湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Glossa
(スペイン)



glossa1993年に創設されたスペインのGLOSSAは、ファンを魅了するレパートリー、群を抜くサウンド・クオリティ、そして一流アーティストによる極上の演奏でまたたく間にヨーロッパを代表する古楽レーベルの地位を確立しました。良質な音楽を一途に追求するその姿勢と精力的な活動は、今や古楽ファンのみならず多くの音楽ファンから絶賛を得ています。

Cabinetシリーズ    Platinumシリーズ


※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
GCD-920015
モンテヴェルディ:こうして死ねるものなら(マドリガーレ曲集第4巻より)/私は若い娘(同)/ああ、あなたがそれほど好きなら(第7巻)/むごいアマリッリ(第5巻)/星空の輝きのもとに(第4巻)/ああ、美しいその顔(第6巻)/私は燃え、心を焦がし(第7巻)/アリアンナの嘆き/さらば、美しいフロリダ(第6巻)/女よ、私が帰ると私の思いは(第2巻)/恋人の燃える瞳をじっと見つめていた時に(第2巻)/ 素敵な羊飼い(第9巻)/今や天も地も(第8巻)/ニンファの嘆き(第8巻)/あなたを愛しています、私の生命よ(第5巻) クラウディオ・カヴィーナ(ディレクター)、
ラ・ヴェネクシアーナ〔ロサーナ・ベルティーニ、
ヴァレンティナ・コラドナート(S)、
クラウディオ・カヴィーナ(C-T)、
サンドロ・ナリア、ジュゼッぺ・マレット(T)、
ダニエレ・カルノヴィッチ(Bs)、
フランコ・パヴァン(テオルボ)、
ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb)
「ヴェネクシアーナ・ライヴ」(GCD-P30912)として大好評を得ていたラ・ヴェネクシアーナの名盤にGlossaの最新カタログを封入!しかも大幅なプライスダウンを実現した特別価格&日本語曲目表記オビ付きという特別仕様。モンテヴェルディ、ジェズアルドなどのマドリガーレ集が日本でも高く評価され、ラテン系古楽ヴォーカル・グループとして押しも押されもせぬ地位を獲得したラ・ヴェネクシアーナ。当盤は2002年9月にコルシカ島で行われたモンテヴェルディのマドリガーレの演奏を収録したライヴ録音。名作《アリアンナの嘆き》の演奏などはまさしく絶品。 
GCD-920103
スペインのギター音楽第1集〜1536年−1836年の作品
ナルバエスからソルまで
ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ、バロック・ギター、クラシカル=ロマンティック・ギター)
ギターの聖地スペイン ―― その四百有余年の歴史を、時系列で解き明かす壮大な企画。「ギターの聖地スペイン」、その400年余年の歴史を時系列で解き明かしたホセ・ミゲル・モレーノによる壮大なシリーズの記念すべき第1作目。ビウエラ、バロック・ギター、クラシカル=ロマンティック・ギターといった3種の楽器をひとつのレコーディングの中で使い分け、3つの異なる世界を描くことに成功している。スペインのギター作品の魅力が凝縮されたモレーノの代表作である。
GCD-920109(2CD)
常にダウランド、常に悲しく
ダウランド(モレーノ編):ルネサンス・リュートとギター(テオルボ)のための二重奏曲集
ホセ・ミゲル・モレーノ(Lute)、
エリジオ・クインテイロ(テオルボ&ギター)
リュートとテオルボによる快・適・音・楽。スペインなどラテン系のレパートリーを中心に取り上げてきたホセ・ミゲル・モレーノが全く新しいコンセプトで生み出したモレーノ版「ダウランド」!通常リュート独奏で演奏されることの多いダウランドの作品をモレーノはクインテイロとのデュオで奏でており、これまでの概念を完全に取り払ったモレーノ版「ダウランド」はヒーリング・ミュージックとしても超一級品。
GCD-920112
ケルナー:ファンタジア〜バロック・リュートのための音楽
17の精選リュート曲集(1747)〜小品集イ長調
小品集ニ長調/ファンタジア集
ホセ・ミゲル・モレーノ(バロックLute)

録音:2011年5月、エストゥディオ・イスラ・ブランカ(スペイン)
生まれ故郷のドイツから北欧スウェーデンへと渡り、ストックホルムの聖ヤコブ教会ではオルガニスト、ドイツ教会ではカリヨン奏者として活動したケルナー。優れた技巧を持つリュート奏者兼作曲家としても勇名を馳せたケルナーだが、現存する作品は晩年の1747年にハンブルクで出版された「17の精選リュート曲集」だけであり、それだけにモレーノの演奏が重要な役割を担うことは間違いない。
このレコーディングのために自ら製作した11コースのバロック・リュートを手に、モレーノがベールに包まれたケルナーの音楽を大切に奏ででゆく・・・。
GCD-920113
コンラーディ:新しいリュート曲集(1724)
 小品集(組曲)イ長調、
 小品集(組曲)ハ長調、
 小品集(組曲)ニ短調
ロジー:小品集(組曲)ニ短調
ホセ・ミゲル・モレーノ(バロックLute)

録音:2011年5月、エストゥディオ・イスラ・ブランカ(スペイン)
1724年にフランクフルトで出版された3つの小品集(組曲)から成る「新しいリュート曲集」以外は、ほとんどその生涯について知られていないコンラーディ。ベールに包まれているコンラーディだが、ヴァイスから「ロジー伯の死に捧げるトンボー」を捧げられたボヘミアの貴族でありリュート奏者ヨハン・アントン・ロジー(1650‐1721)と同世代であり、当時のドイツの名門音楽一家の御曹司だったのではないかとも伝わっています。
即興的なプレリュード、特徴的な舞曲の楽章(クーラント、ジーグ、サラバンド、メヌエット)などを持つコンラーディのリュート作品は、優れた音楽性、独創的なアイディアから生まれたバロック・リュート音楽の伝統の1部です。モレーノが自作の11コースのバロック・リュートで奏でるコンラーディとロジーのリュートのための音楽。ドイツとボヘミアのバロック・リュートの歴史と伝統が、モレーノのリュートから語られる――。
GCD-920207
《ドン・キホーテ》のための音楽〜ロマンス、歌曲、器楽による小品集
ルイス・ミラン(1500頃〜1561頃):パヴァーヌY、ロマンスとドゥランダルテ
アロンソ・ムダーラ(1510−1580):ガリアルダ、フォリアによるファンタジア]、幸いなる者
ルイス・デ・ナルバエス(16世紀):クラロス伯のロマンス
ディエゴ・オルティス(ca1510-1570頃):リチェルカーダ・セグンダ、リチェルカーダ・オクタヴァ
他 全26曲による小品集
ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ、指)、
オルフェニカ・リラ
《ドン・キホーテ》のための音楽は26曲の小品から成っており、ドン・キホーテ物語のサウンドトラックというコンセプトのもとで構成が行われているのも面白いところ。
GCD-920308(2CD)
ボアディーリャのボッケリーニ
ボッケリーニ:6つの弦楽三重奏曲Op.14
ラ・レアル・カマラ
[エンリコ・ガッティ(Vn)、
エミリオ・モレーノ(Va)、
ガエタノ・ナッシロ(Vc)]

録音:2005年3月 ベルギー・フラン・ワレ教会
ストラデッラのオラトリオ《スザンナ》(GCD 921201)、ヴィヴァルディのソナタ集Op.2(GCD 921202)に続くガッティ・ファン待望のグロッサ第3弾。世界有数のピリオド楽器奏者による「ラ・レアル・カマラ」はとにかくメンバーが凄い。イタリアが生んだバロック・ヴァイオリンの巨匠エンリコ・ガッティ。18世紀オーケストラでヴィオラ・セクションのリーダーを務めるエミリオ・モレーノ。そしてガッティとの共演経験も豊富なバロック・チェロの鬼才ガエタノ・ナッシロといったバロック音楽ファン、ピリオド楽器ファンから大きな信頼を寄せられている世界的奏者たちによる強力アンサンブルなのです。個々の能力の高さはもちろんのこと、アンサンブルの完成度も抜群!「ラ・レアル・カマラ」の奏でるボッケリーニが聴き手の心に感動という名の美しき風を届けてくれます。
GCD-920309
1800年頃スペインのトナディーリャと大衆音楽劇
ブラス・デ・ラセルナ(1751−1816):トリピリのティラーナ、エル・デセンガニャード
パブロ・エステーベ
(c.1730−c.1801):ロス・パヨス・デル・マルブル
ブラス・デ・ラセルナ
:ノ・アパレセ・ラ・ティラナ
ハシント・バルレドル
(1744−1809):ラ・カンタータ・ビダ
ブラス・デ・ラセルナ
:ラ・ティラナ・セ・デスピデ
アラケル・アンドゥエサ(S)、マルタ・インファンテ(Ms)、フアン・サンチョ(T)、ジョルディ・リカルト(Br)、エミリオ・モレーノ(Vn&ディレクター)、エル・コンチェルト・エスパニョール

録音:2008年10月
元来はギター伴奏付きの独唱歌曲としてスペイン演劇の幕間に用いられていた"トナディーリャ"。1750年頃にはゴシップや政治的な話題を題材とする小規模な舞台作品へと発展を遂げた"トナディーリャ"は、当時の庶民の日常生活をユーモラスな手法で描いた歴史絵巻という役割も果たしているのです。ブラス・デ・ラセルナなどの人気作曲家を生み出し、1800年前後に爆発的な流行を巻き起こした"トナディーリャ"も歴史の変化には逆らえず、19世紀中期には主役の座を"サルスエラ"へと譲ることになります。スペインの音楽遺産と言っても言い過ぎではない絶頂期の"トナディーリャ"を、エミリオ・モレーノとその仲間たちの演奏で再現したグロッサ(Glossa)の自信作!ジャケット・デザインには、バロック後期オランダの画家アドリアーン・ファン・デル・ヴェルフによる初代マールバラ公ジョン・チャーチルの肖像画が用いられています。
GCD-920312
ボッケリーニ:6つのピアノ四重奏曲G.259
四重奏曲第1番変ロ長調
四重奏曲第2番ト短調
四重奏曲第3番変ホ長調
四重奏曲第4番イ長調
四重奏曲第5番ヘ長調/四重奏曲第6番ヘ短調
ラ・レアル・カマラ
〔アルテュール・スホーンデルヴルト(フォルテピアノ)、
エミリオ・モレーノ(Vn)、
アントニオ・クラレス(Va)、
メルセデス・ルイス(Vc)〕

録音:2011年1月、ジローナ(スペイン)
ヴァイオリンを弾くエミリオ・モレーノ、オランダの鍵盤奏者アルテュール・スホーンデルヴルトなど、ラ・レアル・カマラのメンバーは今回も超一流揃い!スペイン時代のボッケリーニが遺した素晴らしき至宝をラ・レアル・カマラの卓越した演奏で。
GCD-920313
輸入盤

PGCD-920313
日本語解説付き国内盤
税込定価
ボッケリーニ:6つの弦楽三重奏曲 Op.4
弦楽三重奏曲第1番イ長調(G.107)
弦楽三重奏曲第2番ト長調(G.108)
弦楽三重奏曲第3番変ロ長調(G.109)
弦楽三重奏曲第4番変ホ長調(G.110)
弦楽三重奏曲第5番ニ長調(G.111)
弦楽三重奏曲第6番ヘ長調(G.112)
ラ・レアル・カマラ
〔若松夏美(Vn)、
エミリオ・モレーノ(Va)、鈴木秀美(Vc)〕

録音:2014年3月25日−27日、三芳町文化会館コピスみよしホール(埼玉)
18世紀オーケストラやオーケストラ・リベラ・クラシカでの共演、東京芸術大学での後進の育成など、演奏、教育の両面で古楽界の発展に大きな役割を果たし続けている3人の名奏者たち。
「ラ・レアル・カマラ」として臨んだレコーディングは、イタリアとスペインで活躍した18世紀の大作曲家ルイジ・ボッケリーニ(1743−1805)晩年の傑作「6つの弦楽三重奏曲 Op.47」。
1785年にパトロンであったドン・ルイス皇子が他界した後、ボッケリーニの新たなパトロンとなったプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世に献呈された「Op.47」。
18世紀イタリアが生んだ「室内楽王」ボッケリーニの作品の中でもヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのために書かれた三重奏曲は珍しく、このラ・レアル・カマラによる演奏は決定盤となること必至。
50歳のボッケリーニが書いた優雅で優美なる6つの弦楽三重奏曲を、古楽界の世界的名手たち、そして現代におけるボッケリーニの最大の理解者たちの素晴らしきアンサンブルで ――。
GCD-920314
フランシスコ・ホセ・デ・カストロ:トリオ・ソナタ集 Op.1
ソナタ第6番/ソナタ第9番
ソナタ第3番/ソナタ第7番
ソナタ第10番/ソナタ第2番
ソナタ第9番/ソナタ第5番
ソナタ第1番/ソナタ第4番
ラ・レアル・カマラ〔エミリオ・モレーノ(Vn)、エンリコ・ガッティ(Vn)、メルセデス・ルイス(Vc)、メルセデス・ルイス(Vc)、パブロ・ザピコ(バロック・ギター&テオルボ)、アーロン・ザピコ(Cemb)〕

録音:2015年2月、プリンシペ・フェリペ公会堂(オビエド、スペイン)
生地であるスペインのセビリアからイタリアのブレシアへと渡ったカストロ。コレッリの革新的な作風の支持者でもあったカストロの若き日の作品「Op.1」は、17世紀スペインにおける「トリオ・ソナタ」の唯一の傑作とも評されています。ガッティ、モレーノ、スペインの名女流奏者メルセデス・ルイス、そしてパブロとアーロンのザピコ兄弟による豪華なアンサンブルが、"スペインのコレッリ"と称されたカストロの芸術の真髄に迫る。古楽ファン要注目!
GCD-920315
ボッケリーニ:アポクリファル・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調(G24/4, 原曲:三重奏曲 Op.14/4, G98, 1772)
ヴァイオリン・ソナタ ハ短調(G43, 原曲:四重奏曲 Op.2/1, G159, 1761)
ヴァイオリン・ソナタ ト長調 「ラ・ティラーナ」(原曲:小四重奏曲 Op.44/4, G223, 1792)〔編曲:モレーノ&サピコ〕
ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 「ラ・セギディーリャ」(原曲:小四重奏曲 Op.50/5, G374, 1795)〔編曲:モレーノ&サピコ〕
エミリオ・モレーノ(Vn)、
アーロン・サピコ(Cemb)

録音:2017年9月、トレモチャ(マドリード)
8世紀オーケストラの首席ヴィオラ奏者であり、スペインを代表するバロック・ヴァイオリン&バロック・ヴィオラ奏者のエミリオ・モレーノ。これまで、ジャック・オッホとのヴァイオリン・ソナタ集Op.5やラ・レアル・カマラ名義での様々な弦楽三重奏曲集、ピアノ四重奏曲集など、ボッケリーニの名録音をいくつも生み出してきたエミリオ・モレーノの新たなボッケリーニ・アルバムは、三重奏曲、四重奏曲から「ヴァイオリンとチェンバロ」のために編曲されたソナタ集。
チェンバロは、前作「カストロ(GCD 920314)」でも共演したスペインのチェンバリスト&指揮者、アーロン・サピコ。4曲のうち2曲は、モレーノとサピコ自ら小弦楽四重奏曲(カルテッティーノ)から編曲し、イタリアからスペインへと渡り独自のスタイルを確立したボッケリーニの素晴らしき室内楽を披露します。
GCD-920316
メランコリック・バッハ〜ヴィオラ・ダ・ブラッチョとハープシコードのための音楽
バッハ:トリオ「主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」 BWV.655a/コラール「愛しきイエスよ、われらはここに」 BWV.731/トリオ BWV.583(アダージョ)/オルガン小曲集からのコラールのアレンジメント集〔コラール「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け」 BWV.622(アダージョ・アッサイ)、コラール「来たれ、創り主にして聖霊なる神よ」 BWV.631a〕/ソナタ ハ短調 〔第1楽章 アダージョ=ヴィヴァーチェ(カンタータ BWV.76 第2部「説教後のシンフォニア」より)、第2楽章 アンダンテ(ソナタ第4番BWV.528/2より)、第3楽章 アレグロ(トリオ BWV.586より/原曲:テレマン)〕/ハープシコード独奏のためのアルマンダ(ソナタ イ短調 BWV.965より/原曲:ラインケン)/ソナタ ヘ長調〔第1楽章 アレグロ(トリオ「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」 BWV.664より)、第2楽章 アダージョ(コラール「古き年は過ぎ去れり」 BWV.614より)、第3楽章 アレグロ(コラール「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」 BWV.676より)〕/ヴィオラ独奏のためのトレ・ヴィヴマン(幻想曲 BWV.572より)/ヴィオラ独奏のためのエクセルチティウム(ペダル練習曲 BWV.598より/C.P.E.バッハ作とされる)/オルガン小曲集からのコラールのアレンジメント集〔コラール「神の慈しみを讃えさせたまえ」 BWV.613より、コラール「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」 BWV.639、コラール「われら悩みの極みにありて」 BWV.641〕/コラール「ただ神の御旨に従う者は」 BWV.691
エミリオ・モレーノ(ヴィオラ・ダ・ブラッチョ)、
アーロン・サピコ(ハープシコード)

録音:2019年7月、トレモチャ・デ・ハラマ(マドリード)
ヴァイオリン奏者としては「ラ・レアル・カマラ」や「エル・コンシエルト・エスパニョール」を率い、ヴィオラ奏者としてはブリュッヘンの18世紀オーケストラで長年ヴィオラ・セクションを率いてきたスペインを代表するバロック・ヴァイオリン&ヴィオラの名手エミリオ・モレーノ。また、音楽学者・研究家としても名高く、前作「アポクリファル・ソナタ集(GCD 920315)」では、室内楽から編曲されたボッケリーニのソナタ集という極めて意欲的なプログラムを披露しました。
最新作「メランコリック・バッハ」も、エミリオ・モレーノの飽くなき探求心と深い見識が結実した、優れたコンセプト・アルバム。
「脚のヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)」に対して「腕のヴィオール」という意味を持つ擦弦楽器ヴィオラ・ダ・ブラッチョ(Sympertus Niggel, 1751)を用い、大バッハがヴィオラ(ヴィオラ・ダ・ブラッチョ)のために書いたであろう作品(様々なトリオ・ソナタ、カンタータ、オルガン・コラール等より)を集め、独自にソナタや曲集としてまとめあげたという、まさにエミリオ・モレーノならではの特別なバッハです。
GCD-920404
マラン・マレ:ヴィオール組曲集T
膀胱結石切開手術の図、迷路の園
他 全16曲
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ミッツィ・メイヤーソン(ハープシコード)、
トマス・ボイセン(テオルボ&ギター)、
ファン・カルロス・デ・ムルデル(ギター)、
アルバ・フレノス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
フランソワ・フォシェ(語り)、
ペドロ・エステバン(パーカッション)
ディジパック仕様による新装再発売。600曲を越すマレのヴィオール曲集から選びぬかれた作品集。
GCD-920406
マラン・マレ:ヴィオール組曲集U
グラン・バレ(ヴィオール組曲第2巻より)
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ミッツィ・メイヤーソン(ハープシコード)、
トマス・ボイセン(テオルボ&ギター)、
ドロレス・コストヤス(テオルボ&バロック・ギター)、
グイド・パレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ディジパック仕様による新装再発売。マレのヴィオール作品集第2巻。以前、封入されていた限定特典CDはこちらの再発売盤には封入されておりません。
GCD-920408
サント・コロンブ:ヴィオール作品集
ヴィオール曲集ニ短調/ト長調/ニ長調/ハ長調
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
トーマス・ボイセン(テオルボ&バロック・ギター)
Glossaの顔であり、世界的なヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として活躍中のパオロ・パンドルフォによる久しぶりの新譜がリリース!今回パンドルフォが取り上げたのは僅かな作品とマラン・マレの師であったということ以外は、正確なフルネームでさえベールにつつまれているサント・コロンブの作品集。師匠サント・コロンブと弟子マラン・マレの関係はフランスの映画『めぐり逢う朝』(アラン・コルノー監督/1991年)で描かれているのでご存知の方も多いでしょう。不明な点の多いサント・コロンブですが、マラン・マレが弟子入りを志願したことからも当時のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の名手として活躍していたことは間違い無いのではないかと考えられています。
GCD-920410
カール・フリードリヒ・アーベル(1723−1787):ドレクセルの写本
組曲ニ長調/組曲ニ短調
組曲ニ長調/2つの小品イ長調
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2008年2月、フラン=ワレ教会(ベルギー)
ドイツ古典派の天才アーベルの音楽!イタリアが生んだヴィオラ・ダ・ガンバの革命家、パオロ・パンドルフォの"サント・コロンブ"(GCD 920408)以来となる久々のリリースは、ドイツ古典派の天才ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者アーベルの作品集!バロックから古典派へと移り変わる時代のドイツとイギリスで作曲家として、そしてヴィオラ・ダ・ガンバの名奏者としてその名を轟かせていたアーベル。アーベルの音楽人生はヴィオラ・ダ・ガンバと一心同体と言っても過言ではないほどの結びつきを見せており、そこから生まれた優れた作品がヴィオラ・ダ・ガンバの発展と復権に及ぼした影響力は計り知れません。"ソロ"と名付けられたヴィオラ・ダ・ガンバによる西洋音楽の旅、J・S・バッハの「無伴奏チェロ組曲」(ヴィオラ・ダ・ガンバ版)、マラン・マレの「膀胱結石切開手術の図」&「グラン・バレ」、サント・コロンブの「ヴィオールのための作品集」、そして超絶の"即興演奏"など、常に古楽界に大きな衝撃をもたらし、新たな世界を切り開いてきたパンドルフォが、アーベルの音楽にたどりつたのは必然だったのかもしれません。
GCD-920411
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第1番ト長調BWV.1027
 同第2番ニ長調BWV.1028
 同第3番ト短調BWV.1029
《マタイ受難曲》〜来たれ、甘美なる十字架よ
《ヨハネ受難曲》〜すべては成し遂げられた/前奏曲(即興)
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
マルクス・ヘンニンガー(Cemb&Org)、
マイケル・チャンス(C.T)、
ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、
フランソワ・ジュベール=カイエ(ヴィオローネ)

録音:2010年5月、サン・アポリネール教会(ボラン/ベルギー)
前回のレコーディングから15年という歳月の中でパンドルフォが再考し続けたバッハへのアプローチ。それは"ヴィオラ・ダ・ガンバ"と"チェンバロ"という2つの楽器が交わす音楽の会話、または音楽的議論。この会話、議論から生まれる音楽こそが、パンドルフォが導き出した「ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ」の新しい姿。また、ソナタとソナタの間に即興による「前奏曲」や、チャンス、ファン・デル・カンプといった名手たちが歌うバッハのアリアを置くことにより、1つの大きな作品としてパンドルフォが思い描いた「ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集」が完成します。古楽界に旋風を巻き起こし続けてきたパンドルフォの新たなバッハへのアプローチが今、明らかになります。
GCD-920413
ド・マシ:ヴィオール曲集
組曲第8番イ長調/組曲第1番ニ短調
組曲第4番ト長調/組曲第5番ニ短調
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2011年11月、フラン=ワレ教会(ベルギー)
太陽王ルイ14世の宮廷にヴィオール奏者として仕えていたド・マシ(17世紀頃)。生没年や経歴などは謎に包まれている部分が多いが、パリで1685年に出版された「ヴィオール曲集」は、和音を重視したヴィオラ・ダ・ガンバのための無伴奏曲集であり、ド・マシの評価を決定付ける重要な作品です。マレやフォルクレに大きな影響を与えたとも伝わるド・マシの「ヴィオール曲集」。17世紀フランスの宮廷や上流階級で親しまれていたであろうド・マシーの音楽の秘密が、鬼才パンドルフォのヴィオラ・ダ・ガンバによって明らかとなります。
GCD-920414
クープラン:ヴィオール曲集
組曲第1番(ヴィオール曲集)
コンセール第13番(趣味の融合、または新しいコンセール)
組曲第2番(ヴィオール曲集)
コンセール第12番(趣味の融合、または新しいコンセール)
嘆き(趣味の融合、または新しいコンセール)
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
アメリ・シュマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
トーマス・ボイセン(テオルボ)、
マルクス・フニンガー(Cemb)

録音:2012年9月、ラストー(フランス)
ルイ14世の時代からヴェルサイユの宮廷に仕え、「クラヴサン曲集」でフランス音楽の発展において大きな役割を果たしたクープラン。パンドルフォが弾くフランスとイタリアの様式の共存を試みた1724年の「趣味の融合」の「第13番」、「第14番」と「嘆き」、1728年の「ヴィオール曲集」のフランス風で成熟した「組曲第1番」、イタリア風で超絶技巧が求められる「組曲第2番」は、晩年のクープランが示したフランス・バロックにおけるヴィオール音楽の1つの完成形です。フランスでも徐々に存在感を失いかけていた"ヴィオール"にクープランが与えた音楽の息吹を、鬼才パンドルフォが現代に解放する ――!
GCD-920415
マラン・マレ1689〜独奏・二重奏のためのヴィオール曲集
マレ:組曲ト長調(2本のヴィオラ・ダ・ガンバのための)
プレリュード ニ短調(1本のヴィオラ・ダ・ガンバのための)
組曲ニ短調(2本のヴィオラ・ダ・ガンバのための)
主題と演奏(1本のヴィオラ・ダ・ガンバのための)
メリトン氏へのトンボー(2本のヴィオラ・ダ・ガンバのための)
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
アメリ・シュマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
トーマス・ボイセン(テオルボ&バロック・ギター)、
マルクス・フニンガー(Cemb)

録音:2015年6月、サン=レミ教会(フラン=ワレ、ベルギー)
「独奏・二重奏のためのヴィオール曲集第1巻」の通奏低音パートが出版された年である「1689年のマレ」が、今回、パンドルフォが掲げたテーマ。「作曲家マラン・マレ」としての初期の時代の象徴でもあるヴィオール曲集からの選曲は、円熟のヴィルトゥオーゾ、パンドルフォのマレの音楽に対する飽くなきこだわりの証拠。
GCD-920607
モーツァルト:クラリネット五重奏曲
ブラームス:クラリネット五重奏曲
エリック・ホープリッチ(バセット・ホルン)、
ロンドン・ハイドンSQ
クラリネットの永遠の課題に対するホープリッチの回答!ホープリッチはバセット・ホルン、クラリネットの名手としてだけでなく、18世紀オーケストラのメンバーで構成されるアンサンブル「ナハトムジーク」を主催するなど、ピリオド楽器を用いた活動には世界中から大きな賞賛を受けている。 ガット弦とバロック弓を使用するイギリスの若い精鋭、ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団の見事なバックアップも特筆すべきポイント。永遠の課題2作品からホープリッチがどのような答えを導き出すのか・・・・深い考察と卓越した技術に基づいて期待に違わぬ演奏を聴かせてくれます。
GCD-920608
J・C・バッハ:6つのシンフォニア(1782)
シンフォニア第3番変ホ長調
シンフォニア第4番変ロ長調
シンフォニア第5番変ホ長調
シンフォニア第6番変ロ長調
シンフォニア第1番変ホ長調
シンフォニア第2番変ロ長調
エリック・ホープリッチ(クラリネット&ディレクター)、
ナハトムジーク

録音:2009年1月、メノナイト教会(ハーレム/オランダ)
1762年に渡ったロンドンでの大成功によって、ヘンデルの後継者とも呼ばれ、モーツァルトに大きな影響を与えた大バッハの末子J・C・バッハ。2本のクラリネットと2本のバスーン、2本のホルンという編成のために作曲され死後出版された「6つのシンフォニア」は、偉大なる父親の"対位法"に頼らずオペラで名声を確立させたバッハ一族の異端児による管楽アンサンブルのための傑作です。またナハトムジークの大きな魅力でもある綿密な時代考証に基づく当時の楽器、サウンドの再現も楽しみなところです。
GCD-920610
ウェーバー&クロンマー:クラリネット五重奏曲集
ウェーバー:クラリネット五重奏曲変ロ長調 Op.34
ハインリヒ・ベールマン(1784−1847):アダージョ(五重奏曲変ホ長調 Op.25-3より)
フランツ・クロンマー(1759−1831):クラリネット五重奏曲変ロ長調 Op.95
エリック・ホープリッチ(Cl)、
ロンドン・ハイドンSQ〔キャサリン・マンソン(Vn)、マイケル・グレヴィチ(Vn)、ジョン・クロカット(Va)、ジョナサン・マンソン(Vc)〕

録音:2019年6月、セント・マーティンズ教会(イーストウッドヘイ、イギリス)
18世紀オーケストラの首席クラリネット奏者を務め、ヒストリカル・クラリネットの楽器製作・研究の世界的権威でもあるエリック・ホープリッチ。ホープリッチが、不朽の名盤「モーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲集(GCD 920607)」でも共演したピリオド楽器によるイギリスの名クヮルテット、"ロンドン・ハイドンSQ"。
クルーセル(GCD 920609)に続く、ホープリッチとロンドン・ハイドンQによる新録音は、モーツァルトやブラームスのクラリネット五重奏曲と並ぶ名曲、ウェーバーのクラリネット五重奏曲 Op.34に、ウェーバーの器楽作品の作曲に大きなインスピレーションを与えてきたハインリヒ・ベールマンとフランツ・クロンマーの作品をカップリング。室内楽ながらも、大規模作品のような力強さやオペラのような感性を持つウェーバーの五重奏曲を、世界有数のヒストリカル・クラリネット奏者とピリオド楽器の名手たちが奏でます。
前作に引き続き、名エンジニア、フィリップ・ホッブスが録音&プロデュースを担当。による高音質録音もポイントです。
GCD-920914(3CD)
モンテヴェルディ:倫理的・宗教的な森
聖ガブリエーレ・アルカンジェロの祈り
聖ジュゼッペの祈り
ミサ・ソレムニス
クラウディオ・カヴィーナ(指)
ラ・ヴェネクシアーナ

録音:2005年3月、クエンカ・サン・ミゲル大聖堂(スペイン)ライヴ
「マドリガーレ集第1巻&第9巻」(GCD 920921)のリリースにより、モンテヴェルディのマドリガーレ集全巻の録音完結という大いなる金字塔を打ち立てた鬼才クラウディオ・カヴィーナ率いるイタリアのヴォーカル・アンサンブル"ラ・ヴェネクシアーナ"。作曲者不詳のルネサンス喜劇の題名をアンサンブルの名前に冠し、イタリアのマドリガーレの演奏で世界最高と謳われるほどの地位を確立した"ラ・ヴェネクシアーナ"が、"世俗歌曲"であるマドリガーレの完結に続いて発表する最新作は、モンテヴェルディの監修の下で1640年に出版された"宗教曲"集「倫理的、宗教的な森」。
「倫理的、宗教的な森」は、当時楽長の任にあったヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の礼拝のために作曲された全40曲のモテットとミサを収めた壮大な規模の宗教曲集であり、1610年にヴェネツィアで出版された「聖母マリアの夕べの祈り」と並ぶモンテヴェルディの宗教作品の代表作です。カヴィーナ&ラ・ヴェネクシアーナは、2007年の来日時にこの「倫理的、宗教的な森」を取り上げ大絶賛を博しており、ラ・ヴェネクシアーナのモンテヴェルディに"世俗歌曲"(マドリガーレ集)、"舞台作品"(オルフェオ)に続く"宗教曲"が遂に加わります。
GCD-920920(3CD)
モンテヴェルディ:歌劇「ウリッセの帰還」 アニツィオ・ゾルツィ・ジュスティニアーニ(ウリッセ)、
ホセ・マリア・ロ・モナコ(ペネロペ)、
ロベルタ・マメリ(ミネルヴァ)、
櫻田亮 (テレーマコ/エウリーマコ)、
サルヴォ・ヴィターレ(ネットゥーノ)、
ジョルジア・ミラネージ(ジュノーネ)、
クラウディオ・カヴィーナ(ディレクター)、
ラ・ヴェネクシアーナ

録音:2011年10月、モンドヴィ(イタリア)
ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」を題材として作曲されたモンテヴェルディの「ウリッセの帰還」。今から約350年前にヴェネツィアのサン・カッシアーノ劇場で初演された「ウリッセの帰還」は、古代ギリシャを舞台、オデュッセイア(ウリッセ)を主役とした神話の物語です。「ウリッセの帰還」の劇的なエネルギー、天性の色彩感。モンテヴェルディの音楽と歌詞の魅力を最大限に引き出したカヴィーナ&ラ・ヴェネクシアーナによる決定盤が誕生です!
GCD-920913(2CD)
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」 エマヌエラ・ガッリ(音楽の精&エウリディーチェ)、
ミルコ・グァダニーニ(オルフェオ)、
マリーナ・デ・リーゾ(使者)、
クリスティーナ・カルツォラーリ(プロセルピナ)、
マッテオ・ベロット(プルトーネ)、
ホセ・ロ・モナコ(希望)、
サルヴォ・ヴィターレ(カロンテ)、
ヴィンチェンツォ・ディ・ドナト(アポロ)、
フランチェスカ・カッシナーリ(ニンファ)、
ジョヴァンニ・カッカーモ(牧人T)、
櫻田 亮(牧人U&霊T)、
トニー・カッラディーニ(牧人W&霊U)、
クラウディオ・カヴィーナ(指揮&牧人V)、
ラ・ヴェネクシアーナ

録音:2006年2月、サン・カルロ教会 (モデナ/イタリア)
冒頭のトッカータで響くピリオド楽器(コルネットはブルース・ディッキー!)の輝かしいサウンド、ソリストたちの卓越した歌唱力。絶妙のハーモニーと充実した古楽器の響きが素晴らしい「オルフェオ」は、モンテヴェルディの音楽の伝承者たち、ラ・ヴェネクシアーナの代表的名演の1つです。「オルフェオ」の復活により、「ポッペアの戴冠」、「ユリッセの帰還」と合わせて遂にラ・ヴェネクシアーナの演奏でモンテヴェルディの"3大オペラ"が揃います!
GCD-920915
モンテヴェルディ:音楽の戯れ(1632)
何と甘美に
ああ私は傷つき倒れる
苦しみが甘美なものならば
憎むべきあの面影
あの蔑みの眼差し
あなたはかつて私のものだった
甘美な光で
それはやはり本当なのだ
いとしい私のトルコ女
死んでしまいたい
あなたはもう私に微笑もうとはしない
私を憎むならなぜに
アリアンナの嘆き
エマヌエラ・ガッリ(S)、
クラウディオ・カヴィーナシラ・ヴェネクシアーナ

録音:2008年2月、サン・カルロ教会(モデナ)
マドリガーレ集の第7巻と第8巻に挟まれるかのように、1632年にヴェネツィアのバルトロメオ・マーニから出版された「音楽の戯れ」は、独唱、もしくは二重唱と通奏低音という小規模な編成、アリアやレチタティーヴォのような形式など、「マドリガーレ集」に収められたマドリガーレとは違う編成や作風が特徴的。モンテヴェルディが作曲したオリジナルの「音楽の戯れ」に自身がアレンジを施した不朽の名作「アリアンナの嘆き」などを加えてプログラムの再構成を行った鬼才カヴィーナ。鬼才のユーモアとアイディアが生み出した"ヴェネクシアーナ版"「音楽の戯れ」が、革新的な「マドリガーレ集第5巻」や大規模な歌劇「オルフェオ」とはまた違ったモンテヴェルディの魅力を堪能させてくれることでしょう。
GCD-920921
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第1巻(1587)&第9巻(1651)
マドリガーレ集第1巻〜私が私の生命を愛しても、
あなたの事を切実に思うと、
なぜ愛しい人を、
あの勝ち気な彼女の所へお行き、
甘く優しい口づけよ、たとえあなたが許さなくとも、
愛しいフィッリ、
私の苦しみを吸い上げて、
羊飼いの娘フーミア、
もしあなたと別れることで、
無数の炎と鎖の中で、
さあニンフよ外へ行こう、
この美しい手が罠を編んだ、
美しい羊飼いの娘が、
いとしい女よあなたの刃は、
美しい人よあなたを見る時、
私はこんなに燃えているがあなたを愛さない
マドリガーレ集第9巻〜素敵な羊飼い、
西風は帰り、誰の意見も聞くまい、
常に変わらぬ喜び、お前の胸の中に、
もう恋はしない、今日のそよ風は何とやさしく
、踊りに、私を憎んでいたのなら、
ええ, あなたを愛します、
さあ素敵な羊飼いたちよ、
おお恋人よ, おお私の命よ
クラウディオ・カヴィーナ(指)
ラ・ヴェネクシアーナ

録音:2006年7月、サン・カルロ教会(モデナ/イタリア)
作曲者不詳のルネサンス喜劇の題名をアンサンブルの名前に冠し、特にイタリアのマドリガーレの演奏で世界最高と謳われるほどの地位を確立した鬼才クラウディオ・カヴィーナ率いるイタリアのヴォーカル・アンサンブル「ラ・ヴェネクシアーナ」。1998年のグロッサ(Glossa)デビューからレコーディング&リリースが続けられたラ・ヴェネクシアーナの代表作であり、代名詞となったモンテヴェルディのマドリガーレ集(モンテヴェルディ・エディション)がこの第1巻のリリースによっていよいよ完結!
生涯を通して作曲が続けられた「マドリガーレ」の原点となるこの第1巻は、作曲の師であるマルカントニオ・インジェニェーリから伝授された伝統的な対位法を基盤としながらも、大胆な不協和音や半音進行を織り交ぜるなど既に円熟の気配を漂わせている最初期の傑作。またモンテヴェルディ・エディションの最終巻となるこの「マドリガーレ集第1巻」には作曲者の死後1651年にヴェネツィアで出版された「マドリガーレ集第9巻」が加えられており、イタリアの天才作曲家によるマドリガーレの“最初”と“最後”の曲集から歴史の変遷によるモンテヴェルディ自身の作風の変化や発展を知り得ることができるでしょう。
GCD-920925
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第5巻(1605)
つれないアマリッリ
おお、わが心のミルティッロ/私の魂は
さあシルヴィオ
私があなたを愛しているのを
これ以上何をあなたにあげられようか/
もしアマリッリと共にいる苦しみが甘美なら
ああ、美しい太陽に向かうように
この暴虐なる愛の神は
愛の神よもしお前が公正ならば
あなたを愛しています、私の生命よ
このように少しずつ/このすばらしい合奏
クラウディオ・カヴィーナ(指)
ラ・ヴェネクシアーナ
2007年6月に行われ大盛況を博した初の来日公演や、演奏と文献の両面からアプローチのできる前代未聞の「オルフェオ」のリリースなどルネサンス音楽の分野に旋風を巻き起こし続ける「ラ・ヴェネクシアーナ」。第8巻(GCD 920928)に続くモンテヴェルディのマドリガーレ・シリーズ最新作は、「オルフェオ」が完成する2年前となる1605年に出版された「マドリガーレ集第5巻」!「マドリガーレ集第5巻」は劇的な表現様式を追求したモンテヴェルディが通奏低音声部を加えるなど、革新的な手法を用いた作品として知られています。イタリア・ルネサンス音楽の申し子、鬼才クラウディオ・カヴィーナとラ・ヴェネクシアーナのコンビは、モンテヴェルディ&ジェズアルドのマドリガーレ集やモンテヴェルディの「オルフェオ」など筆頭とする才気に満ちたレコーディングを次々と打ち出しており、世界屈指のヴォーカル・アンサンブルとしての地位と評価を確立しています。
GCD-920926
(2CD+BOOK)
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第6巻(1614)
アリアンナの嘆き(オペラより)
西風が帰り、美しい季節を運ぶ
すべての内のただ一人の女
さようなら、美しいフロリダ
愛する女の墓で流す恋人の涙
ああ美しいその顔、ティルシ何を笑う
哀れなアルチェーオよ
エルガストの涙、静かな川のほとり
クラウディオ・カヴィーナ(指)
ラ・ヴェネクシアーナ
独創的で表現に富んだモンテヴェルディの傑作を見事に再現。マドリガーレ集第6巻は2曲の哀歌を中心としてそこに通奏低音付きの新しい様式のマドリガーレを取り入れるなど、画期的な試みを実践し大きな成功を収めた作品でありモンテヴェルディの最高傑作との呼び声も高い。名作「アリアンナの嘆き」が収められているのもこの第6集です。
GCD-920928(3CD)
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第8巻《戦いと愛のマドリガーレ》(1638)
シンフォニア、他の者は愛のために歌う、
今や天も地も、油断のならない敵が、
これほど見事な勝利を、
すべての恋人は戦う、
タンクレディとクロリンダの戦い、
私は恋に燃えているが、心を武装して、
バッロへの序奏、
皇帝フェルディナンド3世のためのバッロ、
他の者は軍神マルスのために歌う、
やさしい鳥は歌う、
かわいい天使がさまよう時、
私は愛に燃えているが、
いともやさしい夜うぐいすよ、
幸せで楽しい心を持ちたい者は、
海が穏やかであろうと、ニンフの嘆き、
はだしのニンフよ、
おおフィリーデ、なぜ君は逃げるのか、
行かないでくれ浮気な人よ、
さあさあ愛らしい羊飼いたち、
つれない女たちのバッロ
クラウディオ・カヴィーナ(指)
ラ・ヴェネクシアーナ
全曲の最後には1608年にマントヴァで初演された《つれない女たちのバッロ》が置かれていますが、これは初演版ではなく、後のウィーン上演用として改訂された版であるとされている作品。鬼才クラウディオ・カヴィーナとラ・ヴェネクシアーナのコンビはイタリア・ルネサンス時代作品のスペシャリストとして確固たる地位を確立している要注目の合唱グループ。Glossaで進行中のモンテヴェルディ&ジェズアルドのマドリガーレ集が日本でも高い評価を受けるなど評価急上昇中。そのポリフォニー音楽の演奏は、あのタリス・スコラーズにも匹敵するとの呼び声も。前作までと同じく今回もGlossa鍵盤奏者の顔であるファビオ・ボニッツォーニが通奏低音として録音に参加。今回の第8巻はスリップケース仕様に加えて84ページにも及ぶブックレット封入という特別仕様。
GCD-920929(11CD)
モンテヴェルディ:マドリガーレ全集
CD 1
マドリガーレ集第1巻(1587)
私が私の生命を愛しても、あなたの事を切実に思うと、なぜ愛しい人を、あの勝ち気な彼女の所へお行き、甘く優しい口づけよ、たとえあなたが許さなくとも、愛しいフィッリ、私の苦しみを吸い上げて、羊飼いの娘フーミア、もしあなたと別れることで、無数の炎と鎖の中で、さあニンフよ外へ行こう、この美しい手が罠を編んだ、美しい羊飼いの娘が、いとしい女よあなたの刃は、美しい人よあなたを見る時、私はこんなに燃えているがあなたを愛さない
マドリガーレ集第9巻(1651)
素敵な羊飼い、西風は帰り、誰の意見も聞くまい、常に変わらぬ喜び、お前の胸の中に、もう恋はしない、今日のそよ風は何とやさしく、踊りに、私を憎んでいたのなら、ええ, あなたを愛します、さあ素敵な羊飼いたちよ、おお恋人よ, おお私の命よ
CD 2
マドリガーレ集第2巻(1590)
まだ陽は昇っていなかった/そして女は嘆息しながら言った/わがフィッリデは飲んでいた/最も甘い絆よ/ヒヤシンスでも水仙でもなく/ふたつの赤く愛らしい唇のまわりに/この岸辺には紅色の花々もなく/すべての愛らしい唇/女よ、私が帰ると私の思いは/私はあの影になりたい/もし愛の神が狩りに行ったら/恋人の燃える瞳をじっと見つめていた時に/見よ、波はささやき/私のクローリは優しくまどろんでいた/不実な恋人よ、もし私から去るならば/きびしい言葉をよく放つ唇/むごいことだ、なぜ私から逃げる?/私はあなたにこの鏡を贈り/私にとって死は大したことではない/愛の神よ、私はお前に翼を与え/かつて歌ったことがあった
CD 3
マドリガーレ集第3巻(1592)
若々しい木は/ああ、苦痛は何と大きいことか/柔らかい草と白い花の上で/愛しい人よ/私の心を引き裂いて下さい/おお、夜うぐいす/激しい情熱が心を死に追いやるならば/去れ、むごき者/おお、春よ/何と不実な顔よ/もし私か愛さなくなったら/かつては私の命であった瞳よ/苦悩の日々を生きよう/美しき瞳よ/安心しておくれ
CD 4
マドリガーレ集第4巻(1603)
ああ、つらい別れ/愛する人よ、あなたを見つめていると/わが心よ、お前は死なないのか/星に対して彼は打ち明けた/私の魂は/愛しい人よ、許して下さい/あなたは私の心の人ですから/澄みきった輝く瞳よ/この胸の痛手/お前もまた私から去っていくのか/美しい目の輝きに/そんなにも愛するなら/私は若い娘/恋する小鳥/もう戦いはやめてくれ/こうして死ねるものなら/悲しみの魂よ/わが心の魂よ/遠く離れて/彼女は泣き、ため息をついた
CD 5
マドリガーレ集第5巻(1606)
つれないアマリッリ/おお、わが心のミルティッロ/私の魂は/さあシルヴィオ/私があなたを愛しているのを/これ以上何をあなたにあげられようか/もしアマリッリと共にいる苦しみが甘美なら/ああ、美しい太陽に向かうように/この暴虐なる愛の神は/愛の神よ、もしお前が公正ならば/あなたを愛しています、私の生命よ/このように少しずつ/このすばらしい合奏
CD 6
マドリガーレ集第6巻(1614)
アリアンナの嘆き(オペラより)/西風が帰り、美しい季節を運ぶ/すべての内のただ一人の女/さようなら、美しいフロリダ/愛する女の墓で流す恋人の涙/ああ、美しいその顔/ティルシ、何を笑う/哀れなアルチェーオよ/エルガストの涙/静かな川のほとり
CD 7-8
マドリガーレ集第7巻(1619)
シンフォニア/リラの調べを合わせて/ああ、恋人はどこに/ああ、もし誓いを破るのに同意しなければ/隠されたとげを持つ美しさ/我が憔悴したまなざしが/金色の髪で/さえぎられた希望/眠っているの?/ああ、美しい虎のような女よ/やさしい心と恋の炎/さあ私は口づけを待つばかり/甘い自由/あなたへの口づけ/いとしい人よ、あなたの心が/この楡の木陰で/どれほど快く/哀れな男よ、話したらいいのか/柳の間へどうして逃げるの/歌いさえずる小鳥よ/おお、あなたのやさしさで/たとえそれが天の望む運命でも/愛の神よ、どうしたらよいのか/星はもう見えない/私はとても可愛い羊飼いの娘/星の光に照らされて/帰ってきておくれ、口づけよ/おお燃えさかる炎/私の美しいリコリは言う/ティルシとクローリ
CD 9-11
マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」(1638)
シンフォニア/他の者は愛のために歌う/今や天も地も/油断のならない敵が/これほど見事な勝利を/すべての恋人は戦う/タンクレディとクロリンダの戦い/私は恋に燃えているが/心を武装して/バッロへの序奏/皇帝フェルディナンド3世のためのバッロ/他の者は軍神マルスのために歌う/やさしい鳥は歌う/かわいい天使がさまよう時/私は愛に燃えているが/いともやさしい夜うぐいすよ/幸せで楽しい心を持ちたい者は/海が穏やかであろうと/ニンフの嘆き/はだしのニンフよ/おお、フィリーデ、なぜ君は逃げるのか/行かないでくれ、浮気な人よ/さあ、さあ、愛らしい羊飼いたち/つれない女たちのバッロ
■ボーナスCD
ライヴ・イン・コルシカ
こうして死ねるものなら(第4巻)/私は若い娘(第4巻)/ああ、あなたがそれほど好きなら(第7巻)/むごいアマリッリ(第5巻)/星空の輝きのもとに(第4巻)/ああ、美しいその顔(第6巻)/私は燃え、心を焦がし(第7巻)/アリアンナの嘆き/さらば、美しいフロリダ(第6巻)/女よ、私が帰ると私の思いは(第2巻)/恋人の燃える瞳をじっと見つめていた時に(第2巻)/素敵な羊飼い(第9巻)/今や天も地も(第8巻)/ニンファの嘆き(第8巻)/あなたを愛しています、私の生命よ(第5巻)
クラウディオ・カヴィーナ(指)
ラ・ヴェネクシアーナ
鬼才クラウディオ・カヴィーナ率いる、ラテン系ヴォーカル・アンサンブルの最高峰ラ・ヴェネクシアーナ。1998年から2006年にかけて録音し完結させたモンテヴェルディのマドリガーレ全集。録音史に輝く最高傑作の1つとして絶賛されてきた11枚のディスク+ライヴ盤(ボーナス・ディスク)が、豪華BOXセットになってついに登場!
メンバーには、ロベルタ・マメリやロッサーナ・ベルティーニ、ジュゼッペ・マレット、ファビオ・ボニッツォーニなどイタリア古楽界の豪華アーティストたちが参加。
ボーナス・ディスクには、2002年9月に行われたコルシカ島ライヴを収録。更にボーナス・ディスクはエンハンスト仕様になっており、各巻のオリジナル・ブックレットがPDFデータですべて収録されています。BOXセットのブックレットには、このセットための新たに書き下ろされたライナーノーツも掲載。
GCD-920930(9CD)
マドリガーレの芸術〜ヴェルト、マレンツィオ、ルッツァスキ、ジェズアルド、ディンディア:マドリガーレ集
CD1 ヴェルト:解放されたエルサレム(マドリガーレ集第8巻より/1586)
CD2 マレンツィオ:マドリガーレ集第6巻(1594)
CD3 ルッツァスキ:マドリガーレ集第5巻(1595)
CD4 ジェズアルド:マドリガーレ集第4巻(1596)
CD5 マレンツィオ:マドリガーレ集第9巻(1599)
CD6 ルッツァスキ:1声、2声または3声のソプラノのためのマドリガーレ集(1601)
CD7 ディンディア:マドリガーレ集第1巻(1606)
CD8 ジェズアルド:マドリガーレ集第5巻(1611)
CD9 ディンディア:マドリガーレ集第3巻(1616)
ラ・ヴェネクシアーナ、
クラウディオ・カヴィーナ(指)

録音:1997年11月ー2009年8月
※各巻のオリジナル・ブックレットがPDFデータで収録されています。
鬼才クラウディオ・カヴィーナ率いる、ラテン系ヴォーカル・アンサンブルの最高峰ラ・ヴェネクシアーナ。「モンテヴェルディのマドリガーレ全集」の大成功により話題を呼んだラ・ヴェネクシアーナの豪華特別限定BOXセット第2弾は、これまで録音してきた"モンテヴェルディ以外"のマドリガーレを集成した9枚組。モンテヴェルディに大きな影響を与えたとされるジャッケス・デ・ヴェルトから、ルカ・マレンツィオ、シジスムンド・ディンディア、ルッツァスコ・ルッツァスキ、そしてカルロ・ジェズアルドまで、後期ルネサンスを代表するマドリガーレ作曲家たちの作品をラ・ヴェネクシアーナの精緻な歌声で残した貴重な録音集。今では入手困難な音源も含めて入手できる絶好の機会です。
GCD-920934
ジェズアルド:マドリガーレ集第4巻(1596) ラ・ヴェネクシアーナ
鬼才クラウディオ・カヴィーナ率いるラ・ヴェネクシアーナがモンテヴェルディのマドリガーレ・シリーズ(モンテヴェルディ・エディション)と同時進行で進めているジェズアルド・エディション。“GCD-920907”としてリリース後、廃盤となり入手不可となってしまっていたジェズアルドのマドリガーレ集第4巻がGlossaのセールス・ポイントの一つでもある美しいディジパック仕様となり再び登場!ジェズアルドは16世紀イタリアでヴェノーサ公、コンツァ伯の地位を授かった貴族であり作曲家として多くの素晴らしい声楽作品を残したことで知られています。イタリア・ルネサンス&バロック期の声楽曲のスペシャリストとして絶賛を受けるラ・ヴェネクシアーナのジェズアルド・エディションに要注目!
GCD-920935
カルロ・ジェズアルド:マドリガーレ集第5巻
あなたは歌って喜んでいる、
見詰めなくともわたしは死なず
私のため息よ、急ぎ飛んでいけ
最高に甘美な私の生命
おお苦しい喜びよ
あなたのわずかな苦しみをのせた
この上なく幸せな眠りよ
もしわたしとともに悲しんでくれるなら
わたしの心の命であるまなざしよ
やつれ衰えて命に別れを告げる
お願いだ、とわたしは泣いて叫ぶ
おお、あまりにも幸せなおまえたち
恋人たちよ競って走ってお行き
美しい目をぬぐいなさい
おまえたちはわたしを殺す、おお、残酷な人
ああ、美しい胸を隠しなさい
わたしの不幸な涙を欲しがる
おお暗黒の日よ
もしおまえが逃げるなら、わたしはとどまらぬ
あなたを愛していますわが生命よ
クラウディオ・カヴィーナ(指
)ラ・ヴェネクシアーナ
昂ぶる感情を濃密な表現力で描き出したジェズアルドを代表するマドリガーレ集。ラ・ヴェネクシアーナがモンテヴェルディと同時進行でレコーディングを進めている双璧の1つがジェズアルド・エディション。16世紀イタリアでヴェノーサ公、コンツァ伯の地位を授かった貴族でありながら残虐なエピソードを持ったジェズアルドの音楽家としての一面をラ・ヴェネクシアーナが色濃く表現している。
GCD-920940
フランチェスコ・カヴァッリ(1602−1676):愛のため息〜オペラの二重唱とアリア(ヴェネツィア、1644−1666年)
ああ、麗しき目 (二重唱「エリトレーア」1652年)
ここであなたの足元に膝を屈し (二重唱「オリモンテ」1650年)
もはや悲しみもなく (二重唱「ヴェレモンダ」1652年)
哀れな女、私は何をしているのか (ソプラノ「スタティーラ」1656年)
王冠と栄誉を (アルト「チーロ[キュロス]」1653年)
行け、勇猛なわが心よ (ソプラノ「スタティーラ」1656年)
残忍な顔つき (二重唱「ムツィオ・シェーヴォラ[ムキウス・スカエウォラ]」1665年)
愛に不平を抱かず (二重唱「オルミンド」1644年)
惨めな私が王だと (アルト「アフリカのシピオーネ[スキピオ]」1664年)
いま暁が (対話「エジスト」1643年)
私は胸に閉ざす (二重唱「エーレナ」1659年)
凍り付くアルプスは (ソプラノ「ポンペーオ・マーニョ[大ポンペイウス]」1666)
ええ、ええ、今夜 (二重唱「オルミンド」1644年)
ジューリア・セメンツァート(S)、
ラッファエーレ・ペ(C.T)、
ラ・ヴェネクシアーナ、
クラウディオ・カヴィーナ(指)

録音:2015年12月、ローディ、ヴィーニェ劇場(イタリア)
2014年10月の来日公演では、モンテヴェルディの歌劇「ポッペアの戴冠」の名演を披露してくれた地中海とイタリアの情熱が育んだ精鋭古楽アンサンブル「ラ・ヴェネクシアーナ」。当代屈指のモンテヴェルディの伝承者としての地位を不動のものとしているラテン系古楽アンサンブルの最高峰が久々の新録音、イタリア・バロックの巨匠、フランチェスコ・カヴァッリ(1602−1676)の「二重唱とアリア集」を携えてここに帰還!
17世紀、バロック時代のヴェネツィアの大作曲家の1人であり、当時のイタリアを代表するオペラ作曲家としてその名を残すカヴァッリ。
ヴェネツィア、そしてイタリアにおけるオペラの発展に絶大な影響を与えたカヴァッリの美しきアリアとデュエットを、イタリア古楽界のニュースター、ソプラノのジューリア・セメンツァートとカウンターテナーのラッファエーレ・ペの極上の歌声と、イタリア・バロックの旗手クラウディオ・カヴィーナとラ・ヴェネクシアーナの見事なアンサンブルが、情感豊かに、そして感動的に奏でてゆきます。
GCD-920941(2CD)
モンテヴェルディ:歌劇 「オルフェオ」 クラウディオ・カヴィーナ(指)ラ・ヴェネクシアーナ、エマヌエラ・ガッリ(音楽の精&エウリディーチェ)、ミルコ・グァダニーニ(オルフェオ)、マリーナ・デ・リーゾ(使者)、クリスティーナ・カルツォラーリ(プロセルピナ)、マッテオ・ベロット(プルトーネ)、ホセ・ロ・モナコ(希望)、サルヴォ・ヴィターレ(カロンテ)、ヴィンチェンツォ・ディ・ドナト(アポロ)、フランチェスカ・カッシナーリ(ニンファ)、ジョヴァンニ・カッカーモ(牧人T)、櫻田 亮(牧人U&霊T)、トニー・カッラディーニ(牧人W&霊U)

録音:2006年2月、サン・カルロ教会(モデナ/イタリア)
初演後400周年を記念してレコーディングされ、英グラモフォン賞2008では「バロック声楽部門賞」を受賞するなど世界的に大ヒットしたラ・ヴェネクシアーナのモンテヴェルディの大作「オルフェオ」。しばらく入手困難盤となっていたこの「オルフェオ」が、モンテヴェルディの生誕450周年となる2017年に新装再発売!冒頭のトッカータで響くピリオド楽器(コルネットはブルース・ディッキー!)の輝かしいサウンド、ソリストたちの卓越した歌唱力。絶妙のハーモニーと充実した古楽器の響きが素晴らしい「オルフェオ」は、モンテヴェルディ音楽の伝承者たち、ラ・ヴェネクシアーナの代表的名演の1つです。
GCD-920942
ア・ドゥエ・アルティ〜室内二重小曲集(デュエット・ダ・カメラ)
B.マルチェッロ:あなたを幸せに
ヘンデル:私の悩みのいとしいお方
カレザーナ:目の嘆き
B.マルチェッロ:憧れのひとが遠くに
ステッファーニ: 私は去ります
ボノンチーニ:ニンファの死のために(ソロ)
 少しの猶予を(ソロ)
 いつも泣く
フィリッポ・ミネッチャ(C.T)、
ラッファエーレ・ペ(C.T)、
ラ・ヴェネクシアーナ、
クラウディオ・カヴィーナ(指)

録音:2015年10月、ヴェスコヴィレ宮殿礼拝堂(ローディ、イタリア)
クラウディオ・カヴィーナが率いるラ・ヴェネクシアーナの新録音は、フィリッポ・ミネッチャ、ラッファエーレ・ペといったイタリアの新世代カウンターテナー二人による二重唱曲集が登場!ともに、ラ・ヴェネクシアーナの他、アントニオ・フローリオ&カペラ・ナポリターナ(旧イ・トゥルキーニ)やカルロ・イパタ&アウセル・ムジチなど多くの録音・公演に参加し、現在のもっとも注目を浴びるカウンターテナーの一人であるフィリッポ・ミネッチャとラッファエーレ・ペ。音楽に合わせた様々な表情、魅力的な声の融合を活かして、1680年代以降に貴族の間で流行し、多くのオペラ作家も魅了してきた二重唱曲(デュエット・ダ・カメラ)を歌います。

GCD-921105
モーツァルト:レクイエム モーナ・ユルスナー(S)、
ヴィルケ・テ・ブルンメルストルテ(A)、
ゼーハー・ヴァンデルステイネ(T)、
イェレ・ドレイエル(Bs)、
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ、オランダ室内cho
死に親しみ、畏れた晩年のモーツァルトの慟哭と諦観が音に刻まれた至高の名演。1998年3月20日、この時の日本ツアー最後のコンサートとして東京芸術劇場で演奏されたブリュッヘン&18世紀オーケストラによるモーツァルトのレクイエムのライヴ録音。この「モーツァルトのレクイエム」はブリュッヘン&18世紀オーケストラにとっても代表盤であり、数ある「モーツァルトのレクイエム」の録音の中でも最上位に位置する至高の名演として称賛を浴び続けるまさに「ベストセラー」である。
GCD-921107
モーツァルト:クラリネット協奏曲
歌劇《皇帝ティートの慈悲》K.621より
アダージョ変ロ長調K.411
フリーメイソンのための葬送音楽ハ短調K.477
エリック・ホープリッチ(Cl 、バセット・ホルン)、
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ、オランダ室内cho
モーツァルト最後の協奏曲を新資料に基づく復元楽器で再現した名演奏。クラリネット五重奏曲と並び、最高の名曲であり永遠の課題としてクラリネット奏者の前にそびえ立つモーツァルトとクラリネット協奏曲。このモーツァルト最後の協奏曲でホープリッチは新資料に基づく復元楽器を用いており、ブリュッヘン&18世紀オーケストラとのタッグによって「クラリネット協奏曲」の真の姿を追い求めたのである。
GCD-921109
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉Hob.XX-1 フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ

録音:2004年11月、ユトレヒト(オランダ)&ライデン(オランダ)でのライヴ
管弦楽版の他にも弦楽四重奏版、オラトリオ版が存在し、朗読付きで演奏されることも多いこの作品。ブリュッヘンは楽章間の空白をさらに音楽的で効果的に活用することが出来ないものかと熟慮した結果、オランダ系アメリカ人作曲家のロン・フォード(1959−)に器楽による「間奏曲」の作曲を依頼。ブリュッヘンが思い描いたとおりの形に完成した「間奏曲」の効果によって、作品全体の神秘性や崇高な雰囲気が劇的に向上しているという。まさにブリュッヘン版と言っても過言ではないブリュッヘン&18世紀オーケストラによるハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。ハイドンの没後200年を記念するに相応しい特大リリースです。

GCD-921115
バッハ:復活祭オラトリオBWV.249
オルガン協奏曲(原曲:BWV.35&BWV.156)
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ
カペラ・アムステルダム、イルセ・エーレンス(S)
マイケル・チャンス(C.T)
マルクス・シェーファー(T)
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Bs)
ピーター=ヤン・ベルダー(Org)

録音(ライヴ):2011年4月、アムステルダム&ユトレヒト(オランダ)
フランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラの「ロ短調ミサ」(GCD921112)、「ヨハネ受難曲」(GCD921113)に続くJ.S.バッハのライヴ・レコーディングは「復活祭オラトリオ」!
ブリュッヘン&18世紀オーケストラは、キリストの復活を祝う壮麗な「復活祭オラトリオ」の合唱に「ロ短調ミサ」、「ヨハネ受難曲」でもコンビを組んだカペラ・アムステルダムを起用。ブリュッヘン&18世紀オーケストラは、「昇天節オラトリオ」ではなく「オルガン協奏曲」を「復活祭オラトリオ」に組み合わせるという独自の解釈を披露。
ピーター=ヤン・ベルガーがソリストを務めるこの"仮想"の「オルガン協奏曲」は、2つのカンタータ「BWV.35」と「BWV.156」の器楽楽章を題材としており、ブリュッヘンの「復活祭オラトリオ」を完成させる重要な役割を担っています。

GCDSA-921116
(5SACD)
海外仕様(DVDなし)

GBSADV-001
(5SACD+1DVD)
日本向け仕様
ベートーヴェン:交響曲全集

交響曲第1番ハ長調Op.21
交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
交響曲第2番ニ長調Op.36
交響曲第4番変ロ長調Op.60
交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
交響曲第8番ヘ長調Op.93
交響曲第7番イ長調Op.92
交響曲第9番ニ短調「合唱付き」

■日本向け仕様DVD
天国への九つの階段〜ブリュッヘンが語るベートーヴェンとその音楽
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ、
ラウレンス・コレギウム&カントライ、
レベッカ・ナッシュ(S)、
ウィルケ・テ・ブルンメルストローテ(Ms)、
マルセル・ビークマン(T)、
ミヒャエル・テーフス(Bs)

録音(ライヴ):2011年11月、デ・ドゥーレン(ロッテルダム)

●日本向け仕様
DVD付き(日本語字幕付き/NTSC/約36分)
解説書全文日本語対訳付き(解説:ロランド・デ・ベール/日本語訳:生塩 昭彦)
日本盤完全限定DVDには、フランス・ブリュッヘンの貴重なインタビューを日本語字幕付きで収録!ブリュッヘンが語るベートーヴェンとその音楽。ベートーヴェンの交響曲全集(新録音)の解釈へと繋がる充実の内容に仕上がっています!
GCD-921117
ブリュッヘンのメンデルスゾーン
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」(1833年原典版)、
 交響曲第3番「スコットランド」
バッハ:カンタータ第107番「汝何を悲しまんとするや」BWV.107〜主よあなたの栄光を与えてください(オーケストラ版)
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ

録音(ライヴ):2009年9月&2012年11月、ユトレヒト(オランダ)
メンデルスゾーンが訪れたイタリアとスコットランド。ローマの眩い太陽、ハイランド地方の霧がかった風景。ブリュッヘンと18世紀オーケストラは、フィリップス時代の1990年代に「スコットランド」と「イタリア」の録音を行っており、10年以上の歳月を経て収録された新録音のリリースは、深みを増した解釈、現在のオーケストラの音色による"メンデルスゾーン"を世に伝えるという強い使命感と熱意の証しである巨匠ブリュッヘンと18世紀オーケストラとの成熟した関係から生まれる"19世紀"メンデルスゾーンのシンフォニー。19世紀、ドイツ・ロマン派の音楽の感動が、ブリュッヘンと18世紀オーケストラの"現在"の響きで降り注ぐ ――。
GCD-921119(2CD)
モーツァルト:後期三大交響曲
交響曲第39番変ホ長調 K.543
交響曲第40番ト短調 K.550
交響曲第41番ハ長調「ジュピター」
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ

録音(ライヴ):2010年3月4日、デ・ドゥーレン(ロッテルダム、オランダ)
古楽界の巨匠フランス・ブリュッヘンと18世紀オーケストラ。ベートーヴェンの「交響曲全集」(GBSADV001)、メンデルスゾーンの「交響曲第4番&第5番」(PGCD 921117)と続いてきた、"現在"のブリュッヘンと18世紀オーケストラの解釈を伝える新録音。
1981年の結成、PHILIPSへのレコーディングから現在まで、重要なパートナーとして結び付き、歩みを共にしてきたオランダの巨匠とザルツブルクの天才。約30年という歳月が育んだ新たな解釈、視点、揺るぎない信頼関係。長き時間の中で、ブリュッヘンと18世紀オーケストラが導き出したピリオド・オーケストラによるモーツァルトの「後期三大交響曲」の"理想形"がここにある ――!

