湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



若林工房
(日本)



富山県魚津市を拠点とする自主製作レーベルです。



※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
AFIA-9000
メンデルスゾーン:(1)交響曲第3番「スコットランド」
(2)弦楽八重奏曲 変ホ長調Op.20(弦楽オーケストラ版2013)
村中大祐(指)オーケストラ・アフィア

コンサート・ライヴ録音:(2)2013 年10 月18 日、浜離宮朝日ホール (op.20)、(1)2014 年10 月2 日、神奈川県立音楽堂 (op.56) 全てライヴ
ペーター・マークを通じてフルトヴェングラーの伝統を受け継いだ指揮者、村中大祐。その彼が2013 年に自 ら設立した Orchestra AfiA(オーケストラ・アフィア)を率いて行った演奏会のライヴ録音が、いよいよ若林工房 「AfiA」レーベルから登場します。第一弾として発表されるのは、メンデルスゾーンの交響曲第3 番「スコットラン ド」。既に英国でもイギリス室内管弦楽団と共に着々と評価を得ている村中大祐が満を持して取り上げた作品 だけあって、スコットランドの憂愁を見事なまでに描き切っています。メンデルスゾーン若干 16 歳の作品である 弦楽八重奏曲も、ヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場のヴァイオリニスト、ロベルト・バラルディをコンサートマスタ ーに迎えての素晴らしいサウンドでお楽しみ頂けます。

SPYK-1401
はなやぐ朝 〜いま、この歌を〜 山本有希子
【世界の歌】
1.歌の翼に
作詩 ハイネ 作曲 J.L.F. メンデルスゾーン
日本語訳 久野静夫
2.のばら
作詩 ゲーテ 作曲 F.P. シューベルト
日本語訳 近藤朔風
3.のばら
作詩 ゲーテ 作曲 H.ヴェルナー
日本語訳 近藤朔風
4.夏の名残のばら(庭の千草)
歌劇「マルタ」より
作曲 F.V フロトー 日本語訳 里見義
5.ヴィリヤの歌
喜歌劇「メリー・ウィドウ」より
作曲 F. レハール
日本語訳 滝弘太郎
6.ソルヴェイグのうた
作詩 ヘンリック.J. イプセン
作曲 エドヴァルド.H. グリーク
日本語訳 堀内敬三
【日本の歌】
7.浜千鳥
作詩 鹿島鳴秋 作曲 弘田龍太郎
8.お菓子と娘
作詩 西條八十 作曲 橋本国彦
9.茨の実
作詩 林柳波 作曲 小松 清
10.からたちの花
作詩 北原白秋 作曲 山田耕筰
11.中国地方の子守歌
岡山地方民謡 作曲 山田耕作
12.野薔薇
作詩 三木露風 作曲 山田耕作
13.城ケ島の雨
作詩 北原白秋 作曲 山田耕作
14.さくら横ちょう
作詩 加藤周一 作曲 別宮貞雄
15.胡蝶花に寄せて
作詩 貞松瑩子 作曲 小林秀雄
16.ほしとたんぽぽ
作詩 金子みすゞ 作曲 中田喜直
17.はなやぐ朝
作詩 阪田寛夫 作曲 中田喜直
【ふるさとに寄せて】
18.夕日
作詩 葛原しげる 作曲 室崎琴月
編曲 岩河智子
20.風の盆
作詩 伊豆裕子 作曲 加藤由美子
山本有希子(S)、原なぎさ(P)

録音:2014 年3 月10 日〜12 日新川文化ホール(富山県魚津市)
幼い頃から慣れ親しんできた母国語で、世界の名曲、そして日本の名曲の数々を、美しいメロディに乗せて一曲一曲心を 込めて演奏いたしました。 日本の言葉が持つ美しさが、聴いてくださる方の胸の奥深くに響きますように… 感謝の想いを込めて。 (山本有希子)

WKSP-1001(5CD)
メジューエワ/日本コンサートデビュー10周年記念BOX

Disc-1
シューベルト:即興曲Op.90の1/3つのピアノ曲D.946
ベートーヴェン
:ピアノ・ソナタ第14番 《月光》(録音: 2005年&2006年 新川文化ホール)

Disc-2
モーツァルト:ピアノ・ソナタ ト長調 K.283/ロンド ニ長調 K.485/ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.570/ピアノ・ソナタ ニ長調 K.576(録音: 2006年 新川文化ホール)

Disc-3
モーツァルト:アダージョ ロ短調 K.540(録音:2003年10月19日笠懸野文化ホール ライヴ)、
シューベルト
:ピアノ・ソナタ第21番(録音:2005年10月7日HAKUJUホール ライヴ)
Disc-4
モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397/サリエリの主題による変奏曲 ト長調 K.180、
ベートーヴェン
:ピアノ・ソナタ 第17番 《テンペスト》、
ショパン:エチュード(5曲)〜Op.25の1/Op.10の5 《黒鍵》/Op.10の3 《別れの曲》/ Op.25の11 《木枯し》/Op.25の12、
スクリャービン
:ピアノ・ソナタ 第2番《幻想ソナタ》、
ラフマニノフ:リラの花 Op.21の5、
ショパン
:前奏曲 嬰へ短調Op.28の8(録音: 2006年2月5日 西東京市こもれびホール ライヴ)

Disc-5
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番《ジュノム》/延原武春(指)テレマンCO(録音: 2004年10月18日 いずみホール ライヴ)、
ドビュッシー:子供の領分(録音: 2003年6月28日 北見芸術文化ホール ライヴ)、
ラフマニノフ:練習曲《音の絵》Op.33の2/楽興の時 ロ短調Op.16の3/練習曲《音の絵》イ短調Op.39の6(録音: 1998年8月29日 栃木県壬生町、アーティストホーム・ヴィレッジ ライヴ)、
メトネル:3つのピアノ曲Op.31(即興曲/葬送行進曲/おとぎ話)/おとぎ話 ヘ短調Op.26の3(録音: 2002年7月23日 新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ ライヴ)
イリーナ・メジューエワ(P)
日本を拠点として活動を続けるロシアのピアニスト、イリーナ・メジューエワの日本コンサートデビュー10周年を記念したリリース。デビュー後間もない1998年から最新のコンサート(2006年)のライヴ録音を中心としたプログラム。初めての協奏曲リリースとなるモーツァルト:ピアノ協奏曲第9番 《ジュノム》から得意のメトネルまで様々なレパートリーを含んだ貴重な音源を満載。10年間の着実な歩みを刻んだ記念盤、完全限定生産です。
 WAKA-4101
ショパン:スケルツォ(全4曲)、
即興曲第1番、
夜想曲第20番嬰ハ短調(遺作)
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2002年11月26〜27日
新川文化ホール(富山県魚津市)
有名なスケルツォ第2番が、まず絶品!冒頭の弱音の問いかけとフォルティッシモで突きつけられる答えをセットにしてフレージングを形作るために、フォルティッシモの楽句の最後の音を弱めのスタッカートにする配慮はメジューエワならではの真摯さを示し、全く皮相に響かず、自然な呼吸と溶け合いながら一気に駆け抜けます。…続きはこちら。【湧々堂】
 WAKA-4102(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第30番〜32番 ヴァレリー・アファナシエフ(P)

録音:2003年10月27日サントリーホール(ライヴ録音)
第30番、31番はDENONから13年ぶりの再録音。32番は初録音です。
WAKA-4104
ベートーヴェンピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」、
シューマン:幻想曲
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2003年10月23〜24日(幻想曲)、2004年6月18日(テンペスト)新川文化ホール(富山県魚津市)
「幻想曲」は、冒頭でいきなり色彩をぶちまけるのではなく、確かなフォルムを携えて気品を湛えているのからして、メジューエワの真摯な姿勢を窺うことができます。3:36の極限のピアニッシモの一音から約6秒にも及ぶ無音にかけての意味深さ!その直後のテーマ復活との見事なコントラストも実に鮮やか。中間部の艶やかなタッチには熟成の精神が漲り、最後の“遥かな恋人に”のモチーフの余韻も、しっかり聴き手の心に根を下ろします。…続きはこちら。【湧々堂】
WAKA-4105
シューベルト:アノ・ソナタ第16番イ短調、
ベートーヴェンピアノ・ソナタ第28番
イリーナ・メジューエワ(P)
録音:2002年9月27〜28日笠懸野文化ホール(群馬県)
シューベルトを心から愛していることがいることが十分に伝わってくるだけでなく、それに自ら溺れず、聴き手にその素晴らしさを丹念に伝えることに喜びを見出しているような、独特の説得力を持って迫ります。音の全てに主張を込める(「主張をしない」という主張も含めて)は当然としても、このような音楽の再現者としてのバランス感覚は、なかなか他に類を見ません。…続きはこちら。【湧々堂】
WAKA-4106
C.P.E.バッハ:ヴュルテンベルク・ソナタ 第3番ホ短調Wq49-3、
ヴュルテンベルク・ソナタ 第1番 イ短調 Wq49-1、
プロイセン・ソナタ 第5番ハ長調 Wq48-5、
プロイセン・ソナタ 第4番ハ短調 Wq48-4、
《識者と愛好家のためのソナタ集》〜ソナタ・ヘ長調 Wq56-4、優しい恋わずらい Wq117-30
中野振一郎(Cemb)
録音:2004年6月23〜25日牧丘町民文化ホール(山梨)

WAKA-4107
メトネル:ピアノ・ソナタホ短調Op.25-2「夜の風」、
 6つのおとぎ話Op.51
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2003年5月7〜9日新川文化ホール(富山県魚津市)
このソナタは、メトネルがチュッチェフの詩「夜の風」に触発されて書き上げた2部構成の作品で、難曲として知られています。実際この曲に日頃から慣れ親しんでいる人はそう多くはないと思いますし、パッと聴いただけでは奔放に変化する表情に付いて行くのが至難で、核となる主題がどれなのか分からなくなるほど、あらゆる要素が複雑に入り組んでいるのですが、本人もインタビューで語ってくれたように素材自体はシンプルで、その筆致を解きほぐしながら辛抱強く聴き入っていると、やがてメトネルの発想力の凄さを思い知ることになります。それには、メジューエワの作品に対する様式掌握力、夜の風の不気味さを単に視覚的止まらず、メトネルがこの詩から得た衝撃そのものを音価する驚異の描写力、強靭な精神集中力の全てが不可欠!第1楽章冒頭で唐突に叩きつけられる和音に、人間には計り知れない風の叫び声、喘ぎ、苦悩の歌声を内包させているところから、さっそくメジューエワのイマジネーションの豊かさを感じさせ、その後は鋼鉄のような強音から頬を撫でるような柔和な囁きまで、ありとあらゆる表情が急激に入れ替わりながら、夜の闇の魂を呼び覚ますべく激烈なニュアンスが襲い続けますが、その熾烈なニュアンス変化に応じてタッチを瞬時に使い分け、響きの末端まで意味を感じ切るという離れ業には本当に驚きを禁じえません。一方の「おとぎ話」は、第1曲の民族的舞曲風のダイナミズムが、メジューエワの血を喚起して止まず、コーダの痛快な締めくくりの妙味をしっかり聴き手に印象つけて終わるのもメジューエワならではの配慮。第3曲の典雅なニュアンスの表出と豊かに弾むリズムの発言力も鮮烈。享楽的な雰囲気と華やぐリズム横溢の終曲も聴きもので、結晶化されたタッチもそれ自体が音楽的!これを聴くと、メジュエーワのプーランクも聴いてみたくなります。なお、ジャケットには、19世紀末に活躍したロシアの画家ヴルーベリの絵を使用。【湧々堂】
※このCDのライナー(前説)は湧々堂が執筆していますので、それと一部内容が重複しています。

WAKA-4108
ムソルグスキー:「展覧会の絵」、
ショパン:ポロネーズ第1番、
 練習曲(3曲)《エオリアン・ハープ》、
 《別れの曲》、《革命》、
メトネル:おとぎ話Op.26-3、
ショパン:前奏曲集Op.28-11,7
イリーナ・メジューエ(P)

録音:2004年12月2日新川文化ホール(富山県魚津市)
メインの「展覧会の絵」の前に置かれたショパンから、軽く聴き流すわけにはいきません。1番のポロネーズはメジューエワお気に入りの一つですが、冒頭の切込みから精神力の強さが漲る強健なタッチと共に、一気に気品の光り放射させるのが彼女の面目躍如。中間部では、全声部の隅々までたっぷり響かせながら、雰囲気に流れるのを回避。毅然とした美しさが確実に眼前に広がります。この主部と中間部の描き分け妙は、練習曲でも同様。「別れの曲」の中間ではフレーズを丁寧に分割させていますが、凡庸なピアニストだと裏目に出てしまい兼ねないこういう配慮が、作品の格調を押し上げるように意味深いニュアンスとして表出されるのです。「革命」も冒頭の下降音型をただパラパラと下って来るだけでない、画期的な配慮がなされていまが、これまた独特の凄み!さて、「展覧会の絵」ですが、メジューエワ自身会心の出来映えと自負し、なぜか体からニュアンスが自然に溢れ出た、という彼女の言葉通り、一つ一つの絵の表情が、かつて聴いたこともない表情で湧き上がり絶品!しかも、それらの絵がバラバラにならず、完全な一大絵巻として貫徹されているのには、元々集中力が尋常ではない人とは言え、驚異的なことです!最初の「プロムナード」の単音が、自己顕示的に響かずに、豊かな表情で打鍵されているのにまずビックリ!続く「こびと」のスローテンポによるグロテスクな表情、「チュイルリー」のまとわり付くものが何もない高潔なタッチを堪能した後、「ブィドロ」では、音符の音価を不安定に揺らして、牛車がリズミカルに走り去るなんてありえないと言わんばかりに、最高に重い打鍵でヘトヘト感を表現しているのです!従って、「サミュエル・ゴールデンベルク〜」の生々しさも前代未聞。「リモジュの市場」では、メジューエワの特徴の一つである、フレーズの変わり目でルフト・パウゼ気味にして、速いテンポの中でも音楽の輪郭を明確にするセンスが全開。他の曲もそうですが、「バーバ・ヤーガ」では、全ての音の表情をこれ以上克明に変化させるのは、10本の指では不可能という極限の域を示してくれるので、もう唖然!それに追い討ちを変えるように、唐突なグリッサンドが辻斬りのように襲い掛かりますから、ご用心下さい。この時点で聴く側もヘトヘトですが、遂に最後の「キエフ大門」で、今まで巡ってきた絵の表情が、ここへ達するための伏線であったことに気づかされます。コーダの大轟音は、メジューエワがかつて出したことがないであろう破格の威力!いつも問題となる長い持続音での音の弛緩も感じる暇も与えずに、完璧な緊張持続のうちに全体が締めくくられるのですから、もう感動で体がはち切れそうです!ホールの響きも最高のコンディションで収められているのも大きなポイント。とにかく、どう書いてもこの凄さを伝えきれない自分のボキャブラリーの貧困さを今久々に腹立たしく思っています。なお、このCDはライヴ録音ということを考慮して、廉価設定となっていますが会場ノイズはほとんど気になりません。 【湧々堂】
WAKA-4109
シューマン: 交響的練習曲、
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第31番
イリーナ・メジューエワ(P)
録音: 2004年6月&12月新川文化ホール(富山県魚津市)
演奏時間38分を超えるシューマンの《交響的練習曲》は、巨大なスケール感と繊細優美な表現を併せ持つ見事な演奏。5曲ある遺作変奏のうち4曲を独自の配列で挿入しているのも注目です。カップリングされたベートーヴェンのソナタ第31番は、これまでにコンサートでも何度も取り上げ、1998年にはコロムビアへ録音もしているお気に入りの作品。終楽章《嘆きの歌》とフーガにおける清澄で深みある表現の迸りに演奏家の深化の跡が鮮やかに刻印されています。
WAKA-4110
バッハ:2声のインヴェンションBWV772-786、
 3声のシンフォニアBWV787-801
中野振一郎(Cemb)


録音: 2005年5月7〜8日新川文化ホール(富山県魚津市)
※使用楽器:French double manual harpsichord
After N. et F. Blanchet 1730,
William Dowd - PARIS 1982、
ピッチ: a’=415hz
2声体と3声体という限られた音だけを用いてシンフォニックな響きを生み出す、チェンバロという楽器を知り尽くした鍵盤の達人バッハならではの試み。中野振一郎は、この試みを実際の音響の世界で見事に実現。シンプルにして奥行きの深い美しい演奏により、作品の魅力を引き出すことに成功しています。

WAKA-4111
「memoire〜ロシア・ピアノ小品集」
スクリャービン:左手のための前奏曲と夜想曲Op.9、
 前奏曲Op.17-5、練習曲Op,.42-4、
ボロディン:《小組曲》〜間奏曲&夢想、
ムソルグスキー:瞑想(アルバムの綴り)、
リャードフ:3つの小品Op.57、前奏曲Op.11-1、
キュイ
:前奏曲Op.64-16、Op.64-10、
チャイコフスキー
:ロマンスOp.51-5、
 感傷的なワルツOp.51-6、
ラフマニノフ:リラの花Op.21-5、前奏曲Op.3-2
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2005年11月29〜30日、新川文化ホール(富山県魚津市)
日本を本拠地として録音・コンサートに充実した活動を続けるイリーナ・メジューエワの最新録音。約1年ぶりのスタジオ録音となる今作は、2005/06年のシーズンにザ・シンフォニーホール(大阪)で行った4回のソロ・リサイタル(テーマ:「ショパンとロシアの作曲家たち」)で取り上げたロシアの作品を基に編んだ1枚で、「追憶」「想い出」を意味するタイトル(memoire)に相応しい、ノスタルジックで詩情溢れるアンソロジー・アルバムです。チャイコフスキー、ラフマニノフ、スクリャービンからリャードフやキュイなどの知られざる名曲に到るまで、細やかで濃密な抒情の世界へ聴き手を誘います。ブックレットには演奏者自身の手によるライナーノーツを収録。文学的・詩的なファンタジーに溢れる美しいアルバムの誕生です。 
WAKA-4112
ショパン:バラード(全4曲)、
子守歌、舟歌
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2006年6月22〜23日、新川文化ホール
出る新譜がことごとく素晴らしいというピアニストは、このメジューエワの他にはキーシンなどごくわずかしか存在しないのではないでしょうか?このショパンも実に素晴らしく、メジューエワのショパン解釈の最高の成果として位置づけられることは間違いないでしょう。まさに「深化を止めないピアニスト」の面目躍如!
「バラード第1番」冒頭の深い洞察力と確信に満ちたタッチから、「これだ!」と唸らせる説得力。主題は不安を抱きながら訥々と語り始め、タッチの深みをじりじりと高め、第2主題に入ると実にエレガントな雰囲気を醸し出します。再び暗い第1主題が回帰しますが、ここを緊張を孕んだ独特のルフトパウゼを挟みながら段階的に高揚させる手腕も見事!晴れやかな第2主題の高揚感も素晴らしく、S・バレルのような閃光型ではなく、地に足をつけた格調高い進行が比類なき風格美を生んでいます。後半の狂暴な走句も決してとs突進はせず、綿密なアーティキュレーションを維持しているので安定感が抜群。コーダでは、いったん失速寸前までテンポを落としてからゆっくりと浮上させる手法も独特ですが、これが小手先の技に聞えないことは言うまでもありません。
「バラード第4番」
は第1主題の香り高いニュアンスと陰影の濃さから惹きつけられます。展開部は強固な造形力と大きな呼吸感がますますさえますが、特にその呼吸の妙は、メジューエワ自身が呼吸するに止まらず、作品自体を自身の引き寄せながら息づかせるという究極の至芸!ショパンの作曲技法の粋を結集したコーダの凝縮力の高さとスケール感も圧巻です。
「舟歌」は、ジナイダ・イグナツェワによる濃密な演奏に圧倒されたばかりですが、コノメジューエワの演奏も心を打ちます。自らリズムに揺られるのではなく、聴き手を洋上の風景に誘う牽引力と求心力!トリルが登場(1:33〜)以降のフレーズの膨らませ方、左右の声部の完璧な連携、第2部の厚いハーモニーの深遠なニュアンス等、最後まで聴き手の意識を現世王の世界に封じ込めて逃がしません。【湧々堂】
WAKA-4113
「ヴェルサイユ・クラヴサン音楽の精華」
F・クープラン:恋のうぐいす(第14オルドルより)、
 第17オルドル(威厳、別名「フォルクレ」
 小さな風車/鐘/クーラント
 バニョレの乳搾りの女)、
A・フォルクレ
:第5組曲より(ラモー/シルヴァ/ジュピター)、
ラモー:クラヴサン曲集(1724)より 組曲 ホ短調(アルマンド/クーラント/ロンドによるジーグ I&II/鳥たちのさえずり/リゴードン I & II とそのドゥーブル/ロンドによるミュゼット/タンブーラン/村人たち)、
J・デュフリ
:三美神(〜クラヴサン曲集第3巻より)
中野振一郎(Cemb)

