湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



ACCENT
(ベルギー)


クイケン兄弟をはじめとするベルギー古楽陣の名盤を擁するベルギーのレーベル。。1979年にドイツ人の楽器製作者アンドレアス・グラット氏によって設立されました。クイケン3兄弟をはじめとする、オリジナル楽器で演奏する、実力派たちの録音を次々とリリース。アナログ時代には、あのオーディオ評論家、故長岡鉄男氏も絶賛した優秀録音を発表してきました。現在もそのクオリティの高さには定評があり、巨匠奏者はもちろん、アントン・シュテック、スホーンデルヴィルトなど、これからの古楽界を担う奇才たちの録音も積極的に行っています。
"plusシリーズ"は、かつての名盤をお手頃価格で再発売するシリーズです。



※「単価=¥0」と表示されるアイテムは廃盤です。

※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
ACC-8966
20世紀ギター音楽
トゥリーナ、バリオス、モレル、ブルクハルト、
ベネット、マルタンの作品
ラファエッラ・スミッツ(G)
ACC-9057
W.F.バッハ:2つのフルートのための二重奏曲集
ヘ長調 F.57/ト長調 F.59/変ホ長調 F.55
ホ短調 F.54/変ホ長調 F.56/ヘ短調 F.58
バルトルト・クイケン、
マルク・アンタイ(フラウト・トラヴェルソ)

録音:1990年4月
ACC-9182
ソル、コスト:ギター作品集
ソル:悲歌的幻想曲 Op.59
序奏と「私は羊歯になりたくない」による変奏曲 Op.26
コスト:夢想 Op.53/大セレナード Op.30
ラファエッラ・スミッツ(G)
ACC-20021(5CD)
聖なる音楽
[CD 1]*
サン・マルコ大聖堂の音楽〜ヴェネツィアの二重合唱曲
ヴィラールト:詩篇集(1550)/「新音楽」(1547)から
ガブリエーリ:サクラ・シンフォニア集(1597)から/同(1615)から
カンツォンとソナタ集(1615)から
[CD 2](*/+)
ラッスス:「音楽の守護」(1573/1574)から
[CD 3]+
ピーター・フィリップス:「宗教曲の楽園」(1628)から
[CD 4]*
ジャケス・デ・ヴェルト:主日のミサ(1592)
5声のモテット集第1巻(1566)/同第2巻(1581)から
[CD 5](ACC-9069)+
D.スカルラッティ:スターバト・マーテル
エステヴェス:8声のミサ
エリク・ファン・ネーヴェル(指)
コンチェルト・パラティーノ*
クレンデ・アンサンブル+
ACC-20143
ヤニチュの金曜アカデミー
ゴットロープ・ヤニチュ、クリストフ・シャフラート、
ヨハン・ゴットリープ・グラウンの作品
イル・ガルデッリーノ
[マルセル・ポンセール(Ob)
ヤン・デ・ヴィンヌ(Fl-tr)
寺神戸亮(Vn)
フランソワ・フェルナンデス(Vn/Va)
フィリップ・ピエルロ(Gamb)
ルル・ディールティエンス(Vc)
シャレフ・アド=エル(Cemb)]
ACC-20144
フラウト・トラヴェルソのための独奏曲集
バッハ、オトテール、ヴァイス、ヴィヴァルディ、
C.P.E.バッハ、フィッシャーの作品
バルトルト・クイケン(Fl-tr)
ACC-21141
スペイン歌曲集
ガルシーア=ロルカ:スペインの古い歌*
[アンダ・ハレオ/4人のらば引き/ラ・タララ/モンレオンの若者たち/ソロンゴ/ハエンのムーア娘たち/チニータスの酒場/セビリャの子守歌/ドン・ボイソのロマンセ/かわいい巡礼たち/18世紀のセビリャーナ]
ファリャ:クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌#/
7つのスペイン民謡*
[ムーア人の衣装/ムルシア地方のセギディーリャ/アストゥリアス地方の歌/ホタ/子守歌/歌/ポーロ]
 漁夫の物語(魔法の輪)#
 狐火の歌#
ロドリーゴ:ビリャンシーコ集*
[聖なる羊飼い/歌と警句/クリスマスの小歌]
 恋に落ちた羊飼いのコプラ*
 3つの歌*[ヘレス・デ・ラ・フロンテラにて/アデラ/デ・ロンダ]
リリアーナ・ロドリゲス(Vo;*)
ラファエッリャ・スミッツ(G;*/#)
ACC-21145
トマス・アーン:チェンバロ習得のための8つのソナタ(1756) エワルド・ドメイエール(Cemb)
ACC-21146
19世紀前半のギター音楽
レニャーニ(1790-1877):36の奇想曲(1822)〜第2-4、7-10、12-15、18、21、22、24、25、28、29、31-36番
シューベルト(メルツ編):6つの歌曲(ギター独奏用編曲版)[涙の讃美/漁師の娘/セレナード/愛の便り/わが宿/郵便馬車]
ラファエッラ・スミッツ(G)
ACC-21147
バジリカータ〜ナポリ王国各地の音楽の旅
[ミリョー二コ]
作曲者不詳:フォリア/タランテラ
ストラーチェ:フォリア
 ルッジェーロの旋律によるカプリッチョ
フレスコバルディ:フォリアの旋律による6つのパルティータ他
[サランドラ]
トラバーチ:イル・ガルッチョのガリアルダ第1番
 フィデーレの形式による20のパルティータ
ストラーチェ:パストラーレ他
リューヴェ・タミンガ(Org)

録音:2001年10月28日&29日
ACC-21149
オトテール(1674-1763):フルートのための3声のソナタ ホ短調 Op.3-4
2つの高音楽器のための組曲集第2巻 Op.6〜第2組曲
フルートのための3声のソナタ ニ長調 Op.3-2
2つの高音楽器のための組曲集第1巻 Op.4〜第1組曲
フルートのための3声のソナタ ロ短調 Op.3-3
マルク・アンタイ(Fl-tr)
フランク・トゥンス(Fl-tr)
マルティン・バウアー(Gamb)
エヴァルト・デメイエール
(Cemb)
ACC-22150
バッハ:フルート・ソナタ集
ロ短調 BWV.1030/イ長調 BWV.1032
ハ長調 BWV.1033/ホ短調 BWV.1034
ホ長調 BWV.1035
バルトルト・クイケン(Fl-tr)
エヴァルト・デメイエール(Cemb)
ACC-22156
バロックのオーボエ協奏曲
マルチェッロ:オーボエ協奏曲 二短調
バッハ:カンタータ第156番「我が片足は墓の中に」〜シンフォニア
カンタータ第21番「わがうちに憂いは満ちぬ」〜シンフォニア
カンタータ第12番「泣き、嘆き、憂い、怯え」〜シンフォニア
テレマン:オーボエ協奏曲 ヘ短調
ヘンデル:オーボエ協奏曲 ト短調 HWV.287
ピアソラ:オブリヴィオン
マルセル・ポンセール(Ob)(指)
イル・ジャルディーノ
ACC-23148
16世紀前半のイタリアのオルガン音楽
カヴァッツォーニ(1485頃-1569頃):サルヴェ・ヴィルゴ
 リチェルカーレ第1番/同第2番
 おお、海の星/レチェルカーダ
 この狂おしさを許してくさい
 奥様、あなたは私の心を/他
ヤコポ・フォリアーノ(1468-1548):リチェルカーレ(4曲)
クラウディオ・ヴェッジョ(1505頃-1557頃):レチェルカーダ(3曲)
ジュリオ・セーニ(1498-1561):リチェルカーレ
リューヴェ・タミンガ(Org)
ACC-23153
F・クープラン:王宮のコンセール
[第2コンセール/第1コンセール
新しいコンセール/第7コンセール
バルトルト・クイケン(Fl-tr)
ヴィーラント・クイケン(ガンバ)
ロベルト・コーネン(Cemb)
ACC-23154
ブラヴェ(1700-1768):フルート作品集
ソナタ集(1732)〜3曲
ソナタ集(1740)〜2曲/他
フランク・トインズ、
マルク・アンタイ(Fl-tr)
マルティン・バウアー(ガンバ)他
ACC-23155
ヨハネス・プリオリス(1460頃-1512):レクイエム
 ミサ「ゆけよ悲しみ」
ロベルト・フェスタ(指)
アンサンブル・ダイダロス
ACC-23157
W.F.バッハ:フーガとソナタ集
ソナタ イ長調 FK 8/ソナタ ニ長調 FK 4/
ソナタ 変ホ長調 FK 9/8つのフーガ FK 31
エヴァルト・デメイエル(Cemb)
ACC-23158
メルツ(1806-1856):夕べの諧調
 ロマンティック/タランテラ
 ドウニュウとロンド・ブリラン
マウロ・ジュリアーニ(1780-1840):ローズマリー/ソナタ Op.15
ラファエラ・スミッツ(G)
ACC-23159
デリツィエ・ナポリターネ〜16世紀、古いナポリの愛の歌
(全18曲)
アンサンブル・ダエダルス

録音:2003年7月、2005年2月

ACC-24151
コンチェルト・ダモーレ
テレマン:フラウト・トラヴェルソ,オーボエ・ダモーレ,ヴィオラ・ダモーレ,弦楽と通奏低音のための協奏曲ホ長調
 オーボエ・ダモーレ,弦楽と通奏低音のための協奏曲イ長調
ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレ,弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調
グラウプナー:フルート・ダモーレ,オーボエ・ダモーレ,ヴィオラ・ダモーレ,弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト長調
マルセル・ポンセール(指)
アンサンブル・イル・ガルデッリーノ

録音:2004年2月
ACC-24160
17世紀スペインの歌曲と器楽曲集
ホセ・マリン(1619-1699):もう考えないで、おてんばちゃん
 目よ、お前が私を蔑んだから
 甘美に鳴り響く
 チャコナ/タホの山々よ、聞け
 クローリの世界に
この雪をかぶった山脈
ルイス・デ・リバヤス(1620-1680頃):ハカラス
 パバナ/マリオナス
フランシスコ・ゲラウ(1649-1722):フォリアス
 パッサカリア
フアン・イダルゴ(1614-1685):ああ!愛よ
 望み、感じ、死ぬ
ガスパール・サンス(1640-1710):パッサカリア
ピエール・ピツル(指)
プライヴェート・ミュージック

録音:2003年6月、コルシカ
ACC-24161
ボワモルティエ:フルート・アンサンブル作品集
5つのフルートのための6つの協奏曲 ロ短調
フルートのための6曲の組曲 Op.35-5
2本のフルートのための6つの協奏曲 Op.38-3/
3本のフルートのための6つのトリオ・ソナタ Op.7-4
バルトルド・クイケン、
マルク・アンタイ、
フランク・トゥンス
セルジュ・サイッタ、
ダニエル・エティエンヌ(Fl-tr)
ACC-24162
ドヴィエンヌ:フルート四重奏曲集
ニ長調 Op.66-2/ロ短調 Op.16-3
ハ長調 Op.66-3/イ短調 Op.66-1
バルトルド・クイケン(Fl-tr)
寺神戸亮(Vn)
サラ・クイケン(Va)
ヴィーラント・クイケン(Vc)

録音:2003年10月
ACC-24163
モンテクレール:フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのコンセール第2番 ハ短調
レ・ラマージュ(鳥のさえずり)
7つのブリュネット
フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのコンセール第2番 ホ短調
フランク・トインス、
マルク・アンタイ(Fl-tr)
マルティン・バウアー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ロベール・コーネン(Cemb)

録音:2004年11月
ACC-24164
ヘンデル:合奏協奏曲集
ニ長調 Op.6-5/ト短調 Op.6-6
ニ短調 Op.6-10/ロ短調 Op.6-12
トーマス・ファイ(指)
アンサンブル・ラ・パッショーネ
ACC-24165
バッハ:オーボエ協奏曲集
 オーボエ協奏曲 変ホ長調 BWV.1053a
 オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1060a
 オーボエダモーレ協奏曲 BWV.1055a
 オーボエ協奏曲 BWV.1059R
マーラー(ポンセール編):リュッケルトの詩による5つの歌〜私はこの世に捨てられて(オーボエ、管弦楽とチェンバロのための版)
マルセル・ポンセール(Ob)
寺神戸亮(Vn)
イル・ガルデリーノ・アンサンブル

録音:2004年9月、ベルギー、ボラン、聖アポリネール教会
マルセル・ポンセールは演奏活動の傍ら、18 世紀モデルのオーボエ制作にも取り組んでいる楽器職人でもあります。職人気質のポンセールの演奏は、楽器とその性能を熟知して曲そのものを浮き上がらせています。オーボエの哀愁と甘さの絶妙のバランスが、この曲の美しさを浮き彫りにしています。 (Ki)
ACC-24166
ヨハン・ゴットリープ・グラウン&カール・ハインリヒ・グラウン:協奏曲集
ヴィオラ・ダ・ガンバ,弦楽,通奏低音によるイ調の協奏曲、
オーボエ・ダ・モーレ,弦楽と通奏低音によるニ調の協奏曲、
フルート,弦楽と通奏低音によるホ調の協奏曲、
フルート,ヴァイオリン,ヴィオラ・ダ・ガンバ,チェロ,弦楽と通奏低音による大協奏曲
イル・ガルデリーノ
[ヤン・デ・ウィンネ(フラウト・トラヴェルソ)、マルセル・ポンセール(Ob)、寺神戸 亮、(Vn)、秋葉 美佳(Vn&Va)、ヴィットリオ・ギエルミ(Va・ダ・ガンバ)、ルネ・シッフェル(Vc)、シャレフ・アル・エド(Hps)、他]

録音:2005年4月
どちらかというと、しょっちゅう戦争していたイメージのフリードリヒ大王ですが、大の音楽愛好家だったことは大バッハの「音楽の捧げもの」のエピソードで知られるとおり。そんな音楽大好きな王がことのほか愛好したのがここに収められた協奏曲の作曲者グラウン兄弟です。弟のカール・ハインリヒはまだ王子だった王から宮廷の楽長に招かれ、兄のヨハン・ゴットリープは後にベルリンに創設された歌劇場のコンサートマスターを務めました。彼らがフリードリヒ大王のために大量に作曲した作品から厳選された4 つの協奏曲は端正で気品があり、フリードリヒの趣味のよさが偲ばれる作品揃いです。フリードリヒがサン・スーシ(無憂宮)で耳を傾けていた同じ作品を、オリジナル楽器を使ったイル・ガルデリーノ(ヴィヴァルディの協奏曲「ごしきひわ」に因むネーミングでしょうか?)の溌剌とした演奏で楽しめます。 (Ki)
ACC-24167
テレマン:バスのためのカンタータ集
最後の時はまさに来たれりTWV1:529、
神への愛TWV1:350、
すべてのわが行いに TWV1:928、
われいずこに逃れゆかんTWV1:1724、
トリオ・ソナタ ニ短調 TWV 42:d4、
トリオ・ソナタ ト短調 TWV 42:g5
クラウス・メルテンス(Bs)、
エリザベト・ヘルマンス(S)、
マルレーン・シャンペルト(A)、
ジョアン・セバスティアーノ(T)、
イル・ガルデリーノ・アンサンブル

録音:2005年11月 オランダ、ハールレム、ドープスヘジンデ教会
膨大な作品を残したテレマンですがカンタータだけでも1000 曲以上。これはクラウス・メルテンスによる、テレマンのバスのためのカンタータ集。コープマンのカンタータ全集で大活躍のクラウス・メルテンス。安定した美しい歌唱には定評のあり、柔らかで深みのある声はまさに理想のバス。イル・ガルデリーノの好サポートも得、テレマンの変幻自在な音楽を堪能できます。 (Ki)
ACC-24168(2CD)
ボワモルティエ:チェンバロとフラウト・トラヴェルソのためのソナタ集 Op.91(全6曲)
フラウト・トラヴェルソと通奏低音のための6つの組曲 Op.35〜前奏曲(各組曲から、全6曲)
チェンバロのための4つの組曲 Op.59〜組曲第4番 イ長調/同第6番〜ラ・ヴェルテ
レ・ビュファルダン
[フランク・トインス(Fl-tr)
マルティン・バウアー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
エーヴァルト・デメイエール(Cemb)]

録音:2004年10月
ACC-24169
フレスコバルディ:12のファンタジア(1608)
 5つのカンツォン(1615)/トッカータ
リューウェ・タミンハ(Org

録音:2004年12月、ボローニャ、聖ペトロニオ教会
ACC-24171(2CD)
C.F.E.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタ集
ホ短調Wq.124/H551、ニ長調Wq.126/H553、
ト長調Wq.127/H554、ニ長調Wq.129/H556、
変ロ長調Wq.130/H560、ト長調Wq.133/H564、
ト長調Wq.123/H550、変ロ長調Wq.125/H552、
ト長調Wq.134/H558、イ短調Wq.128/H555、
ニ長調Wq.131/H561
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)、
エヴァルト・デマイヤー(フォルテピアノ)
大バッハの次男、C.P.E.バッハは、フルート愛好者でもあったプロイセンのフリードリヒ大王の宮廷楽師を務めていました。大バッ ハのような重厚さではなく親密さと愛らしい旋律で楽しむことができます。フラウト・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケンの演 奏は、強烈な印象はないものの自由に、そして美しくこの作品を仕上げています。 (Ki)
ACC-24172
イタリアのオルガンで聴くモーツァルト
モーツァルト:モルト・アレグロ K.72a*
小さなジーグ K.574*
アダージョ K.なし*
クラヴィーアのためのフーガ K.153*、他*
「ロンドン練習帳」〜アレグロ K.15a+
グラスハーモニカのためのアダージョ K.356+、他+
アンティフォナ「まず神の御国を求めよ」K.86#
ソナタ ニ長調 K.381 (4手)#
小葬送行進曲 K.453a#
リウウェ・タミンガ(Org)
モーツァルトの演奏される機会の少ない珍しいオルガン作品を幅広く収録しています。またボローニャとヴェローナの貴重なオルガンを使用し録音しています。モーツァルトはオルガン演奏にも非常に優れていましたが、その殆どが即興演奏であったために作品として残されているものは多くはありません。このアルバムでは、アンドレ・イゾワールやジーモン・ゼヒターによって完成された断片のみの作品も収録しています。 (Ki)
ACC-24173(1SACD)
ヴィンセント:不死鳥、
ピエール・ゲドロン
:何と勝ち誇った、羊飼いの娘の喜び、
R. バラール:アントレ、アンジェリーク、
ジョヴァンニ・パオロ・フォスカリーニ
:フォリア、
ルイージ・ロッシ:小鳥よ、
ミシェル・ランベール
:シルヴィ、イリス、
コルベッタ・フランチェスコ
:パッサカリヤ、
L. クープラン:シンフォニー、
フランチェスコ・カヴァッリ
:アポロへの哀歌 他
ステファン・ファン・ダイク(T)、
ピエール・ピツル(指)プリヴァーテ・ムジケ

録音:2006年2月16-18 サンクト・ポルテン(オーストリア)
「エコー・ド・パリ」と題されたこのアルバムは、1610年〜 1660年頃のパリでの様々な音楽を通観した内容です。ゲドロン、バラールやランベールの典雅で甘美な世俗歌曲を楽しめます。ベルギーのテノール、ステファン・ファン・ダイク。ピエール・ピツル率いるプリヴァーテ・ムジケも絶妙なバランスのアンサンブルを聴かせてくれ、ファン・ダイクの歌唱をより一層引き立たせています。  (Ki)
ACC-24176(2CD)
フィオッコ(1703-1741):クラヴサン曲集第1組曲(12曲)/第2組曲(12曲)、
バルバトル
(1727-1799):クラヴサン曲集〜ラ・ベロー/ラ・デリクール/ラ・マルゼルブ/ラ・リュジャック
エヴァルト・デマイヤー(Cemb:使用楽器1736年製パリのアンリ・エムシュ複製)

※録音:2006年
ベルギー盛期バロック音楽の作曲家フィオッコ。以前コープマンのアルバム(Astree)は既に廃盤となっており、このデマイヤーの録音は貴重。フィオッコは宗教曲を多く作曲していますが、2 つの組曲からなる「クラヴサン曲集」を残しています。クラヴサン曲集の中の曲の幾つかにはクープラン風の奇抜な題名がついていて、クープランの影響が音楽様式のみならず、描写や手法にも見られます。またカップリングのバルバトルのクラヴサン曲集はフランス・クラヴサン音楽の最後を飾る曲集ともいえるでしょう。香り高き貴重なクラヴサン音楽をお楽しみいただけます。 (Ki)
ACC-24177
オーヴェ・ヴァルター(1946-):ギターラ、
レオ・ブローウェル
:「3 つのスケッチ」、
 悲歌(武満徹に捧ぐ)、
ウィム・ヘンドリックス
:深い沈黙の中で
サエタ[1. 死刑に処されるキリスト 2.
イエスの十字架への道 3. 悲しみのマリア 4. 磔のイエス 5. 十字架に死す 6. イエスの復活]
ラファエラ・スミッツ(G)
ベルギー女流ギタリスト、ラファエラ・スミッツによる現代ギター作品集。ラファエラ・スミッツは「第20回フランシスコ・タレガ・ギターコンクール」にて初の女性優勝者。ウィム・ヘンドリックスの「サエタ」は祈り歌で、スペイン・アンダルシア地方のカンテ・ホンドに属します。「イエスの十字架への道」に触発され作曲され、七つの部分から成っています。 (Ki)
ACC-24178
夜咲きサボテンの歌〜Reina De La Noche-song
Vidalita Del Vuelo / Kara Llantaj
La Tristecuta /Alfonsina Y El Mar
Dalia Morena / La Aduendada
Balada Para Martin Fierro / Certidumbre
Farewell /Hop/As Rosas Nao Falam
Milonga Del Agua Herida
Milonga/Falta Envido / Reina De La Noche
リリアーナ・ロドリゲス(Vo)
ラファエッリャ・スミッツ(G)
ホルヘ・カルドーソ(G)
ACC-24179(1SACD)
ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」、
チェロ協奏曲 RV403 ニ長調、
ソナタ「ラ・フォリア』RV63
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオロンチェロ・ダ・スパラ& 指)
ラ・プティット・バンド
最近古楽界で流行している「ヴィオロンチェロ・ダ・スパラ」によるシギスヴァルト・クイケンのヴィヴァルディの「四季」。S . クイケンは1979年の以来の2度目「四季」録音。前回はバロック・ヴァイオリンで鮮烈に聴かせてくれましたが、ここでは彼の研究より生み出された新たな発見、試みを追及し、さらなる独自性を打ち出しています。S . クイケンはヴィオロンチェロ・ダ・スパラの復元に力をいれておりコンサートでもしばしば演奏しています。弦楽器製作者でもあるディミトリー・バディアロフ氏による演奏でBCJ のコンサートでも何度か登場し、今年の目白バ・ロック音楽祭では寺神戸亮がバッハの無伴奏チェロ組曲を演奏する予定。ヴィオロンチェロ・ダ・スパラは一般的なチェロ奏法とは異なり、「スパラ(肩)」という名前の通りヴァイオリンと同様に肩に掛けて演奏されます。音色はふくよかで柔らかく、低弦楽器のわりに繊細な響きを持っています。清廉で快活、様々な仕掛けのある演奏で挑戦を続けるS .クイケンの成果を再度示した画期的なアルバムです。 (Ki)
ACC-24180
ベートーヴェン:バガテル全曲(Op.33、119&126)、
アンダンテ・ファヴォリWoO57、
ロンド・ア・カプリッチョ(なくした小銭への怒り)Op.129、
バガテル変ロ長調WoO60、
アレグレットロ短調WoO61、
エリーゼのために.WoO59
リンダ・ニコルソン(フォルテピアノ)

※ヨハン・フリッツ(1815年頃、ウィーン)のクリストファー・クラークによる複製
リンダ・ニコルソンはバロック、古典派、初期ロマン派の作品のピリオド楽器による演奏のスペシャリスト。ベストセラーとなったヴァイオリンのヒロ・クロサキと組んだ「モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集」(Erato)など録音も多い。また演奏活動も積極的に行いリンダ・ニコルソンは久々の来日となるコンサート・ツアーが3月に予定されています。ここに収録されているのはベートーヴェンのバガテル全曲と小品集。リンダ・ニコルソンの絶品のフォルテピアノ演奏、完璧なテクニックと細やかな音楽作りには脱帽です。今後はACCENTレーベルからも彼女音楽を聴く機会が増えそうです。 (Ki)
ACC-24181
ジョバンニ・バッティスタ・フェッランディーニ(1710-1791):悲哀に満ちた最愛の母へ(聖墓のためのアリア)、
コンチェルト ヘ長調(フルート、2 ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音)、
ああ!そのような憂鬱な光景(カンタータ)、
弦楽四重奏曲ト短調(2 ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)、
十字架を見よ(聖金曜日ためのカンタータ)
エリザベス・ショル(S)、
アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブ

録音:2005年11月14-18日
G.B. フェッランディーニは、ヴェネツィアに生まれ少年時代にミュンヘンに赴きオーボエ奏者として地位を得ました。彼はオペラ作曲家としても高く評価されミュンヘンのクヴィリエ劇場の_ 落としにオペラ・セリア「ウティカのカトー」が上演されました。また器楽作品や数多くのアリアを作曲しています。「ドナウ河のこだま」という名を持つアンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブはウィーン出身のガンバ奏者クリスチャン・ツィンケによって設立。気品溢れる演奏で遠い時代の音楽を蘇らせています。ソプラノのエリザベス・ショルは音楽一家に生まれカウンターテナー歌手アンドレアス・ショルの姉。9 歳よりアンドレアスと共にキートリッヒ聖歌隊で歌いはじめ、その後バーゼルのスカラカントルームでリチャード・レヴィットとルネ・ヤーコプスの下で研鑽を積み、各地の音楽祭やオペラに参加し活躍しています。 (Ki)
ACC-24182(1SACD)
J.F.ファッシュ(1688-1758):ドレスデン&ダルムシュタット協奏曲集
2つのフルー,2つのオーボエ,2つのファゴット,弦楽と通奏低音のための協奏曲 FWVL:d7&L:D22
オーボエ,ヴァイオリン,弦楽と通奏低音のための協奏曲 FWVL:d4
ヴァイオリン,弦楽と通奏低音のための協奏曲 FWVL:A3
フルート,オーボエ,弦楽と通奏低音のための協奏曲 FWVL:D11
オーボエ,弦楽と通奏低音のための協奏曲 FWVL:g1
イル・ガルデリーノ・アンサンブル
このアルバムはJ.F.ファッシュの没後250周年を記念して録音されたもの。ファッシュはドレスデンでピンゼルとダルムシュタットではグラウプナーと深い親交があり、たびたび楽譜を交換していました。そのおかげでドレスデンとダルムシュタットの図書館に多くの貴重な譜面が残されていました。ここに収録されている作品は、ドレスデンとダルムシュタットで発見された作品から選ばれています。ベルギー古楽の良き伝統を伝えているイル・ガルデリーノ・アンサンブルが表情豊かな美しい流れを描き出しています。  (Ki)
ACC-24183
エルンスト・アイヒナー(1740-1777):6つのフルート四重奏曲Op.4 イル・ガルデリーノ
[ヤン・ドゥ・ヴィネ(フラウト・トラヴェルソ) 寺神戸亮(Vn)、秋葉 美佳(Va)、クレア・ジャルデッリ(Vc)]

録音:2006年10月
エルンスト・アイヒナーはモーツァルトの半世紀前に活躍した作曲家でありますが、巧妙な職人芸が散りばめられた作品の数々を残して います。父ヨハン・アンドレアス・アイヒナーはヴァルデクの宮廷音楽家でエルンストもこうした環境の中、ヴァイリン、ファゴットと作 曲を学んだとされている。自身はツヴァイブリュッケンの宮廷楽団員となり後に楽師長を務める。13年間というわずかな作曲活動のなかで、 かれは31 の交響曲、19 の協奏曲、そして室内楽、声楽曲など斬新な作曲法で次々と作品を書き上げました。このフルート四重奏は彼の後 期の作品で、ロココ調の優美な音楽と巧みな技巧とが融合した美しい作品群。 イル・ガルデリーノの子気味良い演奏が作品の洒脱さと味わいを表現しています。 (Ki)
ACC-24184
ブクステフーデ:カンタータ&モテット集
主に新しき歌を歌えBuxWV12、
主よ わたしはあなたを心から慕ってまいりましたBuxWV41、
主よ あなたにおすがりしますBuxWV53、
イエスわが喜びBuxWV60、
われらより取り去りたまえ、主よBuxWV78
エリク・ファン・ネーヴェル(指)、
声楽・器楽アンサンブル・クレンデ
2007年に没後300年を迎えたブクステフーデは、北ドイツ・オルガン楽派最大の巨匠。リューベックの聖マリア教会でオルガニストをしていたブクステフーデをバッハはわざわざ尋ねて行き、彼の演奏を聴いて感動したというエピソードは有名。当時としては高度なテクニックと自由で即興的な作風は後のJ.S.バッハにも大きな影響を与えています。ここに収録されているカンタータ、モテットは、オルガン作品同様しっかりとした音楽が軸となり、美しく豊麗な歌唱が響き渡る素晴らしい作品。伝統あるベルギー古楽界で高い評価を得ているネーヴェルが率いる声楽・器楽アンサンブルのクレンデの安定した体内に染み入る演奏が心地よい1 枚です。 (Ki)
ACC-24185(1SACD)
ジョン・メイナード、トマス・モーリー、
ジョン・ダウランド、
ウィリアム・ブレイド、ジョン・プレイフォード、
マシュー・ロック より 
アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブ、
ミリアム・アレン(S)
17世紀イギリスで流行した「仮面劇」(ダンスや歌を取り入れた演劇で登場人物が仮面を付け上演された)で使用されていた作曲家の音 楽を集め、11 章の仮面劇仕立てにした当時の「マスク」を再現した意欲的な企画です。「仮面劇」は宮廷や上層階級の観客のために滑稽な 強烈風刺劇として紹介され、たいていは宮廷の人々に媚びるような寓話などが取り上げられていました。
ACC-24186
G.C.ヴァーゲンザイル(1770-1827):協奏曲選集
オーボエ,ファゴット,管弦楽と通奏低音のための協奏曲変ホ長調 WWV345、
ハープと弦楽のための協奏曲ヘ長調WWV281*、
フォルテピアノ,ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲イ長調WWV325*、
フルート,弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調WWV342*
アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブ、
アレクサンダー・ワイマン、
クリスチャン・ツィンケ

録音:2007年7月5-10日
生涯のほとんどをウィーンで過ごしたヴァーゲンザイル。現在では殆ど知られていませんが、当時は大変高名な音楽家でありました。前古典派様式の作品を多く残し、ハイドンやモーツァルトもヴァーゲンザイルの作品を研究、演奏、その後の古典派様式の成立に大きな影響を与えた作曲家です。アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブはガンバ奏者クリスチャン・ツィンケにより創設。クリスチャン・ツィンケもウィーン出身であり、生粋のウィーン人ヴァーゲンザイルの優雅で美しい作品を丹念に表現しております。 (Ki)
ACC-24187(1SACD)
モーツァルト:カッサシオン第1番ト長調 K.63、
カッサシオン第2番変ロ長調 K.99、
ディヴェルティメント第7番ニ長調 K.205
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
カッサシオンの1番&2番はモーツァルトが13歳の時の初期作品で現在ではあまり演奏される機会はありませんが快活で明るい音楽。 若き日のモーツァルト音楽の美しさ楽しさが溢れた作品です。祝祭のために書かれたこのカッサシオンを当時ザルツブルクの聴衆は当 然楽しんだことでしょう。クイケン&ラ・プティット・バンドの演奏も自由奔放。ジャケット写真はザルツブルクのモーツァルトの生 家でをイメージしています。
ACC-24188(1SACD)
ハイドン:ハープシコード協奏曲ト長調 Hob.XVIII:4、
ハープシコード協奏曲ヘ長調 Hob.XVIII:3、
ディヴェルティメント.ヘ長調 Hob.II-20
エヴァルト・デマイヤー(Cemb)、
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
エヴァルト・デマイヤーのすっきりとした軽やかで粒立ちの良い音で協奏曲を聴かせます。またディヴェルティメントではシギスヴァ ルト・クイケン率いる ラ・プティット・バンドの自然体の演奏が、明るく伸びやかでくったくのない音楽が、安らぎと心地よさを与え てくれます。 (Ki)
ACC-24189
D.スカルラッティ:ソナタ集
変ホ長調K474、変ホ長調K.193、
ヘ短調K.238、ヘ短調K.239、ヘ長調K.438、
ニ短調K.396、 ハ長調K.487、ト長調K.424、
ト長調K.235、ホ短調K.198、ニ長調K.436、
嬰ヘ短調K.447、 嬰ヘ短調K.448、イ長調K.208、
イ長調K.209
エヴァルト・デマイヤー(Cemb:)
※使用楽器1756 年製パリのアンリ・エムシュ複製
エヴァルト・デマイヤーはアントワープ音楽院にてジョス・ファン・インマゼール氏に師事し、これまでACCENT レーベルよりW・F・バッハ(ACC 23157)、トーマス・アーン(ACC 21145)など数枚をリリース。自由奔放な手法のスカルラッティの作品を、確かな技巧と 躍動感溢れたリズムでスカルラッティの楽しげな音楽性を表現しています。  (Ki)
ACC-24190
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集(フォルテピアノによる)
第3番変ロ長調KV281、
第8番イ短調KV310、第12番ヘ長調KV332、
第17番ニ長調KV576、幻想曲ニ短調KV397
リンダ・ニコルソン(フォルテピアノ)

※アントン・ワルター1797年モデル/クリストファー・クラーク製作
ベートーヴェンのバガテル(ACC-24180)が好評だったリンダ・ニコルソンの新譜。今回はモーツァルトのソナタをフォルテピアノで演奏したアルバム。楽器はワルターの1797年モデルを用いています。フォルテピアノの陰影やニュアンス豊かな音色を駆使しながら、自由自在な装飾、アゴーギクが随所にちりばめられています。絶望の調性「イ短調」のソナタ第8番。リンダ・ニコルソンの繊細なタッチ、細やかな表現、あらゆるニュアンスが詰め込まれた名演です。こんなにも表情豊かに自然に演奏できるものかと驚きのアルバムです。   (Ki)
ACC-24191
ドイツ・フルート・ソナタ集
サンマルティーニ:ソナタ.ト長調Op.13-4、
 ソナタ.イ短調Op.2-10、
 ソナタ.イ短調Op.1-4、
トリオ・ソナタ第6番ニ短調
ヘンデル:ソナタ.変ロ長調HWV357(ハ長調移調)、
 トリオ・ソナタ.ヘ長調HWV405(ニ長調移調)、
 ソナタ.ハ短調HWV366(ニ短調移調)
レ.ビュッファルダン
[フランク・トインス(フラウト・トラヴェルソ:ステンズビー・ジュニア/モデル/アンドレアス・グラット2007年製)、マルク・アンタイ(フラウト・トラヴェルソ:I.H.ロッテンブルグ/モデル/ルドルフ・トゥッツ製)、ライナー・ツィパーリンク(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、シーベ・ヘンストラ(チェンバロ)]

録音:2008年10月ハーレム(オランダ)
音楽史研究家チャールズ・バーニーはサンマルティーニのフルート作品を「技巧的で独創性、情熱に溢れた音楽」と評しています。イタリア・バロック様式の影響がみられるサンマルティーニ。ゆったりとした豊かな表現力、色彩の調和、ドラマティックで対位法を多く使用したスタイルで書かれています。またヘンデルの3つの作品は1707年から1712年の間に作曲され、オリジナルはオーボエやリコーダーのために書かれており、ここではトラヴェルソで演奏するために移調されています。フランク・トインスが使用している楽器ステンズビー・ジュニアはヘンデル御用達の製作家として有名なモデル。エレガントな高音域が特徴で、心地よい甘さと自在なコントロールが実現できます。マルク・アンタイが使っているモデルI.H.ロッテンブルグは柔らかく深い音色を持っています。 (Ki)
ACC-24192
ナポリ・バロック・ハープ作品集
ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ(1575-1647):トッカータ第2番&ハープのためのリガトゥーレ
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):ヴェノ−サ公爵のガイヤルド
アスカニオ・マイオーネ(1565-1627):トッカータ第1番
ジョヴァンニ・デ・マック(1550-1614):協和と不協和
ジョヴァンニ・レオナルド・デッラルパ(c1525-1602):Io navigai un tempo
ジョヴァンニ・ドメニコ・ダ・ノラ(1510-1592):Venga quel bel narcisso
デ・マック:ガイヤルド第 2 番
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):ロマンス「誰のために髪を長くしたのか」、第1旋法のティエント、イタリア風パヴァーヌによるディフェレンシアス
フランチェスコ・ロンバルト(1587-1642):トッカータ
トラバーチ:ハープのためのアンシデーテミ・プル
マイオーネ:ハープのためのコスタンツォ・フェスタの定旋律によるリチェルカーレ マイオーネ
デ・マック:ストラヴァガンツェ第 2 番
マイオー ネ:パ ル ティーテ・ソプラ・フィデ ーレ
ルーカス・ルイス・デ・リバヤス(1650-?):アチャ、バカス、ルッジェーロ、シャカラス、エスパニョレタス
マルグレート・ケール(アルパ・ドッピア / ダブルハープ)

録音:2012年7月
16世紀末から17世紀初頭にかけてナポリで活躍したイタリア・スペインの作曲家のハープ作品を17世紀イタリアで発展した二重のハープアルパ・ドッ ピアで奏でたアルバム。アルパ・ドッピアは、片方にはディアトニックな音階(全音階)を、もう片方にはクロマティックな音階(半音階)を出すという構 造のバロック・ハープ。ナポリは17世紀のヨーロッパにおいても芸術活動の盛んな都市であり、トラバーチ、マイオーネ重要な作曲家が多く生まれました。 またスペインでも当時ハープは重要な楽器であり、カベソン、リバヤスなどが意欲的に作曲を行っていました。 このアルバムは、世界的なバロック・ハープ奏者ローレンス=キングとマラ・ガラッシに師事したマルグレート・ケールが、時代背景を考慮し、創造力豊 かに選曲した多彩な内容です。 ブックレットには、ケール自身がナポリを旅し、作曲家ゆかりの場所を訪れ、その際撮影した美しい写真が掲載されています。 (Ki)
ACC-24193
アレッサンドロ・ピッチニーニ(1566-1638):リュート作品集
フランス風サラバンド/クーラントIX/第1リチェルカーレ/サラバンド風アリアと変奏/クーラントVI/半音階的トッカータXII/ガイヤルドV/トッカータII/チャコーナ・カッポーナ正統スペイン風/クーラントVII/トッカータVIII/クーラントIII/クーラントVI/トッカータXIII/チャコーナ・マリオーナ正統スペイン風
モニカ・パストゥルニク(アーチリュート)

録音:2013年9月20-22日シュロス・ジーハウス、マルクト・ノルトハイム、ドイツ
イタリアのルネサンス後期からバロック初頭にかけて活躍したリュート奏者アレッサンドロ・ピッチニーニの作品集。ピッチニーニは、1566 年、ボロー ニャの音楽一家に生まれました。作曲家としてだけではなく、2巻のタブラチュア集の刊行や低音弦のリュート「アーチリュート」を考案するなど、現 代のリュート奏者にとっても大きな功績を残しています。同時代の作曲家カプスベルガー、バンキエリなどと共に名手として知られていた存在。またイ ギリスのジョン・ダウランドとほぼ同時代に活躍していますが、その作風はダウランドのような憂い漂うメロディーではなく、典雅なリュートの調べに心 を素直に委ねられる優美な音楽です。演奏はブエノスアイレス出身のモニカ・パストゥルニク。数々の古楽系レーベルに録音があり、その高水準な演 奏には定評があります。録音もアーチリュートの低域を生かした厚みのある優秀録音です。 (Ki)
ACC-24194
ヘンデル:フルート・ソナタ変ロ短調/ハ長調/ホ短調
シャルル・デュパール:6つの組曲〜「序曲.変ロ短調/ト長調/ホ短調
フランク・トゥンス(フルート・トラヴェルソ)、
マーティン・バウアー(Gamb)、
シーベ・ヘンストラ(Cemb)
ヘンデルのフルート・ソナタとデュパールが1701年に出版した「六つの組曲」の中から序曲3曲。デュパールの作品は親しみやすい明るさを持った音楽。美しい旋律魅力的なヘンデルのフルート・ソナタ。フルート・トラヴェルソの落ち着いた響きが一層音楽に深みを与えます。フランク・トゥンスはB.クイケンのもとでバロック・フルートを学び、アニマ・エテルナ、ラ・プティット・バンドなどヨーロッパ有数のバロック・オーケストラのメンバーとして活躍しています。   (Ki)
ACC-24195
ヨゼフ・マルティン・クラウス(1756-1792):付随音楽「アムフィトリヨン」
(ヨハン・フレデリック・グレンザー編曲による管楽アンサンブル版)
アンフィオン管楽八重奏団

録音:2007年1月5-9日
ドイツ出身のヨゼフ・マルティン・クラウスは、ドイツ国内で作曲、法律を学んだ後22歳で職を求めてスウェーデンに渡る。1781年にストックホルムのグスタフ3世の宮廷作曲家に就任し「スウェーデンのモーツァルト」とも称されています。付随音楽「アムフィトリヨン」は17世紀の大作家モリエールの「アムフィトリヨン」を題材とし、4つの付随音楽とディヴェルティメントで構成されたバレエ音楽。宮廷での上演はそこそこだったようですがクラウスの音楽は豊かな場面表現で人々を魅了し、ここでは宮廷楽長であったヨハン・フレデリック・グレンザーが2本のクラリネット、2本のファゴット、2つのホルンのためのハルモニー・ムジークに編曲した版を収録。アンフィオン管楽八重奏団は各名門古楽オーケストラのメンバーが集まった凄腕のンサンブル。 (Ki)
ACC-24196(2CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
第1番 ト長調BWV.1007/第2番 ニ短調BWV.1008
第3番 ハ長調BWV.1009/第4番 変ホ長調BWV.101
第5番 ハ短調BWV.1011/第6番 ニ長調BWV.1012
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)

録音:2007年
ACC-24197
ハイドン:弦楽四重奏曲選集Vol.1
第24番イ長調Op.9-6、
第72番ハ長調Op.74-1、
第49番ニ長調Op.50-6「蛙」
シュパンツィヒSQ(ピリオド楽器使用)
【アントン・シュテック(Vn)、フランク・ポールマン(Vn)、クリスティアン・グーセンズ(Va)、アンティエ・ゴイセン(Vc)】

録音:2007年12月5-8日
NAIVEのヴィヴァルディ・エディションでもその鬼才ぶりを発揮したアントン・シュテック率いるピリオド楽器を使用したカルテット、シュパンツィヒQ.。シュパンツィヒQ.は1996年に創設。ベートーヴェンの四重奏を初演したことで名が知られている1796年設立のシュパンツィヒ四重奏団がモデル。現代のシュパンツィヒQ.もベートーヴェンの録音でなじみがありますが、今回はハイドン没後200年を祝う企画でハイドン:弦楽四重奏曲選集をACCENTレーベルからリリース。「蛙」のゲロゲロという鳴き声が聴こえてくる終楽章が特徴的な第49番。明瞭な輪郭、純粋な響き自然な表現方法で組み立てられた演奏です。彼らの快活なテンポ感、音楽の推進力はピリオド楽器で演奏する魅力を良く伝えてくれる1枚です。   (Ki)
ACC-24198(2CD)
ヨハン・ベルンハルト・バッハ:管弦楽組曲(序曲)【ト短調、ト長調、ホ短調、ニ長調】、
テレマン
:組曲ホ長調TWV 55:E2、
 ホ短調TWV 55:e10、ヘ長調TWV 55:F14
バッハ・コンセントゥス、
エーヴァルト・デメイエル(音楽監督)
鍵盤奏者エーヴァルト・デメイエルとジュリオ・ダレッシオ率いるバッハ・コンセントゥスは、古楽器演奏のスペシャリストたちによっ て2006 年に結成されました。ヨハン・ベルンハルト・バッハはJ.S. バッハの又従兄弟でエアフルト、マグデブルク、アイゼナハでオルガ ニストを務めていました。彼の作品のほとんどが消失していますが、残っているこの管弦楽組曲は、J.S.バッハのいくつかの作品に転用さ れています。
ACC-24199
テレマン:世俗カンタータ&管弦楽組曲集
組曲「女道化役者」ハ長調TWV55:C5、
世俗カンタータ「女子修道会」TVWV20:49、
組曲 ハ長調TWV55:C2、
悲喜劇カンタータ「老練なカナリアの追悼の曲(カナリア・カンタータ)」TVWV20:37、
・組曲「ブルレスケ」変ロ長調TWV55:B8
ドロテー・ミールズ(S)
バッハ・コンセントゥス 
エーヴァルト・デメイエル(指揮&ハープシコード

録音:2009年2月
テレマンはオペラ約30曲、1000曲を超すカンタータ、46曲の受難曲、室内楽、協奏曲、管弦楽曲と生涯4000曲以上作曲したと言われ、その多作かつ多彩な音楽は当時バッハを凌ぐ人気がありました。バッハ・コンセントゥスを率いるエーヴァルト・デメイエルは、このアルバムに収録されている作品を通して、傑出したテレマンの音楽的才能を証明しています。100曲を超す管弦楽曲から組曲3曲と世俗カンタータから2曲を選曲。組曲は多様なリズム、自由なメロディー、冒頭に置かれた序曲と幾つかの曲からなる多楽章からなる構成は、フランス風の音楽の影響もみられます。また一羽のカナリアの死を悼む「カナリア・カンタータ」は、4つのアリアと4つのレチタティーヴォで構成され、音楽的変化が楽曲に独特の緊張感を与えています。古楽界の華、ドロテー・ミールズの清廉な歌声に酔いしれます。バッハ・コンセントゥスは音楽監督エーヴァルト・デメイエルとジュリオ・ダレッシオにより設立。ピリオド楽器を使用しバロック、古典派の器楽曲、声楽曲を得意とする古楽オーケストラです。 (Ki)
ACC-24200
ムファット:「音楽の花束」第2巻〜第1番、第1巻〜第5番、
エヴァリスト・ダッラーバコ
:4声の教会協奏曲ニ短調Op.2-1、
 ト短調Op.2-5、
ヨハン・クリストフ・ペーツ:ソナタ ト短調、ソナタ ホ短調、
パッヘルベル:音楽のたのしみ〜パルティータ第2番ハ短調、
ヨハン・カスパール・ケルル
:ソナタ ト短調
スティルス・ファンタスティクス
[パブロ・バレッティ(Vn)、フリーデリケ・ホイマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、エドゥアルド・エグエス(テオルボ)、ディルク・ベルナー(ハープシコード)、ブライアン・フランクリン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、デイン・ロバーツ(ヴィオローネ)、フリーデリケ・ホイマン(芸術監督)]
18世紀のヨーロッパは宮廷を中心とした貴族文化の時代でもあり、絶対王政のもとで様々な文化とその担い手たちの保護と育成が計られ、 国王や貴族、大商人たちはパトロンとして多大の貢献を果たしてきました。バイエルン選帝侯マクシミリアン2 世エマヌエルは特にそうし た傾向が強く、その時代の音楽家たちに強い影響を与えました。スティルス・ファンタスティクスは、そうした時期の周辺の音楽家たちの 音楽を丁寧に洗い出し聴くものに提示しています。演奏のスティルス・ファンタスティクスは文字通り「型破りな様式」で目の前にある音 楽を鋭敏切り込んでいきます。メンバーも気鋭のリュート奏者エドゥアルド・エグエスやサヴァールも信頼を置く名手パブロ・バレッティ など豪華。 (Ki)
ACC-24201
モーツァルト:フォルテピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調K452、アダージョロ短調K540
ベートーヴェン:フォルテピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調Op.16
ヤン・ヴァーミュレン(フォルテピアノ:アントン・ワルター1795)
イル・ガルデリーノ

録音:2007年
モーツァルトの五重奏曲K452はフォルテピアノと4本の木管楽器という珍しい編成。室内楽と協奏曲の間を行き来する絶妙なバランスを保った形式。モーツァルト自身にとっても自信作であったようで、フォルテピアノと各楽器の対話が美しく、陰影に富み色彩豊かな傑作です。この作品以前にはピアノと管楽器の組み合わせの作品は例がなく、ベートーヴェンはモーツァルトの作品をモデルとしフォルテピアノと管楽のための五重奏曲を作曲しました。マルセル・ポンセール率いるイル・ガルデリーノの管楽器陣とフォルテピアノを担当するヴァーミュレンの軽快で小粋な節回しが魅力的な演奏。 (Ki)
ACC-24202
ドレスデン宮廷のオーボエ協奏曲
ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755):シンフォニア変ロ長調
作者不詳(ピゼンデル稿):オーボエ協奏曲変ホ長調
ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755)?(ピゼンデル稿):2本のオーボエのための協奏曲 ト短調
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688-1758):序曲ト長調
ジュセッペ・ヴァレンティーニ(1681-1753)(ピゼンデル稿):オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ニ長調
作者不詳:オーボエ協奏曲ヘ長調
ヨハン・ダヴィット・ハイニヒェン(1683-1729):オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調
クセニア・レフラー(Ob)、
マイケル・ボッシュ(Ob)
ダニエル・ドイター(Vn)、
バツドルファー・ホーフカペレ

録音:2007年9月9-11日アンスバッハ(ドイツ)
ヨハン・ゲオルク・ピゼンデルはドレスデン宮廷の音楽家でヴァイオリンの名手として知られていました。ヴィヴァルディやアルビノーニ、テレマンなどから作品を献呈されています。またバッハの無伴奏ソナタとパルティータもピゼンデルのために作曲されたのではないかと言われています。このアルバムはピゼンデル自身の作品とピゼンデル写本の作品の中からオーボエに関する曲をドレスデンの貴重な所蔵から集めて収録しています。バツドルファー・ホーフカペレはこれらのドレスデンが持つ音楽遺産を積極的に演奏し録音しています。 (Ki)
ACC-24203
(1)テレマン:無伴奏フルートのための12のファンタジーより第7番ニ長調
(2)クープラン:王宮のコンセールより第1コンセール
(3)J.S.バッハ:フルート・ソナタホ短調BWV1034
(4)C.P.E.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタニ長調Wq.131/H561
(5)モーツァルト:フルート四重奏曲ニ長調K.285
(6)シューベルト:序奏と「しおれた花」による変奏曲
(1)(2)(3)(4)(5)(6)バルトルト・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)、
(2)ヴィーラント・クイケン(Gamb)、ロベルト・コーネン(Cemb)、
(3)エーヴァルト・デメイエル(Cemb)、
(4)エーヴァルト・デメイエル(フォルテピアノ)
(5)シギスヴァルト・クイケン(Vn)、ルシー・ファン・ダール(Va)、ヴィーラント・クイケン(Vc))
(6)ルーク・デヴォス(フォルテピアノ)
※使用楽器:(1)G.A.ロッテンブルク1740年製/(2)A.ヴィーマール1999年製(ブリュッセル)、オトテール1710年製モデル/(3)ルドルフ・トゥッツ(インスブルック)、I.H.ロッテンブルク1730年製/(4)A.ヴィーマール 2005年製、A.グレンザー1750年製(ドレスデン)モデル/(5)ルドルフ・トゥッツ、A.グレンザー1780年製/(6)ヴィルヘルム・リーベル1830年製(ドレスデン)&ルドルフ・トゥッツ1997年製
古楽界で常に第一線で活躍しているクイケン三兄弟。末弟であるフラウト・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケンとACCENTレーベルの良き関係の中で生み出された名録音の数々を1枚に収録。B.クイケンだからこそ伝えられるフラウト・トラヴェルソの魅力が詰まった内容です。 (Ki)
ACC-24204
カナリア諸島の歴史的オルガン曲集
作者不詳:カナリオス
作者不詳:バグパイプに基づくディフェレンシア
マヌエル・デ・タヴァレス(17世紀):モテット※
作者不詳:戦いの太陽
アンドレス・ロレンテ(1624-1703):「牝牛」に基づくディフェレンシア
ホセ・ブラスコ・デ・ネブラ(1702-1768):ファンダンゴ
J.ネブラ:戦いの鐘、メヌエット
作者不詳:パラデータス
ルーカス・ルイス・デ・リバヤス(1626-1677):4つのパラデータス
ディエゴ・フェルナンエス・デ・フエーテ(1635-1713):3つのパラデータス
作者不詳:「フォリア」に基づくディフェレンシア
作者不詳:ラス・フォリアス
作者不詳:カナリオ
ブクステフーデ:フーガ BuxWV174
作者不詳:シャコンヌ
作者不詳:重厚なフォリア
ブクステフーデ:カンツォネッタ BuxWV171
作者不詳:フォリア
フリードリヒ・マルプルク(1718-1795):カプリッチョ
リウヴェ・タミンガ(Org)
※ルイージ・フェルディナンド・タリアヴィーニ(オルガン)
録音:2007年10月、カナリア諸島の歴史的オルガン
カナリア諸島にある歴史的価値のあるオルガンは現在も演奏されております。まず、スペインのオルガンの中で最も貴重なものは、サンタクルス県の教会に保存されている1658年制作(作者不明)小さな礼拝儀式用のオルガンで、6種のストップをもったオルガンです。また、18世紀末に制作された聖ガスマン教会には華やかなストップをもつ素晴らしいオルガンが残っております。そして、1862年アントニオ・ポルテルによる大聖堂オルガンは、ロマン主義を表現できるグレイト・オルガンとポジティヴに対応した二段の手鍵盤があり、リベリアの古い伝統にとても近い音色を持っています。ペダル鍵盤のキーはボタン型をしており、19世紀末にこの楽器をたずねたサン=サーンスは「大作を演奏するには向いていない」と嘆いたそうです。それからもわかる通りにいわゆるパイプオルガンのイメージよりにはるかに小さな楽器です。収録曲は「小鳥のさえずり」や「バグパイプ」を連想させる作者不明の伝承曲から、バッハに大きな影響を与えたブクステフーデの作品まで、バロック以前のオルガン音楽をお楽しみいただけます。楽器の王様と言われるオルガンのイメージが変わってしまうような1枚かもしれません!? (Ki)
ACC-24205
2つのリラ・ヴィオールのための作品集〜Why not here
トーマス・フォード(a.1580-1648):パヴァン、ガリアード、忘れな草、バグパイプ、ここでいいじゃないか、バーディのケイト
ジョン・ジェンキンス(1592-1678):ファンタジア、
ジョン・ダニエル
(1564-ca.1626):パッサメッツォ、ファンシー
アルフォンソ・フェッラボスコ2世(1578-1628):アルメン、ガリアード、コラント、スペインのパヴァン
アンソニー・ホルボーン(?-1602):わたしの窓から去れ、
リチャード・アリソン(?-1606):わたしの窓から去れ
トーマス・フォード(a.1580-1648):パヴァン、ガリアード、アルメン、ウィピットとトリピット
ウィリアム・ロウズ(1602-1645):パヴァン、エア
ヒレ・パール(Gamb) 
フリーデリケ・ホイマン(Gamb)、
リー・サンタナ、
ミヒャエル・フライムート(ルネッサンスLute)

