湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Alba
(フィンランド)

フィンランドのプロデューサー、ティモ・ルオッティネン Timo Ruottinen が創設したレーベル。


1CD=(税込)
2CD=(税込)
※SACDもCDと同価格


※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
ABBR-DV1
(Bluray+DVD)
ユッカ・リンコラ(1955-):歌劇「ロビン・フッド」(2011) ヴィッレ・ルサネン(Br:ロビン・フッド)
マリ・パロ(S:マリアン)
マッティ・サルミネン(Bs:ノッティンガムの代官)
パイヴィ・ニスラ(A:代官の母)
ユルキ・アンティラ(ギズボーン)
メリス・ヤーティネン(ジャミラ)
ナイオール・コレル(ウィル・スカーレット)
コイト・ソアセプ(リトル・ジョン)
アキ・アラミッコテルヴォ(修道士タック)
ハンヌ・フォシュベリ(粉屋のせがれマッチ)
アンナ=リサ・ヤコブソン(マッチの妻)
オラヴィ・ニエミ(若いリチャード)
 ミッコ・フランク(指)
フィンランド国立歌劇場児童Cho、O&cho

収録:2011年1月14日、フィンランド国立歌劇場
字幕:フィンランド語(原語)、英、スウェーデン語
【画面】PAL/16:9/ 576i
【音声】
Blu-ray:7.1DTS-HD Master Audio,
5.1DD,2.0PCM
DVD:5.1DD,2.0DD
137mm
中世イングランド。シャーウッドの森をねじろにノッティンガムの代官やジョン王に反抗した弓の名手、ロビン・フッド。ダグラス・フェアバンクス、エロル・ フリン、ケヴィン・コスナー、ケアリー・エルウェス、ラッセル・クロウと、多くの男優たちが演じた伝説のヒーローの物語が、「家族向けのアドベンチャー オペラ」に作られました。俳優、作家、詩人、演出家、ジャーナリストと多彩に活動するユッカ・ヴィルタネンが台本を執筆し、ユッカ・リンコラが作曲 を担当しました。リンコラは、ジャズからクラシカルまで広いジャンルで国際的に活躍。2曲のトランペット協奏曲をはじめとする管楽器のための協奏曲、 管弦楽曲、ジャズアンサンブルのための音楽、そしてヘルシンキ市立劇場のためのミュージカル《ピーター・パン》、アンデルセンの物語を映画化した『雪 の女王』の音楽、バレエ《盗賊の娘ロニヤ》など多くのステージ作品を手がけてきました。ロビン・フッド役を歌うのは、スコットランド・オペラの《セビー リャの理髪師》でフィガロを歌ったバリトンのヴィレ・ルサネン。モーツァルト・オペラのソプラノ役や《ボエーム》のムゼッタを持ち役にするマリ・パロが マリアン。バイロイト音楽祭とメトロポリタン・オペラの《指輪》のフンディングやハーゲンで知られるマッティ・サルミネンは、このオペラでも悪役です。 児童合唱と混声合唱。管弦楽は3管編成です。カリ・ヘイスカネンのステージ演出、ミッコ・フランクの指揮で初演されました。ブルーレイとDVDのセッ ト販売となります。 (Ki)
ABACD-16
『あなたにお話しするなら』− フィンランド映画主題歌集
1.Haukka(鷹)(Heikki Aaltoila/Aaro Helaakoski)
2.Nuoruustango(青春時代のタンゴの)(Kaj Chydenius/Anu Kaipainen)
3.Auringon lapset(太陽の子供たち)(Georg Malmsten/R. R. Ryynanen)
4.Laulu onnesta(しあわせの歌)(Georg Malmsten/R. R. Ryynanen)
5.Sulle salaisuuden kertoa ma voisin(内緒の話をあなたに)(George de Godzinsky/Eine Laine)
6.Valiaikainen(はかない)(Matti Jurva/Tatu Pekkarinen)
7.Laulu kuolleesta rakastetusta(亡き愛しき人の唄)(Kaj Chydenius/Maria-Leena Mikkola)
8.Kuka kertoisi minulle(誰がわたしに言ってくれるだろう)(Otto Donner/Aulikki Oksanen)
9.Kaikki kaantyy viela kerran parhain pain(もう一度どんでん返しがありそうだ)(Matti Jurva/Tatu Pekkarinen)
10.Balladi(バラード)(Anssi Tikanmaki/Juice Leskinen)
トゥルク・ジャズオーケストラ
ヴェッル・ハルコサルミ(指)トゥルクPO
ヨハンナ・イーヴァナイネン(ヴォーカル)
ユッカ・ペルコ(Sax)

録音:2016年2月15日?17日 トゥルク・コンサートホール(トゥルク、フィンランド)
『Auringon lapset(太陽の子供たち)』の題名でフィンランド公開された1932年のエストニア作品から、1984年のアキ・カウリスマキ監督の『Klaani』 まで、フィンランド映画の「古典的」作品の主題歌を古都トゥルクのジャズオーケストラとフィルハーモニックが共演。1976年オウル生まれ、2006年の 「Jazzrytmit(ジャズリズム)」誌の最優秀女性ヴォーカルに選ばれたヨハンナ・イーヴァナイネンが「古き時代」をしのばせるスタイルで歌い、セルヴェ リ・ピューサロと創設した「新しいジャズ世代」のジャズバンド「ペルコ=ピューサロ」で成功を収めた、フィンランドを代表するジャズプレーヤーのひとり、 ユッカ・ペルコがサクソフォーンのソリストとして参加しました。UMO ジャズオーケストラをはじめとするフィンランドのバンド、オランダやドイツのジャズ バンドを指揮、作曲家でもあるヴェッル・ハルコサルミと、シベリウス・アカデミーのジャズ科でジャズピアノを学び、クラシカル音楽作曲の修士号を取得 したアルットゥリ・ロンカが編曲を担当。2016年2月、トゥルク・コンサートホールで行われたセッションの録音です。 (Ki)
ABACD-17
『ヒッラとリーシ』
ヒッラとリーシ(Hilla ja Liisi)
前奏曲「ヒッラとリーシ」(Alkusoitto “Hilla ja Liisi”) 
引越し屋さんの行進曲(Pakkaajan Marssi)
お祝いの気分(Juhlatunnelma) 
靴のマズルカ(Kenkamasurkka)
トロルたちのダンス(Peikkokansan Tanssi) 
なつかしい思い出の味(Maistan Muistan Maun)
夕べの歌(Iltalaulu) 
時の歌(Aikalaulu) 
おともだち(Kaveri)
いちばんのおともだち(Paras Ystavain)
おばけごっこしない?(Leikitaanko Kummitusta)
さいごの歌(Loppulaulu)
マリ・カトカ(歌、ヒッラ)
ウッラ・ピースパネン(歌、リーシ)
コウヴォラ児童cho
トゥオマス・ケサラ(P)
キュミ・シンフォニエッタ
エサ・ヘイッキラ(指)
ヒッラとリーシは、かわいらしい妖精のような生き物。音楽が好き、楽しくて元気いっぱい。人間の心をもっていて、友だち思い……。『ヒッラとリーシ』 のキャラクターたちと彼らの世界は、フィンランドのイラストレーター、サリ・アイロラ Sari Airola が創りました。彼女は、絵本や教科書やピクチャーカー ドの作家として知られ、ラハティ・ポリテク(現、ラハティ応用科学大学)やヘルシンキのアールト大学でグラフィックデザインを教えています。『ヒッラとリー シ』は、24センチ平方の大きさの絵本に作られ、アイロラのイラストと、子供たちが一緒に歌うことができるよう、歌の楽譜と歌詞が載っています。12 の歌を作詞作曲したのは、マリ・カトカ Mari Katka、ウッラ・ピースパネン Ulla Piispanen、トゥオマス・ケサラ Tuomas Kesala。コウヴォラ音楽ク ラスの児童合唱団とキュミ・シンフォニエッタと共演した録音のCDがアルバムの最後につけられています。エサ・ヘイッキラ Esa Heikkila(1962-)はフィ ンランドの指揮者。ラハティSOでヴァイオリンを弾き、オスモ・ヴァンスカとセーゲルスタムに指揮を学んでいます。 (Ki)
ABACD-18
『アルファベット』
アッツォ・アルミラ(1953-)
アルファベット(Aapine)
1.Intro Aakkossi niil, ko ymmartava jo pualest sanast!
2.A Kato kui vahva A!
3.B Beet ei tartte ku Bilteman kassa
4.C C-luokas citykarhu reissas meren yli
5.D Onk ireoi? Onk vireoi?
6.E Ei tul mitta! Ei mitta!
7.F Meija flik putos soffalt! Fiuu vaa!
8.G Geet kayteta harvo eika sillonka, kyl kreipi ilmanki kuarituks saa
9.H Hirv hiiht kilppa hiiren kans
10. Iik! Ihana!
11. Jos maa olissi janes, en ossais lukke. Jestas!
12. Kani kirjot kunnajohtajal
13. Laiskmakkaral tul liava luulovika
14. Mamma mankeloit. Maa kattosi viarest
15. Nokikolar ol kotosi Naantalist, nuahos vahinkos nokanki naapurilt
16. Ovel koputeta. Oi voi!
17. Pulu painel paim punassi. Pilli sois oikopaat!
18. Q naytta sivistynylt ja kuulosta koulu kaynylt, mut kuka sen tunte!
19. Raija erhettys reitist
20. Suvel isa via meijat onkel
21. Tammimetas on tuhat tamme
22. Uurevuare uutine: Mukul sai mummult upouure luistime!
23. Vinkki sul, kenel o ain vilu!
24. Woi welje, mut willois o hamara!
25. Yx mias kexis xylitol ja hyvin kexiski
26.Y Kello lya yhreksa. Ya hyakka ylakertta hyssyttama
27. Nyy maa kerro sul, kummottos menna zumpa
28.A Jas Manu alis ruatinkialine ja Tellle Turumaalt katasi
29. Ala ika ruppe karttyseks ammaks, alaka ainaka aijankranaks!
30.O Pollol suli jaatelo lolloks
キー・アンサンブル室内cho
タピオラcho
テーム・ホンカネン(指)

録音:2017年1月14日-15日 リーヒマキ守備隊教会(Riihimaen varuskuntakirkko)(リーヒマキ、フィンランド)
フィンランドの西海岸、ラウマ在住の詩人でパフォーマー、ヘリ・ラークソネン Heli Laaksonen(1972-)が2013年に出版した『アルファベット(Aapine)』 にアッツォ・アルミラ Atso Almila(1953-)が作曲。序曲、フィンランド語とスウェーデン語の29のアルファベットからなる、老若男女のためのフィン ランド南西部の方言による「あいうえお作文」。コンテンポラリー・ミュージックがレパートリーのトゥルクの室内合唱団「キー・アンサンブル」と、タピ オラ合唱団(タピオラ少年少女合唱団)の共演。 (Ki)
ABCD-124(2CD)
ジュリアーニ:ヴァイオリン,ギターとチェロのための二重奏曲&三重奏曲(全曲)
 ポロネーズ イ長調 (ヨーセフ・マイセーダー曲)
 変奏曲Op.24a 6つの変奏曲 作品63
 ポロネーズ ト長調 (ヨーセフ・マイセーダー曲)
 セレナード イ長調Op.19 (ギター,ヴァイオリンとチェロのための)
 協奏的二重奏曲 (大ソナタ) Op.52
エルッキ・パロラ(Vn)、
イルッカ・ヴィルタ(G)、
マルック・ルオラヤン=ミッコラ(Vc)
ABCD-125
フルートとオルガンの為のドイツ・バロック音楽
C・P・E・バッハ:ソナタ ハ長調 H515
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス:幻想曲 ト短調、
 幻想曲 ニ長調
テレマン:三重奏曲 ホ短調
ヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテル:パルティータ第3番 ニ短調
C・P・E・バッハ:ソナタ ト長調 H509
ヤリ・S・プハッカ (フラウトトラヴェルソ)
オッリ・ポルトハン(Org)
ABCD-126
フィンランドのクラリネット音楽
サロネン:夜の歌
クルーセル:序奏と様々なスウェーデンの旋律
シベリウス:ミュゼット、ヘイニネン:ショート1
ティエンスー:モーツァルトの墓碑
リンドベリ:蒸気船ビル・ジュニア
グレゴリー・バレット(Cl)
マイケル・ミルトン(Vn)、
ラウラ・ミッコラ(P)、
ヘレン・レンデーン(Vn)、錦織文(P)、
ターシャ・ズバイ(Cl)、ケヴィン・ベンフィールド(Fg)、
デボラ・ボイド(Fg)
ABCD-129
ゲオルク・ディートリヒ・ライディング(1664-1710):オルガン作品全集
前奏曲ハ長調/変ホ長調/変ロ長調/
暁の星のいと美しきかな、神よ見捨て給うな
ヒンリヒ・フィリプ・ヨーンセン(1717-1779):6つのフーガ
ホーカン・ヴィクマン(Org)
ABCD-130
ウラニア〜天空のチェンバロ
ムファト:チャコーナ
フィッシャー:組曲「ウラニア」(音楽のパルナッソス山より)
デュフリ:ラ・フォルクレ、シャコンヌ
F.クープラン:二重生活者(パッサカリアの動き)
フォルクレ:ラ・ビュイッソン(シャコンヌ)
J.B.フォルクレ:ラ・モランジもしくはラ・ブリセ(シャコンヌ楽章)
アンッシ・マッティラ(Cemb)
ABCD-131
パーセル:「結婚した伊達男、またはおかしな無作法」〜行進曲
「インドの女王」〜セベル(トランペットの調べ)
組曲 ニ短調、聖母マリアの戒め
哀れみぶかい天使よ我に語れ
「アーサー王」〜シャコンヌ
主よ人とは何か、音階のグラウンド
夕べの讃歌/聖チェチリアの祝日の頌歌
「ドン・キホーテのこっけいな物語」より
ペイヴィ・イェルヴィヨ(Ms)
アンナマリ・ビョルヒョ(Cemb)
エーロ・パルヴィアイネン(Lute)
ABCD-132
マデトーヤ:交響曲第2番、
オストロボスニア組曲、歌劇「ユハ」〜2つの管弦楽
ヴァルマー(指)オワルSO
ABCD-134
ハメーンニエミ:ブルース、
マニの為の音楽IV&II、ALTER、
タキタ・タカ・タキタ・タキタ・タカ
NADAアンサンブル
ABCD-135
無伴奏チェロ作品集
コダーイ、クラム、ハーヴェイ、M.リンドベリの作品
パヌ・ルオスト(Vc)
ABCD-136(2CD)
バッハ:フランス組曲 エリナ・ムストネン(Cemb)
ABCD-137
イタリア・オペラ・アリア集
マクベス、トロヴァトーレ、トスカ、トゥーランドット、
マノン・レスコー、ノルマ、椿姫/より
シンシア・マクリス(S)
アルヴォ・ヴォルメル(指)オウルSO
ABCD-138
ショパン:夜想曲 Op.9-1/72-1、
カンタービレ、
マズルカ Op.67-2/7-1,2,3/68-1,2/67-4
 Op.30-2,3/63-2、
前奏曲「雨だれ」、練習曲Op.10-1/25-12、
3つの新エチュード〜第3番
ヤンネ・メルタネン(P)

録音:1999年
ABCD-139
清教徒革命・王政復古期のイギリス音楽
ブル:戦いと平穏
W.ロウズ:「ファンタジア」〜組曲 ト短調/組曲 ト長調
パーセル:シャコンヌ、他、
シンプソン、ロック、ウィルソン、バルツァルなどの作品
バッターリア
ABCD-141
トゥービン:交響曲第2番「伝説」
交響曲第5番
アルヴォ・ヴォルマー(指)
エストニア国立SO
ABCD-142
アントン・ディアベッリ:ピアノとギターの為のソナティナとソナタ全集
ソナティナOp.68/同Op.70/ソナタOp.71
華麗な大ソナタOp.102(オリジナル版)
ミクローシュ・シュパーニ(Fp)
イルッカ・ヴィルタ(G)
録音:1998年5月9-10日
※使用楽器:1827年 K.グラーフ製(Fp)/1997年 ヴィルタ製(モデル:1818年 ファブリカトーレ製)
ベートーヴェンが変奏曲の主題に使ったメロディを書いたことで音楽史に名を残すディアベッリ。ザルツブルクに生まれ、ウィーンに移ってからは、ギターとピアノの教師、作曲家、楽譜出版者として活躍しました。和声やダイナミックスの新しいスタイルは古典からロマンティシズムに移る時代を反映していると言われます。ミクローシュ・シュパーニは、BIS レーベルでC・P・E・バッハのキーボード協奏曲とソロ曲の全曲録音を進めているハンガリーの奏者。イルッカ・ヴィルタはシベリウス・アカデミー出身。ジュリアーニ(ABCD124) とグラニャーニ (ABCD149) の室内楽曲をAlba に録音していました。1996年からデュオ活動を行い、このアルバムは、ロッシーニ、メルツ、フンメルの作品集 (HCD31935) につづく録音。〈華麗な大ソナタ〉はオリジナル譜を使って演奏しています。第1楽章アダージョ、アレグロ、第2楽章スケルツォ (アレグロ)、トリオ (ピウ・モデラート)、第3楽章アダージョ・ノン・タント、パストラーレ (アレグレット) の3楽章。現在一般に用いられる版とは、かなりの相違があります。確かな技術と温もりのある演奏。市民の家で催される集いに招待された気分になるでしょう。 
ABCD-143(2CD)
バッハ:リュート作品全集 ヘイキ・メトリク(G)
ABCD-144
マデトヤ:管弦楽作品全集 Vol.2
 交響曲第1番、演奏会用序曲、
 田園組曲*、田園の情景*
アルヴォ・ヴォルマー(指)オウルSO
※*=世界初録音
ABCD-145
ショパン: 24の前奏曲集、4つのスケルツォ アンネ・カウッピ(P)
ABCD-146
ピアソラ:作品集 ジ・イン=タイム・クインテット
ABCD-147
トゥビン:交響曲第3番/交響曲第6番 アルヴォ・ヴォルメル(指)
エストニア国立SO
ABCD-148
バード:ヴァージナル曲集
前奏曲MB115、パヴァーヌとガイヤルドMB60、
ラクリメ(パヴァーヌ)MB54、前奏曲MB116、
エコー・ガイヤルドMB114、前奏曲MB12、
ファンタジアMB13、ララバイMB110、
ファンタジアMB46、
クァドラン・パヴァンとガイヤルドMB70、
ウォルシンガムMB8、アルマンMB117、
グッドナイト・グラウンドMB42
アーポ・ハッキネン(Cemb)
録音:1999年6月
ABCD-149
フィリッポ・グラニャーニ(1767-1820):ヴァイオリンとギターの為の3つの二重奏曲Op.8 エルッキ・パロラ(Vn)
イルッカ・ヴィルタ(G)
録音:1997年6月17-18日
ABCD-150
シチリアの一夜
ベルナルド・ストラーチェ(17世紀末活動):ルッジェーロによるカプリッチョ
パッサカリア、トッカータとカンツォン、
コレンテ、モニカ、スパニョレッタによるアリア、
チャコーナ、他
アンナマリ・ボルボ(Cemb)
バッロ・デラ・バターリャ
[エーロ・パルヴァイアネン(Lute)、テッポ・ヒルヴォネン(G)、ヤルモ・ユルクネン(ビウエラ)、ミカ・スイコネン(Va da gamba)]
ABCD-151
バッハ:フーガの技法 リスト・ラウリアラ(P)
ABCD-152
十字軍の歌
作曲者不詳:「岸よお前は安らかなる手の内にある」
コノン・ド・ベテュヌ:「ああ、愛よ、別離を導き」
ユーグ・ド・ベルゼ:いかなる人とても
アラス城主:苦しみの地へ私は行かねばならぬ(1202)
コノン・ド・ベテュヌ:たとえ私がためらわねばならぬにせよ
シャンパーニュ伯(ナバラ王)ティボ−4世:悪意に満ちた時に
作曲者不詳:王の旗は
シャトラン・ド・クーシ:新しい季節が
シャンパーニュ伯(ナバラ王)ティボ−4世:「ご夫人よ、実際もはや私は行かねばならぬ」
ユオン・ド・サン=カンタン:イェルサレムは嘆き悲しみ(1219)
作曲者不詳:悪い出来事について良い歌を
作ることは誰にもできない
シャトラン・ド・クーシ:「貴方に、恋人よ」(1189)
シャンパーニュ伯(ナバラ王)ティボ−4世:「お聞き下さい、我が主よ」
オリファント[ウリ・コルホネン(S,Perc)
ヤネク・エラー(BFl、ミュゼット、
ヒュメルヒェン、Flトラヴェルゾ、ダブルFl)
ヨンテ・クニフ(ダルシマー、ショーム、ヒュメルヒェン、BFl、Perc)
エイラ・カルルソン(フィドル、シンフォニア)
レイフ・カルルソン(Lute、シンフォニア、Perc)]
録音:2000年2月、ペルヤーナ教会
ABCD-153
アントニオ・ホセ(1902-1936):ギター・ソナタ(1933)
ファリャ:ドビュッシーの墓に捧げる賛歌
ファリャ(プジョール編):「恋は魔術師」〜2つの舞曲
ロドリーゴ:祈りと踊り(ファリャ讃歌)
モウポウ:コンポステラ組曲
イスモ・エスケリネン(G)
ABCD-154
メディチ写本による13のモテット
ムートン:主よ王を健やかにあらせたまえ
 われを救いたまえ、処女なる御母は悪を知らず
 天使ガブリエルは遣わされた
ヴィラールト:栄光に満ちたキリストの処女、
 天の女王
フェスタ:われを導きたまえ主よ
デ・シルバ:主は天より雷を轟かせ、完全なる美
ル・サンティエ:めでたし救世主の御母
ディヴィティス:大いなる流れによって
作曲者不詳:私を偽りによって迷わせた傲慢な者が
リング・アンサンブル
録音:2000年4月10-13日
ABCD-155
トゥビン:交響曲第4番「叙情」/第7番 アルヴォ・ヴォルメル(指)
エストニア国立SO
ABCD-156
マデトヤ:管弦楽曲集 Vol.3
バレエ組曲「オコン・フオコ」Op.58、
交響組曲Op.4(全4曲)、舟歌Op.67-2
アルヴォ・ヴォルメル(指)オウルSO
ABCD-158
ヴィヴァルディ:協奏曲集
4声の協奏曲 ハ長調 RV.114
2つの狩猟ホルンの為の協奏曲 ヘ長調 RV.539
2つのオーボエの為の協奏曲 ニ短調 RV.535
協奏曲 ニ短調「マドリガル風」RV.129
2つのフルートの為の協奏曲 ハ長調 RV.533
2つのチェロの為の協奏曲 ト短調 RV.531
エサ・タパニ、トムミ・ヴィエルトネン(Hr)
アンナ=マイヤ・ルオラヤン=ミッコラ(Ob)
レギナ・ハマリキヴィ(Ob)
ヤリ・S・プハッカ、ペトラ・アミノフ(Fl)
ラウリ・プラッカ(Vc)
マルック・ルオラヤン=ミッコラ(Vc)
アンシ・マッティラ(指)六階O
録音:1999年8月、2000年4月
ピリオド楽器奏者たちが集まった六階管弦楽団は1989 年の創設。フィンランドを代表するアーリーミュージック・グループとして、クフモ、トゥルク、ヘルシンキなど、各地のフェスティヴァルに参加しています。聴き手とのコミュニケーションを最優先に考える彼らの演奏からは、バロック期の音楽の歓びと楽しさが自然な姿で伝わってきます。マラン・マレのヴィオール曲集第4 巻第7 組曲《異国風趣味の組曲》 (ABCD107) を録音したマルック・ルオラヤン=ミッコラ。「フルートとオルガンのためのドイツバロック音楽」 (ABCD125) のヤリ・S・プハッカ。ホルンのエサ・タパニ (1968-) は、フィンランド放送交響楽団の他、現代音楽グループのアヴァンティ!室内管弦楽団にも参加。(Ki)
ABCD-159
フィンランドのピアノ音楽
シベリウス:5つのスケッチOp.114、
 5つの小品Op.75、3つのソナチネOp.67、
 2つのロンドOp.68
ハッリ・ヴオリ:夜と霧の彼方
パーヴォ・ヘンニネン:詩人の調べ
カトリーナ・コルテ(P)
ABCD-160
ショパン:夜想曲集
3つの夜想曲Op.9/3つの夜想曲Op.15/
2つの夜想曲Op.27/2つの夜想曲Op.32
ヤンネ・メルタネン(P)

録音:2001年
ABCD-161
ユッカ・リンコラ(1955-):サクソフォン協奏曲*
 シス(1995)+
 トランペットとシンフォニック・バンドの為の
 タンゴ=タランテラ#
 婚礼の音楽#
カイ・ルスケアパー(Sax)*
エリアス・セッパラ(指)(*/+)
ライネ・アムブヤ(指)#
護衛バンド
ABCD-162
マデトヤ:管弦楽作品集 Vol.4
交響曲第3番イ長調Op.55、コメディ序曲Op.35
舞踏の光景Op.11、劇音楽「対局」組曲Op.5
アルヴォ・ヴォルメル(指)
エストニア国立SO
ABCD-163
トゥビン:交響曲第8番/第1番ハ短調 アルヴォ・ヴォルメル(指)
エストニア国立SO
ABCD-164
エーロ・ハメーンニエミ(1951-):マニの為の音楽 III
マニの為の音楽 I、マニの為の音楽 IV
マヤじゃないでしょ
カライクディ・R.マニ(1945-):香辛料的愉悦
スルティ・ラヤ&ナーダ・アンサンブル
ABCD-165
C.P.E.バッハ:フルートソナタ集
第1番ニ長調 Wq.83/第4番ト長調 Wq.86/
変ロ長調 Wq.161-2/第2番ホ長調 Wq.84
ペトラ・アミノフ(Fl-tr)
アンナマリ・ポルホ(Cemb、P)
ABCD-167
シベリウス:ヴァイオリンとピアノの為の作品集
 ロマンツェOp.2a、エピローグOp.2b
 2つの小品Op.2(オリジナル版)
 愛の情景Op.71、2つの小品Op.77
 4つの小品Op.78、6つの小品Op.79
 ソナチネ ホ長調Op.80
カイヤ・サーリケットゥ(Vn)
テッポ・コイヴィスト(P)
ABCD-168
シューベルト(リスト編):歌曲集
糸を紡ぐグレトーヒェン/魔王/おやすみ
かじかみ/菩提樹/郵便馬車/宿屋/勇気/ます
愛の便り/水の上で歌う/セレナード/さすらい
水車屋と小川/狩人/嫌な色/どこへ/いらだち
リスト・ラウリアラ(P)
ABCD-169
ナジ・ハキム:オルガン連弾の為の狂詩曲
 マリアーレ(ソロ)
ラングレー:モザイク集第1集Op.190
 モザイク第3集Op.196
ジュアン・アラン:アニュイ・ヤヴィシュタへの2つの舞曲(ソロ)
リテズ:オルガン連弾の為のソナタ
ヤン・レートラ(Org)
マルック・マキネン(Org)
ALBA-170
アウリス・サッリネン:宮殿ラプソディOp.72(1997)*
カレヴィ・アホ:トリスティア(1999)*
ラウタヴァーラ:兵士のミサ曲Op.40(1968)#
トゥオマス・カンテリネン(アムプヤ編):幽霊#
エリアス・セッパラ(指)*
ライネ・アムプヤホウリ(指)#
護衛兵バンド
ABCD-171
フィンランドの管弦楽作品集
クラミ:「放蕩息子」〜間奏曲、子供の交響曲Op.17
エーロ・ケスティ(1959-):春
クーラ:南オストロボスニア民謡集 第2集
ヨルマ・ヒュンニネン(Br)
ユハ・ニッコラ(指)キュミ・シンフォニエッタ
ABCD-172
トゥビン:交響曲全集 Vol.5
交響曲第9番「シンフォニア・センプリーチェ」、
第10番/第11番(未完成/カリヨ・ライド補筆)]
アルヴォ・ヴォルメル(指)
エストニア国立SO
ABCD-173
ポーランドの弦楽合奏作品集
カルウォヴィチ:弦楽セレナードOp.2
バツェヴィチ:弦楽の為の協奏曲
マトゥシェフスキ:7つのポーランドの風景
トヴァルドフスキ:古ポーランド協奏曲
タデウシュ・ヴィヘレク(指)
聖ミヘル弦楽合奏団
ABCD-174
フィンランド新時代のギター音楽
ヴェリ=マッティ・ブーマラ(1965-):ハイリンの夢
ユルキ・リンヤマ(1962-):ギター・ソナタ
ハンヌ・ポヒヤンノロ(1963-):月の軌道に向かって
ユホ・ハンガス(1976-):幻想曲
ユルキ・ムルライネン(G)
ABCD-175
レーガー:3つのコラール幻想曲Op.52 カリ・ヴオラ(Org)
ABCD-176
ルイジ・ケルビーニ(1760-1842):レクイエム 二短調 アンドレス・ムストネン(指)
エストニア国立SO、
エストニア国立男声cho
ABCD-178
フレスコヴァルディ:チェンバロ作品集
トッカータ7番、アルカデルトのパッセジアート
バレット第3番とクラント
パッサカリアによる100のパルティータ
別の旋法によるパッサカリア
逆行リガトゥーレ付の半音階カプリッチョ
トッカータ9番、不協和音のカプリッチョ
トッカータ10番、トッカータ2番/カンツォーナ1番
バッタリアによるカプリッチョ、トッカータ1番
カンツォーナ4番、トッカータ6番/ガリアルダ2番
ガリアルダ3番、ガリアルダ4番
リチェルカーレ5番、フレスコバルディ風アリア
アーポ・ハッキネン(Cemb)
録音:2002年7月30日&8月1日、カリス教会
ABCD-179
リタンデル兄弟の音楽
カール・ルドヴィク・リタンデル(1773-1843):ソナタ ハ長調、ソナタ嬰ヘ短調、
アレグレッツァ ハ長調/カプリッチョ ト長調
フレドリク・エマヌエル・リタンデル(1777-1823):ロンド「喜び」/ハイドンの主題による変奏曲
クリストフィリス・リタンデル(1778-1823):ポロネーズ ハ長調
ダヴィド・リタンデル(1780-1807):ワルツ 変ロ長調(トゥイヤ・ハッキラ編)
トゥイヤ・ハッキラ(Fp)
録音:2002年9月15日-17日、クーサンコスキ・ホール
ABCD-180(2CD)
テレマン:音楽の練習帳 第1集(1740)

ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ ヘ長調/
リコーダー,オーボエと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ハ短調
フラウト・トラヴェルソと通奏低音の為のソナタ ニ長調
ヴィオラ・ダ・ガンバ,オブリガート・チェンバロと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ト長調
ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の為のソナタ イ短調、
ヴァイオリン,オーボエと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ト短調
リコーダーと通奏低音の為のソナタ ニ短調、
フラウト・トラヴェルソ,チェンバロと通奏低音の為のトリオ・ソナタ イ長調
オーボエと通奏低音の為のソナタ 変ロ長調、
リコーダー,ヴァイオリンと通奏低音の為のトリオ・ソナタ イ短調
チェンバロの為の組曲 ハ長調、
フラウト・トラヴェルソ,ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ロ短調
バッタリア
[シルッカ=リーサ・カーキネン(Vn)、ミカ・スイフコネン、ミッコ・ペルコラ(ガンバ)、エーロ・パルヴィアイネン(アーチリュート)、ヤス・モイシィオ(Ob)、カティ・ブージー、、ペトラ・アミノフ(リコーダー)、アンナマリ・ポルホ、アーポ・ハッキネン(Cemb)]
録音:2002-2004年
ABCD-181(2CD)
テレマン:音楽の練習帳 第2集(1740)

ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ イ長調
リコーダー,ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ヘ長調
フラウト・トラヴェルソと通奏低音の為のソナタ ト長調
リコーダー,チェンバロと通奏低音の為のトリオ・ソナタ 変ロ長調
ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の為のソナタ ホ短調、
フラウト・トラヴェルソ,ヴァイオリンと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ホ長調、
リコーダーと通奏低音の為のソナタ ハ長調、
ヴァイオリン,ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ニ長調、
オーボエと通奏低音の為のソナタ ホ短調、
フラウト・トラヴェルソ,オーボエと通奏低音の為のトリオ・ソナタ ニ短調、
チェンバロの為の組曲 ヘ長調、
オーボエ,チェンバロと通奏低音の為のトリオ・ソナタ 変ホ長調
バッタリア
[シルッカ=リーサ・カーキネン(Vn)、ミカ・スイフコネン、ミッコ・ペルコラ(ガンバ)、エーロ・パルヴィアイネン(アーチリュート)、ヤス・モイシィオ(Ob)、カティ・ブージー、ペトラ・アミノフ(リコーダー)、アンナマリ・ポルホ、アーポ・ハッキネン(Cemb)]
録音:2002-2004年
ABCD-182
ガス・ブリュレ(1160頃-1213):歌曲集
愛のことを私に忠言する人は、
私が生涯を深く思って、
とどめることもかなわず、甘やかな幸せに、
昔のこと、愛の悲しみ、森に野に、
多くの愛が歌ったのは、他(全15曲)
オリファント
録音:2002年9月23-26日
ABCD-183
ムッファト:調和の捧げもの(1682)
ソナタ第1番ニ長調/ソナタ第2番ト短調/
ソナタ第3番イ長調/ソナタ第4番ホ短調/
ソナタ第5番ト長調
ペトリ・タピオ・マットソン(指)
オーパスX
録音:2002年8月
ABCD-184
マデトヤ:バレエ・パントマイム「オコン・フオコ」Op.58 ヘレナ・ユントゥネン(S)
トゥオマス・カタヤラ(T)
アルヴォ・ヴォルメル(指)オウルSO
オウル室内cho
レーヴィ・マデトヤ (1887-1947) の問題作「オコン・フオコ」全曲版。1927年のバレエ・パントマイム用の日本を題材としたジャポニスム音楽で、シベリウスの流れをくむマデトヤらしさが全く感じられない奇怪な作品です。内容は、日本の人形師オコン・フオコ(これはヨーロッパ人が感じる日本語的な語感だそう)が作った人形・ウメガワとの和製コッペリアといった内容で、最後に錯乱したオコン・フオコが自害して幕切れます。筋・音楽ともに私たち日本人にはとても奇妙に感じられる世界です。これまで組曲の録音はありましたが、全曲版は世界初録音。全部で35のトラックに分かれ、77分近い音楽を楽しめます。  (Ki)
ABCD-185
ポンセ:スペインのフォリアによる変奏曲とフーガ
エストレリータ、ギターソナタ第3番
南の協奏曲
イスモ・エスケリネン(G)
ヨン・ストルゴーズ(指)ラップランドCO
ABCD-186
プニャーニ:オーケストラの為の四重奏曲第1番変ロ長調
グラーフ:フルート四重奏曲 ニ短調Op.12-3
リヒター:交響曲 ニ長調Op.2-6
サッキーニ:弦楽四重奏曲 イ長調Op.2-6
ロセッティ:フルート協奏曲 ト長調
ミカエル・ヘラスヴォ(Fl)
ユハ・カンガス(指)オストロボスニアCO
ABCD-187
セッポ・ポホヨラ(1965-):室内楽作品集
弦楽四重奏曲第3番、ニューヨーク・ニューヨーク、
ゲーム・オーバー、オペラ座の一夜、リーベライ
ミントゥ・ぺス(S)
ドミートリー・スロボデニューク(指)
サグロス・アンサンブル
ABCD-188
ムソルグスキー(ヨキアホ編):展覧会の絵
チャイコフスキー(ヨキアホ編):アンダンテ・カンタービレ
トリオ・フラトレス
[トニ・ハマライネン、ヘイッキ・ヨキアホ、ライモ・ヴェルタイネン(アコーディオン)]
ABCD-189
カレルヴォ・トゥーッカネン(1909-1979):管弦楽作品集
劇「きこり」序曲Op.1、
セレナータ・ジョコーザOp.4
夕べの歌Op.9-3、夏の踊りOp.9-4、
劇「雲」の為の小組曲
弦楽の為のロマンティックなモーメントOp.8
テンプス・フェストゥムOp.53
ハンヌ・コイヴラ(指)ヨエンスー市立O
ABCD-190
ショパン:夜想曲選集
ト短調Op.37-1/ト長調Op.37-2
ハ短調Op.48-1/嬰ヘ短調Op.48-2
ヘ短調Op.55-1/変ホ長調Op.55-2
ロ長調Op.62-1/ホ長調Op.62-2
ホ短調(遺作)/嬰ハ短調(遺作)
ハ短調(遺作)
ヤンネ・メルタネン(P)

録音:2003年8月4-7日
ABCD-191
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 ミカ・ヴァユリネン(アコーディオン)

録音:2003年8月18-19、25-26日
バッハの大傑作ゴルトベルク変奏曲をアコーディオンで演奏しています。普通こうしたものは珍しさが売りで終わってしまいがちですが、ここでのミカ・ヴァユリネンはそんなレヴェルじゃありません!!!アリア、変奏、全てが実に魅力的。非常に優れた技巧(第5 変奏の鮮やかなこと!)と、思わず聞き惚れてしまう音楽性(第14変奏の滴る美感の素晴らしいこと!)が結実、チェンバロ、ピアノなどで楽しんできた人でも、まるで新しい傑作に出会ったかのような新鮮さに満ちた演奏になっています。ヴァユリネンは1967年生まれのフィンランドのアコーディオン奏者。アコーディオンの音色そのものが、普通イメージされるアコーディオンの音とは全く異なっています。秋の青空のような爽快な美と哀愁と高い透明感をもった音もあれば、第16 変奏での、およそアコーディオンとは思えない壮麗さまで、表現の幅が広いこと。アリアに戻る頃には、すっかりこのCD の虜になってしまうことでしょう!!!こんな素晴らしいゴルトベルクをアコーディオン・マニアだけのものにしてはもったいない!!全バッハ・ファン、ゴルトベルク・マニアにお勧めの大名演です! (Ki)
ABCD-193
シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」 エルヤ・プーッコ(Br)
リスト・ラウリアラ(P)
録音:2004年2月
ABCD-195(2CD)
トゥビン:バレエ「クラット」 ETW.111*
 エストニアの主題によるシンフォニエッタ ETW.11+
イリス・オヤ(Ms)
アルヴォ・ヴォルメル(指)
エストニア国立SO
エストニア・フィルハーモニー室内cho女声
録音:2003年1月25日-26日、5月5日*、2003年11月21日+、エストニア・コンサートホール
〈クラット〉はトゥビンの唯一のバレエ。“クラット”は、エストニア民謡に登場する悪鬼。いろいろな材料を集めて作った人型が、主人が悪魔に魂を売り渡すと、それとひきかえに命を得て、宝物を運んできます。村の宴。悪魔に魂を売った者たちの祭り、オーロラ。村娘と牧童の踊り。クラットの復讐。さまざまな情景が、エストニア民謡と舞曲も取り入れた音楽により、活き活きと描かれます。交響曲とならぶ、トゥビンの代表作。組曲は、ネーメ・ヤルヴィ指揮バンベルク交響楽団の録音(BIS306)がありますが、全曲の商用録音は、これが初めて。組曲と全曲をくらべると、まるで別の作品のようにも聞こえます。バレエ全曲というのは、音楽だけ取り出すと退屈になりがち。しかし、〈クラット〉には、全曲を一気に聴かせてしまうような圧倒的なパワーがあります。エストニア国立交響楽団とアルヴォ・ヴォルメルは、トゥビンの全交響曲を録音したコンビ。  (Ki)
ABCD-196
フローベルガー:チェンバロ作品集
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラによる幻想曲 FbWV.201
トッカータ第18番、パルティータ第2番FbWV.602
トッカータ第14番
パルティータ第6番(マイヤーの主題による)FbWV.606〜第1&第2パルティータ
組曲第20番/第19番
皇帝フェルディナント4世の悲しい死に寄せる哀悼曲
ブランシュローシュ氏の死に寄せるパリで作ったトンボー
アッシ・カルットゥネン(Cemb)
録音:2003年11月17-20日
ABCD-197
アイノ・コスケラ(1982-)声楽作品集(全13曲) フィエラシュオネ
(声楽&器楽アンサンブル)
録音:2004年5月27日- 6月1日
ABCD-198
モンテヴェルディ:タンクレーディとクロリンダの戦い
 アリアンナの嘆き、私は黒い、人々よ馳せ来たれ
ロニョーニ:私は傷ついた
ボネッリ:トッカータ・アタランタ、トッカータ・クレオパトラ
ウッチェッリーニ:ソナタ・ノーナ
ピッキ:バッロ・アッラ・ポラカ、パッセ・メッゾ
カヴァッリ:ああ、何と甘美な
サルヴァトーレ:第四旋法によるリチェルカーレ第4番
モニカ・グループ(Ms)、イアン・ハニマン(T)
ペテリ・サロマー(Br)
アーポ・ハッキネン(指)ヘルシンキ・バロックO
録音:2004年3月
ABCD-199(1SACD)
ピアソラ:プレパレンセ、オブリビオン、勝利、
インペリアル、アディオス・ノニーノ、コラール、
天使の死、エル・チョクロ、ブエノスアイレスの冬、
現実との3分間、リベルタンゴ
ザ・インタイム・クインテット
[エンリク・ペレッロ(Vn)、ヤリ・サルメラ(P)、ヨルマ・サルメラ(G)、ハンヌ・シースコネン(Bs)、マルセロ・ハイメ・ニシンマン(バンドネオン)]
ヤーナ・ハーンテラ(指)タンペレPO
録音:2003年12月

