湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



SWR music
(ドイツ)


SWR(南西ドイツ放送局)は、これまで同局が有する音源を独・ヘンスラー社を通じ、「ヘンスラーSWR music」として販売してまいりましたが、2015年7月に同局がヘンスラー社との協業を解消し、SWR musicとして再スタートしました。


※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
93-000
エルガー:交響曲第1番
ワーグナー:「マイスタージンガーの名歌手」第1幕前奏曲
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1999年10月、ライヴ
93-001(2CD)
マーラー:交響曲第2番*
シェーンベルク:コール・ニドレ#
クルターク:大管弦楽の為の「墓石」+
ユリアーネ・バンセ(S)
コルネリア・カレシュ(A)
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:1996年6月*/1995年11月#/1996年11月+
93-002
シューマン:ロマンスとバラード集[Op.67/69/75/91/145/146] ルッペルト・フーバー(指)
シュトゥットガルト南西ドイツ放送声楽Ens.

録音:1998年5月
93-003
フリッツ・ウンダーリッヒの魅力
ヴェルディ:女心の歌
プッチーニ:星は光りぬ
レハール:また一人だ
ピクシオ:恋について語っておくれよマリウ
アンデルス:口が黙る時
ホルツバウアー:天の美しき息子よ
A.スカルラッティ:あの哀れな心
グルック:目も眩む崖のオーク
シュトルツ:かつて春に幸福が私に笑いかけた
カールマン:私の愛する人はいつ来るのだ
ドスタル:カップルが踊る様に
シュトルツ:美しきイタリアよさようなら
ファル:おおイスタンブールのばらよ
ポンセ:エストレリータ
アンデルス:雲が空を流れる
レハール:友よ人生は生きる価値がある
マイ:歌声は世界をめぐる
エルヴィン:奥様お手に口づけを、ティリトンバ
ララ:グラナダ
フリッツ・ウンダーリッヒ(T)
エメリヒ・スモラ(指)
カイザースラウテルン・シュトゥットガルトRSO

録音:1954年-1965年
93-005(2CD)
ベルリオーズ:交響曲「ロメオとジュリエット」*
メシアン:キリストの昇天
シルヴァン・カンブルラン(指)
ナディーヌ・ドゥニーズ(Ms)*
ピョートル・ベンチャーワ(T)*
ペーター・リカ(Bs)*
南西ドイツRSO

録音、1998-1999年
93-006
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス アマンダ・アルグリムソン(S)
コルネリア・カリッシュ(A)
ジョン・オーラー(T)
アラステア・マイルズ(Bs)
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO
シュトゥットガルト声楽アンサンブル
北ドイツ放送cho
93-007(2CD)
ロベルト・シュトルツ:オペレッタ作品集(大メドレー集) ロベルト・シュトルツ、
パウル・ランデンベルガー(指)
カイザースラウテルン南西ドイツ放送O
録音:1963-1999年
93-008
ユダヤのヴィオラ音楽
ヴェープリク(1899-1958):ラプソディOp.11
アレクサンドル・クレイン:装飾Op.42
グネシン(1883-1957):吟遊詩人の歌Op.34、 マリアンネの歌Op.37-2
ヴェープリク:死の歌Op.4、カディッシュOp.6、
 厳粛な歌Op.9
グリゴーリー・ガンブルグ(1900-1967):雅歌 から 2つの小品
ブロッホ:ヴィオラとピアノの為の組曲
タベア・ツィンマーマン(Va)
ヤッシャ・ネムホツ(P)
93-010(2CD)
ヴォルフガング・リーム:モルフォニー(1972)*
音の描写I+、音の描写II+、音の描写III+
エルネスト・ブール(指)*
ミヒャエル・ギーレン(指)+
南西ドイツRSO、ガブリエリSQ+

録音:1970年代*、他
93-011
ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」
シューマン:交響曲第2番
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1999年 リーダーハレ、ライヴ
93-012
R・シュトラウス:「ばらの騎士」組曲
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」
交響詩「ドン・ファン」
ジョルジュ・プレートル(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1998年 シュトゥットガルト、リーダーハレ、ライヴ
93-013
ビゼー:交響曲第1番
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲
 ラ・ヴァルス
ジョルジュ・プレートル(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1991-1997年
93-014
モーツァルト:交響曲第40番(リハーサル付)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番*
ブランカ・ムスリン(P)*
カール・ベーム(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1974年9月18日リーダーハレ(ステレオ)/1951年4月15日ヴィラ・ベルク(モノラル)*
93-015(2CD)
マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」*
シェーンベルク:オラトリオ「ヤコブの梯子」+
マルク、レイ、ベジガー(S)*
グリュネヴァルト、ペツィコヴァー(A)*
ウィンスレイド(T)
マイケルズ=ムーア(Br)*
レナルド、ハーパー(T)+
ブレッヒェラー、ジョンソン、
ミュラー=ブラッハマン(Br)+
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO
ヨーロッパ・コラール・アカデミー*
カルフ・アウレリウス児童cho*
ベルリンRSO+

録音:1998年12月8日-18日*/1996年8月26日-28日+、コンツェルトハウス・フライブルク(*/+)
93-016
シューベルト:交響曲第1番
ウェーベルン:変奏曲Op.30
シューベルト:交響曲第4番「悲劇的」
ハンス・ツェンダー(指)南西ドイツRSO

録音:1996年 ハンス・ロスバウト・スタジオ
93-017(2CD)
マーラー:交響曲第3番*
シューベルト:「ロザムンデ」の音楽
ウェーベルン:管弦楽の為の6つの小品Op.6
コルネリア・カリッシュ(A)*
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO
欧州アカデミー*
フライブルク聖堂少年cho*

録音:1997年ライヴ*/1998年スタジオ
93-018
ラモー:「カストールとポリュクス」組曲
モーツァルト:交響曲第31番「パリ」
ベルリオーズ:「宗教裁判官」序曲
シルヴァン・カンブルラン(指)南西ドイツRSO
録音:1999年
93-019
ワーグナー:「パルジファル」〜第1幕前奏曲*
 「トリスタンとイゾルデ」前奏曲#/
「神々の黄昏」〜ジーグフリートのラインへの旅+/葬送行進曲+、
ジーグフリート牧歌+、
「パルジファル」〜聖金曜日の奇跡+/フィナーレ*
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1950年(モノラル)#/1955年(モノラル)+/1966年3月18日(ステレオ)*
93-020(2CD)
ガラ・ナイト〜オペラ名場面集
ロッシーニ:「シンデレラ」、「セビーリャの理髪師」、
プッチーニ:「トゥーランドット」、
チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」、
グリンカ:「ルスランとリュドミラ:、
オッフェンバック:「ホフマン物語」、
ジョン・ウィリアムズ:「スター・ウォーズ」、
モリコーネ:「ワンス・アポン・ア・タイム」、
ロイド=ウェッバー:「ジーザス・クライスト・スーパースター」他 から
ヴェッセリーナ・カサロヴァ(S)
エヴァ・ポドレス、他
ペーター・ファルク(指)南西ドイツRSO
93-021
新世界より〜アメリカ音楽集
ガーシュウィン:「楽隊を始める」序曲
 子守歌、「ガール・クレイジー」序曲
コープランド:バレエ「ダンス・パネルズ」より
、他、
アーサー・ベンジャミン、バーンスタイン、ジョップリン、リヴィングストン、モンカヨ・ガルシア、ロジャースの音楽
クラウス・アルプ(指)
カイザースラウテルンSWRSO.
93-022
ノーノ:合唱作品集
ディドーネの合唱、イタリアの日記から*
息づく静寂
ルパート・フーバー(指)
南西ドイツ放送声楽Ens.

※*=世界初録音
93-023
モートン・フェルドマン:合唱作品集
ケンブリッジのクリスチャン・ウォルフ、他
ルッペルト・フーバー(指)
シュトゥットガルト放送
声楽アンサンブル
93-024
ヴォルフ:弦楽四重奏曲ニ短調
 イタリア風セレナード
ファイン・アーツSQ

録音:1998年3月、バーデン・バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
93-025
ヴンダーリヒ〜バロック宗教音楽集
シュッツ:神よ立ちあがりたまえ
わが魂よなぜうなだれるのだ
ローゼンミュラー:聖水曜日の哀歌
 聖木曜日の哀歌、聖金曜日の哀歌
グラウプナー:なんと早くあなたは苦しみ
テレマン:なぜあなたは身振りを隠すのか
ブクステフーデ:最後の晩餐に招かれたものは幸せである
クリーガー:夕方どこへ行くのだ
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)

録音:1956-1958年
93-026
オーボエの為の作品集
R.シュトラウス:オーボエ協奏曲
ケクラン:9楽章の小品Op.179
ブリテン:リュート・ソング
ツィンマーマン:オーボエ協奏曲52)
ラヨーシュ・レンチェシュ(Ob)
ネヴィル・マリナー(指)
シュトゥットガルトRSO
93-027
ブルックナー:交響曲第7番(ハース版) クルト・ザンデルリング(指)
シュトゥットガルトRSO
録音:1999年 シュトゥットガルト、リーダーハレ
93-028
ロシアのユダヤ人作曲家たちのヴァイオリン作品集
ヨゼフ・アクロン、アレクサンドル・ヴュープリック、ヨエル・ヨンゲル、
ラザレ・サンスキー、アレクサンドル・クレインの作品
インゴルフ・トゥルバン(Vn)
ヨッシャ・ネムツォフ(P)

録音:1999年11月
93-029(2CD)
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
ベルク:3つの小品
シューベルト:交響曲第10番〜第2楽章「アンダンテ」(ニュー・ボールト版)
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:1999年
93-030
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」 ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:1993年4月ハンス・ロスバウト・スタジオ
93-031
ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」(1877年第2稿/アダージョ:1876年異稿)
ワーグナー:「ローエングリン」〜第1幕前奏曲/第3幕前奏曲
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:1999年5月ライヴ
93-032(2CD)
ヘンデル:歌劇「ロデリンダ」
 組曲「アルチーナ」
ゲルハルト・ヒュッシュ、
フリッツ・クラウス、
エマ・マイヤー、
チェチリエ・ライヒ
カール・レオンハルト(指)
シュトゥットガルト帝国放送O&cho

録音:1938年
93-033
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲*
 交響曲第8番+
ジネット・ヌヴー(Vn)*
ハンス・ロスバウト(指)南西ドイツRSO

録音:1949年9月25日*、1961年6月23日+
※+=初出
93-034
クラジナ・バツェヴィチ(1913-1969):ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ第2番、スケルツォ
ロンディーノ、ソナチネ、子供の組曲
3つのブルレスケ、2つの練習曲
小トリプティーク、10の練習曲
エヴァ・クピエツ(P)
93-035
レーガー:クラリネットとピアノの為の作品全集
クラリネット・ソナタ変ロ長調/変イ長調/嬰ヘ長調
アルバムの綴り、ロマンス、タランテラ
イプ・ハウスマン(Cl)
ニーナ・ティヒマン(P)

録音:1999年 ハンス・ロスバウト・スタジオ
93-037
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集(全曲) ユーリ・シュタルク(指)
カイザースラウテルン
南西ドイツ放送O
93-038
バッハの書庫からの音楽
アルビノーニ:協奏曲Op.2-2
F.B.コンティ:モラット
ロカテッリ:合奏協奏曲Op.1-8
ヘンデル:カンタータ HWV.105
バッハ:管弦楽組曲第1番
トマス・ヘンゲルブロック(指)
バルタザール・ノイマン・アンサンブル

録音:2002年1月、SWRスタジオ
93-039
バッハの音楽書庫からVol.2
パッヘルベル:復活聖日の為のカンタータ「キリストは死の縄目につながれたり」
バッハ:キリエ ハ短調 BWV.Anh.26/ト短調 BWV.242(フランチェスコ・デュランテ作に基づく)
復活祭日の為のカンタータ「キリストは死の絆につきたまえり」BWV.4
ヨハン・カスパー・ケルル:ミサ・スペルバ/主は王となられる
トーマス・ヘンゲルブロック(指)
バルタザール=ノイマン・アンサンブル&cho

録音:2001年3月15-17日
奇才ヘンゲルブロックのライフワークにして、好企画。J.S. バッハの書庫に残されバッハ自身の楽譜コレクションを演奏するプロジェクト。大バッハの隠れた音楽的嗜好を覗き見ることができます。 (Ki)
93-040(2CD)
ワーグナー:楽劇からの管弦楽曲集
ワーグナー(ラインスドルフ編):「ニーベルングの指環」〜ヴァルキューレの騎行/ヴォータンの別れ/ジークフリートの炎越え/ジークフリート、ヴァルキューレの岩山へ/夜明けとジークフリートのラインへの旅/第1幕場面転換の音楽/ジークフリートの葬送行進曲/ブリュンヒルデの自己犠牲
「パルジファル」〜第1幕前奏曲/転景の音楽と第1幕フィナーレ/第3幕前奏曲/聖金曜日の音楽/ティトゥレルの葬送行進曲/第3幕フィナーレ
シェーンベルク:室内交響曲第1番ホ長調Op.9
エーリヒ・ラインスドルフ(指)
南西ドイツRSO

録音:1984年11月、スタジオ・バーデン=バーデン
93-041
ロシア系ユダヤ人作曲家の歌曲集
サミンスキー:ユダヤ歌曲集第1巻Op.12/ユダヤ歌曲集第2巻Op.13/
眠れわが子よOp.11-2
グネシン:モッテレの歌Op.37-2/ラヘルの墓Op.32-2/
そんなに純粋なものはありませんOp.37-1/雅歌からOp.37-3
アクロン:小さな部屋で/ここエン・ハロドではOp.69/楽団Op.64
ヴェープリク:2つのユダヤ民謡Op.8/2つのユダヤの歌Op.10
ロソフスキー:おいらは御者
リヴォフ:どこでビーツが手に入る
エンゲリ:土地はあるのかOp.39-1
ミルネル:学校で/踊れ、踊れ、娘よ踊れ
クレイン:10のユダヤ舞曲(ピアノ独奏)/2つのユダヤの歌Op.39
ヘレン・シュナイダーマン(Ms)
ヤッシャ・ネムツォフ(P)
93-043
ホルスト:組曲「惑星」
エルガー:弦楽セレナード
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2001年6月、ベートーヴェンザール、リーダーハレ、シュトゥットガルト
93-044
シューベルト:交響曲第9番「グレイト」
 「魔法の竪琴」序曲
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2001年7月18日、リーダーハレ。ライヴ
93-045
ケクラン:「ジャングル・ブック」〜交響詩「春の歩み」*
交響詩「燃える茂み」
クリスティーヌ・シナモン(オンド・マルトノ)
ハインツ・ホリガー(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2000年2月23日-25日、ベートーヴェンザール、リーダーハレ、シュトゥットガルト*/2001年2月19日-23日、コンツェルトザール、シュタットハレ、ジンデルフィンゲン
93-046
マーラー:交響曲第4番ト長調*
シュレーカー:ドラマへの前奏曲+
クリスティン・ウィトルシー(S)*
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO
録音:1988年2月23日〜26日ブラームスザール*/1995年2月7日ハンス・ロスバウト・スタジオ
93-047
ヘンツェ:交響曲第7番*
 タッソの詩による「アリオーソ」(ソプラノ、ヴァイオリンと管弦楽の為の)+
クリスティアーネ・エルツェ(S)+
クリスティアン・オステルターク(Vn)+
シルヴァン・カンブルラン(指)
南西ドイツRSO

録音:2001年2月21日&22日コンツェルトハウス*/2001年11月30日ハンス・ロスバウト・スタジオ
93-051
ブルックナー:交響曲第6番
ハルトマン:交響曲第6番
フェルディナント・ライトナー(指)
南西ドイツRSO

録音:1982年10月27&28日、ハンス・ロスバウト・スタジオ(ステレオ)
93-052
ブルックナー:交響曲第9番 フェルディナント・ライトナー(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1983年11月14日リーダーハレ(ステレオ・ライヴ)
93-053
ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス ルッペルト・フーバー(指)
SWRヴォーカル・アンサンブル

録音:1995年
93-054
カーゲル・バイ・カーゲル
マウリシオ・カーゲル(1931-):無伴奏混声合唱とピアノの7つの小品「Rrrrrrr・・・」*
4人のソロ、語り調の合唱と小アンサンブルの為の「アナグラマ」#
声楽とアンサンブルの為の「真夜中の曲」+
マウリシオ・カーゲル
ウェルナー・ハーゲン(合唱指導)*
グニルド・クラーメル=ライモルト(P)*
イングリット・アデ=イェゼマン(S)#
ハンナ・アウルバッハー(A)#
マンフリート・アッカーマン(Br)#
リヒャルト・アンラウフ(B)#
ウルズラ・ゲルラハ=クライント(S)+
バルバラ・ミラー(A)+
マンフレート・ゲルベルト(T)+
エヴァルト・リスカ(B)+
シュトゥットガルトRSO団員、
南西ドイツ放送
ヴォーカルアンサンブル

録音:1981年/1984年
93-055
フランスの合唱音楽
ドビュッシー:シャルル・ドルレアンの3つの歌
ラヴェル:3つの歌
メシアン:5つのルシャン
ジョリヴェ:祝婚歌
ショーソン:バラードOp.29
ルッペルト・フーバー(指)
シュトゥットガルト放送声楽アンサンブル
93-056
ギーレン生誕75年記念・分売1
ベートーヴェン:交響曲第8番、
 ピアノ協奏曲第3番*、大フーガ(ギーレン編)#
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO
ステファン・リトウィン(P)

録音:2001年1月21-22日、1994年4月20日*、1993年10月9日#

93-056
ギーレン生誕75年記念・分売1
ベートーヴェン:交響曲第8番、
ピアノ協奏曲第3番*、
大フーガ(ギーレン編)#
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO
ステファン・リトウィン(P)

録音:2001年1月21-22日、1994年4月20日*、1993年10月9日#
“鬼才リトウィンがギーレンと共謀した感動的確信犯!”
このCDのメインはもちろんギーレンの「第8交響曲」ですが、驚くべき名演はピアノ協奏曲
ステファン・リトウィンは1960年生まれ。現代音楽を得意とし、ギーレンとの共演も多いので両者のコンビネーションは絶妙。しかも互いの主張が強固に合致したことを裏付ける緊張感が尋常ではなく、解釈自体の新鮮さもさることながら、誰にも邪魔させないという盤石の表現意欲に圧倒されまくります!
第1楽章冒頭のオケの導入から異様な緊張感。と言うより殺気立った気迫に唖然。それに続いて、リトウィンのピアノはペダルを抑制したドライなタッチで突入。しかし音楽の精神まで乾いた無機質な響きではなく、むしろその配慮によって赤裸々にベートーヴェンの孤高の魂が浮上します。テンポもかなり速めですが、そのテンポならではの緊張感がまた見事で、第2主題など呆気無く通過するようでいて心の奥底で確実に音楽を感じていることが結晶化されたタッチから感じ取ることができます。6:56からの主題の奏で方も外見上はポーカーフェイス。しかし内面では赤々と主張が燃えたぎっています。それと同時に、弦が奏でるリズムが静かな緊張をメラメラと敷き詰めている点にもご注目。7:56から弱音で跳躍するタッチは極限まで研磨された美しさながら、背後では悪魔が囁くような不気味さ。カデンツァでは、強弱配分の含蓄の豊かさ、全く緊張が途切れないフレージングの持久性といった古今の名盤と比較しても傑出した魅力に、この演奏の歴史的な価値を確信するに至ります。
第2楽章はタッチの質とペダリングへのこだわりが更に顕著となり、陶酔的な安らぎのみならず、各楽想に相応しいニュアンスが新鮮な息吹をたたえながら浮かび上がります。
終楽章は、意外にもやや遅めのテンポ。ここでも精緻なアーティキュレーションのセンスを携えながら、教条的な雰囲気を与えずに、音楽のあるべき美しさのみが導き出されて心に染み、何よりもこれだけ細部にわたってこだわりを見せながら、音楽が小さくまとまることがないというのも驚異です!
交響曲第8番は、特に終楽章後半の声部の解像度が空前絶後。大フーガは、猟奇的な響きがいかにもギーレン的。 【湧々堂 120417】
★★★★★
93-058
ギーレン生誕75年・分売3
ブルックナー:交響曲第6番、
バッハ(シェーンベルク編):前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV.552*
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:2001年3月29日、1996年8月22日*
93-059
ギーレン生誕75年記念・分売4
スクリャービン:交響曲第3番「神聖な詩」
ブゾーニ:悲歌的子守歌Op.42*
ラヴェル:海原の小舟#
ストラヴィンスキー:ロシア風スケルツォ+
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:1975年5月22-23日、1995年2月3日*、1997年1月9日#、1996年4月17日+
93-060B
ギーレン生誕75年記念・分売5
シェーンベルク:幸福の手Op.18+
ベルク:演奏会用アリア「ワイン」*
ウェーベルン:管弦楽の為の5つの小品**
ウェーベルン:カンタータ第1番Op.29#
エドゥアルト・シュトイアマン:管弦楽の為の変奏曲##
ギーレン:アンサンブル「義務と嗜好」+
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO
ジョン・ブレッヒェラー(Br)、
メラニー・ディーナー(S)#、
クリスティアーネ・エルツェ(S)、
ベルリン放送cho

録音:1996年8月27-28日、2002年3月22日*、2001年3月26日**、1990年9月13日#、1991年5月24日##、1990年2月12日+
※以上、上記5点は、93-080(5CD)の分売。
ギーレンの叔父にあたるシュトイアマンのほか自作を含めて、現代作品演奏の旗手ギーレンの本領がいかんなく発揮された一枚。  (Ki)
93-061(2CD)
ブルックナー:交響曲第8番(ハース版)*
モートン・フェルドマン:コプトの光+
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:1990年12月18日&19日ハンス・ロスバウト・スタジオ*、1997年12月12日+
93-062
マーラー:交響曲第10番〜アダージョ
 亡き子を偲ぶ歌*
ウェーベルン:夏風の中で
 パッサカリアOp.1
コルネリア・カリッシュ(Ms)*
ミヒャエル・ギーレン(指)南ドイツRSO
93-063
メシアン:「彼方の閃光」(全11楽章) シルヴァン・カンブルラン(指)
南西ドイツRSO
93-064
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番K.488*
 ヴァイオリン協奏曲第4番K.218+
 ホルン協奏曲第3番 K.447#
 レチタティーヴォとアリア K.505**
フリードリヒ・グルダ(P)*
アルテュール・グリュミオー(Vn)+
デニス・ブレイン(Hrn)#
シュザンヌ・ダンコ(S;**)
ハンス・ロスバウト(指)(*/#/**)
エルネスト・ブール(指)+
南西ドイツRSO

録音:1962年1月15日*/1959年3月2日+/1953年5月6日#/1953年11月13日**(全てモノラル)
93-067
ドビュッシー:管弦楽の為の「映像」#
神聖な舞曲と世俗的な舞曲**
 交響詩「海」##
シルヴァン・カンブルラン(指)
南西ドイツRSO
ウルズラ・アイゼルト(Hp)

録音:2001年1月23日〜2001年2月28-3月1日#/2004年2月18日**/2004年2月5-7日##
93-069(2CD)
ヴォルフガング・リーム:舞踏詩「トゥトゥグリ」 ファブリース・ボロン(指)
シュトゥットガルトRSO&声楽アンサンブル
ルッペルト・フーバー(合唱(指))

録音:2002年7月3日-11日
93-070
バルトーク:歌劇「青ひげ公の城」 コルネリア・カリッシュ(Ms)
ペーター・フリート(Br)
ペーテル・エートヴェシュ(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2001年11月、ライヴ
93-075
ブラームス:悲劇的序曲(作曲者編曲/ピアノ4手連弾版)/
ピアノ協奏曲第1番(作曲者編曲/ピアノ4手連弾版)
リリヤ・ジルベルシュタイン(P)
コード・ガーベン(P)

録音:2002年3月5日*/2001年9月10日〜12日+、シュトゥットガルトSWRスタジ
93-076
シビッラ・ルーベンス/歌曲集
モーツァルト:すみれK.476、ひめごとK.518
私の胸は喜びに躍るK.579、クローエにK.524
夕べの想いK.523、
ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時K.520、
孤独に寄せるK.391、別れの歌K.519

シューベルト:盲目の少年D.833、
アン・ライルの歌D.830、シルヴィアにD.891、
エレンの歌D.837-839、ミニヨンの歌D.877より
シビッラ・ルーベンス(S)
アーヴィン・ゲージ(P)
93-077
ゴルトマルク:弦楽四重奏曲 変ロ長調Op.8
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲イ短調Op.13
クレンケSQ

録音:1998年12月7日-8日、2001年5月2日-4日
93-078(2CD)
メシアン:われらの主イエス・キリストの変容*
 鳥の目覚め+
フリオ・フェルナンデス(T)*
クリストフ・ユング(Br)*
イヴォンヌ・ロリオ(P)+
シルヴァン・カンブルラン(指)*
ハンス・ロスバウト(指)+
南西ドイツRSO(*/+)
ヨーロッパ合唱アカデミー*

録音:2000年12月12日〜15日*/1953年10月6日
93-079
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」*
 ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459#
クララ・ハスキル(P)
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1952年セッション*/1956年ライヴ#
※原盤:SWR放送
93-080(5CD)

ギーレン生誕75年記念エディションBOX
ベートーヴェン:交響曲第8番[2001年1月21-22日]/
 ピアノ協奏曲第3番*[1994年4月20日]
 大フーガ(ギーレン編)[1993年10月9日]
シューベルト:交響曲第9番「グレート」[1996年4月27日]
J・シュトラウス:春の声[1998年9月4日]
ブルックナー:交響曲第6番[2001年3月29日]
バッハ(シェーンベルク編):前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV.552[1996年8月22日]
スクリャービン:交響曲第3番「神聖な詩」[1975年5月22-23日]
ブゾーニ:悲歌的子守歌Op.42[1995年2月3日]
ラヴェル:海原の小舟[1997年1月9日]
ストラヴィンスキー:ロシア風スケルツォ[1996年4月17日]
シェーンベルク:幸福の手Op.18+[1996年8月27-28日]
ベルク:演奏会用アリア「ワイン」#[2002年3月22日]
ウェーベルン:管弦楽の為の5つの小品Op.10
[2001年3月26日]
ウェーベルン:カンタータ第1番Op.29**[1990年9月13日]
エドゥアルト・シュトイアマン:管弦楽の為の変奏曲(1958)[1991年5月24日]
ギーレン:アンサンブル「義務と嗜好」[1990年2月12日]
ステファン・リトウィン(P)*
ジョン・ブレッヒェラー(Br)+
メラニー・ディーナー(S)#
クリスティアーネ・エルツェ(S;**)
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO
ベルリン放送cho**
93-081
ハイドン:ピアノ・ソナタ集
 第1番/第3番/第4番/第7番/第8番/
 第34番/第37番/第44番/第46番
マリア・ベルクマン(P)

録音:1961年-1996年スタジオ(第1−8番のみステレオ)
93-083
映画「007」の音楽 ディーター・ライト(指)
カーザースラウテルン
南西ドイツ放送O
93-084
べートーヴェン:交響曲第1番/第2番 ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2002年8月29日リーダーハレ(ライヴ)
93-085
べートーヴェン:交響曲第3番「英雄」/第4番 ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2002年8月30日、リーダーハレ(ライヴ)
93-086
べートーヴェン:交響曲第5番「運命」/第6番「田園」 ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2002年9月3日、リーダーハレ(ライヴ)
93-087
べートーヴェン:交響曲第7番/第8番 ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO
録音:2002年9月5日、リーダーハレ(ライヴ)
93-088
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 カミラ・ニュールンド(S)
イリス・フェルミリオン(A)
ヨナス・カウフマン(T)
フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(Bs)
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO、
ゲヒンゲン・カントライ

録音:2002年9月8日、リーダーハレ、シュトゥットガルト(ライヴ)
93-089(6CD)
ベートーヴェン:交響曲全集
[第1番−第9番「合唱」]
ボーナスCD…ノリントンが語る「モダン・オケとのピリオド・アプローチによるベートーヴェン演奏」について
カミッラ・ニルンド(S)
イリス・フェルミリオン(A)
ヨナス・カウフマン(T)
フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(Bs)
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO
93-091(2CD)
ベルリオーズ:オラトリオ「キリストの幼時」 クリスティアーネ・エルツェ(S)
マーク・パドモア、
フランク・ポセール(T)
ラルフ・ルーカス、
ベルンハルト・ハルトマン(Bs)
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO
同声楽アンサンブル
93-093
フリッツ・ヴンダーリヒ、アリア集
モーツァルト:「魔笛」/「ツァイーデ」
ベートーヴェン:「フィデリオ」
カールマン:「マリツァ伯爵令嬢」/「皇后ジョセフィーヌ」
ケルビーニ:「水運び」
キーンツル:「アルプスの牧歌」
からのアリア
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
カール・シューリヒト(指)
ヴィリー・マッテス(指)、他

シュトゥットガルトRSO
録音:1956年-1963年
93-094
ユダヤのクラリネット音楽
グリゴーリー・クレイン(1879-1975):4つの無言歌Op.23/3つの無言歌Op.38
ブランドマン(1901-1992):民謡による変奏曲Op.12
フィテルベルク(1879-1953):婚礼に
ヤコヴ・ワインベルク(1879-1956):カンツォネッタ/子供の輪舞
ボリス・レヴェンソン(1884-1947):ユダヤ舞曲Op.68
ユリアン・クレイン(1913-1996):3つのユダヤの歌/子守歌/ラプソディ
ヴォルフガング・マイヤー(Cl)
ヤーシャ・ネムフォツ(P)
93-096
クレメンティ:ピアノ作品集
カプリッチョ第1番変ロ長調Op.17
カプリッチョ第4番ホ短調Op.47-1
ピアノ・ソナタ ニ長調Op.40-3
「モンフェッリーナス」Op.49 より
リーリャ・ジルベルシュテイン(P)
93-097
マーラー:交響曲第1番「巨人」
アイヴズ:夕暮れのセントラルパーク
 答えのない質問
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:2002年6月11日、フライブルク
93-098(2CD)
マーラー:交響曲第9番*
ブーレーズ:リテュエル(ブルーノ・マデルナ追悼の為の)+、
 ノタシオン I-IV, VII+
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:2003年6月27日-7月4日、フライブルク、コンツェルトハウス*/1990年9月19-21日、バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ

93-101
マーラー:交響曲第5番 ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:2003年12月9日-10日、フライブルク、コンツェルトハウス、ライヴ
93-103
ベルリオーズ:幻想交響曲
 序曲「宗教裁判官」
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2003年 ライヴ
93-105(2CD)
ベルリオーズ:歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」 ブルース・フォード(T;チェッリーニ)
ローラ・クレイコム(S;テレーザ)
フランツ・ハヴラタ(B;バルドゥッチ)
モニカ・グループ(Ms;アスカーニオ)
クリストファー・マルトマン
(Br;フィエラモスカ)、他
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO、
ライプツィヒMDR放送cho

録音:2003年9月19日、ライヴ
「ローマの謝肉祭」の元になった作品としても知られるこのオペラ、ベルリオーズが大変な意気込みで作曲した熱気に溢れる傑作にもかかわらず、1838年のオペラ座での初演は無残な失敗。ずっと経った1852年に、リストの後援で改作してワイマールで上演、ようやく好評を得ました。ノリントンはこのワイマール稿を選択、正規盤として初録音となりました。至難のチェッリーニ役を歌うのは、ロッシーニ・テノールとして一世を風靡したブルース・フォード。ヒロインのテレーザは、近年フランスで活躍するローラ・クレイコム。二人ともテキサス出身。テレーザの父バルドゥッチには、バイエルンの名バス、フランツ・ハヴラタ、ズボン役のアスカーニオにはモニカ・グループと、強力なキャスト。そして何といってもノリントンの見事な指揮っぷり!ベルリオーズの強い思い入れがヒシと感じられる名演です。傑作の名演の優秀録音、これは聞かねば!  (Ki)
93-106
ケクラン:星空の詩Op.129
ファブリチウス博士Op.202
(シャルル・ドルフュスの小説にもとづく交響詩)
クリスティーヌ・シモナン(オンド・マルトノ)
ハインツ・ホリガー(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2003年2月24日-26日、ジンデルフィンゲン・シュタットハレ
93-109
ワイル:7つの大罪/クオドリベッド アニア・シリア(S)
ユリウス・プファイファー(T)
アレクサンダー・ユデンコフ(T)
ベルンハルト・ハルトマン(Br)
トルステン・ミュラー(Bs)
グジェゴジュ・ノヴァーク(指)
カイザーラウテンSWR放送O

録音:2002年9月
93-110
レーガー:ヴァイオリン・ソナタ集
 第8番ホ短調Op.122*/第9番ハ短調Op.139#
ナッフム・エーリッヒ(Vn)
ジークフリート・マウザー(P)

録音:2002年6月12日*/2000年11月22日#

93-111
ラヴェル:管弦楽曲集
クープランの墓*、歌曲集「シェエラザード」+
古風なメヌエット#、ツィガーヌ**
「ダフニスとクロエ」第1&第2組曲*
アーリン・オジェー(S)+
ピーナ・カルミレッリ(Vn;**)
エルネスト・ブール(指)南西ドイツRSO

録音:1974年*、1975年+、1977年#、1967年**
1913 年生まれで2001 年に亡くなった、フランス生まれの現代音楽のスペシャリストとして知られた巨匠ブールのこのラヴェルは、かつてAstreeからブールBOXとして販売されていましたが、セットの中でも特に人気の高かったもの。しかも、音質的にも更に改善されています。ラヴェルといえば色彩的なオーケストレーションが思い浮かびますが、ブールの資質とオケの特性もあって、このラヴェルは限りなくモノトーンで、徹底的にストイック!曲の構成とハーモニーの綾をとことん解きほぐしています。SONY時代のブーレーズ盤に似ていなくもないですが、ブールの演奏は、モーツァルトの名演でも明らかなように、内面から滲み出るような味わいも兼ね備えています。安易な雰囲気には意地でも流れないクールな手ごたえを求める方には恰好のアイテム。共演者の顔ぶれも魅力的!良質なステレオ録音。【湧々堂】
◆お客様レヴュー
93-112
ラフマニノフ:晩祷Op.37 ウルリケ・コッホ(A)
アレクサンドル・ユデンコフ(T)
ミハイル・ニキフォロフ(Bs)
マーカス・クリード(指)
シュトゥットガルト放送
声楽アンサンブル
93-113
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番
 ピアノ協奏曲第2番Op.102/
 小協奏曲Op.94(イリヤ・ディモフ編)
フロリアン・ウーリク(P)
ペーター・ライナー(Tp)
イジー・スターレク(指)
カイザースラウテルンSWRO
ショスタコーヴィチの2曲のピアノ協奏曲に加えて、もともと2台のピアノ用に作られた「小協奏曲」をイリヤ・ディモフがピアノと室内管弦楽用にオーケストレーションしたものの世界初録音が入っているのが注目です。冒頭など、変に物々しくなっていて、オリジナルの2篇の協奏曲にへけをとらぬ毒がたまりません。ドイツのウーリクは珍品に意欲を燃やす見所ある若手です。 (Ki)
93-114
クリスマス音楽の300年
ブレトリウス:3つのモテット
バッハ:「クリスマス・オラトリオ」〜シンフォニアとアリア「偉大な主よ」*
ハイドン:カンティレーナ「ひとりの乙女よ、ひとりの召使い」#
レーガー:ああイエスよ
ニコライ:クリスマスの思い出+
ストラヴィンスキー:クリスマスの歌による変奏曲
ブリテン:クリスマス・キャロルによる変奏曲
オラフ・ベーア(Br)*
スーザン・グリットン(S)#
マインツ大聖堂cho+
南西ドイツ・カイザースラウテン放送O
南西ドイツ放送ヴォーカルアンサンブル
93-116
クライバー親子によるボロディン
ボロディン:交響曲第2番(2種の演奏)
カルロス・クライバー(指)
シュトゥットガルトRSO*
エーリヒ・クライバー(指)NBC響#

録音:1972年SWRスタジオ(ステレオ)*、1947年12月20日ニューヨーク(モノラル・ライヴ)#
93-117(2CD)
グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):ヴァイオリンとピアノの為の作品全集
パルティータ
ヴァイオリン・ソナタ第2番/第3番/第4番/第5番
ユーモレスク、コリサンカ、ヴィトラツ、調べ、
2つのオベルキ、コンチェルティーノ、奇想曲、
主題と変奏、3つの舞曲
ピオトル・プワフネル(Vn)
エヴァ・クピーク(P)
※世界初録音
93-119
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」*
ワーグナー(ラインルドルフ編):「パルシファル」交響的ハイライト#[第1幕前奏曲/転景の音楽と第1幕の終景/第3幕への前奏曲/聖金曜日の音楽/転景の音楽/聖杯の動機と第3幕終曲
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2004年3月10-12日ライヴ*/2004年7月10日-11日ライヴ#
93-120(4CD)

ツェンダー/シューベルト:交響曲全集 ハンス・ツェンダー(指)南西ドイツRSO

録音:1999年〜2004年(ステレオ)
93-121
バッハの音楽書庫からVol.1
アルビノーニ:協奏曲ホ短調Op.2-2
フランチェスコ・バルトロメオ・コンティ:モテット「わが心は疲れ果て」
ロカテッリ:合奏協奏曲 へ短調Op.1-8
ヘンデル:カンタータ「見捨てられたアルミーダ」HWV.105
バッハ:管弦楽組曲第1番
シビッラ・ルーベンス(S)
トーマス・ヘンゲルブロック(指)
バルタザール=ノイマン・アンサンブル&cho

録音:2001年1月20-22日
旧番号93.038 新装再発。ジャケットがヘンゲルブロックの顔面になり、シリーズとしてジャケットデザインの統一。 (Ki)
93-122
ペテルブルグからエルサレムへ
ブロッホ:ヘブライ瞑想曲
 ユダヤ人の生活から
サミンスキー:ハシディック舞曲
 瞑想曲
ツェイトリン:エリ・シオン
ストゥチェフスキー:楽しい行進曲
 シル・イェフディ/イスラエル組曲
アクロン:神秘的断章、
ジノーヴィ・フェルドマン
:詩曲、
ロソフスキー:狂詩曲(レシタティーヴォとハシディック舞曲)
ダーヴィド・ゲリンガス(Vc)、
ヤーシャ・ネムツォフ(P)
世界初録音中心で、根強い支持層を持つロシア・ユダヤ音楽シリーズ。資料的な価値のみならず、独特な妖しい臭気に満ちた世界を楽しめます。今回は大物チェロ奏者ゲリンガスによるチェロ・アルバム。こうした作品をゲリンガス級の演奏で聴くことができるのは超豪華と申せましょう。熱さと緊張感に満ちた名演を繰り広げています。   (Ki)
93-124
マーラー:交響曲第10番(クック版) ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:2005年3月17-19日
全集(93.130)収録のアダージョ(89 年録音)とは別に、第10番全曲が登場。未完に終わった第10番といえば、新たにさまざまな完全版による演奏も注目される中で、ギーレンがここでクック版を採用している点も興味深いところです。「驚くべきことに、ファクシミリスコアに目を通して得た私の最初の印象は正反対に変化した。つまり、最初に見たときよりもはるかにたくさんのマーラーがここにはあると。かつては要らないとまで考えていたフィナーレ。今ではとても普通でないくらいに焼きついている。明らかにクックにはマーラーの魂が乗り移っていた!」−ミヒャエル・ギーレン(ちなみにカーペンター版については退屈だとまで言い切っています。) 実際にこの言葉を裏付けるように、充実し切ったフィナーレは最大の聴きどころ。端的に旧録との比較が可能なアダージョにしても、より長大化する傾向がみられます(前回22 分13 秒に対して今回24 分46 秒。このような全曲を通じての圧倒的な響きの豊かさも、優秀な録音あればこそ確かなものとなりました。繊細と粗暴。甘美とグロ。マーラーの音楽のみせる複雑で多様な面を気付かせてくれる点で、ギーレンによる演奏はいつも新鮮な刺激に満ちています。   (Ki)
93-125
ケクラン:ペルシアの時Op.65
シェスタ、出発を前に、キャラヴァン、
宵闇の中を登る、涼しい朝、高地の谷で、
町の眺め、通りを渡って、夕べの歌、テラスに差す月光、オーバード(朝の歌)、
真昼の太陽のもとのバラ、影の中、
大理石の泉のそばで、アラベスク、
夕映えの丘、物語する人、
a)イントロダクション、b)瓶の中の精霊、
c)魔法をかけられた宮殿、 d)若人の踊り、
e)庭に注ぐ月光、夕べの平安、墓地にて、
夜の回教僧たち?荒れ果てた地に差す月光
ハインツ・ホリガー(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2004年1月
シャルル・ケクラン(1867〜 1950)はフォーレの「ペレアスとメリザンド」やドビュッシーの「カンマ」のオーケストレーションを行っていて、さらに和声や対位法の教科書を書いたことからもわかるように「もう一人のオーケストラの魔術師」というべき存在ですが、ありがちな「技のためのわざの追求」に陥らず、美しいハーモニーとメロディをけれんみなく創造した作曲家でした。この「ペルシアの時」(1916 管弦楽版、ピアノ版も有り)はピエール・ロティの旅行記を題材に想像力の翼を広げて作曲された作品で、ケクランの持ち味である「穏やかな抒情」を湛えた傑作です。ケクランはフランス音楽史の上ではフォーレ、マスネの世代と「6人組」との間に位置する作曲家になりますが、それだけに作風は19 世紀と20 世紀の音楽のいいとこ取りになっています。急速に再評価されているケクランの魅力の秘密がよく分かる1枚!!     (Ki)
93-126
イスラエルのヴァイオリン音楽
ベン=ハイム:ヴァイオリン・ソナタ
アベル・エールリヒ:バシュラヴ、
エレミアとスピノザ、忘却から成る灰
モルデカイ・セテル:ヴァイオリン・ソナタ
ハイム・アレクサンデル:プロローグとエピローグ
コーリャ・レッシング(Vn)
イスラエル音楽と言っても、新興国家ゆえまだ確固とした歴史がありません。ここに収められたものは、いずれも20世紀初頭頃にドイツで生まれ、その地で音楽教育を受けたユダヤ人作曲家たちが、成人後移住したイスラエルで独自の音楽を生み出そうと模索する姿がうかがえます。東方的な素材を西欧的書法で処理した独特の味わいに満ちています。 (Ki)
93-127
バルトーク:4つの管弦楽曲
 ヴァイオリン協奏曲第1番*
 弦楽器.打楽器とチェレスタの為の音楽
クリスティアン・オステルターク(Vn)*
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:2003年 ライヴ
「弦打チェレ」は、ギーレンにいままで録音が無かったのはちょっと意外なほど。すべての楽器が洪水のように押し寄せるフィナーレなんてもう、凄まじいことになっています。なお、ギーレンに抜擢されたソリストのオステルターク。ドイツ=ハンガリー系の音楽一族の流れを汲む彼は1963年カールスルーエ生まれ。ヴァレリー・グラドウとライナー・クスマウルに師事した俊英です。 (Ki)
93-128
ハンス・ツェンダー:作品集
シューマン・ファンタジー(1997)*
[前奏曲/廃墟(シューマン「幻想曲Op.17」第1楽章による)/間奏曲I/凱旋門(「幻想曲」第2楽章による)/間奏曲II/静かな夜(「幻想曲」第3楽章による)]
Brado(チェロとオーケストラの為の)#
ハインリヒ・シフ(Vc)#
シルヴァン・カンブルラン(指)*
ハンス・ツェンダー(指)南西ドイツRSO
シューマン・ファンタジーは、文字通りシューマンのピアノ曲、ファンタジー作品17 をオーケストレーションしたもの。シューマンの偉大なるピアノ作品は、完全にピアノのために書かれていながら、ホルンや弦楽器の音色を思わせる響きがでてくるときがあります。このことが、ツェンダーをピアノ作品をオーケストラ化することへと向かわせました。カンブルランによる指揮で、見通しがよく、ハーモニーのひとつひとつがくっきりと明晰な仕上がり。「Brado」とはチベットの言葉で「〜の間に」を意味しています。この作品は、ソロとトゥッティという二つのものの間をいったりきたりします。静寂と喧騒、単音と和声、様々な対立する要素が次々と提示され、次第に熱を帯びてクライマックスをむかえます。ハインリヒ・シフのソロの名手ぶりに注目です。 (Ki)

93-129(2CD)
バーデン=バーデン放送局音源によるモーツァルト
ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488*
ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218+
ホルン協奏曲第3番変ホ長調 K.447#
レチタティーヴォとアリア「どうしてあなたが
忘れられるだろう? ... 心配しなくとも
よいの、愛する人よ」 K.505**/
ピアノ協奏曲第14番変ホ長調 K.449##
ヴァイオリン協奏曲第3番 K.216++/
アリア「お願い私の苦しみの理由を聞かないで」 K.420(***)/
アリア「もし恋人の運命の」 K.209(***)/
ホルン協奏曲第2番変ホ長調 K.417#
フリードリヒ・グルダ(P;*/##)
アルテュール・グリュミオー(Vn)+
デニス・ブレイン(Hrn)#
シュザンヌ・ダンコ(S;**)
マリア・ベルクマン(P;**)
ヘンリク・シェリング(Vn;++)
ピーター・ピアーズ(T;***)
ハンス・ロスバウト(指)(*/#/**/##)
エルネスト・ブール(指)(+/***)
パウル・ザッハー(指)++
バーデン=バーデン南西ドイツRSO

録音:1962年1月15日*&16日##/1959年3月2日+/1953年5月6日#/1953年11月13日**/1960年4月13日++/1959年11月19日(***)、以上ハンス・ロスバウト・スタジオ、バーデン=バーデン(*/+/#/**) (全てモノラル)
1950年代を中心に、バーデンバーデンで放送用に収録されたモーツァルトの録音です。協奏曲が中心となっていて、そのソリストが豪華!ピアノはグルダ、ヴァイオリンはグリュミオーにシェリング、ホルンはブレイン!さらにダンコとピアーズの名歌手も揃えて、ちょっとビックリの内容。しかも音質が当時としてはどれも非常に良いのに二度ビックリ。また、モーツァルトには定評あるロスバウトのすっきり見通しの良い伴奏も上々。  (Ki)
93-130(13CD)

マーラー:交響曲全集 ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO他

録音:2002年6月11日-13日(第1番)/1997年2月、ライヴ(第3番)/2003年12月9日&10日(第5番)/1998年12月8日-18日(第8番)/2003年6月30日-7月4日(第9番)、以上 コンツェルトハウス、フライブルク/1996年6月3日-7日(第2番)/1993年4月19日-23日(第7番)/1989年11月16日&17日(第10番アダージョ)、以上 ハンス・ロスバウト・スタジオ、バーデン=バーデン/1988年2月23日-26日、ブラームスザール、カールスーエ(第4番)/1999年9月7日-10日、フェストシュピールハウス、バーデン=バーデン(第6番)
93-131(2SACD)
ベルリオーズ:レクイエム トビー・スペンス(T)
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO
シュトゥットガルト
SWRヴォーカルアンサンブル
ライプツィヒMDR放送cho

録音:2003年5月9日
ベルリオーズの声楽大作のなかでも、その鬼才ぶりが最大限に発揮されたこの名曲、ノリントンが見事な演奏を繰り広げ、それを超優秀録音でバッチリ捉えてSACD になりました!この曲、「怒りの日」や「涙の日」での巨大なオーケストラの大爆発(8対のティンパニ、4群の別働ブラス隊、合唱が飛び交う!)があるかと思えば、「私を捜し」では無伴奏合唱が静かに歌うという、演奏者には実にやっかいな作品。これまで、やかましいだけの演奏や、理知的過ぎて面白くない演奏、さらには演奏は良くても録音が足を引っ張っているというものも少なくなく、満たされなかった方々には、このCD は理想的なことでしょう!迫力は有無を言わせず、ことに「涙の日」は壮絶!それでいて打ち震える感動もジックリ。もちろんノリントンならではの<ピュア・トーン>は絶大で、あらゆる響きが混濁なく鳴り切っています!!これほどベルリオーズの両面性を鮮やかに描いた演奏はなかったでしょう。そしてそれを見事に捉えた録音、これは感激モノ!SACD はもちろん、通常CD として再生しても、十分満足できることでしょう!! (Ki)
93-132
メンデルスゾーン:交響曲第1番
 交響曲第5番「宗教改革」
ノリントンによる両曲のコンサート前説(英語)
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO
93-133
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
交響曲第4番「イタリア」
ノリントンによる両曲のコンサート前説(英語)
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2004年シュトゥットガルト、ヨーロッパ音楽祭ライヴ
93-134
ブラームス:悲劇的序曲、交響曲第1番+ ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:1995年12月14日、1995年5月17日+
ブラームス交響曲全集シリーズ第1弾!いずれも初出。怒涛の悲劇的序曲に始まり、きわめて振幅の大きな表現はそのまま交響曲へと引き継がれて行きます。緩徐楽章におけるデリケートな美しさも印象深く、そしてスケールが途方もなく雄大なフィナーレ。明晰なスコア・リーディングで知られるギーレンと長年の手兵との息の合ったところが遺憾なく発揮された内容。SWR 提供の正規音源で、録音も見事。  (Ki)
93-135
ブラームス:交響曲第2番
 ハイドンの主題による変奏曲+
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:2005年5月25-31日コンツェルトハウス/1996年1月16日ハンス・ロスバウト・スタジオ+
第1番&悲劇的序曲(93.134)に続くギーレン&南西ドイツ放送響のブラームス・シリーズ第2弾。2005年録音の第2 交響曲はフレーズの受け渡しも明快なヴァイオリン両翼型。ギーレンは現代音楽の旗手としての顔から、その演奏は鋭く鮮烈なイメージばかりが先行しがちですが、近年では振幅の大きな表現とたっぷりとした響きが際立っています。まさにここでのブラームスがそれ。充実しきった迫力のフィナーレあたり息を呑むほどの素晴らしさです。一方、指揮者とオケの技量が否応なく問われるハイドン変奏曲。この種の作品こそギーレンにうってつけの内容と言えるでしょう。収録時期と場所は異なりますが両曲ともきわめて優秀な録音です。  (Ki)
93-136
ブラームス:交響曲第3番*
 交響曲第4番ホ短調Op.98+
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:1993年5月3-4日*、1989年4月28日-5月3日+
初出の第3番は録音時期こそ遡るものの、第2番にみられた濃厚で振幅の大きな表現へと傾斜を深めつつあることを感じさせる充実の出来栄え。オケは例によってヴァイオリン両翼型の配置となっており、各声部が明瞭に聴こえてくる明快な音作りにギーレンの持ち味が活きています。また、インターコード盤と同一音源の第4番も、新たに施されたリマスタリングによりいっそう感銘の深いものとなりました。  (Ki)

93-137
マーラー:交響曲第1番「巨人」(花の章付) ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2004年 ライヴ
ピリオド・アプローチの大本命’ノリントンが手兵シュトゥットガルト放送響とともにマーラー交響曲全集シリーズを始動!第1弾は2004年来日公演でも大反響を呼んだ「巨人」。実演とまったく同じで、舞台上左右両翼に第1・第2 ヴァイオリンを配置する型を採り、“ヴィヴラートを排した”オケ。そして、ここでもやはり「花の章」を復活させた形での演奏となっています。作曲者が実際に耳にした、音楽が生まれた瞬間の新鮮な響き。ノリントンが云うように6 年かけて徹底的に追求した成果が演奏に盛り込まれています。ノリントン自身による楽曲解説と演奏についての日本語対訳付き。「花の章」を復活させたことの必然的な理由が明確に述べられているほか、第1交響曲成立の背景についてなど、このあたりたいへん読み応えのある内容となっています。  (Ki)
93-139(2CD)
マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」
ハイドン:交響曲第86番ニ長調Hob.I-86*
カール・シューリヒト(指)シュトゥットガルトRSO
ハンニ・マック=コザック(S)、
ヘルタ・テッパー(A)、
シュトゥットガルトSWR声楽アンサンブル、
シュトゥットガルト・バッハcho
録音:1958年4月17日、1954年5月20日*
すべてSWR アーカイヴ収蔵の正規音源。「カール・シューリヒト・コレクション1950 − 1966」(93.140)のボーナス盤として収録されていた内容がようやく単独で入手できるようになりました。 巨匠の貴重な至芸に触れられるのは無上の喜びといえますが、とくにハイドン。終楽章の速めのテンポでもピシッとみごとに揃った低 弦のパッセージは、これぞシューリヒト名人芸のきわみともいえる聴きどころとなっています。なお、このハイドンについては先ごろ mediciMASTERS(MM.016)からも同一の内容がリリースされたばかり。マスタリング・エンジニアの違いによる音の仕上がりを聴き比 べてみるのも興味深いところです。 (Ki)


93-140(20CD+DVD)

カール・シューリヒト・コレクションBOX

(1)マーラー:交響曲第2番「復活」
(2)ハイドン:交響曲第86番ニ長調
(3)ベートーヴェン:交響曲第7番
(4)ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
(5)「コリオラン」序曲
(6)ブラームス:交響曲第2番
(7)ブラームス:運命の歌Op.54/悲歌Op.82
(8)ブラームス:ドイツ・レクイエム
(9)ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
(10)ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調
(11)ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
(12)ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
(13)ブルックナー:交響曲第9番ニ短調
(14)ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死
(15)グリーグ:演奏会用序曲「秋に」
(16)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
(17)ヘルマン・ゲッツ:ヴァイオリン協奏曲Op.22
(18)ローベルト・フォルクマン:序曲「リチャード3世」
(19)ハイドン:交響曲第100番「軍隊」
(20)ハイドン:チェロ協奏曲 ニ長調
(21)ハイドン:交響曲第95番ハ短調
(22)R・シュトラウス:アルプス交響曲
(23)モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
 交響曲第38番ニ長調「プラハ」
(24)モーツァルト:交響曲第40番ト短調
(25)モーツァルト:「魔笛」〜なんと美しい絵姿**
(26)モーツァルト:「いいえあなたにはできません」K.419
(27)モーツァルト「フィガロの結婚」〜愛の神よ照覧あれ
(28)モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」
(29)モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番
(30)レズニチェク:シャミッソーの詩「悲劇的な物語」に基づくバリトン独唱と大管弦楽の為の主題と変奏
(31)R.シュトラウス:「グントラム」第1幕前奏曲
(32)プフィッツナー:「ハイルブロンのケートヒェン」序曲
(33)レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ
(34)シューマン:「マンフレッド」序曲
(35)シューマン:序曲、スケルツォとフィナーレ
(36)メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」
(37)メンデルスゾーン序曲「フィンガルの洞窟」
(38)メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」より
(39)ワーグナー:「パルシファル」第1幕前奏曲
(40)ワーグナー・「トリスタンとイゾルデ」第1幕前奏曲
(41)ワーグナー:「神々の黄昏」より/ジークフリート牧歌
(42)ワーグナー:「パルシファル」〜聖金曜日の音楽
(43)ワーグナー:同第3幕フィナーレ(合唱なし)
(44)シューマン:交響曲第2番
(45)マーラー:交響曲第3番


DVD/NTSC 4:3、字幕:独・英・仏
ロルフ・ウンケル監修「シューリヒト〜生涯の肖像」[1957年]
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)[1958年]
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」〜終楽章[1956年]
全てカール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

(1)ハンニ・マック=コザック(S) 
 ヘルタ・テッパー(A)
 シュトゥットガルトSWR声楽アンサンブル、
 シュトゥットガルト・バッハcho/1958年4月17日
(2)1954年5月20日
(3)1952年10月24日
(4)マリア・シュターダー(S)、マルガ・ヘフゲン(A)
 マーレイ・ディッキー(T)、オットー・ヴィーナー(Br)
 /1961年9月13日
(5)1952年9月25日
(6)1966年3月16日放送セッション、ステレオ
(7)1954年1月放送セッション
(8)マリア・シュターダー(S)、ヘルマン・プライ(Br)
 /1959年11月4日-9日放送セッション
(9)1955年4月5日
(10)1962年10月18日
(11)1953年3月6日
(12)1954年3月10日
(13)1951年11月2日
(14)1950年4月29日
(15)1954年12月2日
(16)ハンスハインツ・シュネーベルガー(Vn)
 /1960年9月15日
(17)ロマン・シマー(Vn)/1953年4月10日
(18)1952年9月12日
(19)1958年4月8日
(20)エンリコ・マイナルディ(Vc)/1950年11月5日
(21)1955年4月5日
(22)1955年1月4日-7日
(23)1956年7月4日ルートヴィヒスブルク
(24)1961年5月19日シュヴェツィンゲン音楽祭
(25)フリッツ・ヴンダーリヒ(T)/1959年4月12日
(26)ルート=マルグレート・ピュッツ(S)/1959年4月9日
(27)エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)/1959年4月6日
(28)クララ・ハスキル(P)/1952年5月23日放送セッション
(29)クララ・ハスキル(P)/1956年7月4日
(30)バリー・マクダニエル(Br)
 /1960年2月12日放送セッション
(31)1956年3月20-23日放送セッション
(32)1956年1月20日放送セッション
(33)1950年11月5日放送セッション
(34)1960年12月放送セッション、ステレオ]
(35)1954年9月21日放送セッション
(36)1961年3月10日放送セッション
(37)1955年1月4日放送セッション
(38)1954年1月26日放送セッション
(39)1966年3月17日放送セッション、ステレオ
(40)1950年4月29日放送セッション
(41)1955年9月28日放送セッション
(42)1955年9月23日放送セッション
(43)1966年3月19日放送セッション、ステレオ
(44)1959年10月31日放送セッション
(45)ルート・ジーヴェルト(Ms)/1960年4月7日
シューリヒト・コレクションがたいへんお得なセットになって登場します。しかも、これまで単品発売されているすべてのアルバムと映像作品のほか、マーラーの「復活」とハイドンの第86 番が新たに追加されるというBOX だけの見逃せないポイントつき。絶品というほかないモーツァルト、ファンの熱い支持を受けるブルックナーやマーラー、そしてシューリヒトにとってシュトゥットガルト放送との最後の録音となった「ブラ2」などSWR蔵出しの音源の数々は貴重なものばかり。またドキュメントでは、シュターダー、マルツィといった共演経験のある豪華なキャストの回想インタヴューを通じて、彼が高潔な人格者であり誰からも慕われていたことが理解され、こちらも興味が尽きません。シューリヒトが70歳の1950年11月に始まり、亡くなる前年の1966年3月まで続いた手兵シュトゥットガルト放送交響楽団との偉大なる足跡。もはや今後これだけまとまった内容が表に出ることはないのではないでしょうか。  (Ki)
93-141
ベートーヴェン:交響曲第7番
シューマン:交響曲第2番+
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1952年10月24日ヴァルトハイム(ライヴ)/1959年10月31日放送セッション+ (共にモノラル)
93-142
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
 「コリオラン」序曲+
マリア・シュターダー(S)
マルガ・ヘフゲン(A)
マーレイ・ディッキー(T*
オットー・ヴィーナー(Br)
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO
シュトゥットガルト合唱教導協会
シュトゥットガルト・バッハcho
シュトゥットガルト放送声楽Ens

録音:1961年9月13日リーダーハレ(ライヴ)/1952年9月25日ゼンデザール(ライヴ)+ (共にモノラル)
93-143
ブラームス:交響曲第2番
 運命の歌Op.54+、悲歌Op.82#
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO
シュトゥットガルト放送声楽Ens

録音:1966年3月16日放送セッション(ステレオ)/1954年1月放送セッション(モノラル)+#
93-144
ブラームス:ドイツ・レクイエム マリア・シュターダー(S)
ヘルマン・プライ(Br)
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO
シュトゥットガルト放送声楽Ens.*

録音:1959年11月4日-9日放送セッション(モノラル)
93-145
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」 カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1955年4月5日シュトゥットガルト=デゲルロッホ・ヴァルトハイム(モノラル・ライヴ)
93-146
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1962年10月18日シュトゥットガルト、リーダーハレ(モノラル・ライヴ)
93-147
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調*
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死+
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1953年3月6日ライヴ*/1950年4月29日シュトゥットガルト=デゲルロッホ・ヴァルトハイム+
93-148(2CD)
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調*
交響曲第9番ニ短調+
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1954年3月10日*/1951年11月2日+、シュトゥットガルト=デゲルロッホ・ヴァルトハイム、ライヴ
93-149
グリーグ:演奏会用序曲「秋に」Op.11*
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番#
ヘルマン・ゲッツ:ヴァイオリン協奏曲 ト長調Op.22+
ロベルト・フォルクマン:序曲「リチャード3世」Op.68**
ハンスハインツ・シュネーベルガー(Vn)*
ロマン・シマー(Vn)*
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1954年12月2日、ゼンデザール・ヴィラ・ベルク*/1960年9月15日、リーダーハレ#/1953年4月10日、ゼンデザール・ヴィラ・ベルク#/1952年9月12日、ゼンデザール・ヴィラ・ベルク**  (以上モノラル・ライヴ)
93-150
ハイドン:交響曲第100番「軍隊」
 チェロ協奏曲 ニ長調#、
 交響曲第95番ハ短調+
エンリコ・マイナルディ(Vc)#
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1958年4月8日/ 1950年11月5日#&1955年4月5日+、ヴァルトハイム、シュトゥットガルト=デゲルロッホ(#/+) (以上モノラル・ライヴ)

93-151(2CD)
マーラー:交響曲第3番ニ短調
R・シュトラウス:アルプス交響曲#
ルート・ジーヴェルト(Ms)
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO、
シュトゥットガルト放送
声楽アンサンブル女声cho#、
シュトゥットガルト・エバーハルト=ルートヴィヒ・ギムナジウム児童cho#

録音:1960年4月7日リーダーハレ/1955年1月4日-7日ゼンデザール・ヴィラ・ベルク# (以上モノラル・ライヴ)
マラ3はアルヒフォン盤と年代違いの初出!
93-152
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」*
交響曲第38番ニ長調「プラハ」#
交響曲第40番ト短調+
歌劇「魔笛」〜なんと美しい絵姿**/
コンサート・アリア「いいえいいえあなたにはできません」K.419##/
歌劇「フィガロの結婚」〜愛の神よ照覧あれ++
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)**
ルート=マルグレート・ピュッツ(S)##
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)++
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1956年7月4日ルートヴィヒスブルク(*/#)/1961年5月19日シュヴェツィンゲン音楽祭+/1959年4月12日ゼンデザール・ヴィラ・ベルク**/1959年4月9日リーダーハレ##/1959年4月6日ゼンデザール・ヴィラ・ベルク、シュトゥットガルト++ (全てモノラル・ライヴ)
「第40番」が聴きもの。晩年(1961年)の円熟が枯れ切った境地には至らずにハリのある表現意欲として表出された名演で、第1楽章の独特のレガートの意味もも、オケの側にも完全に浸透しており説得力大。終楽章の第2主題でテンポ落とすアプローチも完全に堂に入っており、シューリヒトの同曲ライヴの中でも最も自然な流れを築いています。  【湧々堂】
93-153
シューリヒト&ハスキル
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」*
ピアノ協奏曲第19番ヘ長調 K.459+
クララ・ハスキル(P)
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1952年5月23日*/1956年7月4日(共にモノラル)
93-154
レズニチェク:シャミッソーの詩「悲劇的な物語」に基づくバリトン独唱と大管弦楽の為の主題と変奏*
R.シュトラウス:歌劇「グントラム」第1幕前奏曲+
プフィッツナー:劇音楽「ハイルブロンのケートヒェン」序曲#
レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガOp.132**
バリー・マクダニエル(Br)*
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1960年2月12日*、1956年3月20-23日+、1956年1月20日#、1950年11月5日(全てモノラル・ライヴ)
93-155
シューマン:「マンフレッド」序曲*
メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」+
シューマン:序曲.スケルツォとフィナーレ#
メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」**
 「真夏の夜の夢」〜序曲++/夜想曲##/スケルツォ##
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1960年12月(ステレオ)*/1961年3月10日+、1954年9月21日#、1955年1月4日**、1954年1月26日(++/##) (以上モノラル)
93-156
ワーグナー:楽劇からの管弦楽曲集
「パルシファル」第1幕前奏曲*
「トリスタンとイゾルデ」第1幕前奏曲+
「神々の黄昏」〜夜明けとジークフリートのラインへの旅/ジークフリートの葬送行進曲]#
ジークフリート牧歌#/
「パルシファル」〜聖金曜日の音楽**/第3幕フィナーレ(合唱なし)++
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1966年3月17-19日(ステレオ)(*/++)、1950年4月29日(モノラル)+、1955年9月28日#、23日**(以上モノラル)
93-157
ケクラン:フルートを伴う室内楽作品集
ジャン・ハーロウの墓碑銘Op.164(フルート,アルトサクソフォンとピアノの為のロマンス)
2つのフルートとクラリネットの為の三重奏曲
(ディヴェルティスマン)Op.91
フルート,ヴァイオリン,ヴィオラとピアノの為の組曲Op.55
フルート,クラリネットとファゴットの為の三重奏曲Op.92
2つのフルートの為のソナタOp.75
フルート,ホルンとピアノの為の2つの夜想曲Op.32bis
フルートとクラリネットの為のソナティヌ・モダーレOp.155a
初見用フルート小品Op.218(フルートとピアノの為の)
タチアナ・ルーラント(Fl)
ヤーラ・タル(P)
クリスティナ・ジンガー(Fl)
ディルク・アルトマン(Cl)
リボル・シーマ(Sax、Fg)
ヨアヒム・バンシュ(Hrn)
ミラ・ゲオルギエヴァ(Vn)
イングリッド・フィリッピ(Va)
オーボエや、クラリネット(98.446)など木管を使って、なんともおしゃれで素敵な作品を数多く残したケクラン。こちらフルートが主役の一枚もセンスの良さが光る内容です。ルーラントはシュトゥットガルト放送響の首席奏者。 (Ki)
93-158
SWR music ハイライト集
(1)ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
(2)ラヴェル:3つの歌
(3)レーガー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調Op.122〜第2楽章
(4)シューベルト:交響曲第4番〜第1楽章
(5)ヴァイル:クォドリベットOp.9〜第4曲
(6)ワインベルク:カンツォネッタ
(7)ベートーヴェン:交響曲第7番〜終楽章
(8)カーゲル:Rrrrrrr…
(9)ドビュッシー:交響詩「海」〜風と海との対話
(10)ケクラン:ファブリチウス博士Op.202〜終曲の合唱
(11)サミー・ネスティコ:ストライク・アップ・ザ・バンド
(12)マーラー:交響曲第5番〜アダージェット
(1)シューリヒト(指)シュトゥットガルトRSO[93.142]ステレオ、
(2) フーバー(指)シュトゥットガルト放送声楽アンサンブル[93.055]、
(3)エーリッヒ(Vn)マウザー(P)[93.110]、
(4) ツェンダー(指)南西ドイツRSO.[93.120] 、
(5)シリア(S)ノヴァーク(指)SWRカイザースラウテルン放送O.[93.109]、
(6) マイヤー(Cl)ネムツォフ(P)[93.094] 、
(7)ノリントン(指)シュトゥットガルトRSO[93.087] 、
(8)カーゲル(指)シュトゥットガルト放送声楽アンサンブル[93.054] 、
(9) カンブルラン(指)南西ドイツRSO[93.067]、
(10)ホリガー(指)シュトゥットガルトRSO[93.106]、
(11)ネスティコ&SWRビッグ・バンド[93.118] 、
(12) ギーレン(指)南西ドイツRSO