録音:2001年1月
リラ・ヴィオールとは17世紀にイギリスで人気の高かった小型の低音部用ヴィオラ・ダ・ガンバのこと。楽器自体は通常のヴィオラ・ダ・ガンバとほとんど異なりませんが、リラ・ヴィオールのために音楽的に重要な作品が多数作曲されています。またリラ・ヴィオールには60種近い調弦法が存在したということもこの楽器の歴史上非常に興味深い点です。そして1601年から1692年にかけてリラ・ヴィオールのための18の印刷譜が発行されています。さらに50以上の手稿譜が存在し、断片も一部ありますが、大規模な作品選集となっています。本作はその作品群からジョン・ジェンキンス、ウィリアム・ロウズ、ジョン・ダニエルらの曲を収録。2003年にCARPE DIEMレーベルからリリースされ現在は廃盤となっており復活を待っていたファンも多いことでしょう。演奏は日本でも人気のガンバ奏者ヒレ・パールとフリーデリケ・ホイマン。二人は10年程前からデュオを組んで活動しています。  (Ki)
ACC-24206
バッハ:8弦ギターのため編曲集(ラファエラ・スミッツ編)
リュートまたはチェンバロの為のプレリュードBWV998
無伴奏フルートの為のパルティータBWV1013
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番BWV1004
ラファエラ・スミッツ(G)(コルヤ・パンヒューゼン2006年製8弦ギター)

録音:2009年1月(ロザリオ教会、ベルギー)
世界的に活躍する女流ギタリスト、ラファエラ・スミッツによるバッハ作品集。ラファエラ・スミッツはベルギー・アントワープ王立音楽院及びブリュッセル音楽院にて学ぶ。スペインにてホセ・トマス氏に師事。1986年に第20回フランシスコ・タレガ・ギターコンクールで女性初の優勝を果たす。その後も演奏、録音、審査員、教師として多岐にわたって活躍しています。また8弦ギターの名手としても高く評価されています。彼女は約30年間東西ヨーロッパ、南北アメリカ、そして日本の伝統楽器などを元に8弦ギター奏法の独自のスタイルを確立してきました。今回の編曲は、原曲で使用された楽器の個性を生かすように、コルヤ・パンヒューゼン社製のギターを駆使して演奏しています。彼女の研ぎ澄まされた感覚、技巧に裏付けされた音楽性は聴く者を終始魅了します。 (Ki)
ACC-24207
フランツ・クロンマー(1759-1831):管楽合奏のためのパルティータ.ヘ長調Op.73、
変ロ長調Op.78、ヘ長調Op.83、
作品番号なし
アンフィオン管楽八重奏団

録音:2008年1月21-24日
ボヘミア生まれでウィーン古典派の作曲家として活躍したフランツ・クロンマー(フランティシェク・クラマージュ)のパルティータ集。当時の宮廷には管楽アンサンブルが常設されており、管楽アンサンブルのための作品は重要があり、クロンマーも多くの作品を残しています。クロンマーはオーボエ協奏曲が比較的有名ですが、その他の作品はほとんど演奏される機会がありません。しかしこのパルティータは非常におもしろい作品で、所々にクロンマーの魔法がちりばめられ、軽快で風刺に満ちた作品です。気鋭のピリオド管楽アンサンブル、アンフィオン管楽八重奏団のピリリと小技を効かせた演奏で堪能することができます。   (Ki)
ACC-24208
ゲオルク・ドルシェツキー(1745-1819):管楽アンサンブルのための作品集
パルティータイ短調
モテット-アダージョとアレグロ
パルティータ ハ長調/春
主題に基づくテーマ/憬
ポンスの歌/パルティータ 変ホ長調
アンフィオン管楽八重奏団

録音:2008年6月18-23日
ゲオルク・ドルシェツキーはチェコ出身、オーストリアで25年間、その後30年以上ハンガリーで活動していました。1783年ウィーン音楽芸術家協会の一員となりウィーン古典派の特徴を得ています。そして1800年頃にはブダの大公ヨーゼフ・アントン・ヨハンの宮廷の作曲家に、1813年には管楽八重奏団の指揮者となりブダで生涯を閉じています。当時ウィーンのハルモニー・ムジークの作曲家、ヨハン・ヴェントやヨーゼフ・トリーベンゼーらはオペラ、マーチ、バレエなど様々な楽曲を編曲していましたが、ドルシェツキーはハイドンのオラトリオやベートーヴェンの室内楽作品など厳選した一部の作曲家の作品に限りました。管楽アンサンブルを得意としたドルシェツキー。ウィーン古典派の作風を取り入れ、素朴にまた趣豊かに表現しています。
ACC-24209(1SACD)
ジョヴァンニ・アルベルト・リストーリ(1692-1753):我らが主の受難への敬虔なる心情、通奏低音のための練習曲 アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブ
ドロテー・ミールズ(S)
フランツ・ヴィッツム(A)

録音:2009年2月16-19日
イタリア、ボローニャ生まれの作曲家、ジョヴァンニ・アルベルト・リストーリ。オペラを数作書き上げた後、多才な音楽家で俳優のイタリア喜劇一座の座長であった父と妻と共に1715年ドレスデンに渡ります。当時のドレスデンはフリードリヒ・アウグスト1世治下の華やかな宮廷文化が花開いた時期。リストーリは1720年頃から宮廷楽長ハイニヒェン、ゼレンカ、ブッツと共に宮廷音楽を担当していました。1733年には室内オルガニストの任に着き、1746年にはミサ曲や合唱曲が認められ礼拝堂作曲に任命され活躍していました。リストーリの作品はオランダの音楽学者ルドルフ・メンゲルベルクによって研究されていますが、その音楽はあまり知られていません。 (Ki)
ACC-24210
ビウエラの響き
アロンソ・ムダーラ(ca1510-1580):ビウエラのための3 部の譜本(1546 年セヴィリア)〜ファンタジアU、
para desenbolver las manos/カンシオン、
Claros y fresco rios/ビジャンシーコ、
Si me llaman a mi/ファンタジアT、de paros largos para desenbolver las manos
ロマンス、Triste estava el rey David
イタリア風ソネット、La vita fugge
アレクサンドルのパヴァーナ
ガリャルダ/ ビジャンシーコ、Gentil cavallero
アントニオ・デ・カベソン:ロマンス、
Para quien crie yo cabellos/ティエントU
ロマンス、Israel,mira tus montes
作者不詳:Claros y frescos rios
ディエゴ・オルティス:レセルカーダ5声部のための
ティエント[第8旋法/ ファンタジア]]X第8旋法
イタリア風ソネット、O gelosia d’amanti
ルイス・デ・ナルバエス:牛の見張り番を
ルイス・デ・ミラン:ファンタジア]
エステバン・ダサ:ビジャンシーコ、
フアン・パストラール、なぜお前はこうなった
アロンソ・ムダーラ:ロマネスカ、
牛の見張り番を(ギター編)
ビジャンシーコ、Isabel perdiste la tu faxa
ソネット、Por asperos caminos
ファンタジアX/ ビジャンシーコ、Si viesse e me levasse
アラケル・アンドゥエサ(S)
ピエール・ピツル(指、ビウエラ、4コース・ギター、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
プリヴァーテ・ムジケ
録音:2008年5月25-27日
アロンソ・ムダーラはスペイン・ルネサンス音楽の作曲家、ビウエラ奏者、ギター奏者。ビウエラや4コース・ギターのために数多くの作品を作曲。1546年にセヴィリアで「ビウエラのための3部の譜本」を出版し、これがはじめての出版されたギター楽譜と言われ、最初の重要な歌と器楽による曲集と言えるでしょう。6コース・ビウエラの作品、4コース・ギター、そしてギターと歌のための作品、ハープ(もしくはオルガン)のための作品(タブラチュア譜)が収められています。このアルバムには「ビウエラのための3部の譜本」の一部とルネサンス期のスペイン、イタリアの作曲家ルイス・デ・ミラン、ルイス・デ・ナルバエスなどの作品も収録。16世紀スペインで流行したビウエラ伴奏付き歌曲や独奏ファンタジアなど、数多くの名曲を堪能することができます。演奏はスペイン生まれのソプラノ、アラケル・アンドゥエサの柔らかで優しい歌声とビウエラのシンプルな音が心地よく耳に馴染みます。 (Ki)
ACC-24211
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集Vol.1(オリジナル楽器による)
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47
ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調Op.96
ヒロ・クロサキ(Vn)
※使用楽器:F.ガイセンホーフ1801年製ウィーン
リンダ・ニコルソン(P)
※使用楽器:ヨハン・フリッツ1812年モデル・ウィーン(クリストファー・クラーク製作)
録音:2008年7月9-13日ケルン
バロック・ヴァイオリンの名手、ヒロ・クロサキと絶品のフォルテピアノ奏者リンダ・ニコルソンによるオリジナル楽器によるベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集。彼ら2人の演奏で1996年に発売されたモーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集は高い評価を得ています。ヒロ・クロサキは幼少の頃からウィーンで生活し、当地で教育を受けた生粋のウィーン子。また長年コンビを組んできたリンダ・ニコルソンは、2008年からACCENTレーベルに録音を行っており、ベートーヴェン:バガテル(ACC-24180)とモーツァルト:ピアノ・ソナタ集(ACC-24190)ともに好評を博しています。オリジナル楽器だからこそ表現できるニュアンス、音色を最大限に生かした極めて高水準な演奏です。使用楽器はウィーンのストラディヴァリウスと言われる名器F.ガイセンホーフ。フォルテピアノは奥深い繊細な表現が可能なヨハン・フリッツ(クリストファー・クラーク製)。 (Ki)
ACC-24212
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集Vol.2(オリジナル楽器による)
ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調Op.23
ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」
モーツァルトの「フィガロの結婚」より「もし伯爵さまが踊るなら」の主題による12の変奏曲WoO.40
6つのドイツ舞曲WoO.42
ヒロ・クロサキ(Vn)
※使用楽器:F.ガイセンホーフ1801年製ウィーン
リンダ・ニコルソン(P)
※使用楽器:ヨハン・シャンツ1797年製ウィーン
ウィーンの伝統と新鮮さを織り交ぜたヒロ・クロサキの演奏、長年デュオを組んできたリンダ・ニコルソンとの最高のアンサンブルで評価の高かったVol.1(ACC24211)に続く第2弾。繊細な音楽が持ち味のヒロ・クロサキとダイナミックな表現が得意なリンダ・ニコルソンの絶妙なアンサンブル。幸福感に満ちた「春」は、ヒロとリンダが寄り添うように奏で、軽快で爽快感溢れるのびやかな演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
ACC-24213
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集Vol.3
(オリジナル楽器による)
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調Op.12-1
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.12-2
ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調Op.12-3
ピアノとヴァイオリンのためのロンドト長調WoO41
ヒロ・クロサキ(Vn)
※使用楽器:1700年頃北イタリア製/製作者不明

リンダ・ニコルソン(P) 
※使用楽器:アントン・ワルター1979年製ウィーン
オリジナル楽器を用いた意欲的なシリーズは、2人の磨き抜かれた高い音楽性で各方面から注目を集めています。今回はベートーヴェンの初期のソナタで、躍動感あふれる生き生きとした演奏が、音楽を自然と浮かび上がらせています。この作品群はモーツァルトの影響を強く受けていて、明るいヴァイオリンの色調を前面に出した若々しい雰囲気に満ちています。 (Ki)
ACC-24214
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタVol.4
(オリジナル楽器による)
ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調Op.30-1
ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調Op.30-2
ヴァイオリン・ソナタ第8版ト長調Op.30-3
ヒロ・クロサキ(Vn;使用楽器:フランツ・ガイセンンホーフ)
リンダ・ニコルソン(フォルテピアノ;使用楽器:カスパール・カソルニック)

録音:2009年8月10-12日
ヒロ・クロサキとリンダ・ニコルソンの名コンビによるベートーヴェン、ヴァイオリン・ソナタ集第4弾。この作品30の3つのヴァイオリン・ソナタは「ハイリゲンシュタットの遺書」が書かれる直前に作曲されました。この時期ベートーヴェンは耳の不自由に苦しみ精神的困難を抱えていましたが、作風は明るく幸福感に満ちています。ヴァイオリンの独奏性が高まり、技巧的にも音楽表現も一段飛躍しているようです。常に古楽の最先端を歩いてきたヒロ・クロサキの一層深みを増した演奏とリンダ・ニコルソンの自然な流れを大切にするフォルテピアノが抜群の効果を生み出しています。(Ki)
ACC-24215
ベンダ兄弟のコンチェルト集
フランツ・ベンダ(1709-1786):フルート協奏曲ホ短調、
 ヴァイオリン協奏曲変ホ長調
ゲオルク・アントン・ベンダ(1722-1795):チェンバロ協奏曲ロ短調、
 チェンバロ協奏曲ヘ短調、
 チェンバロ協奏曲ト長調〜アレグロ・スケルツァンド
イル・ガルデリーノ
[ソリスト:ヤン・デ・ウィンネ(フラウト・トラヴェルソ)、寺神戸亮(Vn)、シャレフ・アル・エド(Cemb)]

録音:2008年8月15-18日ボランド、ベルギー
音楽家ベンダ家の兄弟フランツ・ベンダとゲオルク・アントン・ベンダによる協奏曲集。フランツ・ベンダはプロイセンのフリードリヒ大王の宮廷ヴァイオリニストを務めました。数多くの作品を作曲しましたが、そのうち出版されたのはごくわずか。前古典派様式のヴァイオリン、フルート協奏曲を多く作曲し、バロックから古典派への推移を示す技法が見られます。また弟のゲオルク・アントン・ベンダも兄フランツと同様にフリードリヒ大王の宮廷ヴァイオリニストを務め後にゴータの宮廷楽長に就任。ここに収録されているチェンバロ協奏曲はC.P.E.バッハの協奏曲に近い急緩急の3楽章形式に非常に近い方法で書かれています。1988年に創設されたイル・ガルデリーノ。アンサンブルの主宰者であるマルセル・ポンセール、ヤン・デ・ウィンネらの鍛え抜かれたアンサンブル、個々の演奏者の傑出した音楽性が響き合い、完成度の高い演奏を披露しています。 (Ki)
ACC-24216
W.F.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタホ短調BRWFBB17
J.C.バッハ:フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタヘ長調 H597
バッハ(?):フルートと通奏低音のためのソナタ ヘ短調
J.C.F.バッハ:フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ニ短調 HWVIII/3Nr.1
W.F.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタヘ長調 BRWFBB18
J.C.バッハ:フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタニ長調 Op.16/1,WB10
バルトルド・クイケン(フルート・トラヴェルソ;A.ヴィーマール1990年製(アウグスト・グレンザー1750年モデル)、
エーヴァルト・デメイエル(Cemb;アウグスト・ボンツァ2003年製(ヘンリー・ヘムシュ1736年モデル)

録音:2008年10月
フラウト・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケンによる大バッハの息子たちが作曲したフルート・ソナタ集。バッハ家はフルートのための作品を多く残しており、現代でもフルートの重要なレパートリーとして演奏されています。B.クイケンはACCENTレーベルにその大部分を録音しています。この息子たちの作品のアルバムでバッハの家族の肖像を完璧なかたちで描き出しています。トラヴェルソをこれほど美しい音色で表現する演奏者はB.クイケンをおいてはいないと思わせる、惚れ惚れする1枚です。   (Ki)
ACC-24217
ヨハン・アダム・ラインケン(1643-1722):「音楽の園」Vol.1
パルティータ第1番イ短調、第2番変ロ長調、第4番ニ短調、第6番イ長調
スティルス・ファンタスティクス
【パブロ・バレッティ(Vn)、フリーデリケ・ホイマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ、芸術監督)、エドゥアルド・エグエス(Lute)、ディルク・ベルナー(ハープシコード)】

録音:2009年9月25-28日サン・ジャン寺院、ミュルーズ(フランス
ラインケンは17世紀後半から18世紀初めにハンブルクで活躍した作曲家、オルガン奏者。当時ハンブルクはドイツで最も栄えていた街で、ドイツ初のオペラ・ハウスが建設され、公開演奏会が行われるなど、音楽、芸術も盛んでした。ラインケンはそのハンブルクを象徴するような音楽家でありました。ラインケンはオルガンの即興を得意とし、その作品の殆どは残されておりません。その代り彼を代表する作品として上げられるのは、今回録音された2本のヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のための6つのパルティータのセット「音楽の園」です。MArecordingsから発売されているアルバムも評価の高いリュートのエドゥアルド・エグエスをはじめ、ヴィオラ・ダ・ガンバのフリーデリケ・ホイマン率いる名手揃いのスティルス・ファンタスティクス。彼らの演奏は、バロック音楽の自由な即興スタイルで、古楽アンサンブルの妙技を堪能することができます。 (Ki)
ACC-24218
ヨハン・プファイファー(1697-1761):序曲&協奏曲集
序曲ト長調(2本のフルート、ファゴット、弦楽と通奏低音)D-DSMus862/3、
トリオ・ソナタ ハ短調(オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音)D-DlbMus2469-Q-1、
協奏曲変ロ長調(リュートと弦楽)D-AsTonkunst2Hsfasc3Nr.16/9、
協奏曲ニ長調(ヴァイオリン、弦楽と通奏低音)D-DlbMus2469-O-1、
序曲ト長調(2本のオーボエ、ファゴット、弦楽と通奏低音)D-DlbMus2469-O-3
バツドルファー・ホーフカペレ

録音:2009年9月6-8日ノイマルクト
フリードリヒ・ヴィルヘルム1世の長女で、ブランデンブルク=バイトリト辺境伯カール・ヴィルヘルム・フリードリヒ3世の妃であるヴィルヘルミーネ・フォン・プロイセンは、芸術家、音楽家への援助を積極的に行っていました。そのような中でヨハン・プファイファーは1734年から宮廷ヴァイオリン奏者の地位に付き、その後すぐに宮廷楽長として素晴らしい才能を発揮しました。しかし、現在では彼の作品の多くは忘れ去られています。バツドルファー・ホーフカペレは、この歴史の陰に隠れたバロック後期の作曲の音楽家の作品に、巧みに演奏し音楽を調和させ命を吹き込んでいます。 (Ki)
ACC-24219
ハイドン:ヴァイオリンとヴィオラのための6つの二重奏曲集
ソナタ.ハ長調Hob.VI第6番、
ソナタ.長調Hob.VI第4番、
ソナタ.変ロ長調Hob.VI第3番、
ソナタ.変ホ長調 Hob.VI第5番、
ソナタ.イ長調Hob.VI第2番、
ソナタ.ヘ長調Hob.VI第1番
アントン・シュテック(Vn)、
クリスティアン・グーセンズ(Va)

録音:2008年9月26-28日シーメンスヴィラ(ベルリン、ドイツ)
ヴァイオリンとヴィオラの二重奏といえば、モーツァルト(M.ハイドン)の作品が有名ですが、このJ.ハイドンも素晴らしい作品。モーツァルトは2曲を残していますが、J.ハイドンは6曲からなるHob.VIを書いています。明るく快活なメロディーが美しく、実力派のアントン・シュテックとクリスティアン・グーセンズの演奏で音楽的にも楽しませてくれます。アントン・シュテックは強い個性と巧みな演奏で古楽ファンの注目を集め、今のドイツ古楽界をリードする存在です。レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル、コンチェルト・ケルンのコンサートマスターを務め、NAIVEのヴィヴァルディ・エディション(OP.30427)でもその名人ぶりを聴かせてくれました。また1996年から彼を中心に結成され、ヴィオラのクリスティアン・グーセンズもメンバーのシュパンツィヒ弦楽四重奏団としても活動、ACCENTレーベルからもハイドン弦楽四重奏(ACC24197)をリリースしています。 (Ki)
ACC-24220
ハイドン:弦楽四重奏曲選集Vol.2
弦楽四重奏曲ト長調Op.77-1、
弦楽四重奏曲ニ長調Op.64-5、
弦楽四重奏曲ニ短調Op.9-4
シュパンツィヒSQ(ピリオド楽器使用)
【アントン・シュテック(Vn)、フランク・ポールマン(Vn)、クリスティアン・グーセンズ(Va)、アンティエ・ゴイセン(Vc)】
ピリオド楽器を使用した常設カルテットの代表格シュパンツィヒ弦楽四重奏団。その伝統ある名前を冠にし、近年勢いのある演奏家の一人ヴァイオリンのアントン・シュテックを中心に新しい刺激を求めて挑んだ、ハイドンの弦楽四重奏曲集の第2弾。たくさんの石ころから宝石を拾い出すように、作品の奥から深い音楽性を引き出す端正な演奏は、音楽家の結晶のように純度が高く美しい。 (Ki)
ACC-24221
カール・フリードリヒ・アーベル:四重奏曲Op.8-2WKO62、
ソナタ第24番ニ短調、ソナタ第22番ニ短調、
四重奏ト長調WKO227
J.C.バッハ:オーボエ,ヴァイオリン,ヴィオラ・ダ・ガンバ,チェロのための四重奏曲第1番変ロ長調WarbB60(6つの協奏的四重奏曲より)
フルート,オーボエ,ヴァイオリン,通奏低音のための四重奏曲第3番Op.11WarbB73
フォルテピアノ,オーボエ,ヴァイオリン,チェロ,2本のホルンのための六重奏曲WarbB78
イル・ガルデリーノ
[ヤン・ドゥ・ヴィネ(フラウト・トラヴェルソ)、マルセル・ポンセール(Ob)、フランソワ・フェルナンデス(Vn)、ヴィットリオ・ギエルミ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、イラ・ギヴォル(Vc)、シャレフ・アド=エル(Cemb&フォルテピアノ)

録音:2009年11月12-14日
ウィーン古典派の重要な先駆者でもあるカール・フリードリヒ・アーベルとヨハン・クリスチャン・バッハの室内楽作品集。J.C.バッハはモーツァルトに大きな影響を与え、父レオポルドもJ.C.バッハを激賞しています。同じくカール・フリードリヒ・アーベルも大バッハに才能を認められ、ロンドンに渡り成功を収めています。両者はロンドンで友人となり、「バッハ=アーベル・コンサート」を開催し絶賛を博したと知られています。彼らの優雅なメロディー展開と軽やかな楽曲構成を堪能でき、イル・ガルデリーノの愉悦と瑞々しさに満ちた、うきうきするような演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
ACC-24222
ドレスデン宮廷のオーボエ・ソナタ集
ジュゼッペ・トレッリ:ソナタ.ニ長調
ヘンデル:トリオ・ソナタ.ハ短調op.2-1a,HWV386a
ヴァイス(バッハ編):2つのリュートによるデュエットBWV1025〜ファンタジア、サラバンド、メヌエット
作曲者不明(18世紀前半):ソナタ.ロ短調
ニラコ・ポルポラ:ソナタ.ホ短調
ブレシャネッロ:ソナタ.ハ短調
クセニア・レフラー(Ob) 
バツドルファー・ホーフカペレ

録音:2009年3月25-27日イエス・キリスト教会ベルリン
18世紀当時ヨーロッパ最高のオーケストラと称されたドレスデン宮廷楽団。その楽団の顔であった、ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755)。ヴィヴァルディやアルビノーニ、テレマンなどから作品を献呈され、バッハの無伴奏ソナタとパルティータもピゼンデルのために作曲されたのではないかと言われています。ピゼンデル自身の作品と写本、また自身が収集した作品の中から、オーボエに関する曲をドレスデンの貴重な所蔵から集めたのが「ドレスデン・ピゼンデル・コレクション」。その中から作品選びを録音したのが、「ドレスデン宮廷のオーボエ協奏曲」(ACC24202) 、そしてこの第2弾はオーボエ・ソナタを中心に収録しています。バツドルファー・ホーフカペレはこれらのドレスデンが持つ音楽遺産を積極的に演奏し録音。またオーボエを担当するクセニア・レフラーは、バロック・オーボエを巧みに扱い自在に演奏する期待の女流奏者です。 (Ki)

ACC-24223
ハイドン:弦楽四重奏曲選集Vol.3
弦楽四重奏曲ト長調Op.54-1
弦楽四重奏曲ハ長調Op.20-2
弦楽四重奏曲ト短調「騎手」Op.74-3
シュパンツィヒ四重奏団(ピリオド楽器使用)
[ントン・シュテック(Vn)、
フランク・ポールマン(Vn)、
クリスティアン・グーセンズ(Va)、
アンティエ・ゴイセン(Vc)]

録音:2011年
近年注目を集めているバロック・ヴァイオリン奏者アントン・シュテック率いるシュパンツィヒ四重奏団によるハイドンの弦楽四重奏曲集第3弾。 オーストリアの名ヴァイオリニストであり指揮者であったイグナツ・シュパンツィヒ(1796-1830)が1796年に組織したシュパンツィヒ四重奏団。その 伝統ある名前を引き継ぎ、ちょうど200周年の記念の年であった1996年に誕生した新生シュパンツィヒ四重奏団。このハイドンの弦楽四重奏曲選集も この第3集で完結します。ピリオド・アプローチによる鮮烈で鋭角的な演奏であるのはもちろん、ハイドンの弦楽四重奏曲の新たな魅力を引き出した純度 の高い響きで聴かせてくれます。安定したテクニックと完成度の高いカルテットならではの充実のアルバムです。 (Ki)
ACC-24224(2SACD)
バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)
ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048
ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050
ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調BWV1051
ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド

録音:2009年10月19-23日ギャラクシー・スタジオ(ベルギー)
名手シギスヴァルト・クイケン率いるラ・プティット・バンドによる待望のブランデンブルク協奏曲新録音が発売されます。古楽の先駆者たちがオリジナル楽器、ピリオド奏法で数々の録音を行っていますが、このシギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンドのアルバムは、それらの演奏に一石を投じるものとなりました。今回の目玉はヴィヴァルディの「四季」(ACC24179)でも話題となった「肩のチェロ」と言われるヴィオロンチェロ・ダ・スパラを用いていることです。近年の研究でバッハも使用したと言われているこのヴィオロンチェロ・ダ・スパラは、数年前にS.クイケンが使用して以来バロック音楽界では革命的な影響を及ぼしました。歴史的研究に基づきバロック時代の管弦楽曲は「1パート1人」で演奏されていたと考えられており、このブランデンブルク協奏曲もそのような編成を取っています。そうした中でヴィオロンチェロ・ダ・スパラは低音を担う重要な役割を果たし、再導入することにより今日こうした衝撃的な演奏を提示することができるとS.クイケンは考えています。また使用する管楽器は調整バルブがないナチュラル楽器を使用。バッハ音楽の真髄をオリジナルの形で聴かせてくれる重要な録音です。 (Ki)
ACC-24225
ジョヴァンニ・バティスタ・フェリーニ(c.1601-1674):マントヴァの主題による3つの変奏曲
ジローラモ・カヴァッツォーニ(c.1490-1564):リチェルカーレ・プリモ
ジャック・デ・ヴェルト(1535-1596):リチェルカーレ
ジャック・ブリュメル(c.1490-1564):リチェルカーレ
ベルナルディーノ・ロンカリ:マントヴァ
アマンテ・フランツォーニ(c.1575-1630):ゴンザーガ
ジェルマノ・パッラヴィチーノ(c.1545-1610):トッカータ・ラ・ゴンザーガ
フレスコバルディ(1583-1643):モニカのアリアによる11のパルティータ〜第6曲、
 トッカータ第7番
作曲者不明:希望、バラバン*、バーロ・ディ・マントヴァ*
リウヴェ・タミンガ(Org;グラツィアディオ・アンテニャーティ制作1565 a’=462Hz)
ファビオ・トリコミ(バロックVn)*

録音:2008年11月、聖バーバラ教会 イタリア
イタリア、聖バーバラ教会の歴史的なオルガンを使用して、ルネッサンス時代の偉大なオルガニストが残した作品を演奏している1枚。ヨーロッパ中ではよく知られ、今日でもイタリア、オランダなどで歌われている有名で人気のあるメロディーの1つであるマントヴァをもとにフェリーニや作者不明の美しきマントヴァが収録されております。これらの曲は17世紀にユダヤ人社会で生まれたと考えられておりこのアルバムはそういった時代背景も考慮されている内容となっております。演奏のリウヴェ・タミンガはイタリアのオルガン音楽のエキスパートで『カナリア諸島の歴史的オルガン』(ACC24204)をはじめ数多くのCDをリリースしております。 (Ki)
ACC-24226
フレスコバルディ:アリアと変奏「フレスコバルダ」(1627)
トッカータ第7番(1615)
トッカータ第9番
フォリアのアリアによるパルティータ(1616)
アルカデルトのマドリガーレによるパッサジャート
トッカータ第7番(1627)
バレット、コレンテとパッサカーリ(1637)
オルガンのためのトッカータ第5番(1627)
聖体奉挙のためのトッカータ第4番(1627)
カンツォーナ第4番(1627)
不協和音のカプリッチョ(1624)
リチェルカーレの前のトッカータ(1635)
クレドの後の半音階的リチェルカーレ(1635)
聖体奉挙のためのトッカータ(1635)
ベルガマスク(1635)
ルカ・グリエルミ(Cem、Org)

録音:2008年4月/サン・ベルナルディーノ・ダ・シエナ教会
イタリア・バロック界最大の鍵盤楽器作曲家ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643)。彼の情熱的で流麗なチェンバロ曲はバッハなどドイツ系音楽と一線を画してはいますが、同様に後世へ大きな影響を与えました。1977年トリノ生まれのルカ・グリエルミはチェンバロ、オルガン奏者であると同時に指揮者で作曲家でもあるマルチタレント。リズム感と歌心に満ちたチェンバロは絶品で、アンサンブル・ゼフィーロやリチェルカール・コンソートのメンバーとしても活躍しています。 (Ki)
ACC-24227
バルダッサーレ・ガルッピ:鍵盤楽器のためのソナタ集
(1)ソナタ.ニ長調、(2)ソナタ.変ロ長調、
(3)ソナタ.ホ短調Op.2-3、(4)ソナタ.イ短調、
(5)ソナタ.ハ短調、
(6)ソナタ.イ短調Op.1-3、(7)ソナタ.ト長調、
(8)ソナタ.変イ長調Op.1-6、(9)ソナタ.ハ長調
ルカ・グリエルミ(ハープシコード、クラヴィコード、オルガン、フォルテピアノ)

使用楽器:(1)ハープシコード:ミヒャエル・ミートケ
(2)(3)ハープシコード:バルトロメオ・クリストフォリ
(4)(5)クラヴィコード:ヨハン・クリストフ・ゲオルク・シードマイヤー
(6)(7)(8)オルガン:ジョヴァンニ・バティスタ&フランチェスコ・マリア・コンコーネ
(9)フォルテピアノ:バルトロメオ・クリストフォリ

録音:2009年9月12日
18世紀イタリア・ヴェネツィアの作曲家バルダッサーレ・ガルッピ。多作な作曲家で、約80曲のハープシコードのためのソナタの他に、約100曲のオペラ、約20曲のオラトリオを残しています。またガルッピは、ソナタ形式を発展させた先駆者として知られています。ここに収録された9つのソナタは1750年前後から1781年頃までに作曲された作品で、ガルッピの独創的な作風を楽しむことができます。ルカ・グリエルミは5つの楽器を弾きわけ、ガルッピの多彩な表情をよりいきいきと表現しています。グリエルミは1997年からジョルディ・サヴァール、1999年から2001年までイル・ジャルディーノ・アルモニコと共演し、世界的にも評価の高い古楽鍵盤奏者。 (Ki)
ACC-24228
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697c-1763):鍵盤のための後期ソナタ集
ソナタ変ロ長調I126、ソナタ変ホ長調I112、
ソナタ.ハ短調I110*、ソナタ.イ短調I125*、
ソナタ.ヘ長調I116、ソナタ.ハ長調I107
ルカ・グリエルミ(ハープシコード、フォルテピアノ)
使用楽器:フォルテピアノ/バルトロメオ・クリストフォリ1726年製=クリスティアン・シュヴァルツ1997年複製、
ハープシコード/バルトロメオ・クリストフォリ1698年製=クリスティアン・シュヴァルツ2009年複製*

録音:2009年9月15-16日ヴィッキオ
イタリア出身の作曲家ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ。20代の頃ヴェネツィア出身の音楽家と共にドイツのヴュルツブルクを訪れており、その後長年ヴュルツブルクの司教に仕えています。またプラッティはヴァイオリン、チェロ、チェンバロなど様々な楽器を演奏しヴィルトゥオーゾとして知られていました。作曲技法はイタリア的というよりもドイツ的要素が強く、初期の頃はバロック様式、後半になるとシュトルム・ウント・ドランクの雰囲気を感じさせる、大胆な転調、豊かな想像力と発想が引き出された作品となっています。ここに収録されている後期ソナタは、活気あふれるリズムと旋律の広がりを感じさせ、緩徐楽章ではじっくりと聴かせる感受性に富んだ作品です。ハープシコードとフォルテピアノを弾くルカ・グリエルミは、2つの楽器を1枚のアルバムで弾き分けています。 (Ki)
ACC-24229
ロラン・マレ(1680-1750):ヴィオール曲集第2集(1738)
組曲第1〜第4番
アンサンブル・トゥールビヨン
【シャレフ・アド=エル(cemb)、ハナ・フレコヴァー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ヤン・クレイチャ(テオルボ、G)】
ペトル・ヴァグネル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2009年10月27-29日プラハ
ヴィオールの名手、作曲家としてバッハより一世代ほど前にフランスで活躍したマラン・マレを父とするロラン・マレの珍しいヴィオール曲集。ロランは13人兄弟の4番目として生まれ、音楽的才能に恵まれ、ルイ15世統治下の宮廷でヴィオール奏者としてジャン・バティスト・フィルクレらと共に活躍しました。ヴィオール曲集第1集は1735年に出版され、ここではその3年後に出版された第2集を録音しています。ロランは父マランのフランス様式に基づき作曲しています。その中でロランは変化に富んだ構成を構築し、豊かなハーモニーを生み出しています。演奏はチェコのガンバ奏者ペトル・ヴァグネルによって1998年に創設された古楽団体、アンサンブル・トゥールビヨン。 (Ki)

ACC-24230
ハイドン:歌曲集
初めてのキス(1)/テュルジスに(1)/
小さな家(3)/恋の歌(1)/
人生は夢(2)/
この世で何も得ようとは思わない(3)/
宗教的な歌(2)/誠実(4)/同情(5)/
人形の歌(4)/思い出(4)/
楽しい苦痛(4)
主題と6つの変奏曲ハ長調XZ:5、
アダージョン ヘ長調 XZ:9

(1)12のクラヴィア伴奏歌曲集第1部(1781)
(2)12のクラヴィア伴奏歌曲集第2部(1784)
(3)独立したさまざまな歌曲
(4)6つの創作されたカンツォネッタ(1794)
(5)6つの創作されたカンツォネッタ第2集(1795)
アン・カンビエ(S)
ヤン・フェルミューレン(フォルテピアノ)

録音:2009年5月17-20日シント・トルイデン、ベルギー
ハイドンの珍しい歌曲と鍵盤作品の小品を収録したアルバム。ハイドンの5つの歌曲集から抜粋しています。オペラ・アリアのような盛り上りを見せたり、静かなピアノ伴奏に乗って穏やかに歌われたりと、ハイドン円熟期に書かれた歌曲は充実した音楽に深い憂いを感じさせる作品となっています。1780年代の歌曲はドイツ語の詩を用い、1970年代のカンツォネッタは、ハイドンがイギリス滞在時に親交を深めた女流詩人アン・ハンターの英語の詩を用いています。歌うのは幅広い歌曲のレパートリーを持つソプラノ歌手のアン・カンビエ。ピアノのヤン・フェルミューレンとも度々共演し、息の合った演奏を披露しています。ハイドンの歌曲の魅力を再発見できる美しい歌唱で聴くことができます。 (Ki)
ACC-24231
カプスペルガー(1580-1651):シンフォニア第1番、
ベツレヘムの牧人、ナターレ(クリスマス)、
万歳幸せな時代、
キリスト降誕を取り囲む天使たち
バルダーノ(1576-1660):パッソ・エ・メッツォのガリアルダ
エコー・ドュ・ダニューブ
コンスタンツェ・バッケス(S)
岡村知由紀(S)、フランツ・ヴィッツム(A)
クレマンティーヌ・ジェスディンスキー(S)
クリスティアン・ディーツ(T)
マルクス・フライク(Bs)

録音:2009年8月12-15日メラヒントン教会、ドイツ
カプスベルガーは、イタリアに移住したドイツの作曲家。リュート、キタローネの名手であり、「ドイツの貴人」としてローマで名を馳せていました。カプスベルガーの声楽曲は彼の作品には珍しい多様な形式が特徴です。1630年に「ベツレヘムの牧人」を出版。この作品はジュリオ・ロスピリオージ(後の教皇クレメンス9世)の台本に様々な続唱のレチラティーヴォと豪華な合唱で作られています。「ベツレヘムの牧人」の初演は12月24日晩祷後、アヴィニヨンの教皇宮殿の晩餐会で行われ、ローマ教皇へ捧げられた歌詞は、当時のウルバヌス7世が演奏によって彼自身の存在感を表したものとなりました。エコー・ドュ・ダニューブは2003年にヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のクリスチャン・ツィンケが設立。アンサンブル名はヴィオラ・ダ・ガンバのヴィルツォオーゾであったヨハン・シェンクが1709年に出版したソナタ集の題名からとったもの。 (Ki)
ACC-24232
アンフィアン/トリーベンゼー編曲集
ヨゼフ・トリーベンゼー(1772-1846):管楽合奏編曲集〜編曲の芸術〜
ケルビーニ(トリーベンゼー編):歌劇「メデア」より
ハイドン(トリーベンゼー編):弦楽四重奏第77番Op.76-3「皇帝」より
ハイドン(トリーベンゼー編):交響曲第92番「オックフォード」より
モーツァルト(トリーベンゼー編):歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より
アンフィオン管楽八重奏団

録音:2010年2月22-25日
トリーベンゼーはボヘミア出身の作曲家。父ゲオルクと同様にオーボエ奏者として活動しており、ウィーンのアウフ・デア・ヴィーデン劇場の第2オーボエ奏者を務めていました。モーツァルトが指揮した「魔笛」の初演にも加わり、独奏者としても活躍していました。作曲家としては多作家であり、特に他の作曲家の作品を編曲した管楽合奏集は評価が高いです。ここに録音された作品もケルビーニ、ハイドン、モーツァルトの有名作品の編曲。バーゼルのスコラ・カントルムで学んだ腕利きの古楽器の名手たちが集まったアンフィオン管楽八重奏団。オーボエ2本、クラリネット2本、ナチュラルホルン2本、ファゴット2本、トランペット、コントラバス1本という豪華編成で巧みなアンサンブルを聴かせてくれます。 (Ki)
ACC-24233
真のオルフェオ〜コレッリにインスパイアされたヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
ヨハン・シェンク:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタホ短調〜前奏曲
コレッリ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第8番ホ短調
 前奏曲(チェンバロによる即興演奏)
ヘンデル:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ.ト短調
前奏曲(リュートによる即興演奏)
コレッリ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第3番ハ長調
シェンク:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2番イ短調
コレッリ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第6番ト長調
フリーデリケ・ホイマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
パトリック・ゼペック(バロックVc)、
エドゥアルド・エグエス(テオルボ)、
ディルク・ベルナー(Cem,Org)

録音:2010年6、7月/フラン=ワレ教会(ベルギー)
アルカンジェロ・コレッリの名作ヴァイオリンソナタ集Op.5は1700年にローマで出版されましたが、すぐにヴィオラ・ダ・ガンバ用にも編曲されるほどの人気を誇りました。ヘンデルのソナタもオリジナルはヴァイオリン用ですが、やはりヴィオラ・ダ・ガンバ向きで、オリジナルのように響きます。ドイツの女流フリーデリケ・ホイマンはパリでサヴァールとパンドルフォに師事、コンチェルト・ヴォカーレやエスペリオンXXIでも活躍、2010年にはドミニク・ヴィス率いるカフェ・ツィンマーマンのメンバーとして来日しています。落ち着いた知的演奏と華やかな美貌で日本でも人気者になりそうな大器です。 (Ki)
ACC-24234
エール・ド・クール〜フランス宮廷歌曲集
ミシェル・ランベール(1610-1696):憩いよ木陰よそして静けさよ
愛する人の影
僕の愛する羊飼い娘は貞淑で優しい
シルヴィ、あなたは何をしているの
春の甘美な魅力 他
リュリ:シンフォニー、ガヴォット、メヌエット、シャコンヌ 他
ムジカ・ファヴォラ
【ステファン・ヴァン・ダイク(T&指)、寺神戸亮(Vn)、ミリアム・ヘーフェース(Vn)、アリーヌ・ジルベライヒャ(Cemb)、上村かおり(Gamb)、ベンジャミン・ペロ(G)】

録音:2010年2月フェルネルモン教会、ベルギー
16世紀から17世紀のフランスで流行した宮廷歌曲エール・ド・クールの代表的な作曲家の一人ミシェル・ランベール。旋律、低旋律、和声、拍子とリズムを情熱的な歌唱を引き出すために効果的に使用した作品です。ここではジャン=バティスト・リュリの作品を含めたCDとなっております。リュリはランベールの娘と結婚、ルイ14世の寵愛を受け宮廷楽長を務めていました。ステファン・ヴァン・ダイク率いる古楽アンサンブル、ムジカ・ファヴォラは2008年に創設されました。名前の由来は、モンテヴルディの音楽による物語favolainmusica”と名打った傑作オペラ「オルフェオ」。現代の古楽界を牽引するメンバーが集まり、日本からは寺神戸亮、上村かおりが参加しています。ムジカ・ファヴォラは最新の音楽知識を盛り込み、ルイ14世の時代の音楽サロンを忠実に再現しています。 (Ki)
ACC-24235
恵あふれる聖母マリアへの祈り
ジェリ・ド・ゲルサン(1573-1630):ミサ「めでたしいと聖なる処女よ」
フランシスコ・ゲレーロ(1528-1596):モテット「めでたし、至聖なる処女よ」、
 レジナ・チェリ、サルヴェ・レジナ
グレゴリオ聖歌:レジナ・チェリ
ペーテル・コルネット(C1575-1633):レジナ・チェリ
フィリップ・ロジエ(1561-1596):レジナ・チェリ
ペーター・フィリップス(1560-1628):レジナ・チェリ、サルヴェ・レジナ
エリク・ファン・ネーヴェル(指)
声楽・器楽アンサンブル・クレンデ

録音:2010年2月19-21日
ジェリ・ド・ゲルサンはフランス・フランドルの作曲家であり歌手。20歳の時にマドリードの王室礼拝堂の歌手としてフィリップ・ロジエのもとで修業し、ロジエの死後遺言でロジエのミサ5曲の出版を任されます。資金援助を受け自身のミサ曲「めでたしいと聖なる処女よ」を加え6曲を出版しました。31歳で母国に戻るまで間スペインに多くの作品を残していますが、1755年にリスボンで起きた地震と火事により、そのほとんどが消失してしまいました。ここに収録されたのは奇跡的に残ったミサ「めでたしいと聖なる処女よ」。7声のルネサンス対位法で書かれています。ゲルサンは没するまで、ブリュッセルの詩的礼拝堂の監督の地位にあり、当時の宮廷の仲間には、ここに収録されているピータ・フィリップス、ペーテル・コルネットらがいました。ゲルサンのミサと同じ題材で書かれたフランシスコ・ゲレーロの5声のモテット「めでたし、至聖なる処女よ」は、非常に成功し聖母マリアのモテットの代表的な作品として知られています。ゲレーロの作品で注目すべきは、激しい感情を表すことの出来た巧妙なカノンの技法を生み出したことです。エリク・ファン・ネーヴェルによって1974年に設立された声楽・器楽アンサンブル・クレンデの緻密な研究に基づいた演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
ACC-24236
タランテラ〜オルガンと民族楽器による
作曲者不詳:タランテラ・プグリエーセ、
キルヒャー:アンティドトゥム・タラントゥーレ(毒蜘蛛の解毒剤)、
キルヒャー:タランテラ、ヒポドリア旋法、
ムルシア:タランテラ、
マルケッティ:タランテラ、カレザーナ:タランテラ、
ストラーチェ:タランチュラ・チューン、
デ・フエーテ:タランテーラ、
作曲者不詳:ピッツィカ・タランタータ、
キルヒャー:タランテラ、シシリアのオクターヴ、
作曲者不詳:様々なタランテラ、
作曲者不詳:ピッツィカ・タランタータ・ミノーレ、
ヴェッキオッティ:パストラーレ、
グレコ:タランテラ・コン・ヴァリエ・パルティーテ、
作曲者不詳:真のナポリ風タランテラ、
作曲者不詳:パストラーレ・コン・イ・フラウティーニ=カンツォーナ、
作曲者不詳:パストラーレ.ハ長調、
ヴェッキオッティ:ナポリ風ピファラータ、
作曲者不詳:パストラーレ 変ホ長調、
エロルド:タランテラ〜歌劇「ザンパ」の序曲より、
作曲者不詳:ガリポリのパストラーレ、作曲者不詳:ピッツィカ・ピツィカ・タランティーナ、
作曲者不詳:タランテラ・カラブレーゼ、クレメンティ:タンランテラ、
ロッシーニ:踊り、ナポリ風タランテラ、
作曲者不詳:パストラーレ変ロ長調、
作曲者不詳:ナポリ風タランテラ、
作曲者不詳:ナポリ風タランテラ
リウヴェ・タミンガ(Org)
ファビオ・トリコミ(タンブレロ、カスタネット、マンドリーノ、キタラ・バロッカ、Vn)
ルイジ・マンジョカヴァッロ(Vn)
オッタヴィア・ラウーザ(Vn)
ステファノ・アルバレッロ(キタラ・バッテンテ)

録音:2011年9月3、4&5日
タランテラはイタリア南部ナポリの舞曲。イタリア東南部タラント近辺にタランチュラという毒蜘蛛が生息し、その毒蜘蛛に襲われた時に踊る治療的な 意味を持った踊りです。当時は医学的な治療法はなく、速いリズムのこの音楽による方法しかなく、音楽家たちは教会、広場、患者の家に赴き、解毒の ためにタランテラを演奏したと言われています。 このアルバムはオルガニスト、リウヴェ・タミンガの長年の研究により17世紀から20世紀にかけての作品を取り上げており、イタリア南部の都市ガラティー ナ、コリリアーノ、カザラーノのオルガンと、“治療” に最適な強いアクセントを持つタンバリンやカスタネット、そしてかき鳴らすマンドリン、ギターのよう な民族楽器を用いて録音しています。 (Ki)紀
ACC-24237
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 op.5-1
チェロ・ソナタ第2番 ト短調 op.5-2
モーツァルトの「魔笛」の主題による7つの変奏曲 op.66
ヘンデルの「ユダ・マカベア」の「見よ勇者は帰る」の主題による12の変奏曲
ライナー・ツィパーリング(Vc)
ボヤン・ヴォデニチャロフ(Fp)

録音:2011年
バロック・チェロおよびヴィオラ・ダ・ガンバの名手として活躍するライナー・ツィパーリングによるベートーヴェン初期のチェロ作品集。いずれの作品 も1796年に作曲されたもので、2曲のチェロ・ソナタはベートーヴェン自身がプロイセン国王の前で演奏を行ったという逸話付。明るく軽快な第1番と 重厚で感傷的な第2番、曲調は対照的ですが、いずれの作品もチェロの朗々としたソロが美しい若きベートーヴェン渾身の名作です。また、本アルバム では同年に作曲された2つの変奏曲も収録。日本では授賞式のBGMとしてもお馴染みの「見よ勇者は帰る」の変奏曲では、シンプルな序盤から壮大な 終盤まで盛り上がりに圧倒されます。
ライナー・ツィパーリングは名門ハーグ国立音楽院を卒業した後、ラ・プティット・バンドやリチェルカーレ・コンソートといった著名な団体のメンバー として活躍した経験を持つチェロ奏者兼ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。現在はF.ピエルロとF.フェルナンデスとアンサンブルを組み、ますます活躍の幅を 広げています。フォルテピアノを演奏するヴォデニチャロフは、寺神戸亮とも多く共演している名手。古典、バロック両者に通じる名手2人のアンサンブル に注目です!
ACC-24238(2CD)
シューマン:ピアノ作品集
森の情景Op.82、子供の情景Op.15、
パピヨンOp.2、アラベスクOp.18、
花の曲Op.19
交響的練習曲Op.13、
5つの変奏曲〔遺作〕、
子供のためのアルバムOp.68
ヤン・フェルミューレン(フォルテピアノ/ヨハン・ネポムク・トレンドリン、ライプツィヒ1830-1835年製)

録音:2010年5月-6月
フォルテピアノによるシューマンのピアノ作品集。ここで使用されているトレンドリン製の楽器は、1830〜1835年頃ライプツィヒで作られたもので、ウィーンの伝統を持つ構造と響きを継承しています。シューマンは子供の心を描いくことに長けた作曲家で、「子供の情景」「子供のためのアルバム」など大人の視点からみた子供の世界を見事に表しています。また主題と12の練習曲からなる「交響的練習曲」はシューマンのピアノ曲の傑作の一つであり、ベートーヴェンのディアベッリ変奏曲と同じく変奏曲のマイルストーン的な作品です。演奏者のヤン・フェルミューレンはこの録音に際して以下のように語っています。「シューマンのメトロノーム速度を最大限に守った演奏をしようと努めました。シューマンのメトロノーム速度が正確だったかどうかは、疑わしいとされていますが、それを忠実に再現することはシューマンの作曲意図に最も近づける手段であると確信しています。」シューマンの豊かなイマジネーションと感性を自然に捉えたアルバムに仕上がっています。 (Ki)
ACC-24239
17世紀イタリアのギター音楽作品集
フランチェスコ・コルベッタ(c1615-1681): Balletto fatto nella Bariera sopra la Sala di Bologna, Sua Corrente,
Corrente, Preludio, Allemanda, Corrente, Sarabanda I & II, Folia, Sinfonia, Caprice de Chacone
ジョヴァンニ・パオロ・フォスカリーニ(?-c1650):Ciacona, Corrente, Passacaglia
ガスパル・サンス(1640-1710):Sarabanda, Tarantella, Paradetas, Matachin, Canarios
カルロ・カルヴィ:Canario, Espanoletta
ドメニコ・ペッレグリー二:Corrente, Brando
ジョヴァンニ・バチスタ・グラナータ(1620?-1687?)::Tocatta, Allemanda, Passacaglia
フェルディアンド・ヴァルダンブリーニ(1623-c 1690): Capona
ニコラ・マッティス:Preludio, Aria I & II
ピエール・ピツル(G& 指)
プリヴァーテ・ムジケ

録音:2010年11月18-20日ヴュルツブルク宮殿、聖ペルテン、オーストリア
1998 年に設立されたピエール・ピツル率いるヴィオール・コンソート、プリヴァーテ・ムジケ。ギターやリュートなどの撥弦楽器を用いたアンサン ブルも得意とします。このアルバムでは17 世紀イタリアの多彩なギター作品を取り上げています。フランチェスコ・コルベッタは当時最高のギター奏者 として活躍していました。若き日のルイ14 世のギター教師を務めたこともあり、ロンドンでも王をはじめ貴族たちを教授していました。作品は自身も 名手であったため、高度で洗練された技巧が見られ、バロック期のギター作品として重要な位置を示しています。 (Ki)
ACC-24240
ブクステフーデ:カンタータとソナタ
鹿が求めるようにBuxWV92
ソナタ.ト短調Op.2の3
おお神の都よBuxWV87
ソナタ.ヘ長調BuxWV269
おお慈悲深き方、おお優しき方BuxWV82
悲歌BuxWV76b
ソナタ.ト長調BuxWV271
私の魂よ、主を讃美せよBuxWV67
鹿が求めるようにBuxWV92
ダグマル・サスコヴァー(S)、
ウィリアム・ドンゴワ(コルネットと指揮)
ル・コンセール・ブリセ
【クリスティーヌ・モラン(Vn)、
ステファン・ルゲ(サックバット)、
ベンジャミン・パロット(テオルボ)、
カタリナ・ベウムル(ドゥルシアン)、
カーステン・ローフ(Cem)、
アドリアン・ジュルダン(Org)】
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637頃‐1707)には128曲の声楽作品が現存しますが、うち120曲は宗教的な歌詞を持ち、カンタータと称されています。それらは後輩のJ.S.バッハの諸作などとは装いを異にし、声楽コンチェルトとアリアなどから成る、マドリガーレ風のものが多く見られます。バッハへ受け継がれる伝統という重要さはもちろんながら、ブクステフーデならではの美しい旋律を楽しむことができます。バロック期の管楽器コルネットの名手にして、ブルース・ディッキーの「コンチェルト・パラティーノ」のメンバーとして活躍したウィリアム・ドンゴワ。彼が率いる古楽器団体ル・コンセール・ブリセはサックバットのルゲ、ドゥルシアン(ファゴット系古楽器)のベウムルら名手揃いのスーパー集団。驚きの巧さです。声楽はチェコ出身のソプラノ、ダグマル・サスコヴァー。やや細身ながら、清楚な美声を聴かせてくれます。 (Ki)
ACC-24241(1SACD)
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲集
フルート協奏曲集Op.10
【ヘ長調「海の嵐」RV.433、
ト短調「夜」RV.439、
ニ長調「ごしきひわ」RV.428、
ト長調RV.435、
ヘ長調RV.434、ト長調RV.437】、
フルート協奏曲ニ長調RV.783、
2本のフルートのための協奏曲RV.533*
バルトルド・クイケン(フルート・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(指&ヴィオロンチェロ・ダ・スパラ)
ラ・プティット・バンド
【アンネリーズ・デコック(VnT)
アン・コノップ(VnU)
マルレーン・ティアーズ(Va)
バンジャマン・アラール(cemb)
フランク・トインズ(フルート・トラヴェルソU)*】

録音:2010年10月13-15日ベルギー
1972年に結成されたラ・プティット・バンドは2012年に40周年を迎えます。40周年を目前にピリオド演奏の世界を牽引してきたシギスヴァルト・クイケンは、近年ヴィオロンチェロ・ダ・スパラの復元・演奏に積極的に取り組みブランデンブルク協奏曲(KKC5138/ACC24224)やヴィヴァルディ「四季」(KKC5140/ACC24179)など意欲的なリリースを続けてきました。今回発売されるのはヴィヴァルディのフルート協奏曲。ソロはもちろん名手バルトルド・クイケン。ヴィヴァルディのフルート協奏曲作品10は、音楽史上最初のフルート協奏曲として大きな功績を残した作品。楽譜の出版は1729年アムステルダムの「ル・セーヌ」社から刊行されたと言われていますが、それまでの協奏曲はヴァイオリンなど弦楽器を中心としたのもで、ヴィヴァルディの意欲的かつ画期的な挑戦であったといえるでしょう。この曲集は全曲フルート・トラヴェルソ用に作曲され、1720年頃から普及し始めたフルート・トラヴェルソの需要に応えた形となりました。作品10の協奏曲集は全6曲からなり、前半の3曲には標題が付けられています。ラ・プティト・バンドの軽快な演奏に乗って、バルトルド・クイケンの妙技が冴えわたり、巨匠としての余裕が感じられる大きな演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
ACC-24242(2CD)
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715-1777):低弦楽器のための四重奏曲
ソナタ第1番ニ長調、ソナタ第2番へ長調
ソナタ第3番ハ長調、ソナタ第4番イ長調
ソナタ第5番変ロ長調、ソナタ第6番ト長調
ロベルト・センシ(指)
ピッコロ・コンチェルト・ウィーン

録音:1999年7月
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイルは、マリア・テレジアの音楽教師、ウィーン宮廷内のオルガニストを務めた、作曲家、鍵盤楽器奏者で す。作品はチェンバロ・ソナタ、交響曲、室内楽などがあり、ハイドンやモーツァルトの初期作品に影響を与えています。特に交響曲は90曲に及 ぶ数を作曲しており、その後の発展に大きく貢献しています。ここに収録されているのは、ヴァーゲンザイルの作品の中でも特殊な曲の一つ、低弦 楽器のための四重奏曲です。上声部はヴィオラかチェロの2本、下声部はチェロとコントラバスで演奏されます。今日では珍しい低弦用の作品ですが、 ヴァーゲンザイルの活躍していた18世紀においては、人気がありました。この演奏を聴けば豊かな響きと多彩な表現力に圧倒され、低弦の新たな 魅力に気付かされることでしょう。 (Ki)
ACC-24243
ブクステフーデ:受難曲「われらがイエスの四肢」BuxWV75
安らぎと喜びもてわれは逝くBuxWV76
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド

録音:2010年
クイケンとプティット・バンドお待ちかねの新録音はブクステフーデの連作カンタータ「われらがイエスの四肢」。キリストの身体の7部分を器楽のソナタ、声楽アンサンブルのコンチェルト、アリア、コンチェルトで描くブクステフーデの代表作のひとつですが、意外に録音が少なく、クイケンの演奏で出ることはまさに朗報と申せましょう。瞑想的かつ胸をうつ内容で、震えるほどの感動をおぼえます。 (Ki)
ACC-24244(2CD)
ゼレンカ:死者のための聖務曲集ZWV47(1733)、
レクイエムニ長調ZWV46(1733)
ヴァーツラフ・ルクス(指)
コレギウム・ヴォカーレ1704
コレギウム1704

録音:2010年6月6-11日プラハ
プラハのバロック・アンサンブル、コレギウム1704によるゼレンカ。今回収録された2曲「死者のための聖務曲集」と「レクイエムZWV46」はアウグスト1世(ザクセン選帝侯)の葬儀のために作曲された作品。アウグスト1世は驚異的な怪力の持ち主であったことから強健王と呼ばれていました。芸術にも力を入れ、ヨーロッパ中から芸術家や芸術作品を宮廷に集めていました。死者のための聖務曲集ZWV47の招詞には詩篇第95篇が使われています。詩篇第95篇では「礼拝」とは何かということを教え、すべての権威と権力をもった王に対して拝み、歌で持って王を賛美するといった内容にドラマティックで荘厳な音楽をつけています。レクイエムZWV45は葬儀のための音楽という理由だけではなく、亡くなったアウグスト1世への悲しみとレザレクション(復活)と次期王即位に対する喜びと敬意を表した、相対する2つの感情が交差した、ゼレンカの巧みな音楽表現を駆使した作品です。 (Ki)
ACC-24245
ボッケリーニ:ディヴェルティメント集Op.16Vol.1
ディヴェルティメント第3番イ長調G463、
ディヴェルティメント第2番ヘ長調G462、
ディヴェルティメント第5番イ長調G465
ロベルト・センシ(指)
ピッコロ・コンチェルト・ウィーン

録音:2001年8月オーストリア
ハイドン、モーツァルトと同時代の作曲家で、チェロの名手としても知られ室内楽作品を多く残したイタリアの作曲家ルイジ・ボッケリーニ。ここに収録されたボッケリーニの作品16のディヴェルティメントは、もとは6つからなる2本のヴァイオリン、フルート、ヴィオラ、2本のチェロとリピエーノ・バスによる作品です。イタリアの優美さ、ボッケリーニらしい軽やかさと繊細さを見事に表現した、ピリオド楽器の音色が心地よく耳に響く演奏です。1993年に結成されたピッコロ・コンチェルト・ウィーン。コントラバスのロベルト・セッシを中心に独特の感性と個性を生かした演奏に定評があります。今後ディヴェルティメント集Op.12のVol.2の発売も予定されています。 (Ki)
ACC-24246
ボッケリーニ:ディヴェルティメント集Op.16Vol.2
ディヴェルティメント第1番イ長調G461
ディヴェルティメント第4番変ホ長調G464
ディヴェルティメント第6番ハ長調G466
ロベルト・センシ(指)
ピッコロ・コンチェルト・ウィーン

録音:2007年
古典派の隠れた名作ボッケリーニの6つのディヴェルティメント。ロベルト・センシ率いるピッコロ・コンチェルト・ウィーンによる第2集です。ボッケリーニ特有の愉悦感と心地よいアンサンブルの響きが印象的な演奏です。 (Ki)
ACC-24247
ベルンハルト・モーリック:ヴァイオリン協奏曲第3番ニ短調Op.10
第6番ホ短調Op.30
アントン・シュテック(Vn)
クリストフ・シュペリング(指)
ラルパ・フェスタンテ
ベルンハルト・モーリック(1802-1869)はドイツのヴァイオリニストで作曲家。シュポーアの弟子でヴィルトゥオーゾとして活躍しました。ヴァイオリン 協奏曲を6曲残していますが今日聴く機会がなく、待望の録音登場となります。ベルリオーズと同世代ですが、作風は師シュポーア風の古典派寄りで、すっ きり爽やか。自身が名手だったこともあり、非常に技巧的な作品となっています。独奏のシュテックはコンチェルト・ケルンのコンサートマスターを務め、 さらにピリオド楽器によるシュバンツィSQのメンバーとしてラ・フォルジュルネ音楽祭でも来日した実力派。今回も古楽器を用い、バックにも古楽器合奏 団ラルパ・フェスタンテを配し、この忘れられた宝石を蘇らせています。
ACC-24248
ワーゲンザイル:オルガン協奏曲集
第3番ヘ長調/第5番ト長調
第2番ハ長調/第6番イ長調
エリザベート・ウルマン(Org)
ピッコロ・コンチェルト・ウィーン

録音:2002年
他人に容赦なかった少年モーツァルトが一目置いたことで、音楽史に名をとどめているゲオルク・クリストフ・ワーゲンザイル(1715-1777)。オルガン 協奏曲はフランス、イタリア、ドイツの様式を混合させ、前古典派的作風が爽やか。リュートやチェンバロも含むピッコロ・コンチェルト・ウィーンが、ウ ルマンのオルガンと美しく対話を繰り広げます。 (Ki)
ACC-24249
ヘンデル:バスのためのイタリア語カンタータ全集
アフリカの森の中でHWV136a
時に黒雲天を覆いHWV98
愛の闘いから逃れよHWV102a
無念にもさらに雲広がりHWV165
四重奏曲ト短調HWV404
トリオ・ソナタト短調HWV390a
ライムント・ノルテ(Bs)、
バツドルファー・ホーフカペレ
ヘンデルがバスを独唱者として作ったソロ・カンタータは4篇しかなく、録音にも恵まれているとは言い難い状況にあります。それをメッテルニヒの愛弟子で、現在ヘンデル作品上演に欠かせぬスペシャリスト、ライムント・ノルテが全曲録音という大歓迎ディスクの登場です。ライオンを主役とした「アフリカの森の中で」など興味津々の作品が続きますが、何といってもヘンデルならではの美しい旋律にたっぷりひたれます。 (Ki)
ACC-24250
ソナタとカンツォーネ
ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1557-1612):6声のカンツォーネ第2番、
 6声のカンツォーネ第4番、
 ” 主よ、聞きたまえ”による2声のパッサジアート、
 第12旋法によるカンツォーネ
ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンタナ(c1571-c1630):3声のソナタ第18番、
 3声のソナタ第15番、2声のソナタ11番、
 2声のソナタ第8番、
 コルネット・ソロのためのソナタ第6番、
 2声のソナタ第10番、3声のソナタ第13番、
 ヴァイオリン・ソロのためのソナタ第5番、
 3声のソナタ第14番
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット、指)
ル・コンセール・ブリゼ

録音:2013 年 6月ラソンプションのノートルダム大聖堂、トレフォール、フランス
界的コルネット奏者ウィリアム・ドンゴワと、名門ル・コンセール・ブリゼによる当時ヴェネツィアで活躍したガブリエーリとフォンタナのソナタと カンツォーネ集。当時コルネットの名手として名を馳せていたジョヴァンニ・バッサーノの演奏技術を念頭に置いて作曲されたような、高度なテクニック を必要とした作品も含まれており、ドンゴワの卓越した演奏を十分に楽しむことができます。さらにドンゴワの楽器法は、大規模かつ豊かで多様な音 色を実現するようにコルネット、ヴァイオリン、サックバット、アーチリュート、オルガンなどを使っています。ガブリエーリのモテット「主よ、聞きたま え」の器楽演奏版でも、その多彩な響きを確認することができます。「ル・コンセール・ブリゼ」は1990年代初めにコルネットの名手ウィリアム・ド ンゴワによって設立。団体名は仏語でブロークン・コンソートを意味し、ルネサンスからバロック期にかけて作曲された、コルネットやツィンクなどを 使用する器楽曲の再発見と演奏に意欲的な団体として活躍しています。 (Ki)

ACC-24251(2CD)
バッハ:「ヨハネ受難曲」第4版(1749) ザビーネ・ケーツ(S)、
アマリリス・ディールティンス(S)、
エリザベット・パピアン(A)、
アレクサンダー・シュナイダー(A)、
ハンス=イェルク・マメル(T)、
ゲオルグ・ポプルッツ(T)、
ウォルフ・マティアス・フリードリヒ(Bs)、
マークス・フライク(Bs)、
コンラート・ユングヘーネル(指)
カントゥス・ケルン、

録音:2011年
ルネサンス・バロック音楽を専門とする演奏団体カントゥス・ケルンが、ACCENTレーベルから初のCDを発売。数回改訂が行われたJ.S.バッハの名曲「ヨハン受難曲」の中から、今回はあまり演奏されることのない1749年稿での演奏です!また、ソロ歌手達の理想的なアンサンブルのサウンドを生み出すため、四重唱を2つ重ねた編成で収録された点にも注目。この試みによって、非の打ち所のないソロセクションの美しさだけでなく、透明感のあるコーラスの響きが生み出されています。ソロ歌手達の中でも、イエズス役を歌うフライクは第14回ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールにおいて第三位に輝いた実力派。本CDの魅力は卓越した歌手達による輝かしいアリアやレシタティーヴォだけではありません。ユングヘーネルの指揮によるカントゥス・ケルンの圧倒的なコーラスの響きも魅力のアルバムです。 (Ki)
ACC-24252
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688-1758):様々な楽器による協奏曲集
3本のトランペット,ティンパニ,2本のオーボエ,ファゴット,ソロ・ヴァイオリン,弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調FaWVL:D3
フルート,オーボエ,弦楽と通奏低音のための協奏曲ロ短調FaWVL:h1
2本のオーボエ,2本のヴィオラ,2本のファゴットと通奏低音のための協奏曲ト長調FaWVL:G11
2本のフルート,弦楽と通奏低音のための協奏曲FaWVL:D9
ソロ・ファゴット,2本のオーボエ,弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ短調FaWVL:c2
トランペット,2本のオーボエ,弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調FaWVL:D1
イル・ガルデリーノ
【ヤン・ドゥ・ヴィネ(Fl)
S.ユイブレシュト(Fl)マ
ルセル・ポンセール(Ob)
北里孝浩(Ob)
アラン・ド・リケール(Fg)
ジャン・フランソワ・カルリエ(Fg)
寺神戸亮(Solo-Vn)ソ
フィー・ジェント(Vn)
アンネリース・デコック(Vn)
ダヌタ・ザワダ(Vn)秋
葉美佳(Va)
カート・デコック(Va)
ベンヤミン・グローリュー(Vc)
トーマス・ルクス(Vc)
フランク・コーピーテルス(Kb)
シャレフ・アデル(Cemb)
アラン・デルッデル(Tp)
ステヴェン・ヴェルハールト(Tp)
ステヴェン・ボシュイト(Tp)
コーエン・プレティンク(Timp)】

録音:2011年1月3-6日アントワープ
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュはバッハと同時代に活躍した作曲家。彼の管弦楽作品は、後期バロックからハイドン、モーツァルトの古典様式への過渡期の特徴を示しています。ファッシュの作品は存命中には出版されることはなく、膨大な手稿譜が存在するため、現在でもその全体像が分かっていません。しかし、ファッシュはドレスデンでピンゼルとダルムシュタットではグラウプナーと深い親交があり、たびたび楽譜を交換していました。そのおかげでドレスデンとダルムシュタットの図書館に多くの貴重な譜面が残されていました。アンサンブル、イル・ガルデリーノはファッシュ:協奏曲(ACC24182)に続き、ドレスデンとダルムシュタットで発見された曲を収録しています。協奏曲は61曲が現存し、バロック様式から古典派様式への移行が明確に感じられる作品群です。1988年にオーボエのマルセル・ポンセールによって創設されたイル・ガルデリーノは、寺神戸亮など日本人も在籍する世界屈指の古楽アンサンブル。ファッシュの各楽器の巧みな使い方により生まれる独自性を、イル・ガルデリーノの明快で軽快な演奏で聴くことができます。 (Ki)
ACC-24253
イタリア初期バロックのソナタ集
G.B.ブオナメンテ:シンフォニア第7番 ガイラルダ/コレンティエ 
G.B.フォンターナ:3声のソナタ第14番
2声のソナタ第9番
 ヴァイオリン・ソナタ第3番 
ブオナメンテ:2声のソナタ第4番
フォンターナ:コルネット・ソナタ第1番 
 ヴァイオリン・ソナタ第2番
 2声のソナタ 第17番 
 コルネット・ソナタ第4番
 ヴァイオリンとコルネットのためのソナタ第7番
ブオナメンテ:3声のソナタ第9番 
フォンターナ:2声のソナタ第12番 
ブオナメンテ:3声のソナタ第1番
 ブランド第3番
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット&指)
ル・コンセール・ブリゼ

録音:2011年7月、シュパンダウ(ベルリン)
世界的コルネット奏者ウィリアム・ドンゴワと、名門ル・コンセール・ブリゼの名タッグがおおくりする初期イタリア・バロックのソナタ集。彼らが生き た1600年頃はいわばバロック時代の黎明期であり、「ソナタ」という新たな器楽曲のジャンルが人気を博し始めた時代。本アルバムでは、ヴェネツィア に活躍したジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナとジョヴァンニ・バッティスタ・ブオナメンテを取り上げ、彼らが作曲した珠玉のイタリア最初期のソ ナタがたっぷりと収録されています。コレッリのソナタを予期させるような華やかさを持ちつつも、ルネサンス時代の響きを色濃く残した古風な旋律の数々 は絶品。ヴァイオリン、コルネット、ドゥルシアン(ファゴットの前身である古楽器)、オルガン、アーチリュート、ハープシコードといった古楽器が織り成 す柔らかなハーモニーが美しく、室内でしっとりと聴き入りたくなる優しい響きに包みこまれます。バロック期の器楽作品が好きな方はもちろんのこと、モ ンテヴェルディのマドリガーレや声楽作品の響きが好きという方にもおすすめのアルバムです。
「ル・コンセール・ブリゼ」は1990年代初めにウィリアム・ドンゴワによって設立された古楽器アンサンブル。団体名は仏語でブロークン・コンソー トを意味し、ルネサンスからバロック期にかけて作曲された、コルネットやツィンクなどを使用する器楽曲の再発見と演奏に意欲的な団体として活躍してい ます。指揮も務めるドンゴワは、サヴァールからの信頼も厚き世界的コルネット&リコーダー奏者。本アルバムでも、輝かしくも柔らかなコルネットの音色 を存分に響かせてくれています。 (Ki)

ACC-24254(6CD)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集

CD1:ソナタ.ハ長調KV279、
 ソナタ.ヘ長調KV280、
 ソナタ.変ロ長調KV281
CD2:ソナタ.変ホ長調KV282、
 ソナタ.ト長調KV283、
 ソナタ.ニ長調KV284
CD3:ソナタ.ハ長調KV309、
 ソナタ.イ短調KV310、
 ソナタ.ニ長調KV311
CD4:ソナタ.ハ長調KV330、
 ソナタ.イ長調KV331
CD5:ソナタ.ヘ長調KV332、
 ソナタ変ロ長調KV333、
 ソナタ.ハ長調KV545、
 ソナタ.ニ長調KV576
CD6:ソナタ.ヘ長調KV533&KV494、
 幻想曲 ハ短調KV475、
 ソナタ.ハ短調KV457、
 ソナタ.変ロ長調KV570
アルテュール・スホーンデルヴルト(フォルテピアノ、クラヴィコード、タンジェントピアノ)

使用楽器:CD1&2/タンジェントピアノ:フランツ・ヤコブ・スペト1775 年製作ウィリアム・ユルゲンソンによるレプリカ
CD3&4/ フォルテピアノ:ヨハン・アンドレアス・シュタイン1780 年製作(白木のハンマー)
ウィリアム・ユルゲンソンによるレプリカ
CD5/クラヴィコード(北ドイツ1780年頃製作)ヨリス・ ポトフリーヘによるレプリカ
CD6/フォルテピアノ:アントン・ヴァルター1790年製作(革張りハンマー)
ポウル・ポレッティ&ヘラルト・トゥインマンによるレプリカ
録音:CD1&2/2005年8月9-11日シュトゥットガルト州立博物館、ドイツ
CD3&4/2009年12月17-29日カタルーニャ高等音楽院、バルセロナ、スペイン
CD5/2005年5月31日-6月2日グリムベルゲン修道院の聖具室、ベルギー
CD6/2005年9月27-29日リムベルゲン修道院の聖具室、ベルギー
古楽大国オランダが生んだ知性派フォルテピアノ奏者アルテュール・スホーンデルヴルト。「1パート1人」という編成で衝撃を与えたベートーヴェンの ピアノ協奏曲集とモーツァルトのピアノ協奏曲集で話題になりました。 歴史的研究に裏付けされた斬新かつ刺激的な演奏で聴衆をあっと言わせるスホーンデルヴルトの新たなアルバムがリリースされます。フォルテピアノ、クラ ヴィコード、タンジェントピアノの3つの異なる楽器を用いたモーツァルトのピアノ・ソナタ全集です。異なる楽器を使用することによって音色の多様性を 追求しています。また、スホーンデルヴルトは、装飾音、リピートの問題を徹底的に極め、正しい方法を見出しています。この演奏で彼は、より正確にモー ツァルトの音楽を表現し、さらに機知に満ちた自由で即興的な演奏により、作品に新しい光を当てています。 (Ki)
ACC-24255
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):ハープシコード・ソナタ集
トッカータとフーガ.ト短調
トッカータ.ト長調(プレリュードとカプリッチョHWV571編)
ソナタ第1番長調/ソナタ第2番ト長調
ソナタ第3番ヘ長調/ソナタ第4番イ長調
プレリュード変ロ長調/ソナタ.ト長調
ルカ・グリエルミ(ハープシコード)

録音:2011年5月
ヨハン・アドルフ・ハッセの鍵盤作品集。ハッセといえば18世紀にオペラ作曲家として活躍した人物。ハンブルクで音楽一家に生まれた後、20代半 ばでイタリアを訪れ、1726年に発表したオペラ「セソストラート」でその名を知られるようになりました。そして当時美声と美貌で人気を得ていたイタリ ア人オペラ歌手ファウスティーナ・ボルドーニと結婚しています。オペラ作曲家としての成功と共に彼は優れた鍵盤奏者でもありました。1750年のパリ旅 行の際、ザクセンのマリア・ヨーゼファ妃のために4曲のソナタを作曲しています。この作品は出版されることなく、今日まで埋もれていましたが、ルカ・ グリエルミによって初CD化されることになりました。 グリエルミは1997年からジョルディ・サヴァール、1999年から2001年までイル・ジャルディーノ・アルモニコと共演し、世界的にも評価の高い古楽 鍵盤奏者です。 (Ki)
ACC-24256
モーツァルト:ヨハン・クリスティアン・バッハのソナタに基づくピアノ協奏曲ニ長調KV107,1(J.Chr.バッハ:ソナタOp.5-2)
ジョヴァンニ・マルコ・ルティーニ:ソナタ ニ長調Op.6-2、
 ソナタト短調 Op.6-5
モーツァルト: J.Chr.バッハのソナタに基づくピアノ協奏曲ト長調KV107,2(J.Chr.バッハ:ソナタOp.5-3)
ルティーニ:ソナタ変ホ長調Op.6-6、ソナタ ヘ短調Op.5-5
モーツァルト:J.Chr.バッハのソナタに基づくピアノ協奏曲変ホ長調KV107,3(J.Chr.バッハ:ソナタOp.5-4)
コンチェルト・マドリガレスコ
【マッシモ・スパドナ(Vn)
リアーナ・モスカ(Vn)
ブルーノ・コセット(Vc)
グザヴィエ・プエルタス(ビオローネ)】
ルカ・グリエルミ(Cemb、指)

録音:2010年、ビビエナ劇場、マントヴァ&2011年聖ベルナルディーノ教会、シエナ
天才モーツァルトの音楽が生まれる背景となった、音楽家ヨハン・クリスティアン・バッハとジョヴァンニ・マルコ・ルティーニに作品に焦点をあてたア ルバム。モーツァルトの3つのピアノ協奏曲KV.107。この作品は大バッハの第11子として生まれたヨハン・クリスティアン・バッハのクラヴィーア・ソ ナタ作品5から編曲されたもの。モーツァルトが8歳の時にロンドンへの演奏旅行中にJ.Chr.バッハと出会いました。モーツァルトは、J.Chr.バッハか ら先進的な作曲技法を学びとり、この3つのピアノ協奏曲もその一つですが、、J.Chr.バッハのエレガントな旋律法に影響されピアノ・ソナタやピアノ協奏 曲を作曲しています。そしてルティーニは、当時イタリアで大変人気のあった鍵盤楽器奏者であり作曲家。父レオポルドもルティーニを高く評価し、モーツァ ルトの自宅にはルティーニのソナタ集があったともいわれており、モーツァルトもルティーニのソナタには早くから親しんでいました。演奏は多才な古楽奏 者ルカ・グリエルミ。作品の本質を的確に捉え、鮮やかに表現することに長けた現代を代表するチェンバロ奏者です。 (Ki)
ACC-24257
J.S.バッハの息子達による交響曲集
J.C.F.バッハ:交響曲第10番変ホ長調 HW.1-10
C.P.E.バッハ:シンフォニア.ホ短調(弦楽版) Wq.177
J.C.バッハ:交響曲第3番変ホ長調 op.6-3
J.C.F.バッハ:交響曲第3番ニ短調 HW.1-3
J.C.バッハ:交響曲第6番ト短調 op.6-6
エーヴァルト・デメイエル(音楽監督、Cemb.)、
バッハ・コンセントゥス

録音:2011年
ベルギー出身のチェンバロの俊英、エーヴァルト・デメイエル率いるバッハ・コンセントゥスが、J.S.バッハの息子たちによる交響曲作品を収録した希 少なアルバムをリリース!ヨハン・ベルンハルト・バッハの作品を収録したデビューアルバム(ACC 24198)に続く、バッハ一族に焦点を当てた内容となっ ています。今回取り上げるのは、J.S.バッハの次男カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ(1714-1788)、五男のヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッ ハ(1732-1795)、そして末子にあたるヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782)の3人の息子たち。C.P.E.バッハの作品は近年多く取り上げら れる傾向にありますが、本CDではむしろ未だに演奏・収録される機会の少ないJ.C.F.バッハ、J.C.バッハの作品を多く収録!特にJ.C.F.バッハの作品 を収録したアルバムは大変珍しく、これだけでも一聴の価値ありといえましょう。
バッハ・コンセントゥスはデメイエルがジュリオ・ダレッシオと共に2007年に創立した古楽アンサンブル団体。バロック、古典作品をレパートリーの中 心としつつ、とりわけバッハ一族の再評価に尽力する意欲的な団体です。当団でチェンバロと音楽監督を務めるデメイエルは、クイケン一家ら古楽の大家 と多く共演し、ラ・プティット・バンドのメンバーとしても活動する名手。バルトルド・クイケンと共にリリースしたバッハの息子たちによるフルート・ソナ タ集(ACC 24216)に続き、彼らへ再び光を当てます! (Ki)
ACC-24258
クヴァンツ:フルート協奏曲集
ト短調QV 5:196/ニ短調QV 5:86 
イ短調QV 5:236/ト長調QV 5:173
フランク・トインス(フラウト・トラヴェルソ)
レ・ビュッファルダン

録音:2011年
バロック・フルートの名手フランク・トインス&レ・ビュッファルダンによるクヴァンツのフルート協奏曲集。2012年に生誕300周年を迎えたフリード リヒ2世のフルートの師であったことから、近年再注目の動きが熱いクヴァンツ。彼の作品は随所に散りばめられたロココ調の典雅な装飾が美しく、技巧 性に富んだ旋律の数々には聴き応えがあります。本アルバムでは、比較的多く演奏される協奏曲ト長調(QV 5:174)ではなく、むしろト長調(QV 5:173) を収録していることに注目。近年知名度が上がったとはいえ、クヴァンツの作品のみを収録したアルバムはまだまだ少なく、希少な名盤といえましょう。
フランク・トインスはクイケンにバロック・フルートを学び、アニマ・エテルナ、ラ・プティット・バンドのメンバーとしても活躍する名手。レ・ビュッファ ルダンは、トインスが創設したバロック・アンサンブル団体。ドイツのフルート・ソナタ集(ACC 24194)に引き続き、今回もドイツ・バロックに焦点を 当てた新譜となります。 (Ki)
ACC-24259(2CD)
ゼレンカ:聖週間のための27のレスポンソリウムZWV55
預言者エレミアの哀歌ZWV53
ヴァーツラフ・ルクス(指)
コレギウム1704、
コレギウム・ヴォカーレ1704

録音:2011年
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745)はボヘミア出身で、ドレスデンのカトリック教会作曲家として活躍しました。第2次世界大戦で自筆譜のかなりが失われ、作品が鑑賞できるようになったのは比較的最近ですが、いずれもお宝発見的な魅力作が多く目が離せません。ここでは比較的初期の1723年頃に作られた宗教合唱曲がとりあげられています。どちらも歌詞は暗く重いものの、音楽は天国的に美しく聴き惚れてしまいます。これぞゼレンカの真骨頂、コレギウム1704とコレギウム・ヴォカーレ1704の透明な合唱の美しさも光ります。 (Ki)
ACC-24260
アントニオ・ベルターリ(1605-1669):ソナタ集
4声のソナタ第7番
ヴァイオリンとガンバのデュオ・ソナタ第2番
ヴァイオリンと通奏低音のためのチャコーナ
ヴァイオリンとガンバのデュオ・ソナタ第3番
4声のソナタ第2番
ヴァイオリン・デュオのためのソナタ
ヴァイオリンとファゴットのデュオ・ソナタ第4番
ソナタ第1番/4声のソナタ.ニ短調
ル・コンセール・ブリゼ
【アンヌ・シューマン(Vn)
ステファン・ルゲ(サックバット)
モニカ・フィシャレック(ドゥルシアン)
アドリアン・ジュルダン(Cem,Org)
カーステン・ローフ(Cem)
マティアス・シュペーター(アーチLute)】
ウィリアム・ドンゴワ(コルネットと指揮)

録音:2012年7月5-8日
アントニオ・ベルターリはイタリア、ヴェローナ出身で10代の頃からオーストリア、ウィーンのハプスブルク宮廷で活躍した作曲家。17歳の時にウィー ン大公カール・ヨーゼフに仕え、44歳の時にフェルナンド3世のもと、宮廷楽長に就任。ウィーンにイタリアのオペラ、宗教音楽を普及させた功績は大 きく評価されています。作品の多くは紛失してしまっていますが、今回録音されたソナタを含む器楽曲集は彼の死後出版され、再評価されました。 演奏は、コルネットの名手ウィリアム・ドンゴワ率いるル・コンセール・ブリゼ。当時のコルネットは現代の金管楽器とは異なり、構造はフルートのような で高速な動きも可能であったため、ヴィルトゥオーゾの楽器として、名人芸を持つ奏者がいました。ドンゴワは言わずと知れた当代随一のコルネット奏者 です。そしてル・コンセール・ブリゼも、サックバット(トロンボーン)、ドゥルシアン(ファゴット)の時代楽器を巧みに操る凄腕アンサンブル。 ベルターリの音楽はイタリア様式とオーストリア様式を融合させた幻想様式の伝統的な手法で作曲されています。特に彼の作品の中でも有名でバロック・ ヴァイオリンの重要なレパートリーの一つである、「ヴァイオリンと通奏低音のためのチャコーナ」は、様式は標準的ですが、特徴的な変奏が展開されるユニー クな作品。ソロ・ヴァイオリンが雄弁に語りかけてきて、表情豊かに聴かせます。 (Ki)
ACC-24261(2CD)
コルネットの黄金時代
パレストリーナ:主、来臨の時、
伝承:フィレンツェ風に(パヴァーヌ、ガイヤルドとサルタレッロ)、
ボヴィチェッリ:私は急ぎ、市民を包囲しよう、
伝承:ナポリ風に(ガイヤルド)
パンドルフィ=メアッリ:ソナタ「ラ・クレメンテ」、
チプリアーノ・デ・ローレ:別れの時、
カステッロ:ソナタ第2番、
ロニョーニ&パレストリーナ:イオ・ソン・フェリート、
伝承:モニカ/サルタレッロ
グランディ:サルヴェ・レジナ、
カステッロ:ソナタ第3番、
フォンタナ:ソナタ第3番、
カステッロ:エクスルターテ・ユビラーテ、ソナタ第2番、
スカラーニ:ソナタ第6番、
モンテヴェルディ:聖母の嘆き、
フォンタナ:ソナタ第7番、
グランディ:おお、あなたはなんと美しい
フォンタナ:ソナタ第11番、
グランディ:レジナチェリ
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット)
ル・コンセール・ブリゼ

録音:2003年&2005年
コルネットの名手ウィリアム・ドンゴワと ル・コンセール・ブリゼによるアルバム。以前リリースされていたものが廃盤となり、今回待望の再発売とな ります。 ヴァイオリンと肩を並べるソロ楽器として発展したコルネットは17世紀初頭にイタリアで黄金期を迎えます。コルネットは人間の声のように柔らかく繊細 な表現が可能で、透明感のある独特の響きが当時の教会での演奏には欠かせませんでした。 ウィリアム・ドンゴワの超絶的技巧が冴えわたる名盤となっております。 (Ki)
ACC-24262
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ:ベルリン室内ソナタ集
室内ソナタ.ト短調「おおこうべは血にまみれ」 (Ob,Vn,Va,Bc)
室内ソナタ.ハ長調 Op.4 (トラヴェルソ,2Ob,Bc)
室内ソナタ.ニ長調「エコー」Op.5(トラヴェルソ、Ob,Gamba)
室内ソナタ.ハ短調(トラヴェルソ,Ob,Bc)
イル・ガルデッリーノ
〔マルセル・ポンセール(Ob) 
ヤン・デ・ウィンネ(トラヴェルソ)
ヴィム・ヴァンデンボッシュ(トラヴェルソ)
寺神戸亮(Vn)
フランソワ・フェルナンデス(Vn,Va)
フィリップ・ピエルロ(Gamb)
ロエル・ディールティエンス(Vc)
シャレフ・アド=エル(Cemb)
トーマス・フリッチュ(Cemb)〕

録音:2000年10月、2001年4月
シュヴァイトニツ(=シレジアは、現在のポーランド南西部からチェコ北東部の地域)生まれの作曲家ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ(1708-1763) の室内ソナタ集。ヤニチュは1736年に皇太子フリードリヒ(後のフリードリヒ大王)の私設楽団の一員となり、その後ラインスベルクに移り有名な「金 曜アカデミー」を開始。1740年にフリードリヒ即位に際して再結成された楽団のコントラヴァイオリン奏者として活躍し、ベルリンで生涯を送りました。  ヤニチュはC.P.E. バッハやクヴァンツなど何人かの音楽家とともに宮廷舞踏会などのために作曲依頼を受けるなど、当時高い評価を受け多くの著名人 から支持を集めていました。この室内ソナタも熟達した技法、音楽性に富み、旋律は独特の雰囲気を持つ面白い作品が揃っています。 演奏はベルギーを代表する古楽アンサンブル、イル・ガルデッリーノ。ヤニチュの豊かな音楽性を正当に表現しています。 (Ki)
ACC-24263
大いなるトロンボーン
フレスコバルディ:カンツォーナ7番「シュペルバ」
 同22番「ニコリーナ」
 同17番「ディオダータ」
ジョヴァンニ・フォンタナ:ソナタ30番
バルトロメオ・デ・セルマ:カンツォン23番
パレストリーナ(バッサーノ編):すべてが美しいお方
モンテヴェルディ:時の始まりから
ジェレンスキ:ファンタジア2番
 すべての国々は/汝はペテロなり
ラッスス(ロニョーニ編):スザンナ・ドルランド
ジョヴァンニ・チェーザレ:ラ・ヒエロニマ
チーマ:コルネットとトロンボーンのためのソナタ
グアーミ:認識
ジョスカン(カベソン編):祝されたり、天の女王
ヴィム・ベキュ&オルトレモンターノ
【ヴィム・ベキュ、
アダム・ヴォールフ、アダム・ブレグマン、
ロベルト・シュレーグル(サックバット)、
ドロン・デーヴィッド・シャーウィン、
アドリアン・マビル(コルネット)】

録音:2012年
驚異のバロック金管集団コンチェルト・パラティーノのメンバー、ヴィム・ベキュが1993年に結成したフレッシュなアンサンブル、オルトレモンターノ。バロック期の金管楽器であるサックバットとコルネット(ツィンク)の合奏は独特の薫りが高く、非常に魅力的です。ブルース・ディッキー率いるコンチェルト・パラティーノが絶対的な存在でしたが、次世代を担うオルトレモンターノの若々しい響きも超新鮮。バロック音楽ならではの荘重な響きを存分に堪能できます。 (Ki)
ACC-24264
ゴットフリート・フィンガー(c1655-1730):ソナタ集Op.1
ソナタ第1番ニ短調(ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ)
ソナタ第9番ニ長調(3本のヴァイオリン)
ソナタ第11番変ホ長調(2本のヴァイオリンとヴィオラ)
ソナタ第5番ヘ長調(2本のヴァイオリンとヴィオラ)
ソナタ第7番ホ短調(3本のヴァイオリン)
ソナタ第3番イ長調(ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ)
ソナタ第12番ハ長調(2本のヴァイオリンとヴィオラ)
ソナタ第4番変ロ長調(2本のヴァイオリンと通奏低音)
ソナタ第10番ト長調(2本のヴァイオリンとヴィオラ)
ソナタ第8番ト短調(3本のヴァイオリン)
ソナタ第2番ヘ長調(ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ)
ソナタ第6番イ長調(2本のヴァイオリンと通奏低音)
アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブ

録音:2011年9月22日
モラヴィア(現在のチェコ)出身、その後イギリス、ドイツに渡り活躍したバロックの作曲家ゴットフリート・フィンガー。ジェイムズ2世のローマ・カトリック礼拝堂に仕える外国人音楽家の一人としてイギリスに渡り、ここに収録されている作品1のソナタ集は礼拝堂で使用するために作曲された作品です。彼がこの作品を発表したときは30代前半で創作意欲に満ちていました。この12のソナタ集は独創的な調性、抒情的な旋律、対位法の使い方としっかりとした構造で活力漲る作風となっています。アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブの洗練された演奏がフィンガーの独創性を上手く表現しています。 (Ki)
ACC-24265
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調K466
ピアノ協奏曲21番ハ長調K467
アルテュール・スホーンデルヴィルト(フォルテピアノ、指)、
クリストフォリ・アンサンブル
ベートーヴェンの「皇帝」で衝撃を与えたフォルテピアノのスホーンデルヴィルトとクリストフォリ・アンサンブルが、モーツァルトに挑戦しました。今回もオーケストラは各パート1奏者。しかし物凄い迫力で独奏に全くひけをとらぬどころか、聴く者を終始圧倒します。スホーンデルヴィルトの独奏も変幻自在、1782年製アントン・ヴァルターのレプリカによるフォルテピアノはチェンバロを思わす銀色の音色が魅力です。もともとドラマティックな20番協奏曲ながら、過去に類のない強烈さで迫ります。 (Ki)
ACC-24266
ヴィヴァルディ:ミューズの扉
弦楽のためのシンフォニアニ長調RV125
2つのヴァイオリンのための協奏曲ハ短調RV510
弦楽のための協奏曲ニ短調RV128
ヴァイオリン協奏曲ニ短調RV246
弦楽のための協奏曲ヘ長調RV138
ヴァイオリン協奏曲ト短調RV330
弦楽のための協奏曲ト短調RV157
2つのヴァイオリンのための協奏曲ハ長調RV508
フロリアン・ドイター、
モニカ・ヴァイスマン(Vn,指)
アルモニ・ユニヴェルセル

録音:2009年6月/ドイツ放送カンマームジークザール(ケルン)
かつてEloquentiaレーベルからヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集をリリースして注目されたフロリアン・ドイター率いるアルモニ・ユニヴェルセル。今回アクサン・レーベルに登場しました。驚くべき活気と潤いに満ちたリッチな響き、かつて聴いたことがないほど華麗なヴィヴァルディの音世界にひたれます。ムジカ・アンティクァ・ケルンのリーダーだったフロリアン・ドイターのソロも光ります。 (Ki)
ACC-24267
G.フィンガー:ヴィオラ・ダ・ガンバための独奏ソナタ全集
アリアと変奏ニ長調
第2のソナタ.ニ長調
第3のソナタ.イ長調
第4のソナタ.イ長調
ソナティーナ.イ長調
第5のソナタ.イ長調
第7のソナタ.イ短調
忘れられた舞曲集(全7曲)
第1のソナタ.ニ長調
プレリュード.ホ短調
ソナタ.ニ短調/ディヴィジョン.ト短調
ペトル・ヴァグネル(ヴィオラ・ダ・ガンバ&指)
アンサンブル・トゥールビヨン

録音:2012年1月14-16日、プラハ
チェコの中堅ガンバ奏者ペトル・ヴァグネルが、自ら創設した古楽器団体アンサンブル・トゥールビヨンと共に、古楽ファン注目必至の最新盤をリリー スいたしました!17世紀末に活躍したヴィオラ・ダ・ガンバの名手、ゴットフリート・フィンガー(c.1660-1730)のヴィオラ・ダ・ガンバの独奏ソナ タの全集です。現代にフィンガーの作品の一部を取り上げるだけでも十分希少盤として取り上げられうる中で、ヴァグネルはそのソナタ作品の全てを収録 しようというのですから、その意欲の強さも伺えようというもの。もちろん、フィンガーのヴィオラ・ダ・ガンバのための独奏ソナタの全曲録音は、このシリー ズが世界初の試み! ロラン・マレのヴィオール曲集を収録したアルバム(ACC-24229)も話題を集めたヴァグネル&アンサンブル・トゥールビヨンですが、 今回はそれを凌ぐ希少盤といえるかもしれません。
ゴットフリート・フィンガーはモラヴィア地方出身の音楽家。ヴィオラ・ダ・ガンバに加え、ヴァイオリン、トランペット、ファゴット、リコーダーといっ た多様な楽器を弾きこなす名手として活躍していました。ロンドン、ウィーン、マンハイムなど多くの宮廷をめぐったフィンガーの作風は、ビーバー、シュ メルツァー、アルベルティーニといった各都市に活躍した音楽家たちの影響を色濃く感じられるもの。本アルバムでは、「プレリュード ホ短調」以外、バロッ ク・ギターやオルガンなどを伴った編成で演奏がなされています。ほんのりとルネサンス音楽の響きを残す古楽器のハーモニーは絶品。一切の棘を見せな いヴァグネルの優しい音運びも相まって、非常に繊細かつ柔らかなアンサンブルが組み上げられています! (Ki)
ACC-24268(2CD)
イタリア・ルネサンス歌曲集
16世紀のカンツォーナ集
デリツィエ・ナポリターネ〜16世紀の古いナポリの愛の歌、全18曲
マリア・クリスティーナ・キール(S)、
マルコ・ビアズレー(T)、
ジョゼフ・カブレ(Br)、
ロベルタ・フェスタ(指)
アンサンブル・ダエダルスほか

録音:1995年、2004年
これまで古楽の名盤を数多く再発売してきたACCENTレーベルがついにアンサンブル・ダエダルスの名盤を特別価格でリリースしました!16世紀イタ リアの古い歌曲を収録した2枚のCD(ACC 94107、ACC 23159)が、2枚組のアルバム1つにまとめあげられています。収録曲はラッスス、フォン タナ、ヴィラールトなど、まさにイタリア・ルネサンス尽くし!語りあり、愉快な歌あり、切ない恋の歌あり…16世紀半ばの人々の豊かな感性に触れるこ とができます。世界的名歌手らの豪華共演にも注目です。来日経験もあるマリア・クリスティーナ・キールのソプラノは包み込むような柔らかさが大きな魅力。 イタリア・ルネサンス歌曲ならではの心安らぐハーモニーをたっぷりと堪能できます! (Ki)

ACC-24269(9CD)
モーツァルト:ダ・ポンテ三部作

(1)歌劇「フィガロの結婚」
(2)歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
(3)歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
(1)フィガロ:ヴェルナー・ファン・メヘレン、
スザンナ:クリスティアーネ・エルツェ、
アルマヴィーヴァ伯爵:フーブ・クレセンス、
伯爵夫人:パトリチア・ビッチ、
ケルビーノ:モニカ・グロープ
(2)ドン・ジョヴァンニ:ヴェルナー・ヴァン・メヘレン、
レポレッロ:フーブ・クレセンス、
ドンナ・エルヴィラ:クリスティーナ・ヘグマン、
ドンナ・アンナ:エレーナ・ヴィン、
ドン・オッターヴィオ:マルクス・シェーファー、
ゼルリーナ:ナンシー・アージェンタ
(3)フィオルディリージ:ソイレ・イソコスキ、
ドラベッラ:モニカ・グロープ、
フェルランド:マルクス・シェーファー、
グリエルモ:ペール・ヴォルスタッド、
デスピーナ:ナンシー・アージェンタ、
アルフォンソ:フーブ・クレセンス

録音:1993, 1996, 1999年
1972年創設のラ・プティット・バンドは、今年で40周年を迎えます。それを記念してアクサン・レーベルの名盤をお得価格でご提供致します。モーツァ ルトのダ・ポンテ三部作も、モーツァルトのオペラを古楽器で演奏した草分けとして話題となりました。ことに「コジ・ファン・トゥッテ」は故・吉田秀和 氏が「レコード芸術」誌で激賞したことで今日でも古楽器演奏による同曲の代表盤に挙げられる充実した内容。三部作いずれも当時最高の配役で、永遠 の名盤たる輝きを失っていません。9枚組ながら超お買得BOXです。 (Ki)
ACC-24270(2CD)
ハイドン:オラトリオ「天地創造」 イヴ・クリスティーナ・ラーキ(S)、
ニール・マッキー(T)、
フィリップ・フッテンロッハー(Br)
シギスヴァルト・クイケン(指)
コレギウム・ヴォカーレ、
ラ・プティット・バンド

録音:1982年
シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドが1982年に録音したハイドンの「天地創造」。記念すべき彼らの録音第1号でもあります。30年前ながら、アクサンならではのアナログ録音の美しさが光る高音質で、クイケン&ラ・プティット・バンドの若々しいエネルギーを存分にふりまきます。今 なお光り輝く名盤と申せましょう。 (Ki)

ACC-24271(3CD)
ラ・プティット・バンド〜ポートレート
■CD1:オペラ篇
グルック:オルフェオとエウリディーチェ
ペルゴレージ:リヴィエッタとトラコッロ同:奥様女中
モーツァルト:コジ・ファン・トゥッテ
 ドン・ジョヴァンニ、フィガロの結婚(すべて抜粋)
■CD2:バロック&古典派篇
ハイドン:天地創造
モーツァルト:レクイエム
リュリ:アルミード
ルベル:ファンテジー、田園の悦楽
ラモー:ダフニスとエグレ
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲ニ長調RV403
 「四季」〜春
モーツァルト:カッサシオン.ト長調K.63
 ディヴェルティメント第7番ニ長調K.205
ハイドン:ディヴェルティメント.ヘ長調Hob.U-20
 チェンバロ協奏曲ト長調Hob.][-4(すべて抜粋)
■CD3:J.S.バッハ篇
カンタータ第178番「主なる神、われらがもとにあらざれば」BWV178
 第144番「汝のものを取りて去りゆけ」BWV144
 第61番「いざ来たれ異教徒の救い主よ」BWV61
 91番「イエス・キリストよ汝はたたえられよ」BWV91
ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド

録音:1982-2011年
2012年、創立40周年となるラ・プティット・バンド。それを記念して、彼らの30年以上にわたる録音から選りすぐってまとめたベスト・アルバム。彼らの処女作にあたるハイドンの「天地創造」から大バッハ、ヴィヴァルディ、リュリ、ルベル、ラモー、モーツァルトまでバラエティに富んだ曲目も魅力。ヴィヴァルディは「四季」の「春」、モーツァルトのレクイエム、バッハのブランデンブルク協奏曲第3番といった人気曲もしっかり収録、ラ・プティット・バンドの入門版としても最適のアルバムです。 (Ki)
ACC-24272
ハイドン:交響曲三部作
第6番ニ長調「朝」
第7番ハ長調「昼」
第8番ト長調「晩」
シキスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド

録音:2012年1月モル、ギャラクシー・スタジオ(ベルギー)
シキスヴァルト・クイケン率いるラ・プティット・バンドが、ハイドンの交響曲「朝」「昼」「晩」の三部作を収録したアルバムをリリースしました!エステルハー ジ侯爵家の副楽長になったばかりの若きハイドンが、侯爵より三部作の作曲を依頼され、作り上げたという本作。侯爵家の楽団が名手揃いということも あってか、随所に散りばめられた各楽器の技巧的なソロが際立ち、交響曲というよりも合奏協奏曲といった印象が深い作品です。コレッリの合奏協奏曲も 思わせる鮮やかな掛け合いの数々が愉しく、全体的に淀みのない爽やかな音運びが心地よい作品といえましょう。ヴァイオリンやフルートの典雅に満ちた ソロが美しいのはもちろんですが、低音楽器のソロにも是非注目していただきたいところ!三部作とも、第3楽章のメヌエットのトリオには低音楽器による ソロの掛け合いが用意されており、短いながらもファゴットやコントラバスの妙技を堪能することができます。
奏者それぞれに高い演奏技術が問われるプログラムですが、ラ・プティット・バンドの演奏は流石の一言。繊細さと躍動感を見事に兼ね備え、アン サンブル全体がきゅっとひきしまった爽快な演奏に魅せられます。ブクステフーデのカンタータ集(ACC-24243)では瞑想的な美しさで魅せてくれたク イケン&ラ・プティット・バンドですが、今回は活気あふれるハーモニーで愉しく聴かせるアルバムに仕上がっています! (Ki)
ACC-24273
17世紀イタリアのギター・ソング集
G.ステファーニ:Amante felice
 Alma mia
 O voi ch’intorno al lagrimoso canto
 Partenza
G.カプスベルガー:Rosa Bianca
 Felici gl’animi
G.P.フォスカリーニ:Aria di Fiorenza sopra C
 ハ調のシャコンヌ
M.アルディジャッティ・デ・チェゼーナ:Deh volgetemi il guardo
F.コラッディ:Odi Euterpe
F.コルベッタ:イ調のパッサカリア
 変ロ調のパッサカリア
モンテサルド:Anima dove sei
 La Grave
T.メルラ:Quando io volsi l’altra sera
G.サンス:ニ調のパッサカリア
ラケル・アンドゥエサ(S)、
テレーザ・ドロウヒー(S)、
ピエール・ピツル(Gー&指)、
プリヴァーテ・ムジケ

録音:2012年1月12-15日、聖ペルテン(オーストリア)
ピエール・ピツル率いるプリヴァーテ・ムジケが、17世紀イタリアのギター・ソングを集めたアルバムをリリース。17世紀イタリアのギター作品集(ACC 24239)に引き続き、今回もバロック初期のギター作品に焦点を当てたプログラムとなります。ルネサンスの響きも残した素朴な旋律の数々を美しく歌い 上げるのは、ムダーラのビウエラ曲集(ACC 24210)でも共演したスペインの歌姫、ラケル・アンドゥエサ。ルネサンス歌曲も得意とする彼女の柔和な 歌声は、初期バロックの歌曲にはまさに適役! 二重唱では、若手ソプラニストのドロウヒーがアンドゥエサの歌声に花を添え、ギター、テオルボ、ヴィオロー ネ、パーカッションといった古楽器の伴奏と共に典雅なアンサンブルを組み上げています。本アルバムでは、歌曲に加えて、コルベッタやサンスなどの器 楽作品も収録。ギターならではの清澄な響きと独特のリズム感に聴き入ります。いずれもイタリア・バロック盛期のギター作品へと大きな影響を残す、初 期の名士たちによる珠玉の作品ばかり。ルネサンス歌曲、初期バロック歌曲が好きな方はもちろんのこと、ヴィヴァルディのギター協奏曲などがお好きな 方にもぜひとも聴いていただきたいアルバムです! (Ki)
ACC-24274
『パルティトゥーアブーフ・ルートヴィヒ』〜17世紀室内楽コレクションより
J.M.ニコライ:6声のソナタ
A.ベルターリ:5声のソナタ
作者不詳:3声のシャコンヌ
ベルターリ:6声のソナタ
作者不詳:4声のシャコンヌ
ベルターリ:シャコンヌ
作者不詳:4声のカンツォーナ
作者不詳:5声のカンツォーナ
作者不詳:6声のソナタ
J.H.シュメルツァー:ラ・ベラ・パストーラ
クレメンティス(クレメンティス・ティーメ?):4声のソナタ
J.H.シュメルツァー:トランペット・ソナタSonata Tubicinum
フロリアン・ドイター(Vn&指)
アルモニー・ウニヴェルセル

録音:2010年5月24-28日、ブリュールのキリスト教会(ドイツ)
古楽界を代表するヴァイオリニスト、フロリアン・ドイター率いる「アルモニー・ユニヴェルセル」が、17世紀の室内楽作品を集めた曲集『パルティトゥー アブーフ・ルートヴィヒ』から珠玉の作品を集めた新譜をリリースしました!『パルティトゥーアブーフ・ルートヴィヒPartiturbuch Ludwig』は、宮廷音 楽家ヤーコブ・ルートヴィヒ(1623-1698)が、パトロンであるアウグスト・フォン・ブランシュヴァイク公爵の83歳の誕生日に献呈した室内楽曲集。 アントニオ・ベルターリ(1605-1669)やヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623-1680)をはじめ、当時の神聖ローマ地域で活躍していた音楽 家たちの作品が100曲以上おさめられています。現在ではその殆どが忘れ去られてしまいましたが、当時の宮廷では人気を博した流行の作品を今に残す 希少な資料としても知られています。本アルバムでは、ソナタやカンツォーナなどのジャンルを中心に収録。ルネサンスの香りを残す、古楽器ならではの素 朴な響きと典雅な旋律が魅力的です。ドイツ圏の作曲家たちによる作品ではありますが、その作風はむしろイタリア的といってもよいでしょう。ヴィルトゥ オジテあふれる華麗なヴァイオリン・ソロがあちこちに散りばめられており、フロリアン・ドイターの見事なソロをたっぷりと堪能できます。ベルターリの「シャ コンヌ」は快活な3拍子のリズムが愉しく、思わずゆったりと体を揺らしてしまうような典雅な雰囲気にあふれたアルバムといえましょう。バロック期だけ でなく、ルネサンス期の室内楽がお好きな方にも是非ともおすすめしたい希少盤です! (Ki)
ACC-24275
ロイターのアリア&シンフォニア集
ロイター
:シンフォニア.ニ長調 
『アレクサンドロス大王の寛容さ』よりアリア
ピッツィカート/『アルシード』〜アリア
クラリネットのためのコンチェルト 
『イシュマエルへの神の摂理』〜アリア
『アルキダミア』〜アリア
『救われたベトゥーリア』〜シンフォニア.ト短調
『アレクサンドロス大王』〜アリア
『救われたベトゥーリア』〜アリア
オリヴィア・フェルミューレン(Ms)、
ヌォーヴォ・アスペット

録音:2011年11月23-26日ケルン、WDRフンクハウス(ドイツ)
2011年に設立された新進気鋭のドイツのピリオド・アンサンブル、ヌォーヴォ・アスペットが待望の1stアルバムをリリースしました!ガンバ奏者のツィ ンケが2003年に設立し、近年活躍著しかったアンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブのメンバーからなる団体ということで、演奏の質は折り紙つき。 注目の1stアルバムのプログラムは、18世紀ウィーン古典派の黎明期に活躍した音楽家、ヨハン・ゲオルク・ロイター(1708-1772)のアリア&シンフォ ニア集!オペラのアリアからクラリネット・コンチェルトまで、今日では殆んど演奏されることのないことが残念な作品の数々を収録。歴史の陰に埋もれて しまった18世紀の作品を再発見する意欲的な活動で高い評価を受けるアンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブの方向性を踏襲し、最初からマニアも唸 る魅力的なプログラムを提供してくれます。この団体の素晴らしいところは、ただ単に音楽家や作品の存在を紹介するだけに留まらないところ。ヨーロッ パで活躍する若手実力派、フェルミューレンの柔らかくも美しいメッゾの声と共に、ピリオド楽器ならではの繊細な響きと丁寧に練り上げられたアンサンブ ルで、ロイターの作品の魅力を最大限に聴かせてくれます。「ヌォーヴォ・アスペット(新たな外観)」の名の通り、18世紀ウィーン音楽の新たな一面を 教えてくれる注目のアルバムといえましょう。 アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブでも中核を担っているフロリアン・ドイター、ヨハンナ・ザイツら名手達は、本団体でも極上のハーモニーを披 露。2006年バッハ国際コンクール(ライプツィヒ)で第2位に輝いたヴァイオリニスト、平崎真弓も2ndヴァイオリニストとして参加しています。今後 も再発見プログラムに意欲的なヌォーヴォ・アスペット。これからの活動に期待必至の注目団体です! (Ki)
ACC-24276
プレイエル:管楽のためのパルティータ
パルティータ変ホ長調
エコセーズ(アダージョ)
ルティータ変ロ長調、
七重奏ハ短調、
パルティータ変ホ長調
アンフィオン管楽八重奏団

録音:2012年1月
管楽アンサンブルの絶頂期は1780年から1800年頃までの比較的短い期間で、ウィーンを中心としたヨーローッパ宮廷楽団のために書かれたもの。 作品の多くは八重奏で聴衆の愉しみのため屋外で演奏されることがほとんどでした。そうした聴衆から常に新しい作品を求められ、多作家であったプレイ エルはその要求に応えるかたちで多くの作品を残しています。 名人集団アンフィオン管楽八重奏団が、プレイエルの愉悦に満ちたこれらの作品を世界初録音し、その魅力を存分に聴かせてくれています。 (Ki)
ACC-24277
ジョバンニ・バッティスタ・フェッランディーニ(1710-1791):劇的カンタータ集
シンフォニア.ニ長調「パストラーレ」
カンタータT、カンタータV、
シンフォニア変ロ長調、
カンタータW
オリヴィア・フェルミューレン(Ms)

アルモニ・ ユニヴェルセル
フロリアン・ドイター(指)

録音:2010 年ケルン
フェッランディーニは、ヴェネツィアに生まれ、1722年に父親共にミュンヘンの宮廷楽団に入り、オーボエ奏者として地位を得ました。1732年にはバ イエルン選帝侯カール・ アルブレヒトの宮廷作曲家として任命され、1737年には宮廷楽長に就任しています。彼はオペラ作曲家としても高く評価されミュ ンヘンのクヴィリエ劇場のこけら落としにオペラ・セリア「ウティカのカトー」が上演されました。そしてモーツァルトのイドメネオを最初に歌ったテノール のアントン・ラフを弟子に持ち、優れた声楽家を育てたことでも有名です。また器楽作品や数多くのアリアを作曲しています。 ここに収録されているのは、劇的(ドラマティック)カンタータ集で、ソロを務めるのは柔らかな声質が魅力のヨーロッパで注目されているメゾ・ソプラノ、 オリヴィア・フェルミューレン。アンサンブルはフロリアン・ドイター率いる若手古楽団体アルモニ・ ユニヴェルセルです。 (Ki)
ACC-24278
モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K456、
ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K459
アルテュール・スホーンデルヴィルト(フォルテピアノ:アントン・ワルター、ウィーン1782年モデル、(指))
クリストフォリ・アンサンブル
【ルイージ・デ・フィリッピ(VnT)
カルロ・レポーレ(VnU)
アンフィサ・カリニナ(Va)
ヤーネ・オルダム(Va)
チャールズ・ツェブレイ(Fl)
アンナ・スター(Ob)
リオ・トッパー(Ob)
ジョセリン・ウィレム(Hrn)
ジル・ランバッハ(Hrn)
ョエル・ラエンズ(Tp)
アメリ・ピアロー(Tp)
フィリップ・タール(Timp)
フローラ・パダル(Fg)
ゾエ・マシュー(Fg)
フランソワ・ミシェル(Vc)
シラールト・ケレイ(Cb)】

