品番 |
内容 |
演奏者 |
MAR-6.220601
(1SACD)
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カフェ・ウィンナ〜19世紀のカフェ・ミュージック
ジュリアーニ:協奏的大二重奏曲Op.52
カルッリ:イギリス民謡による幻想曲Op.102
キュフナー:フランス民謡によるポプリOp.226
ベートーヴェン:マンドリン・ソナチネハ短調WoO43a(リコーダーとギター編)
ベートーヴェン:マンドリン・ソナチネハ長調WoO44a(リコーダーとギター編)
クレーメル:序奏,主題と変奏Op.32
マイセダー:ベートーヴェンとロッシーニの主題によるポプリ
シャインディースト:オーストリア民謡による変奏曲 |
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
ラース・ハンニバル(G) |
ミカラ・ペトリの演奏家生活40周年記念!長年のパートナーであるラース・ハンニバルと共に18世紀から19世紀のウィーンの心地良い音楽を録音した1枚です。さて、17世紀末のウィーンで最初にカフェを開いたのは、コルシツキーというポーランド系のハプスブルクの兵士だと言われています。彼は当時ウィーンを包囲していたオスマントルコを撃退するのに一役買い、その褒美にトルコ軍が残していったコーヒー豆を賜り、カフェを開店したと言うのです。今では、その逸話は伝説とされていますが、なんとも夢のある話です。このカフェ、またたく間にウィーン中に広まり、芸術家たちの憩いと議論の場になったことはご存じの通りです。もちろんそこで流れる極上の音楽も忘れてはいけません。1杯のコーヒーを手にしながら聴いてみてください。 |
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MAR-6.220602
(1SACD)
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メロディーズ〜ヴァイオリンとギターで奏でるロマンティックなメロディ
マスネ:タイスの瞑想曲
クライスラー:愛の悲しみ/ヘンデル:ラルゴ
シューベルト:アヴェ・マリア
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
パラディス:シシリエンヌ/ラロ:アンダンテ
ビゼー:間奏曲/ヘンデル:ラルゲット
グリーグ:牛よせ歌/グルック:精霊の踊り
グリーグ:子守歌/パガニーニ:カンタービレ
クライスラー:美しきロスマリン
サティ:ジムノペディ |
チェン・イ(Vn)、ラース・ハンニバル(G) |
このアルバムに収録された何とも静かで濃密な響きを聴いてみてください。ギターの柔らかい音色とヴァイオリンのロマンティックな魅力。これらが合わさることにより、より一層親密な音楽が作りあげられます。お互いに高め合う2人の音は、まるでセレナーデのように夜のしじまに溶けていくかのような妖艶さと儚さを持っています。午後のまどろみのひととき、または眠りに就く前には、このような幸せな音色がぴったりです。ヴァイオリンを演奏するチェンは、2008年の中国国際ヴァイオリン・コンクールの金メダリスト。現在、北京で人気急上昇中の若手です。 |
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MAR-6.220603
(1SACD)
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中国のリコーダー協奏曲集
唐建平(タン・ジャンピン)(1955-):飛歌
盛宗亮(ブライト・シェン)(1955-):月笛
水龍(マ・シュイロン)(1939-):竹笛協奏曲
陳怡(チェン・イ)(1953-):中國古代藝術之美 |
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
ラン・シュイ(指)コペンハーゲンPO
録音2010年4月12-15日コペンハーゲンデンマーク王立アカデミー・コンサート・ホール |
今から30年ほど前は、中国の近代音楽と言えば「ピアノ協奏曲“黄河”」か、「ヴァイオリン協奏曲“梁山伯と祝英台(バタフライ・ラヴァーズ)”のどちらかが知られる程度。確かにこの2曲は、中国以外の聴衆のために上演することが許されていた、ただ2つの作品だったのです。しかし、そんな締め付けは文化大革命の終了とともになくなり(クラシック音楽界では、1979年にアイザック・スターンが中国を訪問したことでヨーロッパとの交流が盛んとなる)今では、中国の様々な才能ある音楽家たちの作品を楽しむことができるようになったのはご存知の通りです。このアルバムは、そんな現代中国の作曲家4人の作品を収録。唐建平の曲は中国的なメロディをハリウッドの映画音楽のように壮大なオーケストレーションで楽しむというもの。盛宗亮はNAXOSでもおなじみの作曲家。色彩的な響きと金属的なリコーダーの響きがマッチしています。馬水龍の曲はダイナミック、かつ描写的。そして陳怡の曲は繊細で静かな曲の中に激しい主張が感じられます。どの曲もミカラ・ペトリのリコーダーが独特の存在感を放ちます。音質も素晴らしいです。 |
