湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



CANARY CLASSICS
(イギリス)


類まれな才能と感性豊かにして美音を奏でるギル・シャハムが、2004年に立ち上げた自主レーベル。VANGUARD CLASSICSからの再発音源や、ジンマン/シカゴ響とのエルガーなど新録音もリリース。ピアノで共演しているオルリは、ギルの妹。


※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
CC-01
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第25番 ト長調 K.301 
ヴァイオリン・ソナタ第26番 変ホ長調 K.302 
ヴァイオリン・ソナタ第27番 ハ長調 K.303 
ヴァイオリン・ソナタ第28番 ホ短調 K.304 
ヴァイオリン・ソナタ第29番 イ長調 K.305 
ヴァイオリン・ソナタ第30番 ニ長調 K.306 
ギル・シャハム(Vn)
オルリ・シャハム(P)
CC-02
プロコフィエフ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
行進曲 Op.12-1(ハイフェッツ編曲) 
ヴァイオリン・ソナタ第1番 へ短調 Op.80 
『ロメオとジュリエット』より仮面(ハイフェッツ編曲) 
5つのメロディー Op.35bis 
『3つのオレンジへの恋』より 行進曲(ハイフェッツ編曲)
ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94bis
ギル・シャハム(Vn)
オルリ・シャハム(P)
CC-03
フォーレ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13
ロマンス 変ロ長調 Op.28 
糸を紡ぐ女(紡ぎ歌) Op.80-2
シシリエンヌ Op.78 D子守歌 Op.16 
トスカナのセレナード Op.3-2
アンダンテ 変ロ長調 Op.75 
月の光 Op.46-2
初見視奏曲 イ長調
ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.120 
夢のあとに Op.7-1(ピアノ三重奏版)
ギル・シャハム(Vn)、
江口玲(P)、
プリンストン・スミス(Vc)
CC-04
ガン・チェン&チャンハオ・ヘ:ヴァイオリンのための協奏曲「梁山泊と祝英台」
チャイコフスキー
:ヴァイオリン協奏曲
ギル・シャハム(Vn)、
ラン・シュイ(指)シンガポールSO
中国語版「大地の歌」でおなじみ、ラン・シュイ&シンガポール交響楽団をバックに名手ギル・シャハムが歌いまくるのは 名曲「梁山伯と祝英台」(NAXOS の誇る名手西崎崇子氏やヴァネッサ・メイにも名演あり)です。 現世では決して結ばれることのなかった恋人たちが、蝶になってその想いを果たしたという悲しくも美しいストーリーが秘め られた情熱的な曲で、全編に漂う濃厚な中国風の雰囲気と心打つメロディがなんとも魅力的。同時収録のチャイコフスキーを 凌駕するほどの熱い曲です。これは、かなり聴きものです。
CC-05
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.50 『偉大な芸術家の思い出に』 イェフィム・ブロンフマン(P)
ギル・シャハム(Vn)
トゥルルス・モルク(Vc)
CC-06
エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 Op.61 ギル・シャハム(Vn)、
デイヴィッド・ジンマン(指)CSO
45分を超える大作である、エルガー(1857-1934)のヴァイオリン協奏曲。地味ながらも至るところに美しいメロディが散りばめられたロマンティックな作品です。基本に忠実な第1 楽章、濃厚で渋く瞑想的な第2 楽章、そして冒頭から超絶技巧が炸裂する第3 楽章など聴きどころ満載です。シャハムのヴァイオリンの音色の美しいこともいつもどおり。最近、その音楽的表現に一層磨きがかかったと噂されるジンマンの振るシカゴ交響楽団の決然とした響きが、渋い音楽に光りを注ぎます。
CC-07
サラサーテ・フェスティバル
サラサーテ:カルメン幻想曲 Op.25
ナイチンゲールの歌 Op.29
ハバネラ Op.26-2
ザパティアードOp.23-2
さらばわがモンタナ Op.37
ツィゴイネルワイゼン Op.20
スコットランドの歌Op.34
アンダルーサのロマンス Op.22-1
バスク奇想曲 Op.24
ミニョンのガボットOp.16
序奏とタランテラ Op.43
ナバラ(2 台のヴァイオリンのための)Op.33*
ギル・シャハム(Vn)、
アデーレ・アンソニー(Vn)*
江口玲(P)
アレッサンドロ・ポサダ(指)
カスティーリャ・レオンSO