録音:2012年5月14-17日アル=ケ=スナン王立製塩所、フランス
オランダのフォルテピアノ奏者、アルテュール・スホーンデルヴィルトによるモーツァルト、ピアノ協奏曲シリーズ第2弾。前作と同様にオケは極端に 小規模な各パート1人の編成とし、従来の演奏とは一線を画した斬新なアプローチで聴かせます。スホーンデルヴィルトが用いているフォルテピアノは 1782年製アントン・ワルターのレプリカで、軽快なタッチのチェンバロのような銀色の音色が魅力です。第19番の協奏曲では、紛失したティンパニとト ランペットのパートを再現し、当時の華やかさが蘇ります。そして第18番では緻密で親密な美しい演奏を披露しています。 (Ki)
ACC-24279
バッハ:管弦楽組曲(全曲)
第1番ハ長調 BWV 1066、
第3番ニ長調 BWV 1068、
第2番ロ短調 BWV 1067、
第4番ニ長調 BWV 1069
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
バルトルド・クイケン(トラヴェルソ)

録音:2012年9月29日-10月1日ベギンホフ教会、シント・トルイデン、ベルギー
古楽界の巨匠シギスヴァルト・クイケン率いる名門古楽アンサンブル、ラ・プティット・バンドによるバッハの管弦楽組曲が発売されます。1972年にS.ク イケンとG.レオンハルトにより結成されたラ・プティット・バンドは2012年に40周年を迎えました。彼らは1981年に管弦楽組曲を録音しており、こ の再録音は40年間の絶え間ない研究と卓越した技術が結実した演奏となっています。そして通常2枚組で販売されることの多い管弦楽組曲ですが、ク イケンならではの型破りの快速テンポで1枚に収め、爽快で生き生きとした演奏を聴かせてくれます。 今回も作曲された当時の響きを再現するために、S.クイケンは最小編成のアンサンブルで、基本的には「1パート1人」で演奏し、各声部の進行をより 明白にしています。通奏低音はチェンバロの他に、いわゆる8フィートのヴィオローネと言われるチェロの前身の楽器バス・ド・ヴィオロンが使用されて います。さらに特筆すべきはブランデンブルク協奏曲(ACC 24224/KKC5138)の時と同様に、バッハの時代の純正な響きを再現するために、何年も かけて探した優秀なバロック・トランペット奏者ジャン=フランソア・マデフを起用し、調整バルブがないナチュラル・トランペットを用いている点です。ま た1981年の最初の録音と同じく第2番ではバルトルド・クイケンがソロを務めており、繊細で柔軟な香り高い演奏を披露しています。 (Ki)
ACC-24280
グラウン兄弟のオーボエ協奏曲集
J.C.F.フェルスター:オーボエ協奏曲ハ短調
J.B.G.ネルーダ:シンフォニア・フリデリコ ト長調
J.G.グラウン or C.H.グラウン:オーボエ協奏曲ヘ長調、
 弦楽四重奏曲ハ短調、
 オーボエ協奏曲ト短調、
 トリオ・ソナタ.ロ短調
 オーボエダモーレ協奏曲イ長調
シェニア・レッフラー(Ob)
バツドルファー・ホーフカペレ

録音:2012 年 10 月ポルディッツ、ドイツ
兄ヨハン・ドットリープ・グラウンと弟カール・ハインリッヒ・グラウンは、共に1732年にプロセイン皇太子フリードリヒの宮廷楽団に迎えられ、 1740年にフリードリヒ大王が即位すると兄ヨハンはヴァイオリンの名手として知られおり、王立ベルリン歌劇場のコンサートマスターに、弟カールは宮廷 楽長に就任しました。グラウン兄弟は、初期古典派の主要な作曲家であり、2人ともベルリンの宮廷楽団で活躍し、ギャラント様式による作品を残しており、 兄ヨハンは交響曲、管弦楽曲、特に器楽曲ではその本領を発揮しています。そして弟カールはフリードリヒ大王の宮廷のために多くのオペラを作曲しており 「モンテツーマ」、オラトリオ「イエスの死」は有名です。 このアルバムには、2人が作曲したオーボエ協奏曲を中心に、同時代の作曲家J.C.F.フェルスター、J.B.G.ネルーダの作品を収録しています。 演奏はベルリン古楽アカデミーのメンバーでバロック・オーボエの名手シェニア・レッフラー。前古典派の北ドイツ楽派の作曲家を専門的に演奏する音楽 家として「ドレスデン宮廷の作品集(ACC.24202/24222)」でもその素晴らしい演奏聴かせてくれました。 (Ki)
ACC-24281
コレッリ・マニア〜合奏協奏曲集
コレッリ:合奏協奏曲Op.6〜第4番ニ長調、第1番ニ長調、第7番ニ長調
モッシ:合奏協奏曲 Op.3第3番ニ短調
ロカテッリ:合奏協奏曲 Op.1 第4番ホ短調
ヴィヴァルディ:協奏曲ヘ長調RV765(2本のヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための)
ジェミニアーニ:合奏協奏曲第12番(コレッリOp.5 に基づく)「ラ・フォリア」
フロリアン・ドイター、
モニカ・ヴァイスマン(Vn,指)
アルモニ・ユニヴェルセル

録音:2012年10月8-11日
013年はコレッリの没後300年にあたります。イタリア・バロックを代表する作曲家でありヴァイオリンの名手としても活躍しました。とりわけ合奏 協奏曲(コンチェルト・グロッソ)の様式を確立したことで有名で、コレッリの合奏協奏曲作品6は彼の最高傑作でもあります。このコレッリの功績は後 の作曲家たちへ影響を与え、このアルバムにはそのような作曲家たちの作品を収録しています。 ジョヴァンニ・モッシはコレッリの弟子であったと言われており、作風にもその影響は見てとれます。ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾとして知られるロカテッ リ。初期の作品はコレッリの影響を受けており、ここに収録されている作品1として発表した12曲の合奏協奏曲の第4番は、まだヴァイオリンの技巧 的な面はみられません。そしてイタリアでヴァイオリンのための作品を多く作曲したヴィヴァルディはコレッリの後を受け、合奏協奏曲を発展させています。 そしてコレッリの後継者として名高いジェミニアーニ。恩師への敬意を表したコレッリの作品5に基づく12の合奏協奏曲集があります。 演奏はフロリアン・ドイター率いるアルモニ・ユニヴェルセル。2003年に結成され、鋭い感覚を持つ若手ピリオド楽器アンサンブルです。 (Ki)
ACC-24282
ガブリエリ(c1554/1557-1612):サクレ・シンフォニーエ オルトレモンターノ、ジェズアルド・コンソート・アムステルダム、ヴィム・ベキュ
録音:2012年、ケルン
ジョヴァンニ・ガブリエリは、ヴェネツィア楽派のポリフォニー音楽を語る上で最重要の作曲家の一人。ガブリエリの「サクレ・シンフォニーエ」は、当 時のヴェネツィアの権力と評価を表した記念碑的な作品です。 「サクレ・シンフォニーエ」は、第1巻は1597年、第2巻はガブリエリの死後1615年に出版された声楽曲と器楽曲を合わせた作品集。アンサンブル・ オルトレモンターノの音楽監督ヴィム・ベキュは、この作品集から録音のために16曲を選び収録しています。バロック・トロンボーン(サックバット)とコルネッ ト(ツィンク)、弦楽器、そしてオルガンによる器楽アンサンブルと声楽パートは、ジェズアルド・コンソート・アムステルダムが務めています。 ガブリエリは、この「サクレ・シンフォニーエ」の声楽曲でも器楽曲でも高度な技法を用いて作曲しています。ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の左右 対称の構造空間を利用して、極めて高度な複合唱形式を発展させました。「エコー・カンツォーナ」では、独創的な手法を用いて音響効果をあげていま す。また強弱記号の使用も斬新で「弱と強のソナタ」は強弱記号を用いた最初の作品と言われています。アルバムの最後に収録された18声の「Hic est filius Dei」は、美しいアンティフォナ(交唱)が圧巻の素晴らしい演奏となっています。 (Ki)
ACC-24283(2CD)
バッハ:ロ短調ミサ曲BWV232 コレギウム・ヴォカーレ1704
コレギウム1704
ヴァーツラフ・ルクス(指)
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ソフィー・ハームセン(Ms)
テリー・ヴァイ(CT)
エリック・シュトクローサ(T)
トマーシュ・クラール(Bs)
マリアーン・クレイチーク(Bs)

録音:2013年1月6-10日、プラハ、スタジオ・ドモヴィナ
ボヘミアのバッハと言われるゼレンカのレクイエム(ACC24244)の録音で高い評価を得た、チェコ、プラハのバロック・アンサンブル、コレギウム 1704。今回はそのバッハの作品の中でも最高峰とされる「ロ短調ミサ」を録音しました。 現代の研究結果により、バッハが実際に演奏した当時の編成で演奏することが主流となってきて、小規模編成で各パートの線をより明確に表現しています。 この演奏も、合唱はソプラノT:3名、ソプラノU:3名、アルト:5名、テノール:4名、バス:5名の計18名。ソリストは合唱も歌う6名。オーケス トラは30名という小編成。 ヴァーツラフ・ルクス率いるコレギウム1704は、1970年生まれのチェンバロ奏者ヴァーツラフ・ルクスが1991年に創設。躍進めざましいチェコの古 楽界を牽引する気鋭のアンサンブルです。一人ひとりが素晴らしい力量をもったアンサンブルで、コーラスもソリストも粒ぞろい。卓越した技術と美しい響 き、早めのテンポで躍動感溢れる演奏で新しいバッハの世界を聴かせてくれます。 (Ki)
ACC-24284
ウィーン1709/オペラ・アリア集〜ソプラノとヴィオールのための
ピエトロ・バルダッサーリ:オペラ「パリスの審判」〜” Il Goder un bel sembiante”
アッティリオ・アリオスティ:オペラ「マルテ・プラカート」〜” Sa il crudel”
ジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニ:オペラ「ジュリアス・シーザーの帰還」〜” E pur le mie rovine”
ヨハン・ヨーゼフ・フックス:オペラ「ヘラクレスの第10の偉業」〜” 私は心に感じる”
ボノンチーニ:オペラ「ヒロインの花」〜” Amante ozioso”
アリオスティ:シンフォニア
フックス:オラトリオ「ゴルゴタの丘で慈悲に〜開かれた救済の泉」〜” So’ che piace”
アリオスティ:オペラ「ラ・プラキディア」〜” Tal vicina a Giglio”
アリオスティ:オラトリオ:「サマリア包囲による預言者エリシャ」〜” Prole tenera”
フックス:オペラ「イル・メセ・ディ・マルツォ・コンサクラート・ア・マルテ」〜” Non sdegnar”
フックス:オペラ「ラウロのダフネ」〜” Lascio d’ esser Ninfa”
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ペトル・ヴァグネル(ヴィオラ・ダ・ガンバ、指)
アンサンブル・トゥールビヨン

録音:2013年1月30日、2月1日、11月31日、プラハ
18 世紀初頭のウィーン宮廷における祝いのための音楽を集めたアルバム。当時のウィーンを代表する作曲家であり、ウィーンの宮廷楽長を務めたヨ ハン・ヨーゼフ・フックス。イタリア・バロックの作曲家でヘンデルのライバルとしても知られているジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニとアッティ リオ・アリオスティらのオペラ、オラトリオのアリアが収録されています。さらに注目は、チェコ出身のソプラノ、ハナ・ブラシコヴァ。日本ではバッハ・ コレギウム・ジャパンの公演にも登場し、その透明度の高い歌声で日本の聴衆を魅了しました。さらにはスプラフォン・レーベルでも、ゼレンカの初期 宗教曲にも参加し、その清涼感溢れる美声は実証済み。フックスはゼレンカの師匠であり、フックス特有の気品あるハーモニーをガンバ奏者ペトル・ヴァ グネル率いるアンサンブル・トゥールビヨンの絶妙なアンサンブルで聴かせます。 (Ki)
ACC-24285
C.P.E.バッハ:様々楽器のための協奏曲集
フルート協奏曲ニ長調Wq13(H482/1)
チェロ協奏曲イ短調Wq170(H432)
オーボエ協奏曲変ロ長調Wq164(H466)
イル・ガルデッリーノ
【寺神戸亮(Vn:コンサートマスター)平崎真弓(Vn:コンサートマスター)
秋葉美佳(Vn)
カテリーヌ・ジラール(Vn)
イングリット・ブルジョワ(VnU)
中村まどか(VnU)
ヨアンナ・フシチャ(VnU)
ダヌタ・ザワタ(VnU)
カート・デ・コック(Va)
エルツゼ・アダム(Va)
ロナン・ケルノア(Vc)
イラ・ギヴォル.(Vc)
フランク・コピーテルス(Cb) ヘ
ルマン・シュティンダース(Cemb)】
ソロ:ヤン・デ・ウィンネ(トラヴェルソ)
エマニュエル・バルサ(Vc)、
マルセル・ポンセール(Ob)

録音:2013 年9&10月ベルギー
2014年に生誕300周年を迎えるカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ。ドイツ各地では様々のコンサートが開催されアニヴァーサリー・イヤーを 盛り上げています。 C.P.E.バッハは、フリードリヒ大王の宮廷で活躍したベルリン楽派の作曲家たちの中でも際立った独創性を発揮していました。彼の音楽は非常に洗練され、 繊細な表現と大胆な和声が特徴です。 このアルバムは、寺神戸亮がコンサートマスターを務める古楽アンサンブル、イル・ガルデッリーノによるフルート、チェロ、オーボエの協奏曲集。 フルート協奏曲ニ長調はチェンバロ協奏曲ニ長調として知られていた作品で1999年に新たに発見されたフルート版。これまでに知られていた5曲のフルー ト協奏曲は、チェンバロ協奏曲に自身の手によって編曲されており、この作品もフルート版が先であったのではないかと考えられています。愉悦感溢れる 音楽と洗練された宮廷音楽の特性を兼ね備えた曲で、柔らかで軽やかなヤン・デ・ウィンネのトラヴェルソの演奏は美しく響きます。 そして3曲残されている彼のチェロ協奏曲からイ短調の作品。魅力的な主題と優美な響きはC.P.E.バッハの真骨頂とも言える曲で、エマニュエル・バル サの華麗な演奏に耳を奪われます。 またオーボエ協奏曲は2曲作曲しており、この変ロ長調の作品は、オーボエが活躍する明るくふくよかな響きが印象的で、名手マルセル・ポンセールの 妙技が冴える1 曲です。 (Ki)
ACC-24286
ビーバー:聖母マリアの夕べの祈り
カスパール・ケルル:ウィーン包囲の嘆きを慰めるミサ曲
カントゥス・ケルン
コンラート・ユングヘーネル(指)
コンチェルト・パラティーノ

録音:2012年
当時随一のヴァイオリニストであったボヘミア出身の作曲家ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー。代表作「ロザリオ・ソナタ」などで用いたスコ ルダトゥーラ(変則調弦)で独自の響きを生み出しました。器楽曲とならんでビーバーの需要なのが宗教作品。壮麗で大規模な曲が多い中、ここに収録 されている「聖母マリアの夕べの祈り」は、ビーバー独特の華やかさを保ちつつも、宗教的静謐さ漂う美しい作品です。カントゥス・ケルンの主宰である コンラート・ユングヘーネルは、そこから5つの詩篇とマニフィカトを選び、それにケルルの聖歌集(Op.1)を組み合わせ、多彩な表現に満ちた演奏となっ ています。 ビーバーと同時代の作曲家でドイツ・バロック最盛期に活躍するも、現在はほとんど演奏される機会のないヨハン・カスパール・ケルルのミサ曲を収録。 この作品は、トルコによるウィーン包囲戦によってもたらされた飢餓や疫病のための哀歌として作曲されました。ケルルは高度な作曲技法を持っており、バッ ハ、ヘンデル、パッヘルベルなどにもその影響を与えており、このミサ曲でも、斬新な半音階進行と転調などその非凡な才能を示しています。 8声部のカントゥス・ケルンとツィンク(コルネット)とバロック・トロンボーンによるアンサンブル、コンチェルト・パラティーノの神技を堪能することが できます。 (Ki)
ACC-24287
ローマ・パリ・マドリッド〜ヨーロッパ・バロック・ギター作品集
【ローマ】
ミケランジェロ・バルトロッティ:ギター作品集第2巻(c1655)〜プレリュード、アルマンド、クーラント、ブランド、サラバンド、ジーグ
ジョバンニ・バティスタ・グラナタ:優しいソナタ集 (1659)〜アルマンド、バレット、パッサカリア、サラバンド、アルマンド、パッサカリア
【パリ】
フランチェスコ・コルベッタ:王のギター(1670)〜プレリュード、アルマンド、クーラント、シャコンヌ
ロベルト・ド・ヴィゼー:ギターのための作品集 (1686)〜プレリュード、アルマンド、クーラント、サランバンド、ジーグ、ブレー

【 マドリッド 】
ガスパル・サンス:スペイン・ギター指南
 〜上達までの根本的原理(1674/97)〜プレリューディオ・オ・カプリッショ・アルペアードX、パッサカリアX
フランシスコ・ゲラウ:調和の詩(1694)〜カナリオ、パッサカリア、第7旋法によるパッサカリア、第8旋法によるパッサカリア
ピエール・ピツル(バロックG)

録音:2013 年 4月
撥弦楽器アンサンブル、プリヴァーテ・ムジケのリーダーであるギタリストのピエール・ピツルのソロ・アルバム。スペインを中心に発展してきたギターは、 17世紀ヨーロッパ全域で5コースのギター(バロック・ギター)が流行します。このアルバムでは17世紀に活躍した作曲家を3つの地域に分け収録。 【ローマ】編では、ボローニャ出身のバルトロッティとトリノ出身のグラナタ。バルトロッティは卓越したテクニックを持った奏者としても名が知れ、さらに は医者としての顔をもつ多才な人物でした。全2巻にわたるギター曲集を出版し、気品漂う美しい作品で今日のギタリストにも影響を与えています。【パリ】 編では、コルベッタとヴィゼーが登場。コルベッタはイタリアのパヴィア生まれですが、ヨーロッパ各地で活躍し、イギリスでアン王女、フランスではルイ 14世にギターを教え、最後はパリで亡くなっています。そして彼の弟子のヴィゼーの作品。ヴィゼーもルイ14世の宮廷音楽家として活躍し、2つのギター 曲集を残しています。最後に【マドリッド】編としてガスパル・サンスとフランシスコ・ゲラウ。スペイン・ギター音楽の発展に大きな影響を及ぼしたサン スが出版した「スペイン・ギター指南〜上達までの根本的原理」。そして修道士として生きたゲラウの「調和の詩」が収録されています。 ピエール・ピツルは、同じ時代を生きたヨーロッパ各地作曲家たちの異なるスタイルの作品を見事に弾き分けています。 (Ki)
ACC-24288
テレマン:協奏曲と組曲集
リコーダーと弦楽合奏のための組曲イ短調TWV 55:a2
リコーダー,オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ト長調TWV43:G6
ヴィオラ・ダ・ガンバ,弦楽合奏のための組曲ニ長調TWV55:D6
リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲イ短調TWV52:a1
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド バルト・クーン(リコーダー)

録音:2013年1月AMUZ、アントワープ
管弦楽、室内楽、オペラなど当時のあらゆるジャンルの曲を4000曲以上作曲した多作家であったテレマン。今回、シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドは、ソロ楽器のリコーダーを擁した組曲と協奏曲を選曲しました。ここに収録されている4作品は、テレマンの多様な作風が顕著にあらわれています。「リコーダーと弦楽合奏のための組曲イ短調TWV55:a2」は、技巧的でイタリア的な手法と旋律美を兼ね備えた全7楽章からなる作品。J.S.バッハのフルート・トラヴェルソのための組曲ロ短調のモデルとなったとも言われています。「ヴィオラ・ダ・ガンバ、弦楽合奏のための組曲ニ長調TWV55:D6」は、フランス風の音楽語法を取り入れた洗練された音楽。そして「リコーダー、オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ト長調TWV43:G6」は、協奏曲と題されていますが、弦楽はないため事実上リコーダー、オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のための四重奏という形式となっています。さらに「リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲イ短調TWV52:a1」の二重協奏曲では、ギャラント様式の影響を感じられる作品。テレマンの多様性を魅力的に演奏しているのは、リコーダーの名手バルト・クーン。バロック・アンサンブルや室内オーケストラなどでアンサンブル奏者としてキャリアを築き、ソリストとしてもヨーロッパで高い評価を受けています。細やかな表現力と圧倒的な技巧でヴァラエティ豊かなテレマンの音楽を見事に作り上げています。 (Ki)
ACC-24289
モーツァルト:ピアノ協奏曲集Vol.3
ピアノ協奏曲第5番ニ長調KV175
◆1773年ザルツブルク版:ハープシコード演奏
◆1782年ウィーン版:フォルテピアノ演奏
ソプラノのための演奏会用アリア集KV272(ザルツブルク1777)
アルテュール・スホーンデルヴルト(ハープシコード:ジュスティ1720年頃
/ フォルテピアノ:シュペート&シュマール 1770 年、指揮)
クリストフォリ・アンサンブル
【エミリオ・モレノ(VnT)、コラッド・レポレ(VnU) 、マルテン・ボエケン(Va)、フランソワ・ミシェル(Vc)、シラールト・ケレイ(Cb) 、ャールズ・ツェブレイ(Fl)、ヴィヴィアン・ベルク(Ob) 、エリック・ドゥシー(Ob)、フローラ・パダル(Fg)、バルディン・ヴェッター(Hrn) 、ドミニク・ビショフ(Hrn) ジョエル・ラエンズ(Tp)、アメリ・ピアロー(Tp)、フィリップ・タール(Timp)】
ヨハネット・ゾマー (S)
オランダのフォルテピアノ奏者、アルテュール・スホーンデルヴィルトによるモーツァルト、ピアノ協奏曲シリーズ第3弾。従来の演奏とは一線を画した 斬新なアプローチで聴かせ、音楽ファンを驚かせています。 このアルバムは、ピアノ協奏曲第5番KV175の異なる2ヴァージョンをハープシコードとフォルテピアノで録音しました。この作品はモーツァルト最初の オリジナルのピアノ協奏曲。1773年にザルツブルクで作曲され、1782年にはウィーンで演奏するために終楽章として新たに作曲したロンド(KV382) に差し替え改訂されています。 スホーンデルヴルトは、楽器制作技術の進歩も考慮に入れてこの2つのヴァージョンを異なる楽器を用いて演奏しています。1773年ザルツブルク版は、 イタリアのハープシコードであるジュスティ製、1782年ウィーン版はシュペート&シュマール製のフォルテピアノ。 そして本アルバムの最後はソプラノにヨハネット・ゾマーを迎えソプラノのための演奏会用アリア集KV272を収録しています。 (Ki)
ACC-24290
フランチェスコ・ラティス〜天使の対話(ドラマティック・カンタータ&ポピュラー・ソング集)
フランチェスコ・ラティス(1676没):天国と地獄のシャコンヌ
ステファノ・ランディ(1587-1639):シンフォニア2
ラティス:天使の対話(楽師)
 天国には行けない
タルクィニオ・メールラ(1595-1665):ペル・マルーム・ヴェレ
ランディ:シンフォニア 3
メル ーラ:ラ・ルジェーラ
ラティス:天使の対話(魂と悪魔)
ベルナルド・ジアノンチェリ(1650以前没)
/ラティス:虚ろなベルガマスカ
ラティス:取り乱したルガー
マルコ・ウッチェリーニ(1610-1680):アリア第3番〜ソプラノのバレット
ラティス:魂の対話(正直者)
ウッチェリーニ:アリア第 4 番〜ソプラノのシャコンヌ
ラティス:天使の対話(魂、世界、肉体、悪魔)
ヌォーヴォ・アスペット 
ミヒャエル・ドィッカー(指)
コルネリア・サミュエリス(S)
岡村知由紀(S)
フランツ・ヴィツム(CT)
クリスティアン・ディエツ(T)
ヨルック・フェリックス・スペール(Bs)
「ヴァニタス(すべては空しい)」や「メメント・モリ(死を記憶せよ)」といった17世紀バロック期の精神を表す概念。そういった世界観から生まれ当時ヒッ トしたという「パッサカリア・デラ・ヴィータ( 人生のパッサカリア)」というアリアがあります。しかしその曲の成り立ちなどに謎が多くこれまで研究され てきませんでした。そこで200ページに及ぶ歌の楽譜の束を手に入れたリュート奏者であるミヒャエル・ドィッカーがこの真相を究明。実際その束は、こ の作品に関する事だけではなく、隠れた多くの曲が含まれた宝でありました。1657年に出版されたこの束の内、数ページにイタリアのキアヴェンナでオ ルガニストとして活躍していたフランチェスコ・ラティスの作品が発見されました。彼の音楽は非常にキャッチーなメロディーで、人々の信仰心を強める曲。 このアルバムに収録された「天使の対話」は、楽師、悪魔、そして魂、世界、肉体などを擬人化した旋律をプサルテリウム、ハープ、トロンボーン、バロック・ ギターの楽器が対話をするという構成。2011年に設立された新進気鋭のドイツのピリオド・アンサンブル、ヌォーヴォ・アスペットが、様々な技巧を駆 使して鮮やかな表現を楽曲から引き出した聴きごたえのある1枚です。 (Ki)
ACC-24291
ブクステフーデ:コルネットを用いたソナタ集
ソナタ変ロ長調op.1-4,BuxWV255
プレリューディウム.ト短調BuxWV163(オルガンの手鍵盤のための)
ソナタ.ハ短調op.3-4.BuxWV262
コラール・プレリュード「今ぞわが魂よ、主を讃えよ」BuxWV213(オルガンのためのトリオ、上声部における定旋律)
コラール・プレリュード「今ぞわが魂よ、主を讃えよ」BuxWV214(オルガンのためのフーガ)
ソナタ.ヘ長調op.2-1.BuxWV252
コラール・ファンタジー「今ぞわが魂よ、主を讃えよ」BuxWV212(オルガンのため
の)
フーガ.ハ長調BuxWV174(オルガンのための)
ソナタ.イ短調
ル・コンセール・ブリセ
ピエール=アラン・クレール(Org)
ステファン・ルゲ(サックバット)
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット)

録音:2005年8月聖ポール教会、ローザンヌ、スイス
ルネットの名手にして、ブルース・ディッキーの「コンチェルト・パラティーノ」のメンバーとして活躍したウィリアム・ドンゴワが率いる古楽器団体ル・ コンセール・ブリセによるブクステフーデ。前作「カンタータとソナタ(ACC 24240)」でもブクステフーデの作品を取り上げており、サックバット、ドゥ ルシアンなどバロック管楽器を駆使した典雅な響きを聴かせてくれました。本作でも、オルガニストとしてブクステフーデに光を当てるのではなく、元々ヴァ イオリン、ガンバ、通奏低音のために書かれた作品を、コルネット、サックバット、オルガンに置き換え演奏しています。歴史的には検証できない組み合 わせでの演奏ですが、それがドンゴワの卓越した技巧により、楽曲に説得力を感じさせる響きに仕上がっています。 (Ki)
ACC-24292
ミヒャエル・ハイドン:ディヴェルティメント集
弦楽四重奏曲 ハ長調P.115、
ディヴェルティメント 変ホ長調、
ディヴェルティメント.ハ長調P.110、
ディヴェルティメント. ハ長調P.98
ロベルト・センシ(指)
ピッコロ・コンチェルト・ウィーン
【エル・ルイジ・ファブレッティ(Ob)、ダニエル・ゼペック(Vn)、ヨハンナ・ガメリト(Va)、クリスティアン・フォン・デア・ゴルツ(Vc)、ロベルト・センシ(Cb)

録音:1997年8月プニャーノ、ピサ、イタリア
ミヒャエル・ハイドンは、ヨーゼフ・ハイドンの5つ年下の弟。モーツァルト父子とも親交が深く、モーツァルト自身もミヒャエル・ハイドンの音楽には 相当影響されています。例として、モーツァルトの交響曲第37番として知られていた作品は、ミヒャエル・ハイドンの交響曲第25番にモーツァルトが書 き足したという事実や、モーツァルトの大傑作「レクイエム」は、ミヒャエル・ハイドンの傑作「レクイエム」を手本としたという話など、多くあり、それ だけにミヒャエルも兄同様非凡な才能を持った作曲家として近年高く評価されています。ミヒャエル・ハイドンのディヴェルティメントは室内楽形式をとって おり、1本ないしは2本のヴァイオリン、ヴィオラ、そしてチェロという編成に、イングリッシュホルン(コーラングレ)を組み合わせたもの。詩情豊かで 爽やかな作風、よどみなく流れる旋律が美しくまとまった秀作です。演奏は、ロベルト・センシ率いるピッコロ・コンチェルト・ウィーン。ドイツ・カンマー フィルハーモニー管のコンマスであるダニエル・ゼペックも参加する実力派アンサンブルです。
ACC-24293(2CD)
バッハ対ハイドン 1788/90

[CD1]
ハイドン:フルート三重奏曲
トリオ.ニ長調 Hob.XV:16、
トリオ.ヘ長調 Hob.XV:17、
トリオ.ト長調 Hob.XV:15

[CD2]
C.P.E.バッハ:フルート四重奏曲*
四重奏曲ト長調 Wq95、
四重奏曲イ短調 Wq93、
四重奏曲ニ長調Wq94
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
ヴィーラント・クイケン(Vc)
アン・クノップ(Vn)*
ピート・クイケン(フォルテピアノ)
エヴァルト・デマイヤー(Cemb)*
録音:2014年9月15-19費AMUZ 、アントワープ、ベルギー

使用楽器:
[CD1]
ピッチA=430Hz
フラウト・トラヴェルソ:1787年ドレスデン、アウグスト・グレンザー複製/1991年ルドルフ・トゥッツ製(8キー木製フルート)
チェロ:18世紀後半作成、一部1564年製アンドレア・アマティを使用
フォルテピアノ:1799年製ロングマン・クレメンティ(音域FF-c4/68キー)
[CD2]
ピッチA=415Hz
フラウト・トラヴェルソ:1760年ドレスデン、アウグスト・グレンザー複製/1990年アラン・ヴィーマール製(シングル・キー、
ボックスウッド製フルート)
ヴァイオリン:製作者不詳/18世紀後半頃
チェンバロ:1736年アンリ・エムシュ複製/
フレンチ・ダブル・マニュアル・ハープシコード(音域FF-e3)
バルトルド・クイケンはかねてから「ハイドンとC.P.E.バッハの作品は、フルートのために書かれた作品のなかで最も素晴らしい楽曲である」と語って いました。バルトルドは今回ほぼ同時期に作曲され、異なるスタイルをもつ2人の作曲家のフルート作品を一つのアルバムとして発表することにしました。 C.P.E.バッハの3つの作品は1788年にハンブルクで、ハイドンの3つの三重奏曲は1789〜90年にかけてウィーン/エステルハージで作曲されました。 さらにモーツァルトの有名なフルート四重奏曲K285も1777年に作曲されています。C.P.E.バッハは晩年の傑作期そして亡くなるその年に、このフルー ト四重奏曲を書いています。一方ハイドンは、最大の理解者エステルハージ家のニコラウス侯爵の死去に伴い自由な創作活動を開始した時期。同じく人 生の転換期を迎えた二人。当時優雅な楽器として位置付けられていたフルートに、疾風怒濤の感情表現で時代を駆け抜けていくようなC.P.E.バッハ。ハ イドンは機知に富んだ音楽表現とウィーン古典派のカンタービレを感じさせる作品と作風は全く異なります。バルトルドは、両者を対比させることで、それ ぞれの音楽の裏に隠れた情感を見事に表現しています。 (Ki)
ACC-24294
ヨハン・アーブラハム・シュミーラー(1661-1700以降):オーケストラ組曲「12宮の音楽」(1698) アンサンブル・トゥールビヨン
ペトル・ヴァグネル(ヴィオラ・ダ・ガンバ、指)

録音:2013年11月24-26日プラハ、ティルシューフ・デューム、バロック・アッセンブリ・ホール
歴史の闇に忘れられた作曲家ヨハン・アーブラハム・シュミーラー。1660年頃アウクスブルクで生まれたシュミーラーは、1680年までアウクスブル ク大聖堂で歌っていたという記述が残っています。その後ディリンゲン大学で哲学を学び、1682年11月1日からザルツブルク大学で法学博士を得て卒 業。1683年にアウクスブルク大聖堂の楽長に立候補するが叶わず、1697年4月1日からアウクスブルクのフッガー財団の理事長の職に就いています。 1698年にこの「12宮の音楽」の第1部が出版され、1710年には第2部の出版の予告がされていますが、その後消失しています。第1部は6つの組 曲からなる、4つの弦楽器と通奏低音のための作品。ブーレやシャコンヌのようなフランス風舞曲が含まれています。しかし残念ながらシュミーラーはこ の作品だけしか知られていません。「公平な音楽学者や良識のある音楽愛好には関係ないことだが」と前置きした上で、この企画を出したペトル・ヴァグ ネルはその理由を、ドイツ語で三文文士(シュミーラー)という意味をもつ彼の名前によるところではないかと言っています。 (Ki)
ACC-24295
ヘンデル:オーボエのための協奏曲、ソナタそしてアリア集
オーボエ協奏曲ト短調HWV287
オペラ《アルミーラ》HWV1〜アリア「嫉妬の苦しみGeloso Tormento」、「Vedrai s’a tuo dispetto」、
オペラ《アルミーラ》組曲
オーボエ・ソナタ.ハ短調HWV366
セレナータ《アチ、ガラテアとポリフェーモ》〜アリア「Qui l’augel da pinata in pianta」
オーボエとファゴットのための二重協奏曲HWV deest
トリオ・ソナタ.変ロ長調HWV388
オペラ《テゼオ》HWV9(ドレスデン版)〜序曲、アリア「Moriro, ma vendicata」
クセニア・レフラー(Ob)
マリー・フリーデリケ・シュレーダー(S)
バッツドルファー・ホーフカペレ

録音:2013年12月5-7日ニュルンベルク、ゲルマン国立博物館、アウフゼスザール
いまヨーロッパでひっぱりだこの古楽系オーボエ奏者クセニア・レフラー。彼女は、2001年からベルリンの首席オーボエ奏者として活躍し、ソリストと しても多くのコンサートをこなしています。今回のアルバムは、ヘンデルのオーボエのための協奏曲、ソナタそしてアリア集。ヘンデル自身もオーボエが好 きだったようで、様々な楽曲で登場させ、多彩な音色を駆使した魅力的な作品を多く作曲しています。ヘンデルらしい愉悦に満ちた旋律、輝かしい技巧を 十分に感じさせる選曲となっています。最初のオペラ《アルミーラ》、初期の結婚祝賀用セレナータ《アチ、ガラテアとポリフェーモ》、若き日の傑作《テゼオ》 のアリアを聴かせてくれるのは、若手のコロラトゥーラ・ソプラノのマリー・フリーデリケ・シュレーダー。透き通る凛とした歌声で好演しています。 (Ki)
ACC-24296
モーツァルト:ピアノ協奏曲集Vol.4/スホーンデルヴィルト
ピアノ協奏曲第6番変ロ長調K238(2つの代替カデンツァを含む)
ピアノ協奏曲第8番ハ長調K246
テノールのためのアリア「運命は恋する者に」K209
テノールのためのアリア「尊み崇めて」K210
アルテュール・スホーンデルヴィルト(フォルテピアノ、指揮)
使用楽器:シュペート&シュメール(1770年頃)/ウィリアム・ユルゲンソンによるレプリカ
クリストフォリ・アンサンブル
フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(テノール)

録音:2014年5月2-4日ノートルダム教会、ブザンソン、フランス
古楽大国オランダが生んだ知性派フォルテピアノ奏者アルテュール・スホーンデルヴィルト。「1パート1人」という編成で衝撃を与えたベートーヴェン のピアノ協奏曲集、そして本作モーツァルトのピアノ協奏曲集、さらにはモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を3つの異なる時代楽器で演奏したアルバムなど、 歴史的研究に裏付けされた斬新かつ刺激的な演奏で、聴くものの興味を引きつけてやみません。
モーツァルトは、ザルツブルク時代の1776年から1777年にかけて4曲の協奏曲を続けて作曲しました。ギャラント様式に傾倒していた時期だけに、 優美な旋律が随所にあらわれてきます。第6番ではじめて5オクターヴを超える作品を書き、従来よりも大きな楽器を必要としました。またカデンツァは モーツァルトの協奏曲の中でも華の一つですが、スホーンデルヴィルトは2つのカデンツァを収録しています。第8番の協奏曲は、リュッツォウ伯爵夫人 からの依頼で作曲され、生命力と美しさに溢れた作品です。スホーンデルヴィルトは、作曲された時代1770年頃のシュペート&シュメールのフォルテピア ノのレプリカを使用しています。繊細で優雅な響きが特徴的です。さらにこのアルバムには、テノール歌手のフランシスコ・フェルナンデス=ルエダをむか えて同時代に作曲されたアリアを2曲収録しています。 (Ki)
ACC-24297
フランスのフルート協奏曲集
ジャン=マリー・ルクレール:フルート協奏曲ハ長調Op.7-3
ミシェル・ブラヴェ:フルート協奏曲イ短調
ミシェル・コレット:フルート協奏曲ト短調Op.4-4
ピエール=ガブリエル・ビュファルダン:フルート協奏曲ホ短調
ジャック=クリストフ・ノード:フルート協奏曲ト長調Op.17-5
ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ:フルート協奏曲ト長調Op.21-3
レ・ビュッファルダン
フランク・トインス(フルート・トラヴェルソ、ピッコロ、指揮)

録音:2014年10月20-22日AMUZ,アントワープ
バロック・フルートの名手フランク・トインス&レ・ビュッファルダンによるバロック期フランスのフルート協奏曲集。フランク・トインスはクイケンにバロッ ク・フルートを学び、アニマ・エテルナ、ラ・プティット・バンドのメンバーとしても活躍する名手。
まずはヴァイオリンの名手ルクレールの協奏曲。元はヴァイオリン協奏曲であり、フルートまたはオーボエで演奏されることもあります。フルートが歌う ように軽快に旋律を奏でる優雅な作品です。そしてフランス・パリのコンセール・スピリテュエルで活躍したミシェル・ブラヴェ。フルート奏者でありファゴッ トも吹いたといいます。ブラヴェ独特の哀愁のあるメロディーが美しい曲。次にミシェル・コレット。オルガニストとして活躍、17種類の様々な楽器のた めの教則本を書いたことでも知られています。6つの作品からなる協奏曲集を2つ残しており、当時人気のあった舞台作品を主題としたイタリア風様式で 書かれています。続くは当時最高のフルート奏者として知られていたビュファルダン。1715-1748年までドレスデンの宮廷楽士を務め、フリードリヒ大王 の教師として有名なクヴァンツもビュファルダンに師事。クヴァンツは「彼は速いパッセージを演奏する才能に長けていた」と言うほどでありました。さら にジャック=クリストフ・ノード。フルート奏者としてはもちろん、ハーディ・ガーディの演奏など種々の楽器を操る名手。1737年にフリーメイソンのロッ ジ「クスト=ヴィルロワ」の設立に関わり、音楽監督に就任しています。この作品17の協奏曲集のソロ・パートは、ハーディ・ガーディ、ミュゼット、フルー ト、リコーダー、オーボエの様々な楽器で演奏できるようになっています。明るく華やかな旋律が印象的です。最後にフランスのテレマンとも呼ばれるボワ モルティエ。フランスで最初に独奏協奏曲の作品を書き、多作家としても知られています。1728年に作曲された作品21の協奏曲集は、洗練された旋律 と優雅な響きが魅力です。 (Ki)

ACC-24298
ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):2つのヴァイオリンのためのソナタOp.12
第1番 ロ短調 Op.12-1/第2番 ホ長調 Op.12-2/第3番 ニ長調 Op.12-3/第4番 イ長調 Op.12-4/第5番 ト短調 Op.12-5/第6番 変ロ長調 Op.12-6
アルモニー・ウニベルセル
フロリアン・ドイター(Vn)
モニカ・ヴァイスマン(Vn)

録音:2014 年
フランス・バロック音楽の大家ジャン=マリー・ルクレール。「フランスのコレッリ」と呼ばれ、またフランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の創始者と もされており、情感豊かな素晴らしい作品を残しています。しかし不幸な晩年を送ったとされ、さらに往年のヴァイオリニストたちが好んで演奏した時期も ありましたが、現在は演奏される機会も多くはありません。フロリアン・ドイターとモニカ・ヴァイスマンのヴァイオリン・デュオ、アルモニー・ウニベル セルは、ルクレールの音楽に惚れ込み演奏活動をしています。以前Eloquentiaレーベルより「2つのヴァイオリンのための6つのソナタOp.3」をリリー スしており、その演奏は折り紙つき。今回収録されている「2つのヴァイオリンのためのソナタOp.12」は、優美な旋律を情感たっぷりに聴かせ、ヴァイ オリン 2 本が織りなす響きはまるで綾絹を紡ぐよう。 (Ki)
ACC-24299
ハインリッヒ・シュッツ:宗教音楽集
深き淵よりわれ汝を呼ぶ(ダヴィデの詩編歌集 SWV 25)
これぞまことの言葉(葬送モテット SWV 277)
なぜふさぎこむのか、我が魂よ(シンフォニア・サクラ第2集 SWV 353)
今よりのち主によりて死する者は幸いである(宗教的合唱曲集 SWV 391)
2つのことを私はあなたに願います、主よ(シンフォニア・サクラ第2集 SWV 360)
「葬送音楽」より
「ドイツ埋葬ミサの形式によるコンチェルト」SWV279
モテット「主よ、我にそなたさえあれば」SWV280
シメオンのカンティクム「主よ、今こそ僕を逝かしめ給うなれ」SWV281
ラ・プティット・バンド
シギスヴァルト・クイケン(指)
ゲルリンデ・ゼーマン、マリー・クイケン(S)
ステファン・コラルデール、ダニエル・シュライバー(A)
シュテファン・シェルペ、クヌート・ショホ(T)
イェンス・ハーマン、シュテファン・ヴォック(Bs)
サラ・クイケン、マリー・ムーイ(Vn)
マルレーン・ティアーズ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオローネ)
バンジャマン・アラール(Org)

録音:2014年10月23日-25日
J.S.バッハ生誕の100年前に生まれ、初期バロック音楽界を牽引したシュッツ。ドイツに大打撃を与えた三十年戦争と時代を同じくした彼は、J.S.バッ ハにつながるドイツ・バロック音楽の基盤を築き上げた作曲家です。 「葬送の音楽」はシュッツの郷土の領主ハインリッヒ・ロイス・ポストフームス公が自らの葬儀のためにシュッツに依頼した作品。長引く戦乱や疫病で人の 死を間近に見ていたシュッツの、死者への個人的な思いに留まらない祈りが、聴く人の胸に染み入ります。 「葬送音楽」の他におさめられている5作品もまた三十年戦争の最中に出版され、死と救いに焦点があてられています。 演奏を手掛けるのは古楽器の第一人者シギスヴァルト・クイケン率いる「ラ・プティット・バンド」。シュッツの死生観が静謐で透明感のある演奏で立ち昇 ります。 (Ki)

ACC-24300
チャールズ2世の戴冠式のための音楽
チャールズ2世の帰還〜凱旋行進曲〜ウエストミンスター寺院での即位式〜王宮の音楽の祝宴〜宮廷仮面劇
ロバート・パーソンズ/マラン・メルセンヌ/マシュー・ロック/ジローラモ・ファンティーニ/ウィリアム・チャイルド
/ウィリアム・バード/ペラム・ハンフリー/アウグスティン・バッサーノ/ウィリアム・ローズ/ジョン・アドソン
オルトレモンターノ(器楽アンサンブル)
サレンテス(コーラス・アンサンブル)
ヴィム・ベキュ(指)

録音:2014年7月11-17日
1660年の王政復古により国王となったチャールズ2世。翌年1661年にウエストミンスター寺院で戴冠式が盛大に行われました。戴冠式の式次第な どは文章で残されていますが、演奏された音楽についてはっきりとしたことはわかっていません。このアルバムでは、ヴィム・ベキュ率いる古楽アンサンブル、 オルトレモンターノが様々な文献を調べて当時の式典を再現しました。 (Ki)
ACC-24301
ゼレンカ(1679〜1745):聖ザビエルのミサ ZWV12、
聖ザビエルの連祷 ZWV156
ヴァーツラフ・ルクス(指)
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ルシール・リシャルド、
カミラ・マザロヴァ(A)
ヴァーツラフ・チゼック(T)
ステファン・マクラウド(Bs)
日本に初めてキリスト教を伝えた伝道師としておなじみのフランシスコ・ザビエル。死後聖人に列せられ、ドレスデンのザクセン選帝侯フリードリヒ・ア ウグスト2世の妃、マリア・ヨーゼファの守護聖人として知られました。1728年、王子が亡くなったことがマリア・ヨーゼファの聖ザビエル信仰を駆り立て、 翌年1729年の聖ザビエル祝祭日とそれに続く1週間は大きな行事となりました。このCDにおさめられている2曲「聖ザビエルのミサ ZWV12」と「聖 ザビエルのリターニエ(連祷) ZWV156」はどちらもその時の聖ザビエル祝祭のために書かれたものです。 1679年にボヘミアで生まれたヤン・ディスマス・ゼレンカはザクセン選帝侯に仕え、宮廷のカトリック教会の作曲家として多数の宗教音楽を残してい る作曲家。バッハとも親交があったといわれています。「聖ザビエルのミサ ZWV12」は、ゼレンカの作品の中で最も大規模なものの1つ。楽器をフ ルに使った充実した響きの楽章と、繊細な声楽ソロと少ない楽器による室内楽的な楽章とのコントラストが美しい曲です。「聖ザビエルのリターニエ(連祷) ZWV156」は、ドレスデンの宮廷でザビエルの祝祭日の度に朗誦されてきた連祷のテキストに作曲されたもの。当時一般的だったオーケストラの編成に 加えて、ドレスデンの宮廷で愛好された楽器、ホルンが使われているのが大きな特徴です。ホルンの名人芸がいかんなく発揮されるこの曲に、当時ドレス デンの宮廷付きホルン奏者の技術の高さが伺えます。
演奏は、2005年に結成され、世界各国のコンサートや音楽祭に出演するなど注目を集めているチェコの古楽アンサンブル、コレギウム 1704とコレギ ウム・ヴォカーレ 1704。すっきりしたテンポによる爽快感のある演奏が魅力的です。人間の生活と信仰がどれだけ密接であったか、そして信仰と音楽が どれだけ切り離せないものかを改めて感じさせられる1枚です。 (Ki)
ACC-24303
ヨハン・カスパル・メルツ(1806-1856):ギター作品集
夕暮れのハーモニー
ロマンティック
吟遊詩人の調べ〜タランテラOp.13-6
序奏と華麗なるロンド
ギター独奏のための6つのシューベル
ヴェニスの謝肉祭Op.6
3つの幻想曲より“ル・ゴンドリエ”
恋人の涙/追想
ショルホフの思い出
ラファエラ・スミッツ(G)

録音:1988-2003年
ハンガリー出身のヨハン・カスパル・メルツ。貧しい家庭で育ち、独学でギターとフルートを学び、教師をしながら生計をたて研鑽を続けていました。 1840年にウィーンでコンサートを行い、そこで高く評価されウィーンの宮廷ギタリストに任命されました。その後持病に悩まされながらも演奏活動や作 曲活動に励みましたが、歴史に翻弄され波乱に富んだ人生を過ごしました。しかし彼の功績は、後のギタリストたちに大きな影響を与え、中でも「10弦 ギター」の使用によりギターの表現力を大きく飛躍させました。彼の作品の多くは美しい旋律線と優しいハーモニーが特徴。作品は現代でも愛奏されてい ます。 (Ki)
ACC-24304(2CD)
イタリア・バロックのチェロ曲集
■CD1 最初期
ガブリエッリ:ソナタ.ト短調、ソナタ.イ長調
マルチェッロ:ソナタ.ト短調Op.2-4
ボノンチーニ:ソナタ.イ短調
A.スカルラッティ:ソナタ.ニ短調
フェッシュ:ソナタ.イ短調Op.13-6
■CD2 最盛期
ヴィヴァルディ:ソナタ.ホ短調RV40
ジェミニアーニ:ソナタ第6番イ短調
ヴィヴァルディ:ソナタ.変ロ長調RV46
ジェミニアーニ:ソナタ第3番ハ長調、第2番ニ短調
ヴィヴァルディ:ソナタ.ト短調RV42
ロエル・ディールティエンス(Vc)
リヒテ・ファン・デル・メール(Vc:通奏低音) 
アンソニー・ウッドロウ(Cb)
コンラート・ユングヘーネル(テオルボ)
ロベルト・コーエン(ハープシコード)

録音:1990年9月(CD1)、1991年11月(CD2) オランダ、ハールレム、ドープスヘヅィンデ教会
チェロは通奏低音を担当していたヴィオローネから発達し、17世紀後半にイタリアのボローニャで誕生したと言われています。ヴィオローネが小型化し 独立楽器として活躍したちょうどその頃ガブリエッリなどの名手が登場し、チェロのための楽曲も次々と生まれました。このアルバムは、ベルギーの名手ロ エル・ディールティエンスが、「最初期(Beginnings)」、「最盛期(Flowering)」と題した2枚のディスクで、チェロの成立から発展を追った内容です。ディ スク1には、チェロの名手であり作曲家でもあるガブリエリ、マルチェッロ、ボノンチーニらの作品。ディスク2には、チェロの可能性を広げることになっ たヴィヴァルディ、ジェミニアーニのソナタを収録しています。このアルバムは既発の音源をセットにした内容となっています。 (Ki)
ACC-24302
ハインリヒ・シャイデマンの芸術
前奏曲 ニ長調 [c]
よい羊飼いはよみがえられた(原曲:ハスラー) [c,d]
マリアよ、われらに告げよ(原曲:バッサーノ) [a,c,d]
主を誉めたたえん(原曲:プレトリウス) [a,b,c,d]
われは汝に依り頼む, 主よ [a,b,c,d]
フーガ ニ長調 [c]
Alleluia, Laudem dicite nostro (原曲:ハスラー) [a,c,d]
我らの救い主、イエス・キリスト [a.c]
言葉は肉体となり(原曲:ラッスス) [c,d]
マリアは天使に言われた(原曲:ハスラー) [c,d]
Betruebet ist zu dieser Frist(原曲:不明) [c]
イギリス風仮面舞踏会、またはユダヤの踊り(原曲:不明) [a,b,c,d]
涙のパヴァーヌ(原曲:ダウランド) [b,c]
ガリアルダと変奏(原曲:不明) [a,b,c,d]
ル・コンセール・ブリセ
アリス・ジュリアン=ラファリエール(Vn)[a]
オディール・ベルナール(リコーダー)[b]
ジャン=クリストフ・ルクレール(オルガン)[c]
ウィリアム・ドンドワ(コルネット)[d]

録音:2014年10月2-5日/フランス
偉大なるオルガニストとして、ブクステフーデやJ.S.バッハに多大な影響を与えた北ドイツの作曲家シャイデマン(1596-1663)。残された作品はほぼ オルガン曲で、オリジナルの他、別の作曲家からの編曲作品もあります。それらの音楽を、自分たちでさらに自由な編成にアレンジして演奏しているのが このCD。オルガンと近い音色を持ちながらもたっぷり歌い存在感を放つリコーダーとコルネット、風を切るように颯爽と駆け抜けるヴァイオリン。各々の 声部が生き生きと絡み合い、シャイデマンの音楽に新たな生命が吹き込まれます。ル・コンセール・ブリセのリーダー、ウィリアム・ドンゴワは「コンチェ ルト・パラティーノ」のメンバーとしても活躍したコルネットの名手。さすがに巧いです! (Ki)
ACC-24305
カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):ドレクセル写本 ペトル・ヴァグネル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2014年11月21-23日/プラハ、ティルシューフ・デューム、バロック・アッセンブリ・ホール
行家の他、6,000以上もの楽譜を収集していたことで知られるジョセフ・ウィリアム・ドレクセル(1833-1888)。そのコレクションの中には、「史 上最後のガンバ奏者」アーベル作曲の29の独立した無伴奏ガンバ作品が含まれています。スコルダトゥーラ(変則調弦)を用いて技巧的なアルペジオを 聴かせたり、コレッリの合奏協奏曲を思わせるフーガをひとりで奏でたりと、ガンバを知り尽くした名手アーベルならではの手の込んだ音楽に魅了されます。 プラハ生まれのガンバ奏者ペトル・ヴァグネルによる演奏でお聴きください。 (Ki)
ACC-24306
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745):8つのイタリア風アリアZWV 176(1733) ハナ・ブラシコヴァ(S)
マルケータ・ツクロヴァー(A)
トマーシュ・シェルツ(Bs-Br)
アンサンブル・トゥールビヨン
ペトル・ヴァグネル(ヴィオラ・ダ・ガンバ、指)

録音:2015年2月13-15日プラハ
ボヘミアの大バッハと呼ばれ、バッハと同時代にドレスデンの宮廷で活躍したバロック後期の作曲家ゼレンカ。文化的にも栄えていたドレスデン宮廷楽 団は当時ヨーロッパの中心でした。30歳前後でゼレンカはドレスデンの宮廷楽団員に選ばれ、その後ウィーンに留学するなど才能を高く買われており、留 学後ドレスデンに戻った後も、当時楽長を務めていたハイニヒェンの実務を支えた重要な役割を担っていました。しかし正式には楽長の地位を得ることなく、 ハッセにその座を渡すことになります。その頃書かれたのがこの「8つのイタリア風アリア」です。楽長の地位につけなかったショックや、イタリア趣味のハッ セに対する挑戦ともとれるゼレンカの作風の転換作となります。もちろんそのような事由のみでの作風の変換ではなく、チェコの中堅ガンバ奏者ペトル・ヴァ グネルが、自ら創設した古楽器団体アンサンブル・トゥールビヨンとBCJにも登場したことのあるチェコのソプラノ、ハナ・ブラシコヴァの透明感溢れる 美しい歌声も相まって、ゼレンカの新しいものを取り入れることのできる柔軟な音楽手法にも感服させられる素晴らしい作品です。 (Ki)
ACC-24307
オルランド・ディ・ラッソ:シビラの預言、宗教合唱作品集
シビラの預言
詩編「主は言われた」
モテット「ベツレヘムの荒野の天使」
モテット「飼い葉桶の羊飼いたち」
モテット「東方の賢者への賛歌」
モテット「アヴェ・マリア」
マニフィカト「暁の光は赤く染まり」
ダニエル・ロイス(指)
ベルリン・ヴォーカルコンソート

