湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



アールアンフィニ
ART INFINI
(日本)




※表示価格は、全て税込定価。品番結尾に特に表記のないものは1CDです。
品番 内容 演奏者
MECO-1001(1SACD)
Primo Bacio〜プリモ・バーチョ
ガルデル:想いの届く日
ララ:グラナダ
ラミレス:アルフォンシーナと海
フィリベルト:カミニート
オブラドルス:一番細い髪の毛で〜スペインの古典歌曲集 I
デ・クルティス:忘れな草
カルディッロ:カタリ・カタリ
マスネ:春風よなぜに〜歌劇「ウェルテル」
グノー:ああ、太陽よ昇れ〜歌劇「ロメオとジュリエット」
ヴェルディ:女心の歌〜歌劇「リゴレット」
 永久に君を失えば〜歌劇「仮面舞踏会」
プッチーニ:冷たい手を〜歌劇「ラ・ボエーム」
 星は光りぬ〜歌劇「トスカ」
 誰も寝てはならぬ〜歌劇「トゥーランドット」
中鉢聡((T)、瀧田亮子(P)

録音:2008年12月5,6日 秩父ミューズパーク音楽堂
オペラアリアの名曲から7曲、タンゴやイタリア民謡などポピュラーの名曲から7曲と、アーティストの魅力をさまざまなカラーで堪能できる贅沢な内容となっています。いずれの楽曲も中鉢聡がコンサートやリサイタルで常々披露してきた、名曲中の名曲ばかり。 喉の病から一時は再起不能かと危ぶまれましたが、手術から長いリハビリを経て、見事にカムバックを果たした、まさに「新生・中鉢聡」を世に問う1枚です。
MECO-1002(1SACD)
オマージュ・ア・パリ
プーランク:クラリネット・ソナタ
サン=サーンス:オーボエ・ソナタ(クラリネット版;世界初録音)
ドビュッシー:第1狂詩曲
ジャニーヌ・リュエフ:コンチェルティーノ
レイモンド・ガロワ・モンブラン:コンチェルトシュトゥック
ラボー:ソロ・ドゥ・コンクール
オーリック:ワルツ〜映画「赤い風車」より(浦壁信二編)
赤坂達三(Cl)、浦壁信二(P)
日本でただひとり、ソロ・クラリネッティストとして活躍する、クラリネットの貴公子、赤坂達三の実に6年ぶりのニューアルバム、そしてデビュー20周年記念アルバムです。 本作での収録曲は赤坂本人が強く望んでいた「アーティストとして最盛期の今しか残せないであろう」と語る超絶技巧曲集。 パリ国立音楽院の歴代作曲家が音楽院の試験曲として作曲した各曲は、当代一流の名門音楽大学の試験曲というだけあって、最高難度の技巧、高い音楽性が要求される曲ばかりです。 サン=サーンスのオーボエ・ソナタは赤坂のオーボエに対する想いから収録、クラリネット版としては世界初レコーディングとなりました。 アンコールピースとして、オーリックの映画音楽「ワルツ〜赤い風車」も、フランス・パリに自身の音楽的ルーツを置く赤坂達三ならではの、まさにオマージュ・ア・パリです。 中には一般に知られていない秘曲といえるものもあり、その手のファンにはまさに垂涎の1枚。いわゆるグランドピースアルバムではありませんが、世界的に認識されている最高難度の名曲の数々は、今の赤坂を世に問う1枚として金字塔的存在です。
MECO-1003(1SACD)
リスト:ピアノ曲集
ピアノソナタ.ロ短調
ハンガリー狂詩曲 第2番
オーベルマンの谷
ラ・カンパネラ/愛の夢第3番
金子三勇士(P)

録音:2010年1月
6歳で単身ハンガリーに留学、若干11歳飛び級でハンガリー国立リスト音楽院ピアノ科入学、16歳で全課程を優秀で卒業、バルトーク国際コンクール・グランプリという金子三勇士(miyuji)。 そのハンガリークラシック界の申し子ともいえるmiyujiによるオール・リスト・アルバム。 リストならではの超絶技巧と深いロマンティシズムは、miyujiの日本人ばなれした独特の音楽性や楽曲解釈と融合、さらに高い次元で昇華し聴く者に深い感動を与えます。
MECO-1004(1SACD)
水の薫り
ビゼー(加藤昌則編):「アルルの女」より ファランドール
モーツァルト:「魔笛」より 恋を知る男たちは、パ・パ・パ・パパゲーナ
コレルリ(西澤健一編):ラ・フォリア
ルクレール:トリオソナタ ニ長調 Op.2-8
キュイ:万華鏡より オリエンタル
ラモー:クラヴサン・コンセール 第5番
ニーノ・ロータ(加藤昌則編):映画「ゴッドファーザー」〜ある映画音楽の主題による二重奏曲
ボンファ(渡辺雅二編):黒いオルフェ
アクア・トリニティ
[礒絵里子(Vn)、
水谷川優子(Vc)、
水永牧子(Cemb)]
若手実力派演奏家として活躍中の礒絵里子(Vn)、水谷川優子(Vc)、水永牧子(チェンバロ)のトリオ・ユニット、「アクア・トリニティ」のデビューアルバム。グループ名は、メンバー全員が「Aqua=水」に由来する名前であり、「Trinity=三位一体」のごとく芳醇で真に昇華されたアンサンブルを醸成し、また器によって姿を変える「水」のようなユニットでありたいという願いをこめて命名されました。美しく華麗なバロックの名曲から、映画音楽やピアソラ作品まで、モダン楽器と古楽器の稀有なトリオ・ユニットによる変幻自在のサウンドは圧巻です。
MECO-1005(1SACD)
ディア・マリンバ
サウル・コセンティーノ:ポエマ
三宅一徳:チェイン
サウル・コセンティーノ、オスヴァルト・タランティーノ:エル・ヌエヴォ・タンゴ
マイケル・ブリット:カリタス
エリック・サミュ:ザッピング・トリオ
吉松隆(塚越慎子編)アトム・ハーツ・クラブ・デュオ Op.70a
細川俊夫:マリンバのための「さくら」
塚越慎子(マリンバ)
次世代を担うマリンバ界の若きスター塚越慎子(つかごし・のりこ)のデビューアルバムです。 第2回 パリ国際マリンバコンクール(フランス)第1位、第8回 第2回 国際マリンバコンクール(ベルギー)第2位他、国内外の数々のコンクールで輝かしい受賞歴を誇る塚越慎子。その塚越の「ディア・マリンバ」は、まさにタイトルのとおりアーティストのマリンバに対する深い愛情が感じられるアルバムです。 シリアスな現代曲から、ジャズやポピュラー音楽のイディオムを踏襲した楽曲まで、アーティストの持てるポテンシャルを幅広く堪能できます。 世界的名指揮者であるシャルル・デュトワをして、「私の知る限り、Noriko Tsukagoshiほど素晴らしいマリンバの演奏を聞いたことがない。」と言わしめるほどの見事な才能は、CDに収録されたすべての楽曲において証明されています。
私の知る限り、Noriko Tsukagoshiほど素晴らしいマリンバの演奏を聞いたことがない。 彼女はすべてが驚くほど見事だ。その信じられないほど素晴らしいテクニックだけでなく、極めて繊細であり、そして知性に溢れた音楽家である。 彼女には輝かしいキャリアが約束されている。 【シャルル・デュトワ】

MECO-1006(1SACD)
プロコフィエフ:ヴァイオリンソナタ 第1番、第2番 三浦文彰(Vn)
イタマール・ゴラン(P)

録音:2010年9月
世界三大ヴァイオリン・コンクールのひとつ、ハノーファ国際ヴァイオリン・コンクールにおいて史上最年少で優勝。 「驚くべきその演奏はハノーファ国際コンクールのすべてを吸い取ってしまった」と評された至宝の才能が、プロコフィエフの傑作ソナタにおいて結実しました。 聴く者を震撼させる圧倒的な超絶技巧と、悪魔的霊感に満ちた音楽性がここに開示されました。 世界最高のアカンパニストとの呼び声も高い、イタマール・ゴランとの濃密なアンサンブルも圧巻です。
MECO-1007(1SACD)
デュオ・プリマ/Duoism
プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調Op.56
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 
モーツァルト:「魔笛」 〜 “パパゲーノ様が欲しいのは”
 「魔笛」 〜 “私は鳥刺し”
 「フィガロの結婚」 〜 “恋とはどんなものかしら”
クヮンツ:トリオ・ソナタ.ハ長調 
テレマン:6つのトリオ(1718) 〜 第4番
ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ集 〜 第2番イ長調Op.3-2
イギリス民謡:グリーンスリーヴス
デュオ・プリマ
[礒絵里子(Vn)、神谷未穂(Vn)]

ゲストアーティスト
福田進一(G)
エマニュエル・ジラール(Vc)
ヴァイオリン・デュオの神髄を堪能できるデビュー10周年記念アルバム!スペイン語で「女性の従姉妹」の意味を持ち、主役を表す“Prima”をユニット名にした礒絵里子と神谷未穂の従姉妹同士によるヴァイオリン・デュオ、“デュオ・プリマ”のデビュー10周年記念アルバム。プロコフィエフ「2つのヴァイオリンのためのソナタ」、バルトーク「ルーマニア民俗舞曲」、モーツァルトのオペラ・アリアやイギリス民謡「グリーンスリーヴス」など、古典から近代まで幅広い作品を収録。ギターに福田進一、チェロにジラールを迎え極上の室内楽を奏でます。
MECO-1008(1SACD)
プレイズ・パリ
エネスコ:カンタービレとプレスト
ゴーベール:ノクターンとアレグロ・スケルツァンド
タファネル:アンダンテ・パストラールとスケルツェッティーノ
サン=サーンス:ロマンス 作品37
プーランク:フルートとピアノのためのソナタ
フォーレ:幻想曲 作品79
 シシリエンヌ 作品78
マスネ:タイスの瞑想曲
ドビュッシー:シランクス
竹山愛(Fl)、與口理恵(P)
フルート界に新たなヴィーナスが誕生しました。 国内外の数々のコンクールを制覇、高度なテクニックと深い音楽性を兼ね備えた竹山愛による、フランス・フルート名曲集です。 フルートの女神が奏でるその華麗で洗練されたフランス・フルート名曲の数々は、聴くものを深い感動へといざないます。
MECO-1009(1SACD)
君のために〜Per Te
1. ニュー・シネマ・パラダイス 〜 愛のテーマ(エンニオ・モリコーネ)
2. 君のために(ウォルター・アファナシエフ)
3. ビー・マイ・ラブ(ニコラス・ブロドスキー)
4. マリア 〜 ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」(レナード・バーンスタイン)
5. 忘れな草(エルネスト・デ・クルティス)
6. カタリ・カタリ(つれない心)(サルヴァトーレ・カルディッロ)
7. 失われた愛(アダージョ)(レモ・ジャゾット)
8. 誰も寝てはならぬ 〜 歌劇「トゥーランドット」(ジャコモ・プッチーニ)
9. 女心の歌 〜 歌劇「リゴレット」(ジュゼッペ・ヴェルディ)
10. 冷たき手を 〜 歌劇「ラ・ボエーム」(ジャコモ・プッチーニ)
11. 星は光りぬ 〜 歌劇「トスカ」(ジャコモ・プッチーニ)
12. さらば愛の家よ 〜 歌劇「蝶々夫人」(ジャコモ・プッチーニ)
13. 花の歌「お前が投げたこの花は」 〜 歌劇「カルメン」(ジョルジュ・ビゼー)
14. 春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか 〜 歌劇「ウェルテル」(ジュール・マスネ)
15. 幸せに満ちたあの日々 〜 歌劇「妖精ヴィッリ」(ジャコモ・プッチーニ)
16. 君のために(ウォルター・アファナシエフ)(日本語版)
17. ふるさと(岡野貞一)
樋口達哉(T)
鈴木織衛(指)仙台PO