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MAR-6.220604
(1SACD)
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ヴィルトゥオーゾ・バロック
ヴィターリ:シャコンヌ.ト短調
テレマン:音楽の練習帳〜リコーダー・ソナタ.ニ短調TWV41:d4
バッハ:フルート・ソナタハ長調BWV1033
ヴィバルディ:忠実な羊飼いOp.13〜ソナタ第4番イ長調RV59
コレッリ:リコーダー・ソナタ「ラ・フォリア」Op.5-12
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ.ト短調「悪魔のトリル」
ヘンデル:リコーダー・ソナタ変ロ長調HWV377 |
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
ラース・ハンニバル(Lute)
録音:2011年3月2-4日デンマークコッケダル,OURレコーディング・スタジオ |
ミカラ・ペトリとラース・ハンニバル・デュオのお気に入りの曲を集めた「バロック・アルバム」です。1991年の冬からコンビを組んでいる彼らは92年の夏にスペインの修道院で素晴らしいコンサートを行い大好評を得ました。それ以降、世界中でコンサートを行い、またフェスティバルに登場、驚くほど幅広いレパートリーは、全ての聴衆に大きな驚きを与え続けています。このアルバムで、ハンニバルはギターをリュートに持ち替え、見事なテクニックを披露しています。ペトリの超絶技巧はここでも健在。本来ならヴァイオリンで演奏する難曲をこともなげに吹ききっています。とりわけコレッリやタルティーニは圧巻。SACDの高音質で、微細な息遣いまでが克明に捉えられています。 |
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MAR-6.220605
(1SACD)
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ナイチンゲール
ユージス・プラウリニュシュ(1957-):ナイチンゲール<第1場:序奏…皇帝の庭/第2場:ナイチンゲールの主題/第3場:皇帝と紳士-入場-待ちわびる/第4場:探求/第5場:彼女はここに/第6場:王宮にて/第7場:人工の鳥/第8場:皇帝とその死/第9場:もう一度>
ダニエル・ベルツ(1943-):ネメシス・ディヴィナ
ソンライフ・ラスムセン(1961-):T
ピーター・ブルーン(1968-):ひばりと2つの情景<海とひばり/籠の中のひばり> |
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
スティーヴン・レイトン(指)
デンマーク国立声楽アンサンブル
録音:2011年8月8-12日デンマーク,コペンハーゲンクリスチャンキルケン
※全て世界初録音 |
4人の現代作曲家による、無伴奏合唱とリコーダーのコラボ作品の登場です。確かにリコーダーと合唱の組み合わせは珍しいものではありません。人間の声に近い響きを持つリコーダーは、バロックの時代にも重用され、多くの作曲家たちがこの響きの妙を表現してきました。しかし、ここでは更にそのコラボレーションを深化させることで、全く新しい音色を生み出すことに成功しました。ラトヴィアの作曲家プラウニュシュの「ナイチンゲール」は、おなじみアンデルセンの寓話を元にした作品で、まさにリコーダーでなくては成し得ない神秘的な響きが多用されています。人間の心の深層を垣間見るかのようなラスムセンとベルツの曲、天高く舞うひばりをモティーフにしたブルーンの曲を、色彩感溢れた合唱とリコーダーが驚くばかりの表現力で、音のキャンバスに描いていきます。SACDによる高音質も魅力的で、豊かな残響も深い感動へと誘うスパイスとなっています。 |
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MAR-6.220606
(1SACD)
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イギリスのリコーダー協奏曲集
ハーヴェイ(1953-):コンチェルト・インカント(2009)
アーノルド(1921-2006):リコーダーと管弦楽のための協奏曲Op.133(1988)
ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):リコーダーと弦楽合奏のための組曲(1957)<前奏曲/イギリス舞曲/悲歌/ルンバ風ブルレスカ/パヴァーヌ/序奏とカデンツァ/タランテッラ> |
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
ジャン・トレル(指)香港室内O
録音:2011年5月24-29日香港カルチャー・センター |
