新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



MELISM
(フランス)


Melismは、ギリシャ出身のヴィルトゥオーゾ・ピアニストであると同時に、フランス・パリを拠点に活躍する敏腕プロデューサー&エンジニアでもあるニコラオス・サマルタノスが設立したレーベルです。カツァリスなど様々な世界的ピアニストたちの録音を手がけてきたサマルタノスによる優秀録音はもちろんのこと、センスが光るユニークなプログラミングにもご注目下さい。


※表示価格は、全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
MLSCD-003(3CD)
ピア・セーゲルスタム〜チェロ録音集成 (a piacere)
【CD1】
(1)シュニトケ:チェロ・ソナタ 第1番(1978)
(2)ダラピッコラ:チェロのために (無伴奏チェロのための) (1945)
(3)スカルコッタス:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 (1947) 〔録音:1999年3月〕
(4)モーリス・オアナ:シルト[Syrtes] (チェロとピアノのための) (1970)
(5)ウェーベルン:チェロとピアノのための3つの小品 Op.11 (1914)
【CD2】
(1)ブラームス:4つの厳粛な歌 Op.121 (1896)
(2)ウェーベルン:チェロとピアノのための小品 第2番ヘ長調 (1899)/リヒャルト・デーメルの詩による5つの歌 から「夜毎の恐れ」/シュテファン・ゲオルゲの詩による4つの歌 から「深い夢の底から目覚めると」(1908-1909)
(3)ブリッジ:チェロ・ソナタ ニ短調 H.125 (1913-1917)
(4)エネスコ:チェロ・ソナタ 第2番 Op.26 No.2 (1935)

【CD3】
(1)スカルコッタス:チェロとピアノのための全作品[ソナティナ A/K 62 (1949)/セレナード A/K 64 (1948/1949)/ラルゴ A/K 66 (1940頃)/ボレロ A/K 63 (1948-1949)/優しいメロディー A/K 65 (1949)]
(2)リスト:チェロとピアノのための全作品[ノネンヴェルトの僧房 (エレジー) S.382 (1841-1883)/忘れられたロマンス S.132c (1843-1880)/エレジー 第1番S.136b (1874-1875)/エレジー 第2番S.131b (1877-1878)/悲しみのゴンドラ S.134 (1882-1885)]
(3)ブゾーニ:愛しい人 (Kultaselle) (フィンランド民謡によるチェロとピアノのための10の短い変奏)
ピア・セーゲルスタム (Vc)、
千々岩英一(Vn)、
マリア・ベロウソヴァ(P)、
クリストフ・シロドー (P)

【CD1】
(1)〔録音:1994年秋
(2)録音:1999年4月
(3)録音:1999年3月
(4)録音:1994年秋
(5)録音:1999年

【CD2】
(1)録音:1997年4月
(2)録音:1999年1月
(3)録音:2006年5月
(4)〔録音:2007年4月

【CD3】
(1)録音:1994年秋
(2)録音:1997年4月
(3)録音:2007年4月
フィンランドのチェリスト、ピア・セーゲルスタムによる、近現代作品を含む稀少な楽曲を集ピア・セーゲルスタム (Vc)、千々岩英一(Vn)、マリア・ベロウソヴァ(P)、クリストフ・シロドー (P)めた充実の3枚組。リストとスカルコッタスのチェロ作品全集に、ブリッジ、エネスコ、シュニトケの3つのチェロ・ソナタ、歌のパートをチェロで演奏したブラームスの「4つの厳粛な歌」など、シリアスで聴き応えのある作品が揃っています。ピアニストのクリストフ・シロドー、ヴァイオリニストの千々岩英一など共演者にも注目。
MLSCD-008
エンドレス・ワーグナー〜リスト/ワーグナー/ビューロー:ピアノ作品集
リスト:おお、お前、優しい夕星よ (ワーグナーのオペラ「タンホイザー」より) S.444, R.277
リスト:聖杯への厳かな行進曲 (ワーグナーの楽劇「パルジファル」より) S.450, R.283
ワーグナー:マティルデ・ヴェーゼンドンクのためのアルバムの綴り ト長調 (1857)
リスト:イゾルデの愛の死 (ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」より) S.447, R.280
ワーグナー:エレジー (主題) 変イ長調 WWV 93
リスト:エルザの夢 (ワーグナーのオペラ「ローエングリン」より) S.446 No.2, R.279 No.2
リスト:ローエングリンのエルザへの非難(ワーグナーのオペラ「ローエングリン」より) S.446 No.3, R.279 No.3
ハンス・フォン・ビューロー:ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の主題による演奏会用パラフレーズ
リスト:紡ぎ歌 (ワーグナーのオペラ「さまよえるオランダ人」より) S.440, R.273
リスト:前奏曲とフーガ イ短調(原曲:バッハ「オルガンのための前奏曲とフーガ BWV 543」) S.462 No.1, R.119 No.1
フローランス・ドラージュ(P)