ABCD-200(2CD)
ユッカ・リンコラ(1951-):歌劇「旅(夢のかなう国)」 ハンヌ・ユルヌ(T)
カトリーナ・ケルッポラ(S)
リセ・ホルムベルイ(Ms)、他
ユハ・ニッコラ(指)キュミ・シンフォニエッタ
コトカ・オペラcho
録音:2003年1月3-13日
ABCD-201
フィンランドの現代作曲家のアコーディオン作品集
ラウタヴァーラ:ペリマンニ/イコン
ロマノフスキ:ヒディング
ヴオリ:狼の時間
ティエンスー:ゾロ
トゥオメラ:鬼火
ノルドグレン:とぎれとぎれに
マッティ・ランタネン(アコーディオン)
ABCD-202
ラウタヴァーラ:至福の島
ポホヨラ:タピオランディア
クーシスト:今日のタピオラ
アホ:ロウヒ
マルクス・レヘティネン(指)
タピオラ・ユースSO
録音:1997年10月12日、2003年11月16-17日
ABCD-204
ユルキ・リンヤマ(1962-):ヴェスペレ[晩祷] ユハ・コティライネン(Br)
エーリク=オーロフ・セーデルストレム(指)
フィンランド放送室内cho
ツァグロス(弦楽合奏)
アキ・ヴィルタネン(Perc)
エレ・リエヴォネン(Cemb)
録音:2003年11月8日、エスポー旧教会、ライヴ
伝統を意識してはいるが伝統主義者ではない。ユルキ・リンヤマ(1962-)は、特定のスタイルにこだわることなく、みずからの道を求めて歩む作曲家です。音楽は人間性の表現。つねに彼は偉大なもの、高貴なものをめざします。「マリアの賛歌(マニフィカト)」を中心に置き、主に感謝し、主を賛美する4 つの詩編(111 番、112 番、113 番、117 番)、「主の祈り」。〈ヴェスペレ(晩祷)〉は、グレゴリオ聖歌も素材に、静かな祈りと祝いの気分にみちた大作です。エスポー旧教会で行われた初演をライヴ録音。フィンランド放送との共同制作によるアルバムです。  (Ki)
ABCD-205
ノルドグレン(1944-):ペリマンニの肖像Op.26
ブルッフ:スウェーデン民謡によるセレナード
バルトーク(ウィルナー編):ルーマニア民族舞曲 Sz.56
サッリネン(1935-):ペルトニエミ・ヒントリークの葬送行進曲の諸相(1981)
ラウタヴァーラ:オストロボスニア・ポルカ
グリーグ:2つの旋律Op.53
ペッカ・ヤルカネン(1945-):ヴィロの農奴
ユハ・カンガス(指)オストロボスニアCO
レイヨ・トゥンカリ、ティモ・カンガス、
エラル・クイヴ(Vn)
録音:2004年5月14-16日、ハッコラ、スネルマン・ホール
2005年10月に紀尾井シンフォニエッタを客演指揮したユハ・カンガスが音楽監督を務める、フィンランドを代表するアンサンブル、オストロボスニア室内管弦楽団。本拠地、ボスニア湾に面した町、コッコラは、フィンランドにおける民俗音楽研究の中心地カウスティネンに近く、民俗音楽をルーツとする作品に彼らのアイデンティティが示されます。最新アルバムは、彼らがもっとも得意とする作品を集めた“ポートレート”。ノルドグレンの〈ペリマンニの肖像〉、サッリネンの〈ペルトニエミ・ヒントリークの葬送行進曲の諸相〉は、日本の室内オーケストラのプログラムにも載るようになりました。民俗音楽と芸術音楽の融合。フィドル弾きからスタートしたユハ・カンガスの自信があふれています。  (Ki)
ABCD-206(2CD)
マデトヤ:ピアノ作品全集
祝祭行進曲Op.5-1、6つの小品Op.12、
3つの小品Op.17、/5つの小品Op.21、
4つの小品Op.31、田園組曲Op.34、
死の庭Op.41、自由行進曲Op.42-4、
ピアノ小曲集Op.65、子守歌(1915)
ミカ・ランナリ(P)
透明で不思議なメランコリーに翳る絶美なピアノ曲!マデトヤは管弦楽作家として有名ですが、美しいピアノ曲をいくつか作っていて、日本でも舘野泉氏が録音していました。いわゆる技巧的な曲はありませんが、マデトヤの音楽の特徴的である、不思議なメランコリーが魅力です。北欧ピアノ音楽に興味のある向き必携です。  (Ki)
ABCD-207
タピオラ・オリジナルズ
シサスク:創造のことばOp.51
カイパイネン:河の声Op.54、
 混声合唱の為のレクィエム
サーリアホ:四季、トゥール:完成の不安
ヨハンナ・オヤラ(S)、マッティ・ニッシネン(T)
ヘルマン・ヴァッレーン(Br)
ハンヌ・ノルヤネン(指)タピオラ室内cho
オストロボスニアCO
録音:1999-2004年
ABCD-209(1SACD)
バッハ:オルガン作品集
トッカータ、アガージョとフーガ ハ長調 BWV.564
トリオ・ソナタ 変ホ長調 BWV.525
前奏曲(幻想曲) とフーガ ト短調 BWV.542
トリオ・ソナタ ニ短調 BWV.527
前奏曲(トッカータ) とフーガ ニ短調 BWV.538(ドリア旋法)
カリ・ヴオラ(Org)
録音:2003年10月16日、2004年5月10日、ナーンタリ修道院教会堂
ブラームス・オルガン作品全集 (ABCD121)、レーガー・オルガン作品集 (ABCD175) につづくカリ・ヴオラのAlba録音。ヴオラは、カリ・ユッシラ、ハンス・ファーイウスのほか、シュトゥットガルトのルトガー・ローマン教授に個人指導を受けています。楽器は、フィンランドの古い町ナーンタリにある修道院教会堂に設置された、バロックオルガンの伝統を受け継ぐ、ストップ数36の美しいオルガン。  (Ki)
ABCD-210(1SACD)
クリヤ
ガネーシャ/サーリナ/ハヌマン/ブッダ
私は行った/母なる国を讃えよ/讃歌
彼女の靴にシャンペンを/穫り入れ
パタンジャリ/ジャスミンの花
クリヤ
[サラティ・チャテルイェー(歌)、ペーテル・レルケ(G)、グルファム・サブリ(タブラ)、パウリーナ・レルケ(アコーディオン、カンテレ、歌、エレクトリック・ヴァイオリン)、ミッコ・カークリニエミ(ドラムス)]
ABCD-211
マデトヤ:管弦楽作品全集 Vol.5
演奏会序曲「クッレルヴォ」Op.15*
ヴァイナモイネンの種蒔きOp.46
小組曲Op.12、歌曲集「秋」Op.68
バレエパントマイム「オコン・フオコ」組曲第2番Op.58+
(アルヴォ・ヴォルメル編)
トゥオマス・カタヤラ(T)
キルシ・ティーホネン(S)
トゥーラ・フレイヴィク(Va)
アルヴォ・ヴォルメル(指)オウルSO
録音:1998年*、2002年8月26-29日+、2004年8月17-19日
フィンランド風の悲しみと憂い、フランス風の優雅と洗練。マデトヤの音楽には、大きくふたつの性格があります。〈クッレルヴォ〉の嘆き、牧歌、情熱、絶望。同じく叙事詩「カレヴァラ」に基づく〈ヴァイナモイネンの種蒔き〉。夫人のオネルヴァの詩による歌曲集〈秋〉。これらの曲はフィンランド的性格が色濃く反映した作品です。〈小組曲〉??(ワルツ、民謡、スケルツィーノ)は、〈ピアノのための6つの小品〉から3曲を選び管弦楽曲とした作品。〈オコン・フオコ〉には、作曲者自身がバレエパントマイム全曲(ABCD184)から編んだ組曲(ABCD156)があり、第2番は指揮者のヴォルメルが新たに編纂しました。オーケストレーションには手を加えず、音楽的まとまりを重視した選曲を行っています(全曲版と同じ録音です)。ネオクラシシズムとモダニズムにオリエンタルな香り。マデトヤの代表作が約21分の作品にまとめられました。それにしても、〈クッレルヴォ〉。カッコいい音楽です!  (Ki)
ABCD-213
ペル(1935-):フラトレス (ギター、弦楽オーケストラと打楽器のための)、
ヴァスクス
(1946-):孤独のソナタ、
ルカ・フランチェスコーニ(1956-):ギター独奏のための朝の歌、
三木稔
(ブロウウェル編):箏のためのバラード第2番《若い芽》、
武満徹:森のなかで − ギターのための3つの小品、
ブロウウェル
(1939-):武満徹追悼のHIKA(悲歌)
スモ・エスケリネン (G)、
ユハ・カンガス (指) オストロボスニアCO
イスモ・エスケリネンがラップランド室内管弦楽団と共演したマヌエル・ポンセ作品集 (ABCD185) は、ヘルシンキ・サノマト紙の選ぶ2003年最優秀レコードを受賞しました。トップ・ヴィルトゥオーゾ、トップ・アーティストと評され、現在、フィンランドを代表するギタリストのひとりに数えられます。新しいアルバムでは、2005年10月、紀尾井シンフォニエッタに客演したユハ・カンガスが指揮するオストロボスニア室内管弦楽団も共演。いくつかのバージョンで知られるペルトの〈フラトレス〉のほか、ソロ曲も含め、新たなレパートリーに挑戦しています。
ABCD-214
エーロ・ハメーンニエミ (1951-):交響曲第3番「ハ長調」*
 ヴィオラ協奏曲+
サカリ・オラモ(指)*
トンミ・アールト(Va)+
ハンヌ・リントゥ(指)+、フィンランドRSO
録音:1999年11月8日*、2004年4月29-30日+
マグヌス・リンドベリ、サーリアホらフィンランド新世代が作ったグループ、「耳を開け」の創立メンバーのひとり、ハメーンニエミは、インド音楽やジャズとの触れ合いなどを通じ、独自のスタイルを追求してきました。《ハ長調》の副題をもつ交響曲第3番は単一楽章の作品。強い情感。その音楽は、ほとんど後期ロマンティシズムの感覚です。ノスタルジックとさえ言えるロマンティックなタッチをもつヴィオラ協奏曲。作曲者みずから、この2曲を姉妹作と呼んでいます。  (Ki)
ABCD-216
D・スカルラッティ:チェンバロ・ソナタ集
イ短調 K.175/ホ長調 K.380/ホ長調 K.381/
ハ長調 K.513「パストラール」/ヘ短調 K.183/
ヘ短調 K.184/ハ長調 K.460/ハ長調 K.461/
ロ短調 K.87/ニ長調 K.119/ハ短調 K.115/
ハ短調 K.116/変ロ長調 K.544/変ロ長調 K.545/
ト短調 K.30「猫のフーガ」
エリーナ・ムストネン(Cemb)
録音:2005年4月24-27日、カルヤー教会
※使用楽器:ヴィレム・クレースベルヘン製
ナポリに生まれ、マリア・バルバラ王女に仕えるためにリスボンに赴いたドメニコ・スカルラッティは、スペイン皇太子ドン・フェルナンドに嫁ぐ王女とともにスペイン宮廷に移りました。スカルラッティのソナタには、華やかな時代を傍観者の立場で眺めた作曲者の思いが、さまざまにこめられています。みずからが生きた世界の残酷さ、美しさ、荒々しさ。エリーナ・ムストネンの初めてのスカルラッティ・ソナタ集は、ナポリからリスボンを経てマドリード、そしてアンダルシアと、作曲者の旅をたどるアルバムとして構成されました。  (Ki)
ABCD-217
C.P.E.バッハ:チェンバロのオブリガートとヴァイオリンの為のソナタ ニ長調 H.502
 ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の為のソナタ ハ長調 H.558
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト短調 BWV.1029
 ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ニ長調 BWV.1027
ヴェリ=マルクス・タピオ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
エリーナ・ムストネン(Cemb)
録音:2005年5月23-25日、オリマッティラ教会
※使用楽器:17 世紀末、アムステルダムにてヘンドリク・ヤーコプス製/1993年 ユトレヒトにてヴィレム・クレースベルヘン製(クシェ・モデル)
ヴィオラダガンバという楽器が忘れ去られようとしていたころ、バッハ親子は、いくつかのソナタを書きました。〈ブランデンブルク協奏曲〉の楽しさを想いおこさせるJ・S の2 曲。C・P・E のギャラントなスタイル。シベリウス・アカデミーで学び、ジョルディ・サヴァルにも師事したヴェリ=マルクス・タピオと、エリーナ・ムストネンが共演し、作品の様式と個性を踏まえながら、華やかで優雅、そして温もりのある音楽を聴かせます。ゆとりの音楽! こういう演奏を聴くと、アカデミズムだけを追求する時代は終わったという気がします。
ABCD-218
ノルドグレン:ギターの為の作品集
コメ・ダ・ロンターノOp.122、魅せられた音Op.132
ギターと弦楽四重奏の為の五重奏曲Op.119
ギター協奏曲Op.126
ペトリ・クメラ(G)、テロ・トイヴォネン(Hrn)
トマス・ユプショバッカ(Vc)、テンペラSQ
ヨン・ストゥールゴールズ(指)ラップランドCO
ペトリ・クメラはフィンランドのギター奏者。ソロのほか、アヴァンティ!室内アンサンブル、タンペレ・ロー・アンサンブルなどと共演し、室内楽の分野でも活動しています。このアルバムは、フィンランドの作曲家ノルドグレンがクメラのために書いた作品集。この3年間の間に書かれた新作ばかり。すべて初めてのCD録音です。共演しているテンペラ四重奏団は、シベリウスの弦楽四重奏曲全曲録音に挑んだ、女性だけのグループ (最初のディスクが BIS 1376)。ヴァイリニストとしても活動し、アヴァンティ!室内アンサンブルの指揮者として来日したヨン・ストゥールゴールズが、音楽監督を務めるラップランド室内管弦楽団を指揮して共演しています。  (Ki)
ABCD-219
モーツァルト:セレナード第10番「グラン・パルティータ」 ユッカ・ラウタサロ(指)六階O
リハーサルを行う教室にちなみ命名された六階管弦楽団は、シベリウス・アカデミーのピリオド楽器奏者たちが集まったグループです。初期イタリア・バロックの作品などをAlbaに録音しているグループ、バッタリアのメンバーも参加。六階管弦楽団の演奏は、ヴィヴァルディの協奏曲集(AlbaABCD158)、フェルリングのヴァイオリン協奏曲などを集めた「フィンランドの古典時代」(OndineODE971-2)などの録音を通じて、フィンランド国内だけでなく広くヨーロッパで知られています。モーツァルトが管楽器のために書いた傑作、《グラン・パルティータ》。六階管弦楽団の名を聞くだけで、楽興にみちた響きが耳に届いてきそうです。  (Ki)
ABCD-220
バッハ(ミカ・ヴァユリネン編):前奏曲とフーガ ニ長調 BWV.532
 イエスわが喜び BWV.147より
 おお主なる神われを憐れみたまえ BWV.721
高橋悠治:水牛のように
バッハ(ブゾーニ&ミカ・ヴァユリネン編):いざ来たれ異教徒の救い主よ BWV.659
 シャコンヌ ニ短調 BWV.1004
パトリク・ビュスイユ:アルボリス I「命の木」
グバイドゥーリナ:深き淵より
ミカ・ヴァユリネン(アコーディオン)
今年9月の来日ではその圧倒的なテクニックと音楽に向う真摯な姿勢が聴衆の心を掴んだミカ・ヴァユリネン(1967-)。アコーディオン による「ゴルトベルク変奏曲」(ABCD191)では世界中から多くの賛辞が寄せられました。「低い声、高い声。速いパッセージとゆったりした パッセージ。どの音符でも彼の芸術的手腕は輝きを放っている。ミカ・ヴァユリネンにとって難しすぎるということは何もなさそうだ」 ("Accordions Worldwid")。高橋悠治、グバイドゥーリナ。エコール・ド・ロマンでクラシカルアコーディオンと作曲を教えるパトリク・ ビュスイユ(1956-) の「アルボリス I 《命の木》」。オリジナル作品とバッハ作品の編曲をならべた興味あるプログラムが組まれていま す。アコーディオンの表現力を無限に広げた前代未聞のアコーディオン奏者ミカ・ヴァユリネン。一聴の価値あり! (Ki)
ABCD-221
トマス・ビューストレム(1772-1839):3つのヴァイオリン・ソナタOp.1(1797頃)
 [第1番変ロ長調/第2番ト短調/第3番変ホ長調
シルッカ=リーサ・カーキネン=ピルク(Vn)
トゥイヤ・ハッキラ(Fp)
録音:2005年1月31日-2月2日、クーサンコスキ・ホール
トマス・ビューストレム(1772-1839)はロシア皇帝とスウェーデン国王に士官として仕えながら、作曲と演奏をたしなんだアマチュア音楽家です。フィンランドの音楽が古典からロマンティシズムに変わる時代に名を残しました。「オブリガート・ヴァイオリンとクラヴサンまたはピアノのための3つのソナタ」として出版された3曲は彼の代表作。バッタリアのメンバー、シルッカ=リーサ・カーキネン・ピルクのヴァイオリン。トゥイヤ・ハッキラ(1959-)のフォルテピアノはチャーミングで美しい演奏で聴かせてくれます。  (Ki)
ABCD-222
中世吟遊詩人の歌う宗教歌集
不詳:人は神の母を崇めねばならぬ、
大いなる愛により歌を歌おう
オベルタン・デレーヌ(13世紀):わが心の思い出
ティボー・ド・シャンパーニュ(1201-1253):悪しき樹に花は咲かず
不詳:良き主は私を牢につないだ
 ああ友よかくも長くわれを異国に
 優しき聖母マリア、心に輝く太陽はわが歓び
ティボー・ド・シャンパーニュ:神はペリカンのように
不詳:真実を語れば、ある夏の朝私が眠っていると
ジャック・ド・カンブレ(13世紀):新しい歌を歌おう
アダン・ド・ラール(1240頃-1286頃):栄光の聖母マリア
ギョーム・ド・ベチューヌ(13世紀):私の従う愛ゆえに咎められ
不詳:以前は泣きごとを知りませんでした
オリファントウリ・コルホネン(歌、ダルシマー)
エイラ・カールソン(フィドル、歌)
レイフ・カールソン(リュート、サーズ・リュート、シンフォニア、鐘、口琴、二重皮太鼓)
ヤネク・オッレル(ソプラノ・リコーダー、テナーリコーダー、縦笛、ダブルフルート、ヒュンメルヒェン、ボンバルド)
録音:2005年9月26-28日、フィンランド、ナーンタリ修道院教会
「中世モノフォニー音楽の創造性豊かな録音」 (アーリーミュージック・レビュー) (「十字軍の歌」 (ABCD152)、「世紀を超えて響く美しい調べ」 (ガース・ブリュレのシャンソン集 (ABCD182)。フィンランドの中世音楽アンサンブル、オリファントの即興性豊かで色彩的な音楽作りは、聴衆と批評家の両方を魅了してきました。第3 作では、“愛” を主なテーマとする宗教歌が歌われ、中世への新たな旅へ誘ってくれます。 (Ki)
ABCD-224
ユッカ・ティエンスー(1948-):アルマ III「粋」
ピアノ協奏曲「Mind」、アルマ II「魔力」
ユハニ・ラーゲルスペツ(P)
スサンネ・マルッキ(指)タンペレPO
「コンサート・レパートリーを増やすことを作曲家の義務だと考えて作品を書くのではない。われわれの時代では、どの作品をとって も、ひとつひとつが創造される確かな理由を持っていなければならない」と語るユッカ・ティエンスー(1948-)。音楽の新しい可能性を絶 えず探り、さまざまな試みを行っています。1990年代ティエンスーのもっとも充実した内容をもち、単独で演奏される「アルマ」三部作。 もっとも抒情的で静謐な《魔力》、ダイナミックな《粋》。平均律の調律ではなく、内部奏法による色彩も使われるピアノ協奏曲。大地− 反射、空気−戯れ、水−夢、火−情熱。それぞれ2 つの言葉からなるタイトルが4つの楽章の内容を示しています。
ABCD-225(1SACD)
サン=サーンス:オルガン作品集
3つの前奏曲とフーガOp.99、
幻想曲 変ホ長調/変ニ長調Op.101/ハ長調Op.157、
3つの前奏曲とフーガOp.109
ヤン・レヘトラ(Org)
録音:2005年8月31日、フィンランド、マンッタ教会、5.0マルチチャンネル
※使用楽器:J.L.ファン・デン・フーヴェル製
交響曲ニ短調のセザール・フランク、オルガン交響曲に名作を残したヴィドール。ふたりの“交響作家と同時代にオルガニストとして活躍しながら、作曲家サン=サーンスは、幻想曲、前奏曲とフーガといった比較的小さな作品を得意にしていました。ヤン・レヘトラ(1972-)の弾くJ・L・ファン・デン・フーヴェル・オルガンは、低域を受け持つペダルの数が4。小規模の楽器から生まれる音色と響きがサン= サーンスの上品な音楽に似合います。
ABCD-226(2CD)
メシアン:幼子イエスにそそぐ20のまなざし ヤーナ・カルッカイネン(P)
2008年生誕100年を迎えるオリヴィエ・メシアンが書いた20 世紀ピアノ音楽を代表する傑作をフィンランドのピアニスト、ヤーナ・カ ルッカイネン(1960-) が録音しました。シベリウス・アカデミー、リムスキー=コルサコフ音楽院 (サンクトペテルブルク)、ウィーン 音楽大学で学び、リゲティのピアノ協奏曲など、"同時代の音楽" をレパートリーにコンサート活動を行っています。ピエール・ブーレー ズの「Sur Incises」やキンモ・ハコラの「エチュード」は彼女が初演しています。代表的録音はメリライネン(1930-2004) のピアノ作 品集 (ABCD 106)。パリとフィンランドで演奏した「幼子イエスにそそぐ20のまなざし」は、彼女のもっとも新しいレパートリーのひと つです。 (Ki)
ABCD-227
バルトーク:ヴァイオリンとピアノの為のラプソディ第1番Sz86
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
エルヴィン・シュルホフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
レカ・シルヴァイ(Vn)
クリストフ・ベルナー(P)
ヴィヴァルディの「四季」に3 つの"Between Seasons" を組み合わせたヘルシンキ・ストリングズのアルバム"7 Seasons" でソロを弾 いたレカ・シルヴァイ。" 怒号の1920年代" を代表するヴァイオリンとピアノの作品を録音しました。
ABCD-228
セッポ・ポホヨラ(1965-):子供オペラ「アラビアうさぎ」 パイヴィ・カントラ(S)
パイヴィ・キルヤラ(Cl)
テルヒ・パルダニウス(Vn)
エヴェリーナ・スメリウス=リンドブルム(P)
録音:2006年4月12日-13日
劇作家、作詞家として劇場やテレビやラジオなどのメディアでも活躍する作家、シニッカ・ノポラ と作曲家セッポ・ポホヨラ(1965-) が子供のための室内オペラを書きました。スウェーデンや日本でも作品が紹介されたグラフィックデザイナー、ヴィルピ・タルヴィティエのイラストレーションによる絵本に入ったCD。 (Ki)
ABCD-229
ツィリルス・クレーク(1889-1962):宗教的作品集
レクイエム ハ短調、ムジカ・サクラ、
詩篇137番「バビロンの流れのほとりに座り」、
詩篇121番「目を上げてわたしは山々を仰ぐ」、
おお乙女神の聖母よ、
詩篇141番「主よ、わたしはあなたを呼びます」、
詩篇104番「わたしの魂よ、主をたたえよ」、
いかに幸いなことか
マティ・トゥリ(T)、ピレト・アイドゥロ(Org)
アルヴォ・ヴォルメル(指)
エストニア国立オペラSO&cho
エッレルヘイン少女cho
録音:2005年10月13日-14日、パルヌ・コンサートホール、エストニア
ABCD-230
チェロとオルガンの為のロマンティック・デュオ
デュプレ:チェロとオルガンの為のソナタ イ短調Op.60
ラインベルガー:6つの小品Op.150〜夕べの歌/エレジー/田園詩
ソルト・ガルドーニ(1946-):ハンガリーのコラールによる変奏曲
ルネ・ギユー(1903-1958):アダージョ〜バッハへのオマージュ
サン=サーンス:祈りOp.158
グスタフ・メルケル(1827-1885):礼拝Op.114
レーガー:ヴァイオリンとオルガンの為の組曲〜アリアOp.103a-3
ヴォルフガング・シュトックマイアー(1931-):リストの「十字架への道」の主題による変奏曲
ティボル・ボガーニ(Vc)
アーグネス・ザースカリスキ(Org)
録音:2006年3月9日-11日、聖ミカエル教会
チェロの倍音とオルガンの倍音。そこから生まれる調和が多くの音楽家の心をとらえてきました。 ロマンティックでネオクラシカルなパリのオルガニスト、マルセル・デュプレ。ハンガリーに生まれ、ドイツでオルガニスト、作曲家とし て活躍するソルト・ガルドーニ。ヴェルサイユ・ノートルダム教会のオルガニスト、ルネ・ギユー。19世紀ドイツを代表するヴィルトゥオー ゾ、グスタフ・メルケル。サン= サーンスは、聖セヴラン教会のオルガニストに指名された感謝のしるしとして〈祈り〉を作曲。ヴァイオ リンとオルガンのために書いた抒情曲をチェロとオルガンのために編曲したラインベルガーとマックス・レーガー。シュトックマイアーは、 リストの〈十字架への道〉に主題を求め、イエス・キリストの苦難と死の神秘に想いを寄せます。ハンガリーのふたりのプレーヤーにより 鮮やかに奏でられます。
ABCD-231
エルッキ・メラルティン(1875-1937):森の中を楽しく歩く
メリカント:リンゴの花、
 夏の夕べのおだやかな風、娘は花の上を歩き
サーリアホ:あなたを見つめる、
 ああ心よ、夕べの祈り
イルマリ・ハンニカイネン(1892-1955):弔いの歌、平安
ユルキ・リンヤマ(1962-):夏「夜が明けると娘が」
クーラ(1883-1918):朝の歌、マリアの歌
リク・ニエミ(1967-):ランプの灯が消えていく
ヨウニ・カイパイネン(1956-):平安、幸運は胸のうちに
オッリ・コルテカンガス(1955-):スキーヤーの歌
アヌ・コムシ(1967-):僕らは霧の中を歩く
ノルドグレン:彼らはみな死んではいない
セバスティアン・ファーゲルルンド(1972-):北極光
ユルヨ・キルピネン(1892-1959):夕べに
アヌ・コムシ(S)、ピア・ヴァッリ(P)
録音:2002年10月26日-27日、2006年4月1日、フィンランド
20世紀前期フィンランドの作曲家たちは、詩人エイノ・レイノ(1878-1926) の詩にさまざまに曲を書いてきました。踊りのリズムをつ けてもらうために生まれた美しい響きをもつ抒情の詩。現代の作曲家たちはレイノの詩に何を感じ、何を読みとるのでしょうか。レイノの 詩を愛するソプラノ歌手、アヌ・コムシは、現代フィンランドの作曲家たちに新しい歌の作曲を委嘱。新しい音感覚をもった現代作曲家た ちにも、ロマンティックな歌曲の伝統はしっかり受け継がれていることが証明された作品となっています。アヌ・コムシとピア・ヴァッリ により2001年のムジカ・ノーヴァ・ヘルシンキのコンサートで初演された新曲と、フィンランドの人たちに愛されてきた歌がひとつのアル バムのなかで美しい調和を見せています。 (Ki)
ABCD-232
ペルッティ・ヤラヴァ:弦楽オーケストラの為の作品集
ピアノ、フルートと弦楽オーケストラの為の協奏曲
弦楽オーケストラの為の幻想曲第1番「ため息のように」
弦楽オーケストラの為の幻想曲第2番「表面」
弦楽オーケストラの為の〜風の中で
トゥオマス・トゥッリアゴ(P)
イラリ・レヘティネン(Fl)
アリ・アンゲルヴォ(指)タンペレ・ロー
録音:2005年11月26日-27日、タンペレ音楽院
ペルッティ・ヤラヴァは、クラシカルの分野で作曲を始める前はジャズミュージシャンとして活動していました。ジャズとクラシカル を区別。ジャンルをクロスオーバーさせないところは、同じようにジャズ出身のフィンランドの作曲家、ユッカ・リンコラと共通してい ます。モダニズムの色彩が表れた2 つの幻想曲、エネルギッシュで新古典的な協奏曲。ヤラヴァがもっとも活発に作曲を行った時期の作 品集。演奏するタンペレ・ローは、主に現代の作品を紹介するため、タンペレ・フィルハーモニックの若い音楽家たちが核になって結成 したアンサンブル。国内の音楽祭に参加しながら、タンペレとヘルシンキでは定期的にコンサートを開催しています。
ABCD-233(1SACD)
バッハ:オルガン編曲集
シャコンヌ(ミッデルシュルテ編)
前奏曲とフーガ 変ロ短調
前奏曲 イ短調/前奏曲 ト短調
(以上3曲、オスカル・メリカント編)
半音階的幻想曲とフーガ(レーガー編)
バッハの思い出(ヴィドール編)
ヤン・レヘトラ(Org)
録音:2006年6月
※使用楽器:クーサンコスキ教会のヴェゲリウス、1933年製
フィンランドの歴史的な楽器を紹介するシリーズ。ヘルシンキ音楽院を設立しシベリウスなどフィンランドの優秀な音楽家を育てたヴェゲリウスにより設計、ヘルシンキから東へ150キロほどに位置するクーサンコスキという町にある教会の歴史的なオルガンを使った編曲集です。注目は編曲陣の面々。自身もオルガンの達人であったミッデルシュルテのシャコンヌ、シベリウスと同時代に活躍したフィンランドの国民から愛されていた作曲家オスカル・メリカントによる珍しい編曲、レーガーによる濃厚な編曲、オルガン一家で育ちとりわけバッハに傾倒していたヴィドールなど考え抜かれたレパートリーが収録されています。  (Ki)
ABCD-234
ブロッホ:ピアノと弦楽オーケストラの為の合奏協奏曲第1番
 弦楽オーケストラと弦楽四重奏の為の合奏協奏曲第2番
ブゾーニ:ピアノと弦楽オーケストラの為の協奏曲ニ短調Op.17
 弦楽オーケストラの為の悲歌第7番
 子守歌(イリヤ・ホフマン編)
リスト・ラウリアラ(P)
ダニール・ライスキン(指)
聖ミケル弦楽O(ミッケリ市O)
録音:2006年1月2日-5日
ブロッホ後期の傑作、バッハの音楽を思わせる合奏協奏曲第2番。ピアノのヴィルトゥオーゾ、ブゾーニが12歳で作曲した協奏曲。「ポー ランド弦楽オーケストラ作品集(ABCD173)」の聖ミケル弦楽オーケストラ(ミッケリ市管弦楽団)とフィンランドのピアニスト、リスト・ラ ウリアラ(1949-)の共演。バッハ、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスを主なレパートリーとするラウリアラはシベリウス・アカ デミー出身。バッハのゴルトベルク変奏曲 (ABCD103)、シューベルトの変ロ長調ソナタ(ABCD109)を録音しています。
ABCD-235
ウーノ・クラミ:ヴァイオリン協奏曲Op.32
弦楽オーケストラの為の組曲、愉快なセレナード
人形芝居の場面、序曲、中国の商人
バレエ「眠りの森の美女」、勇ましい将軍
ペッカ・カウッピネン(Vn)
ドミートリー・スロボデニューク(指)
キュミ・シンフォニエッタ
録音:2005年12月9日-13日、クーサーホール(クーサンコスキ、フィンランド)
ウーノ・クラミ(1900-1961)の代表作のひとつ、ヴァイオリン協奏曲をメインとする作品集。この協奏曲は1943年に作曲、ストックホルムで初演されました。翌年、スコアが紛失したため、クラミが記憶を頼りに再び作曲にとりかかり、1954年に新版が完成したという経緯があります。その後、スウェーデン放送局のライブラリーで初稿が発見されたものの、新たなアイデアを入れた新版が決定稿となりました。オルガンのための「詩編11番」に基づく楽章をもつ「弦楽オーケストラのための組曲」、曲名どおりの「愉快なセレナード」、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」を思わせる小組曲「人形芝居の場面」。クラミの管弦楽作品の代表的なアルバムになりそうです。ソロを弾くペッカ・カウッピネンはヘルシンキ・フィルハーモニックのコンサートマスター。ソロを担当したアルバムには、タピオ・トゥオメラ指揮エッセン・フォルクヴァング室内管弦楽団と共演したシベリウスの組曲とユモレスクの録音があります。キュミ・シンフォニエッタはフィンランドを代表する室内オーケストラのひとつ。指揮者のドミートリー・スロボデニュークはロシア生まれ。シベリウス・アカデミーでセーゲルスタム、パヌラ、アルミラに指揮法を学び、スカンディナヴィア諸国とイギリスを中心に活躍しています。  (Ki)
ABCD-236
ユッカ・リンコラ(1955-):ミュージカル「ホテル・アストリア」 マルッティ・ペイッポ (指)
ラハティ市立劇場O&cho
ピルヨ・アイットンマキ、ニナ・タピオ
アリ=マッティ・ヘードマン、
パーヴォ・ホンキマキ、ヤリ・レッパネン
カリ・マッティラ
録音:2005年
ABCD-237
エストニア宗教的民俗コラールとオケゲムのミサ曲 マルゴ・コラル(T,指)
ヘイナヴァンケル
録音:2002年-2006年 フィンランド、デンマーク、ドイツ教会
ABCD-239(1SACD)
ウェーベルン:弦楽四重奏の為の6つのバガテルOp.9
ハッリ・ヴオリ:灰色のフクロウ(2005)
ヴェリ=マッティ・プーマラ:アポストロフィー(2005)
ペルットゥ・ハーパネン:手紙(2006)
ハッリ・アハマス:単純な物語(2006)
アイヤ・プールティネン:Meteo (2006)
ウェーベルン:弦楽四重奏の為の6つのバガテルOp.9
(リミックス)(SACD層トラックのみ)
アンサンブル・ツァグロス
シベリウス・アカデミーのオーケストラで演奏していたプレーヤー15 人が構成する室内アンサンブル、ツァグロス Zagros。<リベラ ル思考、理想主義、実験願望>をキーワードに、今日の音楽を主なレパートリーとしています。それぞれのミュージシャンが芸術監督。 ツァグロスにとって初めてのポートレートアルバム。ヴェーベルンの「6つのバガテル」の曲間に現代フィンランドの作曲家5人の作品が 演奏される構成がとられています。
ABCD-240
チェルニー:フィガロのさまざまな主題による華麗なる幻想曲Op.493
タールベルク:ラクリモーザOp.70(モーツァルト「レクイエム」 K626による)
バッハ:協奏曲 ト短調 BWV975(ヴィヴァルディ「ヴァイオリン協奏曲 ト短調」 RV316a)
ベートーヴェン:「プロメテウスの創造物」(抜粋)
ロナルド・スティーヴンソン:ピーター・グライムズ幻想曲(ブリテン「ピーター・グライムズ」による)
アレックス・フリーマン:雪(マシュー・ホイットール:合唱曲「雪」による)
リスト:ハンガリー・ラプソディ第19番ニ短調(アーブラーニの「優雅なチャールダーシュ」による)
リスト=マッティ・マリン(P)
録音:2006年9月22日、-24日、クーサーホール、フィンランド
トランスクリプション- 深みのある音楽と上っ面だけの音楽、価値ある音楽と価値のない音楽、保守的な音楽と急進的な音楽、ユーモ ラスな音楽とシリアスな音楽。作曲者と演奏者のふたつの顔をもつヴィルトゥオーゾたちが何を考えたか? 2003年、ヴァイマールで行 われたフランツ・リスト・ピアノコンペティション第3位。フィンランドのピアニスト、リスト=マッティ・マリンは現在、シベリウス・ アカデミー博士課程で「ピアノ・トランスクリプション」の演奏と論文に取り組んでいます。その研究の一環として、このアルバムが録 音されました。「知的に組まれたプログラムが投げつけるさまざまな難題をマリンは、いとも平然とこなしていく。チェルニーの「フィガ ロ幻想曲」の恋の楽しさも、ロナルド・スティーヴンソンがブリテンの「ピーター・グライムズ」を8分に要約した音楽の暗いドラマも 彼はしっかり理解している」 (評:マーティン・アンダーソン < Finnish Music Quarterly > 2007/ 3)
ABCD-241
オッリ・ムストネン:ギターソナタ「イェヘキン・イーヴァナ」(2004)
ラウタヴァーラ:ユニコーンのセレナード
 ユニコーンのモノローグ、パルティータ
 フルートとギターの為のソナタ
ラウタヴァーラ(イゥモ・エスケリネン編): Vari_tude(1974)
イスモ・エスケリネン(G)
ペトリ・アランコ(Fl)
フィンランドを代表するギタリスト。イスモ・イスケリネンは1989年、最年少で参加した国際コンペティション、スカンディナヴィア・ ギターフェスティヴァルで優勝。若い世代のトッププレーヤーとして一躍注目されるようになりました。「The Magic Circle」(ABCD 153)、 マヌエル・ポンセのギター曲集(ABCD 185)、「The Seventh Sense」(ABCD 213) に次ぐソロアルバム。ラウタヴァーラがギターのために書 いた全作品と、ピアニストとして名高いオッリ・ムストネンがイスケリネンのために書いたソナタ「イェヘキン・イーヴァナ」を演奏し ています。ユニコーン(一角獣) の「セレナード」と「モノローグ」はヨーゼフ・ホレチェクからの委嘱作。ヴァイオリンのための「Vari_tude」 は、イスケリネン自身がギターのために編曲しました。 (Ki)
ABCD-242
ロベルト・カヤヌス:弦楽の為の組曲 ヘ長調
ヒンデミット:ヴィオラと弦楽オーケストラの為の「葬送音楽」
イルカ・クーシスト:ディヴェルティメント
パシ・ピースパネン:バリトンと弦楽オーケストラの為の「4つの歌」〜割れた花瓶/森の墓/夜の犬/光
ウーノ・クラミ:弦楽オーケストラの為の組曲
ヘイッキ・ペッカリネン(指)
タピオラ・ユース・ストリングズ
レイヨ・ムスタカッリオ(Bs)
ウッラ・ソインネ(Va)
ABCD-243
ロマンティック・トランペット
フォーレ:パヴァーヌ
ドビュッシー:月の光
ショパン:前奏曲 変ニ長調Op.28-15「雨だれ」
アルヴェーン:エレジー
グルック:精霊の踊り
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」〜第1楽章
シューベルト:セレナード
ヘンデル:ラルゴ
W.A.モーツァルト:「魔笛」 K620「パミーナのアリア」
ミサ曲 ハ短調 K427/417a 「ラウダムス・テ」
ナポリ民謡:光さす窓辺
ヴェルディ:行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って
マルチェッロ:アダージョ
ペルゴレージ:ニーナ
カッチーニ:アヴェ・マリア
ヨウコ・ハルヤンネ(Tp)
カリ・ハンニネン(P)
ヨウコ・ハルヤンネ。ノルウェーのアントンセン、スウェーデンのハーデンベルガー、デンマークのケティル・リステンセンとともに 北欧を代表するトランペットのエリート。フィンランド放送交響楽団の首席奏者。スイスの楽器スパーダを愛用しています。親しまれ、愛 されているロマンティックな小品を集めたアルバム。" 行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って"。ピアニストのカリ・ハンニネンは、みず からもテューバとトランペットを演奏。金管楽器奏者との共演を楽しんでいます。2007年1月、5日をかけてフィンランドのクーサンコ スキで録音されました。 (Ki)
ABCD-244
C.P.E.バッハ:ギターの為のトランスクリプション
ソナタ 嬰ハ短調 Wq55/3、
6つの特徴的な小品〜優柔不断な人 Wq117/31、
日々の移ろい Wq117/32、恋煩い Wq117/30
気まぐれ Wq117/33、カロリーヌ Wq117/39
ポロネーズ Wq117/17、ソナタ ホ短調 Wq 54/3
ソナタ ホ長調 Wq 48/3〜アダージョ
ソナタ ホ長調 Wq 62/3、ロンド ロ長調 Wq 58/1
ペトリ・クメラ(G)
ペトリ・クメラはヘルシンキ音楽院でフアン・アントニオ・ムロに師事した後、フランツ・ハラースのクラスで学んだニュルンベルク= アウグスブルクの音楽大学を2000 年、最優等で卒業。スカンディナヴィア・ギターフェスティヴァルで第1 位を獲得しました。ノルドグレンのギター作品を集めた「魅せられた音」(ABCD 218) に次ぐアルバム。C・P・E・バッハのキーボード曲をクメラ自身がギターのために編曲して演奏しています。このアルバムでクメラが弾いている楽器はヘルマン・ハウザー I & II。反応のよさ、歌、温かい音色、ピアニッシモの繊細な響き、音の多彩なニュアンス。クメラにとって特別な楽器となりました。 (Ki)
ABCD-245(1SACD)
オストロボスニア室内管のための音楽
ノルドグレン(1944-2008):19の弦楽器のための「荘重の響き-快い響き」Op.118
ペーテリス・ヴァスクス(1946-):弦楽オーケストラのためのムジカ・アパッショナータ
アンデシュ・エリーアソン(1947-):弦楽器のためのシンフォニア
ユハ・カンガス(指)オストロボスニアCO
オストロボスニア管弦楽団。ヘルシンキ・フィルハーモニックのヴィオラ奏者を務めていたユハ・カンガスが1972年、オストロボスニア音楽大学室内管弦楽団として創設。1989年からプロフェッショナルのオーケストラとしての活動をつづけています。1993年北欧音楽委員会(NOMUS)"北欧音楽賞"、1995年フィンランド作曲者著作権協会(TEOSTO)"創造賞"、1998年フィンランド作曲家協会"マデトヤ賞"を受賞。北欧を代表する室内オーケストラとして、さまざまな作曲家たちとも交流。彼らから献呈された作品も多数にのぼります。フィンランドのノルドグレン、ラトヴィアのヴァスクス、スウェーデンのエリーアソンは、特に関係の深い作曲家たち。3曲とも初録音です。  (Ki)
ABCD-246
ユッカ・リンコラ:室内アンサンブルの為の作品集
クラリネット五重奏曲
弦楽アンサンブルの為の風
木管五重奏と弦楽五重奏の為の秋の協奏曲
ペッカ・ニスカネン(Cl)
ラッセ・ヨアメツ(Vn)
ヨン・ストゥールゴールズ(指)
ラップランド室内O員
ロマンティックな色合いをもった新古典的なスタイルの協奏曲や劇場のための音楽など多くの作品が人気。ジャズミュージシャンから キャリアをスタートさせた作曲家、ユッカ・リンコラの " 小さなアンサンブル" のための作品集。古典的傾向のクラリネット五重奏曲。 木管五重奏と弦楽五重奏が " 結婚"。アンサンブルそれぞれの色彩が巧みに使われ、清澄な響きの音楽となった「秋の協奏曲」 は、「迷 宮」「九月」「オクトブルー」の3楽章からなる約30分の大作です。ヨン・ストゥールゴールズが芸術監督を務めるラップランド室内管弦 楽団はヨーロッパの最北に位置する プロ・オーケストラ。フィンランドでもっとも多様な音楽を手がけるオーケストラのひとつです。

ABCD-247
ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21
 ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
ヤンネ・メルタネン(P)
ハンヌ・コイヴラ(指)ヨエンスー市O

録音:2007年
※ピアノ=スタインウェイ 486600D
ヤンネ・メルタネンはフィンランド出身。ブルーノ・リグット、バシキーロフ、ラザール・ベルマンに師事し、1992年にはダルムシュタットで開催されたショパンコンクールで優勝したピアニストですが、彼の力量の凄さは生半可なものではありません!ウェットな感傷を一度さっぱりと洗い流したうえで、自身の感性を信じて思いのたけを正直に綴るピアニズムが実に魅力的。女々しさを感じさせないところはベレゾフスキーの演奏に近いかもしれません。テンポの緩急と強弱の個性的な対比を盛り込みながらも、独善的な印象を与えず、美しく硬質に輝くタッチも心を捉えます。「第2番」第1楽章は男性的な直截なダイナミズムに溢れ、続く第2楽章もポーカーフェイスで進行すると思いきや、一変して纏綿たるレガートで高潔な雰囲気を徹底的に醸し出し、全ての音の粒はときめきに彩られてます。特に、苦悩を深く抉るような中間部のアプローチは聴きもの。終楽章は、主題のマズルカのようなリズムとアクセントの揺らぎがこれまた個性的ですが、これはツボにハマる人も多いことでしょう。終楽章のホルン・ソロ以降の畳み掛けはメルタネンのパッションが最高潮に。全体的にかなり細部にわたって緻密にダイナミズムへの配慮を巡らせているにもかかわらず、ちまちましたところが一切なく、一気に全曲を統合してしまう力量は並大抵のものではなく、地元フィインランドで人気が高いのも大いに頷けます。そして更に感動的なのが「第1番」!第1楽章の主題はまさに男の哀愁!第2主題に移る直前の間合いに込められた余韻の美しさにハッとさせられ、その第2主題は愛の結晶と言うしかない、育み尽くしたタッチの魅力にイチコロ!旋律の美しささえ忘れるほど、そこに流れる音楽の波動そのものが奇跡的な訴求力を生んでいるのです!第2楽章は伸縮自在なアゴーギクがまたしても心の深部に触れます。もちろん表面的には似た演奏はいくらでもありますが、このコンマ何ミリでも違ったら全く別物になってしまうような、スコアが放つ波長と完全に調和したフレーングは一体どうしたら生まれるのでしょうか?終楽章は例によって個性的なリズム感が耳を捉えますが、独善的な嫌味などもちろん皆無。2:04からの突進力はショパンの常識的な演奏から大きくはみ出していますが、そのあまりの確信の強さに誰が異論を挟めましょう。しかもその雪崩を打ったような進行の後に訪れる第2主題がなんと美しく引き立っていることか!なにからなにまで信じられません!起伏に富んだコイヴラの指揮とのコンビネーションも極めて絶妙! 【湧々堂】
ABCD-249
ショパン:練習曲集Op.10/Op.25、3つの新しい練習曲 アンネ・カウッピ(P)

録音:2006年-2007年 セッロ・ホール(エスポー、フィンランド)
アンネ・カウッピ(1962-)は、シベリウス・アカデミーを卒業後、ジュリアード音楽院でアニア・ドーフマンとアデーレ・マーカスの下でpostgraduatediplomaを取得。フィンランドを中心に演奏活動を行っています。  (Ki)
ABCD-250(1SACD)
ジークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933):オルガン作品集
交響的カンツォーネ第2番ハ短調Op.85-2
グレゴリオ聖歌による6つの小品
「大聖堂の窓」Op.106
メンデルスゾーンの「厳格な変奏曲 ニ短調Op.54」の主題による15の変奏曲(世界初録音)
交響的コラール「いざ憩えすべての地よ」Op.87-3
マルック・マキネン(Org;*)
アヌ・ホスティッカ(S)
ペトリ・タピオ・マットソン(Vn)

録音:2004年6月7日-10日、タンペレ大聖堂、タンペレ、フィンランド
※使用楽器:タンペレ大聖堂のアルバニス・ユルヴァ・オルガン、1907年*
ジークフリート・カルク=エーレルトは、20世紀初頭に活躍したドイツ、オーベルンドルフ・アム・ネッカーの生まれの作曲家。ライプツィヒ音楽院でオルガンとピアノのほか、ザロモン・ヤーダスゾーンとカール・ライネッケに作曲を学びました。グリーグと親交があり、初期の作品にその影響がみられるとされます。作曲家としての評価の定まっていないカルク=エーレルトと彼の作品について演奏者のマルック・マキネンがブックレットに丁寧なノーツを寄せています(英語、フィンランド語)。タンペレ大聖堂のアルバニス・ユルヴァ・オルガンはオーケストラを模倣したとされるロマンティックな響きに特色があり、レーガーやカルク=エーレルトの音楽に似合っていそうです。  (Ki)
ABCD-251
ハイドン:十字架上のキリストの最後の七つの言葉 アーポ・ハッキネン(クラヴィコード)
[使用楽器:J・H・ジルバーマン(1775年)]

録音:2005年6月13日-15日ドイツ国立博物館(ニュルベルク)
ハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」は、管弦楽のための作品がオリジナル。弦楽四重奏と鍵盤楽器の版は、ハイドン自身は編曲を行わず、確認と修正の作業を行っただけ、と推測されています。3つの版は1787年ウィーンで出版され、後にオラトリオに改作されました。作品49の楽譜表紙に記された楽器はクラヴィチェンバロまたはフォルテピアノ。ハッキネンが選んだのはクラヴィコード。ニュルンベルクのドイツ国立博物館リュック・コレクション所蔵、ヨハン・ハインリヒ・ジルバーマンの手になるとされる、およそ1775年製の楽器です。「音楽の構造、語法、主題が節約して使われたことで逆説的に、内面の表現がより強固なものになった」と語るハッキネン。彼の弾くクラヴィコードの「音」と音楽に誘われ、最後まで耳を傾けてしまいます。(Ki)
ABCD-252
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):カレヴァラの歌、あの人が来ればのに、
イングリア民謡:島の創世/愛しい人が死んでしまった、
ヘンミンキ・マスクライネン1605年賛美歌集:わたしに欠けるものは/おお神よ!われら慈しみの御心に感謝します、他
ウリ・コントゥ=コルホネン(S、ダルシマー、シンフォニー、5弦カンテレ)

録音:2007年4月23日-26日ナーンタリ修道院教会(フィンランド)[ラテン語、フィンランド語、エストニア語英訳付]
中世ドイツの修道女ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの聖母マリアの賛歌を初めとする単旋歌曲、フィンランド伝統の歌、ネヴァ川流域のイングリア地方の民謡、ヘンミンキ・マスクライネン編纂の1605年賛美歌集から。ウリ・コントゥ=コルホネンは中世音楽アンサンブル、オリファント(Oliphant)のソロイスト。エヴリン・タッブ、マイケル・フィールズ、スティーヴン・スタッブズ、スージー・ルブラン、ヒリヤード・アンサンブルらのアーリーミュージック・マスタークラスに学び、シベリウス・アカデミー修士号を取得しました。まじりけのないソプラノの声は、天使の高みとも形容されています。(Ki)
ABCD-257
ユーセフ・マッティン・クラウス(1756-1792):フルート五重奏曲ニ長調VB188
ベルンハード・ヘンリク・クルーセル(1775-1838):フルート四重奏曲ニ短調Op.4、
フルート四重奏曲ニ長調Op.8
ミカエル・ヘラスヴヴォ(Fl)、タンタティエQ
スウェーデン王グスタフ三世の宮廷で活躍したクラウス、フィンランドに生まれストックホルムでクラリネット奏者、軍楽隊長としても名を挙げたクルーセル、ウィーン古典主義のスタイルを継ぐふたりの作曲家のフルートと弦楽のための作品集。クラウスの五重奏曲は、親友のヨハン・サムエル・リンデマンのためウィーンで作曲した作品です。抒情的な主題と変奏曲の緩徐楽章を含む3つの楽章で構成され、優美な外見と内面の美しさからクラウスの室内楽曲の代表作のひとつ。パリのプレイエルが作品7として出版しました。ライプツィヒのペータースから作品8として出版されたクルーセルのフルート四重奏曲ニ長調は、クラリネット四重奏曲ニ長調(作品7)がオリジナルです。クラリネットのための作品をフルートのために編曲したことはクルーセルの自信の表れと考えられています。1988年までフィンランド放送交響楽団のソロ奏者を務めたミカエル・ヘラスヴオが共演するランタティエ四重奏団はピリオド楽器のグループです。クレータ=マリア・ケンタラ、ティーナ・アホ=エロラ、ヨウコ・マンスネルス、レア・ペッカラ。グループの名前は、シベリウスゆかりのトゥースラ湖畔の道、ランタティエに因んでつけられました。  (Ki)
ABCD-258(1SACD)
ユッカ・ティエンスー (1948-):作品集
nemo (ネモ) (1997) (アンサンブル、サンプラーとライヴ・エレクトロニクスのための)
小川 (Puro) (1989) (クラリネットと管弦楽のための)
Spiriti (2001-05) (アコーディオンと管弦楽のための)
カリ・クリーク(Cl)
ミッコ・ルオマ(アコーディオン)
スサンナ・マルッキ(指)
アヴァンティ!室内O
ABCD-261
十弦ギターのマジック
ペッカ・ヤルカネン(1945-):前奏曲、
ジョン・ダウランド
(1563-1626):ラクリメ・パヴァーヌ、
ペッカ・ヤルカネン(1945-):ファンタジア、
ジョン・ダウランド:ファンシー、
J・S・バッハ:リュート組曲ト短調BWV995、
ペッカ・ヤルカネン(1945-):夜想曲
マリ・マンテュラ(G)
フィンランドのギター奏者、マリ・マンテュラは10弦ギターの演奏を得意としています。タンペレ音楽院でヨルマ・サルメラに学び、シベリウス・アカデミーではユッカ・サヴィヨキにソロ演奏を学びました。卒業後は、スイスのバーゼル音楽アカデミーとイタリア、シエナのアカデミア・ムジカーレ・チギアナに留学しています。現在はソロ奏者、室内楽奏者として活動し、民俗音楽のグループ、ポルトガルのファドのバンド、バンドネオンとの共演も行っています。初めてのソロアルバム。カンテレ協奏曲も書き、民俗音楽風推進力をもつミニマリズムといわれる作風のペッカ・ヤルカネンの3つのソロ曲にダウランドの2曲と無伴奏チェロ組曲第5番を編曲したリュート組曲ト短調を組み合わせたプログラムは、10弦ギター(decacord)のもつ能力を最大に発揮させることを目指しています。  (Ki)
ABCD-264
トイヴォ・クーラ(1883-1918):作品集
交響的伝説曲「農奴の息子」Op.14(バリトン、ソプラノ、合唱と管弦楽のための)、
不死の望みOp.15(バリトン、合唱と管弦楽のための)、
結婚行進曲Op.3b-2(管弦楽のための)、舟歌Op.21-2(混声合唱のための)、
海の歌Op.11-2(混声合唱のための)、りんごの木Op.11-1(混声合唱のための)、
朝の歌Op.2-3(管弦楽のための)
ユハ・ウーシタロ(Bs)、タイナ・ピーラ(S)、
レイフ・セーゲルスタム(指)タンペレPO&cho
エイノ・レイノの詩をテクストに独唱と合唱と管弦楽のために作曲された「農奴の息子」と「不死の望み」。『カンテレタル』の詩をテクストとする「舟歌」などアカペラ混声合唱のための3曲。クーラのもっとも知られたピアノ曲「結婚行進曲」と歌曲「朝の歌」の管弦楽編曲。演奏されることの少なかった作品に人気曲を加えたアルバム。セーゲルスタムをサポートする合唱指揮のティモ・ヌオランネは、フィンランド放送室内合唱団を指揮してラウタヴァーラの合唱曲などを録音。現在はタンペレ・フィルハーモニック合唱団の指揮者を務めています。  (Ki)
ABCD-265(1SACD)
ラウタヴァーラ:オルガンのための作品集
お告げ(オルガン、金管五重奏とシンフォニック・ウィンドオーケストラのための協奏曲)、
讃歌(トランペットとオルガンのための)、
オルガンのためのトッカータ(第1版・第2版)、
ラウダティオ・トリニターティス(オルガンのための)、
結婚行進曲(オルガンのための)、
Tatoutheou(1967)(オルガンのための)
ヤン・レヘトラ(Org)、
トウコ・ルンデル(Tp)、
エリアス・セッパラ(指)衛兵バンド
ラウタヴァーラは交響曲と管弦楽曲とオペラの作曲家として知られる一方、器楽のための音楽も多く手がけています。これまでにラウタヴァーラが作曲したオルガンを含む作品をすべて集めたディスク。オルガン、金管五重奏とシンフォニック・ウィンドオーケストラのための協奏曲「お告げ」は、カリ・ユッシラがセーゲルスタム指揮ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団と共演した録音(ODE869、「光の天使」(交響曲第7番)とカップリングに次ぐ録音。「トッカータ」の第2版は、初めて録音されました。  (Ki)
ABCD-266
ボッケリーニ:チェロ・ソナタ集
チェロと通奏低音のためのソナタ.ハ長調G6、
チェロソナタ.ハ短調G2、
チェロソナタ.イ長調G4、
チェロソナタ.イ長調G13、
チェロソナタ変ロ長調G565
ユッカ・ラウタサロ(Vc)、ユッシ・セッパネン(Vc)
ボッケリーニの書いたおびただしい数のチェロソナタから5曲。ユッカ・ラウタサロはシベリウス・アカデミーのマスタークラスの卒業。アヴァンティ!室内管弦楽団で演奏し、1996年からはフィンランド放送交響楽団の第3首席チェリストを務めバロックチェロとヴィオラダガンバの奏者、指揮者としても活動しています。  (Ki)
ABCD-267(1SACD)
モーツァルト:アリアと序曲
「コジ・ファン・トゥッテ」〜序曲/アリア「岩のように動かずに」
「イドメネオ」〜序曲/レチタティーヴォとアリア「いつになったら終わるのでしょう…お父さま、お兄さま、さようなら!」
「ルーチョ・シッラ」〜序曲/アリア「わが感謝をうけたまえ、やさしき保護者よ」K383
「皇帝ティートの慈悲」序曲、
「フィガロの結婚」〜レチタティーヴォとアリア「スザンナは来ないかしら…楽しい思い出はどこへ」
「魔笛」〜序曲/レチタティーヴォとアリア「うるわしのわが恋人よ、さようなら…とどまって、いとしき人よ」K528
ヘレナ・ユントゥネン(S)、
ドミートリー・スロボデニオウク(指)
オウルSO
2006年-2007年ウィーンのシーズンを「魔笛」のパミーナ役から始めたユントゥネンは、フィンランドを代表する若手歌手のひとりです。シベリウス・アカデミーの出身。アニタ・ヴァルッキ、ジェフリー・ゴールドバーグ、レナータ・スコット、ハルトムート・ヘルに師事しました。フィンランド、イタリア、アメリカ、ベルギーなどの舞台でこれまで歌った役は、「ランスへの旅」のコルテーゼ夫人、「ファウスト」のマルガレーテ、「アラベラ」のズデンカ、「ヴォツェック」のマリー、「トゥーランドット」のリュー、「ボエーム」のミミとムゼッタ、「ばらの騎士」のソフィー、「リゴレット」のジルダ。オスモ・ヴァンスカとミネソタ交響楽団が録音したベートーヴェンの交響曲第9番にも参加しました。2009フィンランドと日本の外交関係開設90周年記念コンサートに出演予定。  (Ki)
ABCD-269
ノルドグレン(1944-2008):天空の光Op.63 メルヤ・ヴィルッカラ(S) 
アンシ・ヒルヴォネン(T) 
リトヴァ・タルヴィティエ(ヨウヒッコ)
中央オストロボスニア室内cho
カウスティネン児童cho
ユハ・カンガス(指)オストロボスニアCO
民俗楽器オーケストラ 

録音:1999年12月4日-5日 民俗芸術センター、カウスティネンホール(フィンランド)(ライヴ)]
ペール・ヘンリク・ノルドグレンの「天空の光」は、フィンランド音楽のなかでも異彩を放つ作品のひとつに挙げられます。『カレヴァラ』出版150周年を記念する作品としてカウスティネン文化委員会から委嘱を受けたノルドグレンは、『カレヴァラ』にも描かれた創造と太陽の解放の物語を題材に、「導入部」「夜と昼の鳥」「月を呑みこんだ者の追放」「地底の国マナラ深く、悪の力が光を隠す」「太陽と月と星の解放」の5つの部分からなる作品を完成させました。オーケストレーションは独創的です。2組の弦楽五重奏、木管五重奏、2組の打楽器、ハープシコード、ピアノという編成のオーケストラ、児童合唱と混声合唱、ソプラノとテノールの独唱、さらにフィンランドの太古の響きと色を求め、5つの5弦カンテレ、3つの36弦カンテレ、2つの山羊の角笛、葦笛、牧童笛、うなり板、打奏板、シャーマンドラム、ヨウヒッコ(2-4弦の弓形竪琴)による民俗楽器オーケストラが加えられました。フィンランド伝統の楽器が使われた背景には、技術の専門化した現代社会と、技巧に走り、学究的になりすぎた現代音楽への抗議がこめらているといわれます。「夜と昼の鳥」と「太陽と月と星の解放」に合唱と独唱が加わり、『カレヴァラ』によらない独自のテクストを歌います。初演は1985年2月3日のカウスティネン室内音楽週間。コッコラ管弦楽団とカウスティネンの音楽家のアンサンブルをヨルマ・パヌラが指揮しました。この作品が1999年に演奏された際に第3部分として追加された、歌手(テノール)、ヨウヒッコとサンプリングテープのための「間奏曲.天体の宇宙ダンス」が最後のトラックに収録されています。 (Ki)
ABCD-270
リスト=マッティ・マリン
メンデルスゾーン:ロンド・カプリッチョーゾホ長調作品14
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調作品31-2「テンペスト」
ユホ・ミエッティネン(1978-):インスマスの影(2005)
リスト(アウグスト・ストラダール編):ハムレット
ショパン:バラード第1番、練習曲Op.10-12「革命」
リスト=マッティ・マリン(P)
チェルニーの「フィガロ幻想曲」などを弾いた"ピアノ・トランスクリプションの芸術"(ABCD240)の芸術的、技巧的な内容が高く評価されたフィンランドのピアニスト、リスト=マッティ・マリン(1976-)。新しいアルバムのテーマは「ことばのない物語」。ロマンティックで中世的雰囲気をもった19世紀から今日までのピアノ曲が集められました。フィンランドのユホ・ミエッティネンの「インスマスの影」は、怪奇的・幻想的な作品で知られるアメリカの作家H・P・ラヴクラフトの同名の短編小説からインスピレーションを得た作品。マサチューセッツ州の海辺の村インスマスに棲息する、半分人間で半分魚と蛙を交配させたような生き物を描いた物語です。メンデルスゾーン、ベートーヴェンの《テンペスト》、ストラダール編曲のリスト、そしてショパンのバラードと「革命」。"ストーリーテラー"と言われるマリンは、どんな音楽を聴かせるのでしょう。   (Ki)
ABCD-271
レーヴィ・マデトヤ(1887-1947):私の歌を〜混声合唱のための作品集
全き生活Op.72-1/深き淵よりOp.56/6つの抒情的な歌Op.13/一輪の花/幸福/川よ、おまえの面は暗く/青ざめた月/私の歌を誰が叱るだろうか/森の王に/国民の情景Op.30a/墓の歌/牛飼いの少女/南ポホヤンマーの歌(1918)/3つの魂の歌Op.30b/トゥオニの舟/われは何も求めず/いと高きところに/希望と夢Op.50/子守歌/永遠の炎/春の夢/わが故郷/糸杉の門/3つの民謡Op.57/夏の夜わたしは森をとおり/ああ早く夕闇が訪れてくれれば/炉から眠りが語りかける/4つのクリスマスキャロル/日々の苦労を忘れOp.20b-5/天使のキャロル(1932)/クリスマスの伝言(1946)/馬屋に生まれ(1947)/2つのオネルヴァの歌Op.82/こだまをゆりかごに入れ/古い修道院
ハンヌ・ノルヤネン(指)タピオラ室内cho
カイサ・ランタ(S)、トゥオマス・プルシオ(Bs)
哀しくメランコリックな気分はフィンランド的、優雅で洗練された味わいはフランス的。後期ロマンティシズム作曲家、レーヴィ・マデトヤの音楽は20世紀フィンランドでも際立った魅力をもっています。男声合唱曲集とともに彼の声楽作品中で重要な位置をしめながら混声合唱のための作品は、もっとも愛されているキャロルの一曲《日々の苦労を忘れ》など数曲をのぞき、録音の数が限られていました。この新録音でタピオラ室内合唱団は、マデトヤが混声合唱のために書いた音楽の半数にあたる曲を歌っています。マデトヤの作品と生涯を語る64ページのブックレット(英語、フィンランド語)をCDと一緒にスリップケースに収めたアルバムです。 (Ki)
ABCD-272(1SACD)
ハイドン:ヴァイオリン協奏曲集
ヴァイオリン協奏曲ト長調Hob.VIIA:4、
ヴァイオリン協奏曲イ長調Hob.VIIA:3、
ヴァイオリン協奏曲ハ長調Hob.VIIA:1
エリナ・ヴァハラ(Vn)、
ヴィルトゥオージ・ディ・クフモ
エリナ・ヴァハラはアメリカ生まれ。フィンランドで育ち、シベリウス・アカデミーでトゥオマス・ハーパネンに学んでディプロマを取得しました。レパートリーはバロックから今日の音楽まで。彼女とピアニストのラルフ・ゴトーニのために作曲されたアウリス・サッリネンの室内協奏曲とカーティス・カーティス=スミスの二重協奏曲を初演、ジョン・コリリアーノの《レッド・ヴァイオリン》のスカンディナヴィア初演にも起用されました。フィンランド文化基金から貸与された1678年製ストラディヴァリを弾いています。  (Ki)
ABCD-273
キルモ・リンティネン(1967-):室内楽作品集
(1)マーチアリアラグ【マーチ(Marche) アリア(Air) ラグ(Rag)】(フルート、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための五重奏曲)
(2)水(2002)(2つのカンテレのための)
(3)Col2(1997)(チェロとピアノのための)
(4)カノン風の会談(2006)(オーボエ(コールアングレ)、クラリネットとピアノのための三重奏曲)
(5)サクソフォーン、チェロとピアノのための三重奏曲(2001)
(6)ダヴィデとバテシバ(2001)(2人のヴォーカルと器楽のためのマドリガーレ・コンチェルターと)
(7)スナヂグミ(2006)(弦楽オーケストラのための)
(1)サグロス・アンサンブル
(2)エイヤ・カンカーンランタ(カンテレ)、メルヴィ・ユリ=ヴァイニオ(カンテレ)
(3)ユッカ・ラウタサロ(Vc)、キルモ・リンティネン(P)
(4)カタヤ三重奏団、高島拓哉(Ob,コールアングレ)、ヘンナ・ヤムサ(Cl)、アンティ・カイホラ(P)
(5)カイ・ルスケエーパー(AltSax)、マルクス・ホホティ(Vc)、キルモ・リンティネン(P)
(6)トゥーリ・リンデベリ(S)、トピ・レヘティプー(T)、バッタリア、キルモ・リンティネン(指)
(7)オストロボスニア室内O、ユハ・カンガス(指)
1997年シベリウス・アカデミー卒業。ピアノを弾き、UMOジャズオーケストラの指揮者を務め、ジャズミュージシャンとして名をなしたキルモ・リンティネンは、クラシカル音楽の作曲家としても活躍しています。似たようなキャリアをもつユッカ・リンコラの音楽と同様、リンティネンの作品にはジャズ音楽家としての経歴が生かされており、純粋にクラシカルの分野を歩んできた若い作曲家たちの音楽とは風合いが異なっています。  (Ki)
ABCD-274
フィンランドの音楽
ロベルト・カヤヌス(1856-1933):古風な組曲ヘ長調、子守歌(親のない子の子守歌)*
ラウリ・サイッコラ(1906-1995):トリパルティータ*、弦楽のための音楽
アルマス・ラウニス(1884-1959):ヴァイオリンと弦楽のための北欧組曲*
ミケル市O(聖ミカエル弦楽オーケストラ) 
エルッキ・パロラ(リーダー) 
※*=初録音
シベリウスの友人、フィンランドをテーマとする作品を書きながら、もっぱら指揮者として知られたロベルト・カヤヌス。ネオクラシカルな要素とナショナル・ロマンティシズムのスタイルを融合させ、10曲の交響曲を残したラウリ・サイッコラ。8つのオペラを作曲したものの「七人の兄弟」(1913)と「クッレルヴォ」(1917)の2作品だけが存命中に上演され、2004年にヘルシンキでコンサート形式で上演された「アスラク・ヘッタ」(1922-30)(ODE1050)によって再評価の動きがみられるアルマス・ラウニス。フィンランド音楽史に名を残しながら顧みられることの少なかった作曲家たちの作品をミケル市管弦楽団(聖ミカエル弦楽オーケストラ)が録音しました。3曲が初録音です。 (Ki)
ABCD-275
アベニュー〜フィンランド・サクソフォーン名作集
ペルトッゥ・ハーパネン(1972-):アリア〜サクソフォーンとエレクトロニクスのための(2003)
ヤルモ・セルミラ(1939-):瞑想2〜アルトサクソフォーンとテープのための(1978)
カレヴィ・アホ(1949-):フルート,アルトサクソフォーン,ギターと打楽器のための四重奏曲(1982)
サンポ・ハーパマキ(1979-):アベニュー.サクソフォーンとピアノのための(2000)
キルモ・リンティネン(1967-):4つのカプリッチョ〜サクソフォーン四重奏のための(2002-04)
オリヴァー・コーレンベルク(1957-):OvosFelices作品66〜アルトサクソフォーン,打楽器とエレクトリックギターのた
めの(2005)
オッリ=ペッカ・トゥオミサロ(Sax)
リスト=マッティ・マリン(P)
リネア(Linea)
アカデミック・サクソフォーン四重奏団
オスマ・アンサンブル
フィンランドのクラシカル・サクソフォーン音楽の振興に努めるオッリ=ペッカ・トゥオミサロのComplete Finnish Saxophone Music シリーズの 1枚。カレヴィ・アホの四重奏曲は、フルート、アルトサクソフォーン、ギターと打楽器という大きく異なった個性をもつ4 つの楽器のコミュニケーショ ンを探る音楽。クラスター・アンサンブル( ミカエル・ヘラスヴオ、ペッカ・サヴィヨキ、ユッカ・サヴィヨキ、パウリ・ハマライネン) がアムステルダムで 初演しました。カウスティネン室内楽週間がジョン= エドワード・ケリーのためサンポ・ハーパマキに委嘱した「アベニュー」。コーレンベルクの「O vos Felices」は、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの同名のレスポンソリウムに基づく作品。2006 年のタンペレ・ビエンナーレでオスマ・アンサンブルが初演、 トゥオミサロとハッリ・レヘティネンに献呈されました。 (Ki)
ABCD-276
ロシアのトランペット
セルゲイ・ボロチン(1912-1994):ロマンティック・エチュード、バレエ「タラス・ブーリバ」の幻想曲、エレジー
ショスタコーヴィチ:バレエ「お嬢さんとならず者(街角の天使)」より序曲/ダンス、
映画「馬あぶ」のロマンス/ダンス/ガヴォット/ワルツ/エレジー/機械人形
スクリャービン:前奏曲
ラフマニノフ:ああ私の畑よ
シチェドリン:アルベニスのスタイルで
プロコフィエフ:メロディ作品35-2
ヴラディーミル・ペスキン(1906-1988):ポエム第1番、前奏曲第1番
ラフマニノフ:ロマンス
チャイコフスキー:セレナード/ロマンス/ワルツ
バラキレフ:グルジアの歌
ヨウコ・ハルヤンネ(Tp)
カリ・ハンニネン(P)
ABCD-277
トランペット・ソナタ名作集
ヒンデミット:トランペットソナタ(1939)
エリック・エワゼン(1954-):トランペットソナタ(1995)
ジェイムズ・M・スティーヴンソン三世(1969-):トランペットソナタ(2001)
カール・ピルス(1902-1979):トランペットソナタ(1935)
ヨウコ・ハルヤンネ(Tp)
カリ・ハンニネン(P)
ABCD-278
トラッンペット・ラプソディ
アレクサンドル・アルチュニアン(ウエノ・タカシ編):トランペット協奏曲変イ長調作品94(トランペットとウィンドバンドのための版)
ユッカ・リンコラ(ラッセル・ペソラ編):トランペット協奏曲第2番(トランペットとウィンドバンドのための版)
アレクサンドル・アルチュニアン:トランペットとウィンドのためのラプソディ
ユッカ・リンコラ(エリアス・セッパラ編):トランペット協奏曲第1番(トランペットとウィンドバンドのための版)
ヨウコ・ハルヤンネ(Tp)、
エリアス・セッパラ(指)、サミ・ハンヌラ(指)、
衛兵バンド
ハルヤンネの新アルバムはアルチュニャンの曲名がタイトル。アルチュニアンの2曲とともに、ジャズミュージシャンとして知られるユッカ・リンコラがハルヤンネのために書いた2つのトランペット協奏曲が演奏されています。スカンディナヴィア・ブラスシンポジウム委嘱の第1番とリエクサ・ブラスウィーク委嘱の第2番(ABCD108)。いずれもソロのヴィルトゥオーゾ性を際立たせながら、新しい感覚のリズムとメロディで聴き手を楽しませるフレンドリーな作品です。ハルヤンネによる再録音は、オリジナルの管弦楽(第2番は弦楽オーケストラ)版ではなく、ウィンドバンドと共演するために編曲版。共演は、リンコラ作品集「Sisu」(ABCD161)と現代フィンランド・ウィンドオーケストラ作品集「Ghosts」(ABCD170)の衛兵バンドです。  (Ki)
ABCD-280
機械仕掛けのナイチンゲール
ラウリ・プラッカ編曲:導入のメドレー
ラウリ・プラッカ編曲:伝承曲〜蜘蛛、ピーポラのおじいちゃん、モニカおばちゃん
L・モーツァルト:おもちゃの交響曲
ラウリ・プラッカ編曲:小さくてかわいいメドレー
カイ・シュデニウス(ラウリ・プラッカ編):マグダレーナ
ヤン・ユーハンソン(ラウリ・プラッカ編):長靴下のピッピ
ドビュッシー:子供の領分より「小さな羊飼い」、「ゴリウォグのケークウォーク」
ペッカ・ヤルカネン:音楽物語「ナイチンゲール」(H・C・アンデルセンによる)
ラウリ・プラッカ(指)オストロボスニアCO
シニッカ・ソッカ(ヴォーカル、語り)

録音:2008年5月14日-16日民俗芸術センター(カウスティネン、フィンランド)
朗読:フィンランド語(対訳なし)
今日の音楽から古典時代の音楽まで数多くの録音で知られ、2008年まで音楽監督を務めた創立者のユハ・カンガスとともに日本ツアーも行ったオストロボスニア室内管弦楽団が、子どもたちのためのアルバムを録音しました。どこかで耳にしたことのあるメロディを指揮者のラウリ・プラッカが編曲した導入のメドレーに始まり、「おもちゃの交響曲」、ドビュッシーの「子供の領分」からの2曲、そしてメインプログラムがH・C・アンデルセンを題材にペッカ・ヤルカネンが作曲した音楽物語「ナイチンゲール」です。中国の皇帝と森のナイチンゲールの話をフィンランドの女優シニッカ・ソッカが音楽とともに、やさしく語って聞かせます。 (Ki)
ABCD-282
天使〜DeAngelis
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おおいと気高き緑よ
クレタ島のメソメデス(二世紀):太陽賛歌「あかつきの光の父」(c.130)(太陽神の賛歌)
シリア聖歌(四世紀):小さな鳩(器楽)
モサラベ聖歌(六世紀-七世紀):もし私が天に昇ると
改宗者オバデヤ(十二世紀):モーセのほかにホレブの山に登った者は(器楽)
スペインのセファルディ・ユダヤ人(十二世紀):わたしの鳩よ
アムブロシア聖歌(六世紀):いと高き天より
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:聖霊は生の源の生/おお、なんじ天使らよ
ヴァン・エイク:イギリスのナイチンゲール
スウェーデン・コラール本(1697年):祝福された日
イタリア伝承曲(十四世紀):トリスターノの嘆き/ラ・ロッタ
ヴァルター・フォン・デル・フォーゲルヴァイデ:菩提樹の下に
『ピエ・カンツィオーネス』(1582年):われは異教徒の地に立ち
フィンランド民謡:すずめの賛美歌)
フィンランド伝承のバラード:聖カトリーナの伝説
イングリア民謡:はるか遠くに
カレリアの哀悼歌:愛する人の埋葬の賛美歌
アンネリーナ・コスキネン(S、C-Fl、葦笛、鐘、ロリマン笛、テナーレベック、シンフォニア、ケルトハープ、5弦カンテレ)

