湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
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Wigmore Hall Live
(イギリス)



2005年10月に立ち上げられたウィグモア・ホール・ライヴ・レーベル。ウィグモア・ホールはロンドンにある室内楽中心のコンサートホール。優れた音響と格調高い内装の世界有数の名ホールです。ホール自らがCDレーベルを立ち上げ、このコンサートホールの魅力を自宅でも簡単に楽しむことが出来るようになりました。ミクローシュ・ペレーニ、イブラギモヴァ&ティベルギアン、イモージェン・クーパー、キルヒシュラーガーなど魅力溢れるラインナップにも注目です。



※「単価=¥0」と表示されるアイテムは廃盤です

※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
WHLive-0001
ベートーヴェン:クラリネット三重奏曲、
メンデルスゾーン:八重奏曲
ナッシュ・アンサンブル

ライヴ録音:2005年3月19日、ロンドン、ウィグモア・ホール
イギリス最高のアンサンブルと讃えられ、多くの若手プレイヤーにとっては登竜門的な存在でもあるナッシュ・アンサンブル。フレキシブルな演奏は室内楽の喜びを十二分に伝えてくれるものであり、ウィグモア・ホールのスター的な存在としても高く評価されています。名曲2曲が、その素晴らしさを証明してくれるでしょう。
WHLive-0002
ベートーヴェン:8つの歌〜第4番「5月の歌」
 同〜第7番「モルモット」
 アデライーデ
 4つのアリエッタと1つの二重唱曲〜第3番「いらだつ恋人」
 アリエッタ「口づけ」、
ヴォルフ
:ゲーテ詩集〜竪琴弾きの歌その1「孤独にふける者」
 同その2「私は戸口に忍び寄って」
 同その3「涙とともにパンを食べたことのない人は」
 同〜アナクレオンの墓
 ハイゼによるイタリア歌曲集第2部〜お前を好きになったばかりに何と長い時間を浪費したことか
 同〜疲れた体をベッドに投げだしたかと思うと
 同 第1部〜セレナードをみなさんに、
バタワース
:「シュロップシャーの若者」の朗読(5トラック)
 「シュロップシャーの若者」からの6つの歌、
ヴォーン・ウィリアムズ:旅の歌〜美しい人よ目覚めよ
 同〜道端の火/同〜無限に輝く空
 命の家〜静かな真昼(アンコール曲)、
ブリッジ
:とても邪悪
 あこがれ/デヴォンのメイド
トーマス・アレン(Br)、
マルコム・マルティノー(P)
ロンドンのウィグモア・ホールにおけるライヴを収録したレーベル、3枚目はイギリス・オペラ&声楽界の至宝、サー・トーマス・アレンの歌を。ベートーヴェンとヴォルフ、そして得意のイギリス歌曲を散りばめ、歌詞をじっくりとかみ含めるように歌うスタイルは、実に真摯です。
WHLive-0003
ナンカロウ:弦楽四重奏曲第3番、
リゲティ:弦楽四重奏曲第2番、
デュティユー
:弦楽四重奏曲「夜はかくのごとく」
アルディッティSQ

録音:2005年4月9日、ロンドン、ウィグモア・ホール・ライヴ
現代作品のスペシャリスト、アルディッティのライヴは、ナンカロウ晩年の作品、もはや現代音楽の古典となりつつある1968年作曲のリゲティ作品、そして1970年代の求心力に富んだデュティユー作品の3曲。ライヴならではの緊張感が、作品に秘められたパワーを表出します。
WHLive-0004
堕落した女たちと貞淑な妻たち〜歌曲集>
ワイル:乳母の歌
 兵士の妻はなにをもらった、
ハイドン
:母の遅すぎた到着
モーツァルト:老婆、
シューマン
:ミルテの花〜私を彼の胸によりかからせて(花嫁の歌II)、
ブラームス
:おとめの歌、
ヴォルフ
:ハイゼによるイタリア歌曲集第2部〜ペンナに私の恋人がいる、
R・シュトラウス:6つの歌Op.67から第一部 オフィーリアの歌
アイルランド民謡(ヒューズ編):私の帰るところ、
ウォルトン
:領主市長の仕事台〜ワッピング・オールド・ステアズ、
ブリス
:街から戻って、
民謡(ブリテン編曲):かわいいポリー・オリヴァー
 おお悲しい(流れは広く)(アンコール)、
ルーセル
:賢い妻の返事、
フォーレ
:やさしき歌〜光背を負うた聖女、
デュパルク
:戦のある国へ、
カワード
:紡ぎ歌
 アリスは再びそこに
 小さなマリーナのバー、
プーランク
:モンテ・カルロの女、
アーン
:不実はなんと悪しきこと、
オスカー・シュトラウス
:女性も情事をしてみては、
グランド
:私のような女性、
ホイベルガー
:歌劇「オペラ舞踏会」〜別室へ行きましょう(アンコール)
フェリシティ・ロット(S)、
グレアム・ジョンソン(P) 

録音:2005年6月6日、ロンドン、ウィグモア・ホール・ライヴ
キリ・テ・カナワらと共に、デイムの称号を持つイギリスの歌手ロット。多くのレーベルに録音を行う彼女のリサイタルでは多彩な作品が歌われ、名物化しています。このリサイタルは、ロットのファンならもちろん満足していただけますが、ロットを初めて聴く方にも最良の選曲でしょう。
WHLive-0005
ヘンデル:12の合奏協奏曲Op.6〜第1番
 同〜第10番、
ヴィヴァルディ
:2つのヴァイオリンの協奏曲変ロ長調RV.524
 ヴァイオリンとオーボエの協奏曲変ロ長調RV.548、
バッハ
(1685-1750):2つのヴァイオリンのための協奏曲
パヴロ・ベズノシウク(指)
エンシェントCO、
レイチェル・ポッジャー(Vn)、
フランク・ド・ブリュイン(Ob)

ライヴ録音:2005年1月24日ウィグモア・ホール、BBCによる録音
ホグウッド指揮による多くの録音で知られるオーケストラですが、ライヴ録音によりそのサウンドが鮮明に聞こえます。J.S.バッハ作品などで注目のヴァイオリニスト、ポッジャーも参加しているこの演奏は、現在のロンドン古楽シーンを知るにも最適の一枚でしょう。
WHLive-0006
シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」(第14番「鳩の使い」を除く)イヴ]:) ペーター・シュライヤー(T)、
アンドラーシュ・シフ(P)

録音:1991年、ロンドン、ウィグモア・ホール・ライヴ
2005年にさよなら来日公演を行ったシュライヤーが老練の領域へと入ってきた時期に、伴奏ピアニストとしての地位を確立した時期のシフと共演したライヴ録音。BBCの提供によるこのコンサートは「白鳥の歌」を中心とした選曲に、2人の美学が表れているプログラムです。
WHLive-0007
シューマン:おとぎ話
モシェレス(1794-1870):幻想曲、
 変奏曲とフィナーレ、
ブラームス
:クラリネット五重奏曲
ナッシュ・アンサンブル

ライヴ録音:ウィグモア・ホール、2005年10月8日
イギリス随一のアンサンブルとして、フレキシブルな編成と幅広いレパートリーを有しているナッシュ・アンサンブル。CD録音も多数あるため日本の音楽ファンにもおなじみですが、来日公演がないためライヴならではの迫力を味わえるのは、このCDならではでしょう。
WHLive-0008
M・プライス/ウィグモア・ホール・デビュー・ライヴ&25周年記念公演
シューベルト:君こそわが憩い
 ます/盲目の少年
 恋をするもののさまざまな姿
 テューレの王
 糸を紡ぐグレートヒェン、
マーラー
:子供の魔法の角笛〜ラインの伝説、だれがこの歌を作ったのだろう、美しいトランペットが鳴り響く所、この世の生活、
R.シュトラウス
:4つの歌〜ひそやかな誘い、
 憩え,わが心、ツェツィーリエ、
 あすの朝、
 5つの歌〜懐かしい面影、
 5つの素朴な歌〜あなたは私の心の王冠
 6つの歌〜あなたの眼差しが私を見たときから、
 8つの歌〜献呈
マーガレット・プライス(S)、
ジェフリー・パーソンズ(P)

録音:[BBCアーカイヴ]:1987年、ロンドン、ウィグモア・ホール
カール・ベームなど多くの名指揮者との共演で、日本でもファンの多いイギリスのソプラノが、ウィグモア・ホールで行った記念コンサート。得意とする3人の作曲家による歌曲は、すべてがその澄んだ美声によって浄化されるような音楽になっています。名手パーソンズの伴奏も見事です。 
WHLive-0009
ジョイス・ディドナート〜ヴェネツィアの旅
ロッシーニ:老いのいたずら第1巻「イタリアの歌のアルバム」〜[競艇前のアンゾレタ/競艇中のアンゾレタ/競艇後のアンゾレタ」
ヘッド:ゴンドラ漕ぎ
 サン・マルコ広場/レインストーム
フォーレ:5つのヴェネツィアの歌[マンドリン/ひめやかに/緑/クリメーヌに/やるせない夢ごこち]
アーン:ヴェネツィア方言による6つの歌「ヴェネツィア」
ヘンデル:歌劇「ジューリオ・チェーザレ」〜希望よ(アンコール)
ロッシーニ:歌劇「チェネレントラ」〜悲しみよ去りゆけ(アンコール)
ジョイス・ディドナー(Ms)、
ジュリアス・ドレイク(P)

録音:2006年1月16日、ウィグモア・ホール/BBCによる録音
ロッシーニ、モーツァルト、ヘンデルなどを主要なレパートリーとして、欧米のオペラ・ハウスに登場。2002年には新国立劇場「セビリャの理髪師」公演でロジーナを歌い、日本のオペラ・ファンにも名前が知られるようになったディドナート。このコンサート・ライヴでは、その得意とするロッシーニの歌曲にはじまり、ヴェネツィアという街にちなんだプログラムで、リサイタリストとしても一流であることを証明してくれます。名伴奏者ドレイクの配慮に満ちたピアノも聴きものです。
WHLive-0010
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第3番
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死とおとめ」 
コペルマンQ

録音:2006年1月28日、ウィグモア・ホール
ロディン弦楽四重奏団のメンバーだったミハイル・コペルマンを中心に、モスクワ音楽院を卒業したメンバーにより2002年に結成。スピヴァコフ率いるモスクワ・ヴィルトゥオージなど日本にもなじみのあるアンサンブルほかで活躍したメンバーたちは、全員がロシア楽派の体現者であり、まさにボロディン弦楽四重奏団から伝統を受け継いでいます。ウィグモアでのライヴでは2つの名作を生き生きと奏でており、スタジオ録音では味わえないこの団体の音楽性が伝わってきます。
WHLive-0011
シベリウス:春はいそぎ過ぎゆく
 とんぼ/夕べに/友情の花
 初めての口づけ
 逢い引きからもどった少女
ベルク:7つの初期の歌
R.シュトラウス:ばらの花環
 わが子に
 あなたは私の心の王冠
 あすの朝/ツェツィーリエ
ガーシュウィン:サマータイム
メリカント:わたしは生きている
ソイレ・イソコスキ(S)、
マリタ・ヴィタサーロ(P)

録音:2006年6月23日ウィグモア・ホール・ライヴ
フィンランド出身の注目歌手であり、すでにシベリウスやR.シュトラウス、モーツァルトなどのCDで評価を固めているイソコスキ。その純真な声で叙情的な歌曲集を歌ったリサイタルは、彼女の特質がメロディの扱いにあることを証明しています。
WHLive-0012
ドビュッシー:弦楽四重奏曲、
ストラヴィンスキー
:弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ
 弦楽四重奏のための3つの小品
 ラウール・デュフィ追悼の二重カノン、
フォーレ:弦楽四重奏曲 
イザイSQ

録音:2005年3月22日、2006年4月27日ウィグモア・ホール・ライヴ
日本には「熱狂の日音楽祭」で連続来日し、DECCA等への録音だけでは味わえない音楽性を披露してくれたイザイ弦楽四重奏団。このライヴは母国の音楽を中心に、フランスのクヮルテットとしての美しさとバランス感覚を感じさせる名演集です。
WHLive-0013
マーラー:リュッケルトの詩による5つの歌、
ヘンデル

:歌劇「アリオダンテ」〜私はまだ生きているのか...不実な女よ、戯れるがよい、
 オラトリオ「テオドーラ」〜バラ色の歩みと共に、
P.リーバーソン: O ihr Zartlichen/ Stiller Freund、
ロレイン・ハント・リーバーソンによる曲目紹介、
歌劇「アショーカ王の夢」〜アリア、
伝承曲:黒人霊歌- 深い河、
ブラームス
:ダウマーによるリートと歌〜動かぬなまぬるい空気Op. 57-8
ロレイン・ハント・リーバーソン(Ms)、
ロジャー・ヴィニョールズ(P)

録音:1998年11月30日ライヴ
リーバーソンが得意とするマーラー、ヘンデルの歌曲が詰め込まれた充実のプログラム。そして、作曲家の夫による彼女の声を生かしたオペラ曲。リーバーソンの気高い歌声に触れる1枚です。
WHLive-0014
ラモー:ガヴォットと変奏曲イ短調、
ハイドン:ピアノ・ソナタ第34番(旧53番)ホ短調、
ヒンデミット
:ピアノ・ソナタ第3番、
ショパン
:バラード第3番、
 夜想曲第14番、
 マズルカ第38番/第42番第43番、
バークリー
: 6つの前奏曲Op. 23〜第5番/第6番、
 ポルカOp. 5、
リスト
:ハンガリー狂詩曲第2番、
チャイコフスキー
:四季〜10月
シューラ・チェルカスキー(P)

