湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



SOUPIR EDITIONS
(フランス)


フランスのピュトーに本拠を置くレーベル。何といっても注目はアルド・チッコリーニの2タイトル。2001年に録音したヤナーチェク:ピアノ作品集(S 202)とノアン音楽祭で弾いたシューマン、グリーグ、シューベルト(S 238)でしょう。またサヴァリッシュとの共演でベートーヴェン「皇帝」などの録音歴があるものの1988年AIDS により33歳で亡くなったユーリ・エゴロフのノアン音楽祭での貴重なライヴもあります(S239)。他にもピアノではイヴ・アンリがプレイエル・ピアノを弾いたショパンのシリーズや、管弦楽作品をピアノに編曲したものなどユニークなアルバムが揃っています。他には現代音楽も力を入れており、アンサンブル・レ・ジュヌ・ソリストによる声楽作品が多数出ています。


※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
PL-001
クラウス・フーバー:ジェズアルドのレスポンソリウムの為の聖と俗の哀歌
クラウス・フーバー(1924-):Exaudi vocem meam(男声四重唱、バセットホルンとテオルボの為の;1996)
De lamentationes Hieremiae...(第1のレクツィオ;六重唱、バセットホルンとテオルボの為の;1993/1996)
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):Vinea mea electa(聖金曜日の為のレスポンソリウム, I, 3)
クラウス・フーバー:Lamed - Les enfants... (第2のレクツィオ;六重唱、バセットホルンとテオルボの為の;1996)
カルロ・ジェズアルド:Tenebrae factae sunt(聖金曜日の為のレスポンソリウム, II, 2)
クラウス・フーバー:Semitas meas subvertit (第3のレクツィオ;六重唱、バスクラリネットとギター;1996/1997)
カルロ・ジェズアルド:Caligaverunt oculi mei(聖金曜日の為のレスポンソリウム, III, 3)
クラウス・フーバー:Benedictus(六重唱の為の;1997)
レ・ジュヌ・ソリステ(声楽アンサンブル)
ラシド・サフィル(指)

録音:1998年8月11-14日、IRCAM、ポンピドゥー・センター、パリ、フランス
ディスク、外装にレーベル名表示がございません。ご了承ください。

S-201
ベルナール・カヴァンナ(b.1951):管弦楽作品集
(1)ヴァイオリン協奏曲
(2)3 つの酷い歌
ノエミ・シンドラー(Vn)
レヤンヌ・デュピュイ(S)
ユベール・スダーン(指)
ペイ・ドゥ・ラ・ロワール国立管

S-202
チッコリーニ/ヤナーチェク作品集
霧の中で JW.VIII-22(1912以前)
ピアノ・ソナタ変ホ短調「1905年10月1日、街頭にて」JW.VIII-19(1905)
草陰の小道で JW.VIII-17(第1集:1901-1908/第2集:1911)
追憶に JW.VIII-9(1886頃)
主題と変奏(ズデンカ変奏曲)JW.VIII-6(1880)
アルド・チッコリーニ(P)

録音:1999年
2015年2月1日に89歳で亡くなったアルド・チッコリーニが録音したヤナーチェクのピアノ作品集が復活しました。この録音は2001年にAbeille Musiqueレーベルから発売され2006年に当レーベルから再発売されましたが、いずれも少量・短期間の供給にとどまった模様で、日本のファンの手元に充分に届いたとは言えない状況でした。今回はチッコリーニを追悼する意味を込めての再々発売と推測されますが、やはり早々の完売・再生産未定のおそれがあると言わざるを得ません。なるべくお早目のオーダーをお願いいたします。
S-206(2CD)
クロード・ヴィヴィエ(1948-83):声楽作品集 ラシド・サフィール(指)
アンサンブル・レ・ジュヌ・ソリスト
S-207
カルロ・シマノフスキ:ピアノ作品集
9つの前奏曲 Op.1*
変奏曲変ロ短調 Op.3*
4つの練習曲 Op.4+
ポーランド民謡の主題による変奏曲ロ短調 Op.10+
コリンヌ・クロスカ(P)

録音:2001年4月10、13日、受胎告知教会、パリ16区、フランス*
2002年7月6-8日、聖マルセル教会、パリ5区、フランス+
コリンヌ・クロスカはポーランド人の父とイタリア人の母の間に生まれたフランスのピアニスト。ブザンソン国立地方音楽院を2年で首席修了し22歳の若さで同院教授に就任。1986年ヴィオッティ国際音楽コンクール入賞。
S-208
ベルナール・カヴァンナ(b.1951):若い観客のためのオペラ「ラファエルよ、戻って来なさい!」 ティエリー・グレゴワール(カウンターテノール)他
S-209
「パリンプセスト」〜マルク=アンドレ・ダルバヴィー(b.1961)作品集 アンサンブル・イティネレール
S-210
ジャック・ルボティエ(b.1947):「雪のインド人」〜若い観客のためのオペラ エリック・トレモリエール(T)
ボヴェ・チェロ八重奏団
S-212
イヴ、ヴィーナス、ディアーヌ、その他
レジス・カンポ(1968-):女体のブラゾン [Les blasons du corps feminin] (無伴奏混声七重唱の為の)
パトリック・ビュルガン(1960-):生来の喜び [Le plaisir originel] (エドモン・アロクールの詩「エデン」による7人の独唱者の為のヒステリック・ミステリー)
レ・ジュヌ・ソリステ(声楽アンサンブル)
ラシド・サフィル(指)