録音: 2006年5月30日〜6月1日、山梨市花かげホール
※:使用楽器=French double manual
harpsichord After N. et F. Blanchet 1730,
William Dowd-PARIS 1982,ピッチ:a’=415Hz
WAKA-4114
18世紀ドイツの「組曲」集
G・ベーム
:組曲 ハ短調、
テレマン
:チェンバロの為のソロ(組曲) ハ長調 (《エセルチジ・ムジチ》より)、
J・K・F・フィッシャー
:組曲《オイテルぺ》 へ長調 (《音楽のパルナソス》より)、
バッハ:イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV807
中野振一郎(Cemb)
※使用楽器=French double manual harpsichord After N. et F. Blanchet 1730, William Dowd-PARIS 1982,ピッチ:a’=415Hz)
2006年に楽壇デビュー20周年を迎えた日本チェンバロ界の第一人者、中野振一郎の最新録音。「ヴェルサイユ・クラヴサン音楽の精華」は、中野の得意とするフランスもの(ポルトレ)を集めた1枚。18世紀フランス宮廷文化を代表する4人の作曲家の音楽的饗宴。もう1枚のドイツものでは、大バッハとその先輩作曲家たちの〈組曲〉を手掛かりにして、18世紀前半のドイツ鍵盤音楽の流れを俯瞰する試みに挑戦。18世紀におけるフランス、ドイツのそれぞれの音楽をたっぷりとお楽しみいただく2タイトルです。
WAKA-4115(2CD)
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第20番、
 3つのピアノ曲 D946、
ショパン
:マズルカ イ短調Op.67-4(遺作)
ヴァレリー・アファナシエフ(P)

録音:2005年10月23日、浜離宮朝日コンサートホールにおけるライヴ
現代最高の鬼才として名高いヴァレリー・アファナシエフの2005年日本公演からのライヴ録音。オール・シューベルト・プログラム第1弾の登場です。「3つのピアノ曲」(初録音)と、得意の「イ長調 ソナタ(第20番)」という組合わせ。アファナシエフ特有のニュアンス豊かな表現を湛えながらライヴならではの昂揚感に満ちた素晴らしい演奏で、シューベルト・ファン必聴のアルバムとなりました。再録音となるソナタ 第20番では、1997年のスタジオ録音との比較も興味深いところです。
WAKA-4117
ドビュッシー:ベルガマスク組曲、
メトネル
:忘れられた調べOp.38
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2006年12月22〜24日、新川文化ホール
日本コンサート・デビュー10周年を迎え、2006年度青山音楽賞(京都)を受賞するなど、ますます充実した活動を続けるイリーナ・メジューエワの最新録音。ドビュッシーとメトネルという組み合わせによる今作は、19世紀末から20世紀初頭のフランス、ロシアの香り漂う1枚です。アルバムのメインとなるメトネルの《忘れられた調べ》作品38(全8曲)は演奏時間約40分という大作ですが、ロシア音楽ならではの郷愁感や繊細な詩情、豊かなイマジネーションに溢れた解釈は、まさにメトネル演奏スペシャリストの独壇場と呼ぶにふさわしいもの。また、興味深いのは初録音となる《ベルガマスク組曲》。色彩豊かな音色を用いながら作品構造を緻密に彫琢してゆくメジューエワのスタイルとドビュッシーの相性は抜群で、今後のドビュッシー作品録音に大きな期待を抱かせます。クリスタルなタッチを捉えた優秀録音も聴き所のひとつ。メジューエワの最近の充実ぶりを示す絶好の1枚といえるでしょう。
WAKA-4118
ショパン: ピアノ・ソナタ 第3番、
マズルカ風ロンドOp.5、
夜想曲Op.15-3、
ワルツOp.64-1「小犬」/Op.69-1「告別」
 Op.34-1/Op.70-2、
夜想曲Op.62-2、ピアノ・ソナタ第3番
ミハイル・リツキー(P)

録音: 2006年7月3〜4日、新川文化ホール(富山県魚津市)
妥協を許さない硬派ピアニストとして知る人ぞ知るロシアの若き巨匠ミハイル・リツキーの新録音。日本にはその活動が伝わってこなかった数年間の沈黙を破って遂にCDで復活。さらに深みを増した驚異のピアニズムが切り拓く21世紀のショパン。巨星リツキーの健在ぶりを強烈に印象付ける1枚です。
WAKA-4119(2CD)
シューベルト:ピアノ・ソナタ第14番イ短調D.784、
ピアノ・ソナタ第13番イ長調D.664、
ピアノ・ソナタ第16番イ短調D.845
ヴァレリー・アファナシエフ(P)

録音:2005年10月30日、浜離宮朝日コンサートホールにおけるライヴ
現代最高の鬼才ピアニストとして名高いヴァレリー・アファナシエフの2005年日本公演時のライヴ録音。「レコード芸術」特選盤に輝いた前作(WAKA-4115〜16/シューベルト: ピアノ・ソナタ第20番 & 3つのピアノ曲 D.946)に続くオール・シューベルト・プログラム第2弾。シューベルトはアファナシエフが最も得意にしている作曲家の一人ですが、今回の3曲はいずれも初録音。(ただしピアノ・ソナタ第13番のみ1972年ブリュッセルでのエリザベート王妃国際コンクール本選でのライヴ録音が存在)。いずれも期待に違わぬアファナシエフ独特の解釈が光る個性的な名演で、ニュアンス豊かなppから強烈なffに至るまで、現代ピアノのもつ可能性を徹底的に駆使しながらシューベルトの巨大な作品宇宙を創造してゆくさまはまさに圧巻です。
WAKA-4121
ベルク: ピアノ・ソナタOp.1、
シューベルト: ピアノ・ソナタ 第13番、
シューマン
: アレグロOp.8、
ブラームス
: 4つのバラードOp.10
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2007年5月9〜11日、新川文化ホール(富山県魚津市)
WAKA-4122(2CD)
チャイコフスキー:四季Op.37bis
プロコフィエフ:3つの小品Op.59
ムソルグスキー
:展覧会の絵
プロコフィエフ:散歩Op.65-2
 夕べOp.65-11(アンコール曲)
コンスタンチン・リフシッツ(P)

録音:2006年2月13日、東京オペラシティコンサートホール(ライヴ)
神童ピアニストとしてセンセーショナルにデビュー。以来、順調にその才能を開花させ、ヨーロッパ、アメリカで大活躍を続けているコンスタンチン・リフシッツの新譜は、2006年2月の東京でのリサイタルの模様を収録したライヴ録音です。日本の羽織を着用して演奏するという型破りなスタイルが話題を呼びましたが、その演奏もユニークそのもの。ピアニスティックなアプローチを通じて作品に新たな光をあてたチャイコフスキーの《四季》、鋭敏なセンスの光るプロコフィエフ、そして前代未聞の強烈な表現で聴衆の度肝を抜いたムソルグスキーの《展覧会の絵》。朝日新聞の演奏会評で「羽織に宿った序破急美学」(片山杜秀氏)と絶賛されるなど、リフシッツの天才的個性が最高度に発揮されたコンサート、必聴のライヴ録音です。
WAKA-4124(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.1
ピアノ・ソナタ 第1番、第2番、
バガテル《喜びと悲しみ》WoO54、
ピアノ・ソナタ第26番《告別》、第6番、
前奏曲 ヘ短調 WoO55、
ピアノ・ソナタ 第24番、第25番、第27番
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2007年5月、6月、9月&2008年2月 新川文化ホール(富山県魚津市)
ロシア出身で日本を本拠地として活動を続け、2007年には日本コンサート・デビュー10周年を飾ったイリーナ・メジューエワが、いよいよベートーヴェンのピアノ・ソナタ集の録音を開始。ここ5年ほど、「ベートーヴェンとシューベルト」を演奏活動のテーマのひとつに据え、浜離宮朝日ホールでのシリーズ演奏会(2002/03)、国内各地でのリサイタル、青山バロックザール(京都)でのリサイタル・シリーズ(2006〜 )、朝日カルチャー(東京、新宿)でのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏(2008〜 )などで、この二人の作曲家に対する意欲的な取り組みを見せているメジューエワですが、これまでのベートーヴェン録音では、第14番《月光》、第17番《テンペスト》、第23番《熱情》、第28番、第30番、第31番などの真摯な演奏が高い評価を得ています。ツィクルス新録音第1弾となる今回は、初期と中期のソナタを7曲収録(全て初録音)した2枚組。鮮やかなテクニック、多彩な音色と響き、力強さと繊細さを兼ね備えたタッチを駆使した独自の感性に貫かれた演奏は、何よりも作品の魅力をストレートに伝えており、ベートーヴェン音楽の素晴らしさ・偉大さを改めて感じさせてくれます。何度でも繰り返し聴きたくなるような魅力に満ちた秀演です。
WAKA-4126
17世紀ドイツ・バロックの鍵盤音楽
フローベルガー:トッカータ ト調、
組曲ハ調/ニ調、ブランシュロシュ氏を悼むトンボー、
ヴェックマン
:組曲 ハ調、トッカータ ニ調/ホ調、
ケルル
:組曲 ニ長調、
 チャッコーナ(シャコンヌ)ハ長調、
ブクステフーデ
:組曲 ホ短調 BuxWV236
中野振一郎(Cemb)

録音: 2007年12月12〜13日新川文化ホール
※使用楽器: Single manual German h
arpsichord after Michael Mietcke
MOMOSE HARPSICHORD 2004
ピッチ:a’=415Hz
日本を代表するチェンバロ奏者、中野振一郎の最新作。大バッハとその先輩作曲家たちの「組曲」を通じて18世紀前半のドイツ鍵盤音楽の流れを俯瞰することを試みた前作 “18世紀ドイツの「組曲」集”(WAKA-4114/レコード芸術特選盤)に続く今回のアルバムでは、さらに時代を遡った17世紀中葉のドイツ音楽がテーマになっています。三十年戦争(1618〜1648)を経て政治的に混沌としていたこの時代のドイツにおける芸術活動は、「まさにゼロ地点からの出発であり、ある種悲壮な探求の連続だったと思う」と語る中野振一郎。フローベルガー、ヴェックマン、ケルル、ブクステフーデという、この時代のドイツ語圏を代表する作曲家4人の作品を通じて、J.S.バッハの誕生前夜のドイツ音楽の「胎動」とでもいうべき、ダイナミックな動きにスポットを当てた1枚です。2007年12月、若林工房の本拠地魚津にある新川文化ホールでの収録。24ビット+96kHzハイ・サンプリングによる鮮烈な録音にもご注目ください。
WAKA-4127
ショパン〜幻想ポロネーズ
ショパン:ロンド変ホ長調Op.16、
3つのワルツOp.34、
3つの新練習曲(遺作)、
前奏曲嬰ハ短調Op.45、英雄ポロネーズ
3つのマズルカOp.59、幻想ポロネーズ
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2008年5月14〜16日、新川文化ホール(富山県魚津市)
アルバムとしては通算4枚目となる今作は、「幻想ポロネーズ」と「英雄ポロネーズ」をメインに晩年の傑作マズルカ(作品59)や初期の隠れた名曲「ロンド(作品16)」などを配した好プログラムです。メジューエワらしい繊細かつ大胆なタッチ、薫り高い詩情、堅牢な造型、堂々たるスケール感などの魅力に溢れた秀演。明晰な論理と深い情感を持って献身的に作品と対峙するその姿は、新しい時代のショパン弾きとして、そしてロシア・ピアニズムの名門ネイガウス流派の継承者の一人として面目躍如たるものがあります。「五感を研ぎ澄ませてこのアルバムに収められた音楽を聴いて欲しい。ショパン→ミクリ→ミハウォスキ→ゲンリヒ・ネイガウス→テオドール・グートマン→トロップ→メジューエワ。ショパンから数えて7代目の弟子となるメジューエワの元で今、ショパンの血統が脈々と息づいていることにきっと気付かれるに違いない。」(田中泰/ライナーノートより)
WAKA-4128
シューマン:花の曲Op.19、
 ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.14
ラフマニノフ:練習曲「音の絵」Op.3〜第7番/第2番/第1番、
 前奏曲Op.32-11、前奏曲Op.32-5、
 練習曲「音の絵」Op.39〜第8番、第9番
ミハイル・リツキー(P)

録音:2007年10月11〜12日、新川文化ホール(富山県魚津市)
ロシアの若き巨匠ミハイル・リツキーの最新録音は、シューマンとラフマニノフという興味深いカップリング。ドイツとロシア、それぞれのロマン派音楽の濃厚なエッセンスを凝縮したアルバムに仕上がりました。シューマンのソナタ第3番は、別名「管弦楽のない協奏曲」と呼ばれるように、巨大な構成と華麗なる技巧性を有した難曲。リツキーは独特の超絶技巧を駆使して淡々と弾き進んで行きます。透徹で玲瓏たる美音。あくまで自然な息遣いに包まれたフレージング。凛とした気品。精緻このうえないペダリングは移ろい行く色彩を見事に表出し、激情、目眩めく官能、揺れる情念が渾然一体と調和する絶妙のシューマンを織り上げています。そして圧巻はラフマニノフ。ロシアの民族的感傷や滴り落ちるようなロマンティシズムを感興豊かに歌い上げた見事な演奏です。強靭な打鍵、明晰な輪郭、決して混濁しない和声推移、吟味された音色、そして甘美な叙情と熱い共感、それらすべてが破格のスケールをもって悠揚胸に迫ってくる、まさにラフマニノフが意図した真の響きが再現されたといえるでしょう。
WAKA-4129(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集2
ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3、
ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49-1
アレグレットハ短調WoO53、
ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」
ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10-1、
ピアノ・ソナタ第20番ト長調Op.49-2
ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1、
ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2007年11月&2008年4月、6月、7月新川文化ホール(富山県魚津市)
ベートーヴェン初期と中期のソナタ7曲を収録しています。前作同様、鮮やかなテクニック、力強さと繊細さを兼ね備えた多彩な音色と響きを駆使、独自の感性に貫かれた見事な演奏を展開。シンプルな佇まいの中に作品の核心を伝えてくれるのはこの演奏家ならではの魅力ですが、今回も奇をてらうことのない正攻法で豊かな情感に溢れる壮大なベートーヴェン世界を表現しています。とくに「ワルトシュタイン」は、楽聖の胸のうちに吹きあれていた爆発的な内的革命が示されて圧巻。
WAKA-4131(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集3
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7、
ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調Op.22
ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26、
ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op.27-1
ピアノ・ソナタ第14番「月光」、
ピアノ・ソナタ第16番ト長調Op.31-1
ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2008年7月、9月、12月&2009年1月 新川文化ホール(富山県魚津市)
ロシア出身の若き俊英、イリーナ・メジューエワによるベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲録音のシリーズ第3弾。若林工房創立5周年を記念して2008年にスタートした当シリーズは、第1弾、第2弾ともに「レコード芸術特選盤」に輝くなど、各方面で高い評価を獲得して大きな注目を集めています。待望の新作は、これまでと同じくCD2枚組に初期〜中期のソナタを7曲収録。巨匠作曲家への道を歩むベートーヴェンの野心溢れるソナタ群に対してメジューエワは衒いのない正攻法で臨んでおり、瑞々しい感性に貫かれた秀逸な演奏を展開しています。鮮やかなテクニック、力強さと繊細さを兼ね備えた多彩な音色と響きも素晴らしく、シンプルな佇まいの中に作品の核心を伝えてくれます。
WAKA-4133
シューマン:子供の情景op.15、
交響的練習曲op.13
ヴァレリー・アファナシエフ(P)

録音:2007年12月7日 東京オペラシティコンサートホールにおけるライヴ
現代最高の鬼才ピアニストとして注目を集めるヴァレリー・アファナシエフの2007年日本公演ライヴ録音。待望のシューマン・プログラムの登場です。アファナシエフのシューマンにはこれまで「クライスレリアーナ」と「森の情景」「クララ・ヴィークの主題による変奏曲」などがありましたが、今回のレパートリーは全て初録音となります。決して一筋縄ではいかない解釈がユニークな「子供の情景」と、聴き手を壮大な思考の迷宮に誘い込むような「交響的練習曲」。現代屈指の鬼才アーチストを導き手として聴き手はシューマンの狂気、メランコリーの世界を体験することになるでしょう。
WAKA-4134
女王の祭壇〜パーセル作品集
パーセル:組曲第6番ニ長調[Z.667]
グラウンドニ短調“女王の祭壇”[Z.D222]
Oのラウンドニ短調“アブデルアーザー”[Z.T684]
組曲第7番ニ短調[Z.668]
トランペットの調べハ長調[Z.T698]
組曲第5番ハ長調[Z.666]
トランペットの調べハ長調(俗称シベル)[Z.T678]
新しいグラウンドホ短調[Z.T682]
組曲第1番ト長調[Z.660]
新しいアイルランドの歌ト長調“リリブレロ”[Z.646]
組曲第2番ト短調[Z.660]
全音階のグラウンドト長調[Z.645]
中野振一郎(Cemb)

