湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



RAMEE
(ドイツ)


2004年にライナー・アルントが設立したレーベル。魅力的な未知の音楽を発掘し続けています。


※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
RAM-1701
NX-B08
シュテルケル(1750〜1817):『ヴァイオリン伴奏を添えた、チェンバロまたはピアノのための三つのソナタ』ほか
ソナタ ヘ長調 作品33-1〜『ヴァイオリン伴奏を添えた、チェンバロまたはピアノのための三つのソナタ』作品33より
ピアノ独奏のための幻想曲 イ短調 作品45
大ソナタ 変ロ長調 作品25
ロマンツェ ヘ長調 作品24-3〜『J.F.シュテルケルのささやかな美品さまざま
チェンバロまたはピアノのための六つの小品』作品24より
ソナタ ヘ長調 作品33-3〜『ヴァイオリン伴奏を添えた、チェンバロまたはピアノのための三つのソナタ』作品33より
メレット・リューティ(Vn/ミラノのアントニオ・テストーレ18世紀初頭製作によるオリジナル楽器)
エルス・ビーセマンス(フォルテピアノ/ウィーンのアントン・ヴァルター1805年製モデルにもとづくポール・マクナルティ2013年製作の再現楽器)

録音:2017年1月、チューリヒ=ヴィーディコン(スイス)
サリエリと同い年の1750年生まれで、モーツァルトやハイドンと同じ時代を生きたJ.F.X.シュテルケルは19世紀にひとたび忘れられこそすれ、生前は彼らにも比し うる名声を誇った人気作曲家のひとりで、ここに集められたヴァイオリンとピアノのためのソナタの数々を聴けば、なぜ彼が歿後これほど長いあいだ見過ごされてい たのか理解に苦しむのではないでしょうか(18世紀の史料にはさかんに登場する名前で、近年DHMから交響曲集が登場するまでまとまった音盤がなかったこ とが異例だったと言ってもよいほどです)。活動領域はおもに現在のドイツ西部。ロココの宮殿が有名なヴュルツブルクで生まれ、マインツ大司教のもとで宮廷鍵 盤奏者として活躍、その作品はパリのコンセール・スピリチュエルでも大いに人気を博しました。イタリアにも遊学してナポリ宮廷でも寵愛を受けましたが、マインツ 大司教は彼を惜しんで呼び戻し、この人気作曲家を長く擁護したそうです。 古楽教育の拠点バーゼルで研鑽を積んだ二人の古楽器奏者がここで演奏しているのは、フォルテピアノ普及初期の1780〜90年代、その魅力を大いに引き 出した傑作二重奏ソナタの数々。ヴァイオリン・パートが鍵盤の助奏として添えられる18世紀式の二重奏でありながら、両者の対等な対話やスリリングな楽想 の応酬はすでにベートーヴェンの二重奏ソナタさえ予感させるほど。フォルテピアノ独奏のための幻想曲も充実した仕上がりで、初期ロマン派を見据えた古典派 後期の素晴らしい音楽が味わえる、見過せない発見にみちた1枚に仕上がっています。
RAM-1702(2CD)
NX-D07
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り ルドゥス・モダリス(声楽アンサンブル)
ブリュノ・ボテルフ(音楽監督・テノール)
アンヌ=マリー・ブロンデル…オルガン
ジャン=リュック・ホー…チェンバロ
フランク・ポワトリノー…バス・サックバット
ヴォルニー・オスティウ…バス・コルネット
メリュジーヌ・ド・パ…ヴィオラ・ダ・ガンバ

録音:2017年10月プランザック(フランス)、サン・シバール教会
これは注目度大!過去半世紀にわたりさまざまな解釈が打ち出され、すでに競合盤も多いモンテヴェルディ屈指の名作『聖母マリアの夕べの祈り』ですが、ここ まで楽器編成を絞った解釈が可能であることは意外にも知られていないところ。そもそも17世紀当時の楽譜は伝わった先ごとに演奏環境がまちまちである可 能性が高かったため、状況しだいで演奏編成を自在に読み替えられるようにできており、モンテヴェルディのこの作品も実はその例にもれません。とくに『聖母マリ アの夕べの祈り』は作曲者自身が多彩な作曲技法を使いこなせることを、新旧の作曲様式をつうじて縦横無尽に披露しようとした側面が強いとも言われてお り、曲集に併録されているルネサンス様式のミサ曲(RIC321など録音もあり)と対比させて検討するなら、いっそ楽器をほとんど使わないで、ア・カペラに近い 編成で解釈したほうが曲ごとの様式の違いをより明瞭に感じ取れる可能性も出てきます。すでにRAMEEレーベルで数々のルネサンス多声楽曲の名盤をリリー スしているルドゥス・モダリスは今回、思い切って楽器の使用を通奏低音だけに絞り、ヴァイオリンなどの器楽合奏(コンチェルタート)をいっさい廃した編成、声楽 パートも13名からなる室内楽編成(作曲者によって提唱された最小の編成)でこれを録音。解説でも事情が詳説されていますが、何より作品像をあざやか に一新してくれる演奏のみごとさは圧巻。見逃せないリリースです。

RAM-1801
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697頃-1763):三声のソナタ集〜ヴィーゼントハイトのシェーンボルン伯コレクションの楽譜によるさまざまなトリオ・ソナタ集
ヴァイオリン、チェロと通奏低音のためのソナタ ニ長調 WD681
オーボエ、ファゴットと通奏低音のためのソナタ ハ短調 WD695
ヴァイオリン、チェロと通奏低音のためのソナタ ホ短調 WD677
ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音のためのソナタ ハ短調 WD694
ァイオリン、オーボエと通奏低音のためのソナタ ニ長調 WD682
ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音のためのソナタ ニ短調 WD687
ラディオ・アンティクヮ(古楽器使用)
ルシア・ヒラウド(Vn)
ユンチョン・シン(Ob)
ペトル・ハモウス(Vc)
イサベル・ファビーリャ(Fg)
ヘン・ゴールドソーベル(Vc)
ジュリオ・クィリーチ(テオルボ)
クラウディオ・ヒベイロ(Cemb)

録音:2018年4月 レンスヴァウデ教会(オランダ)
ちょうど大バッハと重なる時代を生きたプラッティはヴェネツィア近くのパドヴァ生まれ。オーボエとヴァイオリン、そして声楽にも堪能 で、バルトロメオ・クリストフォリが開発した初期のフォルテピアノも知っていたようです。1722年からバロック様式の宮殿で名高い ヴュルツブルクの宮廷に仕え、宮廷楽師、教師として当地で生涯を終えました。バロック後期にあって古典派を予告する要素が いたるところに見られるプラッティの作品を愛する古楽奏者は数多く、これまでにも多くのアルバムがリリースされていますが、この 新録音はとくに作曲家自身も得意としたオーボエと、古典派のピアノ三重奏の先駆ともいうべき低音楽器を活用した作品が多 い点が聴きどころ。これは主君の弟エーアヴァイン伯が自身チェロ奏者だったためで、本盤の多様な演目はこのエーアヴァイン伯 の楽譜コレクションから厳選されています。演奏は2012年に南米、イタリア、オランダ、チェコといった国々から集まった若き古楽 器奏者がハーグで結成したラディオ・アンティクヮ。多彩な楽器編成が魅力のグループです。Ambronayでのドイツ・バロック作 品集に続き、プラッティの残した小規模ながら多彩な表情を持つ作品群を、若々しい躍動感と息の合ったアンサンブルでたいへ ん面白く聴かせています。
RAM-1802
ゴットフリート・フィンガー(1655頃-1730):作品集 〜ヨーロッパ大陸の宮廷と、英国の新しい演奏会のあいだで〜
.「来れ諸人、心打つ歌を携えて」 『マルスとヴィーナスの愛』プロローグ (アルト独唱、通奏低音)
3つの合奏体のためのソナタ ハ長調 (I.弦楽4部 II.オーボエ2、バスーン、テナーオーボエ III.トランペット2、ティンパニ 通奏低音)
5声のソナタ 変ロ長調 (オーボエ、弦楽、通奏低音)
4声のシャコンヌ ト長調 (弦楽、通奏低音)
劇音楽 『嘆きの花嫁』 (オーボエ2、バスーン、弦楽、通奏低音)
6声のソナタ ハ長調 (トランペット2、ティンパニ、弦楽、通奏低音)
5声のシャコンヌ ト長調 (ソロ・ヴァイオリン、弦楽、通奏低音)
6声の協奏曲 ヘ長調 (ソロ・オーボエ、リコーダー2、ホルン2、通奏低音)
ファンタジア ト短調 (オーボエ2、バスーン、弦楽、通奏低音)
6声のソナタ ニ長調 (トランペット2、オーボエ2、ヴァイオリン2、通奏低音)
ソナタ第9番ト短調 (オーボエ2、バスーン、弦楽、通奏低音)
「モルフェウス、優しき神よ」 『アレクサンダー大王』 より(4重唱、リコーダー合奏、通奏低音)
ザ・ハーモニアス・ソサエティ・オブ・ティクル=フィドル・ジェントルメン(古楽器使用)
ロバート・ローソン(総指揮)

録音:2018年7月 聖母マリア教会、ビショップスボーン、ケント州、UK
モラヴィア(現チェコ東部)のオロモウツに生まれたフィンガーは、当地で学び17世紀中はロンドンで活躍、18世紀に入ってドイツに渡り、ベ ルリン、インスブルックなどの楽長を歴任した後、マンハイムで亡くなりました。ビーバー、パーセル、テレマン、ヴァイスほか当時の大作曲家たちと 交流を持ち、当時最先端とされたイタリアの音楽を基本としながらも、イギリス、ドイツ、フランスまでの幅広い地域の音楽的特性を自らの作 風に取り込み、まさに汎ヨーロッパ的と言える色彩豊かな作品を多数残しました。ここに収められた12の作品の多くが世界初録音となりま す。イギリスでの最後の数年に書かれた英語による声楽作品で前後を挟み、彼の華やかな作風を様々な編成で楽しむことが出来ます。 ザ・ハーモニアス・ソサエティ・オブ・ティクル=フィドル・ジェントルメンは、17世紀から18世紀にロンドンの大衆に親しまれながら、今は忘れられ てしまった作品を再評価することを目的に、2006年にロンドンで結成されたピリオド楽器による合奏団。この長い名前は、英国の風刺的詩 人ネッド・ウォード(1667-1731)が、ロンドンで大衆のために初めて演奏会を開いた音楽家を描写した言葉から取っています。これまで Rameeレーベルからヨハン・クリストフ・ペプシュの作品集2枚(RAM1109、RAM1502)、Chandosレーベルからヨゼフ・アントニーン・グレツ キーの協奏曲集をリリースしており、有名作曲家の陰に隠れた名作を水際立った演奏で魅力的に紹介して高い評価を得ています。このアル バムでもその本領を発揮し、煌びやかな演奏を聴かせてくれます。
RAM-1803