録音:1993年10月29日ライヴ
予測不可能、スリリングな、独特の、並はずれた、二つとない、みなに一目置かれたチェルカスキーの演奏。チェルカスキー特有の雰囲気をまたこのライヴ録音で十分に味わってください。
WHLive-0015
ローベルト・ホル/歌曲リサイタル
シューマン:リーダークライス
 ミルテの花〜第2番「自由な心」
 同〜第5番「私はただひとりで」(アンコール)、
プフィッツナー:4つのリートOp.32 
ブラームス
:バスのための4つの厳粛な歌
 低音のための6つのリート〜第2番「野の寂しさ」
ローベルト・ホル(Bs-Br)
ロジャー・ヴィニョールス(P)

録音:2004年12月7日、ロンドン、ウィグモア・ホール・ライヴ
日本でも多くのオペラ録音で知られている歌手が、3人のドイツの作曲家を並べたリサイタルのライヴ。ドイツ歌曲の神髄とも言えるセレクションは実に深みのある世界を描き出し、リート歌手としての魅力を際だたせています。
WHLive-0016
フラメンコ・ギター・リサイタル
ロス・アルコス(グラナイーナ)
海のうねり(アレグリアス)
石の中(タランタス)
ミ・ソーレ(ソレアレス)
ロサリーリョ(ティエント=タンゴ)
パテルナ(ペテネーラス)
師マリオ(サパテアード)
金線細工(マラゲーニャとベルディアレス)
ラバナレス(ファンダンゴ)
アリョージョ・ペドロチェ(ブレリアス)
パコ・ペーニャ(G)

録音:2006年12月6日ロンドン、ウィグモア・ホール
WHLive-0017
シューベルト:八重奏曲、
岩の上の羊飼い
アイリッシュ・タイナン(S)、
マルコム・マルティヌー(P)、
マイケル・コリンズ(Cl)、
イザベル・ファン・クーレン(Vn)、
ピーター・ブルント(Vn)、
ラルス・アンドレス・トムター(Va)、
ダニエル・ミュラー=ショット(Vc)、
ペーター・リーゲルバウアー(Cb)、
マーティン・オーウェン(Hrn)、
ロビン・オニール(Fg)

録音:2006年10月14日ロンドン、ウィグモア・ホール
プレトニョフとの共演で知られる名クラリネット奏者、マイケル・コリンズとその仲間たちのシューベルトです。伸びやかでひたすら流麗な「岩の上の羊飼い」での情感あふれるタイナンの歌、そしてくつろいだ中にも緊張感漲る八重奏曲と、どちらもシューベルトの作品の魅力を存分に味わうことができるでしょう。ファン・クーレン、ミュラー=ショットなどの注目の若手たちの演奏にもご注目!
WHLive-0018
イモジェン・クーパー/リサイタル
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番、
モーツァルト:ピアノ・ソナタ イ短調 K.310、
ラヴェル:鏡、
ドビュッシー:月の光
イモジェン・クーパー(P)
ホルツマイヤーとの共演でしられるベテラン・ピアニスト、イモジェン・クーパーの2007年リサイタルのライヴ盤です。 その実力にわりには知名度がもう一つの感がありますが、一部に熱狂的なファンを持つという、まさに「通のための」 ピアニストと言えるでしょう。彼女の細やかで丁寧な演奏は特にモーツァルトやシューマンの演奏での評価が高いのですが、 ここで聴けるラヴェルなども素晴らしいものです。
WHLive-0019
モーツァルト:弦楽四重奏曲 ニ短調 K.575
スメタナ:弦楽四重奏曲 第2番 ニ短調
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番
シュカンパSQ

録音:2006年11月23日ロンドン、ウィグモア・ホール
1989年、プラハ音楽院の学生たちによって結成されたスカンパ四重奏団はスメタナ弦楽四重奏団のメンバーであったアントニ ン・コホウトとミラン・スカンパの助言を受け、彼らの音楽を確立し、今ではチェコを代表する名弦楽四重奏団へと成長しま した。彼らの演奏はBBCでも定期的に放送され、ウィグモア・ホールには1993年にデビュー、聴衆から大絶賛されました。 ここではモーツァルト、スメタナ、ショスタコーヴィチのスタイルの違いを的確に表現しています。とりわけ「お国もの」の スメタナのねっとりとした音楽は聴きどころです。
WHLive-0020
シューベルト:さすらい人
 さすらい人の夜の歌T
 休みなき愛
 さすらい人の夜の歌、
ヴォルフ
:炎の騎士/庭師
 恋人に/散歩/ねずみ取りの男、
ドビュッシー:ロマンス/鐘
 マンドリン、
デュパルク
:旅へのいざない
 波と鐘/フィディレ、
ウォーロック
:キツネ/歌い手
 ストラットン船長奇譚
クリストファー・マルトマン(Br)、
ジュリアス・ドレイク(P)

録音:2007年6月16日、ロンドン、ウィグモア・ホール
最近めきめき頭角を現す若手バリトンの一人がこのマルトマンです。オペラ、歌曲のどちらでも活躍、まるで絹のようなつや やかな光沢を持った美しい声で聴き手を魅了します。このリサイタルではシューベルトやヴォルフ、他の曲を熱唱。 どれもが劇的ですばらしい表現力。ドビュッシーやデュパルクなどのフランス歌曲の微妙なニュアンスもたまりません。 アンコールがこれまた絶妙!
WHLIVE-0021
フィンジ&ウォルトン:作品集
フィンジ:弦楽オーケストラの為のロマンスOp.11、
 ディエス・ナタリスOp.8、
ウォルトン:弦楽オーケストラのためのソナタ
トビー・スペンス(T)、
ジョナサン・モートン(指)
スコティッシュ・アンサンブル

録音:2007年10月13日ロンドン、ウィグモア・ホール
ウィグモア・ホールではすでにおなじみ。イギリスの名テノール、トビー・スペンスによるフィンジの「ディエス・ナタリス」を中心にしたプログラムです。
WHLIVE-0022
クリスティーネ・ブリューワー
ワーグナー:ヴェーゼンドンクの5つの歌、
ヴォルフ:ミニョンの歌T〜V、
 君よ知るや南の国、
ブリテン:4つのキャバレー・ソング集、
ジョン・カーター:カンタータ、
黒人霊歌:「天国と呼ばれる都市」、
R・シュトラウス:君を愛す、メリル:ミラ
クリスティーネ・ブリューワー(S)
ロジャー・ヴィニョールス(P)

録音:2007年9月8日ロンドン、ウィグモア・ホール
HYPERIONレーベルですばらしいR・シュトラウスの歌曲集をリリースしているソプラノ、ブリューワーのリサイタル。声の質からしても、ワーグナーは最高。これ以上何を求めるものがあるのだろう?と言っても過言ではありません。他にはブリテンやカーターなど、イギリスの聴衆の心を一層掴んだであろうプログラムも心憎いばかりです。
WHLIVE-0023
ミェチスワフ・ホルショフスキ
モーツァルト:ピアノ・ソナタ変ロ長調K.570
ベートーヴェン
:ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」、
シューマン
:アラベスクハ長調Op.18
ショパン
:マズルカ変ロ短調Op.33-4
 夜想曲変ロ長調Op.32-1
 練習曲ヘ短調Op.25-2
 幻想即興曲嬰ハ短調Op.66
シューマン:トロイメライOp15-7
ミェチスワフ・ホルショフスキ(P)

録音:1991年6月4日のライヴ
この時既に99歳の誕生日を間近に控えていた彼ですが、この演奏にはそんな年齢は微塵も感じさせることがありません。まさに奇跡の演奏。アンコールの「トロイメライ」こそ天上の音楽です。
WHLive-0024
ロレイン・ハント=リーバーソン・リサイタル
ブラームス:8つの歌Op.57、
シューマン
:ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」によるリートOp.98a、
 女の愛と生涯、
ドビュッシー:艶なる宴〜「操り人形」
ヘンデル:歌劇「テオドラ」〜光輝く天使よ
ロレイン・ハント=リーバーソン(Ms)、
ジュリアス・ドレイク(P)
1980年代より古楽の世界で活躍していたロレイン・ハント。彼女はアメリカの作曲家リーバーソンとの熱愛でも知られています。2004年にリリースされたヘンデルのアルバムでイギリスで大ブレイクを果たしますが、惜しくも2006年、53歳の若さでこの世を去ってしまいます。このアルバムは彼女が最も幸福であった1999年のライヴ録音。共感溢れる「女の愛と生涯」の何と輝かしいことでしょうか。
WHLive-0025
ジェラルド・フィンリー・リサイタル
チャイコフスキー:ドン・ファンのセレナードOp.38-1、
 それは早春のことだったOp.38-2、
 騒がしい舞踏会のなかでOp.38-3、
 昼の輝きが満ち,夜の静けさが広がってもOp.47-6、
 星は穏やかに私たちを照らしOp.60-12、
 ただあこがれを知る者だけがOp.6-6、
 灼熱の灰のあるごとくOp.25-2、
ムソルグスキー:死の歌と踊り、
ネッド・ローレム
(1923-):「戦争の場面」、
アイヴズ:メモリーズ、
ラウタヴァーラ
:あなたを夏の一日と比べてみようか、
チャールズ:緑の瞳の龍
ジェラルド・フィンリー(Bs-Br)、
ジュリアス・ドレイク(P)

録音:2007年10月18日ロンドン、ウィグモア・ホール
カナダ人のバス-バリトン歌手であるフィンリーは、オタワで学んだ後、イギリスで本格的にオペラ歌手として活躍しています。アイヴズやバーバーなどの近代歌曲から宗教曲まで幅広いレパートリーを持つ彼ですが、このリサイタルではチャイコフスキーやムソルグスキーなどロシア物をじっくり歌い込み、また新たな魅力を披露します。ここで伴奏を務めるドレイクとは、極めて気心の知れた仲。すでにCD録音も多くここでも息のあった演奏を聞かせます。
WHLive-0026
グールド・ピアノ三重奏団
ジェームズ・マクミラン(1959-):14の小さな絵
シューベルト:ピアノ三重奏曲変ホ長調D.929
グールド・ピアノ三重奏団
[ルーシー・グールド(vn)/アリス・ニアリー(vc)/ベンジャミン・フリス(P)]

録音:2008年7月17日ロンドン、ウィグモア・ホール
マクミランの「14の小さな絵」はBBCのマクミラン・フェスティヴァルで初演された作品。14の小さな曲が緊密に絡み合い、密接な関係を持って1つの曲を形成しています。シューベルトのピアノ三重奏曲はいわずと知れた名作。この曲に潜む絶望的な暗さを見事に引き出した演奏です。
WHLive-0027
エヴァ・ポドレス&ギャリック・オールソン
ショパン:5つの歌曲[彼女の好きなOp.74-5
 指輪Op.74-14/闘士Op.74-10
 リトアニアの歌Op.74-16
 かわいい若者Op.74-8]
ラフマニノフ:3つの歌曲[キリストは立ち上がりぬOp.26-6/昔から恋には慰めが少なく
Op.14-3/彼女は真昼のように美しいOp.14-9]
チャイコフスキー:3つの歌曲[私は野辺の草ではなかったのかOp.47-7/ただあこがれを知る者だけがOp.6-6/ゼムフィラの歌]
シマノフスキ:仮面劇Op.34〜「ドン・ファンのセレナード」
ムソルグスキー:詩の歌と踊り[子守歌/セレナード/トレパーク/司令官]
ラフマニノフ:すべては過ぎ去りOp.26-15
エヴァ・ポドレス(C.A)、
ギャリック・オールソン(P)

録音:2008年1月23日ロンドン、ウィグモア・ホール
最近はアメリカやカナダの歌劇場で目覚ましい活躍を続けるポーランド出身の名コントラルト、エヴァ・ポドレス。このアルバムは2008年1月のウィグモア・ホールでのリサイタルを収録したもの。彼女お得意のショパンやシマノフスキを中心とし、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ムソルグスキーを配したまさにファン垂涎の1枚。深い声の響きと繊細な歌いまわしが絶妙に心をくすぐります。米国生まれなのにロシア物を超得意とする名ピアニスト、オールソンの説得力ある歌心にも満足です。
WHLive-0028
シューベルト:弦楽四重奏曲第12番ハ短調「四重奏断章」
モーツァル:弦楽四重奏曲第19番ハ長調K465「不協和音」
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第4番ホ短調Op.44-2
 弦楽四重奏曲第3番ニ長調〜第3楽章
エリアスSQ

録音:2008年12月29日ライヴ
1998年にマンチェスターの王立ノーザン音楽大学の生徒たちによって結成されたエリアス(イライアス)弦楽四重奏団は、アルバン・ベルク四重奏団をはじめとした著名な弦楽四重奏団からアンサンブルを学び、多数の国際コンクールの入賞歴も持っています。メンデルスゾーンの解釈において、とりわけ高い評価を得ているだけあって、今回の公演でも白熱の演奏を聞かせてくれています。シューベルト、モーツァルトの熱気あふれる音も聴きものです。
WHLive-0029
ヴォルフ:メーリケ歌曲集
旅先にて/鼓手
思いみよ、おお心よ/庭師
クリスマスローズU/炎の戦士
ペレグリナT/ペレグリナU
真夜中に/狩人の歌
眠る幼な児イエス/問いと答え
散歩/明け方に/春に
恋する男の歌/さようなら
愛する人に/飽くことを知らぬ恋
妖精の歌/祈り/眠りに寄せて
時は春/いましめに
ある婚礼にのぞんで/めぐりあい
打ち明け話
ヴォルフガンク・ホルツマイヤー(Br)
イモジェン・クーパー(P)

録音:2008年2月19日ウィグモア・ホール・ライヴ
シューベルトの流れを汲む、ドイツ・オーストリア歌曲の歴史に芳醇な香りを添えたヴォルフの作品集。彼の作品の中でも最も愛されている「メーリケ歌曲集」をこれまたオーストリアの名バリトン、ホルツマイヤーが歌います。決して派手な歌い方をする人ではなく、どの曲にもじっくり取り組み、極めて誠実な表現を聴かせてくれる素晴らしい歌い手です。伴奏のクーパーはイギリス人ですが、ウィーンでパウル・バドゥラ=スコダとイェルク・デムス、そしてアルフレート・ブレンデルからオーストリア気質をじっくり学び、これまた洒脱な演奏でホルツマイヤーの歌にぴったり寄り添っています。
WHLive-0030
シューベルト&クルターク:ピアノ作品集
クルターク:ユディットの誕生日に寄せるエレジー
シューベルト:ピアノ・ソナタ第15番(第1楽章、第2楽章のみ)
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番
クルターク:シューベルトへのオマージュ
ジョナサン・ビス(P)