編曲:竹内淳(1-7,16,17)
テノールの貴公子、樋口達哉デビュー! フルオーケストラと織りなす甘美で華麗な「愛」の名曲集 日本を代表するテノール歌手、樋口達哉が満を持してお届けするデビューアルバムです。樋口達哉が長く歌い続けてきたオペラアリアからカンツォーネ、ポピュラー名曲まで、全17曲の音の花束をお届けします。東北出身の樋口達哉と東北を代表するオーケストラ仙台フィルとの熱い信頼が奏でる、まさに極上のロマンティシズム!心ゆくまで酔えるまさに至宝のジュエリーアルバムです。
つながれ心 つながれ力 東日本大震災復興支援の一環として、仙台フィルが運営する「音楽の力による復興センター」に対して、CD売上げの1%が寄付されます。
MECO-1010(1SACD)
バーンスタイン(C.グランドマン編):スラヴァ!
 「キャンディード」序曲
リード:アルメニアン・ダンス パートI
バーンスタイン(P.ラヴェンダー編))シンフォニック・ダンス〜「ウエスト・サイド・ストーリー」より(作曲:L
ホルスト(C.マシューズ校訂):吹奏楽のための第1組曲
エルガー(飯島俊成,編):「威風堂々」第1番
宮本文昭(指)
シエナ・ウインド・オーケストラ
絢爛・官能・昇華...指揮者・宮本文昭、堂々のデビュー まさに手に汗握り、心ふるえるブラスの一大絵巻! オーボエ界のスターアーティストとして長く君臨した宮本文昭の指揮者デビューCD盤! 率いるのはプロのブラスオーケストラとして屈指の実力と人気を誇るシエナ・ウインド・オーケストラ、まさに「ザ・デビュー!」の名にふさわしい垂涎の1枚である。収録曲は言わずと知れたブラス人気曲ばかり。シエナ・ウインド・オーケストラから紡ぎだされる極上のカンタービレ、パッション溢れるブリリアンテは、まさに宮本&シエナならでは絶品のマリアージュ。ブラスアンサンブル、ここに極まれり!
MECO-1011(1SACD)
柏木俊夫:芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレース
1.「草の戸も住み替はる代(よ)ぞ雛の家」 <江東区深川>
2.「行く春や鳥(とり)啼(な)き魚(うお)の目は涙」 <足立区千住>
3.「入りかかる日も絲遊(いとゆう)の名残かな」 <埼玉県室の八嶋>
4.「あらたふと青葉若葉の日の光」 <栃木県日光山>
5.「野を横に馬ひきむけよほととぎす」 <栃木県那須>
6.「落ち来るや高久の宿のほととぎす」 <栃木県那須>
7.「卯の花をかざしに関の晴着かな(曾良)」 <福島県白河>
8.「風流のはじめや奥の田植えうた」 <福島県須賀川>
9.「笈(おい)も太刀(たち)も五月(さつき)にかざれ紙幟(かみのぼり)」 <福島県飯塚
10.「夏草やつはものどもが夢の跡」 <岩手県平泉>
11.「五月雨(さみだれ)の降りのこしてや光堂」 <岩手県平泉>
12.「閑(しづか)さや岩に泌み入る蝉の声」 <山形県立石寺>
13.「五月雨(さみだれ)をあつめて早し最上川(もがみがわ)」 <山形県最上川>
14.「暑き日を海に入れたり最上川(もがみがわ)」 <山形県酒田>
15.「終宵(よもすがら)秋風聞くや裏の山(曾良)」 <石川県全昌寺>
16.「散る柳あるじも我も鐘を聞く」 <石川県金沢>
17.「荒海や佐渡に横たふ天の河」 <新潟県越後路>
浦山純子(P)

録音:2012年4月クララザール
「奥の細道」から着想され、日本と西洋を見事に融合させた名曲「芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ」。 長くロンドンの拠点を置いて活躍し帰国したのスタインウェイ・アーティスト、浦山純子が自らライフワークに掲げる本作を、作曲者・柏木俊夫氏生誕生100年の今年、満を持してリリース! スタインウェイピアノを愛し、世界各地のコンサートステージでスタインウェイピアノを自らの意思で選んで弾くトップアーティストであり、ピアノ演奏史に不滅の名を残すアーティスト」の1人として、浦山純子がスタインウェイ・アーティストに指名されたのはロンドンで活躍していた当時のこと。その後、逆輸入される形で2005年より活動の拠点を日本へ移し、以来多彩な活動を行ってきた。 長い海外生活ののち、運命的な出会いをしたこの「芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ」は、東北出身の浦山にとって日本人として、そして東北の人間としてのルーツに思い至らせるものであり、以降本作を自らライフワークとして掲げ、演奏を重ねている。作曲者・柏木俊夫氏の生誕100年を迎える今年、ついに念願の全曲録音CDをリリース。
MECO-1012(1SACD)
関本昌平/グレイ・パール
ブラームス: 6つの小品Op.118
3つの間奏曲Op.117
4つの小品Op.119
関本昌平(P)

録音:2012年5月
2005年のショパン国際ピアノコンクール第4位入賞から7年の歳月を経て、満を持して開示する関本昌平のブラームス後期ピアノ作品集。ブラームスの最大の理解者であったクララ・シューマンは作品119-1を「灰色の真珠(グレイ・パール)」と表現したが、それは作品119-1だけではなく、最晩年のブラームス作品全てにあてはまると言っても過言ではない。「灰色の真珠」とは、若き日のような輝きはなく曇っているが、その本質は極めて深く、より深みを増して輝く宝石のようだという意味であるが、関本のブラームスは慈愛に満ち、祈りにも通じる深遠な音楽を表出させている。霊気すら感じる凄まじいその音楽の昇華は、我々に最晩年のブラームスの命の告白を聴かせてくれるのである。
MECO-1013(1SACD)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
横山幸雄(P)
小泉和裕(指)東京都SO

録音:2012年2月28日サントリー・ホール・ライヴ
横山幸雄デビュー20周年記念アルバム。ピアノ協奏曲の中でも特に人気が高い極め付けの名曲、チャイコフスキー1番とラフマニノフ3番というゴールデンカップリング。横山のピアノと小泉和裕率いる東京都SOのアンサンブルは極めて高い親和性を見せるが、その深いエスプレッシーヴォ、千変万化する音の色彩、凄まじいドライブ感は圧巻の一言。グリーグのピアノ協奏曲以来、実に15年ぶりとなる横山幸雄の満を持してのコンチェルト・アルバムである。
MECO-1014(1SACD)
ザ・スーパーデュオ/ふたりでお茶を
あなたの思い出〜ビギン・ザ・ビギン(メドレー)
煙が目にしみる/ふたりでお茶を
アヴェ・マリア(歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲)
ハバネラ形式による小品
ムーラン・ルージュの歌
アマポーラ/バラ色の人生
可愛い花
ムーンライト・セレナーデ〜オール・スルー・ザ・ナイト〜ムーン・リヴァー(メドレー)
リベルタンゴ/ミスティ
マドリガル/アデュー
グッバイ〜あなたの思い出(メドレー)
ザ・スーパーデュオ
[赤坂達三(Cl)、斎藤雅広(P,編曲)]

録音:2011年11月神奈川県、仙石原文化センター
クラリネットの貴公子、赤坂達三が放つ久々のポピュラー名曲集。クラシックのみならず、ジャズ〜ポピュラー・ファンの興味をそそるラインアップヴィルトゥオーゾ・テクニックが縦横無尽に披露される、斎藤雅広による秀逸なアレンジ。
MECO-1015(1SACD)
横山幸雄/プレイズ・リスト2013
ピアノ・ソナタ.ロ短調
森のささやき 変ニ長調
小人の踊り 嬰ヘ短調
愛の夢 第3番 変イ長調
メフィスト・ワルツ第1番
横山幸雄(P)

録音:2013録音:2012年9月25,26日東京、石橋メモリアルホール
当代きってのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト横山幸雄が7年振りにオールリストアルバムを世に問う。過去、「超絶技巧練習曲集全曲」「ヴィルトゥオーゾ名曲集」等でリストの真髄を示してきた横山が、満を持して「ソナタ」を開示した。完璧な技巧によってテクニックの呪縛から完全に解き放たれた時、作品に内包する音楽的本質はくっきりと浮かび上がり、技巧とは唯、純粋に音楽のためにのみ奉仕されるべきものであることを我々に示してくれる。
MECO-1016(1SACD)
透明な風〜ラヴェル名曲集
前奏曲
ハイドンの名によるメヌエット
水の戯れ/クープランの墓
夜のガスパール
亡き王女のためのパヴァーヌ
新居由佳梨(P)

録音:2013年1月30日〜2月1日
スイス国立ジュネーヴ音楽院での研鑽後、イタリア・モノポリ国際ピアノコンクール他国内外のコンクールに多数入賞、伝説のヴァイオリニスト、イダ・ヘンデルとのRCAレーベルへの録音など、真摯な音楽活動を繰り広げる新居由佳梨によるオール・ラヴェル・アルバムです。その類まれなる深い感受性、きらめく音のプリズム、精細な音の流動、たゆたうハーモニーは、まさに新居の真骨頂です。フランス音楽本流のエスプリを纏う新居のピアニズムが、ラヴェル生粋の名曲を通して、我々を深い感動の境地にいざないます。
MECO-1017(1SACD)
河野智美/「祈り」
バリオス:大聖堂
バッハ:高田元太郎編:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV.1001
レゴンディ:10のエチュード集〜第1番
 ノクターン『夢』 Op.19
バリオス:フリア・フロリダ(舟歌)
マイヤーズ(ウィリアムス編):カヴァティーナ(映画『ディア・ハンター』より)
ヴァヴィロフ、カッチーニ(河野智美編):アヴェ・マリア
横尾幸弘:『埴生の宿』の主題による変奏曲
コンヴァース(横尾幸弘)編:祈り
河野智美(G)