GCD-921121(8CD)
海外仕様(ボーナスCDなし)

GCD-921121S(9CD)
1000セット限定生産
日本向け仕様

ブリュッヘン/モーツァルト・レコーディングス
■Disc1
ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調 K.207
ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218
ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」
■Disc2
協奏交響曲変ホ長調 K.364*
ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216*
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 K.211*
■Disc3
アロイージア・ヴェーバーのためのアリア集
いえ、いえ、あなたにはできません K.419
アルカンドロよ、わたしは告白する ― どこから来るのかわたしにはわからない K.294
わたしはあなたに明かしたい、ああ! K.418
ああ、もし天に、恵み深い星たちよ K.538
わが憧れの希望よ ― あなたにはどれほどの苦しみかわかるまい K.416
テッサーリアの民よ ― わたしは求めはしません、永遠の神々よ K.316(K.300b)
私の感謝をお受け取り下さい、親切な後援者の皆様 K.383
■Disc4
ホルンのための作品集
ホルンのための12の二重奏曲 K.487〜第8番 アレグロ
ホルン五重奏曲変ホ長調 K.407
ホルンのための12の二重奏曲 K.487〜第7番 アダージョ
ホルンのための12の二重奏曲 K.487〜第2番 メヌエット(アレグレット)
歌劇 「ポントの王ミトリダーテ」 K.87〜アリア 「あなたから遠く離れて」
ホルンのための12の二重奏曲 K.487〜第3番 アンダンテ
ホルンのための12の二重奏曲 K.487〜第12番 アレグロ
ホルン協奏曲第3番変ホ長調 K.447*
ホルンのための12の二重奏曲 K.487〜第9番 メヌエット
ホルンのための12の二重奏曲 K.487〜第5番 ラルゲット
音楽の冗談 K.522
ホルンのための12の二重奏曲 K.487〜第4番 ポロネーズ
■Disc5
クラリネット協奏曲イ長調 K.622
歌劇「皇帝ティートの慈悲」K.621〜序曲、アリア「私は行くが、君は平和に」、アリア 「夢に見し花嫁姿」
2つのクラリネットと3つのバセット・ホルンのためのアダージョ 変ロ長調 K.411
■Disc6
交響曲第39番変ホ長調 K.543
交響曲第40番ト短調 K.550
■Disc7
交響曲第41番「ジュピター」
■Disc8
フリーメイソンのための葬送音楽ハ短調 K.477
2つのクラリネットと3つのバセット・ホルンのためのアダージョ 変ロ長調 K.411
レクイエム.ニ短調 K.626
■Disc9(日本向けボーナスCD)
歌劇「後宮からの逃走」K.384(ハイライト)
■Disc1、Disc2
トーマス・ツェートマイヤー(Vn&指)、
ルース・キリウス(Va)、
フランス・ブリュッヘン(指)*、
18世紀オーケストラ
録音(ライヴ): K.207:2002年6月、クリチバ(ブラジル)/K.218&K.219:2000年9月、ユトレヒト(オランダ)/K.211&K.216:2005年10月、ユトレヒト(オランダ)/K.364:2005年10月、ロッテルダム(オランダ)
■Disc3
シンディア・ジーデン(S)、
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ
録音(ライヴ):1998年5月&9月、ユトレヒト・フレーデンブルフ音楽センター
■Disc4
トゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールト(ナチュラルHrn)、
フランス・ブリュッヘン(指)*、
18世紀オーケストラ、
クラロン・マクファデン(S)*
エルヴィン・ヴィーリンガ(ナチュラルHrn)
マルク・デストリュベ(Vn)、
スタース・スヴィールストラ(Vn&Va)、
エミリオ・モレーノ(Va)、
アルベルト・ブリュッヘン(Vc)、
ロベルト・フラネンベルク(Cb)
録音:2006年6月−2008年7月、ブレシア(イタリア)、フェーネンダール(オランダ)、マドリッド(スペイン)
■Disc5
エリック・ホープリッチ(Cl&バセット・ホルン)
ジョイス・ディドナート(Ms)、
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ
録音:2001年2月(K.622)&11月(K.621/アリア)&12月(K.411)&1986年6月(K.621/序曲)
■Disc6、Disc7
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ
録音(ライヴ):2010年3月4日、デ・ドゥーレン(ロッテルダム、オランダ)
■Disc8
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ、
オランダ室内Cho
モーナ・ユルスルー(S)、
ヴィルケ・テ・ブルンメルストルテ(A)、
ゼーハー・ヴァンデルステイネ(T)、
イェレ・ドレイエル(Bs)、
録音(ライヴ):1998年3月20日、東京芸術劇場
■ボーナスCD(日本限定特別仕様)
レネケ・ルイテン(S)、シンディア・シーデン(S)、アンデシュ・ダーリン(T)、マルセル・ビークマン(T)、ミヒャエル・テーフス(Bs)、フランス・ブリュッヘン(指)18世紀オーケストラ、
カペラ・アムステルダム
録音:2011年11月9日、フリッツ・フィリップス音楽センター
GCD-921123
モーツァルト:オーボエ協奏曲
オーボエ協奏曲ハ長調 K.314
オーボエ四重奏曲ヘ長調 K.370
2本のヴァイオリン,ヴィオラ,コントラバス,オーボエと2本のホルンのためのディヴェルティメント K.251
アリア 「あなたに明かしたい、おお、神よ」 K.418
フランク・デ・ブライネ(Ob)
ケネス・モンゴメリー(指)
18世紀オーケス

録音:2015年1月&10月、アムステルダム
フランス・ブリュッヘンが結成し、古楽オーケストラのパイオニアとして世界的に活躍してきた18世紀オーケストラ。ブリュッヘン亡き後もその意志を継ぎ、客演指揮者を招いてのワールド・ツアーなどを続けてきました。新たに「ポスト=ブリュッヘン時代」へと突入した18世紀オーケストラの最初の録音は、長年18世紀オーケストラのメンバーとしてその美しい木管セクションの音色を創造してきたオーボイスト、フランク・デ・ブライネを中心としたモーツァルトのオーボエ作品集。18世紀オーケストラのほか、エンシェント室内Oの首席奏者としても活躍する名手ブライネの妙技を、フランス・ブリュッヘンが遺した偉大なるオーケストラの演奏に乗せてご覧あれ。指揮は、王立音楽大学(RCM)ではエイドリアン・ボールトに師事し、アルスターOの首席指揮者などを務めた北アイルランド、ベルファスト出身の指揮者、ケネス・モンゴメリー。2010年にはOBE(大英帝国勲章)に叙されており、近年は18世紀オーケストラの客演で好評を博しています。
GCD-921124
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123 キャロリン・サンプソン(S)、マリアンネ・ベアーテ・キーラント(A)、トーマス・ウォーカー(T)、デイヴィッド・ウィルソン=ジョーンズ(Bs)、
18世紀オーケストラ、カペラ・アムステルダム、
ダニエル・ロイス(指)

録音:2016年10月、ティヴォリ/ヴレーデンブルヒュ(ユトレヒト、オランダ)
古楽、合唱シーンでその卓越した手腕を発揮するダニエル・ロイスと自身が芸術監督を務める世界有数の合唱団カペラ・アムステルダム、そしてソリストにはキャロリン・サンプソン、マリアンネ・ベアーテ・キーラント(シェラン)など古楽界を代表する名歌手たちを迎えるなど、「ミサ・ソレムニス」の演奏のために豪華な陣容を実現させた18世紀オーケストラ。「ブリュッヘン時代」から続く18世紀オーケストラのベートーヴェン演奏史の1部であると同時に、「ポスト=ブリュッヘン時代」の本格的な幕開けを告げる「ミサ・ソレムニス」が堂々の登場です!
GCD-921130
ひそかな再結集〜バッハ&テレマン:作品集
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV.1051
テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽の為の組曲ニ長調 TWV.55:D6*
バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV.1067#
ライナー・ツィパーリング(ソロ・ヴィオラ・ダ・ガンバ)*、
ミヒャエル・シュミット=カスドルフ(ソロ・フルート)#、
マルク・デストリュベ(コンサート・マスター)*#、
18世紀オーケストラ

録音:2021年5月&8月、カイゼル運河教会(アムステルダム、オランダ)
フランス・ブリュッヘンとルーシー・ファン・ダールが共同創設者となって1981年に創設し、古楽再興とヒストリカル・パフォーマンス隆盛の時代をリードしてきたオランダの古楽オーケストラ、「18世紀オーケストラ」。ブリュッヘン亡き後にも様々なゲスト指揮者を迎えながら精力的に活動を続けている18世紀オーケストラのコロナ禍における新録音は、ライナー・ツィパーリングやミヒャエル・シュミット=カスドルフら古楽器の名手がフィーチャーされた、大バッハとテレマンの名曲アルバム!
COVID-19のパンデミックにより活動停止を余儀なくされた18世紀オーケストラのメンバーたちは国内外にちりぢりになっていましたが、再び一緒に演奏したいという熱意によって、限られたメンバーが久しぶりにアムステルダムに結集し、このレコーディングが実現しました。18世紀オーケストラで長年ソリスト(首席奏者)を務めてきたライナー・ツィパーリングがソロを担当するテレマンの組曲。18世紀オーケストラやバルタザール=ノイマン・アンサンブル、ドレスデン音楽祭Oの首席フルート奏者を担いながら、アーノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスに何度も招待されてきたミヒャエル・シュミット=カスドルフが華麗に舞う管弦楽組曲第2番。そして、カナダの名ヴァイオリニスト、マルク・デストリュベがコンマスとして率いるブランデンブルク協奏曲第6番という充実のプログラム。マルク・デストリュベは、18世紀オーケストラの共同コンサートマスターを務める他、アニマ・エテルナ、CBC放送O、オレゴン・バッハ祝祭Oなどのコンサートマスターとして世界中のツアーや音楽祭で演奏してきた名手です。また、山縣さゆり(vn、va)、森田芳子(va)、エミリオ・モレーノ(va)、アルベルト・ブリュッヘン(vc)、ピーター=ヤン・ベルダー(cemb)などのお馴染みの名手たちもメンバーに名を連ねています。
GCD-921201(2CD)
ストラデッラ:オラトリオ《スザンナ》 エマヌエラ・ガッリ(S)、
バルバラ・ザニチェッリ(S)、
ロベルト・ボニコーニ(C.T)、
ルカ・ドルドーロ(T)、
マッテオ・ベロット(Bs)、
エンリコ・ガッティ(Vn&ディレクター)、
アンサンブル・アウローラ
ヴェネツィア楽派の秘曲が大御所ガッティの深い解釈で鮮やかによみがえる。波乱万丈の生涯を送ったイタリアの音楽家ストラデッラ自身の人生を象徴するかのようなストーリーを持つ「スザンナ」は、バロック・ヴァイオリンの神様エンリコ・ガッティのグロッサ移籍第1弾。再評価の進むストラデッラのオラトリオ「スザンナ」は旧約聖書外伝「ダニエルとスザンナの物語」が原作となっており、祖国イタリアの音楽に尋常ならぬ情熱を注ぐガッティとアンサンブル・アウローラの濃厚な演奏がこの知られざる傑作を表舞台へと導いている。
GCD-921202
ヴィヴァルディ:12のヴァイオリンと低音のためのソナタ集より
 第2番/第3番/第4番/第7番
 第1番/第9番/第5番
エンリコ・ガッティ(Vn)
アンサンブル・アウロラ
当時のデンマーク王フレゼリク4世に献呈された「ソナタ集Op.2」は全12曲で構成され、1709年にヴェネツィアで出版が行われた作品番号の付いた最初のヴァイオリン・ソナタ集。1993年と1998年の2度に渡って「アントニオ・ヴィヴァルディ賞」を受賞しているガッティ。母国最大の巨匠の作品に立ち向かう姿勢と気迫の凄まじさは想像に難くありません。そしてアルカナ時代同様ガッティ自身の解説によるブックレットに加えて、グロッサの洗練されたジャケットデザインは今回も健在。
GCD-921203(2CD)
ヴィヴァルディ:12のトリオ・ソナタ集Op.1 エンリコ・ガッティ(Vn)、
アンサンブル・アウローラ
〔ロゼッラ・クローチェ(Vn)、
ジュディス=マリア・ベッカー(Vc)、
モニカ・プスティルニク(アーチLute)、
グィド・モリーニ(Cemb&Org)〕
デンマーク王フレゼリク4世に献呈された「ソナタ集Op.2」(GCD 921202)に続いてガッティ&アンサンブル・アウローラが取り上げたのは、当時のヴェネツィアの貴族であるアンニーバレ・ガンバラ伯に献呈され、1705年にヴェニスで出版された12曲で構成される「トリオ・ソナタ集Op.1」。ヴィヴァルディの代表作の1つとして知られる「トリオ・ソナタ第12番ニ短調《ラ・フォリア》」を曲集の最後となる12曲目に含んでいます。タルティーニの録音では敢えて「悪魔のトリル」を録音から外すなど、選曲にも深いこだわりを見せるガッティの信念は、自らが生を受けた母国イタリアのバロック音楽に対する愛情と言っても過言ではないでしょう。
GCD-921207(2CD)
コレッリ:トリオ・ソナタ集Op.4(室内ソナタ)
ソナタ第6番ホ長調Op.4-6
ソナタ第12番ロ短調Op.4-12
ソナタ第4番ニ長調Op.4-4
ソナタ第5番イ短調Op.4-5
ソナタ第1番ハ長調Op.4-1
ソナタ第10番ト長調Op.4-10
ソナタ第3番イ長調Op.4-3
ソナタ第8番ニ短調Op.4-8
ソナタ第7番ヘ長調Op.4-7
ソナタ第9番変ロ長調Op.4-9
ソナタ第2番ト短調Op.4-2
ソナタ第11番ハ短調Op.4-11
エンリコ・ガッティ(Vn&音楽監督)、
アンサンブル・アウローラ〔ロゼッラ・クローチェ(Vn)、ジュディス=マリア・ブルムステルベリ(Vc)、ガブリエレ・パロンバ(アーチリュート)、ファビオ・チオフィーニ(Cemb)〕

録音:2012年6月、テアトロ・クチネリ(ソロメオ/イタリア)
コレッリの4つのトリオ・ソナタ集の最後のセットであり、「Op.2」と同じく「室内ソナタ」となる1694年の「Op.4」。ピエトロ・オットボーニ枢機卿に献呈された「Op.4」で繰り広げられるエンリコ・ガッティの最も新しいコレッリ解釈に期待せずにはいられません。イタリア・バロックにおけるトリオ・ソナタの頂点の全曲録音が、エンリコ・ガッティとアンサンブル・アウローラという理想的な組み合わせで遂に実現します。
GCD-921208
無数の助言〜17世紀イタリアのヴァイオリン・ソナタ集
フォンタナ:ソナタ第2番
パレストリーナ(ロニョーニ編):モテット「御身は美し」
ベルターリ:チャコーナ
ピッチニーニ:トッカータ第10番
フォンタナ:ソナタ第12番
パレストリーナ(ヴィルジリアーノ編):マドリガーレ「草原と丘」
メールラ:カンツォーネ「ラ・カッペリーナ」
ウッチェリーニ:ソナタ Op.5-11
ベルトーリ:ソナタ第2番
ロッシ:ソナタ第7番
レグレンツィ:ソナタ Op.2-8「ラ・フォスカリ」
ウッチェリーニ:ソナタ Op.7-3
カステッロ:ソナタ第8番
エンリコ・ガッティ(Vn)、
アンサンブル・アウローラ
〔エレーナ・ビアンキ(ドゥルシアン)、
ガブリエレ・パロンバ(テオルボ)、
ファビオ・チオフィーニ(Org)〕

録音:2011年10月24日−26日、コッレシポリ(テルニ、イタリア)
アルカンジェロ・コレッリ(1653−1713)が巨匠として活躍する以前の時代"17世紀前半"のイタリア。ウッチェリーニやベルターリ、ピッチニーニ、フォンタナ、メールラ、ロッシ、レグレンツィ、カステッロ。優れた作曲家であると同時に、ヴァイオリニスト、または器楽の名手として活躍したイタリアの音楽家たちが「ヴァイオリンのための音楽」という形で後世に残した"無数の助言、アドバイス"を、最高級の演奏で蘇らせるというエンリコ・ガッティならではの見事な企画。後の「ヴァイオリン・ソナタ」の礎となった17世紀イタリアのヴァイオリン芸術。エンリコ・ガッティの原点回帰、要注目です!
GCD-921209
アッシジのコレッリ
コレッリ:アッシジのソナタ(ヴァイオリンと通奏低音のための12のソナタ/世界初録音)/ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ Anh.33〜35〔ソナタ Anh.34 ニ長調/ソナタ Anh.33 イ長調/ソナタ Anh.36 ニ長調/ソナタ anh.35 イ短調〕
エンリコ・ガッティ(ヴァイオリン&ディレクター)、アンサンブル・アウローラ〔ガエターノ・ナジッロ(Vc)、アンナ・フォンターナ(Cemb)〕

録音:2013年12月、カステッロ・マラスティアーノ、ロンジャーノ(チェゼーナ、イタリア)
16〜17歳の若き日のコレッリがボローニャで書いた「アッシジのソナタ」は、1963年にアッシジの聖フランチェスコ教会で手稿譜が発見された12曲からなるヴァイオリン・ソナタ集。発見から長い年月をかけて手稿譜の研究、分析、校訂を行い、遂に「アッシジのソナタ」を演奏可能にしたガッティ。作曲者の没後300周年となった2013年に世界初演、レコーディングが実現した「アッシジのソナタ」は、ボローニャ楽派のスタイルと、若きコレッリの才能を併せ持った"ダンス的"な秀作であり、音楽史の空白を埋める世紀の発見と言っても過言ではないでしょう。
エンリコ・ガッティが成し遂げた「アッシジのソナタ」の世界初録音。コレッリの演奏史に新たなページが加わる時が来た ――!
GCD-921210
クロスドレッシング・バッハ〜バッハ:異稿&希少作品集
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ニ長調 BWV.1028(原曲:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための)
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ ト短調 BWV.1013(原曲:無伴奏フルートのための)
ソナタ ニ短調 BWV.964(BWV.1003からの編曲)
ヴァイオリンとチェンバロのためのトリオ ニ短調 BWV.583
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番ト短調 BWV.1029(原曲:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための)
ヴァイオリンとチェンバロのためのフーガ ト短調 BWV.1026
エンリコ・ガッティ(バロック・ヴァイオリン/コルネリウス・クレインマン1670年頃製作)、
リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ/ロベルト・リビ2008年製作、ミヒャエル・ミートケ1700年頃製作モデルのレプリカ)

録音:2017年6月、ロンジャーノ(チェゼーナ、イタリア)
イタリアが世界に誇る古楽界の至宝であり、バロック・ヴァイオリンの神様とも称されるエンリコ・ガッティが、同じくイタリアの古楽界を代表する世界的奏者、リナルド・アレッサンドリーニとの超豪華コンビでグロッサ(Glossa)に久々の登場!しかもプログラムは「バッハ」という話題必至の特大リリース!
ソリスト、室内楽奏者としてはもちろんのこと、アンサンブル・アウローラ、コンチェルト・イタリアーノという世界的な古楽アンサンブルを率いて、数多くの名演を送り出してきたガッティとアレッサンドリーニ。
単純にヴァイオリンやチェンバロのための有名作品を並べるのではなく、「ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ」や「無伴奏フルートのためのパルティータ」の『ヴァイオリン版』や、「BWV.1003」からチェンバロ独奏版へと編曲された『BWV.964』などの「異稿版」や「希少作品」にフォーカスしたこの作品集は、百戦錬磨の同コンビならではの唯一無二のバッハ・アルバムに仕上がっています。
グロッサを舞台として実現したガッティ、アレッサンドリーニ、そしてバッハの音楽の共演にご期待下さい!
GCD-921304
ハープを伴う貴婦人の肖像画〜スウェーデン女王クリスティーナの音楽
パスクイーニ:ミローネのためのトッカータ、 アルマンド、パッサカリア、
 ビッザリーア、
 イル・パッジョ・トデスコのための変奏曲、
 トッカータ第8番
コレッリ:ソナタ第1番 Op.1
アルカデルト:Se la dura durezza passeggiato
作曲者不詳(17世紀):トッカータ、ナポリのテノール、コレンテ
パスクイーニ:ペトロニッラのためのパッサカリア
ストラデッラ:ヴァイオリン・ソロのシンフォニア
A.スカルラッティ:トッカータ、フーガ
コレッリ:ソナタ第1番 Op.1より グラーヴェ
マラ・ガラッシ(ハープ)

録音:2016年10月&2017年8月、ロッカビアンカ(イタリア)
長澤真澄、西山まりえを始めとする多くの世界的ハーピストを育てた名教師であり、イタリアが生んだピリオド・ハープの第1人者マラ・ガラッシのGlossa第4弾。スウェーデン女王クリスティーナの庇護の下で豊かに発展した17世紀ローマのハープ音楽集。
1650年代半ばからローマに移り住んだクリスティーナは、作家、科学者、そして特に音楽家のパトロンとして文化的な生活と発展に大きな恩恵を与えたことで知られています。その庇護を大きく受けた大作曲家たち、パスクイーニ、コレッリ、スカルラッティ、ストラデッラらが書いたハープ音楽から、クリスティーナ女王のイタリアでの華麗な生活を描写します。
GCD-921402
ゲレーロ:レクイエム〜死者のためのミサ
埋葬の音楽
マイケル・ヌーン(指)
オーケストラ・オヴ・ザ・ルネサンス
セヴィーリャ大聖堂で執り行われたゲレーロの葬儀を音楽的に再現した画期的な試み。ゲレーロの没後400年記念としてリリースされたこの「レクイエム」は、1599年11月スペインのセヴィーリャ大聖堂で執り行われたゲレーロ自身の葬儀ミサと埋葬の音楽の再現を試みた歴史的快挙!このディスクにはゲレーロの音楽だけでなく、当時の慣習に従って音楽的に再現されたゲレーロの葬儀の模様の両面が収められているのである。ゲレーロの研究者であるマイケル・ヌーン渾身の芸術作は録音も非常に優秀。
GCD-921406
ジョゼッフォ・ツァルリーノ(c.1517−1590):ソロモンの雅歌
聖霊来たりたまえ
我らが父よ〜アヴェ・マリア
マイケル・ヌーン(指)
アンサンブル・プラス・ウルトラ

録音:2005年5月
調和概論の著者ツァルリーノの貴重なモテット集。1517年頃にイタリアのキオッジャで生まれたと伝えられているジョゼッフォ・ツァルリーノは特に音楽理論の分野で才能を発揮し、16世紀における対位法理論の第1人者として当時の音楽の発展に多大な影響を与えたと言われています。またツァルリーノの著書「調和概論」はこれまでの音楽史においても最も重要な著作の1つとされており、当時のヴェネツィア楽派の中でも突出した存在感を放っていたことが窺い知れます。1540年代後期に書かれた10曲のモテットで構成される「ソロモンの雅歌」と2つのモテットを収録した宗教作品集は、ツァルリーノの作曲家としての卓越した才能を証明する貴重かつ重要な録音。ルネサンス時代、その中でも屈指の名演と名高いゲレーロのレクイエム(GCD 921402)を筆頭としたスペインの作品を数多く手懸けてきたマイケル・ヌーン&アンサンブル・プラス・ウルトラ。ルネサンス音楽の演奏と解釈には絶大な実績と評価を持つだけに、今回のイタリア・ルネサンスの録音も演奏、資料の両面で重宝されることでしょう。
GCD-921513
ヴィヴァルディ:3声のセレナータ「祝されたセーナ」RV.693 ラ・リゾナンサ、ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb&指)、
イェツァベル・アリアス・フェルナンデス(S)、
マルティン・オロ(A)、
セルジオ・フォレスティ(Bs)

録音:2011年6月、ティエラッシェ・サン・ミッシェル(フランス)
イタリア古楽界を代表する鍵盤奏者ファビオ・ボニッツォーニが1995年に創設したピリオド・オーケストラ、ラ・リゾナンサが取り組むイタリア、またはイタリアに縁のある"バロック・セレナータ"。イタリア・バロックの巨匠ヴィヴァルディの3声のセレナータ「祝されたセーナ(セーヌ川に祝う)」は、フランス国王ルイ15世の聖命祝日、ピエトロ・オットボーニ枢機卿のヴェネツィア復帰、フランス大使ジャック・ヴァンサン・ランゲの赴任を祝して作曲、初演が行われたと伝わる秀作です。1725年は「和声と創意への試み」が出版された年であり、絶頂期の成熟した作曲技法が生み出したセレナータは、まさにヴィヴァルディ版"水上の音楽"!ヌリア・リアルやロベルタ・インベルニッツィと並ぶ期待の古楽系ソプラノ、イェツァベル・アリアス・フェルナンデスの歌声、ボニッツォーニ&ラ・リゾナンサの優れたアンサンブルによる新録音の誕生を喜びたい。
GCD-921514(2CD)
フレスコバルディ:トッカータ&パルティータ集
トッカータとパルティータ第1巻(トッカータ第1集)
トッカータ第2集
ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb & Org)

録音:2012年3月&5月、ロワイヨモン(フランス)&マントヴァ(イタリア)
ローマでは教会オルガニスト、フィレンツェではメディチ家の宮廷オルガニストを務めるなど、自身も優れた鍵盤奏者だったフレスコバルディ。後世に影響を与えたフレスコバルディの鍵盤音楽の中でも、共にローマで出版された1615年の「トッカータ第1集」、1627年の「トッカータ第2集」は、"トッカータ"の形式の確立に大きな役割を果たした重要な作品。ボニッツォーニの使用楽器は、チェンバロが1975年にウィレム・クルスベルヘンが製作した1694年製のB・ステファニーニのレプリカ・モデル、オルガンがマントヴァ、サンタ・バルバラ教会のグラツィアディオ・アンテニャーティ1565年製作のヒストリカル・オルガン。この楽器の響きもボニッツォーニのフレスコバルディの大きな聴きどころ。
GCD-921515(2CD)
ヘンデル:セレナータ「アチ、ガラテアとポリフェーモ」 HWV.72 ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、
ブランディーヌ・スタスキェヴィチ(Ms)、
リサンドロ・アバディ(Bs)、
ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb、指)、ラ・リゾナンサ

※録音:2012年6月25日−30日、サン・ミッシエル・アン・ティエラシュ(フランス)
ギリシャ神話を題材としたヘンデルのセレナータで、重要な役割を担う3人のソリストは、イタリア古楽界の情熱の歌姫ロベルタ・インヴェルニッツィ、ミンコフスキやニケからの信頼も厚いフランスのブランディーヌ・スタスキェヴィチ、南米アルゼンチンのリサンドロ・アバディ!
ヘンデル若き日のあふれんばかりの才能が、ボニッツォーニの入念な楽曲研究、時代考証、ラ・リゾナンサとソリストたちとの共演によって、現代に花開きます。
GCD-921516
ヘンデル:二重唱曲集(デュエット・ダ・カメラ)
愛の絆は楽しく幸福 HWV.194
あまりにも苛酷、あまりにも傲慢 HWV.198
心配のない人は真に幸いなり HWV.181
多くの矢を私の胸に放ち HWV.197
鳩は悩み、悲しみ、嘆き HWV.188
恋する心よ、熱情を貯え増やせ HWV.185
もしもお前が愛を捨てないなら HWV.193
あなたをじっと見つめていたい HWV.178
盲目の愛の神、あなたを信じまい HWV.190
軽く動く葉 HWV.186
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、
マリーナ・デ・リーソ(Ms)、
ラ・リゾナンサ
〔カテリーナ・デラグネッロ(Vc)、クレイグ・マルキテッリ(アーチリュート、テオルボ)、ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb)〕

録音:2013年11月3日−6日、ミラノ
ヘンデルのイタリア滞在時代に作曲された「イタリアン・カンタータ集」が一大人気シリーズとなったファビオ・ボニッツォーニとラ・リゾナンサ。最新作は、イタリア古楽界の2人の歌姫、ロベルタ・インヴェルニッツィとマリーナ・デ・リーソをソリストに迎えた、ヘンデルのソプラノとアルトのための二重唱曲集(デュエット・ダ・カメラ)。イタリア滞在時代を終えた1710年〜12年頃、ハノーファーで作曲された5曲。ロンドンへと移ったヘンデルが1720年頃に作曲した2曲。そして1740年代、「メサイア」を始め多くの英語オラトリオを産みだしていた頃の作品を3曲。イギリスへ帰化した後も、数々のイタリア・オペラとともに作曲されてきたイタリア語による二重唱曲を収録。
GCD-921517
ヘンデル:イタリア語による二重唱&三重唱曲集
三重唱「夜明けに微笑むあの花を」HWV.200
二重唱「タタール王国へ」HWV.187
二重唱「海が穏やかに微笑む時」HWV.191
二重唱「愛は私に喜びをもたらす」HWV.180
二重唱「私の悩みのたね、いとしいお方」HWV.182
二重唱「お前は何を考える」HWV.184
二重唱「行け、気紛れな望み」HWV.199
二重唱「黙って、おお黙って」HWV.196
三重唱「もしお前が愛を捨てないなら」HWV.201
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、
シルヴィア・フリガート(S)、
クリスティアン・アダム(T)、
トーマス・バウアー(Br)、
ラ・リゾナンサ〔カテリーナ・デラニェッロ(Vc)、エヴァンジェリーナ・マスカルディ(テオルボ)、ファビオ・ボニッツォーニ(チェンバロ&ディレクター)〕

録音:2014年6月24日−27日、サン・ミシェル・ド・ティエランシェ(フランス)
イタリアの情熱のソプラノ、ロベルタ・インヴェルニッツィを筆頭に、バリトンのトーマス・バウアーまで、世界有数の古楽系歌手たちがボニッツォーニとの共演に集うなど、陣容は非常に豪華。Glossaの一大シリーズとなった「イタリアン・カンタータ集」の流れを汲むヘンデルの「二重唱&三重唱」を、実力派歌手陣の見事な歌声で存分に!
GCD-921521
ヘンデル:イタリアン・カンタータ集Vol.1
カンタータ《炎の中で》HWV.170
カンタータ《フィッリの夜の思い》HWV.134
カンタータ《あの宿命の日から(愛の妄想)》HWV.99
カンタータ《高貴な望みの子》HWV.113
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、
ファビオ・ボニッツォーニ(指&Cemb)、
アンサンブル・リゾナンサ
グロッサの新シリーズとなるヘンデルの「イタリアン・カンタータ集」は、100曲のカンタータの中から器楽伴奏付きの約30曲取り上げ、2006年から2009年にかけてレコーディング&リリースが行われるというプランになっています。今回の「イタリアン・カンタータ集」で初登場となる「アンサンブル・リゾナンサ」は、ミッツィ・メイヤーソンと共にグロッサの鍵盤楽器分野を代表する名手ファビオ・ボニッツォーニによって結成された新たなアンサンブル。ソプラノには、古楽やバロック音楽のスペシャリストとして称賛を浴びている1966年イタリア出身のロベルタ・インヴェルニッツィを起用。また、グロッサの特色の1つでもあるジャケットのデザインは、今回も高い芸術性を感じさせる素晴らしい仕上がりを見せてくれています。 
GCD-921523
ヘンデル:イタリアン・カンタータ集Vol.3
カンタータ《あなたに再びお会いしようとはおお神よ》HWV.150
カンタータ《決して心変わりしない》HWV.140
カンタータ《私の軽蔑するのは》HWV.165
カンタータ《ああつれない人よ》HWV.78
ラファエラ・ミラネシ(S)、
サルヴォ・ヴィターレ(Bs)、
ファビオ・ボニッツォーニ(指&Cemb)、
アンサンブル・リゾナンサ
ヘンデルのイタリアン・カンタータ第3集!ヘンデルのイタリア滞在時代(1706年〜1710年)に作曲された100曲の室内カンタータ(イタリアン・カンタータ)の中から、器楽伴奏付きの約30曲を取り上げていくシリーズの第3集。この第3集にはイタリアにおけるヘンデルの重要な後援者であったピエトロ・オットボーニ枢機卿に関連する4曲のカンタータが収録されており、ともにイタリア生まれでシリーズ初登場となるソプラノのラファエラ・ミラネシとバスのサルヴォ・ヴィターリが素晴らしい歌声を披露してくれる。
GCD-921603
シャルパンティエ:テ・デウムH.146&モテット集 エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル
太陽王ルイ14世の権力と栄光を示す!!絢爛豪華な宮廷文化の象徴たる音楽。エルヴェ・ニケ&コンセール・スピリチュエルのコンビにとってグロッサ(Glossa)移籍後、初の録音となったのがこのシャルパンティエの「テ・デウム」。 「テ・デウムH.146」はヴェルサイユ楽派最高の宗教音楽作曲家シャルパンティエの作品の中でも抜群の知名度を誇り、特に壮麗で華麗な「前奏曲」は様々な形で演奏が行われている。太陽王ルイ14世の権力と栄光を示した豪華絢爛な宮廷文化の象徴たる音楽である。
GCD-921606
ヘンデル:水上の音楽/王宮の花火の音楽 エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル
ピリオド奏者100人が名曲の概念を根底から覆す!構想だけに「5年」という長大な時間を要し「初の歴史的再現ヴァージョン」の誕生として全世界に特大の衝撃を与えたニケ&コンセール・スピリチュエルのヘンデル。オーボエやバスーン、コントラバスはこの演奏のためだけに特注で製作された楽器を使用。ホルン・セクションは敢えてハンドストップを使わず、トランペット・セクションはナチュラル・トランペットで統一するなど時代考証に基づいたこの「ヘンデル」はまさに驚きと発見の連続!今後長きにわたって語り継がれるであろうこの録音は、ニケ&コンセール・スピリチュエルの代名詞である。
GCD-921609
ボワモルティエ:低音楽器のためのソナタ集
ヴィオールのための組曲Op.31、
異なる楽器または同一の楽器のための4声のソナタ第6番Op.34、
バス―ンのためのソナタ第3番Op.26、
チェロのためのソナタ第2番Op.50
2声によるソナタ第3番Op.14、
小品による組曲Op.40
エルヴェ・ニケ(指、Cemb、Org)、
コンセール・スピリチュエル
本拠地デイヴィス・シンフォニー・ホールで行われたコンサートのライヴ映像に併せて充実のドキュメンタリーを収録。
GCD-921610
アンリ・デマレ(1661−1741):グラン・モテ第2集
詩篇第129番《深き淵より》/
聖霊降臨祭の祝祭のための賛歌《来れ創造主なる聖霊よ》/
詩篇第4番《われが呼びかけし時》
エルヴェ・ニケ(指)コンセール・スピリチェル
フランス宮廷と密接なかかわりを持つなど17世紀中期から18世紀にかけて活躍した作曲家アンリ・デマレ。当時の音楽家の中で大規模なグラン・モテを仕上げることにおいて、デマレの右に出る者はいないとまで評価を受けていました。輝かしい評価や才能の反面、オルガニストとして活躍しながらも狩猟中の事故で左手の指を3本失い、最初の妻の死後弟子の女性との結婚を望み猛反対され修道院に追放。その後諸国を放浪するなど激動の人生を送り、多くの苦労も経験した人物でもあります。
GCDSA-921611
(1SACD)
シャルパンティエ(1643−1704):8声のミサ曲H.3
フルートとヴァイオリン付き8声のテ・デウムH.145
エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル
ヴェルサイユ楽派最高の宗教音楽作曲家であり、ルイ14世時代のフランスで活躍したシャルパンティエのテ・デウムは4曲が現存しており、今回収録されている「テ・デウムH.145」も非常に重要な位置を占める作品。ニケ&コンセール・スピリチュエルの表現力や息遣い、演奏の細部までを余すことなく再現することの出来るSACDハイブリッドでの録音は、フランス・バロックの名作を最高の演奏で堪能できる最適な形であると言えるでしょう。
GCD-921612(2CD)
アンドレ・カルディナル・デトゥシュ(1672−1749):音楽悲劇「カリロエ」(1743年版) エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル
同コンビにとって初のSACD Hybridリリースとなったシャルパンティエの「8声のミサ曲」(GCDSA 921611)に続く最新録音!パストラーレ・エイロック「イセ」の初演を聴いた当時のフランス国王である太陽王ルイ14世から、「リュリ以来、これほど楽しい音楽はなかった」という最大級の賛辞を贈られたというエピソードを持つデトゥシュ。王立音楽アカデミーの総監督、指揮者などの要職を歴任し、1727年だけで46回もの演奏会をヴェルサイユ王妃の館で開くなど王族から厚い信頼を得ていたことが記録に残されています。斬新な手法を用いて数多くの独創的な作品を生み出したデトゥシュは、リュリからラモーへの橋渡しを行いフランス・オペラの発展に大きな影響を与えた作曲家なのです。
GCD-921613
ヴェルサイユ宮殿噴水ショー
シャルパンティエ:行進曲、《テ・デウム》より
H・デマレ:《深き淵より》より
A・C・デトシュ
:《カリロエ》より
J-B・ボワモルティエ
:《異なる楽器または同一の楽器のための4声のソナタ第6番Op.34》より
 《ダフニスとクロエ》より
リュリ
:歌劇《プロセルピーヌ》より
ヘンデル:《水上の音楽》組曲第1番より
エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル
「ヴェルサイユ宮殿噴水ショー」とは太陽王ルイ14世が築いたヴェルサイユ宮殿の庭園で行われるバロック音楽と噴水によるショーのことであり、毎年多くの観光客を集める1大イベント。このタイトルは、ニケ&コンセール・スピリチュエルによるこれまでの録音からの抜粋を集めたコンピレーション・アルバム。ルイ14世と同じ時代に生きたフランスの作曲家たちの作品を中心としているところもタイトルに相応しいもの。クォリティの高さを感じさせるフルカラーのブックレットもグロッサならではです。
GCD-921614(2CD)
マラン・マレ:音楽悲劇「セメレ」(復元版全曲世界初録音) シャノン・メルセル(S)、
ベネディクト・トラン(S)、
ジャエル・アザレッティ(S)、
ヒョルディス・テボー(Ms)、
アンデッシュ・J.ダーリン(T)、
トマ・ドリエ(Br)、リサンドロ・アバディ(Br)、
マルク・ラボネ(Br)、エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル

録音:2007年2月、ノートル・ダム・デュ・リバン教会
ヴィオールの巨星サント=コロンブから教えを受け、太陽王ルイ14世時代のフランスで最高の宮廷ヴィオール奏者としての名声を得たマラン・マレ。ヴィオールではなく、マレのオペラの作曲家としての名声を高める大きな要因となった「アルシード」(1963)、「アリアーヌとバッカス」(1696)、「アルシオーヌ」(1706)に続く4作目にして最後の大作となったのがこの音楽悲劇「セメレ」。プロローグと5つの幕で構成され1709年にパリで初演されましたが、楽譜が完全な形で現存していなかったために「アルシーヌ」などの陰に隠れる形でその全貌はベールに包まれてきました。そこで一切の妥協を許さぬフランス・バロックの奇才エルヴェ・ニケが新たに発見された楽譜を用いて復元と再構成に着手。そして2006年にフランスのボーヌで開催されたボーヌ・バロック音楽祭において「セメレ」復元版全曲の世界初演という偉業が実現したのです!またニケ&コンセール・スピリチュエルはコンサートでの初演だけでなく、フランス・バロックに適した実力派のソリストたちを迎えてレコーディングに臨むなど「セメレ」の復活に懸ける意気込みは凄まじいものがあります。
GCD-921615(2CD)
リュリ:音楽悲劇「プロセルピーヌ」 サロメ・アレール(S)、ベネディクト・トラン(S)
ステファニ・ドゥスラック(Ms)、
ブランディーヌ・スタスキェヴィチ(Ms)、
シリル・オビティ(T)、
フランソワ=ニコラ・ジェスロ(C.T)、
ブノワ・アルヌール(Br)、マルク・ラボネ(Br)
ピエール=イヴ・プリュヴォ(Br)、
ジョアン・フェルナンデス(Br)、
エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル

録音:2006年9月&2007年11月、ヴェルサイユ&ポワシー
「カリロエ」&「セメレ」に続くニケ&コンセール・スピリチュエルのフランス・バロック・オペラ最新作は、フランスにおける「音楽悲劇」の始祖ジャン=バティスト・リュリの大作「プロセルピーヌ」の全曲録音!冥府の神プルートに誘拐され、冥府の女王となってしまったローマ神話に登場する悲劇の女神「プロセルピーヌ」(ギリシャ神話ではペルセポネ)を描いた音楽悲劇「プロセルピーヌ」は、ジャン=バティスト・リュリの音楽と当時有数の作家フィリップ・キノーの台本が融合を果たしたフランス・バロック・オペラの傑作です。1680年2月3日に「サン=ジェルマン=アン=レー」で初演が行われてから3世紀という長い月日を経てニケ&コンセール・スピリチュエルにより新たに記録される「プロセルピーヌ」では、世界に名立たるフランス・バロックのスペシャリストたちがソリストとして集結するなど環境は万全。「音楽悲劇」の分野を開拓したリュリの偉大なる才能が、ニケ&コンセール・スピリチュエルによって改めて世に証明されます。
GCDSA-921616
(1SACD)
ヘンデル:《水上の音楽》組曲第1番ヘ長調HWV.348
《水上の音楽》組曲第2番ニ長調HWV.349
《水上の音楽》組曲第3番ト長調HWV.350
《王宮の花火の音楽》HWV.351

◆ボーナストラック
Joyeux anniversaire(お誕生日おめでとう)
エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル

録音:2002年9月にフランス・メッツ・アーセナル(ライヴ)
GCD-921617
シャルパンティエ:聖母被昇天のミサ曲H.11、
《聖なる神への信仰を通して》H.361、
《仮祭壇のための》H.508、
《おお、救いのいけにえよ》H.262、
《主よ、王を救いたまえ》H.303、
《主よ、王を救いたまえ》H.291
エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル、
シャンタル・サントン=ジェフリー(S)、
アンナ・バヨディ=イール(S)、
フランソワ=ニコラ・ジェスロ(オート=コントル)、
ロマン・シャンピオン(T)、
ブノワ・アルヌール(Bs)

録音:2008年7月、音響音楽研究所IRCAM(パリ)
パリ・イエズス会のサン=ルイ教会の楽長を経て、1698年にフランソワ・シャプロンの後任としてサント=シャペルの楽長に就任したシャルパンティエ。1704年に没するまでこの地位にあった晩年のシャルパンティエは、この時期にかの有名な「テ・デウムニ長調」H.146を作曲。そしてこの「テ・デウム」や「真夜中のミサ」と並び称され、シャルパンティエのミサ曲を代表する傑作こそが、今回録音された「聖母被昇天のミサ曲」H.11なのです。ニケはこの「聖母被昇天のミサ曲」を演奏するにあたり、5つの通常文に2つの「主よ、王を救いたまえ」(H.303&H.291)など5つのモテット、「オルガンのためのベネディクトゥス」を加えるなど、鬼才ニケ独自のアプローチがここでも冴えに冴えます!
GCDSA-921623
(1SACD)
ストリッジョ:40声または60声のためのミサ曲
グレゴリオ聖歌:幸いなるかな乙女マリアの御体
ベネヴォリ:われ喜びに満てり、ミゼレーレ
コルテッチャ:主をほめたたうるは良きことなり父に栄光あれ
ストリッジョ:キリエ、グローリア(ミサ曲「かくも幸せな日が」より)
コルテッチャ:アレルヤ
ストリッジョ:クレド(ミサ曲「かくも幸せな日が」より)
ベネヴォリ:マニフィカト
ストリッジョ:サンクトゥス
 ベネディクトゥス、
 アニュス・デイ(ミサ曲「かくも幸せな日が」より)
コルテッチャ:汝はいと高き者の預言者と呼ばれ
ストリッジョ:40声のモテット「見よ、祝福されたる光が」
エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル

録音:2011年8月、ノートル・ダム・デュ・リバン教会(パリ)
数々の古楽革命を起こしてきた稀代の鬼才が、「マドリガル・コメディ」のジャンルを確立したイタリア・ルネサンスの音楽家、アレッサンドロ・ストリッジョ(c.1536−1592)の『40声または60声のミサ曲「かくも幸せな日が」(ミサ・ソプラ・エッコ・ベアト・ジョルノ)』をレコーディング!作曲から約400年間所在不明の状態が続き、フランスのパリで発見されたストリッジョの「40声または60声のミサ曲」。
"40声"だけでなく「アニュス・デイ」は"60声"のために作曲されており、イタリアで誕生したルネサンス史上屈指のスケールを誇る合唱芸術です。
ドミニク・ヴィスの校訂譜を使用したエルヴェ・ニケは、60人の歌い手と器楽奏者たちを、指揮者とマイクを取り囲むように円状に配置。マルチチャンネル・サラウンド再生を意識したレコーディング環境が整えられており、ストリッジョの40声と60声のための壮大壮麗な音楽の全てが現代に蘇る。鬼才エルヴェ・ニケの古楽革命、ここに再び!
GCD-921625(2CD)
カテル:音楽悲劇「セミラミス」 エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル、
マリア・リッカルダ・ヴェッセリンク(Ms)、
ガブリエラ・フィリポネ(S)、
マティアス・ヴィダル(T)、
ニコラ・クルジャル(Bs)、
アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(Bs)、
ニコラ・メール(T)

録音:2011年11月25日、オペラ・ベルリオーズ・ル・コルム(モンペリエ)・ライヴ
パリでゴセックから作曲を学び、フランス革命が起きた際には国民軍の軍楽隊の一員となり、作曲、音楽指導に携わったという経歴を持つカテル。18世紀のトラジェディ・リリックの伝統、形式が用いられた1802年にパリ・オペラ座で初演されたカテルの「セミラミス」は、フランスにおける"ルイ16世の時代"のスタイルから"19世紀のグランド・オペラ"への転換期、作風の変遷を示す貴重なオペラです。
その後、パリ音楽院での権力闘争に巻き込まれ、第一線を退くことになるカテルだが、ニケ&コンセール・スピリチュエルによってフランス・オペラの転換期に残した功績が再び評価される時が来た!
GCD-921626(2CD)
コンセール・スピリチュエル〜結成25周年アニヴァーサリー・アルバム"les 25 ans !!!"
T.ミュジーク・ルリジューズ(宗教音楽)〜フレマール、ブテイエ、シャルパンティエの音楽
U.デムジュール(行き過ぎ)〜ヘンデル、ストリッジョ、パーセルの音楽
V.ジャルダン・スクレ(秘密の園)〜ボワモルティエ、ダジャンクール、ギュスターヴ・シャルパンティエの音楽
W.オペラ集〜ボワモルティエ:「ダフニスとクロエ」より、
 パーセル:「ディドーとエネアス」より、
 デトシュ:「カリロエ」より、
 マレ:「セメレ」より、
 グレトリ:「アンドロマケ」より、
 カンプラ:「ヴェニスの謝肉祭」より
X.私のお気に入りの小さな宝石〜ボワモルティエ、、マレ、デトシュの音楽
エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル

録音:1999年−2011年
フランス革命により活動に終止符が打たれた18世紀の"コンセール・スピリチュエル"の名を受け継ぎ、1987年に古楽界の鬼才エルヴェ・ニケが現在のコンセール・スピリチュエルを結成してから今年2012年で25周年!エルヴェ・ニケとコンセール・スピリチュエルの結成25周年を祝したアニヴァーサリー・アルバムは、四半世紀という長き歳月の中で現代に蘇らせてきた"フランス・バロック音楽"や、ヘンデル、ストリッジョなどの"古楽革命"を集めたスペシャル・プログラム!知られざるフランス・バロック音楽の発掘、復権という大きな役割を担い続けるニケ&コンセール・スピリチュエル。25年という歳月と功績が凝縮されたアニヴァーサリー・アルバムです。
GCD-921627
ルイ・ル・プランス:ミサ・マクラ・ノン・エスト・イン・テ(ミサ曲「汚れは御身のうちにあらず」)
シャルパンティエ:喜べ、キリスト教徒よ H.306
ル・プランス:キリエ、グローリア
シャルパンティエ:国王の健康回復のための感謝祈祷 H.341
ル・プランス:クレド
シャルパンティエ:司教叙階式のための序曲 H.536
リュリ:おお、いと甘き主よ
ル・プランス:サンクトゥス
シャルパンティエ:おお、価値ある驚くべき宴 H.245
ル・プランス:アニュス・デイ
シャルパンティエ:主よ、王を健やかにあらせてください
シャルパンティエ:マニフィカト
エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル

録音:2012年10月、ノートル・ダム・ドゥ・リバン(パリ、フランス)
ル・プランスが1663年に作曲した聖母マリアに捧げる女声によるミサ曲、「汚れは御身のうちにあらず(ミサ・マクラ・ノン・エスト・イン・テ)」(女声&器楽版)に、フランス・バロックの旗手シャルパンティエ、ルイ14世の宮廷楽長リュリのモテットを組み合わせた創意工夫に満ちたプログラムは、ニケ&コンセール・スピリチュエルならでは。ニケ&コンセール・スピリチュエルのコンビによるフランス・バロック音楽の栄華の再現、無限に広がる可能性と知られざる傑作の探究は続く――。
GCD-921628(2CD)
フォーゲル:音楽悲劇「金羊毛」 エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル、
ニュルンベルク州立劇場Cho
マリー・カリニーヌ(Ms)、
ジャン・セバスチャン・ブ(Br)、
ユーディト・ファン・ワンロイ(S)、
ジェニファー・ボルギ(S)、
フラチュヒ・バセーンス(S)、
マルティン・ニヴァル(T)