録音:2004年6月15、17-18日、パリ、フランス
S-213
クラウス・フーバー、ジェズアルド:レスポンソリア・レスアルディのための宗教的そして世俗的哀歌
クラウス・フーバー(b.1924):交唱:私の声を聞いてください(1996)、第1 朗読(1993)
ジェズアルド(1560-1613):私が選んだ葡萄の木
クラウス・フーバー:第2 朗読(1996)
ジェズアルド:地上は暗闇となった
クラウス・フーバー:第3 朗読(1996/97)
ジェズアルド:私の目は曇り
クラウス・フーバー:ベネディクトゥス(1997)
ラシド・サフィール(指)
アンサンブル・レ・ジュヌ・ソリスト
S-215
ジョナサン・ハーヴェイ(1939-2012):天使たち 合唱作品集
天使たち [The Angels] (合唱の為の)
ミサ・ブレヴィス [Missa brevis] (合唱の為の)
Marahi (合唱の為の)
How could the soul take flight (合唱の為の)
安息日が過ぎて [Dum transisset Sabbatum] (合唱の為の)
Sweet / Winterhart (合唱とヴァイオリンの為の)*
レ・ジュヌ・ソリステ(声楽アンサンブル)
ノエミ・シンドラー(Vn)*
ラシド・サフィル(指)

録音:2005年12月5-7日、IRCAM、ポンピドゥー・センター、パリ、フランス
S-216
クラウス・フーバー(1924-):憐みを人々に−不法の富 [Miserere hominibus - Mammona Inquitatis] (7人の歌手と7人の器楽奏者の為の;2005-2007)
アニュス・デイとレコルダツィオーネ−
ヨハンネス・オケゲムへのオマージュ [Agnus Dei cum Recordatione - Hommage a Johannes Ockeghem] (4人の歌手、リュートと2つのヴィエールの為の;1990-1991)
レ・ジュヌ・ソリステ(声楽&器楽アンサンブル)
ラシド・サフィル(指)

録音:2008年2月17-18日、ノートル=ダム・デュ・リバン教会、パリ、フランス
S-218
ショパン、スケルツォの周辺
ショパン:スケルツォ第1番ロ短調 Op.20マズルカ イ短調 Op.17-4
「ポーランドの歌」Op.74 から 悲しみの川 嬰ヘ短調(No.3)*
スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
マズルカ ホ短調 Op.33-4
ヘクサメロン
スケルツォ第3番嬰ハ短調 Op.39
マズルカ嬰ハ短調 Op.41-1
スケルツォ第4番ホ短調 Op.54
「ポーランドの歌」Op.74 から 二人の死 ニ短調(No.11)*
英雄ポロネーズ 変イ長調 Op.54
グザヴィエ・ル・マレシャル(T)*
コリンヌ・クロスカ(P)

録音:2007、2009年、聖マルセル教会、パリ5区、フランス
S-219
リスト:ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」/ペトラルカのソネット第47 番/オーベルマンの谷/ペトラルカのソネット第104 番/バラード第2 番ロ短調/ペトラルカのソネット第123 番 イヴ・アンリ(P)
S-220
アイヴス:ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第1番(1902-1909)
ピアノ・ソナタ第2番「コンコード」(1909-1915)
フィリップ・ケレル(P)

録音:2002年6月、2005年5月、聖マルセル教会、パリ5区、フランス
フィリップ・ケレル(1959年生まれ)はパリ音楽院でレイモン・トルアール(1916-2008)に師事したフランスのピアニスト。作曲家クロード・バリフ(1924-2004)との出会いにより20世紀音楽を探究。中でもアイヴズは彼が最も興味を引かれた作曲家とのことです。
S-221
アイヴス:歌曲集
Ann Street / On the Counter / Grantchester / Memories / Chanson de Florian
The Maple Leaves / Ilmenau / Harpalus / Rosamunde / The Side Show
The Old Mother / Hymn / The World's Wanderers / The Childrens' Hour
The Cage / The Housatonic / Spring Song / 1, 2, 3 / Religion / Qu'il M'irait Bien
Remembrance / Mirage / Evening / Slugging a Vampire / Disclosure / Walt Whitman
At the River / Elegie / A Scotch Lullaby / In The Mornin' / Serenity
The Greatest Man / Berceuse / A Night Song / Like a Sick Eagle / The One Way
レイアン・デュピュイ(S)
アントワーヌ・パロック(P)

録音:2002年、聖マルセル教会、パリ5区、フランス
レイアン・デュピュイはパリを本拠に活躍するカナダ出身のソプラノ。20世紀音楽・現代音楽を得意としています。
S-224(2CD)
ジルベール・アミ(1936-):ロンシャンの為のリタニア(2人の詠唱者、声楽アンサンブル、弦楽四重奏と打楽器の為の;2005) ドミニク・ヴェラール、
エマニュエル・ヴィルストルキー(詠唱)
ソリスト XXI(声楽アンサンブル)
パリSQ
アベル・ビラール(打楽器)
ラシド・サフィル(指)