録音:2008年5月12日ウィグモア・ホール・ライヴ
EMIからデビューし、来日公演でも好評を博した「若き巨匠」ジョナサン・ビスのライヴ録音です。名だたるコンクールを制覇せずとも、その才能は自然に花開き、2002-04年のBBC「新世代アーティスト」にアメリカ人として初めて選定され、多くの人から注目されました。ベートーヴェンなどで神がかり的な音楽を聴かせることで定評がありますが、ここでは彼が得意としているシューベルトと、彼が心酔しているクルタークの作品を演奏しています。クルタークの音楽は使っている音の数は少ないのですが、一つ一つの密度が非常に高くあたかも全宇宙が凝縮されているかのようです。シューベルトの持つ深い闇の世界と、クルタークの神秘的な響きが相俟って、このアルバムは恐ろしいまでの完成度を見せてくれています。
WHLive-0031
サイモン・キーンリーサイド
シューベルト:シルヴィアに/隠遁所/変容
 星/天の火花/セレナーデ
ヴォルフ:少年と蜜蜂/ヴァイラ女神の歌
 愛する人に/クリスマスローズにU
 恋焦がれる男の歌/風の歌
フォーレ:朝の歌/秘めやかに/グリーン
 私たちの愛/捨てられた花/憂鬱
 シャイロックのマドリガル/蝶と花
ラヴェル:博物誌、拍手
プーランク:ホテル
サイモン・キーンリーサイド(Br)
マルコム・マルティノー(P)

録音:2008年10月26日ウィグモア・ホール・ライヴ
現在、イギリスのみならず世界中で最も人気のあるバリトン歌手と言えば、このキーンリーサイドでしょう。今年50歳、このライヴでも、最も脂の乗り切った時期の美しい声を聞かせてくれます。前半はシューベルトとヴォルフ、後半はフォーレとラヴェルという、全くキャラクターの違うプログラムを選択、その多彩な表現で満席の聴衆を沸かせたのでした。大きな身振りをすることなく、声の陰影だけで曲を作り上げていく見事さには感嘆する他ありません。フォーレでは若干硬さも感じられるような気がしますが、ラヴェルでの曲ごとの歌い分けは誰にも真似できるものではありません。マルコム・マルティノーのピアノも歌い手の呼吸を良く理解した丁寧な演奏。強すぎない主張が心地よいものです。
WHLive-0032
ハイドン:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第22番ニ短調Op.9-4
弦楽四重奏曲第45番ハ長調Op.50-2
弦楽四重奏曲第75番ト長調Op.76-1
弦楽四重奏曲第44番変ロ長調Op.50-1〜終楽章
ドーリックSQ

録音:2009年1月15日ウィグモア・ホール・ライヴ
2008年に開催された「大阪国際室内楽コンクール第1部門」で第1位を獲得したイギリスの若き団体、ドーリック弦楽四重奏団のフレッシュなハイドンの弦楽四重奏を3曲。最近流行のピリオド奏法は意識することなく、モダンな感覚ですっきりとした演奏を聴かせてくれます。中でも、第45番は彼らが最も得意とするレパートリーで、日本でのお披露目公演でもプログラムに組み入れ、聴衆から大喝采を浴びた曲目です。アンコールでのユーモラスな仕掛けにも注目。これぞ弾き手も聴き手も幸せになる一瞬です。ドーリック弦楽四重奏団は、イギリスで開催される「若い音楽家のための夏期ミュージック・スクールの室内楽コース」がきっかけで、1998年に本格的に活動を開始。2000年開催の「ブリストル・ミレニウム弦楽四重奏コンクール」で第1位となり、その後はロンドンを中心にヨーロッパで研鑽を積み、2007年の「メルボルン国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門」で入賞しました。2008年初めにはメンバーの交代があったものの(ヴィオラ奏者が変わった)2008年5月の大阪での第1位、翌6月にはイタリアのレッジョ・エミーリアで行われた「パオロ・ボルチアーニ賞国際弦楽四重奏コンクール」でも第2位を獲得するという期待の団体です。
WHLive-0033
パーセル:組曲第4番イ短調Z663
ハイドン:ソナタイ長調Hob.XVI/14
ヘンデル:組曲第7番ト短調HWV432、
 組曲第2番ヘ長調HWV427
パーセル:組曲第2番ト短調Z661
ハイドン:ソナタト短調Hob.XVI/27
 ソナタニ長調〜終楽章Hob.XVII/D1(アンコール)
パーセル:新しいグラントホ短調Z.T682(アンコール)
トレヴァー・ピノック(ハープシコード)

録音:2009年5月10日ロンドン、ウィグモア・ホール
WHLive-0034
ソプラノとリュートのための歌曲集
ロセター:前奏曲、
ジョンソン:別離の喜び/ああ、うなり声をあげたまえ/安らぎをもたらす眠りよ、
アルフォンソ・フェッラボスコ1世:パヴァン第4番、
作者不詳:ガイヤルド、
ダウランド:運命、私の敵、
ジョンソン:パヴァンハ短調、
ダウランド:私の過ちを,彼女は
許してくれるだろうか/暗闇に私は住みたい
モンテヴェルディ:あの高慢なまなざし、
グランディ:ああ、あなたは何と美しい、
ピッチニーニ:トッカータ
 ラ・フォリアによるパルティータ、
カッチーニ:アマリッリ麗し、
カプスベルガー:トッカータ・アルペジアータ
 カプスベルガー氏、
メルラ:子守歌による宗教的カンツォネッタ-さあ眠りなさい、
ジョンソン:あなたは見たのか、輝く百合を(アンコール)
キャロリン・サンプソン(S)
マシュー・ワッズワース(Lute&テオルボ)

録音:2008年12月7日ロンドン、ウィグモア・ホール
WHLIVE-0035
ミクロシュ・ペレーニ/チェロ・リサイタル
バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番BWV1009
ブリテン:チェロ・ソナタハ長調Op.65
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番
アンコールの紹介
ショパン:チェロ・ソナタト短調〜第3楽章
ミクロシュ・ペレーニ(Vc)

録音2009年1月27日
バッハでの明確な解釈を聴いてみてください。雑多な音の中から、あるべき瞬間、あるべき場所にきっちりとセッティングされた美音。決して強い主張をせずとも、そこにあるだけでいいという存在感、これこそまさにペレーニの特質ではないでしょうか?そしてロストロポーヴィチのために書かれたブリテンのチェロ・ソナタでの挑戦的な音、うってかわってブラームスでの耽美的な響き。これらが空気中に放たれた時、全ての聴衆は至福の時に身悶えしたに違いありません。そんな幸福な一時を収録したアルバムをお届けできることも、この上ない喜びと言えるでしょう。アンコールに収録されたショパンのソナタは、彼が14歳の時に演奏し、1965年に録音した思い出の作品です。穏やかな日だまりのようなゆったりとした時間が流れていくかのようです。
WHLIVE-0036
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調Op.12-1
ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調Op.23
ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30-3
ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調
アリーナ・イブラギモヴァ(Vn)
セドリック・ティベルギアン(P)

録音:2009年10月27日
ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会の模様を収録したアルバムの第1集。2005年から2007年にBBCラジオの若き芸術家を紹介する番組でベートーヴェンを演奏した2人ですが、このウィグモア・ホールでのえんそうは、更なる彼らの成長の証しを受け取ることが可能です。「10曲のソナタを全て通して演奏することは、音楽家、さらに人間として大きく変化するものです」と語るティベルギアン、ソナタ形式に無限の可能性を追求するイブラギモヴァ、この2人の若き才能がぶつかり合う、けた外れなスケールの大きさには言語を絶するほどの素晴らしさを感じられることでしょう。ここで驚異的な演奏をしているヴァイオリンのイブラギモヴァはロシアで生まれ、イギリスで奨学金を得て古楽器奏法と、モダン奏法の両方を学び、現在1738年製のグアルネリを演奏し、多くのファンを得ています。日本にも来日し、演奏会とFM放送で聴衆を魅了したことも記憶に新しいところです。ピアノのティベルギアンは1975年生まれの、近年最も注目されるフランスのピアニストの一人です。5歳の時からピアノの手ほどきを受け、パリ音楽院で、フレデリク・アグシーとジェラール・フレミーの教えを受け、1992年、17歳でプルミエ・プリを得て卒業。以降、多くの著名な国際ピアノ・コンクールで入賞し、1998年にはロン=ティボー国際コンクールでの優勝しました。これで彼は一躍世界の檜舞台に躍り出て、ソリスト、室内楽の両面で幅広く活躍しています。
WHLive-0037
グルック:精霊〜グルックの回顧展
歌劇「認められたセミラーミデ」〜「天は私を虐げられた者にしようとする」
歌劇「エツィオ」〜「水の少ない小川が」
歌劇「ティートの仁慈」〜「もし貴女の顔に吹き寄せるのを感じられたら」
歌劇「アンティゴノ」〜「ベレニーチェ、何しているの?−なぜ、これほどに数多いのに」
歌劇「テレーマコ」〜「Ombre tacite e chete...Dall’ orrido soggiorno」
歌劇「羊飼いの王様」〜「エリーザ!アミンタ!- 王座に就くためにお行きなさい」
歌劇「飲んだくれの快心」〜「Non jamais un tel epoux」
歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」〜「このような生活に、今−なんという悲しいひととき」「ここに新しい責め苦がある」「エウ
リディーチェなしに,私はどうしたらいいだろう?」
歌劇「アルチェステ」〜「Figli, diletti figli!...Ah, per questo gia stanco」
歌劇「パリーデとエレーナ」〜「ああ私の優しい情熱が」
歌劇「オーリードのイフィジェニー」〜私が証人とする強力なる神々よ−ジュピター大神よ、この地に雷を放て」
歌劇「アルミード」〜「On s’ etonnerait moins que la saison nouvelle」
歌劇「パリーデとエレーナ」〜「ああ、僕にはわかる」
アイリッシュ・タイナン(S)
ソフィー・ベヴァン(S)
アンナ・ステファニー(Ms)
イアン・ページ(指)
クラシカル・オペラ・カンパニー

録音:2010年1月20日ロンドン、ウィグモア・ホール
WHLive-0038
ブクステフーデ:「主に向かって歓呼せよ」BuxWV64
パーセル:不思議なものを知る優しき羊飼いたちよZ.464
 ああ何と悲しきわが運命Z.428a
ブロウ:ロチェスター伯爵による悲歌
ヘンデル:9つのドイツ語のアリア
【先なる日々の思いわずらい/戯れる波のきらめく輝き/かわいい矢車草の花/快い静けさ、安らぎの泉/歌え魂よ、神をたたえて/私の魂は見つつ聞く/うす暗い墓穴から来たおまえたち/快い茂みの中に/燃えるばら、大地の飾り】
パーセル:今や太陽はその光を覆い隠し(アンコール)
イェスティン・ディヴィス(CT)
アンサンブル・グァダーニ

録音:2009年6月6日ロンドン、ウィグモア・ホール
WHLive-0039
ショパン:幻想ポロネーズ変イ長調Op.61、 夜想曲第17番ロ長調Op.62-1、
 夜想曲第18番ホ長調Op.62-2、
 アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズOp.22、
 12の練習曲Op.10
ラフマニノフ:前奏曲ト長調Op.32-5(アンコール)
ショパン:前奏曲第24番ニ短調Op.28-24(アンコール)
ネルソン・ゲルネル(P)

録音:2009年10月1日ロンドン、ウィグモア・ホール
WHLive-0040
ヴォルフ:メーリケ詩集より【旅路/春に/古い絵に/めぐりあい/見捨てられた娘/時は春】
昔の歌「ケラーの6つの詩」【お入りなさい、気高い戦士たち/恋人はフィンクのように歌う/明るい月の何と輝かしく/炭焼きの女房は酔っている/朝霧のなかを私はさすらう/乳飲み子よ】
R.シュトラウス:4つの歌Op.27〜「ひそやかな誘い」、
はすの花びらよりの6つの歌Op.19〜「私の心は沈黙し冷える」、
5つの素朴な歌Op.21〜「あなたは私の心の王冠」、
6つの歌Op.37〜「わが子に」、
3つの歌Op.43〜「母親の自慢」、
4つの歌Op.27〜「憩え、わが心」、
4つの歌Op.36〜「15ペニヒで」
4つの歌Op.27〜「あすの朝」、
「ツェツィーリエ」
ヴォルフ:メーリケ詩集〜「つきることのない愛」(アンコール)
R.シュトラウス:8つの歌Op.10〜「何もなく」(アンコール)
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Ms)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)

録音:2010年2月25日ロンドン、ウィグモア・ホール
WHLive-0041
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集第2集
第5番ヘ長調Op.24「春」、
第2番イ長調Op.12-2、
第10番ト長調Op.96
アリーナ・イブラギモヴァ(Vn)
セドリック・ティベルギアン(P)

録音:2010年2月23日ロンドン、ウィグモア・ホール
WHLive-0042(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「時と悟りの勝利」HWV46a クリスティアン・カーニン(指、Cemb)
アーリー・オペラ・カンパニー
ルーシー・クロウ(S)
ヒラリー・サマーズ(Ms)
アンナ・ステファニー(A)
アンドリュー・ステープルズ(T)

録音:2010年1月29日ロンドン、ウィグモア・ホール
WHLive-0043
ジョン・ブロウ:クローエはアミンタを見つけた
グラウンド(ヴァイオリンと通奏低音のための:ト短調)
ミシェル・ランベール:あなたのさげすみは毎日
ロベール・ド・ヴィゼ:シャコンヌ
ジョン・ブロウ:情欲の女神、ヴィーナス
エリザベス・ケニー(指、テオルボ、G)
シアター・オブ・ジ・エアー

