湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



ALBANY
(アメリカ)



アメリカ音楽に興味のある方には決して見逃せないレーベルです。渋いところではアウヴズの歌曲全集といったものからオーマンディによるアメリカの交響楽、有名な割には聴く機会の少ないピストン、ハリス、ウィリアム・シューマンといったシンフォニスト、モートン・グールド、デロ・ジョイオ、ドン・ギリスといった個性派などとにかく凄まじいラインナップです。他にはイギリスのジョージ・ロイドの交響曲全集を含む誇大なシリーズ、ロシアの爆裂系作曲家エシュパイ・エデョション(スヴェトラーノフも登場)、注目の女性指揮者マリン・オルソップのエドワード・コリンズといったシリーズものや、単発ものではスクロヴァチェフスキーの自作自演、渡邊暁雄(指)日本フィルのバルトーク、ヒンデミットのヴィオラ協奏曲集など面白いものが山のようにあります。


1枚あたり…(税込) ※SACDも同価格


※価格は全て税込定価。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
AR-001
ロバート・ウォード(1917-):歓喜の序曲、
音の構造、交響曲第4番、サクソフォン協奏曲
ジェームズ・フーリク(Sax)、
ゲルハルト・ツィンマーマン(指)北カロライナSO
AR-003
ジョージ・ロイド:サマルカンドを通る道/聖アントニウスと沼のほとりの乞食/攻撃的な魚/インターホンの赤ん坊/アフリカの聖堂 マーティン・ロスコー(P)
AR-004
ジョージ・ロイド:ピアノ協奏曲第4番/百合の葉とバッタ/あの裸の猿の変形 キャサリン・ストット(P)、ジョージ・ロイド(指)LSO
AR-005(2CD)
ハイドン:オラトリオ「天地創造」 リン・ドーソン(S)、ニール・ローゼンハイン(T)、ジョン・チーク(Bs)、ジョエル・レヴゼン(指)聖ポールCO
AR-011
ピストン:交響曲第5番/第7番/第8番 ロバート・ホイットニー、ジョージ・メスター(指)ルイヴィル管
AR-012
R. ハリス:交響曲第1番/第5番/ヴァイオリン協奏曲 ジョージ・メスター(指)、グレゴリー・フルカーソン(Vn)、ローレンス・ライトン・スミス(指)ルイヴィル管
TROY-013(2CD)
モートン・グールド:新築祝いのパーティ/アメリカン・シンフォネット第2番/黒人霊歌の交響曲/ファンファーレとギャロップ/ヴィオラ協奏曲/コロンビア他 ロバート・グレーザー(Va)、ローレンス・レートン・スミス、ジョージ・メスター、モートン・グールド(指)ルイヴィル管
TROY-015
ジョージ・ロイド:序曲「ジョン・ソックマン」/交響曲第6番/第10番 ジョージ・ロイド(指)BBCフィル
TROY-016
L.M.ゴットシャルク(ケイ編曲):ケークウォーク・バレエ、ピストン:不思議な笛吹き 遠藤明、ジョージ・メスター(指)ルイヴィル管
TROY-018
ハイドン:交響曲第47番ト長調/第65番イ長調/第35番変ロ長調 ジェームズ・ボレ(指)モナドノック祝祭管
TROY-019
ジョージ・ロイド:ピアノ協奏曲第3番 キャサリン・ストット(P)、ジョージ・ロイド(指)BBCフィル
TROY-022
ジョージ・ロイド:交響曲第5番変ロ調 ジョージ・ロイド(指)BBCフィル
TROY-023
ジョゼフ・フェニモア:ベルリッツ−フランス語入門/構成要素/6つの歌/夕まぐれ ジョイス・キャッスル(Ms)、ジョゼフ・フェニモア(P)、カレン・ウィリアムズ(S)、ヒラリー・ジョンソン(Ms)、フィリップ・クリーチ(T)、ティム・ロレク(指)チェルシーCO
TROY-024
「アメリカの文書館」
ノーマン・デロ・ジョイオ:ハイドン礼賛/ヴィンセント・パーシケッティ:交響曲第8番/ピーター・シッカリ:フレンチ・ホルンと管弦楽のための5つの歌「星型」
ケネス・アルブレヒト(Hrn)、レナード・スラットキン、ジョージ・メスター(指)ルイヴィル管
TROY-025(2CD)
ロバート・ウォード:歌劇「厳しい試練」 エマーソン・バックレイ(指)ニューヨーク市立歌劇場O
TROY-027
ジョン・ベッカー(1886-1961):短い交響曲(交響曲第3番)/ロイ・ハリス:ジョニーが凱旋する時/勇気ある人J.F.ケネディへのエピローグ/ウィリアム・シューマン:戦時の祈り/交響曲第4番 ジョージ・メスター、ロバート・ホイットニー(指)ルイヴィル管
TROY-029
ジョージ・ロイド:哀歌/エア/舞曲/ソナタ タスミン・リトル(Vn)、マーティン・ロスコー(P)
TROY-032
ジョージ・ロイド:交響曲第1番/第12番 ジョージ・ロイド(指)オールバニー響
TROY-034
フレデリック・エア:その唇を持ち去ってほしい/蜂が吸う所/エイミー・ビーチ:アリエッタ/その唇を持ち去ってほしい/キャリー・ジャコブズ・ボンド:30秒の歌/ダドリー・バック:バッカスの捕獲/ジョン・アルデン・カーペンター:鏡の川/ジョージ・ホワイトフィールド・チャドウィック:不運/舞曲/ヘンリー・F. ギルバート:フクロウ/海賊の歌;/チャールズ・グリフェス:墓の上で/アイヴズ:春の歌/マクダウェル:娘は軽やかに歌う/エセルバート・ネヴィン:ある春の朝/夜想曲/スーザ:結婚したら多くの楽しみを失うだろう他 ポール・スペリー(T)、イルマ・ヴァエシヨ(P)
TROY-035
モートン・グールド:バレエ「フォール・リヴァーの伝説」 ブロック・ピーターズ(語り)、
ミルトン・ローゼンストック(指)ナショナルPO
TROY-036
スティーヴン・ポーラス:苦い組曲/私のかわいいものすべて/連作歌曲 ホーカン・ハゲゴールド(Br)、ウォレン・ジョーンズ(P)、ルス・ヤコブソン(S)、ポール・シェーンフィールド(P)、ポール・スペリー(T)、イルマ・ヴァレシヨ(P)
TROY-037
ジョージ・ロイド:ピアノ協奏曲第1番/第2番 マーティン・ロスコー(P)、ジョージ・ロイド(指)BBCフィル
TROY-038
「オリリー、アメリカのピアノ曲を弾く」
ジョン・アダムズ:中国の門/フリギアの門/トッド・ブリーフ:夜の歌/ロバート・ヘルプス:フォーレ礼賛/ロジャー・セッションズ:ソナタ
クリストファー・オリリー(P)
TROY-039
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番/祝典ポロネーズ/客たちのワルトブルクへの入場/祝福と説教/行進曲とカヴァティーナ/コラール「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」による幻想曲とフーガ コスモ・ブオーノ、デーヴィッド・ブランドショー(P)
TROY-040
ラッセル・ペック:栄光と威厳/人生の標識/上への流れ/平和序曲 ポール・ポリヴニク(指)アラバマ響、ジェームズ・フーリク(Sax)、ポール・マックレー(指)LSO
TROY-041
サムエル・アドラー:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第2番/ドヴォルザーク:弦楽三重奏とハーモニウムのためのバガテル/マルティヌー:ヴァイオリン、フルートとチェンバロのためのプロムナード/ミヨー:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタop.257/ピストン:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナティネ/エドムンド・ラッブラ(1901-86):フルート、チェンバロと弦楽四重奏のためのマショーの主題による幻想曲op.86/テノール独唱、フルート、チェロ、チェンバロのための田園カンタータop.61 チャールズ・キャッスルマン(Vn)、バーバラ・ハーバック(Cemb,、ハーモニウム)、ヴァージニア・レンツ(Va)、パメラ・フレーム(Vc)、ボニタ・ボイド(Fl)、ジュリー・ジャガンテ(Vn)、トニー・ブート(T)
TROY-043
「アメリカのロマン的歌曲集」
ポール・ボールズ:昔婦人がここにいた/フレディへの手紙/エープリル・フールの赤ん坊/シオドラ・チャンラー:おお、私のいとしい人/鳩/記憶/リチャード・ハンドリー:春の歌/水鳥/妻について/天文学者/ヴァージル・トムソン:聖キャサリンへの祈り/その唇を持ち去ってほしい他
ポール・スペリー(T)、イルマ・ヴァレシヨ(P)
TROY-044
ロバート・クルカ(1927-57):組曲「良い兵士シュヴェーク」/ピーター・メニン(1923-83):ヴァイオリン協奏曲/ピストン:交響曲第1番 ロバート・ホイットニー(指)ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)、ジョージ・メスター(指)ルイヴィル管
TROY-045
ハイドン:「1771-1773年の鍵盤用作品集」
ソナタニ長調Hob.XVI-33/変イ長調Hob.XVI-43/ハ長調Hob.XVI-21/ホ長調Hob.XVI-22/ヘ長調Hob.XVI-23
ローラ・オディアガ(フォルテピアノ)
TROY-046
バルトーク:ルーマニア民族舞曲/「ミクロコスモス」からシューマンをたたえて、バッハをたたえて、ブルガリアのリズム、カノン形式の小舞曲/「子供のために」から哀悼歌、大騒ぎ、告別、輪舞/コダーイ:アヴェ・マリア/ジプシー/夕べの歌他 ジュリアンヌ・ベアード(S)、クロファット・コンソート、スティーヴン・リップシット(指)ボストン大学女声cho
TROY-048
「子守歌と舞曲集」
J.S. バッハ、ブラームス、ファリャ、フォーレ、ハイドン、モーツァルト、シューマン、ゼンフル、ヨハン・シュトラウス
ビル・クロファット(バンジョー、Vo)、ジュリアンヌ・ベアード(S)、カーヴァー・ブランチャード(G,Lute)、ジョエル・ブラウン(G)他
TROY-049
フランク・スペラー:「オルガン作品集」
トッカータ「キリストの威厳」/4つのコラール前奏曲/聖ルイのミサ/パッサカリア他
フランク・スペラー(Org)

TROY-050
「スクエアダンスでない舞曲集」
J.S.バッハ、クリス・ブルーベック、デーヴ・ブルーベック、ビル・クロファット、ジェフ・ジョーンズ、スコット・ジョプリン、ジェームズ・スコット、ファッツ・ウォーカー、ジミー・ヤンシーの作品
ビル・クロファット(バンジョー)、クリス・ブルーベック(P, Vo,)、ジョエル・ブラウン(G)
TROY-051
ジョージ・ロイド:「イギリスの遺産」
王の庭園/バス主題によるディヴァージョン/夕べの歌/H.M.S. トリニダード行進曲他
デーヴィッド・キング(指)ジョン・フォスターブラック・ダイク・ミルズ・バンド
TROY-052
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ/鏡/夜のガスパール クリストファー・オリリー(P)
TROY-053(1SACD)
ジェレ・タナー(1939-):金魚を連れた少年〜ハワイの伝説に基づく独唱,合唱と管弦楽のための英雄的幻想曲 レオン・シウ(歌)、マライ・エリオット(歌)、
リー・ホルドリッジ(指)LSO、
ナイジェル・ブルックス(指)ナイジェル・ブルックcho、他
SACDによる再発売。品番は変わりませんが、バーコードが変わります。 この作品は、象徴主義とユング理論を信奉する画家ジョン・トマスの一連の絵画に基づいています。フランス人とチェロキー族を両親とするタナー自身も、自然の中で育ち、その体験やハワイの神話を題材とした歌劇や管弦楽曲を作曲しています。
TROY-054
アーウィン・バゼロン:らせん/伝説とラブレター/軌道 モーリス・マーフィー(Tp)、ハロルド・ファーバーマン(指)LPO、ジョーン・ヘラー(S)、フッセル(指)コラージ・ニュー・ミュージック合奏団、マクシミリアン(P)、
TROY-055
ジョージ・ロイド:交響曲第2番/第9番 ジョージ・ロイド(指)BBCフィル
TROY-057
ジョージ・ロイド:交響曲第7番 ジョージ・ロイド(指)BBCフィル
TROY-058
「アメリカの連作歌曲集」
ロバート・ビーザー:7つの大罪/クリストファー・バーグ:フランク・オハラの6つの詩/ルイ・グルエンバーグ:動物と昆虫/ラリー・アラン・スミス:沈黙の歌他
ポール・スペリー(T)、イルマ・ヴァラシヨ(P)
TROY-059
「子供の歌」
ジョン・クレア、ビル・クロファット、ランダル・ジャレル、トマス・ムーア、ジェームズ・スティーヴンズの作品、ウォルター・デ・ラ・メア、ジェラルド・ホプキンズ、ジェームズ・ジョイス、ウィリアム・イエイツの詩の朗読
ビル・クロファット(Vo, G, バンジョー)、スージー・クロファット(Vo)、クリス・ブルーベック(Bs)、ダイウス・ブルーベック(Cemb)他
TROY-060
ジョージ・ロイド:交響曲第11番 ジョージ・ロイド(指)オールバニー響
TROY-061
ハンター・ジョンソン:ピアノ・ソナタ/フルートとクラリネットのためのセレナード/トランペットとピアノのための短いソナタ/エミリー・ディキンソンの3つの歌他 ウィリアム・ブラック(P)、レベッカ・トロクスラー(Fl)、マイケル・ヴォッタ(Cl)、ネド・ガードナー(Tp)、ドンナ・スティーヴンソン(Ms)他
TROY-062
ハイドン:「1773-1779年の鍵盤用作品集」
ソナタ第24番ニ長調/第25番変ホ長調/第26番イ長調/第35番ハ長調/第36番嬰ハ短調/第38番変ホ長調
ローラ・オディアガ(P)
TROY-063
ブルックナー:「合唱作品集」
アヴェ・マリア/エクヴァーレ/乙女たちは王の前に招かれん/私は僕ダヴィデを選び/われらがためにキリストは死のもとに他
サディアス・ステュアート(Org)、ロバート・シュワン(指)ロバート・ウェズリー大学cho・ブラス・アンサンブル
TROY-064
バーバー:カプリコーン協奏曲/管弦楽のためのエッセー第1番/コープランド:大草原の冒険談/ロイ・ハリス:交響曲第6番 キース・クラーク(指)パシフィック響
TROY-065
ジョゼフ・フェニモア:チェロ・ソナタ第1番/第2番/愛する白鳥/四重奏曲 テッド・ホイル(Vc)、フアナ・サヤス(P)他
TROY-066
テオドール・ベルガー:コンチェルト・マヌアーレ/おどけたロンディーノ/ミゲル・デル・アグイラ:クラリネット協奏曲/秋の日/魔女 ヴェンツェル・フックス(Cl)、ジュディス・ファーマー(Sax)、ホバート・アール(指)アメリカン・ミュージック合奏団
TROY-067
スティーヴン・ダンクナー:過ぎ去った時代の歌/ピアノ六重奏曲 エレン・フローンマイアー(S)、フィリップ・フローンマイアー(Br)、H.マクラッケン(P)、ローガン・スケルトン(P)、ヴァレリー・プーレット、エリック・タナー(Vn)他
TROY-068
ウィリアム・メーヤー:「失われた領域からの声」、「家庭内の死」から蝶々のアリア/キリエ/最初の歌/エレクトラへ/丘から他 ジュディス・クリスティン(Ms)、グレゴリー・マーサー(T)、ジェームズ・マキール(Br)、ぺーター・シューベルト(指)ニュー・カリオペ・シンガーズ、スティーヴン・メーヤー(P)
TROY-069
シューベルト:「2台のピアノのための音楽」
11のレントラー/幻想曲へ短調/ハンガリー風ディヴェルティメント/3つの軍隊行進曲
コスモ・ブオーノ、デーヴィッド・ブラッドショー(P)
TROY-070
レオ・オーンスタイン:ソナタ第4番/アラベスクop.42/シリル・スコット:ソナタ第1番他 マーサンヌ・ヴァービット(P)
TROY-071
ジョージ・アンタイル:ヴァレンタイン・ワルツ/ジョゼフ・フェニモア:水晶の階段/ガーシュウィン:淑女よ善良なれ/スワニー/レオ・オーンスタイン:森の朝/シリル・スコット:5つの詩他 マーサンヌ・ヴァービット(P)
TROY-072
アレンスキー:小さい魚の歌/ボロディン:海の女王/私の歌は毒に満ちている/まちがった音符/暗い森の歌/グリエール:おお、香る花を摘まないで/グリンカ:/悲歌/R=コルサコフ:ひばりの歌声は響き/チャイコフスキー:待て/なぜ他 リン・マクスウェル(Ms)、ロバート・マコイ(P)
TROY-073
「アメリカの弦楽四重奏曲集」
コープランド:弦楽四重奏のための楽章/弦楽四重奏のための2つの小品/スティーヴン・ジャッフェ:四重奏曲第1番/ロバート・ウォード:弦楽四重奏曲第1番
チオンピQ
TROY-074
リチャード・ウィルソン:カンタータ「信念」/定着/ヴィオラ・ソナタ他 アミー・バートン(S)、ブランカ・ウリベ(Cemb, P)、フレッド・シェリー(Vc)、ウォルター・トランプラー(Va)
TROY-075
ジョージ・ロイド:交響曲第9番からフィナーレ/交響曲第5番からロンド/交響曲第6番から第2楽章/交響曲第11番から第2楽章/交響曲第7番から第1楽章他 ジョージ・ロイド(指)BBCフィル
TROY-076
バルトーク:ヴィオラ協奏曲/ヒンデミット:白鳥を焼く男 ラファエル・ヒリヤー(Va)、
渡邊暁雄(指)日本PO
TROY-077
アイヴズ:「歌曲全集第1集」
遅い行進曲/秋に/友情/カノン/ロザムンデからのバラード/サーカス・バンド他
ウィリアム・シャープ(Br)、スティーヴン・ブライアー、アリー・アン・ハート(Ms)、デニス・ヘルムリッチ(P)、ポール・スペリー(T)、イルマ・ヴァレンシヨ(P)、ドラ・オーレンステイン(S)、フィリップ・ブッシュ(P)
TROY-078
アイヴズ:「歌曲全集第2集」
アレグロ/野の寂しさ/年老いた母/夢/春の歌/私は恨まない/献呈.他
ウィリアム・シャープ(Br)、スティーヴン・ブライアー、アリー・アン・ハート(Ms)、デニス・ヘルムリッチ(P)、ポール・スペリー(T)、イルマ・ヴァレンシヨ(P)、ドラ・オーレンステイン(S)、フィリップ・ブッシュ(P)
TROY-079
アイヴズ:「歌曲全集第3集」
私の故国/子供の時間/霧/故国よさらば/チャーリー・ラットレッジ/夜警他
ウィリアム・シャープ(Br)、スティーヴン・ブライアー、アリー・アン・ハート(Ms)、デニス・ヘルムリッチ(P)、ポール・スペリー(T)、イルマ・ヴァレンシヨ(P)、ドラ・オーレンステイン(S)、フィリップ・ブッシュ(P)
TROY-080
アイヴズ:「歌曲全集第4集」
生まれつき/グランチェスター/ソロー/平穏/8月/9月/12月他
ウィリアム・シャープ(Br)、スティーヴン・ブライアー、アリー・アン・ハート(Ms)、デニス・ヘルムリッチ(P)、ポール・スペリー(T)、イルマ・ヴァレンシヨ(P)、ドラ・オーレンステイン(S)、フィリップ・ブッシュ(P)
TROY-081
「アメリカ歌曲選集」
バーバー、ロバート・ビーザー、ウィリアム・ビリングズ、ウィリアム・ボルコム、エリオット・カーター、ヘンリー・カウエル、ジョン・デューク、クルト・ワイル他の作品
ポール・スペリー(T)、イルマ・ヴァレンシヨ(P)
TROY-082
バーバー:チェロ・ソナタ/バーンスタイン:「ミサ」から3つの瞑想/ダイアモンド:カディッシュ/フォス:奇想曲/グンター・シューラー:幻想曲 スティーヴン・ホニングバーグ(Vc)、キャスリーン・ブレーク(P)
TROY-083
「解放されたリュート」
カーヴァー・ブランチャード、フォスター、コール・ポーター、J. ヴァン・ヒューゼン他の作品
カーヴァー・ブランチャード(Lute, Vo)、ネル・ムーア(ハーモニカ)他
TROY-084
シューベルト:ソナタニ長調D.850/変ロ長調D.960 ラッセル・シャーマン(P)
TROY-085
J.S.バッハ:イギリス組曲からブーレ/クリス・ブルベック:カウボーイの歌/赤、白と青/ビル・クロファット:小鳥/スーザ:星条旗よ永遠なれ他 ビル・クロファット(バンジョー、Vo)、クリス・ブルベック(Tb, P, G, Vo)
TROY-086
カーヴァー・ブランチャード:哀歌/浮かれ騒ぎ/ロリス・チョバニアン:イメージ/ヴィヴァン・ファイン:歌と踊り/アンソニー・ホランド:言葉のない3つの詩 ジョエル・ブラウン(G)、ジャン・ヴィンチ(Fl)、アン・アルトン(Vc)
TROY-087
「現代ラテン・ギター作品集」
アポンテ=レデー、ロケ・コルデロ、タニア・レオン、アストル・ピアソラ、フランシス・シュワルツ、エドムンド・ヴァスケの作品
アナ・マリア・ロサド(G)
TROY-088
「イギリスのナイティンゲール」
.バッハ、G.バッサーノ、D.カステッロ、A.コレッリ、W.クロフト、E.クレーマー、テレマン、ファン・エイクの作品
ピア・アダムズ(Bfl)、ハワード・ビーチ(Cemb, フォルテピアノ、Org)、デーヴィッド・ワトキン(Vc)
TROY-090
ジョージ・ロイド:シャレード/交響曲第3番へ調 ジョージ・ロイド(指)BBCフィル
TROY-091
ローレンス・ラプチャク:歌劇「フアン・ディアスの一生の仕事」 ローレンス・ラプチャク(指)シカゴ室内歌劇場O
TROY-092
ドナルド・アーブ:夜警の幻想曲/オーラII/2本のコントラバスーンのための5つの赤く熱い二重奏曲/弦楽四重奏曲第2番 フレゴリー・フルカーソン(Vn)、オードリー・アンドリスト(P, Syn)、リン・ハレル(Vc)、カヴァニQ他
TROY-094
ハイドン:「1776年の5つのソナタ」
ソナタ第27番ト長調/第28番変ホ長調/第29番へ長調/第30番イ長調/第31番ホ長調/幻想曲ハ長調Hob. XVII-4
ローラ・オディアガ(フォルテピアノ)
TROY-096
アリオシャ・ニコラエフ:おとぎ話「へびの王女」/ネコ小屋組曲/ボリス・ティシチェンコ:ソナタ第7番ハ長調 セドマラ・ラットステイン(P)、マイケル・ローゼン(Perc)
TROY-097
デーヴィッド・ブレンズ:ピアノのための15の例外 デーヴィッド・ブレンズ(P)
TROY-098
「アメリカのコラージュ」
コープランド、ウィリアム・ダックワース、ジョン・デューク、ジャクソン・ヒル、リー・ホイビー、リチャード・ハンドリー、ルドルフ・パーマーの作品
ウィリアム・ペイン(指)ルーク礼拝堂cho他
TROY-099
ジェイ・ワイゲル:「室内楽・管弦楽作品集」
古い管楽器/光の中と外/家に連れて行って/確認、他
サリー・シャーウィン(Fl)、フルトクウィスト(Vn)、メアリー・セイル(Hp)、カレン・レイ(Vc)、ジェイ・ワイゲル(多数の楽器)、ジョン・ジョルダーノ(指)フォースワースCO
TROY-100
ジョージ・ロイド:交響的ミサ ロイド(指)ボーンマスSO、ブライトン祝祭cho
TROY-101
アーウィン・バゼロン:劇的序曲/前奏曲...ハート・クレーンの弦楽オーケストラのための「橋」へ/冬の子供時代の思い出/協力/交響曲第8番 1-2 ハロルド・ファーバーマン(指)ヴァンクーヴァー響、アラン・ヘザリントン(指)シカゴ弦楽合奏団、ドロシー・ローソン(Vc)、マイケル・ボリスキン(P)他
TROY-102
グルック:メロディ/グリフス:ソナタ/白いクジャク/リャードフ:前奏曲ロ短調op.11-1/シューマン:謝肉祭/スクリャービン:練習曲集op.8、op.42から ジョゼフ・フェニモア(P)
TROY-103
「素晴らしいアメリカ人たち」
チャドウィック、ウィリアム・ヘンリー・ヒューミストン、フランシス・ジョンソン、エドガー・スティルマン・ケリー、ハリー・ロウ・シェリーの作品
マシュー・フィリップス(指)アメリカ響
TROY-104
「アフリカ系アメリカ作曲家の作品集」
デーヴィッド・ブレーカー、ヘンリー・T. バーリー、アドルファス・ハイルストーク、ゲーリー・パウエル・ナッシュ、ジュリアス・ウィリアムズの作品
エヴェレット・マコーヴィ(T)、ジュリアス・ウィリアムズ(指)ボフスラフ・マルティヌーPO
TROY-105
ロイ・ハリス:ピアノ組曲/アメリカのバラードI, II/ヴァイオリン・ソナタ/愛は泣かない/トッカータ/小組曲/ピアノ・ソナタ リチャード・ジムダーズ(P)、アレクサンダー・ロス(Vn)
TROY-106
ダン・エイジア:弦楽四重奏曲第1番/砂II/競争他 ライムアQ、メアリー・ファインシンガー(Ms)、リコネサンス合奏団、オーバーリン現代室内合奏団
TROY-107
サミュエル・アードラー:ピアノ三重奏曲第1番/ウィリアム・クリフォード・ヘイルマン:ピアノ三重奏曲ハ長調op.7/ホラティオ・パーカー・ピアノ三重奏のための組曲イ長調op.35 ローリンズ・ピアノ三重奏団
TROY-108
「アメリカの旅」
バーバー、ヘンリー・ブライアント、アーヴィング・ファイン、マシュー・ハリス、アラン・ホヴァネス、アイヴズ、ロナルド・ペレラ、ホールジー・スティーヴンズ、ランダル・トンプソンの作品
クララ・ロングストレス(指)ニュー・アムステルダム・シンガーズ、
エリザベス・ロジャーズ(P)
TROY-109
「女性作曲家の歌曲集」
エイミー・ビーチ:夜に/妖精の子守歌/西風/ポルドウスキ:クララ・シューマン:私は暗い夢の中に立つ/愛の魔法/月は静かに昇る/明るい朝に他
ローラリン・コルブ(S)、ドン・マクマオン(P)
TROY-111
「ノース・カロライナの作曲家たち」
ハンター・ジョンソン:組曲「世界への手紙」/リチャード・レンドルマン:テナー・サクソフォン協奏曲/ウォルター・ロス:ピアノ協奏曲「モザイク」/ロバート・ウォード:弦楽のためのコンチェルティーノ
ジェームズ・フーリク(Sax)、マージョリー・ミッチェル(P)、
ロレンツォ・ムーティ(指)聖スティーヴンCO
TROY-113
ジョゼフ・フェニモア:休戦のための2つの小品/ベートーヴェンの主題による変奏曲/2つのラグ/フォックストロット/ロマンス第2番/協奏曲「ピッコロ」 ジョゼフ・フェニモア、フアナ・サヤス(P)、ポール・フリーマン(指)RPO
TROY-114
サド・ホィーラー:踊る鳥 ドミニク・スーシー(Fl)、ヴァナスコ(Vc)、ヴィクター・ライス(エレクトリック・Cb)、サド・ホィーラー(ヴィブラフォン)
TROY-115
「オレゴンの作曲家たちの作品の世界初演」
ヤコブ・アフシャロモフ、サルヴァドール・ブロトンズ、ブライアン・ジョハンソン、ジョン・ヴァン・ブーレン、ケヴィン・ウォルチクの作品
ジェーコブ・アフシャロモフ(指)ポートランド青年PO
TROY-117
ベートーヴェン:ソナタ第26番/ブラームス:ワルツop.39-15/ショパン:舟歌/マズルカop.63-2/スカルラッティ:ソナタ(6曲)/シューベルト:楽興の時/ジョージ・ウォーカー:ソナタ第1番 ジョージ・ウォーカー(P)
TROY-118
「アメリカの歌曲集」
ドミニク・アージェント、エリオット・カーター、ヘンリー・カウエル、ウィリアム・フラナガン、リッキー・イアン・ゴードン、リチャード・ハンドリー、ゲーリー・ショッカーの作品
メアリー・アン・ハート(Ms)、デニス・ヘルムリッチ(P)
TROY-119
フォスター:「客間とミンストレルの歌」(グレンディ・バーク号/ネリーはいい娘でした/メリンダ・メイ/夕べのポルカ)/ブラウン夫妻/オールド・ブラックー・ジョー/夢見る人/ネリー・ブライ/おおスザンナ他) リンダ・ラッセル(A、ダルシマー)、フレデリック・アリー(T)、ジョン・ヴァン・バスカーク(フォルテピアノ)他
TROY-121(2CD)
ジョージ・ロイド:歌劇「イェルニン」 ジェフリー・ポグソン、マルコム・リヴァーズ(Vo)、ジョージ・ロイド(指)BBCコンサートO、BBCシンガーズ他
TROY-124(2CD)
ホレイショー・パーカー:オラトリオ「最後の時」/オルガン協奏曲変ホ短調op.55 アンナ・ソランノ(S)、ジュリー・シムソン(Ms)、スティーヴン・クラーン(Org)、ジョン・レヴィック(指)ネブラスカCO、アーベントムジークcho他
TROY-126
ロバート・ウォード:ヴァイオリン協奏曲/組曲「深紅の文字」 サラ・ジョンソン(Vn)、ピーター・ペレット(指)ウィンストン・セーレム響
TROY-127
パーセル:組曲第4番から前奏曲/一時の音楽/恋の病から飛び立とうとした/新しいアイルランドの旋律/音楽が愛の糧であるなら他 サリー・サンフォード(S)、ブレント・ウィシック(バス・ヴァイオル、バロックVc)、レーモンド・エリクソン(Cemb, Org)
TROY-129
ハワード・ハンソン:オルガン、ハープと弦楽オーケストラの協奏曲/バレエ組曲「ニンフとサテュロス」/ピアノと弦楽四重奏のための室内協奏曲ハ長調他 デーヴィッド・クレーグヘッド(Org)、アイリーン・マローネ(Hp)、ブライアン・プレストン(P)、デーヴィッド・フェトラー(指)ロチェスターCO、シオドア・サイプス(Br)、ロバート・シェワン(指)ロバート・ウィズリー大学cho他
TROY-130
「オクタゴン第1集」
ケヴィン・ドー、エレン・ハリソン、アンジェラ・ジェリフェ、キース・コスマン、ジョナサン・サントア、デフィン・スティーヴンズ他
ニコル・パイアメント、ゼルマン・ボクサー(指)オクタゴン合奏団
TROY-131
ジョージ・ロイド:歌劇「ジョン・ソックマン」ハイライト デーヴィッド・ウィルソン=ジョンソン、ダイアナ・モンタギュー(Vo)、ジョージ・ロイド(指)フィルハーモニアO他
TROY-132
ヒューバート:パリー:ソナタ第2番/主題と19の変奏/Ch★ AR-akterbilder/ソナタ第1番/アダージッシモ アントニー・ゴールドストーン(P)
TROY-133
「オクタゴン第2集」
ブライアン・バンクス、ケヴィン・ドー、エリク・イェスパーセン、ティモシー・メルビンガー、デーヴィッド・ペレーラ、エリク・ソーヤー、ジョン・ヴォーグルの作品
ニコル・パイアメント、ゼルマン・ボクサー(指)オクタゴン合奏団
TROY-134
マイケル・ホーヴィット:幻想二重奏曲/アモスの予言/神はわれらと共に/汝の神を愛せ/シェークスピアの3つのソネット他 デーヴィッド・ガレット(Vc)、ティモシー・ヘスター(P)、パティ・スペイン(S)、トラヴィス・フランクリン(Br)、ハウスマン(指)ヒューストンcho、デブラ・ヘイアーズ(S)他
TROY-135
セルゲイ・スロニムスキー:1楽章のピアノ・ソナタ/ボリス・ティシチェンコ:ピアノ・ソナタ第5番op. 55 サドマラ・ザカリアン・ルートステイン(P)
TROY-136
ジョージ・ウォーカー:5つのファンシー/イーストマン序曲/管弦楽のための変奏曲/カンタータ/オルガンのための3つの小品他 エリック・トマス(Vc)、ジョン・マクドナルド(P)、ポール・フリーマン(指)ロイヤルPO、デーヴィッド・エフロン(指)イーストマンPO、ミッキー・テリー(Org)他
TROY-137
レオン・カーシュナー:「弦楽四重奏曲全曲」第1〜3番 ボストン作曲家Q
TROY-138
ベンジャミン・リーズ:ヴァイオリン・ソナタ第1〜3番/独奏ヴァイオリンのためのインヴェンション エレン・オーナー(Vn)、ジョエル・ウィザンスキー(P)
TROY-139
ドナルド・ホィーロック:弦楽四重奏曲第3番/第4番 チオンピQ
TROY-140
ウィリアム・オルブライト、ハーバート・ビエラワ、パメラ・デッカーの作品 パメラ・デッカー(Org)、デーヴィッド・ロビンズ(Tim)
TROY-141
エリオット・カーター:悲歌/ポール・クレストン:組曲/バーナード・ハイデン:ソナタ/バーナード・ロッチバーグ:ソナタ ローレンス・ホィーラー(Va)、ルース・トムフォーデ(P)
TROY-142
「ピアノ二重奏のためのイギリス音楽」
ロード・バーナーズ、コンスタント・ランバート、フィリップ・レーン、アラン・ロースソーン、ウィリアム・ウォルトンの作品 
ピーター・ローソン、アラン・マクリーン(P)
TROY-143
ニコラス・フラジェロ:ものういアンダンテ/セレナード/ヴィットリオ・ジャニーニ:合奏協奏曲/前奏曲とフーガ/モートン・グールド:収穫 デーヴィッド・アモス(指)新ロシアO
TROY-144
スティーヴン・ダンクナー:ピアノ三重奏曲/舞踊組曲/クラリネット三重奏曲 スーザン・ドーリング(Vn)、マイケル・マリー(Vc)、ベルチャー(P)、オラフソン(P)、スティーヴン・コーヘン(Cl)他
TROY-145
イベール:間奏曲/たわむれ(ソナティネ)/2つの断章/2つの間奏曲/アリア/物語他 スー・アン・カーン(Fl)、フレデリック・ハンド(G)、アンドルー・ウィリス(P)
TROY-146
ジョージ・アンタイル:飛行機ソナタ/野蛮なソナタ/歌劇「トランスアトランティック」からタンゴ/ソナタ第4番他 マーサンナ・ヴァービット(P)
TROY-147
ハイドン:ソナタ第14番/第18番/第49番/第32番/第34番/第37番 ローラ・オディアガ(P)
TROY-148
C. カーティス=スミス:「弦楽三重奏のための作品集」
ピアノ三重奏曲第2番/幻想曲集/六重奏曲他
マーリング三重奏団、レナータ・アートマン・クニフィック(Vn)、C. カーティス=スミス(P)、デニス・ラッセル・デーヴィス(P)、シュトゥットガルト管楽五重奏団
TROY-149
スティーヴン・シェワン:「室内楽作品集」
嵐の中の神の声/マニフィカート/キャロルの差k点/動物と昆虫について/春の風の嘆き/弦楽四重奏曲第1番
ロバート・シェワン(指)ロバーツ・ウィズリー大学cho、ジル・リチャードソン(S)、スティーヴン・シェワン(P)、アドホックQ他
TROY-150
エイミー・ビーチ:ソナタイ短調op. 34/アーサー・フット:オルガンのための3つの小品/バラードop. 69/メロディop. 44 サラ・ジョンソン(Vn)、ピーター・カイロフ(P)
TROY-151
ロベルト・シュターラー:「声を伴う室内楽作品集」 ハリー・クラーク(Vc)、サンドラ・シュルドマン(P)、アン・ケリ・ドナルドソン(S)、マリアーニ弦楽Q他
TROY-152
ロベルト・シュターラー:クラリネット五重奏曲/二重奏曲/あまりに若い時に亡くなった女への悲歌/挿話 ウィリアム・ターウィリンガー、アンドルー・クーパーストック(P)、キャロル・カワン(Vn)、スーサン・セリグマン他
TROY-153
ロケ・コルデロ:フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのための五重奏曲/ロバート・パーマー:クラリネット、弦楽三重奏とピアノのための五重奏曲/ジョージ・ロッチバーグ:ピアノ三重奏曲 ジョン・ウィオン(Fl)、アーサー・ブルーム(Cl)、キース・クーパー(Vn)、フレッド・シェリー(Vc)、メアリー・ルイーズ・ベーム(P)
TROY-154
ジョージ・ウォーカー:ピアノ・ソナタ第2番/チェロ・ソナタ/ソプラノと室内合奏のための詩/ヴァイオリン・ソナタ第1番/聖と俗 ジョージ・ウォーカー(P)、イタロ・バビーニ(Vc)、グレゴリー・ウォーカー(Vn)、アメリカ管楽五重奏団他
TROY-155
チュー・ウェン=チュン(周文中):峡谷からのこだま/ユー・コ/ハープと管楽四重奏のための組曲他 クレール・ヘルドリッチ(指)ニュー・ミュージック・コンソート、ドナルド・パルマ(指)スペクルム・ムジケ他
TROY-156
アドルファス・ヘイルストーク:「合唱作品集」 ドナルド・マッカラ(指)マッカラcho
TROY-157
「闇と光第1集」
パウル・ベン=ハイム、ヘルマン・バーリンスキ、ジョージ・パール、ロベルト・シュターラー、モイセイ・ヴァインベルグの作品
キャロル・ホニグベルグ(P)、スティーヴン・ホニグベルグ(Vc)、ジェーン・ステュアート(Vn)t他
TROY-158
クリス・シオファニディス:発見/幻想曲/声/組曲/弦楽四重奏曲第1番他 ピーター・バイチ(Org)、クリス・シオファニディス(指)ロチェスター作曲家cho・管楽合奏団、バローCO、マウリチオ・ナーダー、ナンシー・ウィームズ(P)他
TROY-159
「カリフォルニアの作曲家たち」
スティーヴン・コーン:混沌の目/ドナルド・デーヴィス:死んでいく分子/バート・ゴールドスタイン:アスペン四重奏曲/ドランス・スタルヴェー:弦楽四重奏曲1989
アルディッティQ
TROY-160
ジェーコブ・アフシャロモフ:管弦楽作品集 ジェーコブ・アフシャロモフ(指)ポートランド青年フィル
TROY-161
J.S.バッハ:3声のシンフォニアから/ブラームス:狂詩曲op.79/間奏曲op.116-4/ショパン:バラードへ短調/ジョゼフ・フェニモア:ソナタ第3番/グラナドス:「ゴイェスカス」から他 ジョセフ・フェニモア(P)
TROY-162
アーバン、J.S.バッハ、ブラームス、ゴードン・ジェーコブ、テレマン他の作品 マーク・フィッシャー(ユーフォニウム)、M.ローソン(P)
TROY-163
アーノルド・ロスナー:数と鐘について/フレンチホルン・ソナタop. 71/チェロ・ソナタ第1番/夜の石 ティモシー・ヘスター、ナンシー・ウィームズ(P)、ハイディ・ガーソン(フレンチHrn)、ヨランダ・リーパ(P)他
TROY-164
ロイ・ハリス:「合唱作品集」
復活祭のモテット、アレルヤ/ミサ/ウォルト・ホイットマンの詩による声のための交響曲他
ロバート・シェワン(指)ロバーツ・ウェズリー大学cho他
TROY-165
「心からの歌」アメリカ女性作曲家の歌曲集
キャサリン・バリー、ドロシー・ゲイナー、ジェシー・L. ゲイナー、デージー・マクジオック、メアリー・ターナー・ソルター、エラ・メイ・スミス他の作品
ジェニー・フロスト(S)、ジュリー・フロスト(P)
TROY-166
ロバート・ホール・ルイス:「室内楽作品集」
結合II/結合IV/幻想音楽II/室内二重奏曲/結合I
ジョン・ベック(指)イーストマン打楽器合奏団、ケーツ(Vc)、エレン・マック(P)、ランバート・オーキス(P)他
TROY-167
バーバー:カンツォーネ/コープランド:二重奏曲/レオ・クラフト:幻想曲/マイアー・クプファーマン:シャコンヌ・ソナタ他 ローレル・アン・モーラー(Fl)、マーティン・ピース(P)
TROY-168
ドナルド・マーティノ:夜曲/ピアニシッシモ/三重協奏曲 ダニエル・シュルマン(指)スペクルム・ムジケ、デーヴィッド・ホルツマン(P)他
TROY-169
ドナルド・マーティノ:12の前奏曲/ロジャーのための即興曲/ピアノ幻想曲/幻想曲と即興曲集 デーヴィッド・ホルツマン(P)
TROY-170
ジョージ・ロイド:ヴィーナスの前夜祭 キャロリン・ジェームズ(S)、トマス・ブース(T)、ジョージ・ロイド(指)ウェールズ国立歌劇場O
TROY-171
デーヴィッド・マスランカ:子供の夢の庭/交響曲第2番 マルコム・ローウェル(指)マサチューセッツ=アムハースト大学管楽合奏団
TROY-172
「アメリカの二重唱曲集」  ティモシー・ヘクマン、リー・ホイビー、スティーヴン・ジャッフェ、ペンカ・コーネヴァ、ロバート・ウォードの作品 テリー・ローズ(S)、エレン・ウィリアムズ(MsI、ティモシー・ヘクマン(P)、スコット・ティリー(指)デューク大学管他
TROY-173
ヒンデミット:行きと帰り/メノッティ:電話/ダグラス・ムーア:ソープ・オペラ「 ジャンヌ・オマーレ、リチャード・ホームズ(Vo)、スティーヴン・ラドクリフ(指)ニューヨーク室内合奏団他
TROY-174
アーウィン・バゼロン:私たちの間に/交響曲第9番/第7番 ドロシー・ローソン(Vc)、ハロルド・ファーバーマン(指)ボーンマス響
TROY-175
コープランド:七重奏曲/グリフス:3つの音画/ピストン:ディヴェルティメント/ネッド・ローレム:11の練習曲 スティーヴン・ラドクリフ(指)ニューヨーク室内合奏団
TROY-176
デーヴィッド・ダイアモンド:五重奏曲/アーサー・フット:ピアノ五重奏曲/フアン・オレゴ=サラス:六重奏曲 デーヴィッド・ギルバート(Fl)、キース・クーパー(Vn)、フレッド・シェリー(Vc)、メアリー・ルイーズ・ベーム(P)他
TROY-177
「今日地球よ鳴り響け」
ブリテン、スティーヴン・カラッチオーロ、ボブ・チルコット、ホルスト他の作品
ウィリアム・ペイン(指)ルーク礼拝堂cho他
TROY-178
「ニーチェの音楽第1集」 ローレッタ・アルトマン(P)、ピーター・シューベルト(指)オルフェウス・シンガーズ、ヴァレリー・キンスロー(S)他
TROY-179
エイミー・ビーチ:大ミサ変ホ長調 マーゴット・ロー(S)、マーサ・レミントン(Ms)、バーバラ・ジョーンズ(指)ストー祝祭cho・管他
TROY-180
グランヴィル・バントック:「合唱交響曲集」
カリュドンのアタランテー/すべては空しい
シモン・ジョリー(指)BBCシンガーズ
TROY-181
「ニーチェの音楽第2集」 スヴェン・マイアー(Vn)、ローレッタ・アルトマン(P)、ヴァレリー・キンスロー(S)、ピーター・シューベルト(指)オルフェウス・シンガーズ他
TROY-182
ジェームズ・ホプキンズ:永遠の歌/スティーヴン・ポーラス:テノール、メゾ・ソプラノ独唱、合唱、管弦楽のための声 ジョン・アレクサンダー(指)パシフィックcho、パシフィック響、フランク・ケリー(T)、マーサ・ジェーン・ウィーヴァー(Ms)
TROY-184
ウィリアム・バーグズマ:セレナード/ジョージ・マッカイ:シアトルのための交響曲/グレゴリー・ショート:カラスは語る アンソニー・スペイン(指)ノースウエスト響
TROY-185
ハイドン:パルティータとディヴェルティメント集 ローラ・オディアガ(P)
TROY-187
レオ・ソワビー:「クリスマスの音楽」 ジョン・デロリー、パトリシア・スナイダー(指)コン・ヴィヴィウム他
TROY-188
ニール・ロルニック:レクイエムの歌−国家主義の犠牲者のために/スクリーンの場面 エイミー・フラドン、レズリー・リッター(Vo)、トッド・レーノルズ(Vn)、ニール・ロルニック(Syn、プリペアードP)他
TROY-189
エレーン・ベアラー:ニコルズ三重奏曲/トッカータ/窓 トマス・ムーア(Vn)、アンディ・コルブ(Vc)、チャールストンQ他
TROY-190
デーヴィッド・マスランカ:「打楽器作品集」
モンタナの音楽/アルカディアII/とげの王冠
ロバート・ホーナー(指)中央ミシガン大学打楽器合奏団、トッド・ジョンソン(Mar)
TROY-191
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ピアノ三重奏曲第1番/ピアノ四重奏曲第1番 ネニズ・ゲレンベ(P)、フリッツ・ギアハート(Vn)、ブライアン・マンカー(Vc)他
TROY-192
「イーストマン・シリーズ第1集」
スティーヴン・アルバート:食の闇の中へ/クリストファー・ラウズ:真夜中の歌/4つのマドリガル
オースティング(T)、レズリー・グイン(Bs-Br)、ホドキンソン(指)イーストマン・ムジカ・ノヴァ・アンサンブル他
TROY-193
アーネスト・シェリング:主題と変奏/運命論/ロマンス/即興他 メアリー・ルイーズ・ベーム(P)
TROY-194
「アメリカのCO弦楽のための作品集」
エリオット・カーター、ダン・コールマン、ジョン・コリアーノ、アーヴィング・ファイン他の作品
スコット・ユー(指)メタモーフォーゼン
TROY-195
トマス・ルードウィグ:ヴァイオリン協奏曲/2楽章の交響曲 マーク・ペスカノフ(Vn)、トマス・スリーパー(指)マイアミ大学響、トマス・ルードウィグ(指)LSO
TROY-196
レオ・ソワービ:「歌曲集」
さすらい人の歌/5月のある晴れた時/船乗りの祈り他
ロバート・オスボーン(Bs-Br)、マルコム・ハリデー(P)
TROY-199
ジョン・デーヴィソン:ホルン・ソナタ/ヴァイオリン・ソナタ第1番/トランペット・ソナタ/ピアノ曲から ウィリアム・パーヴィス(Hrn)、アラン・フェインベルグ(P)

TROY-200
ジョージ・ロイド:連祷 ジャニス・ワトソン(S)、ジェレミー・ホワイト(T)、ジョージ・ロイド(指)ギルドフォード合唱教会、フィルハーモニア管
TROY-201
ダンツィ:協奏曲ヘ長調/ヘンデル:協奏曲へ短調/モーツァルト:協奏曲変ロ長調 ジャン=ピエール・シュヴァイエ(ユーフォニウム)、ジョージ・ロイド(指)ロンドン市シンフォニア
TROY-202
モートン・グールド:アメリカのバラード/弦楽のための黒人霊歌/アメリカン・シンフォネット第2番/アメリカの挨拶 ケネス・クライン(指)LPO
TROY-203
ラフマニノフ:前奏曲集から/シチェドリン:バッソ・オスティナート/スメタナ:デュパーク/チャイコフスキー:ドゥムカ他 クラシミラ・ヨルダン(P)
TROY-204
ロバート・ウォード:ヴァイオリン・ソナタ第1番/第2番/アリオーソとタランテラ他 ヴァータ・マヌージャン(Vn)、アン・エパーソン(P)、マーク・ウォード(Vc)、マーゴ・ガレット(P)他
TROY-205
ロベルト・シュターラー:ピアニストのための遠足/家にひとりで/3つのイスラエルルのスケッチ/ソナタ第1番他 ジェラルド・バーシオーム(P)
TROY-206
パーシー・グレンジャー:ある朝早く/リンカンシャーの花束/アイヴズ:田舎バンドの行進曲/ハチャトゥリャーン:アメリカの舞曲他 マルコム・ローウェル(指)マサチューセッツ=アムハースト大学管楽合奏団
TROY-207
「ギター四重奏のための新作」
レズリー・バセット、レオ・ブルーワー、エレナー・ホヴダ、デーヴィッド・ケクリー、関谷なおみ、ヤニカ・ヴァンデルヴェルデの作品
ミネアポリス・ギターQ
TROY-208
「アメリカの新しい音楽」
ロス・リー・フィニー:物語/エドウィン・ロンドン:世界が作られた前に/フランシス・ソーン:交響曲第6番
ノーマン・フイッシャー(Vc)、クリスティーン・シャーデバーグ(S)、エドウィン・ロンドン(指)クリーヴランド室内SO
TROY-209
「あり得ないクリスマス」−有名なクリスマス・キャロルの編曲集 ゴードン・グリーン(Syn)
TROY-210
アーノルド・ロスナー:「室内楽作品集第2集」
弦楽四重奏曲第2番/第3番/第5番/ヴィオラ二重奏曲
アドホックQ、ディードル・ブックリー、マーク・オテセン(Va)
TROY-211
ベートーヴェン:ソナタ第30番/グラナドス:「ゴイェスカス」から/コルネリウス・カーデュー、コンロン・ナンカローの作品 ジーン・ゴラン(P)
TROY-212
マイケル・コルグラス:都会のレクイエム/インゴルフ・ダール:賛歌/マイケル・ドアティ、クラーク・マカリスターの作品 ガリー・グリーン(指)マイアミ大学管楽合奏団他
TROY-213
ケヴィン・オールダム:ピアノ・声楽作品集 カレン・クシュナー(P)、カメリア・ジョンソン、スーザン・ローゼンバウム、マリア・ルッソ(S)他
TROY-214
「現代アメリカ音楽」
マイケル・ヘナギン、デーヴィッド・マスランカ、ダン・ウェルチャー、ブレーク・ウィルキンズの作品
リチャード・ギプソン(指)オクラホマ大学打楽器合奏団
TROY-215
「声と光」  ルネ・クラウセン、アルフレッド・デセンクロス、ロバート・ガウアー、アルフレッド・ヤンセン、ドナルド・パトリキン、K. リー・スコット、フィリップ・ウィルビー他の作品 ジョー=マイケル・シャイベ(指)マイアミ大学cho、ロバート・ガウアー(PI
TROY-216
「アフシャロモフ一家3世代の音楽」
アーロン、ダヴィート、ヤコブの作品
ダニエル・アフシャロモフ(Vn, Va)、パメラ・パイル、ロバート・マクドナルド(P)
TROY-218
ウィリアム・クラフト:「室内楽作品集」 ジェーン・マニング(S)、ダニエル・ヘフナー(Cl)、ナンシー・チリロ(Vn, Va)、ヒュー・ヒントン(P)、ピットマン(指)他
TROY-219
ハイドン:「ソナタと変奏曲集」
ソナタ第47番/アリエッタと12の変奏/アレグレット/アダージョ
ローラ・オディアガ(P)
TROY-221(2CD)
デーヴィッド・マスランカ:ミサ(聖なる知恵ソフィアへの賛歌を含む) リディア・イースリー(S)、チャールズ・ロー(Br)、グレッグ・ハンソン(指)アリゾナ大学管楽管・交響cho他
TROY-223
フィッシャー・タル:交響的物語/遺産のための序曲/カプリッチョ/トランペット協奏曲第1番 ウィリー・ストリーダー(Tp)、チャールズ・ジョンソン(指)ニュルンベルク響
TROY-224
マクダウェル:組曲第2番/第1番/海の小品 チャールズ・ジョンソン(指)ボフスラフ・マルティヌーPO
TROY-225
エドガー・スティルマン・ケリー:ポロネーズ/ガヴォット楽章のための抒情的歌劇のスケッチ/花のスケッチ他 ブライアン・コヴァチ(P)
TROY-226
レオ・ソワービ:サマセットの3つの民謡/フロリダ組曲/北の地方から他 マルコム・ハリデー(P)
TROY-227
ベンジャミン・リーズ:ピアノ・ソナタ第4番/鏡/幻想変奏曲 イアン・ホブソン(P)
TROY-228
ロベルト・シュターラー:ピアノ・ソナタ第3番/前奏曲とトッカータ/理想的な自己他 ジュスティン・コルブ(P)
TROY-229
「闇と光第2集」
ポール・ベン=ハイム、カステルヌオーヴォ=テデスコ、デーヴィッド・ダイアモンド、ジェフ・コフラー、シモン・ラクス、メシアンの作品
スティーヴン・ホニグベルグ(Vc)、ジョージ・マーシ(Vn)、ジョセフ・ホルト(P)他
TROY-230
ジョージ・ロイド・交響曲第8番 ジョージ・ロイド(指)フィルハーモニアO
TROY-231
ジョン・ハービソン、マーティン・ハーマン、スティーヴン・ジャッフェ、ロバート・キーア、アウグスタ・リード・トマス、ランダル・ウルフの作品 パトリシア・グッドサン(P)
TROY-232
レオ・ソアービ:神のとげ/間奏曲/ファンファーレ第3番他 ウィリアム・フェリス(指)ウィリアム・フェリスcho他
TROY-233
レズリー・バセット、ティモシー・グレートバッチ、ヤン・クシヴィキ、エリック・ストークス、リチャード・ワーニックの作品 チェスナット・ブラス・カンパニー
TROY-234
ニコラス・フラゲロ:「室内楽作品集」 ながたせつこ(Vn)、ピーター・ヴィノグレード(P)、アリサ・リート(Hp)他
TROY-235
「アメリカのロマン派作曲家たち」
ダッドリー・バック、ジョン・アルデン・カーペンター、アーサー・フット、マクダウェル、ジョン・ノールズ・ペインの作品
ケネス・クライン(指)LSO
TROY-236
「イーストマン・シリーズ第2集」
ウォレン・ベンソン:世の終わりのための歌/マスランカ:フルートとピアノの二重奏曲/日暮れに消える天
ジャン・デガエターニ(S)、ウォレン・ベンソン(指)、ボニタ・ボイド(Fl)、ロバート・スピルマン(P)他
TROY-237
ポール・ラムジー:「コントラバスのための作品集」 ゲーリー・カー(Cb)、ロベルト・ベルンハルト(指)ルイヴィル管、クリストファー・フィンケルマイアー(P)
TROY-238
レオ・ソワービ:声楽作品集 ロバーツ・ウェズリー管楽合奏団、ブライアン・クリッカー(T)、シオドア・サイプス(Br)、ロバート・シェワン(指)ロバーツ・ウェズリー大学cho他
TROY-239
ジョージ・パールマン:ヴァイオリン作品集 ローレンス・ゴラン(Vn)、マーティン・ペリー(P)
TROY-240
ヘンリー・カウエル:「歌曲集」
聖アグネスの朝/夢の橋/4月他
メアリー・アン・ハート(Ms)、ロバート・オスボーン(Bs-Br)、ジーン・ゴラン(P)
TROY-241
ジェームズ・ヤナトス:三位一体のミサ ルーシー・シェルトン(S)、ミラグロ・ヴァーガス(Ms)、ハーヴァード・ラドクリフ管・コレギウム・ムジクム他
TROY-242
「ラテン・アメリカのピアノ作品集」
イサベル・アレツ、フアン・ホス・カストロ、オルランド・ハシント・ガルシア、タニア・レオン、マルタ・ガルシア・レナルト、アリシア・テルシン他の作品
マーサ・マーチェナ(P)
TROY-243
「太平洋北西部の作曲家たち」
サルヴァドア・ブロトンズ、ノーマン・ダイナーステイン、ブライアン・ジョハンソン、ヴィジェー・シン、ロバート・スーダーバーグ、トマス・スヴォボダの作品
ブルース・ブラウン(指)ポートランド州立大学室内cho
TROY-244
ロベルト・シュターラー:消失/ハドソン川組曲/フランシス・ソーン:交響曲第7番/同時性 アメリカン・ブラス・クインテット、d−ヴィッド・アラン・ミラー(指)オーバニー響他
TROY-245
ガードナー・リード:コリント人への書簡/隠れたリュート/ピアノ協奏曲他 トマス・ソコル(指)コーネルcho、ランダル・ホドキンソン(P)、デーヴィッド・エフロン(指)イーストマンPO他
TROY-246
「管楽のためのアメリカ音楽」
デーヴィッド・マスランカ、ピーター・サッサー、スティーヴン・ウィスナー、ジュディス・ラング・ザイモントの作品
マンハッタン管楽五重奏団
TROY-247
エリアス・タネンバウム:影/スターリングラードからの最後の手紙/反映されたイメージ デーヴィッド・タネンバウム(G, P)、チェスター弦楽Q、ロバート・オスボーン(T)、エイミー・ハーシ(Fl)他
TROY-248
ジョージ・ロイド:オーバード/夕まぐれ/サマルカンドを通る道 アンソニー・ゴールドストーン、キャロライン・クレモー(P)
TROY-249
ジェーコブ・アフシャロモフ:「24の歌曲」 アリス・ロジャーズ(Ms)、リンダ・バーカー(P)
TROY-250
ノーマン・デロ・ジョイオ:空軍力/ジョン・ヴィンセント:デカルトによる交響詩/交響曲ニ調 ユージン・オーマンディ(指)フィラデルフィアO
TROY-251
「イーストマン・シリーズ第3集」
ウィリアム・オルブライト、ノーマン・ダイナーステイン、ジャニス・ハマー、アン・シルスビーの作品
ダグラス・リード(Cemb)、テレサ・リングホルツ(S)、デーヴィッド・バーゲ(P)他
TROY-252
ショパン:練習曲集から/プーランク:トッカータ/シューマン:クライスレリアーナ他 ジョージ・ウォーカー(P)
TROY-253
「現代のラグタイム」  ウィリアム・オルブライト、ウィリアム・ボルコム、トニー・カラミア、ロビン・フロスト他の作品 トニー・カラミア(P)
TROY-254
チャールズ・ノックス:「室内楽作品集」 クリスティーナ・スミス(Fl)、ドロシー・ルイス(Vc)、ケアリー・ルイス(P)他
TROY-255
「バンジョーによるバッハ」 ジョン・ブラード(バンジョー)、ジョン・パティクラ(G)、ニール・グラッド(マンドリン)他
TROY-256
ロイ・ハリス:交響曲第7番/ピストン:交響曲第4番/ウィリアム・シューマン:交響曲第6番 ユージン・オーマンディ(指)フィラデルフィアO
TROY-257
スティーヴン・スタッキー:「管楽合奏のための音楽」 ゲーリー・ハーディ(Vc)、マイケル・ハイスコック(指)ベイラー大学管楽合奏団
TROY-258
アンソニー・ホランド:ピッコロ協奏曲/ニュー・イングランドの詩/ヴァイオリン協奏曲他 マルコフスキー(Picc)、アンソニー・ホランド(指)、ジョー・ブラウン(G)、フランティシェク・ノヴォトニー(Vn)他
TROY-259
カレル・フサ:弦楽四重奏曲第4番/エズラ・レーダーマン:弦楽四重奏曲第7番/メル・パウエル:弦楽四重奏曲 コロラドQ
TROY-260
ピーター・メニン:交響曲第5番/幻想曲/交響曲第6番他 デーヴィッド・アラン・ミラー(指)オールバニー響
TROY-261
「イーストマン・シリーズ第5集」
シドニー・ホドキンソン、ブルース・マコンビー、スタンリー・ウォルデンの作品
ジャン・デガエターニ(Ms)、シドニー・ホドキンソン(指)、ルネ・フレミング(S)、リチャード・バド(P)他
TROY-262(2CD)
ハロルド・ブルーメンフェルド:歌劇「地獄の四季」 レンダル・グレミリオン、エリザベス・サンダーズ、サラ・リンデル(Vo)、ゲルハルト・ザムエル(指)他
TROY-264
ドミニク・アージェント:6つのエリザベスの歌/春についての歌/アーノルド・クック:3つの無邪気な歌他 ジーン・ダントン(S)、トーマス・シュトゥンプフ(P)
TROY-265
マイケル・ホーヴィット:「管弦楽作品集」 フレデル・ラック(Vn)、アドリアン・グナム、フランツ・クラーガー、レオン・シュピーラー、C.ハウスマン(指)他
TROY-266
「20世紀のピアノ音楽」
レティー・ベコン・アルストン、ロジャー・ディカーソン、アドルファス・ハリストーク、タニア・レオン、ジェフリー・ムンフォード、ヘール・スミス、ドローレス・ホワイトの作品
カレン・ウォルウィン(P)
TROY-267
「エドワード・コリンズの音楽第2集」
管弦楽作品集
告解火曜日/演奏会用小品/悲劇的序曲/優雅なワルツ
レズリー・スティフェルマン(P)、マリン・オルソップ(指)コンコーディア管
TROY-268(2CD)
ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集 スティーヴン・ホニグバーグ(Vc)、キャロル・ホニグバーグ(P)
TROY-270
ジョージ・ウォーカー:セレナード/抒情詩/詩/オルフェウス/民謡 グレゴリー・ウォーカー(Vn)、アイリーン・ムーア(S)、エドウィン・ロンドン(指)クリーヴランドCO
TROY-271
カレル・フサ:プラハのための音楽/リムスキー=コルサコフ:グリンカの主題による変奏曲/トロンボーンと吹奏楽のための協奏曲他 カレル・フサ、アーサー・チョドロフ(指)、ジョナサン・ブルーメンフェルド(Ob)、テンプル大学管楽響他
TROY-272
ヴァージル・ ドラ・オーレンステイン(S)、ウィリアム・シャープ(Br)、フィリップ・ブッシュ(P)他
TROY-273
オスカー・ボーメ、ボザ、パーシー・グレンジャー、ルトスワフスキ、サン=サーンス他の作品 アドルフ・ハーセス(Tp)、アスベリー管楽五重奏団
TROY-274
ガーシュウィン:リズムをつかんだ/とてもすてき/本当のアメリカ民謡/前奏曲第1-3番/だれも奪えぬこの思い他 リン・マクスウェル・ケラー(Ms)、リッチ・リデノア(P)他
TROY-275
デーヴィッド・グリンガム、ジョン・ハービソンジョゼフ・ルカシーク、クリス・シオファニディス、ロバート・ティシナイの作品 トム・マイアー(Sax)、タニア・ジル、ロバート・スピルマン(P)他
TROY-276
「アメリカの文書館シリーズ」
ルイ・ゲゼンスウェー:フィラデルフィアの4つの街区/ヴィンセント・パーシケッティ:交響曲第4番/ウィリアム・シューマン:信条
ユージン・オーマンディ(指)フィラデルフィアO
TROY-277
「イーストマン・シリーズ第6集」
ブライアン・イスラエル、ジェラルド・レヴィンソン、デーヴィッド・ヌーン、ロバート・スターンの作品
ジェフリー・ファネストック(T)、ルネ・フレミング(S)、シドニー・ホドキンソン(指)イーストマン・ムジカ・ノヴァ・アンサンブル他
TROY-278
ジェームズ・ヤナトス:ピアノ協奏曲/交響曲第4番 ウィリアム・ドップナン(P)、ジェームズ・ヤナトス(指)ハーヴァード・ラドクリフO
TROY-279
スクリャービン:ソナタ第4番/チャイコフスキー:夜想曲/ワルツ/ボリス・ティシチェンコ:ソナタ第9番他 セドマラ・ザカリアン・ルートステイン(P)
TROY-280
アンソニー・イアンナコン:「管楽のための作品集」 マックス・プランク(指)クラリオン管楽響
TROY-281
ハイドン:「鍵盤用初期作品集」
ソナタ第5番/第7番/第8番/第9番/20の変奏曲他
ローラ・オディアガ(P)
TROY-282
アーウィン・バゼロン:室内楽作品集 ポール・ドゥンケル(Fl)、リチャード・ロドニー・ベネット、スコット・ダン(P)他
TROY-283
「ユダヤ作曲家たちのピアノ作品集」
アヴニ、ポール・ベン・ハイム、エルネスト・ブロッホ、ステファン・ウォルペの作品
デーヴィッド・ホルツマン(P)
TROY-284(2CD)
トビアス・ピッカー:歌劇「エメリン」 パトリシア・ラセット、アン=マリー・オーウェンズ(Vo)、ジョージ・マナハム(指)サンタ・フェ歌劇場管他
TROY-286
アンドレイ・エシパイ:マリ族の主題による交響的舞曲/ヴァイオリン協奏曲第4番/交響曲第2番 レオニート・ニコラエフ(指)、ジェニファー・コー(Vn)、コンスタニン・イワノフ(指)ソヴィエト大響他
TROY-287
ヘンリー・ホルデン・ハス:ピアノ作品集 ブライアン・コヴァチ(P)
TROY-288
ハーヴィー・J. ストークス:弦楽四重奏曲第1〜3番 オックスフォードSQ
TROY-289
アーウィン・ドレッセル、ウィル・アイゼンマン、パーシー・グレンジャー、マスネ、パーセル、笹森武房他の作品 ローレンス・グウォズ(Sax)、ルイ・レヴェンタール(P)
TROY-290
ロード・バーナーズ:「声楽・ピアノ作品集」 フェシリティ・ロット(S)、ピーター・ローソン(P)
TROY-291
ウラディゲロフ:夜想曲op. 59-4/前奏曲op. 15-1/無窮動/協奏的ソナティネからアンダンティーノ他 クラシミラ・ヨルダン(P)
TROY-292
ジョージ・パール:シンフォニエッタII/ピアノ協奏曲第1番/アダージョ/管弦楽のための3楽章 マイケル・ボリスキン(P)、ジェラード・シュワルツ(指)シアトル響他
TROY-293
エイミー・ビーチ:バルカン半島の主題による変奏曲/フレデリック・コンヴァース:ソナタ第1番/アーン・オールドバーグ:ソナタ変ロ短調 メアリー・ルイーズ・ベーム(P)
TROY-294
「サラブレッドのいななき」
ラッセル・アレクサンダー、ジェームズ・ブロッケンシャー、フレデリック・ジュウェル、カール・キング、ジョゼフ・リチャーズ、スーザ他の作品
マシュー・フィリップス(指)マシュー・フィリップ・サーカス・バンド
TROY-295
エイミー・ビーチ:太陽の賛美歌/テ・デウム/丘の上で/キリエ・エレイソン/サンクトゥス他 ベティ・ブキャナン(指)キャピトル・ヒル合唱協会他
TROY-296
ジェーコブ・アフシャロモフ:丘の上の都市/交響曲「オレゴン」他 オレゴン大学cho、マラ・スタール(S)、ジェーコブ・アフシャロモフ(指)ポートランド青年フィル他
TROY-297
マリオン・バウアー:ニュー・ハンプシャーの森から/ヴィオラ・ソナタ/ルース・クローフォード・シーガー:19のアメリカ民謡から/組曲第2番他 ヴァージナル・エスキン(P)、アーノルド・スタインハート(Va)、チャールストン弦楽Q
TROY-298
ジョン・イートン、エドウィン・ロンドン、ロナルド・ペレラ、ハウィー・スミスの作品 ネルダ・ネルソン(Ms)、エドウィン・ロンドン(指)クリーヴランドCO他
TROY-299
デーヴィッド・ダイアモンド:ソナティネ第1・2番/モートン・グールド:中国の小品/ヴィンセント・パーシケッティ:ピアノのための詩第1〜3集/ブロッホ:海の詩 ミリアン・コンティ(P)

TROY-300
モートン・グールド:管弦楽のための展示/ピアノ協奏曲/弦楽 ランダル・ホドキンソン(P)、デーヴィッド・アラン・ミラー(指)オールバニー響
TROY-301
バーナード・ヘルマン:航海の思い出/弦楽四重奏曲「こだま」/ジェローム・モロス:ピアノ二重奏と弦楽四重奏のためのソナタ ジェフリー・ラーナー(Cl)、ケネス・ゴールドスミス(Vn)、ナンシー・ウィームズ、ジョン・センセン(P)他
TROY-302
ウィリアム・クラフト:ティンパニ協奏曲/ピアノ協奏曲/夕べのヴォランタリー他 トマス・アキンズ(Perc)、モナ・ゴラベク(P)、ジェフ・フォン・デル・シュミット(フレンチHrn)他
TROY-303
「新しいアメリカの舞台第2集」
T.J. アンダーソン、デーヴィッド・ベーカー、ルロイ・ジェンキンズ、ウェンデル・ロガン、ドローレス・ホワイトの作品
ハウィー・スミス(Sax)、ルロイ・ジェンキンズ(Vn)、エドウィン・ロンドン(指)クリーヴランド室内響他
TROY-304
ジョン・ダフィ:遺産ファンファーレとコラール/遺産組曲/交響曲第1番他 リチャード・ウィリアムズ(指)RPO、ジョゼフ・シルヴァースタイン(指)ユタSO
TROY-305
ブロッホ:3つの夜想曲/チャールズ・W. カドマン:三重奏曲ニ長調/ヘンリー・ハドリー:三重奏曲op. 132/ダニエル・G. メーソン:感傷的なスケッチ ローリンズ・ピアノ三重奏団
TROY-306
サミュエル・アドラー:独奏楽器のための「カント(歌)」(8曲) デーヴィッド・ビルガー(Tp)、フランクリン・コーエン(Cl)、チャールズ・ヴァーノン(バスTb)他
TROY-307
ネッド・ローレム:「合唱作品集」 ステーシー・グリマルディ(S)、リチャード・コフィ(指)コンコーラ他
TROY-308
デーヴィッド・ダイアモンド:フルート協奏曲/アンタル・ドラティ:夜の音楽/クルシェーネク:組曲/バーナード・ロジャーズ:独白 アリソン・ヤング(Fl)、チャールズ・ジョンソン(指)ボフスラフ・マルティヌーPO
TROY-309
デーヴィッド・マスランカ:交響曲第2番/ラウダムス・テ/地獄の門 グレッグ・ハンソン(指)アリゾナ大学管楽合奏団他
TROY-310
カムラン・インス:痕跡/線/逃げろ!他 スーザン・ウォーターベリー(Vn)、レナード・シュランゼ(Va)、カムラン・インス(P)他
TROY-311
レズリー・バセット、ロバート・マッジョ、ロベルト・ムチンスキ、マーティン・ロキーチの作品 ネイサン・ウィリアムズ(Cl)、オードリー・アンドリスト(P)
TROY-312
「ポール・フリーマン第1集」
ウェンデル・ロガン、リチャード・J. レンドルマン、ピーター・ザルツマン、ジェームズ・キモ・ウィリアムズ、リチャード・ヤードゥミアンの作品
ウィリアム・ブラウン(T)、ポール・フリーマン(指)チェコ国立SO
TROY-313
ジェレ・タナー:コナ・コーヒー・カンタータ マリリン・テーラー(S)、ウィリアム・リヴィングストン(T)、ティム・ローレック(指)プラハCO
TROY-314
ロナルド・ペレラ:一番遠い家/太陽の頌歌 ナンシー・アームストロング(S)、マーガレット・ボッシ(指)チャサムcho他
TROY-315
ホレイショー・パーカー:6つの抒情詩/4つのスケッチ/性格的小品集 ピーター・カイロフ(P)
TROY-316
ジョージ・ロイド:ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲/ヴァイオリンと管楽のための協奏曲 クリスティナ・アンゲレスク(Vn)、デーヴィッド・パリー(指)フィルハーモニアO
TROY-317
アレン・ショーン:タンゴ/思い出第2・3番/ヴァレンタイン/4つのジャズ前奏曲他 アレン・ショーン(P)
TROY-318
デーヴ・ブラハム、ジョージ・M. コーハン、ポール・ドレッサー、ガス・エドワーズ、イダ・エマーソン、フレッド・ギルバート他の歌曲 ジョーン・モリス(Ms)、ウィリアム・ボルコム(P)
TROY-319
バーンスタイン:私の家/カーペンター:赤ん坊のまぶたをよぎる眠り/コープランド:遠い昔/フォスター:夢見る人/ガーシュウィン:リズムをつかんだ他 ジーン・ダントン(S)、トーマス・シュトゥンプフ(P)
TROY-320
「イーストマン・シリーズ第7集」
デーヴィッド・リプタク:時計/弧/精神他
キャサリン・テート(Vn)、バリー・スナイダー(P)他
TROY-321
サミュエル・アドラー、ドン・フロイント、カレル・フサ、ジェフリー・ライアン、マリリン・シュルーデ、クリス・シオファンディスの作品 マイラ・メリット(S)、エミリー・フリーマン・ブラウン(指)ボーリング・グリーンPO
TROY-322
「ポール・フリーマン第2集」
サイ・ブランドン、リチャード・フェルチアーノ、チャールズ・グリフス、ロバート・ムチンスキ、デーヴィッド・オスボーンの作品
ジャン=マイケル・バーテリ(Cl)、ポール・フリーマン(指)チェコ国立SO
TROY-323
ロバート・ウォード:「室内楽作品集」 オーロラ・ムジカリス、S.シップス(Vn)、エリック・ラーセン(P)、アスペン管楽Q、アマデウス三重奏団
TROY-324
バーバー:ピアノ・ソナタ/夜想曲op. 33/バラードop. 46/ダロン・ハーゲン:光の特質 ジーン・ゴラン(P)
TROY-325(2CD)
ウィリアム・バルコム:「ラグ全曲」 ジョン・マーフィー(P)
TROY-327
アンソニー・ニューマン:オラトリオ「無限の喜び」 メアリー・ジェーン・ニューマン(指)ムジカ・アンティクァ・ニューヨーク
TROY-328
サミュエル・アドラー:アクロスティックス/ピアノ協奏曲第2番/人生を選べ アラン・フェインバーグ(P)、ティモシー・コッチ(指)南ミシシッピ大学響・cho他
TROY-329
マーガレット・ボンズ、ジョン・ウィリアム・ブーン、ハリー・T. バーリー、ウィル・マリオン・クック、R. ナサニエル・デット、ロランド・ヘイズ、ホール・ジョンソン他の歌曲 ウィリアム・ブラウン(T)、アン・シアーズ(P)
TROY-330
ウィリアム・モイラン:夜明け/盗まれた子/母なる地球 ジーン・ダントン(S)、デービッド・マーティンズ(Cl)、トーマス・シュトゥンプフ(P)他
TROY-331
「アメリカの協奏曲集」
ウォレン・ベンソン、カレル・フサ、ウィリアム・グラント・スティル、カール・アントン・ウィアス、ジョン・C. ワーリーの作品
ローレンス・グウォズ(アルトSax)、カーク・トレヴァー(指)ボフスラフ・マルティヌーPO
TROY-332
ハリー・T. バーリー:歌曲と黒人霊歌集」 オーラル・モーゼズ(Bs-Br)、アン・シアーズ(P)
TROY-333
リチャード・ウィルソン:「合唱作品集」 ウィリアム・アップリング(指)ウィリアム・アップリング・シンガーズ、同管
TROY-334
ボザ:子供の序曲/マルティヌー:「橋の上の喜劇」組曲/ミヨー:交響曲第5番他 ドナルド・デロッシュ(指)ディポール大学管楽合奏団他
TROY-335
ジェームズ・モバリー:ピアノ協奏曲/マリンバ協奏曲/競技場 リチャード・カス(P)、ポール・フリーマン(指)チェコ国立SO他
TROY-336
ガードナー・リード:「歌曲集」 ダンナ・フォーチュナト(Ms)、メリラ・レプコ(Hp)、ジョン・マクドナルド(P)他
TROY-337
ジャン・クルジウィキ:弦楽四重奏曲/星の情景/トランペット・ソナタ他 コロラドQ、メアリー・アン・コッパ(Hp)、テリー・エヴァーソン(Tp)、ジャン・クルジウィキ(指)他
TROY-338
「ヴァイオリンとピアノのためのポーランド音楽」
ミエチスラフ・カルロヴィチ、パヴェル・コハニスキ、ポルドフスキ、アントニ・ルトコフスキ、シマノフスキの作品
ティローン・グレーヴ(Vn)、エレン・ブルマイスター(P)
TROY-339
セルジオ・アサド、デーヴィッド・クリッテンデン、マリア・カラニエミ、スティーブン・ファンク・ピアソン、ストラヴィンスキー、モレーノ・トローバの作品 ミネアポリス・ギターQ
TROY-340
ジョン・ハービソン、カレル・フサ、ウィリアム・クラフト、バーナード・ランズの管楽合奏曲 フランク・バッティスティ(指)ニュー・イングランド音楽院管楽合奏団
TROY-341
アンドレイ・エシュパイ:トランペット、ピアノ、ヴィブラフォンとコントラバスのための協奏曲/ピアノ協奏曲第2番/交響曲第7番 アナトリー・マクシメンコ(Tp)、ピョートル・メシャニノフ(P)、エフゲーニ・スヴェトラーノフ(指)ソヴィエト国立大響
TROY-342
「新しいアメリカの舞台第3集」
ウィリアム・ダックワース、ドナルド・アーブ、サルヴァトーレ・マーティラノ、ジョージ・パールの作品
エドウィン・ロンドン(指)クリーヴランド室内響
TROY-343
レオナルド・バラダ:サパタ/コロンブス/ディヴェルティメント他 セルジウ・コミッショーナ(指)スペイン放送SO、ラテンアメリカQ、エドゥアルド・アロンソ=クレスポ(指)他
TROY-344
ノーマン・デロ・ジョイオ:「ピアノ作品全集第1集」 デブラ・トロク(P)
TROY-345
デーヴィッド・パターソン:「声楽作品集」 ヴァレリー・アナスタシオ、ドナルド・ウィルキンソン(BrI、デーヴィド・パターソン(P)他
TROY-346
グリーグ:悲歌/ヘンデル:舞曲/ジャヌカン:それは喜びではない他 ハイ・アングザイアティ・ボーンズ(トロンボーンQ)
TROY-347
ジェーコブ・ドルックマン、ジェフリー・ジェーコブ、ジョン・マスト、アウグスタ・リード・トマスの作品 マーレーン・ローゼン(S)、ジェフリー・ジェーコブ(P)、ポール・スペリー(T)、ローラ・ラッセル(Vn)他
TROY-348
コルンゴルド:ピアノ五重奏曲/組曲op. 23 カスリーン・ブレーク(P)、ジョージ・マーシュ(Vn)、ナンシー・ウェラー(Va)他
TROY-349
スティーヴン・シェワン:悲歌/放蕩息子/トランペットとピアノのための組曲他 フランツ・アントン・クラーガー(指)、スティーヴン・シェワン((指)、P)、ポール・シェワン(Tp)他