録音:2008年7月 コウヴォラ、フィンランド
ソプラノ歌手アンネリーナ・コスキネンは1993年、アーリーミュージック全般をカバーするプログラムのコンサートでシベリウス・アカデミーの音楽修士課程を修了。中世のさまざまな楽器の研究も行い、その後の演奏活動に活かしてきました。紀元二世紀、クレタ島の音楽家メソメデスの「太陽賛歌」、四世紀シリアの聖歌、グレゴリオ聖歌の成立以前にスペインで歌われたモサラベ聖歌、六世紀のアムブロシア(アンブロジア)聖歌、吟遊詩人ヴァルター・フォン・デル・フォーゲルヴァイデの愛の歌、ヒルデガルトの歌曲、フィンランドとスウェーデンの宗教歌。 (Ki)
ABCD-283(1SACD)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988 アーポ・ハッキネン(ハープシコード)
シベリウス・アカデミー出身のハープシコード奏者、アーポ・ハッキネン(1976-)の《ゴルトベルク変奏曲》。ハッキネンがウィリアム・バード"ヴァージナル曲集"(ABCD148)とフレスコバルディ"ハープシコード作品集"(ABCD178)に次いで録音したハイドンの《十字架上のキリストの最後の七つの言葉》(クラヴィコード版)(ABCD251)も欧米で高い評価を受けました。《ゴルトベルク変奏曲》は、彼がスヴェーリンク音楽院で師事したボブ・ファン・アスペレンとメンノ・ファン・デルフト、パリで教わったピエール・アンタイも録音した作品です。 (Ki)
ABCD-285(1SACD)
ナジ・ハキム(1955-):水仙(弦楽のための)、
オルガンと弦楽のための協奏曲第1番、
グレゴリオのスケッチ(オルガンのための)、
【Nosautem(主イエズス・キリストの十字架のほかに、わたしたちは)/Avemarisstella(めでたし海の星)/Paternoster(天にましますわれらの父よ)/Aveverum(めでたし、まことのおからだよ)/Ofiliietfiliae(おのこよ、おみなよ)】
オルガンと弦楽のための協奏曲第3番
ヤン・レヘトラ(Org) 
ペトリ・コムライネン(指)ミケル市O(聖ミカエル弦楽オーケストラ) 

録音:2008年10月29日-11月2日 ユヴァ教会(ユヴァ、フィンランド)
ユヴァ教会のパーシェン・オルガン(2002年)
ナジ・ハキム。1955年ベイルートのビジネスマン家庭の生まれ。ピアノとオルガンを学び、ラヴェルとドビュッシーとプーランクが若いナジのアイドルだったと言われます。カトリック教徒だった一家は1975年のレバノン内戦を前にフランスに移住。ナジは、エンジニアになる訓練を受けた後、パリ音楽院に入学し、ジャン・ラングレの下でオルガンを学ぶことになりました。さまざまな科目のディプロマとともに音楽院を卒業した後、サクレクール寺院のオルガニストを経て、1993年にはオリヴィエ・メシアンの後を継いでサントトリニテ教会のオルガニストに就任し、2008年までこの職を務めました。現在、ブローニュ・ビランクール地区国立音楽院(パリ)の音楽分析教授、ロンドンの王立音楽アカデミーの客員教授。2007年にはローマ教皇ベネディクトゥス十六世からを授与されています。ハキムは作曲者として、オルガンをはじめとする器楽作品、声楽作品、管弦楽作品を発表してきました。彼の作品には、かつてアイドルだったフランスの巨匠たち、そしてストラヴィンスキーとガーシュウィンの音楽が影響を与えていると言われます。新しいAlbaのアルバムで演奏される「復活祭の花」と2曲の「オルガンと弦楽のための協奏曲」は、このジャンルの代表作に挙げられる作品です。オルガニストのヤン・レヘトラはシベリウス・アカデミー出身。今日の作曲家たちと積極的な共同作業を行い、多数の作品を初演。2003年には第1回国際ナジ・ハキム・フェスティヴァルのヘルシンキ開催の実現に努めました。サン=サーンスのオルガン作品集(ABCD225)、バッハ・トランスクリプション集(ABCD233)、ピアノとオルガンのための作品集(ABCD255)、ラウタヴァーラ作品集(ABCD265)、オスカル・メリカント作品集(ODE973)などを録音。楽器とレジスターの選定、様式を踏まえた解釈に見られるセンスのよさに賛辞が呈されてきました。 (Ki)
ABCD-286(3CD)
リーサ・ポホヨラ/1969年-2004年録音選集
ストラヴィンスキー:カプリッチョ(ピアノと管弦楽のための)*
ドビュッシー:練習曲第1,7,8&11番
シューマン:幻想小曲集Op.12〜夜に/寓話/歌の終わり
シベリウス:6つのフィンランド民謡編曲〜[夕べになると/心より君を愛す/なんと美しい娘/わが愛しき人/兄弟のか
たき/結婚のしるし]
エルッキ・サルメンハーラ:コカブ(Kocab)(1973)
シベリウス:「ベルシャザールの饗宴」組曲Op.51〜「夜想曲」(フルートとピアノのための)**
ショパン:夜想曲Op.27-1
プロコフィエフ:ピアノソナタ第5番ハ長調Op.38/135
メリカント:6つのピアノの小品Op.20
シベリウス:10の小品Op.24〜ロマンス変ニ長調、舟歌
ハイドン:ピアノソナタ第22番ホ長調HobXVI:22(Op.13-2)
リゲティ:ムジカ・リチェルカータ〜第7曲、第9曲、第10曲
アレンスキー:かっこうOp.34-2
リムスキー=コルサコフ:ワルツOp.10-1
ルビンシテイン:ロマンス変ホ長調Op.44-1
エーリク・ベリマン:3つの名のない舞曲Op.13
ジョリヴェ:オンドマルトノとピアノのための3つの詩(1935)***
メシアン:鳥のカタログ〜第4巻(第7曲)ヨーロッパよしきり
ウスコ・メリライネン:ピアノソナタ第2番(1966)
エーリク・ベリマン:クリストファー・コロンブスへのオマージュOp.119
リーサ・ポホヨラ(P)
サカリ・オラモ(指)フィンランドRSO*
オッリ・ポホヨラ(Fl)**
ジャンヌ・ロリオ(オンドマルトノ)***

録音:1969年-2004年YLE(フィンランド放送)スタジオ、1999年2月24日フィンランディアホール(ヘルシンキ)*
現代フィンランドを代表するピアニストのひとり、リーサ・ポホヨラ(1936-)。フィンランドの音楽一家ポホヨラ家の出身でフィンランドの俊英指揮者サカリ・オラモは彼女の息子。シベリウス・アカデミーでティモ・ミッキラ、ウィーンでリヒャルト・ハウザー、エッセンでデトレフ・クラウス、パリでマグダ・タリアフェロに学び、1955年にソロイストとしてデビューしました。同時代の音楽の演奏者として名高く、エーリク・ベリマン、ウスコ・メリライネンを初めとするフィンランド作曲家の作品の初演が彼女に委ねられてきました。このアルバムは、彼女のレパートリーを俯瞰するとともに、1972年、ヴィフリ・シベリウス賞を受けるメシアンに同行してヘルシンキを訪れたジャンヌ・ロリオ(1928-2001)と共演したジョリヴェの作品のように、彼女にとって懐かしい演奏も収録。フィンランド放送(YLE)のアーカイヴに保存された1969年から2004年の録音によるアンソロジーでフィンランド放送とAlbaRecordsの共同制作です。丁寧なマスタリングが施され、単なるドキュメンタリーにとどまらず、魅力あるピアニストの音楽を楽しめるアルバムに仕上がっています。 (Ki)
ABCD-287(1SACD)
ユッカ・ティエンスー(1948-):タンゴ・リュネール(1985)(フルートまたはオーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、チェロとキーボードのための)、
オッドジョッブ(1995)(チェロとエレクトロニクスのための)、プラスIV(1992)(クラリネット、アコーディオンとチェロのための)、
拍子のない前奏曲(1976)(ピアノのための)、
ビート(1997)(クラリネット、チェロとピアノのための)、
鉱石(2007)(アコーディオンのための)〜「Longing Desire Zeal Swell Forwards!」、ルバート(1975)(アンサンブルのための)、
アステレツァ(1999)(ウォーキング・バスクラリネットのための回文)、
ベートーヴェンへのトンボー(1980)(クラリネット、チェロ、ピアノとテープのための)
プラス・アンサンブル
エルッキ・ラヘスマー(Vc) 
ミッコ・ルオマ(アコーディオン)
クリストフェル・スンドクヴィスト(Cl) 
ミカエル・ヘラスヴオ(Fl) 
ヤン・セーデルブルム(Vn)
ユッカ・ティエンスー(P)
「芸術作品を創った者ではなく、作品そのものが重要だ」と考え、妥協することなくモダニズムの道を進む作曲家、ユッカ・ティエンスーの作品集。プラス・アンサンブルは、チェロのエルッキ・ラヘスマー、アコーディオンのミッコ・ルオマ、クラリネットのクリストフェル・スンドクヴィストが、今日の音楽に光を当てることを主な目的に、2002年に結成しました。ソロ、デュオ、トリオから七重奏まで、作品によって編成はさまざま。この作品集ではユッカ・ティエンスーがピアニスト、キーボード奏者を務めるほか、フルートのミカエル・ヘラスヴォとヴァイオリンのヤン・セーデルブルムがゲストミュージシャンとして参加しています。 (Ki)
ABCD-288
束の間の気分
ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008):交響曲第7番Op.124
夏の音楽Op.34、交響曲第8番Op.140
ユハ・カンガス(指)トゥルクPO
「天空の光」(ABCD269)に次ぐペール・ヘンリク・ノルドグレン。トゥルク・フィルハーモニックの委嘱により作曲、ユハ・カンガスに献呈した交響曲第7番。2005年11月11日に60歳を迎えたカンガスに捧げた交響曲第8番。中央オストロボスニア音楽学校の委嘱による1976年の「ペリマンニの肖像」(ABCD205)以来つづいたノルドグレンとカンガスと友情の証しともいえる2作です。「ふしぎな、束の間の気分にみちた最後の2つの交響曲。第7番がこれまでの人生を遠く振り返る一方、第8番には境界を越えて彼岸を見据えるかのような時が二度ほどある」(カレヴィ・アホ)。ノルドグレンは、シベリウス、あるいは、ノルドグレンが学んだコッコネンの"交響的思考"に倣わず、表現と叙述の論理に基づいて形式を決めています。彼の音楽のひとつの性格でしょう。「夏の音楽」は、オストロボスニア室内管弦楽団の本拠地、カウスティネンの民俗音楽フェスティヴァル委嘱作です。 (Ki)
ABCD-290
エジプトの女
ラモー:クラヴサン曲集(第3組曲)〜ミューズたちの対話
新クラヴサン曲集第4組曲/第5組曲
ダングルベール:フェートンのシャコンヌ、またはエジプト人、エチオピア人とインド人の一団の踊り
アッシ・カルットゥネン(ハープシコード)
アッシ・カルットゥネンはシベリウス・アカデミーの出身。彼女は、コンチェルト・コペンハーゲン(CoCo)のリーダーとして来日したラース・ウルリク・モーテンセンと、フランスのピエール・アンタイにもハープシコードを学び、1995年から1996年にかけてヨーロッパ連合バロック管弦楽団にハープシコードとオルガンの奏者として参加しました。グッドマン指揮によるJ・S・バッハの「マルコ受難曲」は、そのころの録音です。ラモーの「新クラヴサン曲集」の2つの組曲をメインにすえたアルバムは、フローベルガーのハープシコード作品集(ABCD196)に次ぐAlbaのセカンドアルバムです。 (Ki)
ABCD-291
コン・スピリト〜ヴァイオリンとピアノのための作品集
エルガー:ヴァイオリンソナタホ長調Op.82
プロコフィエフ:ヴァイオリンソナタ第2番Op.94b
シベリウス:ユモレスク第4番Op.89b、
 ユモレスク第6番ト短調作品89d
リムスキー=コルサコフ(ジンバリスト編):幻想曲「金鶏」
アンナ=リーサ・ベズロドニー(Vn) 
イヴァリ・イルヤ(P)
アンナ=リーサ・ベズロドニー(1981-)はモスクワ生まれ。ヴァイオリニスト、指揮者、教授として名を知られた父イーゴリ・ベズロドニー、ヴァイオリニストで教授の母マリ・タンペレ=ベズロドニー。両親に倣い、アンナ=リーサは2歳でヴァイオリンを学び始めました。フィンランドとロンドンで教育を受け、各地のコンペティションに参加、1995年チェコのヤン・コチアン国際ヴァイオリン・コンペティションと1997年シベリウス・アカデミーのヴァイオリン・コンペティションで第1位、2006年にはギルドホール音楽演劇学校のゴールドメダルを獲得しました。ヨーロッパ、日本、アメリカとツアーをつづけ、彼女のキャリアは今、始まったばかりです。イヴァリ・イルヤはエストニアのタリン生まれ。モスクワ音楽院で学び、室内楽奏者、ソロイストとして世界各地で演奏活動を行っています。 (Ki)
ABCD-292
心よ、砕けよ〜中世ドイツの愛の歌

ハンス・ザックス(1494-1576):よきキリスト者よ目覚めよ
オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(1376/78-1445):牧場の娘は冷たい朝露の中を、あなたはわたしの美しい心を選んだ、そこで輝くあなたは誰、
 心よ砕けよ復讐せよ見よ、心よりあなたを望みます、残酷な人生よ、歓呼の声をあげよう
ヴァルター・フォン・デル・フォーゲルヴァイデ(c.1170-1230)/スヴェン・ベリエル編:荒れ野の菩提樹の下で、ゲルハルト・アッツェ親方が私の馬を射た
ヴィーツラフ・フォン・リューゲン(1265/68-1325):無学の私が憧れの歌を作った
ナイトハルト・フォン・ロイエンタール(c.1180-1237/46):なにもない牧場しか見えなかった
ザルツブルクの修道士(14世紀)/レイフ・カールソン編:楽しかった夜のことを思うと
ハインリヒ・フォン・マイセン(1250-1318):アダムの手助けをしたのは誰だ
作者不詳(c.1460):『シェーデルの歌本』、おおそれは快くだがなお私は
オリファント
ウリ・コルホネン、エイラ・カールソン、レイフ・カールソンらが中世音楽アンサンブル、オリファントを結成したのは1995年。即興にもとづく、色彩ゆたかな演奏スタイルは、批評家に評価され、聴衆から愛されてきました。「十字軍の歌」(ABCD152)、「ガース・ブリュレのシャンソン」(ABCD182)、「汚れなき歓び.中世吟遊詩人の歌う宗教歌集」(ABCD222)につづくアルバム。吟遊詩人たちの歌、『カルミナ・ブラーナ』『サンタ・マリアの頌歌』をはじめとする歌集から選ばれた歌が、さまざまな楽器の演奏とともに歌われます。 (Ki)
ABCD-294(1SACD)
嘆き〜ペール・ヘンリク・ノルドグレン (1944-2008)
弦楽のための交響曲Op.43 (1978)
弦楽のための協奏曲Op.54 (1982)
全世界が嘆くだろうOp.26b (1974) (弦楽オーケストラのための)
オーボエ協奏曲Op.116 (2001)*
ユハ・カンガス(指)
オストロボスニア室内O
アンニ・ハーパニエミ(Ob)

録音:2008年12月1日-3日、2009年5月4日-5日* スネルマン・ホール (コッコラ、フィンランド)
2008年に亡くなった作曲家ペール・ヘンリク・ノルドグレンの遺産を紹介するシリーズ。ノルドグレンと緊密な関係を続けたオストロボスニア室内管 弦楽団とユハ・カンガスによるアルバム『嘆き』では、悲しみの気分の濃い作品が4曲演奏されました。《弦楽のための交響曲》は、管弦楽のための8 曲の交響曲とは別に、1978年に作曲された作品。この作品の2つの楽章、「悲歌の〈エスプレシーヴォ〉と弔いの音楽〈アダージョ〉」はノルドグレン の葬儀で演奏されました。《全世界が嘆くだろう》は、1968年、既成秩序に反抗する学生たちが蜂起しフランス五月革命の年、ユハの父、エイノ・カン ガスの学生オケのために作曲されました。曲の基になったのはフィンランドの古い賛美歌です。1974年、弦楽オーケストラのために改訂され、ユハ・カ ンガスとオストロボスニア室内管が初演しました。《オーボエ協奏曲》は、スウェーデンのオーボエ奏者ヤーレンの提案から生まれた「想像できるかぎりもっ とも美しい楽器の組み合わせ」のオーボエと弦楽のための音楽を書きたいというノルドグレンの夢が実現した作品。ヤーレンから伝えられた新しいテクニッ クにインスピレーションを得たといわれます。タピオラ・シンフォニエッタのオーボエ奏者アンニ・ハーパニエミソロを務めます。 (Ki)
ABCD-296
シマノフスキ:ピアノ作品集第1集
9つの前奏曲Op.1、メトープ-3つの詩Op.29、
セイレーンの島、カリプソ、ナウシカー、
ピアノソナタ第3番Op.36
アヌ・ヴェヘヴィライネン(P)
ポーランドの作曲家、ピアニスト、カロル・シマノフスキ。ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、レーガー、スクリャービン、ドビュッシー、ラヴェル、ショパンの音楽から影響をうけ、また、ポーランドの民俗音楽からインスピレーションを得た作品を残しました。AlbaRecordsが始めるシマノフスキのピアノ作品シリーズ。起用されたのは、2000年春、ヘルシンキでデビュー・リサイタルを行ったアヌ・ヴェヘヴィライネンです。彼女は、デビュー後、フィンランド国内のフェスティヴァルやフランス、エストニア、ポーランドのコンサートに出演。ポーランドのザコパネで行われたシマノフスキ・フェスティヴァルでも演奏しています。ミケル市管弦楽団を初めとするオーケストラにソロイストとして客演。室内楽活動の一環として、室内楽アンサンブル、タンペレ・ローにも参加しています。 (Ki)
ABCD-297
シベリウス:ピアノのための内的風景
5つの特徴ある印象Op.103【村の教会、フィドル弾き、漕ぎ手、嵐、悲しみに沈んで】
5つの小品「花の組曲」Op.85【ひな菊、カーネーション、アイリス、金魚草、つりがね草】
5つのロマンティックな小品Op.101【ロマンス、夕べの歌、抒情的情景、ユモレスク、ロマンティックな情景】
劇付随音楽「テンペスト」Op.109【情景、子守歌*、エピソード、間奏曲*、ニンフの踊り(*トゥイヤ・ハッキラ編)
5つのピアノの小品「樹の組曲」Op.75【ナナカマドの花が咲くころ、孤独な松の木、ヤマナラシ、白樺、トウヒ(もみの木)】
5つのスケッチOp.114【風景、冬景色、森の湖、森の歌、春の幻影】
2つのロンディーノOp.68【嬰ト短調、嬰ハ短調】
アダージョ「わが愛するアイノに」(4手のピアノのための)**
トゥイヤ・ハッキラ(P)
ヘイニ・カルッカイネン(P)**
トゥイヤ・ハッキラの新しいアルバム『ピアノのための内的風景』はシベリウスのピアノ作品集。ヤルヴェンパーの森とトゥースラ湖畔を散策した作曲者の"内的風景"を映し出した作品群、《樹の組曲》《花の組曲》《5つのロマンティックな小品》《5つの特徴ある印象》。想像力と響きへの鋭い感覚が演奏者に求められる曲集です。シベリウスの数多い劇付随音楽の最後の作品、1925年の《テンペスト》の音楽は、作曲者自身の編曲による3曲に加え、ハッキラの編曲した〈子守歌〉と〈間奏曲〉が録音されました。1926年、シベリウスの"交響的思考の結論"と言うべき交響曲第7番と交響詩の"究極"、《タピオラ》の3年後の《5つのスケッチ》に描かれているのも作曲者の"内なる"自然の風景です。《わが愛するアイノに》は4手のピアノのための小品。1931年8月、60歳を迎える妻アイノへの誕生日プレゼントとして作曲した、シベリウスの最後のピアノ曲です。リーサ・ポホヨラとラルフ・ゴトーニに学んだヘイニ・カルッカイネンが共演しています。 (Ki)
ABCD-298(1SACD)
フィンランドのオルガン作品
アルマス・マーサロ(1885-1960):主題と変奏Op.35(1936)、
ソナタハ短調Op.5(1915)
ヴァイノ・ライティオ(1891-1945):カンツォネッタ(1935)、
伝説曲作品20-1(c.1922-23)
ヨン・グランルンド(1888-1962):パッサカリア(1915)、オルガンソナタ変ロ短調(1917/1920?)
ヴィッレ・ウルポネン(Org)
19世紀フィンランドのオルガン曲は、そのほとんどが典礼目的で作曲されました。芸術作品としてのオルガン曲が書かれるようになったのは1910年代の初頭。このアルバムでヴィッレ・ウルポネンが弾いているのは、1910年代から1940年代に作られた、音楽史的にも価値のある作品です。主に宗教声楽曲で知られるアルマス・マーサロの今なおフィンランドのオルガン音楽を代表すると言われる《主題と変奏》。「音楽は色彩」と考えたヴァイノ・ライティオの2つの小品。ヨン・グランルンドの《パッサカリア》とオルガンソナタは、マーサロのソナタとともにこれが初めての録音です。 (Ki)

ABCD-300
タピオ・トゥオメラ(1958-):合唱曲集
(1)子守歌と呪文(2000)
(2)アンティ・プーハーラの4つの歌(2008)、わが子よトゥオネラで眠れ、木の枝から生まれて、森は知っている、呪文
(3)紙上音楽(1990/2008)
(4)ロンド(1997)
(5)フィンランド語のヴォカリーズ(1993)
(6)痛みを防ぐ呪文(2006)
(1)カイサ・トゥップライネン(Perc)、
ヘイッキ・ニクラ(Cl、Bs-Cl)、
エーリク=オーロフ・セーデルストレム(指)
フィンランド放送室内cho

(2)サーラ・ラウティオ(Hrp)、
ニルス・シュヴェケンディク(指)ヘルシンキ室内cho
(3)ニルス・シュヴェケンディク(指)ヘルシンキ室内cho
(4)ハンヌ・ノルヤネン(指)フィンランド放送室内cho
(5)タピオ・トゥオメラ(サンプリング)、
エーリク=オーロフ・セーデルストレム(指)
フィンランド放送室内cho、
エーリク=オーロフ・セーcho
フィンランドの作曲家タピオ・トゥオメラは、古来の民話とモダニズムの音楽の融合を図る試みをさまざまなジャンルの作品で行ってきました。2005年、フィンランド伝統の文学を現代の音楽に活かした功績によりカレヴァラ協会のカレヴァラ賞を獲得し、翌2006年には、フィンランド国立オペラの委嘱により作曲したオペラ「母と娘」(1998-99)が北欧音楽協議会の作曲賞にノミネートされました。エーリク=オーロフ・セーデルストレム、ニルス・シュヴェケンディク、ハンヌ・ノルヤネンの指揮によりフィンランド放送室内合唱団とヘルシンキ室内合唱団が録音したアルバム。フィンランドに伝わる民俗詩をテクストに使った、トゥオメラの代表的合唱曲集です。 (Ki)
ABCD-301
ディエゴ・オルティス(c.1510-c.1570): レセルカーダ(リチェルカーレ)第1番「パッサメッツォ・アンティーゴ」
 レセルカーダ第2番「パッサメッツォ・モデルノ」
 レセルカーダ第4番「ガンバ」
 レセルカーダ第8番「ガンバ」
 レセルカーダ第5声部「ルッジェーロ」
 レセルカーダ第3番「パッサメッツォ・モデルノ」
 レセルカーダ第6番「ロマネスカ」
 レセルカーダ第7番「ロマネスカ」
クリストファー・シンプソン(c.1602-1669): 前奏曲ニ長調、グラウンドニ長調、前奏曲イ短調、グラウンドイ短調、前奏曲ト短調、
 グラウンドト長調 前奏曲ホ短調、グラウンドホ短調
マラン・マレ(1656-1728):スペインのフォリア
フォルクレ(c.1672-1745):シャコンヌ
ミカ・スイヒコネン(ヴィオラダガンバ)
バッロ・デッラ・バッタリア
16世紀から18世紀に生きた4人の音楽家のガンバ作品集。ヴィオール演奏に関する即興と装飾技法の最初の教本とされる<TratadodeGlosas>(1553)を著したスペインの作曲家、音楽学者ディエゴ・オルティス。ヴィオールの独奏とアンサンブルの華麗な技巧曲を載せた本を発表したイギリスの音楽家、作曲家クリストファー・シンプソン。フランスの宮廷に仕えた、ヴィオラダガンバの名手ふたり、マラン・マレとアントワーヌ・フォルクレ。フィンランドの音楽祭やヨーロッパ各地のコンサートに出演してきたヴィオラダガンバ奏者、ミカ・スイヒコネンとバッロ・デッラ・バッタリアに、彼らと定期的に共演しているイギリスのハープ奏者、アンドリュー・ローレンス=キングの加わったアンサンブルによる録音です。 (Ki)
ABCD-302
セビーリャのカフェ
グラナドス:昔風のスペインの歌曲集
トラ・ラ・ラとギターのつまびき/マハの流し目/町をぶらつく/あのいとしいマホ/ああ私の命のマホ/控えめなマホ
ロドリーゴ:12のスペイン民謡【馬祭り/デ・ロンダ/アデーラ】
フェデリコ・ガルシア・ロルカ:スペインの民謡と詩
トゥリーナ:カンターレスOp.19-3
アラセリ・フェルナンデス(S)
ハンヌ・シースコネン(G)
スペインのソプラノ、アラセリ・フェルナンデスとフィンランドのギタリスト、ハンヌ・シースコネンが共演。詩人、劇作家のガルシア・ロルカの《スペインの民謡と詩》から選んだ8曲をはじめとするスペインのクラシックとポピュラーの歌を演奏しています。 (Ki)
ABCD-303(1SACD)
リスト:ピアノ作品集
ポロネーズ第2番ホ長調S223/2、
詩的で宗教的な調べS173から「孤独のなかの神の祝福」、
スペイン・ラプソディ(スペインのフォリアとホタ・アラゴネーザ)S254、
巡礼の年第3年S163から「エステ荘の噴水」、
「ドン・ジョヴァンニ」の回想S418、
愛の夢第3番S541/3
アルト・サトゥカンガス(P)
フィンランドのピアニスト、アルト・サトゥカンガス(1962-)。1979年、ヘルシンキのマーイ・リンド・コンペティションで第1位になり、注目されました。その8年後パリでデビューし、1991年から1992年にかけて日本ツアーを行いました。アメリカデビューは1994年。カーネギーホールのヴェイル・リサイタルホールでコンサートを行いました。アメリカをふたたび訪れた2008年からスタインウェイ・アーティストを務めています。リストのピアノ作品集は、マルコ・ユロネンと共演したショパンとラフマニノフのチェロソナタ(ABCD293)に次ぐ録音です。 (Ki)
ABCD-305
トランスクリプションの芸術第2集
サン=サーンス(リスト&ホロヴィッツ編):死の舞踏
バッハ(ジロティ編):G線上のアリア
ラフマノニノフ(アール・ワイルド編):ヴォカリーズ作品38-14
セバスチャン・ファーゲルルンド(1972-):Lichtim Licht(2007)(ブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」による幻想曲)
ベートーヴェン(リスト編):交響曲第5番「運命」
リスト=マッティ・マリン(P)

録音:聖ヨハネ教会(ヘルシンキ)
シベリウス・アカデミーの博士課程で「ピアノ・トランスクリプション」の演奏と論文に取り組むリスト=マッティ・マリン(1976-)が研究の一環として録音するシリーズ。チェルニー、タールベルク、J・S・バッハ、ベートーヴェン、ロナルド・スティーヴンソン、アレックス・フリーマン、リストを演奏した第1集(ABCD240)につづき、「作曲者と演奏者、ふたつの顔をもつヴィルトゥオーゾたちが何を考えたか?」をさらに追求していきます。 (Ki)
ABCD-306(1SACD)
ヴィドール(1844-1937):オルガン交響曲第3番ホ長調Op.13-3、
オルガン交響曲第8番ロ短調Op.42-4
ヤン・レヘトラ(Org)
聖フランソワ教会(リヨン、フランス)のカヴェイエ=コル・オルガン(1879年製)
フィンランドのオルガニスト、ヤン・レヘトラの「歴史的オルガンと作曲家」シリーズの第2作は、ヴィドールの2曲のオルガン交響曲。初期のスタイルを代表し、後年改訂された第3番。大規模で、高度な技術を求められる第8番。この録音にレヘトラは、ヴィドールが1838年から1889年にかけてオルガニストを務めたリヨンの聖フランソワ教会に1879年に設置されたオルガンを選びました。この楽器を建造したアリスティード・カヴァイエ=コルは、ヴィドール家と交際があり、ヴィドールのブリュッセル留学を整えたことで知られるオルガン製作者。ヴィドールの作品は、オルガニストとオルガン製作者の協力が見事な結果をもたらした最良の例とも言われます。 (Ki)
ABCD-307
アークティック・ヒステリア
アトソ・アルミラ(1953-):木管五重奏曲第2番「アークティック・ヒステリア」(2006)
ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008):善きサマリア人作品141(2007)(木管五重奏のための)
ヨーナス・コッコネン(1921-1996):フルート,オーボエ,クラリネット,ホルンとバスーンのための五重奏曲(1973)
ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008):木管五重奏曲第2番Op.22(1975)
アルクティネン・ヒュステリア木管五重奏団
マッティ・ナルヒンサロ(Fl)、
アンニ・ハーパニエミ(Ob)、
クリストフェル・スンドクヴィスト(Cl)
トンミ・ヒュッティネン(Hrn)、
アン=ルイーズ・ヴェーガル(Fg)
北極圏のエスキモー社会にみられるという不思議な行動、"アークティック・ヒステリア"をグループ名とするアルクティネン・ヒュステリア木管五重奏団。シベリウス・アカデミーで室内楽を学び、フィンランドでは数少ない常設の木管五重奏団として活動しています。フィンランドの作曲家3人、アトソ・アルミラ、ノルドグレン、コッコネンの木管五重奏曲集。アルミラの木管五重奏曲第2番「アークティック・ヒステリア」は、2006年のクルーセル音楽週間で彼らが初演した作品です。 (Ki)
ABCD-308(1SACD)
ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008):弦楽四重奏曲第10番Op.142(2007)、
弦楽四重奏曲第11番Op.144(2008)
テンペラQ[ラウラ・ヴィークマン(Vn)、シルヴァ・コスケラ(Vn)、ティーラ・カンガス(Va)、ウッラ・ランペラ(Vc)]
ノルドグレンの最後の弦楽四重奏曲2曲を、シベリウスの弦楽四重奏曲全曲(BIS1903/05)で名を挙げたテンペラ四重奏団が録音しました。いずれも彼女らの四重奏団に献呈された作品。"ショスタコーヴィチへの最後のオマージュ"第10番は2008年1月のカウスティネン室内楽フェスティヴァルで、第11番は同年7月25日のクフモ室内楽フェスティヴァルでそれぞれ初演されました。第11番の最終楽章「後奏曲、ピエトーゾ」には、調和のうちに生を終えたいという作曲家の願いがこめられており、この初演がノルドグレンの臨んだ最後のコンサートになりました。1ヶ月後の8月25日、ノルドグレンは64歳の生涯を閉じています。 (Ki)
ABCD-309
(2SACD)
フィンランドの結婚の音楽
オスカル・メリカント:婚礼の賛美歌
クーラ(レヘトラ 編曲):結婚行進曲
メラルティン(レヘトラ 編曲):祝祭行進曲
スノーレ:クルーヌピューの結婚行進曲*
ヤルネフェルト:婚礼の音楽*
ホンギスト:結婚行進曲*;婚礼の音楽*リヤマ:婚礼の音楽*;花嫁の音楽*;結婚序曲;婚礼の音楽*
ペール・ヘンリク・ノルドグレン:結婚行進曲*
コッコネン:婚礼の音楽
カレヴィ・アホ:結婚行進曲 1*;結婚行進曲 2*
アルミラ:婚礼の音楽Op.13-2;後奏曲Op.13-3
ヘイニオ:序曲と到着*;出発*
ルオラヤン=ミッコラ:結婚行進曲*
リーモラ:結婚行進曲*;前奏曲*;ファンタジア*
ティッカ:退出の結婚行進曲*
リンヤマ:結婚行進曲;婚礼の音楽;婚礼の音楽
トゥオメラ:結婚行進曲 (e-b-e)*
ラウタヴァーラ:結婚行進曲
ネヴォンマー:結婚行進曲*
ティカンマキ:結婚式 1 & 2
グスタフソン:祝祭音楽
ノルドストレム:結婚行進曲*
ヴィドイェスコーグ:結婚行進曲*
ミエッティネン:結婚行進曲*
レヘトラ:トッカータ*
アルミラ:婚礼の音楽*
コルテカンガス:ハンナとユッシの婚礼の音楽
カレヴィ・アホ:婚礼の音楽*
セッポ・ポホヨラ:結婚行進曲*
ヴァイニオ:イントラーダ*
ルオッティネン:思いやり (男の言葉で言えば)*
カイパイネン:真実を喜ぶOp.80*
ヤン・レヘトラ(Org)
*=世界初録音
「歴史的オルガンと作曲家」シリーズを録音したオルガニスト、ヤン・レヘトラ(1972-) が弾く、結婚式のためのフィンランド伝統の曲と新しい曲のコ レクション。これだけ結婚関係の音楽を集めたアルバムは珍しく、ジューン・ブライドの時期に最適なプレゼントと申せましょう。 (Ki)
ABCD-310(1SACD)
ニーノ・ロータ:ピアノ協奏曲ホ短調「去りし日の小世界」(1978)、
ピアノ協奏曲ハ長調(1959-60)
ヤンネ・メルタネン(P)

ハンヌ・リントゥ(指)タンペレPO
フィンランドのピアニスト、ヤンネ・メルタネンの新録音はニーノ・ロータの2曲のピアノ協奏曲です。ロータはイタリアのミラノ生まれ。オレフィーチェ、ピツェッティ、アルフレード・カセッラに作曲を学び、作曲家と指揮者として活躍しました。とりわけ映画音楽の作曲者としての知名度が高く、『道』『カビリアの夜』をはじめとする一連のフェッリーニ作品、ルネ・クレマンの『太陽がいっぱい』、ヴィスコンティの『山猫』、ゼッフィレッリの『ロミオとジュリエット』、フランシス・フォード・コッポラの『ゴッドファーザー』、アガサ・クリスティー原作による『ナイル殺人事件』などのスコアにより映画史にその名が刻まれました。オペラ、バレエ、管弦楽曲、室内楽曲とジャンルは幅広く、ロータが第二次世界大戦の前後に書いた管弦楽作品は今も各国のオーケストラにより演奏されています。ミケランジェリに献呈されたハ長調の協奏曲。フェッリーニの映画の音楽、あるいはアルレッキーノやプルチネッラの登場するコンメディア・デッラルテのイメージを連想させる、きらきらと輝く万華鏡にも似たショーピースと言われます。ラフマニノフ、シューマン、グリーグ、ラヴェルの音楽を垣間見せ、チャーミングで洗練されたピアノパートに魅力があるとされる、《去りし日の小世界》の副題をもつホ短調はロータの最後の作品です。メルタネン(1967-)はショパンの音楽を社交のサロンから解き放った4枚のショパン・アルバム【ショパン・ピアノ作品集(ABCD138)、夜想曲集(ABCD160,ABCD190)、ピアノ協奏曲第1番・第2番(ABCD247)】と、彼の弾くショパンに共感した作曲者が演奏を許可したという初期作品を含むコッコネン・ピアノ作品集(ABCD127)、サティ・ピアノ曲集(ABCD115)には静かな人気があります。 (Ki)
ABCD-311(1SACD)
ビーバー対ムファト
ビーバー:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタイ長調
ムファット:トッカータ第2番(オルガンのための)
ビーバー:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタハ短調
ムファット:トッカータ第7番(オルガンのための)
ビーバー:ヴァイオリンと通奏低音のための幻想曲ニ長調
ムファット:パッサカリアト短調(オルガンのための)
ビーバー:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタニ長調
ペトリ・タピオ・マトソン(バロックVn)
マルック・マキネン(Org) 
エーロ・パルヴィアイネン(アーチリュート)
1670年代から1680年代のほぼ同じ時代にザルツブルク大司教の宮廷楽団に仕え、バロック時代を彩ったふたりの作曲家、北ボヘミアのヴァルテンベルク(現チェコ、ストラーシュ・ポド・ラルスケム)出身のビーバーとサヴォイア公国(現フランス、ムジェーヴ)生まれのムファット。ビーバーがドイツ音楽に徹したのに対し、ムファットはさまざまな音楽に関心を抱き、17世紀のドイツ語圏ではもっともコスモポリタンな音楽家のひとりとみなされました。ビーバーのヴィルトゥオーゾ書法のソナタに対して、ムファット流のヴィルトゥオジティは、やわらかい美しさ。それぞれヴァイオリンとオルガンのヴィルトゥオーゾとして知られながら、音楽の性格は異なります。この<ヴィルトゥオーゾ対決>をバーチャルに再現してみせるのはフィンランドの気鋭の古楽奏者です。 (Ki)
ABCD-312(1SACD)
モーツァルトは踊る
モーツァルト:交響曲第17番ト長調K129、
5つのコントルダンスK609、
行進曲K445/320c、
ディヴェルティメントヘ長調K138/125c、
セレナード「セレナータ・ノットゥルナ」、
アダージョホ長調K261(ヴァイオリンと管弦楽のための)、
6つのドイツ舞曲K571、
行進曲K335/320a
ユハ・カンガス(指)オストロボスニアCO
レイヨ・トゥンカリ(Vn)
レイヨ・トゥンカリ(Vn) 
テイヤ・パーコネン(Vn) 
ティモ・カンガス(Va) 
ユリウス・ピュルホネン(Cb)
1972年にユハ・カンガスが設立、オストロボスニア室内管弦楽団は、1989年からプロのオーケストラとして活動するようになりました。モーツァルトの音楽をプログラムとする最初のコンサートが行われたのは1990年。均質な響き、弾むリズム、緻密なアンサンブル、ダイナミックなインパクト。彼らのモーツァルトは大きな成功を収め、その後、海外ツアーでも演奏され人気を集めてきました。《セレナータ・ノットゥルナ》のソロ弦楽四重奏のメンバーは、レイヨ・トゥンカリとテイヤ・パーコネンのヴァイオリン、ティモ・カンガスのヴィオラ、ユリウス・ピュルホネンのダブルベース。トゥンカリは、《アダージョ》のソロも弾いています。
ABCD-313
変化はやってくる
ヨアヒム・ベルンハルト・ハーゲン(1720-1787)/ペトリ・クメラ編):ロカテッリの主題による変奏曲
バッハ(ペトリ・クメラ編):シャコンヌ(無伴奏パルティータ第2番BWV1004)
ソル:幻想曲第2番作品7
ニコラス・モー(1835-2009):ミュージック・オブ・メモリー
ロッタ・ヴェンナコスキ(1970-):Balai(2009)
ダウランド:別れ
ペトリ・クメラ(G)
フィンランドでもっとも多才のギタリストのひとり、ペトリ・クメラ。コンサートやC・P・E・バッハのトランスクリプション集(ABCD244)で国際的にも知られるようになりました。16世紀から今日まで、それぞれの世紀を代表するギターのための変奏曲を演奏するアルバム、「変化はやってくる」。ひとつの時代から次の時代へ、さまざまに変化するスタイルと多様なハーモニーの景色。現代の音楽に献身的に取り組むクメラがどういう世界を示してくれるのか、興味のもたれるアルバムです。 (Ki)
ABCD-314
ペーテル・エトヴェシュ(1944-):空中浮揚(2007)(2つのクラリネット,アコーディオンと弦楽のための)*
ニールセン:クラリネット協奏曲FS129(Op.57)**
サッリネン(1935-):クラリネット,ヴィオラと室内管弦楽のための協奏曲Op.91***
クリストフェル・スンドクヴィスト(Cl)
クッレルヴォ・コヨ(Cl)* 
ヤニ・ニーニマキ(スネアドラム)**
トンミ・アールト(Va)***
ハンヌ・リントゥ(指)*/** 
オッコ・カム(指)***
フィンランドRSO

録音:2009年10月8日-9日***、2010年2月11日-13日**
5月6日-7日 文化の家(ヘルシンキ)
フィンランド放送交響楽団の首席クラリネット奏者を務めるクリストフェル・スンドクヴィスト(1978-)はスウェーデン系のフィンランド人。シベリウス・アカデミーのアンナ=マイヤ・コルシマーとバーゼル音楽アカデミーのフランソワ・バンダの下で学び、2004年クルーセル・クラリネット・コンペティションで第1位を獲得。翌2005年にフィンランド放送交響楽団の首席奏者に就任しました。そしてフィンランド放送交響楽団をハンヌ・リントゥとオッコ・カムが指揮。興の乗った演奏と色彩鮮やかな録音が、スタイルも気分も異なる3つの協奏曲を楽しませてくれるアルバムです。収録されているのは3曲のクラリネット協奏曲。「空中浮揚」は、ハンガリーのペーテル・エトヴェシュがザビーネとヴォルフガングのマイヤー兄妹のために書いた4楽章の作品です。第3楽章と終楽章にそれぞれ〈舟歌〉〈ペトルーシュカの復活〉の副題がつけられています。ニールセンのクラリネット協奏曲は、先に木管五重奏曲(1922)を献呈したコペンハーゲン木管五重奏団のメンバーのために彼がフルートの作品につづいて書いた協奏曲です。クラリネットを担当していたオーエ・オクセンヴェズの技巧と音楽と性格を念頭に置いて作曲され、「オクセンヴェズの肖像画」とみなされています。アウリス・サッリネンの「クラリネット、ヴィオラと室内管弦楽のための協奏曲」はフィンランド放送の委嘱を受けて作曲されました。バルト海に迷い込んだイルカの母子を悼む〈イルカの嘆き〉、サッリネンがテレマンの「2つのヴィオラのための協奏曲」のために書いたカデンツァが織り込まれた〈遊び〉、闘牛に対する疑問と憤りの〈雄牛のアダージョ〉の3楽章。「動物の権利を献身的に擁護したフランスの女優ブリジット・バルドーの精神を手本にした」と作曲者は語っています。スンドクヴィストとトンミ・アールトが、オストロボスニア室内管弦楽団の2007年-2008年のシーズン、創設35周年記念ンサートで初演しました。 (Ki)
ABCD-315
美しきナポリ
フランチェスコ・マンチーニ:ソナタ第4番イ短調(リコーダーと通奏低音のための)
D・スカルラッティ:カンタータ「お願いニーチェ、逃げないで」(ソプラノと通奏低音のための)、
ソナタト長調K91(ヴァイオリンと通奏低音のための)
ジュゼッペ・ポルシーレ:カンタータ「すでに三度(みたび)なれば」(ソプラノ、リコーダーと通奏低音のための)
ニコラ・ポルポラ:ソナタヘ長調(チェロと通奏低音のための)
A・スカルラッティ:カンタータ「あの至福の静けさ」(ソプラノ、ヴァイオリン、リコーダー、チェロと通奏低音のための)
バッカーノ
トゥーリ・リンデベリ(S)
ハンナ・ハーパマキ(リコーダー)
メルヴィ・キンナリネン(バロックVn)
ユッシ・セッパネン(バロックVc)
エーロ・パルヴィアイネン(Luite、バロックG)
マルック・マキネン(ハープシコード)
「美しきナポリ」。みずから音楽をたしなみ、音楽を愛した貴族の庇護の下、音楽史上もっとも美しい花を咲かせた時代のひとつ、17世紀と18世紀のナポリ。フランチェスコ・マンチーニ、ドメニコ・スカルラッティ、ジュゼッペ・ポルジーレ、ニコラ・ポルポラ、アレッサンドロ・スカルラッティの器楽曲とソプラノのためのソロカンタータを、フィンランドを代表するピリオド楽器奏者の参加するアンサンブル、バッカーノが録音しました。2003年の結成。以来、メンバーは、アンサンブルとして、あるいは個々に、フィンランド各地の音楽祭に参加。ほかのピリオド楽器アンサンブルと共同でヨーロッパツアーも行っています。 (Ki)
ABCD-316(1SACD)
アルフレッド・コルデリンへのオマージュ
デュボワ:葬送の行列
シベリウス:フリーメーソンの儀式音楽作品113(1927年初稿)
メリカント(オシアン・フォーストレム編): ロマンス(ホルンとオルガンのための)
タネリ・クーシスト(1905-1988):間奏曲作品18-1
エドゥアルド・アードルフ・トート(1839-1872):アンダンテ・レリジョーゾ作品10(ホルンとオルガンのための)
メリカント(1893-1958):間奏曲(初稿1939)
ゲーオー・ヘーベア(1872-1950):アンダンテ(ホルンとオルガンのための)
ヴァイノ・ライティオ(1891-1945):間奏曲
アウグスト・シェールリング(1842-1919):パストラーレ(ホルンとオルガンのための)
ナジ・ハキム(1955-):表現
デュボワ(1837-1924):天国にて
ヤン・レヘトラ(Org)、
ペトリ・コムラネン(Hrn)

録音:2010年5月17日-18日 コルデリン礼拝堂(ラウマ、フィンランド)
[コルデリン礼拝堂(ラウマ、フィンランド)のカンガサラ・オルガン(1921年製)]
フィンランドのオルガニスト、ヤン・レヘトラの「歴史的オルガンと作曲家」シリーズ第3作。選ばれたオルガンは、フィンランド西海岸の町ラウマにあるアルフレッド・コルデリンの墓地礼拝堂に設置されたカンガサラ・オルガンです。コルデリンはラウマ生まれの大実業家で慈善家。フィンランドが独立した1917年に没しました。翌1918年、彼に遺志と遺言により基金が設立され、科学、文学、芸術、公教育への貢献に対して奨学金と名誉賞が贈られることになりました。奨学金の授与が始まったのは1921年。1923年には最初の名誉賞がシベリウスに贈られました。芸術の分野ではロベルト・カヤヌス、ウーノ・クラミをはじめとする作曲家が奨学金を与えられ、メリライネン、ラウタヴァーラ、カレヴィ・アホ、パーヴォ・ヘイニネンが名誉賞を受賞してきました。1921年、基金はコルデリン礼拝堂を建立、堂内にカンガサラ製作の小型オルガンが設置されました。ラウマ神学校の講師、献堂式でデュボワの《葬送の行列》を演奏したマルッティ・ヘラは、「あらゆる点で第一級の礼拝堂オルガンだ。おそらく、北欧の墓地礼拝堂に設置されたオルガンではこれに匹敵するものはないだろう」と日記に記しました。このアルバムのためにレヘトラは、基金ゆかりの作曲家による作品とともに、この小さな楽器の美点の活かされる曲を選びました。シベリウスの《フリーメーソンの儀式音楽》の8曲は1927年の初稿、男声合唱をともなわない版が演奏されます。ラハティ交響楽団の副首席ホルン奏者、ペトリ・コムラネンが4つの曲でレヘトラと共演しています。 (Ki)
ABCD-317
サクソフォーン・ロマンス
ユーリウス・ヤコブセン:ワルツ・スケルツァンド
デューク・エリントン(ビリー・ストレイホーン編):スタークロスト・ラヴァーズ
ジョージ・ド・ゴジンスキー:ロマンティックな小品
リッカルド・ドリゴ:ブリエッタ・ワルツ
ビリー・ストレイホーン:チェルシー・ブリッジ
アーサー・ボーンシャイン:抒情的な幻影
ギュンター・バハナー:ヘカトン
デューク・エリントン:プレリュード・トゥ・ア・キス
エルンスト・フィッシャー:夕陽の微かな光のなかに
グスタフ・リントナー:ヴァルス・カプリース
デューク・エリントン(ジョン・ハール、ジョン・レネハン編):サルトリー・サンセット
オッリ=ペッカ・トゥオミサロ(Sax)
トゥオミサロのオーケストラ
オッリ=ペッカ・トゥオミサロ(1970-)は、シベリウス・アカデミーのペッカ・サヴィヨキに下で学び、現在、アカデミーの博士課程で研究をつづけながら、サクソフォーン奏者として国内外で積極的な演奏活動を行っています。現代フィンランドの作品を集めた「アベニュー」(ABCD275)につづく、このアルバム「サクソフォーン・ロマンス」では、一転、親しみやすい音楽を中心とするプログラムを演奏しています。デューク・エリントンの「スタークロスト・ラヴァーズ」、「プレリュード・トゥ・ア・キス」、「サルトリー・サンセット」を収録。デューク・エリントンらしい上品かつ官能的な少しけだるい美しいメロディー満載の名曲です。「スタークロスト・ラヴァーズ」は村上春樹の小説「国境の南、太陽の西」にも登場する曲で、“幸薄き恋人たち”というタイトル通り寂しく悲しい曲でサックスの甘く切ない音色にピッタリの作品です。トゥオミサロのオーケストラに参加するのはフィンランド音楽界のフロンティアで活躍するプレーヤーたち。エリントンの曲では、ピアノのリスト=マッティ・マリン、ベースのヴェサ・オヤニエミ、ドラムズのミッコ・アルリンのトリオが、トゥオミサロと一緒にスウィングします。 (Ki)
ABCD-318
ラモー:クラヴサン曲集
コンセール・クラヴサン曲集(1741)
コンセール第1番、コンセール第2番、
コンセール第3番、コンセール第4番、
コンセール第5番
アーポ・ハッキネン(ハープシコード)
ペトリ・タピオ・マトソン(Vn)
ミッコ・ペルコラ(Gamb)
バロック期のフランス、もっとも高雅な音楽を書いたひとり、ジャン=フィリップ・ラモーが残した唯一の室内楽作品、5組のコンセールからなる「アンサンブルのための」クラヴサン曲集。1741年に出版されたこの曲集は、彼が舞台のための音楽を手がける以前に作曲した《クラヴサン曲集》3巻や《新クラヴサン曲集》を「懐かしい想いとともに振りかえるような」(シルヴィ・ブイッスー)趣をもち、オペラの作曲を重ねながら到達した円熟したスタイルを反映する作品群とみなされています。イタリアのトリオソナタと異なりハープシコードがソロ楽器として魅力をいっぱいに振りまく「コンセール」の音楽。この新しい録音でハープシコードを弾くのは、アーポ・ハッキネン(1976-)です。ヴァイオリンのペトリ・タピオ・マトソンは、フィンランド・バロック管弦楽団コンサートマスター(1999-2006)を経て、2009年2月からバロックアンサンブル、オーパスXOpusXの芸術監督。ヴィオラダガンバを弾くミッコ・ペルコラは、シベリウス・アカデミーとハーグの王立音楽院で学んだ後、異なる分野のアーティストと積極的な創作活動を行っています。今日のフィンランドでもっとも才能のあるバロック音楽家の集まったアンサンブルです。 (Ki)
ABCD-319(1SACD)
ヴェリ=マッティ・プーマラ(1965-):管弦楽のための作品集
チェインスプリングズ(1995/1997)、
時の種子(2004)(ピアノと管弦楽のための協奏曲)
ローランド・ペンティネン(P)
ハンヌ・リントゥ(指)タンペレPO
ヴェリ=マッティ・プーマラは、1990年代フィンランドに現れたもっとも重要な作曲家のひとりに挙げられます。「ベートーヴェンからシュトックハウゼンを経て未来へとつながる太い線。それをモダニズムと言うなら、私はモダニストだ。ここにはかならず何か新しい発見があると信じたい」と語ったプーマラ。同じくヘイニネンに教わったサーリアホやマグヌス・リンドベリが、国際的に名を知られるにつれ伝統的、ネオロマンティックなスタイルに傾斜していったのに対し、プーマラは、みずからの信じる道を歩みつづけています。大編成の管弦楽のために書かれ、音の「色彩」によって楽器を配列する《チェインスプリングズ》。《時の種子》は、ハンヌ・リントゥの提案から生まれた「ピアノと管弦楽のための協奏曲」です。ヘルシングボリSO、オウルSO、シェランSO、スタヴァンゲルSOが共同で委嘱。ローランド・ペンティネン、スサンナ・マルッキ、リントゥのために作曲されました。フィンランド作曲家著作権協会Teostoの主宰する"Teosto Prize"の2005年受賞作。(Ki)
ABCD-320(1SACD)
エーロ・ハメーンニエミ(1951-):歌曲集「赤い大地と降りそそぐ雨」(2008)
歌曲集「鳥と風」(1993-94)*
ヨン・ストゥールゴールズ(指)アヴァンティ!室内O
ボンベイ・ジャヤシュリ(Vo)
プーングラム・スブラマニアム(ムリダンガム)S・カールティック(ガタム)
ミンナ・ペンソラ(Vn)
ヘイッキ・ニクラ(バスクラリネット)

Aラウラ・レイスマ(S)*
ユッカ・ランタマキ(Vn)*
ラリマッティ・プネルプロ(Vc)*
  
エーロ・ハメーンニエミ(1951-)。フィンランドの若い作曲家たちが作ったグループ、「耳を開け!」の初代会長を務め、その後、モダニズムを捨て、伝統的なネオエクスプレッショニスト様式に転向。1990年代の初めからは、インド古典音楽の要素を取り入れた音楽語法による作品を発表するようになりました。ハメーンニエミの新しいアルバムに収録された《鳥と風》は、その時代の代表的作品のひとつです。「誕生と死の5つの歌」の副題をもち、フィンランドの民俗詩と古代インドの詩をグレゴリー・ウォレン=ウィルソンが英訳したテクストをソプラノが弦楽5部の共演で歌い、2人のインド踊り手が加わるステージで演奏されます。ヨエンスー・フェスティヴァルの委嘱により、1993年から1994年にかけて作曲されました。歌曲集《赤い大地と降りそそぐ雨》は、南インドの古典音楽、カルナータカ(カルナティック)音楽を代表する女性歌手のひとり、ボンベイ・ジャヤシュリのために作曲された作品です。タミル語の詩集『Kuruntokai』から選んだ5つの愛の詩をハメーンニエミ自身が翻訳したテクスト。ソロヴォーカル、管弦楽、ヴァイオリン・ソロ、バスクラリネット・ソロ、ムリダンガム(南インドの両面太鼓)、ガタム(壺)の編成。ムリダンガムのプーングラム・スブラマニアムとガタムのS・カールティックによる即興演奏の織り込まれる音楽です。今日の音楽からタンゴまで、あらゆるジャンルに素晴らしい演奏を聴かせる室内オーケストラ、アヴァンティ!をヘルシンキ・フィルハーモニックの首席指揮者、ヨン・ストゥールゴールズ(1963-)が指揮しました。2曲とも世界初録音です。 (Ki)
ABCD-321
トゥリーナ:ファンダンギーリョOp.36(1925)
ファリャ:クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌(1920)
トゥリーナ:タレガを讃えてOp.69(1932)
トローバ:夜想曲(1926)
 セビーリャ幻想曲作品29(1923)
ルイス・デ・ミラン:巨匠と題されたビウエラ曲集.ファンタシア第8番,第9番,第12番
 パヴァーヌ第4番,第6番
タレガ:前奏曲第1番
 アラビア・カプリッチョ
 前奏曲第7番
 アラールの華麗なる練習曲
 前奏曲第2番
オスモ・パルム(G)
ギター音楽の豊かな歴史からスペインの3つの時代を代表する作品をフィンランドのギタリスト、パルムが弾いた『スペインのリサイタル』。16世紀、ルイス・デ・ミランが、15世紀から16世紀ごろイベリア半島で演奏された、ギターに似た楽器、ビウエラ・ダ・マーノのための曲を集めて出版した『巨匠と題されたビウエラ曲集』(1536)から《ファンタシア》と《パヴァーヌ》。19世紀、ギターの音色と技巧を革新的に発展させ芸術音楽の楽器としての人気と地位をもたらしたタレガの作品から、ジャン=デルファン・アラールがヴァイオリンのために書いた《練習曲》を編曲した《アラールの華麗なる練習曲》と前奏曲。20世紀、ファリャがフランスの音色の巨匠の死を悼んで作曲したハバネラのリズムによる《賛歌》、サルスエラの名匠、トローバがギターのために作曲した印象主義風の《夜想曲》、トゥリーナの作品。オスモ・パルムは、シベリウス・アカデミーでティモ・コルホネンとユッカ・サヴィヨキに師事し、修士号を得た後、パリでオリヴィエ・シャサンに学びました。2002年ウィーンのギター・フォーラムなど各地のコンペティションを経てギター奏者として活動を始め、国際的にも知られる写真家ハンヌ・ハウタラとの共同作業やフルート奏者のトンミ・コイヴニエミとのデュオも行っています。 (Ki)
ABCD-322(1SACD)
ペール・ヘンリク・ノルドグレン追悼アルバム
ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008): サクソフォーン四重奏、弦楽オーケストラとゴングのための協奏曲Op.108(2000)
アルヴォ・ペルト:フラトレス(VersionA)(1977/1980/2007)(室内オーケストラのための)
アウスケトル・マウッソン(1953-):クウォトレイン(2005)(サクソフォーン四重奏と弦楽のための)
カレヴィ・アホ(1949-): ペール・ヘンリク・ノルドグレン追悼(2009)(ヴァイオリンソロのための)
ラッシャー・サクソフォーン四重奏団
クリスティーネ・ラル(ソプラノSax)
エリオット・ライリー(アルトSax)
ブルース・ワインバーガー(テナーSax)
ケネス・クーン(バリトンSAxc)
ヨン・ストゥールゴールズ(指、Vn)
ラップランドCO
2008年に亡くなったフィンランドの作曲家ペール・ヘンリク・ノルドグレンを追悼するアルバム。ドイツ生まれ、アメリカのサクソフォーン奏者ジーグルト・ラーシェール(1907-2001)が娘カリーナ(カーリン)と1969年に創設したラッシャー・サクソフォーン四重奏団(ラーシェール・サクソフォーン四重奏団)のためにノルドグレンが作曲した《サクソフォーン四重奏、弦楽オーケストラとゴングのための協奏曲》。ペトリ・サカリとラッシャー・サクソフォーン四重奏団の提案によりアイスランド国営放送の作曲家基金がアウスケトル・マウッソンに委嘱、素材のひとつをアイスランド伝承のバラード《アウサの詩》に求め、4人のサクソフォーン奏者のソロとカデンツァが散りばめられた《クウォトレイン》。1996年からラップランド室内管弦楽団の芸術監督を務める指揮者、ヴァイオリニストのヨン・ストゥールゴールズが、2009年11月15日、シウンティオで初演したカレヴィ・アホの《ペール・ヘンリク・ノルドグレン追悼》。そして、エストニア生まれ、オーストリアの作曲家ペルトの代表作《フラトレス》の室内オーケストラ版が演奏されます。 (Ki)
ABCD-324(1SACD)
メンデルスゾーン:6つのオルガンソナタ作品65
ソナタ.イ長調Op.65-3
ソナタ.ニ短調Op.65-6
ソナタ.ニ長調Op.65-5
ソナタ.ハ短調Op.65-2
ソナタ.ヘ短調Op.65-1
ソナタ.変ロ長調Op.65-4
ヤン・レヘトラ(Org)
[ウーシカウプンキ(フィンランド)のMarcussen&Sohnオルガン(1865年製)]
フィンランド、ラウマのコルデリン礼拝堂に設置されたカンガサラ・オルガンでシベリウスの《フリーメーソンの儀式音楽》を含むプログラムを演奏した「アルフレッド・コルデリンへのオマージュ」(ABCD316)に次ぐヤン・レヘトラ(1972-)の「歴史的オルガンと作曲家」シリーズ。第4作では、クラリネットのための3つの協奏曲で知られる作曲家クルーセル(1775-1838)の生まれた、フィンランド西部、ウーシカウプンキ(スウェーデン語名:ニュスタードNystad)の町にあるMarcussen&Sohnオルガン(1865年製)を弾き、メンデルスゾーンのオルガン作品群の要、ソナタ(作品65)の全6曲を録音しました。1845年の出版。ピアノで試演したロベルト・シューマンが、「強烈なほど詩的な」と作曲者に宛てて書き、《B-A-C-Hの名による6つフーガ》(1845)を作曲する刺激になったとも言われる音楽です。 (Ki)
ABCD-325(1SACD)
ペーテリス・ヴァスクス(1946-):オルガン作品集
テ・デウム(1991)、
ヴィアトーレ(さすらい人)(2001)、
カント・ディ・フォルツァ(2006)、
ムジカ・セリア(1998rev.2008)、
カントゥス・アド・パーチェム(1984)
トゥオマス・ピュルホネン(Org)
[リガ大聖堂のヴァルケル・オルガン]