録音:2016年4月、2017年3月、サン=マルセル教会(フランス、パリ)/※初紹介旧譜
コルトーの愛弟子フローランス・ドラージュによる、ワーグナーにまつわるピアノ・アルバム!「エンドレス・ワーグナー」と題された本アルバムには、リストとビューローによるワーグナーの素晴らしいトランスクリプション、パラフレーズに加え、ワーグナー自身の珍しい小品が2曲収録されています。ドラージュはワーグナーの音楽を得意としており、国際リヒャルト・ワーグナー協会e.V.から名誉勲章を授与されているほか、バイロイトで毎年リストのワーグナー・トランスクリプションを取り上げており、その演奏はバイロイト祝祭劇場の総監督を務めたリヒャルト・ワーグナーの孫、ヴォルフガング・ワーグナーからも称賛されました。
「もし私に娘がいたら、それはフローランス・ドラージュのようであっただろう」というコルトーの言葉が示すように、ドラージュはコルトーのピアニズムを受け継ぎ、それを現代の我々に伝えてくれる貴重な存在。独特の個性が感じられる味わい深い演奏と、プログラムの妙味を存分にお楽しみください。
MLSCD-009
イルマ・コラッシ アーカイヴズ Vol.1〜未発表録音集 1949-1953
(1)ルイ・オベール (1877-1968):1-6. 6つのアラブの詩 (1915-1917)
(2)ドビュッシー:二人の恋人の散歩道 (1904-1910)
 3つのビリティスの歌 (1897-1989)
(3)ジャン・ロジェ=デュカス (1873-1954):クリスマスのばら (1903)
 2つのロンデル (1897、1989)
 水の心 (1901)
(4)ジャック・ルゲルネ (1906-1997):夜(1951)
 とげのあるセイヨウネズの木 (1943)
イルマ・コラッシ (Ms)

(1)ルイ・オベール(P)
録音:1949年
(2)ピエール・キャプドヴィエル(P)
録音:1951年
(3)アンドレ・コラール(P)
録音:1953年
(4)アンドレ・コラール(P)
録音:1953年
ラヴェルやプーランクによって絶賛されたギリシャの名メゾ・ソプラノ、イルマ・コラッシの貴重な未発表録音集。コラッシはアテネ音楽院の教授としてマリア・カラスを指導したエピソードでも知られています。本アルバムはコラッシの生誕100年を記念し、彼女の個人的なアーカイブの音源から制作されたもので、コラッシが得意としたフランス近代歌曲の数々をたっぷりと楽しむことができます。ルイ・オベールからのヴィジティング・カードやクセナキスからの手紙など、ブックレットに掲載された貴重な写真資料にも注目。
MLSCD-010
ラヴェル:鏡
ナウモフによる即興演奏
ラヴェル: 高雅で感傷的なワルツ
 鏡
 亡き王女のためのパヴァーヌ
 ソナチネ 嬰ヘ短調 M.40
エミール・ナウモフ (P)