単純な楽器なのだけど奥深い楽器リコーダー。かれこれ700年に渡って西洋音楽の一部となっています。近代から現代のイギリスの作曲家たちも、この楽器のもつ鄙びた音色に魅せられ多くの作品を書いています。このアルバムには3世代に渡る作曲家たちの曲を収録。その絶妙な作風の違いを味わっていただけることでしょう。ゴードン・ジェイコブは前世紀に生まれるも、リコーダーの曲は1950年代から手掛け始め、多数の名作を残しています。アーノルドはジェイコブスの例に倣い、素晴らしいリコーダー協奏曲を書き上げました。こちらはミカラ・ペトリが初演しましたが、以降なかなか演奏の機会に恵まれることがありませんでした。今回、この録音が再評価のきっかけになるのではないでしょうか?3人の中で最年少(?)を誇るハーヴェイの作品は、やはりミカラ・ペトリのために書かれたもので、「魔法」がテーマとなっています。柔軟な音楽は、とても魅力的で、ハリー・ポッターの世代にも好意をもって受け入れられること間違いありません。 |
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MAR-6.220607
(1SACD)
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パレ・ミケルボルグ:Going to Pieces Without Falling Apart
1.夜明けの合唱/2.朝のラーガ
3.日の出/4.アフリカの少女
5.日暮れ-夏の夜/6.僧侶の詠唱
7.優しき夏の雨/8.心の回転木馬
9.黄金の神秘/10.中国の少女
11.子守歌-成長する間に-語り
12.影のワルツ
13.Afterthoughts-思考の後 |
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
ヘレン・デイヴィス(Hp)
パレ・ミケルボルグ(Tp)
南ユランSO
ヘンリク・ヴァウン・クリステンセン(指)
録音: 2012年12月17-21 日 、 2013年1月 |
優れたトランペット奏者であり、かつ作曲家でもあるミケルボルグ(1941-)。北欧生まれの彼の音楽は極めてわかりやすく、また象徴的でもあります。この「Going
to Pieces Without Falling Apart」は、魂の成長を描いた作品であり、ところどころに見え隠れする郷愁や、感傷的なフレーズを取り込みながら、一つの大きな流れが出来上がっていくというものです。ハープとリコーダー、そして悠然と奏されるオーケストラの響きが相まって、大きな世界が創造されていきます。彼自身がトランペットを吹くトラック13
の「思考の後」はプログレとジャズの融合であり、即興性に富みながらも古典のイディオムを用いた独創的な音楽です。気持ちのよいトランペットの音が耳を駆け抜けて行きます。
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MAR-6.220609(1SACD)
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デンマークとフェロー諸島のリコーダー協奏曲集
トマス・コッペル(1944-2006):リコーダー協奏曲「月の子どもの夢」
ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン(1932-):リコーダー協奏曲「おのおのの音」
スンレイフ・ラスムセン(1961-):リコーダー協奏曲「領土の歌」 |
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
オルボアSO
ヘンリク・ヴァウン・クリステンセン(指)
録音:2015年6月10-15日デンマーク,オルボア・コンサート・ホールムジッケン・ハウス |
ミカラ・ペトリのリコーダーを探求する旅のアルバムは、今回デンマークとフェロー諸島の音楽の紹介です。フェロー諸島とは、スコットランド諸島、ノルウェー西海岸とアイスランドの間にある北大西洋の諸島のことで、デンマークの自治領でありながらも、独立を主張している地域であり、また古くから音楽や伝承の宝庫として知られている場所です。デンマーク音楽の伝統は、古くはブクステフーデやシャイベを輩出し、ニルス・ゲーゼやアウゴスト・エナ、そしてカール・ニルセンを経て、最近ではこのアルバムに収録されているコッペルやホルムグレーン、ラスムセンなどが活躍しています。コッペルは、父親もニルセンに師事した作曲家で、多彩な曲を書いていますが、この「月の子どもの夢」はコペンハーゲンに住む極貧の少女の希望と不安に焦点を当てて書かれた憂愁溢れる美しいものです。ホルムグレーンの曲は、もっと抽象的で前衛的な作品。音響の楽しさを味わうための曲です。フェロー諸島生まれのラスムセンの作品は独自の地域に根ざしたもので、鳥の声を模するリコーダーの響きで始まる印象的な曲です。ペトリの冴え渡るテクニックには、いつものように驚くばかりです。 |