TROY-350
ロイ・ハリス:子供の日曜日の思い出/交響曲第9番/第8番 アラン・フェインバーグ(P)、デーヴィッド・アラン・ミラー(指)オールバニー響
TROY-351
アンソニー・ニューマン:歌劇「ニコルと世紀の裁判」 メリッサ・ファスマン、マリンダ・ハスレット(Vo)、アンソニー・ニューマン、マリー・ジェーン・ニューマン(指)ムジカ・アンティクァ・ニューヨーク他
TROY-352
マイケル・ホーヴィット:子供の神秘/シモン・ラクス:パッサカリア/ドナルド・マッカロー:大虐殺のカンタータ他 ドナルド・マッカロー(指)ワシントン・チェンバー・シンガーズ・マスターcho、ミリアン・ボルコスキー(Vc)他
TROY-353
「クリスマスの合唱曲集」
トバート・ヤング、エドウィン・フィシンガー、ウィリアム・マシアス、ドナルド・マッカロー、ジョナサン・ウィルコックス他の作品
ドナルド・マッカロー(指)ワシントン・マスターcho
TROY-354
リチャード・アダムズ、アーサー・ブルーム、エヴァン・チャンバーズ、カムラン・インス、ジョン・フィッツ・ロジャーズの作品 デーヴィッド・アラン・ミラー(指)オールバニー響、ジル・レヴィ(Vn)他
TROY-355
バーナード・ランズ:マドリガル/メタレプシスII/チェロ、ピアノと打楽器のための協奏曲 エドウィン・ロンドン(指)クリーヴランド室内響、CORE合奏団
TROY-356
「ポール・フリーマン第4集」
ポール・クレストン:幻想曲/エリー・ジークマイスター:クラリネット協奏曲/グウィネス・ウォーカー:アメリカ協奏曲他
ジョーン・ヤーブロー(P)、ロバート・アルマニー(Cl)、ポール・フリーマン(指)チェコ国立SO他
TROY-357
アンソニー・ニューマン:「オルガン・声楽作品集」 アンソニー・ニューマン(Org)、オセンフォート(T)他
TROY-359
ノーマン・デロ・ジョイオ:「ピアノ作品全集第2集」 デブラ・トロク(P)
TROY-360
ピーター・ディキンソン:ピアノ協奏曲/叫び/オルガン協奏曲 ハワード・シェリー(P)、ジェニファー・ベート(Org)、デーヴィッド・アサートン(指)BBC響、M.ディキンソン(Ms)他
TROY-361
「イーストマン・シリーズ第8集」<BE>ラモン・リッカー:ジャズ・ソナタ/ビル・ドビンズ:遠い国からのこだま/ソナタ/前奏曲XIII/XIV他 ラモン・リッカー(Sax)、ビル・ドビンズ(P)
TROY-362
ランダル・トンプソン:デーヴィッドの最後の言葉/賞賛の祝祭/アレルヤ他 ロバート・シェワン(指)ロバーツ・ウェズリーcho、同管楽合奏団他
TROY-363
アーウィン・バゼロン:交響曲第4番/テューバのために...弦楽付き/激しい時のための静かな音楽 バヨ・バエフ(Tb)、ハロルド・ファーバーマン(指)ルーセPO
TROY-364
フランク・ブリッジ:組曲「海」/ドビュッシー:海/沈める寺/メンデルスゾーン:フィンガルの洞窟 ジョアン・ファレッタ(指)ロング・ビーチ響
TROY-365
ピーター・ディキンソン:「連作歌曲集」 マーティン・ヒル(T)、メリエル・ディキンソン(Ms)、ピーター・ディキンソン(P)他
TROY-366
ジェームズ・ヤナトス:無伴奏チェロ・ソナタ/俳句/無伴奏コントラバスのための変奏曲他 マーサ・バブコック(Vc)、ドリオ・アンソニー・ドワイアー(Fl)、エドウィン・バーカー(Cb)他
TROY-367
アンドレイ・エシュパイ:フルート協奏曲/コントラバス協奏曲/交響曲第1番他 ヴィタリー・シャプキン(Fl)、リファット・コマフコフ(Cb)、アレクサンドル・ヴェデミコフ(指)他
TROY-368
レオ・ソワービ:オルガンのための組曲/トランペットとオルガンのための幻想曲/バラード/狂詩曲他 フェーズ・フリーズ(Org)、ボビー・ルイス(Tp, フリューゲルHrn)
TROY-369
ピーター・ディキンソン:「ラグ、ブルーズ、パロディ集」 ピーター・ディキンソン(P)
TROY-370
アーウィン・バゼロン:交響曲第6番/シェークスピアの「じゃじゃ馬馴らし」への序曲/短い交響曲(第2番) ハロルド・ファーバーマン(指)ルーセPO
TROY-371
エリック・エワゼン、アーサー・フット、レオ・クラフト、ゴッドフリー・シュロスの作品 マーガレット・スウィンチョスキー(Fl)、ロン・レヴィ(P)、ジョアン・ファレット(指)
TROY-372
レベッカ・クラーク、マリー・グランドヴァル、ジョハンナ・センフター、バーバラ・ヘラー他の作品 小林ローラ(Vn)、スーザン・グレー(P)
TROY-373
バーニー・チルズ:ソナタ/J.B. ルイエ:ソナタ第1番/シューマン:3つのロマンス/トマジ:トロンボーン協奏曲他 スティーヴ・ウィツァー(Tb)、キャスリン・ブラウン(P)他
TROY-374
ハーバート・ビエラワ:パイプ・オルガンの冒険/モノフォニー/オルガンの小冊子他 サンドラ・ソダールンド(Org)
TROY-375(2CD)
アレクサンドル・ジュルビン:ロック・オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」/2つの肖像 アルベルト・アサドゥリン、イリナ・ポナロフスカヤ(Vo)、シンギング・ギターズ、ジャンナ・ロジェストヴェンスカヤ、ヴィクトル・クリヴォノス(Vo)他
TROY-377
デーヴィッド・ベーカー:アラバマの風景/屈折/ライフ・サイクル/テューバ協奏曲 ウィリアム・ブラウン(T)、ポール・フリーマン(指)チェコ国立SO、ダニエル・ペラントニ(Tu)他
TROY-378
スティーヴン・ダンクナー、ウォルター・ハートリー、ズデネク・ルーカス、ロベルト・シュターラー、スティーヴン・スーバーの作品 ローレンス・グウォズ(Sax)、ロイス・レヴェンサル(P)他
TROY-379
キャサリン・フーヴァー、ロベルト・シエラ、アウグスタ・リード・トマス、ジョーン・タワーの作品 ボニタ・ボイド(Fl)、ニコラス・ゴルセス(G)、デーヴィッド・ギルバート(指)
TROY-380
「イーストマン・シリーズ第9集」
シドニー・ホドキンソン、エッケハルト・キーム、デーヴィッド・リプタク、ディーター・マックの作品
クリストファー・ハットン(Vc)、ハンスヨルク・コッホ(P)、みやもとやすこ(Perc)他
TROY-381
ロバート・ネルソン:「景色の見える部屋」からの交響的情景/ソプラノと管弦楽のための2つの黒人霊歌他 フランツ・アントン・クラーガー、チャールズ・ハウスマン(指)モアズ学校響他
TROY-382
ジャック・ビーソン:「歌曲集」 アンジェラ・ブラウン(S)、ディクシー・ロス・ニール(P)
TROY-383
パメラ・デッカー:「オルガン作品集」 ジャニス・ベック(Org)
TROY-384
デーヴィッド・ベーカー、アドルファス・ハイルストーク、エリス・マーサリス、コールリッジ=テーラー・パーキンソン、アルヴィン・シングルトンの作品 カレン・ウォルウィン(P)、ロドニー・マック(Tp)、ブランフォード・マーサリス(Sax)他
TROY-385
「アメリカ女性作曲家たちの歌曲・黒人霊歌集」
ジャッキー・ヘアストン、ベティ・ジャクソン・キング、バーバラ・ポールショック、エイミー・ビーチ、マーガレット・ボンズ他の作品
ルイーズ・トッピン(S)、ジェー・ピアソン(Br)、ジョン・オブライエン(P)
TROY-386
ウィリアム・フェリス:天使/現代音楽 ウィリアム・フェリス(指)ウィリアム・フェリスcho、作曲家祝祭管
TROY-387
「現代アフリカ系アメリカ作曲家たちの歌曲集」
レズリー・アダムズ、ヴァレリー・ケーパーズ、ジョン・カーター、セドリック・デント、アドルファス・ハイルストーク、ユージーン・ハンコック、ウェンデル・ホァルムの作品
ダリー・テーラー(T)、ルイーズ・トッピン(S)、パトリック・オドネル(P)他
TROY-388
ジョン・アルデン・カーペンター:「歌曲集」 ロバート・オスボーン(Bs-Br)、デニス・ヘルムリッチ(P)
TROY-389
リチャード・ウィルソン:文明とその不満/変形された羊/確認他 スティーヴン・ジョンズ(Tu)、メアリー・アン・ハート(Ms)、リチャード・ラリ(Br)、リチャード・ウィルソン(P)他
TROY-390
ジョン・ハービソン:一番よく使われる和音/交響曲第3番/フルート協奏曲 ランドルフ・バウマン(Fl)、デーヴィッド・アラン・ミラー(指)オールバニー響
TROY-391
ドン・ギリス:交響曲”X”/陽気なパーティー/アンコール協奏曲/交響曲第5番 1-2 アラン・フェインバーグ(P)、デーヴィッド・アラン・ミラー(指)オールバニー響
TROY-392
デーヴィッド・マスランカ:歌集/アルト・サクソフォンとピアノのためのソナタ スティーヴン・ジョードヘイム(Sax)、デーン・リチェソン(Mar)、クリスティナ・ダール(P)
TROY-393
ローリ・ライトマン:「歌曲集」 ローレン・ワーグナー(S)、ウィリアム・シャープ(Br)、ローリ・ライトマン(P)他
TROY-394
ジョン・ビッグズ:チェロ協奏曲/ヴィオラ、木管と打楽器のための協奏曲/管弦楽のための協奏曲 ヴァージニア・クロン(Vc)、ポール・シルヴァーソーン(Va)、ポール・フリーマン(指)チェコ国立SO
TROY-395
ウィリアム・マイアー:歌劇「家庭の中の死」 デーヴィッド・ギルバート(指)マンハッタン歌劇場
TROY-397
アラ・パヴロワ:交響曲第2番/昔のニューヨークの郷愁からの音楽/ピアノと弦楽オーケストラのための悲歌 ピーター・イゾトフ(P)、コンスタンティン・クリメツ(指)「グロバリス」国際響
TROY-398
ネッド・ローレム:「オルガン作品集」 ロナルド・プラウズ(Org)
TROY-399
「エズラ・ラダーマンの音楽第1集」
ピアノ・ソナタ第2番/ヴァイオリンとチェロの二重奏曲/チェロとピアノの二重奏曲
アン・ルイーズ=タージオン(P)、キャシー・ロビンソン(Vn)、キース・ロビンソン(Vc)他

TROY-400
ジェームズ・ヤナトス:弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲/プリズム/ウォルター・ピストン:交響曲第3番 メンデルスゾーン弦楽Q、ジェームズ・ヤナトス(指)ハーヴァード=ラドクリフ管
TROY-401
ジョン・ハービソン:管楽五重奏曲/パーシケッティ:牧歌/バーバー:夏の音楽/コープランド:素朴な贈り物他 プレーリー・ウィンズ
TROY-402
「ハロルド・ファーバーマンの音楽第1集」 ジェラルド・タラック(Vn)、ロバート・ミラー(P)、ハロルド・ファーバーマン(Perc)、ドリアンQ他
TROY-403
ケネス・フックス、マイケル・ドアティ、デーヴィッド・ジリンガム、ゴードン・ジェーコブ他の作品 ゲーリー・グリーン(指)マイアミ大学管楽合奏団
TROY-404
アレック・ウィルダー:「歌曲集」 ヴァレリー・エランテ(S)、ロバート・ワソン(P)
TROY-405
トマス・ブレトン:サルスエラ「パロマの前夜祭」 J. リン・トンプソン(指)オハイオ・ライト・オペラ
TROY-406
ハイドン:6つの創作されたカンツォネッタ第1・2集他 ヴィクトリア・ライヴェングッド(Ms)、ウィリアム・ルイス(P)
TROY-407
ルーカス・フォス、ロバート・ウォード、ケネス・フラゼレ、アーロン・バチェルダーの作品 サラ・ジョンソン(Vn)、ジェーン・ホーキンズ(P)、アーロン・バチェルダー(Perc)他
TROY-408
「ルツェルン室内音楽祭から」
シーモア・バラブ、ウィリアム・ボルコム、リビー・ラーセン、アンドレ・プレヴィンの作品
テレサ・トレッドウェー・ロイド(Vo)、バート・フィリップス(Vc)、トビー・ブルーメンタール(P)
TROY-409
ジョニー・マーサー、カエターノ・ヴェローソ、ラファエル・エルナンデス、ヘンリ・コンテット、リサ・カーチナー、ジャック・ローレンス、ジミー・ケネディ他の歌曲 リサ・カーチナー(Vo)、J. ウェードマン(P)他
TROY-410
P. ピーター・サッコ:ピアノ協奏曲第1番/交響曲第1番/ヴァイオリン協奏曲第1番/黙想/偽善者 アレクサンドル・トゥトゥノフ(P)、リディア・フォーブズ(Vn)、ポール・フリーマン(指)チェコ国立SO他
TROY-411
ハイドン:ソナタ第20番/モーツァルト:ソナタK.282/シューベルト:即興曲op.90-4/ショパン:夜想曲op.27-2/マズルカ/リスト:忘れられたワルツ他 ジョージ・ウォーカー(P)
TROY-412
デーヴィッド・マスランカ:山道/デーヴィッド・ストック:サックスの訴え/ラッセル・ペック:激烈な措置 トランスコンティネンタル・サクソフォンQ
TROY-413
ハスケル・スモール:独奏ピアノのための交響曲/ソナタ第3番/3つの印象他 ハスケル・スモール(P)
TROY-414
アンソニー・イアンナコン:弦楽四重奏曲第3番/チェロとピアノのための協奏的アリア第1・2番他 アリアンナ弦楽Q、ジェリネク=ガート二重奏団、ピグノッティ=メータニ重奏団
TROY-415
ウィリアム・クラフト:花と鐘と死の歌/静かな大枝他 シェパード・シンガーズ、マリリン・ホーン(Ms)、ロサンジェルスCO、アンドルー・ブッシャー(T)他
TROY-416
レスピーギ:ボッティチェリの三連画/マルティヌー:フランチェスカのフレスコ/ムソルグスキー:展覧会の絵 ジョアン・ファレッタ(指)ロング・ビーチ響
TROY-417
レオナルド・バラーダ:モザイク/歌と踊り/カザルス礼賛/サラサーテ礼賛他 レオナルド・バラーダ(指)バルセロナ響、アメリカ管楽五重奏団他
TROY-418
バーナード・スティーヴンズ:真の闇/峡谷の影 リチャード・ジャクソン(Br)、イゴール・ケナウェー(P)、ハワード・ウィリアムズ(指)ディヴェルティメンティ管他
TROY-419
ジョン・パウエル、アラン・ホヴァネス、ブルース・キャンベル、ラマー・ストリングフィールド、マクダウェル他の作品 デブラ・ウェンデルズ・クロス(Fl)、バーバラ・チャップマン(Hp)
TROY-420
ヴィラ=ロボス、ラダメス・グナッタリ、ホセ・ヴィエラ・ブランダオ他の弦楽四重奏曲 ブラジル弦楽Q
TROY-421
エルンスト・トッホ:チェロ・ソナタ/チェロ協奏曲/3楽章の即興曲 スティーヴン・ホニグバーグ(Vc)、キャスリン・ブレーク(P)、シルヴィア・アリメナ(指)エクリプスCO
TROY-422
エヴァン・チャンバーズ:冷たい水乾いた石/十字路の歌/消火ホースのリール他 ジェニファー・ゴルツ(Vo)、クオルム
TROY-423
アンゲル・ラサラ、カルロス・ガスタヴィノ、ピアソラ他の作品 アリソン・ヤング(Fl)、ヴィキ・セルドン(P)
TROY-424
デーヴィッド・マスランカ:アルト・サクソフォンと管楽合奏のための協奏曲/マリンバとバンドのための協奏曲 ジョゼフ・ルロフ(Sax)、ドルー・ラング(Mar)、グレッグ・ハンソン(指)アリゾナ大学管楽合奏団
TROY-425
アンドレイ・エシパイ:バレエ「輪」/「黙示録」 エミン・ハチャトゥリャーン(指)ソヴィエト全連邦RSO
TROY-426
ビータ・ムーン:冒険旅行/ピアノ幻想曲/冬の空/メアリー/前奏曲他 デーヴィッド・フェデレ(Fl)、名倉誠(Mar)、ビータ・ムーン(P)他
TROY-427
ケネス・フラゼレ、チャールズ・ヴァーデル、ロバート・ウォードの歌曲 マリリン・テーラー(S)、ロバート・ブルワー(P)
TROY-428
H. レズリー・アダムズ:あなたのために歌はない/アメージング・グレース/夜の歌/ワルツ/愛の記憶他 ダリル・テーラー(T)、ロビン・ガイ(P)
TROY-429
スティーヴン・ダンクナー:ハリケーン/アルト・サクソフォン協奏曲/ソロモンの歌(交響曲第3番) ローレンス・グウォズ(Sax)、クラウスペーター・ザイベル(指)ルイジアナPO
TROY-430
ロバート・ゼーヴィアー・ロドリゲス:「合唱と管弦楽のための作品集」
禁じられた火/守銭奴他
ジョージ・コーズ(Br)、ロドニー・ノーラン(T)、トマス・スリーパー(指)マイアミ大学響他
TROY-431
デーヴィッド・ベーカー:青の陰/H. レズリー・アダムズ:人生への頌歌/スティーヴン・マイケル・ニュービー:黒人霊歌集 リチャード・テーラー(Br)、ジュリウス・ウィリアムズ(指)ワシントン響他
TROY-432
ヴィクター・ハーバート:歌劇「いたずらなマリエッタ」 スティーヴン・バイエス(指)オハイオ・ライト・オペラ
TROY-434
「エズラ・ラダーマンの音楽第2集」
ヴァイオリン・ソナタ/二重奏曲/主題と変奏/幻想曲
エリック・フリードマン(Vn)、エリザベス・パリソット(P)、パトリック・ジェー(Vc)他
TROY-435
インゴルフ・ダール:シンフォニエッタ/ヘンク・バディングズ:フルートと管楽オーケストラのための協奏曲/ヴィラ=ロボス:管楽四重奏と管楽オーケストラのための合奏協奏曲他 ドナルド・ペック(Fl)、ドナルド・デロッシュ(指)ディポール大学管楽合奏団
TROY-436
スコット・スタイドル:渦/火の夢/遠くの稲妻他 ジェームズ・セダレス(指)ニュージーランド響
TROY-437
「闇と光第3集」  ロバート・スターン、トム・マイロン、ルーカス・フォス、カール・ワイグルの作品 スティーヴン・ホニグバーグ(Vc)、キャロル・ホニグバーグ(P)、パトリシア・グリーン(S)、ジョージ・マーシュ(Vn)他
TROY-438
キャリー・ジェーコブズ=ボンド:「歌曲集」
おやすみ/鳥/彼女の最大の魅力/あなた自身からの贈り物/影他
ペギー・バレンスエラ(MsI、ウィリアム・ヒューズ(P)
TROY-439
レティ・アルストン:旅行/4つの気分/3つの狂詩曲/鍵盤マニア他 フラヴィオ・ヴァラニ(P)
TROY-440
「アフリカ系作曲家たちのオルガン作品集」
フェラ・ソワンデ、ヴァイオレット・ジョージ・ボワーズ、ウィリアム・グラント・スティル、ケヴィン・ジョージ、ルチウス・ウェザーズビー他の作品
ルチウス・ウェザーズビー(Org)
TROY-441
アレン・ショーン:ピアノ協奏曲/ベンジャミン・リーズ:ピアノ協奏曲第2番/アンドルー・ビショップ:小声の歌/ポール・クレストン:舞踊序曲 ウルスラ・オッペンス、イアン・ボブソン(P)、デーヴィッド・アラン・ミラー(指)オールバニー響
TROY-442
ミルトン・バビット、カレル・フサ、ウィリアム・オルブライト、サミュエル・アドラー他の作品 ジョン・サンペン(Sax)、マリリン・シュルーデ(P)
TROY-443
ハロルド・ブルーメンフェルド:デレク・ウォルコットによる神話/ジーグフリート・サスーンによる戦争挽歌他 ドニー・レイ・アルバート(Br)、アラン・ローゼンコッター(G)、グレッグ・スミス・シンガーズ他
TROY-444
アラン・フレッチャー、ウィリアム・シューマン、アイヴズ、コープランド他の作品 フランク・バッティスティ(指)ニュー・イングランド音楽院管楽合奏団
TROY-445
デーヴィッド・マスランカ:管楽五重奏曲第3番/小交響曲/オーボエ・ソナタ他 ミズーリ五重奏団、ダン・ウィレット(Ob)、ジャニス・ウェンガー(P)
TROY-446
シルヴィア・グリックマン:私は殺人者か/壁は今静かだ他 ドナルド・スピース(指)リーハイ・ヴァリーCO、ジュリアン・ロデスク(Br)他
TROY-447
スコット・アイアリー:歌劇「7つの切妻のある家」 デーヴィッド・ギルバート(指)マンハッタン歌劇場
TROY-449
フィッシャー・タル:九重奏曲/ヴィオラ・ソナタ/サラバンドとジーグ/トランペット・ソナタ他 シャーロット・タル(P)、ティモシー・タル(指)、ローレンス・ホィーラー(Va)他

TROY-450
ジョージ・ロイド:レクイエム/詩編第130番 スティーヴン・ウォレス(C-T)、マシュー・オーウェンズ(指)エクソン・シンガーズ他
TROY-451
フランシス・ソーン:狂想的変奏曲第7番/自然研究/永遠の光 マイケル・ボリスキン(P)、クリスティナ・アレサス(S)、グレン・コーテース(指)マンハッタン音楽院フィル他
TROY-452
ジャック・ゴットリーブ、R. マリー・シェーファー、メノッティの作品 ティモシー・コッホ(指)カロライナ室内cho
TROY-453
ヒンデミット:無伴奏ヴィオラ・ソナタ/J.S. バッハ:組曲第6番ニ長調/バルトーク:無伴奏ヴィオラ・ソナタ ラファエル・ヒリヤー(Va)
TROY-454
「エズラ・ラダーマンの音楽第4集」 アルド・パリソット(指)イェール・チェロズ
TROY-455
バーナード・スティーヴンズ:弦楽四重奏のための主題と変奏/弦楽四重奏曲第2番/抒情組曲 デルム弦楽Q
TROY-456
ラファエル・メンデス:ホタ/ロッシーニ:前奏曲、主題と変奏/キュイ:無窮動/ショパン:ワルツop. 64-1他 エリック・ラスケ(フレンチHrn)、ペディア・ムジエヴィチ(P)
TROY-457
「20世紀アメリカのチェンバロ音楽」
ルー・ハリソン、ガードナー・リード、ウォルター・ピストン、ロベルト・シュターラー、レスター・トリンブル他の作品
マーク・クロル(Cemb)、キャロル・リーバーマン(Vn)他
TROY-458
ジョージ・ロイド:チェロ協奏曲/組曲「農奴」第1番 アンソニー・ロス(Vc)、デーヴィッド・アラン・ミラー(指)オールバニー響
TROY-459
「アーメン」アフリカ系アメリカ作曲家たちの歌曲と黒人霊歌集
ロバート・オーウェンズ、ハリー・T. バーリー、Rl ナサニエル・デット、ホール・ジョンソン、ウィリアム・グラント・スティル他の作品
オラル・モーゼズ(Bs-Br)、ジョージ・ベイリー(P)
TROY-460
ヘンデル:歌劇「ダイダミア」 ジュリアンヌ・ベアード、ブレンダ・ハリス、ラファエル・パーマー(指)ブルワーCO他
TROY-463
ジェームズ・アドラー:moriの時−エイズ・レクイエム ライヴェングッド(Ms)、ジェームズ・ダットン(S)、ジョハネス・ソマリー(指)アモーアーティス管・cho他
TROY-464
ジャック・カステレーデ、アルビノーニ、クララ・シューマンの作品 ホデー・デーヴィス(Tb)、エリック・チャーノフスキー(P)
TROY-465
マリオン・バウアー:「室内楽作品集」
前奏曲とフーガ/6つの前奏曲/ソナタ風幻想曲他
デボラ・ボルディン(Fl)、ヴァージニア・エスキン(P)、イリナ・ミュアサヌ(Vn)
TROY-466
メシアン、カール・ウィット、ジークフリート・カルク=エーレルト、ヘンク・バディングズ、ブーレーズ、オネゲル他の作品 バーバラ・レーバンドグス(Fl)、カール・ウィット(P)
TROY-467
ルイ・グルエンバーグ:交響曲第2番/美しい婦人(マルシア)へのセレナード/魅せられた島 ポール・フリーマン(指)チェコ国立SO
TROY-468
ノーマン・デロ・ジョイオ:「ピアノ作品全集第3集」
家族のアルバム/5つのイメージ/クリスマス音楽/3つのスケッチ他
デブラ・トロク、マリルチュネ・ドッセ(P)
TROY-469(2CD)
フランク・レヴィン:歌劇「燃える輝き」 シェリー・オーヴァーホルト、リンデ・エカート、ロッセン・ミラノフ(指)ソフィア新響他
TROY-472
デーヴィッド・マクブライド:「ロルカの詩による作曲家の旅」 クリスティーン・シャーデバーグ(S)、フェデリク・モーゼズ(Br)、デーヴィッド・マクブライド(P)他
TROY-473
エズラ・ラダーマン:弦楽四重奏曲第6〜8番 カサットQ
TROY-474
レナード・バラダ:交響曲第4番/固執−協奏交響曲/厄介物(交響曲第2番)他 ヘスス・ロペス=コボス(指)、ナルシソ・イエペス(G)、レナード・バラダ、エンリケ・ガルシア・アセンシオ(指)他
TROY-475
C. カーティス=スミス:12の練習曲/大アメリカ交響曲 C. カーティス=スミス(P)、デニス・ラッセル・デーヴィス(指)ケルンRSO
TROY-476
「アメリカの賛美歌と黒人霊歌集」
アルフレッド・スコット=ガティ、J.C. ラウリー、ジョージ・F. ルート、エイブラハム・W. ビンダー、ロバート・ラウリー他の作品
ウィリアム・アップリング(指)ウィリアム・アップリング・シンガーズ
TROY-477
エリック・エワゼン:テナー・サクソフォンのための古典的協奏曲/バラード/フルート協奏曲/室内交響曲 ジェームズ・フーリク(テナーSax)、チャールズ・ナイディヒ(Cl)、マリヤ・マーティン(Fl)、ポリヴニック(指)他
TROY-478
シルヴァント・カラマヌク:「合唱・管弦楽作品集」 ホヴァネス・ミルゾヤン(指)コミタス室内cho
TROY-479
エリック・エワゼン:バス・トロンボーンとトロンボーン合奏のための協奏曲/バラード/バス・トロンボーン協奏曲/狂詩曲他 デーヴィッド・テーラー、チャールズ・ヴァーノン、ステファン・サンダーズ、ジョン・ロジャーク(バスTb)、ポール・ポリヴニック(指)他
TROY-480
ケネス・フックス:弦楽四重奏曲第2〜4番 アメリカ弦楽Q
TROY-481
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ:架空のパッサカリア/室内協奏曲/クラリネット協奏曲 リチャード・ストルツマン(Cl)、スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(指)ザールブリュッケンRSO
TROY-482(2CD)
コープランド:歌劇「入札地」 アンドレア・ジョーンズ、ドーン・クーン(Vo)、カーク・トレヴァー(指)ボフスラフ・マルティヌーPO他
TROY-486
アンソニー・イアナコン:日の出を待つ/交響曲第3番「夜の川」/時々/ディヴェルティメント他 アンソニー・イアナコン(指)ヤナーチェクPO
TROY-487
マイケル・デライラ:USA物語/3つの川/この世は結末ではない他 ランヴェーク・ブラガ(S)、ジョエル・スーベン(指)スロヴァキア放送管他
TROY-488
ジェニファー・ヒグドン、バーナード・ランズ、オーガスタ・リード・トマス、ジェームズ・プリモッシュの作品 リチャード・ウッドハムズ(Ob)、ヤン・クシヴィキ(指)ネットワーク・フォア・ニュー・ミュージック・アンサンブル他
TROY-489
レオ・クラフト:6つの小品/線画/記憶の庭/室内交響曲第2番他 ポール・ドゥンケル(Fl)、オールドファザー(P, Cemb)、マーク・ブリーキー(T)、ジョージ・ロスマン(指)他
TROY-490
「ボウリング・グリーンによる新しい音楽第2集」
デーヴィッド、ホイザー、ドナルド・・クロケット、スティーヴン・アルバート、バーナード・ランズの作品
ケヴィン・シェンプフ(Cl)、エミリー・フリーマン・ブラウン(指)ボウリング・グリーンPO
TROY-491
ブライアン・フェネリー:ソロー・ファンファーレ第2番/反映−変形/さなぎ(ソロー交響曲から)他 クリス・ゲッカー(Tp)、ジョエル・スーベン(指)ポーランド国立RSO他
TROY-492(2CD)
ヴィクター・ハーバート:赤い製粉所 J. リン・トンプソン(指)オハイオ・ライト・オペラ
TROY-494
ポール・シェーンフィールド:チェロとピアノのためのイギリス民謡/栄光のきらめき ナサニエル・ローゼン(Vc)、ポール・シェーンフィールド(P)、ジュリエット・カング(Vn)他
TROY-495(2CD)
トッド・マチョヴァ:歌劇「復活」 パトリック・サマーズ(指)ヒューストン大歌劇場
TROY-497
ハロルド・ファーバーマン:「偉大なアメリカのカウボーイ」組曲/弦楽のための悲歌/交響曲第1番他 ルーシー・シェルトン(S)、レオン・ウィリアムズ(Br)、ハロルド・ファーバーマン(指)ルーセPO
TROY-498
ジョージ・ロイド:交響曲第4番「北極」 ジョージ・ロイド(指)オールバニー響
TROY-499
アドルファス・ハイルストーク、イルジー・ゲムロット、リチャード・フェルチアーノ、マーク・D. ピータリング、デーヴィッド・N. ベーカーの作品 ポール・フリーマン(指)チェコ国立SO

TROY-500
ヴィンセント・パーシケッティ、ジェームズ・サイラー、ルイジ・ツァニネッリ、デーヴィッド・マスランカの作品 スティーヴン・スティール(指)イリノア州立大学管楽響
TROY-501
ヴォーン=ウィリアムズ:バス・テューバ協奏曲/エリック・エワゼン:バス・トロンボーンと管楽合奏のための協奏曲/R. シュトラウス:ホルン協奏曲第1番他 フロイド・クーリー(Tu)、チャールズ・ヴァーノン(バスTb)、ドナルド・デロッシュ(指)ディポール大学管楽合奏団
TROY-502
「アメリカのクラリネット」 エリー・ジーグマイスター、バーネット・コーウィン・ヒル、ノーマン・デロ・ジョイオ、フレデリック・シェーパード・コンヴァース、ジェーコブ・アフシャロモフの作品 ロバート・アルマニー(Cl)、ジョアン・ファレット(指)チェコ国立SO
TROY-503
ジョセフ・トゥリン:ロマンティックなセレナード/デーヴィッド・マスランカ:明けの明星/交響曲第4番他 マルコム・ローウェル(指)マサチューセツ=アムハースト大学管楽合奏団
TROY-504
デーヴィッド・ダイアモンド:弦楽四重奏のための協奏曲/弦楽四重奏曲第3番/第8番 ポトマック弦楽Q
TROY-505
ロバート・ウォード:歌劇「ロマン的熱狂」 デーヴィッド・ギルバート(指)マンハッタン音楽院歌劇場
TROY-506
エリック・モー:「室内楽作品集」 ジェーン・ロゼンフィールド(Fl)、ロフル・シュルテ(Vn)、ウィリアム・パーヴィス(指)、エリック・モー(P)他
TROY-507
ジェフ・マヌーキアン:涙の交響曲/フルート協奏曲 カレン・ダーガリアン(指)アメリカ国立歌劇場管・cho、ローレル・アン・マウラー(Fl)、マヌーキアン(指)
TROY-508
アーウィン・バゼロン:交響曲第1番/シェークスピアの「ウィンザーの陽気な女房たち」による組曲他 ハロルド・ファーバーマン(指)ソフィア管
TROY-509
ルーカス・フォス、ウィリアム・ボルコム、ジェームズ・R. ハンナ、アレック・ウィルダー、ピアソラ他の作品 ジャニ・フォスター(Fl)、ヘンリ・B. ペンシス(指)ミラマー・シンフォニエッタ他
TROY-510
カールマーン:喜歌劇「ジプシーの王様」 J. リン・トンプソン(指)オハイオ・ライト・オペラ
TROY-511
レナード・サルセード:パルティータ/4つの交唱/顕現 ルー・ククナート(P)、パヴェル・バーダ(指)ミルウォーキー20世紀合奏団他
TROY-512
リチャード・ウィルソン:歌劇「エセルレッド無策王」 ロバート・オスボーン、エリザベス・ウェーグル(Vo)、リチャード・ウィルソン(指)他
TROY-513
ローレンス・ディロン:「室内楽作品集」 ジェフ・キーセッカー(Fg)、カサット弦楽Q、ランソム・ウィルソン(Fl)他
TROY-514
ロベルト・シエラ:Bayoan/聖テレサの法悦 ピーター・ステュアート(Br)、ギレルモ・フィゲロア(指)ブロンクス・アート・アンサンブル他
TROY-515
ロイ・ハリス:交響曲第2番/モートン・グールド:交響曲第3番 デーヴィッド・アラン・ミラー(指)オールバニー響
TROY-516
チャールズ・ファセル:交響曲第5番/ジェームズ・ヤナトス:交響曲第5番/イェフディ・ワイナー:序言と語り ジェームズ・ヤナトス(指)ハーヴァード=ラドクリフ管、アンドレス・ディアス(Vc)
TROY-517
ダン・ロックレア:「管弦楽作品集」 グレゴリー・ダゴスティーノ(Org)、カーク・トレヴァー(指)スロヴァキアRSO他
TROY-518
「闇と光第4集」
レオ・ウェイネル、ロベルト・シュターラー、ロバート・スターン、コルンゴルド、ベンジャミン・リーズの作品
スティーヴン・ホニグバーグ(Vc)、キャロル・ホニグバーグ(P)、パウリーナ・スターク(S)他
TROY-519
「フルート、声と弦楽のためのアメリカ音楽」
ロナルド・ペレラ、ドナルド・ホィーロック、エドウィン・ロンドン、アイヴズ、オットー・ルーニングの作品
キャロル・ウィルソン(Ms)、アドリアン・サンシャイン(指)ブダペスト・カメラータ他
TROY-520
ネッド・ローレム:夏の終わり/オーボエの本/4つの無言歌他 トマス・ピアシー(Cl)、ロルフ・シュルテ(Vn)、ジュディス・オルソン(P)他
TROY-521
「珍しい協奏曲集」
ジャン・バッハ、グスタヴォ・レオーネ、リカルド・ロレンス、モートン・グールドの作品
ヤナ・ブスコヴァ(Hp)、エド・ハリソン(マラカス)、ポール・フリーマン(指)チェコ国立SO他
TROY-522
デューク・エリントン、ヴォーン=ウィリアムズ、シューベルト、バッハ、モーツァルト、ヴィヴァルディ、フォーレ、ラフマニノフ他の作品 ドーン・ホルト・ローバー(S)、サフロン・チャン(P)
TROY-523
シューマン:幻想曲/ドビュッシー:ヴィーノの門/ジョージ・ウォーカー:前奏曲と奇想曲/ラフマニノフ:前奏曲op. 32-5/ショパン:バラードヘ短調他 ジョージ・ウォーカー(P)
TROY-524
マーク・キャンプハウス:アイヴィ・グリーンからの交響曲/エリック・ウィテカー:馬/ネイ・ロザウロ:マリンバと管楽のための協奏曲 エリザベス・カーティス(S)、ネイ・ロザウロ(Mar)、ガリー・グリーン(指)マイアミ大学管楽合奏団
TROY-525
トマス・スリーパー:ピアノと管楽のための協奏曲/マイケル・コルグラス:夢のダンサー/ジェームズ・サイラー:ブルー ヤミルカ・シルヴェストリーニ(P)、リン・クロック(アルトSax)、ガリー・グリーン(指)マイアミ大学管楽合奏団
TROY-526
ウィリアム・オルブライト:ソナタ/マリリン・シュルーデ:闇と夜明け/バートン・ビアマン:アルト・サクソフォンとテープ録音楽器のための協奏曲他 ジョン・サンペン(Sax)、マリリン・シュルーデ(P)
TROY-527
アルヴィン・シングルトン:「打楽器作品集」 ペギー・ベンケザー、マイケル・チェブルスキ(Perc)、ローラ・ゴーディ(P)他
TROY-528
フランク・レヴィン:「3つの連作歌曲集」 エレーン・ヴァルビー(Ms)、スーザン・ダヴェニー・ワイナー、ジュディス・ニコシア(S)他
TROY-529
「クラリネットとピアノのためのルーマニア音楽」
コンスタンティン・シルヴェストリ、ダン・デディウ、マルティアン・ネグレア、ステファン・ニクレスク
レイ・ジャケンドフ(Cl)、ヴァレンティナ・サンドゥ=デディウ(P)
TROY-530
「ヴェネチアのロッシーニ」
ロッシーニ:競艇前のアンゾレタ/競艇中のアンゾレタ/セレナード/ゴンドラでの小散歩/踊り他
ジュリアンヌ・ベアード(S)、ローリー・グラティス(Ms)、フレデリック・アレー(T)他
TROY-531(2CD)
ダニエル・カタン:歌劇「アマゾンのフロレンシア」 パトリック・サマー(指)ヒューストン大歌劇場
TROY-533
マイケル・ホーヴィット:合唱交響曲「神秘的な炎」 トワイラ・ホィッティカー(S)、ジョゼフ・エヴァンズ(T)、フランツ・クラーガー(指)モアズ学校響・cho他
TROY-534
ロバート・バクサ:八重奏曲/フルート五重奏曲/九重奏曲 ブロンクス・アート・アンサンブル
TROY-535
デーヴィッド・ガン:トピーカの東のどこかで/闇の外で/流動する光他 ヴァーモント現代音楽合奏団
TROY-536
ロドニー・ロジャーズ:「複雑な楽観主義」
2つの光景/高まる声/星を数える他
ロバート・ハミルトン、マーク・フラー(P)、ローレンス大学室内合奏団、ロバート・スプリング(Cl)他
TROY-537
「エズラ・ラダーマンの音楽第5集」
ヴァイオリン二重奏曲/ファゴット協奏曲/六重奏曲
ピッツバーグ室内楽プロジェクト
TROY-538
アンドルー・インブリー:春の熱狂/シカゴの鐘/当時と現在の歌 ジョージ・トムソン(指)サンフランシスコ現代音楽プレーヤーズ、サンフランシスコ少女cho
TROY-539
メリッサ・シフレット、リー・ホイビー、エリオット・Z. レヴィンの歌曲、サラ・ティーズデール、カーサ・ポリット他の詩の朗読 シャウナ・ホリマン、アメリア・ワトキンズ(S)、アーリーン・シュルート(P)他
TROY-540
デーヴィッド・ダイアモンド:弦楽四重奏曲第2・9・10番 ポトマック弦楽Q
TROY-541
トマス・スリーパー:歌劇「流血の地」 トマス・バレット、デーヴィッド・クロフォード(Vo)、トマス・スリーパー(指)上海RSO他
TROY-542
ビクトリア、バード、マルタン、ブラームス、コープランド他の宗教合唱曲集 ジョー=マイケル・シャイデ(指)マイアミ大学cho
TROY-543
シャール・ジェー・アトウェル:バレエ「ルーシー」/パルサー(電波天体)/蛇行他 ジェフ・ホランド・クック(指)グリーンズボロ響
TROY-544
ドナルド・ドラガンスキ:「室内楽作品集」 アニタ・リーダー(Fl)、ジュリー・シュミット(Ob)、キャロル・ホニグバーグ(P)他
TROY-545
「希望の島」現代アメリカ合唱曲集
ロナルド・ペレラ、ランダル・トンプソン、ポール・レヴィ、リッキー・イアン・ゴードン、レナード・バーンスタイン
クララ・ロングストレス(指)ニュー・アムステルダム・シンガーズ
TROY-546(2CD)
ヴィクター・ハーバート:喜歌劇「恋人たち」 L. リン・トンプソン(指)オハイオ・ライト・オペラ
TROY-548
アーノルド・ロスナー:「管弦楽作品集第1集」 ニコラス・パルマー(指)アルトーナ響、ロバート・マレー、ジョナサン・マーティン(Tp)他
TROY-549
チャイコフスキー:「雪娘」からメロドラマ/リムスキー=コルサコフ:4つの歌/ショスタコーヴィチ:前奏曲集op. 34から4曲/ラフマニノフ:私はすべてを奪われた他 ランダル・ホーズ(バスTb)、キャスリン・グッドソン(P)

TROY-550
ジョン・シュレンク:自分で自分を高めよ他 セルゲイ・アクセノフ(Br)、ティモシー・マウント(指)ロシア国立SO映画管、モスクワ新cho
TROY-551
ハロルド・アーレン、サム・ルイス、デューク・エリントン、アール・ブレント、レーモンド・エヴァンズ、コール・ポーター他の歌曲 リサ・カーチナー(Vo)、ゼーヴィアー・デーヴィス(P)、ロン・ジャクソン(G)他
TROY-552
アーバン:ヴェニスの謝肉祭による変奏曲/ボザ:奇想曲op. 47/歌/コープランド:静かな都会/アルチュニャン:協奏曲他 ロドニー・マック(Tp)、カレン・ウォルウィン(P)
TROY-553
アーノルド・ロスナー:「室内楽作品集第3集」
六重奏曲/トロンボーン・ソナタ他
アゴスト六重奏団、ピノタージュ、グレゴリー・エリクソン(Tb)他
TROY-554
ポール・ラムジー:3つの抒情的小品/変奏曲/6つのスクリャービン初期作品他 ジョン・ミラー(Cb)、ポール・ラムジー(P)
TROY-555
「トランペットとオルガンを伴うソプラノ・アリア集」
ヘンデル、パーセル、テレマン、A. スカルラッティ他
ジュリアンヌ・ベアード(S)、ダリン・ケリー(Tp)、スティーヴン・アルトップ(Org)
TROY-556
ナンシー・ガルブレース:アタカマ・ソナタ/管楽交響曲第1番/ピアノ・ソナタ第1番他 アルベルト・アルマルサ(Fl)、ラテンアメリカQ、パトリシア・ジェニングズ(P)他
TROY-557
ウィリアム・ウォレス:ピアノ協奏曲第2番/舞踊組曲/交響的変奏曲他 オルガ・ドゥドニク(P)、カーク・トレヴァー、ボリス・ブロット(指)他
TROY-558
ピストン、ジョン・ハービソン、サミュエル・アドラーのヴィオラ協奏曲 ランドルフ・ケリー(Vn)、アレクサンドルス・ヴィルマニス(指)ラトヴィア国立SO
TROY-559
「ポール・フリーマン第10集」
ウィリアム・ニール:ヴァイオリンと管弦楽のための狂詩曲/デーヴィッド・ベーカー:ヴィオラと管弦楽のための演奏会用小品/チェロ協奏曲
シャロン・ポリフロン(Vn)、ポール・シルヴァーソーン(Va)、ポール・フリーマン(指)チェコ国立SO他
TROY-560
マイケル・ティペット、チェレプニン、マイケル・コルグラスの作品 フランク・バッティスティ(指)ニュー・イングランド音楽院管楽合奏団
TROY-561
ウィリアム・クラフト:「月に憑かれたピエロ」による作曲/悲しみの交響曲/ケネディの肖像他 ジェーン・マニング(S)、ポール・ポルヴニック(指)ロイヤル・リヴァプール管、チェコPOCO他
TROY-562(2CD)
カールマーン:喜歌劇「秋の演習」 スティーヴン・バイス(指)オハイオ・ライト・オペラ
TROY-564(2CD)
ベンジャミン・リーズ:交響曲第2・3・5番/ピアノと管弦楽のための練習曲 スティーヴン・グンゼンハウザー(指)ラインラント=プファルツ州立フィル、ジェームズ・ディック(P)他
TROY-566(1SACD)
ウィリアム・シューマン:信条/交響曲第4番/ピアノ協奏曲 ジョン・マケーブ(P)、デーヴィッド・アラン・ミラー(指)オールバニー響
TROY-567
ジョゼル・ブラハ、レーモンド・ヘルブル、マイケル・ヘナジン、レーモンド・ヘルブルの作品 リチャード・C. ギプソン(指)オクラホマ大学打楽器管
TROY-568
ウィレム・ファン・オッテルロー、ジョージ・パール、ネッド・ローレム、トム・リッター=ジョージ、ヘンツェの作品 ドナルド・デロッシュ(指)ディポール管楽合奏団、メアリー・サウアー(P)、メアリー・ストルパー(Fl)
TRYO569
ロジャー・セッションズ:五重奏曲/サミュエル・ローズ:五重奏曲/ウォルター・メイズ:弦楽四重奏曲 プロ・アルテ弦楽Q、サミュエル・ローズ(Va)
TROY-570
ローリ・ライトマン:「歌曲集」 ジェニファー・チェック(S)、ウィリアム・シャープ(Br)、ローリ・ライトマン(P)他
TROY-571
ジョシュア・ローゼンブルム:衝動/ピアノ三重奏のための変奏曲/トマス・ハーディの4つの歌他 フィリップ・スミス(Tp)、ヘリック三重奏団、クリス・トンプソン(T)、ジョシュア・ローゼンブルム(P)他
TROY-572
バーナード・スティーヴンズ:ピアノ三重奏曲/1楽章のヴァイオリン・ソナタ/ホルン三重奏曲他 ケネス・シリト(Vn)、スティーヴン・オートン(Vc)、ヘーミッシュ・ミルネ(P)、ティモシー・ブラウン(Hrn)
TROY-573
リチャード・ウィルソン:弦楽四重奏曲第3・4番/ホルンと弦楽四重奏のための歌 シカゴ弦楽Q、ゲール・ウィリアムズ(Hrn)
TROY-574
クインシー・ポーター:交響曲第1・2番/詩と踊り イアン・ホブソン(指)シンフォニア・ワルシャワ
TROY-576
クリストファー・バーグ:「歌曲とカンタータ集」 ミラー・ヴィジョンズ・アンサンブル
TROY-577
エリック・エワゼン:ヴァイオリン協奏曲/時の川を下って/弦楽のための交響曲 アデル・アンソニー(Vn)、リンダ・ストロメン(Ob)、国際ソウル・ソロイスツ
TROY-578
ヴィクトリア・ボンド:モリー・メニーブルーム(ジョイスの「ユリシーズ」による)/控え目な提案 キャロル・メイヤー(S)、ポール・スペリー(T)、クリーヴランド室内響他
TROY-579(2CD)
トマス・パサティエリ:歌劇「海つばめ」 デーヴィッド・ギルバート(指)マンハッタン音楽院歌劇場
TROY-581
ジェフ・マヌーキアン:ピッコロ協奏曲/アメリカ民謡による即興/2台のピアノのための協奏曲 ローレル・アン・マウラー(Picc)、ジョン・ピックフォード・リチャーズ(Va)、ジェフ・マヌーキアン(指)他
TROY-582
サミュエル・アドラー:室内楽作品集
コンチェルティーノ第3番/ヴィオラ・ソナタ他
スーザン・ダヴェニー・ワイナー(指)クリーヴランドCO、プリマス三重奏団、ランドルフ・ケリー(Va)他
TROY-583
アレン・シンドラー、ビル・ドビンズ、マーク・フィリップス、マックス・スタイナー、マイケル・デーヴィスの作品 ジョン・マーセラス(Tb)、ラモン・リッカー(Sax)、ビル・ドビンズ(P)他
TROY-584
ポール千原:俳句/ピアノ三重奏曲/弦楽三重奏曲/悲歌他 マイアーコート三重奏団、ネヴィル・マリナー(指)、ジェラルディーン・ワルター(Va)他
TROY-585(2CD)
シューベルト(ベルテ編曲):オペレッタ「3人の少女のいる家」 スティーヴン・バイス(指)オハイオ・ライト・オペラ
TROY-587
「シオンのバプティスト教会での黒人霊歌」 オラル・モーゼズ(Bs-Br)
TROY-588
スティーヴン・マッキー:私はとても醜くなった/トルバドゥールの歌/煙の断片他 ブレンターノ弦楽Q
TROY-589
ジョン・パウエル:交響曲イ長調「ヴァージニア交響曲」/民謡(ドラゴン編曲)「シェナンドア」 ジョアン・ファレッタ(指)ヴァージニア響
TROY-590
フランク・ティチェリ:交響曲第1番/ジョン・ヴァン・デア・スライス:幽霊/トマス・スリーパー:ホルン協奏曲 ジョナサン・マック(T)、トマス・スリーパー(指)マイアミ大学響他
TROY-591
ニコライ・ロパトニコフ、ロバート・ヘルプス、ロバート・クルカ、ヴァージル・トムソンの作品 アラン・フェインバーグ(P)、デーヴィッド・アラン・ミラー(指)オールバニー響
TROY-592
スティーヴ・マーゴッシェズ:ミュージカル「フェーム」からのヴァイオリン組曲/ナポリのセレナード/タンゴによる変奏曲他 バルナバス・ケレメン(Vn)、ラースロー・コヴァーチ(指)ブダペスト響
TROY-593
R. シュトラウス:オーボエ協奏曲ニ長調/デーヴィッド・オット:アルト・サクソフォン協奏曲/グラズノフ:アルト・サクソフォン協奏曲op. 109他 デブラ・リヒトマイアー(Sax)、カーク・トレヴァー(指)スロヴァキアRSO
TROY-594
カール・ベルター:ゴールドスミスからのイメージ/ヴァイオリン協奏曲他 ズデニェク・ティルサー(Hrn)、エリザベス・ローウィン(Vn)、ポール・フリーマン(指)チェコ国立フィル
TROY-595
エドウィン・ロンドン:ジプシーの後継者たち/情景/天空で ローラ・マーティン(Vn)、ショーン・ガブリエル(Fl)、エドウィン・ロンドン(指)クリーヴランド室内響他
TROY-596
ジョージ・クインシー:チョクトー族の夜/ゼロ地点からの声/シェークスピアの3つの夜想曲 ニューヨーク5
TROY-597
エリック・モー:緊張を和らげる3つの方法/華麗な大練習曲/夜想曲/蹴りと叫び他 エリック・モー(P)
TROY-598
スティーヴ・マーゴッシェズ:「フェーム」からのロマン的組曲/夢の交響曲/バラード他 スティーヴ・マーゴッシェズ(P)、ラースロー・コヴァーチ(指)ブダペスト響他
TROY-599
ジーナ・ブランスコーム:「歌曲集」 キャスリーン・シメタ(Ms)、マーティン・ヘネシー(P)

TROY-600
ダロン・アリック・ハーゲン:他人の心/デーヴィッド・マスランカ:歌集 ジョン・コッホ(Br)、キンバリー・ライジンガー(Fl)、スティーヴン・スティール(指)イリノイ州立大学管楽響
TROY-601
ウェイン・ピーターソン:遍歴/酷評/二重奏曲/弦楽四重奏曲第1番他 アレン・ブルースティン(Cl)、カーティス・マコンバー(Vn)、トッド・ブロディ(Fl)他
TROY-602
アーウィン・バゼロン:結合/日曜日の静けさ/夜の精神他 ナンシー・ランディ(S)、ハロルド・ファーバーマン(指)、スコット・ダン(P)他
TROY-603
アール・キム:フランス語の3つの詩/ヒンデミット:メランコリー/ヴォーン=ウィリアムズ:ウェンロックの断崖で他 スーザン・ナルキ(Ms)、スティーヴン・サープ(T)、チオンピQ
TROY-604
トマス・スヴォボダ:四季の序曲/マリンバ協奏曲/交響曲第1番 ニール・デポンテ(Mar)、ジェームズ・デプリースト(指)オレゴン響
TROY-605
スティーヴン・スタッキー、ガブリエル・イアン・グールド、ジョン・ハービソン、モートン・グールドの作品 ロバート・シェーナ(Ehn)、デーヴィッド・フィンケル(Vc)、デーヴィッド・アラン・ミラー(指)オールバニー響
TROY-606
「アメリカの歌曲集」  ウォレン・M.スウェンソン、ジェームズ・A. ブランド、ジョージ・F. ルート、フォスター他の作品 ジョージ・シャーリー(T)、ウィリアム・ボルコム(P)
TROY-607
「協奏曲集」
ハロルド・メルツァー、デーヴィッド・ラコフスキ、セア・マスグレーヴ、エリオット・カーターの作品
サラ・ライモン(Cemb)、ダニエル・グラボイス(Hrn)、ダニエル・パナー(Va)、スティーヴン・ベック(P)他
TROY-608
ヴィラ=ロボス、アメリア・カプラン、マリオ・ラヴィスタ、ジョン・ステインメッツ、ローレンス・フリッツ他の作品 ベンジャミン・コエーリョ(Fag)、タデウ・コエーリョ(Fl)、ダニエル・ムーア(Perc)他
TROY-609
アーサー・クレーガー:集会所/狂詩曲/航海/対話他 ジュリアード打楽器Q、ジーン・コッペルド(Cl)、ジェーン・ローゼンフェルド(Fl)他
TROY-610
エリザベス・ホフマン:「室内楽作品集」 ジェーン・ローゼンフェルド(Fl)、カーティス・マコンバー(Vn)、クリストファー・フィンケル(Vc)他
TROY-611
ロバート・ロンバルド:「マンドリンのための作品集」 ディミトリス・マリノス(Mand)、ディミトリス・デシラス(Mar)、ジュリア・ベントリー(Ms)他
TROY-612
アドルファス・ハリストーク:落ち葉のように/神聖な場所/アラベスク/弦楽四重奏曲第1番他 デブラ・クロス(Fl)、ビヴァリー・ベーカー(Va)、バーバー・チャップマン(Hp)他
TROY-613
デーヴィッド・ダイアモンド:弦楽四重奏曲第1・5・6番 ポトマック弦楽Q
TROY-614
ウィリアム・マクレランド:雨の季節のための歌/男声のための5つのソネット/森他 ウィリアム・アップリング(指)ウィリアム・アップリング・シンガーズ、同管
TROY-615
シューベルト:ソナタニ長調D. 384/モーツァルト:ソナタ変ロ長調KV378/J.S. バッハ:ソナタホ長調BWV1035他 エリック・ラスケ(フレンチHrn)、ペドys・ムジエヴィチ(P)
TROY-616
チャールズ・フッセル:歌劇「宇宙飛行士の話」 ウィリアム・ハイト(T)、ジュディス・ケロック(S)、ジェームズ・ボレ(指)モナドノック祝祭アンサンブル他
TROY-617
ジュディス・ラング・ザイモント:ピアノ・ソナタ/夜想曲−世紀の終わり/ジュピターの月他 ジョアン・ポーク(P)
TROY-618
ドン・ギリス:星で飾られた交響曲/アマリロ/舞踊交響曲(交響曲第8番) イアン・ホブソン(指)シンフォニア・ワルシャワ
TROY-619
「アメリカのクラリネット作品集」
レナード・バーンスタイン、ピーター・シッケレ、ドナルド・マルティーノ、ゲリー・ショッカー、コープランド他の作品
ショーン・オズボーン(Cl)、ブレア・マクミリン(P)
TROY-621(2CD)
カーライル・フロイド:歌劇「ネズミと人間について」 ゴードン・ホーキンズ、ジュリアン・パトリック(Vo)、パトリック・サマーズ(指)ヒューストン大歌劇場他
TROY-623(2CD)
リチャード・オーウェン:歌劇「雨」 リン・オーウェン、キャサリン・ケリー(Vo)、リチャード・オーウェンJr. (指)カメラータ・ニューヨーク他
TROY-625
「エドワード・コリンズの音楽第3集」
エドワード・コリンズ:ピアノ協奏曲第3番/交響曲ロ短調
ウィリアム・ウォルフラム(P)、マリン・オルソップ(指)王立スコットランド・ナショナル管
TROY-626
バーバラ・ホワイト:聖骨箱/小世界/愛の歌他 ジェフリー・バールソン(P)、ラリー・パッシン(Cl)、ナンシー・ゼルツマン(Mar)他
TROY-627
エリザベス・ブラウン:「室内楽作品集」 エリザベス・ブラウン(Fl)、カート・マコンバー(Vn)、マーガレット・カンプマイアー(P)他
TROY-628
マルティヌー:チェロのためのコンチェルティーノ/オーリック:ディヴェルティメント/ウィレム・ファン・オッテルロー:木管のためのシンフォニエッタ他 クリストファー・コスタンザ(Vc)、ドナルド・デロッシュ(指)ディポール管楽合奏団
TROY-629
「現代フルート作品集」
ハロルド・メルツァー、マーティン・ブレスニック、マシュー・ローゼンブルム、スティーヴン・バーク他の作品
パティ・モンソン(Fl, Picc)、マーティン・ブレスニック(トイP)
TROY-630
「エドワード・コリンズの音楽第4集」
ヒベルニア(アイルランドの狂詩曲)/ピアノ協奏曲第1番/哀歌とジーグ他
ウィリアム・ウォルフラム(P)、マリン・オルソップ(指)王立スコットランド・ナショナル管
TROY-631(2CD)
サリヴァン:喜歌劇「大公」 J. リン・トンプソン(指)オハイオ・ライト・オペラ
TROY-633
ジェニファー・ヒグドン、ブラクストン・ブレーク、ダニエル・S. ゴドフリー、ジョン・ウィリアムズの作品 フェダ・ハーセス(Ms)、エミリー・フリーマン・ブラウン(指)ボウリング・グリーンPO他
TROY-634
リビー・ラーセン:「歌曲集」 テリー・ローズ(S)、エレン・ウィリアムズ(Ms)、ベントン・ヘス(P)他
TROY-635
ジョン・ビッグズ:交響曲第1・2番/ウィリアム・シカモアのバラード ポール・フリーマン(指)チェコ国立SO
TROY-636
ウィリアム・フェリス:ピアノ・ソナタ./サフォークの思い出/セレナード/ソナティナ他 ジャスティン・コルブ(P)
TROY-637
「エズラ・ラダーマンの音楽第6集」
ピアノ三重奏曲第1・2番/想像上の生活からの情景第1・2巻
コネクティカット三重奏団、トマス・ラバドルフ(Cl)
TROY-638
ジェームズ・ヤナトス:交響曲第2番/聖と俗の交響曲(交響曲第7番) ルーシー・シェルトン(S)、ジェームズ・ヤナトス(指)ハーヴァード=ラドクリフ管、ハーヴァード・グリー・クラブ他
TROY-639
H. レズリー・アダムズ:12の練習曲 マリア・コーリー(P)
TROY-640
アンソニー・イアンナコン:クラリネットと弦楽四重奏のための五重奏曲/2台ピアノのインヴェンション/パルティータ/キーボード・エッセイ アリアンナ弦楽Q、キンバリー・ルエヴァノ(Cl)、ジョセフ・ガート(P)他
TROY-641
「エドワード・コリンズの音楽第5集」室内楽作品集 フランク・アーモンド(Vn)、パリー・カープ(Vc)、パトリス・マイケルズ(S)他
TROY-642
スティーヴン・スタッキー:「室内楽作品集」 カサットQ、スティーヴン・スタッキー(指)アンサンブルX他
TROY-643(2CD)
サリヴァン:喜歌劇「近衛騎兵隊」 J. リン・トンプソン(指)オハイオ・ライト・オペラ
TROY-645
ロバート・マッジョ:アリストテレス/願いの木/漁猟灯 デーヴィッド・ドヴェニー(指)西チェスター大学コンサートcho、カーステン・グウィン(S)他
TROY-646
エリオット・シュワルツ:「管弦楽作品集」 島田俊行(指)モラヴィアPO、ケネス・ラドノフスキー(アルトSax)他
TROY-647
トマス・マセラ、ポール・ラムジー、チャールズ・ジョーンズ、ストラヴィンスキー他の作品 クリストファー・ペギス(Vc)、新谷れいこ(Vn)、松岡かずこ(Va)他
TROY-648
バーバー:チェロ協奏曲op. 22/陳怡:エレナーの贈り物/B. ラニバラン:チェロ協奏曲 ポール・トビアス(Vc)、ジョアン・ファレッタ(指)ヴァージニア響
TROY-649
スティーヴン・スコット:鳴り響く風景 ヴィクトリア・ハンセン(S)、ブラウンド・ピアノ合奏団

TROY-650
「エドワード・コリンズの音楽第6集」
地球への賛歌/アイルランド民謡による変奏曲/カウボーイの没落
ジェニ・バーン(S)、ジェーン・アーウィン(Ms)、マリン・オルソップ(指)王立スコットランド・ナショナル管・cho他
TROY-651
ホルヘ・リデルマン:ピアノ五重奏曲/進句V/弦楽四重奏曲第3番他 バークリー現代室内プレーヤーズ、ラテンアメリカQ、カレン・ロゼナク(P)他
TROY-652
「ヴァイオリンとピアノのためのアメリカ音楽」
エイミー・ビーチ、ノーマン・デロ・ジョイオ、コープランド、マリオン・バウアー他の作品
エリザベス・スミス(Vn)、レズリー・ペティズ(P)
TROY-653
ハーバート・ビエラワ:「声楽作品集」 マーゲン・ソロモン(指)サンフランシスコ・コーラル・アーティスツ、スーサン・ナルキ(S)他
TROY-654
「現代アメリカの連作歌曲集」
リビー・ラーソン、ダロン・ハーゲン、ポール・モラヴェツ、トム・チプロの作品
ポール・スペリー(T)、リビー・ラーセン、ダロン・ハーゲン、ポール・モラヴェツ、トム・チプロ(P)
TROY-655
グルック:歌劇「混乱したパルナッソス山」 ジュリアンヌ・ベアード(S)、マーシャル・コイド(T)、ルドルフ・パーマー(指)女王の室内楽団他
TROY-656
「アメージング・グレース−黒人霊歌集」 神田恵(Tb)、ブルース・スターク(P)
TROY-657
「エドワード・コリンズの音楽第7集」
バレエ組曲「血の死の覆面」/アイルランド狂詩曲/4つ組
マリン・オルソップ(指)王立スコットランド・ナショナル管
TROY-658
チャールズ・ウォリネン:「チェロ作品集」 フレッド・シェリー(Vc)、チャールズ・ウォリネン(P)
TROY-659
ショパン:序奏と華麗なポロネーズop. 3/協奏的大二重奏曲/チェロ・ソナタ他 スティーヴン・ホニグバーグ(Vc)、キャロル・ホニグバーグ(P)
TROY-660(2CD)
オッフェンバック:喜歌劇「山賊」 J. リン・トンプソン(指)オハイオ・ライト・オペラ
TROY-662
ドン・レイ:ピアノ協奏曲/「家族の肖像」からの組曲第2番 コナー・リネハン(P)、デレク・グリーソン(指)フィルハーモニア・ブルガリカ他
TROY-663
リチャード・フェルチアーノ:「室内楽作品集」 アン・アダムズ(Hp)、ジャネット・ケチュム(Fl)、ジュリー・ジャコバッシ(Ehn)他
TROY-664
チャールズ・ウォリネン:ハロウン歌集 エリザベス・ファーヌムS)、エミリー・ゴールデン(Ms)、ジェームズ・シャフナー(T)他
TROY-665
ジェイ・ライズ:イエローストーン・リズム/「肉体の中の悪魔」から6枚の絵他 マーク=アンドレ・ハムリン(P)、チャールズ・ウレリー(Fg)、ジョディ・アペルバウム(S)他
TROY-666
ピーター・メニン、フランク・ティチェリ、ノーマン・デロ・ジョイオ、レナード・バーンスタイン他の作品 マルコム・ローウェルJr. (指)マサチューセッツ管楽管
TROY-667
エリカ・ムール:慰め/ピアノのための変奏曲/震動他 エリカ・ムール(指)クリーヴランド室内響、ノーマン・ウェストン(P)他
TROY-668
「チェンバロのための現代音楽」
ロベルト・シュターラー、ピーター・チャイルド、アラン・ホヴァネス他の作品
マーク・クロル(Cemb)、フェンウィク・スミス(Fl)、キャロル・リーバーマン(Vn)
TROY-669
ドメニコ・ツィポリ:「鍵盤用作品全集」 スーザン・アレクサンダー=マックス(クリストフォリ・グランド・ピアノ)
TROY-670
エリック・エワゼン、デーヴィッド・スノーの作品 クリス・ゲッカー(Tp)、テッド・ゲラント、リタ・スローン(P)他
TROY-671
ホルヘ・マルティン:スレドニ・ヴァシターによるピアノ幻想曲/ドビュッシー:2つのアラベスク/遊戯他 ジーン・ゴラン(P)
TROY-672
「飛行100周年記念」
ウィリアム・ボルコム、スティーvン・ウィンターレグ、マイケル・シェレ、ロバート・ロドリゲスの作品
ニール・ギトルマン(指)デイトンPO、アンドルー・ルッソ(P)他
TROY-673
ロウェル・リーバーマン、プロコフィエフ、リチャード・プライアー、セア・マスグレーヴの作品 ジョナサン・キーブル(Fl)、ローズ・グレース、マリーナ・ロマゾフ(P)
TROY-674
「アメリカのピアノ音楽」
マーティン・アムリン、アーヴィング・ファイン、コープランドの作品
アンドルー・ウィリス(P)
TROY-675
ベス・ウィーマン:「歌曲・室内楽作品集」 スーザン・ナルキ(S)、クリストファー・オールドファザー(P)、ベス・ウィーマン(バスCl)
TROY-676
「イディッシュの歌曲集」 ロバート・デ・コーミエ(指)カウンターポイント
TROY-677
デーヴィッド・マクブライド:2つのソナタ/静かな夜の思い/ワトソン・モリソンのために/ついでに他 デーヴィッド・マクブライド(P)
TROY-678
チャールズ・ウォリネン:創世記/アヴェ・クリステ/聖ルカ復活のためのミサ エド・デ・ワールト(指)、チャールズ・ウォリネン(P、(指))、ニューヨーク・ヴィルトゥオーソ・シンガーズ他
TROY-679
マーガレット・ガーウッド:「合唱三部作」
雨の歌/花の歌/墓の歌他
ブルース・ブラウン(指)ポートランド州立大学室内cho・管、ルース・ドブソン(S)他
TRYO680
コープランド:ヴァイオリン・ソナタ/エリオット・カーター:感謝「ゴッフレッド・ペトラッシのために」/デーヴィッド・ゴンパー:フィネガンズ・ウェーク他 ウォルフガング・デーヴィッド(Vn)、デーヴィッド・ゴンパー(P)
TROY-681
デーヴィッド・ラコフスキ:「ピアノ作品集」 マリリン・ノンケン(P)、ティモシー・フォリー(指)合衆国海軍軍楽隊他
TROY-682
ジョン・シュレンク:カニャクマリ−地の果てのヴィヴェカナンダ/3つの晩課の賛美歌 ティモシー・マウント(指)ヴェダンティック・アーツ合奏団・cho
TROY-683
アレン・ショーン:「室内楽作品集」 スティーヴン・クリモフスキ(Cl)、カーティス・マコンバー(Vn)、アレン・ショーン(P)他
TROY-684
ローウェル・リーバーマン:「室内楽作品集」 ウィリアム・ターウィリガー(Vn)、アンドレス・ディアス(Vc)、アンドルー・クーパーストック(P)他
TROY-685
ルーカス・フォス:幻想ロンド/エリオット・カーター:ピアノ・ソナタ/レナード・バーンスタイン:7つの記念他 サラ・ライモン(P)
TROY-686
クリストファー・グニング:ピアノ協奏曲/嵐!/交響曲第1番 オルガ・ダドニク(P)、クリストファー・グニング(指)スロヴァキアRSO
TROY-687
「アメリカのソリストたち」
アンドルー・リスト、リー・マクィラン、ロドリーゴ、アーサー・ウェルウッドの作品
エヴァ・セケリー(Vn)、リンダ・リスター(S)、エヴェレット・マコーヴィー(T)、グレッグ・ホプキンズ(Tp)他
TROY-688
「ハロルド・ファーバーマンの音楽第3集」
ティンパニ協奏曲/キャシーのための協奏曲/昔のハドソン峡谷の情景他
ジョナサン・ハース(Tim)、ハロルド・ファーバーマン(指)ソフィア響他
TROY-689
「ピアノのための新しいワルツ集」
ワイネ・ピーターソン、ロバート・ヘルプス、アンドルー・インブリー、エリック・モー、ルー・ハリソン他の作品
エリック・モー(P)
TROY-690
デーヴィッド・マスランカ:フルートと管楽のための歌集/デーヴィッド・ジリンガム:独奏クラリネット、独奏ピアノと管楽のための連星 クリスティーン・ニールド(Fl)、エレン・ローウェ(P)、ガリー・グリーン(指)マイアミ大学管楽合奏団他
TROY-691
オネゲル、ジャック・ルゲルニーの歌曲集 レイチェル・ジョゼルソン(S)、ルネ・ルクオナ(P)
TROY-692
ヘンリー・ホルデン・フス、モーティマー・ウィルソン、アドルフ・M.フェアスターの作品 ローリンズ三重奏団
TROY-693
ウィリアム・メーソン、マクダウェル、ダニエル・グレゴリー・メーソン、アーサー・ファーウェル、ジョプリン、スーザ他の作品 カリコ・ウィンズ
TROY-694
ビクトリア、カッチーニ、パッヘルベル、バッハ、ペルゴレージ、ヘンデル他の作品 神田恵(Tb)
TROY-695
コープランド、クリストファー・バーグ、ロバート・ヘルプス、ティソン・ストリート他の作品 ベネット・ラーナー(P)
TROY-698
ジェフリー・マンフォード:結婚/遠い地平線の約束/内なる響きの風景他 ウェンディ・リッチマン(Va)、コリリャーノQ、
マーガレット・カンプマイアー(P)他
TROY-699
アリス・シールズ:植物の因縁/ちり/シェナンドア 電気楽器

TROY-700
ブルース・ブルートン、ジェームズ・スティーヴンソンIII、エリック・エワゼン、ルイ・ステュアート他の作品 リチャード・シュテルツェル(Tp)、ティアンシュ・ワン(P)他
TROY-701(2CD)
ダン・ロクレア:「室内楽作品集」 スティーヴ・エステス(Vc)、ロバート・ブルーワー(P)、ケリー・バーク(Cl)他
TROY-704
「アメリカの新ロマン主義」  ルロイ・サウザーズ、リー・マクィリアン、ベス・デニッシュ、ジャック・ジャレットの作品 ペトル・ズドヴィハル(Vn)、ジュリウス・ウィリアムズ(指)ドヴォルザーク響
TROY-705
カルダーラ:歌劇「トランプ・ゲーム」 ジュリアンヌ・ベアード、パトリス・ジェレジャン(Vo)、スティーヴン・アルトップ(指)女王の室内楽団他
TROY-706
「ポール・フリーマン第11集」  エマ・ルー・ディーマー、レオ・ソワービ、ペトル・エベン、ウィリアム・ボルコムの作品 マリリン・メーソン(Org)、ポール・フリーマン(指)チェコ国立SO
TROY-707
デーヴィッド・ムーア、エリック・ホィッタクル、シドニー・ギョーム、アイナル・シェヴィング他の作品 ジョー=マイケル・シャイベ(指)マイアミ大学cho
TROY-708
アンジェロ・ムソリーノ:「管楽器と管弦楽のための作品集」 スティーヴン・シルヴァースタイン、トリスタン・ウィレムズ(Cl)、ジュレー・バートス(Tp)、カーク・トレヴァー(指)他
TROY-709
ベス・アンダーソン:「歌曲と室内楽作品集」 ジョゼフ・クベラ(P)、キース・ボーデン(Br)、ジョハネス・ウォールマン(P)他
TROY-711
チャールズ・ウォリネン:5−増幅されたチェロのための協奏曲/金の踊り/増幅されたヴァイオリンのための協奏曲 フレッド・シェリー(Vc)、チャールズ・ウォリネン(指)、ポール・ズーコフスキー(Vn)他
TROY-712(2CD)
レジナルド・デコーヴェン:歌劇「ロビン・フッド」 J. リン・トンプソン(指)オハイオ・ライト・オペラ
TROY-714
アンソニー・インナコン:「管楽のための音楽」 ストーン=ルエヴァノ=ペダーセン三重奏団、イースタン・ウィンズ、ヒル=プランク二重奏団
TROY-715
「ソーリング・スピリット」
チャイコフスキー:孤独な魂しかない(プリムローズ編)、
アーサー・ベンジャミン
:サン・ドミンゴより、
シューベルト
:全ての魂の日のためのリタニ(プリムローズ編)、
ブラームス
:Soft Strains of Music Drifting(プリムローズ編)、
ミヨー:ヴィオラ・ソナタ第1番、
ジョージ・ロックバーグ:ヴィオラ・ソナタ、
アラン・シュルマン
:主題と変奏
ジョゼフ・デ・パスクァーレ(Va)、アンジェリン・チャン(P)
パスクアーレはプリムローズに師事しボストン響、フィラデルフィア管の首席ヴィオリストを長年勤めたヴィオリストの重鎮的存在。ここでは珍しい曲ばかり演奏しています。ピアノのチャンはヨーロッパ、アジア、アメリカで数多くのコンサートをこなす期待の若手。
TROY-720
トム・チプロ、リチャード・ラリ、リチャード・ピアソン、クリストファー・バーグ他の歌曲 トベ・マラウィスタ(S)、スコット・マーフリー(T)、リチャード・ラリ(Br, P)、マーガレット・カンプマイアー(P)
TROY-721
「黒人霊歌集」 アンジェラ・ブラウン(S)、タイロン・クーパー(G)、ジョゼフ・ジョーバート(P)
TROY-722
「ジェーン・オーステンの歌集」
S. アーノルド、スティーヴン・ストラース、T. ジョルダーノ他の作品
ローラ・ハイムズ、ジュリアンヌ・ベアード(S)、アンソニー・ブッテ(T)、カレン・フリント(P)他
TROY-723
ホールシー・スティーヴンズ(1908-1989):ソナティネ/ロバート・スピルマン:バス・トロンボーンとピアノのための2つの歌/エリック・エワゼン(1954-):バス・トロンボーンとピアノのための協奏曲/アレック・ワイルダー(1907-1980):バス・トロンボーン・ソナタ/ジョン・ウィリアムズ:バス・トロンボーン協奏曲 チャールズ・ヴァーノン(バスTb)、エリック・エワゼン(P)
スティーヴンズはブロッホに学び、音楽学者としてバルトークの伝記も書きました。真にアメリカ的な音世界を表現していて、このソナティネも、哀愁を帯びた旋律とリズミカルでエネルギッシュなパッセージとが現れる、音色の多彩な作品です。スピルマンはコロラド大学で作曲を教え、アスペン音楽祭の歌劇場センターの共同監督を務めています。「2つの歌」第2曲には印象派的な和声や多調が用いられています。エワゼンはイーストマン音楽学校とジュリアード音楽院で作曲とピアノを学び、1980年からジュリアード音楽院で教えています。この協奏曲は快活で親しみ易い作品です。ワイルダーは、フランク・シナトラ、キース・ジャレットなどポピュラーやジャズの音楽家に作品を提供しており、この5楽章のソナタでもクラシック音楽とジャズの響きが統合されています。ジョン・ウィリアムズは映画音楽で有名ですが、多数の管弦楽曲や協奏曲も作曲しています。この1楽章形式の協奏曲は急緩急の3つの部分からなり、トロンボーンに高度な技術を要求します。ヴァーノンはボルティモア、サン・フランシスコ、フィラデルフィアの各交響楽団を経て、1986年にシカゴ響のバス・トロンポーン奏者となり、デポール大学、ノースウェスタン大学、ルーズベルト大学で教えています。
TROY-726
「チェロと電子音のための作品集」
田中カレン(1961-):チェロと電子音のための「歌の中の歌」/ユッカ・ティエンスー(1948-):チェロと電子音のための「臨時仕事」/ジ・ガンリュ(1954-):増幅された独奏チェロのための「失われた様式」/カイヤ・サーリアホ(1952-):チェロと電子音のための「花弁」/マリオ・ダヴィドフスキー(1934-):チェロと電子音のための「同時性」第3番/マイケル・ゴードン(1965-):産業
マドレーヌ・シャピロ(Vc)
田中カレンは三善晃、ミライユ、ベリオに師事しました。「歌の中の歌」は旧約聖書の「ソロモンの歌」に基づく、哀愁を帯びた情緒の漂う作品です。スウェーデンのティエンスーはチェンバロ奏者、音楽祭やラジオのプロデューサーとしても活動し、IRCAMやカリフォルニア大学など、多くのコンピュータ音楽センターで仕事をしてきました。ジは中国の最も重要な前衛作曲家と見なされています。1980年代初めに試みていた12音技法とのギャップを感じるようになり、この作品でも中国の打楽器を模した音色によって昔の中国の精神を表現しています。フィンランドのサーリアホは1980年代にIRCAMで仕事をし、しばしば電子楽器の生演奏、テープ、コンピュータを用いた作品を作曲しています。「花弁」の素材は彼女の弦楽Q「睡蓮」から取られました。ブエノス・アイレスで生まれたダヴィドフスキーは、アメリカに移り1960年代初めに「同時性」と名づけられた一連の電子音楽(現在10番まで作曲)により国際的に認められるようになりました。ゴードンの音楽はミニマル・ミュージックから生じ、ポピュラー音楽、特にロックの様々な技法を取り入れています。シャピオは現代音楽の演奏に力を入れていて、1974-96年ニュー・ミュージック・コンソートのチェロ奏者として多くの作品の初演に加わった後、1997年に室内アンサンブル「モダンワークス」を結成しました。ニューヨークのマネス大学で現代音楽の演奏を指導しており、数多くの作品の初演を委嘱されています。
TROY-727
デーヴィッド・ダイアモンド(1915-):弦楽四重奏曲集第4集
第4番(1951)/第7番(1963-64)/アコーディオンと弦楽四重奏のための「夜の音楽」(1961)
ポトマック弦楽Q、カルメロ・ピノ(アコーディオン)

録音:2004年7月・2003年10月
ダイアモンドは多くの管弦楽・室内楽・声楽作品を作曲し、ジュリアード音楽院で四半世紀以上教えましたが、1951年から65年まではいわゆる「赤狩り」を避けフィレンツェに逃れていました。ここに収録された作品は皆フィレンツェで作曲されました。古典的な12音技法では作曲しませんでしたが、12の音をすべて用いる手法は第4番第2楽章フーガの主題などに用いられています。第4番は複雑で最も長い四重奏曲で、1965年現代クラシック作曲家によるベスト作品にノミネートされました。第7番は、尊敬するウォルター・ピストンの70歳の誕生日に献呈されました。「夜の音楽」は、1961年に死去した、やはり尊敬していたウォリングフォード・リーガーに捧げられた、静かで抒情的な作品です。
TROY-728
「ヴァイオリンの展望」
マリオ・マリー(1961-):ヴァイオリンとテープのための「オーフス」/カイヤ・サーリアホ(1952-):ヴァイオリンと電子音のための「…大地について」/ケント・オロフソン(1962-):ヴァイオリンと電子音のための「タルティーニの夢」/スタン・リンク(1963-):ヴァイオリンとテープのための「RH−」/イヴァン・フロウンベリ(1950-):ヴァイオリンと電子音のための「歌の線」
ボディル・レルベク(Vn)