録音:2015年5月29日-31日、ベルリン、オーバーシェーネヴァイデ、キリスト教会
オルランド・ディ・ラッソはヨーロッパ全土で活躍した16世紀後半を代表する作曲家。彼の代表作である「シビラの預言」と詩編、モテット、マニフィ カトが収録された宗教合唱曲集。ラッソは各地の大聖堂や宮廷を経た後、バイエルン宮廷の音楽家として沢山の作品を残していますが、当時出版された 作品も数多く、彼の名はヨーロッパ全土に広まりました。1570年には神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン2世から貴族に叙列され、また1571年には 教皇グレゴリオ13世より教皇庁騎士に叙任され黄金拍車勲章を授与されるなど、音楽家としては異例の華々しい待遇を受けています。 「シビラの預言」は、彼がバイエルン宮廷に勤め始めたころの、25歳の時の作品。キリストの誕生を伝えたとされるシビラの預言を元に書かれたこの曲では、 彼の特徴でもある半音階的な語法が劇的な表現効果を生み出しています。ラッソの400を超えるモテットは、クリスマスにまつわる聖書の物語に関連して います。ここでは、半音階の使用や複雑な対位法は姿をひそめ、穏やかな祝福の世界が広がっています。ベルリン・ヴォーカルコンソートによる天上の歌 声で立ち昇るラッソの宗教合唱作品集。心洗われるひと時を過ごせること間違いなしです。 (Ki)
ACC-24308(2CD)
ヘンデル:木管楽器のためのソロ・ソナタ全集
(1)フルート・ソナタ【ホ短調HWV359b/ト長調HWV363b/変ロ短調HWV367b/ニ長調HWV378/イ短調HWV374/ホ短調HWV375/変ロ短調HWV376/ホ短調HWV379】
(2)リコーダー・ソナタ【ト短調HWV360/ヘ長調HWV369/ニ短調HWV367a/変ロ長調HWV377/ハ長調HWV365/イ短調HWV362】
(3)オーボエ・ソナタ【ハ短調HWV366/変ロ長調HWV357/ヘ長調HWV363a】
(1)バルトルト・クイケン(フルート・トラヴェルソ)
ロベール・コーネン(Cemb)
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:1991年9月

(2)ペーター・ファン・ヘイゲン(リコーダー)
クリス・フェルヘルス(Cemb)
録音:1998年12月

(3)マルセル・ポンセール(Ob)
エヴァルト・デメイエル(Cemb)
リヒテ・ファン・デア・メール(Vc)
録音:1999年2月
1990年代に録音されたヘンデルの木管のためのソナタが、2枚組の全集として蘇りました。今尚、古楽界の第一線にいるフルート・トラヴェルソのバ ルトルト・クイケン、バロック・オーボエのマルセル・ポンセール、リコーダーのペーター・ファン・ヘイゲンらの巧みな演奏に脱帽です。ヘンデルはこれ らの作品に明確な楽器指定をせずに、種々の楽器を用いて演奏することを想定して出版しています。ヘンデルの音楽の多彩さを様々な楽器で色彩豊かに 演奏することができます。一流のソリスト陣と、ヴィーラント・クイケン、ロベール・コーネンら古楽のスペシャリストたちが脇を固め、安定した演奏を聴 かせてくれます。 (Ki)
ACC-24309
ヨハン・ダーヴィト・ハイニヒェン(1683-1729):イタリア風カンタータ&協奏曲
協奏曲ト短調D237(オーボエ、弦楽と通奏低音のための)
カンタータ「バラのまわりに」S171
カンタータ「わたしを苦しめないで」S149
協奏曲ト長調S224(ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための)
カンタータ「美しい炎」S183
カンタータ「もし私の愛するティルシが」S180
マリー・フリーデリケ・シェーダ(S)
テリー・ヴァイ(A)
バツドルファー・ホーフカペレ

録音:2015年5月31日-6月2日ケルン、クラウス・フォン・ビスマルク・ザール
ハイニヒェンはドレスデン宮廷の楽長を務め、傑出した音楽家であると同時に「作曲における通奏低音」「通奏低音教程」といった理論書を発表する 18世紀の重要な理論家でもありました。幼少の頃から著しい才能を示し、トーマス学校でヨハン・クーナウに師事、ライプツィヒ大学では法律を学びヴァ イセンフェルスで弁護士として活動をしましたが、ライプツィヒに戻り宮廷での音楽生活に魅了され音楽を専業とすることになりました。1710年にはイタ リア・オペラの様式を学ぶためヴェネツィアに渡り2つのオペラを完成させました。イタリア滞在中にはヴィヴァルディ、ガスパリーニなど重要な作曲家と 親交を深めました。ハイニヒェンの音楽様式はこのイタリア滞在が大きく影響しており、ドイツ、フランス、イタリアの音楽語法をミックスさせ、対位法の 構造を追求するよりも、ややギャラントで前古典派的な雰囲気を持ちます。 特にここに収録されているカンタータなどの声楽曲は18世紀初頭のヴェネツィア・オペラの影響が感じられます。ソリストとして登場するのは、ドイツの コロラトゥーラ・ソプラノ、マリー・フリーデリケ・シェーダーと元ウィーン少年合唱団のテリー・ヴァイ。当時天使の歌声を称されたテリー・ヴァイの美 声は、変声期を上手く乗り越え、カウンターテナー、テノール歌手として活躍中です。このアルバムでも、伸びやかなで澄み切った歌声を披露しています。 協奏曲は、全体的にイタリア的な明るさがほとばしる快活な趣の優美な作品です。ベルリン古楽アカデミーのメンバーでバロック・オーボエの名手クセニア・ レフラーがソロを務めるト短調の協奏曲も、明るくふくよかなオーボエの響きが印象的です。 (Ki)
ACC-24310
カプスペルガー:トッカータ・セコンダ・アルペッジャータ
ロッシ:夜の漆黒のマントが空を覆い、愛しい人よ、私は苦しみを受けるだろう
デッラルパ:希望を持ってと恋人は言う、私の燃える胸より出るため息、愛は愛しい絵を描いた、なぜ私の心よ、汝 全ての明かりへと羽ばたく私の魂
クアリャーティ:第10旋法によるトッカータ
フレスコバルディ:そよ風がさわやかに吹けば、ファンタジア、トッカータ・オッターヴァ・ディ・デュレッツェ・エ・リガトゥーレ、カンツォーナ、コレンテ第5番
作者不詳:お母さん私を修道女にしないで、バレット
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
マルグレート・ケール(バロックハープ)

録音:2014年10月22-23日、11月11-12日
中世末期、カトリック教会がローマとアヴィニョンに分裂した教会大分裂や、アヴィニョンへの人々の亡命により、危機に見舞われていたローマ。そんなロー マを再びイタリア一の大都市に押し上げたのは人文主義やルネサンスの精神、教会や宮殿の建設やそれによる人の流れの増加、そして自然とローマに集 まった一流の芸術家たちによる豊かな文化でした。時のローマ教皇ウルバヌス8世は自身も詩作に優れ、文化、芸術の庇護者であったと伝えられています。 このCDには、そんなウルバヌス8 世を輩出したバルベリーニ家の楽器コレクション中のバロックハープ「アルパ・バルベリーニ」による演奏がソプラノの 歌声と共に収録されています。
17世紀の前半にバルベリーニ家の宮殿で演奏されていた「アルパ・バルベリーニ」は、その古風でチェンバロのような硬質さを持った音色と、全ての 調で半音階を弾くことができる楽器構造が現在のモダンハープと異なる楽器です。イタリア・バロック期を代表する画家、ジョヴァンニ・ランフランコが絵 画「音楽の寓意」の中に描き残したことでも知られ、今でも当時のままの楽器が製造されています。
収録されているのはバルベリーニ家の宮廷にゆかりのある作曲家たちの作品。ソプラノ独唱とハープの伴奏による声楽曲と、ハープソロで演奏される作 品が収録されています。古楽やバロック音楽の演奏に定評があり、ふくよかで芯のある歌声が魅力のロベルタ・インヴェルニッツィのソプラノと、端正な中 にも華があるマルグレート・ケールのハープが奏でる調べが17世紀ローマの薫りを伝えます。ブックレットにはジョヴァンニ・ランフランコの絵画「音楽 の寓意」を始めとする、バルベリーニ宮殿所蔵の絵画が掲載。当時の宮廷にも響いていた「アルパ・バルベリーニ」の音色が堪能できるCDです。 (Ki)
ACC-24311(8CD)
ジョス・ファン・インマゼール/Accent録音集1979〜1986年
■CD1
クレメンティ:ピアノ・ソナタ集
 Op.24-2変ロ長調/Op.25-5嬰ヘ短調
 Op.37-2ト長調/Op.13-6ヘ短調
■CD2
モーツァルト:キラキラ星変奏曲K265
 幻想曲ハ短調K475
 ピアノ・ソナタ第14番ハ短調K457
 ロンドK511/幻想曲ニ短調K397
■CD3
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」
ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」
6つのバガテルOp.126
アンダンテ・ファヴォリWoO57
■CD4
モーツァルト:ピアノと管楽器のための五重奏曲K452
ベートーヴェン:ピアノと管楽器のための五重奏曲Op.16
■CD5
シューマン:オーボエのための3つのロマンスOp.94、
 月の夜Op39-5(オーボエ編)
ヤン・ヴァーツラフ・カリヴォダ:サロンのための小品Op.228
ヨハン・ペーター・ピクシス:オーボエの大ソナタOp.35
■CD6
ドニゼッティ:「舟人」、「漁夫」、「ああ思い出しておくれ、美しいイレーネ」
ベッリーニ:アリエッタ「私のフィッレの悲しげなおもかげ」、アリエッタ
「愛しいひとはいつ来るのだろう」、アリエッタ「ゆかしい月よ」
シューベルト:「目の魔力」、「ごらん、あんなに月の明るいこと」
ロッシーニ:「この心を燃え上がらせた貴女」〜タンクレディより
ベートーヴェン:「友情の幸せ」、「この暗い墓のうちに」、「愛の嘆き」
■CD7,8
ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス(1863年室内楽版)
全て、ジョス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ&指揮)

■CD1
録音:1979年

■CD2
録音:1980年

■CD3
録音:1983年

■CD4
オクトフォロス
録音:1985年

■CD5
パウル・ドンブレヒト(Ob)
録音:1983年4月

■CD6
ルネ・ヤーコプス(C.T)
録音:1981年1月

■CD7,8
ミレイユ・カペル(S),カテリーヌ・パトリアスA),ジョゼフ・コーンウェル(T),イェレ・ドレイエル(Bs)、オランダ室内Cho,ヴィネケ・ヨルダンスp、レオ・ヴァン・デゼラール(ハルモニウム)
録音:1986年
フォルテピアノ奏者として、また指揮者として現在の古楽シーンを牽引するジョス・ファン・インマゼール。2015年11月に70歳を迎えるにあたって、 1979年から1986年の間にAccentレーベルに録音した音源をBOX化しました。 30代のインマゼールが生き生きとした躍動感で弾く、クレメンティ、モーツァルト、ベートーヴェンの鍵盤作品。18世紀当時ウィーン典雅な風情を感 じさせる管楽器五重奏団オクトフォロスとのモーツァルト&ベートーヴェン。今やバロック・オーボエの大御所となったパウル・ドンブレヒトとの19世紀 のオーボエ作品集。カウンターテナーのパイオニア的存在のルネ・ヤーコプスによる歌唱とインマゼールの伴奏によるベッリーニ、ロッシーニ、ドニゼッティ など18世紀後半から19世紀前半のベルカント最盛期の音楽。ロッシーニ晩年傑作「小ミサ・ソレムニス」。など現在の八面六臂の活躍を見せるインマゼー ルの才気煥発の極みとも言える録音集です。 (Ki)

ACC-24312(11CD)
バルトルド・クイケン/ フランス・フルート音楽集〜1979 −2003 年録音
■CD1〜18 世紀のフランス・フルート作品集
モンテクレール:フルートのためのコンセール第2番
ブラヴェ:ソナタ第 2 番 Op.1-8
ギニョン:ソナタイ長調 Op.1-8
ボワモルティエ:ソナタ第2番ト長調 Op.91-2
ルクレール:ソナタ第 7 番 Op.9-7
■CD2/3
オトテール:フルートと通奏低音のための組曲集第1巻(Op.2)、第2巻(Op.5)
■CD4〜フランソワ・クープラン:王宮のコンセール
第 2コンセール、第1コンセール、新しいコンセール、第 7コンセール
■CD5/6〜フランソワ・クープラン:諸国の人々〜3声の合奏のソナタと組曲(全曲)
■CD7〜ボワモルティエ:5つのフルートのための協奏曲Op.15
小品からなる組曲 ロ短調 Op. 35 ? 5、フルート協奏曲 ト長調 Op. 15 ? 1、フルート協奏曲 イ短調 Op. 15 ? 2、
トリオ・ソナタ ニ短調 Op. 7 ? 4、フルート協奏曲 ニ長調 Op. 15- 3、フルート協奏曲 ロ短調 Op. 15 -4、
フルート協奏曲 ト長調 Op. 38 ? 3、フルート協奏曲 イ長調 Op. 15- 5、フルート協奏曲 ホ短調 Op. 15 ? 6
■CD8〜ラモー:コンセール用のクラヴサン曲集 第1番〜第5番
■CD9/10〜ルクレール:フルート・ソナタ全集
■CD11〜ドヴィエンヌ:フルート四重奏曲集
フルート四重奏曲ニ長調Op.66-2、フルート四重奏曲ロ短調Op.16-3、
フルート四重奏曲ハ長調Op.66-3、フルート四重奏曲イ短調Op.66-1
バルトルド・クイケン(フルート・トラヴェルソ)
ロベルト・コーエン(ハープシコード:CD1-6,8-10)
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ:CD1-6,8-11)
マルク・アンタイ(フルート・トラヴェルソ:CD5-7)
フランク・トゥンス(フルート・トラヴェルソ:CD7)
ダニエル・エティエンヌ(CD7)
シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン:CD5-6,8)
フランソワ・フェルナンデス(ヴァイオリン:CD5-6)
寺神戸亮(ヴァイオリン:CD11)
サラ・クイケン(ヴィオラ:CD11)

録音:CD1…1979年5月 聖ステファン教会、メルセン、ベルギー
CD2/3…2000年1&5月 ドープスヘヅィンデ教会、ハーレム、オランダ
CD4…2003年2月 ドープスヘヅィンデ教会、ハーレム、オランダ
CD5/6…1992年3月 ドープスヘヅィンデ教会、ハーレム、オランダ
CD7…1995年9月 ドープスヘヅィンデ教会、ハーレム、オランダ
CD8…1994年2月 ドープスヘヅィンデ教会、ハーレム、オランダ
CD9/10…1984年9月 聖ジャン・バプテスト・オ・べギナージュ教会、ベルギー
CD11…2003年10月 ドープスヘヅィンデ教会、ハーレム、オランダ
フルート・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケン。彼がACCENTレーベルに1979年から2003年までに録音したアルバムをまとめたボックス・セッ ト。18 世紀のフランスの作曲家による作品を収録しており、フルート・トラヴェルソにとってどれも重要なレパートリーです。 CD1には、ACCENTレーベル創立年1979年に録音されたモンテクレール、ブラヴェ、ギニョン、ボワモルティエ、ルクレールの作品集。創業者の アンドレアス・グラットは楽器製作者であり、また優秀なリコーダー奏者でもありました。音楽家、作品に寄り添った録音で定評のあるACCENTレーベ ルの最初の一歩を感じる貴重な音源です。2003年に録音されたCD11ドヴィエンヌのフルート四重奏曲集。「フランスのモーツァルト」と呼ばれるフラ ンソワ・ドヴィエンヌ。作曲者自身が当代一のフルーティストだっただけに、どの音域をどういう技術でどう奏でたらフルートの魅力が発揮できるか完全に 把握した作品になっています。バルトルド・クイケンの惚れぼれするフルート・トラヴェルソに加え、寺神戸亮、ヴィーラント・クイケン、サラ・クイケンと いう今やバロック界の中心にいる演奏者が名を連ねています。 (Ki)
ACC-24313
モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番変ホ長調(ウィーン、1785)K482
演奏会用アリア「どうしてあなたが忘れられよう…恐れることはない恋人よ」(ウィーン、1786)K505*
ピアノ協奏曲第24番ハ短調(ウィーン、1786)K491
ヴァネッサ・ガルシア・シモン(S)*
アルテュール・スホーンデルヴィルト(フォルテピアノ/1782年製アントン・ワルターのレプリカ、指)
クリストフォリ・アンサンブル
スー・イン・コアン(第1Vn) 
カルロ・レポーレ(第2Vn)
ミシェル・レナール(Va)
ジャン=リュック・トンリュー(Va)
フランソワ・ミシェル(Vc)
シラールト・ケレイ(Cb)
チャールズ・ツェブレイ(Fl)
ヴィヴィアン・ベルグ(Ob)
エリック・ドゥシー(Ob)
マルクス・シュプリンガー(Cl)
ベンヤミン・ライセンベルガー(Cl)
フローラ・パダル、ゾエ・マシュー(Fg)
ニコラス・シェドマイユ(Hrn)
ジル・ランバッハ(Hrn)
ジョエル・ラエンズ(Tp)
アメリ・ピアロー(Tp)
ヘンリー・モデラーク(Tp)
フィリップ・タール(ティンパニ)
オランダのフォルテピアノ奏者、アルテュール・スホーンデルヴィルトによるモーツァルトのピアノ協奏曲シリーズ。従来の演奏とは一線を画した斬新な アプローチで聴かせ、音楽ファンを驚かせています。
このアルバムには、貴族や裕福な市民たちに名簿を回覧して予約を募る「予約演奏会」のために作曲された2つの協奏曲が収録されています。当時は《フィ ガロの結婚》の創作に集中していましたが、モーツァルトにとって大事な収入源となるコンサートであったため、作曲をする必要がありました。ピアノ協奏 曲は「予約演奏会」の中心的なプログラムで、聴衆は作曲者自身の華麗なピアノ演奏に魅了されていました。
第22番は、はじめてクラリネットを用い、管楽器部隊が活躍する華やかな協奏曲。木管楽器の技巧的なパッセージが特徴的な第1楽章、初演のアンコー ルにもなった抒情的な第2楽章、軽快なロンドで開始され、クラリネットの甘美な旋律が印象的な中間部をもつ第3楽章とモーツァルトの新しい試みが 随所にちりばめられた作品。第24番は、充実した管弦楽の大規模な編成と緊張感みなぎる傑作。大英図書館の王立音楽院が所有する自筆譜のピアノ・パー トにはスケッチ風に加えられた箇所が残されていて、実際はモーツァルトが即興的に演奏されたと考えられています。スホーンデルヴィルトの緻密な研究と ひらめきが、モーツァルトの豊かな即興性を存分に表現しています。 そして協奏曲2つの同時期に作曲された演奏会用アリア「どうしてあなたが忘れられよう…恐れることはない恋人よ」。当時ウィーンで活躍していたイギ リスのソプラノ歌手ナンシー・ストーラスが帰国するにあたって開かれる演奏会のために書かれたと言われています。ストーラスは《フィガロの結婚》の初 演でスザンナ役を務め、卓越した演技力と美貌でモーツァルトも大いに認めていた歌手だったようです。スペイン出身のソプラノ、ヴァネッサ・ガルシア・ シモンがドラマティックな恋の物語をコケティッシュに歌います。 (Ki)
ACC-24314(2CD)
テレマン:オーボエ作品集
[CD1]
(1)オーボエ協奏曲ヘ短調 TWV 51:f2
(2)オーボエ協奏曲イ長調 TWV 51:A12
(3)フルート、オーボエと通奏低音のための三重奏曲ニ短調 TWV 42:d4
(4)オーボエ協奏曲ホ短調 TWV 51:e1
(5)フルート、オーボエ・ダモーレ、ヴィオラ・ダモーレのための協奏曲ホ長調 TWV 53:E1
(6)オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のための三重奏曲ト短調 TWV 42:g5
[CD2]
(7)オーボエと通奏低音のためのパルティータ第4番ト短調 TWV 41:g2
(8)オーボエと通奏低音のためのソナタ イ短調 TWV 41:a3
(9)2つのオーボエと通奏低音のためのソナタ ハ短調 TWV 42:c4
(10)オーボエと通奏低音のためのソナタ ト短調 TWV 41:g6
(11)オーボエ、チェンバロと通奏低音のための三重奏曲変ホ長調 TWV 42:Es3
(12)トランペット、2つのオーボエと通奏低音のための協奏曲 TWV 43:D7
マルセル・ポンセール(Ob、オーボエ・ダモーレ)
イル・ガルデリーノ

録音:[CD1]2002年9月(1)(4)/ベルギー、2004年2月(2)(5)、2005年11月(3)(6)/オランダ
[CD2]1995年6月/ベルギー
ベルギーの名オーボエ奏者、マルセル・ポンセールが録りためてきたテレマン作品をCD2枚にまとめました。協奏曲と室内楽曲に分かれており、ポン セールの素晴らしいオーボエ・ソロはもちろん、さらに寺神戸亮(Vn)、フランソワ・フェルナンデス(ヴィオラ・ダモーレ)、ピエール・アンタ イ(チェンバロ)など、イル・ガルデリーノの錚々たるメンバーによる名演の数々がお楽しみ頂けます。ソリスト達の賑やかな掛け合いに聴き惚れる(5)、「ターフェ ルムジーク」の名品ソナタ(10)、チェンバロもソロ楽器として扱われる珍しい(11)など、収録曲もとってもヴァラエティ豊か。未聴のままではもったいない内容 です。 (Ki)

ACC-24315

「バッハッセ」
ハッセ(1699-1783):(1)リコーダーのためのカンタータ
J.S.バッハ:(2)前奏曲嬰ヘ短調 BWV 883(平均律クラヴィーア曲集第2巻より)
 (3)Kein Arzt ist ausser dir zu fiden(カンタータ第103番より)
ハッセ:(4)Bella mi part, oh Dio
バッハ:(5)アルマンド(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV 1004より)
 (6)Die Obrigkeit ist Gottes Gabe(カンタータ第119番より)
 (7)サラバンド(無伴奏チェロ組曲第5番 BWV 1011より)
 (8)Leget euch dem Heiland unter(カンタータ第182番より)
ハッセ:(9)Scrivo in te L'amato Nome
シュテファン・テミング(リコーダー)(1)(3)(5)(6)(8)(9)
ベンノ・シャフトナーc(C.T)(3)(4)(6)(8)(9)
ザ・ジェントルマンズ・バンド
ヴィープケ・ヴァイダンツ(Cemb、リュートチェンバロ、Org )(1)(2)(3)(4)(6)(8)(9)
ドーメン・マリンチッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)(1)(3)(6)(7)(8)(9)

録音:2015年9月28日-10月2日/ドイツ、シュタルンベルク、聖ヨーゼフ教会
コーダー界屈指のヴィルトゥオーゾであるテミングと、ヤーコプスの「ヨハネ受難曲」などで名唱を聴かせるシャフトナーがメインを務めるアルバム。 ナポリでポルポラやA.スカルラッティに学び、そのままイタリアで成功を収めた作曲家ハッセと、イタリア音楽からの影響をドイツ的な音楽に昇華した作 曲家J.S.バッハ、ふたりのドイツ人作曲家の作品を並べて構成しています。 ハッセ唯一のリコーダー作品と思われる(1)は、「ソナタ」としても良さそうなところを「カンタータ」と題され、協奏曲かオペラ・アリアかという超絶技 巧に目がくらむ驚きの作品です。この曲の伴奏にはリュートチェンバロ(ラウテンヴェルク。リュートの弦をチェンバロに張ったもの。J.S.バッハも愛用) を用いており、これがまた相性抜群。 バッハのカンタータはオブリガートをリコーダーが担当し、小さなオルガンを使用するなど、素朴なサウンドで、私的な場での演奏をイメージさせます。 無伴奏ヴァイオリンのリコーダー版、無伴奏チェロ組曲のヴィオラ・ダ・ガンバ版が挟み込まれ、味わいを増しています。 (Ki)
ACC-24316(1CD)
サンティアゴ・デ・ムルシア(1673-1737):ギター作品集〜Cifras selectas de guitarra
・Canarios por la A
・Zarambeques o Muecas
・Marsellas
・Preludio por la E
・Passacalles por la E
・La Azuzena
・Los Impossibles
・Baylad Caracoles
・Passacalles por la B
・Jacaras(サンス)
・Jacaras de el Torneo
・Preludio por la +
・Passacalles por la +
・Menuet
・Zarabanda
・La Jotta
・Marionas
・Canarios por la A(サンス、サンタ・クルス)
プリヴァーテ・ムジケ
ピエール・ピツル(ギター、音楽監督)
録音:2015年10月
18世紀スペインの宮廷で活躍したギター奏者、サンティアゴ・デ・ムルシア。彼の生涯については不明な部分も多いそうですが、1714年に印刷刊行 された伴奏法教則本「ギターによる伴奏の概要」や、スペイン宮廷のために編曲したフランス風舞曲の作品が残されています。ここに収録されている曲は、 2003年にチリのサンティアゴで音楽学者アレハンドロ・ヴェラによって発見された手稿譜をもとにしています。この時70もの手稿譜(最後の30ページ は失われている)が発見され、組曲、パッサカリア、スペイン風舞踏、メヌエット、行進曲、フランス風舞踏など異なる手法の作品が書かれていました。ピエール・ ピツルは当初は発見されたこれらの手稿譜をそのまま録音する計画でしたが、より掘り下げて研究することにより、最終的にはムルシアと同時代のガスパー ル・サンスとその時代の舞曲の共通点を考察し、さらにムルシアと比較するためにサンスの作品を一部アルバムに収録しました。 1998年に設立されたピエール・ピツル率いるヴィオール・コンソート、プリヴァーテ・ムジケ。ギターやリュートなどの撥弦楽器を用いたアンサンブル も得意とします。 (Ki)
ACC-24317
2つのリラ・ヴィオールのための作品集〜Why not here ヒレ・パール(リラ・ヴィオール)
フリーデリケ・ホイマン(リラ・ヴィオール)
リー・サンタナ、
ミヒャエル・フライムート(ルネッサンス・リュート)

録音:2001年1月
ACC-24318(1CD)
テレマン:トランペットとホルンのための協奏曲集
トランペットと弦楽と通奏低音のための組曲ニ長調 TWV55:D7
ホルンのための協奏曲ニ長調TWV51:D8
トランペットと弦楽のためのソナタTWV44:D1
2つのホルンのための協奏曲ニ長調TWV52:D1
トランペットのための協奏曲ニ長調TWV51:D7

(ボーナス)ソナタ.ニ長調TWV44:D1より第1、3楽章トランペットなし
ジャン=フランソワ・マドゥフ(ナチュラルTp&Hrn)
ピエール・イヴ・マドゥフ(ナチュラルHrn)
ラ・プ ティット・バンド
シギスヴァルト・クイケン(指)

録音:2016年1月13-15日,AMAZU アントワープ
ピリオド管楽器の名手、ジャン=フランソワ・マドゥフとピエール・イヴ・マドゥフの二人をソリストに迎えた、シギスヴァルト・クイケン率いるラ・プティッ ト・バンドの最新盤は、テレマンのトランペットとホルンのための協奏曲集。作曲当時の仕様の古楽器演奏で世界を牽引するシギスヴァルト・クイケンとラ・ プティット・バンドのたゆまぬ努力と最新の研究成果を反映させた斬新な解釈は、当時の音楽の追体験をするだけではなく、現代の名手たちが繰り広げ る躍動感と色彩溢れる演奏で、はっとするような新鮮さを感じます。 BCJやウィリアム・クリスティ、エルヴェ・ニケなどのアンサンブルにも参加するナチュラル・トランペットの名手ジャン=フランソワ・マドゥフ。ベントホー ルを使用しない伝統的なナチュラル・トランペットを現代に蘇らせた第一人者で、抜群のテクニックを誇ります。本作ではニ長調という同一の調にも関わらず、 ピストンやロータリーがないナチュラル・トランペットであっても音程の不安定さは微塵も感じさせず、変幻自在の見事な演奏を披露しています。さらに彼 は兄弟で時代管楽器奏者として活躍しており、このアルバムではホルン奏者のピエール・イヴ・マドゥフと共演。2つのホルンのための協奏曲ではジャン= フランソワもホルンを演奏しています。 当時の流行を捉えた親しみやすい音楽で、18世紀前半のヨーロッパにおいては随一と言われる人気と名声を得ていたテレマン。テレマンは4000曲に も上る様々なジャンルの作品を作曲した多作家でありました。その中でテレマンは、当時存在したすべての管楽器のための協奏曲も残していますが、ホル ンを独奏とするものは、ソロ1曲、2本のホルンのために5曲、3本のホルンのためには1曲を作曲。そしてトランペットに関しては意外と少なくソロ協 奏曲、組曲をともに1曲とされています。当時の協奏曲は合奏協奏曲と呼ばれ、独奏楽器群とオーケストラのトゥッティがそれぞれに交代しながら演奏 される作品のことを指していました。テレマンの作品はどれも端正で流麗な魅力に溢れ、ソロ楽器が輝かしく甘美な旋律を奏で、創意工夫に溢れた楽想、 そしてトランペットの祝典的な音色や優しく穏やかなホルンの音色を堪能できます。 (Ki)
ACC-24319(2CD)
ゼレンカ:6つのトリオ・ソナタ集ZWV181
ソナタ第1番ヘ長調(オーボエ2、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第2番ト短調(オーボエ2、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第3番変ロ長調(ヴァイオリン、オーボエ、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第4番ト短調(オーボエ2、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第5番ヘ長調(オーボエ2、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第6番ハ短調(オーボエ2、ファゴット、通奏低音)
コレギウム1704
クセニア・レフラー(バロックOb)
ミヒャエル・ボッシュ(バロックOb)
ジェーン・ガワー(Fg)
ヘレナ・ゼマノヴァ(Va)
ルデク・ブラニー(Cb)
野入志津子(Lute)
ヴァーツラフ・ルクス(ハープシコード)

録音:2016年3、7月、プラハ
1679年にボヘミアで生まれたヤン・ディスマス・ゼレンカ。バッハと同時代にドレスデンの宮廷で活躍。当代随一の実力を誇ったドレスデンの宮廷楽 団のコントラバス奏者にも選ばれ、その後ウィーンに留学するなど才能を高く買われており、留学後ドレスデンに戻った後も、当時楽長を務めていたハイ ニヒェンの実務を支えた重要な役割を担っていました。しかし正式には楽長の地位を得ることなく、ハッセにその座を渡すことになります。この「6つのト リオ・ソナタ」はゼレンカがもっとも華々しく活躍していたウィーン留学後1720年頃に書かれた作品です。このソナタ集は、第3番以外オーボエ、ファゴッ トと通奏低音という珍しい構成。名人集団であったドレスデンの宮廷楽団の奏者を想定してか、非常に技巧的で奏者のテクニックを存分に披露できる楽曲 となっています。チェコの古楽アンサンブル、コレギウム1704はチェンバロ奏者でもありホルン奏者でもあるヴァーツラフ・ルクスが1991年に創設した ピリオド・アンサンブル。彼らはこれまでに自国ゼレンカの作品に熱心に取り組み録音も多く行っています。バロック・オーボエの名手ベルリン古楽アカデ ミーのクセニア・レフラー、ウィーンの古楽アンサンブル・ユニコーンのリーダーでもあるミヒャエル・ボッシュの二人の息つく間もない圧巻の演奏、そし て通奏低音にはリュート奏者の野入志津子も加わり充実の演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
ACC-24320
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61(オリジナル版)
フランツ・アレクサンダー・ペッシンガー(1767-1827):ヴァイオリン協奏曲ト長調Op.9
アントン・シュテック(Vn)*
アルパ・フェスタンテ *
マシュー・ホールズ(指)
*ピリオド楽器使用

録音:2016年5月、ミュールハイム、マルティン教会
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、現在ではメンデルスゾーン、チャイコフスキー、ブラームスのヴァイオリン協奏曲と並ぶ人気の作品ですが、 1806年の初演当時は聴衆からの反応はかなり冷やかなものであったと言われています。この曲が受け入れられるようになるのは、初演から40年たった 1844年のメンデルスゾーン指揮ヨーゼフ・ヨアヒム独奏によるロンドン初演でありました。この時ベートーヴェンは、初演時の評価が影響してか、ヴァイ オリン・ソロ・パートを改訂しており、これが現在耳にする版となっています。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の自筆稿は、作曲の時期やフランツ・ クレメントのソロ・パート部分の関わりなど、これまで様々な推測がされてきましたが、作曲に使用したインクなどの研究で作曲過程が明らかになってきて います。そして、この度古楽器の名手アントン・シュテックが、初稿版を録音することになりました。 さらにシュテックはこのアルバムで、ベートーヴェンの友人で、ウィーンのヴァイオリニスト兼編曲家のフランツ・アレクサンダー・ペッシンガーのヴァイオ リン協奏曲も世界初録音しています。ペッシンガーの作品は、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の1年前に書かれたもの。また、ペッシンガーはベートー ヴェンの協奏曲のソロ・パートの改訂にも関わったと言われています。 (Ki)
ACC-24321(5CD)
ルネ・ヤーコプス/カウンターテナー〜ACCENT録音集1978〜1982年
■CD1
パーセル:歌曲集
自然の声/しばらくの間 楽の音に/人の目を逃れて/愛しいアストレア/信心深いセリアンダは/レスビアよ無駄なことだ
(メアリー女王を悼む哀歌)/ああ酷いニンフよ/運命の時が/アモレットとサーシスが寝そべって/薔薇の花よりも甘く/
若きシーサスの運命を
■CD2
ドイツ・バロック・カンタータとアリア集
ブクステフーデ:アリア「それでもなお死は逃げられないのか」,カンタータ「全地よ、主に向って喜びの叫びをあげよ」
J.C.バッハ:アリア「ああ、私が頭に豊かな水を持っていれば」
テレマン:カンタータ「主よ、怒って私を責めないで下さい」、「人々よ、聞きなさい」
■CD3
アリエッテとカヴァティーネ
ドニゼッティ:「舟人」、「漁夫」、「ああ 思い出しておくれ、美しいイレーネ」
ベッリーニ:アリエッタ「私のフィッレの悲しげなおもかげ」、アリエッタ「愛しいひとはいつ来るのだろう」、アリエッタ「ゆ
かしい月よ」
シューベルト:「目の魔力」、「ごらん、あんなに月の明るいこと」
ロッシーニ:「この心を燃え上がらせた貴女」〜タンクレディより
ベートーヴェン:「友情の幸せ」、「この暗い墓のうちに」、「愛の嘆き」
■CD4/5
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」全曲
■CD1
ルネ・ヤーコプス(C.T)
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ/18世紀ティロル製)
コンラート・.ユングヘーネル(テオルボ/ヤコブ・ファン・デル・ゲースト製)
録音:1978年9月 聖ステファン教会 ステレオ
■CD2
ルネ・ヤーコプス(C.T)
クイケン・コンソート,パルナッスス・アンサンブル
録音:1979年10月、1981年6月 聖ステファン教会、ブリュッセル・プロテスタント教会
■CD3
ルネ・ヤーコプス(C.T)
ジョス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ:トラウゴット・ベルント1837-40年製)
録音:1981年1月
■CD4/5
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
ルネ・ヤーコプス(C.T)
マグダレーナ・ファレヴィッチ(S)、
マリヤンヌ・クヴェックジルバー(S)
録音:1982年2月 アントワープ
古楽界の巨匠ルネ・ヤーコプスは、現在は指揮者として数々の名演を繰り広げていますが、1990年代初頭まではカウンターテナーとして活躍をしてい たことでも知られています。 ヤーコプスは、1946年10月30日ベルギー北部の町ヘント生まれ。幼少期にはヘント大聖堂の聖歌隊に所属。ベルギーの名テノール、ルイス・ドゥボ スとイギリスの名カウンターテナー、アルフレッド・デラーに師事、デラーからカウンターテナーになるよう奨められ、レオンハルトやアーノンクール、クイ ケン兄弟らのレコーディングにも参加しています。1977年には「コンチェルト・ヴォカーレ」を結成し、指揮者としての活動を開始。1988年からはバー ゼル・スコラ・カントルムの教授も務めています。近年は、ベルリン古楽アカデミーやフライブルク・バロック・オーケストラらと、モンテヴェルディからモー ツァルト、宗教音楽、バロック・オペラから交響曲など積極的に紹介し、高い評価を得ています。 このBOXは、ヤーコプスの70歳を記念して、1978〜1982年の間にACCENTレーベルにカウンターテナー歌手としてのレコーディングを集めたもの。 カウンターテナーの革命児として古楽の歌唱法に大きな功績を残したヤーコプスを知ることのできるセットとなっています。 (Ki)
ACC-24322(4CD)
テレマン:フルートのための作品集/バルトルト・クイケン
無伴奏フルートのための12のファンタジー
フルートのためのメソーディッシュ・ソナタ第1〜6番
フルートのためのメソーディッシュ・ソナタの続き第7〜12番
フルート,ヴァイオリンと通奏低音のための組曲6番ニ短調
カンタータ「諸国の民よ、聞け」
フルート,2つのガンバと通奏低音のための四重奏曲ト長調
バルトルト・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(Vn、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオロン・チェロ)
ロベルト・コーエン(ハープシコード)
ルネ・ヤーコプス(C.T)
パルナッスス・アンサンブル

録音:1978年〜1994年
フラウト・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケンによるテレマンのフルート(トラヴェルソ)のための作品集。テレマンは18世紀前半のドイツで最も 人気のあった作曲家。当時は大バッハを凌ぐ名声を手にしていました。テレマンは非常に多作家で、あらゆるジャンルの作品を残しています。中でもフルー トをともなった室内楽作品には、彼の知的でありながらも親しみやすい音楽の特徴があらわれています。 「無伴奏フルートのための12のファンタジー」は、当時は通奏低音を伴わないトラヴェルソの作品は珍しく、トラヴェルソの魅力を生かした洗練された旋 律に彩られています。「フルートのためのメソーディッシュ・ソナタ」は、単純な旋律に装飾をつけるための練習用ソナタ集。バルトルド・クイケンの技の 妙を楽しむことができます。またルネ・ヤーコプスのカウンターテナーで聴くことのできるカンタータ「諸国の民よ、聞け」 やクイケン兄弟の演奏による四 重奏曲、組曲といった、バルトルド・クイケンの惚れぼれするフラウト・トラヴェルソに加え、現代のバロック界の重鎮たちとの共演による心地よい響きに 満ちた作品群を堪能し、テレマンの魅力を再発見することのできるBOXです。 (Ki)
ACC-24323
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
第9番変ホ長調K271「ジュノム」
第11番ヘ長調K413
第12番イ長調K414
アルテュール・スホーンデルヴィルト(フォルテピアノ/1782年製アントン・ワルターのレプリカ、指)
クリストフォリ・アンサンブル
[ルイージ・デ・フィリッピ(Vn)、コラード・レポーレ(Vn)、マルテン・ボーケン(Va)、フランソワ・ミシェル(Vc)、シラ ー ルト・ケレイ(Cb)、ヴィヴィアン・ベルグ(Ob)、スン・キョン・リー=ブロンデル(Ob)、ペドロ・ブランコ・ゴンザレス(Hrn)、ハイロ・ヒメノ・ヴェセス(Hrn)]
ランダのフォルテピアノ奏者、アルテュール・スホーンデルヴィルトによるモーツァルトのピアノ協奏曲シリーズ。従来の演奏とは一線を画した斬新なア プローチで聴かせ、音楽ファンを驚かせています。 モーツァルトがザルツブルク時代に書いたピアノ協奏曲で最も人気のある第9番。フランス人ピアニストのヴィクトワール・ジュノミに依頼され作曲された と言われていることから「ジュノム」の愛称がつけられました。躍動感あふれる快活なスホーンデルヴィルトのピアノ独奏、そして1パート一人のクリストフォ リ・アンサンブルが見通し良く清々しい印象を与えます。モーツァルトはウィーン移住後に「予約演奏会」を主催。そこで曲を披露した後に楽譜を出版して 生計を立てることを始めました。その予約演奏会の為に作曲したのがピアノ協奏曲第11,12,13番です。モーツァルトがウィーンの聴衆に向けて「難しすぎ ず易しすぎず、音楽通はもちろん、そうでない人も満足できる曲」と語っている通り、格調高さと洗練された旋律が魅力の作品群です。スホーンデルヴィル トの繊細な弱音や微妙な音色のニュアンスの変化、豊かな楽想はモーツァルトの響きに新鮮さを与えています。 (Ki)
ACC-24324
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(c1623-1680):2声のソナタ(ストレート・コルネット、オルガン)
3声のソナタ(トランペット、ヴァイオリン、サックバット、オルガン)
ソナタ「ラ・カロリエッタ」(コルネッティーノ、ヴァイオリン、ドゥルシアン、サックバット、オルガン)
ソナタ第2番(ヴァイオリン、ミュート・コルネット、オルガン)
ソナタ第5番(ヴァイオリン、オルガン)
ソナタ第8番(ストレート・コルネット、サックバット、オルガン)
2声のソナタ(ヴァイオリン、ドゥルシアン、オルガン)
3声のソナタ第12番(ヴァイオリン、コルネッティーノ、トロンボーン、オルガン)
5声のソナタ(トランペット、ヴァイオリン、ストレート・コルネット、ドゥルシアン、サックバット、オルガン)
2声のパストレッラ(ヴァイオリン、ストレート・コルネット、オルガン)
ル・コンセール・ブリゼ
アリス・ジュリアン=ラファリエール(ヴァイオリン)、
ジャン=フランソワ・マドゥフ(ナチュラル・トランペット)、
ステファン・ルゲ(サックバット)、
モニ・フィシャレック(ドゥルシアン)、
アドリアン・ジュルダン(Org)
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット、指)

録音:2016年9,10月、タランジュ、フランス
コルネットの名手にして、ブルース・ディッキーの「コンチェルト・パラティーノ」のメンバーとして活躍したウィリアム・ドンゴワが率いる古楽器団体、ル・コン セール・ブリセによるシュメルツァーのソナタ集。シュメルツァーはバロック期のオーストリアの作曲家。当時イタリア趣向の強いウィーンで、オーストリア人と してはじめて宮廷楽長に就任した人物。ヴァイオリンの名人として知られ、ビーバーの師だったと言われています。またヴァイオリン以外にもコルネットを演 奏し、コルネットを含む楽曲を作曲しています。ここに収録されているのは、コルネットを中心とし、ヴァイオリン、トランペット、サックバット(トロンボーンの原 型)、ドゥルシアン(ファゴットの祖先)などの楽器のアンサンブル。シュメルツァーのコルネットの腕前を感じさせる超絶技巧の楽曲です。ウィリアム・ドンゴワ の卓越した技巧はもちろんのこと、ナチュラル・トランペットのジャン=フランソワ・マドゥフ、サックバットのステファン・ルゲ、ドクルシアンのモニ・フィシャレッ クと現代の名手が揃い見事な演奏を繰り広げています。 (Ki)
ACC-24325
ビーバー:36声の「ミサ・アレグロ」*
ニシ・ドミヌス
パストレッラ.イ長調
天からのパン
聖フロリアン少年cho
アルス・アンティクァ・オーストリア
グナール・レツボール(指)

録音:2014年8月25-26日オーストリア、ノインキルヒェン教会*、
2015年2月14-15日オーストリア、聖フロリアン修道院
ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・ビーバー(1644 - 1704)は、ボヘミア生まれのヴァイオリンの名手であり作曲家。ヴァイオリンのためのソナタ を始め多くの器楽曲が知られ、また宗教的声楽曲としては、1682年にザルツブルクの宗教財団創立1100年の記念式典に演奏された53声の「ザルツ ブルク・ミサ」が最も有名です。皇帝レーオポルト1世に早くから作曲家としての才能を認められており、1690年には貴族の称号が与えられています。 晩年には宗教曲、オペラ、学校劇の作曲に集中し、このアルバムに収録された36声の「ミサ・アレグロ」もその時期にあたります。この作品はザルツブ ルグ大聖堂での演奏のために作曲されたもの。本盤で演奏をするのはヴァイオリンの名手グナール・レツボール率いるアルス・アンティクァ・オーストリア。 オリジナルのスコアはザルツブルクから失われていますが、クレムスミュンスターの修道院にコピーが保存されており、今回の演奏はそれを参考にしている とレツボールが語っています。独唱8、コーラス8、弦楽、コルネット2、トランペット6、トロンボーン3、ティンパニ、通奏低音という編成。独唱も各パー トを巧みに組み合わせ多様な響きを作り上げ、弦楽部もさすがビーバーといったヴァイオリンの見事な手法、さらにビーバーの特徴でもある多数のトラン ペットを強調し、華やかな楽曲に仕上げています。レツボールは、ノインキルヒェン教会の音響を生かし、各声部、各パートは明瞭に、さらにホモフォニッ クな部分は圧倒的な響きを作り上げることに成功しています。 (Ki)
ACC-24326
ヘンデル:9つのドイツ・アリア
 [道徳]
 第1曲「来るべき日々のむなしい憂いも」HWV202
 第7曲「汝ら、暗闇の墓から」HWV208
 第5曲「歌え、魂よ、神をたたえて」HWV206
 [自然/狂信]
 第6曲「私の魂は目で見て聴く」HWV207
 第3曲「甘い香りの花びらよ」HWV204
 第9曲「燃え咲く薔薇、大地の飾り」HWV210
 [静かな憧れ/愛]
 第8曲「ここちよい茂みの中で」HWV209
 第2曲「たわむれる波のきらめきが」HWV203
 第4曲「甘い静けさ、やさしい泉よ」HWV205
ヴァイオリンのためのソナタ ト短調Op.1-6 HWV364
音楽時計のためのヴォランタリー イ長調『天使の飛行』HWV600よりアリア、ジーグ(2つのリュート編)
マリー・フリーデリケ・シェーダー(S)
バツドルファー・ホーフカペレ

録音:2016年8月
ヘンデルによるドイツ語の詩に曲をつけた歌曲集「9つのドイツ・アリア」。ハンブルクの詩人バルトルト・ハインリヒ・ブロッケス[1680-1747]の詩集「神 におけるこの世の喜び」から9つの詩が選ばれました。各詩は、燃え咲く薔薇から甘美な静けさまで自然の美しさを賛美するような内容。オペラ・アリア のように表情豊かな旋律にヴァイオリンのオブリガードが新鮮でこの上なく美しい作品となっています。 ドイツのコロラトゥーラ・ソプラノ、マリー・フリーデリケ・シェーダーが輝かしい声で歌い上げ、名人集団バツドルファー・ホーフカペレの軽妙なアンサ ンブルがドラマを盛り上げます。 (Ki)
ACC-24327
ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765):トランペットとホルンのための協奏曲
ソナタ・グロッサ.ニ長調(3本のナチュラルホルン,ティンパニ,オーボエ,弦楽,と通奏低音)
コンチェルト・パストラーレ.ト長調(弦楽と通奏低音)
トランペット協奏曲第1番.ニ長調MWV.IV.12 (ナチュラルトランペットと弦楽と通奏低音)
シンフォニア.ニ長調NWV VII.71(2本のホルンと弦楽と通奏低音)
ディヴェルティメント.ヘ長調(アルト・シャリュモー,テノール・シャリュモー,2本のF管ホルン,ファゴット)
タンドルマン(アルト・シャリュモー,バス・シャリュモー,2本のC管ホルン)
2本のトランペットのための協奏曲第3番.ニ長調MWV IV.11(2本のナチュラルトランペット,弦楽,通奏低音)
ジャン=フランソワ・マドゥフ(ナチュラルTp、ナチュラルHrn)
ムジカ・フィオリータ
ダニエラ・ドルチ(指、ハープシコード、オルガン)

録音:2016年10月21-25日.アドゥラ
ム礼拝堂,バーゼル(スイス)
ヨハン・メルヒオール・モルターは、ドイツ後期バロックから前古典派にかけて活躍した作曲家。カールスルーエやアイゼナハの宮廷楽団の楽長を務め、 前古典派様式の多ジャンルの作品を数多く作曲。中でも3曲のトランペット協奏曲はいずれもカールスルーエの宮廷トランペット奏者であったカール・プファ イファーのために作曲された、高音域が活かされた快活な曲調と美しい旋律が印象的な作品です。 本番では、テレマンのトランペット&ホルン協奏曲(ACC-24318)で巧みな演奏聴かせてくれたピリオド管楽器の名手、ジャン=フランソワ・マドゥフが、 ベントホールを使用しない伝統的なナチュラルトランペットで挑みます。このナチュラルトランペットで完璧に演奏できる音楽家は現代において希少であり、 マドゥフだからなし得た録音と言えるでしょう。またダニエラ・ドルチ率いるアンサンブル、ムジカ・フィオリータのメンバーとして杉村智大がナチュラルト ランペットを演奏しています。クリスティアン・ライセラーとエルンスト・シュラーダーによるシャリュモーの演奏にも注目です。シャリュモーはフランスで 発達したクラリネットの起源となった楽器。シングルリードとマウスピースを備え、円筒形の内管を持つのは現代のクラリネットと変わりません。18世紀 の後半までオーケストラで使用されていました。 マドゥフの創意工夫に溢れた演奏、ムジカ・フィオリータの快活なアンサンブルで当時のモルターの作品の響きがよみがえります。.(Ki)

ACC-24328(12CD)
モンテヴェルディ生誕450周年記念〜モンテヴェルディ傑作録音集

(1)歌劇「オルフェオ」
(2)歌劇「ウリッセの帰還」
(3)歌劇「ポッペアの戴冠」
(4)聖母マリアの夕べの祈り
(5)マドリガーレ「タンクレディとクロリンダの戦い」
全て、ガブリエル・ガリード(指)
(1)ビクトル・トーレス(オルフェオ)、アドリアーナ・フェルナンデス(エウリディーチェ)、グロリア・バンディテッリ(シルヴィア&使者)、マリア・クリスティーナ・キール(希望&音楽)、アントニオ・アベーテ(カロンテ)、フリオ・ザナージ(プルトーネ&牧人IV)、ロベルタ・インヴェルニッツィ(プロセルピナ&ニンファ)、マウリツィオ・ロッサーノ(アポッロ)、ゲルト・テュルク(牧人I)、ファビアン・ショフリン(牧人II)、ジョヴァンニ・カッカーモ(牧人III&精霊I)、サルヴァトーレ・スーテラ(精霊II)
アンサンブル・エリマ
アントニオ・イル・ヴェルソcho
録音:1996年7月18-23日シチリア島エリーチェ/聖マルティヌス教会
(2)フリオ・ザナシ(ウリッセ)、グロリア・バンディテッリ(ペネローペ)、マリア・クリスティーナ・キール(ミネルヴァ,運命)、ジャン=ポール・フシェクール(テレーマコ)、ファビアン・ショフリン(ピザンドロ,ウマーナ・フラジリタ)、マルチェッロ・ヴァルゲット(アンティノオ,時)、アドリアーナ・フェルナンデス(ジュノーネ,愛)、ギレメッテ・ロランス(メラントー)、ギアン・パオロ・ファゴット(イーロ)、ジョヴァンニ・カッカーモ(ジョーヴェ,アンフィーノモ)、マリオ・チェッケッティ(エウリーマコ)、ロベルト・アッボンダンツァ(エウメーテ)、アリシア・ボルヘス(エリクレーア)、アントニオ・アベーテ(ネットゥーノ)、アンサンブル・エリマ、アントニオ・イル・ヴェルソcho
録音:1998年7月19-28日シチリア島エリーチェ/聖マルティヌス教会
(3)ギルメット・ロランス(ポッペア)、フラヴィオ・オリヴェール(ネローネ)、グロリア・バンディテッリ(オッタヴィア)、イヴァン・ガルシア(セネカ)、ファビアン・ショフリン(オットーネ)、エマヌエラ・ガッリ(ドルシッラ,徳)、アドリアーナ・フェルナンデス(ダミジェッラ,愛の神,キューピッドたちの合唱)、マルティン・オーロ(小姓,キューピッドたちの合唱)、エレーナ・チェッキ・フェーディ(アルナルタ)、アリシア・ボルジェス(乳母,パッラーデ)、フリオ・ザナッシ(自由奴隷,第1の執政官,第2の兵士)、マリオ・チェッケッティ(ルカーノ,第1の兵士,第1の護民官)、フィリップ・ジャルスキー(メルクリウス,第1のセネカの友人、キューピッドたちの合唱)、ベアトリス・ランツァ(富,ヴィーナス)、マルチェッロ・ヴァルジェット(検察官,第2の執政官,第3のセネカの友人)、ジョヴァンニ・カッカーモ(第2のセネカの友人,第2の護民官)、ピッチ・フェラーリ(キューピッドたちの合唱)、アンサンブル・エリマ、アントニオ・イル・ヴェルソcho
録音:2000年7月24日-8月2日シチリア島エリーチェ、聖マルティヌス教会
(4)エマヌエラ・ガッリ(S)、アドリアーナ・フェルナンデス(S)、マルティン・オーロ(C.T)、ファビアン・ショフリン(C.T)、マリオ・チェッケッティ(T)、ロドリーゴ・デル・パツォ(T)、パブロ・ポリッツァー(T)フランセスク・ガリゴサ(T)、フリオ・ザナッシ(Br)、イヴァン・ガルシア(Bs)、ダニエレ・カルノヴィッチ(Bs)、アンサンブル・エリマ、エウフォニア声楽アンサンブル、アントニオ・イル・ヴェルソcho、マドリガリアcho
レ・サクブティエ・ド・トゥールーズ
録音:1999年7月18-26日 シチリア島エリーチェ/聖マルティヌス教会
(5)アリシア・ボルジェス(アルミーダ)、アドリアーナ・フェルナンデス(ソフロニア)、マリネッラ・ペンナッキ(クロリンダ/エルミニア)、ジョヴァンニ・カッカーモ(タンクレディ)、ダニエレ・カルノヴィッチ(ロイ・アラディン)、マリオ・チェッケッティ(オリンド)、フリオ・ザナッシ(テスト)マルティン・オーロ、アンサンブル・エリマ
録音:1997年7月18-23日シチリア島エリーチェ/聖マルティヌス教会
モンテヴェルディ生誕450周年記念企画。K617レーベルより発売されていたガブリエル・ガリードによるモンテヴェルディ3大オペラと「聖母マリア の夕べの祈り」「タンクレディとクロリンダの戦い」の傑作録音を一つのボックスにまとめたもの。アルゼンチン、ブエノスアイレス出身の古楽奏者ガリード 率いるアンサンブル・エリマそしてラテン系の歌手で固め、器楽奏者20人のうち10人が通奏低音という異色の編成で発売当初話題となりました。旧盤 はながらく流通していなかったため待望の再発となります。 モンテヴェルディの作風が顕著に表れた作品でオペラ史上最初の傑作「オルフェオ」。オデュッセウスの帰郷をもとにした「ウリッセの帰還」。そして晩年の 名作「ポッペアの戴冠」。冒頭に「オルフェオ」の序曲を引用し、ルネッサンス時代の対位法の規則に捉われない斬新な様式で宗教音楽史上の傑作となっ た「聖母マリアの夕べの祈り」。十字軍の戦士タンクレディとイスラムの女戦士クロリンダの戦いを描く劇的なマドリガーレ「タンクレディとクロリンダの戦 い」。1970年代後半にアーノンクールが行ったモンテヴェルディ3部作の一連の上演から世界的に広まったモンテヴェルディ・ルネッサンス。このガリー ドの演奏はアーノンクールとは全く違ったアプローチでありますが、強烈な音楽描写を駆使した迫真の演奏。多彩な通奏低音陣と、レベルの高い歌手陣、 抒情性豊かな器楽陣、それらを率いるガリードの手腕は見事。まさにアニバーサリーイヤーにふさわしいセットの登場です。 (Ki)
ACC-24329
モーツァルト:フルート四重奏曲全集
フルート四重奏曲 第1番 ニ長調 KV285
フルート四重奏曲 第2番 ト長調 KV285a
フルート四重奏曲 第3番 ハ長調 KV285b
フルート四重奏曲 第4番 イ長調 KV298
バ ルトルド・クイケン( フラウト・トラヴェル ソ / アウグ スト・グレン サ ー 〜 ルド ル フ・トゥッツ に よるコピ ー )
シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン/ジョヴァンニ・グランシーノ[ミラノ、1700年])
ルシー・ファン・デール(ヴィオラ/サムエル・トンプソン[ロンドン、1771年])
ヴィーラント・クイケン(チェロ/アンドレア・アマティ[1570年])
録音:1982年3月、ベルギー、ボーフェ教会
ACCENTレーベルを代表するアルバム、クイケン兄弟によるモーツァルトのフルート四重奏曲集。このアルバムの1番の魅力は、クイケンたちの細や かなアンサンブル。その緻密な作品研究と鋭敏な感覚に溢れた演奏は、いまだにこの作品の全曲集として指折りの演奏に数えられています。 (Ki)
ACC-24330
メラヴィリア・ダモーレ〜17世紀イタリアの愛の歌
(歌曲)
シジスモンド・ディンディア:天球よ止めて/ああ、愛の神よ
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー:優しい眼差し/愛しい人/バラの垣根/行け、わがため息よ/かつては笑っていた
ビアージョ・マリーニ:愛の不思議/ミラーミ
(器楽曲)
カルロ・カルヴィ/アントニオ・カルボンキ/ジョヴァンニ・パオロ・フォスカリーニ/フランチェスコ・コルベッタ/ドメニコ・ペレグレーニ/ミケランジェロ・ガリレイ/ジローラモ・フレスコバルディ/アンジェロ・ミケーレ・バルトロッティ
マルコ・ビーズリー(T)
プリヴァーテ・ムジケ ピエール・ピツル(バロック・G、ヴィオラ・ダ・ガンバ&指)