NYCX-10024
国内盤仕様
税込定価
フィレンツェ、見出された中世音楽 〜14世紀、羊皮紙写本の下から浮かび上がる音楽
ピエロ・マッツォーリ(1386-1430)
ジョヴァンニ・マッツォーリ(1350頃/61-1426)
パオロ・ダ・フィレンツェ(1355-1436)
アントニオ・ザカラ・ダ・テラーモ(1360頃-1416)
ヤーコポ・ダ・ボローニャ(1340-1360頃活躍)
フベルトゥス・デ・サリニス(1390-1420頃活躍)
ジョヴァンニ・ダ・カシア(1340-1350頃活躍)

1.ピエロ・マッツォーリ:御婦人、わたしの迷いは
2.作曲者不詳:わたしにとって、苦しみは甘味〔器楽〕
3.作曲者不詳:幸せでいなさい、楽しくしていなさい
4.ジョヴァンニ・マッツォーリ:そう知ってからは〔器楽〕
5.パオロ・ダ・フィレンツェ:ほとんど見えはしないのだ
6.ジョヴァンニ・マッツォーリ:丘のふもとで
7.ピエロ・マッツォーリ:あな痛ましきかな
8.アントニオ・ザカラ・ダ・テラモ:これだけは申し上げられよう
9.ヤーコポ・ダ・ボローニャ:力ある君主のもとでは〔器楽〕
10.ジョヴァンニ・マッツォーリ:天上の輝きが、この地上に
11.作曲者不詳:あなたを思い出しては、御婦人よ〔器楽〕
12.ピエロ・マッツォーリ:太陽神がみたダフネでさえ
13.フベルトゥス・デ・サリニス:現世の救世主イエス/いかなる罪で傷を負い
14.フベルトゥス・デ・サリニス:あなたは何も残さなかったのか/高価なものほど讃えられる
15.ジョヴァンニ・ダ・カシア:おお音楽よ、我がいとおしき技芸よ
16.パオロ・ダ・フィレンツェ:その男、至高の美をまのあたりにしようと
17.パオロ・ダ・フィレンツェ:恋は、わたしを充分に縛りつけてきた
ラ・モルラ(古楽器使用)
[アンナ・ミクラシェヴィチ(S)
ドロン・シュライファー、ロマン・メリッシュ(C.T)
イーヴォ・ハウン・デ・オリヴェイラ(T)
コリーナ・マルティ(クラヴィシンバルム、オルガネット、各種リコーダー)
ミハウ・ゴントコ(Lute)
ナタリー・カルドゥッチ(中世フィドル)]

録音:2018年3月、メーリン(スイス)、聖レオデガル教会
【国内盤】解説日本語訳・補筆、歌詞日本語訳:白沢達生
かつてサヴァールやバンキーニが無数の門弟を育ててきた古楽教育の世界的拠点バーゼル・スコラ・カントルムは、バロックやルネサンスのみなら ず、中世音楽の研究・演奏再現でも世界をリードする重要な拠点。そこでクオリティの高い演奏を続け、近年は同時期にバーゼルで学び 合ってきたチェンバロと歴史的ハープの名手・西山まりえとの共演を通じて日本でもファンを増やしつつあるコリーナ・マルティが、パートナーのミハ ウ・ゴントコと主宰するラ・モルラとともに、中世音楽研究の最前線にいればこそ!というほかない新録音をリリースします。テーマは「14世紀の フィレンツェ」北フランスのアルス・ノーヴァを横目に見ながら、やがて花開くルネサンス音楽への礎が着実に築かれつつあったこの時代のイタリア 音楽世界にあって、水準の高い市民文化が育まれていたフィレンツェは大きな存在感のあった場所でしたが、折々の戦乱や長い年月をへて 15世紀以前の音楽資料はほとんど数えるほどしかなく、専門家たちは同じ写本に繰り返し立ち返るしかなかったのですが……なんと今回は 最新発見の楽曲が続々。カメラ性能の向上により、中世当時は古い記述内容を全て削り落として別用途に再利用されていた羊皮紙写本 に「かつて記されていた楽譜」まで判読ができるようになったため、思わぬ写本から未知の楽譜が続々出てきた……それを実演・録音したアル バムなのです。チェンバロ以前の中世鍵盤楽器クラヴィシテリウムでの妙技はRAMEEレーベルの過去盤(RAM1108・0802他)で実証済 み、さらにカウンターテナーのドロン・シュライファーをはじめ世界的な古楽歌手たちが清らかな声で紡ぎ出す多声楽曲も魅力。国内仕様では 充実した解説の翻訳と訳詩も完備、資料の少ない中世音楽に関心の高いユーザーの好奇心を隅々まで満たす1枚となっています。
RAM-1804

NYCX-10044
国内盤仕様
税込定価
バッハ:教会カンタータに基づくオルガン協奏曲の再構成
オルガン協奏曲 ニ長調〔チェンバロ協奏曲 第2番〕〜教会カンタータBWV 169およびBWV 49による
オルガン協奏曲 ニ短調〜教会カンタータBWV146・BWV 188およびチェンバロ協奏曲 第1番BWV 1052による
シンフォニア ト長調 〜教会カンタータBWV156による
シンフォニア ト長調 〜教会カンタータBWV75による
シンフォニア ニ長調 〜教会カンタータBWV29およびBWV120aによる
オルガン協奏曲 ニ短調〜教会カンタータBWV 35およびチェンバロ協奏曲 第4番BWV1055による
オルガン協奏曲 ト短調〔チェンバロ協奏曲 第7番〕〜ヴァイオリン協奏曲 第1番BWV1041およびチェンバロ協奏曲 第7番 BWV1058による
バルト・ヤーコプス (オルガン独奏&楽譜校訂)
寺神戸 亮 (指) レ・ムファッティ(古楽器使用)
寺神戸 亮、マリー・ハーフ、カトリーヌ・メーユス(Vn1)
マリー・モーイ、ラウレント・ヒュルスボス、ヨルレン・ベガ・ガルシア(Vn2)
マニュエラ・ビュヘル、シルヴェストル・ヴェルジェ (Va)
コランタン・デリクール (Vc)
ブノワ・ファンデン・ベムデン (Cb)
バルト・ロデインス(Cemb)

録音:2018年5月聖母・聖レオデハル教会
ボルネム(ベルギー)

【国内盤】
解説日本語訳:白沢達生
古楽大国ベルギーの俊才が集うレ・ムファッティ、注目すべき秘曲発掘の連続をへて今回は満を持してバッハ作品を録音。しか しさすがレ・ムファッティ、企画内容からして一筋縄ではゆきません。バッハの“オルガン協奏曲”といえば、若き作曲家がヴィヴァル ディらイタリア人作曲家たちの協奏曲の様式を学ぶべく、自らオルガンひとつで弾けるように編曲した作品群が有名……と思い きや、本盤はそれらとはまったく違う内容。バッハ自身、かつて自ら作曲した教会カンタータなどの音楽を編み替えて協奏曲に編 曲することが多かったのに倣い、ここではオルガン独奏を含むカンタータの序曲やアリアなどを原曲に、オルガン独奏と弦楽合奏・ 通奏低音からなる協奏曲を新たに4曲も編作。さらにカンタータの冒頭合唱曲や別の楽器の独奏つき序曲をもとに、やはりオ ルガン独奏を伴うシンフォニアを3曲「バッハ流に」編曲してみせたのです(編曲の詳細も解説に明記……国内仕様では日本 語訳付)。結果的に誕生したのは、ヘンデルのオルガン協奏曲を思わせる編成ながら確実にバッハらしい音作り。数々の名盤 で古楽鍵盤奏者としての技量を立証してきたバルト・ヤーコプスの自在なタッチが、寺神戸亮を指揮に迎えたレ・ムファッティの 自発性あふれる音作りと交錯する注目盤です。
RAM-1806
アルフォンソ・フェラボスコ 2世(1575頃-1628):リラ・ヴァイオルとコンソートのための作品集
1. 6声のファンタジア 第2番(MB81/30)
2. 4声のファンタジア 第15番(MB62/15)
3. 5声のパヴァーン 第2番〜七つの音にもとづく (MB81/7)
4. アルメイン 第10番(MB81/24)
5. 二つのヴァイオルのためのガリアード 〜第1調弦による
6. 二つのリラ・ヴァイオルのためのアルメイン〜第1調弦による
7. 4声のファンタジア 第9番(MB62/9)
8. 4声のファンタジア第13番(MB62/13)
9. 5声のイン・ノミネ第1番(MB81/3)
10. 三つのヴァイオルのためのパヴァン 〜第2調弦による
11.リラ・ヴァイオル独奏のためのアルメイン
12.リラ・ヴァイオル独奏のためのコラント
13. 6声のファンタジア 第4番(MB81/32)
14. 5声の六音音階(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ、
ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド)(MB81/2a & b)
15. 4声のファンタジア (MB62 App. / VdGS No.24)
16. 6声のファンタジア 第6番(MB81/34)
17. 三つのヴァイオルのためのファンシー 〜第3調弦による
18. 4声のファンタジア 第11番(MB62/11)
19. 6声のイン・ノミネ第3番〜全声部を通じて (MB81/28)
20.リラ・ヴァイオル独奏のためのプレリュード
21.リラ・ヴァイオル独奏のためのパヴァーン
22. ヘキサコードにもとづく6声のファンタジア (MB81/25)
ハトホル・コンソート
【メンバー】
ロミーナ・リシュカ(トレブル、テナー、ベース&リラ・ヴァイオル、音楽監督)
エリザベス・ラムゼイ(トレブル・ヴァイオル)
リアム・フェンリー(アルト・ヴァイオル)
ユリ・スミランスキー(テナー・ヴァイオル)
トマ・バエテ(バス&リラ・ヴァイオル)
イレーネ・クライン(コンサート・ベース&リラ・ヴァイオル)

録音:2018年3月
エリザベス1世からチャールズ1世の治世にかけ、英国王室のヴァイオル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者を務め、当時の英国で最も成功を収めた作曲家でもあったイ タリア人アルフォンソ・フェラボスコ2世。彼は、波乱万丈の生涯を送った父親アルフォンソ・フェラボスコ1世と同じ作曲家となり、英国に伝統的な「イン・ノミネ」 (単旋聖歌「なんじ聖三位一体に栄光あれ」を元にしたコンソート)を17世紀まで作曲し、技巧的な旋律が重なり凝ったリズムの作りへと発展させるなど個性 的な作風で、英国で大きく花開いたヴァイオル・コンソートの発展に貢献しました。1982年生まれのヴァイオル奏者ロミーナ・リシュカは、スコラ・カントルムでパオ ロ・パンドルフォに、ブリュッセル王立音楽院でフィリップ・ピエルロに学び、コレギウム・ヴォカーレ・ヘントやリチェルカール・コンソートで活躍した逸材。彼女が2012 年に結成したハトホル・コンソートのデビュー盤「ダウランド:ラクリメまたは7つの涙」(Fuga Libera FUG718)は各方面で高い評価を得ています。このアルバ ムでも、高度な技術と親密なアンサンブルで、まとめて聴く機会が少ないこれらの作品を瑞々しく表現しています。
RAM-1808

