフ・イン・テーネン(リーヴズ・フロム・ザ・ツリー・オヴ・ライフ − セレクション)/恋文/ヒキガエル/火葬/祈り/ピアノ五重奏曲 Op.54
アンサンブル・エミグレ〔ダニー・ドライヴァー(P)、クリストファー・グールド(P)、エミリー・サン(Vn)、イングリッド・ピアソン(Cl)、フローラ・ベイン(Hrn)、ジェマ・ローズフィールド(Vc)、ノルベルト・マイン(テノール、ディレクター)〕
1865年マンハイム生まれ、19世紀後半から20世紀にかけて活躍したドイツの作曲家、ピアニスト&音楽教師、ロベルト・カーン(1865−1951)の室内楽、歌曲、ピアノ作品集。
ヨーゼフ・ヨアヒム、ハンス・フォン・ビューロー、アドルフ・ブッシュ、リヒャルト・ミュールフェルトらと友好を深め、メンデルスゾーンやシューマン、ブラームスの作風に沿った作曲スタイルで多くの作品を残しながらも、晩年はナチスによって「退廃音楽」のレッテルを貼られてしまったロベルト・カーンの音楽を、声楽・器楽・室内楽の革新的なプログラムを探求するアンサンブル・エミグレが取り上げます。
1935年から1949年にかけて書かれた「ターゲブーフ・イン・テーネン(Tagebuch in Tonen/音色の日記)」は、実に1100曲以上に及ぶピアノ小品集で、このアルバムではその中から10曲のセレクションを収録しています。
RUBI-1042
ショパン:練習曲全集
12の練習曲 Op.10
12の練習曲 Op.25
3つの新しい練習曲 Op.posth
ソニア・バッハ(P)

録音:2018年10月27日−28日、ワイアストン・コンサート・ホール(モンマス、イギリス)
イギリス室内Oとの共演、弾き振りでのバッハ協奏曲集(RCD-1006)でデビューしたソニア・バッハは、イタリアでラザール・ベルマン、スペインでアリシア・デ・ラローチャにピアノを学び、現在はスタインウェイ・アーティストとして活躍中の女流ピアニスト。オイゲン・ダルベール国際音楽コンクールでの第1位&大賞受賞や、第12回ヴィオッティ=ヴァルセージア国際音楽コンクールでの特別賞受賞など順調にキャリアを重ねてきました。
話題を呼んだバッハに続くセカンド・アルバムでは、ショパンの練習曲全集という偉大な作品を録音。クラーマー、フンメル、カルクブレンナー、モシュレスなどの有名なエチュードを脇に置いて頂点に君臨するショパンの練習曲全集で、ソニア・バッハの更なる飛躍を呼び起こします。
RCD-1043
シェーンベルク:&オネゲル
シェーンベルク:浄められた夜 Op.4(弦楽オーケストラ版)
オネゲル:トランペットと弦楽のための交響曲第2番
バルティック室内O、
エマニュエル・ルデュック=バローム(指)
テミルカーノフ率いるサンクトペテルブルク・フィルの弦楽セクションによって結成されたロシアのチェンバー・オーケストラ、バルティック室内Oと、1971年フランス、アヌシー出身の実力派指揮者、エマニュエル・ルデュック=バローム。バルト海に面するカリーニングラード、シベリア地方のイツクーツクのオーケストラで首席指揮者を務め、2014年8月より、ロシアのサラトフ・フィルハーモニー協会アカデミックSOの首席指揮者兼音楽監督として活躍中のルデュック=バロームは、リヨンとジュネーヴで研鑽を積んだ後、ロシアへと渡り、サンクトぺテルブルク音楽院でマリス・ヤンソンスに師事。さらに同音楽院の伝説的名教師、イリヤ・ムーシンの下で指揮法を学び、その系譜に名を連ねる注目の存在です。
次代を担う才能あふれる若きアーティストたちのための"クリエイティヴ・ホーム" 「Rubicon」からリリースされたデビュー・アルバム「ショスタコーヴィチ&R・シュトラウス(RCD 1009)」は、英グラモフォン誌でエディターズ・チョイスに選ばれるなど高い評価を獲得しました。セカンド・アルバムは、1899年に作曲された弦楽六重奏作品から1943年に弦楽オーケストラ版へと編曲されたシェーンベルク:の代表作「清められた夜」と、「弦楽とトランペット」という珍しい編成で書かれたオネゲルの交響曲第2番の組み合わせです。
RUBI-1046
ラモー&シューマン
ラモー:新クラヴサン曲集より 組曲イ短調 RCT 5
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
マルチン・フレシャール(P)

録音:2018年2月16日&19日、サレ・コロンヌ(パリ)
マルチン・フレシャールは1985年ポーランドに生まれ、ベルギーのエリザベート女王音楽チャペルでマリア・ジョアン・ピリスに学び、現在もピリスの下でエリザベート女王音楽チャペルのアーティスト・イン・レジデンスとして活動。2015年の国際ジャン・フランセ音楽コンクール(パリ)第1位を始め、様々なコンクールで入賞し、スイスのメニューイン音楽祭、ワルシャワのラ・フォル・ジュルネ、その他ポーランドの多くの音楽祭で活躍してきました。
デビュー・レコーディングでは、ラモーの「クラヴサン組曲」とシューマンの「ダヴィッド同盟舞曲集」という時代を超えた名曲を独自に組み合わせ、才気あふれるピアノを披露します。
RCD-1047
エルガー&ファー:チェロ協奏曲集
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
ガレス・ファー:チェロ協奏曲 「シュマン・デ・ダム」
セバスチャン・ウルトー(Vc)、
ベンジャミン・ノーシー(指)、
ニュージーランドSO
ニュージーランドの作曲家ガレス・ファー(b.1968)のチェロ協奏曲は、第一次世界大戦中の自身の家族の犠牲に触発され作曲された、聴き手の感情を揺さぶるドラマティックな作品。シュマン・デ・ダム(Chemin des Dames)は「女性の通り道」という意味で、第一次世界大戦の主戦場となった地名でもあり、この戦争が兵士だけでなく、女性やその家族にも大きな影響を与えたという事実を示しています。(この作品の初演は2007年にセバスチャン・ウルトーによって行われました。)
エルガーの有名な協奏曲もまた、西部戦線の恐怖と多くの若い命が大量に虐殺されたことへの反動として作曲されたといいます。エルガーはサセックスの自宅から夜になるとフランスの重火器の音を聞くことができ、それは失われた友人や、彼が知っていた世界が失われていくことを常に思い起こさせるものでした。セバスチャン・ウルトーの演奏は「偉大な創造性、優雅さ、想像力を持ったチェリスト」(ストラッド誌)「ロストロポーヴィチの魂とフォイアマンのヴィルトゥオジティに近い」(ファンファーレ誌)などと各方面で高く評価されています。
RCD-1048
フォーレ、シューベルト他:ピアノ三重奏曲集
フォーレ:ピアノ三重奏曲 Op.120/シューベルト:ピアノ三重奏のためのノットゥルノ D.897/ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番Op.8(改訂版)
トリオ・イシムシズ〔パブロ・エルマン・ベネディ(Vn)、エルデム・ミシルリオグル(P)、ミヒャエル・ペトロフ(Vc)〕
2009年にギルドホール音楽院で結成されたトルコ語で「無名」を意味する単語をアンサンブル名に冠するトリオ・イシムシズのセカンド・アルバム。アリーナ・イブラギモヴァのキアロスクーロ・クヮルテットのメンバーでもあるヴァイオリンのパブロ・エルマン・ベネディ、2008年のBBCヤング・ミュージシャン・コンクールの協奏曲部門のファイナリスト、エルデム・ミシルリオグル、イギリスのECHOライジング・スター・シリーズに選出されたミヒャエル・ペトロフの若手実力派3アーティストによるトリオ・イシムシズは、2015年のトロンハイム国際室内楽コンクール第1位&聴衆賞、2017年のウィーン・ハイドン国際コンクールでは第2位を受賞し、現在もっとも刺激的で勢いのあるアンサンブルの1つとして期待を寄せられています。
ベートーヴェンとブラームス、そして武満徹という意欲的なプログラムでデビュー・タイトルを飾ったトリオ・イシムシズのセカンド・アルバムは、前作に引き続きブラームスと、後期フォーレの孤独な三重奏曲、シューベルトの雰囲気溢れるノットゥルノ(夜想曲)を組み合わせた魅力的なラインナップ。その高い技術と充実したアンサンブル能力が、英ストラド誌、英グラモフォン誌、仏ディアパソン誌などでも好レビューを得た若手ピアノ・トリオの次なる進化にご注目ください。
RCD-1050
コレスポンダンス
アーサー・ベンジャミン(1893-1960):ヴィオラ・ソナタ(エレジー、ワルツ、トッカータ)
ペーデル・バラット=ドゥーエ(1993-):デュオ 「コレスポンダンス」
ヴュータン:エレジー Op.30
イザイ:サン=サーンスのワルツ形式の練習曲によるカプリース Op.52
エネスコ:コンチェルトシュトゥック
ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ Op.11-4
アイヴィン・ホルツマルク・リングスタード(Va)、
デヴィッド・マイヤー(P)
スカンジナビアの新たな黄金世代となるノルウェーの若きヴィオラ奏者、アイヴィン・ホルツマルク・リングスタード(1994-)のルビコン・クラシックス デビュー・アルバム!
リングスタートは2012年の「Eurovision Young Musicians」に参加して第1位、2013年にはカロリーネ賞とアルヴェ・テレフセン音楽賞を受賞しており、ソリストとしてはオスロ、ベルゲン、コペンハーゲンをはじめとする北欧の様々なオーケストラと、室内楽ではレイフ・オヴェ・アンスネスやジャニーヌ・ヤンセン、スティーヴン・イッサーリスらと共演経験があります。
本アルバムは、ヴュータンやヒンデミットによるヴィオラのための名作に、アーサー・ベンジャミン(「ジャマイカン・ルンバ」で有名)の珍しい作品や、ヴァイオリン曲からのトランスクリプションを織り交ぜた多彩なプログラムで、リングスタードの多才さと高度な技術をアピールする内容となっています。楽器はヴュータンが弾いていた1768年製のG.グァダニーニ"ex Vieuxtemps"を使用。彼はヴュータンがこの楽器のためにヴィオラ作品を書いた可能性もあると考え、Op.30のエレジーを思い入れたっぷりに演奏しています。ヴィオラらしい深みのある抒情的な音だけでなく、高音域での柔らかく揺らめくような音にもご注目ください。
RCD-1051
シチリアン・トラヴェラー
スルハン・ツィンツァーゼ(1925−1991):ジョージア民謡の主題による7つの小品
コミタス(1869−1935):アルメニアの民謡と舞曲集
サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875−1912):24の黒人の旋律集 Op.59より 第20曲「巡礼歌」、第10曲「ディープ・リヴァー」
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲集 Sz.68
スカルコッタス:36のギリシャ舞曲集 AK11より シリーズ1第3曲「イピロティコス」、シリーズ1第2曲「クリティコス」、シリーズ3第3曲「クレフティコス」
アレッシオ・ピアネッリ(b.1989):シチリア民謡の主題による変奏曲