録音:2001年3月ウィーン
ピエール・ピツル率いるオーストリアの古楽グループ「プリヴァーテ・ムジケ」による17世紀イタリアの歌曲集。歌はナポリ出身の鬼才テノール歌手マルコ・ ビーズリー。ビーズリーは17世紀の歌曲を得意としており、彼の高音域の軽妙な響き、そして劇的な歌い回しで、愛と悲しみの豊かな感情を表現しています。 この録音は以前ORF CLASSICから発売されていた名盤をACCENTで復活させたものです。 (Ki)
ACC-24331
バッハ:モテット集
来たれ,イエスよ,来たれ BWV229
恐れるなかれ,われ汝とともにあり BWV228
主をたたえよ,すべての異教徒よ BWV230
聖霊はわれらの弱きを助けたもう BWV226
わが喜びなるイエス BWV227
主に向かって新しい歌をうたえ BWV225
ラ・プティット・バンド、
シギスヴァルト・クイケン(指)
グレタ・デ・レゲーフェ(S)、
カテレイネ・ファン・ラエザム(S)
マルティン・ファン・デル・ザイスト(A)
ハンス・ヘルマン・ヤンセン(T)
ヨハネス=クリストフ・ハッペル(Br)

録音:1992年6月11日、聖カロルス・ボロメウス教会、アントワープ(ライヴ)
ラ・プティット・バンドとクイケンが、1992年にベルギーのアントワープにある聖カロルス・ボロメウス教会で行ったライヴ録音。長らく廃盤でしたが 装丁をあらたにこの度再発売されます。録音が行われた聖カロルス・ボロメウス教会は、画家ルーベンスの工房が手掛けたバロック建築の傑作と言われ ています。現在は普通に演奏されている、器楽も歌も1パート1人に通奏低音という編成。ラ・プティット・バンドとクイケンは1990年代初期からこの スタイルで演奏を行っており、発売当初は、その新鮮な響きに聴衆は魅了されました。 (Ki)
ACC-24332
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲
バッハ:「最愛のイエスよ、我らに集いて」BWV731
ヴィヴァルディ:協奏曲ト長調RV312
バッハ:プレリュード ヘ長調BWV854
ヴィヴァルディ:協奏曲ヘ長調RV442
バッハ:「ああ罪人なるわれ、 何をなすべきか」BWV770
ヴィヴァルディ:協奏曲ホ短調RV445
バッハ:「イエスよ、汝いまぞ天より下りたまい」BWV650
ヴィヴァルディ:協奏曲ハ長調RV444
バッハ:「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」BWV639
ヴィヴァルディ:協奏曲ハ短調RV441
バッハ:「人はみな死すべきもの」BWV643
ヴィヴァルディ:協奏曲ト長調RV443
シュテファン・テミング(リコーダ ー )
カプリコルナス・コンソート・バーゼル

録音:2017年5月セーヴェン、スイス
リコーダー界屈指のヴィルトゥオーゾであるシュテファン・テミングによるヴィヴァルディのリコーダー協奏曲集。リコーダーのシンプルな構造から豊かな 表情を引き出すのは非常に難しいなか、テミングは超絶技巧であることはもちろん、リコーダーから多彩な音色を引き出し、かつ軽快に明確に吹きこなしてい ます。ヨーロッパでは、かつての名手フランス・ブリュッヘンの再来と絶賛されています。 このアルバムでは、ヴィヴァルディの協奏曲の間にバッハのプレリュードを挟み込み、ヴィヴァルディならではの明快な曲想、そして繊細な美しさを管弦楽と 見事にマッチさせています。 (Ki)
ACC-24333
イギリス・ルネサンス声楽曲集
パーセル:ひとときの音楽/薔薇より甘く/飛びされ、時よ/夕べの賛美歌
ヒューム:喜んで変えよう、あの調べ/サー・ハンフリー/我は落ち行く
ダウランド:晴れても曇っても四月の雨のように優しく/悲しめ、昼は闇の中に去った/さあもう一度、愛が呼んでいる/流れよ我が涙/涙のパヴァーヌ/今こそ別れねばならぬ
ウィリアム・クロフト:グラウンド(ハープシコード独奏)
ジョン・ブロウ:愛しているなんて二度と言わないで
ロバート・ジョンソン:白百合の咲くところを見たことがありますか
ベンノ・シャヒトナー(C.T)
アクセ ル・ヴォルフ(Lute)
ヤコブ・ダーヴィッド・ラッティンガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンドレアス・キュッパース(ハープシコード)

録音:2017年4月26日?29日ロッゲンブルク修道院
気鋭のカウンターテナー、ベンノ・シャヒトナーによるイギリス・ルネサンスの声楽曲集。ヨーロッパではすでに衰退し始めていたルネサンス音楽の最後の盛 栄期を彩るイギリスの作曲家パーセル、ヒューム、ダウランド、クロフト、ブロウ、ジョンソンの曲がおさめられています。  ベンノ・シャヒトナーは今日もっとも将来を嘱望されているカウンターテナー歌手の1人。ドイツバロックでの活躍で知られているシャヒトナーが挑むイギリ ス・ルネサンスの世界に注目です。  本CDに収録された声楽曲は主に恋を題材にしており、歌詞の内容によって初恋から求愛を経て絶望、そして祈りへと配置されていて、それぞれ別の作曲 家による個々に独立した曲でありながら全体で1つの流れを感じることができる曲順となっています。またヴァイオル奏者としても活躍したヒュームの独奏曲 や、現在も演奏回数が多く有名なダウランドのリュート独奏曲「涙のパヴァーヌ」、また同じモチーフの繰り返しの中で展開されていく形式「グラウンド」による ハープシコード独奏など、各奏者の手腕が光る器楽曲も織り交ぜられています。  透明感のあるベンノ・シャヒトナーのカウンターテナーの魅力、たっぷりとご堪能ください。 (Ki)
ACC-24334(5CD)
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第25番ト長調K301
ヴァイオリン・ソナタ第26番変ホ長調K302
ヴァイオリン・ソナタ第27番ハ長調K303
ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調K304
ヴァイオリン・ソナタ第29番イ長調K305
ヴァイオリン・ソナタ第30番ニ長調K306(300I)
ヴァイオリン・ソナタ第24番K296
ヴァイオリン・ソナタ第32番K376(374d)
ヴァイオリン・ソナタ第33番K377
ヴァイオリン・ソナタ第34番K378(317d)
ヴァイオリン・ソナタ第35番K379(373a)
ヴァイオリン・ソナタ第36番K380(374f)
ヴァイオリン・ソナタ第40番K454
ヴァイオリン・ソナタ第41番K481
ヴァイオリン・ソナタ第42番K526
シギスヴァルト・クイケン(Vn:ジョヴァンニ・グランチーノ、ミラノ1700年頃)
ルーク・デヴォス(フォルテピアノ:クロード・ケレコム、ブリュッセル1978年製&J.A.シュタイン、アウグスブルク1788年複製2001年製)

録音:1991年〜2005年
シギスヴァルト・クイケンとルーク・デヴォスによるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集が再発売されます。クイケンとデヴォスの黄金コンビによる高雅な モーツァルトは発売当初より評価が高かったもの。素朴ながらも巧みな節回しでモーツァルトの魅力を気張ることなく私たちに提示してくれるクイケンの妙 技。デヴォスによる円熟のフォルテピアノも巨匠の極みと言えるでしょう。あらためて聴きなおしてみても、心にまっすぐに届くその音色は、録音から20年以上 経過しても、いつまでも新鮮に響きます。 (Ki)
ACC-24335(6CD)
ハイドン:フルート室内楽曲集
CD1:ロンドン・トリオ Hob.IV:1-4(フルート2本、チェロ)
CD2:6つのトリオ Op.38 Hob.IV:6-11(フルート、ヴァイオリン、チェロ)
CD3:6つのフルート三重奏曲 Hob.xi:82,100,103,109,110,118(フルート、ヴァイオリン、チェロ)
CD4:フルート三重奏曲Hob.XV:15-17(ピアノ、フルート、チェロ)
CD5:フルート四重奏曲Op.5第1-4番(フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)
CD6:フルート四重奏曲Op.5第5&6番(フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)
バルトルド・クイケン( フラウト・トラヴェルソ )
マルク・アンタイ( フラウト・トラヴェルソ )
シギスヴァルト・クイケンv
フランソワ・フェルナンデス(Va)
ヴィー ラント・クイケン(Vc)
ピート・クイケン(フォルテピアノ)

録音:1979〜2015年
フラウト・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケンによるハイドンの録音を集めた6枚ボックスが発売されます。ハイドンのフルートをともなう室内楽曲で 有名なロンドン・トリオをはじめ、フルート版に編曲されたピアノ三重奏曲、バリトン三重奏曲をもとにフルートに編曲したものなど多彩な楽曲が収録されて います。自然な表現、かつ精緻な技巧をもつクイケン三兄弟、加えてマルク・アンタイ、フランソワ・フェルナンデスと現代古楽界を牽引する名手たちによる高貴 な演奏で楽しむことができます。 (Ki)
ACC-24336
ミスリヴェチェク:作品集
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
シンフォニア 変ホ長調
ヴァイオリン協奏曲 ホ長調
序曲第2番 イ長調
ヴァイオリン協奏曲 イ長調
レイラ・シャイエ(Vn)
ヴァーツラフ・ルクス(指)
コレギウム1704

録音:2017年
ゼフ・ミスリヴェチェク(1737-1781)はチェコに生まれイタリアで活躍した作曲家で、20歳ほど年下のモーツァルトにも大きな影響を与えたとさ れる人物。古典派初期らしいすっきりと明るい響きが魅力です。しかしシンプルな中にもいきいきとしたリズム感があり、奥深い味わいがあります。チェコ の腕利き古楽アンサンブル、コレギウム1704のすばらしい演奏がこの作曲家の神髄を見せつけてくれます。 (Ki)
ACC-24337
グラウプナー:カンタータ&序曲集
カンタータ「Reiner Geist, lass doch mein Herz」GWV1138/11(ソプラノ、オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音)
管弦楽組曲 ホ短調 GWV 442(オーボエ・ダ・カッチャ2、弦楽、通奏低音)
カンタータ「Verleih, dass ich aus Herzensgrund」GWV1114/16(ソプラノ、2つのヴァイオリンと弦楽、通奏低音)
協奏曲 ト短調 GWV334
 (2つのヴァイオリンと弦楽、通奏低音)
カンタータ「Ach Gott, wie manches Herzeleid」GWV1142/11(ソプラノ、オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音)
ドロテー・ミールズ(S)
フロリアン・ドイター(Vn)
モニカ・ヴァイスマン(Vn)
アルモニー・ウニベルセル

録音:2017年5月
クリストフ・グラウプナー(1683-1760)は後期バロックの作曲家。同時代のバッハやテレマンに劣らぬ魅力を持つドイツの重要作曲家です。ドイツの 名古楽歌手、ドロテー・ミールズが歌うカンタータでその音楽の素晴らしさ、完成度の高さに打ちのめされてください。2003年結成のピリオド楽器アン サンブル、アルモニー・ウニベルセルの鮮烈なバックアップもお見事。緻密で力強い管弦楽書法が楽しめます。 (Ki)
ACC-24338
モーツァルト:レクイエム ニ短調K626(レクイエム・ミサ)
(ジュスマイヤー、アイブラー、フレイステトラー、シュタードラー、スホーンデルヴィルト、ザイフリートによる補作及び
グレゴリオ聖歌の典礼文)
入祭唱/1.永遠の安息を /2. 憐れみの賛歌/3.朗読(グレゴリオ聖歌)/続唱/4.怒りの日/5. 不思議なラッパの音/6. 恐るべき御稜威の王/7.思い出したまえ/8. 呪われ退けられし者達が/9.涙の日/10.アーメン(スホーンデルヴィルト作)*/11.福音書朗読(グレゴリオ聖歌)/奉献文/12.主イエス/13. 賛美の生け贄/14. 序唱(グレゴリオ聖歌)/聖なるかな/15. 聖なるかな/16. 祝福された者/17. 神の小羊/聖体拝領唱/18. 永遠の光/赦免/19.祈祷文(グレゴリオ聖歌)/20. 我を救いたまえ(リベラ・メ)(リッター・イグナーツ・フォン・ザイフリート作)*/21.安らかに眠れ(グレゴリオ聖歌)
ジェズアルド・コンソート・アムステルダム
クリストフォリ
アルテュール・スホーンデルヴィルト(指揮)

録音:2017年5月、ブザンソン
*世界初録音
古楽大国オランダが生んだ知性派フォルテピアノ奏者アルテュール・スホーンデルヴィルト。「1パート1人」という編成で衝撃を与えたベートーヴェン のピアノ協奏曲集、そして研究の成果が結実したモーツァルトのピアノ協奏曲集、さらにはモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を3つの異なる時代楽器で演 奏したアルバムなど、歴史的研究に裏付けされた斬新かつ刺激的な演奏で、聴くものの興味を引きつけてやみません。 そのスホーンデルヴィルトがまたしても驚きのアルバムをリリースしました。1791年モーツァルト最後の年は非常に大作が続々と生まれました。「魔笛」「皇 帝ティトの慈悲」「クラリネット協奏曲」そしてこの「レクエイム」です。モーツァルト自身はレクイエムを完成することは出来ませんでしたが、弟子のジュ スマイヤーが補筆完成。しかし後世ジュスマイヤーの補作に異論を唱える声が多く上がり、様々な人がこの大作の再構築を試みていますが、スホーンデル ヴィルトは1800年前後、モーツァルトの死から間もない時期にウィーンで演奏されていたであろう楽譜を想定して録音されました。モーツァルトが作曲し ていない典礼文はグレゴリオ聖歌、さらにスホーンデルヴィルト自身が作曲した “アーメン”、そしてリッター・イグナーツ・フォン・ザイフリート作曲の “リ ベラ・メ” の2曲の世界初録音を含んだ形で「レクイエム・ミサ」として完成させました。 演奏は、スヴェーリンクの声楽作品のスペシャリストとして名高いジェズアルド・コンソート・アムステルダム、そしてスホーンデルヴィルト率いる古楽アン サンブル、クリストフォリという万全の布陣です。 (Ki)

ACC-24340
ダウランドからカリフォルニアまで
ジョン・ダウランド:My Lord Willoughby's Welcome Home
トマス・ロビンソン:A Toy
作曲者不詳:Le Rossignol
作曲者不詳:Barafostus Dreame
ジミー・ペイジ:Black Mountain Side(ルカ・ピアンカ編)
トマス・ロビンソン:A Fantasy
トマス・ロビンソン:The Queen's Goodnight
ジョン・ダウランド:Smythes Allmayne
作曲者不詳:O´Carolan's Dream
ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズ:Bron-y-aur Stomp(ルカ・ピアンカ編)
ウィリアム・バード:The Woods so Wild
作曲者不詳:Dreweries Accordes
トマス・ロビンソン:Twenty ways upon the bells
ピーター・フィリップス:Amarilli di Julio Romano
ジミー・ペイジ:Bron-y-aur (ルカ・ピアンカ編)
ジョン・ダウランド:My Lord Chamberlain, His Galliard
トマス・ロビンソン:Passamezzo Galliard
トマス・ロビンソン:A Plain Song
ジミー・ペイジ:Tangerine(ルカ・ピアンカ編)
マシュー・ロック:Allemande
マシュー・ロック:Courante
マシュー・ロック:Ayre
アントニー・ホルボーン:A Ground
ジミー・ペイジ、ロバート・プラント:Going to California(ルカ・ピアンカ編)
マルグレート・ケール(トリプル・ハープ)
ルカ・ピアンカ(Lute)

録音:2016年5月20・21日
タリアの鬼才爆裂古楽集団として名を馳せた「イル・ジャルディーノ・アルモニコ」の初期メンバーでリュート奏者のルカ・ピアンカが面白いアルバム をリリースしてくれました。ハープとのデュオによるイギリス作品集です。リュートのアルバムというと一般的に温かく柔らかく古風な色合いで魅せる仕上が りになりますが、これは一味違って、硬質でキラキラしたサウンド。都会的ともいうべき輝かしい音がします。そして選曲もユニーク。ダウランドやバード に混じって、ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズなんて名が…そう、何とレッド・ツェッペリンまでやっているのです!古楽 曲の素晴らしさは言わずもがな、最後の「カリフォルニア」がまた名トラック。トリプル・ハープとの掛け合いも凝っていて何度も聴き込めます。古楽器の 美しさを損なわずにここまで出来るのかと驚きつつ、大変楽しめる1枚。 (Ki)
ACC-24341
J.S.バッハ:フルートを伴う協奏曲集
管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV 1067
ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV 1050
三重協奏曲 イ短調 BWV 1044
ジャン・デ・ウィネ(フラウト・トラヴェルソ)
イル・ガルデリーノ

録音:2017年
ロック時代、リコーダーに代わり活躍の場を広げていった横笛フルート(フラウト・トラヴェルソ)。ヴィヴァルディの協奏曲に始まりコンチェルトの 独奏楽器としても次第に定着していきます。バッハにおいても、フルート単独の協奏曲こそ残っていないものの複協奏曲のソロや無伴奏ソナタなどにフ ルートが用いられており、楽器への注目度の高さがうかがえます。弦楽にフルートのソロがプラスされた管弦楽組曲第2番、強烈なインパクトのチェンバ ロ独奏にヴァイオリンとフルートの雅な独奏が花を添えるブランデンブルク5番、そしてブランデンブルク5番と同じ独奏者群を必要とする三重協奏曲 BWV1044を収録。ベルギーの名古楽グループ、イル・ガルデリーノによる好演です。 (Ki)
ACC-24342(2CD)
ヴァイヒライン:ミサ曲集
[CD1]
Canon uber das Post-Hornl
Eripe me Domine
Domine
Missa Rectorum Cordium
Missa Sanctissima Trinitatis
Missa Gloriosa Virginis in Coelo
グナール・レツボール(指)
アルス・アンティクァ・オーストリア
聖フロリアン少年cho

録音:2006年9月(CD1)、2004年11月(CD2)
もともとSYMPHONIAレーベルで発売されていたCD2枚をセットにしたもの。廃盤久しい、知る人ぞ知る古楽の名盤が嬉しい復活です。ロマヌス・ ヴァイヒライン(1652-1706)はオーストリア生まれで、ビーバーに師事した作曲家。オーストリア古楽界の重鎮レツボールが自国の作曲家を愛情たっぷ りに演奏しており、ハイレベルな少年合唱の透明さも見逃せません。美しい宗教作品にどっぷり浸りたい人にお勧めです。(4)はトランペット、トロンボーン、 ティンパニを伴う華やかな音楽でビーバーを思わせます。 (Ki)
ACC-24343
ヴェネツィアのフルート協奏曲集
ヴィヴァルディ:協奏曲 ト短調Op.10-2 『夜』 RV439
ガルッピ:協奏曲 イ短調
ヴィヴァルディ:協奏曲 イ短調 RV440
アルビノーニ:協奏曲 ニ短調 Op.9-2
ヴィヴァルディ:協奏曲 ハ短調 RV441
フランク・トインス(フラウト・トラヴェルソ、ピッコロ、指)
レ・ビュッファルダン

録音:2017 年 10 月 23-25 日/アントワープ、AMUZ
バロック時代、協奏曲作曲家として最も影響力のあったヴィヴァルディ。様々な楽器、様々な組み合わせのために500もの協奏曲を書き、その中心とな る独奏者1人の協奏曲は350を数えます。フルート協奏曲についても先駆者であり、フルートという楽器の可能性に目を付けた最初期の作曲家の一人です。 このアルバムに収録された『夜』は不気味な雰囲気の街に亡霊がざわめく印象的な作品で、史上初のフルート協奏曲集と言われるOp.10の中の1曲です。 ヴィヴァルディ自らが打ち立てた協奏曲様式(リトルネッロ形式と3楽章制)とは全く別の構造をしている点も見逃せません。同時代のイタリアの作曲家、 ガルッピとアルビノーニの作品をカップリング。アルビノーニのOp.9-2は有名なオーボエ協奏曲ですがこのアルバムではフルートで演奏しています。
古楽器アンサンブル「レ・ビュッファルダン」を率いるフルート奏者、フランク・トインスはクイケンにバロック・フルートを学び、アニマ・エテルナ、ラ・ プティット・バンドのアルバムにも参加している名手です。 (Ki)
ACC-24344(2CD)
ノイコム:荘厳ミサ曲(1818年、リオデジャネイロ)
レクイエム(1838年、パリ)*
シャンブル・デュ・ナムールcho
インド洋声楽アンサンブル*
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
王室大厩舎・王宮付楽団

録音:2008年10月3・5日(ライヴ)、2008年6月6日(ライヴ)*
かつて「K617」レーベルで出ていたマルゴワールの名録音2種が2枚組で再発売されます!ジギスムント・フォン・ノイコム(1778-1858)はオー ストリアの作曲家でミヒャエル・ハイドンに師事。1816年にブラジルに移り古典派の音楽を紹介、モーツァルトのレクイエムを自ら補筆した版で南米初 演するなどユニークな経歴を持つ人物です。
『荘厳ミサ曲』はブラジル時代、ジョアン6世の王位就任儀式のために作曲された華やかな作品です。また『レクイエム』はその後ヨーロッパに戻っ てから書かれた暗く力強い作品。有名な作品とは言えませんが、古楽界の大御所マルゴワールの演奏によりたいへん魅力的な音絵巻となって響きます。 2018年4月14日に77歳で亡くなったマルゴワール、追悼の意も込めてじっくりと耳を傾けたい録音です。 (Ki)
ACC-24345
ヴェネツィア黄金時代、サン・マルコ大聖堂の音楽
G.ガブリエリ:Confitebor tibi Domine
バッサーノ:Viri Sancti
メールロ:Canzon alla francese, dita la Benvenuta
G.ガブリエリ:Miserere mei
 Canzon prima/Vox Domini
A.ガブリエリ:Toccata del nono tono
G.ガブリエリ/パレストリーナ:Ave Maria
A.ガブリエリ:Eructavit cor meum
バッサーノ:Quem vidistis pastores
バッサーノ/パレストリーナ:Veni dilecte mi
バッサーノ:Nativitas tua
G.ガブリエリ:Canzon terza
エティエンヌ・メイヤー(指)
レ・トラヴェルセ・バロック

録音:2017年 7月16-19日、10月19-20日/イタリア、ヴァルヴァゾーネ教会
16〜17世紀のヴェネツィア音楽は声楽・器楽ともに隆盛を極め、「黄金時代」と呼ばれています。その発信源はサン・マルコ寺院であり、ここで楽 長やオルガニストを務めた作曲家がイタリア・バロック音楽の発展を牽引する立役者となりました。そんなサン・マルコ寺院ゆかりの作曲家である、オル ガニストとして活躍したメールロ、アンドレア・ガブリエリ、その甥ジョヴァンニ・ガブリエリ、そしてコルネットの名手として名を馳せたバッサーノの作品 を収録したアルバム。合唱と管楽器、オルガンからなる音楽で、声楽と器楽が互いに呼び交わし掛け合う「コンチェルタート様式」が見られます。 (Ki)
ACC-24346
コンセール・ド・ダンス
リュリ:『アルミード』序曲
 『エイシスとガラテア』より アリア「C’est en vain...」
 『アルミード』より パッサカイユ
シャルパンティエ:『メデ』より アリア「Que me peut demander la Gloire」
ルベル:幻想曲
ドゥラランド:『倦怠期』より アリア「Tant au’a dure la nuit ...」
ルベル:田園の楽しみ
ラモー:『ダフニスとエレ』
ハワード・クルック(T)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド

録音:1996 年 6月
ACCENTレーベルで以前出ていたものの廃盤になっていたラ・プティット・バンドのアルバムが再発売されます。優雅なるフランス・バロック音楽を 多彩なプログラムで堪能できる美しさ満点の一枚。浮き立つリズム感やダイナミックな振幅にも心が躍ります。 (Ki)
ACC-24347
バッハ:オーボエ協奏曲 ト短調 BWV1056
カンタータ 第84番「われはわが幸に満ち足れり」 BWV84
協奏曲 ハ長調 BWV1061(ティム・ウィリス編)):オーボエ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴァイオリン、ファゴットと弦楽)
カンタータ第 52番「偽りの世よ、われは汝に頼まじ」 BWV52
オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 BWV1055
クセニア・レフラー(Ob)
アンナ・プロハスカ(S)
ヴァーツラフ・ルクス(指)
コレギウム1704

録音:2017年7、11月/プラハ、聖アンナ教会
一連のゼレンカ録音やバッハの『ロ短調ミサ曲』で名演を聴かせてきたルクス&コレギウム1704による新録音。ベルリン古楽アカデミーのソロ・オー ボエ奏者としても活躍するレフラー、どの時代の音楽も鮮烈に歌いこなす名歌手プロハスカとの共演です。バッハの「復元協奏曲」好きなら興奮・必聴の 楽曲も収録!
チェンバロ協奏曲から復元したBWV1055のオーボエ・ダモーレ版、BWV1056のオーボエ版は比較的馴染みがありますが、なかなか決定盤たる演奏に出会えない曲でもあります。名手レフラーのソロで聴けるとは嬉しい限り。「バッハのアリオーソ」を始め、伸びやかな楽器の音色が曲の魅力を一層引 き立てます。
驚くべきは2台のチェンバロのための協奏曲BWV1061の編作。一般的にはチェンバロ二重奏が原曲と言われていますが、ここではかなり自由な楽器 の選択による復元(創作?)がなされており、色彩豊かなアンサンブルが繰り広げられます。第1チェンバロをオーボエとヴィオラ・ダ・ガンバ、第2チェ ンバロをヴァイオリンとファゴットに振り分け、弦と管が交錯する編成を取っているのが面白いところです。第3楽章のフーガではヴィオラやチェロもコンチェ ルティーノに参加し、さらに発展していきます。
カンタータ 第84番は弦とオーボエと歌が美しく絡むアリアが印象的。カンタータ第52番ではシンフォニアにブランデンブルク協奏曲第1番第1楽章 の初稿が用いられているのも注目です。 (Ki)
ACC-24348
クリスマス・カンタータ集
ブクステフーデ:カンタータ『新たに生まれし嬰児』 BuxWV13
テレマン:ミサ『Ein Kindelein so lobelich』 TWV9:5
バッハ:カンタータ『われ汝に喜びあり』 BWV 133
テレマン:カンタータ『O Jesu Christ, dein Kripplein ist mein Paradies』 TVWV1:1200
ブクステフーデ:甘き喜びのうちに BuxWV52
アンナ・グシュヴェント(S)
ルチア・ナポリ(A)
ソーレン・リヒター(T)
クリスティアン・ワーグナー(Bs)
シギスヴァルト・クイケン(指,Vn)
ラ・プティット・バンド

録音:2017年12月16-18日/ベルギー
教会歴にちなんだバッハの教会カンタータを10年かけて録音(ACC-25319として19枚組ボックス化されています)したクイケンが、はやくも新た なカンタータ録音を届けてくれました。テーマはクリスマス。降誕祭第3日のために書かれ、オーボエ・ダモーレやツィンクが使われ牧歌的な雰囲気を高 めるバッハのカンタータBWV133にテレマン、ブクステフーデの作品をカップリング。キリストの誕生を祝う美しい作品が並びます。各パート1人の声 楽が織りなす、すっきりとしていながらも確信に満ちた歌唱に引き込まれます。 (Ki)
ACC-24349
バロックの慰め〜ウィーン宮廷の宗教的アリア
コンティ(1682-1732):Tu lumen mentis es
J.J.フックス(1660-1741):3声のソナタ
カルダーラ(1670-1736):Gloria Patri
ヨーゼフ1世(1678-1711):Alme ingrate
ピエトロ・アンドレア・ツィアーニ(1616-1684):Domine Dominus noster
ムファット(1653-1704):第1トッカータ
マルコ・アントニオ・ツィアーニ(c.1653-1715):Quel sembiante cosi bello
フローベルガー(1616-1667)ファンタジア 第2番
マルコ・アントニオ・ツィアーニ:Non e giunta
カルダーラ:Deh sciogliete, o mesti lumi
パッヘルベル:幻想曲 ト短調
カルダーラ:Oro supplex
フローベルガー:トッカータ 第10番
サラ・ファン・モル(S)
ヴィム・ベキュ(指)
オルトレモンターノ

録音:2018年2月/ベルギー
13世紀から19世紀までヨーロッパで強い勢力を持ったハプスブルク家。文化的勢力も同様であり、宮廷音楽を牽引したことでも有名です。ウィーンの宮廷 ではイタリア趣味が流行とされ、イタリアの作曲家が宮廷音楽家として迎えられ活動することも多くありました。カルダーラ、ムファット、ツィアーニ兄弟といった ウィーン宮廷で活躍した作曲家たちの作品に、神聖ローマ帝国の皇帝ヨーゼフ1世の作品なども収録した当アルバムは、時代の最先端を行ったウィーン宮廷の 音楽をまとめて味わえる 1 枚となっています。 (Ki)

ACC-24350
グラウプナー:序曲 イ短調 GWV322(トラヴェルソ、弦楽、通奏低音)
協奏曲 変ロ長調 GWV342(2オーボエ、弦楽、通奏低音)
序曲 ト短調 GWV470(2トラヴェルソ、弦楽、通奏低音)
協奏曲 ニ長調 GWV318(2トランペット、弦楽、通奏低音)
リエン・ヴォスクイレン(指,Cemb)
ラルパ・フェスタンテ

録音:2017 年 9 月 6-8 日/ミュールハイム
バッハと同じ年代の作曲家で、当時は名の知れた作曲家として人気を集めたグラウプナー(1683-1760)。多作家で1400以上の宗教曲や250もの 協奏曲・管弦楽曲を書いたとされています。しばらく忘れられた存在でしたが近年取り上げられる機会が増えている作曲家であり、その作品の完成度の高 さは注目に値します。このアルバムには管楽器が活躍する序曲と協奏曲を収録。序曲はこの時代のものなので、フランス風序曲に舞曲楽章が続く、いわ ゆる「管弦楽組曲」です。 (Ki)

ACC-24351(20CD)
限定生産
シギスヴァルト・クイケン〜室内楽録音集成1978-2007


■CD1
「17世紀のヴィオールための音楽」
クリストファー・シンプソン:低音主題による変奏曲 ト長調、ヘ長調、ホ短調
ジョン・ジェンキンズ:ヴィオリーノとヴィオラの た め のファンタジア ト長 調、ニ
短調
マチュー・ロック:1652 年に作曲されたベース・ヴィオールのための二重奏曲
ハ長調、ハ短調
トマス・フォード:パヴァーヌとガリヤード、バグパイプ、どうしてここに居ないの?
■CD2
「後期フランス・ヴィオール音楽集」
シャルル・ドレ:組曲 第2番
フォルクレ:組曲 第 3 番
■CD3
「喜びの館〜2挺のヴィオールのための音楽」
ボワモルティエ:ソナタ第3番ハ短調
シェンク:『ライン川のニンフ』 Op.8(1700頃)より ソナタ第8番ハ短調
シャフラート:二重奏曲 ニ短調
作曲者不詳(18世紀後半、フランス?):6つのソナタ集〜第6番
■CD4(フランス人、スペイン人)
■CD5(神聖ローマ帝国人、ピエモンテ人)
クープラン:『諸国の人々』
■CD6
ラモー:コンセール用のクラヴサン曲集 第1〜5番
■CD7
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ集 Op.5より
第3番ハ長調、第1番ニ長調、第12番『ラ・フォリア』、第6番イ長調、第11番ホ長調
■CD8
「ドイツ・バロック室内楽曲集」
バッハ:ソナタ ト長調 BWV525
(フルート、ヴァイオリンと通奏低音のための編)
テレマン:組曲 ニ短調(フルート、ヴァイオリンと通奏低音)
テレマン:四重奏曲 ト長調(フルート、2つのヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音)
C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ イ長調(フルート、ヴァイオリンと通奏低音)
■CD9(第1〜3番)
■CD10(第4〜6番)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV1007-1012
■CD11
ハイドン: 6つの三重奏曲 Op.38 Hob.IV:6-11
■CD12
ハイドン:6つのフルート三重奏曲(バリトン三重奏曲 Hob.XI:82,100,103,109,110,118からの編)
■CD13(第1〜4番)
■CD14(第 5・6 番)
ハイドン:6つのフルート四重奏曲 Op.5
■CD15
モーツァルト:フルート四重奏曲 第1〜4番
■CD16〜20 
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
■CD16
ト長調 K301、変ホ長調 K302
■CD17
ハ長調 K303、ホ短調 K304、イ長調 K305、ニ長調 K306
■CD18
ハ長調 K206、ヘ長調 K376(374d)、ヘ長調 K377
■CD19
変ロ長調 K378(317d)、ト長調 K379(373a)、変ホ長調 K380(374f)
■CD20 
変ロ長調 K454、変ホ長調 K481、イ長調 K526
■CD1  49:00
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガン バ )
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ロベール・コーネン(Cemb)
録音:1980年5月
■CD2  55:55
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガン バ )
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ロベール・コーネン(Cemb)
録音:1978年11月
■CD3 71:11
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガン バ )
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:1999年1月
■CD4 50:43
■CD5 50:13
バルトルド・クイケン、マルク・アンタイ(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン、フランソワ・フェルナンデス(Vn)
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガン バ )
ロベール・コーネン(Cemb)
録音:1992年3月
■CD6 60:32
ロベール・コーネン(Cemb)
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(Vn)
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガン バ )
録音:1994年2月
■CD7 55:14
シギスヴァルト・クイケン(Vn)
ヴィーラント・クイケン(Vc)
ロベール・コーネン(Cemb)
録音:1984年4月
■CD8 56:32
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヴィーラント・クイケン(チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ロベルト・コーネン(Cemb)
録音:1980年10月
■CD9 57:58
■CD10 78:01
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)
録音:2006年12月、2007年12月
■CD11 61:22
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(Vn)
ヴィーラント・クイケン(Vc)
録音:1978年12月
■CD12 64:08
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(Vn)
ヴィーラント・クイケン(Vc)
録音:1986年3月
■CD13 67:44
■CD14 34:28(
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(Vn)
フランソワ・フェルナンデス(Va)
ヴィーラント・クイケン(Vc)
録音:1992年3月
■CD15 51:36
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(Vn)
ル ーシー・ファン・ダ ー ル(Va)
ヴィーラント・クイケン(Vc)
録音:1982年3月
■CD16〜20 
■CD16 42:38
■CD17 57:22
■CD18 58:08
■CD19 64:26
■CD20 75:18
シギスヴァルト・クイケン(Vn)
ルーク・デヴォス(フォルテピアノ)
録音:1991年9月、1992年11月、1995年11月、2005年11月
1944年2月16日生まれのシギスヴァルト・クイケン。来る2019年の75歳を記念して、限定生産ボックスが登場します。1978年から2007年ま でにアクサン・レーベルへ録音した室内楽を集成。なかには最近入手の難しかったものもあります。ヴァイオリンのみならずガンバやスパッラも用いて、様々 な作品をすばらしいレベルで演奏。クイケン3兄弟の共演を始め、他のメンバーも最高の名手ぞろい。収録内容を眺めるだけでも壮観です! (Ki)


ACC-24352(10CD)
限定生産
シギスヴァルト・クイケン〜協奏曲録音集成2006-2016
■CD1
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ニ長調 RV403
ヴァイオリン協奏曲集『四季』Op.8-1〜4
ソナタ ニ短調『ラ・フォリア』Op1-12
■CD2
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲集 Op.10(全6曲)
フルート協奏曲 ニ長調 RV.783
2本のフルートのための協奏曲 ハ長調 RV.533
■CD3
バッハ:管弦楽組曲 BWV1066-1069(全4曲)
■CD4(第3、5、1番)
■CD5(第4、6、2番)
バッハ:ブランデンブルク協奏曲BWV1046-1051(全6曲)
■CD6
テレマン:管弦楽組曲 ニ長調 TWV55:D7(トランペット、弦楽と通奏低音)
ホルン協奏曲 ニ長調TWV51:D8
トランペットと弦楽のためのソナタ ニ長調TWV44:D1
2つのホルンのための協奏曲 ニ長調TWV52:D1
トランペット協奏曲 ニ長調TWV51:D7
(ボーナス)ソナタ ニ長調TWV44:D1より第1、3 楽章トランペットなし
■CD7
テレマン:管弦楽組曲 イ短調TWV 55:a2(リコーダーと弦楽合奏)
リコーダー、オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ト長調TWV43:G6
管弦楽組曲 ニ長調TWV55:D6(ヴィオラ・ダ・ガンバ、弦楽合奏)
リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲 イ短調TWV52:a1
■CD8 
ハイドン:交響曲第6番ニ長調『朝』
交響曲第7番ハ長調『昼』
交響曲第8番ト長調『晩』
■CD9 
ハイドン:チェンバロ協奏曲 ト長調 Hob.XVIII:4
ディヴェルティメント ヘ長調 Hob.II:20
チェンバロ協奏曲 ヘ長調 Hob.XVIII:3
■CD10
モーツァルト:カッサシオン 第1番ト長調 K.63
ディヴェルティメント 第7番ニ長調 K.205(167a)
カッサシオン 第2番変ロ長調 K.99(63a)
■CD1  59:14
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ、指)
ラ・プティット・バンド
録音:2006年11月8-10日
■CD2  66:10
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ、指)
ラ・プティット・バンド
録音:2010年10月13-15日
■CD3  79:17
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン、指揮)
ラ・プティット・バンド
録音:2012年9月29日-10月1日
■CD4  51:29
■CD5  45:18
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ、指)
ラ・プティット・バンド
録音:2009年10月19-23日
■CD6  58:18
ジャン=フランソワ・マドゥフ(ナチュラルTp、ナチュラルHrn)
ピエール・イヴ・マドゥフ(ナチュラルHrn)
シギスヴァルト・クイケン(Vn、指)
ラ・プティット・バンド
録音:2016年1月13-15日
■CD7  79:40
バルト・クーン(リコーダー)
シギスヴァルト・クイケン(Vn、指)
ラ・プティット・バンド 
録音:2013年1月16-18日
■CD8  71:57
シキスヴァルト・クイケン(Vn、指)
ラ・プティット・バンド
録音:2012年1月9-12日
■CD9 64:13
エヴァルト・デマイヤー(Cemb)
シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン、指揮)
ラ・プティット・バンド
録音:2006年10月
■CD10 74:11
シギスヴァルト・クイケン(Vn、指)
ラ・プティット・バンド
録音:2006年10月
1944年2月16日生まれのシギスヴァルト・クイケン。来る2019年の75歳を記念して、限定生産ボックスが登場します。2006年から2016年 までにアクサン・レーベルへ録音した協奏曲を集成。ヴィヴァルディの『四季』、バッハの『ブランデンブルク』『管弦楽組曲』、ハイドン『朝』『昼』『晩』 など名演揃い。手兵ラ・プティット・バンドの合奏力の高さや、バルトルドのフルート・ソロも聴きものです。なおCD1にはオリジナルブックレットの PDFも入っています。 (Ki)
ACC-24353
ヘンデル:リコーダー・ソナタ集
前奏曲 ト長調 HWV571 - ソナタ ハ長調 HWV365
(装飾的即興) - ソナタ ヘ長調 HMV369
前奏曲 ト短調 HWV572 - ソナタ ト短調 HWV360
幻想曲第1番変ロ長調(作曲家不詳) - ソナタ 変ロ長調 HWV377
前奏曲 イ短調 HWV576 - ソナタ イ短調 HWV362
前奏曲 ロ短調 ZN773(パーセル作曲) - ソナタ ロ短調 HWV367
シュテファン・テミング(リコーダー)
ヴィープケ・ヴァイダンツ(Cemb)

録音:2018年8月13-15日/スイス、ゼーヴェン、サン・ジェルマン教会
リコーダー奏者にとって大切な作品であるヘンデルの6つのソナタ。オペラのような歌謡性からシンプルにして奥深い表情まで、ヘンデルの本質が豊かに詰まっ た作品を気鋭のリコーダー奏者テミングが見事に奏でます。その自然な息遣いはリコーダーからまるで人間の声を引き出したかのような素晴らしさです! 力強いバスの歩みが魅力の通奏低音パートはチェロを用いずチェンバロ1台で演奏。2018年の来日公演でも共演していたヴァイダンツの巧妙なリアリゼーショ ンによる雄弁な演奏はリコーダーと同等の存在感を持ち、ハイレベルなデュオとなって耳を楽しませます。それぞれのソナタの前に、関連する調性のチェンバロ・ ソロを挿入しているのも面白い構成です。
1987年ケープタウン生まれの若手リコーダー奏者シュテファン・テミングは、ヴィヴァルディの協奏曲(ACC-24332)、バッハ&ハッセ(ACC-24315)など、 ACCENTレーベルをはじめ既に多くのCDをリリースしており評価も大変高い注目の逸材です。今後の活躍も目が離せません。 (Ki)
ACC-24354(2CD)
ヘンデル:オラトリオ『メサイア』 ジ ュリア・ス メン ツァ ート(S)
ベンノ・シャフトナー(C.T)
クリスティアン・アダ ム(T)
クレシミル・ストラジャナッツ(Bs)
ヴァーツラフ・ルクス(指)
コレギウム1704
コレギウム・ヴォカーレ1704

録音:2018年3月/プラハ、ルドルフィヌム(ライヴ)
ゼレンカやバッハの声楽作品を中心に素晴らしい録音を数多くリリースしているルクス&コレギウム1704。バロック最大の人気を誇る声楽作品といっ ても過言ではない名曲『メサイア』のライヴ録音が登場します。軽快なテンポでありながら中身の詰まった力強い響きで、合唱の扱いもさすがに巧いです。 プラハ随一のバロックオーケストラの実力がおおいに堪能できます。 (Ki)
ACC-24355
シュッツ:女よ、あなたはなぜ泣いているのか SWV443
私は蘇りである SWV464
私は知る、わが救い主は生きておられることを SWV 393
主に向かいて新しき歌を歌え SWV 35
イエス・キリストの復活の物語 SWV 50
シギスヴァルト・クイケン(Vn、指)
ラ・プ ティット・バンド

録音:2018年4月/ベルギー
クイケン&ラ・プティット・バンド2018年新録音!4つの美しいモテットと名作『イエス・キリストの復活の物語』を収録した、ドイツ音楽の父・シュッツ の真骨頂を伝える好アルバムです。ガンバとヴァイオリン、オルガンに声楽というシンプルな編成から充実した音楽が沸き起こります。
1623年にシュッツによって書かれた『イエス・キリストの復活の物語』は、最初のドイツ語オラトリオと見做されています。シュッツがドレスデンの宮廷楽長になっ た1617年の時点では、かつて宮廷楽長だったスカンデッロの作った『復活の物語』が伝統的に歌われていました。シュッツ自身もその音楽を何度か演奏する なかで、同じテキストで新たな作品を書くことを決心します。それは1618年から始まった30年戦争の悲劇の中、強い信仰をこめた輝かしいドイツの音楽作品 として結実します。増三和音を用いた和声進行による大胆な転調など、書法的にはモンテヴェルディが編み出した「激情様式」からの影響もみられる、独自の存 在感を放つ名作オラトリオです。 (Ki)
ACC-24356
セコンダ・ドンナ〜ヘンデル&ヴィヴァルディ:アリア集
ヘンデル:Furie del crudo averno / Arma lo sguardo / Quel superbo(ロタリオ)
ヴィヴァルディ:Forse, o caro, in questi accenti(ファルナーチェ)
ヘンデル:Gelo, avvampo(ベレニーチェ)、Notte cara(フロリダンテ)
ヴィヴァルディ:Amorose ai rai del sole / Vorresti amor da me(狂気のオルランド)、Lascia di sospirar(ファルナーチェ)
ヘンデル:Son contenta / Quando mai spietata sorte(ラダミスト)
ヴィヴァルディ:Ascondero il mio sdegno / Se cresce un torrente(狂気のオルランド)、Se lento ancora il fulmine(アルジッポ)
ユリア・ベーメ(A)
ロビン・ペーター・ミュラー(指,Vn)
ラ・フォリア・バロックオーケストラ

録音:2015年4月/ドレスデン
プリマ・ドンナではなく2番目の女性「セコンダ・ドンナ」と題されたこのアルバムはアルトのためのアリア集。花形のソプラノやカウンターテナーではなくア ルトの声域に対して書かれた歌は陰りを帯びた美しさを称えたものが多く、ヘンデルとヴィヴァルディもアルトのために特別な感情をこめてアリアを書いていまし た。ユリア・ベーメは近年17・18世紀音楽の解釈と表現で名を上げている名歌手で、音楽に込められた感情を見事に掬い取っています。各パートひとりずつ のアンサンブルと共に繰り広げる演奏も濃密。 (Ki)
ACC-24357
ビーバー:2つのヴァイオリン、2つのヴィオラ、通奏低音のための12のソナタ『宗教的・世俗的弦楽曲集』(1683)
ムファット:オルガン曲集『音楽とオルガンの資料』(1690)より第12トッカータ
フロリアン・ドイター、
モニカ・ワイズマン(Vn、音楽監督)
アルモニ・ユニヴェルセル

録音:2018年9月24-27日/ドイツ、ニーダーエーエ、聖レオデガル教会
ヴァイオリンのためのソナタ、特に『ロザリオ・ソナタ』(1674年頃)がとりわけ有名なビーバーですが、この1683年の『宗教的・世俗的弦楽曲集』も名 品です。教会ソナタと室内ソナタそれぞれの個性が生かされた曲集で、陰りのある和声進行と多声部による対位法的なせめぎ合いが魅力となっています。前半6 曲はヴァイオリン2、ヴィオラ2、通奏低音という古風な5声の編成。後半6曲はヴァイオリンが1本減って4声となります。第1ヴィオラは音域も含めいわゆ る第2ヴァイオリンの立場になっているため、このCDではヴァイオリン2、ヴィオラ1、通奏低音という編成に置き換えて演奏しています。また前半6曲と後半 6曲の間にはムファットのオルガン曲が差し挟まれ、場面転換の役割を担っています。 (Ki)
ACC-24358
ランバッハ寺院のための祝祭ミサ
ベンヤミン・ルートヴィヒ・ラムハウフスキ(c 1631-1694):23声のミサ
ヨーゼフ・バルサザール・ホーフライター(1669-1731):ミサ“ad multos annos”
ラドゥ・マリアン(S)
マルクス・フォスター(A)
トーマス・キュンネ、ベルント・フレーリヒ(T)
ゲルト・ケンダ、ウルリッヒ・スタバー(Bs)
聖フロリアン少年cho
グナール・レツボール(指)
アルス・アンティクヮ・アウストリア

録音:2006年2月/オーストリア、ランバッハ修道院
以前Symphoniaレーベルで発売されていたマニアックな盤のレーベル移行再発売。1056年に建てられたオーストリアのランバッハ修道院は1700年代の貴 重な音楽を数多く遺している場所として知られており、最近有名になってきた作曲家ヴァイヒラインもこの修道院に入っていました。このアルバムに登場するふた りの作曲家もランバッハ修道院ゆかりの人物でホーフライターはビーバーの弟子でもありました。透明な合唱とオルガン、鮮烈な金管楽器と重量感ある弦、多く の声部が絡み合い巨大な音楽を構築するミサ曲です。この手の音楽に力を注ぎ、古楽マニアをうならせたレツボールの見事な演奏でお楽しみください。 (Ki)
ACC-24359
無伴奏フルート作品集
バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013
オトテール:3つの歌とドゥーブル
ヴァイス:リュート組曲 ト長調(フルート版)
ヴィヴァルディ/ルソー編)):『春』
C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ イ短調 H.562 / W.132
フィッシャー:メヌエットと変奏
バルトルド・クイケン( フラウト・トラヴェルソ )

録音:2000年10月
ACC20144として発売されていたものの廃盤となっていたタイトルが品番を変えて復活しました!CD1枚まるごとバルトルド・クイケンの無伴奏が聴ける名 盤です。メインとなるのはバッハの無伴奏ソナタ。貫録ある佇まいで多層的な旋律を吹いてゆくバルトルドの至芸は必聴です。注目トラックは思想家ルソーが編曲 したヴィヴァルディの『春』。ほぼヴァイオリンの旋律をなぞる編曲ですが、勘所で単調さを避けるためオクターヴ移動を取り入れたりと、フルート1本のためにしっ かりと書き換えられています。またフルートの名手でもあったフリードリヒ2世の宮廷に勤めたC.P.E.バッハの無伴奏ソナタは父親と同じイ短調が選択されつつも、 書法の違いが明白で技巧も冴えわたり新時代を感じさせる楽曲となっています。 (Ki)
ACC-24360(3CD)
ユングヘーネル〜ACCENT名録音集1978-1980イタリアのリュート音楽
【CD1】
カプスベルガー:トッカータ第1番/ ガリアルダ第1番/ トッカータ第1番 / ガリアルダ第4番/ トッカータ第5番/ ガリアルダ第2番、第7番 / コレンテ第12番/ トッカータ第7番/ カンツォーネ第1番 / トッカータ第5番/ トッカータ第4番
ピッチニーニ:トッカータ第1番/ リチェルカーレ第1番/ パッサカリア / コレンテ第5番/ トッカータ第11番 / トッカータ第8番/ コレンテ第6番/ トッカータ第12番 / パルティータ / トッカータ第13番/ ガリアルダ第3番 / コレンテ第10番/ トッカータ第2番
ドイツのリュート音楽
【CD2】
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV1001より アダージョ / フーガ BWV1000 / リュート組曲 ハ短調 BWV997
ヴァイス:カイェタン男爵の死によせるトンボー / リュート組曲 ニ短調
【CD3】
ヴァイス:リュート組曲 ハ短調 / 前奏曲とフーガ ハ長調 / リュート組曲 ト短調
コンラート・ユングヘーネル(Lute)

録音:【CD1】1980年6月、【CD2】1978年9月、【CD3】1979年9月
リュートの巨匠として、またカントゥス・ケルンのリーダーとして古楽界に多大な影響を及ぼしたユングヘーネル。過去音源からリュート独奏の名演を集めた3 枚組が登場します。イタリアとドイツの精粋が味わえるプログラムで素晴らしい演奏をお楽しみください。
バッハのフーガBWV1000は、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番BWV1001のフーガのリュート版です。ユングヘーネルはBWV1001のアダージョもリュー トで弾いていて、ひとつながりの音楽として聴けるようになっています。大変な技巧を感じさせない手腕も流石です。他にもヴァイスやカプスベルガー、ピッチニー ニと聴き応えある名品を網羅できる魅力的な収録内容となっています。 (Ki)
ACC-24363
ゼレンカ:ミサ曲(1724)
[キリエ ZWV26 / グローリア ZWV30 / クレド ZWV32 / サンクトゥス ZWV26 / ベネディクトゥス ZWV deest / アニュス・デイ ZWV26]
(2)サルヴェ・レジーナ ZWV137
ヴァーツラフ・ルクス(指)
コレギウム1704
コレギウム・ヴォカーレ1704

録音:2018年8月
近年再評価され人気の高まっているゼレンカ。チェコ・バロック最大の作曲家として広く認知されてきたのはヴァーツラフ・ルクスがたびたび演奏し、良 質な CD をいくつもリリースしてきたことが一因としてあると言えましょう。
今回のアルバムにはミサ曲を収録。これは別々に残っている「キリエ」「グローリア」などをまとめて、それらの作曲年をふまえて「1724年のミサ」と して構成したもの。弦楽にオーボエ、ファゴット、トロンボーンが加わるオーケストラと、ソリストを伴う合唱のための壮麗な音楽となっており、ひとつの 大曲として一気に聴かせてしまうルクスの手腕に脱帽です。 (Ki)
ACC-24364
フランチェスコ・マリア・カッタネーオ(c1697-1758):協奏曲イ長調(独奏ヴァイオリン,弦楽と通奏低音)
協奏曲ヘ長調(独奏ヴァイオリン,オーボエ2,弦楽と通奏低音)
協奏曲ニ長調(独奏ヴァイオリン,独奏ファゴット,弦楽と通奏低音)
協奏曲イ長調(独奏ヴァイオリン,弦楽と通奏低音)
作曲者不詳:シンフォニア ト長調(オーボエ2,弦楽と通奏低音)
序曲 ハ短調(オーボエ2,ファゴット,弦楽と通奏低音)
シンフォニア 変ロ長調(弦楽と通奏低音)
アントン・シュテック(Vn、揮)
ラルパ・フェスタンテ

録音:2019年6月
ラインハルト・ゲーベルにバロック・ヴァイオリンを学び、ムジカ・アンティクヮ・ケルンやレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル、コンチェルト・ケルンの コンサート・マスターを務めてきたアントン・シュテック。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(ACC-24320)のリリースで話題となったラルパ・フェ スタンテとのコンビで、たいへん珍しいフランチェスコ・マリア・カッタネーオの協奏曲集を発表しました。カッタネーオはヴィヴァルディと同時代にヴェネツィ アで活躍した人物であり、当時流行の華やかなヴァイオリン芸術が楽しめます。
ACC-24367
ノスタルジア、記憶の海〜初期バロック音楽と地中海の歌
1 Giati pouli m' den kelaidis
2 ルイジ・ロッシ(1598-1653):パッサカリア/フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):アポロの嘆き
3 K-z-lc-klar oldu mu
4 ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー(c1580-1651):カポーナ
5 モンテヴェルディ:アポロのシンフォニア/アレッサンドロ・グランディ(1590-1630)
quam tu pulchra es
6 Ah, nice bir uyursun
7 バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラベルデ(1580-1640):スザンナ・パッセッジャータ
8 Ya salio de la mar
9 Nani nani
10 タランテッラ(即興)
11 Amor de mel, amor de fel
12 Sareri Hovin Mernem
13 ディエゴ・オルティス(c1510-c1576):Recercada segunda sobre el passamezzo moderno
14 前奏曲(即興)/Wa Habibi
15 サント=コロンブ(c1640-c1690/1700):前奏曲
16 サント=コロンブ:シャコンヌ
17 作者不詳(17世紀イタリア):人生のパッサカリア