録音:2008 年11 月
「ツィゴイネルワイゼン」1 曲だけで、その超絶技巧を存分に堪能できる彼の作品ですが、こうして12 曲を並べて聴いてみると、改めてその音楽性の豊かさに気がつくことでしょう。最近、注目を浴びている「カルメン幻想曲」での即興性、「バスク奇想曲」や「ザパティアード」の溢れかえるほどのスペイン情緒など、燃えたぎる熱き血潮を感じさせずにはおれません。ナバラで第2 ヴァイオリンを担当しているのは、シャハムの妻であるアデーレ・アンソニー。ピアノ伴奏は、名伴奏者として名を馳せる江口玲。オーケストラはスペインの赤い星カスティーリャ・レオン交響楽団。炸裂する響きは官能的ですらあります。
CC-08
ハイドン:ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIa:1
ハイドン:ヴァイオリン協奏曲第4番ト長調 Hob.VIIa:4
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲変ホ長調 Op.20
ギル・シャハム(Vn)
セジョン・ソロイスツ 
CC-09
ロス・エドワーズ(1943-):ヴァイオリン協奏曲「マニニャス」
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
アデレ・アンソニー(Vn)
アルヴォ・ヴォルマー(指)
アデレードSO

録音:2009年6月10-12日 オーストラリア アデレード・タウン・ホール
※ABC Classicsから発売されていたものと同内容
幼い頃から天才少女の名を欲しいままにし、10歳でチャールズ皇太子の御前演奏を行い、相前後してアデレードSOと共演。瞬く間にその名を知らしめたヴァイオリニスト、アデレ・アンソニー。才能あるヴァイオリニストとして、またギル・シャハムの妻として知られる彼女が奏でる2つの協奏曲をお届けします。最初はオーストラリアの作曲家、エドワーズです。彼は1980年代から、オーストラリアの民族音楽や、自然の音、アフリカ音楽、東洋音楽から自然の音など、全てを融合した世界を構築し、いくつかの作品を生み出しています。この協奏曲も、彼が追い求めて続けている「マニニャ」の世界を具現化した作品の一つです。執拗にパターン化された情熱的なリズム、ほどよいロマンティックさ、超絶技巧を駆使した光輝くパッセージ。変幻自在な世界が広がります。もう1曲はシベリウス。アンソニーは13歳の時にオーストラリア放送が主催するコンクールで最年少優勝を果たしましたが、その時の曲目がこのシベリウスのヴァイオリン協奏曲でした。それからほぼ20年。彼女の才能にほれ込んだヴォルマー(彼はシベリウス指揮者として名高い)が、この曲の演奏を持ちかけ、今回の録音が実現しました。繊細さと豪壮さを兼ね備えた彼女のシベリウスは、とてもチャーミングなものです。
CC-10
ニーグニム-ヘブライの旋律
ジョセフ・ボニーム(1891-1959):ヘブライの踊り
ジョセフ・アクロン(1886-1943):ヘブライの旋律 Op.33
アヴナー・ドーマン(1975-):ヴァイオリン・ソナタ 第3番「ニーグムン」
クロン:2つのヘブライの小品 Op.35
ジョン・ウィリアムズ(1932-):シンドラーのリスト〜テーマ/ユダヤ人街/追憶
レオ・ザイトリン(1884-1930):エリ・ザイオン
ブロッホ:バール・シェム
ギル・シャハム(Vn)
オッリ・シャハム(P)