録音:2011年5月3日ロンドン、ウィグモア・ホール
WHLive-0044
シューベルト:「美しい水車小屋の娘」D.795 クリストファー・モルトマン(Bs)
グレアム・ジョンソン(P)

録音:2010年12月8日ロンドン、ウィグモア・ホール
WHLive-0045
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集第3集
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」、第3番変ホ長調Op.12-3、第6番イ長調Op.30-1
アリーナ・イブラギモヴァ(Vn)
セドリック・ティベルギアン(P)

録音:2010年5月25日ロンドン、ウィグモア・ホール
WHLIVE-0046
シューベルト:歌曲集「冬の旅」D.911 クリストファー・モルトマン(Bs)
グレアム・ジョンソン(P)

録音:2010年2月11日ロンドン、ウィグモア・ホール
バリトン歌手クリストファー・モルトマンによるシューベルトの3大歌曲集を録音するシリーズ。シューベルトの真髄に迫る歌唱でドラマティックに聴かせた「美しい水車小屋の娘」(WHLIVE0044)に続く第2弾は「冬の旅」。失恋し絶望の淵に立つ若者の孤独と苦悩を歌った24の連作歌曲集。モルトマンの艶と深みのある声で、シューベルトの繊細さや、作品に漂うほの暗い不安感を見事に表現しています。そして長年多くの歌手の伴奏を務めているグレアム・ジョンソンの心に染み入るピアノの響きが、静かで深い感動を呼び起こします。クリストファー・モルトマンは、1997年イギリスのカーディフで行われる「シンガー・オブ・ザ・シンガー」で優勝し、その後ザルツブルク音楽祭の《ドン・ジョヴァンニ》新演出で批評家の高い評価を得ました。ロイヤル・オペラハウスには度々登場し、グランドボーン音楽祭、バイエルン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場等の各有名歌劇場に出演。今最も注目を集めているバリトン歌手の一人です。 (Ki)
WHLIVE-0047
北インド古典音楽〜ラーガ
ラーガ「シャーム・シリー」、
ラーガ「ピールー」、ラーガ「キルワーニ」
アムジャッド・アリー・カーン(サロード)
アマーン・アリー・カーン(サロード)
アヤーン・アリ・カーン(サロード)
サトヤジット・タルウォーカー(タブラ)

録音:2010年4月8日ロンドン、ウィグモア・ホール
サロードの巨匠アムジャッド・アリー・カーンとその息子であり弟子である兄弟アマーン・アリー・カーンとアヤーン・アリ・カーン、そしてダブラの名手スレシュ・タルウォーカーの息子サトヤジット・タルウォーカーによる北インド古典音楽ラーガの演奏。ラーガは北インド古典音楽の旋法で、数千あるとも言われています。またシタールと同様に北インドの古典音楽に欠かせない楽器サロード。瞑想的なサロードの響きと北インドの太鼓タブラによる不思議な世界に引き込まれるライヴ演奏です。 (Ki)
WHLive-0048
ポレンザーニ/ウィグモア・ホールでのリサイタル
シューベルト:春にD.882
 漁師の歌D.881/独りずまいD.800
 夜の曲D.672/シルヴィアにD.891
ベートーヴェン:「遥かな恋人に」Op.98(全6曲)
ブリテン:ミケランジェロの7つのソネットOp.22
アーン:ヴェネツィア方言による六つの歌「ヴェネツィア」
伝承曲:ダニー・ボーイ
マシュー・ポレンザーニ(T)
ジュリアス・ドレイク(P)

録音:2010年5月1日、ロンドン
WigmoreHallLiveの新刊は、米国のテノール、マシュー・ポレンザーニのリサイタルです。ポレンザーニはイリノイ州、エヴァンストン出身。類稀な瑞々しい美声の持ち主で、モーツァルトを中心としたリリック・テノールの役で2000年代の最初の10年にメキメキと頭角を現しました。2010年7月、トリノ・レージョ劇場来日公演でのヴェルディ「トラヴィアータ」のアルフレード、同年9月、コヴェントガーデン王立歌劇場来日公演でのマスネ「マノン」でのデ・グリューは、いずれもたいへん話題になりました。オペラ歌手として高名なポレンザーニですが、リサイタルも積極的に行っています。その美声は、豊かな感性のシューベルトの歌曲も、情熱的なベートーヴェンの「遥かな恋人に」も、どちらも魅力を引き立てています。また後半に、ブリテンの近代的美感に彩られたミケランジェロの7つのソネットと、素朴で親しみやすいヴェネツィア方言の歌曲集を配するなど、プログラミングにもセンスが光ります。締め括りのダニー・ボーイはポレンザーニのアンコールの定番、しんみりと余韻を残して終わります。今がまさに旬の美声テノールによる意欲的なリサイタル、これは聞き逃せません! (Ki)
WHLIVE-0049
シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」D.957 クリストファー・モルトマン(Br)
グレアム・ジョンソン(P)

収録:2010年4月20日ロンドン、ウィグモア・ホール
クリストファー・モルトマンによるシューベルトの3大歌曲集プロジェクトの完結篇。「白鳥の歌」は2010年4月に収録されたもので、同年2月収録の「冬の旅」(WHLIVE0046)、同年12月収録の「美しき水車小屋の娘」(WHLIVE0044)と同じく、ピアノはグレアム・ジョンソン。シューベルトが世を去った1828年8月に集中的に作曲された13曲に、10月に入ってから書かれ、おそらく最後の作品とされる「鳩の使い」を加えた「白鳥の歌」は、シューベルトの死後、ウィーンの音楽出版社ハズリンガーがセットにしてタイトル付けした歌曲集。そのため、シューベルト自身が意図した連作歌曲としての一貫性はないものの、ハイネの代表詩集「歌の本」所収の「帰郷」に付曲された数曲に顕著なように、言葉に対する音楽の緊密具合とともに、なにより最後に辿り着いた簡潔で洗練された様式とがみられます。モルトマンは前2作を通じても濃やかな性格表現に長けていることをあらためて強く印象付けていましたが、このたびも深みのある内容を聴かせてくれるものとおもわれます。 (Ki)

WHLIVE-0050
ブラームス:ヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」Op.78
第2番イ長調Op.100/第3番ニ短調Op.108
アンソニー・マーウッド(Vn)、
アレクサンダル・マジャール(P)

録音:2010年9月19日、2011年1月9日、5月15日/ウィグモア・ホール(ロンドン)ライヴ
長きにわたりフロレスタン・トリオのヴァイオリニストを務めたアンソニー・マーウッドが、セルビア人ピアニスト、アレクサンダル・マジャールと組んで ブラームスのヴァイオリンソナタ全曲に挑戦しました。録音としては現代作品や珍品の多かったマーウッドが、王道の難物ブラームスに正攻法で取り組ん でいますが、これが驚くほど感動的。ウィグモア・ホールならではの暖かくブレンドされたサウンドで、いつまでも聴いていたくなる演奏です。ピアノのマジャー ルも出しゃばらずに十分雄弁な表現を聴かせてくれます。 (Ki)
WHLIVE-0051
ハイドン:弦楽四重奏曲第68番変ホ長調Op.64の6
シューマン:弦楽四重奏曲第1番イ短調Op.41の1
ドナルド・グラント:ムルロイへの挽歌
エリアスSQ

録音:2010年9月12日/ウィグモア・ホール(ロンドン)ライヴ
1998年結成のエリアスSQによる若々しいハイドンとシューマン。ハイドンの明るい活気で爽快な気分となり、シューマンのロマンティックな歌に満ち た世界にたっぷり浸れる贅沢な時間を楽しめます。最後の作品は同SQの第2ヴァイオリン奏者ドナルド・グラント(1980-)の作で、彼の故郷スコットラ ンドのムルロイの丘に伝わるマクドネルの戦いを描いた挽歌で、スコットランドの伝統調音楽となっています。ウィグモア・ホールの響きの良さも特筆です。 (Ki)
WHLIVE-0052
ミア・パーション
シューベルト:ズライカT/ガニュメート
 ミニヨンの歌/憩なき愛/君は安らぎ
 水の上で歌う/糸を紡ぐグレートヒェン
 岩の上の羊飼い*
グリーグ:6つのドイツ語の歌Op.48
シベリウス:春はいそぎ過ぎゆくOp13-3
 初めての口づけOp.37-1
 それは夢かOp.37-4
 そよげ葦Op.36-3
 逢引から戻った娘Op.37-5
グリーグ:君を愛すOp.5の3(デンマーク語歌唱)
ミア・パーション(S)、
ロジャー・ヴィーニョルズ(P)、
リチャード・ホスフォード(Cl)*

録音:2011年2月16日/ウィグモア・ホール(ロンドン)ライヴ
バッハ・コレギウム・ジャパンのカンタータ・シリーズでの独唱でもおなじみのミア・パーション。現在古今のオペラ両道でひっぱりだこの人気・実力と もにNo.1のスター。そのパーションが2011年2月16日にウィグモア・ホールで行ったリサイタルのライヴが登場します。魅力的なひと晩の演奏会を 再現するかのようにシューベルト8曲をじっくり聴かせた後、グリーグのドイツ語歌曲でのやさしさと温かみにあふれる表現に酔わされ、さらにシベリウス のスウェーデン語歌曲で透きとおった叙情を堪能させてくれる極上のひとときを楽しめます。さすが母国語、発音の素晴らしさに加え、感情表出のレベル が違います。アンコールはグリーグのあの名曲「君を愛す」。デンマーク語歌唱で、涙がでるほどピュアで感動的です。 (Ki)
WHLIVE-0053
ジャック四重奏団
リゲティ:弦楽四重奏曲第2番
マティアス・ピンチャー:習作第4番「ヴェールについての考察」
ケージ:4つのパートによる弦楽四重奏曲
クセナキス:テトラス
ジャックQ

録音:2010年9月12日/ウィグモア・ホール(ロンドン)ライヴ
るでロックのように現代音楽を演奏するジャック四重奏団。技術、アンサンブルともに完璧ながら、その尖った音楽性がまさに今風。クセナキスの音 楽を得意とし、弦楽四重奏のための作品全集のDVDも評価が高いものでした。今回は2010年9月12日にウィグモア・ホールで行われたコンサート のライヴ。コンサートでリゲティの猟奇的難曲をこの精密さで演奏できるとは驚愕のひとことに尽きます。 (Ki)
WHLIVE-0054
アンナ・カテリーナ・アントナッチ
R.アーン:ヴェネツィア方言による6つの歌「ヴェネツィア」〜まどろむ水の上に/小舟/警告/ゴンドラに乗った金髪の美少女/残念だ
トスティ:アマランタの4つの歌(全曲)
チレーア:セレナーデ
 もういちど目覚めるとき
 あなたの愛はもういらない
L.レフィーチェ:雲の影 
A.チェスティ:歌劇『オロンテア』〜「私の偶像のそばに」
レスピーギ:古い歌に寄せて
トスティ:マレキアーレ
アンナ・カテリーナ・アントナッチ(S)、
ドナルド・スルゼン(P)

録音:2011年12月5日、ウィグモア・ホール(ライヴ録音)
聴く人を蕩かすような妖艶な歌声で世界を魅了する注目の歌姫、アンナ・カテリーナ・アントナッチが2011年にウィグモア・ホールで行ったコンサー トのライヴ録音がリリースされました!バロック、古典派、近代歌曲と時代を問わぬ幅広いレパートリーを歌いこなすことで知られるアントナッチ。イタリ ア歌曲を中心としたこのコンサートでも、バロック中期のヴェネツィア楽派を代表するA.チェスティ(1623-69)から、19世紀末に活躍した通俗歌曲の 大家F.P.トスティ(1846-1916)にいたる多彩なプログラムを披露しています。甘美かつ情熱的に歌い上げるイタリア歌曲の旋律に、ビゼーのカルメン 役も得意とする艶やかなアントナッチの歌声はまさに適役!コンサートの最初から、マスネ風の甘美な旋律が魅力のR.アーン(1874-1947)の名作「ヴェ ネツィア」で陶酔の世界へと一気に誘われます。アンコールとしてラストに歌ったトスティの「マレキアーレ」は、ナポリ方言の詩に基づく民謡的な旋律が 絶品。妖艶でありながらも決して下品な歌声になることのない、アントナッチの美声に酔いしれます。ピアノ伴奏を担当するドナルド・スルゼンは、J.テイ ラー、L.エイキンなどとも共演を重ねる名手。控え目ながらも存在感のある丁寧な演奏でアントナッチのソロを引き立てています。 (Ki)
WHLIVE-0055
ロデリック・ウィリアムズ/ドイツ歌曲集
ヴォルフ:ハイゼによるイタリア歌曲集〜たたえようこの世をつくりだしたものを/疲れた体をベッドに投げだしたかと思うと/仲間よ僧衣をつけよう/恋人の死を見たいなら/全身を花に覆われて私は死にたい/セレナードを皆さんに
コルンゴルト:別れの歌 op.4(全曲)
マーラー:若き日の歌〜いたずらな子をしつけるために/思い出/私は緑の森を楽しく歩いた/外へ外へ
シューマン:12の詩op.35(全曲)
ロデリック・ウィリアムズ(Br)、
ヘルムート・ドイチュ(P)

録音:2011年2月25日、ウィグモア・ホール(ライヴ録音)
ウィグモア・ホール・ライヴシリーズ、待望の最新盤は、世界的バリトン歌手ロデリック・ウィリアムズが2011年2月に公演し絶賛された「リーダー・ アーベント(リートの夕べ)」! シューマン、ヴォルフ、マーラー、コルンゴルドらの幽玄な歌曲の粋を詰め込んだ、ドイツ・リート好きにはたまらない選 曲となっています。シューマンの「12の詩」やマーラーの「若き日の歌」といったメジャー・タイトルだけでなく、近年再評価の動き高まるコルンゴルド、ヴォ ルフらの作品もたっぷりと含まれているのは嬉しい限り。シューベルト、シューマンから綿々と受け継がれていくドイツ・リートの流れを感じられるプログ ラムといえましょう。特に、コルンゴルドの「別れの歌」は、マーラーの響きを強く思わせる妖しくも美しい旋律が絶品。哀しくも甘美なピアノの音の運び に乗って、真綿にくるむように優しく歌い上げていくウィリアムズの深い深い歌声にじっくりと聴き入ります。ウィリアムズはひとつひとつの歌詞を丁寧に歌 い込んでおり、ヘルムート・ドイチュのピアノと共に濃厚なアンサンブルを作り上げています。日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンとも共演を重ねてい ることでも注目され、12月末にも彼らとの来日公演を予定しているウィリアムズ。多くの聴衆を魅了する薫り高い美声を、本アルバムでもたっぷりと披露 してくれています。 (Ki)