録音:2012年7月16日&27日、ニュルンベルク州立劇場(ドイツ)
モーツァルトと同じく1756年に生を受け、フランス、パリで目覚ましい活躍を繰り広げながらも、1788年に32歳の若さでこの世を去ったドイツの作曲家ヨハン・クリストフ・フォーゲル(1756−1788)。「金羊毛(La Toison d'or)」は、グルックの信奉者でもあったフォーゲルが初めて作曲を行い、死が間近に迫った1786年に初演が行われた音楽悲劇。
終わり無きエルヴェ・ニケのフランス・バロック探究。ベルリオーズがフレンチ・ロマンティシズムのパイオニアの1人と称したパリのドイツ人、フォーゲルの才能が、今ここに解き明かされます。
GCD-921629(2CD)
ラモー:英雄的バレエ「イメンとアムールの祭り」(世界初録音)
プロローグ/第1幕:オシリス/第2幕:カノープス/第3幕:アリュエリス
エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル、
キャロリン・サンプソン(S)、
シャンタル・サントン=ジェフェリー(S)、
ブランディーヌ・スタスキェヴィチ(Ms)、
ジェニファー・ボルギ(Ms)、
マティアス・ヴィダル(テノール/オート・コントル)、
ライナウト・ファン・メヘレン(テノール/オート・コントル)、
タシス・クリストヤニス(Br)、アラン・ブエ(Br)

録音:2014年2月14日−15日、ヴェルサイユ宮殿オペラ劇場(フランス)
英雄的バレエ「イメンとアムールの祭り(ヒュメナイオスとアモルの祭り)」の世界初録音が登場!
1747年、ルイ15世の息子で王太子ルイと、ザクセンのマリア・ヨーゼファの結婚を祝うために作曲されたラモーの「イメンとアムールの祭り」。エジプト神話を題材としたこの"オペラ=バレ"は、ソリストたちのアリアや合唱、オーケストラによる舞踏曲(バレエ)、さらにはナイル川の氾濫の音楽での描写など、ラモーの卓抜した管弦楽法、躍動感、色彩感が随所で光る傑作です。
古楽系ソプラノの女王キャロリン・サンプソン、鬼才エルヴェ・ニケからの信頼も厚いシャンタル・サントン=ジェフェリーやブランディーヌ・スタスキェヴィチなど、ソリスト陣も豪華絢爛!
当時のフランスで絶大な人気を誇ったラモーの傑作「イメンとアムールの祭り」が、鬼才エルヴェ・ニケのタクトで、21世紀のヴェルサイユ宮殿を舞台に蘇ります。
GCD-921630(2CD)
モーツァルト:歌劇「イシスの神秘」 ディエゴ・ファソリス(指)
コンセール・スピリチュエル、
フランダース放送Cho
シャンタル・サントン=ジェフェリー(パミーナ)、
マリー・ルノルマン(モナ)、
レナータ・ポクピチ(ミレーネ)、
セバスチャン・ドロイ(イスメノール)、
タッシス・クリストヤニス(ボッコシス)、
ジャン・テジャン (ザラストロ)、
カミーユ・プール(婦人、侍女)、
ジェニファー・ボルギ(婦人、侍女)、
エロディ・メシャン(婦人、侍女)、
マティアス・ヴィダル(神官、大臣)、
マルク・ラボネット(番人、神官、大臣)

録音:2013年11月、サル・プレイエル(パリ、フランス)
ルートヴィヒ・ヴェンツェル・ラフニト(1746−1820)による改訂、エティエンヌ・モレル・ドゥ・シェドヴィル(1751−1814)によるフランス語の歌詞により、モーツァルトの死後、1801年のパリでの上演のために「イシスの神秘」へと大きく生まれ変わった「魔笛」。フレンチ・オペラの伝承者たち、コンセール・スピリチュエルが、「イシスの神秘」の全容と真価を明らかにしてくれることでしょう。エルヴェ・ニケに代わりタクトを執ったディエゴ・ファソリスにも要注目!
GCD-921631(2CD)
マラン・マレ:音楽悲劇 「セメレ」(復元版全曲世界初録音) エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル、
シャノン・メルセル(S)、ベネディクト・トラン(S)、ジャエル・アザレッティ(S)、ヒョルディス・テボー(Ms)、アンデシュ・J.ダーリン(T)、トマ・ドリエ(Br)、リサンドロ・アバディ(Br)、マルク・ラボネット(Br)

録音:2007年2月、ノートル・ダム・デュ・リバン教会(パリ)
ヴィオールの巨星サント=コロンブから教えを受け、太陽王ルイ14世時代のフランスで最高の宮廷ヴィオール奏者としての名声を得たマラン・マレ。ヴィオールではなく、マレのオペラの作曲家としての名声を高める大きな要因となった「アルシード」、「アリアーヌとバッカス」、「アルシオーヌ」に続く4作目にして最後の大作となった音楽悲劇「セメレ」。 プロローグと5つの幕で構成され1709年にパリで初演が行われた「セメレ」ですが、楽譜が完全な形で現存していなかったためにその全貌はベールに包まれてきました。そこで一切の妥協を許さぬフランス・バロックの奇才エルヴェ・ニケが新たに発見された楽譜を用いて復元と再構成に着手。そして2006年にフランスのボーヌで開催されたボーヌ・バロック音楽祭において「セメレ」復元版全曲の世界初演が実現したという偉業の産物です。

GCD-921801(2CD)
ゲオルク・ベーム:鍵盤のための組曲集 ミッツィ・メイヤーソン(Cemb)
華麗なるチェンバリスト、メイヤーソンが舞う!大バッハに多大な影響を与えたと言われるドイツの作曲家ベームの「鍵盤のための組曲集」は意外や意外、華麗なる女流チェンバロ奏者メイヤーソンにとって初のソロ録音となったもの。ベームの作品の中でも有名な組曲であるにもかかわらず全11曲を収めた録音は少なく、メイヤーソンのチェンバロがこの作品の全体像を浮かび上がらせてくれる。
GCD-921803(2CD)
クラウド=ベニーニュ・バルバートル(1722−1799):サロンの音楽 ミッツィ・メイヤーソン(フォルテピアノ&Cemb)
ジャン・フィリップ・ラモーに作曲を学んだバルバートルは、1760年にノートルダム大聖堂のオルガニストとして起用され、1776年にはフランス国王ルイ16世の弟(後のルイ18世)付きのオルガニストに指名され、マリー・アントワネットにもクラヴサンの指導を行うなどバルバートルの人気、名誉ともに栄華を極めました。しかしフランス革命によって王政が崩壊すると同時にその地位は急落。1799年に亡くなるまで貧困の中で生活を送るという激動の生涯を送った音楽家である。マラ・ガラッシとガブリエラ・ボシオのハープによる「天空のハープ」(GCD-921302)に続くベルサイユ宮殿の音楽を再現するプロジェクトの最新作となる今回のリリースでは、ファビオ・ボニッツォーニと並びグロッサ(Glossa)の鍵盤音楽を牽引するミッツィ・メイヤーソンが久々に登場。メイヤーソン自身にとってグロッサでの3枚目のソロ・アルバムとなるバルバートルでは、フォルテピアノとチェンバロを使い分けて収録が行われたそうです。また、ブックレットが2冊封入されているという点にも要注目。。1冊目にはフィリップ・ボーサンによる「サロン音楽」、「バルバートル」などについてのエッセイを収録。2冊目にはメイヤーソンのロング・インタビューが掲載されており、ファンや古楽、ルネサンス愛好家にとって見逃せない内容です。
GCD-921804(2CD)
ゴットリーブ・ムファット(1690−1770):チェンバロのための音楽作品
組曲第5番/組曲第3番
組曲第6番/組曲第1番
組曲第2番/組曲第4番
組曲第7番(シャコンヌ)
ミッツィ・メイヤーソン(Cemb)

録音:2006年10月、ベルリン・カールホルスト(ドイツ)
ミッツィ・メイヤーソンのゲオルク・ベーム(GCD 921801)、フランソワ・クープラン(GCD 921802)、クロード=ベニーニュ・バルバトル(GCD 921803)と続いたグロッサでのソロ・アルバムに加わる4枚目の録音はムファット!しかもムファットはムファットでもゲオルク・ムファットではなく、息子のゴットリーブ・ムファットのチェンバロ作品集!
様々な分野で傑作を遺した父ゲオルクとは相反するかのように、自身の作曲範囲を鍵盤作品に絞り18世紀ウィーンの宮廷で活躍したゴットリーブ。保守的傾向にあったとされるゴットリーブの作品には、今回メイヤーソンが収録した1736年頃の「チェンバロのための音楽作品(Componimenti Musicali)」など、鍵盤楽器のための傑作が存在しているが、多くの作品が未出版&未収録のためその音楽を知る機会は非常に限られています。
18世紀ウィーンの鍵盤音楽を紐解くために父ゲオルクではなく、大バッハと同じ時代を生きた、息子ゴットリーブの音楽に着目したメイヤーソンの慧眼に感服。
GCD-921806
リチャード・ジョーンズ:室内のエア集(1735)
ソナタ第2番ハ短調/ソナタ第3番ト長調
ソナタ第6番変ロ長調/ソナタ第1番ニ長調
ソナタ第4番イ短調/ソナタ第5番ホ長調
ソナタ第7番ホ短調/ソナタ第8番イ長調
ミッツィ・メイヤーソン(Cemb)、
クレータ=マリア・ケンタラ(Vn)、
ラウリ・プラッカ(Vc)

録音:2011年5月、ベルリン福音教会(ドイツ)
メイヤーソンと共演のクレータ=マリア・ケンタラは、シベリウス音楽院を経てオランダでピリオド奏法を学び、ムジカ・アンティクヮ・ケルンやアンサンブル・ソネリーのメンバーとして活躍した北欧の名手。ヘンデルと同世代の知られざる作曲家リチャード・ジョーンズ。その真価がメイヤーソンたちの演奏により1つ1つ解き明かされます。
GCD-921807
ソーミス:ヴァイオリン・ソナタ集 Op.1
ソナタ第6番ニ長調/ソナタ第9番ト短調
ソナタ第5番変ロ長調/ソナタ第7番変ホ長調
ソナタ第10番ハ長調/ソナタ第2番ホ短調
ソナタ第1番ト短調/ソナタ第12番ホ長調
ソナタ第8番イ長調/ソナタ第4番ニ短調
ソナタ第3番イ短調/ソナタ第11番ヘ長調
ミッツィ・メイヤーソン(Cemb)、
クレータ・マリア・ケンタラ(Vn)、
ラウリ・プラッカ(Vc)

録音:2013年11月、ベルリン(ドルムキルヒェ・ラーンスドルフ)
ソーミスは、師であるアルカンジェロ・コレッリの次世代、ジュゼッペ・タルティーニの同世代にあたり、ピエモンテ楽派、また当時のイタリアを代表する音楽家の1人。1733年に訪れたパリでは、コンセール・スピリチュエルでそのヴァイオリンを披露し大絶賛を受けるなど、フランスのヴァイオリン楽派へ与えた影響も非常に大きい。
プニャーニやルクレールの師でもあるソーミスの「ヴァイオリン・ソナタOp.1」は、1717年にアムステルダムで出版された12曲のソナタから成る作品集。
コレッリの流れを汲み、タルティーニと共に絶大な存在感を発揮しながらも、現在では歴史に埋もれてしまったソーミスの名声と音楽が、メイヤーソンと仲間たちのアンサンブルで明らかになります。
GCD-921808(2CD)
ジョン・ジョーンズ:ハープシコードのための曲集「8つのレッスン集」(ロンドン、1754年)
レッスン第1番/レッスン第2番
レッスン第3番/レッスン第4番
レッスン第5番/レッスン第6番
レッスン第7番/レッスン第8番
ブリランテ(ハープシコードのためのレッスン、1761年より)
ミッツィ・メイヤーソン(ハープシコード)

録音:2014年12月、ドルムキルヒェ・ラーンスドルフ(ベルリン、ドイツ)
18世紀イギリスのオルガニスト、チェンバリストであり、セント・ポール大聖堂のオルガン奏者としても活躍するなど、イギリスの音楽史に確かな足跡を残したジョン・ジョーンズ。1754年に出版された「8つのレッスン集」は、シチリアーナ、アルマンド、ガヴォット、メヌエットなど舞曲の楽章を持ち、またヘンデルからの影響を感じさせるイギリス・バロックの知られざる秀作。メイヤーソンが奏でるイギリスの名工マイケル・ジョンソンが2011年に製作したハープシコードを通じて、18世紀イギリス、ジョン・ジョーンズの音楽が華麗に、多彩に、そして溌剌と躍動します。
GCD-921810
ヨーゼフ・アントン・ステファン(1726-1797):ハープシコード・ソナタ集
ソナタ ト短調 「マリアツェルの行列」 S.20
ソナタ ト長調/ソナタ ハ短調
ソナタ 変ロ長調/ソナタ 変ロ長調
ミッツィ・メイヤーソン(ハープシコード)

録音:2019年8月、ドルフキルヒェ・ラーンスドルフ(ドイツ、ベルリン)
Glossaの専属レコーディング・アーティストとして、バルバトル、ムファット、ソミス、フランクールなどの作品を世に送り出し、高い評価を得てきたハープシコード奏者、ミッツィ・メイヤーソンの最新盤!あまり知られていない、あるいは失われた鍵盤作品の研究と演奏を専門とするメイヤーソンが、その魅力と音楽史的価値を伝えるべく今作で取り上げたのは、18世紀のウィーンで非常に高く評価されていたボヘミア出身の作曲家・鍵盤奏者、ヨーゼフ・アントン・ステファン(ステパン)のハープシコード・ソナタ!
ヨーゼフ・アントン・ステファンは1726年、ボヘミア地方北東部の小さな村、コピドルノに生まれました。彼は幼いころから楽才を示し、その才能に感銘を受けた伯爵の手配により、ウィーンの高名な音楽家ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイルに師事するようになります。ヴァーゲンザイルは後年健康を害したため、ステファンはそこで宮廷音楽家としての職務を任されることになりました。ウィーンの写譜家ジモン・ハシュケは、ステファンをヴァーゲンザイル、バッハ、ハイドンと並ぶ現代最高の作曲家の一人と考えており、また当時の著名な音楽学者チャールズ・バーニーは、ウィーンの2大鍵盤奏者として、ステファンとアルブレヒツベルガー(ベートーヴェンの師匠の一人)の名を挙げていました。ステファンは作曲家、指揮者、演奏家としての全盛期であった1775年頃、視力を完全に失うという悲劇に見舞われ、舞台や宮廷の仕事の多くから引退を余儀なくされましたが、彼を高く評価していたマリア・テレジアは、その後も20年間にわたり給料の満額支給を行ったといいます。ステファンは膨大な数の鍵盤作品を残しましたが、そのほとんどは手稿でしか存在せず、出版されることはありませんでした。メイヤーソンは、新たに見つかったステファンのソナタを「ハープシコードからフォルテピアノへの移行期におけるミッシングリンクのようなもの」「モーツァルト、ハイドン、初期のベートーヴェンの香りがする」「新しい時代の作曲法への発展の最前線」と表現しています。

GCD-922001
モラレス・イン・トレド
モラレス:《トレド大聖堂の25枚の書板》〜新たなるポリフォニー(14曲)
マイケル・ヌーン(指)
アンサンブル・プラス・ウルトラ
16世紀初頭のスペインが生んだ天才作曲家モラレスの秘曲。16世紀初頭のスペインが生んだ天才作曲家モラレスの世界初録音となる秘曲。モラレスが2年間だけではあるものの楽長をつとめたトレド大聖堂から発見された未出版のクワイアー・ブックから復元が行われた貴重な作品を収録しており、この作品を聴けるのはこのディスクのみ!ちなみに録音は、ゲレーロの「レクイエム」(GCD-921402)と同じく響きの良さで定評のあるロンドンのセント・ジュード・オン・ザ・ヒルで行われている。
GCD-922002(3CD)
ビクトリア:聖週間の聖務日課集 ジョセップ・カブレ(指)ラ・コロンビーナ、
フアン・カルロス・アセンシオ(指)
スコラ・アンティクァ
スペイン・ルネサンス時代最大の大作が完全版で復活!!ルネサンス時代のスペイン最大の作曲家であると同時にヨーロッパの教会音楽作曲家の権威でもあったトマス・ルイス・デ・ビクトリア。そのビクトリアの「レクイエム」と並ぶ代表作「聖週間の聖務日課集」は、今まで不完全な版で録音・発売が行われてきたが、その歴史に終止符を打ったのが初の全曲録音となったこのグロッサ盤。1585年にローマで出版されたこの作品は、聖週間のレスポンソリウム集、エレミアの哀歌、受難曲などさまざまな曲から構成されている大作である。
GCD-922003
ボッケリーニ:最後の弦楽三重奏曲集
三重奏曲ト長調Op.54-2
同ハ長調Op.54-4/同ニ短調Op.54-5
同イ長調Op.54-6
ラ・レアル・カマラ〔エミリオ・モレーノ(Vn)、エンリコ・ガッティ(Vn)、ヴォウター・ミュラー(Vc)〕
ボッケリーニは器楽曲、室内楽曲を中心に多数の作品を作曲。今回収録されている三重奏曲は晩年である1796年にスペインのマドリッドで書かれた作品である。録音にはエンリコ・ガッティも参加しておりファン注目の復活リリース!1995年の録音。GCD-920302のディジパック仕様による再発売。
CDSA-922201
(1SACD)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1910年版)
交響詩「夜うぐいすの歌」
ヨエル・レヴィ(指)フランダース放送O
グロッサが満を持して送り出すSACD Hybrid盤第1弾は、なんとモダン・オーケストラの録音!フランダース放送管弦楽団とフランダース放送合唱団とのパートーナーシップを結んだグロッサは、継続的に演奏されている20世紀、21世紀の作品の録音を行っていくそうです。
GCDSA-922203
(1SACD)
ラフマニノフ:聖ヨハネ・クリソストモスの典礼Op.31 カスパース・プトニンシュ(指)
フランダース放送cho
ロッサ(Glossa)が力を注ぐフランダース放送合唱団のアルバム第2弾。「聖ヨハネ・クリソストモスの典礼」は、ラフマニノフにとって最初のアメリカ演奏旅行から帰国した直後の1910年(37歳)に作曲が行われた4声のための無伴奏合唱作品。不朽の名作「晩祷」や合唱交響曲「鐘」の数年前に作曲されたこの作品は、作曲当時から現在までロシアを中心とした教会で歌い継がれています。今回フランダース放送合唱団を率いるカスパース・プトニンシュは、旧ソ連やバルト三国の合唱音楽のスペシャリストとしてその名を知られるラトヴィアの指揮者。実力派合唱団が集うベネルクス三国の雄による厳粛で透明感に満ちたラフマニノフの秘曲は合唱関係者必聴!
GCDSA-922204
(1SACD)
エルガー:交響曲第1番/オラトリオ《神の国》Op.51〜前奏曲 マーティン・ブラビンズ(指)
フランダース放送O
ニケやパンドルフォ、ブリュッヘン、メイヤーソン、ラ・ヴェネクシアーナ・・・。数多くの世界的な古楽器奏者の録音をリリースしているグロッサからなんとエルガーの生誕150年記念アルバムが登場。グロッサ2度目の登場となる名門フランダース放送管を率いてこのエルガーでタクトを執るのは、ハイペリオンでもお馴染みのマエストロ、マーティン・ブラビンズ。有名無名にかかわらず膨大な数のイギリス作品をレパートリーとしているブラビンズは、イギリス音楽の新たなスペシャリストとして大きな期待を浴びています。
GCD-922005
フランシスコ・ゲレーロ(1528/9−1599):ミサ曲「バビロンの流れのほとりにて」
めでたし、いと聖なる乙女
天の后よ、喜び給え/Si el mirar
Celsi confessoris/Ut queant laxis
In exitu Israel/Adios mi amor
Conditor alme siderum
マイケル・ヌーン(指)
アンサンブル・プラス・ウルトラ、
スコラ・アンティクァ、
ヒズ・マジェスティーズ・サクバッツ&コルネッツ

録音:2006年6月 スペイン・サン・ミゲル教会
ルネサンス音楽の大家ビクトリア、自らの師であったモラレスと並び立った16世紀スペイン最大の作曲家の1人フランシスコ・ゲレーロ。ここではゲレーロのミサ曲の中でも非常に珍しく貴重な録音として重宝されるであろう「バビロンの流れのほとりにて」に加えて、トレド大聖堂のクワイアー・ブックからマイケル・ヌーンが新たに発見したゲレーロ作曲による6曲の賛美歌などを収録しています。ルネサンス時代のスペインで作曲されたポリフォニー音楽の演奏と解釈には絶大な実績と評価を持つマイケル・ヌーン。ヌーンはオーケストラ・オヴ・ザ・ルネサンスとのコンビで多くの名演を生み出してきており、その中でもゲレーロのレクイエム(GCD 921402)は至高の演奏として絶賛を受けています。ヌーン自身がディレクターを務める「アンサンブル・プラス・ウルトラ」、グレゴリオ聖歌のスペシャリスト集団「スコラ・アンティクァ」に加えて「ヒズ・マジェスティーズ・サクバッツ&コルネッツ」が参加するなど、充実の陣容は録音への強い意気込みの証拠と言えるでしょう。
GCDSA-922205
(1SACD)
バッハ:モテット集
モテット第1番《主に向かいて新しき歌を歌え》BWV.225
モテット第5番《来たれイエス来たれ》BWV.229
モテット第2番《御霊はわれらが弱きを助け給う》BWV.226
モテット《汝を去らしめず汝われを祝せずは》BWV.Anh.159
モテット第4番《恐るるなかれわれ汝とあり》BWV.228
モテット第3番《わが喜びなるイエスよ》BWV.227
モテット第6番《すべての国よ主を讃美せよ》BWV.230
ボー・ホルテン(指)フランダース放送cho
ベルギーの名門合唱団、バッハのモテットを歌う。不朽の名曲として音楽史に残るバッハの6つのモテットに偽作とされる「汝を去らしめず、汝われを祝せずは」を加えた7曲を歌うのは、新たに主席指揮者に任命されたデンマークの指揮者&作曲家であるボー・ホルテンが率いるフランダース放送合唱団。ホルテンとフランダース放送合唱団の船出に相応しい充実のバッハが無垢の美しさで響く。
GCD-922211(2CD)
ローマ賞の音楽〜ギュスターヴ・シャルパンティエ
シャルパンティエ:交響詩《イタリアの印象》
カンタータ《ディドン》
交響劇《詩人の生涯》/ミルテの祝祭
エルヴェ・ニケ(指)ブリュッセルPO
フランダース放送cho、
ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団、
マノン・フーベル(S)
サビーヌ・ドヴィエイル(S)
エレーナ・ボフジェヴィチ(A)
ジュリアン・ドラン(T)
ベルナール・リヒター(T)
マルク・バラール(Br)、アラン・ブエ(Br)

録音:2011年6月、ブリュッセル&アントワープ
パン職人の家庭に生まれたシャルパンティエは、リール音楽院、パリ音楽院へと着実にステップアップを果たすものの、ヴァイオリンの師と対立し退学という結果に。
その後、ジュール・マスネが指導するパリ音楽院の作曲家に再入学したシャルパンティエは一気にその才能を開花させ、1887年にはカンタータ「ディドン」でローマ賞を獲得という大成功を収めることになります。
ローマ滞在中に代表作となる「イタリアの印象」や「詩人の生涯」を作曲するなど、作曲家としての名声を高めていったシャルパンティエだったが、1913年頃を境に作曲活動を中断し隠遁生活に入ったため、その数少ない作品は貴重な存在となっています。
"マルカントワーヌ・シャルパンティエ"の音楽を得意とするフランス・バロックの鬼才エルヴェ・ニケがモダン・オケを振っての"ギュスターヴ・シャルパンティエ"の作品集です。
GCD-922401(3CD)
スヴェーリンク:世俗声楽作品集
◆シャンソン集 〜
ある日シュザンヌは/ジャンおまえは1人で/私があなたに身を焦がしているのを/後悔と不安と心痛で/後悔と不安と心痛で/若々しい美/あなたの愛は/貴重な珊瑚でできた口/貴重な珊瑚でできた口/どうしてあなたは私から優雅な瞳を背けるのか/私が仕える麗人/セイヨウサンザシ/私の恋人を見るとき/新しい愛の炎を感じる/小天使の愛の神を欲する者は/美しい人を傷つける五月に/私は懇願するばかり/新しい炎をこの身に感じる/君の美しい瞳が/さあ、お願いだから/それはあなたのもの/あなたを見た日から/愛しているのかいないのか
◆イタリア語の韻文詩歌とマドリガーレ 〜
自然の万能を見たいのなら/さえずるツバメ/我が心、死んではならぬ/我が心、死んではならぬ/愛は両の目より真珠の涙をこぼし/愛は両の目より真珠の涙をこぼし/愛よ、わたしはかくも甘き息遣いを聞く/愛よ、わたしはかくも甘き息遣いを聞く/たぐいなく優しき我が恋人/たぐいなく優しき我が恋人/高貴な薔薇よ/サラマンダーの如く/サラマンダーの如く/私の口づけをお望みにならぬゆえ/麗しき愛の喜び/町や王国を持っていたとて/我が愛しのフィッリ/かぐわしき微風が/愛する人よ、この瞳で/甘い唇、愛らしき門番/我が愛しきフィーレよ/私はうら若き娘/私はうら若き娘/我が宝、あなたゆえ私は富める恋人/つれなき人よ/5声のインチピット
◆フランス語の韻文詩歌、カノンとリュートのための音楽 〜
食物と酒なくしては/ある日、盲目の愛の女神が/ムーアの岸辺を通り抜ける商人たちよ/いかに私の女神を愛しているか/クーラント/私の魂を愛の旅へと誘う瞳よ/ロゼットよ/ムーアの岸辺を通り抜ける商人たちよ/楽しい春が喜ばしげにやってきた/苦しみで傷つくとき/ヴォルト/射られた矢が/限りない輝きと美しい物事を見る/ヴォルト/あなたの美しい眼差しゆえに/私はあなたからではなく、私自身から離れる/楽しい春が喜ばしげにやってきた/いかに私の女神を愛しているか/ヴォルト/決して得ず、常に求める/食物よ酒なくしては
ハリー・ファン・デル・カンプ(ディレクター)、
ジェズアルド・コンソート・アムステルダム

録音:2003年12月&2004年7月、レンスヴァウデ(オランダ)
古楽大国オランダの強力コンビ、ハリー・ファン・デル・カンプ&ジェズアルド・コンソート・アムステルダムがグロッサ初登場!現代のベネルクスを代表する声楽&器楽の古楽演奏団体がグロッサ移籍第1弾として発表するのは、"アムステルダムのオルフェウス"との称されたネーデルラント楽派最大の巨匠スヴェーリンクの世俗声楽作品集!
自身もオルガンの名手だったスヴェーリンクは北ドイツ・オルガン楽派を発展へと導くなど、J・S・バッハが登場する以前の音楽史における鍵盤音楽の大家としてその名と存在はあまりにも有名。その反面、熟達した手腕によって生み出された150の詩篇、フランス語のシャンソン、イタリア語のマドリガーレなど、17世紀に絶大な人気を誇りながらも、近現代では不遇の扱いを受けてきたスヴェーリンクの膨大な声楽作品にジェズアルド・コンソート・アムステルダムが再びスポットライトをあてました。演奏者の力量がシビアに問われるスヴェーリンクの声楽作品だが、ソプラノのステファニー・プティローレンやテノールのマルセル・ビークマン、ガンバのヒレ・パール&サラ・パール、リュートのリー・サンタナなど、ジェズアルド・コンソート・アムステルダムは当代屈指の達人揃い。

GCD-922407(12CD)
スヴェーリンク:詩篇歌全集
詩篇歌集第1巻〔曲付されたダビデの詩篇歌集第1巻(1604&1624)〕
詩篇歌集2巻〔新たに曲付されたダビデの詩篇歌集第2巻(1613)〕
詩篇歌集第3巻〔新たに曲付されたダビデの詩篇歌集第3巻(1614)〕
詩篇歌集第4巻〔新たに曲付されたダビデの詩篇歌集第4巻(1621)〕
ジェズアルド・コンソート・アムステルダム、
ハリー・ファン・デル・カンプ(ディレクター)

録音:2006年11月&2009年3月、レンスヴァウデ(ユトレヒト/オランダ)
※148ページのブックレット付き
"ネーデルラント音楽の記念碑"とも称されるスヴェーリンクの約150曲に及ぶ「詩篇歌集」は、当初より詩篇全篇に音楽を付けることを目的として、その生涯に渡って作曲が行われたネーデルラント楽派を代表する傑作です。演奏はもちろんスヴェーリンクの声楽作品のスペシャリストとして高い名声を得ているハリー・ファン・デル・カンプとジェズアルド・コンソート・アムステルダム。12枚組、約12時間30分というスケールで明らかになるスヴェーリンクの「詩篇歌」の全容。優れた演奏だけでなく、音楽史の資料としても計り知れない価値を持った全集録音の登場です!

GCD-922410(6CD)
スヴェーリンク:鍵盤作品全集
●CD1
◆シュヴェルベンネスト・オルガン(聖母マリア教会、レムゴー、ドイツ)
(1)4声のファンタジアa1, B.A.C.H SwWV.273
(2)主よ、わたしたちの日々に平安を与えて下さい SwWV.302
(3)ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラによる4声のファンタジアF1, SwWV.263
(4)おお、主なる神よ、わたしを憐れんでください SwWV.303
(5)ファンタジアC5, SwWV.257
(6)おお、我らが父なる神よ SwWV.308
◆16〜17世紀のオルガン(改革派教会、ウットゥム、ドイツ)
(7)今ぞ喜べ、汝ら愛するキリストのともがらよ SwWV.307
(8)第一旋法によるトッカータd3, SwWV.287、4声のファンタジアF2, SwWV.264、3声のファンタジアg2, SwWV.271
●CD2
◆ハンス・ルッカースのヴァージナル(1604年製作、ドルトレヒト、オランダ)
(1)トッカータg4, SwWV.295
(2)わが青春は既に過ぎ去り SwWV.324
(3)アルマンド・グラティエ SwWV.318、2声のトッカータ(前奏曲)SwWV.297
(4)みどりごがわたしたちのために生まれ SwWV.315
(5)涙のパヴァーヌ SwWV.328
◆ヨアネス・ルッカースのハープシコード(1639年製、リンゲンベルク宮殿、ハンミンケルン、ドイツ)
(6)トッカータC1, SwWV.282
(7)イギリスの定め SwWV.320
(8)トッカータa1, SwWV.296、スペインのパヴァーヌ SwWV.327、4声のファンタジアd2, SwWV.259
(9)フィリップスのパヴァーヌ SwWV.329、半音階的ファンタジアd1, SwWV.259
●CD3
◆ヤン・ファン・コフェレンス・オルガン(聖ラウレンス教会、アルクマール、オランダ)
(1)3声のトッカータC3, SwWV.284、2・3・4声のためのファンタジアG2, SwWV.267、3声のエコー・ファンタジア SwWV.275、詩篇36番と68番の旋律によるカノン SwWV.196
(2)キリストよ、光にして日なるかた SwWV.301
(3)2声のファンタジアg3, SwWV.272、4声のファンタジアg1, SwWV.270
◆エド・エファース(ワルンフリート教会、オステル、ドイツ)
(4)3声のトッカータG2, SwWV.289、ファンタジアd5, SwWV.262
(5)主イエス・キリストよ、わたしはあなたを呼ぶ SwWV.305
(6)フーガ・ファンタジアG3, SwWV.26
(7)ただあなたにのみ、主イエス・キリストよ SwWV.309
●CD4
◆アルトゥス・ヘールディンクのヴァージナル(1605年製作、ゲルマン国立博物館、ニュルンベルク、ドイツ)
(1)トッカータG1, SwWV.288、礼拝堂のアルマンド SwWV.317、トッカータC2, SwWV.283、おかしなシモン SwWV.323
(2)トッカータg1, SwWV.292、我はライン川に漕ぎ出し SwWV.322、トッカータg3, SwWV.294
◆アンドレアス・ルッカースのハープシコード(1637年製作、ゲルマン国立博物館、ニュルンベルク、ドイツ)
(3)それはマルスの神 SwWV.321
(4)トッカータG4, SwWV.291、4声のファンタジアC2, SwWV.254、飛び回る妖精 SwWV.331、エコー・ファンタジアC3, SwWV.255
(5)ポーランドのアルマンド SwWV.330、トッカータd2, SwWV.286、緑なす菩提樹のもとで SwWV.325、エコー・ファンタジアG1, SwWV.253、トッカータg2, SwWV.293
●CD5
◆ヘンドリック&ヨハネス・ハウス・オルガン(聖アントニウス教会、カンテンス、オランダ)
(1)高きところの神にのみ栄光あれ SwWV.299
(2)トッカータd1, SwWV.285、4声のエコー・ファンタジアd3, SwWV.260
◆ガルトゥス&ゲルマー・ファン・ハーゲルベール・オルガン(聖ピータース教会、ライデン、オランダ)
(4)我らは皆唯一の神を信ず SwWV.316
(5)4声のトッカータa3, SwWV.298、4声のエコー・ファンタジアd4, SwWV.261
(6)われらの救い主なるイエス・キリスト SwWV.306
(7)2声のファンタジア SwWV.274
●CD6
◆トランセプト・オルガン(旧教会、アムステルダム、オランダ)
(1)詩篇第36番 SwWV.311、詩篇第23番 SwWV.310、詩篇第140番 SwWV.314、詩篇第60番 SwWV.312、詩篇第116番 SwWV.313
(2)詩篇第9番/ヴァースU〜クロード・ル・ジュヌの主題による二重フーガ
◆アンドレアス・ルッカースのハープシコード(1637年製、ゲルマン国立博物館、ニュルンベルク、ドイツ)
(3)4声のファンタジアG1, SwWV.266
(4)喜ばしい五月(クレメンス・ノン・パパ)
(5)ヤン・ピーテルス氏のフーガによる幻想曲(ジョン・ブル)
◆ライナー・シュッツェのハープシコード(1961年製作、アムステルダム、オランダ)
(6)それはマルスの神 SwWV.321
(7)涙のパヴァーヌ SwWV.328
●CD1
(1)ベルナール・ヴィンセミウス(Org)
(2)マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、ベルナール・ヴィンセミウス(Org)
(3)ベルナール・ヴィンセミウス(Org)
(4)ネーレ・グラムス(S)、マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、レオ・ファン・ドゥセラール(Org)
(5)レオ・ファン・ドゥセラール(Org)
(6)ネーレ・グラムス(S)、マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、レオ・ファン・ドゥセラール(Org)
(7)ネーレ・グラムス(S)、マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、ベルナール・ヴィンセミウス(Org)
(8)ハラルド・フォーゲル(Org)
●CD2
(1)ピーター・ダークセン(ハープシコード&ヴァージナル)
(2)ネーレ・グラムス(S)、マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、ピーター・ダークセン(ハープシコード&ヴァージナル)
(3)ピーター・ダークセン(ハープシコード&ヴァージナル)
(4)ネーレ・グラムス(S)、ボブ・ファン・アスペレン(ハープシコード&ヴァージナル)
(5)ボブ・ファン・アスペレン(ハープシコード&ヴァージナル)
(6)ボブ・ファン・アスペレン(ハープシコード&ヴァージナル)
(7)イギリスの定め SwWV.320〔ネーレ・グラムス(S)、マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、ボブ・ファン・アスペレン(ハープシコード&ヴァージナル)
(8)トボブ・ファン・アスペレン(ハープシコード&ヴァージナル)
(9)ピーター=ヤン・ベルダー(ハープシコード&ヴァージナル)
●CD3
(1)ピーター・ダークセン(ハープシコード&ヴァージナル)
(2)マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、ピーター・ファン・ダイク(Org)
(3)ピーター・ファン・ダイク(Org)
(4)ライツェ・スミッツ(Org)
(5)ネーレ・グラムス(S)、マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、ライツェ・スミッツ(Org)
(6)ピーター・ダークセン(ハープシコード&ヴァージナル)
(7)ネーレ・グラムス(S)、マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、ピーター・ダークセン(ハープシコード&ヴァージナル)
●CD4
(1)マリーケ・スパーンス(ハープシコード&ヴァージナル)
(2)ピーター=ヤン・ベルダー(ハープシコード&ヴァージナル)
(3)ネーレ・グラムス(S)、マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、マリーケ・スパーンス(ハープシコード&ヴァージナル)
(4)マリーケ・スパーンス(ハープシコード&ヴァージナル)
(5)アレクサンダー・ヴァイマン(ハープシコード)
●CD5
(1)ネーレ・グラムス(S)、マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、ライツェ・スミッツ(Org)
(2)ライツェ・スミッツ(Org)
(3)ピーター=ヤン・ベルダー(ハープシコード&ヴァージナル)
(4)我らは皆唯一の神を信ず SwWV.316〔ネーレ・グラムス(S)、マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、レオ・ファン・ドゥセラール(Org)
(5)4声のトッカータa3, SwWV.298、4声のエコー・ファンタジアd4, SwWV.261〔レオ・ファン・ドゥセラール(Org)
(6)われらの救い主なるイエス・キリスト SwWV.306〔ネーレ・グラムス(S)、マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、ハラルド・フォーゲル(Org)
(7)2声のファンタジア SwWV.274〔ハラルド・フォーゲル(Org)
●CD6
(1ベルナール・ヴィンセミウス(Org)
(2)ネーレ・グラムス(S)、マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)
(3)ピーター・ダークセン(ハープシコード&ヴァージナル)
(4)ネーレ・グラムス(S)、マルニクス・ド・カート(A)、ハリー・ファン・ベルヌ(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、ピーター・ダークセン(ハープシコード&ヴァージナル)
(5)アレクサンダー・ヴァイマン(ハープシコード)
(6)グスタフ・レオンハルト(ハープシコード)
(7)グスタフ・レオンハルト(ハープシコード)

録音:2012年6月−2014年2月、オランダ&ドイツ、1971年10月(レオンハルト)、2009年7月(ベルナール・ヴィンセミウス(Org))
ルネサンス時代の末期からバロック時代の初期にかけて多大な足跡を残し、北ドイツ・オルガン楽派の始祖として、当時の鍵盤楽器のための音楽を発展へと導いたオランダの巨匠ヤン・ピーテルスゾーン・スヴェーリンク(1562−1621)。スペインのグロッサ(Glossa)が完成させたスヴェーリンクの「鍵盤作品全集」は、レオンハルトやアスペレン、ダークセンなど、歴史にその名を刻む名鍵盤奏者たちの起用、貴重なヒストリカル楽器の使用、さらにはジェズアルド・コンソート・アムステルダムが歌う4声のコラールの収録など、その完成度の高さは圧巻。まさに北ドイツ・オルガン楽派の巨匠が遺した至芸、「鍵盤作品」の決定盤となる全集の登場です!
GCD-922507
ベンダ:ヴァイオリン・ソナタ集
ソナタ第11番ニ長調/ソナタ第23番ハ短調
ソナタ第7番イ長調/ソナタ第13番ト短調
ソナタ第32番ホ長調
レイラ・シャイエ(Vn)、
ヴァーツラフ・ルクス(チェンバロ&フォルテピアノ)、
フェリクス・クネヒト(Vc)

録音:2011年3月、ベインウィル修道院(スイス)
スペインのグロッサ(Glossa)とスイスの古楽音楽大学バーゼル・スコラ・カントルムの共同製作シリーズ。ドイツのベルリン州立図書館に遺されている未出版の筆写譜から、18世紀ドイツの音楽家フランツ・ベンダ(1709−1786)のヴァイオリン・ソナタが蘇ります。グラウンやクヴァンツの跡を継ぎ宮廷の要職を務めたベンダのヴァイオリン・ソナタを弾くレイラ・シャイエは、バーゼル・スコラ・カントルムの名教師キアラ・バンキーニの秘蔵っ子であり後継者の有力候補。バンキーニのアンサンブル415、ボニッツォーニのラ・リゾナンサなどで活躍するスイス古楽界の新星がグロッサに新風を吹き込みます!
GCD-922508
インドのラーガと中世の歌曲
ブリュレ:美しさに私はたたずむ
ズッカーマン:インプロヴィゼイション・オン・ビアウス...
グレゴリオ聖歌:すべての地において
インド伝承曲:ラーガ(ランカダハン・サラン)
マショー:あなたに会わなければ
インド伝承曲:ラーガ(マドゥー・マラティ)
レスキュレル:ディス・タンス・プルス
ズッカーマン:インプロヴィゼイション・オン・ディス・タンス...
作曲者不詳:ラ・チャランガ
インド&ペルシャ伝承曲:パーカッション・ソリ&デュエット
インド伝承曲:ラーガ(コウシ・バイラビ)
ドミニク・ヴェラール(T)、
ケン・ズッカーマン(サロード&中世リュート)、
アニンド・チャタジー(タブラ)、
ケイヴァン・チェミラニ(ザルブ)

録音:2007年7月、バーゼル音楽院(スイス)
アンサンブル・ジル・バンショワのリーダー、バーゼル・スコラ・カントルムの中世ルネサンス音楽の教授として活躍するドミニク・ヴェラールと、アメリカ生まれのサロード奏者(インドの伝統楽器)ケン・ズッカーマンが、"西"と"東"の音楽の対話を創り上げます。マショーやブリュレ、グレゴリオ聖歌など中世の"西欧音楽"と、"東方音楽"北インドのラーガ、そしてズッカーマンの即興により融合する"西"と"東"の音楽。中世ヨーロッパと北インドに伝わる"伝統音楽"の神秘性、共通点を、ヴェラールたちのアンサンブルが明らかにします。
GCD-922509(2CD)
カヴァッリ:聖母マリアの夕べの祈り〜宗教曲集(1656)より バルバラ・ボルデン(S)、
エミリー・ヴァン・エヴェラ(S)、
ロドリーゴ・デル・ポゾ(A)、
ゲルト・テュルク(T)、マーク・パドモア(T)、
マルクス・ブルッチャー(T)、
ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)、
ペーター・ツィンペル(Bs)、
コンチェルト・パラティーノ、
ブルース・ディッキー&シャルル・トゥト(ディレクター)

録音:1994年11月、アルレスハイム教会(スイス)
17世紀イタリア・バロック、ヴェネツィアを代表するオペラ作曲家フランチェスコ・カヴァッリ(1602−1676)の"宗教音楽"「聖母マリアの夕べの祈り」が復刻!共にバーゼル・スコラ・カントルムの教授を務めている古楽系金管楽器の権威、ブルース・ディッキーとシャルル・トゥトが牽引するコンチェルト・パラティーノのカヴァッリは、歌い手たちがとにかく豪華!ゲルト・テュルク、マーク・パドモア、ハリー・ファン・デル・カンプなど、古楽界の大物たちが一堂に集った名盤です。
GCD-922510(2CD)
ヘイズ:6つのカンタータ(1748)
頌歌《オルフェウスとエウリュディケ》(1735)
エヴェリン・タブ(S)
ミリアム・ベルリ(S)
ウルリケ・ホフバウアー(S)
ダニエル・カベナ(A)、
デイヴィッド・マンダーロー(T)、
ポール・ベントリー(T)、
アントニー・ルーリー(指)、
バーゼル・スコラ・カントルム・ヘイズ・プレーヤーズ

録音:2012年9月、ランドガストホフ・リーエン(スイス)
18世紀のイギリスにおけるヘンデルの存在、功績が大きすぎるが故に、その陰に隠れてきたウィリアム・ヘイズ。聖メアリー教会、ウースター主教座教会のオルガニストを経て、オックスフォード・モードリン・カレッジの聖歌隊長兼オルガニストなどの要職を歴任してきたヘイズの音楽は、和声と対位法に優れ、ヘンデルが没した後のイギリス音楽の発展に寄与した重要な作品。
歌詞の魅力を引き出した「6つのカンタータ」、オルフェウスの神話を題材とした「オルフェウスとエウリュディケ」。ヘンデル存命中に作曲された2つの作品が持つ18世紀イギリス、ヘイズの音楽の魅力の全てを、古楽界の名匠ルーリーとバーゼル・スコラ・カントルムの精鋭たちが再興へと導いてくれます。
GCD-922511
ハッセ:インテルメッツォ《ラ・コンタディナ(農婦)》(1728) グラツィエラ・オッドーネ(S)、
ロレンツォ・レガッツォ(Bs-Br)
アッティリオ・クレモネージ(指)、
アンサンブル・アルカディア

録音:1998年11月、スイス国営放送DRS2(チューリッヒ、スイス)
※Harmonia Mundi France音源の新装移行発売。
18世紀のドイツとイタリアを中心としてヨーロッパ中にその名声を響かせたオペラの大作曲家ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699−1783)。29歳で初めて訪れたイタリアのナポリで作曲された「ラ・コンタディナ(農婦)」は、1728年から1769年までの間にヨーロッパ各地のオペラハウスで上演され大成功を収めた18世紀の傑作の1つ。パブロ・ヴァレッティやアマンディーヌ・ベイエール、リッカルド・ミナージ、ガエターノ・ナジッロなど古楽界の名弦楽器奏者たちが参加するアルカディア・アンサンブルのハッセ。グロッサのSCBシリーズから待望の復活です!
GCD-922512
ベルトー:チェロのためのソナタとエール集
ソナタ第5番変ホ長調/ソナタ第1番ニ長
練習曲第6番ト長調(Allegro)
ソナタ第3番ト長調/トリオ.ホ短調(ソナタ第6番)
エール集/ソナタ第4番ヘ長調
クリストフ・コワン(Vc)、
ペトル・スカルカ(Vc)、
フェリックス・クネヒト(Vc)、
マルクス・フニンガー(Cemb)

録音:2013年7月、マルボスク教会(アルデシュ、フランス)
リストフ・コワンと弟子のペトル・スカルカ、フェリックス・クネヒトが取り組むのは、現代へと続く18世紀中期のフランス・チェロ楽派の始祖、マルタン・ベルトー(1708−1771)のチェロ作品集。"バス・ド・ヴィオール"から"チェロ"へと持ち替え、パリのコンセール・スピリチュエルで行われた自作自演(チェロ協奏曲)で大成功を収めたことにより、フランスにおける"チェロ"の草分け的存在となったベルトー。その功績と相反するかのように、歴史に埋もれてきた音楽家としての知名度、作品の魅力を、クリストフ・コワンのチェロが現代に呼び覚まします。
GCD-922513
愛よ〜1500年頃のリュート二重奏曲集
デ・オルト:アヴェ・マリア
ジャパール or ビュノワ:愛よ
ロエルリン/ギゼゲム:すべての幸せに満ちて
イザーク:ラ・モッラ
ダルツァ:カラータ/アンブロジオ:ささいなこと
スピナチーノ/作者不詳:わたしは恋におち
スピナチーノ/ジョスカン・デ・プレ:絶望的な運命の女神
スピナチーノ/ギゼゲム:すべての幸せに満ちて
スピナチーノ/ジョスカン・デ・プレ:ベルナルディーナ
作者不詳:愛することなかれと、私は悲しみで死ぬ、悲しみ, 我がためいき
作者不詳/デュファイ:召使い
ラピツィダ/作者不詳:タンデルナーケン/ギゼゲム:愛よ
作者不詳:スカラメッラが戦争に行く
アグリコラ/ギゼゲム:すべての幸せに満ちて
ジョスカン・デ・プレ:スカラメッラが戦争に行く
作者不詳:タンデルナーケン
ビュノワ:絶望的な運命の女神
ジョスカン・デ・プレ:絶望的な運命の女神
作者不詳:バッサダンス
アグリコラ/作者不詳:タンデルナーケン
作者不詳:全てのもの
アグリコラ - ギゼリン:二重奏曲
イザーク:誰が言うのか、すべての幸せに満ちて
スピナチーノ/ギゼリン:すべての幸せに満ちて
スピナチーノ:何もしない
ジョスカン・デ・プレ:愛する者よさようなら
カール=エルンスト・シュレーダー(Lute)、
クロウフォード・ヤング(Lute)

録音:2001年5月、シュトゥットガルト
※使用楽器:Renaissance lute in A ? Richard C. Earle, Basel 1982/Renaissance lute in A ? Richard C. Earle, Basel 2000/Renaissance lute in E ? Joel van Lennep, Rindge (usa) 1993
リュート界の二人の巨匠、カール=エルンスト・シュレーダーとクロウフォード・ヤングによるリュート・デュオの録音が、"Glossa SCB Series"から登場!「愛」をテーマに、ジョスカン、デュファイ、イザーク、ビュノワ、ギゼゲム(ヒーゼヘム)らの作品、スピナチーノによるアレンジ、作者不詳のシャンソンなど、1500年前後に作曲されたリュート二重奏曲を収録。3台のルネサンス・リュートによる美しく憂いを帯びた音色で、5世紀の間受け継がれてきた愛のテーマを奏でます。トリトナス(Tritonus)のアンドレアス・ノイブロンナーによる優秀録音もポイント。
GCD-922514
カルダーラ:トリオ・ソナタ集(Op.1&Op.2より)
ソナタ第4番変ロ長調 Op.1-4
ソナタ第4番ト短調 Op.2-4
ソナタ第12番ニ短調 Op.1-12
ソナタ第11番ホ長調Op.2-11
ソナタ第5番ホ短調 Op.1-5
ソナタ第8番ヘ長調 Op.2-8
ソナタ第6番ハ短調 Op.1-6
ソナタ第2番変ロ長調 Op.2-2
シャコンヌ変ロ長調 Op.2-12
アマンディーヌ・ベイエ(Vn)、
レイラ・シャイエ(Vn)、
ジョナサン・ペシェク(Vc)、
イェルク=アンドレアス・ベティヒャー(チェンバロ&オルガン)、
マティアス・シュペーター(リュート・アティオルバート)

録音:2014年5月5日−7日、St. Gerold (フォアアールベルク、オーストリア)
ヴェネツィアに生まれ、マントヴァやローマでキャリアを積み、ウィーンの神聖ローマ皇帝カール6世のもとで宮廷副楽長を務めたアントニオ・カルダーラ(c.1670−1736)は、現代では歌劇やオラトリオの作曲家として名を残すが、ここでは「2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ(室内ソナタ)」の作品1と作品2から、いくつかのソナタとシャコンヌが選ばれ収録されています。新たな時代を歩む二人のバロック・ヴァイオリニストが鮮やかに、艶やかに描くカルダーラのソナタ。
GCD-922515
ペトルス・ヴィルヘルミ・デ・グルデンツ〜15世紀中央ヨーロッパの音楽
ペトルス・ヴィルヘルミ、ニコラウス・デ・ラドム、ヨハネス・トゥーロー、他の作品
ラ・モッラ、コリーナ・マルティ&ミハウ・ゴンドコ(ディレクター)

録音:2016年1月26日−30日、ドイツ
古楽教育、古楽研究の総本山として知られるスイスの古楽専門音楽大学、バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)。Glossaとバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーション企画 "Glossa SCB Series"の最新作は、2000年にベルギーでデビューを果たした、バーゼルを拠点とする声楽と器楽の古楽アンサンブル、「ラ・モッラ」がGlossa初登場。現在のポーランドで生まれ、ボヘミアやシレジア地方で活躍した作曲家、ペトルス・ヴィルヘルミ・デ・グルデンツ(1392−?)に焦点をあて、ニコラウス・デ・ラドム(fl. eary 15th century)やヨハネス・トゥーロー(fl.c.1460)、作曲者不詳の作品を含む、15世紀中央ヨーロッパの音楽。
西山まりえとのデュオでも知られるスイスの鍵盤楽器&リコーダー奏者コリーナ・マルティと、ポーランドのリュート奏者ミハウ・ゴンドコが共同芸術監督を務めるラ・モッラの精緻なアンサンブルで描きます。
GCD-922517
ショパン:後期ピアノ作品集
前奏曲嬰ハ短調 Op.45
マズルカ嬰ハ短調 Op.50-3
夜想曲ロ長調 Op.62-1
夜想曲ホ長調 Op.62-2
幻想ポロネーズ変イ長調 Op.61
マズルカ変イ長調 Op.50-2
舟歌嬰ヘ長調 Op.60
マズルカ嬰ヘ短調 Op.59-3
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
マズルカ ト長調 Op.67-1
エドアルド・トルビアネッリ(フォルテ・ピアノ/プレイエル1842)
※使用楽器:イグナツ・プレイエル(パリ、1842年製作)のグランド・ピアノ。(エドウィン・ベウンク・コレクション No.9648)

録音:2017年3月、ロワイヨモン財団(フランス)
これまでも、ドイツ、ベルギー、オーストリア、フランスなど様々な美術館、博物館に所蔵される貴重なヒストリカル・ピアノを弾いてきたエドアルド・トルビアネッリ。現在フランスのロワイヨモン寺院のアーティスト・イン・デジデンスを務め、ロワイヨモン財団のサポートを受けプレイエルによるショパン演奏を行っており、今回のレコーディングもロワイヨモン財団の協力のもと、ショパンと同時代の歴史的銘器を使っての演奏となります。
GCD-922520(2CD)
ホセ・デ・ネブラ:サルスエラ 「愛する人は目を閉ざしているが、盲目ではない」 ロス・エレメントス、アルベルト・ミゲレス・ロウコ(ハープシコード&指揮)、ジュリア・セメンツァート(S):アンキセス(イダ山の羊飼い)/ナタリー・ペレ(Ms):ヴィーナス(愛の女神)/アリシア・アモ(S):エウメネ(ディアナのお供のニンフ)/エバ・マリア・ソレル・ボイクス(S):ディアナ(狩猟の女神)/アマリア・モンテロ・ネイラ(S):ブルフラ(ティティロの婚約者)/ヤニック・デブス(Br):ティティロ(アンキセスの召使い)/ハビエル・ドトゥ:語り手

録音:2019年9月、リーエン(スイス)
古楽教育、古楽研究の総本山として知られるスイスの古楽専門音楽大学、バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)。Glossaとバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーション企画 "Glossa SCB Series"の最新作。
サルスエラ(スペインの抒情的オペラ)などスペイン舞台音楽の開祖的存在でもあるホセ・デ・ネブラ(1702−1768)の「愛する人は目を閉ざしているが、盲目ではない(Vendado es Amor, no es ciego)」は、18世紀前半スペインを代表する劇作家ホセ・デ・カニサレスが書いた脚本、ハンサムなアンキセスをめぐっての、ヴィーナス、ディアナ、エウメネの恋物語を描いた2幕のサルスエラ。
ファンダンゴなども含むカラフルなオーケストラ、コミカルなキャラクターから情熱的な訴えまで、表情豊かで魅力的なアリアとコーラスを備えたネブラの重要作品です。
アルベルト・ミゲレス・ロウコは、1994年スペイン生まれの将来性豊かなテノール歌手。バーゼル・スコラ・カントルム(バーゼル音楽院)で学びながら2018年にバロック・オーケストラ「ロス・エレメントス」を設立し、このネブラの「愛する人は目を閉ざしているが、盲目ではない」のヒストリカル楽器による現代初演を果たすなど、忘れられたスペイン・バロックの再発見を進めています。
GCD-922603(3CD)
バロック時代のナポリのカンタータ集
作曲者不詳:ガルガーノのタランテラ、
 マリネッタのアリア
ファッジョーリ:麦わら帽の自惚れ男
ファーゴ:チェンバロのためのトッカータ
プロヴェンツァーレ:その途端に引き裂かれ
A・スカルラッティ:キューピットよ、とんだいたずら者よ
トリカリコ:怒りよ戦いの裁きを下す勇敢な勝利者よ
ルビーノ:おお天よ、おお愛の神よ
プロヴェンツァーレ:いとしの森よ、神は我が生きることを知り、
 皇帝の愛
グレコ:トッカータとフーガ、
 パルティータ
コッポラ:4声のシンフォニア
マネッリ:ラ・ルシータ
ネッティ:4声のシンフォニア
作曲者不詳:タランテラ
ドゥランテ:チェンバロと弦楽器のための協奏曲
マルキテッリ:3声のソナタ/他
ピノ・デ・ヴィットーリオ(T)、
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、
アントネッラ・イッポリート(S)、
ロベルタ・アンダーレ(S)、
ロベルタ・アンダロ(S)、
ダニエラ・デル・モナコ(A)、
ロザリオ・トタロ(T)、
アントニオ・フローリオ(指)
イ・トゥルキーニ

録音:1991年6月&1994年5月&1996年4月、パラッツォ・ダヴァロス(ナポリ)&ロンザーノ修道院(ボローニャ)
歴史に埋もれた知られざるイタリア、ナポリのバロック音楽を追い求め続けるアントニオ・フローリオとイ・トゥルキーニ(カッペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ)。スペインのGlossaへと活躍の場を移し、カレザーナの「カンタータ集」(GCD 922601)、「テネブレ」(GCD 922602)を発掘してきたフローリオ&イ・トゥルキーニの1990年代の名演、「バロック時代のナポリのカンタータ集」が復活!17世紀〜18世紀初期にかけてのナポリで生まれた室内カンタータは、イタリア南部で使用される"ナポリ語"という特色を持っており、音楽にもナポリという地域色が色濃く反映されている。ナポリの声楽作品のスペシャリスト、ピノ・デ・ヴィットーリオや、ロベルタ・インヴェルニッツィなど、共演陣も実力派揃い。フローリオ&イ・トゥルキーニという伝承者を得たバロック時代の"ナポリの至宝"がここに蘇ります。
GCD-922604
ナポリのチェロ協奏曲集
レオ:チェロとヴァイオリンのための協奏曲
フィオレンツァ:チェロ協奏曲
ソッリマ:チェロ、弦楽と通奏低音のための「Fecit Neap.17..」
フィオレンツァ:シンフォニア
マーヨ:チェロ協奏曲
ジョヴァンニ・ソッリマ(Vc)、
アントニオ・フローリオ(指)
イ・トゥルキーニ