録音:1999〜2002年
マリーはブエノス・アイレスで生まれ、パリ音楽院やIRCAMなどで学びました。「オーフス」は先にヴァイオリンの演奏が録音され、その後デンマークの都市オーフスのスタジオでテープの部分が録音されました。次のサーリアホにとってコンピュータは作曲技法の基本的要素となっています。「…大地について」は作曲者による7つの部分から成るバレエ音楽の第3部です。このバレエは、一部は電子音だけ、一部は電子音を用いない楽器と電子音で作られています。マルメ音楽院で学び、現在同校で教えているオロフソンは電子音楽のコンクールで優勝したこともあります。「タルティーニの夢」のテープ部分はタルティーニのヴァイオリン・ソナタ「悪魔のトリル」の録音をコンピュータで加工したもので、これにヴァイオリンの部分が加えられました。リンクはオバーリン音楽院とプリンストン大学で学んだ後、ウィーン音楽大学でハウベンストック=ラマティに師事しました。「RH−(マイナス)」のテープ部分はこの師の作品の断片から構成されています。フロウンベリはデンマーク王立アカデミーで学び、オスロの音楽アカデミー教授を務めています。「歌の線」は、演奏者の動きを追跡するセンサーを実験するために作られました。 1967年デンマークで生まれたレルベクは、1990年ベルクの協奏曲を演奏してデビューしました。現代作品の初演や録音もしばしば行い、5年前にマルメを拠点とするアンサンブル・アルス・ノヴァの団員となりました。
TROY-729
ドン・ギリス(1912-1978):交響曲第4番「開拓者たち」(1946)/ピアノ協奏曲第2番(1966) イアン・ホブソン(P、(指)シンフォニア・ヴァルソヴィア

録音:2004年2・4月
ギリスはテキサスの大学で学んだ後、ジャズ奏者、編曲者、指揮者、シカゴNBCラジオの製作ディレクターなどに多才を発揮しました。1954年トスカニーニの後任としてNBC交響楽団の生き残りに尽力しましたが、反共政策を採る政府に解任されました。その後ダラスとコロンビアの大学の学部長を務めました。ギリスは、単純な旋律を好む一般の人々にも喜ばれる作品を書くべきだと考えていて、その音楽は調性に基づいたわかりやすいものです。交響曲第4番はNBCに勤務していた時着手されましたが、数年前まで忘れられていました。バーバラ夫人がこれをホブソンに知らせ、ホブソンは写譜を完成させて初演しました。ピアノ協奏曲はミシガン州の学生オーケストラの委嘱で作曲されましたが、学生には難し過ぎたため、1972年グランド・プレーリー交響楽団によって初演されました。第1楽章はロマン的、第2楽章にはブルースが現れ、ラテン的に陽気な第3楽章が続きます。 ホブソンはケンブリッジ大学、王立音楽アカデミー、エール大学で学び、1981年リーズ国際ピアノ・コンクールで優勝してピアニストとして国際的に活動しています。
TROY-730
「現代アメリカのピアノ四重奏曲集」
リー・ホイビー(1926-):暗いロザリーン−ジェームズ・ジョイスの歌による狂詩曲/リチャード・ウィリス(1929-1997):変奏曲/ウィリアム・ボルコム(1938-):ピアノ四重奏曲
アメス・ピアノQ
ホイビーはメノッティに誘われてカーティス音楽院で作曲を学び、メノッティはホイビーの歌劇を1957年イタリアのスポレト音楽祭で演奏させました。ホイビーのルームメートの父はジョイスの友人で、ジョイスがゲール語の詩の翻訳に作曲した歌をホイビーに渡しました。暗いロザリーンはアイルランドの象徴と考えられます。ウィリスはアラバマ大学とイーストマン音楽学校で学び、1956年ローマ大賞を受賞し、ベーラー大学の作曲教授になりました。この変奏曲は1990年ピアノQ「クアドリガ」の委嘱で作曲され、最初にヴィオラで提示される短2度音程が作品を統一する要素となっています。ボルコムはミルズ大学でミヨーに師事した後、パリ音楽院とスタンフォード大学で学び、1973年からミシガン大学で教えました。ピアニストとしても活動しています。1976年にクーセヴィツキー財団からピアノ四重奏曲を委嘱された時、ボルコムは、暴力に通じるアメリカ精神の欠点を懸念し、恐怖さえ感じていると述べました。この作品では暴力と平和、西洋と東洋の文化、不協和音と協和音、絶滅の恐怖と希望などの対照が表現されています。全体は無調的ですが、第3楽章は変ホ長調のワルツで、作曲者によればこの四重奏曲の形式全体が均衡を保つ軸を形成します。
TROY-731
ボリス・チャイコフスキー:@チェロ協奏曲(1964)/A無伴奏チェロ組曲(1960)/Bピアノ三重奏曲(1953) ヴァレンティン・フェイギン(Vc)、@エドゥアルト・セロフ(指)レニングラード・アーリー&モダン音楽O、Bイーゴリ・ジューコフ(P)、Bグリゴリー・フェイギン(Vn)

録音:1978・1972・1967年
B・チャイコフスキーがモスクワ音楽院でショスタコーヴィチ、ミャスコフスキー、シェバリンに学んだ時は、スターリンによる芸術攻撃が行われていました。1950年代の作品は師の影響を反映していますが、1960年代初めの雪解けにより文化に前衛的な動きが現れ、チャイコフスキーの様式も変化していくことになります。ピアノ三重奏曲は調性にしっかり根差しており、ショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲の影響が感じられます。無伴奏組曲はバロック組曲のような構成で、5つの楽章から成っていて、チャイコフスキーは多くの部分から成る形式を好みました。チェロ協奏曲はチャイコフスキーの新しい様式での最初の主要な管弦楽作品で、抒情的な想像力が新たな発展段階に入ったことを示しています。ショスタコーヴィチはこれを聴いて、そのこの世のものとも思われない美を研究するためにスコアを見せてほしいと頼みました。フェイギンは1932年クラクフで生まれ、モスクワ音楽院で学び、カザルス・コンクールで第3位、チャイコフスキー・コンクールで第2位に入賞しました。モスクワ音楽院で教え、室内楽や20世紀の作品もしばしば演奏しました。
TROY-737
ポール・クレストン(1906-1985):ヤーヌスop. 77/ヴァイオリン協奏曲第2番op. 78/交響曲第4番op. 52 グレゴリー・フルカーソン(Vn)、
デーヴィッド・アラン・ミラー(指)オールバニーSO

2001年1月、2003年3月・4月
クレストンの両親はシチリア出身で、自分で改名し、作曲も独学で学びました。その音楽の特徴は不協和音の計算された使用、常に変化する調関係、創意に富むリズムなどにあります。未来を志向するよりは過去を洗練する方を好んだクレストンは1960年代に批評の新しい潮流から認められなくなりましたが、1985年に死去するまでに、感覚に直接訴えるクレストンの音楽に対する関心は復活していました。クレストンは標題音楽によって特定の出来事を描写することを嫌っていたので、「ヤーヌス」はローマ神話の2つの顔を持つ神を表現しようとしたのではなく、この作品が前奏曲と舞曲の2つの部分から成ることを示していると思われます。ヴァイオリン協奏曲は伝統的な3つの楽章から成るロマン的様式の作品で、独奏ヴァイオリンが主題の展開に主要な役割を果たします。フォード財団の委嘱で作曲され、M・レービンのヴァイオリン、ショルティの(指)で初演されました。クレストンの6つの交響曲の中で第4番は最も軽い性格で、陽気さと輝かしさが強調されています。
TROY-741
ラリー・ベル(Larry Bell):声楽作品集
不滅の愛、4つの神聖な歌、時と永遠の歌、
潔白と経験の歌
ダナ・フォルチュネイト(Ms)、ラリー・ベル(P)、
ベンジャミン・ザンダー&ジャン・メルトゥース(指)
ニューイングランド音楽院ユースPO、児童cho
ベルはアメリカ・ローマ大賞、チャールズ・アイヴス賞受賞の他、グッゲンハイムやロックフェラー財団からも多くのフェローシップを受けています。作風は穏健明朗でアメリカのシューベルトかシューマンといった雰囲気。
TROY-745
チャドウィック:6つの性格的な小品集 Op.7、
2つのカプリス、子供のための3つの小品集、
東洋風シャンソン、夜想曲 変ニ長調、アスペン
ピーター・ケイロフ(P)

録音:2004年11月27日
ジョージ・ホワイトフィールド・チャドウィック(1854-1931)は、19世紀後半から20世紀初めにかけてのアメリカ合衆国における重要な作曲家。ドイツに留学し、ライプツィヒやミュンヘンで学んだことで、19世紀後半のドイツロマン主義をダイレクトに受け継いだ作風。このCDに収録されている22曲のピアノ作品は、いずれもシューマン、メンデルスゾーンらの影響が顕著な一方、19世紀半ばのアメリカ絵画における<ハドソンリバー派>と呼ばれるロマン的な自然描写と共通した大らかな美しさが感じられるものです。
TROY-749
ボリス・チャイコフスキー・エディション第2集
ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第2番、
子供のための8つの小品、ペンタトニカ、
自然旋法
オルガ・ソロヴィエワ(P)

録音:2004年9月23日、10月22日
ボリス・チャイコフスキー(1925-1996)のピアノ作品を集めたもの。1944年、まだ10代だったソナタ第1番には、師匠ショスタコーヴィチの影響が顕著。一方1993年のペンタトニカや自然旋法では、穏やかな表情の中に深みを見せる作風へと変貌。オルガ・ソロヴィエワのピアノは実に端正な音色で、清楚な美しさが映えています。
TROY-751
ヴィラ・ロボス:弦楽四重奏曲第1番、第6番、第17番 ブラジルSQ
CBS音源による歴史的モノラル録音の復刻。ブラジル弦楽四重奏団は、リオ・デ・ジャネイロ州立大学に関わるメンバーで構成された51年の歴史をもつグループ。作曲者とも親交が深かった団体です。
TROY-754
ポーランドのヴァイオリン作品集
ウロンスキ:マズルカ「私の夢」、
グレツキ:変奏曲 Op.4、
ザレブスキ:子守歌Op.22、
ポルドフスキ:フリーネ、
エルスナー:ヴァイオリン・ソナタ.ヘ長調 Op.10-1、
ショパン(クライスラー編):マズルカ.イ短調 Op.67-4、
ヴィエニアフスキ:メネトリエ Op.19-2、
 オベルタス op.19-1、
バツェヴィチ:ステンド・グラスの窓、
プシビルツキ:パガニーニの主題による変奏曲、
パデレフスキ(クライスラー編):調べ Op.16-2、
ムリナルスキ:スラヴの子守歌、
シマノフスキ:「ハルナジー」からの舞曲
タイロン・グレイヴ(Vn)、エレン・バーマイスター(P)
1769年生まれのエルスナーから、1933年生まれのゴリツキまで、有名無名のポーランドの作曲家のヴァイオリン曲を収録。タイロン・グレイヴはウィスコンシン=マディソン大学の教授。ポーランドのヴァイオリン音楽の権威で、ポーランド人以上にポーランド的と評さています。
TROY-768
ドン・ギリス:序曲「ポール・バニヤン」、
交響曲第6番、交響曲第5番
イアン・ホブソン(指)シンフォニア・ヴァルソヴィア

録音:2004年11月6,7日
ドン・ギリス、本名ドナルド・ユージン・ギリス(1912-1978)は、日本人にはまずトスカニーニのNBC交響楽団の裏方として知られているでしょう。このオーケストラの後継あるザ・シンフォニー・オヴ・ジ・エアの指揮者として1955年に来日もしています。作曲家のギリスとしては、5と1/2番と言う奇妙な番号付の交響曲が最も知られていますが、それ以外の多くの作品はまだ未知の状態。このCDは3曲とも世界初録音。娯楽精神に満ちた5と1/2番とまた違い、1945年の第5番も、1948年の第6番もオーケストラの醍醐味を引き出したもの。
TROY-774(2CD)
デヴィッド・マスランカ:作品集
ピアノ,吹奏楽と打楽器のための協奏曲(1976)、
ピアノ,吹奏楽と打楽器のための協奏曲第2番(2002)、
テスタメント(2001)、トラベラー(2003)、
交響曲第4番(1993)
アレクサンドラ・マスコロ=デヴィッド&スティーヴン・ヘスラ(P)、
ステファンK.スティール(指)
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
マスランカは1943年マサチューセッツ生まれ。吹奏楽の世界ではよく知られた存在。ここでも名門イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニーが大活躍。作風は極めてモダンで、おそらく電子音楽の経験を経たと思われる音感を感じさせます。清涼感のあるメタリックな音色(時にヴァレーズを思わせる)が爽快。
TROY-782
R・シュトラウス:ホルン協奏曲第1番、第2番、
グリエール:ホルン協奏曲、
F・シュトラウス
:ホルン協奏曲
エリック・ラスク(Hrn) 、
マイケル・スターン(指)IRIS室内O

録音:録音は2005年1月20‐23日
ホルン・ファン垂涎!ルスケはクリーヴランド管弦楽団やエンパイア・ブラスノメンバーとしても活躍したホルンの名手。CDではモーツァルト:ホルン協奏曲集(TELARC)、ヴィルトゥオーゾ作品集(ALBANY.TROY-456)、クラシック・ホルン(ALBANY.TROY-615)などが出ています。
TROY-784
「ペール・ハンネヴォル(Per Hannevold)のために書かれた作品集」
デヴィッド・マスランカ:バスーン・ソナタ、オイヴィンド・ウェストビー:家族の肖像、ジェームズ・ラッセン:風変わりな間奏曲第3番
ペール・ハンネヴォル(Fg)、
トルレイフ・トルゲルセン(P)、
ベルゲン室内アンサンブル
ハンネヴォルは1979年以来、ベルゲン・フィルの首席ファゴット奏者を務めており、ここでは彼のために書かれた作品ばかり。個人のために書かれた作品のせいかロマンティックでフレンドリーな作品が多いです。
TROY-786
ベンスホーフ:24の前奏曲、パティの客間の小品 リサ・バーグマン(P)
ベンスホーフは1933年ネブラスカ州の農場生まれ。スカルラッティ、ラヴェル、アイヴス、ガーシュイン、ラフマニノフから影響を受けたという言葉通り、彼の音楽は大変ヴァラエティ豊か。
TROY-790
レザ・ヴァリ(Leza Vali):弦楽四重奏曲第2番、
弦楽四重奏曲第3番、
カリグラフィーズ(第1番、第2番、第3番)
ラテン・アメリカQ

録音:2003年
レヴァリは1952年イラン生まれ。テヘランで音楽を学んだ後、ウィーンでさらに研鑚を積み、渡米。アメリカでは数々の賞と奨学金を受けました。その民族性を反映してか、強い表出力と粘り気と生命力を持った音楽が特徴。極めて才能豊かな作曲家であり、ハチャトゥリアンの好きな人には絶対お薦めです。  
TROY-791
グルック:歌劇「ラ・コロナ」 ジュリアンヌ・ベアード、
ダニエル・ムンセル・ホワード、
マリー・エレン・キャラハン他、
ルドルフ・パルマー(指)
ザ・クイーンズ・チェンバー・バンド
全曲世界初録音!1750年ウィーンで初演されたグルックの初期オペラの蘇演。指揮のパルマーとクイーンズ・チェンバー・バンドは、グルックの他、テレマンのオペラなど数々の珍しいバロック・オペラを取り上げています。
ROY-796(2CD)
ラリー・アラン・スミス:管弦楽のための3つの楽章、
弦楽のためのセレナード、
クルチフィクサス〜ソプラノと管弦楽のための、
交響曲第2番「ジェネシス/アンティエタム」
カティア・ビヤー(S)、
ラリー・アラン・スミス(指)ヴロツワフPO
アラン・スミスは1955年オハイオ生まれ。ジュリアード音楽院ではパーシケッティ、渡仏してナディア・ブーランジェにも師事している経歴から想像できる通り、堅実で保守的な作風。ヒンデミット、バルトーク、ストラヴィンスキー、オネゲルといった作曲家の名前が思い浮かびます。作曲者の自作自演。

TROY-802
ロジャー・セッションズ:ピアノ・ソナタ第1番(1927‐30)、私の日記帳より(1937‐40)、
ピアノ・ソナタ第2番(1946)、
5つの小品(1974‐75)、ワルツ(1978)、
ピアノ・ソナタ第3番(1964‐65)
バリー・デヴィッド・ソルウェン(P)
アメリカの保守派を代表する作曲家セッションズのピアノ作品全集。30代前半のソナタから晩年の作品まで、これ一枚で彼の作風の変遷を一望出来ます
TROY-812
ヘンデル:「Agrippina condotta a morire」、
トリオ・ソナタ.ト短調、「ラ・ルクレツィア」、
トリオ・ソナタ.ト長調、「Armida abbandonata」
メリッサ・フォガーティ(S)、
ジェニファー・グリースバック(Cemb)、
クリスティーヌ・グンメレ(バロックVc)、
アメリア・ルーズベルト(バロックVn)ほか
ソプラノのメリッサ・フォガーティはニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナルで絶賛された期待の才能。メト、ニューヨーク・シティ・オペラに度々登場しています。その高く伸びやかな声はバロック・オペラにうってつけ。
TROY-887
ショーンサル(1924-2006):初期歌曲集/ヴィルドゥング歌曲集/3つの愛の歌 マーガレット・アストラップ(S)、
ルス・ショーンサル(P)、
ジョーン・フォーサイス(P)
ショーンサルはハンブルクで生まれましたが、ユダヤ人であるためメキシコに逃れてポンセとヒンデミットに学びました。現代の手法を取り入れながら古典派・ロマン派の伝統を基礎とし、現代の問題を扱って深い情緒を表現しています。
TROY-881
ジョゼフ・サマー:オックスフォード歌曲集
ソネット104番(私にとって、美しい友よ、あなたは決して年を取ることはあり得ない)/18番(君を夏の日にたとえようか)/130番(私の彼女の目は太陽みたいなんかじゃない)/110番(ああ、私があちこちへ行ったのは本当だ)/レーダーと白鳥(イェーツ作詞)他
イヴ・ジリオッティ(S)、
アラン・シュナイダー(T)、
ケリー・ヴァン・ホーン(Ms)、
ヘザー・カーリー(S)、 トム・オトゥール(Br)、
ジョン・マギン(P) 他
サマーは、シェークスピアは17代オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアだったという説に賛成し、シェークスピアの劇中の場面とソネットを歌詞とした「オックスフォード歌曲集」を6集作曲しています。
TROY-888(1SACD)
ドン・ギリス(1912-1978): 交響曲第1番「アメリカ交響曲」/ 交響曲第2番「信仰の交響曲」/ 交響曲第5-2/1番「楽しみのための交響曲」 イアン・ホブソン(指)シンフォニア・ヴァルソヴィア
なんと交響曲第5-2/1番は当レーベル2種類目の録音となります。ギリスは放送プロデューサー、指揮者としても活動し、聴き手が歌ったり弾いたりすることのできる旋律によって音楽を聴き手に届けることを目標としていました。ライト・クラシックの大家として知られ、これらの交響曲も肩肘はらず楽しめるエンターテインメント系交響曲となっています。第二次世界大戦の最中にアメリカの理想を示すことを目指して最初の3つの交響曲を作曲し、発売されるのはこれが世界初となります。
TROY-889
幻想的なオスティナート
ピエール・マックス・デュボワ:ファンファーレによる3つの前奏曲、
マルコ・ピュッツ
:B管クラリネットのための協奏曲、
カルロス・スリナック
(1915-):ソレリアーナ(ソレル風の)、
ジョージ・パール
:ヴィオラと室内管弦楽のためのセレナード第1番、
ブラス・アテオルトゥア
(1933-):コラールと幻想的オスティナートop. 200
ドナルド・デロッシュ(指)
ディポール管楽アンサンブル
オスティナートは同じ音型を曲全体にわたって反復する作曲技法です。この合奏団がAlbanyレーベルに録音する際に持ち続けている、重要な作曲家によるめったに録音されない作品と、優れた独奏者による管楽伴奏付き独奏曲を選ぶという方針も意味しています。
TROY-893
マイケル・モールディン(1947-):光の子供の夢
デーヴィッド・イェグリー
:巻き毛
ハイグ・ボヤディアン
(1938-):セヴァン湖
ナンシー・ブルーマー・デュッセン
:夜の森
ランダル・スナイダー
:悲歌
ウィリアム・ヒル
:瞑想と儀式の踊り
ジェームズ・ジョン・ペレリット(アメリカ土着のFl)、
ローレンス・ゴラン(指)モラヴィアPO

2006年8月
ペルリットはフィラデルフィア管弦楽団などの独奏フルート奏者やインディアナ大学教授を務めました。音楽の強さは伝統との直接の接触から生まれると考え、1995年からほとんどもっぱら米国北部平野土着のフルートを演奏しています。
TROY-894
トロンボーンを伴う室内三重奏曲集
ジャック・カステレード(1926-):トランペット,トロンボーンとピアノのための小協奏曲
ロナルド・ローズマン
(1933-2000):オーボエ,トロンボーンとピアノのための三重奏曲
フランク・ステンパー
(1951-):ラッパの音
ジョン・スティーヴンズ
(1951-):三つ組
ボリス・ブラッハー
(1903-1975):ディヴェルティメント
デーヴィッド・ギア(Tb)、
シャリ・ローズ(P)、
デーヴィッド・グリーンホー(Tp)、
マーク・ウェーガー(Ob)他
ギアはミシガン大学とイェール大学で学び、スプリングフィールド交響楽団とニューイングランド管弦楽団で演奏しました。現在はクワド市交響楽団とセダー・ラピズ歌劇場管弦楽団の主席トロンボーン奏者を務め、アイオワ大学で教えています。
TROY-898
レーモンド・ウォイチク:管弦楽作品集
二十五年祭、火に似て、
舞踏交響曲*、
芸術の精神(若い人たちの絵による8つの細密画)*
ジョエル・エリック・スーベン(指)モラヴィアPO、
レーモンド・ウォイチク(指)ジェシュフPO*

録音:2004年、2005年*
ウォイチクは1957年ニュージャージー州で生まれ、指揮者としても活動しています。「芸術の精神」は、同州にある大西洋岸中部芸術センターの「視覚と音」教育プログラムのために委嘱された2つの組曲からの抜粋です。
TROY-904(2CD)
A・スカルラッティ:オラトリオ「ジュディッタ」 ジュリアンヌ・ベアード(S)、
マーシャル・コイド(C-T)、
フィリップ・アンダーソン(T)、
クイーンズ・チェンバー・バンド他
旧約聖書外典ユディト書にある、アッシリアの将軍ホロフェルネスに攻められ、その首を切り落としてユダヤを救った未亡人ユディトの話です。1693年にナポリで歌劇として作曲されましたが、イタリアでは18世紀最初の10年に歌劇が禁止されたので、オラトリオとして書き直されました。
TROY-910(2CD)
イギリスのピアノ四重奏曲集
A・C・マッケンジー(1847-1935):四重奏曲変ホ長調op. 11、
ブリッジ
:幻想曲、
ハウエルズ
:四重奏曲イ短調op. 21、
スタンフォード
:四重奏曲へ長調op. 15、
ジェイコブ:四重奏曲/ウォルトン:四重奏曲
エイムズ・ピアノ四重奏団

録音:2005年12月、2006年3月-5月
アントン・ルビンシテインは、エディンバラに来た時マッケンジーに、イギリスには作曲家がいないと言いました。けれども、19世紀半ばに生まれたスタンフォードやエルガーと共にマッケンジーは、イギリスに立派な作曲家がいることを示し、ブリッジ、ハウエルズ、ウォルトンが続いて国際的に認められるようになりました。

TROY-1011
アメリカの歌
子供と歩こう/私は長い間嵐の中にいた/この川/シオンの壁/アメージング・グレイス/他
オーラル・モーゼス(B-Br)、
ロザリン・フロイド(P)、ティモシー・ハレイ(Vc)
オーラル・モーゼスはアフリカ系アメリカ人のベテラン歌手。「ポギーとベス」のポギーなどを得意とし、アフリカ系アメリカ人作曲家の歌曲などを録音しています。このアルバムでもアフリカ系の伝承曲を中心に歌っています。上質なゴスペルといった趣です。
TROY-1015
ジョン・ジェイコブ・ナイルズ:歌曲集
黒は色、野性的な騎手、ちいさな黒い星、鳥のキャロル、賭博者の妻、スイート・リトル・ジーザス・ボーイ、黒いドレス、歌が歌われたこと、私が天国に行く時、ほか全18曲
ホープ・ケーラー(歌)、
ジェイムズ・ダグラス(P)
ジョン・ジェイコブ・ナイルズ(1892-1980)はケンタッキー出身のダルシマー奏者で作曲家。第一次世界大戦では戦闘機パイロットになったが九死に一生をえる事故の後、パリに留学。生涯に1000曲以上の歌曲と民謡の作編曲を行ないました。作風はガーシュインの「サマー・タイム」を思わせる民謡風のものが多いです。
TROY-1017
リー・アクターのド派手管弦楽作品集
リー・アクター(1952-,デンヴァー):ヴァイオリン協奏曲(2005)*、
交響曲第2番(2006)、
ティンパニ協奏曲(2005)#
カーク・トレヴァー(指)スロヴァキアRSO、
ピップ・クラーク(Vn)*、
スチュアート・シャフェッツ(Timp)#

録音:2007年5月,6月ブラティスラヴァ
指揮者でもあるアクターの作品集です。アクターはオルバニー交響楽団のヴァイオリン奏者でもありましたが、現在は作曲に専念しています。ここに収録されている作品は全て21世紀のものです。しかしいずれも明快で巨大編成の20世紀初期の音楽を思わせます。特にヴァイオリン協奏曲が顕著で、映画音楽のようです。ロマン派好きの方は、すんなりと聴くことができるCDです。又、編成の珍しいティンパニ協奏曲も要注目です。
TROY-1018
バーナード・ホッファー:室内楽作品集
室内協奏曲(2007)*、
4つの短いエピソード(2004)、
もう一組の短いエピソード(2004)、
ディヴェルティメント(1988)#
ネオテリック
【M.マッケイ(Fg)、
J.プレーザー(Hrn)、E.レンツ(Vc)】
ハイディ・ルイーズ・ウィリアムズ(P)*、
E.マンダット(Cl)#、M.バルタ(Vn)#、
J.メキス(Vn)#、M=C.チ(Va)#、
P.ブラウン(Cb)#、C.モアハウス(指)#
ホッファー(b.1934)はスイス生まれで現在アメリカで活躍する作曲家。映画、TVの仕事を数多く手掛ける傍ら、シリアスな現代音楽も発表しています。作風は基本的に無調ですが、調性的な部分もあります。叙情的で静かな部分あり、カーチェイスを思わせる動きのある部分ありと、TV畑で培った経験が活かされているようです。この人の作品集はALBANYではほかに「マグース」(TROY-798)があります。
TROY-1019
フロレンシオ・アセンホ(アルゼンチン):レゾナンス〜ソリストと管弦楽のための交響曲(2006)
オデッセイ(2006)/さいころ投げ(2006)
カーク・トレヴァー(指)
カペラ・イストリポリターナ

録音:2007年5月,6月ブラティスラヴァ
管弦楽作品集(TROY-822)に続くアセンホ作品集第2弾。「レゾナンス」は協奏交響曲というわけではなく各楽章でオーケストラ奏者の中から二人づつのソリストをフィーチャーしている作品です。全般的に穏やかな作品です。「オデッセイ」はバロック風なところもある穏やかな作品。「さいころ投げ」は、タイトルから想像されるようなふざけた曲ではありません。
TROY-1020
ボーリング・グリーンからの音楽第5集
スティーヴン・ブライアント:ルーズID、
フアン・ルオ
(黄若):リーヴィング・サオ、
サミュエル・アドラー
:かなえられた願望、
シュラミット・ラン:勇気と希望の船、
ジョン・ロス:境界線の後ろで*、
マイケル・ドアティ:大騒ぎ(2003)#
エミリー・フリーマン・ブラウン(指)
ボーリング・グリーン・フィルハーモニア、
フアン・ルオ(Vo)、
ジェーン・シューンメイカー・ロジャーズ(S)*、
ロジャー・シュップ(Timp)#
「ルーズID」は暴力的で猛烈なハイテンションで突き進む4分半の小品。「リーヴィング・サオ」は中国の海南島生まれの若手作曲家でこの作品はソプラノか中国民謡歌手をフィーチャーした怪しげな作品。クレジットでは作曲家(男)が歌っていることになっているがどう聴いても女声なので裏声なのか?「勇気と希望の船」はシカゴ響のコンポーザー・イン・レジデンスを務めたイスラエル出身の女性作曲家で、「伝説」「ヴァオリン協奏曲」のアルバムが発売になっています。「大騒ぎ」は、ご存知マイケル・ドアティの作品でティンパニが大活躍の都会的な「大騒ぎ」です。
※それぞれの作品の前に各作曲家のコメントを収録。
TROY-1021
ジョン・マグナッセン〜リモン・ダンスのための音楽
ザ・ウィングド*、詩篇
デイヴィッド・ブリスキン(指)ジュリアード音楽院管弦楽団のメンバー*、M.レイコック(指)ウェストミンスター・カレッジcho、S.トンプソン(Br)、インスティテュート祝祭O
マグナッセンはダンスや演劇のための音楽を数多く手掛けており、そうした媒体に適した作風。調性、ミニマル、ポップスのイディオム、ドビュッシー、ストラヴィンスキー的な要素と多様なスタイルが折衷されています。一聴した印象ではマイケル・ナイマン、ギャヴィン・ブライヤーズに近いものを感じます。
TROY-1022
ニュー・アメリカン・マスターズVol.2
キャロライン・ニューマン(b.1951):ファンタジー(2006)
フランク・エズラ・レヴィ(b.1930):トリオ第2番(2006)
ゲリー・エスコウ(b.1951):《ソナタじゃないよ!》(2005)
アレン・ショウン(b.1948):3つの夜の風景
カルロス・フランツェッティ(b.1948):ヴィルトゥオージのための4つの楽章(2006)
パリサデ・ヴィルトゥオージ
【マーガレット・スウィンコスキ(Fl)、
ドナルド・モクリンスキ(Cl)、ロン・レヴィ(P)
パリサデ・ヴィルトゥオージはフルート、クラリネット、ピアノの三重奏からなるアンサンブルで、CDはこれが二枚目(一枚目はTROY-826)。前回より作曲家の世代は若くなっていますが、曲はやはり近代フランス、新古典主義を思わせる親しみやすいものばかり。
TROY-1023
カルロス・ガスタヴィーノ:歌曲集
アルゼンチンの花、揺りかごの6つの歌、アルゼンチンの4つの歌、ほか全31曲
デジレ・ハラク(Ms) 、ダルトン・ボールドウィン(P)
ガスタヴィーノはヒナステラとほぼ同世代のアルゼンチンの作曲家。器楽曲では野心的な試みもしたようだが、歌曲は民謡風の穏健な作風。モンポウやアルベニスの歌曲を思わせる。伴奏はなんとスゼーやアメリングなどの名歌手の伴奏で知られるピアニスト、ボールドウィンが務めています。
TROY-1026
マーガレット・シェルトン・マイアー:合唱作品集
テ・デウム(1987)/生涯の(2007)
苦痛の後(2007)/SOCSAのキルト(1997)*
ブルース・ロジャース(指)
サン・アントニオ山大学室内シンガーズ、
アンドレアス・H.バウムガルトナー(指)
アルス・ブルネンシスcho、
モラヴィア・フィルハーモニーO。
アメリカの女性作曲家マイアーの合唱作品集。1〜3曲目は美しく輝かしい作品で、1曲目には金管アンサンブルの伴奏が入ります。「SOCSAのキルト」のSOCSAとはSurvivors Of Childhood Sexual Abuseのことで、45分もかかる深刻な大作です
TROY-1027
チャイコフスキー6とチャイコフスキー6.1
ピーター・ボイヤー:祝典序曲、
 シルヴァー・ファンファーレ
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」、
ピーター・ボイヤー:チャイコフスキー6.1
ローレンス・ゴラン(指)モラヴィアPO

録音:2007年6月
ボイヤーは1970年生まれの若手作曲家です。個人的にコリリアーノに師事。映画音楽、テレビ音楽も手掛けています。祝典序曲、シルヴァー・ファンファーレは明るい曲です。この2曲を聴く限り明快な音楽がボイヤーの作風のように思われます。「チャイコフスキー6.1」は世界初録音で、「悲愴」が終わり、そのまま曲が続くように始まります。曲が変わったことが分からないほど自然に続きます。次いで和風の雰囲気と移り、最後に「悲愴」の第1楽章の有名な旋律がボイヤー風に低音金管楽器で派手に流れます。
TROY-1029
ラグタイムの花束
ジョセフ・ラム:ラグタイム・ナイチンゲール、
 アメリカン・ビューティ
ゲーリー・スマート:ララミー・ラグ、
 2つの花のラグ、クラッカー・ラグ、
 ピーナッツ・バター・ラグ、ウィーンの夜、
 ハーレクイン・ラグ、ベル・ラグ
ジェームズ・スコット:優美
ロバート・ハンプトン:カタラット・ラグ
スコット・ジョプリン:メキシカン・セレナード、
 グラジオラス・ラグ/ほか全14曲
ゲーリー・スマート(P)
ゲーリー・スマートの自作7曲を中心とした古き良きアメリカを思わせるノスタルジックなピアノ・ラグタイム集。ゲーリー・スマートはアメリカではよく知られた作曲家兼ピアニスト。既に当ALBANYレーベルに多くのCDがあります。
TROY-1030
キルヒナー:弦楽四重奏曲全集
(第1番〜第4番)
オリオンSQ
【ダニエル&トッド・フィリップス(Vn)、
スティーヴン・テネンボム(Vn)、
ティモシー・エディ(Vc)】
レオン・カーシュナー(b.1919)はエルネスト・ブロッホとシェーンベルクに作曲を師事。特にシェーンベルクの影響を強く受けました。12音技法が基本にありますが、激しいリズムにバルトークの影響も感じられます。
TROY-1031
エレノア・コリー:作品集
チェイシング・タイム(2002)/会話(2004)
3つの歌(2001)/鏡(2005)
弦楽四重奏曲第2番(2000/2004)*
ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル
【J.ローゼンフェルド(Fl)、
J.スタンバーグ(Cl)、
L.クァン(Vn)、C.フィンケル(Vc)、
S.ゴスリング(P)】
アトランティックSQ*
エレノア・コリー(b.1943)はニュージャージー州出身の女性作曲家。ハーヴァード大学、コロンビア大学に学び、作曲はウォーリネンに師事。セリーを基本とした新保守主義ともいえる手堅い作風で、典型的な東海岸流アカデミズムの作曲家です。
TROY-1032
アメリカの新しい歌曲
クリストファー・バーグ:リンカーンの手紙
ダロン・アリック・ヘイゲン:《親愛なる若者たちよ》より
ルッセル・プラット:ウォルト・ホイットマン・カンタータ「午後から星月夜へ」
ミラー・ヴィジョンズ・アンサンブル【スコット・マーフリー(T)、リチャード・ラリ(Br)、トーブ・マラウィスタ(S)、ジョディ・シャインバウム(S)、マーガレット・カンプマイヤー(P) 、アレン・ダーリング(P)】
アメリカの中堅世代以上の作曲家の歌曲。バーグの「リンカーンの手紙」は19世紀の曲と言われても信じてしまいそうな作風。ヘイゲンの「親愛なる若者たちよ」は無調的語法とコープランド的素朴さが奇妙に合体、プラットの「午後から星月夜へ/ウォルト・ホイットマン・カンタータ」も、ある時は無調、またある時はスティーヴン・フォスターと見紛うほど、飄々と時代を超越(?)したような折衷主義です。
TROY-1033
名手ショーン・オズボーンのモーツァルト
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
クラリネット四重奏曲ヘ長調K.496
ショーン・オズボーン(Cl)、
サイモン・ジェームズ(Vn)、
マイケル・ミロポルスキー(Vn)、
スコット・リゴツキ(Va)、
ウォルター・グレイ(Vc)
クラリネットのショーン・オズボーンはメトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席を永らくつとめ、またニューヨーク・フィル、ピッツバーグ響、アメリカ交響楽団の首席客演もつとめた名手。
TROY-1034
ハロルド・ブルーメンフェルド:作品集
悪魔の詩〜ボードレールの詩による、
呪いのカルネ〜ランボーの詩による*、
神話〜デレック・ウォルコットの詩による**
ドニー・レイ・アルバート(Br)、
クリスティーネ・シェイドバーグ(S)、
ジョエル・エリック・スーベン(指)ポーランド国立RSO
ハロルド・ブルーメンフェルド(指)セント・ルイス・アンサンブル・オブ・エイト*
ポール・フィリップス(指)ダラス・ヴォイセス・オブ・チェンジ**
ブルーメンフェルドは声楽への関心が深く、オペラを始め多くの声楽作品を発表しています。作風は無調でシェーンベルク、ベルクに似た緊張した空間を作り上げます。ALBANYレーベルには、やはりランボーの詩によるオペラ「地獄の季節」(TROY-262)、デレク・ウォルコットによる神話/ジーグフリート・サスーンによる戦争挽歌(TROY-443)があります。
TROY-1035
愛と切望の歌/アメリカの新しい歌曲
スティーヴン・ポーラス:愛と切望の歌
ヤユダ・ヤネイ:記憶されたエロス
ヘンリー・モリコーン:5つの愛の歌、3つの単純な歌
ジョン・ダウニー:包含、私は愛する
リチャード・フェイス:水兵の歌、
 もし私だったら、シレーヌの夕べ、暇乞い、春
ヴァレリー・エランテ(S)、
ジェフリー・ピーターソン(P)
アメリカの様々な世代の作曲家の歌曲を収録。7つのごく短い曲からなるポーラスの「愛と切望の歌」は日本の短歌の形式に霊感を受けたといいます。全体にロマン派、近代の様式で書かれた穏やかな音楽。わが国には日本歌曲という現代音楽ではなく、さりとてクラシックでもない独自の分野がありますが、そうしたカテゴライズに従えばこれらはアメリカ歌曲といえるだろう。
TROY-1036
ジャック・ビーソンの合唱音楽
ベイ詩篇からの3つのセッティング(2種類:アカペラ、ピアノ伴奏付)/ミランダの潮流/3つのラウンド/結び目/イン・プレイズ・オブ・シンギング/サマー・ラウンドとカノン/碑文
グレッグ・スミス(指)グレッグ・スミス・シンガース
ジャック・ビーソンは1921年インディアナ州生まれの作曲家。ハワード・ハンソンの影響を受け、後にナディア・ブーランジェにも師事した。近代的な和声のなかに抒情を漂わせます。
TROY-1038
アフリカ系アメリカ人の作曲家によるファゴット作品集
W.G.スティル(1895-1978):あなたが行くなら、孤独の歌、支流の家、
A.ヘイルストーク(b.1941):バスーン・セット、
エド・ブランド(b.1926):「ワン・オン・ワン」、バスーンのために、
ユリシーズ・ケイ(1917-1995):ソナタ、
ゲイリー・パウエル・ナッシュ(b1964):デフォーメーションX(バッハによる)、
スウェーデン民謡:ウティ・ヴォル・ハーゲ(私たちの牧場に)、
ダニエル・バーナード・ルーメイン(b1970):レコライオン・ループス(ウティ・ヴォル・ハーゲに基づく)
レコライオン・ワシントン(Fg)、
カリーナ・ナイバーグ・ワシントン(Cl,声)、
マーク・エンスレー(P)
いわゆるクラシック音楽におけるアフリカ系アメリカ人の作曲家の存在はスティルが辛うじて知られているくらいで他はあまり知られていまません。これはそうした知られざる作曲家たちの足跡を知る事が出来るだけでなく、それがファゴットのための作品集という珍しいアルバム。1895年生まれのスティルはアメリカの国民楽派にもたとえられ、最も若い1970年生まれのルーメインは印象主義ともミニマルともいえる作風。
TROY-1039
ソナタとアザー・インターリュード
ジョン・ケージ:ソナタT/D.スカルラッティ:ソナタK.17/ジョン・ケージ:ソナタW/
リスト:眠れない!質問と回答/ジョン・ケージ:ソナタU/W.F.バッハ:ハ短調のファンタジア/
ジョン・ケージ:ソナタ]Wと]X/シューマン:ノヴェレッテ/ジョン・ケージ:ソナタV/
R.シュトラウス:セレナード(ゴドフスキー編)/ジョン・ケージ:ソナタX/リスト:調性のないバガテル/
ジョン・ケージ:ソナタ]U/A.ミハロフスキ:ショパンのワルツによるパラフレーズ/
ジョン・ケージ:インターリュードV/D.スカルラッティ:ソナタK.247
ペドヤ・ムジイェヴィッチ(P)

録音:2005年2月ニューヨーク
ケージ初期の傑作プリペアード・ピアノのための「ソナタとインターリュード」はソナタと間奏曲が交互に組み合わされた曲集ですが、これはケージのインターリュードの代わりにバロックからロマン派の様々なピアノ曲を配した試み。ムジジェヴィクはサラエボ出身、渡米後ジュリアードで学んだ若手ピアニスト。
TROY-1044
イアンシング・マクロスキー(b.1964):室内楽作品集
ワイルド・ベル〜ヴィオラとピアノのための、
オク-オク〜サキソフォン四重奏、
ソルサンゲ(太陽の歌)
染色〜ピアノ・トリオ、かすり傷〜金管五重奏とドラムのための
レティシア・オークス=ストロング(Va)、
ティモシー・ダーコビク(P)、
フロスト・サックスQ*
メラニー・ガーモンド(S)**、
キャロラン・バフ(A)**、
ウィリアム・ドソン(T)**、
ジョアンナ・カーコウィッツ(Vn)#、
アンドルー・テイル(Vc)#、
ニナ・フェリーノ(P)#、
アトランティック金管五重奏団##、
R.シュルツ(ドラム)##
マクロスキーは様々な音楽の影響を受けながら独自の世界を築いています。ヴォーカル・アンサンブルのためのソルサンゲ(太陽の歌)は、東方聖歌、ジョスカン・デ・プレに現代的感性をブレンドした秀逸な作品。ピアノ・トリオ「染色」は激しいリズムと鮮烈な色彩の対比が美しいです。豊かな才能を感じさせる作曲家。
TROY-1057
エズラ・ラダーマンの音楽第8集
フルートと弦楽四重奏のための《水晶の体》#、
クラリネットと弦楽のための協奏曲+
ランサム・ウィルソン(Fl*#、指+)、
デヴィッド・シフリン(Cl)*+、
カサットSQ#、
イェール・フィルハーモニア弦楽合奏団+
ラダーマンはアメリカで早い時期に12音技法を取り入れた作曲家として知られ、12音技法ながらほのかな抒情を感じさせる音楽。デヴィッド・シフリンはクラリネットの名匠としてモーツァルトの協奏曲(DELOS,DG)、モーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲(DG)が高い評価を得るなど数多くの録音があります。またフルートのランサム・ウィルソンも現代音楽の名手として知られ、ライヒの「ヴァーモント・カウンターポイント」やダマーズの四重奏曲「ランサム・ウィルソンに」などの名曲が彼の依頼により生まれた。またEMIなどに多数の録音も行っています。
TROY-1059(1SACD)
ミュージック・オブ・スーパー・パワー/スプートニク、スパイ、そして宇宙開発競争
ロベルト・ムチンスキ(1929-):フルート・ソナタOp.14
エディソン・デニソフ(1929-1996):フルート・ソナタ
ヴァーン・レイノルズ(1926-):フルート・ソナタ
ガリーナ・スミルノバ(1910-1980):ソナチネ ロ短調
バーバー:カンツォーネOp.38、
オタール・タクタキシヴィリ
(1924-1989):フルート・ソナタ
ブライアン・ルース(Fl)、レックス・ウッズ(P)

録音:2007年アリゾナ大学
奇天烈なタイトルのアルバムですが、宇宙開発競争当時(1960年代)の旧ソ連とアメリカの作曲家によるいたって真面目なフルート・ソナタ集。フルート奏者にはよく知られたタクタキシヴィリのソナタやデニソフ、バーバーや吹奏楽で著名な作曲家V.レイノルズの作品などフルート好きの方には興味深いアルバム。ブライアン・ルースはアメリカ中西部を中心に活動するフルート奏者で現代音楽を得意としています。現代ものとは言え前衛ではなく比較的聴きやすいものばかり。
TROY-1063
ロバート・ウォード(b.1917)作品集
オーボエと弦楽四重奏のための五重奏曲、
九重奏のための《レリーフ・ディヴェルティメント》*
バス・カウンティ狂詩曲〜ピアノと弦楽四重奏のための**
アリオーソとタランテラ〜ヴィオラとピアノのための#、
交響曲第1番##
J.ロビンソン(Ob)、
チョンピ四重奏団、
チェコ九重奏団*、
J.ホーキンス(P)**、
チョンピ四重奏団**、J.バグ(Va)#、
J.ホーキンス(P)#、
アラン・バトラー(指)チェコ・フィルCO##
ウォードはクリーヴランド出身の作曲家でハワード・ハンソン、コープランドに師事しただけあって穏健、保守的な作風で、時にラヴェル、マルティヌーの音楽を思わせます。交響曲第1番は全曲(3楽章)で13分の小さな作品。
TROY-1077
チャールズ・ウォリネン・シリーズ
チャールズ・ウォリネン:二重奏作品集、ギター・ソナタ(1995)、
決して同じことは繰り返さない(2006)*、11の小品(2006)**、
ディヴェルティンメント(1982)#、パーカッション・デュオ(1979)##、
詩篇39(1979)+、デュオ・ソナタ(2004)++
W.アンダーソン(G)、J.フォーサイス(P)
W.ポーリー(Bs)*、C.ホール(Tuba)*
E.カールソン(Vn)**、M.カテリサーノ(Vib)**
E.ガッテーニョ(A.sax)#、E.ウベルス(P)#
J.フェラーリ(Mrb,Vib)##、M.カンプマイアー(P)##
T.メグリオランザ(Br)+、W.アンダーソン(G)+
ロバート・エイトケン(Fl)++、J.アヴェリー(P)++

録音:2006-2007年、1996年##
順調にリリースが続くウォリネン・シリーズの第8集。ウォリネンの様々な編成の二重奏を収録。デュオ・ソナタではBISやNAXOSでお馴染み、現代音楽で評価の高いフルーティスト、ロバート・エイトケンが演奏しています。
TROY-1078
思い出〜ロベルト・シエラ作品集
シエラ:ファンダンゴ〜管弦楽のための*
ルイ・モロー・ゴッチョーク:プエルトリコの思い出
シエラ:「思い出」のリフレクション、
 「思い出」による変奏曲、トッカータ
イアン・ホブソン(指*、P)、
シンフォニア・ダ・カメラ、
エドゥアルド・ディアスムニョス(指)
ラテン系アメリカ人の作曲家シエラの中南米の色彩豊かな管弦楽曲を含む作品集。ALBANYレーベルからは交響曲集(第1番、第2番「大パッサカリア」、第3番「ラ・サルサ」、品番:TROY-942)が発売になっており、好評を得ています。ファンダンゴはBBCプロムスのために作曲。ゴッチョーク(ゴッドシャルク)の主題による自由な変奏作品が聴きもの。
TROY-1079
ロバート・ヘルプス(1928-2001):管弦楽作品集
交響曲第1番(1955)、
ゴッサマー・ヌーン/くもの糸の午後(1974)*
五重奏曲〜Fl,Vn,Cl,Vc,Pf(1975)#、交響曲第2番(2000)
ウィリアム・W.ウィードリッチ(指)
南フロリダ大学SO、
ジョアンナ・カーティス(S)*、
ヤナ・ヨルダノヴァ(fl)#、
M.J.ペインター(Vn)#、
アン・スターフィールド(cl)#、
G.ジュリアーノ(Vc)#、T.アンカヤ(P)#
ヘルプスは1928年生まれの作曲家でセッションズの影響を強く受けた。無調、調性音楽の折衷様式で表出性の強いロマン的な作風の作曲家。ヒンデミット、オネゲルを思わせる部分もある。交響曲第1番は初期の代表作で先に完成していたアダージョはストコフスキーによって初演され、すぐに全曲がコロンビアによって録音もされた(現在CRIレーベルから復刻されている)。第2番はその後45年を経た作品で作曲者の死の1年前の作。こちらも深刻な作風です。
TROY-1081
「フェミニッシモ!」〜女性演奏家が弾く女性作曲家による音楽
メイラ・ウォーシャワー(b.1949):ブラカ、
グラツィナ・バツェヴィッツ(1909-1969):ヴァイオリン・ソナタ第3番、
フローレンス・プライス(1887-1953):廃園、
シグネ・ルンド(1868-1950):舟歌Op.33-No.1
アンナ・プリシラ・ライシャー(1873-1945):華麗なるマズルカ
エンマ・ルー・ディーマー(b.1927):春の前に
ポーリーヌ・ヴィアルド=ガルシア(1821-1910):6つの小品
ヴィテズスラヴァ・カプラロヴァ(1915-1940):エレジー
エリセンダ・ファブレガス(b.1955):ヴァイオリン・ソナタ第1番
ローラ・コバヤシ(Vn)、
スーザン・キース・グレイ(P)

録音:2006-07年
様々な国の女性作曲家のヴァイオリン曲集。ウォーシャワー、ライシャー、ディーマーはアメリカ、バツェヴィッツはポーランド、ルンドはノルウェー、ファブレガスはスペイン出身。ファブレガスはオペラ歌手でもありました。ロマンティックな曲が多いが作風も個性も多様でユニークなアルバム。ローラ・コバヤシはミルシテイン、リッチ、グリュミオーに師事しています。
TROY-1082
ジョージ・ウォーカー:室内楽作品集
弦楽四重奏曲第1番(1946)、
弦楽四重奏曲第2番(1968/1987)
ピアノ・ソナタ第4番(1985)*、
歌曲集(3曲)#、無言歌+
ソン・ソノラSQ、
フレデリック・モイヤー(P)*、
ジェイムズ・マーティン(Br)#、
ジョージ・ウォーカー(P)+
前回の管弦楽作品集(TROY-1061)に続くジョージ・ウォーカーの室内楽作品集。弦楽四重奏曲第1番ではドビュッシーとドヴォルザークの間をゆくような作風だが20年後の第2番では一転して無調の激しい作風に変わっている。1985年のピアノ・ソナタ第4番では旋法性と無調が折衷されています。ウォーカーはアフリカ系アメリカ人の作曲家だが、こういう出自の作曲家にありがちなジャズ、民謡路線には行かずアカデミックな現代音楽を目指しました。
TROY-1084
コロナ・ギター四重奏団コンサート
バッハ:イタリア協奏曲(G.A.スタインケ編)、
ラヴェル
:組曲《マ・メール・ロア》(P.ベラルド編)
トマス・モーリー:コンソート・レッスン第1集より(コロナ編)、スー=ユン・シェン:極夜(夜想曲第3番)
ピアソラ:リオ・セナ、アディオス・ノニオ、フーガと神秘、ジータ
◆ボーナス・トラック(映像)Z.アブリュー:ティコ・ティコ・ノー・フーバ
コロナ・ギター四重奏団

録音:2007年デンマーク
デンマークのコロナ・ギター四重奏団による編曲物からオリジナル作品まで収録したアルバム。特にギター四重奏によるイタリア協奏曲は新鮮な驚きである。もともとチェンバロは弦をはじく楽器であり、その発音構造はギターと同じと言ってもよい。そのためギターで演奏すると響きが意外にチェンバロに似ている上、しかもチェンバロよりも音量が豊か、ヴィブラートもかかる上、ラテン情緒も加わるという、よい事づくしなのである。特に4つの楽器が一斉に音を出すとフォルテ・ピアノのような印象さえ与えるのである。これは一聴に値します!
TROY-1088
カウンター・ポイント・プレミエ
バーンスタイン:ミュージカル《ひばり〜ジャンヌ・ダルクの生涯》からの合唱曲(前奏曲、春の歌、裁判所の歌、ベネディクトゥス、兵士の歌、サンクトゥス、レクイエム、グローリア)
ルイ・モイーズ:フランス風のソルフェージュ
ポウル・アラン・レヴィ:バイバイねえちゃん
マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ:ロマンセロ・ギターノ
ロバート・デ・コーミア(指)
カウンターポイント(ヴォーカル・アンサンブル)

録音:2004年、2008年
バーンスタインのミュージカル《ひばり》は1955年の作品。傑作《ウェスト・サイド・ストーリー》に先立つこと2年、《キャンディード》の前年に作曲されました。ひばりのThe Lark は the Life of Joan of Arc の略。ウェスト・サイド・ストーリーのような躍動感はないです、当時のミュージカルの常識を越えた緻密な作曲作法が純然たるクラシック作品といってよいほどの完成度を見せ、レニーの後年の作品《チチェスター詩篇》を思わせます。カウンターポイントは混声のヴォーカル・アンサンブル。当Albanyレーベルにはミサ・クリオージャ、クリスマス・キャロル集などがあり、宗教もの、民族ものを得意としているようです。

TROY-1122
マイケル・S.ホーウッド:打楽器作品全集
パーカッショニークな小品第1番、第3番、第4番、第5番、第6番《レクイエム》
ダイナマイト/あなたのドラムの影
リトル・ボウ・ピース/数学/フラグメンツ
トロント・パーカッション・アンサンブル

録音:1972-2008年
ホーウッドは1947年バッファロー出身で作曲をルーカス・フォスに師事。活発に創作活動を行い「国立公園組曲」や「遊園地組曲」、交響曲第1番、他(TROY-943)が入った管弦楽作品集は意外なヒット作。伝統的な作風から実験主義まで多様な作品を発表。1960年代から最近の作まで収められ、初期はヴァレーズ、ケージ(3つのコンストラクションなど)を思わせます。近作はコンピュータ音響の発想に近づいているように感じられます。作曲者自らも演奏に参加しています。また全集なのに「パーカッショニークな小品第2番」が収録されていないのは、作曲者によって破棄されたから、とのこと。
TROY-1131
カリム・アル=ザンド(1970-):室内楽作品集
(1)パターン・プレリュード第1集〜ピアノのための(2005)
(2)レイラ〜バリトン、ギター、弦楽四重奏のための(2001)
(3)戦争被害への哀悼/ゴヤの絵を見て〜弦楽六重奏のための(2006)
(4)ハープとヴィオラのためのデュエット(1998)
(5)チェロとピアノのための《タブローとディテイル》(2006)
(1)カロゲロ・ディ・リベルト(P)、
(2)(3)エンソ弦楽四重奏団
(2)P.バッセルバーグ(Br)、A.ホルツマン(G)
(3)キャサリン・ルイス(Va)、V.リッチー(Vc)
(4)モリー・マーキュソン(Hrp)、アブヒジト・セングプタ(Va),(5)フィッシャー・デュオ

録音:2005〜08年
アル=ザンドは1970年生まれ。既に米国内で数多くの賞を受賞し作品はアメリカ、カナダで演奏されています。《パターン・プレリュード》はバッハ、ショパン、ドビュッシーを下敷きにして時に無調、時にブルース調にパラフレーズを行います。その他、戦争被害へのラメンテーション、デュエット、タブローとディテイルでは硬質の音の中にも乾いた抒情が拡がっています。
TROY-1135
ジェームズ・ボレ作品集
交響曲第3番/交響曲第2番「E」*
ヴァイオリン・ソングズ/交響曲第4番
ジェームズ・ボレ(指)モナドノック音楽祭O
)スーザン・ナルッキ(S)*、Cマコンバー(Vn)*

録音:2005〜08年
ボレはイリノイ州出身の作曲家で指揮者。ハーヴァード大学で作曲を学んだ。指揮者としてはニュー・ハンプシャー交響楽団の音楽監督を1974年から28年もの間務めました。またボレが創設したモナドノック音楽祭は1966年に始まり、現在まで続いている。交響曲はどれも小編成のオーケストラのために書かれています。作風はストラヴィンスキーの新古典主義期の作品に近い。限られた少ない音を最大限に使って大きな波を作ってゆくのが特徴。
TROY-1136
ロバート・クサヴァー・ロドリゲス(1946-):室内楽作品集
(1)メタ4(1997)
(2)トリオV「Sor(tri)lege」(2007)
(3)トリオU(1970)/(4)トリオT(1971)
(1)コロラド四重奏団、
(2)(3)クラヴィア三重奏団
(4)ヴォイシズ・オヴ・チェンジ
ロドリゲスは1946年サンアントニオ出身。ブーランジェに1969年から10年間師事。全米で作品が演奏され、タングルウッド音楽祭でも演奏されたことがあります。ここには弦楽四重奏とピアノ三重奏のための作品が収録されています。旋法的で叙情的な作風が信条のようですが、トリオTでは新ウィーン楽派への接近も感じられます。
TROY-1138
アメリカン・ヴォイセズ
K.ビーヴァーズ(b.1971):ヴァイオリン・ソナタ(1996)
W.ボルコム(b.1938):グレイトフル・ゴースト・ラグ(1983)
チン=チュ・フー(b.1969):スノウ・アッシュ(2008)
ブライト・シェン(b.1955):ストリーム・フロウ〜無伴奏Vnのための
J.パケット(b.1977):口語のスレッド(2003)
K.プッツ(b.1972):アリア
スコット・コンクリン(Vn)、
アラン・ハックルベリー(P)

録音:2008年1月
アメリカの新世代の作曲家のヴァイオリン作品を収録。ビーヴァーズ作品は自由な無調を使いながらジャズのイディオムを持った痛快な一曲。ボルコム作品は1930年代のダンス音楽と見紛うばかりのノスタルジックな小品。中国系作曲家のブライト・シェン作品は、中国の民謡的な節回しと現代的な語法が融合したエキゾチックな曲でタン・ドゥンや佐藤聡明が好きな人にはたまらないでしょう。1977年生まれの若手作曲家パケットの作品も汎民族的(アジア的なテイスト満点)要素とポップス、ミニマル的要素が折衷していて、こういう姿勢はこの世代の作曲家の特徴でしょう。作品のクオリティはどれも高く理屈抜きに楽しめます。ヴァイオリンのコンクリンはアメリカ中西部を中心に活動、ALBANYに多数の録音があります。

TROY-1204(BOOK)
SACD&Bluray付
ヒマラヤにおけるセッションVol.1〜「失われたピアニスト/行き過ぎと言い訳」
ショパン:夜想曲Op.27-2、
 前奏曲Op.28-15
ドビュッシー:水の反映
サティ:サラバンド第3番
ラフマニノフ:楽興の時Op.16-5
リスト:風景
コープランド:田舎道を下って
リスト:ため息、夕べの調べ
ショパン:子守唄
ドビュッシー:月の光
リスト:コンソラシヨン
ピーター・ハルステッド(執筆/P)
ハルステッドはアメリカの作家でピアニスト。世界各地の辺鄙な所でピアノを演奏することが彼の長の夢で、これまで冬のアラスカ・チュガチ山脈山中(標高2000m弱地点)で演奏したことがあり、このディスクではなんとヒマラヤ山中での演奏が収録されている。作家でもある彼は130ページにも及ぶブックレットというよりは本を執筆。これはCD付の本(英語のみ)という体裁。なお演奏の方はなかなかの腕前だが、プロのピアニストとしてはやや難あり?で本職が作家であることと演奏している場所が場所だけに(おそらく手がかじかんでいるであろう)その勇気とロマンと洒落っ気を買って頂きたい内容。ブルーレイ・ディスクは動画ではなく高音質・マルチチャンネルの音声を収録、画面は静止画像のみ。SACDとブルーレイ・ディスクは同じ内容。
TROY-1238
「呼び声」〜ダリット・ハダス・ウォーショウ(b.1974)の音楽
(1)デザート・コール(2001)
(2)変容(2007)
(3)《ドレイドゥル》変奏曲(2007/10)
(4)寓話(2007)
(5)《キダッシュ・ハ・レヴァナー》〜ソプラノとピアノのための(2002)
(6)《ニズコラー》〜2つのテレミンとピアノのための(2010)
(2)(3)(5)(6)
リット・ハダス・ウォーショウ(テレミン(2)(6))/P(3)(5)(6))、(6)は多重録音)、
(1)ウェンディ・ワーナー(Vc)、
(2)(4)モメンタSQ
(5)リュートベン・ゼエフ(S)
ダリット・ハダス・ウォーショウはコロンビア大学とジュリアード音楽院でミルトン・バビットとデヴィッド・デル・トレディチに師事、数々の作曲賞を受賞して作品はニューヨーク・フィル、ボストン響、クリーヴランド管などで演奏されている。彼女はテレミン奏者としても活動し、このCDではクララ・ロックモアが使用したテレミンで自作自演している。音楽は現代の抒情主義とでもいうべきロマンティックな作風である。
TROY-1239
「時の本」〜ウィリアム・マシューズ(b.1950)の音楽
(1)ピアノ三重奏のための「時の本」(マーティンの猫まね鳥、朝の歌、アーノルド・シェ・・・の午後に、宵闇の歌、金曜の夜に魚が飛ぶ、モンクの墓)
(2)「ジョナサン・クレーマーのために」〜ピアノ三重奏とエレクトロ・アコースティック音のための
(3)「島」〜エレクトロ・アコースティック音のための
(4)ヴァイオリンとピアノのための二重奏
キャピタル三重奏団
【ダンカン・カミング(P)、
ヒラリー・カミング(Vn)、
セーレン・ダイクナー(Vc)】

DDD
ウィリアムズ・マシューズはオハイオ州出身で当初フルート奏者として活動の後、作曲家に転向。イェール大学でドラックマン、ペンデレツキに師事した。作品のタイトルに「アーノルド・シェ(ーンベルク)の午後に」とか「(セロニアス)モンクの墓」がある事からも察せられるようにジャズが好きでアンチ・現代音楽志向の作曲家である。調性、ジャズ和声、ニュー・エイジ的な感性を感じさせる作品。エレクトロ・アコースティック音の入る「島」は波の音が入ってまさにヒーリング・ミュージック。
TROY-1243
「ダーク・ダンセズ」〜ジョン・アルマイアー作品集
(1)複数の声(Fl、バスCl、Vn、Va、Vc)
(2)ダーク・ダンセズ(打楽器アンサンブルのた
(3)至点(Fl、アルトSax、Vn、Vc、Cb)
(4)4(Vn、Va、Vc、Pf)
E.フレチェッテ(Fl)、
A.クロムウェル(Vn)、K.ルイス(Va)、
M.フレッチュ(Vc)、S.テイヒャー(P)、
UNCシャーロッテ打楽器アンサンブルほか

DDD
ジョン・アレマイアーはアメリカン・レコード・ガイドで「神秘的で甘美なセンスを持った作曲家」と評され、アメリカのみならずヨーロッパ、アジアでも作品が演奏されている。ジャズ、民族音楽、無調を器用に折衷した独自の世界を確立している。
TROY-1245
ジェイムズ・ウィリー(b.1939):弦楽四重奏曲第3番
弦楽四重奏曲第7番
弦楽四重奏曲第8番
エステルハージQ

録音:2010年1-5月 DDD
ジェームズ・ウィリーはハワード・ハンソン、ガンサー・シュラーに師事、作品はバッファロー・フィル、ミネソタ響、ロチェスター・フィルなどによって演奏されている。ベルク、バルトークの影響を感じさせる表現主義的な暗い.情性を持った烈しい音楽。
TROY-1246
「肖像とパッセージ」〜イーサン・リックマンの音楽
メスキータの聖ヴィンセントのためのインヴェンション(2003)
ピアノのためのパッセージ(2008/10)
禁断の類似点(2005)
冬に〜主題の残響(2010)
ハッブルの道具箱のなかに(2009)
ニコラス・フィリップス(P)

DDD
イーサン・リックマンはアスペン・コンサート・オーケストラ、ファーゴ・ムア・ヘッド響、ニュートン響などで作品が演奏されている。バッハ、ストラヴィンスキー、バルトークの影響の上にジャズ、ロックのイディオムが加えられたアメリカ人らしい乗りのよい音楽。
TROY-1247
矛盾の音楽/デヴィッド・S・レフコウィッツ作品集
デュオ(2台ピアノのための)
WITH/WITHOUT[Con/Sol(-action)](Fl独奏)
(Sur)Real(Cine-)MUSIC 1:エッシャーの変容(Fl、Vn、2つのG)
WITH/WITHOUT[Con/Sol(-action)](Hrp独奏)
当惑のためのサーファー・ガイド(あるいは荒れ狂う海のヨナ)
WITH/WITHOUT[Con/Sol(-action)](Fl、Vc)
エ・デュオ・ウナム(2つのVa)
WITH/WITHOUT[Con/Sol(-action)](Fl、Vc、Hrp)
標準的な変奏曲(2つCl)/洒落た組曲(Pf)
ザ・ディフィニエン・プロジェクトほか

録音:2003-2010年 DDD
レフコウィッツはニューヨーク出身の若手作曲家でイーストマン音楽院とコーネル大学でジョージ・クラム、カレル・フサに師事、作品は米国、アジア(日本を含む)、ヨーロッパで演奏されている。エッシャーの絵画に影響を受けているというレフコウィッツの音楽はミニマルではないが、幾つかの音形パターンの持続とその変容で構成され、民族音楽、ジャズからの影響も感じられる。
TROY-1248
「ショート・ストーリーズ」〜ガーノット・ウルフガング室内楽作品集
程度の低い議題(Fg、Cb)
テレミンの旅(テレミン、Pf、電子音響)
回転する丘とぎざぎざした尾根(Vn、Pf)
静かな時(Va、Pf)
遭遇(Vn、Fg)/澄み切った水(Pf)
3つのショート・ストーリーズ(Va、Fg)
J.ファーマー(Fg)、
J.P.マーティン(テレミン,P)、
S.パーキンス(Vn)、デンボウ(Va)ほか

録音:2010年DDD
ガーノット・ウルフガングはオーストリア出身で現在はカリフォルニア在住の作曲家。ジャズの演奏と理
論家としての地位も確立しており、TV、映画音楽も手がけている。作品はジャズ風のものからメシアン風
の和声を使った純現代音楽、テレミン、電子音楽までと多種多様。
TROY-1249
「インヴォケーション」〜イングリット・アローコの音楽
エンヴォイ(終結部)〜ピアノのための
リトルノ(反復)〜ピアノのための
ピエロのためのオマージュ〜ピアノのための
幻想的四重奏曲(Vn、Vc、Cl、Pf)
チェロ・ソナタ/ピアノ四重奏曲
M.ベングトソン(P)、岡ひろの(Vn)、
バーチャード・タン(Va)、J.コーエン(Vc)、
P.デーマー(Cl)、C.アブラモビック(P)ほか

DDD
アローコはジョージ・クラム、ジョージ・ロックバーグらに師事、作品はアトランタ響などで演奏されている。20世紀ヨーロッパの正統的な作曲技法に基づいたしっかりとした構成が特長。作品からはラヴェルからベルク、デュティーユといった20世紀前半の洗練された作曲家たちの影響が聴き取れる。
TROY-1250
「大西洋横断の物語」〜フェイ=エレン・シルバーマンの音楽
行列(G)/3つのギター(G三重奏)
影のなかで(3つの歌と2つの間奏曲)(S、G、Cl)
ワイルドの世界(オスカー・ワイルドの詩による)(T、Va、G)
デンマークの日の光(S、G)
産休(Gギター四重奏)
(ボーナス:映像トラック付き)
フォルクマール・ツィンマーマン(G)、
コロナ・ギター四重奏団、
J.ルンド(T)、SYZYGY(Cl、G、S)、
M.S.ガーマーク(Cl)ほか

録音:2009年、DDD
フェイ=エレン・シルバーマンはハーバード大学で作曲を学び、13才でレオポルド・ストコフスキーに才能を認められて作曲家としてデビュー。アメリカ内外で作品が演奏されている。このCDはデンマークのギタリスト、フォルクマール・ツィンマーマンとの出会いから生まれたギターを中心とした作品集。無調的な作風の中にほの暗いロマンティシズムが漂う。
TROY-1251
サクソフォンとピアノのための現代アメリカ音楽
リビー・ラーセン(1950-):ホリー・ローラー
ケヴィン・J・アイザックス(1959-):スクークム組曲
ウィリアム・オルブライト(1944-98):サクソフォン・ソナタ
デヴィッド・ダイアモンド(1915-2005):サクソフォン・ソナタ
デヴィッド・デル・トレディチ(1937-):アクロスティック・ソング〜ファイナル・アリスより
ダン・ゴブル(Sax)、
ラッセル・ハーシュフィールド(P)

録音:2009年、DDD
ダン・ゴブルはニューヨーク・フィル、ブルックリン・フィルとも共演、ヒンデミット、ウェーベルンなど現代音楽を得意としている。本CDはアメリカの中堅からベテラン作曲家の作品が収められており、いずれも現代音楽とはいえ、ジャズ、民族音楽の影響のある親しみやすい作品ばかりである。
TROY-1254
ユーディ・ワイナー(1929-)作品集
(1)コメディア(2002)
(2)デ・ノヴォ(1971)
(3)パルティータ(1952)
(4)贖罪の踊り(1976)
(5)カデンツァ!(1969)
(1)リチャード・ストルツマン(Cl)、
Y.ワイナー(P)、
(2)〜(5)IBISカメラータ

DDD
BRIDGEレーベルから3枚の作品集が発売になっているピューリッツァー賞作曲家ユーディ・ワイナー(室内楽作品集・BCD9134、管弦楽作品集・BCD9282、宗教作品集・BCD9333)。アメリカでは評価が高く、ALBANYレーベルからも作品集が発売になりました。1曲目の「コメディア」はなんと名クラリネット奏者リチャード・ストルツマンが吹いています。
TROY-1257
ヴィオラとギターのための音楽
ビル・ドビンズ編:夜の組曲(ナイト・ドリーマー(ウェイン・ショーター)
 ラウンド・ミッドナイト(セロニアス・モンク)
 チュニジアの夜(ディジー・ガレスピー)
ファリャ:スペイン民謡組曲
サミュエル・アドラー:光の放射界へ
ラダメス・グナターリ:ソナタ
マイケル・キンバー:ヒスパニック幻想曲
ジョージ・テイラー(Va)、
ニコラス・ゴルーゼス(G)
ヴィオラとギターの二重奏という珍しい組み合わせ。ヴィオラのジョージ・テイラーはイーストマン音楽院出身でアフリカ系アメリカ人作曲家の作品の初演と紹介を行うことで知られているという(本人もアフリカ系)。ジャズの名曲の編曲からラテン情緒あふれるファリャのスペイン民謡組曲、キンバーのヒスパニック組曲までご機嫌な作品が揃っている。ヴァイオリンと違い、ヴィオラの音は落ち着いたアルト歌手の声を思わせ、リラックスして楽しめる内容。

TROY-1252
コミッションズ・アンド・コンチェルトズ
マーク・エンジェブレットソン:吹奏楽のための交響曲
ジェルジー・サピイェフスキ:トランペットと吹奏楽のための協奏曲*
フリジェシュ・ヒダーシュ:バス・トロンボーンと吹奏楽のための狂詩曲
黛敏郎:打楽器と吹奏楽のための協奏曲#
カール・ベールター:山々とメサ
ポーラ・ホルコム(指)
SUNYフレドニア・ウィンド・アンサンブル
(2)A.ジョキピー(Tp)*、
(4)ランドール・ホーズ(Tb)#

DDD
フレドニアはニューヨーク州北部(カナダ国境近く)の街で、SUNYフレドニア・ウィンド・アンサンブルはその街の音楽院の教授と学生によるウィンド・アンサンブル。
TROY-1253
ヴィンセント・パーシケッティ(1915-1987):吹奏楽作品集
ディヴェルティメントOp.42
仮面舞踏会Op.102
ページェントOp.59
バンドのための交響曲(交響曲第6番)Op.69
詩篇Op.53/寓話\Op.121
スティーヴン・K・スティール(指)
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
DDD
吹奏楽ファンの信任厚いイリノイ州立大学ウィンド・シンフォニーの最新作。アメリカ作曲界と吹奏楽界に大きく貢献したパーシケッティの主要な吹奏楽曲をまとめた吹奏楽ファン必聴の一枚。
TROY-1255
チャールズ・ベスター(b.1924):管弦楽作品集
(1)交響曲第1番「夜に見える3つの道」
(2)レクイエム
(3)フレンチ・ホルン協奏曲
(4)ザ・ロング・グッドバイ
(1)-(4)ランフランコ・マルセレッティ(指)カユガCO
(2)ウィリアム・ハイト(T)、
(3)ローラ・クロック(Hrn)

録音:2010年6月
チャールズ・ベスターはイェール大学でヒンデミットに、ジュリアード音楽院でパーシケッティに師事。ジュリアード音楽院では教鞭も執り多くの後進を育てた。12音技法とジャズを組み合わせた作風としてアメリカ国内で独自の地位を確立した。現代音楽色はなく、ジェリー・ゴールドスミス、ジョン・ウィリアムズらの映画音楽を思わせる抒情的な作品ばかり。
TROY-1259
フロレンシオ・アセンホ(b.1926)の音楽
バトラチョミョマキア
手のひらの物語
バジルズ・ペンタメロン
カーク・トレヴァー(指)
スロヴァキア・ナショナルSO

録音:2010年9月ブラティスラヴァ、DDD
カーク・トレヴァーのアセンホの管弦楽作品集第4集(既発売はTROY-822、TROY-1019、TROY-1128)、更にトレヴァーはMMCレーベルに4枚のアセンホ作品集をいれています(面白いことにこの8枚、チェコとスロヴァキアの7つオーケストラを起用しています)。 アセンホはアルゼンチン・ブエノスアイレス出身の作曲家で現在はピッツバーグに在住しアメリカで活動している。交響曲、室内楽、オペラとたくさんの作品を発表している。平易でラテン情緒のある親しみやすいオーケストラ作品。コープランドと近い雰囲気を持っている。(1)は4分程度の短い作品。

TROY-1260
グラス・ビード
ジェームズ・A・ベッケルJr.:グラス・ビード・ゲーム(1997)
スコット・マッカリスター:黒い犬*
デヴィッド・マスランカ:トロンボーンとウィンド・アンサンブルのための協奏曲
アラバマ・ウィンド・アンサンブル
ケネス・オゼロ(指)
ランドール・コールマン(指)*
チャールズ・スニード(Hrn)
オシリス・J・モリーナ(Cl)*、
ジョナサン・ウィテイカー(Tb)、

録音:アラバマ大学
アラバマ・ウィンド・アンサンブルはアラバマ大学音楽学部の学生で組織され、吹奏楽の世界では既に確固とした地位を築いており、アメリカ国内のみならずイギリスへも演奏旅行を行っています。デヴィッド・マスランカのトロンボーン協奏曲を始めとしてアメリカの吹奏楽界でよく知られた作曲家の作品を収録。
TROY-1261
アラン・ブランク(b.1925):サクソフォンのための作品集
雑録/5つのスケッチ
耳の情景/線描画
序奏と7つのビネットと集結部
アロイ・サクソフォン四重奏団、
ビル・パーコンティ(A.Sax)
アイダホ・サクソフォン三重奏団、
パトリック・マクナリー(Cb)
ブランクはジュリアード音楽院で作曲と指揮を学び、ヴァイオリンの名手でもあることからピッツバーグ響でヴァイオリン奏者としても活動、西イリノイ州立大学で教鞭を執る作曲家。サキソフォン・アンサンブルのために書かれたこの作品集はジャズと無調が違和感なく折衷され、洗練された香りを湛えています。
TROY-1262
ジェレミー・ギル作品集
ジェレミー・ギル:時の本(2007)
ヘリアン(2009)
ピーター・オース(P)、
ジョナサン・ヘイス(Br)、
ジェレミー・ギル(P)

録音:2010年
ギルの作品はアメリカ、イギリスで盛んに演奏されており、またピアニストとして現代音楽を得意として活躍している。作品はメシアン、ジョージ・クラムを思わせる色彩と圧倒的なエネルギーを持っています。
TROY-1263
デヴィッド・ダイス(b.1972、David Dies):室内楽作品集
歌の庭〜無伴奏チェロのための
ロルカ歌曲集
パーシケッティの主題によるダンス変奏曲
ウン(ビー)モ/Kai-'r/xhqt(i)s
祈る人と瞑想/白いお茶/参照点
耳鳴り
ジェイクブ・オムスキ(Vc)、
ジュディス・ケロック(S)、
クリストファー・テイラー(P)ほか
ダイスは民族的要素と新ロマン主義を折衷した作風を持つ若手作曲家。ロルカ歌曲集は代表作。
TROY-1264
ジョージ・エドワーズ(b.1943):作品集
島はノイズに満ちている*
スワベ・マリ・マーニョ
弦楽四重奏曲第2番**
チェコ化されたスウィング
ホルン,ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
ジェフリー・ミラースキー(指)マンハッタン・シンフォニエッタ*、
スティーヴン・ゴスリング(P)、
ジャック四重奏団**、
P.プライドモア(Hrn)#、
アーロン・ボイド(Vn)#

録音:2009年
ジョージ・エドワーズはオバーリン大学で学び、タングルウッドではクーセヴィッツキー作曲賞を受賞、現在はマサチューセッツ工科大学内の音楽部門で教鞭を執っています。作風は12音技法に基づくものでウェーベルンの影響のもと、繊細で静謐な中に豊かな色彩を兼ね備えている。アメリカ東海岸の正統的前衛音楽ですが、厳しい表現の中にもクリスタルのような抒情がきらめきます。
TROY-1265
トーマス・パサティエリ(b.1945):歌劇「我々みんなに、神の祝福あれ!」
※世界初録音〜チャールズ・ディケンズ原作「クリスマス・キャロル」に基づく
ジョン・ナードリロ(指)
ケンタッキー大学歌劇場O&cho、
ディカポ歌劇場O&cho

録音:2010年、DDD、75:21
パサティエリは十代でN.ブーランジェに作曲を師事、16才でジュリアード音楽院に入学した。数多くのオペラを作曲しており、メノッティの流れを汲む親しみやすい作風としてアメリカでは人気があります。この歌劇はチャールズ・ディケンズの有名な「クリスマス・キャロル」を原作とした楽しいクリスマス・オペラ。
TROY-1266
エリオット・シュワルツの音楽
エリオット・シュワルツ(b.1936):弦楽四重奏曲第2番「ルイーズとアーロンのために」
夏の旅(海上からの日の出/黄昏が来た)*
ダーウィンの夢(電子音楽)#
ボロメオSQ、
E.シュハン(Fl)*、A.シュハン(Hrn)*、
スティーヴン・ピーターソン(指)
イサカ大学ウィンド・アンサンブル、
電子音楽#

録音:2008年、DDD,67:57
エリオット・シュヴァルツはコロンビア大学で学び、現在はオハイオ州立大学で教鞭を執っています。12音技法を基本とした厳格な前衛音楽だが、聖歌など、調性音楽を部分的に引用するなど、チャールズ・アイヴズ的な側面も持っています。
TROY-1267
セオドア・ウィプラッドの音楽
セオドア・ウィプラッド(b.1958):第二の天国のホザンナ
弦楽四重奏曲第1番《火の精製》*
ジョージア・ソング・ソング
サクソフォン四重奏曲
カーク・トレヴァー(指)
ボフスラフ・マルティヌーPO
チョンピ四重奏団*
ダリル・タイラー(T)、
ティム・ライズ(ソプラノSax)、
マリア・コーリー(P)、
ファイヴ・レター・フォー

録音:1999-2008年
セオドア・ウィプラッドはハーヴァード大学で作曲をデル・トレディチに師事した後、アスペン音楽祭でバーナード・ランズ、ジェイコブ・ドラッグマンと共に仕事をし影響を受けています。彼の音楽はモード、調性、無調などを自由に折衷したアグレッシヴかつイマジナリーなもの。弦楽四重奏曲第1番《火の精製》は民謡的な旋律素材が幾重にも絡み合って、燃え立つ炎のようなイメージを作り出します。
TROY-1268
「サムシング・トゥ・シング・アバウト」〜ジャズ・アレンジで聴くアメリカ現代音楽
秋に(C.アイヴズ)
街の王女(P.チハラ)
フォート・トライイオン・パーク(J.コリリアーノ)
レイラの歌(J.アダムズ)
アクロスティック・ソング(D.デル・トレディチ)
リリー(レオン・カーシュナー)
ソフィー・ローズ・ロザリー(W.マルサリス)
柳の木の下で(S.バーバー)ほか全18曲
リサ・カーシュナー(Vo)、
S.アーヴィ(A-Sax)、
W.シンメル(アコーディオン)、
J.ファン(P)、X.デイヴィス(P)、
D.ブルーノ(ベース)、
V.アーチャー(ベース)、
R.ジャクソン(G)、
W.ジョーンズ3世(Drm)