録音:2017年7月、サン=マルセル福音教会(フランス、パリ)
※使用楽器:スタインウェイ D, NO.499495※初紹介旧譜
7〜8歳の時にパリでナディア・ブーランジェに見出され彼女の最後の弟子になったという、天才型のピアニスト、エミール・ナウモフ。18歳でマインツの音楽出版社ショットと契約するなど、作曲家としての顔も持ち合わせ、ムソルグスキー「展覧会の絵」のピアノ協奏曲版や、フォーレ「レクイエム」のピアノ独奏版など、編曲ものを得意としています。ピアニストとしては、ホロヴィッツやルービンシュタインに例えられ、前者の炎と後者の詩情を持ち合わせていると評されます。
そんなナウモフのラヴェル・アルバムは、いかにも彼らしく自身のピアノ即興によって幕を開けるのですが、これがなんとも良い音楽で、続くラヴェルの音世界への素晴らしい導入となっています。(嬉しいことに、ブックレットに譜面が丸々掲載されています。)メインとなるラヴェルの演奏では、囁くようなピアニッシモから、鐘の音のような迫力と深みを兼ね備えたフォルティシモまで、幅広いタッチを使い分け、ラヴェルの音楽特有の複雑なテクスチャーと微妙なニュアンスを見事に表現しています。サン=マルセル福音教会の美しい残響を活かして遅めのテンポを採用した「亡き王女のためのパヴァーヌ」も絶品。
MLSCD-011
フェインベルク/ヴィンテルベルク:作品集
サムイル・フェインベルク(1890-1960):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番Op.12 posth. (1912)*、
 ピアノのための幻想曲 第1番Op.5 (オリジナル版 1917)、
 ピアノ組曲 第1番「エチュード形式の4つの楽曲」 Op.11 (1919)
ハヌシュ(ハンス)・ヴィンテルベルク(1901-1991):ピアノ・ソナタ 第1番(1936)、ピアノ組曲「1945」(テレージエンシュタット)
クリストフ・シロドー(P)、
アンナ・ピーサレヴァ・ジンバリスト(Vn)*

録音:2018年3月&10月、2001年7月*、サン=マルセル福音教会(フランス、パリ)
※使用楽器(P):ベヒシュタイン D-282, No.206565、スタインウェイ D, NO.499495*
20世紀の"忘れられし"天才、フェインベルクとヴィンテルベルクのマスターピース!ウクライナ生まれ、20世紀ロシア(ソ連)を代表するコンポーザー=ピアニストの1人であるサムイル・フェインベルクと、彼の11歳年下でプラハ出身、ナチスの迫害によりテレージエンシュタットでの抑留経験を持つハヌシュ(ハンス)・ヴィンテルベルク、2人のユダヤ系作曲家による知られざる作品集。収録曲のほとんどが世界初録音ですが、作曲家でフェインベルクの研究も行っているピアニスト、クリストフ・シロドーの鋭い解釈により、思わず聴き入ってしまう説得力に満ちた演奏が繰り広げられています。
MLSCD-013
ロジェ=デュカス(1873-1954):ピアノ作品集
バルカローレ 第1番(1906)/エチュード 第1番(1914)/エチュード 第2番(1916)/6度のエチュード(第3番) (1916)/アラベスク 第1番(1917)/アラベスク 第2番(1919)/リズム (1917)/ソノリティ (1918)/バルカローレ 第2番(1920)/バルカローレ 第3番(1920)
パトリック・エメルレ (P)

録音:2018年3月&9月、サン=マルセル福音教会(フランス、パリ)
※使用楽器:ベヒシュタイン D-282, NO.206565
フランス近代のもう一人のデュカス、フォーレの愛弟子の1人、ジャン・ロジェ=デュカスに光を当てる1枚! ドビュッシーやラヴェルの陰に覆われてしまった感のあるロジェ=デュカス(ポール・デュカスとは血縁関係なし)ですが、ピアノ曲の分野ではショパンやフォーレの影響を受けた特筆すべき名品を残しています。バルカローレ(舟歌)、特に1920年作曲の第2番は必聴。ロジェ=デュカスの音楽は同じくフォーレに師事したジョルジェ・エネスコの作風と近いものがあるかもしれません。パリのサン=マルセル福音教会の素晴らしい音響効果とベヒシュタイン・ピアノの美しい音色、フランス近代音楽ファン必携の1枚です。
MLSCD-014
イルマ・コラッシ アーカイヴズ Vol.2〜未発表録音集
(1)シェーンベルク: モノドラマ「期待」Op.17
(2)ベートーヴェン: この暗き墓に WoO 133/ くちづけ Op.128 / 悲しみの喜び Op.83 No.1/ 彩られたリボンで Op.83 No.3
(3)バルトーク:20のハンガリー民謡 BB98 より〔 ねえ、優しいお母さん (No.16)/ 熟れたさくらんぼ (No.17)/ すでにドボズで (No.18)/ 黄色いとうもろこし (No.19)/ 小麦、小麦、小麦よ (No.20)/ 逃亡者の歌 (No.3)/ 羊飼いの歌 (No.4)/ セーケイ族のラッシュー (No.5)/ 縁結びの歌 (No.11)〕
イルマ・コラッシ (Ms)