録音:2010年4月30日-5月2日 リガ大聖堂(リガ、ラトビア)
制作:ハッリ・ケルコ
バルト三国、ラトビアを代表する作曲家のひとり、ペーテリス・ヴァスクスが、もっとも表現力のある楽器と考えているというオルガンのための作品集。1991年に作曲した《テ・デウム》は、ソビエト連邦から独立したラトビアへの賛歌。ヴァスクスが大きな影響を受けたというアルヴォ・ペルトに捧げた《ヴィアトーレ》(さすらい人)とベルリン・フィルハーモニーの12人のチェリストのために書いた《カント・ディ・フォルツァ》は、それぞれ弦楽オーケストラとチェロアンサンブルのための曲を作曲者自身がオルガン用に編曲しました。不安をかきたてるような半音階の音楽に特徴があり、トーンクラスターも用いられた《ムジカ・セリア》は、ヴァスクスの音楽の実験的な側面を代表する作品。オルガンのための協奏曲《カントゥス・アド・パーチェム》は、壮大な音楽タペストリー。ラトビアの首都リガの大聖堂に設置されたヴァルケル・オルガンは1884年1月に落成。ストップ数124、4段鍵盤、2組のペダルボード、総パイプ数6,718本の大オルガンは、落成時の姿のまま今に伝わります。トゥオマス・ピュルホネンはシベリウス・アカデミーで教会音楽の修士号を取得、2002年からヨエンスー教区の上級教会音楽家を務め、2010年の秋からはアカデミーの博士課程に学んでいます。 (Ki)
ABCD-326(1SACD)
トイヴォ・クーラ作品集
海の賛歌Op11-2(マデトヤ編)
祝祭行進曲「ラプア行進曲」Op.5〜合唱と金管アンサンブル版
こだまを揺らすOp.11-6
弔いの歌Op.11-5
祝祭カンタータ「イソキュロ・カンタータ」(1904)
わが子をトゥオネラにOp.11-4
調べOp.29b-1
ヌイヤミエスト行進曲Op.28-4a
祝祭行進曲「ラプア行進曲」Op.5〜合唱と管弦楽版
カテドラリス・アボエンシスcho
ティモ・レヘトヴァーラ(合唱指揮)、
エサ・ルートゥネン(Br)、
マルック・ヒエタハルユ(Org)、
パシ・ヘリン(P)
ライネ・アンプヤ(指)衛兵金管アンサンブル
ペトリ・サカリ(指)トゥルクPO
初めて録音で紹介される曲が魅力のひとつ、トイヴォ・クーラ(1883-1918)の作品集『伝説』。第1集(ABCD264)につづく2作目のアルバムでは、トゥルクに本拠を置くカテドラリス・アボエンシス合唱団の歌を中心にプログラムが組まれました。この合唱団の創設は1982年。技術をもったアマチュア歌手を集め、フィンランドの旧都トゥルクの大聖堂にちなみ命名されました。大聖堂の典礼に参加するほか、トゥルク・フィルと共演を重ね、フィンランド放送SO、ヘルシンキ・フィル、タピオラ・シンフォニエッタをはじめとするオーケストラのコンサートに出し、フランスのロレーヌ国立管とも共演。2008年秋に就任したティモ・レヘトヴァーラ(1965-)が音楽監督を務めます。『伝説2』に収録された初録音曲は3曲です。演奏がむずかしいことで悪名高い混声合唱のための原曲をマデトヤが混声合唱と管弦楽用に編曲した「海の賛歌」、フォシュマンの詩による〈ものみな滅ぶ〉と『詩編118番』をテクストとする〈今日こそ主の御業の日〉の2曲からなる「祝祭カンタータ」(作品番号なし)、そして「祝祭行進曲」。「ラプア行進曲」の別名をもつ「祝祭行進曲」は、合唱と金管アンサンブル、合唱と管弦楽の2つの版が演奏されています。 (Ki)
ABCD-327(1SACD)
歴史的オルガンと作曲家第5集〜ユーゲント-アール・ヌヴォー

[キュミ職業学校講堂(クーサンコスキ)のオルガン(1933年)]
シベリウス:イントラーダOp.111a
フランス・リンナヴオリ(1880-1926):夕べの歌
トイヴォ・クーラ(1883-1918):オルガンのための小品Op.16b、
 前奏曲、間奏曲
ヤン・レヘトラ(1972-):即興「シベリウスへのオマージュI」

[ヴィサヴオリ(ヴァルケアコスキ)のオルガン(1905年)]
ヘイッキ・クレメッティ(1876-1953):小前奏曲
スロ・サロネン(1899-1976):小前奏曲、
 パルティータ「あの夏の美しさ」
セリム・パルムグレン(1878-1951):前奏曲第1番、第2番
オスカル・メリカント(1868-1924):100のコラール前奏曲〜第22番ホ短調、第44番嬰ヘ短調、第63番ニ短調、第77番ト短調、第99番ヘ短調、祈り

[カレラ(ルオヴェシ)のオルガン(1850年-1860年?/1898年?)]
シベリウス:葬送音楽Op.111b、即興曲Op.5
アルマス・マーサロ(1885-1960):エイノ・レイノ追悼Op.26-2
ヤン・レヘトラ(1972-):即興「シベリウスへのオマージュII」

[アモス・アンデション美術館(ヘルシンキ)のオルガン(1926年)]
アーレ・メリカント(1893-1958):アンダンテ
ユハニ・ポホヤンミエス(1893-1959):アンダンテ・グラツィオーゾ
ヴァイノ・ライティオ(1891-1945):ガウデアムス
シベリウス:前奏曲(1925)、
 後奏曲(1925)
ヤン・レヘトラ(Org)

録音:010年8月13日カレラ、9月26日アモス・アンデション美術館、9月27日ヴィサヴオリ、9月28日キュミ職業学校(フィンランド)
制作:ヤン・レヘトラ
ヤン・レヘトラ(1972-)の「歴史的オルガンと作曲家」シリーズ第5作。フィンランドでオルガン製作がもっとも活発だった時代に製造された小型の室内オルガンが選ばれ、ゆかりのナショナルロマンティック期の音楽が演奏されました。ガッレン=カッレラの博物館で演奏される《葬送音楽》は、シベリウスが親友ガッレン=カッレラの葬儀のために作曲した作品。作曲者自身の手で焼却されたことが伝わる第8交響曲の緩徐楽章が素材に使われています。2曲の《シベリウスへのオマージュ》は、シベリウスがオルガン・ヴィルトゥオーゾのアンドレ・マルシャルのために書いた主題と、ガッレン=カッレラの子、キルスティとヨルマの洗礼のために訪れたシベリウスが、カレラのグランドピアノを弾いて書いた第2交響曲終楽章コーダの主題に基づく即興演奏です。CDジャケットの表紙絵は、シベリウス、オスカル・メリカント、指揮者カヤヌスの顔も描いたガッレン=カッレラの『饗宴』。各オルガンと作曲家の関係を楽器の写真と仕様とともに解説した51ページのブックレット(英語・フィンランド語)の表紙には同じガッレン=カッレラの『天へ』が使われています。当時流行った美術様式に因み、アルバムには『ユーゲント.アール・ヌヴォー』の副題がつけられました。 (Ki)
ABCD-328
アントニオ・ソレル(1729-1783):ハープシコードソナタ集
ソナタ第61番ハ長調
ソナタ第107番ヘ長調
ソナタ第69番ヘ長調
ソナタ第18番ハ短調
ソナタ第5番ヘ長調
ソナタ第6番ヘ長調
ソナタ第24番ニ短調
ソナタ第84番ニ長調
ソナタ第37番ニ長調
ソナタ第34番ホ長調
ソナタ第106番ホ短調
ソナタ第71番イ短調
アンナ=マーリア・オラモ(ハープシコード)
アントニオ・ソレルは、後期バロックから初期古典主義におよぶ時代の作曲家です。スペインのカタルーニャ生まれ。誓願を立て修道院生活を送っていたことからアントニオ・ソレル神父として知られます。ハープシコードのためのソナタは、彼の作品の柱のひとつ。スペインの香りも漂う作品群は、明確なコントラストと豊かな装飾をもち、このジャンルの重要な遺産とみなされています。12曲のソナタ。第61番は、〈ロンド.アレグロ〉〈アレグレット〉〈ミヌエ・ディ・リヴォルティ.テンポ・スオ〉〈アレグロ〉の4楽章から構成され、その他の曲は単一楽章の作品です。ハープシコード奏者のアンナ=マーリア・オラモは、父が音楽学者のイルッカ・オラモ、母がピアニストのリーサ・ポホヨラ、兄が指揮者のサカリ・オラモという音楽一家に育ちました。2004年、ソロイストとしてデビュー。バード、J・S・バッハ、ヘンデル、クープラン、フレスコバルディといったアーリーミュージックとバロック期の作品から、20世紀のファリャ、フランク・マルタン、プーランク、ストラヴィンスキー、あるいは現代フィンランドのセッポ・ポホヨラ、エーロ・ハメーンニエミ、ユッカ・ティエンスー、キルモ・リンティヘンまで多様なスタイルの音楽をレパートリーにソロ奏者、室内楽奏者としてフィンランドとヨーロッパ各地のコンサートとフェスティヴァルに出演をつづけています。(Ki)
ABCD-329
フィンランドのナショナルロマンティック合唱音楽
シベリウス:舟の旅Op.18-3、
 恋するもの(Op.14)JS160c、
 そこなわれた声Op.18-1
トイヴォ・クーラ:舟歌Op.21-2
 春の歌Op.11-7、
 黎明Op.11-3、
 キャラヴァンの合唱Op.21-1、
 眠り、メロディ、
 りんごの木Op.11-1
アルマス・ヤルネフェルト:恋するものの道、
アルマス・マーサロ:子守歌、
リカルド・ファルティン編:谷に咲くばら
レーヴィ・マデトヤ編:3つの民謡Op.57【夏の夜わたしは森をとおり/炉から眠りが語りかける/ああ、早く夕闇が訪れてくれれば】
パルムグレン:子守歌、
 夏の夕べOp.59b-1(編曲)、
 ぶらんこ、ポプラ、
 夜に糸を紡ぐ者、悲しみOp.16b-1、
 夏至、春のメロディ、
 春の風、春の蝶、ため息、海で
クレメッティ音楽大学室内cho
ヘイッキ・リーモラ(指)
テルットゥ・イソ=オヤ(S)
トゥオマス・カタヤラ(T)
ヨーセ・ヴァハソユリンキ(B)

録音;2010年6月19日-22日タンペレ・ホール、小講堂(タンペレ、フィンランド)
制作;ユッタ・セッピネン
録音;メッティ・ヘイノネン
19世紀と20世紀フィンランドの作曲家たちが作曲、編曲した「ナショナルロマンティック」な作風の合唱曲集。クレメッティ音楽大学室内合唱団は、1959年、ハラルド・アンデシェンにより創設されました。合唱のプロフェッショナルとレベルの高いアマチュアを広く国内から集め、毎夏、集中したリハーサルが行われます。合唱団の目的のひとつは、新作と演奏機会の少ない作品をプロモートすること。指揮者のヘイッキ・リーモラは、1999年から2004年まで、みずから創設したタンペレ・フィルハーモニック合唱団の指揮者を務めました。全27ページのブックレットにはトゥーラ・マンテュヤルヴィとヤーコ・マンテュヤルヴィによる作曲者、作詞者、曲の詳しい解説(英語・フィンランド語)と歌詞の対訳が掲載されています。「見よ、わが魂よ、われらが生の歓びのいかにもろく、はかなき」。コスケンニエミの詩をテクストとしたトイヴォ・クーラの《黎明》は、フィンランド・ナショナルロマンティシズムの合唱音楽が要約された作品とも言われ、美しい音楽です。 (Ki)
ABCD-330(1SACD)
ペリマンニの春
ホルスト:セントポール組曲Op.29-1
ラウタヴァーラ:ペリマンニたちOp.1
ラーション:民謡の夜(1941)
ラングストレム:スペルマンの春(1943)
ペール・ヘンリク・ノルドグレン:田舎の昔の情景Op.139(2006)
ヴェイネル:ディヴェルティメント第1番Op.20
トビアス(トゥビン編):夜曲(1902arr.1939)
ユハ・カンガス(指)オストロボスニアCO
民俗音楽に素材や題材を求めた作品は、民俗音楽にそのルーツをもつオストロボスニア室内Oと芸術監督ユハ・カンガスの重要なレパートリーのひとつです。ノルドグレン、ブルッフ、バルトーク、サッリネン、ラウタヴァーラ、グリーグ、ヤルカネンの曲による第1作『ペリマンニの肖像』(ABCD205)につづく2作目の「肖像画集」は『ペリマンニの春』と題され、イギリスのホルスト、フィンランドのラウタヴァーラとノルドグレン、スウェーデンのラーションとラングストレム、ハンガリーのヴェイネル、エストニアのトビアスの「芸術音楽とともに息づく民俗の調べ」が紹介されます。ピアノのための曲を作曲者自身がオーケストレーションしたラウタヴァーラの「ペリマンニたち」は、1973年の初演以後、フィンランドをはじめ各国の弦楽オーケストラのレパートリーとしてすっかり定着しました。オストロボスニア室内Oがこの作品を録音するのは、これが2度目です。ノルドグレンの「田舎の昔の情景」は、「ペリマンニの肖像」と同様、ペリマンニが弾いた民俗音楽を弦楽とハープのために自由に編曲した5曲の作品。これが初録音です。 (Ki)
ABCD-331(1SACD)
美しくあること
ブリテン:イリュミナシヨンOp.18
ヘンツェ:美しくあること(1963)
シェーンベルク:心のしげみOp.20
カスティリョーニ:テルツィーナ(三行連句)(1992-93)
シマノフスキ:スウォピェヴニェOp.46b(1921)
アヌ・コムシ(S)、
ユハ・カンガス(指)オストロボスニアCO
サカリ・オラモ(指)ウーシンタ室内アンサンブル
主に現代の作品をレパートリーにヨーロッパのオペラとコンサートのステージで活躍するフィンランドのソプラノ、アヌ・コムシ(1967-)の『エイノ・レイノの詩を歌う』(ABCD231)につぐアルバム。彼女は、プログラムの曲を結ぶ「赤い糸」に詩人のアルチュール・ランボーを設定し、彼の男性の恋人ポール・ヴェルレーヌの「情熱の交歓」を表したとも解釈されている詩『美しくあること』をアルバムのタイトルに選びました。『美しくあること』は、ランボーの詩によるブリテンの歌曲集《イリュミナシヨン》に含まれ、「カムアウト」したヘンツェもこの詩を歌曲に歌い上げました。シェーンベルク自身がメーテルランクの作品をドイツ語に訳した詩をテクストとする《心のしげみ》。ニコロ・カスティリョーニ(1932-1996)の《テルツィーナ》は、ドイツの改革派作家ゲルハルト・テルステーゲン(1697-1769)の詩による「陶酔」の歌。アヌ・コムシはこの「三部作」を2010年3月、オリヴァー・ナッセン指揮ロンドン・シンフォニエッタのコンサートでも歌っています。ブリテン、ヘンツェらと同じ性的嗜好を持つシマノフスキが、ポーランドの詩人ユリアン・トゥヴィム(1894-1953)の詩に作曲した5つの歌曲集《スウォピエフニェ》でアルバムは閉じられます。 (Ki)
ABCD-332
ヴィルトゥーゾ・チェロ
パガニーニ:モーゼ幻想曲
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ
モンティ:チャールダーシュ
バッツィーニ:妖精の踊り
サラサーテ:カルメン幻想曲
セーリ・トイヴィ(Vc)、カッレ・トイヴィオ(P)
ヴァイオリンのためのヴィルトゥーゾ曲をチェロで演奏する。フィンランドの美人チェリスト、セーリ・トイヴィオの『ヴィルトゥーゾ・チェロ』は、独奏者、室内楽奏者として国内外で活動する彼女がコンサートのプログラムにしばしば取り上げる技巧的な作品を集めたアルバムです。トイヴィオは、ロンドンの王立音楽アカデミーとヘルシンキのシベリウス・アカデミーでチェロ演奏のディプロマを取得し、18世紀以後のチェロの左手技法発展を研究した論文により、2009年、シベリウス・アカデミーの博士号を得ています。17世紀から今日まで、幅広い時代の作品がレパートリー。フィンランド文化基金から貸与された1707年のダーヴイト・テヒラーを弾いています。共演するピアニストのカッレ・トイヴィオはセーリの兄弟。室内楽の演奏やオペラ歌手との共演のほか、オルガニストとしてフィンランドとアメリカで演奏しています。 (Ki)
ABCD-333(1SACD)
マシュー・ホイットール:草の葉(2005-09)(ウォルト・ホイットマンにちなむ12の前奏曲) リスト=マッティ・マリン(P)
カナダ生まれ、フィンランドの作曲家マシュー・ホイットール(1975-)の《草の葉》は、アメリカの詩人ホイットマンの詩に基づいて作曲されたピアノのための前奏曲集。「藻塩草」の〈涙〉から「真昼から星ふる夜まで」の〈澄み渡った真夜中〉まで12曲。ホイットールは、ラヴェルがベルトランの詩に基づいて《夜のガスパール》を書いたのと同じアプローチで純粋にピアノのための音楽として作曲、いずれも特定の標題音楽の性格をもたず、おのおのの詩の雰囲気が作曲者のうちで純化されています。リスト=マッティ・マリンの委嘱により第1集が2005年に、あとの2集が2009年に作曲されました。「〈普遍者の歌〉は、リスト=マッティが愛してやまないものふたつ、ロマンティシズム時代のピアノ・パラフレーズとプログレッシヴ・ロックへの華やかなオマージュ……ホイットマンの詩の多くの要素を表現するため、根本的に異なる素材とリズムとテクスチュアを並べながら、この曲集の中でもっとも大きく、もっとも明確にロマンティックといえるキャンバスに描いた」(ホイットール) (Ki)
ABCD-334
セッポ・ポホヨラ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番(1990-91)
弦楽四重奏曲第2番(1995)
弦楽四重奏曲第3番(2000)
弦楽四重奏曲第4番(2006)
カムスSQ
【テルヒ・パルダニウス、ユッカ・ウンタマラ(Vn)、ユッシ・トゥフカネン(Va)、ペトヤ・カイヌライネン(Vc)】
クセナキスに似て荒々しく、リゲティ風のあふれんばかりの音場をもった第1番の弦楽四重奏曲で成功を収め、フィンランドの若い世代を代表する作曲家のひとりと認められたセッポ・ポホヨラ(1965-)がこれまでに作曲した4曲の四重奏曲が初めて録音で紹介されます。3楽章の演奏時間が5分48秒と簡潔な、モダニスト期の第1番に対し、もっと伝統的なテクスチュアとより豊かな響きと和声をもち、明快なリズムもみられる第2番……いっそうの磨きをかけ、均一な響きを意識したという、軽く陽気でスケルツォ風、ユーモラスとさえ言える気分に貫かれた第3番。演奏時間約33分と4曲のうちもっとも長い第4番は、その劇的構造と多彩な変化をみせるテクスチュアが作曲家カイパイネンから評価され、「フィンランド弦楽四重奏曲の画期的な一作」の賛辞を贈られたといわれる作品です。カムスSQは、2002年、シベリウス・アカデミーのフレッシュマン4人により結成されました。レパートリーは60曲を超し、積極的にコンサート活動をつづけています。 (Ki)
ABCD-335(1SACD)
ショパン:ピアノ&管弦楽作品集
ロンド・クラコヴィアクOp.14
アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズOp.22
ポーランド幻想曲Op.13
『ドン・ジョヴァンニ』の「お手をどうぞ」による変奏曲Op.2
ヤンネ・メルタネン(P)
ヤニ・テラランタ(指)トゥルクPO
『ピアノ曲集』(ABCD138)、『夜想曲』(ABCD160,ABCD190)、ピアノ協奏曲(ABCD247)と続くヤンネ・メルタネン(1967-)のショパンはいずれもロングセラーをつづけています。新たな洞察と内省から見出されたショパンは、清潔で、気取りも衒いもなく、禁欲的。その透明な響きのピアノからは、優しさと温もりが伝わってきます。シベリウス・アカデミーでタヴァッシェルナとバシキロフに学び、1992年、ドイツのダルムシュタットで行われた国際ショパン・コンクールで優勝して、一躍注目を集めました。イタリアのアカデミア・ピアニスティカでラザーリ・ベルマンに師事、1994年10月にはロンドンのウィグモアホールでショパンを弾いてデビューしています。トゥルク・フィルを指揮するヤニ・テラランタ(1976-)は、ヨルマ・パヌラから個人的に指導を受けた後、シベリウス・アカデミーでアツソ・アルミラ、エリ・クラス、レイフ・セーゲルスタムに師事。2000年には、新青年室内管弦楽団(UNKO)を創設しています。 (Ki)
ABCD-336(1SACD)
アーレ・メリカント:交響曲第1番ロ短調Op.5(1914-16)
交響曲第3番(1952-53)
ペトリ・サカリ(指)トゥルクPO
アーレ・メリカント(1893-1958)は、パングー、ライティオとともに1920年代フィンランドのモダニズムを代表する作曲家のひとり。モダニズムへの無理解に苦しめられ挫折を味わった時期もありながら、彼は作曲をつづけ、民俗舞曲のリズムなどフィンランドの国民的要素とモダニズムを結びつける、独自の道を見出していきました。メリカントの交響曲第1番は、ライプツィヒに留学しレーガーに学んでいた1914年に初演され、父で作曲家のオスカルに捧げられました。交響曲第3番は1952年から1953年にかけて作曲。ネオクラシカルなトーンをもつ舞曲風の〈スケルツォ。ヴィヴァーチェ〉、ロマンティックな心の動きが支配する〈アンダンテ〉、民俗舞曲のリズムの用法がモダニズム期のメリカントを思わせる〈アレグロ〉。ネオクラシカルなスタイルと後期ロマンシズムの要素の融合させることに成功した、メリカント最後の大作。世界初録音。 (Ki)
ABCD-337
シマノフスキ:ピアノ作品集Vol.2
幻想曲 ハ長調Op.14
仮面Op.34
マズルカOp.50〜第1、2、3、4曲
2つのマズルカOp.62
アヌ・ヴェヘヴィライネン(P)
シマノフスキのエキスパートとして注目されるフィンランドの若手女流ピアニスト、アヌ・ヴェヘヴィライネン。第1集が非常な名演だったシマノフスキの ピアノ作品集、待望の第2集登場です。まだ初期の叙情薫る「幻想曲」、神秘的かつ高踏的で、難技巧が要求される「仮面」、ポーランド南部タトラ山の 伝統音楽に根差した民族色薫る後期のマズルカまで、シマノフスキの魅力を満喫できます。ヴェヘヴィライネンは高度な技巧を駆使しつつ、シマノフスキ 特有のどこか北欧的な透明で冷たい感触を絶妙に表現。幻影を見るかのようなひとときを過ごさせてくれます。 (Ki)
ABCD-339(1SACD)
セッポ・ポホヨラ:交響曲第1番 (2002)*
交響曲第2番 (2006)
サカリ・オラモ (指)フィンランドRSO

録音:2010年8月30日-9月1日*、2011年4月14日-15日 文化ホール( ヘルシンキ )
990年代、生粋のモダニストからスタートしながら、次第にモダニズムから距離を置き「自分の声」で語るようになった世代の作曲家のひとり、セッポ・ ポホヨラ(1965-)の弦楽四重奏曲集(ABCD334)に続き、2曲の交響曲が紹介されます。どちらも彼がより簡素で伝統的な響きのスタイルを探るように なった2000年代の作品。両曲ともベートーヴェンやシベリウスの交響曲のように主題を有機的に展開するのではなく、いろいろなエピソードから音楽を 構成する方法を採っています。第1番は優れた音楽家でもあった二人の兄を追悼して作曲されました。ベートーヴェンの〈歓喜の歌〉をはじめとするいく つかの引用には、自分自身への皮肉も含め、さまざまな思いがこめられているとのこと。第2番はオーケストレーションにポホヨラの本領が発揮されてい るといわれます。「管弦楽のための協奏曲」と呼ばれてもいいくらい、それぞれの楽器が強い印象を与える音色で色彩のパレットに加わります。ポホヨラ の従兄にあたるサカリ・オラモがフィンランド放送交響楽団を指揮。世界初録音。 (Ki)
ABCD-340(1SACD)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集Vol.1
ピアノ三重奏曲第5番ニ長調Op.70の1「幽霊
ピアノ三重奏曲第6番 変ホ長調Op.70の2
ピアノ三重奏曲 変ロ長調WoO39
テロ・ラトヴァラ(Vn)、
マルコ・ユロネン(Vc)、
リスト・ラウリアラ(P)

録音:20010年11月25日-28日/アクスティーカ (ユリヴィエスカ、フィンランド)
コシュホルム音楽祭の芸術監督を務めるフィンランドのチェリスト、マルコ・ユロネン(1966-)がベートーヴェンの三重奏曲シリーズを開始。ヴァイオ リンのテロ・ラトヴァラは、2011年秋からタンペレ・フィルハーモニックの准コンサートマスター。ピアノのリスト・ラウリアラ(1949-)は、1972年に シベリウス・アカデミーのディプロマを取得。フィンランド、ヨーロッパ、日本、アメリカなどでソロと室内楽のピアニストとして活動しています。 (Ki)
ABCD-341
弦楽オーケストラのための作品集
ラウタヴァーラ:ディヴェルティメント (1953)
クリスティーナ・スピネイ (1984-):シンクト (同期して) (2010) *
エリオット・カーター:弦楽オーケストラのためのエレジー (1942)
マーク・サターホワイト (1954-):アシュアリ・クロス (骨壺十字架) (2011) *
クラーク・マカリスター (1946-):アクエ・スリス(2011) *
レーヴィ・マデトヤ:エレジー (悲歌) op.4-1
ホセ・セレブリエール:アダージョ(1964) *
トゥリーナ:闘牛士の祈りop.34
プッチーニ :菊
ホセ・セレブリエール(指)
聖ミケル・ストリングズ (ミッケリ市管弦楽団)

*=世界初録音
指揮者で作曲家としても知られるホセ・セレブリエールが、フィンランド、ミッケリ市のオーケストラ、聖ミケル・ストリングズを指揮したアルバム。タイ トルのとおり、ゆったとしたテンポの美しい作品のコレクションは、弦楽オーケストラのレパートリーとして定着したラウタヴァーラ、マデトヤ、トゥリーナ、 プッチーニの作品、アメリカの作曲家4人の作品、そしてセレブリエール自身の曲が演奏されています。クリスティーナ・スピネイは、振付師、映画監督、 音楽家からの委嘱がつづき、セレブリエールが、アメリカでもっとも才能に恵まれた若い作曲家のひとりと呼ぶ作曲家です。マーク・サターホワイトは、ミ シガン州立大学とインディアナ大学で学び、オーケストラのダブルベース奏者を務めた後、作曲に力点を置いた活動をしています。クラーク・マカリスター は、吹奏楽で知られるフレデリク・フェネルに学んだミュージックエディター、アレンジャー。彼がセレブリエールと聖ミケル・ストリングズのこのプロジェ クトのために作曲した曲は、プラハにある中世の美術品を集めた博物館で見た十字架の形をした骨壺をイメージ、「アシュアリ・クロス (Ossuary Cross)」 の言葉の響きにも魅せられたと言われます。 (Ki)
ABCD-342
(1SACD)
現代フィンランドの作曲家の作品集
ヨウニ・カイパイネン
:バスター・キートンの亡霊Op.86a (2008-09)
コルピヤーコ:アミューズ・ブシュ (2008)
メリライネン:タイムライン (1989
ハンヌ・リントゥ(指)タンペレPO
現代フィンランドの作曲家3人の管弦楽作品集。ヨウニ・カイパイネン(1956-) は、グループ「耳を開け」のメンバーのひとり。1980年代のモダニ ズム・スタイルから、近年は、表現主義の書法に古典的な明快さを導入した、色彩とイマジネーションゆたかな作風に変わってきました。《バスター・キー トンの亡霊》は、2部からなる作品。最初の〈バスター・キートンの亡霊〉は、友人のマルック・ペルトラを追悼して作曲されました。ペルトラは、アキ・ カウリスマキの映画『過去のない男』に主演したことで国際的にも知られる俳優で、タイトルは、歌手でもあったペルトラがリリースしたアルバムに因んで つけられました。もうひとつの〈ベナンの朝の歌〉は、西アフリカのベナンにあるフィンランド・アフリカ文化センターを訪れた時のカルチャーショックか ら生まれました。パーヴォ・コルピヤーコ(1977-) は、タンペレ応用科学大学で作曲をカイパイネン、ヌオルヴァラ、ポホヤンノロに学び、コルテカンガス、 マグヌス・リンドベリらのマスタークラスにも参加しました。フランス料理で食前酒とともに出される軽いつまみ「アミューズ・ブシュ」をタイトルとする 約16分の音楽は、フィンランド放送交響楽団の委嘱により作曲。この曲についてカイパイネンは、「ちょっとしたオードブルどころか、栄養のある食事そ のもの」と評しています。ウスコ・メリライネン(1930-2004) の 管弦楽のための協奏曲「タイムライン」は、1989年、タンペレ・ホールのこけら落と しのために書かれた作品で、メリライネンの最良の作品に数えられまする。3作品ともこれが初録音です。 (Ki)
ABCD-343
(1SACD)
コントラスト〜オルガンのための作品集
ブクステフーデ:前奏曲ホ長調 BuxWV141
サッリネン:オルガンのためのシャコンヌOp.23
ハメーンニエミ:パッサカリア
ブクステフーデ:前奏曲嬰ヘ短調BuxWV146
バッハ:前奏曲とフーガ.イ長調BWV536
カイパイネン:パッサカリアOp.71
コルテカンガス:シャコンヌ
バッハ:前奏曲とフーガ.イ短調BWV543
カリ・ヴオラ(Org)
[ナーンタリ修道院教会のオルガン (フィンランド)]
オルガンのマエストロ、ブクステフーデとバッハの作品と現代フィンランドのサッリネン、エーロ・ハメーンニエミ、ヨウニ・カイパイネン、オッリ・コルテカンガスの作品を「対照 (コントラスト)」させる。カリ・ヴオラは、シベリウス・アカデミーで教会音楽とオルガン演奏を学び、デンマーク、フィンランド、ドイツ、スイスのマスターコースに参加。コペンハーゲンの王立音楽アカデミーでハンス・ファーギウスに師事しました。1987年からナーンタリで教会音楽家として働き、1993年にラハティ国際オルガン・フェスティヴァルの「若き芸術家」に選ばれました。 (Ki)
ABCD-344
(1SACD)
郷愁〜弦楽のためのフィンランド抒情曲集
カヤヌス:貧しい娘の子守歌 (1896)
シベリウス:抒情的なアンダンテOp.5-5/6
 ロマンス Op.42
ヤルネフェルト:ある朝早く(却下された訴え) (1900)
シベリウス:プレスト(スケルツォ) Op.4の3
メラルティン:カンツォーネ
アーレ・メリカント:カンツォーナ (1934)
ライティオ:ロマンス (1940)
 セレナード (1940) (ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)
クラミ:子守歌(1930)/ソナチネ(1934)
カスキ:無言歌
マデトヤ:エレジーOp.4-1
クーラ:無言歌Op.22の1
クーラ編曲:民謡 Op.9の2
ハーパライネン編曲:あなたが忘れられない(1929)
ユハ・カンガス(指)
オストロボスニアCO
レイヨ・トゥンカリ(Vn)
カレリア》組曲と同じ1893年に出版されたピアノのための《6つの即興曲》からロ短調とホ長調の2曲をシベリウス自身が、 交響曲第7番の作曲とほぼ同時期に弦楽オーケストラのために改訂したとされ、《抒情的なアンダンテ》の名でも知られる《即興曲》。交響曲をはじめと する大作で名高いメラルティンとクラミの書いた小品。マデトヤの《交響組曲》の第1曲〈エレジー (悲歌)〉。フィンランド音楽きっての人気曲のひとつ《結 婚行進曲》のクーラの《クリスマスキャロル》の別名をもつ《無言歌》と、彼がポホヤンマー (オストロボスニア) の民謡を編曲した《南ポホヤンマー組 曲 第1集》の第2曲〈民謡〉。「フィンランド・ロマンティックス」の音楽を集めた『郷愁』は、ユハ・カンガス(1945-) が1972年に設立したオスト ロボスニア室内管弦楽団の40周年を記念してリリースされます。 (Ki)
ABCD-345(1SACD)
パーヴォ・コルピヤーコ (1977-):ギター作品集
ギターと弦楽のための協奏曲《ネビュラ (Nebula)》 (2008)
ラケル・リエフの詩による歌曲集《夢の宇宙船》 (2010)―(メゾソプラノとギ-ターのための)
ギター・ソナタ《キンバリー (Kimberley)》 (2006)
ペトリ・クメラ(G)
ティーナ・ペンティネン(Ms)
ユハ・カンガス(指)オストロボスニアCO
ペトリ・クメラは、ヘルシンキ音楽院のフアン・アントニオ・ムロとニュルンベルク=アウグスブルク音楽大学のフランツ・ハラースに学び、フィンランド でもっとも多才かつ魅力的なギタリストとして人気の高いひとり。ノルドグレンのギター曲を集めた『魅せられた音』 (ABCD218)、C.P.E.バッハの曲のト ランスクリプション集 (ABCD244)、16世紀から現代までの変奏曲を集めた『変化はやってくる』 (ABCD313) につづくアルバムは、パーヴォ・コルピヤー コ (1977-) のギター作品集。 コルピヤーコは、室内楽と器楽のための作曲からスタートし、管弦楽と劇場のための作品を手がけるようになりました。フィンランド放送交響楽団の委嘱に より作曲し、タンペレ・フィルハーモニックとハンヌ・リントゥのアルバム『バスター・キートンの亡霊』 (ABCD342) で紹介された《アミューズ・ブシュ》 (2008) は、彼の代表作のひとつです。ギター協奏曲《ネビュラ》は、クメラがユハ・カンガス指揮のオストロボスニナCO弦楽団と初演。宇宙の塵や ガス状の物質が集まり、あるいは無数の星から成る、輝いた雲のように見える天体「星雲」をタイトルとするこの作品を、コルポヤーコが作曲法を学んだ ヨウニ・カイパイネンは「鋭い耳で洞察した音をめざましい技巧と結びつけた」と評価しています。歌曲集《夢の宇宙船》は、鮮やかな比喩的表現がさま ざまに解釈される、フィンランドの詩人ラケル・リエフの5つの詩がテクストです。ティーナ・ペンティネンが委嘱し、クメラの共演で初演しました。ソナタ《キ ンバリー》は、コルピヤーコがギターのために書いた最初の作品です。クメラに献呈され、2006年、彼の手で初演されました。 (Ki)
ABCD-346(1SACD)
バッハ:フランス組曲 第1集
前奏曲第24番 ロ短調 BWV869 (《平均律クラヴィア曲集 第1巻》 から)
フランス組曲第1番 ニ短調 BWV812
フランス組曲第2番 ハ短調 BWV813
フランス組曲第3番 ロ短調 BWV814
パッサカリア.ハ短調 BWV582
ミカ・ヴァユリネン (アコーディオン)
ミカ・ヴァユリネンは1967年ヘルシンキ生まれ。シベリウス・アカデミーとパリのギュスターヴ・シャルパンティエ音楽院に学び、1985年にデビュー リサイタルを行いました。目もくらむような技巧のため「アコーディオンの魔術師」とも呼ばれ、「楽譜の背後にあるもの」を鮮やかに表現した彼の音楽は、 コンサート、フィンランド放送の番組、あるいはレコード録音を通じて人々に歓びをもたらしてきました。アコーディオンの可能性を求めヴァユリネンは常に 新しいレパートリーに挑戦しています。その新作は、国際的にも成功を収めた《ゴルトベルク変奏曲》 (ABCD-191) につづくバッハです。《フランス組曲》 をメインにその他の曲をまじえ、2 集に分けてリリースされます。 (Ki)
ABCD-347
北欧のヴァイオリン音楽
アイネス・チェチュリン (1859-1942):子守歌 (1888)
トゥール・アウリン (1866-1914):4つの水彩画 (1899) / 牧歌 / ユモレスク / 子守歌
アウリン:ポルスカ
クリスチャン・シンディング (1856-1941):シンディング:ロマンス ニ長調op.79-2
ベンクト・カールソン (1890-1953):ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 op.6 (1918)
アンネマリ・オーストレム(Vn)
ソニヤ・フラキ(P)
エミール・ホルムストレム(P)
アンネマリ・オーストレム (1977-) はフィンランドの若いヴァイオリニスト。音楽教師として多くのヴァイオリニストを育ててきたゲーザ・シルヴァイとチャ バ・シルヴァイのテレビ番組「音楽の国のかわいいヴァイオリン弾きたち」を見て、3歳からヴァイオリンを習い始めました。シベリウス・アカデミー入学 後は、ヴァイオリンのソロ演奏とともに室内楽とオーケストラ演奏のクラスにも参加。彼女のデビューアルバムのプログラムは、アカデミーの博士課程のテー マでもあるスカンディナヴィア音楽のレパートリーから選んだ4曲です。ヘルシンキ音楽院ではシベリウスのクラスメート、その後ロンドンでヨーゼフ・ヨア ヒムの下で学んだアイネス・チェチュリン(1859-1942) の《子守歌》。スウェーデンのヴァイオリニストで作曲家、トゥール・アウリンの《4つの水彩画》。 ノルウェーのシンディングの《ロマンス》。フィンランドのベンクト・カールソン(1890-1953) のソナタは、〈アレグロ、モルト・モデラート〉〈アレグロ・ヴィ ヴァーチェ〉〈レント〉〈終曲、アレグロ・ヴィヴァーチェ〉の4楽章からなる約36分の作品です。忘れられようとしていた「隠れた真珠」とオーストレム が言うチェチュリンとカールソンの曲は、これが初めての録音です。共演者のソニヤ・フラキ (1977-) はフィンランド、エミール・ホルムストレムはスウェー デンのピアニストです。オーストレムは、シベリウス・アカデミーがアニヤ・イグナティウスから寄贈されたガルネリを弾いています。 (Ki)
ABCD-348
森の若者(タピオラの野にて)」
トイヴォ・クーラ(キンモ・ハコラによる管弦楽編):「南ポホヤンマー民謡編曲 」op.17b (全12曲)*
トイヴォ・クーラ(スルホ・ランタによる弦楽オーケストラ編):オルガンのための小品 op.16b
キンモ・ハコラ:キヴィ歌曲集 (アレクシス・キヴィの詩による7つの歌曲) (2007 / 2011)*
トイヴォ・クーラ(ペッカ・ヘラスヴオ編):海の賛歌op.11-2
トイヴォ・クーラ (ユホ・ナユッキ編):結婚行進曲op.3b-2
ヨルマ・ヒュンニネン(Br)
ユハ・カンガス (指)
オストロボスニアCO
フィンランドを代表するバリトン、ヨルマ・ヒュンニネンが、トイヴォ・クーラ(1883-1918) の「南ポホヤンマー (南オストロボスニア)民謡編曲」とキンモ・ ハコラ(1958-)の「キヴィ歌曲集」を歌ったアルバム。 バックを務めるユハ・カンガス率いるオストロボスニア管弦楽団の演奏でほかに、クーラがオルガンのために書いた〈前奏曲〉と〈間奏曲〉をスルホ・ラ ンタ (1901-1960)が、合唱曲《海の賛歌》をペッカ・ヘラスヴオ (1948-)が、クーラの代表作のひとつ、ピアノのための《結婚行進曲》をユホ・ナユッ キ (1945-)が、いずれも弦楽オーケストラ用編曲したものが収録されています。 (Ki)
ABCD-349
「わが祖国」− ピアノで弾くフィンランドの歌
伝承曲(ヴィルヨ・ヴェステリネン編):サッキヤルヴィ・ポルカ・タネリ・クーシスト:フィンランドの祈り
ペッカ・ユハニ・ハンニカイネン:カレリアの歌
伝承曲:カレリアの丘で
伝承曲:民族の歌
オスカル・メリカント:乏しき国の歌
伝承曲:夏の賛歌
エルッキ・メラルティン(ニュカネン編):ひばり
アクセル・トルヌッド:サタクンタの歌
伝承曲:おお、尊きフィンランド
トイヴォ・ロウコ:南西フィンランドの歌
伝承曲:空は青く白い雲が
伝承曲(ユルヨ・キルピネン編):独立記念日メドレー
伝承曲(フベンティーノ・ローサス編):メーデー・メドレー
ヴィヴァルディ/ヴェサ=ペッカ・ハウタマキ/ユハニ・ジュース・レスキネン・ジェームズ・ロード・ピアポント/伝承曲/エヴェルト・トーブ (1890-1976):四季
ユッカ・ニュカネン (P&編曲)
ユッカ・ニュカネンは1976年ヘルシンキ生まれ。エスポーの音楽学校とシベリウス・アカデミーでピアノを学び、2006年にデビューコンサートを行い ました。編曲と作曲も手がけるニュカネンは、フランツ・リストの音楽を高く評価し、リストのロマンティック・ヴィルトゥオーゾ・スタイルを編曲の手本 にすることが多いと言います。フィンランドの歌を素材とするアルバム『わが祖国』の全15曲は、リストの他、《フィンランドの祈り》はバロック、《民族 の歌》はモーツァルト、《ひばり》はショパン、《空は青く白い雲が》はラフマニノフ、《カレリアの丘で》はピアソラと、さまざまなスタイルに編曲されました。 《独立記念日メドレー》と《メーデー・メドレー》は、キルピネン(1892-1959) とローサス(1868-1894) がフィンランドの愛唱歌をメドレーに編んだ 曲をニュカネンが編曲。最後の《四季》は、ヴィヴァルディの曲、タンペレのロックシーンで活躍するギタリストのヴェサ=ペッカ・ハウタマキ とシンガー ソングライターのユハニ・ジュース・レスキネンの曲、ジェームズ・ロード・ピアポントの《ジングルベル》、フィンランドの伝承曲、そしてスウェーデンの シンガーソングライターのエヴェルト・トーブの曲をニュカネンがポプリに編曲した作品です。 (Ki)
ABCD-340(1SACD)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集Vol.1
ピアノ三重奏曲第5番ニ長調Op.70の1「幽霊
ピアノ三重奏曲第6番 変ホ長調Op.70の2
ピアノ三重奏曲 変ロ長調WoO39
テロ・ラトヴァラ(Vn)、
マルコ・ユロネン(Vc)、
リスト・ラウリアラ(P)

録音:20010年11月25日-28日/アクスティーカ (ユリヴィエスカ、フィンランド)
コシュホルム音楽祭の芸術監督を務めるフィンランドのチェリスト、マルコ・ユロネン(1966-)がベートーヴェンの三重奏曲シリーズを開始。ヴァイオ リンのテロ・ラトヴァラは、2011年秋からタンペレ・フィルハーモニックの准コンサートマスター。ピアノのリスト・ラウリアラ(1949-)は、1972年に シベリウス・アカデミーのディプロマを取得。フィンランド、ヨーロッパ、日本、アメリカなどでソロと室内楽のピアニストとして活動しています。 (Ki)
ABCD-350
パーヴォ・ヘイニネン(1938-):フルート協奏曲 「昔」
ニールセン:フルート協奏曲 FS119、
 アレグレット ウン・ポコ (第2楽章、オリジナル版)*
ミカエル・ヘラスヴオ(Fl)
ティボル・ボガーニ(指)
サイマー・シンフォニエッタ

*世界初録音
エーリク・ベリマンやウスコ・メリライネンとともにフィンランド音楽を代表するモダニスト、パーヴォ・ヘイニネン。1958年の作品、十二音技法によ る表現主義の交響曲第1番が、オーケストラの演奏拒否に遭い全曲初演されなかったことは、フィンランド音楽史に残るスキャンダルとして語られます。 しかし、みずからの音楽に必要と考えれば決して妥協しないという気概をもったヘイニネンの手からは、数多くの輝かしい作品が生まれました。ミカエル・ ヘラスヴオとティボル・ボガーニ指揮サイマー・シンフォニエッタが録音したヘイニネンのフルート協奏曲《昔》は、「スケルツォとエレジー」「ソナタ」「子 守歌とデュオニソス賛歌」の3楽章の作品です。フィンランドでもっとも大きな湖、フィンランド南東部のサイマー湖畔にあるラッペーンランタ市のオーケ ストラ、サイマー・シンフォニエッタの委嘱により作曲されました。カール・ニールセンのフルート協奏曲は、コペンハーゲン木管五重奏団のホルガー・ ギルバート=イェスパセンに捧げられた高雅でユーモアをもった作品です。アレグロ・モデラートの第1楽章、アレグレット、ウン・ポコの第2楽章。こ のアルバムでは、ニールセンが終結部を付け加えた、現在一般に演奏される版とは別に、1926年10月21日、パリのサル・ガヴォーで行われたカール・ ニールセン・コンサートで初演された際のオリジナル版も合わせて収録され、これが初録音となります。 (Ki)
ABCD-351
(1SACD)
メリカント:交響曲第2番 イ長調 Op.19「戦争の交響曲」(1918)
ソプラノと管弦楽のための「エコー」(1922)
アヌ・コムシ(S)
ペトリ・サカリ (指)トゥルクPO
メリカントは、1920年代フィンランドのモダニズムを代表する作曲家のひとり。モダニズムへの無理解に苦しめられた挫折の時期を経て、民俗音楽的 要素と色彩をモダニズムと巧みに結びつけた独自の作風を開拓していきました。1951年にはシベリウス・アカデミー作曲家の教授に就任。コッコネン、サッ リネン、パーヴォ・ヘイニネンといった20世紀のフィンランド音楽を代表する作曲家を育てています。アーレ・メリカントは、3つの作品を「交響曲」と して発表しました。2010年に録音された第1番と第3番 (ABCD336) につづき、第2番を収めたディスクがリリースされます。演奏は、同じペトリ・ サカリ指揮のトゥルク・フィルハーモニック管弦楽団です。交響曲第2番は、1918年、メリカントの後期ロマンティシズム期に作曲されました。第一次 世界大戦 (1914-1918) の時代と重なり、「戦争の交響曲」の副題でも知られます。作曲家のヨウニ・カイパイネンは、メリカントのオーケストレーショ ンとテクスチュアが第1番よりも自信を深めていることを指摘し、音楽学者のキンモ・コルホネンは、トロンボーンのグリッサンドが繰り返される第2楽 章の音楽を印象的な楽章に挙げています。交響曲第2番は、これが初録音です。「エコー」は、1922年、メリカントのモダニズム期初期の作品です。シ ベリウスの「フィンランディア讃歌」で名が知られるV・A・コスケンニエミの詩がソプラノ独唱で歌われ、「独唱の移りゆく気分に寄り添いながら、超自 然的かつ具象的な風景を確かな感性で彩色する」 (カイパイネン) オーケストラが共演します。ソプラノ独唱は、アヌ・コムシ。ダイナミックなコロラトゥー ラと知的な解釈の歌により国際的な評価が高まってきています。 (Ki)
ABCD-352
ウーノ・クラミ(1900-1961):ピアノ、ピアノとヴァイオリンのための作品集〜風景
ロンド.ヘ短調Op.1(1917)(ピアノのための)
メロディ.イ長調Op.3-1(1916)(ピアノのための)
葬送行進曲 ハ短調Op.8(1916)(ピアノのための)
バラード「森の精」ニ短調Op.10-4 (1916)(ピアノのための)
田園詩 変イ長調(1919)(ピアノのための)
ヴァイオリン・ソナタ.ハ短調(1920)
前奏曲第3番「カプリース風ワルツ」(1921)(ピアノのための)
舟歌Op.5(1924)(ピアノのための)
格言(1926)(ピアノのための)
ヘルシンキ行進曲(1934)(ピアノのための)
ユモレスクOp.36-1 (1945-46)(ヴァイオリンとピアノのための)
悲しい歌作品36-2 (1945-46)(ヴァイオリンとピアノのための)
歌(1952)(ヴァイオリンとピアノのための)
小組曲(1957)(ピアノのための
エサ・ユロネン(P)
シルック・マンテレ(Vn)
ウーノ・クラミは1900年の生まれ。1924年から1925年にかけてパリに学び、フィンランド・モダニズムの作曲家として20世紀前期のフィンランド 音楽を彩りました。彼の主要な作品のほとんどは管弦楽曲が占め、ピアノ独奏のための作品はこのアルバムで演奏されている作品がほぼすべて、室内楽の ための作品も少なく、1915年から学びはじめたヘルシンキ音楽院時代の弦楽四重奏曲(1916)とピアノ三重奏曲(1917)、1920年代に音楽院のマチネー コンサートのために作曲したヴィオラソナタ(1920)やピアノ五重奏曲(1923)など数曲と、1940年代以降に作曲された小品が数えるくらい。このアルバ ムでは、ヴァイオリンとピアノのための作品が4曲、ヴィオラソナタと同じ年に作曲された、〈アレグロ・モデラート〉と〈アンダンテ・モルト〉の2楽章 から成るソナタ、交響曲第2番の後の〈ユモレスク〉と〈悲しい歌〉、1952年の「歌」が演奏されています。ピアノのための「舟歌」をのぞきすべて世 界初録音です。ピアニストのエサ・ユロネンは、1995年にシベリウス・アカデミーのピアノ科を卒業、現在はコトカに住み、音楽学校のピアニスト、教 会音楽家として活動しています。ヴァイオリンのシルック・マンテレもコトカを中心に演奏活動を行う音楽家です。アルバムのタイトルは、「小組曲」の第 2曲〈アンダンティーノ〉の曲名〈風景 (Maisema)〉からとられました。 (Ki)

ABCD-353(1SACD)
魔の炎〜ワーグナー・トランスクリプション
ワーグナー:ユッカ・ニュカネン編:『さまよえるオランダ人』の主題によるパラフレーズ
リスト編:『さまよえるオランダ人』の紡ぎ歌
エルネスト・シェリング編:《トリスタンとイゾルデ》前奏曲
リスト編:《ラインの黄金》〜ワルハラ
ルイ・ブラッサン編:《ワルキューレ》〜ジークムントの愛の歌、魔の炎
タウジヒ編:《ワルキューレ》〜ワルキューレの騎行
ルイ・ブラッサン編:《ジークフリート》〜森のささやき
ブゾーニ編:《神々のたそがれ》〜葬送行進曲
リスト編:《タンホイザー》序曲
リスト=マッティ・マリン(P)
ヴィルトゥオーゾ・ピアニストが人気を博した19世紀、リストをはじめとする作曲家やピアニストがワーグナーの歌劇や楽劇の音楽をピアノのために編 曲することがさかんに行われ、ひとつの伝統にもなりました。2013年はワーグナー生誕200年のメモリアルイヤー。Alba Records は、シベリウス・ア カデミーの博士課程で「ピアノ・トランスクリプション」を研究し、興味深いアルバムをリリースしてきているリスト=マッティ・マリンを起用し、ワーグナー と同時代あるいは後世の作曲家によるトランスクリプション集をリリースします。リスト、ルイ・ブラッサン、カール・タウジヒ、ブゾーニ、エルネスト・シェ リング。《『さまよえるオランダ人』の主題によるパラフレーズ》を作ったユッカ・ニュカネンは「ピアノの魔術師」とも呼ばれるフィンランドのピアニスト。 作曲と編曲も手がけ、フィンランドの歌を素材にしたトランスクリプションを演奏した『わが祖国』 (ABCD349) を2012年の秋にリリースしています。
ABCD-354
(1SACD)
バッハ(イスモ・エスケリネン編):ギター編曲作品集
リュート組曲 ホ長調 BWV1006a
リュート組曲 イ短調 BWV995 (原調 ト短調)
コラール「キリストは死の絆につかせたまえり」 BWV277,
シャコンヌ (無伴奏パルティータ第2番 BWV1004 から)
イスモ・エスケリネン(G)
活躍を期待されるフィンランドの若手ギタリスト、イスモ・エスケリネン (1971-) 。シベリウス・アカデミーのティモ・コルホネン、バーゼル音楽アカデミー のオスカル・ギリアに学びました。 これまで録音は20世紀スペインのギター作品を弾いた「魔法の円」(ABCD153)、協奏曲を含むポンセの作品集(ABCD185)、ペルト、ヴァスクス、フ ランチェスコーニ、三木稔、武満徹、ブロウウェルの曲をオストロボスニア室内Oと共演した『第七の感覚』 (ABCD213)、ムストネンとラウタヴァー ラの作品 (ABCD241)などがあります。彼の新録音はJ・S・バッハの音楽。ヴァイオリンソロのためのパルティータに基づくホ長調のリュート組曲、無 伴奏チェロ組曲第5番 BWV1011 を作曲者自身が編曲したト短調のリュート組曲、コラール、ヴァイオリンソロの〈シャコンヌ〉。多くのギタリストに倣い、 すべての作品をエスケリネン自身がギターのために編曲した版で演奏しています。 (Ki)
ABCD-355
(1SACD)
現代フィンランド作曲家たちの作品集
ユッカ・ティエンスー(1948?):溝(2011)
エルッキ・サルメンハーラ(1941?2002):カンツォネッタ(1971)
ヘレナ・トゥルヴェ(1972?):あなたのうしろの影 (2011)(3つのヴィオールと弦楽オーケストラのための)
ペーテリス・ヴァスクス(1946?):顕現(2010)
ウスコ・メリライネン(1930-2004):夏の協奏曲《夏の夜の夢》(1994)
ユハ・カンガス(指)
オストロボスニアCO
ストロボスニア室内管弦楽団とユハ・カンガス(1945?) の新しいアルバム『顕現』は、初録音の4曲を含む「同時代」の作品集。ティエンスーの《溝》 はオストロボスニア室内管弦楽団のために作曲された作品です。「鼓舞し、歓喜に酔う音楽。きわめて清澄な音色のため理解しやすいかもしれないが、決 して、先が読めるとか、わかりきったことといった作品ではない」(ティエンスー)。サルメンハーラの《カンツォネッタ》は、2部からなるオルガンのため の《カンツォーナ》の後半を作曲者みずから弦楽オーケストラのために編曲した作品。ヘレナ・トゥルヴェ Helena Tulve は現代エストニアの中間世代を 代表する作曲家のひとり。「ソロ」楽器の性格をもつ3つのヴィオールと弦楽オーケストラのための《あなたのうしろの影》は、タリン室内管弦楽団の委 嘱により作曲され、2012年1月、カンガスの指揮によりタリンで初演されました。ラトビアのヴァスクスが「わが友ユハ・カンガス」に献呈した《顕現》 は、1月6日の公現祭(顕現祭)とは関係なく、夏の夕べにバルト海のほとりを散歩していて主題のアイデアが湧いたといいます。《夏の夜の夢》の副題 をもつメリライネンの《夏の協奏曲》はオストロボスニア室内管弦楽団の委嘱作。はかない気分の〈レント〉を生命力にみちた2つの〈ヴィーヴォ〉が挟 む構成をとった作品は、地の精やノームもイメージしながら、サーミ人の住むラップランドで完成されました。

ABCD-356
(1SACD)
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
ヤンネ・メルタネン(P)
ハンヌ・コイヴラ(指)イェヴレSO

録音:2012年
“豪放かつ繊細!名手メルタネンのグリーグ&シューマン”
ショパンの協奏曲でも絶妙なコンビネーションを見せたメルタネン&コイヴラが,ここでも心に迫る名演を展開!特にグリーグは、細部に至るまで溢れかえる共感をギュッと閉じ込めて、メルタネンの周到なピアニズムが余すことなく飛翔。
第1楽章冒頭から、メルタネンの豪放かつ繊細なタッチに魅了されます。第2主題の美音には浸透力のあるロマンティシズムに溢れ、後半カデンツァでは改めてニュアンスの幅の広さに驚愕。テーマ再現以降の神秘性を伴う盛り上がりは特に聴きものです。第2楽章の内省的な美しさが、ピアニストとピアノとの対話にとどまらず、確実に聴き手へ向かって語り語り掛けてくるというのも他にあまり例を見ません。終楽章は玉を転がすようなタッチの流麗さとダイナミズムが完全融合!
シューマンも同様の傾向を示しますが、中でも終楽章の独特のリズムの弾ませ方にご注目を。
そして、単なる伴奏の域を超えたコイヴラの指揮の入念なニュアンス表出も忘れられません。 【湧々堂】
ABCD-357
フランス風ティエント〜20世紀フランスとスペインのギター音楽
イベール:フランス風
サマズイユ:セレナード、
オーリック:アロンソ・ムダーラへのオマージュ、
タイユフェール:ギター、
ミヨー:セゴビアーナ Op.366、
プーランク:サラバンド
オアナ:ティエント、
ミゴ:クロード・ドビュッシーへのオマージュにかえて【前奏曲/パストラーレ/後奏曲】、
ルーセル:セゴビア
イベール:アリエッタ、
アセンシオ:内なる想い【心静かに / 宝物 / 静寂 / 歓び / 憧れ】
サティ:グノシエンヌ 第1番
オット・トロネン(G)
シューベルト、バルトーク、ピアソラのヴァイオリンとギターのための音楽によるアルバム (CCR62025) でリンダ・ヘードルンドと共演したフィンランド のギタリスト、オット・トロネンのソロアルバムは、20世紀フランスとスペインのギター音楽のプログラム。イベール、サマズイユをはじめとする作曲家の 小品、ミゴとアセンシオの小曲集。サティの《グノシエンヌ第1番》だけが編曲で、他はすべてギターのための作品です。 オット・トロネンは1980年生まれ。フィンランドのギタリスト。ヘルシンキのシベリウス・アカデミーでティモ・コルホネンとユッカ・サヴィヨキに学び、 2005年にディプロマ、2008年に修士号を取得。ワイマールのフランツ・リスト音楽大学のトーマス・ミュラー=ペリングの下で研究を続け、シエナの オスカル・ギリアの講習に参加する。2008年、スペインのアンドレス・セゴビア・コンペティションとドイツのマルクノイキルヒェンのコンペティションで 第1位、2009年の東京と GFA (アメリカ) のコンペティションで第2位。ルネサンスのリュート音楽から今日の音楽までのレパートリー。特にヘンツェ 作品の解釈は国際的に高い評価を得てきた。フィンランド放送交響楽団、ユヴァスキュラ交響楽団などのオーケストラと共演。エスポーの音楽学校をはじ めとするフィンランド国内の学校で教え、ドイツ、イタリア、アメリカ、ブラジルでマスターコースを行った。現在、シベリウス・アカデミーの博士課程に 進む予定で準備中。楽器はフィンランドのケイヨ・コレリン製作のギター。弦はダダリオ (D'Addari) を使う。 (Ki)
ABCD-358
デュオのバロック音楽 (Musica Barocca a Due)
ヴィヴァルディ:ソナタ.ニ短調 Op.1?8 RV.64
ファルケンハーゲン:二重奏曲 ト長調
バッハ:イギリス組曲第3番 ト短調 BWV808,
 前奏曲 ハ短調 BWV999,
 フーガ.ト短調 BWV1000
D.スカルラッティ:ソナタ.ロ短調 K.87
チマローザ:ソナタ.ト短調
ハンヌ・アンナラ(G)
マリ・ マンテュラ(10弦ギター)