録音:2013年5月14-17日、聖マルセル教会、パリ、フランス
ル・コルビュジエ(1887-1965)が設計したフランスのロンシャンの礼拝堂(ノートルダム・デュ・オー礼拝堂)のために書かれた作品。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第15番のアダージョ楽章を伴うユニークな教会音楽です。
S-226(2CD)
ショパン、パリでの最後の演奏会・1848年2月16日
モーツァルト:ピアノ三重奏曲ホ長調 K.542(**/#)
ベッリーニ:歌劇「カプレーティとモンテッキ」〜ついに私は喜びの衣裳を身につけ
ショパン:夜想曲変ホ長調 Op.55-2
 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
モーツァルト:歌劇「魔笛」〜 愛の喜びは露と消え*
ショパン:練習曲変イ長調 Op.25-1
 練習曲変ト長調 Op.10-5
 子守歌 変ニ長調 Op.57
 チェロ・ソナタ.ト短調 Op.65#
マイアベーア:歌劇「悪魔ロベール」〜新作アリア+
ショパン:前奏曲ト短調 Op.28-6
 前奏曲変ロ短調 Op.28-16
 前奏曲変イ長調 Op.28-17
 マズルカ ロ長調 Op.63-1/ Op.63-2
 マズルカ嬰ハ短調 Op.63-3
 ワルツ嬰ハ短調 Op.64-2/ Op.64-1
ジュリー・フックス(S)*
グザヴィエ・ル・マレシャル(T)+
ジル・アンリ(Vn)**
アドリアン・フラッス・ソンベ(Vc)#
イヴ・アンリ(P)

録音:2010年11月29-30日、12月1-2日、ショーメ宝石店の大広間、ヴァンドーム、パリ、フランス
使用楽器:1836-1837年、プレイエル製、No.5612(1999年、修復後初公開演奏)
ショパンのパリにおける最後の公開演奏となった、1848年2月16日サル・プレイエルにおける演奏会のプログラムを再現した興味深い企画(ただしソプラノの2つのアリアはプログラム上「作曲者不詳」となっていたとのこと)。当日の演奏者はアントーニア・モリーナ・デ・メンディ(Ms)、イポリット・ロジェ(T)、ジャン=デルファン・アラール(1815-1888;ヴァイオリン)、オーギュスト・フランショーム(1808-1884;チェロ)、そしてショパン(P)。
イヴ・アンリ(1959年生まれ)はパリ音楽院でピエール・サンカン(1916-2008)、アルド・チッコリーニ(1925-2012)に師事したフランスのピアニスト。1995年から2010年までノアン音楽祭(フランス)芸術監督を務め、2011年には同総裁に任命されノアン・ショパン音楽祭に改称。録音に使用されたピアノはクロワシー・シュール・セーヌ(フランス)のシャノリエ城の廊下に放置され市当局のお荷物となっていたところを、イヴ・アンリたちが1995年に引き取り修復したもの。録音はパリの有名な高級宝石店ショーメ(Chaumet)の大広間で行われました。
120ページのブックレットはフランス語・英語・ポーランド語・日本語表記。日本語の活字体に一部違和感がありますが、ご了承ください。歌詞および訳の記載はございません。
S-228
フィリップ・ルルー(1959-):音楽とは何か?(7人の独唱者、2人の器楽奏者とエレクトロニクスの為の;2014) ソリスト XXI
[ラファエル・ケネディ、マリー・アルベール(S)
ルシール・リシャルド(Ms)
ヴァンサン・ブーショ、ローラン・ダヴィド(T)
ジャン=クリストフ・ジャック(Br) 
マルク・ビュネル(Bs)
カロリーヌ・ドリューム(G、Lute)
ヴァレリー・デュラック(Vc、ヴィエール)]
ラシド・サフィル(指)

録音:2014年10月6-9日、エスパス・ド・プロジェクション、IRCAM、パリ、フランス
IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)の委嘱作品。ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377)とジャコブ・ド・サンレーシュ(確認できる活躍期:1382/1383-1395)の歌曲が取り込まれています。

S-230
チェロとピアノの為の音楽
フォーレ(カザルス編):シシリエンヌ Op.78
 子守歌 Op.16/悲歌 Op.24/夢のあとに
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
マスネ(デルサール編):タイスの瞑想曲
ファリャ(モーリス・マレシャル編):スペイン民謡組曲
カサド:愛の言葉
ショーソン:小品 Op.39
ヤナーチェク:おとぎ話
アンドレ・カプレ(ルイ・フルニエ編):ピアノ四手連弾の為の5つの小品「小さなこと、いろいろ」(1925)より 小さな子守歌
ミシェル・ストロース(Vc)
マリア・ベロウソヴァ(P)