(チェロと弦楽のための編曲:アレッシオ・ピアネッリ)
アレッシオ・ピアネッリ(Vc&ディレクター)、
アヴォス室内O

録音:2019年11月28日−12月1日、テアトロ・ドン・ボスコ(ローマ)
イタリア、シチリア等出身の若き注目チェリスト&作曲家、アレッシオ・ピアネッリがRubicon(ルビコン)から登場!
ピアネッリはパレルモでジョヴァンニ・ソッリマニ、バーゼルでトーマス・デメンガに師事し、アントニオ・ヤニグロ国際チェロ・コンクールなど複数の国際コンクールで入賞、作曲家としてはイタリアのラヴェンナ音楽祭と「100チェロ」が主催する国際作曲コンクールで最優秀賞も獲得しています。2018年にはボルレッティ=ブイトーニ財団賞のフェロウシップも受賞し、「アヴォス・ピアノ・カルテット」のメンバーとして2018年、2020年などに来日経験のあるアレッシオ・ピアネッリが、ジョージア、アルメニア、ルーマニア、ギリシャからシチリア島へ、様々な文化を旅する音楽旅行。地中海の中心に位置するため、何世紀にもわたって多くの文明が横断し、多様で豊かな文化を育んできたシチリアのアイデンティティを探るプロジェクト。各地の民謡・民俗舞曲をテーマにした作品をピアネッリがチェロと弦楽のための編曲を施し、才気煥発なアレンジとヴィルトゥオージティを披露しています。
RUBI-1052
ランドスケープ
メシアン:イソヒヨドリ(「鳥のカタログ」より第3番)
ヤナーチェク:ピアノ・ソナタ 「1905年10月1日街頭にて」
サミール・オデー=タミミ(b.1970):影
ヴィラ=ロボス:野生の詩 W184, 310
バッハ(ブゾーニ編):コラール「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリスト」 BWV.639
ユヴァル・ゾーン(P)
ユヴァル・ゾーンは1976年イスラエル生まれ、同世代でもっとも著名なイスラエルの指揮者&ピアニストとして活動。指揮者としては、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、ロイヤル・オペラ・ハウスで働き、特にオペラと現代音楽の分野で活躍しています。ユヴァル・ゾーンのデビュー・アルバムは、メシアン、ヤナーチェク、ヴィラ=ロボス、バッハ、そして現代イスラエルの作曲家サミール・オデー=タミミ(b.1970)と、様々な歴史や文化を縦横無尽に駆け巡るピアノ作品集。東ヨーロッパの激しい動乱、南フランスのエキゾチックな鳥のさえずり、緊迫した中東、ブラジルの鮮やかなコントラスト、そして最終的には1732年のライプツィヒに至るという極めて独創的で魅力的なリサイタル・プログラムです。
RCD-1053
インフィニット・バッハ〜バッハ・リコンポーズド・バイ・ユーハン・ウッレン
原曲=バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV.1042/ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV.1041/チェンバロ協奏曲ニ短調 BWV.1052/チェンバロ協奏曲ト短調 BWV.1056
クリスチャン・スヴァルヴァール(Vn)、
ユーハン・ウッレン(指)LPO
スウェーデンの現代作曲家、ユーハン・ウッレンがバッハの協奏曲を再作曲!後のすべてのクラシック作曲家、さらにはジャズ、ロック、ポップスのミュージシャンにいたるまで、何世紀にもわたり多くの音楽家に影響を与え続けているバッハの音楽。リコンポーズ(recompose 再作曲、再構築)によって、すでに完璧な作品からも新たな発見と魅力が引き出せることは、ドイツ・グラモフォンからリリースされたマックス・リヒターの『Recomposed by Max Richter:Vivaldi's Four Seasons』(邦題:25%のヴィヴァルディ Recomposed By マックス・リヒター)の大ヒットでも証明済みです。
演奏はスウェーデンを代表するヴァイオリニスト、クリスチャン・スヴァルヴァールのソロと、作曲者自身が率いるロンドン・フィル。高音域で舞う大胆かつ挑戦的なソロと、オーケストラの充実した低弦とのコントラストが印象的なサウンドを作り出し、クラシックとニューエイジ、どちらのファンにも訴えかける作品に仕上がっています。
RCD-1054
プーランク&フランク:チェロ・ソナタ集
プーランク:チェロ・ソナタ Op.143
デュティユー:ザッハーの名による3つのストロフ
フランク:チェロ・ソナタ イ長調 M8(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
ミヒャエル・ペトロフ(Vc)、
エルデム・ミシルリオグル(P)
キアロスクーロ・クヮルテットのヴァイオリニスト、パブロ・エルマン・ベネディが参加するピアノ三重奏団「トリオ・イシムシズ」のメンバーとしてRubicon(ルビコン)から2つのアルバムをリリースしてきたブルガリア出身のチェリスト、ミヒャエル・ペトロフによるソロ・デビュー・アルバム。2015/16シーズンのECHO Rising Starに選ばれ、アムステルダム・コンセルトヘボウ、パリのシテ・ド・ラ・ミュージック、ウィーン楽友協会、ブダペスト芸術宮殿、ケルン・フィルハーモニーなどヨーロッパの主要なコンサートホールで演奏し、中国とアルゼンチンをツアーしてきたミヒャエル・ペトロフが贈るのは、フランクからデュティユーまで、約1世紀にわたる魅力的なプログラム。イザイの結婚式のプレゼントとして作曲されたフランクの傑作「ヴァイオリン・ソナタ」の「チェロとピアノ版」、パウル・ザッハーの誕生日祝いに書かれたデュティユーの「3つのストロフ」、ピエール・フルニエに捧げられたプーランクのチェロ・ソナタを、同じくトリオ・イシムシズのメンバーであるトルコ系イギリス人ピアニスト、エルデム・ミシルリオグルとの親密なデュオで悠々と描きます。
RCD-1055
シベリウス:交響曲第1番&第3番
交響曲第1番ホ短調 Op.39
交響曲第3番ハ長調 Op.52
オウェイン・アーウェル・ヒューズ(指)
ロイヤルPO
イギリスのRubicon(ルビコン)より、ウェールズの指揮者オウェイン・アーウェル・ヒューズとロイヤルPOによるシベリウスの交響曲サイクルがスタート。
1942年にウェールズのカーディフに生まれたオウェイン・アーウェル・ヒューズ(オワイン・アルウェル・ヒューズ)は、作曲家・指揮者として成功したアーウェル・ヒューズ(1909−1988)の息子として育ち、ボールト、ハイティンク、ケンペらに指揮を学び、40年以上にわたって情熱的な音楽制作を続けてきました。
彼が首席副指揮者を務めたロイヤル・フィルとのシベリウス・サイクル第1巻は、交響曲第1番と第3番で始動。日本での知名度はまだ途上ながらも、欧米では堅実に評価を積み重ね、2009年にはCBE(大英帝国勲章第3位)を受勲している実力者による新たなシベリウスにご期待ください!
RCD-1056
モンジュルー&ヴィオッティ:ヴァイオリン・ソナタ集
エレーヌ・ド・モンジュルー(1764−1836):ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.2-3(世界初録音
ヴィオッティ:ヴァイオリン・ソナタ第10番ホ長調 G.38
メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 Op.4
ウェーバー:ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調 Op.10b-2
ソフィー・ローザ(Vn)、
イアン・バックル(P)
2011年のマンチェスター国際ヴァイオリン・コンクールで第2位&聴衆賞を受賞して国際的な注目を集め、数々の奨学金を得て活動し、Champs Hill Recordsからフランクとラヴェルのヴァイオリン・ソナタ集(CHR-CD123)でレコーディング・デビューを果たしたイギリスの若き才媛、ソフィー・ローザ。
次代を担う才能あふれる若きアーティストたちのための"クリエイティヴ・ホーム" 「Rubicon」からリリースされるソフィー・ローザの新アルバムは、19世紀初頭のもっとも影響力のあるピアニスト&作曲家の一人であった、エレーヌ・ド・モンジュルー(1764−1836)の世界初録音となるヴァイオリン・ソナタ(ヴァイオリン付きピアノ・ソナタ)を取り上げ、モンジュルーのデュオ・パートナーとしてヨーロッパ中をツアーで回ったというヴァイオリニスト&作曲家、ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティのヴァイオリン・ソナタとカップリング。14歳のフェリックス・メンデルスゾーンが書いたソナタ、ウェーバーがアマチュア・プレイヤー向けに書いたソナタへとつなげる魅惑のリサイタル・プログラムを創り上げました。
貴族と結婚したためフランス革命によって命の危機を迎えながらも、その優れた即興能力で「ラ・マルセイエーズ」を演奏し自由を勝ち取ったというエピソードでも知られ、1795年にはパリ音楽院で史上最初の女性教授に任命されるなど女流音楽家のパイオニアとしての功績も残し、彼女の進歩的な練習曲は、ショパン、メンデルスゾーン姉弟、シューマン夫妻などにも大きな影響を与えたというモンジュルーの知られざる魅力に迫ります。
RCD-1057
リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125
ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
アレグザンダー・ウルマン(P)
、アンドルー・リットン(指)、
BBC響
リスト国際コンクール2017優勝のアレグザンダー・ウルマンによる、オール・リスト・プログラム!
リストの2曲のピアノ協奏曲に、大作のピアノ・ソナタをカップリングした、リスト・ファン、ピアノ・ファン必聴の1枚です。1991年ロンドン生まれのアレグザンダー・ウルマンは、レオン・フライシャーやドミトリ・アレクセーエフに師事し、2011年ブダペストで行われたフランツ・リスト国際ピアノ・コンクール(ブダペスト国際音楽コンクール)で優勝。2014年から2017年まではヤング・クラシカル・アーティスツ・トラスト(YCAT)の代表として活動。2017年にはオランダ、ユトレヒトで行われたフランツ・リスト国際ピアノ・コンクールでも見事優勝を勝ち取りました。協奏曲の録音は本作が初となります。ウルマンの並外れたテクニックと優れた音楽性を存分にお楽しみいただけます。
RCD-1058
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調
10の前奏曲 Op.23より〔第4曲、第5曲、第6曲〕
6つの楽興の時 Op.16
ソニア・バッハ(P)
イギリス室内Oとの共演、弾き振りでのバッハ協奏曲集でデビューしたソニア・バッハは、イタリアでラザール・ベルマン、スペインでアリシア・デ・ラローチャにピアノを学び、現在はスタインウェイ・アーティストとして活躍中の女流ピアニスト。オイゲン・ダルベール国際音楽コンクールでの第1位&大賞受賞や、第12回ヴィオッティ=ヴァルセージア国際音楽コンクールでの特別賞受賞など順調にキャリアを重ねてきました。
バッハ(RCD1006)、ショパン(RCD1042)に続くサード・アルバムは、ラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番に、若きヴィルトゥオージティが発揮された「楽興の時」、そして10の前奏曲 Op.23からの3曲を収録した、ラフマニノフ・アルバム。 「表情豊かな正確性と完璧なテクニック...クリーンで宝石のようなトーン」(英BBCミュージック・マガジン)と称賛された、エレガントにきらめくスタインウェイの音色でラフマニノフを彩ります。
RCD-1059
NEO〜スクリャービン、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、グバイドゥーリナ
スクリャービン:幻想曲 ロ短調 Op.28
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 Op.14
ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番 ロ短調 Op.61
グバイドゥーリナ:シャコンヌ
オーダ・ヴォルテシュヴィーク(P)
ノルウェー出身のピアニスト、オーダ・ヴォルテシュヴィークによるロシアの「ネオ・クラシック」をテーマにしたピアノ作品集!ちょうど1900年に作曲されたスクリャービンの「幻想曲」をはじめ、収録作品はすべて20世紀に作曲されたものですが、そこにはチャイコフスキー、ボロディン、リムスキー=コルサコフといった19世紀のロマン派音楽の遺産が受け継がれています。不確実で激動する世界においては、そうした少し前の時代の音楽の持つ安心感が、とりわけ大切にされるのでしょう。プロコフィエフの第2ソナタは、ロシア革命や第1次世界大戦が迫る中書かれ、ショスタコーヴィチの第2ソナタは、第2次世界大戦のさなかに書かれた傑作です。

オーダ・ヴォルテシュヴィークの演奏や音楽性は、著名な指揮者マリオス・パパドプーロスによって「素晴らしい感受性と美しい音色を持つピアニスト(中略)オーケストラの質感を鮮やかに表現するタッチ、激しく難しいピアノ曲に容易に取り組むテクニックを持っている」、ピアニストのガブリエレ・バルドッチによって「素晴らしい楽器コントロールと天性の音楽感覚を持つ音楽家」と称賛されています。
RUBI-1060
セレン
エセンヴァルズ:オンリー・イン・スリープ
ウェールズ民謡:スオ・ガン
ヴォーン・ウィリアムズ:サイレント・ヌーン
ヘンデル:オンブラ・マイ・フ
クロード=ミシェル・シェーンベルク:彼を帰して
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス*
モーツァルト:主を褒め称えよ
ヘンデル:私を泣かせてください
フォーレ:慈愛深いイエスよ(レクイエムより)
ジョン・ブランニング:主は私の羊飼い
スタンフォード:青い鳥
ウェールズ民謡:とねりこの木立
ヤイロ:ザ・グラウンド
カイ・トーマス(Boy-S)、
ロバート・ルイス(ディレクター)、
ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ、
ペガサス室内cho、
ボーン聖トーマス教会聖歌隊、
ボーン・アンサンブル、アクセル・リクヴィン(Br)*