録音:2011年 ハウホ教会(ハメーンリンナ、フィンランド)
シベリウス・アカデミーの出身。オスカル・ギリアやヨーラン・セルシェルにも学び、西部フィンランド、コッコラの音楽院でギターを教え、各国語に翻 訳されたギター演奏の著作もあるハンヌ・アンナラ。シベリウス・アカデミーとバーゼル音楽アカデミーに学び、主に10弦ギターのソロと室内楽のプレー ヤーとしてコンサート活動し、ダウランドやバッハの作品を演奏した『10弦ギター』 (ABCD261) が評価も人気も高いマリ・ マンテュラ。ふたりは2003 年からデュオとしての活動を始めました。コンサートや放送に出演し、フィンランドのギター音楽の発展に寄与しています。 アルバム『デュオのバロック音楽』は、2011年、ヘルシンキから北に100キロ、ハメーンリンナの教会で録音されました。ヴィヴァルディの2つのヴァ イオリンと通奏低音のための《ソナタ.ニ短調》、ファルケンハーゲンの2つのリュートのための《二重奏曲 ト長調》、鍵盤楽器のために作曲された《イギ リス組曲第 3 番》とチマローザの《ソナタ.ト短調》は、ふたりのデュオ。スカルラッティのソナタはマンテュラの10 弦ギターソロ、バッハのリュートのた めの《前奏曲》と《フーガ》はアンナラのギターソロで演奏されます。バッハの《イギリス組曲》は、近年、ギターのデュオで演奏されることが多くなっ たといわれ、この演奏では、10弦ギターの低音の新たな魅力が加わります。拍感のある、リズム感とテンポ感のいい演奏から生まれる自然に息づく音楽。 夏が終わり秋に代わる季節が待ち遠しくなります。 (Ki)

ABCD-360
モンテヴェルディ:主よ、われは心より汝に感謝せん(第1)《4声のミサ曲と詩編曲》
ダリオ・カステッロ:2つのヴァイオリンとファゴットのためのソナタ第11番《現代様式のソナタ・コンチェルターテ 第2巻》
アレッサンドロ・グランディ:優しきわがイエスよ《シンフォニアつきの1声と2声のモテット集 第2巻》
ビアージョ・マリーニ:ラ・フォスカリーナ《アフェッティ・ムジカーリ》
モンテヴェルディ: 主をほめ讃えよ《倫理的・宗教的な森》
ジョヴァンニ・ピッキ : パス・エ・メッツォ《チェンバロのための舞曲集》
アレッサンドロ・グランディ: O quam speciosa《1声、2声と4声のモテット集》
ダリオ・カステッロ:ソプラノ・ソロのためのソナタ第1番《現代様式のソナタ・コンチェルターテ 第2巻》
タルキニオ・メールラ:すべての者よ、主に向かいて喜ばん)
ビアージョ・マリーニ: ヴァイオリン、コルネットと通奏低音のためのソナタ《教会ソナタと室内ソナタ》
ナターレ・モンフェラート:救い主を育てた母(救い主のうるわしき母
クラウディオ・メールロ:ラ・コルテーゼ《オルガン・タブラチュアのカンツォーネ集 第1巻》
ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチ:天の元后(めでたし天の后)《神聖賛歌 第3巻》
アルゴ
【カイサ・ダールベク(S)
トゥオモ・スニ(Vn)
ドラ・アステシュタード(Vn)
ヘイディ・ペルトニエミ(Vc)
ヤニ・スンナルボリ(ドゥルシアン)
アンナ=マーリア・オラモ(Cemb)】
北イタリア、アドリア海に面した港湾都市ヴェネツィア共和国は、7世紀の終わりから1797年まで、1000年を超えて栄え、かつては「もっとも高貴なヴェ ネツィア共和国」とも「もっとも高貴な共和国」と呼ばれました。ヴェネツィアはイタリアとヨーロッパの文化の拠点でもあり、多くの音楽家を擁したサン・ マルコ大聖堂(サン・マルコ寺院)はヴェネツィア文化の中心のひとつとして、とりわけ16世紀と17世紀には音楽の改革に大きな役割を果たしました。 Alba Records のアルバム『ヴェネツィアを歌え』は、「もっとも高貴な共和国」がもっとも美しかった時代を偲び企画されました。マントヴァ公国に仕え、 1613年にヴェネツィアに移りサン・マルコ大聖堂の楽長を務めたモンテヴェルディ、宗教声楽音楽の大家とされるアレッサンドロ・グランディ、サン・マ ルコのヴァイオリニスト、ビアージョ・マリーニ、管楽器アンサンブルを率いたダリオ・カステッロ。ヴェネツィアの守護聖人、聖母マリアを讃える曲も選 ばれています。フィンランドのバロック・アンサンブル、アルゴは、ヨーロッパ各地のバロック・オーケストラとアンサンブルで演奏するピリオド楽器のプレー ヤーと歌手が集まり2008年に結成されました。プログラムによってメンバーが替わり、このアルバムではトゥオモ・スニとドラ・アステシュタードがヴァ イオリン、ヘイディ・ペルトニエミがチェロ、アンナ=マーリア・オラモがチェンバロ、現代のファゴットの原型、ドゥルシアンをヤニ・スンナルボリが演奏 しています。声楽曲のソロを歌うソプラノのカイサ・ダールベクは、2005年にシベリウス・アカデミーの教会音楽科を卒業、2005年から2006年にか けてヨーテボリのオペラ大学で学んだ後、トム・クラウセ、イルモ・ランタをはじめとする教師に室内楽の歌唱と歌曲、デーム・エマ・カークビーの下でバロッ ク歌唱を学んでいます。 (Ki)
ABCD-361(1SACD)
バッハ:フランス組曲 第2集
フランス組曲第4番変ホ長調 BWV815
フランス組曲第5番ト長調 BWV81
フランス組曲第6番ホ長調 BWV817
前奏曲とフーガ.イ短調 BWV543
G線上のアリア
ミカ・ヴァユリネン(アコーディオン)
1967年、ヘルシンキ生まれ。「アコーディオンの魔術師」ミカ・ヴァユリネンの弾くバッハ。ロングセラーとなっているゴルトベルク変奏曲(ABCD191) では、卓越した技巧と優れた音楽性で聴衆を驚かせました。このアルバムは、フランス組曲のシリーズ、第1集(ABCD346)につづく第2集。第4番 から第6番の長調による3曲とオルガンのための《前奏曲とフーガ イ短調》、そして《管弦楽組曲第3番》の〈アリア〉が最後に演奏されます。 (Ki)
ABCD-362(1SACD)
フランス・オルガン作品集
フランク:コラール第1番 ホ長調(1890)、
 カンタービレ.ロ長調(《3つの小品》(1878)第2曲)
リスト:バッハのカンタータ『泣き、嘆き、憂い、おののけ』による変奏曲(1862 arr.1863)
サン=サーンス:前奏曲とフーガ.ロ長調 Op.99-2
ウジェーヌ・ジグー:トッカータ.ロ短調(《10の小品》第4曲)
ルイ・ヴィエルヌ:ウェストミンスターの鐘 Op.54-6(《幻想的小品集》から)
カリ・ヴオラ(Org)[中央ポリ教会(フィンランド)のパッシェン・キール・オルガン(2007年)]

録音:2011年10月24日 中央ポリ教会(ポリ、フィンランド)
カリ・ヴオラは、フィンランドを代表するオルガニストのひとり。シベリウス・アカデミーで教会音楽とオルガンを学び、1990年に卒業。デンマーク、ドイツ、 スイスに留学し、2001年シベリウス・アカデミーの博士課程を修了しました。欧米各地でコンサートを行い、オルガン・フェスティヴァルの芸術監督、 教師としても活動しています。ブラームス(ABCD121)、レーガー(ABCD175)、J・S・バッハ(ABCD209)の作品集、20世紀フィンランドの作品 とブクステフーデとバッハの作品による『コントラスト』(ABCD343)につづくアルバム。娘を病気で失くしたリストの悲しみを癒したというバッハのカンター タ『泣き、嘆き、憂い、おののけ』に基づくピアノの変奏曲をオルガン用に編曲した作品と、フランスの作曲家による「喜びと悲しみ」の宗教的オルガン 曲のプログラムです。この録音のためにヴオラが選んだ楽器は、フィンランド、ポリ市の中央ポリ教会に2007年に設置された、北ドイツ、キールのパッシェ ン・キール・オルガン工房制作のオルガンです。ストップ数58、3段鍵盤とペダル。フランスのロマンティック・オルガンの伝統に基づき、オルガンのス ペシャリスト、パリのクルト・ルーダースが設計、カレヴィ・マキネンが調律を担当しました。府中の森芸術劇場ウィーンホールのオルガン(1991年)も、 この工房の制作です。 (Ki)
ABCD-367
オスモ・タピオ・ライハラ(1964-)作品集〜ピートとスモークと海藻の嵐
(1)バーリニー・ナイン(1999)(管弦楽のための)
(2)独白 2《旋風》(2012)(ホルン独奏のための)
(3)鉄の雨(2008)(管弦楽のための)
(4)アフラオ・ハイウェイ(2011)(ピアノのための)
(5)アードベッグ(2003)(管弦楽のための究極の小品)
(1)(4)フィンランドRSO
(1)サカリ・オラモ(指)
(4)ディーマ・スロボデニュク(指)
(2)ユッカ・ハルユ(Hrn)
(4)マティルダ・カルッカイネン(P)
録音:(1)2005年4月20日、(3)2008年10月15日フィンランディアホール、
(5)2011年4月28-29日文化ホール(文化の家)、
(4)2012年11月21日フィンランド放送、(2)11月30日シポー旧教会(フィンランド)
フィンランドの作曲家。オスモ・タピオ・ライハラは、モダニズムや表現主義に新古典主義や新ロマン主義といった様式も取り入れながら、より自由な スタイルで作曲する世代のひとりです。『ピートとスモークと海藻の嵐』は、サッカーとシングルモルトのウィスキーをこよなく愛するというライハラの「ポー トレート・アルバム」。室内楽のための音楽を中心に作曲するライハラが、管弦楽、ホルン、ピアノのための書いた作品が紹介されます。管弦楽のための《バー リニー・ナイン》は、リバプールのチーム、エヴァートンFCでプレーしたダンカン・ファーガソンの「音楽による肖像画」です。曲名の「バーリニー」は、 相手チームの選手に対する暴行で有罪になったファーガソンが服役した刑務所の名、「ナイン(9)」はファーガソンもつけたことのあるエヴァートンFCの センターフォワードの背番号です。フィンランド放送交響楽団をサカリ・オラモが指揮しています。《独白 2》は、ライハラの友人、フィンランド放送交響 楽団の首席奏者を務める「ホルンの魔術師」ユッカ・ハルユのために作曲された小品です。冬の嵐の吹き叫ぶ日に録音セッションが行われ、静かなパッセー ジにくると外の風の音が聞こえることから《旋風》の副題がつけられました。フィンランド放送交響楽団の委嘱作《鉄の雨》は、「物語」という背景をも たない「描画」のイメージで書かれたという作品です。ピアノのための《アフラオ・ハイウェイ》は、ライハラの西アフリカへの旅から生まれました。アフ ラオは、トーゴ経由でベナンに向かう「ハイウェイ」に沿ったガーナ国境の町。〈もっとやれる〉〈監視員たちは心配そう〉〈明日の用心に良い行いを〉。穴 ぼこ道を車で行く途中で目にした車のステッカーのスローガンをタイトルとする3曲から構成されています。ピアノのマティルダ・カルッカイネン(1980?) はシベリウス・アカデミーの出身です。ロマンティシズム時代のソナタを研究した論文で博士号を取得、新作の初演も積極的に行っています。《アードベッ ク》は、スコットランドを代表するシングルモルトのひとつ「アードベッグ」の蒸留所があるインナー・ヘブリディーズ諸島、アイラ(アイレー)島の「音 楽による風景画」として作曲されました。この曲と《鉄の雨》は、ロシア出身の指揮者、シベリウス・アカデミーに学んだディーマ・スロボデニュクが、フィ ンランド放送交響楽団を指揮しています。 (Ki)
ABCD-368(1SACD)
クラリネットのための現代フィンランド音楽
アンティ・アウヴィネン(1974-):Eliangelis(2005)(変ロ管(B♭)クラリネット独奏のための)
タウノ・マルッティネン(1912-2008):幻影(Illusio)(断片)
ハンヌ・ポホヤンノロ(1963-):島、果てしない(Saari, rannaton)(1994)(バスクラリネットとテープのための)
タウノ・マルッティネン(1912-2008):幻影(Illusio)(断片)
アディナ・ドゥミトレスク(1964-):ネックレス(Necklace)(2011)(バスクラリネット独奏のための)
タウノ・マルッティネン(1912-2008):幻影(Illusio)(断片)
ペルットゥ・ハーパネン(1972-):扁桃体(Amygdala)(2008/09)(クラリネット独奏のための)
タウノ・マルッティネン(1912-2008):幻影(Illusio)(断片)
リーカ・タルヴィティエ(1970-): とぎれとぎれの子守歌(Broken Lullaby)(2009)(クラリネットとバスクラリネットのための)*
タウノ・マルッティネン(1912-2008):幻影(Illusio)(断片)
オッリ・ヴィルタペルコ(1973-): ガラスの穴(Glass Orifice)(2010)(2つの変ロ管(B♭)クラリネットのための)*
タウノ・マルッティネン(1912-2008):幻影(Illusio) Op.214(1982)(クラリネット独奏のための)
ミッコ・ラーサッカ(Cl、バスCl)
グレゴリー・バレット(Cl)*
ミッコ・ラーサッカはヘルシンキ在住のクラリネット奏者。ブザンソンの音楽院に学び、シベリウス・アカデミーで音楽博士号を取得しました。ユヴァスキュ ラのオーケストラ、シンフォニア・フィンランディアの首席クラリネット奏者を務めながら、現代音楽のソロ奏者、室内楽奏者として広く活動。オスモ・ヴァ ンスカ指揮のラハティ交響楽団をはじめとするフィンランド各地のオーケストラにソロ奏者として客演しています。ウィーンの音楽アカデミーとノーザンイリ ノイ大学に客員して教え、現代のクラリネット奏法を総合した著作を2005年と2010年に発表しています。アンティ・アウヴィネンがアスコ・ヘイスカ ネンのために作曲した《Eliangelis》をタイトルとする現代フィンランドの作品集。1982年から2011年にかけてクラリネットのソロ、あるいはデュオの ために作曲された、「どんな音楽だろう?」と興味をひく曲名の作品が7曲選ばれ、そのうちの1曲、マルッティネンの《幻影》は、その「断片」が曲と 曲のあいだに演奏され、アルバムの最後に作品「全体」(6分35秒)が演奏されます。デュオの作品、リーカ・タルヴィティエの《とぎれとぎれの子守歌》 とオッリ・ヴィルタペルコの《ガラスの穴》では、ノーザンイリノイ大学の教授、「フィンランドのクラリネット」(ABCD126)を録音したアメリカのグレゴリー・ バレットが共演しています。 (Ki)
ABCD-369
トランペット協奏曲集
ヨウニ・カイパイネン(1956-):トランペット協奏曲 Op.66(2003)
ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.VIIe:1
アンリ・トマジ(1901-1971):トランペット協奏曲(1948)
パシ・ピリネン(Tp)
ハンヌ・リントゥ(指)タンペレPO
パシ・ピリネン(1969-)はフィンランドのトルニオ生まれ。シベリウス・アカデミーのジュニア・アカデミーで学んだ後、1988年からロンドンのギルドホール音楽演劇学校のジョン・ミラー、ポール・コッシュ、スティーヴン・キーヴィの下で学びました。卒業後、クリーヴランドのマイケル・サックスとパリのアントワーヌ・キュレにも師事しています。1995年から2005年までフィンランドRSOの首席トランペット奏者、2005年からはヘルシンキ・POの首席奏者を務めています。コンセルトヘボウ管弦楽団、バーミンガム市SO、オスロ・フィルハーモニック、王立ストックホルム・フィルハーモニックをはじめとするオーケストラで客演首席奏者として演奏、フィンランド・バロック管弦楽団ではピリオド楽器を演奏しています。ソロ奏者としても活動し、マックスウェル=デイヴィスの協奏曲、ヘンツェの「レクイエム」、ベリオの「セクエンツァX」を演奏、フィンランドのエーリク・ベリマンとハッリ・ヴェッスマンの協奏曲を初演しました。カイパイネンのトランペット協奏曲もピリネンが初演した作品です。
この作品は、カイパイネンが「エリート主義」的作風を離れる転機になったという1990年のクラリネット協奏曲「今を楽しめ!」の後、オーボエ、ピアノ、サクソフォーン四重奏、ヴィオラ、ホルン、チェロ、ファゴット、ヴァイオリンとつづく、ソロ楽器と管弦楽のための作品のひとつ。フィンランド文化基金の支援を受けピリネンがカイパイネンに委嘱して作曲され、ピリネンが1997年からメンバーを務める室内アンサンブル、アヴァンティ!の「夏の響き」フェスティヴァルで初演されました。〈アンダンテ〉〈コメ・カデンツァ:アレグロ〉〈ラルゴ・クヴィエト〉〈プレスト〉の4楽章で構成された、演奏時間が約29分半の作品です。初録音のカイパイネンの作品に続きハイドンとトマジ、トランペットのスタンダードレパートリーの協奏曲が2曲演奏されます。 (Ki)
ABCD-370(1SACD)
ユルキ・リンヤマ(1962-):教会オペラ《洗礼者ヨハネの誕生》(2009) ウルスラ・ラングマイル(ソプラノ、マリア)
トゥーラ・パーヴォラ(アルト、エリサベト)
ナイオール・コレル(テノール、ガブリエル)
エサ・ルートゥネン(バリトン、ザカリア)
ユハニ・ランミンマキ(指)
ソリ・デオ・グローリアCO
1960年代生まれのフィンランド作曲家、ユルキ・リンヤマの音楽は「感情に訴えかける感性をもったモダニズム」(キンモ・コルホネン)とも呼ばれます。 室内楽曲、器楽曲、声楽曲、管弦楽曲と幅広く作曲し、近年は教会音楽にとりわけ強い関心を寄せています。《洗礼者ヨハネの誕生》は、リンヤマが手 がけた最初の舞台作品。『新約聖書』の『ルカによる福音書』第1章に基づくプロローグと3幕の教会オペラです。ユダヤの王ヘロデの時代。祭司ザカ リア、その妻エリサベト、天使ガブリエル、聖母マリアに独唱が与えられ、さまざまな音楽作品の題材に採られてきた〈マニフィカト(マリアの賛歌)「わ たしの魂は主をあがめ」〉(第1章 第46節?第56節)と〈ザカリアの預言「ほめたたえよ、イスラエルの神である主よ」〉(第1章 第67節?第80節) はそれぞれ第2幕と第3幕で歌われます。テクストはドイツ語。2010年、彼がコンポーザー・イン・レジデンスを務めていたオーストリアのカリンティ シュ夏季音楽祭で初演されました。オリジナルの楽器編成は、ホルン、2つのヴァイオリン、2つのヴィオラ、チェロ、コントラバス、打楽器、チェンバロ。 2011年に弦楽器が追加されました。ランミンマキ指揮の録音では、この室内オーケストラ版が使われています。 (Ki)
ABCD-374(1SACD)
C.P.E.バッハ:6つのシンフォニアWq.182
シンフォニア.ト長調Wq.182-1(H.657)
シンフォニア変ロ長調Wq.182-2(H.658)
シンフォニア.ハ長調Wq.182-3(H.659)
シンフォニア.イ長調Wq.182-4(H.660)
シンフォニア.ロ短調Wq.182-5(H.661)
シンフォニア.ホ長調Wq.182-6(H.662)
オストロボスニア室内O
サカリ・オラモ(指)
アンナ=マーリア・オラモ(Cemb)

録音:2013年8月28日-31日 スネルマン・ホール(コッコラ、フィンランド)
オストロボスニア室内Oは1972年、ユハ・カンガスにより創設されました。1989年からプロ・オーケストラとしての活動を始め、1993 年に「NOMUS(北欧音楽委員会)賞」を受賞。名実ともフィンランドと北欧を代表する弦楽オーケストラとして国際的に知られるようになりました。 2013年、ユハ・カンガスが名誉指揮者に就くと、後任の首席指揮者に王立ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団、BBCSO、西海岸コッ コラ・オペラの首席指揮者、サカリ・オラモ(1965?)が就任しました。オラモとオストロボスニア室内Oが最初の録音に選んだのはC・P・E・バッ ハ\の「6つのシンフォニア」です。「いくら天才でも、その心から、いつも、これほど高度で大胆で機知にとんだ性格の音楽作品を生み出せるとはか ぎらない」(「アルゲマイネ・ムジーカリッシェ・ツァイトゥング(1814年)」)。ゴットフリート・ファン・スヴィーテン男爵(1733?1803)から「技巧的に むずかしく、洗練された様式の音楽」の要望とともに委嘱された弦楽オーケストラのための6曲は、1773年に出版され、「ハンブルク交響曲」と呼 ばれます。「予期せぬ和声、半音階、すばやいダイナミックスの変化、旋律間の鋭い対比、技巧の求められる器楽書法」。C・P・E・バッハの音楽と彼 の時代の様式を踏まえながら現代楽器の美点を活かした演奏をする。ユハ・カンガスの育てたアンサンブルが、2010年12月にフィンランド政府から 「フィンランド獅子勲章プロ・フィンランディア・メダル」を授与されたオラモとともに新しいスタートを切ったことを示す録音です。 (Ki)
ABCD-375
シマノフスキ:ピアノ作品集 第3集
ピアノのための4つの習作 Op.4(1900-02)
ピアノソナタ第2番 イ長調 Op.21(1910-11)
20のマズルカ Op.50(1924-25)〜第13曲/第14曲/第15曲/第16曲
20のマズルカ Op.50(1924-25)〜第9曲/第10曲/第11曲/第12曲
アヌ・ヴェヘヴィライネン(P)
フィンランドのピアニスト、アヌ・ヴェヘヴィライネンがシベリウス・アカデミーの博士課程で研究した成果を 5 枚のアルバムに示すシマノフスキのシ リーズ第3 集。「トリスタン」和声と入念なピアノのテクスチュアを使い、後期ロマンティシズム音楽に傾倒した初期のスタイルから、独自の作曲スタイ ルに発展していく、その境目に位置するとされるソナタ第2番。第2集で第1曲から第4曲が演奏された「20のマズルカ」は第9曲から第16曲の 8曲です。第1集(ABCD296)と第2集(ABCD337)が独特の響きのある教会で録音されたのに対し第3集はエスポーのセッロ・ホールで録音セッ ションが行なわれ、ニュートラルでモダンな響きのピアノが使われています。 (Ki)
ABCD-372(1SACD)
ポエマ〜チェロと弦楽のための作品集
エルッキ・サルメンハーラ(1941-2002):ポエマ(1975)
ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008):憎しみ - 愛Op.71(1987)
ユホ・カンガス(1976-):チェロと弦楽のための協奏曲(2010)
アウリス・サッリネン(1935-):室内音楽第8番「パーヴォ・ハーヴィッコ追悼」Op.94(2008-09)
マルコ・ユロネン(Vc)
オストロボスニア室内O
ユハ・カンガス(指)

録音:2013年5月21日-24日 スネルマン・ホール(コッコラ、フィンランド)
マルコ・ユロネンはフィンランドのチェリスト。チャバ・シルヴァイ、エルッキ・ラウティオ、ヘイッキ・ラウタサロ、ハインリヒ・シフの下で学び、伝 統的な作品と今日の作品をレパートリーにソロ活動を行なっています。1993年に「NOMUS(北欧音楽委員会)賞」を受けたオストロボスニア室内管 弦楽団と2013年に名誉指揮者となったユハ・カンガスの共演による新録音です。
サルメンハーラの「ポエマ」は「葬送」を思わせる陰鬱な曲調の音楽。ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための曲をチェロのために編曲した作品で す。ノルドグレの「憎しみ ? 愛」は、「メランコリックな気分と内にある激しい気質を表現できる」楽器としてチェロが選ばれました。「後期ロマンティ シズムの気分と三和音から、クラスターに似た構造と瞬間的に微分音で着色する手法まで、幅広い和声世界をもつ」(キンモ・コルホネン)。作曲者の「内 なる声」を表現した音楽。オストロボスニア室内Oの委嘱により作曲されました。サッリネンの「室内音楽第8番」は、弦楽オーケストラのた めに作曲された一連の「室内音楽」のうち、第3番の「ドン・ファンキホーテの夜の踊り」とともにチェロを独奏楽器とした作品です。アムステルダム・ シンフォニエッタなど4つのアンサンブルが共同委嘱。サッリネンのオペラ「騎馬兵卒」と「英国王フランスへ行く」の台本を書いたフィンランドの作家パー ヴォ・ハーヴィッコ(1931?2008)への追悼の作品とし、スコアの表紙に彼の『木々、その緑なるものすべて』の書名が引用されました。オランダのペー ター・ウィスペルウェイがソロを弾き、2010年3月、アムステルダムで初演されています。「チェロと弦楽のための協奏曲」を作曲したユホ・カンガスは、 ユハ・カンガスの子。ヘルシンキ音楽院とシベリウス・アカデミーで音楽理論を学び、オッリ・コルテカンガスに作曲法を私的に教わった後、シベリウス・ アカデミーのヘイニネン、ハメーンニエミ、ヴェリ=マッティ・プーマラと、カールスルーエの音楽大学のヴォルフガング・リームの下で研究を続けまし た。室内音楽を中心に作曲し、大きな編成の作品も少しずつ手がけてきています。この協奏曲は彼がこれまでに作曲したもっとも規模の大きい作品で す。3楽章構成。〈エスプレッシーヴォ〉、「夜の音楽」の副題にもかかわらず「スケルツォ」的な性格の〈2つの間奏曲〉、もっとも長い〈プレスト〉。多 彩な和声と音色をもった音楽です。ユロネンがオストロボスニア室内Oと共演して1990年に初録音したノルドグレンの「憎しみ ? 愛」をのぞき、 初録音です。 (Ki)
ABCD-377
甘い喜びと頭痛〜 ソプラノのためのオペラアリア集
モーツァルト:《後宮からの誘拐》 K.384〜 ブロンデのアリア「何という幸せ、何という喜び」、
 《ドン・ジョヴァンニ》 K.527
− ドンナ・アンナのレチタティーヴォとアリア「ひどい女ですって……何もおっしゃらないで」、
 《フィガロの結婚》〜伯爵夫人のレチタティーヴォとアリア「スザンナはまだ来ない……楽しい思い出はどこへ」、
《ツァイーデ》 K.344〜 ツァイーデのアリア「安らかにおやすみ、私の命よ」
ドニゼッティ:《ドン・パスクアーレ》〜ノリーナのカヴァティーナ「騎士はあのまなざしを」
ベッリーニ:《カプレーティ家とモンテッキ家》〜 ジュリエッタのアリア「ああ、いくたびあなた
のために」、
 《清教徒》〜 エルヴィラのアリア「私は美しいおとめ」
グノー:《ロメオとジュリエット》〜 ジュリエットのワルツ「私は夢に生きたい」
オッフェンバック:《ホフマン物語》〜 アントニアのアリア「逃げてしまったの、雉鳥は」
シャルパンティエ:《ルイーズ》〜 ルイーズのアリア「その日から」
R・シュトラウス:万霊節Op.10-8 
 アモルOp.68-5
マルユッカ・テッポネン(S)
アルベルト・ホルド=ガッリード(指)
クオピオSO
マルユッカ・テッポネンはフィンランドのソプラノ。2008年のサヴォンリンナと2010年のラッペーンランタのコンペティションで優勝し、2010年にフィ ンランド国立歌劇場、サヴォンリンナ・オペラフェスティヴァル、オーストリアのグラーツ歌劇場で初舞台を踏みました。2015年夏には《トゥーランドット》 のリュー役を歌いブレゲンツ・フェスティヴァルにデビューします。指揮者のアルベルト・ホルド=ガッリードは、スペインのバルセロナ生まれ。デンマーク で育ち、1998年からオペラ指揮者として活動しています。2001年から2003年までストックホルムの王立歌劇場の音楽監督と首席指揮者を務め、フィン ランド国立歌劇場、サヴォンリンナ・オペラフェスティヴァル、エストニアとウェールズの国立歌劇場、マルメ歌劇場、モスクワのノヴァヤ歌劇場に客演して きました。 (Ki)
ABCD-380(1SACD)
静かな気分(Silent Moods)
ヴィレム・カップ(1913-1964):エレジー(1940)
ラーシュ=エーリク・ラーション(1908-1986):小セレナード Op.12(1934)
エーリク・フォルデル(1852-1981):民謡の調子で(1952)
カール=ビリエル・ブルムダール(1916?1968):アダージョ(劇付随音楽《ヴァルプルギスの夜》から)
エイナル・エングルンド(1916-1999):弦楽のためのセレナード(1983)
エドゥアルド・オヤ(1905-1950):静かな気分(1930)
イェーカブス・メディンシュ(1885-1971):伝説曲(1909)
アーレ・メリカント(1893-1958):セレナード イ短調(1914)(チェロ独奏と弦楽オーケストラのための)*
チャイコフスキー:エレジー(1884)
オストロボスニアCO
ユハ・カンガス(指) 
マルコ・ユロネン(Vc)*

録音:2014年6月2日-5日 スネルマンホール(コッコラ、フィンランド)
制作・録音:シモン・フォクス=ガール
オストロボスニアCOは、1972年、ユハ・カンガス(1945?)がポホヤンマー(オストロボスニア)のコッコラに創設。1989年からプロオー ケストラとして活動し、1993年に北欧音楽委員会(NOMUS)賞を受賞。2013年には名誉指揮者となったカンガスの後を継いでサカリ・オラモが首 席指揮者に就任。フィンランドと北欧を代表する弦楽オーケストラとして、さらに広いレパートリーによる活動を行っています。
アルバム「静かな気分」は2014年の録音。バルト海をめぐる国々の音楽、エストニアのヴィレム・カップとエドゥアルド・オヤ、ラトビアのイェーカブ ス・メディンシュ、スウェーデンのラーションとブルムダール、フィンランドのエーリク・フォルデル、エングルンドとアーレ・メリカント にチャイコフスキー の作品を加え、名誉指揮者に就任したカンガスの指揮で演奏しています。エングルンドの《セレナード》は、〈アレグレット〉〈アンダンテ〉〈メヌエット〉〈終 曲:アレグロ・コン・ブリオ〉の4楽章の作品。1976年の《ペリマンニの肖像》(ABCD205)をきっかけにオストロボスニアCOと親しくなっ た作曲家のノルドグレンに献呈するためカウスティネンの文化委員会がエングルンドに委嘱し、1984年2月、カウスティネンで初演されました。アーレ・ メリカントの《セレナード》は「ゆったりと美しく、それでいて燃え立つような、親しみやすいメロディをもった」(メリカント)単一楽章の曲。ユロネン(1966?) がチェロ独奏を担当しています。 (Ki)
ABCD-381(1SACD)
ハインツ=ユハニ・ホフマン(1973-):オペラ《アハティ・カルヤライネン − 生活、ケッコネンと仕事》(2012) ヘルマン・ヴァッレーン(バリトン、アハティ・カルヤライネン)
アヌ・コムシ(ウルホ・ケッコネン、ソプラノ)
ピーア・コムシ(ソプラノ、クラウト)
アンニカ・ミュッラリ(ソプラノ、酒)
コッコラ・オペラアンサンブル
エルッキ・ラソンパロ(指)

録音:2014年6月11日-13日 セッロ・ホール(エスポー、フィンランド)
オペラ《アハティ・カルヤライネン − 生活、ケッコネンと仕事》。フィンランドのコッコラ・オペラ協会が、2012年のコッコラ夏のオペラフェスティヴァ ルで上演するため、ハインツ=ユハニ・ホフマンに委嘱した作品です。ホフマンは、ソプラノと弦楽四重奏のための《ヒステリーと祈り》、モノローグオペ ラ《人間の心》といった、「面倒な主題」を扱った声楽作品で注目され、彼の音楽の特徴「容赦ない自然主義」をフィンランドの音楽シーンに確立してき たとされる作曲家。2012年のオペラでは、ふたりのトップ政治家、国務大臣と首相を務めたアハティ・カルヤライネン(1923?1990)と大統領ウルホ・ ケッコネン(1900?1986)の生活ぶりが、政治と飲酒と家庭生活についての激しいやりとりの中に描かれます。ユハ・フルメが執筆した短い6幕構成の 台本。ホフマンは、リゲティからプッチーニ、シュプレヒゲザング、広い声域と、高度な技術を求める幅広い歌唱スタイルの歌を、初演のメンバー、カル ヤライネン役のヘルマン・ヴァッレーン、ケッコネン大統領の「ソプラノ」アヌ・コムシ、アハティの娘クラウトを歌うピーア・コムシ、「酒」のアンニカ・ミュッ ラリの声と歌に合わせて作曲しています。オーケストラの編成は、弦楽五重奏、フルート、クラリネット、ファゴット、2組の打楽器、ポンプオルガン。ア ヌ・コムシはカズーと「おもちゃの豚」、ピーア・コムシはチェロとカズー、ミュッラリはカズーとメガフォン、と、ソプラノの三人が楽器も担当しています。 このオペラの初演は雑誌『Opernwelt(オペラワールド)』の表紙にも取り上げられ、2013年にはエスポー劇場でも上演されました。フィンランド歌詞 と英訳がブックレットに掲載されています。 (Ki)
ABCD-382(1SACD)
王宮の冬の音楽
ヘンツェ:王宮の冬の音楽− 第1ソナタ(シェイクスピア劇の登場人物による),
 第2ソナタ(シェイクスピア劇の登場人物による)
ブリテン:ジョン・ダウランドによる夜の曲Op.70
オット・トロネン(G)
オット・トロネン(1980?)は、コルホネン、サヴィヨキ、ミュラー=ベリング、オスカル・ギリアに学び、ソリストとして活動。フィンランド国内から、 ロシア、バルト三国、中央ヨーロッパ、北米、南米と演奏の場を広げてきました。20世紀フランスとスペインのギター音楽を演奏した『フランス風ティエ ント』(ABCD357)に次ぐソロアルバム。ヘンツェとブリテンがエリザベス朝イングランドの文化からインスピレーションを得て作曲し、20世紀のギター 音楽に大きな貢献をした作品が特集されます。 ヘンツェの《王宮の冬の音楽》は、シェイクスピア劇の登場人物がイメージされた作品です。〈グロスター〉〈ロミオとジュリエット〉〈エアリエル〉〈オフィーリア〉 〈タッチストーン、オードリーとウィリアム〉〈オベロン〉の6楽章による1976年の《第1ソナタ》。〈サー・アンドリュー・エーギュチーク〉〈ボトムの夢〉〈狂 気のマクベス夫人〉の《第2ソナタ》は1979年の作曲です。ブリテンの《ジョン・ダウランドによる夜の曲》は、ダウランドの《歌曲集第1巻》の〈来 れ深き眠り〉に基づく「変奏」として書かれました。〈黙想して〉〈ひどく動揺して〉〈落ち着かず〉〈不安な〉〈マーチのように〉〈夢見て〉〈やさしく揺すり〉 〈パッサカリア〉〈ゆっくり、静かな〉。1963年の作品。このアルバムの曲はすべて、イギリスのギタリスト、ジュリアン・ブリームに献呈された作品です。 (Ki)
ABCD-383(1SACD)
異なった声
シベリウス:弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.56 《内なる声》
ヨウニ・カイパイネン(1956-):弦楽四重奏曲第7番 Op.98 《バトシェバ》
ユッカ・ティエンスー(1948-):ラック
カムスSQ
[テルヒ・パルダニウス(Vn)
ユッカ・ウンタマラ(Vn)
ユッシ・トゥフカネン(Va)
ペトヤ・カイヌライネン(Vc)]

録音:2014年6月5日-7日 シャウマン・ホール(ピエタルサーリ、フィンランド)
カムス弦楽四重奏団は、2002年、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーの学生が結成したアンサンブルです。クオピオ出身のテルヒ・パルダニウスとユッカ・ ウンタマラのカップルに、サヴォンリンナ出身のユッシ・トゥフカネンとラハティ出身のペトヤ・カイヌライネンが加わり、発足しました。アカデミーを卒業後、 イギリス、オールドバラのブリテン=ピアーズ・プログラムとヨーロッパ室内楽アカデミーで学び、プロ活動に入りました。 本アルバムでは、シベリウス、カイパイネン、ティエンスーの「異なる声」をもった作品を取り上げました。シベリウスのニ短調は、作曲者が作品番号を つけた唯一の弦楽四重奏曲です。5楽章から構成され、シベリウスの持っていたポケットスコアの第3楽章の第21小節と第22小節のところに「Voces In-timae(内なる声)」−− 内面の奥深いところから聞こえてくる低い声 −− の書き込みが見つかったことから、この副題がつけられました。喉に腫瘍 が見つかり、シベリウスが「限りある命」を意識したという時期、音詩《夜の騎行と日の出》の後、交響曲第4番に先立って作曲された作品です。 フィンランド音楽の第二次世界大戦後の世代を代表するひとり、ヨウニ・カイパイネンの第7番の四重奏曲は、フィンランドの作家ヴォルテル・キルピが 生まれたクスタヴィで行われたフェスティヴァルの委嘱により作曲されました。『旧約聖書』のダビデ王とバトシェバの物語を題材とするキルピの処女作『バ トシェバ』に基づく「B flat?A?D?(b)?E flat?E?B flat?A(B?A?D?(h)?Es?E?B?A)」の音列を主題とした作品。ユッカ・ティエンスーは、チェンバロ奏者、 ピアニストとしても活動する多才な作曲家。器楽のための作品が多く、微分音調律のチェンバロのための《毒薬と老嬢》に代表される、独特の楽器の扱 いで知られます。《ラック》は、アルディッティ四重奏団のために作曲され、2008年、オスロのウルティマ・フェスティヴァルで初演されました。曲名の「ラッ ク(rack)」は「檻や棚、歯医者の治療台、中世の拷問台、あるいは、馬の軽掛けと、どのようにも理解できる」(カイパイネン)。緻密に構成された「稠 密な音の彫刻」ともみなされる作品です。 (Ki)
ABCD-384
シベリウス:歌曲集
思考 JS192/夕べに Op.17-6/おまえを連れてきたのは誰だ Op.90-6/トリアノンでのテニス Op.36-3/岸辺のトウヒの木の下で Op.13-1/くちづけの願い Op.13-2/こころの朝 Op.13-3/初めてのくちづけ Op37-1/小さなラッセ Op.37-2/夏の夜 Op.90-5/春はいそぎ過ぎゆく Op.13-4/夢 Op.13-5/フリッガに寄せて Op.13-6/葦よそよげ Op.36-4/狩人の少年 Op.13-7/エーコーの精(カイウタル) Op.72-4/三月の雪の上のダイアモンド Op.36-6/ある歌 JS71/黒いばら Op.36-1/さあ、おやすみ Op.17-2/迷い Op.17-4/夕陽のようにゆっくりと Op.61-1/逢い引きから帰ってきた娘 Op.37-5/彼女の便り Op.90-2/三月の雪 Op.36-5/小さな娘たち JS174/夜に Op.38-3/もっと別の考えがあるのか Op.86-4/北の国 Op.90-1/夢だったのか Op.37-4
ピア・フロイント(S)
トンミ・ハカラ(Br)
クリスチャン・アッティラ(P)
シベリウスは、交響曲、音詩や交響詩、劇場のための音楽といった規模の大きな作品を書く一方、ピアノのための小品や歌曲を数多く作曲しました。 歌曲は、ヘルシンキ音楽学校に学んでいた1888年から書きはじめ、90曲を超す作品を残しました。シベリウスの歌曲の多くは、彼の母語、スウェーデ ン語の詩、とりわけ象徴主義の性格をもった詩に作曲され、言葉や語句のニュアンスよりも、「詩」からインスピレーションを得た旋律、そして曲の構成 が重視されています。フィンランドのピア・フロイントとトンミ・ハカラの歌うシベリウス。「考えるということ、見よ、いかに鳥が飛び回るか 雲の下、軽 く、自由に……」。ルーネベリの詩を2声の歌曲に作った《思考》から始まるプログラム。「歓喜のうちに滅びる運命」をワルツのリズムに乗せて歌う〈三 月の雪の上のダイアモンド〉。ルーネベリの詩を「小さなオペラ」とも呼べる曲に作った〈逢い引きから帰ってきた娘〉。そして、別れた恋人に寄せる想いを、 大きく弧を描く旋律に歌う〈夢だったのか〉。フロイントとハカラが特に気に入っているという曲を中心に30曲が選ばれました。
■ピア・フロイント(1964-)
シベリウス・アカデミーで学び、マルメ音楽アカデミーのドロシー・アーヴィング教授に師事しました。1992年から定期的にフィンランド国立歌劇場の 舞台に立ち、カイヤ・サーリアホの作品を特に得意としていることで知られます。 トンミ・ハカラ(1970?)。シベリウス・アカデミーとカールスルーエ音楽大学で学び、イギリスのカーディフで隔年で開催される BBC の「世界の歌手」 コンペティションの2013年大会で第1位に選ばれました。メトロポリタン歌劇場、サンフランシスコ歌劇場、ザクセン州立歌劇場、サヴォンリンナ・オ ペラフェスティヴァルをはじめとする舞台に《ファウスト》のヴァランティン、《タンホイザー》のヴォルフラム、《道化師》のシルヴィオなどの役で出演。 2008年からフィンランド国立歌劇場に所属、歌曲のコンサートに出演し、ソリストとしてオーケストラに客演しています。
ABCD-385(1SACD)
パルムグレン(1878-1951):ピアノ協奏曲第2番 Op.33 《川》(1912-13)
ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op.13(1904)
ピアノ協奏曲第3番 Op.41 《メタモルフォーゼ)》(1916)
ヴァイオリンとピアノのための小品 Op.78(1921-22)
ヘンリ・シーグフリードソン(P)
ポリ・シンフォニエッタ
ヤン・セーデルブロム(Vn、指)

録音:2014年9月11日-12日 プロムナードホール(ポリ、フィンランド)
セリム・パルムグレンは1878年生まれ。ヘルシンキ音楽学校でシベリウスの師でもあるマルティン・ヴェゲリウスに作曲を学びました。「『カレヴァラ』 に基づく音詩をシベリウス自身の指揮で聞き、見る……忘れがたい体験……『カレヴァラ』はシベリウスの手に委ね、私は何か他のことを考えよう……」。 パルムグレンは、ピアニストとしても知られ、5つのピアノ協奏曲と約350のピアノ曲、男声合唱を中心とする200曲以上の合唱曲、歌劇《ダニエル・ユート》 などを作曲、その多くがフィンランド・ロマンティシズムの大切なレパートリーとして記憶されています。フィンランドのピアニスト、シベリウスのピアノ曲 やラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と第3番の録音で知られ、作曲家でもあるヘンリ・シーグフリードソン(1974?)のパルムグレン・アルバム。ピア ノ協奏曲第1番は1904年の作曲。南オストロボスニアの旋律による序奏とマーチ風の音楽、ゆっくり流れる中間部、スケルツォ風のフィナーレから構成 される一楽章の短い作品です。第2番の協奏曲は、パルムグレンが生まれ育ったポリ市を流れるコケマキ川をインスピレーションに作曲され、「人生の流 れ」を重ねる《川》の副題がつけられました。序奏、2つのカデンツァ、賛歌のフィナーレをもつ「急緩急」の単一楽章の音楽。主題のひとつにスウェー デンの民謡が使われています。第3番《メタモルフォーゼ》は、合唱指揮者クレメッティによるオストロボスニア敬虔主義者の旋律と9つの変奏曲による 作品です。シューマン、リスト、グリーグ、ブゾーニ、ロシア・ロマンティシズムとりわけラフマニノフの伝統に沿いながら印象主義の色彩をいち早く取り 入れたパルムグレンのピアノ音楽の魅力が3つの協奏曲に美しく示されます。シーグフリードソンとポリのオーケストラは、それぞれの曲の特徴を明確に 示しながら、瑞々しくのびやかな音楽を展開していきます。指揮者のセーデルブロムがヴァイオリンを担当した《ヴァイオリンとピアノのための小品》は、フィ ンランドの民謡に基づく〈カンツォネッタ〉や「祈り」の〈プレギエラ〉など、1921年から翌年にかけて作曲された小曲集です。 (Ki)
ABCD-386(1SACD)
『河に住む(Fluvial)』
シベリウス:4つの抒情的な小品Op.74【牧歌、やさしい西風、舞踏会にて、故郷にて】
ラヴェル:水の戯れ
トマス・ビューストレム(1772?1839):ロシアの旋律による変奏曲 ト短調
シューベルト:ピアノソナタ.イ長調 D.959
アンナ・クヴァヤ(P)

録音:2015年6月15日?17日 Nya Paviljongen(カウニアイネン、フィンランド)
フィンランドのピアニスト、アンナ・クヴァヤ(1979?)のデビュー・アルバム。シベリウスが、音詩《大気の娘(ルオンノタル)》や音詩《オーケアニ ス(大洋の女神)》とほぼ同じころ作曲した「印象主義風の色彩をもち、何かを喚起するような音の描画」(クヴァヤ)。アンリ・ド・レニエの詩の一節「水 にくすぐられて笑う河の神……」が楽譜に添えられたラヴェルの《水の戯れ》。フィンランド古典主義の数少ない作曲家のひとり、軍人でもあったトマス・ ビューストレムが、悲しげなロシアの歌を主題とする12の変奏曲。シューベルトの遺作のソナタのひとつ、「心をうつ歌」の〈ロンド〉に終わるイ長調の 作品。ラヴェルが引用した「河に住む(河の)」をタイトルに、アンナが「音楽家としてもっとも自然に感じる」という作品をリサイタルの形式にまとめた アルバムです。 (Ki)
ABCD-387(1SACD)
イギリス弦楽音楽のお気に入り
ブリテン:フランク・ブリッジの主題による変奏曲Op.10
エルガー:セレナード Op.20(弦楽のための)
フィンジ:ロマンス Op.11(弦楽オーケストラのための)
 3つの牧歌(弦楽四重奏のための)、
 2つの古いイギリスの歌【横丁のサリー、熟したサクランボ】(弦楽アンサンブルのための)
オストロボスニアCO
サカリ・オラモ(指)

録音:2014年11月24日?27日 スネルマン・ホール(コッコラ、フィンランド)
オストロボスニア室内管弦楽団は、フィンランドと北欧を代表する弦楽オーケストラのひとつ。2013年、創設者ユハ・カンガスの後を継いでサカリ・ オラモ(1965?)が首席指揮者に就任。最初に録音したC・P・E・バッハの《6つのシンフォニア》(ABCD374)が BBC Music Magazine の2015 年度最優秀クラシカル・アルバム賞にノミネートされるなど、このアンサンブルは新しいステージへの一歩を踏み出しました。セカンド・アルバムは、イギ リス音楽によるプログラム。ブリテンが、師ブリッジの《3つの牧歌》の第2曲〈アレグレット・ポコ・レント〉の旋律を主題に、ブリッジの性格を映し たとされる〈アダージョ〉と〈古典的ブレ〉と〈フーガ〉、「ロッシーニまがい」の〈イタリア風アリア〉、多調の〈ウィンナワルツ〉など10の変奏を書いた《フ ランク・ブリッジの主題による変奏曲》。エルガーが1892年に作曲、晩年の作曲者自身が「もっとも気に入りの」と語ることになるという《セレナード》。 静かな詩情が時を超えて愛されているフィンジの《ロマンス》。ブリッジが、18世紀イギリスのバラード《横丁のサリー》と19世紀に流行った《熟した サクランボ》を「洒落た一楽章のアンコール曲に変えた」(リチャード・ブラトビ)《2つの古いイギリスの歌》。サカリ・オラモとオストロボスニアの音楽 家たちの「お気に入り」の音楽を、先のアルバムの録音を担当したイギリスのエンジニア、サイモン・フォックス=ガールが、瑞々しい響きに収めています。 (Ki)
ABCD-388
(1SACD)
バッハのパルティータとカウスティネンの民俗音楽
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
 1. ヒントリーキ・ペルトニエミの葬送行進曲(伝承曲)− アルマンド
 2. 吊り橋のハンボ(アルト・ヤルヴェラ(1964?)) − クラント
 3. 短調のポルスカ(ヴィルヤミ・ニーテュコスキ(1895?1985))− サラバンド
 4. ヤーナのワルツ(コンスタ・ユルハ(1910?1984)) − ジグ
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
 5. 前奏曲 − ポルスカ(伝承曲)
 6. ルール(遅いジグ)− ポルスカ=マズルカ)(ヴィルヤミ・ニーテュコスキ(1895?1985))
 7. ロンド形式のガヴォット- 小さいカントルのショッティーシュ(伝承曲)
 8. メヌエット I & II- パロカンガスの若者たちのよりよいワルツ(伝承曲)
 9. ブレー- フリーティ・オヤラのポルカ(伝承曲)- ジグ
クレータ=マリア・ケンタラ(バロックVn)

録音:2015年5月18日-21日 カウスティネン教会(カウスティネン、フィンランド)
制作・録音 :サイモン・フォックス=ガール
クレータ=マリア・ケンタラは、フィンランドを代表するバロック・ヴァイオリニストのひとり。スカンディナヴィア最大の民俗音楽祭でも知られるカウスティ ネンに生まれ、オストロボスニア音楽学校でマウノ・ヤルヴェラとユハ・カンガスとカイヤ・サーリケットゥに学び、シベリウス・アカデミーを経て、ストッ クホルムのエツベリ音楽学校でエンドレ・ヴォルフとジェニファー・ヴォルフに師事しました。ケルンのラインハルト・ゲーベルの下でバロック音楽を研究。 イギリスのモニカ・ハジェットのプロジェクトにもたびたび参加してきました。カウスティネンに2013 年に創設されたピリオド楽器アンサンブル「バロッ コ・ボレアーレ(北のバロック)」のリーダーを務め、アルバム『フォーク・シーズンズ』(ABCD402)のソロも担当しました。彼女のソロアルバム『Side by Side(ならべてみると)』。J・S・バッハの《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ》の〈シャコンヌ〉をのぞく第2番と第3番の「バッハの舞曲 ではない舞曲」と「カウスティネンの舞曲」をならべて演奏。いろいろな「違い」と「つながり」をプレーヤーの視点から眺め、聴き手の興味を呼び起 こす音楽として提示します。第2番の〈アルマンド〉の前に演奏される《ヒントリーキ・ペルトニエミの葬送行進曲》は、アウリス・サッリネンの弦楽四 重奏曲第3番の素材にも使われた伝承のフィドル曲です。ブレシアのジョヴァンニ・バッティスタ・ローゲリが1691年に製作した楽器による演奏。『フォー ク・シーズンズ』と同じサイモン・フォックス=ガールの制作と録音です。 (Ki)
ABCD-390(1SACD)
ブラームス:交響曲第1番
セーゲルスタム:交響曲第288番「Letting the FLOW go on...」
レイフ・セーゲルスタム(指&P)
トゥルクPO

録音:2015年11月2-5日、2016年1月4-7日、トゥルク・コンサートホール
セーゲルスタムとブラームスの組み合わせは音楽的には意外に感じますが(容貌はそっく り?!)、1990 年代前半にラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団との全集を残しています。ブラームスはセーゲルスタムと対照的に交響 曲は僅か 4 曲。ブラームスの第 1 番は、最初の構想から完成までに 20 年以上の年月をかけていて、ベートーヴェンに並ぶような作品を書かなければな らないというプレッシャーもあったと言われています。結果「ベートーヴェンの第 10 番」とも称されるほどの傑作が生まれたのでした。セーゲルスタムは 全体的にゆったりとしたテンポをとっており、分厚い重量感ある演奏を聴かせてくれます。特に第 1 楽章の序奏はセーゲルスタムらしい迫力に満ちています。 そしてセーゲルスタムの交響曲第 288 番「Letting the FLOW go on...」。流れに身を任せ…300 曲の大台目前。セーゲルスタムは2012 年からトゥルク・ フィルの芸術監督を務めており、息のあった手兵との演奏が展開されています。 (Ki)
ABCD-391(1SACD)
フラメンコとクラシカルギターの出会い
サビカス(アグスティン・カステジョン・カンポス)(1912-1990):アンダルシア幻想曲
ファリャ:クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌、
 粉屋の踊り(バレエ《三角帽子》から)、
 スペイン舞曲第1番(歌劇《はかない人生》から)
タレガ:アランブラの思い出
アルベニス:セビーリャ(《スペイン組曲》から)
グラナドス:マラゲーニャ、
 ベルディアーレス
ニーニョ・リカルド(マヌエル・セラピ・サンチェス)(1904-1972):シエラ・ネバダ
サビカス:デリカーダ
ロルカ:セビーリャの子守歌
サビカス:セビジャーナス
ペトリ・クメラ(G)
ヨーナス・ヴィデニウス(フラメンコG)

録音:2015年9月21日-24日 オステルスンドム・チャペル(シポー、フィンランド)
C・P・E・バッハのトランスクリプション(ABCD244)や『変化はやってくる』(ABCD313)をはじめとするアルバムをリリース、フィンランドでもっ とも多才なギター奏者と言われるペトリ・クメラの新作は「フラメンコとクラシカルギターの出会い」。フィンランドのフラメンコギター奏者で作曲家のヨー ナス・ヴィデニウスと共演し、スペイン、アンダルシア地方生まれのフラメンコの音楽から選んだ、ニーニョ・リカルド(マヌエル・セラピ・サンチェス)と「ヴィ ルトゥオーゾ」サビカス(アグスティン・カステジョン・カンポス)の曲、そして、ファリャ、タレガ、アルベニスの作曲した「スペインのエバーグリーン」(ク メラ)を演奏しています。ファリャの〈スペイン舞曲第1番〉と《マラゲーニャ》《ベルディアーレス》《セビーリャの子守歌》はクメラとヴィデニウスが編曲、 〈粉屋の踊り〉はフアン・アントニオ・ムロの編曲にクメラとヴィデニウスが補筆、アルベニスの〈セビーリャ〉はマヌエル・バルエコの編曲にクメラが補 筆しています。 (Ki)
ABCD-392(3CD)
『ベリマニアーナ』−ベリマン、男声合唱のための音楽
エーリク・ベリマン(1911-2006)
■CD1
わたしのバラ、わたしのユリOp.77a(1975)(独唱と男声合唱のための民謡調組曲)
5つの歌Op.15(1944)【古い陶磁器/夜想曲】
石碑Op.54(1961)(バリトン、男声合唱と打楽器のための)(『エッダ』による)
4つのそれほど真剣でない歌IOp.22b(1947)(男声合唱のための)【楽園の一日/違う、あなたじゃない/花/行商人】
ティピタカ組曲Op.93(1980)(バリトンと男声合唱のための)(『スッタニパータ』による)【朗読/目覚め/サイ/矢】
雪Op.59b(1966)(フルート、バリトンと男声合唱のための組曲)【音が鳴る/新雪/霜/雪の上の影のようにやさしく】
■CD2
子供の夢Op.56b(1963)(子供と大人2人の朗読、男声合唱とリコーダーのための)【子供の夢/森の子供】
故郷の村Op.17(1945)【仕事を終えて家路に/踊り/民謡調のポルカ】
北欧の春Op37a(1951)(テノール、クラリネットと男声合唱のための幻想曲)
原は歌う(1957)
・青春の夢Op.22a(1946)
イスラエルの民Op.61(1968)(バリトン、男声合唱、2つのトランペット、2つのトロンボーンと3人の打楽器奏者のための)
(『イザヤ書』による)
古代の絵Op.35c(1950)
アダージョOp.47a(1957)(バリトン、フルート、男声合唱とヴィブラフォーンのための)
変身Op.35d(1950)
夜の声Op.84(1977)(バリトンと男声合唱のための)
6月のサウナOp.50b(1959)
プンシュ酒の歌(1955)
■CD3
HaLiBompOp.57a(1964)(朗読、テノールと男声合唱のための)
おいで愛しい人Op.111(1988)(バリトンと男声合唱のための組曲)【僕の大好きな人は君/君がいなくなった/僕と一緒に来るかい?/海に歌う憧れの歌/わたしの知ってる人がやって来ることがあれば】
3つの歌Op.30(1948)【朝早く/ぐるぐる回るパンケーキ】
トゥオネラの家畜Op.57b(1964)(ジャン・シベリウスへのオマージュ)(男声合唱のための)
3つのそれほど真剣でない歌IIOp.35b(1950)(男声合唱のための)【天国の楽団/子守歌/鳥を狩る】
鳥Op.56a(1962)(バリトン、5人の独唱、男声合唱、打楽器とチェレスタのための)
3つのそれほど真剣でない歌IIIOp.39(1952)(男声合唱のための)【鳥のさえずり/カタツムリの歌/おーい!】
山の上に古い町がある(1956)
カレリアーナOp.112(1988)(男声六重唱のための組曲)【子守歌/田園詩/魔法/嘆きの歌/わたしの恋人】
マッティ・ヒュオッキ(指)
ベリマニア・アンサンブル
ペトリ・ベクストレム(テノール、バリトン)、サンポ・ハーパニエミ(バリトン)、ラッベ・オステルホルム(バリトン)、イーダ・アントラ(S)、ハンナ・キンヌネン(フルート)、ミッコ・ラーサッカ(クラリネット)、エーロ・サウナマキ(リコーダー)、リスト・ラッパライネン(チェレスタ)、オッリ=ペッカ・マルティカイネン(打楽器)、パシ・スオマライネン(打楽器)、ユッシ・マルッカネン(打楽器)、ヴェリ=へイッキ・パルヴィアイネン(打楽器)、トマ・ビュニョ(トランペット)、アンニ・ヤースケライネン(トランペット)、ヴァルッテリ・マルミヴィルタ(トロンボーン)、ダレン・アコスタ(トロンボーン)、ダニエル・シュルツ(朗読)、トゥーマス・トコランデル(朗読)、トム・ヴェンツェル(朗読)、タッラ・アンサンブル パシ・ヒュオッキ(リーダー)