録音:2014年6月2-4日、スタジオ・セクスタン、マラコフ、オー=ド=セーヌ県、フランス
チェロとピアノの為のオリジナル作品と歴史的名チェリストたちによる編曲作品を収録。ミシェル・ストロースは1951年フランスのパリに生まれたチェロ奏者。パリ音楽院でポール・トルトゥリエおよびモーリス・ジャンドロンに、イェール大学(アメリカ合衆国)でアルド・パリゾに師事。1980年フランス放送(新)PO首席奏者に就任。1987年以来2015年現在パリ音楽院教授。演奏家としては主に現代音楽の分野で高名なストロースがクラシカル・ピースを弾いたこのアルバム、チェロ・ファンならば聴き逃せません。
S-231(2CD)
ショパン、シューマン、リストをプレイエルとエラールのピリオド・ピアノで
[CD 1]*
シューマン:ショパンの夜想曲による変奏曲
ショパン:バラード第2番ヘ長調 Op.38
シューマン:クライスレリアーナ Op.16
[CD 2]+
シューマン:幻想曲ハ長調 Op.17
リスト:ソナタ ロ短調 S.178
 詩的で宗教的な調べ S.173〜葬送曲(No.7)
イヴ・アンリ(P)

録音:2010年4、5月、フレデリック・ショパン・スタジオ、アンドル、フランス
使用楽器:1837年、プレイエル製*/1845年、エラール製+
シューマンを軸に、彼が高く評価したショパン、互いに高く評価しながら対立することもあったリストの作品で構成されたプログラム。イヴ・アンリ(1959年生まれ)はパリ音楽院でピエール・サンカン(1916-2008)、アルド・チッコリーニ(1925-2012)に師事したフランスのピアニスト。前作「ショパン、パリでの最後の演奏会 1848年2月16日」(S 226)に続きピリオド楽器を演奏しています。
S-232
フィリップ・ルルー(1959-):打楽器作品集
De l'iteration(打楽器六重奏の為の)
Les uns(打楽器三重奏の為の)
De la vitesse(打楽器六重奏の為の)
アンサンブル・シクストルム(打楽器合奏)
S-233
コレスポンダンスショパン、スクリャービン、ラヴェルのピアノ曲と詩の朗読
ハインリヒ・ハイネ(1797-1856):ショパンの肖像*
ショパン:マズルカ.ト短調.Op.67-2
スクリャービン:マズルカ.ト短調.Op.3-3
 ショパンの肖像*
ショパン:マズルカ.ホ短調.Op.17-2
スクリャービン:練習曲嬰ヘ短調.Op.8-2
 「アクト・プレアラブル」から.詩*
 練習曲ホ長調.Op.8-5
ショパン:マズルカ.ハ長調.Op.68-1
 マズルカ変ニ長調.Op.30-3
スクリャービン:「アクト・プレアラブル」から.詩*
 練習曲嬰ハ短調.Op.42-5
ショパン:マズルカ.ヘ短調.Op.68-4
スクリャービン:マズルカ.ホ短調.Op.3-7
 「アクト・プレアラブル」から.詩*
 ポロネーズ変ロ短調.Op.21
アロイジウス・ベルトラン(1807-1841):オンディーヌ*
ラヴェル:夜のガスパール〜オンディーヌ
アロイジウス・ベルトラン:絞首台*
ラヴェル:夜のガスパール.から.絞首台
アロイジウス・ベルトラン:スカルボ*
ラヴェル・夜のガスパール.から.スカルボ.
コリンヌ・クロスカ(P)(*以外))
ブリジット・フォッセー(朗読*)

録音:2014年10月、2015年6月、フレデリク・ショパン・スタジオ、アンドル、フランス
アロイジウス・ベルトランの詩集を題材にラヴェルが作曲した「夜のガスパール」にインスピレーションを得たコリンヌ・クロスカ(ポーランド・イタリア系フランスのピアニスト)が発案し、同国の名女優ブリジット・フォッセー(映画「禁じられた遊び」のポーレット役でデビュー)との出会いによって実現した、詩の朗読(フランス語)とピアノ演奏によるプログラム。アルバム・タイトルの「コレスポンダンス」は対応、交信、符合、調和、等の意味を持つ言葉です。
S-234
オーケストラル・ピアノ・ワークス 1879-1920(ピアノ用に編曲された管弦楽作品集)
ボロディン(イヴ・アンリ編): だったん人の踊り
ドビュッシー(ボーウィック編):牧神の午後への前奏曲
デュカス(イヴ・アンリ編):魔法使いの弟子
ラヴェル(イヴ・アンリ編):亡き王女の為のパヴァーヌ
 ラ・ヴァルス
ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3つの楽章
イヴ・アンリ(P)
フランスとロシアの管弦楽名曲をピアノ独奏用に編曲した版で構成されたプログラム。イヴ・アンリ(1959年生まれ)はパリ音楽院でピエール・サンカン(1916-2008)、アルド・チッコリーニ(1925-2012)に師事したフランスのピアニスト。1995年から2010年までノアン音楽祭(フランス)芸術監督を務め、2011年には同総裁に任命されノアン・ショパン音楽祭に改称。
S-238(2CD)
ノアン音楽祭アーカイヴ Vol. 1〜アルド・チッコリーニと若き名手たち

■CD 1
シューマン:子供の情景(「炉端で」を除く11曲)
グリーグ:ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.7
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番
グラナドス:スペイン舞曲集〜アンダルサ(No.5)

■CD 2 若き名手たち
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ*
ドビュッシー:練習曲集〜組み合わされたアルペッジョの為の練習曲変イ長調(No.11)*
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ.ト短調 Op.19〜第3楽章+
シューマン:ピアノ・ソナタ第2番#
  子供の情景 Op.15**
■CD 1 
アルド・チッコリーニ(P)
録音:2014年6月7日、ライヴ、ジョルジュ・サンドの館の羊小屋、ノアン・ショパン音楽祭、 ノアン、フランス(ノアン・ショパン音楽祭における最後のリサイタル )