録音:2011年9月、ナポリ(イタリア)
ナポリ・バロックの伝承者たち、アントニオ・フローリオとイ・トゥルキーニが、パレルモ生まれのコンポーザー・チェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマ(1962−)とチームを結成!レオナルド・レオ(1694−1744)、ニコラ・フィオレンツァ(1700−c.1764)、ジュゼッペ・デ・マーヨ(1697−1777)の音楽にソッリマの自作自演を加えた「ナポリのチェロ協奏曲集」!バロック時代のナポリの作曲家たちが書き上げた高度な技巧を要する「チェロ協奏曲」と、ソッリマの18世紀のチェロ協奏曲への感情移入が、バロック時代から現代へと続く"ナポリのチェロ協奏曲の歴史"を紡いでゆきます。
GCD-922605
サン・ジェンナーロの宝〜18世紀初期ナポリの宗教音楽
スカルラッティ:5声のシンフォニア.ハ長調
カレザーナ:4声のカンツォーナ「聖ジェンナーロのために」
ファーゴ:3声の「主をほめまつる」、
4声の「スターバト・マーテル」
スカルラッティ:4声のシンフォニアニ長調、
 5声のモテット「アントラ・ヴァレス」
ヴェネツィアーノ:Jamsolrecedit、
 主の証聖者
スカルラッティ:4声のシンフォニア.ト長調
ヴェネツィアーノ:めでたし、海の星
イ・トゥルキーニ、アントニオ・フローリオ(指)
ヴァレンティーナ・ヴァッリアーレ(S)、
レスリー・ヴィスコ(S)、
フィリッポ・ミネッチャ(C.T)、
ロザリオ・トターロ(T)、
ピノ・デ・ヴィットーリオ(T)、
ジュゼッペ・ナヴィリオ(Bs)

録音:録音:2012年3月、セルヴィ・ディ・マリア教会(ソレント、イタリア)
知られざるイタリア、ナポリのバロック音楽の伝道師たち、アントニオ・フローリオ&イ・トゥルキーニ。ジョヴァンニ・ソッリマをソリストに迎えた「ナポリのチェロ協奏曲集」(GCD922604)に続くグロッサ(Glossa)第5弾は、「18世紀初期のナポリの宗教音楽集」!
ヴェスヴィオ火山の噴火を止め、疫病で荒廃した街を救ったと伝わるナポリの守護聖人サン・ジェンナーロ(聖ヤヌアリウス)が祀られているナポリ大聖堂。フローリオ&トゥルキーニは、ナポリ大聖堂に仕えていたクリストファロ・カレザーナ(1640−1709)やニコラ・ファーゴ(1677−1745)、ガエターノ・ヴェネツィアーノ(1665−1716)の秘曲を発掘。
若き日のドメニコ・スカルラッティのモテット(AntraVelles)を収録するなど、ナポリ・バロックの新たな発見も。フローリオ&トゥルキーニ。そのナポリのバロック音楽への飽くなき探求心に改めて感服!
GCD-922606
ファウスティーナの旅
ポルポラ:歌劇「ポーロ」〜Son prigioniera
ヴィンチ:歌劇「カミッラの勝利」〜Scendi da questo soglio
マンチー:歌劇「トライアーノ」〜Canta e di caro usignolo
ポルポラ:歌劇「アグリッピーナ」〜シンフォニア
ヴィンチ:歌劇「ウティカのカトーネ」〜Confusa, smarrita
ヴィンチ:歌劇「カミッラの勝利」〜Un guardo solo ancor
ポルポラ:歌劇「ポーロ」〜Raggio amico di speranza
マンチーニ:歌劇「トライアーノ」〜シンフォニア
サッロ:歌劇「パルテノーペ」〜Tortora che il suo bene
ヴィンチ:「ウティカのカトーネ」〜Non ti minaccio sdegno
ヴィンチ:カンタータ「パルト・マ・コン・クアル・コーレ」〜Ecco mi parto
サッロ:フルートと弦楽のための協奏曲
マンチーニ:歌劇「トライアーノ」〜Spera si, mio caro bene
A・M・ボノンチーニ:歌劇「ダニアのロジクレア」〜Lasciami un sol momento
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
アントニオ・フローリオ(指)イ・トゥルキーニ

録音:2012年5月&6月、サンタンナ・デイ・ロンバルディ教会(ナポリ、イタリア)
神聖ローマ皇帝を魅了した歌声を持つ18世紀イタリアの輝けるディーヴァ、ファウスティーナ・ボルドーニ(1697−1781)。1730年にヨハン・アドルフ・ハッセと結婚し、オペラ歌手としてさらなる成功を収めることになるボルドーニの"ナポリへの旅"が、ニコラ・ポルポラ、レオナルド・ヴィンチ、フランチェスコ・マンチーニ、ドメニコ・サッロのアリアによって美しく、そして劇的に表現されます。ロベルタ・インヴェルニッツィと共に「ファウスティーナの旅」を音楽で描くパートナーは、ナポリ・バロックの至宝、アントニオ・フローリオとイ・トゥルキーニ。ヴィヴァルディのオペラ・アリア集で聴かせてくれたインヴェルニッツィの魅惑の歌声、当代随一のイタリア、ナポリ・バロックの理解者イ・トゥルキーニの共演が、「ファウスティーナの旅」の美を際立たせてくれることでしょう。
GCD-922608
ドメニコ・ジッツィのためのアリア集〜バロック時代ローマのスター・カストラート
フランチェスコ・フェオ:歌劇「アンドロマカ」より Prima 'l vorace fulmine
レオナルド・ヴィンチ:歌劇「捨てられたディド」より Amor che nasce
A・スカルラッティ:歌劇「テレマコ」より Crude Parche、Sinfonia、O a morire o a goder
ジョヴァンニ・バッティスタ・コスタンツィ:歌劇「エウパトラ」より Per due pupille belle
ジョヴァンニ・ボノンチーニ:歌劇「エテアルコ」より Amore inganna、Barbari siete, o Dei
ドメニコ・サッロ:歌劇「スコットランド王妃ギネヴィア」より Sinfonia、Povero amor tradito
ニコラ・ポルポラ:歌劇「アデライーデ」より Volo il mio sangue a spargere
ドメニコ・サッロ:歌劇「イル・ヴァルデモロ」より La brama di regno
ドメニコ・サッロ:歌劇「スコットランド王妃ギネヴィア」より Cieca nave, infidi sguardi
フランチェスコ・フェオ:歌劇「アンドロマカ」より No, non mi bastera
レオナルド・ヴィンチ:歌劇「捨てられたディド」より Su la pendice alpina
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、
アントニオ・フローリオ(指)
イ・トゥルキーニ

録音:2014年2月5日−8日、ナポリ(イタリア)
ナポリの王室礼拝堂から、ローマの歌劇場へ。18世紀、バロック時代のローマにおいて、絶大な人気と名声を誇ったスター・カストラート、ドメニコ・ジッツィ(c.1680−1758)の歩みが今回のテーマ。インヴェルニッツィが、"ドメニコ・ジッツィの音楽の旅"を表現するために選んだのは、フェオ、ヴィンチ、A・スカルラッティ、ボノンチーニ、サッロなど、当時のイタリアを代表する大作曲家たちのオペラからの珠玉のアリア。ナポリ・バロックの申し子であり伝承者、アントニオ・フローリオ&イ・トゥルキーニとの絶妙のコンビネーションは健在!情熱の歌姫インヴェルニッツィ、バロック時代のイタリア、ローマを彩った名歌手の歴史を歌う ――!
GCD-922609
ヴェネツィアーノ:ヨハネ受難曲 カペラ・ナポリターナ、
アントニオ・フローリオ(指)
ラファエレ・ペ(C.T)
ルカ・チェルヴォーニ(T)、
マルコ・ブッシ(Bs)、
ギスリエーリCho

録音:2015年4月12日−15日、コレジオ・ギスリエーリ(パヴィア、イタリア)
奇しくもバッハが生まれた年、1685年(頃)にイタリアのナポリで誕生し、アントニオ・フローリオが発見、校訂を行ったことにより、演奏が可能となった、ヴェネツィアーノの「ヨハネ受難曲」は、当時の伝統と斬新な手法がブレンドした知られざる傑作。この作品の最大の特徴でもある技巧的なエヴァンゲリストを歌うのは、ラ・ヴェネクシアーナのメンバーとして来日を果たしたイタリア古楽界期待の星、ラファエレ・ペ。フローリオ率いるカペラ・ナポリターナの洗練されたサウンドはもちろんのこと、ラファエレ・ペの美声と見事なテクニックにも乞うご期待!
GCD-922610
ドナート・リケッツァ:聖ジュストと聖パストールのオラトリオ 「聖なる子どもたち」
ヴェネツィアーノ:オラトリオ 「パドヴァの聖アントニオ」より シンフォニア、
 オラトリオ 「イル・トビア・スポーソ」より シンフォニア
リケッツァ:オラトリオ 「ラ・ガーラ・デリ・エレメンティ」より アリア「ラ・ピエタ・ディ・ゴッチャ・アルデンテ」
カペラ・ナポリターナ、
アントニオ・フローリオ(指)
マルタ・フマガッリ(A)
フェデリカ・パリュウカ(S)、
ルカ・チェルヴォーニ(T)、
ジュゼッペ・ナヴィリオ(Bs)

録音:2017年3月、ナポリ(パラッツォ・ポジターノ、イタリア)
歴史に埋もれた知られざるイタリア、ナポリのバロック音楽を追い求め続けるアントニオ・フローリオと、フローリオ率いるピリオド・アンサンブル、"カペラ・ナポリターナ"(元イ・トゥルキーニ)。フローリオ&カペラ・ナポリターナの新たなナポリ・バロック探求は、17世紀にナポリで活躍したドナート・リケッツァ(c.1650−1722)のオラトリオに到達!
リケッツァはその生涯についてほとんど知られていませんが、彼が楽長を務めたとされるナポリのジロラミーニ教会に多くのオラトリオや宗教作品が残されており、当時のナポリで進歩的な作風を持っていたと考えられています。「聖なる子どもたち(Los Santos Ninos)」は、ディオクレティアヌス帝に迫害され、若くして殉教した聖ジュスト(サン・ジュスト)と聖パストーレ(サン・パストーレ)の兄弟の物語によるオラトリオ。未知なるナポリ・バロックを真摯に探求し続けるナポリ音楽の使徒、アントニオ・フローリオの新録音にご注目ください!
GCD-922701(3CD)
ラモー:オペラ=バレ「愛の驚き」(1757年版)
序曲/第1幕:アドニスの誘拐/第2幕:魔法の竪琴/第3幕:アナクレオン
レ・ヌーヴォー・カラクテール、セバスティアン・デラン(指)ヴィルジニ・ポション(S)、カロリーヌ・ミュテル(S)、アメル・ブラヒム=ジェルール(S)、カリーヌ・デシェイエ(S)、アンデシュ・ダーリン(T)、ピエール=イヴ・プリュヴォ(Br)、ジャン=セバスティアン・ブ(Br)

録音:2013年3月8日−14日、ヴィルールバンヌ(フランス)
ヴィオラ・ダ・ガンバのファミ・アルカイ、バロック・チェロのホセチュ・オブレゴンに続き、グロッサ(Glossa)に新たな古楽界の若き才能が仲間入り!フランスのチェンバリスト、セバスティアン・デランが率いるピリオド・アンサンブル、レ・ヌーヴォー・カラクテールが、ジャン=フィリップ・ラモー(1683−1764)のオペラ=バレ「愛の驚き(アモルの驚き)」でグロッサ初登場!
フランス・バロックにおける劇音楽の大家ラモーの音楽と、ピエール=ジョゼフ・ベルナール(ジャンティ・ベルナール)の台本による「愛の驚き」。1748年にヴェルサイユで初演が行われた「愛の驚き」は、1757年と1758年に改訂が行われており、声楽のエールやディアローグ、デュエットに加え、戦いや眠り、踊りの場面、雷鳴の描写など、ラモーの傑出した作曲技法が発揮された管弦楽の活躍も、このオペラ=バレの大きな魅力です。フランス、リヨンを拠点に活躍するレ・ヌーヴォー・カラクテール。フランス古楽界の若き精鋭たち、ラモーで堂々のデビューです!
GCD-922703
クープラン:ルソン・ド・テネブレ(パリ、1714)
クープランル:ソン・ド・テネブレ第1番
ルイ・クープラン:パヴァーヌ 嬰ヘ短調(器楽)
クープラン:ルソン・ド・テネブレ第2番、葬送(器楽)、ルソン・ド・テネブレ第3番
ルイ・クープラン:パリのカリヨン(器楽)
カロリーヌ・ミュテル(S)、カリーヌ・デシェイエ(S)、セバスティアン・デラン((指)チェンバロ)、レ・ヌーヴォー・キャラクテール、マーティン・バウアー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ハジェ・ハナナ(Vc)、郡司和也(Org)
C

録音:2019年4月、シャペル・ド・ラ・トリニテ(リヨン、フランス)
ハープシコードと通奏低音を学んだパリ音楽院を1等賞で卒業し、レオンハルトやアンタイ、アスペレン、ケネス・ギルバート、ルセから薫陶受け、フランス古楽界に颯爽と現れた注目株セバスティアン・デラン。
2006年に創設したピリオド・オーケストラ、レ・ヌーヴォー・キャラクテールを率いての新たな録音は、エレミヤの哀歌から取られた感動的で悲痛なテキストによる「ルソン・ド・テネブレ(暗闇の朗誦)」の中でも傑作とされるフランソワ・クープランの「ルソン・ド・テネブレ」。メイン・ヴォーカルはレ・ヌーヴォー・キャラクテールの共同創設者であるカロリーヌ・ミュテルと、創設当初から共に活動しているカリーヌ・デシェイエの二人。約10年前にヴェルサイユで行われた結成当初のコンサートでも、デラン、ミュテル、デシェイエの3人でクープランの「ルソン・ド・テネブレ」を演奏しており、活動の原点ともなるプロジェクトです。
3つのルソン(朗誦)の間にはクープラン自身と、伯父ルイ・クープランの器楽曲を挟み、フランス・バロックの宗教的声楽作品の最高峰の1つを真摯でハイ・クオリティなパフォーマンスでお届けします。
GCD-922801
ジェズアルド:マドリガーレ集第6巻(1611)
もしもおまえがわたしの死を望むのなら
美しい人よ、心を持ち去るのなら
おまえは泣いている、わたしのフィッリよ
わたしを煩わせるのをやめておくれ
明るく輝く太陽
わたしは行くとしか言わなかった
1日に千回もわたしは死ぬ
優しいわたしの宝である人よ
ああ、いくらため息をついても無駄なのだ
こんなに大きな苦しみのなかでも、わたしは息をしている
優雅な音色と甘い言葉で
白くみずみずしい花
大胆な小さい蚊が
おまえを求めてわたしは燃える、いとしい人よ
死のみがわたしを殺すのだから
あの残酷な「いや」という言葉を
悲しやわたしは死ぬ、苦しみゆえに
蝶のように舞う
わたしの喜びに空はかくも晴れわたり
おまえは追いかける、おお美しいクローリよ
おまえを愛するゆえにわたしはやつれ果て
悲嘆にくれて泣いたのは昔
にこやかで美しいリコーリが
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
〔フランチェスカ・カッシナーリ(S)、
ロッサーナ・ベルティーニ(S)、
ラウラ・ファブリス(S)、
エレーナ・カルツァニーガ(A)、
ジュゼッペ・マレット(T)、
ラファエーレ・ジョルダーニ(T)、
マルコ・スカヴァッツァ(Br)、
ダニエレ・カルノヴィチ(Bs)〕

録音:2012年6月−7月、ロレット(イタリア)
ヴェノーサ公という貴族としての姿、そして殺人者という血塗られた側面を持ち、孤独な末路をたどったマドリガーレの天才作曲家カルロ・ジェズアルド(1566−1613)。半音階進行や転調、独特なリズムなど、時代を先取りするかのような斬新な手法を採り入れた異端の天才は、マドリガーレの可能性を広げた異端の天才として、数奇な人生と共に歴史にその名を遺しています。コンチェルト・イタリアーノやラ・ヴェネクシアーナの流れを汲み、これらのイタリアの名アンサンブルを上回るクォリティを持つ存在として、古楽シーン、マドリガーレの世界に颯爽と現れたラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ。ジェズアルドのマドリガーレに込められた孤独、不安、罪悪感、愛情など様々な人間の感情が、ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレの極上のハーモニーで解放される ――。
GCD-922802
マレンツィオ:5声のマドリガーレ集第1巻
アモルは真珠の涙をこぼし/おお我が恋人、我が心はどこに/すでに光は差し/あなたの美しい目を優しいベールが/ティルシは死にたいと思い/苦しき殉難、過酷な責め苦/わたしの太陽は今頃何をしているのだろう/悲しや我が心は燃え/憔悴したわたしに聖母が立ち現われ/わたしの優しい恋人よ/いちばん美しい羊飼いの娘が歌っていた/彼女は緑の若草で/さらば行かん、ああ心なえ/おお、森に隠れ住む君よ/ローマの音楽家たちとマドリガーレ〜曲集「甘き思い」〔Dolci affetti〕(1582)より/美しくも残酷な婦人
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
〔ロッサーナ・ベルティーニ(S)、フランチェスカ・カッシナーリ(S)、エレーナ・カルツァニーガ(A)、ジュゼッペ・マレット(T)、ラファエーレ・ジョルダーニ(T)、ダニエレ・カルノヴィチ(Bs)〕、パオロ・ボルゴノーヴォ(T)、
マルコ・リカーニョ(Bs)

※録音:2010年9月&2011年2月、ロレット(イタリア)
16世紀のイタリア、ローマを主な活躍の場とし、貴族や枢機卿の後ろ盾を得て、独創的なマドリガーレを次々と世に送り出し、絶大な人気を誇ったマレンツィオ。1580年に出版された「5声のマドリガーレ集第1巻」は、マレンツィオのマドリガーレ作曲家の出発点となった若き日の作品であり、5声の力強いハーモニー、豊かな響きと絵画のような色彩感と、優れた芸術性が発揮された大作です。また、ナニーノ、モスカーリャ、ド・マック、ソリアーノ、ゾイロ、そしてマレンツィオの合作による曲集「甘き思い(Dolci affetti)」からは、当時の"ローマの音楽"のレベルの高さ、類稀な才能の饗宴が聴こえてくる。ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレの歌声が、マレンツィオの、そしてマドリガーレの歴史の再発見、探究の旅へと導いていくれます。
GCD-922803(3CD)
ジェズアルド:聖週間のためのレスポンソリウム集(1611)
聖木曜のためのレスポンソリウム
聖金曜日のためのレスポンソリウム聖土曜日のレスポンソリウム
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
〔ロッサーナ・ベルティーニ(S)、
フランチェスカ・カッシナーリ(S)、
エレーナ・カルツァニーガ(A)、
ジュゼッペ・マレット(T)、
ラファエーレ・ジョルダーニ(T)、
ダニエレ・カルノヴィチ(Bs)〕

録音:2012年6月&7月、ロレット(イタリア)
聖職者の家柄、ヴェノーサ公、コンツァ伯という貴族であると同時に、妻と不倫相手を殺めた血塗られた側面、晩年の孤独な末路という数奇な人生を歩んだ天才作曲家の「聖週間のためのレスポンソリウム集」は、最晩年の1611年にナポリで出版されたジェズアルドの最も有名な宗教作品。キリストの受難を題材として作曲された宗教作品でありながらも、大胆な不協和音や半音階、和声が随所に用いられた「レスポンソリウム」は、「6巻のマドリガーレ集」と並び、時代の先端を歩み続け、斬新な手法を次々と繰り出したジェズアルドの代表作です。
GCD-922804
マレンツィオ:6声のマドリガーレ集第5巻(1591)
いとも愛らしき永遠の春/愛しておくれ、いとしい人/今ぞ天は我らが上に澄みわたり/美しいクローリの甘い胸に/川も泉もせせらぎも天なるそよ風/仔鹿が小暗き森へ逃げ込むように/甘くいとしい口づけ/美しいところのニンフたち/恵み深き光よ/誇り高き一組の女性/あのかたの手と我が手を/美しい泉にたどり着いて、私は花に姿を変え/愛らしいニンフと恋する羊飼いたち/純真な真珠(アントニオ・ビッチ作曲)/さらば遠く離れて暮らさん/優しい西風がアラビアの香りを乗せて吹く
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
〔ロッサーナ・ベルティーニ(S)、
フランチェスカ・カッシナーリ(S)、
エレーナ・カルツァニーガ(A)、
ジュゼッペ・マレット(T)、
ラファエーレ・ジョルダーニ(T)、
ダニエレ・カルノヴィチ(Bs)、
エレナ・ビスクオラ(Ms)〕

録音:2011年&2014年、ロレット(イタリア)
16世紀イタリアのローマを中心に、貴族や枢機卿など強力なパトロンを得て、続々と発表した独創性豊かなマドリガーレにより、当時を代表するマドリガーレの作曲家として圧倒的な人気を誇ったマレンツィオ。
1591年に出版された「6声のマドリガーレ集第5巻」は、イタリアの貴族でブラッチャーノ公ヴィルジニオ・オルシーニの婚礼の祝祭のために作曲された作品。
後期のマレンツィオのマドリガーレ集は、同時代のジェズアルドを思わせるかのような大胆な和声、表現が用いられるなど、初期の作品とは一味違う魅力を携えています。
マドリガーレが隆盛を誇った時代を生きた屈指のマドリガリスト、マレンツィオ。晩年にたどり着いた境地を、現代の伝承者たちの素晴らしき歌声で ――。
GCD-922805
モンテヴェルディ:聖母の嘆き〜宗教声楽曲集
聖母の嘆き(もう私は死にそうです、わが子よ)
人生は稲妻のごとく
悲しみの聖母マリア/夜に赤く光り
トッカータ(フレスコバルディ)
主よ、怒って私を責めないでください
キリストよ、わたしたちはあなたを拝みます
主に向かって歌え/罪を負った者は
敬虔に/マリアよ、なぜ泣いているのか
あなたに、イエス・キリストよ
それは美しい
トッカータ(フレスコバルディ)
わたしたちはあなたを拝みます、キリストよ
聖母マリアのための連祷
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ〔ロッサーナ・ベルティーニ(S)、フランチェスカ・カッシナーリ(S)、エレーナ・カルツァニーガ(アルト)、ジュゼッペ・マレット(T)、ラファエーレ・ジョルダーニ(T)、マルコ・スカヴァッツァ(Br)、ダニエレ・カルノヴィチ(Bs)、ルカ・グリエルミ(Org)、マルタ・グラツィオリーノ(ハープ)〕

録音:2014年7月−9月、コレット教会(ロレット、イタリア)
ラ・ヴェネクシアーからモンテヴェルディのプロジェクトを引き継いだラ・コンパーニャ・マドリガーレが歌うのは、「アリアンナの嘆き」の宗教曲版である「聖母の嘆き」やモテット「聖母マリアのための連祷」をはじめとする宗教声楽作品の傑作の数々。宗教的マドリガーレや宗教的コントラファクトムなど、"宗教音楽家"としてのモンテヴェルディの至芸と功績が、ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレの"天上のハーモニー"で厳かに、そして感動的に響き渡ります。
GCD-922806
ジェズアルド:マドリガーレ集第3巻(1595)
わたしを殺しておくれ、つらい苦しみよ
苦しみから抜け出したいと
あなたの美しい目の輝きによって
ああ、無慈悲で残酷な人よ
ああ、わたしの苦痛には冷淡だったとしても
ひとしい人に見捨てられ
この上なく甘美なため息よ
愛の驚異よ
わたしが死ぬのを望みながら
美しい憧れの人よ
とてもひどい痛みよ/甘い愛の精よ
わたしは思いやつれて死ぬ、ああ、むごい人
ああ、いとしい人が泣くのなら
そうとも、わたしの太陽から
わたしはあなたを愛していない、おお不実なる声よ
婦人よ、もしわたしを殺せば

■ボーナス・トラック〜シピオーネ・ステッラ:わたしの心の中で感じる
ルッツァスコ・ルッツァスキ:苦しき殉難
アルフォンソ・フォンタネッリ:彼女は元々美しい
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ〔ロッサーナ・ベルティーニ(S)、フランチェスカ・カッシナーリ(S)、エレーナ・カルツァニーガ(A)、ジュゼッペ・マレット(T)、ラファエーレ・ジョルダーニ(T)、ダニエレ・カルノヴィチ(Bs)〕、
ラウラ・ファブリス(S)、
アナリザ・マッツォーニ(A)

録音:2015年9月−11月、コレット教会(ロレット、イタリア)
聖職者の家柄、ヴェノーサ公、コンツァ伯という貴族であると同時に、妻と不倫相手を殺めた血塗られた側面、晩年の孤独な末路という数奇な人生を歩んだ天才作曲家、カルロ・ジェズアルド(1566−1613)のマドリガーレ集。1595年に出版された「第3巻」は、喜びと悲しみが頻繁に混在したテキスト、大胆な不協和音など、後の「第5巻」「第6巻」における後期スタイルへと続く過渡的な作品。ラ・ヴェネクシアーから引き継いだこの歴史的プロジェクトで、ジェズアルドがマドリガーレに込めた孤独、不安、愛情などの豊かな感情を、ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレが歌います。ボーナス・トラックとして、ステッラ、ルッツァスキ、フォンタネッリのマドリガーレも収録。
GCD-922810
モンテヴェルディ:「恋人の涙」〜愛と悲しみのマドリガーレ集
01 波のささやき(第2巻)/02 私の魂は(第5巻)/03 輝く美しい目を一目見ただけで(第4巻)/04 さあシルヴィオ(第5巻)/05 私が恋人の燃える美しい目をじっと見つめると(第2巻)/06 甘美で優しい口づけ(第1巻)/07 お願い、もう戦争はやめて(第4巻)/08 安らかにここにいなさい(第3巻)/09 おお春よ(第3巻)/10 ああ悲しい別れ(第4巻)/11 西風がかえり(第6巻)/12 あなたから遠く離れて、私の心の人よ(第4巻)/13 いとしい女の墓に注ぐ恋人の涙(第6巻)
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ〔ロッサーナ・ベルティーニ(S)、フランチェスカ・カッシナーリ(S)、エレーナ・カルツァニーガ(A)、ジュゼッペ・マレット(T)、ラッファエーレ・ジョルダーニ(T)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)、マッテオ・ベッロット(Bs)〕

録音:2018年9月16日−21日&2020年7月5日−6日、聖ロッコ&セバスティアーノ信心会(トリノ、イタリア)
モンテヴェルディの傑作「聖母マリアの夕べの祈り」(GCD 922807)で2017年レコード・アカデミー賞「音楽史部門賞」を受賞し、一躍その名を世界へ轟かせた屈指のラテン系ヴォーカル・アンサンブル、"ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ"。
レコーディング第10弾は、再びモンテヴェルディに回帰! ジェズアルド、マレンツィオ、デ・ローレなどのマドリガーレ集でも高いアンサンブル能力と表現力を魅せてくれたラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレが、モンテヴェルディのマドリガーレ集第1巻〜第6巻の中から13曲をセレクションし、儚き愛や愛する人の死など悲痛な悲しみを表情豊かに歌います。2020年のコロナ下における録音では、ダニエーレ・カルノヴィチに変わりマッテオ・ベッロットが参加。エレーナ・カルツァニーガを除く全メンバーが、ラ・ヴェネクシアーナが打ち立てた偉業「モンテヴェルディ:マドリガーレ全集」(GCD920929)の録音にも参加していたという、まさに同曲のスペシャリストたちによる最新のモンテヴェルディにご期待ください!
GCD-922901
ヴィヴァルディ:オペラ・アリア集
歌劇「ティト・マンリオ」RV.738〜Combatta un gentil cor
歌劇「離宮のオットーネ」RV.729〜Leggi almeno, tiranna infedele
歌劇「テルモドンテに向かうヘラクレス」RV.710〜Da due venti un mar turbato
歌劇「ティト・マンリオ」RV.738〜Non ti lusinghi la crudeltade
歌劇「テムペ谷のドリッラ」RV.709〜Rete, lacci e strali adopra
歌劇「狂気を装うオルランド」RV.727〜Se garrisce la rondinella
歌劇「グリセルダ」RV.718〜Ombre vane, ingiusti orrori
歌劇「ティト・マンリオ」RV.738〜Fra le procelle del mar turbato
歌劇「忠実なニンフ」RV.714〜Dite, oime! Ditelo, al fine
歌劇「ジュスティーノ」RV.717〜Nacque al bosco e nacque al prato
歌劇「ティト・マンリオ」RV.738〜Nacque al bosco e nacque al prato
歌劇「離宮のオットーネ」RV.729〜Gelosia, tu gia rendi l'alma mia
歌劇「ウティカのカトー」RV.705〜Se mai senti spirarti sul volto
歌劇「グリセルダ」RV.718〜Dopo un'orrida procella
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、
ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb&ディレクター)、
ラ・リゾナンサ

録音:2011年10月、サンタ・クローチェ教会(モンドヴィ)
バロック時代から古典派にかけての様々な音楽を歌い続けてきたインヴェルニッツィが遂に歌うヴィヴァルディ。ヴィヴァルディのオペラ・アリアの旅から浮かび上がる風景は、牧歌的情景、海の嵐、狩りの風景、牢獄の場面。劇的な表情を持つヴィヴァルディの"アリア"と、インヴェルニッツィの眩しく魅力的な"歌声"が、最高のタイミングで必然的、運命的な出会いを果たす――。
GCD-922903(2CD)
アレッサンドロ・デラ・チャイア:哀歌集
聖木曜日のための哀歌T
ミケランジェロ・ガリレイ:トッカータ/聖木曜日のための哀歌U
ミケランジェロ・ガリレイ:トッカータ
聖木曜日のための哀歌V
アレッサンドロ・デラ・チャイア:トッカータ
聖金曜日のための哀歌T
クラウディオ・サラチーニ:トッカータ
聖金曜日のための哀歌U
聖金曜日のための哀歌V
クラウディオ・サラチーニ:トッカータ
聖土曜日のための哀歌T
ミケランジェロ・ガリレイ:トッカータ
聖土曜日のための哀歌U
ミケランジェロ・ガリレイ:トッカータ
聖土曜日のための祈祷(哀歌V)
ヴィンチェンツォ・ベルニア:トッカータ
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、
フランチェスコ・パヴァン(テオルボ、アーチリュート&指)、
ラボラトリオ'600〔カテリーナ・ガンヌーディ(アルパ・ドッピア)、
クレイグ・マルキテッリ(アーチリュート)、
フランチェスコ・モイ(Org)〕

録音:2014年10月、スタジオ・カヴァッリ(カストレッツァート、イタリア)
フィレンツェとトスカーナ地方の覇権を争い、芸術面でも中心的な役割を担ったイタリアの都市シエナ。
イタリア古楽界の情熱の歌姫、ロベルタ・インヴェルニッツィが歌うのは、17世紀、バロック時代のシエナで誕生した聖週間の典礼ための音楽、アレッサンドロ・デラ・チャイア(c.1605−c.1670)の「哀歌集」!当時のシエナの貴族であり、アーチリュート奏者、作曲家であったこと、そして「哀歌集」を含む3つの曲集以外は、謎に包まれた部分が多いデラ・チャイア。幅広い音域、高度な技巧、卓越した表現力を求められるチャイアのソプラノ独唱のための「哀歌集」を歌う、インヴェルニッツィの劇的で、そして感情がほとばしる存在感にただただ感嘆。インヴェルニッツィという理想的な伝承者を得て、17世紀シエナの「哀歌」が21世紀に響きます。
GCD-922904
女王たち〜ヘンデル:オペラ・アリア集
小舟は海に戯れる(歌劇 「ロターリオ」 より)
もしあなたの安らぎを邪魔するなら(歌劇 「ポーロ」 より)
No che servire altrui、裏切り者, 裏切り者(歌劇 「ベレニーチェ」 より)
序曲、この胸に息のある限り、Tu la mia stella sei、難破した船が嵐から、何ということ?おお神よ!/神よ私にお慈悲をかけて下さらぬなら(歌劇 「ジューリオ・チェーザレ」 より)
第3幕のシンフォニア、荒れ狂う海の中に在っても(歌劇 「シピオーネ」 より)
ああ私の心よ, お前は侮られた!(歌劇 「アルチーナ」 より)
あふれだす急流は(歌劇 「ジュスティーノ」 より)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、
ファビオ・チョフィーニ(指、Cemb)、
アッカデミア・ヘルマンス

録音:2016年4月23日−26日、ソロメーオ(クチネッリ劇場/イタリア)
イタリア古楽界の情熱の歌姫、ロベルタ・インヴェルニッツィの最新録音は、「Queens」と題された、ヘンデルのオペラ・アリア集! これまで、18世紀のソプラノ歌手"ファウスティーナ・ボルドーニ"やカストラートの"ドメニコ・ジッツィ"が歌ってきた作品を現代に再現するなど、秀逸なプログラムと優れた歌声で評価されてきたインヴェルニッツィ。今作では、当時の優れた二人のソプラノ歌手、フランチェスカ・クッツォーニとアンナ・マリア・ストラーダが初演してきたアリアを現代の歌姫が歌います。 また、インヴェルニッツィはファビオ・ボニッツォーニ指揮ラ・リゾナンサとの共演でもヘンデルの二重唱やカンタータを度々録音しているだけに、これが待望のアリア集となります。 アッカデミア・ヘルマンスは、アンサンブル・アウローラのメンバーとしても参加してきたイタリアの鍵盤楽器奏者ファビオ・チョフィーニが創設し、クチネッリ劇場のレジデント・オーケストラを務めるピリオド・オーケストラ。
GCD-922905
ガスパリーニ:オペラ・アリア集
もしもギリシャが武装すれば(「アスティアナッテ」より)/わたしは愛するあなたの名前をここに刻む(「運命の神託」より)/嵐の恐怖の中で(「イル・チーロ」より)/わたしの胸に一条の希望の光が生まれる(「バヤゼット」より)/シンフォニア(「エンゲルベルタ」より)/血を流し、殺し(「イル・タメルラーノ」より)/父の心(「イル・タメルラーノ」より)/大洋の港から(「聖エウフロシーナ」より)/怒りで武装し(「アムレット」より)/もしもあなたがわたしのためにもう歌わないのなら(「運命の神託」より)/カンタータ 「わがため息よ進め」/フルート協奏曲/暗黒の地獄に火はない(「イル・ロデリーゴ」より)/わたしはおまえを手放したくない(「イル・ロデリーゴ」より)/親愛なる影よ(「アタリア」より)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、
アウセル・ムジチ、カルロ・イパタ(指、トラヴェルソ)

録音:2016年8月24日−27日、テアトロ・ロッシ・アペルト(ピサ、イタリア)
これまで、18世紀のソプラノ歌手"ファウスティーナ・ボルドーニ"やカストラートの"ドメニコ・ジッツィ"が歌ってきた作品を現代に再現するなど、秀逸なプログラムと優れた歌声で評価されてきたインヴェルニッツィが、ガスパリーニの知られざるオペラ・アリア、オラトリオやカンタータからの作品を歌います。
バロック・フルート奏者カルロ・イパタが1997年に創設し、イタリア屈指の古楽アンサンブルとしての地位を確立したアウセル・ムジチは、2014年にはガスパリーニの歌劇 「バヤゼット」全曲盤を録音(GCD-923504)するなど、ガスパリーニへの造詣の深さも申し分なし。ピエタ院(ピエタ養育院)時代に作られたとされる「フルート協奏曲」では、カルロ・イパタの優美なフラウト・トラヴェルソの音色も披露されます。

GCD-923101
アンドレア・ファルコニエーリ:「イル・スピリティッロ・ブランド〜小悪魔の踊り」〜1650年頃のスペインとイタリアの宮廷における舞曲集
オルティス:レセルカダス・ソブレ・テノレス・イタリアノス
ファルコニエーリ:コリエンテ・ディッチャ・ラ・モッタ、
 チャッコーナ、ラ・ベネデッタ
ヴィターリ:トッカータ、ベルガマスカ
カステッロ:ソナタ第2番
ファルコニエーリ:甘美なる旋律、
 パサカー、
 アレマーナ・ディッチャ・ビジェガ
ヤッキーニ:ソナタ第8番
カバニーリェス:コレンテ・イタリアーナ
オルティス:「甘き思い出」によるレセルカダス
ファルコニエーリ:フォリアス・エチャ・パラ・ミ・セニョーラ
バルトロメオ・デ・セルマ:ファンタシーア・バッソ・ソロ
ガブリエリ:第7旋法と第8旋法によるリチェルカーレ
ファルコニエーリ:コレンテ・デッタ・ラウエリーナ、
 コリエンテ・ディッチャ・ラ・クジェラ、
 イル・スピリティッロ・ブランド(小悪魔の踊り)、
 ブランド・デーチョ・エル・メロ
作曲者不詳:チャコーナ
ガブリエリ:リチェルカーレ第5番
バルトロメオ・デ・セルマ:3声のカンツォン第5番
ファルコニエーリ:バッターリア・デ・バラバソ
ラ・リティラータ、
ホセチュ・オブレゴン(チェロ&ディレクター)

録音:2011年5月&2012年12月、サン・ロレンソ(エル・エスコリアル、スペイン)
オブレゴンとラ・リティラータは、ナポリで生まれイタリア各地の宮廷、さらにはスペイン、フランスを渡り歩いた作曲家、アンドレーア・ファルコニエーリ(1585−1656)の音楽を中心に、1650年頃にスペインとイタリアの宮廷で演奏れた舞曲を再現。オブレゴン&ラ・リティラータの弦楽器、撥弦楽器、木管楽器、打楽器、鍵盤楽器の上質なアンサンブルが、17世紀の貴族たちが宮廷で愉しんだ「舞曲」を、優雅に、華麗に、そして躍動感豊かに繰り広げます。
GCD-923102
アリアーガ:弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第2番イ長調
弦楽四重奏曲第1番ニ短調
楽四重奏曲第3番変ホ長調
テマ・バリアード(四重奏のための主題と変奏) Op.17
ラ・リティラータ
〔ヒロ・クロサキ(Vn)、ミレン・ゼベリオ(ヴァイリン)、ダニエル・ロレンソ(Va)、ホセチュ・オブレゴン(Vc)〕

録音:2013年6月、マドリード
アリアーガは幼少の頃からヴァイオリンを弾き、作曲もするという天才的な才能を持ち、15才でパリ音楽院に入学。ヴァイオリン、和声、対位法などを学び10代の頃から交響曲、室内楽などを中心に傑作を生み出しています。今回は、アリアーガの生前に出版された唯一の作品でもある、1823年頃に作曲された3つの弦楽四重奏曲と、1920年頃に作曲された作品番号17の「テマ・バリアード(四重奏のための主題と変奏/Tema variado en cuarteto)」を合わせた弦楽四重奏のための作品全集。ボッケリーニの三重奏プロジェクトでもオブレゴンと共演しているバロック・ヴァイオリニスト、ヒロ・クロサキ(黒崎広嗣)の参加もポイント。スペインに在住し世界の第一線で活躍するヒロ・クロサキと共に、ホセチュ・オブレゴン、ミレン・ゼベリオ、ダニエル・ロレンソらスペイン古楽界の名手たちが創造するアリアーガ。20歳を前にしてこの世を去った天才の作品を、ピリオド楽器でリアルに再現した決定盤です。
GCD-923103
スペインのチェロ〜ボッケリーニと18世紀の巨匠たち
ボッケリーニ:チェロ・ソナタ.ハ長調
パガネッリ:ソナタ.イ短調
デュポール:チェロ・ソナタ.ニ長調
作曲者不詳(18世紀後半):アダージョ(バルセロナの写本より)
ポレッティ:チェロ協奏曲 ト長調
スプリアーニ:無伴奏チェロのためのトッカータ第1番 ト長調
ビダル:デュエット・アンダンテ
サヤス:最後のレッスン 変ロ長調
ボッケリーニ:ファンダンゴ(ギター五重奏曲 ニ長調より)
ホセチュ・オブレゴン(チェロ&ディレクター)、
ラ・リティラータ〔ダニエル・オヤルサバル(チェンバロ&オルガン)、ディアナ・ヴィナグレ(Vc)、エンリケ・ソリニス(バロック・ギター&アーチリュート)、ダニエル・サピコ(テオルボ)、サラ・アゲダ(ハープ)、リナ・トゥール・ボネ(Vn)、ミレン・セベリオ(Vn)、ダニエル・ロレンツォ(Va)、ミゲル・フレキーナ(Cb)、ダビド・チュペーテ(カスタネット)〕

録音:2014年12月、マドリード音楽院(マドリード、スペイン)
スペインへ渡ったイタリアの巨匠ボッケリーニやパガネッリ、フランスのコンポーザー=チェリスト、デュポール、そしてスペインにおけるチェロ作品の始祖的存在のパブロ・ビダル(d.1807)とホセ・サヤス(d.1804)。オブレゴンとラ・リティラータが奏でる様々な音楽家たちによって他国からスペインへと伝えられた"チェロ作品"、そして18世紀のスペインで芽吹いた"チェロ作品"が、啓蒙時代にイベリア半島で発展を遂げたチェロのための音楽とその演奏の歴史を鮮明に、そして鮮烈に伝えてくれます。これぞスペイン古楽新時代の象徴、ホセチュ・オブレゴンとラ・リティラータの真骨頂!啓蒙時代のスペインのチェロの歴史を、現在のスペインを代表する若き名手の演奏で存分に!
GCD-923104
カルダーラ:セルバンデス・オペラ〜アリアと器楽小品集 ホセチュ・オブレゴン(ディレクター)、
ヒロ・クロサキ(コンサートマスター)、
ラ・リティラータ、マリア・エスパーダ(S)、
エミリアーノ・ゴンザレス・トロ(T)、
ホアン・フェルナンデス(Bs)

録音:2016年5月、マドリード(スペイン)
古楽大国「Glossa」が誇るスペイン古楽新時代の象徴、チェリストのホセチュ・オブレゴンとラ・リティラータ。優れたスペイン・バロックを次々に送り出してきたラ・リティラータのGlossa第4弾は、ミゲル・デ・セルバンテスの生誕400周年の記念アルバム。アントニオ・カルダーラとニコラ・マッテイスがセルバンテスの名著「ドン・キホーテ」を題材として書いた歌劇からのアリアと器楽小品集。「アリアーガの弦楽四重奏曲全集(GCD 923102)」でもその実力を発揮した日本が誇るバロック・ヴァイオリニスト、ヒロ・クロサキ(黒崎広嗣)が今作ではコンサートマスターとしてクレジットされている点も見逃せません!
GCD-923106
様々な楽器のためのナポリの協奏曲集
ポルポラ:チェロ,ヴァイオリンと通奏低音のためのシンフォニア ハ長調(ソロ・チェロ:ホセチュ・オブレゴン)
マニチーニ:リコーダー,2本のヴァイオリン,チェロと通奏低音のための協奏曲 ト短調(ソロ・リコーダー:タマル・ラロ)
ペルゴレージ:2台のチェンバロと弦楽のための協奏曲(ソロ・チェンバロ:イグナシオ・プレーゴ,ダニエル・オヤルサバル)
フィオレンツァ:チェロ,2本のヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲 ニ長調(ソロ・チェロ:ホセチュ・オブレゴン)
A・スカルラッティ:リコーダー,2本のヴァイオリン,チェロと通奏低音のための協奏曲 ハ長調(ソロ・リコーダー:タマル・ラロ)
フィオレンツァ:ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ニ長調(ソロ・ヴァイオリン:ヒロ・クロサキ)
ホセチュ・オブレゴン(チェロ&ディレクター)、
ラ・リティラータ〔タマル・ラロ(リコーダー)、
ヒロ・クロサキ(Vn)、パブロ・プリエト(Vn)、
ダニエル・ピンテーニョ(Vn)、
ダニエル・ロレンソ(Va)、
ホセチュ・オブレゴン(Vc)、
パス・アロンソ(Vc)、
イスマエル・カンパネロ(ヴィオローネ)
、ダニエル・オヤルサバル(Cemb)、
イグナシオ・プレーゴ(Cemb)、
ダニエル・サピコ(テオルボ)〕

録音:2017年9月、サン・セバスティアン教会(セルセディーリャ、スペイン)
古楽大国「Glossa」が誇るスペイン古楽新時代の象徴、チェリストのホセチュ・オブレゴンと、オブレゴン率いるピリオド・アンサンブル、ラ・リティラータ。素晴らしきスペイン・バロックを世界に拡めてきたラ・リティラータのGlossa第6弾は、18世紀ナポリ楽派の作曲家達による協奏曲集。
今回は、ホセチュ・オブレゴンによるチェロだけでなく、リコーダーのタマル・ラロ、ヴァイオリンのヒロ・クロサキ、チェンバロのイグナシオ・プレーゴらもソリストとして活躍。スタイリッシュで技巧的なナポリのコンチェルトを、スペインの名手たちの手でお贈りします。
GCD-923108
アントニオ・カルダーラとチェロ〜器楽と声楽選集
独奏チェロと2本のヴァイオリン、通奏低音のための室内協奏曲 ニ短調/ああ気が遠くなりそうです(カンタータ「小川のほとりで」からのアリア)/独奏チェロによるシンフォニア/カンタータ「憐れみをください」/ラルゴ(独奏チェロと通奏低音のためのソナタ第16番ト長調 より)/アレグロ(独奏チェロと通奏低音のためのソナタ第9番ト長調 より)/チェロと通奏低音のためのレツィオーニ〔第6番、第14番、第20番)/無益な虚飾(オラトリオ「キリストの足下のマグダラのマリア」からのアリア)/チェロ独奏と通奏低音のためのソナタ第3番変ロ長調/愛の苦悩も甘美です(カンタータ「苦しみなさい、わが愛するアルチーノ」からのアリア)/アダージョ(チェロ独奏と通奏低音のためのソナタ第5番ヘ長調 より)
ホセチュ・オブレゴン(チェロ&ディレクター)、
ラ・リティラータ、エウヘニア・ボア(S)、
ルチアーナ・マンチーニ(Ms)

録音:2019年10月、ヘタフェ音楽院(スペイン)
古楽大国「Glossa」が誇るスペイン古楽新時代の象徴、チェリストのホセチュ・オブレゴンと、オブレゴン率いるピリオド・アンサンブル、ラ・リティラータ。素晴らしきスペイン・バロック、イタリア・バロックのレコーディングを世に送り出してきたラ・リティラータのGlossa第8弾は、2020年で生誕350周年を迎えるイタリア・バロックの音楽家、アントニオ・カルダーラ(c.1671−1736)の音楽。
ウィーンの神聖ローマ皇帝カール6世のもとで宮廷副楽長を務めたカルダーラは、現代では歌劇やオラトリオの作曲家として名を残しますが、近年は優れた器楽作品の演奏・録音にも光が当てられており、ここではカルダーラ自身も演奏していたチェロと関係に迫ります。「チェロ・ソナタ」だけでなく、室内協奏曲(Concerto per camera)やシンフォニア、レツィオーニ、そしてチェロのオブリガートや伴奏を伴うカンタータなど多彩な音楽で「カルダーラとチェロ」の豊かな関係を描くという、ホセチュ・オブレゴンならではの気鋭のアルバムが出来上がりました。

GCD-923402
ヴィヴァルディ〜別れの協奏曲集
ヴァイオリン協奏曲ロ短調 RV.390
ヴァイオリン協奏曲ホ短調 RV.273
ヴァイオリン協奏曲変ロ長調 RV.371
ヴァイオリン協奏曲ハ長調 RV.189
ヴァイオリン協奏曲変ロ長調 RV.367
ヴァイオリン協奏曲ヘ長調 RV.286「聖ロレンツォの祝日のために」
ファビオ・ビオンディ(Vn&ディレクター)、
エウローパ・ガランテ

録音:2014年6月16日−18日、サン・バシリーデ教会(バディーア、カヴァーナ、イタリア)
ヴェネツィアでのナポリ楽派の台頭、教皇領フェッラーラでのトラブル、パトロンでもあったカール6世の急逝、そして経済的困窮など、苦境の真っ只中にあった最晩年のヴィヴァルディ。
ビオンディが選んだヴィヴァルディの6つの協奏曲、「RV.390」、「RV.273」、「RV.371」、「RV.189」、「RV.367」と「RV.286」は、この世を去る1741年にコッラルト侯爵アントニオ・ヴィンチグエッラに売却した作品、まさに「別れ、告別の協奏曲」なのです。現在はチェコのブルノに保管されている6つの協奏曲は、晩年のヴィヴァルディの作風の証人であり、次代のタルティーニやロカテッリへと続く重要な作品です。
「四季」を筆頭に数々のヴィヴァルディの名演を生み出してきたビオンディ&エウローパ・ガランテの新録音。
GCD-923403(2CD)
カルダーラ:オラトリオ 「キリストの死と埋葬」 ファビオ・ビオンディ(ヴァイオリン&ディレクター)、
スタヴァンゲルSO、
マリア・グラツィア・スキアーヴォ(S)、
シルヴィア・フリガート(S)、
マルティーナ・ベッリ(A)
アニーチョ・ゾルツィ・ジュスティニアーニ(T)
ウーゴ・グアリヤルド(Bs)

録音:2014年1月、スタヴァンゲル・コンサートホール(ノルウェー)
ヴェネツィアに生まれ、マントヴァやローマでキャリアを積み、ウィーンの神聖ローマ皇帝カール6世のもとで宮廷副楽長を務めたアントニオ・カルダーラ(c.1671−1736)。1724年に、四旬節のために作曲されたオラトリオ「キリストの死と埋葬」は、晩年のカルダーラが身につけた豊かな対位法や、宮廷楽団が利用できる様々な楽器の音色が活かされており、器楽のオブリガートを伴う豊富なアリアが特徴。器楽のパートには、カルダーラのイタリア時代の作品やヴィヴァルディのソナタ、フックスの作品などが用いられています。
GCD-923404(2CD)
ベッリーニ:歌劇「カプレーティとモンテッキ」 ファビオ・ビオンディ(指)
エウローパ・ガランテ、ベルカント・コーラス、
ヴィヴィカ・ジュノー(ロメーオ/メゾ・ソプラノ)、
ヴァレンティナ・ファルカシュ(ジュリエッタ/ソプラノ)、
ダビデ・ジュスティ(テバルド/テノール)、
ファブリツィオ・ベッジ(ロレンツォ/バリトン)、
ウーゴ・グアリアルド(カペッリオ/バス)

録音:2014年9月、テアトロ・フラヴィオ・ヴェスパシアーノ(リエーティ、イタリア)
ヴィヴァルディを筆頭とするイタリア・バロック音楽、古典派音楽の伝道師たちは、19世紀、初期ロマン派へとレパートリーを着実に拡大。このビオンディの長年に渡る研究と活動が実を結び、19世紀前半の"ベルカント・オペラ"、ヴィンチェンツォ・ベッリーニ(1801−1835)の「カプレーティとモンテッキ」のレコーディングが実現!ビオンディとエウローパ・ガランテによるベッリーニの「カプレーティとモンテッキ」では、日本での共演が記憶に新しいアラスカの歌姫ヴィヴィカ・ジュノーがロメーオを、ルーマニアの名ソプラノ、ヴァレンティナ・ファルカシュがジュリエッタを演じるなど、ソリストたちも豪華絢爛!
GCD-923405(2CD)
ヘンデル:歌劇「イメネーオ」HWV.41(1742年ダブリン版) ファビオ・ビオンディ(ヴァイオリン&指揮)、エウローパ・ガランテ、マグヌス・スタヴラン(イメネオ/テノール)、アン・ハレンベリ(ティリント/メゾ・ソプラノ)、モニカ・ピッチニーニ(ロズメーナ/ソプラノ)、ファブリツィオ・ベッジ(アルジェニーオ/バス)、クリスティアーナ・アルカリ(クロミーニ/ソプラノ)
ビオンディはエウローパ・ガランテとの「イメーネオ」の上演ために、大失敗に終わったロンドンでの1740年初演の「初稿版」ではなく、1742年のダブリンでの上演のために数曲のアリアを追加し、演奏会形式、"セレナータ"へと改訂された「1742年ダブリン版」を選択。アイルランド総督からの招きによりダブリンへと渡り大成功を収めたヘンデル。1741年から1742年にかけてのダブリン時代を代表する作品の1つでありながら、「メサイア」をはじめとした英語のオラトリオの陰に隠れてきた知られざる傑作の真価を、最高の理解者たち、ファビオ・ビオンディとエウローパ・ガランテの秀演で!大きな反響を呼んだヴェラチーニの「シリアのハドリアヌス帝」(FB 1409491)で共演しているアン・ハレンベリや、神奈川県立音楽堂で上演されたヴィヴァルディの「メッセニアの神託」に出演したマグヌス・スタヴランなど、共演の歌い手たちも当代屈指の実力派揃い。ビオンディが理想的な布陣で贈る大注目のヘンデルの登場です!
GCD-923406
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア
ファンタジア第1番変ロ長調/ファンタジア第2番ト長調/ファンタジア第3番ヘ短調/ファンタジア第4番ニ長調/ファンタジア第5番イ長調/ファンタジア第6番ホ短調/ファンタジア第7番変ホ長調/ファンタジア第8番ホ長調/ファンタジア第9番ロ短調/ファンタジア第10番ニ長調/ファンタジア第11番ヘ長調/ファンタジア第12番イ短調
ファビオ・ビオンディ(Vn/フェルディナンド・ガリアーノ1767年製)

録音:2015年6月18日−20日、サンテウフェミーア教会(ニゴリネ・ディ・コルテ・フランカ、イタリア)
ヴァイオリンの巨匠にして鬼才ファビオ・ビオンディ。自身が率いるピリオド・アンサンブル、エウローパ・ガランテとのコンビで、ヴィヴァルディを筆頭とする数々の名演を世に送り出してきたビオンディにとって、初となる無伴奏、テレマンの「12のファンタジア」がグロッサ(Glossa)から堂々の登場!
オールド・イタリアン・ヴァイオリンの名工一族、ガリアーノ・ファミリーのフェルディナンド・ガリアーノが1767年にナポリで製作した銘器を弾くビオンディ。
円熟の鬼才ビオンディが奏でる1本のヴァイオリンからあふれるポリフォニー、色彩感、旋律美、リズム、そして即興性が、ドイツの後期バロック時代における器楽音楽の頂上を鮮明に見せてくれます。ビオンディが満を持して取り組んだ無伴奏。話題必至!
GCD-923409(2CD)
フランチェスコ・フェーオ:オラトリオ「サレスの聖フランチェスコ」 ファビオ・ビオンディ(Vn&指)
シュトゥットガルト室内O、
モニカ・ピッチニーニ(S)、
ロベルタ・マメリ(S)、
デルフィーヌ・ガルー(A)
ルカ・ティットート(Bs)

録音:2017年4月、シュトゥットガルト・シュティフト教会
グロッサ(Glossa)に録音の場を移し、カルダーラ、ベッリーニ、ヘンデルなどの貴重なオペラ、オラトリオを現代に蘇らせてきたイタリア古楽界の巨匠ファビオ・ビオンディ。新たな録音プロジェクトでは、18世紀ナポリ楽派の大作曲家、フランチェスコ・フェーオ(1691−1761)のオラトリオが登場!
フランチェスコ・フェーオは、天才作曲家ペルゴレージの親友であり、「ヘンデルやバッハと比肩しうる」、「ナポリ楽派最大の作曲家」などと称された偉大な作曲家、教師。近年新たに発見されたオラトリオ「サレスの聖フランチェスコ(聖フランシスコ・サレジオ)」は、作家やジャーナリストの守護聖人として知られるカトリックの聖人を描いた作品であり、フェーオの優れた才能や革新的な書法を示す重要作となります。
今回のプロジェクトで、ビオンディはドイツの名門古楽オーケストラ、シュトゥットガルト室内Oと共演。モニカ・ピッチニーニやロベルタ・マメリといった古楽界の名歌手を迎え、2017年シュトゥットガルトの教会で「サレスの聖フランチェスコ」を蘇演いたしました。ドイツの名録音チーム「Triotnus」のエンジニア、ペーター・レンガーによる優秀録音もポイント。
GCD-923414
ヴィヴァルディ:ピエタ院のための協奏曲集
2本のヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 RV.513
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV.222 「シニョーラ・キアーラのために」
ヴァイオリン,オルガンとチェロのための協奏曲 ハ長調 RV.554a
ヴィオラ・ダモーレ,リュートと弦楽のための協奏曲 ニ短調 RV.540
弦楽のための協奏曲 ト短調 RV.152
ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調 RV.349 「アンナ・マリアのために」
ファビオ・ビオンディ(Vn〔ジェナーロ・ガリアーノ1766〕、ヴィオラ・ダモーレ〔ジェナーロ・ヴィナッチャ1758〕)、
エウローパ・ガランテ

録音:2019年5月20日−22日、ヴィッラ・サン・フェルモ(イタリア)
イタリア古楽界の巨匠ファビオ・ビオンディが1990年に設立し、バロック&古典派のレパートリーに新たな命を吹き込んできた世界屈指のバロック・オーケストラ、"エウローパ・ガランテ"。
2020年に迎えるエウローパ・ガランテの結成30周年を記念し、設立当初の主要なレパートリーであったヴィヴァルディの音楽を新たに録音!
ヴィネツィアの慈善施設ピエタ院(養育院)で音楽を教えていたヴィヴァルディが、そこで生活する少女たちのために書いた協奏曲。ヴィヴァルディの他ガルッピやハッセなど偉大な音楽家たちによって音楽教育を施されたピエタ院の少女達は非常に高い技術を有し、単なる「孤児院オーケストラ」に留まらず、当時の他の有名オーケストラに匹敵するほどの実力を誇っていたと言われます。
かつてヴィヴァルディの「四季」で一世を風靡し、Glossaへのレコーディング第1弾でも「キアーラの日記 〜 18世紀ヴィネツィアのピエタ院の音楽(PGCD 923401)」と「ピエタ院」に関わるプログラムで造詣の深さを証明したファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテならではの特別なヴィヴァルディ・アルバムです!