※[ ]内はオリジナル品番。
SWR音源から聴きどころをピックアップ。 
93-159(2CD)
ケクラン:管弦楽伴奏付き声楽作品集
ケクラン:エドモン・アロークールによる4つの詩Op.7
 2つの交響詩Op.43〜NO2
 秋の詩Op.13
 アンドレ・シェニエの2つの詩Op.23〜NO1
 3つの歌曲Op.17〜NO2,3
 古風な練習曲Op.46-2-4/
 アルベール・サマンの詩にもとづく6つの歌曲Op.31〜NO1
 亡き若い娘の思い出の為の葬送歌Op.37
フォーレ(ケクラン編):メリザンドの歌
ユリアーネ・バンゼ(S)
ハインツ・ホリガー(指)
シュトゥットガルトRSO
シュトゥットガルト
南西ドイツ放送声楽アンサンブル

録音:2004年1月19-23日、6月14-17日
SWRムジークの目玉、ホリガーによるケクラン・シリーズ最新作は、オケ伴奏つきの声楽作品集。フォーレを除いてすべてが初録音。CD2枚にも及ぶ内容は壮観!ここに収録されている1890年から1910年の間に書かれた歌曲は、ケクランの創作活動の原点というべきもの。初期のものでは書かれた時代を反映してか、シュトラウスやワーグナーばりにドラマティックな起伏に富んだ表情( Op.7、13 & 17 )。また、ぼんやりとあいまいな和声はドビュッシーや作曲の師フォーレを思わせ( Op.43、46)、一度聴くと不思議な魅力のとりこになるはず!
93-160
シューマン:交響曲第1番「春」/第3番「ライン」
ボーナス・トラック…交響曲第1番「春」のノリントンによるレクチャー(英語)
交響曲第3番「ライン」のノリントンによるレクチャー(英語)
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2004年 シュトゥットガルト、リーダーハレ、ライヴ
メリハリの利いた、なんとすがすがしく暖かい響き。ノリントン&シュトゥットガルトのコンビがシューマンをライヴ録音!しかも一挙に全集でのリリースです。「春」これが初録音。  (Ki)
93-161
シューマン:交響曲第2番/第4番

ボーナストラック…交響曲第2番のノリントンによるレクチャー(英語)
交響曲第4番のノリントンによるレクチャー(英語)
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2004年 シュトゥットガルト、リーダーハレ、ライヴ
93-176
ワインベルク:チェロ・ソナタ第2番 Op.63、
ショスタコーヴィチ
:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40、
ボリス・チャイコフスキー
:チェロ・ソナタ
ヨハネス・モーザー(Vc)、
パウル・リヴィニウス(P)
ショスタコーヴィチと、彼に可愛がられたふたりの弟子による旧ソ連のチェロソナタ集。当時のソ連にはロストロポーヴィチやシャフランがいたため、作曲家たちはチェロの技巧的・表現的な可能性を拡大することができ、また多くの名作が生まれました。いずれも20世紀の作品ながら現代的ではなく、ボルテージの高いアレグロ系音楽が魅力。2002年の第12回チャイコフスキー・コンクール、チェロ部門で特別賞受賞の若手、モーザーがフレッシュな感性で再現、ことにワインベルクとボリス・チャイコフスキーの新録音は大歓迎です。  (Ki)
93-230(6CD)
ノリントン/モーツァルト:交響曲集(19曲)
第1番K.16/第25番K.183/第41番K.551「ジュピター」
第12番K.110/第29番K.201/第39番K.543
第8番K.48/「ポストホルン」セレナードKV.320による交響曲/第40番K.550
第22番K.162/第33番K.319/第38番K.504「プラハ」
第19番K.132/第34番K.338/第36番K.425「リンツ」
第28番K.200/第32番K.318/第31番K.297「パリ」/第35番K.385「ハフナー」
ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2006年シュトゥットガルト、ヨーロッパ音楽祭(ライヴ)
2007年秋にスタートして2008年新春の来日公演に合わせてリリースされた、ノリントン&シュトゥットガルト放送響によるモーツァルトの交響曲シリーズ。2009年にノリントンが75歳を迎えるのをお祝いして、分売第1集から第6集までをひとつにまとめたセットが登場、しかも完全期間限定による超破格値でのご提供となります。後期6大を含む、ぜんぶで19曲のシンフォニーは、2006年のモーツァルト生誕250周年のアニヴァーサリーに演奏されたもので、一貫して同時代の演奏様式により作品の再創造を標榜するポリシーが徹底されています。すべての反復の指示に遵ったスコア。ヴァイオリンをステージ左右両翼に、通奏低音を中央に据えた楽器配置。加えて、編成も初演時のサイズを踏襲して曲ごとに変更するという念の要りよう。この結果、出てきた内容については、やはり同じ顔合わせによる不滅のベートーヴェン全集以来、最高の成果との呼び声が高いものとなりました。ピュア・トーンと呼ばれる、このうえなくあたたかく透明感を保持した美しいひびき。革新的なまでに音楽は活き活きとしているのに、どこまでも普遍性を感じさせるという驚き。しかも面白いのだから文句のつけようがありません。ノリントン&シュトゥットガルトが到達したかつてないモーツァルト。このチャンスをくれぐれもお見逃しなく。 (Ki)

93-164
マーラー:交響曲第4番ト長調 アヌ・コムシ(S)
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2005年9月22-23日、シュトゥットガルト、リーダーハレ、ライヴ
「マーラーの演奏で、あってはならない唯一のことは、退屈であることだ。」【ロジャー・ノリントン】
第1弾「巨人」(93.137)に続くマーラー・チクルス第2弾。シンプルで明るく楽しいムードいっぱいの第4 交響曲。“シュトゥットガルト・サウンド”としてすっかり定着した当コンビの特色は、ここでも素晴らしい効果を上げています。ステージ上左右両翼に配置した第1、第2ヴァイオリン・パート。背後に一列に並ぶコントラバス。ヴィブラートを排するなどのピリオド語法を導入したフレージング。さらにまた、花を添える独唱もたいへんチャーミング。美しく透明感のある声質で知的な歌唱を聴かせるコムシも、ノリントンの目指す方向性と重なるものです。かつていかなるオケもなし得なかった刺激的な試み。ノリントン&シュトゥットガルトによるマーラーは新鮮な驚きの連続で一瞬たりとも目が離せません。
(Ki)
93-165
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調 サー・ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトSWRRSO

録音:2006年1月19-20日、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール、ライヴ
ヴァイオリンからヴィブラートが消えて、いま未知のアダージェットがよみがえる。「巨人」、第4 番につづいて、ノリントン&シュトゥットガルト放送響によるマーラー・シリーズにいよいよ屈指の人気作第5 番が登場します。数多くのマーラー演奏がひしめく中にあって当コンビの個性を特徴付ける最大のポイントが、ヴィブラートを徹底して排した“シュトゥットガルト・サウンド”。かのクレンペラーが甘美すぎてムード音楽のようだと嫌ったアダージェットも、これまでとはまったく別次元の魅力で迫ります。もし彼がこの演奏を聴いたらどう感じることでしょうか。1900年当時に回帰した楽器配置も重要なポイント。すなわち左右両翼に振り分けられたヴァイオリンと、木管楽器の後ろに一列に並ぶコントラバス。ホルンを左側に、トランペット、トロンボーンとチューバは右側へと置く金管セクション。これによって得られる、どんなに響きの厚い箇所でも決して透明感を失わないサウンドこそノリントンが手兵とともに長年の歳月をかけて目指してきたもの。とびきりクリアな録音によってはっきりとつかめます。  (Ki)
93-166(2SACD)
マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」 シビッラ・ルーベンス(S)
イリス・フェルミリオン(Ms)
ロジャー・ノリントン(指)
SWR シュトゥットガルトRSO、
MDR ライプツィヒ放送cho

録音:2006年7月5日-7日、シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェンザール、ライヴ
かくも鮮烈な葬送行進曲と光明に転じるフィナーレとの見事なコントラスト。マーラーが狙った響きの再創造を掲げるノリントンと 手兵シュトゥットガルト放送響によるシリーズに、初めて合唱つきの大曲「復活」が登場します。 “モーツァルトやモンテヴェルディとおなじように、マーラーも歴史を意識して演奏されるべき、つまりピリオド・アプローチが必要 なのです”と力説するノリントン。ステージ上で第1、第2ヴァイオリンを左右に振り分け、コントラバスを背後一列に並べる特徴的 な楽器配置。弦楽器をはじめとする徹底したノンヴィブラート奏法。いつしか“シュトゥットガルト・サウンド”と呼ばれるようになっ た、こうした意欲溢れる試みの結果、美しいハーモニーと透明感のある響きがもたらされ、個々のフレーズは引き立ち振幅の大きな表 現が可能となりました。たとえば第2 楽章アンダンテ・モデラート。前作第5 番のアダージェットでも顕著だったように、どこまでも 澄み渡る美しさはほかに例をみません。さらに驚くべきは、クリアなサウンドが大編成の管弦楽に独唱、コーラスの加わるフィナーレ でもまったく変わることなく確保されていること。 従来のマーラー演奏とのギャップで賛否両論を巻き起こしている当シリーズ、このたびの「復活」も大いに話題になるのは間違いあり ません。なお、これまで同様にブックレットはノリントンによるまえがきを含めて日本語訳のついた仕様となっています。 (Ki)
93-169
ツェルニー:交響曲第6番ト短調
 大交響曲第2番Op.781
グジェゴシュ・ノヴァーク(指)
SWRカイザーラウテン放送O

録音:2004年6月/2005年2月
93-174
ジェルジ・クルターグ:合唱作品全集
ルイジ・ノーノの思い出Op.16(無伴奏混声合唱の為の)*
デジェー・タンドリの詩による8つの合唱曲(無伴奏混声合唱の為の)*
絶望と悲しみの歌Op.18(器楽つき混声合唱の為の6つの合唱曲)#
マルクス・クリード(指)
シュトゥットガルト
SWR声楽アンサンブル
アンサンブル・モデルン#

録音:2006年6月28-30日*、2006年3月20-23日#
93-175
インプレッションズ〜フルート、ハープと
弦楽三重奏の為のフランス音楽

フォーレ:子守歌Op.16、シチリアーナOp.78
ジョリヴェ:クリスマスのパストラール
クラ:フルート,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロとハープの為の五重奏曲
トゥルニエ:フルート,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロとハープの為の組曲
ロパルツ:前奏曲と海景と歌
リノス・ハープ五重奏団
[ソフィー・ハリンク(Hp)
ガビ・パ=ヴァン・リエ(Fl)
アネッテ・シェファー(Vn)
グンター・トロイフェル(Va)
ヤン・パシュ(Vc)]

93-177
クナッパーツブッシュのブラームス
ブラームス:交響曲第3番、
ハイドンの主題による変奏曲
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1963年11月15日ライヴ
シュトゥットガツト放送響ならではの清潔なアンサンブルと最晩年のクナの枯淡を極めた芸風が融合したことにより、かつての異様なまでにゴツゴツとした造型や毒気よりも、徹底的に作品の内面を重視したアプローチになっています。それでも巨大なスケール感と超低速、常軌を逸したアゴーギクの衝撃は相変わらず。終楽章の激烈なティンパニ追加もまさに入魂。「ハイドン変奏曲」はさらに彼岸の境地。最初のテーマから心ははるか彼方へ向けられ、現実離れした余情が漂います。第6変奏は例によって通常の倍の遅さで、しかも露骨なホルンの突出は田舎臭さ丸出しで、クナの面目躍如。 【湧々堂】
秘蔵音源のCD化がついに実現!ハイドン変奏曲も、従来のあらゆる演奏とまったく次元の異なった、叙事詩的雄大さに圧倒される大名演。また御存知第3交響曲も、8種ある録音のうち最後のもので、畏怖の念を抱くほどの巨大なエネルギーを持ちながら、深々と染み渡る豊かな感動に溢れた最高の演奏。いずれもクナの面目躍如たる感動に満ちています。シュトゥットガルト放送収録音源の蔵出しで、音の状態ももちろん優秀。  (Ki)
93-179
R.シュトラウス:夕べOp.34-1*
ノーノ:それはやさしい沈黙だろう#
ワーグナー(ゴットヴァルト編):夢(「トリスタンとイゾルデ」の為の習作)#
ノーノ:ディドーネの合唱+
ワーグナー(ゴットヴァルト編):温室で(「トリスタンとイゾルデ」の為の習作)#
ノーノ: 愛の歌+
R.シュトラウス:賛歌Op.34-2*
ボーナス・トラック…サンテンマーラー(ゴットヴァルト編):「リュッケルトの5つの詩」〜私はこの世に忘れられ**
マルクス・クリード(指)
シュトゥットガルトSWR 声楽アンサンブル
ストラスブール・パーカッション・グループ
録音:2004年11月22-24日、シュトゥットガルト=ゲンシャイデ、キリスト教会*/2004年10月27-29日+、シュトゥットガルト、SWR ヴィッラ・ベルク(+/#)/2004年12月15日、シュトゥットガルト=ガイスブルク教会、ライヴ**
93-180
シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」 フリッツ・ヴンダーリヒ(T) 
フーベルト・ギーゼン(P)

録音:1964年2月5日南西ドイツ放送曲室内楽スタジオ
有名な決定版ともいえる1966年のDGG盤(ミュンヘンでの録音)に先立つこと2年。同じ伴奏者フーベルト・ギーゼンによるピアノ。1曲目「さすらい」の第3,4節、7曲目「いらだち」の第3節、8曲目「朝の挨拶」の第3節、9曲目「水車屋の花」の第3節、第10曲「涙の雨」の第3,4節、第20曲「小川の子守唄」の第2,4節をヴンダーリヒはこの録音では歌っておりません。いかなる理由で歌わなかったのかは謎ですが、若々しいヴンダーリヒの声はいつもどおり実に魅力的です。モノラルではありますが放送局の録音のため素晴らしい音質で収録され、デジタルでリマスタリングされております。 (Ki)
93-181(2CD)
ヤナーチェク:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ「1905年10月1日街頭にて」
思い出、3つのモラヴィア舞曲、
主題と変奏〜ズデンカ変奏曲、霧の中で、
草陰の小道にて第1&2集
エヴァ・クピエツ(P)

録音:2005年4月13-14日、12月19-20日
エヴァ・クピエツは1992年のミュンヘン国際コンクールで優勝経験のある現代ポーランドを代表する女流ピアニスト。HANSSLER レー ベルからポーランドの作曲家、バツェヴィチ:ピアノ作品集(93 034)を録音。鮮やかな演奏を聴かせてくれました。2002年に初来日を 果たし、2007年9月にはスクロヴァチェフスキとショパンのピアノ協奏曲第2 番を演奏する予定。 ヤナーチェクのピアノ作品は技巧的ではありませんが特異な民族色を放ち、そこはかとなく漂う絶望感なるものが感じ取れます。民族主 義運動への共感を深めていたヤナーチェクを1905年10月1日ブルノでチェコ人のための大学創立を要求するデモと軍隊が衝突し一人の 労働者が死亡する事件に触発され「ピアノ・ソナタ」を作曲。「霧の中で」では臨時記号を効果的に使用し、霧の中を歩いているような不 安感と抑制の効いた作品。クピエツの郷愁を誘う音色で、これまで注目されにくかった作品も美しく仕上げています。 (Ki)
93-183
ギーレン/ストラヴィンスキー:交響曲集
3楽章の交響曲*、ハ調の交響曲#、
詩篇交響曲+
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO、
WDRケルン放送cho+

録音:2003年3月25日&26日*/2006年5月2日-4日#/2005年12月7日&8日+、以上フライブルク、コンツェルトハウス、ライヴ
それぞれ、収録順にニューヨーク・フィル、シカゴ響、ボストン響とアメリカを代表するスーパー・オケに捧げられた交響曲は、様式上すべて新古典主義時代と呼ばれる時期に書かれたもの。ほかならぬギーレンの新盤は、演奏は至難ながらも3大バレエがあまりに強烈すぎてマイナーな位置づけに甘んじているこれらの作品のイメージを一新する強力な内容といってさしつかえないでしょう。ボリュームをいっぱいに上げてみてください。3章の交響曲では「春の祭典」ばりに、野卑なリズムと音響の大洪水にたっぷり浸れます。刺激的なブラスの咆哮と大迫力のパーカッションを捉え尽くした優秀録音。かつてのカミソリのような切れ味に加えて、、近年はより響きも豊かな音楽作りへとシフトしている当コンビの充実ぶりを知るのにまたとない一枚となっています。  (Ki)
93-184
ギーレンのバルトークVol.2
バルトーク:バレエ「かかし王子」組曲*
 管弦楽の為の協奏曲#
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO

録音:2006年1月30-31日*
2005年12月8-14日#、フライブルク・コンツェルトハウス、ライヴ
93-185
ヴォルフガング・リーム:作品集
オーボエとオーケストラの為の音楽(1995/2002)*
Styx und Lethe(地底世界の二つの神秘的な川)#
第3の音楽(ヴァイオリンとオーケストラの為の)(1993)+
第1の二つの歌(ヴィオラ、チェロとオーケストラの為の)(1980)**
アレクサンダー・オット(Ob)*
ルーカス・フェルス(Vc)#
ゴットフリート・シュナイダー(Vn)+
深井碩章(Va;**)
ヴァルター・グリメル(Vc;**)
ハンス・ツェンダー(指)(*/#)
ミヒャエル・ギーレン(指)+
ヤン・レイサム=ケーニヒ(指)**
南西ドイツRSO(*/#/+/**)

録音:2002年5月2日*/1998年10月14日#/1993年5月6日+/1984年1月17日**
1曲目のオーボエのための音楽は、冒頭のオーボエ登場の場面からして篳篥を思わせる響きで、雅楽をほうふつとさせる静寂感と神 秘性に満ちた作品です。2 曲目はうってかわって、地底に流れる川の源泉を思わせる、大地の生命力を感じさせる作風。3曲目は未開 の地に鳴り響くドラムが登場したり、チェロによる神秘的な旋律が登場したりとヴァラエティに富んだ作品。ギーレンの指揮が冴え渡っ ています。4曲目はなんといっても、日本を代表するヴィオラ奏者の深井碩章のヴィオラが特筆ものです。   (Ki)
93-186
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 カルロ・マリア・ジュリーニ(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1996年9月20日ライヴ
シュトゥットガルト放送響とのブルックナー9番は、リハーサル付きの映像作品の音源(96 年9月19日)とは異なり翌20日のライヴ。マニアの間では知られながらも非売品の自主制作盤という形でしかこれまで入手が困難であったたいへん貴重なものです。後年につれて顕著なように、旋律を耽美的に極限まで遅いテンポで歌い尽してゆくのを特徴とするジュリーニのブルックナー。ウィーン・フィルとの最後の3曲(第9番は88年をはじめ、やはりフィルハーモニア管とのライヴによる第7(82年 / BBCL.4123、第8(83年 / BBCL.4159)といずれにおいても途方もなく巨大で充実の内容が聴き手を魅了してやみません。引退の前年、シュトゥットガルト放送響との当ライヴもまた然り。なるほど彼岸を連想させるかのようなアダージョの美しさはたとえようもなく、いつ聴いてもほんとうに素晴らしいかぎり。  (Ki)
93-187
列車のためのクラシカル音楽
ロンビ:コペンハーゲン蒸気鉄道ギャロップ、
コープランド
:ジョン・ヘンリー、
 鉄道のバラード、
アロイス・パッヒャーネグ
:出発進行! 列車は通り過ぎた、
イベール
:交響組曲「パリ」〜地下鉄、
ダンディ:交響組曲「海辺の詩」〜緑の水平線/ファルコナーラ、
エドゥアルト・シュトラウス
:ギャロップ「テープは切られた!」、
ドヴォルザーク(レオポルト編):ユモレスク変ト長調Op.101-7、
ヴィラ=ロボス
:バキアナ・ブラジレイラ第2番〜カイピラの小さな列車、
エドゥアルト・シュトラウス
:ポルカシュネル「蒸気をあげて!」、
レブエルタス:鉄道敷設から、
ヒルディング・ルーセンベリ
:抒情劇「アメリカ旅行」交響組曲(1932)〜鉄道のフーガ、
J・シュトラウス:ポルカシュネル「観光列車」、
バーンスタイン
:ミュージカル「オン・ザ・タウン」〜地下鉄乗車と空想のコーニー・アイランド、
オネゲル
:パシフィック231
イジー・スターレク(指)
カイザースラウテルン南西ドイツ放送O

録音:2005年10月13日-14日、11月29日-12月2日、2006年2月21日
1847年デンマークの最初の鉄道が開通した、これを記念して作られたのがハンス・クリスチャン・ロンビの「コペンハーゲン蒸気鉄道ギャロップ」です。ロンビはティヴォリ公園の音楽家として活躍。ティヴォリのオーケストラのためだけでも約700曲のギャロップ、ポルカ、ワルツなどのダンスミュージックを作曲しました。北欧のシュトラウスと呼ばれる由縁です。鉄道にちなんだ曲を集めたカイザーステルンの南西ドイツ放送管弦楽団とイジー・スターレクのアルバム<鉄道のリズムに乗って>は、ロンビのこの曲から出発します。パリはメトロ。「ユモレスク」は、蒸気機関車ファンだったドヴォルジャークへのオマージュとして。ニューヨークで休日を楽しむ水兵さんたちの足は地下鉄でしょう。終着駅へ運んでくれるのは、もちろん〈パシフィック231〉です。ルーセンベリの「鉄道のフーガ」は、これが初めてのCD録音。
93-188(2CD)
ショスタコーヴィチ:映画音楽集
新バビロンOp.18、一生のような一年Op.120a
カイ・アドマイト(P)
フランク・ストロベル(指)SWR放送O
ショスタコーヴィチが生涯にわたって創作し続けた映画音楽は、彼の作品のなかでも非常に重要ながら、楽譜の散逸などにより録音も少なく、未知の領域でした。ゆえに大歓迎のアルバムが登場します。「新バビロン」は1929年のサイレント映画のために作曲したもので、91分に及ぶ大作が初めて日の目をみました。交響曲第2番と第3番の間の所産で、初期ショスタコーヴィチの斬新でフレッシュな音楽を楽しめます。「一生のような一年」は1965年作の映画のための音楽。カール・マルクスを主人公としたもので、「バリケード」とか「バトル」といった題の曲にそそられます。 
93-190
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタOp.134
モイセイ・ヴァインベルグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番Op.37
ヴァイオリン・ソナタ第4番Op.39
コーリャ・ブラッハー(Vn)
ヤーシャ・ネムツォフ(P)
最近世界的な再評価が高まる旧ソ連の作曲家ミェチスワフ・ワインベルクですが、彼のヴァイオリンソナタ第3番と4番が世界初録音登場。ともに1947年の作で、全体ユダヤ的なメロディに満ち聴き応え満点。カップリングはショスタコーヴィチのヴァ イオリンソナタですが、この作品を1969 年にオイストラフが世界初演した際、作曲者の希望でピアノを弾いたのは他ならぬ インベルクでした。その3曲をあの作曲家ボリス・ブラッハーの子息、コーリャが弾くのですから興味津々。   (Ki)
93-191
エルガー:序曲「南国にて」Op.50
序奏とアレグロOp.47*
エニグマ変奏曲Op.36#
サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2010年9月30日&10月1日シュトゥットガルト・リーダーハレ(デジタル)
2010年10月4日&10月5日SWRフンクシュトゥーディオ(デジタル)*
2007年12月13日&12月14日シュトゥットガルト・リーダーハレ(デジタル)#
“ピュア・トーン”という看板を掲げ、1998年の首席指揮者就任以来、シュトゥットガルト放送響とともに、ベートーヴェン、モーツァルト、ハイドン、ブラームス、そしてマーラーなど、それまでとはまったくあらたな作品の魅力を引き出して、コンサート、レコーディングの両面で幾多の旋風を巻き起こしてきたノリントン。2011年をもってノリントンは同ポストを退くことがすでに決まっていますが、お互いの間で培われた得難い結びつきは今後も継続し、先ごろ行われたインタビューでも、ノリントン自身は「年に2〜3週間のペースで、シュトゥットガルト放送響を客演指揮することになっています」と語っていました。
あらたにリリースされるエルガーのアルバムは、「序奏とアレグロ」と序曲「南国にて」がともに2010年秋の最新録音で、「エニグマ変奏曲」が作曲者生誕150周年を迎えた2007年に収録されたものです。弦楽四重奏とオーケストラとの協奏曲といった趣の「序奏とアレグロ」や、「エニグマ変奏曲」の有名な「ニムロッド」も、ヴァイオリン両翼型配置の利点である、立体的で見通しの良いサウンドや、“ピュア・トーン”のあたたかい響きが織りなす演奏内容におおいに期待が高まるところです。
1934年にイギリス・オクスフォードに生まれたノリントンにとって、イギリス音楽、とくにエルガーは重要で、過去に「自分の心情にもっとも近い作曲家」であると述べていたほどです。ノリントンのエルガーといえば、シュトゥットガルト放送響とともに、1999年に「交響曲第1番」(93000)を、2001年に「弦楽のためのセレナード」(93043)をいずれもライヴで録音して高評価を得ていますが、ノリントンの情熱に反してあまりレコーディングに恵まれているとはいえなかったので、このたびのアルバムの登場はおおいに歓迎されるものとおもわれます。 (Ki)
93-192
ブロッホ:交響的協奏曲、
コンチェルト・グロッソ第1番、
スケルツォ・ファンタスク
ジェニー・リン(P)、
イジー・スターレク(指)
SWRカイザースラウテルン放送O

録音:2006年カイザースラウテルン、SWRスタジオ
ブロッホによるピアノと管弦楽のための作品を集めたもの。演奏時間40分強、1949年9月にエジンバラ音楽祭で作曲者の指揮で初演された交響的協奏曲は、ピアノの重厚なオスティナートで開始され、マッシヴでパワフルな両端楽章がハリウッド映画「ベン・ハー」や「十戒」のサントラみたいな味わい。まさに極彩色の世界が拡がります。プレリュード−挽歌−田園曲と田舎の踊り−フーガからなるコンチェルト・グロッソ第1番は録音も多く、「シェロモ」に代表されるユダヤ的な作風のあとにくる新古典主義的美学の典型といえる作品。さらにスケルツォ・ファンタスクは1950年12月、作曲者70歳の誕生日という流れで日の目を見たもので、技巧的なソロ・パートが特徴。全体を通して「シェロモ」ばかりがブロッホではないということを分からせてくれる、ヴァラエティに富んだ内容となっています。 (Ki)
93-193
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番
 「ムツェンスクのマクベス夫人」組曲Op.29a(オリジナル版)
アンドレイ・ボレイコ(指)
シュトゥットガルトRSO
東京交響楽団客演など、日本でもおなじみのロシアの俊英アンドレイ・ボレイコによる初のショスタコーヴィチ交響曲。それも謎めいた第4番なのが興味津々。シュトゥットガルト放響がまるでマーラーのようなサウンドを生み出しています。滅多に演奏されない「ムツェンスクのマクベス夫人」組曲は金管や打楽器が大活躍する、脂っこさとボルテージの高さ満点の痛快作です。 (Ki)
93-194
バルトーク:中国の不思議な役人Op.19*
(作曲者によるピアノ・デュオ編曲;P・バルトークによる2000年改訂版)
 2台のピアノと打楽器の為のソナタ Sz.110#
アーコシュ・ヘルナーディ(第1P;*/第2P)#
カーロイ・モチャーリ(第2P;*/第1P)#
フランツ・ラング、
ヨッヘン・ショアラー(Perc)#

録音:2006年6月*/2005年5月#
作曲者自身がピアノ・デュオ用に編曲した「中国の不思議な役人」は、シャープで野蛮な味わいを強調したコチシュ&ハウザーによ る世界初録音(88 年・廃盤)がすでに知られています。“ドイツにおけるハンガリー文化年”の2006 年3 月のオープニングにベルリン とミュンヘンで実演を行なった、ヘルナーディ&モチャーリらハンガリー勢による演奏では、息子ピーター・バルトークの監修のもと 2000年に出版された改訂版のスコアにもとづくもので、全体で30小節に及ぶパッセージが復元されているのが大きなポイント。 (Ki)
93-195
シチェドリン:ピアノ・テルツェット (1995)、
3つの愉快な小品 (1997)*、
チェロ・ソナタ (1997)*
ドミートリー・シトコヴェツキー(Vn)、
ダヴィド・ゲリンガス(Vc)、
ヤーシャ・ネムツォフ(P)、
ロディオン・シチェドリン(P)*
バレエの女王プリセツカヤの夫にして旧ソ連を代表する作曲家ロディオン・シチェドリンが健在ぶりを示しています。1995年作の「ピ アノ・テルツェット」はロシアのパレードを描写した第2楽章が、ショスタコーヴィチを思わすグロテスクで皮肉に満ちた全くの旧ソ 連的音楽で嬉しくなります。途中奏者たちが軍歌をロシア語でがなるのもご愛嬌。「3つの愉快な小品」は第2曲が「誰にでもできる ロッシーニ」的パロディ、第3曲はシチェドリンの有名なピアノ曲「ユモレスク」(1957)に基づいています。97年の「チェロ・ソナタ」は 先日亡くなったロストロポーヴィチに捧げられた大作。ここではロストロの愛弟子ゲリンガスの独奏、シチェドリン自身のピアノ(絶品)で感動的に奏でています。 (Ki) 
93-196
ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.1
ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」、
ドビュッシー
:バレエ「遊戯」*、
デュカス
:ラ・ぺリのファンファーレ#、
 舞踊詩「ラ・ぺリ」#
シルヴァン・カンブルラン(指)
SWR南西ドイツRSO

録音:2006年11月、2006年7月*、2004年2月#
鬼才カンブルランによる衝撃の「ハルサイ」が登場です。リズムの冴え、キャンバスに絵の具をたたきつけてぬりたくったような原色 のひびきと、近現代の作品を得意とするもの同士の顔合わせがみごとな覚醒作用を生んでいます。さらに、このストラヴィンスキーのド ギツさにあてられたあとは、デュカスとドビュッシーの精妙な世界が待っています。アルバムのタイトルが示すように、興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団によって委嘱されたこれらの作品。不世出のバレエ・ダンサー、振付師のニジンスキーが世に出したにもか かわらず、視覚的効果を必要としない傑作のため本来のバレエ・レパートリーではなくなってしまったものです。  (Ki)
93-197
ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.2
ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」(全曲)、
プーランク
:バレエ「牡鹿」組曲(5曲)
ミヒャエル・ギーレン(指)
SWR南西ドイツRSO、
ヨーロッパ合唱アカデミー
マルチェロ・ヴィオッティ(指)
SWR南西ドイツRSO

録音:1997年9月、1990年7月
世にも有名な興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団の委嘱によって、世に生み出された傑作の数々をたどるシリーズの第2弾。オケは固定で、指揮が前回のカンブルランからギーレンとヴィオッティにチェンジ。プーランクが書いた最初のバレエ「牡鹿」は親しみやすい曲想で人気の高い作品。このところ新録音にめぐまれなかったので、名匠ヴィオッティのセンスの良い演奏の登場はうれしいところです。ギーレンによる「ダフニスとクロエ」はかねてより知られる内容。かつての現代モノでならしたキレ味一辺倒から、ふくよかなサウンドへと移行しつつある時期のもので、ラヴェルが凝らした緻密なオーケストレーションを極上のサウンドで堪能できます。  (Ki)
93-198(2SACD)
シェーンベルク:グレの歌 メラニー・ディーナー(S;トーヴェ)
イヴォンヌ・ナエフ(A;山鳩)
ロバート・ディーン・スミス(T;ワルデマール)
ゲルハルト・ジーゲル(T;クラウス)
ラルフ・ルーカス(B;農夫)
アンドレアス・シュミット(Br;語り)
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツRSO、
バイエルン放送cho、
MDR ライプツィヒ放送cho

録音:2006年10月28-31日
※SACD層は 5.0 サラウンド・ステレオ
ギーレンと手兵南西ドイツ放送響による最新アルバムは大作「グレの歌」。ことしの6月に80歳を迎える知性派の巨匠のますます の充実ぶりを物語る内容です。 無調や十二音によってではなく、明快な調性音楽である「グレの歌」は、ひとくちに言ってシュトラウスやマーラーによって肥大し た後期ロマン派のなれの果てのような作品。オーケストレーションするにあたり、シェーンベルクが48 段の五線紙を特注したとい うエピソードはよく知られるところで、その編成はティンパニ6、バスドラム、スネアドラム、ガラガラ、タム・タム、それにハー プ4 ほかを含む大管弦楽に、5人の独唱者、3群の男声四部合唱、混声八部合唱を加えたかつてない規模を要するものです。 マーラー「大地の歌」よろしく、ワルデマールとトーヴェが交互に歌いついでゆく第1部。第2 部でのワルデマールの歌。そして混 声八部合唱がフィナーレを形作る第3部。全編まさに“歌”が溢れ返る内容に情感のこもった表現を聴かせるのはギーレンお気に入 りの声楽陣。第1部を締め括る山鳩の歌をナエフ、トーヴェの役どころを得意とするディーナーと、豊かな響きの中でドラマティッ クに歌い上げています。もちろんライプツィヒ、バイエルンからの援軍のコーラスも強力無比。 こうした後期ロマン派作品の演奏に圧倒的な強みをみせるギーレンは、細部から楽曲全体に至るまでシェーンベルクが意図したにち がいない音響世界を再構築することに成功しています。なお、録音も優秀で、このたびはSACD ハイブリッド仕様のリリースである のも大きなポイント。 (Ki)
93-199(1SACD)
ブルックナー:正しい者の口は知恵を語り WAB.30(1879)
エッサイの若枝は花開き WAB.52(1885)
この所は神により作られた WAB.23(1869)
乙女たちは王の前に招き入れられる WAB.1(1861)
アヴェ・マリア WAB.6(1861)
キリストは従順であられた WAB.11(1884)
ミサ曲第2番ホ短調 WAB.27(第2稿・1882)
パンジェ・リングァ WAB.33(1868)
マーカス・クリード(指)
SWRシュトゥットガルト
声楽アンサンブル
SWRシュトゥットガルトRSOのメンバー

録音:2007年3月26日-30日、シュトゥットガルト=ジッレンブーフ、聖ミカエル教会大聖堂
ブルックナーというと、どうしても交響曲作家のイメージで語られがち。けれども、ザンクト・フローリアンのオルガニストを務めていたこともある経歴を踏まえれば自然なことともいえますが、世俗のほかとくに、かなりの数に上る宗教声楽曲を遺しています。ジャンルの筆頭に挙げられるミサ曲第2番をはじめ、このアルバムではそのエッセンスに触れることができます。シンフォニーにおけるアダージョの美しさにも似たブルックナー一流の静謐な世界。合唱界の第一人者クリード率いる実力派アンサンブルの演奏は、まさに声による“ピュア・トーン”。メインのミサ曲で加わる管はシュトゥットガルト放送響の精鋭メンバー。ノリントンのもと、ヴィブラートフリーの心得がすっかり浸透しているのでしょう。美しくやわらかく、幾重にも織り成す調べは静かに疲れた心を落ち着かせてくれます。なお、第1稿からもっとも多くの改訂が加えられたクレドでは、開始から40秒過ぎあたりから、かれのシンフォニーで聴かれるスケルツォもどきの音型が現われてハッとさせられます。SACDマルチチャンネル再生では、包み込まれるような音響を体感することもできます。   (Ki)

93-201
ベルリオーズ:序曲集
「ウェイヴァリー」、「宗教裁判官」、
「リア王」、「ロブ・ロイ」、
「ローマの謝肉祭」、「海賊」
シルヴァン・カンブルラン(指)
SWR南西ドイツRSO

録音:2007年〜2007年
そもそもオペラやオラトリオのための序曲として書かれながら、さまざまな理由でもっぱら今日独立したコンサート・ピースとして 親しまれているベルリオーズの序曲。さすがは管弦楽法の大家ベルリオーズ、いずれも華麗かつ精緻なサウンドに魅力が凝縮されてい るのがその特徴。甘美なラルゲットと激烈なアレグロの二部からなり、以後の作曲家としての歩みの出発点となったウェイヴァリー。 試みとして歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」第2 幕のために書かれ、のちに独立した「ローマの謝肉祭」。色彩の魔術師カンブ ルランがおおいに手腕を振るった内容です。 (Ki)
93-202
ヴォルフガング・リーム(1952-):作品集
大オーケストラの為の離接輪郭*/
ヴァイオリンとオーケストラの為の「迫る光 Lichtzwang 」#
オーケストラの為の副次輪郭+
ヤーノシュ・ネージェシ(Vn)#
シルヴァン・カンブルラン(指)*
エルネスト・ブール(指)(#/+)
バーデンバーデン南西ドイツSO
93-204
フルートの悦び〜メル・ボニ:フルート作品集
組曲Op.59(1903)〜Fl,Vn&P*
アンダンテとアレグロOp.133(1929)〜Fl&P
ヴォー地方の調べOp.108(1914−1918)〜Fl&P
七重奏幻想曲あるいは協奏曲Op.72(1910/1927)〜P,2Fl,2Vn,Va&Vc*
森の情景Op.123(1927/1928).Fl,Hrn&P*
古風な形式の組曲Op.127-1(1928)〜Fl,Vn,Va,&P*
小品Op.189(ca.1900)〜Fl&P
ささやく笛Op.121(1925/1926)〜Fl&P
スケルツォ・フィナーレOp.187遺作〜Fl&P*
タチアナ・ルーラント(Fl) 
フローリアン・ヴィーク(P)
クリスティナ・ジンガー(Fl)
ヴォルフガング・ウィプファー(Hrn)
ルーカス・フリードリヒ(Vn)
ゲサ・イェンネ=デンネヴェク(Vn)
イングリッド・フィリッピ(Va)
アンスガル・シュナイダー(Vc)

録音:2006年2月13−16日SWRシュトゥットガルト、室内楽スタジオ

*印=世界初録音
パリに生まれた女性作曲家メラニー・ボニスあるいはボニ(1858−1937)は、メル=ボニ名義で生前は多くの作品を発表しながら、典型的な“忘れ去られた作曲家”。フランクの勧めで入学したパリ音楽院ではドビュッシーやピエルネの同窓生であった彼女の作風は、ひとくちにいって、おしゃれでセンスのよさが光るもの。300ほどある作品の中でも特に魅力的といわれているのが管楽器のための作品。このアルバムでは世界初録音を含むフルートつきのものが集められています。 (Ki)
93-205
ピアソラ〜ル・グラン・タンゴ
ピアソラ:ヴァイオリン,チェロとピアノの為のタンゴ
「ブエノスアイレスの四季」(ホセ・ブラガート編)
ヴァイオリン,チェロとピアノの為の[オブリヴィオン」(ホセ・ブラガート編)
ヴァイオリンとピアノの為の「4つのタンゴ」(オスバルド・カロー編)
ヴァイオリンとチェロの為の「ル・グラン・タンゴ」
フリーデマン・アイヒホルン(Vn)
ユリウス・ベルガー(Vc)
ホセ・ガジャード(P)

録音:2005年3月29日-31日
93-206
ブラームスと同時代の作曲家による作品集Vol.1
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番
ローベルト・フックス(1847-1927):チェロ・ソナタ第2番変ホ短調Op.83
ツェムリンスキー:チェロ・ソナタ イ短調(世界初録音)
ヨハネス・モーザー(Vc)
パウル・リヴィニウス(P)
ブラームスのソナタの第1楽章、冒頭の力強く駆け上るようなパッセージにいきなりノックアウトされます。チェロもピアノもとに かく熱い!それでいて、知性もきちんと兼ね備えた稀有な演奏となっています。マーラーやシベリウスの作曲の先生でもあったフック スのソナタの第1楽章は、激しくうねるような旋律によるチェロとピアノの絡み合いが実に美しく響きます。世界初録音のツェムリン スキーのチェロ・ソナタは、1894年の初演以降、歴史の波に埋もれてしまっていた作品です。この作品は、ツェムリンスキーと親しかっ た、ウィーン在住でウィーン・フィルの首席チェリストもつとめたブクスバウムとともに作り上げられたものです。1938年のナチによ るオーストリアとドイツの合邦により、ブクスバウムはロンドンへと亡命します。1948年のブクスバウムの死後、その息子が出版社に チェロ・ソナタの楽譜を持ち込んだというものです。友情によって生まれ、大切に守られたツェムリンスキーのチェロ・ソナタの全貌 がここに明らかになります。 モーザーは、2002年の第12回チャイコフスキー国際コンクールで「ロココ主題による変奏曲」の演奏と解釈でとりわけ高い評価を 得、特別賞を受賞しています。2006年にはニューヨーク・フィルとともに日本に来日、聴衆を魅了したのは記憶に新しいところです。 パウル・リヴィニウスは、ベルリン芸術大学、ハンス・アイスラー・スクールでも教鞭をとり、若手ながら、特に室内楽でひっぱりだ この存在です。「ブラームスと同時代の作曲家による作品集」は、モーザーとリヴィニウスによって考えられたコンセプトで、ブラー ムスの時代から、シェーンベルクの十二音技法の時代までのかけはしとなるような作品を集めたものです。 (Ki)
93-207
ブラームスと同時代の作曲家による作品集Vol.2
R・シュトラウス:チェロ・ソナタOp.6、
ハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843−1900):チェロ・ソナタ第3番Op.94、
ブラームス
:チェロ・ソナタ第1番
ヨハネス・モーザー(Vc)、
パウル・リヴィニウス(P)

録音:2006年6月21日、12月19−21日SWR
ドイツの俊英チェリスト、モーザーがブラームスと同時代のソナタを弾くシリーズの続篇。ブラームスの第1番ほか、その弟子で生涯にわたる親交を結んだヘルツォーゲンベルク、そしてシュトラウスの作品を収めています。ヘルツォーゲンベルクが多分に師をモデルにしているのは想像どおりですが、シュトラウスが初期に独自の作風を確立する以前に書いた唯一のチェロ・ソナタもまた、メンデルスゾーンやシューマンとくにブラームスの影響が強く感じられるもの。英雄的に開始され、たいへん劇的で変化に富む色彩が魅力となっています。モーザーとリヴィニウスのデュオはカチッとした理性の抑えとスケールのおおきな音楽を聴かせており、アルバムのコンセプトが明快に分かる仕組みです。  (Ki)
93-208
ブラームスと同時代の作曲家による作品集Vol.3
マルトゥッチ:チェロ・ソナタOp.52
ブラームス(ノルベルト・ソルター編):6つの歌曲[野に独りいてOp.86-2/歌の調べのように何かがよぎりOp.105-1/サッフォー風の頌歌Op.94-4/子守歌Op.49-4/愛の誠Op.3-1/愛の歌Op.71-5]
キルヒナー:8つの小品Op.79
ヨハネス・モーザー(Vc)、
パウル・リヴィニウス(P)

録音:2008年1月
14-17日SWRシュトゥットガルト、室内楽スタジオドイツの俊英チェリスト、モーザーが「ブラームスと同時代のソナタ」を弾くこだわり企画の最終巻。マルトゥッチは19世紀後半のイタリアで歌劇に背を向け器楽の復興に尽力した作曲家。最重要とされる室内楽の代表作チェロ・ソナタは、シューマンの影響が濃い内容ですが、スケルツォ中間部ではザンポーニャ(イタリアの羊飼いたちが用いていたバグパイプ風の楽器)を想起させるパッセージもあらわれて、このあたりイタリア出身というお国柄を感じさせます。いっぽう、シューマンが誠実で優しい音楽家と評したキルヒナー。すでに8歳でオルガニストとして認められ、およそ1,000曲に及ぶピアノ独奏曲が有名。ブラームスより10歳上ながら、1865年にブラームス本人に出会ってから、その熱烈な支持者となっています。モーザーはじっくり考えてプログラムを組んだというだけあって、途中に挿まれる、チェロとピアノ用に編曲を施したブラームスの歌曲も選曲のセンスが光ります。  (Ki)
93-209
新ユダヤ楽派の六重奏曲
プロコフィエフ:ユダヤ主題による序曲
グリゴーリ・クレイン:前奏曲
アクロン:子供の組曲
ハイェス:パレスチナ組曲
アクロン&ベリソン:シェル
アクロン:ショーレム・アッシュの「殉教」の為の付随音楽から2つの小品
スティルマン:ハシディック狂詩曲
ヘン・ハレヴィ(Cl)
フォーグラーSQ
ヤーシャ・ネムツォフ(P)
革命でロシアを離れたペテルブルグ音楽院出身のユダヤ人音楽家たちが、エルサレムに音楽寺院(?)を設立しようという志で、資金調達のため結成した合奏団ジムロ。クラリネット、弦楽四重奏とピアノという六重奏で、アメリカで再会した学生時代の級友プロコフィエフに「ユダヤ主題による序曲」を書かせたことで名が残っています。しかしクラリネット奏者シメオン・ベリソンがあまりに頭角を現しすぎてスターになってしまい、合奏団は自然解散となりました。当アルバムは、ジムロゆかりの曲と、同じ編成で書かれたロシアおよびポーランド系ユダヤ人作曲家の作品が集められています。クレズマー・バンドを思わす編成の生み出す特異な響き、ムンムンと立ち昇る異教的匂いと哀調に満ちたユダヤの調べが胸に染み入ります。 (Ki)
93-210
ベルリオーズ:オーケストラ伴奏つきの声楽作品集
美しき旅の女Op.2-4,H42、
囚われの女Op.12,H60、
ブルターニュの若い羊飼いOp.13-4、
ツァイーデOp.19-1、
水浴びするサラOp-11,H69、
トリスティアOp.18,H119、
神聖な歌Op.2-6,H44、
エレーヌOp.2-2,H40、亡霊の踊りH37
ラウラ・アイキン(S)、
ラニ・ポールソン(Ms)、
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル(合唱指揮:ティル・アリー)、
アレクサンドル・ユデンコフ(T)、
フローリアン・ヘルシャー(P)、
シルヴァン・カンブルラン(指)
SWR南西ドイツRSO

録音:2003年3月ベルリン・コンツェルトハウス(ライヴ)、2007年12月フライブルク・コンツェルトハウス(ライヴ)
カンブルランによるベルリオーズ第2弾は、オーケストラ伴奏つきの歌曲集。ベルリオーズというと、どうしても出世作「幻想交響曲」や序曲集(93.201)における派手な効果をねらったイメージが強いようですが、対照的に歌曲は繊細で内向的なところに特徴があり、異端児のもうひとつの一面を聴くことができます。ここでも遅めのテンポですべての音を掬い取るように、カンブルランのアプローチは耽美的。優雅で洗練のきわみといえる「水浴びするサラ」、トマス・ムーアの詩に付曲した瞑想的な「神聖な歌」など、ベルリオーズの非凡な管弦楽法に歌声がうつくしく映えます。なお、収録作品中唯一のピアノ伴奏による「亡霊の踊り」も奇怪でユニーク。  (Ki)
93-211
ノリントン/モーツァルト:交響曲集Vol.1
交響曲第1番 KV.16*
交響曲第25番ト短調 KV.183*
交響曲第41番「ジュピター」#
ロジャー・ノリントン(指)
SWR シュトゥットガルトRSO

録音:2006年9月5日*/2006年9月17日#
毎年恒例ノリントン&シュトゥットガルト放送響によるヨーロッパ音楽祭ライヴ。2006年はモーツァルト生誕250周年のアニヴァーサリー ということで、2週間に渡って初期から後期に及ぶ大小20曲以上のシンフォニーが演奏されました。リリースのたびに旋風を巻き起こしてきたこのコンビによる最新アルバムはモーツァルト。ノリントンのモーツァルト演奏ではかつての手兵ロンドン・クラシカル・プレーヤーズとのスタジオ録音がすでに知られ、後期三大交響曲 と「プラハ」(90 91年)のほか、ピアノ協奏曲集、オペラ「魔笛」や「ドン・ジョヴァンニ」、レクイエムなどオリジナル楽器の斬新な 響きを駆使した過激なアプローチが興味深いものでした。また、もうひとつの手兵カメラータ・ザルツブルクとのライヴによる「ジュピ ター」(ORFEOR.567011)やオペラ「ポントの王ミトリダーテ」(ORFEOR.703062)などもありました。 さて、ノリントン&シュトゥットガルト放送響によるモーツァルトの新しいシリーズ。一貫して同時代の演奏様式により可能なかぎり作品 の再創造を標榜する音楽は、大きく進化を遂げていることをうかがわせます。すべての反復の指示に遵ったスコア。ヴァイオリンを左右両 翼に、通奏低音を中央に据えた楽器配置。編成も初演時のサイズを踏襲して曲ごとに変更。最小わずか18人から、プラハとウィーンのため に書かれた最後の4曲では、ヴァイオリン24 に木管楽器16 というシュトゥットガルトの通常サイズと、作曲年代の変遷がはっきりと分か る仕組み。しかも、聴いてみると変わったことをほかにもいろいろやっていて、面白いことこの上なし。これは大注目のシリーズと言わねばなりません。各曲ともすべて拍手入り。 (Ki)
93-212
ノリントン/モーツァルト:交響曲集Vol.2
交響曲第12番 KV.110
交響曲第29番イ長調 KV.201
交響曲第39番変ホ長調 KV.543
ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2006年9月、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ヘーゲルザール
2008年1月に4年ぶりの来日公演が予定されているノリントン&手兵シュトゥットガルト放送響。かれらが2006年作曲家生誕250周 年のアニヴァーサリーに行なったモーツァルトのライヴは、“ピュア・トーン”の生み出す清潔であたたかみのある響きがあらためて 評判となりました。「ジュピター」ほか(93.211)につづく第2弾では、ノリントンが同じ2006年11月のN 響定期でも取り上げて大い に話題を集めた第39 番、後期の6曲に連なる人気作の第29番、1771年イタリア楽旅の合間をぬってザルツブルクで書かれた第12番を 収めています。ピリオド・アプローチの過激さだけでいえば今ではほかにいくらもありますが、優美やユーモアといったモーツァルト に必要なものが失われることなく、さまざまな試みの結果として面白く活き活きと聴かせる手腕はまさに面目躍如といったところでしょ う。このモーツァルトはノリントンらが到達したこれまでで最高の成功例といえるのではないでしょうか。 ノリントンが当オケの首席指揮者に就任して来年で10年。さらなる深化を遂げた彼らとの出会いに今から期待が高まります。 (Ki)
93-213
ノリントン/モーツァルト:交響曲集Vol.3
交響曲第8番ニ長調 KV.48*
交響曲 ニ長調(「ポストホルン」セレナード KV.320による)#
交響曲第40番ト短調 KV.550+
ロジャー・ノリントン(指)
SWR シュトゥットガルトRSO

録音:2006年9月12日*、2006年9月8日#、2006年9月17日+
93-214
ノリントン/モーツァルト:交響曲集Vol.4
交響曲第22番ハ長調 KV.162*
交響曲第33番変ロ長調 KV.319#
交響曲第38番ニ長調 KV.504「プラハ」+
ロジャー・ノリントン(指)
SWR シュトゥットガルトRSO

録音:2006年9月8日*、2006年9月12日#、2006年9月10日+
ノリントンが首席指揮者に就任以来、手兵シュトゥットガルト放送響とともに10年をかけて取り組み続けてきた、いわゆる“シュトゥッ トガルト・サウンド”。弦楽器にヴィブラート・フリーを徹底するなど、一貫して作曲と同時代の演奏様式により可能なかぎり作品の再創 造を標榜するスタイルは、ベートーヴェン全集をはじめその都度大反響を呼んできましたが、ここにきて全6 巻の完結を前に早くもその 総決算との呼び声が高いモーツァルト・シリーズ。2008 の来日公演に合せて、第40と「プラハ」をふくめた第3 と第4 が2 タイ トル同時発売、なお、ここまでで後期の三大交響曲がすべて出揃うことになります。 それにしても、底抜けのノリのよさとおもしろさ!ただ、それもこれも入念な研究と考証があればこそで、なかでも前作までに実証ずみ、 最大の聴きどころは創作時期に対応した弦楽器の編成。すなわち、第22 番が第1 ヴァイオリン4、第2 ヴァイオリン4、ヴィオラ2、チェ ロ2、コントラバス3、以下順に、第8番が6・6・4・3・3、同じ1779 の第33番と「ポストホルン」交響曲とが6・6・2・2・3、「プラハ」 と第40番では12・12・8・6・6 という具合。これほどはっきりとした形で響きの違いを示した例もほかにないでしょう。また、これに応 じて木管、金管楽器の効果の重要性もくっきりと浮かび上がる仕組み。このほかにも、しっかりと通奏低音が聴こえたり(第8 番、第22 番、第33 番と「ポストホルン」による交響曲)、序奏から強烈な一撃の「プラハ」、考え抜かれたテンポとフレージングの第40 番と、ど こをとってもいたるところに驚くべき仕掛けが施されていて油断がなりません。 (Ki)
93-215
ノリントン/モーツァルト:交響曲集Vol.5
交響曲第19番変ホ長調 KV.132*
交響曲第34番ハ長調 KV.338*
交響曲第36番ハ長調 KV.425「リンツ」#
ロジャー・ノリントン(指)
SWR シュトゥットガルトRSO

録音:2006年9月13日*、2006年9月15日#
93-216
ノリントン/モーツァルト:交響曲集Vol.6
交響曲第32番ト長調 KV.318
交響曲第28番ハ長調 KV.200
交響曲第35番ニ長調 KV.385「ハフナー」
交響曲第31番ニ長調 KV.297「パリ」
ロジャー・ノリントン(指)
SWR シュトゥットガルトRSO

録音:2006年9月、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ヘーゲルザール
このうえなくあたたかく透明感を保持した美しいひびき。そして刺激的なアプローチ。ノリントンは志向する音楽について自ら熱く雄弁に 語ることで知られますが、実際出てくる音に力みは感じられず無理なく聴かせます。弦楽器のノンヴィブラート演奏を基調とするシュトゥッ トガルト・サウンドがもたらした成果はこれまで数知れませんが、あえていうならノリントンが苦手なかたでさえもこのモーツァルトは認 めざるを得ないところ。シリーズ全19曲は今後、当コンビの代表作となるのはまず疑いないでしょう。 (Ki)
93-217
ノリントン〜ブルックナー・シリーズVol.1
ブルックナー:交響曲第3番(1873年第1稿)
ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2007年5月22日、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール、ライヴ
オリジナル楽器による旧盤も刺激に満ちたものでしたが、今回はそれにもまして、ポイントといえるのが響きのこのうえない透明感。オケの精度が格段に向上しているため、ノリントンの意図はよりすみずみまで徹底されています。とりわけ、「ワルキューレ」の眠りの主題や「タンホイザー」を想わせる音型が現れる第2楽章の静けさと佇まいは絶品。ふんわりと夢のように浮遊するやわらかい弦の感触。いっそう研ぎ澄まされたピュアトーンの威力が最高に発揮された場面は一度聴いたら忘れられません。なお、前回の録音ではその急速テンポも刺激的な要因として評判となりましたが、それでも旧録音との比較では演奏時間も全体で3分以上長くなっているのも新録音の特徴といえます。オルガン的とたとえられ従来分厚い響きの魅力が語られ、ともすればピリオド・アプローチの鬼門とさえいわれてきたブルックナーのシンフォニー。ノリントンは長年の手兵シュトゥットガルトを随え、ここにまったくあたらしいブルックナー像を打ち立てたといっても言い過ぎではありません。ブルックナーにピュアトーンを持ち込むとどうなるか?モーツァルトやベートーヴェンはともかく、ブルックナーなんて…とお思いの向きにこそぜひともお聴きいただきたい意欲作です。

=ノリントンのブルックナー第3番トラック・タイム比較=
・SWRシュトゥットガルト放送SO.(2007年ライヴ)T.19'57+U.18'32+V.6'37+W.15'56=TT.61'02
・ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(1995年)T.18'48+U.17'14+V.6'24+W.14'57=TT.57'25
   (Ki)
93-218
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(1874年第1稿) ロジャー・ノリントン(指)SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2007年4月26&27日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
まったくあたらしいブルックナー像の到来を予感させる、ノリントンと愛器シュトゥットガルト放送響によるシリーズ第3弾は「ロマンティック」。第6番につづいてノリントン初のレパートリーである点とともに、画期的快挙と騒がれたインバル以来、最近ではヤングやナガノも取り上げて話題を提供している第1稿を採用していることも注目されます。従来親しまれている第2稿との比較では第3楽章が顕著なように、ブルックナー・ファンのあいだでもまったく別の音楽だという声の多い第1稿。斬新にすぎて初演では不成功に終わった第1稿の選択頻度が近年ますます高まりつつある背景には、そもそも校訂譜の問題がつきまとうブルックナーにあって、かつてほどには違和感なく受容できる環境が整ってきたこともあるようです。前2作も驚きをもって迎えられたノリントンのブルックナーですが、本作「ロマンティック」は衝撃度ではまちがいなくシリーズ随一といえるでしょう。たとえば第1楽章開始から5分。ぐんぐんと一気に加速してゆき、小気味よいまでの清清しさに胸が躍ります。しかもあくまで自然。この感覚は過去のいかなる演奏からも聴くことの出来なかったもの。ここでの第1稿の選択にしても、弦のヴィブラート・フリーを基調とする「ピュア・トーン」固有の魅力もはたらいて、より鮮明に違いを印象づけるものと思われます。このたびの「ロマンティック」を頂点とする、ブルックナー3部作2007年ライヴ。ノリントン&シュトゥットガルトが目指してきたものがいよいよ完成の域に達していることを実感させる内容です。
◆ノリントンのブルックナー第4番トラック・タイム
T.15'49+U.16'23+V.11'27+W.16'52=TT.60'33
93-219
ブルックナー:交響曲第6番イ長調 ロジャー・ノリントン(指)SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2007年7月11−13日シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェン・ザール(ライヴ)
ノリントンにとって、初出のレパートリーという点でも大いに注目されるところです。弱音で開始される第1楽章の冒頭から、ピュア・トーンの生み出す驚くべき透明感。そのままアダージョに受け継がれてゆきますが、低弦にのせて首席レンチェシュのオーボエ・ソロが哀切きわめるパッセージを奏でるこのあたり、グッと息を呑むほどの美しさです。すっきりとしているのに、陰影にも富んでいるのが独特の魅力。すでに前作第3番で未知のブルックナー体験を提示してみせたこのコンビだけに、第6番もかつて聞いたこともないような瞬間の連続でわたしたちを圧倒してくれるにちがいありません。これはじつに意欲的なアルバムの誕生といえるでしょう。
◆トラックタイム=T.15'33+U.15'34+V.7'56+W.12'08=TT.51'41   (Ki)
93-220
ケクラン:ピアノ曲集Vol.1
アンダンテ・クアジ・アダージョ(1895)−‘はるかに’の第1稿Op.20,U
ソナチネOp.87-1(1923-24)
リリアンのアルバム第1巻Op.139(1934)より第2番、第3番&第5番
ソナチネOp.87-2(1923-24)、陸景と海景Op.63(1915-16)
ソナチネOp.87-3(1923-24)
リリアンのアルバム第2巻Op.149(1935)より第2番、第4番&第8番
ソナチネOp.87-4(1923-24)
ミヒャエル・コルスティック(P)

録音:2007年12月17−19日シュトゥットガルト、室内楽スタジオ
hansslerの人気シリーズ最新作はピアノ曲。12の小品からなる陸景と海景は、のちに室内楽版にも編曲された作品。リリアンのアルバムは、1930年代に活躍した女優リリアン・ハーヴィーの映画よりインスパイアされた曲集で、タイトルにはリリック(抒情的)という意味も掛詞になっています。未出版のアンダンテ・クアジ・アダージョが世界初録音というのも目を引きます。ピアノは学究肌として知られるコルスティック。  (Ki)
93-221
ケクラン:バンダール・ログOp.176
バッハの名前による音楽の捧げものOp.187
ハインツ・ホリガー(指)
シュトゥットガルトSWR放送SO

録音:2007年9月11-13日,2008年8月31日
近代フランスの作曲家、シャルル・ケクランの代表作2曲を、オーボエ奏者として高名なハインツ・ホリガーが指揮しました。「バンダール・ログ」は、ケクランの代表作の一つで、ラドヤード・キップリングの「ジャングル・ブック」に基づいた一連の作品の一つ。「バッハの名前による音楽の捧げもの」は、12曲からなる大作。題名通り、B-A-C-Hの音形をもとに展開させた様々なスタイルの音楽で、オンドマルトノも加わった大編成のオーケストラの美しい色彩は聞き物です。作曲家、指揮者としても高名なホリガーが明晰な音楽を作り上げています。 (Ki)
93-222
サン=サーンス:チェロと管弦楽のための作品全集
チェロ協奏曲第1番&第2番、
組曲ニ短調Op.16、
ロマンス.ヘ長調Op.36、
アレグロ・アパッショナートOp.43、
白鳥
ヨハネス・モーザー(Vc)
ファブリス・ボロン(指)
SWR シュトゥットガルトRSO
「ブラームスと同時代の作曲家たち」をテーマにこれまで3 枚のアルバムを発表してきたドイツの俊英チェリスト、モーザー。来日で 人気も急上昇中の彼が第4弾にして初の協奏曲アルバムをリリース。内容はサン=サーンスが書いたオーケストラを伴うすべてのチェロ 作品を収めたもの。聴く機会の多い協奏曲第1 番をはじめ、極端に録音に恵まれないのがふしぎな隠れ名曲の第2 番、アンコール・ピー スとしておなじみの「白鳥」にいたるまで、知と情のバランスの取れた作品の数々は、ただの速筆の多作家ではないサン=サーンスを知 るに十分。ときに若者らしく颯爽と、またときにじっくりと語りかけるようなモーザーのチェロは、ケラス、ブルネロ、ウィスペルウェ イと実力を兼ね備えたイケメンのチェリストが居並ぶ中で、若き大器としての存在感を存分に感じさせるものとなっています。 (Ki)
93-223
ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.3
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、
フローラン・シュミット:バレエ「サロメの悲劇」
ストラヴィンスキー:バレエ「ペトルーシュカ」(1947年版)
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル女声cho、
シルヴァン・カンブルラン(指)
SWR南西ドイツRSO
名興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団ゆかりの傑作シリーズ第3弾。1911年に上演された「ペトルーシュカ」に1912年の「牧神の午後」、そして1913年の「サロメの悲劇」の3作品を収録しています。まず、アルバムの開始を告げるのは、象徴派の詩人マラルメによる同名詩に着想し、ドビュッシーが印象派と称される直接的な由来にもなった出世作「牧神の午後への前奏曲」。幻想的で夢のような時間が過ぎたあとには、フロラン・シュミットの個性が遺憾なく発揮された代表作が続きます。同じ「サロメ」のエピソードを題材としたシュトラウスの楽劇と同様に、エキゾチックでおどろおどろしくも妖しい世界が繰り広げられるなか、狂気に満ちた終曲「恐怖の踊り」でピークを迎えます。このくだりはどこか「春の祭典」を先取りしたようでもあり、じっさいこの作品はストラヴィンスキーに献呈されています。締め括りはそのストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」。カンブルランは前回の「春の祭典」(93.196)でも、類まれなる色彩のセンスを発揮してじっくりと描き上げていただけに、三大バレエ中もっともカラフルな魅力を放つ本作にも期待が高まるところです。  (Ki)
93-224
アイヴズ:詩篇全集
詩篇第90番、詩篇第24番、
詩篇第67番、詩篇第135番、
詩篇第14番、詩篇第25番
詩篇第100番、詩篇第54番、
詩篇第150番、詩篇第42番
マーカス・クリード(指)
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル、
アレクサンドラ・ルスティヒ(S)、
ユリウス・プファイファー(T)、
“コレギウム・イウヴェヌム”シュトゥットガルト児童cho、
フリーデマン・ケック(児童合唱指揮)、
カイ・ヨハンセン(Org)、
SWRシュトゥットガルト放送響のメンバー

録音:2007年11月26−29日べブリンゲン・シュタットキルへ、2007年3月21−22日シュトゥットガルト放送スタジオ
クリード率いる手兵SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブルの最新アルバムは、アメリカの生んだ前衛音楽のパイオニア、アイヴズ。詩篇はアイヴズの初期を代表する作品。教会で詩篇を歌った経験が活かされ、それぞれ異なる手法を模索して、たとえば、全音三和音と不協和音のカノン(詩篇54)、多調性(詩篇67)、中心から放射する自由な鏡状カノン(詩篇24)、密集した不協和音とパンダイアトニック(全音階に拠りながら、古典的な機能和声でのさまざまな制約を排除した自由な和音使用)なフガートでの平行和音(詩篇150)など、実験精神に富んだものです。こうした複雑で多様なアイヴズの世界に、当アンサンブルはいつもながら驚異的な表現力で迫ります。  (Ki)
93-225(8CD)
メシアン:管弦楽作品集
◆CD1
(1)忘れられし捧げもの、(2)キリストの昇天、(3)ミのための詩/イヴォンヌ・ナエフ(Ms)(3)[録音:(1)2002年1月17日、(2)1999年1月13-15日、(3)2007年12月19&20日フライブルク、コンツェルトハウス]
◆CD2
トゥーランガリラ交響曲/ロジェ・ミュラロ(P)、ヴァレリー・ハルトマン=クラヴリー(オンド・マルトノ)[録音:2008年2月12&13日フライブルク、コンツェルトハウス]
◆CD3
(1)鳥たちの目覚め、(2)異国の鳥たち、(3)クロノクロミー/ロジェ・ミュラロ(P)(1)[録音:(1)2007年6月27日、(2)2008年2月12&13日、(3)2005年2月24日]
◆CD4&CD5
(1)われ死者の復活を待ち望、(2)我らの主イエス・キリストの変容/ロジェ・ミュラロ(P)(1)/グンヒルト・オット(Fl)、ヴォルフハルト・ペンツ(Cl)、フランツ・ラング(シロリンバ)、ホルスト・フリーデル(ヴィブラフォン)、ヨッヘン・ショラー(マリンバ)、ラインハルト・ラツコ(Vc)、フロラン・ボファール(P),、ヨスハルト・ダウス(合唱指揮)&オイローパコールアカデミー(4)[録音:(1)2008年5月3日、(2)2000年12月12−15日]
◆CD6&CD7
(1)峡谷から星たちへ、(2)天より来たりし都、(3)ほほえみ/ロジェ・ミュラロ(P)、ティエリー・レンツ(Hrn)、ヨッヘン・ショラー(シロリンバ)、マルクス・マイアー(カリヨン)(1)、ロジェ・ミュラロ(P)(2)[録音:(1)2007年4月25日−5月4日、(2)2007年4月23日−5月4日、(3)2008年1月27日]
◆CD8
彼方の閃光[録音:2002年2月25日、9月19日]
全て、シルヴァン・カンブルラン(指)
SWR南西ドイツRSO
メシアン生誕100年記念リリース。同じフランス生まれの鬼才カンブルランと手兵南西ドイツ放送響のコンビが、1999年から今年にかけてこの機会のために録りだめしておいた音源を一気に蔵出しリリース。すでにリリース済みの「彼方の閃光」「我らの主イエス・キリストの変容」「鳥たちの目覚め」「キリストの昇天」に加えて、あらたに人気作「トゥーランガリラ交響曲」に、最大編成の大曲「峡谷から星たちへ」など、全13曲中じつに主要作品の9曲が初発売となります。強烈な色彩感に、鳥の声やキリスト教にもとづく独特の宇宙観など、メシアンの音楽を構成する多様な要素を解き明かしてゆく、エキスパートとしてのカンブルランの手腕はさすがにみごとなもの。さらには、イヴォンヌ・ロリオの弟子であり、ピアノ曲全集録音でも実績のあるミュラロの参加も見逃せないところです。120ページのブックレット付属、クラムシェル仕様ボックス入り。  (Ki)
93-226
ストラヴィンスキー:カンティクム・サクルム、
バレエ「アゴン」*
レクイエム・カンティクルス
ステラ・ドゥフェクシス(Ms)、
クリスティアン・エルスナー(T)、
ルドルフ・ローゼン(Br)、
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル、
ミヒャエル・ギーレン(指
)SWR南西ドイツRSO