WHLIVE-0056
ヴェンゲーロフ〜完全復活ライヴ
バッハ:パルティータ第2番ニ短調BWV1004
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル」Op.47
ヴィエニャフスキ:スケルツォ-タランテラOp.16(アンコール)
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番(アンコール)
マキシム・ヴェンゲーロフ(Vn)
イタマール・ゴラン(P)

録音:2012年4月5日ウィグモア・ホール(ライヴ)
2008年に肩の故障でヴァイオリニストとして引退表明をしていたマキシム・ヴェンゲーロフ。その彼が今年2012年完全復活を遂げました。日本では 10月に来日し、東京・京都でリサイタルを行い、聴衆を熱狂と感動の渦に巻き込みました。 このアルバムは、日本より一足先に行ったロンドン、ウィグモア・ホールでのライヴ録音。曲目は来日時の演目、J.S.バッハのパルティータ第2番とベートー ヴェンのクロイツェル・ソナタ。ロンドンの聴衆も彼の復活を持ち望んでおり、開園前にはロビーを越えウィグモア通りをぐるっと回る程の長蛇の列をなし、 開場は満員御礼の高揚感で溢れていたようです。 ヴェンゲーロフの魅力は華麗なテクニックでヴァイオリニスティックに聴かせるのが魅力でしたが、ヴァイオリニストとして休養中は指揮や教育活動に力を 入れていたということもあり、安定した懐の深い音楽性を見せてくれています。パルティータは、ゆったりとしたテンポでじっくり弾いて聴かせ、一転「ク ロイツェル・ソナタ」では、ピアノのイタマール・ゴランと一体となった劇的な緊張感と迫力で圧巻の演奏を披露しています。アンコールのヴィエニャフス キとブラームスまで一気に聴かせ、1枚聴き終える頃にはヴェンゲーロフに魅了されてしまうことでしょう。 ヴェンゲーロフのヴァイオリニストとしての第 2ステージに大いに期待できる内容です。 (Ki)
WHLIVE-0057
シューベルト:冬の旅D911 アリス・クート(Ms)
ジュリアス・ドレイク(P)

録音:2012年1月26&28日ウィグモアホール、ロンドン、ライヴ
女声版「冬の旅」といえば往年の名ソプラノ、ロッテ・レーマンや1994年に引退したドイツのメゾ・ソプラノ、クリスタ・ルートヴィヒの録音が初代とし て注目され、その後ファスベンダーや白井光子などの録音が発表されています。またウィグモアホールでは、1993年にクリスタ・ルートヴィヒが「冬の旅」 でリサイタイルを行っています。それを引き継ぐかたちで、アリス・クートが2012年に、長年温めていたプログラムで挑みました。 丁寧に歌い上げる歌唱が聴き手の感性に強く訴えかけ、クートの感情と知性が一体となった表現は、作品の魅力を深く味わう事ができます。またピアノ伴 奏者としてシューベルトの歌曲に深い理解があるジュリアス・ドレイクの好演も光ります。 (Ki)
WHLIVE-0058
シモン・トルプチェスキ
シューベルト
:16 のドイツ舞曲 D783、
 「さすらい人」幻想曲 D760
バッハ(リスト編):プレリュードとフーガ イ短調BWV543
リスト:ペトラルカのソネットNo.104
 エステ荘の噴水、
 ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調 S.244
シューベルト( リスト編):セレナーデ
ショパン:前奏曲ニ短調 Op.28-4
シモン・トルプチェスキ(P)

録音:2012年3月18日ウィグモアホール、ロンドン、ライヴ
1979年マケドニア生まれのピアニスト、シモン・トルプチェスキ。2001年ロンドンで行われた世界ピアノ・コンクールで優勝し、その後世界的なコンクー ルで数々の賞を獲得している実力派。 今回のプログラムは、高度なテクニックと柔軟な音楽性を要する超絶技巧作品ばかり。 シューベルトの16のドイツ舞曲は、シューベルティアーデが頻繁に開かれていた頃の作品で斬新な構成とめまぐるしく転調を繰り返す、愉しい作品群。 またこの前年1822年には対照的な大曲「さすらい人」幻想曲を作曲しています。トルプチェスキは生命力に満ちた歌心でこのシューベルトの2作品を 仕上げており、特に「さすらい人」幻想曲では、この奥深い作品を卓越した技巧と表現力によって、ピアノから輝かしい響きを存分に引き出しています。 そしてリストの作品では、トルプチェスキの魅力が全面に出た勢いのある演奏を聴かせてくれます。華やかで技巧的なパッセージが効果的に散りばめられた 「ハンガリー狂詩曲第2番」では、抜群のテクニックで、細部のニュアンスが多彩な演奏を披露しています。 (Ki)
WHLIVE-0059
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ集
第1番イ短調Op.105,
第2番ニ短調Op.121,
第3番イ短調WoO27
アントニー・マーウッド(Vn)
アレクサンダル・マジャール(P)

録音:2010年9月19日2011年1月9日、5月15日
2012年に惜しくも解散を発表したイギリスが誇る名ピアノ三重奏団フロレスタン・トリオのヴァイオリニストを務めていたアントニー・マーウッドによる シューマンのヴァイオリン・ソナタ集。前回のブラームスのヴァイオリン・ソナタ(WHLIVE0050)同様セルビア人ピアニスト、アレクサンダル・マジャー ルが伴奏を担当しています。 シューマンはヴァイオリン・ソナタを3曲書いています。友人アルベルト・ディートリヒとブラームスと3人で共作した「F.A.E.ソナタ」を自身で編集した 第3番は近年まで演奏される機会はありませんでした。情熱と気迫に満ちた3楽章編成の第1番。シューマンのほの暗いロマンティシズムと天才的な音 楽家の孤独な叫びが感じられる4楽章編成の第2番。シューマンの本質をとらえながら、切れよく情感溢れる演奏で聴かせてくれています。 (Ki)

WHLIVE-0060
(2CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲) コリン・カー(Vc)

録音:2012 年 5月5日ウィグモア・ホール、ライヴ
英国王立音楽院の教授を務め、英国で絶大なる人気を誇るチェリスト、コリン・カー。歴史的名チェリスト、モーリス・ジャンドロンとウィリアム・プリー スに師事し、ヨーロッパ中の主要なコンサート・ホールや音楽祭に出演している名手です。 この度2012年5月にウィグモア・ホールで行われたJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲がリリースされます。彼の素晴らしいテクニックと音楽的才能、銘器マッ テオ・ゴフリラーを携え、表情豊かにそして繊細に作品の核心に迫る演奏は、名盤の多いこの作品の中でも屈指の名演と言えるでしょう。 「私は何十年もの間この作品を演奏してきました。こんなにも親しまれている作品は他にありません。何度も演奏していますが、その度に音楽から得る印 象は異なります。このレコーディングでも、第5組曲のアルマンドで最初に録音した演奏と最後に録音した演奏時間が異なっていました。私が選んだテイ クは前のものより35秒速い最後に録音したものでした。その方が断然良い演奏だったのです。私はこの偶然を非常に喜びました。私は演奏にあたってい つも細心の注意を払い、熟考し丁寧に演奏します。しかしこの様な嬉しい出来事が起こるのです。まさにパラドックス!」コリン・カー

WHLIVE-0061(2CD)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集Vol.1
ピアノ・ソナタ第1番ハ長調K279
ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調K280、
ピアノ・ソナタ第8番(第9番)ニ長調K311
ピアノ・ソナタ第17番変ロ長調K570
ピアノ・ソナタ第9番(第8番)イ短調K310
クリスチャン・ブラックショウ(P)

録音:2012年1月6日ウィグモア・ホール、ロンドン・ライヴ(モーツァルトのソナタ連続演奏会から)
“永遠に愛され続けるモーツァルト!”
クリスチャン・ブラックショウは、1949年1月イギリスに生まれ。マンチェスター王立大学とロイヤル・アカデミーで学び、レニングラード音楽院に入学。後にクリフォード・カーゾンにも師事しています。長らく音楽シーンから離れていましたが、このウィグモア・ホールでの連続演奏会は「ここ数年で最高のモーツァルト」と絶賛されたそうです。その賛辞は決して眉唾ではなく、第1番のソナタの第1音が鳴り出した途端に大いに納得!まろやかで慈愛に満ちたタッチには、先鋭的なアプローチをしようとする邪念は微塵もなく、ただただ音楽を紡ぐことに専心。その第1番の第2楽章中間の短調フレーズが、全く構えることなく仄かな悲しみを浮かべる様には、これぞ真のモーツァルト弾きであると実感。
第8番(通常は第9番とされる曲)も、どこを取ってもモーツァルトしか存在せず、第1楽章最後のタッチの鎮め方など、本物の愛の証し。第2楽章は、モーツァルトを歌わせるとはこういうこと再認識。終楽章は強弱のコントラストのさじ加減が絶妙!
収録曲の全てが絶品ですが、あえて一つ挙げるなら「第17番」。師のカーゾンを思わせる無垢なタッチの魅力が満開です!【湧々堂】
WHLIVE-0062
クリスティアーネ・カルク/歌曲リサイタル
R.シュトラウス:目覚めたバラ、
 赤いバラ、乙女の花Op.22、
 夜Op.10-3、
 たそがれの夢Op.29-1、
 白いジャスミンOp.31-3
フォーレ:ネルOp.18-1、
 イスファハーンのばらOp.39-4
 薔薇Op.51-4
ドビュッシー:「忘れられたアリエッタ」〜「グリーン」、「憂鬱」
プーランク:「偽りの婚約」〜「花」
ヴォルフ:秘めた愛、夜、災難、
 夜の魔法
ベルク:初期の7つの歌曲【夜/葦の歌/夜鳴きうぐいす/夢に見た栄光/室内にて/愛の讃歌/夏の日】
ヴォルフ:私を花で覆って下さい
シューマン:君は花のようにOp.25-24
クリスティアーネ・カルク(S)
マルコム・マルティヌー(P)

録音:2012年7月19日ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ
マリス・ヤンソンス&バイエルン放響の第9で2012年来日したソプラノ、クリスティアーネ・カルクによるロンドン、ウィグモア・ホールでの歌曲リサイタル。 カルクはバイエルンのフォイヒトヴァンゲンに生まれ、ザルツブルクのモーツァルテウムで学ぶ。バッハのオラトリオからモーツァルト、シューベルト、メン デルスゾーンまで幅広いレパートリーを持ち、高い評価を得ています。2009年ウィーン楽友協会で、アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ム ジクスと共にハイドンのオペラ「無人島」を上演。2010年ザルツブルク音楽祭でムーティが指揮した「オルフェオとエウリディーチェ」に出演。そして 2013年ザルツブルク・イースター音楽祭でティーレマンと共演するなど、今着実に実力をつけ、注目を集めているソプラノの一人です。 このアルバムの演目は、R. シュトラウス、ベルク、ヴォルフの後期ロマン派リート作品とフォーレ、ドビュッシー、プーランクのフランス歌曲という構成。 気品のある凛とした歌声で聴かせるR.シュトラウス、また高貴な香りを漂わせるフォーレを繊細に透明感溢れる歌唱で魅了します。 ピアノ伴奏は、歌曲伴奏の世界的名手マルコム・マルティヌーが務めています。 (Ki)

WHLIVE-0063
ウォルフガング・ホルツマイアー&イモージェン・クーパー
シューマン:ぼくの馬車はゆっくりと転がってゆくOp. 142-4
 僕の愛は輝き照らすOp. 127-3
 哀れなペーターOp. 53-3
 浜辺の夕暮れOp. 45-3
 二人の擲弾兵Op. 49-1
 異郷にてOp. 39-1
 静けさOp. 39-4
月夜Op. 39-5
アリベルト・ラインマン:夜曲
シューマン:悲しみOp. 39-9
 黄昏Op. 39-10
 美しい異郷でOp. 39-6
 12の詩Op. 35
【アンコール】
 曲紹介
 歌の中にある慰めOp. 142-1
 歌い手の慰めOp. 127-1
ウォルフガング・ホルツマイアー(Bs)
イモージェン・クーパー(P)

録音:2010年12月14日ロンドン、ウィグモア・ホール、ライヴ
2013年11月に惜しくもリサイタル活動から引退したオーストリアのバリトン歌手ウォルフガング・ホルツマイアーが歌うシューマン。伴奏は彼から厚い 信頼を寄せられているイギリスのピアニスト、イモージェン・クーパーです。 ホルツマイアーは1989年にウィグモア・ホールにデビューして以来、世界的な名声を得てきた現代の名バリトンです。イモージェン・クーパーとは、数々 のCD録音やリサイタルで共演し、その長年の芸術的最良の関係から生まれる卓越した音楽、ホルツマイアーの洗練された美声とクーパーの透明感あるピ アノは他には比類ないもの。 2013年11月16日にウィグモア・ホールで行われた引退コンサートでも、もちろん伴奏はクーパーで曲目はシューベルトのマイアホーファーの詩による 歌曲集でした。 このディスクでは、シューマンの「リーダークライスOp.39」をはじめ、ハイネ、ケルナー歌曲集など「歌曲の年」に書かれた魅力的な作品郡とアリベルト・ ライマンの夜曲というプログラム。ラインマンの夜曲は、ドイツの有名な詩人アイヒェンドルフの詩を用いた作品です。 ホルツマイアーの引退に悲しい別れを告げるような感動的な1 枚となっています。 (Ki)
WHLIVE-0064
ブリテン:カンティクル
第1番「愛する人は私のもの」Op.40
第2番「アブラハムとイサク」Op.51
第5番「聖ナルキッソスの死」Op.89
第4番「東方の博士の旅」Op.86
第3番「なおも雨は降る」(1940年の爆撃に)Op.55
マーク・パドモア(T)
イエスティン・デイヴィス(CT) 
マーカス・ファーンズワース(B)
ジュリアス・ドレイク (P) 
ルーシー・ウェイクフォード(Hrp)
リチャード・ ワトキンス(Hrn)