(1)ハンス・ロスバウト&フランス国立放送O
録音:1952年、ライヴ

(2):オデット・ピゴー(P)
録音:1953年

(3):アンリエット・ピュイグ=ロジェ(P)
録音:1960年
ラヴェルやプーランクによって絶賛されたギリシャの名メゾ・ソプラノ、イルマ・コラッシの貴重な未発表録音集第2巻。コラッシはアテネ音楽院の教授としてマリア・カラスを指導したエピソードでも知られています。本アルバムは彼女の個人的なアーカイブに保存されていた音源を集めたもので、第1巻(MLS-CD-009)同様ブックレットにはさまざまな写真資料が掲載されています。メインとなるシェーンベルクの「期待」は、1952年の5月20日にパリのシャンゼリゼ劇場で演奏された際のライヴ録音です。

MLSCD-020
シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
月夜(ナウモフ編、リーダークライス Op39-5)
謝肉祭 Op.9
エミール・ナウモフ(P)

録音:2019年7月、サン=マルセル福音教会(フランス、パリ)
7〜8歳の時にパリでナディア・ブーランジェに見出され彼女の最後の弟子になったという、ブルガリアの偉大なピアニスト、エミール・ナウモフ。パリのレーベルMelismより、オール・シューマンの新たなアルバムが登場!ラヴェル作品集(MLSCD010)で聴くことができた類まれなるピアニズムはここでも健在!「ホロヴィッツの炎とルービンシュタインの詩情を持ち合わせている」と評されたナウモフのピアノを、サン=マルセル福音教会の素晴らしい音響効果とともにお楽しみください。
MLSCD-022
ブラームス:間奏曲集
4つの小品 Op.119より第1曲、第2曲/7つの幻想曲集 Op.116より第2曲、第4曲、第5曲、第6曲/8つのピアノ小品 Op.76より第3曲、第4曲、第6曲、第7曲/3つの間奏曲 Op.117/6つの小品 Op.118より第2曲
クリストフ・シロドー(P)

録音:2019年
1970年パリ生まれのフランスの作曲家・ピアニスト、クリストフ・シロドーがブラームスの間奏曲集をリリース!
10代より独学で作曲をはじめ、これまでに7つの交響曲を発表するなど、作曲家としても活躍するシロドーは、1982年にピアニストとしてデビュー。モスクワ音楽院でエフゲニー・マリーニンに学び、タチアナ・ニコラーエワやジョルジュ・シフラにも師事しています。シロドーは、これまでフェインベルクやウルマン、スカルコッタスといった少し珍しいレパートリーの録音によって高く評価されてきました。ブラームスの間奏曲集という王道レパートリーで見せる、コンポーザー=ピアニストならではの表現にご期待ください!
MLSCD-023
波〜ドビュッシー&クープラン:ピアノ作品集
クープラン:輝かしい女、またはボンタン夫人 (クラヴサン曲集 第2巻 第11組曲 第2曲)
ドビュッシー:グラドゥス・アド・パルナッスム博士 (「子供の領分」第1曲)
クープラン:花の女神 (クラヴサン組曲 第1巻 第5組曲 第9曲)
ドビュッシー:ヒース (前奏曲集 第2巻 第5曲)
クープラン:ゆりの花ひらく (クラヴサン組曲 第3巻 第13組曲 第1曲)
ドビュッシー:アナカプリの丘 (前奏曲集 第1巻 第5曲)
クープラン:子守歌、またはゆりかごの中のいとし子 (クラヴサン組曲 第3巻 第15組曲 第2曲)
ドビュッシー:トッカータ (「ピアノのために」第3曲)
クープラン:ティク=トク=ショック、またはオリーヴ搾り機 (クラヴサン組曲 第3巻 第18組曲 第6曲)
クープラン:双生児 (クラヴサン組曲 第2巻 第12組曲 第1曲)
ドビュッシー:沈める寺 (前奏曲集 第1巻 第10曲)
クープラン:波 (クラヴサン組曲 第1巻 第5組曲 第14曲)
ドビュッシー:金色の魚 (「映像」第2巻 第3曲)
クープラン:さまよう亡霊たち (クラヴサン組曲 第4巻 第25組曲 第5曲)
ドビュッシー:交代する3度 (前奏曲集 第2巻 第11曲)
クープラン:編物をする女たち (クラヴサン組曲 第4巻 第23組曲 第2曲)
クープラン:葦 (クラヴサン組曲 第3巻 第13組曲 第2曲)
ドビュッシー:喜びの島
アマンディーヌ・アビブ (P)