GCD-923501
メディチ家のカストラート〜グアルベルト・マリへのオマージュ
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」より
ナウヴァッハ&ジュリオ・カッチーニ:麗しのアマリッリ
フランチェスカ・カッチーニ:かわいい人よ、頬をふくらませて
ジュリオ・カッチーニ:星空の輝きのもとに
ディンディア:さあ殺してくれ、重々しい苦痛よ
ランバルディ:おお、幸せなその日
トラバーチ:トッカータ第2番
モンテサルド:今は日陰になった夜
チッコリーニ:独り思いに沈んで
作曲者不詳(17世紀):もし栄光が
ナウヴァッハ:甘美さの嵐、そしていま夜は訪れ
ディンディア:私の涙に獣も石も
ラファエレ・ペ(C.T)
キアラ・グラナータ(トリプル・ハープ)、
デイヴィッド・ミラー(テオルボ)

録音:2013年6月20日&7月2日−4日、セント・ジェームズ教会(エセックス、イギリス)
ラファエレ・ペが歌うのは、ジュリオ・カッチーニの弟子であり、モンテヴェルディの「オルフェオ」の初演で主役を務めたカストラート、グアルベルト・マリへのオマージュ・プログラム。17世紀前半のフィレンツェ、メディチ家の宮廷で活躍したカストラート、グアルベルト・マリのために作曲された音楽が、今を輝くイタリアのカウンターテナーの歌声で新たな息吹を吹き込まれる ――。来る10月には、モンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」を歌うため、ラ・ヴェネクシアーナのメンバーとして来日が予定されているラファエレ・ペ。古楽界が注目するその歌声、お聴き逃しなく!
GCD-923502(2CD)
ラモー:オペラ・バレ「詩神ポリムニーの祭典」 オルフェオO、パーセルCho
ジェルジュ・ヴァシェジ(指)
ヴェロニク・ジャンス(S)、
エメケ・バラート(S)、
オーレリア・ルゲイ(S)、
マールタ・シュテファニク(S)、
マティアス・ヴィダル(T)、
トーマス・ドリー(Br)、
ドモンコシュ・ブラジョー(Br)

録音:2014年4月5日−8日、パレス・オヴ・アーツ(ブダペスト、ハンガリー)
ルイ15世の宮廷作曲家に任命され、「ナヴァールの王姫」、「プラテ」、「栄光の神殿」、「ラミールの祭典」が作曲、初演されるなど、まさにラモーの"驚異の年(annus mirabillis)"と呼ぶにふさわしい1745年に作曲された「詩神ポリムニーの祭典」。ヴェロニク・ジャンスやマティアス・ヴィダルなど、超一流の古楽系歌手たちがソリストとして集う、ヴァシェジ&オルフェオO、パーセル合唱団のラモーのオペラ・バレ。1745年のフォントノワの戦いでのフランス軍の勝利を祝して作曲された「詩神ポリムニーの祭典」が、東欧ハンガリーの精鋭たちによって華やかに蘇ります。
GCD-923503
テンペスタ〜ヘンデル&ヴィヴァルディ:オペラ・アリア集
ポルポラ:Spesso di nubi cinto(歌劇 「Carlo il Calvo」 より)
ヴィヴァルディ:Sovvente il sole(歌劇 「アンドロメダ・リベラータ」 より)
ヘンデル:序曲、Pensieri, voi mi tormentate(歌劇 「アグリッピーナ」 より)
ペルゴレージ:Torbido in volto(歌劇 「シリアのハドリアヌス帝」 より)
ヘンデル:Quando mai spietata sorte(歌劇 「ラダミスト」 より)、
 Brilla nell’alma(歌劇 「アレッサンドロ」 より)、
 Ombra mai fu(歌劇 「セルセ」 より)
ヴィヴァルディ:Io son fra l’onde(歌劇 「試練の中の真実」 より)、
 Agitata da due venti(歌劇 「グリセルダ」 より)、
 序曲、Siam navi all’onde algenti(歌劇 「オリンピアーデ」 より)
ブランディーヌ・スタスキェヴィチ(Ms)、
アレクシス・コセンコ(フルート&ディレクタ―)、
レザンバサダー

録音:2014年9月7日−11日、サン・マルセル寺院(パリ)
フランスのメゾ・ソプラノ、ブランディーヌ・スタスキェヴィチのファースト・リサイタル・アルバムがGlossaより登場!フランスの名トラヴェルソ吹き、アレクシス・コセンコがディレクターを務めるフランスのピリオド楽器オーケストラ"レザンバサダー"(Les Ambassadeurs)とともに描くのは、ヘンデルとヴィヴァルディを中心としたオペラ・アリア集。スタスキェヴィチが歌う燃えるような情熱、嵐のような激情が、レザンバサダーの優れたアンサンブルに乗せて響き渡ります。
GCD-923504(3CD)
ガスパリーニ:歌劇「バヤゼット」 アウセル・ムジチ、
カルロ・イパタ(指)
レオナルド・デ・リシ(テノール/バヤゼット)、
フィリッポ・ミネッチャ(カウンターテナー/タメルラーノ)、
ジュゼッピーナ・ブリデッリ(メゾ・ソプラノ/アステリア)
エヴァ・グバンスカ(メゾ・ソプラノ/イレーネ)、
アントニオ・ジョヴァンニーニ(カウンターテナー/アンドロニコ)、
ベネデッタ・マッツカート(アルト/クレアルコ)、
ラファエレ・ペ(カウンターテナー/レオーネ)、
ジョルジア・シンシリピ(ソプラノ/ザイーダ)

録音:2014年6月29日−7月6日、聖十字架教会(バルガ、イタリア)
コレッリやパスクイーニから作曲を学び、ヴェネツィアのピエタ院の合唱長や、ローマのサン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会の楽長を務めた大作曲家ガスパリーニの歌劇「バヤゼット」。
イパタ&アウセル・ムジチは、フランチェスコ・ボロジーニ、アントニオ・ベルナッキ、マリアンナ・ブルガレッリ、そしてファウスティーナ・ボルドーニの起用、レッジョ・エミリアでの上演のために改訂された1719年のスコアを採用。
ラ・ヴェネクシアーナのメンバーとしての来日が記憶に新しいカウンターテナーのラファエレ・ペや、レオナルド・デ・リシ、フィリッポ・ミネッチャなど現代の名歌手たちが、かつてバロック時代の名歌手たちが歌った「バヤゼット」を、最高の姿で現代に蘇らせる。
カルロ・イパタとアウセル・ムジチのイタリア・バロック・オペラ探究。歴史の陰に隠れ忘れられてきたガスパリーニの大作に光があたる時が来た!
GCD-923505
ルイージ・マルケージのためのアリア集〜ナポレオンの時代の偉大なるカストラート
ジュゼッペ・サルティ:歌劇「アルミーダとリナルド」より Vedo l'abisso orrendo
サルティ:歌劇「オリンピーアデ」より おお、愛しの森よ
ニコロ・アントニオ・ジンガレッリ:歌劇「ピュロス」より Chi mi da consiglio, aita
サルティ:歌劇「アルミーダとリナルド」より いとしい人よ、貴方から離れていては
ヨハン・ジモン・マイール:歌劇「ラウソとリディア」より Oh qual contento
ルイジ・ケルビーニ:歌劇「インドのアレッサンドロ」より Quanto e fiero
ガエターノ・プニャーニ:歌劇「デモフォンテ」より あわれな我が子よ
フランチェスコ・ビアンキ:歌劇「カストルとポルクス」より Sembianze amabili
ドメニコ・チマローザ:歌劇「オリンピーアデ」より 我には自信が
ヨゼフ・ミスリヴェチェク:歌劇「オリンピーアデ」より 探しに来た彼女に
ジンガレッリ:歌劇「ピュロス」より Qual mi sorprende e agghiaccia
ジンガレッリ:歌劇「ピュロス」より Cara, negl'occhi tuoi
ケルビーニ:歌劇「インドのアレッサンドロ」より Quanto e fiero(異稿版)
アン・ハレンベリ(Ms)、
ステーファノ・アレージ(指)スティーレ・ガランテ

録音:2015年4月、サーラ・ピアッティ(ベルガモ、イタリア)
18世紀後半、徐々に衰退が見え始めていたカストラートの人気に大打撃を与えたフランス革命とナポレオンの台頭。ナポレオン、フランス軍によるカストラート追放にはじまる大逆風の中を生き抜いたルイージ・マルケージは、"彼の時代のアポロン"と称され、その美しき歌声と端正なルックス、3オクターブという広い音域で絶大な人気を誇った18世紀後期を代表するカストラートの1人です。ビオンディの話題盤、ヴェラチーニの「シリアのハドリアヌス帝」(FB1409491)でも、その美しい歌声を披露してくれたハレンベリが、2010年に結成されたイタリア音楽のスペシャリストたち、スティーレ・ガランテとの共演で、チマローザやケルビーニ、サルティなど、当時のイタリアの大作曲家たちをも魅了したマルケージのための珠玉のアリアを堪能させてくれます。
GCD-923506
アッティリオ・アリオスティ〜ロンドン〜アルトのためのアリア集
「ヴェスパシアヌス」より Sorga pur l'oppressa Roma/
「スキピオ・アフリカヌスの栄光の前兆」より Bella mia, lascia ch'io vada/
「カイオ・マルツィオ・コリオラーノ」より Perdonate, o cari amori/
「ヴェスパシアーノ」より Premera soglio di morte/
「カイオ・マルツィオ・コリオラーノ」より 前奏曲、プレスト/
「執政官アクイリオ」より Rinasce amor/
「カイオ・マルツィオ・コリオラーノ」より Spirate, o iniqui marmi/
「カイオ・マルツィオ・コリオラーノ」より Voi d'un figlio tanto misero/
「ダリオ」より Voi del ciel pietosi numi/
「ティート・マンリオ」より Venga pur quel si terribile/
「サマリア包囲による預言者エリシャ」より シンフォニア/
「ティート・マンリオ」より Col nemico di mia pace/
「ラ・マドレ・デイ・マッカベイ」より Benche l'ultimo al tormento/
「ティート・マンリオ」より Aure Care/
「ラ・マドレ・デイ・マッカベイ」より Quando il mondo fabbrico/
「カイオ・マルツィオ・コリオラーノ」より Io spero che in quei guardi
フィリッポ・ミネッチャ(C.T)
アンドレア・フリッジ(指)
アンサンブル・オデュセー


録音:2015年1月、スヒュールケルク・デ・ホープ(ディーメン、オランダ)
ボローニャ、マントヴァ、ベルリン、ウィーン、パリ、そしてロンドンへと渡り、その各地の宮廷で重用され、ロンドンではヘンデルのライバルであったことでも有名なアリオスティ。作曲家、声楽家として絶大な存在感を示したアリオスティの音楽を、ミネッチャ、そしてイタリア・バロックのスペシャリストたち、アンドレア・フレッジ率いるアンサンブル・オデュセーの充実の演奏で。インヴェルニッツィ、スタスキエヴィチ、ハレンベリなど、近年の充実振りが目覚ましい、グロッサのアリア集に素晴らしいアルバムが加わります!
GCD-923507(2CD)
バッハ:ヴァイオリン・ソナタ集
ソナタ第1番ロ短調 BWV.1014
ソナタ第2番イ長調 BWV.1015
ソナタ第3番ホ長調 BWV.1016
ソナタ第4番ハ短調 BWV.1017
ソナタ第5番ヘ短調 BWV.1018
ソナタ第6番ト長調 BWV.1019
ソナタ ト長調 BWV.1019a
レイラ・シャイエ(Vn)、
イェルク・ハルベック(Cemb)

録音:2015年6月、ファウテンバッハ旧教会(アーハーン、ドイツ)
キアラ・バンキーニのアンサンブル415のメンバーとして活躍し、ボニッツォーニのラ・リゾナンサでは第1ヴァイオリンを務めるレイラ・シャイエ。2010年からは、師であるバンキーニの後任として、母校であるスイスの古楽総本山バーゼル・スコラ・カントルムで後進の育成にあたるバロック・ヴァイオリン界の才女です。イェルク・ハルベックは、シュトゥットガルトのバロック・オーケストラ、イル・ジュスト・バロッコの指揮者として目覚ましい活躍を展開中のドイツ古楽界の若きスター。フライブルクとバーゼルで古楽奏法を学び、リンツ・アントン・ブルックナー音楽大学、シュトゥットガルト音楽大学で教授を務める実力者です。
GCD-923508(2CD)
モンドンヴィル:グラン・モテ集
深き淵より/大いなる主
ニシ・ドミヌス/カンターテ・ドミノ
オルフェオO、
パーセルCho
ジェルジュ・ヴァシェジ(指)
シャンタル・サントン=ジェフェリー(S)、
ダニエラ・スコルカ(S)、
マティアス・ヴィダル(T)、
ジェフェリー・トンプソン(T)、アラン・ビュエ(Bs)

録音:2015年11月2日−4日、バルトーク・ナショナル・コンサートホール(ブダペスト、ハンガリー)
ラモーの次の世代にあたり、「コンセール・スピリチュエル」や「宮廷礼拝堂」、「王の寝室」のヴァイオリニストとして華々しい活躍を繰り広げ、当時のパリにおける最も重要な音楽家の1人として絶大な支持を得ていたモンドンヴィル。グラン・モテにおけるリュリやラランドの後継者的存在であり、当時はラモーを凌ぐ人気を誇ったとされるモンドンヴィルの卓越した作曲技法が、ヴェルサイユ・バロック音楽センターのサポートを得たブダペストのピリオド・オーケストラ&合唱団の秀演で華麗に蘇ります。る。
GCD-923509
モリエールのオペラ〜ジャン=バティスト・リュリの劇場音楽〜モリエールとリュリ&シャルパンティエのコメディ=バレからの歌曲と器楽小品集
リュリ:「田園喜劇」より、
 「町人貴族」より、
 「エリドの王妃」より
 「プルソニャック氏」より、
 「はでな恋人たち」より、
 「プシュケ」より
シャルパンティエ:「シチリアの男」より、
 「強制結婚」より
ジェローム・コレア(指、Cemb)
レ・パラダン、ルアンダ・シケイラ(S)、
ジャン=フランソワ・ロンバール(T)、
ジェローム・ビリー(T)、
ヴァージル・アンスリー(Bs)

録音:2015年12月、ランス歌劇場(フランス)
フランスの指揮者、チェンバリスト、歌手のジェローム・コレアと、ジェローム・コレアが2001年に創設したアンサンブル、「レ・パラダン」がGlossaに初登場!フランスとイタリアのバロック・オペラのスペシャリストとして活躍し、2014年からはランス歌劇場のレジデント・アンサンブルとなったレ・パラダン。今年はラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2016にも出演し日本でも話題を呼んだレ・パラダンのGlossa第1弾は、多くの優れた喜劇を残したフランスの劇作家、モリエール(1622−1673)の喜劇からの音楽。モリエールが作詞、ジャン=バティスト・リュリとマルカントワーヌ・シャルパンティエがそれぞれ作曲した数々の喜劇(コメディ=バレ)からの歌曲と器楽小品を、ジェローム・コレア率いる上質なピリオド・アンサンブルでお贈りします。
GCD-923510
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 イグナシオ・プレーゴ(Cemb)

録音:2015年7月、スペイン
スペインの古楽レーベル、グロッサ(Glossa)に、また新たな有望アーティストが参加! イグナシオ・プレーゴは、2012年ウェストフィールド国際チェンバロ・コンクールで優勝し、エル・モンド紙によって「クラシック・シーンでもっとも多彩で突出したスペインのミュージシャン」と評されるスペインの若きチェンバリスト。ハリー・ビケット、モニカ・ハジェット、鈴木雅明、ジョルディ・サバールら古楽界の巨匠たちと共演し、ヨーロッパはもちろん、日本や中国、南北アメリカを含む世界中で演奏。Glossaでは、ホセチュ・オブレゴン&ラ・リティラータのファルコニエーリ(GCD-923101)で共演しており、待望のソロ・デビューは堂々のバッハです。
ファミ・アルカイ、ホセチュ・オブレゴンらと並び、時代を担うスペインの名手、イグナシオ・プレーゴがクリスティアン・ファーター1738年製のチェンバロ(レプリカ)で弾く「ゴルトベルク変奏曲」にご期待ください!
GCD-923511(2CD)
ヘンデル:歌劇 「カトーネ」 アウセル・ムジチ、
カルロ・イパタ(指)
ソニア・プリナ(カトーネ/アルト)、
リッカルド・ナヴァーロ(チェーザレ/バリトン)、
ロベルタ・インヴェルニッツィ(エミリア/ソプラノ)、
クリスティーナ・ハンマシュトレム(アルバーチェ/メゾ・ソプラノ)、
ルチア・チリッロ(マルツィア/メゾ・ソプラノ)

録音:2016年5月27日−28日、ウルリヒ教会コンサートホール(ハレ・ヘンデル音楽祭2016ライヴ/ドイツ)
バロック・フルート奏者カルロ・イパタが1997年に創設し、イタリア屈指の古楽アンサンブルとしての地位を確立したアウセル・ムジチ。 ガスパリーニの大作「バヤゼット」(GCD 923504)の録音でも話題を呼んだアウセル・ムジチのGlossa録音第2弾は、レオ、ハッセ、ヴィヴァルディ、ヴィンチ、ポルポラ、そしてヘンデル自身の作品を含む様々なアリアが用いられたパスティッチョ形式のオペラ、「カートネ」。 ソニア・プリナやロベルタ・インヴェルニッツィなどの名歌手陣の参加もポイント。カルロ・イパタとアウセル・ムジチによるイタリア・バロック・オペラ探究にご注目ください。
GCD-923512
クロリンダとタンクレディ〜モンテヴェルディの愛の情景
モンテヴェルディ:素敵な羊飼い
 それはやはり本当なのだ
 あなたはかつて私のものだった
 タンクレディとクロリンダの戦い
 死んでしまいたい/ニンフの嘆き
 憎むべきあの面影
 我が憔悴したまなざしが
 苦しみが甘美なものならば
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス:簒奪者にして暴君
マルコ・メンコボーニ(指、Cemb)
カンタール・ロンターノ、フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(S)、ルカ・ドルドーロ(T)、リッカルド・ピザーニ(T)、ダヴィデ・ベネッティ(Bs)

録音:2016年11月9日−12日、ペーザロ(イタリア)
スペインの古楽レーベル、Glossaが贈るモンテヴェルディ生誕450周年記念アルバムの最後を締めくくるのは、Glossa初登場となるモンテヴェルディのスペャリスト、マルコ・メンコボーニ率いるカンタール・ロンターノ。
シャリスト、マルコ・メンコボーニ率いるカンタール・ロンターノ。 メイン歌手として、ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテとのオペラ録音(カッチーニやヘンデル)でもその美声を聴かせてくれたメゾ・ソプラノ、フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリと、フローリオ&カペラ・ナポリターナやアレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ、ガッティ&アンサンブル・アウローラと共演してきたテノール、ルカ・ドルドーロが、愛をテーマにしたモンテヴェルディのマドリガーレを歌います。
GCD-923513(2CD)
ポルポラ:ラマート・ノーメ〜カンタータ集 Op.1
カンタータ第5番/カンタータ第10番/カンタータ第8番/カンタータ第3番/カンタータ第9番/カンタータ第6番/カンタータ第11番/カンタータ第4番/カンタータ第7番/カンタータ第2番/カンタータ第1番/カンタータ第12番
ステーファノ・アレージ(指)
スティーレ・ガランテ、
フランチェスカ・カッシナーリ(S)、
エマヌエラ・ガッリ(S)、
ジュゼッピーナ・ブリデッリ(A)、
マリーナ・デ・リーソ(A)、
アグニェシュカ・オシャンツァ(Vc)、
アンドレア・フリッジ(Cemb)

録音:2016年10月&2017年8月、ロッカビアンカ(イタリア)
後期バロック音楽の専門家、ステーファノ・アレージをディレクターとして2010年に結成された18世紀のイタリア音楽に特化したアンサンブル「スティーレ・ガランテ(ギャラント様式)」のGlossa第2弾。スティーレ・ガランテが特に得意とする、ニコラ・ポルポラ(1686−1768)のカンタータ集 Op.1が登場。
この12のカンタータは、おそらく故郷ナポリで書かれていましたが、ロンドンで活動していた1735年にウェールズ公フレデリック・ルイスの庇護のもとロンドンで出版されました。フランチェスカ・カッシナーリやエマヌエラ・ガッリを始めとするイタリア古楽界の名歌手たちが歌う、ポルポラの優雅なるカンタータをどうぞ。
GCD-923514
シファーチェ〜カストラートの愛
アレッサンドロ・ストラデッラ:「洗礼者ヨハネ」より〜序曲、レチタティーヴォ 「親愛なる森よ」、アリア 「かつておまえはわたしを守ってくれた」/カルロ・パッラヴィチーノ:「ヴェスパジアーノ(ウェスパシアヌス)」より〜アリア 「こう言えることが大切だ」/アレッサンドロ・ストラデッラ:「スザンナ」より〜アリア 「ご執心のあなたがた若い娘たちよ」、「洗礼者ヨハネ」より〜アリア 「激しく吹け」/ベルナルド・パスクイーニ:「キリストの渇き」より〜序曲/フランチェスコ・カヴァッリ:「アフリカのシピオーネ」より〜アリア 「今やわが苦しみはさらに増し」/アレッサンドロ・ストラデッラ:「洗礼者ヨハネ」より〜アリア 「わたしとしては、交換しない」/カルロ・パッラヴィチーノ:「バッシアーノ」より〜序曲/ピエトロ・シモーネ・アゴスティーニ:「サビーネの強奪」より〜レチタティーヴォ 「今や大地は深い眠りに就いて沈黙し」、アリア 「わが美しき人よ、ベッドから起き上がりなさい」/カルロ・アンブロージョ・ロナーティ:「かたきどうしのふたりの兄弟」より〜アリア 「星を震わし、崩し、天上から落とせ」/ジョヴァンニ・バッティスタ・バッサーニ:「神の慈悲のらっぱ」より〜序曲/アントニオ・ジャンネッティーニ:「クラウディオ・ネローネの青春時代の入り口」より〜レチタティーヴォ 「恋にやつれ」、アリア 「口づけをもって」/ベルナルド・パスクイーニ:「エジプトのモーセのできごと」より〜アリア 「真に熱心に信仰するものに対して」/アレッサンドロ・ストラデッラ:「スザンナ」より〜序曲、アリア 「気持ちを永遠に隠したいと思ったら気が狂ってしまう」/ジョヴァンニ・バッティスタ・バッサーニ:「ヨナ」より〜アリア 「惨めな心よ」/ピエトロ・シモーネ・アゴスティーニ:「サビーネの奪還」より|〜アリア 「わたしは戦争を望む」/ヘンリー・パーセル:アンセム 「わが歌はとこしえに主の慈愛を歌わん」、セフォーチの別れ(ハープシコード曲)/ベルナルド・パスクイーニ:「エジプトのモーセのできごと」より〜アリア 「だが、われらが弱き声が」/アレッサンドロ・スカルラッティ:「ジュディッタ(ユーディット)」より〜アリア 「眠れ、戦争の雷鳴よ」
フィリッポ・ミネッチャ(C.T)、
ハビエル・ウリセス・イリャン(ディレクター)、ネレイダス

録音:2017年5月、グアダラマ(スペイン)
ラ・ヴェネクシアーナやアントニオ・フローリオ&カペラ・ナポリターナ(旧イ・トゥルキーニ)、カルロ・イパタ&アウセル・ムジチなどの多くの録音・公演に参加し、現在のもっとも注目を浴びるカウンターテナーの一人であるフィリッポ・ミネッチャ。Glossaから発売されるソロ・レコーディング第2弾は、「シファーチェ(セフォーチ)」の愛称で知られ、イタリアやイギリスで絶大な人気を誇りながらも愛憎劇のうえ殺されてしまったという悲劇のカストラート、ジョヴァンニ・フランチェスコ・グロッシ(1653−1697)の生涯を辿る架空のオペラというコンセプトのアルバムです。
GCD-923515
エルサレム〜ユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒のための巡礼の都市
ユダヤ伝承曲:アドン・ハスリホット(許しの主)
ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ:パレスチナの歌
ユダヤ伝承曲:モレニカ
アルフォンソ10世:これより私は歌いたい、我らを疑いから解き放つため
作曲者不詳:スーラ「戦列」61:13 ― Neva Ceng-i Harbi
ユーダ&エブー=ベキル・アー:Ye’oru libbi / nuhuft Yuruk Semai
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス:スターバト・マーテル
サロモーネ・ロッシ:ガイヤルド「ノルシーナ」
ステーファノ・ランディ:ディリンディン(歌劇 「聖アレッシオ」より)
カルロ・パッラヴィチーノ:シンフォニア&イン・アモール(歌劇 「エルサレム開放」より/世界初録音)
ジョヴァンニ・レグレンツィ:ベルタ(歌劇 「ジュスティーノ」より/世界初録音)/アントニオ・カルダーラ:Ahi! Come quella(歌劇 「セデチーア」より)
ユダヤ伝承曲:マーオーズ・ツール(砦の岩よ)
ベネデット・マルチェッロ:デッラ・ヴィータ(詩篇第15篇より)
イスラム伝承曲:ガゼル(ヴォーカル・インプロヴィゼーション)
ヘンデル:スケルツォ(歌劇 「リナルド」より)
ユダヤ伝承曲:ハレルヤ・アブデイ・アドナイ
メフメト・C.イェシルチャイ(ディレクター)、
ペラ・アンサンブル、
ミハル・エリア・カマル(ヘブライの歌)、
イブラヒム・スアト・エルバイ(スーフィーの歌)、
フランチェスカ・ランバルディ・マッズーリ(S)、
フィリッポ・ミネッチャ(C.T)

録音:2017年3月30日−31日、シュタットハレ・ハイデルベルク(ドイツ)
トルコの民族音楽演奏家、研究家、作曲家として高名なメフメト・ジェマル・イェシルチャイが2005年に創設し、コンチェルト・ケルンやジョルディ・サヴァールのエスペリオンXXIとの共演でも知られるイスタンブールの古楽グループ、ペラ・アンサンブルがGlossaに登場。聖地エルサレムをテーマに、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のそれぞれの音楽を組み合わせるという、まさにイェシルチャイとペラ・アンサンブルならではのスペシャル・プログラム。中東とヨーロッパの楽器のスペシャリストたち、ヘブライの歌、スーフィーの歌、イタリア・オペラの名歌手たちが集い、エルサレムの多様な文化を描きます。
GCD-923524(2CD)
ジャンネッティーニ:オラトリオ 「岐路に立つ男」 (モデナ、1687) マルコ・メンコボーニ(指)、
カンタール・ロンターノ、
フランチェスカ・ボンコンパーニ(ソプラノ/天使)、
マルタ・フマガッリ(メゾ・ソプラノ/男)、
マッシモ・アルティエーリ(テノール/語り手)、
サルヴォ・ヴィターレ(バス/悪魔)

録音:2016年11月24日−26日、ジネストレート旧教区教会(ペーザロ、イタリア)
現在ではほとんど知られていないイタリア・バロック期の作曲家、アントニオ・ジャンネッティーニ(1649−1721)の没後300周年アニヴァーサリー・アルバム。ジャンネッティーニはヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂(サン・マルコ寺院)で最初は歌手として、後にオルガニストとして働き、1686年から亡くなるまでは、モデナ宮廷の楽長を務め、約20の舞台作品、オラトリオ、カンタータ、ミサ曲、その他宗教作品を書きました。
モデナ宮廷に迎えられてから間もなくの1867年に書かれたオラトリオ「岐路に立つ男(L'Umo In Bivio)」は、天使と悪魔が若い男の魂のために戦うという興味深い内容の作品です。
演奏は、モンテヴェルディのマドリガーレ集(GCD923512)以来のGlossa登場となる、イタリアの名チェンバリスト&オルガニスト、マルコ・メンコボーニ。トン・コープマンやグスタフ・レオンハルトに師事し、ジョルディ・サヴァールのエスペリオンXXのメンバーとしても活躍した名手と、自身がソリスト&ディレクターを務めるアンサンブル「カンタール・ロンターノ」によって、歴史に埋もれていたジャンネッティーニの魅力に迫ります。
GCD-923525
バリトン・ヴィルトゥオーゾの芸術〜ロッシーニ:アリア集
1. 「トルヴァルドとドルリスカ」より アリア 「ああ、まわりに轟いているのは何の声だ?」
2. 「ラ・チェネレントラ(シンデレラ)」より シーンとアリア 「四月の蜜蜂のように」、
3. 二重唱 「重大な秘密を」
4. 「泥棒かささぎ」より アリア 「私が泥棒で訴えられる?」
5. 「ブルスキーノ氏」より アリア 「この社交界という劇場では」
6. 「セミラーミデ」より アリア「そうだ、復讐をしよう」
7. 「幸福な間違い」より アリア 「ひとつの声が私の心を打った」
8. 「ギヨーム・テル(ウィリアム・テル)」より アリア 「動いてはいけない」
9. 「ラ・チェネレントラ」より 二重唱のシーン 「そうだ、すべてが変わるだろう」&アリア 「天の深い神秘の中に」、
10. バスのためのシーンとアリア 「栄光の声が」
ジョルジョ・カオドゥーロ(Br)、
ヴィルトゥオージ・ブルネンセス、ヤコポ・ブルーサ(ディレクター)、
ファビオ・マリア・カピタヌッチ(バリトン/tr.2, 3)、
チェチーリア・ベルニーニ(メゾ・ソプラノ/tr.2, 3)、
アンナ・ヴィオラ(ソプラノ/tr.2)、
アレッサンドロ・コルテッロ(テノール/tr.2)、
ブルノ・ヤナーチェクcho(tr.1, 2, 6)

録音:2019年2月2日−4日、トンスタジオ・ランフマン(チェコ)
1980年モンファルコーネ(イタリア)生まれのジョルジオ・カオドゥーロは、2020年の国際オペラ・コンクール「As.Li.Co」で優勝し、同世代の主導的なバリトン歌手として活動しています。ロイヤル・オペラ・ハウス、パリ国立オペラ、ミラノ・スカラ座、ローマ歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、サンフランシスコ・オペラなどの世界の主要な劇場で歌い、特にロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニ、ヴェルディなど華麗なベルカント・レパートリーを得意とするジョルジョ・カオドゥーロが、ロッシーニの極めて技巧的なオペラ・アリアをセレクションしたロッシーニのアリア集。ロッシーニが描いたコミカルで多様な表情の役柄を、カオドゥーロのまばゆく芳醇なバリトン・ヴォイスで歌います。
伴奏は、ブルノ国立ヤナーチェク歌劇場Oのコンサート・マスター、カレル・ミタスが創設したヴィルトゥオージ・ブルネンセス(チェコ・オペラSO)で、ヤナーチェク歌劇場O、ブルノ・フィル他、チェコのトップ・オーケストラの首席奏者やセクション・リーダーなどが参加しています。
GCD-923526

PGCD-923526
国内盤仕様
税込定価
エイヴィソン:合奏協奏曲集
チャールズ・エイヴィソン(1709−1770):協奏曲第9番ハ長調
ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K.87
エイヴィソン:協奏曲第12番ニ長調
スカルラッティ:ソナタ ハ短調 K.11
エイヴィソン:協奏曲第5番ニ短調
スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.213
エイヴィソン:協奏曲第6番ニ長調
スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K.27
イグナシオ・プレーゴ(ハープシコード、指揮)、
ティエント・ヌオーボ

録音:2020年10月12日−14日、スペイン
※国内盤解説:イグナシオ・プレーゴ、ニエベス・パスクアル・レオン(日本語訳:白沢達生)
2012年ウェストフィールド国際チェンバロ・コンクールで優勝し、エル・モンド紙によって「クラシック・シーンでもっとも多彩で突出したスペインのミュージシャン」と評されるスペインの若きハープシコード奏者、イグナシオ・プレーゴ。ハリー・ビケット、モニカ・ハジェット、鈴木雅明、ジョルディ・サバールら古楽界の巨匠たちと共演し、ヨーロッパはもちろん、日本や中国、南北アメリカを含む世界中で演奏し、Glossaではホセチュ・オブレゴン&ラ・リティラータのファルコニエーリのアルバムでも共演していたプレーゴのアンサンブル・ディレクターとしてレコーディング。
ドメニコ・スカルラッティの鍵盤楽器のためのソナタからインスピレーションを得て作曲されたチャールズ・エイヴィソンの合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)集を、元になったスカルラッティのソナタととも収録した注目盤。当時イタリア音楽はイギリスで非常に人気があり、エイヴィソン自身もジェミニアーニに音楽を学んでいます。
ティエント・ヌオーボは、イグナシオ・プレーゴが新しく設立したアンサンブルで、レザール・フロリサンのコンサートマスターとしても活躍したイタリアのバロック・ヴァイオリニスト、エマヌエル・レスケ=カゼルタがリーダーを務めています。
GCD-923529
ザ・ジョスカン・ソングブック〜2声とビウエラの為の音楽
ジョスカン・デ・プレ(1440頃〜1521):
1) 野の妖精たち、海の精たちよ
2) それは並大抵のことではありません
3) 主ヨ憐レミ給へ(キリエ・エレイソン)
4) 千もの悲しみ
クリストバル・デ・モラレス(1500〜 1553):
5) 祝福あれ、主の御名のもとに来たる者に(ベネディクトゥス)
ジョスカン・デ・プレ
6) わたしは従います、ただひとつの洗礼に
フランシスコ・デ・ペニャローサ(1470頃〜1528)
7) 主ヨ憐レミ給へ(キリエ・エレイソン)
ジョスカン・デ・プレ
8) わたしたちの父であらせられるかたよ、あなたは天におられ(主の祈り)
9) ごきげんよう、マリアさま(アヴェ・マリア)
10) 立ち尽くす聖母(スターバト・マーテル)
11) おお、汚れひとつなき乙女
12) 森の精たちよ、泉の女神たちよ(オケゲム哀悼歌)
マリア・クリスティーナ・キール(S)、
ホナタン・アルバラド(T)、
アリエル・アブラモビチ(ビウエラ)

録音:2021年5月、ポンテベドラ(スペイン北西部ガリシア地方)、トゥイ大聖堂
カンティカ・シンフォニアの「スターバト・マーテル」(PGCD-P31909)、グランドラヴォアの「死してなお生きる人」(PGCD-P32117)に続く、Glossaのジョスカン・デ・プレ没後500周年記念リリース第3弾! アルゼンチンのブエノスアイレス出身のビウエリスト、アリエル・アブラモビチが、同じくアルゼンチン出身の伝説的古楽系ソプラノ歌手、マリア・クリスティーナ・キールと、新星テノール歌手(&リュート奏者)のホナタン・アルバラドと組んで、ジョスカン・デ・プレのもっとも重要な作品のいくつかをトランスクリプション。16世紀にビウエラのレパートリーを構築した作曲家たち(フエンリャーナ、ナルバエス、ピサドール等)の伝統を踏襲し、当時の偉大なポリフォニー作品の改作(アダプテーション)をベースに、ジョスカンをイベリアの光に照らし出すというユニークなアプローチ。どんな編成でも輝きを失わない、ジョスカン作品の新たな一面をどうぞ。

GCD-923601
シャルパンティエ:「ル・シッド」のスタンスによるエール
シャルパンティエ:思いもよらぬ堪え難い心の痛手に、
 何と恐ろしい葛藤よ!、
 父上, 恋する女, 名誉, 愛、
 暖炉のそばで愛し合おう、
 この森で豊かになる小川よ、
 もう愛してはいない、
 何も恐れずこの森に、
 わたしの喜びを返して、
 愛の神よ, わたしの不安を増そうとしても無駄だ、
 ああ!良き日はなんと短いことか、
 慎みのないため息、退却して逃げよう
ランベール:羊飼いの娘、
 あなたの私への軽蔑は
モレル:トンボー・ド・マドモワゼル
シリル・オヴィティ(オート・コントル)、
リリアード

録音:2015年5月、サン・レミ教会(フラン=ワレ、ベルギー)
フランスの上流階級で親しまれた「エール・ド・クール」の代表的作曲家であるシャルパンティエやランベールの音楽に、同じくフランス・バロックのクープランの器楽による間奏曲を組み合わせたプログラムは、まさにシリル・オヴィティのオート・コントルの独壇場!
ピリオド・アンサンブル、リリアードの見事なサポートを得て、シリル・オヴィティのオート・コントルが、フランス・バロックの「エール・ド・クール」を情感豊かに歌い上げます。
GCD-923602
シャルパンティエ:歌劇 「オルフェウスの冥府下り」 H.488 シリル・オヴィティ(オルフェウス)、アンサンブル・デマレ、ロナン・カリル(チェンバロ、オルガン、ディレクター)、セリーヌ・シェーン(ユリディス)、エティエンヌ・バゾラ(プリュトン)、フロリアヌ・ハスラー(プロセルピーヌ)、マイリス・ドゥ・ヴィユトレイ(ダフネ)、ヴァージル・アンスリー(アポロン&ティティ)、ジャンヌ・クルーソー(オイノーネー)、ダグマール・サスコヴァ(アレテューズ)、ケヴィン・スケルトン(イクシオン)、ギヨーム・グティエレス(タンターレ)、フランソワ・ニコラ・ジェスロ(オート・コントル)、ダヴィッド・ヴィトチャク(Bs)

録音:2017年6月&7月、ポワシー劇場(フランス)
クリストフ・ルセ&レ・タラン・リリク、ウィリアム・クリスティ&レザール・フロリサンとの共演、特にフランスのバロック・オペラで目覚ましい活躍を見せ、世界屈指のフランスのオート・コントル(ハイ・テナー)として、その名を響かせるシリル・オヴィティ。シャルパンティエの「ル・シッドのスタンスによるエール」を含む「エール・ド・クール集」(GCD 923601)でも美しい歌声を披露したシリル・オヴィティのGlossa第2弾は、ロナン・カリル率いる"アンサンブル・デマレ"との共演による、マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643−1704)の歌劇「オルフェウスの冥府下り」。
アンサンブル・デマレは、フランス・バロックの作曲家、アンリ・デマレの名前を冠し2010年に創設され、フランス全土でコンサートを行い、2013年からはパリのシンガー・ポリニャック財団のレジデント・アーティストを務めています。
GCD-923603
コンスタンティン・ホイヘンス:聖と俗のパトディア(パリ、1647)〜フランス語のエール、イタリア語のアリア、ラテン語の詩篇のセレクション シリル・オヴィティ(T)、
マリー・ファン・ライン(ハープシコード、ポジティヴ・オルガン、ラウテンヴェルク)、ミリアム・リニョール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2019年5月31日−6月2日、シテ・ド・ラ・ヴォワ(フランス)
クリストフ・ルセ&レ・タラン・リリク、ウィリアム・クリスティ&レザール・フロリサンとの共演、特にフランスのバロック・オペラで目覚ましい活躍を見せ、世界屈指のフランスのオート・コントル(ハイ・テナー)として、その名を響かせるシリル・オヴィティ。Glossaから発売された2つのシャルパンティエのアルバムでもその繊細で豊かな表現力が高く評価されました。
Glossa第3弾は、オランダ黄金時代の詩人、作曲家、音楽家であり、本職はオラニエ公フレデリック・ヘンドリックとウィレム二世の外交官を務めたコンスタンティン・ホイヘンス(1596−1687)の作品(息子のクリスティアーン・ホイヘンスは土星の環を発見した天文学者、科学者、数学者としても有名)。「聖と俗のパトディア(Pathodia sacra et profana)」は、国境を越えて多くの教養人、特にフランスの宮廷音楽家と交流を持っていたホイヘンスが1647年にパリで出版した、ラテン語の詩篇とフランス語とイタリア語の世俗歌曲集。ハープシコード、ポジティヴ・オルガン、ラウテンヴェルク(リュート・チェンバロ)、ヴィオラ・ダ・ガンバによる耽美な伴奏と、力強く多彩なシリル・オヴィティの歌声で贈ります。
GCD-923701
バッハ:詩篇第51番「いと高き者よ、わが罪をあがないたまえ」BWV.1083
ヴィヴァルディ:詩篇第126番「ニシ・ドミヌス(主が家を建てられるのでなければ)」RV.608
ダミアン・ギヨン(C.T&指)
セリーヌ・シェーン(S)、
ル・バンケ・セレスト

録音:2015年10月、女子修道院(サント、フランス)
ペルゴレージのスターバト・マーテルを原曲とするバッハの「BWV.1083」、詩篇を用いたヴィヴァルディの劇的な宗教声楽曲「RV.608」。ダミアン・ギヨンの気高く神々しい歌声、ル・バンケ・セレストの洗練された音色による極上の演奏が、「バッハとイタリア」という壮大なテーマの魅力を存分に味あわせてくれます。古楽ファン必聴の要注目録音です!
GCD-923702
アフェッティ・アモロージ〜フレスコバルディ:声楽作品集 ダミアン・ギヨン(C.T&指)、
ル・バンケ・セレスト〔セリーヌ・シェーン(S)、ダミアン・ギヨン(C.T)、トマス・ホッブス(T)、ブノワ・アルノー(Bs)、ジュリアン・バッレ(Vc)、アンドレ・ヘンリッヒ(Lute)、ケヴィン・マナン=ナヴラティル(Cemb)、マリー=ドミティーユ・ミュール(ハープ)〕

録音:2017年6月24日−28日、フロヴィル教会(フランス)
アフェッティ・アモロージは、1630年にフィレンツェで出版されたフレスコバルディの2冊の歌曲集「Arie musicali」からダミアン・ギヨンが選びぬいた魅力的なセレクション。ダミアン・ギヨンを始めとする古楽系の名歌手たちが、豊かな表現力で歌います。
GCD-923801
ジョヴァンニ・バッティスタ・コスタンツィ:チェロ・ソナタ集(世界初録音)
チェロ・ソナタ.ト長調/チェロ・ソナタ.ハ短調
2本のチェロのためのソナタ.ヘ長調*
チェロ・ソナタ.変ロ長調
チェロ・ソナタ.ヘ長調
チェロ・ソナタ.ト短調
2本のチェロのためのソナタ.ハ長調*
ソッリマ:イル・マンダタロ
ジョヴァンニ・ソッリマ(Vc)、
モニカ・レスコヴァル(Vc)*、
アリアンナ・アート・アンサンブル〔アンドレア・リガーノ(Vc)、パオラ・リガーノ(アーチリュート)、シンツィア・グアリーノ(Cemb)〕

録音:2015年10月、テアトロ・デッレ・ヴォーチ・ストゥーディオ(トレヴィーゾ、イタリア)
18世紀のローマで活躍し、ピエトロ・オットボーニ枢機卿に仕え、コレッリから楽士長を引き継いだジョヴァンニ・バッティスタ・コスタンツィ(1704−1778)。オットボーニ枢機卿という強力なパトロンを得たコスタンツィは、サン・ピエトロ大聖堂のジュリア礼拝堂など、ローマの代表的な教会の要職を歴任。また多くの作品を遺した多作家でもあり、中でも高度な技巧を必要とする「チェロ・ソナタ集」は、コンポーザー=チェリストとしての優れた才能が存分に発揮されたイタリアの知られざる傑作です。現代イタリアのコンポーザー・チェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマの鬼気迫る驚異的なパフォーマンスが、イタリアにおける「チェロ・ソナタ」の歴史の1ページを解き明かす。コスタンツィの「マニフィカト」のバス・パートなど題材としたソッリマ自作の「イル・マンダタロ」も圧巻!
GCD-923901
戦争と平和〜管楽器と打楽器のためのルネサンス音楽
ヘッセン=カッセル方伯モーリッツ:哀れな兵士のパヴァーヌ/ファレーズ:戦いのパヴァーヌ、戦いのガリアルド
ジョスカン:さようなら、わが愛しき人よ
ヴィラールト:だらしない老婆たち
作曲者不詳(16世紀):バス・ダンスT
スザート:入場/ゼンフル:5月に
イザーク:ラ・モルラ/デストレ:道化
ファレーズ:フェッラーラ風パヴァーヌ、フェッラーラ風ガリアルド
ゼンフル:忍耐
作曲者不詳(16世紀):ヴォレン・ブリュードレン、シンフォニア・ノビリ・シレーネ
タブロ:おお、美しい方よ
ヘッセン=カッセル方伯モーリッツ:パストレッラ
アンブロシオ:アモローソ
ジョスカン:はかりしれぬ悲しさ
スザート:パヴァーヌ「はかりしれぬ悲しさ」
ヘッセン=カッセル方伯モーリッツ:パストレッラ
クーゲルマン:ニヒツ・ヴェルダース・イスト
作曲者不詳(15世紀):おお、素通りとはあんまりな
ジョスカン:スカラメッラ
作曲者不詳(16世紀):アルマンド
ラ・ピファレスカ〔ステファノ・ヴェッツァーニ(リコーダー、パイプ、テーバー、ショーム、バグパイプ)、マルコ・フェラーリ(リコーダー、ショーム、バグパイプ)、マウロ・モリーニ(サックバット、スライド・トランペット)、ファビオ・トリコミ(フィドル、パイプ、テーバー、パーカッション)、スヴェトラーナ・フォミーナ(フィドル)、ガブリエレ・ミラクル(ダルシマー、パーカッション)〕

録音:2009年11月&2011年7月、ロレット(イタリア)
イタリア戦争などが勃発したルネサンス時代のヨーロッパにおいて、世俗や大衆音楽、戦争の轟音やリズム、宮廷の祝賀や祝祭とコントラストを表現した、古楽器による管打楽器作品の数々。ジョスカンやイザーク、ヴィラールト、ファレーズ、ゼンフル、そしてスザートなどルネサンス時代の巨匠たちの音楽と、当時の響きでリアルに再現するラ・ピファレスカは、ラ・ヴェネクシアーナやカンティカ・シンフォニアのレギュラー・メンバーとして活躍する古楽系管打楽器の名手たちによって結成された達人集団。グロッサ(Glossa)に加わったイタリアの古楽系管打楽器アンサンブル、ラ・ピファレスカによる"ルネサンス時代のサウンド・トラック"が、当時の光景や音楽文化を鮮明に伝えてくれます。要注目!
GCD-923902
フランチェスカ・カッチーニ:歌劇「アルチーナ島からのルッジェーロの救出」 アッラバストリナ、ラ・ピファレスカ、
エレーナ・サルトーリ(Cemb&指)、
エレーナ・ビスクオーラ(Ms)
マウロ・ボルジョーニ(Br)、
ガブリエラ・マルテラッチ(C.A)
フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(S)、
エマヌエラ・ガッリ(S)、
ラッファエレ・ジョルダーニ(T)、
ヤニス・ヴァシラキス(Br)

録音:2016年8月&9月、フェッラーラ、イタリア
ジュリオ・カッチーニの長女で、音楽史に大きな足跡を残した17世紀イタリアの女流音楽家フランチェスカ・カッチーニ(1587−c.1641)の代表作、歌劇「アルチーナ島からのルッジェーロの救出」の全曲録音! 作曲家、歌手、音楽教師、詩人、リュート奏者として、多彩な才能を発揮したカッチーニ。1625年にフィレンツェで初演された「アルチーナ島からのルッジェーロの救出」は、女流作曲家が書いた最初期のオペラ(初のオペラとも伝わる)であり、1628年にはポーランドで演奏されるなど、国外で初めて上演されたイタリア・オペラとも伝えられている重要な作品です。 女流音楽家カッチーニの「アルチーナ島からのルッジェーロの救出」を指揮するのは、イタリアの女流鍵盤奏者、指揮者であるエレーナ・サルトーリ。 ピリオド・オーケストラ&合唱団のアッラバストリナ、古楽系管打楽器アンサンブルのラ・ピファレスカ、そしてエマヌエラ・ガッリやエレーナ・ビスクオーラなど、世界屈指の古楽系歌手たちを率いて、母国イタリアの音楽史に輝くオペラの重要作の真価に迫る!

GCD-924001(3CD)
モンドンヴィル:英雄牧歌劇「イスベ」 オルフェオO、パーセルcho
ジェルジュ・ヴァシェジ(指)
キャサリン・ワトソン(S)、
レイナウト・ファン・メッヘレン(T)、
トーマス・ドリー(Br)、
シャンタル・サントン=ジェフリー(S)、
アラン・ビュエ(Br)、
ブランディーヌ・フォリオ・ペレス(Ms)、
レイチェル・レッドモンド(S)、
アルタヴァスト・サルキシャン(T)、
マールトン・コマーロミ(T)

録音:2016年3月6日−8日、芸術宮殿(ブダペスト、ハンガリー)
742年にパリで初演された英雄牧歌劇「イスベ」は、「ヴァイオリン・ソナタ集 Op.1」や「トリオ・ソナタ集 Op.2」、「グラン・モテ」などで成功を収めたモンドンヴィルが初めて書いた舞台作品。
リュリが導入した「トラジェディ・リリック(抒情悲劇)」ではなく、「パストラル・エロイク(英雄牧歌劇)」の形式が用いられており、モンドンヴィルの初期の作風の変遷を知る上でも貴重な作品です。
ハンガリーのピリオド・オーケストラ&合唱団と、古楽界の世界的名歌手たちの共演によるフランス・バロックという組み合わせが今回も非常に興味深いところ。
GCD-924002(2CD)
三人の王のためのオペラ〜ルイ14世、15世、16世のためのヴェルサイユのエンターテイメント
第1部:リュリ、ラモー、デトゥーシュ、モンドンヴィル、ラランデ、コラン・ド・ブラモン、ドーヴェルユニュ、ルクレール、ロワイエの作品/第2部:ドーヴェルユニュ、モンドンヴィル、フィリドール、ビュリ、ラモー、ピッチンニ、グルック、ルベル、フランクール、デトゥーシュの作品
オルフェオO、パーセルcho
ジェルジュ・ヴァシェジ(指)
シャンタル・サントン=ジェフリー(S)、
エメケ・バラート(S)、トマ・ドリエ(Br)

録音:2016年11月21日−23日、ベーラ・バルトーク国立コンサート・ホール "Mupa(芸術宮殿)"(ブダペスト、ハンガリー)
ヴェルサイユ・バロック音楽センターとオルフェオ音楽財団の共同プロダクションによる「三人の王のためのオペラ(Un Opera pour trois rois)」は、ルイ14世からルイ16世まで、1世紀半にわたりヴェルサイユ宮殿の内外でドラマティックな音楽が演奏されてきた時代の様々な作曲家のオペラから作られた作品。リュリやラモー、グルックらの名作から、デトゥーシュ、モンドンヴィル、ロワイエ、ドーヴェルニュらの知られざる作品(未発表の断片等含む)まで、ヴェルサイユ宮殿を彩った魅惑のオペラを、古楽界の世界的名手たちの歌と演奏でお贈りします。
GCD-924003(2CD)
ラモー:英雄的牧歌劇 「ナイス」 オルフェオO、パーセルcho
ジェルジュ・ヴァシェジ(指)
シャンタル・サントン=ジェフリー(ナイス)、レイナウト・ファン・メヘレン(ネプチューン)、フロリアン・センペイ(ジュピター、ティレシウス)、トマ・ドリエ(プリュトン、テレニュス)、マヌエル・ヌニェス=カメリーノ(アステリオン)、ダニエラ・スコルカ(フローレ、羊飼い)、フィリップ=ニコラ・マルタン(パレモン)、マートン・コマロミ(プロテウス)

録音:2017年3月4日−6日、ベーラ・バルトーク国立コンサート・ホール "Mupa(芸術宮殿)"(ブダペスト、ハンガリー)
ラモーの「詩神ポリムニーの祭典」(GCD-923502)でGlossaデビューを果たし、モンドンヴィルの「グラン・モテ集」(GCD-923508)、モンドンヴィルの「イスベ」(GCD-924001)などの知られざるフランス・バロックを優れた演奏で現代に蘇らせてきたハンガリー古楽界の奇才ジェルジュ・ヴァシェジとオルフェオO&パーセル合唱団。
ジャン=フィリップ・ラモーの英雄的牧歌劇(パストラル・エロイック)「ナイス」は、1748年に結ばれたオーストリア継承戦争の講和条約「アーヘンの和約」を記念した平和のためのオペラ。
フランスの注目ソプラノ、シャンタル・サントン=ジェフリーを始めとする優れたソリスト陣と、パーセル合唱団、オルフェオOの洗練された古楽演奏で、ジェルジュ・ヴァシェジのフランス・バロック探求の最先端をどうぞ。
GCD-924008(2CD)
モンテクレール:音楽悲劇 「ジェフテ」(パリ、1737) オルフェオO、パーセルcho
ジュルジ・ヴァシェジ(指)、タシス・クリストヤンニス(ジェフテ)、シャンタル・サントン=ジェフリー(イフィス)、ユディト・ファン・ワンロイ(ラ・ヴェリテ、アルマジー)、トマ・ドリエ(フィネ)、ザッカリー・ワイルダー(アモン)、カティア・ヴェレタ(テレプシコール、ヴェニュ、マスファの住民、イスラエル人、羊飼い)、アドリアーナ・カラフスキー(ポリムニー)、クレマン・ドビューヴル(アブドン、ヘブライ人)、ダヴィド・ヴィチャク(アポロン、アブネル、マスファの住民)

録音:2019年3月10日−12日、ベーラ・バルトーク国立コンサート・ホール(ブダペスト芸術宮殿、ハンガリー)
エルヴェ・ニケに代わりGlossaのフランス・バロック・レコーディングを充実させてきたハンガリー古楽界の奇才ジュルジ・ヴァシェジとオルフェオO&パーセル合唱団。Glossa移籍後もハイ・ペースで活発な録音活動を続けるヴァシェジが歩みを進めるフランス・バロック・プロジェクト。最新作は、パリ・オペラ座のオーケストラでバス・ド・ヴィオロン奏者としても活動したフランス・バロックの音楽家、ミシェル・ピニョレ・ド・モンテクレール(1667−1737)のオペラ。聖書のエフタの物語を題材とした悲劇「ジェフテ」の貴重な全曲録音を、シャンタル・サントン=ジェフリーを始めとする名歌唱、名手サイモン・スタンデイジがコンサート・マスターを務めるピリオド・オーケストラの溌溂としたサウンドでお送りします。
GCD-924010(3CD)
ラモー:抒情悲劇 「ダルダニュス」 (パリ、1744) オルフェオO、パーセルcho、
ジュルジ・ヴァシェジ(指)、
ユディト・ファン・ヴァンロイ(イフィス、ラムール)、シャンタル・サントン=ジェフリー(ヴェニュス、フリジアの女)、シリル・デュボワ(ダルダニュス)、トマ・ドリエ(テウケル、イスメノール)、タシス・クリストヤンニス(アンテノール)、クレマン・ドビューヴル(アルカス)

録音:2020年3月7日−9日、ベーラ・バルトーク国立コンサート・ホール(ブダペスト芸術宮殿、ハンガリー)
エルヴェ・ニケに代わりGlossaのフランス・バロック・レコーディングを充実させてきたハンガリー古楽界の奇才ジュルジ・ヴァシェジとオルフェオO&パーセル合唱団。Glossa移籍後も驚異的なペースで録音活動を続けてきたヴァシェジのフランス・バロック・プロジェクト最新作は、ジャン=フィリップ・ラモーの抒情悲劇(トラジェディ・リリック)「ダルダニュス」。シャルル=アントワーヌ・ルクレール・ド・ラ・ブリュエールによるフランス語の台本にラモーが音楽を付けたプロローグと5幕の大作で、1739年にパリ・オペラ座で初演されましたがドラマの弱さのため大成功とはいかず、ラモーとラ・ブリュエールは後半3幕を全面的に改定。悲劇的なドラマを強化した1944年版として復活させ、1760年の再演時にはラモーのもっとも偉大な作品の1つとして賞賛を浴びました。
ジュルジ・ヴァシェジの録音シリーズではお馴染みとなっているフランスの名ソプラノ、シャンタル・サントン=ジェフリーを始めとするまばゆいばかりのソリスト達、古楽界の名手サイモン・スタンデイジがコンサート・マスターを務めるオルフェオOの華やかなオーケストラ演奏(有名な「シャコンヌ」を含む)をご堪能あれ。
GCD-924011(2CD)
グラウン、バッハ、テレマン:パスティッチョによる受難曲 「このエドムから来る者はだれか」 (c.1750) オルフェオO、パーセルcho、
ジュルジ・ヴァシェジ(指)、
アーグネシュ・コヴァーチ(S)、
ペーテル・バーラーニ(C.T)、
ゾルターン・メジェシ(T)、
ローラーント・ナイバウアー(Bs)

録音:2020年1月14日−15日、リスト音楽アカデミー大ホール(ブダペスト)
ハンガリー古楽界の奇才ジュルジ・ヴァシェジとオルフェオO&パーセル合唱団。特にフランスのバロック・オペラ録音で目覚ましい活躍を遂げてきたジュルジ・ヴァシェジですが、今回とりあげるのは彼らのもう一つのお気に入りであるドイツ・バロックのルター派宗教音楽。
1750年頃に組み立てられた(正確な編纂者は不明)「このエドムから来る者はだれか(Wer ist der, so von Edom kommt)」は、プロイセン大王フリードリヒ2世の宮廷で楽長を務めたカール・ハインリヒ・グラウン(1704−1759)の音楽が、大バッハやテレマンの作品と肩を並べて使用されている、パスティッチョ(寄せ集め)による受難オラトリオ。それぞれの受難曲や受難カンタータからのパッチワークでありながら、見事に1つの作品としてまとめ上げられた壮麗な受難曲にご注目ください。
GCD-924012(3CD)
ラモー:オペラ=バレ 「エベの祭典」(パリ、1739)
CD1:プロローグ、第1幕「詩」
CD2:第2幕「音楽」(第2ヴァージョン)、第3幕「踊り」
CD3:第2幕「音楽」(第1ヴァージョン)
ジュルジ・ヴァシェジ(指)、オルフェオO、パーセル合唱団、シャンタル・サントン=ジェフリー(S)、マリー・ペルボス(S)、オリヴィア・ドレイ(ソプラノ/第2ヴァージョン)、ユディト・ファン・ヴァンロイ(ソプラノ/第1ヴァージョン)、レイナウト・ファン・メヘレン(T)、マティアス・ヴィダル(T)、フィリップ・エステフ(バリトン/第2ヴァージョン)、ダヴィット・ヴィチャック(バリトン/第1ヴァージョン)、ローラーント・ナイバウアー(Bs)