録音:2012年11月30日ロンドン、ウィグモア・ホール、ライヴ
イギリスが誇る作曲家の一人ベンジャミン・ブリテン。ブリテン自身も幾度も舞台に立ち、初演された作品も数多いイギリスの名門ウィグモア・ホール が、2013年の生誕100年に向けて力を入れて行ったコンサート・シーリーズ。本CDに収められている2012年11月30日のコンサートは完売となり、 公演後も大反響を呼んだ演奏です。プログラムはカンティクル全曲。27年間の長きに渡って書かれた全5曲からなるこの連作聖歌は、さまざまな詩人が 聖書に由来する情景を描いた作品。ブリテンの公私にわたる理解者であったテノール歌手のピーター・ピアーズによって初演されています。当然テノール が重要な役割を果たす作品であり、ここでは実力派のマーク・パドモアがその役目を担っており、神秘的な中にもブリテンならではの鋭いセンスが現れた 音楽を、ジュリアス・ドレイクのピアノと共に思慮深い説得力のある歌唱で聴かせてくれます。また注目のカウンターテナー、イエスティン・デイヴィスが、 第2曲の「アブラハムとイサク」で背筋がゾクッとするような純度の高い美声を披露しています。さらに第4曲「東方の博士の旅」ではバリトンのマーカ ス・ファーンズワースも登場し、パドモアとデイヴィスと3人の歌声が絶妙に絡み合い聴衆を酔わせています。演奏会の最後のプログラムに選ばれたのは、 1955年にウィグモア・ホールで初演された第3曲「なおも雨は降る」。この作品は副題に「1940年の爆撃に」とあるように、イギリスがドイツ軍の空 襲にあった際にキリストの受難になぞらえて詩が書かれています。強い祈りの心が全体に溢れる感動的な演奏で、この記念コンサートを締めくくっています。 (Ki)
WHLIVE-0065
イエスティン・デイヴィス,リチャード・エガーと仲間たち
パーセル:目覚めよ、我がムーサ/ヴィオールを奏でよ/ ここに神々はよしとし給う/薄紫色のバラ
ガブリエリ:ソナタ第21番
パーセル:それこそ自然界の声/祭壇を飾れ/ 音楽が愛の糧であるなら/3台のリコーダーとヴァイオリンのためのファンタジア
ジェレマイア・クラーク:アルカディアの森の栄光
ジョン・ブロウ:「アンフィオン・アングリクス」〜「貧しきセラドン、虚しきため息」
ウィリアム・クロフト:シンフォニーと歌曲
ジョン・ブロウ:「ヴィーナスとアドニス」による組曲
パーセル:おお孤独よ、我が甘き選択
 最も美しき島よ
イエスティン・デイヴィス(C.T)
リチャード・エガー(ハープシコード)
パメラ・トービー(リコーダー)
タベア・デブス(リコーダー)
ボヤン・チチッチ(Vn)
スティーヴン・ペダー(Vn)
ジュリア・クーン(ヴィオラ&ヴァイオリン)
マーク・レヴィ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ウィリアム・カーター(テオルボ、バロックG)

録音:2013年2月27日ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ
世界が注目する英国のカウンターテナー、イエスティン・デイヴィスが歌うパーセルを中心としたイギリス・バロック作品集。2013年2月27日にウィ グモア・ホールで行われた演奏会で、共演者もイギリスを代表する実力派が集まり、イギリス音楽を存分に堪能できる一夜となりました。 イエスティン・デイヴィスの声は、まさにクリスタル・ヴォイスで、息をのむ美しさ。イギリス音楽の黄金期を彩った作品を、イエスティン・デイヴィスの 端正かつ高貴な歌声で聴かせ観客を魅了しました。 このリサイタルでは、豪華共演者も聴きどころです。最近は指揮活動も行う鍵盤楽器の名手リチャード・エガー。古楽アンサンブル、「パラディアン・アン サンブル」のリーダーである名リコーダー奏者パメラ・トービー。ポッジャー率いる「ブレコン・バロック」の第1ヴァイオリン、ボヤン・チチッチ、らが 洗練された爽快な音楽、そして新鮮な解釈で見事なアンサンブルを聴かせてくれます。 (Ki)
WHLIVE 0066
マハン・エスファハニ
ウィリアム・バード:解き明かしたまえ(T、U、V、単旋律聖歌)/ジョン、今すぐキスしに来て/第5パヴァーヌと第5パヴァーヌへのガリアルド/戦いへの行進曲/私のネヴェル夫人の曲集より第41番「ファンシー」/第1パヴァーヌと第1パヴァーヌへのガリアルド/カリーノ・カストゥラメ/ファンタジア/ウォルシンガム
バッハ:音楽の捧げもの〜3声のリチェルカーレ/6声のリチェルカーレ/2声のカノン:昇り行く調が如く
王の栄光高まらんことを)
リゲティ:ハンガリー風パッサカリア(1978)
 コンティヌウム(1968)
 ハンガリアン・ロック(1978)
マハン・エスファハニ(Cemb)

録音:2013年5月3日ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ
1984年テヘラン出身のチェンバロ奏者マハン・エスファハニ。幼少の頃から父にピアノを習い、10代の時にオルガンとチャンバロに興味を持ち転向。 その後彼の名を広めたのが、チェンバロ奏者として初めてBBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選出され、ボルレッティ・ブイトーニ・ トラストのフェローシップ賞もチェンバロ奏者として初受賞するなど一気に注目を集めました。大統領奨学生としてスタンフォード大学で音楽学者のジョー ジ・ホールのもとで学び、さらにボストンでオーストラリアのチェンバリスト、ピーター・ワッチオーン、ミラノでイタリアのオルガニスト、ロレンツォ・ギエ ルミに師事。チェコの有名なチェンバロ奏者のズザナ・ルージチコヴァーにも手ほどきを受けています。2013年には来日も果たし、その斬新な演奏に高 い評価があつまりました。 このプログラムは、バードの鍵盤作品に焦点を当て、バッハの名作である「音楽の捧げもの」を真ん中に配置し、リゲティのチェンバロのための作品で締 めくくられています。バードは、エリザベス朝最大の作曲家として、英国バロック音楽を代表する一人。自身オルガニストとしても活躍したバードならでは の膨大な鍵盤楽器作品の数々から選曲されています。リゲティの「ハンガリー風パッサカリア」は、スウェーデンのチェンバロ奏者オヴェ&エヴァ・ノルド ヴァル夫妻に献呈された曲で中全音律における8つの純正な長3度と短6度の音程が、パッサカリアとして反復されます。「ハンガリアン・ロック」はポー ランドのエルジュビエタ・ホイナツカに、「コンティヌウム(連続体)」はスイスのアントワネッテ・M.フィッシャー夫人に捧げられています。 時代を超えた作曲を見事に一つのプログラムとしてまとめあげた、革新的な演奏です。 (Ki)

WHLIVE-0067
シューベルト:歌曲集/イアン・ボストリッジ
流れD565/ドナウ川の上でD553
双子座に寄せる舟人の歌D360
夜の曲D672/すみれD786
夕べの星D806/ゴンドラの乗り手D808
解消D807/水鏡D949
アリンデD904/憩いなき愛D138
ひめごとD719/耽溺D715
冬の夕べD938/星D939
ギリシャの神々D677
月に寄せてD259
.曲紹介〜月に寄せてD296
イアン・ボストリッジ(T)
ジュリアス・ドレイク(P)

録音:2013年9月13日ウィグモア・ホール(ライヴ)
英国出身の名テノール、イアン・ボストリッジ。知的なアプローチ、多彩な美声、そして繊細な語り口で21世紀を担うリート歌手です。 このアルバムは、2013年9月にロンドンのウィグモア・ホールで行われたシューベルトの歌曲リサイタル。伴奏は現代最高のリート伴奏者ジュリアス・ ドレイクです。リサイタルは友人シュタードラーに献呈された「流れ」D565から始まり、激しい川の流れを意識したような分散和音で弾かれるピアノ伴 奏、そしてボストリッジの聴き手をのみ込むような内に秘めた激情で、いっきに聴衆を惹きつけます。そして、うっとりするような美しさで歌いあげる「星」 D939など多彩なプログラミングで、無限の音色のパレットを持つボストリッジの美声が、シューベルトの心理描写の巧みさを表現しています。 ボストリッジの理知的な歌唱、澄み渡る高音域の響きと豊かにまろやかに響く低音域の声、そしてドレイクの色彩感溢れる美しいピアノの音色を印象付け ながらも、決して前に出すぎない絶妙なバランスを保つ伴奏も魅力です。 (Ki)

WHLIVE-0068
ジョナサン・ビス・イン・ウィグモア・ホール
シューマン:幻想小曲集Op.12
ヤナーチェク:草陰の小径にて 第1集
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集Op.6
 暁の歌 Op.133〜第5曲
ジョナサン・ビス(P)

録音:2013年5月22日ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ
アメリカのピアニスト、ジョナサン・ビスが2013年5月にロンドンのウィグモア・ホールで行ったリサイタルのライヴ録音。演奏会プログラムはシュー マンとヤナーチェク。シューマンは、ジョナサン・ビスが最も得意とし愛してやまない作曲家の一人ということ。 まず、シューマンの「幻想小曲集」とヤナーチェクの「草陰の小径にて」が交互に演奏されます。「幻想小曲集」は、8曲からなる曲集でそれぞれの楽曲 に標題がつけられています。シューマンの複雑な感情の吐露を見事に表現しており、感情に溺れることなく、作品のもつ力に正面から向き合った真摯な演 奏を聴かせてくれています。ヤナーチェクの「草陰の小径にて」は、ヤナーチェクの独特の個性が色濃く反映したピアノ作品として広く演奏されています。 ここに収録されているのは、全10曲からなる第1集から5曲。この5曲は、ハルモニウムのための曲集として書かれた「スラヴの旋律」からの作品。ジョ ナサン・ビスは、この2つの作品に強い関連性を見出し、それぞれの作品を交互に演奏することによって、分断されたそれぞれの曲が一つのイメージとし て浮かび上がってくるのだと言います。それはまさに後半のプログラム「ダヴィッド同盟舞曲集」につながる選曲といえます。全18曲からなる曲集「ダヴィッ ド同盟舞曲集」は、シューマンが創造した新しい時代にむけて保守的な敵対者と戦う架空の団体。シューマンの分身である行動的なフロレスタンと、瞑想 的なオイゼビウスが、交互、または同時に現れ進んでいきます。ジョナサン・ビスは、それぞれの曲色鮮やかに弾きつなぎ、一つの大きな世界を形成して います。 アンコールには、シューマンがライン川に飛び込む前に作曲されたという「暁の歌」の第5曲が演奏されています。 なおhttp://www.wigmore-hall.org.uk/liveへアクセスすると、同日のプログラムであった、ベルクのピアノ・ソナタ作品1がフリー・ダウンロードできます。 (Ki)
WHLIVE-0069(2CD)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集Vol.2
ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調K281
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調K282
ピアノ・ソナタ第5番ト長調K283
ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K330
ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K333
クリスチャン・ブラックショウ(P)

録音:2012年5月23日ロンドン、ウィグモア・ホール(ライヴ)
WHLIVE-0070
ブラームス&シューベルト/シトコヴェツキー・トリオ
ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.101
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調D929
シトコヴェツキー・トリオ
[アレクサンドル・シトコヴェツキー(Vn)、
レオナルト・エルシェンブロイヒ(Vc)、ウー・チェン(P)]

録音:2013年9月19日ウィグモアホール、ロンドン、ライヴ
シトコヴェツキー・トリオはユーディ・メニューイン音楽学校で知り合った3人によるトリオ。現在ヨーロッパを中心に若手有望株として注目され、すで にスウェーデンのBISよりアルバムをリリースしています。この演奏会はウィグモアホールが参加している若手演奏家のための支援プログラムの一貫として 行われました。1886年に作曲されたブラームスのピアノ三重奏曲第3番。情熱的なメロディが印象的な作品で、3人の高揚感が伝わる演奏です。そし てシューベルトが晩年に残したピアノ三重奏曲から第2番。叙情的なメロディが次から次と流れ出て、聴く者に孤独感と絶望感を感じさせる傑作です。 (Ki)
WHLIVE-0071
ブリテン&シューベルト/ロビン・トリッシュラー
ブリテン:ヘルダーリンの6つの断章Op.61【人類の賛同/故郷/ソクラテスとアルキビアデス/若者/人生のなかば/人生の輪郭】
トマス・ムーア詩によるアイルランド民謡集「民謡編曲集」第4巻より【しんとした夜にはよく/吟遊詩
人の少年/真夜中に/Rich and rare/ 夏の名残のばら】
シューベルト:なんと激しく流れる泉よ D874/春にD882/戸外にてD880/月に寄せるさすらい人の歌D870/セレナーデD889/シルヴィアにD891/酒の歌D888(アンコール)
ロビン・トリッシュラー(T)
イアン・バーンサイド(P)