録音:2010年10月、DDD
一聴して驚愕!収録曲目だけ見ると「アメリカの作曲家による歌曲集なんだな」と思いますが、聴いて唖然!お洒落なジャズ・アレンジが施してあるのです。現代音楽の作曲家の歌曲といっても無調ではないので、こうしたアプローチが可能なのでしょうが、それにしてもこんなことしていいの!?という感じ。アメリカ現代音楽の父アイヴズからバーバー、コープランド、ミニマリストの人気作曲家ジョン・アダムズまで、小編成のバンドに女性ヴォーカル(作曲家レオン・カーシュナーの娘とのこと。もちろん父親の曲も収録)のアレンジはニューヨークの秋とはこんな感じかと思うような抜群のセンスです。因みにジャズ・トランペットの貴公子ウィントン・マルサリスの曲も入っています。

TROY-1270
ドナルド・クロケット(b.1951):暗闇の中で笛を吹く(1999)
内陸追跡(2001)
ウェット・インク(9楽器版)(2009)
現存(1997)
ドナルド・クロケット(指)
XTET(室内アンサンブル)

録音:2008-2010年
ドナルド・クロケットはロサンジェルス室内アンサンブル、パサデナ室内管弦楽団のコンポーザー・レジデンスの他、ロサンジェルス・フィル、クロノス四重奏団、アルディッティ四重奏団、ヒリアード・アンサンブルなどのために多くの作品を作曲しています。彼の作風はミニマル的な音の持続のなかに様々な音のイヴェントが次から次へと移り変わるというものでストラヴィンスキー、コープランドのような20世紀の古典からジョン・アダムズらの自由なミニマリズムの影響を広範に受けている。軽く弾ける心地よいポップな音と繊細で色彩豊かな美しい音の移ろいに耳を奪われます。
TROY-1271
エリック・エワゼン(b.1954):フルートを含む室内楽作品集
フルート・ソナタ第1番*/モザイク**
ブリッジハンプトン組曲#
シースカイ歌曲集##
マリヤ・マーティン(Fl)、
ジェウォン・パク(P)*,##、
P.コルケイ(Fg)**、
片岡綾乃(Perc)、
J.ミルズ(Vn)#、D.ファリーナ(Va)#
スーザン・ナルッキ(S)##、
A.サスマン(Vn)##、C.ブレイ(Vc)##
エリック・エワゼンはクリーヴランド出身でジュリアード音楽院でミルトン・バビット、サミュエル・アドラーらに師事。吹奏楽器のための作品を中心に全米で演奏されています。作風は師事した師匠の作風とは対照的でコープランド、時にはフォーレを思わせる穏健で喜遊曲的な性格を持ち、親しみやすい。
TROY-1272(2CD)
リー・ホイビー(1926-2011):歌劇《夏と煙》 S.オズグッド(指)
マンハッタン音楽院歌劇場O
テネシー・ウィリアムズの同名の演劇を原作とするオペラ。ホイビーはデンマーク系アメリカ人で後期ロマン派風の耽美的なオペラ。
TROY-1274
ボリス・パパンドプロ(1906-91):ピアノ作品集
幻想的スケルツォ/ソナチネ
10の音楽的印象(それぞれの永続的な1分)
パルティータ/8つの習作
ニコラス・フィリップス(P)
ボリス・パパンドプロ(1906-91)はクロアチアの作曲家。指揮者としても活躍しクロアチア国立歌劇場、クロアチア放送交響楽団の音楽監督を勤め20世紀クロアチア音楽界の発展に尽力。作品は歌劇、管弦楽、室内楽など440曲以上を残した。マタチッチが演奏した作品がCD化され話題になったこともありました。
作品はリスト、ドビュッシー、バルトーク、ハチャトリアン等ロシア音楽の影響を感じさせつつクロアチア民謡を取り入れた独自の個性を持つ。ピアノ作品だけでアルバムが作られるのは大変珍しい。
TROY-1275
キルヒナー(1919-2009):管弦楽作品集
管弦楽のための音楽(1969)
《リリー》(1973)〜ソプラノと室内管弦楽のための*
ピアノ協奏曲第1番(1953)#
レオン・カーシュナー(指)元ハーヴァードCO
ダイアナ・ホーグランド(S)、
ジェームズ・バスウェル(Vn)、
今井信子(Va)、
ローレンス・レッサー(Vc)、
ポール・ダンケル(Fl)、
リチャード・ストルツマン(Cl)、
A.フォーゲル(Ob)、
A.ヘラー(Fg)、ロバート・ラウチ(Hrn)
A.ベアード(Perc)、
L.ホランダー(チェレスタ)、
レオン・カーシュナー(P&指)
レオン・カーシュナー(P)、
ディミトリ・ミトロプーロス(指)NYO

録音:1992年7月、1973年8月*、1956年2月24日# ニューヨーク・コロムビア・スタジオ(モノラル)
レオン・カーシュナーはニューヨーク出身でカリフォルニア大学ロサンジェルス校でブロッホとシェーンベルクに師事、その後セッションズにも師事した後ハーヴァード大学で長らく教鞭を執っていましょた。作風は12音技法を主軸とする前衛音楽でアメリカ国内ではエリオット・カーターと双璧に目される。彼の音楽はアメリカの現代音楽作曲家にありがちなハリウッド流の安手な表現との折衷に陥ることもなく、ヨーロッパ前衛にも勝る厳しい表現と品格を備えている。カーシュナーの自作自演ピアノによるミトロプーロスの現代音楽の演奏が聴けるのも貴重。
TROY-1277
心の歌とオーデュボン
カーヴァー・ブランチャード:イルカ、
 私は一人で目覚めた、
 鳥の踊りとトッカータ
バルトーク:ルーマニア民族舞曲より
フォスター:ケンタッキーの我が家、
 金髪のジェニー
民謡:天国/ほか全33曲
カーヴァー・ブランチャード(Vo、Lute)

録音: 2011年、DDD、
カーヴァー・ブランチャードは1943年生まれのリュート奏者兼ヴォーカリスト。ALBANYからすでに3枚のアルバム「子守歌と舞曲集」(TROY-048)、「解放されたリュート」(TROY-083)、「哀歌、浮かれ騒ぎ」(TROY-086)がリリースされています。前作同様ルネサンス音楽、トラッド、フォスターの歌曲、アメリカ民謡などを表情豊かに歌い、演奏している。リュートをこれほど豊かに親しみやすく聴かせるアーティストは.ないでしょう。時にエリック・クラプトンばりにはじけた曲もあって楽しめます。
TROY-1276
現代のサクソフォン音楽
アンドルー・シンプソン:黄金の予言
D.アムラム:プロローグとスケルツォ
ネイサン・リンカーン=デクサティス:シャドウ・リミックス
マシュー・ヴァン・ブリンク:アルト・サキソフォン・ソナタ
アンドリアン・ペルトゥート:偉大な一歩
ノア・ゲッツ(Sax)、
アンドルー・シンプソン(P)
ノア・ゲッツはワシントンDCを拠点にジャズとクラシック双方の演奏活動を行っている。現代作品の初演も意欲的でアーロン・ジェイ・カーニスの作品も度々初演している。ここに収められた作曲家はヨーロッパ前衛系(シンプソン)から抒情系(デイヴィッド・アムラム)、電子音楽ノイズ系(リンカーン=デクサティス)、ポスト・ミニマル系(ヴァン・ブリンク)、ゲーム音楽系?(ペルトゥート)など様々なスタイルが楽しめます。
TROY-1278
C.カーティス=スミス:黄金はわが花々
南北戦争歌曲集*
カーメン・ペルトン(S)、
ジャン・オパラック(Br)、
ジョー・ミラー(指)室内アンサンブル
メアリー・ボンハグ(S)*、
C.カーティス=スミス(P)*
カーティス=スミスはタングルウッド音楽祭でクーセヴィッツキー賞を受賞のほか、ロックフェラー、グッゲンハイム財団より多くの支援を受けるアメリカの重鎮的作曲家。収録作品は歌曲というより室内オペラに近い。無調と素朴な民謡調の旋律が混在する独特の音楽。
TROY-1279
ホルヘ・マルティン:チェロ作品集
ホルヘ・マルティン(b.1959):チェロ・ソナタ「4つの高貴な真実」
記憶(無伴奏チェロのための)
3つの夜想曲/古着*/ハリウッド変奏曲
イェフダ・ハナミ(Vc)、
ウォルター・ポンス(P)、
ウィリアム・シンメル(アコーデディオン)、
アーティ・ディクソン(Perc)*
マルティンはキューバ出身で6歳に家族でアメリカに移住、イェール大学とコロンビア大学で作曲を学んだ。歌劇、管弦楽ほかあらゆるジャンルの作品を発表しています。作風は激しいリズムと骨太な旋律がラテンの血の濃さを感じさせ、時にストラヴィンスキー、ヒナステラ、レブエルタス、ピアソラを思わせます。

TROY-1280
ウィリアム・シューマン:作品集
アメリカ祝典序曲
《自由の歌》〜ウォルト・ホイットマン「草の葉」によるカンタータ(世界初録音)#
混声合唱とソプラノのための前奏曲*
アメリカン・カンタータ《自由の地に》#〜バリトン,合唱と管弦楽のための
イアン・ホブソン(指)
シンフォニア・ダ・カメラ
リカルド・ヘレーラ(Br)#、
イリノイ大学cho&オラトリオ協会、
イングリッド・カミン(S)*、
フレッド・ストルツフス(指)イリノイ大学cho

録音:2010年11月イリノイ大学クラナート・センター
アメリカの20世紀前半の保守陣営を代表する作曲家ウィリアム・シューマンはジュリアード音楽院の学長を勤める一方、交響曲を第10番まで発表するなど精力的に活動した。《自由の歌》は1943年に創設されたピューリッツァー賞音楽部門の第1回受賞作品。アメリカ祝典序曲もよく演奏される代表作。いずれも明朗快活なアメリカン・スピリットに溢れた作品。
TROY-1281
20世紀チェロ作品リサイタル
ブロッホ:無伴奏チェロ組曲第3番
セッションズ:6つの小品
ジョン・ハービソン:無伴奏チェロ組曲
ルトスワフスキ:重く
スティーヴン・スタッキー:対話
アンドルー・ワゴナー:名前
アンナ・ウィースナー:実現可能な物語
ナディア・ブーランジェ:3つの小品
エリオット・カーター:案出
キャロライン・スティンソン(Vc)、
モリー・モルコスキ(P)

録音:2009年
スティンソンはジュリアード音楽院で芸術博士号を取得した若手チェリストで艶のある音色、ダイナミックな音楽作り、確かな技術で注目の存在。レパートリーは幅広いがとりわけ現代音楽に意欲的に取り組み、作曲家への委嘱も行っています。ブロッホ、ルトスワフスキの演奏は圧巻。大変な才能です。
TROY-1282
「噴火!」〜低音金管楽器のための管弦楽作品抜粋集
ブラームス:交響曲第4番〜第4楽章コラール部分
ブルックナー:交響曲第8番〜フィナーレ
シベリウス:交響曲第2番〜フィナーレ
マーラー:交響曲第2番〜フィナーレ、第4楽章42小節
 交響曲第5番第1楽章11小節後
ワーグナー:ワルキューレの騎行、
 ラインの黄金より
ほか、ヒンデミット、ニールセン、ヴェルディ、サン=サーンス、R.シュトラウス、レスピーギ、ベルリオーズ、ショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、チャイコフスキー、バルトーク、プロコフィエフ、コープランド
全34トラック(トロンボーンとチューバが活躍する部分のみ)
ジェシカ・バズビー(Tb)、
リー・ロジャーズ(Tb)、
ジャヴィアー・コロマー(Tb)、
デイヴィッド・ボブロフ(バスTb)、
ティモシー・バズビー(Tub)
プロ・アマを問わずオーケストラを実際にやっている人は他の団体の演奏やCDを聴いていても自分のパートばかりが気になってしまうものではないでしょうか。特に金管パートは音量も大きく効果も荘厳なため目立つのでそのパートだけ聴きたい、弦楽も他のパートもいらない!という人にぴったりのCDです。音大のキャンパスを歩いていると必ず聴こえてくる名曲傑作のパート練習みたいな内容のCD。
TROY-1283
ジョン・アイルウォード作品集
ジョン・アイルウォード:静けさと変化(Fl,Cl,Vn,Vc,Pf,Perc)
出発の映像(Va,Pf)
《野生の菖蒲》からの歌曲 (Sop,Vn,Vc,Cl,Perc)
相互協定(Vn,Vc)
マティアス・ピンチャー(指)
イースト・コースト・コンテンポラリー・アンサンブル

録音:2009年
アイルウォード(生年は不明、若手?)はハーヴァード大学で作曲を学び、ISCM(国際現代音楽協会)に入選後、様々な音楽祭で作品を発表している。作風はブーレーズ以後のヨーロッパ・ポスト・セリエリズムの様式で書かれており、ウェーベルンを起源とするぽつぽつとした点描画のような筆致、ブーレーズばりのきらきらとした色彩感が耳に心地よい。KAIROSでお馴染の前衛作曲家ピンチャーによる指揮。
TROY-1285
スネル・セッションズ
デイヴィッド・ヘイニック(b.1954):カマキリ
ウィリアム・オルブライト(1944-1998):ソナタ
ジークフリート・カルク=エラート(1877-1933):熱情ソナタ
フォーレヴォカリーズ・エチュード
デニス・ベダール(b.1950):幻想曲
ロベルト・ムチンスキ(1929-2010):ソナタ
クリストファー・クレヴィストン(Sax)、
ハンナ・グルーバー(P)
クリストファー・クレヴィストンはソリストとしてデトロイト響、インディアナポリス響などとも共演するほか、自らサキソフォン・アンサンブルを組織した活動も行っている。ヨーロッパ前衛のスタイルで書かれたヘイニック作品、後期ロマン派から無調までを取り込んだエラルト作品、ザクザクと小気味よいジャズ風のリズムが特徴のムチンスキ作品など個性派作品が揃っています。
TROY-1286
ゲーリー・スマート(b.1943):自作自演ピアノ作品集
ピアノとラジオのためのファンファーレ
花々(I-VII)/内部
4人のアメリカの画家(デ・クーニング、ロスコ、ポロック、フランンケンザーラー)
線描画/黒と白のなかで
3人のアメリカの詩人(ジンマー、オリヴァー、コリンズ)/ほか全25曲
ゲーリー・スマート
スマートは作曲家以外にピアニストでジャズの演奏活動もしているが、ここに収録された作品はいずれもクラスターなどを含む無調作品で絵画や詩から触発された極めて奔放な作品です。《4人のアメリカの画家》の中の「ポロック」ではポロックの代名詞であるドリッピングなどのアクション・ペインティングを鍵盤上で再現しようとしているところが面白い。
TROY-1287
ポール・オスターフィールドの音楽
ポール・オスターフィールド(b.1973):ディヴェルティメントCl,Sax,Fg,Trp,Pf,Cb)
愛の歌(Ten,Pf)/クレーの抽象画(Cl,Gtr)
ウォルト・ホイットマンのアメリカ(T,P)
ロッキー・ストリーム(Fl,Ob,Cl,Sax,Trp,Trb)
ポール・オスターフィールド(指)アンサンブル

録音:2009年
オスターフィールドはオハイオ出身の若手作曲家で作品はクリーヴランド管弦楽団でも演奏されています。作風はセリー、無調の中に静かな.情が漂います。
TROY-1288
ザ・フォッグ・プロジェクト
カリム・アル=ザンド(b.1970):パターン・プレリュード第2巻、第3巻(2009)
ジョセフ・デンジャーフィールド(b.1977):残骸(2009)
ティム・サリヴァン(b.1971):壊れやすい空間(2009)
ルーク・ダーン(b.1976):痕跡(2009)、下降線(2006)
ブルース・ベネット(b.1968):回路図夜想曲(1997)
ライアン・フォッグ(P)

録音:2009年
ライアン・フォッグはアメリカ中西部の複数の大学で後進の指導に当たりつつ現代音楽の普及に努めているピアニスト。60年代〜70年代出身のアメリカの作曲家の作品に焦点をあてた内容でいずれも厳しい前衛風の作品。そんな中ティム・サリヴァン作品はメシアンの鳥の歌を思わせる楽しい曲。
TROY-1289
中国魂の発展と表現
アレクサンダー・チェレプニン(1899-1977):演奏会用練習曲Op.52
ホア・ルティチン(賀緑汀,1903-1999):野牛.年の笛
リ・インハイ(1927-2007):日没の歌
タン・ドゥン(譚盾,b.1957):7つの水色の記憶
チュ・ワンホワ(b.1941):ジャスミンの花
ジャン・ジャオ(張昭,b.1964):ピー・フアン
ジョナサン・グリーン(b.1964):鳳凰の生存様式における修練
ワン・ティエンシュウ(王天舒,P)

録音: 2010 年
シノワズリ(中国趣味)の影響を受けた西洋の作曲家と近代ヨーロッパの音楽を吸収した中国の作曲家たちによるピアノ作品集。五音階が終始鳴り響くエキゾチックで楽しいアルバム。ピアノのシュンシュワ・ワンは2005年に北京国立ピアノ・コンクールに上位入賞以来、アメリカで博士号を取得、現在はアメリカと中国で演奏活動を行っている若手ピアニスト。

TROY-1290
ポール・チハラ(b.1938)の音楽
チハラ:ヴァイオリン,クラリネットと管弦楽のための協奏曲「愛の音楽」(1997-2010)
チハラ:デュオ・コンチェルタンテ(1986)*
 2つの映像(2009)#
ガーシュウィン(チハラ編):エンブレイサブル・デオ(1986)*
チハラ:2つのエリントン弦楽四重奏ファンタジー(1984)**
アリッサ・キム(Vn)、
ゲーリー・グレイ(Cl)、
カーク・トレヴァー(指)スロヴァキアRSO
J.モーゼス(クレッツマーCl)、
D.マシェク(A.Sax)
アニ・カヴァフィアン(Vn)、
ポール・ニューバウアー(Va)
アンソニー・コスタ(Cl)#、
ティム・デイトン(Va)#、
エンリコ・エリシ(P)#
ハーレムSQ**
チハラはシアトル出身の日系アメリカ人でパリでN.ブーランジェ、ベルリンでペッピング、タングルウッドでG.シュラーに師事した。ロサンジェルス・フィル、クリーヴランド管などから多数の委嘱を受けるほか、映画音楽も数多く手掛けるアメリカ作曲界の重鎮的存在。また映画「タイタニック」の音楽を担当したJ.ホーナーの師でもある。ここに収められた二重協奏曲《愛の音楽》はクラリネットがジャズを、ヴァイオリンがヨーロッパの音楽を奏で、ともに歩み寄ったり拮抗しつつ管弦楽がそれを大きく包み込む、というガーシュウィンとベルク(因みにガーシュウィン渡欧時、二人は出会っている)が融合したような面白い曲。「2つの映像」では山田耕筰の「赤とんぼ」が引用されて己の出自を回顧する。ほかにガーシュウィン、エリントンへのオマージュ的作品もあって終始飽きることがない。
TROY-1292
「イン・スタイル・オブ・・・」
ロディオン・シチェドリン:アルベニスのスタイルで
エレーナ・ルーサノーヴァ・ルーカス:トランペット小協奏曲
ダニエル・ピンカム:トランペット・ソナタ
エリック・エワゼン:トランペット・ソナタ
テリー・R・エヴァーソン:24番目のアイデア
グレゴリー・パスクッチ:スコットランド聖歌による瞑想曲*
テリー・エヴァーソン(Tp)、
シエラ・ケーブ(P)、
E.バーリン(Tp)#、R.ケリー(Tp)#、
リチャード・ワトソン(Tp)#、
ダナ・オークス(Tp)#
K.ブリツニク(Trp)*、K.マロニー(Tp)*、
M.マッシュバーン(Tp)*、
A.ホルダウェイ(バグパイプ)*
エヴァーソンはアレンジ、作曲も手がけるトランペッター。レパートリーはバロックから現代まで幅広い。ボストン・ポップスの演奏会にも度々出演、ニュー・イングランド・ブラスのメンバーとしても活動しています。
TROY-1296(2CD)
ドン・デイヴィス:歌劇《リオ・デ・サングレ》 ジョセフ・レシーニョ(指)
ミルウォーキーSO
フローレンタイン・オペラ・カンパニーO&cho

録音:2010年10月22-24日ライヴ(ミルウォーキー)
ドン・デイヴィスは映画音楽の作曲家として著名でマトリックス三部作、ジュラシック・パークIIIなどヒット作を連発しています。いわゆるシリアスな作品も発表しており、このオペラでは映画で培った多様で豊かな表現が駆使されている。アメリカ南西部の人間模様を描いた内容で21世紀のヴェルディはかくや、を思わせる音楽です。

TROY-1306
ラファエル・ルーカス:歌劇《告白》 ヒュー・マーフィ(指)パーチェスSO
パーチェス音楽院歌劇場O&cho他

録音:2011年5月14日
プッチーニの「修道女アンジェリカ」の前編にあたる物語をオペラ化。プッチーニの様式を意図的に模倣した部分もあり親しみやすい音楽。アメリカ国内ナショナル・オペラ・アソシエーション2010-2012年度室内オペラ賞優勝作品。
TROY-1320(DVD)
ブルーノ・スクルテ(1905-1976):歌劇《ヴィルカチーの女相続人》全5幕 アンドレイス・ヤンソンス(指)
ラトヴィア国立歌劇場O&cho
ダナ・ブラマネ(S)、
アルマンドス・シリンシュ(Bs)
ライモンドス・ブラマニス(T)、
グンタルス・ルンギス(T)ほか

収録:2011年6月3日ラトヴィア国立歌劇場 (世界初演ライヴ)、
NTSC、16:9カラー、ステレオ
、DVD-5、98min
ブルーノ・スクルテはウクライナのキエフ出身の作曲家で後にラトヴィアへ移住、ラトヴィア音楽院で、作曲をヤーゼプス・ヴィートルスに学びました。1949年にアメリカへ移住し、教会のオルガン奏者、合唱指揮者としても活動。弟のアードルフス・スクルテも、作曲家である。ニューヨークのブルックリンで死去した。《ヴィルカチーの女相続人》はラトヴィアの民話を題材にした歌劇で、先に別録音がCDでも発売になっていました(TROY-944/45)。作風は初期ワーグナーから印象派、後期ロマン派、ロシア国民楽派まで19世紀音楽の諸語法が折衷、ラトヴィア民謡もたくさん取り入れられて親しみやすいもの。もともと未完成で残されたが、作曲者生誕100年を機に研究者によって補作完成された。プッチーニの《ラ・ボエーム》ばりの美しい旋律、ディーリアスを思わせる華麗な和声もたびたび現れ、19世紀ロマン・オペラ、北欧音楽ファンにお薦めです。
TROY-1321
フランスのホルン名曲集
ウジェーヌ・ボザ:森の中Op.40
グノー:6つのメロディ(ダニエル・ブルグ編)
フランセ:オクターヴのカノン
デュカス:ヴィラネール
プーランク:悲歌「デニス・ブレインの追憶に」
サン=サーンス:演奏会用小品Op.94
マラン・マレ:バスク
バーナード・スカリー(Hrn)
ジョアン・ミネッティ(P)

録音:2011年ミネアポリス
※バーナード・スカリーはカナディアン・ブラスのメンバーや、セント・ポール室内管弦楽団の首席奏者を勤め、その他にもシカゴ響、サン・フランシスコ響、ニューヨーク・フィルの公演にも度々参加している。フランスの近代作品を中心に艶のある音色を聴かせています。
TROY-1322
ナローン・プランチャルーン:作品集
(1)ささやき/(2)天と地の間
(3)アンタカラーナ/(4)ベンチャロング
(5)ヴァダナ/(6)マントラ
(1)ニューイヤー・コンテンポラリー室内アンサンブル
(2)J.ボージャ(Fl)、J.マキガン(P)、
(3)M.ホール(Va)、
(4)J.ボージャ(Fl)、B.ギター(Vc)、B.キンセラ(P)、
(5)第3の天使新音楽アンサンブル、
(6)J.サンペン(S.Sax)、B.モスしボーリング・グリーン州立大学ウインド・シンフォニー

制作:2012年
タイ出身で現在アメリカを中心に活躍しているナローン・プランチャルーン(b.1973)のALBANYへの2枚目のアルバム。これまでにツェムリンスキー国際作曲コンクール、入野賞、武満徹作曲賞に入賞しています。作風は作品によって様々でヨーロッパ前衛の手法で書かれたものからアジアの民族音楽を現代の視点から組みなおしたものまで多様。20世紀後半の現代音楽の諸技法を吸収しバランスよく作品に生かしています。ソプラノ・サックスと吹奏楽のための「マントラ」はラヴェルとストラヴィンスキー、さらには伊福部昭を東南アジア風にリミックスしたような作品で吹奏楽の新しいレパートリーとして注目に値します。
TROY-1323(2CD)
イーヴァン・マック:歌劇「アマゾンの天使」 ケイトリン・メーセス(Vo)、
ホセ・ルビオ(Vo)、
マイケル・アームストリング・バー(Vo)、
他歌手多数、
マラ・ウォルドマン(指)
イオニゼーション・ニュー・ミュージック・アンサンブル
マック(生年不詳)はアメリカの作曲家、ピアニストでシンシナティ大学で学んだ後、シンシナティ響などで演奏活動の傍ら作曲活動に入る。この《アマゾンの天使》はボストン・メトロ・オペラ・メイン・ステージ賞を受賞した彼の出世作。作風は穏健な室内オペラで劇中にはミュージカルに近いナンバーもある。
TROY-1334
ジョージ・ウォーカー(b.1922):偉大なるアメリカの管弦楽作品集Vol.3
(1)軌道上のイカルス
(2)ピアノ協奏曲
(3)「アブ」〜語りと室内アンサンブルのための
(4)「対話」〜チェロとオーケストラのための
(5)「ダ・カメラ」〜ピアノ三重奏とハープ,チェレスタ,弦楽と打楽器のための
イアン・ホブソン(指)
(1)(5)シンフォニア・ダ・カメラ
(2)(4)シンフォニア・ヴァルソヴィア
(2)(3)(5)ロチェリー・セネット(P)、
(3)R.ヘレーラ(語り)、Y.G.レッドマン(語り)、
(3)(5)シェルバン・ルプー(Vn)、
(3)(5)ブランドン・ヴェイモス(Vc)
(4)ディミトリ・コウゾフ(Vc)

録音:(1)(3)(5)2011年5月アーバナ・イリノイ州
(2)(4)2010年12月ワルシャワ・ポーランド
ジョージ・ウォーカーはアフリカ系アメリカ人の現代音楽作曲家でピアノをルドルフ・ゼルキンに、作曲をサミュエル・バーバーに師事した経歴を持ちます。1996年にピューリッツァー賞を受賞、多くの作品を発表しており、作品はボストン響、ニューヨーク・フィル、クリーヴランド管などメジャー・オーケストラで度々取り上げられています。作品はヒンデミットからシェーンベルク、バルトーク、メシアンあたりまでのスタイルをバランスよく取り入れた保守的で手堅く書かれた現代音楽といった印象を与えます。 ルーマニアの名手シェルバン・ルプーやパシフィカSQのB.ヴェイモスも参加しています。
TROY-1336
「幻影」
ジム・テリート:ファンファーレ「1クロニクルズ13:8」
ジェイソン・ノーブル:ドッペル・ポリティーク
リチャード・ロドニー・ベネット:マイルス・デイヴィスへのエレジー(トランペット協奏曲より第2楽章)*
後藤洋:ラクリメ
アーネスト・トムリンソン:イギリスのフォーク・ダンス組曲
アンソニー・イアナコン:幻影
コリーン・リチャードソン(指)
ウェスタン・オンタリオ大学ウィンド・アンサンブル
ショーン・スパイサー(Tp)*

録音:2007-2010年
ウェスタン・オンタリオ大学ウィンド・アンサンブルは1980年代に結成され、カナダで有数のウィンド・アンサンブルとして目されています。イギリスの巨匠リチャード・ロドニー・ベネットの「マイルス・デイヴィスへのエレジー」はモダン・ジャズのテイスト満載の物悲しくも都会的でお洒落な秀作。
TROY-1337
「おお地球よ、おお星々よ」
デイヴィッド・マスランカ:《おお地球よ、おお星々よ》
カルロス・フランツェッティ:交響曲第3番
スティーヴン・K・スティール(指)
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
キンバリー・マクカウル・ライジンガー(Fl)
エイドリアーナ・ランソム(Vc)
吹奏楽の巨匠デイヴィッド・マスランカの《おお地球よ、おお星々よ》はフルートとチェロと吹奏楽のための二重協奏曲で主題をバッハのコラール「イエスよ、わが喜び」から取っています。荘厳な出だしの後、主題が提示され、その後、ミニマルに近い展開で進む様子はマイケル・ナイマンを思わせます。カルロス・フランツェッティはジャズのアーティストとして著名ですが、作曲家としては主に映画音楽の世界で活躍しておりグラミー賞を何度も受賞しています。アクション映画のサウンド・トラックを思わせる快活な交響曲。
TROY-1338
トロンボーンのための幻想曲集
シューマン:幻想小曲集Op.73
シギスムント・ストヨフスキ:幻想曲Op.27
ロジェ・ブトリ:ファンタジア
エリザベス・ローム:トロンボーンのための幻想曲
ポール・クレストン:ファンタジーOp.42
カレブ・バーハンズ:ファンタジー
リック・スタウト(Tb)
クリスティーナ・ダール(P)

録音:2011年6月
ファンタジーと名づけられた作品ばかりを集めた一枚。トロンボーンのリック(リチャード)・スタウトは2000年以来、クリーヴランド管のメンバーを勤める一方、ソロ活動にも力を入れている俊英。柔らかな音色と大らかな歌い回しが見事。
TROY-1339
ニュー・アメリカン・マスターズVol.4
ジョセフ・タリン(b.1947):ステートメンツ
メリンダ・ワグナー(b.1957):親指の月
ライアン・フランシス(1981):トリオ
グィネス:ウォーカー(b.1947):フル・サークル
スンビン・キム(b.1989):旋風
マシュー・ハルパー(b.1966):トリオ
アマンダ・ハーバーグ(b.1973):パリサデでバード・ウォッチング
パリサデ・ヴィルトゥオージ
【マーガレット・スウィンコスキ(Fl) 、
ドナルド・モクリンスキ(Cl)、
ロン・レヴィ(P)】
マーニ・ニクソン(語り)

録音:2011年7月
パリサデ・ヴィルトゥオージは2003年に結成されたグループでニューヨーク、ニュージャージーを中心に活動しており、多くの作曲家に作品を委嘱し初演しています。本CDは典型的な前衛書法によるものからコープランド風の抒情的な作品、民族音楽をモティーフとしたものまで多様。
TROY-1340
ジョセフ・サマー:弦楽四重奏曲ハ長調「分かれた小道のある庭」
(1)ピエール・メナール:ドン・キホーテの作者
(2)シェークスピアの記憶
(3)過ぎ去った過去への賛美
(4)ハーバート・カインの作品考察
(5)バベルの図書室
カルミアSQ

録音:2011年5月
ジョセフ・サマーはアメリカの中堅作曲家で、この《分かれた小道のある庭》は文学に因んだタイトルが付けられた5つの楽章からなる大作。近代イギリスの作曲家(ヴォーン・ウィリアムズやブリテンなど)か、はたまたラヴェルを思わせる近代的な抒情性を持った弦楽四重奏曲。
TROY-1344
オーゲンブリック(瞬間)
(1)クリストファー・スターク(b.1980):オーゲンブリック(瞬間)
(2)ライアン・ギャラガー(b.1984):エクソシズム
(3)ザカリー・ウォズワース(b.1983):「ア・シンフォニー・オブ・グラン
セズ」〜第2楽章「荒涼たる星の路を下る」
(4)キャスリーン・リフタ(b.1981):アウト・ラウド
(5)伊藤琢磨(b.1984):デイ・ドリームズ
(6)ジェシー・ジョーンズ(b.1978):スルー・ザ・ヴェイル
シンシア・ジョンストン・ターナ
ー(指)
コーネル大学ウインド・アンサンブル
(2)デレック・ロディ(ドラムセット)

録音:2008-2011年コーネル大学
コーネル大学ウインド・アンサンブルが委嘱初演した若手作曲家の作品集。アメリカ在住の日本人作曲家伊藤琢磨はモートン・グールド賞を4回受賞した他、数々の賞を受賞。その他、次世代の吹奏楽界を担う新進気鋭の作曲家たちの作品を収録。
TROY-1341
コロンビア・セッション
プーランク:フルート・ソナタOp.164(クレヴィスン編サックス版)
デルヴァンクール(1888-1954):クロカンブッシュ
ヴィラ=ロボス:ファンタジアOp.630
ドロシー・チャン(b.1970):2つの前奏曲
ウィリアム・ボルコム:演奏会用組曲
クリストファー・クレヴィストン(ソプラノSax,アルトSax)、
ハンナ・グルーバー(P)

録音:2011年6月
クリストファー・クレヴィストンはアンドレ・プレヴィン、ネーメ・ヤルヴィらと共演する一方、ジャズ・プレーヤーとしても確固とした地位を築いている。20世紀前半のフランスのキッチュでお洒落な雰囲気が楽しいプーランクとデルヴァンクール、ラテンとモダンが程よく融合したヴィラ=ロボスが聞き物。
TROY-1342
モリー・モルコスキ、ピアノ・リサイタル
ベートーヴェン:6つのバガテルOp.126
ウォリネン:ブルー・バンブーラ
ショパン:バラード.ヘ短調Op.52
ルイ・アンドリーセン:トッカータ「モローの印象」
ジョン・アダムズ:チャイナ・ゲイツ
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番イ短調Op.28
モリー・モルコスキ(P)

録音:2007年5月マンハッタン
モリー・モルコスキはクラシックのレパートリーのみならず、現代の作曲家たちとも親しくコラボレーションし、これまでにジョン・アダムズ、ルイ・アンドリーセン、デル・トレディチ、スティーヴ・ライヒらの作品を数多く演奏している。澄み切った音色と繊細なタッチはドビュッシーやラヴェル、現代音楽に最適と思われるが、そんなタッチで弾かれるベートーヴェンは新鮮。
TROY-1343
フルートとハープを中心とした近現代音楽〜グレイザーの作品
(1)カタリスト(触媒)/(2)収束
(3)「月の入り」第1番/(4)黄金-朱色
(5)キネシス
(1)ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル
(2)シグナス(Fl,Vn,Vc,G)
(3)L.ラーソン(Sop)、R.マクダウエル(Cl)
(3)ダ・カーポ・チェンバー・プレーヤーズ
(4)O.フェイダー(G)、モメンタSQ

録音:2010年4月
グレイザーはニューヨーク出身の作曲家。典型的な東海岸のアカデミズムの流れの中にあり、基本技法はセリエリズムであるが、限られた楽器のなかでの独創的な音色の変化や思いがけない音響効果に新鮮な驚き。
TROY-1345
ブラック・スワンの歌〜フルートとハープを中心とした近現代音楽
ガレス・ファー(b.1968):ターヘケ(2002)
シェーファー・マホニー(b.1968):輝く河(2007/08)
セザール・ヴィヴァンコ(b.1949):アンデス山脈の幻想曲
スーザン・マクドナルド(b.1935)&リンダ・ウッド・ロロ(b.1945):「ハープのための俳句(1985)」より(6曲)
ケント・ケナン(1913-2003):夜の孤独(1936)
レイノルド・タープ(b.1973):茂み
ドビュッシー:フルート,ヴィオラとハープのためのソナタ(1915)*
ジョン・ケージ:風景の中で〜ハープのための(1948)
ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌(1916)
ニールセン:霧が上る(1920)
アレセイア・デュオ
【ジョナサン・キーブル(Fl)、
アン・ユン(Hp)】
マスミ・ペーア・ロスタッド(Va)*

録音:2010年12月
ドビュッシーのフルート、ヴィオラとハープのためのソナタをプログラムの核としてフルート、ハープを中心とした近現代作品を収録。これに武満のいくつかの作品を加えたら完璧なのだが、残念ながら未収録。アレセリア・デュオは2002年に結成され、以後、ヨーロッパ、アジア、北アメリカで活動している。ヴィヴァンコの「アンデス山脈の幻想曲」では有名なアンデス民謡「コンドルは飛んでゆく」に基づく幻想曲で楽しめる。
TROY-1346
アレン・ショーン(b.1948):ピアノ作品集Vol.3
ピアノ・ソナタ第1番(1982)
ピアノ・ソナタ第4番(2009)
リコレクションズ(1998)
Yための夜想曲(2001)
(1)(2)アレン・ショーン(P)、
(3)ダニエル・エプステイン(P)、
(4)佐藤よしこ(P)

録音:2010年
アレン・ショーンはハーバード大学で学んだ後、パリでナディア・ブーランジェにも師事。無調と種々の旋法を程よくミックスした独自の無調様式でアメリカらしい明朗な抒情を表現しています。
TROY-1347
マーク・G・グラント作品集
(1)「オート・ダ・フェ」〜ソプラノと室内アンサンブルのためのメロドラマ
(2)「アルバ」〜暁に恋人は旅立つ
(3)「鳥の楽園」
(4)「光の書」〜2人のソプラノとピアノのための
(1)キャロル・ウィルソン(S)、
ポール・ホステッター(指)アンサンブル
(2)ホルヘ・カバレロ(G)
(3)リディア・カヴィーナ(テレミン)
(4)シャーラ・ナフジガー(S)、
エリザベス・ファーナム(S)、
スティーヴン・ゴスリング(P)

録音:2009〜2011年
マーク・G・グラントはニューヨーク出身でイーストマン音楽院に学んだ後、ジュリアード音楽院でさらに研鑽をつんだ。アメリカ東部の作曲家特有の保守的で穏健な作風にポピュラー音楽の要素も加えられた幅広い作風が特徴。《鳥の楽園》は現代曲では珍しいテレミン独奏のための曲。
TROY-1348
キャシディ・プレイズ・ドビュッシー・モーツァルト・ヌーン
ドビュッシー:前奏曲集第1巻
モーツァルト:幻想曲ハ短調K.475
デヴィド・ヌーン(b.1946):エレジー・ヴァリエーションズOp.97
ロバート・キャシディ(P)

録音:2011年6月
キャシディはマンハッタン音楽院でソロモン・ミコフスキとマーク・シルバーマンに師事した。古典から現代までレパートリーは幅広く、特にアメリカの作曲家と盛んにコラボレーションし初演作品も数多い。
TROY-1349
ハートランドより
(1)カーク・L.メシェム(b.1925):4つの歌
(2)トーマス・パサティエリ(b.1945):オスカー・ワイルドの3つの詩
(3)ドミニク・アルジェント(b.1927):ペトラルカの歌
(4)ティモシー・ヘックマン(b.1954):それは恋人と若者だった
(5)カーク・L.メシェム:ハートランドより
ロバート・ピーヴラー(Br)、
アーリーン・シュラット(P)
(4)アリッサ・ディーター(S)

録音:2011年8月
ピーヴラーはミシガン大学で学び、現在はインディアナ大学で後進の指導にもあたっている。作品はコープランド、バーバーなど思い起こさせるアメリカの保守的な作曲家特有のロマンティシズムに溢れている。アルバム・タイトルの「ハートランドより」というのが的を得ている、懐かしい響きの作品揃い。

TROY-1350
ブライアン・フェネリー/時のもうひとつの側面
ブライアン・フェネリー(b.1937):(1)弦楽のための「シゴル」(1.夢と幻想/2.フーガ)
(2)協奏的幻想曲
(3)トロープスとエコー
(4)必然III
(5)時のもうひとつの側面
(1)ジョエル・エリック・スーベン(指)モラヴィ
アPO
(2)デイヴィッド・ズベイ(指)IU(インディアナ
大学)ニュー・ミュージック・アンサンブル,デュオ・パルナス(Vn&Vc)
(3)ルイス・カーチン(指)ワシントン・スクエア・アンサンブル、ジーン・コッペルド(Cl)
(4)クリス・ゲッカー(Tp)、リタ・スローン(P)
(5)チャールズ・ペルツ(指)ニュー・イングラ
ンド音楽院ウィンド・アンサンブル

録音:2008-2011年
ブライアン・フェネリーはイェール大学でガンサー・シュラーらに師事。12音技法を中心にしたヨーロッパ寄りの厳格な技法の中に仄かな調性臭を漂わせるあたりはベルクと深い近親性がある。セリーで書かれていながら、朗々とした旋律をチェロに歌わせたりと、20世紀の手法を使いながらロマンティックな側面を持つ。
TROY-1351
セバスティアン・キュリアー:ヴァイオリン作品集
クロック・ワーク(時計仕掛け)
エンタングルメント(もつれあい)
アフター・ソング
イェホナタン・ベリック(Vn)
ローラ・メルトン(P)

録音:2010年12月
セバスティアン・キュリアーはアメリカの中堅作曲家で、これまでにグロウマイヤー賞、ベルリン賞、ローマ賞など数々の賞を受賞。作品はサン・フランシスコ響、ニューヨーク・フィル、クロノスQによって盛んに演奏されている。作風は自由な無調とモードを用いた硬質のリリシズムを特徴としている。アメリカ東海岸の冬の灰色の空を思わせるメランコリーに溢れた音楽。
TROY-1352
ハロルド・ブラウン(1909-79):(1)弦楽四重奏曲第1番(1932)
弦楽五重奏曲(1935)
弦楽四重奏曲(1930)
テッセラQ
ルイーズ・シュルマン(Va)

録音:2011年5月
ハロルド・ブラウンはニューヨーク出身でヴィオラ奏者でもあった。作曲はコープランド、ネッド・ローレムに師事、自ら弦楽奏者であるため、弦楽器を中心とした作品を数多く発表した。作風はバルトーク、プロコフィエフらを思わせ、活き活きとしたリズムと都会的なロマンティシズムが共存する。
TROY-1353(2CD)
アーノルド・ロスナー(b.1945):歌曲集
詩篇第23番Op.22/去り行く光Op.55
3つのエレジーOp.58
不安な女性へのミンストレルOp.77
「9の年代記」Op.81〜汝の手
悲しげなハーモニーOp.85
光と天使たちの歌Op.90
ポセイドンOp.96/歌とソネットOp.108
鋭い星々Op.111/ 厳粛な出会いOp.116
ファイヴOp.120
エリザベス・ファーナム(Sop)、
ドミニク・インファーレラ(Br)、
M.カンプマイヤー(P)
ジェフリー・グロスマン(Cemb)
ジョナサン・グッドマン(T)
ダニエル・グラボイス(Hrn)

録音:2010年8月
ロスナーはニューヨーク出身で数学を専攻した後に作曲に転向。作曲をアンリ・プッスールらに師事した。作風は新古典主義ともいうべき穏健なもの、聖書や宗教的題材をテキストに使っています。
TROY-1355
ロベルト・ザビエル・ロドリゲス(b.1946):チェロとピアノのための作品全集
サンバで誘惑(2006)/仮面(1993)
アーサ(1990)/ 寓話I(1977)
ル・ラ・ベアー(1990)
ヘスス・カストロ=バルビ(Vc)、
グロリア・リン(P)

録音:2010年
ロベルト・ザビエル・ロドリゲスはサンアントニオ出身でロサンジェルスで学んだ後、渡欧、N.ブーランジェ、ブルーノ・マデルナ、エリオット・カーターらに作曲を師事した。作風は出身地と出自(スペイン系アメリカ人)を反映し、ラテン的で情熱的なリズムを特徴とし、現代のファリャ、アルベニスといった趣き。
TROY-1356
バーナード・ホッファー(b.1934):管弦楽楽曲集
(1)マックネイル/レーラー変奏曲
(2)友人のためのエレジー
(3)ヴァイオリンと弦楽のためのエレジー
(4)ポーセット=ダート交響曲
リチャード・ピットマン(指)
アイルランド国立放送(RTE)SO
(2)デボラ・クリフォード(イングリッシュHr)
(3)アラン・スメイル(Vn)

録音:2011年6月ダブリン
ホッファーはスイス、チューリヒ出身。渡米してイーストマン音楽院で学んだ。主にテレビ、映画、コマーシャルの音楽を手がけ指揮者、アレンジャーとしても活躍している。作風はそうした経歴を反映して様々なスタイルを折衷、駆使してエンタータイメント性を追求した肩の凝らない親しみやすい音楽。
TROY-1357
「素晴らしき愛」〜オルガンのための新しい音楽
パトリシア・ヴァン・ネス(b.1951):7人の祈り人のための田園組曲
ジム・ダルトン(b.1957):G.F.Hのためのセスティーナ
ティム・ロゼーナ(1953-2008):前奏曲とフーガ
アル・ベナー(b.1955):前奏曲とフーガ
トマス・オーベリ(b.1952):幻想曲イ短調
ハロルド・ストーヴァー(b.1946):シシリアーナ
ペーテル・マチャイディク(b.1961):光の七つの色の上で
カーソン・クーマン(Org)

録音:2010年
アメリカの中堅からベテランの作曲家によるオルガン曲。全て2000年以降に作曲されているにも関わらず、作風は極めて穏健でバロックから19世紀半ばから20世紀初頭にかけての音楽と見紛うほどの抒情性と親しみやすさを持っている。演奏は作曲家としても活躍しているカーソン・クーマン。
TROY-1358
アンドルー・アール・シンプソン:結婚オラトリオ「星の王冠」(2006/10)
シュニトケ:レクイエム(1975)
ジゼル・ベッカー(指)
カンターテ室内Cho(S)、
メリーランド州少年Cho
リサ・エドワーズ=バーズ(S)、
ジョセフ・ディートリッチ(T)

録音:2011年3月
アンドリュー・アール・シンプソンはアメリカの中堅作曲家で映画音楽、オペラなど多くの作品を手がけている。《星の王冠》はブロードウェイ・ミュージカルに近い雰囲気を持つ佳作でバーンスタインのチチェスター詩篇を思わせる楽しい作品。シュニトケは作曲者40代の脂の乗り切った時期の傑作。
TROY-1359
リトル・ヘヴン〜ローウェル・リーバーマン(b.1961):歌曲集
ネリー・サックの詩による6つの歌曲集
ストウェルピーター歌曲集
アパラチア山地の愛の歌曲集
ブレンダ・レエ(S)、
ウィリアム・ホッブス(P)
エドワード・クローマン(Va)
ジョン・ハンコック(Br)、
ジョン・マスト(PfU)

録音:2011年3月
ローウェル・リーバーマンはニューヨーク出身で16歳で自作のピアノ・ソナタを弾いてカーネギー・ホール・デビューを果たしたという。ジュリアード音楽院でデイヴィッド・ダイアモンドとヴィンセント・パーシケッティに師事した。自由な無調と調性を折衷した現代の乾いた叙情を聴かせる秀作歌曲。
TROY-1360
デイヴィッド・マスランカ(b.1943):交響曲第9番 スティーヴン・K.スティール(指)
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
ジョン・コッチ(語り)
好評のイリノイ州立大学ウィンド・シンフォニーによる吹奏楽界の巨匠マスランカ:交響曲シリーズ最新作。既発売は第2 番(TROY-996 )、第3 番(TROY-1203 )、第4 番(TROY-774-75 )、第5 番(TROY-500)、第7番(TROY-821)、第8番(TROY-1132)。(ちなみに第6番は管弦楽のための交響曲でTROY-859で出ている)。この交響曲第9番は2012年JWECC(日本管楽指揮者会議)で共同委嘱された作品です。時間や自然をテーマにした、全体で70分を超える壮大な作品です。、また各楽章に様々なコラールや歌(某カメラのCMで有名なメロディも)が引用されている。
TROY-1361
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ.ホ短調K.304
シェーンベルク:幻想曲Op.47
ジョージ・パール:トリプティーク
シューベルト:ロンド Op.70 D.895
E.カーター:無伴奏ヴァイオリンのための4つのラウダ
フランチェスカ・アンデレッグ(Vn)、
ブレント・ファンダーバーク(P)

録音:2011年1月
フランチェスカ・アンデレッグは現代音楽を得意としている若手で2007年にリゲティのヴァイオリン協奏曲でニューヨーク・デビューを果たした。そのほか、エリオット・カーターのオペラ「次は何?」の初演に参加するなど、意欲的な活動を行っている。このディスクでもシェーンベルク、カーターなどで精緻で感性の鋭い演奏を聴かせているが、その一方、モーツァルト、シューベルトでの抒情的な旋律の歌いまわしなど、その幅広い芸風に今後の更なる活躍が期待されます。
TROY-1362(10CD)
エドワード・コリンズ(1886-1951)の音楽
■CD1
(1)アイルランド民謡による変奏曲、黒人霊歌集、6つの性格的ワルツ集Op.18〜第5、3、4、1番、風変わりなワルツ、カウボーイの挫折、タンゴ、パッサカリア
(2)楽しいアレグロ(弦楽四重奏曲第1番より)
(3)6つの性格的ワルツ集Op.18より第1、2、4、6番、タンゴ、カウボーイの挫折
■CD2
マルディ・グラ(告解火曜日)
演奏会小品(ピアノ協奏曲第2
番)/悲劇的序曲/優雅なワルツ
■CD3)
ピアノ協奏曲第3番
交響曲ロ短調「大地は我々を待っている」
■CD4)
アイルランド狂詩曲「ヒルベニア」
ピアノ協奏曲第1番
デイヴィッドはハープを弾く
ラメントとジグ
■CD5)
(1)アラベスク
(2)水仙、松、森の奥の湖、落ち葉の死、蝶々、マグダレーヌ、小さき子に、C.H.Sへの祈り、
(3)祈り(チェロとピアノ版)
(4)色あせた紫、柔らかな声が死んだ時の音楽、霧、バヤデール
(5)チェロとピアノのための組曲
(6)パイプ吹き、アナベル・リー、歌と泡
■CD6)
「大地への賛歌」〜独唱、合唱と管弦楽のための
アイルランド民謡による変奏曲、カウボーイの挫折
■CD7
バレエ組曲「赤死病の仮面」、アイルランド狂詩曲、セット・オブ・フォー
■CD8)
(1)夜想曲、エチュード、
(2)年は春に再び巡ってくる、六月の夜
(3)ピアノ三重奏曲
(4)4つのワルツOp.15、6つの性格的ワルツOp.15より第2、6番、 フレデリク・フランソワ、ジェリコの戦い、The5:48
■CD9
歌劇「南部の娘」
■CD10
(1)ヴァイオリン・ソナタOp.2/14、アラベスク
(2)黒人の主題による変奏曲、
アイルランドの主題による変奏曲、
カノン、6つのカノン的テクニカル・スタント
(3)「誰が言えるの?」(オペレッタからの歌曲)
(4)6つの性格的ワルツOp.18
■CD1
(1)アール・ワイルド(P)
(2)マンハッタンSQ
(3)グンナー・ヨハンセン(P)

■CD2
レスリー・スティフェルマン(P)
マリン・オールソップ(指) コンコーディアO

■CD3
ウィリアム・ウォルフラム(P)
オールソップ(指)ロイヤル・ス
コティッシュ・ナショナルO

■CD4
ウィリアム・ウォルフラム(P)
オールソップ(指)ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルO

■CD5
(1)フランク・アーモンド(Vn)、
(2)(4)エリザベス・ブッチェリ(P)、
(3)(5)バリー・カープ(Vc)、
(2)(4)パトリス・マイケルズ(S)、
(1)(3)ジェフリー・サイクス(P)

■CD6
ジェニ・バーン(S)、ジェーン・アーウィン(MS)、ピーター・オーティ(T)、ワディントン(Bs)、オールソップ(指)スコティッシュ・ナショナルO&cho

■CD7
マリン・オールソップ(指)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルO

■CD8
(1)アンナ・ポロンスキー(P)
(2)パトリス・マイケルズ(S)、アンナ・ポロンスキー(P)
(3)サスマン・アルバース・ポロンスキー三重奏団
(4)ジェフリー・サイクス(P)

■CD9
キール・ワトソン(B-Br)、アンドレア・ベーカー(MS)、コールマン=ライト(Br)、リサ・ミルン(S)他
マリン・オールソップ(指)スコティッシュ・ナショナルO、Cho

■CD10
(1)アルノー・ススマン(Vn)、アンナ・ポロンスキー(P)
(2)アンナ・ポロンスキー(P)
(3)パトリス・マイケルズ(S)、アンナ・ポロンスキー(P)
(4)ウィリアム・ブラウニング(P)
エドワード・ジョゼフ・コリンズはアメリカの作曲家。イリノイ州出身で20世紀初頭にベルリンに留学し、作曲をブルッフとフンパーディンクに師事し、ヴィルトゥオーゾ・ピアニストとしても活躍した。しっかりとしたドイツ流の音楽教育を受けたものの、彼の音楽はむしろイギリス近代音楽との近似性が聴き取れ、特にアイルランド民謡、黒人音楽を好み、そうした旋律素材に印象派的な色彩豊かな和声を施したピアノ曲は時にイギリス田園楽派すなわちディーリアス、モーラン、バックス、アイアランドと見紛うほどである。これまで当ALBANYはこの作曲家の作品の録音を続け、そのリヴァイバルに尽力してきたが、このほどそれをまとめて10枚組のボックス・セットとしてまとめた。ピアノのアール・ワイルド、そしてコリンズの作品演奏をライフ・ワークとする巨匠マリン・オールソップなど演奏も一流で買って損のないアルバム。イギリス近代音楽の好きな人にもお勧め。
TROY-1363
これが世界だ
デイヴィッド・マスランカ(b.1943):「これが私たちの知る世界だ、大気と呼吸と太陽と高鳴るハートの世界」
リビー・ラーセン(b.1950):ガベル・パター
ルトスワフスキ:2台ピアノのためのパガニーニ変奏曲
カンナム・ピアノ・デュオ
【カレン・ビアース&クリストファー・ハーン】
ランス・ドレージ(Perc)、
デイヴィッド・ステッフェンス(Perc)

録音:2011年8月
バルトークの名作と同じ編成による2台ピアノと打楽器のための作品集。吹奏楽に多くの傑作を送り出しているマスランカは吹奏楽の世界とはまた違った味わいがあるが、ドラマティックな構成と流麗なメロディ、華麗なハーモニーはまさにマスランカ・ワールド。ラーセンのガベル・パターはミニマル的な要素のある歯切れのよい秀作で、おしまいのルトスワフスキ若き日の作品パガニーニ変奏曲では演奏者の超絶技巧が炸裂し圧倒的な存在感を示す。
TROY-1364
アラン・ブランク:コントラバスとピアノを伴う歌曲集
アラン・ブランク(b.1925):(1)「ホロコーストからの詩集」(1.深淵より 2.テレジンにて 3.玩具 4.人が提案し神が提案する 5.Makh Tsu Di Eygelekh 6.蝶々 7.カディッシュ)
(2)「導入・5つの詩・序奏と結尾」
(1)キャサリン・シーム(Ms)、
(2)ジェニファー・ミラー(S)、
(1)(2)アンドルー・コーン(Cb)、
(1)ロバート・シーム(P)
(2)ロバート・フランケンベリー(P)
アラン・ブランクはヴァイオリニストでもあり、ジュリアード音楽院で学んだ後、ピッツバーグ響でヴァイオリニストとして活動の傍ら、多くの作品を発表している。「ホロコーストからの詩集」は第二次大戦中の強制収容所で亡くなった子供の詩と2人のユダヤ人の詩人アブラハム・スツケーベルとイザヤ・シュピーゲルの詩に基づくヒューマニスティックな内容の歌曲集。「導入・5つの詩・序奏と結尾」はジェーン・ケニュオンの詩による、近代フランス音楽を思わせる抒情的な歌曲。
TROY-1365
英語とフランス語、ドイツ語の動物寓話集
ラヴェル:博物誌
レーガー:素朴な歌Op.76〜6曲
ドナルド・スワン:「フランダースの動物寓話と白鳥」〜3曲
マイケル・フランダース:怠け者
ドナルド・スワン:野生のイノシシ
デイヴィッド・ゴムパー:動物たち(全9曲)
スティーヴン・スワンソン(Br)、
デイヴィッド・ゴムパー(P)

録音:2011年
動物に因んだ歌曲を集めたアルバム。ラヴェルの「博物誌」を始め、レーガーの有名な歌曲集「素朴な歌」からは子供に関係のある曲が選ばれている。残りの作曲家はアメリカの作曲家と思われ、ミュージカル風の親しみ易い音楽である。バリトンのステファン・スワンソンはショルティ、デ・ブルゴス、ライトナーらとも共演経験のあるベテラン歌手で、現代オペラにも定評がある。よく伸びる柔らかなバリトンが情感豊か。
TROY-1366(DVD)
ジョン・イートン:歌劇「ベンジャミン・バトン数奇な人生」 ジョン・イートン&ポケット・オペラ・プレイヤーズ

制作:2010年ACAフェスティバル・オブ・アメリカン・ミュージック、オープニング・イベント(ライヴ)
「ベンジャミン・バトン数奇な人生」は「華麗なるギャッツビー」でなどで知られるアメリカの文豪F・スコット・フィッツジェラルドの原作によるオペラ。原作は2008年にハリウッドでデヴィッド・フィンチャーが映画化、ブラッド・ピットとケイト・ブランシェットの共演でも話題となった。物語は20世紀初頭のニューオリンズが舞台。なんと80歳の姿で生まれた赤ん坊ベンジャミン・バトンは歳を取るにつれ日に日に若返ってゆく。オペラの作曲は映画音楽とはもちろん別人によるもので小編成の室内アンサンブルの伴奏に歌手はシュプレッヒ・シュティンメ(シェーンベルク流の語り歌い)で歌う。全体は「撃ノ憑かれたピエロ」に似た表現主義的なカラーで統一されており、原作の持つ暗喩に満ちた幻想的世界に相応しい音楽の創造に成功している。
TROY-1367
チャールズ・ベスター作品集
チャールズ・ベスター(b.1924):サイクルズ
トランペットとエレクトロニクスのためのコンチェルト・ピッコロ〜前奏曲
「経路」〜夢の呪文シリーズより
トランペットとエレクトロニクスのためのコンチェルト・ピッコロ〜幻想曲
迷宮の中へ/時と川の流れ
見つからない扉
トランペットとエレクトロニクスのためのコンチェルト・ピッコロ〜オスティナート
エリック・バーリン(Trp)、
マサチューセッツ大学コ
ンピューター・スタジオ(電子音響)

録音:2010年
チャールズ・ベスターはアメリカの作曲家でイェール大学でヒンデミット、ジュリアード音楽院でパーシケッティに師事した。このアルバムは全てトランペット・ソロと電子音響のための作品で伝統的なトランペットの奏法と今ではもはやどこか昔なつかしい観のある「ピー・ポポ・ピュルピュル〜」といった電子音響がミックスしている。アンビエント系やエレクトリック・マイルスの好きな人にお薦め。
TROY-1368(7CD)
ザ・ホルン・オヴ・エリック・ラスク
■CD1 「ヴィルトゥオーゾ・ミュージック」(TROY-456)
メンデス:ヴァルス・スリアーノ、ジョタ/ロッシーニ:前奏曲・主題と変奏/キュイ:無窮動/C.チェルニー:シューベルトによる幻想曲第1番Op.339-1/ショパン:ワルツOp.64-1/ヘンデル:変奏を伴うアリア/モンティ:チャルダッシュ/フランセ:オクターブのカノン/サン=サーンス:ロマンスOp.36/マレ:バスク/アーバン:ヴェニスの謝肉祭による幻想曲と変奏曲
■CD2 「クラシック・ホルン」(TROY-615)
シューベルト:ソナチネD.384(原曲:ヴァイオイン)/メンデルスゾーン:無言歌Op.109/モーツァルト:ソナタKV378(原曲:ヴァイオリン)/バッハ:ソナタBWV1035(原曲:フルート)/シューマン:幻想小曲集Op.73
■CD3)「ロマンティック・ホルン協奏曲」(TROY-782)
R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番
グリエール:ホルン協奏曲Op.91
F・シュトラウス:ホルン協奏曲ハ長調
R.シュトラウス:ホルン協奏曲第2番
■CD4)「ジャスト・ミー&マイ・ホルン」(TROY-903)
クロル:賛美/バッハ:パルティータイ短調BWV.1013/ パーシケッティ:無伴奏ホルンのための「パラブル」/C.P.E.バッハ:ソナタ.イ短調H.562/アントニオウ(1935-):哀歌/アヴラム・デーヴィッド:無伴奏ホルン・ソナタ/ケッティング(1935-):イントラーダ
■CD5) 「3人のための音楽」(TROY-1228)
ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40/デュボワ:トリオ・カンタービレ/ホルブルック:ホルン三重奏曲 ニ長調 Op.28
■CD6) 「モーツァルト:ホルン協奏曲全集)」
ホルン協奏曲第1番 ニ長調K.412(J.ハンフリーズ補筆)
ホルン協奏曲第2番 変ホ長調K417
ホルン協奏曲第3番 変ホ長調K447
ホルン協奏曲第4番 ホ長調K495
協奏的ロンド変ホ長調K371(J.ハンフリーズ補筆)
断片 ホ長調K494a(J.ハンフリーズ版)
フランダース&スワン:イル・ウィンド(ホルン協奏曲K.495の第3楽章ヴォーカル版)
■CD7) 「夜の詩」(Musical Heritage Society原盤)
F・シュトラウス:夜想曲Op.7/グラズノフ:夢/ サン=サーンス:演奏会用作品Op.94/グリエール:4つの小品Op.35/ デュカス:ビラネル/プロスペル・ファン・エーシャウテ(1904-64):夜の詩/
シューマン:アダージョとアレグロ/R.シュトラウス:アンダンテ
全て、エリック・ラスク(Hrn)


CD1&2)ペドヤ・ムジイェヴィッチ(P)
CD3)マイケル・スターン(指)IRIS室内O
CD5)ジェニファー・フラウチ(Vn),スティーヴン・プラッツマン(P)
CD6)サー・チャールズ・マッケラス(指)スコットランド室内O,
(イル・ウィンドのみ)リチャード・スチュアート(Vo),(録音:1993年12月,TELARC原盤,CD80367)
CD7)アン・エッパーソン(P)(録音:1990年4月,Music Heritage Society原盤,MHS-513394w)
元クリーヴランドOの副主席ホルン奏者で、元エンパイヤ・ブラスのメンバー、名人ホルン奏者エリック・ラスクがこれまでに当ALMANYに録音したソロ・アルバムにTELARC音源の名盤「モーツァルトのホルン協奏曲全集」(伴奏:マッケラス)を加え、さらにMusical Heritage Society音源の最初のアルバム加えたエリック・ラスクのコンプリート・ソロ・アルバム全集です。
TROY-1369
「アメリカの風」
スティーブン・スタッキー(b.1949):木管五重奏のためのセレナーデ
ジェニ・ブランドン(b.1977):5匹のカエル
ブルース・アドルフ(b.1955):夜の旅エイミー・ビーチ(1867-1944):パストラル
ジェニファー・ヒグドン(b.1962):秋の音楽
デイヴィッド・マスランカ(b.1943):五重奏曲第4番
ミュージカル・アーツ木管五重奏団

録音:2011年6月
アメリカの様々な世代の作曲家による木管五重奏曲を収録。スティーブン・スタッキーの「セレナーデ」は現代の語法の中に神秘的なロマンティシズムを湛えた秀作、ジェニ・ブランドンの「5匹のカエル」はコミカルな中にのどかなアメリカの牧草地帯を想像させる抒情な曲。そして吹奏楽界の巨匠マスランカの五重奏曲第4番は彼の吹奏楽曲のミニ版ともいえるような起伏の富んだ内容で時にストラヴィンスキーやフランス六人組を思わせる。

TROY-1370
ジョージ・ウォーカー作品集
ジョージ・ウォーカー(b.1922):(1)ピアノ・ソナタ第3番
(2)3のための音楽
(3)歌曲(荒々しい夜、私は天国へ行った、私はイエスからの手紙を受け取った、他全17曲)
(4)無伴奏ヴァイオリンのためのブルー
(5)ピアノ・ソナタ第5番
(1)レオン・ベイツ(P)、
(2)リッツ室内楽三重奏団
(3)アリソン・ブキャナン(S)、
 ジョージ・ウォーカー(P)
(4)グレゴリー・ウォーカー(Vn)
(5)ロバート・ポロック(P)
ジョージ・ウォーカーはアフリカ系アメリカ人の作曲家でピアノをルドルフ・ゼルキン、作曲をサミュエル・バーバーらに師事した。1996年にはピューリッツァー賞を受賞している。ALBANYはこの作曲家の紹介を積極的に行っており、このアルバムでは若干の室内楽と器楽曲と多くの歌曲が取り上げられている。ウォーカーは器楽、室内楽では無調の厳しいゲンダイ・オンガクを書く一方、歌曲では調性のある抒情的な音楽を書く傾向があるようだ。詩はエミリー・ディキンソンのような著名なアメリカ詩人の作品のほか、黒人霊歌の歌詞をテキストに作曲している。
TROY-1371
(1)シュトックハウゼン:ツァイトマッセ(時間の度量)〜Fl、Ob、イングリッシュHr、Cl、Fg
(2)シェーンベルク:木管五重奏曲Op.26〜Fl、Ob、Cl、Hr、Fg
フェニックス・アンサンブル

録音:(1)2011年、(2)2010年
時代を隔てた二人の現代音楽のパイオニアによる木管五重奏のための作品を収録。ツァイトマッセはシュトックハウゼンの総音列主義時代の終わり頃の作品。フェニックス・アンサンブルはニューヨークを拠点に活動するグループで木管だけでなく、全メンバーを合わせると室内オーケストラ規模のアンサンブルとなり、現代音楽を専門とするアメリカの重要なアンサンブルである。
TROY-1372
ジョエル・ホフマン(b.1953):(1)3つの小道
(2)ピアノのための9つの小品
(3)...最初と最後に
(1)パリー・カープ(Vc)、
 クリストファー・カープ(P)
(2)ジョエル・ホフマン(P)
(3)デカチェリ(チェロ・アンサンブル)
ジョエル・ホフマンはカナダ・ヴァンクーバー出身。東ヨーロッパの民族音楽を自身の音楽の重要な要素のひとつと公言しており、彼の作品には直接的な形ではないものの民族音楽のイディオムが多く聴き取れる。チェロとピアノのための「3つの小道」では五音階の単純な旋律が何回も繰り返される内、次第に高揚し旋律の織物を形成してゆく。「ピアノのための9つの小品」ではメシアン風あり、ドビュッシー風ありの絵画的な組曲。チェロ・アンサンブルのための「...最初と最後に」では東欧・中世風の典礼音楽の旋律がアルヴォ・ペルトばりに清らかに歌われる。
TROY-1373
バーナード・ホッファー(b.1934):(1)ピアノ三重奏曲「コスミック」
(2)サキソフォンと弦楽三重奏のための「5つの逸話」
(3)チェロと室内アンサンブルのためのコンチェルト・ディ・カメラ第2番
(1)(2)ボストン・ムジカ・ヴィヴァ団員
(2)アルバート・レーニ(Sop&Alto Sax)
(3)ボストン・ムジカ・ヴィヴァ
(2)(3)リチャード・ピットマン(指)

録音:2010-2011年
ホッファーはチューリヒ出身でアメリカのイーストマン音楽院で学んだ。あらゆるタイプの音楽を作曲しており、その中には邦楽器と弦楽のためのバレエ「貞子」(!?)というものまである。作風はモードとセリー、自由な無調などを折衷したもので、現代音楽の諸技法を駆使したバランスのよい音楽。
TROY-1374
フロレンシオ・アセンホ:(1)「ダンサニー卿の物語」二部作
(2)管弦楽のための協奏曲
(3)「ボルヘスの宇宙で見え隠れ」〜ヴァイオリンと管弦楽のための3つの印象
カーク・トレヴァー(指)ブルガリアPO
(3)マリオ・フィリポフ(Vn)

録音:2012年5月
フロレンシオ・アセンホはアルゼンチン出身の作曲家で現在、アメリカで指揮者としても活動している。当レーベルのカーク・トレヴァーによるアセンホの管弦楽作品集もこれで5枚目です。作風は親しみやすく、ヒナステラやレブエルタス、チャベスなど南米の作曲家の系譜に連なる民族色の豊かな音楽。オーケストレーションも色彩に富み、肩肘張らずに楽しめる内容。
TROY-1375
コロンバス州大学打楽器アンサンブル
(1)チャールズ・グリフィン(b.1968):フィスト・スルー・トラフィック(1993)
(2)ジェームズ・M・デイヴィッド(b.1978):シフティング・セルズ(2008)
(3)ニコ・マーリー(b.1981):思うとぞっとする(2008)
(4)ブライアン・チャーニー(b.1942):天使のいる静かな庭にて(2006)
(5)ロバート・ランベロー(b.1965):オルガンと打楽器アンサンブルのための音風景(2009)
(6)ジェームズ・M・デイヴィッド:機関車ゲリュオン(2002/08)
コロンバス州大学打楽器アンサンブル
(5)ジョナサン・ライアン(Org)
このアンサンブルはアメリカ・ジョージア州にあるコロンバス州立大学音楽学部打楽器科の学生有志と教師によるもので、多くの打楽器アンサンブル同様、ヴァレーズやケージ、クセナキスなどの定番レパートリーの他、作曲家に作品を委嘱し初演する活動を続けている。このディスクではこれまでに同アンサンブルが委嘱した作品を一挙に演奏、収録している。ヴァレーズ風、一柳風、クセナキス風、アフリカ風、ジャズ・ミニマル折衷主義などヴァラエティに富んだ作品が並んでいる。
TROY-1376
ジェームズ・ボール最新作品集
ジェームズ・ボール(b.1931):(1)2匹の海の怪物〜チェロとコントラバスのための
(2)フルート,弦楽とウッド・ブロックのための音楽
(3)弦楽四重奏曲第3番「闇夜の口笛」
(4)シンフォニアVI
(1)〜(4)クリストファー・グロス(Vc)、
(1)(4)ロバート・ブラック(Cb)、
(2)ジェシー・レシンスキ(Fl)、
(2)(3)クリスティーナ・マクガン(Vn)、
(2)(3)エリザベス・ワイザー(Va)、
(3)スティーヴン・ミヤーキー(Vn)、
(4)ベイシル・リーヴ(Ob)、
 デヴィッド・フルマー(Vn)、
 ベン・ウレリー(Va)、
 ニコラス・グリーソン(Perc)
ジェームズ・ボール(JamesBolle)はシカゴ出身でニューハンプシャー響の指揮者としても長年活躍した作曲家。ブーランジェやミヨーに学んだ作曲家らしく、現代的な響きの中にロマンティックな情感が漂い、調性音楽と無調の間を微妙にたゆたう。「フルート、弦楽とウッド・ブロックのための音楽」ではウッド・ブロックの軽やかでどこかトロピカルなリズムの上に近現代ヨーロッパの様々な音楽語法が絡む。
TROY-1377
海外在住の中国人作曲家によるクラリネット音楽
メイチュン・チェン(b.1968):古風な組曲
ブライト・シェン(盛宗亮,b.1955):子供時代からの小品、小さな白菜
ガオ・ホン(高虹,b.1964):ノスタルジア#
チェン・イ(陳怡,b.1953):中国古代舞曲、「阿Q正伝」による印象
シーフイ・チェン(陳士惠,b.1962):「梅の花」の主題による幻想曲
ミンシュ・イェン(顏名秀,b.1980):光の束、レゴ・シティ*
ジュン・キアン(錢俊,Cl)、
ケント・マクウィリアムズ(P)、
フランチェスカ・アンダーレッグ(Vn)*、
デイヴィッド・カーター(Vc)#*、
ガオ・ホン(中国琵琶)#
アメリカ在住の世代も様々な中国人作曲家によるクラリネットのための作品集。ヨーロッパ前衛音楽の影響を受けたものはなく、多少の差はあっても全て中国の民族音楽の要素を近代西洋音楽の中で翻案、とらえ直した作品集である。そんな中でメイチュン・チェンの「古風な組曲」ではなぜかラヴェルの「ラ・ヴァルス」が曲中で引用される。ガオ・ホンの「ノスタルジア」では中国琵琶ピパまで加わり、エキゾチックな情緒あふれる作品となっている。
TROY-1378
マンチン・ドナルド・ユー作品集
マンチン・ドナルド・ユー(余文正,b.1980):(1)交響曲第1番(2008)
(2)「深層」〜ソプラノ,合唱とオーケストラのための(2010)
(3)弦楽八重奏曲(2009)
(4)わが故郷の日没(2011)
(5)ラファエルのマドンナの最高速度〜フルートとピアノのための(2008)
(6)「爆発」〜ピアノのための(2007)
(7)「崩壊」〜ピアノとエレクトロニクスのための(2008)
(8)ヤ・シエンの2つの詩〜バリトンとピアノのための(2006)
(9)「風」〜無伴奏フルートのための(2011)
(1)セルヘイ・チェルニャク(指)
ルガンスク・アカデミーPO
(2)アマンダ・リー(S)、
 ジミー・チャン(指)香港CO、香港歌劇Cho
(3)ウクライナ弦楽八重奏団
(4)エキノクス三重奏団
(5)ボニー・チュン(Fl)
(5)(6)(7)(8)ドナルド・ユー(P)
(8)カレブ・ウー・ウィン・チン(Br)
(9)エドウィン・ユー(Fl)

録音:2008-2011年
マンチン・ドナルド・ユーは香港出身の作曲家、ピアニストでこれまでに既に150曲を超える作品を発表しているという多作家。アメリカのベイラー大学、ザルツブルクのモーツァルテム音楽院で作曲を学んだ。様式的には調性、自由な無調、バルトークなどの影響の折衷と聴こえるが、交響曲第1番の大時代的な管弦楽法を惜しげもなく鳴らす大げさな表現はソ連か東欧の作曲家に似た雰囲気を持つ。それに比べると室内楽ははるかに真面目に(?)ゲンダイオンガクしており、無伴奏フルートのための≪風≫は民族音楽の要素と現代音楽の語法、奏法がほどよく消化・吸収・折衷されており、日本の現代作曲家の作品と言われてもわからない。タン・ドゥン以降の中国の作曲家の中で最も注目される才能と言ってよいだろう。
TROY-1379
ニコラス・ゴルーセス/ギター・リサイタル
ファリャ:ドビュッシーの墓へのオマージュ
シュワントナー:幻想曲「遠くから」
ポンセ:スペインのラ・フォリアによる変奏曲とフーガ
ブリテン:ジョン・ダウランドによるノクターナルOp.70
テオドラキス:3つの墓碑銘
ニコラス・ゴルーセス(P)

録音:2012年1月
ニコラス・ゴルーセスはアメリカ、ヨーロッパで活躍するギタリストでBMG、NAXOSでもCDがリリースされている。バッハから現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、現在イーストマン音楽院で後進の指導にも当っている。このディスクは過去の作曲家の作品の素材による作品や過去の作曲家へのオマージュまたはその追悼の意を表した作品ばかりが収められている。いずれも普段聴く機会の少ない作品ばかりでギター・ファンならずとも楽しめる内容である。
TROY-1380
ローウェル・リーバーマン(b.1961):管弦楽のための協奏曲(31:46)
モーツァルトの主題による変奏曲(22:46)
夜想曲(10:20)
お祭り騒ぎ(7:08)
グラント・ルウェリン(指)
BBC響

録音:2002-03年
ローウェル・リーバーマンはニューヨーク出身の作曲家、指揮者、ピアニストでジュリアードでデイヴィッド・ダイアモンドとヴィセント・パーシケッティに師事した。作風は調性音楽の要素と無調を程よくブレンドし、いかにもアメリカらしい豪放な管弦楽法を駆使して起伏のあるドラマを作り出す。「管弦楽のための協奏曲」はコープランドからジョン・ウィリアムズ、ジェリー・ゴールドスミス、ジョン・アダムズまでを想起させる壮麗な作品。「モーツァルトの主題による変奏曲」はNHK交響楽団の創立75周年の記念委嘱作でシャルル・デュトワによって世界初演された。
TROY-1381(2CD)
ピーター・アッシュ:歌劇「ゴールデン・チケット」(原作:ロナルド・ダール「チャーリーとチョコレート工場」による) ベンジャミン・P・ウェンゼルバーグ(チャーリ
ー)、ダニエル・オクリッチ(ウィリー・ウォンカ)、
ジェラルド・トンプソン(マイク・ティービー)、ア
ビゲイル・ニムズ(ベルーカ・ソルト)、アシュリ
ー・エマーソン(バイオレット・ボーレガード)他
ピーター・アッシュ(指)アトランタ歌劇場O&cho

録音:2012年3月アトランタ歌劇場ライヴ
原作は1964年に発表されたロナルド・ダールの同名の児童文学で、秘密のお菓子工場に招かれた子供たちと謎めいた工場長ウィリー・ウォンカの物語。2005年にジョニー・デップを主演にティム・バートンが映画化し大ヒットしたが、それ以前にも映画化されており、今回のオペラは同小説の3度目の視覚化された作品となる。音楽は原作のファンタジーに相応しく、良質のミュージカル、オペレッタといった作りになっている。歌手陣も優れており、同小説や映画に感動したファンは買っておいて損のないディスク。
TROY-1383
ピアノ・デュオ・プロジェクト
ドローレス・ホワイト:ロックわが魂、クラヴェスのリズム
ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978):サマー・ランド、ケインタック、スケルツォ
ヘイル・スミス(1925-2009):「鏡」〜2台ピアノのためのロンドと変奏曲
セドリック・アダレー(b.1965):アレグロ・ジョコーソ
ピアノ・デュオ・プロジェクト
【メイシャ・アダレー(P)、
ステーシー・ホリデイ(P)】

録音:2011年
アフリカ系アメリカ人作曲家による2台ピアノのための作品集。ピアノ・デュオ・プロジェクトは2人のアフリカ系アメリカ人女性ピアニストのユニット。ドローレス・ホワイト作品はどこか懐かしい民謡の変奏曲とクラヴェス伴奏つきの快活なダンス。アフリカ系作曲家の草分け的存在スティルの作品は素朴な旋律に印象派的な自由な和声がついてどこかディーリアスのアメリカ時代の作品を彷彿とさせる。因みにスティルの和声の感覚は極めて先進的で後のデューク・エリントンやビル・エヴァンスを思わせる。ヘイル・スミス作品はバルトークとジャズの要素を組み合わせたようなお洒落な音楽で、セドリック・アデレー作品は久石譲ばりのハーモニーとメロディが美しい。
TROY-1384
クラリネット、ヴィオラとピアノのための新しい作品
(1)エレーナ・ソコロフスキ:ヴェネツィア組曲(2006)〜3人のソリストと9楽器
のためのコンチェルト・グロッソ
(2)エリック・エワゼン(b.1954):クラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲(2005)
トリオ・コン・ブリオ
【ゲリー・ホイットマン(Cl)、
ミシャ・ガラガノフ(Va)、
ジョン・オウィングス(P)】