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MAR-6.220612
(1SACD)
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メシアン:合唱作品集
神の現存のための3つの小典礼(1943)-16の独奏楽器と18人のソプラノ(メシアンのオリジナル)版<内なる対話のアンティフォナ(神は私たちの中に現存する…)/御言葉のセクエンツィア、神のカンティクム(神は自らの中に現存する…)/愛による偏在のプサルモディア(神は万物の中に現存する…)>
おお、聖なる饗宴(1937)
5つのルシャン(1948) |
デンマーク国立声楽アンサンブル
デンマーク国立コンサート・コア
マリアンナ・シリンヤン(P)
トマ・ブロシュ(オンド・マルトノ)
デンマーク国立室内O
マルクス・クリード(指) |
メシアン(1908-1992)の音楽には、多くの暗示と啓示があります。彼が作り出した非凡な情景を味わった後に、人々はいろいろなことを考えることでしょう。このアルバムにはメシアンの3つの代表的な合唱作品が収録されています。オンド・マルトノやピアノ、弦楽、そして多くの色彩的な打楽器と18人のソプラノが織り成すきらびやかな「3つの小典礼」、ルネサンス時代のシャンソンの様式とインドのリズムの融合、そして言葉を巧みに使った「5つのルシャン=繰り返し」、荘厳で神々しい「おお、聖なる饗宴」と、様式は違いながらも、どれも陶酔的で、人知を超越した美しさを持つ作品と言えるでしょう。もちろん演奏はとても困難ですが、名手マルクス・クリードは絶対的なアンサンブルと響きを大切にした上で、声を自由に飛翔させているところがさすがです。 |
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MAR-6.220613(1SACD)
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北欧の響き
ベント・セアンセン(1958-):ささやき
ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン(1932-):13の弦楽器のための音楽
スンレイフ・ラスムセン(1961-):冬のこだま
モーエンス・クリステンセン(1955-):ソプラノ・リコーダー協奏曲「北欧の夏のスケルツォ」
トマス・クラウセン(1949-):リコーダー・コンチェルティーノ
アクセル・ポロプ=ヨアンセン(1924-2012):弦楽オーケストラのための夏の組曲Op.24 |
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
ラップランド室内O
クレメンス・シュルト(指)
録音:2014年11月17-19日フィンランドラップランド,ロヴァニエミ,コルンディ・カルチャー・ハウス |
OUR recodingsのプロデューサーであるラース・ハンニバルは、作曲家ポロプ・ヨアンセンが死去した数ヶ月後に、ヨアンセンの娘であるエリザベート・セリンを交えたミーティングを持ちました。そこでは彼女の父の音楽を含めたデンマークの著名な作曲家たちの作品を録音するための計画が話し合われ、もちろんセリンの親友であるミカラ・ペトリもこの計画に積極的に参加することが決定し、この「北欧の響き」のアルバムが生まれました。6人の作曲家の作品は、各々に個性的であり、デンマーク音楽の今をダイレクトに体験できるものとなっています。 |
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MAR-6.220614
(1SACD)
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ドイツとフランスのリコーダー協奏曲集
マルクス・ツァーンハウゼン(1965-):レコルダーレリコーダーとOのための
ファブリース・ボロン(1965-):Your Voice Outofthe Lamb-羊からのあなたの声リコーダーと小管弦楽のための
ギュンター・コーハン(1930-2009):アルト・リコーダーと25の弦楽器、打楽器のための音楽 |
ミカラ・ペトリ(リコーダー)/オーデンセSO/クリストフ・ポッペン(指)
録音:2015年5月18-22日デンマークオーデンセ,カール・ニルセン・ホール
※世界初録音 |
度々の来日で多数のファンを獲得しているリコーダーのミカラ・ペトリ。古楽から現代まで幅広いレパートリーを持つ彼女が力を入れている「現代のリコーダー協奏曲シリーズ」の第4弾は、ドイツとフランスの作曲家の3つの作品を収録したアルバム。第1弾は中国、第2弾はイギリス、第3弾はデンマークとフェロー諸島と、いずれも特色ある作品を紹介してきたこのシリーズ、今作でも彼女は3人の作曲家に新作を委嘱し、リコーダーの可能性を追求しています。ジェネシスの「眩惑のブロードウェイ」に触発されて書かれたボロンの壮大な叙事詩であり、ツァーンハウゼンの作品は言葉のない「レクイエム」といえるものです。また凝縮した響きを得るために、最小限の楽器でのみ演奏されるコーハンの「音楽」も斬新な味わいを持っています。ミカラ・ペトリの冴え渡る技巧はもちろんのこと、複雑なスコアを明晰に表現するポッペンの指揮も素晴らしい。 |