録音:2014年1月11日ウィグモアホール、ロンドン、ライヴ
アイルランド出身のテノール歌手ロビン・トリッシュラー。ウィグモアモール国際声楽コンクール優勝。アイルランド王立音楽アカデミー、ロイヤル・ア カデミー・オブ・ミュージックで学ぶ。BBCの新世代アーティストにも選出され、ヨーロッパ各地のコンサートホールでも演奏、いま最も注目を集めてい るテノール歌手です。現在ウィグモアホールのレギュラー・ゲスト・アーティストとして度々出演しています。ここでは、ブリテンとシューベルトの歌曲を聴 かせています。アイルランドの国民的詩人トマス・ムーアが既存の民謡を元に作り上げた「アイルランド民謡集」を素材としてブリテンが作曲した民謡編曲集。 日本でも馴染みのある「庭の千草(夏の名残のばら)」も収録されています。咲き残ったバラの花をわが身に置き換えていとおしむ、切ない歌ですが、トリッ シュラーの美声で清々しく歌われます。
WHLIVE-0072
シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」 ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br)
ジェフリー・パーソンズ(P)

録音:1994年11月4日ウィグモアホール、ロンドン、ライヴ(BBC)
名伴奏者として多くの歌手から絶大なる信頼を得ていたピアニストのジェフリー・パーソンズ(1929-1995)。2015年は彼の没後20年であり、このディ スクは彼の偉大なる功績をたたえて発売されたアルバムです。1994年11月にウィグモアホールで行われたライヴ。共演はホルツマイアー。ホルツマイアー も1989年にウィグモアホールにデビューして以来、世界的な名声を得てきた現代の名バリトンです。歌い手、弾き手ともにテキストを慎重に読み込んで、 聴き馴染んだ名曲の素晴らしさを再認識させるような、新鮮な感動を与えてくれます。 (Ki)
WHLIVE-0073(2CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集Vol.1
弦楽四重奏曲第4番ハ短調Op.18-4
弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op.74「ハープ」
弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130
エリアスSQ
【サラ・ビトルロック(Vn)、ドナルド・グラント(Vn)、マーティン・セイヴィング(Va)、マリー・ビトルロック(Vc)】

録音:2014年2月20日ロンドン、ウィグモア・ホール(ライヴ)
1998年に結成された若手カルテット、エリアス弦楽四重奏団。メンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」のドイツ語の呼び名から取られたカルテット名。 マンチェスターにあるノーザン国立音楽大学に在籍中に結成され、クリストファー・ローランド博士に師事、ケルンの音楽学校ではアルバンベルク四重奏 団にも師事しています。BBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれ、2010年にはボレッティ・ブイトーニ・トラスト賞を受賞す るなど、新時代のアーティストとして注目を集めています。2010年9月にウィグモア・ホールで行われたリサイタルを収録したアルバム(シューマン/ハ イドン:WHLIVE0051)は、BBCミュージックマガジンの新人賞に選ばれました。 このアルバムは、エリアス弦楽四重奏団が2012年以来イギリス全土で行っている、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会を受けて企画されたウィ グモア・ホールでのチクルス。聴き慣れた楽曲を新鮮に、かつ正統的なアプローチの中にもドラマティックな解釈を取り入れ、ベートーヴェンの音楽性に 正面から挑んでいます。 (Ki)

WHLIVE-0074
流れよ、わが涙〜リュート、ヴィオール、声のための歌曲集
ロバート・ジョンソン (1583 頃 -1633):輝くユリを見たことがあるか / 悲しみを忘れさせる眠りよ / ダービーの有名な鐘の音より
ジョン・ダウランド (1563-1626):プレリュード / ファンシー
ジョン・ダニエル (1564-1626 頃 ):Mrs M.E. Her funeral tears for the death of her husband/Why canst thou not ?/
Can doleful notes ?
トマス・キャンピオン (1567-1620):雨風にもまれた船が
ニコ・マーリー (1981-):古い骨(2013 世界初演)
トバイアス・ヒューム (1579 頃 -1645):エア集第 1 巻〜兵士のガリヤルド / 愛よ、さようなら / 兵士の決意
ダウランド:さあ、もう一度愛が呼んでいる / 暗闇に私を住まわせて / 我が過ちを許してくれるのか / 流れよ、わが涙 /今こそ別れなくては(蛙のガリヤルド)
<アンコール>
キャンピオン:淑女たちには用はない
イエスティン・デイヴィス(C.T)
トマス・ダンフォード(Lute)
ジョナサン・マンソン(ヴィオール)

録音:2013年7月5日ロンドン、ウィグモア・ホール、ライヴ
人気急上昇中のイギリスのカウンターテナー、イエスティン・デイヴィス。ロイヤル・オペラ、チューリッヒ・オペラ、メトロポリタン・オペラ、スカラ座 と世界の主要な劇場に出演し、各公演で大絶賛されています。2014年に発売された<目覚めよ、我がムーサ(WHLIVE0065)>はグラモフォン・アワー ドを受賞するなど、彼の美声は世界中から注目を集めています。
このアルバムは、テューダー朝時代からスチュアート朝時代にかけてのイギリス歌曲を収録しています。伸びやかで、息を呑むように美しい歌唱で聴か せます。またニューヨークを拠点とする現代作曲家ニコ・マーリーの作品も世界初演するなど、スリリングなプログラムも組み込まれています。共演は 1988年生まれの若手リュート奏者トマス・ダンフォードとヨーロッパの主要な古楽アンサンブルと数多く共演しているベテランのヴィオール奏者ジョナサ ン・マンソン。 (Ki)
WHLIVE-0075
シューベルト:美しき水車小屋の娘D795 マウロ・ペーター(T)
ヘルムート・ドイチュ(P)

録音:2014年1月28日ウィグモア・ホール、ロンドン(ライヴ)
1987年ルツェルン生まれの新鋭テノール、マウロ・ペーター。ヴンダーリヒの再来とも言われるほど、現在注目のテノール歌手の一人です。2012年 「シューベルティアーデ」でヘルムート・ドイチュと共演し、「美しき水車小屋の娘」を歌い大絶賛を受け、その後は2013年ザルツブルク復活祭音楽祭 で、クリスティアン・ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデンの「パルジファル」に出演、リヨン国立歌劇場で「魔笛」のタミーノ役を歌い、さら に2014年にはアーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、アン・デア・ウィーン劇場の新制作「コジ・ファン・トゥッテ」「ドン・ジョヴァ ンニ」に出演するなどヨーロッパの主要な音楽祭、歌劇場で引っ張りだことなっています。2013年には初来日も果たしています。2014年1月ロンドン のウィグモア・ホールで行われたリサイタルは、ブレイクのきっかけとなった「美しき水車小屋の娘」をヘルムート・ドイチュと共に演奏。張りのある声と クリアな発音、声量と表現力が絶妙にコントロールされた美しい歌唱に魅了されます。 (Ki)

WHLIVE-0076(2CD)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集Vol.3
ピアノ・ソナタ第6番ニ長調K284
ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調K332
ピアノ・ソナタ第16番ハ長調K545
幻想曲ハ短調 K475
ピアノ・ソナタ第14番ハ短調K457
クリスチャン・ブラックショウ(P)

録音:2012年9月25日ロンドン、ウィグモア・ホール(ライヴ)
2012年から2013年にかけてロンドンのウィグモア・ホールで行われたクリスチャン・ブラックショウによるモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏会。 全4巻からなるシリーズの第2集と第3集をご案内いたします。第1集は、グラモフォン誌のエディターズ・チョイスで選ばれるなど評判を呼んでいるシリー ズです。
クリスチャン・ブラックショウは1949年1月イギリス生まれ。マンチェスター王立大学とロイヤル・アカデミーで学び、そのあとレニングラード音楽院 に入学。そして後にロンドンで名手クリフォード・カーゾンに師事。しかし、その後は長らく音楽シーンから離れており、2010年ブリストルで行われたモーツァ ルト・ソナタ・チクルスで音楽界に復帰。BBC Music Magazineは「ここ数年で最高のモーツァルト」と絶賛。2012年にはベルリン・フィルハーモニー にデビュー、ゲルギエフの招待で白夜祭にも登場、日本での公演も実現し、深い情熱を秘めた、センスティヴな演奏は、世界各国で高い評価を得ています。
ブラックショウはモーツァルトのチクルスに際して、こう語っています。「モーツァルトの作品は、私にとって、喜びの感覚を与え、笑い、悲しみ、熟考し、 高揚させます。それに挑むことは、常に作品の個性に向き合い、自らの人生を捧げることになります。そして新しい聴衆には、いくつもの驚きを、昔馴染 みの聴衆には新たな発見を用意しています。」 (Ki)

WHLIVE-0077
シューベルト:歌曲集/イアン・ボストリッジ Vol.2
春に D882/ヴィルデマンの丘を越えて D884
愛らしい星 D861/深い悩み D876
ブルックの丘にて D853
ヘリオポリスより1 D753
ヘリオポリスより2 D754
夕暮れの情景 D650/静かな国へ D403
墓堀人の郷愁 D842
リーゼンコッペ山上にて D611
挨拶を送らん D741
ここにいたのだ D775/鱒 D550
漁師の愛の幸せ D933/漁師の歌 D881
アテュス D585/夜咲きすみれ D752 
秘めごと D491/森にて D708
イアン・ボストリッジ(T)
ジュリアス・ドレイク(P)

録音:2014年5月22日ロンドン、ウィグモア・ホール、ライヴ
繊細な美声と型にはまらない音楽性で世界を魅了するテノール歌手イアン・ボストリッジ。ロンドンの名門ホール、ウィグモア・ホールで行ったシュー ベルト・チクルス第2弾アルバムです。ボストリッジは1995年のウィグモア・ホールでの初リサイタル以降チケットはいつも完売という人気ぶり。ピアノ は彼が全幅の信頼を寄せるジュリアス・ドレイクです。 聴き手の胸に切なく迫ってくる「春」。ドラマティックな歌い口で聴かせる「ブルックの丘にて」。みずみずしく溌剌とした表現で歌い上げる「鱒」と、繊 細な感性で音楽と詩を掘り下げ、自在に語りかけるボストリッジの歌唱は、作品に新たな魅力を吹き込み、聴き手の心をとらえて離しません。 (Ki)
WHLIVE-0078(2CD)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 Vol.4
ピアノ・ソナタ 第7番 ハ長調 K309
ピアノ・ソナタ 第11番「トルコ行進付」
ピアノ・ソナタ 第15番 へ長調 K533/494
ピアノ・ソナタ 第18番 二長調 K576
クリスチャン・ブラックショウ(P)

録音:2013年1月5日 ウィグモア・ホール 、ロンドン(ライヴ)
2012年から2013年にかけてロンドンのウィグモア・ホールで行われたクリスチャン・ブラックショウによるモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏会。 全4巻からなるシリーズが遂に完結しました。クリスチャン・ブラックショウは1949年1月イギリス生まれ。マンチェスター王立大学とロイヤル・アカデミーで学び、そのあとレニングラード音楽院 に入学。そして後にロンドンで名手クリフォード・カーゾンに師事。しかし、その後は長らく音楽シーンから離れており、2010年ブリストルで行われたモーツァ ルト・ソナタ・チクルスで音楽界に復帰。BBC Music Magazineは「ここ数年で最高のモーツァルト」と絶賛。2012年にはベルリン・フィルハーモニー にデビュー、ゲルギエフの招待で白夜祭にも登場、日本での公演も実現し、深い情熱を秘めた、センスティヴな演奏は、世界各国で高い評価を得ています。
ブラックショウはモーツァルトのチクルスに際して、こう語っています。「モーツァルトの作品は、私にとって、喜びの感覚を与え、笑い、悲しみ、熟考し、 高揚させます。それに挑むことは、常に作品の個性に向き合い、自らの人生を捧げることになります。そして新しい聴衆には、いくつもの驚きを、昔馴染 みの聴衆には新たな発見を用意しています。」
K331の第1楽章は、優美で繊細なタッチで、音楽にそっと寄り添うようなあたたかい演奏。第3楽章の「トルコ行進曲」は愛らしい旋律流れ、喜び と幸福感に満たされます。モーツァルト最後のピアノ・ソナタK576は、軽やかに鍵盤の上に指を走らせ、特に第2楽章の美しさは絶品です。 (Ki)
WHLIVE-0079
シューマン:歌曲集
献呈Op.25-1
君は花のよう Op.25-24
ぼくの恋人は赤いばらのよう Op.27-2
はすの花 Op.25-7
私のばら Op.90-2
僕の美しい星よ Op.101-4
歌曲集「女の愛と生涯」Op.42
歌曲集「詩人の恋」Op.48
夜の歌 Op.96-1
アリス・クート(Ms)
クリスチャン・ブラックショウ(P)

録音:2014年6月22日 ウィグモア・ホール(ライヴ)
イギリスのメゾ・ソプラノ、アリス・クートとクリスチャン・ブラックショウによるシューマンのリート・リサイタル。2人はシューマンの1840年「歌の 年」に書かれた名作を演奏するリサタルを開始し、本アルバムは2014年6月に行われた公演のライヴ収録。シューマンが描いた男と女の愛の魂に挑戦 しています。 <愛の歌の花束>と題された第1部は、歌曲集「ミルテの花」の「献呈」「君は花のよう」からスタート。丁寧に感情を歌い上げるクートと繊細なタッ チとニュアンスが心に響くブラックショウのピアノは、シューマンの歌曲の世界を見事に表現しています。 シューマンは、男と女をそれぞれ主人公にした連作歌曲集を1840年に作曲しています。「女の愛と生涯」はアーデルベルト・フォン・シャミッソーの 詩によるもの。女性がある男性に出会い、結婚、妊娠、出産、死別と進んでいく内容で、「私の人生の全てあなたに捧げます!」と誓う女性の生涯が描か れています。クートの凛とした声は一途な女性の歌うのに見事にはまりとても魅力的。一方「詩人の恋」は、ハイネの詩に基づく16曲からなる連作歌曲集。 シューマンは当時の自分の心と、ハイネの失恋してゆく男の境遇に共感し16篇を選び自ら「詩人の恋」とタイトルをつけたそう。クララとの結婚が認めら れた1840年5月に書かれ、第1曲目に選ばれた「美しい五月に」は、喜びと不安が入り混じったシューマンの恋心が描かれています。クートは「冬の 旅」(WHLIVE-0057)でも聴かせた、感情と知性が一体となった安定した表現力で愛の苦悩と喜びを歌っています。また声楽パートと同じくらい雄弁に 語るピアノ伴奏も、ブラックショウの渋くも切々とした語り口に惹きつけられます。 (Ki)
WHLIVE-0080(2CD)
マイケル・ティペット:弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第1番
弦楽四重奏曲第2番
弦楽四重奏曲第3番
弦楽四重奏曲第4番
弦楽四重奏曲第5番
ヒースSQ[オリヴァー・ヒース(Vn)、セリーズ・ジョーンス(Vn)、ゲイリー・ポメロイ(Va)、クリストファー・マーレー(Vc)]