録音:2009年3月29日(WAKA4134)、2009年3月30〜31日(WAKA4135)、新川文化ホール(富山県魚津市)
※使用楽器:French double manual
harpsichord after Blanchet 1730,
William Dowd-Paris 1982
ピッチ:a’=415Hz
日本が世界に誇るチェンバロ奏者、中野振一郎の最新録音が登場。2009年に生誕350年を迎えた英国最初の天才作曲家、ヘンリー・パーセルの作品を集めた1枚です。その代表作ともいうべき「組曲」集から5曲をセレクト、そのほかにパーセル独自の個性が開花した「グラウンド」や、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」の主題で知られる「Oのラウンド」などを収録。バロック・ヴァイオリンの巨匠、サイモン・スタンデイジもブックレットに特別寄稿・・・・「この録音では見事に構成されたプログラムにおいて、中野振一郎のひらめきとセンスある持ち前の才能がいかんなく発揮されている。中野振一郎は、完璧に説得力ある解釈の上にパーセル作品の神髄をみずからのものにしているのだ」。・・・・英国音楽ファン必聴の1枚です!
WAKA-4135
すばらしい喜び〜ヘンデル作品集
ヘンデル:「ジュリアス・シーザー」序曲(編曲者不明)
組曲ニ短調
フランス風序曲、
アントレとシャコンヌト短調
アリア「すばらしい喜び」(〜歌劇「アグリッピーナ」より)(W.バベル編)
組曲第2番ヘ長調
組曲第8番ヘ短調
アリア「私を泣かせてください」(〜歌劇「リナルド」より)(W.バベル編)
中野振一郎(Cemb)

録音:2009年3月29日(WAKA4134)、2009年3月30〜31日(WAKA4135)、新川文化ホール(富山県魚津市) 
※使用楽器:French double manual
harpsichord after Blanchet 1730,
William Dowd-Paris 1982
ピッチ:a’=415Hz
パーセル作品集(WAKA-4134)と同時発売となる中野振一郎の最新録音は、没後250年を迎えたG.F.ヘンデルの作品を集めた1枚。ドイツに生まれ英国で活躍したヘンデルは、オペラやオラトリオなど声楽を伴う大規模な作品が有名ですが、鍵盤楽器のためにも多数の素晴らしい作品を残しています。本CDにはヘンデルのチェンバロ作品を代表する「8つの組曲」からの2曲を中心に、オペラ序曲やアリアをチェンバロ独奏用にアレンジした作品も収録しました。18世紀を代表する天才作曲家ならではの輝きに満ち溢れた、誰の耳にも心地よい歌心に溢れたアルバムです。ウィットとユーモアに富む一方で、深みのある精神性も兼ね備えた中野振一郎の演奏は、ヘンデル音楽の魅力を改めて認識させてくれるでしょう。
WAKA-4136
「楽興の時」〜スクリャービン&ラフマニノフ
スクリャービン:前奏曲(5曲)
 [ロ長調Op.16-1/嬰ハ短調Op.22-2
 ロ長調Op.22-3/嬰ト短調Op.16-2
 ト短調Op.17-7]
 即興曲ロ長調Op.14-1
 ピアノ・ソナタ第2番嬰ト短調Op.19「幻想ソナタ」
ラフマニノフ:楽興の時Op.16(全6曲)
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2009年1月&4月、新川文化ホール(富山県魚津市)
「・・・スクリャービンとラフマニノフの若い時期につくられた曲を、イリーナ・メジューエワは“彼らの時”を追想するように、演奏しきっている。一音一音を慈しみながらも、それらの音の尖に揺らいでいる望みの翻りまでも、照らしてみせる・・・」(萩原健次郎/ライナーノートより)

WAKA-4137(2CD)
メジューエワ/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.4
ピアノ・ソナタ第7番
ピアノ・ソナタ第15番
ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」
ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
ピアノ・ソナタ第32番
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2008年12月、2009年1月、3月、4月&5月 新川文化ホール(富山県魚津市)
若林工房創立5周年を記念して2008年にスタートしたイリーナ・メジューエワによるベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲録音、待望の第4集の登場です。第1集から第3集までいずれも「レコード芸術特選盤」に輝くなど、各方面で高い評価を獲得している好評のシリーズ最新作は、5曲のソナタを収録。(うち「テンペスト」は再録音)。今回の聞きどころは何といっても第29番「ハンマークラヴィーア」と第32番という後期作品ですが、その演奏内容は期待を上回るほどの素晴らしい出来栄えとなりました。特に「ハンマークラヴィーア」における巨大なスケール感、第3楽章の深い精神性、フィナーレのフーガの圧倒的な表現力など、これぞベートーヴェンという核心を伝えてくれます。瑞々しい感性に貫かれた、衒いのない正攻法の解釈。鮮やかなテクニック、力強さと繊細さを兼ね備えたタッチ、多彩な音色と響きも素晴らしく、最近のメジューエワの充実ぶりを示す2枚組です。
ベートーヴェンのソナタを一生のライフワークと位置づけているピアニストは多いですが、メジューエワほどベートーヴェンを介して自身を成長させ、音楽性を深化させてきたピアニストは近年稀ではないでしょうか?
このピアノソナタ全集第4弾に接してまず感じたのは、音楽の流れの自然さとタッチの厚み。メジューエワのピアノには、「展覧会の絵」のように文字通り絵画的、ストーリー性のある作品においては、その楽想ニュアンスを露骨なほどリアルに打ち出す果敢さがあり、ソナタのような作品では、その構成を徹底的に掘り下げ、作曲者の声に耳を傾けながら大きなドラマとして展開させる力量が並外れていることにかねてから感服していましたが、ここでは、その厳格な構成感の表出によるゴツゴツとした感覚は後退し、作品の持つ息遣いと真に一体化しなければ実現不可能と思われる「ゆとりのある没入」が全体に溢れており、これらの作品群の素晴らしさを改めて思い知らされることとなりました。
 いつものようにじっくり時間を掛け、吟味し尽くしてから録音に臨んでいるので、今回も全5曲を通じて出来不出来など存在せず、その魅力の全ては書ききれません。しかしどうしても力説せずにはいられないのは、「第15番」の破格の素晴らしさ!「田園」という表題の印象に収まっていないのは言うまでもありません。まず最初の衝撃は、第1楽章第2主題に滑り込む直前の漂う静かなときめき!その第2主題は何の変哲もなく流れているようでいてイマジネーションに溢れ、下降音型の最後の一音に沈み込むまでの深い憧れの注入ぶりが感動に拍車をかけます。展開部最後における休符の沈思も絶品。内面で熱い歌心を育みつつ、均衡の取れた構成感を自然に表出しているのが第2楽章。左手のアルペジョは一音一音が涙の雫。しかし音楽はあくまでも凛とした風格を絶やしません。第3楽章の、速いパッセージの中で急激にニュアンスを入れ替える瞬発力の高さも見事ですが、技巧のみが際立つのではなく、豊かなイマジネーションの膨らみと一体化しているところがメジューエワならでは。
 「ハンマークラヴィア」と「32番」における、過去の名演が一斉にして霞むほどの威容に言及できないのがもどかしい限りですが、これらの作品の大きさと深みを全身で感知するとはどいういうことなのか、とことん体感していただきたいものです。(湧々堂・田中/ライナーノートより)
WAKA-4139
ショパン:練習曲Op.10/練習曲Op.25 イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2009年7月&9月、新川文化ホール(富山県魚津市)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲録音シリーズでも好評を博しているイリーナ・メジューエワが、ショパン生誕200年のメモリアル・イヤー(2010年)に向けてリリースする新シリーズ第1弾。これまでに発表したスケルツォ集(WAKA-4101)、バラード集(WAKA-4112)、幻想ポロネーズ(WAKA-4127)などで「ショパン弾き」としての実力が高く評価されているメジューエワですが、いよいよ満を持して「エチュード集」に挑戦しました。優れたテクニックと豊かな音色のパレットを駆使したその演奏は、現代的なセンスに溢れると同時に何かしら古雅な味わいも併せ持つという極めてユニークなもの。ショパン演奏の伝統に新たなページが開かれたことを予感させるアルバムの誕生です。96kHzハイ・サンプリング+ワンポイント録音によるナチュラルなサウンドで、新しい時代のショパンの響きお楽しみください。
WAKA-4140
ショパン:24の前奏曲Op.28
第26番.変イ長調(遺作)
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2009年10月14〜15日、新川文化ホール(富山県魚津市)
メジューエワによるショパン生誕200年のメモリアル・イヤー企画第2弾は、傑作「24のプレリュード集作品28」と「遺作のプレリュード(第26番)」という組み合わせ。かつて自主制作盤としてリリースされた「プレリュード集(全26曲)」以来、10年ぶりの再録音です。さらにみずみずしい感興に溢れた演奏を披露している今回の録音は、10年という歳月の間、彼女がどれほど内面の充実を図ってきたかという証であり、「驚嘆すべき熟成」(真嶋雄大氏)を鮮やかに示す一枚となりました。19世紀から続くショパン演奏の伝統の重みを感じさせながらも、新鮮な感性が随所に光る秀演。「ショパン弾き」としてのメジューエワの面目躍如たるアルバムです。
WAKA-4141(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集5
ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14の2
ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31の3
ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」
ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101
ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2009年1月、5月、6月、11月&12月新川文化ホール(富山県魚津市)
若林工房創立5周年を記念して2008年にスタートしたイリーナ・メジューエワによるベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲録音シリーズは、これまでに発売した4作品全てが「レコード芸術特選盤」に輝くなど、各方面から高い評価を獲得しています。シリーズ棹尾を飾る第5弾は、初期から後期に至る6曲のソナタを収録。(うち第23番「熱情」と第28番は二度目の録音。第31番は三度目の録音)。シリーズが進むごとに着実な深化・進化を見せてきたメジューエワですが、今回もまたさらにひとまわり成長した姿を披露しています。第18番フィナーレ(プレスト・コン・フォコ)における疾走感や、「熱情」両端楽章での巨大なスケール感の表出、後期ソナタでの深い精神性や厳格なポリフォニーなど、「これぞベートーヴェン」という内容。緩徐楽章における歌い口も清潔な抒情に溢れたもの。虚飾を排し、ひたすら作品の核心に迫ろうとする真摯な姿勢を通じて、ベートーヴェン音楽の素晴らしさを改めて認識させてくれます。若きロシアの俊英が渾身の力で挑んだシリーズ、堂々の完結です。
WAKA-4143(2CD)
ショパン:夜想曲全集
夜想曲嬰ハ短調(遺作)
3つの夜想曲Op.9/3つの夜想曲Op.15
2つの夜想曲Op.27/2つの夜想曲Op.32
2つの夜想曲Op.37/2つの夜想曲Op.48
2つの夜想曲Op.55/2つの夜想曲Op.62
夜想曲ホ短調Op.72の1/夜想曲ハ短調(遺作)
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2009年7月、9月、10月、新川文化ホール(富山県魚津市)
イリーナ・メジューエワによるショパン生誕200年記念企画第3弾。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲シリーズと並行しながら、ショパンの「エチュード集」、「プレリュード集」と立て続けに優れたアルバムをリリースするなど、八面六臂の活躍を見せるロシア出身の俊英が、「ノクターン集(全21曲)」に挑戦しました。ショパン作品の演奏に相応しい繊細さと優美さ、そして強靭さとスケールの大きさを兼ね備えつつ、作品55-2や作品62など後期作品におけるむせ返るような濃密なロマン性とえもいわれぬ儚さの表出も聴きどころのひとつ。磨き抜かれた精妙なタッチと移ろいゆく色彩、確固たる造型と芳醇な情熱が、「この世のものならぬ絶美のショパン」を生み出しています。
WAKA-4145
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番
3つのマズルカOp.56
即興曲第3番変ト長調Op.51
幻想曲ヘ短調Op.49
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2010年3月&4月、新川文化ホール(富山県魚津市)
ショパン生誕200年のメモリアル・イヤーに続々と新作を発表しているメジューエワが、いよいよ最高傑作のソナタ第3番に挑戦しました。カップリングには、幻想曲(作品49)や3つのマズルカ(作品56)、即興曲第3番(作品51)といったショパン円熟期〜晩年の名作を並べるという意欲的なプログラム。まさに「全身全霊を込めた」という表現が相応しい、風格さえ漂わせるスケールの大きな演奏は、ロシア最高のショパン弾きでもあったゲンリヒ・ネイガウスの教えがその弟子たち(T.グートマン→V.トロップ)を経てメジューエワに脈々と受け継がれていることを見事に証明しています。ロシア・ピアニズムの伝統の重みを感じさせる一枚、「ショパン弾き」としてのメジューエワの面目躍如たるアルバムです。
WAKA-4146
エリザベス朝のヴァージナル音楽
ブル:イングリッシュ・トイ
モーリー:パヴァーヌとガリアルダ
作者不詳:ナイチンゲール
ギボンズ:プレリュード*
バード:パヴァーヌとガリアルダ*
ブル:王の狩*/M.ピアソン:桜草
作者不詳 (?W.バード):太鼓と笛
バード:ネヴェル夫人のグラウンド
M.ピアソン:落ち葉
バード:パヴァーヌとガリアルダ
J.ブル:グッドナイト*
W.バード:戦闘前のマーチ、またはオックスフォード伯爵のマーチ*
中野振一郎(ヴァージナル&Cemb*)

録音:2010 年4 月15、16日、新川文化ホール(富山
県魚津市)
24bit + 96kHz Digital 録音
日本が世界に誇るチェンバロ奏者、中野振一郎の最新録音。2009 年度のレコードアカデミー賞(音楽史部門)を受賞した名盤「女王の祭壇 〜パーセル作品集」に続く待望のイギリス音楽作品集は、「エリザベス朝のヴァージナル音楽」。女王エリザベス1世の君臨した16 世紀後半から17 世紀初頭にかけてイギリス音楽は黄金期を迎えますが、とりわけヴァージナル音楽では女王自身がこの楽器を愛好したこともあって、数多くの傑作が生まれました。素朴ながらも心に染み入るような抒情的で美しいメロディ、描写的でときにコミカルでありながらウィットとユーモアを湛えた愛すべき佳品の数々。
WAKA-4147
太陽王ルイ14世時代のクラヴサン音楽
ダングルベール:組曲 ト調(プレリュード/アルマンド/クーラント/サラバンド/ガイヤルド/ジーグ)
L.クープラン:組曲 ト調(プレリュード/アルマンド/クーラント/サラバンド/パッサカーユ)
ダングルベール:アティスの心地よい夢
L.クープラン:組曲 イ調(フローベルガー氏に倣ったプレリュード/愛らしき人のアルマンド/ミニョンヌと呼ばれるクーラント/サラバンド/ピエモンテーズ)
L.クープラン:パヴァーヌ 嬰ヘ短調
中野振一郎(Cemb)

録音:2010 年4 月17 日、新川文化ホール(富山県魚津市)
24bit + 96kHz Digital 録音
2009 年発売の「女王の祭壇 〜パーセル作品集」(WAKA-4134)がレコードアカデミー賞(音楽史部門)に輝いた中野振一郎の最新録音は、「太陽王ルイ14 世時代のクラヴサン音楽」。いわゆる「フランス文化」が大きな発展を遂げる17 世紀中盤から後半にかけて活躍した代表的な二人の音楽家、ルイ・クープラン(1626 頃-1661 ―― 有名なフランソワ・クープランの伯父)とジャン=アンリ・ダングルベール(1629-1691)にスポットを当てた一枚です。「偉大なる世紀」へと躍進を続けるこの時代のフランス音楽の特徴は、荒々しいまでの力強さと同時に、後の時代に通じる優美さと繊細さを兼ね備えている点にあるでしょう。狂おしいまでに儚くも美しい17 世紀ヴェルサイユの響きを、ヴィヴィッドで鮮明なクラヴサンの音色でたっぷりとお届けします。
WAKA-4148
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番「葬送」
ショパン:華麗なる大円舞曲変ホ長調Op.18
ポロネーズ第2番変ホ短調Op.26-2
即興曲第1番変イ長調Op.29
ポロネーズ第1番嬰ハ短調Op.26-1
即興曲第2番嬰ヘ長調Op.36
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2010年3月&4月、新川文化ホール(富山県魚津市)
メジューエワによるショパン生誕200年メモリアル・イヤー企画、第5弾の登場です。ソナタ第3番(WAKA-4145)に続く新作は、もうひとつの傑作ソナタ、第2番「葬送」をメインとしたプログラム構成で、ショパンの若き日の傑作ワルツ「華麗なる大円舞曲」から円熟に向かう時期の作品(二つのポロネーズ作品26、即興曲第1番&第2番)をカップリング。ワルツや即興曲でのえもいわれぬ優美な情感と、ポロネーズやソナタでの強靭なタッチの驚くべきコントラスト。一層の深みとスケールを獲得したその演奏は、もはや堂々たる風格すら漂わせているといっても過言ではありません。真摯に作品と向き合い、作品の深奥にひそむ作曲家の声にひたすら耳を傾けることによってのみ可能となった迫真の芸術表現。絶えざる深化を遂げ続ける俊英ピアニストの「いま」をお聞き逸しなく。
WAKA-4155(2CD)
シューベルト:ピアノ作品集-2/イリーナ・メジューエワ
●disc-1
ピアノ・ソナタ第14番イ短調D.784
4つの即興曲Op.142
●disc-2
さすらい人幻想曲ハ長調 D.760
さすらい人(リスト編)
水車小屋の男と小川 (リスト編)
連祷 (リスト編)/3つのピアノ曲D.946
イリーナ・メジューエワ(P)

録音: 2011年4月&6月新川文化ホール(富山県魚津市)
STEREO/24Bit+96kHz Digital録音(disc-1)・DSD録音(dsic-2)
「ショパン:ノクターン全集」が2010年度レコードアカデミー賞(器楽曲部門)に輝いたロシア出身の実力派メジューエワによるシューベルト・シリーズ第二弾。今回のプログラムは、1822〜23年に作曲された二つの重要な作品(「さすらい人幻想曲」、「ピアノ・ソナタ 第14番」)と晩年の傑作(「即興曲集 作品142」、「3つのピアノ曲 D946」)という二つの核のほかに、シューベルト歌曲をリストがピアノ独奏用にアレンジした3曲をカップリングするという意欲的な内容です。「ソナタ 第14番」は1992年(オランダ、Erasmusレーベル)以来、「3つのピアノ曲 D946」は2005年(若林工房)以来の再録音。重厚堅固な構築性と自発的即興性がバランスよく結びついた弾きっぷりは、メジューエワの一層の進化・深化を物語るものでしょう。若くして逝った天才シューベルトの孤独と悲哀に満ちた心の奥底を詩情豊かに聴かせる充実の二枚組です。