録音:2011年4月13日.25日アメリカ ニューヨーク,92nd Street Y
19世紀の終わりころ、ジョセフ・アクロンをはじめとしたユダヤの血をひく作曲家たちが、彼らの民族音楽を元にした音楽を書きました。イスラエルの名ヴァイオリニスト、ギル・シャハムは彼の祖父母の故郷であるポーランドを訪れた時に多くの事を考えずにはいられなかったと語ります。圧倒的貧困にもかかわらず、ユダヤ人の共同体には常に音楽と芸術が溢れていました。命を脅かすほどの厳しい現実に向き合った際にも、音楽が心の糧となり、常に現実を乗り越えてきたユダヤ人たち。これらの音楽に、ジョン・ウィリアムズの「シンドラーのリスト」を付け加えることで、ギル自身の思いを込めた作品として完結させています。
C-11
アメリカン・グレイス
ジョン・アダムズ(1947-):ハレルヤ・ジャンクション
スティーブン・マッキー(1956-):スタンブル・トゥー・グレイス*
マッキー:スニーキー・マーチ*
アダムズ:チャイナ・ゲーツ
オルリ・シャハム(P)
ジョン・キムラ・パーカー(P)
デヴィッド・ロバートソン(指)ロサンジェルスPO

*=世界初録音
ギル・シャハムの妹で才能あるピアニスト、オルリ・シャハム。このアルバムは彼女が心酔する2人のアメリカの作曲家の作品を演奏したものです。ステイーブン・マッキーは彼女の友人であり、オルリが双子を妊娠していた時に、マッキーの音楽を聴き感銘を受け、出産後すぐに、彼に曲を書いてもらうように依頼、出来上がったのはこの「スタンブル・トゥー・グレイス」でした。マッキーは生まれたばかりの彼女の息子たちを観察し、人間が歩きだすまでを5つのステージの音楽として描きだすことに成功。もちろん初演はオルリが担当したのは言うまでもありません。他には、この曲の続編とも言える「スニーキー・マーチ」とアダムズの名曲「ハレルヤ・ジャンクション」と「チャイナ・ゲーツ」を収録。全ての人が微笑むような楽しいアルバムが出来上がりました。

CC-12E(2CD)
1930年代のヴァイオリン協奏曲集第1集

<CD1>
1-3.バーバー:ヴァイオリン協奏曲Op.14
4-7.ベルク:ヴァイオリン協奏曲
8-11.ハルトマン:葬送協奏曲

<CD2>
1-4.ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲
5-7.ブリテン:ヴァイオリン協奏曲Op.15
ギル・シャハム(Vn)
NYO…CD1:1-3
ドレスデン・シュターツカペレ…CD1:4-7
セヨン・ソロイスツ…CD1:8-11
BBC響…CD2:1-4
ボストンSO…CD:5-7
デヴィッド・ロバートソン(指)…CD1:1-7,CD2:1-4
ギル・シャハム(指)…CD1:8-11
ファンホ・メナ(指)…CD2:5-7