録音:2019年7月1日、10月3日−4日、ボーン聖トーマス教会(ファーナム、イギリス)/2019年9月23日、セント・ジョン・ザ・エヴァンゲリスト教会(アッパー・ノーウッド、ロンドン)/2019年11月28日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
現在12歳となるウェールズ出身のトレブル(Boy-S)の新星、カイ・トーマスのデビュー・アルバムが、イギリスのRubicon Classicsから登場!
カイ・トーマスは現在はイギリスのファーナム在住、ファーナムのボーン聖トーマス教会で7歳から歌い始め、その純粋で透き通るような歌声が認められ、12歳でデビュー・シングルの「スオ・ガン(Suo-Gan)」(ウェールズの有名な子守歌)をリリース。その「スオ・ガン」はApple Musicのクラシック・チャートで第2位になるなど反響を呼び、英クラシックFMやBBCラジオでも話題を呼びました。BBCラジオ2の「Young Chorister of the Year 2019」ではファイナリストとなっています。
そして、クラウドファンディングなどによって支援が集まり、デビュー・アルバム「SEREN」の製作が実現しました。「Seren」はウェールズの言葉で星を意味し、2020年のスター歌手となることが期待されています。プログラムは、フォーレやヘンデル、モーツァルトの名曲、エセンヴァルズやオーラ・ヤイロなど現代の人気作曲家の作品、「レ・ミゼラブル」からのミュージカル・ナンバー、そして「スオ・ガン」を含む2つのウェールズ民謡など、バラエティに富んだお気に入り楽曲をセレクション。オーケストラや合唱団、アンサンブル、元ボーイ・ソプラノ歌手アクセル・リクヴィンとの共演など、編成やアレンジにもこだわり、様々な角度からカイ・トーマスのピュアな歌声と豊かな才能を魅せてくれます。
RCD-1061
WOVWN〜イギリス中世〜ルネサンス期の作曲者不詳の作品集
Nota (13世紀 イングランド)/Deo Gracis Anglia (1415年 イングランド)/Edward Llwyd (17世紀 ウェールズ)/Omnia Vincit Amor (愛はすべてに打ち勝つ)(16世紀 スコットランド)/Agnus Dei (アニュス・デイ)(12世紀 イングランド)/Ar Ne Kuth Ich Sorghe Non (Formerly I knew not sorrow) (13世紀初頭 イングランド)/Ar Ne Kuth Estampie (アンナ・タム作曲)/Kat Godeu (The Battle of the Tree) (アンナ・タム作曲、14世紀中葉 ウェールズ「The Book of Taliesin」より)/The Willow Song (柳の歌)(1600年頃 イングランド)/I Will Give My Love An Apple (恋人にリンゴを)(アンナ・タム編曲、1906年 イギリス民謡)/Verbum Patris Humanatur (父の言葉は人となり給う)(12世紀 イングランド)/The Broom of Cowdenknows (17世紀初頭 スコットランド/イングランド)/Danger Me Hath, Unskylfuly (15世紀 イングランド)/My Lady Carey’s Dompe (1528年 イングランド)/To Drive the Cold Winter Away (プレイフォード「イングランドのダンシング・マスター」1651年初版より)/Stanes Morris - Italian Rant - Nonesuch - Indian Queen (プレイフォード「イングランドのダンシング・マスター」1651年/1657年/1659年の各版より)
ウィルデ・ローゼズ〔アンナ・タム(ソプラノ、ニッケルハルパ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ハーディ・ガーディ、打楽器)、エミリー・ベインズ(メゾ・ソプラノ、リコーダー、パイプ)、アーンゲール・ハウクソン(リュート、ギターン、打楽器)〕
歌手、マルチ・インストゥルメンタリスト、作曲家、研究家のアンナ・タムが率いる古楽アンサンブル、ウィルデ・ローゼズ(Wilde Roses)による、イギリスの中世からルネサンス期の作曲者不詳の音楽を集めたアルバム「WOVEN(織物)」。
この時代の音楽は、縦糸として民俗的な伝統、伝承が対位法的に織り込まれた織物のようなもので、そのイメージがアルバムタイトルにも表れています。1100年代から1600年代末まで、そしてヘンリー1世からチャールズ2世までを旅するこのプログラムは、素晴らしい音楽のタイムマシンといえるでしょう。
RCD-1062
ベートーヴェンの編曲によるスコットランド民謡集
横町のサリー Op.108-25/アイラの娘 Op.108-4/この病める世がどうかして Op.108-16/おおメアリーよ、窓辺においで Op.108-17/日没 Op.108-2/思いやり Op.108-10/おお、お前と私の運命がひとつになれば Op.108-12/羊飼いの歌 Op.108-23/インヴァネスのかわいい娘 Op.108-8/魅惑の人よ、さらば Op.108-18/誠実なジョニー Op.108-20/ポリー・ステュワート WoO.156-7/おお、あの頃はすばらしかった Op.108-3/もう一度、私の竪琴を Op.108-24/陽気な若者、山の若者 Op.108-7
ルーファス・ミュラー(T)、
ハンマー・クラヴィーア・トリオ〔クリストフ・ハンマー(フォルテピアノ)、シンシア・ロバーツ(Vn)、アレン・ウェアー(Vc)〕
イギリス・ドイツのベテランテノール、ルーファス・ミュラーの歌唱で楽しむベートーヴェンのスコットランド民謡編曲集。これらの編曲は、当時エディンバラを拠点に出版社を営んでいた敏腕コレクターのジョージ・トムソン(1757-1851)がベートーヴェンに依頼したものです。民謡の編曲は当時経済的な不安を抱えていたベートーヴェンにとって魅力的な仕事であったというだけでなく、ベートーヴェンの伝記作家バリー・クーパーが示唆するように、彼は金銭的な対価を超えて、民謡の持つの永続的な力と、このプロジェクトと自分自身の音楽的な関わりがもたらす潜在的な利益を感じており、後世のため、トムソンと一緒に民謡のムーブメントを創造したいと考えていたのです。
ルーファス・ミュラーはニューヨーク・タイムズ紙で「...私が生の「メサイア」で聴いた中で最高のテノール」、「彼はバッハの受難曲の福音史家として有名であり、そのユニークでドラマティックな解釈は、世界で最も求められている演奏家の一人であることを証明している」などと絶賛されているベテランのテノール歌手。著名な音楽家との共演も多く、ピアニストのマリア・ジョアン・ピリスとはウィグモア・ホールでのシューベルティアーデをはじめ世界各地で共演しています。
RCD-1063
ドビュッシー:ソナタ集
チェロ・ソナタ
フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
ヴァイオリン・ソナタ/象たちのトーマイ
小さなワルツ
アッシャー家の夜(世界初録音)
ピクセルズ・アンサンブル
ピクセルズ・アンサンブルは、リーズ大学やリヴァプール大学で教鞭を執るピアニスト、イアン・バックルが2016年に結成しディレクターを務める室内楽団。ロイヤル・リヴァプール・フィルのリーダー(コンサートマスター)を務めたテルマ・ハンディや首席チェロ奏者を務めたヨナタン・オースゴールを始めとする、優れたソリスト、室内楽ミュージシャン、レコーディング・アーティスト、オーケストラの首席奏者、新しい音楽の探求家たちが参加し、古典派から現代の音楽まで、多様な音楽に取り組んできました。
期待のデビュー・アルバムは、ドビュッシーの室内楽作品集。ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ、そしてフルートとヴィオラ&ハープのための三重奏ソナタをメインに、20世紀のフランス音楽を専門とするイギリスの音楽学者ロバート・オーリッジが補筆完成させた3つの珍しいピアノ曲(そのうち1つは世界初録音)も収録した、ドビュッシー・ファン注目のプログラムです。
RCD-1064

PRCD-1064
日本語解説付国内盤
税込定価

バッハ:ゴルトベルク変奏曲 マルツィン・シヴィオントキエヴィチ
(ハープシコード)

録音:2018年7月2日−3日、NOSPR(カトヴィツェ、ポーランド)
※使用ハープシコード:Matthias Kramer, 2016, after a model by 18th-century German makers, with pedal mechanism for engaging the registers 16’ 8’ 8’4’

国内盤:解説日本語訳&日本語曲目表記オビ付き
解説:マルツィン・シヴィオントキエヴィチ、アンドルー・スチュワート(日本語訳:TEXTRAVAUX)
マルツィン・シヴィオントキエヴィチはポーランド(カトヴィツェ)の音楽アカデミー(カロル・シマノフスキ音楽院)とハーグ王立音楽院で学び、現在はカトヴィツェ音楽アカデミーの講師も務めるポーランドの若き古楽系鍵盤楽器奏者。様々なタイプのハープシコード、クラヴィコード、フォルテピアノ、オルガンを操り、レイチェル・ポッジャー率いる「ブレコン・バロック」を始め、ポーランドの「アルテ・デイ・スォナトーリ」、「ヒストリカル・オーケストラ「Oh!」({oh!} Orkiestra Historyczna)」などのメンバーとして活躍、ポッジャーとの共演では、バッハやヴィヴァルディ、ビーバーなど主要な名盤に参加してきました。
Channel Classicsからリリースされたバッハのハープシコード協奏曲集(PCCS40418/CCS40418)で「レコード芸術特選盤」など絶大な評価を得たシヴィオントキエヴィチのバッハ第2弾は、イギリスのRubicon(ルビコン)から「ゴルトベルク変奏曲」が登場!
使用楽器は、前回の協奏曲集でも使った18世紀ドイツ・モデルによるマティアス・クラーマー2016年製のハープシコード。4つのレジスターから約30もの異なった音色、多彩な表情を生み出し、「ゴルトベルク変奏曲」の清新な解釈を引き出してゆきます。
RCD-1065
ナイト・オン・アース
コルンゴルト:セレナーデ(パントマイム 「スノーマン」より/ヴァイオリンとピアノ版)
フランツ・フォン・ヴェチェイ(1893−1935):北国の夜
ハチャトゥリアン:夜想曲(「仮面舞踏会」より/作曲者によるヴァイオリンとピアノ版)
チャイコフスキー:憂鬱なセレナード Op.26
ジョゼフ・アクロン(1886−1943):ヘブライの子守歌 Op.35-2(レオポルド・アウアー版)
シマノフスキ:夜想曲とタランテラ Op.28
ズデニェク・フィビフ(1850−1900):晴夜(世界初録音)
フェルディナント・ダヴィット(1810−1873):怪談(バラード) Op.41-10(「思い出」 Op.41より/世界初録音)
ヘンツェ (1926−2012):5つの夜の小品
パウル・ユオン(1872−1940):子守歌 イ長調 Op.28-3
ピエルネ(1863−1937):子守歌 ヘ長調 Op.8
レスピーギ:子守歌 P.31-1(6つの小品より)
トゥリーナ:月の歌(サンルカールの娘の詩 Op.28 より)
ジョリ・ブラガ・サントス(1924−1988):夜想曲 Op.1(世界初録音)
アルヴェーン(1872−1960):眠れる森 Op.28-6
シンディング(1856−1941):夕べの歌 Op.89-3(3つの小品より)
シベリウス:子守歌 Op.79-6(6つの小品より)
ジョージ・クラム(b.1929):4つの夜想曲 − 夜の音楽U
エルガー:夜の歌 Op.15-1
ウルフ・シュナイダー(Vn)、
ヤン・フィリップ・シュルツェ(P)