録音:2013年6月7日〜8日 クララザール眞鍋記念館
東京国際ギターコンクール、アジア国際ギターコンクール入賞の実力派ギタリスト、河野智美が満を持して放つ入魂の1枚。数々のギター名曲の中から真にカンタービレで上質な癒しを感じられる楽曲のみを厳選しました。 その静寂の中から浮かび上がる静かで熱い「祈りの音楽」は万人の心を震わせずにはおきません。完璧なテクニックに裏付けされた至高のエスプレッシーヴォを堪能してください。
MECO-1018(1SACD)
平澤真希/オマージュ・ア・ショパン
ショパン:夜想曲第20番 嬰ハ短調 遺作
 夜想曲第2番 変ホ長調 作品9-2
 バラード第1番 ト短調 作品23
 夜想曲第8番 変ニ長調 作品27-2
 バラード第2番 ヘ長調 作品38
 バラード第3番 変イ長調 作品47
 バラード第4番 ヘ短調 作品52
平澤真希:天への回帰〜龍
平澤真希(P)
ショパン音楽院(現ショパン音楽大学)大学院最優秀首席卒業後、16年間ポーランドに在住し研鑽を積んだピアニスト、平澤真希が満を持して世に問うショパン・バラード全4曲、ノクターン、そして自作曲には、平澤真希の非凡な才能の全てが刻まれています。 ポーランド人以上にポーランド的と表される独特のカンタービレと、陰影に満ちた多彩な音色は、平澤真希ならではの真骨頂です。長い年月に渡り古今東西の演奏家たちによって幾度と無く弾かれてきたショパンの名曲が、今、新しい息吹を吹き込まれここに再生しました。新しいショパン像の再発見です。
MECO-1019(1SACD)
ジェントル・ソウルズ
別れの曲(F.ショパン)
アヴェ・マリア(G.カッチーニ)
愛の夢(F.リスト)
マイ・フェイバリット・シングス(R.ロジャース)
ブルレスク(N.カプースチン)
水のない河(塩入俊哉)
愛の悲しみ(F.クライスラー)
愛の言葉(G.カサド)
ルーマニア民族舞曲(B.バルトーク)
レダー(A.ピアソラ)
荒城の月(瀧廉太郎)
鳥の歌(P.カザルス)
約束(塩入俊哉)
古川展生(Vc)
塩入俊哉(P・編曲)

録音:2013年4月27-29日 岐阜県、眞鍋記念館クララザール
心が震える・・・魂が揺さぶられる・・・あまりも切なく、そして愛おしい・・・ 朗々と深く甘く歌う古川展生のチェロ、涙腺を直撃する真に感動的な塩入俊哉のアレンジとピアノ・・・才能溢れる二人の温かく優しい(Gentle)魂(Souls)に触れる者は、最上質な心のオアシスを獲得することでしょう。 クラシックの小品を中心としながらも、ジャンルを超越した宝石のような13曲を心ゆくまでご堪能ください。そこできっと、純粋で優しい無垢な気持ちの自分自身を再発見することでしょう。(
MECO-1020(1SACD)
横山幸雄プレイズ・シューマン2014
クライスレリアーナOp.16
ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調Op.11
横山幸雄(P)

録音:2013年10月21,22日 東京、石橋メモリアルホール
横山幸雄が問う自身初のシューマン・ピアノ・アルバム。ここで横山が選曲した曲は、シューマンのピアノ作品中、最高傑作とも言われるクライスレリアーナ、そして極めて高いレベルの技巧と音楽性を要求されるピアノ・ソナタ1番という、いかにも当代一流のヴィルトゥオーゾとして名を馳せる横山らしい大曲の選曲である。 40歳を超えてまさにピアニストとして円熟の境地に達しつつあり、従来の完璧な技巧とともに、ダイナミックでスケール感溢れる「動」と、時にささやくような究極のソット・ヴォーチェ「静」のマリアージュは、聴き手を深い感動の境地に誘う。このアルバムは、成長著しい「今」の横山の非凡な才能を刻んだ金字塔として記憶される名盤であろう。
MECO-1021(1SACD)
須藤慎吾/アリエ〜・アリア集
ベッリーニ:『清教徒』より「ああ、永遠に私はあなたを失った」
ドニゼッティ:『愛の妙薬』より「魅惑的なパリスが」
 『ランメルモールのルチア』より「残酷で不吉な苛立ちが」
ヴェルディ:『椿姫』より「プロヴァンスの海と陸」
 『トロヴァトーレ』より「君が微笑み」
 『リゴレット』より「悪魔め、鬼め」
 『マクベス』より「憐れみも、誉れも、愛も」
 『仮面舞踏会』より「お前こそ心を汚すもの」
 「オテロ』より「無慈悲な神の命ずるままに(イアーゴの信条)」
ジョルダーノ:『アンドレア・シェニエ』より「祖国の敵」
ビゼー:『カルメン』より「諸君らの乾杯を喜んで受けよう(闘牛士の歌)」
須藤慎吾(Br)
鈴木織衛(指)仙台PO

録音:2013年8月21,22日 仙台市青年文化センター
イタリア声楽コンコルソシエナ大賞、日伊声楽コンコルソ優勝、オルヴィエート国際オペラコンクール第2位入賞他、華々しい経歴を誇る日本を代表するバリトン歌手、須藤慎吾のデビューCD。須藤が最も得意とするヴェルディのオペラ・アリアを中心に、ヴェリズモの情感あふれる朗唱と仙台フィルハーモニーOとの濃密なアンサンブルは、まさにゴージャスかつリッチ!  「Voce del leone(ライオンの声)」と称される日本人ばなれした豊かな声量と深い音楽性を纏って、須藤慎吾が世に問う渾身のデビュー・アルバム。
MECO-1022(1SACD)
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
浦山純子(P)
山下一史(指)仙台PO

録音:2014年3月24,25日 仙台市青年文化センター
「これほど聴くものの心を浮き立たせてくれる演奏も、そうあるものではない。浦山純子さんのショパンとラフマニノフのピアノ協奏曲である。ピアノを鳴らし切るように重厚な低音から、満天の星が降り注ぐように煌びやかな高音まで、その存在感は圧倒的、また玲瓏な音色、温もりのある風趣、くぐもった感触など色とりどりの響きが混然一体となって見事に調和し、グラデーションのように移ろっていく様は鮮やかとしか言いようがない。かくて目眩くような音楽の愉悦が生まれた。いつも傍らにおいてじっくりと愛聴したいアルバムの誕生である。」 真嶋雄大 ライナーノーツより(ソニー・ミュージックダイレクト)
MECO-1023(1SACD)
工藤セシリア/オマージュ・ア・ドビュッシー
ドビュッシー:映像第1集
前奏曲集第1巻〜第8曲 亜麻色の髪の乙女
 第2巻〜第1曲 霧
 第2巻〜第6曲 奇人ラヴィーヌ将軍
 第2巻〜第12曲 花火
子供の領分
アラベスク第1番
アラベスク第2番
ロマンティックなワルツ
ベルガマスク組曲〜月の光
ラヴェル:ハバネラ形式の小品*
工藤セシリア(P)
工藤重典(Fl)*

録音:2013年5月7-9日 神奈川県横浜市、みどりアートパーク
世界的フルーティスト工藤重典を父に持つピアニスト、工藤セシリア(パリ在住)のデビュー・アルバムです。祖母がピアニスト、父母がフルーティストという音楽一家のもとフランスに生まれたセシリアは、現在に至るまでフランスで音楽教育を受けて育ちました。出場した全てのコンクールで第1位・最高位を獲得してきたサラブレッドが、自身が最も敬愛するドビュッシーへのオマージュを込めて、その大輪の花を咲かせます。
MECO-1024(1SACD)
パッシオーネ〜イタリア歌曲集
朝の歌(R.レオンカヴァッロ)
最後の夜(M.マリナンジェリ)
情熱(E.タリアフェッリ&N.ヴァレンテ)
悲しみ(別れの曲)(F.ショパン)
ロリータ(A.ブッツィ=ペッチャ)
彼女に告げて(R.ファルヴォ)
マリウ、愛の言葉を(C.A.ビクシオ)
泣かないお前(E.デ・クルティス)
静けさに歌う(G.ラーマ)
光さす窓辺(作者不詳)
理想(F.P.トスティ)
夢(F.P.トスティ)
君なんかもう(F.P.トスティ)
悲しみ(F.P.トスティ)
暁は光りから(F.P.トスティ)
妖精の瞳(L.デンツァ)
禁じられた音楽(S.ガスタルドン)
あなたの口づけを(E.ディ・カプア)
カルーソ(L.ダッラ)
グラナダ(A.ララ)
樋口達哉(T)
ヴィンチェンツォ・スカレーラ(P)

録音:2013年11月7-9日 岐阜県、眞鍋記念館クララザール
オペラ界の貴公子、樋口達哉が贈る自身初のイタリア歌曲・カンツォーネ集。 彼自身が熟考を重ね選曲した珠玉の20曲は、何れも世界中のオペラ歌手達が頻繁に取り上げる名曲中の名曲ばかり。 樋口達哉の共演を務めるピアニストは、ベルゴンツィ、カレーラス、リッチャレッリ、カバリエ、サバティーニ、スミ・ジョー等世界一流の歌手達から指名を受ける名手ヴィンチェンツォ・スカレーラ! まさにカンタービレでパッシオーネなアンサンブルは、もはや伴奏の息を遥かに超越し、真に有機的かつ音楽的な至高の芸術です。(
MECO-1025(2SACD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全集) 古川展生(Vc)

録音:2014年4月
チェリスト古川展生がまさに満を持してリリースする、チェロの旧約聖書とも呼ばれるバッハ無伴奏チェロ組曲全曲です。 古今東西、旧来よりチェリストにとってはバイブル的存在であり、その才能の刻印においては最も重要なレパートリーであるバッハ無伴奏チェロ組曲を、ついに古川展生が開示しました。 今ここに自身の全てをかけて、デビュー15周年記念アルバムにふさわしい金字塔の誕生です。
MECO-1026(1SACD)
パリの薫り〜コンセール・アペリティフ
サティ:ジュ・トゥ・ヴ/リスト: 愛の夢
サティ: エンパイア劇場の歌姫
ラヴェル: ハバネラ形式のヴォカリーズ
ドリーブ:カディスの娘たち
中田喜直:さくら横ちょう/ 霧と話した
グノー:悔悟
プーランク:『ティレジアスの乳房』〜「いいえ旦那様」
  『ロメオとジュリエット』〜「夢に生きたい」
シャルパンティエ: 『ルイーズ』〜「その日から」
川越塔子(S)、細川智美(P)

録音:2014年9月30日〜10月2日横浜市、戸塚区民文化センター さくらホール
MECO-1027(1SACD)
ロンド〜珠玉のヴァイオリン名曲集
新垣隆:ロンド(書き下ろし新曲)
エルガー:朝の歌/夜の歌
ポンセ:エストレリータ
ドビュッシー:ゴリウォーグのケークウォーク
ディニク:ひばり
モンティ:チャルダーシュ
ドヴォルザーク:我が母の教え給いし歌
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
グラズノフ:瞑想曲
マスネ:タイスの瞑想曲
クライスラー:愛の喜び/ 愛の悲しみ
サン=サーンス:白鳥
ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌
新垣隆:哀しい鳥(書き下ろし新曲)
礒絵里子(Vn)
新垣隆(P、作曲)