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MAR-6.220615(1SACD)
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「リコーダーと合唱」の新しいアレンジによるヨーロッパのクリスマス・キャロルと歌曲集
ガブリエルのメッセージ:13世紀バスク地方の伝承曲
天使と聖母」:14世紀フランス
さあ!善良なキリスト教徒たちよ、そしてお聞きなさい:1582年Piae
Cantiones
ロッキング:18世紀チェコ
最も純粋な聖母:18世紀イギリス
天なる神にはみ栄えあれ:1849年イギリス
王なるイエスは花園を:17世紀オランダ
もろびと声あげ:14世紀ドイツ
コヴェントリー・キャロル:16世紀イギリス
たがいに喜び:16世紀イギリス
ツィター・キャロル:17世紀チェコ
御子生まれたまうを:1582年Piae Cantiones
まぶねにやすけく:18世紀ポーランド
リンデン・ツリー・キャロル:14世紀ドイツ
ウェンセスラスはよい王:1582年Piae
Cantiones
メアリーに祝福を:15世紀イギリス
久しく待ちにし主よとく来たりて:15世紀フランス
※ミカエル・ボィエセンによる編曲 |
デンマーク国立ヴォーカルアンサンブル
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
録音:2015年6月25.26.27日コペンハーゲン,デンマーク放送コンサート・ホール |
毎年、「聖なる日」クリスマスのために数多くのCDがリリースされます。このアルバムは、リコーダーの女王ミカラ・ペトリがデンマークの名アレンジャー、ミカエル・ボィエセンに「合唱とリコーダー」で演奏できるクリスマスキャロルの編曲を依頼したもので、親しみやすいハーモニーに絶妙に溶け込む郷愁溢れるリコーダーの響きが、クリスマスを一層華やかで神秘的なものにしてくれるかのようです。一味違うクリスマスを過ごしたい人にぴったりの1枚です。 |
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OU-6.220671(1SACD)
NX-B06 |
フランク・マルタン:二重合唱のためのミサ曲
マルティヌー:聖母マリアのための4つの歌曲
アリエルの5つの歌
マルティヌー:たんぽぽのロマンス H364 |
マーカス・クリード(指)
デンマーク国立声楽アンサンブル
録音:2017年9月25-29日 |
マルタンとマルティヌー、2人の近代作曲家による声楽作品集。12歳の時にバッハの「マタイ受難曲」を聴き感銘を受けたとい
うマルタンは、以降バッハを精神の拠り所にし、数多くの作品を生み出しました。この「ミサ曲」も新古典派の影響もあるもの
の、やはり根底にはバッハへの敬意が感じられる作品。マルタン自身は「この曲は自分の信仰心の表れであるため公の場では
演奏してほしくなかった」と語ったということですが、後にその言葉を撤回。現代では多くの合唱団がこの難曲に挑んでいます。
一方マルティヌーの「聖母マリアのための4つの歌曲」はヤナーチェクやバルトークを思わせる民謡風の雰囲気を持ち、合唱でも
各声部が競い合うような闊達なやりとりが楽しめます。他には神秘的なマルタンの「アリエルの5つの歌」とマルティヌーの郷愁の
念が込められた「たんぽぽのロマンス」を収録。
演奏しているデンマーク国立声楽アンサンブルは、エコー賞を獲得し、グラミー賞にもノミネートされた実力ある合唱団です。 |
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MAR-6.220672
(1SACD)
NX-B06 |
アクセル・ボロプ=ヨアンセン(1924-2012):ギター作品集
"floating islands" Op.169:5a
(2002)〜Swebend
? Intro
Tristrophoni Op.163:1 (2000)
praeambula Op.72 (1974-1976)
"floating islands" Op.169:0
(2000)
〜 Poco Slentando
morceaux Op.73 (1974-75)
"floating islands" Op.169:2
(2000)〜Ligesom
lidt tovende
"fur gitarre" Op.86 (1978-79)
"floating islands" Op.169:5b
(2000)〜Swebend |
フレゼリク・モンク・ラーセン(G)
録音:2018年6月4、5日、11月26,27日フレデンスボー城教会、デンマーク |
リコーダー奏者ミカラ・ペトリとも縁の深いデンマークの作曲家、ボロプ=ヨアンセンによるギター作品集。ほぼ独学で作曲を学び、