NYCX-10036
税込定価
イタリアのマドリガーレ、愛と苦悩の250年
アドリアン・ヴィラールト(1490頃-1562):見たのだ、天使のような姿で
ヤーコポ・ダ・ボローニャ(1340-1360頃活躍):おお、俗世は何も見えておらぬ
ドナート・ダ・フィレンツェ(1350-1370頃活躍):白い鳥はもう
イーヴォ・バリー(1525-1550頃活躍)/バーリント・バクファルク(1526/30-1576):
わたしはもう安らげない
ヤーコプ・アルカデルト(1507頃-1568):ああ、あの美しい顔はどこに
グリエルモ・エブレオ・ダ・ペーザロ(1420頃-1484頃):アモローゾ〔愛をこめて〕
アロンソ・ムダーラ(1510頃-1580):おお、嫉妬よ
作曲者不詳:清水の湧く泉のように
ヴィンチェンツォ・ガリレイ(1525/30頃-1591):空想にまかせての二重奏
フィリッポ・デ・モンテ(1521-1603):自らの悲しき音をもって
フランチェスコ・カノーヴァ・ダ・ミラノ(1497-1543):リチェルカーレ
作曲者不詳:バッサ・ダンツァ
ヴィンチェンツォ・ガリレイ:コントラプント
ヒューベルト・ヴァールラント(1517頃-1595):むしろ死んでしまいたい
フリウリ地方(イタリア東北部)の伝承曲:ウイキョウの枝で
ヨアン・アンブロージオ・ダルツァ(1508頃活躍):ピーヴァ
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):すっかり悲しみ嘆いたので
バルトローメオ・トロンボンチーノ(1470頃-1534以降):
わが身を悩ませた炎を思い出さなかったなら
ミケラニョーロ・ガリレイ(1575-1631):トッカータ
ジャケス・デ・ヴェルト(1535-1596):もはや墓に入り
作曲者不詳:陽光ふりそそぐ岸辺で
オルランド・ディ・ラッソ(1530/32-1594):ただ希望を持って生きよう
ラタス・デル・ビエホ・ムンド(古楽器使用)
ミヒャエラ・リーナー(S)
スートキン・バプティスト(A)
トゥマス・マシェ(Bs)
インドレ・ユルゲレヴィチウーテ(声、カンテレ)
エリーザベト・ザイツ(プサルテリウム)
フローリス・デ・レイケル(シターン、中世リュート、ルネサンス・リュート、総指揮)

録音:2018年7月17-20日リュザネ聖母被昇天教会(南仏ミディ=ピレネー地方)

【国内盤】
解説、歌詩日本語訳:白沢達生
スイス、オーストリア、カタルーニャ、リトアニア……欧州屈指の古楽拠点ベルギーに集うさまざまな国の俊英たちによって2017 年に結成されたばかりのアンサンブル「ラタス・デ・ビエホ・ムンド」は、スペインが世界最強の帝国だった15〜16世紀を主たる フィールドに据え、世俗曲を中心とした企画性の高いプログラムを提案する古楽グループ。誰も知らなかったのに極度に魅力的 な音楽を掘り起こすことにかけては世界随一のレーベルRAMEEがこのグループに注目したことの意義は、同レーベル初となるこ の新譜で明らかになるでしょう。テーマはマドリガーレ。16世紀末のイタリアで全盛を迎えるこの曲種のルーツは14世紀まで遡 れるところ、その歴史を柔軟な器楽・声楽解釈を通じてあざやかに解き明かす充実演目。全22曲、国内仕様では解説も歌 詞も訳付です。
RAM-1809

NYCX-10081
国内盤仕様
税込定価
ピグマリオン
ラモー: 舞踏劇『ピグマリオン』(1748)
イジー・アントニーン・ベンダ(1722〜1795):メロドラマ『ピグマリオン』(1779)*
フィリップ・ガニェ(オートコントル/ピグマリオン)
モルガーヌ・ハイゼ(ソプラノ/ガラテー)
リセロット・デ・ヴィルデ(ソプラノ/セフィーズ)
カロリーヌ・ヴェイナンツ(ソプラノ/愛神アモール)
ノルマン・D.パツケ(朗読/彫刻家ピグマリオン)*
モルガーヌ・ハイゼ(朗読/彫像)*

合唱:
カロリーヌ・ヴェイナンツ、モルガーヌ・ハイゼ、ミーケ・ドント(S)
ケルレイネ・ファン・ネーフェル、バルト・ユフェイン (A)
ホファールト・ハシェ、ジーン・クレイトン (T)
ヴァウテル・ファンデ・ヒンステ、ヨリス・ストローバンツ (Bs)
アポテオーシス・オーケストラ(古楽器使用)
フィリップ・リガ、コルネール・ベルノレット、カタリーナ・ビセンス(Cemb)
総指揮:コルネール・ベルノレット
スリリングな発見が続く古楽大国ベルギーから、バロックと古典派にまたがる18世紀音楽の真髄に迫る充実録音が登場します! 自ら手 がけた女性像のあまりの美しさに恋してしまった彫刻家ピグマリオンが、ひたむきな愛で語りかけていたら像が本物の女性になった……という古 代神話を音楽化した2作。フランス音楽史上の巨星ラモーの舞踏劇に、古典派期のドイツの名匠G.A.ベンダのメロドラマをカップリングする センスはさすがRAMEEレーベル。互いに大きく異なるオーケストラの存在感が光る傑作をセンス抜群の古楽器演奏で対比させてゆきます。 ラモーの作品は1748年パリ初演時から大きな人気を博したもので、舞踏を支え独唱に沿う独特のオーケストレーションが魅力。一方メロド ラマは朗読をオーケストラが延々と支える独特な管弦楽ジャンルですが、ベンダの作風は疾風怒濤期から古典派へと向かう時期の起伏ゆた かな音使いが素晴しく(モーツァルトもベンダのメロドラマには強く刺激を受けていたことが知られています)、その作風を活かした古楽器演奏で 聴けるのは贅沢というほかありません。S.クイケンやC.ルセら古楽最前線の名匠たちのアシスタントとして頭角をあらわし、昨今はインマゼール のアニマ・エテルナ・ブリュッヘとともにベートーヴェンの第9交響曲でも成功をみせた俊才ベルノレットの指揮が頼もしい1枚です。

RAM-1901
『獣たちの歌』 〜中世音楽にあらわれる動物たち〜
1. ヒョウは軍神マルスのお供に(チコーニア)
2. 獅子のわきまえ(不詳)〜狩猟の技芸について〜
3. 優美なる渡り鳥が(パオロ・ダ・フィレンツェ)
4. 美しき者はどこへ(ヤーコポ・ダ・ボローニャ)
5. ディアナに仕える野生の生き物は(ランディーニ)
6. 犬どもが狩りに出かけていった(チコーニア) 〜毒蛇は過剰な湿気から生まれ〜
7. 毒蛇よ、おお毒蛇よ(逸名のフランチェスコ会士)
〜あらゆる種類の鳥たち、およびそのそれぞれの特徴〜
8. さあ、いつまでも寝ていないで(不詳)
9. 気高き鷹は(不詳)
10. わたしは不死鳥だった(ヤーコポ・ダ・ボローニャ)
11. わたしのなかには6羽のクジャクが(ジョヴァンニ・ダ・フィレンツェ) 〜毒蛇、サソリ、バジリスク〜
12. 毒蛇が一匹、わが婦人の胸のうちに棲んでいる(マショー)
13. 物言わぬマムシと黒い毒蛇が(ドナート・ダ・フィレンツェ)〜蝙蝠とネズミについて〜
14. まどろみのうちに(トレボル)
15. おお、わたしは憐れなネズミです(不詳)
アンサンブル・ドラグマ(古楽器使用)【アニェシュカ・ブジィンスカ=ベネット(歌、中世ハープ)、ジェーン・アクトマン(中世フィドル)、マルク・レヴォン(リュート、中世フィドル、歌)】

録音:2019年4月23-26日 聖ニコラウス教会、ヘルツナハ(スイス)
現代人が知らない、歴史上の魅力的な響きを見つけ出すセンスにすぐれたRAMEEレーベルから、欧州古楽界のいずれ劣らぬ実力派3人に よる、「動物」をテーマにした知的刺激満載のアルバムが登場。教会建築の外装装飾や工芸品、中世写本の隅々などを彩るユーモラスな動 物たちの姿をふんだんに解説書にあしらいながら、中世の音楽にあらわれる動物たちがどのような描かれ方をしてきたのか、3人であることを忘 れさせる多彩な演奏を通じて解き明かしてゆきます。欧州でいま最も熱い古楽拠点のひとつポーランド出身で、世界の中世音楽愛好家たち の注目を集めるアルバムをリリースしてきたアニイェシュカ・ブジィンスカ=ベネットと、NAXOSレーベルの中世音楽アルバムでもお馴染みのユニ コーン・アンサンブルの一員で、アンサンブル・レオネスの主宰者でもある大御所マルク・レヴォンの顔合わせに、ガンバの名手としてルネサンス〜 バロックの名盤も多いヴェテランのジェーン・アクトマン(ヤーネ・アハトマン)が加わってのサウンドは、精妙でありながら隅々まで人間味豊かな温 もりに満ちています。500年を越える空想旅行を肌で体感できる内容はさすがRAMEEというほかありません。 ブックレットには、アルバム収録曲をBGMに使用した、中世の動物絵画による美しいアニメーション作品へのリンク入り。
RAM-1902
『SERENISSIMA いとも晴朗なる都』
ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲 ニ短調 RV 454(作品8-9〔RV 236〕のオーボエ版)
室内カンタータ「疑念の陰に」 RV 678-ソプラノ、フラウト・トラヴェルソと通奏低音のための
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ長調 RV758(マンチェスター・ソナタ第6番)
ドメニコ・スカルラッティ:12. チェンバロのためのソナタ ホ長調 K 162
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):アリア「慈悲深き天よ、わたしをお守りください」-ソプラノ、オーボエ、弦楽合奏と通奏低音のための(歌劇『アリアンナとテーゼオ』より)
室内カンタータ「よく茂ったプラナタスが」ソプラノと通奏低音のための
サンマルティーニ(1695-1750):オーボエと通奏低音のためのソナタ ハ長調(作品2-2) GSM 1323b
ヴィヴァルディ:カンタータ「ため息をついて何になろう」 RV 679ソプラノ、弦楽合奏と通奏低音のための
ザ・1750プロジェクト(古楽器使用)【ペリーヌ・ドヴィレール(S)、ブノワ・ローラン(Ob)、ヤン・ファン・デン・ボルレ(フラウト・トラヴェルソ)、ヤツェク・クジトウォ、サロメ・ラトー(Vn)、ナディーヌ・エンリクス(Va)、マティルド・ヴォルフス(Vc)、コルネール・ベルノレット(Cemb)】