WAKA-4159(3CD)
メジューエワ/リスト作品集
1愛の夢第3番4:55
メフィスト・ワルツ第1番(「村の居酒屋での踊り」)12:24
コンソレーション第1番〜第3番8:39
ラ・カンパネッラ5:41
ピアノ小品変イ長調S.192-22:53
夢の中で(ノクターン)S.2072:31
ピアノ小品嬰ヘ長調S.192-41:14
エステ荘の噴水(「巡礼の年」第3年より)7:40
カンツォーネとタランテラ(「巡礼の年」第2年補遺《ヴェネツィアとナポリ》より)
ピアノ・ソナタロ短調31:38
子守歌S.1983:08
瞑想S.2043:23
忘れられたロマンスS.5274:07
トッカータS.197a1:07
悲しみのゴンドラ第2番S.200-28:30
ピアノ小品 嬰ヘ長調S.192-31:45
P.N.夫人の回転木馬S.214a0:53
暗い雲S.1992:51
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2011年4月、6月、9月 新川文化ホール(富山県魚津市)
若くして「巨匠の風格を備えつつある」と、ここ数年の演奏がきわめて高い評価を獲得しているロシア出身の実力派メジューエワが、リスト生誕200年のメモリアル・イヤーに合わせて、超大作「ソナタロ短調」を録音。ショパン作品の瑞々しい解釈で知られるメジューエワですが、今回はリスト弾きとしてもその実力を遺憾なく発揮。古今の大ピアニストたちが個性豊かな名演を刻んできたこの傑作ソナタに真っ向から挑み、正攻法の解釈で作品の素晴らしさを伝えてくれます。作品の根幹を見据えた重厚堅固な構築感はまさに巨匠風。19世紀ロマン派のピアニズムを髣髴とさせるレガート奏法、強靭なテクニックと千万変化の多彩な音色を駆使して、リスト音楽の森羅万象を見事に描き上げます。カップリングに選ばれたのは、「愛の夢」や「ラ・カンパネッラ」といった「お約束」の名曲のほかに、神秘的で独自の美しさを備えた晩年の小品の数々。リストの多彩な魅力を満載した2枚組アルバムの誕生です。
WAKA-4161(2CD)
シューベルト:ピアノ作品集3
2つのスケルツォD593
ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D664
楽興の時 D780
ハンガリー風のメロディ.ロ短調 D817
ピアノ・ソナタ第20番イ長調D959
メヌエット.イ長調D334
イリーナ・メジューエワ(P)

録音: 2011年7月 & 11月、新川文化ホール(富山県魚津市)
ロシア出身の実力派メジューエワによる好評のシューベルト・シリーズ、第三弾の登場です。今回は、1819年作曲(推定)の愛らしい「第13番D664」と最晩年の巨大な「第20番D959」という二つの「イ長調ソナタ」を中心に、人気の高い「楽興の時D780」他を組み合わせたプログラム。2007年以来の再録音となる「ソナタD664」での、さらに表現の幅と深みが加わった解釈は、この奏者のたゆまぬ努力と深化の証。「まるで哀しみが時を止めて響いているかのよう」(佐藤利幸氏)な、詩情溢れる世界へと聴き手を誘います。もうひとつの「ソナタD959」における重厚な構築性も瞠目に値するもの。力強さと繊細さを兼ね備えたピアニズムで、シューベルト晩年の豊穣な世界をドラマティックに謳い上げます。「楽興の時」では、若くして逝った天才作曲家の心に寄り添うような繊細さが見事。続編にもますます期待が膨らむシリーズ第三弾、お聴き逃しなく。 (Ki)
WAKA-4163
メトネル・アルバム/イリーナ・メジューエワ
メトネル:ピアノ・ソナタ.ト短調Op.22
忘れられた調べOp.40
牧歌ソナタ.ト長調 Op.56
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2002年4月、新川文化ホール(富山県魚津市)
2002 年に音楽之友社よりリリースされながら、長らく入手困難な状態が続いていたメジューエワの「メトネル・アルバ ム」。今や日本でも有数のレコーディング・アーティストに成長した彼女の記念すべき名盤(魚津・新川文化ホールで の録音第一作)が、日本コンサートデビュー15 周年を機に若林工房より再発売されます。 収録されたレパートリーはいずれもメジューエワの「代名詞」とも呼ぶべきもの。ト短調ソナタ(op.22)は、ギレリスやホロ ヴィッツ、グリンベルクなども愛奏したメトネルの代表的ソナタのひとつ。「忘れられた調べ」op.40 は同名のシリーズ三 連作の掉尾を飾る全 6 曲の舞曲集。そして、メトネル最後のピアノ・ソナタで、シンプルな作風が魅力的な佳品、「牧 歌ソナタ」。 若く瑞々しい感性と豊かな歌心に満ち溢れながらも、ある種の落ち着きと精神的な深みを持ち合わせたメジューエワ の演奏は、「レコード芸術・特選盤」に輝くなど各方面で高い評価を獲得しました。今回のリリースにあたっては再マス タリングを施すと同時にジャケット・デザインも一新。若きメジューエワの記念すべきステップを刻んだ2002 年録音、待 望の復活リリースです。
WAKA-4164(2CD)
ミューズと前衛 〜革命前夜のロシア・ピアノ音楽
スクリャービン:5つのプレリュード Op.74  ピアノ・ソナタ第10番 Op.70
 2つの詩曲 Op.69
ルリエ:大気のかたち
プロコフィエフ:風刺 Op.17
ロスラヴェッツ:5つのプレリュード(1919-22)〜第2番/第4番/第5番
メトネル:ピアノ・ソナタ.ホ短調 Op.25-2「夜の風」
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2012年5月新川文化ホール、2010年9月、新川文化ホール
2009年10月2日HAKUJU ホール(東京)におけるライヴ録音(メトネル)
様々な音楽的実験が繰り広げられていた 1910 年代、革命前夜のロシア音楽に焦点をあてたアルバム。スクリャービン(1872-1915)後期の「終末」の精神世界。ルリエ(1892-1966)作品にみられる幾何学的要素。プロコフィエフ(1891-1953)の鮮烈なアイロニー。そして「音組織の新体系」へと突き進んでゆくロスラヴェッツ(1881-1944)。いっぽうで保守的な作風を保ちながらも「抒情の革新」を試みたメトネル(1880-1951)。 進境著しいロシアのピアニスト、メジューエワ独自のパースペテクティヴにより、この時代のロシア音楽の豊穣さが改めて浮き彫りにされます。なお、アルバム・タイトルはメトネルの著書名「ミューズと流行(ファッション)」(1935)に掛けたもの。
WAKA-4166
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ.ト長調 K.301 (293a)
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタト短調
フランク:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調
浦川宜也(Vn)
イリーナ・メジューエワ(P)

録音: 2012 年6 月20〜21 日、新川文化ホール(富山県魚津市)
本を代表する世界的ヴァイオリニスト、浦川宜也(1940〜)による珠玉のヴァイオリン・ソナタ集。モーツァルトとドビ ュッシーは二度目、フランクは三度目の録音。力強い技巧と迸る情熱は壮年期のままに、気品と円熟味を増した演奏 は、まさにフランコ=ベルギー派の伝統を受け継ぐ巨匠の至芸です。メジューエワ(p)による好サポートにも注目。

WAKA-4167(2CD)
メジューエワ/ドビュッシー:ピアノ作品集
前奏曲集 第1巻 /2つのアラベスク
ベルガマスク組曲/版画
前奏曲集 第2巻/喜びの島
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2012年5月&9月、新川文化ホール(富山県魚津市)
充実した録音活動を続けるイリーナ・メジューエワの 2012 年最新録音は、生誕 150 年を迎えたドビュッシーの作品集です。傑作の誉れ高い「前奏曲集」(全2巻24 曲)を中 心として、初期の佳品「2つのアラベスク」と「ベルガマスク組曲」、ドビュッシーが独自の 音楽語法を確立したとされる「版画」、そして創作中期を代表する華やかな傑作「喜び の島」をカップリングした二枚組。一部の曲目はかつて録音がありましたが、大部分はメ ジューエワにとって初録音。新たなレパートリーに挑戦した意欲作です。 透明感に満ちた音色、明瞭なフレージング、巧みなペダリングによる色彩の変化。細部 のモチーフに新しい意味を見いだしながら重層的に楽曲を構築してゆく手法は、まさに メジューエワならではの卓抜さ。斬新であると同時にどこか懐かしさを感じさせる不思議 なドビュッシーに仕上がっています。  (Ki)

WAKA-4169
バッハ:フランス組曲第5番 BWV.816
半音階的幻想曲とフーガ BWV.903
ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2012年9月7日、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館におけるライヴ
2012 年9月7日、新潟市民芸術文化会館コンサートホール(りゅーとぴあ)で行われたイリーナ・メジューエワによる 日本コンサート・デビュー15 周年記念演奏会のライヴ録音の登場です。メジューエワにとって初のオール・バッハ・プ ログラムとなった意欲的な内容のリサイタルでしたが、注目すべきはなんといっても初録音となる《ゴルトベルク変奏 曲》でしょう。(「フランス組曲第5番」と「半音階的幻想曲とフーガ」は過去に録音が存在)。モダン・ピアノならではの幅 広い表現を最大限に生かしつつ、緻密さとスケールの大きさを兼ね備えた演奏解釈。全体を包み込む大らかさと高 い気品は、同曲の数多の名盤・名演奏の中でもひときわ抜きん出た魅力を放っています。演奏時間は約54 分弱。一 部の変奏曲においてリピート(繰返し)を行っています。 新潟在住の画家、堀葉月(ほり・はつき)氏による描き下ろし作品をジャケット表紙に使用。ファンタジー溢れるアルバ ムに仕上がりました。
WAKA-4170
上野真/ラフマニノフ&ドビュッシー
ラフマニノフ: ピアノ・ソナタ第2番 (1913年オリジナル版)
ドビュッシー:前奏曲集第2巻
上野 (P)
※1925年製ニューヨーク・スタインウェイ

録音:2012年9月24-26 日、新川文化ホール(富山県魚津市)
「1913 年」「チャイコフスキー」「ローマ」・・・一見謎めいたこれら3つのキーワードから浮き彫りにされる100 年前のヨーロッパ音楽シーンの断面。知る人ぞ知る世界的実力派ピアニスト、上野真の知性とファンタジー溢れるユニークなアルバム、若林工房より登場です。1925 年製ニューヨーク・スタインウェイの輝かしい音色にもご注目を!
WAKA-4171(2CD)
メジューエワ/シューベルト:ピアノ作品集4
ピアノ・ソナタ第17番ニ長調D850
2 つのドイツ舞曲 D841、
ワルツ(「アルバムの綴り」) D844
ピアノ・ソナタ第6番ホ短調D566
12 のドイツ舞曲(レントラー) D790
20 のワルツ(「最後のワルツ集」) D146 〜5 曲
ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D960
イリーナ・メジューエワ(P)

録音: 2012 年12 月 & 2013 年4 月、新川文化ホール(富山県魚津市)
メジューエワによる好評のシューベルト・シリーズ第四弾。今回は三つのソナタと舞曲を組み合わせた魅力的な プログラムをお楽しみいただきます。かの村上春樹氏もお気に入りというニ短調ソナタ(第17 番)D850 は、とりとめ がなく長大で、まとめ上げるのに多くのピアニストが苦労する曲として知られていますが、メジューエワの解釈はシ ンプルかつ重層的。作品全体の構造を明確に打ち出しながら、各楽章の性格を丹念に描き分け、40 分以上の音 楽を一気に聞かせます。ホ短調ソナタ(第6 番)D566 も若きシューベルトに相応しい瑞々しい解釈が素敵ですが、 アルバムの白眉ともいうべきは、やはり変ロ長調ソナタ(第21 番)D960 でしょう。シンフォニックなスケール感、深い 精神性、作曲家の心に寄り添うような細やかさをもってひとつひとつのフレーズが彫琢されていくさまは、見事な職 人技を見る思いがします。そして時おり現れる、生の深淵を覗きこむかのような、底知れぬ深み。シューベルトのピ アノ・ソナタの最高傑作として名高いこの作品に、またひとつ名演が加わりました。併録された舞曲集もチャーミン グでありながら、ふと人生の儚さを感じさせるような諦観が魅力を放っています。
WAKA-4173(2CD)
ブラームス:ピアノ作品集
幻想曲集Op.116
3つの間奏曲Op.117
6つの小品Op.118
4つの小品Op.119
「一輪の薔薇が咲いて」(11 のコラール前奏曲Op.122〜第8 曲)(ブゾーニ編)
イリーナ・メジューエワ(P)

録音: 2013 年7 月 & 9 月、新川文化ホール(富山県魚津市)
リーナ・メジューエワがいよいよブラームス後期作品に挑戦! メジューエワによるブラームスには、まとまった作品とし ては「4つのバラードop.10」(2007 年録音)があった程度で、今回はop.118-2 を除く全曲が初録音となります。 枯淡の境地を反映したといわれるブラームスの「晩年スタイル」ですが、メジューエワは、「孤独」や「絶望」、「諦念」の裏側 で静かに燃えている作曲家の心の裡に迫ることにより、それが、いかに豊穣な世界であったかということを再認識させてく れます。ロマン主義芸術の放った最後の光芒、そしてその先に広がる果てしない闇を、これほどまで見事に描いた演奏 はほかにあまり例を見ません。ネイガウスやユーディナ、そしてリヒテル、ギレリス、ヴェデルニコフ、アファナシエフといった 巨匠たちの偉大な伝統を継承しつつ独自のブラームス像を確立している点において、この演奏はロシア・ピアニズムのブ ラームス演奏史に新たな一章を付け加える、記念碑的なものといっても過言ではないでしょう。pp からff まで透明感に溢 れる変幻自在のタッチ、色彩感豊かな音色。とどまることのないファンタジーの広がりと堅固な造形、巨大なスケール感。 ポリフォニーの卓抜な処理。すべてが斬新であると同時にどこか懐かしい、新しいブラームスをお聞きください。

WAKA-4175(2CD)
舞踏への勧誘/ラ・カンパネッラ〜ピアノ名曲集
スカルラッティ:3つのソナタ(ロ短調K.87, ロ短調K.27, 変ホ長調K.193)
モーツァルト:トルコ行進曲
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14 番「月光」
ウェーバー:舞踏への勧誘
ショパン:華麗なる大円舞曲変ホ長調op.18
 軍隊ポロネーズop.40-1
 3つのワルツop.64
リスト:コンソレーション第3番
 ラ・カンパネッラ
ラフマニノフ:2つのプレリュード(ト長調op.32-5, 嬰ハ短調op.3-2)
ショパン:ワルツ.ヘ短調op.70-2
シューマン:トロイメライ
メンデルスゾーン:「春の歌」op.62-6

■ボーナス・トラック
メンデルスゾーン:2つの無言歌(「甘い思い出」op.19-1, 「羊飼いの嘆き」op.67-5)
メトネル:プリマヴェラ(春)op.39-3
イリーナ・メジューエワ(P)

録音: 2013 年8 月30 日、新川文化ホール、富山県魚津市
(※ボーナス・トラック以外はコンサート・ライヴ録音)
“軽い気分で聴き流せない、完璧に練り上げられたピアノ小品集!”
若林工房創立10周年記念コンサートのライヴ。今まで一貫してぶれない真摯さで高次元の名盤を連発し続けてきたメジューエワですが、ここではこのコンサートのために用意された1925年製のスタインウェイとの相性が抜群と見えて、ピアニズムが一層スケールアップした近年のメジューエワのピアニズムが、恐るべき説得力を持って迫る続けます。
スカルラッティは、実にピアニスティックで詩的なイメージを換気させ、陶酔的な美しさ。モーツァルトでは高潔なタッチが気高く連動し、リリー・クラウスを思わせる強靭な意志も垣間見られ、この1曲だけで手応え十分。これまた十八番のベートーヴェン「月光」は、第1楽章を幾分粘着質のアゴーギクを用いながらも音楽がべたつかず、第2楽章では大きな起伏を伴ったニュアンスと自然に沸き立つリズムの表情が印象的。終楽章ではスピード感が空転せず、中低域を核とした響きに風格美が溢れます。
「舞踏への勧誘」は、近年絶えて久しかった名演の誕生!サロン的な軽さの中に、オーケストラを思わせるキラキラしさ色彩が散りばめられて最後まで聴き入ること必至。一段テンポを速める第2ワルツに漂う洗練美も、メジューエワの資質が存分に発揮されています。
以前よりも表情が大きく、濃厚となったメジューエワのピアニズムを最も強く感じさせるのが、ショパンの作品。解釈が完全に練り上げられていることは言うまでもなく、育んできたロシアンピアニズムと持ち前の高潔な精神注入が一体化した、これぞ一級の芸術品です!
「カンパネッラ」は、もちろんアクロバティックな技巧が先に立つことなく、じっくりとしたテンポを貫きつつ音の跳躍の妙味をつぶさに表出。細かい走句でも打鍵に力感が充満し、音楽全体を大きく展開させる技も、近年のメジューエワの進化と言えましょう。
進化といえば、ラフマニノフでさらに痛感!Op.3-2の2:00以降の強打鍵の迫力は、小さい体からは想像うできないほどで、天上から重くのしかかるような漆黒の空間表出を完璧に実現しているのです。【湧々堂】
WAKA-4177
ブラームス:後期ピアノ作品集
幻想曲集 Op.116
3つの間奏曲 Op.117
6つの小品 Op.118
ヴァレリー・アファナシエフ(P)

録音: 2013 年6 月15 日、東京、紀尾井ホール(ライヴ録音)
鬼才ヴァレリー・アファナシエフ2013 年来日公演時のライヴ録音:、待望のブラームス作品集の登場です。アファナシ エフのブラームスといえば、なんといっても 1992 年度レコードアカデミー賞(器楽曲部門)に輝いた名盤「後期作品集 (作品117,118,119)」、そしてその続編(作品116 ほか)(ともに DENON)が知られていますが、20 年という歳月を経て アファナシエフの解釈がどのように変化したのか、ひじょうに興味深いところ。じっさい、その印象は大きく異なります。ト レードマークだった遅いテンポや意表をつくような表現は影をひそめ、音楽はより自然へと近づきました。60 代も半ばを 越した巨匠は、ときに無愛想に、なんら特別な演出をほどこすことなく、作品自体にすべてを語らせます。特筆すべき はピアノの音の美しさ。それ自体が発光しているかのような、精妙な陰影とニュアンスに満ちた音(サウンド)。もはや形 而上学までも超えてしまったような、前人未踏の世界。融通無碍の境地に名人が遊んでいるともいうべき一期一会の演 奏が、ここには刻まれています。
WAKA-4178(2CD)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第1集
ピアノ・ソナタ 第2 番 ヘ長調 K.280 (189e)
ピアノ・ソナタ 第4 番 変ホ長調 K.282 (189g)
マエストロ対位法氏の葬送行進曲 K.453a
ピアノ・ソナタ 第9(8)番 イ短調 K.310 (300d)
ピアノ・ソナタ 第3 番 変ロ長調 K.281 (189f)
ピアノ・ソナタ 第5 番 ト長調 K.283 (189h)
幻想曲 ニ短調 K.397 (385g)
ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331 (300i) 「トルコ行進曲付き」
イリーナ・メジューエワ(P)