録音:2011年5月27日-28日、2012年1月7日、5月26日、2013年1月11日-12日、5月18日、2014年3月29日、5月9日-10日 フィンランド放送(YLE)M2録音スタジオ(ヘルシンキ)
制作:ラウラ・ヘイキンヘイモ、マッティ・ヒュオッキ
録音:アヌ・ピュルッカネン
エーリク・ベリマン(1911?2006)は、フィンランド・モダニズムに大きな存在感を示した音楽家のひとり。1930年代から1940年代にかけてはロ マンティックなスタイルで作曲、1940年代の後期からは半音階を用いた作曲を手がけ、1952年、フィンランド初の十二音技法による作品となるピアノの ための《エスプレッシーヴォ》を作曲しました。作曲家ベリマンの好奇心は、時代は古代エジプトから古代フィンランドの呪文や中世の宗教音楽へ、地域 はサーミの地方から地中海地方、ヨーロッパから極東へと広がり、異なる世界から得たインスピレーションは多様なジャンルの作品に活かされました。ベ リマンは合唱指揮者としても活躍、1950年代の初期からはヘルシンキのアカデミー男声合唱団と男声アンサンブルのムントゥラ・ムシカンテルの指揮を 任され、彼らのためにさまざまなスタイルの男声合唱曲を作曲しました。新たな試みを行った作品も多く、男声合唱のための作品は、作品番号をもつもの だけでも150を数える彼の作品群の中でも重要な位置を占めています。
20世紀の男声合唱音楽を彩った彼の作品を3枚のディスクに収めたアルバム『ベリマニアーナ』。「民謡調」の組曲《わたしのバラ、わたしのユリ》、 古代北欧の詩集『エッダ』による《石碑》、南伝仏教の経典『スッタニパータ』による《ティピタカ組曲》、ステーンハンマルも歌曲にしたブー・ベリマン の詩による《アダージョ》、フィンランドの伝承詩などをテクストにした組曲《おいで愛しい人》、ブルムダールのオペラで知られる『アニアーラ』の原作者、ノー ベル文学賞を受賞したハッリ・マッティンソンの詩に作曲した「ジャン・シベリウスへのオマージュ」《トゥオネラの家畜》、『旧約聖書』の『イザヤ書』による《イ スラエルの民》、スウェーデンのヤン・フリーデゴード、ハリエット・ローヴェンイェルム、グスタフ・フローディングの詩による3つの《それほど真剣でない歌》。 ベリマニア・アンサンブルは、シベリウス・アカデミー・ヴォーカルアンサンブルの男声セクションによるグループ。ヘルシンキ大学男声合唱団を長年指揮 したことで知られるマッティ・ヒュオッキが指揮しました。
録音セッションは2011年から2014年にかけてが行われ、オペラとコンサートの歌手として活動するソリストたち、ラハティSOの首席打楽器奏 者を務めたマルティカイネンをはじめとする器楽奏者、俳優のトム・ヴェンツェルたちが朗読に参加。ベリマン自身のフィンランド語詩による男声六重唱曲《カ レリアーナ》は、パシ・ヒュオッキがリーダーのタッラ・アンサンブルが担当しました。 (Ki)
ABCD-393(1SACD)
極超個体(Hyperorganism)
ヴェリ・クヤラ(1976-):CybOrgan(オルガン、弦楽、ライヴ・エレクトロニクスのための)
Hyperchromatic Counterpoint「極超半音階的対位法」(四分音アコーディオンと録済みマルチチャンネル・テープのための)
スサンネ・クヤラ(Org)
ウーシンタ・アンサンブル
タンペレ・ロー ヴェリ・クヤラ(ライヴ・エレクトロニクス 、四分音アコーディオン)

録音:2013年9月10日 スオニエミ教会(タンペレ、フィンランド)、2014年3月22日 レッパヴァーラ教会(エスポー、フィンランド)
「初めに音があり、力強い音楽がすべての天と地を満たした。和音は星を生み、銀河を生み、惑星と生命を生んだ。そして最後に、あなたと私を生ん だ……」。フィンランドのアコーディオン奏者、作曲家、ヴェリ・クヤラの『極超個体』は、「宇宙の音楽」をイメージした2曲から構成されたアルバムです。 オルガンと弦楽に赤外線カメラ制御のライヴ・エレクトロニクスを加えた《CybOrgan》は、第1部〈-um〉、第2部〈On the Strand of Remote-ness(悠 遠の岸で)〉、第3部〈Warp(ウォープ)〉に分かれ、新宇宙の大エネルギー、太陽風や爆発する銀河の叫びなどが表現されます。この作品では、ヴェリ の夫人、ベルリンに生まれ、ハンス・アイスラー音楽大学でアコーディオンとコレペティトールのピアノを学んだスサンネ・クヤラがオルガンを担当しています。 クヤラ自身が弾く四分音アコーディオンと録音済みテープによる《Hyperchromatic Counterpoint》は、第1部〈Wer Krumel ist, wird Reich(パンくず(ク ラム)を食べる者は誰もが、ライヒだ)〉が〈Bulgarian Infinity Series(ブルガリア無限級数)〉〈Neutral Waves(中立波動)〉〈Bar 16 2/3〉の3 曲から構成され、第2部〈Passacaglia(パッサカリア)〉、第3部〈Sculpture(彫刻)〉、第4部〈Accordion Hyperoriental(ハイパーオリエンタル・ アコーディオン)〉、第5部〈L’ harmonie eternelle(永遠の調和)〉とつづく音楽。 (Ki)
ABCD-394(2CD)
ハッリ・アハマス(1957-):室内オペラ《蛇の指輪》(2008) ウッラ・ライスキオ((Ms)
イルッカ・ラーソネン(語り)
ツァグロス・アンサンブル
ミッコ・ラーサッカ(Cl)
ユハ・ラウロネン(打楽器)
ミンナ・コスキミエス(P、チェレスタ、チェンバロ、ハーモニウム)
レーナ・サーレンパー(ハープ)
キリル・テレンティエフ(Vn)
アヌ・アイラス(Va)
アンテロ・マンニネン(Vc)
サンポ・ラッシラ(Cb)
ペトリ・コムライネン(指)

録音:2015年6月1日-4日 カレヴィ・アホ・ホール(ラハティ、フィンランド)
ッリ・アハマスは、フィンランドの作曲家。ラハティ交響楽団の首席ファゴット奏者も務めています。作曲はシベリウス・アカデミーのエングルンドとラ ウタヴァーラに学びました。自由調性から、さらに半音階的なスタイルで作曲。第2番の交響曲が、2004年の国際ウーノ・クラミ作曲コンペティション の第2位に選ばれました。《蛇の指輪》は、彼の2作目の室内オペラ。メッツォソプラノのウッラ・ライスキオが見つけてきたティッタマリ・マルッティネ ンの詩作『蛇の指輪』を、ライスキオ、演出家イルッカ・ラーソネン、アハマスの三人で台本にまとめ、2幕の作品に作り上げています。「十五世紀、下 ブルグントのベアタ・リヨネーズは、定められていた男のもとにいやいや嫁いでいく。婚礼の日、かつて恋に落ちた男性が披露宴の場にいることに気づく。『誓 います』の言葉は、新郎ではなく、彼女が心を捧げただひとりの男に向けられる。最初の子を疫病で失くしたものの、多くの子に恵まれる。子供たちが 成長すると彼女は若き日に恋した男のとこに戻っていく……。ベアタは、家庭生活よりも薬草の世界に夢中になっている。心の均衡を支えているのは、薬 草と薬効を目録にまとめること。司教たちの警告も無視、病を癒すという薬草ケーキを近所の人々のために作りつづける。夫と家事には不満。ベアタの作っ た薬草のペーストを食べた夫が死に、彼女は呪いにも魔法にもかからない女になっていた。ベアタが老衰で死ぬ。葬儀に集まった人々が皮肉をこめて語る。 『わたしたち近所のものは、彼女のことは、いいことしか言わない』」。《蛇の指輪》は、メッツォソプラノが物語のなりゆきを語り、歌うスタイルを採り、チェ ロとコントラバスの演奏する「プロローグ」の主題など、いくつかの主題と示導動機により音楽が進められます。2008年夏、カヤーニ詩週間で初演。「リ ベラル思考、理想主義、実験願望」をキーワードに活動をつづける室内アンサンブル、ツァグロスを、初演と同じペトリ・コムライネンが指揮しました。 (Ki)
ABCD-395(1SACD)
バッハ:ギター編曲作品集Vol.2
リュート組曲ハ短調BWV997
リュート組曲ホ短調BWV996
プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調BWV998
目覚めよと呼ぶ声が聴えBWV645
イスモ・エスケリネン(G)

録音:2015年5月25-28日スネルマン・ホール、フィンランド、コッコラ
活躍を期待されるフィンランドの若手ギタリスト、イスモ・エスケリネン[1971-] 自身の編曲によるバッハ編曲集第2弾。エスケリネンはクオピオの生 まれ。ティモ・コルホネン、オスカル・ギリヤらに学び、スカンディナヴィア・ギター・コンペティションを初めとする各地のコンクールで優勝した後、ソ ロイスト、室内楽奏者として活躍しています。 リュート組曲は、バッハをギターで演奏する人々は避けては通れない名作。粒が綺麗に整ったエスケリネンの演奏は、バッハの音楽と相性がよく、説得 力のある見事な解釈も相まって、爽快な演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
ABCD-396
バッハ::ゴルトベルク変奏曲 ラ・コンパニー・ポシェット
[ミンナ・ペンソラ(Vn)、アンティ・ティッカネン(Va)、セルゲイ・マーロフ(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)]

録音:2016年2月17日、19日?20日 聖カタリナ教会(サンクトペテルブルク、ロシア)
制作・録音:アレクセイ・バラシュキン
J・S・バッハが鍵盤楽器独奏のために作曲した《ゴルトベルク変奏曲》は、リストやブゾーニのころから編成を変えて演奏することが行われ、19世紀 の終わりには2台ピアノの版も作られました。旧ソ連のアゼルバイジャンに生まれたアメリカのヴァイオリニスト、ドミートリー・シトコヴェツキー(1954?) による弦楽三重奏のための編曲が作られたのはグレン・グールドが亡くなった後。グールドを追悼したこの作品は、スウェーデンのトリオ・シリアクス=ペー ション=ライティネンをはじめ各国のグループにより演奏され、弦楽三重奏のレパートリーとして定着してきています。ロシアのヴァイオリンとヴィオラの奏 者、セルゲイ・マーロフ(1983?)が「肩掛けのチェロ」ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラを弾き、SQ Meta4 のミンナ・ペンソラと、Meta4 の創設メンバーだったアンティ・ティッカネンと組んだ「ラ・コンパニー・ポシェット」の《ゴルトベルク変奏曲》は、シトコヴェツキーの版を基本に三人 が共同で編曲を手がけました。彼らはフィンランドで演奏した後、ロシアのサンクトペテルブルクに渡り、ネフスキー大通りにあるカトリックの聖カタリナ 教会でアルバムのための録音セッションに臨みました。マーロフのヴィオロンチェロ・ダ・スパッラは、ドミートリー・バディアロフが彼のために2011年 に製作した楽器。ペンソラはカルロ・ベルゴンツィ製作のヴァイオリン(1732年)、ティッカネンはエーロ・ハーハティのヴィラ(2010年製作)を弾い ています。 (Ki)
ABCD-398
(1SACD)
『ゲートウェイ』
バッハ
(リスト編):幻想曲とフーガ.ト短調(BWV542) S.463
シューベルト:4つの即興曲 D.899(Op.90)
リスト:ピアノソナタ ロ短調 S.178
リスト=マッティ・マリン(P)

録音:2014年9月24日-25日 クーサーホール(クーサンコスキ、フィンランド)
ィンランドのピアニスト。リスト=マッティ・マリン(1976?)は、シベリウス・アカデミーの博士課程で「ピアノ・トランスクリプション」を研究し、 その一環として録音したチェルニー、タールベルク、J.S.バッハ、ベートーヴェン、リストたちの作品による『ピアノ・トランスクリプションの芸術』(ABCD240) でCDデビュー。2010年に博士号を取得しています。ワーグナー作品のトランスクリプションを演奏した『魔の炎(Magic Fire)』(ABCD353)につ づく Alba レーベル第6作『ゲートウェイ(Gateways)』。J.S.バッハの音楽の本質とピアノの響き、技巧を完全に把握していたリストが、原曲の重量感 を尊重し「バロックオルガンではなく大型のロマンティック・オルガン」のために編曲した《幻想曲とフーガ ト短調》。シューベルトの《即興曲》は「第1 番ハ短調が単音の旋律による『暗い響き』の変奏曲、テンポの速い無窮動ワルツの性格をもつ第2番変ホ長調、無言歌』の第3番変ト長調は、オース トリアの民俗舞曲レントラーを思わせるリズムのフレーズも現れる第4番変イ長調」。「シューベルトの《さすらい人幻想曲》とヴェーバーのピアノと管弦 楽のための《コンツェルトシュテュック》から大きな影響を受けた」(マリン)リストの《ソナタ ロ短調》。ピアノ音楽の楽しみに聴き手を誘うような「独創 的な始まり(ゲートウェイ)」をもつ作品によるプログラムが組まれています。アルバムは「私たちがみな通らねばならない門(gate)に歩みを進める前に、 できあがったマスターテープを聴くことのできた父ヨウニ・マリン」の思い出に捧げられました。 (Ki)
ABCD-399(1SACD)
『嵐 − 恐怖』
ノルドグレン(1944-2008):ピアノ協奏曲第2番 Op.112(2001)(ピアノ、弦楽と打楽器のための)
エーディト・セーデルグランの詩による歌曲集Op.129(2003)(メゾソプラノ、弦楽とハープのための)【神々はどこにいるのか/神々がやってくる/嵐/変身】
左手のためのピアノ協奏曲 Op.129(2004)(左手のピアノと室内管弦楽のための)
ヘンリ・シーグフリードソン(P)
オストロボスニアCO
ユハ・カンガス(指)
モ ニカ・グループ(Ms)

録音:2015年5月22日?23日(歌曲集)、25日?26日(協奏曲) スネルマンホール(コッコラ、フィンランド)
制作・録音:サイモン・フォックス=ガール
「音楽は、孤立した『人工的』な芸術品ではない。だから、日々の生活や、目で見て、経験して、感じるといったあらゆることと作曲を切り離すことは できない。作曲は、言葉よりも的確に自己を表現するために必要な手段であり、他の人たちとコミュニケーションを図る方法だ」。フィンランドの作曲家ノ ルドグレンは、1976年にこう語り、その「哲学」を生涯変えることがなかったといわれます。彼の最大の理解者のひとり、ユハ・カンガス(1945?)と オストロボスニア室内Oによるシリーズ。ノルドグレンの作品の中で重要な位置を占める「協奏曲」の2曲と、彼のジャンルでは数少ない歌曲集が 取り上げられました。 ピアノ協奏曲第2番はオウルンサロ音楽祭の委嘱作。弦楽の各パートを分割するオーケストレーションと打楽器の効果的な使い方によって「室内O」 の規模を超える表現をめざしたドラマティックな作品です。スウェーデン系フィンランドの詩人エーディト・セーデルグランの詩による2つの歌曲集のうち 2003年の作品は、「神々はどこにいるのか」「神々がやってくる」「嵐」「変身」の4つの詩を劇的、論理的な流れに構成。ハープを加えた弦楽オーケスト ラのために作曲されました。2007年の初演と同じモニカ・グループが歌います。《左手のためのピアノ協奏曲》は舘野泉の委嘱により作曲されました。「旅 に出た夫に捨てられたと思い、悲しみと怒りの末に死んでしまった女。戻ってきた男は、妻に八つ裂きにされるのではないかという恐怖に襲われる……」。 小泉八雲の『影(Shadowings)』に収められた『死骸にまたがる男(The Corpse-Rider)』に基づく標題音楽です。「オープニング、第2ヴァイオリン が第1ヴァイオリンよりも半音低く調弦され、彼のこれまでのどの作品よりも幽霊っぽい雰囲気を醸し出す。骨まで凍りつきそうな泣き声をあげる打楽器。 ピアノの最初の音楽は、恐怖にめざめた男の感情を表現すると考えられる……」(カレヴィ・アホ)。2つのピアノ協奏曲のソリストは、フィンランドのヘンリ・ シーグフリードソン(1974?)。2005年にボンで開催された第1回国際ベートーヴェン・コンペティションで第1位と聴衆賞を受賞、室内楽特別賞を共 同受賞、パルムグレンの3曲のピアノ協奏曲(ABCD385)とユッカ・リンコラの第1番の協奏曲(ABCD364)を Alba Records に録音しています。 (Ki)

ABCD-400(1SACD)
『四月』
セリム・パルムグレン(1878?1951):ピアノ協奏曲第4番Op.85「四月」(1926?27)
ピアノ協奏曲第5番イ長調 Op.99(1939?41)
3つの情景の田園詩Op.50(1918)【朝・エレジー・夕べ】
異国風の行進曲Op.46(1915 rev.1945)
ヤンネ・メルタネン(P)
ポリ・シンフォニエッタ 
ヤン・セーデルブロム(指)

録音:2016年2月15日?19日 プロムナードホール(ポリ、フィンランド)
制作・録音:サイモン・フォックス=ガール
ポリ・シンフォニエッタとヤン・セーデルブロムのパルムグレン作品集。ピアノ協奏曲第1番・第2番・第3番と「ヴァイオリンとピアノのための小品」 を演奏した最初のアルバム(ABCD385)につづく第2集がリリースされます。ピアノ協奏曲第4番は、パルムグレンがアメリカのロチェスターに滞在し ていた時期に作曲され、帰国後、ナーンタリで完成しました。「四月」の副題をもち、5曲のピアノ協奏曲のうち印象主義の要素がもっとも鮮やかに示された、 単一楽章の作品です。第5番は、ピアニスト、ヘルシンキ音楽院(現、シベリウス・アカデミー)のピアノと作曲の教授、批評家として多忙なパルムグレ ンが、第二次世界大戦中、作曲家として最後に積極的に作品を発表した時代を代表する作品です。古典的な語法と伝統的な3楽章の構成。1942年2月、 初演の翌日、ラジオ放送で演奏を聴いたシベリウスから電話があり、賛辞が贈られたといわれます。「田園詩」は、1918年、フィンランド内戦の時代の 作品です。アレグロ・ヴィヴァーチェの〈朝〉、抒情的な〈エレジー〉、弦楽セクションだけで演奏されるノスタルジックな気分の〈夕べ〉。「異国風の行進曲」 は、ピアノのための「行進曲風に」を作曲者自身が管弦楽用に編曲した作品です。ピアノ協奏曲2曲は、コッコネンの作品集(ABCD127)、ショパンの「夜 想曲」(ABCD160, ABCD190)とピアノ協奏曲(ABCD247)などの録音で知られるヤンネ・メルタネン(1967?)がソロを弾いています。 (Ki)
ABCD-401
『川を渡る』
ユハニ・ヌオルヴァラ(1961-):ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソロ(2008)
メシアン(1908-1992):キリストの昇天(1934)(オルガンのための)
オッリ・コルテカンガス(1955-):奉献唱(2012)(ヴィオラ・ダ・ガンバのための)
コルテカンガス:5つの川を渡る(2008)(オルガンとヴィオラ・ダ・ガンバのための)【アケローン/コキュートス/プレゲトーン/レーテー/ステュクス】
ヴァルプ・ハーヴィスト(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カリ・ヴオラ(Org)[中央ポリ教会(フィンランド)のパッシェン・キール・オルガン(2007年)]

録音:2013年10月7日?8日 中央ポリ教会(ポリ、フィンランド)
ブラームス(ABCD121)、レーガー(ABCD175)、J・S・バッハ(ABCD209)の作品を録音したフィンランドのオルガニスト、カリ・ヴオラの新作。 フィンランドのヴィオールとチェロの奏者、ヴァルプ・ハーヴィストと共演、ヴィオラ・ダ・ガンバとオルガンのソロとデュオの作品を演奏しています。メシ アンの《キリストの昇天》とともにメイン・プログラムに組まれた《5つの川を渡る》は、フィンランドのコルテカンガスが、パライネン・オルガンフェスティ ヴァルの委嘱により作曲した作品。《オリヴィエ・メシアンへのオマージュ》の副題をもち、オルガンとヴィオラ・ダ・ガンバのためのデュオ曲として書かれ ています。ギリシャ神話の冥界ハーデースを囲む5つの川 −−「悲嘆の川」アケローンとコキュートス、「火の川」プレゲトーン、「忘却の川」レーテー、 死者の魂を冥界へ渡すステュクス−−の名をもつ5つの楽章で構成。具体的なプログラムではなく「川とその川を渡る印象」を表現したという音楽です。 コルテカンガスのヴィオラ・ダ・ガンバのソロ曲《奉献唱》は、ラップランドのヘタ音楽祭の委嘱作。ラエスタジアス派の復活祭の賛美歌に基づいて作曲 されています。ユハニ・ヌオルヴァラの《ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソロ》は、純正律の楽器のための独奏曲。瞑想に始まり、勢いのついたあと、静 穏に終わる。ヴィオール奏者、ルオラヤン=ミッコラの委嘱で作曲されました。録音セッションは、前作『喜びと悲しみの賛美歌』(ABCD362)と同じ、 ポリの中央ポリ教会で行われました。クルト・ルーダースがフランスのロマンティック・オルガンの伝統に基づき設計、キールのパッシェン・キール・オル ガン工房が制作した楽器の設置された教会です。 (Ki)
ABCD-402
『フォーク・シーズンズ』
ヴィヴァルディ:『四季』(《和声と創意の試み》 Op.8 から)
ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV269(Op.8 no.1)《春》
ヴァイオリン協奏曲 ト短調 315(Op.8 no.2)《夏》
ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 RV293(Op.8 no.3)《秋》
ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調 RV297(Op.8 no.4)《冬》
ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV114
合奏協奏曲 イ短調 RV.522(Op.3 no.8)(2つのヴァイオリン,弦楽と通奏低音のための)*
2つのヴァイオリン,弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調 RV511 *
クレータ=マリア・ケンタラ(バロックVn)
シーリ・ヴィルッカラ(バロックVn)*
バロッコ・ボレアーレ

録音:2016年6月4日?7日 カウスティネン教会(カウスティネン、フィンランド)
カウスティネンは、ヘルシンキの北、中央オストロボスニアにある町。人口は約4,300。毎年開催されるスカンディナヴィア最大の民俗音楽祭により国 際的にも知られています。バロッコ・ボレアーレは、バロック音楽をこの地域に定着させようと、2013年に創設されたピリオド楽器のアンサンブルです。 リーダーのクレータ=マリア・ケンタラは、カウスティネン生まれ。バロック・ヴァイオリンをラインハルト・ゲーベルとモニカ・ハジェットに学びました。 1691年製のジョヴァンニ・バッティスタ・ロゲーリを弾いています。『フォーク・シーズンズ』は、バロッコ・ボレアーレのアルバム第1作。『四季(フォー・ シーズンズ)』をメインにヴィヴァルディの協奏曲を6曲、演奏しています。アルバムの楽器編成は、ヴァイオリン6、ヴィオラ2、チェロ1、ヴィオローネ 1の弦楽器群と、チェンバロ、ハープ、プサルタリー、カンテレ、テオルボ、バロックギター、ビウエラの通奏低音。「『夏』から感じるものといえば、まず、 うるさい蚊のこと。フィンランド人は、冬をどう楽しむかということを誰よりもよく知っている。外に出れば氷の上で遊び、家の中では暖炉のそばで心地よ い時間を過ごす」(通奏低音担当アンドルー・ローレンス=キング)。フォーク・フィドルの長い伝統をもつカウスティネンの音楽家たち。『四季』では通奏 低音の3人が「鳥笛(バードホイッスル)」も担当、「音楽の創意」全開の音楽を展開していきます。2つのヴァイオリンのための作品は、ケンタラに教わっ たシーリ・ヴィルッカラが第2ヴァイオリンを担当します。2016年4月、カウスティネンの教会でセッション録音されました。 (Ki)

ABCD-403(1SACD)
ブラームス:交響曲第2番
レイフ・セーゲルスタム:交響曲第289番「When a Cat Visited」
レイフ・セーゲルスタム(指&P)
トゥルクPO

録音:2015年11月2-5日(ブラームス)、2016年1月4-7日(セーゲルスタム)
トゥルク・コンサートホール
北欧が生んだ巨人レイフ・セーゲルスタムによる新プロジェクトがフィンランドの ALBA レーベルでスタート。ブラームスの 4 つの交響曲とセーゲルス タムの新作交響曲 4 つ収録していきます。第2弾はブラームスの第2とセーゲルスタムの第289番。セーゲルスタムとブラームスの組み合わせは音楽的には意外に感じますが(容貌はそっくり?!)、 1990 年代前半にラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団との全集を残しています。ブラームスはセーゲルスタムと対照的に交響曲は僅か 4 曲。第 1 番は 20 年以上の歳月をかけて作曲されましたが、この第 2 番はヴェルター湖畔のペルチャハで着想され、クララ・シューマンの家があったド イツはバーデンバーデンのリヒテンタールで完成されました。わずか 4 カ月という期間で書き上げました。セーゲルスタムは終始落ち着いたテンポで進み、 フレーズやリズムの取り方が独特で、素っ気なさがかえって印象に残る響きを作り出しています。300 番目前のセーゲルスタムの 289 番の交響曲「When a Cat Visited」。猫の鳴き声を表すような、弦の唸り、フルートのトレモロが特徴的な作品。トゥルク・フィルハーモニー管に所属する日本人ヴァイオリ ン奏者がソロを務めています。また、セーゲルスタムは 2012 年からトゥルク・フィルの芸術監督を務めており、息のあった手兵との演奏が展開されてい ます。 (Ki)
ABCD-404(1SACD)
作曲家エーリク・フォルデル(1917-1981)のポートレート
民謡の調子で(1952)(弦楽オーケストラのための)
歌(1955)(声と弦楽オーケストラのための)(ユーセフ・ヴェクセル 詩)
北のロマンス(1950s)(ピアノのための)
春の歌Op.1 no.1(1941)(声とピアノのための)(ユーハン・ルードヴィーグ・ルーネベリ 詩)
フィンランド民謡風に(1950s)(ピアノのための)
眠れぬ月夜(1946)(声とピアノのための)(エーリク・リンドルム 詩)
四月最後の宵(1953)(声と弦楽オーケストラのための)(カトリ・ヴァラ 詩)
オストロボスニアの民謡(1955)(弦楽オーケストラのための)
三枚の渓谷の絵(1974)(弦楽オーケストラのための)
オストロボスニアの民謡 II(1970)(弦楽オーケストラのための)
まだ花が咲いている(1963)(混声合唱のための)(グンナル・ビョーリング 詩)
渓谷のロマンス(1951)(ピアノのための)
夜(声と弦楽オーケストラのための)(ヨエル・ルント 詩)
夜想曲(1940s)(ヴァイオリンとピアノのための)
七月の夜は、もう明けようとしている(1946)(声とピアノのための)(カール・スプルンド 詩)
夏の牧場(1981)(混声合唱のための)(ヴィクトル・スンド 詩)
オストロボスニアの民謡 III(1978)(弦楽オーケストラのための) 
ディヴェルティメント・プラッカ II Op.6(1975)(フルート、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための)
即興曲(1950s)(ピアノのための)
ベネディクトゥス(1960)(ヴァイオリンとピアノのための)
ピアノの楽譜Op.1(1962)(ピアノのための)
大男の農夫(1976)(男声合唱のための)
ヴィットサルの古い民謡(編)(1980)(弦楽オーケストラのための)
オストロボスニア室内O
ユハ・カンガス(指) アヌ・コムシ(S)
メーリ・プラッカ(S) 
モニカ・グループ(Ms)
レイヨ・トゥンカリ(Vn) 
キリル・コズロフスキ(P)
テロ・タヴァラ(P)
アグレプタcho 
マーリン・ストゥールビョーク(指)
プラッカ四重奏団
ティモ・プラッカ(Fl)
ペッコ・プラッカ(Vn)
ハイナルカ・スタンディ(Va)
ラウリ・プラッカ(Vc)


録音:2014年6月5日、2015年5月23日、2016年5月28日?6月1日、11月24日 スネルマン・ホール(コッコラ、フィンランド)
制作・録音:サイモン・フォックス=ガール
エーリク・フォルデルは、フィンランド、コッコラのスウェーデン系フィンランドの家に生まれました。ベンクト・カールソン、ユッシ・ヤラス、アーレ・ メリカント、レオ・フンテクたちに学んだ後、オストロボスニアで作曲家、指揮者、ピアノ教師として活動しました。44曲の交響曲、協奏曲、室内楽曲、 歌曲、合唱曲を作曲。1952年の「民謡の調子で」の弦楽オーケストラ版は、オストロボスニア室内Oをはじめとする北欧のアンサンブルがレパー トリーにし、フィンランド放送など北欧を中心とする放送局も彼の作品を録音、ラジオ放送しています。『渓谷に映るもの』は、フォルデルが作曲したさま ざまなジャンルとスタイルの音楽による「ポートレート・アルバム」です。 (Ki)
ABCD-405(1SACD)
ウィリアム・バード:ヴァージナルのための後期の音楽
前奏曲 MB1
サー・ウィリアム・ピーターのパヴァーヌとガイヤルドMB3
パヴァーヌとガイヤルドMB52
さあジョン、私に口づけをMB81
ファンタジアMB25
カリーノ・カストゥラメMB35
ガイヤルドMB77
ラクリメのパヴァーヌMB54
ハーディングのガイヤルドMB55
ムッシュのアルマンMB44
鐘MB38
ソールズベリ伯爵のパヴァーヌとガイヤルドMB15
私のうけた苦しみの訴えが情熱を動かすならMB113
わが窓辺より去れMB79
ギボンズ(1583-1625):ソールズベリ卿のパヴァーヌとガイヤルドMB18/19
アーポ・ハッキネン(チェンバロ、ヴァージナル)
使用楽器:チェンバロ:Benedetto Floriani(c.1570) ヴァージナル:Joannes Ruckers(1604)

録音:2016年6月11日?13日、聖イグナチオ聖具室、サルッツォ、イタリア
制作・録音:ミッコ・ムルトニエミ
フィンランドの古楽ミュージシャン、アーポ・ハッキネン(1976?)は、ルネサンス期イギリスのウィリアム・バードを彼のレパートリーに欠かせない重 要な作曲家のひとりに位置づけてきました。彼がバードのヴァージナル曲を弾いた最初のアルバム(ABCD148)は、「輝かしいヴィルトゥオーゾ性から は本当の意味での興奮が生まれ、それでいながら、ざっくばらんな演奏スタイル、知的な充足感、気さくな性格は変わらない」(” Early Music Review” Robin Bigwood)と評されています。いつの時代にあっても五指に入る偉大な作曲家」と、ハッキネンの師事したグスタフ・レオンハルトが語るバードの ヴァージナル音楽の第2集。「後期の音楽」を録音するにあたりハッキネンが選んだ楽器は、ベネデット・フロリアーニが1570年ごろ製作、1988年に リストアされたチェンバロと、アントワープのルッケルス兄弟の工房で製作されたヴァージナル(スピネット)。これらの楽器を所蔵するジュゼッペ・アッカ ルディの鍵盤楽器コレクションのある、イタリア、サルッツォに赴き、録音セッションが行われました。 (Ki)
ABCD-406
『オルフェオ・アモローゾ』
グレアム・リンチ(1957-):ロンドンのブルー(2016)
ペッカ・ヤルカネン(1945-):アナバシスか〜ギターまたは10弦ギターのための5つのノクターン(2015)より  
不眠症のためのノクターン、湿原のジプシー
ユッカ・ティエンスー(1948-):Kymmari(2016)
ニキータ・コシュキン(1956-):オルフェオ
アナスタシア・サロ(1980-):手のひらに乗った雲
シド・ヒッレ(1961-):10弦ギターのための即興曲
トヌ・コルヴィツ(1969-):セレナード
マリ・マンテュラ(10弦ギター)
使用楽器:10弦ギター(最低域4弦フレットレス):Kauko Liikanen(2015)、10弦ギター:Kauko Liikanen(2001)

録音:2016年5月27日?29日、6月12日?14日、2017年1月20日?22日、ハウホ教会(ハメーンリンナ、フィンランド)
制作:マリ・マンテュラ、ペッカ・ヴェサネン
録音:ペッカ・ヴェサネン
ィンランドのギタリスト、マリ・マンテュラの『10弦ギター』(ABCD261)に続く10弦ギターによるアルバムの第2作。イギリスのグレアム・リンチがボー ドレールの詩集『パリの憂鬱』からインスピレーションを得て書いた「ブルー」な気分の4つの組曲「ロンドンのブルー」。「エスニック」と「アルカイック」 に関心を寄せるペッカ・ヤルカネンの「アナバシス」組曲から第3曲〈不眠症のためのノクターン〉と第1曲〈湿原のジプシー〉。フィンランドきっての「アヴァ ンギャルド」音楽家、ユッカ・ティエンスーが「最低域4弦フレットレス」の新モデル10弦ギターのために書いた「不思議なオーラ」を放つ「Kymmari」。 ニキータ・コシュキンの「オルフェオ」は、アダージョ、アレグレット、アダージョの3つの部分から成る哀悼の音楽。「手のひらに乗った雲」は、カレリ ア共和国のペトロザヴォーツク生まれ、フィンランドをルーツにもつアナスタシア・サロの書いた楽しい小品。「10弦ギターのための即興曲」のシド・ヒッ レは、ドイツのフライブルク生まれ、フィンランド在住の音楽家。ジャズを背景にピアニスト、作曲家、指揮者として活動しています。エストニアのトヌ・ コルヴィツ の「セレナード」は、穏やかな気分の小品。「愛のオルフェウス」をイメージしたプログラム構成のアルバムです。 (Ki)
ABCD-407(2CD)
シマノフスキ ピアノ作品集 第4集・第5集
■CD1〜ピアノ作品集 第4集
前奏曲とフーガ 嬰ハ短調(1905-09)
ポーランド民謡による変奏曲 ロ短調 Op.10(1900-04)
ピアノのための12の習作 Op.33(1916)
4つのポーランド舞曲(1926)
ロマンティックなワルツ(1925)
■CD2〜ピアノ作品集 第5集
変奏曲 変ロ短調 Op.3(1903)
ピアノ・ソナタ第1番ハ短調 Op.8(1903-04)
20のマズルカ Op.50(1924-25)【第5曲 モデラート 第6曲 ヴィヴァーチェ、第7曲 ポコ・ヴィヴァーチェ、第8曲 モデラート】
20のマズルカ Op.50(1924-25)【第17曲 モデラート、第18曲 ヴィヴァーチェ-アジタート、第19曲 ポコ・ヴィヴァーチェ-アニマート・エ・グラツィオーゾ、第20曲 アレグラメンテ、コン・ブリオ】
アヌ・ヴェヘヴィライネン(P)
フィンランドのピアニスト、アヌ・ヴェヘヴィライネン がシベリウス・アカデミーの博士課程でシマノフスキを研究した成果を5枚のアルバムに録音する プロジェクトの最後のリリース。 (Ki)
ABCD-409(1SACD)
『ホムンクルス(Homunculus)』
エサ=ペッカ・サロネン(1958-):ホムンクルス(2007)(弦楽四重奏のための)
ジェルジュ・リゲティ(1923-2006):弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」(1953-54 rev.1958)
ブリテン:弦楽四重奏曲第3番 Op.94(1975)
カムスSQ
【テルヒ・パルダニウス(Vn1)、ユッカ・ウンタマラ(Vn2)、ユッシ・トゥフカネン(Va)、ペトヤ・カイヌライネン(Vc)】

録音:2016年9月1日?4日、聖カタリナ教会(カルヤー、フィンランド)
シベリウス・アカデミーの学生たちが2002年に結成したSQ「カムス」のアルバム第3作。前作の『異なった声』(ABCD383)ではシベ リウスの「内なる声」とカイパイネンとティエンスーの四重奏曲を演奏、新作では、彼らが学んだブリテン=ピアーズ・プログラムで知った「海を強く志 向した」ブリテンの作品を中心に「海と人生」を考察したプログラムが組まれました。「遠い昔から、人生は海になぞらえられてきた。波浪、大嵐、潮の 流れが弱まって停止する憩流には、私たちに語りかけ説明する力がある。とりわけ、海に面した国々は常に畏怖の念を抱き、その身勝手な原理を愛し、魂 の伴侶とみなしてきた」。フィンランドのエサ=ペッカ・サロネン(1958?)は、近年作曲家としてより指揮者として名を挙げておりますが、作曲をラウタヴァー ラ、イタリアのドナテッリとカスティリョーニに学び、代表作のひとつに挙げられるアルト・サクソフォーン協奏曲(1980)や「L. A. Variations」(1996) など、40数曲の作品を発表してきました。この「ホムンクルス」は、ニューヨークのアイスリップ・アーツカウンシルなどの委嘱で作曲されました。錬金 術師が作り出す人造人間(ラテン語「小人」)の曲名が示唆するとおり「室内楽」という小さな型につめられた大きな音楽とみなされています。リゲティ の 弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」は、彼がハンガリーから亡命する前、バルトークの第3番と第4番の四重奏曲からインスピレーションを得て作曲 されたという単一楽章の作品です。ブリテンの弦楽四重奏曲第3番は、海を眺めながら死んだ芸術家を主人公とするオペラ「ヴェニスに死す」の2年後 に書かれた、最後の作品群の一作。ブリテンの私的遺言とも考えられ、オペラからの引用のある最後の第5楽章〈レチタティーヴォとパッサカリア〉には、 ヴェネツィアのニックネーム「La Serenissima(こよなく晴朗なところ)」のタイトルがつけられています。 (Ki)
ABCD-410
『フィンランド・ヴァイオリン音楽』
ヘルヴィ・レイヴィスカ(1902-1982):ピアノ三重奏曲(1925)*
エルッキ・メラルティン(1875-1937):弦楽三重奏曲 Op.133 **
ヴァイノ・ライティオ(1891-1945):ヴァイオリンとピアノのための作品集 Op.18(1920/1923)
ミスミソウ(1943)(ヴァイオリンとピアノのための)
KAAAS トリオ *【アンネマリー・オーストレム(Vn)、ティーナ・カラコルピ(P)、ウッラ・ラムペラ(Vc)】
アッテ・キルペライネン(Va)**、
トマス・ヌニェス=ガルセス(Vc)**

録音:2017年1月14日-15日、28日-29日 セッポ・キマネン・ホール(カウニアイネン、フィンランド)
「1920年代のフィンランド、シベリウスの陰でどんなヴァイオリン音楽が作られていたか?」。シベリウス・アカデミーの博士課程で学んだヴァイオリニ スト、アンネマリー・オーストレム(1977-)のアルバム第2作では、当時主流だった音楽スタイルの作品が4曲、演奏されます。番号付き交響曲を3曲作った、 フィンランドで最初の女性交響曲作家ヘルヴィ・レイヴィスカ (1902-1982)のピアノ三重奏曲は、「アレグロ・コン・フォーコ」と「ラルゴ−アレグロ− ラルゴ」の2楽章で構成された、保守的な様式を基本にポリフォニーと半音階のスタイルも取り入れた後期ロマンティシズムの情熱的な音楽とみなされる 作品。シベリウス・アカデミーの図書館に保存されていた手稿譜を KAAAS トリオが発見し、第1稿と第2稿を組み合わせて演奏しています。彼女が作 曲を学んだエルッキ・メラルティン(1875-1937)は、交響曲6曲、管弦楽曲、ヴァイオリン協奏曲、室内楽曲、バレエ、オペラと多ジャンルの音楽を 後期ロマンティシズム、印象主義、表現主義と幅広いスタイルで作曲しました。弦楽三重奏曲は、ロマンティックなスタイルで書かれた4つの弦楽四重奏 曲の後、1920年代初期の作品と推測されています。「アンダンテ−アレグロ」「アンダンテ・フネーブル(葬送のアンダンテ)」「プレスト」「終曲−ヴィヴァー チェ」の4楽章で書かれ、明確な調性のあるスタイルからモダニストの要素まで取り入れた、めまぐるしく気分が変化する作品です。ヴァイノ・ライティオ (1891-1945)は、アーレ・メリカントとともに改革者として1920年代フィンランドの音楽シーンに登場しました。「ヴァイオリンとピアノのための作品 集」は、彼が表現主義的な管弦楽曲を主に手がけていた時期に作曲されたモダニズム的手法による多面的気分の音楽。「ミスミソウ」は、優しい雰囲気 を漂わせる小品です。 (Ki)
ABCD-412(1SACD)
ガブリエッリ、スカルラッティ チェロのための作品全集
ガブリエッリ(1651/59-1690):チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調(第1版)
 2つのチェロのためのカノン ニ長調
 無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第7番 ニ短調
 チェロと通奏低音のためのソナタ イ長調
 無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第2番 イ短調
 チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調(第2版)
 無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第3番 ニ長調
 無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第1番 ト短調
A・スカルラッティ(1660-1725):チェロと通奏低音のためのソナタ第2番 ハ短調
ガブリエッリ:無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第4番 変ホ長調
A・スカルラッティ:チェロと通奏低音のためのソナタ第3番 ハ長調
D・ガブリエッリ:無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第6番 ト長調
・無伴奏チェロのためのリチェルカーレ第5番 ハ長調
A・スカルラッティ:チェロと通奏低音のためのソナタ第1番 ニ短調
グアダルーペ・ロペス・イニゲス(バロックVc)
通奏低音【マルック・ルオラヤン=ミッコラ(バロック・チェロ)、オッリ・ヒューリュネン(バロックギター/ アーチリュート)、ラウリ・ホンカヴィルタ(Cemb)】
[楽器 Lopez Iniguez: baroque chello by Claude Pieray(Paris 1725)、Luolajan-Mikkola: baroque cello by Barak
Norman(London c.1700)、Hyyrynen: baroque guitar after a Roman model by Giovanni Tester from 1620s built by
Ivo Magherini(Bremen 2006)、Honkavirta: Flemish harpsichord by Henk van Schevikhoven(Pornainen c.1993)]

録音:2016年11月7日-8日、2017年6月5日-7日 聖ラウレンティウス教会(ヴァンター、フィンランド)
制作・録音:ミッコ・ムルトニエミ
グアダルーペ・ロペス・イニゲス(1983-)は、ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミーを活動の拠点とするスペインの音楽家。音楽修士号と心 理学の博士号をもち、バロック・チェロのソリストとしてフェスティヴァルなどに出演しながら、芸術面と科学面からクラシカル音楽と演奏について総体的 な研究を続けています。彼女のデビューアルバム。イタリア・バロック期の作曲家ふたり、チェロのヴィルトゥオーゾとして名声を博し、無伴奏チェロの最 初期の作品を書いたドメニコ・ガブリエッリと、オペラと室内カンタータで知られるアレッサンドロ・スカルラッティのチェロのための音楽。ふたりの作品 との出会い、演奏に使った楽譜、解釈などについて、ロペス・イニゲスの書いた詳細なライナーノートがブックレットに載せられています(英語、スペイン語、 フィンランド語)。ファンタズムやベルゲン・バロックへの参加でも知られるマルック・ルオラヤン=ミッコラ(1957-)を中心とするグループが通奏低音 で共演。 (Ki)
ABCD-413
『孤独の歌』
オウティ・タルキアイネン(1985-):無言歌(Sans paroles)(2012)(ソロ・クラリネットのための) 
メシアン:鳥たちの深淵(1941)(「時の終わりのための四重奏曲から」
ライヒ(1936-):ニューヨーク・カウンターポイント(1985)(クラリネットと10のテープ録音のための)
ベリオ(1925-2003):リート(1983)、セクエンツァ第9a(1980)
フランコ・ドナトーニ(1927-2000):Clair I(1980)
ラウリ・サッリネン(Cl)
録音:2017年1月16日-20日 オラリ教会(エスポー、フィンランド)
制作・録音:サイモン・フォックス=ガール
ラウリ・サッリネン(1982-)は、フィンランドのクフモ生まれ。シベリウス・アカデミーのカリ・クリークとフランソワ・バンダ、マンハッタン音楽学校のチャー ルズ・ナイディックに学びました。アヴァンティ!室内O、ラップランド室内Oなど、フィンランド国内のオーケストラに客演、ヘルシンキのウー シンタ・アンサンブル、オスロのアンサンブル・テンポルムとミクロアンサンブルと共演、オスロのウルティマやニューヨークの MATA などの現代音楽フェ スティヴァル、クフモ室内楽フェスティヴァルに参加してきました。『孤独の歌』が、デビューアルバム。「ノスタルジア(リート)、憧れ(無言歌)、暗闇と 希望(鳥たちの深淵)、光(Clair)、他者あるいはその他の何かとのコミュニケーション(ニューヨーク・カウンターポイント)」を彼に語りかけてきた曲と「自 己探求と発見、抽象的な孤独を打倒するか是認するための旅」と彼が考えるベリオの「セクエンツァ」。オウティ・タルキアイネン(1985-)は、シベリウス・ アカデミーのジャズ科、マイアミ大学、ギルドホール音楽演劇学校で学び、主にジャズの作曲家、指揮者として活動しています。彼女からサッリネンに献 呈された「驚くほど美しいカンタービレ」のページをもつ「無言歌」は、2012年5月、ヘルシンキ・ミュージックセンターで行われたデビュー・コンサー トで初演された作品です。 (Ki)
ABCD-414(1SACD)
カレヴィ・アホ(1949-):室内交響曲第3番(1995-96)(弦楽オーケストラとアルトサックスのための)
オヌテ・ナルブタイテ(1956-):Was there a butterfly?(そこに蝶々はいたの?)(2013)(弦楽オーケストラのための)
エルッキ・サルメンハーラ(1941- 2002):エレジア II(1963)(二重弦楽四重奏のため)、エレジア V(1995)(弦楽オーケス
トラと鐘のための)
ラウタヴァーラ:カント V「光の中心へ」(2011)(弦楽オーケストラのための)
ペーテリス・ヴァスクス(1946−):ムジカ・セレーナ(2015)
オストロボスニア室内O
ユハ・カンガス(指)

録音:2015年5月27日、2016年5月30日-31日、6月2日 スネルマン・ホール(コッコラ、フィンランド)
オストロボスニア室内Oとユハ・カンガス(1945-)のための作品集。カレヴィ・アホ(1949-)の「“…frozen are the restless waters”」(凍 りし、せわしなき流れ)は、20人の弦楽器奏者とジョン・エドワード・ケリー(1958-2015)のアルトサックス・ソロのために書かれました。「旋律が オリエント絨毯の装飾パターンのように織りこまれたアラビア音楽」からインスピレーションを得た手法を取り入れ、トゥオマス・アンハヴァが訳した日本 の短歌のフレーズを副題にしています。リトアニアのオヌテ・ナルブタイテ(1956-)の「Was there a butterfly」(そこに蝶々はいたの?)は、「神秘の息、 プシケの影」をイメージながら書いたという作品です。ヨーナス・コッコネンとジェルジュ・リゲティに学んだエルッキ・サルメンハーラ(1941- 2002)は、 1960年代から作曲を始めた作曲した一連の「エレジア(悲歌)」の2曲。ホールの異なる場所に配置された2組の弦楽四重奏により演奏される、ドラマティッ クな緊張をはらんだ「エレジア II」と、深い悲しみを簡潔な語法で表現した「エレジア V」。エイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928-2016)の「光の中心へ」は、 「新しい千年紀から9年、10年の間に浮かんできた、メロディとハーモニーのちょっとした楽想」を展開させた「カント(歌)」の第5作です。ラトビア のペーテリス・ヴァスクス(1946-)も長年に渡りオストロボスニア室内Oと共同作業をつづけてきた作曲家のひとり。人生の流れを音楽に映した「ム ジカ・セレーナ」(穏やかな音楽)は、ユハ・カンガスの70歳の誕生日プレゼントとして書かれました。 (Ki)
ABCD-415
オウティ・タルキアイネン(1985-):室内楽のための音楽
3つの詩(2013)(弦楽四重奏のための)【幻/欲求/依存】
無言歌(2012)(クラリネットのための)
石が裂けるまで(2008)(ヴァイオリンのための)
ボードレールの歌(2009-13)(ソプラノとピアノのための)【アルバトロス/深淵/強迫観念】
汝の言葉、石に隠れ(2011)(チェロのための)
沈黙する森の中へ(2012)(ソプラノ、クラリネット、チェロとピアノのためのモノドラマ)
…そして彼らは歌い出す(2015)(アコーディオンのための)
カムス四重奏団【テルヒ・パルダニウス(Vn1)、ユッカ・ウンタマラ(Vn2)、ユッシ・トゥフカネン(Va)、ペトヤ・カイヌライネン(Vc)】
ラウリ・サッリネン(Cl)
マリア・プーサーリ(Vn)
トゥーリ・リンデベリ(S)
エミール・ホルムストレム(P)
マルクス・ホホティ(Vc)
ヴェリ・クヤラ(アコーディオン)

録音:2017年2月22日-24日 セッロサリ(エスポー)、5月9日 スネルマン・ホール(コッコラ、フィンランド)
オウティ・タルキアイネン(1985-)は、フィンランドのもっとも新しい世代の作曲家のひとり。インスピレーションを与えつづけているというラップラン ドのロヴァニエミに生まれ、作曲をシベリウス・アカデミーのハメーンニエミとプーマラ、マイアミ大学のロン・ミラー、ギルドホール音楽演劇学校のマル コム・シンガーに学びました。「モダニスト陣営に片足、もう一方の足をジャズ陣営に置いた」活動を行い、ノルボッテン・ビッグバンドのコンポーザー・ イン・レジデンスを務めています。3つのオーケストラの委嘱で作曲した、サーミの詩による歌曲集「大地、春の娘」が現在の代表作とされています。『詩 を超えたところに』は、コンテンポラリー・ミュージック作曲家としての最初のポートレート・アルバムです。弦楽四重奏のための「3つの詩」は、ボードレー ルの詩に基づく「束の間の時を色彩に浸し満たした、視覚イメージを喚起させる三部作」。「声」の表現性を追求して作った「ボードレールの歌」。「石が 裂けるまで」は、シルッカ・トゥルッカの詩によるヴァイオリン・ソロのための「ある種のモダン哀歌」。同世代のクラリネット奏者ラウリ・サッリネン(1982-) が、ポートレート・アルバム『孤独の歌』でも演奏した「無言歌」。チェロのソロによる「汝の言葉、石に隠れ」。「沈黙する森の中へ」は、エーヴァ=リー サ・マンネルとシルッカ・トゥルッカの詩による「ビッグバンドとメゾソプラノのためのモノドラマ」の室内楽バージョン。「…そして彼らは歌い出す」は、「大地、春の娘」のエピローグを基にアコーディオンのために書かれた作品です。 (Ki)
ABCD-416
『北国』
マシュー・ホイットール(1975-):北国(ホルンと弦楽のためのアルバム)*
ad puram annihilationem meam(2008)(混声合唱と打楽器のための儀式)**
The return of light(2015)(混声合唱と管弦楽のための)**
トンミ・ヒュッティネン(Hrn)*
フィンランドRSO *
イラリ・アンゲルヴォ(Vn)*
ヘルシンキ室内cho **/***
ユリア・ヘエーゲル(ソプラノ・ソロ)**
クロエ・デュフレーヌ(朗読)**
ジェームズ・カハネ(朗読)**
アンティ・スオランタ(打楽器)**
タピオラ・シンフォニエッタ
ニルス・シュヴェケンディーク(指)
録音:2016年8月22日、23日 ミュージックセンター(ヘルシンキ)(*)、2月14日 セッロサリ(エスポー)(**)、2015年10月31日 タピオラホール(エスポー、フィンランド)(***)
カナダ系フィンランドの作曲家マシュー・ホイットールの作品集。「北国」は、彼の友人、フィンランドRSOのホルン奏者を務めるトンミ・ヒュッ ティネン(1977-)の委嘱を受け、コンチェルタンテ・スタイルによる「ホルンと弦楽のためのアルバム」として作曲されました。ホイットールは、カナダ のピアニスト、グレン・グールドがラジオ放送のために制作した「孤独三部作」の『The Idea of the North』と、2007年秋のアイスランド旅行から得 た「北国」の地理的、情景的、心理的イメージをふくらませ、対照的な雰囲気の2つの部分から成る作品としています。抒情と神秘の気分を漂わせて始 まる第2部の終わり近く、アイスランド伝承の「船乗りの賛歌」の「ナチュラルホルン」が引用されています。「ad puram annihilationem meam(この うえなく純粋な自己消滅に)」は、中世から現代までのフランス音楽による復活祭プログラムのためヘルシンキ室内合唱団のニルス・シュヴェケンディーク の依頼で作曲されました。フランスのイエズス会司祭、ピエール・テイヤール・ド・シャルダン(1881-1955)の『Le messe sur le monde(世界の ミサ)』から採ったフランス語とラテン語のテクスト、グレゴリオ聖歌などキリスト教の典礼歌と、雅楽に影響された儀式の雰囲気を並置した音楽。日本の 能を模したダンスの振付をダンサーでもあるニナ・ヒュヴァリネンが担当して初演が行われました。「The return of light(光の戻り)」もヘルシンキ室内 合唱団の委嘱作です。タピオラ・シンフォニエッタとのコラボレーション10周年記念のため「光明」をテーマにとり、「北極の長い冬の夜が終わり最初に 現れる日の光」をイメージして作曲。声とオーケストラの楽器を対等に扱った「サウンドワールド」を作り上げています。 (Ki)
ABCD-417(1SACD)
ペッカ・コスティアイネン(1944-):レクイエム(Requiem)(2016) スヴィ・ヴァユリネン(S)
エナ・ポングラク(Ms)
シモ・マキネン(T)
タパニ・プラトハン(Bs) 
ムシカcho
ユヴァスキュラ・シンフォニア
聖ミカエル弦楽オーケストラ
ヴィッレ・マトヴェイェフ(指)

録音:2016年10月30日、11月1日 ミカエル・ホール(ミッケリ、フィンランド)
フィンランドのペッカ・コスティアイネ(1944?)は、主に合唱音楽の作曲家として知られています。100曲を超す合唱作品は、児童合唱のための作 品、宗教作品、フィンランド民族叙事詩集『カレヴァラ』にテーマを求めた作品と、大きく3つに分類され、『不滅の詩人』(Alba NCD49)をはじめと する Alba Records の「コスティアイネン自作を指揮する」シリーズで紹介されてきました。「レクイエム」は、ユヴァスキュラ教区とユヴァスキュラ・シン フォニア(シンフォニア・フィンランディア)の共同委嘱により作曲された作品です。〈主よ、永遠の安息を彼らに与え〉〈あなたに賛歌が捧げられ〉〈キリ エ〉〈涙の日〉〈主イエス・キリスト〉〈賛美の生贄と祈り〉〈聖なるかな〉〈慈悲深き主、イエスよ〉〈神の子羊〉〈永遠の光〉〈楽園へ〉。「平安、慈悲、光、 愛」を清冽、抒情、輝かしい音楽に表すため、〈涙の日〉をのぞき、〈怒りの日〉のように来世を暗く描いた章が省略されています。ユヴァスキュラ・シンフォ ニアの首席指揮者ヴィッレ・マトヴェイェフ(1986?)は、「チェロ協奏曲」や「アド・アストラ」(ABCD364)などの作曲家としても知られます。トゥル ク音楽祭の芸術監督。2020年からサヴォンリンナ・オペラ・フェスティヴァルの芸術監督に就任する予定です。 (Ki)
ABCD-418(1SACD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第13番ハ長調 K.415/387b(ピアノと弦楽四重奏のための版)
ピアノ協奏曲第11番へ長調 K.413/387a(ピアノと弦楽四重奏のための版)
ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414/385p(ピアノと弦楽四重奏のための版)
(カデンツァ:ベント・サーアンセン(1958-)
カトリーネ・ギスリンゲ(P)
ステーンハンマル四重奏団【ペーテル・オーロフソン(Vn1) ペール・オーマン(Vn2)
トニー・バウアー(Va) マッツ・オーロフソン(Vc)】

録音:2016年10月25日-28日 スウェーデン放送第3スタジオ(ストックホルム、スウェーデン)
モーツァルトが1782年から1783年にかけてウィーンで作曲した3つのピアノ協奏曲。第11番へ長調、第12番イ長調、第13番ハ長調。最初に 作曲された第12番は、第2楽章「アンダンテ」の音楽が1782年に亡くなったJ・C・バッハに捧げる墓碑銘とされ、第9番のピアノ協奏曲「ジュノー ム」などとともにモーツァルト初期のもっとも魅力的な作品に数えられています。デンマークのピアニスト、カトリーネ・ギスリンゲ Katine Gislinge とス ウェーデンのステーンハンマル四重奏団による、モーツァルト自身が作った「ピアノと弦楽四重奏のための版」の演奏。ギスリンゲのご主人、独創的な音 風景の作品で知られるベント・サーアンセン Bent Sorensen が彼女のために作曲した『パピヨン三部作(Papillons Trilogy)』の一作、「ルーセンバード (Rosenbad)」(Dacapo 8.226135)のアンサンブルです。この3作のカデンツァは、「ルーセンバード」の作曲中、サーアンセンが彼女から頼まれて 作曲しまいた。「わたしが作曲に集中している時、カトリーネの練習しているモーツァルトが彼女の部屋から聞こえてきた。ひとまず断片を書きつけ、後でモー ツァルトのスコアを研究した」。「軽やかに弾むカトリーネのモーツァルト」と一体になるカデンツァの作曲。「磨きあげられた床を作業靴で踏むわけにはい かない。モーツァルトの素晴らしい音楽を壊すことを避けるだけでなく、わたしの音楽を付け加えなければならない。モーツァルトに何かをつけ足すことな どできるのか? 魔法のような言葉に溺れることなくモーツァルトを取りこむことができるのか?」。サーアンセンが書いたカデンツァには「「ルーセンバード」 の痕跡」も刻まれました。スウェーデン放送のストックホルムのスタジオでのセッション録音。BIS 録音を数多く手がけているトーレ・ブリンクマンが、制作、 エンジニアリング、編集を担当しています。 (Ki)
ABCD-419(1SACD)
肖像画(Retratos)
ピアソラ(セルジオ・アサド編:ブエノスアイレスの春(1970)
ジュリオ・レゴンディ(1822?1872):夜想曲Op.19《夢想》(pub.1864)
ピアソラ(セルジオ・アサド編:ブエノスアイレスの夏(1965)
アルヴァロ・コンパニー(1931?):七つの弦(1962?63)
ピアソラ(セルジオ・アサド編:ブエノスアイレスの秋(1969)
ヌッチオ・ダンジェロ(1955?):リディア調の2つの歌(1984)
ピアソラ(セルジオ・アサド編:ブエノスアイレスの冬(1970)
アリエル・ラミレス(ホルヘ・カルドーソ編:アルフォンシーナと海(1969)
オット・トロネン(G)
[楽器:Joshia de Jonge, Canada (spruce/ebony 2017)/D’Addario strings]
録音:2017年8月?10月 ヴィヒティ教会(ヴィヒティ、フィンランド)
制作 : オット・トロネン
録音 : ペッカ・ヴェサネン
オット・トロネン(1980?)は、フィンランドのギタリスト。コルホネンとサヴィヨキ、フランツ・リスト音楽大学のミュラー=ペリング、シエナのオスカル・ ギリアに学び、ソリスト、室内楽奏者として活動しています。20世紀フランスとスペインのギター音楽を集めた『フランス風ティエント』(ABCD357)と ヘンツェの作品を弾いた『王宮の冬の音楽』(ABCD382)につづく彼のソロアルバム第3作。このアルバムでは、「五重奏のために書かれた原曲の旋律 とリズムの重なりをギター一本で演奏することを可能にした」と彼の気に入りのセルジオ・アサド編曲による『ブエノスアイレスの四季』を中心にイタリア の作曲家とイタリア人を祖先にもつアルゼンチンの作曲家の作品を4曲演奏しています。《ブエノスアイレスの春》につづいて演奏される《夢想》は「2つ のトレモロのパッセージが感情のこもった流れを生み出す」ジュリオ・レゴンディの「古典的作品」。ギターひとつでオーケストラの色彩を表現するためギター の奏法とテクニックをフルに使ったアルヴァロ・コンパニーの《七つの弦》。分散和音の右手とレガートの左手を自然に組み合わせることに長けたヌッチオ・ ダンジェロの《リディア調の2つの歌》。ホルヘ・カルドーソが編曲した、アリエル・ラミレスの「世界で一番美しいと言ってもいい歌」《アルフォンシーナ と海》。『四季』の4曲と交互に演奏される4曲、それぞれの個性を際立たせる構成をとった「リサイタル」スタイルのアルバムです。
ABCD-420(1SACD)
『ブラームス=セーゲルスタム III』
ブラームス:交響曲第3番へ長調 Op.90
レイフ・セーゲルスタム(1944-):交響曲第294番「Songs of a UNICORN heralding…」 *
トゥルクPO
レイフ・セーゲルスタム(指)
タニヤ・ニソネン(Hrn)*