録音:2007年6月14−16日、2004年2月26−28日フライブルク、コンツェルトハウス*
交響曲集(93.183)に続く、ギーレンによるストラヴィンスキー第2弾。このたびはすべて十二音技法を採用した点で共通する、後期の3作品を取り上げています。カメレオンと揶揄されたことでも知られるように、ストラヴィンスキーは生涯に大きく作風を変遷させた作家でしたが、このアルバムでは晩年迎えてなおその実験的精神と旺盛な創作意欲がうかがえる仕組みとなっています。初めて十二音技法を用いたとされる「カンティクム・サクルム」につづいて、名振付師ジョージ・バランシン率いるニューヨーク・シティ・バレエ団のために書かれた「アゴン」。これは抽象バレエの舞踊技法と十二音技法という到底相容れないもの同士を調和させみごとに解決した作品。そして、演奏時間15分ほどの「レクイエム・カンティクルス」は、十二音技法による最後の大曲。古来のレクイエムとは様式的にもかけ離れており、ほかの2作品に比べてより複雑で集大成的色彩の濃い内容となっています。とくに、ここでは精鋭SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブルの起用も当たり、無機的な美ともいえる怜悧で特異な味わいが魅力。シェーンベルクほか一連の新ウィーン楽派の演奏でも示したとおり、ここでも豊富な情報量を引き出すギーレンの手腕にはみごとなものがあり、ストラヴィンスキーの天才をあますところなく解き明かしています。  (Ki)
93-227
ヴォルフガング・リーム(1952〜):交響曲第1番Op.3〜管弦楽のための(1969)“カール・アマデウス・ハルトマンの思い出に”
交響曲第2番〜大管弦楽のための(1975)
Nachtwach〜8人の独唱,混声合唱,4本のトロンボーンとウッドブロックのための(1987/1988)#
大河交響曲に向かってV〜管弦楽のための(1992/1995)*
Raumauge〜混声合唱とパーカッションのための(1994)**
ジョナサン・ストックハマー(指)
SWRシュトゥットガルトRSO、
バルバラ・ヴァン・デン、
アレクサンドラ・ルスティグ(S)、
ウテ・ヴィッレ、シュザンヌ・マイスナー=シャウフェルベルガー(A)、
リュディガー・リン、ユベール・メイエ(T)、
ベルンハルト・ハルトマン、ミハイル・シャシコフ(Bs)、
アンゲリカ・フライ、マルタン・ユベール、ミヒャエル・ポイゼ、ハインリヒ・ゲルツェンロイヒター(Tb)、
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル、マーカス・クリード(指、ウッドブロック)、
ジャンルイジ・ジェルメッティ(指)SWRシュトゥットガルトRSO*、
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル**、
ヴァリアンティ、ルペール・ユベール(指)**
*,**=世界初録音

録音:2007年11月5−8日ジンデルフィンゲン・シュタットハレ、2004年9月14-15日シュトゥットガルト、ヴィラ・ベルク#、1995年10月25日シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェンザール、1994年1月20日シュトゥットガルト・テアーターハウス**
リーム・エディションの第3集。1969年作、弦の官能的なひびきが印象的な交響曲第1番、第2番の精緻な演奏につづいて、演奏時間23分弱でアルバム中最長の曲「大河交響曲に向かってV」と、合唱と打楽器が過激に交錯するRaumaugeという、ふたつの世界初録音を収めており、現代音楽ファン注目のアルバムです。  (Ki)
93-229
ヴァスクス:本〜無伴奏チェロのための(1978)、
パルティータ〜チェロとピアノのための(1974)、
エピソードと終わりなき歌〜ヴァイオリン,チェロ,ピアノのための(1985)
ダーヴィド・ゲリンガス(Vc)、
カッレ・ランダル(P)、
ドミートリー・シトコヴェツキー(Vn)

デジタル録音
現代ラトヴィアのペーテリス・ヴァスクス(1946-)は現存作曲家のなかでも人気のあるひとり。当アルバムはゲリンガスの名演でヴァスクス作品を楽しめる豪華盤ですが、メシアン追悼に書かれた大作「エピソードと終わりなき歌」が特に聴きもの。非常な力作で、ゲリンガスとシトコヴェツキーがこの上なく見事に再現しています。
93-231
カーター:合唱作品集
タランテラ、陽気にやろう、標章、
音楽家はいたるところで格闘する、
音楽に、収穫の家、ほか
マーカス・クリード(指)
シュトゥットガルトSWRヴォーカルアンサンブル
アンドレアス・グラウ(P)、
ゲッツ・シューマッハー(P)

録音:2008-2009年
エリオット・カーターの合唱作品を8曲収録。大半は1930,40年代の作品です。合唱指揮の王者マーカス・クリードが、シュトゥットガルトSWRヴォーカルアンサンブルの優秀な合唱を見事に操っています。 (Ki)
93-233
ヴァインベルク:小品集「子供の雑記帳」(全3巻23曲)
ショスタコーヴィチ:アフォリズム Op.13
ザラ・ネムツォフ(1980-):20のスケッチ
ヤーシャ・ネムツォフ(P)
93-234
ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.4
チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」Op.20(ハイライト)
チャイコフスキー(ストラヴィンスキー編):バレエ「眠りの森の美女」〜3つの小品(リラの精のヴァリアシオン/交響的間奏曲/青い鳥のパ・ド・ドゥ)*
ストラヴィンスキー:交響詩「うぐいすの歌」#
ユーリ・アーロノヴィチ(指)、
若杉弘(指)*、エルネスト・ブール(指)#
SWR南西ドイツRSO、
クリスチャン・オステルターグ(Vn)*

録音:1996年6月バーデン=バーデン・クアハウス・ベーナツェト・ザール、1999年2月フライブルク・コンツェルトハウス*、1972年1月バーデン=バーデン・ハンス・ロスバウト・スタジオ# (全てステレオ)
名興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団ゆかりの傑作シリーズ第4弾。そのディアギレフを語る上で欠かせない作曲家といえばやはりストラヴィンスキーでしょう。3大バレエを書き上げたのちの1921年、ロシア・バレエ団と合流したストラヴィンスキーは、ディアギレフがロンドンのアルハンブラ劇場で「眠りの森の美女」を再演するという連続興行のプランに同意してアレンジを引き受けました。ディアギレフがストラヴィンスキーに依頼したのはピアノ譜しか残されていなかった2曲で、オリジナルでは“オーロラ姫の変奏曲”と呼ばれた「リラの精のヴァリアシオン」と、長いヴァイオリン独奏つきの「交響的間奏曲」。さらに、この試行を経てストラヴィンスキーは1928年に、チャイコフスキーのピアノ曲や歌曲を題材に、心から敬愛していた大作曲家へのオマージュとして「妖精の口づけ」を書き上げています。なお、同様にピアノ譜で発見された「青い鳥のパ・ド・ドゥ」はディアギレフとは無関係に、1941年になってニューヨーク・バレエ・シアターのためにストラヴィンスキーによって室内オケ用に編曲されたものです。これらは過剰な色づけが施されているように思われがちですが、その実、チャイコフスキー本人の手によるものとしか思えぬほど完璧な仕事。わが国を代表する若杉弘の指揮というのも注目です。さらに、当オケの首席指揮者(1964−1980)を務めたブールの指揮する交響詩「うぐいすの歌」は、1914年に完成した自作オペラ「うぐいす」からの改作。内容は3大バレエの作曲を通じて音楽語法を確固たるものとしたのちに着手された第2幕、第3幕の音楽を組み合わせたもので、ストラヴィンスキー自身も、交響詩への構想をあたためていたましたが、1917年の初めに、バレエでの舞台上演を希望するディアギレフの申し出を契機に仕上げています。まず、1919年に演奏会形式で初演、バレエ形式による舞台初演は1920年2月にパリ・オペラ座で、いずれも指揮はアンセルメが担当しています。「ぺトルーシュカ」と同じ1911年にロシア・バレエ団としての初演を行った「白鳥の湖」を指揮するのは、イスラエル亡命以前にロシアでレニングラード・フィルやボリショイ劇場管を振った経歴を持つ名匠アーロノヴィチ。ダイナミックな音楽運びで傑作バレエの魅力も全開です。   (Ki)
93-295
ヒンデミット:神の定めの日は来たらん (1947)
6つの歌(リルケ詩/フランス語) (1939)
古い詩文による6つの歌 (1923)
ミサ曲(1963)
マルクス・クリード(指)
シュトゥットガルトSWRヴォーカル・アンサンブル、
シュトゥットガルトSWR放送響のメンバー

録音:2011年10月、2012年5、9月/シュトゥットガルト放送スタジオ
ヒンデミットはあらゆるジャンルのために作品を残しましたが、合唱にも彼ならではの逸品があります。合唱の世界では重要なレパートリーとなっている 「ミサ曲」やフランス語によるシンプルで優美な「6つの詩」など、予想外のメロディの美しさと面白さで思わず聴き入ってしまいます。「神の定めの日は 来たらん」は10の管楽器伴奏で、シュッツの世界を20世紀に再現しています。現代の合唱の神様マルクス・クリードが率いるシュトゥットガルトSWRヴォー カル・アンサンブル。ピュアで正確な美演で、ヒンデミットの合唱音楽の理想像を作り上げています。 (Ki)
93-236
ヴォルフガング・リーム・エディション第4集
神とは何か、描かれざる絵*、女・声#
全てバーデン=バーデン・フライブルクSWR響

シルヴァン・カンブルラン(指)
SWRヴォーカルアンサンブル
フリードリヒ・ゴルトマン(指)*
イゾルデ・ジーベルト(S)#,カルメン・フギス(S)#,
ミヒャエル・ギーレン(指)#

録音:2007年11月2-5日,1991年3月21日*,1989年10月17日#
ヴォルフガング・リーム・エディションの第4集です。今回もSWRの優れた音源を用いています。「神とは何か」は合唱とオーケストラのための作品。「描かれざる絵」という題名は、ドイツの画家エミール・ノルデ(1867−1956)が、第二次世界大戦中にナチスに活動を禁止された際、監視の目を逃れて描いた小さなサイズの水彩画のこと。ノルデは後年にこれらを通常サイズの油絵で書き直すつもりでいたのですが、実現したものは僅かでした。曲はそのイメージに基づいた管弦楽曲です。「女/声」1989年、ドナウエッシンンゲン音楽祭で初演された作品。
93-237
ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.6
ストラヴィンスキー:バレエ「プルチネッラ」全曲*

ストラヴィンスキー:幻想曲「花火」Op.4**

R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28#

ラヴェル:ラ・ヴァルス##
クリストファー・ホグウッド(指)*
シルヴァン・カンブルラン(指)
全てバーデン=バーデン&フライブルクSWR響
アーリーン・オジェー(S)*、
ロバート・ギャンビル(T)*、ゲロルフ・シェダー(Bs)*

録音:1985年11月26-27日バーデン=バーデン・ハンス・ロスバウト・スタジオ(ライヴ)*
2007年2月8日フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ)**
2005年12月30、31日バーデン=バーデン、フェストシュピールハウス(ライヴ)#
2007年5月25日フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ)##
名興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団ゆかりの傑作シリーズ第6弾。ホグウッドによる「プルチネッラ」と、おなじみ色彩の魔術師カンブルランによる「花火」に「ティル」そして「ラ・ヴァルス」という組み合わせです。【擬古典主義的モダニズム作品に傾倒するホグウッドの「プルチネッラ」】英国におけるオリジナル楽器演奏の草分けとして活躍したホグウッドは、いっぽうでピリオド・アプローチのふんだんな経験を活かして、モダン楽器のオケとともにストラヴィンスキーをはじめとする20世紀新古典主義作品を積極的に取り上げていることでも知られています。その活動は実績としていくつものレコーディングに残されており、ホグウッドはストラヴィンスキーの「プルチネッラ」を1989年に、当時音楽監督を務めていたセント・ポール室内管と全曲をセッション録音、2003年にバーゼル室内管と組曲をセッション録音しています。抜群の機能性を備えた放送オケの特徴をうまく引き出した当ライヴ・レコーディングもまた、セッション録音同様にヴィブラートも控えめな弦、管のひびきなどにピリオド奏法のアイデアが盛り込まれ、独特の美観に彩られた内容。なお、バロックや古典でも評価の高い名花オジェーの清楚な歌声も魅力です。【カンブルランによる色彩感ゆたかなレパートリーの数々】カンブルランによるカップリングのナンバーもすぐれた出来栄えです。妖美で幻想的に蠢くストラヴィンスキーの「花火」とラヴェルの「ラ・ヴァルス」は、すでに「春の祭典」(93.196)や「ペトルーシュカ」(93.223)、そして「ボレロ」や「高雅で感傷的なワルツ」(GC.08061)からも作品との相性が最高なのは当然として、シュトラウスにも注目。ユーモラスで目まぐるしく転換する曲想を、芝居がかっていると思えるほどにおおげさな身振りでテンポを自在に揺らし、最後まで惹きつけて放しません。 (Ki)
93-241
カンブルランのベルリオーズ
ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」*
「ファウストの劫罰」〜ハンガリー行進曲/妖精の踊り/火のメヌエット
 「トロイアの人々」〜王の狩りと嵐
シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響(旧称:SWR南西ドイツ放送交響楽団)
ジャン=エリク・スーシ(Va)

録音:2002年1月14&15日フライブルク・コンツェルトハウス(ライヴ・ステレオ)*、2007年7月5日、10日フライブルク・コンツェルトハウス(ライヴ・ステレオ)
不世出の興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団ゆかりの傑作をたどるシリーズの第5弾は、最新録音で聴くフランスとウクライナの気鋭指揮者ふたりによるファリャとプロコフィエフ。1965年パリに生まれたファブリス・ボロンはザルツブルクのモーツァルテウムでギーレンとアーノンクールに師事したフランスの指揮者。1994年から98年にかけてフランダース交響楽団の首席指揮者を務め、1998年より2003年にかけてケムニッツ歌劇場の副音楽監督を務めたのち、2006/07および2007/08シーズンには当オケのほか、ライプツィヒ放送響、SWRシュトゥットガルト放送響、ベルリン・コンツェルトハウス・オーケストラ、ルクセンブルク・フィル、ベルン響などに出演、2008/09シーズンからはフライブルク歌劇場の音楽監督に就任しています。バレンシア生まれのソプラノ、サラを迎えたファリャはオケを存分に鳴らし切りじつに壮快、エネルギッシュな指揮ぶりが目に浮かぶようです。いっぽう、1976年キエフ生まれの指揮者キリル・カラビツが取り上げるのは、プロコフィエフの「道化師」組曲。当オケをはじめ、ヒューストン響やロサンジェルス・フィル、ボルドー・アキテーヌ管に定期的に客演を重ねるカラビツは、オールソップのあとを受けて2009/10シーズンより、ボーンマス響の第13代首席指揮者に就任することが決まっています。けたたましい音響とモダニズムの先鋭的作風で知られるプロコフィエフ初期の傑作に、大胆に若い感性をぶつけているのが聴きどころといえるでしょう。 (Ki)
93-243
ブルックナー:交響曲第7番 サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2008年9月27&28日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
ヴィブラート・フリー奏法を基調とするピリオド・アプローチにより、従来の世界観を一変させると評判のノリントン&シュトゥットガルト放送響によるブルックナー・シリーズ。第4弾は、前作第6番につづいてノリントン初出のプログラムという点も注目される交響曲第7番ライヴ。全曲の白眉であるアダージョを筆頭に伸びやかな旋律線が魅力の第7番。これまでの第4番や第6番などでも確かめられたのと同様に、やわらかく、あたたかみのあるピュア・トーン特有の無類の美しさが自然に受け容れられるものと思われます。また、軒並み1時間を越えるチェリビダッケやヴァントらとは対照的に、ここでは55分台という快速テンポも特徴といえるでしょう。   (Ki)
93-244
マーラー:交響曲第9番ニ長調 サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2009年9月5日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ・ステレオ)
ノリントン率いるシュトゥットガルト放送響によるマーラー・シリーズ第5弾は第9交響曲。ことし5月に4度目の来日公演を控える当コンビによって、2009年9月に行われたばかりの公演が早くもリリースとなります。弦のヴィブラート・フリーを基調とする、持論のピリオド語法に依拠するノリントンが、後期ロマン派の作曲家マーラーにまでも例外なくピュア・トーンを導入していることでおおきな反響を呼んでいる当シリーズですが、その弦楽のとびきりの美しさについてはまず異論のないところ。その意味では、陶酔と頽廃そして官能とが綯交ぜになった畢生のアダージョで知られる第9番だけに、期待は膨らむばかりです。本作ではノリントンみずからが手掛けたライナーノートからも窺い知れるとおり、十分な自信と検証の上に臨んだレコーディングなのでしょう。加えて、ブラスや木管の巧さもさすがというべきか、10年来の手兵との息もピッタリ。従来同様、ヴァイオリン両翼型配置を採用した弦楽セクションも複雑な内容に対して、混濁のない明解なサウンドがじつに効果的。この演奏がじっくり練り上げられたものであることを実感させる仕上がりとなっています。 (Ki)
=トラックタイム=
T.26’02”+U.14’06”+V.12’38”+W.19’24”=TT.72’10”
93-245
ラフマニノフ:チェロ作品全集
チェロ・ソナタト短調Op.19、
2つの小品Op.2、
メロディOp.3の3(マトコフスキー編)、
歌.ヘ短調、
前奏曲ト長調(ブランドゥコフ編)、
ヴォカリーズ(ブランドゥコフ編)
ゲリンガス編による歌曲朝Op.4の2
夜の静けさにOp.4の3
しい人、歌わないでOp.4の4
ライラックOp.21の5
ここは素晴しい場所Op.21の6
まひわの死に寄せてOp.21の8
春の洪水Op.14の11
ダヴィド・ゲリンガス(Vc)、
イアン・ファウンテン(P)
ラフマニノフは大ピアニストだったゆえか、ピアノ音楽が一番彼の表現したいことを伝えていると言われています。しかしその息の長い旋律はチェロにこそふさわしいと言えましょう。ここでは彼によるチェロのオリジナル作品すべてと、チェロ向きの曲を編曲したものを集め、巨匠ゲリンガスが弾くという超豪華盤。淡彩画のような前奏曲とヴォカリーズは、チェロソナタを献呈されラフマニノフ自身と初演したブランドゥコフの編曲というのも興味津々です。ゲリンガスの演奏は雄弁のひとことに尽きますが、辛口で知的な解釈が新鮮です。   (Ki)
93-246
ケクラン:ピアノ曲集Vol.2
ペルシアの時Op.65(1913-19/ピアノ版)
シェスタ、出発を前に/キャラヴァン/宵闇の中を登る/涼しい朝、高地の谷で/町の眺め/通りを渡って/夕べの歌/テラスに差す月光/オーバード(朝の歌)/真昼の太陽のもとのバラ/影の中、大理石の泉のそばで/アラベスク/夕映えの丘/物語する人 a)イントロダクション b)瓶の中の精霊 c)魔法をかけられた宮殿 d)若人の踊り e)庭に注ぐ月光/夕べの平安、墓地にて/夜の回教僧たち[コーダ:]荒れ果てた地に差す月光
ミヒャエル・コルスティック(P)

録音:2008年12月15-18日シュトゥットガルト、室内楽スタジオ
ペルシアに終生一度も訪れたことがなく、ピエール・ロティの紀行文「イスファハンへ」と千夜一夜物語(アラビアンナイト)とを題材に、ケクランが想像で書き上げた「ペルシアの時」。茫漠とした抒情が独特の魅力で、“もう一人のオーケストラの魔術師”とも呼ばれるケクランの手腕が光る管弦楽版に対して、ピアノ版は微弱音などほかにたとえようもない繊細な美しさです。コルスティックの演奏は入念に準備を重ねて録音に臨んだことをうかがわせるもので、ブックレットには自身の本格的な解説とともに運指の配置写真までが掲載されています。 (Ki)
93-249(2SACD)
ヴェルディ:レクィエム、
ハイドン:交響曲第26番ニ短調Hob.I:26「ラメンタツィオーネ」、
モーツァルト:キリエニ短調KV.341
アナ・マリア・マルティネス(S)、
イヴォンヌ・ナエフ(Ms)、
マリウス・ブレンチウ(T)、
ジョルジォ・スーリアン(Bs)、
オイローパコールアカデミー、
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル#、
シルヴァン・カンブルラン(指)
SWR南西ドイツRSO

録音:2008年5月11日バーデン=バーデン祝祭劇場(ライヴ)、2005年5月21日*、2007年11月5日以上フライブルク・コンツェルトハウス(ライヴ)#
近現代作品を中心に色彩表現において非凡な感覚をみせるカンブルランの最新録音は、ヴェルディの大曲レクィエム。このたびは大規模な声楽作品にふさわしく、マルチチャンネル・サラウンドも体感可能なSACDハイブリッド盤でのリリースもポイントとなっています。高評価で迎えられた前作メシアンのセットがその代表例ですが、ここに至るカンブルラン独自の切り口とは音価をじゅうぶんに保ちながら、ほとんど耽美的なまでに作品へと肉迫する傾向にこそあるとおもわれます。その意味では、劇的な部分とその音響効果で、全曲中もっとも有名な第2曲「怒りの日」、そして、その黙示録をおもわせる激烈な場面とは著しい対照をなす、たとえば、第6曲「ルクス・エテルナ(永遠の光)」といった静謐なる美が集約された祈りの部分を、鬼才カンブルランがどのように描いてゆくのかおおいに注目されるところです。しかも、なんといっても鍵を握る声楽陣の顔ぶれもまた大いに魅力的で、リリカルで若々しい素直な声質が好ましいルーマニア出身のブレンチウや、実力派のナエフといったソリスト。さらに、それぞれ第一人者ダウス、クリードが率いるふたつの精鋭コーラスもカンブルランの意図を十全に汲んでいるものと期待されます。なお、カップリングにはヴェルディに関連して、宗教的性格の2作品を収録。まず、ハイドン自らの手によって「哀歌」と名付けられたタイトルをもつ交響曲。第1楽章の“コラール”と楽譜に記された箇所では、オーボエと第2ヴァイオリンに聖週間用のグレゴリオ聖歌から採られた旋律が現れてしめやかなムードを醸成。この曲はそもそも宗教的な目的のために書かれた2つの楽章を発展させたものと考えられています。そして、ニ短調によるハイドンの調性を引き継ぐ形でアルバムを締め括るのは、モーツァルトのキリエ。演奏時間10分にも満たない短い作品にしては、同時期のオペラ「イドメネオ」と一致する異例ともいえる破格の編成で書かれており、その比類なき高みに達しているという点では、やはり同じ調性による傑作「レクィエム」にも迫る内容です。  (Ki)
93-250(1SACD)
沈黙と音楽〜ヴォーン・ウィリアムズ&マクミランの無伴奏声楽作品集
ジェイムズ・マクミラン(b.1959):おお慈悲深きイエスよ(2002)(無伴奏混声合唱のための)
Mairi(1995)〜16部無伴奏混声合唱のための*
ヴォーン・ウィリアムズ:ミサ曲ト短調(独唱と無伴奏二重合唱のための)**、
 沈黙と音楽(1953)(混声のためのパート・ソング)#
ケルスティン・シュトイベ(S)、
マリア・ヴァン・エルディク(A)、
アレクサンドル・ユデンコフ(T)*、
アキム・イェケル(Bs)*、
アレクサンドラ・ルスティヒ(S)**、
ウルリケ・ベッカー(A)**、
ユリウス・プファイファー(T)#、
ベルンハルト・ハルトマン(Bs)#、
マーカス・クリード(指)
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル

録音:2008年6月20日、2008年7月9-10日*、2008年6月17-19日**、2008年2月22日# シュトゥットガルト放送スタジオ
クリード率いる現代最高水準を誇る手兵SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブルの最新アルバムは、英国が生んだ合唱音楽の大家ふたり。2008年に歿後50年を迎えたヴォーン・ウィリアムズと、2009年が生誕50年にあたるマクミランの作品集です。バードやタリス、タヴァナーのようないにしえの巨匠たち。ヴォーン・ウィリアムズのミサ曲は、かれらを通じて英国に培われたチューダー朝以来のアカペラの伝統を再生するための道筋をあらたに示したもので、その美しさといい、このジャンルの最重要作。「沈黙と音楽」は1952年のエリザベス2世戴冠式のために、ヴォーン・ウィリアムズのほか、バックス、ブリス、フィンジ、ハウエルズ、アイアランド、ティペットら総勢10名の著名な英国の作曲家が力を結集させた共作曲集「女王への花飾り」より。同年、2番目の夫人となる、英国の詩人アーシュラ・ウッドによる詩がテキストに選ばれています。いっぽう、前年に世を去ったヴォーン・ウィリアムズよりバトンを受け継ぐかのように、スコットランドに生まれたマクミランはイギリス合唱音楽における当代きっての担い手。「おお、慈悲深きイエスよ」は2002年にザ・シックスティーンを率いるハリー・クリストファーズが16世紀のプログラム用にマクミランに作曲を依頼したモテット。16世紀に人気を誇ったスコットランドの作曲家ロバート・カーヴァー(c.1484/87−1567)の同名曲をモデルに、独立した姉妹作として準備されたいきさつがあり、長年マクミランの名を広く世に知らしめることになった作品。Mairiは創立70周年を迎えるBBCシンガーズのためのBBC委嘱作。テキストはスコットランド高地ゲール語で書かれたエヴァン・マッコール(1808−1898)の詩をマクミラン自ら英訳したもので、ロマンティックな描写で失われた大いなる愛情を嘆いています。技巧的でパワフルであることよりむしろ、すべては重厚なオスティナートで8度に渡り繰り返される「彼女は去ってしまった」というフレーズに特徴付けられ、痛いほど打ちのめされます。不安と絶望がうねるように上声部を支配しながら、最後はあきらめと悲しみに包まれて静けさを取り戻します。   (Ki)

93-251
ノリントンの「新世界」
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
 序曲「謝肉祭」

◆ボーナスCD(74’03”)
「ザ・ベリー・ベスト・オブ・ノリントン」
ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」〜第1楽章
モーツァルト:交響曲第40番〜第3楽章
ベートーヴェン:交響曲第8番〜第2楽章
ベルリオーズ:幻想交響曲〜第2楽章
シューベルト:交響曲第9番「グレイト」〜第2楽章
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」〜第4楽章
シューマン:交響曲第4番〜第3楽章
ブルックナー:交響曲第4番〜第3楽章
チャイコフスキー:交響曲第5番〜第3楽章
マーラー:交響曲第2番「復活」〜第3楽章
ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2008年7月9−11日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ
ピリオド・アプローチをいち早く導入した手兵シュトゥットガルト放送響とともに、従来のレパートリーに新風を送り込み、つねにあらたな時代を切り開いてきたロジャー・ノリントン。自身が75歳の誕生日を迎える2009年に、またとないプログラムをぶつけてきました。ドヴォルザークの「新世界」は、思えば当コンビでこれまで録音のなかったことが不思議なくらいの大名曲。有名な第2楽章ラルゴなど、クラシック・ファンのみならず幅広いファンを持つとびきりの名曲をどのように聴かせてくれるのか、この上なく楽しみな内容といえるでしょう。なお、当アルバムには、2009年秋にリリース予定のハイドン・セットより「ロンドン」の第1楽章そのほかを収めた、ボーナスCD「ザ・ベリー・ベスト・オブ・ノリントン」が付属します。ノリントンとシュトゥットガルト放送響のこれまで11年間に渡る成果を手軽に楽しめるつくりで、巨匠ノリントンの入門篇として最適な内容といえるでしょう。 (Ki)
=トラックタイム=
・「新世界より」T.11’49”+U.11’54”+V.7’25”+W.11’24”=TT.42’32”
・序曲「謝肉祭」9’21”

この「新世界」は言うまでもなくノリントンだけが許される代物。チャイコフスキーときよりも何倍も作品に対する親近性が感じられ、フレージングも渾身そのもの。フレーズの結尾に向かってクレッシェンドさせる手法も大いに功を奏して目の覚めるようなダイナミズムを獲得しています。しかしここであえて強調したいのは、序曲「謝肉祭」の空前絶後の素晴らしさ!いつも交響曲の「おまけ」のように収録され、お祭り騒ぎに徹するのは恥ずかしく、真面目に演奏すればちっともワクワクくしないという曲かと思いますが、ここでのノリントン、この両面を見事に融合したスタイルを確立し、最後まで聴き逃せないニュアンスの連続技を披露しているのです!演奏時間は9:21とごく標準的なテンポですが、まずそのテンポのセンスが抜群に良好。冒頭テーマの結尾はやはりクレッシェンドさせて、独特の遠近間を表出。これが音楽そのものに臨場感を与えています。第3主題の弦はもちろんノン・ヴィブラート、経過部の弱音フレーズも決してウェットになりませんが、共に共感の限りが尽くされており、嘘っぽさなど皆無。後半はハーモニーの色彩の華やぎ方が絶妙。内声を鮮明に抉り出すことによる陰影の綾にも心奪われます。金管も打楽器も前半以上にソリッドに立ち上がり、音楽はいよいよ大きく醸成。痛快さに走らず、シンフォニックな重みを堅持しながら毅然と曲を締めくくります。聴後は贅沢な食事をした後のような満足感を味わっていただけることでしょう。 【湧々堂】
93-252(4CD)
ノリントン/ハイドンの「ロンドン・セット」全曲
交響曲第93番ニ長調Hob.I-93(21’51”)
交響曲第97番ハ長調Hob.I-97(24’15”)
交響曲第101番ニ長調Hob.I-101「時計」(25’31”)
交響曲第94番ト長調Hob.I-94「驚愕」(22’03”)
交響曲第98番変ロ長調Hob.I-98(27’21”)
交響曲第102番変ロ長調Hob.I-102(23’47”)
交響曲第95番ハ短調Hob.I-95(20’18”)
交響曲第100番ト長調Hob.I-100「軍隊」(28’08”)
交響曲第103番変ホ長調Hob.I-103「太鼓連打」(29’28”)
交響曲第96番ニ長調Hob.I-96「奇蹟」(24’53”)
交響曲第99番変ホ長調Hob.I-99(21’47”)
交響曲第104番変ホ長調Hob.I-104「ロンドン」(27’00”)
ロジャー・ノリントン(指)SWRシュトゥットガルトrRSO

録音:2009年9月7-12日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ヘーゲルザール(4010276022435シュトゥットガルト音楽祭2009ライヴ)
ハイドン歿後200年のアニヴァーサリーを締め括るのはこれしかない!ノリントン率いるシュトゥットガルト放送響による「ロンドン・セット」が一挙にBOXセットで登場します。ノリントンはシュトゥットガルト放送響と、首席指揮者に就任した翌年の1999年にも第104番のライヴ録音(93.011)をおこなっていますが、このたびは第104番を含めたすべてが2009年の最新録音となっています。持ち前の「ピュア・トーン」を武器につぎつぎと作品のイメージを一新し、とりわけベートーヴェンやモーツァルトといった古典派の作品で最高の成果を収めてきた当コンビによるハイドンとくれば、そもそも相性は悪かろうはずがありません。フレージングはより徹底され、音を割ったブラスやケトル・ドラムも意表を突くというよりむしろ必然とさえおもえるほど自然で効果満点。前作ドヴォルザークの「新世界より」(93.251)も深化を続けるアプローチを実感させる内容でしたが、ハイドンの「ロンドン・セット」はフレッシュでエレガント、あたたかなぬくもりと、なにより音楽の喜びと楽しさを授けてくれるもの。これこそ10年間の集大成と呼ぶにふさわしく、ベートーヴェンやモーツァルトに匹敵する最大のヒット作となる予感さえ感じさせるものとなっています。なお、すべての曲の終演後に拍手が入ります。約22ミリ厚のクラムシェル・ボックス仕様。 (Ki)
93-253
ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.5
ファリャ:バレエ「三角帽子」〜序奏/[第1部]昼下がり/粉屋の女房の踊り/ぶどう/[第2部]近所の人たちの踊り/粉屋の踊り/代官の踊り/終幕の踊り
プロコフィエフ:「道化師」組曲Op.21bis*
オフェリア・サラ(S)
ファブリス・ボロン(指)、キリル・カラビツ(指)*
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響

録音:2008年5月26ー28日フライブルク・コンツェルトハウス/マインツ・ラインゴルトハレ(ライヴ・ステレオ)、2009年5月7日フライブルク・コンツェルトハウス(ライヴ・ステレオ)*
不世出の興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団ゆかりの傑作をたどるシリーズの第5弾は、最新録音で聴くフランスとウクライナの気鋭指揮者ふたりによるファリャとプロコフィエフ。1965年パリに生まれたファブリス・ボロンはザルツブルクのモーツァルテウムでギーレンとアーノンクールに師事したフランスの指揮者。1994年から98年にかけてフランダース交響楽団の首席指揮者を務め、1998年より2003年にかけてケムニッツ歌劇場の副音楽監督を務めたのち、2006/07および2007/08シーズンには当オケのほか、ライプツィヒ放送響、SWRシュトゥットガルト放送響、ベルリン・コンツェルトハウス・オーケストラ、ルクセンブルク・フィル、ベルン響などに出演、2008/09シーズンからはフライブルク歌劇場の音楽監督に就任しています。バレンシア生まれのソプラノ、サラを迎えたファリャはオケを存分に鳴らし切りじつに壮快、エネルギッシュな指揮ぶりが目に浮かぶようです。いっぽう、1976年キエフ生まれの指揮者キリル・カラビツが取り上げるのは、プロコフィエフの「道化師」組曲。当オケをはじめ、ヒューストン響やロサンジェルス・フィル、ボルドー・アキテーヌ管に定期的に客演を重ねるカラビツは、オールソップのあとを受けて2009/10シーズンより、ボーンマス響の第13代首席指揮者に就任することが決まっています。けたたましい音響とモダニズムの先鋭的作風で知られるプロコフィエフ初期の傑作に、大胆に若い感性をぶつけているのが聴きどころといえるでしょう。 (Ki)

93-254
チャイコフスキー:交響曲第5番
「くるみ割り人形」組曲Op.71a*
ロジャー・ノリントン(指)SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2007年9月20&21日シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェンザール(ライヴ)、2008年7月15&16日シュトゥットガルト・SWR放送スタジオ*
2004年ライヴの「悲愴」交響曲(93.119)が大きな反響を呼んだノリントン&手兵シュトゥットガルト放送響によるチャイコフスキー。その第2弾は、2007年9月にライヴ収録された交響曲第5番と、2008年7月のセッション・レコーディングによる「くるみ割り人形」組曲。いずれも当コンビにとって初のレパートリーであり、このたびも期待の高まる内容といえるでしょう。前説&リハーサルを含んだ映像作品(93.901)としてもリリースされた「悲愴」は、ノリントンの志向するチャイコフスキーを知る上で大きな手掛かりとなりましたが、かれらの演奏は独創的でユニークな魅力にあふれたものです。まず、ヴァイオリン両翼型の古典的な楽器配置によって得られる立体感ある音響。これにより、第1楽章の主部に入ってから、第1主題がさまざまに形を変えてゆくなかで、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという具合に、さらに左右に振り分けられた木管も巻き込んで、左から右、右から左と交互にパッセージの受け渡されてゆく面白さがはっきりとわかります。また、弦によってやわらかく夢見るように歌われる第2主題では、ヴィブラートフリー奏法が活きています。そして、白眉というべきは中間のふたつの楽章。アンダンテ・カンタービレの終盤、はじめはゆっくりと、次第に高揚し加速してゆくクライマックスや、つづくワルツの恍惚とした美しさなどは、あらためて「ピュア・トーン」の効果を証明するものといえるでしょう。同じ流れを汲む「くるみ割り人形」組曲も、花のワルツなどとてもチャーミング。シュトゥットガルト放送響を率いる首席指揮者ロジャー・ノリントンは、2009年に75歳の誕生日を迎えます。これを記念して、本年も注目タイトルのリリースが続々と予定されていますが、その口火を切るこのアルバムはいきなり大きな話題を提供するのは間違いないものとおもわれます。
=トラック・タイム=
交響曲第5番:T.15’31+U.12’15+V.5’59+W.12’13=45’29
くるみ割り人形:3’23+2’33+1’47+1’16+3’23+1’09+2’31+7’10=23’12  (Ki)
93-256
シューマン:合唱のためのロマンスとバラード
ロマンスとバラード第1集Op.67
ロマンスとバラード第2集Op.75
ロマンスとバラード第3集Op.145
ロマンスとバラード第4集Op.146
女声のためのロマンス第1集Op.69
女声のためのロマンス第2集Op.91
ルペルト・フーバー(指)
シュトゥットガルトSWR声楽アンサンブル

録音:1998年5月4-7日(Op.67、Op.75、Op.145、Op.146)・1997年2月27-28日(Op.69、Op.91)
シュトゥットガルト、ゼンデザール・ヴィッラ・ベルク
録音:2007年5月25日フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ)
シューマン多作期の1849年に書かれた、混成合唱と女声のためのロマンスとバラードは、「楽園とペリ」といった管弦楽を伴う大掛かりな合唱作品とは対照的に、念入りな対位法で書かれながらも平易で明快、ハーモニーの美しさが共通の魅力となっています。世界最高水準のアンサンブルを聴かせるSWRのグループによるレコーディングは、初出時にドイツ・レコード批評家賞を受賞している優秀な内容(93.002)。このたびシューマンのアニヴァーサリーに合わせて品番移行、新装再発リリースされます。 (Ki)
93-257
英国のチェロ・ソナタ集
ブリッジ:チェロ・ソナタニ短調H125
ブリテン:チェロ・ソナタハ長調Op.65
バックス:伝説ソナタ〜チェロとピアノのための(1943)
ヨハネス・モーザー(Vc)
パウル・リヴィニウス(P)

録音:2009年1月12-15日SWRシュトゥットガルト、室内楽スタジオ(セッション・デジタル)
ロシアのチェロ・ソナタ(93.176)、「ブラームスと同時代の作曲家たち」シリーズ(93.206、93.207、93.208)を発表して注目されるドイツの若きチェリスト、モーザーの最新アルバムはイギリスのチェロ・ソナタ集。すべてイニシャルが「B」で始まる作曲家の作品が選ばれています。名ヴィオラ奏者、名指揮者として知られたブリッジにとって、室内楽は創作上の進歩の段階をもっともよく示すジャンル。1913年から1917年にかけて作曲されたチェロ・ソナタは、半音階が多用され全編を彩るメランコリーの色調が、どこか第1次大戦の戦禍に対するブリッジの心情を反映しているかのようです。このブリッジに学んだブリテンのチェロ・ソナタは、それまでの10年間器楽曲の創作から遠ざかっていたブリテンが1961年に作曲したもので、名手ロストロポーヴィチとの親交によって生まれた5つの作品のうち、最初の記念すべき作品。そして、バックスの「伝説」ソナタ。作曲された1943年は1953年に亡くなるバックスにとって事実上、創作の最後の時期にあたり、たゆたうような旋律線とこのうえなくロマンティックな語法が印象的です。 (Ki)
93-258
シューマン:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集
ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲ハ長調Op.131
ヴァイオリン協奏曲ニ短調
ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.129(作曲者自身によるチェロ協奏曲のヴァイオリン版)
子供のための12の連弾曲Op.85よりヴァイオリンと管弦楽用編曲
第3番「お庭のメロディ」(エルンスト・ルドルフ編曲)
第9番「噴水のほとりで」(エルンスト・ルドルフ編曲)*
第12番「夕べの歌」(ヨアヒム編)*
レナ・ノイダウアー(Vn)
パブロ・ゴンザレス(指)
ザールブリュッケン=カイザースラウテルン・ドイツ放送PO

録音:2010年1月25-29日ザールブリュッケン、ハルベルク・フンクハウス(セッション)
*=世界初録音
1984年ミュンヘン生まれ、幼少より注目を集めてきたヴァイオリニストのノイダウアーが、アニヴァーサリーの2010年1月に収録されたばかりのシューマンで、アルバム・デビュー。小澤征爾、今井信子、五嶋みどりらとも親交があり、助言を得ているというノイダウアー。大ヴァイオリニスト、ヨアヒムの演奏に感銘を受けて作曲されたと云われる幻想曲、ニ短調の協奏曲をはじめ、シューマンによるヴァイオリンと管弦楽のための作品を網羅した内容は、ノイダウアーの濃厚な歌い回しで綿綿と紡がれるファンタジーに思わず引き込まれます。
■レナ・ノイダウアー…1984年ミュンヘン生まれのヴァイオリニスト。3歳でヴァイオリンを弾き始め、10歳でオーケストラと初共演を果たす。若い学生として、すなわち、ザルツブルクのモーツァルテウムに入学し、11歳でヘルムート・ツェートマイヤーが指導するクラスに入り、続けてトーマス・ツェートマイヤーのもとで手ほどきを、のちにクリストフ・ポッペンに師事。長年にわたり、フェリックス・アンドリエフスキー、アナ・チュマチェンコ、五嶋みどり、今井信子、小澤征爾からもまた重要なアドヴァイスを受ける。2006年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1位を獲得すると同時に、モーツァルト賞、R.シュトラウスのヴァイオリン協奏曲のベスト・パフォーマンスによりR.シュトラウス賞と聴衆賞も獲得。以降、クリストフ・ポッペンのほか、マリス・ヤンソンス、デニス・ラッセル・デイヴィスといった指揮者のもと、MDR響、ミュンヘン室内管、ノイス・ドイツ・カンマーアカデミー、ベルギー国立管といったオーケストラと共演を果たす。出演コンサートの模様はドイツ国内外で幾度も放送される。ここ数年、ノイダウアーはまた現代作品の演奏にも専念しており、アンサンブル・アンテルコンタンポランや、ピエール・ブーレーズ、新しい音楽のためのオーストリアのアンサンブル(OENM)などとも共演。ソロ活動とともに室内楽での活動も重要な位置を占めており、ザルツブルクのモーツァルト週間、メックレンブルク=フォアポンメルン、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン、ブラウンシュヴァイク・クラシックス、ホーエンシュタウフェン室内楽、トゥン・ガイア室内楽などの数々の音楽祭にも出演。使用楽器は1743年製ロレンツォ・ガダニーニ。 (Ki)
93-259
シューマン:交響曲第2番ハ長調Op.61
交響曲第3番変ホ長調Op.97「ライン」*
ミヒャエル・ギーレン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響

録音:2010年1月31日マンハイム・ローゼンガルテン&2010年2月2日フライブルク・コンツェルトハウス(ライヴ)、2002年3月17日-3月24日フライブルク・コンツェルトハウス&フランクフルト・アルテオーパー(セッション)*
2010年にその多大な業績が認められ、「音楽のノーベル賞」ともいわれるエルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞を授与された巨匠ミヒャエル・ギーレン。最新アルバムはシューマンの交響曲、アニヴァーサリーの2010年にライヴ収録されたばかりの第2番が登場します。シューマンが第2交響曲を書いたドレスデンに生まれ、同様に作曲家としても知られるギーレンといえば、以前よりのスコアの入念な読み込みや持ち前の細部にこだわるアプローチに加え、近年はいっそうスケールも大きくゆたかな響きを追求してゆく傾向を強めています。その成果は、2005年に行われたブラームスの第2番や、代表的録音に挙げられるマーラーの交響曲全曲シリーズのうち、後年のレコーディングとなる第5番、第9番やクック版による第10番全曲でも顕著ですが、ギーレンはここでもたいへんロマンチックにたっぷりとシューマンの旋律美を歌いあげているのが印象的です。また、手兵のSWR響とは1986/87年のシーズンの首席指揮者就任以来、すでに20年以上、1999/2000年より終身客演指揮者のポストに就任してなお、いっそうの結びつきを強めていることから、まさにギーレンの近況をうかがい知る格好の内容といえるでしょう。カップリングの第3番は2002年のセッション・レコーディング。こちらもおおきな流れのなかで、楽章ごとの性格を描き分けながら陰影豊かな音楽をしっかりと聴かせるあたり、さすがというほかないみごとな出来ばえとなっています。 (Ki)

=トラック・タイム=
・交響曲第2番 T.11’42”+U.07’07”+V.11’11”+W.08’19”=TT.38’45”
・交響曲第3番 T.09’05”+U.06’16”+V.04’50”+W.05’59”+X.05’36”=TT.32’10”
93-260
ワインベルク:ピアノ五重奏曲Op.18
ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲Op.57
マティアス・キルシュネライト(P)、
シマノフスキSQ
精神的師弟ワインベルクとショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲を好カップリング。どちらも作曲者がピアノを受け持った歴史的名盤(メロディア)が残されていますが、若手演奏家たちのフレッシュな演奏が、最新録音で聴けるのは嬉しい限り。両作品は、重く深刻な緩徐楽章と皮肉に満ちたソヴィエト風な急速楽章を持つなど共通点が多いものの、作者の個性の違いが明瞭に現れていて興味津々。コンサートやマスタークラスで日本でもおなじみのキルシュネライトが巨匠風のピアノを聴かせるほか、ワインベルクの故郷ポーランドのシマノフスキSQが演奏しているのも特筆。驚くほど雄弁にワインベルクの音楽を表現しています。 (Ki)
93-261
ケクラン:ピアノ曲集Vol.3
ジンジャー・ロジャースのための舞曲Op.163(1937/9)
ソナチネ第3番Op.59の3(1915/6)
アンダンテ・コン・モト(1896)
古い田舎屋敷Op.124(1923/33)
小品(アダイジョ・トレ・カルム)Op.83bis(1923)
ソナチネ第2番Op.59の2
12のエスキスOp.41(1905/15)
ミヒャエル・コルスティック(P)
コルスティックによるケクランの第3弾。「展覧会の絵」のプロムナードを想わす「古い田舎屋敷」の冒頭、ガーシュウィンかサティのようにオシャレな「ジンジャー・ロジャースのための舞曲」、バッハのインヴェンション風な「12のエスキス」など美しい曲の発見に興味津々ですが、独特のユルさが全体を覆う世界にはまるとなかなか抜け出せられません。 (Ki)
93-262
ユリアーネ・バンゼ/ペル・アモーレ〜オペラ・アリア集
モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」〜向こう見ずな人たちね…岩のように動かず
モーツァルト:「フィガロの結婚」〜スザンナはまだ来ない…幸せな日々はどこへ行ってしまったの
ウェーバー:「魔弾の射手」〜あの人を知らぬうちは、眠りもたやすく訪れたのに…聖き歌よ、静かに静かに!
チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」〜たとえ死んでもいいの(手紙の場)
スメタナ:「売られた花嫁」〜とうとうひとり…まわりのものが何とみんな気ぶせく
プッチーニ:「ラ・ボエーム」〜ええ、私の名はミミ
プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」〜わたしのお父さん
マスネ:「マノン」〜さあ!彼のためにそうしなくては…さようなら,私たちの小さなテーブルよ
ビゼー:「カルメン」〜何を恐れることがありましょう(ミカエラのアリア)
グノー:「ファウスト」〜なんと美しいこの姿(宝石の歌)
ユリアーネ・バンゼ(S)
クリストフ・ポッペン(指)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー

録音:2010年3月22日-3月25日、2010年7月12日ザールブリュッケン、コングレスハレ(デジタル・セッション)
清楚な歌声と、容姿端麗でコンサートにオペラにひっぱりだこの人気ソプラノ、ユリアーネ・バンゼがhaensslerに登場。それも、まるごと一枚、オペラの名アリアばかりがたっぷりと収められ、バンゼの魅力全開の内容となっています。「わたしのお父さん」「わたしの名はミミ」といったプッチーニのナンバー、グノーの「宝石の歌」と選曲もたいへんチャーミングなこのアルバム。ここで万全のサポートを務めるのはバンゼの夫君ポッペン率いるドイツ放送フィルハーモニー。まさに「婦・唱夫・随」という趣きの仕上がりとなっております。 (Ki)
93-263
リーム:変容=オーケストラのための音楽(2002)*
変容2=オーケストラのための音楽(2005)**
変容3=オーケストラのための音楽(2007/2008)#
変容4=オーケストラのための音楽(2008)#
クリスティアン・アルミンク(指)*,**
マティアス・ピンチャー(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2006年12月4-7日*、2007年10月18-19日**、2008年11月29日#
ひそかな人気シリーズ、ヴォルフガング・リーム作品集。今回は注目のアルミンクの登場です。暗闇に一筋の光が差すような、一音から始まる「変容」、牧歌的な三度の和音から始まる「変容2」では、緊張の糸が気持よく張り詰めたアルミンクの指揮が光ります。続く「変容3」は音量が大きくなり、「変容4」では冒頭から激しい描写やリズムが顕著にあらわれるようになります。作曲家でもあるピンチャーの構築力が光ります。暗闇から始まったこの世がカオスから激しい爆発や衝突を経ながらも、最後は徐々に秩序だっていく変容の様子がオーケストラによって見事に再現されています。 (Ki)
93-264
シューマン:ピアノと管弦楽のための作品全集
ピアノ協奏曲(協奏曲断章)ニ短調(1839)
アベッグ変奏曲〜ピアノと管弦楽のための(1830/31)
ピアノ協奏曲イ短調Op.54(1841/45)
序奏とアレグロ・アッパッシオナート(コンツェルトシュテュック)ト長調Op.92(1849)
序奏とアレグロニ短調・ニ長調Op.134(1853)
フローリアン・ウーリヒ(P:スタインウェイD)
クリストフ・ポッペン(指)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送PO

録音:2010年6月15-18日(セッション・デジタル)
2010年のシューマン・アニヴァーサリーを機に、最新のクリティカル・エディションによるピアノ独奏曲全集シリーズをスタートさせたドイツの若手ウーリヒが、こんどは有名な協奏曲イ短調を含むピアノと管弦楽のための作品全集をリリース。ソロ・アルバム(98.603)同様に、ここでも最新の研究成果がしっかり盛り込まれています。第1楽章のみの「ピアノ協奏曲ニ短調」は、1986年にピアニストで研究者のヨゼフ・デ・ベーンハウアーが復元&補完し、1988年にヨアヒム・ドラハイムが校訂した版による演奏。そして、本アルバムの目玉といえるのが、現行のピアノ独奏版と同時期に着想された、オケ伴奏つきの「アベッグ変奏曲」。シューマンのオリジナルによる、ピアノと管弦楽版の草稿を2010年にドラハイムが復元したもので世界初録音となります。すべてドイツ勢で揃えた演奏陣の顔ぶれは、指揮のポッペンがほかのレコーディングで知られるように、ウーリヒ共々シューマンを熟知していることもあり、演奏はきわめて高水準。同じウーリヒの弾く独奏曲シリーズと併せて注目の内容といえるでしょう。 (Ki)
93-265
ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.7
オーリック:バレエ音楽「うるさがた」
バレエ音楽「牧歌劇」(世界初録音)
クリストフ・ポッペン(指)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送PO

録音:2009年3月30日-4月11日ザールラント放送、グローサー・ゼンデザール(デジタル・セッション)
「ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽」の第7集。「フランス6人組」のオーリックは多作家として知られ、とくにジャン・コクトーとのコラボによる映画音楽の仕事は重要で、ほかにも150近くに上る作品のフィルム・スコアを手掛けています。そのオーリックが創作初期の1924年から1926年の間に、ディアギレフのために書いたバレエ音楽は全部で3つ。そのうち、もっとも成功した「船乗りたち」以外はほとんど知られていません。ピカソとならびキュビズムを創始したことで有名な画家ジョルジュ・ブラックが舞台装置、衣裳、緞帳をデザインした「うるさがた」。シナリオは、恋人を追いかける若い男が、さまざまなウルサイ奴らによって何度も何度も恋路を邪魔されるというもので、17世紀のモリエール作品にヒントを得て台本を手掛けたのは、ディアギレフの片腕と云われたボロ・コシュノ(ボリス・コフノ)。一方、1926年のプロダクションで、ジョージ・バランシン振付による「牧歌劇」は、ディアギレフのために書いた第3作にして最後のバレエ音楽。物語は田舎での一本の映画撮影と、村人と映画のキャスト、スタッフとの間の緊張関係を巡って展開します。ここで、ゆたかなユーモア精神を交えながら、メロディ、テクスチュア、形式の明晰さへの回帰という「6人組」の基本精神を強く打ち出した内容は、終生、平易な作風を心がけたオーリックの方向性を先取りしているものといえ、おおいに注目されるところ。ポッペンの丁寧な音楽づくりもあって、魅力的な仕上がりです。 (Ki)

93-267(3SACD)
ノリントン/ブラームス:交響曲全集 サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2005年7月4日-6日シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェンザール(スタジオ・セッション)
2006年に映像作品としてリリースされたノリントン&シュトゥットガルト放送響によるブラームスの交響曲全集。看板の“ピュア・トーン”のあたたかい響きが織りなす演奏内容のおもしろさ、素晴らしさで評判を呼び、現在までロングセラーを続けているタイトルですが、かねてよりオーディオ・ファイルの方々からCD化のご要望も強く、ようやくここに弊社の提案交渉により、ピュア・オーディオの高品位フォーマット、SACDハイブリッド盤でのリリースが実現致しました。ヴァイオリン両翼型配置の利点である見通しの良いサウンドや、ノリントンの特色である生き生きとした音楽づくりは変わりありませんが、ここではいつものようにライヴでなく、じっくりセッションを組んでレコーディングが行われていることも、より好ましい成果をもたらしているようにおもわれます。また、音声はSACD化に際してオリジナル・マスターよりリニアPCMで収録、SACDはステレオ再生、5.1マルチチャンネル再生にも対応しております。ピリオド・アプローチのふんだんな研究成果を踏まえて、ノリントンが手兵シュトゥットガルト放送響と生み出したピュアでリアルなブラームス。これからの方はもちろんのこと、すでにDVDで御体験済みの方々にも、あらためて広くお聴きいただけることを願ってやみません。
※当アルバムのインレイ、ならびにブックレットの表記上、ライヴ録音となっておりますが、レーベルに確認しましたところ、既発DVDと同一の音源からの製作であり、セッション収録であるとのことです。また、表記の訂正予定はないとのことです。あらかじめご了承願います。 (Ki)
93-268
ヴィラ=ロボス:合唱曲集
甘美な合唱愛らしい合唱
ホセ/縫い物をする女
ブラジル風バッハ第9番
ショーロス第3番「きつつき」
言葉のない祈り
ニェエンガトゥ語による二つのアメリカインディアンの伝説
アヴェ・マリア/バッズム
平均律クラヴィーア曲集第1巻〜前奏曲とフーガ変ホ短調BWV.853(合唱による演奏)
ナ・バイア・テム/知識に祝福あれ
マーカス・クリード(指)
シュトゥットガルトSWRヴォーカルアンサンブル
マーカス・クリードが手兵シュトゥットガルトSWRヴォーカルアンサンブルを指揮したヴィラ=ロボスの合唱曲集です。精緻なアンサンブルによる掘り込みの深い表現はいつもながら、加えてヴィラ=ロボスならではの内に秘めた熱さも見事。ホセ、言葉のない祈り、合唱による平均律はこれが初録音です。 (Ki)
93-269
マーラー:交響曲「大地の歌」 コルネリア・カリッシュ(Ms)
ジークフリート・イェルザレム(T)
ミヒャエル・ギーレン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響

録音:1992年11月バーデン=バーデン・ハンス・ロスバウト・スタジオ、2002年11月フライブルク・コンツェルトハウス
すでにギーレンはSWR響とともに、1988年から2003年までにおこなわれた演奏をまとめて、第1番から第9番および第10番のアダージョを含む、マーラーの交響曲全集を完成させており、その後、2005年に収録された第10番のクック全曲版もリリースしています。このたび登場する「大地の歌」は、イェルザレムの歌う奇数楽章については第7番収録の前年にあたる1992年に、また、カリッシュの担当する偶数楽章については全集シリーズ終盤、第1番と同じ2002年と、ふたつの時期におこなわれた演奏を合わせた形となっています。収録がまたがる「大地の歌」ということでは、かのクレンペラーによるレコーディングも思い起こされるところですが、ギーレンによる一連のシリーズではいずれも各声部のバランスを保持する明晰なアプローチにより、きわめて情報量の多い内容を作品から引き出していたので、「大地の歌」でも同様のすぐれた成果を期待できるものと思われます。
■ソリストについて■
ソリストにはマーラーの演奏経験ゆたかなふたりが起用されているのも注目です。1956年ドイツ生まれのカリッシュは、ギーレンによるマーラー・シリーズでは、1996年の第2番、1997年の第3番のレコーディングにも参加しており、さらに1998年の「亡き子を偲ぶ歌」でも情感ゆたかな歌唱を聴かせていました。テノールのイェルザレムは1940年ドイツのオーバーハウゼン生まれ。マーラーをはじめ、シュトラウスやワーグナーの作品を得意とするイェルザレムは、ほかに「大地の歌」を1991年にバレンボイム指揮のシカゴ響と、1992年にレヴァイン指揮のベルリン・フィルとも録音しています。実演では、これまでにもたびたび「大地の歌」を取り上げていることで知られるギーレンですが、こうしてアニヴァーサリーという絶好のタイミングでようやくリリースが叶ったのはなんともうれしい限り。なお、ギーレン&SWR響の顔合わせでは、2011年9月に、クリスティアーネ・イヴェンとハンノ・ミュラー=ブラッハマンとをソリストに迎えた、歌曲集「子供の不思議な角笛」のリリースも予定されているので、こちらにも期待が高まります。 (Ki)

=トラック・タイム=
T.8’19”+U.10’13”+V.3’02”+W.7’15”+X.4’35”+Y.30’04”=TT.63’31”
93-270
シューマン:レクィエム変ニ長調Op.148(1852)
王の息子Op.116(1851)*
・夜の歌Op.108(1849)
*シビッラ・ルーベンス(S)、
インゲボルク・ダンツ(A)、
クリストフ・プレガルディエン(T)、
アドルフ・ザイデル(Br)、
ヨルック・フェリックス・シュペール(Bs)
ザールブリュッケン室内cho
ゲオルク・グリュン(指)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送PO

録音:2010年6月5日トリーア、聖マクシミン旧大修道院聖堂(デジタル・セッション)
シューマン生誕200年のアニヴァーサリーにあたる2010年に、合唱音楽のエキスパートとして著名なゲオルク・グリュンが1990年に自ら設立した手兵ザールブリュッケン室内合唱団を率いておこなったレコーディングは、作曲家晩年の3作品を収録した注目の内容です。「レクィエム」は、作品番号147の「ミサ曲」の対の片方の作品として書かれたもので、楽譜に書き留められた美しい音楽は、一般的な「レクィエム」がイメージさせる厳めしい内容とは違い、重さや暗さの控えめな、穏やかに死を受け容れるような独特の雰囲気を味わえます。ほかにも、ドイツのロマン派詩人ウーラントのバラードに付曲した意欲作「王の息子」、シューマン多作期1849年の重要作で、わずか数日で一気に仕上げられた「夜の歌」が収録されています。いずれも滅多に演奏されませんが、プレガルディエンにルーベンス、ダンツら、名の知られた歌手を擁した「王の息子」はもちろん、すぐれた演奏によるあたらしい録音の登場は歓迎されるものとおもわれます。き
93-272(3CD)
ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集
チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5の1
 第2番ト短調Op.5の2
 第3番イ長調Op.69
 第4番ハ長調Op.102の1
 第5番ニ長調Op.102の2
ホルン・ソナタヘ長調Op.17(ベートーヴェン自身によるチェロ版)
二重奏曲変ホ長調Op.64
ヘンデルの「マカベウスのユダ」による12の変奏曲WoO.45
モーツァルトの「魔笛」による12の変奏曲WoO.66
モーツァルトの「魔笛」による7の変奏曲WoO.46
ダヴィド・ゲリンガス(Vc)、
イアン・ファウンテン(P)

録音:2008年11月、2009年3月、2010年2月/SWRシュトゥットガルト放送室内楽スタジオ
リトアニア出身の巨匠ゲリンガスによるベートーヴェンのチェロとピアノのための作品全集。同じファウンテンとの共演でEXTONレーベルから同一曲がリリースされていますが、全く別録音。3枚組ですべてが揃う嬉しいセットとなっています。ゲリンガスは誠実で丁寧なだけでなく、深みと苦みも込めていてオトナの風格に満ちています。もちろんテクニックの冴えも安心。定番として持っていたいセットです。 (Ki)

93-273
ブルックナー:交響曲第9番(1894年原典版) ロジャー・ノリントン(指)
WRシュトゥットガルトRSO

録音:2010年7月15日-16日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ・デジタル)
ノリントン指揮シュトゥットガルト放送響によるブルックナー・シリーズ第5弾。2011年をもって13年間に亘る首席指揮者のポストから勇退するノリントンが、2010年7月に手兵を指揮したコンサートの模様をライヴ収録したものです。これまでの第3番、第4番、第6番、第7番がそうであったように、ここでも相変わらずの快速テンポが注目されるところで、通例1時間を越える長大な演奏も少なくないなか、ここでの演奏時間はおよそ52分と最速の部類に入ります。さらに、ノリントンによるブルックナー演奏のおおきな特徴として、響きのこのうえない透明感があります。じっさい、第3番や第4番の演奏が驚きをと感心をもって迎えられていただけに、従来、重厚なスタイルで演奏されてきたフィナーレなど、あらたにどのような美を引き出しているのか、おおいに期待されるところです。いずれにしても、このたびの内容もまたブルックナー・ファンのあいだで話題必至となるのはまず、間違いのないものとおもわれます。 (Ki)
93-274
マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」全曲
1番兵の夜の歌
2この歌を作ったのは誰だろう?
3魚に説教するパドヴァの聖アントニウス
4塔の中の囚人の歌
5ラインの伝説
6高い知性への賛美
7不幸なときの慰め」
8この世の生活
9少年鼓手
10.花の章
11美しいトランペットが鳴り響くところ
12天上の生活
13無駄な骨折り
14死んだ鼓手
15原光
1クリスティアーネ・イヴェン(S)、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
2クリスティアーネ・イヴェン(S)
3ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
4クリスティアーネ・イヴェン(S)、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
5ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
6ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
7クリスティアーネ・イヴェン(S)、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
8クリスティアーネ・イヴェン(S)
9ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
10.11クリスティアーネ・イヴェン(S)、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
12クリスティアーネ・イヴェン(S)
13クリスティアーネ・イヴェン(S)、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
14ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
15クリスティアーネ・イヴェン(S)

ミヒャエル・ギーレン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響

録音:[3,5,6,9,10,14]2009年1月25&29日フライブルク、コンツェルトハウス/グラン・カナリア、アルフレード・クラウス・アウディトリオ(デジタル)
[1,2,4,7,8,11,13,15]2011年3月22-28日フライブルク、コンツェルトハウス(デジタル)
前作「大地の歌」に続き、2011年のマーラー歿後100周年記念リリース第2弾として、ギーレン指揮による歌曲集「子供の不思議な角笛」が登場。マーラーの歌曲集「子供の不思議な角笛」は、ドイツの詩人アルニムとブレンターノが編纂した同名の民謡詩集に由来するものですが、その詩集を愛し、マーラー自身が長きに亘り深くのめり込んだというだけに、この間に並行して作曲された交響曲への素材引用も多く密接な関係にある重要な歌曲集であるため、すでに交響曲全曲、クック版による交響曲第10番、「大地の歌」を発表しているギーレンによる新録音は、シリーズを補完する意味からも、強く待たれていたものといってよいでしょう。ギーレンのこのアルバムでは、1899年に出版されたオリジナル12曲のほか、交響曲のふたつの楽章、第2番の第4楽章「原光」と第4番の第4楽章「天上の生活」が含まれていることに加えて、当初、第1交響曲の第2楽章として構想され、のちにカットされた「花の章」までも含まれるという、なんとも至れり尽せりの収録内容となっているのもうれしいところです。「子供の不思議な角笛」のアルバムには、全12曲をソプラノとバリトンが交互に歌い分けたものがあるいっぽうで、シュヴァルツコプフとフィッシャー=ディースカウをソリストに迎えたセル盤に代表されるように、いくつかのナンバーをデュエットで収めたものも存在していて、ここでギーレンもセル盤と同じ5曲を二重唱で歌わせています。ギーレンが起用したドイツの歌手たちは、ともにそのフィッシャー=ディースカウにリートを学んだ点で共通するふたり。ハンブルクに生まれたイヴェンは、生地でロッテ・レーマンの弟子ジュディス・ベックマンに師事した経歴を持つソプラノで、ちなみに、イヴェンは1993年にもピアノ伴奏で「この歌を作ったのは誰だろう?」「この世の生活」「ラインの伝説」の3曲をセッション録音していました。バリトンのミュラー=ブラッハマンは、オペラやオラトリオへの出演だけでなく、リートでの活動にも傾倒しており、繊細で濃やかな表現を得意としています。ミュラー=ブラッハマンは、過去にギーレンの指揮では、シェーンベルクのオラトリオ「ヤコブの梯子」(1996年)、ベートーヴェンの「合唱付き」の映像作品(1999年)にもキャスティングされていました。折に触れて自身も述べているように、「近現代音楽、とりわけ同時代の音楽で自らの進路を切り開いてきた」ことも影響して、細部に徹底的にこだわり、鋭利で明晰きわまりないアプローチを持ち味としてきたギーレンですが、そうした要素に加えて、近年はいっそうスケールも大きくゆたかな響きを志向していることはファンも広く認めるところなので、2009年、2011年と収録時期の新しい「子供の不思議な角笛」でもそうした内容を期待できるのではないかとおもわれます。 (Ki)
93-276
20世紀のチェロ協奏曲集
マルティヌー:チェロ協奏曲第1番H.196(1955)
ヒンデミット:チェロ協奏曲(1940)
オネゲル:チェロ協奏曲(1929)
ヨハネス・モーザー(Vc)
クリストフ・ポッペン(指)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送PO

録音:2010年6月8日-12日カイザースラウテルン、SWRスタジオ(デジタル・セッション)
西洋音楽を取り巻く環境が激変した20世紀に、シェーンベルク、ストラヴィンスキーやバルトークがあらたな方向性を模索していたいっぽうで、ここでの3人に共通するのは調性音楽に留まりながらも、きわめて個性的な作品を生み出している点。ジャズ調のシンコペーションも特徴的なマルティヌーの第1番は、4曲あるマルティヌーのチェロ協奏曲のなかでも、1930年の第1稿、1939年の第2稿がそれぞれ名手フルニエに献呈され、1955年の決定稿までに3度手が加えられた力作。マルティヌーはキャリアを通してずっと、ネオ・バロック・スタイルからジャズに至る多くのさまざまな手法を実験してきましたが、この愉快な協奏曲ではそのどちらもが聞こえるというのが、作曲家マルティヌーの有様をそのまま反映しているといえます。ヒンデミットの3番目にして最後のチェロ協奏曲は、錯綜とした対位法で書かれていることに加えて、この楽器の気質にうまく合わせて、オケと渡り合うひとりの英雄として、協奏曲におけるソリストのコンセプトを復活させているのも聴きどころとなっています。それにひきかえ、オネゲルの単一楽章によるチェロ協奏曲は、親しみやすく、詩的で洗練され、同時にラヴェルとガーシュウィンの影響を受けたフランス風のジャズをはっきりと感じさせる作品です。1979年生まれのモーザーは若い世代ということもあり、たしかな技巧で努めて客観的に作品を見つめるスタンスが印象的。ポッペン率いるオケも色彩豊かな音色で強力にバックアップ、注文の多いスコアの本質を完璧に捉えることに成功しています。 (Ki)