※使用楽器:Joannes Florenus Guidantus, Bologna, 1725
ウルフ・シュナイダーは、ベルリン・フィルの首席チェリストを務めているマーティン・レーアらと結成した"トリオ・ジャン・ポール"で大阪とメルボルンの国際室内楽コンクール、ドイツ音楽コンクール(ボン)で一等賞と特別賞を受賞し、師でもあるトーマス・ツェートマイヤーの四重奏団にも参加してきたドイツの名ヴァイオリニスト。ハノーファー音楽演劇大学の教授としても多くの有力なミュージシャンを育てています。
Rubicon(ルビコン)からリリースされる「ナイト・オン・アース」は、セレナード、ノクターン、子守歌など「夜」をテーマとし「夜」からインスピレーションを得た様々なヴァイオリンとピアノのための小品集(編曲作品も含む)。チャイコフスキーの「憂鬱なセレナード」やエルガーの「夜の歌」などの名曲から、3つの世界初録音を含むレア・レパートリーまで、こだわりのプログラムで儚くも美しい「夜」の音楽を奏でます。
RCD-1066(2CD)
マハニ・テアヴェ・ピアノ・リサイタル〜ラパ・ヌイ・オデッセイ
バッハ:半音階的幻想曲とフーガ BWV903
リスト: バラード第2番S171, オーベルマンの谷 S161
 ヘンデル組曲第5番ホ長調 HWV430
スクリャービン:2つの左手のための小品 Op.9(前奏曲/夜想曲)
ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60、
 スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20、
 夜想曲第1番変ロ短調 Op.9-1、
 夜想曲第19番 ホ短調 Op.72-1
ラフマニノフ:楽興の時 第4番Op.16-4
マハニ・テアベ(P)
イースター島(ラパ・ヌイ島)出身の並外れた才能を持つピアニスト、マハニ・テアベのデビュー・アルバム!
彼女は素晴らしい音楽性を持ったイースター島唯一のプロフェッショナル・ピアニストとして、1999年にクラウディオ・アラウ国際ピアノ・コンクールで優勝、その後スタインウェイ&サンズのアーティストに選ばれるなど、国際的なコンサートの舞台で輝かしいキャリアを歩むことを運命づけられていましたが、その人生に背を向けてラパ・ヌイ島に戻り、島の子供たちのために音楽学校を設立したという、注目すべきエピソードの持ち主です。
今回のレコーディングのきっかけにも物語めいたものがあり、ストラディヴァリウスなどクレモナ製の銘器の世界的コレクターとして有名なデイヴィッド・フルトンが、クルーズでイースター島に寄港した際に、偶然テアベの演奏を聴く機会に恵まれ、その演奏に大きな感銘を受けたことがデビュー盤のリリースに繋がったとのことです。(その後、彼女の演奏を聴いたシアトルSOのマネージャーとレコーディング・プロデューサーもその素晴らしさに驚いたそうです。)2枚のCDにショパン、リスト、ラフマニノフらのピアニスティックな作品、スクリャービンの左手用作品、そしてバッハ、ヘンデルを詰め込んだ充実のリサイタル・プログラム。音楽通たちを唸らせたテアベのピアノをじっくりと味わうことができます。ご期待ください!
RCD-1067
ピアノによるロシアのバレエ音楽集〜ワンス・アポン・ア・タイム
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章
プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75
チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」 Op.71a(プレトニョフ編)
エスター・ビリンガー(P)
ヴァイオリニストのレア・ビリンガーとともに姉妹デュオ(デュオ・ビリンガー)としても華々しい活躍を見せるドイツ期待のピアニスト、エスター・ビリンガーが、Rubicon(ルビコン)より初のソロ・アルバムをリリース!
ソロ・デビューにあたってのプログラムは、「ペトルーシュカ」、「ロメオとジュリエット」、そしてプレトニョフ編の「くるみ割り人形」と、ロシアの偉大なバレエ音楽に基づくピアノ作品をセレクト。彼女の得意とする詩的な演奏で、数々の名旋律が飛び出す、美しく楽しいメルヘンの世界を描いています。
エスター・ビリンガーは、数多くの世界的ピアニストを育成したドイツの名教師、カール=ハインツ・ケマーリングに師事。第6回ヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクールで第1位に輝き、その才能に注目が集まりました。MDR音楽祭やライプツィヒ・バッハ音楽祭など各種音楽祭に招待され、オーケストラとの共演も数多く行うなど、その活躍ぶりと多才さが海外メディアに称賛されています。
RCD-1068
挽歌(THRENODIES)〜ブリッジ、ブリテン、ベルク、ラヴェル:ピアノ作品集
ブリッジ:ピアノ・ソナタ
ブリテン:ピアノのための変奏曲
ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
ラヴェル:クープランの墓
アレグザンダー・ソアレス(P)
ブーレーズ、メシアン、デュティユーの作品を収録したデビュー・アルバム「ノーテーションズ&スケッチズ」(RCD1016)がグラモフォン誌のエディターズ・チョイスに選ばれ、「これらの作品は様々なフランスのピアノ音楽のアンソロジーに収録されているが、そのバランスのとれた構想や一貫した演奏ぶりにおいて、この新しいリリースに匹敵するものはほとんどない」等と絶賛されたイギリスのピアニスト、アレグザンダー・ソアレスのセカンド・アルバム。今作もまた示唆に富む内容で、ブリテンの師、フランク・ブリッジと第一次世界大戦に焦点を当て、追悼音楽としての一面を描きながら、ブリッジを20世紀音楽のメインストリームに正しく位置づけることを目指しています。
1914年から18年にかけて勃発した第一次世界大戦は、ヨーロッパ中を巻き込んだ極度の社会的トラウマとなりました。その中で、イギリスの作曲家フランク・ブリッジは、彼の音楽言語が全く新しい和声スタイルに変化していったという点で興味深い人物です。その結果、彼の人気は低迷し、モダニストとしての重要性が評価されたのは世紀末になってからのことでした。このアルバムのプログラムは、ブリッジの記念碑的なピアノ・ソナタを、彼に影響を与えた作曲家であるベルクやラヴェル、そして最も有名な弟子であるブリテンの作品と並べることで、その位置づけを明らかにしようとするものです。ブリッジのソナタとラヴェルの組曲の各楽章は、いずれも戦争で亡くなった人々に捧げられています。
RCD-1069
トランスフォーメーション〜バッハ、イザイ、アウエルバッハほか:無伴奏ヴァイオリン作品集
バッハ:無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
レーガー
:前奏曲とフーガ ニ短調 Op.117-6
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 Op.27-2
エルンスト=ローター・フォン・クノール(1896-1973):無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ(1946)
レーラ・アウエルバッハ(1973-):par.ti.ta(2007)
レア・ビリンガー(Vn)
ピアニストのエスター・ビリンガーとともに姉妹デュオ(デュオ・ビリンガー)としても華々しい活躍を見せるドイツ期待のヴァイオリニスト、レア・ビリンガーが、Rubicon(ルビコン)より初のソロ・アルバムをリリース!バッハの偉大なパルティータ第3番、ドイツのアカデミックな作曲家フォン・クノールの知られざるパルティータ、そしてロシア出身の人気作曲家アウエルバッハのpar.ti.taと、アルバムは3つのパルティータを軸に構成されています。レーガーとイザイの無伴奏ヴァイオリン作品を含め、高い技術と音楽性が要求されるシリアスなプログラムです。
14歳の時にベルリンのフィルハーモニーでのソロ・デビューを飾り、国際的なキャリアをスタートしたヴァイオリニストのレア・ビリンガーは、ザルツブルク音楽祭やMDRムジークゾマー(MDR音楽の夏)、ダヴォス国際音楽祭など世界各地の国際音楽祭で活躍。2008年にはブラームス国際コンクールで最高位を受賞しています。
RCD-1070
ラフマニノフ:24の前奏曲(全曲) ファニー・アズーロ(P)
フランス出身のヤマハ・アーティスト、ファニー・アズーロが、フランス人女性ピアニストとしては初となる『ラフマニノフ:24の前奏曲』の全曲録音でRubiconデビュー!
イタリアの名門、イモラ国際アカデミーでボリス・ペトルシャンスキーの教えを受け、彼からの強い影響で20世紀のロシアのレパートリーに情熱を注いでいるというアズーロ。詩情豊かで新鮮味にも事欠かない彼女の演奏は「若い世代のピアニストの中で、華やかで探究心のある個性を主張している」(Pianiste誌)等と称賛されており、本作での表現にも期待が高まります。
「ラフマニノフの前奏曲全曲を録音するのは、無限の音のパレットで音符を描くようなものです!」(ファニー・アズーロ)
RCD-1071
シャル・ウィー・ギャザー〜アメリカの作曲家による歌曲集
ジーン・シーア:アメリカン・アンセム
アーサー・ファーウェル:死なき声の歌(Song of the Deathless Voice)
ウィリアム・グラント・スティル:悲しみ
クルト・ヴァイル:叩け!叩け!太鼓を!
ジョン・マスト:連祷
リチャード・ヘイグマン:金持ちの男
フローレンス・プライス:夜
ジェイク・ヘギー:その瞬間に(That Moment On)
キャリー・ヤコブ・ボンド:パーフェクト・デイ
オー・シェナンドー(アメリカ民謡)
アイヴズ:朝に
リッキー・イアン・ゴードン:私たちはいつでも一緒に歩いている (We Will Always Walk Together)
フォスター:厳しい時代よ もう来るな
コープランド:船漕ぎのダンス、川にて
ルーカス・ミーチャム(Br)、
イリーナ・ミーチャム(P)
ロサンゼルス・歌劇の「ベルサイユの幽霊」 フィガロ役でグラミー賞を受賞した名バリトン、ルーカス・ミーチャムが、人種も性別もさまざまなアメリカの作曲家による芸術歌曲を通し、パンデミックや社会的疎外感の暗さに対して、アルバム・タイトル(Shall We Gather)通りのシンプルな問いかけを行う1枚。ミーチャムは「集い」に関連する15の作品によってアメリカらしさのビジョンを提示し、社会がパンデミックを乗り越え、より良い世界が到来することを願っています。アメリカ音楽の父スティーヴン・フォスター、アイヴズやコープランドといった有名な作曲家、アフリカ系アメリカ人作曲家の偉大な先駆者ウィリアム・グラント・スティル、アメリカ初の黒人女性作曲家フローレンス・プライス、アメリカインディアンの音楽にちなんだ作品を残したアーサー・ファーウェルなど、幅広い層から選ばれた珠玉のプログラムを、ミーチャムの心のこもった歌でご堪能ください。
RCD-1072
シベリウス:交響曲第2番&第4番
交響曲第2番ニ長調 Op.43
交響曲第4番イ短調 Op.63
オウェイン・アーウェル・ヒューズ(指)
ロイヤルPO
イギリスのRubicon(ルビコン)よりスタートした、ウェールズの指揮者オウェイン・アーウェル・ヒューズとロイヤルPOによるシベリウスの交響曲サイクル第2弾。交響曲第1番と第3番を収録した第1巻(PRCD1055/RCD1055)は、レコード芸術海外盤REVIEWで「今月の特選盤」に選ばれた他、英グラモフォン誌では2020年11月号の「エディターズ・チョイス」、更に年間通して批評家に選出される「クリティクス・チョイス2020」にも選ばれるなど好調な滑り出しを見せました。期待の第2巻は、シベリウスがシンフォニストとして大きな一歩を踏み出した交響曲第2番と、咽頭癌と診断されたシベリウスが生命の危機に怯え、お酒と煙草を断って禁断症状に悩まされた時期に書かれた交響曲第4番を収録。
1942年にウェールズのカーディフに生まれたオウェイン・アーウェル・ヒューズ(オワイン・アルウェル・ヒューズ)は、作曲家・指揮者として成功したアーウェル・ヒューズ(1909-1988)の息子として育ち、ボールト、ハイティンク、ケンペらに指揮を学び、40年以上にわたって情熱的な音楽制作を続けてきました。日本での知名度はまだ途上ながらも、欧米では堅実に評価を積み重ね、2009年にはCBE(大英帝国勲章第3位)を受勲している実力者です。
RCD-1073
シベリウス:交響曲第5番他
交響曲第5番変ホ長調 Op.82
交響曲第6番ニ短調 Op.104
交響曲第7番ハ長調 Op.105
オウェイン・アーウェル・ヒューズ(指)
ロイヤルPO
イギリスのRubicon(ルビコン)よりスタートした、ウェールズの指揮者オウェイン・アーウェル・ヒューズとロイヤルPOによるシベリウスの交響曲サイクル第3弾となる最終巻。交響曲第1番と第3番を収録した第1巻(PRCD-1055/RCD-1055)は、レコード芸術海外盤REVIEWで「今月の特選盤」に選ばれた他、英グラモフォン誌では2020年11月号の「エディターズ・チョイス」、更に年間通して批評家に選出される「クリティクス・チョイス2020」にも選ばれるなど好調な滑り出しを見せました。第2巻(PRCD-1072/RCD-1072)では、そのスケールの大きな演奏で、シベリウス・ファンを驚嘆させたオウェイン・アーウェル・ヒューズ。最終巻では人気曲である第5番と、第一次世界大戦で中断を余儀なくされながらも完成させた第6番、第8番が焼失したことから事実上の最後の交響曲となった第7番を収録。たっぷりとした芳醇な響きと細部まで拘りぬかれた音作りによるシベリウスの交響曲サイクルがここに堂々完成です。

1942年にウェールズのカーディフに生まれたオウェイン・アーウェル・ヒューズ(オワイン・アルウェル・ヒューズ)は、作曲家・指揮者として成功したアーウェル・ヒューズ(1909-1988)の息子として育ち、ボールト、ハイティンク、ケンペらに指揮を学び、40年以上にわたって情熱的な音楽制作を続けてきました。日本での知名度はまだ途上ながらも、欧米では堅実に評価を積み重ね、2009年にはCBE(大英帝国勲章第3位)を受勲している実力者です。
RCD-1074
カプリス集
トム・コールト:4つのエチュード
パガニーニ:カプリス第9番
バツェヴィチ:カプリス第2番
フレイヤ・ウェイリー=コーエン:カフェイン
パガニーニ:カプリス第24番
オリヴァー・リース:ゴート・ヘッド
クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリス Op.6
パヌフニク:ホラ・ベッサラビア
ローレンス・オズボーン:レンダリング・エラー
マーク・オコーナー:カプリス第1番
パガニーニの「カプリス第24番」による変奏曲(アンドラ・パターソン、ローラ・リード、エミリー・ハワード、サリー・ビーミッシュ、スチュアート・マクレー、エイドリアン・サットン、アレクサンドラ・ハーウッド、ピアーズ・ヘラウェル、ジェームズ・ジョスリン、ロビン・ヘイ、エロイーズ・ヴェルネル、ショーナ・エイトケン)
パガニーニ:カプリス第13番
エロリン・ウォーレン:アイリのために
ショーナ・エイトケン:グラスゴー・リール・セット
フェネラ・ハンフリーズ(Vn)
BBCミュージック・マガジン賞2018受賞の注目すべきヴァイオリニスト、フェネラ・ハンフリーズがロックダウン中に作り上げた無伴奏カプリス・アルバム!
本作にはパガニーニの「24のカプリス」から現代の作曲家まで、様々なカプリスが集められており、中には12名の作曲家が参加した、パガニーニの有名なカプリス第24番のテーマに基づく変奏曲も収録されています。ブックレット(英語、ドイツ語
国内仕様盤は日本語訳付き)には各作曲家の曲目解説に加え、ハンフリーズによるパガニーニ、クライスラー、バツェヴィチについてのコメントも掲載。彼女らしいユニークなプログラミングと、個性的で大胆、かつ刺激的な演奏にご期待ください!
RCD-1075
ベートーヴェン:三重協奏曲
ピアノ、ヴァイオリン、チェロの為の三重協奏曲 ハ長調 Op.56、「私は仕立屋カカドゥ」によるピアノ三重奏の為の変奏曲 Op.121a
ヴォジーシェク:ピアノ、ヴァイオリン、チェロの為のグランド・ロンド・コンチェルタンテ Op.25
ロプコヴィッツ・トリオ〔ヤン・ムラーチェク(Vn)、イヴァン・ヴォカッチ(Vc)、ルーカス・クランスキー(P)〕、ヤナーチェクPO、ペトル・ポペルカ(指)
2011年にプラハRSOのコンサートマスターに史上最年少で就任し、その後指揮者イルジー・ビエロフラーヴェクに招かれチェコPOのコンマスを務めた天才ヴァイオリニスト、ヤン・ムラーチェクと、チェコ・フィルのチェロ奏者イヴァン・ヴォカッチ、そしてピアノのルーカス・クランスキーの3名からなるロプコヴィッツ・トリオのベートーヴェン&ヴォジーシェク!
ピアノを含むシンフォニア・コンチェルタンテの歴史の中でもとりわけユニークなベートーヴェンの三重協奏曲は、3人のソリストがオーケストラに対抗するだけでなく、真のピアノ・トリオとしても機能しており、3つの楽器間やオーケストラとの音色の対比に作曲者の天才性が表れた名作です。ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェク(1791-1825)はベートーヴェンの同時代人で、ピアノをフンメルに師事。ベートーヴェンとの付き合いもあり、シューベルトとは友人関係にありました。もっとも有名な作品は傑作とされる交響曲 ニ長調 Op.23で、初めて「即興曲」と題するピアノ曲を作曲したことでも知られています。本作に収録されている優雅な「グランド・ロンド・コンチェルタンテ」 含め、作風はシューベルトに近い淡いロマンティシズムが特徴となっています。
RCD-1076
孤独〜無伴奏ヴァイオリン作品集
ビーバー:パッサカリア ト短調
パガニーニ
:カプリス第10番、第24番
クライスラー
:レチタチーヴォとスケルツォ=カプリス
ジョユン・シル:マイ・ディア・ベッシー
ロクサンナ・パヌフニク:ホラ・ベッサラビア
ローラ・スノーデン:霧の向こう
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番
ジョユン・シル(Vn)
韓国出身のイギリスのヴァイオリニスト、ジョユン・シルが2020年以降のパンデミックを受け作り上げた、鮮烈な無伴奏アルバム!パンデミックによるロックダウンで「孤独」を認識し、自身とそのレパートリーを見つめ直したというジョユン・シル。ヴァイオリンを手に誰もいない道を歩いてレコーディングに向かうのは、生々しい感情と孤独、そして自分の楽器を持って仕事に向かうという親しみの両方が混ざり合ったものであったといいます。演奏もはるかに鮮烈なものとなりました。『孤独 Solitude』と題された本作は、ひとりのアーティストが聴衆や音楽仲間を奪われたショックを克服し、ソロ・ヴァイオリンのための音楽に慰めを見出すまでを収めた音楽のタイムカプセルなのです。
RCD-1077(2CD)
ブラームス:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番ハ短調 Op.51-1
弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.51-2
弦楽四重奏曲第3番変ロ長調 Op.67
弦楽五重奏曲第2番ト長調 Op.111*
アムステルダム・デュドック四重奏団、
リリ・マイヤラ(Va)*