録音: 2011〜2014 年8 月30 日、新川文化ホール、富山県魚津市
日本を拠点に活躍を続けるロシアの俊英、メジューエワによる待望のモーツァルト CD の登場です。「満を持して」取り組ん だモーツァルト:ソナタ全曲録音の第1 弾は、初期の「デュルニッツ・ソナタ」から4 曲と、イ短調とイ長調の傑作2 曲(K.310 と K.331「トルコ行進曲付き」)のソナタ6 曲をメインに小品2 曲を配したプログラム。オーソドックスでありながら演奏者の個性が 際立つという、希代のユニークな演奏は一聴の価値あり。透明感溢れる美しいタッチが醸し出す豊かな色彩。広大無辺なフ ァンタジーの広がり。まるでオペラの一幕を見ているかのような鮮やかさと華やかさ。

WAKA-4180
ムソルグスキー&ラフマニノフ
ムソルグスキー: 組曲「展覧会の絵」
ラフマニノフ: 断片 変イ長調 (1917)
前奏曲(ピアノ小品) ニ短調 (遺作)
前奏曲ハ短調 作品23 の7
前奏曲ロ短調 作品32 の10
前奏曲ト長調 作品32 の5
前奏曲嬰ト短調 作品32 の12
前奏曲変ニ長調 作品32 の13
イリーナ・メジューエワ(P)

録音: 2014年9月、新川文化ホール(富山県魚津市)
イリーナ・メジューエワの2014 年最新録音は久々のロシアン・レパートリー。ムソルグスキーの傑作「展覧会の絵」とラフマニノフの小品を組み合わせた一枚です。メジューエワの十八番ともいえる「展覧会の絵」にはこれまで二種類のライヴ録音(2004 年 & 2012 年)がリリースされていますが、今回は待望のセッション初録音。スタンダードな解釈とともに細部まで彫琢された表現は説得力抜群で、作品のもつ深い精神性を見事に浮かび上がらせています。併録のラフマニノフも素晴らしい出来栄え。色彩感豊かな音色と圧倒的に幅広いダイナミック・レンジを駆使しながら、大河のような音楽の流れを作り出しています。

WAKA-4181(2CD)
メジューエワ/バッハ・アルバム
イタリア協奏曲 BWV971
カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」 BWV992
イタリア風アリアと変奏 BWV989
半音階的幻想曲とフーガ BWV903
ゴルトベルク変奏曲 BWV988
イリーナ・メジューエワ(P)

録音: 2013〜2014 年、新川文化ホール、富山県魚津市
二年の歳月を経て、メジューエワがふたたびバッハに帰ってきました。きわめて高い評価を獲得した前回の「りゅーとぴあラ イヴ」(2012 年録音、WAKA-4169)をさらに上回る、凄い「ゴルトベルク変奏曲」の登場です。今回のホール・セッション録音 は、リピート(繰返し)指示をすべて実施(アリア・ダ・カーポでのリピートまで敢行)している点で、前回と大きく異なります。演 奏時間は79 分21 秒。緻密に設計されながら即興的な要素をふんだんに備えた解釈は、じつにフレッシュで奥行きが深く、 聴けば聴くほどに味わいを増します。千変万化するタッチと色彩感豊かな音色、たゆたうような抒情、引き締まった造型と明 確なポリフォニー、テンポの速い変奏曲での目覚ましい超絶技巧、ゆったりとした変奏曲で聞かせる恐るべき精神性の深さ …。これらすべてが自然の佇まいを見せているのは、まさに入神の芸といっても過言ではありません。併録の4曲においても 作曲家への敬意と愛情をもってひたすら音楽に奉仕する姿は感動的。「音楽の父」との時空を超えた魂の対話ともいうべき 二枚組です。
WAKA-4183
シャコンヌ 〜 中野振一郎クラヴサン劇場
フレスコバルディ:バレット、コレンテ、パッサカリ
ラモー(中野振一郎編):「優雅なインド」より (序曲、ロンドによるミュゼット、ペルーのインカ人のためのエール)
フィッシャー:「音楽のパルナッソス山」より 「クリオ」 ハ長調
バッハ(中野振一郎編):シャコンヌ ニ短調 (無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2 番より)
ヘンデル(W.ベーブル風 中野振一郎編):「セルセ」より(序曲、ジーグ、レチタティーヴォとアリオーソ「オンブラ・マイ・フ」)
ガルッピ: トッカータ.ヘ長調
パイジェッロ(中野振一郎編):アリア「うつろの心」 ト長調 (「美しい水車屋の娘」より)
リュリ(ダングルベール編):ファエトンのシャコンヌ.ト長調
中野振一郎(Cemb)

録音: 2014 年10 月14〜15 日、新川文化ホール、富山県魚津市
天才チェンバリスト、中野振一郎の三年ぶりの新録音は「クラヴサン劇場」。バロック舞曲やオペラ序曲、アリア(チェンバロ 独奏用編曲)など、劇場に相応しい華やかな作品を集めた一枚です。最大の聴きものは、中野自身の編曲によるバッハの 「シャコンヌ」。ヴァイオリン独奏のための大傑作がチェンバロ曲として見事に生まれ変わりました。その他にもヘンデルのオペ ラをW.バベル風に編曲するなど、天才中野の面目躍如。知的好奇心と遊び心に溢れた愉悦のひとときをお楽しみください。
WAKA-4184(2CD)
東京ライヴ2014〜ベートーヴェン & シューベルト
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第30 番 ホ長調 作品109
 ピアノ・ソナタ 第3 番 変イ長調 Op.110
 ピアノ・ソナタ 第32番ハ短調 Op.111
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960 *
 3つのピアノ曲 D946〜第2 番 変長調*
 楽興の時第3番ヘ短調 D780-3#
ヴァレリー・アファナシエフ(P)

録音:2014 年6 月21 日紀尾井ホールにおけるライヴ
2014 年6 月25 日浜離宮朝日ホールにおけるライヴ*
2014 年6 月24 日、新潟、小出郷文化会館におけるライヴ#
代最高の鬼才、ヴァレリー・アファナシエフの2014 年来日公演ライヴは、得意とするベートーヴェンとシューベルト。ベー トーヴェンの最後の3つのソナタは11 年ぶり、シューベルトの最後のソナタは17 年ぶりの録音! かつて「冥府の音」と称賛 されたアファナシエフのサウンドは、いまや冥界すら超えた次元へと到達した感があります。近年、ますます深化の度合いを 深めているアファナシエフ・スタイルを示す希代の名演をお楽しみください。
WAKA-4186
J.C.バッハ & モーツァルト
J.C.バッハ:クラヴィーアのためのソナタ ト長調 Op.5-3
モーツァルト:「ロンドン音楽帳」より(5 曲)
 ヘ長調 K. Anh.109b/1 (15a)、
 ハ長調 K. Anh.109b/2 (15b)
 ト短調 K. Anh.109b/3 (15p)、
 ニ長調 K.15o、変ホ長調 K.15mm
J.C.バッハ:クラヴィーアのためのソナタ.ハ短調 Op.17-2
モーツァルト:クラヴィーアのためのソナタ 変ホ長調 K.282 (189g)
中野振一郎(Cemb)

録音: 2014 年10 月13〜14 日、新川文化ホール(富山県魚津市)
1764 年、ロンドンで出会ったヨハン・クリスチャン・バッハとモーツァルト(当時 8 歳)は、21 歳という年齢差にも関わら ず互いに尊敬し合う友好関係を築きます。少年モーツァルトはクリスチャン・バッハの音楽から多大な影響を受けるので すが、この出会いがなければ、後のモーツァルトの音楽は生まれなかっただろうとまで言われています。18 世紀音楽史 における「一大事件」ともいうべきこの幸福な出会いをテーマに中野振一郎が編み出した本作では、J.C.バッハの佳品 ソナタ(二曲)のほか、8 歳のモーツァルトの小品、さらに自らのスタイルを確立した青年モーツァルトが書いたソナタを、 チェンバロによる演奏でお楽しみいただきます。チェンバロとフォルテピアノが併存していた時代、1760〜70 年代のヨ ーロッパの音楽事情を想像しながら聴くのもまた一興。上質で知的な遊び心に溢れたアルバムです。
WAKA-4187(2CD)
バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻
(24 の前奏曲とフーガ BWV846〜869)
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2014〜2015 年、新川文化ホール(富山県魚津市)
高い評価を獲得した前作「バッハ・アルバム」に続くメジューエワのバッハ作品集。ファンが待ち望んだ「平均 律クラヴィーア曲集」より「第1巻」の登場です。周知のとおり「平均律クラヴィーア曲集」は「ピアノの旧約聖書」と 称されるほどの傑作ですが、メジューエワは、気負うこともひるむこともなく、ひたすら謙虚に、バッハの書いた音 符ひとつひとつを紡いでゆきます。その姿勢は、まるで修道僧の祈りを思わせるもの。厳しい精神性を徹底した 先に生まれたのは、「自在の優しさと奥深さ」、そして「光と調和に満ちた世界の妙なる愉悦」。汲んでも尽きぬバ ッハ音楽の魅力をストレートに伝える、まさに「musizieren(ムジツィーレン=よい音楽をする)」という言葉に相応 しい演奏です。古来、名演奏の多い「平均律」の録音史にまた新たな一頁が書き加えられました。
WAKA-4189(2CD)
モーツァルト ピアノ・ソナタ集Vol.2
ピアノ・ソナタ 第8(9)番 ニ長調 K.311 (284c)
幻想曲 ハ短調 K.475
ピアノ・ソナタ 第14 番 ハ短調 K.457
ピアノ・ソナタ 第16(15)番 ハ長調 K.545
ピアノ・ソナタ 第10 番 ハ長調 K.330 (300h)
幻想曲 ハ短調 K.396 (385f)
ピアノ・ソナタ 第12 番 ヘ長調 K.332 (300k)
ピアノ・ソナタ 第17(16)番 変ロ長調 K.570
イリーナ・メジューエワ(P)

録音: 2014〜2015 年、新川文化ホール(富山県魚津市)
ロシア・ピアニズムの伝統を受け継ぐ名手、メジューエワによる好評のモーツァルト・シリーズ第二弾の登場です。今回は 1777 年にマンハイムで書かれたとされる名作ソナタ K.311 と、ウィーン時代の傑作ソナタ 5 曲を中心に、ソナタK.457 とセットで演奏される幻想曲(ハ短調)K.475、マクシミリアン・シュタットラーが補筆完成させた幻想曲K.396 を併録した充実のプログラム。モダン・ピアノならではの多彩な音色を駆使しながら、モーツァルトの思い描いた響きを現代に甦らせた演奏は、重ねて聴くほどに味わいが深まります。繊細なタッチが織りなす天才作曲家の微笑とメランコリー。18 世紀ロココの理性と、それを突き破る「デモーニッシュなもの」が、不可分に、絶妙のバランスで結びついた表現には、ただ脱帽するばかり。愉悦と哀しみが一瞬のうちに入れ替わるモーツァルト音楽の陰影を濃やかに描き出した、詩情あふれるピアノ。さらなる深化をみせる至高のピアニズム!

WAKA-4191
ショパン:19のワルツ集
ワルツ第2 番変イ長調op.34-1『華麗なる円舞曲』
ワルツ第3 番イ短調op.34-2『華麗なる円舞曲』
ワルツ第4 番ヘ長調op.34-3『華麗なる円舞曲』
ワルツ第5 番変イ長調op.42『大円舞曲』
ワルツ第6 番変ニ長調op.64-1『小犬』
ワルツ第8 番変イ長調op.64-3
ワルツ第7 番嬰ハ短調op.64-2
ワルツ第9 番変イ長調op.69-1『告別』
ワルツ第1 番変ホ長調op.18『華麗なる大円舞曲』
ワルツ第12 番ヘ短調op.70-2
ワルツ第13 番変ニ長調op.70-3
ワルツ第11 番変ト長調op.70-1
ワルツ第10 番ロ短調op.69-2
ワルツ第14 番ホ短調KK.IVa/15
ワルツ第15 番ホ長調KK.IVa/12
ワルツ第19 番イ短調KK.IVb/11
ワルツ第16 番変イ長調KK.IVa/13
ワルツ第18 番変ホ長調KK.IVb/10(ソステヌート)
ワルツ第17 番変ホ長調KK.IVa/14
イリーナ・メジューエワ(P)

録音: 2015 年7 月&9 月、新川文化ホール(富山県魚津市)
メジューエワにとって 5 年ぶりとなるショパン作品のセッション録音。待望の「ワルツ集」の登場です。メジューエワのショパ ンといえば、「ノクターン全集」が 2010 年度レコードアカデミー賞に輝くなど、その実力は折り紙つき。ワルツについては、こ れまでに9 曲の録音がありましたが、今回は全曲(19 曲)新録音となります。アルバム全体の流れや各曲の調性を考慮した 曲順も要注目ですが、最大の魅力は、古きよき時代のピアニズムを彷彿とさせる多彩な音色と自由で上品なルバート。躍動 するリズム、自然なフレージング、えもいわれぬ詩情と憂愁の翳りなど、ショパンのワルツの魅力をたっぷりと引き出した秀演。

WAKA-4192(2CD)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 vol.3
ピアノ・ソナタ.第1番 ハ長調 K.279 (189d)
サリエリの主題による6つの変奏曲 ト長調 K.180 (173c)
ピアノ・ソナタ.第6番 ニ長調 K.284 (205b)
ピアノ・ソナタ.第7番 ハ長調 K.309 (284b)
ピアノ・ソナタ.第13番 変ロ長調 K.333 (315c)
ピアノ・ソナタ.第15(18)番 ヘ長調 K.533/494
ピアノ・ソナタ.第18番ニ長調K.576
イリーナ・メジューエワ(P)

録音: 2015 年11 月〜12 月、新川文化ホール(富山県魚津市)
いかにもメジューエワらしい、作品の構築性を重視したアプローチと芯を湛えたタッチは今回も全開ですが、「ソナタ第1番」を聴いてハッとしたのは、そこにエレガントな佇まいが加味され、リズムには構成の枠をはみ出そうとする勢いが注入されていること。このリズムの勢いは「ソナタ第6番」冒頭でいよいよ顕著に。前のめり寸前のテンポを持ち前の求心力で制御した芸術性の高い推進力に生の喜びが満ち溢れています。同終楽章は、ペダルの使用がエレガンスの極み。克明なアーティキュレーションで楽想を紡ぎつつ、そのペダリングの巧妙さでシルキーな流れを見せる「ソナタ13番」も聴きもの。以前にも申したと思いますが、メジューエワのピアノには、リズムそのものにニュアンスがあり、旋律を躍動させる役割にとどまりません。同終楽章はそのことを改めて痛感させ、その結果導かれる音楽には、聴き手の想像を超える多彩な表情が横溢!テーマに戻る直前の5:21から語りと間合いの絶妙さなど信じ難いほどの素晴らしさ!まさに目の前にモーツァルトを感じさせてくれる稀有な名演です。【湧々堂】
WAKA-4194
「四季」〜チャイコフスキー・アルバム
四季―12の性格的小品作品37bis
夜想曲Op.10-1
フモレスケOp.10-2/対話 Op.72-8
子守歌(1873)(歌曲「子守歌」Op.16-1,作曲者自身によるピアノ・ソロ用編曲)
イリーナ・メジューエワ(P)

録音: 2016 年3 月&4 月、新川文化ホール(富山県魚津市)
リーナ・メジューエワによる「四季」、待望のチャイコフスキー作品集の登場です。ロシアの一年(12か月)の自然と 生活を抒情豊かに描いた「四季」は、チャイコフスキーを代表するピアノ作品。「6月舟歌」や「10月秋の歌」、「11月トロ イカ」といった人気曲を含んでいます。メジューエワにとって初となる「四季」全曲録音ですが、その演奏解釈は期待 通りの素晴らしい出来栄え。いつもながらの、余分な思い入れを排した説得力抜群の正攻法アプローチにより、作品 の魅力をストレートに伝えます。独特の「おおらかさ」と古風な音色は19世紀ロシアの詩的な雰囲気を見事に醸し出し、 ニュアンス豊かに作品の細部を彫琢してゆきます。併録の小品四曲も、美しいメランコリーとノスタルジアにあふれた 世界。ロシア・ピアニズムの真髄をたっぷりと味わえる至福の一枚です。
WAKA-4195
夜のガスパール〜上野真
ワーグナー(リスト編曲):イゾルデの愛の死
ドビュッシー:喜びの島、映像第2巻
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番
ラヴェル:夜のガスパール
シェーンベルク:3つのピアノ曲Op.11
上野真 (P/1906年製ベヒシュタイン)

録音:2015 年11 月16〜19 日、三原市芸術文化センターポポロ(広島県三原市)
日本が世界に誇る実力派ピアニスト、上野真の若林工房への録音第2弾。得意とする20 世紀初頭の作品を集めた一枚です。 使用楽器は、1906 年製のベヒシュタイン。深みのある、明るい音色。独特の和声感など、このピアノの特性をフルに活用した、 素晴らしい演奏・録音になりました。三原市芸術文化センター「ポポロ」の優れた音響もアルバムの価値を一層高めています。

WAKA-4196(2CD)
ショパン:夜想曲全集
夜想曲嬰ハ短調(遺作)/3つの夜想曲Op.9
3つの夜想曲Op.15/2つの夜想曲Op.27
2つの夜想曲Op.32
夜想曲ハ短調(遺作)
2つの夜想曲Op.37
2つの夜想曲Op.48/2つの夜想曲Op.55
2つの夜想曲Op.62
夜想曲ホ短調Op.72-1
「3つの新練習曲」(遺作)より第1番ヘ短調
前奏曲ホ短調Op.28-4
前奏曲嬰ヘ短調Op.28の8(ボーナストラック)
イリーナ・メジューエワ(P)
(ピアノ・1925年製ニューヨーク・スタインウェイ)