録音:(1)2009年/(2)2006年
ソコロフスキはロシア出身でモスクワ・チャイコフスキー音楽院で学び、2005年にロシア国内でベスト・ミュージカル・クリエーション賞を受賞している。《ヴェネツィア組曲》は9楽器とあるが3人のソリストがそれぞれ楽器を持ち替えて演奏する。バロック、ロマン派などの様々な要素が換骨奪胎され再構成された楽しい作品。エワゼンは国際現代音楽協会の副会長を務めたこともある重鎮で、ここではストラヴィンスキーを思わせる活気のある音楽を聴かせる。
TROY-1385
アメリカのクラリネット作品集
レナード・バーンスタイン:クラリネット・ソナタ
ジーニー・シンガー:ノクターン
エリック・マンダット:ラウザー!
ヴァレリー・コールマン:ソナチネ
コープランド:クラリネット・ソナタ
スティーヴ・ライヒ:ニューヨーク・カウンターポイント
マイケル・ロウレット(Cl)、
ステイシー・ロジャーズ(P)
クラリネットのマイケル・ロウレットはアメリカ国内の主要なオーケストラで活動しつつソロも旺盛に行っている若手。コープランドとバーンスタインのいまやクラリネットのレパートリーとしては古典的な傑作のほか、多重録音を必要とするライヒ作品までアメリカが生んだクラリネットのための作品を集めた。
TROY-1386
ポール・ファーガソン(b.1960):夏至の組曲
ピアソラ:ブエノスアイレスの四季より
ポール・シェーンフィールド(b.1947):カフェ・ミュージック
トリオ・コン・ブリオ
【カラ・トゥウィード(Vn)、
アイダ・マーサー(Vc)、
ロバート・キャシディ(P)】

録音:2011年
ラテン情緒あふれるピアノ三重奏のための3つの作品を収録。アルメダ・トリオは2008年に結成され伝統的なレパートリーのほか、現代曲、民族音楽、ジャズの要素を持った作品にも意欲的に取り組んでいる。そうした取り組みはピアソラのブエノスアイレスの四季に特に顕著に表れており、チェロの粘っこいメロディ、ピアノの情熱的なリズム、ヴァイオリンの哀感のある歌いまわしは絶品。
TROY-1387
ジョージ・ホワイトフィールド・チャドウィック(1854-1931):歌曲集
星が静かな空にある時/愛の印象
歌曲集「花のめぐり」(クロッカス、ジャスミン、水仙ほか全12曲)
アラー/メンドーザの娘
4つのアイルランドの歌/他全25トラック
グレン・シーバート(T)、
ピーター・カイロフ(P)
チャドウィックはマクダウェルと同世代でアメリカの本格的なクラシック音楽の最初期の作曲家と目される。ドイツでヤーダースゾーン、ライネッケ、ラインベルガーらに師事し堅固な作曲様式を確立するが、アメリカ民謡を積極的に作品に取り入れるなど、アメリカ独自の音楽の創造に尽力した。ここに収められた歌曲はドイツ仕込みのしっかりした和声とピアノ伴奏から時にシューマンの影響を感じさせるが、明るく抒情的で親しみやすい旋律はまさにアメリカの音楽である。
TROY-1388
ラテン・サウンドの追憶
ピアソラ:最後の女、二人の世界、
 アディオス・ノニーノ,インペリアル
ヴィラ=ロボス:シンプルな詩、
 痛みのワルツ
エルネスト・ナザレー:オデオン
グラナドス:嘆きまたはマハと夜鳴きうぐいす、
 演奏会用アレグロ
アルベニス:グラナダ、カディス、
 秋のワルツ
ローザ・アントネッリ(P)
南米とスペインの作曲家によるピアノ作品を収録。ピアノのアントネッリはブエノスアイレスの出身でクラウディオ・アラウに短期間ではあるが師事している。彼女はスペイン、南米のピアノ音楽をライフ・ワークにしており、リズム感はもとより、旋律のたゆたうような歌いまわしにラテンの熱い血が感じられる。
TROY-1389
ラトヴィアのクリスマス・カンタータ
エーリクス・エーシェンヴァルドス(b.1977):クリスマス・イヴ
ヴァルトス・プーツェ(b.1962):クリスマス・カンタータ
アルドニス・カルニニシュ(b.1928):冬至の神秘
アンドレイ・ヤンソンス(指)ラ
トヴィア国立歌劇場CO
RLBオーストラム室内Cho
ニューヨーク・ラトヴィアン・コンサートCho
ほか

録音:2012年リガ
ラトヴィアのクリスマス合唱曲集。収録曲はいずれも現代音楽色は皆無で、親しみやすい旋律と和やかな雰囲気を持っている。北国が舞台の絵本を見ているようなファンタジーあふれる音楽。
TROY-1390
ローラ・エリス・シュウェンディンガー作品集
(1)「エスプリメーレ(急行)」〜チェロと管弦楽のための
(2)「青い明暗法」〜ヴァイオリンと室内管弦楽のための
(3)「白昼夢」〜フルートと室内管弦楽のための
(1)マット・ハイモヴィッツ(Vc)、
(2)カーティス・マコンバー(Vn)、
(1)(2)ニコル・ペイーメント(指)
 マディソン・シンフォニエッタ、
(3)クリスティーナ・ジェニングス(Fl)、
ジェームズ・スミス(指)ウィスコンシン大学CO

録音:2009-2010年
シュウェンディンガーはメキシコ出身の中堅作曲家で現在、ウィスコンシン大学で教鞭を執っている。彼女の作品は歌手のドーン・アップショウやアルディッティ四重奏団、ジェニファー・コーなど名だたる演奏家や団体が演奏している。作風はアメリカ北部・中西部で活動する作曲家にありながら、ヨーロッパ前衛に近い立場をとっており、その洗練された書式とオーケストレーションにひんやりとしたロマンティシズムと独自の詩学が感じられる。
TROY-1391(2CD)
エメリッヒ・カールマン(1882-1953):オペレッタ「謝肉祭の妖精」(1917)
※英語版(ニューヨーク上演時タイトル「ミス・スプリング・タイム」)
スティーヴン・バイェス(指)
オハイオ・ライト・オペラ

録音:2012年
オペレッタ、初期ブロードウェイ・ミュージカルに多大な影響を与えたカールマンのあまり知られていないオペレッタ。全曲盤のCDリリースは極めてまれ。豊かなメロディと華やかな雰囲気の楽しい作品。オハイオ・ライト・オペラも安定した歌唱で聴かせる。
TROY-1393(2CD)
ローラ・カミンスキ(b.1956):室内楽曲集
(1)「ヴコヴァル」三重奏曲
(2)カドミウム・イエロー
(3)アルトゥールのための音楽
(4)チェロとピアノのための二重奏
(5)トランスフォーメーション
(6)トリフト・ムジーク
(7)ヴァイオリンとピアノのための「波の丘」
(1)(4)(7)アンサンブルPi:
 【アイリ・ヨシカワ(Vn)、
 クレア・ブライアント(Vc)、
 イディス・メシュラム(P)】
(2)カサットSQ、
(3)(6)イディス・メシュラム(P)、
(5)コロラドSQ、

録音:2011年5月
ジョセフ・サマーはアメリカの中堅作曲家で、この《分かれた小道のある庭》は文学に因んだタイトルが付けられた5つの楽章からなる大作。近代イギリスの作曲家(ヴォーン・ウィリアムズやブリテンなど)か、はたまたラヴェルを思わせる近代的な抒情性を持った弦楽四重奏曲。
TROY-1395
ジェニファー・ヒグドン(b.1964):室内楽曲集
(1)疾走(Fl,S.sax,Pf)
(2)アルト・サックスとピアノのためのソナタ
(3)トランペット・ソングズ(Trp,Pf)
(4)歌(Fl) /(5)遺産(Vn,Pf)
(6)ピアノ三重奏曲
ヴェリズモ・トリオ
 【(1)(4)ニコール・ライナー(Fl)、(1)(2)スコット・ターペン(Sax)、(1)(2)(6)テレサ・ボガード(P)】
(3)スコット・メレディス(Tp)、
(3)(5)ルビア・サントス(P)、
(5)(6)ジョン・フェイディアル(Vn)
(6)ベス・ヴァンダーボーグ(Vc)、

録音:2010年12月
ヒラリー・ハーンが録音したヴァイオリン協奏曲(DG)で一躍有名になった作曲家ヒグドンの作品集。 ヒグドンはペンシルバニア大学でジョージ・クラムに師事し作品はクリストフ・エッシェンバッハ、レオナルド・スラトキンらによって盛んに演奏されている。作風は無調、モード、調性の折衷でアメリカでは新ロマン派の作曲家として認識されている。2010年にヴァイオリン協奏曲でピューリッツァー賞を受賞している。収録曲は20世紀末から21世紀にかけて書かれた彼女の主要な室内楽曲。
TROY-1396
無伴奏クラリネット作品集
ドニゼッティ:クラリネット練習曲第1番
ショーン・オズボーン:「断片と小品(ビッツ&ピーシズ)(2011)」
ストラヴィンスキー:3つの小品
メシアン:鳥たちの深淵
エリック・マンダット:フォーク・ソングズ
ハインリッヒ・ズーターマイスター:奇想曲
ウィルソン・オズボーン:狂詩曲
ウィリアム・O.スミス
:5つの小品
デレック・バーメル:主題と不条理
ショーン・オズボーン:性格的小品(2004)
ショーン・オズボーン(Cl)

録音:2011-2012年
ショーン・オズボーンはメトロポリタン歌劇場O、ニューヨーク・フィル、ピッツバーグ響の首席奏者を歴任しソリストとしても盛んに活動している。現代音楽の紹介にも力を入れており、これまでにジョン・アダムズ、ジョン・コリリアーノ、フィリップ・グラスの作品の初演を行っている。本CDはドニゼッティからメシアン、そして自作と最新の作品まで全て無伴奏クラリネットのための作品だけで一枚のアルバムを作っている点で大変ユニーク。
TROY-1397
スティーヴン・ホロクワスト(b.1978):作品集
(1)ピアノのための5つのエチュード
(2)ヴァイオリン,ヴィオラとチェロのための三重奏曲
(3)ピアノのための5つのプレリュード
(4)クラリネット,ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
(1)(3)ウェイイン・チェン(P)、
(2)アンドリュー・コーラー(Vn)、
サラ・ヘトルンド(Va)、
キャリー・ピアース(Vc)、
(4)アーゴット三重奏団【ジョササン・ホールデン(Cl)、キャロライン・ホールデン(Vn)、ロイス・ローベンタール(P)】
スティーヴン・ホロクワストはイェール大学で音楽と心理学を学び、チャールズ・ウォーリネンの薫陶を受けた。アメリカのトラッド、フォーク・ミュージックと現代音楽を融合したような作風で、素朴な旋律に対して付けられる切れ味のあるリズムとハーモニーが特色。コープランドからキース・ジャレットまで、良質なアメリカン・コンテンポラリー・ミュージックの要素を吸収した作曲家。
TROY-1398
アレック・ワイルダー(1907-80):ホルン作品集
(1)ホルン・ソナタ第1番
(2)5つのラブ・ソング
(3)ホルン・ソナタ第3番
(4)「ジョン・バロウズ」
(5)ホルンとピアノのための組曲
チャールズ・ティベッツ(Hrn)、
(1)(3)ヴォルフガング・ハインツェル(P)、
(2)(4)(5)ペネロペ・チェッチーニ(P)

録音:(1)(3)2001年、(2)(4)(5)2012年
アレック・ワイルダーは11のオペラと多くのクラシックの作曲を行う一方、ポピュラー音楽の分野でも活躍し、フランク・シナトラ、トニー・ベネット、ペギー・リーらに楽曲を提供した。クラシック音楽の作曲家としてはジャズの影響を受けつつ、意外にもその構成は堅実、保守的であり、結果的にポピュラーの影響を程よく受けたおしゃれな室内楽曲となっている。ホルンのチャールズ・ティベッツはバリー・タックウェル、ヘルマン・バウマンに師事し、フィルハーモニア・フンガリカ、SWR放送響のメンバーとして活躍、現在は室内楽を中心にソリストとして活動している。
TROY-1399
アウグスト・ネルク(1862-1928):チェロのためのサロン音楽
ネルク:スペイン風セレナード、
 優雅なマズルカ、アモローソ、
 ブルレスケ、子守歌、伝説、悲歌、
 セレナード、憂愁、抒情的な贈り物
 6つのサロンのための小品、
メンデルスゾーン(ネルク編曲):無言歌〜第1、6、12、18、30、23番
ベス・ヴァンダーボーグ(Vc)
テレサ・ボガード(P)

録音:2010年
アウグスト・ネルクは今日ではほとんど忘れられたドイツの作曲家、チェリストで在世中はヴィルトゥオーゾ奏者として著名な存在であった。ウィーン音楽院で教鞭を執り、多くの後進を育て、作曲家としてはチェロ協奏曲からチェロのためのサロン音楽風の小品の三百曲以上残している。本CDはシューマン、メンデルスゾーンらの影響を感じさせる、旋律豊かで粋な小品を収録、メンデルスゾーンの無言歌のチェロ用編曲版も聴きもの。

TROY-1400
ジェローム・モロス(1913-83): (1)バレエ「フランキーとジョニー」(1938)
(2)ビギン(1934)
(3)管弦楽のための「トール・ストーリー」(1938)
(4)フルートと弦楽のための協奏曲(1978)
(1)-(3)ジョアン・ファレッタ(指)ニュージーランドSO
(1)アーシュラ・アレン(Vo)、ウェンディ・トムソン(Vo)、アマンダ・ウィンフィールド(Vo)、
(4)アレクサ・スティル(Fl)、ドナルド・アームストロング(指)ニュージーランド室内O

録音:1996年ウェリントン
※KOCHインターナショナルからのライセンス音源
ジェローム・モロスは十代の頃、既にバーナード・ハーマンと知り合い、互いに切磋琢磨していたという。映画音楽・ミュージカル等も手がけたが、いわゆるクラシックの作品も多く残した。「フランキーとジョニー」はヴォーカル・アンサンブルと管弦楽のための作品で、ほとんどミュージカルに近い雰囲気だが、作曲された年代(1938)を考えると、その音楽は大変先進的でバーンスタインの1950〜1970年代のミュージカルの語法を先取りしている。それに対して1978年のフルート協奏曲はどこかモートン・グールドを思わせる軽やかでポップな佳曲で肩の力を抜いて楽しめる内容。
TROY-1401(2CD)
シグマンド・ロンバーグ(1887-1951):オペレッタ( ミュージカル) 「花咲く時」(1921) ジャスティン・バーコヴィツ(シューベルト)、
エイミー・マップルス(ミッツィ・クランツ)、
ルーク・バール(ショーバー男爵)ほか
スティーヴン・バイェス(指)オハイオ・ライト・オペラO&cho

録音:2012年
ハンガリー出身でウィーンで学んだ後、アメリカで多くのオペレッタを発表して創成期のブロードウェイ・ミュージカルの確立に貢献したロンバーグのオペレッタを継続的に上演しているオハイオ・ライト・オペラの最新録音。《花咲く時》はフランツ・シューベルトを主人公にしたオペレッタで彼の音楽の発展と恋が描かれ、シューベルトの有名な旋律が多数、引用・編曲・変奏されて登場する。ロンバーグのみならずシューベルトが好きな人にもお奨め。
TROY-1403
ジェローム・モロス(1913-83): 交響曲第1番(1941-42)
最後の審判(1953)
ワルツによる変奏曲(1946/66)
ジョアン・ファレッタ(指) LSO

録音:1993 年3 月アビーロード・スタジオ
※KOCHインターナショナルからのライセンス音源)
ジェローム・モロスはニューヨーク出身でニューヨーク大学でピアノと作曲を学び、後にジュリアードで指揮も学んだ。アカデミックな技法のほか、ジャズ、ラグ、フォックストロットなど当時のあらゆる音楽の要素を吸収し、作品に反映させた。ハリウッドの映画音楽(「大いなる西部」など)、ブロードウェイ・ミュージカルの仕事に携わる一方、多くのクラシック作品を発表した。ビーチャムにより初演された交響曲第1 番はジャズの影響が濃い作品でコープランド、モートン・グールド、ロイ・ハリスなど、この時代の作曲家に共通の様式、雰囲気を持っている。「最後の審判」は旧約聖書に基づく大作だが、深刻さは皆無でどこまでもアメリカ的な明朗さ、快活さにあふれている。
TROY-1404
ダニエル・ドーフ(b.1956):フルートとクラリネットのための作品集
(1)「多年生植物」(2011)
(2)3つのロマンス(2007)
(3)バッハ(ドーフ編曲):インヴェンション第1番BWV.772
(4)変奏曲を伴うアンダンテ(1975)
(5)バッハ(ドーフ編曲):インヴェンション第4番BWV.775
(6)3つの小さなワルツ(2010)
(7)バッハ(ドーフ編曲):インヴェンション第6番BWV.777
(8)2匹の猫(2007)
(9)バッハ(ドーフ編曲):インヴェンション第8番BWV.779
(10)ダンスとカノン(1976)
(11)パストラル(1994)
スコット・ガリソン・デュオ
【レナード・ガリソン(Fl)&シャノン・スコット(Cl)】
(1)(11)ラジュン・ヤン(P)

録音:2012年5月
ダニエル・ドーフはコーネル大学でジョージ・クラム、ジョージ・ロックバーグ、カレル・フサらに師事した。作品はマルク=アンソレ・アムラン、ジャン=ピエール・ランパルや指揮者のサヴァリッシュらに多く取り上げられているという。作風は調性を基本とした新古典主義的なもので時にプロコフィエフ、プーランクを思わせる作品もある。バッハのインヴェンションを編曲して自作と並べている所からバロックや対位法、古典的な造型を重んじる作曲家と思われる。
TROY-1405
エクストリーム・ミージャーズ(極端な措置)II
マシュー・ローゼンブルーム:喉
イオルゴス・ヴァシランドナキス:X-Asti
ジョン・アイルウォード:ツイン・サスペンション
ジェフ・ステーデルマン:ウィルス&ワンツ
ルイス・カーチン:喚起
ジーン・コッペルド(Cl)、
トム・コラー(Perc)

録音:2011年6月
コッペルドの「極端な措置(TROY1217-18)」第2弾。前作はピアノ伴奏によるものだったが、今回はクラリネットと打楽器のデュオによる実験的な作品を収録。ローゼンブルームの「喉」はサンプリング音響を加えたもので大都会のグラフィティを見ているようなパンクな作品。女性の喘ぎ声などが入ってなかなか笑える内容。スターデルマンの「ウィルス&ウォンツ」はクラリネットと打楽器の息をつかせぬ緊密な対話が聴きもの。クラリネットのコッパラドと打楽器のトム・コラーは共にジュリアード出身でシュトックハウゼンからジョン・ゾーンまであらゆる現代音楽を得意としている。
TROY-1406
カリム・アル=ザンド(b.1970)作品集Vol.2
(1)想像上の場面(2005)
(2)バルトークの主題による変奏曲(2002)
(3)カプリチオス(2002-2011)
(4)4つの寓話(2003)
(5)「対話の技法」〜7つのディアローグ(2007)
(1)ユン=シン・ワン(Vn)、タリ・モーグリス(P)、
(2)イヴォ=ジャン・ヴァン・デル・ウェルフ(Va)、ブライアン・コネリー(P)、
(3)エリック・シュウ(Vn)、
(4)ミシェル・チェラミー(Fl)、佐々木麻衣子(Cl)、三牧可奈(P)
(5)エンソーSQ

録音:2011/2012年
カリム・アル=ザンドはカナダ系アメリカ人で世界の民族音楽、ジャズとクラシック音楽を融合した作風が特徴。「想像上の場面」はまるでラヴェルとシマノフスキを足して二で割ったような後期ロマン派/印象主義的な音楽で、これが2005年の作と聞いていささか驚かされる。「バルトークの主題による変奏曲」はバルトークの管弦楽のための協奏曲からの主題の自由な変奏、弦楽四重奏のための大作「対話の技法」もバルトークや20世紀初頭のヨーロッパ周辺諸国の作曲家の影響が色濃く、民族主義と現代の技法をいかに結びつけるかという事がこの作曲家のテーマと思われる。
TROY-1407
デイヴィッド・ウルフソン:)17の窓
チェロ・ソナタ*
ジェニー・リン(P)、
ローラ・ボントレーガー(Vc) *

録音:2012年8月
デイヴィッド・ウルフソンはニューヨーク在住の作曲家、ピアニストでオペラからバレエ、ミュージカル、児童劇、管弦楽、ピアノ曲まであらゆるジャンルの音楽を手掛けている。モード、調性を基本としつつ、ジャズ、ポップスの要素を取り入れたニューヨーク在住の作曲家らしい作風を持つ。≪17の窓≫は17曲の小品からなる音による都会のスケッチでキース・ジャレットやチック・コリアのピアノ曲を思わせる佳品。
TROY-1408
ゴッドフライ・ウィンハム(1934-1975)の音楽
(1)完璧癖(ザ・ハビット・オブ・パーフェクション)(1956)
(2)「わが愛の証明のために」〜シェイクスピアの3つのソ
ネットによる(1957-60)
(3)ジェームズ・ピアポントの主題による変奏曲(1970-74)
(4)NP〜コンピュータ音響のための2つの小品(1970-73)
(1)(2)トニー・アーノルド(S)、
(2)(3)アラン・ファインバーグ(P)、
(1)デヴィッド・フルマー(Vn),カイル・アームブラスト(Vn),シラス・ベロウキム(Va),クリストファー・グロス(Vc)
(4)電子音楽

録音:2010-2011年
ゴッドフライ・ウィンハムはロンドン出身で渡米し40歳の若さで没した作曲家。ウェストミンスター王立音楽院で学び、1954年にミルトン・バビットと出会い、その紹介でプリンストン大学でロジャー・セッションズに師事。コロンビア・プリンストン電子音楽センターで電子音楽の研究と制作を行う。「完璧癖」は12音技法を基本とし、「わが愛の証明のために」ではテキストに合わせて柔軟な技法、語法の折衷を行い、「ピアポントの主題による変奏曲」は有名なクリスマスの歌「ジングル・ベル」を主題にモーツァルト風の自由な変奏を行う。最後の「NP」は初期のコンピュータ音楽でオルガン風の音響が点描的、断続的にピー・ポポと鳴る、今日ではもはや懐かしささえ感じる作品。
TROY-1410
「セレブレーション・オブ・ザ・ニュー」〜アメリカの作曲家たち
(1)ジョセフ・フェニモア(b.1940):古くて柔らかい靴(1977)
(2)キャスリーン・フーバー(b.1937):中世の組曲(1984)
(3)ジョージ・クラム(b.1929):AD1979年のクリスマスのための小組曲
(4)ローウェル・リーバーマン(b.1961):ガーゴイルOp.29(1989)
ポーラ・ベイトルマン(P)、
(2)ジャン・ヴィンチ(Fl)

録音:2012年1月
世代の異なる様々なアメリカの作曲家のピアノのための作品集(1曲のみフルートをフィーチャー)。フェニモアの「古くて柔らかい靴」はブロードウェイの舞台を彷彿とさせるおしゃれなダンス風のピアノ小品。フーバーの「中世の組曲」はジャズ、タンゴから無国籍民族音楽風の要素を詰め込んだ楽しい組曲。クラムのピアノ曲「クリスマスのための小組曲」は内部奏法を含む神秘的な音色が魅力。「ガーゴイル」とは大聖堂や古いヨーロッパの建築に取り付けられた怪物などをかたどった石像を意味する。リーバーマンの音楽はその怪奇的、神秘的な雰囲気を印象派的な手法で表現している。
TROY-1413
「オデュッセイア」
(1)セオドア・アントニオウ(b.1935):セレブレーションXV(2009)
(2)ニキタス・デモス(b.1962):トノイVII(2009)
(3)ジョージ・ソンタキス(b.1951):「3つのため息、3つの変奏曲」
(1981)
(4)クリストス・サマラス(b.1956):ウルティナムIII(2008)
(5)ニキタス・デモス:空のブラウス(2010)
(1)(5)ネヴァート=ヴェロン・ガリレア
ス(Fl)、
(1)(2)(4)テオフィロス・ソティリアディ
ス(A-Sax)、
(1)(3)(5)クリストス・ガリレアス(Vn)、
(1)(3)(4)(5)ブラント・フレドリクセン(P)
(5)W.ドウェイト・コールマン(Br)、
(5)ケン・ロング(Cl)

録音:2011年5月
ギリシャ及びギリシャ系アメリカ人作曲家の室内楽曲を収録。アントニオウ、デモスの二人はジャズ、ロックの影響を感じさせ、ソンタキスは12音および無調の厳しい作風で、サマラスはジョン・ゾーン風のはじけたパンク風の現代音楽、というようにあらゆるジャンルの音楽が混在、炸裂する白熱の一枚。
TROY-1427
ピアノ・デュオのためのアメリカン・マスターピース
(1)ボルコム(b.1938):「思い出」〜3つの伝統的なラテン・アメリカの舞曲
(2)コープランド:エル・サロン・メヒコ/
(3)デイヴ・ブルーベック(1920-2012):ポインツ・オン・ジャズ
(4)バーンスタイン(1918-1990):アリアと舟歌(全8曲)
ワン=ロジャーズ・ピアノ・デュオ(Pデュオ)
(4)ジェニファー・ロビンソン(S)、
ブラッドリー・ロビンソン(Br)

録音:2006年8月、10月オックスフォード・ミシシッピ大学
ワン=ロジャーズ・ピアノ・デュオは夫妻であるダイアン・ワンとステイシー・ロジャーズによる1983年に結成されたベテラン・コンビ。前半は親しみやすいアノ・デュオ作品を並べ、メインはバーンスタインの歌曲集「アリアと舟歌」で締めています。
TROY-1428
デヴィッド・ウォルサー(b.1974)作品集
(1)4つのポストカード(2008)
(2)フィラデルフィア・パーク(2008)
(3)エシェト・ハイル(2010)
(4)アザー・ウェイ(2009)
(1)ドビュッシー・トリオ(Fl、Va、Hrp)
(2)(3)デヴィッド・ウォルサー(Va)、
(2)ダンカン・カミング(P)、
(4)キャピタル・トリオ(Vn、Vc、P)

録音:2010-2012年
作曲家でヴィオラ奏者でもあるデヴィッド・ウォルサーの作品集。ウォルサーはドビュッシー・トリオのメンバーでもあります。作曲は独学ですが、古典音楽の書法に、ロック、ポップ、ヒップホップ、ラップ、ジャズといった現代の様々な書法を巧みに取り入れている。
TROY-1429
ショパン:室内楽作品集
(1)序奏とポロネーズOp.3
(2)チェロ・ソナタ ト短調Op.65
(3)ピアノ三重奏曲
ブレント・ウィシック(Vc)、
アンドルー・ウィリス(P;1848 プレイエル製)、
(3)リチャード・ルビー(Vn)

録音:2010 年1 月2-5 日ノース・カロライナ大学
ショパンがピアノの次に愛した楽器と言われるチェロを中心とした室内楽作品集。ウィシックはガンバも得意とするチェリストで古楽から現代まで幅広いレパートリーを持ち20世紀作品ではブリテンを得意としている。1982年からノース・カロライナ大学で教鞭をとっている。ピアノのウィリスはホルショフスキーやランバート・オーキスに学び、このCDではプレイエル製のピアノを使い鄙びた味わいを楽しめる。
TROY-1430
ジョージ・ウォーカー(b.1922):管弦楽曲集Vol.4
(1)シンフォニア第4番「ストランズ」(2012)
(2)アンティフォニス(1967)〜弦楽のための
(3)ライラック(1996)/(4)運動(2012)
イアン・ホブソン(指)
(1)(2)シンフォニア・ヴァルソヴィア
(3)(4)シンフォニア・ダ・カメラ
(3)アルバート・リー(T)
(4)ドミトリー・コウゾフ(Vc)
アフリカ系アメリカ人として初めてピューリッツァー賞を受賞した偉大な作曲家ジョージ・ウォーカーの管弦楽作品集第4集(第1集はTROY-1061、第2集はTROY-1178、第3集はTROY-1334で出ている)。シンフォニア第4番は11分弱の単一楽章の作品で、冷たく程よくモダンな作品。また「ライラック」はホイットマンの「前庭に最後のライラックが咲くとき」から歌詞がとられ、小澤沢征爾/ボストン響とフェイ・ロビンソンによって初演され、」1996年のピューリッツァー賞を受賞。「運動」は3つの楽章からなるチェロと管弦楽のための協奏的作品。
TROY-1431
現代アメリカ歌曲集
アントニオ・カルロス・デフェオ(b.1973):別離の歌(全3曲)
ゲーリー・パウエル・ナッシュ(b.1964):ポール・ローレンス・ダンバーによる2つの歌曲
トム・シプロ(b.1960):晩夏(全3曲)
ジャクリーン・ヘアストン:意識の流れ(全3曲)
アントニオ・カルロス・デフェオ:3つの素朴な歌
トム・シプロ:人生の真ん中で(全5曲)
マルシア・ポーター(S)、
ヴァレリー・M.トゥルージロ(P)

録音:2012年6月
アメリカで現在活躍する4人の作曲家の歌曲集を集めた。ソプラノのポーターはカーネギー・ホールでリサイタルを行った他、各地の歌劇場でも活躍している。ブラジルに留学した経歴もあり、アフリカ系アメリカやブラジルの歌曲を積極的に紹介している。
TROY-1432
女性作曲家の歌曲集
ジュリアナ・ホール:「エドナからの手紙」(8曲)(1993)
ロリ・レイトマン:ホームレス(2002),エコー(1995)
リビー・ラーセン:ラズベリー・アイランド・ドリーミング(3曲)(2002)
ジュディス・クラウド:歌と魔法(2011),
 湖は空全体を飲み込んだ(2002),
 酔っ払いの歌(2002),笑いの形(1994),
 もしあなたが塩バラかトパーズだったら愛さない(2006),
 部屋は池だった(2002),死のタンゴ(2002)
 私が若かった時(1994)
キャスリーン・エバーレ(Ms)、
クセニア・ニシコヴァ(P)

録音:2012年12月
現代アメリカの女性作曲家の歌曲集。
TROY-1433
トム・シプロ:劇的室内歌劇「拒否された栄光」 タイソン・ディートン(指)
フォートワース・オペラ・フェスティヴァル
マイケル・メイズ(老いたトンプソン)、
キャロライン・ワーラ(老いたアリス)、
デヴィッド・ブラロック(若きトンプソン)、
シドニー・マンカソラ(若きアリス)

録音:2013年5月フォートワースオペラ・フェスティヴァル,ライヴ
「拒否された栄光」はベトナム戦争時に捕虜となったジム・トンプソン大佐を題材にしたオペラ。戦争時における道徳と苦みのようなものがシプロによって見事に音化されている。
TROY-1434
OPENING VEINS〜SLEE SINFONIETTA
(1)アンドルー・リンドフライシュ:静脈が開く(2008)
(2)デヴィッド・フェルダー:ディオニソス(2004)
(3)アンドルー・リンドフライシュ:どんな感じ!(2000)
(4)デヴィッド・フェルダー:内なる空(1994/98)
スリー・シンフォニエッタ
(1)(3)アンドルー・リンドフライシュ(指)
(2)ジェイムズ・エイヴリー(指)
(4)ブラッド・ラブマン(指)
(2)6人のフルート奏者
デヴィッド・フェルダー(b.1953)、アンドルー・リンドフライシュ(b.1963)という二人のアメリカの中堅作曲家の作品集。ポップな雰囲気とモダンな雰囲気が入り混じる不思議な管弦楽作品集。
TROY-1435
グレアム・ゴードン・ラムジー(b.1962):独奏楽器のための作品集
(1)4つの秋のスケッチ(2005)
(2)前奏と2つの情景(1984)
(3)6つの前奏曲(2012)
(4)「ヴァイオリンと4つの声のためのソナタ」〜アンダンテ(1985)
(5)エレジー(2008)/(6)ララバイ(2005)
(1)(6)ティモシー・マクリ(Fl)
(1)(3)-(6)スコット・ニコラス(P)
(2)トッド・シーバー(Cb)
(4)(5)ジョディ・ハーゲン(Vn)

録音:2006〜2013年
ラムジーは合唱や器楽を主とする作曲家。カリフォルニア生まれでタングルウッドやボストン大学で学び、フランスのフォンテーヌブロー音楽学校にも留学した。ロベルト・シロタ、ジョイス・マッキール、セオドア・アントニウ、デヴィッド・デル・トレディチ、ナルシス・ボネ、アンドルー・トーマス等に学んだ。古典的で親しみやすいものから厳しく孤高な雰囲気のものまで、作品によって作風が異なる。
TROY-1436
スーザン・ボッティ作品集
(1)ラメント〜倒れた都市
(2)彼女なしの旅行
(3)ディドは話すことを拒否した
ブレークモア・ピアノ三重奏団:【(1)-(3)キャロリ
ン・フーベル(Vn )、(2)(3)フェリックス・ワン(Vc)、(1)-(3)エイミー・ドーフマン(P)】
(3)スーザン・ボッティ(S)

録音:2010年6月
スーザン・ボッティはクリーヴランド出身の女性作曲家でバークレーで学んだ。クリーヴランド管弦楽団協賛のダニエル・R.ルイス・ヤング・コンポーザー・フェローに選ばれたこともあり、「エコーテンポ」という作品はクルト・マズアが指揮するニューヨーク・フィルによって初演された。ここに納められた室内楽と歌曲は静けさと激しさがメシアンを思わせる。
TROY-1437
「マジック・フルート」
(1)ランソム・ウィルソン(b.1951):カルメン幻想曲
(2)ゲーリー・ショッカー(b.1959):エアボーン
(3)クーラウ(1786-1832):無伴奏フルートのための幻想曲
(4)クヴァンツ(1697-1773):フルート・ソナタ 変ロ長調
(5)イアン・クラーク(b.1964):オレンジ色の夜明
(6)テオバルト・ベーム(1794-1881):グランド・ポロネーズOp.16
(7)マイク・マウアー(b.1958):オーパス・ディ・ジャズ
ティア・ローパー(Fl)
ミッチェル・ヴァインズ(P)
録音:2013年1月
ティア・ローパーは日本でPMFオーケストラの首席フルートも勤めたことのある実力派。ニューヨーク・フルート・クラブ・コンクールでの優勝をはじめフランク・ボウエン・ヤング・アーティスト・コンクールやパプトゥサキス・コンクールでも入賞した実績を持つ。このCDはフルートの古典ともいうべきクーラウやクヴァンツ、ベームの作品に現代アメリカの作品をバランス良く配置したアルバムとなっています。
TROY-1438
ハープ・フォー・クリスマスVol.1
ゲーリー・ショッカー編曲の21+1のクリスマス・キャロル
エミリー・ミッチェル(Hrp)

録音:2012年9月
RCAへの録音で知られるベテラン・ハープ奏者エミリー・ミッチェルによるハープによるクリスマス・キャロル集です。鄙びた味わいがある一枚。
TROY-1439
シチズンズ・オヴ・ノーフェア
(1)グレゴリー・ワナメーカー(b.1968):デュオ・ソナタ(2002)
(2)ニキタス・デモス(b.1962):シチズンズ・オヴ・ノーフェア(2011)
(3)ランシング・マクロスキー(b.1964):ブラー(2011)
(4)ペリー・ゴールドスタイン(b.1952):ミスチーフ(2011)
(5)リー・ハイラ(b.1952):我々はエトルリア語を話す(1992)
ジャン・ベリー・ベーカー(Sax)
ケネス・ロング(Cl)

録音:2011〜2013年
ベーカーはカナダのアルバラータ出身の女性サキソフォン奏者。シカゴ・リリック・オペラやグラント・パーク管弦楽団のサックス奏者として出演している他、カナダやウクライナのオーケストラと協奏曲で共演している。ケネス・ロングはアトランタのジョージア州立大学で助教授を務めるアメリカのクラリネット奏者。このアルバムはサックスとクラリネットの新作を集めた作品集です。
TROY-1440
ジェフスキ他のサックス・アンサンブル作品集
ジェフスキ:スポット1、スポット7
ジョーン・タワー:ファンタジー(…これらの港の灯)
ジェフスキ:スポット6、スポット12/アラン・ブランク:コントラスツ
ジェフスキ:スポット8
ヒラリー・タン:ウィンドホヴァー
ジェフスキ:スポット9、シュティック、
 スポット3、スポット2
ジョセフ・マーティン・ウォーターズ:ドラゴン
ウィリアム・パーコンティ(アルトsax)
アロイ・サクソフォン四重奏団
ジェフスキの連作「スポット」を中心としてサクソフォン・アンサンブルのための作品集。分かりやすいような分かりにくいような作品がずらっと並んでいます。
TROY-1442
アメリカの吹奏楽のための新作集
(1)ランシング・マクロスキー:私達がやっている事は秘密です(2011)
(2)ニコ・マーリー:ソー・トゥ・スピーク(2004)
(3)キース・カステラー:オヴ・パティナ(2013)
(4)ジャスティン・バリッシュ:マシーン・ミュージック(2011)
(5)ランシング・マクロスキー:狂気の群衆(2007)
(1)-(4)エリック・ヒューイット(指)ボストン音楽院ウインド・アンサンブル
(1)(5)トリトン・ブラス(金管五重奏)

録音:2007-2012年ボストン
アメリカの管楽のための新作集。ボストン音楽院ウインド・アンサンブルは2005年以降15曲以上の新作を初演している。このアルバムには打楽器も激しい大編成の作品が多く収録されている。(1)は金管五重奏をソリストにした4楽章構成の作品。(5)は金管五重奏のための作品。
TROY-1443
「比重」〜ランシング・マクロスキー(b.1964):室内楽作品集
(1)比重2.72(2012)
(2)突然の音楽(2009)
(3)レクイエム,v.2.001(2000)
(4)涙の行列(パヴァーヌ)(2009)
(5)クアルテットロペ(2008)
(1)スティーヴン・D.デーヴィス(指)ニュー・イヤー(新耳)アンサンブル
(2)レベッカ・ダレン(S)、アラン・オスカー・ジョンソン(P)
(3)(5)エドゥアルド・リーンドロ(指)ストーニー・ブルック現代室内プレイヤーズ
(4)フィリップ・A.シュトイトリン(Sax)、ゾヤ・ツヴェトコワ(Vn)、スコット・ウールウィーヴァー(Va)、ジョシュア・ゴードン(Vc)

録音:2009年、2012年
マクロスキーは変わった経歴の持ち主で、1980年代のサンフランシスコ・ベイ・エリアのパンク・バンドでギターを弾きつつソングライターをしていたのが始まりでした。彼にとっての3大Bはバッハ・ベートーヴェン・ブラームスではなくてビートルズ・バウハウス・ブラックフラッグだったとか。作風は無調ではないものの、点描的なもの、流麗なもの、激しいものと色々ですが、真摯な聴きごたえのある作品ばかりです。
TROY-1445
ラフマニノフ&吉仲淳:作品集
ラフマニノフ:前奏曲集(ト長調Op.32-5/ロ短調Op.32-10/嬰ト短調Op.32-12/ト短調Op.23-5/ニ長調Op.23-4/変ロ長調Op.23-2)
「音の絵」より(ハ長調Op.33-2/変ホ長調Op33-7/ト短調Op.33-8/変ホ短調Op.39-5/イ短調Op.39-2/嬰ハ短調Op.33-9)
吉仲淳(b.1963):瞑想、痛み
ヤロスラフ・セニシン(P)
セニシンはカナダのピアニストで、ワシントン・ポスト紙から「巨大な力」をもつピアニストと絶賛されました。彼は演奏活動に加え、サイモン・フレイザー大学で美学と倫理学も教えています。このアルバムではラフマニノフの名作に加えて日本の吉仲淳(よしなか・あつし)の小品が2曲収録されている点も特徴となっています。
TROY-1446
ポール・チハラ:「白木蓮」〜大連雑技団のアクロバット、ダンスと映像の祭典のための音楽 ポール・チハラ(指)
北京インターナショナル・チーフPO
日系アメリカ人作曲家として確固たる地位を築いているポール・チハラ(b.1938)が、作曲・指揮をした舞台音楽。中国の大連雑技団の演目のための音楽です。

TROY-1477
ロバート・クサヴァー・ロドリゲス(b.1946):ピアノ作品集
カプリッチョ(2012)
好色な幻想曲(1989)
エスタンピー(1981)
7つの致命的なシークエンス(1990)
セミ・スイート(1980)
ホット・バターレッド・ルンバ(1992)
ジェフ・ランコフ(P)

録音:2013年10月
ロドリゲスはアメリカ・テキサス州出身でナディア・ブーランジェ、ブルーノ・マデルナ、エリオット・カーターらに師事した。ピアニストのジェフ・ランコフは南北アメリカの現代音楽を得意としており、ガーシュインからケージ、フィニシー、ピアソラまでレパートリーにしている。
TROY-1478
(1)ジョージ・ウォーカー(b.1922):ヴァイオリン・ソナタ第2 番(1979)
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」*
ジョージ・ウォーカー(P)、
グレゴリー・ウォーカー(Vn)
エドウィン・ロンドン(指)
スミス・アムハースO

録音:年月日不明、)1967 年(モノラル)*
ジョージ・ウォーカーは現代音楽の世界では珍しいアフリカ系アメリカ人の作曲家、ピアニスト。作品は12音技法に基づいた正統派現代音楽でピューリッツァー賞を受賞した経験もある。ウォーカーはかつてピアニストとしても活躍し、ここではソロを務めた「皇帝」のライヴ録音を併録。
TROY-1479
(1)モーツァルト:「劇場支配人」序曲
(2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調「トルコ風」
(3)ロバート・クサヴァー・ロドリゲス:「物の本質」
ロバート・クサヴァー・ロドリゲス(指)
ムジカ・ノーヴァO
クロエ・トレヴァー(Vn)
オリバー・シュレーファー(Vc)

録音:2011年12月、2012年9月
ロバート・クサヴァー・ロドリゲスはアメリカの指揮者、作曲家で、作曲をナディア・ブーランジェ、ドラッグマン、エリオット・カーターらに学んだ。自作の「物の本質」は日本の岩波文庫でも邦訳が手に入る古代ローマの哲学者ルクレティウスの同名の著作に基づく交響詩だが、ハリウッドの映画音楽の手法による親しみやすい内容。モーツァルトの「トルコ風」のソリスト、クロエ・トレヴァーは2006年のリン・ハレル・コンクール、2003年のダラス・シンフォニック・コンクールなどに入賞の若手ヴァイオリニスト。
TROY-1480
アレックス・フリーマン(b.1972):ピアノ作品集
(1)チャールズ・フッセルの主題による変奏曲「エアリアル・ヴォイス」(2013)
(2)アウトサイド・ヴォイス(2010)
(3)草原の夜(2007)
(4)3つの小品(2004)
(5)ピアノ・ソナタ(2000)
(1)サラ・カラコルピ(P)
(2)(3)リスト=マッティ・マリン(P)
(4)マティルダ・カルッカイネン(P)
(5)ブライアン・リー(P)
アレックス・フリーマンはイーストマンやジュリアードで学んだ後、フィンランドで6年間研鑽を積んだ。現在もアメリカとフィンランドを行き来して活動している。
TROY-1481
ニュー・アメリカン・マスターズVol.5
ポール・モラヴェック(b.1957):パリセーズ・アミューズメント
ジェームズ・チュワリック(b.1987):前代未聞の時間
デイヴィッド・サンプソン(b.1951):底流の回帰
ドナルド・リード・ウォーマック(b.1966):アイナ
レイモンド・ウォジチク(b.1957):世界の狭間で
セルジオ・ガルシア=マルース(b.1949):パリセーズ・ラッシュ
スティーヴ・ペリーロ(b.1955):功績
パリセーズ・ヴィルトゥオージ
【マーガレット・スヴィンコフスキ(Fl)、
ドナルド・モクリンスキ(Cl)、
ロン・レヴィ(P)】

録音:2013年
フルート、クラリネット、ピアノによるアンサンブル、パリセーズ・ヴィルトゥオージがこれまで委嘱した作品を収録。全曲世界初録音。新古典主義もしくはロマンティックな作風の音楽が多い。
TROY-1482
ジョン・ソロモン、ブルーベックを弾く
デイヴ&クリス・ブルーベック:アンセル・アダムズ/アメリカ
デイヴ・ブルーベック:オール・マイ・ラヴ
バッハ:前奏曲ニ短調〜平均律クラヴィーア曲集第1集より
バッハ(デイヴ・ブルーベック編):フーガ ヘ長調
デイヴ・ブルーベック:われらは全てを忘れないだろう、
 彼女の名はナンシー、
 雪が降る、ベシーの歌、
 マデレーヌ・ミヨーの思い出、
 ウィーンが大好き ほか全16曲
ジョン・ソロモン(P)

録音:2010-2012年
「テイク・ファイヴ」で有名なデイヴ・ブルーベック(1920-2012)はグラミー賞受賞の経験もあるアメリカのジャズ・ミュージシャンでジャズ音楽家の活動のほか、バレエ音楽、弦楽四重奏曲、管弦楽曲の作曲も行った。このCDでは彼のピアノ曲を間に時折り、バッハを挟みつつ聴く。
TROY-1483
エレーション(高揚感)
スコット・リンドロース:イエット(A.Fl,Va,Gtr)
スティーヴン・ジャッフェ:ソナタ風の4つの小品(Va,Pf)
ミリアム・ギデオン:クリーチャー・トゥ・クリーチャー(MS,Fl,Hrp)
スティーヴン・ジャッフェ:捧げもの(Fl,Va,Hp)
ローラ・ギルバート(Fl)、
ジョナサン・バッグ(Va)、
ダニエル・リッペル(G)、
ドナルド・バーマン(P)、
ステーシー・シェームズ(Hrp)
E.シャマシュ(Ms)
ヴィオラ、ハープ、ギター、フルート、声楽による様々な室内楽。新ロマン派的な抒情的音楽が多く、親しみやすい内容。
TROY-1484
「遭遇」〜ジ・オイヴァン・コンソート
オズカン・マナフ:ラシーヌ〜Vn,Vc,Pf
チェン・イ(陳怡):古代中国の舞曲〜Cl,Pf
ミゲル・デル・アギーラ:誘惑〜Fl,Cl,Pf
ケン・ワリツキ:避難〜Fl,Cl,Vn,Vc,Pf
ウィリアム・クラフト:遭遇XVII〜Cl,Perc
A.ハチャトゥリアン:三重奏曲〜Vn,Cl,Pf
ジ・オイヴァン・コンソート
トルコ、中国、アルメニア、アメリカの世代も異なる作曲家たちによる様々な室内楽作品集。トルコ出身の作曲家マナフの「ラシーヌ」はエキゾチックな民族舞曲に現代的は風味を加えた魅力的な小品。巨匠ハチャトリアンの三重奏曲もアルメニア情緒たっぷりでホヴァネス、ヘンリー・カウエルを思わせる楽しい作品。
TROY-1485
グリーグ:チェロ・ソナタOp.36
プロコフィエフ:ピアノのための前奏曲Op.12-7
 チェロ・ソナタOp.119
グリーグ:ピアノのためのノットゥルノOp.54-No.4
シャオ=ダン・ジェン(Vc)、
クララ・ヤン(P)

録音:2012年
シャオ=ダン・ジェンは中国出身のチェリストでロスアンジェルス歌劇場管弦楽団の終身首席奏者のほかハリウッドボウル管弦楽団のメンバーも勤めている。これまでにズッカーマン、パールマン、ヨーヨー・マからジェームズ・レヴァイン、ジョン・ウィリアムズらと共演。来日公演したこともある。艶のある音とたっぷりと歌いこむ音楽作りは若手ながら既に巨匠の風格さえ感じられる。
TROY-1486(2CD)
ヴァージル・トムソン:歌劇「われら全ての母」全二幕(1947) (台本:ガートルード・スタイン) スティーヴン・オズグッド(指)
マンハッタン音楽院オペラ・シアター

録音:2013年
映画音楽「大平原を耕す鋤」や「ルイジアナ物語」や数々の交響曲で知られるトムソンの歌劇「われら全ての母」は詩人ガートルード・スタインとの共作による群集劇。コープランドに影響を与えたといわれるトムソンの音楽は質実剛健でアメリカのよき保守主義を体現した骨太な音楽。
TROY-1488
ジョン・アレマイアー:貧しいエレン(S.Q)
銀のかけら(Fl,Cl,Vn,Vc,Perc)
ディープ・ウォーター(Fl,Cl,Sax,イングリッシュHrn,Trp,Pf)
マディソン・パークSQ、
ほか
録音:2011-2013年
アレマイアーはアメリカの中堅世代の作曲家で作品はアメリカ国内の様々な団体によって演奏されている。作風は国籍不明の民族音楽のテイストに近現代のスパイスを加えたもの。弦楽四重奏のための「貧しいエレン」はいかにもクロノスQが好んで演奏しそうな作品。
TROY-1489
黒人霊歌集
天使降臨と水の災難/よい知らせ
私に下さいイエス様
6つの黒人霊歌より(5曲、ロバート・オーウェンズ編)
時には母のない子のように
どんな時にも私は精霊を感じる
深い河/ほか全19曲
オーラル・モーゼス(B-Br)、
ロザリン・フロイド(P)、
ジョニー・ブラウン(Fl)

録音:2013年
深い河や時には母のない子のよいに、など有名な黒人霊歌を多数収録。バス・バリトンのオーラル・モーゼスはアメリカ南部、中西部のオペラ・ハウスを中心に活動し、オーストリア、ベルリンではガーシュインの「ポーギーとベス」のポーギー役で好評を博した。
TROY-1490(2CD)
バッハの息子たちのフルート音楽
(1)C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ ニ長調Wot.83
(2)C.P.E.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ イ短調Wot.132
(3)J.C.F.バッハ:フルートとピアノ・フォルテのオブリガートのため
のソナタ イ長調
(4)J.C.F.バッハ:フルートと通奏低音のための三重奏曲 ニ長調
(5)C.P.E.バッハ:2つのフルートと通奏低音のためのトリオ・ソナタ
Wot.162
(6)C.P.E.バッハ:フルート、ヴィオラ、チェロとチェンバロのための
四重奏曲 イ長調Wot.93
(7)C.P.E.バッハ:フォルテピアノのためのロンド ハ短調Wot.59
(8)C.P.E.バッハ:フルート、ヴィオラ、チェロとチェンバロのための
四重奏曲 ニ長調Wot.94
(9)C.P.E.バッハ:フォルテピアノのための幻想曲ハ長調Wot.61
(10)C.P.E.バッハ:フルート、ヴィオラ、チェロとチェンバロのための
四重奏曲 ト長調Wot.95
レベッカ・トロクスラー(Fl)

(1)(3)デイヴィッド・シューレンバーグ(フォルテピアノ)、
(4)(5)ブレント・ウィシック(Vc)
(4)(5)スティーヴン・ルービン(フォルテピアノ)
(5)サンドラ・ミラー(Fl)
(6)(8)(10)ゲサ・コルデス(Va)
(6)(8)(10)バーバラ・ブレーカ
ー・クルムディーク(Vc)
(6)-(10)アンドルー・ウィリス(フォルテピアノ)

録音:1998-2013年
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハとヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハのフルートを中心とした珍しい作品集。なおチェンバロのためのパートをここではフォルテピアノで演奏している。フルートのレベッカ・トロクスラーはジュリアードで学んだ後、パリでミシェル・デボストに師事している。オルフェウス室内管弦楽団の創立メンバーでもあり、ノース・カロライナ・バロック管弦楽団にも所属している。
TROY-1492(6CD)
ハワード・カープ・コンサート録音集 (1962-2007)
シューマン:幻想曲Op.17
 ピアノ・ソナタへ短調Op.14
リスト:バラード第2番ロ短調
シューベルト:ピアノ・ソナタハ短調D.958、
 ピアノ・ソナタ変ロ長調D.960、
即興曲集Op.142より第4番
ショパン:ソナタロ短調Op.58、
 マズルカOp.56-No.3
リスト:「巡礼の年」より(ウィリアム・テルの聖堂/泉のほとり
で/オーベルマンの谷/ヴァレンシュタットの湖で/ジュネーヴの鐘/エステ荘の噴水)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
 ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111、
 ピアノ・ソナタ第2番 イ長調Op.2-2〜第4楽章
バッハ:ゴールドベルク変奏曲
モーツァルト:ピアノ・ソナタニ長調K576
シューベルト:ピアノ・ソナタト長調Op.78〜第3楽章
コープランド:ピアノ変奏曲
キルヒナー:ソナタ(1948)
バッハ:パルティータ第4番ニ長調BWV.828
シューベルト:ピアノ・ソナタニ長調Op.53
ハワード・カープ(P)

録音:1962-2007年
ハワード・カープは1929年シカゴ出身のピアニストでオバーリン音楽院でジャック・ラドンスキに、ジュリアード音楽院でロジーナ・レヴィンにそれぞれ師事、さらにフルブライトの奨学金を得てウィーンでウィルヘルム・ケンプにベートーヴェンについての指導を受けている。バッハからモーツァルト、ベートーヴェン、リスト、ショパンなどピアニストの主要なレパートリーをほぼ手中に収めるほか、当時のアメリカ現代音楽作曲家であるコープランド、カーシュナーの無調音楽にも意欲的に取り組んだ。ベートーヴェンのハンマークラヴィーアではケンプ譲りの彫りの深い堅牢な建築物のような演奏を聴かせる。
TROY-1493
シューマン:3つのヴァイオリン・ソナタ
ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調Op.105
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調Op.121
ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調Wo02
ジェニファー・フラウチ(Vn)
ジョン・ブラックロウ(P)
ジェニファー・フラウチはハーヴァード大学とニューイングランド音楽院、ジュリアードを卒業した後、ロサンジェルス・フィル、シカゴ響と共演、2004年にはカーネギー・ホールでデビュー・リサイタルを開き、ザルツブルク音楽祭にも登場している。可憐な容姿からは想像も出来ないほどの情熱的で骨太な音楽つくりは、このシューマンで見事に発揮されている。余談ですが人気があったデュオ「クリスティーナ&ローラ」のローラ・フラウチ(ヴァイオリン)はジェニファーと姉妹関係。
TROY-1494
ジェイムズ・リー3世(b.1975):ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ第1番
アルケブランの魂
ファンタジア・リトミカ
ピアノ・ソナタ第2番「レムナント」
ロシェル・セネット(P)

録音:2013年8月
ジェームズ・リー3世はミシガン生まれ。マイケル・ドアティ、ウィリアム・ボルコム、ブライト・シェンらに作曲を学んだ。いくつかの管弦楽作品はレナード・スラットキンによって初演されている。
TROY-1495
トム・フラハーティ(b.1950):作品集
(1)チェロ・ピアノ便(2008)
(2)トリフォリア(2009)
(3)答え探し(2011)
(4)現状の思い出(2006)
(5)公園の通り(2011)
(6)ユーフォリック・ワルツ(2004)
(1)(4)(5)トム・フラハーティ(Vc)、
(1)ジェネヴィーヴ・フェイエン・リー(P)
(5)ロジャー・レボウ(Vc)
(2)トリオ・ユーフォニア(弦楽三重奏)
(3)モジェイヴ・トリオ(ピアノ三重奏)
(6)カルテット・ユーフォニア(弦楽四重奏)
トム・フラハーティは1950年生まれの作曲家・チェロ奏者。このディスクでも(3)を除いて全ての作品でチェロを演奏しています。
TROY-1496
ジョナサン・パイズラック(b.1974):ピアノ作品集
破片/バクティ・アンバーデニング
スパイラル
アメリカン・アトモスフィア(全11曲)
プレドゥニソムニア
ロバート・オーラー(P)

録音:2013年
パイズラックは2011年にグッゲンハイムのフェローシップを得て、多くの作品を発表しているアメリカ若手中堅世代の作曲家。代表作「アメリカン・アトモスフィア」は11曲の小品からなるアメリカの様々な心象風景のスケッチ。
TROY-1497
チャールズ・ウォリネン・シリーズ
チャールス・ウォリネン(b.1938): (1)メタゴング(2008)〜ピアノと金属打楽器のための
(2)フルート、バス・クラリネットとピアノのための三重奏曲(2008)
(3)ヴァイオリン・ソナタ(1988)
(4)信奉者の音楽(1966)〜打楽器のための
(1)ジェームズ・ベーカー(Perc)、ダニエル・ドラックマン(Perc)、スティーヴン・ゴスリング
(P)、スティーヴン・ベック(P)、
(2)ジェイン・ローゼンフェルド(Fl)、J.コッペルド(バス、Cl)、S.ゴスリング(P)
(3)マーク・スタインバーグ(Vn)、アラン・ファインバーグ(P)
(4)ジョージ・ニクソン(Perc)

録音:2009〜13年
ウォリネンはステファン・ウォルペに師事し史上最年少でピューリッツァー賞を受賞。セリエリズムを基調とした作法からやがてフラクタル幾何学といった科学の法則を反映させた独自の音楽を確立した。このアルバムには20代の若書きから近作までの室内楽が収められており、ウォリネンの思考と作風の変遷をたどることが出来る内容。
TROY-1498
2手および4手のためのピアノ作品集
ジョン・マクドナルド:リングレット・フォー・チェンジ(4手)
 ライアン・ヴィジル(ソロ)
デイヴィッド・クラマン:アンパクト(4手)
ライアン・ヴィジル:無題(4手)
ジョン・マクドナルド:失踪(ソロ)/ほか全10曲
デイヴィッド・クラマン(P)、
ライアン・ヴィジル(P)、
ジョン・マクドナルド(P)

録音:2006年
3人の作曲家がそれぞれのピアノ作品を共演しあいつつ自作自演した一枚。ウェーベルンのように寡黙な作品あり、ミニマル風の作品ありと様式は様々。
TROY-1499
レフコヴィッツ:ハープ作品集
デイヴィド・F.レフコヴィッツ
レヴェルティゴ(Fl,Va,Hrp)
雲の上に書いたのは誰・・・(Hp独奏)
彼女の弾くハープを聴いて(Vn,Hrp)
エチュード(Hrp独奏)/子守唄(Vn,Cl,Hrp)
至点の前(Fl,Hrp)
古代の儀式・遠い風景(Hrp独奏)
ウィズ・ウィズアウト(Fl,Vc,Hrp)
カルダーのクローゼット(Hrp、Pf、ヴィブラフォン、Perc)
アンドレア・ティーレ(Hrp)
グレース・クラウティアー(Hrp)
キョンヘ・キム=シュートル(Hrp)
リースル・アーマン(Hrp)
篠田恵里(Hrp) 、E.ブック(Fl)、
P.コレッティ(Va)、
ギヨーム・シュトール(Vn)、ほか
レフコヴィッツはニューヨーク出身で作曲をコーネル大学、イーストマン音楽院で学んだ。このアルバムはハープ独奏およびハープを中心とした室内楽で印象派を思わせる繊細な作品が多い。時にドビュッシー、時に無国籍風の民族音楽といったテイストを持つ。

TROY-1500
リッキー・イアン・ゴードン(b.1956):歌劇「エジプトの棺」 〜一幕の室内歌劇 フレデリカ・フォン・シュターデ、
デイヴィッド・マトランガ、
セシリア・デュアルテ、
アダム・ノーブル、
ティモシー・マイヤー(指)
ヒューストン・グランド・オペラOほか

録音:2014年3月(世界初演ライヴ)
なんとフレデリカ・フォン・シュターデ主演!本年3月に世界初演されたばかりのこのオペラはゴスペルの要素も加わったミュージカル風の内容で、いかにもアメリカの地方の歌劇場が好みそうな穏健で保守的な、特にどうという事もない音楽だが、今年69歳になるシュターデが主役を務めていることを知って驚き。全盛期とは比べるべくもないが、それでも年齢の割には元気のよいところを聴かせてくれる。
TROY-1501
アルヴィン・シングルトン(b.1940):作品集
アルゴルI(P)、アルゴルII(Vc)、
アルゴルV/a(バスCl)、
アルゴルVIII(スネア)、
ジャスパー・ドラッグ(Vn,Cl,Pf)、
スィート・シャリオット(2Fl,Fg,Sax,Vc)、
私自身の肌(P)
ローラ・ゴーディ(P)、
ロナルド・クラッチャー(Vc)、
ペギー・ベンケサー(Perc)、 ほか

録音:2008-2011年
シングルトンはニューヨーク・ブルックリン出身でアトランタ響のレジデンス・コンポーザーを務めている。限られた音と激しい音の強弱のコントラストはウェーベルンを思わせる。
TROY-1502
ロバート・シロタ:オルガン作品集
トッカータ(1979)、4つの小品(1975)、
イースター・カンティクルス(1993)、
異国への手紙(1982)、
2つのゆっくりとしたコラール前奏曲(1978/79)、
セレスチャル・ウィンド(1987)
ヴィクトリア・シロタ(Org)
ロバート・シロタはニューヨーク出身の現代音楽の作曲家でナディア・ブーランジェ、レオン・カーシュナーに師事。東海岸流のアカデミックな現代音楽の手法による堅固で正統的な無調音楽を発表し続けている。
TROY-1503
詩人ラビンドラナート・タゴールに魅せられた作曲家たちによる歌曲
J.A.カーペンター(1876-1951):詩集「ギーターンシャリ」より
フランク・ブリッジ(1879-1941):タゴールの3つの歌
フランコ・アルファーノ(1876-1954):タゴールの3つの詩集より
シマノフスキ(1882-1937):4つの歌曲より
カリム・アル=ザンド(b.1970):タゴールの愛の歌
ポール・ビュッセルバーグ(Br)、
エイダン・ソーダー(S)、
カロゲロ・ディ・リベルト(P)

録音:2012年1月
ラビンドラナート・タゴールはアジア人として初めてノーベル文学賞を受賞したインドの大詩人。彼の詩は19世紀末から20世紀半ばにかけて同時代の作曲家の想像力を刺激し、さかんに歌が作曲された。フランク・ブリッジやカロル・シマノフスキも付曲しているのは興味深い。
TROY-1504
ポール・クレストン(1906-1985):歌曲集
(1)3つの歌Op.46/(2)夜想曲Op.83
(3)タナトロープス(死についての4つの歌)Op.7
(4)ダンス・ヴァリエーションOp.30
(5)フランス系カナダ移民の民謡集
(6)子守唄/(7)ポールの楔
レベッカ・シャーバーン(S)、
パトリシア・ヒグドン(P)、
(2)(4)ロバート・オルソン(指)UMKC音楽院CO
ポール・クレストンはイタリア系アメリカ人で独学で作曲を学び、ヘンリー・カウエルに認められてデビュー。その後あらゆるジャンルの音楽を手掛けたが、サキソフォンのための作品は定番レパートリーとして演奏機会が多い。そんなクレストンの歌曲集がリリースされることは珍しく、ファンは必携。近代フランスとジャズの影響を色濃く感じさせる洒落たソング集である。
TROY-1505
ソリ室内アンサンブル
ティモシー・クレーマー:循環と神話
ロバート・クサヴァー・ロドリゲス:時のための音楽
デイヴィッド・ヒューザー:上昇気流をつかまえて
アレクサンドラ・ガードナー:烏
ソリ(SOLI)室内アンサンブル:
【ステファニー・キー(Cl)、デイヴィッド・モレナワー(Vc)、エタン・トーグル(Vn)、キャロリ
ン・トゥルー(f)】

録音:2010-2012年
ソリ室内アンサンブルは1994年に20-21世紀の音楽を専門に演奏するグループとして結成、テキサスを拠点に活動している。意識してのことかどうかメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」や武満の「カトレーンII」が演奏できる編成であり、同時にかつてピーター・ゼルキンが結成したアンサンブル・タッシと同じ編成でもある。ここに収録された作品は若手から中堅世代のアメリカの作曲家の作品であり、新古典主義風、タンゴ風、新ロマン主義風と作風もさまざま。
TROY-1506
「雪かき」〜デイヴィッド・オーウェンズの音楽
(1)2 台のピアノのためのソナタ(2010)
(2)ケルトの歌による幻想曲(1985)〜ヴィオラとピアノのための
(3)エリザヴィエッタ・リッチーによる6つの歌曲「雪かき」(2008)
(1)サンヨン・キム&ヴィクター・ケイレス(ピアノ・デュオ)
(2)(3)デイヴィッド・オーウェンズ(P)
(2)クリスティーナ・ジャイルズ(Va)、
(3)ダナ・フォーチュネイト(Ms)

録音:2013 年
デイヴィッド・オーウェンズは作曲のほか、ピアニスト、オルガニスト、指揮者そして著述家として幅広い活動をしている。作品はニューヨーク・フィル、クリーヴランド管などによってさかんに演奏されている。作風は微妙な調性感と無調が折衷された硬質の叙情が特徴。
TROY-1507(2CD)
マイケル・チン:アカペラ歌劇「真夏の夜の夢」
(台本:ウィリアム・シェークスピア)
カーティス・タッカー(指)メンフィス歌劇場O
デルタ・カペラ(ヴォイセストラ)
リヴァ(ヴォイセストラ)

録音:2011年1月
無伴奏オペラと銘打たれたこの作品は伴奏が管弦楽の代わりに全てアカペラ混声合唱で行っている(ヴォイセストラ)のが特色。それはいわゆるドゥーワップ(ドゥーワッやシュビドゥビなどのスキャットのほかシンバルやドラムの真似を口で行う)の手法で行われいかにもアメリカらしい雰囲気にあふれる。無伴奏コーラスの絶妙なハーモニーが聴き物。
TROY-1509
「いたずらのための機会」〜アレン・アンダーソンの音楽
(1)織物で包む(2003)〜Vn,Vc,Pf
(2)集められた手紙(1999)〜Vc
(3)これらすべて長方形の周りの生活の場面はいたずらのための
機会にある(2001)〜サクソフォン四重奏
(4)いくつかのボロいスポット(2008)〜Pf
(5)雲の襟(1997)〜Fl,Cl,F.h,Pf,Vn,Va,Vc
(1)カーティス・マコンバー(Vn)、チャールズ・カーティス(Vc)、アレック・カリス(P)
(2)デイヴィッド・ラッセル(Vc)
(3)ラサ・サクソフォン四重奏団
(4)トーマス・ウォーバートン(P)
(5)ロス・バウアー(指)エンピリアン・アンサンブル

録音:1999-2009年
アレン・アンダーソンはカリフォルニア大学バークレー校とブランディス大学で哲学と音楽理論、作曲を学び、その後クーセヴィツキー財団やグッゲンハイム財団より委嘱を受け、多くのオーケストラ、アンサンブルのために作品を提供している。作風は無調によるもので巧みな楽器法により厳しい中にも生き生きとしたエネルギーが迸る。
TROY-1510
無言歌〜バッハからバッキアーナスまで〜チェロとギターによる名旋律集
バッハ&グノー:アヴェ・マリア
キュイ:オリエンタル
フォーレ:シシリエンヌ
レクオーナ:アンダルシア
モンティ:チャルダッシュ
ブロッホ:祈る人
シューベルト:歌曲の編曲集(音楽に寄せて/どこへ?/糸を紡ぐグレートヒェン/菩提樹/漁師の娘/おやすみ/ミューズの子/セレナード)
ロバート・ビーザー:山の歌(4曲)
ボッケリーニ:ソナタ.イ長調
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番より「アリア」
イェフダ・ハナニ(Vc)、
エリオット・フィスク(G)
チェロとギターというありそうでなかったデュオ。シューベルトの歌曲の編曲集やバッハ/グノーのアヴェ・マリアなど名曲の他、キュイのオリエンタルやモンティのチャルダッシュなど異国情緒あふれる小品を多数収録。チェロのイェフダ・ハナニはシカゴ響、フィラデルフィア管などで演奏していた名手。
TROY-1511
「鉄蝉」〜ヴァイオリンとチェロのための新しい音楽
(1)デイヴィッド・マキ:アメリカ落葉松
(2)ポール・ジョンストン:夏のスケッチ
(3)ブライアン・アレオーラ:マークが言ったこと
(4)スティーヴン・アンダーソン:3つの方言の歌
(5)フェルディナント・デ・セナ:都市の間隔
(6)ジョン・アレマイヤー:非言語的コミュニケーション
(7)ジョナサン・カーク:鉄蝉
デュオ21:
【アンナ・クロムウェル(Vn)、
ミナ・フリッシュ(Vc)】
(2)ポール・ジョンストン(P)、
(3)ブライアン・アレオーラ(T)

録音:2011年
ヴァイオリンとチェロのデュオ・グループ、デュオ21は21世紀の音楽を初演紹介するべく結成され2010年に初めてアルバニーで録音を行った。二人はアメリカ中西部を中心に演奏と教授活動をしている。作品は21世紀の多様な文化を反映してアカデミックな硬派の現代音楽からジャズ、カントリー・ミュージックの影響を受けたものまで十人十色。
TROY-1512
チェリー・カルーダ/アメリカ歌曲を歌う
ジョン・マスト:十分なロープ
ラリー・アラン・スミス:エミリー・ディキンソン歌曲
ジョン・マスト:ペネロープ
ラリー・アラン・スミス:ア・スラッシュ・オブ・ブルー!ア・スウィート・オブ・グレイ!
ジョン・マスト:私は詩を書くのをやめた、ラメント
ジュリアーナ・ホール:「ナイト・ダンス」より「ソネット」
チェリー・カルーダ(S)、
それぞれの作品の作曲者(P)

録音:2010年
チェリー・カルーダは現代作品に意欲を燃やす歌手で、これまでにジョン・コリリアーノ、ジョセフ・シュヴァントナーの歌唱でそれぞれの作曲家の名前を冠した賞を受賞している。古典派からロマン派のオペラも盛んに歌っており、サンフランシスコ歌劇場よりR.シュトラウス賞を授与されている。収録の歌曲は現代作品といってもどれも親しみやすく、穏健、ロマンティックな内容。
TROY-1515
「ダブル・テイク」〜アメリカのダブル・リード楽器のための音楽
(1)ティモシー・ドゥワイト・エドワーズ:エニグマータ・ハルモニア
(2)ティナ・ニコルソン:オーボエ独奏のためのモーメンツ
(3)ジョン・スタインメッツ:歌と踊り〜オーボエとファゴットのための
(4)ジュディス・シェイティン:ラヴ・ソング
(5)エリオット・カーター:リトレーシング〜ファゴット独奏のための
(6)ウェンディ・グリフィス:ポートレート・イン・トランジット
(7)エドワード・マクダウエル:月明かり
ダブル・アンタンドル・ミュージック・アンサンブル(Ob、イングリッシュ・ホルン、バスーンのアンサンブル)

録音:2013年
ダブル・アンタンドル・ミュージック・アンサンブルはオーボエ、イングリッシュ・ホルン、ファゴットなどいわゆるダブル・リード楽器だけで組織されたユニークなアンサンブルでソロから複数のアンサンブルまで様々な編成の曲が収録されている。いずれもアメリカの作曲家の作品でエリオット・カーターの作品以外はどれも穏健で抒情的な作風。
TROY-1516
21世紀アメリカのトランペット協奏曲
リチャード・シオファーリ:イベリア協奏曲
ウォルター・ロス:トランペット協奏曲
ロジャー・ペトリッチ:ザッテン協奏曲
エディ・バス:協奏的組曲
ポール・ニーブ(Tp)、
スティーヴン・ホワイト(指)
コシツェ・フィルハーモニー

録音:2013年
ポール・ニーブはジュリアードで学んだ後、いくつかの在米オーケストラの主席奏者を歴任、現在ソリストとして活動している若手トランペット奏者で、その甘く輝かしい音色は各方面で絶賛されている。このCDはいずれもニーブのために作曲されたもので、いずれもトランペットの機能が生かされた親しみやすい作品ばかり。
TROY-1517
ドナルド・リード・ウォマック:邦楽のための作品集
(1)ベンド(2006)
(2)太刀花(2009)
(3)オフ・バランス(2008)
(4)Three Trees(三木)〜三木稔の追憶に(2013)
(5)ブレーキング・ヘヴン(破天)(2010)
(1)山口賢治(尺八)、野澤徹也(三味線)、松村エリナ(二十絃筝)
(2)立花呂萌山(尺八)、立花柚山(尺八)
(3)野澤徹也(三味線)
(4)坂田誠山(尺八)、櫻井亜木子(琵琶)、木村玲子(二十絃筝)、ドナルド・リード・ウォマック(指)オーラJ
(5)坂田誠山(尺八)、久武麻子(Vc)、木村玲子(二十絃筝)
ドナルド・ウォマックはフルブライトの助成を受け2007年より2008年まで日本に滞在し日本伝統楽器のグループ、オーラJのコンポーザー・イン・レジデンスとして作曲活動を行った。彼の関心は邦楽およびアジアの楽器による創作は東西文化交流と融合を目指すことにあり、作曲家、三木稔とも親交が深かった。日本音楽への深い理解とアメリカ人ならではのコスモポリタンな感性が邦楽に新たな地平を切り開く。ドナルド・リード・ウォマックはこれまでにもオーラJによる作品集(TROY1175)をリリースしている。
TROY-1518
「小さくて強い力」〜アナ・ウィーズナー作品集
(1)リフト・ハイ・レックオン-フライ・ロウ・カム・クローズ
(2)物事の近さ
(3)集めたもの・残ったもの
(4)光と石
(5)突然不意に
(6)母の舌
(1)オープン・エンド【アンドルー・ワッゴナー(Vn)、キャロライン・スティンソン(Vc)、モーリー・モーコスキ(P)】
(2)(3)(5)ミランダ・カクソン(Vn)
(3)スティーヴ・ベック(Fl)
(4)ベンジャミン・フィングランド(Cl)、アスミラ・ウッドウォード=ペイジ(Vn)、ブレア・マクミラン(P)
(5)ソフィ・シャオ(Vc)
(6)セクィトゥール(S, Cl, Vn, Va, Vc, Pf)

録音:2010-12年
アナ・ウィーズナーはフィラデルフィアを拠点に活動する作曲家で作品はドーン・アップショウ、聖ルカ室内アンサンブル、アンサンブルXなどによって取り上げられている。作風はアメリカの作曲家にありがちなジャズやロック、フォーク・ミュージックなどのポップな既存様式との安易な折衷は退けられ、仮にそれらの要素を取り入れる際にも慎重に検討し完全に抽象化するまで消化した思考の後が見られる点で高く評価されてよい。形の厳しさの中に透明なリリシズムが感じられる優れた作曲家である。

TROY-1520
4つの組曲/アレック・ワイルダー作品集
(1)ホルン,テューバとピアノのための組曲第1番
(2)クラリネット,ホルンとピアノのための組曲
(3)ホルン,テューバとピアノのための組曲第2番
(4)「ジャズ組曲」〜4つのホルン,ハープシコード,ギター,ベースとドラムのための
(1)-(4)チャールズ・ティベッツ(Hrn)、
(1)(3)マイケル・フォーブズ(Tub)、
(1)-(4)ビンセント・フー((1)-(3)Pf、(4)Cemb)
(2)モーリタ・マーフィ・マークス(Cl)
(4)ウィリアム・ホイト(Hr)、デイヴィッド・カッピー(Hr)、リカルド・アルメイダ(Hrn)、ヘニング・バックハウス(G,ベース,ドラムス)

録音:2013-14年
アレック・ワイルダーは11のオペラをはじめとしてクラシック音楽の作曲を行う一方で1930年代後期からポピュラー音楽分野で頭角を現し、フランク・シナトラ、ペギー・リー、トニー・ベネットら当代のポピュラー歌手たちと親交を結び、ポピュラー音楽の作曲家・編曲家として活躍した。このアルバムは彼の残したクラシックの演奏会用作品でホルン、テューバとピアノのための組曲など、編成もいささかユニークな作品ばかり。ポピュラー音楽で成功したワイルダーだが作曲技法はアカデミックと言ってよいほどしっかりしている。ジャズ組曲はエンターテインメントの世界を彷彿とさせる楽しい音楽。
TROY-1521
「ハープ・フォー・クリスマスVol.2」 〜ゲーリー・ショッカー編曲の21のクリスマス・キャロル」
それは冬の月の中でのことだった、われら3人の王、ウェックスフォード・キャロル、ノエル、クルー・クルー、荒涼とした真冬の中で、鳥のキャロル、ほか全21曲
エミリー・ミッチェル(Hrp)、
一曲のみ:ゲーリー・ショッカー(Fl)

録音:2013年
「ハープ・フォー・クリスマス」の第2集(第1集はTROY1438)。エミリー・ミッチェルは主にポピュラー音楽のスタジオ・ミュージシャンとして多くのレコーディングに関わっているハーピスト。このディスクは一部の曲でゲスト参加しているフルーティストのゲーリー・ショッカーの編曲によるもので、静かでしっとりとした情感が漂っている。
TROY-1524
ソロ・パーカッションのための劇場の音楽
ジョルジュ・アペルギス(1945-):体と体をぶつけ合って〜中東の打楽器「ザルブ」と声
ダニエル・アダムス(1956-):正当な内容〜ビブラフォン&打楽器&声
スチュアート・ソーンダーズ・スミス(1948-):作家たち〜マリンバ&声
スチュアート・ソーンダーズ・スミス:トンネル〜演技するパーカッショニスト
リー・ヒンクル(1982-):ビブラティッシモ〜ビブラフォンと声
リー・ヒンクル(Perc&声)

録音:2012年〜2013年
リー・ヒンクルはパーカッショニストであり、バリトン歌手。現代音楽の初演と普及に力をいれている21世紀コンソートの首席パーカッショニストでもあります。今作は現代音楽と演劇の境界を探る。マリンバ・オペラを含む、小説、詩やソネットからのテキストを歌っています。ヒンクルは語り、歌い、口笛を吹く、演技をしながら打楽器の演奏をしています。

TROY-1530
マシュー・フュルスト:ヴァイオリンとピアノのための作品集
幻想ソナタ第1 番
幻想ソナタ第2 番/不愉快な踊り
考えが流れる(ソロ・ピアノ)
ヴァイオリン・ソナタ第3番
ジャスパー・ウッド(Vn)
デヴィッド・ライリー(P)

録音:2013 年3 月
フュルストはジュリアード音楽院が毎年、最優秀作品に贈られる作曲の賞“パーマー・ディクソン賞”を2回受賞、第2回ドヴォルザーク作曲コンクールで第3位を獲るなど、注目の作曲家。最近はニューヨーク・シティ・バレエ振付研究所の10周年記念のための弦楽四重奏を作曲。ドイツの有名な振付師、マルコ・ゲッケ氏とコラボレーションを行った。 今作は、演奏している、ウッドとライリーのために作曲した作品を収録。ソロ・ピアノ曲は現代音楽アンサンブル“バン・オン・ア・カン”のピアニスト、ヴィッキー・チョウのために作曲されたもの。 スクリャービンのオマージュとして作曲した“幻想ソナタ第1番”,クルタークのピアノ協奏曲に影響されて作曲した“幻想ソナタ第2番”など、どの作品も、神秘的で激しく、超絶技巧で迫る。
TROY-1532
東洋と西洋の出会い
シグマンド・ロンバーグ:砂漠の歌
シューマン:タリスマン
レスピーギ:エジプトの逃避
チャドウィック:アラー
マスネ:あの方は神の使い、この手に水を浸してください
ニールセン:後宮の庭で
ビゼー:アラビアの女主人の別れ
アーヴィン・バーリン:ハーレムの生活
ハリー・ルビー:レベッカ
トーマス・ヒューズ:ベシェバラ
アーサー・サリヴァン:思う、私は思う
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:ズライカとハーテム
シューベルト:スレイカ
ヴォルフ:さあ、愛しい人よ、おいで
イシドロ・ヘルナンデス:エル・ゼグリ
フォーレ:イスファハーンの薔薇
バントック:リターン
アルフォンス・デュヴェルノワ:逃走
パウル・ビース&アンリ・キックマン:デザーターナ
ジャン・シュワルツ:サハラ
キャロル・フリッツパトリック(S)
ロバート・ベアフィールド(Br)
ラッセル・ライアン(P)