録音:2014年12月3日?5日 三芳町文化会館コピスみよし(セッションレコーディング)
本場ベルギーで学んだ礒絵里子のヨーロッパ本流のヴァイオリンと、陰の天才から真の天才へと大きな変貌を遂げた新垣隆のピアノによる珠玉のヴァイオリン名曲集です。 このアルバムでは、新垣隆の作曲による「ロンド」「哀しい鳥」という2曲の魅力溢れる新曲を収録、多彩な音のパレットを持つ彼の非凡な才能が開示されています。 新垣隆自身の名前が冠されるクラシック・アルバムとしては初となるこの「ロンド」は、新曲以外に、数多ある世界中のヴァイオリン名曲の中からまさに宝石のような全16曲を収録、薫り立つような音の花束は、聴く人の琴線に深く触れることでしょう。 学生時代から長きに渡り深い友情と信頼を醸成してきた礒と新垣による至高のデュオ・サウンド、その芸術が今、ここに結晶し、そして飛翔します。
MECO-1028(1SACD)
横山幸雄/プレイズ・モーツァルト2015
モーツァルト: きらきら星変奏曲 ハ長調K.265
ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310
ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K.333
幻想曲ハ短調K.475
ピアノ・ソナタ第14番ハ短調K.457

◆スーパーオーディオCD限定収録曲(ボーナス・トラック)
きらきら星変奏曲 ハ長調K.265 *
横山 幸雄(P)
演奏楽器:スタインウェイD-274、プレイエル(1910年製)*

録音:2015年1月19日?20日 上野学園石橋メモリアルホール 
*=SACD対応のプレーヤーでのみお聴き頂けます。
当代きってのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト横山幸雄が、とうとう神聖の領域モーツァルトに挑戦、ここに初モーツァルト・アルバムを世に問う。従来、ショパン、リスト、ベートーヴェン他様々なCDアルバムで何れも極めて高い評価を獲得してきた当代きってのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト横山幸雄と、その芸術家の本質全てをガラス張りにされてしまうモーツァルトという神の芸術との昇華はいかに。 ボーナス・トラックとして、SACD層のみプレイエル・ピアノによる「きらきら星変奏曲」を収録、1枚組でありながら実にトータル収録時間は91分37秒!(CD層は79分9秒)。
MECO-1029(1SACD)
ウィーンの薫り〜フルート・ソナタ集
クレメンティ:ソナタ ト長調 Op.2-3
モーツァルト:ソナタ へ長調 Op.2-3 K.376 (374d)
シューベルト:ソナチネ 第1番 二長調Op.137-1 D.384
ツェルニー:デュオ・コンチェルタントOp.129
フランツ・ドップラー:ハンガリー田園幻想曲
工藤 重典(Fl)
工藤 セシリア(P)

録音:2015年3月11日?13日 横浜市栄区民文化センター リリス(セッションレコーディング)
名実共に日本フルート界のトップに君臨する工藤重典が贈る、50周年記念アルバムです。このアルバムでは、工藤自らが厳選したオーストリア・ウィーンに由来するフルート・ソナタを収録、その眩いばかりのテクニック、虚飾のない自然かつ深い音楽性は、まさに50周年記念アルバムにふさわしい内容となっています。ピアノ共演は、工藤の愛娘である工藤セシリア。生まれも育ちも生粋のパリジェンヌならではのその洗練された音楽性は、工藤重典の「風のような自然な」音楽性と寄り添い、その素晴らしい音楽の昇華を見せます。
MECO-1030(1SACD)
アンコール〜珠玉のフルート名曲集
1 ハンガリー舞曲(W.ポップ)
2 シシリエンヌ(M.v.パラディス)
3 ロマンス(R.アーン)
4 亜麻色の髪の乙女(C.ドビュッシー)
5 小さな羊飼い(C.ドビュッシー)
6 グリーン(C.ドビュッシー)
7 ゴリウォーグのケークウォーク(C.ドビュッシー)
8 精霊の踊り(C.W.v.グルック)
9 ロマンス第2番 作品50(L.v.ベートーヴェン)
10 ロマンス(C.サン=サーンス)
11 子守歌?(G.フォーレ)
12 スケルツォ(B.マルティヌー)
13 ユーモレスク(A.ドヴォルザーク)
14 感傷的なワルツ(P.I.チャイコフスキー)
15 小犬のワルツ(F.ショパン)
16 チャルダーシュ(V.モンティ)
工藤重典(Fl)
工藤セシリア(P)

録音:2015年3月11日?13日 横浜市栄区民文化センター リリス(セッションレコーディング)
名実共に日本フルート界のトップに君臨する工藤重典が贈る、50周年記念アルバム第2弾です。このアルバムでは、工藤自らがフルート小品名曲の中から極めつけの名曲のみを厳選、誰にでも耳馴染みのある名曲の数々は、最上級のBGMとしてもお勧めです。そして工藤ならではの完璧なテクニック、虚飾のない自然かつ深い音楽性は、まさに50周年記念アルバムにふさわしいフルート名曲の集大成ともいえる内容となっています。ピアノ共演は、工藤の愛娘である工藤セシリア。生まれも育ちも生粋のパリジェンヌのその洗練された音楽性は、工藤重典の「風のような自然な」音楽性と寄り添い、その素晴らしい音楽の昇華を見せます。
MECO-1031(1SACD)
河野智美/リュクス
フレデリック・ハンド:トリロジー (日本初録音)
ラルフ・タウナー(セルジオ・アサド編):焔ほのかに燃ゆる時 (
カルロ・ドメニコーニ:トッカータ・イン・ブルー
アンドリュー・ヨーク:リフレクションズ
ラルフ・タウナー:ジャグラーズ・エチュード
ローラン・ディアンス:タンゴ・アン・スカイ
ジョージ・シアリング(啼鵬編)バードランドの子守歌
ジェローム・カーン (ローラン・ディアンス編):君は我がすべて
デュージャン・ボグダノヴィチ:ジャズ・ソナタ)(日本初録音)
 祈り
河野智美(G)

録音:2014年11月4日〜6日 横浜市港南区民文化センター ひまわりの郷、2015年6月10日〜11日 三芳町文化会館 コピスみよし
特に讃えたいのが、彼女の選曲眼の素晴らしさ。何らかの意味で魅力的な曲目が精選され、それも余りに知的で教条的に思われるような前衛的作品は避けて、感性的・叙情的な満足感、加えて難技巧克服の満足感を聴き手と楽しく分かち合うような、充実しきったプログラムなのである。それにしてもなんと見事な新生面の発露であろうか。しかも肝心なのは、ここに現れた「ギター新音楽の旗手」としての彼女が、先のアルバムに聴いた彼女と、少しも変わらないデリカシーとポエジー、聴き手の心に寄り添うしなやかな優しさを湛えたギタリストであることだ。このアルバムが、近来ギター・アルバムの領域に現れた最上級の成果に属することを私は疑わない。(濱田滋郎 ライナーノーツより)
MECO-1032(1SACD)
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
ブルッフ:コル・ニドライ
カタロニア民謡:鳥の歌
新倉瞳(Vc)
飯森範親(指)、山形SO

録音:2015年5月8日〜10日 山形テルサ テルサホール
幼少期を過ごしたドイツ、アメリカでは森中を駆け回る、素直で元気な子供だった。自分から求めるより、目の前に既に何か用意されている。以前の大手レコード会社からのCDデビュー話も、いつしか演奏家としてのレールまでもひいてもらった。全てのことから半ば逃げ出したと言っても過言ではない留学先のスイスでは、多く葛藤と向き合い、脱出し、素の自分を取り戻すことができた、と新倉瞳は語る。 そして今ここに、自身初のコンチェルト・アルバムを携え、新の「自分」を開示し、満を持して問う。 チェロ・コンチェルトの金字塔「エルガー:チェロ協奏曲」、新倉の情念を表出する「コル・ニドライ」、チェロ名曲の代名詞とも言える「鳥の歌」・・・。このアルバムは、フルオーケストラをバックに新生、新倉瞳が放つ慟哭の結晶である。
MECO-1033(1SACD)
實川風/ザ・デビュー
シューマン:アラベスク ハ長調 Op.18#
チャイコフスキー: ドゥムカ〜ロシアの農村風景ハ短調 Op.59#
ショパン:スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39#
ヌーブルジェ:メリーゴーランドの光 〜 ピアノのためのタンゴ*
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
シューマン:アラベスク ハ長調 Op.18
實川風(P)

録音:2015年12月2日〜4日 横浜市栄区民文化センター リリス
使用楽器:スタインウェイD-274#、ベーゼンドルファー・モデル250(1909年製)

*=2015年ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール 委嘱作品/「新曲賞」受賞曲
2015年ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール第3位入賞に輝いた若きピアノの貴公子、實川風のデビュー・アルバムです。収録楽曲は、同コンクールにおいて満場の聴衆を興奮の坩堝に巻き込んだ楽曲を新たにセッション・レコーディング、その真摯で虚飾を排した王道のピアニズムは巨匠への飛翔を予見させるものです。古典?近代?現代楽曲それぞれが持つ時代様式を堅持しつつ、常に音楽芸術の真髄を追求する實川のピアニズムは、時代や国境を超越する普遍の美です。
MECO-1034(1SACD)
横山幸雄/アンプロンプチュ
シューベルト:即興曲Op.90 D.899
即興曲Op.142 D.935
横山幸雄(P)

録音:2016年1月27日〜28日 上野学園石橋メモリアルホール(セッションレコーディング)
横山幸雄初のシューベルト・アルバムは、即興曲全8曲を収録。アルバム・タイトルのアンプロンプチュ Impromptuは、フランス語で即興曲の意味ですが、このアンプロンプチュはまさにシューベルトを代表する名曲であり、かつピアノ学習者の必須曲でもあります。そのタイトルのとおり自由で叙情的な美しい8曲と、横山幸雄の究極の美音とのマリアージュは、DSDレコーディングの高音質と相俟ってまさに至高の芸術美を現出しています。
MECO-1035(1SACD)
平尾祐紀子/華音
D.ワトキンス:ファイヤー・ダンス*
ドビュッシー:アラベスク 第1番*
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女*
パッヘルベル:カノン*
ナポリ民謡:ベニスの謝肉祭変奏曲
ヘンデル:パッサカリア
 水上の音楽 〜 アラ・ホーンパイプ
レハール:メリー・ウィドウ・ワルツ
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 〜 プレリュード
ゴセック:ガヴォット
バッハ:主よ人の望みの喜びよ
バダジェフスカ:乙女の祈り
山田耕筰:からたちの花
岡野貞一:ふるさと
いずみたく:見上げてごらん夜の星を
アイルランド民謡:サリー・ガーデン
平尾祐紀子(グランドハープ*、サウルハープ)
竪琴のイメージの小さくて可愛いハープは、ペダルハープに対し、ペダルを持たないハープを総称して「ノンペダルハープ」「レバーハープ」などと呼びます。なかでも「サウルハープ」は弦数が25本ととても小型で、膝の上に乗せて演奏します。澄んだ音色が魅力ですが、小型ながら意外と力強い迫力を出すことができ、表現力もとても豊かです。「サウル」とはイスラエル初代王の名前で、ハープの名手ダビデを呼び、悪霊を追い払ったといわれています。
MECO-1036(1SACD)
横山幸雄/雨だれのプレリュード
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
 バラード 第1番
 ノクターン 第20番
 ノクターン 第2番
 華麗なる大円舞曲
 別れの曲
 革命のエチュード
 マズルカ 第13番
 幻想即興曲
 雨だれのプレリュード
 マズルカ 第32番
 小犬のワルツ
 英雄ポロネーズ
 別れの曲によるお別れの作品(2台ピアノによる8手連弾)(横山幸雄;編)*
横山幸雄(P)
中島彩*、川田健太郎*、田中照子(P)*