録音:2016 年6 月18 日、東京文化会館・小ホールにおけるライヴ
2010年度レコード・アカデミー賞(器楽曲部門)に輝いた前回録音から七年の歳月を経て、メジューエワがショパン:ノクタ ーン全曲を再録音。2016年6月の東京リサイタルのライヴ録音となる今回は、神戸から1925年製のニューヨーク・スタインウ ェイを運んで使用。繊細かつ強靭なサウンドと圧倒的なダイナミクスを併せ持つ名器スタインウェイCD-135とメジューエワ の薫り高いピアニズムは類稀なる調和を生み出し、ショパンの詩情の結晶ともいうべきノクターンの宇宙を見事に再創造し ました。満席の聴衆を魅了した記念碑的ライヴをじっくりとお楽しみください。
WAKA-4198(2CD)
ショパン:マズルカ全集(51曲)
4つのマズルカOp.6
5つのマズルカOp.7
4つのマズルカOp.17
4つのマズルカOp.24
4つのマズルカOp.30/4つのマズルカOp.33
4つのマズルカOp.41
3つのマズルカOp.50
3つのマズルカOp.56
3つのマズルカOp.59
3つのマズルカOp.63
4つのマズルカOp.67
マズルカ イ短調「エミール・ガイヤール」
マズルカ イ短調「ノートル・タン」
3つのマズルカOp.68
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2016年3月、4月、7月 新川文化ホール(富山県魚津市)
ショパン弾きとして高い評価を獲得しているイリーナ・メジューエワによる待望のマズルカ全集の登場です。ショパン が自身の思いを最も率直に表出したジャンルだと言われるマズルカは、1分に満たない小品から5分を超えるような大 作までじつに多種多様ですが、いずれもシンプルな形式の中に濃密な世界が凝縮された素晴らしい音楽です。メジ ューエワの演奏は、オーソドックスなスタイルを基調としており、繊細優美でありながら、ときに激しく、作曲家の心に寄 り添うような表現で聴き手を魅了します。

WAKA-4200
ショパン:ポロネーズ集
ポロネーズ第1番嬰ハ短調Op.26-1
ポロネーズ第2番変ホ短調Op.26-2
ポロネーズ第3番イ長調Op.40-1「軍隊」
ポロネーズ第4番ハ短調Op.40-2
ポロネーズ第5番嬰ヘ短調Op.44
ポロネーズ第6番変イ長調Op.53「英雄」
ポロネーズ第7番変イ長調Op.61「幻想」
イリーナ・メジューエワ (P)

録音:2016 年11 月2〜4 日新川文化ホール(富山県魚津市)
ロシア出身で日本を本拠地として活躍中の名手、イリーナ・メジューエワによるショパン・シリーズの続編は、待望のポロネ ーズ集。マズルカと並んでショパンの愛国心がもっとも強く表現されたジャンルであるポロネーズから、代表的な7曲を新た に録音しました。スケールの大きさとドラマチックな表現が際立った演奏は、まさにロシア・ピアニズムの真骨頂ともいうべき もの。力強いff から繊細なpp まで幅広いダイナミクスと多彩な音色、強靭なテクニックを自在に駆使して、作曲家の心情を 高らかに歌い上げます。ソフロニツキーやネイガウスなど偉大なショパン演奏の伝統を感じさせる、充実の一枚です。

WAKA-4201(2CD)
《展覧会の絵》〜りゅーとぴあライヴ2016
ウェーバー:舞踏への勧誘
リスト:メフィスト・ワルツ第1番
ワーグナー(リスト編曲):イゾルデの愛の死
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
 道化師の朝の歌
ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》
プロコフィエフ:「束の間の幻想」op.22 より第3 番&第14 番
スクリャービン:前奏曲Op.74-1
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
シューベルト(リスト編):連祷
メトネル:おとぎ話変ロ短調op.20-1
ショパン:マズルカ嬰ハ短調op.6-2
 ワルツ,ロ短調op.69-2
イリーナ・メジューエワ(P)
(ピアノ… 1925年製ニューヨーク・スタインウェイCD135)

録音:2016年12月3日、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホールにおけるライヴ録音
メジューエワによる2016 年12 月の新潟リサイタルのライヴ録音。日本屈指の音響を誇るりゅーとぴあ新潟市民芸術文化 会館に1925 年製ニューヨーク・スタインウェイの華麗なサウンドが響き渡った贅沢なコンサートです。オーケストラでも親しま れている楽曲を集めたプログラムはピアニスティックな色彩感に溢れたもの。得意とする《展覧会の絵》は4度目の録音とな りますが、ヴィンテージ楽器を使用した今回のヴァージョンは究極ともいうべきクオリティの高さを示しています。凡そ20 分に およぶアンコール(8 曲)まで含めた当日の演奏曲全てを収録。聴き応えじゅうぶんの二枚組です。
WAKA-4204
メジューエワ・プレイズ・ベーゼンドルファー
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」
シューベルト:即興曲変イ長調Op.142-2
シューベルト(リスト編):連祷
リスト:エステ荘の噴水
ワーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死
ドビュッシー:沈める寺
ラフマニノフ:前奏曲Op.32-12
イリーナ・メジューエワ(P)
(ピアノ… ベーゼンドルファーModel 275)

録音:2017 年4 月23 日、相模湖交流センター
メジューエワの日本コンサートデビュー20 周年を記念したリリース第 4弾は、初のベーゼンドルファーによる録音です。このウィーン生まれの名器の魅力を最大限に伝えるプログラム(ベートーヴェン、シューベルト、シューベルト=リスト、リスト、ワーグナー=リスト、ドビュッシー、ラフマニノフ)で、編集なしの一発録りに挑戦しました。ウィンナー・トーンと呼ばれる独特のまろやかで美しい音色を駆使したダイナミックな表現は聴き応えじゅうぶん。日本コロムビアのスタッフによる優秀録音もメジューエワの日本デビュー20 周年記念に花を添えています。
WAKA-4205
月の光〜1927年製エラールの響き/上野真
ドビュッシー:ベルガマスク組曲
ラヴェル:水の戯れ
 ソナチネ
ドビュッシー:前奏曲集第1巻
上野真(P)

使用楽器:エラールモデル260フルコンサートグランド、1927年製、90鍵のエクストラベース付
録音:2016年11月22〜25日、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール小ホール
"エラール・ピアノの特性を活かして入念の描いたドビュッシー"
音楽を弄ぶことなく誠実に色彩の彩を現出させる姿勢が一貫し、洒落た雰囲気を無理やり施さない姿勢が清々しく感じます。「ベルガマスク組曲」第2曲、中間の下降音型以降の呟きは、もっと羽のように軽いタッチで弾かれることが多いですが、ここではタッチの質感をあえて際立たせて独特の風格美を与えている点がポイント。終曲「パスピエ」は小気味良い推進力と哀愁のさじ加減が絶妙で、音楽をこじんまりとさせないところにセンスの高さが窺えます。上野のピアノは、十分に音を感じて歌いつつも、決して耽溺せず、常に緻密な構成の上に音像を築き、超優秀録音にも関わらずそれに寄りかかって聴き手を感覚的に酔わせるのではなく、音楽の実態を突きつけます。「前奏曲集」では、その姿勢が一層顕著に現れ、曖昧模糊な雰囲気に逃げない芯の強さが印象的。第1曲「デルフィの舞姫」最終音の意味深い色彩、第3曲「野を渡る風」は音の瞬発力を誇示せず、内的なニュアンスの表出が見事。第9曲「とだえたセレナード」はスペイン的なエキゾチシズムを感じさせる演奏が意外に少ないだけに、この地に足のついなニュアンスは訴求力満点。【湧々堂】
WAKA-4206
メジューエワ/「巡礼の年」全曲録音シリーズ第2弾
リスト
:巡礼の年第2 年《イタリア》S.161
同補遺《ヴェネツィアとナポリ》S.162
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2017 年6 月& 8 月、新川文化ホール(富山県魚津市)
「第2 年《イタリア》」 は、リストが1837 年から39 年にかけて滞在したイタリアで親しんだミケランジェロやラ ファエロ、ダンテ、ペトラルカなどの美術・文学から受けた感銘を表現した音楽。若き リストならではの名技性を前面に打ち出しながらも、同時に深い抒情と精神性をたた えた素晴らしい作品です。メジューエワは真摯なアプローチで作品を細部に至るま で彫琢、その新たな魅力を浮き彫りにします。補遺の《ヴェネツィアとナポリ》では劇 的表現に満ち溢れた快演が聞きもの。ピアニスティックな魅力満載の一枚です。
WAKA-4207
リスト:巡礼の年 第1年「スイス」S.160 イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2017 年12 月 13 日〜14 日、新川文化ホール(富山県魚津市)
メジューエワによるリスト「巡礼の年」 全曲録音シリーズの完結編。2017 年にリースした「第3年(WAKA-4203)」と 「第2年《イタリア》(WAKA-4206)」は、共に高い評価を獲得していますが、今回の 「第1年《スイス》」も期待どおりの素晴らしい出来栄えです。 1835 年から 36 年にかけて恋人マリー・ダグー伯爵夫人とスイスに滞在したリストは、同地での「強い感動」と「鮮明な印象」を作品集《旅人のアルバム》として発表、後にこれを改作したのが「巡礼の年第1年《スイス》」(1855 年)です。彷徨う旅人の魂の詩ともいうべき、ロマン主義の精神にあふれた音楽をメジューエワは見事に解釈、リスト作品の素晴らしさを伝えることに成功しています。
WAKA-4208
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」
ディアベッリの主題による33 の変奏曲 Op.120
コンスタンチン・リフシッツ(P … ベーゼンドルファーModel 275)

録音:2017年 10 月 9日〜12 日、相模湖交流センター
ベートーヴェン晩年の大作「アントン・ディアベッリのワルツによる 33 の変奏曲」は、「音楽史上もっと偉大な変奏曲」と褒め称えられながらも、その晦渋さで知られる作品です。単純なワルツが変容しながら巨大な宇宙を作り上げていくさまは、まさに楽聖ベートーヴェンの神業。ロシア・ピニズムを継承する若き巨匠リフシッツは、圧倒的なヴィルトゥオジティに支えられた大胆な解釈よって、この難解な傑作を鮮やかに切り拓いみせます。併録の「月光ソナタ」も古典的な佇まいと新鮮な感覚が共存した味わい深い演奏です。なお、ジャケット表紙記載のアルバム・タイトル「AN DIE FERNE UNSTERBLICHTE GELIEBTE(遠くの不滅の恋人に寄せて)」は、作品の被献呈者である二人の女性(「ディアベッリ変奏曲」→アントーニエ・ブレンターノ/「月光ソナタ」→ジュリエッタ・グイッチャルディ伯爵令嬢)が、ベートーヴェンの「不滅の恋人」の候補とされていることに因んでいます。

WKLC-7001(2CD)
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番、第21番 コンスタンチン・リフシッツ(P)

録音:1996年11月26日東京芸術劇場、 2002年11月10日横浜フィリアホール* 以上ライヴ
神童ピアニストとしてセンセーショナルにデビュー、以来、順調にその才能を開花させ、欧米で大活躍を続けているリフシッツの日本公演より、シューベルト最晩年の傑作ソナタ2曲を組み合せたアルバム。第20番のソナタはリフシッツ19歳時の記録で、その年齢からは信じられない深みをたたえた音づくりはまさに天才の証。その6年後の録音である第21番のソナタでは、さらなる深まりと成熟を見せており、一人の芸術家の成熟の過程を示す文字通りの「記録(record)」となっています。

WKLC-7003(2CD)
メジューエワ/ライヴ録音集2002〜2005
バッハ:半音階的幻想曲とフーガニ短調BWV903*、
 トッカータホ短調BWV914*、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番*、
 ピアノ・ソナタ第23番「熱情」、
シューマン:ロマンスOp.28-2、
 アラベスクハ長調、
ショパン:夜想曲Op.48-1/OP.72-1、
 幻想即興曲、夜想曲嬰ハ短調(遺作)、
 スケルツォ第3番、練習曲「別れの曲」、
キュイ:前奏曲ヘ短調、
メトネル
:朝の歌Op.39-4**、悲劇的ソナタOp39-5**
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2005年6月14日所沢市民文化センターミューズ、2003年4月8日浜離宮朝日ホール*、2002年7月23日新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあ**
メジューエワの演奏を熱心に聴いてこられた方は、スタジオであろうとライヴであろうと、尋常ならざる緊張を自らに課し、細部を徹底的に彫琢し尽くす彼女の姿勢になんら変化など見られないことは十分に御承知だと思いますが、ここに聴くライヴ音源の数々は、まさにライヴであることなど忘れさせるほど鉄壁の芸術の粋が集約されています。
全15曲のうち、7曲がディスクとして初登場。再録音の曲では、更に掘り下げる余地があったのかと驚きを禁じえず、彼女の中でのイマジネーションの増幅力が並々ならぬものであることをまざまざと思い知らされます。
初録音曲では、まずバッハが感動的!言うまでもなくバッハの作品は、演奏家に想像力と構成力の両面が備わっていなければ単なる音の羅列になりかねませんが、その点でメジュエーエワはパーフェクトで、幻想曲の各フレーズにアクセントを施しながらメリハリと生命感を吹き込み、フーガにおいて精神的な重みを終止携える緊張にも全く淀みがありません。またメジューエワは、曲の進行を寸断するような全休止で、単なる音の空白以上の緊張を生み出すことができる稀有なピアニストだと思いますが、この演奏においてもその魅力を改めて再認識させられます。
ベートーヴェンの「ソナタ第30番」も、メジューエワの感性が余すところなく演奏に反映した素晴らしい演奏。無意識のうちに滑り出す冒頭テーマが次第にアゴーギクの濃度を高めながらその骨格を現出させる手腕は、メジュエーワの気力と表現意欲が万全であることを窺わせます。音楽が前のめりになる程の勢いで食い掛かる、第2楽章の激情の沸き立ちは壮絶!主題最後の一音を短くスタッカートで切り上げていますが、それが恣意的になることなく、追い立てられるような緊迫感に拍車をかけます。低音の第2主題の呟きの意味深さにもご注目を。その高揚の後の倦怠の中で訥々と語られる第3楽章の味わいも格別!
再録音の曲でまずご注目いただきたいのが、「遺作の夜想曲」。2002年の録音では、アゴーギクを最少に抑えながらも、感傷の奥にある作曲家の心情と語り合うようなニュアンスを醸し出し、中間部の第2協奏曲の例の引用でもあえてリズムを後退させて暗いニュアンスのまま一貫させ、遂に主題再現部で我に帰って大きく音像を飛翔させるといった構築力が優っていましたが、今録音では、再現部においてもタッチのエッジを立てず、曲全体のニュアンスと余韻を大切にし、一層心に染みる語り口を見せています。「スケルツォ第3番」は、前回は冒頭からいきなり激高のニュアンスを露にし、後半では更に極限ともいえる強打鍵を見せつけるといったまさに体当たりの凄演でしたが、今回はタッチのいきり立たせるよりも風格と味わいで聴かせるスタイルに変貌。特に弱音のニュアンスに細心の配慮がなされ、作品と冷静に対峙しながら、最後のコーダで圧倒的な力感を誇示するに至ります。
あらゆる演奏家は、自身の個性と作曲家の意図をどのように融合させるか、日々葛藤し続けるものですが、感性を働かせずボタン1つですぐにお答えが出てくるデジタルな時代の中では、その本来の使命を果たすのはますます困難になることでしょう。しかし、このアルバムを聴けば、メジューエワに限っては安易な完成品を作り上げる気など微塵もなく、自身の感性の進化と共に作曲家に更に近づく努力を続けてくれると確信できます。これからも彼女には、「正しい演奏」ではなく、心に響く芸術を生み出し続けて欲しいと願わずにはいられません。【湧々堂(ライナーノーツより)】

なお、初録音曲は以下の通りです。
バッハ:半音階的幻想曲とフーガ、ベートーヴェン:ソナタNo.30、ベートーヴェン:ソナタ《熱情》、シューマン:ロマンスOp.28-2、ショパン:夜想曲Op.48-1、Op.72-1、キュイ:プレリュード
WKLC-7005

リスト:超絶技巧練習曲集 S.139 (全12曲) ミハイル・リツキー(P)

録音:2000年9月15日、モスクワ音楽院小ホールにおけるライヴ
これまでにメフィスト・ワルツや協奏曲第1番などの録音でリスト弾きとしての実力を存分に見せつけたリツキーですが、これはまさに「衝撃的」としか言いようのない演奏。しなやかさと強靭さを併せ持った独特のタッチが生み出す魔術的な音色。どこまでも深く透明なリリシズム。あり余るほどのヴィルトゥオージティもさることながら、それを完全にコントロールする恐るべき知力。随所に聞かせる哲学的アプローチ。この作品に書き込まれた分厚い音符のひとつひとつがこれほどまで意味を持って鳴らされたことはこれまでなかったのではないでしょうか。とにかく凄い。あらゆるレベルにおいて聴き手を圧倒する、まったく新しい「超絶技巧」の誕生です。
WKLC-7006
ミハイル・リツキー/モスクワ・ライヴ2008

メンデルスゾーン:スケルツォ・ア・カプリッチョ
 無言歌.ホ長調op.30-3/
 イ短調op.53-5/嬰へ短調op.67-2/
 イ長調op.62-6「春の歌」
ショパン:ポロネーズ第1番
 ポロネーズ第6番「英雄」
 2つのノクターンop.55
 マズルカイ短調「エミール・ガイヤール」
 スケルツォ第4番ホ長調op.54
ミハイル・リツキー(P)

録音:2008年5月28日モスクワ音楽院小ホールにおけるライヴ(メンデルスゾーン)、2008年10月28日、モスクワ音楽院ラフマニノフ・ホールにおける録音(ショパン)
ロシアの若きカリスマ、ミハイル・リツキーの新譜は、2008年にモスクワで行われたリサイタルのライヴ録音。メンデルスゾーンとショパンというロマン派の作品を集めた1枚です。その選曲の妙もさることながら、しなやかさと強靭さを併せ持った独特のタッチと、どこまでも深く透明なリリシズムはリツキーの真骨頂。ゆったりとしたテンポの中で作品本来の魅力を改めて浮き彫りにします。
WKLC-7007
アファナシエフ・プレイズ・ショパン
ワルツOp.34-2「華麗なるワルツ」
ワルツOp.70-2
ワルツOp.69-1「告別」
ワルツOp.69-2/ワルツOp.64-2
ポロネーズ第1番/第2番/第4番
ヴァレリー・アファナシエフ(P)