■CD 2
野木成也(P)*
ブリュノ・フィリップ(Vc)+
タンギ・ド・ヴィリアンクール(P)+
ジャン=ポール・ガスパリアンOp.#
ジェレミー・モロー(P)++

録音:2014年(*/**)、2015年(+/#)、ライヴ、ノアン・ショパン音楽祭、ノアン、フランス
1966年から続くフランスのノアン音楽祭。作家ジョルジュ・サンド(1804-1876)が子供時代と晩年を過ごしたノアンで毎年6月から7月にかけて開催される、ロマン派のピアノ音楽と室内楽を中心とする音楽祭で、「ノアン・ロマンティック音楽祭」を経て近年は「ノアン・ショパン音楽祭」という名称になっています。この音楽祭のきっかけを作ったアルド・チッコリーニ(1925-2015)は主要な常連の一人として1966年から2014年までたびたび参加し、リサイタルとマスタークラスを行いました。ノアン音楽祭は2016年の50周年記念に合わせて過去の出演者たちの録音アーカイヴからのCD化に踏み切り、著名な演奏家と若き演奏家たちを組み合わせた2つのセットを発売しました。その第1作の1枚目はチッコリーニが亡くなる約8ヶ月前に行ったリサイタルのライヴ録音。彼の最晩年に到達した境地を示す注目すべき音源です。2枚目には日本の野木成也(1989年生まれ)と1990年代生まれのフランスの演奏家4名が登場します。
S-239(2CD)
ノアン音楽祭アーカイヴ Vol. 2〜ユーリー・エゴロフと若き名手たち

■CD 1
ベートーヴェン:アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO.57
シューベルト:ピアノ・ソナタ第19番ハ短調 D.958
ショパン:12の練習曲 Op.10
ドビュッシー:映像 第1巻〜 水の反映
 前奏曲第2巻〜花火

■CD 2 若き名手たち
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第8番*
ショパン:3つのマズルカ Op.63 ロ長調,ヘ短調,嬰ハ短調
 4つのマズルカ Op.24 ト短調,ハ長調,変イ長調,変ロ短調
 練習曲変ト長調 Op.10-5
 夜想曲嬰ヘ短調 Op.48-2
 マズルカ ハ短調 Op.30-1
 マズルカ ハ短調 Op.30-2
■CD 1 
ユーリー・エゴロフ(P)
録音:1982年6月(または7月)、ライヴ、ノアン・ロマンティック音楽祭、ノアン、フランス

■CD 2
セルゲイ・レトキン(P)*
シチェパン・コンチャル(P)
録音:2013年*、2015年(*以外)、、ライヴ、ノアン・ショパン音楽祭、ノアン、フランス
33歳の若さで亡くなったロシアのピアニスト、ユーリー・エゴロフがノアン音楽祭に出演した際のライヴ録音。セルゲイ・レトキンはロシア、シュチェパン・コンチャルはポーランドのピアニスト。
S-240
チェロとピアノの為のロシア音楽
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
チャイコフスキー:夜想曲 Op.19-4(1873;チェロとピアノの為の編曲版)
リムスキー=コルサコフ:くまばちの飛行
グラズノフ:吟遊詩人の歌 嬰ヘ短調
チャイコフスキー:感傷的ワルツ Op.51-6
プロコフィエフ:「三つのオレンジへの恋」〜行進曲
アレンスキー:悲しい歌
シチェドリン:歌劇「愛だけでなく」〜カドリーユ
イヴァン・カリズナ(Vc)
エリアーヌ・レイエ(P)

録音:2016年3月、オーディトリウム・フレデリク・ショパン、アンドル、フランス
イヴァン・カリズナは1992年ベラルーシに生まれたチェロ奏者。2011年第14回チャイコフスキー国際コンクール・チェロ部門第3位入賞。指揮者ゲルギエフに気に入られ、マリインスキー劇場Oの世界ツアーに同行しています。
S-242
ブラームス:ピアノ・ソナタ第1 番ハ長調 Op.1
リゲティ:ピアノ練習曲第5 番「虹」
リゲティ:ピアノ練習曲第13 番「悪魔の階段」
ボウマンス:舟歌第3 番Op.78
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6 番イ長調 Op.82
ジャン・ミュラー(P)
S-243(4CD)
ショパン〜ノアンの夏 1839-1846
■CD 1/1839-1841
《1839年夏》
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35*
即興曲第2番 嬰ヘ長調 Op.36
夜想曲 ト長調 Op.37-2
スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
3つの練習曲 Op. posth.
 変ニ長調(No.1)/ヘ短調(No.2)/変イ長調(No.3)
《1841年夏》
3つのマズルカ Op.41
 ロ長調(No.1)/変イ長調(No.2)/嬰ハ短調(No.3)
■CD 2/1841-1842
《1841年夏》
前奏曲 嬰ハ短調 Op.45
バラード第3番 変イ長調 Op.47
2つの夜想曲 Op.48
 ハ短調(No.1)/嬰ヘ短調(No.2)
幻想曲 ヘ短調 Op.49
《1842年夏》
3つのマズルカ Op.50
 ト長調(No.1)/変イ長調(No.2)/嬰ハ短調(No.3)
即興曲第3番 変ト長調 Op.51
バラード第4番 ヘ短調 Op.52
ワルツ ヘ短調 Op.70-2
■CD 3/1842-1843-1844
《1842年夏》
ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄ポロネーズ」Op.53
スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
《1843年夏》
2つの夜想曲 Op.55
 ヘ短調(No.1)/変ホ長調(No.2)
3つのマズルカ Op.56
 ロ長調(No.1)/ハ長調(No.2)/ハ短調(No.3)
舟歌 変ニ長調 Op.57
《1844年夏》
ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58*
■CD 4/1845-1846
《1845年夏》
3つのマズルカ Op.59
 イ短調(No.1)/変イ長調(No.2)/嬰ヘ短調(No.3)
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
《1846年夏》
2つの夜想曲 Op.62
 ロ長調(No.1)/ホ長調(No.2)
3つのマズルカ Op.63
 ロ長調(No.1)/ヘ短調(No.2)/嬰ハ短調(No.3)
2つのワルツ Op.64
 変ニ長調(No.1)/嬰ハ短調(No.2)
イヴ・アンリ(P)