録音:2014年5月
西洋の作曲家が想像する東洋の文化や生活、自然から影響を受けた作品をセレクトしたアルバム。クラシック作品から、ミュージカルの作曲家、ポピュラー音楽の作曲家まで色彩感豊か。東洋に魅了され、オペラ、オペレッタ、ミュージカルから感じるオリエンタリズムは、やはりどこかエキゾチック。
TROY-1533
希望への振動〜新世紀の音楽
(1)ザック・ブラウニング:希望への振動〜2台ピアノのための
(2)グレゴリー・フリッツェ:ユーフォニウムとピアノのためのコンチェルティーノ
(3)グレゴリー・フリッツェ:フライング・ゲーム
(4)フィリップ・ワートン:フルート・のソナタ
(5)グレゴリー・フリッツェ:ユーフォニック・ダンス
(6)M.ショーン・ハンドリー:ニュー・アメリカン・バラード
ローズ・シラム・グレースと仲間たち
【ローズ・シラム・グレース(P)、
(1)クリスティー・ボーン(P)、
(2)(5)エド・モース(ユーフォニウム)
(4)キャサリン・フィンク(Fl)】

録音:2014年6月
ロシア生まれのピアニストでアメリカで精力的に演奏活動をしているローズ・シラム・グレースのアメリカ現代音楽作品集。ブラウニング作曲の“希望への振動”は2014年1月にグレースとボーンの演奏で初演されました。この作品は2012年アメリカ合衆国東部コネチカット州のサンディフック小学校銃乱射事件に影響され作曲されたもの。哀しみと祈りと希望を込められています。
TROY-1537
ポール・サレルニ(1951-):感動〜室内楽の10年
(1)ターン〜フルート、ギター、弦楽四重奏
(2)バッド・ペット〜バス・バリトン、アルト・フルート、ギター
(3)ペストが動物を襲う〜バル・クラリネット、弦楽四重奏
(4)サレルノ養生訓〜ソプラノ、弦楽四重奏
(5)2つのパルティータ〜フルート、ギター
(6)ジェネレーションズ〜ソプラノ、弦楽四重奏
(1)(2)(5)ロビン・カニ(Fl)、
(1)(2)(5)オーレン・フェダー(G)、
(1)(3)(4)(6)ヴェガSQ
(2)ヤン・オパラック(B=Br)、
(3)デボラ・アンドルス(バスCl)、
(4)ユナ・リー(S)、
(5)レスリー・ジョンソン(S)
アメリカの作曲家、ポール・サレルニは、アメリカを中心に活躍、様々なオーケストラや団体への委嘱作も多数、リーハイ大学で後進の指導にも力をいれています。オペラ「トニー・カルーソーのファイナル・ブロードキャスト」は、2007年、ナショナル・オペラ協会の室内オペラ・コンクールで優勝し、2008年に初演されました。このアルバムは、2002年から2010年までに作曲した様々な編成の室内楽作品を収めています。「サレルノ養生訓」は。10世紀ごろギリシア・ローマ医学を伝統とした医学著作「サレルノ養生訓」に載っている“健康的なダイエットについて”を翻訳し、作曲した7つの歌。「ペストが動物を襲う」は“リウルト・ダンス・ニューヨーク”の創設者であり、振付師のパスカル・リウルトからの委嘱作であるバレエ作品。
TROY-1538
オリヴィエ・メシアン:ピアノ作品集
幼子イエスに注ぐ20のまなざし〜父なるまなざし/星のまなざし/聖母のまなざし/.時のまなざし/聖母の初聖体拝領/ノエル
前奏曲集(全8曲)
マシュー・マクライト(P)

録音:2014年
偉大な現代音楽作曲家オリヴィエ・メシアンのピアノ作品集。《幼子イエスに注ぐ20のまなざし》はイエス・キリストの降誕を巡る様々な「眼差し」を切り取り、自身の作曲技法を盛り込んで、独自の世界観が投影された、メシアンの重要な傑作ピアノ作品です。 《前奏曲集》は、メシアンがパリのコンセルヴァトワールの学生だった頃の作品で、ドビュッシーの影響が濃厚に反映され、印象派の神秘性とリリシズムを感じさせる。現代音楽を得意とするアメリカのピアニスト、マクライトの透明感のある、ひんやりとしたピアノのタッチが舞う。
TROY-1539
エリック・モー(1951-):作品集
(1)色はすべての欲望を編む
(2)ドラの苦痛
(3)そして生きることは泡のように儚い
(4)涙の塩/(5)危険:大きなカエル
(1)クリスティーヌ・ブランデス(S)、
 ブレンターノSQ、
(2)ドミニク・ドナート(Perc)
(3)ジェシカ・メイヤー(Va)、
 カレン・オズニアン(Vc)
(4)マンハッタンSQ
(5)タルジョン・パーカッション・カルテット

録音:2013年
アメリカの現代音楽作曲家エリック・モー。プリンストン大学と、カリフォルニア大学バークレー校で作曲を学びました。グッゲンハイム・フェローシップや、米国芸術文学アカデミーよりラコンド・アワードを受賞など、数多くの賞を受賞している注目の作曲家です。今作は室内楽作品を集め、ミニマルな作風であったり、静謐な美しさを感じさせる。1992年にデビューし、世界的に活躍中の気鋭のブレンターノ弦楽四重奏団も参加しています。
TROY-1540
現代作曲家のギター四重奏曲集
チャールズ・ノーマン・メイソン(1955-):略奪者
エドワード・グリーン(1951-):ギター四重奏曲
ドロシー・ヒンドマン(1966-):Taut
フランコ・スバッコ(1953-):Cori Battenti
フレッド・フリス(1949-):アゥルタネース
コロナ・ギター四重奏団:
【ペア・デュブロ・ソレンセン、フォルクマール・ツィンマーマン、クリスティアン・ガントリス、ミッケル・アンダーセン】

録音:2006-14年 コペンハーゲン、ブロンスホイ教会
コロナ・ギター四重奏団の6枚目となるアルバムは、すべて彼らのために作曲された新しいギター四重奏曲集。全曲世界初録音。作曲家と演奏家が密接に対話することによって生まれる様々なスタイルのギター四重奏曲。“アゥルタネース”はアイスランドの首都レイキャビクの東に突き出した半島にある村で、そこに訪れた際にインスパイアされた作品。その地の水源や、風から感じる微妙なリズム、無限のヴァリエーションで聴こえてくる鳥のさえずりなど、涼しげな作品です。“Cori Battenti”は、15世紀〜16世紀のヴェネチアの合唱を模倣した作品。ギター四重奏の息の合ったアンサンブル、無調的でありながら、抒情や哀愁を感じさせる作品ばかりです。
TROY-1541(2CD)
ヴィクター・ハーバート:ライト・オペラ「夢の都市」&「魔法の騎士」 スティーヴン・バイエス(指)、
オハイオ・ライト・オペラ

録音:2014年
ハーバートの作品の復活に力をいれるオハイオ・ライト・オペラの最新録音は、2014年の夏の音楽祭で上演された「夢の都市」&「魔法の騎士」!ヴィクター・ハーバートはアメリカに帰化したアイルランド人の作曲家、指揮者、チェリスト。このライト・オペラと呼ばれた初期のミュージカルで活躍しました。1906年に初演され、埋もれてしまった作品「魔法の騎士」はワーグナーのオペラ「ローエングリン」をパロディ・ミュージカルにしたもの。 弟殺しの罪を着せられるエルサ。でも何の罪も犯していないエルサ。この事件で、彼女と婚約をしていたフレデリックは魅惑的な女性オルトルートと結婚します。オルトルートが弟ゴドフリーを白鳥に変えていました。エルサは魔法の騎士に救いを求め、彼はフレデリックに戦いを挑み、白鳥をゴドフリーに戻すことに成功。魔法の騎士はエルサに結婚を申し込みますが、彼女が名前を尋ねると魅力が一気に無くなりました。彼はおとぎの国へ帰っていきます。エルサは孤独に打ちひしがれます。
TROY-1543
パガニーマニア
ロバート・ビーザー:パグ=ラグ
ムーン・ヨン・ハ:シーンX
アリム・アル=ザンド:パガニーニ夢想
ナローン・プランチャルーン:パクト・インク
ジュウ・ジン:翡翠の拍子木
S.ピース・ニスタデス:ニコロ
ジェームズ・モバリー:気まぐれな不変性
クリストファー・ジャンウォン・マッキガン(P)
イギリス、スコットランド、中国、タイと様々な国をルーツに持つマッキガン。今作はマッキガンが世界中の作曲家(アメリカ、カナダ、タイ、中国、韓国、中東)に委嘱した作品集。この「パガニーマニア」プロジェクトは、パガニーニの“24のカプリース”を基に自由に作曲して欲しいと依頼。出来上がった音楽は、作曲家の独自性と、その国の伝統的な音階やリズム、メロディが詰め込まれたものばかり。無調であったり、パガニーニ風の超絶技巧で聴かせたり、彩り豊かです。
TROY-1544
オーボエ、ファゴット、ピアノのための新しい音楽
(1)グラハム・ウォーターハウス(1962-):性急なトッカーティング
(2)アラン・リチャードソン(1904-1978):フランス組曲
(3)ニコラ・レサノヴィチ(1955-):最後の踊り
(4)ビル・ダグラス(1944-):4つの易しい叙情的な作品
(5)マイケル・ストッカイト(1957-):ソナチネ
(6)マイケル・ヘッド(1900-1976):2つの小品
(7)ウンベルト・ベルトーニ(1883-1954):コンチェルトヘ長調
(8)マイケル・ヘッド:三重奏曲
(1)(2)(4)(6)(8)ジョン・ディー(Ob)
(1)(3)(5)(7)(8)ティモシー・マクガヴァン(Fg)
(1)-(8)カーラ・チョウニング(P)

録音:2013年、77’14
イギリス、スコットランド、ドイツ、イタリア、カナダの作曲家によるオーボエとファゴットがメインの新しい室内楽作品集。
TROY-1545
ジョン・ハービソン(1938-):「グレート・ギャツビー」組曲
ダーク・ブルーム
私自身の人生に近い
デイヴィッド・アラン・ミラー(指)
アルバニーSO、
メアリー・マッケンジー(S)

録音:2014 年
アメリカの重鎮、現代音楽作曲家、ジョン・ハービソン。シカゴ響やニューヨーク・フィルなどからの委嘱作品も多数、ピュリッツアー賞音楽部門受賞者でもあります。“グレート・ギャツビー組曲”は、指揮者ジェームス・レヴァインのメトロポリタン歌劇場就任25周年のために作曲したオペラ「グレート・ギャツビー」のシーンを再構築して作られた作品です。心浮き立つようなゴージャスでロマンティックなメロディ。壮大なオーケストレーションも聴きどころです。“ダーク・ブルーム”は想像上のオペラのための序曲。“私自身の人生に近い”は2013年ノーベル賞文学賞受賞者であるカナダの作家アリス・マンローの作品「林檎の木の下で」からセレクトされたテキストを使用した作品です。
TROY-1546
現代ヴァイオリン作品集
(1)チェン=チュ・フー:希望の時
(2)ガブリエラ・レナ・フランク:チャンビの夢
(3)ジョエル・プケット:無限の朝
(4)ウィリアム・ボルコム(編曲:コンクリン):ウェイティン
(5)エヴァン・チェンバース:消防署のリール
(6)チェン・イ:ヴァイオリンとピアノのための漁師の歌
(7)イーサン・ウィックマン:ヴァイオリンとピアノのためのパッサージュ
スコット・コンクリン(Vn)
(1)(2)ジェイソン・シフォード(P)
(3)-(7)アラン・ハックルベリー(P)

録音:2012年
アメリカで演奏活動をおこなっているコンクリンによる現代のヴァイオリン作品集。アメリカ、アイルランド、ペルー、中国と、世界各地の作曲家を取り上げています。透明感があり、神秘的な作品ばかり。
TROY-1547
ジェームス・スコット・バレンタイン:クラリネット作品集
(1)9つのワイルド・エキゾチック・ダンス
(2)行進曲、ストラスペイとリール
(3)チャーリーのエフェクト
(4)明るい部屋
(5)エリック・ドルフィーの幽霊
(6)モンク、暗い鏡の中に(バレンタイン編:セロニアス・モンクの“ラウンド・ミッドナイト”&“ウィル・ユー・ニードット”)
(7)3つの黒人霊歌(バレンタイン編曲)
(8)A Toot in Ninesia(バレンタイン編:D.ガレスピーの“チュニジアの夜”)
ロバート・ヴァルツェル(Cl)
(1)-(3)スティーヴン・グラサー(P)、
(4)スコット・ヴァルツェル(Fg)
(5)-(8)テキサス・クラリネット・コンソート

録音:2003、13年
テキサス大学の音楽教授、ジェームス・スコット・バレンタインのクラリネット作品集。ほぼ、国際クラリネット協会が主宰する「クラリネット・フェスト」のために作曲されたもの。民族のダンス、ジャズ、フォークのエッセンスを取り入れ、無調の作品が多い。
TROY-1548
ペトリス・プラキディス(1947-):室内歌曲集
(1)悲しみの歌/(2)抒情のサイクル
(3)オージャス・ヴァシエティスの3つの詩
(4)ライニスの詞による2つの歌
(5)三叉のほこ
(6)うるさいのは何、カタカタいうのは何?(ラトビアの民謡の編曲)
(7)ワルツ
(8)マリア・カクライスの3つの詩
(9)最後の別れ/(10)赤い蝋燭
(11)小さな2枚折りの絵
(12)“LAKE”、室内カンタータ
マイヤ・クリゲナ(MS)

(1)(3)(5)-(9)(11)ペトリス・プラキディス(P)
(2)アルトゥース・グリヌプス(Cb)、
イマンツ・スネイビス(Fl)
(3)(4)(12)ヴィルニス・ペルネンスOb)、他

録音:1969〜89年
プラキディスは活躍しているラトビアの作曲家。詩人の詩からインスパイアされた叙情的な歌曲を多数作曲し、その作品をまとめたアルバムです。ラトヴィア国立音楽学校の教授を務めています。
TROY-1549(2CD)
リッキー・イアン・ゴードン: 歌劇「27」(5幕)
(台本:ロイス・ヴァヴレク)
ステファニー・ブライス(MS)、
エリザベス・フートラル(S)、
テオ・レボウ(T)、
ダニエル・ブレヴィク(B、Br)、
トビアス・グリーンハル(Br)、
マイケル・クリスティ(指
)セント・ルイス響のメンバー

録音:2014 年6 月(ライヴ)、ヴァージニア・ジャクソン・ブラウニング劇場(セント・ルイス)
アメリカの詩人、美術収集家として、そしてパリに画家や詩人たちが集うサロンを開いたことでも知られるスタイン兄妹の一人、ガートルード・スタインをテーマに作曲されたオペラです。『27』とは、パリ6区リュクサンブール公園付近のフルリュス通り27番地がガートルード・スタインのアパートメントであり、芸術サロンでもありました。ピカソやマティス、ゴーギャンなどを見い出し、彼らはガートルード兄妹を通して20世紀を代表する画家になりました。そんなガートルード・スタインと彼女の秘書だったアリス・トクラスの激動の、芸術に溢れた人生を描いています。

TROY-1551
トーマス・スリーパー(1956-):歌劇「アインシュタインの矛盾」〜8つの短いオペラ
(1)王の肖像/(2)独創的な声
(3)君主/(4)海中の怪物
(5)典礼法規の小部屋/
(6)聖アントニウスの喪失
(7)最後の時/(8)ヨブの答え
トーマス・スリーパー(指)
ブルーノ・フィルハーモニア
(1)(2)(3)(6)(7)ケイトリン・マッケニー(MS)、
(1)(2)(4)(6)キンバリー・ソビー(S)、
(1)(2)(4)(5)(6)トニー・ブーテ(T)、
(1)-(7)ジェフリー・ウィリアムス(Br)、
(4)(6)(8)ジョン・ダイカーズ(T)、
(8)セレスティアルCho

録音:2014年9月
アメリカの作曲家、指揮者として活躍するトーマス・スリーパー。作風は近現代の技法を取り入れているものの、調性音楽によるダイナミックなものが多い。この8つの短いオペラは表面的には関係のないオペラが並んでるように見えるが、すべてモザイクのように交錯している。ジョルダーノ・ブルーノによるストーリーは、永遠に周期する歴史(神権政治〜上流階級〜民主主義〜無秩序)について。長い曲で20分、短い曲で1分強!鬼才作曲家の独創性あふれるオペラです。
TROY-1552
トーマス・パサティエリ(1945-):3つの交響曲集
(1)交響曲第1番
(2)交響曲第2番
(3)交響曲第3番
ジョン・ノルドリリョ(指)
ケンタッキー大学SO
(2)キャサリン・クラーク・ノルドリリョ(S)、
レキシントン・シンガーズ児童Cho
ダンヴィル児童Cho

録音:2011、2014年
パサティエリはアメリカの作曲家で、神童として、10代の頃からピアニスト、作曲家として活動していました。16歳でジュリアード音楽院に入学。19歳で初めてオペラを作曲して以降、22曲のオペラ、100曲以上の歌曲、ピアノ・ソナタなど多数の作品を生み出しています。そして、150作品以上の映画音楽(アメリカン・ビューティ、ショーシャンクの空に、など!)の 管弦楽編曲を担当。今作の交響曲は世界初録音、映画のように壮大なオーケストレーション、流麗に流れるメロディ、親しみやすい交響曲です。“第2番”は4楽章形式の大作で、第4楽章はソプラノと児童合唱も参加し、荘厳で美しさが際立つ作品です。日本では知られざるアメリカの重鎮、注目の交響曲集。
TROY-1553(2CD)
サーシャ・マットソン:9イニングのジャズ・オペラ「クーパーズ・タウン」 ジュリー・アダムス(S)、
ダニエル・ファヴェーラ(T)、
カリン・ギルフリー(MS)、
ロッド・ギルフリー(Br)、
ダニエル・モンテネグロ(T)、
ゲルノット・ベルンロイダー(ドラムス)
ラス・ジョンソン(Tp)、
リッチ・モリン(ベース)、
ジェイソン・リグビー(Sax)、
ショーン・ウェイランド(P)

録音:2011‐12年
珍しすぎる!面白さ満載!奇想天外「野球」がテーマのオペラ!しかもジャズ!大規模なオーケストラや合唱は登場しません。5人の歌手と1950年代のモダン・ジャズ・クインテットの編成。7代目MLBコミッショナー、A.バートレット・ジアマッティのエッセー「心のグリーンフィールド」をベースに台本が作られました。「野球」というテーマを用いて、人と社会についての深い真理を描いているそうです。野球場にあるスタジアム・オルガンの音や、“チャージ”のファンファーレなど、野球の“あの音”もしっかり使われています。
TROY-1555
フランク・ステンパー(1951-):ピアノ作品全集
グローバル・ウォーニング
4つのピアノ小品
ピアノ・ソナタ/ピアノ小品
6つのピアノ小品
ピアノ・ソナタ第2番/ブルー13
イ・ジョンファ(P)

録音:2014年6月
アメリカ現代音楽作曲家フランク・ステンパーのピアノ作品全集。ジョージ・ラッド・グランプリ・ド・パリを受賞し、国際音楽フェスティヴァルでゲストコンポーザーとして多数出演。世界各地で活動しています。このピアノ作品はジャズの影響を受け、難技巧を要する作品。無調で、まるでインプロヴィゼーションのような音楽。繊細に音が流れていきます。
TROY-1556
レーペンドルフ:尺八とクラシック・ギターのための新しい音楽
アンビエント・スタイリスティック
単調なプロデュースの失敗
スパイラル・ノート・ブック
セント・マイル・ミリアルデ・メロディーズ
デスパレート・メジャーズ
ジェフリー・レーペンドルフ(尺八)、
スコット・フィールズ(G)

録音:2013年10月、58’28
作曲家、尺八奏者として活動しているレーペンドルフの作品集。日本の伝統楽器の尺八とギターが融合。広大で神秘的な空気感と、2つの楽器の持つ哀愁の音色が意外と合う。
TROY-1557
悲劇、深い悲しみにまつわるオーボエ作品集
(1)ルトスワフスキ:墓碑銘
(2)パヴェル・ハース(1899-1944):組曲Op.17
(3)エリック・モー(1954-):悲しみのステップ
(4)ディートリッヒ・エルトマン(1917-2009):無伴奏オーボエのた
めのエレジー
(5)セア・マスグレイヴ(1928-):オーボエと録音テープのための
「ニオベ」
(6)アウグスト・クルークハルト(1847-1902):葦の歌Op.28
マーク・ヒル(Ob)、
(1)-(3)オードリー・アンドリスト(P)、
(6)ハク・ビィエルケン(P)、
(6)キャサリン・マードック
(Va)

録音:2014 年2 月〜4 月
オーボエのための暗い感情を表出させた作品集。オーボエが持つ音色が、哀しみを柔らかく表現し、祈りのように心に響く。
TROY-1558
4つの大陸からのピアノの性格的小品集
(1)アレクサンドル・チェレプニン(1899-1977):印象Op.81
(2)ウィリアム・マシューズ(1950-):夕暮れの音楽〜夏
(3)ナタリー・ウィリアムス:5つのバガテル
(4)ムン・ジウン(1980-):ウォッチング・アンド・チェイシング
(5)ギラード・コーエン(1980-):バラード
(6)ハック・ホッジ:変形したエチュード
リチャード・ジムダーズ(P)

録音:2013〜14年
(2)-(6)世界初録音
ロシア・アメリカ・韓国・オーストラリア・イスラエルの作曲家によるピアノ小品集。若手の作曲家の作品も取り上げており、興味深い楽曲ばかり。世界初録音も多数。 「フランス印象主義の影響を受けた最初のロシア人」と言われるロシアの作曲家チェレプニン。“印象Op.81”も、響きが神秘的でその「雰囲気」が美しい作品です。
TROY-1559
「天国への前奏曲」
ジェイコブ・レミントン:天国への前奏曲
ケーシー・カンジェローシ:目
マーティン・ブレッシンガー:「パーカッション・オーケストラのための映像」より「ブルラディンゲン、初雪の時」
ライアン・ジョージ:考える鳥たち
マット・ムーア:限界質量
パイアス・チェン:パーカッション・アンサンブルのためのノクターン
デイヴ・ホール:ドアーズ
TCUパーカッション・オーケス
トラ
ブライアン・A・ウェスト(指)
TCUパーカッション・オーケストラはアメリカ打楽器アーツ・ソサエティの国際打楽器アンサンブル・コンペティションに入賞したメンバーから構成され、新しい打楽器作品を披露し、普及に貢献しています。今作もすべてTCUパーカッション・オーケストラのための作曲されたもので、世界初録音。どの作品も親しみやすく、パーカッションの超絶技巧が楽しめる。激しく、まるでロックのようだったり、逆に弱音で繊細なアンサンブルなど、パーカッションの多彩なテクニックが満載。

TROY-1560
ベンジャミン・セイビー:室内楽作品集
(1)フクロウ
(2)アスペンに夢中
(3)フェニックス
(4)蜃気楼
(5)アーク・フリッカー
(6)冬の海岸
(1)アルディッティSQ
(2)ヒラリー・デムスク(P)
(3)フェリックス・オルショフスカ(エレクトリックVn)
(4)パブロ・ゴメス(エレクトリックG)
(5)間部令子(Fl)
(6)タラ・オコナー(Fl)、ジャン・コッペルー(Cl)、クリストファー・オールドファザー(P)、ドミニク・ドナート(Perc)、ローラ・フラウチ(Vn)、エマニュエル・フェルドマン(Vc)、エフレイン・グイグイ(指)
セイビーはカルフォルニア大学サンディエゴ校にてロジャー・レイノルズに作曲を学ぶ。音楽祭などで、ファニホウやラッヘンマンに師事したセイビーの室内楽作品集。 現代音楽を得意とする名SQ、アルディッティSQや、ローラ・フラウチ、エマニュエル・フェルドマンが参加しています。
TROY-1561
フアン・パブロ・コントレラス(1987-):作品集
(1)「フアレスの静寂」
(2)「最も遠い先史時代」〜テノールと室内オーケストラのための
(3)「メスティーソの天使」〜ハープと室内オーケストラのための協奏曲
(1)テマ・ワットスタイン(Vn)、カミラ・バリエントス
(Cl)、ベンジャミン・ラーセン(Vc)、土肥絵里香(P)
(2)フアン・パブロ・コントレラス(T)
(3)クリスティ・シェード(ハープ)
(2)(3)カイル・ライトナウアー(指)クレアモント・アヴェニューCO

録音:2012年〜2014年、
メキシコ、グアダラハラ生まれの期待の作曲家フアン・パブロ・コントレラス。ニルス・ヴィーゲラン、ダニエル・カタン、リチャード・ダニエルパーなどに師事し、BMIウィリアム・シューマン賞、室内オーケストラの賞、アルトゥーロ・マルケス作曲コンペティション、ドイツ・ハープ作曲コンペティションなど、様々な受賞歴を持っています。 今作は故郷メキシコのアイデンティティを表出させた作品で、「フアレスの静寂」2010年に若者が15人殺された事件をインスピレーションに作曲されたもの。“悲しみの聖母”“コリド”“礼拝式”“不正”の4曲からなり、作曲者の故郷へ想い、哀しみ、祈りが込められている。
TROY-1562(2CD)
カムラン・インス:歌劇「ミダス王の審判」(2幕)
(台本:ミリアム・セイデル)
マシュー・ディバッティスタ(T)、
アビゲイル・フィッシャー(MS)、
グレゴリー・ヘルブラント(Br)、
ジェニファー・ゴルツ(S,コロラトゥーラ)
ミハイル・スヴェトロフ(Br)、
フィリップ・ホルスト(B、Br)
カムラン・インス(指)5つのトルコの民族楽器を含む20の器楽アンサンブル、
ミルウォーキー歌劇場Cho

録音:2013年4月
人気トルコ系アメリカ人作曲家、カムラン・インスの世界初録音の新しいオペラ。トルコの古代都市サルディスが発掘されて50年を記念して作曲されたオペラは、オウィディウスの「変身物語」からインスパイアされました。トルコやバルカン諸国の伝統的な音楽を用いながら作曲されたモダンでエキゾチックな西洋と東洋の融合した独創的な音楽です。
TROY-1564
新しい世紀の新しい音楽
(1)ジェイムズ・エイクマン(1959-):三連画(トリプティーク)
(2)デレク・バーメル(1967-):「リトルネッロ」〜エレクトリック・ギターと弦楽のためのコンチェルト・グロッソ
(3)マイケル=トーマス・フォウマイ:レディ・ダーク
(4)クリストファー・テオファニディス(1967-):ファゴット協奏曲〜ファゴットと室内管弦楽のための
カーク・トレヴァー(指)
インディアナポリスCO
(2)デレク・ジョンソン(エレキG)
(4)マーティン・クースマン(Fg)

録音:2014年(1)(4)4月11日、(2)(3)10月23日
1984年に創立されたインディアナポリス室内管。2015年に、27年に渡り務めてきた音楽監督を退任するカーク・トレヴァーへの敬意を表し、アメリカの作曲家による4つの新しい作品を録音しました。コンポーザー・イン・レジデンスのエイクマンの作品に、2014年ICO(インディアナポリス室内管)現代音楽コンクール優勝者のフォウマイなど、新進気鋭の作曲家の作品ばかりです。
TROY-1565
カムラン・インス(1960-):室内楽新作集
(1)アスマニ
(2)シンフォニー・イン・ブルー
(3)ファー・ヴァリエーションズ
(4)メンフィスへの道/(5)素描
(6)2段の情熱
(7)ムハンマドのためのレクイエム
(8)見捨てられた
(1)オズゲン・デュオ(ケメンチェとVc)、
(2)フセイン・セルメット(P)
(3)(4)(6)カルマン・インス(P)
(3)パク・スヒョン(Vn)、
アンソニー・ギルバート(Va)
レオナルド・アルティーノ(Vc)
(4)オズカン・ウルカン(Va)、
(5)マリー・サンダー(Fl)、
フィリップ・ブッシュ(P)
(6)チハット・アシュキン(Vn)、
イェルダ・オズゲン・オズテュルク(Vc)
(7)3ピアノ・プロジェクト
(8)ピーボディ・サウスウェル(MS)
プリズム・アンサンブル

録音:2004〜14年
トルコ系アメリカ人作曲家、カムラン・インス。トルコとアメリカで作曲を学び、1987年にはローマ賞を受賞。メンフィス大学、イスタンブール技術大学で教えながら精力的に作曲活動を行っています。作風として、トルコとバルカンの伝統音楽、ビザンティン、オスマン・トルコの音楽、ヨーロッパの音楽、アメリカの音楽をベースにした、独創的なミクスチャー作品。彼の芸術上のインスピレーションは、トルコを抜きにして語ることができません。激しく胸を打つ激情的な作風に引き付けられる。
TROY-1566
ジョナサン・ハーヴェイ(1939-):室内楽作品集
(1)共同司式(1981)〜フルート,クラリネット,チェロ,ピアノ,パーカッションのための
(2)騒動(1993)〜フルート,クラリネット、ピアノのための
(3)巻雲の光(2012)〜クラリネット・ソロのための
(4)ピアノ三重奏曲(1971)
(5)BE[COM]ING(1985)〜クラリネットとピアノのための
ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル

録音:2012年
イギリスの現代音楽作曲家で、ケンブリッジ大学とグラスゴー大学で博士号を取得。1980年代にブーレーズに招かれIRCMで創作活動を行いました。様々なジャンルの作品を残し、20世紀音楽に関わりながら、独自の美しい響きを求め続けました。
TROY-1567
マーティン・アムリン(1953-):フルート、クラリネットとピアノのための音楽
(1)「イントラーダ」〜2本のフルートとピアノのための
(2)クラリネット・ソナタ
(3)コンクール用小品
(4)3つのエチュードの合間〜ピアノ独奏のための
(5)フルート・ソナタ第2番
(6)トリオ・ソナチネ
(1)-(6)マーティン・アムリン(P)
(1)(3)(5)(6)レオーン・バイシー(Fl)
(1)フェンウィック・スミス(Fl)
(2)(6)マイケル・ウェブスター(Cl)

録音:2002〜14年
アメリカ出身の作曲家兼ピアニスト。ナディア・ブーランジェ、シュワントナー、アドラーなどに師事し、現在、ボストンのファイン・アーツ大学の教授で、ボストン大学×タングルウッド音楽学校プログラムの作曲家コースのディレクターでもあります。入念に作りこまれたリズム、新印象派のようなフランスの感性が垣間見られる作風です。
TROY-1568
ユーフォニアム&テューバ作品集
(1)ヴィヴァルディ(クリス・ディッキー編):チェロ・ソナタ第1番
変ロ長調Rv.47
(2)ジェームス・グラント:ふと思っただけ
(3)ベルク:4つの歌Op.2
(4)ウェーバー(クリス・ディッキー編):ロマンス
(5)デュパルク:悲しみのシャンソン、うっとりするような、エレ
ジー
(6)スピンドラー(クリス・ディッキー編):ホルン・ソナタOp.347
クリス・ディッキー((1)(3)(5)
ユーフォニアム、(2)(4)(6)テューバ)
カレン・サヴェージ(P)

録音:2014年8月
新たなレパートリー誕生!ユーフォニアム、テューバのための編曲集。アメリカのワシントン州立大学とアイダホ大学で教鞭をとり、国際テューバ・ユーフォニアム協会の理事を務めるなど、ユーフォニアムとテューバの普及に力をいれているクリス・ディッキーによる編曲作品集。
TROY-1569
スティーヴン・シュワン(1962-):管弦楽&器楽作品集
(1)祝典序曲
(2)弦楽のための「エレジー」
(3)クラリネット・ソナタ
(4)ホルン・ソナタ
(5)トランペットとピアノのための組曲
(6)“ホーダウン”〜金管五重奏のための
(7)“マリスの組曲”〜ウィンド・アンサンブルのための
(8)“ダビデ王”〜ウィンド・アンサンブルのための
(1)(2)フランツ・アントン・クラーガー(指)ムーアズ・スクールSO
(3)アリス・マイヤー(Cl)
(3)-(5)スティーヴン・シュワン(P)
(4)エミリー・ブリットン(Hr)
(5)ポール・シュワン(Tp)
(6)ヴァージニア・ブラス・クインテット
(7)(8)ロバーツ・ウェスタン・カレッジ・ウィンド・アンサンブル
録音:1998〜2013年
スティーヴン・シュワンはロバート・ウェズリアン・カレッジ、イサカ・カレッジ音楽学校などで学んだ作曲家。想像力に富んだ管弦楽作品と室内楽作品です。

TROY-1570
スティーヴン・ガーバー(1948-2015):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第4番〜第6番
「ファンタジー、フーガ&シャコンヌ」〜ヴィオラとチェロのための
アマーネットSQ

録音:2013年
1948年生まれのアメリカの作曲家で、ロバート・パリス、J.K.ランドール、アール・キム、M.バビットに師事。初期の作風は無調。1970年代までは十二音の作品を多く残しました。第4番はファイン・アーツ四重奏団のために、第6番はアマーネットSQのために作曲。このアルバムの作品はすべて後期に作曲されたもの。「ファンタジー、フーガ&シャコンヌ」はヴィオラとチェロの緊張感溢れる音楽。
TROY-1571
ラテン・ピアノ作品集
ピアソラ:ブエノスアイレスの冬、ブエノスアイレスの夏、ラ・ミスマ・ペーナ、お人よしの黒人−ミロンガ・カンドーブ、決してあなたを忘れない、リベルタンゴ
ヴィラ=ロボス:「ブラジル風バッハ第4番」〜“前奏曲”
レクオーナ:ベルフラワー、「幻想的ワルツ集」〜“男性のワルツ”
アルベニス:シャンペン・ワルツ
ポンセ:間奏曲、愛のロマンス
アルベルト・ウィリアムス:別離Op.6
ルイス・ヒアネオ:3つのアルゼンチンの踊り
ロサ・アントネッリ(P)

録音:2014 〜15 年
世界中で演奏活動を行っている、アルゼンチンのピアニスト、アントネッリ。ロベルタ・カマーニョ、ロザリン・テューレックなどに師事。今作は故郷のアルゼンチンを含むスペイン、キューバ、メキシコといったラテンにまつわる作品を収録。ピアソラの名曲「ブエノスアイレスの四季」からの2曲は哀愁が漂うメロディがゆったりと歌われます。レクオーナのキラキラと力強く躍動する“男性のワルツ”、アルベニスの気品のある“シャンペンのワルツ”もオススメ。
TROY-1572
過去と現在の狭間で
ロバート・ムチンスキ(1929-2010):異端者の小品集Op.37
ティモ・アンドレス(1985-):How can I live in your world of ideas?
ショパン:バラード第4番Op.52
フィル・ヤング(1952-):唐詩三百首の回想
シューマン:フモレスケOp.20
クララ・ヤン(P)

録音:2015年1月
クララ・ヤンは中国系アメリカ人ピアニストで、イェール大学音楽院で伝説的なピアニスト、クロード・フランクに師事し、南カリフォルニア大学でジョン・ペリーに師事し優秀な成績で卒業しました。ソロ・リサイタルや各国のオーケストラとの共演など世界各地で演奏活動を行っている成長著しい若手ピアニストです。アメリカの現代音楽作曲家ムチンスキの“異端者の小品集”は1977年に作曲された12曲からなる小品集。19世紀の性格的小品のように叙情的であり、ジャズのイディオムやバルトーク風のリズムが盛り込まれた作品です。フィル・ヤングの“唐詩三百首の回想”は張継の詩「楓橋夜泊」にインスパイアされたもの。中国音階の五声を用いて悠久の薫りを漂わせながら、ドラマティックでモダンな作品に仕上がっています。
TROY-1573
デイヴィッド・コンテ(1955-):室内楽作品集
(1)チェロ・ソナタ
(2)弦楽四重奏曲第2番
(3)ピアノ三重奏曲
(1)(3)エミール・ミランド(Vc)
(1)マイルス・グレーバー(P)
(2)フリクションQ
(3)カイ・スターン(Vn)、中越啓介(P)
フランスの名作曲家であり名教師だったナディア・ブーランジェ門下、最後の弟子の1人、デイヴィッド・コンテ。現在サンフランシスコ音楽院の教授を務めており、作品は6つのオペラ、ミュージカル、管弦楽、室内楽を含む80作以上発表している。“チェロ・ソナタ”は、このアルバムの奏者でもあるチェリストのエミール・ミランドのために作曲されました。メロディックで温かみのある楽曲です。第3楽章はシューベルトやシューマンの歌曲をモデルに描いたそうで、歌心に溢れ美しさが際立っています。
TROY-1574
ホルンのための現代音楽作品集
(1)エマニュエル・ルービン:独奏ホルンのための“前奏曲”
(2)フレデリック・ティリス:ホルンとピアノのための“スピリチュアル・ファンタジー第5番”
(3)ジェフ・マイヤーズ:エイジ・オブ・アサシン
(4)ロバート・スターン:真夏の夜のための音楽
(5)シュー=ユン・シェン:アルト・サキソフォンとナチュラル・ホルンのための“ライオンと馬”
(6)サルヴァトーレ・マッキア:ホルンとテープのための“調和”
ローラ・クロック(Hrn)
(2)(3)ナダイン・シャンク(P)
(3)ウィリアム・ハイト(T)
(4)(5)リン・クロック(アルトSax)
(4)エステラ・オレフスキー(P)

録音:2012 年〜2013 年
ローラ・クロック40年のキャリアの集大成。1974年ミシガン大学を卒業し、すぐマサチューセッツ大学アマースト校で教授の職に就き、以来40年間務めました。スプリングフィールド響のホルン奏者としても長く務め、アヴァンティ木管五重奏団、インフィニティ・ブラス・クインテットのメンバーとしても活躍。トーマス・マレイ、ルイス・スタウト、ハリー・バーヴ各氏に師事。ここに収められた作品は彼女がインスパイアされてきた友人や教え子たちのもの。アルト・サキソフォンとの珍しいアンサンブルなども収録。
TROY-1575
マシュー・クエール:ピアノ独奏作品集
アンティーク、トッカータ、
時間についての歌、
冬のバラード、無言歌第1巻、
無言歌第2巻、
2つの結婚の小品
マシュー・クエール(P)

録音:2013年
アメリカ出身の作曲家兼ピアニスト。現在アラブ首長国連邦のアブダビ在住。ニューヨーク大学アブダビ校で助教授を務めています。オーケストラ作品からキャバレー連作歌曲まで幅広い作曲活動を行っています。このアルバムは2002年から2013年までのソロ・ピアノ作品を収録。メロディアスで親しみやすいメロディが魅力的です。
TROY-1576
現代アメリカのアート・ソング
ジョージ・マブリー:回想の歌
ケントン・コー:一族の集まり
ブライアン・H・ペターソン:月の歌
パーシス・ヴェハー:ウーマン、ウーマン
ジョージ・マブリー:3つのキャバレー・ソング
シャロン・マブリー(Ms)
パッツィー・ウェイド(P)

録音:2014年(オースティン・ピー州立大学
ジョージ&シャロン・マブリー・コンサート・ホール)
1980年ラジオ放送されていた“アート・オブ・ソング”シリーズに出演し、一躍有名になったシャロン・マブリー。民族音楽や現代音楽を取り上げ、初演に携わった作曲家は30人以上。専門分野において優れた成果をあげ、教授を務めているオースティン・ピー州立大学から最優秀教授賞を受賞しています。今作も現代音楽歌曲を集めたもので、“回想の歌”はイギリスロマン派の詩人サミュエル・テイラー・コールリッジのテキストを、“月の歌”はアメリカの詩人E・E・カミングスのテキストを用いた作品です。
TROY-1577
チェロと電子音のための作品集
モートン・サボトニック(1933-):アホロートル
ジュディス・シェイティン(1949-):増幅するチェロと電子音のための「フォー・ザ・バーズ」
マシュー・バートナー(1971-):チェロと電子音響学のための「寒さの断章」
トム・ウィリアムズ:チェロとデジタル・ディレイと固定媒体のための「ダーツ」
ゲイル・ヤングwith マドリーン・シャピロ:アヴァロンの海岸線
マドリーン・シャピロ(Vc)
現代音楽のスペシャリスト、チェリストのマドリーン・シャピロによる、電子音楽との共演集。彼女がインスパイアされた自然の活動と、環境への関心から2005年に始まったネイチャー・プロジェクト。ジュディス・シャティンの作品では、鳥の鳴き声が収録されており、まるで森の中にいるような神秘的な感覚に陥ります。“アヴァロンの海岸線”では、波の音が収録され、波の満ち引きの強弱がチェロの音色との融合して、音楽が静かに躍動しています。
TROY-1578
打楽器独奏のためのアメリカのマスターピース第2集
チャールズ・ウォリネン:マリンバ変奏曲
モートン・フェルドマン:デンマークの王
ラルフ・シャピー:ソロ・パーカッションのための「ソリ」
クリスチャン・ウォルフ:パーカッショニストの歌曲集
トム・コラー(Perc)
ジュリアード音楽院出身、20〜21世紀音楽を得意とするパーカッショニスト、トム・コラー。バッファロー大学で助教授を務めているほか、ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル、ダカーポ・チェンバー・プレイヤーズ、タルホン・パーカッションなど、演奏活動も精力的に務めています。今作はアメリカ人現代音楽作曲家たちによる独奏パーカッション作品集第2弾。フェルドマンやウォリネンといった偉大な作曲家たちの作品を収録。
TROY-1579
デイヴィッド・マスランカ(1943-):作品集
(1)子供の夢の庭
(2)海の夢〜2本のホルンとウィンド・アンサンブルのための協奏曲
スティーヴン・K.スティール(指)
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
(2)ナンシー・オニール(Hrn)
(2)ソール・ガーランド(Hrn)
日本でも吹奏楽コンクールで取り上げられるなど、人気上昇中の作曲家デイヴィッド・マスランカの吹奏楽作品集。 「子供の夢の庭」はカール・ユングの「人間と象徴」に描かれている少女が見た12の夢から5つを組曲にした1981年の作品でマスランカ初期の吹奏楽作品の初期の代表作と言われています。「海の夢」はマスランカが生まれたマサチューセッツ州ニューベッドフォードは捕鯨と漁業の重要な港がありました。ここで働いていた作家ハーマン・メルヴィルが書いたのが名作「白鯨」でした。その長編小説からインスパイアされた作品で、海の印象を描いたもの。海の嵐、暴風雨からの静けさ、月光が照らす静かな海、そしてまた熱狂的なダンスのように荒れ狂う海の情景が浮かんできます。

TROY-1580
マナ=ズッカ(1885-1981):ピアノ作品集
前奏曲Op73
ヴァルス・ブリランテOp20
“ディキシー”の主題によるフガート=ユモレスク
ウィステリアOp.38-1
ズアーヴ兵の演習Op.68
南国の西風Op.72-1
コンサート用ボレロOp.72-2
ピアノ・ソナタ第1番Op.27
ポエムOp.37/辞職表Op.183-9
メモリーOp.186-28
ノスタルジアOp.187-30
スケルッツァンドOp.266
かわいそうな娘Op.272
ポルカ・コミックOp.275
戯れOp.288/ピアノ・ソナタ第2番
ナネット・カプラン・ソロモン(P)

録音:2013年
アメリカ生まれの女優、歌手、ピアニスト、作曲家として活躍。神童として幼少期から作曲を始め、8歳でニューヨーク響と、ベートーヴェンの“ピアノ協奏曲第1番”を共演。 マナ=ズッカは1000曲以上の作品を残しました。チェルカスキーと親しく、彼女の作品を取り上げることもしばしばありました。このアルバムにはメロディアスなピアノの小品が収録されており、録音としてもとても珍しいものです。ディキシーの主題とバッハのフーガが融合した“「ディキシー」の主題によるフガート=ユモレスク”、ルービンシュタインに献呈された“コンサートのボレロ”、ラフマニノフのような作風の“前奏曲Op.73”など、あふれ出る多彩な音楽性が詰まっています。
TROY-1581
フルート、ハープ、ヴィオラのための作品集
武満徹:そして、それが風であることを知った
ドビュッシー:フルート,ハープとヴィオラのためのソナタ
カリム・アル=ザンド:自然の中での研究
ザ・ムソー(夢窓)トリオ
【シドニー・カールソン(Fl)
デニス・フジカワ(Hp)
ブライアン・クインシー(Va)】
2011年に結成された“ザ・ムソー・トリオ”は。12世紀、京都の伝説の庭園の設計を数々手がけた禅僧、夢窓疎石から名前を付けました。夢窓=dream window。コンサートや委嘱によって新しい音楽の窓を開くという意味が込められています。 このアルバムにはドビュッシーの晩年の傑作であり、この編成の名作に、この作品に多大なる影響を受けた武満徹による同じ編成で、フルート奏者オーレル・ニコレのために書いた作品を収録。静寂の中で3つの楽器が対話しあうように奏でていきます。そしてカリム・アル=ザンドへの委嘱作は生物学者、哲学者でさるエルネスト・ヘッケルにインスパイアされて書かれた作品です。
TROY-1582
トランペットとトロンボーンのための新しい音楽
ミヒャエル・カルストロム:時間と色彩の変化
マイケル・シットン:エッセー
エリザベス・ラウム:ブッシュワッカー・シックス・パック
エマ・ルー・ディーマー:三重奏曲
ブルース・H・フレージャー:結婚組曲
ウェイン・ルー:桜
バラトン・チェンバー・ブラス
【エイミー・チェリー(Tp)、
ダン・チェリー(Tb)】
レベッカ・ウィット(P)
トランペットとトロンボーンによるデュオ。新しい吹奏楽作品の紹介や教育のためのアウトリーチ・コンサートを行っているバラトン・チェンバー・ブラス。今作も、すべて21世紀に作曲された作品を収録しています。
TROY-1583
ルーカス・リッチマン(1964-)協奏曲集
(1)ピアノ協奏曲「イン・トゥルース」
(2)オーボエ協奏曲「開拓地」
(3)チェロとオーケストラのための3つの小品
ルーカス・リッチマン(指)
ピッツバーグSO
(1)ジェフリー・ビーゲル(P)、
(2)シンシア・コレド・デアルメイダ(Ob)
(3)インバル・セゲフ(Vc)
録音:2015年2月(ライヴ・レコーディング)
素晴らしくゴージャスなピアノ協奏曲登場! 3曲とも世界初録音。2006年から2015年までノックスヴィル交響楽団の音楽監督を務め、映画音楽の世界でも指揮者として活躍する、ルーカス・リッチマンが作曲した協奏曲集。“ピアノ協奏曲”は、ゴージャスな映画音楽風で劇的な情熱溢れる作品。知られざるではもったいないくらいの美しいメロディと、ノリの良いリズムに気持ちがあがる!3つの楽章とも表情が全く違うので、興味が尽きません。ルロイ・アンダーソンの“ピアノ協奏曲”のようなキャッチーさが魅力。“3つの小品”は、チェロが哀愁のあるメロディを横溢するエネルギーを内包しながら、歌い上げています。
TROY-1584(DVD)
ミラ・J・スペクター:室内歌劇《ディオダティ荘》
(音楽・台本:ミラ・J・スペクター、台本・歌詞:コレット・イネツ)
レーチェル・アーキー、
ジェレミーJ・ムーア、
ヒラリー・シュランゼ、
アンジェラ・レッソン、ほか
制作:バンク・ストリート・フィルムズ
(NTSC、カラー、ステレオ、72m、字幕:英語)
このオペラは1816 年、スイス、レマン湖畔に詩人バイロン卿が借りていた別荘で5 人の男女が集まり、それぞれが創作した怪奇譚を披露しあった出来事を題材にしている。この夜の出来事はディオダティ館の幽霊会議、ディオダティ館の夜、などと呼ばれ「フランケンシュタイン」「吸血鬼」はこの時にされた話が基になって執筆された。オペラは怪談話と男女の対話を中心に淡々と進行する。オペラというより、ミュージカルといった趣で親しみやすい内容。
TROY-1585
フランスのフルート小品集
シャルル・エドゥアール・ルフェビュール:2つの小品Op.72
ジェラール・ムニエ:夕暮れに
クロード・アリュー:ソナチネ
ヴィクトル・アルフォンス・デュヴェルノワ:2つの断片Op.41
ルイ・オーベール:歌
アンリ・ガニュバン:ジョリー・フェローズの行進
ジョルジュ・ブルン:ロマンスOp.41
オネゲル:ロマンス
アルマンド・ブルノンヴィル:カティアのための踊り
アンリ・ビュッセル:白鳥、リス、小組曲
ヨハネス・ドンジョン:奉献Op.12、パン!(パストラーレ第1番)
レナード・ガリソン(Fl)
ロジャー・マクベイ(P)

録音:2014年
フランスの作曲家によるコンサート・ピース集。2008〜10年まで全米フルート協会会長を務めたレナード・ガリソンが若い学生たちのレパートリーを広げるため、中級程度の難易度の作品を発掘するプロジェクト。19世紀後半から20世紀初頭にかけてフランスで作曲された小品をメインに収録しています。
TROY-1586
エリック・ネイサン作品集
(1)フォー・トゥー・ワン
(2)オーボエと弦楽のための四重奏曲
(3)地下に潜む怪人
(4)スリー・バイ・スリー
(5)もてあそぶ
(6)ジェズアルドへのオマージュ
(7)大勢と孤独
(1)(6)(7)モメンタSQ
(2)ペギー・パーソン(Ob)、
エミリー=アン・ジャンドロン(Vn)
ステファニー・グリフィン(Va)、
マイケル・ハース(Vc)
(3)ジョゼフ・アレッシ(Tb)、
(4)メイ・ルイ(P)
(5)ヒューゴ・モレノ(Tp)、
(6)サミュエル・ローズ(Va)

録音:2014〜15年、70’57
エリック・ネイサンはアートや人文分野での研究を支援するローマ・アメリカン・アカデミー財団の2013年のフェローに、2014年はグッゲンハイム・フェローを受賞。タングルウッド音楽祭、アスペン音楽祭、オールドバラ音楽祭、そして現代音楽のカブリロ祭での公演を通じて、国際的な評価を獲得している新進気鋭の作曲家です。今作は室内楽作品を収録。ニューヨーク・フィルの首席トロンボーン奏者ジョゼフ・アレッシも参加!どの作品も激しいエネルギーと、超絶技巧を要する難曲。
TROY-1587(2CD)
ジョセフ・フェニモア(1940-):ピアノ作品集
独奏ピアノのための“24のロマンス”(1983-2013)
3つの小品(2009)
ピアノ・ソナタ第5番(2012)
ソナチネッラ(2006)
ジェフリー・ミドルトン(P)

録音:2006、13、14年
アメリカの作曲家ジョセフ・フェニモアが2015年75歳を記念して“24のロマンス”全曲をリリース!最初からまとまった作品ではなく、30年という長い年月の中で作曲してきた“ロマンス”をまとめたもの。4〜5分程度の小品は、調性のあるメロディと無調の間で行き来をしていて神秘的な響きを醸しだしています。ロマンスという名の通り、ドリーミーで親しみやすい旋律ばかりなので、ピアノの新たなレパートリーにおすすめしたい作品です。
TROY-1589
クリスマスの光〜ラトヴィアのクリスマス・カンタータ
(1)ヴァルディス・ジルヴェリス(b.1963):星に照らされたクリスマス
(2)イングマルス・ゼムザリス(b.1973):「イマニュエル、おおもっとも気高き神」
(3)イローナ・ルパイネ(b.1966):われらが聖母のユリの庭
(4)カルリス・ラチス(b.1977):クリスマス・カンタータ
(1)ラウラ・パデガ・ザムラ(指)
(2)-(4)アンドレイ・ヤンソンス(指)
ラトヴィア国立歌劇場CO
ニューヨーク・ラトヴィア・コンサートCho
バルシス・ユースCho
フォルティウス室内Cho
ソノ児童Cho
(1)(2)レイラ・リエピナ・サウザード(S)
(1)(2)エリーナ・セイル(MS)
(1)(3)ノーリス・インツァリス(Br)

録音:2015 年1 月2-3 日リガ
ラトヴィア出身の中堅からベテラン作曲家たちによるクリスマスに因んだ声楽作品集。作品はいずれも現代音楽的な要素は皆無のロマンティックで親しみ易いものばかり。ゼムザリスの「イマニュエル、おおもっとも気高き神」は彼の師匠ペーテリウス・ヴァスクス譲りの甘美で暖かな世界が拡がる。

TROY-1590
ヴィクター・ハーバート(1859-1924):オペレッタ《オンリー・ガール》全3 幕
(校訂:マイケル・フィリップス)
ジェラルド・スタインチェン(指)
ニューヨーク・ライト・オペラ
カイル=エルドス・ナップ、
アントーニ・メンデゾーナ、
ナタリー・バレンジャー、他

録音:2015 年5 月ニューヨーク(ライヴ)
ミュージカル《学生王子》の作曲者として知られるハーバートの珍しいオペレッタ。彼はアイルランド出身で当初はチェロ奏者としてウィーンでヨハン・シュトラウスII の楽団の首席チェロ奏者として活動、後に渡米して作曲家として多くの舞台作品、管弦楽曲を残した。優れたチェロ奏者でもあったハーバートは2 曲のチェロ協奏曲を作曲し、それらはドヴォルザークのチェロ協奏曲に霊感を与えたと言われる。黎明期のブロードウェイ・ミュージカルの礎を築いた彼の数々のライト・オペラは今日でも度々上演されている。この「オンリー・ガール(唯一の女の子)」は 1914 年の初演。若い女流作曲家とわがままな台本作家の衝突と恋の駆け引きを描いた、いわば業界ネタ・コメディ。
TROY-1591
リチャード・フェルシアーノ(b.1930): 声楽作品集
(1)憤怒(1987)〜3 人のソプラノと3 つのフルートのための
(2)グロッサラリア(1967)〜バリトン,打楽器,オルガンとエレクトロニクスのための
(3)四季(1978)
(4)レスポンリウム(1992)〜声とエレクトロニクスのための
(5)日本の 4 つの詩(1964)〜女声合唱,5 つのハープとベルのための
(6)タートルアイランドの天使たち(1979)〜空間処理を伴った 4 人のパフォーマーのための環境作品
(1)アンナ・キャロル・ダドリー(S)、
ジュディ・ハッベル(S)、
ジュディス・ネルソン(S)、
キャロル・アディー(Fl)、
ディーナ・グロスマン(Fl)、
シャロン・キース(Fl)
(2)マーヴィン・クリーブ(Br)、
ローレンス・モー(Org)、
ピーター・モーンド(Perc)、
リチャード・フェルシアーノ(指)
(3)フィリップ・ブレット(指)カリフォルニア
大学バークレー校室内Cho
(4)クリストファー・ローリー(C.T)
(5)リチャード・フェルシアーノ(指)キャス工業高校ハープ&声楽アンサンブル
(6)メレディス・ストーン(S)、
ヴァージニア・スパイサー(Fl)、
キャスリーン・ランゲ=ジェンセン(Vn)、
ランディ・マックス(Perc)

録音:(1)1987 年、(4)2005 年、(2)(3)(5)(6)不明
リチャード・フェルシアーノはカリフォルニア出身でミルズ・カレッジでダリウス・ミヨーに師事、後にパリ音楽院で学んだ。ダラピッコラにも個人的に指導を受けている。そうした経歴からヨーロッパの同時代音楽の影響を強く受けている。「季節」はリゲティの「永遠の光」を思わせる美しい佳品。レスポンソリウムはカウンターテナーのソロにデジタル・ディレイを施し、多声的なテクスチュアを作り出す。「日本の 4 つの詩」に使用されている日本の詩はブックレットには英訳のみが書かれ出典が明らかにされていないが、松尾芭蕉をはじめとするいくつかの俳句をテキストとしているようである。そのためかエキゾチシズムと神秘的な雰囲気がミックスされたアメリカ人好みのジャポニズム作品となっている。
TROY-1592
同じ動きの音楽〜モメンタ四重奏団
フィリップ・グラス:同じ動きの音楽
(1960)
アーサー・カンペラ(b.1960):ただ一つのブレードのナイフ(1998)
ドビュッシー:弦楽四重奏曲
モメンタQ
【エミリー=アン・ジャンドロン(Vn)
アダ・クライドラー(Vn)
ステファニー・グリフィン(Va)
マイケル・ハース(Vc)】
サイラス・ベルーヒム(Vn)

録音:2014年7月
グラスの「同じ動きの音楽」はもともと自身のアンサンブルのために書かれた七重奏曲を弦楽五重奏に編曲したもの。カンペラはブラジル出身で現在ニューヨークで活躍するギタリスト、作曲家。特殊奏法を多用した、ささくれだった音響はファーニホーのようなヨーロッパの前衛様式に近い。最後はなぜかドビュッシーで締めくくられるが、前半の2作品の先鋭的な印象とは打って変わって、しっとりとしたクラシカルな演奏が好対照。
TROY-1593
アメリカン・デュオ
スティーヴン・ハートキー(b.1952):ネツケ(根付)
スティーヴン・マッキー(b.1956):ヴァイオリン・ソナタ
エレーナ・ルアー(b.1963):夢のように
ダン・コールマン(b.1972):悲しく古風なフレーズ
バーバラ・ホワイト(b.不詳):《解放される前に私は多くのものを持っていました》
ジェニファー・フラウチ(Vn)
ジョン・ブラックロウ(P)

録音:2014年4月
アメリカの様々な世代の作曲家によるヴァイオリン作品集。ジェニファー・フラウチは米グラミー賞に2 度ノミネートされており、今日のアメリカで最も世界的に活躍する女流ヴァイオリニストのひとり。クラシカルなレパートリーはもちろんのこと、デビュー当初よりアメリカの現代曲を精力的に取り上げている。ハートキー作品は日本の伝統工芸のひとつ「根付」にインスパイアされた組曲で現代的な中にいささかいんちき臭い日本的情緒が漂う。ホワイト作品も現代的な不協和音とラストエンペラー風の東洋的情感が奇妙にも融合して独自の世界を作り出す。
TROY-1594
メリル・クラークの音楽
メリル・クラーク(b.1951):(1)プライム・ディヴィジョン(2013)
(2)8番街のタンゴ(2011)
ディ・ヴィ・ジョン(di.vi.sion)ピアノ三重奏団【(1)(2)カート・ブリッグス(Vn)、 (1)マット・ゴーク(Vc)、 (1)(2)ルネ・コメタ・ブリッグス(P)】

録音:2014年8月
メリル・クラークはユタ大学で作曲と打楽器を学んだ。ジャズのための作曲も多く、ジャズ・ヴァイオリニストのジョン・ブレイク、ブラジル音楽のエリアーノ・ブラッツのために曲を提供している。彼の作風はそんな経歴を反映してかクラシック、現代音楽、ジャズ、タンゴなどの要素を折衷したヴァラエティに富んだものである。
TROY-1595
マーティン・ブロディ(1949-):作品集
(1)野獣(ビースト)
(2)千年の発見
(3)ツリー・オブ・ライフ
(1)(2)デヴィッド・フース(指)
(1)-(3)コラージュ・ニュー・ミュージック(アンサンブル)
(1)エリザベス・ケウシュ(S)、
(2)ジャニス・フェルティ(Ms)、
(3)パメラ・デラール(Ms)、

録音:2006 年3 月、4 月
アメリカ出身の作曲家、指導者、音楽学者として活動しているマーティン・ブロディ。1979 年からウェルズリー大学の音楽科の教授として、そしてシュテファン・ヴォルペ協会の会長を務めています。このアルバムは声楽と室内アンサンブルのための作品を収録。
TROY-1596
ローウェル・リーバーマン:2 台ピアノのための作品全集
ローウェル・リーバーマン(b.1961):(1)2台のピアノのための3 つの子守唄Op.76
(2)2台のピアノのためのソナタOp.117
(3)モーツァルトの主題による変奏曲Op.42
(4)2台ピアノ,.8手のための「夢想と悪夢」Op.94
88スクエアード・ピアノ・デュオ【ジェフリー&カレン・サヴェイジ(P)】
(4)ローウェル・リーバーマン(P)
(4)ウィリアム・ホッブス(P)

録音:2014年1月
ローウェル・リーバーマンはジュリアードでデイヴィッド・ダイヤモンドとヴィンセント・パーシケッティに師事した。作風は現代音楽の要素をクラシックを程よくブレンドしたもので典型的な東海岸の保守的な作曲家の流れに属する。しかしそのほどよい折衷様式が演奏家に好まれ、作品はジェームズ・ゴールウェイら著名な演奏家に取り上げられることが多い。ここに収められた2 台ピアノのための作品集もクラシックな様式を踏まえ、しっかりと書かれたものばかり。
TROY-1597
アメリカ先住民族に影響された20世紀初頭のピアノ作品集
チャールズ・ウェイクフィールド・キャドマン(1881-1946):理想化されたインディアンのテーマOp.54
ホーマー・グルン(1880-1944):砂漠組曲Op.7
アーサー・ファーウェル(1872-1952):フリカンの領土Op.15
エイミー・ビーチ(1867-1944):エスキモー:4 つの性格的小品
ジョージ・テンプルトン=ストロング(1856-1948):「アメリカインディアンの国」組曲
ブゾーニ(1866-1924):インディアンの日誌第1 巻
ステファニー・ブルーニング(P)

録音: 2015 年 1 月
アメリカ先住民に伝わる民謡、メロディ、部開拓時代の芸術、音楽に影響されたピアノ曲をまとめた興味深いアルバム。1890年〜1920年頃に様々な作曲家がこの題材を基に作品を残していました。その様々な作曲家の作風から見たアメリカ先住民の生活や風景が表現されています。情感豊かな親しみやすい旋律がイマジネーションを広げてくれます。
TROY-1598
現代アメリカのクラリネット or バセット・ホルンのためのデュオ作品集
コープランド(1900-1990):クラリネット・ソナタ
エリオット・カーター(1908-2012):パストラーレ
ジョン・マクドナルド(1959-):“ミ”、“ラ”のエコー・ファンタジー
アーサー・バーガー(1912-2003):デュオ
ジョン・マクドナルド:平和への道のり
ユーディ・ワイナー(1969-):カデンツァ!
レイ・ジャッケンドフ(Cl&バセット・ホルン)
ジョン・マクドナルド(P)

録音:2011年
ボストン・ポップス・オーケストラ、ボストン市民響のクラリネット奏者を務めているジャッケンドフ。ピアニスト兼作曲家として活躍するマクドナルド。この 2 人は 10 年以上にわたりデュオ・コンサートを開いています。この作品はアメリカ出身の現代音楽作曲家によるクラリネット(バセットホルン)の作品集。ピアノも担当しているマクドナルドの2 曲は世界初録音。
TROY-1599
エリック・イウェイゼン(1954-):バス・トロンボーンのための作品集
(1)バス・トロンボーンと弦楽のための五重奏曲
(2)テナー・トロンボーン,バス・トロンボーンとピアノのためのトリオ
(3)ホルン,バス・トロンボーンとピアノのためのトリオ
(4)バラード
(5)トランペット,バス・トロンボーンとピアノのためのパストラーレ
(2)(3)(4)(5)ヨッシ・イツコヴィチ(バスTrb)
(2)(3)(4)(5)エリック・イウェイゼン(P)
(1)フアン・カルロス・ゴメス(Vn)、
(1)エドゥアルド・ランガリカ・カヴァーニ(Vn)
(1)スヴャトスラフ・ベロノゴフ(Va)、
(1)ガブリエル・ザネッティ(Vc)、
(2)デデ・デッカー(テナーTb)、
(3)イネス・ゴンザレス(Hrn)、
(6)イングリッド・レブストック(Tp)

録音:2014年
管楽器を習った方なら一度はその名前を聞いたことあるであろう作曲家エリック・イウェイゼン。アメリカ生まれ、サミュエル・アドラー、ウォーレン・ベンソン、ジョゼフ・シュワントナーなどに作曲を学び、ロチェスター大学イーストマン音楽学校、ジュリアード音楽院を卒業。作曲活動のほか、現在ジュリアード音楽院で教職に就いています。彼の作風である金管楽器の美しい音、響きを活かし、ダイナミックに躍動する音楽は特に人気です。ここではバス・トロンボーンのための作品を収録。ピアノでは作曲家本人が参加。

TROY-1600
6つのルネサンス時代のリュート小品集(オスカル・キレゾッティ編)
バッハ=グノー(タレガ編):アヴェ・マリア
リョベート:先生
カタロニア民謡(リョベート編):クリスマスの夜、聖母の御子
マドリゲラ:奇想曲
セゴビア:毎日の練習曲
ポンセ:「4 つの小品」からワルツ、
 トロピコ、ルンバ
カステルヌオーヴォ=テデスコ:セゴビアの名前によるトナディーリャ
グザヴィエ・ロドリゲス(エンリック・マドリゲラ編):3 つのララバイ
ヴィラ=ロボス:5 つの前奏曲
デ・ラ・マーサ:ペテネラ、エル・ビート
エンリック・マドリゲラ(G)
ギタリスト、エンリック・マドリゲラはクラシック・ギター界の巨匠アンドレス・セゴビアと深いつながりがあります。若いころ、セゴビアに教えを受け、彼の叔母はセゴビアの 2 番目の妻でした。このアルバムはセゴビアと音楽に対する敬意が、ここにセレクトされた作品に反映されています。セゴビアはギターを芸術性の高い楽器として世界に広め、ギター曲のレパートリー増やすことにも尽力。ルネサンス期のリュート作品をギター用に編曲しています。マドリゲラの“奇想曲”はコンポーザー=ピアニストだった彼の叔母の作品。セゴビアがよく取り上げていたタレガ、タレガの一番弟子であり、セゴビアが学んだというリョベートの作品などが収録されています。近い関係性だったからこその興味深い選曲、より深いセゴビアへのオマージュとなっています。
TROY-1601(2CD)
シューマン&ショパン作品集
シューマン:幻想小曲集Op.12
 子供の情景Op.15
 ピアノ・ソナタ第3 番〜「クララ・ヴィークの主題による変奏曲」
 3 つのロマンスOp.28〜第2 番
 謝肉祭〜「ショパン」
 ピアノ・ソナタ第2 番Op.22
ショパン:ワルツ第5 番Op.42/子守歌
 舟唄/スケルツォ第3 番
 前奏曲嬰ハ短調Op.45/即興曲第2 番Op.36
 夜想曲第12 番Op.37-2/幻想曲Op.49
  バラード第2 番/練習曲第2 番Op10-2
 幻想ポロネーズ/マズルカ第49 番Op.68-4
フィンドリー・コックレル(P)
80 歳を超え、意欲的に演奏活動を行っているピアニスト、フィンドリー・コックレル。ハーバード大学とジュリアード音楽院で学び、1966 年以降ニューヨークを中心に演奏活動を行いながら、40 年間ニューヨーク州立大学オールバニ校で後進の指導にあたっていました。「1810 年」という年に生まれた2 人の偉大な作曲家のピアノ曲を収めた名曲集。
TROY-1603(2CD)
レザ・ヴァリ(1952-):ブック・オブ・カリグラフィ
CD1:BOOK1
(1)カリグラフィ第1 番(Hazin)
(2)カリグラフィ第2 番(Zand)
(3)カリグラフィ第3 番(Aksak)
(4)カリグラフィ第4 番
(5)カリグラフィ第5 番
(6)Nayshaboorak(カリグラフィ第6 番)
CD2:BOOK2
(7)Kismet(カリグラフィ第7 番)
(8)Kereshmeh(カリグラフィ第8 番)
(9)Kord(カリグラフィ第9 番)
(10)Khojasteh(カリグラフィ第10 番)
(11)Gatar(カリグラフィ第11 番)
(12)Keryan(カリグラフィ第12 番)
(1)(2)(3)(4)(6)(11)(12)カルペ・ディエムSQ
(4)ダリウス・サガフィ(ペルシャのサントゥール)、
(5)(10)チャールズ・ウェザビー(Vn)
(7)ポール・タウブ(Fl、アルト Fl、ピッコロ)、
(8)ギル・ローズ(指)ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
(9)(10)キャロル・ウー(Vc)
イラン生まれテヘラン音楽院で学び、1972 年オーストリアのウィーン国立音楽大学に留学。卒業後アメリカに渡りピッツバーグ大学で博士号を取得。1988 年よりカーネギーメロン大学芸術学校音楽学部の教員を務める、注目のイランの作曲家レザ・ヴァリ。このカリグラフィ・シリーズは2000 年から作曲をはじめ、イランの旋法体系“ダストガー/マカーム・システム”を用いながら、ヨーロッパ音楽との融合を図っています。エキゾチックで民族色が濃く、奏法も民族楽器のような音を奏でたり、とても神秘的。
TROY-1605((2CD)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲)
ソナタ第1 番ト短調BWV1001
パルティータ第1 番ロ短調BWV1002
ソナタ第2 番イ短調BWV1003
パルティータ第2 番ニ短調BWV100
ソナタ第3 番ハ長調BWV1005
パルティータ第3 番ホ長調BWV1006
ジェームズ・スターン(Vn)

録音:2013 年8 月
ワシントン・ポスト紙が「妙技と鋭い知性」と称するヴァイオリニスト、ジェームズ・スターン。ジュリアード音楽院でルイーズ・ベーレント、ジョセフ・フックス、ルイス・カプランに師事。J.S.バッハの傑作「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」を全曲収録しました。芯のある音色で繊細に音をコントロール。情感がとても豊かに聴こえてきます。
TROY-1607
ネイティブ・アメリカン・フルート(インディアン・フルート)のための室内作品集
(1)ドン・フロイント(1947-):メディスン・ホイール
(2)ジョン・ヘインズ(1956-):ネイチャー・ストーリー
(3)ジャスティン・ルービン(1971-):生命
(4)マリリン・ブリス(1954-):風の歌
(5)ジョン・ヘインズ:パストラーレ
(6)ウィリアム・ヒル(1954-):ミスティック・カデンツァ
(7)ジェームス・エイクマン(1959-):偉大な魂
ジェームス・J・ペラライト(ネイティブ・アメリカン・フルート)
(1)アルウェン・マイヤース(S)、
(2)ローラ・ベッケル・ソーソン(Ms)、
(2)(3)ローガン・ストローン(Va)、
(2)(3)(5)コール・トゥティーノ(Vc)、
(3)カレン・エヴァンス・モラッツ(モダンFl)、
(4)アマンダ・ルッソ(Ms)、
(7)ジョージ・シーリー(ナレーター)、
プレレコーデッド・メディア

録音:2015 年
珍しい楽器のオリジナル作品集の登場です。アメリカ先住民の縦笛=ネイティブ・アメリカン・フルート。温もりのある柔らかな音、雄大に広がる響きが広大な大地へと聴く人へ誘います。フィラデルフィア管の首席フルート奏者として活躍し、インディアナ大学の教授、フルートの運指辞典を出版するなど、フルート界の大御所ジェームス・J・ペラライト。この楽器に魅せられ、普及のため多くの作曲家に委嘱し、レパートリーを広げています。 女声やチェロ、ヴィオラなどとのアンサンブルで、伝統的なネイティブ・アメリカン・フルート作品とは異なるクラシックの側面から作り上げたモダンなフルート作品となっています。
TROY-1608
ジョン・ハービソン(1938-):ソングズ・アフター・アワーズ
私の頭の上で/ブラジル/スリープ・ソング
ベースライン・バラード/すべてあなたのために
アイズ/ あなたと共にいる
ビッグ・オレンジ・ムーン/ディス・ラヴ
今夜もあなたを愛することができた
ブチキレ
(ボーナストラック)クリスマス・アゲイン
メアリー・マッケンジー(ヴォーカル)
ジョン・チン(P)
ジョー・マーティン(ベース)
ダイナ・ステフェンズ(Sax)
ダン・リーサー(ドラムス)

録音:2014 年
ハービソンは 1938 年に生まれ、ピストンに師事したアメリカの大御所作曲家。作風は新古典主義的で、1987 年ピューリッツァー賞を受賞し、マサチューセッツ工科大学の音楽研究所教授を務めています。シカゴ響やニューヨーク・フィルからの委嘱作品も多く、レヴァインのメトロポリタン歌劇場就任25 周年記念のために書き下ろしたオペラ「華麗なるギャツビー」など、多様な作品を残しています。このアルバムもジャズにも傾倒しているハービソンによるジャズ・ヴォーカル集。しかしながら、現代音楽を得意とするソプラノ歌手メアリー・マッケンジーによる演奏はクラシカルとモダンが融合したような先鋭的な声楽曲のようにも聴こえてきます。 メアリー・マッケンジーは先日惜しくも亡くなった作曲家であり指揮者ピエール・ブーレーズ氏の 85歳のバースデー・コンサートにも出演していた気鋭のソプラノ歌手です。
TROY-1609(2CD)
ジョセフ・サマー(1956-):室内オペラ「テンペスト」
台本:イヴ・サマー/テキスト:ウィリアム・シェイクスピア
ステファノ・ラノ(指)オーケストラ:ザ・シェイクスピア・コンサーツ・アンサンブル
キャスト: プロスペロ:クリスティアン・ヴァン・ホーン(B・Br)/アリエル:キャサリン・プラクト(Ms)/ カリバン:デヴィッド・サルスベリー・フライ(B)/ミランダ:キャスリン・ガスリー(S)/フェルディナンド:ニール・フェレイラ(T)/アロンソ:ジェームス・マッダレーナ(Br)/ アントニオ:クリストファー・ブルチット(Br)/ステファノ:アンディ・パパス(Br)/ セバスチャン:イーサン・ブレムナー(T)/トリンクロ:グロリヴィ・アローヨ(Ms) アイリス:ジェシカ・レニック(S)/ジュノ:アンドレア・チェノウェス(S)/セレス:ソフィー・ミショー(Ms)

録音:2015 年4 月(ライヴ)
2003 年にマサチューセッツ州と米領ヴァージン諸島でのコンサートからスタートした「シェイクスピア・コンサート」。「不滅の詩人」=ウィリアム・シェイクスピアにインスパイアされた音楽を演奏そしてレコーディングも行っています。この室内オペラ「テンペスト」は、シェイクスピア最後の戯曲「テンペスト」をモチーフにオペラを作曲。オペラ・ディレクターで振付師、脚本家の娘イヴ・サマーが台本を製作しています。
TROY-1611
ランディ・バウアー(1975-):室内楽作品集
(1)強情っぱり
(2)ハーフ・ストリング・カルテット:3 部作のデュオ
(3)メタモルフォシス
(1)ジェームズ・ガーリック(Vn)、
(1)(3)オーウェン・ロヴェル(P)
(2)タルン・トラヴァース(Vn)、
(2)エリック・カッツ(Vc)
(3)ウィルヘルミナ・スミス(Vc)

録音:2013〜14 年
アメリカのミネアポリスを拠点に活動している作曲家でジャズ・ミュージシャン。ピーボディ及びプリンストン大学で学び、現在マカレスター大学の助教授を務めています。ジャズとクラシックが複雑に混ざり合った作風で、彼の音楽はブレンターノ弦楽四重奏団、ナッシュ・アンサンブルなど多くの著名なアーティストに取り上げられています。
TROY-1612
ジェニファー・モントーン・プレイズ・ホルン作品集
シューマン:幻想小曲集Op.73、
 アダージョとアレグロOp.70
サン=サーンス:演奏会用小品
R.シュトラウス:アンダンテ
デュカス:ヴィラネル(田園詩)
ボザ:森の中で
ヒンデミット:アルト・ホルン・ソナタ
プラネル:伝説ルートヴィヒ:6 つの俳句
ジェニファー・モントーン(Hrn)
アンナ・ポロンスキー(P)

録音:2012 年
フィラデルフィア管首席ホルン奏者として活躍しているジェニファー・モントーン。ジュリアード音楽院でメトロポリタン歌劇場管の首席ホルン奏者ジュリー・ランズマンに師事。ダラス響副首席奏者、セントルイス響の首席を経て今日に至ります。2006年にはエイブリー・フィッシャー・キャリア・グラントを受賞。期待のホルン奏者です。このアルバムはロマン派作品から現代音楽作品まで時系列で作品を収録。しっかりとした音、輝かしいテクニックで吹きこなしています。
TROY-1613
マイケル・デライラ(1949-):歌劇「ウェーベルンの死」(一幕)
音楽:マイケル・デライラ
台本:J.D.マクラッチー
アラン・ジョンソン(指)
マイアミ大学フロスト音楽
学校室内オーケストラ
キャスト:
ハンス・モルデンハウアー:ケヴィン・ショート(B・Br)
陸軍将校:エリック・J・マッコンネル(B・Br)
レイモンド・ベル:クリス・オコナー(Vo)
アントン・ウェーベルン:トニー・ブッテ(T)
ポール・アマデウス・ピスク:ザライ・ロドリゲス(Ms)
米国国務省職員:ミア・ロハス(S)、他

録音:2015 年4 月
デライラとマクラッチー、2 度目の共作となるオペラ。アントン・ウェーベルンはザルツブルク近郊の娘の家でアメリカ兵士に誤射されて亡くなりました。その真実を明らかにしていく音楽学者モルデンハウアーの強迫観念がオペラ全体を包み込む。デライラはウェーベルンへのオマージュのように十二音技法を取り入れ、さらにミニマルやポリフォニーなど多様なスタイルを取り入れています。
TROY-1614
無伴奏ヴァイオリンのための現代音楽作品集
(1)ピエール・ブーレーズ(1925-2016):アンテーム1
(2)エリオット・カーター(1908-2012):感謝
(3)鈴木琴香(1971-):シフト
(4)ジャチント・シェルシ(1905-1988):開かれた魂
(5)ヘルムート・ラッヘンマン(1935-):トッカッティーナ
(6)イアニス・クセナキス(1922-2001):Mikka
(7)ジョエル=フランソワ・デュラン(1954-):ロマン
(8)マイケル・オルコーン(1962-):敷居をまたぐ
(9)テオ・ルヴェンディ(1930-):ダンス
エリック・ライネス(Vn)
(3)鈴木琴香(コンピュータ)
(8)マイケル・オルコーン(コンピュータ)

録音:2012 〜14 年シアトル、(5)のみ 2015 年 6 月ワシントン
様々な国籍の現代作曲家のユニークな無伴奏ヴァイオリン作品を集めたアルバム。クセナキスの「Mikka」はクセナキス作品の出版者ミカ・サラベールに献呈された作品で、1972年ギトリスが初演。超絶の難曲です。ブーレーズの珍しいヴァイオリン独奏作品など収録。
TROY-1615
「カテドラル・ミュージック」
(1) ジェイムズ・プリモシュ(1956-):聖歌と瞑想
(2) ステファン・アルバート(1941-1992):カテドラル・ミュージック
(3) クリストファー・パットン(1949-2006):暗闇の中
クリストファー・ケンドール(指)
21世紀コンソート、
(1)メアリー・マッケンジー(S)、
(3)ルーシー・シェリー(トレブル)

録音:2013 年7 月8 日
21 世紀コンソートによる3 人の現代作曲家の教会音楽集。2013 年7 月8 日ワシントン大聖堂でのライヴ録音です。21 世紀コンソートは1975 年に結成。1978 年からスミソニアン博物館の現代音楽アンサンブルのレジデントになり、スミソニアン・アメリカン・アート美術館で毎年コンサートを行っております。現代音楽を多く取り上げ、世界初演も多数担っています。
TROY-1616
ブラームスに触発されたホルン三重奏曲集
エリック・イウェイゼン(1954-):ホルンとヴァイオリンとピアノのためのトリオ
ダニエル・ケロッグ(1976-):グロリアス・モーニング
ブラームス:ホルン三重奏曲Op.40
マイケル・ソーントン(Hrn)、
ユミ・ファン=ウィリアムズ(Vn)、
アンドルー・リットン(P)