録音:2016年5月23日-26日 トゥルク・コンサートホール(トゥルク、フィンランド)
セーゲルスタムと彼が首席指揮者を務めるトゥルク・フィルハーモニックがブラームスの交響曲と彼の自作の交響曲を並べて録音するプロジェクト。「聖杯 巡礼を連想する冒頭の歩み。生まれようとするヴァイナモイネンかレンミンカイネンが胎内の壁を叩いていると思うのも楽しい」第1番。「アダージョ・ノン・ トロッポ。アルプスの牧場の美しい風景が姿を見せる」第2番。セーゲルスタムは「ひげ顔の兄弟」の最初の2つの交響曲についてそう語っています。つづ く第3番。ブラームスのもっとも詩的でさまざな感情を呼び起こす作品のひとつです。「なんという詩作……最初から最後まで、森の生活の不思議な魔力に 抱かれ……木漏れ日が輝き……小さな森の教会に集う信者たちの声……悲しい涙につつまれる灰色の真珠……心の高揚、沈静……」(クララ・シューマン)。セー ゲルスタムの交響曲は、第294番「Songs of a UNICORN heralding…」(到来を告げるユニコーンの歌)。前のアルバムの「流れを進める」第288番と「猫 が訪ねてくる」第289番と同様、「シベリウス最後の交響曲」に倣う「一楽章、およそ22分」の作品です。一角獣は何を告げるのか。「愛と憎しみ、生と死、 富と貧困、光と闇、湿気と乾燥、温もりと冷たさ、速さと遅さ、加速と遅延、フラクタル次元の直線と空気力学的比喩……そうした二元性」。オブリガート のホルンを副首席奏者タニヤ・ニソネン、第2ピアノをセーゲルスタムが担当。彼は、造語やダブルミーニングを駆使した「セーゲルスタム語」のライナーノー ト(英語・フィンランド語)も寄せています。 (Ki)
ABCD-421(1SACD)
ノルドグレンの室内作品集
ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008):弦楽四重奏曲第3番Op.27(1976)
Equivocations(あいまいな言葉) Op.55(1981)(カンテレと弦楽三重奏のための)*
無伴奏チェロ・ソナタ Op.83(1992)**
弦楽五重奏曲 Op.110(2000)***
コッコラ四重奏団
レイヨ・トゥンカリ(Vn) アンニカ・ブランカル(Vn)
ハンナ・パッカラ(Va) ラウリ・プラッカ(Vc)
エイヤ・カンカーンランタ(カンテレ)*
マルコ・ユロネン(Vc)**
ヤンネ・ヴィルッカラ(Vc)***

録音:2016年11月23日-25日、2017年5月10日-2日 スネルマン・ホール(コッコラ、フィンランド)
ィンランドのペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008)は、1967年の弦楽四重奏曲第1番から2008年の弦楽四重奏曲第11番まで、約 40の室内楽作品を作曲しました。このジャンルから、テンペラ四重奏団による第10番と第11番(ABCD308)に続き、4つの作品の録音がリリース されます。ノルドグレンの音楽が簡素で明確な調性に向かう兆しを見せはじめ、彼の「アイドル」だったというショスタコーヴィチとのつながりが明らかに なる1970年代後半に書かれた弦楽四重奏曲第3番。「Equivocations(あいまいな言葉)」は、民俗楽器カンテレ固有の「色」を使った瞑想的な音楽。 「無伴奏チェロ・ソナタ」は、詩的な〈喚起(Evocation)〉、ヴィルトゥオーゾ的な〈反抗(Defiance)〉、静謐な〈間奏曲:枕(Interlude: Oreiller)〉、「つ けぼくろ」も示唆する〈パッチ(Patch)〉の4楽章。初期の作品の「メロディック=ポリフォニック・クラスター技法」に似た語法を使った、苦悶の色の 濃い「弦楽五重奏曲」。「作曲は、私自身を表現したいという欲求のはけ口」(ノルドグレン)。 (Ki)
ABCD-422
ヴァルテル・ヴォルフ ピアノ、チェロとヴァイオリンのための音楽
ヴァルテル・ヴォルフ(1981-):・チェロとピアノのためのソナタ
General Impression, Size and Shape(総合印象、寸法と形)(ヴァイオリンのための)− パートIII〜パート IV
トリオ #1(Trio #1)(ピアノ、チェロとヴァイオリンのための)
トリオ #2(Trio #2)(ピアノ、チェロとヴァイオリンのための)
ソロピアノのための5つの小品(Five Short Pieces for Solo Piano)
・ーガ(Fuga)(ピアノのための)
ガビ・スルタナ(P)
トマス・ヌニェス=ガルセス(Vc)
メレル・ユンゲ(Vn)

録音:2017年8月9日?10日 Valistoteles Studios(ヘルシンキ、フィンランド)
制作:ヴァルテル・ヴォルフ
録音:マルック・ヴェイヨンスオ
ヴァルテル・ヴォルフ(1981?)はヘルシンキ生まれ。オランダのハーグ王立音楽院で学んだ後、ジャズピアニストとして活動、2012年にフィンランド に戻りクラシカル音楽の作曲家としてスタートしました。作曲家として歩みはじめたヴォルフの「ポートレート」アルバム。《チェロとピアノのためのソナタ》 は、ヴォルフが室内楽のために書いた最初の作品です。葛藤と怒り、ファイティング・スピリットと「Sisu(断固として頑張る、フィンランド魂)」の気持 ちを表現した〈アンダンテ・モデラート〉、音楽への愛、存在や人生と言ったことを「甘辛く」宣言する抒情的な〈アダージョ・マ・ノン・トロッポ〉、ディ ミニッシュ・スケールのハーモニーを基本にポリリズムを試みた〈アレグロ!〉の3楽章。《総合印象、寸法と形》は、オランダのヴァイオリニスト、メレ ル・ユンゲのために書いた小品の組曲です。このアルバムでは〈パートIII〉と〈パート IV〉が演奏されます。チェロとヴァイオリンのハーモニクスとピッツィ カート、ピアノの単音のリズミカルなオスティナートによる《トリオ #1》。バルカン半島の民俗音楽、アフロ=キューバの音楽、ジャズピアニストのマッコ イ・タイナーのスタイルからインスピレーションを得た《トリオ #2》。《5つの小品》は、スウェーデン西海岸を一緒にコンサート・ツアーしたクット・ヴィー クランデルの委嘱で作曲されました。「子供っぽい」メロディを主題に展開される《フーガ》は、ジャズのハーモニーとリズムの要素をもった小品です。 (Ki)
ABCD-423(1SACD)
『第六感− ピアノのためのフィンランド現代音楽』
エーロ・ハメーンニエミ(1951-):夜の洪水(Kanggul vellam/Yon tulva)(2015)
マシュー・ホイットール(1975-):葡萄酒色の海 V(The Wine-dark Sea V)(2013)
ユホ・ミエッティネン(1978-):ピアノ・ソナタ第1番「第六感(Sixth Sense)」(2009/2014)
エーロ・ハメーンニエミ(1951-):トラステヴェレ変奏曲(Le Trastevere Variazioni)(2002)
マテイ・ゲオルギュー(1984-):ピアノ・ソナタ第3番(2016)
リスト=マッティ・マリン(P)

録音:2016年8月 カンガサラ・ホール(カンガサラ、フィンランド)
『ピアノ・トランスクリプションの芸術』(ABCD240)をはじめとするアルバムをリリースしたリスト=マッティ・マリン(1976-)の Alba Records ソロ・ アルバム第7作。現代フィンランドの作曲家が、パレストリーナ、バッハ、スクリャービン、エネスコ、ライヒ、『カレヴァラ」の朗詠者、ルーマニアの民俗音楽 歌手、ジャズとポップのアーティスト、南インドの「カルナータカ音楽」など、異なる伝統を拠りどころに書いた作品が5曲、演奏されます。フリージャズと即興 音楽のピアニスト、エーロ・ハメーンニエミ の南インドのタミル語の詩からインスピレーションを得た「夜の洪水」と、フレスコバルディ、イタリア、ローマとトラ ステヴェレ地区への「オマージュ」とした「トラステヴェレ変奏曲」。カナダ出身、フィンランド在住のマシュー・ホイットール Matthew Whittall が、地中海の 光景をイメージ、新世界アメリカのポストミニマリズムと旧世界バルトのカンテレ音楽の響きを織りこんだ「葡萄酒色の海 V」。ユホ・ミエッティネンの「第六感」(ピ アノソナタ第1番)は、第1楽章「アダージョ − アレグロ・エネルジーコ」、「催眠術にかかったように(Hypnotically)」と指示された第2楽章「アンダンテ」、 第3楽章「アレグロ」。フィンランド在住ルーマニアの作曲家マテイ・ゲオルギューの「ピアノ・ソナタ第3番」は、リスト=マッティ・マリンの委嘱で作曲されま した。「汚染された川を浄化するプロセスを思い描いて書いた……私のもっとも『フィンランド的』な曲……もっとも楽天的で愉快な作品のひとつ」(ゲオルギュー)。 チェンバロによる録音のあるハメーンニエミの「トラステヴェレ変奏曲」は、ピアノによる録音は初めて。その他は初録音の作品です。 (Ki)
ABCD-424
『ポルトハン・オルガンで弾くバッハ』
バッハ:前奏曲とフーガ ニ長調 BWV.532 
ソナタ ホ短調 BWV.528 
前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543
ソナタ ハ短調 BWV.526
トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564
スザンネ・クヤラ(Org)

録音:2018年3月19日-20日 ヤナッカラ教会(ヤナッカラ、フィンランド)
ヘルシンキから北へ約100キロ、ハメーンリンナのヤナッカラ市の中世教会にあるオルガンは、マルッティ・ポルトハンのオルガン工房で製作され、 1993年に教会に設置されました。ポルトハンのオルガンは、特定の歴史様式を再現したデザインと、耐湿度性を高め共鳴を抑えるため若木を熱処理し た材料を使うことによる安定した美しい音色が評価されています。ヤナッカラ教会のオルガンは、ベーレント・フスと甥のアルプ・シュニトガーが1668年 から1675年にかけて製作した、北ドイツのシュターデ市、聖コスマ・エ・ダミアノ教会のオルガンをモデルに作られました。ポルトハン・オルガンは、 平均律からミーントーンへの切り替えがスイッチ操作で行われ、この録音は平均律で演奏されています。ポルトハン・オルガン設置25周年を記念するア ルバム。「前奏曲とフーガ ニ長調」に始まり「トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調」のグランドフィナーレまで、祝祭気分にみちたプログラムが組ま れました。スザンネ・クヤラ Susanne Kujala(1976-)は、ベルリン生まれ。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンの後、1998年からヘルシンキに移り、 シベリウス・アカデミーでアコーディオンとオルガンを学びました。2013年、現代音楽の楽器としてのオルガンをテーマにした論文で博士号を取得。シベ リウス・アカデミーで教えながら、オルガニストとして現代フィンランドの作曲家、バッハ父子、リスト、レーガーたちの作品によるソロ活動を行っています。 彼女はアコーディオン奏者としても活動し、カレヴィ・アホの「2つのアコーディオンのためのソナタ」の録音(BIS-1886)にも参加しました。
ABCD-425(1SACD)
『フィンランド悲歌』
ノルドグレン(1944-2008):ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための協奏曲第4番 Op.90(1994)*
ロック・スコア(Rock Score) Op.100(1997)(弦楽オーケストラのための)
ホルンと弦楽のための協奏曲 Op.95(1996)**
ヤリ・ヴァロ(Vn)*
ユッカ・ハルユ(Hrn)**
オストロボスニア室内O 
ユハ・カンガス(指)

録音:2017年5月8日-
9日(Op.90)、5月10日(Op.100)、2016年11月23日-27日 スネルマン・ホール(コッコラ、フィンランド)
ユハ・カンガスとオストロボスニア室内Oが録音を進めるノルドグレンの「レガシー」シリーズ。『フィンランド悲歌』と題した新しいアルバムには、 1994年から1997年にかけて作曲され、これまでに録音されたことのある3曲が収録されました。「ヴァイオリン協奏曲第4番」は、単一楽章で書かれ、簡 潔でさりげない書法の中間部の音楽が際立った印象を残す「荒々しく、暗く、悲劇的な協奏曲」(ノルドグレン)。1994年、ヴィータサリの「音楽の時」フェスティ ヴァルで、作品を委嘱したヴェゲリウス室内Oとヨン・ストゥールゴールズにより初演されました。「ロック・スコア」は、ホールが大理石の岩で作られた カウスティネン民俗文化センターの落成式のために作曲された作品です。祝祭の気分に始まり、「見かけが民俗音楽」や「ジャズ流に」と多彩に展開する「岩に 刻んだ音楽ファンタジー」。「ホルン協奏曲」は、スウェーデンのホルン奏者ソーレン・ヘルマンソンと NOMUS(北欧音楽委員会)の委嘱で作曲、1997年の「ヘ ルシンキ・ビエンナーレ」でユハ・カンガスとオストロボスニア室内Oがヘルマンソンと共演して初演しました。ドラマティックなエピソードをもちながらメ ランコリックで優しい気分を基調とする作品です。ヴァイオリン協奏曲のソリスト、ヤリ・ヴァロは、かつてオストロボスニア室内Oのリーダーを務め、現 在はフィンランドRSOの第1リーダーのひとり。ユッカ・ハルユ はRSOの首席ホルン奏者です。 (Ki)
ABCD-426
17世紀尼僧院の音楽
マリア・クサヴェリア・ペルコーナ(c.1652-c.1709):Ad gaudia, ad iubila(喜べ騒げ、羊飼いたちよ)
イザベラ・レオナルダ(1620-1704):Volo Jesum(憧れるは最愛のイエス)
クラウディア・ルスカ (1593-1676):第2のカンツォン(Canzon seconda)
ローザ・ジャチンタ・バダラ (c.1660-c.1710):Non plangete(泣かないで)
イザベラ・レオナルダ(1620-1704):ヴァイオリン・ソナタ第12番(Violin sonata no.XII)*
ローザ・ジャチンタ・バダラ (c.1660-c.1710):Pane angelico(天使の糧)
ベルナデット・レ(fl.1606-1626):4声のカンツォーナ(Canzona a 4)
キアラ・マルガリータ・コッツォラーニ (1602-c.1677):O quam bonus es(おお、わがイエス、なんと良き)**
アースリー・エンジェル
[アンナ・ヴィルベリ(ソプラノ・ソロ)**
ペーター・スピスキ(Vn)
アイラ・マリア・レヘティプー(ヴァイオリン・ソロ) *
アンドルー・ローレンス=キング(バロック・ハープ)
エーロ・パルヴィアイネン(Lute)
マリアンナ・ヘンリクソン(Org)
カイサ・ダールベク(ソプラノ、指揮)]

録音:2017年7月1日-3日 シポー教会(シポー、フィンランド)
アーリー・ミュージックのアンサンブル「アースリー・エンジェル(Earthly Angels)」(地上の天使)は、2016年、ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミー に学ぶソプラノ歌手、カイサ・ダールベクの第2回博士課程コンサートのために結成されました。その後、ヨーロッパとフィンランドのプレーヤーが集まり、17 世紀と18世紀の音楽を「今日」の聴衆に伝えるプロフェッショナルの声楽器楽アンサンブルとして活動を続けています。アルバム第1作では、17世紀イタリア のミラノ、ヴェネツィア、ボローニャの写本に収められた、尼僧たちの作ったモテット、賛美歌、カンツォーネが特集されました。さまざまな思いをかかえ、神に 仕える日常生活を送る「女」たちの音楽。リーダーのダールベクは、アーリー、クラシカル、コンテンポラリーと、幅広い時代の音楽をレパートリーにフィンラン ドとヨーロッパで活動。2013年、ヴァーサのアーリー・ミュージック・フェスティヴァルを創設、芸術監督を務めています。ヴァイオリンのペーター・スピスキ (1966-)は、スロヴァキア出身、コンチェルト・コペンハーゲンのコンサートマスターとカメラータ・オーレスンの音楽監督。フィンランド・バロックOのリー ダー、アイラ・マリア・レヘティプー。エーロ・パルヴィアイネンは、「ラルペッジャータ」「アルテ・デイ・スオナトーリ」、ヘルシンキ・バロックOのリュー ト奏者。ガーンジー生まれ、バロック・オペラとオーケストラの指揮者、ハープ奏者のアンドルー・ローレンス=キング(1959-)は、フィンランドを訪れ、オス トロボスニア室内Oなどのアンサンブルを指揮しています。チェンバロとオルガン奏者のマリアンナ・ヘンリクソンは、フランスの「レ・アンバサドゥール」、 ヨーロッパ連合バロックO、ヘルシンキ・バロックOの演奏に参加してきました。シベリウス・アカデミーの出身のソプラノ、アンナ・ヴィルベリは、 室内合唱団「ルーメン・ヴァロ」のメンバーです。 (Ki)
ABCD-427
『晩夏の歌』
ミッコ・ヘイニオ(1948-):歌曲集「晩夏の歌」 Op.89a
ユリヨ・キルピネン(1892-1959):歌曲集「内省」 Op.33
歌曲集「内省」 Op.34
サミ・ルッティネン(Bs)
トゥーラ・ハルストロム(P)
「ポスト=モダニズム」の作曲家ミッコ・ヘイニオと「歌曲」を中心に創作を続けたユリヨ・キルピネンの作品をフィンランドのバス歌手サミ・ルッティネンがトゥー ラ・ハルストロムの共演で録音したアルバムがリリースされます。現代詩を主に手がけたフィンランドの作家ラッシ・ヌンミ(1928-2012)の詩をテクストにし たヘイニオの歌曲集「晩夏の歌」は初録音。スウェーデンの作家ペール・ラーゲルクヴィスト(1891-1974)の詩によるキルピネンの15曲の「内省」(Op.33 と Op.34)が「歌曲集」として録音されるのは、これが初めてです。サミ・ルッティネンは、シベリウス・アカデミーで学び、キール歌劇場を経て、1997年か らデュッセルドルフのライン・ドイツ・オペラの団員として歌っています。ロマンティック時代のドイツ歌曲、フランスの歌曲、ロシアとスカンディナヴィアの歌曲 がコンサートのレパートリーです。トゥーラ・ハルストロム(1978-)は、シベリウス・アカデミーでエーリク・T・タヴァッシェルナとコリン・ハンセンに学び、 2003年春にピアノのディプロマを取得しました。 (Ki)
ABCD-431(1SACD)
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10 L.85(1893)
タイユフェール:弦楽四重奏曲(1917-19)
ラヴェル:弦楽四重奏曲 へ長調 M.35(1902-03)
ステーンハンマルQ[ペーテル・オーロフソン(Vn)、ペール・オーマン(Vn)、トニー・バウアー(Va)、マッツ・オーロフソン(Vc)]
ステーンハンマル四重奏団は、2002年に活動を開始。ヴィルヘルム・ステーンハンマルの作品を中心にバロックから現代の作品まで、幅広いプログラムのコ ンサート活動を行っています。スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム、ベント・サーアンセンといった北欧の作曲家に定期的に作品を委嘱する一方、アメリカや イギリスの作曲家から作品を献呈され、初演を行ってきました。サーアンセン夫人のカトリーネ・ギスリンゲと共演したモーツァルトのピアノ協奏曲(五重奏版) (ABCD418)に次ぐ Alba 録音。フランスの弦楽四重奏曲。同じアルバム収められることの多いドビュッシーとラヴェルの作品に加え、「レ・シス(6人組)」 のタイユフェールの曲が演奏されています。優雅な〈モデラート〉、ラヴェルのネオクラシカルな音楽を連想させる〈間奏曲〉、サルタレッロのリズム、創意と色 彩あふれる〈終曲〉の3楽章の作品です。 (Ki)
ABCD-432
ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98
レイフ・セーゲルスタム:交響曲第295番「ulFSoDErBlom in Memoriam...」 *
トゥルク・フィルハーモニックO 
レイフ・セーゲルスタム(指,P*)
ヤン・セーデルブロム(Vn)*
ロイ・ルオッティネン(Vc)*

録音:2016年1月4日-5日(ブラームス)、5月25日 トゥルク・コンサートホール(トゥルク、フィンランド)
レイフ・セーゲルスタム(1944-)と彼が首席指揮者を務めるトゥルク・フィルハーモニックのシリーズ。ブラームスの交響曲と彼の自作の交響曲を並べて録 音するプロジェクトの最後のアルバムがリリースされます。ブラームスの第4番の交響曲は、1884年と1885年の夏、保養地のスティリアで作曲されました。 バロック音楽の厳格な構造にロマンティックな情熱がはめこまれ、悲劇の色彩をもつ叙事詩と秋の憂愁の漂う抒情が映える音楽。「この交響曲の始まりは、音楽 はどう生まれるかを説明するために使える」(セーゲルスタム)。セーゲルスタムの交響曲第295番「ulFSoDErBlom in Memoriam…」(セーデルブロム追悼) は、ヴァイオリン、チェロとピアノがオーケストラと合奏する1楽章の音楽です。ヨーナス・コッコネンの「最後の誘惑」、パーヴォ・ヘイニネンの「綾の鼓」、エー リク・ベリマンの「歌う樹」、アウリス・サッリネンの「クッレルヴォ」といったフィンランドの20世紀を代表するオペラの初演を指揮したウルフ・セーデルブロム (1930-2016)を追悼。彼の名にちなむF-S-D-E-Bの音を使って作曲しています。 (Ki)

ABCD-434

メンデルスゾーン:チェロ作品集
チェロ・ソナタ第2番ニ長調 Op.58 no.2 MWV Q32(1843)
協奏的変奏曲 Op.17 MWV Q19(1829)
アルバムのページ ロ短調 MWV Q25(1835)
チェロ・ソナタ第1番変ロ長調 Op.58 no.1 MWV Q27(1838)
無言歌ニ長調 Op.109 MWV Q34(1845)
グアダルーペ・ロペス=イニゲス(Vc)
オルガ・アンドリュシュチェンコ(P)
[楽器 Cello: Claude Pieray(Paris 1725)、Piano: Erard(Paris 1862)]

録音:2018年8月16日-17日、9月1日-2日 ニュー・パヴィリオン(カウニアイネン、フィンランド)
ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミーを拠点に活動するスペインのチェリスト、グアダルーペ・ロペス=イニゲス(1983-)は、バロック・チェロによる『ガ ブリエッリ、スカルラッティ チェロのための作品全集』(ABCD412)でアルバム・デビュー。作品の要素を深く掘り下げた演奏が高く評価されました。好評を 受けて制作された第2作アルバムでは、前作と同じクロード・ピエレーが1725年に製作したチェロでロマンティックな音楽、メンデルスゾーンの作品を演奏し ています。共演者のオルガ・アンドリュシュチェンコ(1978-)は、モスクワ生まれ。モスクワ音楽院を卒業後、ケルンの音楽大学でアルボ・ヴァルドマ、ハノーファー 音楽大学でヴラディーミル・クライネフに学び、ドイツを本拠に活動しています。豊かで温かい雰囲気を求め、バロック・チェロと調和する響きの1862年製作 のエラール・ピアノが録音に使われました。カウニアイネン市のホール「ニュー・パヴィリオン」 (Ki)
ABCD-435(1SACD)
『夢を見ているように』
ノルドグレン(1944-2008):(1)チェロと弦楽オーケストラのための協奏曲第3番 Op.82(1992)
(2)夢を見ているようにOp.21(1974 arr.2017)(ユハ・カンガス編)(チェロと19の弦楽器のための)*
(3)ヴィオラ.コントラバスと室内オーケストラのための協奏曲 Op.87(1993)*
マルコ・ユロネン(Vc) 
リッリ・マイヤラ(Va) 
オリヴァー・ティエリ(Cb)
オストロボスニア室内O 
ユハ・カンガス(指)

録音:(1)2018年5月22日、(2)5月23日、(3)11月8日-9日 スネルマン・ホール(コッコラ、フィンランド)
*=世界初録音
「信じられないほどの勢いと創造性のある世代……潜在する力がまだ充分に探求されておらず、その作品がそれぞれの国以外ではコンサートに欠かせない演目 にはなっていない世代」の作曲家のひとり、フィンランドのノルドグレン(1944-2008)の『フィンランド悲歌』(ABCD425)につづく作品集。「チェロと弦楽オー ケストラのための協奏曲第3番」は、ショスタコーヴィチの交響曲第12番「1917年」の短い引用のある、対照的な4つの楽章の作品です。オストロボスニ ア室内Oの委嘱で作曲、1992年9月12日、スティーヴン・イッサーリスとユハ・カンガスの指揮で初演されました。マルコ・ユロネン(1966-)とオ ストロボスニア室内Oにとっては2度目の録音です。 「夢を見ているように」は、「リゲティに近いクラスター風スタイルの和声と表現的なメロディによる『メロディック=ポリフォニック・クラスター』」の音楽として、 1974年、チェロとピアノのために作曲されました。この作品をユハ・カンガスが「チェロと19の弦楽器」のために編曲、「ノルドグレンの音楽」の音世界をで きる限り忠実にたどりながら、独奏チェロとオストロボスニアのプレーヤーが対話する抒情のパッセージをもつ作品に作り上げました。 「ヴィオラ、コントラバスと室内オーケストラのための協奏曲」は、カウスティネン室内楽週間の委嘱作。ヴィオラとコントラバスのソロと、ピアノ、打楽器、幅広 い色彩の弦楽によるアンサンブルが「小説のチャプター」のように音楽を展開させてゆく単一楽章で書かれ、終幕、「わたしたちを彼岸に導こうとする」かのよう にハイドンのピアノ曲「アンダンテ ト短調」が「これ以上ないスローモーション」で引用されます。
[注 「夢を見ているように」のブックレット裏とインレー・カードに記載された「Op.20」は、謝りです。ブックレットのノーツにある「Op.21」が正しい作品番号です。]
ABCD-436
ヘイノ・カスキ(1885-1957):ソロ・ピアノのための作品集
夜の海辺にてOp.34 no.1
ばら園の乙女Op.24 no.1
前奏曲 変ト長調 Op.7 no.1
山のトロルのセレナードOp.15 no.1
森の静けさOp.25 no.2 
流行り歌Op.27 no.3
夏の夜Op.38 no.1 
牧歌Op.10 no.4
前奏曲 ハ長調Op.46 no.1
詩Op.46 no.2
夢の姿Op.27 no.1 
ブルレスケ Op.32 no.3
ヴェネツィアの夕べOp.15 no.2
前奏曲 ロ短調「パンカコスキ急流(激流)」 Op.48 no.1
子守歌Op.17 no.3 
泉のほとりのニンフたちOp.19 no.2
秋の朝Op.21 no.2
無言歌Op.24 no.2 
夕べの気分Op.14 no.3
悲しい歌Op.32 no.4
ヤンネ・メルタネン(P) 
[Piano: Steinway & Sons D371281]

録音:2018年11月2日-3日 ヘルシンキ
オスカル・メリカントと同じようにピアノの小品で人気を集めた作曲家として名を残す、フィンランドのカスキのソロ・ピアノのための作品。ヘイノ・カスキは、 1885年、ピエリスヤルヴィ(リエクサ)の教会音楽家の子に生まれました。ヘルシンキでイルマリ・クローンに音楽理論、エルッキ・メラルティンに作曲を学び、 ベルリンのパウル・ユオンの下で4年間、作曲の勉強を続けました。ピアノの小品の他に、ヴァイオリン、チェロ、フルートのためのソナタなどの室内楽や歌曲 を作曲しています。「印象主義風のデリカシーを感じさせる和声がごく稀にみられるものの、基本のスタイルはナショナル・ロマンティシズム」(キンモ・コルホネン)。 カスキは、100曲近いピアノの小品を書き、「ばら園の乙女」「夢の姿」「夕べの気分」「森の静けさ」など、その多くに音楽の内容を示唆する曲名がつけられています。 フィンランドのピアニスト、ヤンネ・メルタネン(1967-)のアルバムには、彼が以前に録音したことのある「夜の海辺にて」のほか、カスキのピアノ音楽を代表 する作品が全部で20曲収められています。ロマンティックな「前奏曲 変ト長調」、グリーグを思わせるともいわれる爽やかさのある「山のトロルのセレナード」。 前奏曲「パンカコスキ急流(激流)」は、フィンランドでもっとも壮大な急流のひとつ「パンカコスキ急流」を「トレモロ、アルペッジョ、分散和音、パッセージワー クにより、典型的にロマンティックな情景に描いた」作品です。ショパンの「夜想曲」(ABCD160, ABCD190)と2つのピアノ協奏曲(ABCD247)、コッコ ネン(ABCD127)やサティの作品(ABCD115)などのアルバムを録音したメルタネンが、抑えがたい気持ちをピアノに託したカスキの世界に聴き手を誘います。 (Ki)
ABCD-437
ラウタヴァーラ:ピアノ・ソナタ第2番「火の説法(1970)
ショパン:バラード第1番ト短調 Op.23
リンドベリ:ピアノ・ジュビリー(2000)− 第6番 第3番 
ショパン:バラード第2番へ長調 Op.38
サーリアホ:バラード(2005)
ショパン:バラード第3番変イ長調 Op.47
ホイットール:草の葉(2005-09)− 第6曲〈夜の浜辺で〉- 第7曲〈もの静かな辛抱づよいクモ〉
ショパン:バラード第4番へ短調 Op.52
エーリク・T・タヴァッシェルナ(P)
[Piano: Steinway D] 

録音:2017年12月 シベリウス・ホール(ヤルヴェンパー、フィンランド)
ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミーの名誉教授、エーリク・T・タヴァッシェルナは、1951年、ヘルシンキ生まれ。タパニ・ヴァルスタとモスクワの ヘンリエッタ・ミルヴィスに学び、ウィーン音楽大学でディーター・ヴェーバー、ニューヨーク大学でユージン・リスト、ジュリアード音楽院でサーシャ・ゴロド ニツキに師事。シベリウス・アカデミーで1982年からピアノと室内楽を教え、ショパンを弾いてコッコネンに認められたヤンネ・メルタネン、トランスクリプショ ンと現代音楽に関心を寄せるリスト=マッティ・マリン、ヘンリ・シーグフリードソン、カトリーナ・コルテたちを育てました。コンサートではハイドン、シューベ ルト、エングルンドたちのソナタを演奏、スウェーデンの BIS レーベルにシベリウスのピアノ作品の全曲を録音したことでも知られます。 『バラードとその他の物語』は、タヴァッシェルナが久しぶりに録音したアルバムです。2017年に行ったリサイタルのコンセプトに沿ったプログラムが組まれ、ショ パンのバラード4曲がフィンランドのピアノ作品とともに演奏されます。ラウタヴァーラの「コラール風コードのテクスチュアとローリング・アルペッジョ」に特徴 づけられるピアノ・ソナタ「火の説法」。ロンドンのロイヤル・フェスティヴァルホールがピエール・ブーレーズへの誕生日プレゼントとして委嘱した第1曲と、5つ の短い曲を「調和する全体」にまとめたマグヌス・リンドベリの「ピアノ・ジュビリー」から2曲。カイヤ・サーリアホが「メロディのある曲を書きたかった」と いう、エマヌエル・アックスのための小品「バラード」。マシュー・ホイットールがウォルト・ホイットマンの詩に基づきリスト=マッティ・マリンのために作曲し た12の前奏曲「草の葉」の2曲。 (Ki)
ABCD-438
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 Op.121(1851)
ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 Op.105(1851)
ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調 WoO.2(1853)
エリーカ・マーリスマー(Vn)
エミール・ホルムストロム(ピアノ:エラール1862年製)
シューマンの3つのヴァイオリン・ソナタは、1851年から1853年の間に作曲されました。さまざまな問題をかかえながらシューマンが、なお、「ソナタ」と いう形式に立ち向かい創り上げた作品をフィンランドの音楽家たちがピリオド楽器で演奏したアルバムです。エリーカ・マーリスマーは、シベリウス・アカデミー でカイヤ・サーリケットゥとヤーコ・イルヴェスに学び、エツベリ室内音楽学校でウルフ・ヴァリーンとマッツ・セッテルクヴィストの下で室内楽を修めました。 2008年から2016年までヘルシンキ・フィルハーモニックの第2コンサートマスターを務め、現在、フリーランスのヴァイオリニストとして活動しています。アヴァ ンティ!室内O、ヨウシア・アンサンブル、アヴァンティ!SQのメンバー。エミール・ホルムストロムは、シベリウス・アカデミーを卒業、パリ のマリー・フランソワーズ・ビュケにも学びました。ヘルシンキを本拠に活動。コンテンポラリーミュージックの「defunensemble」、ウーシンタ・アンサンブル、 トリステロ・ピアノ三重奏団のメンバー。19世紀のピリオド楽器で演奏する「Ristveto Collective」を主宰しています。ニスのかけられていないガット弦から生 まれる温かいニュアンスと1862年製エラール・ピアノの響きによりシューマンの時代を偲びます。 (Ki)
ABCD-439
『モーメンタム− フルートとオルガンのための音楽』
プーランク(ニールス・ブルクマン編):フルートとピアノのためのソナタ(1956)(フルートとオルガンのための編)
ジャック・マトソン(1954-2007):カヴァティーナとヴィヴァーチェ
ニールス・ブルクマン(1975-):ディプティク(泣く時と笑う時)
ラーシュ・カールソン(1953-):レチタティーヴォとアリア
ジャン・アラン(1911-1940):アリア
ヴィドール(ハインツ=ペーター・コルトマン/ニールス・ブルクマン編):フルートとピアノのための組曲 Op.34(フルートとオルガンのための編)
エリカ・ニューゴールド(Fl)
ニールス・ブルクマン(Org)
フィンランド、ヴァーサ市Oの首席フルート奏者、エリカ・ニューゴールドと、ヘルシンキの聖マタイ教会の教会音楽家、ニールス・ブルクマン(1975-)。 室内楽の音楽家としてのキャリアも重ねてきたふたりの共演。フィンランド自治領、オーランド出身の作曲家でオルガニストのジャック・マトソンとラーシュ・カー ルソンの作品、ブルクマンの作曲したフルートとオルガンのためのオリジナル曲、プーランクとジャン・アランの作品の編曲によるプログラム。

ABCD-440
『21世紀のオルガン音楽』
ヴェリ・クヤラ(1976-):サイクロン(2006)
マイヤ・ヒュンニネン(1977-):三つの世界(2010-11)(オルガンとライヴ・エレクトロニクスのための)
ミンナ・レイノネン(1977-):Par Preference(好みで)(2009)
オッリ・ヴィルタペルコ(1973-):ドーキンズ(Dawkins)(2008)
アンティ・アウヴィネン(1974-):Single Excelsis(2012)
スザンネ・クヤラ(Org)
『ポルトハン・オルガンで弾くバッハ』(ABCD424)をリリースしたベルリン生まれのスザンネ・クヤラ(1976-)の Alba レーベル第2作。フィンランドの 作曲家が、楽器の音量、リズム振動、空気の質感といったオルガンの特性を活かしスザンネ・クヤラのために作った5曲が演奏されます。ヴェリ・クヤラは、シ ベリウス・アカデミーでコンサート・アコーディオンと作曲を学びました。ソロ、室内楽、エレクトロ=アコースティックの音楽を作曲、プレーヤーとしても活動 しています。マイヤ・ヒュンニネンは、コンサート・ミュージック、電子楽器デザインなどの分野で作曲家、サウンドアーティストとして活動。カリフォルニア大学バー クリー校の博士課程で学んでいます。〈無窮動〉〈沈んだ大聖堂〉〈螺旋階段〉の「三つの世界」。ミンナ・レイノネは、ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミー の DocMus 博士課程の学生です。フィンランドの環境と民話、日常的な物や音といった、音楽以外の出会いからインスピレーションを得て作曲することが多い といい、「Par Preference」は「交互に起こる強いコントラスト」を基に作られました。オッリ・ヴィルタペルコは、エディンバラ大学で作曲、バロック・チェロ とアーリーミュージックの演奏を学び、シベリウス・アカデミーで作曲と音楽理論を修めました。イギリスの生物学者の名を曲名とする「ドーキンズ」は、「柔ら かく荘厳な音が大空間でどう響くか」をコンセプトに作曲された〈反復子〉〈ポリモーフィズムの方へ〉〈不滅のコイル〉の3楽章の作品。アンティ・アウヴィネ ンは、音色とリズムに特別な関心をもち、モダニストの作曲語法を強い緊張感やドラマの感覚と融合させた、室内アンサンブルのための音楽を中心に作曲してい ます。 (Ki)
ABCD-441
『タンゴ・ラデアード』
アルベニス(ゴドフスキ編)):タンゴ Op.165 no.2(「スペイン」 Op.165)から)
D・スカルラッティ:ソナタ ト短調「ブルレスカ」
テリー・ライリー(1935-):タンゴ・ラデアード
ルー・ハリソン(1917-2003):タンディのタンゴ
エドゥアルド・ペレイラ(1900-1973):エル・アフリカーノ
サティ:永遠のタンゴ
ジョン・ケージ:永遠のタンゴ(バージョン A)
ルイス・デ・パブロ(1930-):タンゴ(「肖像画とトランスクリプション」(1984)から)
ジョン・ケージ:永遠のタンゴ(バージョン B)
マルティヌー:タンゴ(「ミニチュアのフィルム」 H.148 から)
ストラヴィンスキー:タンゴ(1940)
マルティヌー:タンゴ(「調理場のレヴュー」 H.161 から)
ピアソラ(1921-1992):ル・グラン・タンゴ
ヤンネ・ラッテュア(アコーディオン)
パトリック・デメンガ(Vc)
クラシカル・アコーディオンの第一人者のひとり、ヤンネ・ラッテュアに誘われる「タンゴ」の旅。アルベニスのピアノ曲をゴドフスキが編曲した〈タンゴ〉とスカルラッ ティのバロック・スタイルのソナタに始まり、テリー・ライリー、ルー・ハリソン、ペレイラ、サティ、ジョン・ケージ、ルイス・デ・パブロ、マルティヌー、ストラヴィ ンスキーと、目まぐるしく世界を巡り、ピアソラのチェロとピアノのための「ル・グラン・タンゴ」に終わる。ライリーの「砂漠の歌(Cantos Desiertos)」の 第5曲〈タンゴ・ラデアード(Tango Ladeado)〉(傾いたタンゴ、偏ったタンゴ)がアルバム・タイトルにとられています。ラッテュアは、ヘルシンキのシベリ ウス・アカデミーと、ドイツ、エッセンのフォルクヴァング芸術大学で学びました。2003年からグラーツ国立音楽大学の教授を務め、ソリスト、室内楽奏者とし て活動。バッハの「ゴルトベルク変奏曲」やスカルラッティのソナタの編曲などのアルバムを録音しています。ラッテュアの「旅の仲間」は、パトリック・デメンガ。 ベルン音楽院で学び、ケルンのボリス・ペルガメンシコフとニューヨークのハーヴィ・シャピロに師事したドイツのチェリストです。 (Ki)
ABCD-443
『ボストン・ソナタ』
パーヴォ・ヘイニネン(1938-):ボストン・ソナタOp.134(2016)(ヴァイオリンとピアノのための)
ソナタ第1番「ボストン・ソナタ」
ソナタ第2番「ボストン変奏曲」
ソナタ第3番「ボストン・バラード」
カイヤ・サーリケットゥ(Vn) 
ユハニ・ラーゲルシュペツ(P)
フィンランド・モダニズムの「大長老」パーヴォ・ヘイニネン(1938-)のフルート協奏曲「昔(Autrefois)」(ABCD350)に次ぐ新しいアルバム。ヴァイ オリニストのカイヤ・サーリケットゥとピアニストのユハニ・ラーゲルシュペツが共演、2016年の「ボストン・ソナタ」を演奏しています。この作品は、ヘイニ ネンの代表作のひとつ、サーリケットゥが録音した「ヴァイオリン・ソナタ」 Op.25(1970)を聴いたマサチューセッツ州ボストンのジャネット・パッカーの委嘱で 作られました。「絶対音楽の提唱者としての私の立場は今も変わらないが、われわれが目にするものや経験することは必ず、思考の過程を色づけし、より高いエ ネルギーレベルに引き上げる」(ヘイニネン)。ヘイニネンは作曲に先立ってボストンを訪れ、古都の佇まいと現代の姿の共存する、魅力と刺激にみちた街の空気 からインスピレーションを得て最初の「ボストン・ソナタ」を作曲。余った素材を使って第2番「ボストン変奏曲」と第3番「ボストン・バラード」を作りました。 「ボストン変奏曲」は〈Capriccio notturno〉〈Elegiaco〉〈Symmel〉〈Scherzo〉〈Agitato e pesante〉、「ボストン・バラード」は〈Guirlande〉〈Duetto〉〈” Pizzica, fuzzica…”〉〈Capriccio et Pentanomos〉〈Pezzo tematico〉〈Aubade〉〈Finale APPENDIX: Transform... Culmen…〉。楽想の関連する3作 は「ボストン・ソナタ」(Op.134)としてまとめられ、2018年5月、ヘイニネンの80歳の誕生日を祝うヘルシンキのコンサートでサーリケットゥとラーゲルシュ ペツの演奏で初演されました。 (Ki)
ABCD-444(2CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲) マルコ・ユロネン(Vc) 
[楽器 バルトロメオ・クリストフォリのチェロ(1720年代)]

録音:2016年11月、2017年5月、カウスティネン教会
マルコ・ユロネン(1966-)は、シベリウス・アカデミーでエルッキ・ラウティオとヘイッキ・ラウタサロ、バーゼルでハインリヒ・シフに学び、ソリスト、 室内楽奏者、音楽祭の芸術監督、教師として国際的に活動してきました。ユロネンは、CD録音も積極的に行い、ラウタヴァーラ、コッコネン、ヴァスクス、 シチェドリン、C・P・E・バッハのチェロ協奏曲、シベリウスの弦楽四重奏曲などのアルバムをリリース。オスモ・ヴァンスカ指揮ラハティSOと共演 したシベリウスの「2つの荘重な旋律」(BIS-1485)やヤーコ・クーシストたちと共演したピアノ三重奏曲(BIS-1282, BIS-1292)は、BIS レーベルの『シ ベリウス全作品』に収められました。重要なレパートリーのひとつ、J・S・バッハの『6つの無伴奏チェロ組曲』のユロネンにとって初めての録音。彼は、 それぞれの組曲の「対話」の中での異なる性格を際立たせるため、第5番の「情熱の世界」から第6番の「喜びあふれる音調」まで、6つの組曲を番 号にとらわれない順序で演奏しています。 (Ki)

ABCD-445
トイヴォ・クーラ(1883-1918):ピアノ作品全集
ピアノのための3つの小品 Op.3b【悲歌(1908)、結婚行進曲(1908)、小さなガヴォット(1906)】
ピアノのための2つの小品(歌曲の編) Op.37【流れを漂う舟(1907)、舟歌(1912)】
フィンランドの歌による変奏曲 ホ短調(c.1900)
インヴェンション(c.1905)
昔の秋の歌Op.24 no.3(1917)
ショッティーシュ(c.1904)
祝祭行進曲Op.13b(1910)
ピアノのための組曲 Op.26
【ピーリレイッキ(輪踊り)(1914)、羊飼いの想い(1914)、即興的な踊り(1914)、夜想曲(1914)、
平安(アダージョ(Adagio))(1914)、葬送行進曲(1915)、羊のポルスカ(1915)】
3つの童話の情景Op.19(1912)【童話の情景第1番、童話の情景第2番、童話の情景第3番】
ヤンネ・オクサネン(P)
ナショナル・ロマンティシズムの作曲家トイヴォ・クーラ(1883-1918)は、1907年のホ短調のヴァイオリン・ソナタと1908年のピアノ三重奏曲イ長 調で注目され、歌曲を中心とする声楽曲とピアノ曲で当時、オスカル・メリカントと同じように人気を集めました。フィンランド内戦中の1918年、白軍 の勝利を祝う会場での口論による発砲事件の傷が元で亡くなってからも、「短調」で書かれた「結婚行進曲」をはじめとする「哀愁と感傷の音楽」は、広 く愛され、演奏されています。将来を期待される若いピアニストのひとり、フィンランドのヤンネ・オクサネンは、クーラが作曲したピアノのための全作品 を弾いたこのディスクがデビュー・アルバムです。シベリウス・アカデミーのフェスティヴァル「Sibafest 2018」でクーラの作品を弾き、ラジオ放送など のメディアを通じて好評だったことから、今回の録音が実現しました。シベリウスの家があることでも知られるヤルヴェンパーのホールでセッション録音。 詳細なプログラム・ノート(英語・フィンランド語)もオクサネンが執筆しました。オクサネンは、9月19日、ヘルシンキのテンペリアウキオ教会で行わ れたアルバム・リリース・コンサートの後、2020年2月2日のヤルヴェンパーまで、30都市をまわる「クーラ:ピアノ作品−ツアー」を計画しています。 (Ki)
[プロフィール]
ヤンネ・オクサネン Janne Oksanen(1994-)。ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミーとパリ音楽院でテッポ・コイヴィスト、レベッカ・アンゲル ヴォ、ドニ・パスカルに学び、リスト=マッティ・マリンの修士課程で研究。ヨルマ・パヌラのクラスで指揮を学び、作曲家として25曲を超す歌曲などを 作り、「フィンランディア」を2台ピアノ用に編曲。ポップミュージックとジャズも学び、ロックバンド「Aurora Lights」を創設、グループを解散するまで 歌手とギタリストを務めた。
ABCD-446(1SACD)
『隠れた宝物』
リカルド・ファルティン(1835-1918):創作主題による変奏曲(1861)
イルマリ・ハンニカイネン(1892-1955):ピアノ・ソナタ ハ短調 Op.1(1912)
マルティン・ヴェゲリウス(1846-1906):3つの幻想的小品「ザクセン・スイスの一日の思い出」(1872)
シルッカ・ハルユンマー(1926-2018):結婚行進曲(1948),練習曲(1947)
エイナリ・マルヴィア(1915-1997):ピアノ・ソナタ 変ニ長調 Op.16(1945)
 オストロボスニア民謡による変奏曲Op.10(1935)
リスト=マッティ・マリン(P)
シベリウス・アカデミーの博士課程で「ピアノ・トランスクリプション」を研究、『ピアノ・トランスクリプションの芸術』の2枚(ABCD240,ABCD305)を録音したリスト=マッティ・マリン(1976-)のAlbaレーベルのアルバム第8作。フィンランドのロマンティックなピアノ音楽の「忘れられてしまっていた珠玉の作品」を7曲弾いています。ドイツに生まれ、パーシウスにつづいてフィンランド音楽に貢献したリカルド・フレデリク・ファルティン(1835-1918)のシューマンやメンデルスゾーンの影響を反映する「創作主題による変奏曲」。「初雪」「泉のほとりで」といった小品で知られるイルマリ・ハンニカイネン(1892-1955)が書いた2つの大曲のひとつ「ピアノ・ソナタハ短調」。ヘルシンキ音楽学校(現ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミー)を設立、シベリウスも教わったマルティン・ヴェゲリウス(1846-1906)が、ドイツ、ザクセン州の国立公園「ザクセン・スイス(ゼジッシェ・シュヴァイツ)」をインスピレーションに作曲した〈ラルゴ−アレグロ・ヴィヴァーチェ〉〈アンダンテ・クワジ・アレグレット〉〈ポコ・アダージョ、マ・ルバート〉の「3つの幻想的小品」。イルマリ・ハンニカイネンの生徒だった女性作曲家シルッカ・ハルユンマー(1926-2018)の2つの小品。エイナリ・マルヴィア(1915-1997)は、彼が師事したエルッキ・メラルティンの影響を受けた音楽に印象主義と表現主義の要素を加えた、100を超す数の歌曲を作曲。「ピアノ・ソナタ変ニ長調」は、代表作とされる作品です。すべて初めての商用録音です。 (Ki)

ABOX-1(4CD)
ルーメン・ヴァロ
ラッスス:マニフィカト「暁の光は赤く染まり」
グレゴリオ聖歌:「めでたき暁の星よ」
ジョスカン・デ・プレ:「おとこを知らぬ母、アヴェ・マリア」
ムートン(c.1459-1522):「アヴェ・マリア…清らかな処女よ、おとこを知らぬ母」
パレストリーナ:「スターバト・マーテル」
グレゴリオ聖歌:「アヴェ・マリア…清らかな処女よ」、
「出奔するであろう強き若者よ」
ビクトリア:「テネブレ・レスポンソリウム」
ゼレンカ:「聖木曜日のためのレスポンソリウム」
「聖金曜日のためのレスポンソリウム」
「聖土曜日のためのレスポンソリウム」
ルーメン・ヴァロ
ヴォーカルアンサンブル、ルーメン・ヴァロは1993年の創設です。シベリウス・アカデミーで学んだ8人の歌手(SSAATTBBs)を中心に四重唱から13人程度のアンサンブルまで、曲によって編成を変えて歌います。ルネサンス期ポリフォニック音楽の高いレベルの歌唱は、たちまちフィンランドの音楽ファンの注目を集めました。「雪と光の国のマリア」(NCD8)、ビクトリアの《テネブレ・レスポンソリウム(1585)》(NCD10)、ゼレンカの「聖週間のためのレスポンソリウム」(NCD14:1-2)。Albaの3つのアルバム、4枚のCDがひとつのセットにまとめられました。 (Ki)
ABOX-2(3CD)
ヤンネ・メルタネン〜ショパンBOX
夜想曲Op.9の1/夜想曲Op.72の1
カンタービレ
マズルカOp.67の2、Op.7の1〜3,
 Op.68の1〜2Op.67の4,
 Op.30の2〜3,Op.63の2
前奏曲「雨だれ」
練習曲Op.10の1,Op.25の12
3つの新練習曲第3番
3つの夜想曲Op.9&Op.15
2つの夜想曲Op.27&Op.32
夜想曲ト短調Op.37の1/ト長調Op.37の2
ハ短調Op48の1/嬰ヘ短調Op48の2
ヘ短調Op55の1/変ホ長調Op55の2
ロ長調Op62の1/ホ長調Op62の2
ホ短調(遺作)/嬰ハ短調(遺作)
ハ短調(遺作)
ヤンネ・メルタネン(P)

録音:1999年、2001年、2003年
※ABCD-138,160,190のセット化
この夜想曲は超名演!十分にデリカシーを湛えつつも、フレーズを弱々しく奏でてそれらしくホンワカと流す演奏とは異なり、音楽表現の閃きを臆することなく直截に沸き立たせた演奏で感動的。
ディスク1に1曲目Op.27-2は音楽の作りが大きい一方で、強弱の振幅に込めた歌心とレガートの築き方はデリカシーの極み。Op.9-1も決して視線を伏し目がちに落とすことなく真正面見据えて音楽の美しさをあるがままに再現する一途さが滲み、その求心力の高さに思わず引きこまれます。Op.9-2はアゴーギクのセンスが絶妙。どこまでも清明でよく通る美音はここでも痩せることはなく、持って回ったような嫌らしさは皆無。Op.32-3は幾分速めのテンポでフレーズを一息で歌い上げ、その中から憧れの情感がふんだんに溢れ出します。中間部の悲しみの切迫感を自然に膨らませる手腕も見事。ホ短調、嬰ハ短調の遺作も魂を抉るような演奏で感動的ですが、白眉はOp.48-1!息の長い主旋律のまわりを取り巻く声部が、最適なバランスでそれぞれの意味合いを表出させた演奏で、それらの溶け合い方のなんと美しく神々しいこと!特に全体の音色の核として低音部を常に意味深く響かせる手法は、この作品に込められた悲痛さと壮大さを引き出すために重要な役割を果たしています。3:13からの感情の高ぶらせ方はまさに鳥肌もの!
マズルカは、Op.7-1やOp.68-1のような陽性の作品ではリズムの沸き立ちが素晴らしく、陰と陽が入り混じるOp.68-2のような作品では、その明暗のコントラストと連鎖の操作が絶妙で、聴き手にも心地よい緊張をもたらしながら独自の世界へ誘います。
なおこのセットは、ABCD-138,160,190の3枚を組み合わせたもので、夜想曲Op.91-1のみが重複していますが、それぞれ別の録音です。 【湧々堂】

IMU-054
木作りの心〜カンテレ・トリオと踊ろう
ヴィネタの鐘/山の朝/結婚前夜のコッキラの踊り
リパブリック賛歌/ティリトンバ/道に迷って/フィンテレスカ
トゥリカリ・マズルカ/オペラ・ワルツ
短調のフォックストロット・メドレー/木作りの心/三角の帽子
すみれ/悪魔のポルカ/昔のワルツ/やあ、マンタ
アルプスのばら/ナポレオン行進曲/テネシーワルツ/蛍の光
カンテレ・トリオ
[トイヴォ・アラスパー、マッティ・コンティオ、ティモ・ヴァーナネン(カンテレ)]
IMU-061
フィンランド・カンテレ音楽パレード
ユッカ・リンコラ(1955-):テラコッタ・レディ
ジャン・シベリウス(1865-1957):即興曲Op.5-5
アンナ=カーリン・コルホネン:オカピ
ヴィルマ・ティモネン:ぎくしゃくしたプレー
民謡(アンティ・ラントネン):伯爵のポルスカ
アスコ・ヒュヴァリネン(1963-):きしむ音のワルツ
ティモ・ヴァーナネン(1970-):ネーレム
レッド・スチュアート(P.W.キング編):テネシー・ワルツ
民謡(カンテレ・トリオ編):トゥリカリ・マズルカ
マルッティ・ポケラ(1948-):リョンロット幻想曲
民謡(ヘッリ・シュルヤニエミ編):鳥のように歌えたなら
マルッティ・シュルヤニエミエ(ヘッリ・シュルヤニエミ編):結婚の歌
民謡(ヴィルマ・ティモネン編):宝石のポルスカ
民謡(オウティ・リンナランタ編):ケリマキ・ポルスカ
エヴァ・アルクラ、ウッラ・ホンコネン(カンテレ)
インプロバトゥル・カンテレデュオ+
ヴィルマ・ティモネン、オウティ・リンナランタ、
エイヤ・カンカーンランタ(以上、カンテレ)
ティモ・ヴァーナネン(エレキカンテレ)
カンテレ・トリオ他

NCD-11
晩祷と典礼のロシア正教聖歌集 リスト・マッツィ(指)タンペレ正教会cho
NCD-12
ヒューマン・オルガン
超絶のア・カペラ〜セデ・リッサネン:作品集
ヒューマン・オルガン
NCD-13
ボブ・チルコット(1955-):ア・カペラ作品集 マルユッカ・リーヒメキ(指)グレックス・ムジクス
NCD-14(2CD)
ゼレンカ:聖週間の為のレスポンソリウム ルメン・ヴァロ声楽アンサンブル
NCD-15
フィンランドの声楽アンサンブル
テッル・ヴィルッカラ(1969-):天使たち(1999)
ユハ・ホルマ(1960-):わたしは喜びの村で生まれた(1998)
イルッカ・ニエミ(1961-):インディアン歌曲集(1998)
ユハニ・コムライネン(1953-):シェイクスピア集(1996)
ヤルモ・セルミラ(1939-):人生(1996)
ペッカ・コスティアイネン(1944-):ナイチンゲール(1989)
ヴォーカル・アンサンブル・フィオーリ
NCD-16
ペッカ・コスティアイネン(1944-):合唱作品集
恋人がいます、私の長男に、他(全13曲)
ペッカ・コスティアイネン(指)ムジカcho
NCD-17
トルミス:男声合唱作品集
2つの献辞、エストニアの光景、ヴィルの誓い、
ひと飲み、裏切り者の物語、最後の船(悲しいワルツ)、
ハムレットの歌、嵐の海への祈り、雷鳴への連祷、
われらの影、牛寄せの呼び声、ユハン・リーヴの風刺、
徴集兵のトームペア城から故郷クーサルへの脱走
アンツ・ソーツ(指)エストニア国立男声cho
NCD-18
タピオラ室内合唱団の芸術 ハンヌ・ノルヤネン(指)タピオラ室内cho
NCD-19
ルクス・エテルナ〜合唱作品集
サロネン:詩篇で語りかけよ
 マリア恐れることはない
コープランド:おお主よわれらを憐れみたまえ
 汝おおエホバよ永遠にとどまれ
 主よわれらを救いたまえ
 主はその腕で力を振るい
エルガー:アヴェ・ヴェルム
レーヴィ・マデトヤ:詩篇121
ヨーナス・コッコネン:ラウダーテ・ドミヌム
プッチーニ:レクイエム
フォーレ:ラシーヌの讃歌
ヴェサ・エルッキラ:子供の夜のお祈り
エーロ・エルッキラ:あなたに向かって
ジョン・タヴァナー:子羊
ジョン・ラター:汝の手を打ち鳴らせ
 主は汝を祝福し汝を守る
ヘイッキ・リーモラ(指)
ハルユンcho
カレヴィ・キヴィニエミ(Org)
録音:2000年9月15-17日
NCD-20
トルミス:エストニアの光景2
マリアの地のバラード、ハンド・ルンネルとの回顧
無法の日々、神が我々を戦争から守ってくれる
戦の伝令の旅、太陽を輝かせろ!
タマサーレの家畜番少年の時代、
私を忘れないで、他
アンツ・ソーツ(指)エストニア国立男声cho
NCD-21
ペッカ・コスティアイネン(1944-):無伴奏合唱作品集
マリちゃんの物語、花婿到来の歌 I/ II
風刺組曲(9つの小品)、森林の捜査
ムジカcho
NCD-22
マトヴェイネン:私のお母さん、愛を呼び起こす、
 思い
トゥルッカ:追い求める人、
 美しさはどこへ消えてしまったの
カハラ:サムサラ、甘い心の足音、
 ジャガイモを茹でる間の歌、他
マリユッカ・リーヒマキ(指)フィロメラ(cho)
録音:2003年
NCD-23
ヴェルヨ・トルミス (1930-):エストニアの光景 第3集
[歌手/悩ましい記憶/古い海の歌/歌の橋/戦いに行く/
弁証法的格言(8曲)/平地の歌/私たちには与えられた/
マルティンヌスの歌(8曲)、クリスマスがやって来る/
、他(全32曲)]
アンツ・ソーツ(指)エストニア国立男声cho
NCD-24
スデン・アイカ
孤児/神秘の水/追い求める人/
ある日すぐに/姉妹/別れの時,天使たち
スデン・アイカ
[テル・トゥルッカ(歌、モラハルパ)、リサ・マトヴェイネン(歌、カンテレ)、カタリーナ・アイラス、ノラ・ヴァウラ(歌)]
録音:2004年1月5-11日
NCD-25
エステル・マギ(1922-):合唱作品集
望み/祖国/どのように生きるのですか/
折れた樫の木/夜の歌/一瞬/教会の鐘/
クリスマスの夜/彼が来る/吟遊詩人に/ピエタ/
ラップランドの歌/さすらいの少年/子供に/
アイウ=プイウ/楓の木から白い雲の上へ/風の部屋
アンツ・ソーツ(指)
エストニア国立男声cho
ヴァイケ・ウイボプー(指)
タルトゥ大学アカデミー女声cho
録音:2004年4、5、6月
NCD-26
ヴィッレ・マトヴェイネン(1986-):天使
アンナ=マリ・カハラ(1963-)(ハーパニエミ リズム編):おまえのゆりかごで一緒に寝ているのは誰
タパニ・ランシオ(1953-):魔王
ラウリ・キルピオ(1974-):子守歌
ロッタ・ヴェンナコスキ(1970-):水の前に
ヤルモ・サーリ(1970-):海の旅人
エサ=ペッカ・サロネン(1958-):アン・イェーデルルンドの2つの詩
サデ・リッサネン(1965-):ジャバウォックの詩
ユッカ・リンコラ(1955-):歓喜
パシ・ヒュオッキ(指)EMOアンサンブル(cho)
ピューSQ
録音:2004年6月6-10日、ヴィヒティ教会
EMOアンサンブルはフィンランド、エスポー音楽学校の合唱団です。約40人の編成。シベリウス・アカデミーで合唱指揮を学んだパシ・ヒュオッキが、創立時から芸術監督を務めています。シューベルトの歌曲と同じゲーテの詩をテクストとする、タパニ・ランシオの〈魔王〉。ルイス・キャロルの「鏡の国アリス」から、ナンセンス英語で書かれた英雄バラッド、「ジャバウォックの詩」によるサデ・リーサネンの作品。合唱のためのビッグバンド・ミュージック、ユッカ・リンコラの〈歓喜〉。いずれも、“前衛”を超えた、“新ミレニアム” にふさわしいスタイルの作品です。 (Ki)
NCD-27
オッリ・コルテカンガス(1955-):合唱作品集
五十年祭ミサの為の音楽、緑の聖母
言葉*、「ピエ・カンツィオーネス」組曲
3つのロマンス、地中海
タウノ・サトマー(指)カンドミノcho
録音:2004年4月2-4日、2005年2月19-20日*、エスポー、オラリ教会
オッリ・コルテカンガスは、静岡音楽館AOI から委嘱され、合唱のための〈木々のうた〉(1995)を間宮芳生と共作、日本とも縁の深い作曲家です。シベリウス・アカデミー在学中、マグヌス・リンドベリやサーリアホらとともに“コルヴァト・アウキ(耳を開け)”を設立。フィンランド音楽シーンに新しい風を呼びました。合唱曲は、放送と劇場のための音楽とともに得意のジャンル。エスポー市の教区のために作曲したミサ曲(五十年祭ミサ)から無伴奏曲を5 つ選んだ曲集、D・H・ロレンスの詩と新約聖書(「ヨハネの黙示録」と、「ヨハネの福音書」)をテクストとする〈言葉〉、D・H・ロレンスの英詩を歌う〈3 つのロマンス〉、ラッシ・ヌンミの詩による〈地中海〉。スタイルはさまざまです。タウノ・サトマー指揮のカンドミノ合唱団は、〈フィンランディア賛歌〉などを歌った「フィンランド合唱作品集」(廃盤)や民謡集などで知られる、フィンランドを代表する合唱団のひとつ。  (Ki)
NCD-29(1SACD)
ペッカ・コスティアイネン(1944-):自作自演集 第5集
守護天使、今この世は栄え、
主を探し求めよ、クリスマスの賛美歌、
主よあなたはいつ私とともにたとえようのない宝、
受難と復活、主に感謝し主を賛美せよ、
目覚めよ優柔の魂よ、
愛国の賛美歌、夕べの賛美歌、
主よ私の手を取ってください
ペッカ・コスティアイネン(指)ムジカcho