録音:2021年3月&6月、ベーラ・バルトーク国立コンサート・ホール(ブダペスト芸術宮殿、ハンガリー)
ハンガリー古楽界の奇才ジュルジ・ヴァシェジとオルフェオO&パーセル合唱団によるフランス・バロックの最新録音は、ラモーのオペラ=バレ「エベの祭典」です。この作品は二つの悲劇、つまりは「ダルダニュス」と「カストールとポリュックス」の間の時期に作曲され、当時70回以上も上演され成功をみたものの、今日ではあまり陽の目をみない作品となってしまいました。しかし、その音楽はラモー特有の色彩的で洗練されたオーケストレーションに支えられ、牧歌的な魅力あふれるものとなっており、今回はその全貌を窺い知ることのできる貴重な全曲録音盤となります。
歌手もバロック・オペラの名手シャンタル・サントン=ジェフリーを始めとして豪華なメンバーが揃っており、古楽界の名手サイモン・スタンデイジがコンサート・マスターを務めるオルフェオOが脇を固めています。またこの録音では、1739年6月版を基に録音されていますが、第2幕は初稿版(第1ヴァージョン)も追加収録されており、この点にも注目です。
GCD-924102
バッハ:バス独唱のためのカンタータ集
カンタータ第56番「われは喜びて十字架を負わん」BWV.56
カンタータ第82番「われは満ち足れり」BWV.82
カンタータ第158番「汝に平安あれ」BWV.158
クリスティアン・セン(Bs-Br)、
ルーベン・ヤイス(指)ラバロッカ

録音:2017年4月2日−4日、オーディトリウム・ディ・ミラノ(イタリア)
1998年から2007年にかけてミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響合唱団の指揮者を務めたルーベン・ヤイスが率いる、ミラノを拠点とする器楽と声楽のバロック・アンサンブル "ラバロッカ(laBarocca)"のGlossa第2弾。ソニア・プリナが歌ったグルックのオペラ・アリア集(GCD-924101)に続くのは、チリの古楽系バリトン、クリスティアン・センが歌うバッハのカンタータ集。
クリスティアン・センはチリ生まれ、現在はイタリアで活躍するバリトン歌手。バッハやヴィヴァルディなどのバロック・レパートリーを主体とし、特に得意とするバッハはカンタータ集、クリスマス・オラトリオ、ヨハネ受難曲、マタイ受難曲、マニフィカトなど主要な作品をヨーロッパ各地で歌っています。また、日本では2006年のファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテの神奈川公演(ヴィヴァルディの「バヤゼット」)で共演しています。
GCD-924204
ルクレール:ヴァイオリン協奏曲集 Vol.2
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.10-3
ヴァイオリン協奏曲変ロ長調 Op.10-1
ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.7-1
ヴァイオリン協奏曲ハ長調 Op.7-3
ライラ・シャイエーク(Vn、指)
ラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼル

録音:2019年5月13日−15日、マルティン教会(バーゼル、スイス)
スイスの古楽総本山「バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)」でキアラ・バンキーニに学び、2010年からは自身もSCBでバロック・ヴァイオリンの教授を務める古楽新世代のヴァイオリニスト、ライラ・シャイエーク。キアラ・バンキーニのアンサンブル415やラ・リゾナンサ、コンチェルト・ケルンなどのメンバーを務めてきたライラ・シャイエークのGlossa録音第7弾。
コレッリの弟子であるジョヴァンニ・バッティスタ・ソミスに師事し、「フランスのコレッリ」とも呼ばれた18世紀フランスのヴァイオリン音楽の巨匠、ジャン=マリー・ルクレール(1697−1764)のヴァイオリン協奏曲集第2弾。第1弾に引き続き、ルクレールが書いた2つのヴァイオリン協奏曲集「作品7」と「作品10」から、それぞれ「第1番」と「第3番」を収録。
17世紀後半に作られたオリジナルのバロック・ヴァイオリン、アンドレア・グァルネリ1675を駆り、爽快なイタリアのヴィルトゥオージティと洗練されたフランスの優雅さを組み合わせたルクレールの見事なヴァイオリン協奏曲を展開してゆきます。
GCD-924205(2CD)
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲) ライラ・シャイエーク(バロックVn)

録音:2019年9月9日−11日、2020年1月21日−23日、TPR音楽ルーム(ラ・ショー=ド=フォン、スイス)
※使用楽器:アンドレア・グァルネリ1675年製
スイスの古楽総本山「バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)」でキアラ・バンキーニに学び、2010年からは自身もSCBでバロック・ヴァイオリンの教授を務めながら、キアラ・バンキーニのアンサンブル415やラ・リゾナンサ、コンチェルト・ケルンなどのメンバーとして様々なコンサートやレコーディングで存在感を示してきた古楽新世代のヴァイオリニスト、ライラ・シャイエーク。これまで、ルクレールやブラームス、ヴィヴァルディなどの才気煥発なアルバムを送り出してきたシャイエークのGlossa録音第8弾。プロフェッショナルからアマチュアまで、あらゆるヴァイオリニストにとっての永遠の課題であり聖典となる記念碑的な作品、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(BWV.1001-1006)をついに録音。
2015年にはイェルク・ハルベックとの共演で"伴奏付き"のバッハのヴァイオリン・ソナタ集(BWV.1014-1019)を録音し、英グラモフォン誌の「エディターズ・チョイス」、仏ディアパソン誌の「ディアパソン・ドール年間最優秀賞(古楽部門)」に選ばれるなど、既にバッハ演奏の誉れ高き実績を誇ります。スペインの古楽専門レーベルGLOSSA(グロッサ)としても(意外にも?)初となる、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータの録音。満を持してリリースされるライラ・シェイエークの雄姿にご期待ください!
GCD-924501
東方の扉〜アリ・ウフキの手稿譜からの音楽
アリ・ウフキ(c.1610−1675)、スルタン・コルクト(1467−1513)、ハーフェズ(c.1325−c.1390)、トルクァート・タッソ(1544−1595)、クラウディオ・モンテヴェルディ(1567−1643)、ジュリオ・カッチーニ(c.1551−1618)、クラウディオ・サラチーニ(1586−1630)、バルバラ・ストロッツィ(1619−1677)、ピエトロ・パオロ・ボッローノ(1490−1563)、アタナシウス・キルヒャー(1602−1680)、伝承曲、作曲者不詳の音楽
マルコ・ビーズリー(ヴォイス)、
コンスタンティノープル、キヤ・タバシアン(ディレクター、セタール、ヴォイス)]

録音:2019年5月、リーエン(スイバンフ・センター(アルバータ、カナダ)
イラン出身、14歳でケベックへ移住し古代ペルシャ音楽を学んできたキヤ・タバシアンが1998年にモントリオールで設立したアンサンブル、"コンスタンティノープル" がGloosaに登場。タバシアンが芸術監督を務め、中世とルネサンス、ヨーロッパ、地中海と中東の伝統を受け継ぐ広範な音楽を制作してきたコンスタンティノープルが、オスマン帝国で活躍したアリ・ウフキのマニュスクリプト(手稿譜)からの音楽を録音。
ヴォイチェフ・ボボフスキ(別名アリ・ウフキ)は1610年頃ポーランドに生まれオスマン帝国の宮廷で音楽家、外交官、聖職者、通訳、語学教師等として多彩に活動し、その深い知識によって、イスラム・オスマン帝国とキリスト教・ヨーロッパの2つの文化の重要な仲介者となりました。アリ・ウフキが遺した貴重なコレクションには、オスマン帝国とイタリア・ルネサンスを中心とするヨーロッパの声楽と器楽、宗教と世俗、宮廷と民衆の音楽が収録されており、この録音では、何世紀も前にアリ・ウフキが行ったような西洋と東洋の文化の橋渡しを、現代に再現しています。
GCD-924502
ルーミーの足跡をたどって
1. AWATADHKOUROU(あなたは覚えてる?) / POUSHIDEH CHON JAN(魂は不可視)/2. DELDAR-E MAN / YA AHL AL FARADIS(楽園の民)/3. MORGHE BAGHE MALAKOUT(天国の園の鳥) / YA MOUNIR(おお光よ)/4. DARIN ESHQ BEMIRID(愛の中で死す) / LA TADHLIMOUNA(私たちを間違えないで)/5. SYNAPSES/6. MAWLAY(我が主)/7. DREAM BEHIND THE DUNE(砂丘の陰の夢)/8. FATWA FOR LOVE(愛の評決)/9. RAGHS-E SAHAR(暁の踊り) / TALAMA(久しぶり)
ガリア・ベナリ(ヴォイス)、
キヤ・タバシアン(ディレクター)、
コンスタンティノープル

録音:2019年11月、スタジオ・ピッコロ、モントリオール(カナダ)
ペルシャの偉大な神秘主義詩人、ジャラール・ウッディーン・ルーミー(1207-1273)は、10万行を超える一連の作品を残しました。それらの神秘的な作品は、イラン出身で古代ペルシャ音楽を学んできた、キヤ・タバシアンに多くのインスピレーションを与え、これらの詩に音楽を付けるプロジェクトが始まりました。タバシアンとチュニジアの優れたシンガーソングライターであるガリア・ベナリとの出会いによって、このプロジェクトはより具体的に動き出し、彼らの共同作業が始まりました。タバシアンとベナリによって選ばれたペルシャ語とアラブ語の詩に、タバシアンが1998年にモントリオールで設立したアンサンブル、"コンスタンティノープル"(編成は、セタール、カーヌーン、ケメンセ、ウード、ゲイチャク等)によって演奏される新しい音楽の世界をぜひお楽しみください。

GCDSA-921116S
(5SACD)
ベートーヴェン:交響曲全集(2011年新録音、ロッテルダムでのライヴ)
交響曲第1番ハ長調Op.21/交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」/交響曲第2番ニ長調Op.36/交響曲第4番変ロ長調Op.60/交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」/交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」/交響曲第8番ヘ長調Op.93/交響曲第7番イ長調Op.92/交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱付き」
フランス・ブリュッヘン(指)、
18世紀オーケストラ、
ラウレンス・コレギウム&カントライ、
レベッカ・ナッシュ(S)、
ウィルケ・テ・ブルンメルストローテ(Ms)、
マルセル・ビークマン(T)、
ミヒャエル・テーフス(Bs)

録音(ライヴ):2011年11月、デ・ドゥーレン(ロッテルダム)
※解説書全文日本語訳付き!(解説:ロランド・デ・ベール/日本語訳:生塩 昭彦)
※GBSADV001からの移行再発売。限定盤としてリリースされていた特典DVD付きのGBSADV001は、限定盤終了につき廃盤となります。
1984年から1992年にかけて録音が行われた旧全集から約20年。2011年10月、オランダ、ロッテルダムのデ・ドゥーレンを舞台として遂に実現した、フランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラによる2度目のベートーヴェンの交響曲全集録音。2012年にリリースされて以来、ピリオド・オーケストラによるベートーヴェン全集の決定盤の1つとしてロング・セラーが続いてきた名盤セットを、新仕様・新価格にて新規リリースいたします。

GES-920913E
(2CD+Book)
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」 エマヌエラ・ガッリ(S)、
ミルコ・グァダニーニ(T)、
マリーナ・デ・リーゾ(A)、
クラウディオ・カヴィーナ(指&C-T)
アンサンブル・ラ・ヴェネクシアーナ
モンテヴェルディの歌劇「オルフェオ」が1607年2月24日に初演が行われてから今年で400年。この初演後400年という区切りの年にラ・ヴェネクシアーナが遂に大作「オルフェオ」を録音! このラ・ヴェネクシアーナによる「オルフェオ」は、「ギリシャ神話オルフェオについて」、「ステファノ・ルソマンノとステファノ・アレジ、アルベルト・ベルナベによる解説」、そして「エドゥアルド・シュミットによる校訂版の歌詞とアレッサンドロ・スリッジョによる作曲当時の歌詞」が掲載された単行本サイズの重厚な書籍と2枚のCDがセットとなった特別仕様。しかも全世界で3099部のみという完全限定リリースです! 冒頭のトッカータから別次元の音楽が響き渡るなど、ラ・ヴェネクシアーナによる絶妙のハーモニーと充実した古楽器の響きが最高の「オルフェオ」を創り上げています。 96ページからなる英文表記の書籍はオルフェオに関する参考文献としての価値も非常に高く、演奏と文献の両面からアプローチすることの出来る前代未聞の「オルフェオ」の誕生です!
鬼才クラウディオ・カヴィーナとラ・ヴェネクシアーナのコンビは、イタリア・ルネサンス時代作品のスペシャリストとして確固たる地位を確立しているヴォーカル・アンサンブル。 代表作であるモンテヴェルディ&ジェズアルドのマドリガーレ集が世界中から絶賛を受けるなど世界規模のアーティストとしてその評価は急上昇中。

GSP-98006
アルベニス(ゲレーロ編):組曲「イベリア」(管弦楽版) ホセ・ラモン・エンシナル(指)
ガリシアSO
オーケストラ版のイベリア!フランシスコ・ゲレーロと言ってもルネサンス時代のゲレーロではなく、20世紀の現代スペインで活躍したフランシスコ・ゲレーロ(1951−1997)がオーケストラ用に編曲を行ったアルベニスの「イベリア」がグロッサから登場!全12曲の管弦楽編曲が予定されていたものの1997年のゲレーロの急死によって6曲の組曲となってしまったが、スペインの音楽史に輝く名作のオーケストラ演奏への挑戦は高く評価されるべき功績と言えるでしょう。収録されているのは、第3曲「セビーリャの聖体祭」、第10曲「マラガ」、第8曲「エル・ポーロ」、第7曲「エル・アルバイシン」、第11曲「ヘレス」、第5曲「アルメリア」の6曲。ラ・コルーニャを本拠地としているガリシア交響楽団は、日本の人気ギター奏者村治佳織との共演でも知られるスペインのオーケストラ。演奏する作品は母国の大家アルベニス。

Cabinetシリーズ
GCD-C80001
ヘンデル:ソロ&トリオ・ソナタ集
トリオ・ソナタ ト短調 Op.2-2,HWV.387
ソナタ イ短調 Op.1-4,HWV.362
ソナタ ト短調 HWV.364b
ソナタ イ長調 Op.1-14,HWV.372
ソナタ ヘ長調 Op.1-11,HWV.369
トリオ・ソナタ 変ロ長調Op.2-4,HWV.388
アルカディア
〔クリストフ・エールサム(リコーダー)、
マイカ・ブランダン(Vn)、
ユーニス・ブランダン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ルチアーノ・コンティーニ(Lute)、
アッティリオ・クレモネージ(Cemb&ディレクター)〕

録音:1992年2月、ゼーヴェン(スイス)
アルカディアは、ルネサンス&バロック音楽のスペシャリストであり現在は指揮者としても活動しているイタリアのチェンバリスト、アッティリオ・クレモネージが創設したピリオド・アンサンブル。ヘンデルのソロ&トリオ・ソナタ集では、リコーダー奏者のクリストフ・エールサムの活躍に要注目!
GCD-C80004
アントニオ・デ・カベソン(1510−1566):鍵盤作品集
Pisne me pulvenir(クレキヨンによる)
シュザンヌ
われが苦悩したる時、主に
愉快な羊飼い(クレキヨンによる)
第4旋法によるティエント第7番
別れの時は
「イタリア風パヴァーヌ」によるディフェレンシア
私の最後のため息
「クレキヨンのシャンソンによるインタビュレーション」〜ジュ・プレ・ザン・グレ
Aiuli vous sola verdura(ルプスによる)
「騎士の歌」によるディフェレンシア
第5旋法によるティエント第9番
第2旋法によるティエント第1番
ドゥビンセラ
「ミラノ風ガイヤルド」によるディフェレンシア
「だれがわたしの心の苦しみを言うのか」によるティエント第4番
だれがわたしの心の苦しみを言うのか
第1旋法によるティエント第3番
ジョスカンのミサ曲「祝福された聖処女」の「聖霊とともに」によるティエント第12番
第8旋法によるティエント第8番
はかない喜びのために(クレキヨンによる)
パンジェ・リングァ第4番
「牛を見張れ」によるディフェレンシア
エンリコ・バイアーノ(Cemb)

録音:1998年3月、プニャノ(ピサ、イタリア)
スペイン・ルネサンスの盲目の大作曲家でありオルガニスト、アントニオ・デ・カベソン(1510−1566)の鍵盤作品集。
「ティエント」や「ディフェレンシア」など優れた鍵盤作品を遺したカベソンは、国王カルロス1世(カール5世)、フェリペ2世に仕え、宮廷で才能を発揮し、スペインの鍵盤音楽の発展に多大な影響を与えた偉才です。スペイン・ルネサンスのカベソンの音楽を弾くのは、イ・トゥルキーニ(旧カッペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ)の創設メンバーであり、イタリア、ナポリ出身の鍵盤奏者エンリコ・バイアーノ。その刺激的で華麗なる技巧、独特のセンスが発揮されたエンリコ・バイアーノ・ワールドは、現代イタリア有数のチェンバロ演奏に触れることの出来る貴重な空間です。
GCD-C80005
トマス・ルイス・デ・ビクトリア:聖金曜日の音楽
作曲者不詳:王たちは起ちあがり、彼らは私の衣服を互いに分け合い
ビクトリア:彼らはその母に言いぬ
カルドーソ:神殿の幕は二つに裂け
作曲者不詳:主は悪しき者を笑われる、わたしに逆らって立ち上がり
ビクトリア:まるで強盗に立ち向かうように
ビクトリア:わたしのいとしい魂を
作曲者不詳:わたしのために報復してくださる神よ、偽りの舌をもってわたしに語り
ビクトリア:彼らはわたしを引き渡した、わたしの目はかすみ
ジョアン・パウ・プジョル:ヨハネ受難曲
ビクトリア:おお, 道ゆくすべての者よ、わが民よ
ラ・コロンビーナ
〔マリア・クリスティーナ・キール(S)、
クラウディオ・カヴィーナ(A)、
ジョゼップ・ベネー(T)、
ジョゼップ・カブレ(Br)〕

録音:1997年4月、サン・ビセンス(ウス、フランス)
スペインの教会音楽でキリストの受難と十字架上の死去を記念する「聖金曜日」の典礼を再現するのは、アルゼンチン生まれの古楽系ソプラノ、マリア・クリスティーナ・キール、ラ・ヴェネクシアーナのリーダー、クラウディオ・カヴィーナ、テノールのジョゼップ・ベネー、バリトンのジョゼップ・カブレの創設メンバー4人。スペイン・ルネサンスの巨匠ビクトリアの「教会音楽」、バルセロナ、サラゴサで活躍した同世代の音楽家ジョアン・パウ・プジョル(1570−1626)「ヨハネ受難曲」が、ラ・コロンビーナの優れたアンサンブルと深みのあるハーモニーによって1つの「聖金曜日」音楽として結び付きます。
GCD-C80006
ゴンザーガ宮廷におけるユダヤのポリフォニー
サラモーネ・ロッシ(c.1570−c.1630):5声のシンフォニア
 オルナスティ・イル・ヴェッジョ(第1部)
 ジア・デル・ヴォルト(第2部)
 ケテル、5声のガリアルダ、
 安らかに眠れ!(第1部)、
 死の影におおわれて彼は言った(第2部)、
 5声のシンフォニア・グラーヴェ、
 あなたは行ってしまう、
 私の心よ, 弱ってはならぬ
ジョン・ウィルビー:おいで、心地よい夜よ
ロッシ:バレフ、オデハ・キ・アニタニ
 イトガダル
カッツァーティ:ギシラルディのアレマーナ
 バルケリーナのジーガ
アンサンブル・ダエダルス
ロベルト・フェスタ(指)
カテリーネ・ファン・レーテム(S)、
パスカル・ベルタン(A)、
アイタン・ソレク(T)、ジョゼップ・ベネ(T)
ジョゼップ・カブレ(Br)

録音:1996年10月、ヘント(ベルギー)
イタリア、マントヴァの大公夫妻に作品の献呈を行い、同地のゴンザーガ宮廷で活躍したユダヤ教徒のイタリアの音楽家サラモーネ・ロッシ(c.1570−c.1630)。ルネサンスからバロックへの時代の変化の中を生きたロッシは、トリオ・ソナタや二重奏の発展に貢献し、ユダヤ教の典礼音楽にルネサンスのポリフォニーを採り入れるという斬新なアイディアを実現させた音楽家として歴史にその名を残しています。
ロベルト・フェスタが率いるアンサンブル・ダエダルスは1986年にジュネーヴで結成されたスイスの古楽アンサンブル。ジュネーヴ古楽センターやバーゼル・スコラ・カントルムで学んだ一流の古楽奏者たちのイタリア・プログラムは高い評価を受け続けています。
GCD-C80007
ゲドロン:宮廷歌曲集〜ロベール・バラール、ニコラ・ヴァレ、エリアス・メルテル、アントワーヌ・フランシスクのリュート前奏曲付き
前奏曲 第3番(ニコラ・ヴァレ)/人間よため息をつくのをやめなさい/前奏曲 第13番(ニコラ・ヴァレ)/ある日恋人のシルヴィーは/前奏曲 第175番(エリアス・メルテル)/どのような癒やされる希望が/前奏曲 第131番(エリアス・メルテル)/こうしてやむを得ず/リュートによる第1アントレ(前奏曲)(ロベール・バラール)/愛の混じったため息/前奏曲 第8番(ニコラ・ヴァレ)/私はとても歌いたい/リュートによる第5アントレ(前奏曲)(ロベール・バラール)/もうだめだ、もう見ないだろう/恋するルアンドルが/前奏曲(アントワーヌ・フランシスク)/何という激しい苦しみ/前奏曲第109番(エリアス・メルテル)/羊飼いの楽しみに、喜びに/前奏曲 第97番(エリアス・メルテル)/結局、何ということだ/前奏曲 第207番(エリアス・メルテル)/この思いは終わることなく/前奏曲 第93番(エリアス・メルテル)/初めて彼女を見た時/何を? だから恋人が/前奏曲 第179番(エリアス・メルテル)/私の魂が決して傷つかないならば/前奏曲 第3番(エリアス・メルテル)/それ故この天の驚異は
クロディーヌ・アンセルメ(S)、
パオロ・ケリーチ(Lute)

録音:1995年10月、エレモ・ディ・ロンザーノ(ボローニャ)
17世紀初頭のフランス王室で、国王と国王の母の室内楽団音楽監督、総監督を務めるなど、フランスの宮廷において重要な地位にあったピエール・ゲドロン(c.1565−c.1620)。
生没年も含めてその生涯は不明な点が多いものの、優れた「エール・ド・クール」や「バレ・ド・クール」を作曲し、シャイトやスヴェーリンクからも一目置かれていたという逸話が残るなど、宮廷音楽家としてだけでなく、17世紀初頭のフランスにおける歌曲の発展に与えた影響は非常に大。
ジュネーヴ出身の古楽系ソプラノ、クロディーヌ・アンセルメとミラノ音楽院で教鞭を執るリュート奏者パオロ・ケリーチのデュオが、フランスの王宮で花開いたゲドロンの音楽の魅力をじっくりと教えてくれます。
GCD-C80008
ザンボーニ:リュートのためのソナタ集 Op.1(1718、ルッカ)
ソナタ第9番/ソナタ第6番/ソナタ第1番
ソナタ第3番/ソナタ第4番/ソナタ第2番
ソナタ第7番/ソナタ第8番〜Arpeggio
ソナタ第11番より Ceccona
ルチアーノ・コンティーニ(アーチLute)

録音:1992年6月、エレモ・ディ・ロンザーノ(ボローニャ、イタリア)
17世紀後半のローマで生まれ、代表的作品である1718年にルッカで出版された「リュートのためのソナタ集」の成功により、当時のイタリアにおける優れた対位法の持ち主として高い評価を受けたジョヴァンニ・ザンボーニ(18世紀初期)。ザンボーニは、リュートやテオルボ、ギター、マンドリンなどの撥弦楽器の名手であると同時に、ピサ大聖堂の音楽家、さらには宝石商であったとも伝わっています。サルディーニャ島のサッサリ出身で、スイスの古楽総本山バーゼル・スコラ・カントルムで研鑽を積み、アンサンブル・アウローラのメンバーとしても活躍した世界的名手ルチアーノ・コンティーニが、ザンボーニの「ソナタ集Op.1」で、アーチリュートのソロの魅力を存分に聴かせてくれます。
GCD-C80009
J.C.F.バッハ:トラヴェルソとフォルテピアノのためのソナタ集
「鍵盤楽器とフルートまたはヴァイオリンのための6つのソナタ」〜ソナタ第1番ニ短調、ソナタ第3番ニ長調、ソナタ第5番イ長調
「フラウト・トラヴェルソまたはヴァイオリン、チェロとチェンバロのためのソナタ集」〜ソナタ第1番ニ長調

ジョヴァンニ・トーニ(フォルテピアノ)、
ジョヴァンナ・バルバーティ(Vc)

録音:2004年7月、聖ドメニコ教会(ピサ、イタリア)
バッハの息子で、ビュッケブルクの宮廷で活躍した"ビュッケブルクのバッハ"ことヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ。その作風は、父から受け継いだ対位法、北ドイツの様式やイタリア音楽からの影響を見せながらも、徐々にモーツァルトやハイドンに通じる古典派的な様式へと変化を遂げています。1777年にリガで出版された3曲の「ソナタ」と、1785年頃の作品とされる1曲の「ソナタ」を吹くのは、ガッティ兄弟の弟でトラヴェルソの名手マルチェロ・ガッティ。マルチェロ・ガッティのシンフォニア(Symphonia)レーベルの名盤が装いも新たに復活です!
GCD-C80010
第2のストラヴァガンツァ〜ヴィオール・コンソートのためのヴェネツィアとナポリの音楽
アントニオ・ヴァレンテ:イントルチャのバッロ
カルロ・ジェズアルド:悲しや私は死す
作曲者不詳/アレッサンドロ・ピッチニーニ:ラ・モニケ
ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ:ガリアルダ第1番「ラ・ガランテ」
ジャンピエトロ・デル・ブオーノ:「めでたし、海の星」によるソナタ第7番
ジョヴァンニ・レグレンツィ:ソナタ第6番
ケルビーノ・ウェージヒ:カンツォーネ第2番
ザロモーネ・ロッシ:ルッジェーロのアリアによるソナタ
ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ:半音階的ガリアルダ第5番「ラ・トラバーチ」、
 半音階的カンツォン第7番
ベルナルド・ストラーチェ:パストラーレ
ジョヴァンニ・デ・マック:第2のストラヴァガンツァ
ラモローゾ、
グイド・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ&ディレクター)

録音:1999年8月、聖ステファノ教会(ルッカ、イタリア)
多くの巨匠たちを輩出した2つの音楽の都、ヴェネツィアとナポリで誕生した"ヴィオール・コンソート"のための音楽を、イタリア古楽界のヴィオラ・ダ・ガンバの巨星グイド・バレストラッチが率いるラモローゾ(アンサンブル・ラモローゾ)の卓越した演奏で。16〜17世紀のイタリアにおけるヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオール・コンソートのために書かれた音楽の魅力、歴史を追い求めた演奏、コンセプト共に優れた好企画。
GCD-C80011
パラディエス:チェンバロ・ソナタ集(ロンドン、1754)
ソナタ第11番/ソナタ第9番/ソナタ第10番
ソナタ第4番/ソナタ第6番/ソナタ第7番
ソナタ第2番/ソナタ第1番/ソナタ第5番
ソナタ第12番/ソナタ第8番/ソナタ第3番
エンリコ・バイアーノ(Cemb)

録音:1995年10月、エレモ・ディ・ロンツァーノ (ボローニャ、イタリア)
故郷のイタリアからイギリスへと渡り、声楽、チェンバロの教師として成功を収めた18世紀イタリアの音楽家ピエトロ・ドメニコ・パラディエス(パラディージ/1707−1791)。ロンドンで1754年に出版された「12のチェンバロ・ソナタ集」はパラディエスの名声を確立した代表作であり、モーツァルトやクレメンティなどの大作曲家たちからも高く評価されたというエピソードが残されています。エンリコ・バイアーノは、アントニオ・フローリオが率いるイ・トゥルキーニ(旧カッペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ)の創設メンバーであり、イタリア・ナポリ出身の名手。イタリアやスペインなど、ラテン系の鍵盤作品を得意とする、現代イタリア有数の古楽系鍵盤奏者です。
GCD-C80012
クロード・ル・ジュヌ:エールと詩篇歌集
ヨアヒム・ファン・デン・ホーヴ:ファンタジア第4番
エマヌエル・アドリアーンセン:第9旋法による前奏曲
ヨアヒム・ファン・デン・ホーヴ:クーラント
エリアス・メルテル:前奏曲第61番
エマヌエル・アドリアーンセン:アソメッッツォ
ヨアヒム・ファン・デン・ホーヴ:前奏曲
エマヌエル・アドリアーンセン:第3旋法による前奏曲、第10旋法による前奏曲
エリアス・メルテル:前奏曲第4番
ジュリアン・ペリション:クーラント
ジャック・エディンソン:ファンタジア
アヒム・ファン・デン・ホーヴ:パヴァーナ
クロディーヌ・アンセルメ(S)、
パオロ・ケリーチ(Lute)

録音:2000年2月、プニャノ(ピサ、イタリア)
フランスのヴァランシエンヌで生を受けたクロード・ル・ジュヌ(c.1530−1600)は、ミュジック・ムジュレの創始者の一人であり、アンリ4世の宮廷音楽家としても活躍。音楽と言葉の結び付きをより密接にし、さらなる調和を求めた作風は、16世紀後期以降のフランスにおけるシャンソンや声楽作品の発展に大きな影響を与えています。艶やかな美声を持つジュネーヴ生まれの古楽系ソプラノ、クロディーヌ・アンセルメと、バーゼル・スコラ・カントルムで研鑽を積んだイタリアのリュート奏者パオロ・ケリーチのデュオが、フランス・ルネサンスで花開いたル・ジュヌの音楽を奏でます。
GCD-C80013
ヴァイス:リュートのための組曲集
組曲ハ短調/組曲ト短調/組曲ニ短調
コンラート・ユングヘーネル(バロック・リュート)

録音:1978年9月&1979年9月、メルセン(ベルギー)
カントゥス・ケルンの創設者であり、ドイツが生んだ現代有数のリュート奏者コンラート・ユングヘーネルが、70年代後半にベルギーでレコーディングを行った、シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1686−1750)のリュート組曲集。ドイツの後期バロック時代を代表する作曲家であると同時に、ドレスデン宮廷でも活躍した名リューティストでもあったヴァイス。バロック・リュートの魅力を知り尽くしたユングヘーネルとヴァイスの至芸の共演による名演が復活です。
GCD-C80014(2CD)
ゼレンカ:トリオ・ソナタ集 Z.181
トリオ・ソナタ第1番ヘ長調
トリオ・ソナタ第2番ト短調
トリオ・ソナタ第3番変ロ長調
トリオ・ソナタ第4番ト短調
トリオ・ソナタ第5番ヘ長調
トリオ・ソナタ第6番ハ短調
パウル・ドンブレヒト(Ob)、
マルセル・ポンセール(Ob)、
ク・エビンヘ(Ob)、ダニー・ボンド(Fg)、
キアラ・バンキーニ(Vn)、
リヒテ・ファン・デル・メール(Vc)、
ロベール・コーネン(Cemb)

録音:1982年11月&1988年2月、ブリュッセル(ベルギー)
古楽大国ベルギーが世界に誇る2人のバロック・オーボエの名手パウル・ドンブレヒトとマルセル・ポンセール、スイス生まれの名バロック・ヴァイオリニスト、キアーラ・バンキーニ、バスーンのダニー・ボンドなど、古楽界をリードする名奏者たちが繰り広げるヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679−1745)のトリオ・ソナタ集。ボヘミアで生まれ、ドレスデンに確かな足跡を残したバロック時代の大作曲家ゼレンカ。ダブル・リード楽器が大活躍する6つのトリオ・ソナタを、パウル・ドンブレヒトを中心とした豪華メンバーのアンサンブルで。
GCD-C80015
デ・エスコバル:グラナダのミサ(4声のミサ曲)&グレゴリオ聖歌「サバトにおける聖母マリアの聖務日課」 ドミニク・ヴェラール(ディレクター)、
アンサンブル・カントゥス・フィグラートゥス

録音:2000年6月、ブランジンゲン(ドイツ)
アンサンブル・ジル・バンショワを主宰する古楽界の名匠ドミニク・ヴェラールが率いるもう1つの古楽演奏団体「アンサンブル・カントゥス・フィグラートゥス」による、16世紀イベリア半島の「ミサ曲」!1520年頃に作曲された「グラナダのミサ」は、スペインで活躍したポルトガルの作曲家ペドロ・デ・エスコバル(c.1465−1535)が遺した2番目のミサ曲として伝えられている作品。ビクトリアが登場する以前のスペインで誕生したペドロ・デ・エスコバルの4声のミサ曲を、ドミニク・ヴェラールの卓越した解釈が蘇らせます。
GCD-C80016
フランチェスコ・ガスパリーニ(1668−1727):ソプラノとアルトのための二重唱曲「ドーリとダリソ」、
 インテルメッツォ「小人、フランス男とアルメニア娘、もしくは、ミレーナとフローロ」第1幕、同第3幕
ボノンチーニ:インテルメッツォ「小人、フランス男とアルメニア娘、もしくは、ミレーナとフローロ」第2幕
アウセル・ムジチ、カルロ・イパタ(指)
エレーナ・チェッチィ・フェディ(S)、
ルチア・シャンニマニコ(A)
マルコ・オレスターノ・クリスタレッラ(Br)

録音:2003年11月、サン・ドメニコ教会(ピサ、イタリア)
コレッリやパスクイーニに師事し、アレッサンドロ・スカルラッティと親交を深め、ドメニコ・スカルラッティを指導。さらにはヴェネツィアのピエタ院の合唱長、ローマのサン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会の楽長を歴任したイタリア・バロックの大作曲家フランチェスコ・ガスパリーニ。特に舞台作品、声楽作品で絶大な評価を得ていたガスパリーニの「ドーリとダリソ」は、ソプラノとアルトの優れた二重唱曲であり、1718年にドレスデンで初演されたインテルメッツォ(幕間劇)「ミレーナとフローロ」は、ボノンチーニとの共作で完成した大作です。
バロック・フルート奏者カルロ・イパタが1997年に創設し、イタリア屈指の古楽アンサンブルとしての地位を確立したアウセル・ムジチ。「バヤゼット」(GCD-923504)の復活蘇演が記憶に新しいアウセル・ムジチの名声を飛躍的に高めた記念碑的演奏です。
GCD-C80017
アントニオ・ヒメネス・マンホーン(1866−1919):ギターのための作品集
ロマンス第3番/バスクの歌 Op.19
ノヴェレッタ第1番/ノヴェレッタ第2番
愛の歌 Op.18/アンダルシアの奇想曲 Op.17
伝説/ハバネラ
ラファエラ・スミッツ(G)

録音:1998年11月(ハールレム、オランダ)
スペイン、アンダルシア州のビリャカリリョで生まれたアントニオ・ヒメネス・マンホーンは、幼少期の失明を乗り越え、当時のヨーロッパで有数のヴィルトゥオーゾ・ギタリストとしてその名を馳せたコンポーザー=ギタリスト。バリオスやリョベートにも影響を与えたというマンホーンのギター作品は、スペインの伝統、ロマンティシズムを湛えた美しい旋律が大きな魅力。演奏はベルギーが誇るギターの貴婦人ラファエラ・スミッツ。南米へと渡り、ブエノスアイレスでその生涯を閉じた、スペイン・ギター界の巨星の旋律を、ベルギーの名女流ギタリストが奏でたギター関係者必聴の名演です。
GCD-C80018
ピエモンテの真珠〜18世紀イタリアのヴァイオリン音楽
ジョヴァンニ・ロレンツォ・ソミス(1688−1775):ソナタ イ短調 Op.1-1
ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス(1686−1763):ソナタ ハ長調 Op.6-4
ガスパーレ・ジュゼッペ・キアブラーノ(1725−1802):ソナタ第3番 ヘ長調
フェリーチェ・ジャルディーニ(1716−1796):ソナタ第2番 ト長調 Op.31
ジョヴァンニ・バッティスタ・カナヴァッソ(1713−1784):ソナタ第2番 ニ短調
ガエターノ・プニャーニ(1731−1798):ソナタ 変ロ長調 Op.6-1
エンリコ・ガッティ(Vn)、
アントニオ・モスカ(Vc)、
ジョルジオ・タバッコ(Cemb)

録音:1992年1月、サン・キアーラ教会(ブラ、イタリア)
18世紀イタリア、トリノのサヴォア宮廷に集った音楽家たち。ピエモンテ楽派の創始者と伝わるジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス、弟のロレンツォ・ソミス、そしてジャルディーニやプニャーニなど、18世紀のイタリアにおいてヴァイオリン芸術を発展へと導いた重要な音楽家たちの「ソナタ」を、エンリコ・ガッティの艶やかで豊潤なヴァイオリンで ――!
GCD-C80019
聖なる花環〜17世紀ナポリの教会音楽集
ボナヴェントゥーラ・チェローニオ(17世紀):全てのものよ、喜ばん
単旋律聖歌:聖フランチェスコに捧げる
フランチェスコ・サビーノ(c.1618−after.1660):フランシスコ、キリストのしもべ
作曲者不詳(17世紀):オ・ベアテ・ジャニュアリ
アントニオ・サビーノ(1591−1650):祝福された殉教者ヤヌアリウス
単旋律聖歌:祝福されたヤヌアリウス
アントニオ・サビーノ:ユビラーテ・コエレステス・コリ
アンドレア・ファルコニエリ(c.1585−1656):シンフォニア第2番
ジョヴァンニ・マリア・サビーノ(1588−1649):おお、聖なる晩餐よ
シピオーネ・ステッラ(c.1558-1622):カンツォン第2番
アントニオ・サビーノ:知れ 主こそ神であり/ジョヴァンニ・マリア・サビーノ:まことの十字架
シピオーネ・ステッラ:カンツォン第1番
ジョヴァンニ・マリア・サビーノ:御身の讃美に満たされん事を
ジョヴァンニ・マリア・サビーノ:主にむかいて新しき歌をうたえ
単旋律聖歌:聖なる守護の天使よ
ジョヴァンニ・マリア・サビーノ:天使の糧
ジョヴァンニ・マリア・サビーノ:見よ、天使のパンを
シピオーネ・ステッラ:ロマネスカのアリアによる様々なパルティータ
アンドレア・ファルコニエリ:彼女は誰なのか?
作曲者不詳(17世紀):シンフォニア
ジョヴァンニ・マリア(?)・サビーノ:イエス、天の栄冠
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、
アントネッラ・イッポリト(S)、
ダニエレ・デル・モナコ(A)
ロザリオ・トターロ(T)、
アントニオ・フローリオ(指)
イ・トゥルキーニ、
コレギウム・グレゴリアヌム・デッラ・ピエトラサンタ

録音:1993年9月、ナポリ
歴史に埋もれた知られざるイタリア、ナポリのバロック音楽を追い求め続けるアントニオ・フローリオとイ・トゥルキーニ(旧カペラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ)。他の追随を許さぬ探究心と歴史考証によって、数多くのナポリのバロック音楽を蘇らせてきたフローリオとイ・トゥルキーニが、イタリアの情熱の歌姫ロベルタ・インヴェルニッツィたちと共にレコーディングを行った17世紀初期、ナポリの教会音楽集。モンテヴェルディと同じ時代を生きたナポリの音楽家たちが遺したナポリの教会音楽。最大の理解者であり伝道者、フローリオとイ・トゥルキーニの快挙の1つです。
GCD-C80020
フランチェスコ・バルサンティ(c.1690−1772):リコーダー・ソナタ集 Op.1
ソナタ第1番/ソナタ第2番
ソナタ第3番/ソナタ第4番
ソナタ第5番/ソナタ第6番
アルカディア〔クリストフ・エールサム(リコーダー)、エンリコ・ブランダオ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、アッティリオ・クレモネージ(Cemb)〕

録音:1993年6月、エレモ・ディ・ロンツァーノ(ボローニャ、イタリア)
ロンドンとエジンバラで活躍した18世紀のイタリア人作曲家、フランチェスコ・バルサンティの代表作であり、最初に出版された「リコーダー・ソナタ集」。ジェミニアーニと共にイタリアのルッカからロンドンへと渡り、作曲家、フルート奏者としてその名声を確立したバルサンティの「Op.1」は、数あるリコーダー・ソナタ集の中でも、特に優れた作品として現在でも高い評価受ける傑作です。アッティリオ・クレモネージが創設したイタリアのピリオド・アンサンブル。通奏低音の上で、クリストフ・エールサムのリコーダーが華麗に舞います。
GCD-C80021
ロッラ:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲集
二重奏曲変ロ長調 Op.13
二重奏曲ハ短調 Op.4-2
二重奏曲変ホ長調 Op.7-2
二重奏曲ハ長調 Op.9
二重奏曲ハ長調 Op.7-1より アダージョ
イザベル・ファウスト(Vn)、
トーマス・ライプル(Va)

録音:2002年
アレッサンドロ・ロッラ(1757−1841)は、イタリアのパヴィーアに生まれ、パルマ公の宮殿で首席ヴィオラ奏者、首席ヴァイオリン奏者、指揮者を務め、ミラノ・スカラ座では首席ヴァイオリン奏者&指揮者、ミラノ音楽院ではヴァイオリンとヴィオラの主任などを歴任した名手。作曲家としても多作で、多くの交響曲、協奏曲、ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲、2本のヴィオラのための二重奏曲、ヴィオラ・ソナタなどを残しており、ここで取り上げられる4つのデュエットも、伝統的な様式に美しい旋律や豊かな表情を湛えた初期ロマン派の知られざる佳作です。
GCD-C80024
ヴァイス:ドレスデン・マニュスクリプト〜2台のリュートのための音楽
ソナタ イ長調/ソナタ ハ長調/ソナタ 変ロ長調*/ソナタ ニ長調
ロバート・バート(Lute)、
カール=エルンスト・シュレーダー(Lute)
ガエターノ・ナジッロ(Vc)*

録音:1998年6月、ボローニャ(イタリア)
ドイツ・バロックのリュート音楽の大家、シルヴィウス・レオポルト・ヴァイスの2台リュート・ソナタ集。ザクセン州図書館所蔵の「ドレスデン手稿譜」には1パートしか残されていなかった4曲のソナタを、ドイツの名リューティスト、カール=エルンスト・シュレーダーが復元。ともにバーゼル・スコラ・カントルムで学んだという接点を持つアメリカのヴァイス弾き、ロバート・バートとともに、失われたヴァイスの音楽を現代に再現しています。
GCD-C80025
16世紀スペインの世俗音楽
フアン・デル・エンシーナ、フランシスコ・ゲレーロ、フアン・バスケス、マテオ・ロメロ、作曲者不詳の作品
ラ・コロンビーナ〔マリア・クリスティーナ・キール(S)、クラウディオ・カヴィーナ(アルト)、ジョゼップ・ベネー(T)、ジョゼップ・カブレ(Br)〕

録音:1995年4月、ハールレム(オランダ)
クラウディオ・カヴィーナ他、ラ・コロンビーナの創設メンバーが歌うスペイン・ルネサンスの世俗合唱!
1990年に結成され、ルネサンス&初期バロックの音楽をレパートリーとするスペインのヴォーカル・クヮルテット、ラ・コロンビーナ。ラ・ヴェネクシアーナのディレクターを務めるクラウディオ・カヴィーナが参加していた頃の創設メンバーが歌う、エンシーナ、ゲレーロ、バスケスらスペイン・ルネサンスの無伴奏世俗合唱作品集。
GCD-C80026
サブロナーラのカンシオネロ〜スペインのフェリペ4世の音楽
マテオ・ロメロ、フアン・ブラス・デ・カストロ、ガブリエル・ディアス、ジョアン・プジョル、アルバロ・デ・ロス・リオス、作曲者不詳の作品
ラ・コロンビーナ〔マリア・クリスティーナ・キール(S)、クラウディオ・カヴィーナ(A)、ジョゼップ・ベネー(T)、ジョゼップ・カブレ(Br)〕

録音:1999年3月、フランス
1990年に結成され、ルネサンス&初期バロックの音楽をレパートリーとするスペインのヴォーカル・クヮルテット、ラ・コロンビーナ。ラ・ヴェネクシアーナのディレクターを務めるクラウディオ・カヴィーナが参加していた頃の創設メンバーが歌う、17世紀スペインの音楽遺産。ロマンス小説、民謡、口伝の舞踊などを起源とし、フェリペ4世の宮廷を彩ったスペインの歌。ミュンヘンのバイエルン州立図書館に所蔵されている貴重なコレクションです。
GCD-C80027
ジェミニアーニ:合奏協奏曲集 Op.2
ガスパリーニ:歌劇「アンティオコス王」への序曲(ヘンデルの「アグリッピーナ」より)
ジェミニアーニ:合奏協奏曲集 Op.2〔協奏曲第3番、協奏曲第2番、協奏曲第5番、協奏曲第6番、協奏曲第1番、協奏曲第4番〕
アウセル・ムジチ、
カルロ・イパタ(ディレクター)

録音:2002年10月、イタリア
バロック・フルート奏者カルロ・イパタが1997年に創設し、イタリア屈指の古楽アンサンブルとしての地位を確立したアウセル・ムジチ。コレッリの直接の弟子であるヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストとしてロンドンで名声を得たフランチェスコ・ジェミニアーニ(1687−1767)がロンドンで出版した合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)集 Op.2は、18世紀前半にロンドンで歓迎された"コレリアン"スタイルのイタリア音楽の代表例です。
GCD-C80028
クレメンティ:後期ピアノ作品集
カプリッチョ第4番ホ短調 Op.47-1/カプリッチョ第5番ハ長調 Op.47-2/コジェルフ風の前奏曲第1番/ソナタ変ホ長調 Op.41/ピアノフォルテのための12のモンフェリナス Op.49より 〔第8番、第4番、第3番、第9番、第12番〕/「月の光に」による幻想曲と変奏曲 Op.48
エドアルド・トルビアネッリ(フォルテ・ピアノ/クレメンティ&Co, 1812)

録音:2003年1月&9月、オーストリア
バーゼル・スコラ・カントルムでピアノや室内楽を教える歴史的ピアノの名手、エドアルド・トルビアネッリが、ピアノ製作者でもあったクレメンティの1812年製フォルテ・ピアノで弾いた、クレメンティの後期作品。
ピアノ学習者向けの「ソナチネ・アルバム」で知られるクレメンティですが、教育的作品という枠を超えた様々なピアノ作品も残しており、彼の熟成した後期ピアノ作品は、ベートーヴェンの後期作品と比較されるような独創性を持つ音楽として再評価されています。
GCD-C80029
シルヴィオとドリンダ〜ディンディア、マレンツィオ、モンテヴェルディ:愛のマドリガーレ集
シジズモンド・ディンディア(c.1582−1628/29):忠実な羊飼い
モンテヴェルディ(1567−1643):今や天も地も
ディンディア:わが嘆息を聞く汝ら
モンテヴェルディ:わが嘆息を聞く汝ら
ディンディア:私は地上に天使を見た
ディンディア
:Mentre che’l cor
ルカ・マレンツィオ(c.1553−1599):忠実な羊飼い
モンテヴェルディ:忠実な羊飼い
アラン・カーティス(指,ハープシコード)、
イル・コンプレッソ・バロッコ

録音:1993年12月、イタリア
アメリカ出身、アムステルダムでグスタフ・レオンハルトに師事し、ヘンデルやバロック・オペラ復興の功績を遺す古楽系指揮者、アラン・カーティス(1934−2015)の名盤がGlossa Cabinetシリーズより復刻。
カーティスがオランダで創設した古楽アンサンブル "イル・コンプレッソ・バロッコ"(元イ・フェービ・アルモニーチ)の演奏で贈るのは、ディンディア、マレンツィオ、モンテヴェルディの3人の作曲家が、イタリアの詩人&劇作家、ジョヴァンニ・バッティスタ・グァリーニの有名な悲喜劇「忠実な羊飼い」の同じシーンに音楽を付けた愛のマドリガーレ集です。タイトルの「シルヴィオとドリンダ」は、同劇の登場人物より。
GCDC-80030
ポルトガルのビリャンシーコ〜エヴォラ・コレクションからの歌曲集
ペドロ・ヴァス・レゴ(1673-1736)、マヌエル・ボテーリョ・デ・オリヴェリア(1636-1711)、フレイ・マヌエル・ドス・サントス(1668-1737)、フレイ・ミゲル・ダ・ナティヴィダーデ(c.1630-c.1690)、アントニオ・マルケス・レスビオ(1639-1709)、他作曲者不詳の音楽
ロヘリオ・ゴンサルベス(指)、
ア・コルテ・ムジカル

録音:2013年3月、改革派教会(スイス、ゲルターキンデン)
16世紀から17世紀にかけて、エヴォラはポルトガルにおけるポリフォニーの最も重要な中心地のひとつでした。この街のゴシック様式の大聖堂では、いわゆる「ポルトガル派」が発展し、そこからスペインや新世界の植民地で活躍する重要な音楽家が数多く輩出されました。数多の音楽の宝庫であるエヴォラの大聖堂のアーカイヴは、そのことを雄弁に物語っています。スペイン音楽の伝道師、ロヘリオ・ゴンサルベスとア・コルテ・ムジカルは、このアーカイヴから宗教的なものと世俗的なもの、両方のビリャンシーコを選び演奏・収録しました。スパニッシュ・ハープやギター、弦楽器、打楽器など、色彩豊かな楽器の伴奏をベースに、4人の歌手が心を揺さぶる音楽を奏でています。
ビリャンシーコは、もともと世俗的な主題を持つ多声部のスペイン語の歌でしたが、すぐにキリスト教の典礼に取り入れられ、宗教的な祭日に頻繁に用いられるようになりました。エヴォラのアーカイヴにはスペイン語だけでなく、珍しくポルトガル語のテキストを含むビリャンシーコが含まれています。声楽と器楽が交互に演奏され、世俗的なものと宗教的なものが対比される点は、ポルトガルの初期バロック音楽が持つ文化的な多様性、個性、表現力の表れといえるでしょう。
GCDC-80031
ジェズアルド:マドリガーレ集 第6巻(1611) アラン・カーティス(スピネット&指)、
イル・コンプレッソ・バロッコ

録音:1994年9月、ボローニャ(イタリア)
アメリカ出身、アムステルダムでグスタフ・レオンハルトに師事し、ヘンデルやバロック・歌劇復興の功績を遺す古楽系指揮者、アラン・カーティス(1934-2015)の名盤がGlossa Cabinetシリーズより復刻!
カーティスがオランダで創設した古楽アンサンブル、イル・コンプレッソ・バロッコ(元イ・フェービ・アルモニーチ)の演奏で、西洋音楽の歴史の中で最も非凡な和声的思考を含むカルロ・ジェズアルド(1566-1613)の「マドリガーレ集 第6巻」を収録しています。ジェズアルドの作品において半音階のラインが和声進行を形成してゆく様は、現代の耳にとっても新鮮で、予測不可能なものに聞こえます。
GCDC-80032(2CD)
コレッリ:ソナタ集 Op.5(ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の為の編曲版)
CD1〜ソナタ第3番、ソナタ第10番、ソナタ第11番、ソナタ第5番、ソナタ第7番/CD2 〜 ソナタ第4番、ソナタ第8番、ソナタ第6番、ソナタ第1番、ソナタ第9番、ソナタ第12番 「ラ・フォリア」
グイード・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、通奏低音:エウニセ・ブランダン(ヴィオラ・ダ・ガンバ:CD1)、パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ:CD2)、ガエターノ・ナジッロ(Vc)、エドゥアルド・エグエス(テオルボ:CD1)、ルチアーノ・コンティーニ(アーチ・リュート:CD2)、マッシミリアーノ・ラスキエッティ(ハープシコード、オルガン)

録音:1998年&2001年(イタリア)
ルカンジェロ・コレッリの有名なラ・フォリアを含む「ソナタ Op.5」の全12曲を、18世紀に作られた「ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の為の」編曲版で演奏した超名盤がGlossa Cabinetシリーズより復刻!メインのガンバはイタリアの名手、グイード・バレストラッチが務め、様々な楽器による通奏低音にはパオロ・パンドルフォやエウニセ・ブランダンなど錚々たるメンバーが参加しています。
コレッリのOp.5はもともとヴァイオリンと通奏低音のために作曲された作品ですが、出版直後からさまざまな編曲版が作られており、作曲家と作品の人気のほどをうかがい知ることができます。今回の録音に使用されたヴィオラ・ダ・ガンバ版の手稿譜は、12曲のソナタをすべて収録したもので、パリ国立図書館に所蔵されています。編曲者は不明ですが、1700年にローマで出版されたヴァイオリンの為のオリジナル版のコピーをもとに、ドイツ語圏で作られたと考えられています。
GCDC-80033
ヨハン・カスパール・ケルル:ミサ・ノン・シネ・クワーレ
入祭唱:「彼は、彼らを養う」(グレゴリオ聖歌)/キリエ*/グローリア*/昇階唱:ソナタ ヘ長調(2本のヴァイオリンと通奏低音の為の)/クレド*/奉献唱:「Plaudentes Virgini」(ソプラノ、アルト、テノール、バスと通奏低音の為の/サンクトゥス*&ベネディクトゥス*/アニュス・デイ*/聖体拝領誦:「Ama cor meum」(アルト、テノール、2本のヴァイオリンと通奏低音の為の)/「Dignare me」(ソプラノ、アルト、バスと通奏低音の為の)/聖体拝領後の祈り:ソナタ ト短調(2本のヴァイオリン、バスと通奏低音の為の)/神への感謝:レジナ・チェリ・ラウダーテ
(*=ミサ曲 「ノン・シネ・クワーレ」より)
ファビオ・ボニッツォーニ(Org&指)、ラ・リゾナンサ

録音:1999年5月、聖ロレンツォ教会(イタリア、ライーノ)
バッハにも高く評価されたドイツの作曲家ヨハン・カスパール・ケルル(1627-1693)の声楽作品を、ファビオ・ボニッツォーニ率いる人気古楽アンサンブル、ラ・リゾナンサの演奏で!17世紀、主にウィーンで活躍したケルルはパッヘルベルをはじめとする多くの音楽家に影響を与え、教師としても傑出した人物として知られています。バッハやヘンデルもケルルの作品を研究したといいます。
ミサ曲「Missa non sine quare」は、1689年にミュンヘンで出版された6つのミサ曲集の第1曲目。ケルルはこの作品で、対位法の扱いに関して紛れもない才能があることを証明しており、ソロ部分、トゥッティ部分の両方において見事な模倣対位法が見られます。ケルルの旋律的な創意、対位法の精巧さ、和声の大胆さは、のちにバッハによって賞賛されました。
GCD-C80102
メランコリーの芸術
ヴァイス:シャンコヌ/ソナタ(組曲)ニ長調K.5
前奏曲/メヌエット/ファンタジア
ソナタ(組曲)二短調K.9/シャコンヌ
ホセ・ミゲル・モレーノ(バロック・リュート)
GCD-C80104
ロベール・ド・ヴィゼー(c.1650−1725):テオルボのための小品集
テオルボ曲集ト長調
リュリ氏の「スペイン人の入場」
リュリ氏の「住まい」
リュリ氏の「アルレクィンのシャコンヌ」
テオルボ曲集ハ長調/クープラン氏の「森の精」
クープラン氏の「羊小屋」
ホセ・ミゲル・モレーノ(独奏用テオルボ)

録音:1995年11月、エル・エスコリアル修道院(スペイン)
エンジニア&プロデューサー:ホセ・ミゲル・モレーノ
エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター
スペインも名手ホセ・ミゲル・モレーノが奏でるのはギター曲ではなく、ヴィゼー自身も得意としていたテオルボのための音楽。モレーノは、ギタリスト、ギター作品の作曲者として有名なヴィゼーのテオルボ作品を、作曲者自身が想定した楽器"独奏用テオルボ"で演奏。太陽王ルイ14世を虜にしたヴィゼーの音楽を、モレーノのセンスと独奏用楽器としてのテオルボで存分に聴かせてくれます。
GCD-C80109(2CD)
ダウランド(モレーノ編):ルネサンス・リュートとギター(テオルボ)のための二重奏曲集
ジョン・ダウランド(ホセ・ミゲル・モレーノ編):ウィンター夫人のジャンプ
靴屋の女房蛙のガリアード
ジョン・ラングトン氏のパヴァン
ラングトン氏のガリアード
わが窓より立ち去れ
ジョン・スミス卿のアルメイン
華やかな戦いのガリアード
ファンタジー
ラ・ミア・バルバラ(私のバルバラ)
ノリッシュ夫人の喜び
ニコルス夫人のアルメイン
ファンシー
常にダウランド、常に悲しく
デンマーク王のガリアード
(タイトルのない作品)
ケイス博士のパヴァン
ガリアルダ
ラクリメ(ラクリメ・パヴァン〔涙のパヴァン〕)
レイトン夫人のアルメイン
プレルディウム(前奏曲)
ウィロビー閣下ご帰館若い娘
ストラング卿のマーチ運命
ぼくの受けた苦しみを
ホワット・イフ・ア・デイ(1日でもあるとすれば)
ハンスドン夫人のパフ(アルマンド)
ファンシー
ソルス・クム・ソラ(男ひとりに女ひとり)
エリザベス女王のガリアード
タールトンの復活
ホセ・ミゲル・モレーノ(ルネサンス・リュート:2002年製 ホセ・ミゲル・モレーノ作)、
エリジオ・キンテイロ(テオルボ:1997年製 ルールデス・ウンシャーリャ作/ギター:1999年製 カルロス・ゴンザレス作)