録音:<CD1>2010年2月25-27日ニューヨークライブ…1-3/2010年6月13-15日ドレスデンライブ…4-7/2013年8月31日.9月1日ニューヨーク…8-11
<CD2>2008年12月8日ロンドン,バービカン・センターライブ…1-4
2012年11月1-3.6日ボストン・シンフォニー・ホールライブ…5-7
近代社会が最も変動したのは間違いなく1930年代と言えるでしょう。世紀末に爛熟を迎えた近代文化の花がそのまま朽ち果てることなく強い香りを放ち続ける中、人々は次第に危機感を募らせていきます。人々は酒やタバコ、踊りに身をやつし、当時流行し始めたジャズやキャバレー音楽が世を席捲します。新しい流行や音楽、映画も生まれ、芸術はますますの混迷を極めていくのです。そんな時代に生まれた「ヴァイオリン協奏曲」も、もちろん古典派やロマン派のような端正な形に収まるはずもなく、和声は崩壊し、リズムも多様化し……と、多種多彩な花が乱れ咲いたのでした。ギル・シャハムは各々の曲を演奏するにあたって、バックのオーケストラを絶妙に変化させ、求める響きを探究します。甘さが残るバーバーと、厳しさに満ちたハルトマンは確かに必要とする音もスタイルも違うのでしょう。そんな彼の意図が反映された興味深いシリーズです。
CC-13
MUSIC TO DRIVE AWAY LOITERERS
1.サラサーテ:カルメン幻想曲-第1楽章序奏(アレグロ・モデラート)
2.フォーレ:シチリアーナOp.78
3.フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」-第2楽章「糸を紡ぐ女」
4.メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲-第3楽章
5.モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第19番変ホ長調K302-第2楽章
6.プロコフィエフ:組曲「3つのオレンジへの恋」-行進曲
7.プロコフィエフ:5つのメロディOp.35Bis-第1番アンダンテ
8.陳剛/何占豪:ヴァイオリン協奏曲「梁山伯と祝英台」-アダージョ・カンタービレ
9.サラサーテ:ナバーラOp.33
10.エドワーズ:ヴァイオリン協奏曲「マニンニャス」-第2楽章コラール
11.シベリウス:ヴァイオリン協奏曲-第3楽章
12.ジョン・ウィリアムズ:シンドラーのリスト-追憶
13.ブロッホ:バール・シェム-ニーグン
14.ドーマン(1975-):ヴァイオリン・ソナタ第3番「ニーグニム」第2楽章
15.サラサーテ:スペイン舞曲集Op.23-第2番ザバテアード
ギル・シャハム(Vn)…1-9.12-15
カスティーリャ・イ・レオンSO…1.9
アレハンドロ・ポサーダ(指)…1.9
江口玲(P)…2.3.15
セジョン(アンサンブル)…4
オルリ・シャハム(P)…5-7.12-14
ラン・シュイ(指)シンガポールSO…8
アデレ・アンソニー(Vn)…9-11
アルヴォ・ヴォルメル(指)アデレードSO…10
「現在最も傑出したアメリカのヴァイオリニスト」とされるギル・シャハム。このアルバムはCANARYクラシックにおける、彼のたくさんの演奏の中から「彼のお気に入り」を集めたベスト・アルバムです。彼自身、もっとクラシック音楽を若い人に聴いてもらいたいと考え、このアルバムを企画したそうです。タイトルの意味は「ふらつく人を追い払うための音楽」とでもいうのでしょうか?心の迷いを吹き飛ばすためにもよさそうな1枚です。

CC-14(2CD)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001-1006
ソナタ第1番ト短調BWV1001
パルティータ第1番ロ短調BWV1002
ソナタ第2番イ短調BWV1003
パルティータ第2番ニ短調BWV1004
ソナタ第3番ハ長調BWV1005
パルティータ第3番ホ長調BWV1006
ギル・シャハム(Vn)
※アントニオ・ストラディヴァリウス「コンテス・ポリニャック」1699年製

録音:2014年6月24.30日,7月1-3日ドイツミュンヘン,バイエルン放送第2スタジオ
☆全てのヴァイオリニストが「一度は完璧に演奏したい」と願っているであろう、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ。この孤高の作品に、名手ギル・シャハムも細心の注意を払って今回の録音に臨みました。30年以上もこの作品を研究し、10年間に渡り公式な演奏会で演奏、その間にグラミー賞を受賞するなど、全てにおいて完璧な奏者であるギル・シャハムにとっても、この作品は特別であり、録音する際には大きなプレッシャーがかかったことは疑うべくもありません。しかし彼は数多くの視点からこの作品の本質に迫り、自分自身の中で答えを見つけたようです。演奏する際は、最近の流行のようなピリオド奏法ではなく、美しいヴィヴラートを用いることにも躊躇せず、またテンポも彼自身が納得の行くものを採用しています。