録音:2009年6月5日、武蔵野市民会館小ホールにおけるライヴ録音
現代屈指の鬼才ピアニストとして注目を集めるヴァレリー・アファナシエフの最新作。2009年来日公演時のライヴ録音の登場です。アファナシエフのショパンといえば、ノクターン集やマズルカ集(いずれもセッション録音)でのユニークな演奏が賛否両論を惹き起こしてきましたが、今回のアルバムでも独自のショパン解釈を開陳。一見無愛想な表情の奥にえも言われぬ味わいを秘めた5つのワルツに続くポロネーズ(3曲)では、容赦ないほどの壮絶さをもって生と死のドラマが展開されます。作品の深奥にある真実を求めてやまない魂の求道者アファナシエフの近年の境地を示す絶好の一枚、メモリアル・イヤー最高の贈り物のひとつです。
WKLC-7008(2CD)
メジューエワ/ショパン・リサイタル2010
CD1
夜想曲嬰ハ短調(遺作)/同変ホ長調Op.9の2/同へ短調Op.55の1
同変ホ長調Op.55の2/幻想即興曲嬰ハ短調Op.66
練習曲変イ長調Op.25の1/同ヘ短調Op.25の2
同ホ長調Op.10の3《別れの曲》/ハ短調Op.10の12《革命》)
ワルツ嬰ハ短調Op.64の2/同変イ長調Op.69の1《告別》
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58

CD2
夜想曲変ロ短調Op.9の1/同嬰ヘ長調Op.15の2
バラード第1番ト短調Op.23/プレリュード変ニ長調Op.28の15《雨だれ》
ポロネーズ第6番変イ長調Op.53《英雄》
ワルツヘ短調Op.70の2/同変ニ長調Op.64の1《小犬》
幻想曲ヘ短調Op.49/3つのマズルカOp.59
幻想ポロネーズ変イ長調Op.61
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:(CD1)2010年7月15日クロスランドおやべ・セレナホール(富山県小矢部市)におけるライヴ

(CD2)2010年7月16日新川文化ホール・小ホール(富山県魚津市)におけるライヴ
ジューエワの「ショパン・リサイタル2010」、待望の復活リリースです。完売後品切れ状態がしばらく続いていましたが、今回、若林工房創立10 周年を記念して数量限定の追加プレスを決定しました。
2010 年7 月に富山県内二箇所で行われたリサイタルのライヴ録音を集めた二枚組で、お馴染みの「幻想即興曲」や「小 犬のワルツ」、「別れの曲」、「雨だれのプレリュード」、「英雄ポロネーズ」といった名曲のほか、「ピアノ・ソナタ第 3 番」、「幻 想曲」、「幻想ポロネーズ」などの大作も収録。ライヴならではの熱気に溢れるテンションの高さに貫かれた聴きごたえ充分 の156 分です。「ノクターン集」(WAKA-4143〜44)で2010 年度レコードアカデミー賞(器楽曲部門)を獲得するなど、高い 評価を得ているメジューエワのショパン。ネイガウス・スクールの伝統に即しながら「詩情」と「憂愁」を情感豊かに表出する、 しなやかで強靭なピアニズムをお楽しみください。

WKLC-7010
シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番ト長調D894
■ボーナス・トラック
即興曲ハ短調Op.90-1
即興曲変ト長調Op.90-3
即興曲変イ長調Op.142-2
ヴァレリー・アファナシエフ(P)

録音:2010年11月20日、紀尾井ホール(ライヴ:D.894)
現代屈指の鬼才アーティストとして新録音を出すたびに大きな注目を集めるヴァレリー・アファナシエフ。今回登場する2010年来日公演時のライヴ録音は、シューベルトのピアノ・ソナタ第18番《幻想ソナタ》(ト長調D894)。DENONへの録音(1992年)以来、18年ぶりの再録音です。48分を超えるスロー・テンポが特徴だった旧盤に対し、今回のバージョンは約40分。独特の「重さ」を保ちながらも変幻自在の様相を見せるその演奏は、ある種の「軽み」をたたえ、アファナシエフの到達した新たな境地を物語っています。ボーナス・トラックとして収録された即興曲(3曲)はアファナシエフにとって初出となる貴重なレパートリー。アファナシエフ・ファン必聴の一枚です。

WKLC-7011
メジューエワ/京都リサイタル2011
シューマン:アラベスクOp.18
 クライスレリアーナOp.16
ショパン:夜想曲嬰ヘ長調Op.15-2
 舟歌 嬰ヘ長調Op.60
メトネル:4つのおとぎ話Op.26
 ピアノ・ソナタ変イ長調Op.11-1
 夕べの歌Op.38-6
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2011年7月24日、京都コンサートホール・小ホール(アンサンブルホールムラタ)におけるライヴ録音
ここ数年の目ざましい活躍ぶりが注目を集めているイリーナ・メジューエワの2011年京都コンサートホール(小)でのライヴ録音が登場します。得意とするシューマン、ショパン、メトネルという三人の作曲家の作品を収録したプログラム。「クライスレリアーナ」や「舟歌」といった大作における堂々とした構成感、「アラベスク」や「ノクターン」での詩情あふれる語り口、そしてメトネル作品で聞かせる瑞々しく色彩感豊かなロシア情緒など、今回も聴きごたえたっぷりの内容です。アンコールとして演奏された「夕べの歌」も秀逸。収録曲はいずれもセッション録音の存在するレパートリーですが、ライヴならではのドライブ感と熱気にあふれた演奏は、ファンにとっては嬉しい「別バージョン」です。


WKLC-7012(5CD)
京都のイリーナ・メジューエワ〜ライヴ録音集2007-2012
■CD1
シューベルト:楽興の時D7804
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110、
 バガテルOp.126の3
ピアノ・ソナタ第14番《月光》〜第2楽章
■CD2
シューマン:暁の歌Op.133、
 幻想小曲集Op.111
ベートーヴェン:プレリュードWoO55、
 ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
■CD3
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第18番変ロ長調KV570
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番ホ短調Op.90
シューベルト:4つの即興曲D899Op.90、
 楽興の時第3番
■CD4
ブラームス:4つのバラードOp.10
シューベルト:ピアノ・ソナタ(第19番)ハ短調D958
■CD5
ドビュッシー:版画、
 7つの前奏曲[帆/野を渡る風/アナカプリの丘/雪の上の歩み/沈める寺/ヒースの荒地/花火]
ムソルグスキー:展覧会の絵
イリーナ・メジューエワ(P)

■CD1
録音:2011年青山音楽記念館バロックザール

■CD2
録音:2008年&2010年、青山音楽記念館バロックザール

■CD3
録音:2009年&2011年青山音楽記念館バロックザール

■CD4
録音:2007年&2008年青山音楽記念館バロックザール

■CD5
録音:2012年京都コンサートホール
日本を拠点に活躍するロシアの実力派ピアニスト、イリーナ・メジューエワが2007 年から2012 年にかけて京都で行 なった演奏会のライヴ録音集。シューベルトとベートーヴェンを中心にシューマン、ブラームスなど独墺系レパートリー を集めた4 枚と、2012 年のコンサートで取り上げたドビュッシー&ムソルグスキーの1 枚を合わせた5 枚組。大半の曲 はすでに録音の存在するレパートリーですが、ライヴ特有の熱気と昂揚感は、スタジオ・セッション録音とは異なった 魅力を備えています。聴衆ひとりひとりとの音楽的対話が聞こえてくるような趣は、まさにライヴ録音の醍醐味。繊細さ と強靭さを兼ね備えたピアニズムをお楽しみください。

WKLC-7017
葬送〜ライヴ・イン・大阪2011/ヴァレリー・アファナシエフ」
ベートーヴェン:バガテルop.119 より第1〜4番
リスト:4つの小品S.192、
 暗い雲S.199、
 悲しみのゴンドラ 第2稿S.200/2
ドビュッシー:前奏曲集 第1巻〜「帆」「雪の上の歩み」「沈める寺」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ.第12 番 op.26〜第3楽章「葬送行進曲」
ショパン:ピアノ・ソナタ.第2 番op.35〜第3楽章「葬送行進曲」
ワーグナー(リスト&アファナシエフ編):「パルシファル」〜聖杯への厳かなる行進
リスト:詩的で宗教的な調べ〜葬送
ヴァレリー・アファナシエフ(P)

録音:2011年11月20日、大阪、いずみホール(ライヴ)
現代屈指の鬼才アーティスト、ヴァレリー・アファナシエフによる2011 年来日公演時の ライヴ録音。主題は「葬送」、リストと彼を取り巻く(リスト以前・以降の)作曲家たちが取り 上げられ、後半には葬送行進曲が並ぶという前代未聞のプログラムです。(同年三月に 起こった東日本大震災との因縁を感じさせる内容ですが、公演曲目は震災以前から決 まっていました)。収録曲のいくつかは過去にスタジオ(セッション)録音があるものの、今 回の演奏は近年のアファナシエフ・スタイルを反映したものとなっており、その変貌ぶり に驚くファンも多いことでしょう。ある種の過酷さをもって容赦なく刻まれる律動。形而上 学的な「重み」はそのままに、光り輝くような「軽み」の加わった、独特の陰影に彩られた 変幻自在のタッチ。2011 年時点でのアファナシエフの立ち位置を記す貴重な記録で す。

WKLC-7018(2CD)
京都リサイタル2014
モーツァルト:幻想曲ハ短調K.396、
ピアノ・ソナタ第10 番ハ長調K.330
ショパン:ノクターン(第6 番)ト短調Op.15-3、
 バラード第3 番変イ長調作品47
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、
 ソナチネ
ラフマニノフ:プレリュード(5曲)
(嬰ト短調Op. 32-12、ロ短調Op. 32-10、ハ短調Op. 23-7、ト長調Op.32-5、変ニ長調Op.32-13)
 リラの花Op.21-5 (ラフマニノフ編)
ラヴェル:プレリュード
ショパン:マズルカ イ短調Op.67-4
ラヴェル:悲しい鳥
イリーナ・メジューエワ(P,1925 年製ニューヨーク・スタインウェイ)

録音:2014 年10 月31 日、京都コンサートホール〈アンサンブルホールムラタ〉におけるライヴ
2014 年10 月31 日に京都コンサートホール(小)で開催されたイリーナ・メジューエワのリサイタルを収録した二枚組。 近年集中的に取り組んでいるモーツァルトのほか、得意のショパン、ラヴェル、そしてお国もののラフマニノフという魅力 的なプログラム。初録音となるレパートリー(モーツァルト二曲、ラヴェル「ソナチネ」)のほか、当日演奏されたアンコー ルが全曲含まれているのも嬉しいところ。名器スタインウェイCD-135(1925 年ニューヨーク製)の輝かしいサウンドが満 席のホールに響き渡った素晴らしい演奏会の記録をじっくりお楽しみいただきます。
WKLC-7020(2CD)
メジューエワ/京都リサイタル 2013&2015
●disc-1
ショパン:ポロネーズ 第2 番 変ホ短調 Op.26-2
 3つのマズルカ 作品63
 ピアノ・ソナタ第2 番変ロ短調Op.35 《葬送》
ブラームス:幻想曲集Op.116
 間奏曲 イ長調 Op.118-2
●disc-2 *
モーツァルト:幻想曲ハ短調K.475
 ピアノ・ソナタ ハ短調 K.457
シューベルト:4つの即興曲Op.142 D935
 ハンガリー風のメロディD817
イリーナ・メジューエワ(P)

(ピアノ…Disc-1: Steinway & Sons スタインウェイ / Disc-2: Petrof ペトロフ)

録音: 2013 年11 月15 日、京都コンサートホール・アンサンブルホールムラタ
2015年11月27日、京都芸術センター講堂 *
イリーナ・メジューエワによる2013 年と2015 年の京都リサイタルから、得意とする古典派〜ロマン派のレパートリーを収録 しました。2013 年公演はショパンとブラームスというユニークな組み合わせ。モーツァルトとシューベルトを披露した 2015 年 公演では、1910 年ボヘミア製の名器「ペトロフ」を使用。典雅なピアノの響きがえもいわれぬ詩情を醸し出しています。ライ ヴならではの高いテンションに貫かれた演奏は、セッション録音とはまた一味異なった魅力をたたえています。近年のメジュ ーエワの充実ぶりを如実に示す二枚組です。
WKLC-7022
京都リサイタル2016(ショパン・リサイタル)
幻想即興曲Op.66
マズルカハ長調Op.24-2
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22
マズルカロ短調Op.33-4
ワルツ変イ長調Op.42
スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
マズルカヘ短調Op.68-4
イリーナ・メジューエワ(P)
※1925年製ニューヨーク・スタインウェイ)

録音:2016年9月29日、京都コンサートホール〈アンサンブルホールムラタ〉におけるライヴ
※ メジューエワによる恒例の京都リサイタル・シリーズ、2016年は得意とするオール・ショパン・プログラム。いずれもホー ル・セッション録音の存在するレパートリーですが、ライヴでのテンションの高さと燃焼度はやはり格別。まさに「一期一会」 と呼ぶにふさわしい演奏が展開されています。確信に満ちた解釈を名器ヴィンテージ・スタインウェイ(1925年ニューヨー ク製、CD135)による輝かしいサウンドでお楽しみください。
WKLC-7023
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
コンスタンチン・リフシッツ(P…YAMAHA CFX)

録音:2013 年2 月9 日、所沢市民文化センター ミューズ アークホールでのコンサート・ライヴ
世界が注目する才能、コンスタンチン・リフシッツによる2013 年来日 公演ライヴ録音――ベートーヴェンの最後の三つのソナタの登場で す。リフシッツは透徹した美音と圧倒的なテクニックを自在に駆使、ま るで宇宙の真理を解き明かすように、怜悧な感性と鋭敏な知性の結び ついたユニークな解釈によって、人類の叡智の結晶ともいうべきこれら の傑作に新たな命を吹き込んでいます。ロシア・ピアニズムの偉大な 伝統を受け継ぐ希代の天才の稀有なるピアニズムをお聞き逃しなく。
WKLC-7024
メジューエワ・プレイズ・シューベルト
3つのピアノ曲D946
ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D960
3つのピアノ曲D946〜第1番変ホ短調より
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2017年3月17日、東京、ヤマハホールにおけるライヴ
メジューエワによる2017年3月のライヴ録音、初登場となったヤマハホールで得意のシューベルトを披露したリサイタル。繊細かつ強靭なタッチはヤマハCFXから玲瓏な響きを引き出し、作曲家晩年の深まりゆく孤独の世界を見事に描きます。清澄で古典的な佇まいと、抒情の奥にひそむ始原の混沌(カオス)の暗翳が絶妙にバランスされた演奏。シューベルト・ファン必聴の一枚です!
WKLC-7025
京都リサイタル2017
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
 ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
 ピアノ・ソナタ第32 番ハ短調Op.111
バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第1 巻〜プレリュードヘ短調BWV857
イリーナ・メジューエワ
(P/1967年製ニューヨーク・スタインウェイ)

録音:2017 年6 月9 日、京都コンサートホール〈アンサンブルホールムラタ〉におけるライヴ
恒例となったメジューエワの京都リサイタル・ライヴ録音シリーズ。2017年は日本コ ンサートデビュー20周年を記念したオール・ベートーヴェン・プログラム。楽聖最後の ピアノ・ソナタ三曲を確信に満ちた解釈で聞かせます。徹底的に細部まで明瞭な音 とリズム。均整のとれた構成感と巨大なスケール感に、即興性や思い切りの良さが加 わった、メジューエワの近年の一層の成熟ぶりを伝える一枚です。余白にはアンコー ルとして演奏されたバッハのプレリュードを収録。1967年製ニューヨーク・スタインウェ イの輝かしく格調高いサウンドも魅力です。

WKPR-8001
バッハ(グノー編):アヴェ・マリア、
ショパン:エチュード(3曲)《エオリアン・ハープ》《革命》《別れの曲》、夜想曲(遺作)嬰ハ短調(ミルシテイン編)、バラード第1番、チェロ・ソナタ 〜第3楽章、序奏と華麗なポロネーズ、
フォーレ:夢のあとに、
カザルス(カタロニア民謡):鳥のうた、
ホン・ナンパ(韓国童謡):故郷の春、
草川信:夕焼け小焼け
ショパンの手紙・カザルスの言葉・文益換の詩*
“ZAL”
【崔 善愛(P) 三宅 進(Vc)】
本田雅和 & 崔 善愛(朗読)*

録音:2004年10月30〜31日新川文化ホール(富山県魚津市)
WKPR-8002
ショパン:2つの夜想曲Op.48、
 バラード第2番Op.38、
スケルツォ第3番 、
リスト:コンソレーション第3番、
 超絶技巧練習曲 第10番、
 ハンガリー狂詩曲第6番
ミハイル・カンディンスキー(P)

録音: 2004年11月2〜3日新川文化ホール(富山県魚津市)1012)
ミハイル・カンディンスキーは、1973年モスクワ生まれ。画家w・カンディンスキーの子孫にあたります。グネーシン音楽学校を経て、モスクワ音楽院を優秀な成績で卒業後、英国王立音楽院、ロシア・グネーシン記念音楽院の両大学院を修了。エリソ・ヴィルサラーゼ、ヘイミッシュ・ミルン他の各氏に師事。2000年11月、初来日。2001年12月より神奈川県に在住。俳句、書道などの日本文化に親しみながら、ラフマニノフ・ピアノ作品全曲演奏シリーズを始めるなど、活躍の場を広げ、その演奏は「高潔にして精神的、輝くばかりの妙技・・・」など、高い評価を受け、注目を集めています。
WKPR-8003
Piano,myIdentity
グリーグ:アリエッタop.12-1
アイリッシュ・ジグ(作曲者不詳ColinMawby編):Old woman tossed up in a blanket and Tea song
ブラームス:間奏曲op.118-2
シューマン:トロイメライ
ショパン:幻想即興曲、夜想曲嬰ハ短調(遺作)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」〜第2&第3楽章
 エリーゼのためにWoO59
モーツァルト:トルコ行進曲
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲BB68
ガーシュウィン:アイ・ガット・リズム
崔善愛(チェ・ソンエ)(P)