録音:2013年12月3日、2014年1月17日、3月16日、4月26日ウィグモア・ホール、ライヴ
20世紀英国を代表するサー・マイケル・ティペットの弦楽四重奏曲。ティペットはロンドンに生まれ、ロンドンに没したイギリス近代の作曲家。若い頃 から失業音楽家の救済を目的とする合唱団や管弦楽団の指揮に尽力。第2次世界大戦時には平和主義者の組織「平和宣誓同盟」の一員として兵役命令 を拒否、禁固刑に服したことも。のちには大英帝国爵位、ナイト、名誉爵位などさまざまな公的栄誉を受けています。ティペットは弦楽四重奏曲を5曲書いており、1940年代に作曲された第1〜3番、1977〜78年に作曲された第4番、そして晩年1990〜91年 に書かれた第5番と、作曲人生を通して取り組んだジャンル。ティペットの才能が注目されるようになったのは40歳近くなってから。ティペットの弦楽四 重奏曲のスタイルは、それぞれの曲目の間に年数が経過してはいますが、大きな作風の変化はなく、尊敬していたベートーヴェンの影響がみられる古典的 なソナタ形式の手法をベースとし、ティペットの洗練された対位法を要所要所に用い展開していきます。 演奏するのは2002年に設立されたヒース弦楽四重奏団。2008年トロンプ国際コンクール優勝し、その実力を世界に示しました。ウィグモア・ホール にも度々登場し、ロンドンの聴衆からも熱狂をもって迎えられています。このアルバムも4 回のコンサート・シリーズからの録音となっています。
WHLIVE-0081
ブラームス:3つの間奏曲Op.117、
 ヘンデルの主題による変奏曲Op.24
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
プーランク:3つのノヴェレッテ
 15の即興曲より【第1,3,6,13,15曲】
 3つの小品よりトッカータ
シモン・トルプチェスキ(P)

録音:2014年7月19日ウィグモア・ホール(ライヴ)
1979年マケドニア生まれのピアニスト、シモン・トルプチェスキ。2001年ロンドンで行われた世界ピアノ・コンクールで優勝し、その後世界的なコ ンクールで数々の賞を獲得している実力派。2012年に録音されたウィグモア・ホール・ライヴ第1弾(WHLIVE0058)では、高度なテクニックを要す る超絶技巧曲ばかり収録し、その抜群のテクニックと多彩な音楽性で見事な演奏を聴かせてくれました。今回の作品は、高度な技術よりも充実した音楽 性と繊細で知的な表現を必要とする内容。ブラームスの「ヘンデルの主題による変奏曲」は、深淵で素朴なブラームスの響きを作り上げ、ラヴェルの「高 雅で感傷的なワルツ」では、複雑な響きとラヴェル独特の美意識を繊細な表現力で描き、最後のプーランクでは特有の愛らしさと洒脱さを表現することに 成功しています。 (Ki)
WHLIVE-0082
ベンヤミン・アップルが歌うシューベルト
春に小川のほとりでD361
月に寄せるさすらい人の歌D870
戸外でD880/秘密D719
緑の歌D917/漁師の歌D881
変容D59/死に寄せてD518
こびとD771/竪琴によせてD737
タルタルスの群れD583/メムノンD541
アリンデD904/戦いD594
茂みD646/夕映えの中でD799
再会D855/鳩の便りD965a
ベンヤミン・アップル(Br)
グラハム・ジョンソン(P)

録音:2015年5月27日ウィグモア・ホール(ライヴ)
英国BBCのラジオ3が1999年より毎年選出している、ニュー・ジェネレーション・アーティスツ「新しい世代のアーティストたち」。このCDには、 2014年に選出されたドイツの若手バリトン歌手、ベンヤミン・アップルが歌うシューベルトを収録。BBCニュー・ジェネレーション・アーティスツに選 ばれると2年間に渡って特別な支援が受けられます。このウィグモア・ホールでのリサイタルもその支援プログラムの一つ。さらにベンヤミン・アップルは SONYと専属契約を結び2017年からCDがリリースされるということも発表されていて、今後益々活躍の場を広げていくことになるでしょう。 低音から高音まで輝かしい響の声を持つベンヤミン・アップル。このシューベルト・リサイタルでも丹念に磨かれた瑞々しい感性、抑制のきいた知的な 歌唱を披露しています。彼のその力みのない歌い口は、まるでディートリヒ・フィッシャー=ディースカウのよう。そう、ベンヤミン・アップルは、その20 世紀の生んだ最高のリート歌手の最後の弟子として晩年に薫陶を受けました。次世代の巨匠候補のベンヤミン・アップル聴き逃せません。 (Ki)
WHLIVE 0083
さあ、お前たち、空の歌い手よ〜キャロリン・サンプソン、パーセルを歌う
パーセル:歌劇『妖精の女王』より「さあ、お前たち、空の歌い手よ」「歌え、われらが草原で踊っている間に」「妖精の踊り」「現われよ、お前たち優しい空気の精!」
ハープシコード組曲第5番ハ長調(ジグを含む)Z666(1696)
歌劇『アーサー王』より「恋人の心配」、「速やかに飛び去れ、お前たち時よ」Z369、「わが苦悩のすべて」Z400
ジョヴァンニ・バッティスタ・ドラーギ(c1640-1708):イタリア風グラウンド
パーセル:歌劇『ドン・キホーテの滑稽な物語』より「ばら色の住処から」「永遠の御心なる恐るべき仕掛け」
『アン王女のためのリュート集』より「神秘」「恋が甘いものなら」『妖精の女王』より、メヌエット(作者不詳)
フランチェスコ・コルベッタ(c1615-1681):パッサカリア
パーセル:歌劇『オーレン・ジープ』より「どこにいても彼女は私のもとへ飛んでくる」、「ああ何と悲しきわが運命」Z428a、「信心深いセリアンダ」Z410
クリストファー・シンプソン(c1602/6-1669):グラウンドによるデヴィジョン
パーセル:『聖セシリアの日』Z328より「それこそ自然界の声」、『アブデラザー、あるいはムーア人の復讐』Z570より「ルシンダは魅惑的な美女」、『妖精の女王』より「おお、大気はこだまして」

アンコール
パーセル:歌劇『インドの女王』より「恋の病から逃れようとしても」、歌劇『アーサー王』より「こよなく美しい島」
キャロリン・サンプソン(S)
エリザベス・ケニー(Lute)
ジョナサン・マンソン(バス・ヴィオール)
ローレンス・カミングス(ハープシコード)

録音:2015年3月17日ロンドン、ウィグモア・ホール(ライヴ)
透明感に満ちた伸びのある歌声で魅了するイギリスのソプラノ歌手キャロリン・サンプソンが、イギリス古楽界で活躍する器楽奏者とウィグモア・ホー ルで共演した際の録音です。17世紀イギリスを代表する音楽家ヘンリー・パーセルの歌曲を中心に同時代の作曲家の器楽曲を間に挟み込んだプログラ ム構成となっています。パーセルの代表作『妖精の女王』『アーサー王』といった歌劇からのアリアを含む歌曲は、パーセル独特の明るさの中に漂う哀愁と、 繊細で気品溢れる音楽は、芯はありますが柔らかで心地よいサンプソンの歌声にぴったりと合います。 共演はヨーロッパ有数のリュート奏者エリザベス・ケニー。彼女は王立音楽アカデミーの教授として後進の指導にあたるほか、コンクールの審査員、各 地の古楽音楽祭に招待されています。ローレンス・カミングスはイギリス古楽界を牽引するハープシコード奏者兼指揮者。1999年よりロンドンのヘンデ ル音楽祭、2012年よりゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭の音楽監督も務めています。 (Ki)

WHLIVE-0084
クリスティアーネ・カルク
シューマン:『ミルテの花』より「献呈」Op.25-1、
 『女の愛と生涯』Op.42、
 『3つの歌』より「ライオンの花嫁」Op.31-1
クララ・シューマン:風雨の中を彼はやって来たOp.12-2、
 愛の魔法Op.13-3、
 彼らは愛し合っていたOp.13-2、
 美しさゆえに愛するのならOp.12-4
ブラームス:永遠の愛についてOp.43-1
 湖上でOp.59-2、
 わたしの恋は緑にもえOp.63-5、
 おお涼しい森よOp.72-3、
 ひばりの歌Op.70-2、
 われらはさまよい歩いたOp.96-2、
 野の寂しさOp.86-2、
 月の夜WoO.21
クリスティアーネ・カルク(S)
マルコム・マルティノー(P)

録音:2014年11月18日、ロンドン、ウィグモア・ホール(ライヴ)
瞬く間に世界のトップに躍り出たソプラノ歌手クリスティアーネ・カルク。日本では2016年リサイタル・デビューし、安定した美しい歌唱で日本の聴衆 を魅了しました。 カルクはバイエルンのフォイヒトヴァンゲン生まれ。ザルツブルクのモーツァルテウムで学び、バッハのオラトリオからモーツァルト、シューベルト、メ ンデルスゾーンまで幅広いレパートリーを持ち、高い評価を得ています。2009年ウィーン楽友協会で、アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ ムジクスによるハイドンのオペラ『無人島』上演に参加。2010年ザルツブルク音楽祭でムーティが指揮した『オルフェオとエウリディーチェ』に出演。 2013年にはグラインドボーン音楽祭にイポリートとアリシー》のアリシーでデビュー。翌年には、《偽の女庭師》のサンドリーナで、同音楽祭に再び出演。 15年8月にはザルツブルク音楽祭にもリサイタルで登場している注目を集めているソプラノの一人です。 このアルバムは、2014年11月にロンドン、ウィグモア・ホールで行われたリサイタルのライヴ収録。伴奏は前回2012年のライヴ(WHLIVE.0062) でも共演している現代を代表する歌曲伴奏者マルコム・マルティノー。今回は、ロベルト・シューマン、ブラームス、そしてクララ・シューマンの歌曲集。 シューマンの妻であり19世紀最高のピアニストの一人でもあったクララ。素晴らしい音楽的才能に溢れた聡明な女性であり、シューマンを献身的に支え、 一方ではブラームスの憧れの人でもありました。同時代に生きた3人の音楽家の親密で稀有な関係の中から生まれた音楽をカルクが丁寧に歌い上げます。 カルクは音楽の流れだけではなく、言葉の持つ意味に重点を置いたアプローチで、細やかな表情付けが見事です。 (Ki)
WHLIVE-0085(2CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集Vol.2
弦楽四重奏曲第1番ヘ長調Op.18-1
弦楽五重奏曲ハ長調Op.29*
弦楽四重奏曲第15番イ短調Op.132
エリアスSQ
【サラ・ビトルロック(Vn)、ドナルド・グラント(Vn)、マーティン・セイヴィング(Va)、マリー・ビトルロック(Vc)】
マリン・ブロマン(Va)**

録音:2014年5月19日、ロンドン、ウィグモア・ホール(ライヴ)
1998年に結成された若手カルテット、エリアス弦楽四重奏団。メンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」のドイツ語の呼び名から取られたカルテット名。 マンチェスターにあるノーザン国立音楽大学に在籍中に結成され、クリストファー・ローランド博士に師事、ケルンの音楽学校ではアルバンベルク四重奏 団にも師事しています。BBC ラジオ3 のニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれ、2010 年にはボレッティ・ブイトーニ・トラスト賞を受賞 するなど、新時代のアーティストとして注目を集めています。2010年9月にウィグモア・ホールで行われたリサイタルを収録したアルバム(シューマン/ ハイドン:WHLIVE0051)は、BBCミュージックマガジンの新人賞に選ばれました。 このアルバムは、エリアス弦楽四重奏団が2012年以来イギリス全土で行っている、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会を受けて企画されたウィ グモア・ホールでのチクルス第2弾。聴き慣れた楽曲を新鮮に、かつ正統的なアプローチの中にもドラマティックな解釈を取り入れ、ベートーヴェンの音 楽性に正面から挑んでいます。 (Ki)

WHLIVE-0086(2CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集Vol.3
弦楽四重奏曲第3番ニ長調Op.18-3
弦楽四重奏曲第11番ヘ短調「セリオーソ」Op.95
弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130
エリアスSQ
【サラ・ビトルロック(Vn)、ドナルド・グラント(Vn)、マーティン・セイヴィング(Va)、マリー・ビトルロック(Vc)】

録音:2014年10月9日ウィグモア・ホール、ロンドン(ライヴ)
1998年に結成された若手カルテット、エリアス弦楽四重奏団。メンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」のドイツ語の呼び名から取られたカルテット名。 マンチェスターにあるノーザン国立音楽大学に在籍中に結成され、クリストファー・ローランド博士に師事、ケルンの音楽学校ではアルバンベルク四重奏団 にも師事しています。BBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれ、2010年にはボレッティ・ブイトーニ・トラスト賞を受賞する など、新時代のアーティストとして注目を集めています。2010年9月にウィグモア・ホールで行われたリサイタルを収録したアルバム(シューマン/ハイドン: WHLIVE0051)は、BBCミュージックマガジンの新人賞に選ばれました。このアルバムは、エリアス弦楽四重奏団が2012年以来イギリス全土で行っている、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会を受けて企画されたウィ グモア・ホールでのチクルス第3弾。聴き慣れた楽曲を新鮮に、かつ正統的なアプローチの中にもドラマティックな解釈を取り入れ、ベートーヴェンの音 楽性に正面から挑んでいます。 (Ki)


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