録音:2019年3月、サン=マルセル福音教会(フランス、パリ)
※使用楽器:スタインウェイ D, NO.499495
ドビュッシーとクープラン、時間的には遠く離れている2人の巨匠の作品を交互に演奏することで、両者の共通点を浮かび上がらせた秀逸な1枚。ドビュッシーはF.クープランやラモーといったロココ期の作曲家をフランス的であるとして高く評価していました。マルセイユ生まれのアマンディーヌ・アビブはヨーロッパ以外の音楽にも強い関心を寄せており、ラオスの音楽を研究したり、ジャズ奏者との共演を行ったりするなど、多方面での活躍を見せる卓越したピアニストです。
MLSCD-025
ニコス・スカルコッタス (1904-1949):世界初録音集 1949-2019 Vol.1
(1)ヴァイオリンと小オーケストラのための組曲(作曲家自身によるヴァイオリンとピアノ版) (1929)
(2)音楽 (メゾソプラノとピアノのための) (1946)
(3)海辺で (メゾソプラノとピアノのための) (1946)
(4)昔々 (メゾソプラノとピアノのための) (1938)
(5)オデュッセウスの帰還 (作曲家自身による2台ピアノ版) (1944-1949)
(6)12のギリシャ舞曲 (1931-1949)
(7)Sifneikos I - Ipirotikos I (作曲家自身によるピアノ版) (1946-1947)
(1)ニーナ・ピーサレヴァ・ジンバリスト (Vn)、ニコラオス・サマルタノス (P)/録音:2017年
(2)(3)(4)アンゲリカ・カタリオウ (Ms)、ニコラオス・サマルタノス (P)/録音:2017年
(5)ニコラオス・サマルタノス、クリストフ・シロドー (P)/録音:1994年、2018年(新編集、新マスタリング)
(6)リトル・シンフォニー・オーケストラ・オブ・サンフランシスコ、グレゴリー・ミラー (指)/録音:1957年 (ステレオ)
(7)トタ・エコノモス (P)/録音:1949年

※すべて世界初録音
20世紀前半のギリシャを代表する作曲家、ニコス・スカルコッタスの作品の世界初録音音源を選りすぐって紹介する好企画の第1巻。現在確認されているもっとも古い録音である1949年の「Sifneikos I」「Ipirotikos I」から、ニコラオス・サマルタノス、クリストフ・シロドーらの演奏によるスカルコッタスの代表作「オデュッセウスの帰還」、さらに2017年に録音されたばかりの組曲や歌曲まで、さまざまなジャンルの作品、音源が収録されています。ブックレットにはサマルタノスによる解説のほか、自筆譜や演奏会ポスターなどの図版が掲載されています。
著名な評論家で音楽学者のハンス・ケラーは近代音楽の4つの"S"のうちの一人としてスカルコッタスの名を挙げましたが(残りの3名はシェーンベルク、ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ)、これはいわゆる近代音楽の美学を根本的に再定義した20世紀の最も優れた作曲家たちと、スカルコッタスを対等な立場に置くためのものでした。調性音楽と無調音楽、十二音技法を自在に使い分け、民族主義や新古典主義的な技法も取り入れた幅広い作風と、確立された個性により、近年再評価が進んでいます。
MLSCD-026
テオドラキス&フリストウ:ピアノ作品&声楽作品集
ミキス・テオドラキス(1925-):2台ピアノのためのパッサカリア「エロフィリ」 (1955)#
 4つのポール・エリュアールの詩「雨の日」 (1958)
 6つのポール・エリュアールの詩「メデューサ」 (1958)#
ヤニ・フリストウ(1926-1970):6つのT.S.エリオットの歌 (1949-1955)*
 2台のピアノのための前奏曲とフーガ(1944) (*を除き、すべて世界初録音)
クリストフ・シロドー(P)#、
ニコラオス・サマルタノス(P)、
アンゲリカ・カタリオウ(Ms)