録音:2004年、スタジオ・ギミック、イエール、フランス*
2005-2008年、サン=マルセル福音教会、パリ、フランス
ショパンは1839年と1841〜1846年の夏に恋人ジョルジュ・サンド(1804-1876)と共に彼女の父方の実家であるノアン(フランス中部)の館で過ごし、パリの社交界から離れたこの場所で作曲に没頭し数多くの作品を書き上げました。
イヴ・アンリ(1959年生まれ)はパリ音楽院でピエール・サンカン(1916-2008)、アルド・チッコリーニ(1925-2012)に師事したフランスのピアニスト。1995年から2010年までノアン音楽祭(フランス)芸術監督を務め、2011年には同総裁に任命されノアン・ショパン音楽祭に改称しました。
S-244
「翼」〜フィリップ・ルルー(b.1959)作品集 ピエール=アンドレ・ヴァラード(指)
メイタール・アンサンブル
S-245
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ イ短調
メシアン:幻想曲
ブーレーズ:アンテーム1
メシアン:主題と変奏曲
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調/
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
ダヴィド・ペトルリク(Vn)
イタマール・ゴラン(P)
S-246
「バッハの星の下に」バッハの編曲集 コリンヌ・クロスカ(P)
S-247
「アメリカン・タッチズ」
バーンスタイン:「キャンディード」序曲
ガーシュウィン:「パリのアメリカ人」
バーンスタイン:タッチズ
ガーシュウィン:3 つの前奏曲
バーンスタイン:「ウエスト・サイド物語」からのシンフォニック・ダンス
セリア・オネト・ベンセ(P)
S-248
リムスキー=コルサコフ(デュオ・ラフィット編):「シェエラザード」
モーツァルト(ブゾーニ編):「魔笛」序曲
モーツァルト(デュオ・ラフィット編):「魔笛」〜「助けてくれ!助けてくれ!」,「俺は鳥刺し」,「さあ、鐘よ」、「復讐の炎が私の心に燃えて」,「恋人か女房か」、「浄められた人々よ、万歳」
ドヴォルザーク(ジュオン編):交響曲第9 番ホ短調 Op.95 「新世界より」〜第1 楽章
ミヨー:「エクスの謝肉祭」〜リオの思い出
ピアソラ(ジーグラー編):天使のミロンガ
ヌガロ:ジャズとジャヴァ
フロレンス・ラフィット(P)
イザベル・ラフィット(P)
S-249(3CD)
ショパン:マズルカ全集
変ロ長調 B.16-2 WN7/ト長調 B.16-1 WN8/イ短調 Op.68-2 WN14/ ニ長調 B.31/ハ長調 Op.68-1 WN24/ヘ長調 Op.68-3 WN25/ 嬰ヘ短調 Op.6-1/嬰ハ短調 Op.6-2/ホ長調 Op.6-3/ 変ホ短調 Op.6-4/ハ長調 Op.6-5/ト長調 Op.67-1 WN26/ 変ロ長調 Op.7-1/イ短調 Op.7-2/ヘ短調 Op.7-3/ ハ長調 Op.7-4/変ロ長調 Op.17-1/ホ短調 Op.17-2/ 変イ長調 Op.17-3/イ短調 Op.17-4/変ロ長調 B.73 WN41/ ニ長調 B.71/ハ長調 B.32/ト短調 Op.24-1/ハ長調 Op.24-2/ 変イ長調 Op.24-3/変ロ短調 Op.24-4/変イ長調 B85 WN45/ ハ長調 Op.67-3/ハ短調 Op.30-1/ロ短調 Op.30-2/ 変ニ長調 Op.30-3/嬰ハ短調 Op.30-4/嬰ト短調 Op.33-1/ ニ長調 Op.33-2/ハ長調 Op.33-3/ロ短調 Op.33-4/ 嬰ハ短調 Op.41-1/ホ短調 Op.41-2/ロ長調 Op.41-3/ 変イ長調 Op.41-4/イ短調 WN42a/イ短調 WN.42b/ ト長調 Op.50-1/変イ長調 Op.50-2/嬰ハ短調 Op.50-3/ ロ長調 Op.56-1/ハ長調 Op.56-2/ハ短調 Op.56-3/ イ短調 Op.59-1/変イ長調 Op.59-2/嬰ヘ短調 Op.59-3/ ロ長調 Op.63-1/ヘ短調 Op.63-2/嬰ハ短調 Op.63-3/ イ短調 Op.67-4 WN60 エキエル版/ト短調 Op.67-2 WN64/ ヘ短調 Op.68-4 WN65 エキエル版/変イ長調 Op.41-3b/ イ短調 Op.67-4 WN60/ヘ短調 Op.68-4 WN65 マギン版
イヴ・アンリ(P)
1837 年製プレイエル
S-250(2CD)
フランスのヴァイオリン・ソナタ集
グロヴレズ(1879-1944):ヴァイオリン・ソナタ ニ短調
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.108
ジェダルジュ(1856-1926):ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 Op.19
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ イ短調
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ヘ短調 Op.6
 ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調 Op.25
ジャン=ジャック・カントロフ(Vn)、
上田晴子(P)