録音:2020年11月2日−4日(第1番&第3番)、オランダ放送音楽センター(ヒルフェルスム)/2021年4月19日−21日(第2番&五重奏曲)、Da Buitensocieteit(ズトフェン)
18〜19世紀のモーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーンから20世紀のショスタコーヴィチ、ヴァインベルク、リゲティまで幅広いレパートリーを持ち、さらにジェズアルドやジョスカン・デ・プレの編曲まで手掛けているアムステルダムの知的で多彩なカルテット、デュドック四重奏団。アンサンブル名は音楽をこよなく愛したオランダの著名な建築家ウィレム・マリヌス・デュドック(1884-1974)に由来し、英ガーディアン紙は彼らの「しなやかで生き生きとした音と構造と細部への注意深い感覚」を称賛しています。Rubiconデビュー盤となる本作はオール・ブラームス・プログラムとなっており、プレーンガット弦と特注のクラシカル・ボウを用いている点も特筆されます。弦楽五重奏曲第2番ではフィンランドのヴィオラ奏者リリ・マイヤラが参加しています。
RCD-1078
ドップラー兄弟&クーラウ:ロマン派の技巧的なフルート作品集
フランツ・ドップラー&カール・ドップラー:ハンガリーの主題による幻想曲
フランツ・ドップラー:アンダンテとロンド Op.25
フリードリヒ・クーラウ:2本のフルートとピアノのための三重奏曲 ト長調 Op.119
フランツ・ドップラー:ハンガリー田園幻想曲 Op.26
フランツ・ドップラー&カール・ドップラー:リゴレット幻想曲 Op.38
フランツ・ドップラー:アメリカの主題による二重奏曲 Op.37
ノエーミ・ジェーリ(Fl)、
ゲルゲイ・マダラシュ(Fl)、
アレクサンダー・ウルマン(P)
ゾルターン・コチシュにも称賛されたハンガリーを代表するフルート奏者ノエーミ・ジェーリ(1983-)と、同じくハンガリー出身、2019年からリエージュ・フィルの音楽監督を務めるなど、指揮者としての活躍中のゲルゲイ・マダラシュ(1984-)による、フランツ・ドップラーの生誕200年(2021年)を記念したフルート・アルバム!
フルートのための名作を数多く残しつつ、オペラやバレエなどの舞台音楽や、リストの「ハンガリー狂詩曲」のオーケストレーションなど、より大規模な作品においても才能を発揮したハンガリーの作曲家・フルート奏者、フランツ・ドップラーと、その弟でフルートのヴィルトゥオーソや指揮者、作曲家として活躍したカール・ドップラー(1825-1900)による、2本のフルートとピアノのための作品を中心に収録。加えて、ドップラー兄弟と同じくフルートのための名作を多数残しつつ、オペラや協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲など多彩なジャンルで活躍したデンマークの作曲家フリードリヒ・クーラウ(1786-1832)の三重奏曲をカップリングしています。どちらも演奏効果に偏りがちなヴィルトゥオーゾの作品と異なり、楽器の特性を活かしつつ、音楽的にも充実しているのが特徴です。
RCD-1079
ブラームス:ピアノ三重奏曲第2番ハ長調 Op.87
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.101
ミカエル・ハクナザリアン(Vc)、
デイヴィッド・ハルトゥニアン(Vn)、
ソフィア・メリキヤン(P)
ブラームスがいつでもベートーヴェンの影を敏感に感じ取り、その圧倒的な存在感が、若き日の作曲家を技術の習得と自分自身の声の確立へと駆り立てていたことは間違いありません(「絶えず後ろから巨人(ベートーヴェン)の足音が聞こえてくるのがどんなものか、君にはわかるまい」)。第1番のピアノ三重奏曲は1854年に作曲されたのち、随分たってから改訂が行われ(1891年に出版)、そこではベートーヴェンの痕跡が消されています。今回収録された第2番と第3番のピアノ三重奏曲は、それぞれ1880-82年と1886年に作曲されており、ブラームスが第1番の改訂の前にすでに完全な成熟を果たし、自身の声を確立していたことをはっきりと示している作品です。これら円熟期の作品に相応しい名手たちの演奏でじっくりとお楽しみください。
RCD-1080
ザ・ロックダウン〜プロコフィエフ&ピアソラ:ヴァイオリン作品集
プロコフィエフ:2本のヴァイオリンの為のソナタ ハ長調 Op.56、
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115*
ピアソラ:6つのタンゴ・エチュード+
マヤ・レヴィ(Vn)+、
ラチャ・アヴァネシアン(Vn)*
2021年のピアソラとプロコフィエフのアニヴァーサリーを祝うコンサートがパンデミックによりキャンセルされたため、ヴァイオリニストのマヤ・レヴィとラチャ・アヴァネシアンは、ブリュッセルのアパートをレコーディング・スタジオに作り変え、両作曲家の作品からなるプログラムの録音を行いました。マヤ・レヴィは、ノエ・乾の後任として新生「トリオ・カルロ・ファン・ネスト」のヴァイオリンを務める1997年生まれの若きヴァイオリニスト。ラチャ・アヴァネシアンはユーディ・メニューイン国際コンクール(2006)やカール・ニールセン国際音楽コンクール(2008)で第1位を獲得した才能あふれるアルメニア出身のヴァイオリニストです。
プロコフィエフとピアソラの音楽には、私たちの多くがこの1年で経験したであろう感情が含まれています。ソ連の抑圧下で作曲されたプロコフィエフのソナタと、官能的なタンゴの根底にあるアルゼンチン人の魂の、苦く甘いメランコリーが感じらるピアソラのタンゴ。恐怖、緊張、絶望、希望、喜び……このアルバムに収録されている作品が追求する感情の幅は広いですが、全体的には希望が勝利するというムードが漂っています。
RCD-1081
シンディング&メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
シンディング:ヴァイオリン協奏曲第1番イ長調 Op.45、
 ロマンス ニ長調 Op.100
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
レア・ビリンガー(Vn)、
ヘルマン・ボイマー(指)ホーフSO
ピアニストのエスター・ビリンガーとともに姉妹デュオ(デュオ・ビリンガー)としても華々しい活躍を見せるドイツ期待のヴァイオリニスト、レア・ビリンガーが、Rubicon(ルビコン)より初のコンチェルト・アルバムをリリース!ピアノ曲「春のささやき」で有名なクリスティアン・シンディングは、グリーグ以降のノルウェーを代表する作曲家。交響曲は4曲あり、ノルウェーのシンフォニストとしても重要です。もともとヴァイオリニストを志していたこともあり、ヴァイオリンのための協奏的な作品は、3つのヴァイオリン協奏曲のほか「ロマンス」「伝説」「夕べの風景」など、彼の管弦楽作品の中で大きな割合を占めています。

1898年に作曲された「ヴァイオリン協奏曲第1番」は、当時は大成功を収めつつも、その後レパートリーから消えてしまった作品で、録音も多くはありません。ソリストを引きたたせるよう巧妙に構成され、印象的な旋律に溢れ、管弦楽の扱いも見事な本作は、もっと多くの人に知られてよいはずです。1910年にハープを含む管弦楽とヴァイオリンのための作曲された「ロマンス」も、ブルッフやドヴォルザークの作品に似た、優しくてロマンチックな楽想が素晴らしい作品。メンデルスゾーンの傑作と合わせてお楽しみください。

14歳の時にベルリンのフィルハーモニーでのソロ・デビューを飾り、国際的なキャリアをスタートしたヴァイオリニストのレア・ビリンガーは、ザルツブルク音楽祭やMDRムジークゾマー(MDR音楽の夏)、ダヴォス国際音楽祭など世界各地の国際音楽祭で活躍。2008年にはブラームス国際コンクールで最高位を受賞しています。
RCD-1082
シューベルト:弦楽四重奏曲第10番&第15番
弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 D87/弦楽四重奏曲第15番 ト長調 D887
ジュビリーSQ
2006年にロンドンの王立音楽アカデミーで結成された気鋭のクァルテット、ジュビリーSQ。ハイドンの弦楽四重奏曲でデビュー(RCD1039)した彼らのセカンド・アルバムは、シューベルトの対照的な2つの四重奏曲を組み合わせた1枚!
第10番はまだ10代であったシューベルトの陽気で歌心に満ちた楽想が魅力的な作品、第15番はシューベルト最後の弦楽四重奏曲で、劇的、暴力的、内向的、無邪気など、さまざまな感情が表現された傑作です。彼らのグループ名はメンバーが住んでいたロンドンの地下鉄「ジュビリー線」から付けられており、ヴァル・ティドーネ(2010年第1位)、セント・マーティン(2013年第1位)、シマノフスキ2014年第2位)、トロンハイム(2013年第3位)などの国際コンクールで入賞。シュカンパ、ウィハン、チリンギリアンなどの名アンサンブルのマスタークラスに参加して研鑽を積んでいます。
RCD-1083
インナー・ワールド
ハチャトゥリアン:夢
ドビュッシー:チェロ・ソナタ L.135
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14
コミタス:Krunk, Garuna(アフナジャリャン編)
フドヤン:チェロ・ソナタ第1番
シューマン:3つの幻想小曲集 Op.73
ブロッホ:「ユダヤ人の生活から」 B.54
チャイコフスキー:感傷的なワルツ Op.51-6
ロボダ:チェロとピアノのための 「エレジー」
カール・ヴァイン:チェロと録音済みエレクトロニクスのための 「インナー・ワールド」
ミカエル・ハクナザリアン(Vc)、
リア・ハクナザリアン(P)、
アルチョム・ミナシャン(ドゥドゥク)
クス・クァルテット(クスSQ)のメンバーとして国際的に活躍し、2014年からミュンヘン室内Oの首席チェリストとしても活動しているアルメニア出身の名チェリスト、ミカエル・ハクナザリアン(ミカエル・アフナジャリャン)の新たなソロ・アルバム。
ドビュッシーやシューマン、ラフマニノフ、チャイコフスキーらの名曲に、アルメニアのフドヤンを始め、コミタス、ロボダ、カール・ヴァインら近現代の秀逸な作品を組み合わせたこだわりのプログラム。故郷を離れ、新しい世界を発見し、自分の内なる声と内なる世界を探しているミュージシャンの感情を、個人的に音楽的に探究したアルバムとなっています。
RCD-1085
ベルリン・フライツァイト
ジョン・ケージ:18の春のすてきな未亡人
ヨハネス・フィッシャー:ダフト(香り)###
エンノ・ポッペ:フライツァイト(余暇、自由時間)
アリベルト・ライマン:6つのリート 「春の夜の美しい眼差し」 *、
7つのバガテル
マンフレート・トロヤーン: 弦楽四重奏曲第5番#
クス・クァルテット、
サラ・マリア・サン(S)*、
バス・ベッチャー(スラムポエット)#、
ヨハネス・フィッシャー(パーカッション)##
サントリーホールで行われたベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲ライヴ録音(RCD-1045)が大きな話題となったクス・クァルテットの最新アルバムは、一般的な弦楽四重奏のレパートリーとはかけ離れた革新的な意欲作!
1991年のドイツ、ベルリンでの結成以来、欧州を中心に世界を席巻し続けている世界屈指のSQ、クス・クァルテット(クスSQ)。ベルリンのラジオ局RBBのKlassik Loungeや、ウォーターゲートのナイトクラブで行われた「KussPluss」からインスピレーションを得た本作では、ゲストにソプラノ歌手のサラ・マリア・サン、パーカッショニストのヨハネス・フィッシャー、スラムポエットのバス・ベッチャーを迎え、創造性に富んだ6つの現代作品をクス・クァルテットらしいスリリングな演奏で披露します。彼らとともに驚きと興奮に満ちた音楽的発見の旅へ出発!
RCD-1086
シューベルト:美しき水車小屋の娘(アンサンブル伴奏版) トーマス・ガスリー(アレンジ&ヴォイス)、バロックソリステーネ〔ビャッテ・アイケ(ディレクター&ヴァイオリン)、ミロシュ・ヴァレント(Vn)、ペール・ブーレ(Va)、ユディト=マリア・ブロムスターベリ(Vc)、ユハンネス・ルンドベリ(Cb)、ルーナル・シェルスベリ(G)、フレードリク・ボック(G)〕
2005年にノルウェーで結成されたピリオド・アンサンブル、バロックソリステーネと芸術監督ビャッテ・アイケは、17世紀ロンドンの酒場の音楽を再現した「ジ・エールハウス・セッションズ」(PRCD1017/RCD1017)というプログラムで大きな話題となり、続編となる「ザ・プレイハウス・セッションズ」(PRCD1096/RCD1096)でも大成功を収めました。彼らが「ジ・エールハウス・セッションズ」と共に各地で演奏してきたもう1つの特別プロクラム、「美しき水車小屋の娘」も遂にCDリリース!
シューベルトの「美しき水車小屋の娘」は、ミュラーの詩に曲を付けた連作歌曲集で、「冬の旅」、「白鳥の歌」と合わせて「シューベルト3大歌曲集」とも称される傑作ですが、ディレクター、アレンジャー、シンガーであるトーマス・ガスリーが、この人気作をこれまでに聴いたことのないようなヴァージョンに編曲して披露。
ヨーク大学の博士課程でシューベルトのリートの装飾について研究していたガスリーは、シューベルトは歌手たちが自ら装飾を施し、アレンジしてもらうことを期待していたという考え等に興味を持ち、この特別な「美しき水車小屋の娘」のプロジェクトに結びついています。大勢の観客が入った洗練された文化的な会場で、白いネクタイと燕尾服で大きなグランドピアノの前に立って歌うのではなく、親密な社交の場で、参加者が各々楽器を持参し、リラックスして、(しばしば)アルコールも入った状態で、気取らずに友情や物語を歌うようなシューベルト歌曲を、コントラバス入りの弦楽五重奏と2本のギターという編成で実現しています。
RCD-1087
庭の世界〜花の歌曲集
シューベルト:花の言葉 D519
メンデルスゾーン:初すみれ Op.19a-2
シューマン:「ミルテの花」より「蓮の花」 Op.25-7
クララ・シューマン:すみれ
シューマン:「レーナウの6つの詩とレクイエム」より「私の薔薇」 Op90-2
シベリウス:6つの歌 Op.88
フォーレ
:「2つの歌」より「蝶と花」 Op.1-1
ショーソン:蝶々 Op.2-3
プーランク
:「偽りの婚約」より「花」 FP101-6
ソレール
(1895-1962):Al’ombra del lledoner、
 Menta I Farogola、Floeix l’ametller
カルロス・グアスタビーノ(1912-2000):薔薇と柳、「アルゼンチンの花」より「Cortadera, plumerito」
ミュリエル・ハーバート(1897-1984):すみれ、水仙に
エルガー:花言葉
ハイドン・ウッド(1882-1959):愛する庭の薔薇の花
【アンコール】
フランダース&スワン:「At the Drop of a Hat」より「Misalliance」
アレッサンドロ・フィッシャー(T)、
アンナ・ティルブルック(P)
テノール歌手のアレッサンドロ・フィッシャーは、歌劇『ポッペアの戴冠』のルカーノ役でザルツブルク音楽祭デビューを果たし、数々のオペラや音楽祭に出演するほか、定期的にコンサートやリサイタルも開催するなど精力的に活動しています。2022年にはグラモフォン誌の注目アーティストが紹介される「One to Watch」に選出され、BBTフェローシップを受賞するなど、今、大注目のテノールのひとりです。
2020年のロックダウンの最中、フィッシャーは妻とともに自宅の庭で多くの時間を過ごしました。庭の花々や自然の美しさに触れ、冬から春、そして夏へと移り変わる庭の景色からインスピレーションを受け、リサイタル・プログラムの土台が形成されました。ロンドンのウィグモア・ホールでライヴ録音されたこのアルバムは、全曲、花を題材とした楽曲で構成され、花や花言葉はもとより、愛の証についてやロマンティックな恋の儚さなど、花を通じて描かれる人間の深い感情にも言及しています。
RCD-1095
ウォーロック&ハウ:歌曲集
ピーター・ウォーロック(1894-1930):心に響く言葉の輝き、ロマンス、睡蓮、As ever I saw、The bayly berith the bell away、永劫の声、女王アン、鳥、バルラロウ、夜、The First Mercy、アダムは縛られて、Little trotty wagtail、夏の終わり、カササギ、眠り、秋の黄昏、And wilt thou leave me thus、The Contented Lover、プリティ・リング・タイム、公正と真実
フレデリック・ハウ(b.1951):マスター・キルビー、The banks of Sweet Primrose、茂みとイバラ、スウィート・ウィリアム、ジョーディー、6人の公爵が釣りに出かけると、騒がしい墓、Farewell, My Dearest Nancy、わたしの坊やウィリー
アンナ・ハーヴィー(Ms)、
マーク・オースティン(P)
イギリスの作曲家ピーター・ウォーロックは、音楽評論家フィリップ・ヘゼルタインが作曲をする際のペンネームです。彼はたくさんの作品を残していますが、その多くはこのアルバムに収められているような歌曲です。作風も古典的なものから近現代的なものまで多様で、独特な様式を持っています。同時収録されているのはフレデリック・ハウの作品で、彼は教会音楽や歌曲に力を入れており、その作風は古い作曲家たちの伝統を引き継いでいます。
このアルバムはメゾ・ソプラノのアンナ・ハーヴィーのソロ・デビュー・アルバムとなります。彼女はパリ・オペラ・コンクールで優勝、スヘルトーヘンボス国際声楽コンクールでオラトリオ&オーディエンス賞を受賞しています。2018年からはライン・ドイツ・オペラのレジテンス・ソロイストとして活躍しており国内外から評価されています。
フレデリック・ハウの全作品と、オリジナル・テキストによるウォーロックの「カササギ(The Magpie)」は世界初録音となります。
RCD-1096