録音:2017年&2018年、サン=マルセル福音教会(フランス、パリ)
ミキス・テオドラキス (1925-) は1955年、パリ音楽院でウジェーヌ・ビゴーとオリヴィエ・メシアンに師事していた学生時代にバレエ音楽「エロフィリ」を作曲しました(後に「2台ピアノのためのパッサカリア」へと改名)。この作品はテオドラキスの中で最も風変わりで謎に満ちたものですが、冒頭の古風な風景の表現から、終曲での大聖堂のオルガンの喚起まで、後に書かれることになる「アクシオン・エスティ」や「カント・ヘネラル(大いなる詩)」を予言しており、テオドラキスの作曲家としての将来の発展を告げる重要作と見ることができます。1958年に書かれたポール・エリュアールの詩についての2つのツィクルスは、和声的な書法とビザンティン聖歌のイソン(通奏低音)の使用が特筆される、極めて美しい作品です。
1955年に書かれたヤニ・フリストウ(1926-1970)の「6つのT.S.エリオットの歌」は、彼が電気音響音楽の世界に転向するずっと前の、アコースティック時代の集大成とも言える作品。フリストウの音楽はエリオットの詩の雰囲気を完璧に反映しており、この作曲家の計り知れない才能と、聴衆と演奏家を感動させる能力を明らかにしています。「前奏曲とフーガ」は1944年にエジプトで作曲されたもので、フリストウがギリシャの有名なピアニスト、ジーナ・バッカウアーにピアノを師事していた頃の作品。反復的な動機を持つ前奏曲がミニマル音楽を予感させる一方、フーガには調性があり、最後にはニ長調の晴れやかなアポテオーズに到達します。
これら作品を演奏するのは、スカルコッタス、クセナキス、ファリャの声楽作品の録音で国際的に高い評価を受けている著名なメゾ・ソプラノ歌手、アンジェリカ・カタリオウ。そして、スカルコッタス、フェインベルク、ウルマンなどの作品を積極的に録音しているピアニストのクリストフ・シロドーとニコラオス・サマルタノスです。

MLSCD-029
ベートーヴェン:後期三大ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
フローランス・ドラージュ(P)

録音:2021年1月、サン=マルセル福音教会(フランス、パリ)
“コルトーの愛弟子が世に問うベートーヴェンの真髄!”
フランスのピアニストであるフローランス・ドラージュは、アルフレッド・コルトーの愛弟子。コルトーとは縁が薄く、ドラージュ自身もほとんど人前で弾かなかったベートーヴェンを取り上げている点が興味深いところえすがs,これが素晴らしい!ゴールの豊かなトーンと相俟ってエレガントな空気が横溢。心から良い音楽を聴きたいと願う人は必聴の名演です!
 「第30番」は、第3楽章の楽想とリズムの感じ方が尋常ではありません。誇張が一切なく、どこまでも精神的な美しさを現出し尽くします。「第31番」は、第1楽章2:29からの低音部の有機的な浮上と高潔美が心を打ち、スピード感皆無の第2楽章は、老化にお起因する遅さではなく、表現に不可欠なテンポとして実感できる点がポイント。惰性で鳴っている音など一音もありません。終楽章は年令を重ねなければ表出し得ないおおらかさとスケール感、そこに通底する敬虔な祈りに言葉を失います。
「第32番」は冒頭から鮮烈!ペダルを駆使しニュアンスを極限まで掘り下げていますが、主部は更に彫琢の度を深めます。展開部以降の声部間の緊密な主張の応酬からは、あまりにも豊穣な音楽のエキスが溢れ、全てをを受け止めるのが困難なほど。第2楽章のジャズ風な変奏がここまでノリノリ感を払拭し、リズム以外の内容味を炙り出した例も稀有でしょう。
ベートーヴェンの後期3大ソナタのディスクは枚挙に暇がありませんが、過去の有名巨匠の名演と互角どころか、このドラージュ盤を臆することなくトップに挙げる評論家が出現することを願ってやみません。【2023年11月・湧々堂】
MLSCD-033(2CD)
クララ・シューマン:ロマンス Op.21-1
ブラームス:幻想曲 Op.116
シューマン:アラベスク Op.18、
 献呈 Op.25-1(リスト:愛の歌 S.566)、
 ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26、
 3つのロマンス Op.28
リスト:コンソラシヨン(慰め) S.172より第1番,第2番,第3番、
 ペトラルカのソネット 第123番(巡礼の年 第2年より)
ゴドフスキー:古きウィーン
アンナ・ザシモヴァ(P)