録音:2019年3月30日-6月2日 サン・マルタン教会、マリル、ベルギー
バロック後期から古典派時代にかけてのオーボエ作品に通じ、Ricercarレーベルに充実したディスコグラフィを持つブノワ・ローラン。ベルギー、 オランダ、フランスなどの音楽仲間たちと立ち上げた気鋭グループ「ザ・1750プロジェクト」とともに、1720年から1750年へと至る、バロック音 楽の粋ともいうべき時期の1年ごとに光をあてながら、知られざる名品を有名作品に絡めて紹介してゆく企画を立ち上げました。その第1弾は 1726年、ヴェネツィアの音楽に焦点をあてた充実のプログラム。当時この地で最大の巨匠として活躍していたヴィヴァルディは、『四季』を含む 『和声と創意の試み』作品8がヒットを続け、遠く離れたパリでもオペラを上演する人気ぶり。さらにミラノ出身のサンマルティーニ兄やナポリ育ち のポルポラなど、イタリア各地の俊才たちが出入りしてヴェネツィアの音楽界をひときわ盛り上げていました。今回、演奏陣は欧州各地の図書 館に残る当時の手稿譜を精査のうえ、極小編成で協奏曲や室内楽の名品を続々披露しているほか、さらに今上り調子の古楽歌手ペリー ヌ・ドヴィレールを迎え、声楽作品でも精彩に富んだ演奏を聴かせてくれます。バロック・オーボエやトラヴェルソなど、独奏楽器としての可能性 に当時ヴェネツィアでも注目が集まりつつあった楽器が映える作品も、このアルバムの大きな魅力となっています。
RAM-1903

NYCX-10132
国内盤仕様
税込定価
19世紀初頭のフルート音楽と、当時の楽器〜ベートーヴェンとクーラウの場合〜
ベートーヴェン(フランツ・クサーヴァー・クラインハインツ編):ピアノとフルートのためのセレナード ニ長調 作品41
フリードリヒ・クーラウ:無伴奏フルートのための奇想曲 ニ短調 作品10b-9
ピアノとフルートのための協奏的大ソナタ イ短調 作品85
ベートーヴェン:カノン「冷たく、生気なく」
タミ・クラウス(19世紀Fl)
ドレスデンのハインリヒ・グレンザー1810年頃製作モデルによる再現楽器
(製作:インスブルックのルドルフ・トゥッツ、2000年)

シュアン・チャイ(フォルテピアノ)
ブルノ(チェコ東部)のヨハン・ツァーラー1805年頃製作によるオリジナル楽器
(修復:ヘイス・ヴィルデロム/提供:ヴィルデロム・コレクション)
ウィーンのミヒャエル・ローゼンベルガー1820年頃製作によるオリジナル楽器
(修復:エートヴィン・ビュンク/提供:オランダ国立楽器財団)

ジョアン・モレイラ(T)、
マティス・ファン・デ・ヴルト(Br)、
マルク・パンテュス(バス=バリトン)

録音:2019年2月11〜14日ヴェストフェスト90(スヒーダム、オランダ)
【国内盤】
日本語解説付
古楽をめぐるさまざまな珍しい聴覚体験と私たちを引きあわせてくれるRAMEEレーベルがここで提案する世界は、19世紀初頭のフルートを 巡る室内楽。キィの数はまだ18世紀のフラウト・トラヴェルソ同様ほとんど増えていない頃の、ドレスデンのグレンザーによるモデルの楽器とフォ ルテピアノで奏でられるのは、ドイツに生まれデンマークで活躍した名匠クーラウの音楽。「フルート界のベートーヴェン」とも言われ、作品数も 多いこの作曲家の緻密な音世界は奏者たちもよく知るところですが、当時の楽器に立ち返ることでさらにその充実度に気づけるというもので しょう。またその作品と並べてみることで、ベートーヴェンの初期作(三重奏セレナードOp.25)を原曲とする作曲家監修の編曲版セレナード Op.41も俄然魅力的に響きます。2020年ベートーヴェン生誕250周年の大掛かりなプロジェクトの数々を横目に、これまであまり広くア ピールがなされてこなかったこのような秘曲群にも光が当たりはじめています。しかも今では古楽器を用いてそうしたアプローチを試みる奏者も 多くなっているところ、これまでにも増して楽聖ベートーヴェンの素顔に近づける時代になりつつあると言えるでしょう。 ジュリアン・ショーヴァンを中心とした美しい映像作品『パリの黄金の間』 (BAC171/BAC571/NYDX-50054)での活躍も記憶に新しい、 イスラエル出身の古楽系フルート奏者タミ・クラウスと、彼女と長年デュオを組む歴史的ピアノ奏者シュアン・チャイ。古楽先進国オランダで活
RAM-1904
NX-B08

NYCX-10064
国内盤仕様
税込定価
テレマン:室内楽作品集
プレリュード 〜第6四重奏ソナタ ホ短調TWV43:e4より(『六つの組曲による新しい四重奏曲集』1738年パリ刊)
リコーダー、ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ イ短調 TWV42:a4
メヌエット 第17番ハ長調 TWV32:67(『7x7+1曲のメヌエット 第2集』1730年ハンブルク刊)
ヴァイオリン、チェロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ト長調 TWV42:G7
メヌエット 第38番ヘ長調 TWV34:88
(『7x7+1曲のメヌエット 第2集』1730年ハンブルク刊)
『忠実なる音楽の師』による組曲
 冬 〜トリオ・ソナタ ニ短調 TWV41:d1より
 ヴィト 〜独奏ソナタ ロ短調 TWV41:h2より(移調版)
 ラルゴ 〜独奏ソナタ ヘ長調 TWV41:F2
 ポーランド風序曲 〜チェンバロ独奏のための序曲 ニ短調 TWV32:2より
 サン=スーシ〔心配なく〕〜独奏ソナタ ト短調 TWV41:g4より
 アッラ・ブレーヴェ〔拍子を短く〕〜独奏ソナタ ト短調TWV41:g5より
 レント 〜トリオ・ソナタ ニ長調 TWV41:D6より
 パストゥレル(牧歌曲)〜独奏ソナタ ニ長調 TWV41:D5より
 メヌエット 第7番ヘ長調 TWV34:57(『7x7+1曲のメヌエット 第2集』1730年ハンブルク刊)
2挺の変則調弦ヴァイオリンと低弦のための協奏曲 イ長調 TWV Anh.42:A1
メヌエット第48番 ト長調 TWV34:48
(『7x7+1曲のメヌエット〔第1集〕』1728年ハンブルク刊)
四重奏ソナタ ト短調 TWV43:g4
モデレ 〜第6四重奏ソナタ ホ短調 TWV43:e4より(『六つの組曲による新しい四重奏曲集』1738年パリ刊)
ニュー・コレギウム(古楽器使用)
イネシュ・ダヴェーナ(ソプラノ&アルト・リコーダー、ヴォイス・フルート)
サラ・デコルソ(Vn、変則調弦Vn)
アンティナ・フーゴソン(第2変則調弦ヴァイオリン)…20-23
ジョン・マ(Va)…15
レベッカ・ローゼン(Vc)
クラウディオ・ヒベイロ(チェンバロ・総監督)

録音:2018年7月2-4日ズヴェインドレヒト旧教会(オランダ)

【国内盤】
解説日本語訳:白沢達生
多作をもって知られる後期バロック随一の作曲家テレマンですが、その「多作」が単なる粗製乱造でないことは、すでに多くの音楽関係者が よく知るところ。あらゆる楽器の扱いにすぐれたテレマンだからこそ書き得た、バッハともヘンデルとも違う完全にユニークな音楽的感性が最も強 く発揮されている領域といえば、やはり個々の楽器の特質をきわだたせながら多様な編成の妙も味わえる、トリオ・ソナタや四重奏ソナタなど の室内楽ではないでしょうか。「誰も予期しなかった歴史上の思わぬ音世界」を続々発掘、多くのファンを得てきた隠れ秀逸レーベル RAMEEが満を持して贈る「本気のテレマンの真相」。古楽の本場オランダに集う俊才集団は入念すぎるほどの選曲で、変則調弦ヴァイオリ ンや通奏低音から独立したチェロ、あるいは珍しいテレマンの鍵盤曲など、意外な音使いをたくみな曲順で並べて聴き手を驚かせつづけま す。魅力の秘訣は解説(国内仕様は日本語解説付)にも...RAMEE通常路線の白いジャケットではなく、より冒険性の高い企画のために 発足した黒ジャケット・シリーズからリリースされている点からも、その魅力が予感されるのではないでしょうか。
RAM-1905
『ヴェネツィアの知られざる者たち』〜18世紀ヴェネツィア、リコーダーとチェンバロのためのソナタ
伝ヴィヴァルディ:リコーダー・ソナタ ヘ長調(ヴェネツィア・ベネデット・マルチェッロ音楽院図書館所蔵)
伝フランチェスコ・ガスパリーニ(1661-1727):優美なスピネットのためのソナタ イ短調 S.I.(イザベラ夫人)のために(ヴェネツィア、クェリーニ・スタンパーリア財団図書館所蔵)
ディオジェニオ・ビガーリア(1676頃-1745頃):ソナタ 第5番ホ短調(ヴァイオリンあるいはリコーダーと、チェロもしくは通奏低音のための12のソナタ Op.1、1722年頃アムステルダムで出版)
作者不詳:ソナタ ニ長調(ヴェネツィア、クェリーニ・スタンパーリア財団図書館所蔵)
作者不詳:リコーダー・ソナタ 変ロ長調(ヴェネツィア・ベネデット・マルチェッロ音楽院図書館所蔵)
フランチェスコ・ガスパリーニ:スピネットによるトッカータ、フランチェスコ・ガスパリーニ氏のイザベラ夫人のために ニ長調(ヴェネツィア、クェリーニ・スタンパーリア財団図書館所蔵)
ディオジェニオ・ビガーリア:ソナタ 第2番 ト長調(ヴァイオリンあるいはリコーダーと、チェロもしくは通奏低音のための12のソナタ Op.1、1722年頃アムステルダムで出版)
作者不詳:シンフォニア 第2番ハ長調(ヴェネツィア、クェリーニ・スタンパーリア財団図書館所蔵)
作者不詳:リコーダー・ソナ
イネシュ・ダヴェーナ(リコーダー)
使用楽器:斉藤文誉(アムステルダム)製作
G管アルト(2017)、F管アルト(2013/N.カステル製による複製)
F管アルト(2005&2011/ヤーコプ・デンナー製による複製)
D管ヴォイス・フルート(2015/ヤーコプ・デンナー製による複製)