【ボーナストラック】
18 Due discanti
ニハン・デヴェジオウル(歌)
フリーデリケ・ホイマン(ガンバ、リローネ)
シャビエル・ディアス=ラトレ(テオルボ、5弦バロックギター)

録音:2019年12月19-22日/ベルギー、ナミュール
複雑な歴史的背景を持つ地中海地域には多彩な文化が詰まっています。セファルディの歌、レバノン、トルコ、ギリシャの音楽、ヴェネツィアの芸術音楽か らスペイン、ポルトガルのファドまでさまざまな要素が盛り込まれた、トルコの歌手、ドイツのガンバ奏者、スペインのギタリストが奏でる古の地中海音楽集です。 (Ki)
ACC-24371
テレマン:ソプラノとリコーダーのための作品集
リコーダーと通奏低音のためのソナティナ イ短調 TWV 41:a4
カンタータ「Du bist verflucht, o Schreckensstimme」 TWV 1:385
トリオ・ソナタ ニ短調 TWV 42:d7(リコーダー、トレブル・ヴィオール、通奏低音)
カンタータ 「Locke nur, Erde, mit schmeichelndem Reize」 TWV 1:1069
トリオ・ソナタ ヘ長調 TWV 42:F3(リコーダー、バス・ヴィオール、通奏低音)
カンタータ 「In gering und rauhen Schalen」 TWV 1:941
トリオ・ソナタ ト短調 TWV 42:g9(リコーダー、トレブル・ヴィオール、通奏低音)
ドロテー・ミールズ(S)
シュテファン・テミング(リコーダー)
ダニエル・ロジン(Vc)
ドーメン・マリンチッチ(ヴィオール)
ヴィプケ・ヴァイダンツ(Cemb)他

録音:2020年2月26-28日/ミュンヘン、ゼンドリング聖昇天教会
共に古楽界の実力者として名をはせている、南アフリカのリコーダー奏者シュテファン・テミングとドイツのソプラノ歌手ドロテー・ミールズ。二人は数年 前からコンビを組み活動しています。今注目している作曲家はテレマン、ということで作られたのがこのアルバム。テレマンは非常に多作家であらゆる編成の 楽曲を網羅していると言えますが、『音楽による礼拝』(Harmonischer Gottesdienst)と題された曲集には、まるでこの二人のために書かれたかのような ソプラノとオブリガート・リコーダーのための魅力的なカンタータがあります。そのカンタータを3曲収録し、器楽作品と組み合わせたプログラム。二人の 音楽家の見事な演奏に酔いしれます。 (Ki)
ACC-24372(3CD)
フランスのファゴット音楽集
[CD1]
コレット(1707-1795):ファゴットと通奏低音のためのソナタ集 Op.20(1766)より 第5番、第1番、第3番
ボワモルティエ(1689-1755):ファゴットと通奏低音のための5つのソナタ(1729)より 第1番〜第3番
ふたつの低音楽器のための6つのソナタ(1732)より 第2番
[CD2]
ドヴィエンヌ(1759-1803):ファゴットと通奏低音のための6つのソナタ Op.24
[CD3]
エティエンヌ・オジ(1754-?1813):「ファゴットの新しい教則本」(1803)より6つの大ソナタ
ダ ニ ー・ボ ンド(Fg)
リヒテ・ファン・デア・メール(Vc)
ロベルト・コーネン(Cemb)

録音:[CD1]1983年6月/ブリュッセル
[CD2]1992年12月/ハーレム
[CD3]2000年9月/ハーレム
ヨーロッパの主要な古楽アンサンブルで活躍しているアメリカのバロック・ファゴット奏者、ダニー・ボンドが1983年から2000年にかけて録音した3枚のフ ランス・アルバムをセット化。ファゴットが脚光を浴び始めた頃、バロック時代からモーツァルトの時代にかけての作品が楽しめます。ファゴットという楽器のルーツ がフランスにあり、そこでは早くから名手たちによる独自のレパートリーが開発されていたことが分かる興味深い内容です。 (Ki)
ACC-24375
ライプツィヒ1723〜バッハと好敵手たち、トーマス・カントルを巡って
(1)グラウプナー(168-1760):リコーダー協奏曲 ヘ長調 GWV323
(2)ファッシュ(1688-1758):2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のためのソナタ ニ短調 FaWV N:d3
(3)バッハ:2本のリコーダーとチェンバロのための協奏曲 ヘ長調 BWV1057
(4)テレマン:リコーダー、ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための四重奏曲 ト短調 TWV43:g4
(5)ファッシュ:リコーダー協奏曲 ヘ長調 FaWV L:F6
(6)テレマン:リコーダー協奏曲 ハ長調 TWV51:C1
シュテファン・テミング(リコーダー)
セバスティアン・ヴィーナント(チェンバロ(3))
ヴィープケ・ヴァイダンツ(通奏低音チェンバロ、リコーダー(3))
カプリコルナス・コンソート・バーゼル

録音:2020年8月10‐13日/スイス、ゼーヴェン、サン・ジェルマン教会
ライプツィヒのトーマス・カントルは18世紀ドイツの音楽家にとって名誉ある重要な仕事のひとつでした。1722年にヨハン・クーナウが死去すると、その後任 になろうと何人もの音楽家が名乗りを上げます。市議会の選ぶ第一候補は当時随一の知名度を誇る人気作曲家テレマンでしたが、彼はハンブルクで厚遇が得られ ることになり辞退。ファッシュとグラウプナーの名が次に挙がるも、ファッシュはテレマンの参戦を知って手を引き、グラウプナーは雇い主のヘッセン公が彼を手放 さずこれまた辞退。そしてバッハが1723年にこの地位に就任し、1750年に亡くなるまで続く「ライプツィヒ時代」が始まったのです。
シュテファン・テミングは1978年ケープタウン生まれのリコーダー奏者。鮮やかな技巧を駆使した数々のリリースが高く評価され、近年めきめきと名を上げて いる奏者です。今作の「ライプツィヒ1723」では音楽史上においてスリリングなこのトーマス・カントル争いの瞬間をテーマとし、該当の4人の作品を取り上げま した。リコーダーというひとつの楽器を通して繰り広げられる音楽家たちの丁々発止のせめぎ合い。牧歌的なイメージのヘ長調が多く用いられていますが音楽の充 実度はどれも譲らず、18世紀ドイツのリコーダー芸術の精華がとことん堪能できるアルバムとなっています。フライブルク・バロックやビー・ロック・オーケストで も弾いているセバスティアン・ヴィーナントのチェンバロも聴きもの。 (Ki)
ACC-24376
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調 K.525
(第1楽章と第2楽章の間に「4つのメヌエットより第3番 ト長調 K.601-3」を演奏)
ディヴェルティメント ニ長調 K.136
ディヴェルティメント 変ロ長調 K.137
ディヴェルティメント ヘ長調 K.138
ラ・プ ティット・バンド [シギスヴァルト・クイケン(Vn)、アン・クノップ(Vn)、マルレーン・ティアーズ(Va)、ジェシー・ソロウェイ(Cb)]

録音:2021年1月25-28日/コルトレイク
モーツァルトのあまりにも有名な作品を、古楽界の大御所シギスヴァルト・クイケンがあえて録音。その理由についてクイケンは、並外れた音楽性の高さを持 つこれらの作品を、新しい角度からとらえ直して新鮮に見せたいという欲求があったと語っています。チェロをコントラバスに置き換えた弦楽四重奏編成が採用 され、軽やかさと親密さ、和声の充実感が浮き彫りにされた深い洞察力に基づく演奏が魅力的に展開されています。
『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』では同じ調性の管楽器の為のメヌエット(K.601-3)を弦楽器用にアレンジして挿入し、全体をアレグロ-メヌエット-ロマンツェ-メヌエット- ロンド(アレグロ)というアーチ状の構成にしています。そもそもモーツァルトの初期構想ではこの位置にメヌエットがあったとされており、 「本当はこのようであったかもしれない」という問題提起がなされています。
常に第一線で活躍し数々の名演を残してきたクイケン率いる「ラ・プティット・バンド」。2022年には創立50周年を迎え、その歴史にもますます重厚さが 加わります。 (Ki)
ACC-24377
ベルリンのオーボエ
C.P.E.バッハ:オーボエと通奏低音の為のソナタ ト短調 Wq 135
クリストフ・シャフラート(1709-1763):2本のオーボエ、ヴァイオリンと通奏低音の為の四重奏曲 変ホ長調 CSWV D:6
W.F.バッハ(1710-1784):オーボエ、ファゴットと通奏低音の為のシチリアーノ イ短調
カール・ルートヴィヒ・マッテス(1751-?):オーボエと通奏低音の為のソナタ 変ホ長調
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ(1708-1762):オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音の為の室内ソナタ 変ロ長調
C.P.E.バッハ:オーボエ・ダ・カッチャ、チェロ・ピッコロと通奏低音の為のソナタ ヘ長調 after Wq 163
クセニア・レフラー(Ob) ダニエル・ドイター(Vn) ミヒャエル・ボッシュ(Ob) ギェルギ・ファルカシュ(Fg)
カタリーナ・リツィグ(Vc) フェリックス・イェルク(ヴィオローネ) ミヒャエラ・ハッセルト(Cemb)

録音:2020年10月5-8日/ブライバッハ、コンツェルトハウス
ベルリン古楽アカデミー首席、「バロック・オーボエの女王」クセニア・レフラーによる、フリードリヒ大王時代のベルリンのオーボエ作品集。「ドレスデンのオーボ エ(ACC-24361)」と対をなす、バロック時代最高峰の器楽作品集です。
フリードリヒ大王の治世下、音楽のメッカとして隆盛を極めたベルリン。宮廷には多くの音楽家が呼ばれ演奏会が行われました。フルートの名手として知られる大 王は充実した宮廷楽団を組織しており、オーボエもまた重要視され優れた奏者が在籍していました。しかし大王は伝統的なスタイルの音楽を好み、新しいものには あまり入れこまないタイプで、宮廷の若き野心的な奏者たちは少しずつ王から離れ、ベルリンの地に降り新たな時代の音楽を広めていくこととなります。この時代 に書かれた音楽の持つ熱気と、やむことのない創意をお聴きください。 (Ki)

ACC-24378
プラハの春音楽祭2021オープニングコンサート
スメタナ:連作交響詩『我が祖国』
ヴァーツラフ・ルクス(指)
コレギウム1704

録音:2021年5月12・13日スメタナ・ホール(ライヴ)
1946年から続くチェコ伝統の風物詩「プラハの春音楽祭」。スメタナの命日である5月12日に『我が祖国』を演奏して幕を開ける音楽祭として知られ、 長く毎年開催されてきましたが、2020年はコロナの影響で開催中止に。1年あけて2021年に開催された音楽祭は音楽の持つ力を再提示する特別なものと なりました。その音楽祭から、待望のオープニングコンサートを収録したCDです。
この年の演奏はノリントン&ロンドン・クラシカル・プレーヤーズ(1996年)以来の古楽勢となったルクス&コレギウム1704。18世紀前後の音楽がレパー トリーの中心である彼らですが、しっかりと19世紀の楽器事情を調べた上での演奏解釈となっており、注目必至の『我が祖国』の古楽演奏となっています。 そして何より彼らはチェコの音楽家。スメタナの音楽への共感度は抜群であり、格別の思いが込められていることが音の端々からひしひしと伝わってきます。
ジャケット・デザインに用いられた写真は、1968年のソ連のプラハ侵攻を写真に収めたことで有名な写真家ジョセフ・クーデルカによるものです。 (Ki)
ACC-24379(2CD)
バッハ:ブランデンブルク協奏曲 BWV1046-1051 シギスヴァルト・クイケン(指、ヴィオロンチェロ・ダ・スパラ)
ラ・プ ティット・バンド

録音:2009年10月19-23日/ベルギー、ギャラクシー・スタジオ
※旧品番:ACC-24224
同曲演奏に一石を投じる革命的なものとなったシギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによるブランデンブルク協奏曲の2009 年再録音が復活。「肩 のチェロ」ヴィオロンチェロ・ダ・スパラを用い、管楽器はバルブなしのナチュラル楽器、オーケストラはバロック時代の形態通り1パート1人という編成。そこ から生まれる響きは純正きわまりないもので、天上の音楽のようです。
ACC-24380
ポケットモーツァルト〜ヴァイオリン二重奏編曲集
『魔笛』より
私は鳥刺し / 可愛い子よ、お入りなさい / 恋を知る男たちは(2つのヴァイオリンまたは2つのフルートのためのMozard氏による編曲 / B. Schott, Mainz 1794)

二重奏曲第5番イ短調
アレグロ・アジタート(P・ソナタ第8番 K310第1楽章) / プレスト・アッサイ(P・ソナタ第8番 K310第3楽章)(2つのヴァイオリンのための12の二重奏曲 Op.70/ Jean Andre, Offenbach 1800)

『フィガロの結婚』より
自分で自分がわからない / もう飛ぶまいぞこの蝶々 / 愛の神よ、安らぎを与えたまえ / 恋とはどんなものかしら(L. Hagenaar音楽倉庫 / Amsterdam, 1800)

二重奏曲第6番ニ長調
アレグロ・マエストーゾ(弦楽四重奏曲第21番 K575第1楽章) /アンダンティーノ・コン・ヴァリアツィオーニ(P・ソナタ第6番 K284第3楽章)
(2つのヴァイオリンのための12の二重奏曲 Op.70 / Jean Andre, Offenbach 1800)

『魔笛』より
復讐の炎は地獄のように我が心に燃え / 愛の喜びは露と消え / 愛しい人よ、もうお会いできないのでしょうか / 恋人か女房が(2つのヴァイオリンまたは2つのフルートのためのMozard氏による編曲 / B. Schott, Mainz 1794)

二重奏曲第3番
アンダンテ・グラツィオーソ(P・ソナタ第11番 K331第1楽章) / アレグロ・アラ・トゥルカ(P・ソナタ第11番 K331第3楽章)(モーツァルトによる2つのヴァイオリンのための3つの二重奏曲 / Pleyel, Paris 1899)
フロリアン・ドイター 、
モニカ・ワイズマン(Vn )

録音:2021年3月24‐26日/ドイツ、ヴァイセンブルン城
いつの時代も、ポケットに入るような手軽さで持ち歩ける音楽を人々は欲しています。現代では時と場所を選ばずどんな曲でも簡単に聴くことができますが、録 音というものがない時代はコンサートがなければ自分で演奏するしかありませんでした。そのためモーツァルトのオペラのような聴く機会の限られる人気作品は、 室内楽に編曲したものが大流行し、様々な編曲版がつくられ出版されました。このCDではヴァイオリン二重奏という最小限の編成に生まれ変わった版を紹介。ピ アノ・ソナタ等からの編曲もあります。単純な旋律に還元されたすっきりとした譜面ながらも、原曲の魅力を損なわない巧妙なアレンジが楽しいアルバム。当時の 人々がこれらを弾き、聴いて、オリジナルの響きを想像してわくわくしていたのだと思うと、この編曲版がとても愛らしく感じてくることでしょう。 (Ki)
ACC-24381
ドレスデンの晩鐘
ハイニヒェン:主は言われた Dixit Dominus ヘ長調 SeiH 44
われは告白する Confitebor ト長調 SeiH 32
幸いなるかな Beatus vir 変ホ長調 SeiH 28
ほめたたえよ Laudate pueri ヘ長調 SeiH 84
主をたたえよ Laudate Dominum ヘ長調 SeiH 83
汝らの証聖者 Iste confessor ト短調 SeiH 58a
我が心、主を崇め Magnificat 変ロ長調 SeiH 93
救い主のうるわしき母 Alma Redemptoris Mater 変ホ長調 SeiH 23
聖ザビエルの連祷 Litania de Sancto Xaverio ハ短調 SeiH 87
ヤロスワフ・ティエル(指)
ヴロツワフ・バロック・オーケストラ
アンサンブル・ポリハルモニーク

録音:2021年7月/ポーランド、ルトスワフスキ音楽フォーラム
ザクセン選帝侯アウグスト1世・2世のもと芸術文化の栄えたドレスデン。そこで宮廷楽長を務めていたのがハイニヒェンです。選帝侯はカトリックに改宗しまし たが、宮廷生活はプロテスタントの性格が強いものでした。しかしアウグスト2世が厳格なカトリックのマリア・ヨーゼファと結婚すると状況が一変し、カトリックの 宗教曲を作る必要が出てきました。そうして書かれたのがこれらの収録曲。「聖ザビエルの連祷 Litania de Sancto Xaverio」は初録音とされています。 (Ki)
ACC-24385
バッハ:チェンバロ協奏曲集 第1集

チェンバロ協奏曲第4番イ長調 BWV1055
チェンバロ協奏曲第2番ホ長調 BWV1053
ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV1041
2台のチェンバロのための協奏曲第3番ハ短調 BWV1062
【独奏者】マリオ・セラッチャ(Cemb) BWV1055/ 1053/ 1062(第2)
バルト・ナセンス(Cemb) BWV1062(第1)
サラ・クイケン(Vn) BWV1041
【ラ・プティット・バンド】シギスヴァルト・クイケン((指)ヴァイオリン、BWV1062のみヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)
サラ・クイケン、ユン・キム(Vn)
マルレ ーン・ティー ルス(Va)
エドゥアルド・カタラン(バスヴァイオリン) BWV1053/ 1041/ 1055
バルト・ナセンス(通奏低音チェンバロ)

録音:2021年10月2-5日/ベルギー、ティールト、ペーター教会
2022年に結成50周年を迎えるもまったく勢いの衰えないラ・プティット・バンド。最重要作曲家として器楽曲にカンタータと多くの録音を重ねてきた バッハに、いま改めて正面から対峙。録音レパートリーの穴になっていた「チェンバロ協奏曲」についに取り組みます!全3巻からなる予定で、1台と2 台用のチェンバロ協奏曲に、ヴァイオリン協奏曲2曲とヴァイオリンの二重協奏曲を組み合わせて構成されていきます。 メインでソロを弾くマリオ・セラッチャは1988年生まれ。これまでもラ・プティット・バンドの奏者としてチェンバロを弾いてきた人物であり、勝手知ったる アンサンブルの間合いと、霊感ほとばしるパッセージによる攻守のバランスが抜群。ヴァイオリン独奏はシギスヴァルトの息女サラ・クイケンで、こちらもシギスヴァ ルト自らソロを弾いたなつかしのDHM盤とは違った新時代の演奏。進化していくラ・プティット・バンドの演奏をお聴き逃しなく! (Ki)
ACC-24386
ビーバー:祭壇または宮廷用のソナタ集(ザルツブルク 1676年)〜2つのトランペット、2つのヴァイオリン、3つのヴィオラ、通奏低音のための
二重奏曲第10番(トランペット2)[C 135]
ソナタ第1番(8声:クラリーノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ3、通奏低音)[C 114]
ソナタ第2番(6声:ヴァイオリン2、ヴィオラ3、通奏低音)[C 115]
ソナタ第3番(6声:ヴァイオリン2、ヴィオラ3、通奏低音)[C 116]
二重奏曲第7番(トランペット2)[C 132]
二重奏曲第8番(トランペット2)[C 133]
二重奏曲第9番(トランペット2)[C 134]
ソナタ第4番(5声:クラリーノ、ヴァイオリン、ヴィオラ2、通奏低音)[C 117]
ソナタ第5番(6声:ヴァイオリン2、ヴィオラ3、通奏低音)[C 118]
ソナタ第6番(5声:ヴァイオリン2、ヴィオラ2、通奏低音)[C 119]
二重奏曲第2番(トランペット2)[C 127]
二重奏曲第4番(トランペット2)[C 129]
二重奏曲第5番(トランペット2)[C 130]
ソナタ第7番(5声:クラリーノ2、ヴァイオリン2、通奏低音)[C 120]
ソナタ第8番(5声:ヴァイオリン2、ヴィオラ2、通奏低音)[C 121]
ソナタ第9番(5声:ヴァイオリン2、ヴィオラ2、通奏低音)[C 122]
二重奏曲第11番(トランペット2)[C 136]
二重奏曲第12番(トランペット2)[C 137]
ソナタ第10番(5声:クラリーノ、ヴァイオリン、ヴィオラ2、通奏低音)[C 123]
ソナタ第11番(5声:ヴァイオリン2、ヴィオラ2、通奏低音)[C 124]
二重奏曲第1番(トランペット2)[C 126]
二重奏曲第3番(トランペット2)[C 128]
二重奏曲第6番(トランペット2)[C 131]
ソナタ第12番(8声:クラリーノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ3、通奏低音)[C 125]
フロリアン・ドイター、
モニカ・ワイズマン(Vn 、指 )
アルモニー・ウニベルセル

録音:2021年5月31日、6月4日ドイツ、ニーダーエーエ、聖レオデガル教会
優れたヴァイオリン奏者として名をとどろかせたザルツブルクの宮廷楽長ビーバー。宗教・世俗どちらの機会でも演奏できるように書かれた12曲からなる「祭 壇または宮廷用のソナタ集」は、ビーバーが多くの演奏機会を持つ人気奏者であったからこそ生まれたもので、聖俗が高い次元で融合されたみごとな名作です。2 本のトランペットを伴う編成が目を引きますが、これは当時ザルツブルク宮廷における祝祭的な場でトランペット二重奏によるファンファーレが習慣的に演奏されて いたことからきていると思われます。このアルバムではそこからアイデアを発展させ、12曲のソナタの中にビーバーが書いた12曲のトランペット二重奏を挿入し て演奏しています。 (Ki)
ACC-24387
サイレント・ダンス ハープ小品集
パーセル:組曲第4番イ短調 Z.663 / ホーンパイプ ホ短調 Z.T685(「老いた独身者」より)
ダウランド:ファンシー/ 彼女は僕の過ちを許してくれるか【マーガレット・ケール編】 / 蛙のガリアルド【マーガレット・ケール編】 / 常にダウランド、常にドーレンス(嘆いて)
パーセル:メヌエット ニ短調 Z.T688(「高らかに歌え」より) / 組曲第7番ニ短調 Z.668
ダウランド:流れよ、わが涙【マーガレット・ケール編】 / ダウランドのガリアルド
パーセル:新しいグラウンド ホ短調 Z.T682【マーガレット・ケール編】(「来たれ、歓喜よ」より「ここに神々はよしとし給う」に 基 づく)
ダウランド:さようなら
パーセル:新しいスコットランドの調べ Z.655 / リリブルレロ、新しいアイルランドの調べ Z.646
ダウランド:涙のパヴァーヌ【メルヒオール・シルト編】
パーセル:メヌエット イ短調 Z.650/ 組曲第2番 ト短調 Z.661より 前奏曲 / ディドの嘆き【マーガレット・ケール編】
マーガレット・ケール(ウェールズ・トリプル・ハープ)

録音:2022年6月9-11日/クロイツベルク、エールベルク教会
イギリスの作品を、ウェールズのトリプル・ハープで演奏したアルバム。使用された楽器はシュヴァーベン出身のハープ製作者エリック・クラインマンが2020年 に製作したもので、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館が所蔵している歴史的名器、1736年デイヴィッド・エヴァンス製ハープのコピーです。
イギリスには長いハープの伝統があるにもかかわらず、この時代のハープのオリジナル作品は残っていないため、リュートや鍵盤楽器の作品をアレンジして演奏 しています。ダウランドやパーセルの作品は、当時流行していたメランコリックな雰囲気と、軽快なダンスの性格を併せ持つのが特徴。楽譜にほとんど手を入れず 弾けるものもあり、ハープの音色によく合った音楽が並んでいます。 (Ki)
ACC-24388
トゥルン・ウント・タクシス宮廷のオーボエ協奏曲集
フランツ・クサヴァー・ケルツェッリ(c1730-c1794):オーボエ協奏曲 ヘ長調
テオドール・フォン・シャハト(1748-1823):3つのオーボエのためのコンチェルタンテ 変ロ長調 *
ジョアン・バティスタ・プラ(c1720-c1773):オーボエ協奏曲 変ロ長調
フランツ・クサヴァー・ケルツェッリ:協奏曲 変ロ長調
クセニア・レフラー(Ob)
アルフレード・ベルナルディーニ(*第2Ob)
ミヒャエル・ボッシュ(*第3Ob)
ダニエル・ドイター(コンサートマスター)
バツドルファー・ホーフカペレ

録音:2022年2月/ドイツ、ノイマルクト、ヒストリッシャー・ライトシュターデル
レーゲンスブルクに居城を構えドイツの郵便権を独占し、大きな財を築いたトゥルン・ウント・タクシス家。その宮廷楽団には優秀なオーボエ奏者のジョヴァンニ・ パレストリーニが在籍しており、18世紀後半における音楽の中心地として発展。宮廷図書館には100曲以上ものオーボエ協奏曲が所蔵されています。
その中から選ばれた珍しい4作品を収録したCDです。古典派、さらには初期ロマン派の香りまで漂う珠玉の協奏曲を、 ベルリン古楽アカデミー首席のレフラーを中心に、ベルナルディーニ、ボッシュと古楽オーボエの名手が揃った快演でお聴き頂けます。 (Ki)
ACC-24390(9CD)
クイケンのモーツァルト:ダ・ポンテ三部作

(1)歌劇『フィガロの結婚』 K.492
(2)歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 K.527
(3)歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』 K.588
シギスヴァルト・クイケン(指) ラ・プティット・バンド
(1)フィガロ:ヴェルナー・ファン・メヘレン、スザンナ:クリスティアーネ・エルツェ、アルマヴィーヴァ伯爵:フーブ・クレセンス、伯爵夫人:パトリチア・ビッチ、ケルビーノ:モニカ・グロープ
(2)ドン・ジョヴァンニ:ヴェルナー・ヴァン・メヘレン、レポレッロ:フーブ・クレセンス、ドンナ・エルヴィラ:クリスティーナ・ヘグマン、ドンナ・アンナ:エレーナ・ヴィン、ドン・オッターヴィオ:マルクス・シェーファー、ゼルリーナ:ナンシー・アージェンタ
(3)フィオルディリージ:ソイレ・イソコスキ、ドラベッラ:モニカ・グロープ、フェルランド:マルクス・シェーファー、グリエルモ:ペール・ヴォルスタッド、デスピーナ:ナンシー・アージェンタ、アルフォンソ:フーブ・クレセンス

ライヴ録音:(1)1998年6月5、(2)1995年10月20日、(3)1992年10月7日
1972年創設、今年2022年で50周年を迎えたラ・プティット・バンド。アクサンン・レーベルに録音されたこのダ・ポンテ三部作は古楽器によるモーツァル トのオペラ演奏の草分け的名演として語り継がれるものです。特に『コジ』は故・吉田秀和氏が「レコード芸術」誌で激賞したことでも知られる名録音。9枚組の お買い得ボックスで再登場です! (Ki)
※2012年発売の同内容の9枚組ボックス(ACC-24269)は廃盤となっております。

ACC-25001
リュリ:「アルミード」序曲、パッサカーユ、
シャルパンティエ
:「メデ」〜ジャゾンのアリア「愛が私の心を支配しているとき」、
ルベル
:「ファンタジー」より5曲、
 「田園の楽しみ」より5曲、
ドゥラランド:「倦怠期」〜ティルシスのアリア「夜が続く限りは」、
ラモー
:「ダフニスとアグレ」より、
「花飾り」より、「エベの祭り」 他
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド、
ハワード・クルック(T)
フランス・バロックのオペラは華やかで優雅、独特の魅力を持っています。中でも舞曲をはじめとする器楽は、オペラから独立した演奏会用小品として広く親しまれています。リュリ、ラモー、シャルパンティエ、ルベルなど多彩な作品をクイケン&ラ・プティット・バンドの軽妙な演奏で聴くことができます。(ACC96122 のカタログ付きで再発売)  (Ki)
ACC-25301(1SACD)
バッハ:カンタータ集 Vol.1〜三位一体後第19、20、21、22日曜日のためのカンタータ集
第98番「神の御業は善きかな」BWV.98
第180番「おお、愛する魂よ、汝を飾れ」BWV.180
第56番「われは喜びて十字架をになわん」BWV.56
第55番「われは貧しき者、われは罪のしもべ」BWV.55
ゾフィー・カルトホイザー(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
たとえようもなく美しい器楽を堪能できる1 枚です。協奏曲風な出だしの180 番冒頭の合唱曲は、器楽のうまさと声楽のうまさが極限まで堪能できます。各パート一人とは思えない合唱のふくよかさには心打たれます。バスのための名曲カンタータ、第56番にも新たな名演が生まれました。  (Ki)
ACC-25302(1SACD)
バッハ:カンタータ集 Vol.2〜三位一体後第3、4、5日曜日のためのカンタータ集
第177番「主イエス・キリストよわれ御身を呼ぶ」BWV.177
第93番「ただ神の摂理に任す者」BWV.93
第135番「ああ主よ、哀れなる罪人のわれを」BWV.135
シーリ・トルンヒル(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デア・グラッベン(Bs)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
135番の終曲コラールは、マタイ受難曲の受難コラールと同旋律。珠玉のソリスト4 名で聴く味わいは、しみじみとした情感に満ち溢れています。93 番も冒頭の器楽の活躍に思わず引き込まれます。 (Ki)
ACC-25303(1SACD)
バッハ:カンタータ集 Vol.3
第82番「われは満ち足れり」BWV.82
第178番「主なる神われらの側にいまさずして」BWV.178
第102 番「主よ、汝の目は信仰を顧みるにあらずや」BWV.102
エリザベス・ハーマンス(S)
ペトラ・ノスカイオヴァー(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デル・グラッベン(Br)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
アクサン・レーベル発、クイケンのOVPP による大好評カンタータ集シリーズの第3 弾です。今回は、バスのための82番名曲がなんといっても魅力。冒頭のアリアのオーボエの音色の美しさに思わず涙がこぼれます。心にしみわたるグラッベンの声で語られる、安らかな死についての歌詞は説得力と癒しに満ちています。第5 曲のアリアでもオーボエが大活躍、ラ・プティット・バンドの名人芸も堪能できます。第178番は、ホルンをはじめ器楽が活躍する名曲です。102番も、受難節に近い日曜日のための書かれているため、不協和音が多用されるなど痛切な内容のものです。クイケンたちによる新たなるカンタータ演奏の金字塔が築かれる様を目の当たりにできる貴重なシリーズです。 (Ki)
ACC-25304(1SACD)
バッハ:カンタータ集Vol.4
カンタータ第16番「主なる神よ, あなたを私たちは誉めたたえます」BWV16、
カンタータ第153番「愛する神よ、みそなわせ、わが敵のいかにあるやを」BWV153、
カンタータ第65番「彼らみなシバより来たらん」BWV65、
カンタータ第154番「わが最愛のイエスは失われり」BWV154
シギスヴァルト・クイケン(指)ラ・プティット・バンド、エリザベト・ヘルマンス(S)、ペトラ・ノスカイオヴァ(A)、ヤン・コボウ(T)、ヤン・ファン・デル・クラッベン(Br)

録音:2006年1月 ブリュッセル
クイケン&ラ・プティット・バンドが進めているバッハのカンタータ全曲録音の第4 弾。ここでは、ライプツィヒ時代のカン タータで新年のために書かれたカンタータが収められています。カンタータ第16番『主なる神よ,あなたを私たちは誉めたたえ ます』は1 月1 日に初演された新年用の曲。清々しい第3 曲のアリアなど、新年にふさわしい爽やかな作品です。教会暦では、新 年が過ぎるとすぐに顕現節(1月6日)。この日のために書かれたカンタータ65番『人々シバよりみな来たりて』は、ホルンの入っ た華やかな楽器編成の名作です。154 番ではアリアの軽やかさは、穏やかな気持ちにさせてくれます。ヤン・コボウは技巧的な アリアも難なくこなし、レチタティーヴォでの巧みな歌唱を聴かせてくれます。  (Ki)
ACC-25305(1SACD)
バッハ:カンタータ集 Vol.5
第17番『感謝を捧げる者、そは我を称える者』 BWV.17、
第35番『霊と魂は驚き惑います』 BWV.35、
第164番『汝ら、自らをキリスト者と名づけし者』 BWV.164、
第179番『心せよ、汝の敬神の偽りならざるかを』 BWV.179
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド、
ガーリンデ・ゼーマン(S)、
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)、
ヤン・コボウ(T)、
ドミニク・ヴェルナー(Bs)、
エヴァルト・デメイヤー(Org)
クイケン&ラ・プティット・バンドのバッハのカンタータ・シリーズ第5弾。今回は、ライプツィヒ時代のカンタータで三位一体後の主日のために作曲されたものが録音されています。 (Ki) 
ACC-25306(1SACD)
バッハ:カンタータ集Vol.6
第1番「輝く曙の明星のいと美しきかな」BWV1、
第18番「天より雨くだり雪おちて」BWV18、
第23番「汝まことの神にしてダビデの子よ」BWV23
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド、
シーリ・トルンヒル(S)、
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)、
マルクス・ウルマン(T)、
ヤン・ファン・デル・クラッベン(Bs)
2011年までに全20巻をリリースする予定で進んでいる、S・クイケンとラ・プティット・バンドによるOVPP方式による(各声部1人)カンタータ集シリーズの第6弾。第18番は復活節前第8主日用でJ.S.バッハの教会音楽家として最初期の作品。第3曲のレチタティーヴォと合唱の掛け合いは、信仰に迷い苦しみを継いでゆくテノールとバスに合唱が天上の声で答える場面は印象的です。第23番は小規模ながら人気の高い名作。第1曲のソプラノとアルトの二重唱は慰めに満ちた美しい名曲です。コラールカンタータ年巻の最後の作品カンタータ第1番は3月25日の聖母マリアの受胎告知の祝日用。4人のソリストそれぞれの個性が調和し、優しく柔和な演奏を繰り広げています。優秀録音。 (Ki)
ACC-25307(1SACD)
バッハ:カンタータ集Vol.7
第20番「おお永遠そは雷のことば」BWV20、
第2番「ああ神よ天よりみそなわし」BWV2、
第10番「わが心は主をあがめ」BWV10
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド、
シーリ・トルンヒル(S)、
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
ヤン・ファン・デル・クラッベン(Bs)
シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによるOVPP方式による(各声部1人)カンタータ集シリーズの第7弾。バッハ最大最高の大傑作「コラール・カンタータ年巻(第2巻)」から第20番、第2番、10番を収録。コラール・カンタータの手法は、1つのコラールから、あらゆる作曲技法を駆使して発展させて音楽、歌詞全体を構成した作品。コラール・カンタータ年巻の中には色々なタイプの曲がありますが、すべて1つのコラールを元に楽曲構成されています。第20番は堂々たるフランス風序曲で始まり、2部構成、全11曲の大規模な作品。説得力のある演奏と、緊張感、そして声の艶、音楽の豊かさと表現に富んだ聴き応えのある演奏。特に第3曲のテノールのアリアでは、ゲンツの苦悩と嘆きの歌唱が胸を打ちます。  (Ki)
ACC-25308(1SACD)
J.S.バッハ:カンタータ集Vol.8
カンタータ第13番「わがため息,わが涙は」BWV.13
カンタータ第73番「主よ,御心のままに,わが身の上になし給え」BWV.73
カンタータ第81番「イエスは眠りたもう,わが望みはいずこにありや」BWV.81
カンタータ第144番「おのが分を取りて,去り行け」BWV.144
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド、
ゲルリンデ・ゼーマン(S)、
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
ヤン・ファン・デル・クラッベン(Bs)

録音:2008年2月6-7日 ルーヴェン、ベルギー
2006年から2011年の5年間に20枚のシリーズとして進行中のシギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンドによるJ.S.バッハ、カンタータ選集。安定した自然な演奏と、実力派のソリスト陣に支えられたこのシリーズも第8作目。ピリオド奏法のパイオニアであるラ・プティット・バンドは結成以来、世界の古楽界の最前線で活躍し続けています。その40年近い活動の中でつねに演奏概念の改革を行ってきた彼らならではの、説得力溢れる名演を生み出しています。   (Ki)
ACC-25309(1SACD)
バッハ:カンタータ集Vol.9
いざ来ませ、異邦人の救い主よBWV61(待降節第1日曜日のための)
喜びて舞いあがれBWV36(待降節第1日曜日のための)
いざ来ませ、異邦人の救い主BWV62(待降節第1日曜日のための)
道を備え、大路をなおくせよBWV132(待降節第4日曜日のための)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
ゲルリンデ・ゼーマン(S)、
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T) 
ヤン・ファン・デル・クラッベン(Bs)

録音:2008年12月11-12日ルーヴェン、ベルギー
2011年までに全20巻をリリースする予定で進んでいる、S・クイケンとラ・プティット・バンドによるOVPP方式による(各声部1人)カンタータ集シリーズの第9弾。今回は待降節のカンタータを集めた1枚。BWV61は、バッハがヴァイマール宮廷の楽師長就任後はじめてのカンタータで、待降節第一日曜日に演奏される曲。教会暦のはじまりに相応しい、象徴的なカンタータであり、今日でも演奏機会の多い名曲です。同タイトルのBWV62も待降節第一日曜日用のカンタータ。こちらはライプツィヒ時代の作品、使用されているコラールはBWV61と同様ルターの待降節コラールに基づいています。BWV36は世俗カンタータであった原曲をクリスマス用のコラールを用いて待降節第一日曜日用に改編した華やかで美しい作品。深く内省的な作品BWV132は待降節第4日曜日のためカンタータ。心安らかに待降節を過ごすのにふさわしい1枚です。 (Ki)
ACC-25310(1SACD)
バッハ:カンタータ集Vol.10〜復活節後のためのカンタータ集
カンタータ第108番「わが去るは汝らの益なり」BWV108
カンタータ第86番「まことに、まことに汝らに告ぐ」BWV86
カンタータ第11番「神をそのもろもろの国にて頌めよ」BWV11
カンタータ第44番「ひとびと汝らを除名すべし」BWV44
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
シーリ・トルンヒル(S) 
ペトラ・ノスカイオヴァ(A) 
クリストフ・ゲンツ(T) 
ヤン・ファン・デル・クラッベン(Bs)

録音:2008年4月30日、5月1日
S・クイケンとラ・プティット・バンドによるOVPP方式(各声部1人)によるカンタータ集シリーズの第10弾。今回は復活節後のカンタータを集めたアルバム。復活節後第4日曜日のためのカンタータ第108番はアルトの味わい深いアリアが印象的。慰めに満ちた冒頭のアリオーソの響き、アルトのアリアで魅せるS.クイケンの見事なソロは聴きごたえがあります。また、ミサ曲ロ短調に転用されたアルトのアリアを含む昇天節に演奏されるカンタータ第11番。明るいソプラノのアリアが美しい第44番は復活節後第6日曜日のためのカンタータ。シリーズ中盤に差し掛かり、一層円熟した至芸が聴けるアルバムです。
ACC-25311(1SACD)
バッハ:カンタータ集Vol.11
カンタータ第67番「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」BWV67
カンタータ第85番「われはよき羊飼いなり」BWV85
カンタータ第12番「泣き、嘆き、憂い、慄き」BWV12
ガーリンデ・サマン(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デル・グラッベン(Br)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド

録音:2009年4月27、28日ロザリオ音楽堂べーバー(ベルギー)
クイケン&ラ・プティット・バンドによるOVPP方式(各声部1人)のバッハ・カンタータ・シリーズ第11弾。シリーズの折り返し地点となり、クイケンとラ・プティット・バンドの説得力ある演奏と質の良い音楽は、この新しいアプローチの重要性を立証しています。このアルバムは復活祭後日曜日のための3つのカンタータを収録。復活祭から聖霊降臨日までの日曜日ごとに名前をつけられています。復活後第1主日は「生まれたばかりのように」、第2主日は「主の憐み」、第3主日は「喜びの叫びを上げよ」と言われます。 (Ki)
ACC-25312(1SACD)
バッハ:カンタータ集Vol.12
カンタータ第27番「だれぞ知らんわが終りの近づけるを」BWV27
カンタータ第47番「だれでも高ぶる者は低くされ」BWV47
カンタータ第138番「いかなれば汝は悲しみくずおるるや」BWV138
カンタータ第96番「主キリスト,神のひとり子」BWV96
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
ガーリンデ・サマン(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デル・クラッベン(Bs)

録音:2009年9月21-22日シント・トライデン、ベルギー
シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによるOVPP方式(各声部1人)によるカンタータ集シリーズの第12巻。三位一体後第15日曜日から第18日曜日のカンタータを収録しています。美しコラールを持つカンタータ第27番は三位一体節後第16日曜日のために書かれました。冒頭に大規模な聖句合唱をもつ雄大なカンタータ第47番。三位一体節後第15日曜日のためのカンタータ第138番は、コラールを中心としレチタティーヴォなどの形式を結合したコラール・カンタータの先駆をなすもの。ラ・プティット・バンドの流麗で端正な形式感は楽曲本来の美しさを際立たせます。カンタータ第96番の冒頭合唱では、アルトに置かれた定旋律と煌く音色の「明星」に喩えられたフラウト・ピッコロの鮮やかで技巧的な華やかな曲調が印象的です。 (Ki)
ACC-25313(1SACD)
バッハ:カンタータ集Vol.13
復活祭オラトリオBWV249、
カンタータ第6番われらと共に留まりたまえBWV6
ソ・イェリ(S)、ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デア・グラッベン(Bs)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド

録音:2009年
クイケンのOVPP(OneVoicePerPart=各パート1人)による大好評カンタータ集シリーズの第13弾です。今回は「復活祭オラトリオ」とカンタータ第6番。「復活祭オラトリオ」は大作のヨハネ&マタイ受難曲とは対照的に、明るく楽しい雰囲気のイースター用の素晴らしい作品です。クイケンのすっきりとした見通しの良い演奏は、冒頭のシンフォニアから清涼感溢れる名演です。復活節(復活祭)第二日用に書かれたカンタータ第6番。弟子たちが復活したイエスであると中々気付かずパンを与えられてようやく悟ったというストーリーがベースになっています。韓国出身のソプラノ歌手ソ・イェリの高貴な歌声が美しく、クリストフ・ゲンツの深みと真摯な歌唱が印象的。そして終曲のコラールでは情感にみちた感動的な演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
ACC-25314(1SACD)
バッハ:カンタータVol.14
カンタータ第91番「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」BWV91
カンタータ第57番「試練に耐うる人は幸いなり」BWV57
カンタータ第151番「甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり」BWV151
カンタータ第122番「新たに生まれし嬰児」BWV122
ソ・イェリ(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デア・グラッベン(Bs)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド

録音:2010年
シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによるOVPP方式(各声部1人)によるカンタータ集シリーズの第14巻。今回はクリスマス用のカンタータ集。華麗な合唱からはじまり、深い精神性に溢れた内省的なアリアが続く、厳粛なコラール・カンタータである第91番。美しいソプラノ・アリアが印象的な第57番。クリスマス・カンタータの中でも澄みきった美しさが絶品の、聴いているだけで心が浄化されるような甘美なカンタータ第151番。リコーダーのトリオやソプラノ、アリア、テノールの三重唱、そしてアリアやレチタティーヴォにもコラールが重ねられ、全体にコラールがちりばめられたバッハの創意工夫が表れた第122番。バロック・オーケストラの先駆者として古楽シーンを牽引してきたラ・プティット・バンドも2012年には結成40周年を迎え、長年培った経験と知識、演奏法が大きな説得力となって多くの名録音を残しています。このバッハのカンタータ・シリーズもオリジナル楽器の演奏に長けたメンバーと充実のソリスト陣の歌唱は、最も自然なバッハの演奏といえるでしょう。 (Ki)
ACC-25315(1SACD)
バッハ:カンタータ集 Vol.15〜待降節直前、第23、24、25、27日曜日のカンタータ集〜
いつわりの世よ、われ汝に頼らずBWV.52
おお永遠よ、汝恐ろしき言葉BWV.60
汝平和の王、主イエス・キリストBWV.116
目覚めよと呼ぶ声ありBWV.140
ソ・イェリ(S)、
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
ヤン・ファン・デア・グラッベン(Bs)、
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド

録音:2011年12月5-6日、Beguinenhofkerk(シント=トロイデン、ベルギー)
シギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンドによる大好評のカンタータ集シリーズ、待望の最新盤!高音質SACD Hybrid盤での発売になります。 OVPP(One Voice Per Part=各声部を1人が担当する方式)を採用し、歌唱方法や楽器の編成などにもかなりのこだわりを見せるS.クイケンの意欲シリー ズとして注目を集めてきた本シリーズですが、全20集を予定とするうち、早くも第15集の発売を迎える運びとなりました。今回収録されているのは、待 降節(アドヴェント)の直前、第23、24、25、27の日曜日に歌われる教会カンタータ。第1曲目のシンフォニア冒頭から、ラ・プティット・バンドの洗 練された器楽伴奏にぐっと惹き込まれます。ストリングスの瑞々しい響き、滑らかなフレージング、柔らかくも存在感のあるホルンの煌びやかな音色に、ソ ロが始まる前から思わず溜息をついてしまうことでしょう。とはいえ、やはり本アルバムの魅力は歌手ありき!ソプラノの独唱が殆どを占める牧歌的なカン タータ「いつわりの世よ、われ汝に頼らず」では、第13、14集に引き続いての登場となるソ・イェリの柔和な歌声が、清廉な器楽伴奏と共に爽やかなハー モニーを聴かせています。2曲目の「おお永遠よ、汝恐ろしき言葉」は、恐怖(アルト)・希望(テノール)・神の声(バス)がそれぞれ織り成す二重唱が 聴き所ですが、小編成ならではのクリアな音世界が歌手たちのアンサンブルをより鮮やかに引き立てているように感じられます。シリーズ初期からお馴染み のペトラ・ノスカイオヴァ(アルト)、クリストフ・ゲンツ(テノール)、ヤン・ファン・デア・グラッベン(バス)ら名手3人のソロも素晴らしく、歌詞のテ クストひとつひとつを丁寧に歌い込んだ、重厚感のある濃密なアンサンブルで聴く手を魅せてくれます。今回も、クイケンは演奏方法や解釈に関する丁寧 な注釈をブックレットに載せており、2004年から開始した本シリーズに対する変わらぬ熱意を感じることが出来る渾身のアルバムに仕上がっています! (Ki)
ACC-25316(1SACD)
バッハ:カンタータ集 Vol.16
カンタータ第34番おお永遠の火、おお愛の源よBWV34
カンタータ第173番高く挙げられし血肉よBWV173
カンタータ第184番待ちこがれし喜びの光BWV184
カンタータ第129番主に讃美あれBWV129
ガーリンデ・サマン(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T) 
ヤン・ファン・デル・グラッベン(Br)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド

録音:2012年
クイケンのOVPP(One Voice Per Part=各パート1人)による大好評カンタータ集シリーズの第16弾です。今回は聖霊降臨祭(ペンテコステ)の 3日間と三位一体節のためのカンタータ。 教会暦で重要な祝日の一つ聖霊降臨祭。キリストの昇天後、集まって祈っていた120人の信徒たちの上に、神からの聖霊が降って、さまざまな国の言葉 で話すようになり、キリストの教えが世に広まるようになったという出来事を記念する祝日。第1日目のカンタータ第34番はバッハの華やかな部分が凝 縮され、全カンタータの中でも名作に数えられる作品。テンィンパニが活躍する立体的で明るい充実した曲で、クイケンの清新な息吹を感じる音楽性に見 事にマッチしています。第2日目のカンタータ第173番は器楽部分が充実した曲で軽やかにソロをサポートしています。第3日目のカンタータ第184番 は美しい舞曲アリアが登場する曲。 そして父(神)と子(イエス)と聖霊が一体であるという教理に基づく祝日である三位一体。その三位一体節のためのカンタータ第129番。トランペットやティ ンパニが加わり神への賛美に満ちた輝かしい印象の曲です。 端正で安定した演奏とソロ歌唱陣の力の抜けた見事な歌唱で聴くことのできる、充実した1枚です。 (Ki)
ACC-25317(1SACD)
バッハ:カンタータ集 Vol.17
カンタータ第186番「魂よ、つまずくなかれ」BWV186
カンタータ第168番「務めの報告をいだせ!と轟く雷の言葉」BWV168
カンタータ第134番「イエス生きたもうと知る心は」BWV134
カンタータ第54番「罪に手むかうべし」BWV54
シリ・トルンヒル(S)
エリザベス・ハーマンス(S)
ソ・イェリ(S) ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デル・グラッベン(Br)
シギスヴァルト・クイケン(指)、ラ・プティット・バンド

録音:2005-2012年
シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによるOVPP方式(各声部1人)によるカンタータ集シリーズの第12巻。 三位一体節後第7日曜日のためのカンタータ第186番。2つの大きな部分からなり、第1部はこの世の貧しさを、第2部はイエスの豊かさを対比させ ています。第168番のカンタータは三位一体節後第9日曜日用。第3年巻最初の作品で、厳しい神の言葉(バス独唱)と魂のおののき(テノール独唱) が対比される。復活節第3日のためのカンタータ第134番は、新年用の世俗カンタータBWV134aのパロディ。第4曲の二重唱はヴァイオリンが華麗 に奏でるトリプル・コンチェルト風で、カンータの中でも長大な聴きごたえのある曲です。アルト独唱用のカンタータ第54番(復活節前第3日曜日用)は、 2つのアリアがレチタティーヴォを挟むだけの小規模な構成ですが、第3曲のアリアはアルトとヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音という4声のフーガ形式 で、技術的にも高度な器楽とアルト独唱のやり取りが聴きどころです。 このアルバムに収録されているカンタータはソリストの力量が試される楽曲が多く、S.クイケンからの信頼が厚い面々が安定した歌唱で、じっくりと聴かせ てくれます。 (Ki)
ACC-25318(1SACD)
J.S.バッハ:カンタータ集 Vol.18
カンタータ第70番「目覚めよ、祈れ、祈れ、目覚めよ」BWV70
カンタータ第9番「われらに救いの来たれるは」BWV9
カンタータ第182番「天の王よ、汝を迎えまつらん」BWV182
ゲルリンデ・ゼーマン(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T) 
ヤン・ファン・デル・グラッベン(Br)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド

録音:2012年
シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによるOVPP方式(各声部1人)によるカンタータ集シリーズの第18巻。三位一体後第26日曜 日ためのカンタータ第70番「目覚めよ、祈れ、祈れ、目覚めよ」で、教会暦を締めくくる作品。三位一体節後第6日曜日のためのカンタータ第9番「わ れらに救いの来たれるは」でライプツィヒ時代の典型的なコラール・カンタータです。そして棕櫚の日曜日ためのカンタータ第182番「天の王よ、汝を 迎えまつらん」はワイマール宮廷楽師長に就任した最初の作品です。 (Ki)

ACC-25319(19CD)
J.S.バッハ:教会カンタータ集
■CD1 降臨節のための
第61番「いざ来ませ、異邦人の救い主」BWV61
第36番「喜びて舞いあがれ」 BWV36
第62番「いざ来ませ、異邦人の救い主」BWV62
第132番「道を備え、大路をなおくせよ」BWV132
■CD2 降誕節のための
カンタータ第91番「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」BWV91
カンタータ第57番 「 試練に耐うる人は幸いなり」 BWV57
カンタータ第151番「甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり」BWV151
カンタータ第122番「新たに生まれし嬰児」BWV122
カンタータ第16番「主なる神よ,あなたを私たちは誉めたたえます」BWV16
カンタータ第153番「愛する神よ、みそなわせ、わが敵のいかにあるやを」BWV153
■CD3/4 顕現節のための
カンタータ第65番「彼らみなシバより来たらん」BWV65
カンタータ第154番「わが最愛のイエスは失われり」BWV154
カンタータ第13番「わがため息,わが涙は」BWV13
カンタータ第73番「主よ,御心のままに,わが身の上になし給え」BWV73
カンタータ第81番「イエスは眠りたもう,わが望みはいずこにありや」BWV81
カンタータ第82番「われは満ち足れり」BWV 82
■CD4/5 四旬節前のための
カンタータ第144番「おのが分を取りて,去り行け」BWV144
カンタータ第18番「天より雨くだり雪おちて」BWV18
カンタータ第23番「汝まことの神にしてダビデの子よ」BWV23
■CD5/6 受難の聖節のための
カンタータ第1番「輝く曙の明星のいと美しきかな」BWV1
カンタータ第54番「罪に手むかうべし」BWV54
カンタータ第182番「天の王よ、汝を迎えまつらん」BWV182
■CD7/10 復活祭のための
復活祭オラトリオ BWV249
カンタータ第6番「 われらと共に留まりたまえ」BWV6
カンタータ第134番「イエス生きたもうと知る心は」BWV134
カンタータ第67番「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」BWV67
カンタータ第85番「われはよき羊飼いなり」BWV85
カンタータ第12番「泣き、嘆き、憂い、慄き」BWV12
カンタータ第108番「わが去るは汝らの益なり」BWV108
カンタータ第86番「まことに、まことに汝らに告ぐ」BWV86
カンタータ第11番「神をそのもろもろの国にて頌めよ」BWV11
カンタータ第44番「ひとびと汝らを除名すべし」BWV44
カンタータ第34番「おお永遠の火、おお愛の源よ」BWV34
カンタータ第173番「高く挙げられし血肉よ」BWV173
カンタータ第184番「待ちこがれし喜びの光」BWV184
■CD10/17 三位一体節のための
カンタータ第129番「主に讃美あれ」BWV129
カンタータ第20番「おお永遠、そは雷のことば」BWV20
カンタータ第2番「ああ神よ、天よりみそなわし」BWV2
カンタータ第10番「わが心は主をあがめ」BWV10
カンタータ第135番「ああ主よ、哀れなる罪びとわれを」BWV135
カンタータ第177番「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV177
カンタータ第93番「尊き御神の統べしらすままにまつろい」BWV93
カンタータ第9番「われらに救いの来たれるは」BWV9
カンタータ第186番「魂よ、つまずくなかれ」BWV186
カンタータ第178番「主なる神われらの側にいまさずして」BWV178
カンタータ第186番「魂よ、つまずくなかれ」BWV186
カンタータ第178番「主なる神われらの側にいまさずして」BWV178
カンタータ第168番「務めの報告をいだせ!と轟く雷の言葉」BWV168
カンタータ第102番「主よ、汝の目は信仰を顧みるにあらずや」BWV102
カンタータ第179番「心せよ、汝の敬神の偽りならざるかを」BWV179
カンタータ第35番「霊と魂は驚き惑います」BWV35
カンタータ第164番「汝ら、自らをキリスト者と名づけし者」BWV164
カンタータ第17番「感謝を捧げる者、そは我を称える者」BWV17
カンタータ第138番「いかなれば汝は悲しみくずおるるや」BWV138
カンタータ第27番「だれぞ知らんわが終りの近づけるを」BWV27
カンタータ第47番「だれでも高ぶる者は低くされ」BWV47
カンタータ第96番「主キリスト,神のひとり子」BWV96
カンタータ第56番「われは喜びて十字架を負わん」BWV56 
カンタータ第180番「装いせよ、おお、わが魂よ」BWV180 
■CD17/19 教会暦の終わりの季節のための
カンタータ第98番「神なしたもう御業こそいと善けれ」BWV98
カンタータ第55番「われ哀れなる人、われ罪のしもべ」BWV55
カンタータ第52番「いつわりの世よ、われ汝に頼らず」BWV52
カンタータ第60番「おお永遠よ、汝恐ろしき言葉」BWV60
カンタータ第116番「汝平和の王、主イエス・キリスト」BWV116
カンタータ第70番「目覚めよ、祈れ、祈れ、目覚めよ」BWV70
カンタータ第140番「目覚めよ、と呼ぶ声あり」BWV140
ラ・プティット・バンド
シギスバルト・クイケン(指)