※録音:2002年9月、サン・ミゲル教会(クエンカ、スペイン)
16世紀英国出身のリュート奏者兼作曲家ジョン・ダウランド(c.1563−1626)と、現代のスペインが誇るピリオド・ギターとリュートの賢人エミリオ・モレーノの時空を超えた邂逅が生んだ「ダウランドの二重奏曲集」!モレーノは、リュート・ソロで演奏することを想定したダウランドのリュート作品を、キンテイロのギター&テオルボを従え、敢えてすべてデュオで奏でるという遊び心に満ちた新解釈を披露。「常にダウランド、常に悲しく」や「ラクリメ(涙のパヴァン)」などの傑作が、モレーノとキンテイロ、名手2人の見事な掛け合いによって、地中海風の雰囲気に包まれながら優しく響く――。
GCD-C80201
ベラスケスの時代の音楽〜17世紀スペインの歌曲と器楽作品集
ガスパール・サンス:フォリア
フアン・イダルゴ:雷神ゼウス
マルティン・イ・コル:カナリア
バルトロメー・デ・セルマ:スサナ・パッセジャータ
スパール・サンス:カナリア
ルーカス・ルイス・デ・リバリャス:スペイン娘
フランシスコ・ゲラウ:マリョーナス
ガスパール・サンス:ラントゥルル(兵隊の歌)/他
アンサンブル・ラ・ロマネスカ〔マルタ・アルマハーノ(S)、ホセ・ミゲル・モレーノ(バロック・ギター&テオルボ&ディレクター)、パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、フアン・カルロス・デ・ムルデル(テオルボ)、ヌリア・リョピス(ダブル・ハープ)、トニー・ミラーン(Cemb)〕

録音:1991年11月&1992年4月、サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル(スペイン)
スペイン国王フェリペ4世(1605−1665)の宮廷画家として活躍した、ディエゴ・ベラスケス(1599−1660)の時代に作曲されたスペインの歌曲と器楽のための作品集。スペイン黄金時代の絵画の巨匠と、ガスパール・サンスをはじめとする17世紀スペインの大作曲家たちの名作を結び付けるのは、モレーノ兄弟の兄、ホセ・ミゲル・モレーノが率いるアンサンブル・ラ・ロマネスカ。モレーノはもちろんのこと、ヴィオラ・ダ・ガンバのパオロ・パンドルフォやソプラノのマルタ・アルマハーノなど、スペインが誇る当代屈指の古楽演奏家たちによる強力アンサンブルです。
GCD-C80202
ギター伴奏による歌曲集
ソレール:純な娘、移り気な女、堅気の女、報い
カルッリ:アンダンテ・アッフェトゥオーソ
ジュリアーニ:《3つのアリエッタ》(遅れ/その日はいつ来るの/ほかの男の腕に)、アンダンティーノ・ソステヌート、《3つのアヴァティーナ》(あわて、うろたえて/愛の神よ、なぜ/あまりの苦しみ)
ソル:宗教的祈りの楽章、4つのアリエッタ(涙/魂をなくして/哀れな心/私のうそつき!/若さも輝きも失い)
メルツ:無言歌
ソル:《5つのセギディーリャ》(私の目があなたを死なせるというのなら/ムチャチャ、あんたの恥じらいはどこへいっちまったんだい?/私の不用心な目は/永遠の安息のセギディーリャ/女ってもんとギターの弦にゃ)
マルタ・アルマハーノ(S)、
ホセ・ミゲル・モレーノ(ロマンティック・ギター)

録音:1994年10月&1995年1月、サン・ミゲル大聖堂&エル・エスコリアル修道院(スペイン)
エンジニア:ホセ・ミゲル・モレーノ
プロデューサー:ロウルデス・アンチッラ
エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター
夫人のルールデス・ウンシャーリャが製作したロマンティック・ギター(1800年頃のモデルのレプリカ)を弾くホセ・ミゲル・モレーノ、スペイン古楽界の歌姫マルタ・マルマハーノのデュオが、1800年頃にスペインとイタリアで演奏された歌曲とギター小品を続々と繰り広げる好企画。
GCD-C80204
ミゲル・デ・フエンリャーナ(c.1500−c.1579):ビウエラ曲集《オルフェニカ・リラ》(1554) ヌリア・リアル(S)、カルロス・メナ(C.T)、
ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ&ディレクター)、
オルフェニカ・リラ
〔グイド・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、アルバ・フレスノ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、セルヒ・カサデムント(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ファン・カルロス・デ・ムルデル(ルネサンス・ギター)、フェルナンド・パス(リコーダー)、ダビド・マヨラル(打楽器)〕

録音:1999年2月&3月、サン・ミゲル大聖堂&エル・エスコリアル修道院(スペイン)
エンジニア:イシドロ・マタモロス、ホセ・ミゲル・モレーノ
プロデューサー:エミリオ・モレーノ、カルロス・セスター
エグゼ
失明により幼年期に光を失いながらも黄金世紀と称される16世紀のスペインで、フェリペ2世の宮廷音楽家、フェリペ2世第3王妃の室内奏者にまで上り詰めた"7人のスペイン・ビウエリスタ"の1人、ミゲル・デ・フエンリャーナ。1554年10月にセビーリャで出版された「オルフェニカ・リラ(オルフェウスの竪琴)」とは、モラレスやナルバエスなど当時の歌曲からのアレンジやビウエラの伴奏による歌曲を集めたフエンリャーナ唯一の作品集です。モレーノとの共演も多いスペインの古楽系ソプラノ歌手ヌリア・リアル、同じくスペインのカウンターテナー、カルロス・メナの独唱と、モレーノのアンサンブル"オルフェニカ・リラ"が創り出す雰囲気やバランスがこれまた絶妙。
GCD-C80205
《清く澄んだ川》
ルネサンス期スペインの歌曲と器楽曲〜スペインのギター音楽第3集
ヌリア・リアル(S)、ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ&ルネサンス・ギター)
16世紀スペインで流行を見せたビウエラ歌曲をリアルとモレーノの演奏で。
GCD-C80301
ボッケリーニのおやすみ〜ボッケリーニ:弦楽二重奏&三重奏曲集
2つのヴァイオリンとチェロのための三重奏曲ト長調 Op.34-2(G.102)
2つのヴァイオリンとチェロのための三重奏曲ト短調 Op.6-5(G.93)
2つのヴァイオリンのためのノットゥルノ「おやすみ」(G.62)
ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロのための三重奏曲ニ長調 Op.14-4(G.98)
ラ・レアル・カマラ
〔エミリオ・モレーノ(Vn&Va)、
エンリコ・ガッティ(Vn)、
ウォーター・メラー(Vc)〕

録音:1994年7月、バルセロナ(スペイン)
エンリコ・ガッティとエミリオ・モレーノ、ウォーター・メラー。世界トップクラスの古楽系弦楽器奏者たちによるボッケリーニのテーマは"夜の音楽"。ボッケリーニが用いた強弱、高低、長短。緩急を鋭く変化させることで効果を発揮する音楽における"明暗法(キアロスクーロ)"を、エンリコ・ガッティたちが見事に再現しています。イタリアからスペインへと渡り数多くの優れた室内楽作品を遺したボッケリーニの音楽を、ラ・レアル・カマラの最高の演奏で。
GCD-C80305
ボッケリーニ:ギター五重奏曲集
ギター五重奏曲第7番ホ短調 G.451
ギター五重奏曲第4番ニ長調 G.448「ファンダンゴ」
ホセ・ミゲル・モレーノ(G)、
ラ・レアル・カマラ
〔エミリオ・モレーノ(Vn)、
エンリコ・ガッティ(Vn)、
ウィム・テン・ハーヴェ(Va)、
ワウター・メーラー(Vc)、
エリジオ・キンテイロ(トレブル・ギター)、
ルス・マルティン・レオン・テッロ(カスタネット)〕

録音:2000年6月、サン・ミゲール教会(スペイン、クエンカ)
18世紀イタリアを代表する器楽作曲家であったボッケリーニの「ギター五重奏曲」、モレーノとラ・レアル・カマラが演奏する第7番は「ピアノ五重奏曲 Op.56-1」の編曲、第4番は「弦楽五重奏曲 Op.10-6」と「小弦楽五重奏曲 Op.40-2」からの編曲により誕生した作品。
中でも、スペイン的な「パストラール」、最終楽章「ファンダンゴ」での"カスタネット"の活躍が特徴的な「第4番「ファンダンゴ」」は、スペインの情熱、情緒が表現されたボッケリーニの傑作です。
GCD-C80306
ボッケリーニ:チェンバロとオブリガート・ヴァイオリンの為のソナタOp.5
ソナタ第1番/ソナタ第2番/ソナタ第3番
ソナタ第4番/ソナタ第5番/ソナタ第6番
ジャック・オッホ(Cemb)、エミリオ・モレーノ(Vn)

録音:2000年9月、サンタ・マリア教会(スペイン)
五重奏曲、弦楽四重奏曲はそれぞれ100曲以上作曲を行っており、"室内楽作品=作曲家人生"とも例えることが出来るほど多くの室内楽作品、しかも傑作を生み出した18世紀イタリアの巨匠ボッケリーニ。イタリアからパリ経由でマドリードへと向かった1696年に作曲された「ソナタ集Op.5」は、同世代のモーツァルトのヴァイオリン・ソナタと同じく、ヴァイオリンが鍵盤楽器の伴奏的な役割を担うスタイルのソナタ。エミリオ・モレーノは、エンリコ・ガッティ、ガエターノ・ナジッロと組んだ「6つの弦楽三重奏曲Op.14」(GCD-920308)の名演を送り出しており、ボッケリーニの演奏にも定評があります。またジャック・オッホの弾く楽器がチェンバロというところもこの演奏のポイント。
GCD-C80307
コルセッリ:スペイン宮廷の音楽
歌劇「スキュロス島のアキレス(シロのアキレス)」序曲
クリスマス・カンタータ「美しい声でさえずる姿の見えないうぐいす」〜レチタティーヴォとアリア
歌劇「スキュロス島のアキレス」〜行進曲
聖土曜日の第2朗読
オラトリオ「サンタ・クロチルド」序曲
聖木曜日の哀歌
歌劇「イル・ファルナーチェ」〜シンフォニア
「アスタ・アクイ、ディオス・アマンテ」〜レチタティーヴォとアリア
歌劇「イル・ファルナーチェ」〜行進曲
ヌリア・リアル(S)、
エミリオ・モレーノ(指)
エル・コンチェルト・エスパニョール

録音:2002年2月、サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル(スペイン)
フランス人の両親を持つ18世紀イタリアの作曲家コルセッリは、1734年にマドリード王宮の司教補佐宮廷楽長、37年には司教補に就任。その後は王室礼拝堂の名目的楽長、少年聖歌隊の学校長を務めるなどスペインを活躍の場とした音楽家です。
母国イタリアのペルゴレージやガルッピからの影響に、スペインで身に着けた色彩豊かな旋律とリズム、新鮮なソノリティが加わったコルセッリの音楽は、18世紀スペインの重要作です。
GCD-C80402
ガンバの魂〜トバイアス・ヒュームの音楽
ヒューム:ムシケー(音楽)/
スピリット・オヴ・ガンボ(ガンバの魂)
ヒューム大尉/愛
エマ・カークビー(S)、
ラビリント〔パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ&ディレクター)、グイド・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、フアン・マヌエル・クインターナ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、アルバ・フレスノ(コンソート・バス)、エドゥアルド・エゲス(テオルボ、リュート、バンドラ、ギター)〕
GCD-C80404
マラン・マレ:「迷路の園」と色とりどりの物語
アルペッジョによるプレリュード(第5巻より)/迷路の園(第5巻より)/鐘(第2巻より)/ポロネーズ(第2巻より)/ミュゼット(第3巻より)/ギター(第3巻より)/グルジアの女(第5巻より)/嘆き(第3巻より)/羽根つき(第5巻より)/ペルシア人の行進(第5巻より)/宝石のロンド(第4巻より)/スペイン風サラバンド(第2巻より)/膀胱結石切開手術の図(第5巻より)/旋風(第4巻より)/次男マレのためのトンボー(第5巻より)/ロンド形式のシャコンヌ(第2巻より)
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、トマス・ボイセン(テオルボ、ギター)、ミッツィ・メイヤーソン(Cemb)、ファン・カルロス・デ・ムルデル(バロック・ギター)、アルバ・フレスノ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、フランソワ・フォシェ(語り)、ペドロ・エステバン(パーカッション)

録音:1999年6月、クエンカ(スペイン)
イタリアが誇るヴィオラ・ダ・ガンバの世界的ヴォルトゥオーゾ、古楽界の鬼才パオロ・パンドルフォ。600曲を越すマラン・マレのヴィオール曲集から選びぬかれた名盤がGlossa Cabinetシリーズよりついに登場! 衝撃的なタイトルで話題を呼んだ「膀胱結石切開手術の図」を始め、「迷路の園」、「羽根つき」、「グルジアの女」、「宝石のロンド」など、様々なインスピレーションを掻き立てられる描写的な小品を、鬼才パンドルフォの妙技で描きます。
GCD-C80406
マラン・マレ:グラン・バレ
組曲イ短調(ヴィオール曲集第3巻より)
組曲ト長調(ヴィオール曲集第3巻より)
組曲ニ短調(ヴィオール曲集第2巻より)
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、トマス・ボイセン(テオルボ、バロック・ギター)、ドロレス・コストヤス(テオルボ、バロック・ギター)、ミッツィ・メイヤーソン(ハープシコード)

録音:2001年10月、ジーメンスヴィラ(ベルリン)
イタリアが誇るヴィオラ・ダ・ガンバの世界的ヴォルトゥオーゾ、古楽界の鬼才パオロ・パンドルフォ。 衝撃的なタイトルで話題を呼んだ「膀胱結石切開手術の図」(GCD-C80404)に続く、マラン・マレのヴィオール組曲集第2巻もGlossa Cabinetシリーズより登場。「グラン・バレ(英語でグランド・バレエ)」は、ルイ14世の時代の舞踏会で踊られた厳粛で優美な舞曲集。
パオロ・パンドルフォとマラン・マレの舞曲に対する情熱が結集した、軽快でカラフルなヴィオラ・ダ・ガンバのダンスをご堪能ください。
GCD-C80412(2CD)
アントワーヌ・フォルクレ&ジャン=バティスト・フォルクレ:ヴィオールと通奏低音のための曲集
ヴィオールと通奏低音のための曲集第1組曲/第2組曲/第4組曲/第3組曲/第5組曲
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、グイド・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ロルフ・リスレヴァン(テオルボ&バロック・ギター)、エドゥアルド・エグエス(テオルボ&バロック・ギター)、グイド・モリーニ(Cemb)

録音:1994年2月&1995年4月、モンテヴァルキ・ディ・アレッツォ(イタリア)
太陽王ルイ14世に認められ17歳でヴェルサイユの宮廷音楽家となったアントワーヌ・フォルクレ(1671−1745)と、不遇の青年時代を過ごしながらも43歳で宮廷音楽家に任命されたジャン=バティスト・フォルクレ(1699−1782)の親子。父アントワーヌの29曲と、息子ジャン=バティスト自作の3曲を組み合わせて1747年にパリで出版された「ヴィオール曲集」は、"悪魔のフォルクレ"とも呼ばれるヴィオラ・ダ・ガンバ技法の頂点を極めた大作。古楽界に旋風を巻き起こし続けるパオロ・パンドルフォ渾身のフォルクレ、堂々の復活です!
GCD-C80501
スペイン・ロマン派のピアノ音楽
マルシアル・デ・アダリッド:ラメントOp.9、
 プティ・リアン
マルティン・サンチェス=アリュー:巡礼者Op.10
テオバルト・ポウェル:舟歌/
アドルフォ・デ・ケサーダ:アレグロ・デ・コンチェルト、
 6つの大練習曲
エドゥアルド・オコーン:ピアノのためのボレロ
マルシア・デ・アダリッド:最後の別れOp.10
パトリック・コーエン(P/エラール, c.1855)

録音:1995年4月、クエンカ音楽堂(スペイン)
エンジニア:カルロス・セスター、ホセ・ルイス・クレスポ
プロデューサー:マリア・ディアス、カルロス・セスター
エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター
フォルテピアノ、ロマンティック・ピアノ、モダン・ピアノを見事なまでに弾き分けるフランスの鍵盤奏者、パトリック・コーエンのスパニッシュ・アルバム!
GCD-C80602
モーツァルト:バセットホルンのためのディヴェルティメント集
ディヴェルティメント第1番(K.439bより)
アダージョ ヘ長調 K.580a
ディヴェルティメント第3番(K.439bより)
歌劇「フィガロの結婚」のハルモニームジーク
ディヴェルティメント第5番(K.439bより)
シュタードラー・トリオ
〔エリック・ホープリッチ(バセットホルン&Cl)、カルレス・リエラ(バセットホルン)、アルフ・ヘルベルク(バセットホルン)〕、
アルベルト・グミ(バセットホルン)

録音:1996年4月、クエンカ(スペイン)
18世紀オーケストラの首席クラリネット奏者であり、ピリオド管楽アンサンブル、ナハトムジークの主宰でもある、ピリオド・クラリネットの世界的名手エリック・ホープリッチと、その仲間たちによるモーツァルト。18世紀のバセットホルン奏者アントン・シュタードラーは、多くの作曲家たちにバセットホルンのための作品を依頼しており、天才モーツァルトもその中の1人シュタードラーの名前を冠するホープリッチ率いるバセットホルン・トリオの妙技が、シュタードラーとモーツァルトが思い描いたバセットホルンのためのユートピアを最高の姿で聴かせてくれます。
GCD-C80603
モーツァルトと同時代の作曲家たちによるバセットホルンの音楽
モーツァルト:ディヴェルティメント第2番 K.439b
サリエリ:オペラ 「ラクダの行進」より
シュタードラー:アルマンド、マズルカ、アレグレット
ドルシェツキー:アレグロ・モデラート、メヌエット(アレグレット)、アンダンテ、アレグレット(スケルツァンド)、アレグロ
イ・ソレル:オペラ 「珍事」 より
モーツァルト:クラリネットと3つのバセットホルンのためのアダージョ K.580a
ヌデラ:ディヴェルティメント
シュタードラー・トリオ〔エリック・ホープリッチ(バセットホルン&クラリネット)、カルレス・リエラ(バセットホルン)、アルベルト・グミ(バセットホルン)

録音:1993年9月
18世紀オーケストラの首席クラリネット奏者であり、ピリオド管楽アンサンブル「ナハトムジーク」の主宰者でもある、ピリオド・クラリネットの世界的名手エリック・ホープリッチと、その仲間たちによるバセットホルン・トリオ「シュタードラー・トリオ」。モーツァルトのクラリネット協奏曲やクラリネット五重奏曲、グラン・パルティータ、ディヴェルティメント集など、数々の名盤を録音してきたホープリッチによる、「モーツァルトと同世代の作曲家」による作品集。モーツァルトのディヴェルティメントはもちろん、アントニオ・サリエリや、アントン・シュタードラーなどモーツァルトと親交のあった作曲家による「バセットホルンのための音楽」を集めた好企画盤。
GCD-C80604
フランツ・クロンマー(1759−1831):木管六重奏曲集
パルティータ 変ホ長調
2本のクラリネットとヴィオラのための三重奏曲
パルティータ ハ短調
3本のクラリネットのためのプレイエルの主題による変奏曲
パルティータ 変ホ長調
ナハトムジーク〔エリック・ホープリッチ(クラリネット、ディレクター)、トニ・サラー・ヴェルデュ(Cl)、ジェーン・ゴーウェル(バスーン)、ハビエル・サフラ(バスーン)、トゥーニス・ファン・デア・ズヴァールト(ホルン)、エルヴィン・ヴィーリンガ(ホルン)〕、カルレス・リエラ(Cl)、エミリオ・モレーノ(Va)、デイヴィッド・シンクレア(Cb)

録音:2000年5月、サン・ミゲル教会(クエンカ、スペイン)
数多くの室内楽作品や管楽器のための作品を書いたボヘミアの大作曲家フランツ・クロンマーの音楽を、エリック・ホープリッチを中心とするナハトムジークが奏でたグロッサ(Glossa)の名盤。エリック・ホープリッチを筆頭に、ホルンのトゥーニス・ファン・デア・ズヴァールト、ヴィオラのエミリオ・モレーノなど、現在も18世紀オーケストラの中心メンバーとして活躍する古楽界の世界的名手たちの共演によるクロンマーは豪華でハイレベル。名手揃いのナハトムジークが、作曲当時の作品の姿を見事に現代に蘇らせています。
GCD-C80605
モーツァルト:《グラン・パルティータ》
アレグロ・アッサイK.484b
アダージョ変ロ長調K.411
アダージョ変ロ長調K.580a
アダージョ ヘ長調K.410
2つのホルンのための12の二重奏曲K.487〜第10番、第7番、第11番、第12番
エリック・ホープリッチ(Cl&ディレクター)、
ナハトムジーク

録音:2001年7月&8月、カトリック旧教会(デルフト/オランダ)
エンジニア:マヌエル・モヒノ
プロデューサー:マヌエル・モヒノ、エリック・ホープリッチ
エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター
このモーツァルトの「グラン・パルティータ」は、18世紀オーケストラの主要メンバーで結成された古楽界のスター集団ナハトムジークの代名詞でもある名盤中の名盤。ワシントンD.C.の国会図書館に所蔵されているモーツァルトの自筆譜との照合、作曲当時に製作されたオリジナル楽器やレプリカ・モデルの収集など、一切の妥協を排除した研究と準備の成果が「グラン・パルティータ」の真の姿が浮かび上がります。
GCD-C80802
バッハの弟子たちのフルート音楽
キルンベルガー:フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ.ト短調
ゴールトベルク:フラウト・トラヴェルソとチェンバロのためのソナタ.ハ長調
アーベル:フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ.ホ短調 Op.6-3
キルンベルガー:チェンバロ独奏のためのフーガ ヘ短調
クレプス:フラウト・トラヴェルソとチェンバロのための室内ソナタ第4番ホ短調
ミューテル:フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ.ニ長調
ウィルベルト・ハーツェルツェット(フラウト・トラヴェルソ)、
ジャック・オッホ(Cemb)、
ヤープ・テル・リンデン(Vc)

録音:1997年1月、メノナイト教会(デーフェンテル、オランダ)
古楽大国オランダの古楽系フルーティスト、ウィルベルト・ハーツェルツェットにとって、グロッサ(Glossa)でのレコーディング第2弾となったのが、この「バッハの弟子たちのフルート音楽」。キルンベルガー、クレプス、そして最後の弟子であるミューテルや、アーベル、ゴールトベルクなど、大バッハの弟子たち、また縁の深い18世紀の作曲家たちによる優れた作品を発掘、紹介してくれた好企画。大バッハから次世代の音楽家たちへ受け継がれていった音楽を、古楽界の名手たち、ウィルベルト・ハーツェルツェット、ジャック・オッホ、ヤープ・テル・リンデンの豪華共演で。
GCD-C80803
テレマン:フルートのための室内楽作品集
フルートと通奏低音のためのカプリッチョ ト長調/チェンバロとフルート、チェロ、リュートのための協奏曲第2番ト短調/フルートとチェロのためのドルチェ ト長調/フルートとチェロのための拍子に沿ったラルゴ ホ短調/チェンバロとフルート、チェロ、リュートのための協奏曲第6番イ短調/無伴奏フルートのためのファンタジア第3番ロ短調/フルートと通奏低音のためのソロ ロ短調/無伴奏フルートのためのファンタジア第10番嬰ヘ短調/フルートと通奏低音のためのフランス風シンフォニア ロ短調/フルートと通奏低音のためのギャラント ロ短調/チェンバロとフルート、チェロのための協奏曲第5番ロ短調
ウィルベルト・ハーツェルツェット(トラヴェルソ)、ヤープ・テル・リンデン(Vc)、ジャック・オッホ(Cemb)、コンラート・ユングヘーネル(リュート)

録音:1997年
当代きってのトラヴェルソ奏者、ウィルベルト・ハーツェルツェットによるテレマン! 生前は大バッハをも凌ぐ名声と人気を誇ったテレマンのフルート協奏曲や「音楽の忠実な師」、「食卓の音楽」からの小品、そして無伴奏フルートのためのファンタジア(幻想曲)などを収録した作品集。トラヴェルソのメカニックのハンデを感じさせない、ハーツェルツェットの妙技が話題となった名盤です。ヤープ・テル・リンデン、ジャック・オッホ、そしてコンラート・ユングヘーネルといった古楽界の名手たちの参加もポイント。
GCD-C80806
ルイ=アントワーヌ・ドルネル:トラヴェルソのための組曲集
組曲第3番ニ短調(サンフォニー集1709)/組曲第1番ト長調(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集とフラウト・トラヴェルソのための組曲集1711)/二重組曲ホ短調 「ラ・マルシャック」(コンセール・ド・サンフォニー集1723)/組曲第5番ニ短調より 「嘆き」(サンフォニー集1709)/ソナタ第4番ニ長調 「ラ・フォルクロワ」(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集とフラウト・トラヴェルソのための組曲集1711)/組曲第2番ロ短調(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集とフラウト・トラヴェルソのための組曲集1711)/ソナタ第3番ロ短調(ドイツ・フルート、ヴァイオリン、オーボエのためのトリオ・ソナタ集1713)
ウィルベルト・ハーツェルツェット(トラヴェルソ)、ブライアン・ベリーマン(トラヴェルソ)、ヤープ・テル・リンデン(Vc)、ジャック・オッホ(Cemb)

録音:1999年9月、クエンカ(スペイン)
オランダが誇るフラウト・トラヴェルソの偉大な名手、ウィルベルト・ハーツェルツェットが発掘した知られざるフランス・バロックのトラヴェルソ・アルバム。ルイ=アントワーヌ・ドルネル(c.1685−c.1765)は、ルイ14世の終わり頃からルイ15世の時代に活動した作曲家、オルガニスト、ヴァイオリニスト。18世紀初期にサンフォニー集、トラヴェルソ組曲集、トリオ・ソナタ集などが出版されており、それらの曲集から選ばれたトラヴェルソのための組曲集。ヤープ・テル・リンデンやジャック・オッホといった名手たちとのアンサンブルです。
GCD-C80807(2CD)
バッハ:フルート・ソナタ集
フルートと通奏低音のためのソナタ第2番ホ短調 BWV.1034
フルートとチェンバロのためのソナタ第3番ホ短調 BWV.1032
フルートと通奏低音のためのソナタ第3番ホ長調 BWV.1035
フルートと通奏低音のためのソナタ第1番ハ長調 BWV.1033
フルートとチェンバロのためのソナタ第1番ロ短調 BWV.1030
フルートと通奏低音のためのソナタ.ト長調 BWV.1021
フルートとチェンバロのためのソナタ第2番変ホ長調 BWV.1031
フルートとチェンバロのためのソナタ.ト短調 BWV.1020(原曲:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ.ト短調 BWV.1020)
「音楽の捧げもの」より トリオ・ソナタ.ハ短調 BWV.1079
ベルト・ハーツェルツェット(フラウト・トラヴェルソ)、
ジャック・オッホ(Cemb&ジルバーマン・フォルテピアノ)、
ヤープ・テル・リンデン(バロックVc)

録音:2001年3月&2002年2月、ユトレヒト(オランダ)
古楽大国オランダの古楽系フルーティスト、ウィルベルト・ハーツェルツェットと、ジャック・オッホ、ヤープ・テル・リンデンという古楽界の名奏者たちの豪華共演によるバッハのフルート・ソナタ集。
綿密な時代考証、バッハ研究に基づき、「フルートとチェンバロのためのソナタ」の1部や「音楽の捧げもの」からの「トリオ・ソナタ」では、鍵盤パートにジルバーマン・フォルテピアノを採用。「トリオ・ソナタ」(BWV.1079)での各楽器への旋律の振り分け、「BWV.1021」のフルート版など、知性派ハーツェルツェットの新機軸が多く打ち出されているところが大きなポイントです。
GCD-C80901
移ろいやすき世に〜ドイツ・バロックのラメント、カンタータ、アリア集
アダム・クリーガー(1634−1666):愛は昼夜を支配する、おまえは安定を得ようとしない、気まぐれはおまえの本性/
シャイン:キリスト、われらが主、ヨルダン川に来たれり/
シュッツ:夜ごと寝所で私は見た、夜警たちは私を見つけた/
ヨハン・エラスムス・キンダーマン(1616−1655):ラ・アフェットゥオーザ(器楽)/
ブクステフーデ:主に向かいて喜びの声をあげよ、嘆きの歌 ―― 彼が十字架にかけられた場所は今や庭となり/
クリスティアン・ガイスト(1640−1711):おお悲しみよ/
アダム・クリーガー:恋することは大きな苦しみ、勝って神は満足する、アドニスが死に私は苦悩する
クラウディオ・カヴィーナ(C.T)、
ロッサーナ・ベルティーニ(S)、
ロベルト・バルコーニ(C.T)、
ロベルト・ジーニ(ディレクター)、
コンチェルト・デッレ・ヴィオーレ

録音:1992年8月、インドゥーノ・オローナ(イタリア)
エンジニア:ロベルト・キネラート
プロデューサー:ロベルト・ジーニ
エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター
"コンチェルト・イタリアーノ"の元メンバーであり、現在はラテン系ヴォーカル・アンサンブルの最高峰"ラ・ヴェネクシアーナ"のディレクターとして大活躍中の名カウンターテナー、クラウディオ・カヴィーナの歌声が聴けるドイツ・バロックの歌曲集。17世紀前半。三十年戦争の戦禍、ペストの大流行などに見舞われ、悲劇的な状況下にあったドイツの人々を支えたシュッツやブクステフーデたちの声楽曲。クラウディオ・カヴィーナ、ロッサーナ・ベルティーニ、ロベルト・バルコーニのソリスト陣、重鎮ロベルト・ジーニとコンチェルト・デッレ・ヴィオーレなど、イタリア古楽界の実力者たちによる声楽芸術の数々に心を揺さぶられます。
GCD-C80903
シジスムンド・ディンディア(C.1582−C.1629):マドリガーレ集第3巻(1615) クラウディオ・カヴィーナ(ディレクター&C.T)、
ラ・ヴェネクシアーナ
〔ロッサーナ・ベルティーニ(S)、ナディア・ラーニ(S)、ジュゼッペ・マレット(T)、サンドロ・ナリア(T)、ダニエレ・カルノヴィック(バス)、パウル・ベイエル(テオルボ)、フランコ・パヴァン(テオルボ)、ファビオ・ボニッツォーニ(チェンバロ)〕

録音:1997年11月、ロレット(イタリア)
エンジニア:ダヴィデ・フィッコ
プロデューサー:ラ・ヴェネクシアーナ
エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター
モンテヴェルディのスペシャリストとしての地位を不動のものとしたラ・ヴェネクシアーナですが、同時にモンテヴェルディと同世代の作曲家への愛情と情熱も並々ならぬものがあります。モンテヴェルディ、ジェズアルド、マレンツィオなどとの結びつきを感じさせるなど、存命当時は称賛を浴び続けていたディンディアのマドリガーレ集も、現在では演奏や録音に恵まれず歴史の陰に隠れてしまっているだけに、ラ・ヴェネクシアーナの演奏が担う役割は非常に大。
GCD-C80905
ルッツァスキ:マドリガーレ集第5巻
そよ風はめぐり/わが燃ゆる吐息よ、往くがいい/わが恋人よ、おまえから離れ/もしもおまえがわたしの命なら/そよ風はめぐり*/おお、愛の奇跡/おお、甘く、おお、うるわしい/ああ、わがむごき運命よ、無上の星よ!/あなたが去るなら、わたしは死ぬ/うるわし恋人よ、おまえは喜ぶ/いとしい人よ、あなたに命を与えるために/おお、甘く、おお、うるわしい*/雪におおわれ、わたしは甘く燃え上がる/すぐにこの心は歓喜にふるあえるだろう/わたしを信じてください/あなたから遠く離れてわたしは生きる/この身はあなたのもとから離れても/身を焦がしつつ、わたしは死んでゆく/すぐにこの心は歓喜にふるあえるだろう*/どうしてこの心が生きられようか/喜ぶがいい、美しいひとよ/運命がわたしをあなたから遠ざけても/見つめるな、おまえが見つめると/往け、わたしの嘆きよ(マドリガーレ集第6巻より)/わたしを信じてください*/美しいひとよ、たとえ遠くに離れていても(マドリガーレ集第6巻より)/心楽しく歌うがいい(マドリガーレ集第7巻より)
ラ・ヴェネクシアーナ
〔ロッサーナ・ベルティーニ(S)、
ナディア・ラーニ(S)、
ダニエラ・ガーリ(S)、
クラウディオ・カヴィーナ(カウンターテナー&ディレクター)、
サンドロ・ナリア(T)、
ジュゼッペ・マレット(T)、
ダニエレ・カルノヴィチ(Bs)、
ロレダーナ・ジントーリ(ダブル・ハープ)、
フランコ・パヴァン(Lute)、
ガブリエーレ・パロンボ(Lute)、
ロドニー・プラーダ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb)〕

*=女声三重唱と器楽による演奏

※録音:1999年2月、コレット聖母マリア教会(ロレット)
ルッツァスコ・ルッツァスキ(c.1545−1607)は、イタリアのフェラーラで生を受け、モンテヴェルディ、マレンツィオと並ぶマドリガーレの作曲家、フレスコバルディの師、アルフォンソ2世の宮廷音楽家として音楽史にその名を残す大作曲家。
フェルラーラ宮廷の音楽家としては、アルフォンソ2世に仕える「コンチェルト・デッレ・ダーメ」(女声による重唱アンサンブル)が歌い、各地の王侯貴族から注目を集めた門外不出の秘密のレパートリーを作曲するという大役を担っています。クラウディオ・カヴィーナが率いるヴォーカル・アンサンブルは、この「マドリガーレ集第5巻」の中で、女声三重奏と器楽、つまりアルフォンソ2世の秘密のレパートリー、雰囲気の再現を試みています。
ルッツァスキの再評価の契機となったラ・ヴェネクシアーナの名唱です。
GCD-C80906
マレンツィオ:マドリガーレ集第9巻
辛辣な言葉をわたしは投げかけたい
愛の神よわたしは長い歳月を泣き続けた
つらい愛の掟よ
愛の神は我が詩にしるけき証をきざみ
もしもわたしの疲れた詩が高く舞い
そよ風は緑なす月桂樹の葉と黄金色の髪を
見目うるわしいアルミッロは
ひとり思いにくれ人気なき山野を
ここは戦場、わたしは苦しみ命を請う
ニンフと羊飼いを水辺にさし招く小川よ
往くかのこるか
わたしが生きているとあなたは思うのか
むごくつれなく仮惜ない死よ
あなたの美しい手をにぎりしめ
クラウディオ・カヴィーナ(ディレクター)、
ラ・ヴェネクシアーナ
GCD-C81001
メタモルフォシス〜数世紀に渡るギリシャの伝統音楽
ツィアムリス:デン・エヨ・ミトゥス
作曲者不詳(アナトリア半島):バム
作曲者不詳(エーゲ海諸島):ツィヴァエリ
作曲者不詳(エーゲ海諸島):タラッサキ
作曲者不詳(ビザンティン):ヘリス・アスキティコン、ドクサスティコン・トゥ・パシャ
エクセルジャン:スルスナ
ツィアムリス:フォス・イラリオン
ツィアムリス:メタモルフォシス
ニコラキス:セヘナズ・セマイ
作曲者不詳(アナトリア半島):サン・パス・スタ・クセナ
ツィアムリス:ヨロス・スタン・シリオ
ツィアムリス:カリニグティア
作曲者不詳(トラキア):バイドゥスカ
作曲者不詳(ビザンティン):タ・ティピカ
ハリストス・ツィアムリス(ヴォーカル、リラ、ウティ、ネイ、タンブーラ、カヴァル)、
ディミトリス・プソニス(サントゥール、タール、ウティ、タンブーラ、デフィ)、
ペドロ・エステバン(パーカッション)

録音:1997年7月、サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル(スペイン)
エーゲ海諸島、アナトリア半島(小アジア)、トラキア、そしてビザンティン、オスマン帝国など、数世紀に渡る伝統音楽を集めたグロッサ(Glossa)の中でも異色のプログラム。数世紀に渡るギリシャの古楽&伝統音楽のヒストリーでは、スペイン随一の古楽系パーカッショニスト、ペドロ・エステバン、古楽器&民族楽器のマルチプレーヤー、ディミトリス・プソニス、ギリシャの伝統音楽の研究家でありスペシャリスト、ハリストス・ツィアムリスのトリオが、東方の未体験の音楽世界を創り上げています。優秀録音盤として音質面も高い評価を受けており、西洋音楽史の陰から発掘され蘇ったギリシャの音楽の歴史が鮮明に響き渡ります。
GCD-C81101
メンデルスゾーン:真夏の夜の夢(全曲)
序曲/スケルツォ/アレグロ・ヴィヴァーチェ
歌と合唱/アレグロ・アパッショナート
コン・モート・トランクィロ/結婚行進曲/葬送行進曲
道化師たちの踊り/フィナーレ
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ、グルベンキアンcho

録音:1997年6月9日−10日ユトレヒト(ライヴ)
エンジニア:ディック・ファン・シュッペン、ヘンク・ヤンセン
プロデューサー:ゲルト・ベルク、ハルトヴィヒ・パウルセン
エグゼクティヴ・プロデューサー:シーウヴェルト・フェルスター、カルロス・セスター
1997年6月。古楽界の世界的権威フランス・ブリュッヘンと18世紀オーケストラの"ツアー46(結成以来46回目のツアー)"でライヴ録音されたメンデルスゾーン。
それは、ブリュッヘンと18世紀オーケストラの専属録音チーム"グランド・ツアー"による最初のレコーディング、そしてグロッサからのリリース第1弾となった記念碑的演奏。
GCD-C81103
ラモー:管弦楽組曲集
組曲《アカントとセフィーズ》(パリ、1751年、パストラル・エロイックより)
組曲《エベの祭典》(パリ、1739年、オペラ=バレより)
フランス・ブリュッヘン(指)18世紀オーケストラ
フランス・バロックのエレガンス、ユーモア、スペクタクルが詰まったブリュッヘンのラモー!
GCD-C81104
モーツァルト:アロイージア・ヴェーバーのためのアリア集
いえ、いえ、あなたにはできませんK.419
アルカンドロよ、わたしは告白する―どこから来るのかわたしにはわからないK.294
わたしはあなたに明かしたい、ああ!K.418
ああ、もし天に、恵み深い星たちよK.538
わが憧れの希望よ―あなたにはどれほどの苦しみかわかるまいK.416
テッサーリアの民よ―わたしは求めはしません、永遠の神々よK.316(K.300b)
私の感謝をお受け下さい、親切な後援者の皆様K.383
シンディア・ジーデン(S)、
フランス・ブリュッヘン(指)18世紀オーケストラ
GCD-C81107
モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調K.622
歌劇「皇帝ティートの慈悲」K.621より 序曲
アリア「私は行くが、君は平和に」
アリア「夢に見し花嫁姿」
アダージョ変ロ長調K.411(2つのクラリネットと3つのバセット・ホルンのための)
フリーメイソンのための葬送音楽ハ短調K.477
エリック・ホープリッチ(Cl&バセット・ホルン)、
ジョイス・ディドナート(Ms)、
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ

録音:2001年2月(K.622)&11月(K.621/アリア)&12月(K.411)&1986年6月(K.621/序曲)&1998年3月(K.477)
フランス・ブリュッヘン、18世紀オーケストラ、首席クラリネット奏者のエリック・ホープリッチ。1992年にラトビアのリガで発見された新資料に基づく「バセット・ホルン」で演奏されたモーツァルトの最後の協奏曲、「クラリネット協奏曲イ長調K.622」の決定的名盤が復活!
リガのラトビア・アカデミック・ライブラリーでアメリカの音楽学者パメラ・ブーリンが発見した、1794年2月3日に同地で行われたアントン・シュタードラーのコンサート・プログラム。ブリュッヘン&ホープリッチの演奏は、このプログラムに記載されていたモーツァルトの「クラリネット協奏曲」の演奏、使用された"発明クラリネット"の銅版画による使用楽器の確定など、重要な研究成果が取り入れられています。
GCD-C81111
モーツァルト:レクイエム ニ短調K.626
フリーメイソンのための葬送音楽ハ短調K.477
2つのクラリネットと3つのバセット・ホルンのためのアダージョ変ロ長調K.411
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ、オランダ室内Cho
モーナ・ユルスルー(S)、
ヴィルケ・テ・ブルンメルストルテ(A)、
ゼーハー・ヴァンデルステイネ(T)、
イェレ・ドレイエル(Bs)、
ユーヘイン・リヴェン・ダベラルド(グレゴリオ聖歌指揮)

録音:1998年3月20日、東京芸術劇場でのライヴ
1998年3月9日、48回目のツアーのためにアムステルダムではなく東京に集まった18世紀オーケストラのメンバーたち。オランダ室内合唱団、4人のソリストたち、グレゴリオ聖歌の権威ユーヘイン・リヴェン・ダベラルド、そしてブリュッヘンが用意したプログラムはモーツァルトの「レクイエム」。この1998年3月20日に行われた日本ツアーの最終公演、東京芸術劇場でのライヴ録音は、数あるモーツァルトの「レクイエム」の名演の中でも最高峰の1つに位置づけられる奇跡の記録です。
GCD-C81118
ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 Op.68「田園」
交響曲第5番ハ短調 Op.67「運命」
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ

録音(ライヴ):2011年10月、デ・ドゥーレン(ロッテルダム、オランダ)
30年以上も世界中でベートーヴェンの交響曲を演奏してきたフランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラ。1984年から1992年にかけて録音が行われた旧全集のスタートから約30年。
2011年10月、オランダ、ロッテルダムのデ・ドゥーレンを舞台として、遂に現実のものとなったベートーヴェン「交響曲全集」の"新全集"から、「運命」と「田園」がグロッサ・キャビネット(Glossa Cabinet)シリーズに登場!
揺るぎない信念のもと、さらなる成熟を遂げたブリュッヘンと18世紀オーケストラの信頼関係。長き歳月が育み、進化を遂げたピリオド・オーケストラによるベートーヴェンの理想像がここにあります。
GCD-C81120
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」 フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ、
レベッカ・ナッシュ(S)、
ウィルケ・テ・ブルンメルストローテ(Ms)、
マルセル・ビークマン(T)、
ミヒャエル・テーフス(Bs)、
ラウレンス・コレギウム&カントライ

録音(ライヴ):2011年10月、デ・ドゥーレン(ロッテルダム、オランダ)
ブリュッヘンの長年の願いが現実のものとなった、2011年、ロッテルダムでのベートーヴェンの「交響曲全集」"新全集"から、「交響曲第9番「合唱付き」」がGlossa Cabinet(グロッサ・キャビネット)シリーズに登場!旧全集から約20年という歳月を経て、ブリュッヘンと18世紀オーケストラが到達した円熟の境地。両者の揺るぎない信頼関係から生まれた「第九」がデ・ドゥーレンに響きます。
GCDC-81129
モーツァルト:管楽器の為の協奏曲集
クラリネット協奏曲イ長調 K.622
オーボエ協奏曲ハ長調 K.314*
ホルン協奏曲変ホ長調 K.447
エリック・ホープリッチ(Cl)、
フランク・デ・ブライネ(Ob)、
トゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールト(ナチュラル)、
フランス・ブリュッヘン(指)、
ケネス・モンゴメリー(指)*、
18世紀オーケストラ

録音:2001年2月(K.622)、2015年10月(K.314)、2006年6月(K.447)
巨匠フランス・ブリュッヘンが創設し、古楽オーケストラのパイオニアとして世界の古楽シーンをリードしてきた18世紀オーケストラ。18世紀オーケストラがGlossaに残した数々のモーツァルト名録音の中から、3つの管楽器協奏曲をセレクトしたスペシャル・プログラムが、Glossa Cabinetシリーズより登場。
首席クラリネット奏者エリック・ホープリッチが、当時の新資料に基づいて復元した楽器(バセット・クラリネット)を用いた録音で話題を呼んだ「クラリネット協奏曲」を筆頭に、長年18世紀オーケストラのオーボエ奏者を務め、エンシェント室内Oの首席奏者としても活躍する名手フランク・デ・ブライネが艶やかな音色を響かせる「オーボエ協奏曲」、18世紀オーケストラとフライブルク・バロック・オーケストラの首席奏者を兼務するなど古楽大国オランダが誇るナチュラルホルンの世界的名手トゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールトが圧巻のテクニックと音楽性を披露する「ホルン協奏曲」といった、モーツァルトの魅力あふれる3曲を収録しています。
GCD-C81201(2CD)
ストラデッラ:オラトリオ「スザンナ」 エマヌエラ・ガッリ(S)、
バルバラ・ザニチェッリ(S)、
ロベルト・バルコーニ(C.T)、
ルカ・ドルドーロ(T)、
マッテオ・ベロット(Bs)、
エンリコ・ガッティ(ヴァイオリン&ディレクター)、
アンサンブル・アウローラ
〔クラウディア・コムス(Vn)、ガエターノ・ナジッロ(Vc)、ジャンカルロ・デ・フレンツァ(ダブル・ベース)、 ロレダーナ・ジントーリ(ダブル・ハープ)、アンナ・フォンターナ(Cemb)、フランチェスコ・バローニ(Org)〕

録音:2003年7月、聖フランチェスコ教会(プレージョ、イタリア)
枢機卿との女性関係のトラブルでヴェネツィアを追われ、さらにはローマ・カトリック教会の金を着服してしまうなど、波乱に満ちた生涯を送ったことでも知られるストラデッラ。音楽家としての功績は目覚ましく、わずか37年間の人生の中で、技法的な合奏協奏曲や、アリアとレチタティーヴォを明確に区別したオペラの確立など、後世に遺した影響も計り知れない。旧約聖書外伝「ダニエルとスザンナの物語」を題材としたストラデッラ晩年のオラトリオ。どこか作曲者自身の人生とも重なる大作で、ガッティが洗練された響きに満ちた素晴らしい演奏を聴かせてくれます。
GCD-C81301
ルクレツィアの旅〜17世紀イタリアのハープ作品集
デンティーチェ:ファンタジア、
 ガリアルダ・ベッラ/
ルッツァスキ:トッカータ
デッラルパ:ルクレツイア・ジェンティル
マイオーネ:トッカータ
作曲者不詳:トッカータ
モンテヴェルディ:私があなたを愛しているのを
ライモンド:カッサンドラ
トラバーチ:トッカータ、
 技巧的なパルティータ
マイオーネ:リチェルカーレ
トラバーチ:アンシデーテミ・プル
カプスベルガー:トッカータ
ピッチニーニ:トッカータ、
 変奏曲風パルティータ、コレンテ、
 チャッコーナ
フレスコバルディ:トッカータ、
 パッサカリア
作曲者不詳:ソン・フォンテ・エ・フィウミ、
 カンツォーネ、東の門より
ガリレイ:トッカータ
マラ・ガラッシ(ダブル・ハープ)

録音:1998年7月、クラウツェット(イタリア)
「ルクレツィアの旅」は、イタリアの名ハーピスト、ジョヴァンニ・レオナルド・デッラルパ(c.1525−1602)の弟子で、16〜17世紀に活躍したとされるルクレツィア・ウルバーナの軌跡を追ったマラ・ガラッシならではの創造性豊かなプログラム。デンディーチェやルッツァスキ、マイオーネ、トラバーチ、デッラルパなど、ルクレツィア・ウルバーナがナポリやフィレンツェ、ローマなどイタリア各地で弾いたであろうハープのための音楽、マラ・ガラッシのダブル・ハープの暖かな音色が、聴き手を17世紀イタリア、「ルクレツィアの旅」へと誘います。
GCD-C81302
天空のハープ〜ルイ16世所有の楽器の調べ
メイエール:プレリュード
コズウェイ:アンダンティーノ、アレグレット
メイエール:間奏曲〜ファンタジア
J・C・バッハ:ソナタ
メイエール:間奏曲〜アダージョ
クランプフォルツ:トリオ・ソナタ
J・C・バッハ:インターリュード、
 ソルフェッジオ、間奏曲
C・P・E・バッハ:ラルゴ
ペトリーニ:アレグロ・マエストーソ、
 ロンド・アレグロ
モーツァルト:間奏曲〜ヨゼフ・ヘウスラーの主題
によるフラングメント(原曲:変ホ長調−2台のチェンバロのためのK.6)、アンダンテ〜《ロンドンのスケッチブック1764/65》より
マラ・ガラッシ(Hp)、ガブリエラ・ボシオ(Hp)
グロッサ版“空想の音楽会”。ベルサイユ宮殿で奏でられたハープの調べ。
GCD-C81303
ヘンデル:ハープのための音楽
ヘンデル:組曲ニ短調HWV.448
ウィリアム・バベル(1690−1723):涙の流れるままに
ヘンデル:ハープ協奏曲変ロ長調HWV.294
作曲者不詳(1800年頃):ヘンデルの作曲によるハープのための主題と変奏
エドワード・ジョーンズ(1752−1824):ヘンデルの作曲によるミクロコズム協奏曲
ニコラ・シャルル・ボクサ(1789−1856):オー・レット・エターナル・オナーズ&フロム・マイティ・キングス(ヘンデルの「ユダス・マカベウス」より)、ひとりのみどり子が私達のために生まれる(ヘンデルの「メサイア」より)
マラ・ガラッシ(ウェルシュ・トリプル・ハープ&エラール・ペダル・ハープ)、ジョヴァンニ・トーニ(オルガン、チェンバロ&フォルテピアノ)

録音:2008年9月&2009年3月、モデナ&ミラノ(イタリア)
ピスト、長澤真澄、西山まりえ両氏の師匠として古楽ファンにお馴染みのハープ奏者マラ・ガラッシ。悲劇の女王マリー・アントワネットがヴェルサイユ宮殿で聴いたハープの調べを再現するという壮大な企画「天空のハープ」(GCD-C81302)で大きな反響を呼んだマラ・ガラッシのヘンデル・アルバム。
「組曲HWV.448」、「協奏曲HWV.294」といったヘンデルのオリジナル作品はもちろんのこと、エドワード・ジョーンズやニコラ=シャルル・ボクサがヘンデルの音楽を題材とした作品も取り上げており、他の作曲家のマテリアルとなっても輝き続けるヘンデルの音楽の素晴らしさを教えてくれます。
GCD-C81402
ゲレーロ:レクイエム
埋葬の音楽
マイケル・ヌーン(ゲスト・コンダクター)、
リチャード・チータム(ディレクター)、
オーケストラ・オヴ・ザ・ルネサンス

録音:1999年2月&7月、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン)
スペイン・ルネサンスの大作曲家フランシスコ・ゲレーロ(1528−1599)の没後400年記念としてリリースされたこの「レクイエム」は、1599年11月スペインのセビーリャ大聖堂で執り行われたゲレーロ自身の「葬儀ミサ」と「埋葬の音楽」の"再現"を試みた歴史的快挙!このディスクにはゲレーロの音楽だけでなく、当時の慣習に従って音楽的に再現されたゲレーロの葬儀の模様の両面が収められています。 ルネサンス時代の歴史の中の1日を切り取り、詳細な裏付けの下に、その時間に演奏されたプログラムを再現してきたオーケストラ・オヴ・ザ・ルネサンス。ゲレーロの「レクイエム」は、スペイン・ルネサンス音楽の研究家でもあるマイケル・ヌーン渾身の音楽史探究であり芸術作です。
GCD-C81403
カンティクム・カンティコールム〜《ソロモンの雅歌》によるスペイン・ルネサンスのモテットとミサ
ビバンコ:おいで愛する人よ
フェヴァン:あなたはわたしの心を奪った
モラレス:キリエ〜「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」より
ゴンベール:トータ・プルクラ・エス
モラレス:グローリア〜「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」より
ビクトリア:わたしは色黒いが美しい
ゲレーロ:クァジ・セドルス
モラレス:クレド〜「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」より
ゴンベール:あなたはなんと美しい
モラレス:サンクトゥス〜「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」より
セバーリョス:ホルトゥス・コンクルースス
モラレス:アニュス・デイ〜「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」より
フランシスコ・ゲレーロ:わたしは野の花
マイケル・ヌーン(指)
リチャード・チーザム(ディレクター)、
オーケストラ・オヴ・ザ・ルネサンス
濃密な恋愛詩“ソロモンの雅歌”をテーマにしたスペイン・ルネサンスの傑作集。
GCD-C81405
セバスティアン・デ・ビバンコ:ミサ曲「汝が御手に」〜ミサ、マニフィカトとモテット集
これこそ大司祭なり(器楽ヴァージョン)/ミサ曲「汝が御手に」より キリエ、グローリア/イン・マヌス・トゥアス(汝が御手に)/我らが父の愛/ミサ曲「汝が御手に」より クレド/誰が我が頭を濡らすか/悲しみの内に引き戻されて(器楽ヴァージョン)/死の悲しみが/ミサ曲「汝が御手に」より サンクトゥス/キリストはかくあらせられた/聖母マリアは天に昇られた/ああ、何と甘美な/ミサ曲「汝が御手に」より アニュス・デイ(神の子羊)/第4旋法のマニフィカト/主に向かいて新しき歌を歌え(カンターテ・ドミノ)
リチャード・チーザム(ディレクター)、
マイケル・ヌーン(ゲスト・コンダクター)、
オーケストラ・オヴ・ザ・ルネサンス

録音:2000年8月、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン、イギリス)
トマス・ルイス・デ・ビクトリアと同時代に活躍し、共にアビラ大聖堂の楽長から音楽を学んだと伝わるスペインの音楽家セバスティアン・デ・ビバンコ(c.1551-1622)。1954年に現代楽譜に書き換えられたモテットが出版され、マニフィカトやミサ曲の研究が行われたことにより、ビクトリアと並ぶスペインの奇才ビバンコの再評価が進んでいます。モラレスやゲレーロの作品を綿密な時代考証に基づき、再現を行ってきたオーケストラ・オヴ・ザ・ルネサンス。マニフィカトを率いるフィリップ・ケイヴもテノールとして参加するなど、充実の編成はモラレスやゲレーロの名演を上回る。スペイン・ルネサンスの知られざる偉業が蘇ります。
GCD-C81503
ストロッツィ:アリアとカンタータ Op.8
無限の苦痛に満ちた、私の残酷な運命
私の心は狂わしく
今、アポロの胸に抱かれて眠るテティスは
オーラよ、今私は遥かなる偶像に話しかけることもできず
不思議な目よ、ああ何故だか教えておくれ
私は、そう、歌いたい
何をすればよいのか/天国、星、神たち
エマヌエラ・ガッリ(S)、
ラ・リゾナンサ
〔デイヴィッド・プランティエ(Vn)、
エリザ・チッテリオ(Vn)、
カテリーナ・デラグネッロ(Vc)、
フランコ・パヴァン(テオルボ、バロック・ギター)、
ファビオ・ボニッツォーニ(チェンバロ、指揮)〕

録音:2000年11月、スイス・イタリア音楽院(ルガーノ、スイス)
オペラ劇場の支配人で、17世紀の哲学者、詩人、政治家などの文化サークルも主宰していたヴェネツィアの名士ジュリア・ストロッツィのもとに生まれたバルバラ・ストロッツィ(c.1619−c.1677)。父から受けた英才教育により、早くから才能を開花させ、82曲のカンタータに代表される優れた作品を数多く世に送り出した女流作曲家です。独学で作曲活動を続けながら、波乱万丈の生涯を送ったストロッツィの音楽には、その生涯で培われた情熱が込められています。ファビオ・ボニッツォーニ&ラ・リゾナンサとのコンビでストロッツィを歌うのは、ラ・ヴェネクシアーナの中心メンバーとしてもお馴染みのエマヌエラ・ガッリ。その歌声と表現力が、ストロッツィの音楽を通して、その生涯、想いを描きます。
GCD-C81505
サンマルティーニ:オルガン協奏曲集 Op.9
ジュゼッペ・サンマルティーニ:オルガン協奏曲第2番ヘ長調、
 オルガン協奏曲第1番イ長調
ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ:オルガン・ソナタ.ハ長調
ジュゼッペ・サンマルティーニ:オルガン協奏曲第4番変ロ長調、
 オルガン協奏曲第3番ト長調
ファビオ・ボニッツォーニ(オルガン&ディレクター)、
ラ・リゾナンサ〔デイヴィッド・プランティエ(Vn)、オリヴィア・セントゥリオーニ(Vn)、オラフ・レイマース(Vc)、ジョルジオ・サンヴィート(Cb)〕

録音:2000年6月、イゼーラ(ロヴェレート、イタリア)
現在のイタリア古楽界を代表するチェンバリスト、オルガニストの1人、ファビオ・ボニッツォーニと、自らが中心となり1995年に結成したピリオド・アンサンブル、ラ・リゾナンサ。18世紀イタリアのオーボエ奏者、作曲家であり、サンマルティーニ兄弟の兄、ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695−1750)の「4つのオルガン協奏曲」は、ボニッツォーニがパリの図書館などで発見し、演奏、録音が実現した貴重な作品。弟のジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ(1700/01−1775)の「オルガン・ソナタ」とのコントラストも興味深い。
GCD-C81525
ヘンデル:カンタータ 「クローリ、ティルシとフィレーノ」 HWV.96 ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ/ティルシ)、イェツァベル・アリアス・フェルナンデス(ソプラノ/クローリ)、ロミーナ・バッソ(アルト/フィレーノ)、ファビオ・ボニッツォーニ(指&チェンバロ)、ラ・リゾナンサ

録音:2008年6月、サン・ミッシェル・アン・ティエラシュ修道院(フランス)
ボニッツォーニ&ラ・リゾナンサの人気シリーズ「ヘンデルのイタリアン・カンタータ集」より復刻!
ヘンデルのイタリア滞在時代に作曲された"カンタータ"の中から、器楽伴奏が付いた約30曲を選りすぐった、ファビオ・ボニッツォーニ&ラ・リゾナンサの人気シリーズ "ヘンデルのイタリアン・カンタータ集"。イタリア時代のヘンデルの有力なパトロンの1人フランチェスコ・ルスポーリ侯爵のローマ宮殿に招かれた1707年に作曲が行われたカンタータ「クローリ、ティルシとフィレーノ(忠実な心)」HWV.96。
3人のソリストを必要とするカンタータ「クローリ、ティルシとフィレーノ」は、"器楽伴奏付きカンタータ"でありながら、まるでミニ・オペラのような傑作の1つ。ソリストには、ソプラノのロベルタ・インヴェルニッツィ、キューバ生まれのソプラノ歌手イェツァベル・アリアス・フェルナンデス、イタリアのメゾ・ソプラノ、ロミーナ・バッソという人気歌手が集結。ファースト・ソロ・ヴァイオリン奏者としてレイラ・シャイエも参加しています。
GCD-C81601
パーセル:歌劇「ディドーとエネアス」 エルヴェ・ニケ(指)コンセール・スピリチュエル、
ラウラ・パドウェル(Ms/ディドー、魔法使いの女)、
ピーター・ハーヴェイ(Bs/エネアス)、
サロメ・ハラアー(S/ベリンダ、第1の魔女)、
マリー=ルイーゼ・デュトワ(S/第2の女、第2の魔女)、
ニコラス・マイール(T/水夫)、
マシュー・ホワイト(C.T/魔法使いの女の霊)

録音:2000年5月、ノートルダム・デュ・リバン教会(パリ)
数々の古楽革命を起こし、フランス・バロック音楽の復興を実現させてきた稀代の鬼才エルヴェ・ニケとコンセール・スピリチュエル。2012年で結成25周年を迎えたコンセール・スピリチュエルとエルヴェ・ニケのグロッサ(Glossa)専属第1弾となったのが、このヘンリー・パーセル(1659−1695)の歌劇「ディドーとエネアス」の全曲録音。
ニケ&コンセール・スプリチュエルにとって「アーサー王」と並ぶ重要なレパートリーであり、イギリスにおけるバロック・オペラの代表的作品、パーセルの「ディドーとエネアス」では、序曲からビロードのような美しい響きで聴き手を幻想の世界に誘います。ディドーを歌うラウラ・パドウェル、エネアスを歌うピーター・ハーヴェイなど、古楽界の名歌手たちが集ったソリストたちの深い歌唱にも注目。
GCD-C81602
シャルパンティエ:モロワ氏のミサH.6
入祭唱/キリエ/キリスト/キリエ/グローリア
クレド/奉献唱/第1サンクトゥス/第2サンクトゥス
第3サンクトゥス/聖体奉挙/ベネディクトゥス
第1アニュス・デイ/第2アニュス・デイ/
3アニュス・デイ/主よ、王を守りたまえ/結句
マリー・ルイーゼ・デュトワ(S)、
クレール・グトン(S)、
セルジュ・グビョー(C.T)、ピエール・エヴルー(T)、
クリストフ・サム(バス)、ミシェル・シャピュイ(Org)、
エルヴェ・ニケ(指)
コンセール・スピリチュエル

録音:1999年6月、サン=ミシェル修道院(フランス)
エンジニア:マヌエル・モヒノ
プロデューサー:ドミニク・ダイグルモン
エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター
超刺激的でファンタスティックなヘンデルの「水上の音楽&王宮の花火の音楽」(GCD-SA 921616)で、古楽演奏の常識を覆した鬼才エルヴェ・ニケとコンセール・スピリチュエル。2000年からグロッサの専属アーティストとしてフランス・バロックをメインとするレコーディング・プロジェクトを推し進めるエケ&コンセール・スピリチュエルにとってシャルパンティエは、唯一無二の存在。17世紀フランスのパリ・アンヴァリッド記念館の館長を務めていたと伝わる"モロワ氏"に献呈された「モロワ氏のミサ」は、数あるシャルパンティエの偉大な宗教作品の中で、最も長く、また最も美しい作品と評されています。
GCDC-81603
シャルパンティエ(1643−1704):トランペットの為の行進曲(凱旋行進曲) H.547
テ・デウム H.146
ディクシット・ドミヌス(主、わが主に言いたもう) H.202
「ガリアの王聖ルイを讃える歌」 H.365
「主よ、王を助けたまえ」 H.291
エルヴェ・ニケ(指)、
コンセール・スピリチュエル

録音:2000年7月、パリ(フランス)
数々の古楽革命を起こし、フランス・バロック音楽の復興を実現させてきた稀代の鬼才エルヴェ・ニケとコンセール・スピリチュエル。エルヴェ・ニケのGlossa移籍後の最初の大ヒット作となったシャルパンティエの「テ・デウム&モテット集」も、Glossa Cabinetシリーズより堂々の復活!
「テ・デウム H.146」はヴェルサイユ楽派最高の宗教音楽作曲家シャルパンティエの作品の中でも抜群の知名度を誇り、特に壮麗で華麗な「前奏曲」は様々な形で演奏が行われている名曲です。太陽王ルイ14世の権力と栄光を示した豪華絢爛な宮廷文化の象徴たる音楽を、コンセール・スピリチュエルの徹底したピリオド・アプローチでご堪能あれ。輝かしきバロック・トランペットが大活躍する「トランペットの為の凱旋行進曲」も聴きものです。
GCD-C82506
ブレシャネッロ:協奏曲、シンフォニアと序曲
シンフォニア ヘ長調
協奏曲ト短調/協奏曲ホ短調
序曲ト短調/シンフォニア.ニ長調
協奏曲変ロ長調/シャコンヌ イ長調
ダヴィド・プランティエ(Vn&指)、
ヴァーツラフ・ルクス(Cemb&指)、
ラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼル

録音:2002年9月、ゼーヴェン・カトリック教会(スイス)
18世紀前半のドイツでエーベルハルト・ルートヴィヒ大公、カール・オイゲン公に重用されたイタリア生まれの音楽家ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(1690−1758)。ブレシャネッロの生い立ちや音楽は失われてしまっている部分が多いものの、当時のドイツの権力者たちを魅了したその作品には、ヴィヴァルディの模倣、ドイツの伝統的手法、ギャラント様式からの影響などが見られます。ヴァイオリニストとしても高名だったブレシャネッロの音楽。ラ・チェトラのコンサートマスター、ダヴィド・プランティエの妙技と牽引力に注目!