CC-15E(2CD)
ブラームスに想起されたもの
ブラームス:6つの小品Op.118
ブルース・アドルフ(1955-):わが内なるブラームス
(間奏曲)
シューベルト:即興曲変ト長調Op.90-3
シューマン:ロマンツェ嬰ヘ長調Op.28-2
ショパン:子守歌変ニ長調Op.57
ブラームス:3つの間奏曲Op.117
アヴナー・ドルマン(1975-):アフター・ブラームス-ピアノのための3つの間奏曲<第1番:Allegro con molto appassionato/第2番:Delicatamente con molto espressione/第3 番:Adagio espressivo>
バッハ:パルティータ第1番変ロ長調BWV825
シェーンベルク:6つのピアノ小品Op.19
ブラームス/ブレット・ディーン(1961-):ピアノのための小品Op.119&ブラームスへのオマージュ<ブラームス:間奏曲ロ短調Op.119-1/ディーン:ブラームスへのオマージュ第1番:天使の翼/ブラームス:間奏曲ホ短調Op.119-2/ディーン:ブラームスへのオマージュ第2番:港の酒場の音楽/ブラームス:間奏曲ハ長調Op.119-3/ディーン:ブラームスへのオマージュ第3番:天使の翼/ブラームス:狂詩曲変ホ長調Op.119-4>
オルリ・シャハム(P)

録音:2013年6月&2014年12月USAマサチューセッツ,ウースターメカニクス・ホール
ブラームスの晩年のピアノ曲は、一見地味な風を装いながらも、その中には実に深遠な世界がひそんでいます。後年の多くの作曲家たちもこの世界に憧れ、ここからたくさんの作品が生まれているのです。このオルリ・シャハムのアルバムは、そんなブラームスの作品を中心に、21世紀の作品と、ブラームスが限りない尊敬を抱いていたであろうバッハの作品を組み合わせ、またブラームスとは違った道を歩んでいった作曲家たち、シューベルト、シューマン、ショパンの作品を織り交ぜながら、5分にも満たない小さな曲が描き出す多彩な情景を映し出したものです。若きイスラエル系アメリカの作曲家ドーマンは、シャハム兄妹とも縁が深く、以前の「ヘブライのメロディ」(CC10)にも曲を寄せている人です。微妙に屈折した味わい深いブラームスといった風情を持った3つの曲は、とても興味深く響くはずです。
CC-16
1930年代のヴァイオリン協奏曲集第2集
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番
ギル・シャハム(Vn)
シュトゥットガルトRSO
ステファン・ドヌーヴ(指)

録音:2014年9月22-23日ニューヨーク、2015年6月15-17日ドイツ
2014年にリリースされた第1集(CC-12)ではバーバー、ハルトマン、ベルク、ストラヴィンスキー、ブリテンと、同じ1930年代の作品でもなかなか渋いレパートリーを演奏していたシャハム。今作第2集では、プロコフィエフ、バルトークの第2番という名作で勝負します。どちらも抒情的で奇妙な明るさを湛えた作品で、プロコフィエフの曲は伝統的なロシア民謡に関連性を持つ美しいメロディで始まる第1楽章、優美な第2楽章、スペイン風味を持つ第3楽章という古典的な形式を持ち、またバルト−クの曲も、やはりハンガリーの民俗舞曲の様式が用いられた古典的な3楽章形式という、どことなく共通点が観られるものです。シャハムは、いつものように究極の美音とエレガンスを追求した素晴らしい演奏で、この不安定な時代に咲いた大輪の花のような作品を完璧に描きだしています。
CC-17
アヴネル・ドルマン(1975-):(1)「ゲティスバーグからの手紙」〜ソプラノ、バリトン、混声合唱とパーカッションのための【世界初録音】
(2)「アフター・ブラームス」〜ピアノのための3つの間奏曲
(3)ヴァイオリン・ソナタ第3番「ニグン」
(1)アマンダ・ハイム(S)
リー・ポウリス(Br)
トレモノ・パーカッション・アンサンブル、
ゲティスバーグ大学cho
ロバート・ナッター(指)
(2)オルリ・シャハム(P)
(3)ギル・シャハム(Vn)、オルリ・シャハム(P)