録音:2016年8月29日〜30日 上野学園 石橋メモリアルホール
横山幸雄デビュー25周年記念アルバムは、横山幸雄の原点であり、その魅力溢れるピアニズムで多くの聴衆を魅了し続けてきたショパンの名曲中の名曲を横山自らが厳選、新たにDSDフォーマットでレコーディングしました。25年という時間の変遷を経て熟成した深い芸術性は、聴く者に大いなる飛翔を印象付けます。収録されている再レコーディング曲を、以前のアルバムと比較するのもまた一興でしょう。まさに巨匠への道を確実に歩む横山の「今」を刻印した金字塔的アルバムです。
MECO-1037(1SACD)
新倉瞳/チェロとハープ珠玉の名曲集
1. タンティ・アンニ・プリマ(ピアソラ)
2. 黒鳥の歌(ヴィラ=ロボス)
3. 白鳥(サン=サーンス)
4. アヴェ・マリア(カッチーニ)
5つのニュアンス(ベルトミュー)
5. 第1曲 哀愁
6. 第3曲 のどか
7. 第5曲 甘く
8. チェロとハープのためのコンフィデンス(アッセルマン)
9. ソルヴェイグの歌(グリーグ)
10. アリオーソ(バッハ)
11. グリーンスリーブス(イングランド民謡)
12. アヴェ・マリア(シューベルト)
13. アンダンテ・レリジオーソ(ルニエ)
14. ラルゴ(ヘンデル)
15. 主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる(バッハ)
16. 舟歌(ソーゲ)
17. 白鳥(パルムグレン)
18. 鏡の中の鏡(ペルト)
新倉瞳(Vc)、
朝永侑子(ハープ)

録音:2016年3月2日〜4日 横浜市栄区民文化センター リリス
新倉瞳のデビュー10周年記念アルバムは、本人が心から愛する珠玉の名曲全18曲を厳選、新たにDSDフォーマットでレコーディングしました。そこにあるのは常にカンタービレでありエスプレッシーヴォ、そして心の吐露であり告白です。  深い信頼を置く盟友、朝永侑子のハープと織りなすデュオの響きは、ピアノ伴奏とはまた違った趣であり、豪華絢爛たる別格の音世界が堪能できます。新倉瞳の原点回帰ともいえるこの小品集は、薫り立つフィネスに満ちた極上の1枚です。
MECO-1038(1SACD)
ショパンのセルツェ(心)を紡ぐ
ショパン:前奏曲 第25番 嬰ハ短調Op.45
バラード 第1番 ト短調Op.23
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調Op.22
子守歌 変ニ長調Op.57
舟歌 嬰へ長調Op.60
ノクターン 第20番 嬰ハ短調 遺作
浦山純子(P)
 ポーランド国立ワルシャワ・ショパン音楽院で学び、真のショパン・エッセンスを身にまとう浦山純子によるオール・ショパン・アルバムです。そのショパンのセルツェ(心)の発露は、ロマンティシズムに溢れ、確固たる構成力と深い内的描写の投影が聴くものの心を強く打つことでしょう。  イギリス・シンフォニカレコードによるショパン・レコーディングから実に15年振りのこのショパン・アルバムは、ショパンの名手浦山純子が満を持して臨み、その真髄の全てを刻んだアルバムです。
MECO-1039(1SACD)
河野智美/ザ・バッハ
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV 1005 (河野智美編)
ゴルトベルク変奏曲〜アリア (河野智美編)
コラール「主よ、人の望みの喜びよ」 BWV 147 (デヴィッド・ラッセル編)
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番〜第5曲 シャコンヌ (河野智美編)
G線上のアリア(デヴィッド・ラッセル編)
ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV 1051 〜第2楽章(アムステルダム・ギター・トリオ 〜 河野智美編)*
河野智美 (G)
大沢美月(G)*, 田中春彦(G)*

録音:2017年3月1日〜3日 五反田文化センター
河野智美のサード・アルバム「ザ・バッハ」は、アーティスト自身による編曲 など、バッハにおける長年の研究研鑽の真価を問う試金石です。そこには才能、 美意識、審美眼、技術等持てるその全てが発露されているといっても過言では ないでしょう。今ここに、ギターならではの孤高の世界へと昇華したバッハの 精髄が昇陽します。

MECO-1040(1SACD)
實川風/プレイズ・ショパン
ショパン:前奏曲第15番変ニ長調Op.28-15「雨だれ」
スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
夜想曲第20番嬰ハ短調遺作
「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」
幻想即興曲嬰ハ短調Op.66
幻想曲ヘ短調Op.49
練習曲第13番変イ長調Op.25-1「エオリアンハープ」
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調Op.22
ワルツ第6番変ニ長調Op.64-1「小犬」
マズルカ第25番ロ短調Op.33-4
練習曲第12番ハ短調Op.10-12「革命」
ポロネーズ第6番変イ長調Op.53「英雄」
實川風(P)

録音:2017年1月30日〜2月1日 五反田文化センター
2015 年ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール第3位入賞に輝いた若き ピアノの貴公子、實川風が贈るファン待望のオール・ショパン・アルバムです。 本人が厳選を重ねたショパン名曲の数々には、虚飾を排したまさに王道のピア ニズムが遺憾なく発揮されています。至福のピアニッシモから重厚なフォルテ ィッシモまで、その丁寧に奏でられる音楽は深く醸成されて、聴く人を感動の 境地へと誘います。
MECO-1041(1SACD)
2017年8月23日発売
石田組/THE 石田組
紫の炎(ディープ・パープル)
シーザーズ:パレス・ブルース(U.K.)
カシミール(レッド・ツェッペリン)
タンゲディア III(アストール・ピアソラ)
荒野の七人(エルマー・バーンスタイン)
リュートのための古風な舞曲とアリア〜第3組曲(レスピーギ)
石田組

録音:2016年10月22日 横浜みなとみらいホール 大ホール(ライブ・レコーディング)
ヴァイオリニスト石田泰尚の呼びかけにより 2014 年に結成された弦楽合奏団、石田組待望のデビュー・アルバム。石田組のメンバーは全員男性のみで“石田組長” が信頼を置く第一線で活躍するオーケストラメンバーを中心に“組員”が構成されている。レパートリーはバロック音楽から映画音楽、プログレッシブ・ロックまで多岐にわたり、各々のスタイルをぶつけ合いながら織り成すパッション溢れる独自の演奏スタイルは、弦楽アンサンブルの新しい世界を切り拓く存在として各方面から注目されている。このデビュー・アルバム“THE 石田組”は、石田組の独自性が最も開示されるロック系のレパートリーを中心に世に問うものである。

MECO-1042(1SACD)
2017年8月23日発売
後藤真美/こころ歌
朧月夜(岡野貞一/高野辰之)#
ふるさと(岡野貞一/高野辰之)#
冬景色(作者不詳)#
紅葉(岡野貞一/高野辰之)#
赤とんぼ(山田耕筰/三木露風)#
待ちぼうけ(山田耕筰/北原白秋)
この道(山田耕筰/北原白秋)
荒城の月(瀧廉太郎/土井晩翠)*#
花の街(團伊玖磨/江間章子)
落葉松(小林秀雄/野上彰)
さくら横ちょう(中田喜直/加藤周一)
たあんき ぽーんき(中田喜直/山村暮鳥)
霧と話した(中田喜直/鎌田忠良)
桐の花(中田喜直/三好達治)
小さな空(武満徹/武満徹)#
童神〜天の子守唄〜(佐原一哉/古謝美佐子)#
後藤真美(S)、下岡達朗(P)
下岡達朗(編曲)#、
遠藤頌豆(尺八)*#、
木下愛子(編曲)##

録音:2017年2月7日〜9日 五反田文化センター
若きディーヴァ、後藤真美。東京芸術大学声楽科卒業というアカデミズムをまとい、その清楚で可憐なクリスタル・ヴォイスが魅力の後藤真美のデビュー・アルバムは、日本歌曲、唱歌、童謡など日本の心の美を収録した「こころ歌」です。 その透明感溢れるまるで天上から降り注ぐような音と詩による日本の抒情は、ノスタルジックでセピア色の音風景とあいまって、聴く人の琴線にそっと触れてくることでしょう。
MECO-1043(1SACD)
2017年9月20日発売
横山幸雄/ファンタジー
バッハ
:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397
ショパン:幻想曲 ヘ短調Op.49
シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
横山幸雄(P)

録音:2017年6月12日〜13日 五反田文化センター
古典派からロマン派まで、バッハ、モーツァルト、ショパン、シューマンの至 極の「幻想曲(ファンタジー)」集です。横山が今、最も共感する偉大な作曲 家たちの幻想曲と、横山のピアニズムの昇華は、圧倒的な説得力を持つ傑作と なりました。 完璧にコントロールされた美音をもって語られるフレーズ、陰影に富むハーモ ニー、あらゆるエディションを研究し楽曲を鳥瞰する明晰なアナリーゼ、それ ら横山幸雄の美質が織り込まれたこのファンタジー集は、昨年デビュー25周 年を経た横山の熟成とさらなる飛翔を確信付けるものです。
MECO-1044(1SACD)
2017年10月18日発売
礒絵里子/エスプレッシーヴォ
スケルツォ(ブラームス)
愛の挨拶(エルガー)
カンタービレ(パガニーニ)
ヴォカリーズ(ラフマニノフ)
真夜中の鐘(ホイベルガー/クライスラー編)
熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ/ハルトマン-ハイフェッツ編)
感傷的なワルツ(チャイコフスキー/クロピック-礒絵里子編)
舞踏会の美女(アンダーソン/山田武彦編)*
即興曲第15番「エディット・ピアフを讃えて」(プーランク)
愛の小径(プーランク)
スペインのセレナーデ(シャミナード/クライスラー編)
中国の太鼓(クライスラー)
ロンディーノ(クライスラー)
シンコペーション(クライスラー)
スペイン舞曲(ファリャ/クライスラー編)
ノクターン第20番遺作(ショパン/ミルシテイン編)
トルコ行進曲(モーツァルト/玉木宏樹?デュオ・プリマ編)*
ワルツ・スケルツォ(チャイコフスキー)
礒絵里子(Vn)、實川風(P)
神谷未穂(Vn)*

録音:2017年8月8日?9日 横浜市みどりアートパーク
日本を代表する実力派ヴァイオリニスト、礒絵里子のデビュー20 周年記念 アルバムです。礒絵里子がこよなく愛し、折に触れて取り上げてきた珠玉の ヴァイオリン愛奏曲全 18 曲を収録しました。共演の實川風(ピアノ)との浪漫 溢れるエスプレッシーヴォ(表情豊か)なアンサンブルは、まさに薫り立つフィ ネスに満ちた孤高の音世界です。