「詩的」と表現されるボロプ=ヨアンセンの作風ですが、ここに収められた数々のギター作品も、ぽつぽつと言葉少なく語るような
音で広い空間を感じさせるものが多くなっています。中心となるのは19世紀イングランドの女流詩人エリザベス・バレット・ブラウニ
ングの詩句にもとづく、彼の代表的なギター作品"floating
islands"。ハーモニクス(倍音だけを鳴らす奏法)のみによるこの連
作の間に、ほかの作品を挟んでいくという独自の構成となっています。ギタリストのラーセンは1974年生まれのデンマーク出身。
王立オーフス音楽院で後進の指導にもあたる彼が、近年再評価の機運が高まる故国の作曲家の遺産を、深い共感を持って
表現しています。 |
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OU-6.220673
NX-B06 |
バッハ:リコーダー、チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ(フルート・ソナタ)
BWV1030-1035 |
ミカラ・ペトリ (リコーダー)
ヒレ・パール (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マハン・エスファハニ (Cemb)
録音:2019年6月11-14日、ガルニソン教会、コペンハーゲン
DXD(352.8 kHz/32bit)録音
SACD 5.0 multi channel |
ミカラ・ペトリによるバッハのフルート・ソナタ。キース・ジャレットとの1992年盤以来の再録音となります。今回は新世代のチェンバリストとして
話題のマハン・エスファハニに加え、世界中のコンサートや録音に引っ張りだこで今や女王の風格すら感じさせるヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ヒ
レ・パールを迎えています。一癖も二癖もある3人が揃ったことで、親密なアンサンブルの中にふと緊張感が走る瞬間があり、これが非常に心
地よい効果を生みました。リコーダーも前回はソプラノとアルトでしたが、今回はアルトとテナーを使用してより深い表現となり、ヴィオラ・ダ・ガン
バとのバランスも絶妙。録音についてもコペンハーゲンの教会の素晴らしいアコースティックを拾い、実に美しく仕上がっています。
主にバッハの後半生に書かれ、元々ひとまとまりのものではない6つのソナタですが、楽器選択の妙と移調の効果もあってか、全編統一感の
あるアルバムになりました。 |
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OU-6.220674
(1SACD)
NX-B06 |
スンレイフ・ラスムッセン(1961-):リコーダー作品集-ミカラ・ペトリのために
Flow(2012)…世界初録音- リコーダーと弦楽三重奏のために
“i”(2011) - リコーダーと室内合唱のために
悲しみと喜びの幻想曲 (2011)…世界初録音-
独奏リコーダーのために
ウィンター・エコーズ- アクセル・ボロプ=ヨアンセンのオマージュ(2014)
なわばりの歌(2009) - リコーダーとオーケストラのための協奏曲 |
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
エスピェア・アンサンブル
デンマーク国立声楽アンサンブル
ラップランド室内O
クレメンス・シュルト(指)
オルボアSO1
ヘンリク・ヴァウン・クリステンセン(指)
録音:2020年11月30日、12月1日、2011年8月11日、2015年2月19日、2014年6月14,15日
原盤:6.220605、6.220613、6.220609 |
フェロー諸島出身の作曲家スンレイフ・ラスムッセン。デンマーク王立音楽大学で作曲と電子音楽を学び、DIEM(デンマークのエレクトロアコースティッ
ク音楽研究所)と協力していくつかの電子音楽作品を発表しました。2002年に交響曲第1番「Oceanic
Days オセアニック・デイズ」で北欧理事 会音楽賞を受賞、一躍注目を浴び、以降数多くの作品を発表しています。近年では名手ミカラ・ペトリをフィーチャーしたリコーダー作品を積極的に
作曲。このアルバムには2009年から2020年に書かれたペトリのための作品が集められています。
「Flow」と「悲しみと喜びの幻想曲」は最新の作品で、今回が世界初録音となるもの。"自らのなわばりを主張する鳥の歌"にインスパイアされたという
「なわばりの歌」など他の作品はこれまでに発売されたアルバムからの再収録となります。ラスムッセンは、ミカラ・ペトリの超絶技巧を熟知しており、リコー
ダーの特性を最大に発揮させるとともに、彼の故郷であるフェロー諸島の民謡も素材として用いるなど、ペトリのためによく練られた作品を用意。彼女も
こ見事な演奏でラスムッセンのスコアに命を吹き込んでいます。 |
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