録音:(1)2015年12月4日、(2)2014年12月21日、(3)2011年4月13日/アメリカ
世界的ヴァイオリニスト、ギル・シャハムが2004年に立ち上げた自主レーベルCanary Classics。膨大なレパートリーを誇るシャハムですが、彼のルー ツであるイスラエルの作品も積極的にとりあげております。当アルバムはイスラエル、テルアビブ出身の期待の作曲家、アヴネル(アヴナー)・ドルマンの 作品3篇を収録しました。ドルマンはテルアビブ大学で作曲、音楽学に加えて物理学を専攻し、修士号を取得した逸材。その後、作曲家としての研鑚を 積むためジュリアード音楽院にてジョン・コリリアーノに師事しました。25歳、2000年の時には作曲家としてイスラエル総理大臣賞を受賞。これは作曲 家としては最年少での受賞でした。現在、ギル・シャハムをはじめ様々なオーケストラからの委嘱も多い、注目の作曲家として活躍しております。
南北戦争において事実表の決戦となったゲティスバーグの戦い(1863年7月1-3日)の150年を記念し、2013年にゲティスバーグ大学の委嘱で 作曲された「ゲティスバーグからの手紙」は、この戦いで致命傷を負いその数日を亡くなった第97ニューヨーク歩兵の手紙をもとに作曲されたソプラノ、 バリトン、大合唱とパーカッションのための作品。その初演はアメリカ中のラジオ局で放送されました。まるでオーケストラを思わせる大合唱とソプラノと バリトンの独唱との掛け合いにより悲痛な叫びを表現したドルマンの意欲作です。
他2篇は既発タイトルにも収録されている作品。「アフター・ブラームス」はオルリ・シャハムのソロ・プロジェクト『ブラームス・インパイアド』(CC 15)で録音された作品で、いわばブラームスの語法を用いドルマンの個性で書かれたピアノ独奏のための3つの間奏曲です。また、シャハム兄妹の委嘱作品、 ヴァイオリン・ソナタ第3番「ニグン」は2011年に初演されており、『ヘブライのメロディ』(CC 10)にも収録されております。4楽章構成の当作品は 終始独特な世界に引き込まれ、微分音、重音でグリッサンド、フラジョレット奏法により神秘的な世界へと誘います。シャハムでしか表現することのでき ない緊張感と唯一無二の歌い回し、そして美音を堪能することができる作品です。 (Ki)
CC-18
モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番ト長調 K.453
ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491*
オルリ・シャハム(P;Steinway)
セントルイスSO
デイヴィッド・ロバートソン(指)

録音:2017年11月14日、2018年1月24日*/パウエルホール(セントルイス)
ギル・シャハムの妹ピアニストのオルリ・シャハムはこれまでに兄とデュオ作品を中心に演奏・録音活動を続けてきましたが、近年はブラームスの後期 ピアノ作品を収録したアルバム(CC 15)などをリリースするなど、ソロ活動でも注目を集めております。
当ディスクははじめての本格的な協奏曲アルバムで、彼女が最も得意とするモーツァルトを収録しました。オルリの魅力といえば色彩豊かなピアノの音色。 兄ギルとのモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集(CC 01)でもその才能を高く評価されています。スタインウェイ・アーティストでもあるオルリが奏でるスタインウェイから奏でられる極上のモーツァルト。デイヴィッド・ロバートソン率いるセントルイ スSOとの共演でご堪能ください。
CC-19
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.1
ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調 K.281
ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333
ピアノ・ソナタ第17番変ロ長調 K.570
オルリ・シャハム(P;Steinway D274)