PRCD-1096
国内盤仕様
税込定価
ザ・プレイハウス・セッションズ
作者不詳/パーセル:Jenny Loves, and She Confessed Too
様々な作曲家(パーセル、マーシャル、ガウ、プレイフォード、作者不詳、伝承曲):ザ・ウォッシャー・ウーマン・セット
パーセル:「来たれ、汝ら芸術の子」からのアダージョ
伝承曲:三羽の烏
パーセル、ルス、ノルウェーの伝承曲:ザ・フェアリー・シャッフル 〜 妖精の女王第5幕への前奏曲
アイケ/パーセル:舌先さけたまだら蛇/ハッシュ・ノー・モア
パーセル:束の間の音楽
プレイフォード(イングランドのダンシング・マスターより):ザ・ニューキャッスル・セット、ヘイ・ジョリー・ブルーム・マン
ファミー・ガウ:赤い赤いバラ
作者不詳:柳の歌
パーセル:Now The Night Is Chased Away
ダウランド:彼女はパックの過ちを許してくれるだろうか?(彼女は僕の過ちを許してくれるだろうか?)
 もし私たち影法師がお気に召さなければ(朗読
ビャッテ・アイケ(芸術監督&ヴァイオリン)、
バロックソリステーネ
「ビャッテ・アイケのバロクソリステーネは、錬金術のような奇跡のアンサンブル...純粋な音楽のゴールドだ」
(英Gramophone誌 RCD-1017のレビューより)
イギリス、ドイツをはじめとする欧米各地で大きな話題を巻き起こした「ジ・エールハウス・セッションズ」は、2005年にノルウェー、ベルゲンで結成されたピリオド・アンサンブル、バロックソリステーネと芸術監督ビャッテ・アイケが起ち上げたユニークかつオンリーワンのプロジェクト。17世紀ロンドンのエールハウス(酒場)の音楽を再現するという衝撃作の続編、「ザ・プレイハウス・セッションズ」がついにリリース!
ピューリタン革命(清教徒革命)期に劇場や教会から排除された音楽家たちが、「エールハウス」で繰り広げた刺激的なセッションから、チャールズ2世の王政復古、ウィリアム3世とメアリー2世が登場した名誉革命の時代へと舞台は進み、エールハウスの音楽文化はプレイハウス(劇場)やミュージック・ホールへと発展してゆきます。チケットや定期券が売られるようになり、オペラ、仮面劇、ダンス、コメディなどから、最初の公共のコンサートホール設立への道を開くことになりました。シェイクスピア、即興喜劇、ジャグリング、パーセルの音楽、民謡、シーシャンティなど、イギリスらしい様々な要素が盛り込まれたプレイハウスのエキサイティングなサウンドを、ビャッテ・アイケの鋭いヴァイオリンと才気煥発なピリオド楽器奏者たちが再現します。
RCD-1097
ドビュッシー:映像第1集&第2集
バラード/仮面(マスク)
アラベスク第1番
月の光/夜想曲/喜びの島
エスター・ビリンガー(P)
第6回ヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクールで第1位に輝いたエスター・ビリンガーによるRubicon(ルビコン)からのソロ・アルバム第2弾は、ドビュッシー・アルバム。作曲家自身がその出来に非常に満足し、「シューマンの左かショパンの右に位置するだろう」と語ったとされる曲集「映像」をメイン・プログラムとして、ドビュッシーの名曲を収録しました。
ピアニストのエスター・ビリンガーは、3歳でピアノを弾き始め、彼女の並外れた才能は非常に早くから認められ、6歳の頃にはオーケストラのソリストとしてデビューしました。数多くの世界的ピアニストを育成したドイツの名教師、カール=ハインツ・ケマーリングに師事し、ヴァイオリニストのレア・ビリンガーとともに姉妹デュオ(デュオ・ビリンガー)としても華々しい活躍を見せる他、MDR音楽祭やライプツィヒ・バッハ音楽祭など各種音楽祭に招待され、オーケストラとの共演も数多く行うなど、その活躍ぶりと多才さが海外メディアに称賛されています。
RCD-1098
ボイル:弦楽四重奏曲
アイナ・ボイル:弦楽四重奏曲 ホ短調
モーラン:弦楽四重奏曲第2番変ホ長調
ヴォーン・ウィリアムズ:「家庭の音楽」よりウェールズの讃美歌による3つの前奏曲
アイアランド:聖なる少年(1941年版)
ピアッティSQ
2015年のウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクールでの入賞以来、世界各地で多彩なプログラミングを披露しているピアッティSQ。2020/21年シーズンにはHyperionレーベルの『ヴォーン・ウィリアムズ:歌曲集』(CDA68378)にも参加し、高い評価を受けました。本作には珍しいイギリスの弦楽四重奏曲が収録されており、「1950年以前のアイルランドで最も多作で重要な女性作曲家」とされるアイナ・ボイル(1889-1967)の作品は世界初の商業録音。彼女はカーネギー賞を受賞した女性作曲家としても知られており、一時期ヴォーン・ウィリアムズからレッスンを受けていました。そのほかアーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950)の遺品の中から発見された弦楽四重奏曲、ヴォーン・ウィリアムズによるウェールズの讃美歌の編曲、アイアランドの有名な「聖なる少年」の弦楽版が収録されています。
RCD-1099
リフレクションズ〜ショスタコーヴィチ&バツェヴィチ
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第5番 変ロ長調 Op.92、
 24の前奏曲 Op.34より第5番、第10番、第14番、第15番、第16番、第17番、第24番(弦楽四重奏編)
バツェヴィチ:弦楽四重奏曲第4番
アムステルダム・デュドック四重奏団
「21世紀のSQとして、演奏する音楽の意味を探り、過去の音楽を現代の聴衆のために新たな意味をもって反映させる最善の方法を常に探し求めている」というオランダ・アムステルダムの知的なカルテット、アムステルダム・デュドック四重奏団。ブラームスの弦楽四重奏曲でRubiconデビュー(RCD1077)した彼らの最新盤は、本心を隠して作曲したことで有名な2人の作曲家、ショスタコーヴィチとバツェヴィチを組み合わせた、挑戦的で示唆に富む1枚。1940年代後半、ソ連政権によるポーランド人弾圧の直後に書かれたバツェヴィチの弦楽四重奏曲第4番は、民族音楽の影響に満ちており、それゆえ当局に「受け入れられた」作品です。彼らのアンサンブル名は、音楽をこよなく愛したオランダの著名な建築家ウィレム・マリヌス・デュドック(1884-1974)に由来し、英ガーディアン紙は彼らの「しなやかで生き生きとした音と構造と細部への注意深い感覚」を称賛しています。

RCD-1101
7楽章〜バッハとサント=コロンブ親子
サント=コロンブ:前奏曲、組曲、
 シャコンヌ
バッハ:組曲 BWV1011、
組曲 BWV1012
サント=コロンブ2世:前奏曲、幻想曲とロンド
ヨハンナ・ローゼ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
パンドルフォに師事したドイツ出身のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ヨハンナ・ローゼの最新作は、バッハとサント=コロンブ父子の音楽を組み合わせて組曲にした、ユニークな1枚!
3つの組曲うち2つはバッハの無伴奏チェロ組曲にサント=コロンブの前奏曲やシャコンヌを加えて7楽章形式にしたもので、残りの1つはサント=コロンブ父子の音楽をローゼ自身が組曲に仕立てたものです。彼女はヨーロッパにおける古楽教育の総本山バーゼル・スコラ・カントルムでパオロ・パンドルフォに師事し、スペインの鬼才ファミ・アルカイが率いるスペインのピリオド・アンサンブル、アカデミア・デル・ピアチェーレのメンバーとしても活躍する今注目のガンバ奏者。これまでにRubiconからリリースしたマラン・マレRCD1041)やC.P.E.バッハRCD1019)のアルバムは、いずれも批評家から高い評価を受けています。
RCD-1108
夜と昼
ドビュッシー:映像 第2集より「そして月は廃寺に落ちる」「葉ずえを渡る鐘の音」、
 前奏曲集 第2集より第7番「月の光がふりそそぐテラス」、
 映像 第1集より「水の反映」、
 前奏曲集 第1集より第10番「沈める寺」
ラヴェル:夜のガスパール、
 ラ・ヴァルス(演奏者自編)
ジョルジュ・ザノン:夜と昼
マリア・マルティノヴァ(P)
ブルガリア出身のピアニスト、マリア・マルティノヴァが光と闇、夜と昼をテーマに繊細な感性で作り上げた幻想的なピアノ・アルバム。演劇とダンスに深く影響を受けたという彼女は、ドビュッシー、ラヴェルの印象主義的な作品に、アルバムのタイトルにもなっているスイスの現代作曲家ジョルジュ・ザノンの「夜と昼 Nuit et Jour」を組み合わせ、水や夢、幻影が作り出す不思議な世界を巧みに表現しています。


RLP-1058(2LP)
限定生産
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調
10の前奏曲 Op.23より〔第4曲、第5曲、第6曲〕
6つの楽興の時 Op.16
ソニア・バッハ(P)

豪華2枚組180g重量盤限定セット。
イギリス室内Oとの共演、弾き振りでのバッハ協奏曲集でデビューしたソニア・バッハは、イタリアでラザール・ベルマン、スペインでアリシア・デ・ラローチャにピアノを学び、現在はスタインウェイ・アーティストとして活躍中の女流ピアニスト。オイゲン・ダルベール国際音楽コンクールでの第1位&大賞受賞や、第12回ヴィオッティ=ヴァルセージア国際音楽コンクールでの特別賞受賞など順調にキャリアを重ねてきました。
バッハ(RCD1006)、ショパン(RCD1042)に続くサード・アルバムは、ラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番に、若きヴィルトゥオージティが発揮された「楽興の時」、そして10の前奏曲 Op.23からの3曲を収録した、ラフマニノフ・アルバム。
「表情豊かな正確性と完璧なテクニック...クリーンで宝石のようなトーン」(英BBCミュージック・マガジン)と称賛された、エレガントにきらめくスタインウェイの音色でラフマニノフを彩ります。