MECO-1045(1SACD)
2017年11月15日発売
伊藤悠貴/ザ・ロマンティック
ラフマニノフ:夜のしじま作品4-3(伊藤悠貴編)
スクリャービン:ロマンス(伊藤悠貴編)
チャイコフスキー:ユモレスクOp.10-2(ゲリンガス編)
ディーリアス:ロマンス
ブリッジ:春の歌
リル:記憶(伊藤悠貴に献呈、世界初録音)*
エルガー:愛の挨拶
アイアランド:聖なる少年(伊藤悠貴編)
シューマン:献呈Op.25-1(伊藤悠貴編)
マーラー:私はこの世に捨てられて(ゲリンガス〜伊藤悠貴編)
R・シュトラウス:あなたは私の心の王冠Op.21-2(伊藤悠貴編)
ポッパー:ハンガリー狂詩曲作品68
伊藤悠貴(Vc)
ダニエル・キング・スミス(P)
ジェイムズ・リル(P)*

録音:2017年4月12日?14日五反田文化センター
ブラームス国際コンクール優勝、英国ウィンザー祝祭国際弦楽コンクール・日本人 初優勝を誇る駿才、伊藤悠貴が満を持して開示する、浪漫溢れるチェロ名曲集で す。実に収録曲の半分を伊藤自らが編曲という意欲作であり、その華麗なるヴィル トゥオジティ、しなやかなフレージングと妙なる音色は、聴く者を桃源郷へといざ ないます。英国と日本をベースにインターナショナルに活躍するワールドワイド クラスの才能を存分にご堪能下さい。
MECO-1046(1SACD)
樋口達哉/あこがれ
『アイーダ』〜“清きアイーダ”(ヴェルディ)
『リゴレット』〜“あれかこれか”(ヴェルディ)
『第1回十字軍のロンバルディア人』〜“私の喜びを”(ヴェルディ)
『トスカ』〜“妙なる調和”(プッチーニ)
『マノン・レスコー』〜“見たこともない美人”(プッチーニ)
『ロメオとジュリエット』〜“あぁ、太陽よ昇れ”(グノー)
『アルルの女』〜“フェデリーコの嘆き”(チレア)
『アドリアーナ・ルクヴルール』〜“心は疲れて”(チレア)
『マクベス』〜“あぁ、父の手は”(ヴェルディ)
『フェドーラ』〜“愛さずにはいられないこの想い”(ジョルダーノ)
『アンドレア・シェニエ』〜“ある日、青空を眺めて”(ジョルダーノ)
『道化師』〜“衣裳をつけろ”(レオンカヴァッロ)
『トゥーランドット』〜“誰も寝てはならぬ”(プッチーニ)
いのちの歌(村松崇継)(ボーナス・トラック)
樋口達哉(T)

鈴木織衛(指)仙台PO
日本を代表するトップテナー、樋口達哉が贈る綺羅星の如く輝く13 のオペラ・ アリア・ジュエリーです。共演は肝胆相照らす盟友、仙台フィルハーモニー管弦 楽団。フルオーケストラとの3日に渡るセッションレコーディングという、まさ に贅を尽くした入魂のアルバムです。イタリア・オペラ・アリアを中心に織りな す豪華絢爛たるその響きは、テノール歌手樋口達哉の熟成した「今」を刻印する 垂涎のアルバムです。
MECO-1047(1SACD)
村上敏明/ヴィヴァ・イタリア!
陽はすでにガンジス川から(スカルラッティ)
愛の喜びは(マルティーニ)
サンタ・ルチア(コットラウ)
泣かないお前(デ・クルティス)
太陽の大地(ダンニバーレ)
つれない心(カタリ・カタリ)(カルディッロ)
コメ・プリマ(ディ・パオラ、タッカーニ)
ヴォラーレ(モドゥーニョ)
君と旅立とう(タイム・トゥ・セイ・グッバイ)(サルトーリ)
「リゴレット」〜“女心の歌”(ヴェルディ)
「イル・トロヴァトーレ」〜“ああ、愛しい人よ”(ヴェルディ)
「イル・トロヴァトーレ」〜“見よ、あの恐ろしい炎を”(ヴェルディ)
「アイーダ」〜“清きアイーダ”(ヴェルディ)
「道化師」〜“衣装をつけろ”(レオンカヴァッロ)
「トスカ」〜“星は光りぬ”(プッチーニ)
「西部の娘」〜“やがて来る自由の日に”(プッチーニ)
「トゥーランドット」〜“誰も寝てはならぬ”(プッチーニ)
村上敏明(T)
栗原正和(P)
古館由佳子(Vn)
田中早苗(マンドリン)

録音:2017年5月10日-12日 五反田文化センター
世界的トップ・テノール、村上敏明のデビュー20 周年記念アルバムです。 長年にわたり檜舞台の第一線で歌い続けてきた村上敏明が、こよなく愛するイタ リア・オペラ・アリアからイタリアン・ポポラーレまで全 17 曲を収録しました。 村上自身のアイデアによるピアノ、ヴァイオリン、マンドリンとのアンサンブル はまさにヴィヴァ・イタリア! 心から愛してやまないイタリアに捧ぐ、パッションとロマン溢れる珠玉の名曲を ご堪能下さい。
MECO-1048(1SACD)
藤田美奈子/ディヴィーナ
ベッリーニ
:「夢遊病の女」〜お仲間の方々 … この晴れやかな日に
 おお、私がただ一度でも … 私はお前がそのように早く萎れるのを見ようとは思わなかった
ヘンデル:「セルセ」〜懐かしい木陰よ(オンブラ・マイ・フ)
 「リナルド」〜涙の流れるままに
 プッチーニ:「つばめ」〜ドレッタの素晴らしい夢
「ラ・ボエーム」〜私が街を歩くと
 「ジャンニ・スキッキ」〜私の愛しいお父さん
ヴェルディ:「リゴレット」〜慕わしい人の名は
 「椿姫」〜不思議だわ … ああ そは彼の人か … 花から花へ
マスカーニ:アヴェ・マリア
藤田美奈子(S)
瀧田亮子(P)


録音:2017年10月24日、26日、27日 三芳町文化会館コピスみよし
カリ国際声楽コンクール第 1 位、テルニ国際声楽コンクール最高位、カルロス・ ゴメス国際声楽コンクール第2位、ベニアミーノ・ジーリ国際声楽コンクール第2 位、ビエッラ国際声楽コンクール第 3 位を受賞するなどイタリアにて数々のコン クールに入賞。『ランメルモールのルチア』のタイトルロールにおいて、現地イタ リアの新聞で“この小柄な東洋人である MINAKO FUJITA がミラクルを起こした” と絶賛されたMinako Fujitaが満を持して放つ、デビュー・アルバム。

MECO-1055(1SACD)
大谷康子/フランク&プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
マスネ:タイスの瞑想曲
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
サン・サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
パラディス:シチリアーノ
ドビュッシー:美しい夕暮れ
大谷 康子(Vn)
イタマール・ゴラン(P)

録音:2019年 5月3日 軽井沢大賀ホール(ライブレコーディング)
2019 年5月3日、軽井沢大賀ホールで開催された「大谷康子&イタマール・ゴラン 〜ジネット・ヌヴーへのオマージュ〜」のライブレコーディングです。大谷が心か ら愛してやまない世紀の名ヴァイオリニスト、ヌヴーが生前愛奏したフランス音楽 から珠玉の名曲を収録しました。共演は、大谷が絶大の信頼を寄せる現代最高のア ンサンブル・ピアニストであるイタマール・ゴラン。その突き動かされるように歌 い上げる演奏は、まさに大谷&ゴランの真骨頂といえるでしょう。
MECO-1056 (1SACD)
砂川涼子/ベルカント
プッチーニ:ラ・ボエーム〜あなたの愛の呼ぶ声に
 ラ・ボエーム〜私の名はミミ
 トゥーランドット〜氷のような姫君 の心も
 ジャンニ・スキッキ〜私のお父さん
ヴィヴァルディ:ポントの女王アルシルダ〜私はジャスミンの花
 ジュスティーノ〜喜びをもって会おう
ロッシーニ:ヴェネツィアの競艇
グノー:ファウスト〜ああ、私が微笑んでいるのが見えるわ
ビゼー:カルメン〜恐くないと言ったけれど
ドナウディ:私は望みを失ってしまった
いつかまた君に逢えるだろうか
私は心に感じる
オッフェンバック:ホフマン物語〜キジ鳩は逃げた
ヴォルフ=フェラーリ:イル・カンピエッロ〜さようなら、愛しのヴェネツィア
砂川涼子(S)
園田隆一郎(P)

録音:2019年5月28日&29日五反田文化センター
名実共に今のオペラ界を牽引するディーヴァ、砂川涼子、待望のデビュー・アルバ ムです。砂川が長い間歌い、かつ本人もこよなく愛するオペラ・アリア、歌曲の中 から全16曲を厳選。イタリア・オペラの「ラ・ボエーム」のミミ、「トゥーランド ット」のリュー、「ジャンニ・スキッキ」のラウレッタ、フランス・オペラの「カル メン」のミカエラ、「ホフマン物語」のアントニア、そして端麗極まるドナウディの 歌曲他珠玉の名曲をDSD11.2MHzの超ハイレゾ・レコーディングで収録。共 演 は盟友、 園田隆一郎。お互いのリスペクトにより醸成された天上の響きを、心ゆくまでお楽 しみ下さい。
MECO-1059(1SACD)
河野智美/アランフェス
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
 ある貴紳のための幻想曲
バッハ:「G線上のアリア
河野智美(G)
梅田俊明(指)
東京フィルハーモニーSO
八木大輔(P)

録音:2020年1月29日 サントリーホール大ホール(ライブ・レコーディング)
河野智美の演奏は終始、誠に見事なものだった。オーケストラに対する音量の関係 から PA を用いたが、これは不自然さを伴わぬよう周到に配慮された用い方で、マ イナス面は皆無だった。そして彼女は、作品に湛えられた旋律美を決して表面的に なぞるのではなく、心底からの共感を込めて表現し尽くしたのです。ギター奏者 及び愛好家のサークルのみならず、あらゆる音楽ファンの胸に喜びと感動を伝え得 る第1級のギタリスト/芸術家として私は河野智美を見ているが、このライブ盤こ そ、その証左となるものに違いない。 (濱田滋郎 )
MECO-1061(1SACD)
『le miroir ミロワール』
マスネ:「タイス」〜 私は美しいと言って
マスネ:「マノン」〜 さようなら、私たちの小さなテーブル
ビゼー:「カルメン」〜 何を恐れることがありましょう
プッチーニ:「つばめ」〜 ドレッタの夢
グノー:「ロメオとジュリエット」〜 私は夢に生きたい
ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」〜 騎士はその眼差しに
ビゼー:四月の歌
ビゼー:古い歌
ロッシーニ:フィレンツェの花売り娘
ロッシーニ:赤ちゃんの歌
プーランク:愛の小径
サティ:あなたが欲しい
サティ:エンパイア劇場のプリマドンナ
平井康三郎:うぬぼれ鏡
山口佳子 (S)、田中健 (P)