録音:2009年5月18〜19日、杜のホールはしもと
STEREO/24bitDigital録音、企画:音楽芸術家協会
「その音の一粒一粒がくっきりと胸に刻まれる。その音に込められている悲しみと情熱は、ソンエさんのものだ」〜鎌田慧(ルポライター)
「ああ、この人がこの曲を弾くと、こんなにも悲哀の満ちた、遠くアジアの『異郷を想う音』になるのだ」〜本田雅和(ジャーナリスト)
※崔善愛プロフィール
5歳よりピアノを始め、馬場瑞枝、伊藤八千代、井口基成諸氏に学んだ後、愛知県立芸術大学で大堀敦子氏に師事、同大学大学院修士課程終了。NHK・FM「夕べのひととき」などでデビュー後、奨学金を得て米国インディアナ大学大学院に留学。ピアノをジョルジュ・シェベック、室内楽をヤーノシュ・シュタルケル、ジョセフ・ギンゴルド、ドゥビンスキー夫妻(ボロディン・トリオ)などに師事。帰国後、全国各地でコンサート活動を展開。1998年より室内楽シリーズ「ChamberMusic,Anyone?」を主宰、ミラノ・スカラ座トリオ、F.アゴスティーニ(イ・ムジチ合奏団元コンサートマスター)やH.ツァック(シュトゥットガルト室内管弦楽団元コンサートマスター)との共演など、国内外の著名な演奏家との共演している。また、韓国、イタリア各地の国際音楽祭に招かれ、ピースボートの水先案内人としてコンサートを行うなど、国内外で活躍している。著書に「自分の国を問いつづけて」(岩波ブックレット)、「父とショパン」(影書房)などがある。現在、音楽芸術家協会に所属。
WKPR-8004
MIYAKE〜Susumu and Four Great Cellos/三宅進
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番(使用楽器カルロ・トノーニ1730ca)
サン=サーンス:白鳥(トノーニ)
リスト(カサド編):愛の夢(使用楽器ジョゼッペ・ダッラーリオ1790ca)
シューマン:トロイメライ(使用楽器ジョフレッド・リナルディ1876)
R=コルサコフ:熊蜂の飛行(ダッラーリオ)
ショパン(ポッパー/三宅編):ノクターンOp.9-2(トノーニ)
サン=サーンス:アレグロ・アパッショナートOp.43(ダッラーリオ)
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ〜第3楽章(トノーニ)
カタロニア民謡(カザルス編):鳥の歌(トノーニ)
宮沢賢治(林光編):星めぐりの歌(使用楽器ミキオ・ナカムラ2006)
◆ボーナス・トラック…バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番〜サラバンド(4種類の楽器による演奏)
三宅進(Vc)、崔善愛(P)

録音:2009年5月20〜21日、杜のホールはしもと
実力派チェリスト、三宅進による待望のソロ・アルバム。1700年代から現代までのイタリア派の名器のチェロ4本を弾き分けた名曲集です。バッハの「サラバンド」を聴き比べるボーナス・トラックも収録。「どんな小さなフレーズも、たったひとつの音符も、弾き惜しむかのようにいとおしみながら、ゆったりと楽器を語らせ、抒情味ゆたかに歌う彼の演奏にあらためて心を揺さぶられました」〜萩谷由喜子(音楽評論家)
※三宅進プロフィール
10歳よりチェロの手ほどきを長澤正孝氏に受ける。桐朋学園大学にて木越洋、安田謙一郎の両氏に師事。第21回民音コンクール室内楽部門入選。同大学を優秀な成績で卒業し、卒業演奏会に出演。同大学研究科修了後、アメリカ・インディアナ大学音楽学部アーティスト・ディプロマコースに入学。巨匠ヤーノシュ・シュタルケル氏の門下生となる。1990年に帰国し、音楽の友ホールにてデビューリサイタル。群馬交響楽団首席チェロ奏者、新ヴィヴァルディ合奏団のポストを兼任。またイソ弦楽四重奏団のメンバーとしてモーツァルト弦楽四重奏全曲演奏に参加。
1997年群馬交響楽団を離れ、ソリストとして活動を開始。フェデリーコ・アゴスティーニ、ペーター・シュミードル、ヨゼフ・ハーラ、堀米ゆず子、ハラダタカシ、姜建華など、世界的アーティストと数多く共演。ヴィンシャーマン指揮ドイツ・バッハ・ゾリステン日本公演に参加。イタリア、フランス、ポーランド、ギリシャ、トルコ、アメリカ、中国、台湾、韓国、マレーシアなど世界各地でリサイタル、室内楽、音楽祭への出演、オーケストラとの共演などの活動を展開。またゲスト首席奏者としても貴重な存在で全国のプロオーケストラに客演。現在音楽芸術家協会に所属し、幅広い演奏活動を展開している。
WKPR-8005
ショパン・ファンタジア/田崎悦子
ショパン:夜想曲ホ短調Op.72-1(遺作)
夜想曲嬰ハ短調(遺作)
マズルカ嬰ハ短調Op.6-2/変ロ長調Op.7-1
ヘ短調Op.7-3/イ短調Op.17-4
ハ長調Op.24-2/変ロ短調Op.24-4
嬰ハ短調Op.50-3/ハ長調Op.56-2
ハ短調Op.56-3/イ短調Op.67-4(遺作)
ヘ短調Op.68-4(遺作)
幻想曲ヘ短調Op.49
幻想ポロネーズ変イ長調Op.61
田崎悦子(P)

録音:2010年7月16日、千葉市若葉文化ホール
1960年代、10代で単身、まだ日本人留学生もまばらな激動のニューヨークに渡り、ゼルキン、ルービンシュタイン、カザルス、ホロヴィッツらの演奏の渦の中で揉まれ、かの地で国際的ピアニストとして足場を築き、20世紀の大指揮者ショルティとシカゴ交響楽団定期演奏会に出演するなど、偉業を重ねてきた稀有なアーティスト田崎悦子。そのパワフルな表現力と鮮烈なピアニズムは、バッハ、ベートーヴェン等の古典を始め、バルトークや現代曲までも我が物にしてしまう。今回、田崎が満を持してリリースしたオールショパンの新譜は、今や円熟期を迎えた田崎が、深く多彩な心の襞を、生の声として、隈なく引き出したものになっている。ショパンの10代の作品とは信じがたい秘めた葛藤を放つ遺作のノクターン2曲、はかなく、哀愁に満ち、優美かつ土臭いマズルカと幻想ポロネーズ、パッションに満ちた傑作中の傑作の幻想曲、…一曲一曲ポエティックで深海のごとく情感豊かな演奏は、世界の歴代巨匠の列に加わる、新たな、輝かしく達弁なものである。

WKPR-8006
ドビュッシー&リスト/田崎悦子
ドビュッシー:前奏曲集第1巻
リスト:ダンテを読んで〜ソナタ風幻想曲(巡礼の年第2年「イタリア」S.161より)
田崎悦子(P)

録音:2012年7月12,13日、千葉市若葉文化ホール
1960年代、10代でひとり日本人留学生もまばらな激動のニューヨークに渡り、ゼルキン、ルービンシュタイン、カザルス、ホロヴィッツらの演奏の渦の中で揉まれ、かの地で国際的ピアニストとして足場を築き、日本人で唯一人20世紀の大指揮者ショルティとシカゴ交響楽団定期演奏会に出演するなど、偉業を重ねてきた稀有なアーティスト田崎悦子。そのパワフルな表現力と鮮烈なピアニズムは、類まれな感じる力と洞察力が加わり、バッハ、ベートーヴェン等の古典を湯気が立ち上がるあたかも今出来上がったばかりの作品に蘇らせ。バルトークや現代曲は、心をえぐり取る感情豊かな物にしてしまいます。今回、田崎が満を持してリリースしたドビュッシーとリストの新譜は、今や円熟期を迎えた田崎が、深く多彩な心の襞を、生の声として、隈なく引き出したものになっています。ドビュッシーとリストが描いた心象風景は、田崎悦子の美意識をもって鮮やかに現代に蘇りました。敬虔な祈りのようなデリカシーに満ちたピアニズム、きめ細やかなニュアンスのみならず、芳醇な感性が、激しい苦悩や葛藤が色濃く浮かび上がらせ、一方で時折聴こえる穏やかな旋律は筆舌に尽くし難い艶やかさを謳歌しています。
特筆すべきは田崎さんの美意識である。審美眼と置き換えてもいい。ドビュッシーでは、あくまで透徹で色彩感豊かな美音、また潤いと温もりを伴った詩的な表情、精妙なタッチ、また独自の繊細なペダリングが作品に著しい説得力を与え、作曲者が控え目に書いたタイトルは田崎さんの比類ない解釈を得て燦然と輝きを放つ。そしてリストでは、おどろおどろしいデモーニッシュな響きと崇高でなおふくよかとも言える天国的な甘美さ、燃え滾るような情熱と内省の淵を覗き込むような精神性のコントラストが比類なく、うねるようなダイナミズムとドライヴ感は硬質な造形を立体的に構築しながら、恐るべき官能のロマンティシズムを湧き起こらせて圧倒的だ。前作のショパンもそうであったが、これほど魂を揺さぶられる演奏はそうあるものではない。現在も常に深化し続ける田崎さんという希有のピアニストと、同時代に生きていることを心の底から誇りに思う。《音楽評論家・真嶋雄大〜ライナーノートより
WKPR-8007
三大作曲家の遺言 Vol.1/田崎悦子
ブラームス:3 つの間奏曲Op.117
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
シューベルト:ピアノ・ソナタ第19番ハ短調 D.958(遺作)
田崎悦子(P)

録音:2014 年3 月13,14 日、千葉市若葉文化ホール
WKPR-8008(2CD)
三大作曲家の遺言 Vol.2/田崎悦子
ブラームス:6 つの小品 作品118
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第3 番 変イ長調 作品110
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番イ長調 D.959(遺作)
田崎悦子(P)

録音:2014 年7 月16,17 日、千葉市若葉文化ホール
WKPR-8010
三大作曲家の遺言 Vol.3/田崎悦子
ブラームス:4 つの小品 Op.119
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32 番ハ短調Op.111
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960(遺作)
田崎悦子(P)

録音:2014 年10 月22,23 日 千葉市若葉文化ホール

WKPR-8011(4CD)
三大作曲家の遺言 Vol.1〜3/田崎悦子
ブラームス:3 つの間奏曲Op.117、
 6 つの小品 Op.118、
 4 つの小品 Op.119
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30〜32番
シューベルト:ピアノ・ソナタ第19〜21番
※上記3タイトルのセット
田崎悦子(P)

録音:2014 年3 月〜10 月千葉市若葉文化ホール
作曲家と作品に対する強い共感に貫かれた感性あふれるピアノで圧倒的な世界を創出させる田崎悦子は、1960 年、 10 代で単身激動のニューヨークに渡り、ゼルキン、カザルス、ホルショフスキーら巨匠たちの薫陶を受けてヨーロッパの 伝統に根差した芸術観を会得し、重厚な構築性と知的冒険を志向する大いなる精神を併せ持つピアニストです。30 年に渡る欧米での音楽生活の中、ショルティ指揮シカゴ交響楽団と数回に渡る定期演奏会でセンセーショナルな成功 を収めるなど国際的に活躍しました。 そんな田崎悦子が半世紀以上の音楽人生の様々な局面で、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスの最晩年の作 品に接し、研究を重ね、思いあぐね、断念し、そして再度向かい合って、ついに録音・リリースに至ったのが今回の3巻 シリーズ「三大作曲家の遺言」です。 「作品に対し、絶対的に謙虚である事。演奏家とは"黒子"でなくてはならない」という信念のもとに、まさに魂を捧げひ とつひとつの作品に真摯に向かい合う姿勢は、この3人の作曲家達の姿と重なり合うようです。 ブラームスの小品集は、冷気をたたえた音色で豊かな重厚感のうちに弾き進み、これほど深々とした情感の呼吸を通 わせて老年の孤独と諦めを滲ませた演奏があろうかと思うほど、作者の心境に共感しています。 ベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタ3曲では、そのどの音の視線も、人間の内なる苦悩と祈りに向けられつつ楽曲を 進めていきますが、知らず知らずのうちに耳と心は徐々にエンディングの頂点に昇り詰めていき、そこには勝利の輝き と歓喜のエクスタシーが満ち溢れています。ベートーヴェンは「苦悩の人」ではなく、「勝利の人」であった、という事を 納得せざるを得ない演奏です。まさに「第九」の世界を彷彿とさせます。 それまであまり演奏されていなかったシューベルトの遺作三大ソナタを世界に発信したルドルフ・ゼルキンがその曲達 と向かい合う姿と長らく接し、恩恵を受けた田崎悦子のシューベルトは、くまなく愛おしさとパッションをもってよりそう息 遣いが生で感じ取れます。大河ドラマを見ているかのように聴くものは楽曲のもつ複雑な感情のあや、官能美、激動の ドラマに巻き込まれます。31才の死に直面して書かれたこの遺作三大ソナタに田崎悦子は全精神をかたむけ、母のよ うに抱擁し、みずからの人生を重ねてゆきます。
WKPR-8015
「美しい五月に」〜シューマン歌曲集
リーダークライス Op.39
5つのリート Op.40
詩人の恋 Op.48
ミルテの花 作品 Op.25〜きみは花のよう/献呈
近野賢一(Br)
上野 真(P:ベヒシュタイン)

録音: 2017 年 8 月 28 ‐31 日 魚沼市小出郷文化会館大ホール
期待のバリトン歌手、近野賢一のデビュー盤。得意とするレパートリーから選ばれた のは、シューマンの歌曲集。1840 年、シューマンの「歌の年」に作曲された3 つのツィク ルスと、2 曲が収録されています。「詩人ごとにコントラストを際立たせるシューマン歌曲 の色彩の豊かさを感じていただけるよう選曲した」(近野賢一)という 、こだわりのプログ ラム。日本を代表する実力派ピアニスト、上野真による万全のサポートを得て、しなやか で瑞々しいドイツ・ロマン派の心を表現しています。


WKSP-1006(12CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
ピアノ・ソナタ第1、2、26番、
バガテル「喜びと悲しみ」WoO54
ピアノ・ソナタ第6、24、25、27番、
前奏曲WoO55
ピアノ・ソナタ第3、19、8番、
アレグレットWoO53
ピアノ・ソナタ第5、20、9、21番
ピアノ・ソナタ第4、11、12番
ピアノ・ソナタ第13、14、16、22番
ピアノ・ソナタ第7、15、17番
ピアノ・ソナタ第29、32番
ピアノ・ソナタ第10、18、23番
ピアノ・ソナタ第28、30、31番

■ボーナスCD*
ピアノ・ソナタ第9、14、18、21、30、31、32番
イリーナ・メジューエワ(P)

録音:2007年〜2009年新川文化ホール
2011年12月、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館でのコンサート・ライヴ*
日本を拠点に活躍するロシアの実力派ピアニスト、イリーナ・メジューエワが2007年から3年がかりで録音したベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲。5集にわたって発売され、その全てが「レコード芸術」誌で特選盤に輝くなど極めて高い評価を受けた10枚を、メジューエワの日本コンサートデビュー15周年を記念してボックスセット化。さらにボーナス特典盤(2CD)として、2011年12月に新潟で行われた演奏会のライヴ録音を収録しました。新しい時代のスタンダードとの呼び声も高い注目の全集、聴き応えたっぷりの12枚組です。
なお、12CDのうち10CDは原盤流用、オリジナル発売時と同じ曲順です。各ディスクは片面透明ビニール不織布に封入されています。カートンボックス入り。完全限定プレス。

WKSP-1018(4CD)
メジューエワ〜日本デビュー20周年記念リサイタル2017〜2018
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番
 ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109、
 ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110、
 ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111、
 バガテルト長調Op.126-5
リスト:告別(ロシア民謡)S.251、
 ピアノ・ソナタロ短調、
 夢の中で(ノクターン)S.207、
 エステ荘の噴水
ショパン:マズルカ(5曲)(Op.6-2、Op.17-4、Op.24-4、Op.41-2、Op.41-4)
 ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35、
 子守歌変ニ長調Op.57
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番
 練習曲「音の絵」ハ長調Op.33-2、
 楽興の時ホ短調Op.16-4
メトネル:「忘れられた調べ」より(夕べの歌Op.38-6、 田舎の舞曲Op.38-5、波の舞曲Op.40-5、優美な舞曲Op.38-2、祝祭の舞曲Op.38-3)
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58、
 マズルカイ短調Op.67-4、
 練習曲嬰ハ短調Op.25-7、
マズルカハ短調Op.30-1
メトネル:おとぎ話変ホ長調Op.26-1
イリーナ・メジューエワ(P:1925 ニューヨーク・スタインウェイCD135)

録音:2017 年8 月26 日(ベートーヴェン)、2017 年11 月18 日(ショパン)、 2018 年2 月24 日(リスト、ラフマニノフ、メトネル) 以上、東京文化会館・小ホール・ライヴ

※24mm 厚の透明プラスチックケース収納
イリーナ・メジューエワが日本コンサートデビュー20 周年を記念して東京文化 会館で行った三回のリサイタル・シリーズのライヴ録音、アンコールを含む全演奏 曲目を収録した四枚組です。ベートーヴェンの後期三大ソナタやショパンのソナタ 二曲、リストのソナタといった、節目の年に相応しい大曲をメインとした王道プログ ラムでロシア音楽では得意のメトネル作品のほか、ラフマニノフのソナタ第 2 番を 初披露。お気に入り 1925 年製ニューヨーク・スタインウェイ(CD135)の色彩豊か なサウンドによる圧倒的なパフォーマンスを繰り広げています。

AFIA-9001
メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」(1832 年初稿版)
交響曲第4番「イタリア」(1833 年版)
村中大祐(指)
オーケストラ・アフィア

録音:2016 年5 月12 日紀尾井ホール、コンサート・ライヴ
デビュー作「メンデルスゾーン:交響曲第 3 番「スコットランド」」が高評価を得た村中 大祐=オーケストラ・アフィアの第 2 弾。同じくメンデルスゾーンの名作「イタリア」と「宗教 改革」というカップリングで、「宗教改革」は珍しい1832 年初稿版による演奏です。 村中大祐は東京外国語大学を卒業後、ウィーンとイタリアで研鑽を積んだという異色の 指揮者。現在イギリス室内Oの国際招聘指揮者として英国やイタリアで大活躍 を続けていますが、その最大の魅力は、師匠ペーター・マークゆずりの熱い歌心と深い 精神性。このメンデルスゾーンでも、しなやかでありながら重厚でスケール感に満ちた 見事な演奏を聞かせています。小編成のオーケストラならではの透明感に満ちたテクス チュアを、ワンポイント録音によるピュアで自然なサウンドで存分にお楽しみください。
AFIA-9002(2CD)
シューベルト:交響曲第9番《グレート》
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54*
村中大祐(指)
Orcheter AfiA(オーケストラ・アフィア)
グローリア・カンパナー(P)

録音:2016年2月18日& 2016年5月12日* 紀尾井ホール、コンサート・ライヴ録音
村中大祐=オーケストラ・アフィアによる待望のシリーズ第3 弾。2016 年、紀尾井ホー ル(東京)での演奏会ライヴ録音の登場です。今回はロマン派を代表する交響曲とピア ノ協奏曲という組み合わせ。シューベルトの「グレート」では、小編成のオーケストラから 重厚で巨大なスケール感を引き出すことに成功しています。シューマンのピアノ協奏曲 でソリストを務めるのは、現代若手最高の一人と呼び声の高いイタリア出身のグローリ ア・カンパナー。ピアノ・ソロの熱いロマン的感情とそれを支えるオーケストラの古典的な 佇まいの絶妙なバランスが聴きものです。


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