録音:2019年8月20-22、28&29日/メカニクス・ホール、ウースター(マサチューセッツ州)
ギル・シャハムの妹でスタインウェイ・アーティストでもあるピアニスト、オルリ・シャハムはこれまでに兄とデュオ作品を中心に演奏・録音活動を続けてきま したが、近年はソロ活動も積極的で録音でもブラームスの後期ピアノ作品集(CC 15)、またモーツァルトのピアノ協奏曲第17番、第24番を収録したアルバム (CC 18)などをリリースしております。
そのオルリが最も得意とするモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲録音を満を持しての始動です!第1弾は「変ロ長調」をテーマに第3番 K.281、第13番K.333、 第17番K.570の3篇を収録しております。オルリの魅力といえば色彩豊かなピアノの音色。兄ギルとのモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集(CC 01)でもそ の才能を高く評価されていますが、近年ますます磨きのかかったクリスタルな音色を持ち味に、気高くモーツァルトを奏でます。注目の全曲録音開始と言えま しょう!
「モーツァルトの3つの変ロ長調のソナタは、その創意工夫に満ちた輝きとともに非常に変化に富んでいます。それぞれの作品が個性的な響きを持っていま すが、10代後半から音楽的に成熟するまでの、まるでモーツァルトの成長を明確に描いた年表のようです」( オルリ・シャハム)
CC-20
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(カデンツァ/第1楽章:クライスラー、第2楽章:クライスラー〜シャハム編、第3楽章:クライスラー)
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(カデンツァ/ヨアヒム)
ギル・シャハム(Vn)
エリック・ジェイコブセン(指)
ザ・ナイツ、コリン・ジェイコブセン(コンサートマスター)

録音:2019年8月17-19日レフラック・ホール、ニューヨーク市立大学クイーンズカレッジアーロン・コープランド音楽学校(ニューヨーク)
1971年生まれのシャハムは10代よりDGから数多の録音を発表。その後、2003年には自身が立ち上げたCanary Classicsレーベルからも積極的な リリースが続いており、そのディスコグラフィはヴァイオリンの主要レパートリーを網羅しているともいえます。ベートーヴェンは2つのロマンス、三重協奏曲、 七重奏曲の録音はありましたが、ヴァイオリン協奏曲は録音がなく、レコーディングのキャリアだけでも30年を超えるシャハムが最後まで残していた名曲です。 その演奏はシャハムらしい極上の美しさで奏でており、ここに聴けることはファンならずとも喜びといえましょう。
カップリングはブラームスです。当作品は 2002年5月にアバド(指)ベルリンPOとのライヴの名盤がリリースされておりますが、 この度待望の再録音が実現しました!その卓越した技術とともに優雅な演奏は絶美の一言です。
今回の共演は「ザ・ナイツ(騎士)」です。当団はチェリストで指揮者のエリック・ジェイコブセン、ヴァイオリンのコリン・ジェイコブセン兄弟によって2007年 に結成された室内オーケストラでニューヨークを拠点に活躍しております。クラシックから民族音楽まで幅広いジャンルを演奏する当団ですが、ベートーヴェンは その中心レパートリーといえます。当録音ではアンサンブルを楽しむかのような演奏が特徴。その室内オーケストラらしい密度の濃い演奏です!
録音はPHILIPS時代のブレンデルのレコーディングも務めたマルタ・デ フランシスコがプロデューサーを、エマーソンSQの録音でもおなじみのダー =ホン・シートーがポスト・プロダクション、エディティング、マスタリングを担当。万全のメンバーで録音されました。 (Ki)
CC-21(2CD)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.2&3
ピアノ・ソナタ第9番イ短調 K.310
ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調 K.332
ピアノ・ソナタ第18番ニ長調 K.576
ピアノ・ソナタ第16番ハ長調 K.545「初心者のための小ソナタ」
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 K.282
ピアノ・ソナタ第5番ト長調 K.283
ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」
オルリ・シャハム(P/Steinway D274)

録音:2019年8月21、22&27-29日、2020年9月2日メカニクス・ホール、ウースター(マサチューセッツ州)
ギル・シャハムの妹でスタインウェイ・アーティストでもあるピアニスト、オルリ・シャハムによる新モーツァルト全集に基づくピアノ・ソナタ全集。当アルバムは第 2&3集の2枚組です。
オルリの魅力といえば色彩豊かなピアノの音色。兄ギルとのモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集(CC-01)でもその才能を高く評価されており、当全曲録音 は注目すべきもの。第1集(CC-19)も好評を博しており、実に期待が高まります! (Ki)


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