録音:2014年12月
ブラームスの名作“ホルン三重奏曲Op.40”と、その作品に触発されて作曲した2作品を収録。金管楽器や吹奏楽のジャンルで有名な作曲家エリック・イウェイゼンがブラームスの“ホルン・トリオ”に敬意を込めて作曲した三重奏曲は、同じ緩-急-緩-急の4楽章形式で、雄大で美しい哀愁が漂う21世紀を代表する名曲!ホルンもヴァイオリンもピアノも情感豊かに歌っています。ダニエル・ケロッグの“グロリアス・モーニング”は、コロラド響の首席ホルン奏者のマイケル・ソーントンが委嘱したものです。指揮者として有名なアンドルー・リットンがピアノを弾くなど、実力派3人による素晴らしい演奏も聴きもの。
TROY-1617
アメリカの作曲家たちのピアノ曲
ジョン・コリリアーノ(1938-):オスティナートによる幻想曲
マイケル・イッポリート(1985-):月までの距離
ジョン・アダムス(1947-):中国の門
ローウェル・リーバーマン(1961-):夜想曲第7 番Op.65
スティーヴ・ライヒ(1936-):ピアノ・フェーズ
エリオット・カーター(1908-2012):カテナイレス
デイヴィッド・ラコウスキ(1958-):練習曲第21 番“12 段階プログラム”、
 練習曲第30 番“グリッサンドはただグリッサンド
チョ・ソンス(P)

録音:2015 年9 月&11 月
若き韓国人ピアニスト、チョ・ソンスがアメリカ現代ピアノ作品を圧倒的テクニックで披露!シンシナティ世界ピアノ・コンクールで「アメリカ現代音楽最優秀演奏賞」を、テキサス州国際ピアノ・コンクールで「委嘱作最優秀演奏賞」など受賞歴多数、現代音楽作品に熱い情熱を注いでいます。ライヒがフェイズ・シフティングの技法で作曲した超絶難曲「ピアノ・フェーズ」は、緊張感と計算し尽くされたテクニックに圧倒されます。ジョン・アダムスのというパターン化された音形を繰り返していく“ミニマル・ミュージック”作品である「中国の門」は、聴きやすく透明感のある響きが美しい作品。
TROY-1618(2CD)
コンラッド・スーザ(1935-):歌劇「危険な関係(全3 幕)」
台本:フィリップ・リテル
ジョージ・モナハン(指)
マンハッタン音楽学校歌劇場O

録音:2013年
マンハッタン音楽学校歌劇場のライヴ録音。コンラッド・スサが 18 世紀フランスの作家ドルデロス・ド・ラクロの小説「危険な関係」をオペラ化。18 世紀後半のフランス貴族社会を舞台に、退廃と愛憎、スキャンダラスな駆け引きを描いています。
TROY-1620
ラテン・アメリカとスペインのフルートとピアノのための小品集
ピアソラ(パブロ・ジンガー編):天使の死/天使のミロンガ/リベルタンゴ
ピアソラ(パガーニ編):ミロンガ・イン・Re
ピアソラ(エレナ・アベンド編曲):フーガとミステリオーソ
カルロス・グアスタヴィーノ:鳩のあやまち/君を知ってから/雀のエレジー/歌とクエカ/序奏とアレグロ
ヘスース・グリーディ:サン・ファンの朝/Llamale con el panuelo/ヘーゼルナッツは欲しくない
アンヘル・ラサラ:チョラとチャンギート/ケーナ/ダンシング
ヴィラ=ロボス(パブロ・ジンガー編曲):想いおこし/サントス公爵夫人/センチメンタルなメロディ
ステファニー・ジャット(Fl)
エレナ・アベンド(P)
パブロ・ジンガー(P)

録音: 2014 年 9 月
ラテン・アメリカとスペインの作曲家による魅惑的なフルート作品&編曲集。フルートはコンサート・ アーティスト・ギルド・コンペティションの優勝者。ブラームスのクラリネット・ソナタをフルートで吹いた CD も発売になっています(CENTAUR CRC2706)。ピアソラの有名な“リベルタンゴ”もパワフルなフ ルートの音色が躍動しながら激しく歌い上げます。アルゼンチンのブエノスアイレス出身のラサラ、ス ペインのバスク地方で生まれたグリーディなど、馴染みのない作曲家の作品も魅力的です。
TROY-1621
パメラ・デッカー(1955-):ヘヴン〜神秘と思い出の歌
ヘヴン/これをどうしたら良いのかわからない/いつも歌がある/夜明けは歌う理由にはならない/ファイア/私は家庭的だと思った/万華鏡/ジーズ・アイズ・ザット・シー/ミステリー/帰国/目に見えない/ミラグロ/暗く遠いところで歌う/何の素敵な事はない/音楽のミューズ/あなただけ信じることができる
キャサリン・バーンズ
(Ms)
パメラ・デッカー(P)
録音:2013年 [65’58]
作曲家、オルガニストとして活躍するパメラ・デッカーの連作歌曲集。メゾ・ソプラノのための16 曲の歌曲は様々なスタイル(アルゼンチン・タンゴ、フラメンコ、南米のリズム、古典的な歌曲、ジャズ、ポップ、キャバレー・ソング、ブルースなど)からのインスピレーションを基に作曲されました。メロディアスで、抒情溢れる美しい歌曲ばかりです。
TROY-1622
アメリカ南部の歌曲集
ジェイムズ・スクレイター(1943-):虹を越えて
ダン・ロックレア(1949-):ポートレート
プライス・ウォルデン(1991-):私と守る5 つの愛の歌
ジョン・ムスト(1954-):ブルースの影
ジョス・ミルトン(T)
メリンダ・コーフィー・アームステッド(P)

録音:2011 年〜2014 年
2011 年からミシシッピ州立大学で教鞭をとるテノール歌手ジョス・ミルトン。ミシシッピ州オックスフ ォードに移り住み、南部の文化に魅了された彼が、リサイタルのためにアメリカ南部の要素を取り入 れた作品を依頼。ブルース、ジャズ、R&B など黒人音楽の発祥の地として、そしてカントリーの発祥 地としても知られるアメリカ南部の音楽。果てしなく広がる大地、独自のリズムが詰まった楽曲を収 めたアルバムです。スクレイターの作品はミシシッピの作家で詩人のオヴィド・ヴィッカーズのテキス トを用いており、ダン・ロックレアはノースカロライナ州出身。1980 年代以降に作曲された作品群で すが、親しみやすい歌曲に仕上がっています。
TROY-1623
新世界のセレナーデ
バイロン・アダムス(1955-):9 つの楽器のためのセレナーデ
オリヴァー・キャプラン(1982-):月と星のフーガ
ジョン・コリリアーノ(1938-):スナップショット:1909 年頃
ウォルター・ピストン(1894-1976):9つの楽器のためのディヴェルティメント
エレン・ターフィ・ツウィリッヒ(1939-):序奏と変奏
マーク・マンダラーノ(指)
リヴァーデール・シンフォニエッタ

録音:2011 年〜2014 年
アメリカの20世紀以降に作曲された管弦楽作品集。後期ロマン派的な美しいメロディに 溢れた作品ばかり。バイロン・アダムスの“セレナーデ”は、チェコ生まれのアメリカの作曲家 カレル・フサへのオマージュとして作曲。チェコの穏やかな抒情を取り入れたメランコリックな 作品です。コリリアーノの“スナップショット:1909年頃”は1枚の古い写真からインスパイアさ れたもの。ヴァイオリンを弾く8歳の父と、ギターを弾く父の兄ピーターの写真。ヴァイオリン がメロディを奏で、他の楽器がギターを模倣する。優しく美しい旋律が印象的。ツウィリッヒは 女性作曲家として初めてピューリッツァー賞を受賞、スヌーピーのための“ピアノと管弦楽の ための「ピーナッツ・ギャラリー」”の作曲家としても知られています。
TROY-1624
ガーノット・ウルフガング(1957-):グルーヴ好みの室内楽VOL.3
(1)突風 /(2)弦理論
(3)パッシング・スルー
(4)ニューイングランド紀行
(5)トリロジー
(1)(3)(5)ジュディス・ファーマー(Fg)
(1)ニック・ガープ(P)、
(2)ニュー・ハリウッドSQ
(3)ジェニファー・ジョンソン(Ob)
(4)エクリプス・カルテット
(5)ロバート・ティーズ(P)
録音:2015 年5 月
オーストリア出身でアメリカで活動している作曲家ガーノット・ウルフガング。ALBANY RECORDS への3 枚目の室内楽アルバムです。南カルフォルニア大学で“映画テレビ音楽作曲家”プログラム やバークリー音楽大学で学び、ジャンルにとらわれない作曲活動を行っています。今作もジャズ、 ロック、ワールド・ミュージック、エレクトロニカなどが持つグルーヴを融合に挑んでいます。ジャズ・ ピアニスト、デイヴ・ブルーベックも「型にはまらない美しさ」と彼の作品を称賛しています。
TROY-1625
アメリカの作曲家たちによる歌曲集
ヴァージル・トムソン(1896-1989):主に愛について
アイヴズ(1874-1954):5 つの歌曲
スコット・ウィーラー(1952-):空虚を満たす歌
テオドール・チャンドラー(1902-1961):3 つの碑銘
マリオン・バウアー(1882-1955):5 つの歌曲
ロバート・ベアフィールド(Br)
キャロリン・ハーグ(P)

録音:2016 年1 月
アメリカのバリトン歌手ロバート・ベアフィールド歌うアメリカの作曲家が残した“愛”と“喪失”の歌 曲。この普遍的なテーマを様々な側面から見つめた作品で、激しい求愛、現実の喜び、そしてスコ ット・ウィーラーの作品は最愛の人を亡くした悲しみを経験したベアフィールドが委嘱したもので す。情感を込めて歌う彼の想いが溢れている。
TROY-1626
アレン・ショーン(1948-):チェロ作品集
(1)チェロ四重奏のための組曲
(2)ブルース&ブギ
(3)チェロとピアノのための3 つの小品
(4)5 つの小曲/(5)セレナーデ
マキシン・ニューマン(Vc)
(1)ベニントン・チェロQ【トム・カラブロ、マキシン・ノイマン、マイケル・セエランズ、ジャレード・シャピロ】
(2)(3)(5)アレン・ショーン(P)
(4)デュオ・チェリッシモ:【マキシン・ノイマン、マーク・ハンバーグ】

録音:1989 年〜2015 年
レオン・キルヒナー、ナディア・ブーランジェなどに師事したアメリカの作曲家兼ピアニスト、アレ ン・ショーン。作家としても「シェーンベルクの旅(2002)」、「レナード・バーンスタイン:アメリカのミュ ージシャン(2014)」などを執筆しています。今作は、作曲したチェロ作品を集めたもので、チェロ四 重奏曲、チェロ二重奏曲、チェロとピアノの作品を収録。このアルバムに収録された作品はマキシ ン・ノイマンのために作曲されたもので、彼女がすべて初演しています。無調と種々の旋法をミック スした、親しみやすい独自の無調様式です。
TROY-1627
「ホロコーストの歌」
アドルフ・シュトラウス(1902-1944):私は確信する、また会えることを
ヴィクトル・ウルマン(1898-1944):3 つのユダヤの歌
カルロ・トーブ(1897-1944)(デヴィッド・リスケル編曲):ユダヤの子供
イルゼ・ウェーバー(1903-44):テレージエンシュタットを彷徨う/リトル・ララバイ/さらば、同志!/さようなら/子守歌/そして雨が降り注ぐ/子守歌
作曲家不詳(ギデオン・クライン編曲):子守歌
ジェームズ・サイモン(1880-1944):中国の笛の三つの歌
ノルベルト・グランズバーグ(1910-2001):ホロコーストの歌
レイチェル・ジョセルソン(S)
レネ・レクオーナ(P)

録音:2015 年6 月、12 月
1941 年にプラハ近郊のテレージエンシュタット収容所では、ナチスにより多くの芸術家が収容さ れていました。アドルフ・シュトラウス、ヴィクトル・ウルマン、カルロ・トーブ、イルゼ・ウェーバー、ジ ェームズ・サイモンなど、ここに収録された作曲家のほとんどがテレージエンシュタットに収容されま した。悲しみと慟哭と絶望。あまりにも過酷な現実がこの歌に詰め込まれています。
TROY-1628
ゲイリー・ショッカー(1959-):ハープ作品集
(1)私の王国
(2)アリア・アンド・チェンジ
(3)エンジェルソング
(4)それよりも良い
(5)雪 /(6)追悼
エミリー・ミッチェル(Hrp)
(3)ゲイリー・ショッカー(Fl)
(4)(5)ジェイミー・ハーフナー(Hrp)

録音:2015 年4 月
アメリカのフルート奏者であり作曲家のゲイリー・ショッカー。遊び心のある楽し気な雰囲気に満 ちた作品を多数残しており、このアルバムもハープの柔和な音色が軽やかに流れていきます。親し みやすいメロディーとモダンな作風は 21 世紀の新しい、そして美しいハープ作品です。すべて世 界初録音。(2)“アリア・アンド・チェンジ”はヘンデルの歌劇「リナルド」の名アリア「私を泣かせてくだ さい」を基に作曲。心安らぐ魅力的な作品です。
TROY-1629
ゲイリー・ショッカー(1959-):ハープ作品集
(1)霧を越えて/(2)夏の朝:夏の午後
(3)ハープの庭/(4)桜/(5)幻想
(6)ラブレター/(7)9 月の朝/(8)キメラ
エミリー・ミッチェル(Hrp)
(1)(2)(4)(5)(7)(8)ゲイリー・ショッカー(Fl)、
(2)キルステン・ドクター(Va)、
(4)ダニエル・ギルバート(Cl)、
(4)カヴァーニSQ
(6)ジェームス・プウ(Trb)、
(7)フランク・ローゼンヴァイン(Ob)

録音:2011年
アメリカ出身のフルート奏者兼作曲家として活躍するゲイリー・ショッカー。フルート作品も多数残 しています。今作はハープ奏者エミリー・ミッチェルを迎えてハープ作品を録音。ショッカー自身が フルートで参加した作品も多く、ハープとフルートの優しくも爽やかな音色が融合し、美しい作品ば かり。しなやかに紡がれるハープの新しいレパートリーとして注目のアルバムです。
TROY-1630
黒人霊歌集
川を下ろう/オー・フィックス・ミー/スウィング・ロウ、スウィング・チャリオット/オー・メアリー、ドント・ユー・ウィープ、ドント・ユー・モーン/私は非難され/ジーザス・レイ・ユア・ヘッド・イン・ザ・ウィンドウ/貧しい人ラザロ/こっそり去る/トラヴェリン・シューズ/あわれな嘆き人/ロッキン・エルサレム/主に私の誓いを立てた/ギブ・ミー・ジーザス/すべての声と歌を高らかに
ジョージア・スピリチュアル・アンサンブル

録音:2015 年8 月
有名な黒人霊歌が素晴らしいヴォーカル・アンサンブルにアレンジされ、この楽曲をさらにパワ フルに美しく歌い上げています。黒人霊歌の持つメロディは聴く人に力強さと勇気をもたらしてくれ る。ジョージア・スピリチュアル・アンサンブルは黒人霊歌という黒人の遺産と伝統を歌い広め残し ていくために2006 年に結成されました。
TROY-1632
エリック・リンドグレン(1954-):新しい世代の室内楽作品集
(1)工業時代のファンファーレ
(2)ココニノ /(3)コード
(4)タンゴ0/(5)タンゴ・エレジー
(6)グランド・タンゴ・ア・ゴー・ゴー
(7)イリジウム論争
(8)卓越の50 年
(9)弦楽四重奏のためのプログレッシブ・ミュージック
(10)ダーク・ガーデン
(1)(2)(4)-(8)(10)テレサ・ポープ(Fl)、
(1)-(3)(5)-(7)(10)イアン・グレイツァー(Cl)
(8)-(10)グレッグ・ヴィターレ(Vn)
(8)(9)サシャ・キャラハン(Vn)
(8)(9)ドナルド・クリシュナスワミ(Va)
(1)(2)(5)-(10)ジェニファー・リヒト(Vc)
(4)(7)ロブ・キャプラン(アップライト・ベース)
(2)(4)-(7)(10)ソーミ・リー(P)
(2)(6)(7)ヴェッセラ・ストヤノワ(ヴィブラフォン)
(2)(7)ゲイリー・フィールドマン(Perc)
(3)マイケル・ビーリョ(サウンド・デザイン)
(3)エリック・リンドグレン(指&P)

録音:2014 年
アメリカの現代音楽作曲家、エリック・リンドグレン。60 歳の記念にリリースされたこのアルバム は、新世代の室内楽作品として異彩を放っています。ピアソラやヒナステラの美的さに影響を受け 作曲された現代風な遊び心に溢れたエキセントリックな作品です。
TROY-1633
ドン・ウォーカー(1941-):エミリー・ディキンソン歌曲集
春の気紛れ陽気は(全7 曲)
エミリー・ディキンソンの4 つの詩(全4 曲)
過去の垣根より“アリア”(全2 曲)
まず貴方が飲み干すまで(全6 曲)
エミリー・ディキンソンの4 つの歌曲(全4 曲)
神&エミリー(全5 曲)
いなくなった人に気づいた(全5 曲)
アン・モス(S)
カレン・ロゼナック(P)

録音:2015年8月&9月
1941 年生まれのアメリカの作曲家ドン・ウォーカー。スタンフォード大学でリーランド・スミスに師 事し文学士号を取得。このアルバムは様々な作曲家の作品にも用いられた、19 世紀世界文学史 上の天才詩人と称されたアメリカの詩人エミリー・ディキンソンの詩に曲をつけた歌曲集です。 愛、そして自然などを題材に独特の魅力に満ちた詩の世界を歌い上げています。
TROY-1634
プロ・アルテ四重奏団100周年記念委嘱作品VOL.2
ブノワ・ムルニエ(1964-):弦楽四重奏曲第3番
ピエール・ジャルベール(1967-):ハウル
プロ・アルテQ【デイヴィッド・ペリー(Vn)、スザンヌ・バイア(Vn) 、サリー・チショルム(Va)、バリー・カープ(Vc)】

録音:2015年5月16-19日ウィスコンシン大学マディソン校、マイルズ・ホール
1911年にベルギーで誕生した名門SQ「プロ・アルテ四重奏団」。1940年から はアメリカに居を移し、メンバー交代をしながら脈々と存在し続けました。一番交代が少ない のがヴィオラで、現在のサリー・チショルムは4代目。最も交代が多いのはチェロで、現メン バーのパリー・カープが正式メンバーとしては9代目(初期はメンバーが固定されていなかっ たようです)ですが、現メンバーの中では1976年から続く最古参メンバーです。 プロ・アルテ四重奏団は結成100周年を記念してベルギーとフランス系カナダ人の作曲家 に6曲の委嘱を行いました。第2弾となる今作で委嘱作全作品がCD化され、ムルニエとジャ ルベールの作品を収録しています。
TROY-1635
ジョン・ハイス(1938-)作品集
4 つの抒情小曲集/ソナチネ
フルートとチェロのための5つの小品
室内協奏曲/気まぐれ
独白/セレナーデ
フェンウィック・スミス(Fl)
マルティン・アムリン(P)
ナターシャ・ブロフスキー(Vc)
フランチスカ・フーン(Hp)
ジョン・ハイス(指)
ニューイングランド音楽院現代アンサンブル

録音:1992年〜2012年
アメリカ生まれ、作曲家、フルート奏者、指導者として活動しているジョン・ハイス。作曲をオット ー・ルーニング、ヘンリー・カウエル、ダリウス・ミヨーなどに師事、フルートを NBC 交響楽団の首 席奏者アーサー・ローラや、ナショナル響、セントルイス響、デトロイト響の首席奏者を歴任したア ルバート・ティプトンに師事。現在はニューイングランド音楽院で後進の指導にあたっている。こ のアルバムはフルート作品集で、ピアノ伴奏を中心に、ハープやチェロ、室内アンサンブルとの 共演作品を収録。現代音楽らしい無調音楽。
TROY-1636
トーマス・ロイド: 合唱劇「ボンヘッファー」(世界初録音) ザ・クロッシング(室内合唱団)
ドナルド・ナリー(指)
マラヴィカ・ゴッドボール(Perc)、
ジョン・グレシア(Pf)、
レベッカ・ハリス(Vn)、
トーマス・メサ(Vc)

録音:2005年7月
ヒトラー暗殺計画に加担し、ナチスによって処刑された20 世紀を代表するルター派の牧師、デ ィートリヒ・ボンヘッファー。この合唱劇は、ボンヘッファーと、婚約者マリア・フォン・ヴェーデマイ ヤーの詩や手紙をベースに 8 つの瞑想録と 7 つの劇的場面が交互に演奏されます。アメリカ出 身、ハバフォード大学教授、フィラデルフィア聖公教会の音楽監督などを務めている作曲家トー マス・ロイドによる作品。世界初録音。
TROY-1637
隠された光
マイケル・エンゲルハート(1974-):歓べ!
ダグラス・ペウ(1980-):優しく導く神よ*
ジェフリー・T・ホーヴァス(1980-):私の世界観の中にいる悪魔*
ティモシー・C・タカシュ(1978-):ざらざらした動物*
ブライアン・シュミット(1980-):ルクス・エテルナ
A.R.ラフマーン(1957-)(E.シュペリー編):ウェディング・カッワーリー
アンソニー・J・マリオーネ(1978-):夜、包み隠された夜*
ボブ・チルコット(1955-):男を殺す5 つの方法
レジナルド・ウンタシェア(1956-):不動光
アビー・ベティニス(1980-):エイブラハム・リンカーンは真夜中に歩く*
リチャード・ブシャール(1960-):献呈
ロン・ジェファーズ(1943-):私は歌った
ジョナサン・コーム(1977-):人々のための歌
マイアミ大学男声グリー・クラブ
ジェレミー・D・ジョーンズ(指)

録音:2015年5月
*=世界初録音
21 世紀に作曲された男声合唱のための作品を集めたアルバム。革新的で幅広いレンジで歌わ れる芸術的でエモーショナルな歌の数々。5 曲は世界初録音。
TROY-1638
ジェローム・カーン(1885-1945):ミュージカル・コメディー「サリー」 エマ・グリムズリー(S)、アレックス・コーソン(T)、ブライアン・エルセッサー(Br)、アダム・カンネディ(Br)、他
ジェラルド・ステイチェン(指)
ライト・オペラ・オブ・ニューヨーク

録音:2016年5月シアター80、ニューヨーク
世界初録音
「煙が目に染みる」など数々のスタンダード・ナンバーの生みだした偉大な作曲家ジェローム・カ ーンが音楽を手掛けたミュージカル「サリー」。ガイ・ボルトン原作の無一文から幸せを手に入れた “シンデレラ”ミュージカル・コメディーで、20 世紀初頭のブロードウェイでは、ウィーンのオペレッタ や、イギリスで作られたミュージカル・コメディーが盛んに上演されており、主演のマリリン・ミラーが 歌う「ルック・フォー・ザ・シルヴァー・ライニング」は当時大ヒットしました。1920 年にブロードウェイで 上演されてから長い時を経て、今回世界初録音となります。
TROY-1639(2CD)
チャールズ・ベスター(1924-2016):後期室内楽作品集
(1)アルト・サキソフォンと打楽器のための組曲
(2)13 のブラックバードの見方
(3)管楽六重奏のための“JB”組曲
(4)チェロ・ソナタ
(5)時間とその場所
(6)秋のアン
(7)様々な愛の歌
(8)成長のための童謡
(1)リン・クロック(アルトSax)、
(1)エドゥアルド・レアンドロ(Perc)、
(2)(4)(5)(6)(8)エステラ・オレフスキー(P)、
(2)(5)パウリーナ・スターク(語り、S)、
(3)ストニー・ブルック・コンテンポラリー・プレイヤーズ、
(4)アストリッド・シュヴィーン(Vc)、
(6)ジョン・ハンフリー(T)、
(7)ナイジェル・コックス(P)、
(8)ダナ・ヴァルガ(S)

録音:2015年
2016 年に惜しくも亡くなったアメリカの現代音楽作曲家チャールズ・ベスター。イエール大学で パウル・ヒンデミットに学び、ジュリアード音楽院でヴィンセント・パーシケッティとピーター・メニンに 師事。12 音技法を用いた作風が特徴です。90 歳を記念して、後期に作られた室内楽作品を 2 枚 組に収めたアルバム。
TROY-1641
ゲイリー・スマート(1943-):室内作品集
(1)プレイヤー(祈る人)
(2)生き生きとした空想
(3)子供の遊び
(4)マンデラ/(5)空想ソナタ
(1)(3)(4)ガイ・イエフダ(Cl)、
(2)サイモン・シャオ(Vn)、
(2)ニック・カリー(Vc)、
(2)(4)(5)ゲイリー・スマート(P)、
(3)マイケル・ボヴェンツィ(Sax)、
(5)マイケル・テイラー(ヴィブラフォン)
アメリカの現代音楽作曲家ゲイリー・スマート。アメリカーナを意識した作風で、即興ジャズやリズ ムなど様々な音楽から影響を受けた多様性を感じさせる作品です。今作ではクラリネット作品やピ アノ三重奏、ヴィブラフォン作品などの室内楽作品を集めたものです。
TROY-1642
子供にまつわるピアノ作品集
プーランク:村人たち(子供のための小品)
モンポウ:子供の情景
シフリン:ジャックの子守歌
トゥリーナ:子供らしさ第2集Op.56
ハチャトゥリアン:少年時代の画集第1巻
クレストン:ポニー・ロンド
グアスタヴィーノ:10の前奏曲
シューマン:子供の情景Op.15
ミリアン・コンティ(P)

録音:2016年5月&6月
子供にまつわる可愛らしいピアノ曲を集めたアルバム。シューマンの「子供の情景」は広く知ら れている作品ですが、プーランクやハチャトゥリアンなど作曲家は知っていても、名曲の影に隠れ た知られざる作品ばかり。アメリカのテレビ・ドラマ『スパイ大作戦』や映画『ダーティー・ハリー』の 音楽などを手掛けた巨匠作曲家ラロ・シフリンが作曲したピアノ曲「ジャックの子守歌」は世界初録 音。どれもが興味深くて、ピアノのレパートリーにぴったりな小品です。
TROY-1643
「マイケル・トーキー(1961-):3つのマンハッタン橋」
(1)3つのマンハッタン橋〜ピアノと管弦楽のための(ジョージ・ワシントン橋/クイーンズボロ橋/ブルックリン橋)
(2)冬物語〜チェロとオーケストラのための
デヴィッド・アラン・ミラー(指)
アルバニーSO
(1)ジョイス・ヤン(P)、
(2)ジュリー・アルバース(Vc)

録音:2014年、2015年
アメリカの人気現代音楽作曲家マイケル・トーキー。イーストマン音楽学校でジョゼフ・シュワ ントナーとクリストファー・ラウズに師事。ポスト・ミニマリズムの作曲家としても有名なトーキーで すが、このアルバムでは旋律が極めて調性的で美しくロマンティックな作品。「3 つのマンハッタ ン橋」はピアノ協奏曲で、“ジョージ・ワシントン橋”“クイーンズボロ橋”“ブルックリン橋”の 3 楽 章形式。ラヴェル、ラフマニノフ、ガーシュウィンを意識して作曲したと語るその音楽は本当にロ マン薫るよう。「冬物語」は5 楽章形式のチェロ協奏曲。冬の寒さから春の訪れまで表現豊かに 描いています。
TROY-1644
ルーカス・フォス(1922-2009)作品集
(1)「タッシ」〜クラリネット、ピアノ、弦楽四重奏団のための
(2)「ソロ・オブザーヴド」
(3)「エコイ」〜クラリネット,チェロ,ピアノ,パーカッション,テープレコーダーのための
ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アン サンブル: 【(1)(3)ジーン・コッパールッド(Cl)、 (1)(2)(3)スティーヴン・ゴスリング(P)、 (1)リンダ・クアン(Vn)、 (1)ロイス・マルティン(Va)、 (1)(2)(3)クリストファー・フィンケル(Vc)】
(1)デボラ・ウォン(Vn) 、
(2)デヴィッド・ブルーム(エレクトリックOrg)
(3)ダニエル・ドラックマン(Perc)

録音:2015年
アメリカの現代音楽に影響を与えたルーカス・フォスの室内楽作品集。ドイツ・ベルリン出身 で、ナチスを逃れてアメリカに移住したピアニスト、作曲家。86 年に作曲されたピーター・ゼル キン率いる伝説のアンサンブル「タッシ」のための作品「タッシ」から始まり、82 年作「ソロ・オブ ザーヴド」、61 年〜63 年にかけて作曲された「エコイ」という順に収録。この3 つの作品はフォス の幅広い音楽性とスタイルの変化が体感できる。
TROY-1645
デリシャス・ナンバーズ」〜グレッグ・スミス(1936-2016):声楽と楽器のための作品集
(1)ピーター・クインス・アット・ザ・クラヴィーア
(2)ヴァイオリン,声楽,ピアノのための二重ソナタ
(3)舞い降りた天使
アイリーン・クラーク(S)
トーマス・シュミット(P)
(2)アリ・ストレイスフェルド(Vn)
(3)エヴァン・ジポリン(Cl)
アメリカの現代音楽作曲家兼指揮者として活動し、UCLA でレオナルド・ステインとルーカス・フ ォスに師事。1955 年グレッグ・スミス・シンガーズを創立。ストコフスキー指揮アメリカ交響楽団が録 音したアイヴズ作品集に参加するなど、現代音楽を得意とした合唱団として名を馳せました。アメリ カ合唱界で有名な指導者だったグレッグ・スミスによる声楽と器楽のための作品を集めたアルバム です。詩人ウォーレス・スティーブンス、ロバート・ヘリック、ジョン・ミルトンの詩に曲を付けていま す。アメリカ現代歌曲の重要な作品です。
TROY-1648
レーガー:クラリネットとピアノのための作品全集
クラリネット・ソナタ 変ロ長調 Op.107
クラリネット・ソナタ 変イ長調 Op.49-1
クラリネット・ソナタ 嬰ヘ短調 Op.49-2
アルバムの1ページ WoO II/13
アルバムの1ページ WoO II/12
デイヴィッド・オドム(Cl)
ジェレミー・サモレスキー(P)

録音:2016年6月12−14日 ジョージア州クレイトン郡モロー
マックス・レーガー(1873―1916)のクラリネット・ソナタは深いロマンティシズムが映える作品で、 ここ20 年ほどで大きく人気が高まりCD も多数発売されるようになった。このCD では、米国南部で 活躍する若いクラリネット奏者、デイヴィッド・オドムが滑らかな美音で演奏、レーガー独特の渋さを 押さえ滑らかな美しさを引き立てている。
TROY-1695(2CD)
ジャック・パーラ:歌劇「道化師シャリマー」 ジェイス・オグレン(指)セントルイスSO員
アンドリアーナ・チュクマン(インディア・オフュールス/ブーニイ・カウル)
グリゴリー・ダール(マックス・オフュールス)
キャサリン・ゲルドナー(ペギー・オフュールス)
トーマス・ハモン(アブドゥラ・シャー・ノーマン)
ジェニ・バンク(ファードス・ノーマン)
ジェフリー・アグパロ(ゴピナス・ラズダン) ほか

録音:2016年6月セントルイス
米国の作曲家、ジャック・パーラの新作歌劇「道化師シャリマー」の録音。原作は、「悪魔の 詩」で有名なインド系英国人作家サルマン・ラシュディの同名小説。 1964 年、印パ国境地域のカシミールの小村パチガム。イスラム教徒の青年シャリマー、村の一 座のヒンドゥ教徒の娘ブーニイと結婚するが、様々な障害に遭う。ブーニイは強引に在インド大 使マックス・オフュールスの愛人に収まり、数年後彼女は娘インディアを儲けるも、実子のいない マックスの妻ペギーに取られてしまう。ブーニイは帰郷するが、村人からも家族からも拒絶され山 奥で独り暮らす。一方シャリマーは傷心からイスラム過激派のテロリストになります。故郷に戻ったシ ャリマーは、パチガムの村がインド軍によって壊滅させられていたことを知る。唯一の生存者は山 奥に暮していて難を逃れたブーニイ。そしてシャリマーはある行動へ向かう…。 パーラはクラシックの現代音楽にインドの音楽を絡めた音楽を効果的に用いています。現代的問 題に真正面に向かった新作歌劇です。

TROY-1725
リンダ・リスター〜自作自唱
(1)私に愛のワインを持って来て(6 曲)
(2)有名な妖精たちへの嘆願(7 曲)
(3)恋するソネット詠み(3 曲)*
(4)別々の弦(2 曲)
(5)エマーソンとアイル(2 曲)
(6)セミ歌劇「なんと明瞭に彼女は輝いていることか!」から(3 曲)
(7)悪い詩 Bad Poetry のB(7 曲)
(8)歌手の健忘
リンダ・リスター(S)
アマンダ・ジョンストン(P)
ウェイウェイ・レ(Vn)*

録音:2015年8月13,14日、10月8日 ネバダ州ラスベガス
歌手による自作歌曲の自唱は珍しい。リンダ・リスターは米国のソプラノ。高音を得意とする軽め のソプラノで、歌劇から歌曲まで幅広く歌っています。同時代の作曲家の作品も好んで歌う彼女 は、自ら歌曲をたくさん書いて歌っていることでも知られてい。唯一連作歌曲でない「歌手の健 忘」は、歌手が時々歌詞が飛んでしまうことを題材にしたアンコール用の歌劇アリアの接続曲。
TROY-1726
20世紀の無伴奏フルート曲集
ドビュッシー:シランクス
カルク=エレルト:情熱的なソナタ
ヒンデミット:8 つの小品
ヴァレーズ:密度21.5
ボザ:映像/ベリオ:セクェンツァ
福島和夫:冥
ムチンスキー:3 つの前奏曲
カーター:風に書く/武満徹:エア
モリー・アリシア・バース(Fl)

録音:2017年9月 米国,オレゴン州,ユージーン
※20 世紀の無伴奏フルート曲集。いずれの曲も近現代の無伴奏フルート曲の定番といえる ものばかり。モリー・アリシア・バースは同時代の作曲家の作品を得意とするフルート奏者。 996-2006 年には「8 番目の黒い鳥 Eighth Blackbird」 という室内アンサンブルに参加し、 そのCD でグラミー賞を受賞しています。

TROY-1727
「誘惑」
(1)デル・アギラ:誘惑
(2)ヒナステラ:サンバ,悲しみ,子守歌,朝
(3)グラナドス:スペイン舞曲集(3 曲),愛の歌曲集
(5 曲)
(4)ガスタヴィーノ:シエスタ,この教会にはない…,働く人と貧しい人,一番高い薔薇の蕾に…,
(5)ガスタヴィーノ:ロシータ・イグレシアス
(6)トゥーリナ:スペイン風ソナタ

※(2)-(6)=ジャット編
ステファニー・ジャット(Fl)
トマス・カスドルフ(P)
(1)オルランド・ピメンテル(Cl)
(5)エレナ・アベンド(P)

録音:2016年5月23−25日 米国,ウィスコンシン州,マディソン
20世紀のスペインおよび南米の作曲家のフルート曲を収録。ミゲル・デル・アギラ(1957‐)はウ ルグアイ出身で現在は米国で活動。「誘惑」はフルート、クラリネット、ピアノの為の作品。この曲 と、本来はヴァイオリンとピアノの為のトゥーリナのスペイン風ソナタの他は、いずれも歌曲をジャ ットがフルート独奏曲に編曲したもの。当然だがいずれもスペイン色の濃い作品ばかりです。 ステファニー・ジャットは1990年から2017年まで米国ウィスコンシン州のウィスコンシン大学マディ ソン校のフルートの教授を務めていた。ソリストとしても活発に活動しています。
TROY-1728
宗教歌曲集
フォーレ:サルヴェ・レジーナ,アヴェ・マリア
ヴォーン=ウィリアムズ:5 つの神秘的な歌
レーガー:12 の精神的な歌 Op.137〜第 4 番「晩に」,第5番「おお主な神よ」,第6番「キリストよ」
ヴィエルネ:祈り(3 曲)
リテーズ:祈り
サワビー:隠れ場に住む人は,主に向かって喜ばしい声をあげろ,私は山に向かって目を上げる
ピンカム:イエスよ、甘い思い,主を褒め称えよ,慈しみと愛のあるところ
スティーヴン・ランカスター(Br)
ケヴィン・ヴォーン(Org)

録音:2017年5月30日―6月1日 米国,インディアナ州,サウスベンド
近代の作曲家によるオルガン伴奏による宗教曲集。ガストン・リテーズ(1909-1991)はフランス のオルガン奏者、作曲家。レオ・サワビー(1895-1968)は米国のオルガン奏者、作曲家。ダニエ ル・ピンカムは米国のオルガン奏者、作曲家。 スティーヴン・ランカスターはカナダのバリトン。北米を中心に主に演奏会、リサイタルで活躍して います。インディアナ州のノーターデイム大学の教会出の録音。
TROY-1729
「十分に軽く」
スコット・ウィーラー(b.1952):十分に軽く(7 曲)
デイヴィッド・コント(b.1955):誰もが歌った(4 曲)
ラリー・アラン・スミス(b.1955):時、忍耐と憧れの歌
(6 曲)
ケンドラ・ダーコール:笑いと溜め息(4 曲)
ロバート・ベアフィールド(Br)
ケリー・ホーステッド(P)

録音:2017 年6-10 月 ニューヨーク、DDD、56'50
米国の 1950 年代生まれの作曲家たち、スコット・ウィーラー(1952-)、デイヴィッド・コント (1955-)、ラリー・アラン・スミス(1955-)に加え、比較的若い世代のケンドラ・ダーコールの、4 人 の作曲家の歌曲集を収録。いずれもネオロマンティシズム風の穏やかな曲調で楽しめる。 ロバート・ベアフィールドは主として米国の地方歌劇場で活躍するバリトン。
TROY-1730
ヴァイオリンとギターの音楽
ドゥミラック:中世の小組曲(4 曲)
イベール:間奏曲
モーツァルト(イェルビ編):二重奏曲 K.423
ハイス:もしも彼女が尋ねたら
ペルト(イェルビ編):フラトレス
ダウランド:流れよ私の涙、もう泣かないで、悲
みの泉よ,もし私の嘆きで
メルツ:マルヴィーナに
ロンチャー:イヴは誰?
ピアソラ:(イェルビ編):リベルタンゴ
ドナ・フェアバンクス(Vn)
ヨン・パウル・イェルビ(G)

録音:2014年12月6日,2015年7月3日,2016年5月3日,2017年5月3日 米国,ユタ州オレム
パガニーニの名曲でも知られるように、ヴァイオリンとギターの相性はすこぶる良い。 この CD には、編曲ものも含めて様々なヴァイオリンとギターの二重奏が収録されてい る。ダウランドがヴァイオリンとギターで演奏されると実にいい味わいになります。また 20 世 紀のブラジルを代表するギタリスト、ディレルマンド・ヘイス(1916-1977)や、クロアチア のギタリスト、ミロスラフ・ロンチャー(1964-)の作品が珍しい。 ドナ・フェアバンクスはユタ・ヴァリー大学でヴァイオリンの教授を務めています。ヨン・パウ ル・イェルビドイツ出身のギタリスト。米国を拠点として活躍しています。
TROY-1731
ルー・ハリソン:打楽器、Vn、Pの為の作品集
(1)ジョン・ケージ&ハリソン:二重音楽
(2)ハリソン:カンティクル第3 番
(3)ハリソン:打楽器伴奏のヴァイオリン協奏曲
(4)ハリソン(スタインバーグ編):様々な三重奏曲
(1)-(3)パーカッションUVU(打楽器アンサンブル)
(3)(4)ドナ・フェアバンクス(Vn)
(4)ドゥグ・スミス(打楽器)
(4)ヒラリー・デムスク(P)
20 世紀米国の独創的な作曲家、ルー・ハリソン(1917-2003)の打楽器、ヴァイオリ ン、ピアノの為の音楽を4 曲収録。ジョン・ケージと共作の二重音楽(1941 年)は、4 人 の打楽器奏者の第1、第3 パートをケイジが、第2、第4 パートをハリソンが書いています。 バリのガムランの影響が色濃い。カンティクル第 3 番(1940 年)は舞踊曲。やたらとオカ リナが活躍する。打楽器伴奏のヴァイオリン協奏曲(1940-1959)は、文字通りの作品 で、普通のヴァイオリン協奏曲とはだいぶ趣が異なって楽しい。様々な三重奏曲はだい ぶ後の1987 年の作。ハリソンの世界観が完成しています。 ドゥグ・スミスはユタ・ヴァリー大学で打楽器部門の准教授を務めています。ドナ・フェアバ ンクスはユタ・ヴァリー大学でヴァイオリンの教授を務めている同僚。
TROY-1733
ドン・ウォーカー(b.1941):合唱作品集
カミングズ・カントリー/マニフィカト
ベンジャミン・フランクリン歌曲集
ウォルト・ホワイトマン歌曲集
エミリー・ディキンソンの4 つの詩
エミリー・ディキンソンの3 つの詩
「ディストラー」第1 幕第3 場から
ケンタッキー風刺話
ダン・カロウセク(指)
ARSブリュネンシスcho
米国の作曲家、ドン・ウォーカーの Albany Records からの 3 枚目の CD。ドン・ウォーカーは 1941 年、カリフォルニア州ヴェンチュラの生まれ。いずれも親しみやすい曲ばかりです。 ARSブリュネンシス合唱団はチェコのブルノの合唱団。ダン・カロウセクはその音楽監督。 なお収録年やピアノ伴奏者などの情報は記載がない。
TROY-1734
LOVE COMES IN AT THE EYE
ケヴィン・プッツ(b.1972):目の中へと(6 曲)
 アリア
ジェイムズ・スコット・バレンティン(b.1947):5 つの霊歌
ケヴィン・プッツ:エア
 ロビンの為の周回
ネッド・ローレム(b.1923):サンタフェ歌曲集(12 曲)
ティモシー・ジョーンズ(Br)
ステファニー・ジャット(Fl)
ステファニー・サンタンブロジオ(Vn)
キャロル・クック(Va)、ベス・レイピア(Vc)
アンソニー・ロス(Vc)、
ジェフリー・サイクス(P)

録音:2017年8月 米国,ウィスコンシン州,マディソン
ケヴィン・プッツ(1972-)、ジェイムズ・スコット・バレンティン(1947-)、ネッド・ローレム と、概ね四半世紀世代が異なる米国の 3 人の作曲家の歌曲および器楽曲を収録。ケヴィン・プ ッツはミズーリ州セントルイス生まれの作曲家。近年非常に人気が高いのも納得の才気煥発な 音楽。一方バレンティンの5 つの霊歌はバリトンをチェロで伴奏する渋い曲。 バリトンのティモシー・ジョーンズはヒューストン大学の声楽教授であり、また歌劇や演奏会で広 く活躍もしています。
TROY-1735
「反応」
ドロレス・ホワイト:時々私は私自身ではない,南京虫
ジャクリーン・ヘアストン:愚かな心
ロバート・オーウェンズ:バリトンとピアノの為の3 つの歌 Op.20
マーケス・L.A.ギャレット:愛の循環〜愛の歌,心よ、私の心よ,さようなら
ジャクリーン・ヘアストン:彼女は自由に向かって座った
カーロス・サイモン・ジュニア:夕暮れ
マシュー・イヴァン・テイラー:反応
ハワード・スワンソン:死の歌
リナ・マクリン:日
マーケス・L.A.ギャレット:償い
ジョージ・ウォーカー:ああその唇を奪い去れ
ユージン・ハンコック:アブサロム,主よ、今こそこの僕を
カール・デュポン(Br)
グレゴリー・トムソン(P)
20 世紀から 21 世紀にかけての米国の作曲家、ドロレス・ホワイト、ジャクリーン・ヘアストン (1938-)、ロバート・オーウェンズ(1925-2017)、マーケス・L.A.ギャレット(1984-)、カーロス・サイ モン Jr(1984-)、マシュー・イヴァン・テイラー(1983-)、ハワード・スワンソン(1907-1978)、リナ・マク リン(1929-)、ジョージ・ウォーカー(1922-)、ユージン・ハンコック(1929-93)の歌曲を収録。 カール・デュポンは米国のバス=バリトン。歌劇で幅広く活動しています。
TROY-1785
バイロン・オキーフ:ピアノ作品集
即興的幻想曲、エチュード第3 番、
バラード第1 番、エチュード第1番、
夜想曲変ホ長調、間奏曲第1〜3 番、
オハイオ川パストラル
カテリーナ・ウレツコ(P)

録音:2017-2018年
バイロン・オキーフの生年は記載されていないが、ブックレットにある写真から 50〜60 歳代と思われます。このピアノ作品集は2009 年から2019 年までに作曲されたというが、曲のタイトルからも察せられる通り、どの曲もショパン、シューマンあるいはメンデルスゾーンを思わせる曲ばかり。19 世紀のサロン風の音楽をいまも書き続けている作曲家として一聴の価値あり。
TROY-1786
19〜20世紀のチェロ作品集
シャブリエ(M.クエイル編):幻想的なブーレ
ウェーベルン:2 つの小品
マシュー・クエイル:コントラダンス
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ
ジェイムソン・プラット(Vc)
マシュー・クエイル(P)

録音:2013年
19 世紀から 20 世紀初頭にかけてのチェロとピアノのための名曲を収録。ピアニストを勤めるマシュー・クエイルは作曲家でもあり、ここでは編曲と自作も披露しています。
TROY-1787
「猫を描いた少年」〜アジアとアジア系アメリカ人の作曲家による歌曲集
チェン・イ:瞑想曲
ケ=チア・チェン:3 つの霜の歌
平林朝子:猫を描いた少年
平井康三郎:平城山
ブライアン・アレオラ:愛の哲学
チーチュン・チ=サン・リー:センチメンツ
平井康三郎:九十九里浜/ほか全17 曲
ブライアン・アレオラ(T)
ケルヴィン・チャン(Br)
ウェイ・エン・シュ(P) ほか

録音:2015年
アジアおよびアジア系アメリカ人の作曲家による歌曲集。特筆すべきは日本を代表する作曲家、平井康三郎の名歌曲「平城山」「九十九里浜」が取り上げられていること。アメリカ人による日本語の発音はなかなかうまい。彼らアメリカ人が平井の日本情緒たっぷりの歌曲を歌うと、不思議にもアラン・ホヴァネスやヘンリー・カウエルらがアジアから影響を受けた作品に聴こえてしまう所が面白い。
TROY-1788
21世紀アメリカのクラリネット音楽
(1)ジェームス・M.スティーヴンソン:クラリネット・ソナタ(2015)
(2)ジョセフ・エイドソン:バード・オブ・パッセージ(2013)
(3)ジェニファー・マーガレット・バーカー:「夕方の淡い緑の海へ」(2015)
(4)サイ・ブランドン:木管四重奏のためのディヴェルティメント(2016)
(5)ジェームス・M.スティーヴンソン:バガテル(2004/15)
(6)ジェームス・M.スティーヴンソン:ファンタジー(2005/15)
クリストファー・ニコルス(Cl)
(1)(2)(5)ジュリー・ニシムラ(P)
(3)ジェニファー・マーガレット・バーカー(P)
(4)クリスティアーナ・ウィンズのメンバー

録音:2017/2018年
アメリカの比較的若い世代の作曲家が 21 世紀に入ってから作曲したクラリネットを中心とした器楽、室内楽作品を収録。新古典主義的、新ロマン派的な傾向の作風が多い。クラリネットのクリストファー・ニコルスはデラウェア大学で教鞭を執る傍ら、ソリストとしてアメリカの多くのSOと共演している俊英。
TROY-1789
ドナルド・レイド・ウォマック:アジアと西洋の弦楽器のための作品集
(1)ソリ(2011)/(2)雷神(2015)
(3)絡み合い(2016)/(4)引き伸ばし(2007)
(5)空のきらめき(2008/17)
(6)はねたインク(2014)
(1)スヨン・リュー(奚琴)、イベイ・リン(Vc)、ドナルド・ウォマック(チャング)
(2)日本音楽集団
(3)アナ・ウォマック(Va)、ジヨン・イ(伽耶琴)、ドナルド・ウォマック(チャング)
(4)木村玲子(十三絃筝)、イグナース・ジャン(Vn)
(5)デュオ夢乃:【玉木光(Vc)、木村伶香能(十三絃筝)】
(6)ショーン・ヨン=シャン・ワン(Vn)、イー=チー・ジェイ・レイ(古筝)

録音:2010年
ドナルド・レイド・ウォマックの生年は公式に発表されていないが、ブックレットの写真から 60〜70 歳代と思われます。彼は日本、韓国など東アジアの音楽と西洋の音楽を融合することを自らのライフワークとしており(一方で日本の音楽と西洋の音楽を融合しようとする日本の作曲家がいる)、アメリカの作曲家がどう東アジアの音楽を捉えているのか知る上で興味深いディスク。「ソリ」は韓国の筝であるカヤグムとチェロ、打楽器チャングのための作品、「雷神」は日本でもお馴染みの日本音楽集団による大規模アンサンブルのための作品。
TROY-1790
響きの彼方へ
チャールズ・トムリンソン・グリフィス(1894-1920):ピアノ・ソナタ
ジョージ・ウォーカー(1922-2018):ピアノ・ソナタ第1 番
カーライスル・フロイド(b.1926):ピアノ・ソナタ
サミュエル・バーバー:ピアノ・ソナタ
ヘイディ・ルイーズ・ウィリアムズ(P)

録音:2017年
20 世紀アメリカの作曲家によるピアノ・ソナタ集。グリフィスはアメリカにおける印象主義音楽の先駆けといわれます。彼のソナタはスクリャービンを思わせる濃厚なロマンティシズムを湛えています。ジョージ・ウォーカーはアフリカ系アメリカ人で初めてピューリュッツァー賞をとった作曲家。彼のソナタは自由な無調で書かれています。アダージョで有名なバーバーのソナタも自由な無調による幻想的な佳曲。
TROY-1791
「アダムとイヴの日記」〜ヴァイオリンとコント
ラバスのための音楽

マイケル・ドアティ:「アダムとイヴの日記」(2016)
ダニエル・カヴァナー:「リーチ」(2016)
トム・ニフィック:デュオ第3番(2015)
アンドレア・クレアフィールド:「木々の夢」(2017)
ジョージ・B・チェイヴ:デュオ(2012)
マーサ・ウォルヴールド(Vn)
ジャック・アンズィッカー(Cb)

録音:2017年
ヴァイオリンとコントラバスのための二重奏という珍しい作品集。マイケル・ドアティはポスト・ミニマルにポップ・ミュージックの要素を加えた作風で一時期知られた作曲家。アダムとイヴをそれぞれの楽器に見立てた音楽上の対話が行われます。クレアフィールドの「木々の夢」は調性で書かれた抒情的な組曲。
TROY-1794
「音楽の楽しみ」〜ドン・ウォーカー(b.1941)作品集
(1)ディヴェルティメント〜Fl,Cl,Fg,Pf
(2)「パリ・ビット」〜Pf デュオ
(3)2 つのバガテル〜Cl,Fg,Pf
(4)ウィリアム・スタッフォード歌曲集〜Br,Pf
(5)トリオ〜Fl,Cl,Fg
(6)弦楽三重奏曲〜Vn,Va,Vc
(7)舞踊組曲〜Cl,Vn,Vc,Pf
(8)ピアノ三重奏曲第4 番
ミラン・ヴァネチェク(Vn)
ヴィト・スピルカ(Cl)
ヤナ・コスナロヴァ(Fg)
アレクサンドル・ボラディエフ&
リチャード・タウバー(四手Pf)
マルティン・プロハスカ(P)
アレン・シェアラー(Br)
カレン・ロゼネク(P)、ほか

録音:2008-2018年
ドン・ウォーカーはカリフォルニア大学において作曲で博士号を取得しその後 11 の交響曲を
始め、これまでに 200 曲あまりの作品を発表しています。ここに収められた作品はいわゆる現代音楽臭は皆無でフランス 6 人組を思わせる軽快洒脱な音楽。彼は複調の手法を好むようで、その祝祭的な作風とあいまって21 世紀のミヨーと言ってよいでしょう。
TROY-1795(2CD)
グリゴール・ハチャトリアン(b.1986): ピアノ曲集
ピアノ・ソナタ「アバレーヤの戦い」嬰へ短調Op.2
ピアノ・ソナタ「サッスンのダビデ」嬰ハ短調Op.1
グリゴール・ハチャトリアン(P)

録音:2019年
グリゴール・ハチャトリアンはアルメニア出身の若手作曲家、ピアニスト。幼い頃よりアルメニアの伝統楽器に親しみ、9 才でピアノを習い始めその才能を開花させた。15 才でアメリカに移民しインディアナ大学で学んだ。一曲およそ 40 分ほどの二つの大作ソナタはラフマニノフや祖国アルメニアの大作曲家アラム・ハチャトリアンの影響が大でロシア音楽の好きな人におすすめ。なおグリゴールと大作曲家アラム・ハチャトリアンとの血縁関係は不明(アルメニアでハチャトリアンは比較的一般的な姓名らしい。)

TROY-1802
「SANKOFA」〜スピリチュアル・リフレクション
死ぬ時間もない/兄弟のもとへゆけ/深い河/証人/リトル・ボーイ/ここにある/よい知らせ/いけモーゼよ/時には母のない子のように/私が精霊を感じるいかなる時も/ほか全20 曲
オーラル・モーゼス(B、Br)
オーラル・モーゼスはアフリカ系アメリカ人のバス・バリトン歌手。オペラ、オラトリオなど多くの曲 を歌うが、とりわけ黒人霊歌を得意としています。このアルバムはこれまで ALBANY よりリリースされ た彼の歌う黒人霊歌からのベスト・セレクション。黒人特有の柔らかな発声と大地を揺るがすよう なバス・バリトンが心を揺さぶる。
TROY-1803
ウィンド・ミュージック
ロバート・スピッタル(b.1963):10 楽器のためのコンソート(2005)
レスリー・バセット(1923-2016):「ウィンド・ミュージック」〜木管六重
奏のための5 つの楽章(1975)
ティム・ジャンサ(b.1974):モーニング・サイド(2010)
エスター・W・バルー(1915-1973):木管のための組曲(1957)
ダニエル・ピンカム:ファイヴ・タイムズ・トゥー(2004)
エズラ・ラダーマン(1924-2015):木管八重奏曲(1957)
ロバート・W・アンブローズ(指)
アトランタ室内木管アンサンブル
木管アンサンブルというと通常Fl, Ob, Cl, Fg, Hr の五重奏が定番だが、このアンサンブルはそれぞれのパートに二人を配し、さらにサクソフォンを一人加えた総勢 11 名から構成されています。アメリカの若手から中堅、ベテラン世代の木管アンサンブルのための作品が収められており、スタイルは新古典主義、12 音主義、無調、新ロマン主義と様々で楽しめる内容になっています。
TROY-1804
5つのラトヴィアのカンタータ
イマンツ・メザラウプス(1953-2013):「孤児の少女の歌」
ペーテリス・アルディンス(b.1953):「春の巡り」
ロンギンス・アプカルンス(1923-1999):「埋葬の歌」
イマンツ・カルニンス(b.1941):「兄弟よ、私の兄弟よ」
ハラルドス・ベリーノ(1906-1982):「魂の山の上で」
アンドレイ・ヤンソンス(指)
ラトヴィア国立歌劇場O
ヴェルシヤ室内cho、
コンスム室内cho、ほかソリスト

録音:1993年1月、6月
ラトヴィアの世代も様々な作曲家によるカンタータ集。ラトヴィア作曲界の動向を知る上でも興 味深いが、抒情的な作風で知られるヴァスクスを輩出した国だけあって、収録された5 つのカンタ ータはいずれも調性で書かれたロマンティックな作風で統一されています。20 世紀初頭の民族主 義もしくは旧ソ連の社会主義リアリズムを思わせる作品もあり、聴きやすい内容となっています。
TROY-1805
「時代を越えて」〜ホヴァネス(1911-2000):チェロ作品集
(1)「家持(やかもち)」Op.193-2〜無伴奏チェロのための
(2)チェロとピアノのための組曲第1 番Op.193-1
(3)コントラバス(もしくはチェロ)とピアノのための幻想曲Op.277
(4)チェロ・ソナタOp.255
(5)「ナグーラン」〜チェロとティンパニと4人の打楽器奏者のための
クリスティーナ・ガランス(Vc)
(2)(3)(4)ジェレミー・フィセル(P)
(5)ロバート・ドーブリン(指)
打楽器アンサンブル

録音:2019年
総作品数 500 を越えるアラン・ホヴァネスの珍しいチェロ作品集。彼は日本、インド、中 近東そして父方の祖国アルメニアの音楽から霊感を受けエキゾチックで神秘的な作品を 数多く残した。「家持」は日本の大伴家持の歌にインスピレーションを得て作曲、いささか 怪しい日本趣味を匂わせながら独自の世界を築いています。「ナグーラン」はチェロと打楽 器アンサンブルのためのチェロ協奏曲といった趣の作品でインドの叙事詩から霊感を受 けて作曲。チェロのメリスマティックで朗々としたメロディに打楽器の神秘的な音色が彩りを 添える聴きごたえ充分の傑作。
TROY-1806
夜が来ますように/アメリカの古今の歌曲集
ロバート・スピルマン(b.1936):「春の雨」
フランク・ラ・フォージ(1879-1953):ピアノのための2 つの小品
フランク・ラ・フォージ:7 つの歌曲
ロバート・スピルマン:4 つの歌曲より
ロリ・レイトマン(b.1955):「スカーレット・レター」〜2 つのアリア
ロバート・スピルマン:「なぜ私はあなたに夢中なのか」
エミリー・マーティン(S)
リチャード・マスター(P)

録音:2019年
アメリカの芸術歌曲を収録。ロバート・スピルマンはコロラド大学でオペラについての芸術監督 と務め、オペラ、歌曲など多数の声楽曲を手がけています。ロリ・レイトマンもオペラ、合唱曲を中心 に作曲活動を行い、フランク・フォージはピアニストとしても活動しながら多くの歌曲を作曲してい る。いずれも調性で書かれた堅実で抒情的な作風の歌曲です。
TROY-1808
サミュエル・ザイマン(b.1956):フルートのための室内楽作品集
(1)フルート・ソナタ第1番(1994)
(2)「ラ・マンチャ組曲」(2016)
(3)「ファンタジア・メキシカーナ」(2004)
(4)フルート・ソナタ第2番(2016)
ジョナサン・ボルハ(Fl)
リンゼイ・ギャリトソン(P)
(3)アシュリー・ギャリトソン(Vc)

録音:2019年
サミュエル・ザイマンはニューヨークを拠点に活動する作曲家。メキシコ系アメリカ人であるこ とからメキシコの民族音楽やジャズの要素を加えたモダンな作風が特徴。基本は調性やモード に基づくロマンティックで親しみ易い音楽です。2 つのフルート・ソナタは民族的なフルートの メロディにピアノの都会的で洒落たハーモニーがつく秀作。「ラ・マンチャ組曲」はおなじみド ン・キホーテに基づく楽しい組曲。
TROY-1807
テノール・サックスとピアノのための作品集
(1)キャサリン・マクマイケル(b.1954):「二元性」
(2)ガイ・ラクール(1932-2013):協奏的小品
(3)ポール・ハーヴェイ(b.1935):コンチェルティーノ
(4)シーザー・ジョヴァンニーニ(1925-2017):ラプソディ
(5)ジョン・C・ワーリー(1919-1999):9 月のソナタ
(6)ロナルド・キャラヴァン(b.1946):独り言と祝福
スコット・サンドバーグ(T.Sax)
(1)(3)キース・ティーペン(P)
(2)(4)(5)(6)杉浦有朗(P)

録音:2018-2019年
サックスのスコット・サンドバーグはノース・ダコタ大学で教鞭を執る傍ら北米、アジア、ヨーロッ パでさかんにソロ活動を行っており、ダラス・ウィンド・シンフォニー・オーケストラなど多くのウィン ド・オーケストラと共演しています。このアルバムはアメリカの作曲家の作品でまとめられており、サッ クスの音色を生かした近代フランス風、ジャズ風な作品が多く、新しいサックスのレパートリーを探 している奏者、吹奏楽関係者は必聴。
TROY-1809
「すべての小さなこと」〜アメリカの新しい歌曲
P.ドイル:私の心を燃やせ
D.ショア:カウボーイの生活
K.ファーン:秋
B.ヤムリンスキ:スノウ・マン
B.ハーバック:パイオニア・ウーマン
E.G.ヴォス:夜と朝が会ったので
D.L.ソンタグ:歌の木
D.ヴォルフソン:すべての小さなこと/他全18 曲
ミシェル・マレイ・フィアテク(S)
マイケル・コーマン(P)
アメリカの世代も様々な作曲家による歌曲を収録。現代音楽ではなく、時にポップス、ミュー ジカル・ナンバーを思わせる親しみ易い作品ばかり。ソプラノのミシェル・マレイ・フィアテクは若 手歌手で、その伸びやかな歌声は将来が大いに期待されます。
TROY-1810
希望のヴァイオリン
ロバート・ドーバー:セレナード(1942)
ブロッホ:ニーグン(1923)
ジョン・ウィリアムズ:シンドラーのリストのテーマ(1993)
ジュリアス・チェイジェス:チャジット(1939)
シャロン・ファーバー:勝利を祝う(2014/2019)
ザイモン・ラックス:3つの演奏会用小品(1935)
ジョージ・パールマン:レビトゼン舞曲(1929)
ベン=ハイム:スファラダイトの子守歌(1945)
ラヴェル(ルシアン・ガーバン編):カディッシュ〜ヘブライの2 つの旋律(1914)
ベン=ハイム:3 つの無言歌
ニヴ・アシュケナージ(Vn)
マシュー・グレイビル(P)

録音:2019年
ユダヤ人作曲家によるもの、もしくはユダヤに関係するヴァイオリン作品を収録。ヴァイオリンの ニヴ・アシュケナージはユダヤ系アメリカ人。ジュリアード音楽院でイツァーク・パールマンに師 事、その後アメリカ国内、ヨーロッパでソリストとして活動する若手。ブロッホの名曲ニーグン、ジョ ン・ウィリアムズ「シンドラーのリスト」のテーマやベン=ハイム、ラヴェルの「カディッシュ」など聴き どころ満載。
TROY-1812
「夢ではなかった」〜カート・ロード:作品集
(1)「夢ではなかった」(2018)〜ダイアン・シュースの詩によるソプラノ、テノール、4 手連弾のための
(2)「回復されていない過去の論文」(2013/rev.2017)〜弦楽四重奏のための
(1)シャルロッテ・ムンディ(S)
アンドルー・フックス(T)
ミオリ・スギヤマ&マイケル・ブロフマン(4手ピアノ)
(2)リディアン四重奏団

録音:2015年
カート・ロード(Kurt Rohde)はサンフランシスコを拠点に活動する作曲家。生年は公表され ていないがブックレットの写真から中堅世代と思われます。「それは夢ではなかった」はソプラノと テノールとピアノ連弾によるショート・オペラといった作品でミュージカルのように軽快で楽しい 作品。弦楽四重奏のための「回復されていない過去の論文」はクロノス・カルテットが好んで演 奏しそうなクロスオーバー風のポップな秀作。
TROY-1813
「星の夜」〜シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937)の忘れられた歌曲
ヴィドール:星の夜、アヴェ・マリア、イル・テンポ・パッサート、理由を教えて、四月、私が愛した時、陽気な心、幸せを信じなかった、他全16 曲
レベッカ・ワスコー・ヘイズ(S)
ニコール・ループ・ヘイニグ(S)
アレン・ソーンダース(Br)
スーザン・マクダニエル(P)
オルガンのための交響曲で有名な作曲家ヴィドールの珍しい歌曲集を収録。ヴィドールは フランクの跡を継いでパリ音楽院のオルガン科教授を勤め、10 曲のオルガン交響曲を始め、 管弦楽のための交響曲、ピアノ協奏曲、オラトリオ、室内楽など多作な作曲家であった。しかし 歌曲だけを取り上げたディスクはおそらくこれが初めて。資料的にも極めて貴重だが、いかに も19 世紀末のパリ文化を思わせる華麗で抒情的な歌曲の数々は一聴の価値あり。
TROY-1814
アース・デイ・ヘリテージ/音楽と言葉による祝福
(1)ジョン・ハーモン(b.1935):「アースデイ・ポートレート」(2001) 〜管弦楽、合唱と語りの為の
(2)エドワード・ジョセフ・コリンズ(1886-1951):「大地への讃歌」(1929)
〜管弦楽、合唱、4 人の独唱者の為の
マリン・オールソップ(指)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルO&cho
(1)ウィリアム・マイアー・ハンナ(語り)、ニナ・レオポルド・ブラッドリー(語り)、
ゲイロード・ネルソンJr.(語り)、キヴァ・ネルソン(語り)、パティ・ロウ(語り)、
マディソン・ユースcho
(2)ジェニ・バーン (S) 、ジェーン・アーウィン(M.Sop)、ピーター・オーティ(T)、
ヘンリー・ウォディントン(B)

録音:(1)2009年5月3日グラスゴー、(2)2003年3月19-20日グラスゴー
自然を讃える二つのカンタータを収録。ジョン・ハーモンはもともとジャズの作編曲家 として確固たる地位を築いている人で85代のヴェテラン。エドワード・ジョセフ・コリンズ は19世紀末から20世紀にかけて活躍したアメリカの作曲家。ベルリンで学び、バイロイ ト音楽祭でアシスタント・コンダクターを務めたこともあった。いずれのカンタータもロマ ン派の様式で書かれた抒情的な音楽で肩の力を抜いて楽しめる内容。日本の合唱フ ァンにお馴染みの佐藤眞のカンタータ「大地讃頌」のアメリカ版といったおもむき。
TROY-1815
リン・クロック/サックス・リサイタル
(1)クリフトン・J・ノーブル Jr:アルト・サックスとホルンとピアノのための三重奏曲
(2)エマヌエル・ルービン:アルト・サックスのための前奏曲
(3)ポール・キンスマン:「アマースト」〜アルト・サックスとピアノのための
(4)サルヴァトーレ・マッキア:「リチュアル III」〜アルト・サックス、ホルン、ヴィブラフォン及びクロタルとヴァイオリン、コントラバスのための
(5)キャスリーン・マクマイケル:「雪降る夕暮れに」〜ホルン、ソプラノ・サックスとピアノのための
(6)サルヴァトーレ・マッキア:「ソナタ・レミニシェンツァ」〜アルト・サックスとピアノのための
リン・クロック(Sax)
(1)(4)(5)ローラ・クロック(Hr)
(1)クリフトン・J・ノーブルJr.(P)
(3)ポール・キンスマン(P)
(4)エリザベス・チャン(Vn)
(4)サルヴァトーレ・マッキア(CB)
(4)マイケル・コンピテロ(ヴィブラフォン、クロタル)
(5)キャスリーン・マクマイケル(P)
(6)スコット・ベイリー(P)
サックスとそれを中心とした現代アメリカの室内楽を収録。作風は新ロマン主義的なものから 無調、ジャズの影響が感じられるものまで様々。サックスのリン・クロックはアメリカ、ヨーロッパ、 アジアで活動するソリストで自らも作編曲を手掛ける俊英。サックス・ファン、サックスの新しいレ パートリーを探している音楽関係者は必聴のディスク。
TROY-1817
ダブル・イメージズ」〜ケッティ・ネズ作品集
(1)「ダブル・イメージズ」
(2)「シー・チェンジズ」
(3)「ムーン・リターンズ」
(4)「イン・トランジット」
(5)「ジャフェルベッグの年老いた母」
(6)「5 つのモーメント」
ケッティ・ネズ(P)
(1)ケイティ・ウルフ(Vn)
(2)ダニエル・ドーニャ(Vn)
(3)ゲルゲリー・イツェス(Fl)
(4)(5)イヴァナ・ヤショヴァ(Vn)
(6)ローレンス・ストムバーグ(Vc)

録音:2015-2019年
ケッティ・ネズ(Ketty Nez)の生年は公表されていないが、中堅からベテラン世代と思われ る。ボストン大学で学んだ後、アイオワ大学で教鞭を執る傍ら、オペラや舞台作品など多くの作 品を発表。また来日して一年間、間宮芳生に師事しています。民族音楽に由来すると思われる 旋律の歌いまわしと先鋭的なハーモニーの組み合わせが特徴でそういった所に日本の師匠 間宮芳生の影響を感じ取ることが出来ます。
TROY-1818
「降下/回帰」〜ハービソンとプリモシュの歌曲とピアノ曲
(1)ジョン・ハービソン:「シンプル・デイライト」(全6 曲)
(2)ジェームズ・プリモシュ:「純粋な濃度、絶対的な贈り物」(全5 曲)
(3)ジェームズ・プリモシュ:「降下/回帰」
(4)ジョン・ハービソン:ピアノ・ソナタ第2 番
(5)ジェームズ・プリモシュ:年老いた天文学者
(6)ジェームズ・プリモシュ:投手
(7)ジェームズ・プリモシュ:「それが私だと誰が言った?」
ライアン・マクイーヴォイ・マッカラー(P)
(1)(3)(5)(6)(7)ルーシー・フィッツ・ギボン(S)

録音:2018年
ジョン・ハービソン(b.1938)はオペラ「華麗なるギャッツビー」を始めとする多数のオペラ、合 唱曲を発表しています。ジェームズ・プリモシュ(b.1956)はジョージ・クラムらに師事、アメリカ・ロー マ大賞ほか数々の賞を受賞している作曲家。それぞれ二人の歌曲とピアノ独奏曲を収録。い ずれも自由な無調様式で書かれた緊密な音楽。
TROY-1847
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集
ヴァイオリン・ソナタ第1 番 ト長調 Op.78
ヴァイオリン・ソナタ第2 番 イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3 番 ニ短調 Op.108
ピーター・ウィノグラード(Vn)
デイヴィッド・ウェストフォール(P)

録音:2019年5月23,25,29日
ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集。ピーター・ウィノグラードはアメリカSQ (1974 年創設)の第 1 ヴァイオリン奏者を 1990 年から務めており、ここでもソリスト的なヴァイオ リンではなく、室内楽的な渋めの演奏で、それがブラームスとよく合っています。
TROY-1849
ジャネット・アームズ・プレイズ・ロバート・カート&ラリー・アラン・スミス
ロバート・カールカール:川の蛇行
 鳥と花 /浮遊の形態
 ソナティーナ「音と隙間の踊り」
ラリー・アラン・スミス:私は君に付いて行く…君は私に付いて来る
 狂気と歓喜の1 時間
 3 つのフルートのための三重奏曲
 フルート四重奏のためのスキャット
ジャネット・アームズ(Fl)
ジョン・マクマーテリー(Fl)
シャノン・ヴァンズーラ(Fl)
アリソン・ヒューズ(Fl)
ナタリア・カミンスカ=パラーツィク(Fl)
ジェス・ゴルドバーグ(P)

録音:2015年12月17日 米国 コネティカット州 ハートフォード、
2014年6月3日 米国 ニュージャージー州 ウェイン、
2019年1月29日 米国 コネティカット州 ハートフォード
米国の作曲家、ロバート・カールと、ラリー・アラン・スミスによるフルート作品集。カールは日本 に深く関心を持っている様子で、2007 年には 3 か月日本に滞在。「浮遊の形態」には明らかに 尺八からの影響が伺えます。スミスはパリでナディア・ブーランジェに学んでおり、フランス近代音楽 の影響が色濃い。 中心となっているジャネット・アームズはニューヨーク・シティを拠点とするフルート奏者で、ニュー ヨークの様々なオーケストラで演奏しています。

TROY-1850
「変化 transformations」
レオン・カーシュナー(1919-2009):ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲第2 番(2002)
セッションズ(1896-1985):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1953)
 ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲(1978)
シェーンベルク:幻想曲
エリザベス・チャン(Vn)
スティーヴン・ベック(P)
アルバート・パリーニ(Vc)
「変化 transformations」と題された近現代室内楽作品集。ニューヨーク生まれの米 国の作曲家、レオン・カーシュナー(1919-2009)はカリフォルニア大学でアーノルト・シ ェーンエルクに学んでおり、21 世紀に入るまで長年活躍した。ヴァイオリンとピアノのた めの二重奏曲第2 番は2002 年、カーシュナーが80 歳を超えてからの作品。師匠譲り のモノトーンの音楽に加え、老境のカーシュナーの穏やかな芯の強さが映えています。ロ ジャー・セッションズ(1896-1985)は言うまでもなく人気作曲家。無伴奏ヴァイオリン・ソ ナタは1953 年、ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲は1978 年の作品。 エリザベス・チャンは米国で独奏者としてまた室内楽で活躍するヴァイオリニスト。 Coment130
TROY-1852
ドン・ウォーカー(b.1941):作品集
(1)ホルンとピアノのための3 つの小品
(2)管弦楽のための3 つの円形演技場
(3)トランペットとピアノのための2 つの小品
(4)アイスキュロスの「ペルシア人」に
(5)ポーランドの王
(6)「最後の言葉」〜管弦楽のための
(7)金管楽器とピアノのための二重変奏曲
(8)「ついに」〜管弦楽のための
(1)(7)マーティン・ノヴァク(Hrn)
(3)(7)トマーシュ・プロコップ(Tp)
(5)(7)ヴィト・マトロハ(Tb)
(1)(3)(5)(7)マーティン・プロハスカ(P)
(6)島田俊行(指)モラヴィアPO
(4)(8)アンドレアス・バウムガルトナー(指揮)OGZM管

録音年・場所不詳
Albany ではおなじみの米国の作曲家、ドン・ウォーカー(1941-)の作品集。「寄せ集め A Mixed Bag」と題されている通り、金管楽器作品あり管弦楽作品あり。いずれも親しみやすい作 風で楽しめる。 東京生まれで15 歳で米国に渡り、指揮者として海外で活躍する島田俊行が参加しています。 ※いずれの曲も録音年月日、収録会場などは明記されていません。
TROY-1853
アメリア・キャプラン:弦楽器を含む作品集
(1)(スト)リング・トーンズ
(2)ギターでの瞑想
(3)狂気の現状についての短い意見
(4)スーパーヴィオラ 3.0
(5)倍額補償
(6)度を超えて
(1)ゾラ四重奏団
録音:2016 年7 月14 日
(2)ポール・ライリー(G)
録音:2018 年1 月26 日
(3)エリザベス・クロフォード(Cl)
チャン・ユーファン(Va)
録音:2020 年8 月20 日
(4)キャトリーン・マイドール(Va)
、ケティ・ネズ(P)
録音:2017 年1 月15 日
(5)チャン・ユーファン(Va)、
チャン・メイチュン(Va)
録音:2019 年1 月31 日
(6)チャン・ユーファン(Va)、
カート・フォーラー(Vc)
ジン・スジン(P)、

録音:2018 年5 月14-15 日 全てインディアナ州 マンシーでの録音
現代アメリカの作曲家によるトロンボーンとピアノもしくは 3 本のトロンボーンのための作品を 収録。ジョディ・デイヴィスはカンザス・シティ響の首席奏者を務める他、各地のオーケストラと共 演、ソリストとしても活動しています。収録されている作品はいずれもトロンボーンの機能を最大限 に生かした親しみ易い作風。ブラス関係者は必聴。
TROY-1854(2CD)
シーラ・シルヴァー(b.1946):連作歌曲集
(1)「耐え難い美」(16 曲)
(2)「愛すると」(3 曲)
(3)「超越」(3 曲)
(4)夜想曲
(5)「チャリーサ」(6 曲)
(6)「耐え難い美」からの4 つの歌
(1)(2)ドーン・アップショー(S)
(1)(5)ルーシー・フィッツ・ギボン(S)
(1)ライザ・リニ・ハーマン(S)
ディアン・ミーク(MS)、
リザ・リニ(P)、クリストファー・クーリー(P)
ティモシー・ロング(P)
(1)(5)ライアン・マカラフ(P)
(1)(6)イワマ・カヨ(P)
(2)(4)ギルバート・カリッシュ(P)
(3)シドニー・アウトロー(Br)
ウォーレン・ジョーンズ(P)
(4)ギルバート・カリッシュ(P)
(6)ステファニー・ブリズ(A)

録音:(1)(No.15 以外)(2)(4)(6)2019 年9 月20-23 日米国 ニューヨーク州 アナンデール・オン・ハドソン、
(1)(No.15)(3)(5)2020 年9 月12-13 日 米国 ニューヨーク州 ニューヨーク・シティ
米国の作曲家、シーラ・シルヴァーの歌曲集。シーラ・シルヴァー(Sheila は日本ではしばし ばシェイラとカナ表記されるが、英米ともシーラと読む)は 1946 年、ワシントン州シアトルの生ま れ。カリフォルニア大学バークレー校で学んだ後、パリに留学しており、さらに 1979 年にはロー マ賞の音楽作曲部門を受賞しています。現在はニューヨーク州立大学ストーニーブルック校の名 誉教授。 作風は、いかにも西海岸のネオロマンティック風。2 曲だけだがドーン・アップショーが参加して います。なお「チャリーサ」は、作曲者自身の解説によると、古代ギリシャの美女だという。
TROY-1856
マシュー・シュライバイズ(b.1980):作品集
(1)内側の真実
(2)気付き
(3)惑星Xを探して
(4)―ということ(3 曲)
(5)サンドバーグ歌曲集(5 曲)
(1)(3)ダニエル・ペスカ(P)
(2)(3)サミー・レスニック(Cl)
(2)(3)ハンナ・ハーヴィッツ(Vn)
(4)ディーター・ヘニングズ(G)
(5)トニー・アーノルド(S)
ティモシー・ワイス(指)ゾーン・コレクティヴ

録音:時期不詳、オバーリンのオバーリン音楽院クロニック・ホール
米国の作曲家で香港を拠点に活動しているマシュー・シュライバイズ(1980―)の作品集。い ずれも 2009 年以降の最新作。比較的実験的な作風。「―ということ They say」は各曲の表題 に繋がっています。サンドバーグ歌曲集は、米国の詩人カール・サンドバーグ(1878―1967)の詩 に曲をつけたもの。トニー・アーノルドは米国の現代声楽曲を得意とするソプラノ。 録音年月日は記載されていないが、米国、オハイオ州、オバーリンのオバーリン音楽院クロニッ ク・ホールでの収録とある。
TROY-1857
ニール・ロルニック:作品集
(1)大海が都市を浸食する(2 曲)
(2)蜃気楼(3 曲)
(3)悪魔との取引(8 曲)
ニール・ロルニック((1)-(3)コンピューター、(2)P)
(1)VOXARE SQ
(3)ジェニファー・チェ(Vn)
キャスリーン・サパヴ(P)

録音:(1)(2)2019 年7 月14,17 日コロラド州 ガニソン、
(3)2018 年11 月20 日コロラド州 デンヴァー
米国の作曲家、ニール・ロルニックの自作自演集。ニール・ロルニックは1970 年代末からクラ シック音楽にコンピューター音を加えた作品を発表し、この種の音楽の先駆者として知られます。 音楽そのものはむしろ平易なもので、クラシック音楽を取り込んだゲーム音楽のようにも聞こえ る。ロルニックは 2002 年からニューヨークロバータ・ガンブル(S)
ニュー・モース・コード
録音:2020年8月21-22日、DDD、46'00 を拠点としており、ここに収録されている 3 作品はい ずれも 2015 年以降の最新作。「大海が都市を侵食する」は、RCP 代表濃度経路(詳しくは検 索を)を参照した作品で、第1 楽章では大阪も取り扱われています。
TROY-1858
スーザン・キャンダー:室内オペラ 「dwb(driving while black 黒人運転)」 ロバータ・ガンブル(S)
ニュー・モース・コード