録音:2006年11月17日-19日 ケルティンマキ教会
コスティアイネンは現代を代表する合唱曲作家のひとり。混声合唱のための作品や、〈ひばりの道 〉をはじめとする児童合唱のための作 品は世界の合唱団で歌われ、日本の合唱団もレパートリーに取り入れています。コスティアイネンがムジカ合唱団とヴォックス・アウレラ を指揮して録音するシリーズ。第5集では、フィンランド伝承の賛美歌と宗教歌を編曲した12の合唱作品が選ばれました (全30曲)。古 くからの賛美歌が新しい響きの歌として歌われています。 (Ki)
NCD-30(1SACD)
ミッコ・シドロフ(1985-):パニヒダ アニタ・リントゥ(S)、
オッシ・ヤウヒアイネン(T)、
ミッコ・シドロフ (指)
クリソストモス室内cho

録音:2006年10月6日-7 日ヴァラモ修道院 (フィンランド)
愛する人を弔う徹夜の祈り、「パニヒダ」。フィンランドの若い指揮者、作曲家のミッコ・シドロフはフィンランド正教会の儀式による新 しい音楽を作曲しました。コンサートホールのための〈パニヒダ〉。賛美の歌、詩篇91番、連祷、コンタグ、頌歌など16 の部分から構成。 音楽語法と雰囲気は異なるものの、さきがけとなったラウタヴァーラの〈ヴィジリア〉(ODE910) から影響を受けたことを作曲者自身が認め ています。シドロフは、ヘルシンキ・ポリテクで指揮と歌とオーボエを学び、クリソストモス室内合唱団、ヘルシンキ大聖堂聖歌隊、スタ ディア・オペラ、室内アンサンブルの指揮者として活動。正教会のための音楽、エイノ・レイノの詩による合唱曲と歌曲などを作曲してい ます。クリソストモス室内合唱団は2003 年、シドロフが〈パニヒダ〉初演のためクオピオに創設した合唱団です。 (Ki)
NCD-31
ヴェルヨ・トルミス(1930-):エストニアを超えた展望
ブルガリア三部作(1978)【夏/車輪/大地の声】
北ロシアのビリナ(1976)
3つのモルドヴァ=ハンガリー民謡(1983)【悲しんでくれ、いとしい人よ/恋する女を心から愛したのは/木曜の夕べ】
3つの星(1989rev.2006)
3つのリヴォニア民謡(1970rev.1999)【羊飼いの少年の日/告解の三が日/眠りの精】
ヴォルムシの過ぎし日の情景(1983)【作男の不平/倉庫のとびらの外で/婚礼の踊り】
ヴェプシアの冬(1984)
北東から鷲が飛んできた(1982)
民族友好のラプソディ(1982)
ヴァイナモイネンの知恵の言葉(1984)
アンツ・ソーツ(指)エストニア国立男声cho(RAM)
録音:2005年9月、2006年1月、7月 エストニア・コンサートホール(タリン、エストニア)
エストニア国立男声合唱団(RAM)とアンツ・ソーツによるエストニアの作曲家ヴェルヨ・トルミスの男声合唱曲シリーズ。「エストニア展望」の第1集.第3集(NCD17,NCD20,NCD23)に収録された作品は、日本の男声合唱団のレパートリーとしても注目されてきています。第4作の「エストニアを超えた展望(VisionsbeyondEstonia)」では、タイトルの示すとおり、エストニアを取り巻く地域の古い歌に基づいた作品が歌われています。ブルガリア民謡による《ブルガリア三部作》、男声合唱と独唱のための《北ロシアのビリナ》、ソヴィエト連邦60周年を祝うためエストニア国立男声合唱団が委嘱した《民族友好のラプソディ》。《ヴァイナモイネンの知恵の言葉》は、フィンランド抒情詩集「カンテレタル」にテクストが求められました。《ヴェプシアの冬》は、トルミスが書いた男声合唱曲を代表する一作です。 (Ki)
NCD-35
ヴェルヨ・トルミス(1930-):合唱作品集
カレヴァラの光景
「カレヴァラ」第十七章(1985rev.1994)、
クッレルヴォの伝言(1994rev.2006)、
サンポの鋳造(1997rev.2003)、
鉄への呪い(1972rev.1991/2001)、
歌い手の結びの言葉(2000rev.2002)
アンツ・ソーツ(指)
エストニア国立男声cho(RAM) 
エストニア国立男声合唱団とアンツ・ソーツによるトルミス(1930-)の男声合唱曲シリーズの第5集。フィンランド湾を隔てた対岸にあって、エストニアと民族的、文化的につながりの深いフィンランドの民族叙事詩『カレヴァラ』をテクストとする作品が集められました。「鉄への呪い」はトルミスの代表作のひとつ。混声合唱版、男声合唱版とも世界各地の合唱団に歌われています。『カレヴァラ』第十七章は約34分の大曲。建造中の船を完成させるために必要な呪文を聞き出すためヴァイナモイネンがアンテロ・ヴィプネンの元を訪れるエピソードです。 (Ki)
NCD-37
穏やかに
ユッシ・シュデニウス(1972-):わたしは大きな太陽(2005)、
ヤーコ・マンテュヤルヴィ(1963-):4つのシェイクスピアの歌【来たれ/死よ/子守歌、倍のなん倍/苦しめもがけ/水底深く父は眠る】、ビリャンシコス【もしあなたを見ていなかったなら/ばらの茂みの泉で/郷愁/お母さん、ポプラの林へ行ってきたよ】
シベリウス:恋するもの(作品14)JS160c(ソプラノ、バリトンと混声合唱のための)、恋するものはどこに、恋するものの小道、こんばんは かわいい小鳥、抱いておくれ かわいい小鳥
リーカ・タルヴィティエ(1970-):会話(2005)
ヴェルヨ・トルミス(1930-):イングリアのゆうべ【踊り歌I/踊り歌II/踊り歌III/おどけ歌I/おどけ歌II/ラウンドレイ/踊り歌IV/踊り歌V/歌が終わり家路に】
ドミナンテ、セッポ・ムルト(指)、
カトリ=リース・ヴァイニオ(Ms)、
ニコラス・セーデルルンド(Bs)

録音:2006年4月22日-24日 リーヒマキ要塞教会(ユヴァスキュラ、フィンランド)[英語、フィンランド語、スペイン語歌詞 英訳付]
「ひとつひとつの演奏が聴き手にとって忘れがたい体験となること」と語るセッポ・ムルト。彼が指揮者を務める混声合唱団、ドミナンテの新しいアルバム。3曲はドミナンテからの委嘱により作曲された作品です。イギリスの作家チャールズ・コーズリーの詩に出逢ったユッシ・シュデニウスの感情のたかまりがそのまま音楽になった「わたしは大きな太陽」。スペインのマドリガルとフィンランドのパンクロックバンド"エップ・ノルマーリ"の音楽にインスピレーションを得たヤーコ・マンテュヤルヴィの「ビリャンシコス」。ドイツの劇作家ホルスト・フッセルの劇『Gesprache(会話)』から、公園のベンチに座るA(女)とB(男)のやりとりをリーカ・タルヴィティエは混声合唱の曲に作り上げました。シベリウスの「恋するもの」のテクストは抒情詩集『カンテレタル』から採られています。フィン・ウゴル族が住み、今はロシア領になったイングリアに伝わる詩と歌唱スタイルを基にしたトルミスの曲集。そして混声合唱のレパートリーとして人気の高まってきたマンテュヤルヴィの「4つのシェイクスピアの歌」。アルバムにこめられた願いは、「新しく、瑞々しい愛の姿を届けたい」。アルバムを貫くのは人間関係という永遠のテーマです。  (Ki)
NCD-39
葉と葉のあいだに
ヤルモ・パルヴィアイネン(1928-1994):夕べ
マシュー・ホィットール(1975-):雨音に耳を傾けるように
ユホ・ミエッティネン(1978-):「アーロ・ヘッラーコスキの詩による5つの歌」〜画家、
ドルチェ・ファル・ニエンテ(のほほんと暮らす)
アレックス・フリーマン(1972-):「アーロ・ヘッラーコスキの詩による4つの歌」〜一位星、月明かりの森、雨、なんと小さな
マシュー・ホィットール(1975-):四季
前奏曲【春、桜】、前奏曲【夏、天の川】、前奏曲【秋、空/水】、前奏曲【冬、雪】
エスコ・カッリオ(指)HOL合唱団
フィンランド最古の大学混声合唱団、HOL合唱団が歌う「フィンランド自然体験の研究」。フィンランドの詩人ふたり、イルマリ・ピミア(1897-1989)とフィンランド・モダニズムの先駆的作品を書いたアーロ・ヘッラーコスキ(1893-1952)、そしてメキシコの詩人オクタビオ・パス(1914-1998)「雨音に耳を傾けるように」と山口県生まれの俳人、種田山頭火(たねだ・さんとうか)(1882-1940)の作品をテクストとする合唱曲集です。フィンランドのヤルモ・パルヴィアイネンとユホ・ミエッティネンの作品ととも、フィンランド在住の外国人作曲家ふたりの作品が含まれました。マシュー・ホィットールはカナダ生まれ。カナダとアメリカで作曲を学んだ後、2001年からシベリウス・アカデミーでハメーンニエミとヴェリ=マッティ・プーマラに師事しました。2004年トロント交響楽団主催の作曲コンペティションで第1位を獲得しています。アメリカ出身のアレックス・フリーマンは、シベリウス研究のために留学したヘルシンキでハメーンニエミに作曲を学びました。ホイットールの「雪」を彼がピアノのためにトランスクライブした曲が"ピアノ・トランスクリプションの芸術"(ABCD240)に録音されています。  (Ki)
NCD-40(1SACD)
夜明けに.伝統と新しいクリスマスキャロル
ヘイッキ・リーモラ:待降節の入祭唱
ヘイノ・カスキ:小屋は雪の下に眠る
ピエ・カンツィオーネス:めでたし、花と飾りの教会よ
ユハニ・コムライネン:慈悲深きイエス・キリストよ
ペッカ・ユハニ・ハンニカイネン(イルマリ・ハンニカイネン編):クリスマスイブに
T・イルマリ・ハーパライネン編:クリスマスツリーは誇らしく
ヘイッキ・リーモラ:幼児イエスへのクリスマスの贈り物
セリム・パルムグレン:平和の御子
ピエ・カンツィオーネス:歓びの歌を声高く歌え
ヘイッキ・クレメッティ編:歓びの歌を声高く歌え
ヘイッキ・リーモラ:クリスマスキャロル
マルッティ・ヘラ:静かなクリスマスキャロル
ヘイッキ・リーモラ:クリスマスのキャンドルの煌めきのなかに、夜明けに
ヨウコ・リンヤマ:クリスマスイブ
イルマリ・ハンニカイネン:クリスマスキャロル
ヘイッキ・リーモラ:わが心のクリスマス
ユハニ・コムライネン:めでたき海の星
エイノユハニ・ラウタヴァーラ:クリスマスの賛美歌、マルヤッタのクリスマス賛美歌
シベリウス:5つのクリスマスの歌Op.1
【クリスマスはもうそこに/クリスマスがやってくる/夜のとばりがおりて/クリスマスの歌「私には富も名声もいらない」/雪はうず高く積もり
ヘイッキ・リーモラ(指)ハルユ室内cho
ヤン・レヘトラ(Org)
フィンランド、タンペレ市の混声合唱団。コープランド、エルガー、マデトヤ、フォーレ、ラターの作品を歌った『ルクス・エテルナ』(NCD19)のハルユ室内合唱団がクリスマスアルバムを録音しました。指揮者のヘイッキ・リーモラ(1958-)はシベリウス・アカデミーの出身です。ヨルマ・パヌラとエーリク・エーリクソンに学び、1977年からハルユ室内合唱団(旧ハルユ青年合唱団)の指揮者に就任。フィンランド各地の合唱団を指揮し、1998年にはフィンランド合唱指揮者協会の最優秀指揮者に選ばれました。ラテン語の聖歌集「ピエ・カンツィオーネス」の曲、カスキ、ペッカ・ユハニ・ハンニカイネン、パルムグレン、ラウタラーヴァをはじめとするフィンランド作曲家の曲、リーモラが新たに作曲した曲によるプログラム。シベリウスの「5つのクリスマスの歌」は、トペリウスの詩による第1曲から第4曲がスウェーデン語、ヨウカハイネンの詩による第5曲がフィンランド語と、すべてオリジナルの歌詞で歌われています。 (Ki)
NCD-41(1SACD)
クリスマスへの旅
アルマス・マーサロ/ヨウコ・トルマラ編:小さなイエスよ、あなたの元へまいります
ピエ・カンツィオーネス/カリ・アラ=ポラネン編:おお学生たち、おなじ声で.歓べ
ピエ・カンツィオーネス/ヘイッキ・クレメッティ編:歓びの歌を声高く歌え
ペッカ・ユハニ・ハンニカイネン:クリスマスの鐘
ペッカ・コスティアイネン:静かなひととき
レナード・ワークハウス/ペッカ・コスティアイネン編:リンリンとそりの鈴が鳴る
オット・コティライネン/サンナ・サルミネン編:クリスマスの朝の雀
イーヴァル・ラスムセン/カリ・アラ=ポラネン編:天使の歌
伝承曲/ペッカ・コスティアイネン編:真夜中にめざめが
伝承曲/(カリ・アラ=ポラネン編:御子が生まれた時
伝承曲/サンナ・サルミネン編:ディンドン、空高く
伝承曲/カリ・アラ=ポラネン編:マリアに御子が生まれた
伝承曲/セッポ・ホヴィ編:スウィート・リトル・ジーザス・ボーイ
オッリ・モイラネン:旅
伝承曲/サンナ・サルミネン編:旅
伝承曲:救い主よ讃えられよ
伝承曲:われらに御子が生まれた
フランツ・クサヴァー・グルーバー/サンナ・サルミネン、ペッカ・コスティアイネン編:きよしこの夜
アドルフ・アダン:クリスマスの歌「聖らに星すむ今宵」
サンナ・サルミネン(指)
ヴォックス・アウレア
ラテン語で"黄金の声"、ヴォックス・アウレアは、1968年、11歳から17歳の才能ある児童を集めユヴァスキュラ市に創設された合唱団です。トシュテン・リンドフォシュ、カリ・アラ=ポラネン、ペッカ・スティアイネンをはじめとする指揮者の下、海外ツアーを含むさまざまな活動を行い、フィンランドを代表する児童合唱団のひとつに成長しました。ペッカ・コスティアイネンの2つの自作自演集、『ロルライレー』(NCD7)と『1000×1000年』(NCD36)につづく録音は、クリスマスキャロル集。フィンランド歌われてきた歌と世界各国のキャロルが集められました。ヴォックス・アウレアとムジカ室内合唱団のボイストレーナーと副指揮者から、この合唱団の指揮者に就任し、各国との交流などさまざまに活躍するサンナ・サルミネンが指揮しています。 (Ki)
NCD-42
スラヴォニック・トラクターの愛唱歌集
誰かがカヴァルを吹いている
ジューロが結婚する
ナイチンゲールが歌っている
男と出会って心変わり
お代をくれれば歌ってあげる
ポーチに座っていると
月の光が庭を照らす
結婚(フリスト・トロロフ)
結婚(イヴァン・ヴァレフ)
酒の呪い/ビールの起源/苦痛の娘
少女が中庭を掃いている
ドラガーナとナイチンゲール
別れの時がきた/年老いた独り者
スラヴォニック・トラクター、テュッティ・コヨラ(独唱、10弦カンテレ)
アンナ=マイヤ・イーハンデル(10弦カンテレ、ハーディガーディ) カイサ・ポンカ(15弦カンテレ、37弦カンテレ)
録音:2010年3月13日-14日、4月11日、5月8日-9日 アスカイネン教会(トゥルク、フィンランド)
スラヴォニック・トラクターは女性10人のヴォーカルグループ。ブルガリアン・ヴォイス(ブルガリア国立放送合唱団)に代表されるブルガリア伝統の女声合唱の洗練を免れながらも美しい響きとブルガリア民謡の異例の和声に魅せられ、2004年、フィンランドの旧都、トゥルクで結成されました。北アイルランドのコールレイン国際合唱祭(2006年)、エストニアのパルヌ国際合唱祭(2008年)など各地の国際的コンペティションに参加し、2009年のタンペレ・ヴォーカルミュージックフェスティヴァルでは、グランプリに次ぐthreegoldenstampsを受賞しています。ブルガリア民謡とフィンランドの歌を集めたスラヴォニック・トラクターの愛唱歌集。伝統の詩にリーサ・マトヴェイネンが作曲した《苦痛の娘》は、このアルバムのための委嘱作です。
NCD-43(1SACD)
北極地方の情景
ティモ・クルキ:クルナサジュ、ぼくのトナカイ(1977)
トゥーリッキ・ナルヒンサロ:ラップの少女の歌(1983)
ユッカ・カンカイネン:ラップランドの歌(1981)
伝承曲(クッレルヴォ・カルヤライネン編):連作サーミ・ヨイク《ヨイクを歌おう》(1962)
クッレルヴォ・カルヤライネン:北極地方の情景(1971)*
ユッカ・カンカイネン:血止めの呪文(1983)**
ヤン・ヘルベリ:山を旅する者の思い(2011)***
 約束の歌を歌おう(2005)
セイタクオロ室内cho
エリナ・シヴォネン(S)*、
ミッコ・アハヴェンヤルヴィ(Br)*、
ヘリ・ハーパラ(Fl)*、
オッリ=ペッカ・カヤスヴィータ(Vc)*、
カドリ・ヨアメツ(太鼓)**、
ミッコ・シランデル(太鼓)***
スカンディナヴィア半島の北部、ロシア、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーにまたがるラップランド地方は、そのほとんどが北極圏に含まれます。この地域には古くからサーミ人が住み、独自の生活と文化を守ってきました。フィンランド領ラップランド、ヘルシンキから約800キロに位置するロヴァニエミに本拠を置く室内合唱団のセイタクオロは、1961年に創設され、ラップランドの美しく厳しい自然を背景にラップランド出身の作曲家たちが作曲した「北の地方」の音楽を紹介することを目的のひとつに活動をつづけています。創設50周年を記念して録音されたアルバム『北極地方の情景』は、記念の年のためヤン・ヘルベリが作曲した《山を旅する者の思い》をはじめ、セイタクオロのために書かれた曲を中心とするプログラムが組まれました。 (Ki)キ
NCD-44(1SACD)
おお喜ばしき光よ〜正教会の音楽
ヴィルピ・レッパネン:賛美せよ主の御名を
 おお喜ばしき光よ
 主よわたしたちを憐れんでください
ミッコ・シドロフ:ヴァラモ組曲(ヴァラームの賛美歌にもとづく)
大司教パーヴァリ(ヴィルピ・レッパネン編曲):広い湖の水面に輝く銀色の光
ヴィッレ・マトヴェイェフ:さすらい人の歌
ヴィルピ・レッパネン:味わい見よ
 復活のトロパリオンI
 復活のトロパリオンII
ヨハン・フォン・ガルトナー:全地よ御前に沈黙せよ
 おお喜ばしき光よ
 いかに幸いなことでしょうあなたに選ばれ近づけられ
ミッコ・シドロフ(指)
クリソストモス室内cho
フィンランド。ラドガ湖の島にあるヴァラーム修道院からヘイナヴェシの新ヴァラモ修道院へとつづく合唱の架け橋。フィンランドの正教会の音楽による『おお喜ばしき光よ』は、指揮者で作曲家のミッコ・シドロフ(1985-)が自作の《パニヒダ》(AlbaNCD30)を演奏するために創設したクリソストモス室内合唱団のアルバム第2作です。ヴィルピ・レッパネン(1943-)、ヴィッレ・マトヴェイェフ(1986-)、ヨハン・フォン・ガルトナー(1898-1984)といった現代フィンランドの作曲者たちが、主にヴァラームに伝わる古い旋律を新しい語法と結びつけて作曲した祈りの歌が集められました。大司教パーヴァリ(パウル)(1898-1984)がヴァラームの修道院を去るにあたって書いた告別の歌は、レッパネンの編曲で歌われます。 (Ki)
NCD-45
新しい歌を歌え
マデトヤ:主は羊飼い、わたしには何も欠けることがないOp.30bの2
 子羊の旗Op.73 (1934)
アンナ・コソラ:日曜日の賛美歌を聴き(2005)
トゥルペラ:主よ、我らを救いたまえ(2000)
ヨルマ・ハンニカイネン:人はみな草のごとく (2000)
ニューステット:ミサ・ブレヴィスOp.102
リーモラ:聖霊降臨祭の後の第13日曜日 (2004)
ディストラー:新しい歌を主に向かって歌えOp.12の1 (1934)
モノネン:いかに幸いなことか
 主よ、あなたの慈しみが (1974)
トゥップライネン:命のパン(2003)
ラウタヴァーラ:聖餐式Op.22 (1963)
ヴァータイネン:聖金曜日(1986)
ヨーナ・サラステ:祈り(2002)
ピエタリ・コルホネン:新しい歌を主に向かって歌え(1997)
ヘイッキ・リーモラ(指)
クオピオ・アカデミー室内Cho
クオピオ・アカデミー室内合唱団は、フィンランド中部、北サヴォニアのクオピオ市にあるシベリウス・アカデミーのクオピオ校の合唱団です。『旧約聖 書』の「詩編96番」にタイトルをとったアルバム『新しい歌を歌え』では、フィンランドの今の作曲家とノルウェーのニューステットによる宗教曲と、ク オピオの合唱団が100年に渡って歌いつづけてきた伝統の曲が歌われています。指揮者のヘイッキ・リーモラ(1958-) は、ヘルシンキのシベリウス・ア カデミーで合唱指揮とトランペットを学んだ後、ヨルマ・パヌラに管弦楽、スウェーデンのエーリク・エーリクソンに合唱指揮を師事。1987年からクオピ オ校で合唱指揮のクラスを担当し、1995年に専任講師に就任しています。 (Ki)
NCD-46(1SACD)
フィンランド・ルター教会賛美歌集
真実の精神 (484番)
イエス様、あなたはお気づきです (513番)
イエスの歌だけを歌えれば (343番 1, 2, 6)
一日と一瞬を正しく (338番)
一番高い丘に登ろう (515番)
汝の平安をわれらに (514番)
イエスよ、あなたが一番おわかりになっています (510番)
主よ、わたしを危難よりお守りください (509番)
最初に井戸を掘った者は (512番)
学校がまた始まると (485番)
ああ、なんと輝かしい春よ (567番)
讃えることのなんと素晴らしき (342番)
今、この世は栄え (571番 1-3)
天にまします父よ、わが祈りをお聞きください (501番)
主よ、あなたからの贈り物を受け取りました (507番)
目を上げ天を仰ぐ (490番)
子供たちを愛する神 (492番)
すべては神の御手に (499番)
道は整った (511番)
創り主は讃えられよ (462番)
夕べになりました、わが創り主よ (563番)
タパニ・ティリラ(指)オウライネン・ユースCho
ヴェリ・アイナリ (Org、Harm)、
ミンナ・ユリカウマ、
ライサ・パイヴィネン(Vn)、
スサンナ・ニエトゥラ(Va)、
シニ・ヒュヴァイネン(Vc)、
エサ=ペッカ・シルヴォラ、
ヴィーヴェ・マエメツ(P)、
ウッラ=マリア・ポユヒュタリ(Fl)、
ヤンネ・ニエトゥラ(Tp)、
ブラヴァーデ・リコダーアンサンブル
ィンランド、北部オストロボスニアのオウライネン市に1972年に創設された団員約30人の女声合唱団、オウライネン・ユース合唱団のアルバム第2弾。 ルター教会の賛美歌集から、子供時代、青春、学校、春、夕べの祈りをテーマにした賛美歌が21曲歌垂れています。原曲を尊重しつつ、共演する楽器 の異なる音色に合わせた新しい響きを探る試みが行われています。 (Ki)
NCD-47(1SACD)
闇から光へ/カーモス室内合唱団デビュー
コムライネン:冬の夜 (2010)
プーランク:小室内カンタータ《雪の夕暮れ》
マーラー (クリュトゥス・ゴットヴァルト編曲:恋人の青い眼 (《さすらう若人の歌》 から) (1896 arr.2001)
クーラ:舟歌Op.21-2a
モンテヴェルディ:おお春よ
ヘイニオ:二重混声合唱のための3つの民謡Op.28
パルムグレン:聖ヨハネの日 (夏至祭)
マデトヤ:幸福Op.13の2
イェアシル:私の大好きな谷
ラウタヴァーラ:さあ楽しい踊りだ
シェーンベルク:照らせ、いとしい太陽よ
ダニ・ユリス(指)カーモス室内Cho
カーモス室内合唱団は、ヘルシンキを中心とする地域に生まれたもっとも新しいアンサンブルのひとつです。合唱を経験した歌 手を集め2007年に創設されました。2010年にはフィンランド放送交響楽団と共演、初めての国内ツアーも行いました。2011年6月、タンペレのフェ スティヴァルではグランプリを獲得しました。芸術監督はダニ・ユリス(1984-)。ヘルシンキ・メトロポリア大学で合唱指揮を学び、2009年3月、スロヴェ ニアで行われた若い合唱指揮者の国際コンペティションで第1位に選ばれました。現在、シベリウス・アカデミーのマッティ・ヒュオッキの下でディプロマ取得の準備を行っています。『闇から光へ』はカーモスのデビューアルバムです。モンテヴェルティ、マーラー、プーランク、デンマークのイェアシル、フィ ンランドの作品と、彼らのレパートリーの中心となる曲が選ばれています。 (Ki)
NCD-48(1SACD)
クリスマスの夜よ
P. J. ハンニカイネン(1854-1924):クリスマスの鐘
フランス伝承曲(ティモ・ラークソ 編):はるか遠くの飼い葉桶
トイヴォ・クーラ(1883-1918):祈り
ミッコ・シドロフ(1985-):聖なる夜
マイケル・ヘッド(1900-1976):ベツレヘムにつづく小さな道
セリム・パルムグレン(1878-1951)(イルッカ・クーシスト 編):そして、聖母マリアは幼子を抱き
ユッシ・シュデニウス(1972-):薄霧の中の声
リーサ・マトヴェイネン(1961-):クリスマスの小鳥
P. J. ハンニカイネン(1854-1924):クリスマスの星
ミッコ・シドロフ(1985-):クリスマスの夜に
アイルランド伝承曲(フィリップ・W・J・ストップフォード 編):ウェクスフォード・キャロル
レーヴィ・マデトヤ(1887-1947)(エッラ・キヴィニエミ 編):天使のクリスマスの歌
アハティ・ソンニネン(1914-1984):クリスマス賛歌
マルッティ・ヘラ(1890-1965) :静かなクリスマスキャロル
R.ラーラ(ベルント・サルリン)(1886-1971)(メルヤ・ラヤラ 編):クリスマスの朝の教会
シュレジェン伝承曲:巡礼の旅路で
リタ・ヴァロネン(指)
カンティノヴム室内Cho
エミリ・ロジエ(S)

制作:リタ・ヴァロネン
録音:マッティ・ヘイノネン
フィンランド、ユヴァスキュラの室内合唱団、カンティノヴムのクリスマス・アルバム。カンティノヴムは1989 年の創設。ユヴァスキュラ応用科学大学 (JAMK)のレジデント合唱団です。約30名のメンバーは JAMK とユヴァスキュラ大学の学生、職員から構成されています。ラテン語の “canti” と “novum” を合わせた「新しい歌」の団名に示されるとおり、彼らのために作曲された曲や新しい曲を歌うことに 活動の主眼が置かれています。芸術 監督のリタ・ヴァロネンはハンガリー生まれ。フェレンツ・リスト・アカデミーで学び、トヌ・カリユステ、ヨルマ・パヌラ、ステファン・ショルドにも師 事しました。JAMK で合唱指揮の主任講師を務め、1993年からカンティノヴムを指揮しています。2004年にはフィンランド合唱指揮者協会の最優 秀指揮者に選ばれ、海外のワークショップでも活躍しています。『クリスマスの夜よ』は、彼らが自主制作したディスクにつづく4枚目のアルバムです。P・ J・ハンニカイネンの「クリスマスの鐘」、クーラの「祈り」、トラッド・ヴォーカルグループ、スデン・アイカのリーサ・マトヴェイネンの「クリスマスの小鳥」 など新旧のフィンランドのキャロルと各国のクリスマスキャロルによるプログラム。イギリスのマイケル・ヘッドの「ベツレヘムにつづく小さな道」とア イルランド伝承の「ウェクスフォード・キャロル」のソロをシベリウス・アカデミーに学んだカナダのソプラノ、エミリ・ロジエ が歌っています。 (Ki)
NCD-49(1SACD)
不滅の詩人〜 コスティアイネン自作を指揮する 第8集
ペッカ・コスティアイネン(1944?):サンポ組曲(2004)【ひとり我らに夜が訪れ/ポホヤの乙女は美しかった/乙女よ、わしのもとへ来てくれるか/あの場所へサンポを持ち出そう/そこに舟とともに留まった】
ラップから鳥が飛んできた(2009)
フィンランド民謡/コスティアイネン編:ラウンドレイ(2007)/馬はオート麦を食んでいる(1972)/子守歌(2007)
東カレリア民謡/コスティアイネン編:ねんねんころり(2007)
フィンランド民謡/コスティアイネン編:ねんねんよ、愛しいわが子(2007)
呪師は俺たちに呪いをかけず(1984)
寒さがわたしに詩歌を語り(2009)
花嫁を待つ I(2005)【月の光を見にやってきた/花嫁の名はマリじゃない、ピリでもない/かんぬきを言葉で溶かそう/母さんがおまえに持たせた食べ物】
花嫁を待つ II(2006)【花嫁にベールをかけながら歌う/おお愛しい人、大切な姉妹よ/神を讃えよ、全能の主よ/みんなで花婿の悪口を言っていた】
フィンランド民謡/コスティアイネン編:わたしは若い乙女(2007)/夕暮れは悲しく/みなし児のため息(2007)
ペッカ・コスティアイネン(指)
ムシカCho

録音:2014年3月21日-23日、5月9日-10日 ケルティンマキ教会(ユヴァスキュラ、フィンランド)
フィンランドの作曲家、合唱指揮者ペッカ・コスティアイネンが自作の合唱曲を指揮するシリーズ。第8集は、フィンランドの民族叙事詩『カレヴァ ラ』の「英雄」のひとり、ヴァイナモイネン(ワイナミョイネン)を示す「不滅の詩人」をアルバムタイトルに、『カレヴァラ』とバルト海沿岸のイングリ ア地方の伝承詩にテクストを採った作品とフィンランドとカレリア地方の民謡が歌われます。「サンポ組曲」は、ユパラ音楽劇場のためにコスティアイ ネンが作曲したオペラ「サンポの物語」の『カレヴァラ』をテクストとしたアカペラ合唱曲から選んだ5曲を演奏会用の組曲とした作品です。第1章「序 詩」の「天地創造」、第8章の「ポホヤの乙女」、第10章「サンポの鋳造」、第50章「ヴァイナモイネンの出立」に基づき、もっとも長い第4曲の〈あ の場所へサンポを持ち出そう〉は、第42章「サンポ奪回」と第43章「サンポ戦争」のヴァイナモイネンの歌、第20章「婚礼準備」の「蜜蜂の呪文」 の詩文から構成されています。同じく『カレヴァラ』による「ラップから鳥が飛んできた」「呪師は俺たちに呪いをかけず」「寒さがわたしに詩歌を語り」 とともに、『カレヴァラ』を朗誦する伝統の唱法を取り入れたスタイルで書かれました。「花嫁を待つ」は、19世紀中期、マリア・ルーカネンの詩による「イ ングリアの婚礼の歌」。それぞれ4曲の2つの曲集が、2005年と2006年に作曲されました。「子守歌」3曲を含む民謡は、ユヴァスキュラ・スタジ オ合唱団とムシカ合唱団の委嘱によりコスティアイネンが編曲した版による歌唱です。ムシカ合唱団は、1977年、ユヴァスキュラ大学音楽学部の合唱 団としてコスティアイネンが創設したアンサンブルです。以来リーダーを務め、2014年に70歳の誕生日を迎えるコスティアイネンは、合唱団にとって の「不滅の詩人」でもあります。このアルバムは、そのアニヴァーサリーを記念してリリースされます。 (Ki)

NCD-50(1SACD)
波 − ヴォクス・アウレア、世界の歌を歌う
[フィンランド]
マリ・カーシネン(1971-):カッペー
伝承曲(サンナ・サルミネン 編):空の星を見つめた
テッル・トゥルッカ(1969-):波(海で)
伝承曲(サンナ・サルミネン 編):山のアーンダ・ニーラス*
[エストニア]
ヴェルヨ・トルミス(1930-):歌の橋
[ノルウェー]
ニルス・ヘンリク・アスハイム(1960-):メーメー、黒い子羊(バッハ風フーガ)
[ブルガリア]
伝承曲:トドラの白日夢
伝承曲(フィリップ・コウテフ 編):ドラガナとナイチンゲール
[スペイン]
伝承曲:刈り入れをする少女
アルフォンソ十世(エル・サビオ)(1221-1284)(サンナ・サルミネン 編):カンティガ166番
[ギリシャ]
伝承曲(カリ・アラ=ポッラネン 編):イェラキナ
[日本]
伝承曲(平田裕一 編):さくら
[タイ]
伝承曲/ナガ・ボリプット(サンナ・サルミネン 編曲):静かな時-喜びの歌**
[アメリカ]
スピリチュアル(カリ・アラ=ポッラネン 編曲):レット・イット・シャイン
スピリチュアル(スティーヴン・ハトフィールド 編):エイント・ザット・ニューズ
[南アフリカ]
ムカレ・コアペング(1963-):平和の賛歌 -アニュス・デイ***
伝承曲:アフリカの響き「前へ進め -拳銃」#
伝承曲(サンナ・サルミネン 編):天国の門##
ヴォクス・アウレア
サンナ・サルミネン(指)
イロナ・シストネン(フレームドラム)*
ヴィルマ・エスケリネン(チン)**
ネッリュ・ヨルマッカ(クラップ)**
ピルッタ・ヤルヴィネン(太鼓)**
アンニーナ・パルタネン(チャープ)**
マリッタ・マンネル(P)***
イルッカ・マキタロ(ソプラノSax)***
オッリ・モイラネン(ジャンベ)#/##
イェミナ・ホルマ(シェイカー)#

録音:2014年5月2日-4日、9日 トイヴァッカ教会(トイヴァッカ、フィンランド)
制作:クラウス・ヒルデーン
録音:マッティ・ヘイノネン
「海を走り始めた、青い海を疾走した。私が行くのは、この広い海。舟の帆を木で作り、舳先には金と銀の飾り。ある朝早く、舟を波に乗せた。風よ 帆を満たしてくれ、櫂を漕ぐ手を添えてくれ……」(テッル・トゥルッカ《波》)。ペッカ・コスティアイネンの作品集『ロルライレー』(NCD7)と『1000 ×1000年』(NCD36)、キャロル集『クリスマスへの旅』(NCD41)を録音したフィンランドの少女合唱団、1968年にユヴァスキュラに創設されたヴォ クス・アウレア(黄金の声)が世界の歌を歌ったアルバムが制作されました。「ヴァルッティナ」の創設以来のメンバー、マリ・カーシネンの曲、アルバム のタイトルに採られたフォークミュージシャンのテッル・トゥルッカ(テッル・ヴィルッカラ)の曲、伝承曲の「フィンランド」に始まり、エストニアのトル ミスとノルウェーのアスハイムの曲、ブルガリア、スペイン、ギリシャの伝承曲がつづき、日本から平田裕一編曲の《さくら》、タイの伝承曲、アメリカの スピリチュアル、最後に南アフリカのムカレ・コアペングの曲と伝承曲が、それぞれの国の歌唱のスタイルに倣って歌われます。11歳から18歳の少女たち、 40人から50人で構成されたアンサンブル。ユヴァスキュラ大学教育学部で音楽を教え、2009年からヴォクス・アウレアの指揮者を務めるサンナ・サル ミネンが指揮と一部の曲の編曲を担当しました。」 (Ki)
NCD-52(1SACD)
北国の展望
ヘイッキ・サルマント(1939-):北の情景(1997)【楽興の時/時計が動きを止めると/夜想曲/北極光/平安/悲しむものは夢を見ながら/葬送/夕べの祈り】
ユッカ・カンカイネン(1932-): 夏の組曲【黄金色の葉のように/緑のシャワー/陽が沈む】
カイ・ニエミネン(1953-):夢の国から…(2005)【夢/妖精/日没】
クッレルヴォ・カルヤライネン(1932-):秋(2008)
エイノ・キルヴェッサロ(1915-1977):夏が戸口のところに(2002)【春の夜、聞こえる、雨の音が/鳥の群れが帰ってくると/朝の気分/孤独な漕ぎ手/歌え、愛しい人よ、あなたの歌を】
エルッキ・アパヤラハティ(1929-2010):僕も歌ってもいいさ(2008)
室内合唱団セイタクオロ
カドリ・ヨアメツ(指)

録音:2015年1月24-25日、3月28-29日 ロヴァニエミ教会(ロヴァニエミ、フィンランド)
室内合唱団セイタクオロは、古くからサーミ人が住み、独自の生活と文化を守ってきたフィンランド北部、ラッピ県の中心都市ロヴァニエミに1961年に創設されました。美しく厳しい自然に囲まれて育ったラップランド出身の作曲家たちの音楽をレパートリーの中心に活動をつづけています。創設50周年を記念する『北極地方の情景』(NCD43)につづく『北国の展望』は、夏のラップランドの夜や秋の雨を「旅する」気分のアルバムとして制作されました。ジャズピアニストでもあるサルマントがエイノ・レイノの詩に曲を書いた合唱曲集《北の情景》。春の力強さと夏の日没の不思議な魅力を詠んだトイヴォ・リューの詩に作曲されたユッカ・カンカイネンの《夏の組曲》。カイ・ニエミネンの曲集《夢の国から…》は、セイタクオロが新しいレパートリーとして取り入れた「現代の合唱曲」の最初の作品。「夏のラブストーリー」と銘打った最初のテーマコンサートで歌われたキルヴェッサロの《夏が戸口のところに》。クッレルヴォ・カルヤライネンの《秋》とエルッキ・アパヤラハティの《僕も歌ってもいいさ》は、2008年秋のテーマコンサート「ルーツ」のために作曲された作品です。 (Ki)
NCD-53(1SACD)
『デイシス』
ヴィッレ・マトヴェイェフ
(1986-):喜ばしき光 *
ヘンリ・ソッカ(1989-):復活祭夜のための2つの歌(2013)
ラウリ・マンテュサーリ(1982-):復活祭のスティケロン
ヘイッキ・ハットネン(1984-):神聖なる神よ(2013)
ペッカ・ヤルカネン(1945-):デイシス **
クリュソストモス室内cho
ミッコ・シドロフ(指)
リーサ・シヒヴォネン(S)*
トゥーリ・リンデベリ(S)**
エリサベト・ペトサロ(A)**
ヤルモ・レヘトラ(T)**
テッポ・ランペラ(Bs)**

録音:2016年1月30日?31日、5月21日-22日 リーヒマキロ要塞教会(リーヒマキ、フィンランド)
四世紀のコンスタンディヌーポリ(コンスタンティノープル)大司教の名をとったクリュソストモス室内合唱団は、2003年、指揮者でもあるシドロフが 自作の《パニヒダ》(NCD30)を初演するためクオピオに創設されました。結成以来、彼らは、正教会のテクストによる新しい表現を探るため、フィン ランドの作曲家に新作を委嘱。キリストの姿を描いた正教会伝統のイコン「デイシス」をタイトルとする第4作のアルバムには、復活祭を準備する「四 旬斎」のために委嘱、初演した4つの作品が収められました。フィンランドの音楽シーンで注目される音楽家のひとり、チェロ協奏曲と《アド・アストラ》 (ABCD364)を作曲、指揮者としても活動するヴィッレ・マトヴェイェフの《喜ばしき光》。タンペレ在住、現代の技法から伝統的な和声まで、多彩な スタイルで作曲するヘンリ・ソッカが、和声的な音楽によって「復活祭」の喜びのメッセージを伝える〈コンタキオン(コンダク)〉と〈イコス〉。シベリウス・ アカデミーで学び、タンペレ正教会の音楽監督を務めるヘイッキ・ハットネンがビザンティン聖歌に基づいて作曲した《神聖なる神よ》。トゥルクの作曲家、 現代の語法による《復活祭のスティケロン》を書いたラウリ・マンテュサーリもアカデミーの出身です。作曲家、音楽学者、大学講師として長い経歴をもつペッ カ・ヤルカネンの《デイシス》は、5部に分かれる作品。2013年、諸聖人の日にヘルシンキのウスペンスキー大聖堂で初演されました。ジャケットのアー トワークには、コンスタンティノープルのハギア・ソフィア大聖堂の壁に描かれた十三世紀の「デイシス」があしらわれています。 (Ki)
NCD-54
『光の中へ』
ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス−おお、救いのいけにえよ
フォーレ:ジャン・ラシーヌの頌歌Op.11*
ウィリアム・バード:アヴェ・ヴェルム・コルプス
アンドルー・ロイド・ウェバー(1948-):レクイエム−ピエ・イエズ**
ビクトリア:おお聖なる饗宴
フランク:3声のミサ曲Op.12−天使の糧**
エリック・ウィテカー(1970?):黄金の光
フォーレ:レクイエムOp.48−リベラメ#
ロッティ:十字架にかけられ
フォーレ:レクイエムOp.48−天国に#
オーラ・ヤイロ(1978):北極光
エリック・ウィテカー:アザラシの子守歌*
ルミノス
サウリ・ハンヌクセラ(指)
エルッキ・ラソンパロ(指)**/#
イルモ・ランタ(P)*
アボア・ノヴァ・アンサンブル **/#
ユハ・コティライネン(Br))#
マルック・ヒエタハルユ(Org)#

録音:2016年5月21日?22日、8月20日?21日 コスキ教会(コスキ、フィンランド)
制作 : ヘイッキ・リーモラ
「ルミノス」はフィンランドの女性ヴォーカルアンサンブル。教会音楽家のサウリ・ハンヌクセラが芸術監督を務め、2012年から今の13人編成で活動しています。2014年のデビューアルバム『星明かりの中で(Tahdenvalossa)』(Fuga)につづく第2作『光の中へ』。ロッシーニの〈おお、救いのいけにえよ〉、フォーレの《ジャン・ラシーヌの頌歌》、バードの《アヴェ・ヴェルム・コルプス》、ロイド・ウェバーの〈ピエ・イエズ〉、アメリカのウィテカーとノルウェーのヤイロのそれぞれの代表曲のひとつとされる《黄金の光》と《北極光》……。彼らの「聖と俗」のレパートリーから「聖」の12曲によるプログラムです。ロイド・ウェバーとフランクは、ハンヌクセラがユハニ・フォシュマンと共同で女声と管弦楽のために編曲した版、その他の作品は、デズモンド・ラトクリフが高声用に編曲したフォーレの〈リベラメ〉をのぞき、ハンヌクセラが女声用に編曲した版で歌われます。オルガニストのヒエタハルユ、バリトン歌手ユハ・コティライネン、エルッキ・ラソンパロ指揮アボア・ノヴァ・アンサンブル、そして、シベリウス・アカデミーで学び、カリタ・マッティラやヨルマ・ヒュンニネンたちとも共演してきたピアニスト、イルモ・ランタ。ルミノスのコンサートに客演してきた音楽家たちが参加。ハンヌクセラが合唱指揮を教わったヘイッキ・リーモラが制作を担当し、コスキの教会で録音セッションが行われました。プログラムの最後はウィテカーがラドヤード・キプリングの詩『白アザラシ』に作曲した《アザラシの子守歌》。「……ゆっくりと揺れる海に抱かれ、眠る」。美しいアルバムです。 (Ki)
NCD-55
『わたしのルーツ』
シベリウス:小学生行進曲 JS103
サーミ・ヨイク(アコス・パップ編):ブッロ・マッティ
カール・ボレニウス(R. R. クライン編):風の通り道
伝承曲(マッティ・ヒュオッキ編):さびれた海岸で
伝承曲(ペッカ・ネベルング編):木の葉が色づいて
南ポホヤンマー民謡のポプリ
シベリウス:わが心の歌 Op.18-6
伝承曲(ペッカ・ネベルング編):青いの、赤いの、バラのお花を摘みましょう
伝承曲(ペッカ・ネベルング編):涙がこぼれた時
伝承曲(ペッカ・ネベルング編):カレリアの丘で
アウリス・サッリネン(1935-):海の歌 Op.33(1974)【風よ吹くな(海の祈り)/シュンパーティ号(整然と)/海に感謝はしない(海の危険)/バラッド】
シベリウス:郷愁 JS111、即興曲《ウレオー川の氷解け》Op.30【フィンランドの力/大地は息づく/フィンランドの魂】
シベリウス(ペッカ・ネベルング編):フィンランディア、フィンランディア讃歌
KaMu 合唱団
ペッカ・ネベルング(指)

録音:2016年7月14日-17日 聖マルティン教会(トゥルク、フィンランド)
KaMu 合唱団は、西フィンランドのカーリナに2013年に設立された児童と青少年の合唱団です。団員数は70名。KaMu 少女合唱団、KaMu 青年 合唱団、KaMu 児童合唱団の3つの合唱グループをもち、トゥルクのフィルハーモニック、ブレーメンのドイツ・フィルハーモニー、近衛兵バンドのトランペッ ト奏者を務めたカーリナの学校で音楽を教えるペッカ・ネベルング(1979?)が芸術監督として指揮しています。『わたしのルーツ』(「わたしの生まれた ところは」)は、KaMu 合唱団の初めての録音。アウリス・サッリネンが作曲、タピオラ合唱団により初演された《海の歌》、トペリウスの詩によるシベリ ウスの即興曲《ウレオー川の氷解け》、ネベルングが編曲した「合唱版」の《フィンランディア》、伝承曲によるプログラム。フィンランド独立100周年記 念のアルバムです。 (Ki)
NCD-56
『この待降節の月』
マシュー・ホイットール(1975-):クリスマスには闇がある
ジャン・ド・ブレブフ(1593-1649)(マシュー・ホイットール編):ヒューロンのキャロル
セリム・パルムグレン(1878-1951)(アンナ・フースコネン編):聖母マリアは幼子をあやし
シベリウス(アンナ・フースコネン編):5つのクリスマスの歌Op.1
ドビュッシー(アンナ・フースコネン編):家のない子のクリスマス
アレックス・フリーマン(1972-):クリスマスのキャロル
アウディーテ室内cho
ヤニ・シヴェーン(指)

録音:2017年1月21日-22日、3月25日-26日、5月6日 ロイフヴオリ教会(ヘルシンキ)
アウディーテ室内合唱団は、ヘルシンキ音楽院の公式アンサンブルとして1991年に創設されました。創設者ヤニ・シヴェーンは、シベリウス・アカデミーの 学部と修士課程で学び、合唱指揮者、作曲家、音楽教師として活動、アウディーテ室内合唱団とタンペレ・フィルハーモニック合唱団の芸術監督、ヘルシンキ・ ミュージック・センター合唱団の指揮者を務めています。『この待降節の月』と題したアルバムでは、このアンサンブルで歌っている作曲家たちの作品と彼らの編 曲による伝統的な待降節の作品が歌われます。バスを担当するカナダ出身のマシュー・ホイットール Matther Whittall(1975-)が、イギリスの詩人クリスティー ナ・ロセッティ(1830-1894)の詩をテクストに採った「クリスマスには闇がある」と、フランスからカナダに渡ったイエズス会宣教師、ジャン・ド・ブレブフ (1593-1649)の「ヒューロンのキャロル」。アルトを歌うアンナ・フースコネン(1983-)が、新しい感覚の和声に編曲したパルムグレンの「聖母マリアは幼 子をあやし」、シベリウスの「5つのクリスマスの歌」、ドビュッシーの「家のない子のクリスマス」。アウディーテのテノール、アメリカのノースカロライナで育っ たアレックス・フリーマン(1972-)が、イギリスの伝統のキャロルを素材、あるいはテクストに使って作曲した「クリスマスのキャロル」と、クリストバル・デ・ モラーレスが歌詞の一節を追加したテクストに作曲した「おお、大いなる神秘」。 (Ki)
NCD-57
『妖しげなカンテレ』
ユッカ・リンコラ(1955-):組曲「呪文(Loitsut)」(2013)
組曲「妖しげなカンテレ(Outo Kantele)」(2010)
女声合唱団 KYN 
カイヤ・ヴィータサロ(指)
パヌ・サヴォライネン(ヴィブラフォーン)
ヨハンナ・ユホラ(ハーモニカ)
キルモ・リンティネン(P)

録音:2017年4月1日、9月16日、2018年2月3日 Finnvox Studiot(ヘルシンキ)、
2017年10月26日、2018年2月8日 Studio
ヘルシンキの商科大学(現、アールト大学商学部)の女声合唱団 KYN(キュン)は、バラード、フォークソング、ジャズといったジャンルの音楽をレパートリー とするユニークな活動で知られます。『新しい始まり(Kynnyksella)』(ABCD223)『あなたにお話しするなら(Jos mina puhuisin sinulle)』(ABACD15) に続く Alba レーベルへの新録音は、ユッカ・リンコラ Jukka Linkola(1955-)の「ルーツを共有する2つのストーリー」です。リンコラは、ジャズ・ ピアニスト、ジャズとクラシカルの作曲家としてフィンランドを代表する音楽家のひとり。KYN とリンコラのコラボレーションは1990年代から始まり、彼 の音楽は合唱団の活動に欠かせないレパートリーになっています。2つの作品はいずれもリンコラ自身がテクストを書きました。「呪文」は、フィンランド に古くから伝わる呪文とシャーマニズム的なルーネソングに、リンコラがミシガン州のスペリオル湖を訪れた際に出会った、自然への愛をユーモアたっぷり に歌ったアメリカ先住民の歌が重ねられています。〈石の呪文(Loitsu kiville)〉〈呪文の創造(Loitsu synty)〉〈オッツォの呪文(Loitsu Otsolle)〉〈空 の熊(Karhu taivaalla)〉〈魚釣りの呪文(Kalastusloitsu)〉〈サウナの呪文(Kylvetysloitsu)〉〈幸運の呪文(Loitsu pelionnelle)〉〈手の呪文(Loitsu kasille)〉〈感謝の歌(Kiitoslaulu)〉。「妖しげなカンテレ」は、〈妖しげなカンテレ(Outu kantele)〉〈悪は善を知らない(Ei pahat hyvasta tiia)〉 〈おいで(Tule)〉〈歌って子供を寝かしつける(Laulan lasta nukkumahan)〉〈カッコウ(Kaki)〉〈貧しい者の定め(Armottoman osa)〉〈踊りの歌 (Tanssilaulu)〉の7曲。フィンランドの抒情詩集『カンテレタル』の詩をリンコラが自由にアレンジしたテクストが歌われます。

ABDVD-1(DVD)
ユッカ・リンコラ(1955-):歌劇「ロビン・フッド」(2011)
ヴィッレ・ルサネン(ロビン・フッド:Br)、マリ・パロ(マリアン:S)、マッティ・サルミネン(ノッティンガムの代官:Bs)、パイヴィ・ニスラ(代官の母:S)、ユルキ・アンティラ(ギズボーンのガイ:T)、メリス・ヤーティネン(ジャミラ:メッツォS)、ナイル・コレル(ウィル・スカーレット:T)、アキ・アラミッコテルヴォ(修道士タック:T)、コイト・ソアセップ(リトル・ジョン:Bs)、ハンヌ・フォシュベリ(粉屋のマッチ:BsBr)、アンナ=リーサ・ヤコブソン(マッチの妻:メッツォS)、ハンナ・フサール(侍女:S)、トーヴェ・オーマン(侍女:S) オラヴィ・ニエミ(少年リチャード:台詞)、イェッセ・リスコラ(代官の犬)、アルットゥ・ペルトニエミ(代官の犬)、ヤルモ・マキネン(獅子王リチャード:台詞)
フィンランド国立歌劇場O&cho、児童cho
ミッコ・フランク(指)
台本:ユッカ・ヴィルタネン
演出:カリ・ヘイスカネン
装置:カティ・ルッカ
衣装:マルヤ・ウーシタロ
照明:ミッキ・クントゥ
剣戟振付:セッポ・クンプライネン
収録:2011年2月6日 フィンランド国立歌劇場(ヘルシンキ) [歌唱:フィンランド語]
映像監督:ハンヌ・カンピラ
映像デザイン:ミカ・パーヴィライネン
サウンドデザイン:サムリ・リーカネン
制作:クラウス・ピュルッカネン
製作総指揮:ティモ・ルオッティネン

画面:16:9 PAL /音声:
5.1 Dolby Digital/
2.0 Dolby Digital 
字幕:英 語・スウェーデ ン 語・フィンランド語、137’00
12世紀イングランド。十字軍遠征に出かけた国王リチャードの留守、王の代理を務める弟ジョンの意思の弱さにつけこんだノッティンガムの代官は、 権力を握ることを推し進めていた。彼が狙うのは、王家の血をひく少年リチャードの後見人になること。国王が戦死することになれば……。歌劇《ロビン・ フッド》は、フィンランド国立歌劇場の創設100周年にあたる2011年の上演作品として委嘱されました。俳優、作家、詩人、演出家、ジャーナリスト として活躍するユッカ・ヴィルタネン(1933?)が台本を執筆。金管楽器のための協奏曲をはじめとする管弦楽曲、ミュージカル《ピーター・パン》、映画 『雪の女王』の音楽、バレエ《盗賊の娘ロニヤ》などのステージ作品で知られるユッカ・リンコラ(1955?)が、三管編成、4人の打楽器奏者、ハープ、 ピアノによるオーケストラの共演するオペラに作曲しました。
アリア、ロビンとマリアンの二重唱、ミュージカルを思わせる群衆の合唱。打楽器によるリズミカルな音楽が作品の駆動力として使われ、「6歳の時、エ ロール・フリンの映画を観て、ワクワクした」と語るリンコラの手で、シャーウッドの森をねじろにノッティンガムの代官に反抗したロビン・フッドの物語が 「大人から子供まで家族揃って楽しめるオペラ」に作り上げられました。スコットランド・オペラの《セビーリャの理髪師》でフィガロを歌ったヴィレ・ル サネンがロビン・フッド、モーツァルト・オペラのソプラノ役や《ボエーム》のムゼッタが持ち役のマリ・パロがマリアン、ワーグナーの《指輪》のフンディ ングやハーゲンの役で知られるマッティ・サルミネンが代官。俳優、脚本家としても活躍するカリ・ヘイスカネン(1955?)が、1993年に建てられた歌 劇場の舞台機構を活かした動きの多いステージを演出。2006年から2013年まで国立歌劇場の総音楽監督を務めたミッコ・フランク(1979?)が指揮 を担当しました。初演は2011年1月14日。このDVDには2月6日の公演が収録されています。 (Ki)
●ABBRDV1(BD+DVD)と同様内容です。 PAL 規格の DVD です。一般のプレーヤーでは再生できないので、PAL/NTSC 変換機能のある DVD Player か PC で再生してください。


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