クラウディオ・ヒベイロ(Cemb)
使用楽器:フロリンド・ガッツォーラ製(パドヴァ/1992)/作者不明の17世紀ヴェネツィアの楽器による複製

録音:2018年10月15-17日 オスペダレット音楽ホール、ヴェネツィア
1/6コンマ・ミーントーン
ピッチ:A=415Hz
1983年リオデジャネイロ生まれのダヴェーナによるリコーダーと、1976年サンパウロ生まれのヒベイロの弾くチェンバロによるアルバム。2人は40 日をかけてヴェネツィアのいくつかの書庫を探索し、未知のリコーダー・ソナタとチェンバロのための作品併せて6曲を発見、今回初録音を行い ました。中にはヴィヴァルディの作とされるものや、同じくピエタ院の音楽指導を行っていたガスパリーニが、生徒の一人イザベラのために書いたと みられるトッカータ、同じ筆致で描かれていながら手法の違いからガスパリーニ作と断定できないソナタなど、興味深い作品を多数収録。いず れも当時のヴェネツィアの音楽的繁栄が十二分に感じられる華やかな作品で、これだけの佳作が埋もれているとは、長い歴史を持つ音楽都 市の奥深さを感じさせるところです。またヴェネツィアのベネディクト会司祭だったビガーリアの唯一の作品集からも収録しています。 2人は既にニュー・コレギウムのメンバーとして、テレマンの多彩な室内楽を収めたアルバムをRameeレーベルからリリースしており (RAM1904)、著名な大作曲家の作品の新たな切り口として好評を博しています。とくにダヴェーナはPassacailleレーベルで18世紀ナポリ の作曲家たちをとりあげたアルバムも2作制作しており、イタリア後期バロック作品への圧倒的な適性で注目を集めてきました。リコーダーは一 連の先行盤と同じく、アムステルダムと東京に工房を構えるリコーダー奏者・製作者・斉藤文誉氏の楽器が使用されています。ヴェネツィアの歴史的建築オスペダレット養育院跡の音楽ホール
RAM-1906
“サルテリオのために”〜18世紀のサルテリオ音楽さまざま
アンジェロ・コンティ(生歿年不詳、18世紀に活動):サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調
カルロ・モンツァ(1735頃-1801):サルテリオと通奏低音のためのソナタ ハ長調
作曲家不詳:サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調
モンツァ:サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調
ガルッピ(1706-1785):チェンバロのためのソナタ ニ長調 (チェンバロ独奏)
ピエトロ・ベレッティ(生歿年不詳、18世紀に活動):サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調
モンツァ:オルガンのためのソナタ ト長調 (オルガン独奏)
コンティ:サルテリオと通奏低音のためのソナタ ト長調
ラ・ジョイア・アルモニカ
マルギット・ユーベルラッカー(サルテリオ)
使用楽器:トレントのジョヴァンニ・アントニオ・ベレラ1745年製作モデルに基づくフランクフルトのクリスティアン・フックス2017年製作の再現楽器

ユルゲン・バンホルツァー(イタリア式チェンバロ、木製管ポジティフ・オルガン)
使用楽器:
〔チェンバロ〕シャトー・デクスのブルース・ケネディ1985年製作
〔オルガン〕ペリグーのエティエンヌ・フス2017年製作

録音:2019年8月19-21日 フロールシュタット(ドイツ中西部ヘッセン地方)ルター派教会
イタリア語で「サルテリオ」と呼ばれる、箱に張り巡らせた弦を上からハンマーで叩いたり爪弾いたりする楽器が本盤の主役。ペルシャ古典音楽 のサントゥールや中東欧の民俗楽器ツィンバロム(英語名ダルシマー)と同様の楽器で、中世楽器のプサルテリウムにも通じる存在ですが、実 はバロック後期にドイツ語圏の宮廷やイタリアで広く用いられていました。この楽器の名手とテレマンが讃えたパンタレオン・ヘーベンシュトライト が、大型のサルテリオを開発して自らの名にあやかり「パンタレオン」と名づけたことも知られていますが、このアルバムで光が充てられているの は、バロック後期から前古典派にかけてのイタリア人作曲家たちの作品。さまざまなハンマーを使い分けたり奏法を変えることで、美しくも多様 な音色を描き分けられるサルテリオが、ロココの紳士淑女を喜ばせた甘美な音楽といかに相性が良いかを伝えています。演奏者マルギット・ ユーベルラッカーは、稀代の古楽アンサンブル、ラルペッジャータの一員としても活躍してきたバロック・サルテリオの最重要プレイヤーの一人! RAMEEレーベルではここでも共演しているユルゲン・バンホルツァー率いるアンサンブルと声楽作品の録音もしていますが、今回は歌い手ぬ き、自身が前面に立ってのソロ名義アルバムと言ってよい内容となっています。あるときは弦をはじくチェンバロの音がサルテリオの美音と重なり 合い、またあるときは撥弦音とは対照的なオルガンの和音で対比の妙を描き出す、そんなバンホルツァーによる通奏低音もこの上ない味わい を添えています。(楽器の写真…左はオリジナル、中央と右は今回の録音に使用された再現楽器)
RAM-1907
NX-B08
『ダストルガとラッリ』 カンタータとソナタ〜18世紀イタリアの作曲家と詩人のまわりで
ヘンデルまたはテレマン: 4声の協奏曲 ニ短調 - フルート、ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音のための
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):室内カンタータ「この胸の奥に感じるのは」
ヘンデル:トリオ・ソナタ ニ短調 HWV 386b
ダストルガ(1680-1757頃):室内カンタータ「おまえは何の役に立つのか、残酷な恋神よ」
ヴィヴァルディ:ラルゴとアレグロ - チェロと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調 RV 46/47より
ヘンデル:ラルゲットとアレグロ - ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 HWV 364aより
A・スカルラッティ:ラルゴ - チェロと通奏低音のためのソナタ ニ短調より
ダストルガ:室内カンタータ「ただ遠く離れているばかりか」
レザッバリアーティ(古楽器使用)【スートキン・エルベルス(S)、シーン・ハイブレヒツ(フラウト・トラヴェルソ)、 アンネリース・デコック(バロック・ヴァイオリン)、ロナン・ケルノア(バロック・チェロ)、ディモス・デ・ブーン(Cemb)】

録音:2019年7月2-5日バス・ボドゥー聖母被昇天教会、ベルギー
アニマ・エテルナ・ブリュッヘやレザグレマンなどのメンバーとして多忙な日々を送るベルギーの俊才古楽器奏者たちが、歌手スートキン・エルベル スを迎えて打ち出したプログラムは、バロック盛期の1731年ににイタリアのマントヴァで行われた音楽会の内容を仮想的にたどった選曲。歌手 雇用のためイタリアを訪れていたヘンデルが、かの地のすぐれた音楽家たちの傑作のかたわら自作を発表する……という流れで、シチリア生ま れで英国でも活躍した作曲家ダストルガが親友の詩人ラッリの詩に曲をつけた2曲のカンタータが、目玉作品として収録されています。わざわ ざヘンデルの傑作と並べて紹介しようというだけはある充実の音楽が続き、それを起伏に富んだ演奏で堪能できる喜びは、美しいジャケットと あいまってRAMEEならではの格別の古楽体験といえるでしょう。
RAM-1908
バッハ:フラウト・トラヴェルソのためのソナタ集
フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV 1034
無伴奏フラウト・トラヴェルソのためのパルティータ イ短調 BWV 1013
ソナタ ト長調 BWV 1027/1039(フラウト・トラヴェルソとオブリガート・チェンバロによる演奏)
アルマンド 『フランス組曲 第6番BWV 817』 より(無伴奏フラウト・トラヴェルソによる演奏)
フラウト・トラヴェルソとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ト短調 BWV 1030b
フランク・テュンス (フラウト・トラヴェルソ)
※使用楽器:ドレスデンのピエール=ガブリエル・ビュッファルダン
 1725年頃製作モデルに基づく、ジョヴァンニ・タルディーノ〜2019年製作の再現楽器(a’=398Hz)

ベルトラン・キュイエ(Cemb)
※使用楽器:ベルリンのミヒャエル・ミートケ1702/04年頃製作モデル(フランソワ・レイエラント・コレクション)に基づく、シャトー・デクスのブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器

録音:2020年2月3-6日 聖アポリネール教会、ボラン(ベルギー南東部リエージュ地方)
フランク・テュンスといえば、古典派からフランス近代まで幅広いレパートリーを古楽器で演奏し続けてきたインマゼール率いるアニマ・エテルナ で、あるいは師バルトルド・クイケンも加わっていたラ・プティット・バンドで、横笛セクションを任されてきた大ヴェテラン。ACCENTレーベルへのソ ロ録音でも知られ、使用楽器と奏法を徹底的に考え抜く古楽器奏者たちの鑑といってもいいような、フルート音楽史の真正面から向き合っ てきたアルバムの数々は高い評価を博してきました。ベルギーの古楽シーンから最も注目すべき響きを見逃さず収めてきたRAMEEレーベルで 初めての録音盤となる今回は、音楽祭で有名な古都ナントの古楽器奏者一家出身の名手ベルトラン・キュイエとのタッグとなっています。キュ イエはALPHAレーベルに録音してきた数々のソロ・アルバムで世界的に知られるようになった新世代の才人。両者とも使用楽器はバッハ自身 に直接関わりがあったことで知られる地域の当時の楽器をモデルとするもので、フランス流儀の低いピッチが必然性をもって響く独特の説得力 あふれる演奏は聴きどころがたっぷり!ヴィオラ・ダ・ガンバのために書かれた版とトリオ版が知られるソナタト長調を、バッハの他の作品で見られ るような二人編成で弾いているのもポイントですが、『フランス組曲』からの無伴奏フルート編曲版や、バッハの最も有名なフルート作品のひと つBWV1030のソナタでチェンバロ・パートのみ現存するト短調の異版(汎用版はロ短調)を使うなど、選曲にも強いこだわりが感じられる充実 企画に仕上がっています。
RAM-1909
17世紀スペインとイタリアの作曲家による、民衆歌と民俗舞踊にもとづく音楽
1.作者不詳(17世紀) / ジョヴァンニ・ステファーニ(1618-1622に活躍):Gagliarda ガリアルダ / Tra queste selve この木蔭で
2.カルロ・ミラヌッツィ(1594頃-1647頃):Ut, re, mi, fa, sol, la ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ
3.アントニオ・カルボンキ(17世紀に活躍):Ciaccona passegiata per B Bのためのチャッコーナ・パッセジアータ
4.ホアン・デ・アラニェス(1580頃-1649頃):Halconcillo nuevo 新参者のハヤブサ
5.作者不詳(17世紀) / ジョヴァンニ・ステファーニ:?Quien menoscaba mis bienes? 誰が埋めてしまったのだ、私の財産を
6.ホアン・デ・アラニェス:Dulce desden 甘やかに見下して
7.作者不詳(17世紀):Aria di Fiorenza フィレンツェの歌
8.作者不詳(17世紀) / ジョヴァンニ・ステファーニ:Tres ninas me dan enojos 3人の娘たちが怒らせる
9.ホアン・デ・アニェス:Mi zagala sus panos わたしのいい人、その服の下に
10.アントニオ・カルボンキ:Passacagli del E Eのパッサカーリ
11.ステファノ・ランディ(1587-1639):Fonti del mio dolor 我が悲しみの源
12.作者不詳(17世紀) / ジョヴァンニ・ステファーニ:Espanoleta スペイン女 /
De mis tormentos y enojos わたしの苦しみと怒りで / Spagnoletto スペイン人
13.カルロ・ミラヌッツィ:O Clorida vaga e gentile おおクロリーダ、美しくもやさしく
14.ジョヴァンニ・G.カプスベルガー(1580頃-1651):Vezzosett’e care 魅惑的な、愛らしいお嬢さんたち
15.作者不詳(17世紀) / ジョヴァンニ・ステファーニ:Vuestra belleza, senora あなたの美しさは、ご婦人よ
16.ジョヴァンニ・G.カプスベルガー:Avrilla mia 我がアヴリッラよ
17.ホアン・デ・アラニェス:Digame un requiebro 告白してくれてもいいのに
18.作者不詳(17世紀) / ジョヴァンニ・ステファーニ:Folia フォリア / Por los jardines de Chipre キプロスの庭園に寄せて
19.ステファノ・ランディ:Amarillide, deh! vieni アマリッリデ、ああ!来てくれ
20.作者不詳(17世紀):Ciaccona チャッコーナ
21.作者不詳(17世紀) / ホアン・デ・アラニェス:Agora que la guitarra さあ、ギターを
ラ・ボス・ガラナ【セバスティアン・レオン(Br)、ルイ・カペイユ(バロック・ハープ)、エドウィン・ガルシア(バロック・ギター)】