録音:2019年3月18-19日 フランス イル=ド=フランス地域圏 オルヴィリエ、2004年10月15,16日日本 横浜(エネスコ)
フランスの偉大なヴァイオリニスト、ジャン=ジャック・カントロフの弾くフランス近代 のヴァイオリン・ソナタほか。カントロフは録音時73歳だが音色の瑞々しさは驚くべきも の。フォーレやラヴェルが素晴らしいのはもちろんだが、録音のほとんどないガブリエ ル・グロヴレズ(1879-1944)とアンドレ・ジュダルジュ(1856-1926)のヴァイオリン・ソナ タがカントロフのヴァイオリンで聞けるのは非常にありがたい。ピアノの上田晴子は、 東京藝術大学大学院を修了した後、フランスに渡り、1986年にはロン=ティボー国際 コンクールに入賞しています。現在はパリ国立高等音楽院室内楽科教授、ピアノ科准 教授を務めています。カントロフとの共演も多く、息のピタリとあった、そしてフランスの芳 香豊かなピアノを奏でています。
S-252
ノアンのショパン
ショパン:夜想曲 ロ長調 Op.62-1
子守歌 変ニ長調 Op.57
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
夜想曲 変ホ長調 Op.55-2
バラード ヘ短調 Op.52/幻想ポロネーズ
ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2
前奏曲 嬰ハ短調 Op.45
ワルツ 変ニ長調 Op.64-1「小犬のワルツ」
夜想曲 ハ短調 Op.48-1
イヴ・アンリ(P/1839年製プレイエル)

録音:2019年7月15,16日 フランス サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏 ノアン
フランスのど真ん中に位置するノアンは、作家ジョルジュ・サンドが子供時代から過ごした館 があることから、彼女の恋人になったショパンも度々滞在し、いくつも作品を書いた。このCD に はノアンに縁のあるショパンの曲を集めています。さらにショパンの時代の 1839年製のプレイエ ルのピリオドのピアノ(いわゆるフォルテピアノ))を使用。ショパンのピアノ曲は長いこと大ホー ルでグランドピアノを轟かせる演奏が普通になっているが、本来はサロンのような小規模の空 間で当時の楽器で繊細に奏でられるものであることが、このCD から痛感させられます。 イヴ・アンリは1959年生まれのフランスのピアニスト。彼は既に「フレデリック・ショパン ノアンで 過ごした年1839-1846」(S2434CD)というショパンのノアンでの活動の集大成といったアルバ ムを発売しており、また1937年製プレイエルを用いてマズルカ全集(S 2493CD)や、1848年2月16日のショパンのパリでの最後の演奏会を再現したCD(S 2262CD)など意欲的なCD を SOUPIR EDITIONS からいくつも発表しています。このCD はアンリのこうしたショパンへの取り組 みの結実であり、単に時代楽器を用いたという以上の強い説得力と感動が得られるでしょう。
S-254
チェンバロによるモーツァルト作品集
ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 K.279
「ああ、ママに言うわ」による12の変奏曲(キラキラ星変奏曲) ハ長調 K.265
ピアノ・ソナタ第18番ヘ長調 K.533, K.494
組曲 ハ短調 K.399
「リゾンは森で眠っていた」の主題による9 つの変奏曲 ハ長調 K.264
コンスタンス・タイヤール(Cemb)