録音:2020年7月17日&18日
甘さと強さを兼ね備えたオペラ界のキャンディ・ヴォイス。 藤原歌劇団の実力派ソプラノ、大注目のファースト・アルバム。 藤原歌劇団の実力派ソプラノ歌手、山口佳子待望のデビュー・アルバムです。本人が若い時から永く歌い続けてきたオペラ・アリアや歌曲の 名曲全14曲を心ゆくまでお楽しみ下さい。 ピアニシモからフォルテシモまで、まさに驚異的な歌唱力で魅せる超ワイドレンジの歌声を、DSD11.2MHzの超ハイレゾ・レコーディングが 隅々まで余すところなく捉えました。ブックレット解説も、全てアーティスト本人の書き下ろしによる入魂の1枚です。
MECO-1065(1SACD)
新倉 瞳/11 月の夜想曲
ファジル・サイ:11月の夜想曲〜チェロと管弦楽の為の
藤倉大:スパークラー〜チェロの為の
挾間美帆:組曲「イントゥー・ジ・アイズ」
佐藤芳明:2つの楽器の為の2つのカノン
和田薫:巫〜チェロと和太鼓の為の
ニーグン(伝承曲)
新倉 瞳(Vc)
飯森範親(指)東京SO
塚越慎子(マリンバ)
佐藤芳明(アコーディオン)
林 英哲(太鼓)

録音:2020年3月21日 東京歌劇シティ(ライブレコーディング)
2021年1月23日 ハクジュホール(ライブレコーディング
ファジル・サイ、藤倉大、挾間美帆、佐藤芳明、和田 薫の5人の気鋭の作曲家に新倉自身が作品を委嘱、全曲世界初演という記念碑 的アルバムです。 フルオーケストラによるサイの壮大な作品に始まり、塚越のマリンバ、佐藤のアコーディオン、そして林の大太鼓とチェロのデュオといったレコー ディングの限界に挑んだともいえる、心震える渾身のアルバムです。 (アールアンフィニ)
MECO-1066(1SACD)
伊藤万桜/フレッシービレ
R・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
マスネ:タイスの瞑想曲
伊藤万桜(Vn)
山ア早登美(P)

録音:2021年5月24日&25日
たおやかな優しさと、凛とした芯の強さを併せ持つ伊藤のその演奏からは丁寧な楽曲分析と解釈の痕跡が随所に窺えると同時に、徒に偏っ た表現に走ることなく、あくまで作品に対しての素直な姿勢と敬意が際立つ。それは、単に作曲家の意思を尊重するというレベルよりもさらに 深いところで、その曲が最も自然に無理なく奏でられる「あるべき姿」を模索している、極めて謙虚、かつ妥協を許さない演奏家の横顔でもあ る。演奏技術の高さを誇ったり、独りよがりの解釈に酔ったりするパフォーマンスとは対照的なその姿勢は、まさに音楽の「自然(じねん)」を模 索する謹直さそのものだ。そして、花鳥風月という森羅万象の「法(のり)」に沿ったものが、その「自然」の美しさですべからく人を癒し慰めるよ うに、伊藤のヴァイオリンは聴く者をして、いつまでもその音楽に身を委ねていたいと思わせる魅力に満ちています。(山田良ライナーノーツより)

MECO-1068(1SACD)
伊藤順一/プロフォンド
ショパン:舟歌 嬰ヘ長調Op.60
 ノクターン 第17番ロ長調Op.62-1
 スケルツォ 第4番ホ長調Op.54
 マズルカ 第11番ホ短調Op.17-2
 ズルカ 第13番イ短調Op.17-4
 バラード 第2番ヘ長調Op.38
 マズルカ 第14番ト短調Op.24-1
 マズルカ 第15番ハ長調Op.24-2
ラヴェル:クープランの墓〜第5曲 メヌエット ト長調
ドビュッシー:アラベスク 第1番 ホ長調
 アラベスク 第2番ト長調
フォーレ:夜想曲 第4番変ホ長調Op.36
 夢のあとに ロ短調Op.7-1(アルトゥーロ・ルツァッティ編)
伊藤順一(P)

録音:2021年6月7日&8日
■デビューアルバムに寄せて
この度、デビューアルバム「プロフォンド」のリリースにあたり、ご尽力頂いた多くの方々に御礼申し上げます。 「プロフォンド」とはフランス語で、深みや奥行きのある、また心底からのという意味があります。奥行きのある立体的な音作りを常に考えなが ら、心底から好きなショパンとフランス作品を収録しました。 私自身、ショパンの作品には幼い頃から触れてきましたが、その作品を愛する気持ちや、作品を通して覚える感銘は年々増しています。と りわけ美しいメロディーや和声に感心することはもちろん、感情を荒げなくとも内に秘めた熱い想いを感じられるショパンの音楽に心を打たれま す。ショパンが過ごしたそれぞれの場所で作られた曲と共に、彼の心に常にあった祖国への深い愛情、各地で過ごした穏やかな日の思い出 などを感じ取って頂ければ幸いです。 アルバムの後半ではフランスを代表する3人の作曲家を取り上げましたが、フランス作品はどれも色彩が非常に豊かで、音から色や絵画、 景色を容易に連想させます。私は8年間にわたりフランスに留学していましたが、ラヴェル、ドビュッシーが暮らした家に足を運び、作曲家本人 が弾いていたピアノに触れたり、家の細かな装飾や周りの風景を感じたり、影響を受けた絵画や思想にも多数触れることが出来ました。この ような経験からフランス作品にも積極的に取り組んでいます。 世界の状況や考え方が大きく変わりつつある今、何百年と変わらず受け継がれてきた美しいピアノ曲で、少しでも安らぎを得て頂けたら嬉 しく思います。  最後になりますが、これまでご指導下さった先生方に心より感謝申し上げます。 【2021年 秋・伊藤順一】

★音楽の様式のみならず「匂い」まで伝える超繊細なピアニズム!伊藤順一が、2021年のショパン・コンクールで2次予選へ進めなかったのはなんとも残念でしたが、このデヴュー盤でも明らかなように、外面的な効果狙いとは無縁の音楽作りはどう考えてもコンクール向きではなく、音楽以外のアピールも含めた「対策」が万全だった2位入賞者は正反対ですが、湧々堂がどちらを推奨するかは言うまでもないでしょう。ここでのショパンの収録曲を見ても、ウケ狙いがまったくないのは一目瞭然。
 まず「舟歌」で、序奏のアルペジオ音型も含めて音の感じ方が尋常でなく繊細なことに驚かされます。主部への引き渡し前に、十分にイマジネーションを溜め込む度量と温かさは、伊藤の人間性を窺わせ、長いトリル後の5:50からの無心で彷徨いながら漂わせる寂しさも、ニュアンスとしてしっかり伝わり、その後はコーダにかけて大柄な造形と色彩美を披露しますが、あくまでも内省的な美しさは絶やしません。
 その内省美にエレガンスが加味された夜想曲も絶品。特に後半、深い沈思のニュアンスを湛えた後のトリルの何と意味深いこと!ショパン晩年の完熟の風情を充分に堪能させてくれます。
伊藤のピアニズムは、音楽の流れが素直で感じ方が純粋なので、表面的なパフォーマンスに響く瞬間が皆無。
 スケルツォ第4番においてはそのピュアな感性が最大に活き、ドラマチックでありながら威圧的な表情を一切見せず、丹念にショパンに寄り添う姿勢そのものも聴き手に安らぎを与えます。溢れんばかりの涙を静かにこらえた中間部の感動は格別!
 そしてマズルカ第13番!この繊細を極めた演奏の真価が、ショパンコンクールの会場の聴衆や審査員に100%感知できるとは到底思えません。しかし、リズムの切れよりも楽想の切なさに徹底的に寄り添う姿勢とその果実こそが伊藤のピアニズムの命なのです!
 陽気な「マズルカ15番」も決して陽気な舞曲ではなく、内声の深部まで感じ切ったニュアンスが結晶化され、芸術的な手応えと味わいが無類です。
 ドビュッシーの「アラベスク第2番」は、師のアンリ・バルダ譲りと思われ清潔なフォルム感の中で、フレーズが丁寧に呼吸。こんなドビュッシー作品集が出たら…と考えただけでもゾクゾクしますが、ゾクゾクどころではないのが、ラヴェル!「クープランの墓」のメヌエットは、正直、涙が止まりませんでした。様々なことがありすぎた年の瀬に聴いたせいもありますが、ペルルミュテールにもフランソワにもない、聴く人の心と共に優しく佇んでくれるこのニュアンスを前に、細部がどうのこうのという説明はもはや不要でしょう。この作品の美しさを際立たせるために策を弄した痕跡が全くない本当の美しさ!伊藤順一は、それを直感的に具現化できる稀有なピアニストだと確信して止みません!【2021年12月・湧々堂】
MECO-1077
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集
ヴァイオリン・ソナタ 第1番ト長調 作品78 「雨の歌」
ヴァイオリン・ソナタ 第2番イ長調 作品100
ヴァイオリン・ソナタ 第3番ニ短調 作品108
黒川侑(Vn)、久末航(P)

録音:2023年4月4日 &5日
日本音楽コンクール第1位をはじめ、その優れた和声感や表現力への評価により出光音楽賞、仙台国際音楽コンクール聴衆賞他数々の 受賞歴を誇り、スイス・ロマンド管、スペイン国立管、東京フィル、新日本フィル、京響など国内外主要オーケストラとの共演、室内楽等でも 幅広く好評を博す新進気鋭のヴァイオリニスト、黒川侑のデビュー・アルバム。 黒川自身が「最も共感してやまないブラームスのヴァイオリン・ソナタ全3曲」を、ベルリンを主軸にワールドワイドに活躍する長年の共演パート ナー、久末航とのデュオで世に問う。
 僕は昔からブラームスという作曲家が言いようもなく好きで、その音楽にはどこか特別な、畏れにも似たものを感じてきました。憧れのような 美しさや、足が踏み出せなくなるような哀しみを抱えながら、それが決して空想の世界に留まらずに地面にしっかりと根ざす彼の音楽…今回 こうして、そのブラームスの作品の中でも特に大きな魅力を持つ3曲全てのヴァイオリン・ソナタを録音できたことは、本当に思いもしなかった喜 びです。  共演ピアニストの久末航さんとは、同じ財団から受けていた奨学金の関係で出会って以来既に何度も共演を重ねているのですが、彼の美 しく、どこまでも明晰なピアノと共にこの特別な3つのソナタに取り組むことができたのは、僕にとって替えがたい経験でした。  たそがれや人生の秋にも喩えられるようなブラームスの音楽に関わっている時、感動と迷いを行き来するような、他にはない捉えがたい気持 ちがすることがあります。もしこのCDが、お聴きくださった方にとって少しでもそんなブラームスの世界に触れられるものになったとしたら、それほど 嬉しいことはありません。  【黒川 侑】
MECO-1078
鈴木大介/浪漫の薫り
シューベルト:音楽に寄せて 作品88-4 D.547(編):鈴木大介)
アヴェ・マリア 作品52-6D.839(編):ニコライ・アレクサンドロフ/鈴木大介)
子守唄 作品98-2D.498(編):ニコライ・アレクサンドロフ)
ショパン:マズルカ 第1番イ短調(嬰ヘ短調) 作品6-1(編):ヤン・ネポムツェン・ボブロヴィッツ)
マズルカ 第2番イ短調(嬰ハ短調) 作品6-2(編):ヤン・ネポムツェン・ボブロヴィッツ)
マズルカ 第3番ニ長調(ホ長調) 作品6-3(編):ヤン・ネポムツェン・ボブロヴィッツ)
マズルカ 第4番イ短調(変ホ短調) 作品6-4(編):ヤン・ネポムツェン・ボブロヴィッツ)
マズルカ 第5番イ長調(変ロ長調) 作品7-1(編):ヤン・ネポムツェン・ボブロヴィッツ)
マズルカ 第6番イ短調 作品7-2(編):ヤン・ネポムツェン・ボブロヴィッツ)
マズルカ 第7番イ短調(ヘ短調) 作品7-3(編):ヤン・ネポムツェン・ボブロヴィッツ)
マズルカ 第8番イ長調(変イ長調) 作品7-4(編):ヤン・ネポムツェン・ボブロヴィッツ)
メンデルスゾーン:ヴェネツィアの舟唄 第1番 ホ短調(ト短調) 作品19-6(編):鈴木大介)
ヴェネツィアの舟唄 第2番ニ短調(嬰ヘ短調) 作品30-6(編):鈴木大介)
ナポレオン・コスト:ジュラの思い出(アンダンテとポロネーズ) 作品44
ヨゼフ・カスパル・メルツ:ハンガリー風幻想曲 作品65-1
 シュルホフの思い出(コンサート・マズルカ)
 無言歌?吟遊詩人の歌 作品13より
鈴木大介(G)