録音:2019年4月26-29日 聖ゲオルグ教会、ハルティンゲン、ドイツ
バーゼルのスコラ・カントルムの学生たちによって2011年に結成され、スペインとラテン・アメリカの古楽の紹介を目的とするラ・ボス・ガラナ。 Lindoro(リンドロ)レーベルより発売されたマティアス・ドゥランゴを中心としたスペイン・アルバムが好評を博した彼らが、今回は2つの撥弦楽器 とバリトンというシンプルな編成で、17世紀にイタリアで活躍した、スペインとイタリアの作曲家の作品を集めています。カプスベルガーやランディ といった比較的知られる作曲家の作品から伝承曲によるものまで、いずれも民衆歌の感覚を活かして書かれたもの。当時の躍動感あふれる 地中海の民衆感覚がにじむ作品が多く、歌詞もあけすけさと詩的情緒すれすれを突いたきわどいものが少なくありません。力強くリズミカルな 音楽が現在でもたいへん分かりやすく、抗いがたい魅力を持っています。 グループ名は「輝かしい声」という意味の彼ら、その名の通り張りと艶のある美しいセバスティアン・レオンの歌声と、息の合った器楽とのアンサン ブルを堪能できるアルバムです。
RAM-1910
ジャン・ボワイエ(1600以前-1648):酒と踊りの歌、宮廷歌曲(エール・ド・クール)
1. あなたの美しい目から離れて
2. わが心を清めてくれるフィランドル
3. どうしよう?何と言おう?
4. いまは自分らしくいられるとき
5. クラント
6. おいコンペール、ワインがあるぞ
7. 過ぎ去った快楽への厳しい追憶
8. きみの乙女心をくれないか
9. この麗しき目はどこからきたのか
10. なにしやがる、ウドの大木め
11. サラバンド
12. あなた以外に心を奪われたなら
13. 薄暗き森、漆黒の谷間
14. まったく!いつもひとつの情熱を抱えていなくては
15. 口を開けばその話ばかりね
16. わが愛しき酒瓶を手にしていれば
17. 美しき方、あなたの麗しさに
18. 美しく神々しき目よ、わが心に何を見つけたのです
19. わたしは生きていたい、あなたに仕えていると
ラタス・デル・ビエホ・ムンド(古楽器使用)
ミヒャエラ・リーナー (S)
スートキン・バプティスト (A)
インドレ・ユルゲレヴィチウーテ (声、カンテレ)
トゥマス・マシェ (Bs)
ユッタ・トロッホ (バロック・ハープ)
ロミーナ・リシュカ (ヴィオール)
ディモス・デ・ビューン (ガット弦チェンバロ)
フローリス・デ・レイケル(テオルボ、各種リュート、バロック・ギター、シターン、総指揮)

録音:2019年3月18-20日
聖アウグスティヌス教会、
アントウェルペン、ベルギー
RAMEEレーベルの新しいラインナップ「黒レーベル」の記念すべき第1作『OSSESO 愛の執着〜イタリアのマドリガーレ』 (RAM1808/ NYCX-10036)で、底深い執念と禁断の香り漂うマドリガーレで人々を魔性の魅力に引き込んだラタス・デル・ビエホ・ムンド。第2作は17世 紀フランスの宮廷作曲家ジャン・ボワイエの作品集です。いわゆる「エール・ド・クール」の作曲家として「どうしよう?何と言おう?」(トラック3)な どが有名なボワイエですが、アルバム1枚まるまるその作品集というのは、おそらく今回が初めての試み。美しい歌曲と抑制の効いた舞曲は上 品さを帯びたものですが、シターンやカンテレ、地声での歌などの響きが妖しいアクセントとなり、人々の集うところに生まれる様々な思惑も感じ させ、彼らならではの奥深さを音楽に与えています。ヴィオールに名手ロミーナ・リシュカが参加。
RAM-1911

NYCX-10077
国内盤仕様
税込定価
ガンバ三重奏によるバッハ鍵盤作品集
3声の組曲 ト長調(フランス組曲 第5番BWV 816より)
ファンタジアとフーガ ニ短調 BWV 905
ラール前奏曲「来たれイエスよ、今こそ天よりここへ」BWV 650
コラール前奏曲「ああ神にして主なるかた」BWV 692
イタリア様式による協奏曲 ト長調 BWV 971
コラール「今ぞ来たれ、異教徒の救い主」によるトリオ BWV 660
コラール前奏曲「どこへ彷徨い出るべきか」BWV 646
トリオ・ソナタ ニ長調 BWV 1028
コラール前奏曲「ただ神のみを信じる者は」BWV 691
チェッリーニ・コンソート(ガンバ合奏・古楽器使用)
トーレ・エーケトルプ(5弦パルドゥシュ〔最高音域〕・ガンバ、バス・ガンバ)
ブライアン・フランクリン(ディスカント〔高音域〕・ガンバ、テノール・ガンバ、バス・ガンバ)
トーマス・ゲチェル(6弦パルドゥシュ・ガンバ、テノール・ガンバ、バス・ガンバ)

録音:2017年10月26〜29日
スイス放送局(SRF)第2スタジオ、チューリヒ
【国内盤】 解説日本語訳:白沢達生
ヴィオラ・ダ・ガンバ三重奏でなぜバッハの鍵盤作品を?と思われるかもしれません。しかしこれは、バロック期の通例としては決して不思議で はない解釈でもあります。ヴィオラ・ダ・ガンバはかつて、調和のとれた社交生活を送れる人物であることの証として貴族たちに愛されていまし た。貴族にふさわしい知的な対位法楽曲にも適しているうえ、人の声に近い美音も好まれ、声楽曲の楽譜をみながら歌い手ぬきでそれを合 奏することもあれば、当時は声部別に別々の段に記されることも多かったオルガン独奏曲を合奏曲に見立て、その音の絡みを解き明かしな がら演奏するのにもガンバが使われたのです。 チューリヒとバーゼルで、名匠サヴァールやパンドルフォらに師事したのち世界的に多忙な活躍をみせている3人の新旧世代ガンバ奏者たち は、そうしたこの楽器の演奏習慣を「いま」に甦らせるがごとく、あえて広く知られたバッハの鍵盤曲を原作にそうした編作を試み、きわめて高い 評価を博してきました。徹底した古楽研究の成果としての「ガンバによるバッハ」は、作品本来のみずみずしい魅力に思わぬ角度から光をあ てた魅惑の仕上がり!18世紀のオリジナル古楽器を含む銘器の数々から引き出される、素材感あふれる羊腸弦の美音の重なりに酔い しれたい1枚です。
RAM-1912(2CD)
NX-D07
バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 クリスチャーノ・オウツ(Cemb)
※使用楽器:ハンブルクのクリスティアン・ツェル1728年製作モデルに基づくマティアス・クラーマー製作の再現楽器

録音:2019年9月30日-10月5日グラットフェルデン聖ヨセフ教会、スイス
ブラジル出身でヨーロッパを中心に活躍するクリスチャーノ・オウツは、RAMEEレーベルからリリースのヘンデルのチェンバロ組曲集 (RAM1004)で音楽之友社の「2011年度レコード・アカデミー賞 特別部門 録音」も受賞している新時代の名手。満を持してバッハの傑 作を全曲録音するにあたり、作曲者が思い描いた響きの真相に迫るべく、この大家が生きた時代にハンブルクで製作された有名なチェンバロ を忠実に再現した楽器を選びました。16フィートの低音弦列を備えたこの北ドイツ型のチェンバロは、まさにハンブルクを中心に発展しバッハ も手本としてきた北ドイツ・オルガン楽派の足鍵盤使いを彷彿させる豊かな響きが特徴的。バッハ自身がオルガニストとして鍵盤演奏を門弟 たちに教えていたことを思えば、オウツがここで披露している豊穣かつ迫力満点の演奏にはある種確かな説得力も感じられるのではないで しょうか。18世紀当時の音を生々しく想起させてくれる充実の解釈を、RAMEEならではの空間的な魅力まで収めた自然派録音でじっくり お楽しみいただけます。
RAM-1913
『ハインリヒ・アルベルトの南瓜小屋』
●「I. 戦争」
5声の戦いのガリアルダ SSWV 59(シャイト)
天にまします神よ SWV 356(シュッツ)
4声の悲しきパヴァーナ SSWV 42(シャイト)
戦時の悩みによる溜息(ヒルデブラント)
4声の悲しきクラント SSWV 47(シャイト)
●「II. 死せる定めの者、平安を待ち望みながら -ケーニヒスベルクの「南瓜庭園」-」
『音楽による南瓜小屋』(アルベルト) より
時とともにわたしは来た - 第1曲
人間よ、わたしに留まってほしいのはわかるが - 第4曲
やがて見る時が来る、わたしのことをよく覚えておきなさい - 第6曲
時も儚く、我らも儚い - 第9曲
わたしも、わが樹木の葉も知っている - 第10曲
われらが命は、つかの間の影(バッハ)
●「III. 休戦協定、しかし一触即発」
見よ、何と素晴しく愛おしく 第1部 SWV 48(シュッツ)
今こそ愛を(アルベルト)
ガリアルダ - 5 声の組曲 ニ短調より(ハンマーシュミット)
奮い立ち、跳ねよ(アルベルト)
サラバンド - 5声の組曲 ニ短調より(ハンマーシュミット)
そのかたの愛おしき腕の中で(アルベルト)
ガリルダ - 5声の組曲 ハ長調より(ハンマーシュミット)
バレット - 5声の組曲 ハ長調より(ハンマーシュミット)
わが最愛の魂、どうかわたしたちを生きさせてください(アルベルト)
今こそ夜が来た(ナウヴァハ)
ドロテー・ミールズ(S)
ハトホル・コンソート(古楽器使用)
ロミーナ・リシュカ(ディスカント・ガンバ&ディレクター)
ソフィー・ジェント(Vn)
ランベール・コルソン(ツィンク)
リアム・フェンリー(テノール・ガンバ)
トマ・ベテ(バス・ガンバ)
イレーネ・クライン(コンソート・バス)
ジョヴァンンア・ペッシ(バロックハープ)
レイツェ・スミッツ(Org)