録音:2020年8月&2021年4月、サン=マルセル福音教会(フランス、パリ)
世界的に有名なグネーシン音楽学校でヴラディーミル・トロップに師事し、その後ドイツで研鑽を重ねたアンナ・ザシモヴァによる、珠玉のロマン派ピアノ作品集。独創性と紛れもないセンスを持ち、メトネルやカトワールなど忘れられたロシア音楽の巨匠たちの解釈でも有名なザシモヴァは、本作でロマン主義の中心を訪ね、闇から光への道をたどる旅を構想しました。ブラームスやシューマンの激情から、19世紀のウィーンの街のきらびやかな肖像まで、さまざまなイメージや感情を鮮やかな色彩でとらえています。
MLSCD-035
ギリシアのピアノ作品集
ヤニス・パパイオアヌ(1910-1989):ピアノのための24の前奏曲集 AKI 51(1938-1939)
ヤニス・コンスタンティニディス(1903-1984):ギリシアの島々の8つの舞曲(1954)
ディミトリ・レヴィディス(1886-1951):ギリシア風ロマンティック・ソナタ 第1番Op.16(単一楽章)
シプリアン・カツァリス(P)

録音:2020年7月&8月、サン=マルセル福音教会(フランス、パリ)
※使用楽器:ベヒシュタイン D-282 コンサート・グランド No.212034
超絶技巧の化身、鍵盤の魔術師シプリアン・カツァリスの最新アルバムが、近年のカツァリスの自主レーベル「Piano 21」でのアルバムでもレコーディング・プロデューサーを務めていたギリシアのピアニスト、ニコラオス・サマルタノスが設立したフランスのレーベル「Melism」から登場! 2022年4月の来日公演に合わせた来日記念盤として緊急リリースが決定しました!
今回もニコラオス・サマルタノスがプロデュースする注目の新アルバムは、キプロス系であるカツァリスのルーツにも深い関係のあるギリシア(ギリシャ)の音楽です。1821年の独立以降に登場したギリシア音楽に特化したという興味深いシリーズで、これまであまり演奏されていなかった作品やギリシア国外では知られていない優れた作品を発見・再発見し世界へ紹介してゆきます。
シリーズ第1弾では、3人のギリシアの作曲家の作品を収録。20世紀を生き抜き、かなり珍しい編成のために書かれた作品も多く発表し、非常に多様なスタイルで作曲してきたヤニス・パパイオアヌ(1910-1989)。印象派音楽の要素とギリシアの民族的遺産(特に古代のリズムやモード)を組み合わせることに取り組んできたヤニス・コンスタンティニディス(1903-1984)。このアルバムにも収録された「ギリシア風ロマンティック・ソナタ 第1番」でミュンヘンのフランツ・リスト作曲賞を受賞したディミトリ・レヴィディス(1886-1951)。
過去には20世紀ギリシア最大の音楽家ミキス・テオドラキスの作品も度々取り上げてきたカツァリスが、更に奥深いギリシア・ピアノ作品の真髄に迫ります。乞うご期待!


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