93-277
ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調Op.70
交響曲第8番ト長調Op.88*
ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2010年4月20、24日、2010年9月30日* シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェンザール(ライヴ・デジタル)
「新世界より」(93251)に続く、ノリントン&SWRシュトゥットガルト放送響によるドヴォルザーク・シリーズ第2弾。交響曲第7番と第8番はともに2010年にライヴ収録されたものですが、前作「新世界より」でも、なんともいえない清清しい感触が印象的で、たとえば第2楽章ラルゴで端的に示されていたように、ノリントンはこの泰西名曲よりあらたな魅力を引き出していたので、ここでの内容にもあらたな期待が膨らみます。ドヴォルザークが独自の作風を確立した円熟期に書かれ、メロディメーカーとしての非凡なセンスを強く刻み込む代表作として、すでに幅広い人気を獲得しているこの2曲ですが、1998年の首席指揮者就任以来、ベートーヴェンやモーツァルト、ハイドンと一貫して、既成のイメージをことごとく打破してきたノリントンの実験精神の前ではいかなる例外もありません。ドヴォルザークに対しても、民俗色を前面に打ち出した本場チェコ勢の演奏とはひと味もふた味もちがうアプローチで、痛快さにも似た満足感をもたらしてくれるにちがいありません。 (Ki)
93-280
オルフ:カルミナ・ブラーナ(キルマイヤー編による2台のピアノと打楽器伴奏版) シュトゥットガルトSWRヴォーカルアンサンブル、
ルパート・フーバー(指)、
レンネケ・ルイテル(S)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
シュテファン・ゲンツ(Br)、
シュトゥットガルト州立歌劇場児童cho
ヨハネス・クネヒト(合唱指)、
グラウ・シューマッハー・ピアノデュオ、
ノルベルト・シュミット=ラウクスマン(Timp)、
クリストフ・ヴィートマン、
マルティン・ルーダ、
マルクス・フィッシャー、
ヤーコプ・エッシェンブルク、
フランク・ベーレ(Perc)

録音:2010年9月24日、27-30日シュトゥットガルト、放送スタジオ(セッション)
中世的エネルギーとインパクトの強さで人気の「カルミナ・ブラーナ」。これを2台のピアノと打楽器伴奏にしたものはBISからもリリースされ、ロングセラーとなっていますが、当アルバムは「作曲者のオーソライズ版による初録音」とされています。この編曲は1956年に、作曲家ヴィルヘルム・キルマイヤーが恩師オルフ自身の要請で行ったもので、声楽と打楽器のパートは一切変更せず、オーケストラ・パートのみを2台ピアノ用にしました。オーケストラの原色的色彩はなくなったものの、切れ味と打楽器効果は増し、新たな魅力を発見できます。ヘンスラー・レーベルからヴィラ=ロボスやブルックナーの合唱作品録音で高い評価を受けているシュトゥットガルトSWRヴォーカルアンサンブルが、合唱の魅力の粋を満喫させてくれます。(Ki)
93-281(1SACD)
シュニトケ:無伴奏合唱曲集
12の回心のための詩篇(1988)
自然の声(1972)
※教会スラヴ語歌唱
マルクス・クリード(指)
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル、
ヨッヘン・ショーラー(ヴィブラフォン)

録音:2011年4月SWR放送スタジオ(シュトゥットガルト)
シュニトケには現代的な管弦楽曲や気味の悪い映画音楽まで多彩な作品がありますが、1988年、ロシアのキリスト教受洗1000年祭を記念して書かれた無伴奏混声合唱のための宗教音楽は、非常に真摯で感動的。古いロシア聖歌を基本にしながらも、シュニトケならではの不協和音や対位法を駆使して斬新。人声の表現力の豊かさに驚かされます。10人の女声とヴィブラフォンのための「自然の声」はより初期の作品ゆえ、シュニトケらしさ満載。映画音楽にも使えそうなイマジネーション溢れる世界が展開します。(Ki)
93-283
リーム(1952-):『線について』〜クラリネットとオーケストラのための音楽(1999)*
『弓で』〜ヴァイオリンとオーケストラのための音楽(2008)
イェルク・ヴィトマン(Cl)*、
シルヴァン・カンブルラン(指)
カロリン・ヴィトマン(Vn)、
エイヴィン・グルベルグ=イェンセン(指)
バーデン=バーデン・フライブルクSWR響

録音:2009年2月12日*、2010年2月27日、3月3日
アルミンク音源が好評の第5弾(93263)に続き、第6弾となる今回はソロ楽器とオーケストラのための管弦楽曲を2曲収録。第4弾(93236)でも好評を博した名匠カンブルランの再登場、そしてドイツの俊英イェルク&カロリン・ヴィトマン兄弟のソロにも注目されます!ヴィトマン兄弟は各曲の初演を担当したソリストでもあり、作品への造詣深い演奏を堪能できる希少なアルバムといえましょう。
カンブルラン指揮による『クラリネットとオーケストラのための音楽』は緩やかなテンポと激しいテンポが頻繁に入れ替わり、連続する弛緩と緊張のコントラストが魅力的な作品。1999年に行われた初演でもソロを担当したクラリネット奏者イェルク・ヴィトマンの卓越したソロが光ります。クラリネットの広い音域と多彩な音色をフルに活かした超絶技巧のソロは圧巻の一言!2曲目の『ヴァイオリンとオーケストラのための音楽』は2008年に初演されたばかりの近年の作品。曲はソリストによる印象的なピッチカートの和音の連続から始まり、やがて“弓によるcoll’arco”というタイトルの通り、密やかながらも情熱的なソロが展開されていきます。カロリン・ヴィトマンは、兄イェルクと同じく現代音楽演奏に積極的なヴァイオリニスト。イゴール・オジムやミシェル・オークレールらに師事し、これまで世界各国の名門オーケストラと共演してきた実力派です。終盤の優美かつ情熱的に繰り広げられるヴァイオリンのソロは必聴です! (Ki)

93-284
ショスタコーヴィチ:交響曲第9番変ホ長調Op.70
交響曲第15番イ長調Op.141*
アンドレイ・ボレイコ(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2009年5月28-29日、2010年6月24-25日*
シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ・デジタル)
謎めいた問題作第4番(93193)でスタートした、ロシアの俊英ボレイコ指揮によるショスタコーヴィチの交響曲シリーズ第2弾。 ディヴェルティメント風の軽快なスタイルが大交響曲の完成を期待していたソヴィエト当局の怒りを買った第9番。声楽を用いた前2作から純器楽に回帰 した最後の交響曲で、ロッシーニやワーグナーそして自作からの引用などパロディの香りも強烈な第15番。 相通じるシニカルでおどけた調子が、一筋縄ではゆかないこの作曲家の一面を伝える2曲のカップリングに対して、前作に引き続き、ボレイコが 2011/12年のシーズン終了まで首席客演指揮者を務めるシュトゥットガルト放送響とのコンビワークもますます冴えています。 (Ki)
93-285(5CD)
ギーレン/ベートーヴェン:交響曲全集
(2012年最新リマスタリング)
レナーテ・べーレ(S)
イヴォンヌ・ナエフ(A)
グレン・ウィンスレイド(T)
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Bs)
ベルリン放送cho
ミヒャエル・ギーレン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響

録音:[第1番&第3番]2000年2月16-18日
[第2番&第7番]1998年6月16、17日
[第4番&第8番]2000年1月21、22日
[第5番&第6番]1997年11月29日、12月1日
[第9番]1999年7月15、16日
収録場所:フライブルク・コンツェルトハウス(ライヴ・デジタル )
1997年から2000年にかけて、巨匠ギーレンが当時の南西ドイツ放送響を指揮して、ベートーヴェンの交響曲全曲シリーズをライヴ収録した映像作 品は、2004年にEUROARTSよりリリースされ、現在までロングセラーを続けるギーレンの代表作のひとつ。 このたび登場するセットは、その映像作品用としての演奏をCD化したもので、あらたにSWRメディア・サービスの許諾を取得してリリー スに漕ぎ着けました。 しかも、このたびのCD化に際して、2012年に最新のリマスタリングが施され、音質の向上が計られているというのも大きなポイント。 上記のように、演奏内容についてはすでに発売済みのDVDでもよく知られるところですが、一貫してギーレンのスタンスは、各声部のバランスを保持す る明晰なアプローチにより、きわめて情報量の多い内容を作品から引き出すというものであり、それにはここでヴァイオリン両翼型の配置を採用している ことも重要な役割を果たしています。 同じくギーレンによるマーラーの交響曲第2番(1996年)、第3番(1997年)、第6番(1999年)の録音でもわかるように、ちょうどこのベートーヴェ ンの交響曲の収録あたりから、ギーレンの音楽はそれまでのストイックなまでの鮮烈さに加えて、スケールも拡大し、潤いやゆたかな音響をも志向してゆ くことになります。 なお、ここではすべてフライブルクのコンツェルトハウスでの収録となっていますが、EUROARTSのDVDでは、第1番と第3番の2曲の収録場所がバー デン=バーデンのフェストシュピールハウスとなっていました。BOXの形状はクラムシェル・タイプのコンパクトな仕様となっています。 (Ki)

93-286
ケックラン:オーケストラ編曲集
ドビュッシー(ケックラン編):バレエ音楽「カンマ」
ケックラン:遠き波濤にOp.130(キャサリン・アーナーと共作)
フォーレ(ケックラン編):組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80
シューベルト(ケックラン編):さすらい人幻想曲D760
シャブリエ(ケックラン編):ブーレ・ファンタスク
サラ・ヴェゲナー(S)
ハインツ・ホリガー(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2010年11月/SWR 放送スタジオ
シューベルトのピアノ曲「さすらい人幻想曲」がフルオーケストラのゴージャスな響きで鳴り渡ります。それも「オーケストレーションの魔術師」と称されるフランスの作曲家シャルル・ケックランのオーケストレーションというのが興味津々で、もちろん世界初録音。そもそもは1933年にバランシン振付による「さすらい人」用にロシア・バレエ団から編曲を依頼されました。ベルリオーズの幻想交響曲を想わせるボルテージの高く華麗な金管や、打楽器の効果もまじえ凄い充実感を与えてくれます。フィナーレのワルツではシューベルトが完全にフランス風のオシャレな音楽に装いを変えています。ドビュッシーの「カンマ」とフォーレの「ペレアスとメリザンド」は、元来作曲者からケックランにオーケストレーションを任された作品。後者は後にフォーレ自身が5曲の組曲に編み直していますが、こちらは7曲で、ケックランのオーケストレーションの妙が光ります。
指揮は名オーボエ奏者ハインツ・ホリガー。現在最も面白い指揮者のひとりで、統率力、アンサンブル能力、歌い回しいずれも新鮮でエネルギッシュ。間違いなく次世代と巨匠となるはず。あっという間の77分です。 (Ki)

93-288
シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D 485
交響曲第4番ハ短調D 417「悲劇的」
ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2011年11月5日-8日シュトゥットガルト、SWRフンクシュトゥーディオ(セッション・デジタル)
「ピリオド・アプローチの雄」として知られる巨匠ノリントンが、現在、名誉指揮者のポストにあるシュトゥットガルト放送響を指揮して、シューベルト の交響曲をレコーディング。交響曲第4番と第5番は、13年間にも亘る首席指揮者を勇退して間もない2011年11月にセッション収録されたものです これまでにもノリントンはシューベルトの交響曲をレコーディングしており、ピリオド楽器使用のオケ、ロンドン・クラシカル・プレイヤーズと、1988年9 10月に「グレイト」を、1989年3月に第5番と「未完成」を、1990年5月に第4番と第6番を、いずれもセッション録音しているほか、2001年にシュ トゥットガルト放送響と「グレイト」をライヴ録音、2002年に首席指揮者時代のカメラータ・ザルツブルクと第3番と「未完成」をライヴ録音しています このようにノリントンにとって、交響曲第4番は11年ぶり、交響曲第5番は12年ぶりのいずれも再録音ということになりますが、前回との比較では新 録音は7〜10パーセント程度全曲の演奏時間が拡大しており、細部への目配りとともに、よりスケールゆたかな歌へとシフトした表現を展開しているも のとおもわれます。 ノリントンといえば、NHK交響楽団を指揮した2012年4月の来日も好評で、旺盛な表現意欲と健在ぶりを広く示していましたが、お気に入りのシュー ベルトを取り上げたここでの内容は、かつての手兵との良好な関係を伝えるもので、なによりファンにとっては嬉しい一枚といえるでしょう。 (Ki)
93-289
ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol. 8
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
プロコフィエフ:スキタイ組曲(アラとロリー)Op. 20*
)ヤーモライ・アルビカー(独奏Vn)
アレホ・ペレス(指)
キリル・カラビツ(指)*
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響

録音:2011年3月2 & 3日フライブルク・コンツェルトハウス(デジタル)
2011年11月23日フライブルク・コンツェルトハウス(デジタル)*
ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽」の第8集。近年、目覚ましい活躍をみせる指揮者ふたり、ペレスとカラビツがロシア音楽の名作2曲を取り 上げた注目の内容となっています。
●ペレス指揮の「シェエラザード」
2009年よりラ・プラタ・アルゼンチン劇場の音楽監督を務め、同世代の指揮者のなかでももっとも将来を嘱望される指揮者のひとりであるアレホ・ペレスは、 フランコ・ドナトーニやペーテル・エトヴェシュに師事した作曲家でもあり、ベルンハルト・コンタルスキー、ミカエル・レヴィナス、ミヒャエル・ギーレン のアシスタントも務めていたという経歴の持ち主。 地元ブエノスアイレスで作曲と指揮とピアノを学び、ブエノスアイレス大学を卒業後は、テアトロ・コロン実験センターの委嘱でオペラを手掛けるなど作曲 活動に専念していましたが、さらにカールスルーエの音楽大学院に進むため渡独したペレスは、ハンブルク北ドイツ放送響でクリストフ・フォン・ドホナー ニのアシスタント・コンダクターを務め、2006年に同オケで指揮者デビューを果たしています。 ペレスはすでに、ロイヤル・ストックホルム・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、フランス国立放送フィル、ベルリン・ドイツ響に登場するいっぽう、 パリ国立バスティーユ・オペラ、リヨン国立オペラ、パリ・オペラ・コミーク座、シャンゼリゼ劇場、フランクフルト歌劇場でオペラの実績を重ねていますが、 2011年にSWR響を指揮した「シェエラザード」は、アンサンブルの組み立てにたくみなドラマ作りと、その実力のほどを知るにうってつけの内容といえ るでしょう。 全曲を通じて重要な役割を演じる独奏ヴァイオリンは、1981年ベルリン生まれ、2008年よりSWR響に在籍、現在コンマスを務めるヤーモライ・アル ビカー。ロシア系の流れを汲む濃厚な味付けにも注目されるところです。
●カラビツ指揮のプロコフィエフ「スキタイ組曲」
当シリーズ第5集のバレエ「道化師」組曲(93253)につづいて、ふたたびプロコフィエフでの登場となるカラビツが取り上げるのは「スキタイ組曲」。「道 化師」に先立つプロコフィエフによるバレエ第1作は、やはりディアギレフ率いるロシア・バレエ団のために書かれたストラヴィンスキーの「春の祭典」に 通じる異教的・原始的題材に基づく内容から想像されるように、「野趣に富むリズムとけたたましい音響」路線の作品となっています 1976年キエフ生まれの指揮者キリル・カラビツは、SWR響との前作「道化師」組曲や、首席指揮者を務めるボーンマス響ともハチャトゥリアンなどで 成功を収めているので、得意とするロシアものだけに、ここでの内容にもおおいに期待が持てそうです。 (Ki)

93-290
ドビュッシー:ピアノ曲集Vol.1
前奏曲集第1集
燃える炭火に照らされた夕べ
バレエ音楽「カンマ」
間奏曲 (1882)
象使いトゥーマイ(オーレッジ補筆完成)(1913年頃)
小ワルツ(オーレッジ補筆完成)(1915年頃)
ミヒャエル・コルスティック(P)

録音:2011年2月/SWR室内楽スタジオ(シュトゥットガルト)
ベートーヴェンからシューマン、リスト、さらにはケックランのピアノ曲までを新鮮な解釈で提起するドイツの個性派ピアニスト、ミヒャエル・コルスティックがドビュッシー全曲シリーズに挑戦。期待の第1巻から、この凝りよう、並みのドビュッシー集とは次元が違います。前奏曲集第1巻こそ王道ながら、残る5作は世界初録音ないしは珍品ばかり。「燃える炭火に照らされた夕べ」はドビュッシー最後の作のひとつで、2001年に世に出て以来録音も増えてきています。
バレエ音楽「カンマ」はオーケストラ版がケックランによる編曲で、オリジナルはあくまでもピアノですが、その形態ではほとんど聴くことができませんでした。実際ピアノの方がはるかに魅力的で、約20分間エキゾチックな世界にひたれます。しかし一人で演奏できないように記譜されている箇所があり、楽譜に忠実に演奏するため23秒間ほどコルスティックは多重録音を行っています。「間奏曲」はドビュッシー若書きのピアノ三重奏曲からの独奏用編曲で、おそらくドビュッシー自身の編曲と思われます。「象使いトゥーマイ」はキプリングのジャングル・ブック中のエピソードからインスパイアされたもの。古いインドの歌を素材とした前奏曲となる予定でしたが未完で、ロバート・オーリッジが補筆完成しました。2004年にパリのオークションに自筆譜が出品されたことで存在が知られた「小ワルツ」は「レントよりゆっくりと」を思わすワルツで、オトナの色気に満ちた魅力作です。ドビュッシー・ファン狂喜の労作CDと申せましょう。 (Ki)

93-292(10CD)
シューリヒト・コレクション第2集/シュトゥットガルト放送響との歴史的録音集1951−1966

(1)ベートーヴェン:交響曲第1番
(2)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
(3)ベートーヴェン:交響曲第4番
(4)ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」*
(5)ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
(6)シューベルト:交響曲第5番
(7)ブラームス:交響曲第1番
(8)ブラームス:交響曲第3番
(9)ブラームス:交響曲第4番
(10)ブラームス:アルト・ラプソディ*
(11)ブラームス:悲劇的序曲*
(12)シューマン:交響曲第3番「ライン」
(13)R.シュトラウス:家庭交響曲*
(14)ウェーバー:「オイリアンテ」序曲
(15)ウェーバー:「オベロン」序曲*
(16)ヴォルフ:イタリアのセレナード
(17)チャイコフスキー:幻想序曲「ハムレット」
(18)レズニチェク:「ドンナ・ディアナ」序曲*
(19)ブラッハー:管弦楽のための協奏的音楽
(20)ドビュッシー:「海」
(21)ギュンター・ラファエル:シンフォニア・ブレーヴェOp. 67*
(22)ロベール・オブシエ:ヴァイオリン協奏曲*
(23)リスト:交響詩「人、山上にて聞きしこと」
(24)レーガー:ヒラーの主題による変奏曲とフーガ

(25)=リハーサル風景抜粋=*
ブラームス:交響曲第2番第4楽章より[17’48”]
ワーグナー:「パルシファル」第1幕への前奏曲より[15’58”]
 「パルシファル」第3幕終結部より[8’23”]
 「パルシファル」第3幕、聖金曜日の音楽より[7’59”]
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

(1)録音:1961年3月7日シュトゥットガルト・ヴィラ・ベルク(放送用セッション)
(2)録音:1952年2月29日シュトゥットガルト=デゲルロッホ、ヴァルトハイム(放送用セッション)
(3)録音:1959年4月8日シュトゥットガルト・リーダーハレ(ライヴ)
(4)録音:1953年4月10日シュトゥットガルト・SDRヴィラ・ベルク
(5)録音:1957年2月14日シュトゥットガルト・リーダーハレ(ライヴ)
(6)録音:1960年4月11日シュトゥットガルト・SDRヴィラ・ベルク
(7)録音:1963年9月18日シュトゥットガルト・SDRフンクシュトゥーディオ(ライヴ)
(8)録音:1954年12月2日シュトゥットガルト・SDRヴィラ・ベルク
(9)録音:1964年3月6日シュトゥットガルト・リーダーハレ(ライヴ)
(10)ルクレティア・ウェスト(A)
 シュトゥットガルト南ドイツ放送Cho男声合唱
 シュトゥットガルト教員声楽協会
 録音:1964年3月5日シュトゥットガルト・リーダーハレ(ライヴ)
(11)録音:1954年1月29日シュトゥットガルト・ヴィラ・ベルク
(12)録音:1960年9月15日シュトゥットガルト・リーダーハレ(ライヴ)
(13)録音:1960年12月14日シュトゥットガルト・ヴィラ・ベルク
(14)録音:1962年2月19日シュトゥットガルト・ヴィラ・ベルク
(15)録音:1953年4月10日シュトゥットガルト・ヴィラ・ベルク
(16)ヘルマン・ヒルシュフェルダー(Vn)
 録音:1957年2月14日シュトゥットガルト・ヴィラ・ベルク
(17)録音:1952年10月24日シュトゥットガルト=デゲルロッホ、ヴァルトハイム(ライヴ)
(18)録音:1960年2月12日シュトゥットガルト・ヴィラ・ベルク
(19)録音:1951年10月29日シュトゥットガルト・ヴィラ・ベルク
(20)録音:1952年5月23日シュトゥットガルト=デゲルロッホ、ヴァルトハイム(ライヴ)
(21)録音:1952年3月14日シュトゥットガルト・ヴィラ・ベルク(ライヴ)
(22)ロマン・シマー(Vn)
 録音:1955年1月4日シュトゥットガルト・ヴィラ・ベルク
(23)録音:1961年3月7日シュトゥットガルト・ヴィラ・ベルク
(24)録音:1953年1月10日シュトゥットガルト・ヴィラ・ベルク
(25)録音:1966年3月15 & 16日シュトゥットガルト・ヴィラ・ベルク(リハーサル部分)

*印=初出
2007年の歿後40周年を記念して、haensslerより発売された「カール・シューリヒト・コレクション1950−1966」(93.140) は、シューリヒト が70歳の1950年11月に始まり、亡くなる前年の1966年3月まで続いた手兵シュトゥットガルト放送交響楽団との偉大な足跡を辿るうえで質・量 共にかけがえのないドキュメントでしたが、5年の歳月を経て今また、歿後45周年を迎える2012年、ファン待望の続篇が登場します。 このたびもSWRアーカイヴ収蔵の正規音源を使用したCD10枚組の内容には、正規音源によるリリースとしては初めてとなるもののほかに、これまで商 品化されたことがなく、おそらく当セットで初めて日の目をみる音源が数多く含まれているのが見逃せないところです。 作品の成立した同時代の空気を吸い、シューリヒトが得意としていたシュトラウスの「家庭交響曲」をはじめ、ベートーヴェンの「運命」、ブラームスの「ア ルト・ラプソディ」「悲劇的序曲」、ウェーバーの「オベロン序曲」、レズニチェクの「ドンナ・ディアナ序曲」、ギュンター・ラフェエル(1903−1960)の「シ ンフォニア・プレーヴェ」といった独墺系のプログラムに、楽団のコンマスで名手シマーが独奏を務める、オブシエ(1900−1957)の「ヴァイオリン協 奏曲」がこれにあたります。 そして、なにより興味深いのが、ディスク10には、ブラームスの「第2交響曲フィナーレ」と、ワーグナーの「パルシファル」のリハーサル風景がたっぷ り収められていること。 高潔な人柄で団員や共演したソリストたちから尊敬を集めたシューリヒトですが、プローベは「蜜のように甘いものではなかった」とウィーン・フィル・エ ピソードにも記載されているように、思いがけず巨匠による至芸の奥義に触れられるのは無上の喜びといえるでしょう。 (Ki)
93-293(1SACD)
アルノルト・メンデルスゾーン(1855-1933):ドイツ・ミサ曲Op.89(8声部アカペラ混声合唱と独唱のための)
宗教合唱曲 Op.90(8声部合唱と独唱のための)
「天よ 上より水を注げ」(待降節のモテット Op.90 -5)
「汝キリスト者たち 神を讃えよ」(クリスマスのモテット Op.90 -9)
「見よ 闇が地を覆う」(公現祭のモテット Op.90 -10)
フリーダー・ベルニウス(指)
SWRヴォーカル・アンサンブル・シュトゥットガルト

録音:2008年9月/2009年2、10月/2011年1月
アルノルト・メンデルスゾーン(1855-1933)は、フェリックス・メンデルスゾーンの’ はとこ’ にあたります。フェリックスはアルノルトが生まれる8 年前に没したため、二人が実際に会うことはありませんでしたが、その存在に強い影響を受けたアルノルトは、20世紀初頭、様式の創造よりも破壊へと 向かうような音楽の方向性や作曲技法に懐疑的で、伝統の作曲技法を重視しました。アルノルトは、教会オルガニストや合唱指揮、フランクフルトの音楽 院で教鞭を執ったほか、長年にわたりダルムシュタットの教会で音楽監督を務めました。3作のオペラをはじめ、歌曲、室内楽曲、協奏曲、交響曲など を一通り書きましたが、教会との深い関わりから宗教作品を数多く残しています。
1923年に出版された「ドイツ・ミサ曲 Op.89」は、古いポリフォニーの技法を主軸としていますが、無調すれすれまで行くかと思うと古典的な和音 構成が戻るなど、時代を超えた多彩な音楽語法が魅力。2組の4声部をさまざまに組み合わせることにより、表情豊かな、変化に富んだ、奥行きのある 響きを実現しています。1923/24年に書かれた「宗教合唱曲 Op.90」は14曲のモテットから成る作品。待降節およびクリスマスのモテットでは、 各詩節の間にコラールが支柱のごとく配され、ときにシンプルなホモフォニー、ときに網の目のようなポリフォニーで聴き手を魅了します。公現祭のモテッ ト冒頭、相対する闇と光を男女声部に分けるなど、効果的な技法があちこちで駆使されていて、メンデルスゾーン一族の血の優秀さを実感します。
合唱と管弦楽の両方で活躍するベテラン指揮者で、ライプツィヒ市からバッハ・メダルを授与されたこともあるフリーダー・ベルニウス(1947-)の確か な指揮に、創立65年を迎えた世界トップクラスの現代音楽アンサンブル、SWRヴォーカル・アンサンブル・シュトゥットガルトが見事に応えます。 (Ki)
93-294
マーラー:交響曲第1番「巨人」
ウェーベルン:夏風のなかで
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響

録音:2011年10月29日、11月2&3日フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ・デジタル)
2011/12年のシーズンよりバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者に就任したフランソワ=グザヴィエ・ロト。ロトがあらたな手兵を指揮してマーラーの第1交響曲を演奏したアルバムは、首席指揮者就任から間もない時期の2011年秋にライヴ収録されたものです。1971年パリに生まれたロトは、クラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」への度重なる出演を通じて、日本のファンにもその名前が浸透しつつあるフランスの指揮者。過去の「ラ・フォル・ジュルネ」では、2003年に自身が創設したピリオド楽器の室内オーケストラ「レ・シエクル」を率いての登場でしたが、ロンドン交響楽団やトゥールーズ・キャピトル管弦楽団、マリインスキー劇場管弦楽団、パリ管弦楽団へも定期的に客演していることから、ロトの人気と実力のほどが窺えます。マーラーの第1交響曲は、ロト率いるバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団がドナウエッシンゲン音楽祭期間中の2011年9月に本拠フライブルク・コンツェルトハウスで行われた首席指揮者就任演奏会でも取り上げたプログラム。その意味では、当アルバムは熱狂に包まれた記念すべきデビューの再現ともいうべきもので、今後の展開におおいに期待をつなぐ内容となっています。いっぽう、1946年に設立されたバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団は、当初のハンス・ロスバウト以来、ミヒャエル・ギーレン、シルヴァン・カンブルランといった顔ぶれが歴代首席指揮者を務め、なかでも後期ロマン派から近現代にかけてのレパートリーにすぐれた実績を示してきたオーケストラ。マーラーのレコーディングでは、ギーレンがクック版による第10番全曲も含めた交響曲全集を完成させたことからも、マーラー演奏に対する適性とたしかな実力はすでによく知られるところです。ちなみに、ギーレンとの全集録音中、第1交響曲は2002年のライヴ収録だったので、このたびのロトとの新盤は、当楽団にとって9年ぶりのライヴ録音ということになります。カップリングは、ヴェーベルンの「夏風のなかで」。2012年2月に予定される当コンビの来日公演曲目である、この作品でも十分な仕上がりを確かめることができます。 (Ki)
【フランソワ=グザヴィエ・ロト】1971年パリに生まれたフランスの指揮者。父はオルガニストで作曲家、教育者としても高名なダニエル・ロト。指揮者に転向する以前はフルートも学んでいたため、パリ音楽院でアラン・マリオンとヤーノシュ・フュルストのもとで研鑽を積み、ロンドンのドナテッラ・フリック指揮コンクールで第1位を獲得。この受賞により、ロンドン交響楽団のアシスタント・コンダクターに任命され、ジョン・エリオット・ガーディナーのアシスタント・コンダクターも務めることになる。これに並行して、ロトはアンサンブル・アンテルコンタンポラン、カーン劇場と密接な関係を築き、さらにトゥールーズ・キャピトル管弦楽団、マリインスキー劇場管弦楽団、パリ管弦楽団とも関わりを深め、2003年9月にパリ音楽院の指揮科教授となる。2011年9月にはドナウエッシンゲン音楽祭/フライブルク・コンツェルトハウスにて、ヴェーベルン、ブーレーズ、マーラーの交響曲第1番を指揮して、バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者としてデビューを果たす。ロトのレパートリーは幅広く、17世紀から現代作品に至るまで、また交響曲、オペラ、室内楽など、精通するジャンルも多岐に亘る。2003年に、ピリオド楽器の室内オーケストラ「レ・シエクル」を創設、ときにはモダン楽器も柔軟に使用して多様なプログラムを取り上げている。「レ・シエクル」とは、日本のラ・フォル・ジュルネのほか、フランス、イタリア、ドイツ、イギリスで公演を行っている。

93-296
ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽9
ミヨー:青列車 (1924)
スカルラッティ(トマッシーニ編):上機嫌な婦人たち (1917)
ソーゲ:牝猫 (1927)
ロベルト・ライマー(指)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送PO

録音:2011年11月、2012年1月/カイザースラウテルンSWRスタジオ
約100年前のパリを席巻したロシア・バレエ団。稀代のプロデューサーだったディアギレフが制作させた数々の作品を再現する好企画も第9弾。今回 も名のみ高く、聴く機会の少なかった作品集。まさに大歓迎です。
ミヨーの「青列車」は、ブロニスワヴァ・ニジンスカの振付、ココ・シャネルの衣装、アンリ・ローランスの美術、アントン・ドーリン主演という豪華キャ ストで1924年6月にシャンゼリゼ劇場で初演されました。「鉄オタ」音楽かと思いきや、タイトルはパリと南仏をつなぐ夜行列車名で、内容はコートダジュー ルを舞台に美男美女がスポーツに興じるセレブなお話となっています。テニスや水泳を描写するのに、バレエはアクロバティックな演技が要求されるため、 今日上演されることはほとんどありませんが、むしろスポーツをオーケストラが描く点に大注目、とんでもなく画期的な音楽と申せましょう。
バランシンの振付で1927年4月にモンテカルロで初演されたソーゲの「牝猫」は、人間の若者に恋した牝猫がアフロディーテに頼んで少女に姿を変 えるイソップ童話に基づきます。ロシア・アヴァンギャルドのナウム・ガボとアントワーヌ・ベヴスナーによる、現代のコスプレを先取りしたような透明プ ラスチック素材による衣装と装置で話題となりました。
1917年4月にローマで初演されたトマッシーニの「上機嫌な婦人たち」はカルロ・ゴルドーニの原作に基づき、スカルラッティのチェンバロソナタ5 篇が見事にオーケストレーションされています。トマッシーニはレーガー門下ながら、オーケストレーションは透明で軽やか。トスカニーニが愛奏したとい われる逸品です。
(指)のロベルト・ライマーは1967年生まれ。エッシェンバッハ、カンブルラン、アルブレヒトらのアシスタントを経て、主にオペラ界で活躍する実力派。 (Ki)
93-297
プーランク:スターバト・マーテル
バレエ音楽「牝鹿」
ステファヌ・ドゥネーヴ(指)
マリス・ペーターゼン(S)
SWRシュトゥットガルトRSO、
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル
北ドイツ放送Cho

録音:@2012年3月23日シュトゥットガルト・リーダーハレ/ベートーヴェンザール
A2012年3月12-15日SWRシュトゥットガルト/フンクスタジオ
2013年はプーランク没後50周年。フランスの音楽評論家クロード・ロスタンが「プーランクには修道士とガキ大将の2人の人間が住んでいる」と言っ たように、プーランクの音楽には相対する性格が含まれており、それが絶妙なバランスとなり素晴らしい作品が生み出されています。このアルバムには、プー ランクの「聖」と「俗」の二面性を感じ取ることのできる合唱の2作品が収録されています。 プーランクの宗教曲の最高傑作とも言われる「スターバト・マーテル」。ソプラノ独唱、混声合唱と管弦楽で演奏される透明で静謐な音楽が感動的な名曲 です。伸びやかで抜群の表現力が秀逸のソプラノ、マリス・ペーターゼン。彼女の歌声も、楽曲の感情表現をより一層豊かに聴かせてくれます。 また20世紀初頭のバレエ界の巨匠、ディアギレフからの委嘱によって24歳の若きプーランクが最初に作曲したバレエ音楽「牝鹿」。バレエ自体にはストー リー性はなく、当時人気の女流画家マリー・ローランサンの絵からイメージを得ており、3人の青年と16人の若い娘たちの他愛ない戯れを描き、音楽も 深刻なものではなく軽やかにそして官能的に表現されています。彼女は初演時に衣装と舞台装置を担当しています。プーランクは後に序曲と合唱を省いた 演奏会用組曲を発表していますが、ここに収録されているのは合唱を伴った全曲版です。歌詞はプーランクが選んだ古いシャンソンが使われています。 (Ki)
93-298
シューベルト:交響曲第6番ハ長調D589
交響曲第7(8)番ロ短調D759「未完成」
ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:2011年11月9日-11日/シュトゥットガルト、SWRフンクシュトゥーディオ(セッション・デジタル)
ノリントンがシュトゥットガルト放送響を(指)して、シューベルトの交響曲第6番と「未完成」をレコーディング。2001年録音の「グレート」から数え てシリーズ3作目となる2曲は、前作の第4番と第5番に引き続き、同時期の2011年11月にセッション収録されたものです。 シューベルトの交響曲について、ノリントンは過去四半世紀近くを通じ、その都度レコーディングしてきたことからもたいへん得意としているようで、「未完成」 を1989年にピリオド楽器使用のオーケストラ、ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(LCP)を(指)してセッション録音、2002年にカメラータ・ザルツ ブルクを(指)してライヴ録音しており、第6番を1990年にロンドン・クラシカル・プレイヤーズを(指)してセッション録音していました。 このようにノリントンにとって、交響曲第6番は21年ぶりの再録音、「未完成」は9年ぶり3種目の録音ということになりますが、第1回録音とのデー タ比較で15パーセント程度(※下記参照)の違いが認められる「未完成」の例に顕著なように、回を重ねるごとに全曲の演奏時間が拡大する傾向がみ られることから、ここでも細部に至る情報量の多い内容と、よりスケールゆたかな歌へとシフトした表現を展開しているものと期待されます。 (Ki)

93-299
R・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
交響詩「死と浄化*
クリスティアン・オステルターク(Vn)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響

録音:2012年11月7-8日、2012年6月26-28日* 
フライブルク、コンツェルトハウス(セッション・デジタル)
2011/12年のシーズンよりバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者に就任して、マーラーの第1交響曲(93.294)で鮮烈 なるデビューを飾ったロトが、手兵とともに2012/13年のシーズンに力を入れて取り組んでいるのがシュトラウス。  2012年11月7日と8日の2日間に亘り、フライブルクのコンツェルトハウスでセッションを組んでレコーディングされた「英雄の生涯」は、11月3 日のフライブルク、4日のバーデン=バーデン、6日のフライブルク、さらに9日のフランスのディジョンという実演の流れのなかで演奏内容を検証しつつ、 ロトが集中して、その解釈を掘り下げる機会を得て臨むことが可能であったと考えられるので、ここでの成果にはおおいに期待が持てそうです。  もとより、大編成の管弦楽の機能美を極限まで追求したシュトラウスの交響詩といえば、1946年に南西ドイツ放送所属のオーケストラとして創設され、 活動の柱に「同時代音楽の演奏」を掲げてきた当楽団にとっても、初代音楽監督を務めたロスバウト以来、マーラー、シェーンベルク、ストラヴィンスキー などと並んで伝統的に得意としてきたレパートリーであり、その意味での経験の蓄積も十分とおもわれます。  カップリングの「死と浄化」は、「英雄の生涯」に先立つこと4か月ほど前のレコーディング。なお、「死と浄化」については6月の録音を経て、2012 年9月にロトが臨んだベルゲン・フィルとのコンサートでも「ドン・ファン」と共に取り上げられ、高い評価をもって迎えられたと伝えられています。  実力派ロト率いるバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団によるシュトラウスの交響詩シリーズは続篇も予定されており、今後の展開に目が 離せないものといえるでしょう。 (Ki)

93-300
ドビュッシー:ピアノ曲集 Vol.2
前奏曲集第2集/小さな黒人
バレエ音楽「おもちゃ箱」
英雄の子守歌
アルバムのページ/エレジー
ミヒャエル・コルスティック(P)

録音:2012年7月SWR室内楽スタジオ(シュトゥットガルト)
ベートーヴェンからシューマン、リスト、さらにはケックランのピアノ曲までを新鮮な解釈で提起するドイツのピアニスト、ミヒャエル・コルスティックに よるドビュッシー全曲シリーズ、待望の第2巻登場。傑作の前奏曲集第2巻をメインに、こだわりのプログラミングを見せています。
バレエ音楽「おもちゃ箱」は管弦楽曲として知られていますが、オーケストレーションの大半がカプレの手によるため、オリジナルはあくまでもピアノ。 この中で効果的に現れる曲と同素材による「小さな黒人」を前に置いているのも示唆にあふれ興味津々。後期ドビュッシーの音楽の魅力をたっぷり味わえ ます。 (Ki)
93-301
ヴァイオリンとチェロのためのデュオ集
コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲op.7
マーチャーシュ(1905-1960):ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
ミクローシュ(ボリス・グレーヴィチ編):ヴァイオリンとチェロによるシンフォニア・コンチェルタンテの主題と変奏曲op.29a
ゾルタン・セーケイ(1903?2001):ヴァイオリンとチェロのためのポリフォニーとホモフォニーop. 2
リゲティ:ヒルディング・ローゼンベルクへのオマージュ
バルトーク(アイヒホルン&ヒュルスホフ編):2台のヴァイオリンのための44の二重奏曲から(ヴァイオリンとチェロ版)
フリーデマン・アイヒホルン(Vn)
アレクサンダー・ヒュルスホフ(Vc)

録音:2008年4月22-24日、SWRスタジオ
ヴァイオリニストのフリーデマン・アイヒホルンとチェリストのアレクサンダー・ヒュルスホフの演奏による20世紀を代表するハンガリーの作曲家のヴァ イオリンとチェロのためのデュオ作品を集めたアルバム。デュオと言えばヴァイオリンとピアノのための作品数が圧倒的ですが、ヴァイオリンとチェロのた めに書かれた作品も少なからず存在し名曲もあります。ヴァイオリンとチェロという組み合わせから広音域の表現を可能にし、ピアノにはない弦楽ならで はの統一感、一体感があります。
ここに収められた曲の中でコダーイのヴァイオリンとチェロのための二重奏曲op.7は特に有名ではないでしょうか。次のシェイベル・マーチャーシュ はブダペストでコダーイに師事した作曲家で、作風はジャズ的要素を含んだ作品を残しております。また、ハンガリーを代表する現代作曲家リゲティは 2013年生誕90周年を迎え、近年演奏会でも頻繁に取り上げられるようになりました。ここに収録されたヒルディング・ローゼンベルクへのオマージュ はアルディッティ弦楽四重奏団が愛奏していることでも有名な名曲です。この他、ゾルタン・セーケイはバルトークの友人でありハンガリー弦楽四重奏団 の第1ヴァイオリンをつとめていた作曲家で、今やヴァイオリンのアンコールピースでも有名で人気の高いバルトークのルーマニア民族舞曲をヴァイオリン とピアノ編曲したのはこのセーケイによるものです。
ここに収められたすべての作品がヴァイオリンとチェロにために書かれたオリジナル作品ではありませんが、コダーイからバルトーク、リゲティへと主に 20世紀に活躍したハンガリーの作曲者の作品に触れることができるのはもちろんのこと、ヴァイオリンとチェロのデュオの魅力と可能性を広げた画期的な アルバムと言えましょう!
ヴァイオリンのフリーデマン・アイヒホルンは1971年ドイツ生まれ。hansslerレーベルにはリストのヴァイオリンとピアノのための作品集(98 588) やピアソラのタンゴ・アルバム(93 205、98 508)でも注目される実力派です。一方、チェロのアレクサンダー・ヒュルスホフは1969年ドイツ生まれ。 現在はフォルクヴァンク芸術大学で教授をつとめる一方で室内楽を中心に現在世界で最も活躍するチェリストの一人です。最近では名作でありながら演奏 機会の少ない作品を積極的に取り上げ、ドイツの作曲家フリードリヒ・ゲルンスハイム(1839-1916)のチェロ協奏曲を蘇演するなど、レパートリーも広 い演奏家です。 (Ki)
93-302
19世紀フランスのピアノ協奏曲集
ドビュッシー:ピアノと管弦楽の幻想曲 
フランセ:ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ*
プーランク:ピアノ協奏曲FP 146**
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調#
フローリアン・ウーリヒ(P)
パブロ・ゴンザレス(指)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送PO

録音:2012年2月9日、2012年2月11日*、2012年6月21-22日**、2012年6月23日&2012年12月18日(終楽章のみ)#、カイザースラウテルンSWRスタジオ
2012年にバイバ・スクリデと共に来日し、N響と熱演を繰り広げて注目を集めたスペインの中堅指揮者パブロ・ゴンザレスが、19-20世紀の近代フ ランスを代表する音楽家たちの協奏曲を一挙に収録した新譜を発売!ソリストには、「hanssler」レーベルで進行中のシューマンのピアノ独奏曲全集プロ ジェクトも好調の俊才、フローリアン・ウーリヒを迎えます。すでに10年以上活躍歴のあるウーリヒですが、フランスものの録音は意外にも今回が初め て。知的かつ詩情にあふれた音楽性が高い評価を受けているウーリヒだけに、繊細かつ緻密なフレンチ・サウンドの魅力を巧みに引き出す演奏を見せてく れます。オーケストラはザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー。ゴンザレスが2010年よりバルセロナ響の音楽監督と して活躍する傍らで関係を深めている名門で、新星ヴァイオリニストのノイダウアーを迎えたシューマンの「ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集(93 258)」でも堅密な演奏を披露しているだけに、期待もひとしおといったところでしょう。スペインとドイツの二国が誇る俊英の熱き応酬を、名門ザールブ リュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニーが堅実に支えあげ、瑞々しくも安定感のある演奏を聴かせています。 本アルバムの更なる魅力は、その充実した選曲ぶり。プーランクのピアノ協奏曲といえば「2台のピアノと管弦楽のための協奏曲」が専ら知られており ますが、今回収録されているのは1950年に初演された嬰ハ短調のピアノ協奏曲。演奏される機会に多くを恵まれませんが、嬰ハ短調から始まる美しい 憂愁の旋律を始め、随所から抒情性があふれる優雅な作品です。ジャジーな雰囲気も漂う軽妙洒脱な掛け合いが愉しいのはフランセのコンチェルティーノ。 曲調の全く異なる作品をウーリヒが如何に表現仕分けているかは、是非とも注目して頂きたいところ。アルバム全体を通して、ピアノとオーケストラが織り なすロマンティックなフレンチ・サウンドを存分に堪能出来るプログラムに仕上がっています! (Ki)
93-303
ショスタコーヴィチ:交響曲第1番へ短調op.10
交響曲第6番ロ短調op.54*
アンドレイ・ボレイコ(指)
SWR シュトゥットガルトRSO

録音:2011年3月24-25日、2011年11月17-18日*
シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ・デジタル)
ロシアの俊英アンドレイ・ボレイコとシュトゥットガルト放送交響楽団によるショスタコーヴィチの交響曲シリーズ第3弾は交響曲第1番と第6番です。 今回もボレイコ&シュトゥットガルト放送響のコンビネーション絶妙なショスタコーヴィチです!
ショスタコーヴィチの記念すべき交響曲第1番は1925年、ショスタコーヴィチが19歳のときに作曲され、翌1926年にマリコ指揮、レニングラード 交響楽団により初演されました。この作品は当時「現代のモーツァルト現る!」などと宣伝され、ショスタコーヴィチの名を国際的に有名にし、また世界 的作曲家としての彼の名声を一挙に確立した出世作です。全4楽章構成からなる第1番は習作時代の跡をとどめてはいますが、当時の新しい音感の追及 や、簡潔な書法、新鮮な洒脱な味など、後のショスタコーヴィチのスタイルや個性を十分に示していて、若くしてこの完成度は驚きを隠しきれません。
交響曲第6番は、ショスタコーヴィチの力作であり今では代表曲でもある第5番から約2年後の1939年11月5日、モスクワでおこなわれた「ソヴィ エト音楽祭」で初演発表されました(アメリカ初演は1940年11月29日、ストコフスキー指揮、フィラデルフィア管)。第5番とは正反対ともいうべき 抒情的、自然的な作風ですべてが清澄でまるでやわらかな陽光のようです。様式的には特異な性格をもち、三楽章体制で、冒頭楽章に相当するソナタ形 式の楽章を欠き、きわめて緩徐なラルゴの楽章ではじまり第2楽章アレグロ、第3楽章プレストとテンポと興奮を高めていきます。
1957年レニングラード生まれのボレイコは母国ロシア音楽を得意とし、シュトゥットガルト放送響によるショスタコーヴィチの交響曲シリーズ、第1 弾[交響曲第4番、「ムツェンスクのマクベス夫人」組曲](93 193)、第2弾[交響曲第9番、第15番](93 284)やシュターツカペレ・ベルリン とのチャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」、武満徹:レクィエム(IPPNW 74、IPPNW 1DVD)など、数々の名ライヴを発売しております。 (Ki)
93-304
R・シュトラウス:管弦楽曲集

(1)交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」

(2)交響詩「ドン・キホーテ」*

(34交響詩「マクベス」op. 23
フランク=ミヒャエル・グートマン(Vc)*
ヨハネス・リューティ(Va)*
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響

録音:(1)2012年6月23−29日/フライブルク、コンツェルトハウス(セッション/デジタル)
(2)録音:2012年12月20日/マンハイム、ローゼンガルテン&12月21日/フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ・デジタル)
(3)録音:2013年3月14 &19日/フライブルク、コンツェルトハウス(セッション・デジタル)
プログラムに応じて柔軟にピリオド、モダンの楽団を運用する実力派の指揮者として知られるフランソワ=グザヴィエ・ロト。2011年よりロトが首席 指揮者のポストにある「モダンの手兵」バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団とともに進めるシュトラウスの交響詩シリーズの第2弾が登場 します。 2012/13年のシーズンも引き続き、実演でシュトラウスに力を注いでいる当コンビですが、前作「死と浄化」と収録時期が重なる「ティル」は、2012 年6月24日のフライブルクでの実演をはさみ、その前後にセッション録音されたもの。以下、収録順に「ドン・キホーテ」は、2012年12月20日の マンハイムと翌21日のフライブルクとにおける実演の模様をライヴ収録したもので、最新の「マクベス」が2013年3月フライブルクでのセッション録音 となっています。 じっくりセッションを組んで録音された2作品の高い完成度もさることながら、楽団の首席奏者ふたりをソリストに起用した「ドン・キホーテ」も、ロトと 共にシリーズのおおきな流れのなかでシュトラウス作品を検証しつつ、その解釈を深める機会を得て臨むことが可能であったメンバーゆえの人選と考えら れ、ここでの演奏内容にはおおいに期待がつながります。  ロトの的確な棒さばきで引き出された情報量も豊富で、録音がたいへん優秀なこともあり、シュトラウスによる大編成管弦楽の傑作群を味わうのにまた とないアルバムといえるでしょう。 【フランソワ=グザヴィエ・ロト】 1971年パリに生まれたフランスの指揮者。父はオルガニストで作曲家、教育者としても高名なダニエル・ロト。指揮者に転向する以前はフルートも学ん でいたため、パリ音楽院でアラン・マリオンとヤーノシュ・フュルストのもとで研鑽を積み、ロンドンのドナテッラ・フリック指揮コンクールで第1位を獲得。 この受賞により、ロンドン交響楽団のアシスタント・コンダクターに任命され、ジョン・エリオット・ガーディナーのアシスタント・コンダクターも務める ことになる。 これに並行して、ロトはアンサンブル・アンテルコンタンポラン、カーン劇場と密接な関係を築き、さらにトゥールーズ・キャピトル管弦楽団、マリインスキー 劇場管弦楽団、パリ管弦楽団とも関わりを深め、2003年9月にパリ音楽院の指揮科教授となる。2011年9月にはドナウエッシンゲン音楽祭/フライ ブルク・コンツェルトハウスにて、ヴェーベルン、ブーレーズ、マーラーの交響曲第1番を指揮して、バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団 の首席指揮者としてデビューを果たす。 ロトのレパートリーは幅広く、17世紀から現代作品に至るまで、また交響曲、オペラ、室内楽など、精通するジャンルも多岐に亘る。2003年に、ピリ オド楽器の室内オーケストラ「レ・シエクル」を創設、ときにはモダン楽器も柔軟に使用して多様なプログラムを取り上げている。「レ・シエクル」とは、 日本のラ・フォル・ジュルネのほか、フランス、イタリア、ドイツ、イギリスで公演を行う。 手兵であるバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団とレ・シエクルとの活動を軸に、今後もロンドン響、ベルゲン・フィル、フィンランド放送 響への客演を予定するロトは、現在、同世代の中でももっとも多忙な活動をきわめる指揮者のひとり。 (Ki)

93-305
ラヴェル:ラ・ヴァルス
クープランの墓
道化師の朝の歌
スペイン狂詩曲*/ボレロ*
ステファヌ・ドゥネーヴ(指)
SWR シュトゥットガルトRSO

録音:2012年10月25&26日
2012 年12月13&14日*
シュトゥットガルト・リーダーハレ/ ベートーヴェンザール
“「ピュアトーン」から解き放ち、新風を吹き込むステファヌ・ドゥネーヴによるラヴェル”
ドゥネーヴは2011/12年シーズンよりシュトゥットガルト放送響の首席指揮者を務めるようになり、ノリントンとは異なるレパートリの開拓に期待が持たれるところです。
このラヴェルは、前作のプーランクに続く第2弾録音。それこそヴィブラートと伴うサンドを前提としたとも言える近代フランス音楽は、ノリントンが避けてきたレパートリーであることを考えると興味は尽きません。結果は期待通り。ヴィブラート解禁となったオケは伸び伸びと、しかも入念極まりないドゥネーヴの指示に心から支えているのが痛感できます。特徴的なのは、音楽の構えが大きく、有機的なフレージングにとことんこだわっている点。
「クープランの墓:は通常よりもやや骨太な音像をベースとし、要所要所でアクセントを綿密に盛り込みながら、ムーディな雰囲気に流されることを徹底して避けています。メヌエットの3:32で、あえてルフト・パウゼ風の間を置いたり、リゴードンの中間部2:01からのフルートにはフレージングのタイミング響きの質感を統制するなど、一筋縄で済まされません。
最大の聴きものは、「スペイン狂詩曲」!ドゥネーヴの入念の音楽作りが100%プラスに作用し、独特の官能性、浸透力の高い強弱の揺らぎなど、最後までため息が出るほどの素晴らしさ。これほど緻密な処理を施しながら、音楽が萎縮しないというのは、ドゥネーヴの並々ならぬ才能の賜物でしょう。今後も彼の活躍には目が離せません。【湧々堂】
93-307
サリエリ:歌曲集
1798年1月,ヴェネツィアにオーストリア軍が進軍した際のヴェネト国の精神
ディヴェルティメント第5番「羊飼いの娘よ、僕は誓うよ」
ディヴェルティメント第10番「私が愛するのを止めることができたら」
ディヴェルティメント第2番「もう夜が近づいた」
ディヴェルティメント第7番「美しい唇よ」
ディヴェルティメント第26番「私たちは苦しんでいる、本当に」
ディヴェルティメント第22番「愛する人よ、こうして私はあなたのものに」
ディヴェルティメント第14番「誠実でいておくれ」
ディヴェルティメント第11番「神々よ、もしあなた方が公正なら」
ディヴェルティメント第24番「あなたに説明できない」
ディヴェルティメント第8番「あなたの目にはたしかに魔法がある」
ディヴェルティメント第9番「私がまだあなたをどれほど愛しているかご覧なさい」
ディヴェルティメント第17番「穏やかさを取り戻しなさい」
ディヴェルティメント第3番「あなたは永遠に私を棄て去るつもりなの!」
ディヴェルティメント第16番「美しい陰よ」
ディヴェルティメント第27番「ニーゾよ,あなたの心はどうなの?
カヴァティーナ「不吉な思い」
オーデ「ああ、本当に心地よい」
この暗い墓に(2種)
戻ってきて,愛の喜びよ
満ち足りた人生/私の最大の望み
五月の歌/未来の恋人に/思い出
イルゼ・エーレンス(S) 
アンネリー・ゾフィー・ミュラー(Ms) 
ウルリヒ・アイゼンロール(Fp)

録音:2012年9月24?27日、トロッシンゲン音楽大学コンサートホール
アントーニオ・サリエリ(1750― 1825)と言えば、根も葉もないモーツァルト暗殺嫌疑をかけられ、天才モーツァルトに対して凡才のイタリア人作曲 家と貶められていた気の毒な人。実際には半世紀にも渡ってウィーンの宮廷で活躍した大作曲家です。イタリアオペアの作曲家のイメージが強いものの、 実際には作品は多岐に渡ります。このCDには歌曲を収録。伊独仏と3ヶ国語が用いられています。メインは声のディヴェルティメントと名付けられた曲集。 メタスタージョを中心としたイタリア語詩に音楽をつけた全28曲の曲集で、1803年にウィーンで出版されました。そのうち15曲を収録。上品な中に 生き生きとした活気の感じられる名曲ばかりです。「1798年1月、ヴェネツィアにオーストリア軍が進軍した際のヴェネト国の精神」という長い題名の3 分ほどの曲は、イタリア方面軍司令官のナポレオンがヴェネツィア共和国(実質オーストリアの支配下にあった)を滅ぼし、和約でヴェネツィアをオースト リアに譲った時の歌。驚くべきはドイツ語歌曲。サリエリはシューベルトの師匠としても知られていますが、サリエリのリートを聞けばいかにシューベルト がサリエリから多くのことを学び受け継いでいたか理解できます。 イルゼ・エーレンスは1982年、ベルギー生まれのソプラノ。モネ劇場を中心に幅広いレパートリーで活躍しています。アンネリー・ゾフィー・ミュラーは ドイツ、フライブルク生まれのメッゾソプラノ。ベルリン・コーミシェ・オパーで活躍しています。ウルリヒ・アイゼンロールはドイツのピアニスト。伴奏ピ アニストとして非常に高名で、彼が伴奏を務めたCDは既に数十枚発売されています。このサリエリの歌曲集ではフォルテピアノを演奏しています。 (Ki)
93-309
ヒンデミット:ヴィオラ・ダモーレ作品集

(1)ビーバー(ヒンデミット編):技巧的で楽しい合奏(7曲の3声のパルティータ)

(2)カール・シュターミッツ(ヒンデミット編):ヴィオラ・ダモーレ・ソナタ

(3)ヒンデミット:ヴィオラ・ダモーレ小ソナタ

(4)ヒンデミット:室内音楽第6番Op.46-1〜ヴィオラ・ダモーレと室内管弦楽のための*
グンター・トイフェル(ヴィオラ・ダモーレ)

(1)アンネッテ・シェーファー(ヴィオラ・ダモーレ)、
ヨーク・ハルベック(Cemb)、
クリスティアン・ジンケ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

(2)ヨーク・ハルベック(Cemb)、
クリスティアン・ジンケ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

(3)アンソニー・シピリ(P)
(4)ギャビー・パス・ファン・リエット(Fl)
フィリップ・トンドレ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ルドルフ・ケーニッヒ(バスCl)、
ハンノ・デネヴェーク(Fg)
ヨルグ・ベッカー(Tp)
ウォルフガング・ウィプフラー(Hrn)
アンドレアス・クラフト(Tb)
マーティン・スメスノイ(Vc)
ヘンドリック・ゼン・バーグ(Vc)
幣隆太朗(Cb)

録音:2012年11月5,6日、2013年3月21日*、SWRスタジオ、シュトゥットガルト
2013年、ヒンデミットの歿後50年記念にふさわしいアルバムがまた1枚登場。それはヒンデミットのヴィオラ・ダモーレの作品集です。ヴィオラ奏 者であったヒンデミットは、ヴィオラの独奏曲を多く残し、さらには当アルバムでおさめられたヴィオラ・ダモーレを用いた作品も作曲しました。ヴィオラ・ ダモーレは主に17世紀後半のバロック時代に用いられた、6または7弦の演奏弦と同数の共鳴弦を持つ楽器で、ヒンデミットは20世紀の作品では登 場することのほとんど無くなってしまったこの楽器に日の目をあてました。
当アルバムにはヒンデミット作曲のヴィオラ・ダモーレ小ソナタと室内音楽第6番をメインとし、ヒンデミットが通奏低音を補筆したビーバー作曲の「技 巧的で楽しい合奏」、そしてシュターミッツのヴィオラ・ダモーレ・ソナタが収録されております。楽器の特性を知り尽くしたヒンデミットだからこその編曲 となっております。
演奏はグンター・トイフェルです。トイフェルは1982年より長きわたりシュトゥットガルトRSOの首席ヴィオラ奏者をつとめ、また2000年よ りシュトゥットガルト音楽演劇大学の教授として、後進の育成に励んでおります。当アルバムでは共演陣も充実しておりシュトゥットガルトRSOの 首席ファゴット奏者、ハンノ・デネヴェークなど堂々たるメンバーが揃いました。
93-312
C.P.E.バッハ(1714-1788):フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ集
ソナタ.ハ短調 Wq78(H514)
ソナタ 変ロ長調 Wq77(H513)/
アリオーソと変奏曲 イ長調 Wq79(H535)
ソナタ.ロ短調 Wq76(H512)
アルブレヒト・ブロイニンガー(Vn)
ピート・クイケン(フォルテピアノ)

録音:2006年1月9-11日、SWRスタジオ、シュトゥットガルト
ヨハン・セバスティアンの次男として誕生したカール・フィリップ・エマニュエルは1740年よりプロイセンのフリードリヒ大王の宮廷音楽家兼チェンバ リスト奏者として活躍しました。その後も作曲・演奏を勢力的に行い、多くの室内楽作品を残しました。ここに収録されたフォルテピアノとヴァイオリンの ためのソナタは、ヴァイオリン・ソナタ発達の歴史を聴く上でも興味深いレパートリーで、鍵盤楽器が通奏低音としての役割だけでなく、ヴァイオリンと対 等な存在で作曲されている点や華やかな旋律が織り込まれている点など、改めてその魅力に気付かれる作品です。ヴァイオリンのアルブレヒト・ブロイニ ンガーは1997年に開催のエリザベート王妃国際音楽コンクールにてニコライ・ズナイダーにつぐ第2位受賞など、華々しい経歴の持ち主です。 (Ki)

93-313(10CD)
ロジャー・ノリントン〜ザ・ロマンティックス

■CD 1
シューベルト:交響曲第9番「グレート」
「魔法の竪琴」序曲*

■CD 2
ベルリオーズ:序曲「宗教裁判官」
幻想交響曲Op.14

■CD 3
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
交響曲第4番イ長調「イタリア」 
第3番「スコットランド」のノリントンによるコンサート前説(英語)
第4番「イタリア」のノリントンによるコンサート前説(英語)

■CD 4
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(1874年第1稿)

■CD 5
ブラームス:交響曲第3番ヘ長調
交響曲第4番ホ短調Op.9

■CD 6
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
序曲「謝肉祭」Op.9

■CD 7
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
バレエ「くるみ割り人形」組曲

■CD 8
マーラー:交響曲第1番「巨人」(花の章つき)

■CD 9
マーラー:交響曲第4番ト長調

■CD 10
エルガー:序曲「南国にて」
序奏とアレグロOp.47*
エニグマ変奏曲Op.36#
全て、ロジャー・ノリントン(指)、
SWRシュトゥットガルトRSO

■CD 1
録音:2001年7月18-20日、2002年5月3日*、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
■CD 2
録音:2003年7月2-4日、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
■CD 3
録音:2004年9月3、7日、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール、「ヨーロッパ音楽祭」(ライヴ)
■CD 4
録音:2007年4月26&27日、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
■CD 5
録音:2005年7月4-6日、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(セッション)
■CD 6
録音:2008年7月9-11日、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
■CD 7
録音:2004年3月10-12日シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェンザール(ライヴ)A2008年7月15&16日シュトゥットガルト・SWR放送スタジオ(セッション)*
■CD 8
録音:2004年9月30日&10月1日、シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェンザール(ライヴ)
■CD 9
アヌ・コムシ(S)
録音:2005年9月22&23日シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェンザール(ライヴ)
■CD 10
録音:2010年9月30日&10月1日シュトゥットガルト・リーダーハレ(ライヴ)、2010年10月4&5日SWRフンクシュトゥーディオ(セッション)*、2007年12月13日&14日シュトゥットガルト・リーダーハレ(ライヴ)#
2014年3月16日にめでたく80歳を迎えることとなる巨匠サー・ロジャー・ノリントン。今もなお精力的に演奏活動を続ける巨匠のアニヴァーサリー を記念して、シュトゥットガルト放送響を指揮した選りすぐりの名演奏が10枚組BOXになり登場します。“ピュア・トーン” という看板を掲げ、1998年 の首席指揮者就任以来、シュトゥットガルト放送響とともに録音してきたこれらの演奏は全て首席時代のライヴまたはセッション録音です。それまでとはまったくあらたな作品の魅力を引き出して、コンサート、レコーディングの両面で幾多の旋風を巻き起こして きたノリントンのロマンティシズムに触れることができる非常に価値のあるBOXです。 (Ki)
93-314(2SACD)
シェーンベルク:歌劇「モーゼとアロン」 フランツ・グルントヘーバー(語り モーゼ)
アンドレアス・コンラート(T アロン)
ヨハンナ・ヴィンケル(S)
カタリーナ・ペルシッケ(S)
エルヴィラ・ビル(A)
ノラ・ペトロチェンコ(A)
ジャン=ノエル・ブリエン(T)
ジェイソン・ブリッジズ(T)
アンドレアス・ヴォルフ(Br)
フリーデマン・レーリヒ(Bs)
シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン・フライブルクSWR響
ヨーロッパ合唱アカデミー

録音:2012年9月2日、ベルリン,9月12日、ルツェルン,9月20日、フライブルク,9月21日、ストラスブール
12音技法による超難曲大作として知られるシェーンベルクの「モーゼとアロン」に素晴らしい新録音が登場しました!日本でも読売日本SOの常 任指揮者として非常に人気の高い指揮者シルヴァン・カンブルランが、2011年まで首席指揮者を務めたバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽 団を指揮して各地で行った演奏会形式上演の録音です。とかく鉛色で晦渋になりがちなシェーンベルクですが、カンブルランの手にかかると精緻で透明で ありながら色彩と温もりのある美しい音楽になり、恐ろしく手の込んだ音楽から心地良い醍醐味が放たれて楽しめます。 モーゼは、偉大なバリトン、フランツ・グルントヘーバー。近年モーゼを得意としており、ことに2006年6月にウィーン国立歌劇場で新演出上演された 際には大きな話題になりました。アロンのアンドレアス・コンラートもこの役を得意とするテノール。彼は性格テノールでありながら美声かつ強い声も出せ るという優れた人で、まさにアロンに打ってつけ。しかも至難な高音にも不安なし。その他の歌手やヨーロッパ合唱アカデミーも見事としか言いようがあ りません。 こうした音楽ではSACDの効果は絶大。SACDプレイヤーを持っているなら一度はトレイに乗せてみるべき内容です。演奏、録音、両面でシェーンベル クの新たな時代を切り開くものでしょう。 (Ki)
93-315
ドビュッシー:クラリネットのための第1狂詩曲*
管弦楽のための映像
牧神の午後への前奏曲**
サクソフォーンのための狂詩曲#
ハインツ・ホリガー(指)
シュトゥットガルトSWR放送響
ディルク・ハルトマン(Cl)*
タチアナ・ルーラント(Fl)**
ダニエル・ゴーティエ(Sax)#

録音:2012年 6月11-15日、ジンデルフィンゲン、シュタットハレ
ハインツ・ホリガーとシュトゥットガルトSWR放送交響楽団による最新アルバムはドビュッシーの管弦楽曲集です。ホリガーは1980年代より指揮活 動に勢力をそそぎ、近年は同オーケストラとも演奏・録音を続けております。前作、ケックランのオーケストラ編曲集(93 286)ではシューベルトの「さすらい人幻想曲」のオーケストラ・アレンジなど世界初録音を含む珍しい作品を取り上げました。
ホリガーのドビュッシーは香り高き変幻自在の魅力的を持っています。とりわけ当ディスクに収録された作品は各曲クラリネット、フルート、サクソフォー ンと言った木管楽器がソロ・パートをつとめるものが集められました。世界的に高名なオーボエ奏者でもあるホリガーですが、これらの作品のフレージン グは木管楽器奏者ならではの解釈と言える細部までねられており、音楽が生き生きとしております。とりわけ「牧神の午後への前奏曲」の絶妙な雰囲気 は抜群です。そして、各ソロ・パートをつとめる演奏者も実力派揃いで、統率力、アンサンブル能力にたけたオーケストレーションには脱帽。言うことな しの絶品のドビュッシー・アルバムです。 (Ki)

93-316(2CD)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集
[CD1]
ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 KV.207
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 KV.211
ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 KV.219「トルコ風」
[CD2]
ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 KV.216
ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 KV.218
アダージョ ホ長調 KV.261
ロンド.ロ長調 KV.269
ロンド.ハ長調 KV.373
レナ・ノイダウアー(Vn)
ブルーノ・ヴァイル(指)
ザールブリュッケン=カイザースラウテルン・ドイツ放送PO