録音:2021年6月10,11,12日 フランス イル=ド=フランス地域圏 オルヴィリエ
フランスのチェンバロ奏者、コンスタンス・タイヤールによるモーツァルト集。モーツァルトの生 きた時代は鍵盤楽器の主流がチェンバロから初期のピアノ(いわゆるフォルテピアノ)に移行す る頃で、モーツァルトは早くからピアノに可能性を見出して飛び付いたのだが、とはいえ当時は まだまだチェンバロは優勢だったので、モーツァルトの鍵盤作品をチェンバロで演奏することに は意義がある。ここでのタイヤールの演奏はチェンバロ演奏によるモーツァルトの可能性を存 分に引き出したものだ。20歳前後の作品であるピアノ・ソナタ第1 番とキラキラ星変奏曲、9つ の変奏曲にはまだチェンバロ的手法があちこちに残っていることがタイヤールによる演奏では っきりと聞いてとれます。特にモダンピアノでは可愛らしい曲になりがちなキラキラ星変奏曲が素 晴らしく華やかに響き渡るのは驚くべき発見だ。ウィーン時代のソナタと組曲もモダンピアノとも フォルテピアノとも異なった煌びやかな美しさにうっとりさせられます。 タイヤールはフランス最東部のアルザス地方の出身。パリ音楽院で学んだ後、主としてバロック 音楽の独奏また通奏低音に活躍しています。1735 年、ゴットフリート・ジルバーマン製作のチェン バロに基づいた、1995年、フレデリック・バルとアンソニー・サイディ製作のコピーを使用。
S-256
アルフレード・ダンブロージョ(1871-1914):ヴァイオリン作品集
(1)ヴァイオリン協奏曲第1番ロ短調 Op.29
(2)ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 Op.51
(3)カンツォネッタ ト長調 Op.28
(4)ロマンス ニ長調 Op.9
(5)導入とユモレスク イ短調 Op.25
(6)セレナード ニ長調 Op.4
(7)カンツォネッタ ト短調 Op.6
ジャン=ジャック・カントロフ(Vn)
(1)(2)アリー・ファン・ベーク(指)
オー・デ・フランス地域圏ドゥエーO
(3)-(7)上田晴子(P)

録音:2021年10月22,24日,2022年7月27日 フランス オー・デ・フランス地域圏 ドゥエー
偉大なヴァイオリニスト、ジャン=ジャック・カントロフが、今日ではすっかり忘れ去 られてしまったイタリアのヴァイオリニスト、作曲家、アルフレード・ダンブロージョ (1871-1914)のヴァイオリン協奏曲2曲と小品を録音。ダンブロージョはナポリの生ま れ。生地で学んだ後、1889年から90年にマドリードでパブロ・デ・サラサーテに、 1891年から92年にロンドンでアウグスト・ヴィルヘルミに学んだ。その後はパリやニー スを拠点にして、演奏、作曲、教育と活躍した。43歳で亡くなってしまったため本人 の録音はごく僅かで、そして作品も忘れ去られてしまった。 大演奏家が埋もれた作曲家の作品を取り上げる時は意気込みが強いのが常。ここ でもカントロフは特に協奏曲では力の入っており、後期ロマン派的充実感をしっかり 聞かせてくれます。オランダの指揮者、アリー・ファン・ベークにも熱が入り、2曲の協奏 曲は手本にして至高の演奏です。一方、上田晴子の伴奏で弾く小品はかつての サロンでの愉悦を蘇らせた素敵なものばかり。この1枚でダンブロージョの概要は掴 めるでしょう。埋もれた素晴らしい芸術を蘇らせたカントロフの偉業だ。
S-257
モンポウ:ひそやかな音楽(全曲)
ひそやかな音楽第1巻(全9曲)
ひそやかな音楽第2巻(全7曲)
ひそやかな音楽第3巻(全5曲)
ひそやかな音楽第4巻(全7曲)
テレーズ・マラングロー(P)

録音:2020年2月24-25日 フランス パリ
ここ十数年で人気が急上昇し録音も多々出ているモンポウの「ひそやかな音楽」、その全 曲にまた素晴らしい新録音が加わった。フェデリコ・モンポウ(1893―1987)はスペインと言っ てもカタルーニャの作曲家。近代フランス音楽の影響を受けつつも、内省的で繊細な、そして 時には小節線をとっぱらった自由な音楽を書いた。プーランクに絶賛された歌曲集「夢の戦 い」が代表作だが、10年以上かけて少しずつ書き進められたこの「ひそやかな音楽」もモンポ ウの傑作です。テレーズ・マラングローはベルギーのピアニスト。モンポウ独特の音楽に深 い共感を持った、静かで深みのある音楽を紡いでいます。
S-259
シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 Op.53D850 イラクリ・アヴァリアーニ(P)

録音:2022年6月13-15日,7月1日
ジョージア出身のベテランのピアニスト、イラクリ・アヴァリアーニの弾くシューベルトのピア ノ・ソナタ第17番。イラクリ・アヴァリアーニは1950 年、ジョージアのトビリシの生まれ。ソヴィエ トのモスクワ音楽院で学んだ後、ソヴィエトでは不遇だったようで、一時故郷に戻っています。ベ ルリンの壁が崩壊した1989年にパリに移り、以来ここを拠点に活動しています。晩年のシューベ ルトにありがちなゆったりした演奏ではなく、硬質な響きでカッチリまとめ上げる演奏。ファツィ オーリのピアノを使用しています。
S-2014
「卓越性」
リスト(ブゾーニ/ホロヴィッツ編):メフィスト・ワルツ第1 番
リスト:超絶技巧練習曲集
第1 番ハ長調 「前奏曲」/第2 番イ短調/ 第3 番ヘ長調 「風景」/第4 番ニ短調 「マゼッパ」/ 第5 番変ロ長調 「鬼火」/第6 番ト短調 「幻影」/ 第7 番変ホ長調 「エロイカ」/第8 番ハ短調 「狩り」/ 第9 番変イ長調 「回想」/第10 番ヘ短調 第11 番変ニ長調 「夕べの調べ」/第12 番変ロ短調 「雪かき」
ジャン・ミュラー(P)

録音:2015 年4 月


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