RLP-1096(2LP)
ザ・プレイハウス・セッションズ
ジェニーは愛し、告白もした/洗濯女セット/彼女はこのぽつりと立つ山を度々訪れ/山を越え、谷を越え/アダージョときらきら輝く女王/三羽の烏/妖精シャッフル/舌がふたつに割れた斑点模様の蛇よ;静かに、もうしゃべらないで/束の間の音楽z.583/2/ニューカースル・セット/陽気な巡礼者/ニール・ガウの赤い、赤いばらのための哀歌/柳の歌(デズデモーナの歌)/今や夜は追いやられた/彼女はパックのいたずらを許してくれるだろうか
ビャッテ・アイケ(芸術監督&Vn)、
バロックソリステーネ
イギリス、ドイツをはじめとする欧米各地で大きな話題を巻き起こした「ジ・エールハウス・セッションズ」は、2005年にノルウェー、ベルゲンで結成されたピリオド・アンサンブル、バロックソリステーネと芸術監督ビャッテ・アイケが起ち上げたユニークかつオンリーワンのプロジェクト。17世紀ロンドンのエールハウス(ビヤホール)の音楽を再現するという衝撃作の続編、「ザ・プレイハウス・セッションズ」がアナログ盤(180g重量盤LP)でもリリースされることになりました!
ピューリタン革命(清教徒革命)期に劇場や教会から排除された音楽家たちが、「エールハウス」で繰り広げた刺激的なセッションから、チャールズ2世の王政復古、ウィリアム3世とメアリー2世が登場した名誉革命の時代へと舞台は進み、エールハウスの音楽文化はプレイハウス(劇場)やミュージック・ホールへと発展してゆきます。チケットや定期券が売られるようになり、オペラ、仮面劇、ダンス、コメディなどから、最初の公共のコンサートホール設立への道を開くことになりました。シェイクスピア、即興喜劇、ジャグリング、パーセルの音楽、民謡、シーシャンティなど、イギリスらしい様々な要素が盛り込まれたプレイハウスのエキサイティングなサウンドを、ビャッテ・アイケの鋭いヴァイオリンと才気煥発なピリオド楽器奏者たちが再現します。

RCD-1100
アーウェル・ヒューズ(1908-1988):3人の独唱、合唱と管弦楽のためのオラトリオ 「デヴィ・サント(聖デイヴィッド)」(オリジナルのウェールズ語歌唱版世界初録音) オウェイン・アーウェル・ヒューズ(指)、
BBCウェールズ・ナショナルO&cho、
スーザン・ブロック(S)、
ポール・キャリー・ジョーンズ(Bs-Br)、
ロドリ・プリース・ジョーンズ(T)
ロイヤル・フィルを振ったシベリウスの交響曲全集録音で国際的な存在感を増しているウェールズの指揮者オウェイン・アーウェル・ヒューズ(b.1942)。Rubiconレーベルでの新たな録音は、オウェインの父親にあたる作曲家・指揮者アーウェル・ヒューズ(1908-1988)のオラトリオを取り上げました!
アーウェル・ヒューズはウェールズの炭鉱労働者の10番目の息子として生まれ、英国王立音楽カレッジで学び、ゴードン・ジェイコブ、ホルスト、ヴォーン・ウィリアムズを師と仰ぎました。第二次世界大戦中はBBCに勤務し、BBCウェールズの音楽部長を務めています。1951年のイギリス祭(Festival of Britain)のために作曲された『デヴィ・サント(聖デイヴィッド)』は、彼の友人でBBCの同僚でもあったAneurin Talfan Daviesが、ウェールズの守護聖人であるデイヴィッド(c.520-588)の生涯に基づいて書いたテキストを用いたオラトリオで、メロディアスでありながらドラマティックでもあり、素晴らしい技巧が凝らされた作品となっています。
同曲は1990年にも同じオウェイン・アーウェル・ヒューズ&BBCウェールズ・ナショナルOによってChandosに録音されていますが(ソリストは別)、当時は英語歌唱版だったため、オリジナルのウェールズ語のテキストを歌ったウェールズ語版は世界初録音となります。ソリストも、スーザン・ブロックを始めとするウェールズに縁のある一流歌手たちが集い、理想的なウェールズ・オラトリオのレコーディングが実現しました。
1942年にウェールズのカーディフに生まれたオウェイン・アーウェル・ヒューズ(オワイン・アルウェル・ヒューズ)は、作曲家・指揮者として成功したアーウェル・ヒューズの息子として育ち、ボールト、ハイティンク、ケンペらに指揮を学び、40年以上にわたって情熱的な音楽制作を続けてきました。日本での知名度はまだ途上ながらも、欧米では堅実に評価を積み重ね、2009年にはCBE(大英帝国勲章第3位)を受勲している実力者です。
RCD-1102
クライシス
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉より 1.序章
フランチェスコ・チュールロ(1987-):Hasta pulverizarse los ojos
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉より.私は渇く
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 「死と乙女」より 第3楽章
バルトーク:弦楽四重奏曲第6番より 第1楽章
ショスタコーヴィチ
:弦楽四重奏曲第8番 ハ短調より 第1楽章
ビルケ・ベルテルスマイアー(1981-):Krise
スティーヴ・ライヒ(1936-):WTC 9/11より 第3楽章
コミタス(1869-1935):Spring
メンデルスゾーン:弦楽四重奏第6番 へ短調より 第2楽章
スメタナ:弦楽四重奏曲第1番 ホ短調「わが生涯より」より 第4楽章
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
オスカル・エスクデロ(1992-):Post
クス・クァルテット
1991年のドイツ・ベルリンでの結成以来、欧州を中心に世界を席巻している世界屈指のSQ、クス・クァルテット(クスSQ)。2019年にサントリーホールで行われたベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲ライヴ録音(RCD1045)が大きな話題となった彼らの最新作は、過去250年間に作曲された、感情の不安定さや苦しみ、心理的なストレスが含まれる楽曲を集めたコンピレーション・アルバム!
中には、作曲家が個人的に深いトラウマを抱えていた時期に書かれた曲もありますが、こうした音楽は内省や慰め、瞑想のムードをもたらすこともあるのです。パンデミックおよびその後の生活のストレスと緊張、ウクライナで激化する戦争、気候変動、エネルギー不足、生活費の高騰……古典派や初期ロマン派の作品も含め、不安定で混沌とした2020年代を生きるリスナーにパワフルに作用する音楽が集められています。
RCD-1105
オブスキュラス〜近現代のトランペット作品集
ヤナーチェク:霧の中で(ハンフリス編)
マックスウェル・デイヴィス:羊と岸辺の間にある荒れ果てた礼拝堂のための連祷
メシアン:ヴォカリーズ - 練習曲
フィリッポス・ラスコヴィッチ:オストリア
レスピーギ:古風な舞曲とアリア 第1組曲(ハンフリス編)
武満徹:径(みち) - ルトスワフスキの追憶に
ルーシー・ハンフリス(Tp)、
ハリー・ライランス(P)
英国で最もエキサイティングかつ多才な若手トランペット奏者の一人、ルーシー・ハンフリスの最新アルバム『オブスキュラス』!「曖昧さ、不明瞭さ」をコンセプトにした本作では、20世紀と21世紀の素晴らしいトランペット作品を紹介するとともに、他の楽器のためのクラシック作品をトランペット用にアレンジして再創造しています。どれも独特な存在感を持つ作品ばかりですが、彼女の新鮮で独創的なアプローチによって、新たな命が吹き込まれています。霧に包まれたおぼろげな形から、死の向こう側まで、リスナーを未知の世界へと誘う1枚です。
RCD-1106
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
ラロ:スペイン交響曲 ニ長調 Op.21
エリノア・ディメロン(Vn)、
アイルランド国立SO、
ハイメ・マルティン(指)
キューバとジャマイカにルーツを持つ注目すべき若手ヴァイオリスト、エリノア・ディメロンのデビューアルバム!わずか2歳でヴァイオリンを習い始め、名教師ザハール・ブロンに師事。彼女は弱冠20歳ながら、技術的にも音楽的にも完璧なコントロールを感じさせる稀有な奏者の一人だと高く評価されており(アイリッシュ・タイムズ紙)、リピンスキ・ヴィエニヤフスキ国際コンクールを含む複数の国際コンクールで第1位を獲得しています。
RCD-1107
ブラームス、コーイ、コルンゴルト:ピアノ三重奏曲集
ブラームス:ピアノ三重奏曲第2番ハ長調 Op.87
フランシスコ・コーイ(b.1985):ピアノ三重奏曲(世界初録音)
コルンゴルト:ピアノ三重奏曲ニ長調 Op.1
トリオ・イシムシズ〔パブロ・エルマン・ベネディ(Vn)、エルデム・ミシルリオグル(P)、エドヴァルド・ポゴシアン(Vc)〕
2009年にギルドホール音楽院で結成されたトルコ語で「無名」を意味する単語をアンサンブル名に冠するトリオ・イシムシズ。アリーナ・イブラギモヴァ率いるキアロスクーロ・クヮルテットのメンバーでもあるヴァイオリンのパブロ・エルマン・ベネディ、2008年のBBCヤング・ミュージシャン・コンクールの協奏曲部門のファイナリスト、エルデム・ミシルリオグル、そしてミヒャエル・ペトロフに代わり、ジュリアード協奏曲コンクールの覇者であるエドヴァルド・ポゴシアンが新たに加わった実力派3名によるピアノ三重奏団で、これまで2015年トロンハイム国際室内楽コンクール第1位&聴衆賞、2017年ウィーン・ハイドン国際コンクール第2位を受賞し、現在もっとも刺激的で勢いのあるアンサンブルの1つとして期待を寄せられています。
サード・アルバムのプログラムは、モーツァルト以上の天才と謳われたコルンゴルトが、わずか12歳で作曲したスケールの大きなピアノ三重奏曲 Op.1と、ブラームスが1882年に書いた骨太なピアノ三重奏曲第2番(ちなみにファースト・アルバム(RCD-1013)ではブラームスの第3番、セカンド・アルバム(RCD-1048)では第1番を収録しています)。そして、スペインの若き注目作曲家フランシスコ・コーイ(フランシスコ・コル)がトリオ・イシムシズのために書いたピアノ三重奏曲を世界初録音。この作品はボルレッティ=ブイトーニ財団、ブリテン・ピアーズ・アーツ、マドリードの国立音楽普及センターからの委嘱によって作曲され、2022年1月にマドリードで初演、2022年6月にオールドバラ音楽祭で英国初演されています。
RCD-1109(2CD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K466
ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K467
ピアノ協奏曲第23番イ長調 K488
ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K595
エリーザベト・ソンバール(P)、
ピエール・ヴァレー(指)、
ロイヤルPO
モーツァルトのピアノ協奏曲集の中でも、それぞれが性格の違う四曲を収録しました。作曲時期はモーツァルトの晩年にあたる1785年から1791年にかけてのもので、第20番はその情熱的な曲調から当時の聴衆を震撼させたといいます。一方で、第21番は晴れやかで楽観主義に満ちており、第23番は温かみのある満足感に包まれていて特にアダージョは心に響くものがあります。そして1791年に作曲された第27番は、モーツァルト自身が人生の終わりを感じていたかのような深い悲しみに満ちた作品です。そのような印象的な四曲をエリーザベト・ソンバール(エリザベス・ソンバート)は見事に表現しています。
エリーザベト・ソンバールは、1988年にクラシック音楽を多様な聴衆と共有するため「レゾナンス財団」を立ち上げ、現在は世界7カ国の病院、孤児院、刑務所など様々な場所で年間500を超えるコンサートを行っており、それらの功績が認められ2006年にはフランスの国家功労勲章を、2008年には芸術文化勲章を受賞しています。ロイヤル・フィルとも強固な関係を築いており、Signum Classicsからピエール・ヴァレーの指揮の下、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集(SIGCD-657)をリリースするなど、その信頼関係から生み出される演奏は高い評価を受けています。
RCD-1110
What Remains
ユーイ・ラウケンス(1982- ):弦楽四重奏曲第4番「What Remains」
ペロティヌス(fl.c.1200):地上のすべての国々は*
マショー
(c.1200-1377):ノートルダム・ミサよりキリエ*
ジェズアルド(1566-1613):マドリガル集第6巻より「ああ、いくらため息をついても無駄なのだ」*
スティーヴ・ライヒ(1936-):ディファレント・トレインズ
メシアン:美しい水の祭典より第6曲*

*アムステルダム・デュドック四重奏団による編曲
アムステルダム・デュドック四重奏団

録音:2022年1月&12月(オランダ、ヒルフェルスム)
「21世紀のSQとして、演奏する音楽の意味を探り、過去の音楽を現代の聴衆のために新たな意味をもって反映させる最善の方法を常に探し求めている」というオランダ・アムステルダムの知的なカルテット、アムステルダム・デュドック四重奏団。アンサンブル名は、音楽をこよなく愛したオランダの著名な建築家ウィレム・マリヌス・デュドック(1884-1974)に由来し、英ガーディアン紙は彼らの「しなやかで生き生きとした音と構造と細部への注意深い感覚」を称賛しています。ブラームス(RCD-1077)、ショスタコーヴィチ&バツェヴィチ(RCD-1099)に続く彼らのRubicon3枚目のアルバムは、13世紀のペロティヌスから14世紀のマショー、16世紀のジェズアルド、20世紀のメシアンとライヒ、そして21世紀のラウケンスまで、リスナーを時を超えた旅へと誘う魅力的なプログラム。デュドック四重奏団の委嘱によるラウケンスの作品のタイトルであり、アルバムのタイトルにも採用されている「What Remains」という言葉は、過去の時代からの「残った何か」を思い起こさせるような音楽の性格に対応しており、例えばライヒとラウケンスの音楽は、どちらもグレゴリオ聖歌や、それに続く初期のオルガヌムやポリフォニー音楽の影響を受けています。
RCD-1112
イン・ブルー
アーロン・ジェイ・カーニス(b.1960):ビフォア・スリープ・アンド・ドリームズ
ジュリア・ペリー:プレリュード(1924-1979)
ガーシュウィン(198-1937):3つのプレリュード
アンドルー・アームストロング(b.1974):シー・フェル・フォー・ア・フライフィッシャー
ガーシュウィン:アイ・ガット・リズム
ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978):スリー・ヴィジョンズ
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(作曲者編曲ソロ・ピアノ版
アンドルー・アームストロング(P)