録音:2019年11月14-17日
ベギン会修道院教会、シント・トライデン(ベルギー)
イタリア半島で初期バロック音楽が花開いた17世紀前半、その影響を受けつつルネサンス式の音楽から徐々に新しく生まれ変わっていったド イツ語圏の音楽。しかし当時、その周辺ではプラハでの新教旧教対立を発端とする紛争が諸国を巻き込んで続いており、のちにドイツ三十 年戦争と呼ばれることになるその戦乱では疫病・飢饉も蔓延、欧州人口の実に1/5が失われました。そのような惨禍のなか音楽活動を継続 した都市や宮廷のあったことは、人々にとってどれほど大きな救いと希望になり得たか――多芸なガンバ奏者ロミーナ・リシュカ率いる上り調子 の古楽器団体ハトホル・コンソートが、ヘレヴェッヘやヘンゲルブロックら第一線の古楽器系指揮者たちの信頼も厚い名歌手ドロテー・ミールズ とともに、当時を代表する「ドイツ三大S」とその周辺の音楽を通じてドイツ三十年戦争を辿る、充実したアルバムを制作しました。タイトルに ある「南瓜小屋」とは、三十年戦争期にバルト海沿岸の都ケーニヒスベルクにあった詩人たちの集う農園の一角で、のちに作曲家ハインリヒ・ アルベルトがその名にちなんだ曲集を編んだ場所。ガンバ合奏が緩急豊かに浮き彫りにするドイツ・バロック特有の陰影の深さが、ミールズのし なやかな美声とあいまって深い鑑賞体験をもたらします。
RAM-1914
ビーバー(1644-1704):レクイエム ヘ短調
シュメルツァー(1620頃-1680):ソナタ 第9番ト長調
アンドレアス・クリストフォルス・クラーマー(1633-1701): パルティータ 第1番ホ短調
ビーバー:5声のソナタ 第8番ト長調
フランティシェク・イグナーツ・アントニン・トゥーマ(1704-1774):スターバト・マーテル ト短調 ※ 世界初録音
プルートアンサンブル(合唱/4Sop、2Ct、2Tn、2Bs)
マルニクス・デ・カート(音楽監督)
ハトホル・コンソート(古楽器使用/2ヴァイオリン、テノール・ヴィオール、バス・ヴィオール、ヴィオローネ、オルガン、3サックバット)
ロミーナ・リシュカ(音楽監督)

録音:2019年11月24-26日ノートル=ダム=ド=ラ=ナティヴィテ教会(キリスト降臨の聖母教会)ガディンヌ、ベルギー
18世紀ボヘミア前古典派の作曲家で、古典派への重要な橋渡しとして知られるトゥーマが残した5つの『スターバト・マーテル』のうちの一つ、 マルニクス・デ・カートがバイエルン州オットーボイレンの修道院で発見した作品の世界初録音です。トゥーマの活動後期の作品とみられ、バ ロックの枠からは大きく進んだ和声でテキストの悲痛さをよく反映しており、テノールとバスのデュオで開始されるのもこのジャンルとしては珍しいと 言えるでしょう。アルバムはトゥーマの1世紀前のボヘミア、オーストリアの作品と組み合わされ、ビーバーの傑作『レクイエム』や器楽合奏曲と並 べることで、トゥーマが継承した伝統と先鋭性どちらも感じ取ることの出来る構成となっています。デ・カートが主宰する合唱団「プルートアンサ ンブル」による美しく溶け合うハーモニーを堪能できるほか、器楽にはロミーナ・リシュカ率いる「ハトホル・コンソート」が参加し、しめやかな中にも 各パートが波打つようなバランスが心地よいアンサンブルを聴かせます。第2ヴァイオリンはバッハ・コレギウム・ジャパンなどでも活躍する、中丸ま どかが担当。
RAM-1915
無伴奏ヴィオール作品集
ガンバのスピリット(ヒューム)
キャプテン・ヒュームのパヴァーヌ(ヒューム)
恋人の別れ(ヒューム)
プレリュード -『バス・ド・ヴィオル独奏作品集』(1680頃)より(サント=コロンブ)
父サント=コロンブの哀悼曲(サント=コロンブ〔子〕)
ロンドー形式によるファンテジー(サント=コロンブ〔子〕)
ミュゼット(フォルクレ)
シャコンヌ -『ヴィオール曲集 第1巻』より(マレ)
ラ・レオン(フォルクレ)
戯れ-『ヴィオール曲集 第4巻』より(マレ)
独奏曲 ニ短調 WKO 205(アーベル)
独奏曲 ニ短調 WKO 208(アーベル)
無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア第7番 ト短調 TWV 40:32(テレマン)
ヴォワ・ユメーヌ(人間の声)(マレ)
上村かおり(バス・ド・ヴィオール〔=ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
使用楽器:ヨハンネス・ティールケのモデルによる7弦バス・ド・ヴィオール、フランソワ・ボダール1985年製作
製作者不詳の6弦バス・ド・ヴィオール(18世紀製オリジナル)、ティルマン・ムテジウス修復

録音:2019年6月11-13日 聖アポリネール教会、ボラン(ベルギー南東部)
日本語解説:上村かおり
バッハ以前の音楽の広さと味わいを古楽器による演奏で私たちに強く印象づけたベルギーの銘団体リチェルカール・コンソートで長く中軸メン バーとして活躍し、ル・ポエム・アルモニークでも細やかな演奏を聴かせてきた上村かおり。パートナーの寺神戸 亮とクリストフ・ルセとの共演によ るトリオでも数々の名演を披露、欧州と日本を行き来しながら世界的ヴィオール奏者として静かな存在感を放ってきた彼女にとって初の無伴 奏アルバムが、丁寧な音盤作りで知られるRAMEEレーベルから登場します。英国ルネサンス期の異才トバイアス・ヒュームの名作に始まり、フ ランスの「偉大なる世紀」を彩ったサント・コロンブ父子やマレ、フォルクレ、そして18世紀のアーベルや近年ふいに発見されたテレマンの作品ま で、一貫して「ひとりで弾く」という音楽のありかたを見据えた泰然自若の演奏には、世界のどこにいても自身の解釈姿勢を見失わない稀代の 演奏家であればこその豊かさが息づいています。演奏者本人の言葉で語られる作品解説(日本語も原盤ブックレットに掲載)も読みごたえ充 分。数百年の時を越えて聴き手それぞれの聴覚体験に寄り添う名品の数々……RAMEEならではの自然なたたずまいのエンジニアリングで この演奏に接することができるのも、古楽録音史における喜ばしい「出会い」のひとつと言えるでしょう。
RAM-1916
『KEY NOTES ルネサンス以前の鍵盤音楽の世界』〜ヨーロッパ各地の手稿譜から
1. 天より降り来たり Descendit de celis
2. 王の舞曲 Danse real
3. 神よ Domino
4. 嫌われぬ民を Tribum quem non abhoruit(原曲: フィリップ・ヴィトリ〔1291-1361〕『フォーヴェル物語』)
5. タシンの手法で Chose Tassin(タシン〔13世紀に活躍〕/コリーナ・マルティ)
6. 全能にして神の父なる主よ、憐れみ給え(キリエ IV) Kyrie cunctipotens genitor Deus
7. めでたし、海の星 Ave maris stella
8. 天使のキリエ Kyrie ang[e]licum
9. ホ調のレデウンテス Redeuntes in mi
10. わたしは一心にあなたに祈ります Mit ganczem Willem wunch ich dir
11. 慎ましくも慈愛を Humble Pitie
12. レ・ラ・ファ・ソの調べによるプレアンブルム Praeambulum super d a f et g
13. (表題のない曲)
14. 敬虔の星 Stella pia (アルジェントラートのヘンリクス・ヘスマン〔14世紀末-15世紀初頭に活躍〕)
15. パリの風車 Molendium de Paris(原曲:ピエール・デ・モラン〔14世紀に活躍〕)
16. 我ら主を祝福せん Benedicamus Domino
17. アーメン Amen
18. わたしはその枝に Io me son uno che per la frasche(原曲:ヤーコポ・ダ・ボローニャ〔1340?-86年頃に活躍〕)
19. ああ、いつだったかあなたがわたしを優しく抱きとめてくれた時のように
Deh come dolcemente m’abbracciava
(ジョヴァンニ・ダ・フィレンツェ〔1340-60頃活躍〕〕
20. もし、その甘やかな眼差しが Se la vista soave(フランチェスコ・ランディーニ〔1325頃-1397〕)
21. 広き野原に、草木の茂った大きな森に Per larghi prati e per gran boschi folti (ジョヴァンニ・ダ・フィレンツェ)
22. 愛らしい天使たちが神への感謝を歌う Cantano gl’angiolieti Sanctus
23. 祝福して迎えよう、全人類の只中で Benedicamus: Sane per omnia
24. 祝福して迎えよう Benedicamus
(特記無き楽曲は全て作曲者不詳)
コリーナ・マルティ(クラヴィシンバルム、クラヴィシテリウム、オルガネット〔ポルタティーフ・オルガン〕、オルガン)

録音:2019年5月13-14日 聖ニコライ教会、アルテンブルフ、ドイツ
2019年8月2-3日 聖レオデガル教会、メーリン、スイス
バーゼル・スコラ・カントルムで教鞭をとるコリーナ・マルティ。リコーダーやルネサンス以前の様々な管楽器を吹きこなす一方、チェンバロやヴァー ジナルより前に存在した中世の鍵盤楽器の歴史にも詳しく、チェンバロの祖先クラヴィシンバルムや、ふいごを自ら操作し膝上などで演奏する 小型のオルガン、オルガネット(ポルタティーフ・オルガン)の名手でもあり、リュート奏者ミハウ・ゴントコとのユニット「ラ・モッラ」でRAMEEレーベル ほかから興味深い中世音楽アルバムを制作してきました。古楽器アンサンブル、アントネッロの鍵盤&ハープ奏者西山まりえとの共演でも知ら れる彼女が今回ソロで世に問うのは、鍵盤楽器ひとつで弾く西洋音楽の源流ともいうべき楽曲を探るプログラム。ノートルダム楽派からアル ス・ノーヴァを経てブルゴーニュ楽派に至るまで、ルネサンスと呼びうる時代以前にどのような音楽が、どのような楽器で、どのように演奏されてい たのかを辿るアルバムです。スクワチャルーピ写本、ファエンツァ写本、ブクスハイム・オルガン曲集など、この種の企画で広く典拠とされる写本は もちろん、演奏者自身の見地から多種多様な史料が用いられており、中世流即興の名手でもあるマルティの解釈も含め、弦をはじく音や管 を通る音など、素材感のある響きで奏でられる音楽の異世界的な味わいは格別。どのような歴史的検証のもと選曲されたかなど、充実した 解説(英・仏・独語で掲載)が添えられているのも魅力の一つです。