録音:2022年9月6日&7日
クラシックギター界を代表する鈴木大介が、自身初となる8弦ギターでロマン派の作品を収録しました。 シューベルト、メンデルスゾーン、ショパンの名曲の数々、そして同時代のオリジナル作品であるJ.メルツやN.コスト等聴きどころ満載の意欲 作です。 クラシックギターならではの、そこはかとない薫り立つような響きをまといながら、往時のギタリストや作曲家たちのまほろばを、是非一緒に旅し て下さい。
MECO-1079(2CD)
椿三重奏団/偉大な芸術家の想い出に
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 作品50「偉大な芸術家の想い出に」
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 作品67
椿三重奏団【高橋多佳子(P)、礒 絵里子(Vn)、新倉 瞳(Vc)】

録音:2023年3月28日-30日
人気ピアノ・トリオ「椿三重奏団」のセカンド・アルバムです。デビュー・アルバム「メンデルスゾーン&ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番」では、 艶やかで薫り立つようなカンタービレが聴く者の琴線に響き「レコード芸術誌特選盤」に選出されてベストセラーとなりました。 このアルバムでは一転、ロシア音楽を代表するチャイコフスキーとショスタコーヴィチの名作による、その重厚でエモーショナルなアンサンブルが圧 巻の魅力となっています。眼前で繰り広げられる丁々発止のまさに手に汗握る迫真の演奏が、DSD11.2MHz 超ハイレゾレコーディングに より刻印されました。
MECO-1080(1SACD)
砂川涼子/悲しくなったときは〜日本歌曲のしらべ
1. さくら横ちょう (作曲:別宮貞雄/作詞:加藤周一)
2. 秘唱 (作曲:平井康三郎/作詞:西條八十)
3. 落葉松 (作曲:小林秀雄/作詞:野上 彰)
4. くちなし (作曲:高田三郎/作詞:高野喜久雄)
5. 中国地方の子守歌 (作曲:山田耕筰/岡山県民謡)
6. 花の街 (作曲:團伊玖磨/作詞:江間章子)
7. ゆりかご (作曲・作詞:平井康三郎)
8. 初恋 (作曲:越谷達之助/作詞:石川啄木)
9. さくら横ちょう (作曲:中田喜直/作詞:加藤周一)
10. サルビア (作曲:中田喜直/作詞:堀内幸枝)
11. 髪 (作曲:中田喜直/作詞:原篠あき子)
12. 霧と話した (作曲:中田喜直/作詞:鎌田忠良)
13. 悲しくなったときは (作曲:中田喜直/作詞:寺山修司)
14. ゆく春 (作曲:中田喜直/作詞:小野芳照)
15. むこうむこう (作曲:中田喜直/作詞:三井ふたばこ)
16. たんぽぽ (作曲:中田喜直/作詞:三好達治)
17. わらい (作曲:中田喜直/作詞:金子みすゞ)

歌曲集「花のかず」より (作曲:木下牧子/作詞:岸田衿子)
18. 花のかず
19. 夢のなかの空
20. クルミ
21. 足おと
22. 曇り日なら
23. カゼクサ
24. 竹とんぼに
25. あさっておいで
26. ある日のたび

27. なにかが、ほら (作曲:木下牧子/作詞:能祖将夫)
28. おんがく (作曲:木下牧子/作詞:まど みちお)
砂川涼子(S)、園田隆一郎(P)

録音:2023年3月14日&15日
日本を代表する歌姫、砂川涼子が満を持して披露する待望の日本の歌曲集です。誰しも耳馴染みのある日本歌曲の名曲17曲と、木 下牧子の歌曲集「花のかず」他11曲、全28曲を収録しました。 砂川の透明感あふれる美声と、砂川が心から信頼を寄せるピアニスト園田隆一郎との精緻かつ濃厚なアンサンブルは必聴です。 DSD11.2MHzの超ハイレゾ・レコーディングが捉えた名演を、SACDハイブリッド盤で心ゆくまでご堪能下さい。
砂川涼子といえば、プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」の可憐なお針子ミミや、「トゥーランドット」の女奴隷リューといった「耐える娘」が当たり役 の名ソプラノ。しかし、近年の彼女はリサイタルにも傾注。日本歌曲の世界にも大きく足を踏み入れています。  ローマやミラノに5年ほど留学した砂川は、キャリアのごく早いうちからオペラに出演し続けたこともあり、日本語の調べに寄せる熱意は、近 年になってより強く湧き上がってきた思いなのだそう。発音は涼やかに届け、メロディは熱く麗しく迸らせるのが砂川涼子の歌の道。先日も團 伊玖磨の名作歌劇「夕鶴」のつう役を演じて大好評を博したばかりだが、このアルバムをお聴きになった方も、彼女の日本語歌唱が旋律に もたらす品格と、表現の精度の高さに驚かれるに違いない。  そういえば、最近インタヴューの機会を得た時、砂川は自分の歌声について、淡々とした面持ちでこのように語っていた。  「私の声はドラマティックなものではないですが、溢れてくる感情を歌に込めたいと思って曲を選びました。園田君にも伴奏して貰えるのが嬉 しくて・・・」  え?園田君って、名指揮者、園田隆一郎さんのことですか?筆者はいささか面食らい、おうむ返しに口を開いた。  「はい。五島記念文化財団のオペラ新人賞を同じ年に受賞した間柄で、普段は『園ちゃん』と呼ばせて頂いたりします。たまに『園田先生』 と丁寧にお呼びすると、『涼子先生!』と冗談ぽく返されます(笑)」。  そのようにフランクに交流できる間柄だからこそ、本盤では歌とピアノの抒情性がぴたりと重なったのでしょう。  「この数年、日本語の曲を歌う機会が増えました。お客様の反応もダイレクトに頂けますから勉強になります。山田耕筰さんの名曲は、舞 台経験を重ねた今だからこそトライしたいと思いますし、中田喜直さんの〈霧と話した〉も本当に大好きなんです。聴いて下さる皆さまとの『心 の距離が近い』ひとときが持てますように」。  彼女のその願いが、本盤を手に取られた皆さまの御心にも届きますように。( 岸純信/オペラ研究家)
MECO-1081
伊藤順一/レスポワール
ラヴィーナ:初めての告白 作品40
フォーレ:舟歌 第3番変ト長調 作品42
ドビュッシー:ベルガマスク組曲
 喜びの島/夢
ラヴェル:クープランの墓
 マ・メール・ロワ- 妖精の園
伊藤順一(P)

録音:2023年3月9日&10日
フランス三大音楽院であるパリ国立、リヨン国立、パリ・エコール・ノルマルで研鑽を積み、シャトゥ(フランス)、ステファノ・マリッツァ(イタリ ア)、マウロ・パオロ・モノポリ(イタリア)、ニース(フランス)の各国際コンクールでグランプリに輝いた伊藤順一、待望のセカンド・アルバム です。まさに生粋のフランス仕込みならではの洗練された解釈や透明感溢れる音色は、伊藤の真骨頂です。他の追随を許さない真のエス プリをご堪能下さい。
MECO-1082
赤坂達三/夕べの歌
ブラームス:クラリネット・ソナタ 第1番ヘ短調 作品120-1
 クラリネット・ソナタ 第2番変ホ長調 作品 120-2
シューマン:幻想小曲集 作品73
 夕べの歌 作品85-12
赤坂達三(Cl)、齊藤一也(P)

録音:2023年2月27日&28日
■アルバム「夕べの歌」に寄せて  
趣味でクラリネットを購入した私は、もっとクラリネットのことが知りたくなり、初めて聴いたレコードはレオポルト・ウラッハのブラームスのソナタでした。そして次に 聴いたのは、アルフレート・プリンツの演奏でした。  後にこのソナタは、ブラームスの友人であったリヒャルト・ミュールフェルトが初演し、後継者がウラッハ、さらにその後継者がプリンツであったことを知りました。  私がパリに留学中の時、ザルツブルクの音楽祭でプリンツがレッスンしていることを知り、いろいろなワクワクした思いを馳せてプリンツのもとへ習いに行きまし た。ブラームスのソナタ第1番の第3楽章は、ワルツでは無くイタリアニータのレントラーであるとか、ソナタ第2番の第 2楽章は、アパッショナータ・マ・ノン・ト ロッポ・アレグロなんだよ等々、いろいろと丁寧にアドバイスを頂いたことが懐かしく思い出されます。  あれからいろいろな勉強や経験をしながら歳月が経ち…。  ブラームスの時代は音源も無いため、もちろん録音は残っていません。このブラームス最晩年の名曲に対して果たして自分はどのような演奏をしたら良いのだ ろうか…と逡巡していた時に、音楽プロデューサーの武藤敏樹さんからお誘いを受けて齊藤一也さんのピアノ・リサイタルを聴きに行きました。  彼の演奏を聴いて心から齊藤さんと共演したいと思い、CD アルバムのお話をさせて頂きました。  実際にリハーサルをしたところ、ピアノのテクニックはもちろんのこと(ブラームスはリストと同じくらいのピアノの名人)、齊藤さんは実は作曲家でもあり、アナ リーゼや和声、更にはここのフレーズやモチーフはこうしたらどうでしょう等々、決して妥協しないで親身になって音楽を創る姿勢はとても素晴らしく、まさに想像 を遥かに超える素晴らしい実りのあるリハーサルを重ねることができました。  収録は音楽的に精通している長年の友人でもある武藤プロデューサーの元で、シューマンの名曲2曲と共に無事に終えることができました。皆様の多大な 協力を得て、当初の不安を払拭する素晴らしい収録ができて本当に幸せです。  そして近々、この CD アルバムを手にした方々と音楽を共有できることを心から楽しみにしています。 【2023年春 レコーディングを終えて/ 赤坂達三】


このページのトップへ


このサイト内の湧々堂オリジナル・コメントは、営利・非営利の目的の有無に関わらず、
これを複写・複製・転載・改変・引用等、一切の二次使用を固く禁じます
万一、これと類似するものを他でお見かけになりましたら、メール
でお知らせ頂ければ幸いです




Copyright (C)2004 WAKUWAKUDO All Rights Reserved.