録音:2020年8月21-22日
米国の作曲家、スーザン・キャンダーがソプラノのロバータ・ガンブルの台本に音楽を付けた 室内オペラ「dwb(黒人運転)」の録音。この、ソプラノ、チェロ、打楽器のみによる40 分ほどの小 オペラは 2020 年 3 月 19 日に初演が予定されていたが、新型ウイルス禍によって流れてしま い、代わりに8 月21-22 日にまず音楽を録音、9 月3-5 日に映像を収録して、10 月23 日に映 像として初演された。初演は好評で追加公演が行われたほど。dwb はdriving while black の略 で、黒人が運転しているというだけで自動車が不当に取り締まりを受けることを意味しています。 台本の設定に、時は今、場所はここ、と指定されているように、まさに現代米国の問題を取り上 げています。 台本作家でもあるロバータ・ガンブルは米国のベテランのソプラノ。ミズーリ州カンザス・シティを 拠点としており、幅広く活躍しています。 ブックレットに英文台本が掲載されています。
TROY-1859
「フェニモア吹奏」〜ジョゼフ・フェニモア(b.1940):木管楽室内楽作品集
(1)クラリネット・ソナタ
(2)木管五重奏とピアノのための六重奏曲
(3)春のソナタ〜フルートとピアノのための
(4)ロマンス〜フルート、クラリネットとピアノのための
(5)オーボエとピアノのための二重奏曲
(6)木管五重奏とピアノのための六重奏曲第2 番
(1)デイヴィッド・ニーザマー(Cl)、チャールズ・シュナイダー(P)
(2)(6)チェルシー室内アンサンブル、ジョゼフ・フェニモア(P)
(3)ゲイリー・ショッカー(Fl)、デニス・ヘルムリッチ(P)
(4)ティム・マロシュ(Fl)、ラリー・ガイ(Cl)、ジョゼフ・フェニモア(P)
(5)ユージン・ボックス(Ob)、ジョゼフ・フェニモア(P)

録音:(1)1976 年11 月18 日ニューヨーク州 ビンガムトン、
(2)(4)(6)1987 年10 月25 日ニューヨーク州 ルードンビル、
(3)1985 年11 月6 日ニューヨーク州 オルバニー、
(5)1989 年11 月6 日ニューヨーク州 ニューヨーク30
米国の作曲家、ジョゼフ・フェニモアの木管楽器の室内楽作品集。ジョゼフ・フェニモアは 1940 年、ニューヨーク・シティの生まれ。長年に渡って作曲家、また教師として活躍しています。 このCD は過去の彼の作品の演奏をまとめたもの。録音状態が芳しくないものも含まれるが、フ ェニモアの洒落た音楽が楽しめる。
TROY-1860
ビールマイヤー:アンビエント・ワークス(環境作品集)
もう一つのパイロットの着陸誘導
後方散乱/暗室聖域
ラルゴ,モンテゴ/マニュメド
聖マルティヌスの夏/時間がない
ダグ・ビールマイヤー(コンピューター)
米国のコンピューター音楽家、ダグ・ビールマイヤーによるコンピューター環境音楽集。環境 音楽というもの自体が1970、80 年代の流行のようになってしまっているが、それを21 世紀的に 刷新したようなもの。40 年ほど前にそうした曲に夢中になった世代には受け入れやすく、知らな い世代には新鮮に聞こえるでしょう。いずれも2005 年以降の製作。
TROY-1861
「ホット・ソナタ」〜近現代のサックス作品集
シュルホフ(1894-1942):ホット・ソナタ
カプースチン(1937-2020):サクソフォン協奏曲
ジョン・ウィリアムズ(b.1932):向こう見ずな企て
ガーシュウィン:サマー・タイム
ヴァーノン・デューク(1903-1969):巴里の四月
ジェームズ・ドーシー(1904-57):ヌーディーのウーディ
マイケル・ペンドウスキー(A.Sax)
ジェレミー・サモレスキー(P)

録音:2019年11月-2020年1月シカゴ・レコーディング・カンパニー
特に20世紀初頭から第一次大戦後にかけてジャズはアメリカからの新しい潮流として多くのクラシック系の作曲家に霊感を与えた。一言では言えないほど様々なスタイルで作曲した多作家シュルホフも例外ではなく、「ホット・ソナタ」は今日聴いても全く色褪せていない傑作。20世紀後半の作曲家カプースチンのサックス協奏曲は彼の代表作でジャズが重厚なクラシックの形式と一体になります。デュークはロシア出身でもとはクラシックの作曲家だがガーシュウィンに才能を見出されてアメリカで多くのミュージカルやレヴューを書いた。「巴里の四月」は彼の代表的なヒット・ソングからの編曲。ドーシーはジャズの作曲家で「ヌーディーのウーディ」はゴキゲンなムードのショート・ピース。聴きごたえのある一枚。
TROY-1862
「シンギング・スタイル」〜バロックから現在までのカンタービレ・エクスプレッション
(1)カート・カチョッポ:8月の薔薇
(2)ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ〜第2曲「かなり遅く」
(3)カート・カチョッポ:クロエ
(4)チャールズ・カチョッポ:アパリシオン
(5)ドビュッシー:小さな黒人
(6)ドビュッシー:負傷者の衣のために
(7)ショパン:バラード第3番変イ長調
(8)プーランク:3つの永遠の楽章〜第2曲「トレ・モデレ」
(9)(10)ドビュッシー:2つのロマンス(「魂の蒸発」「鐘」)
(11)カート・カチョッポ:武装と危険性
(12)バッハ:前奏曲第1番ハ長調BWV846
(13)ラヴェル:「マ・メール・ロワ」〜第4曲「美女と野獣の対話
ブルース・レト(P)
(9)(10)ローレン・アンジェリーニ (S)
(13)スコット・コーエン(P)

録音:年月日不記載
アメリカの作曲家カート・カチョッポと近代フランスの様々なピアノ組曲からの抜粋をメインにしたアルバム。ピアノのブルース・レト(Bruce Leto)はアメリカの若手。ニューヨークを中心に演奏活動を続けています。
TROY-1863
「クエスト」〜女性作曲家によるハープ作品集
ニルファー・ヌルバハシュ(b.1992):クエスト(2013)#
セシル・シャミナード(1857-1944):オーバード(1911)*
エイミー・ビーチ(1867-1944):朝のツグミ(1921)*
メル・ボニ(1858-1937):5つの小品(1894-1927)*
ファニー・メンデルスゾーン(1805-1847):メロディ(1846)*
クララ・ヴィーク・シューマン:ロマンツェ(1853)*
リリー・ブーランジェ(1893-1918):古い庭から(1914)*
伝承曲:「来たれ全ての公正で優しい女性たちよ」*
カティ・アゴーチ(b.1975):すべての恋人は戦士(2006)
サリー・ビーミッシュ(b.1956):パヴァン(2016)
フレイヤ・ウェリー=コーエン(b.1989):スカイ(2017)
ジョアンナ・セレック(b.1959):波しぶき(2008)

(*印)エリザベス・レミー・ジョンソン編曲
(#印)エリザベス・レミー・ジョンソン&N.ヌルバハシュ共同編曲
エリザベス・レミー・ジョンソン(Hrp)

録音:2020年12月16-17日ジョージア州ケネソウ
※古今の女性作曲家によるハープ独奏曲を集めた一枚。ハープ奏者のエリザベス・レミー・ジョンソンは演奏活動とともに社会における女性の権利向上、性差別反対、ジェンダー・フリーを主張する運動にも積極的に関わっており、このアルバムもそうした思想を反映して企画されています。因みに19世紀から20世紀初頭にかけての作曲家の作品はピアノ曲をハープのために編曲したもの。いずれの作品もハープの優美な音色が生かされて耳に心地よい。エリザベス・レミー・ジョンソンは現代の女性作曲家に作品を委嘱し初演する演奏家団体メリアン・アンサンブルを自ら設立しています。
TROY-1864
「ディスタンス」〜デイヴ・ウォルサー作品集
(1)デュオ第8番
(2)弦楽四重奏曲第8番
(3)ゴッドファーザー・クロックのための
(4)デュオ第6番
(1)キャピタル・デュオ【ヒラリー・ウォルサー・カミング(Vn)、ダンカン・J・カミング(P)】
(2)エクリプス四重奏団
(3)ダンカン・J・カミング(P)
(4)キャスリーン・カロリー(Fl)
ジョナサン・カロリー(Vc)
デイヴ・ウォルサーの生年は公開されていないが、経歴から推測して中堅世代と思われます。南カリフォルニア大学で学んだ後、スタジオ・ミュージシャンとして多くのテレビ・ドラマや映画の音楽の録音に携わる傍ら、仲間のアンサンブルのために数多くの作品を提供してきた。彼の作風はミニマル・ミュージックのスタイルにジャズ、ロックなどのリズムを加えたポップで親しみ易いもので、時にストラヴィンスキーの新古典主義期の作品を思わせる。アメリカ西海岸の明るい陽射しと乾いた空気を感じさせる、心地よく爽快な音楽。
TROY-1865
イングリット・アラウコ作品集
(1)2 台のピアノの為のソナタ(2014)
(2)ピアノ・ソナタ(2015)
(3)弦楽四重奏曲第3 番(2016)
(4)レソナンセズ(共鳴)(2017)
(1)チャールズ・アブラボビック(P)
マルカントニオ・バローン(P)
(2)(4)マルカントニオ・バローン(P)
(3)イン・クァルテット(弦楽四重奏)

録音:(1)(2)(4)2020年1月3-4日フィラデルフィア・テンプル大学、(3)2019年1月13日フィラデルフィア・キンメル・センター
イングリット・アラウコはアメリカの中堅世代の作曲家。ジョージ・クラム、ジョージ・ロックバー グに学び、作品はアトランタ響などで盛んに取り上げられています。多調、バルトーク風の民族的 リズムと不協和音、メシアンを思わせる「鳥の歌」の語法などを折衷しヴァラエティ豊かな世界を 作り上げています。
TROY-1866
マイケル・ドアティ(b.1954)管弦楽曲集
(1)「ピッグス湾」(2006)〜ギターと弦楽の為の
(2)「ジーズ・ベンド」(2009)〜エレクトリック・ギターと管弦楽の為の
(3)「トロイジャム」(2008) 〜語りと管弦楽の為の
ニール・ギットルマン(指)
デイトン・フィルハーモニックO
(1)マヌエル・バルエコ(G)
(2)D.J.スパー(エレクトリックG)
(3)マイケル・リパート(語り)

録音:(1)2013年11月、(2)2011年3月、(3)2012年9月
マイケル・ドアティ(ドーティ、ドハティと表記されることもある)はアメリカ国内で学んだ 後、パリのIRCAMで研鑽を積みさらにハンブルクでリゲティに師事し、ジャズ、ロックな どのポップ・ミュージックと前衛音楽の技法を融合した作風で知られています。「ピッグス 湾」はキューバの地名でかつてアメリカCIAがキューバ革命政府転覆を狙って軍事介 入しようとして失敗したことで知られる「ピッグス湾事件」を題材にしており、キューバとフ ィデル・カストロに捧げられたエレジー。バルエコのギターと弦楽の哀愁を帯びた響き が美しい。「ジーズベント」は作品を委嘱した楽団があるアラバマ州の伝統工芸である キルトの名前。ロック、フォーク、アフロ・アメリカン音楽の要素を文字通りキルトのように ふんだんに織り込んだグルーヴィーな作品。「トロイジャム」は古代ギリシャを題材にし たアンヌ・カーソンの詩に基づく朗読音楽劇。
TROY-1867(2CD)
デイヴィッド・マスランカ(1943-2017):クラリネット作品集
CD1)クラリネットとピアノのための3つの小品(1975)
クラリネットとピアノのための4つの小品(1979)
クラリネット独奏のための小さな交響曲(1989)
「永遠の庭」(2009)〜クラリネットとピアノのための
CD2)クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲第1番(1971/2012)
クラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲第2番(1981)
古いグリンゴ(1987)〜クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための
ジェレミー・レイノルズ(Cl)
ハイディ・ブレンド・リースウッド(P)
ユミ・ワン=ウィリアムズ(Vn)
ベイシル・ヴェンドリーズ(Va)

録音:CD1:2013年12月、CD2:2014年12月
アメリカ吹奏楽界の帝王、マスランカのクラリネットを中心とした珍しい室内楽作品集。 マスランカはオバーリン大学とミシガン州立大学で学び、あらゆるジャンルの音楽を作曲したが、とりわけ吹奏楽の世界で成功を収め、多くの団体が彼の作品を取り上げています。このアルバムはクラリネット独奏からピアノとの二重奏そして三重奏曲までクラリネットを含む室内楽作品が収められており、彼がこの楽器をいかに愛していたかが窺われます。クラリネットで新しいレパートリーを探している演奏家やマスランカ・ファンは必携のディスク。
TROY-1869
バッハ・トゥ・ブラック〜バッハ:イギリス組曲(全曲)+アフリカ系アメリカ人のピアノ作品集
CD1)
バッハ:イギリス組曲第5番ホ短調BWV810
サミュエル・コーリッジ=テイラー(1875-1912):4つの性格的ワルツOp.22
バッハ:イギリス組曲第3番ト短調BWV808
ジェフリー・マンフォード(b.1955):ボリスのための4つの舞曲
CD2)
バッハ:イギリス組曲第6番ニ短調BWV811
R.ナサニエル・デット(1882-1943):底辺で
バッハ:イギリス組曲第2番イ短調BWV807
H.レスリー・アダムズ(b.1932):コントラスツ
CD3)
バッハ:イギリス組曲第1番イ長調BWV806
サミュエル・コーリッジ=テイラー:アフリカ組曲Op.35
バッハ:イギリス組曲第4番へ長調BWV809
フレデリック・ティリス(1930-2020):ピアノのための3つの楽章
ロシェル・セネット(P) 
アフリカ系作曲家のピアノ曲とバッハのイギリス組曲の第1 番から第4 番までを交互 に配置しつつアフリカ系作曲家の作風の変遷を辿るセット。言うまでもなくクラシック、現 代音楽は白系人種だけのものではない。ジャズ、ロックなどポップス系以外のアフリカ系 作曲家は決して多くはないものの19 世紀から存在した。ここに収められた中では古くは サミュエル・コーリッジ=テイラーから最近では 1955 年生まれのフレデリック・ティリスま で。彼らが最初は西洋音楽の模倣から始まり、次第に自己の真のアイデンティティに目 覚め、個性を獲得するまでの過程がコンパクトに辿れる内容となっている。驚愕すべき はロシェル・セネットというアフリカ系女性ピアニスト。繊細で美しいタッチと見事にコント ロールされたペダリングによるクリスタルのようなピアノの響きはこの上もなく美しい。
TROY-1872
「人間の心、女性たちの声」〜エレーン・ロス声楽作品集
(1)エミリー・ディキンソンの詩による4 つの歌
(2)風があなたの名前を囁きますか(詩:エレーン・ロス)
(3)「隠された愛」〜サラ・ティースデールの4 つの詩
(4)そうして初めて私たちは微笑むことができる
(5)「人間の心」(C.ブロンテ、A.ブロンテ、E.J.ブロンテの詩による)
テリ・ビッカム(S)
エレーン・ロス(P)
(4)ジュディス・A・サクトン(Tp)

録音:2020年12月ノースカロライナ・グリーンズボロ
エレーン・ロスはアメリカの中堅世代の作曲家で現在サザン・アトランティック音楽院で CEO を務めています。このディスクは彼女自身の詩を含む古今の女性文学者の詩に作曲した歌曲 集。エミリー・ディキンソン(1830-86)は1,700 篇以上の詩を書いた19 世紀の天才詩人、シャー ロット・ブロンテは小説「ジェーン・エア」で知られ、その姉妹も文学者として著名。作曲者エレ ーン・ロスは全体に適度のモダニズムとロマンティシズムを兼ね備えた歌曲に仕上げています。
TROY-1873
「水面青空」〜スティーヴン・イップ(b.1971)の音楽
(1)「清、和III」(2016)〜Fl, バスCl, Vn, Vc, Pf, Perc
(2)「ジャスミンの花」(2015)
(3)「水面青空」(2017) 〜バスFl, ピッコロ, Fg, 古筝, Pf, 弦楽五重奏
(4)「五顔、秋色」(2018)
(5)「空谷傳音」(2014)〜Fl, Cl, Pf, 弦楽五重奏
(6)「霜月冬庭II」(2019)〜Fl, バスCl, Vn, Va, Vc, Pf
(1)(6)ジェーソン・トープ・ブキャナン(指)スイッチ・アンサンブル
(2)シェリー・ング(P)
(3)(5)ヴィッキー・シン(指)香港ニュー・ミュージック・アンサンブル
(4)ペイサン・チウ(Fl)、チェンユー・ウー(バスFl)
スティーヴン・イップは香港出身で現在はアメリカを拠点に活動する作曲家。作品はヨーロッ パ、環太平洋諸国で盛んに演奏されているという。彼の作風は西洋楽器のみ、あるいは西洋 楽器と中国の伝統楽器(当ディスクでは中国の古い箏を使用)を融合して中国にルーツを持っ た新しい音楽を作ろうというもの。西洋楽器では特殊奏法を多用し東洋的で神秘的な雰囲気 を醸し出す。ピアノは内部奏法、プリペアド・ピアノ奏法が好まれ、実験音楽の要素が強い。か つてジョン・ケージ、ヘンリー・カウエル、ルー・ハリソンらアメリカの作曲家が東洋に学び、その 影響を受けた作品を書いたが、ここではそうした作品から中国の作曲家が影響を受け、逆照 射された己を見出すという構図が見られます。アジアの新しい才能の登場。
TROY-1874
コン・リュー(b.1956):連作歌曲「四季詩謡」〜歌で綴る二十四節気
第1楽章「春之梦」(立春、他)、第2楽章「夏之趣」(立夏、他) 、第3楽章「秋之歌」(立秋、他)、第4楽章「冬之韵」(立冬、他)
全24 曲(詩:ユワン・リー)
シンギュー・フオ(S)
ミン・フー(P)
一年を太陽の黄道上の視位置で二十四等分した、いわゆる二十四節気はもともと古代中国 に始まるとされます。この作品は立春に始まり、様々な季節を経て冬の大寒で終わる24 曲からな る歌曲集。作曲のコン・リューは中華人民共和国の作曲家で中国の伝統音楽と西洋音楽を融 合する作風で知られます。筝を思わせるピアノに乗せて旋法的なメロディが朗々と歌われる、い ずれも中国民謡風の親しみ易い歌曲。
TROY-1875
「ミュージカル・コネクションズ」
ジェームズ・リッチ(b.1954):バガテル、ノクターン、ソナタ
シェーンベルク:5 つの小品Op.23
ジェームズ・リッチ:ワルツ、無言歌、間奏曲、幻想的変奏曲、ブギ・ウギ
デイヴィッド・ホルツマン(P)

録音:2018年7月19日、2019年9月24日ニューヨーク
シェーンベルクが無調から12 音技法確立までの模索期に書いたOp.23(因みにOp.25 〜全面12 音技法で作曲される)の「5 つの小品」を中心に、その周りにジェームズ・リッチのピアノ 作品を配置したディスク。リッチはアメリカの 12 音技法の権威ミルトン・バビットに学んだ後、リ ゲティ、P.M.デイヴィス、ブソッティ、ベッツィ・ジョラスら多くの作曲家に師事した。リッチは基本 的に 12 音技法を好む作曲家のようであるが、曲によっては自由な無調、また時にスクリャービ ンやジャズの影響も感じられます。アメリカ東海岸流のシリアスな現代音楽。
TROY-1876
「伝統の拡張」〜ウィリアム・バンフィールド(b.1961)作品集
(1)「ピース・シンフォニー」
(2)交響曲第12 番「私はハーレムがまだそこにあると信じている」
(3)バレエ音楽「美」
(4)室内歌劇「魂は家に帰った」
(5)弦楽四重奏曲第5 番「ザ・ビッガー・ブルース」
(6)交響曲第13 番「ヨブの歌」
(1)ニール・スタルバーグ(指)
UCLAフィル、ロス・アンジェルス・ジャズ・オーケストラ
(2)(6)フィリップ・ブリュネル(指)
ミネソタ・ヴォーカル・エッセンス&アンサンブル
(3)(4)マラルメ・チェンバー・プレイヤーズ
(5)タレア四重奏団
ウィリアム・バンフィールドはアフリカ系アメリカ人の作曲家。ボストンのニューイングランド音 楽院で学びジャズの研究で博士号を取得した。その後ジャズ、アフリカ音楽の研究と並行して 交響曲、歌劇など多数の作品を発表。作品は作曲者のルーツを探るかのようにジャズ、ゴス ペル、黒人霊歌、アフリカ音楽の影響を強く受けています。弦楽四重奏曲第 5 番は弦楽四重奏 という、本来西洋的で作曲に抽象的な音の造型力が求められる編成のため、他の作品より彼 の個性が強く感じられます。地にしっかりと足が着いた力強い音楽。
TROY-1877
「ウィズイン・ザ・ウィズイン」〜ジェレミー・ミュラー、打楽器リサイタル
アレクサンドル・ランスクイ:「材/内側の内側」
ハビエール・アルバレス:「テマスカル」〜マラカスと電子音の為の
クリスティン・マグヌス:「ピッチvs コンピュータ」〜ヴィブラフォンとエレクトロニクスの為の
ヘルベルト・ブリュン:「茎と木と滴と雲」
マシュー・ブートナー:「場所の輝き」〜打楽器とサウンドスケープの為の
ジェレミー・ミュラー(Perc,Vib,Elec)
ジェレミー・ミュラーは打楽器奏者であると共に自ら作曲もし、マルチ・メディア・アーティストと しても活動しています。このアルバムには打楽器ソロまたは打楽器とライヴ・エレクトロニクスのため の作品が収められており、極めて実験主義的な色彩が濃い。アコースティックな打楽器とライヴ・ エレクトロニクスで行うサウンド・インスタレーションないしミュージック・コンクレートといった趣でし っかり聴き込むもよし、アンビエントとして気楽に楽しむのにも恰好の一枚。
TROY-1878
「愛と正義の歌」〜アドルファス・ヘイルストーク(b.1941)歌曲集
(1)「愛と正義の歌」(全4 曲)
(2)「言葉と説教」(全3 曲)ピアノの為の
(3)「ロリポップス」(全3 曲)
(4)「サンドラ・フォックスの為の歌」
(5)「別れの魅力」
(6)「私はその日を見て来た」(全3 曲)
(7)「木があなたに何と囁いているのか教えて」
(8)「あなたは夏の日の魂」
(9)「最も美しい木」
(10)「今あなたの住む場所に行きなさい」
(11)「日没と夜」(全2 曲)
ルイーズ・トッピン(S)
(2)(4)(5)(7)(8)(10)ジョン・オブライエン
(P)
(3)(9)リデュア・クリーヴァー(Hrp)
(6)リック・ロビンソン(Cb)
(1)ジュリアス・P・ウィリアムズ(指)
プラハRSO

録音:2019年8、9月、2020年3月ミシガン大学
アドルファス・ヘイルストークはアフリカ系アメリカ人作曲家。渡仏してナディア・ブーランジェ に師事、帰国後はミシガン州立大学ほかで教鞭を執る一方、管弦楽曲から室内楽、映像との コラボレーション作品まで多様な作品を発表しています。このアルバムに収められた歌曲はゴス ペル、黒人霊歌の影響が色濃いハートフルな雰囲気のものから無調の様式で書かれた作品 まで、この作曲家の幅広い作風をうかがい知ることが出来ます。特にダブル・ベースのみを伴奏と した「私はその日を見て来た」は無調とジャズと実験主義が融合したユニークな歌曲。
TROY-1879
「別れの曲」〜バーバラ・ホワイト尺八作品集
(1)「仏陀の微笑みon East 23rd」(2009)
(2)「木漏れ日の中の仏法僧」(2009)
(3)「知足・鈴慕」(2012)
(4)「悪魔の喉をかき切れ(鬼の首をとれ)」(2016)
(5)「隠れ家」(2017-8)
(6)「仏陀は竹の中で呼吸する」(2009)
(7)「別れの曲」(2016)
ライリー・リー(尺八)
(3)(4)(5)(7)バーバラ・ホワイト(Cl)
(7)チャールズ・マクドナルド(ドローン&ギター)

録音:(1)(5)2017年9月20日、(2)(3)(4)2019年7月8日以上プリンストン大学
(7)2017年9月6-8日ハリファックス
作曲者バーバラ・ホワイトの生年は公表されていないがブックレット記載の写真から中堅 以上の世代と思われます。彼女は日本の尺八に大変興味を持っており、このアルバムでは尺 八独奏および作曲者自らクラリネットを担当して尺八との二重奏、さらに尺八、クラリネット、 ギター、ドローンによるアンサンブルのための作品が収録。尺八奏者のライリー・リーは 1970 年に来日し二代目星田一山、二代目酒井竹保ほかに師事、日本人以外で初めて大 師範の免状を取得した。
TROY-1880
「イルミネーション」〜ヴィクトリア・ボンド(b.1945):ピアノ作品集
(1)「ビザンチンの歌による幻影」(2021)
(2)「古代の鍵」(2002)〜ピアノと管弦楽の為の
(3)「黒い光」(1997)〜ピアノと管弦楽の為の
(4)「ビザンチンの歌」(伝承歌)〜独唱
ポール・バーンズ(Pf、歌)
(2)(3)カーク・トレバー指揮
(2)スロヴァキアRSO
(3)ボフスラフ・マルティヌー・フィル

録音:(1)(4)2021年5月ネブラスカ、(2)1997年、(3)2003年
ヴィクトリア・ボンドは8 つの歌劇、6 つのバレエをはじめ管弦楽曲、室内楽、器楽曲を発表する 多作家。作品はシカゴ響、ニューヨーク・フィルなどで演奏されています。このアルバムには古代ビ ザンチン(東ローマ帝国)の歌にインスパイアされた作品が収められています。彼女の作風はグルジ ェフ、コミタスあるいはハチャトゥリアン、はたまたホヴァネスといった作曲家を彷彿とさせるエキゾ チックで民族的な旋律とリズムに彩られており、親しみ易い。この手の音楽が好きな人にお薦め。
TROY-1881
ブラームス(1833-97):ヴァイオリン・ソナタ全集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調「雨の歌」Op.78
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.10
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
スケルツォ楽章ハ短調Wo02
リモール・トレン=インマーマン(Vn)
ハテム・ナディム(P)

録音:2017年12月アレグロ・レコーディング・スタジオ
リモール・トレン=インマーマンはロシア出身の若手ヴァイオリニスト。モスクワのグネーシ ン国立音楽院で学んだ後、イスラエルのエルサレム音楽アカデミーに留学、現在はアメリカ で活動、メータやデュトワなど巨匠たちと度々共演しています。しっとりした柔らかい音色が魅 力的で、このブラームスもたっぷりと歌い込んだ秀演。将来有望なヴァイオリニトの登場であ る。
TROY-1882
「リトル・スペクタクル」〜クラリネット&バス・クラリネット二重奏作品集
アレックス・テンプル(b.1983):「こればかりは仕方がない」(2006,rev.2017)
ラスティ・バンクス(b.1974):「二枚貝」(2017)
サラ・ホリック(b.1984):「ディストリクト・グルーヴス」(2018)
コーリー・ダンビー(b.1991):「リトル・スペクタル」(2018,rev.2021)
メレディス・バターワース(b.1987):「少なくとも」(2017,rev.2020)
ジョン・ドラムヘラー(b.1957):「死角からの眺め」(2001,rev.2013)
ジェシカ・リンゼイ(b.1978):「野獣」(2020,rev.2021)
スペイシャル・フォーセス・デュオ【クリスティ・バンクス(Cl, バスCl)、ジェシカ・シンゼイ(Cl, バスCl)】

録音:2018年1月、6月、2021年5月
スペイシャル・フォーセス・デュオとは「宇宙のちから」二重奏団という意味。このアルバム には演奏者自作を含むアメリカの様々な世代の現代作曲家の作品を収録。純粋なクラリネ ット二重奏の他、コンピューター音響、ライヴ・エレクトロニクスやコンピューターの打ち込み リズム・セクション、シンセザイザーなどを加えた作品もあり、ヴァラエティに富んでいます。
TROY-1883
ジョージ・ロックバーグ(1918-2005):カプリース変奏曲〜無伴奏ヴァイオリンのための レオ・マリリエ(Vn)

録音:2021年8月1日フランス、フランボアン教会
アメリカの新ロマン主義の作曲家ジョージ・ロックバーグの無伴奏ヴァイオリンのため の作品。ロックバーグは1960年代にそれまでのセリエリズムによる作曲から一転して調 性に基づくロマン的な作風に転向したことで知られます。この作品は明らかにパガニーニ の 24のカプリースを意識して書かれた超絶技巧を要する作品で全 51曲からなる大 作。調性の曲あり、無調の曲あり、特殊奏法の曲ありと様式は様々。ベートーヴェンの 第 7交響曲の終楽章やマーラーの第 5交響曲のスケルツォの素材で書かれた曲もあ りヴァラエティに富んだ内容。 フランスのヴァイオリン奏者レオ・マリリエ(b.1995)はベートーヴェンのヴァイオリン協奏 曲の手稿譜に基づいた録音(CASCAVELLE レーベル、VEL1529)で話題になった。
TROY-1884
作曲家の声〜ボーリンググリーンの新しい音楽集Vol.8
アーロン・ジェイ・カーニス:光の翼
マリリン・シュルード:時の帳*
ダリット・ウォーショウ:レスポンセズ
リチャード・コーネット:シンフォニア
マーティン・ケネディ:トロンボーンと管弦楽のための主題と変奏#
デイヴィッド・リプタク:ノーザン・ライト
※各作品の前に作曲者自身の語りによる解説を収録
エミリー・フリーマン(指)
ボーリング・グリーン・フィルハーモニア
イオアナ・ガル(Vn) *
ブリタニー・ラッシュ(Tb) #
アメリカの中堅からベテラン世代の作曲家による管弦楽作品集。作品の前に作曲者自身の ナレーションによる解説が収録されています。ピューリッツァ賞作曲家アーロン・J・カーニスの「光 の翼」は映画音楽を思わせるエンターテイメント性の高い佳作。シュルードの「時の帳」はベル クを思わせる表現主義的な秀作。ケネディのトロンボーン協奏曲「主題と変奏」は現代音楽とジ ャズが融合した楽しい作品。リプタクの「ノーザン・ライツ」は管弦楽の機能を存分に生かしたド ラマティックな作品。アメリカ現代音楽におけるオーケストラの今を知る上で最適の一枚。
TROY-1885
南北アメリカのチェロ作品集
アンドレ・メーマリ:大きな湾II (2020) *
ジョージ・ウォーカー(1922-2018):チェロ・ソナタ(1957)
ダニエル・クロジャー:ノクチュルヌ(1997) *
カマルゴ・グアルニエリ(1907-93):チェロ・ソナタ第2番(1955)
バーバー:チェロ・ソナタOp.6(1932)
セサル・グエラ=ペイシェ(1914-93):3つの小品(1957)
グレゴリー・ソーアー(Vc)
ハイディ・ルイーズ・ウィリアムス(P)

録音:2021年5月24-27年フロリダ州立大学ルビー・ダイアモンド:・コンサート・ホール
*=世界初録音:
20〜21世紀の南北アメリカの作曲家によるチェロとピアノのための二重奏曲集。メー マリはブラジル出身。「大きな湾 II」はモダン・ジャズとロックの要素をクラシックに取り入 れた歯切れのよい快作。ウォーカーはアフリカ系アメリカ人としては先駆的なクラシック の作曲家。彼のチェロ・ソナタは20世紀前半の音楽の諸要素を取り入れつつ独自のリ リシズムを展開する。バーバーのソナタはアダージョの作曲家らしく抒情的な旋律が横 溢する秀作。グアルニエリはブラジルの作曲家で近年注目されています。ゲラ=ペイシェ もブラジル出身。彼の3つの小品はブラジルの民族音楽やポピュラー音楽の要素を取 り入れた親しみ易い音楽。
TROY-1888
「ヒプノシス」〜近現代のロマンティックなフルートとハープのための音楽
イベール:間奏曲
ハーマン・ベーフティンク(b.1953):「四季」
ベンジャミン・ゴダール(1849-1895):組曲よりアレグレット
イアン・クラーク(b.1964):「ヒプノシス」
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
ロンダ・ラーソン(b.1962):スウィート・シンプリシティ*
パスカル・プルースト(b.1959):前奏曲と舞曲
ジョセフ・ジョンゲン:ダンス・レント
ジョン・ラター(b.1945):ワルツ
フォーレ:シシリエンヌ
ハーマン・ベーフティンク:トワイライト
アラン・ホヴァネス:「アドニスの庭」
ジョン・マーソン(1932-2007):春の花
ドン・ベイリー(Fl)
ローラ・ローガン・ブランデンバーグ (Hp)
カーラ・ワイルドマン(バウロン) *

録音:2021年6月1-3日
19世紀後半から今世紀までのロマンティックで美しいフルートとハープのための作品を収 録。イベールの間奏曲はフルート奏者の間ではよく知られた甘美な小品。ドビュッシーのピアノ 曲「亜麻色の髪の乙女」はまるでこの編成のために書かれたような編曲で見事。合唱音楽で有 名なラターのワルツは粋な小品。多作家で知られたホヴァネスの「アドニスの庭」はフランス印象 派と神秘主義が融合した独特の雰囲気を持った佳品。
TROY-1889
ダニエル・パルコフスキの音楽
(1)「夏の組曲」〜ピアノのための
(2)「さやえんどう」〜中国琵琶のための
(3)カノン的ベクトル
(4)ピアノと室内管弦楽のためのコンチェルティーノ
(1)(3)シリン・シー(P)
(2)ウ・マン(中国琵琶)
(4)エレーナ・アタナソフスカ(P)
オレグ・コントラテンコ(指)
F.A.M.E.スタジオO
ダニエル・パルコフスキの生年は公表されていないが、ネット上の写真から中堅以上の世代 と思われます。「夏の組曲」は 4つの小品からなる無調の作品でクルシェネクあたりの作品を思わ せる。「さやえんどう」は中国琵琶が特殊奏法を含む超絶技巧で聴かせ、ハード・ロックを思わ せる激しい作品。ピアノと室内管弦楽のためのコンチェルティーノは自由な無調で書かれたエ ネルギッシュな音楽。
TROY-1891
「フィルタリング」〜メリーランド大学ボルティモア校ウィンド・アンサンブル
(1)ブラッド・エリス:マクガフィのリード
(2)サミュエル・ウィニー:ロスローリエンの夕暮れ
(3)アンナ・ルービン:キアロスクーロ
(4)ジャニス・マッコーリー:万華鏡
(5)ダニエル・バーナード・ルーメイン:ブードゥー・ヴァイオリン協奏曲
ブライアン・カウフマン(指)
メリーランド大学ボルティモア校ウィンド・アンサンブル
(1)トレヴァー・モーリー(Ob)
(1)ブラッド・エリス(P)
(5)ダニエル・バーナード・ルーメイン(Vn)
メリーランド大学ボルティモア校ウィンド・アンサンブルはアメリカ東部を代表するウィンド・アン サンブル。作曲家ブラッド・エリスを音楽監督として新作、ポップスの吹奏楽編曲の演奏を行っ ています。収録曲はいずれも親しみ易いものばかりで、音楽監督エリスの作品はスイング・ジャズ の要素を取り入れた軽快な音楽。ルーメインの「ブードゥー・ヴァイオリン協奏曲」はヴァイオリン と吹奏楽のための協奏曲でジャズ、ロック、エスニックな音楽が闇鍋状態でミックスされた面白 い作品。
TROY-1890
「ペルーのお宿」〜アンデス先住民の旋律、リズム、伝統にインスパイアされた音楽集
(1)クロティルデ・アリアス(1901-1959):ウイラコチャ
(2)パブロ・チャベス・アギラ(1898-1950):インカの前奏曲
(3)テオドロ・バルカセル(1900-1942):ラメロス族の踊り
(4)ロドルフォ・ホルツマン:田園前奏曲
(5)ロドルフォ・ホルツマン:ジリッシュ・ジャンカ
(6)アンドレス・サス(1900-1967):ソナチネ・ファンタジア
(7)エンリケ・イトゥリアーガ(1918-2019):プレゴンと踊り
(8)セルソ・ガリード=レッカ(b.1926):ソリロキオ
(9)ホルヘ・ビリャビセンシオ・グロスマン(b.1973):アンタラ
(10)ガブリエラ・レナ・フランク(b.1972):チャンビの夢
オルランド・セラ(Pf,(8)以外)
(1)(8)(9)(10)カルメン・ロドリゲス=ペラルタ(Fl)

録音:2021年8月
ペルーのクラシック、現代音楽の歴史を辿る珍しいアルバム。ペルーの作曲家たちも西洋音 楽と自分たちが本来持っている伝統をどう融合するか、どう折り合いを付けるかということに悩 み、試行錯誤したと思われ、そういった思考と創作の歴史をこの一枚で辿れます。初期の音楽は 五音階中心で中国かアイルランド民謡を思わせる平易な旋律に新しい和声をつける試みがな され、次第にペルー人作曲家としてのアイデンティティが確立、やがて1970 年代生まれの作曲 家たち(グロスマン、フランク)はヨーロッパの前衛的な様式と自分たちの伝統を融合する方向に 向かう。ペルー音楽の現在を知る上で興味深いディスク。
TROY-1892
「ピアノによる祈り」〜賛美歌・聖歌集
イギリス賛美歌メドレー/アメリカの賛美歌より/ ウェールズ地方の聖歌/黒人霊歌メドレー/バッハ:オルガン・ソナタ第4 番BWV528より/ アイルランド民謡より/スウェーデン民謡より/ 他全17曲
ホセ・ルイス・ヘルナンデス(P)

録音:2021年8月ボストン・WGBHフレーザー・ホール
アメリカ、ヨーロッパの賛美歌、聖歌、民間伝承歌をピアノ・ソロ用に編曲して聴く一枚。バッ ハから黒人霊歌までヴァラエティに富んだ内容。キリスト教音楽に慣れ親しんでいる人にお薦 め。なかにラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲の中の有名な旋律(第 18変奏)が現 れることから、この旋律に宗教的な歌詞が付けられて広く歌われていることがわかる。
TROY-1893
タニア・レオン(b.1945):ピアノ作品集
賛辞、墓、モーメンタム、
クリオラ風ロンド、儀式、
プロコフィエフへの讃歌、神秘、
前奏曲第1番「驚き」、
前奏曲第2番「金魚鉢」、
ゴーイング・ゴーン、変奏曲
アダム・ケント(P)

録音:2018年6月17-19日アメリカン・アカデミー、ニューヨーク
タニア・レオンはキューバ出身の作曲家、指揮者。彼女のオーケストラ作品は2021 年度のピ ューリッツァー賞音楽部門を受賞しています。このアルバムは大小様々なピアノ曲が収められて おり、彼女の作風をおおよそ俯瞰できる内容となっています。キューバ出身の作曲家らしくラテン 的なリズムが無調など現代的な語法と融合されたユニークな作風。現代版ラヴェル、ガーシュウ ィンといった雰囲気。
TROY-1894
「夢に見た風景」
ダニエル・テムキン(b.1986):「夢に見た風景」
ラヴェル:ソナチネ
トマス・アデス(b.1971):マズルカOp.27
ヤナーチェク:「霧のなかで」
ラヴェル:「水の戯れ」
アルベニス:「イベリア」第1集
キン・ジャン(Qing Jiang,Pf)

録音:2021年9月7-9日バックネル大学ペンシルヴェニア
20〜21世紀の国籍も様々な作曲家のピアノ曲を収録。テムキンはアメリカの若手で無調の 激しい音楽。トマス・アデス(b.1971)はいまやイギリスを代表する中堅作曲家。ショパンのそれと は似ても似つかぬ凝りに凝った無調と印象主義が折衷されたようなマズルカが大変面白い。ラ ヴェル、ヤナーチェク、アルベニスはそれぞれを代表するピアノ作品を収録。キン・ジャンは中 国系アメリカ人のピアニスト。ニューヨーク・タイムズ紙で「炎のような音楽家」を絶賛されたが、こ のアルバムでは炎というより、クリスタルのように硬質で澄み切ったピアノのタッチと音色に魅了 されます。
TROY-1895
「私が歌を歌った時」〜アーネスト・チャールズ(1895-1984)歌曲集
私の淑女が歩く、もしあなたが知ったなら、雲、白鳥、伝言、夜、昔々の甘い歌、三日月、私が歌を歌った時、ほか全24 曲
ニコラス・プロベンザーリ(Br)
テリー・クラインフェルター(P)

録音:2022年1月29日
アーネスト・チャールズはアメリカの作曲家で 1930年代から 50年代にかけて多くの芸術歌 曲を作曲した。今日ではその多くが忘れられてしまったが、キルステン・フラグスタートやトマス・ ハンプソンが好んで取り上げています。作風は明朗な形式と流麗なメロディが特色で R.シュトラウ スの歌曲にアメリカ的なポピュラリティを加えたような美しく聴きやすい音楽。
TROY-1898
ドン・ウォーカー(b.1941):女性詩人の詩による歌曲集
「アンネ・ブラッドストリートの詩による歌曲集」
「フィリス・フィートリーの詩による歌曲集」
「エミリー・ディキンソンの詩による歌曲集」
「ヘレン・ハント・ジャクソンの詩による歌曲集」
「ガートルード・スタインの詩による歌曲集」
「エドナ・セント・ビンセント・ミレイの詩による歌曲」
「ハリー・アレイの詩による歌曲集」
アン・モス (S)
カレン・ローズナック(P)

録音:2018年、2020年オークランド第25通りスタジオ、カリフォルニア
ドン・ウォーカーはカリフォルニアを拠点に活動する作曲家。多作家で 10曲の交響曲を始
め、3つのオペラ、14曲の弦楽四重奏曲など総数200 曲を作曲しています。このディスクはアメリカの女性詩人の詩に作曲した歌曲で、いずれも調性によって書かれた、穏健な作風。エミリー・ディキンソンとガートルード・スタインは邦訳もあるほど世界的に著名な詩人。
TROY-1899
「パリを気取るニューヨーク」〜エリック・ショール歌曲集
歌曲集「花々」〜詩:シンシア・ザンリン
「朝帰り」〜詩:トマス・マーチ
「フランスの物語」〜詩:リッチー・ホフマン
「あなたが行ってしまった後、アパートの一室で」〜詩:トマス
マーチ
「小さな街の超能力者のためのエレジー」〜詩:モリ・クリーチ
「液体」〜詩:アーロン・スミス
「今さらながら」〜詩:アーロン・スミス
「謹慎中」〜詩:スーザン・キンソルヴィング
「改造」〜詩:スーザン・キンソルヴィング
「パリを気取るニューヨーク」〜詩:アーロン・スミス
イヴ・ジリオッティ(MS)
ジェシー・ダーデン(T)
マイケル・ケリー(Br)
エリック・ショール(P)
エリカ・スウィッツァー(P)
クリス・フリスコ(P)
19マーサー・アンサンブル

録音:2021年6月-2022年3月
エリック・ショールは主に演劇、テレビ、映画のための音楽の作曲に従事、またブロードウェイの芝居、ミュージカルのためにも音楽を提供しています。このディスクにはそうした彼のキャリアを反映してか、ブロードウェイ・ミュージカル風の声楽と室内オーケストラのための歌曲集が収録されています。親しみ易いメロディと暖かなハーモニーに心がなごむ一枚。

TROY-1901
ナンシー・ヒル・エルトン・プレイズ・ショパン&ラフマニノフ
ショパン:バラード第1番ト短調Op.23
 バラード第3番変イ長調Op.47
 子守歌Op.57/舟歌Op.60
ラフマニノフ:前奏曲ニ長調Op.23-4
前奏曲ト短調Op.23-5
 前奏曲変ホ長調Op.23-6
 前奏曲ト長調Op.32-5/音の絵 Op.39-5
 ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.36
ナンシー・ヒル・エルトン(P)
ナンシー・ヒル・エルトンの ALBANY レーベルへの2枚目のアルバム(第1集はショパン:ソナ タ第3番&ドビュッシー:前奏曲集より 品番:TROY1762) ナンシー・ヒル・エルトンはアメリカ中西部、南部を中心に活動するピアニスト。シェーンベルク、 ウェーベルンなど20世紀音楽の研究と演奏で博士号を持つ一方、ロマン派の作品を最も得意 としている彼女が満を持してリリースしたアルバム。ショパンのバラードほかラフマニノフの前奏 曲やソナタをヴィルトゥオーゾ的で過剰な身振りを一切廃し、端正に弾きあげています。
TROY-1902
As One(一心同体)〜現代アメリカの歌曲集
ロバート・オーウェンズ(1925-2017):銀色の雨Op.11
ネッド・ローレム(b.1923):「若き日、古い世代そして夜」/「雲」/「大いなるハドソン」/ 「彼らが私をどれだけ愛しているか」
ザカリー・ワズワース(b.1983):「物語のない場所」〜ロビンソン・ジェファーの5 つの詩による
スルール・アーヴィング・グリック(1934-2002):2つの風景
リビー・ラーセン(b.1950):私のアントニア
ジョス・ミルトン(T)
メリンダ・コーフェイ・アームステッド(P)

録音:2021年9月25-30日 ハイデン・バレー・ミュージック・セミナー、カリフォルニア
20〜21世紀の様々な世代のアメリカの作曲家による歌曲を収録。全体にバーバーやコープ ンドを思わせるロマンティックで親しみ易い作風。ジョス・ミルトンはアメリカの地方都市で活躍 るテノールだが、その伸びやかで柔らかい声が素晴らしい。
TROY-1903
「Ambiguous Traces(曖昧模糊)」〜パン・パシフィック・アンサンブル
ナロング・プランチャローン:「曖昧模糊」
ケンジ・バンチ:「ブリス・ポイント」
イプ・ホ・クウェン・オースティン:木管五重奏曲「鷲の眼」
チョン・キー・ヨン:「ラビリンスII」
デイヴィッド・ジャーヴィス:「ウィンウッド・プロジェクト」
陳怡(チェン・イー):木管五重奏曲第3番「中国の西からの組曲」
パン・パシフィック・アンサンブル【ソフィア・テガート(Fl) 、ケリ・E.マッカーシー(Ob) 、シャノン・スコット(Cl) 、マイケル・ガーザ(Fg) 、マーティン・D.キング(Hrn)】

録音:2018年12月/2020年1月
アジア系作曲家の演奏にこだわるパン・パシフィック・アンサンブルの ALBANY レーベルへ の第3弾(既発売は TROY1768、TROY1772)。今回もタイ、中華系アメリカ人、日系アメリカ人、 香港などアジア系の作曲家による木管五重奏曲集。それぞれの出自、民族性を活かした様々 な作品が聴ける、さながらアジアのおもちゃ箱といった趣の内容。パン・パシフィック・アンサン ブルは中国、東南アジア、アメリカの作曲家に作品を委嘱し、文化の架け橋となるべく結成され たグループ。
TROY-1904
トランペットとブラスのための音楽集
(1)デイヴィッド・シェーファー:シンシナトゥス・ファンファーレ
(2)エリック・モラレス:エラのために、
(3)エリック・モラレス:ブラック・バユー・ビグネッツ
(4)スティーヴン・セルパ:山の牧歌
(5)ダグラス・ヘドウィグ:ウッドマーヤ
(6)ジャン=フランソワ・ミシェル:スカラムーシュ
(7)ダグラス・ヘドウィグ:オブシディアン
(8)ダグラス・S・ブリストル:3つのスケッチ
(9)ハンナ・ライス:自由に
(10)ジェームズ・M.スティーヴンソン:金色のファンファーレ
(11)ダグラス・ヘドウィグ:魂の音楽
(12)ジョセフ・トゥリン:おお、来たれ、私の中に住め
(13)キース・カーンズ:探偵小説
エリック・シーレヴェルド(トランペット、フリューゲル・ホルン)
(1)(5)(10)アルトゥス・トランペット・アンサンブル
(2)(4)(6)(12)ジャスティン・ハヴァード(P)
(3)ブラック・バユー・ブラス
(8)クレヴェ四重奏団
(11)ポール・イーチャス(語り)
(12)アダム・ジョンソン(Tb)
(13)ラグニアッペ・ブラス

録音:2022年2月27、28日、5月1日
トランペット奏者エリック・シーレヴェルドのソロを中心としたブラス・アンサンブルのための曲 を収めたアルバム。アメリカの様々な作曲家のトランペット、ブラスの作品が聴ける。エリック・シ ーレヴェルドはニューヨークのブロンクス歌劇場O、ブロンクスOの首席奏者を 務める他、ゴッサム金管五重奏団、オーガニック五重奏団のリーダーを務めています。煌びやか なトランペットの響きが楽しめる一枚。
TROY-1905
ヴィクトリア・ボンド(b.1945):作品集
(1)「青と緑の音楽」
(2)「芸術と科学」
(3)「古い陸地から」
(4)「飛ぶ夢」
(1)(4)カッサートSQ
(2)(4)マイケル・ケリー(Br)
ブラッドリー・ムーア(P)

録音:2018-2021年
ヴィクトリア・ボンドはアメリカの指揮者、作曲家。ジュリアード音楽院でロジャー・セッションズ に学んだ。このアルバムには彼女の近作が収められており、セッションズ譲りの堅実で新古典 主義的な作風が彼女の持ち味と云えます。二つの弦楽四重奏曲は時に新ロマン主義、表現主義 的に変化するバラエティに富んだ音楽。
TROY-1908
ルーカス・リッチマン(b.1964):変奏曲集
となかい変奏曲/傘さし変奏曲/ジオラのための変奏曲/音楽があなたの人生を充実させる/ 棒立ち変奏曲/ザップド・タップス
ヴィジェイ・ヴェンカテッシュ(P)
ルーカス・リッチマンはアメリカの指揮者、作曲家で多くの映画音楽の作曲とサウンド・トラック の指揮を手掛けています。このアルバムは彼のコンサート用のピアノのためのピースが収められて おり、いずれもエンターテイメントの世界にいる作曲家だけあって親しみ易い音楽。映画の一場 面を見ているような楽しい一枚。
TROY-1910(3CD)
バッハ・トゥ・ブラック(Bach to Black)Vol.2 〜バッハ:パルティータ(全曲)+アフリカ系アメリカ人のピアノ作品集
バッハ:パルティータ第3番イ短調BWV827
ユリシーズ・シンプソン・ケイ:8 つのインヴェンション(1946)
バッハ:パルティータ第4番ニ長調BWV828
ハリー・サッカー・バーリー(1866-1949):「サウスランド」組曲より(1907)
バッハ:パルティータ第2番ハ短調BWV826
フローレンス・ベアトリス・プライス(1887-1953):7つの叙事的小品
バッハ:パルティータ第5番ト長調BWV829
モンタギュー・リング(1866-1956):「謝肉祭」〜5つのダンス組曲(1924)
バッハ:パルティータ第6番ホ短調BWV830
ジョイス・ソロモン・ムーアマン(b.1946):ピアノ組曲(1974)
バッハ:パルティータ第1番変ロ長調BWV825
ジョージ・テオフィラス・ウォーカー(1922-2018):5つの小品
ロシェル・セネット(P)

録音:2022年1-2月イリノイ大学クラナート・センター・オブ・パフォーミング・アーツ
アフリカ系作曲家のピアノ曲とバッハのイギリス組曲(全6 曲)を収録した第1弾(TROY-1869)に続くシリーズ第2 弾。ここ ではバッハの6つのパルティータを主軸にしつつ、その曲間にアフリカ系作曲家のピアノ曲を収録しています。 19世紀半ば頃より早くもアフリカ系の人々は白系人種の西洋音楽を学び、作曲を行っていたことに驚かされるが(時代背景 を考えると当然のことである)それら作品の完成度には更に驚かされます。彼らはバッハを模範としつつ、自分たちの民族性、 出自を模索しつつ創作していたことが分かる。ピアノのロシェル・セネットの清潔で凛としたピアノは大変素晴らしく、バッハ 演奏の新しいスタンダードの登場と言っても言い過ぎではない。この人のモーツァルトやベートーヴェンもぜひ聴いてみたい と思わせるアルバム。
TROY-1913
ミゲル・デル・アギラ(b.1957)管弦楽作品集
(1)ジャイアント・ギターOp.91
(2)サロン・ブエノス・アイレスOp.102
(3)ヴァイオリン協奏曲Op.94
(4)緊張Op.126
(5)クスコ陥落Op.98
ダーク・メイヤー(指)
オーガスタSO
(3)ギジェルモ・フィゲロア(Vn)

録音:2020年1月18日、2021年5月23日
ゲル・デル・アギラはウルグアイ出身の作曲家で現在はアメリカで活動、グラミー賞にも何回 かノミネートされています。非常に多作家で既に 130曲以上の作品を発表、作風はラテン・アメリ カ出身の作曲家らしく明朗快活、ヴィラ・ロボスやチャベス、レブエルタスあるいはコープランド を思わせ楽しめる。ヴァイオリン協奏曲はラテン情緒あふれる情熱的でねっとり(?)としたメロデ ィがたっぷり歌い込まれた秀作。
TROY-1914
デイヴィッド・デル・トレディチ(b.1937):作品集
(1)ポップ=プリ
(2)アドヴェンチャー・アンダーグラウンド
デイヴィッド・アラン・ミラー(指)
オールバニーSO
(1)ヒラ・プリットマン (S) 、アメリカン・ミュージック・フェスティバルcho、ロックバンド

録音:(1)2019年6月2日、(2)2018年6月3日
アメリカのネオ・ロマン主義の作曲家デル・トレディチの最新オーケストラ集。「ポップ=プリ」 は彼の出世作となった「不思議の国のアリス」シリーズのひとつで独唱、合唱、語りとオーケスト ラのためのカンタータ。「アドヴェンチャー・アンダーグラウンド」は18 世紀のイギリスの賛美歌作 家アイザック・ウォッツの詩に基づくオーケストラ作品。いずれもデル・トレディチらしい、明快な 調性と様々なスタイルが折衷したユーモア溢れる不可思議な世界が拡がる秀作。
TROY-1919
「合流」〜アンシア・サクソフォン四重奏団
ピアソラ(ジャック・シャレッツ編):タンゴ組曲
リビー・ラーセン:合流
クリス・ルトコフスキ:ダルビッシュ(修道士)
レイモン・リッカー:3つのジャズ・セット
ジェリー・ドージョン:サンキュー
アンシア・サクソフォン四重奏団【マシュー・シンチャク(Sop.Sax)、ジョン・ハットン(Alt.Sax)、デイヴィッド・ミルン(Ten.Sax) 、アンジャラ・ワイアット(Bar.Sax)】

録音:2016年6月13-16日
ピアソラのタンゴ組曲をメインにアメリカの若手、中堅世代の作曲家によるサックス四重奏の ための作品集。ジャズ、ロック、ポップスの要素を程よく取り入れたノリのよい都会的なセンスを 持った洗練された作品揃い。
TROY-1820(2CD)
バーナード・ホッファー(b.1939):室内楽作品集
セレブレーション
室内協奏曲第5 番
室内協奏曲第4 番/「荒野を歩く」
ムジカ・サクラ/ムジカ・プロファーナ
「パウル・リヴェレの乗り物」
リチャード・ピットマン(指)
ボストン・ムジカ・ヴィヴァ

録音:2018年
バーナード・ホッファーはスイス、チューリヒ出身。1941 年にアメリカに移住し、ボストンを中心 に活動を行っています。彼の作風は無調様式や調性を折衷した、ある種の新古典主義的なも の。このディスクには彼の主要作品がほぼ収められ、彼の音楽の変遷を辿ることができます。
TROY-1921
オーリン・ハンナム(b.1985):「傘の海」(2019)*
デイヴィッド・マスランカ(1943-2017):交響曲第4番(1994)
エリック・レオン(指)
オレゴン州立大学ウィンド・アンサンブル

*=世界初録音
オレゴン州立大学ウィンド・アンサンブルはイーストマン・ウィンド・アンサンブルやノース・テキ サス・ウィンド・シンフォニー、イリノイ大学シンフォニック・バンドと並ぶアメリカの吹奏楽団の名 門で同大学の学生、OB、OG、教師から構成されています。 ハンナムはホルン奏者でもあり、若手ながら管楽器の機能を熟知したダイナミックな作風で聴き ごたえ充分。吹奏楽界の巨匠マスランカの円熟期の交響曲第 4番もオレゴン州立大学ウィン ド・アンサンブルの可能性をフルに発揮した快演。
TROY-1922
「登山」〜トロンボーン・アンサンブル作品集
アンドリュー・マーケル(b.1994):夢の行為(2021)
クリストファー・エヴァン・ハス(b.1933):復活(2021)
ジーナ・ジリー(b.1981):登山(2020)
ゲリー・クレシャ(b.1954):4つのモーション・スタディ(2021)〜5 つのトロンボーンのための
クリストファー・シャープ(b.1989):アパラチア幻想曲
デイヴィッド・F・ウィルボーン(b.1961):津波(2021)
ジェレミー・マークス(芸術監督)
カロライナ・トロンボーン・アンサンブル

録音:2022年5月23-26日第1長老派教会コンコード
テナー、バス・トロンボーンによる四重奏によるトロンボーン・アンサンブルのための作品集。 いずれもアメリカの若手からベテランまで世代も様々な作曲家による。カロライナ・トロンボーン・ アンサンブルはいずれもノース・カロライナ、サウス・カロライナ大学の出身者で現在はそれぞ れアメリカの主要オーケストラで首席を務めている名手たちで構成されています。トロンボーン関 係者、教育者は必聴。
TROY-1924
「ストリング・コスモロジー」 〜弦楽オーケストラ作品集
(1)カレル・フサ(1921-2016):弦楽のためのディヴェルティメント
(2)スティーヴン・スタッキー(1949-2016):コルバーン変奏曲
(3)コールリッジ=テイラー(1875-1912):ノヴェレッテ ハ長調Op.52-No.2
(4)エルガー:弦楽のためのセレナードOp.20
(5)ブルックナー:弦楽五重奏曲へ長調よりアダージョ(マーク・マンダラーノ編弦楽合奏版)
マーク・マンダラーノ(指)
シンフォニエッタ・オブ・リヴァーデール

録音:(2)2014年、(5)2015年、(1)2016年、(3)(4)2021年、
ウェイヴ・ホール、ブロンクス・ニューヨーク
チェコ出身で後にアメリカで活躍したカレル・フサの新古典主義と表現主義を融合したかの ような弦楽のためのディヴェルティメントに始まり、アフリカ系の作曲家として初めて成功したコ ールリッジ=テイラーのエルガーを思わせる優雅で美しいメロディを持つノヴェレッテ、そしてエ ルガーのセレナードを経てブルックナーの弦楽五重奏曲の弦楽合奏版(第 3楽章のみ)まで、 いずれもあまり普段知演奏される機会のない、しかし弦楽オーケストラの知られざる名曲を収め た貴重な一枚。
TROY-1923
「リメンバー」〜喪失と慰めの音楽
ジョージ・チャドウィック:聖なる死への挨拶
ジョージ・ホワイティング:ミサ へ短調〜ベネディクトゥス
チャールズ・マーティン・ローフラー:戦死者のために
マリアン・バウアー:死はその優しい翼を枯らす
エディス・ラング:「汝の声を聞く」「神よ、汝の助けあらんことを」
ダドリー・バック:「ドン・ムニオの伝説/レクイエム・エテルナム」
J.C.D.パーカー:「聖ヨハネ、そして彼らは君臨するであろう」「バビロンの水辺のほとりで」
デイヴィッド・P.デヴェニー(指)
ウェスト・チェスター大学コンサートcho
アーロン・ハンガーフォード(P)
ジョナサン・クリーマー(P)
シャンドール・カダール(Org、Pf)
リチャード・アモローソ(Vc)、他

録音:2019-2022年ウェスト・チェスター大学ウィング・アドラー劇場
副題に「喪失と慰め」あるように神に救済と慰めを求める混声合唱のための宗教曲が収めら れています。作曲家たちの生年は記載されていないが、いずれも 20〜21世紀のアメリカの作曲 家と思われます。無伴奏、ピアノ伴奏、曲によってはチェロが入るなど、ヴァラエティのある構成と なっています。いずれの曲も調性で書かれた穏やかで親しみ易い作風。
TROY-1925
ジャスティン・ヘルマン(b.1980):弦楽四重奏曲第1番「ゲルガナ四重奏曲」
弦楽四重奏曲第2番「コロラド四重奏曲」
フリクションQ

録音:2022年4月16、17日カリフォルニ
ア・ニカシーソ、スカイ・ウォーカーサウ
ンド
ジャスティン・ヘルマンはシカゴ出身で当初、コントラバスを学び、サン・フランシスコ響の奏 者として活動。後にソロ活動そして作曲を手掛けるようになり、ジャズの世界でも活躍してい る。このアルバムは彼の弦楽四重奏曲が収められているが、いわゆる現代音楽ではなく、明 確な調性による古典派からロマン派の様式で書かれた穏健な音楽。時にシューマンやブラー ムスを思い起こさせる。
TROY-1926
ヤクブ・ポラチク(b.1983)作品集
(1)オリンパスのコンビネーションズ(2007) 〜トロンボーンのための
(2)「Ginkyo-ya”Pendula”」(2021)〜弦楽四重奏のための
(3)オジベウェイ(2019) 〜フルート、アコーディオンとピアノのための
(4)3つの地球の詩(2020)〜バスとピアノのための
(5)マズルカ・ファンタジー(2018)〜ピアノのための
(6)ハルニー・ファンタジー(2019)〜クラリネットのための
(7)道化師(2011)〜フルート(ピッコロ)とピアノのための
(8)夕暮れのユニオン・スクエア(2017) 〜打楽器アンサンブルのための
(9)「Yoolcoo-Yoolcu-Yoolcou」(2022)
〜フルートとハープのための
パヴェウ・チエスラク(Trb)
アーガス四重奏団(S.Q)
レナータ・グジク(Fl)
パヴェウ・クビカ(P)
マチェイ・ジムカ(Accord)
コフィ・ヘイフォード(Bass)
ヤクブ・ポラチク(P)
ブロウ・アップ・パーカッション・ローマ 、ほか

録音:2021年5月-2022年9月ニューヨーク、クラクフ、ワルシャワ
ヤクブ・ポラチクはポーランドの作曲家。ペンデレツキ音楽アカデミーを卒業後、アメリカに 渡り、カーネギー・メロン大学ほかで研鑽を積んだ。現在はニューヨークを拠点に活動してい る。作風はクラシカルなもの(3つの地球の詩など)からヘンリー・カウエルやジョン・ケージを思 わせる実験的なもの(夕暮れのユニオン・スクエアなど)まで、大変多様です。ピアノのため の「マズルカ・ファンタジー」では母国ポーランドの伝統への愛と敬意が感じられます。
TROY-1928(3CD)
「メニー・ハンズ」〜デイヴィッド・デル・トレディチ(b.1937):ピアノ作品集Vol.2〜4
■CD1
カリオカの少年=タンゴ(2004)*/3つのジムノペディ(2003)/独り言(1958)/マンダンゴ(2008)
■CD2
メニー・ハンズ(2008)/音楽への頌歌(2015)/ウェディング・ソング(2001)/相反するものは惹きあう(1996)/ワイルド・ウッド・エチュード(1996)/大切な名前によるファンタジー(2010)
■CD3
半戦(2012)/幻想的小品集(1959-60)/レイのバースデイ組曲(2008)
マーク・ポロキン(P)
デイヴィッド・デル・トレディチ(P)*

録音:2014年4月10-12日ニューヨーク、アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ
2019年6月28-30日/2019年8月12-13日コネチカット、ウェスタン・コネチカット・ステイト大学
童話「不思議の国のアリス」にインスパイアされた一連の作品で不動の地位を築いたデル・ト レディチのピアノ作品集第2弾。彼は明確な調性とロマン的な情緒、様々な音楽スタイルを折 衷したネオ・ロマン主義の作曲家として知られています。ここに収録された作品もおおよそ調性に 基づいたロマンティックもしくはポピュラー音楽の要素を取り入れた親しみ易い作品だが、初期 の作品(独り言など)は無調で書かれています。トレディチは初期に無調、セリエリズムで作曲して いたが、ある時期から明確な調性とロマン主義的姿勢を取るようになった。収められた作品の作 曲年代は多岐に渡るため、彼の作風と思考の変遷を辿る事ができ、その点でも興味深い。
TROY-1929
「ファンタジーとラプソディ」
C.P.E.バッハ:ファンタジア 変ロ長調Wq.61:3,H.289
 ファンタジア ハ長調Wq.61:6,H291
ジョン・マッケイブ(1939-2015):リストの主題によるファンタジー
シューベルト:幻想曲ハ長調「グラーツ」D605A
エルンスト・フォン・ドホナーニ:4つのラプソディOp.11
ジェフリー・デュース(P)

録音:2022年7月19-22日イリノイ大学クラナート・センター・フォー・ザ・パフォーミング・センター
C.P.E.バッハからシューベルト、ドホナーニそしてアメリカの現代作曲家マッケイブまで彼ら のファンタジアとラプソディを題されたピアノ曲を収めた一枚。ファンタジーもラプソディも形式 に制約のない自由な楽曲で、そういう意味でいずれも自由奔放な曲です。C.P.E.バッハの 作品は父、大バッハとはかなり異なる作風で後期バロック時代から古典派へと変わりつつある ことを感じさせる。ドホナーニのラプソディは作曲者の母国ハンガリーの民族性とロマン派のヴ ィルトゥオジティが融合した華麗な作品。
TROY-1930
「ザ・リヴィング・アメリカン」 〜現代アメリカのヴァイオリン音楽
スティーヴン・サメッツ(b.1954):ラマ・バッダ・ヤタサナによるファンタジア
ジェニファー・ヒグドン(b.1962):ストリング・ポエティック
ジェシー・モンゴメリー(b.1981):無伴奏ヴァイオリンのためのラプソディ第2 番
ジョセフ・グッドリッチ(b.1969):ハ短調のジャム/ラクリモサ/マシーン
アヴナー・ドーマン(b.1975):ヴァイオリン・ソナタ第1番
リーナ・エスメイル(b.1983):ダーシャン
デニス・ディブラシオ(b.1954):オーストラリアのスケッチ〜ヴァイオリン、ピアノ、ダブル・ベースとドラムのための
ティモシー・シュウォーツ(Vn)
チャールズ・アブラモヴィク(P)
ダグラス・マップ(Cb)
ダグ・ハーリンガー(ドラムス)

録音:2022年8-10月デラウェア大学
アメリカの世代も作風も様々な作曲家のヴァイオリン作品を収録。バルトークやブロッホを思 わせる民族的な作品(ラマ・バッダ・ヤタサナによるファンタジア)からジャズ(オーストラリアのス ケッチ)を思わせる作品までヴァラエティに富んでいます。いずれも現代音楽臭は皆無で親しみ 易い内容。
TROY-1931
スティーヴン・ガーバー(b.1948):弦楽四重奏作品集
弦楽四重奏曲第1番
弦楽四重奏曲第2番
弦楽四重奏曲第3番「スピリチュアルズ」
アマーネットSQ

録音:2021年12月13日
スティーヴン・ガーバーの弦楽四重奏曲集第2弾(第1集は弦楽四重奏曲第4〜6番 他、 品番:TROY1570)。 ガーバーはプリンストン大学、ハーバード・カレッジで学び、作品はウラディミール・アシュケナ ージ指揮のサン・フランシスコSOで演奏されるなど、アメリカ国内を中心に広く演奏され ています。彼の作風は無調、12音技法が中心で弦楽四重奏曲第1 番ではウェーベルン、第2、3番ではベルクの影響が感じられます。「スピリチュアルズ」は 10曲からなる小品集で、ここでは 一転、黒人霊歌のアメージング・グレイスや民謡などをモティーフにした親しみやすい作風に 転じています。
TROY-1933
ジョセフ・サマー:「海は変わるI」〜弦楽四重奏のための
「海は変わるII」〜弦楽四重奏のための
ユリシーズQ

録音:2020年7月15-16日
作曲者のジョセフ・サマーの生年は公表されていないが、ブックレットに掲載された写真か らベテラン世代と思われます。なお、作品の標題「海は変わる」(原題:Sea change)には大きな変 化、という、もうひとつの意味が含まれています。2 つの弦楽四重奏の作風は表現主義からバル トークの後期弦楽四重奏曲に似た、表出力の激しい無調様式で書かれています。ユリシーズ四 重奏団の渾身の演奏で聴きごたえ充分。
TROY-1935
アメリカのチェロ作品集
バーバー:チェロ・ソナタ ハ短調Op.6
ルーカス・フォス:カプチッリオ
ケンジ・バンチ(b.1973):壊れた音楽
クランシー・ニューマン(b.1977):メソッドから狂気へ
クランシー・ニューマン(Vc)
ナタリー・ズー(P)

録音:2021年12月21-23日
20、21世紀アメリカのチェロとピアノのための作品を収録。バーバーは調性で書かれた ロマンティックな音楽。第2楽章の緩徐楽章では弦楽のためのアダージョを思わせる抒情 的な旋律が魅力的。バーンスタインの盟友としても知られるルーカス・フォスのカプリチオ はジャズ、カントリー・ミュージックの要素と現代音楽が融合された痛快な一作。ケンジ・バ ンチの「壊れた音楽」は予想されるほど破壊的ではなく、ストリート・ミュージックの要素が 取り入れられたファンキーな作品。最後にチェリスト、クランシー・ニューマンの自作自演 「メソッドから狂気へ」で締めくくられます。
TROY-1941
「ヴァルコフ=ダーン・プロジェクト」〜ルーク・ダーン(b.1976):ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ/夜想曲
ジュオコ・ピアノ/8つのマズルカ
ヴィクトール・ヴァルコフ(P)

録音:2020年12月15-16日、2021年7月21-22日、2023年5月8-9日
ルーク・ダーンはアメリカの中堅作曲家。彼はアイオワ大学と西ミシガン大学で学び、現在はユ タ大学で教鞭を執りつつ作曲を行っています。彼の作品はアメリカ国内のみならず、世界で幅広く演 奏されています。彼の作風は自由な無調に基づくもので、ベルクなどの表現主義的な音楽と深い関 連性があると共にジャズのイディオムを取り入れるなどアメリカ人らしい側面もある。
TROY-1950
「エクスチェンジ」〜現代のチェロ作品集
デイヴィッド・ゴンパー:stella celi extirpavit(2022)
ゾーイ・マートリュー:オンディーヌ(2022)
ジャン=フランソワ・シャルル:ペトリファイド(2021)
ジェレミー・サーロウ:屋根伝いに(2019)
ザック・スタントン:安息日の賛歌の名残り
リチャード・コーストン:深淵より(2014)
ダーレン・ブルーム:蝶々
ティム・ギル(Vc)
デイヴィッド・ゴンパー(P)

録音:2022年9月17-18日、22-24日、アイオワ大学
様々な世代の作曲家によるチェロとピアノのための作品集。作曲家はいずれも何らかの形でア イオワ大学において教鞭を執るなどアイオワと関わりがある。作風は様々だが、アイデアも豊富でメ ロディアスな作品が多く、聴きごたえ充分。チェロのための新しい音楽として一聴の価値がある一 枚。チェロ奏者のティム・ギルはベートーヴェンからクセナキスまでをレパートリーとする使い手でソ リストとしてロイヤル・フィル、ロンドン・シンフォニエッタなどと多く共演している
TROY-1951
女性作曲家によるヴァイオリン作品集
イヴ・ハンガーフォード(1900-1965):古いメヌエット
イヴ・ハンガーフォード:ローマのヴァイオリン弾き
ミヌエッタ・ケスラー(1914-2002):ピーナッツ・バターとゼリーのワルツ
エディス・L・ウィン(1867-1933):「カロライナの丘」より(6曲)
ゲイル・リッジウェイ・ブラウン(1884-1955):つま先ダンス
アンナ・プリシラ・リッシャー(1873-1945):まるはな蜂
イヴ・ハンガーフォード:マリオネット
ハンナ・バーテル=グローニング:「カンザスの記憶」組曲
シャーロット・ルイーズ・ウッドブリッジ(1887-1980):ノーム達の踊り
ジョセフィーヌ・トロット(1874-1950):2つの調子のよいスケッチ
エセル・バーンズ(1874-1948):アリア
イルマ・ザイデル(1896-?):メヌエット
フローレンス・モーリー(1879-1968):もつれ足の狂気の追跡
エセル・ハラーデン・グローヴァー(1857-1916):黄昏に
エセル・ハラーデン・グローヴァー:ガヴォット
イルマ・ザイデル:美女のメヌエット
グレース・ホワイト(1896-):即興曲
 雪の上で
ジュリア・クランプキー(1870-1961):妖怪に捕まる
ゲイル・リッジウェイ・ブラウン(1884-1955):田舎風マズルカ
メアリー・オハラ(1885-1980):日没のダンス
モーリーン・ユエン(Vn)
エリック・ルプル(P)

録音:2022年6月
19世紀後半から20世紀初頭に生を受けた女性の作曲家たちのヴァイオリンとピアノのための作 品を収録。国籍はアメリカ、イギリス、オーストラリア、ロシアと様々。今でこそ女性の作曲家の活躍 は目覚ましいものがあるが19世紀〜20世紀前半における女性の社会的地位は今日では考えら れないほど低く、音楽はあくまで貴婦人の趣味、嗜み程度としか見做されていなかった。そんな中 でも果敢に作曲を続けた女性作曲家の作品が世に出ることは意味のあることです。作品は 19世 紀から20世紀初頭のものだけあって、彼女たちが生きた時代の様式から逸脱するものではない が、時にシューマン、スティーヴン・フォスター、またはロシア民謡を思わせる楽しい曲ばかり
TROY-1953
ジェシカ・ジョンソン、現代ピアノ作品を弾く
(1)ミッシー・マッツォーリ:イザベル・エーベルハルトの夢
(2)レジーナ・ハリス・バイオッキ:アズレッタ
(3)サラ・カークランド・スナイダー:潮流
(4)エレーナ・ルーアー:109のインプロヴィゼーション
(5)ローレン・ブリアンナ・ウェア:イタリアの肖像
(6)セラ・ファン:サークル・?・スクェア
(7)セラ・ファン:滞留
(8)ローラ・シュウェディンガー:オン・ビーイング
ジェシカ・ジョンソン(P)
(7)(9)アンソニー・ディ・サンザ(Perc)
アメリカで活躍する様々な世代の作曲家のピアノ作品を収録。セラ・ファンは韓国出身で彼女の 「滞留」は打楽器を伴う、ややアジアの神秘的な儀式を思わせる佳作。他にハロルド・バッドやギャ ヴィン・ブライヤーズを思わせるややミニマル風の美しい、環境音楽的なマッツォーリの「イザベル・ エーベルハートの夢」、アンリ・ルソーの同名の絵画からインスパイアされ打楽器が入るシュウェディ ンガーの幻想的な「赤道上のジャングル」までバラエティ豊かで聴き手を飽きさせない。ピアニスト のジェシカ・ジョンソンは現代音楽のスペシャリストとして北米、南米、ヨーロッパで活躍する若手。
TROY-1954
光へと昇る〜無伴奏ヴァイオリン作品集
ポリーナ・ナザイキンスカヤ(b.1987):希望〜無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ・ファンタジア(2018)
コールリッジ=テイラー・パーキンソン(1932-2004):ブルース・フォーム(1989)
サルヴァドール・ブロトンス(b.1959):地の平和(2012)
ブルック・ジョイス(b.1973):ユニオン・プロテスト(2012)
ジェシー・モンゴメリー(b.1981):ラプソディ第2 番(2020)
アドルファス・ヘイルストーク(b.1941):驚くべきことに〜無伴奏ヴァイオリンのためのカプリス(2010)
ディロロム・サイダミノヴァ(b.1943):光へと昇る(2021)
イゴール・カルニン(Vn)

録音:2023年1月
世代も国籍も様々な作曲家の無伴奏ヴァイオリンのための作品を収録。いずれも前衛色は薄 く、ロマンティックであったり、民族風であったりジャズの影響があったりと聴きやすい内容。驚くべ きはヴァイオリニストのイゴール・カルニンで、その技巧、音楽性すべてが完璧で、これほどのヴァイ オリニストは世界でも数少ないと思われるほどのヴィルトゥオーゾです。彼はロシア出身で現在は アメリカを拠点に活動している中堅ヴァイオリニスト。今後の活躍が大いに期待されています。
TROY-1956
「サロンでの再会」〜ソプラノ歌曲集
(1)スティーヴ・ダニュー:ニューイングランドの民謡
(2)ロジャー・C・ヴォーゲル:悪魔の歌曲集
(3)デイヴィッド・ライスナー:4つのイディッシュの歌曲集
(4)ネッド・ローレム:聖歌集
ナタリー・マン (S)
(1)タリ・タッドモア(P)
(2)アレックス・チェイ(Fg)
(2)ブルース・マンガム(P)
(3)デイヴィッド・ライスナー(G)
(4)キャシー・ミラー(P)

録音:2022年9月16、17日、2023年5月27日
アメリカの世代も様々な作曲家による歌曲集を収録。ソプラノのナタリー・マンはメトロポリタン歌 劇場を始め、アメリカ各地のオペラ・ハウスで活躍するオペラ歌手で現代アメリカの作曲家の作品 を特に得意としています。収録された歌曲集はいずれも調性で書かれた、親しみやすいもの。
TROY-1958
ナローン・プランチャルーン(b.1973):作品集
「陸と海の彼方」/「烈火」
「音、こだま、そして沈黙」
アルフォンソ・スカラーノ(指)
タイPO

録音:2022年タイ、マヒドル大学
「イルミネーションズ(TROY1934)」に続くナローン・プランチャルーンの管弦楽作品集第 2弾。 プランチャルーンはタイ北部の出身で後に渡米、イリノイ州立大学で学び、アレクサンダー・ ツェムリンスキー国際作曲コンクールで優勝しています。第1集に収録されている「フェノメノン」 は2004年武満徹賞第2位。現在はタイのマヒドル大学音楽学部の学部長を務める傍ら、タ イPO、パシフィックSOのコンポーザー・イン・レジデンスを務 めています。彼の作風は現代音楽の要素とタイの民族音楽、伝統音楽を融合したものでアジ ア的、オリエンタリズム、エキゾチシズムがあふれた魅力的なもの。アジア風コープランド、南 方系の伊福部昭といった感じの様々なイディオムが混在した雰囲気で大いに楽しめる。
TROY-1959
現代中国系作曲家によるヴァイオリンとヴィオラのための作品集
(1)チェン・イ:ハッピー・チューン〜ヴァイオリンとヴィオラのための
(2)チェン・イ:記憶〜ヴァイオリンのための
(3)ジョウ・ロン:野草〜ヴィオラのための
(4)ク・シャオ=ソン:JI#7動きのない水〜ヴァイオリンのための
(5)フン・ラム:モノローグV〜ヴァイオリンのための
(6)-(8)エンジェル・ラム:港の霧〜ヴァイオリンのための
(9)オースティン・イプ:これがあの怪物の全てだ〜ヴァイオリンとエレクトロニクスのための
(10)チャン・カイ=ヤン:マレーのつぶやき〜ヴァイオリンのための
(11)チャン・カイ=ヤン:どこにも行かないボート〜ヴァイオリンとフィクスト・メディアのための
(12)チャン・カイ=ヤン:探し求めて〜ヴァイオリンとフィクスト・メディアのための
パトリック・イム(Vn&Va)
(1)ボーン・ラウ(Va)
(3)ジョウ・ロン(語り)

録音:2019-2023年
現代の中国人および中華系アメリカ人の作曲家によるヴァイオリン、ヴィオラおよびその二重奏 のための作品を収録。世代は様々だが、中華圏の現代音楽の現在を知る事が出来る貴重な一 枚。いずれも中国の伝統文化と西洋もしくは現代性とをどう融合もしくは対峙させるか、ということに 作曲家の創意工夫が感じられます。タン・ドゥンのようないかにもアメリカ人が好みそうな絵に描いたよ うなシノワズリ、エキゾチシズムとは異なるハイブロウな作品が並んでいます。


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