録音:2022年8月、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン)
カナダの天才ヴァイオリニスト、ジェームズ・エーネスの長年のデュオ・パートナーとして、グラモフォン賞やジュノー賞にノミネートしたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集を含む多くのアルバムで共演してきたアメリカの名ピアニスト、アンドルー・アームストロングのソロ・アルバムが、イギリスのRubiconからリリース!
2024年に作曲&初演100周年となる『ラプソディ・イン・ブルー』のソロ・ピアノ版を中心に、ガーシュウィンの名曲、エーネスとの共演盤(ONYX-4189)でグラミー賞を受賞したアーロン・ジェイ・カーニスやアフリカ系アメリカ人作曲家のジュリア・ペリーとウィリアム・グラント・スティル、そしてアンドルー・アームストロング自身の作品も含めた現代アメリカのピアノ音楽の魅力的なリサイタル・プログラムです。
RCD-1113
遥かなる現前〜セヴラック、ビニェス、ラヴェル、フォーレ、サティ、モンポウ
セヴラック:ラングドックにて
リカルド・ビニェス:ピアノのための4つのオマージュ
ラヴェル:悲しい鳥たち(鏡 M.43より 第2曲)
フォーレ
:夜想曲第3番変イ長調 Op.33-3
サティ:自動記述法/モンポウ:子供の情景
ソフィア・メリキヤン(P)
スペイン、リナレスのマリサ・モンティエル国際ピアノ・コンクールやイビサ国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したアルメニアのピアニスト、ソフィア・メリキヤンのソロ・アルバム第3弾。
これまでも、グバイドゥーリナやサーリアホなどの女性作曲家の作品を集めたアルバム(IBS72018)や、ゴヤの絵画に多くのインスピレーションを受けたメリキヤンが、同じくゴヤの絵画に影響を受けたグラナドスの「ゴイェスカス」とモンポウの作品を組み合わせたスパニッシュ・アルバム(KTC-1607)など、含蓄のあるプログラムの録音で実績を積んできたメリキヤン。ニュー・アルバム『遥かなる現前(Presence lointaine)』も、ドビュッシーやラヴェルのピアノ作品の初演者として知られるフランスで活躍したスペインのピアニスト、リカルド・ビニェスを中心テーマに、ビニェスをとりまくスペインとフランスの作品(ビニェスに献呈された作品やビニェスが初演した作品等)を散りばめた意欲的なプログラムです。
1875年カタルーニャ生まれのリカルド・ビニェスは、パリ音楽院でピアノと作曲を学び、1895年にサル・プレイエルで初リサイタルを開いたのを皮きりに、40年以上にわたってスリリングで熱狂的なキャリアを築きました。当時の現代音楽、そして若い進歩的な作曲家たちの擁護者であり、ラヴェルの「鏡」、「古風なメヌエット」、「水の戯れ」、「逝ける王女のためのパヴァーヌ」、「夜のガスパール」、ドビュッシーの「ピアノのために」、「版画」、「仮面」、「喜びの島」、「映像第1集&第2集」、その他サティやファリャ、アルベニス、セヴラックなど作品の初演者として知られています。ムソルグスキーやバラキレフ、プロコフィエフ等のロシア音楽をフランスに紹介し、ピアノ教師としてはプーランクの師として知られ、またピカソやジッド、コレット、コクトーらの芸術家、詩人、小説家とも親交がありました。
RCD-1115
詩人のこだま〜プーシキンの詩による歌曲集
プロコフィエフ:プーシキンによる3つのロマンス Op.73
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ Op.40、
 プーシキンによる4つのロマンス Op.46
ブリテン:詩人のこだま Op.76(フリーマン&ハイド=スミス編
ジェマ・サマーフィールド(S)、
ギャレス・ブリンモア・ジョン(Br)、
アビ・ハイド=スミス(Vc)、
ジョセリン・フリーマン(P)
プロコフィエフとショスタコーヴィチがプーシキン没後100年を記念して作曲した2組の歌曲と、ブリテンのプーシキンの詩に基づく連作歌曲「詩人のこだま」(ショスタコーヴィチの弟子であったムスティスラフ・ロストロポーヴィチと、その妻ガリーナ・ヴィシネフスカヤのために作曲)の編曲版を収録。時代を超えたロシア文学の美しさを体験できるだけでなく、収録曲にはプロコフィエフのピアノ・ソナタを予期させる瞬間や、ショスタコーヴィチの交響曲第5番との強い繋がりもあり、クラシック音楽と文学の両方を愛する人にとって必携の内容となっています。
RCD-1117
ホームランズ
1. マーラー:私はこの世に忘れられ
2. デュパルク:旅へのいざない
3. シューマン:ジプシーの歌T
4. シューマン:ジプシーの歌U
5. ヴォルフ:つばめの帰郷
6. シューベルト:さすらい人の夜の歌
7. シューマン:異郷にて
8. シューマン:間奏曲
9. ラフマニノフ:歌わないでおくれ、美しい人よ
10. デュパルク:前世
11. シューマン:森の対話
12. シューマン:月夜
13. シューベルト:竪琴弾きの歌T
14. シューベルト:竪琴弾きの歌U
15. シューベルト:竪琴弾きの歌V
16. ドンス・シン:おお、山よ!
17. シューマン:牛飼いの別れ
18. デュパルク:ミニョンのロマンス
19. シューベルト:さすらい人
20. シューマン:美しき異郷
21. シューマン:悲哀
22. シューマン:春の夜
23. チャイコフスキー:ただあこがれを知る者だけが
24. フォーレ:揺りかご
イアン・ボストリッジ(テノール/tr.1,3,4, 13,14,15,17)、
ジェニファー・フランス(ソプラノ/tr.2, 5,10,18,24)、
ジェイムズ・アトキンソン(バリトン/tr.7, 8,11,12,20,21,22)、
ウォンシク・オー(バス/tr.6, 9,16,19,23)、
アーロン・ゴールディン(P)
英国王立音楽アカデミー(RAM)でマルコム・マルティノー、ジェームズ・ベイリュー、マイケル・ドゥセクらの指導の下、ピアノ伴奏の上級ディプロマ取得に向けて研鑽しているイギリスのピアニスト、アーロン・ゴールディン。この歌曲レパートリーを専門とする若き天才がキュレーションした素晴しいプログラム「HOMELANDS」のアルバムが、次代を担う才能あふれる若きアーティストたちのための"クリエイティヴ・ホーム" 「Rubicon」から登場。アーロン・ゴールディンが監修した「HOMELANDS」は、2022年6月の「世界難民の日」にRAMで行われた公演後、20万ポンド以上の寄付が集まり、500人のアフガニスタンの女子生徒をタリバンから逃してカナダへ留学させている慈善団体「The 30Birds Foundation」の活動に使われました。このニュースは米ニューヨーク・タイムズ紙、英タイムズ紙、CNNなどでも報道され、このアルバムの実現に繋がっています。
「HOMELANDS」は亡命と故郷への憧れをテーマにした珠玉のアート・ソング集で、シューマンの「リーダークライス」からのセレクションを柱に、マーラー、デュパルク、チャイコフスキー、フォーレ、シューベルト、ヴォルフ、ラフマニノフらの郷愁と哀愁に満ちた歌曲を厳選。「世界難民の日」での公演でも歌った世界的テノール、イアン・ボストリッジを筆頭に、2018年「Critics’ Circle」の新進タレント賞を受賞したジェニファー・フランス、2022年ロイヤル・オーバーシーズ・リーグのシンガー賞を受賞し、2023-2025年BBCラジオ3新世代アーティストに選ばれているジェイムズ・アトキンソン、アーロン・ゴールディンのデュオ・パートナーであり、ともに2022-2024年オックスフォード・リーダー(オックスフォード国際歌曲音楽祭)のヤング・アーティストに選出されたウォンシク・オーといった、才能豊かな若手アーティストたちが歌います。
RCD-1118
ムソルグスキー:ピアノ作品集
禿山の一夜/クリミアの絵/夢
瞑想曲/展覧会の絵
ソニア・バッハ(P)
オイゲン・ダルベール国際音楽コンクール第1位!20世紀を代表する2人の偉大なピアニスト、アリシア・デ・ラローチャとラザール・ベルマンに師事しスタインウェイ・アーティストとして活躍するソニア・バッハの4thアルバムは、ムソルグスキーのピアノ作品集!
オイゲン・ダルベール国際音楽コンクールでの第1位&大賞受賞や第12回ヴィオッティ=ヴァルセージア国際音楽コンクールでの特別賞受賞など、順調にキャリアを重ねている彼女の演奏は、「表情豊かな正確性と完璧なテクニック...クリーンで宝石のようなトーン」(英BBCミュージック・マガジン)と高く評価されています。有名な「展覧会の絵」と「禿山の一夜」だけでなく、「クリミアの絵」や「瞑想曲」といった珍しい作品にも注目です。
RCD-1119
締めくくりの言葉〜ヴァイオリンとピアノのための作品集
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第3番WoO2、
 幻想曲 ハ長調 Op.131
シェーンベルク:幻想曲 Op.47
シルヴェストロフ:ヴァイオリン・ソナタ「追伸」
ソフィー・ローザ(Vn)、
イアン・バックル(P)
2011年のマンチェスター国際ヴァイオリン・コンクールで第2位&聴衆賞を受賞して国際的な注目を集め、Champs Hill Recordsからフランクとラヴェルのヴァイオリン・ソナタ集(CHR-CD-123)でレコーディング・デビューを果たしたイギリスの若きヴァイオリニスト、ソフィー・ローザ。モンジュルーやヴィオッティ、メンデルスゾーン、ウェーバーのヴァイオリン・ソナタを集めた前作(RCD-1056)はグラモフォン誌から「揺るぎなく美しい音色」「イアン・バックルとの息もぴったり」と絶賛されました。
『CLOSING STATEMENTS』と題された本作では、作曲家たちがどのように創作活動に終止符を打つのかをテーマにシューマン、シェーンベルク、シルヴェストロフの作品を取り上げます。彼らの晩年の作品は、それまでの集大成なのか、それとも次に来るかもしれないものを示唆しているのか。病気はその深遠さを高めたのか、それとも力を削いだのか。本作で取り上げられた音楽は、それぞれがこれらの疑問に対する異なる答えを示唆し、ある種の先入観に挑んでいます。
RCD-1125
ダニ・ハワード:管弦楽作品集
ダニ・ハワード(b.1983):アルゲントゥム*
トロンボーン協奏曲*/エリップシス
コアレッセンス/アーチズ
マイケル・シール(指)*、
パブロ・ウルビーナ(指)、
ロイヤル・リヴァプールPO
ピーター・ムーア(Tb)
イギリスの女流作曲家、オーケストレーターのダニ・ハワードによる管弦楽作品集がRubiconから登場。ハワードの作品は、ヨーロッパで急速に評価を確立しつつあり、2021年6月にピーター・ムーアとRLPOにより初演されたトロンボーン協奏曲は、タイムズ紙から「即席の名作...瑞々しく...心を奪う...」と高く評価をされています。作品の多くは、ロイヤル・リヴァプールPO(RLPO)を含む、イギリスの主要なオーケストラから委嘱を受けており、ロイヤルPO、CBSO、ハレO、BBCフィルハーモニック、ブリテン・シンフォニア、などの40以上のオーケストラで演奏されています。また、ハワードは、LSOのレジデンス・コンポーザーも務めています。
トロンボーン協奏曲でソリストを務めるピーター・ムーアは、2008年、12歳にして「BBCヤング・ミュージシャン・オヴ・ザ・イヤー賞」に輝き、2014年には弱冠18歳でLSOの副首席トロンボーン奏者に就任。2015年にはBBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト・スキーム」に、さらには2018/19シーズンの「ECHOライジング・スター」に選出されるなど、世界有数のトロンボーン奏者として活躍しています。現在は、LSOの首席トロンボーン奏者としてオーケストラで活動する傍ら、ソリストとしてBBC響、RLPO、ルツェルンSOなどと共演。教育者としては英国王立音楽アカデミーのトロンボーン科教授を務めています。
本アルバムは、傑出した若手作曲家の一人である彼女の素晴らしく、親しみやすい音楽に触れるだけでなく、才能溢れる名手の妙技も堪能できる1枚に仕上がりました。
RCD-1127
プリズム
1. シェリル・フランシス=ホード:入場音楽
2. バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565*
3. キャロライン・ショウ:あなたの御手に
4. サティ:ジムノペディ第1番*
5. マイケル・スモール:プリズム
6. ベサン・モーガン=ウィリアムズ:ワン、トゥー、ベイカールー…
7. アイリー・ロバートソン:スカイダンス
8. シリル・スコト:イディル
9-11. サラ・フランシス・ジェンキンズ:Tincture of the skies
12. ジョージ・ウォーカー:Bleu
13. ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女*
14. サラ・リアンヌ・ルイス:Apart we are not Alone
15. サラ・リアンヌ・ルイス:Together Apart
16. ジェシー・モンゴメリー:ラプソディ第1番
17-20. キャメロン・バイルス・リデル:Contemplations
21. シューマン:トロイメライ
22. シェリル・フランシス=ホード:退場音楽
23. ピーター・マクスウェル・デイヴィス:A Last Postcard from Sanday

*=フェネラ・ハンフリーズ編曲ヴァイオリン版
フェネラ・ハンフリーズ(Vn)
BCミュージック・マガジン賞2018で「器楽部門賞」に輝いて世界一流のアーティストの一人として活躍し、2023年のBBCミュージック・マガジン賞でも「プレミア賞」を受賞しますます称賛を浴びるイギリスのヴァイオリニスト、フェネラ・ハンフリーズ。
Rubicon第3弾となる「プリズム」は、最初のロックダウンの先の見えない数か月間に構想されたもので、イギリスの若い作曲家たちが書いた新作から、キャロライン・ショウ、ジェシー・モンゴメリー、ジョージ・ウォーカーらによる象徴的な最近の作品まで、再び無伴奏ヴァイオリン作品に焦点を当て、ハンフリーズが新たに編曲したバッハやサティ、ドビュッシーの名曲も組み合わせた、探求的で独創的なアルバムです。現代音楽への造詣が深く、特に無伴奏ヴァイオリンのための作品で功績のあるフェネラ・ハンフリーズの、優雅で卓越したパフォーマンスとこだわりのプログラムをご堪能下さい。


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