録音:CD-1:2013年7月24-28日、
CD-2:2013年10月14-18日、SWRスタジオ、カイザースラウテルン(セッション)
しき女流ヴァイオリニスト、レナ・ノイダウアーが満を持してモーツァルトの協奏曲をリリース致します!デビュー盤となったシューマンのヴァイオリン と管弦楽のための作品全集(93 258)でもその実力と独特の濃厚な歌い回しで一躍人気ヴァイオリニストとなりましたが、今回のリリースは自身が長年 あたためてきたモーツァルトです。というのもノイダウアーは2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1 位を受賞してお り、その演奏は言わずもがなの名演です(当コンクールの優勝者にはイザベル・ファウスト(1987年)、ベンジャミン・シュミット(1991年)など著名 なヴァイオリニストを輩出しています)。ブルーノ・ヴァイルの好サポートのもと、瑞々しいこの上なく美しいモーツァルトを聴かせてくれます。名教師チュ マチェンコの秘蔵っ子としてドイツをはじめヨーロッパ各地で活躍しているノイダウアーの決定的名盤の登場と言えましょう。  (Ki)
■レナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
1984 年ミュンヘン生まれのヴァイオリニスト。3 歳でヴァイオリンを弾き始め、10 歳でオーケストラと初共演を果たす。ユ リア・フィッシャーやアラベラ・美歩・シュタインバッハーと同世代のヴァイオリニストで、名教師アナ・チュマチェンコに師 事。2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1 位を獲得すると同時に、モーツァルト賞、R. シュトラウスのヴァイオリン協奏曲のベスト・パフォーマンスによりR. シュトラウス賞と聴衆賞も獲得。以降、クリストフ・ポッ ペンのほか、マリス・ヤンソンス、デニス・ラッセル・デイヴィスといった指揮者のもと、MDR 響、ミュンヘン室内管、ノイス・ ドイツ・カンマーアカデミー、ベルギー国立管といったオーケストラと共演を果たす。出演コンサートの模様はドイツ国内外 で幾度も放送される。近年、ノイダウアーはまた現代作品の演奏にも専念しており、アンサンブル・アンテルコンタンポランや、 ピエール・ブーレーズ、新しい音楽のためのオーストリアのアンサンブル(OENM) などとも共演。ソロ活動とともに室内楽 での活動も重要な位置を占めており、ザルツブルクのモーツァルト週間、メックレンブルク=フォアポンメルン、シュレースヴィ ヒ=ホルシュタイン、ブラウンシュヴァイク・クラシックス、ホーエンシュタウフェン室内楽、トゥン・ガイア室内楽などの数々 の音楽祭にも出演。使用楽器は1743 年製ロレンツォ・グァダニーニ。
93-317
ロシア
シュニトケ:3つの宗教曲 (1984)
ラフマニノフ:神の母 (1893)
グバイドゥーリナ:マリーナ・ツヴェターエワ讃歌 (1984)
タネーエフ:ポロンスキーによる合唱曲Op.27より
 「星」「陰気な二つの雲が山にかかり」「ものうげな海の上にあるとき」 (1911)
グリンカ:ヘルビムの歌
チャイコフスキー:ヘルビムの歌〜聖ヨハネ・クリュソストムスの典礼Op.41より
マルクス・クリード(指)
シュトゥットガルト声楽アンサンブル、
中曽和歌子(S)、
ザビーネ・ツィンツェル(A)、
アレクサンドル・ユーデンコフ(T)、
ミハイル・シャシコフ(Bs)
[ロシア語(教会スラヴ語)歌唱]

録音:2013年7月、11月/SWRフンクスタジオ(シュトゥットガルト)
ロシア音楽の魅力のひとつである合唱。ロシア正教は教会内での楽器演奏を禁じているため、聖歌隊教育の歴史がありました。グリンカ、チャイコフス キー、ラフマニノフら大作曲家も個性的な無伴奏宗教曲を残しています。そのほか宗教曲ではありませんが、帝政ロシア末期の1911年に作られたタネー エフ作品の心洗われるような美しさも必聴。さらに、シュニトケとグバイドゥーリナともに1984年の作品も興味津々。シュニトケ作品はチャイコフスキー やラフマニノフの宗教曲の系譜上にあり、彼独特の皮肉やグロは全く見られません。非常にピュアで敬虔、ソ連時代にこのような作品が書かれたことは驚 きと申せましょう。グバイドゥーリナの作品は対照的に実験的で演劇的。グバイドゥーリナが崇拝しているロシアの女流詩人ツヴェターエワの詩を驚くほど 適確に音楽化しています。
クリード率いるシュトゥットガルト声楽アンサンブルはロシアの合唱団とはひと味違う洗練された響きが絶美。アンサンブルが恐ろしく難しいグバイドゥー リナ作品も完璧。

93-318(3CD)
ラヴェル:ピアノ独奏曲全集
水の戯れ/鏡
シャブリエ風に/ボロディン風に
亡き王女のためのパヴァーヌ
ハイドンの名によるメヌエット
メヌエット嬰ハ短調/ソナチネ
クープランの墓/前奏曲イ短調
ダフニスとクロエ(断章)
ラ・ヴァルス/夜のガスパール
グロテスクなセレナード
古風なメヌエット/見世物小屋
高雅にして感傷的なワルツ
フローリアン・ウーリヒ(P)

録音:2012年6月8-10日、2012年11月5-8日、2013年11月20-23日、SWRスタジオ
ドイツの俊英ピアニスト、フローリアン・ウーリヒ。ヘこれまでにシューマンのピアノ独奏曲全集シリーズやペンデレツキのピア ノ協奏曲「復活」(2007年再稿版)(98 018)などを録音しいずれも好評を博しております。今やヨーロッパにて売れっ子のピアニストとして活躍して いるウーリヒ期待の最新アルバムはラヴェルのピアノ独奏曲全集です。 フランスを代表する作曲家ラヴェルはドビュッシーに影響をうけ、印象派音楽を大成させましたが、とりわけピアノ独奏曲ではラヴェルの特徴で理知的 で古典的な明快さをもった独特の作品を作り上げました。そのどれもが個性的でピアニストの必須レパートリーとなっております。小管弦楽用にも編曲さ れている「亡き王女のためのパヴァーヌ」、「道化師の朝の歌」、「クープランの墓」や名曲「夜のガスパール」など、そのすべてが唯一無二の魅力をしめし ます。俊英ウーリヒの確かなテクニックと類まれな表現で、新たな全集の名盤が登場したと言えましょう。 (Ki)
93-319
ドビュッシー:ピアノ曲集Vol.3
前奏曲“選ばれた乙女”
映像第1集/映像第2集
忘れられた映像
6つの古代の墓碑銘
コンクール用小品/ハイドンを讃えて
レントよりも遅く/バラード
ミヒャエ ル・コルスティック(P)

録音:2013年11月12-15日、シュトゥットガルト、SWR室内楽スタジオ
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集をはじめ、シューマン、リスト、さらにはケクランのピアノ曲までを新鮮な解釈で提起するドイツの個性派ピアニスト、 ミヒャエル・コルスティックによる好評のドビュッシーのピアノ作品全集。世界初録音を含む第1弾(93 290)、傑作の前奏曲集第2巻(93 300)に続 く第3弾は傑作、「映像」や「レントよりも遅く」を含む内容です。コルスティックならではの独創的な表現力はこのドビュッシーのシリーズでも堪能する ことができます。 (Ki)

93-320
R・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op. 30*
交響的幻想曲op. 16「イタリアより」
イェルモライ・アルビケル(Vn)*
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)

録音:2013年9月4-5日フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ・デジタル)*
2014年2月17−18日フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ・デジタル)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団を率いる首席指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロトが進めるシュトラウスの交響詩シリーズ最新盤。 作曲家生誕150周年を迎えた2014年に登場するのは、「ツァラトゥストラはかく語りき」と交響的幻想曲「イタリアより」。順に2013年9月と2014 年 2月に、いずれもフライブルクでおこなわれたコンサートの模様をライヴ収録したものです。 シリーズ前2作のアルバムからもわかるように、これまでもロトはレコーディングに際して、実演でのプログラムと並行して演奏内容を検証しつつ、その解 釈を掘り下げる機会を得ていたとおもわれますが、このたびの「ツァラ」のケースも周到な準備をもって臨んでいることがうかがえます。 ロトは2013年5月にBBCウェールズ・ナショナル管を指揮して同曲を演奏していたほか、2013年8月にフランスのラ・コート=サン=タンドレにお けるベルリオーズ・フェスティバルでも、バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団を指揮して同曲を演奏していました。 さらに、本録音を挟んで、2014年4月にデンマーク国立響を指揮して同曲を演奏、2014年9月にはケルン・ギュルツェニヒ管を指揮して演奏予定といっ た具合に、レコーディングがまた実演との相乗効果を生んでもいるようです。 2012/13年のシーズンより継続してシュトラウスの管弦楽曲に取り組んでいるロトですが、結果としてシュトラウスの音楽全体に対する理解を深め、シリー ズを通して高水準の仕上がりにつながっているようにみえます。 なお、ライヴ録音でありながら音質がすぐれているのもシリーズの特色。オリジナル楽器の手兵レ・シエクルも運用して「楽器の扱いのセンス」に秀でた ロトが、スコアから引き出す膨大な情報量をあますところなく収めることに成功しています。 (Ki)
93-321
ショパン:チェロ・ソナタ.ト短調 Op.65
ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.8
ヨハネス・モーザー(Vc)
エヴァ・クピーク(P)、
コリア・ブラッハー(Vn)

録音:2010年12月20,21 日、2013年6月21,22日/SWRフンクハウス・スタジオ(シュトゥットガルト)
グラモフォン誌が『驚くほど数多くいる若きヴィルトゥオーゾ・チェリストの中でもっとも素晴らしい才能を持つアーティストのひとり』と絶賛している俊 英チェリストのヨハネス・モーザー。2014年5月に来日した際のNHK交響楽団との共演(コボス(指揮)/ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調)も記憶に新 しいところです。期待の新録音はショパンのチェロ・ソナタとピアノ三重奏曲です。“ピアノの詩人” ショパンのチェロ・ソナタは1845-46年に作曲され、 ちょうどジョルジュ・サンドと別れた時期です。チェロのパートにはげしい情熱的なひらめきがあり、技巧的にも十分にその効果を発揮しており、モーザー は知的にコントロールしつつも情感豊かで魅惑的な演奏を披露しております。ピアノ三重奏曲 ト短調はA.H.ラージヴィウ公爵に献呈された初期の美しい 作品です。 (Ki)
93-324(2CD)
ウェーバーを讃えて
ウェーバー:歌劇「アブ・ハッサン」序曲(クラインミヒェル編)
 8つの小品Op.60
 歌劇「ジルヴァーナ」序曲(クラインミヒェル編)
 ピアノ協奏曲第2番変ホ長調Op.32(イェーンス編による2台ピアノ版)
 アルマンドOp.4より第11番/第12番
 歌劇「魔弾の射手」序曲(デュオ・ダコール編)
 6つの小品Op.10
 6つの易しい小品Op.3
ゴドフスキ:「舞踏への勧誘」による対位法的パラフレーズ(2台ピアノ版)
モシェレス:ウェーバーを讃えてOp.103
デュオ・ダコール
【ルシア・ファン、セバスチャン・オイラー】

録音:2013年6月-7月SWR室内楽スタジオ(シュトゥトガルト)
ドイツ人セバスチャン・オイラーと台湾人ルシア・ファンによるデュオ・ダコールは、これまでもベートーヴェンの「大フーガ」の作曲者編によるピアノ 4手版やレーガー作品集などで高い評価を受けてきました。デビューとなるアルバムは、ウェーバー作品集。華麗な難曲揃いのウェー バーの独奏曲と異なり、連弾曲は小曲中心で、親しみやすく、彼ならではのボルテージの高い魅力的な世界を創り上げています。録音に恵まれていると は言い難いため大歓迎と申せましょう。Op.60の第4曲と第7曲、Op.10の第2曲はヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」の主題に 用いられていて、その原曲を聴くのも興味津々。
加えて、ウェーバーのオペラの序曲を連弾用に編曲したものと、ピアノ協奏曲第2番を2台のピアノで弾いているのも嬉しい限り。ドイツ・ロマン派の 香りに満ちています。
さらに嬉しいのは、ゴドフスキが「舞踏への勧誘」を素材に、2台のピアノ用編曲した珍品が収められていること。「対位法的パラフレーズ」の副題を持ち、 様々なモチーフをゴドフスキならではの悪魔的ポリフォニーでからませた恐ろしく複雑な難曲となっています。また、ウェーバーと同世代のヴィルトゥオーソ、 モシェレスの連弾曲「ウェーバーを讃えて」もピアノ・デュオ・ファンが待ち望んでいた作品。こちらも演奏至難な大作ですが、このアルバムに収録されな かった「オベロン」と「オイリアンテ」のメロディを華麗なポプリとしたもので、ゾクゾクするほど演奏効果抜群です。 (Ki)

93-326
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調op. 47 アンドレイ・ボレイコ(指)
SWR シュトゥットガルトRSO

録音:2011年6月30日、7月1日/シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ・デジタル)
1957年サンクトペテルブルクに生まれたロシアの指揮者アンドレイ・ボレイコが、客演指揮者時代(2004-12)にシュトゥットガルト放送響を指揮し てスタートしたショスタコーヴィチの交響曲シリーズは、一貫して知的で明晰なアプローチを基調に、この作曲家特有のシニカルな毒もきっちりにじませる というもので、これまでに第1番、第4番、第6番、第9番、第15番の5曲がリリース済み。  このたび登場する第5番は、前作の第1番、第6番と同じく2011年のライヴ録音。ショスタコーヴィチの最も有名な作品であるだけでなく、すでに 20世紀の古典として傑作に位置づけられる第5番ということで力の入るところですが、そこはボレイコ。いつもの冷静なスタンスを崩しません。  ここでボレイコは総じて遅めのテンポ設定を採用。全曲の演奏時間が49分と、巨匠スタイルのスケールのおおきな音楽運びが特徴的で、両端楽章、 なかでもフィナーレをほぼ12分かけてじっくりとした歩みで丁寧に描いており、明快にみえて、この交響曲の持つ複雑な様相を浮き彫りにすることに成功 しています。 ボレイコの指揮ぶりに応えるシュトゥットガルト放送響の緻密なアンサンブルと、迫力あるひびきも光ります。 なお、終演後には拍手が入ります (Ki)

93-327
ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45 サー・ロジャー・ノリントン(指)
クリスティーナ・ランツハーマー(S)
フローリアン・ベッシュ(Bs)
SWR シュトゥットガルトRSO、
SWR シュトゥットガルト声楽アンサンブル
北ドイツ放送Cho

録音:2014年2月20、21日/シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェンザール
ノリントンにとって、ドイツ・レクイエムは重要な作品の一つといえ、録音では1992年にロンドン・クラシカル・プレイヤーズ、ロンドン・シュッツ合唱 団が残されておりますが、2014年2月に満を持してのセッション録音となりました。曲の持つ美しさは言わずもがなですが、ノリントンのブラームスは「ピュ ア・トーン」の透き通った響きにより傑出した美しさを呈し、合唱とオーケストラが溶け合った崇高な世界へと導きます。また、ソプラノのクリスティーナ・ ランツハーマーとバスのフローリアン・ベッシュの美しき歌声も注目です。 (Ki)
93-329
イタリア
ヴェルディ:アヴェ・マリア、
 聖母マリアへの讃歌
シェルシ:Yliam〜女声合唱のための
ヴェルディ:主の祈り
ノーノ:それはやさしい沈黙
ピツェッティ:3つの合唱曲【夕暮れに、泣き叫べ、主よ、思い出したまえ】*
シェルシ:TKRDG〜男声6部と3人の打楽器奏者、エレクトリックギターのための
ペトラッシ:ナンセンス
マルクス・クリード(指)
シュトゥットガルト声楽アンサンブル
モリス・ミュラー、マルティン・ホーマン*、アダム・ヴァイスマン*(以上、打楽器)、フーベルト・シュタイナー(エレクトリックギター)*

録音:2012年12月17-19日SWRフンク・スタジオ(シュトゥットガルト)、2004年10月27-29日ヴィラ・ベルク(シュトゥットガルト)、2013年3月13,15日シュトゥットガルト・キリスト教会(シュトゥットガルト)
シュトゥットガルト声楽アンサンブルによる国別の合唱曲集はこれまでに「アメリカ」(93 306)、「ロシア」(93 317)とリリースしてきましたが、最 新盤は「イタリア」です。イタリアといえばオペラの明るく華やかな作品をイメージしますが、当ディスクではヴェルディの崇高で美しい作品やコンクール の課題曲として歌われることなどから日本でも馴染み深いピツェッティの「3つの合唱曲」、前衛的なシェルシの現代作品など、イタリアの合唱曲を語る上 で重要な作品が集められました。シュトゥットガルト声楽アンサンブルの抜群の歌唱により作品の美しさが一層際立ちます。 (Ki)

93-330
ドヴォルザーク:交響曲全集 Vo.1
交響曲第1番 ハ短調 「ズロニツェの鐘」 Op.3
ラプソディ Op.14*
カレル・マーク・チチョン(指)
ザールブリュッケン=カイザースラウテルン・ドイツ放送PO

録音:2014年2月4-6日、2014年4月17&18日*/ザールブリュッケン、コングレスハレ
ニューヨーク・タイムズ紙に「天才的な指揮者」と絶賛され、世界から注目を集めているカレル・マーク・チチョンが、2011年9月に首席指揮者に就任 したザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団とドヴォルザークの交響曲全曲録音を開始しました!記念すべき第1弾 には交響曲第1番とラプソディを収録しました。非常に情熱的で豊かな音楽性が魅力のチチョンですが、当演奏も彼の持ち味が存分にあらわれており、全体 的に歯切れがよくボルテージの高い演奏は聴き手に高揚感をあたえます。期待大のシリーズ開始と言えましょう!
1865年に作曲された交響曲第1番はドヴォルザークの20代半ばの作品で、「ズロニツェの鐘」と題されています。このズロニツェは、プラハから西に 80キロほどのところにある町で、ドヴォルザークが4年間程暮らし、そこで音楽理論などはじめて音楽を学んだ場所です。記念すべき交響曲第1番にこうし た懐かしさや思い出からドヴォルザーク自らがその題名を与えました。すでにドヴォルザークの個性と民族性をうかがえる躍動感あふれる作品です。  (Ki)
■カレル・マーク・チチョン(指揮)
1971年ロンドンで生まれ、ジブラルタルで育つ。ロンドン王立音楽院で学び、ジュゼッペ・シノーポリ、ワレリー・ゲルギエフのアシスタントを務めた。 2003年から定期的にイギリス室内管弦楽団へ客演。2004年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に招かれてザルツブルクの国際オーケストラ協会で のコンサートを指揮、その公演の大成功により、2005年、2006年にも再び同演奏会を指揮している。2006〜2009年グラーツ交響楽団の首席指揮者、 2009〜2012年ラトヴィア国立交響楽団の首席指揮者と芸術監督を歴任した。2011年9月にザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィ ルハーモニー管弦楽団首席指揮者に就任。ザールブリュッケンでのポストに加え、オペラ指揮者としても活躍。ウィーン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、 バイエルン国立歌劇場、ローマ歌劇場、ボローニャ市立歌劇場、マドリード王立歌劇場、バルセロナのリセウ大劇場に定期的に登場し、モンセラート・カバリエ、 ホセ・カレーラス、ホセ・クーラ、エディタ・グルベローヴァ、ヨナス・カウフマン、ラモン・ヴァルガスといった一流アーティスト達と共演している。【情報提: パシフィック・コンサート・マネジメント】
93-331
ファレンティン・ラドゥティウ
ビル・エヴァンス:INTERPLAY
エネスコ:クレマン・マロの7つのシャンソン Op. 15〜「お前は私をやつれさせている」
ジェローム・カーン:SMOKE GETS IN YOUR EYES
アーサー・ハミルトン:CRY ME A RIVER
 ファレンティン・ラドゥティウ〜マルクス・レイク:INTERLUDE
ベンジャミン・シェーファー:ALMERIA
ビル・エヴァンス:TURN OUT THE STARS
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲〜踏み踊り/角笛の踊り
ジョン・ルイス:DJANGO
ビル・エヴァンス:REMEMBERING THE RAIN
ピーター・ドロウズ〜ジョン・コルトレーン:AUTUMN SERENADE
ビル・エヴァンス:LAURIE
ファレンティン・ラドゥティウ(Vc)
ベンジャミン・シェーファー(P)
マルクス・レイク(ドラム)

録音:2014 年 5月19-22日/カイザースラウテルンSWR スタジオ
ドイツの若手世代の中でも屈指の実力で注目を集めるチェリスト、ファレンティン・ラドゥティウの最新アルバムはなんとジャズに挑戦です。ビル・エヴァ ンス、アーサー・ハミルトン、ジョン・コルトレーンといったジャズ界の巨匠のナンバーを主軸に自身が得意とするルーマニアのエネスコ、バルトークの作 品を交え、さらには共演のマルクス・レイク共作の小品を収録しており、どの楽曲もラドゥティウのウィットに富んだ語り口の演奏で楽しむことができます。 ドイツの若手ジャズ奏者として注目を集めているベンジャミン・シェーファー、マルクス・レイクとともに新境地を拓きました。
ファレンティン・ラドゥティウは1986年ミュンヘン生まれの若手チェリスト。6歳よりチェロを始め、これまでにクレメンス・ハーゲン、ハインリヒ・シ フ、ダヴィド・ゲリンガスら名手に師事。2008年にはカール・ダヴィドフ国際コンクールで第1 位と特別賞を同時受賞したほか、国内外問わず数々のコ ンクールで輝かしい受賞歴を誇り、名実ともにドイツ屈指の若手実力派として注目を集めています。これまでにエネスコのチェロとピアノのための作品全集 (98 021)をはじめ意欲的なプログラムに挑戦しています。 (Ki)
93-334
Insomnia(不眠症)
ガーシュウィン:プレリュード〜眠らない夜*
ケージ:夢
ジョージ・クラム:アイネ・クライネ・ミッテル・ナハト・ムジーク(セロニアス・モンクのラウンド・ミッドナイトに基づく)
ブライアン・ベレット:サマー・ファントム(夜想曲)
ブルース・スターク:アーバン・ノクチューン
カイ・シューマッハー(P)

録音:2014年12月28日Djazz Jazzkeller(デュースブルク)*
2015年1月6-9日/カイザースラウテルンSWRスタジオ
Insomnia(不眠症)」と題された眠りにまつわる作品を集めた当アルバムにはガーシュウィン、ケージ、クラム、ベレット、スタークの作品が収録されました。 しっとりとしたガーシュウィンの眠らない夜や、ケージの夢などを聴くと心から癒されます。演奏はクラシックにとどまらず多ジャンルで活躍する若手ピア ニストのカイ・シューマッハーが担当。現代作品からジャズ的要素を含んだ作品を得意とし、フレデリク・ジェフスキ作曲の「不屈の民による36の変奏曲」 (WERGO / WER 6730)の録音ではエネルギッシュかつものすごい集中と迫力で、聴き手を圧倒させました。 (Ki)
93-335
R・シュトラウス:交響詩集第4集
アルプス交響曲
交響詩「ドン・ファン」Op.20/
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響(南西ドイツ放送SO)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)

録音:2014年11月5.6日フライブルク・コンチェルトハウス、2014年9月28日フランクフルトアルテ・オーパー*
最近は自らのオーケスラ「レ・シェクル」とも斬新かつ刺激的なアプローチによる演奏を披露、その名声がますます高まっているロトですが、この「アルプス交響曲」は、まさに彼の本領発揮とも言える演奏であると断言できるでしょう。リヒャルト・シュトラウスが完成までに10年以上をかけたこの大作は、華美さばかりを追求すると単なる「サウンド・トラック」になってしまう危険性を孕んでいますが、そこはロト。シュトラウスが求める響きと物語性を完全に再現した上で、推進力ある音楽を作り出しているのはさすがです。「ドン・ファン」はシュトラウス24歳の意欲作ですが、ロトはこちらの曲でも、若さ漲る爆発的なエネルギーを掬い上げ、シュトラウスが望んだであろう理想的な響きを創り上げることに成功しています。
93-337
ドビュッシー:ピアノ作品集第4集
版画/ベルガマスク組曲
ピアノのために/2つのアラベスク/夢
ボヘミア舞曲/マズルカ
ロマンティックなワルツ/子供の領分
ミヒャエル・コルスティック(P)

録音:2015年1月13-16日ドイツシュトゥットガルト・SWR室内楽スタジオ
ドイツの名手ミヒャエル・コルスティックによるドビュッシーのピアノ作品集も今作で第4集となります。以前は、ベートーヴェンでの硬質なタッチで話題を馳せたコルスティックですが、リストで超絶技巧を披露したり、ドビュッシーやケクランの作品で柔和な音色を紡ぎ出す、変幻自在で不思議なピアニストでもあります。この第4集は印象主義の代表作「版画」を中心に、ベルガマスク組曲やアラベスクなどの初期の作品を配し、ドビュッシーの音楽的な変遷を辿っています。
93-338
バッキアーナ〜モシェレス、ライネッケ、シューマンによるJ.S.バッハ作品の編曲集
モシェレス:WTKII/5ニ長調
モシェレス:WTKI/24ロ短調
シューマン:フー
ガ第1番変ロ長調
モシェレス:WTKI/15ト長調
モシェレス:WTKII/6ニ短調
シューマン:フーガ第2番変ロ長調
モシェレス:WTKI/4嬰ハ短調
モシェレス:WTKI/24ロ短調
シューマン:フーガ第3番ト短調
モシェレス:WTKI/1ハ長調
モシェレス:WTKI/6ニ短調
シューマン:フーガ第4番変ロ長調
モシェレス:WTKI/2ハ短調
モシェレス:WTKII/7変ホ長調
シューマン:フーガ第5番ヘ長調
モシェレス:WTKI/21変ロ長調
シューマン:フーガ第6番変ロ長調
ライネッケ:バッハのサラバンドによる変奏曲*
デュオ・ダコール(ピアノ・デュオ…ルーツィア・フアン&セバスティアン・オイラー)

録音:2014年11月24-27日シュトゥットガルトSWR室内楽スタジオ

*以外=世界初録音
偉大なるバッハの音楽から何を見出すのか?この永遠の命題には、過去にも何人もの芸術家が挑んでいます。ある人は曲をつくり、ある人は演奏で、また絵画や他の分野にもバッハの作品の影響が強く及んでいます。このアルバムには、そんなバッハの作品にインスパイアされた3人の作品が収録されています。シューマンの「4つのフーガ」は、もともと彼が興味を抱いていたペダルピアノのために書かれた作品で、バッハの作品を研究していたシューマンにおける「フーガの理想的な形」を見る事ができます。バッハの名前「BACH」を音にすると半音階的な響きになりますが、これも美しくフーガに内包されています。モシェレスの作品は、平均律クラヴィア曲集に対位法的なメロディをつけたもの。バッハ=グノーの「アヴェ・マリア」のようなものと言えば近いでしょうか。ライネッケの作品は、バッハのフランス組曲第1番の「サラバンド」が極めてロマンティックな対位法によって、刻々と変容していきます。国際的に評価の高いデュオ・ダコールによる演奏です。

93-340
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op.51
弦楽四重奏曲第13番ト長調Op.106
ベネヴィッツSQ
<ヤクブ・フィッシャー(第1ヴァイオリン)/シュチェパン・イェジェク(第2ヴァイオリン)/イジー・ピンカス(Va)/シュチェパン・ドレジャール(Vc)>

録音:2014年4月22-25日バーデン=バーデンハンス・ロスバウト・スタジオ
005年に開催された「第5回大阪室内楽コンクール」で優勝し、2009年にも来日、日本の聴衆の注目を集めたベネヴィッツ弦楽四重奏団によるドヴォルザーク(1841-1904)です。アンサンブル名であるベネヴィッツとはプラハ音楽院の初代校長を務めたヴァイオリニスト、アントニン・ベネヴィッツの名前であり、彼らは、その長き良き伝統を引き継ぐアンサンブルとして、チェコの作品を極めて精力的に、また確信に満ちて演奏しています。このアルバムにはドヴォルザークの円熟期の作品である2曲の弦楽四重奏曲を収録、スラヴ色の濃い第10番と、何かが吹っ切れたかのような清々しさを持つ第13番の取り合わせは、このアンサンブルの今を知るにふさわしい選曲です。
93-342
イギリス現代合唱曲集
ピーター・マクスウェル・デイヴィス(1934-):キリストの御体とネコとネズミ(1993)
ジェームズ・マクミラン(1959-):アレルヤ(2013)
ジョナサン・ハーヴェイ(1939-2012):魂が飛べないわけないだろう
ジョン・タヴナー(1944-2013):シュオン讃歌
ブリテン:神聖と世俗
シュトゥットガルト南西放送声楽アンサンブル
マルクス・クリード(指)

録音:2014年5月16-17日シュトゥットガルトSWR放送スタジオ、2014年5月21-22日シュトゥットガルトゲンハイデキリスト教会
イギリスの音楽文化は教会音楽と密接に結びついています。現代においても、典礼のための宗教合唱曲が多数書かれ、これらの新作は常に合唱団に拠って演奏され、市民たちもこれらを享受しています。このアルバムでは5人の作曲家の多彩な作品を聴くことができますが、最初のマクスウェル・デイヴィスの長大な作品からして、様々な言語を駆使した言葉遊びが炸裂する、何とも人を食ったものであり「聖と俗」が表裏一体であることを強く感じさせてくれるはずです。現代最高の合唱指揮者の一人であるマルクス・クリードは、これらの難曲をやすやすと聞かせます。
93-343
オネゲル:交響曲第3番&第2番他
交響曲第3番「典礼風」
交響曲第2番
交響的運動第2番「ラグビー」
交響的運動第1番「パシフィック231」
トーマス・ハンネス(Tp)
シュトゥットガルトRSO
ステファン・ドヌーヴ(指)

録音:2012年12月13.14日シュトゥットガルトリーダーハレ,ベートーヴェンザール、2014年10月7-9日ジンデルフィンゲン,シュタットハレ、2014年10月6日ジンデルフィンゲン,シュタットハレ、2014年12月15日リーダーハレ,ベートーヴェンザール
現在、シュトゥットガルト放送SOの首席指揮者を務めるステファン・ドヌーヴによるオネゲル(1892-1955)の2曲の交響曲と、交響的運動を聴く1枚です。宗教的な雰囲気をそこはかとなく閉じ込めた「交響曲第3番」、戦争への思いをダイレクトに伝えた第2番(もちろんトランペットは入ってます)、そしてオネゲルの全作品の中でも最も有名な「パシフィック231」と、ちょっと一息と言った感のある「ラグビー」。ドヌーヴは、これらオネゲルの作品の持つ、新古典的な部分と描写的な部分のどちらもがじっくり楽しめる素晴らしい演奏を繰り広げています。文句なしの名演です。
93-344
ドヴォルザーク:管弦楽作品集第2集
交響曲第5番ヘ長調Op.76
序曲「自然の中で」Op.91
スケルツォ・カプリチョーゾOp.66
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送PO
カレル・マーク・チチョン(指)

録音:2014年3月19-21日ザールブュッケンコングレスハレ
ジムロック社の策略で、最初第3番として1888年に出版されたというこの交響曲第5番。作曲が完成していたのは、それよりも以前の1875年で、そろそろ彼自身の個性が曲に現れてきたころの充実した作風を持っています。ブラームスとの関連を指摘される「第6番」よりも、更に牧歌的な雰囲気に満たされたこの曲は、いかにも楽しげな第1楽章で幕を開けます。一転重苦しい雰囲気に包まれた第2楽章、その2楽章の雰囲気を引き継ぎながらも溌剌とした第3楽章を経て、荘厳な序奏(イ短調)を持つ終楽章へとなだれ込みます。ここがまさにドヴォルザーク(1841-1904)の真骨頂です。この曲を指揮するのは、イギリスの指揮者カレル・マーク・チコン(シチョン)。情熱的なテンペラメントが全ての聴き手を魅了しています。彼はロンドン王立音楽院で学び、シノーポリとゲルギエフのアシスタントを経て、2011年9月にザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送POの首席指揮者に就任、現在に至っています。ドヴォルザークの音楽の素晴らしさを再認識させるシリーズです。

93-701B
ヴンダーリヒ/シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ 1965
シューマン:歌曲集「詩人の恋」Op.48
ベートーヴェン:アデライーデ Op.46
 諦め WoO.149/くちづけ Op.128
シューベルト:一人住まい D.800
 夜曲 D.672/リュートに D.905
 双子座の星に寄せる舟人の歌 D.360
 シルヴィアに D.891
 ミューズの子 D.764
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
フーベルト・ギーゼン(P)

録音:1965年5月19日シュヴェツィンゲン宮殿・ライヴ
※初出音源

93-702B
クレーメル&マイセンベルク/デュオ・リサイタル
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番、
シューベルト
:ロンドロ短調D895
ヴェーベルン:4つの小品Op.7、
ベートーヴェン
:ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調Op.96
クライスラー:アレグロ・グラツィオーソ
ギドン・クレーメル(Vn)、
オレグ・マイセンベルク(P)

録音:1977年5月23日シュヴェツィンゲン宮殿、ロココ劇場(ステレオ・ライヴ)
1975年にドイツのコンサートで、西側において鮮烈なデビューを飾った鬼才クレーメル。翌1976年にカラヤンの指揮でザルツブルク音楽祭に出演、1977年にはニューヨーク・デビューも果たし、カミソリのように鋭利な音色と完璧な技巧、冷徹な音楽運びを武器に、急速にその名を知られるところになります。1977年のシュヴェツィンゲン音楽祭でのリサイタルは、クレーメルが「私がすべてを話せる初めての人物だった」という、朋友マイセンベルクとのデュオ。彼とは、音楽評論家ヨアヒム・カイザーが「事件」と呼んだ、1975年のミュンヘンでのリサイタルでも共にステージに立っています。ここではまず、陰鬱で瞑想的なプロコフィエフが掛け値なしに破格の内容。この時期、華々しく脚光を浴びるのとは裏腹に、ソ連当局とは緊張関係が続いていたことが演奏に影を落としているかのようです。ほかに94年に同じマイセンベルクとセッションで録音しているヴェーベルン、シューベルトやベートーヴェンの第10番という凝ったプログラムといい、たいへん価値のある内容といえるでしょう。音質もすぐれています。
【シュヴェツィンゲン音楽祭エディション】1952年に南ドイツ放送によって創始され、今日、世界有数の音楽祭として知られるシュヴェツィンゲン音楽祭。毎年5月にシュヴェツィンゲン宮殿をメイン会場に、これまでに100ほどの古楽のオペラに2,000近いコンサートと並行して、およそ40のオペラが初演されてきました。現在はSWRが運営を継承していますが、そもそも放送局主導という性格から、音楽祭の模様は当初から録音放送されてきました。このたび、そのお宝音源による大注目のシリーズがhansslerよりスタート。クレーメル、ヴンダーリヒなど、超豪華アーティストの極上ライヴの数々が続々と登場します。ご期待ください。(Ki)

93-703(2CD)
アラウ〜リサイタル1963年&1965年
ベートーヴェン:ロンド第2番ト長調Op.51-2、ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101、
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3*、ピアノ・ソナタ第23番「熱情」*
クラウディオ・アラウ(P)

録音:1963年5月26日、1973年5月20日*シュヴェツィンゲン宮殿(全てステレオ・ライヴ)
アラウがそれぞれ60歳、70歳と異なる時期におこなったリサイタルから収録。独墺系レパートリー、とくにベートーヴェンで名を取った巨匠だけに、ソナタは絶品。なかでも、第28番などスタジオ盤からはけっして窺い知ることのできない、イマジネーションの閃きがあります。変奏曲の達人ブラームスの傑作では、全盛期だけに闊達な表現が聴かれます。当時の南ドイツ放送局の高い技術水準に感謝したくなる、録音時期の開きを感じさせないすぐれた音質です。
【シュヴェツィンゲン音楽祭エディション】
1952年に南ドイツ放送によって創始され、今日、世界有数の音楽祭として知られるシュヴェツィンゲン音楽祭。毎年5月にシュヴェツィンゲン宮殿をメイン会場に、これまでに100ほどの古楽のオペラに2,000近いコンサートと並行して、およそ40のオペラが初演されてきました。現在はSWRが運営を継承していますが、そもそも放送局主導という性格から、音楽祭の模様は当初から録音放送されてきました。
93-704B
1959年ピアノ・リサイタル/フリードリヒ・グルダ
バッハ:カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」変ロ長調BWV.992
ハイドン:アンダンテと変奏曲へ短調Hob.XV目-6
 ピアノ・ソナタ第52番変ホ長調Hob.XVト52
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14-2
 ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
フリードリヒ・グルダ(P)

録音:1959年6月3日シュヴェツィンゲン宮殿(ライヴ・モノラル)
2000年の没後以来、グルダのリリースが盛んです。「初期RIAS録音集1950−1959」(AU21404)と同じく、若きグルダがバリバリと猛烈な勢いでキャ リアを積み上げていたころに行われたシュヴェツィンゲンでのライヴ演奏は、J.S.バッハとハイドンのソナタという初出のレパートリーを含むもので、けっして 見逃せない内容です。 録音当時グルダ29歳。これが天才というものなのでしょうか。バッハのカプリッチョにおける沈潜のアリアもみごとで惹き込まれますが、それでもやはりグ ルダといえばベートーヴェン。順に57年、58年とデッカヘの第1回目の全集セッション録音を経てのソナタ2曲は、こぼれ落ちるような煌めきと彫の深さ を兼ね備えた音色とともに、完成されたアプローチを実感させます。ちなみに、第10番は1967年のステレオ・セッション再録につづいて3種目。第31 番は全部で現状7種ある録音のうち4番目にあたるもの。 なお、1959年ウィーン、1968年ルガーノと2種のライヴ音源力存在するハイドンの変奏曲も初出の音源となります。 (Ki)
93-705B
ベルガンサ〜リート・アルバム
ハイドン
:カンタータ「ナクソス島のアリアドネJHob.XXVlb-2
ムソルグスキー:歌曲集「子供部屋」
フォーレ:4つの歌曲[いなくなったひとOp.5-3 /マンドリンOp.58-1 /月の光Op.46-2 /捨てられた花Op.39-2]
レスピーギ:3つの歌曲[いつかあのひとが帰ってきたら/霧/ストルネッロを歌う女]
フランシスコ・ブラーガ:6つのノルデスチーナ歌曲{ブラジル民謡)
ロッシーニ:「タンクレーディ」〜アリア「大いなる不安と苦しみの後で」
テレサ・ベルガンサ(Ms)
ファン=アントニオ・アルヴァレス・パレホ(P)

録音:1985年5月6日シュヴェツィンゲン宮殿(ライヴ・ステレオ)
1935年マドリード生まれ、才色兼備で人気を博したメッツォ、ベルガンサの魅力力嗜吉まったすぱらしいアルバムが登場します。1985年に行われた歌曲 の夕べは、ハイドンにムソルグスキーから、アンコールのロッシーニに至るまで、あらためてレパートリーの広さを確かめられる内容ですが、さらに驚くべき はひとつひとつの完成度の高さ。ブラーガのゆたかな民俗色、やわらかな感触で夢のようなフォーレと、ベルガンサは異なるパレットを使い分け、いきいき と描写してゆきます。これはファンには一生の宝物になるに違いありません。 (Ki)
93-706B
ブリテン:弦楽四重奏曲第3番Op.94
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」
アマデウスQ

録音:1977年5月21日シュヴェツィンゲン宮殿、コンサートホール(ライヴ・ステレオ)
1947年に結成、1950年代から1970年代にかけて最盛期を迎え、英国を代表する世界的アンサンブルとして活動したアマデウス四重奏団。1977年のシュ ヴェツィンゲン音楽祭でのライヴは、このアンサンブルを知る方にとっては、たいへん興味深いプログラムとなっています。 ブリテンの第3四重夷曲は、このライヴ演奏に先立つこと半年ほど前に、ほかでもないアマデウスが世界初演を手がけた作品。1976年12月19日におこ なわれたオールドバラ近郊のスネイフlモルティングスでの世界初演に向けて、1976年9月の段階で、アマデウスのメンバーはその準備にブリテンと共同 作業をつづけていたエピソードが残されています。(ブリテン白身はその2週間前にすでに他界していたため初演に立ち会うことはかないませんでした)。 そして、1956年2月のケルンでのライヴ・レコーディング(AN2160)や、1959年を含め3度のセッション録音で知られる、シューベルトの「死と乙女」。 ここでの演奏も、きわめつけの演目にふさわしい出来栄えとなっています。 (Ki)
93-707B
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調
スヴィヤトスラフ・リヒテル(P)
クリストフ・エッシェンバッハ(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:1993年5月30日シュヴェツィンゲン、ロココテアーター(ライヴ)
hansslerが快挙!かつて1997年に国内発売されたものの、権利関係の問題でまたたく間に回収され、ファンのあいだで文字通り“まばろしの録音”とされていた、リヒテルの弾く「ガーシュウィンのヘ調&サン=サーンス『エジプト風』」のライヴ・レコーディングがついに正規発売されます。
【貴重なレパートリー、リヒテルが弾くガーシュウィンとサン=サーンスのコンチェルト】
同曲異演の数多いことで知られるリヒテルにあって、ここでの2曲はともにたいへん貴重なもの。サン=サーンスの第5番が、1952年のコンドラシン指揮モスクワ・ユース管とのモノラル・セッション録音に次いで2種目。なかでもガーシュウィンは現状、リヒテルにとって唯一無二の録音となります。
【リヒテルが夢中になったガーシュウィンのコンチェルト】
「ホロヴィッツ、ギレリス、アラウ、バックハウス、ルービンシュタインといった、20世紀の名だたるピアニストたちが演奏はおろかレコード録音もしていないのに比べて、1915年生まれのリヒテルが、1925年作のガーシュウィンのピアノ協奏曲を取り上げているとはじつに驚くべきことだ。(中略)リヒテルは後年、この『アメリカ的な』ピアノ協奏曲にすっかり魅了されてしまった。」リヒテルの弾くガーシュウィンについて、本アルバムのライナーノートを手がけたドイツの著名な音楽評論家ペーター・コッセ氏が詳しく述べています(レコード芸術誌2009年12月号305ページ参照)。
【気合いのこもったシュヴェツィンゲン音楽祭でのライヴ】
じっさい、ここでガーシュウィンのピアノ協奏曲はとてつもない聴きもの。作品に魅入られたリヒテルの表現意欲が旺盛で、両端楽章のスイングも堂に入っているかとおもえば、沈潜のアンダンテは14分以上もかけて、全曲で35分を越える巨大な演奏を繰り広げています。いっぽうのサン=サーンスも、旧録音との比較ではすべての楽章で演奏時間が上回り、美しい抒情とスケールがアップしています。なお、このような充実の演奏が生み出された背景として、1988年のシュレースヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭におけるベートーヴェンの第1協奏曲ライヴが記憶されるように、リヒテルの絶大な信頼を得たエッシェンバッハとの顔合わせというのも無視できないポイントといえるでしょう。
【南西ドイツ放送収録によるすぐれた音質】
このライヴが行われたシュヴェツィンゲン音楽祭は、現在はSWRがその運営を継承していますが、当初より放送局主導で進められてきたものです。そのため、すぐれた音質で残されているのが特徴。ディレクターがディートマル・ヴォルフ、エンジニアはハンス=ヨッヘン・ブラウンスというコンビによるクリアなサウンドが圧倒的な感銘をもたらしてくれます。 (Ki)
93-710B
ワイセンベルク1972年シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ
ショパン:幻想ポロネーズOp.61
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
ノクターン嬰ハ短調(遺作)/ヘ長調Op.15-2/ロ長調Op.9-3/ハ短調Op.48-1
変ニ長調Op.27-2
バラード第4番ヘ短調Op.52
アレクシス・ワイセンベルク(P)

録音:1972年5月19日(ライヴ)
超絶的なテクニックと陶酔的な演奏で人気のあったワイセンベルク。最近あまりウワサを聞きませんが、久々の新譜リリース。とは言っても最新録音ではなく、大活躍していた1972年のコンサート・ライヴ。得意のショパンを集め、クリスタルのように澄んだ美音とはかないまでに陶酔的な演奏が魅力。近頃こういう演奏をする人がいなくなったので貴重です。 (Ki)
93-712B
リヒテル1994年シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ
グリーグ:叙情小品集〜感謝/スケルツォ/小妖精/森の静けさ
フランク:前奏曲,コラールとフーガ
ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ、鏡
スヴャトスラフ・リヒテル(P)

録音:1994年5月15日シュヴェッツィンゲン城・ロココ劇場(ライヴ)]
リヒテルの初出音源登場。晩年の彼が得意としていたグリーグも絶品ですが、古くから定評のあるフランクの「前奏曲、コラールとフーガ」とラヴェルの「鏡」全曲。淡々としながらも聴き手の注意を集中させてしまう神業はリヒテルならでは。悠然たるテンポで、巨大な建造物を前にしたような圧倒感に満ちています。音質もクリアで、タッチの美しさも際立っています。 (Ki)
93-713B
ヘルマン・プライ リーダーアーベント1963
コルネリウス:9つの宗教歌曲Op.2−天におられる私たちの父よ,あなたの国が私たちへとやって来る,私たちを誘惑に導かないでください,私たちを災いから救ってください
プフィッツナー:アイヒェンドルフの詩による4つの歌(秋にOp.9-3,ダンツィヒでOp.22-1,大胆Op.9-4,庭師Op.9-1)
フォルトナー:ヘルダーリンの詩による4つの歌
ブラームス:あなたの青い瞳Op.59-8,
 調べのようにOp.105-1,
 五月の夜Op.43-2
R.シュトラウス:あしたOp.27-4,
 解脱Op.39-4
ヘルマン・プライ(Br)
ギュンター・ヴァイセンボルン(P)

録音:1963年5月15日,シュヴェツィンゲン(ライヴ)
1963年5月15日に、シュヴェツィンゲン城で行われたヘルマン・プライのリサイタルのライヴ録音です。当時プライは34歳、持ち前の美声がこの上なく甘美だった頃で、いずれも魅力に溢れています。お得意のブラームス、R.シュトラウスに加えて、珍しいコルネリウスの歌曲や、渋いプフィッツナー、さらに20世紀ドイツ音楽界の重鎮フォルトナーの作品まで、プライの多様な歌が楽しめます。 (Ki)
93-714(2CD)
ハイドン:オラトリオ「四季」 アグネス・ギーベル(S)、
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)、
キート・エンゲン(Bs)
ハンス・ミュラー=クライ(指)南ドイツRSO
シュトゥットガルト放送cho
フランクフルト放送cho

録音:1959年5月24日/シュヴェツィンゲン城(ライヴ モノラル)
1948年からシュトゥットガルト放響の初代首席指揮者を務めたハンス・ミュラー=クライ(1908-1969)。伴奏ものは比較的ありますが、今日では本 格作品で真価を見極められない状況でしたが、大作登場です。しかもギーベル、ヴンダーリッヒを独唱陣に添えているのも豪華。ミュラー=クライの構築 力と統率力を再認識させてくれます。 (Ki)
93-715B
ボザール・トリオ/シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番
ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
ボザール・トリオ
【ダニエル・ギレ(Vn)、
バーナード・グリーンハウス(Vc)、
メナハム・プレスラー(P)】

録音:1960年5月28日/シュヴェツィンゲン城(ライヴ・モノラル)
1955年創設のボザール・トリオ、オリジナル・メンバーによる貴重な記録が日の目をみました。彼らが1960年のシュヴェツィンゲン音楽祭に出演し た際のライヴで、当日はベートーヴェンのピアノ三重奏曲第1番とブラームス、ラヴェルの3曲が演奏されましたが、ベートーヴェンの音源は現存せず、奇 跡的に残っていたブラームスとラヴェルがCD化されました。ピアノ・トリオの最高峰となったボザール・トリオですが、当時はまだ若く、驚くほどの熱気 とロマンにあふれる演奏を繰り広げています。 (Ki)

93-716B
1979年シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ/メロス四重奏団
ハイドン:弦楽四重奏曲第79番ニ長調Op. 76-5, Hob.III-79
フォルトナー:弦楽四重奏曲第4番(1975)
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
メロスQ

録音:1979 年 5 月 9 日シュヴェツィンゲン宮殿 (ステレオ・ライヴ )
1965年に結成され、2005年、第1ヴァイオリンのヴィルヘルム・メルヒャーの死をもって40年の活動に終止符を打ったメロス四重奏団。 結成後も一時期メンバー各人がシュトゥットガルト室内管とヴュルテンベルク室内管に在籍していたことや、ヴィオラのヘルマン・フォスとチェロのペーター・ ブックは共に師事した場所であるこの地と結びつきが強かったことなどから、メロス四重奏団はシュトゥットガルトを拠点にしていました。 メロス四重奏団にとって1979年は、過去の1970年、1975年に続く3度目の出演でしたが、シュヴェツィンゲン音楽祭はどこかホームグラウンドでの 試合のようなものでした。 同時代作品が常にプログラムの重要な役割を果たしてきたというメロス四重奏団ですが、古典のハイドンやラヴェルとも違和感なく、ここでフォルトナー を聴かせてしまうあたり、このアンサンブルの真骨頂ともいえるでしょう。 1975年に作曲されたフォルトナーの第4四重奏曲は、1977年にザールブリュッケンでメロス四重奏団が初演した作品でもあります。ドイツでもっとも 権威ある作曲家、また同時代の作曲教師のひとりであったフォルトナーはすでにシュヴェツィンゲン音楽祭ではよく知られた存在で、ちなみに、ガルシア・ ロルカの原作に基づくオペラ「ドン・ペルリンプリンが庭で愛をささやく」は1962年に当音楽祭で初演されています。 作曲者によれば「作品は4楽章形式で、つまり、対照的な動機から発展する第1楽章、4つの変奏から成る第2楽章、ブルレスケと題され、活き活きと した表情を示す第3楽章、叙情的な第4楽章にして最終楽章はマドリガル−変奏楽章の遅い要素を吸収して、修正を加えたそれは、いくぶん性格的に哀 愁を帯び、落ち着いたものとなっている」とのこと。 また、12音技法の自由な運用と偶然性のセクションを交替させたり、即興的なパッセージと並行して詳細に記譜された部分を置いたり、テンポを固定し たセクションに、自由なテンポによるセクションが続くといった具合に、フォルトナーがさまざまな作曲技法を用いているのも聴きどころとなっています。 (Ki)
93-717B
スゼー/シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ
シューベルト:小人D771/花の歌D431
 至福D433/音楽に寄すD547
マルタン:「イェーダーマン」よりの6つのモノローグ
ラヴェル:5つのギリシャ民謡
 2つのヘブライの旋律
R.シュトラウス:帰郷Op.15の5
 セレナードOp.17の2/憩えわが心Op.27-1
 献呈Op.10の1
ジェラール・スゼー(Br)
ダルトン・ボールドウィン(P)

録音:1960年 5月25日/シュヴェツィンゲン城(ライヴ・モノラル)
1948年からシュトゥットガルト放響の初代首席指揮者を務めたハンス・ミュラー=クライ(1908-1969)。伴奏ものは比較的ありますが、今日では本 格作品で真価を見極められない状況でしたが、大作登場です。しかもギーベル、ヴンダーリッヒを独唱陣に添えているのも豪華。ミュラー=クライの構築 力と統率力を再認識させてくれます。 (Ki)
93-718B
アンドレ・ワッツ/シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ
リスト:ワレンシュタット湖畔で
物思いに沈む人
ピアノ・ソナタ ロ短調
ハンガリー狂詩曲第13番イ短調
忘れられたワルツ第1番
パガニーニによる6つの大練習曲
アンドレ・ワッツ(P)

録音:1986年5月25日/シュヴェツィンゲン城(ライヴ・ステレオ)
今や巨匠的存在となったアンドレ・ワッツ。彼40歳のパワーとエネルギーに満ち溢れていた時の貴重なライヴ録音。それも得意のリストで、そのバネ のようなリズム、轟くフォルテッシモ、凄い指回りなど、まるでスポーツのような爽快さ。リスト演奏の理想といえる例と申せましょう。 (Ki)

93-719B
マーティナ・アーロヨ/リートの夕べ1968年
ロッシーニ:「音楽の夜会」〜いざない/約束/踊り
シューベルト:ガニュメートD544
 若き尼D828/山びこD990c
 憩いなき愛D138
ブラームス:乙女の歌Op.107-5
 乙女の歌Op.95-6/乙女Op.95-1
 乙女の呪いOp.69-9
ドヴォルザーク:ジプシーの歌Op.55,B104
4つの黒人霊歌(ヨルダンの川に立っていた/少年ダヴィデよ、竪琴を鳴らせ/天はわが街/わが主の証)
マーティナ・アーロヨ(S)
レナード・ホカンソン(P)

録音:1968年5月25日シュヴェツィンゲン宮殿 ( ライヴ
1940年ニューヨークに生まれたマーティナ・アーロヨは、バーンスタインとの数多くの共演からも知られるように、ゆたかなスケールと深みのある歌唱 で人気を博したアメリカのソプラノ。これは1958年にカーネギー・ホールでのコンサート・デビュー以来、活動10周年を迎えたアーロヨがシュヴェツィ ンゲン音楽祭に出演した際のリート・リサイタルの模様を収めたものです。 このリサイタルより3 年前の 1965 年に、ビルギット・ニルソンの代役でアイーダを歌って大成功を収めたアーロヨは、ほかにドンナ・アンナ、ドンナ・エ ルヴィーラなどヴェルディのオペラを主要なレパートリーに、ドラマティック・ソプラノとして名を馳せましたが、もともとレパートリーには幅広いものがあり、 このアルバムからもわかる通り、リートもこなす多様な表現力を持ち合わせていました。 前半のロッシーニ、シューベルトも魅力的ですが、乙女づくしのブラームスで折り返したあとの、民俗色あふれるドヴォルザークあたりからいっそう熱がこ もり、コンサートの最後を飾る「黒人霊歌」は、アフリカ系アメリカ人の魂の声という内容が自然とそうさせるのでしょうか。感極まるものがあります。 (Ki)

93-720B
ケンプ/1962年シュヴェッツィンゲン音楽祭ライヴ
ラモー:3 つの手/鳥のさえずり
クープラン:シテール島の鐘
ヘンデル(ケンプ編):メヌエット.ト短調〜ハープシコード組曲HWV434より
モーツァルト(ケンプ編):パストラール変奏曲 K.Anh209b
ベートーヴェン:ピアノソナタ第22番ヘ長調 Op.54
シューベルト:ピアノソナタ第16番イ短調D845
 即興曲変ト長調D899の3
ヴィルヘルム・ケンプ(P)

録音:1962年5月11日シュヴェッツィンゲン城(ライヴ)
ケンプの初出音源登場。1962年、67歳のケンプ奇跡の名演が残されていました。演目はいずれも十八番ばかりで、まだ若々しい演奏の登場はファン 狂喜と申せましょう。ケンプはファンタジーとイマジネーションの展開に魅力のあるピアニストのため、セッションよりもコンサートに本領があると申せましょ う。この日も最初のタッチから、聴き手を平和で冒険に満ちた極上のケンプ・ワールドへ誘います。
彼自身の編曲によるヘンデルの「メヌエット」とモーツァルトの「パストラール変奏曲」は楽譜も入手容易なため、日本でも学習者の多い人気曲。とて もロマンティックな響きのする名編曲で、夢見心地のひとときを味わえます。メインはシューベルトの「ピアノソナタ第16番」。「のだめカンタービレ」で 人気となった曲ですが、ケンプの語り口の巧さは、まさに神業。次いで奏される即興曲第3番が絶品。いつまでも聴いていたくなる世界です。
知名度と人気のわりに新音源がなかなか出現しないケンプ、SWRのオリジナル・テープからのリマスターで、音質も良好で、大満足の一枚です。 (Ki)

93-721B
マリリン・ホーンのロッシーニ
なんという声、なんという調べ!
残酷な女
アルプスの羊飼いの女
フランチェスカ・ダ・リミニ
イル・トルヴァトーレ
歌劇『オテッロ』〜柳の歌
もしも粉挽き娘を望むなら
ボレロ(歌曲集「老いのいたずら」より)
何も言わずに/ソルツィコ
最後の思い出
スペインのカンツォネッタ(歌曲集「老いのいたずら」より)
ジャンヌ・ダルク/我が義母へ
さようなら人生/ジプシーの少女
歌劇『アルジェのイタリア女』〜むごい運命よはかない恋よ
さらばウィーンの人々よ
歌劇『タンクレディ』〜こんなに胸騒ぎが
マリリン・ホーン(Ms)
マルティン・カッツ(P)

録音:1992年4月25日、シュヴェツィンゲン城(ライヴ録音)
20世紀を代表するメゾ・ソプラノ歌手であり、現役引退後の今もなおメッゾ界に燦然たる存在感を放つ名手、マリリン・ホーンによるロッシーニの歌曲集。 ロッシーニの生誕200周年にあたる1972年、シュヴェツィンゲン・フェスティヴァル内で行われたリーダーアーベントのライヴ録音になります。ロッシー ニの歌曲集「老いのいたずら」に収録されている小品を中心としつつ、『オテロ』や『アルジェのイタリア女』などの著名なオペラ・アリアも盛り込んだ充 実したプログラム。サン=サーンスのデリラ役やビゼーのカルメン役などでの熱演も著名なホーンですが、やはり彼女といえばロッシーニ!という方も少な くないのではないでしょうか。「強靭」という言葉がぴったりな彼女独特の歌唱には賛否が分かれるものの、ベルカント・オペラの立役者としてジョーン・ サザーランドと共に活躍し、世界的メゾ・ソプラノ歌手の一人として確固たる地位を築いていたのは事実。ロッシーニを中心とする白眉の活躍によって、メ ゾ・ソプラノの魅力を大きく押し出した立役者とも申せましょう。どの音域においてもぶれない安定感、優れた装飾歌唱の技術、そして何より艶やかで毅 然とした悠然たる歌声……ライヴ当時はすでに58歳を迎えていたホーンですが、多くの人を魅了し続けた力強い歌声に更に円熟した表現が加わり、絶美 の歌唱を見せています。 (Ki)
93-722B
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調 Op.59-1
ルトスワフスキ:弦楽四重奏曲(1964)
アルバン・ベルクQ
【ギュンター・ピヒラー(1stヴァイオリン)、ゲルハルト・シュルツ(2ndヴァイオリン)、ハット・バイエルレ((Va)、ヴァレンティン・エルベン(Vc)】

ヴ録音:1978 年 4 月 28 日、シュヴェツィンゲン城・ライヴ
このアルバムはアルバン・ベルク四重奏団の1978年4月のシュヴェツィンゲン音楽祭ライヴからベートーヴェンの弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調 Op.59-1とルトスワフスキの弦楽四重奏曲(1964)を収録したものです。当四重奏団結成時から演奏していたベートーヴェンはまさに絶品の一言に尽きます。きめ細やかな抜群のアンサンブルは速いパッセージでも一切乱れる ことがなく、ライヴとは思えないほどの完璧な演奏です。
一方、後半のプログラムにはルトスワフスキでした。アルバン・ベルク四重奏団はウィーンの伝統や様式を守りつつ、コンサートで必ず20世紀の曲も 取り上げるポリシーを掲げていました。1964年に作曲されたルトスワフスキ唯一の弦楽四重奏曲は十二音技法を駆使して、各パートが異なるテンポとリ ズムで交錯する立体的で独特の魅力を持った作品です。終楽章ではまるであちこちから亡霊が浮かび上がってくるようなおどろおどろしさを感じさせます。 このような当時の現代作品をライヴにて積極的に取り上げてきた重要性を再認識されられるような素晴らしい演奏です。 第1ヴァイオリンのギュンター・ピヒラーとチェロのヴァレンティン・エルベンは1970年の団結成時から解散した2008年まで変わらず活躍しましたが、 第2ヴァイオリンとヴィオラはメンバー変更がありました。当ライヴ録音では1970年結成以後はじめてのメンバー変更があった時期で、ちょうど第2ヴァ イオリンのクラウス・メッツルからゲルハルト・シュルツに代わった直後にあたります。しかし、シュルツの演奏はこの時すでにアルバン・ベルク四重奏団 の音色を奏でており、ひと際熱のこもった演奏となっております。 (Ki)

93-723B
ベルク:弦楽四重奏曲op.3
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番「ハープ」
バルトーク:弦楽四重奏曲第1番op.7
東京クヮルテット
【原田幸一郎(1st Vn)、
名倉淑子(2nd Vn)、
磯村和英(Va)、原田禎夫(Vc)】

録音:1971年5月11日、シュヴェツィンゲン城(ライヴ)
2013年7月をもって、44年にわたる活動に幕を閉じようとしている東京クヮルテット。この記念すべきラスト・イヤーに、1971年のシュヴェツィンゲン・ フェスティヴァルで行われたリサイタルのライヴ録音がリリースされる運びとなりました!現在では世界トップクラスの団体として知られる東京クヮルテット も、当時は創立からわずか二年という新進気鋭の若手団体。1970年のミュンヘン国際コンクールで優勝を飾り、一気に注目度を高めていった頃の録音で、 「東京クヮルテット」の名を世界に押し上げた懐かしき創立メンバー4人による若きエネルギーに満ちた熱演が収められています!ベルクでは複雑な音楽 の構造をクリアに捉えた冴えわたるアンサンブルを見せている一方、バルトークでは艶やかでエネルギッシュな演奏を披露!第1楽章のヴァイオリンのピッ チカートがハープを思わせることから「ハープ」の名でも知られるベートーヴェンの弦楽四重奏曲第10番でも、若者ならではの瑞々しい音色と活気あふ れる表現で魅せてくれます。この翌年にはハイドンの弦楽四重奏曲全集の録音を開始し、さらにその後もバルトーク、ベートーヴェンの全集を次々とリリー スするなど、名実ともにトップへと駆け上がっていく当団の勢い垣間見える熱演に圧倒されます。これまで幾度かのメンバー交代を経験しながらも、常に 世界的弦楽四重奏団の一つとして第一線で活躍を続けてきた東京クヮルテット。現メンバーでの活動も終幕を迎えつつある今だからこそ、その “原点” を ふりかえる…感懐に充実した気分で聴き入る1枚です。 (Ki)
93-724B
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.1-3
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
ヨゼフ・スーク(Vn)
ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)
ルドルフ・ブッフビンダー(P)

ライヴ録音:1973年5月16日、シュヴェツィンゲン城
これぞ宝のような貴重ライヴ!内容は1973年5月のシュヴェツィンゲン音楽祭ライヴからヴァイオリンのヨゼフ・スーク(1929-2011)、チェロのヤー ノシュ・シュタルケル(1924-2013)、ピアノのルドルフ・ブッフビンダー(1946-)によるベートーヴェンのピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.1-3とメ ンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番が収録されたディスクです。 当ライヴでは、全盛時のスーク、シュタルケルという2大巨匠と当時27歳だった若きブッフビンダーが共演しました。ベートーヴェンのトリオでは美し すぎるほど丁寧なアンサンブルを聴かせてくれます。ブッフビンダーは今日ではベートーヴェン弾きとして巨匠の道をたどっておりますが、この当時から既 にその演奏は確立されていたことがわかります。一方、メンデルスゾーンでは彼らの硬派な演奏スタイルは決してくずすことなく、ライヴならではの迫力に 満ちた演奏です。 ピアニストのジュリアス・カッチェン生前の1960年代後半まではスーク、シュタルケル、カッチェンでトリオを演奏し、ブラームスのピアノ三重奏曲全 曲録音を残しておりますが、カッチェン没後は当ライヴでも共演しているブッフビンダーと演奏しました。シュタルケルとブッフビンダーは後の1978年にベー トーヴェンのチェロ・ソナタ全曲も録音していることから絶大なる信頼を得ていたと思われます。このような豪華なメンバーによる極上のトリオの名演が良 質な状態で残っていたことに感謝したくなる、非常に貴重なライヴ録音と言えましょう。 (Ki)
93-725B
ボレット/1988年驚異のシュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ
メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ.ホ短調 Op.35-1
 ロンド・カプリッチョーソ Op.14
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 「熱情」
リスト:「ノルマ」の回想(ベッリーニ)
ゴドフスキ:「エレジー」ロ短調(左手のための)
モシュコフスキ:女芸人 Op.52-4
ゴドフスキ:30日物語より「サロン」
ホル ヘ・ボレット(P)

録音:1988 年 5 月 14 日、シュヴェツィンゲン城・ライヴ
このアルバムはキューバのハバナ生まれの名ピアニスト、ホルヘ・ボレット(1914-1990)の1988年のシュヴェツィンゲン音楽祭でのライヴ録音です。 この時、ボレットは74歳で演奏活動の晩年にあたります。しかし、全盛期よりコクのある音色と超絶技巧、そしてダイナミックなピアニズムを誇ったボレッ トの演奏は決して色褪せることなく輝きに満ちていました。熱情ソナタでは雄弁に語りかけるような堂々たる演奏を披露しており、年齢を感じさせない正確 な技術とタッチで大柄な演奏をしています。また、リスト弾きとして知られるボレットですが、ここに収められたリストの「ノルマ」の回想では、圧倒的な 演奏を聴かせてくれます。そしてアンコールではボレット自身が師事をしたレオポルド・ゴドフスキの作品も取り上げており、作曲者本人直伝の音楽を自 分のものとしていたことがわかります。70 歳を過ぎた当時でもこれらの難曲を一夜のライヴで演奏してしまうのはボレットでしかできない、まさに神業と 申せましょう。 (Ki)

93-726B
シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ1971〜シュタルケル、ルージチコヴァー〜デュオ・リサイタル
バッハ:チェロ・ソナタ第1番 ト長調 BWV1027
無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011
半音階的幻想曲とフーガ.ニ短調 BWV903
チェロ・ソナタ第3番 ト短調 BWV1029
ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)
ズザナ・ルージチコヴァー(Cemb)

録音:1971年5月22日/シュヴェツィンゲン城・ライヴ
チェロ界の巨匠シュタルケルと “チェンバロのファースト・レディ” とも評されたルージチコヴァーによ る1971年5月のシュヴェツィンゲン音楽祭のライヴ録音です。シュタルケルは言わずと知れたバッハ弾きであり、数々の名録音を残してきました。なか でも当ライヴで演奏された無伴奏チェロ組曲やチェロ・ソナタは最も得意とし、説得力のある演奏で聴衆を沸かせてきました。ルージチコヴァーも同様に 幅広いレパートリーの中でもバッハ演奏は傑出しており、残された録音は評価の高いものばかりです。シュタルケルとルージチコヴァーの共演盤と言えば、 1977年に録音されたバッハのチェロ・ソナタ集が誉れ高き名盤として知られていますが、当ライヴはその6年前のライヴです。両者の個性を示しながら も抜群のアンサンブルを聴かせてくれます。シュタルケルの無伴奏、ルージチコヴァー独奏の半音階的幻想曲とフーガもこの上なく美しい演奏です。 (Ki)

93-727B
シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ1966〜グリュミオー・トリオ リサイタル
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.3
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第1番 ト長調 K.423
 ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563
グリュミオー・トリオ【アルテュール・グリュミオー(Vn)、ジョルジュ・ヤンチェル(Va)、エヴァ・ツァコ(Vc)】

録音:1966年6月8日/シュヴェツィンゲン城・ライヴ
気品に満ちた名演!当ディスクはシュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ1966からグリュミオー・トリオによるベートーヴェンの弦楽三重奏曲第1番、モーツァ ルトのヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第1番、ディヴェルティメント 変ホ長調が収録されております。煌びやかで気高いアルテュール・グリュミ オーの音楽は、今もなおヴァイオリン・ファンを魅了し続けておりますが、とりわけモーツァルトとベートーヴェンの演奏は最高峰と言えます。
3篇はいずれもセッションの録音があります(ディヴェルティメント【1967年6月録音】/二重奏曲第1番 アリゴ・ペリッチャ(ヴィオラ)【1968 年6月録音】/弦楽三重奏曲第1番 【1968年9月】)が、セッション録音前の貴重なライヴ音源のリリースはファン狂喜と言え、ビロードのように美し いグリュミオーの音色とライヴならではの迫力を楽しむことができます。 (Ki)

93-901(DVD)
ノリントン、指揮を語る / ロマン派について
(1)ワーグナーへの道[58’00”]…「マイスタージンガー」前奏曲 リハーサル、「パルジファル」前奏曲 リハーサル、「トリスタン」前奏曲 リハーサル、「トリスタン」前奏曲 演奏、「マイスタージンガー」前奏曲 演奏
(2)死に直面して〜チャイコフスキーの悲愴交響曲[82’14”]…第1楽章導入とリハーサル・演奏、第2楽章導入とリハーサル・演奏、第3楽章導入とリハーサル・演奏、第4楽章導入とリハーサル・演奏
(3)ノリントンのリハーサル風景[54’52”]…ベルリオーズ:序曲「海賊」 リハーサルと演奏
サー・ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