RAM-2004
フィリップ・デ・モンテ(1521-1603):イタリア語マドリガーレとフランス語シャンソン(世俗歌曲集)
1. 幸せそうな恋人の話を聞くと [ピート・ストリケルス(1955-)編] i
2. 去れ、悲しみよ、わたしの心から f
3. わたしの嘆き声が長く続くので[ヨアヒム・ファン・デン・ホーフェ(1567?-1620)編]*
4. ああ、なんと美しい涙が i
5. ああ悲しき憂鬱、ああ残酷なる運命 f
6. 主イエス・キリストよ[ジューリオ・チェーザレ・バルベッタ(1540-1603)編]*
7. わたしは亡霊、ここに埋められた者の i
8. この憔悴する心が、あなたに届ける大きな愛は f
9. 高すぎる望みが、わたしの心を貫いたというなら i
10. キリストを讃えよう*
11. 来る日も来る日も、わたしは表情や髪型を変え i
12. わが神々しき太陽にも等しい二つの眼が i
13. 恋の神の導きで、わたしは美しくも残酷な腕の中に i
14. 高貴な生まれの魂よ、わたしの悲しみが i
15. わたしは自らの溜息に i
16. あなたも、わたしと同じ気持ちでいてくださるなら i

※i…イタリア語マドリガーレ/f…フランス語シャンソン/*…器楽曲
ラタス・デル・ビエホ・ムンド(古楽器使用)【ミヒャエラ・リーナー(S)、スートキン・バプティスト(Ms)、アンネ・リンダール・カールセン(A)、トマス・マシェ(Bs)】

サロメ・ガスラン、ガランス・ボワゾ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フロリス・デ・レイケル(リュート、バロックギター)

録音:2020年9月22-24日
イェズス会教会、リール、ベルギー
個性豊かで高いセンスを感じさせる歌い手が集い、それぞれの持ち味が際立って聴こえるユニークな重唱で特徴的な響きを組み上げる古楽 アンサンブル、ラタス・デル・ビエホ・ムンド。RAMEEレーベルからリリースされるアルバムは1枚ごと独特な味わいで興趣がつきませんが、このデ・ モンテ作品集にもそのことは確実に当てはまります。フィリップ・デ・モンテはラッススやパレストリーナ、ビクトリアらと同じ時代を生きたルネサンス後 期の才人で、フランドル楽派としてはやや遅い世代に属し、その活躍期の終わりにはバロックと呼ばれる音楽が世に現れ始めていました。ハプ スブルク領フランドルのメヘレンで生まれ、イタリアでの修業をへてウィーンで皇帝マクシミリアンとルドルフに相次いで仕え、後者のプラハの宮廷 でも大いに活躍。溢れんばかりの才能は、マレンツィオやモンテヴェルディよりも早い時期に書かれたイタリア語のマドリガーレでも、またルジュヌ やラッススらと同時期のフランス語シャンソンでも、1曲ごとに異なる作品美に貫かれています。歌詞の持ち味をよく活かしつつ、ガンバや撥弦が 絶妙な興を添える解釈が冴えわたる1枚です。
RAM-2005
『バッハ・フォー・トゥー』 〜ヴィオラ・ダ・ガンバとオルガンによるバッハ
いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV 711 ***
いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV 676 *
ヴィオラ・ダ・ガンバと鍵盤楽器の為のソナタ ト長調 BWV 1027 ***
われいずこに逃れ行かん BWV 694 ***
いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV 662 *
オルガン独奏の為のトリオ・ソナタ 第5番 ハ長調 BWV 529【 Allegro **/Latgo **/ Allegro *】
いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV 663 ***
天にいますわれらの父よ BWV 682 ***
オルガン独奏の為のトリオ・ソナタ 第4番 ホ短調 BWV 528【 Adagio-?Vivace ***/ Andante */Un poco allegro *】
われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ BWV 639 ***
ロミーナ・リシュカ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

*=トレブル、**=テノール、***=バス
マルニクス・デ・カット(Org)

録音:2019年5月 聖カテリーナ教会、ケッテニス、ベルギー
ハトホル・コンソートを率いてルネサンスやバロックに止まらず、近年は現代、クロスオーバーにまで進出して目覚ましい活躍を見せるヴィオラ・ ダ・ガンバの新世代の旗手ロミーナ・リシュカ。カウンターテナーそして指揮者としても活躍し、自ら主宰するプルート・アンサンブルのほかジェズ アルド・コンソートなどの活動を通じ、やはり古楽から現代までをレパートリーとするベルギーのオルガン奏者マルニクス・デ・カット。この共演盤 の企画は、二人がガンバとポジティフ・オルガンで演奏したバッハのソナタBWV 1027終楽章が、デ・カットが学生の頃練習したオルガン独奏 の為のトリオ(BWV 1027a)の1声部をガンバに置き換えたものであったことから派生して生まれました。そのバッハ自身の編曲例に倣い、 オルガンの為のコラールとトリオ・ソナタから1つの声部をガンバに置き換えて演奏することで、これらの多声的な面白さをさらに引き出そうとい う試みは、見事な効果を上げています。ガンバもバスのほか高音と中音の楽器が作品によって使い分けられ、担当する声部に変化を持たせ ることで、より多彩な魅力を引き出しました。
RAM-2009
グランド・ツアー
ヘンデル:オラトリオ『ジューダス・マカビアス(マカベウスのユダ)』HWV 305a/b(1747)より
1. 序曲
2. アレグロ
3. アンダンテ
4. 行進曲:アレグロ
アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745)/ジャン=バティスト・フォルクレ(1699-1782)編)):ヴィオールの為の第1組曲に基づくクラヴサン曲(1747年出版)
5. ラ・ラボルド
6. ラ・フォルクレ
7. ラ・コタン
8. ラ・ベルモン
9. ラ・ポルテュゲーズ(ポルトガル風)
10. ラ・クープラン
ヨセ・バウトメイ(またはシャルル・ジョゼフ・ジョドキュス・ブーミ、1697-1779):
第3組曲 -『クラヴサン曲集』(1747-50年頃出版)より
11. アレグロ
12. アンダンテ
13. レジェルマン(軽やかに)
14. ゲマン(陽気に)
15. タンブラン
バッハ
16. 3声のリチェルカーレ -『音楽の捧げもの』BWV 1079より(1747)
バウトメイ(ブーミ):第5組曲 -『クラヴサン曲集』(1747-50年頃出版)より
17. フィエルマン(雄々しく)
18. ムニュエ(メヌエット)&トリオ
19. セシリアーナ
20. アレグロ
21. ジグ
22. タンブラン
D・スカルラッティ
23. 鍵盤独奏の為のソナタ K. 238:アンダンテ(1740-50年頃)
24. 鍵盤独奏の為のソナタ K. 239:アレグロ(1740-50年頃)
ラモー
25. ラ・ドフィーヌ(皇太子妃)(1747年)
コルネール・ベルノレット(Cemb)
使用楽器:アントウェルペン(ベルギー)のヨアンネス・ダニエル・デュルケン(1706-1757)
1747年製作、オリジナル(フレーハイス博物館所蔵)

録音:2020年10月
フレーハイス博物館、アントウェルペン、ベルギー
「グランド・ツアー(大陸大旅行)」とは、18世紀の英国やドイツ語圏の貴族たちなど名家の出身者たちが、若い頃に一家の家庭教師の同 伴のもと、イタリアやフランスをめぐって上流階級にふさわしい社会見識や歴史、芸術などを学んだ大旅行のこと。古楽大国ベルギーの俊才 で指揮者としても活躍するコルネール・ベルノレットは今回、1747年に同国の古都アントウェルペンで製作されフレーハイス博物館の収蔵品 となっていた1段鍵盤のチェンバロ(美しいシノワズリ模様があしらわれた白い楽器の写真がブックレットに掲載されています)を用い、この楽器 が出来たのと同じ年(ないしその前後の時期)に欧州各地で作曲された鍵盤楽曲を集めて、18世紀直送の楽器の音色を通じた仮想の大 陸大旅行を体験できるアルバムを作りました。1747年にフリードリヒ大王のもとを訪れたバッハの『音楽の捧げもの』や、ヘンデルの同年発表 作『マカベウスのユダ』(オラトリオの楽譜をほぼそのまま用いて鍵盤で演奏できる曲を抜粋)のほか、フランスからも同年刊行されたフォルクレの 曲集やラモーの「皇太子妃」、イタリアとスペインからはD.スカルラッティのソナタが選ばれており、さらにベルギーで伊仏混合様式を模索したバ ウトメイ(ブートミ)の組曲を2編聴けるのも貴重。チェンバロ製作の歴史が集積されつつあった時期に作られた楽器の美音が最大限に生きる 録音になっているのは、チェンバロの響きに敏感な奏者が自らエンジニアとして録音と編集を手掛けているからこそと言えましょう。

NYCX-10021(2CD)
国内仕様盤
税込定価
モンテヴェルデ:聖母マリアの夕べの祈り(1610) ルドゥス・モダリス(声楽アンサンブル)
ブリュノ・ボテルフ(音楽監督・テノール)
アンヌ=マリー・ブロンデル…オルガン
ジャン=リュック・ホー…チェンバロ
フランク・ポワトリノー…バス・サックバット
ヴォルニー・オスティウ…バス・コルネット
メリュジーヌ・ド・パ…ヴィオラ・ダ・ガンバ

録音:2017年10月 プランザック(フランス)、サン・シバール教会
解説日本語訳・補筆、歌詞日本語訳:白沢達生
輸入品番:RAM1702
これは注目度大!過去半世紀にわたりさまざまな解釈が打ち出され、すでに競合盤も多いモンテヴェルディ屈指の名作『聖母マリアの夕べ の祈り』ですが、ここまで楽器編成を絞った解釈が可能であることは意外にも知られていないところ。そもそも17世紀当時の楽譜は伝わった 先ごとに演奏環境がまちまちである可能性が高かったため、状況しだいで演奏編成を自在に読み替えられるようにできており、モンテヴェル ディのこの作品も実はその例にもれません。とくに『聖母マリアの夕べの祈り』は作曲者自身が多彩な作曲技法を使いこなせることを、新旧の 作曲様式をつうじて縦横無尽に披露しようとした側面が強いとも言われており、曲集に併録されているルネサンス様式のミサ曲(RIC321 など録音もあり)と対比させて検討するなら、いっそ楽器をほとんど使わないで、ア・カペラに近い編成で解釈したほうが曲ごとの様式の違いを より明瞭に感じ取れる可能性も出てきます。すでにRAMEEレーベルで数々のルネサンス多声楽曲の名盤をリリースしているルドゥス・モダリス は今回、思い切って楽器の使用を通奏低音だけに絞り、ヴァイオリンなどの器楽合奏(コンチェルタート)をいっさい廃した編成、声楽パートも 13名からなる室内楽編成(作曲者によって提唱された最小の編成)でこの曲を録音。作品像をあざやかに一新した演奏のみごとさは圧 巻です。国内盤に付属の日本語解説では録音に至る事情が詳説されています。


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