Platinumシリーズ

GCD-P30403
ソロ〜ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽
作曲者不詳:ラ・モニカのアリア
オルティス:パッサ・メッソ・アンティーコによるレセルカーダ、
 パッサ・メッソ・モデルノによるレセルカーダ
コーカイン:ザ・パンクス・ディライト
ヒューム:パヴァン
サマート:ダフネ、おお苦しめないでくれ
コーカイン:さあ、一緒に暮らしておくれ
ド・マシ:プレリュード
マレ:戯れ、人間の声
サント=コロンブ:ロンド形式のエール
バッハ:無伴奏チェロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)組曲第4番
アーベル:アルペジアータ(プレリュード)、アダージョ、アレグロ
パンドルフォ:ア・ソロ
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:1997年9月、サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル(スペイン)
ヴィオラ・ダ・ガンバの鬼才パオロ・パンドルフォが1997年9月にレコーディングを行った名盤「ソロ」が、グロッサ・プラチナム(Glossa Platinum)から復活!16世紀のイタリアとスペインからブリテン諸島を経て、ルイ14世時代のフランスに渡り、18世紀ドイツの宮廷へと続くパンドルフォの「ソロ」。バッハの「無伴奏チェロ組曲第4番」の"ヴィオラ・ダ・ガンバ編曲"など、90年代後半の時点ですでにヴィオラ・ダ・ガンバの新しい可能性を追求していたパンドルフォには改めて驚かされます。鬼才パンドルフォがヴィオラ・ダ・ガンバで誘う魅惑の空間と時間の旅行記。今ここに再び幕が上がる――!
GCD-P30405(2CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲)
(ヴィオラ・ダ・ガンバ版)
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
チェロのバイブルに挑んだパンドルフォの野心作!「チェロのバイブル」とも言うべき永遠の名作、バッハの「無伴奏チェロ組曲」をヴィオラ・ダ・ガンバで奏でた名手パオロ・パンドルフォの野心作。独自の解釈と卓越した技術によってヴィオラ・ダ・ガンバの特性と可能性を最大限に引き出したパンドルフォのバッハは、チェロの演奏とは一味違う新しい「無伴奏」の姿を伝えてくれます。
GCD-P30912
アリアンナの嘆き〜ヴェネクシアーナ・ライヴ
モンテヴェルディ:こうして死ねるものなら(マドリガーレ集第4巻より)、
私は若い娘(同)、
あああなたがそれほど好きなら(第7巻)、
むごいアマリッリ(第5巻)、
星空の輝きのもとに(第4巻)、
ああ美しいその顔(第6巻)、
私は燃え心を焦がし(第7巻)、 
アリアンナの嘆き(第6巻)、
さらば、美しいフロリダ(第6巻)
女よ私が帰ると私の思いは(第2巻)、
恋人の燃える瞳をじっと見つめていた時に(第2巻)、
素敵な羊飼い(第9巻)、
今や天も地も(第8巻)、
ニンファの嘆き(第8巻)、
あなたを愛しています、私の生命よ(第5巻)
クラウディオ・カヴィーナ(指)
ラ・ヴェネクシアーナ
圧倒的な歌唱と抜群のハーモニー。モンテヴェルディの人気作を極上の演奏で。2002年9月にスペインのコルシカ島で行われたエスティヴォーチェ音楽祭でのコンサートを収録したライヴ録音は、ラ・ヴェネクシアーナ通算10枚目のアルバム。「アリアンナの嘆き」を筆頭とした宝石のような眩い光を放つマドリガルが圧倒的なハーモニーによって命を吹き込まれる。ライヴでのラ・ヴェネクシアーナもまた格別。
GCD-P31102(2CD)
サワークリーム・レガシー 〜 パッション・オヴ・リーズン
マショー:我が終わりは我が始まり、
 ダヴィデのホケトゥス、意気消沈して
ソラージュ:煙を燻べる者
ブリュメル:アンデルナハで
プレストン:ラ・ミ・レのうえで
コーニッシュ:ファ・ソ・ラ、
 カトリコン.イ短調、カトリコン.ニ短調
フェアファックス:それは私の悲哀
タイ:はやく座って
ベディンガム:救い主イエス
作曲者不詳:キリエ、
 キリエ.イ短調
作曲者不詳:キリエ.ロ短調、キリエ
ジャイルズ:世の救い主
プレストン:おお、光よ
ニューアーク:行けば行くほど
イザーク:絶望的な運命の女神
 ラ・モルラ、かく眠り続けん
ワルター:カノン/ジャヌカン:ひばり
トレボール:夢見つつ
バッハ(ブッケ編):イクリプス
バッハ:4つのゴルトベルク・カノン
 反行形による拡大カノン
サワークリーム
〔フランス・ブリュッヘン(リコーダー)、
ケース・ブッケ(リコーダー)、
ワルター・ファン・ハウヴェ(リコーダー)〕
佐藤豊彦(Lute)
イザベル・アルバレス(ヴォーカル)

録音:1993年6月&1994年7月
フランス・ブリュッヘン、ケース・ブッケ、ワルター・ファン・ハウヴェという歴史にその名を刻むリコーダー界の世界的名手たちに、日本が誇る世界的リュート奏者、佐藤豊彦と、声楽のイザベル・アルバレスが加わるという豪華布陣。マショーからバッハ、ソラージュ、コーニッシュ、イザーク、ボールドウィン手写本からの知られざる音楽など、幾何学や算術、天文学といった"科学的観点"によって選ばれた5世紀に渡るプログラムは、リコーダー奏者フランス・ブリュッヘンの姿と演奏、才能を伝える貴重な記録です。
GCD-P31508
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb)
名演揃いの「ゴルトベルク変奏曲」でボニッツォーニが魅せる!現在では鍵盤奏者としてだけでなく、アンサンブル・リゾナンサの主宰も務めるボニッツォーニが名演揃いのゴルトベルク変奏曲に敢えて挑んだ意欲作。スカルラッティ、ピッキ、ジェミニアーニ、サンマルティーニ、ストラーチェといった幅広い作曲家の作品をリリースしてきたボニッツォーニの代表作に躍り出た秀演である。
GCD-P31902
デュファイ:クアドリヴィウム〜モテット集第1巻
めでたしトスカナ人の花/誉れある使徒に
インペラトリクス・アンジェロルム
うるわしき救い主のみ母(T)
喜びたまえキリストのみ母なる乙女よ
忠実な教会の都ローマ/愛する方は去りゆきぬ
喜べビザンツ帝国の妃/サルヴェ・レジナ
知られたる海の星/うるわしき救い主のみ母(U)
バルサムと上品なる蝋が
ある青年が少女を/花の中の花
ばらの花が先頃
ジュゼッペ・マレット(指)カンティカ・シンフォニア
カンティカ・シンフォニアはラ・ヴェネクシアーナでも活躍しているジュゼッペ・マレットがディレクターをつとめているイタリアのアンサンブル。中世、ルネサンス時代の作品を最大のレパートリーとしておりハープ、オルガンなどの器楽伴奏を伴う声楽グループである。クォリティの高いディジパック仕様に加えてグィド・マニャーノとジュゼッペ・マレットによる56ページに及ぶエッセイ、解説からなる豪華ブックレット付きでのリリース。
GCD-P31903
デュファイシャンソン集
太陽で飾られたうるわしの乙女、
鋭い矢に傷つけられた私、
気高い額のお方が天国に、
私の気高くも美しい人よ、
燃えるような眼差しが恋人よ、
私の心はあなたのことでいっぱいだ、
あなたの気高い美しさ、溢れる美徳類なさ、
あでびとは、塔のほとりに、仇なす嫉妬よ、
私の愛しい人、やさしい眼差し、
いつまでも待ちましょう、
私が嘆き呻くのもむりからぬところ、
黄金のように美しく気高い聖母マリアよ、
哀れにもわが身をかこつ、
今はもう過ぎてしまったその日よりこれらの思いは
気高い恋人たちよそなたたちの間で、
この顔が青ざめているのは
ジュゼッペ・マレット(ディレクター)、
カンティカ・シンフォニア
リリース第1弾である「デュファイのモテット集」が大きな反響を呼んだカンティカ・シンフォニア。最新作となる今回も前作と同じく15世紀フランス音楽界の大作曲家デュファイの作品を取り上げます。同じデュファイの作品ではあるものの、モテット集という宗教的色合いの濃かった前作とは打って変わり、今回の最新作では1415年から1435年の作曲とされている18曲のシャンソンを収録。宗教的作品と同様にデュファイの優れた作曲技法を用いて作曲されたシャンソンは、親しみやすい旋律が特徴の1つ。カンティカ・シンフォニアはグロッサの看板アーティストであるヴォーカル・アンサンブル、ラ・ヴェネクシアーナのメンバーとしても活躍中のジュゼッペ・マレットがディレクターとして率いるイタリアのアンサンブル。編成は声楽にオルガン、フィドル、ハープやリュートといった伴奏が加わり、中世&ルネサンス時代の作品を演奏を最も重要なレパートリーとしています。ブックレットには前回と同じくグィド・マニャーノとジュゼッペ・マレットによるエッセイ&解説が収められています。
GCD-P31904
デュファイ:人にとって最もよきもの〜モテット集第2巻
人には平和が最高のもの
偉大なるヤコブをわれらに正しくたたえん
おお、祝福されしセバスティアヌスよ
おお、聖セバスティアヌスよ
度量ある人々の称賛を
めでたし、天の女王(T)
幸いあれ、乙女よ/神の教会の輝ける星
このフィレンツェの町は
めでたし、天の女王(U)
おお輝きわたる宝石
おお、イスパニアの後裔
キリストと生死を共にするヨハネ
めでたし、天の女王(V)
ジュゼッペ・マレット(ディレクター)、
カンティカ・シンフォニア

録音:2005年〜2006年、イタリア
2005年にリリースされたモテット集の第1巻「クアドリヴィウム」(GCDP31902)、2006年にリリースされた「シャンソン集」(GCDP31903)では、洗練された美しいハーモニーによって新たなデュファイ象を打ち出したマレット&カンティカ・シンフォニア。大きな反響を呼んだ前2作の続編であると同時に、グロッサの「デュファイ三部作」の完結編となるモテット集第2巻がいよいよ登場!
デュファイのモテットとシャンソンの作品集によって一気に檜舞台に躍り出たカンティカ・シンフォニアは、ラ・ヴェネクシアーナの中心メンバーとして活躍中のテノール奏者ジュゼッペ・マレットがディレクターを務めているイタリアのヴォーカル&器楽によるイタリアのアンサンブル。中世&ルネサンス時代の作品の演奏と解釈に多方面から称賛の声が寄せられるなど、特にデュファイの作品を現代に伝える代弁者として急速に注目を集めています。またスペインのトップ・デザイナー、ヴァレンティン・イグレシアスによる斬新なジャケット・デザインはもちろん今回も健在。古楽ファン必聴!
GCD-P31905
聖母マリアからインスピレーションを受けた過去と現在の音楽
ペトルス・フラテル:アヴェ・マリア
ジャン・ムトン(c.1459−1522):アヴェ・フイト・プリマ・サルース
作曲者不詳:めでたし元后
ペニャローサ(c.1470−1528):聖母マリアよどうかお願いします
イザーク:うるわしき救い主の母
カルロ・ガランテ(1959−):ステラ・デル・ノストロ・マー
ルートヴィヒ・センフル(ca.1486−1542/43):いと聡明なる乙女
アドリアン・ヴィラールト(c.1490−1552):めでたしマリア、恩寵に満ちた方
作曲者不詳:めでたし天の女王
イザーク:われら御身の保護のもとに
ジョスカン・デ・プレ:喜べ乙女、キリストの御母
ジャン・ムトン:おお、聖母マリアよ
イザーク:おお最も素晴らしい
ヤコフ・グバノフ(1954−):ベネディクタとヴェネラビリス
カンティカ・シンフォニア
〔ラウラ・ファブリス(S)、
ジュゼッペ・マレット(T)、
ファビオ・フルナリ(T)、マルコ・スカヴァッツァ(Br)〕

録音:2007年8月&2008年4月、コレット教会(イタリア)
モテット集「クアドリヴィウム」(GCD P31902)、「シャンソン集」(GCD P31903)、そしてモテット集の第2巻となる「人にとって最もよきもの」(GCD P31904)を発表し、圧倒的な完成度を持つ「デュファイ三部作」を完結させたイタリアのアンサンブル、カンティカ・シンフォニア。次なる大型プロジェクトに着手する前にマレット&カンティカ・シンフォニアが手懸けたのは、4声のア・カペラ・アンサンブルというシンプルな編成による「聖母マリア」にまつわる宗教作品集。この作品集ではムトン、イザーク、センフル、そしてジョスカンなど14世紀〜15世紀の作曲家たちによる作品に加えて現代イタリアの作曲家カルロ・ガランテ、ウクライナの作曲家ヤコフ・グバノフの作品を織り交ぜることにより、「聖母マリア」からインスピレーションを受けて作曲されたモテットと賛歌の"過去"と"現在"を1つの線で繋いでいます。作品に秘められた究極の美と神秘性を追求することにより、デュファイの音楽を伝える代弁者としての名声を確立したカンティカ・シンフォニア。アンサンブルの核となる4人の歌い手たちが絶妙にブレンドされたハーモニーを響かせます。
GCD-P31906
ビュノワ:ミサ・ロム・アルメ
第8旋法によるマニフィカト/男よ、男よ(器楽)
キリエ/武装した男よ(器楽)/グローリア
気をつけろ(器楽)/クレド
みんなそこらじゅうで叫んでる(器楽)
サンクトゥス/鋼の鎧で(器楽)/アニュス・デイ
ジュゼッペ・マレット(ディレクター)、
カンティカ・シンフォニア

録音:2008年7月&10月、コレット教会(イタリア)
ナポリの手写本に収められ、ルネサンス時代に流行した世俗歌曲"ロム・アルメ(武装した人)"に基づいたビュノワの「ミサ・ロム・アルメ」は、次世代の巨匠オブレヒトが自身の「ミサ・ロム・アルメ」を作曲する際に参考にしたという逸話を持つ傑作である。
ジュゼッペ・マレットとカンティカ・シンフォニア。"デュファイの代弁者"から"ブルゴーニュ楽派の代弁者"へ ――。
GCD-P31907
デュファイ:1453年のためのミサ曲
ミサ・ス・ラ・ファス・エ・パル(ミサ曲「もし、私の顔が青いなら」)
ミサ・ロム・アルメ(ミサ曲「武装した男」)
ジュゼッペ・マレット(ディレクター、テノール)、
カンティカ・シンフォニア〔ラウラ・ファブリス(S)、
アレーナ・ダンチェヴァ(S)、
フランチェスカ・カッシナーリ(S)、
ジャンルカ・フェッラリーニ(T)、
マッシモ・アルティエリ(T)、
マルコ・スカヴァッツァ(Br)、
グイード・マニャーノ(Org)、
マルタ・グラツィオリーノ(Hp)、
スヴェトラーナ・フォミーナ(フィドル)、
エフィクス・プレオ(フィドル)、
マウロ・モリーニ(スライド・トランペット&サックバット)、
デイヴィッド・ヤークス(スライド・トランペット&サックバット)〕

録音:2011年7月&2013年7月、ロレット(イタリア)
デュファイ自身のシャンソン「ス・ラ・ファス・エ・パル」を定旋律とした4声の循環ミサ「ミサ・ス・ラ・ファス・エ・パル」は、世俗曲を定旋律とした最古のミサと言われています。作曲者不詳の民謡「ロム・アルメ(武装した男)」を定旋律とした4声の循環ミサ「ミサ・ロム・アルメ」は、数多くの作曲家が作曲した「ミサ・ロム・アルメ」のなかでも最初期のもの。これまでも、デュファイのシャンソン集(GCD-P31903)と2つのモテット集(GCD-P31902、GCD-P31904)が非常に高く評価されてきた"デュファイの代弁者"カンティカ・シンフォニアが、デュファイの最も重要な2つのポリフォニー作品を歌います。
GCD-P32101
オケゲム:ミサ・カプト ビョルン・シュメルツァー(ディレクター)、
アンサンブル・グランドラヴォア
その作品や卓越した作曲技法にジョスカンも影響を受けたとされるフランドル楽派の巨匠オケゲムですが、現存する作品は稀少。このようなオケゲムの貴重なレパートリーの中からグロッサが今回レコーディングを行ったのは、現存する14曲(偽作の疑いのある作品も含む)のミサ曲の中の1つである「ミサ・カプト」。「アンサンブル・グレインデラヴォア」はベルギーの民族音楽学者であり、自らも演奏に参加しているビョルン・シュメルツァーがディレクターを務めるベルギーのヴォーカル・アンサンブル。このリリースがグロッサ・デビュー盤となります。オケゲム、シュメルツァー&アンサンブル・グレインデラヴォアに縁のあるベルギーで録音が行われたという点からも、グロッサこだわりが感じられます。録音会場となったアントワープの聖パウロ教会は、後期ゴシック様式の教会で貴重な美術品を多数収蔵されていることでも有名。ちなみにグロッサ・プラチナム・シリーズのジャケットはスペインのトップ・デザイナーであるヴァレンティン・イグレシアスによるもので、その斬新なデザインによるジャケットは世界トップクラスとの評価を受けています。
GCD-P32102
ジル・バンショワ(c.1400−1460):さようならとても美しい愛よ
 わたしは恋していて楽しいことばかり
 喜んでいられないだろう
 もし恋人が願望を持っていなければ
 悪口を言いたい人をけなすならば
 唯一の崇高な悩み
 恋人よ、とても甘味な表情
 さようなら、また会うときまで
 愛するほどに嫌われて
 彼は奴隷になれる
さようなら我が愛の喜びよ
J・オケゲム:バンショワの死を悼む挽歌
ビョルン・シュメルツァー(ディレクター)
アンサンブル・グレインデラヴォア
フランドル楽派の巨匠オケゲムの作品集(GCD P32101)で鮮烈なデビューを果たした「アンサンブル・グレインデラヴォア」のグロッサ第2弾。オケゲムが師と仰いでいたとされるバンショワの世俗作品を次の挑戦に選んできたことからも、シュメルツァー&アンサンブル・グレインデラヴォアのフランドル楽派の音楽へのこだわりと確固たる信念が窺い知れます。「アンサンブル・グレインデラヴォア」は、ベルギーの民族音楽学者であり、自らも演奏に参加しているビョルン・シュメルツァーがディレクターを務めるベルギーのヴォーカル・アンサンブル。デビュー盤となったオケゲムのミサ・カプト(GCD P32101)での絶妙なハーモニーと研究を重ねた解釈は大きな評価を受けています。 
GCD-P32103
愛の力〜13世紀ブラバントの神秘家、修道僧と吟遊詩人
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン、
ゴスヴィン・デ・ボシュ、
ブラバントのハデウェイヒ、
ブラバント公アンリV世、タサン、
カラサウス、ジルベール・ド・ベルヌヴィル、
ペラン・ダンジクール、ジャン・エラールの作品
ヴィレース修道院のグレゴリオ聖歌
ナザレト修道院のグレゴリオ聖歌
作曲者不詳の作品を収録
ビョルン・シュメルツァー(ディレクター)
アンサンブル・グランドラヴォア

録音:2008年1月、ルーヴェン・ドメニコ会修道院(ベルギー)
グロッサ(Glossa)がその秘めたる才能と無限の可能性を見出し、瞬く間に檜舞台に登場したビョルン・シュメルツァー率いるベルギーの声楽&古楽器アンサンブル「アンサンブル・グランドラヴォア」。デビュー盤であり、古楽シーンに新たな風を吹き込んだフランドル楽派の巨匠オケゲムの作品集「Caput(頭)」(GCD P32101)、同じくフランドルの大作曲家バンショワの作品集「Joye(喜び)」(GCD P32102)に続くグランドラヴォアのリリース第3弾はオケゲムとバンショワから時代を遡った「13世紀ブラバントの音楽」の再現という壮大なプロジェクト。
13世紀ブラバントの文化や経済の繁栄の中から生まれ、人々の生活と密接に結びついていた当時の“音楽”。神秘家であり歴史上初の女性作曲家と言われるビンゲン、同じく13世紀の神秘家ハデウェイヒ、吟遊詩人エラール、そしてヴィレースとナザレトの2つの修道院で歌われたグレゴリオ聖歌など、「神秘家」、「修道僧」、「吟遊詩人」という3つの幅広いグループの“音楽”を1つに結び付けることにより13世紀ブラバントの音楽の再現を成功させているのです。またシュメルツァー&グランドラヴォアはこれらの音楽が多く演奏されたのではないかと推測されているルーヴェンのドメニコ会修道院をレコーディングの舞台に選ぶなど、「13世紀ブラバントの音楽」に対する飽くなき探究心は計り知れません。
「アンサンブル・グランドラヴォア」は、ベルギーの民族音楽学者であり音楽家でもあるビョルン・シュメルツァー(写真右)によって1999年に結成された声楽と古楽器によるベルギーの芸術家集団。レパートリーこそ違えども、モンテヴェルディ&ジェズアルドのマドリガーレで大ブレイク中の「ラ・ヴェネクシアーナ」と肩を並べるアンサンブルとして急速に注目を集めている古楽ファン要注目のアーティストです。
GCD-P32104
ラ・マグダレーナ〜16世紀初期マグダラのマリアへの信仰
◆第1部〜ミサ
グレゴリオ聖歌:入祭唱〜すべての者よ、主に向かいて喜ばん
ニコラ・シャンピオン
:キリエ〜聖マグダラのマリアのミサ、グローリア〜聖マグダラのマリアのミサ
グレゴリオ聖歌
:昇階唱〜真理のためなる、アレルヤ, 主は復活し、散文〜マネ・プリマ・サバティ
ニコラ・シャンピオン
:クレド〜聖マグダラのマリアのミサ
グレゴリオ聖歌
:奉献唱〜お告げの祈り
ニコラ・シャンピオン
:サンクトゥス〜聖マグダラのマリアのミサ、アニュス・デイ〜聖マグダラのマリアのミサ
グレゴリオ聖歌
:聖体拝領唱〜御身が唇には慈しみが置かれぬ
◆第2部〜マグダレーナのシャンソン
作曲者不詳:オ・ワルデ・モント
ピエール・ブロンドー:ラ・マグダレーナ、バッセ・ダンス
作曲者不詳
:モグレ・ダンジュ・ポンペラ・マドレーヌ
クローダン・ド・セルミジ
:喜びを与えん
作曲者不詳
:いとしい方を失ったら、トゥ・ノーブル・クール
ビョルン・シュメルツァー(ディレクター)、
アンサンブル・グランドラヴォア

録音:2008年12月、アントワープ聖パウロ教会(ベルギー)
新訳聖書に登場するキリスト教の聖人であり、古来より崇拝の対象として崇められてきた"マグダラのマリア"。この"マグダラのマリア"という伝説と謎の多き聖女こそが、フランドル楽派の巨匠オケゲムの作品集「Caput(頭)」(GCD P32101)、バンショワの作品集「Joye(喜び)」(GCD P32102)、「13世紀ブラバントの神秘家、修道僧と吟遊詩人」(GCD P32103)など、近年稀に見る質の高い演奏と内容を兼ね備えた録音を発表してきたベルギーの古楽演奏団体アンサンブル・グランドラヴォア第4作目のテーマ。
民族音楽学者としても高名なディレクター、ビョルン・シュメルツァーは楽曲研究、歴史考察の結果、神聖ローマ帝国宮廷礼拝堂の歌手でもあったのニコラ・シャンピオン(c.1475−1533)の美しいミサ曲「聖マグダラのマリアのミサ」と「グレゴリオ聖歌」を融合させることにより、"マグダラのマリア"への祈りの音楽をより崇高な高みへと導いています。また6曲の"マグダラのマリア"を歌った"シャンソン"の存在も、"マグダラのマリアへの信仰"というテーマに欠かせない重要な要素です。
◆アーティスト紹介
ビョルン・シュメルツァー&アンサンブル・グランドラヴォア
「アンサンブル・グランドラヴォア」は、ベルギーの民族音楽学者であり音楽家でもあるビョルン・シュメルツァーによって1999年に結成された声楽と古楽器によるベルギーの芸術家集団。
レパートリーこそ違えども、モンテヴェルディ&ジェズアルドのマドリガーレで大ブレイク中の「ラ・ヴェネクシアーナ」と肩を並べるアンサンブルとして急速に注目を集めている古楽ファン要注目のアーティスト。当盤が4枚目の録音となる。
GCD-P32106
チェゼーナ〜1400年頃の教皇、諸侯と傭兵たちの歌
「シャンティー写本」〜Pictagore per dogmata / O terra sancta / Rosa vernans、Espoir dont tu m'a fayt partir、Corps femenin、Fumeux fume par fumee、Par les bons Gedeon et Sanson、Inter densas / Imbribuis irriguis、Science n'a nul annem、En attendant d'amer
「マンチーニ写本」〜Le ray au soleyl
「シャンティー写本」〜Fuions de ci
作曲者不詳(伝承曲):Cujes li me Majko
「トリノ写本」〜Hodie puer nascitur / Homo mortalis firmiter
「シャンティー写本」〜Adieu vous di
ビョルン・シュメルツァー(ディレクター)
アンサンブル・グランドラヴォア

録音:2011年8月、フラン=ワレ教会(ベルギー)
中世&ルネサンス音楽の演奏家、研究者であり、民族音楽学者としても高名なベルギーの古楽演奏者ビョルン・シュメルツァーとアンサンブル・グランドラヴォア。グロッサ(Glossa)からの6枚目のリリースは、ベルギーの名振付師アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルが率いるダンス・グループ、ローザスとのコラボレーションによる新作「チェゼーナ(Cesena)」のサウンドトラック!2011年7月にフランスのアヴィニョン演劇祭で、グランドラヴォアとローザスの共同製作として初演が行われた「チェゼーナ」。アヴィニョンの旧教皇庁宮殿の中庭で早朝4:30(!)から上演された「チェゼーナ」は、"14世紀後期のアルス・スブティリオル(より繊細な技法)"と"コンテンポラリー・ダンス"の共演という斬新で画期的なプログラムです。
GCD-P32107
納骨堂〜聖者の遺骨の安置所
ピエール・ド・カンブレ:ハンガリー女王エルジェーベトのための礼拝
ビョルン・シュメルツァー(指)
グランドラヴォア

録音:2010年7月&8月、サン=イヴ(ブレーヌ/フランス)
中世&ルネサンス音楽の演奏家&研究家であると同時に、民族音楽学者としても高名なビョルン・シュメルツァーと、1999年にベルギーのアントワープで結成された多国籍の古楽精鋭集団グランドラヴォア。中世の伝承音楽を深く掘り下げた濃密なプログラムを打ち出してきたグランドラヴォアの7枚目のリリースは、13世紀の教会建築家「ヴィラール・ド・オヌクール三部作」の第1集!
教会建築のための図画や絵画、彫刻、装飾などを求めてヨーロッパ各地を旅したとされるヴィラール・ド・オヌクールの旅路を追うグランドラヴォアの三部作。第1集では北フランスからハンガリーまでの道程がテーマ。13世紀のピエール・ド・カンブレ(カンブレのピエール)による当時のハンガリー女王エルジェーベトのための礼拝の音楽が、シュメルツァー&グランドラヴォアによって再現されます。
GCD-P32108
信心会〜ジェク・ド・カンブレの祈りの歌〜中世の教会に集まって社会活動をした人々の祈りの歌
ジェク・ド・カンブレ(カンブレのジェク/ジャック):Grant talen、
 Haute Dame、Kant je plus pens、
 Loeir me'estuet、
 Meire, douce creature、
 O dame, ke Deu、
 Retrowange novelle(新しいロトルアンジェ)
ロベール・ド・ラン・ラ・シエーヴル(ランスのロベール):Jamais, por tant com
 Plaindre m'estuet、
 L'autrier dejouste
マルタン・ル・ベガン・ド・カンブレ(カンブレのベギン帽のマルタン):Loiaus desir et pensee、Boine aventure
シャノワーヌ・ド・サン=カンタン(サン=カンタンのシャノワーヌ):Rose ne flor
作曲者不詳:Chanter m'estuet
グランドラヴォア
ビョルン・シュメルツァー(ディレクター)

録音:2010年7月&8月、サン=イヴ(ブレーヌ、フランス)
13世紀の教会建築家であり、建築のための図画、絵画、彫刻、装飾を集めるために当時のヨーロッパ各地を旅したヴィラール・ド・オヌクール。グランドラヴォアの圧倒的な表現力と説得力を持つ歌声が、当時のトルヴェール、ミンストレルの中心地であり、オヌクールが大聖堂を建築したフランス北東部の「カンブレ」で歌われた"祈りの歌"を蘇らせる。
GCD-P32109
モテット集〜北フランス、カンブレーのマニュスクリプトA410からの音楽 グランドラヴォワ
ビョルン・シュメルツァー(指)

録音:2010年7月&8月、サン=イヴ(ブレーヌ、フランス)
中世、ルネサンスの音楽の演奏家、研究者であり、民族音楽学者としてもその名を知られるビョルン・シュメルツァーが、1999年にベルギーのアントワープで創設した多国籍の古楽精鋭集団グランドラヴォア。
13世紀の教会建築家であり、建築のための図画、絵画、彫刻、装飾を集めるために当時のヨーロッパ各地を旅したヴィラール・ド・オヌクールをテーマとした「ヴィラール・ド・オヌクール三部作」の第2部は、フランス北部カンブレーで発見された写本からの「モテット集」。
吟遊詩人の活躍の場、フランドル楽派、ブルゴーニュ楽派の大作曲家たちの活躍の場、されにはギョーム・デュファイの研鑽の地とも伝わるカンブレー大聖堂。ヴィラール・ド・オヌクールの生地からも程近い同地で発見され、現在はカンブレーの市立図書館に保管されている写本から解き放たれる作曲者不詳のモテットの数々。グランドラヴォアの驚異的な歌唱力、アンサンブルが、ヴィラール・ド・オヌクールの足跡、実り豊かなカンブレーの音楽の歴史を解き明かしてゆきます。
GCD-P32110
マショー:ノートルダム・ミサ
傷の無い/幸いな処女は/わたしたちはあなたを慕い
めでたし聖なる産みの母/キリエ
グローリア/祝福され、尊ばれし聖母マリア
御身が生まれてより
善き甘き御言葉/クレド
嘆け、王国の/あなたは支配者の群れを/大盾と盾を取って立ち上がってください
サンクトゥス/アニュス・デイ
幸いな御胎/イテ・ミサ・エスト
グランドラヴォア、
ビョルン・シュメルツァー(指)

録音:2015年3月25日−31日、聖アウグスティヌス教会(アントワープ、ベルギー)
1人の作曲家による通作ミサ曲としては史上最初の作品として知られ、長き音楽史の中で輝き続けるマショーの「ノートルダム・ミサ」。シャープなテノールの高声部、驚異的な存在感を放つバスの低声部、そして分厚く神秘的なハーモニーと表現力、シュメルツァーの時代考証と楽曲研究が、14世紀当時、極めて例外的で革新的だった「ノートルダム・ミサ」の未知なる魅力を紐解いてゆきます。まさに圧巻。「ノートルダム・ミサ」の新定盤!
GCD-P32112
ジャン・アネル:キプロスの晩課〜マロン派とビザンチンの聖歌、モテット、プレインチャント グランドラヴォア、
ビョルン・シュメルツァー(指)

録音:2015年12月17日−20日、ベルギー
カンブレー大聖堂の音楽家、ギョーム・デュファイの教師、キプロスのリュジニャン宮廷の学長などと務めたとされるジャン・アネル。
「キプロス写本」と呼ばれるトリノ国立大学図書館の貴重な写本(Turin J.II.9)から発見された美しいモテットに、マロン派の聖歌、ビザンチン聖歌、プレインチャント(単旋律聖歌)を組み合わせ、シュメルツァーの時代考証と楽曲研究が作り上げた「キプロスの晩課(Cypriot Vespers)」。
女声1名と男声8名で歌われるグランドラヴォアの完璧な歌唱はもちろん、地中海に浮かびながらヨーロッパ、フランスの文化が栄えたキプロスの知られざる貴重な晩課にも注目です。
GCD-P32113
ヴェッキ:レクイエム〜ルーベンスの葬送とアントワープのバロック
ジョルジュ・ドゥ・ラ・エル:ミサ曲 「自然の摂理に逆らって」より キリエ、サンクトゥス、アニュス・デイ
ペドロ・ルイモンテ:ミサ曲 「めでたしいとも聖なる乙女」より アニュス・デイ
ドゥアルテ・ローボ:ミサ・ドゥム・アウローラより アニュス・デイ
グランドラヴォア、
ビョルン・シュメルツァー(指)

録音:2016年2月1日−5日、ベルギー
古楽大国ベルギーの音楽学者であり、民族音楽の権威としても高名なビョルン・シュメルツァー。シュメルツァーが率いる、アントワープの多国籍古楽精鋭集団グランドラヴォア。ギョーム・ド・マショーの傑作「ノートルダム・ミサ(GCDP 32110)」の録音で大きな話題を呼んだシュメルツァー&グランドラヴォアが歌うのは、マドリガル・コメディの作曲家として知られるイタリア・ルネサンスの音楽家、オラーツィオ・ヴェッキ(1550−1605)のレクイエム(死者のためのミサ曲)。ヴェッキのレクイエムに、ドゥ・ラ・エル、ルイモンテ、ドゥアルテ・ローボのアニュス・デイなどをつなげ、フランドルの画家ピーテル・パウル・ルーベンスの葬送音楽を表現。
イタリア・ルネサンスとフランドル・バロック、音楽と絵画などの様々な側面を、妥協なきヴォーカル・アンサンブルで描きます。
GCDP-32302
エッサイの木〜グレゴリオ聖歌と中世のポリフォニー
ラマの声/主よ、御身は祝福されたもう/神を讃えて歌おう/スブメルスス・ヤーチェト・ファラオ/バラムは言った/アレルヤ、イスラエルはエジプトより/ウツの地にヨブと名乗る人ありき/哀れみの母/罪と我らの父/預言者ヨナは言った/我らのために生まれた方が/ソロモン王/ルカ福音書によるセクエンシア/エッサイのひこばえは花咲く
ドミニク・ヴェラール(指)
アンサンブル・ジル・バンショワ
〔アンヌ・ドラフォス(ソプラノ)、アンヌ・マリー・ラブロード(S)、ゲルト・テュルク(T)、ドミニク・ヴェラール(T)、ジョセプ・キャブレ(Br)〕

録音:2008年6月&7月、モン・サン・ヴァンサン教会(フランス)
ドミニク・ヴェラールが作曲した5つの宗教作品を収めた"声楽のための新しい音楽"(GCD P32301)でグロッサ(Glossa)デビューを果たしたアンサンブル・ジル・バンショワ。ヴェラールの自作自演という独創的であり意外でもあった前作に続くグロッサからのリリース第2弾では、前作から180度転換した"グレゴリオ聖歌と中世のポリフォニー"というアンサンブル・ジル・バンショワが得意とする時代、作品を取り上げています。ステンドグラスに描かれた"エッサイの木"、すなわちキリストの家系図が大きなテーマとしてアルバムの根幹を成しているアンサンブル・ジル・バンショワの「エッサイの木」。ヨブ、ヨナ、ソロモン、ラケル、バラム、モーセなど聖書に登場する人物たちにまつわる聖歌によって1つのストーリーが形成されており、厳粛なるグレゴリオ聖歌と高貴なるポリフォニー、そしてアンサンブル・ジル・バンショワの柔らかなハーモニーが音楽による「エッサイの木」を創造する。
GCD-P32306
トライアローグ〜南インド、モロッコ近郊と中世ヨーロッパの伝承音楽
アル=アドハン/ベネディカム/ラリータ・サハルサラナマム/カンタマム・カティルカマム / アレルヤ/アル・カルボウ/ピュイ・ケ・マ・ドロール/アントル・スィエル・エ・テール/イエス・キリスト/ラムル・エル・マヤ/ポル・ノス・ビルゲン / チャムス・エル・アチヤ/シャンティ / サラム / アニュス・デイ
アルナ・サイラム(ヴォーカル)、
ヌルディーヌ・タヒリ(ヴォーカル)
ドミニク・ヴェラール(ヴォーカル)、
H.N.ブカスカル(Vn)、ドリス・ベラダ(ウード)
ケイヴァン・チェミラニ(ザルブ)、
パトリ・サティシュ・クマール(ムリダンガム)
バプティスト・バティスト・ロマン (フィドル)

録音:2011年6月6日−9日、モン=サン=ジャン教会(ブルゴーニュ)
アンサンブル・ジル・バンショワのディレクターであり、スイスの古楽総本山バーゼル・スコラ・カントルムでは教授を務めるドミニク・ヴェラールの新プロジェクト!"トライアローグ"は、中世ヨーロッパの聖歌、南インドの伝統音楽、モロッコの伝統音楽を通じて、それぞれの音楽文化が交わる地点、共通点を探るという中世の音楽の旅です。南インドの伝説的歌手アルナ・サイラム、モロッコのヌールッディーン・タヒリ、そしてドミニク・ヴェラールの"声"によって、3つの音楽文化と精神が結びつく ――。

GCD-P33001
シチリアーネ〜シチリア島の歌
ア・ラ・サンタニンファラ
ダンツァ・カンタータ/ラ・パチアネッラ
ニンナ・ナンナ・リ・ラ・ローザ
リ・チンクエ・パッソ
パッショーニ・ディ・ノストル・シヌリ
カンツォーネ・アラバ
ニンナ・ナンナ・デッラ・ドンネ
カポーナ/ラ・カスタネッタ
ドンナ・インコスタンテ/アモーレ・セラート
アモーレ・スデニャート/マルサリサ
オラ・カヌスコ/リキアミ
スターバト・マーテル/ススピリ・ミエイ
タランテラ・シシリアーナ/スル・スル
エル・アラヴォ/シシリアーナ/セラヌ・トリ・スレリ
ピノ・デ・ヴィットーリオ(ヴォーカル&バロック・ギター&パーカッション)、
ラボラトリオ'600〔カテリーナ・ガンヌーディ(ハープ&オルガン)、イラリア・ファンティン(アーチリュート)、フランコ・パヴァン(テオルボ&バロック・ギター&ディレクター)〕

録音:2012年10月、ステュディオ・カシーナ・ジャルディーノ(クレマ、クレモナ)
イタリアの南西部、地中海に浮かぶシチリア島。かつて中世から19世紀までシチリア王国として栄えた"島"に眠っていた伝承曲、作曲者不詳の音楽の秘宝を集めた「シチリア島の歌曲集」!
ラテンの色彩、濃厚な情感、地中海の爽やかな風。シチリア島に伝わる歌曲を歌うのは、フローリオ&イ・トゥルキーニとの共演で、「バロック時代のナポリのカンタータ」(GCD 922603)を歌ったイタリア、ターラント出身の名歌手、ピノ・デ・ヴィットーリオ!
情熱で繊細、また喜怒哀楽の全てを込めたかのようなピノ・デ・ヴィットーリオの歌声の圧倒的な存在感、古楽アンサンブル、ラボトリオ'600のディレクター、フランコ・パヴァンの研究が、イタリア、シチリア島の音楽史の扉を開く ――。
GCD-P33201
スペイン再発見〜ファンタシーア、ディフェレンシア&グロサ集
作曲者不詳:ディ、ぺーラ・モラ
ソリニス、アルカイ&サンス:マリオーナス
サンス&アルカイ:カナリオス
ソリニス:ジョスカンの「はかりしれぬ悲しさ」によるファンタシーア
マチャド:ジョスカンの「はかりしれぬ悲しさ」によるグロサ
マチャド&アルカイ:ドス・エストレリャス・レ・シゲン
カバニーリェス:イタリア風クーラント
カベソン&アルカイ:ラ・ダマ・レ・デマンダ
アルカイ:「牛を見張れ」によるディフェレンシアス
バルトロメオ・デ・セルマ:スサナ・パッセジャータ
カベソン:第1旋法によるティエント第3番
ゲレーロ:夜は暗く
作曲者不詳&アルカイ:ハラカス
カベソン&アルカイ:グロサーダ「ある日シュザンヌが」
ファミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ&ディレクター)、
アカデミア・デル・ピアチェーレ、
ラケル・アンドゥエサ(S)

録音:2012年11月&2013年2月、セビーリャ
フラメンコの若きカンタオール、アルカンヘルとのコラボレーションの大成功に代表されるように、常にスペイン音楽の可能性を追究し続け、スペイン古楽界のニュースターとして注目を集めるアルカイ&アカデミア・デル・ピアチェーレ。
16〜17世紀スペインの「ファンタシーア、ディフェレンシア、グロサ」が、ファミ・アルカイのアレンジによって、さらにリズミカルに、さらに熱狂的、情熱的な音楽へと進化を遂げる!アルカイを中心とした15人の古楽系器楽奏者たちと、スペイン古楽界の歌姫がナビゲートする「スペイン再発見」の旅。グロッサが惚れ込んだファミ・アルカイとアカデミア・デル・ピアチェーレ、その才能とセンス、実力は本物です!
GCD-P33203
ラス・イダス・イ・ラス・ブエルタス〜スペインのバロック音楽とフラメンコの対話
伝承曲:トナー
作曲者不詳(15世紀):ラ・スパーニャ
ナルバエス&伝承曲:モーロ王のロマンス&グラナイーナ
作曲者不詳:ハエンのモーロ乙女
伝承曲:ハレオス/伝承曲:ビダリータ
1700年頃の様々な作曲家たち:フォリア
伝承曲:シギーリャ
作曲者不詳(17世紀)&伝承曲:美しいという必要などない
セスペデス&伝承曲:ああ、私は恋い焦がれ!

■ボーナス・トラック〜パサカージェ、ああ、私は恋い焦がれ!
アカデミア・デル・ピアチェーレ
〔ファミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ&音楽監督)、アルカンヘル(フラメンコ)、マリビ・ブラスコ(S)、ミゲル・アンヘル・コルテス(フラメンコ・ギター)、ラミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ヨハンナ・ロセ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、フアン・ラモン・ララ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ビセンテ・パリージャ(リコーダー)、エンリケ・ソリニス(バロック・ギター、テオルボ&アーチリュート)、ペドロ・エステバン(パーカッション)、アグスティン・ディアセラ(フラメンコ・パーカッション)、ダビド・チュペテ(カスタネット)、ホアキン・ロデロ(ウード)〕

録音:2011年12月−2012年1月(セビーリャ、スペイン)&2011年10月(マドリード、スペイン)
スペイン古楽界に現れたヴィオラ・ダ・ガンバの若き鬼才ファミ・アルカイ。フラメンコのカンタオール、アルカンヘルとの共演によって実現したプロジェクト「ラス・イダス・イ・ラス・ブエルタス(行きと帰り)」が、マドリードでのライヴをボーナス・トラックとして加えて、グロッサ(Glossa)から新装登場!「スペイン再発見」(GCD P33201)、「ア・ピアチェーレ」(GCD P33202)では、驚異のテクニック、音楽性とアイディアで、スペイン古楽界の新時代到来を強く印象付けてくれたファミ・アルカイ。スペイン・フランメンコの天才カンタオール、アルカンヘルとのコラボレーションでは、スペインの"バロック音楽"と"フラメンコ"の融合に見事成功!スペインの植民地だった南米やアフリカのメロディ、リズム、色彩を感じさせながら、繰り広げられるスペイン音楽の新しい世界に感服。
GCD-P33204
愛を歌う〜フアン・イダルゴと17世紀スペイン
ファルコニエリ:3声のパッサカリア
マリン:もう思わないで、メンギーリャ
ファルコニエリ:3声のチャッコーナ
イダルゴ:トロンピカバラス・アモール、夜のテネブロサ
ゲラウ:マリオナス
ロメロ:ああ!わたしは死ぬ、嫉妬のあまり
イダルゴ:待つ、感じる、死ぬ、恋いこがれる
サンス(アルカイ編):パバーナ
イダルゴ:ああ、私は何と愛をあざけり
イダルゴ:ああ!愛よ
サンス:パッサカリア ニ長調
イダルゴ:ため息の空気は
ロメロ:花咲くローズマリー
フアン・サンチョ(T)、ファミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ&ディレクター)、アカデミア・デル・ピアチェーレ〔ラミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ヨハンナ・ロセ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、エンリケ・ソリニス(バロック・ギター&アーチリュート)、ハビエル・ヌニェス(Cemb)、ペドロ・エステバン(パーカッション)〕

録音:2015年1月、エスパシオ・サンタ・クララ(セビリア、スペイン)
マドリードの宮廷音楽家として活躍し、バロック時代のスペインに確かな足跡を遺しながらも、1734年の大火によってその多くの作品が失われてしまったフアン・イダルゴ。イタリア・オペラの様式に精通し、多くの声楽作品を作曲したイダルゴの現存する作品、そしてイダルゴの同僚だったホセ・マリン(c.1616−1699)など、17世紀スペインのドラマティックな「愛の歌」を、フアン・サンチョが卓越した歌唱力と変幻自在の表現力で繰り広げていく。ファミ・アルカイを筆頭に、ガンバのラミ・アルカイとヨハンナ・ロセ、バロック・ギターのエンリケ・ソリニス、チェンバロのハビエル・ヌニェス、そしてスペイン古楽界におけるパーカッションの巨星ペドロ・エステバンなど、アカデミア・デル・ピアチェーレのメンバーは今回も豪華!フアン・イダルゴと17世紀のスペインの音楽を、今を輝くスペイン古楽界のスターたちの共演で ――!
GCD-P33205
バッハ・アルバム
バッハ(ファミ・アルカイ編):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 BWV.1003
無伴奏チェロ組曲第4番 BWV.1010
無伴奏フルートのためのパルティータ BWV.1013
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV.1004より シャコンヌ
ファミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2016年3月&4月、エストゥディオス・スプートニク(セビーリャ、スペイン)
レパートリーにジミ・ヘンドリックスやジョー・サトリアーニを組み込むなど、既存のジャンルやスタイルにとらわれず、斬新なアイディアを続々と実現させてきたファミ・アルカイ。 「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番」、「無伴奏チェロ組曲第4番」、「無伴奏フルート・パルティータ」、そしてあの「シャコンヌ」で掉尾を飾る「バッハ・アルバム」は、ヴィオラ・ダ・ガンバによる古楽革命の新たな象徴、そしてファミ・アルカイの代名詞となること必至! ヴィオラ・ダ・ガンバの巨匠たちの系譜を受け継ぐと同時に、全く新しい道を切り開いてゆくファミ・アルカイのバッハに乞うご期待!
GCD-P33301
南の色彩〜ギターのためのバロック・ダンス
サンス:カナリオス、
 パサカージェ、マリオナス
ムルシア:クンベス
クルス:ハカラス
D・スカルラッティ:ソナタK.14
 ソナタK.1、ソナタK.380、
 ソナタK.27
カプスベルガー:アルペジアータ、
 ラ・カプスベルガー、カポーナ、
 パッサカリア、コラッショーネ
リサ:マカーム・フセイニ
伝承曲:ファンダンゴ 「Errekaxilo」
エンリケ・ソリニス(バロック・ギター、テオルボ、ラブタ)、
バスク・バロックアンサンブル

録音:2013年6月、セビージャ
ファミ・アルカイがプロデュースするGlossa第1弾は「Colores del Sur(コロレス・デル・スール/南の色彩)」と題したギターのためのバロック舞曲集。スペインのガスパール・サンスを中心に、イタリアのドメニコ・スカルラッティやジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガーらによる、スペイン&イタリア・バロックの伝統的な舞曲、マリオナス、カナリオス、クンベス、ハカラス、ファンダンゴ、そしてパッサカリアが、超絶テクニックと自由な発想、21世紀のグローバルな解釈で繰り広げられます。

GCD-P91908
イザーク:ミサ曲「主の憐れみを」(世界初録音)
めでたし天の女王(世界初録音)
三位一体の哲学をたたえよ(世界初録音)
けがれなく、完全で、貞節な方、マリア(世界初録音)
御身が庇護の下に
御身に請い願う、処女マリアよ
彼女は誰なのか?(世界初録音)
おお、栄光の母なる教会よ
カンティカ・シンフォニア〔ラウラ・ファブリス(S)、フランチェスカ・カッシナーリ(S)、ジュゼッペ・マレット(テノール&ディレクター)、ジャンルカ・フェッラリーニ(T)、ファビオ・フルナーリ(T)、マルコ・スカヴァッツァ(Br)、グイド・マニャーノ(Org)、スヴェトラーナ・フォミーナ(フィドル)、エフィクス・プレオ(フィドル)、ダニエラ・ゴディオ(フィドル)、エルメス・ジュッサーニ(サックバット&スライド・トランペット)、マウロ・モリーニ(サックバット)、ダヴィド・ヤクス(サックバット&スライド・トランペット)〕
「デュファイ・トリロジー(三部作)」やビュノワの「ミサ・ロム・アルメ」など、数多くの名唱を生み出してきたジュゼッペ・マレットが率いるイタリアのヴォーカル・アンサンブル、カンティカ・シンフォニア。2017年に没後500周年を迎えるハインリヒ・イザーク(c.1450−1517)のミサ曲とモテットを次なるプログラムに選んだカンティカ・シンフォニアは、メイン・プログラムの「ミサ曲「主の憐みを」」を筆頭に、世界初録音となる貴重な作品を収録。カンティカ・シンフォニアの定評あるハーモニーと、共演の実力派器楽奏者たちのサウンドのブレンドは古楽ファン必聴。



GVD-921114S(2DVD)
ショパン生誕200周年スペシャル・バースデー・コンサート〜ショパン:ピアノと管弦楽のための作品集
ポーランド民謡による大幻想曲イ長調Op.13*
ネルソン・ゲルナーのインタビュー(Part.1)
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11+
マズルカ第6番イ短調Op.7-2+
ケヴィン・ケナーのインタビュー
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調Op.22*
マルク・デストリュベのインタビュー
ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21#
マズルカ第21番嬰ハ短調Op.30-4#
ヤヌシュ・オレイニチャクのインタビュー
演奏会用ロンド《クラコヴィアク》ヘ長調Op.14*
ネルソン・ゲルナーのインタビュー(Part.2)
モーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》の「お手をどうぞ」の主題による変奏曲変ロ長調Op.2*
夜想曲第13番ハ短調Op.48-1*
ネルソン・ゲルナーのインタビュー(Part.3)
ネルソン・ゲルナー(P/エラール1849)*
ケヴィン・ケナー(P/エラール1849)+
ヤヌシュ・オレイニチャク(P/エラール1849)#
フランス・ブリュッヘン(指)18世紀O

録音(ライヴ):2010年2月26日ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド)

日本語字幕&日本語解説書&日本語曲目表記オビ付
2010年2月26日、ショパン生誕の地ワルシャワで行われた「ショパン生誕200周年スペシャル・バースデー・コンサート」。"ピアノの詩人"ショパンの生誕200周年を祝うためにワルシャワのフィルハーモニー・コンサート・ホールに集ったのは、ネルソン・ゲルナー、ケヴィン・ケナー、ヤヌシュ・オレイニチャクといった世界有数のショパン弾きたち、そしてフランス・ブリュッヘンと18世紀オーケストラ!!ショパンの祖国ポーランドが国家を挙げて創り上げた全てのピアノ・ファン、ショパン・ファンのためのコンサート・ライヴが最高のクォリティで登場です!3大ピアニストが弾く楽器は、NIFCが所有するショパン存命当時の銘器、1849年製のエラール!


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