制作:(1)1999年、(2)2004年、(3)2003年(SWR 制作)
ベートーヴェン、ブラームスなどどれもビックリするほどに新しい風を送り込んできたノリントン&シュ トゥットガルト放送響のコンビ。これはかれらが常日頃取り組んでいる自分たちの音楽へのアプローチのようすを、ノリントン自身の前説、リハーサルと実演を交えて解りやすく紐解いたDVD ビデオです。 温かくピュアでリアルな“シュトゥットガルト・サウンド”。かつてのバーンスタインをほうふつとさせる熱心な語り口で迫るノリントン。そ してたくみな話術に負けないくらい演奏もたいへん刺激的。きちんと全曲演奏(「悲愴」、序曲「海賊」、「トリスタン」&「マイスタージンガー」 前奏曲)も収められてもりだくさん、観て聴いてとにかく飽きることがありません。 ノリントンがシュトゥットガルト放送響の首席指揮者に就任して来年2008年で10年。これはその成果の総決算ともいえるすばらしい作品です。 (Ki)

93-904(DVD)
ハイドン:交響曲第96番ニ長調Hob.I-96、
交響曲第101番ニ長調「時計」Hob.I-101、
交響曲第1番ニ長調Hob.I-1、
◆特典映像…「ロジャー・ノリントン、シュトゥットガルトとバー4010276022657クシャーを行き交う指揮者」(43'45")
ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

収録:2008年10月23,24日
リージョン・オール/カラー 
NTSC/16:9
Dolby Digital5.1ch/STEREO
111m/字幕:日本語,独,英
ハイドン・イヤーに待望のDVDが登場。ノリントンが手兵シュトゥットガルト放送交響楽団を指揮したハイドンの交響曲3曲です。「奇跡」の愛称で知られる96番と、「時計」の101番、そして最初期の第1番。いつも通りノリントンは「ピュアトーン」の快い響きを用いつつ、ハイドンならではのユーモアを随所に織り込み、最高の演奏に仕立ててくれています。ノリントンも楽団員も楽しそうに演奏している様子を映像で見ると、聞いている方もすっかり幸せになれます。特典映像は、リハーサル風景に加え、ノリントンのシュトゥットガルトでの生活の様子、さらに英国バークシャーの自宅まで見ることができます。シュトゥットガルト放送交響楽団の楽団員がバークシャーの家に招かれた時、楽団側からちょっとしたプレゼントが渡されるのですが、これはノリントン好きが見れば大笑いするようなもの。様々な点でノリントンの人柄の魅力を伝えるドキュメンタリーです。   (Ki)
93-906(DVD+CD)
シューマン:リーダークライスOp.39
ケルナーの詩による12の歌Op.35
君は花のようOp.25-24
私の馬車はゆっくりと行くOp.142-4
春の夜に霜が降りOp.64-3
私は一人座りOp.25-5

■ボーナスCD
朗読とピアノのための作品集
 シューマン:野の少年のバラードOp.122-1
 リスト:レオノーレ,悲しい修道士
 ウルマン:旗手クリストフ・リルケの愛と死の歌
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ハルトムート・ヘル(P)

収録:1987年11月14日,バーデン=バーデン
[ボーナスCD]録音:1997年9月3日、シュトゥットガルト
フィッシャー=ディースカウのリーダーアーベントの映像がDVDに!1987年11月14日にバーデン=バーデンのSWFスタジオに聴衆を入れて公開収録されたリサイタルです。長年にわたりシューマンの芸術を追い求めてきたフィッシャー=ディースカウ、62歳の時のこの歌は「極まり」の一言。いずれの曲も隅々まで神経の行き渡っているのはもちろん、そこに風格の味わいも豊かに加わっています。じっくりと歌うフィッシャー・ディースカウの姿を映像で見られるのは、リート・ファンには格別の喜びでしょう。ボーナスとして、シューマン、リスト、ウルマンによる朗読とピアノのための作品を収録。フィッシャー=ディースカウが歌手としての第一線を退いて後の1997年のもの。朗読もフィッシャー=ディースカウによると「歌」のように聞こえてきます。ウルマンの「旗手クリストフ・リルケの愛と死の歌」は40分以上の大作です。 (Ki)
93-903(DVD)
ノリントン〜ブラームス:交響曲全集
交響曲第1番〜第4番
ノリントンによる各交響曲についての解説
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

収録:2005年7月4日-6日ベートーヴェンザール(スタジオ・セッション)5.1 / 2.0/ドルビー・ディジタル・ステレオ/ NTSC /リージョン 0/ カラー / 16 : 9
字幕:独・英・日本語
温かくピュアでリアルな“シュトゥットガルト・サウンド”全開!ベートーヴェン、シューマン、メンデルスゾーンとつねに新しい風を送り込んできたノリントン&シュトゥットガルトによる新たな交響曲シリーズに、いよいよブラームスが登場!しかも一挙に全集、DVD 映像作品としてのリリースです。ノリントンは、90 年代頭にオリジナル楽器のロンドン・クラシカル・プレイヤーズと全集を完成しているので、およそ15年ぶり2度目の全集録音ということになります。このたびはこれまでのシリーズとは異なりライヴではなく、装いも新たにセッション録音。風通しの良い生き生きとした音楽はいつもと同じですが、やはり“絵”がある効果は絶大!実演さながらに第1、第2 ヴァイオリンが対向に配置され、声部の受け渡しがもちろん、各パートの動きが明瞭に目で見て理解できる面白さは格別です。さらに、各交響曲の前にはインタヴュー形式でノリントンによる20分ほどの前説(日本語字幕付き!)が置かれていて、作品と演奏への理解もいっそう深まる作りとなっています。  (Ki)

Archive Series
<SWR HISTORIC>
94-201
ヨハン・クリストフ・バッハ:ラメント「ああ、「ああ、私が頭に豊かな水を持っていれば」
バッハ:カンタータ第158番「われは行きて汝をこがれ求む」BWV.158
カンタータ第178番「主なる神われらの側にいまさずして」BWV.178〜第3曲
カンタータ第83番「新しき契約の喜びの時」BWV.83〜第2曲
カンタータ第117番「讃美と栄光至高の善なる者にあれ」BWV.117〜第6曲
カンタータ第13番「わがため息、わが涙は」BWV.13〜第5曲
シェメッリ歌曲集BWV.439−507〜われ汝のうちにて喜べりBWV.465/われここ汝の飼葉桶の側にたちBWV.469/おお甘く柔和なる幼子イエスよBWV.493/事は成れり忘るるなかれBWV.458/来たれ甘き死よ来たれ幸いなる安らぎよBWV.478/わがイエスよ、どれほどの魂の痛みをBWV.487/苦き悩みの時またもや始まりBWV.450/かくして汝は去りゆきたもうわがイエスよBWV.500
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、
アウグスト・ランゲンベック(指)
エルゼ・ゲールム、
ロルフ・オシャー(Vn)、
ヘルマン・ヒルシュフェルダー、
ワルター・ヘンシェル、
カール・ゲオルク・メントゥルプ(Va)、
ヘルマン・クライス、
ウェルナー・タウベ(Vc)、
マックス・シュルツェ(Cb)、
カール=フリードリヒ・メス(Fl)、
フリッツ・フィッシャー(Ob)、
リズドア・プレトリウス(Cem)、
シュトゥットガルト・カンタータ合唱団のメンバー

録音:1945-1959年
ドイツの生んだ名バリトン、フィッシャー=ディースカウが20代後半から30代前半にかけて吹き込んだバッハの宗教曲をまとめたもの。16歳で声楽のレッスンを受けてすぐに、カンタータを学習用のプログラムの一部に取り入れて以後、バッハはずっと歌い継いできた作曲家。このアルバムではやわらかい歌声と、この時期すでに完成された表現とを確かめることができます。 (Ki)
94-202
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、
メンデルスゾーン
:ヴァイオリン協奏曲ホ短調*
イダ・ヘンデル(Vn)、
ハンス・ミュラー=クライ(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:1955年9月20日、1953年1月10日* ゼンデザール・ヴィラ・ベルク
イダ・ヘンデル(1928年生まれ)の弾く貴重な協奏曲録音が正規初CD化。ブラームスは1937年のロンドン・デビュー、そして、彼女の代表的録音(1953年)とされるチェリビダッケとの共演でも知られる最高のプログラム。サージェントとの録音(1945年)が現状では唯一のメンデルスゾーンもファンにはかけがえのないものといえるでしょう。いずれも共演は首席指揮者ミュラー=クライ率いる当時の南ドイツ放送交響楽団。SWRの収録で音質もたいへんすぐれています。 (Ki)
94-203
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
シューマン:幻想曲ハ長調Op.17*
ヴィルヘルム・バックハウス(P)
カール・べーム(指)
ザクセン国立歌劇場O

録音:1939年、1937年*
旧品番94.044の再発移行盤。この録音をふくめてバックハウスは生涯に三度、ブラームスの第2協奏曲を録音していますが、1953年のシューリヒト、同じベームとのウィーン・フィル盤(1967年)と比しても、その音色、力感においてまったくひけを取りません。戦前のSP復刻にしては、思いのほか音の良いことにも驚かされます。2003年リマスタリング。 (Ki)

94-204(2CD)
ストコフスキー/1955年SWRライヴ
ブラッハー:パガニーニの主題による変奏曲Op.26#
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」組曲〜ジュリエット/ジュリエットの死/ジュリエットの墓の前のロメオ
ミヨー:打楽器と小管弦楽のための協奏曲Op.109、
エック
:フランス組曲(大管弦楽のための)
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死*
ムソルグスキー:「ホヴァンシチナ」第4幕前奏曲*、
チャイコフスキー
:交響曲第5番*
レオポルド・ストコフスキー(指)
SWR南西ドイツRSO、SWRシュトゥットガルトRSO*

録音:1955年6月6日(ライヴ)#、1955年5月15日(ライヴ)、1955年5月20日シュトゥットガルト=デゲルロッホ・ヴァルトハイム(ライヴ)*
「トッカータとフーガ」などJ.S.バッハのオルガン曲をフルオケ用へと大胆にアレンジしたり、オリジナル作品の改変がしばしば賛否を巻き起こしたりと、きわめて個性的な音楽活動から「オケの魔術師」の異名をとる巨匠ストコフスキー(1882−1977)。ここに登場するのは、アメリカでの活躍の印象が強かった時期の1955年に、南西ドイツ放送響とシュトゥットガルト放送響とに客演した際のライヴ。ブラッハーとエックを除いて、すべてかねてより知られるものですが、SWRアーカイヴの正規音源使用で格段に向上した音質でのリリースは広く喜ばれるところでしょう。ダイナミックな音楽運びで得意としたチャイコ5番はもちろん、当時人気のあった同時代の作曲家ブラッハーやエックの作品を取り上げているのも注目されます。ちなみにエックの作品はラモーにもとづく内容ですが、ドイツ風に重厚なサウンドに大きく様変わり。全篇、音楽を面白く楽しく聴かせる稀代のエンターテイナーの面目躍如たる内容となっています。  (Ki)
94-205
イダ・ヘンデル〜チャイコフスキー&ドヴォルザーク
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調*
イダ・ヘンデル(Vn)
ハンス・ミュラー=クライ(指)南ドイツRSO

録音:1960年1月8日シュトゥットガルト、リーダーハレ(放送用セッション・モノラル)、1965年9月21日シュトゥットガルト、リーダーハレ(放送用セッション・モノラル)*
ヴァイオリン好きを夢中にさせるイダ・ヘンデルの貴重な協奏曲録音。ブラームス&メンデルスゾーン(94.202)のほかにも、SWRのアーカイヴにはまだまだお宝音源が残されておりました。いまも現役、息の長いアーティスト人生を送るヘンデルは、キャリア初期にチャイコフスキー、ドヴォルザークをともにデッカへSP録音しており、チャイコフスキーについては、1958年にグーセンスの指揮でセッション録音(HMV)しています。このたびの放送用セッション録音は、ヘンデルが英国からカナダに移住してなお、依然としてヨーロッパで精力的に活動を続けていた時期のもので、充実の演奏内容が期待されます。バックを務めるのは前回に引き続き、首席指揮者ミュラー=クライ率いる当時の南ドイツ放送交響楽団。SWRアーカイヴのオリジナル・マスター・テープよりデジタル・リマスタリングを施しているため、モノラルながら鮮明な音質もうれしいところです。 (Ki)
94-206
フィッシャー=ディースカウのシュッツ
シュッツ:手を叩いて喜びSWV.349
主は私の力SWV.345
十字架上のキリストの最後の七つの言葉SWV.478
私のもとへ来なさいSWV.260
神よ、すぐに救って下さいSWV.282
ああ慈愛に満ちたイエス様SWV.309
私の息子アブサロンSWV.269
主に向かって新しい歌を歌えSWV.342
私は横になって眠るSWV.310
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)

録音:1953-59年,シュトゥットガルト(モノラル)
なんとフィッシャー=ディースカウが歌うシュッツの録音が大量に復活しました!膨大なレパートリーを誇るフィッシャー=ディースカウですが、シュッツを録音したのは1961年の1曲だけだそうです。今回は、1950年代にシュトゥットガルトのSWRに録音した9曲。いずれも小編成の慎ましいオーケストラ伴奏(チェンバロも加わっています)で、曲によって共演者や合唱が入っています。当時フィッシャー=ディースカウは30歳前後、その瑞々しい声と知性的な歌い口は、半世紀たった今でも古めかしくありません。バッハの宗教曲でも高い評価を得ていたフィッシャー=ディースカウだけに、これらシュッツの録音も非常に高水準な出来栄えです。放送局からの蔵出し音源で、モノラルながら音質も良好です。フィッシャー=ディースカウ・ファンには極めて貴重なCDです! (Ki)
94-207
ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番*
イダ・ヘンデル(Vn)
ハンス・ミュラー=クライ(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1962年2月5日シュトゥットガルト・ゼンデザール・ヴィラ・ベルク(放送用セッション・モノラル)、1967年11月23日シュトゥットガルト・リーダーハレ(ライヴ・ステレオ)
1928年生まれで、カール・フレッシュとジョルジュ・エネスクに師事し、第2次大戦後の20代からバリバリ活躍したヘンデルにとって、両作品ともにまだまだリアルに同時代の音楽であったわけですが、ほかにもルイージ・ダッラピッコラやアラン・ペッタションの初演も手掛けている事実も示すように、同時代作品への関心と造詣の深いヘンデルの姿を伝える貴重なドキュメントといえるでしょう。これまでのリリース同様に、ヘンデルの良きパートナーであったクライ率いるオーケストラもきわめて優秀です。 (Ki)

94-208(2CD)
ゲザ・アンダ/SWR放送録音集Vol.1
ショパン:ピアノ協奏曲第1番、
ラフマニノフ
:ピアノ協奏曲第2番*
シューマン:ピアノ協奏曲**、
ブラームス
:ピアノ協奏曲第2番#
ゲザ・アンダ(P)、
エルネスト・ブール(指)、
ハンス・ロスバウト(指)*,#、
SWR南西ドイツRSO

録音:1952年3月18日、1953年5月3日*、1963年3月12日**、1958年4月8日# 以上すべてバーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ(モノラル)
絶叫したいくらい素晴らしいのがショパン!特徴的なのは、なんと言っても全体に漲る強靭な意思の力。およそ女性的なショパンのイメージからはほどと多く、ベートーヴェンを思わせる緊張感に満ちた構築の素晴らしさに言葉を失うばかりです。第1楽章は、ピアノの最初の出だしの男の悲しい背中を映したようなニュアンス、フレーズ結尾の末端まで神経を通わせる集中力にさっそく心を奪われますが、主題に入るともう唖然。比類なく綿密なアゴーギク、決して線が細くならない弱音の溜息、5:24からのペダルを抑えた下降音型の悲哀など、聴き手の感性をとことん刺激し尽くします。第2主題は表面的には明るい色彩が滲みはしますが、音楽はあくまでも内向し、一層ロマンのひだを優しく育みます。展開部はタッチの高潔さが光り、速い走句(11:52〜)への移行の俊敏さと、タッチの粒立ちの良さも特筆もの。ヴィルトゥオーゾと呼ばれるピアニストがその技巧を持て余しかねない第2楽章も、アンダのテクニックが常に鋭敏な感性と一体のものであることを証明。タッチはべたつくことなく至純の極み。しかも大きく豊かなレガートを描くので、ひっそりとした囁きも絶大な説得力を伴って迫るのです。4:06〜4:08の駆け上がりの美しさも必聴です。終楽章は冒頭から思わず腰が引けるほどのリズムの求心力!こんな一音一音全てに意味を携えて弾む例を他には知りません。そして白眉は第2主題3小節目、軽くポロンと跳ね上がる装飾音!マサニアンダの真骨頂で、音楽のエッセンスを内面にしっかり包み込む意思を、恣意性を感じさせずにさらりと注入するのですから、鳥肌が立つ暇さえありません。5:03あたりから急にテンポを落として瞑想に入り、そこから浮上する設計も前代未聞の鉄壁さ!そのアンダのピアニズムと見事にブレンドしたブールの辛口の伴奏も聴きものです。
このショパンに腰を抜かした方は、シューマンでも同じような感動を味わっていただけることでしょう。これも聴き所満載ですが、終楽章冒頭で、次第に音の凝縮度と緊張を高めて音像をクリアにしていく手法が、面目躍如のほんの一例。4曲とも音質良好です。 【湧々堂】
94-209
グリュンマー全盛期のリート集
モーツァルト:恐れるでない愛する人よK.490
 ああ私を捨てないでK.486a、春の初めにK.597
 夕べの想いK.523、ひめごとK.518、菫K.476
シューベルト:ズライカ2D.717
 美と愛がここにいたことをD.775
憩いなき愛D.138、子守歌D.867
ブラームス:エオルスの竪琴に寄せてOp.19-5
 森に囲まれた丘からOp.57-1、ひめごとOp.71-3
乙女Op.95-1
ヴォルフ:進軍のラッパが鳴っている
 わが恋は胸のうちに
 口さがのない人たちにはいつも悪態の限りをつく
 私を花で覆って下さい、私の巻髪に包まれて
エリーザベト・グリュンマー(S)
アルトゥール・グリュミオー(Vn)
フーゴ・ディエツ(P)
カール・ミュンヒンガー(指)シュトゥットガルトCO

録音:1956,58年(モノラル)
1950年を中心に活躍したドイツの名ソプラノ、エリーザベト・グリュンマー(1911−1986)、その全盛期の録音です。モーツァルトのK.490とK.486aのみ1956年の録音で、バックはなんとミュンヒンガーとシュトゥットガルト室内管弦楽団、しかもK.490のヴァイオリン・ソロはグリュミオーという豪華なもの。グリュンマーの瑞々しい声がモーツァルトに映えています。これ以外は、1958年にシュヴェツィンゲン城で録音されたもの。さすが全盛期だけに、モーツァルト、シューベルト、ブラームス、ヴォルフ、いずれも充実した歌唱です。モノラルながら録音もかなりよく、グリュンマーの魅力をたっぷり楽しめます。 (Ki)
94-211(2CD)
ゲザ・アンダ〜SWR放送録音集Vol.2
(1)ハイドン:ピアノ・ソナタヘ長調Hob.XVI:23
(2)シューマン:交響的練習曲(遺作第4、第5変奏つき)
(3)ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
(4)ロルフ・リーバーマン(1910-1999):ピアノ・ソナタ
(5)ショパン:バラード第1番ト短調Op.23
 シューマン:謝肉祭Op.9
 ショパン:練習曲集Op.25
 ブラームス:間奏曲変ホ長調Op.117-1
ゲザ・アンダ(P)

(1)録音:1950年4月17日シュトゥットガルト、ヴィッラ・ベルク、第6スタジオ(放送用セッション・モノラル)
(2)録音:1951年10月2日シュトゥットガルト、ヴィッラ・ベルク、第6スタジオ(放送用セッション・モノラル)
(3)録音:1951年5月19日シュトゥットガルト、ヴィッラ・ベルク、第6スタジオ(放送用セッション・モノラル)
(4)録音:1951年10月2日シュトゥットガルト、ヴィッラ・ベルク、第6スタジオ(放送用セッション・モノラル)
(5)録音:1955年5月21日ルートヴィヒスブルク(放送用セッション・モノラル)
ショパンの第1番、ラフマニノフの第2番、ブラームスの第2番そしてシューマンを収めたピアノ協奏曲集(94.208)が好評のアンダによるSWRの放送録音集。第2弾はソロ・リサイタル。初出レパートリーのハイドンとリーバーマンが収録されているのも見逃せないところですが、ショパンの「エチュード」のみオイロディスクより既出であるのをのぞいて、ほかは音源自体すべて初出のためファンには喜ばれるのではないでしょうか。アンダが類希なるヴィルトゥオーゾとして活躍した実績をそのまま裏付けるように、アルバム収録曲の大半については、いくつもの別演奏が知られています。なかでもシューマンとショパンについては数も多く、まず、シューマンの2曲はともにこれで6種目。「交響的練習曲」は1943年にベルリンでセッション録音、1953年にロンドンでセッション録音、1954年にケルンで放送用セッション録音(AU23409)、1956年にザルツブルクでライヴ録音(ORFEOR295921)、1963年にベルリンでステレオ・セッション録音しています。いっぽう、「謝肉祭」は1950年ベルリンでセッション録音、1955年ロンドンでセッション録音、1956年にザルツブルクでライヴ録音(ORFEOR295921)、1960年にケルンで放送用セッション録音(AU23409)、1972年にザルツブルクでライヴ録音(ORFEOR742071)を残しています。次いで、ショパンでは、「バラード第1番」が翌1956年5月ロンドンでのセッション録音に次いで2種目であるのに対して、全曲としての「エチュードOp.25」がじつに5種目。ほかに1955年ケルンでの放送用セッション録音(AU23409)、1956年ロンドンでのセッション録音、1960年ザルツブルクでのライヴ録音、1965年スイスのアスコーナでのライヴ録音が知られています。そのほか、ラヴェルが1972年ザルツブルクでのライヴ録音(ORFEOR742071)に次いで2種目。ブラームスは1957年のロンドンでのセッション録音についで2種目となります。このようにシューマン、ショパンを筆頭に、絶えず磨きあげてきたプログラムだけに完成度の高さはピカイチ。SWR収録の音源によるイキのよい復刻が演奏当時の息づかいを生々しく伝えます。 (Ki)

94-212
ニコライ・ゲッダ
アダン
:「ロンジュモーの郵便御者」―友よ物語を聞いてくれ
グルック:「アルチェステ」―どんな感情が私の胸を膨らますのだ(独語)
グルック:「アウリスのイフィゲニー」―カルカスにこの剣が落ちよう(独語)
モーツァルト:「イドメネオ」―海から離れて
ロッシーニ:「オリー伯爵」―栄えある運命が
グリンカ:「イワン・スサーニン(皇帝に捧げた命)」―兄弟よ、嵐の中で
シューベルト:春に D882、愛は裏切った D751、夜と夢 D827、舟人 D536
プーランク:パガニーニ、重々しい歌,田園の歌
リムスキー=コルサコフ:たなびく雲は薄くなり Op.42-3、空の雲 Op.3-1、ひばりの歌声は響き Op.43-1
ラフマニノフ:夜の静けさ Op.4-3、ミュッセからの断片 Op.21-6
ドビュッシー:美しい夕暮れ、マンドリン
ニン:グラナディーナ第7番
レスピーギ:夜、ストルネッロを歌う女
プラテッラ:白い道
カゼッラ:海賊に攫われた娘の物語
カルネヴァーリ:風変わりなストルネッロ
ニコライ・ゲッダ (T)
エルネスト・ブール(指)
バーデン=バーデンSWR響
ヴェルナー・ジンガー(P)
エリック・ウェルバ(P)

録音:1954-1965年
ニコライ・ゲッダといえば、優れた発声に加え、多言語を自由に操り、膨大なレパートリーをこなしたテノールとして非常に有名です。そんなゲッダが 南西ドイツ放送に残した様々な録音を集めたCDです。アダンの「ロンジュモーの郵便御者」のアリアは、ゲッダの得意中の得意のもの。その他のアリア も十八番が揃っています。一方歌曲は、シューベルト、ドビュッシー、プーランク、レスピーギあたりはゲッダらしい選曲ですが、さらにリムスキー=コル サコフ、ラフマニノフのロシア歌曲や、フランチェスコ・バリッラ・プラテッラ(1880−1955)、アルフレード・カゼッラ(1883−1947)、ヴィート・ カルネヴァーリ(1888−1960)といったイタリア近代の作曲家、さらにキューバのホアキン・ニンと、相当に意欲的な内容です。ゲッダの至芸を楽し むにも、珍しい作曲家の作品を楽しむにも、どちらも大満足のCDです。 (Ki)
※当CDでは、トラック17のラフマニノフ:夜の静けさ Op.4-3と、トラック18の同:ミュッセからの断片 Op.21-6の2曲が、誤ってリムスキー=コルサコフの作品として扱われております。シールにて訂正表示する対応とさせていただきます。ご了承お願い申し上げます。

94-213
ブリテン・コンダクツ・ブリテン
ブリテン:交響組曲「グローリアーナ」Op.53a*
 シンフォニア・ダ・レクィエムOp.20
 エリザベス朝の主題による変奏曲(1953)
パーセル(ジュリアン・ハーベッジ編):歌劇「アーサー王」〜シャコンヌ.ヘ長調〜弦楽とチェンバロのための
ピーター・ピアーズ(T)*
ベンジャミン・ブリテン(指)
南西ドイツRSO(現:バーデン=バーデン&フライブルクSWR響)

録音:1956年12月1日バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ(放送用セッション・モノラル)
当時、新設されたばかりの南西ドイツ放送(SWR)音楽部門のディレクター、ハインリヒ・シュトローベルは、放送局付きのオケとのコンサートや番組制作に同時代の作曲家=指揮者を招へいすることにたいへん積極的であった人物で、オネゲル、ヒンデミット、コープランド、ストラヴィンスキーにつづいて、招かれたのがブリテンでした。メインを飾る3作品が、それぞれ英日の祝賀行事に向けて作曲されているのが特徴的なこのアルバムは、1956年12月にブリテンがバーデン=バーデンを訪れた際に行った録音を収めたものです。1953年作曲の「グローリアーナ」は、エリザベス2世の戴冠を記念して、ブリテンが英国政府より委嘱されたオペラ。組曲は4楽章形式からなり、第2楽章で深深とした歌唱を聴かせるのはブリテンの公私にわたるパートナーであったピアーズ。「エリザベス朝の主題による変奏曲」もまた、エリザベス2世の戴冠を讃えようという、ブリテンの呼びかけに応じた、仲間の英国の作曲家たちとの共作。その内容はバードのオリジナル作品「セリンジャーのラウンド」を主題に、ブリテンほか、ティペット、ウォルトン、アーサー・オールドハム、レノックス・バークリー、ハンフリー・サールがそれぞれ思い思いに変奏曲を書いたもの。1953年のオールドバラ音楽祭で作曲者を伏せて初演して、ブリテンは聴衆に作曲家の身元を中てさせるという、ちょっとした実験を行っています。そして、日本の皇紀2600年を祝う作品として委嘱されながら、痛烈な皮肉に満ちた形式と内容から日本政府から受取りを拒否されたいわくつきの傑作「シンフォニア・ダ・レクィエム」。ブリテン自演は極め付きの内容揃いですが、1953年のデンマーク国立放送響とのモノラル・セッション録音と、1964年のニュー・フィルハーモニアとのステレオ・セッション録音とのあいだに位置するこのたびも、質の高い演奏内容が期待されるところです。SWRアーカイヴのオリジナル・マスター・テープ使用により、モノラルながら鮮明な音質です。 (Ki)
94-214(2CD)
ペーター・アンデルス/アリアと歌曲集
ワーグナー:「ローエングリーン」〜遥かな国から
スメタナ:「売られた花嫁」〜君を見つけた
プッチーニ:「ボエーム」〜二人だけだよ
ビゼー:「カルメン」〜花の歌,母からの手紙
ヴェルディ:「オテッロ」〜夜もふけた
プッチーニ:「蝶々夫人」〜第1幕の愛の二重唱
キーンツル:「エヴァンゲリマン」〜幸いである
ベートーヴェン:「フィデリオ」〜神よ!ここはなんと暗いのだ
ウェーバー:「魔弾の射手」〜森を過ぎ野を越えて
J.シュトラウス:「ジプシー男爵」〜気楽な奴だった俺は,誰が俺たちを結婚させたと?
シューベルト:どこへ?D795-2、
 夜と夢D827、愛の便りD957-1、
 ガニュメートD544、
 双子座に寄せる舟人の歌D360、
 ミューズの子D764、春の想いD686
 シューマン:美しい見知らぬ土地Op.39-6、
 終わりにOp.25-26、間奏曲Op.39-2、
 春の旅Op.45-2、
 二人の擲弾兵Op.49-1
ベートーヴェン:「遥かな恋人に」Op.98(全6曲)
チャイコフスキー:愚かなものと言われOp.25-6、
 ただ憧れを知る者だけがOp.6-6、
 おお、あの歌を歌っておくれOp.16-4、
 なぜそんなにOp.16-5、
 涙は震えるOp.6-4、
 なぜ?Op.28-3、
 騒がしい舞踏会の中でOp.38-3
ペーター・アンデルス(T)
オットー・アッカーマン(指)バーデン=バーデン・フライブルクRSO
パウル・ブルクハルト(指)バーデン=バーデン・フライブルクRSO
ハインツ・メンデ(P)
フーベルト・ギーゼン(P)

録音:1952年4月17-19日,1951年7月9日,1946年3月6日,1949年4月17日,1951年4月23日
ペーター・アンデルス(1908〜1954)は、20世紀半ばのドイツを代表する名テノールです。1938年から1940年までバイエルン国立歌劇場に、1940年から1948年までベルリン国立歌劇場に所属、甘い美声の持ち主でありながら、ドラマティックな役もこなせるレパートリーの広さで人気を博しました。しかし、30代が第二次世界大戦と重なったこと、戦後活動を活発にしていた46歳の時に交通事故のため亡くなったことから、その実力はドイツ国内でしかあまり知られませんでした。このCDには、南ドイツ放送が所有する貴重な音源が用いられており、オペラ歌手として、ドイツ・リート歌手としてのアンデルスの素晴らしさが遺憾なく収められています。なお、すべてドイツ語歌唱です。 (Ki)
94-215(2CD)
フルトヴェングラー:交響曲第2番ホ短調
ベートーヴェン:交響曲第1番
ハンス・ミュラー=クライとフルトヴェングラーの対談
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1954年3月30日
ヴィルヘルム・フルトヴェングラーがシュトゥットガルト放送交響楽団を指揮した演奏会のライヴ録音が復活です。フルトヴェングラーはベルリン・フィル、ウィーン・フィルの楽旅で度々シュトゥットガルトを訪問したものの、シュトゥットガルト放送交響楽団を指揮したのはこれが唯一。自作の大作交響曲第2番をメインに据えているだけあって、気合十分の演奏です。もちろんベートーヴェンの交響曲第1番は素晴らしい名演。さらに、1948年から1969年まで20年以上の長きに渡ってシュトゥットガルト放送交響楽団の音楽監督を務めた名匠ハンス・ミュラー=クライとの対談も貴重。 (Ki)

94-216
ゲザ・アンダSWR録音集Vol.3
モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番ト長調KV 453
 ピアノ協奏曲第23番イ長調KV 488*
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲
ゲザ・アンダ(P)
ハンス・ロスバウト(指)、
エルネスト・ブール(指)*、南西ドイツRSO

録音:1952年3月15日、1963年3月13日*
バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ(放送用セッション・モノラル)
“ロスバウトとの相乗効果が生きた、モーツァルト「第17番」の驚愕の名演奏!”
媚びた表現とは一切無縁のゲザ・アンダのピアニズムの魅力を存分に堪能できる一枚。モーツァルトは後年にステレオによるスタジオ録音の存在しますが、ここでは指揮者の音楽性との相乗効果でより一層ニュアンスに奥行きを持ち、聴後のしっかりと余韻の残す演奏を展開しています。
特に「第17番」は現時点でトップクラスと断言できるほど名演で、作品自体が持つ表情の表出に徹するアプローチが、同じく硬派のロスバウトと完全に調和することで、作品の魅力を何倍にも押し広げるという偉業に成功しているといっても過言でありません。
まず第1楽章のオケの出だしで、ロスバウトの頑丈な音作りによる、単に陽気で明るいモーツァルト像とは異なる緊張が漂います。続くアンダのピアノはルンルン気分などまるでないクールさ。つまり、明るい主題の性格に安易に乗らず、一音ごとの意味を追求しながらフレーズを有機的に紡ぎ出しているのです。展開部6:26決然としたタッチの深みはどうでしょう!それとロスバウトの合の手が絡んだ絶妙なニュアンス!
第2楽章は弱音に頼らず、明確な粒立ちを旨とするタッチに最後まで緊張感を保持。そのなめんから滲み出る深い哀愁は、まさにアンダの真骨頂と言えましょう。
終楽章がこれまた感動的!各バリエーションがこれほど思慮に富んだニュアンスを明確に浮かび上がらせる演奏が他にあったでしょうか?しかもそれらが説明調ではなく連綿と有機的に連鎖するのですからたまりません!
「第23番」も月並みの演奏ではありません。第1楽章はゆったりとしたテンポを採用し、明るい光をあえて遮り、第2楽章を予感させるような涙を早くも滲ませています。その第2楽章は、悲哀に満ちた楽想に埋没しないのは言うまでもありませんが、一音ごとのニュアンスを漏らさず表出しようとする一途さが、全体に荘厳な空気ももたらしています。
ラヴェルでは、アンダの厳格な造形力を発揮。弾き崩すようなシーンでもその崩し方には常に知的な統制が行き渡り、それがまた独特の緊張感を生んでいます。硬質で強靭なタッチの魅力も横溢。特に低音域の荘厳さには心奪われます。6:26からのクールな詩情と怪しく光るタッチの妙も聴きのの。各楽想の色彩の変化を徹底的に炙りだしたアンダならではの演奏です。
全体的にマスター・テープの状態がかなり良いとみえ、モノラルながら聴きやすい音質なのも嬉しい限りです。 【湧々堂】

94-217
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 キリル・コンドラシン(指)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR響(旧南西ドイツ放送交響楽団)

録音:1981年1月13日-15日バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ(ライヴ・ステレオ、拍手なし)[SWR収録]
コンドラシンの死の2ヶ月前のライヴ。贅肉を削ぎ落した洗練された響きによって、マーラーのスコアをリアルに音化した鮮烈な演奏。セルの精密さとショルティの強靭さ、ミトロプーロスのアポロ的凄みまでも内包する恐るべき名演と言っても過言ではありません。第1楽章冒頭の切り込みから不純物を寄せ付けない研ぎ澄まされたイン・テンポ進行に緊張が走ります。アルマの主題はぐっとテンポを落とした濃厚な歌を繰り広げますが、擦り寄るような甘さではなく、音の緊張を維持したままアグレッシブな主張を続けるのが印象的。提示の繰り返さないのもここでは推進力維持のため大きく功を奏しています。8:19からのヴァイオリンソロには綿密に強弱のニュアンスが盛り込まれているうえに、ハリのある響きで強烈な求心力を放つのには驚ろかされます。強弱対比といえば、チェレスタを伴う夢遊病的なシーンの直後(12:23)に現れる弦のシャープな色彩コントラストは、まさにコンドラシン節全開!コーダの音像の強烈な引き締めも比類なく、確信の満ち溢れ方が尋常ではありません。ソリッドに聳える第2楽章(スケルツォ)も推進力のみならず、並外れた呼吸の瞬発力が手に汗握る緊張を生み、素朴なトリオさえもプロコフィエフのような刹那感。かつてコンドラシンが指揮した後にそのオケを振った岩城宏之が、オケの響きが大掃除したみたいに変貌していたのに驚いたと語っていましたが、そのコンドラシンの響きの統制力と、透明感のあるテクスチュアを形成する能力を痛感させられのが第3楽章。これ以上高潔な音があり得ましょうか?終楽章は第1主題のスピード感が猛烈!しかもパートの受け渡しが手に取るように分かるほど音の隈取が明瞭。例えば第1主題が再び現れ(7:23)、それが低弦に引き継がれ、管楽器へつなげるまでのプロセスが完全に数珠つなぎとなって連鎖するなど、他では聴けないものでしょう。第2展開部で鞭が登場するシーンがこれまた超高速。しかもアンサンブルは驚異的精巧さ!第3のハンマーは通常通りなし。【湧々堂】
コンドラシンが世を去る2ヶ月ほど前にバーデン=バーデンで行われたライヴの模様を収録。1981年3月7日、コンドラシンは急遽テンシュテットの代役として、アムステルダムのコンセルトヘボウでハンブルク北ドイツ放送交響楽団を指揮し、マーラーの第1交響曲を演奏したのを最後に、演奏会終了後に心臓発作を起こして帰らぬ人となってしまうのですが、最後の演奏会のプログラムがほかならぬマーラーであったというのも、この名匠のなんとも象徴的な最期としてあまりに有名です。いっぽうで、コンドラシンは史上初の交響曲全集を完成させた実績からも、ショスタコーヴィチ指揮者として名高い存在で、長らく封印されていた第4交響曲の世界初演を果たした同じ1961年に、第3交響曲をモスクワ・フィルと取り上げて、ソビエト初のマーラーの交響曲録音を行っています。ショスタコーヴィチの第4交響曲といえば、当時ショスタコーヴィチが傾倒していたマーラーの影響が色濃いことで知られる作品で、そのことはマーラーの第7番や第1番の引用からもあきらかですが、この作品とゆかりの深いコンドラシンが同時にすぐれたマーラー指揮者であったこととは偶然ではないようにおもわれます。かつては演奏機会も限られていたマーラーの音楽がポスト・スターリン時代になってようやく一般的になり始めたばかりの旧ソビエトで、マーラー受容をけん引する役割を担った第一人者がコンドラシンであり、メロディヤにおこなった一連の録音を通じても確かめられます。このなかで、コンドラシンは第6交響曲を1978年5月にレニングラード・フィルとレコーディングしており、もっとも出来ばえがすぐれていたものして、きわめて緊張感に満ちた迫真の内容を聴かせていました。このたびの南西ドイツ放送響盤は、前回との比較では、全曲で2分半ほど演奏時間が拡大した結果、細部のより克明な表現が印象的な仕上がりとなっており、繊細なアンダンテのあとにくる終楽章の暴れっぷりもすさまじいものがあります。また、SWRの正規アーカイヴより復刻されているため、鮮明な音質が確保されているのもうれしいところです。なお、コンドラシンはここでも前回同様、中間2楽章について、第2楽章スケルツォ、第3楽章アンダンテの配置を採用しています。 (Ki)
=トラック・タイム=
■南西ドイツRSO/1981年〜T.17:02+U.12:09+V.13:26+W.25:25=TT.68:24
■レニングラードPO/1978年〜T.16:28+U.11:47+V.12:40+W.24:50=TT.65:45

94-218
フィッシャー=ディースカウ/ドイツ・バロック・アリア集
シュテルツェル:「深き淵より主よ、われ汝に呼ばわる」
トゥンダー:「主よ我に与えたまえ」
ブクステフーデ:「夜われはふしどにて求めぬ」Bux WV.50*
ブルーンス:「聖なるキリストは起ち上がり」*
A.クリーガー:「バビロン川のほとりに」*#
ブルーンス:「深き淵よりわれ汝を呼ぶ」
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヘルムート・クレプス(T)*
エリカ・ヴィンクラー(A)#
南西ドイツ放送響のメンバー
ヘルマン・ヴェルダーマン、
リゼドーレ・プレトリウス、カール・ゲロク(Cemb)

録音:1952 年 -1954 年シュトゥットガルト( 放送用セッション・モノラル )
J.S.バッハ(94.201)、シュッツ(94.206)につづく、フィッシャー=ディースカウがSWRに残した放送録音集の第3弾。 オペラからリートまで膨大なレパートリーに対して、そのいずれにも楽譜の深い読み込みと正確な発声ですぐれた水準の内容を聴かせてきたフィッシャー= ディースカウ。これは「バリトンの帝王」が、当時のドイツを代表するバッハ・テノール、クレプスや、メゾのヴィンクラーと組んで、1950年代にシュトゥッ トガルトのSWRを拠点に古楽演奏に力を入れていた時期の姿を伝える貴重な記録。これまで同様、音の状態もすこぶる良好で、若々しく張りのある歌声 を堪能できます。 (Ki)

94-219
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op. 77
セレナード第2番イ長調Op. 16*
ジノ・フランチェスカッティ(Vn)
エルネスト・ブール(指)南西ドイツRSO

録音:1974年4月27日、1978年5月16日*
バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ(放送用セッション・ステレオ)
ブラームスのヴァイオリン協奏曲を弾いて、嬉しいことにステレオ収録とい うファンには見逃せない内容です。 フランチェスカッティはブラームスのヴァイオリン協奏曲を、1956年にオーマンディ指揮フィラデルフィア管とセッション録音、1958年にミトロプーロス 指揮ウィーン・フィルとザルツブルク音楽祭でライヴ録音、1961年にバーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルとセッション録音、1969年にラインスドル フ指揮フランス国立放送管とライヴ録音していましたし、このほかにも幾つかライヴ録音が知られてもいて、たいへん得意としていたことがうかがえます。 1974年にブール指揮南西ドイツ放送響との顔合わせで実現した演奏は、1976年に演奏活動から引退するフランチェカッティにとって、現状もっとも遅 い時期の録音ということになりますが、匂い立つような音色と練り上げられた歌い回しに、やはり作品への愛情の深さが強く感じられるものとなっています。 協奏曲に引き続きブール指揮によるセレナード第2番は1978年の収録。のどかな曲調のなかに特有の哀感が顔をのぞかせるブラームス初期の人気作に、 名匠ブールの手堅い指揮のもと腕っこき揃いの放送オケが活き活きとした演奏を聴かせます。 なお、両曲とも録音の状態もたいへん良好です。 (Ki)

94-220
バルトーク:バレエ「中国の不思議な役人」組曲Sz 73
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
ルドルフ・ケンペ(指)
シュトゥットガルRSO

録音:1961年1月12日/シュトゥットガルト、リーダーハレ (ライヴ・モノラル)
ドイツの名指揮者ルドルフ・ケンペ(1910-1976)が1961年に、当時の南ドイツ放送交響楽団(現在のSWRシュトゥットガルト放送交響楽団)に 客演した際の模様を収めた貴重なアルバムが登場。シュトラウス作品をメインに据えたプログラムは巨匠ならではというべきもので、おそらくすべて正規 初出の内容です。 シュトラウスとゆかりの深い名門シュターツカペレ・ドレスデンのカペルマイスター(1949?1953)を務めた経歴もあって、ケンペは舞台作品も含むシュ トラウスのエキスパートとしてよく知られています。 ケンペによる「ツァラトゥストラはかく語りき」の録音といえば、この10年後の1971年におこなったシュターツカペレ・ドレスデンを指揮したセッショ ン録音がこれまで唯一のものとして、不滅の業績とされる管弦楽作品全集屈指のすぐれた出来ばえでしたが、客演を重ねたシュトゥットガルト放送響との 顔合わせでも、有名な冒頭から一貫して語り口のうまさが光ります。 カップリングは、バルトークのバレエ「中国の不思議な役人」組曲。表現主義的色彩の強い個性的な作風にあざやかな棒さばきをみせるあたり、こちらも 幅広いレパートリーを誇ったケンペの姿を伝えるものといえそうです。 SWRの正規アーカイヴ収蔵のマスターテープより復刻されているため、モノラルながら鮮明な音質が確保されているのもうれしいところです。 (Ki)

94-221
ベートーヴェン:ピアノソナタ第7番ニ長調Op.10の3
エロイカ変奏曲Op.35
ピアノソナタ第25番ト長調Op.79「かっこう」
ピアノソナタ第26番変ホ長調Op.81a「告別」
エミール・ギレリス(P)

録音1980年9月21日/ルートヴィヒスブルク音楽祭(ライヴ)
ギレリス晩年の至芸を堪能できるアルバム。壮年期には「鋼鉄のピアニスト」としてならしたギレリスは、還暦を迎えた頃から枯淡の芸風を示すように なりました。ここに収められた1980年9月のルートヴィヒスブルク音楽祭ライヴは、ギレリス最後の光を放つ円熟の至芸となっています。いずれも初出。 ピアノソナタ第7番はDGの名盤録音直後のコンサート。また第25、26番は直後のモスクワ・ライヴもありますが、当盤は録音の良さも特筆。ギレリス ならではの推進力、クリアに研ぎ澄まされながらも温かな音色に魅せられます。 (Ki)

94-222
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調WAB. 107 パウル・ヒンデミット(指)
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:1958年6月24日/シュトゥットガルト=デゲルロッホ、ヴァルトハイム(放送用セッション・モノラル)
ヒンデミットが指揮したブルックナーの交響曲第7番が、SWRアーカイヴ収蔵の貴重な音源を復刻するhaenssler classicsのヒストリカル・シリーズ に登場。1958年にヒンデミットが、現在のSWRシュトゥットガルト放送交響楽団を指揮したもので、データ上その存在は知られていましたが、おそら くこのたびが初出の内容とおもわれます。 20世紀のドイツを代表する作曲家のひとり、パウル・ヒンデミットはマルチな活躍ぶりで知られ、ヴィオラ奏者としてのほかにも、すぐれたヴァイオリニス ト、ピアニスト、そして指揮者でもありました。 1916年、21歳のときに自作のチェロ協奏曲を振って指揮者デビューしたヒンデミットは、はやくから作曲家として名をなしていたこともあり、ベルリン・フィ ル、ウィーン・フィル、コンセルトヘボウ管、ロンドン響、シカゴ響、ニューヨーク・フィルといった世界的な名門楽団に定期的に登場していました。 そこでは自作とともに、自身が高く評価するケルビーニや、リストの交響詩「オルフェウス」のように不当に低くみられていた作品を取り上げるのを好んで いたものの、おもにヒンデミットが指揮していたのは、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームス、レーガー、そしてブルック ナーの作品でした。 ちなみに、ヒンデミットが指揮したブルックナーの交響曲録音には、以下のようなものがあります。ここでのヒンデミットによる演奏内容は、同時期に活躍していたベイヌム、クナッパーツブッシュ、シューリヒトらブルックナー指揮者たちとの比較という
意味でも、ブルックナー好きには見逃せないものといえるでしょう。モノラルながらクリアな音質です。 (Ki)
94-223
ゲザ・アンダSWR録音集Vol.4
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調 op.15
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」*
ゲザ・アンダ(P)
カメラータ・アカデミカ・ザルツブルク
ハンス・ロスバウト(指)南西ドイツRSO*

録音:1960年2月9日、SDRシュトゥットガルト
1956年4月18日、SWRバーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ *(SWR収録;モノラル)
当シリーズの前作「ゲザ・アンダ SWR録音集Vol.3 / モーツァルト&ラヴェル」(94 216)でも気品と音楽に対する敬愛を感じさせる演奏を聴かせてくれましたが、今回もアンダの持ち 味であるこのスタイルで演奏されております。
アンダと言えばモーツァルトのピアノ協奏曲全曲をカメラータ・アカデミカ・ザルツブルクとの弾きぶりした演奏が名盤として知られておりますが、当盤 ではベートーヴェンの初期の作品、ピアノ協奏曲第1番を当団とやはり弾きぶりで演奏しております。気品の極みの演奏で丁寧な音楽作りの中から美しい 音楽を紡ぎ出しております。
「皇帝」では信頼関係の厚い、ハンス・ロスバウトを指揮に迎え、堂々たる演奏を披露しております。技巧的な箇所も音楽的に自然な流れを大切に演 奏をしており、単に丁寧なだけではない、確固たる実力と表現力に圧倒されます。ゲザ・アンダ・ファンにはたまらない、新たな名演が当シリーズに加わ りました。なお、アーカイヴのマスター・テープは状態も良く、モノラルながら聴きやすい音質でございます。 (Ki)

94-224
ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
 交響曲第2番ニ長調 op.36
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
ロリン・マゼール(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1958年12月3日、シュトゥットガルト、リーダーハレ、(SWR収録;モノラル)
巨匠ロリン・マゼールの若かりし演奏が当シリーズで初登場しました。マゼールは1930年生まれとのことですから、1958年はマゼール28歳となります。 マゼールは同年9月にルツェルン・フェスティヴァルにも登場し、アイザック・スターン独奏のチャイコンでも好サポートをした名演(Auiditeレーベル  AU 95624)を残しております。
1958年12月、まさに新進気鋭の指揮者が演奏したのは、ベートーヴェンの交響曲第2番、コリオラン序曲、そして、バルトークの管弦楽のため の協奏曲でした。レパートリーが広く “苦手分野” がないと思わせる程、様々な演奏形態の作品を演奏しているマゼールですが、20代にしてベートー ヴェンと当時の現代曲とも言えるバルトークを取り上げていたのは、やはりただものではなかったことがわかります。バルトークの管弦楽のための協奏曲 Sz.116は1943年作曲、翌44年にボストン市にてセルゲイ・クーセヴィツキー指揮のボストン交響楽団によって初演された作品です。マゼールはこの バルトーク晩年の傑作に挑む知識と情熱により演奏しました。当録音は非常に歴史的価値の高い演奏と言えましょう。 (Ki)

94-225
ゲザ・アンダ〜SWR放送録音集第5集
バルトーク:ピアノ協奏曲第2番*
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ブラームス:間奏曲 ホ長調Op.117-1(アンコール)
ゲザ・アンダ(P)
ハンス・ミュラー=クライ(指)*
フェルディナント・ライトナー(指)
SWR シュトゥットガルトRSO

録音:1950年11月14日(モノラル)*、1973年3月13日(ステレオ)、リーダーハレ、シュトゥットガルト
チャイコフスキーはアンダ追悼盤としてかつてLPでオイロディスクで発売されたもので、これが初CD化。禁欲的なアンダのピアニズムによって、派手なパフォーマンスに傾きがちなこの作品に、品格と重厚さが付与され、他では味わい得ない感動をもたらしてくれます。先ごろ、1958年にショルティと共演した熱演ライヴも発売されましたが、ここではライトナーの堅実なサポートを得て、アンダの理念を伸び伸びと飛翔させているのが特徴的で、この演奏が最もアンダの理想に近いものではないでしょうか。高速暴走を避けて音の吟味しながら音楽を構築する姿勢は、ガリエラと組んだEMI盤から一貫しており、特に終楽章においてそれが顕著。熱狂でごまかさずに打鍵の意味を最後まで聴き手に意識させるコーダの追い込みは、まさにアンダのピアニズムの象徴。
そのチャイコフスキーと比べると明らかなように、バルトークにおいては、より肉感的なタッチ。【湧々堂】

94-226
ヨハンナ・マルツィ/メンデルスゾーン&ブラームス
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77*
ヨハンナ・マルツィ(Vn)
ハンス・ミュラー=クライ(指)
ギュンター・ヴァント(指)*
SWRシュトゥットガルトRSO

録音:1959年2月5日、1964年2月6日*、リーダーハレ・シュトゥットガルト(共にモノラル)
“無限に溢れる豊穣なニュアンス!EMIのセッション録音と並ぶ大名演!”
ヨハンナ・マルツィの熱心なファンのみならず、全ての音楽ファン必聴の名演!2曲ともEMIのセッション録音の名演が既に存在していますが、モノラルながら極めて高音質である点も含めて、とても甲乙など付けられません。
メンデルスゾーンはマルツィ特有の語り掛けの強いフレージングの魅力が満載。第1音から、その呪縛に進んで飛び込みたくなる衝動を抑えることができません。第2楽章は、「美音」とはこういうものであると強く認識させられます。音が単に綺麗なのではなく、人間の汚れた部分まで全て併せ飲んだ人間だけが発することができる、豊か過ぎる音楽的情報量!ミュラー=クライの閃きに富んだ指揮が。これまた絶品!
52歳だったギュンター・ヴァントが伴奏を務めるブラームスも月並みの名演ではありません。まず冒頭の音の跳躍に漲るパッションの凄まじいこと!第2主題はフレージングの確実さと含蓄に富んだ美音がビリビリと心の琴線を刺激。この日のマルツィはいつも以上にハイテンションだったのか、感情表現をかなり露骨にぶちまけており、それをまた音楽的に制御しようとする意思も加味され、演奏全体に独特の緊張感を醸し出しているのが特徴的です。
中古LP市場では、特に女流ヴァイオリニスト、ピアニストの初期盤だというだけで、その演奏内容に関わらず、数十万円もする高値で取引されることがありますが、これほどの感動が保証されているマルツィに関しては、一概に法外な値段とは思えなくなります。【湧々堂】

94-227
シュタルケル〜20世紀のチェロ協奏曲集
(1)ヒンデミット:チェロ協奏曲(1940)

(2)プロコフィエフ:交響的協奏曲ホ短調op. 125

(3)ラウタヴァーラ:チェロ協奏曲第1番op. 41(1968)
全て、ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)

(1)アンドレアス・フォン・ルカーチ(指)SWRシュトゥットガルトRSO
 録音:1971年1月14日シュトゥットガルト、放送局スタジオ(放送用セッション・ステレオ)
(2)エルネスト・ブール(指)バーデン=バーデン&フライブルクSWR響
 録音:1975 年 8 月16 日バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウトスタジオ(放送用セッション・ステレオ)
(3)ヘルベルト・ブロムシュテット(指)バーデン=バーデン&フライブルクSWR響
 録音:1975 年 2 月6 日バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウトスタジオ(放送用セッション・ステレオ)
2013年に88歳で歿し、2014年が生誕90周年にあたるハンガリー出身の名チェリスト、ヤーノシュ・シュタルケルのお宝音源が、SWRアーカイヴ に遺されていました。このたび「haenssler classics」のヒストリカル・シリーズより復刻される協奏曲3曲はすべて正規盤初出の内容で、この不世出の 音楽家を語るうえで外せないものとなるのはまず間違いのないところです。 シュタルケルが「20世紀最高のチェロ協奏曲」と呼んだヒンデミットの作品は、シュタルケルにとって、1957-58年のライナー指揮シカゴ響とのライヴ録音、 1994年のデニス・ラッセル・デイヴィス指揮バンベルク響との録音に続く3種目の内容。レコーディングの頻度からもシュタルケルの思い入れの強さがう かがえますが、この曲についてシュタルケルは「完璧な構成、みごとな音楽素材、すばらしいオーケストレーション」で、「ショスタコーヴィチやプロコフィ エフそのほかの作曲家たちよりもずっとすばらしい」とまで絶賛しており、ここでも作品を完全に掌握したその腕前を堪能できそうです。 プロコフィエフの協奏曲はシュタルケルにとって、1956年のジュスキント指揮フィルハーモニア管とのセッション録音に次いで2種目。おそろしく難しい 独奏パートを持ち前の完璧な技巧でねじ伏せますが、決してテクニックを誇示するだけに終わらせないところに、あらためてシュタルケルの非凡さを感じさ せます。 一部に熱狂的な支持を集めるラウタヴァーラの作品は、シュタルケル初のレパートリーという意味でもきわめて貴重。この多作で多面的な要素を持つ現代 屈指の作曲家は、さまざまな独奏楽器のための協奏曲の創作をライフワークとしていますが、その最初にして最も広く知られている協奏曲(1968年作曲、 1969年初演)の魅力を、シュタルケルは説得力ある演奏で引き出しています。 全3曲とも放送用にセッションでステレオ収録されたもので、すぐれた音質で鑑賞できるのも価値あるところです。 (Ki)

94-228
ラサール弦楽四重奏団
ハイドン:弦楽四重奏曲第70番 ニ長調 Op.71-2*
ブラームス:弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調 Op.67**
ツェムリンスキー:弦楽四重奏曲第3番 Op.19#
ラサールSQ【ヴァルター・レヴィン(Vn1)、ヘンリー・メイヤー(Vn2)、ピーター・カムニツァー(Va)、ジャック・キルステイン(Vc)】

録音:1968年12月14日(モノラル)*、1977年6月11日(ステレオ)**、1965年3月24日(ステレオ)#/バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
ラサール弦楽四重奏団は、1946年にヴァイオリンのヴァ ルター・レヴィンによって結成され、寄贈されたアマティの楽器を用いて演奏してきました。当ディスクには古典派のハイドン、ロマン派のブラームス、 そして、当団がDGから全集をリリースしたツェムリンスキーと彼らの主要なレパートリーが収められております。“アンサンブルの神” とも言える一糸 乱れぬ演奏には定評がありますが、当放送用録音では彼らの気迫に満ちた演奏を楽しむことができます。アーカイヴのマスター・テープは いずれも状態も良く、リマスタリングも万全です。 (Ki)

94-229
シェリング〜30代録音集
ナルディーニ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調(シェリングによる改訂版)(11’ 06”)
ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第4番
ラヴェル:ツィガーヌ*
シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調#
ヘンリク・シェリング(Vn)
ハンス・ロスバウト(指)南西ドイツRSO

録音:1955年1月9日(ライヴ)、1957年3月9日(セッション)*、1957年3月8日(セッション)#/バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ(全てモノラル)
ヘンリク・シェリング(1918-1988)は1954 年にアルトゥール・ルービンシュタインにその才能を高く評価され、ルービンシュタインの強い働きか けにより国際的な演奏活動をおこなう道が開けることになりました。当ディスクはまさに人生の転機をむかえた1955年と1957年の録音で、シェリン グ30代の最も輝かしい記録と言えましょう。 ナルディーニとヴュータンは 1955 年 1月にライヴ収録されました。ナルディーニ(1722-93)はタルティーニに学び、その直系を継ぐヴァイオリニス トとして活躍し、シュトゥットガルトの宮廷楽団のコンサートマスター、フィレンツェのトスカナ大公の宮廷楽長を歴任した人物で、ヴァイオリンのため の協奏曲やソナタを作曲しました。ヴァイオリンの美しさを追求したメロディアスな作品が多く20世紀の巨匠たちの多くが演奏し、なかでもシェリン グは愛奏しておりましたが、録音は非常に珍しく貴重と言えます。ここに収録されたヴァイオリン協奏曲 ホ短調はナルディーニの代表作でここではシェ リングによる改訂版で演奏されております。また、ヴュータンも超絶技巧を物ともせずに音楽に没入できる快演です。そして、ラヴェルとシューマンは 1957年3月の放送用録音です。両曲はシェリングが特に愛奏した作品で録音も複数ございますが、当録音はシェリングの全盛期1950年 代の最も瑞々しい演奏と言えましょう。なお、アーカイヴのマスター・テープはいずれも状態も良く、モノラルながら聴きやすい音質です。 (Ki)

94-230
ヨハンナ・マルツィ〜モーツァルト
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218(24’ 14”)
ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216*
ヨ ハ ン ナ・マル ツィ(Vn)
ハンス・ミュラー=クライ(指)
SWR シュトゥットガルトRSO

録音:1956年10月4日/ヴィラ・ベルク(セッション)、1962年4月12月/シュトゥットガルト、リーダーハレ(以上、モノラル・ライヴ)
大好評、ヘンスラーのSWRアーカイヴ復刻シリーズからマルツィの第2弾が登場!収録曲は、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番と第4番で、 ハンス・ミュラー=クライ指揮、SWRシュトゥットガルト放送交響楽団との録音です。マルツィは今もなお屈指の人気を誇るヴァイオリニストの一人で すが、活動期間の短さもあいまって、残された録音は貴重と言え、この正規初出音源はマルツィ・ファン狂喜と言えます。いずれの録音もモノラルなが ら非常に良好な音質で、リマスタリングも万全です。 ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218はマルツィが愛奏した作品の一つで、1952年11月にオイゲン・ヨッフム指揮、バイエルン放送交響楽団と の録音がありますが、当音源は1956年10月に放送用に録音されたものです。非常にふくよかな音色を奏でる演奏は一聴後に 心打たれてしまうほど衝撃的で、マルツィ全盛期の演奏を堪能できます。一方、ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216は、EMIとの契約後の1954 年 6月にヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、フィルハーモニア管弦楽団と録音した名盤をはじめ、1961年11月にウィレム・ヴァン・オッ テルロー指揮、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団とのライヴ録音など複数の音源が残っておりますが、当録音は1962年12月4日のシュトゥッ トガルトでのコンサート・ライヴです。このときの使用楽器は、マルツィの再婚相手ダニエル・シューディより贈られた1733年製のカルロ・ベルゴンツィ 「タリシオ」で、のびやかな美音を聴かせてくれます。マルツィは、その後のレコーディングにはすべてこの楽器を使用したと言われているので、一番の お気に入りの楽器での録音ということも注目と言えましょう。マルツィの第1弾(メンデルスゾーン、ブラームスの協奏曲/ 94 226)と併せてお楽しみ ください。 (Ki)


94-604(2CD)
プレミアム・コンポーザーズVol.4〜ブルックナー
交響曲第7番ホ長調(ハース版)
交響曲第9番ニ短調*
クルト・ザンデルリング(指)
カルロ・マリア・ジュリーニ(指)*
SWRシュトゥットガルトRSO


録音:1999年シュトゥットガルト、リーダーハレ(ライヴ・デジタル)[収録:SWR]
、1996年9月20日シュトゥットガルト、リーダーハレ(ライヴ・デジタル)[収録:SWR]*
93.027と93.186(廃盤)のセット再発。クルト・ザンデルリング(1912-)とカルロ・マリア・ジュリーニ(1914-2005)という、20世紀を代表する指揮者ふたりが晩年シュトゥットガルト放送響に客演した際に、得意のブルックナーの交響曲をそれぞれ指揮したライヴ演奏を収録したもので、完成された巨匠芸をたっぷりと味わえるものすごい内容。遅めのテンポを基調とした手ごたえ満点の仕上がりは無類で、なかでも、ジュリーニによる第9交響曲についてはレギュラー盤が廃盤で、長らく入手難の状態が続いていたので、このたびのカタログ復活は朗報といえるでしょう。 (Ki)

SWR-19001CD
ヴォルフガンク・リーム:管弦楽作品集 第7集
Two Other Movements-他の2つの楽章(2004)
Abkehr-出発(1985)*
Schattenstuck-影の小品・管弦楽のための楽曲*
SWR シュトゥットガルト放送SO
ロジャー・ノリントン(指)
クリスチャン・アルミンク(指)*

録音: 2009 年11 月4-6 日 シュトゥットガルト リーダーハレ,ベートーヴェンホール、2006 年12 月4-7 日 シュトゥットガルト メッセ,コングレスセントラムB,ストラスブルクホール*
※世界初録音
ヴォルフガンク・リーム(1952-)の管弦楽作品集の第7 集です。ニューヨーク・フィルハーモニーOに委嘱された「他の2 つの楽章」は2005 年にロリン・マゼールの指揮によって初演された作品で“あらかじめ完成された何か”に続く2 つの楽章です。これ自体が変幻自在なものであり、第1 楽章だけでほぼ30 分の長さがあります。アルミンクによる「Abkehr-出発」は彼が来日した際、新日本フィルハーモニーSOとの共演で日本初演を行った作品です。タイトルの「出発」とはリームの言葉によると「マーラーの第9交響曲」の世界からの別離であり、多くの引用を含めながらも、曲は途中でエキセントリックに中断され思いが解決することはありません。デンマークのアーティストのために書かれた「影の小品」はシベリウスのオマージュです。どれもなかなか不思議な肌触りを持つ音楽です。
SWR-19003CD-D(2CD)
バルトーク:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ラプソディ 第1 番 Sz.86 BB 94(1928)
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 Op.21 Sz. 75 BB 84(1921)
ラプソディ 第2 番 Sz.89 BB 96(1928/45)
8-9.ヴァイオリン・ソナタ Sz.76 BB 85(1922)
ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 BB 28(1903)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117 BB 124(1944)
ピアノ・ソナタ Sz.80 BB 88(1926)
ルーマニア民謡曲集 Sz.56 BB 68(ソルターン・セイケイ編)
アンダンテ.イ長調(1902)
ターニャ・ベッカー=ベンダー(Vn)
ペーテル・ナジ(P)

録音: 2013 年10 月21-24 日,12 月16-19 日 シュトゥットガルト SWR 室内楽スタジオ
バルトーク(1881-1945)の一連のヴァイオリン作品といえば、無伴奏の作品が名高いのですが、こちらの「ピアノとヴァイオリン」のソナタは、バルトークが「民謡の語法を自身の作品に取り入れたことに確かな手ごたえを感じた作品」といわれています。流麗なピアノ・パートはもちろんのこと、超絶技巧を駆使したヴァイオリンが歌う時にユーモラスに、時に辛辣な音楽は確かに独自のものといえるでしょう。晩年の名作である無伴奏ソナタはバッハヘノオマージュともいえる作品で、緊密な構成と緊張感に裏打ちされた難曲として知られます。これらを演奏しているのはドイツを中心に活発な活動をしているヴァイオリニスト、ベッカー=ベンダーです。彼女は数々の国際コンクールで賞を獲得し、クルト・マズア、ゲルト・アルブレヒトを始め、錚々たる顔ぶれの指揮者と共演、また室内楽の分野でも目覚しい活躍をしています。レパートリーも広く、あまり演奏されることのない作品(ルジツカ、アルフテル、ゲール、ヘンペルなど)を積極的に演奏していることでも知られています。また、現在ザールランド音楽大学、ハンブルク音楽演劇大学で後進の指導にあたっています。共演のペーテル・ナジは1979 年のハンガリー放送コンクールで第1 位を獲得し、ヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして名声を確立、世界中でソリスト、また共演者として名前を知られる人です。


KDC-9002(DVD)
カール・シューリヒト・ポートレイト
ロルフ・ウンケル監修「シューリヒト〜生涯の肖像」*
ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」(1919年版)+
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」〜終楽章#
カール・シューリヒト(指)
シュトゥットガルトRSO

収録:1957年*、1958年+、1956年#
NTSC 4:3
字幕:独・英・仏
※映像特典:「写真で綴るシューリヒトの生涯」
「カール・シューリヒト・コレクション」番外編ともいえる映像作品がリリース!モノクロ・モノラルながら鮮明な映像と音でシューリヒトの指揮姿が蘇ります。「ハフナー」はSWR が収録したドイツ・モーツァルト・フェスティバルのライヴ。シューリヒトのドキュメント「生涯の肖像」も見ごたえ満点で、ブラームス3 番のリハーサル風景などファンにはすべてが興味の尽きない内容となっています。映像特典として「写真で綴るシューリヒトの生涯」も収録。ドキュメント映画に対応する日本語対訳美麗オビつき!  (Ki)

SWR-19002CD(CD)
ニコライ・カプースチン:チェロ作品集
二重奏曲Op.99
チェロ・ソナタ第2番Op.84
ニアリー・ワルツOp.98
エレジーOp.96/ブルレスクOp.97
8つの演奏会用練習曲Op.40第3番「トッカーティナ」(チェロとヴィブラフォン編)
8つの演奏会用練習曲Op.40第5番「冗談」(チェロとヴィブラフォン編)
チェロ協奏曲第2番Op.103
ベニャミン・ニュス(1989-)/クリスティーネ・ラウ:カプースチンへのオマージュ
クリスティーネ・ラウ(Vc)
ベニャミン・ニュス(P)

録音:2015年1月19-22日ドイツカイザーラウテルンSWRスタジオ
なんとも挑発的な眼差しを向けるチェリスト、クリスティーナ・ラウ。彼女によるカプースチン(1937-)のチェロ作品集はこのジャケ写通り、挑発的で挑戦的な音に満ちています。「ジャズとクラシックの融合」で知られるウクライナの作曲家カプースチンの作品は、日本では20世紀末あたりから評価が高まり、現在では様々な演奏家が手掛けることで、広く愛されるようになりました。とは言え、彼自身が優れたピアニストであったためか、演奏されるのは比較的ピアノ曲が多く、室内楽作品は「自作自演盤」以外はあまり聞かれることはないのではないでしょうか。チェリスト、ラウはそんなカプースチンの室内楽作品に強い興味を持ち、彼の全チェロ作品の発掘、紹介を始めました。最初はカプースチンの名前すら知らなかった彼女、スコアのありかや経歴を探していくうちに、その強烈な音楽性に魅了され、ますます興味を覚えたのだそうです。そんなラウと、彼女を巡る仲間たちによるカプースチン作品集。最後の1曲は彼らたちによるカプースチンへのオマージュとなっています。
SWR-19004CD
モーリス・ラヴェル:管弦楽作品集 第3集
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」全曲
高雅で感傷的なワルツ
シュトゥットガルトRSO
ステファヌ・ドヌーヴ(指)
ステファヌ・ドヌーヴの初のラヴェル録音集がリリースされたとき、多くの人は「フランスの指揮者がドイツのオーケストラを率いてラヴェルを演奏するなんて、一体どんな音がするのだろう?」と不思議に思ったり、ワクワクしたものでした。もちろんどれもが素晴らしい出来栄えであったことは言うまでもありません。そんなドヌーヴ自身もシュトゥットガルト放送SOの首席指揮者に就任したりと、すっかり馴染んでいます。この第3 集、メインはバレエ音楽「ダフニスとクロエ」で、ドヌーヴがどのようにこのオーケストラから“極彩色の響き”を引き出すのかをぜひ体験してみてください。
SWR-19005CD-D
(2CD)
イヴリー・ギトリス〜協奏曲とリサイタル
〈CD1.協奏曲集〉
1.パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲 第2 番 ロ短調 Op.2(1972 年録音)
2.ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲(1939)(1962年録音)
3.ハウベンシュトック=ラマティ(1949-1994):ゼクエンツェス(1962 年録音)
4.バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番(1985 年録音)
〈CD2.リサイタル(1986 年録音)〉
1.ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ.第3 番 ニ短調 Op.108
2.ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ.ト短調
3.サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチョーソ
4.ブロッホ:ニーグン,インプロヴィゼーション
5.ヴィエニャフスキ:ポロネーズ ニ長調 Op.4
イヴリー・ギトリス(Vn)

ダリア・ホローヴァ(P)…CD2
シュトゥットガルト放送SO…CD1:1
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(指)…CD1:1
バーデン・バーデン南西ドイツ放送SO…CD1:2.3
ハンス・ロスバウト(指)…CD1:2.3
マンハイム国立劇場O…CD1:4
ヴォルフガンク・レンネルト(指)…CD1:4
ロシア系ユダヤ人の両親のもと、イスラエルのハイファに生まれたヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリス。彼の独特な解釈と、超絶技巧を讃えて「魔弓を操る人」と呼ばれています。彼の演奏は、現代の若手たちとは全く違ういわば「19 世紀的」なもの。豊かな感情表現(時として過剰なほど)と独自のボーイングとヴィヴラートから生まれる音色は、まさに「泣かせる」演奏であり、聴き手の涙腺を直接刺激するもの。故に彼のファンはとても多いのです。この2 枚組は、CD1 に協奏曲、CD2 にリサイタルの演奏が収録されています。名指揮者スクロヴァチェフスキとがっぷり組んだパガニーニの緊張感溢れる演奏や、現代作曲家ハウベンシュトック=ラマティの「ゼクエンツェス」での予想の上を行く演奏、素晴らしいバルトークとヒンデミットには、思わず手に汗を握るはず。そして、CD2のリサイタル盤こそまさに真骨頂。ギトリスの魔弓が火を噴きます。
SWR-19006CD
アリシア・デ・ラローチャ〜モーツァルト&ベートーヴェン
モーツァルト:ピアノ協奏曲第22 番 変ホ長調 K482
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番*
アリシア・デ・ラローチャ(P)
ガルシア・ナヴァッロ(指)シュトゥットガルト放送SO
エルネスト・ブール(指)バーデン・バーデン南西ドイツRSOO*

録音: 1986 年1 月、1977 年1 月*
バルセロナで生まれ、グラナドスの弟子であるフランク・マーシャルに師事、幼い頃からその才能を発揮し、特にスペイン作品の演奏で確固たる地位を築いた女性ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャ(1923-2009)。彼女はモーツァルトの作品も非常に得意としていたのですが、彼女が若い頃には、その演奏はドイツでは受け入れられなかったと言われています。しかし、以降は彼女の弾くモーツァルトに賞賛が集まり、70 年代にはDECCAにもモーツァルトのソナタ集を録音するなど「モーツァルト弾き」としての評価が定まったことはいうまでもありません。ここで聴けるモーツァルトとベートーヴェンもニュアンスに富む素晴らしいものです。
SWR-19007CD(6CD)
ミヒャエル・ギーレン・エディション第1集(1967-2010)



■CD1〜バッハとモーツァルト:作品集
1-2.バッハ:前奏曲とフーガ嬰ハ短調BWV849
3.「いまや、われらの神の救いと力と」BWV50-カンタータ
4-7.モーツァルト:交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K385
8-9.2つのメヌエットK463(448c)
10.行進曲ニ長調「ハフナー行進曲」K249
11-13.3つのドイツ舞曲K605
14.田園舞曲「ご婦人の勝利」K607(605a)
15-18.交響曲第30番ニ長調K202(186b)
19-25.6つのドイツ舞曲K509


■CD2〜モーツァルト:序曲、劇音楽、交響曲集
1.歌劇「魔笛」K620-序曲
2.歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」K588-序曲
3-10.劇音楽「エジプト王タモス」K345
11-14.交響曲第36番ニ長調「リンツ」K425


■CD3.ハイドン:交響曲集
1-4.交響曲第95番ハ短調HobI:95
5-8.交響曲第99番変ホ長調HobI:99
9-12.交響曲第104番ニ長調HobI:104


■CD4〜ベートーヴェン:作品集
1.序曲「コリオラン」ハ短調Op.62
2.レオノーレ序曲第1番Op.138
3.レオノーレ序曲第2番Op.72
4.レオノーレ序曲第3番Op.72a
5-7.ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重協奏曲ハ長調Op.56


■CD5〜シューベルト:作品集
1.付随音楽「魔法の竪琴」(ロザムンデ)D644-序曲
2.付随音楽「ロザムンデ」D797-第9番:バレエ音楽ト長調
3.付随音楽」ロザムンデ」D797-第5番:第3幕の間奏曲
4.アンダンテロ短調D936a第2番
5-8.弦楽四重奏曲「死と乙女」ニ短調D810(マーラーによる管弦楽版/ミヒャエル・ギーレンによるアレンジ)


■CD6〜シューベルト:オッフェルトリウム・ミサ曲
1.オッフェルトリウム「声をはりあげよ」変ロ長調D963
2-7.ミサ曲第5番変イ長調D678
■CD1
ヒャエル・ギーレン(P)…1-2,(指)…3-25
ベルリン放送Cho…3
バーデン・バーデン南西ドイツRSO…3.8-25
ザールブリュッケンRSO…4-7
録音:2002年6月18日バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオ…1-2、1997年12月12日フライブルクコンチェルトハウス…3(ライヴ)、1969年2月3日ザールブリュッケン…4-7、1975年11月25日バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオ…8-9.10.15-18、1975年11月26日バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオ…11-13.14、2013年2月6日フライブルク,コンチェルトハウス…19-25(ライヴ)
※全て初出音源
■CD2
ミヒャエル・ギーレン(指)
エッダ・モーザー(S)…3-10
ユリア・ハマリ(A)…3-10
ヴェルナー・ホルヴェーク(T)…3-10
バリー・マクダニエル(Bs)…3-10
ザールブュッケンRSO…1-2
シュトゥットガルト州立歌劇場Cho…3-10
SWRシュトゥットガルト・ヴォーカルアンサンブル…3-10
シュトゥットガルトRSO…3-10
バーデン・バーデン南西ドイツRSO…11-14
録音:1968年5月4日ザールブリュッケン…1、1969年2月7日ザールブリュッケン…2、1973年2月12日シュトゥットガルトリーダーハレ…3-10(ライヴ)、1989年6月21日バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオ…11-14
※1-10…初出音源
■CD3.
ミヒャエル・ギーレン(指)
ザールブュッケンRSO…1-4
バーデン・バーデン南西ドイツRSO…5-12
録音:1969年2月6日ザールブリュッケン…1-4、1988年6月13-14日バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオ…5-8、1987年11月25-26日バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオ…9-12
※1-4…初出音源
■CD4
エディト・パイネマン(Vn)…5-7
アントニオ・ヤニグロ(Vc)…5-7
イェルク・デムス(P)…5-7
ミヒャエル・ギーレン(指)
ザールブュッケンRSO…1.2.5-7
バーデン・バーデン南西ドイツRSO…3.4
録音:1969年5月17日ザールブリュッケン…1、1973年1月23日ザールブリュッケン…2、1989年4月8日ルートヴィヒシャーフェンBASFファイエラベンドハウス…3(ライヴ)、1998年4月16日フライブルク,コンチェルトハウス…4、1969年5月22日ザールブリュッケン…5-7
※全て初出音源
■CD5
ミヒャエル・ギーレン(指)
ザールブュッケンRSO…1.2.
バーデン・バーデン南西ドイツRSO…3-8
録音:1967年10月30日ザールブリュッケン…1、1968年2月6日ザールブリュッケン…2、1996年4月27日ロンドン,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール…3(ライヴ)、1998年9月5日フライブルク,コンチェルトハウス…4、1994年12月16日バーデン・バーデン,クアハウス…5-8(ライヴ)
※1-3.5-8…初出音源
■CD6
トーマス・モーザー(T)…1
シビラ・ルーベンス(S)…2-7
インゲボルク・ダンツ(A)…2-7
ドミニク・ヴォルティク(Br)…2-7
スロヴァキア・フィルハーモニーCho…1
SWRシュトゥットガルト・ヴォーカル・アンサンブル…2
ミヒャエル・ギーレン(指)
バーデン・バーデン南西ドイツRSO
録音:1988年6月28日シュヴァルツザッハ・ミュンスター…1(ライヴ)、2010年12月6日バーデン・バーデン音楽祭フライブルク,コンチェルトハウス…2-7(ライヴ)
現在、最も重要な指揮者の一人と称されるミヒャエル・ギーレン(1927-)。舞台演出家の父のもと、ドレスデンに生まれ、1940年にアルゼンチンに移住し、ブエノスアイレスで音楽を学びます。カルロス・クライバーと知り合い、共に研鑽を積んだエピソードでも知られています。レパートリーは古典派から現代までと幅広く、とりわけ一連のバーデン・バーデン南西ドイツRSOとのマーラーの交響曲や、シェーンベルク作品での精妙な演奏は、比類なきものとして評価されています。この「ギーレン・エディション」は2017年の彼の生誕90年を記念し製作されたもので、SWRレーベルから今後3年間に渡って、全10集のリリースが予定されています。この第1集は1960年代の録音から最近の録音までを収録、そのほとんどは初出音源というもので、彼のファンのみならず、20世紀のクラシック音楽の演奏様式の一つのスタイルを俯瞰するためにもなくてはならないものとなることは間違いありません。
SWR-19009CD
NX-B05
ドヴォルザーク:交響曲第3番変ホ長調Op.10
交響曲第4番ニ短調Op.13*
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送PO
カレル・マーク・チチョン(指)

録音2015年3月16-19日ザールブリュッケンコングレスハレ、2015年6月1-3日,2015年6月5日*
ニューヨーク・タイムズで「天才的な指揮者」として紹介され、現在世界中で活躍している指揮者カレル・マーク・チチョン。 彼によるドヴォルザーク交響曲の最新巻は、普段あまり耳にする機会のない第3番と第4番の組み合わせです。結婚を間近 に控えた1873年に書かれた第3番は、当時心酔していたワーグナーのメロディが引用されていることで知られる明るく堂々 とした交響曲。その翌年に書かれた第4番もやはりワーグナーの雰囲気が感じられる部分が多く、若きドヴォルザークの足 跡が見事に刻まれた力作です。そんなドヴォルザークの若さ溢れるエキサイティングな精神を、チチョンはは鋭い洞察力を活 かし、精細に満ちた色彩的な作品として描き出しています。
SWR-19010CD
世界の民謡集
バルトーク:ハンガリー民謡集第1集BB42より第6番:私の窓辺には月明かりが映える、第9番:マルギッタはここから遠くないところにいる
コープランド:アメリカの古い歌第1集‐第5曲「私は猫を買って来た」
イギリス民謡:少女は何につかうのか(家を守るためにイヌを飼う)
フィンランド民謡:かわいい恋人
クロアチア民謡:美しいユーロ
ブルガリア民謡:ディ=リ=ド
アーロン・レベデフ(1873-1960):ルーマニア、ルーマニア
アメリカ民謡:オー、ノー、ジョン
ロシア民謡:2台のギター
スイス民謡:ルツェルンへの道
オブラドルス(1897-1945):エル・ビト
ハイドン:一晩中Hob.HXXXI:b:9
ベートーヴェン:23の各国の歌WoO158a弟8番「元気を出せカティーナ」
中国民謡:山の花
ブルガリア民謡:ケリーさんの初恋
ヴィラ=ロボス:カレイロの歌/望み
チェイジェス(1910-1985):古きエルサレム
ラヴェル:2つのヘブライの歌‐第2番「永遠の謎」
シマノフスキ:クルピエ地方の歌Op.58‐第1番「Lecioly zorazie」
アレムシャフ:わが歌
キャシー・バーベリアン(Ms)
ハロルド・レスター(P)

録音:1978年6月8-9日ドイツバーデン=ヴュッテンベルク,SWR室内楽スタジオ
驚異のヴォーカルテクニックに支えられた多彩な表現力、そして恵まれた語学力の全てを駆使し、前衛音楽から民謡までと幅広い曲を歌いこなしたアルメニア系アメリカ人歌手、キャシー・バーベリアン。1950年代、作曲家ルチアーノ・ベリオと結婚していた頃には、ベリオをはじめ、ケージやヘンツェ、ストラヴィンスキーによる多くの曲が彼女のために書かれたことでも知られています。このアルバムは、そんな彼女が得意とした民謡集ですが、各々の曲は原語で歌われ(なんと17カ国)例えば、スイスの歌ではヨーデルの技法が用いられていたり、コープランドでは「猫の声」をはじめ、動物の声を模倣していたりと変幻自在。まさに前代未聞の「声の芸術」です。
SWR-19011CD-D
Volkslieder2.0
ラルフ・シュミット:ペール・ギュント(グリーグの「ペール・ギュント」による)<第1 番:no(r)way no why‐「花嫁の略奪」による/第2 番:toast pa coast‐「朝のすがすがしさ」による/第3 番:verleiht flugel‐「アラビアの踊り」と「アニトラの踊り」による/第4 番:solveigssong‐「ソルヴェイグの歌」による>
民謡集(ヘルゲ・ズンデ編)<子守歌/木の上で/もし僕が小鳥だったら/ローレライ>
ラルフ・シュミット:Celebrating Beauty in Slow Motion‐スローモーションで美を祝う
中曽和歌子(S)…1-4/キルステン・ドロープ(S)…1-4/アレクサンドル・ユデンコフ(T)…6/エヴァ=マリア・シャッペ(S)…7/ヨハンナ・ジマー(S)…7/アクセル・クーン(Fl)…1-4/クラウス・グラーフ(アルト・サクソフォン)…1-4/マティアス・エルレヴァイン(アルト・サクソフォン)…1-4/カール・ファレント(フリューゲル・ホルン)…1-4/エルンスト・ヒュッター(トロンボーン)…1-4/グイド・ヨリス(打楽器)…1-4/マティアス・エルレヴァイン(ソプラノ・サクソフォン)…5.6/マルティン・アウアー(Tp)…6.9/マルク・ゴドフロイド(トロンボーン)…6.9/クラウス・ヴァーゲンライター(P)…6/カール・ファレント(フリューゲル・ホルン)…8/ラルフ・シュミット(P)・・9/クラウス=ペーター・シェプファー(G)…1-4.8
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル…1-9
南西ドイツ放送ビッグバンド
モルテン・シュルト=イェンセン(指)

録音:2014年1月20-23日,6月23-27日,7月14-18日ドイツシュトゥットガルトSWRフンクハウス
誰もが知っているグリーグの「ペール・ギュント」組曲、そして名曲揃いの「ドイツ民謡」。これらを現代のアレンジャー、ラルフ・シュミットとヘルゲ・ルンデがビッグバンドと合唱のために編曲。お馴染みのメロディが、強烈なリズムとサウンドとブレンドされたことで、極めてユニークな作品へと再構築されています。
SWR-19012CD
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 ヘルマン・プライ(Br)
ヘルムート・ドイチュ(P)

録音:1987年5月17日シュヴェツィンゲンシュロス,ロココ劇場
ドイツの名バリトン、ヘルマン・プライ(1929-1998)。モーツァルトをはじめとした歌劇、リートの両面で活躍し、数多くの素晴らしい録音を遺しています。そんな彼のレパートリーの中心を占めていたのは、やはりシューベルトの歌曲でした。豊かな感情表現と深い思索に裏打ちされた彼の歌唱は、極めて高く評価され、とりわけ「冬の旅」は1952年から亡くなる1998年までの46年間、数え切れないほど頻繁に舞台で歌い、また、岩城宏之とオーケストラ・アンサンブル金沢がバックを務めた管弦楽伴奏版(1997年録音)をはじめ、現在4種類のリリースがカタログで確認されるほどに、録音にも力を入れていました。名手ヘルムート・ドイチュとの息のあったアンサンブルによる堂々とした演奏を聴くことができます。
SWR-19013CD
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番&第19番
ピアノ協奏曲第9番変ホ長調「ジュノーム」K271
ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K459*
クララ・ハスキル(P)
シュトゥットガルト放送SO
カール・シューリヒト(指)

録音:1952年5月23日ヴァルトハイム,シュトゥットガルト=デゲルロッホ。1956年7月4日ルートヴィヒスブルク城バロック=テアーター*
※旧93.153の再発売盤
ルーマニア出身、「稀代のモーツァルト弾き」として知られるクララ・ハスキル。このアルバムは1952年と1956年に演奏された2曲の協奏曲がカップリングされたもので、シューリヒトの傑出した伴奏とともに、時を超えて高く評価されています。

SWR-19014CD(10CD)
ミヒャエル・ギーレン・エディション第2集
ブルックナー:交響曲第1番‐第9番


(1)交響曲第1番「巨人」(ウィーン版)☆初出録音
(2)交響曲第2番「復活」(1877年第2稿)☆初出録音
(3)交響曲第3番(1876/1877年第2稿)
(4)交響曲第4番(1874年第1稿)
(5)交響曲第5番(1878年オリジナル・ヴァージョン)
(6)交響曲第6番(1881年オリジナル・ヴァージョン版)
(7)交響曲第7番(1883年オリジナル・ヴァージョン)
(8)交響曲弟8番(1887年版第1稿)☆初出録音
(9)交響曲第9番(オリジナル・ヴァージョン)☆初出録音
全て、ミヒャエル・ギーレンしバーデン・バーデン南西ドイツ放送SO

(1)録音:2009年1月25日フライブルク・コンツェルトハウスライヴ録音,2009年1月29日グラン・カナリア・アウディトリオ”アルフレード・クラウス”
(2)録音:1968年3月14.15日ザールブリュッケンスタジオ録音
(3)録音:1999年5月3-5日バーデン・バーデンフェストシュピールハウススタジオ録音
(4)録音:1994年4月12-15日バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオスタジオ録音
(5)録音:1988年12月8-10日,1989年11月9-10日カールスルーエ,ブラームス・ザールスタジオ録音
(6)録音:2001年3月29日フライブルクコンツェルトハウススタジオ録音
(7)録音:1986年12月15.16日バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオスタジオ録音
(8)録音:2007年6月2日バーデン・バーデンフェストシュピールハウスライヴ録音
(9)録音:2013年12月20日フライブルクコンツェルトハウスライヴ録音
2017年に生誕90年を迎えるドレスデン生まれの指揮者ミヒャエル・ギーレン(1927-)。これを記念して制作された集大成BOXの第2弾は、彼が最も得意とするブルックナーの交響曲全集です。第1集(SWR90017CD)では、バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの5人の作品が収録されていて、こちらも「切れ味鋭い」とされる彼の持ち味が存分に堪能できるものでしたが、このブルックナーはまた別格です。彼にとってはブルックナーは大切なレパートリーであり、1960年台から始めた放送録音でも、最初からその交響曲の何曲かが取り上げられています。ギーレンは長い期間をかけてその解釈に磨きをかけ、使用するスコアも標準的なヴァージョンではなく、その時点で最も「音楽的に面白い」ものを選択、もちろん曲に対するアプローチも彼の特徴(怜悧さ、精緻な響きの探求など)を備えたものです。このBOXには1968年の第2番から2013年の第9番までと、およそ45年に渡るギーレンの演奏の変遷が刻まれています。交響曲第1番,第2番,弟8番,第9番はこのBOXが初リリースとなります。
SWR-19015CD-B05
天の歌
ブリテン:キャロルの祭典Op.28
伝承曲:ここにすぐれたるバラなし伝承曲:父の言葉は人となり給う
ペルト:7つのマニフィカト・アンティフォナ
カミンスキ(1886-1946):3つのクリスマスの歌
プーランク:クリスマスのための4つのモテットFP152
プレトリウス(1571-1621):一輪のばらが咲いて(J.サンドストレムによる合唱編)
マリア・シュタンゲ(Hp)
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル
マルクス・クリード

録音:2015年3月16-20日ドイツシュトゥットガルト,ゲンスハイデ,キリスト教会
ブリテンの「キャロルの祭典」を中心に、子守歌、賛美歌など、ヨーロッパ各国からのクリスマス・キャロルを集めたアルバ ム。様々なスタイルの作品がバランスよく配置され、優雅でスタイリッシュな雰囲気を湛えています。感動的なクリスマスの 合唱音楽を探している方にぴったりの1枚です。
SWR-19016CD-B05
ラヴェル:管弦楽作品集第4集
歌曲「シェエラザード」
歌劇「スペインの時」
ステファニー・ドゥストラック(Ms)
コンセプシオン…ステファニー・ドゥストラク(Ms)
トルケマダ…ジャン=ポール・フシェクール(T)
ラミーロ…アレクサンドル・デュアメル(Br)
ドン・イニーゴ・ゴメス…ポール・ゲイ(Bs)
ゴンサルヴェ…ヤン・ビュロン(T)
シュトゥットガルトRSO
ステファヌ・ドゥネーヴ(指)

録音:2015年3月2-5日シュトゥットガルトリーダーハレヘーゲルザール、2014年12月11.12日シュトゥットガルトリーダーハレベートーヴェンザール
全5巻で完結するステファヌ・ドゥネーヴの「ラヴェル作品集」の第4集は歌劇「スペインの時」(第5集「子供と魔法」は2017年4月リリースの予定)。ラヴェル(1875-1937)がイタリアの「オペラ・ブッファ」の形式をスペイン風にまとめたものとされるこの歌劇は、内容も“男女間のちょっとしたかけひき”がコミカルに描かれた、エスプリと皮肉の効いた大人向きの作品に仕上がっています。主役コンセプシオンを歌うステファニー・ドゥストラックはバロックオペラを中心に活躍しているメゾ・ソプラノ。彼女を交えた全ての登場人物の確かな歌唱力に支えられたユニークな表現は必聴です。ドゥストラックの「シェヘラザード」もニュアンスに富む美しい歌唱です。
SWR-19017CD
NX-B05
Polska〜ポーランドの歌
シマノフスキ:6つのクルピエ地方の歌
ペンデレツキ:来たり給え、創造主なる聖霊よ
ローマン・ハウベンシュ卜ック=ラマティ(1919-1994):マドリガル
ペンデレツキ:天使への賛美歌
グレツキ:5つのクルピエ地方の歌Op.75
ルトスワフスキ:戦士の主題による10のポーランド民謡(抜粋)〈第1番:クラクフのそばの黒い野原/第7番:ジャック、どこから来たの?/第6番:私はカンボクの茂みを破壊してしまった〉
中曽和歌子(S)
ヴィープケ・ヴィグハルト(A)
キルストン・ドローペ(S)
アレクサンドル・ユデンコフ(T)
ザビーネ・チンチェル(A)
ユディ卜・ヒルガー(A)
シュトゥットガルト南西放送声楽アンサンブル
マーカス・クリード(指)

録音:2015年6月16-19日、2015年6月24.25日シュトゥットガルトSWR放送
スタジオ
マーカス・クリードによる音楽で巡る旅の最新巻は激動の歴史を辿ったポーランドの合唱作品集。ポーランドは10世紀に国 家として認知され領土を拡大するも、18世紀になって4度に渡り国土を隣国によって分割され、一旦は消滅します。第1次 世界大戦後、1918年に独立しましたが、第二次世界大戦時に再びナチスとソビエトによって分割。1952年に人民共和国と して国家主権を復活、1989年の民主化によって共和国となり、ようやく今の形になりました。そんなポーランド、芸術面で は非常に多くの実りをもたらしています。1956年に初めて開催された「ワルシャワの秋」音楽祭で、初めてこの国の音楽に 触れた聴衆は、その驚異的な可能性に驚きを隠せませんでした。このアルバムでは、近現代ポーランドを代表する作曲家たち の合唱作品を聞く事ができます。
SWR-19018CD(2CD)
NX-B02
オリジナルSWRテープ・リマスター1948-1949〜ジネット・ヌヴー
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61*
ジネット・ヌヴー(Vn)
ロジェ・デゾルミエール(指)フランス国立放送O
ハンス・ロスバウト(指)バーデン・バーデン南西ドイツRSO*

録音:1948年4月25日バーデン・バーデンクアハウス、1949年9月25日バーデン・バーデンクアハウス*
フランスの女性ヴァイオリニスト、ジネット・ヌヴー(1919-1949)。フリッツ・クライスラー、ジャック・ティボーと並ぶ 才能の持ち主で、将来を嘱望されていましたが、30歳を目前に飛行事故で非業の死を遂げます。彼女は音楽一家に生まれ、 7歳でブルッフの協奏曲第1番を演奏しパリ音楽院に入学、11歳で首席卒業と、幼い頃から抜群の才能を発揮しました。そ して1931年、ウィーンのコンクールに参加した際、カール・フレッシュの目に留まり、13歳でベルリンに留学。4年間に 渡り師の教えを受け、1935年にはヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで第1位を獲得します(この時の第2位 はオイス卜ラフでした)。その後、第二次世界大戦の間は活動を中断するも、ヨーロッパ全土のみならず、南北アメリ力、オ ーストラリアまで演奏旅行を行い、1949年にはイギリスのエディンバラ国際フェスティバルに出演するなど、洋々たる未来 が開けていたのです。しかしその年の10月27日、彼女の乗ったエールフランス機はサンミゲル島の山中に墜落、以降彼女 のライヴ演奏を聞く事は永遠に不可能となってしまいました。このブラームスとベートーヴェンは早すぎる晩年の演奏です が、そんな悲劇は微塵も感じさせない力強さに溢れたものです。ジャケットにはこれまでに発表されたことのない若きヌヴー の秘蔵写真と、彼女が師カール・フレッシュに宛てて書いた手書きのメモがデザインされています。
SWR-19019CD-B02
オリジナルSWRテープ・リマスター1961-1970〜サルヴァトーレ・アッカルド
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番*
カプリースイ短調Op.1-24
「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による変奏曲Op.9#
ヴァイオリン協奏曲第2番「ラ・カンパネッラ」
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)
マリア・ベルクマン(P)
バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送SO
エルネスト・ブール(指)

録音:1968年5月6.7日*、1970年4月10日、1961年12月14日# バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオ(スタジオ・レコーディング)
イタリアの名ヴァイオリニスト、サルヴァトーレ・アッカルド(1941-)の1960年代から1970年代の録音を細心のリマスタリングで復刻した1枚。もともと神童として名を馳せたアッカルドは13歳で最初の演奏会を開き、その後、数々の国際コンクールで賞を獲得。1958年の「パガニーニ国際コンクール」を17歳で制覇したことにより「パガニーニの再来」との賛辞を受けたことでも知られています。パガニーニはアッカルドにとって大切なレパートリーであり、1970年代の半ばにはシャルル・デュトワの指揮で6曲の協奏曲を録音。こちらも名演奏として知られています。当盤は、エルネスト・ブールとの共演による1960年代から70年にかけてのスタジオ録音で、アッカルドの明確なアプローチと確かな技巧に支えられた、輝かしい音色を聞く事ができます。
SWR-19020CD-B05
バレエ・リュス・シリーズ第10集
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」*
バレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」
バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツRSO
ゾルターン・ペシュコ(指)*
ジェラール・コルステン(指)

録音:2001年7月6-10日*、2012年6月12-13日 フライブルクコン
ディアギレフとバレエ・リュスの歴史を辿る10巻で構成されたシリーズの最終巻は、ストラヴィンスキー(1882-1971)の 名作「火の鳥」と「ミューズを率いるアポロ」の2作品を収録。振付師ジョン・ノイマイヤーの発案で始められたこのシリ ーズは、19世紀のバレエに革新をもたらしたディアギレフの尽力と、彼をとりまく作曲家、画家、デザイナー、振付師の功 績を辿るもので、ストラヴィンスキーの「春の祭典」をはじめ、ドビュッシー、ラヴェル、そのほか珍しい作品まで、バレエ・ リュスに係る作品をくまなく網羅しています。今作のペシュコ、コルステンをはじめ、ギーレン、若杉など多彩な指揮者によ る素晴らしい演奏はもちろんのこと、資料としても価値のあるシリーズです。
SWR-19021CD
NX-B05
R・シュトラウス:交響詩集第5集
家庭交響曲Op.53
メタモルフォーゼン*
南西ドイツRSO
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)

録音:2014年9月9-11日、2015年3月6日*
現在、世界中で注目されている指揮者グザヴィエ・ロト。 SWRレーベルで進行している「リヒャルト・シュトラウス作品集」の完結編となる第5集は、シュトラウスの私的エピソードが描かれている と言われる「家庭交響曲」と、晩年の傑作「メタモルフォーゼン」の組み合わせです。 日常的な題材を扱っているにも拘わらず、大編成のオーケストラを必要とする上、演奏の難易度が高く、流行の走りでもあるサクソフォ ンを使用するなど、指揮者としても腕の見せ所が多い「家庭交響曲」と、小編成アンサンブルの純度の高い響きを用いて、戦争の悲し みと苦痛を表現する「メタモルフォーゼン」。どちらもシリーズを締めくくるにふさわしい作品です。ロトは「メタモルフォーゼン」について、 2016年に東京都SOと演奏した際、「人の琴線に触れる音楽である」と語るなど、この曲に愛着を抱いており、南西ドイツ放送 SOとも、共感に満ちた演奏を聴かせます。


SWR-19022CD(5CD)
NX-D09
ミヒャエル・ギーレン・エディション第3集〜ブラームス:交響曲全集・管弦楽作品・協奏曲集

■CD1
1.悲劇的序曲ニ短調Op.81
交響曲第1番ハ短調Op.68*

■CD2
交響曲第2番ニ長調Op.73
ハイドンの主題による変奏曲Op.56a*

■CD3
交響曲第3番ヘ長調Op.90
交響曲第4番ホ短調Op.98*

■CD4
ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15【初出音源】
運命の歌Op.54【初出音源】*

■CD5
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102
ピアノ四重奏曲第1番卜短調Op.25(A.シェーンベルクによる管弦楽編)*
全て、ミヒャエル・ギーレン(指)

■CD1
バーデン・バーデン南西ドイツRSO
録音:バーデン・バーデンハンス・ロストバウト・スタジオスタジオ録音
1995年12月14日
1995年5月17日*
■CD2
バーデン・バーデン南西ドイツRSO
録音:2005年5月25-31日フライブルク・コンツェル卜ハウススタジオ録音
1996年1月16日バーデン・バーデンハンス・ロスバウ卜・スタジオスタジオ録
音*
■CD3
バーデン・バーデン南西ドイツRSO
録音バーデン・バーデンハンス・ロスバウ卜・スタジオスタジオ録音
1993年5月3.4日
1989年4月28日-5月3日*
■CD4
ゲルハル卜・オピッツ(P)
ケルン放送cho
バーデン・バーデン南西ドイツRSO
録音:1991年5月2日バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオスタジオ録音:2005年12月7.8日フライブルク・コンツェル卜ハウススタジオ録音*
■CD5
マーク・キャプラン(Vn)
ダヴィド・ゲリンガス(Vc)
バーデン・バーデン南西ドイツRSO
録音:バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオスタジオ録音
1989年5月3日、1991年4月3日*
ヒャエル・ギーレン・エディション第3集はブラームスの交響曲全集と管弦楽作品、 協奏曲集。この中には、2曲の初出となる1991年録音の「ピアノ協奏曲第1番」(ピ アノはゲルハル卜・オピッツ)と、2005年録音の「運命の歌」を含んでいます。既に 高い評価を受けている4曲の交響曲は、1989年から2005年までと録音年代は広範 囲に渡っていますが、その解釈は常に変わることなく、理想的な重厚さと渋さを備え た、すみずみまで見通しの良い演奏です。シェーンベルクが管弦楽用に編曲したピア ノ四重奏曲は、アンサンブルの精緻さを壊すことなく管弦楽へと置き換えたもので、 ギーレンならではの妥協のない鋭い響きが楽しめます。2曲の協奏曲もソリス卜の選 定から文句ないもので、ドイツ音楽の権威オピッツの演奏する、まるでピアノもオー ケス卜ラの一部になったかのようなピアノ協奏曲、オーケストラと対話をしながらも、 緊密な楽器同士のやりとりが見事なキャプランとゲリンガスの二重協奏曲。そしてこ ちらも初出となる「運命の歌」での厳粛ながらも、バランスの取れた清冽なアンサン プル。ギーレンとバーデン・バーデン南西ドイツRSOの強い信頼関係から生 まれた極上のブラームスです。
SWR-19023CD(6CD)
NX-E01
ミヒャエル・ギーレン・エディション第5集 1967-2014

【CD1】バルトーク:作品集
バレエ音楽「木製の王子」組曲 Op.13 Sz60
管弦楽のための協奏曲*

【CD2】バルトーク:作品集
4つの管弦楽曲 Op.12 Sz51
ヴァイオリン協奏曲 第1番 Op.Posth Sz36*
弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽#

【CD3】バルトーク:作品集
管弦楽のための舞踊組曲 Sz77(初出音源)
ピアノ協奏曲 第2番 Sz95*(初出音源)
バレエ音楽「中国の不思議な役人」Op.19 Sz73#(初出音源)

【CD4】ストラヴィンスキー:作品集
三楽章の交響曲
交響曲 ハ調*
詩篇交響曲#

【CD5】ストラヴィンスキー:作品集
カンタータ「星の王」*(初CD化)
カンティクム・サクルム「聖マルコの名をたたえる聖歌」**
バレエ音楽「アゴン」-12人のダンサーのための#
レクイエム・カンティクルズ##
「Variations」についてのミヒャエル・ギーレンの語り+
Variations(アルドゥス・フクスレイの思い出に)-管弦楽のための++(初出音源)

【CD6】ストラヴィンスキー:作品集
バレエ音楽「プルチネッラ」*(初出音源)
バレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」#(初出音源)
ロシア風スケルツォ(管弦楽版)
全て、ミヒャエル・ギーレン(指)
【CD1】
南西ドイツRSO バーデン=バーデン・フライブルク
録音:2006年1月30.31日 Freiburg Konzerthaus スタジオ録音
2005年12月8-14日 Freiburg Konzerthaus スタジオ録音*
【CD2】
クリスティアン・オスターターク(Vn)
南西ドイツRSO バーデン=バーデン・フライブルク
録音:2003年3月25日 Freiburg Konzerthaus スタジオ録音
2003年12月5日 Freiburg Konzerthaus スタジオ録音*
2004年5月27.28日 Freiburg Konzerthaus スタジオ録音#
【CD3】
ロベルト・レオナルディ(P)
フライブルク・アントン・ウェーベルンcho
ザールブリュッケンRSO
南西ドイツRSO バーデン=バーデン・フライブルク#
録音:1967年10月25日 Saarbrucken スタジオ録音
1973年1月18日.1月24日 Saarbrucken スタジオ録音*
2007年11月17日 Freiburg Konzerthaus ライヴ収録#
【CD4】
WDRケルン放送cho
南西ドイツRSO バーデン=バーデン・フライブルク
録音:2003年3月25.26日 Freiburg Konzerthaus スタジオ録音
2006年5月2-4日 Freiburg Konzerthaus スタジオ録音*
2005年12月7-8日 Freiburg Konzerthaus スタジオ録音#
【CD5】
SWRシュトゥットガルト・ヴォーカル・アンサンブル
シュトゥットガルトRSO*
クリスティアン・エルスナー(T)
ルドルフ・ローゼン(Br)
ステラ・ドゥフェクシス(Ms)
南西ドイツRSO バーデン=バーデン・フライブルク・・・2-36
録音:1971年4月23日Stuttgart SDR Funkstudio ライヴ収録*
2007年6月14-16日 Freiburg Konzerthaus スタジオ録音**
2004年2月26-28日 Freiburg Konzerthaus スタジオ録音#
2007年6月14-16日 Freiburg Konzerthaus スタジオ録音##
2014年1月24日 Konzert Koblenz Rhein-Main-Halle+
2014年1月27日 Freiburg Konzerthaus スタジオ録音++
【CD6】
エッダ・モーザー(S)
ヴェルナー・ホルヴェーク(T)
バリー・マクダニエル(Bs)
シュトゥットガルトRSO
南西ドイツRSO バーデン=バーデン・フライブルク#
録音:1973年2月12日 Stuttgart Liederhalle ライヴ
1973年7月24日 Stuttgart SDR Funkhaus スタジオ録音*
1998年4月17日 Freiburg Konzerthaus スタジオ録音#
2017年に生誕90年を迎えるドレスデン生まれの指揮者、ミヒャエル・ギーレンの集大成BOXの第5弾は、バルトークとス トラヴィンスキーの作品集。ギーレン自身が賞賛し、頻繁に演奏していた2人の作曲家の作品は、これまでリリースされた 古典派、ロマン派の作品よりも思い入れの強い演奏となっています。 このBOXには、2000年代に演奏された4枚のCDの音源が中心に収録されていますが、CD3のバルトーク作品(1960 年代、70年代の録音)や、ストラヴィンスキーの「ミューズを率いるアポロ」などいくつかの作品は初出音源。また珍しい 「星の王」の初CD化など、ファンにとっても嬉しいBOXです。 また2014年の「Variations」の語りと演奏は、ギーレンと南西ドイツRSOの(今のところ)最後の録音であり、 今回のBOXで初めて聴くことができるようになりました。
SWR-19025CD-B02
オリジナルSWRテープ・リマスター1958-1959〜アニー・フィッシャー
モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K482
シューマン:ピアノ協奏曲*
アニー・フィッシャー(P)
シュトゥットガルト放送SO
ハンス・ミュラー=クライ(指)
バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツRSO
ハンス・ロスバウト(指)*

録音:1958年2月7日シュトゥトガルトヴィラ・ベルク、1959年2月25日*バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオ
ハンガリーのピアニスト、アニー・フィッシャー(1914-1995)の1950年代終わりに収録された2曲のピアノ協奏曲。アニー・フィッシャーは1980年代以降に日本にも度々来日し、数多くのファンを獲得した人です。演奏について妥協を許さなかった彼女は、スタジオ録音に批判的でしたが、モーツァルトの協奏曲を含むEMIへの一連の録音は、現在でも「モーツァルト演奏の基準」とみなされるほどに、その演奏は高く評価されています。彼女の商業的録音は、いずれも1968年に夫アラダール・トートが死去するまでの、1950年代から1960年代のものですが、幸いなことにいくつかのライヴ録音が保存されています。このロスバウトとの演奏もそんな中の一つで、端正なモーツァルトと美しいシューマンは、彼女の魅惑的な姿を存分に伝えています。
SWR-19026CDNX-B02
フリッツ・ヴンダーリヒ〜祝祭アリア集
1-6.J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオBWV248(抜粋)<第2番:その時代
のことであった/第6番:マリアは初の子を生み/第11番:その地方で羊飼いたち/第15番:羊飼いたちよ、喜んで急げ/第30番:彼らは急いで行き/第34番:その言葉を聞いた羊飼いたちは>

7-16.ヘンデル:メサイアHWV56(抜粋)<第2番:慰めよ、慰めよ、わが民を/第3番:全ての谷は身を起こし/第27番:彼を見る人は皆/第29番:あざけりに心を打ち砕かれ/第30番:そして目を留めよ/第31番:民がそむいたゆえに/第32番:しかしあなたは彼の魂を墓に残すことはなく/第42番:天を王座とする人は笑い/第43番:主は言う、お前は鉄の杖で彼らを打ち/第50番:死よ、お前の勝利はどこにあるのか>

17.ブクステフーデ(1637-1707):カンタータ「目を覚ませと呼ぶ声聞こえ」

18-19.シュッツ(1585-1672):2つのクリスマス・モテット<全ての叡智を超えてSWV76/この御恵みの偉大なる奥義に対しSWV77>

20-23.テレマン(1681-1767):カンタータ「なぜあなたはそのようなふりをする?」TWV1:1502
全て、フリッツ・ヴンダーリヒ(T)

1-6.シュトゥットガルトRSO/シュトゥットガルト賛歌少年cho/アウグスト・ランゲンベック(指)

7-16.マルガレーテ・ベンス(A)/シュトゥットガルトRSO/シュトゥットガルト・フィルハーモニーcho/ハインツ・メンデ(指)

17.ハンネ・ミュンヒ(A)/ヘルマン・ヴェルダーマン(B)/ホルスト・ノイマン(vn)/ベルタ・クリム(vn)/アルフレート・ゲマインハルト(vc)/フリードリヒ・エンゲルト(cb)/マンフレード・フーグ(cemb)

18-19.マルゴット・ギヨーム(S)/ハンネ・ミュンヒ(A)/ヘルマン・ヴェルダーマン(B)/ホルスト・ノイマン(vn)/ヴァルター・ヘンシェル(va)/カール=ゲオルク・メントルップ(va)/アルフレート・ゲマインハルト(vc)/フリードリヒ・エンゲルト(cb)

20-23.フリッツ・フィッシャー(ob)/ヴォルフガンク・マイヤー(vc)/ヘルマン・ヴェルダーマン(cemb)

録音:1955年12月18日シュトゥットガルトマルクス教会…1-6,1959年3月21日シュトゥットガルトリーダーハレ…7-16,1956年12月5日シュトゥットガルトヴィラ・ベルク…17-19,1958年1月13日ウンタートュルクハイムクローネ…20-23
ドイツの伝説的テノール歌手、フリッツ・ヴンダーリヒ(1930-1966)。もともとはパン屋で働いていたという彼の美声を周 囲の人たちが見い出したことで声楽の道に入った彼、1954年に「魔笛」のタミーノでデビューしてからはすぐに頭角を顕し、 翌年のシュトゥットガルト歌劇場での同役で一躍世界的スターになりました。彼はオペラ歌手としても優れていましたが、何 よりドイツ・リートでの細やかなニュアンスが愛され、シューベルトやベートーヴェン歌手としてその将来が期待されていた 矢先、1966年、36歳の誕生日の直前に不慮の事故で敢えなくこの世を去ってしまいます。この一連の録音は、20歳代のヴ ンダーリヒの瑞々しくも官能的な声が収録されています。彼のレパートリーとしては珍しい作品であり、ファンにとっても嬉 しい1枚です。このアルバムは、全10巻からなる「ヴンダーリヒ・シリーズ」の第1集となります。
SWR-19027CD
NX-B05
フランスのピアノ協奏曲集
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲
タイユフェール:ピアノと管弦楽のためのバラード(1920-1922)
ナディア・ブーランジェ:ピアノと管弦楽のための幻想曲(1912)
フランセ:ピアノ協奏曲(1936)
フローリアン・ウーリヒ(P)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送PO
パブロ・ゴンザレス(指)

録音:2015年11月9-14日
ドイツの中堅ピアニスト、フローリアン・ウーリヒが演奏するフランス近現代のピアノとオーケストラのための作品集。これは、2011年から 2012年にかけて録音された「フランスのピアノ協奏曲集」(93.302)の続編ともいえる選曲であり、ブーランジェの「幻想曲」など、前 作よりも更に珍しい作品が含まれています。フランセの協奏曲は全曲が20分に満たないコンパクトな作品ですが、ピアノが目まぐるしく 動き回る楽しい第1楽章、穏やかな第2楽章、コケティッシュな第3楽章、活発な第4楽章と、メリハリのある楽しい構成でできていま す。「6人組」ただ一人の女性メンバー、タイユフェールのバラードも珍しい作品。美しいピアノのアルペッジョで始まる神秘的な曲です。 教育者として名高いナディア・ブーランジェは、活動の初期には作曲も手掛けていましたが、妹リリの才能に勝てないと悟ったとして、 1918年にリリが早世した後は、一切作曲をしませんでした。この幻想曲は彼女の残された僅かな作品の一つです。ウーリヒの演奏 は、きらめくような音色が特徴的。フランス音楽が持つ微妙なニュアンスも余すことなく表現されています。


SWR-19028CD
(9CD)
NX-F03
ミヒャエル・ギーレン・エディション第4集

■CD1
1.メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」序曲Op.21・・・初出音源
2.スメタナ:「売られた花嫁」序曲・・・初出音源
3.リスト:メフィスト・ワルツ第1番・・・初出音源
4.ワーグナー:「ローエングリン」第1幕前奏曲
5.ワーグナー:「ローエングリン」第3幕前奏曲
6.ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲
7.ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」・・・初出音源
8.ウェーバー:「魔弾の射手」序曲・・・初出音源
9.J・シュトラウス:皇帝円舞曲・・・初出音源

■CD2
シューマン:ゲーテのファウストからの情景・・・初CD化

■CD3
シューマン:ゲーテのファウストからの情景(続き)
「マンフレッド」‐序曲・・・初出音源#
「メッシーナの花嫁」‐序曲・・・初出音源##
交響曲第1番「春」(マーラー編)・・・初出音源*

■CD4
ウェーバー:ピアノ協奏曲第2番・・・初出音源
ベルリオーズ:幻想交響曲*

■CD5
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲
 交響曲第7番・・・初出音源*

■CD6
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調・・・初出音源
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」*

■CD7
チャイコフスキー:交響曲第4番・・・初出音源
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」第1幕前奏曲*
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」第3幕「イゾルデの愛の死」*

■CD8
ベルリオーズ:レクイエム・・・初CD化

■CD9
ラフマニノフ:交響詩「死の島」
スーク:交響詩「夏物語」*
全て、ミヒャエル・ギーレン(指)
■CD1
ザールブリュッケンRSO・・・1.2
南西ドイツRSO・・・3-9
録音:1968年5月3日スタジオ録音・・・1
1968年10月11日スタジオ録音・・・2
2007年6月5日スタジオ録音・・・3
1992年8月19日スタジオ録音・・・4.5
1990年9月5日スタジオ録音・・・6
1996年12月13日スタジオ録音・・・7
1990年6月15日ライヴ録音・・・8.9
■CD2
ファウスト・・・ギュンター・ライヒ(Br)
グレートヒェン/第1ソプラノ・・・ユディト・ベックマン(S)
メフィスト/悪霊・・・ローベルト・ホル(Bs)
マルテ/罪深き女/栄光の聖母/エジプトのマリア・・・マルギット・ノイバウアー(A)
アリエル/法悦の神父・・・アンソニー・ロルフ=ジョンソン(T)
憂い・・・ドリス・ゾッフェル(Ms)
懺悔する女/罪深き女/第2ソプラノ・・・白井光子(S)
瞑想の神父・・・ヘルムート・ベルガー=トゥーナ(Bs)
天使の神父/マリアヌス博士・・・吉江忠男(Br)
欠乏/サマリアの女/合唱ソロ・・・ブリギッテ・メスターラー(A)他、
テルツ少年cho、北ドイツ放送cho、SWRヴォーカルアンサンブル、シュトゥットガルトRSO、南西ドイツRSO*
録音:1980年1月31日-2月1日ライヴ録音・・・CD2、CD3(ファウスト)、2002年3月17-24日・・CD3#、2010年2月2日ライヴ録音・・・CD3##、2014年1月26日ライヴ録音・・・CD3*
■CD4
ルートヴィヒ・ホフマン(P)、南西ドイツRSO
録音:1973年6月19日スタジオ録音
1995年12月20日ライヴ録音*
■CD5
ヨゼフ・スーク(Vn)、シュトゥットガルトRSO、南西ドイツRSO*
録音:1970年1月9日ライヴ録音、2011年3月23日-30日ライヴ録音*
■CD6
ハインリヒ・シフ(Vc)、南西ドイツRSO
録音:1992年3月15日、1993年3月10日スタジオ録音*
■CD7
南西ドイツRSO
録音:2009年1月24日.31日ライヴ録音、1989年9月1日スタジオ録音*
■CD8
デイヴィッド・ランダル(T)、ケルン放送cho、SWRヴォーカルアンサンブル
ヴュルテンブルク州立場choのメンバー、シュトゥットガルトRSO
録音:1979年3月29日ライヴ録音
■CD9
南西ドイツRSO
録音:1993年8月19日スタジオ録音、1993年2月4日スタジオ録音*
全9枚からなるこのBOXは、全てロマン派の作品で占められています。 初出音源は15曲、他にも初CD化の作品も含まれるなど、これまで耳にしたことのないギーレンの演奏を聴くことができます。 BOXの内容は、1968年から2011年までの録音が収録されており、その中にはマーラーが編曲したシューマンの交響曲を始め、 シューマンの大作「ゲーテのファウストからの情景」、ベルリオーズの「レクイエム」などの声楽を伴う大規模な作品や、 ハインリヒ・シフ、ヨゼフ・スーク、ルートヴィヒ・ホフマンら世界的名手たちを迎えた協奏曲が目白押し。 珍しいところでは、ミネソタ音楽祭でのJ.シュトラウス2世の「皇帝円舞曲」といった、少し肩の力を抜いた感のあるギーレンの演奏にも注目です。
SWR-19029CD(2CD)
NX-B05
フリッツ・ヴンダーリッヒ〜1950年代のヒット曲集
CD1.
1.アンダース:Wenn der Mund schweigt 口は沈黙して
2.ハーゼンプフルク:Von Liebe und von Gluck 愛と幸福の
3.クローメ:Sonne uber Capri カプリ島の太陽
4.マイゼル:Schon ist jeder Tag, Marie Luise すでに毎日、マリー・ル
イーズ
5.グローテ:Mon Bijou モン・ビジュー
6.エンゲルハルト:Gondel, gleite du hinaus ゴンドラは、あなたとともに
空を翔る
7.ベルナー:Carissima mia カリッシマ・ミア
8.伝承曲:Tiritomba トリトンバ
9.グローテ:Serenade der Nacht 夜のセレナード
10.カスパー:Bella Maria 美しきマリア
11.マイヤー:O cara Marie オー・カーラ・マリー
12.マイ:Der Duft, der eine schone Frau begleitet 美しい女性に
伴う香り
13.アンダース:Nacht uberm See 湖の夜
14.インツェディ:Gluckswalzer 幸せのワルツ
15.カイザー:Veilchen, Lien Fruhling und du すみれ、先取りの春と
あなた
16.ロイトヴィラー:Florentiner Mai フローレンテイナー・マイ
17.ビクシオ:Sprich zu mir von der Liebe, Mariu 愛を私に語って、
マリウ
18.マッテス:Melodia con passione 情熱のメロディ
CD2.
1.ララ:Granada グラナダ
2.アンダース:Wolken gehen am Himmel 空にたなびく雲
3.コワルスキ:Singende Gitarre 歌うギター
4.モルトカウ:Niemals lass ich dich allein 私はただひとりあなただけ
5.ロイトヴィラー:Es gibt eine Zeit 時があり
6.メーリンク:Ich lebe fur dich 私はあなたのために生きる
7.インツェディ:Das Lied der Liebe sing ich dir allein 私はただ一人、あなたに愛の歌を歌う
8.カットニッヒ:Man sagt sich du ある人があなたに語ります
9.ブッシュ:Viele schone Tage 多くの素敵な日
10.ハンソン:Mutterlied 母の歌
11.ベルシェル:Lass mich niemals mehr allein ただひとり、私を離さないで
12.グローテ:Kleine Melodie 小さなメロディ
13.イェーガー:Madele メードル
14.ロイトヴィラー:Narzissen aus Montreux モントルーの水仙
15.クローメ:Ich glaub' nie mehr an eine Frau 私は女性を決して信じない
16.コールマン:Walzer der Liebe 愛のワルツ
17.カット:Wenn mein Herz Heimweh hat 私の心はホームシック
18.モルトカウ:Geh' nicht for 行かないで
19.マッテス:Deine Liebe ist mein ganzes Leben あなたの愛は私の人生
20.ヒラー:Du sollst nicht traurig sein あなたは悲しくなんかない
21.ポンセ:Estrellita エストレリータ
フリッツ・ヴンダーリヒ(T・Tp・・・CD1:5.7.12.13、CD2:4.11)
SWF放送O・・・CD1:1.8.17.、CD2:1-2.20-21
南西ドイツ小O・・・CD1:2-7.9-16.18、CD2:3-19
エマリヒ・スモッラ(指)・・・CD1:1.5.8.17、CD2:1-2.20-21
ウィリー・シュテッヒ(指)・・・CD1:2-4.6-7.9-16.18、CD2:3-18
ウィリー・マッテス(指)・・・CD2:19

録音:1953年-1965年
ガブリエーレ・シュタルケ ドイツの伝説的テノール歌手フリッツ・ヴンダーリヒ。35歳という短い生涯でしたが、残された録音からは彼がいかに素晴らしい歌手で あったかが、ひしひしと伝わってきます。この2枚組には「1950年代のヒット曲」が収録されており「知られざるヴンダーリヒ」を存分に楽し むことができます。現在も多くのクラシックの歌手たちがオペラの舞台だけでなく、テレビにも出演し、ポピュラーのヒットナンバーを歌い人 気を博していますが、この時代もそれは変わることなく、とりわけテノール歌手たちは、甘い声を生かして、ラヴ・ナンバーを滔々と歌い上 げていました。ヴンダーリヒもその例に漏れず、「グラナダ」や「トリトンバ」などを熱く甘く歌い上げています。ブックレットには彼の娘である バルバラが提供した珍しい写真やエピソードを掲載。 また、曲によっては、彼自身がトランペットを吹き、曲に強烈なアクセントを与えていたりと実に興味深い演奏が楽しめる2枚組です。 このアルバムの復刻にあたっては、入念なリマスタリングが施されており、ブックレット(ドイツ語・英語のみ)には、その経緯が使用機材 の写真も交え、詳細に記されています。まさに「古き宝物を丁寧に磨く」かのようなエンジニアたちの良い仕事も味わってください。
SWR-19031CD
NX-B05
フィンランドの合唱曲集
シベリウス:組曲「恋する人(ラカスタヴァ)」 Op.14 JS160b
サーリアホ(1952-):夜、別れ
タルヴィティエ(1970-):月の手紙
ラウタヴァーラ:聖処女マリアの雅歌
リンコラ(1955-):歌の魂よ
ラウタヴァーラ:われらの時代の歌
 オルフェウスの歌
シベリウス:フィンランディア Op.26(混声合唱版)
インガ・シェーファー(A)
ベルンハルト・ハルトマン(Br)
中曽和歌子
ヴィープケ・ヴィクハルト(A)
リュディガー・リン(T)
ミハイル・ニキフォロフ(Bs)
エヴァ=マリア・シャッペ(S)
バルバラ・ファン・デン・ボーム(S)
ジュディス・ヒルガー(A)
ユリウス・プファイファー(T)
ヨハネス・カレシュケ(T)
フランク・ボザート(T)
フィリップ・ニーデルベルガー(Bs)
トルステン・ミュラー(Bs)
アレクサンドル・ユデンコフ(T)
ミハイル・シャシコフ(Bs)
シュトゥットガルト南西放送声楽アンサンブル
マーカス・クリード(指)

録音:2016年7月7日
マーカス・クリードによる「世界の合唱曲シリーズ」最新作はフィンランドの作品集です。北欧は合唱が盛んであり、素晴らしい作品の 宝庫とも言える地域です。数多い作品の中からクリードが選んだのは、シベリウス、サーリアホ、ラウタヴァーラ、タルヴィティエ、リンコラと いった20世紀の作品で、どれも精緻で複雑なハーモニーによって描かれた音の織物のような美しさを持っています。調性を持つシベリ ウス、ソプラノのソロが特徴的なサーリアホ、民謡風なテイストが組み込まれたタルヴィティエ、神秘的なラウタヴァーラ、ポップス的な要 素が強い(楽しい)リンコラと続き、様々なテイストの曲を楽しんだあと、最後はおなじみの「フィンランド賛歌」で締めくくられます。
SWR-19032CD
NX-B05
フリッツ・ヴンダーリヒ:ロマンティック・アリア集
(1)ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」〜第2幕「Horch,die Lerche singt im hain」聞いて、木立でヒバリが歌ってる
(2)ロルツィング:歌劇「刀鍛冶」〜第1幕「Man wird ja nur einmal geboren」その男は確かに一度生まれた
(3)歌劇「刀鍛冶」〜第2幕「War einst ein junger Spring insfeld」かつては若く陽気だった
(4)歌劇「ウンディーネ」〜第1幕:「Ich ritt zum grosen Waffenspiele」私は大きな銃の大会に出場する
(5)歌劇「ウンディーネ」〜第3幕:「Vater, Mutter, Schwestern, Bruder」父さん、母さん、姉妹、兄弟
(6)コルネリウス(1824〜1874):歌劇「バグダッドの理髪師」〜第5幕:「Mein Sohn, sei Allahs Friede hier auf Erden」
わが息子よ、地上にアラーの平安あれ
(7)ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロス」〜第1幕:「Der Welt entsag ich〜Nie werd ich den Tag vergessen〜Gott, du hast in unsere Seelen」
(8)歌劇「リゴレット」〜第3幕:「La donna e mobile」女心の歌
(9)スメタナ:歌劇「売られた花嫁」〜第2幕:「Komm, mein Sohnchen, auf ein Wort」おいでわが息子、話してください
(10)ヴィルヘルム・キーンツル(1857〜1941):.歌劇「クーライゲン」〜第1幕:「Lug, Dursel, lug 〜 Zu Strasburg auf der Schanz」
(11)プッチーニ:歌劇「トスカ」〜第3幕「Und es blitzen die Sterne」星も光りぬ
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
アルフォンス・リシュナー(指)…1.2.3.5.9.10.
エンメリッヒ・スモラ(指)…4.8.11.
ハンス・ミューラー=クライ(指)…6.7.
シュトゥットガルト放送SO-…1.2.3.5.6.7.9.10.
南西ドイツ放送O…4.8.11.

録音:(1)959年12月11日
(2)1957年6月18日
(3)1957年6月18日
(4)1957年3月28日
(5)1957年6月18日
(6)1957年7月10日
(7)1959年1月27日
(8)1965年11月8日
(9)1959年12月11日
(10).1959年3月13日
(11)1965年11月8日
伝説的名歌手ヴンダーリヒが歌うロマンティック・アリア集。プッチーニ、ヴェルディの良く知られたアリアから、ロルツィング、キーンツルな どのほとんど耳にする機会のない珍しい作品まで、多彩なレパートリーが収録されています。今回の発売にあたり、SWR-のエンジニ アが丁寧なリマスタリングを施すことで、ブンダーリヒの美しい声に一層の輝きが加わっています。 SWR-所蔵のオリジナル音源からのデジタル・リマスター。
SWR-19033CD
NX-B05
ラヴェル:歌劇「子供と魔法」
バレエ音楽「マ・メール・ロワ」*
子供・・・カミーユ・プール(S)
母親/中国の茶碗/トンボ・・・マリー・カラル(Ms)
安楽椅子/羊飼いの娘/猫/リス・・・ジュリー・パスチュロー(メゾ・ソプラノ9
火/王女/ナイチンゲール・・・アニック・マシス(S)
羊飼い/コウモリ/フクロウ・・・マリ・ド・ヴィユトレイ(S)
ソファー/木・・・ポール・ゲイ(Bs)
大時計/黒猫・・・マルク・バラール(Br)
ティー・ポット/小さい老人/蛙・・・フランソワ・ピオリーノ(T)
シュトゥットガルトRSO
ステファヌ・ドゥネーヴ(指)
録音
2015年12月14-15日、2013年9月19.20日*
2017年、ブリュッセルPOを率いての来日が期待されている指揮者ドゥネーヴ。 シュトゥットガルトRSOとは2011年から首席指揮者として良い関係を築いており、一連のラヴェル作品でも「ド イツのオーケストラから見事にフランスの響きを引き出した演奏」と高い評価を受けています。これまで4枚に渡って管弦楽 作品集をリリースしてきましたが、そのシリーズの最後を飾るのは歌劇「子供と魔法」。フランスの若手歌手たちが代わる代 わる別のキャラクターに扮し、伸びやかで楽しい演奏を繰り広げています。同時収録の「マ・メール・ロワ」は幻想的で美し い響きに満ちています。
SWR-19034CD
NX-B05
ミトロファン・ベリャーエフ(ベライエフ)の金曜日コンサートから弦楽四重奏のための作品集(1989年出版)
グラズノフ:前奏曲,アダージョとフーガ
ニコライ・アルチボウチェフ(1858-1937):セレナード イ長調
ニコライ・ソコロフ/グラズノフ/リャードフ:ポルカ ニ長調
ヤーセプス・ヴィートリス(1863-1948):メヌエット ロ長調
ソコロフ:カノン ニ長調
マクシミリアン・ドステン=ザッケン(1876-1900):子守歌 ロ短調
リャードフ:マズルカ ニ長調
ブルーメンフェルト(1863-1931):サラバンド ト長調
ソコロフ:スケルツォ ニ長調
リムスキー=コルサコフ:アレグロ ロ長調
リャードフ:サラバンド ト短調
ボロディン:スケルツォ ニ長調
リャードフ:フーガ ニ短調
ソコロフ:マズルカ イ短調
グラズノフ:クーラント ト長調
コピロフ(1854-1911):ポルカ ハ長調
シマノフスキSQ
【メンバー】
グジェゴシュ・コトフ(Vn)
アガタ・シムチェフスカ(Vn)
ウラディーミル・ミキャトゥカ(Va)
マルチン・シェニヤフスキ(Vc)

録音:2015年12月7-9日
19世紀ロシア帝国で、芸術家たちのパトロンとして活躍した豪商ミトロファン・ベリャーエフ。材木商の父親の会社を引き 継ぐも、結局は音楽家たちを庇護する道を選び、1885年には楽譜出版社「ベリャーエフ社」を創業するなどグラズノフを はじめとしたロシアの音楽家たちの作品普及に貢献した人です。1891年からは毎週金曜日に、自宅サロンで「Les Vendredis-金曜日の四重奏」コンサートを開催、このコンサートでは彼に支援された音楽家たちが挙って作品を演奏。 ヴァイオリン演奏にも優れていたベリャーエフも演奏に参加するなど、和やかでありながら濃密な時間が持たれました。 このアルバムには、Les Vendredisで演奏された作品を収録。現在では忘れられてしまった作曲家の作品も含まれてい ますが、どれも一度聞いたら忘れられないほど、強い印象を残す秘曲揃いです。
SWR-19036CD
NX-B02
ハンス・ロスバウト〜ワーグナー名演集
歌劇「リエンツィ」序曲
歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
歌劇「タンホイザー」序曲
歌劇「ローエングリン」第1幕前奏曲
歌劇「ローエングリン」第3幕前奏曲
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕前奏曲
楽劇「パルジファル」前奏曲
ハンス・ロスバウト:ワーグナー名演集
1955-1959年

南西ドイツRSO バーデン=バーデン
ハンス・ロスバウト(指)
録音1955年12月28日、1955年12月27日、1959年2月6日、1957年3月11日、1959年6月26日、1957年3月11日
※SWR所蔵のオリジナル・テープよりデジタル・リマスター
オーストリア出身の指揮者ハンス・ロスバウト(1985-1962)。後のピエール・ブーレーズに強い影響を与えたという現代音 楽に慧眼を持つ指揮者でした。1929年に新設されたフランクフルトRSOの首席指揮者を務めた後、1948 年に南西ドイツRSOの音楽監督に就任。1962年までの14年間、その生涯をオーケストラのために捧げまし た。前述の通り、同時代の作品に深い共感を抱いていたロスバウトは、通常の定期コンサートを行うだけではなく、第二 次世界大戦後に復興された「ドナウエッシンゲン音楽祭」にもオーケストラを参加させることで、南西ドイツRSO の能力を飛躍的に高めることに成功しました。このワーグナーは、現代音楽へのアプローチとは一味違う、ロスバウトの熱 のこもった演奏として知られています。オリジナル・テープを用い、入念にリマスターが施されたSWR自慢の音色をご堪能く ださい。
SWR-19037CD
NX-B05
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ハ短調 Op.65 シュトゥットガルトRSO
アンドレイ・ボレイコ(指)

録音:2016年2月25.26日
ロシアの指揮者、アンドレイ・ボレイコのショスタコーヴィチ:交響曲シリーズ、第5弾。 ボレイコは1998年から2003年、イェーナ・フィルハーモニーの音楽監督を務め、ドイツ音楽批評家が選ぶ「最も革新的 なコンサート・プログラム賞」を3年連続受賞。2004年から2010年まではベルンSOを振り、一時期はデュッセルド ルフSOの首席を務めるなど広く活躍しています。幅広いレパートリーを有していますが、何よりロシア音楽は得意 中の得意。シュトゥットガルトRSOとの一連のショスタコーヴィチは、メリハリの利いた表現と痺れるほどの緊張感 の持続が持ち味。この第8番では、作品の持つ悲惨な面を掘り下げ、じっくりと聴かせます。
SWR-19038CD(2CD)
NX-B05
フリッツ・ヴンダーリヒ/オペレッタ・アリアを歌う
【CD1】
レハール:
1.歌劇《ロシアの皇太子》-Allein, wieder allein
2.歌劇《ジュディッタ》-Freunde, das Leben ist lebenswert
カールマン:
3.歌劇《伯爵令嬢マリツァ》-夜になったら - ウィーンへ愛をこめて
4.歌劇《皇后ジョセフィーヌ》-Holdes berauschendes Bild
5.歌劇《皇后ジョセフィーヌ》-Schon ist der Tag
6.歌劇《皇后ジョセフィーヌ》-Du bist die Frau
レオ・ファル(1873-1925):
7.歌劇《スタンブールのばら》-O Rose von Stambul
ジーン・ギルバート(1879-1942):
8.歌劇《正直なスザンヌ》-Wenn die Fuschen sich heben
9.歌劇《正直なスザンヌ》-Niemals kann Liebe ganz vergehn
10.歌劇《正直なスザンヌ》-Wer kann dafur
11.歌劇《紫の女》-Madels gibt es auf der Welt
12.歌劇《USCHI》-Liebe und Gluck, kehrt nicht zuruck
ハンス・メイ(1886-1958):
13.映画《歌は世界を駆けめぐる》-o Ein Lied geht um die Welt
【CD2】
1.ラルフ・アーウィン(1896-1945):映画《奥様お手をどうぞ》
-奥様、私はあなたの手に口づけをする
ロベルト・シュトルツ(1880-1975):
2.歌劇《私のかわいいメディ》-メディ、私のかわいいメディ
3.歌劇《私のかわいいメディ》-Zum ersten Mal allein
4.歌劇《プリンセス・ティ・ティ・パ》-Einmal hat mir zur Fruhlingszeit das
Gluck gelacht
5.歌劇《絹を着たヴィーナス》-Erst hab ich ihr Komplimente gemacht
6.歌劇《シンゴリーナ》-Arrivederci, bella Italia
7.歌劇《シンゴリーナ》-Zwei sind verliebt
ヴァルター・トリーベル(1908-1951):
8.歌劇《プフェルツァー・ヴァイン》-Es gibt eine Frau, die mein Schicksal ist
9.歌劇《プフェルツァー・ヴァイン》-Der Zauber liegt nur ganz allein
10.プフェルツァー・ヴァイン:名旋律集(エルンスト・コーハン)
ニコ・ドスタル(1895-1981):
11.歌劇《EXTRABLATTER》-Wie tanzen dort die Paare
12.歌劇《EXTRABLATTER》-Es ist doch auserst interessant
13.歌劇《DER KURIER DER KONIGIN》-Ihr schonen Frauen, wer
kann an euch vorubergeh'n
リヒャルト・タウバー(1891-1948):
14.歌劇《DER SINGENDE TRAUM》謳う夢-Du bist die Welt fur mich
カールマン(1929-2015):
15.歌劇《アリゾナの女》-Kleiner Cowboy
16.喜歌劇《私たちは世界を旅する》-Wann kommt die eine
17.喜歌劇《私たちは世界を旅する》-Du allein schenkst mir Leben
18.喜歌劇《私たちは世界を旅する》-Ich traume nur von Liebe
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
エメリヒ・スモーラ(指)…CD1:1.2.7-13,CD2:1-12.16-18
南西ドイツ放送カイザースラウテルンO…CD1:1.2.7-13,CD2:1-12.16-
18
ヴィリー・マッテス(指)…CD1:3,CD2:14
シュトゥットガルト放送SO…CD1:3,CD2:14
フリッツ・マレチェク(指)…CD1:4-6
シュトゥットガルト放送SO…CD1:4-6
ヴィリー・シュテヒ(指)…CD2:13,15
南西ドイツ放送小O…CD2:13,15

録音:1955-1965年
35歳という若さで、テノール歌手ヴンダーリヒが突然この世を去ってから既に50年以上経過していますが、彼の美しい声と素晴らし い歌唱は現代でも忘れられることはありません。バッハ、モーツァルトでの上品な歌唱も定評がありましたが、何よりヴンダーリヒと同 世代に流行していた数々のオペレッタの歌唱は、ヴンダーリヒの魅力を余すことなく伝えています。このアルバムには、ヴンダーリヒより も早くからオペレッタを熱心に歌っていたテノール歌手、リヒャルト・タウバーが作曲した《DER SINGENDE TRAUM-謳う夢》から のアリアも含まれています。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
SWR-19040CD
NX-B02
ハンス・ロスバウト/ウェーバー・メンデルスゾーン名演集
ウェーバー
(1).歌劇「プレツィオーザ」序曲
(2)歌劇「トゥーランドット」序曲
(3).歌劇「魔弾の射手」序曲
(4)歌劇「幽霊の支配者」序曲
(5)コンツェルト・シュトゥック ヘ短調 Op.79
メンデルスゾーン
(6)「真夏の夜の夢」〜序曲/スケルツォ/夜想曲
(7)華麗なるカプリース Op.22
ロベール・カサドゥシュ(P)(5)
イヴォンヌ・ロリオ(P)(7)
ハンス・ロスバウト(指)
南西ドイツRSO

録音:(1)1955年4月10日、(2)1955年1月13日、(3)1957年12月16日、(4)1962年6月20日、(5)1959年4月14日、(6)1957年1月17日、(7)1961年12月18日
SWR所蔵のオリジナル・テープよりデジタル・リマスター(全てモノラル)
※初出音源
オーストリア出身の指揮者ハンス・ロスバウト(1985-1962)。現代音楽のスペシャリストとして知られていますが、古典派から後 期ロマン派の作品においても素晴らしい演奏を聴かせました。中でもエクサンプロヴァンスでの一連のモーツァルトのオペラや、ブルック ナー、マーラー、すでにCD化されているワーグナーなどでは、他の指揮者の追随を許さない、確固たる解釈による見事な演奏を残 しています。このアルバムでは、ウェーバーの珍しい作品を含む数々の序曲と、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」抜粋、そして 各々の作曲家の“ピアノを伴う”作品を聴くことができます。モーツァルトとラヴェルの演奏で知られるカサドゥシュの流麗なウェーバーも さることながら、メシアンの良き伴侶であったイヴォンヌ・ロリオが演奏する華麗なメンデルスゾーンも聴きどころ。メシアン作品とは全く 違うロマンティックさが求められるメンデルスゾーン作品を2人の巨匠がどのように演奏するかをぜひお聴きください。
SWR-19041CD
NX-B02
ヘンリク・シェリング:ヴィヴァルディ/モーツァルト
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「四季」
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番「トルコ風」
ヘンリク・シェリング(Vn,指)
プフォルツハイム南西ドイツCO

録音:1969年12月7日 ライヴ収録(ステレオ)
※初出音源
20世紀を代表するヴァイオリニスト、ヘンリク・シェリング(1918-1988)。存命中は高く評価されましたが、現在では他の同時代の 演奏家たち、ハイフェッツやミルシュテイン、オイストラフらと比べると、あまりにも求道的な演奏のためか、少しだけ知名度が低くなっ てしまった感があります。しかし彼の完璧な技術と音色の美しさは他を圧倒するものであり、再評価されるべき名手の一人です。こ のアルバムに収録されたヴィヴァルディとモーツァルトは、自ら指揮も務めた演奏で、厳しさ漂うバッハとは全く違う、生き生きとした愉 悦感を伴う音楽になっています。ムラのない均一な音色で奏でながらも、メリハリのある表現が魅力の「四季」、ディティールにもこだ わりを見せるモーツァルトと、円熟の演奏が繰り広げられます。

SWR-19042CD
(17CD+DVD)
NX-H06
ミヒャエル・ギーレン・エディション 第6集 1988-2014
マーラー:交響曲全集、歌曲集

■DVD(初出)
交響曲 第9番 ニ長調

■CD1-15
交響曲第1番〜第9番
第10番アダージョ(エルヴィン・ラッツ校訂:マーラー協会版)
第10番(デリック・クックによる補筆完成版)
歌曲集「さすらう若人の歌」…初出録音
歌曲集「亡き子をしのぶ歌」
「リュッケルトの詩による5つの歌」(初出)
歌曲集「子供の不思議な角笛」
大地の歌
コルネリア・カリッシュ(A)(第2,3番)
ユリアーネ・バンゼ(S)
ヨーロッパ合唱アカデミー
フライブルグ大聖堂少年cho(第3番)
クリスティーネ・ウィトルジー(S)(第4番)
アレッサンドラ・マーク(S)(第8番)
マーガレット・ジェーン・レイ(S)(第8番)
クリスティアーネ・ベージガー(S)(第8番)
ダグマル・ペツコヴァー(A)(第8番)
ユージェニー・グルーンウォルト(C.A)(第8番)
グレン・ウインズレイド(T)(第8番)
アンソニー・マイケルズ=ムーア(Br)(第8番)
ペーター・リカ(Bs)(第8番)
アウレリウス少年cho(第8番)
ピーター・マッテイ(Br)(さすらう若人)
コルネリア・カリッシュ(A)(亡き子)
エリザベス・クルマン(Ms)(リュッケルト)
クリスティアーネ・イーフェン(S)(角笛)
ハンノ・ミュラー=ブラハマン(Br)(角笛)
コルネリア・カリッシュ(Ms)(大地)
ジークフリート・イェルザレム(T)(大地)

■DVD
収録: 2003年6月30日
■CD
録音:2002年6月11-13日(第1番)、1996年6月3-7日(第2番)、1997年2月1日(第3番)、1988年2月23-26日(第4番)、2003年12月9-10日(第5番)、1999年9月7-10日(第6番)、1993年4月19-23日(第7番)、1998年12月8-18日(第8番)、2003年6月27日-7月4日(第9番)、1989年11月16-17日(第10番アダージョ)、2005年3月17-19日(第10番クック版)、2014年1月24日(さすらう若人)、1998年6月25.26日(亡き子)、2012年5月21-24日(リュッケルト)、2009年1月25-29日&2011年3月22-28日(角笛)、1992年9月&2001年11月(大地)
冷徹、完璧と称されるギーレンの特徴が最も味わえるのは、なんといってもマーラーの交響曲でしょう。複雑なスコアを隅々まで見通し、鮮烈な響き の音楽として聴かせる手腕は他の指揮者の追随を許しません。とりわけ「交響曲第7番」はギーレンの十八番。 この1993年の録音は、第3楽章のスケルツォをはさむ「2つの夜の音楽」でのコントラストが聴きもの。興奮に満ちた音楽が展開されていきます。 ギーレンによるマーラーの交響曲は、最初に1曲ずつ分配で発売され、その後、1988年から2003年までの録音がBOX化されていますが、今回 の新装BOXには、2004年以降の録音も含まれた完全盤。また歌曲集には「さすらう若人の歌」と「リュッケルトの詩による5つの歌」の初出音源も 含みます。 そしてこのBOXで初めてお目見えするのは、2003年収録の「交響曲第9番」の映像です。 この演奏はギーレンにとっても快心の出来であり、彼が尊敬していたクレンペラーに捧げたもの。この演奏会にはクレンペラーの娘ロッテも招待されて いましたが、病床にあった彼女は出席することができず、奇しくもコンサートの翌日にこの世を去ってしまいました。 ブックレットにはこれらのエピソードも収録されるなど(英語、ドイツ語)、ギーレン・ファンにとって必携のBOXとなっています。

SWR-19043CD(8CD)
NX-F03
ブルックナ:交響曲選集
(1)交響曲 第2番 ハ短調(1877年版)
(2)交響曲 第3番 ニ短調(1888-1889年版)
(3)交響曲 第4番 変ホ長調(1878-1881年版)
(4)交響曲 第5番 変ロ長調(1878年版)
(5)交響曲 第6番 イ長調(1879-1881年版)
(6)交響曲 第7番 ホ長調(1881-1883年版)
(7)交響曲 第8番 ハ短調(1887-1890年版)
(8)交響曲 第9番 ニ短調(1894-1896年版)
ハンス・ロスバウト(指)
バーデン・バーデン南西ドイツRSO

録音:(1)1956年12月10-13日
(2)1960年12月17-22日
(3)1961年4月20日
(4)1962年5月24日
(5)1961年7月3日
(6)1957年12月30日
(7)1955年11月17日
(8)1959年2月25日
全てモノラル
このBOXは、ハンス・ロスバウトがバーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団を率いて、南西ドイツ放送(SWR)に録音したブ ルックナーが全て収録されています。ハース版とノヴァーク版の違いも含め、作品の解釈について長年に渡り考察を重ねたというロス バウト、これらの演奏も納得の行く総譜を用いて行われたものです。 もともと現代音楽のスペシャリストとして、シュトックハウゼンやブーレーズ作品、シェーンベルクの《モーゼとアロン》などの演奏で高い 評価を得ていたロスバウトですが、同時にモーツァルトのオペラやワーグナー、マーラーなど古典派からロマン派の作品にも親和性が 高く、このブルックナーも、曲の細部に至るまで詳細な分析を行った上で、ブルックナーの和音やメロディ、曲の構造の特性を活かし たコントラストの強い演奏です。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
SWR-19044CD
NX-B05
ドビュッシー:ピアノ作品集 第5集
12の練習曲
見出された練習曲
仮面(マスク)
スケッチブックから
喜びの島
夜想曲
スティリー風タランテッラ(舞曲)
ミヒャエル・コルスティック(P)

録音:2016年6月13-16日
「ドクター・ベートーヴェン」の異名で知られるミヒャエル・コルスティック。その名の通り、ベートーヴェンのソナタ全集では熟考の 上、極めて独創的な解釈を披露するかと思えば、ケクランのピアノ作品では柔軟で流麗な音楽を演奏、常にどんな作品に も全力で向き合い、極上の演奏で応えるピアニストです。ドビュッシーもこれまでの4作が高く評価されていますが、第5集の 「練習曲」では更に技巧と音楽性が巧みに融合した、精度の高い演奏を聴かせています。煌めく響きが魅力的な「喜びの 島」など、同時収録の小品も素晴らしい演奏です。
SWR-19046CD(7CD)
NX-E01
シャルル・ケクラン:管弦楽作品集
【CD1】
エドモン・アロクールの詩による4つの歌曲 Op.7
2つの交響的詩曲 Op.43 第2番-Vers la Plage lointaine
2つの秋の詩 Op.13
アンドレ・シェニエによる2つの詩曲 第1番-La jeune Tarentine
フォーレ:メリザンドの歌(ケクランによる管弦楽伴奏版)
【CD2】
3つのメロディ Op.17
古風なエチュード Op.46
6つのメロディ OP.31 第1番-Le Sommeil de Canope
亡き若き女性のための思い出による葬送の歌 Op.37
【CD3】
交響詩「春の歩み」 Op.95(1908-1927)
交響詩「燃える茂み」(1945/1938)
【CD4】
プーラン・ブガットの瞑想 Op.159…BOX化にあたり初収録
ペルシャの時 Op.65(1921年 管弦楽版)
【CD5】
バンダール・ログ Op.176
バッハの名による音楽の捧げもの Op.187
【CD6】
ドビュッシー:カンマ(ケクランによる管弦楽版)
ケクラン:遥かな波 Op.130
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80(ケクランによる管弦楽版)
シューベルト:幻想曲 ハ長調「さすらい人」Op.15 D760(ケクランによる管弦楽版)
シャブリエ:気まぐれなブーレ(ケクランによる管弦楽版)
【CD7】
星空の詩 Op.129(1922-1933/1939改編)
ファブリチウス博士 Op.202(1941-1944/1946管弦楽版)
全て、ハインツ・ホリガー(指)
シュトゥットガルトRSO

【CD1】
ユリアーネ・バンゼ(S)
2004年1月19-23日,6月14-17日

【CD2】
ユリアーネ・バンゼ(S)
2004年1月19-23日,6月14-17日

【CD3】
クリスティーヌ・シモナン (オンド・マルトノ)
録音:2000年2月23-25日
2001年2月19-23日

【CD4】
録音:2007年9月11-13日
2004年1月23日

【CD5】
フローリアン・ヘルシャー(P)
ベルンハルト・ハース(Org)
ミヒャエル・コルスティック(P)
クリスティーヌ・シモナン(オンド・マルトノ)
録音:2007年9月11-13日
2008年8月31日

【CD6】
ザラ・ヴェーゲナー(S)
フローリアン・ヘルシャー(P)
録音:2010年11月2-5日
2001年11月8日

【CD7】
録音:2003年2月24-26日
2017年、シャルル・ケクラン生誕150周年を記念する2種のBOX。 パリに生まれ、15歳から作曲を手掛けたケクランは、その生涯に極めて多くの作品を残しました。 繊細で色彩的なオーケストレーションが特徴で、ドビュッシーやシューベルトなど他の作曲家の作品のオーケストラ編曲でも独自の 味わいを聴かせます。また、オンド・マルトノを使用した曲では前衛的な響きも見られるなど、幅広い作風を持つ人です。キップリン グの短編小説集「ジャングル・ブック」を愛し、物語に多彩な音楽を付けたことでも知られています。 このBOXは、ハインツ・ホリガーによるシュトゥットガルト放送SOの演奏を収録した7枚組の管弦楽作品集。優れたオーボエ 奏者、指揮者であると同時に、20世紀を牽引する現代作曲家として活躍するホリガーは、ケクランの作品に深い共感を持ってお り、曲の魅力を最大に引き出す素晴らしい演奏を成し遂げています。 いくつかの作品は録音当時「世界初録音」であり、これもBOXの価値を高めています。
SWR-19047CD(7CD)
NX-E01
シャルル・ケクラン:室内楽作品・ピアノ曲集
【CD1】クラリネット作品集
クラリネット・ソナタ 第1番 Op.85(1923)
クラリネット吹きの打ち明け話 Op.141(1934)
クラリネット・ソナタ 第2番 Op.86(1923)
2つのクラリネットのための牧歌 Op.155Bis(1936)
クラリネットとピアノのための14の小品 Op.178(1942)
32-26.11のモノディ Op.216(抜粋)(1948)
【CD2】フルート作品集
フルート・ソナタ Op.52(1911-1913)…BOX化にあたり初収録
ジーン・ハーローの墓碑 Op.164(1937)
三重奏曲(2本のフルートとクラリネットのためのディヴェルティスマン)
Op.91(1923-1924)
四重奏の組曲 Op.55(1911-1915)
三重奏曲 Op.92(1924)
2つのフルートのためのソナタ Op.75(1918-1920)
2つの夜想曲 Op.32(1897-1907)
旋法によるフルートのためのソナチネ Op.155a(1935-1936)
初見のためのフルート小品 Op.218(1948)
【CD3】
デイジー・ハミルトンの肖像 Op.140(1934-1935)(抜粋)
オーボエ・ソナタ Op.71(1918-1919)
ファゴット・ソナタ Op.185(1942)
3つのフルートのための「Stele funeraire-墓碑」Op.224(1950)
【CD4】
ヴィオラ・ソナタ Op.53(1902-1915)
チェロ・ソナタ Op.66(1917)
20のブルターニュの歌 OP.115
第1巻:第1番-第6番
第2巻:第7番-第12番
第3巻:第13番-第20番
【CD5】
Au loin Op.2-2 Andante quasi adagio(1895)
ソナチネ Op.87-1(1923-1924)
リリアンのアルバム 第1集 Op.139(1934)(抜粋)
 第2番:Fugue sans protocole (Princesse a vos ordres)
 第3番:Valse de la reconciliation (La Fille et le garcon)
 第5番:Joie de plein air (Le Chemin du paradis)
ソナチネ Op.87-2(1923-1924)
陸景と海景 Op.63(1915-1916)
ソナチネ OP.87-3(1923-1924)
リリアンのアルバム 第2集 Op.149(抜粋)(1935)
 第2番:Habanera creole (Quand tu voudras donner ton coeur)
 第4番:Barcarolle monegasque (Let's Live Tonight)
 第8番:La Priere de l'homme
ソナチネ Op.87-4(1923-1924)
【CD6】
ペルシャの時 Op.65(1913-1919)
【CD7】
ジンジャーのための踊り OP.163(1937-1939)
ソナチネ Op.59-3(1915-1916)
アンダンテ・コン・モート(1896)
古い田舎屋敷 Op.124
ピアノ小品 Op.83Bis
ソナチネ Op.59-2
12のエスキース Op.41-1
【CD1】
ディルク・アルトマン(Cl)
フローリアン・ヘンシェル(P)1-3.14-16.18-31
ジビレ・マーニ・ハース(Hrn)
ギュンター・トイフェル(Va)
ヨハンナ・ブッシュ(Vc)
ルドルフ・ケーニヒ(Cl)

【CD2】
タチアーナ・ルーラント(Fl)
バーバラ・ハンク(Fl)
ミヒャエル・バウマン(P)
ヤーラ・タール(P)
リボール・シーマ(Sax、Fg)
クリスティーナ・ジンガー(Fl)
ミラ・ゲルギオワ(Vn)…8-10
イングリット・フィリッピ(Va)
ヨアヒム・ベンシュ(Hrn)…
録音:1991年9月25日、2004年2月11-13日

【CD3】
ディルク・アルトマン(Cl)
岡本麻子(P)
アレクサンダー・オット(Ob)
ハンス=イェルク・ガイドール(P)
エッカルト・ヒューブナー(Fg)
インゲ=スーザン・レムヒルト(P)
ラオシュ・レンチェス(コーラングレ)
ペーター・タールハイマー(Fl)
録音:2016年3月6-8日、1995年10月24日 、1996年1月25日、1980年3月14日
【CD4】
パウル・ペスティ(Va)
チア・チュウ(P)
ペーター・ブルーンス(Vc)
ログリット・イシャイ(P)
録音:2005年11月2-3日、2006年4月25-27日
【CD5】
ミヒャエル・コルスティック(P)
録音:2007年12月17-19日
【CD6】
ミヒャエル・コルスティック(P)
録音:2008年12月15-18日
【CD7】
ミヒャエル・コルスティック(P)
録音:2009年11月9-12日
2017年、シャルル・ケクラン生誕150周年記念BOX。 この7枚組のBOXには、室内楽作品とピアノ曲が収録されています。独自の旋法を使い、瞑想的な雰囲気を生み出すことで知ら れるケクランですが、室内楽作品ではその傾向が顕著であり、フォーレの後期作品を思わせる神秘的な曲も数多く見られます。 このBOXで室内楽作品を演奏しているのは、そのほとんどがホリガーとともに管弦楽作品を多数演奏した経験を持つシュトゥットガ ルト放送SOのメンバーたちで、ケクラン作品への知識と造詣の深さは他に類を見ないものです。 ピアノ曲を演奏しているのは、ドイツの名手コルスティック。ベートーヴェンのソナタ全集の録音で高く評価されていますが、ケクラン作 品では、ニュアンスの違う柔らかい音色と表現を聴かせています。 ブックレット(英語、ドイツ語、フランス語)にはケクランのバイオグラフィと、各々の作品についての解説が記載されています。
SWR-19048CD(2CD)
NX-B05
フリッツ・ヴンダーリヒ/古典派アリアを歌う
【CD1】
モーツァルト:
1.歌劇《魔笛》K620-なんと美しい絵姿
2.コンサート・アリア「従いかしこみて」 K210
3.コンサート・アリア「哀れな者よ、おお夢よ目覚めよ」K431
4.歌劇《偽の女庭師》K196-Welch ein Gluck
5.歌劇《ツァイーデ》K344-Ja, nun lass das Schicksal wuten
6.歌劇《ツァイーデ》K344-Kannst Geliebter …
7.歌劇《ツァイーデ》K344-Wackrer Freund, voll tiefer Scham
8.歌劇《ツァイーデ》K344-O selige Wonne
シューベルト:
9.歌劇《フィエラブラス》-Der Abend sinkt…初出音源
10.歌劇《フィエラブラス》-Beschlossen ist’s, ich lose seine Ketten
11.歌劇《アルフォンソとエストレッラ》-Wo ist wohl die Musik
12.歌劇《アルフォンソとエストレッラ》-Aus tiefem Schlaf erwachen
13.歌劇《アルフォンソとエストレッラ》-Ihr wohnt auf dieser Insel
14.歌劇《アルフォンソとエストレッラ》-Du schones holdes Wesen
15.歌劇《アルフォンソとエストレッラ》-So knecht’scher Dienst war nie…初出音源
16.歌劇《アルフォンソとエストレッラ》-Mein Prinz, mein Prinz…初出音源
17.歌劇《アルフォンソとエストレッラ》-Mein Vater, ich hab’ die Seeumsonst verflucht…初出音源
【CD2】
ベートーヴェン:
1.歌劇《フィデリオ》-O welche Lust
ハイドン(1832-1809):オラトリオ「四季」Hob.XXI:3
2.Seht, wie der strenge Winter flieht! -見よ、厳しい冬の逃げ去り行くのを!
3.Der Landmann hat sein Werk vollbracht -農夫は自分の仕事を成し遂げた
4.Sei uns gnadig, milder Himmel-今こそ恵みを、慈悲深い天よ!
5.In grauem Schleier ruckt heran-灰色のヴェールをかぶって
6.Sie steigt herauf, die Sonne-昇ってくる、太陽が
7.Die Mittagssonne brennet jetzt-真昼の太陽は今、赤々と燃えさかり
8.Dem Druck erlieget die Natur-強い力に自然も耐え切れず
9.O seht! Es steiget in der schwulen Luft -おお、見よ!蒸し暑い大気の中から巻き起こり
10.Die dust’ren Wolken trennen sich-たれこめた雲は切れて
11.Den reichen Vorrat fahrt er nun-豊かな収穫を農夫はいま
12.Ihr Schonen aus der Stadt-君たち町のきれいなお嬢さん
13.Hier treibt ein dicker Kreis-こちらは勢子がしっかりと環をつくり
14.Am Rebenstocke blinket jetzt-葡萄のつるには今
15.Gefesselt steht der breite See-広い湖は枷をはめられたように横たわり
16.Hier steht der Wand’rer nun-ここで旅人は立ち止まる
フリッツ・ヴンダーリヒ(T) 他
カール・シューリヒト(指)…CD1:1
ハンス・ミュラー=クライ(指)…CD1:2-3.9-10,CD2:2-16
ヨゼフ・デュンヴァルト(指)…CD1:4.11-17
アルフォンス・リシュナー(指)…CD1:5-8,CD2:1
シュトゥットガルト放送cho…CD2:2-16
シュトゥットガルト放送SO…CD1:1-3.5-8.11-17,CD2
シュトゥットガルト・ヴュルテンベルク州立歌劇場O…CD1:4
ベルンSO…CD1:9-10

録音:1959年4月17日 Stuttgart Villa Berg …CD1:1
1963年9月27日 Kaiserslautern Studio…CD1:2-3
1956年7月1日 Ludwigsburg Barocktheater…CD1:4
1956年10月24日 Stuttgart Liederhalle…CD1:5-8
1959年4月7-10日 Bern |Studio der Schweizerischen
Rundspruchgesellschaf…CD1:9-10
1958年11月25日 Stuttgart Villa Berg…CD1:11-17
1957年11月27日 Stuttgart Villa Berg…CD2:1
1959年5月24日 Schwetzingen Schloss, Rokokotheater…CD2:2-16
フリッツ・ヴンダーリヒが歌う古典派の声楽曲とアリア集。 シューベルトの歌劇《フィエラブラス》のアリアと、歌劇《アルフォンソとエストレッラ》からの2曲のアリアは未発表音源であり、ここでまた 新たなヴンダーリヒの魅力を知る貴重なアルバムとなっています。モーツァルトの《魔笛》からのタミーノのアリアは、たった13年間という 短いながらも充実したヴンダーリヒのキャリアの最初と最後を飾る曲で、彼が学生だった1954年7月21日と、1966年9月5日に 歌ったという記録が残される大切な作品です。ここでは1959年の歌唱が収録されています。珍しいシューベルト作品も積極的に 取り上げ、これらのアリアの美しさと重要さを認識させるために一役買っています。また、ハイドンの「天地創造」はヴンダーリヒが得意 としていたレパートリーであり、ドラマティックな歌唱が耳に残ります。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
SWR-19050CD
NX-B02
クルト・ザンデルリンク〜ラフマニノフ/ムソルグスキー
ムソルグスキー:歌劇「ホヴァーンシチナ」-第1幕:前奏曲
ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調 Op.44
クルト・ザンデルリンク(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1995年3月29-31日
ドイツの名指揮者クルト・ザンデルリンク(1912-2011)。10歳からケーニヒスベルクのギムナジウムで音楽を学び、1931 年、19歳でベルリン市立歌劇場のコレペティートルになりますが、ナチスの迫害を受けソヴィエトに亡命。ここでモスクワ放送 SOでアシスタント指揮者として研鑽を積むこととなります。その後はモスクワで名声を高め、1941年にはレニングラー ド・フィルハーモニーSOの第一指揮者に就任し、1958年にはオーケストラに帯同して来日しました。1960年には東 ドイツに帰国、ベルリンSOの芸術監督、首席指揮者に就任してからは、このオーケストラの技術を飛躍的に高めたこ とで知られています。その後はシュターツカペレ・ドレスデン、フィルハーモニアOと共演を重ねながら、ベルリンSO や読売日本SOとも共演、2002年に指揮活動から引退を表明するまで素晴らしい演奏を繰り広げました。ブラームス、チャイコフスキーやラフマニノフ、マーラーなど後期ロマン派の重厚な作品を得意としたザンデルリンクですが、あまり録音に 積極的でなかったため、一部の録音でしか彼の演奏を聴くことはできませんが、そのどれもが豊かな感受性に彩られた情熱 的な表現で知られ、とりわけ弦楽器の響きの美しさには定評がありました。 このシュトゥットガルト放送SOとの演奏では、若い頃から得意としていたラフマニノフとムソルグスキーが取り上げられて おり、「ラフマニノフのオーソリティ」として称えられたザンデルリンクの揺るぎない解釈を存分に聴くことができます。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。

SWR-19051CD(2CD)
NX-B05
フリッツ・ヴンダーリヒ/バッハ以前の歌曲集
【CD1】
ルートヴィヒ・ゼンフル(1486-1543):1.Lust hab ich g'habt zur Musica-私は音楽に楽しみを見出した
 Entlaubet ist der Walde-森の木の葉が落ちて
 Ich armes Kauzlein kleine-私は貧しい小さなヤギ
 Unsaglich Schmerz-言葉に尽くせぬ不幸
 Ein alt bos Weib -年老いた悪い女
 Wie wohl ich trag-どれくらいうまく事がはこぶ
 LIEDERBUCH DES ARNT VON AICH (1510)より
作者不詳:Ein Blumlein fein hab ich erwahlt
パウル・ホフハイマー(1459-1537):Was ich durch Gluck hab Gunst erlangt
イサーク(1450-1517):Ach weiblich Art
作者不詳:Ich schell mein Horn im Jammerton
エラスムス・ラピシダ(1450頃-1547):Es lebt mein Hertz in Freud und Scherz
アダム・レナー(1482-1520):Mein hochste Frucht
アダム・フォン・フルダ(1445頃-1505):Apollo aller Kunst ein Hort
アレッサンドロ・グランディ(1575/80頃-1630):Plorabo die ac nocte
シュッツ(1585-1672):Es steh' Gott auf,dass seine Feind'zerstreuet werden
 Was betrubst Du Dich,meine Seele
【CD2】
ヨハン・ローゼンミュラー(1619-1684):1.Vau. Et egressus est a filia Sion omnis-栄光はことごとくおとめシオンを去り
Aleph. Ego vir videns paupertatem meam-わたしは主の怒りの杖に打たれて苦しみを知った者
Incipit oratio Jeremiae Prophetae-主よ、わたしたちにふりかかったことに心を留め
グラウプナー(1683-1760):Wie bald hast Du gelitten-なんと早くあなたは苦しみに
ブクステフーデ:O wie selig sind,die zu dem Abendmahl des Lammes berufen sind-おお、いかに喜びに満ちたるか
 Surrexit Christus hodie-ほろぶるものを
 Wachet auf,ruft uns die Stimme-目覚めよと呼ぶ声聞こえ
クリーガー(1649-1725):Wo willst Du hin,weil's Abend ist-どこへ行きたいのか、この夕べに
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)

録音:1954-1957年
モーツァルトのアリアをはじめ、歌曲からオペレッタ、当時の流行歌など幅広いレパートリーを持っていたフリッツ・ヴンダーリヒ (1930-1966)。この2枚組では「バロック歌手と宗教曲歌手としてのヴンダーリヒ」に焦点が当てられています。ヴンダーリヒと 言えば、まずバッハの受難曲やオラトリオでの素晴らしい歌唱が思い起こされますが、彼はバッハ以前作品にも強い関心があ り、20代の頃に当時珍しかったグラウプナーうやゼンフルの歌曲を集中的に録音していたことはあまり知られていません。ゼン フルの端正な歌曲や、ローゼンミュラーのカンタータからのアリアなど美しく輝かしい声で歌われた珠玉の作品を聴くことができま す。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。

SWR-19052CD
NX-B02
ハスキル/1953年ルートヴィヒスブルク城でのリサイタル
バッハ:トッカータ ホ短調 BWV914
スカルラッティ:ソナタ ハ長調/K132/L457/ソナタ 変ホ長調 K193/L142/ソナタ ロ短調 K87/L33
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111
シューマン:色とりどりの作品 Op.99より*[第1番/第2番/第3番]
シューマン:アベッグ変奏曲 Op.1
ドビュッシー:練習曲集〜第10番/第7番
ラヴェル:ソナチネ 嬰ヘ短調
バッハ:いざ来たれ異教徒の救い主よ BWV659(F.ブゾーニ編)*
シューマン:「森の情景」から「別れ」*
クララ・ハスキル(P)

録音:1953年4月11日 ルートヴィヒスブルク城(モノラル)
*=初出音源
ルーマニア出身の女性ピアニスト、クララ・ハスキル(1895-1960)。幼いころから音楽的才能を見せたものの、病気がちだっ たためもあり、真価が認められたのは第二次世界大戦が終わってからでした。しかし1960年に不慮の事故でこの世を去って しまったため、華やかな活動時期はほんの10年程度。モーツァルトの端正な演奏で知られますが、ベートーヴェンやシューマン でも優れた解釈を見せています。 このアルバムは、1953年ルートヴィヒスブルク城で開催されたリサイタルで演奏された作品を全曲収録したもの。シューマンの 「色とりどりの作品 Op.99」の抜粋とアンコールの2曲はこれまでリリースされたことのない貴重な音源です。リサイタルの前半 は、バッハ、スカルラッティに続くベートーヴェンの最後のソナタ。後半はシューマン、ドビュッシー、ラヴェルと、更に多彩な作品が 選ばれておりハスキルの自信を感じさせるプログラムとなっています。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。

SWR-19054CD
NX-E03
クラウディオ・アラウ/リサイタル集
【CD1】
モーツァルト:ロンド ニ長調 K485
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番「熱情
シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
【CD2】
ドビュッシー:ピアノのために
ラヴェル:水の戯れ
 道化師の朝の歌
ショパン(リスト編):私の愛しい人(ポーランドの歌 第5番)
ショパン:練習曲 嬰ハ短調 Op.10-4
メンデルスゾーン:ロンド・カプリチョーソ ホ長調 Op.14
ショパン:バラード 第3番 変イ長調 Op.47*
バラード 第4番 ヘ短調 Op.52*
スケルツォ 第4番 ホ長調 Op.54*
【CD3】
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
 24の前奏曲 Op.28
【CD4】
ベートーヴェン:1.ロンド ト長調 Op.51-2
ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 Op.101
【CD5】
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲 変ロ長調
シューマン:謝肉祭 Op.9
クラウディオ・アラウ(P)

【CD1】
1954年3月27日 ルートヴィヒスブルク・リサイタル

【CD2】
1954年3月27日 ルートヴィヒスブルク・リサイタル(続き)
1960年3月12日 ルートヴィヒスブルク・リサイタル*

【CD3】
1960年3月12日 ルートヴィヒスブルク・リサイタル(続き)

【CD4】
1963年5月26日 シュヴェツィンゲン・ リサイタル

【CD5】
1963年5月26日 シュヴェツィンゲン・リサイタル(続き)
南米チリ出身、20世紀を代表するピアニストの一人クラウディオ・アラウ(1903-1991)。 この5枚組BOXには、1954年、1960年、1963年に開催された3回のリサイタルの模様が収録されています。 1954年のリサイタルでは、前半に、まず遊び心溢れるモーツァルトが演奏されています。そしてベートーヴェンの「熱情」。この 第1楽章は、60年代の全集録音の演奏よりもテンポが速く、また演奏もアグレッシブであり、タイトルをそのまま表現したかの ような強烈な演奏です。続いての堂々たるシューマンでは全編に漲る気迫が感じられます。後半にはドビュッシーとラヴェルの 名作を演奏。当時のドイツでは決して人気があったとは言えない選曲であり、アラウにとってもこれは挑戦的なものでしたが、 彼は多彩な表現力と独創性をもってこれらを演奏し、ドイツの聴衆からの称賛を得ることができたのです。アンコールではショ パンとメンデルスゾーンを3曲演奏しましたが、この3曲は以降、彼のレパートリーに加わることはありませんでした。 1960年のコンサートでは、アラウの人生の中でも最も大切にしていたショパンの作品のみが演奏されています。彼の演奏は ルービンシュタインとも、ハラシェヴィチとも違うアプローチであり、やはりアラウが得意としたブラームス作品をも思わせる深さを感 じさせます。1963年のシュヴェツィンゲンでのコンサートはベートーヴェンとブラームス、シューマンの謝肉祭を演奏。どれもアラウ の美学=抑制の効いた渋めの表現に貫かれた重厚な演奏です。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。

SWR-19055CD
NX-B02
カレル・アンチェル/スーク:交響曲「アスラエル」他
ヨーゼフ・スーク:交響曲「アスラエル」Op.27
イシャ・クレイチー(1904-1968):管弦楽のためのセレナータ
カレル・アンチェル(指)
バーデン=バーデン南西ドイツRSO

録音:1967年5月 Baden-Baden, Hans Rosbaud Studio(ステレオ
チェコの作曲家ヨーゼフ・スークが32歳の時に作曲した交響曲「アスラエル」。 タイトルの「アスラエル」とは、死者の霊を運ぶ天使の名前のこと。義父ドヴォルザークと妻(ドヴォルザークの娘)オティリエを 亡くし、二重の悲しみに見舞われたスークの心情が投影された作品です。 チェコの指揮者の多くはこの作品を重要なレパートリーにしており、アンチェルにとってもそれは同様でしたが、これまでにクリーヴ ランドOとの私的な録音があったのみで、この演奏が唯一の「アスラエル」公式録音となります。 クレイチーの「セレナータ」はユーモアを湛えた作品。アンチェルは上品さと荘厳さを併せ持つオーケストラの音色を存分に生か し、魅惑的な演奏を聴かせています。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。


SWR-19056CD(7CD)
NX-F03
ハンス・ロスバウト〜ハイドン作品集
【CD1】
(1)交響曲 第12番 ホ長調 Hob.I:12
(2)交響曲 第19番 ニ長調 Hob.I:19
(3)交響曲 第48番 ハ長調「マリア・テレジア」 Hob.I:48
(4)交響曲 第52番 ハ短調 Hob.I:52
【CD2】
(1)交響曲 第58番 ヘ長調 Hob.I:58
(2)交響曲 第65番 イ長調 Hob.I:65
(3)交響曲 第83番 ト短調「めんどり」 Hob.I:83
(4)交響曲 第87番 イ長調 Hob.I:87
【CD3】
(1)交響曲 第90番 ハ長調 Hob.I:90
(2)交響曲 第93番 ニ長調 Hob.I:93
(3)交響曲 第95番 ハ短調 Hob.I:95
【CD4】
(1)交響曲 第96番 ニ長調 Hob.I:96
(2)交響曲 第97番 ハ長調 Hob.I:97
(3)交響曲 第99番 変ホ長調 Hob.I:99
【CD5】
(1)交響曲 第100番 ト長調「軍隊」 Hob.I:100
(2)交響曲 第102番 変ロ長調 Hob.I:102
(3)交響曲 第104番 ニ長調 Hob.I:104
【CD6】
(1)チェロ協奏曲 ニ長調 Hob.VIIb:2
(2)トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.VIIe:1
(3)ヴァイオリン,ハープシコードと弦楽オーケストラのための協奏曲 ヘ長調
H o b .XVIII: 6
(4)ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11
【CD7】
(1)レオポルド・ホフマン(1738-1793)(伝ハイドン):フルートと弦楽オーケストラのた
めの協奏曲 Hob.VII:D4
(2)ハイドン:交響曲 第104番 ニ長調 Hob.I:104
(3)ハイドン:交響曲 第45番 嬰ヘ短調「告別」 Hob.I:45*
ハンス・ロスバウト(指)
表記のないものは、全て南西ドイツRSOバーデン=バーデン

【CD1】
録音(1)1961年6月22日…1-3
(2)1961年7月9日…4-6
(3)1961年7月8日…7-10
(4)1961年12月15.16日…11-14
【CD2】
録音(1)1959年2月17日…1-4
(2)1959年2月16日…5-8
(3)1953年11月7日…13-16
(4)1952年6月23日…13-16
【CD3】
録音(1)1957年10月26日…1-4
(2)1958年12月19日…5-8
(3)1959年5月19日…9-12
【CD4】
録音(1)1954年6月25日…1-4
(2)1953年12月28日…5-8
(3)1952年6月27日…9-12
【CD5】
録音(1)1953年3月25日…1-4
(2)1953年3月25日…5-8
(3)1952年6月27日…9-12
【CD6】
モーリス・ジャンドロン(Vc)
ヴァルター・グライスレ(Tp)
スザンネ・ラウテンバッハー(Vn)
エディト・ピヒト=アクセンフェルト(ハープシコード)
マリア・ベルクマン(P)
録音(1)1952年12月21日 ライヴ
(2)1959年4月9日
(3)1959年2月18日
(4)1959年4月3日
【CD7】
クラフト=トーヴァルト・ディロー(Fl)
ベルリンPO*
録音(1)1960年7月2日
(2)1962年3月30.31日
(3)1958年11月15-19日 ステレオ

表記ないものは全てモノラル
1952年6月27日…9-12 ハンス・ロスバウトのSWRアーカイヴ録音、BOXシリーズ第4弾はヨーゼフ・ハイドンの交響曲集。 現代音楽の権威として知られるロスバウトですが、モーツァルトなど古典派作品における優れた演奏でも再注目されており、 ロスバウトらしい「簡潔でムダのない」解釈はこのハイドンでも存分に発揮されています。一連の協奏曲では、ジャンドロンやア クセンフェルトなど、当時最高のソリストを迎え見事な演奏を繰り広げます。また、全曲中唯一のステレオ録音となる1958年 ベルリン・フィルハーモニーとの「交響曲第45番」も注目です。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。

SWR-19057CD(3CD)
NX-C05
バックハウス〜ベートーヴェン/ブラームス
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第3番 ハ長調 Op.2-3
 ピアノ・ソナタ 第21番「ワルトシュタイン」Op.53
 ピアノ・ソナタ 第29番「ハンマークラヴィーア」
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 「皇帝」*
(3)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番#
ワルツ Op.39〜第1番:ロ長調/第2番:ホ長調/第6番:嬰ハ長調
ヴィルヘルム・バックハウス(P)
ヨーゼフ・カイルベルト(指)*
ハンス・ミュラー=クライ(指)#
シュトゥットガルトRSO*,#

録音:(1)1953年12月12日ルードヴィヒスブルク城 リサイタル
(2)1962年3月15日 シュトゥットガルト,リーダーハレ
(3)1959年12月2日 シュトゥットガルト,リーダーハレ
20世紀を代表するピアニストの一人、ヴィルヘルム・バックハウス(1884-1969)。一連のベートーヴェンの揺るぎない解釈で 「鍵盤の獅子王」と異名を取った比類なき演奏家です。 この3枚組は、バックハウスがSWR放送に残した全ての音源であり、3つのパフォーマンス(1953年のルードヴィヒスブルク城リ サイタル、1959年、1962年リーダーハレでのコンサート)でのソロと協奏曲が収録されています。晩年のバックハウスの音楽 的成熟度が伺える演奏が聴けるこのアルバム、ソナタや協奏曲で感じられる堅固な構築性と曲に対する真摯な思いはもち ろんのこと、1959年のアンコールに演奏されたブラームスのワルツでは思いのほかチャーミングな表情が楽しめます。 どの音源もSWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行った初のCDとなります。
SWR-19058CD
NX-B06
アンダーソン&ロウ:ピアノ・デュオ
ドヴォルザーク:我が母の教え給いし歌(編曲:アンダーソン&ロウ)
.フレディー・マーキュリー:ボヘミアン・ラプソディ(編曲:アンダーソン&ロウ)
ラフマニノフ:2台のピアノのための組曲第1番『幻想的絵画』op.5

ポール・サイモン:ミセス・ロビンソン(編曲:アンダーソン&ロウ)
グリーグ:母の嘆き(編曲:アンダーソン&ロウ)
ジョージ・デヴィッド・ワイス/ボブ・シール:この素晴らしき世界(編曲:アンダーソン&ロウ)
シューベルト:エレンの歌第3番(アヴェ・マリア)D.839(編曲:アンダーソン&ロウ)
レノン/マッカートニー:レット・イット・ビー(編曲:アンダーソン&ロウ)
ブラームス:子守歌(編曲:アンダーソン&ロウ)
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」よりヴォーカル・アンサンブルとピアノデユオのための「ハミング・コーラス」
  (ジャン=バティスト・クレポー/アンダーソン&ロウ)
ピアノ・デュオ:アンダーソン&ロウ
【メンバー】
グレッグ・アンダーソン(P)
エリザベス・ジョイ・ロウ(P)
ヴォーカルアンサンブル・アクセント

録音:2017年7月6日-8日
SWR スタジオ・カイザースラウテルン
このアルバムは、創造の原型である「母性」の様々な側面を想起させる作品を集めた1枚で、シューベルトの「アヴェ・マリア」 からクィーンの「ボヘミアン・ラプソディ」まで、多彩な選曲がなされています。 演奏しているのはアメリカを拠点とするピアノ・デュオ「アンダーソン&ロウ」。以前から過激なレパートリーで聴き手を唖然とさせ ることで知られており、既に他レーベルからリリースされているアルバムでも、エッジの効いた選曲が好評。来日経験もある連弾 好きにはおなじみのデュオです。“クラシック・ミュージック界のロックスター”と称される彼らのサウンドをぜひお楽しみください。

SWR-19061CD(8CD)
NX-F01
ミヒャエル・ギーレン・エディション第7集 1961-2005年


■CD1 プラハ
ヤナーチェク:グラゴル・ミサ
ヤナーチェク:タラス・ブーリバ*
ツェムリンスキー:詩篇第23番 Op.14#

■CD2 アメリカ
カール・ラッグルズ(1876-1971):Sun-Treader 太陽を踏む者…初出音源
アイヴズ:宵闇のセントラルパーク…初出音源
アイヴズ:ブース将軍天国へ行く(1913)…初出音源
コリン・マクフィー(1900-1964):2台のピアノとオーケストラのための「タブー・タブハン」(1936)…初出音源
アイヴズ:答えのない問い*
ヴァレーズ:アルカナ…初出音源**
エドゥアルド・ストイアーマン(1892-1964):オーケストラのための変奏曲#

■CD3 ドビュッシー
ドビュッシー:聖セバスチャンの殉教…初出音源
夜想曲…初出音源*

■CD4 過渡期の音楽
ブゾーニ:悲しき子守歌 Op.42
ブゾーニ:交響的夜想曲 Op.43…初出音源*
サラバンドと行列 -歌劇「ファウスト博士」のための2つの習作 OP.51**
レーガー:ピアノ協奏曲 ヘ短調 Op.114#

■CD5 統合への道のり
シュレーカー:あるドラマへの前奏曲
ヒンデミット:交響曲「画家マチス」…初出音源*
ペトラッシ(1904-2003):オーケストラのための協奏曲 第1番…初出音源#

■CD6 キッチュもしくはテレビの芸術
R・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」-光栄にもこの大役を仰せつかり…初出音源
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」…初出音源
アリア「ある晴れた日に」
二重唱「あの桜の枝を揺すって」-第2幕のフィナーレ
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集〜天使/夢…初出音源*
R・シュトラウス:子守歌 Op.41-1…初出音源*
R・シュトラウス:死と変容 Op.24…初出音源#

■CD7 ラヴェル
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」
海原の小舟*
道化師の朝の歌#

■CD8 ラヴェルのワルツとスクリャービン
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
スクリャービン:交響曲第3番「神聖な詩」*
ラヴェル:ラ・ヴァルス#
全て、ミヒャエル・ギーレン(指)
■CD1
エレン・シャーデ(S)、マルタ・シルマイ(A)、トーマス・モーザー(T)、ギュンター・ライヒ(Bs)、イムリヒ・サボー(Org)
ブラティスラヴァ・スロヴァキア・フィルハーモニーcho
バーデン=バーデン・フライブルク南西ドイツRSO
録音:1988年6月、1986年11月25日*、1988年6月28日#
■CD2
リヒャルト・アンラウフ(Br)
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル
クロード・ヘルファー(P)、ペーター・ロッゲンカンプ(P)
シュトゥットガルトRSO
バーデン=バーデン・フライブルク南西ドイツRSO*,**,#
録音:1975年6月21日、1995年2月3日*、1995年2月6日**、1990年2月12日#
■CD3
キャスリン・ゲイヤー(S)、ハンナ・アウルバッヒャー(A)、ブリギッテ・メストハーラー(A)、バイエルン放送cho
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル(女性合唱)
シュトゥットガルトRSO
録音:1972年4月14日、1975年10月30日 *
■CD4
スティーヴン・ド・グローテ(P)
バーデン=バーデン・フライブルク南西ドイツRSO
シュトゥットガルトRSO*
録音:1995年2月3日、1980年10月29日ライヴ*、1987年12月12日**#
■CD5
バーデン=バーデン・フライブルク南西ドイツRSO
ザールブリュッケン放送PO*
録音:1995年2月7日、1968年2月8日*、1961年1月24-25日 モノラル#
■CD6
クリスティアーネ・ベージガー(S)、コルネリア・カリッシュ(Ms)、エリザベス・ホワイトハウス(S)、マルギット・ノイバウアー(Ms)、フランクフルト歌劇場cho
ヴァルトラウト・マイヤー(Ms)
バーデン=バーデン・フライブルク南西ドイツRSO
録音:1997年6月16-19日テレビ・プロダクション、1993年11月30日 テレビ・プロダクション*、2006年5月4日 ライヴ#
■CD7
ヨーロッパ合唱アカデミー
バーデン=バーデン・フライブルク南西ドイツRSO
録音:1997年9月8-10日、1997年1月9日*、1997年1月12日 ライヴ#
■CD8
シュトゥットガルトRSO
バーデン=バーデン・フライブルク南西ドイツRSO*,#
録音:1975年10月10日 ライヴ、1975年5月22-23日*、1993年3月24日 ライヴ#
2017年7月20日に生誕90年を迎えたドレスデン生まれの指揮者、ミヒャエル・ギーレンの集大成BOXの第7集。今作でも 世界初録音を多数含む「知られざるギーレン」が紹介されています。 “近代、現代音楽のオーソリティ”として「同世代の音楽」の初演や紹介を行ったギーレンらしく、このBOXにもペトラッシの 「オーケストラのための協奏曲 第1番」やドビュッシーの「聖セバスチャンの殉教」など珍しい作品が含まれていますが、中でも 注目すべきは1975年から1990年にかけて演奏されたアメリカ音楽集(CD2)でしょう。アイヴズの「答えのない問い」や「宵 闇のセントラルパーク」は、1956年にギーレンがドイツ初演を行った曲。初演当時はオーケストラのメンバーも混乱してしまっ たほどの斬新な作品でしたが、この録音の時点では、すっかりこなれた演奏が繰り広げられています。またヴァレーズの「アルカ ナ」やマクフィーの「タブー・タブハン」も興味深い演奏です。 CD6ではテレビ放送のために収録した演奏を聴くことができ、ストックホルム王立歌劇場やフランクフルト歌劇場、ベルリン国 立歌劇場で、オペラ指揮者としても高く評価されていたギーレンの手堅い指揮をバックにした歌手たちの歌唱を楽しめます。 他にはチェコの音楽やラヴェル、スクリャービンなど、どれも精緻な響きに彩られた美しい演奏が繰り広げられています。

SWR-19406CD
NX-B02
カルロス&エーリッヒ・クライバー
ボロディン:交響曲第2番
(1)カルロス・クライバー(指)
 シュトゥットガルト放送SO
 録音:1972年12月12日
(2)エーリッヒ・クライバー(指)
 NBC響
 録音:1947年12月20日

再発売盤。旧品番【CD93.116】は廃盤となっております。
2004年の初出時、大きな話題となった「父子クライバー対決」によるボロディンの交響曲 第2番の再発売盤。父エーリッヒ が得意としていたレパートリーを、息子カルロスはどのように演奏するのか。解釈の違いも含め、非常に興味深い聴き比べが できます。
SWR-19407CD
NX-B02
スヴャトスラフ・リヒテル:シュヴェツィンゲン音楽祭 1993年コンサート
サン=サーン
:ピアノ協奏曲第5番
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
シュトゥットガルト放送SO
クリストフ・エッシェンバッハ(指)

録音:1993年5月30日
初出時「リヒテルのガーシュウィンの正規盤出現」として話題をまいた“リヒテル:シュヴェツィンゲン音楽祭 1993年のコンサート”のリマス タリング・アルバムです。リヒテルのレパートリーとしてはとても珍しいこの2曲、とりわけガーシュウィンは他に録音の記録はありません。晩 年になってこの曲に魅入られたというリヒテルの熱演はまさに「一聴の価値」ある記録です。
SWR-19409CD
NX-B02
シュヴェツィンゲン音楽祭 1994年
グリーグ:抒情小曲集〜感謝Op.62-2/スケルツォ Op.54-4/小妖精 Op.71-3/森の静けさ Op.71-4
フランク:前奏曲,コラールとフーガ M21
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
 鏡
スヴャトスラフ・リヒテル(P)

録音:1994年5月15日
1994年、ドイツのシュヴェツィンゲン音楽祭での晩年のリヒテルのコンサートを収録した1枚。当時のリヒテルは長いコンサート・ツ アーに出かけており、様々な会場でリサイタルを開催していました。この演奏会ではグリーグ、フランク、ラヴェルの作品が演奏されて いますが、グリーグについては、「ピアノ協奏曲」は若いころから数多く演奏してきたものの、「抒情小曲集」はようやく晩年になって演 奏を始めたという作品でした。ここでも慎重なアプローチによる演奏を繰り広げています。かたや、フランク、ラヴェルは得意中の得意 な作品で、リヒテルは変幻自在な演奏を聴かせています。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
SWR-19410CD
NX-B02
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 クルト・ザンデルリンク(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1999年12月15-17日 ライヴ(ステレオ)
CD93.027 再発盤
ドイツの名指揮者ザンデルリンクが1999年にリーダーハレで行ったブルックナーの録音。全曲を通じて高揚感に溢れており、 なかでも第2楽章ではザンデルリンクの持ち味とも言える美しい弦の響きが存分に発揮された、素晴らしい演奏が繰り広げら れています。録音状態も良好です。 SWR所蔵のオリジナル・テープを使用しています。
SWR-19411CD
NX-B02
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 カルロ・マリア・ジュリーニ(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1996年9月20日 ライヴ(ステレオ)
CD93.186 再発盤
たっぷりとしたテンポによる瞑想的な演奏が特徴であった晩年のジュリーニですが、このシュトゥットガルト放送SOとのブ ルックナーは早めのテンポ設定で知られています。しかし決して淡泊になるのではなく、奥深い感情表現と、長い経験に裏打 ちされた知的な解釈による素晴らしいブルックナーです。 SWR所蔵のオリジナル・テープを使用しています。たっぷりとしたテンポによる瞑想的な演奏が特徴であった晩年のジュリーニですが、このシュトゥットガルト放送SOとのブルックナーは早めのテンポ設定で知られています。しかし決して淡泊になるのではなく、奥深い感情表現と、長い経験に裏打ちされた知的な解釈による素晴らしいブルックナーです。SWR所蔵のオリジナル・テープを使用しています。
SWR-19415CD
NX-B03
エリーザベト・グリュンマー/1956-1958年録音集
モーツァルト:心配しないで、愛する人よ K.490*
 ああ、私を見捨てないで K.V295a(486a)*
 春の初めに K.597/夕べの想い K.523
 秘めごと K.518/すみれ K.476
シューベルト:ズライカ II D.717
 それらがここにいたことは D.775
 憩いなき愛 D.138
 子守歌 D.867/春の想い D.686
ブラームス:エオルスの竪によせて op.19-5
 森に囲まれた丘から op.57-1
 秘めごと op.71-3/乙女 op.95-1
ヴォルフ:スペイン歌曲集より
 進軍ラッパが鳴っている
 愛が私の心に
 口さがないひとたちはみな
 私を花で覆って下さい
 私の巻き髪の陰で
エリーザベト・グリュンマー(S)
アルテュール・グリュミオー(Vn)
カール・ミュンヒンガー(指)
シュトゥットガルト室内O
フーゴー・ディーツ(P)

録音:1956年7月8日*、1958年5月30日
全てモノラル
※CD94.209 再発売盤
「彼女の穏やかで素敵な歌声を一度でも聴けば決して忘れることはできないだろう」とイタリアの名オペラ批評家ランフランコ・ ラスポーニが評した、20世紀の名歌手エリーザベト・グリュンマー(1911-1986)。 マイニンゲンの演劇学校で女優として活躍していたエリーザベト・グリュンマーを見出したのはカラヤンでした。1941年にアーヘ ンの歌劇場でデビューし、戦争によって一時期活動を中断しながらも、1946年からはベルリン市立歌劇場のメンバーとして 活動を再開。優雅な立ち振る舞いは独特の雰囲気を醸し出し、とりわけモーツァルトとワーグナー作品での歌唱は他を圧倒 しました。1961年までは毎年バイロイト音楽祭でも歌いましたが、華やかな演奏活動に比べると、録音はあまり多くなく、こ の一連の放送録音はとても貴重な記録です。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
SWR-19416CD
NX-B03
マーラー:交響曲第6番『悲劇的』 キリル・コンドラシン(指)
バーデン=バーデン南西ドイツ放送SO

録音:1981年1月13日-15日
バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ(ステレオ)
※CD94.217 再発盤
20世紀の名指揮者、キリル・コンドラシンが亡くなる2か月ほど前に残した南西ドイツ放送SOとのマーラー:交響曲第 6番のリニューアル盤。快速テンポで知られる1978年のレニングラード・フィルとのドライな演奏に比べると、各楽章のテンポは 幾分遅めであり、隅々まで丁寧な表情付けがされています。感情的になりがちな第1楽章や最終楽章でもコンドラシンらし い抑制の効いた表現による“純音楽”としてのマーラーがが繰り広げられています。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
SWR-19419CD
NX-B05
ツェルニー:交響曲集
交響曲 第6番 ト短調(1854)
大交響曲 第2番 ニ長調 Op.781*
グルジェゴルス・ノヴァーク(指)
SWRカイザースラウテルン放送O

録音:2004年6月16-18日、2005年2月16-18日*
ベートーヴェンの弟子、友人として最近脚光を浴びているウィーン古典派のピアニスト、作曲家カール・ツェルニー。このアルバ ムは現在のようにツェルニーに注目が集まる以前、2004年から2005年にかけて録音された2曲の交響曲を収録したもので す。指揮者ノヴァークは2015年からロイヤルPOの準首席指揮者を務めている実力派。ツェルニー 作品の持つウィットを丁寧に描き出しています。

SWR Century Classics
SWR(南西ドイツ放送)が所有する音源の中でも、ブールのラヴェルやカンブルランのベルリオーズなど「名演」として知られる一連の演奏を復刻。お求めやすい低価格で販売するシリーズです。
SWR-19501CD
NX-A05
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集(全8曲) イルジー・スターレク(指)
南西ドイツ放送カイザースラウテルンO

CD93.037の再発盤
チェコ出身の指揮者スターレク(1923-2011)は、ターリヒとアンチェルに指揮を学び、1953年から1968年までプラハ放送 SOの首席指揮者を務めた実力派。このスラヴ舞曲集はお国物ということもあり、極めて集中力の高い演奏が繰り広 げられています。
SWR-19502CD
NX-A05
R・シュトラウス:楽劇「ばらの騎士」組曲 Op.59 TrV 227
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」 Op.28 TrV 171
交響詩「ドン・ファン」 Op.20 TrV 156
アンドレア・レーン (Vn)
オットー・アルミン(Vn)
ディートヘルム・ヨナス(Ob)
ジョルジュ・プレートル(指)
シュトゥットガルトRSO

CD93.012の再発盤
フランスの名指揮者プレートル(1924-2017)によるR・シュトラウスの管弦楽作品集。若い頃からシュトラウス作品を 好んでいたプレートル(1956年のパリでのデビューもシュトラウスの「アラベラ」パリ初演でした)、この演奏でも実に大らかで優 雅なシュトラウスを聴かせています。
SWR music
SWR-19503CD
NX-A05
ベルリオーズ:演奏会用序曲集
序曲「ウェイヴァリー」 Op.1
序曲「宗教裁判官」 Op.3*
序曲「リア王」 Op.4**
序曲「ロブ・ロイ」
序曲「ローマの謝肉祭」Op.9#
序曲「海賊」Op.21
シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツRSO

録音:2007年5月、2000年2月*、2003年2月***、2002年1月#
CD93.201の再発盤
2010年から読売日本SOの常任指揮者を務め、現代音楽を含む刺激的なレパートリーと演奏で聴衆を魅了する 指揮者シルヴァン・カンブルラン。この2007年に録音されたベルリオーズでも、普段あまり耳にすることのない珍しい作品を、 オーケストラの性能を存分に引き出し華麗に聞かせます。
SWR-19504CD
NX-A05
ラヴェル:管弦楽作品集
クープランの墓
歌曲集「シェエラザード」
古風なメヌエット
ツィガーヌ*
ダフニスとクロエ 第1組曲
ダフニスとクロエ 第2組曲
アーリーン・オジェー(S)
ピーナ・カルミレッリ(Vn)*
エルネスト・ブール(指)
バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツRSO

CD93.111の再発盤
フランスの名指揮者エルネスト・ブール(1913-2001)。ミュンシュとシェルヘンに指揮法を学んだブールは近現代の作品を得 意としていましたが、このラヴェルでも、精緻なオーケストレーションを生かし、華麗かつ緻密な演奏をしています。東洋風な雰 囲気を湛えた歌曲集「シェエラザード」で独唱を務めるのはアメリカ出身のソプラノ、オジェー。澄み渡った声が魅力的です。 長らくイ・ムジチ合奏団で活躍していたカルミレッリのヴァイオリンで聴く「ツィガーヌ」も素晴らしい演奏です。
SWR-19505CD
NX-A05
アメリカ近代音楽集
ガーシュウィン:ストライク・アップ・ザ・バンド:序曲
ハーシュウィン:子守歌
コープランド:キューバ組曲
モンカージョ(1912-1958):ウアパンゴ
ベンジャミン(1893-1960):ノース・アメリカン・スクエア・ダンス*
リヴィングストン(1915-2001):Mr.クリストファー・コロンブス**
ジョプリン(1867-1917):歌劇「トゥリーモーシャ」-2つのラグタイム
ロジャース(1902-1979):オクラホマ・メドレー
バーンスタイン:ミサ曲-シンプルソング#
ガーシュウィン:ガール・クレイジー:序曲#
クラウス・アルプ(指)…1-4.7.8
サウル・シェヒトマン(指)*
エルンスト・ヴェダム(指)**
カスパール・リヒター(指)#
南西ドイツ放送カイザースラウテルンO

CD93.021の再発盤
タイトルの「新世界より」はドヴォルザークの交響曲ではありません。ラグタイムの先駆者スコット・ジョプリンや、リチャード・ロ ジャース、コープランド、ガーシュウィン、バーンスタインなど、アメリカの近代名曲を集めたこのアルバムは、まさに「新世界から」 の音楽を聴くにふさわしい1枚です。
SWR-19506CD
NX-A05
シューベルト:交響曲第9番 ハ長調「ザ・グレート」D944.
劇音楽「魔法の竪琴」D644 序曲*
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2001年7月18-20日、2002年5月3日*
CD93.044の再発盤
ロジャー・ノリントン(指) シュトゥットガルトRSO 録音:2001年7月18-20日…1-4 2002年5月3日…5 CD93.044の再発盤
SWR-19507CD
NX-A05
ホルスト:組曲「惑星」
エルガー:弦楽セレナード
シュトゥットガルト南西放送声楽アンサンブル
シュトゥットガルト州立歌劇場cho
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

CD93.043の再発盤
バロックや古典派の作品を得意とするノリントンが演奏するホルストの惑星。重厚な和声を響かせ、たっぷりとメロディを歌わ せるロマンティックな演奏が主流である中にも、ノリントンの軽やかな演奏は他の名演と一線を画すものとして評価されていま す。

SWR-19508CD
NX-A05
ドビュッシー:管弦楽作品集
管弦楽のための映像
2つの舞曲*
交響詩「海」#
ウルズラ・アイゼルト(ハープ)
シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン・バーデン南西ドイツRSO

録音:2001年1月23日&2001年2月28日-3月1日、2004年2月18日*、2004年2月5-7日#
※CD93.067の再発売
ドビュッシーの有名管弦楽作品2曲、「映像」と「海」を収めたアルバム。故国フランスものを得意とするカンブルランが、これら の作品の最大の魅力である豊かな色彩を際立たせつつ、躍動感を持って描きあげています。ドビュッシーによるオーケスト レーションの巧みさを体験するには、うってつけの一枚です。
SWR-19509CD
NX-A05
エルガー:管弦楽作品集
序曲「南国にて」 Op.50
序奏とアレグロ Op.47*
エニグマ変奏曲 Op.36#
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2010年9月30日-10月1日、2010年10月4&5日*、2007年12月13-14日#
※CD93.191の再発売
近代英国を代表する作曲家の一人エルガーの管弦楽作品を、やはり英国出身のノリントンが深い共感を持って描いてお り、ヴィブラートを極力抑えた透明度高い響きもあいまって、その魅力を存分に引き出しています。エルガーの最も人気のあ 管弦楽作品「エニグマ変奏曲」、スリリングな序曲「南国にて」、弦楽四重奏と弦楽合奏のための洗練された作品「序奏と レグロ」を収録。
SWR-19511CD
NX-A05
ドヴォルザーク:交響曲第7番 ニ短調 Op.70
交響曲第8番ト長調 Op.88*
ロジャー・ノリントン(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2010年4月20日&24日
2010年9月30日* 全てライヴ
※CD93.277の再発売
有名な「新世界より」に先立つ2つの交響曲。第7番はブラームスの影響、特に交響曲第3番の影が色濃く反映されてお り、スラヴ的な色彩を残しつつも、彼が普遍的な交響曲の世界に踏み出した記念碑的作品でもあります。そして第8番は、 ボヘミアの明るい側面が存分に歌いこまれた美しい作品。ロマン派以降の作曲家ではブラームスで高い評価を得ており、 オーケストラを瑞々しく鳴らすことに長けたノリントンにぴったりの作品といえ、フレージングの細やかなコントロールで作品の特 性を際立たせています。終演後の拍手入り。
SWR-19512CD
NX-A05
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(1894年初稿ノヴァーク版) フェルディナンド・ライトナー(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1983年11月14日Stuttgart, Liederhalle
※CD93.052の再発売
ライトナーによる、ブルックナー最後の交響曲。決して大仰に構え過ぎず、曲の流れを巧みに手繰りながら巨大な作品像を 築き上げ、なおかつその美しさを最大限表出する手腕は圧巻。オーケストラのレスポンスの高さもあいまって、初発売時よりた いへん高い評価を受けている演奏です。
SWR-19514CD
NX-A05
ベルリオーズ:管弦楽伴奏歌曲集
9つのアイルランドの歌 Op.2-4「美しい旅人」
「囚われの女」 Op.12
「ランド地方の花」 Op.13-4「若いブルターニュの牧童」
「アルバムの綴り」 Op.19-1「ザイド」
「水浴びするサラ」 Op.11
トリスティア Op.18
「宗教的瞑想」*
「オフェリアの死」*
「ハムレットの終幕のための葬送行進曲」*
9つのアイルランドの歌 Op.2-6「神聖な歌」*
9つのアイルランドの歌 Op.2-2「エレーヌ」*
「霊の踊り」*
ラニ・ポールソン(Ms)(
ラウラ・アイキン(S)
アレクサンドル・ユデンコフ(T)
フロリアン・ヘルシャー(P)
シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン・バーデン南西ドイツRSO
シュトゥットガルト南西放送声楽アンサンブル

録音:2003年3月Berlin, Konzerthau
2007年12月Freiburg, Konzerthaus*
※CD93.210の再発売
ベルリオーズによる、独唱あるいは合唱と管弦楽のための作品を集めた、興味深いアルバムです。あまり知られていない作品 が多いですが、カンブルランの深い作品理解と細やかなコントロールが深いロマン性を引き出し、その素晴らしさを再認識させ てくれる好企画。ラストの「霊の踊り」は合唱とピアノによる演奏です。


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