録音:2004年〜2014年

CD19には、オリジナルの全ブックレットのPDFが入っています。
クイケン&ラ・プティット・バンドによるバッハのカンタータ録音プロジェクトが始動したのが2004年。10年の歳月をかけて録音した64のカンター タ全18枚プラス解説書のPDFが入った1枚の計19枚のボックス・セットが発売されます。すべて教会暦に則った順番により収録されています。OVPP (One Voice Per Part=各声部を1人が担当する方式)を採用し、歌唱方法や楽器の編成などにもかなりのこだわりを見せるS.クイケンの意欲シリー ズとして注目を集めてきました。ジョシュア・リフキンが1981年11月のアメリカの音楽学会において、“バッハの声楽作品の一部は各パート1人で演奏 した” という画期的な発表をおこない、以後様々な試みがされてきましたが、現在ではこのリフキン方式も定着しています。この方式では一人ひとりの歌 手の力量が非常に重要になってきますが、本シリーズではアルトのペトラ・ノスカイオヴァやテノールのクリストフ・ゲンツ、バリトンのヤン・ファン・デル・ グラッベンをはじめとした実力派歌手陣が顔を揃え、丁寧に歌い込んだ安定した歌唱を聴かせてくれます。そしてラ・プティット・バンドの小編成ならで はのクリアな音世界が歌手たちのアンサンブルをより鮮やかに引き立てています。 (Ki)
ACC-25320
1月のカンタータ
バッハ:カンタータ第72番『すべては御心のままに』 BWV72
カンタータ第156番『わが片足はすでに墓穴に』 BWV156
カンタータ第92番『我は神の御胸の思いに』 BWV92
アンナ・グシュヴェント(S)、ルチア・ナポリ(A)、シュテファン・シェルペ(T)、トーマス・バウアー(Bs)
シギスヴァルト・クイケン(指,Vn)
ラ・プティット・バンド

録音:2020年2月2-5日/ブライバッハ、コンツェルトハウス
ラ・プティット・バンドによるバッハのカンタータ3曲、2020年最新録音!公現祭後の第3日曜日のために書かれた第72番と第156番、その2週間 後の七旬節のために書かれた第92番を収録。これらは1725年から1729年の間で作曲されライプツィヒの聖トーマス教会で演奏された作品で、どれも 1月から2月始めの期間に書かれたものです。器楽も声楽もすべて1パート1人ずつで演奏されていて、非常に透明感のあるサウンド。演奏も素晴らしく、バッハの複雑なポリフォニー構造を明瞭に聴 き取ることができます。 (Ki)
ACC-24383
ビーバーとヴェイヴァノフスキー 〜クロムニェジーシュ宮殿のトランペット音楽
ビーバー:喇叭と音楽による食卓のもてなし(4声)
 5声のソナタ第4番
アントニオ・ベルターリ(1605-1669):5声のソナタ
作者不詳:3声のソナタ
作者不詳(ヴェイヴァノフスキー?):ホルンを伴う狩りのソナタ
パヴェル・ヨセフ・ヴェイヴァノフスキー(1633-1693):4声のソナタ「Be mollis」
作者不詳:4声のソナタ
ビーバー:5声のソナタ第10番
フローベルガー:リチェルカーレ第2番FbWV408
ビーバー:6声のソナタ
ジャン=フランソワ・マドゥフ(トランペット、ホルン)
ロゼッティ・プレ ー ヤ ー ズ

録音:2018年
パヴェル・ヨセフ・ヴェイヴァノフスキーはチェコ生まれのトランペット奏者。イエズス会系神学校でビーバーと出会い、のちにクロムニェジーシュ宮殿の楽団に在 籍し、ビーバーの指揮のもとでも演奏しました。ビーバーはこの奏者と出会ったことでトランペット作品を生み出します。自身が得意とするヴァイオリンに拮抗する 存在感を放つ音楽からはヴェイヴァノフスキーが相当な名手であったことがうかがえます。当時と同じナチュラル・トランペットを吹きこなすマドゥフによる演奏。 (Ki)

ACC-26401(3CD)
ヘンデル:歌劇「ペルシャ王、シロエ」 ローレンス・カミングズ(指)
ゲッティンゲン祝祭O
ヨゼメ・アジェイ(CT)
アンナ・デニス(S)
アレクサンドラ・ザモイスカ(S)
アントニオ・ジョヴァンニーニ(CT)
リサンドロ・アバディエ(Bs)
ロス・ラムゴビン(Bs)

録音:2013年5月20日ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭(ライヴ)
このアルバムは、2013年5月にゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭でのライヴ収録で、音楽祭の新しい音楽監督であるローレンス・カミングズ指揮とゲッ ティンゲン祝祭管弦楽団による演奏で行われました。 歌劇「ペルシャ王、シロエ」は1728年に初演された、ピエトロ・メタスタージオの台本によるヘンデル24作目のオペラ。ヘンデルが王立音楽アカデミー のために作曲した最後の作品群の一つで、初演から18夜連続で上演されましたが、ロンドンでのイタリア語のオペラの流行にも陰りが見えていた頃で、 その後はヘンデル存命中に一度も上演されることはありませんでした。ストーリーは、ペルシャ宮廷を舞台に裏切り、復讐、跡目相続争い、そして禁断の 恋などわかりやすくドラマティックな内容と充実した音楽、美しいアリアで見応え聴きごたえのある作品です。 (Ki)
ACC-26402(2CD)
ヘンデル:歌劇「ファラモンド」 ファラモンド:エミリー・フォンス(Ms)
クロティルデ:アンナ・デヴィン(S)
ロジモンダ:アンナ・スタシュケヴィチ(S)
グスターヴォ:ニョル・スパルボ(Bs)
アドルフォ:マールテン・エンヘルチェス(C.T)
ジェルナンド:クリストファー・ロウリー(C.T)
テオバルド:エドワード・グリント(Br)
キル デリコ:イリーナ・ドズィアシュコ(S)
ローレンス・カミングス(指)
ゲッティンゲン祝祭O

録音:2014年6月2日ゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭、ライヴ
1920年から開始されたゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭は、ヘンデル作品を中心とした同時代の作曲家たちのコンサートや講演が行われ、あま り演奏される機会の少ない作品など、ヘンデルの音楽の再発見という大きな役割も果たしてきました。このアルバムは2014年に行われた音楽祭で上 演されたヘンデルの「ファラモンド」。ヘンデルはこの作品を作曲する前に脳卒中で倒れて一時療養生活を送っていました。ヘンデルは見事に復活すると、 このオペラ「ファラモンド」を作曲します。復帰への意欲の現れか、メイン・キャストに3人のカストラートを起用するなど、当時としては大変豪華な 配役でありましたが、初演の際は財政的に困難であったため、それは実現しなかったと言うこと。このアルバムでは、ファラモンド王にアメリカの期待 のメゾ・ソプラノ、エミリー・フォンス。アドルフォにオランダのカウンターテナー、マールテン・エンヘルチェス。イギリスの若手カウンターテナー、ク リストファー・ロウリーが出演しています。ファラモンドの歌唱力で、オペラ全体が決まってしまうほど重要な役。「若き才能あるメゾ・ソプラノ、エミリー・ フォンスは、その鋭い感性を存分に発揮し、ファラモンドをより英雄的に、力強く歌い上げています」と英・フィナンシャル・タイムズでは本公演を評 しています。 あらすじは、舞台は5世紀のフランス。フランク族の王ファラモンドと同盟国スワビアの王ジェルナンドは、敵国キンブリ族のグスターヴォの娘ロジ モンダに恋をしてしまいます。グスターヴォは息子スヴェーノをファラモンドに殺され復讐を企んでいましたが、もう一人の息子アドルフォは、ファラモ ンドの妹クロティルデと恋人同士。さらに娘ロジモンダもファラモンドに心動かされており、ロジモンダをめぐってファラモンドとジェルナンドは対立し、 ジェルナンドはグスターヴォに寝返ります。ファラモンドがグスターヴォに首を取られるその瞬間、一通の手紙により、殺されたスヴェーノはグスターヴォ の実の息子ではなかったことがわかり、一同は喜び、結末は幸せに終わる。 (Ki)
ACC-26403(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「ヨシュア」HWV64 ケネス・ターバー(ヨシュア/テノール)
トビアス・ベルント(カレブ/バリトン)
レナータ・ポクピチ(オトニエル/メゾソプラノ)アンナ・デニス(アクサ/ソプラノ)
ヨアヒム・ドゥスケ(天使/テノール)
NDR合唱団 
ローベルト・ブランク(合唱指揮)
ゲッティンゲン祝祭O
ローレンス・カミングス(指)

録音:2014年5月29日、ゲッティンゲン、ヘンデル国際音楽祭(ライヴ)
ゲッティンゲンで行われている1920年から続く歴史ある音楽祭ヘンデル国際音楽祭。ヘンデルの音楽を再発見させる重要な役割を担っています。この アルバムは2014年に行われたオラトリオ「ヨシュア」のライヴ音源を収録しています。オラトリオ「ヨシュア」は、1748年に初演。台本はトーマス・ モレル。旧約聖書の「ヨシュア記」に基づく物語です。モーゼに率いられ、エジプトを逃れたイスラエルの民。約束の地カナンを目前にモーゼは死に、新 しい指導者ヨシュアがヨルダン河を渡りカナンへと先導する、という話。三部構成の作品で、ティンパニとトランペットを効果的に使い、美しい歓喜の合唱、 技巧的なアリアの数々、表情豊かな愛のデュエットという、ヘンデルの音楽表現が余すところなく詰め込まれた壮麗なオラトリオです。
ヨシュアを歌うのは、美しい声質、卓越したテクニック、幅広い声域、エレガントな舞台姿で急上昇中にアメリカ出身のテノール、ケネス・ターバー。 先導者としての偉力を持った歌唱で聴かせます。また若い恋人同士を演じるレナータ・ポクピチとアンナ・デニスの美しい二重唱も作品に輝きを与えてい ます。 (Ki)

ACC-26404(3CD)
ヘンデル:歌劇「アグリッピナ」 アグリッピナ:ウルリケ・シュナイダー (Ms)
クラウディオ:ジョアン・フェルナンデス(Bs)
オットーネ:クリストファー・エインズリー((C.T)
ネローネ:ジェイク・アルディッティ(C.T)
ポッペア:イーダ・ファルク・ヴィンランド (S)
ナルシソ:オーウェン・ウィレッツ(C.T)
パランテ:ロス・ラムゴビン(Br)
レスボ:ロナルド・スタイナー(Br)
ゲッティンゲン祝祭O
ローレンス・カミングス(指)

録音: 2015年15日、18日 ゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭 ライブ
ヘンデルの全三幕からなるオペラ・セリア《アグリッピナ》。暴君ネロを皇帝にしようと策を練りライバルの失脚を企てる、ネロの母親アグリッピナの物 語です。人々の愛憎を巧みに利用し、息子に皇帝の座を掴ませようとするアグリッピナの策略が、ヘンデルの表情豊かな音楽で描かれます。 ヘンデルが20代半ばの時に書かれたこのオペラは、初演後すぐ2か月に渡り20回を超える回数上演されるという大成功で彼の名を広めました。台本作 者ヴィンチェンツォ・グリマーニの生き生きとした人物描写も、成功の大きな要因と伝えられています。史実を元にしながらフィクションも交えられたこの 作品は、物語としての面白さも際立っています。 ヘンデルは3年半ほどのイタリア滞在の最後の年に《アグリッピナ》を書きましたが、その音楽の半数以上はヘンデルがそれまでイタリアで書いていた作 品群から引用されています。ヘンデルの過去の音楽の数々がちりばめられた、イタリア時代の集大成、ヘンデル音楽の宝石箱のようなオペラです。 本演奏は、2015年のゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭での上演。この音楽祭は1920年に開始され、伝統のある古楽音楽祭のひとつ。ヘンデル作品 を中心とした同時代の作曲家たちのコンサートや講演が行われ、あまり演奏される機会の少ない作品など、ヘンデルの音楽の再発見という大きな役割も 果たしてきました。本作も新ヘンデル全集版に含まれるジョン・E・ソーヤー編による《アグリッピナ》としては世界初録音となります。 (Ki)
ACC-26405
ヘンデル:戴冠式アンセム集
祭司ザドクHWV258
汝の御手は強くあれHWV259
主よ、王はあなたの力に喜びたりHWV260
我が心は麗しい言葉にあふれHWV261
オラトリオ「エステル」(1732年版)
NDR合唱団
フィリップ・アーマン(合唱指揮)
ゲッティンゲン祝祭O
ローレンス・カミングス(指)

録音:2014年5月17日、6月7日、ゲッティンゲン、ヘンデル国際音楽祭(ライヴ)
1920年から続く歴史ある音楽祭「ヘンデル国際音楽祭」。ヘンデルの音楽を再発見させる重要な役割を担っています。このアルバムは、1727年ウエ ストミンスター寺院で行われた国王ジョージ2世の戴冠式のために作曲された「祭司ザドク」「汝の御手は強くあれ」「主よ、王はあなたの力に喜びたり」 「我が心は麗しい言葉にあふれ」の4曲からなっている戴冠式アンセム集。イギリス国王の戴冠式で必ず演奏される荘厳な雰囲気の作品「祭司ザドク」。 現代では「UEFAチャンピオンズリーグ」で流されています。華やかで豪華絢爛な楽曲で、まさに式典にぴったり。軽快で颯爽とした演奏を聴かせてくれ ます。 最後に収録されているのはオラトリオ「エステル」。エステルは旧約聖書を基にしており、ペルシア王の妃となったユダヤ人のエステルがその勇気によって ユダヤ民族殲滅の危機を救うという物語。1718年頃に作曲され、1732年2月23日ヘンデルの誕生日に再演されました。ここに収録されているのは、 1732年に再演された第2稿を用いています。 (Ki)
ACC-26406(3CD)
ヘンデル:オラトリオ「スザンナ」HWV 66 エミリー・フォンズ(スザンナ:メゾソプラノ)
クリストファー・ローリー(ヨアキム:カウンター・テナー)
コリン・バルザー(第1長老:テノール)
ライムント・ノルテ(第2長老:バス=バリトン)
シアラ・ヘ ンドリック( ダ ニ エ ル:メゾ ソ プ ラノ )
NDR合唱団
ゲッティンゲン・ヘンデル祝祭O
ローレンス・カミングズ(指)
録音:2016年5月ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭(ライヴ)
ドイツのゲッティンゲンで行われている1920年から続く歴史ある音楽祭ヘンデル国際音楽祭。ヘンデルの音楽を再発見させる重要な役割を担っていま す。このアルバムは2016年の音楽のライヴでオラトリオ「スザンナ」を収録しています。 旧約聖書「ダニエル書」を題材としたオラトリオ「スザンナ」。バビロンに住む裕福なヨアキムの妻スザンナが、二人の長老に襲われるが、それを拒否 したため、見知らぬ若者との姦通罪に問われてしいます。しかしダニエルの機転により身の潔白が証明されるという、女性の貞節を賛美する作品です。 ヘンデルはオペラのように美しく流麗な旋律を用い、品位を保ちつつドラマティックな音楽を演出しています。貞淑な妻スザンナは、期待のアメリカ人メ ゾのエミリー・フォンズ。最近では小澤征爾音楽塾に出演するなど日本でも注目されています。凛とした歌声で好演しています。またカウンター・テナー、 クリストファー・ローリーも透明感ある声質と卓越した表現力でヘンデルの人間ドラマを大いに盛り上げています。 (Ki)
ACC-26407
ヘンデル:「水上の音楽」、
合奏協奏曲「アレクサンダーの饗宴」
ゲッティンゲン・ヘンデル祝祭O
ローレンス・カミングズ(指)

録音:2016年5月15日、18日ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭(ライヴ)
ドイツのゲッティンゲンで行われている1920年から続く歴史ある音楽祭ヘンデル国際音楽祭。ヘンデルの音楽を再発見させる重要な役割を担っていま す。このアルバムは2016年のライヴで「水上の音楽」と「アレクサンダーの饗宴」を収録しています。 1717年7月17日にロンドンのテムズ河を舞台に行われた豪華絢爛な川遊びのお祭り用に、ヘンデルが書いたといわれる「水上の音楽」。独奏楽器と合 奏による合奏協奏曲の様式で書かれており、管楽器がソリスティックに活躍し、明るく華やかな雰囲気を演出します。実際にジョージ1世は演奏にいたく 感動し、約1時間のこの曲を計3回演奏させ、50人の楽士に対するギャラが150ポンドかかったという話まで残っています。結成10周年を迎えたゲッ ティンゲン・ヘンデル祝祭管と指揮ローレンス・カミングズは、近年発見された新資料に基づく単一組曲版で演奏いています。カップリングの合奏協奏曲「ア レクサンダーの饗宴」はオラトリオ「アレクサンダーの饗宴」の幕間に演奏される器楽曲。格調高い楽曲を明朗闊達に聴かせてくれま (Ki)
ACC-26408(3CD)
ヘンデル:歌劇「ロターリオ」HWV26(全3幕) ゾフィー・レナート(ロターリオ/メゾ・ソプラノ)
マリー・リス( ア デ ライデ / ソプラノ)
ウルズラ・ヘッセ・フォン・デン・シュタイネン(マティルデ / メゾ・ソプラノ)
ホルヘ・ナバーロ・コロラド(ベレンガーリオ / テノール)
ジャド・ペリー(イデルベルト/カウンターテナー)
トッド・ボイス( クロドミー ロ / バリトン )
ゲッティンゲン・ヘンデル祝祭O
ローレンス・カミングズ(指)

録音:2017年5月19日ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭(ライヴ)
ドイツのゲッティンゲンで行われている1920年から続く歴史ある音楽祭ヘンデル国際音楽祭。ヘンデルの音楽を再発見させる重要な役割を担っていま す。このアルバムは2017年の音楽のライヴで歌劇「ロターリオ」を収録しています。ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭とACCENTレーベルの素晴らしいコラボ レーションによって、これまでにも貴重な上演がディスク化されています。 「ロターリオ」、1729年第2次王室音楽アカデミーのために作曲されたオペラ。 あらすじは、スポレート公のベレンガーリオとその妻マティルデは、王位継承権をもった美貌の王女アデライデと息子のイデルベルトを結婚させようとアデラ イデの夫を殺害する。しかしアデライデはイデルベルトとの結婚を拒否。怒ったベレンガーリオはアデライデの城を攻撃するが、それを知った誇り高きドイツ の王ロターリオが助けにイタリアまで来る。そして権力闘争が始まる。 (Ki)
ACC-26409(3CD)
ヘンデル:歌劇『アルミニオ』HWV36 クリストファー・ローリー(C.T:アルミニオ)
アンナ・デヴィン(S:トゥスネルダ)
ソフィー・ユンカー(S:シギスモルト)
ヘレナ・ラスカー(C.A:ラミーゼ)
ポール・ホップウッド(T:ヴァロ)
オーウェン・ウィレッツ(C.T:トゥッリオ)
コーディ・クアトルバウム(Bs-BR:セジェステ)
ローレンス・カミングス(指)
ゲッティンゲン祝祭O

録音:2018年5月12日/ゲッティンゲン、ヘンデル国際音楽祭でのライヴ
ヘンデル後期のオペラ『アルミニオ』は古代ローマ、アウグストゥス帝の時代を舞台とし、ローマ軍とゲルマン諸族軍のトイトブルクの森における戦いを 描いた作品です。全3幕からなり、1737年1月12日にロンドンのコヴェントガーデンで初演されました。
アメリカ出身のカウンターテナーで名だたる指揮者と共演しているクリストファー・ローリーを始め、今を時めくキャストが揃った2018年ヘンデル国際 音楽祭でのライヴ録音。ゲッティンゲンのヘンデル国際音楽祭は1920年から続く伝統あるもので、指揮のローレンス・カミングスは2012年より同音楽 祭のアーティスティック・ディレクターを務めています。最高峰のヘンデルのオペラが堪能できるアルバム。 (Ki)
ACC-26410(2CD)
ヘンデル:オラトリオ『ユダス・マカベウス』 HWV63(1747年版) ケネス・ターヴァー(テノール:ユダス・マカベウス)
ディアンナ・ブレイウィック( ソプラノ:イスラエルの 婦人 )
ソフィー・ハームセン(メゾソプラノ:イスラエル人)
ジョアン・フェルナンデス(バス:シモン、大使)
オーウェン・ウィレッツ( カウンターテナー:司祭)
イナ・ジャックス( アルト:使者)
北ドイツ放送cho
ローレンス・カミングス(指)
ゲッティンゲン祝祭O

録音:2018年5月10日/ドイツ、ゲッティンゲン シュタットハレ
ローレンス・カミングスは音楽祭の音楽監督でもあるヘンデルの専門家で演奏の完成度は折り紙つき。 『ユダス・マカベウス』の初演は1747年コヴェントガーデン。表彰式でおなじみの「見よ勇者は帰る」は1750年の再演時に新しく加えた曲のため、1747 年版には入っていません。オリジナルのオラトリオでじっくりと音楽を味わってください。 (Ki)
ACC-26411(2CD)
ヘンデル:ブロッケス受難曲 HWV48 ヨハネッテ・ゾマー(S)
アナ・マリア・ラビン(S)
セ バスティアン・コール ヘップ(T)
ルパート・チャールズワース(T)
トビアス・ベルント(Br)
デヴィッド・アーラー(C.T)
バルト・ファン・レイン(合唱指揮)
NDR合唱団
ローレンス・カミングス(指)
ゲッティンゲン祝祭O

録音:2017年5月25日/ゲッティンゲン、シュタットハレ(ライヴ)
1719年4月3日、ハンブルクで初演された『ブロッケス受難曲』。初演300年記念としてリリースされる、ヘンデル唯一の受難曲です。ヘンデルにしては珍 しいドイツ語歌詞による作品ですが、音楽は一連のオラトリオと同じく清廉で美しいメロディにあふれ、一気に聴ける面白さを持っています。
ローレンス・カミングスはイギリス古楽界の名匠として名を馳せる指揮者・チェンバリスト。1999年からロンドン・ヘンデル音楽祭の音楽監督、2012年か らはゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭の音楽監督を務めています。 (Ki)
ACC-26413
ヘンデル:オペラ・アリア集
Dover, giustizia, amor (『アリオダンテ』)
Pompe vane di morte ... / Dove sei, amato bene? (『ロデリンダ』)
Sorge nel petto (『リナルド』)
Ah stigie larve ... / Vaghe pupille (『オルランド』)
合奏協奏曲第8番ハ短調 HWV326
Aure, deh, per pieta (『ジュリオ・チェーザレ』)
Fammi combattere (『オルランド』)
Spero per voi (『アリオダンテ』)
Gia l’ebro mio ciglio (『オルランド』)
Voglio stragi, e voglio morte (『テゼオ』)
Cor ingrato, ti rammembri (『リナルド』)
クリストフ・デュモー(C.T)
ローレンス・カミングス(指)
ゲッティンゲン祝祭O

録音:2019年5月24日/ゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭でのライヴ
クリストフ・デュモーは現代における注目のカウンターテナーのひとりです。世界の名だたるオペラハウスや音楽祭に出演し広く活躍しています。2019年にはゲッ ティンゲン国際ヘンデル音楽祭のガラコンサートでソリストを務めました。そのライヴ録音を収録した当盤で、彼の類まれなる技巧と感性をお楽しみください。 (Ki)
ACC-26414(3CD)
ヘンデル:オラトリオ『サウル』 サウル:マルクス・ブリュック(Br)
ヨナタン:ベンジャミン・ヒューレット(T)
ダビデ:エリック・ユレナス(C.T)
ミカル:メアリー・ベヴァン(S)
メラブ:ソフィー・ベヴァン(S)
NDR合唱団、他
ローレンス・カミングス(指)
ゲッティンゲン祝祭O

録音:2019年5月18日/ドイツ、ハン・ミュンデン、聖ブラジウス教会(ライヴ)
サウル』はヘンデルが大きな成功を収めた作品の一つ。ゴリアテに勝利した英雄ダビデと、彼に嫉妬し殺意を募らせ、魔女の力を得ようとするサウル。聖 書に基づく劇的な台本を手掛けたのは、のちに『メサイア』の台本も書くことになるチャールズ・ジェネンズ。ヘンデルならではの魅力的な合唱をはじめ音楽も 大規模なもので、本格オペラとしても上演される名作です。
ローレンス・カミングスはイギリス古楽界の名匠として名を馳せる指揮者・チェンバリスト。1999年からロンドン・ヘンデル音楽祭の音楽監督、2012年か らはゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭の音楽監督を務めるヘンデルのスペシャリストです。 (Ki)
ACC-26415(2CD)
ヘンデル:声楽作品集
[CD1]オラトリオ『ヘラクレスの選択』 HWV69
[CD2]デッティンゲン・テ・デウム HWV283
[CD1]ヘラクレス:ダイアナ・ムーア(Ms) 
快楽:フフルール・ウィン(S)
美徳:レイチェル・ケリー(S)
快楽の従者:ネイサン・ハラー(T)
[CD2]コーディー・クアトルバウム(Bs-Br)
クライスト・チャーチ大聖堂cho
ローレンス・カミングス(指)
ゲッティンゲン祝祭O

ライヴ録音:2018年5月19日/ゲッティンゲン、シュタットハレ
2018年ゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭のライヴ録音。滅多に聴けないヘンデルの2作品を収録しています。
神話に基づくオラトリオ『ヘラクレスの選択』(1751)では、美徳と安易な快楽の間で揺れながらも、苦難を選ぶことで人生の正しい道を行くヘラクレ スの姿が力強く描かれます。また『デッティンゲン・テ・デウム』(1743)は、オーストリア継承戦争におけるデッティンゲンの戦いでフランス軍を破った イギリス・オーストリア連合軍の勝利の祝賀会のために作曲を依頼されたカンタータ。ティンパニとトランペットが用いられ、華やかに勝利が歌われます。
ローレンス・カミングスはイギリス古楽界の名匠として名を馳せる指揮者・チェンバリスト。1999年からロンドン・ヘンデル音楽祭の音楽監督、2012年から はゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭の音楽監督を務めています。

ACC-26501
ハイドン:交響曲『朝』『昼』『夕』
交響曲第6番ニ長調『朝』 Hob. I/6
交響曲第7番ハ長調『昼』 Hob. I/7
交響曲第8番ト長調『夕』 Hob. I/8
ジェルジュ・ヴァシェジ(指)
オルフェオO

録音:2019年8月4-6日/ハンガリー、エステルハージ宮殿、アポロ・ホール
大変ユニークな標題で知られるこの交響曲三部作は、ハイドンが1761年から長く仕えることになるエステルハージ家のために書いた最初の交響曲です。 宮廷楽団の編成と技量に合わせた協奏的なパッセージを積極的に採用し、また具体的なイメージを想起させる印象的な標題をつけ、ハイドンは自分の存在 を強くアピールすることに成功しました。
このアルバムはジェルジュ・ヴァシェジとオルフェオOによる「エステルハージ・ミュージック・コレクション」の第1弾です。エステルハージ家の音楽 遺産を紹介するためのもので、録音はまさにこのエステルハージ宮殿で行われています。非常に優れた「歴史的音響」にも注目です。 (Ki)
ACC-26502(2CD)
エステルハージ・ミュージック・コレクション Vol.2
グレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー(1693-1766):オラトリオ『善き羊飼い』(1739)
アグネス・コヴァー チ(S)
ペーテル・バーラーニ(C.T)
ゾ ルタン・メジェシ(T)
ローラント・ナイバウアー(Br)
アドリアーナ・カラフスキー(S)
ジェルジ・ヴァシェギ(指)
パーセルcho、オルフェオO

録音:2019年1月8-9日/ブダペスト、リスト音楽院大ホール
グレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー(1693-1766)は1728年から亡くなるまでエステルハージ家の宮廷楽長を務めた作曲家で、ハイドンの前任者。オ ラトリオ『善き羊飼い』(Der gute Hirt)の題材はウィーンの伝統的なもので、当時流行していたイエス・キリストの死、埋葬を描く音楽です。聖書に基づ いた内容でテキストの編纂はヴェルナー自身が行いました。キリストが語ったたとえ話である「善き羊飼い」とは、飼っている羊のうち一匹でも見失ったらそ れを必死に探そうとする者で、迷う罪人とそれを見つけて赦そうとする神のことを指しています。楽譜は現在ブダペストのハンガリー国立図書館に保存されて います。
エステルハージ・ミュージック・コレクション第1弾はハイドンの交響曲『朝』『昼』『夕』三部作(ACC26501)です。好評発売中。
ACC-26504(2CD)
エステルハージ・ミュージック・コレクション Vol.4
M・ハイドン):オラトリオ『皇帝コンスタンティヌス1世の遠征と勝利』(1769)
エメーケ・バラート(ソプラノ;神学)
クラーラ・コロニツ(ソプラノ;弱気)
テオドーラ・ラフティス(ソプラノ;哲学)
シャンタル・サントン =ジェフェリー(ソプラノ;信仰)
ストレーリ・カタリン(ソプラノ;勇気)

ジェルジュ・ヴァシェジ(指揮 )
オルフェオO、パーセルcho

録音:2016年5月25-27日 / ハンガリー、ベラ・バルトーク国立コンサートホール
今では完全に兄ヨーゼフの影に隠れているものの、生前は高く評価されていたミヒャエル・ハイドン。近年、ミヒャエルの作品とその画期的な書法が再発見され つつあります。ここに収められたオラトリオはブダペストのエステルハージ音楽資料館で発見されたもので、当盤が世界初録音になります。エステルハージ家の音楽 遺産を紹介する「エステルハージ・ミュージック・コレクション」の第4弾。
四旬節のためのオラトリオとして書かれ、1762年にザルツブルクで初演された『皇帝コンスタンティヌス1世の遠征と勝利』。312年ローマ帝国のミルウィウ ス橋の戦いにおいて、神から印を授かった皇帝コンスタンティヌス1世が勝利を収め、キリスト教に改宗する場面を取り上げており、信仰、勇気、弱気、神学といっ た登場人物がキリスト教の教義や信仰について、コンスタンティヌスの勝利について論争を繰り広げます。
ミヒャエル・ハイドンはこの神学論争をみずみずしい音楽で色彩豊かに表現しており、その充実した書法は当時の宮廷歌手や管楽器奏者の質の高さを物語って います。 (Ki)

ACC-30004(2CD)
オーボエ・ソナタ集
1700〜1750年のオーボエ・ソナタ
ヘンデル:ソナタヘ長調
C.P.E.バッハ:ソナタ ト短調
ジェミニアーニ:ソナタ ホ短調他
テレマン:忠実な音楽の師、ターフェルムジークからの組曲他
パウル・ドムブレヒト(Ob)
ヴィーラント・クイケン(Vc)
ロベール・コーネン(Cemb)

※旧品番ACC-57804&48013
ACC-30007(2CD)
ハイドン:6つのトリオ Op.38 Hob.IV:6-11
6つのフルート三重奏曲(原曲:バリトン三重奏曲)
第109番/第118番/第100番
第82番/第103番/第110番
バルトルト・クイケン(Fl-tr)
シギスヴァルト・クイケン(Vn)
ヴィーラント・クイケン(Vc)

録音:1978年12月/1986年3月
旧品番ACC 47807とACC 68641の新装盤です。一枚目はもうとびきりの愉快な名演、見事な娯楽作品に仕上がっています。二枚目のバリトン三重奏曲集は、今日絶滅してしまった幻の楽器、バリトンのために書かれた曲を代奏したもの。あたかもこの編成のために書かれたかのような説得力と自在さに富んでいます。 (Ki)
ACC-30009(2CD)
【CD1】モンテクレール:フルートのためのコンセール第2番、ブラヴェ:ソナタ第2番、
ジャン=ピエール・ギニョン:ソナタ.イ長調作品1-8、
ボワモルティエ:ソナタ第2番 ト長調、
ルクレール:ソナタ第7番 ト長調
【CD2】コレッリ:ソナタ ホ短調 作品5-8、
ジェミニアーニ
:ソナタ ニ長調作品1-10、
ヴェラチーニ:ソナタ ホ短調 作品1-6、
ロカテッリ:ソナタ ハ長調 作品2-1、
アルビノーニ:ソナタ イ短調、
シェドヴィル:ソナタ ト短調作品13-6、
プラッティ:ソナタ ト長調作品3
【CD1】録音:1979年(旧品番ACC 67909)
【CD2】B・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)、W・クイケン(Vc)、ロベール・コーネン(Cemb)/ 録音:1991 年(旧品番ACC 9177)
ACC-30023(2CD)
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」 シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド、
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント,
ルネ・ヤーコプス,
マグダレーナ・ファレヴィッチ

録音:1982年2月アントワー
※ACC 48223の移行再発売。
ACC-30035(2CD)
ルクレール:フルート・ソナタ全集 バルトルト・クイケン(Fl−tr)
ヴィーラント・クイケン(ガンバ)
ロベール・コーネン(Cemb)
ACC-30039(2CD)
ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス ミレイユ・カペル(S)
カテリーヌ・パトリアス(A)
ジョゼフ・コーンウェル(T)
イェレ・ドレイアー(Bs)
ジョス・ファン・インマゼール(P)(指)
オランダ室内cho
ウィネケ・ヨルダンス(P)
レオ・ヴァン・ドゥセラール(ハルモニウム)

録音:1986年1月12日
インマゼールとヨルダンスは1850 年代初めに製作されたエラール・ピアノを、デゼラールは1845 年製ドゥバンのハルモニウムを使用。 (Ki)
ACC-30042(2CD)
モーツァルト:管楽のための作品集
セレナード第10番「グラン・パルティータ」変ロ長調 K.361*
6つのオーボエ・ディヴェルティメント
K.213/ K.240/ K.252/ K.253/ K.270/ K.289
バルトルト・クイケン(指)*
オクトフォロス

録音:1986年
ACC 68642とACC 8856が一緒になって再登場。豊かな木管サウンドは聴くものを極楽へと導きます。 (Ki)
ACC-30046(2CD)
ランディ(1586/87-1639):歌劇「オルフェオの死」(1619) ジョン・エルヴェス(T;オルフェオ)
ヨハンナ・コズロウスキ(S;エウリディーチェ)
デイヴィッド・コーディエ(C.T)
マイケル・チャンス(C.T)
ハリー・ファン・デア・カンプ(Bs)他
スティーヴン・スタッブズ(指)
アンサンブル・トラジコメディア、
クレンデ・ヴォカール・アンサンブル

録音:1987年8月
ACC-30048(2CD)
ゼレンカ:2つのオーボエとファゴットのための6つのトリオ・ソナタ
第1番 ヘ長調*/第2番 ト短調*
第3番 変ロ長調*/第4番 ト短調+
第5番 ヘ長調+/第6番 ハ短調*
パウル・ドンブレヒト、
マルセル・ポンセール、
クー・エビンゲ(Ob)
ダニー・ンド(Fg)
キアラ・バンキーニ(Vn)
リヒテ・ファン・デル・メール(Vc)
ロベール・コーネン(Cemb)

録音:1982年11月+/1988年2月*
この2 枚組は録音が6 年も離れていますが、メインのオーボエはパウル・ドムブレヒトで変わりありません。1、2、6 番ではこれにマルセル・ポンセールが加わるという豪華さ。 (Ki)
ACC-30058(2CD)
コルネットとトロンボーンのためのイタリア音楽
ボローニャのコンチェルト・パラティーノ*
ガブリエーリ:Canzon per sonar a 8 Duodecimi Toni
アスカニオ・トロンベッティ:Jubilate Deo motetto a 8
フランチェスコ・ウスペル: Sinfonia a 6
パレストリーナ:Tota pulchra es, motetto
 passeggiato per canto
 e basso da Giovanni Bassano
メールロ(1533-1604):Canzon 23 a 5
ルッジェーロ・トロフェオ: Canzon decimanona a 8
チェザーリオ・グッサーゴ: Sonata a 4 La Rizza
ガブリエーリ:Sonata con tre violoni o altri istromenti
Canzon II a 6
アスカニオ・トロンベッティ:Da pacem , motetto a 6
ロドヴィーゴ・ヴィアダーナ:Sinfonia La Bolognese a 8
チェザーリオ・グッサーゴ: Sonata L'Onofria a 8
パレストリーナ:Benedicta sit sancta trinitas motetto passeggiato
per canto solo da G.Bassano
フランチェスコ・カヴァッリ: Sonata a 6
ヴェツニッツィ:Cantate Dominum , motetto a 8
ガブリエーリ:Canzon per sonar a 8 Primi Toni

新様式による協奏ソナタ集#
ダリオ・カステッロ:ソナタ第14番
ジュゼッペ・スカラーニ:ソナタ第6番
ダリオ・カステッロ:ソナタ第8番
ジュゼッペ・スカラーニ:ソナタ第13番
ダリオ・カステッロ:ソナタ第10番
ジュゼッペ・スカラーニ:ソナタ第16番
ダリオ・カステッロ:ソナタ第20番
ジュゼッペ・スカラーニ:ソナタ第3番
ダリオ・カステッロ:ソナタ第19番
ジュゼッペ・スカラーニ:ソナタ第18番
ダリオ・カステッロ:4声のソナタ
ジュゼッペ・スカラーニ:ソナタ第15番
ダリオ・カステッロ:ソナタ第13番
コンチェルト・パラディーノ
[ブルース・ディッキー、
ドロン・デイヴィッド・シャーウィン(コルネット;*/#)
ウィリアム・ドンゴワ、ジャン・テュベリー、
シャルル・トゥート(コルネット;*/Tb;#)
ウィム・ベク(Tb;*/#)
スー・アディソン、ハリー・リース(Tb)*
エンリーコ・ガッティ、
ルイジ・マンジョカヴァッロ(Vn)#
ベルンハルト・ユングヘーネル(クルタル;#)
スティーヴン・スタッブズ(キタローネ/テオルボ)
ジャック・オッホ(Org;*/Cemb;#)
ヘルマン・スティンデルス(Org;*)
クラウス・アイヒホルン(Org;#)]

録音:1989年*/1990年6月#
ACC-30078(2CD)
シュッツ:シンフォニア・サクレ 第1集 SWV.257-276 バーバラ・ボーデン、
ネレ・グラムス(S)
ロジャーズ・カーヴィー=クランプ(T)
ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)
コンチェルト・パラティーノ

録音:1991年10月28日-11月1日
ACC-30083(2CD)
ハイドン:フルート四重奏曲集 Op.5
第1番 ニ長調 Hob.II:D9/第2番 ト長調 Hob.II:G4
第3番 ニ長調 Hob.II:D10/第4番 ト長調 Hob.II:1
第5番 ニ長調 Hob.II:D11、第6番 ハ長調 Hob.II:11
ロンドン三重奏曲集
 第1番 ハ長調 Hob.IV:1/第2番 ト長調 Hob.IV:2
第3番 ト長調 Hob.IV:3/第4番 ト長調 Hob.IV:4
バルトルト・クイケン、
マルク・アンタイ(Fl-tr)
シギスヴァルト・クイケン(Vn)
フランソワ・フェルナンデス(Va)
ヴィーラント・クイケン(Vc)

録音:1992年
ACC-30128(2CD)
メランコリー解題
【CD1】
ダウランド:ラクリメ、または7つの涙の曲集(7つの情熱的なパヴァーヌの形式による)
トラバーチ:風変わりな協和音、
 5度半音階の5声のガリアルダ、
 トラバーチ風、
フレスコバルディ:荒々しい第9のカプリッチョ、
サルヴァトーレ:ドゥレッツェとリガトゥーラ、
ロマーノ:半音階によるソプラノ声部スケルツォ、
カッツァーティ:ギシラルディのアレマー ナ、
 バルケリーナのジグ
【CD2】
作曲者不詳:「わが雄々しき心よ」、
ジョスカン・デ=プレ:「悲しみと愁いにあふれるけれ ど」ナルバエス:「皇帝の歌(あなたと別れた千々の悲しみ)」、
デ・ローレ:「おお、眠りよ、静かにうるんで暗く」、
カストロ:「私はあまりにも恋に悩み」、
マレンツィオ:「もしも 死に先だつ苦しみが」、
ラッスス:「神の後裔なるキリストよ(親愛なるアンナよ、来てくだ さい)」、
カイモ:「泣け、棄てられた谷々よ」、
ラッスス:「恐れ、おののきて願う」、
ガリレーイ:「わが歌におけるように」、
 「わが硬き石よそのままにあれ」、
ヴィチェンティーノ: 「ひとり物思いにふけり」、
ウィルビー:「甘い夜よ、来たれ」、
マレンツィオ:「ただひとり物 思いに沈みながら」、
カプスベルガー:アルペッジャータ第2番、
サラモーネ・ロッシ:「こ の苦き涙は」、
カッツァーティ:「影の踊り」、
ジェズアルド:「情けをと私は泣きながら叫ぶ のだが」(5声のマドリガーレ集第5巻)
ロベルト・フェスタ(指)
アンサンブル・ダエダルス
ACC-30138(2CD)
オトテール:フラウト・トラヴェルソと通奏低音のための小品集[第1巻/第2巻](1715) バルトルト・クイケン(Ft)
ヴィーラント・クイケン(Vg)
ロベルト・コーネン(Cemb)

録音:2000年1、3月

ACC-68645
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K. 626
(F. バイヤーによる補筆完成版)
イングリット・シュミットヒューセン(S)
キャサリン・パトリアッシュ(A)
ニール・マッキー(T)
マティアス・ヘーレ(Bs)
オランダ室内cho
ラ・プティット・バンド
ジギスヴァルト・クイケン(指)

録音:1986年

ACC-93100
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番〜アダージョ/フーガ
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番〜シャコンヌ
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番〜サラバンド/テンポ・ディ・ボレア
ヴァイス:カジュタン氏の死に寄せるトンボー(1719)
ラファエッラ・スミッツ(G)
ACC-95112
ジャケ・ド・ベルヘム(1505頃-1565頃):「オルランドの物語」 ロベルト・フェスタ(指)
アンサンブル・デダルス
[マリア=クリスティーナ・キール(S)
オットー・ラストビシュレ、
アイタン・ゾレク(T)
フリオ・ザナージ(Br)
マーラ・ガラッシ(Hp)他]
ACC-96114
16世紀のスペインとアメリカのクリスマス
ホアン・グティエレス・デ・パディ−リャ、
トマス・ルイス・デ・ビクトリア、
エステバーノ・デ・ブリト、
ガスパール・フェルナンデス、
ペドロ・デ・クリスト、
フランシスコ・ゲレーロ、他の作品
マリア・クリスティーナ・キール(S)
クラウディオ・カヴァーナ(A)
ジョゼフ・ベネト(T)他
ACC-97125
シューベルト:「しぼめる花」による序奏と変奏 D.802
F.X.モーツァルト:ロンド ホ短調
フンメル:ソナタ ニ長調 Op.50
メンデルスゾーン:ソナタ ヘ短調 Op.4
バルトルド・クイケン(Fl−tr;*)
リュック・ドヴォ(Fp;#)

録音:1997年
ACC-98126
ヘンデル:フルート・ソナタ集(7曲) ペーター・ファン・ヘイゲン(リコーダー)
クリス・フェアヘルスト(Cemb)
ACC-98129
ヴィレム・ヘルマンス製作によるオルガンの響き
コルネット、ノールト、スクロンクス、
メルラ、バブー、ケルクホーフェン、
スヴェーリンク、パスクィーニ/他の作品
ルイヴ・タンミンガ(Org)
ACC-98131
マンホーン(1866-1919):ギター作品集
ロマンス第3番/バスクの歌/ノヴェレッテ
愛の物語/有名なアンダルシア奇想曲
伝説曲/ハバネラ
ラファエラ・スミッツ(G)
ACC-99132
2挺ヴィオールのための音楽
ボワモルティエ:ソナタ第3番ハ短調
シェンク:「ライン川のニンフ」 Op.8(1700頃)〜ソナタ第8番ハ短調
シャフラート:二重奏曲ニ短調
作曲者不詳(18世紀後半、フランス?):6つのソナタ集〜第6番
ヴィーラント・クイケン(Vg)
シギスヴァルト・クイケン(Vg)

録音:1999年1月
ACC-98133(3CD)
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 メヘレン、エルツェ、クレサンス/他
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
ACC-99136
ヴィヴァルディ:ソナタ ハ短調
 トリオ・ソナタ ト短調
ヘンデル:オーボエと通奏低音のための3つのソナタ
 トリオ・ソナタ
マルセル・ボンセール(Ob)
アン・ヴァランケル(Ob)
エワルド・ドメイエール(Cemb)
リヒテ・ファン・デル・メール(Vc)
ACC-99137
17世紀スペインの詩歌と音楽
ロメロ、カストロ、ディアス、プジョル、リオスの作品
ラ・コロンビーナ
マリア・クリスティーナ・キール(S)
クラウディオ・カヴィナ(A)
ジョセフ・ベネット(T)
ジョセフ・カブレ(Br)



KKC-1115(2LP)

完全限定プレス
日本語帯・解説付
税込定価
バッハ:管弦楽組曲(全4曲)
Side A 第1番ハ長調BWV1066
Side B 第3番ニ長調BWV1068
Side C 第2番ロ短調BWV1067
Side D 第4番ニ長調BWV1069
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
[ヴァイオリンT:シギスヴァルト・クイケン(No.1-4),
サラ・クイケン(No.1,3&4)
ヴァイオリンU:バラバラ・コンラード(No.1,3&4),
アン・シノップ(No.1-4)
ヴィオラ:マルレーン・ティアーズ(No.1-4)
バス・デ・ヴィオロン:マリアン・ミンネン(No.2-4),
ロナン・ケルノア(No.1,3&4)
トラヴェルソ:バルトルト・クイケン(No.2)
オーボエ:ヴィンシアン・ボーデュアン(No.1,3&4),
エミリアーノ・ロドルフィ(No.1&4)
マテュー・ルー(No.3&4)
ファゴット:ライナー・ヨハンセン(No.1&4)
トランペット:ジャン=フランソワ・マドゥフ(No.3&4),
ジェローム・プリンス(No.3&4)
グラハム・ニコルソン(No.3&4)
ティンパニ:コーエン・プレティンク(No.3&4)
ハープシコード:ベンジャミン・アラール(No.1-4)]

録音:2012年9月29日〜10月1日ベルギー、シント・トルイデン、ベギンホフ教会
180g、プレス:東洋化成
24bit48kHzマスター音源使用
古楽界の巨匠シギスヴァルト・クイケン率いる名門古楽アンサンブル、ラ・プティット・バンドによるバッハの管弦楽組曲がLPとなって登場いたします。 ACCENTレーベルは1979年にドイツ人の楽器製作者アンドレアス・グラット、そして夫人のアーデルハイド・グラットによって設立されました。アンドレアス・ グラットは優秀なリコーダー奏者であり、楽器製作者として活躍しており、1972年には18世紀ロンドンの名工トーマス・ステンズビーJr作によるリコーダー のレプリカを製作。オリジナル楽器を忠実に再現する名製作者として名を馳せました。その後、夫人のアーデルハイドと共に1979年に「ACCENT」レー ベルを設立。クイケン三兄弟をはじめ、ユングヘーネル、ルネ・ヤーコプス、インマゼール、ロベルト・コーネンなどオリジナル楽器で演奏する、現代の古 楽界を牽引する実力派たちの録音を次々とリリース。アンドレアス・グラットの録音は楽器製作同様に、ベルギー各地の教会で自然な響きの中で録音を行い、 アナログ時代にはあの故長岡鉄男氏の絶賛した優秀録音を発表してきました。現在もその録音のクオリティには定評があります。その名門ACCENTから久々 のアナログLPのリリース。ACCENTの監修のもと、キングインターナショナルが制作、製造は日本の東洋化成で行いました。
1972年にS.クイケンとG.レオンハルトにより結成されたラ・プティット・バンドは、メンバーチェンジなどを経て2012年に40周年を迎えました。 彼らは1981年に管弦楽組曲を録音しており、この再録音は31年ぶりの再録音ということで、その間の絶え間ない研究や技術の向上が結実したものとなっ ています。クイケンならではの快速テンポで、爽快で生き生きとした演奏を聴かせてくれます。作曲された当時の響きを再現するために、S.クイケンは最小 編成のアンサンブルで、基本的には「1パート1人」で演奏し、各声部の進行をより明白にしています。 (Ki)

"Plusシリーズ"
1CD=
数々の定評ある名盤をお手頃な価格で再発売するシリーズ
ACC-10001
18世紀ドイツのリュート音楽
バッハ:組曲ハ短調、
アダージョBWV1001、フーガBWV1000
ヴァイス:組曲ニ短調
コンラート・ユングヘーネル(lute)
録音:1978年9月

※旧品番:ACC-77801
ドイツ生まれのリュート奏者コンラート・ユングヘーネルによる18世紀ドイツのリュート音楽集。 (Ki)
ACC-10002
薔薇の花よりも甘く〜パーセル:歌曲集
自然の声/しばらくの間、楽の音に
人の目を逃れて/愛しいアストレア
信心深いセリアンダは
レスビアよ無駄なこと(メアリー女王を悼む哀歌)
ああ酷いニンフよ/運命の時が
アモレットとサーシスが寝そべって
薔薇の花よりも甘く/若きシーサスの運命を
ルネ・ヤーコプス(C.T)
ヴィーラント・クイケン(ガンバ)*
コンラート・ユングヘーネル(テオルボ)#

録音:1978年9月、聖ステファン教会
※使用楽器:18世紀、ティロル製*/ヤコブ・ファン・デル・ゲースト製#
ACC-10003
テレマン:無伴奏フルートのための12のファンタジー バルトルド・クイケン(Fl−tr)
ACC-10006
室内楽作品集
テレマン:トリオ・ソナタト短調、
ヘンデル:4声のコンチェルト、
ガルッピ
:ソナタト長調、
J.G.ヤーニチュ:フルート・トラヴェルソ,ヴァイオリン,オーボエ,チェロと通奏低音のための四重奏曲ヘ長調
J.C.バッハ:フルート・トラヴェルソ,ヴァイオリン,オーボエ,チェロ,ハープシコードのための五重奏曲ニ長調
パルナッスス・アンサンブル
【バルトルド・クイケン(フルート・トラヴェルソ)、リヒテ・ファン・デル・メール(Vc)、ポール・ドンブレヒト(Ob)、ヨハン・ヒュイス(ハープシコード)】

※旧品番:ACC-47806
ACC-10008
後期フランス・ヴィオール音楽集
シャルル・ドレ:組曲第2番、
アントワーヌ・フォルクレ:組曲第3番
W.クイケン(Gamb)
S.クイケン(Gamb)、ロベルト・コーネン(Cemb)

録音:1978年11月
旧品番:ACC-67808
クイケン兄弟による後期フランス・ヴィオール作品集。美しい和声と繊細なロココ調のシャルル・ドレとフォルクレの音楽を鮮烈に聴かせてくれます。 (Ki)
ACC-10010
ヴァイス:組曲ハ短調、
前奏曲とフーガハ長調、組曲ト短調
コンラート・ユングヘーネル(Lute/ニコ・ファン・デル・ワールス1976年製)
ACC-10011
ムツィオ・クレメンティ:ピアノ・ソナタ集
Op.24-2/Op.25-5/Op.37-2/Op.13-6
ジョス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ/ミヒャエル・ローゼンベルガー1795年製)
ACC-10012
ドイツの教会カンタータ集
ブクステフーデ:アリア「それでもなお死は逃げられないのか」
カンタータ「全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ」
J.C. バッハ:アリア「ああ、私が頭に豊かな水を持っていれば」
テレマン:アリア「主よ、怒って私を責めないで下さい」
他(全16曲)
ルネ・ヤーコプス(T)
クイケン・コンソート
パルナッスス・アンサンブル

録音:1979年10月/1981年6月、以上、聖ステファン教会、ブリュッセル・プロテスタント教会
このアルバムは、バッハと並び称された大家ブクステフーデとテレマンの作品をヤーコブスのカウンター・テナー、クイケン兄弟をはじめとする豪華演奏陣で送る一枚です。深い宗教的感動に溢れる名演を堪能出来ます。(旧品番ACC77912) (Ki)
ACC-10014
17世紀のヴィオールための音楽
クリストファー・シンプソン(1615頃-1669):低音主題による変奏曲ト長調、ヘ長調、ホ短調
ジョン・ジェンキンズ(1592-1678):ヴィオリーノとヴィオラのためのファンタジア.ト長調、ニ短調
マチュー・ロック(1630頃-1677):1652年に作曲されたベース・ヴィオールのための二重奏曲ハ長調、ハ短調
トマス・フォード(1580-1648):パヴァーヌとガリヤード、バグパイプ、どうして ここに居ないの?
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ、Vn)
ロベール・コーネン(Cemb)

録音:1980年5月聖ステファヌス教会、ベルギー
(旧品番:ACC-68014)
このCDはイギリス黄金時代の作曲家によるヴィオール曲集。ヴィオールの名手らが作曲した、多彩な音色と技巧を楽しむことができます。絶妙のアンサンブルを聴かせてくれるクイケン・アンサンブルの典雅な響きは必聴です。 (Ki)
ACC-10016
イタリアン・リュート・ミュージック ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー&アレッサンドロ・ピッチニーニ
コンラート・ユングヘーネル(Lute)
(旧品番:ACC-8016)
17世紀前半のイタリアで活躍したリュート、テオルボの名手カプスベルガーとピッチニーニによるリュート作品集。現代の名手ユングヘーネルが見事に再現しています。 (Ki)
ACC-10017
ルネ・ヤーコプス
ドニゼッティ:「舟人」、「漁夫」、
「ああ思い出しておくれ、美しいイレーネ」
ベッリーニ:アリエッタ「私のフィッレの悲しげなおもかげ」、
 アリエッタ「愛しいひとはいつ来るのだろ
う」、
 アリエッタ「ゆかしい月よ」
シューベルト:「目の魔力」、
 「ごらん、あんなに月の明るいこと」
ロッシーニ:「この心を燃え上がらせた貴女」〜タンクレディより
ベートーヴェン:「友情の幸せ」、
 「この暗い墓のうちに」、「愛の嘆き」
ルネ・ヤーコプス(C-T)
ジョス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ:トラウゴット・ベルント1837-40年製)

録音:1981年1月
ここに収録されている楽曲はベッリーニ、ロッシーニ、ドニゼッティなど18世紀後半から19世紀前半のベルカント最盛期の音楽。これらの楽曲をカウンターテナーのパイオニア的存在のルネ・ヤーコプスによる歌唱とインマゼールの伴奏で収録。1981年の録音でCD初登場の貴重な音源です。この時代のカウンターテナーはカストラートの登場により、日の目を見ず影に隠れていました。しかし、その間カウンターテナーの技術は向上し、ファルセットと胸声と融合させた歌唱を会得。ロッシーニは当時No.1カウンターテナー、ジョヴァンニ・ダヴィデのために、彼の作品のテナー役のほとんどを書いたと言われています。この時代のカウンターテナーについてヤーコプス自身がライナーで言及しています。ヤーコプスはベルカント時代のカウンターテナーの演奏法を模索し、ファルセットと胸声の音域をつなぐ歌唱法を生みだし表現の幅を広げ、ビロードのような美声を聴かせてくれます。 (Ki)
ACC-10018
モーツァルト:幻想曲 ハ短調K.475
ソナタ ハ短調K.457
幻想曲 二短調 K397
「ああ、ママに言うわ」の主題による変奏曲 ハ長調K.265
ロンド イ短調K.511
ジョス・ファン・インマゼール(Fp)

録音:1980年9月
ACC-10019
ドイツ・バロック室内楽曲集
バッハ:フルート・ソナタBWV525
テレマン:フルート組曲ニ短調、
フルート・トラヴェルソ,2つのヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための四重奏曲ト長調
C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ
バルトルド・クイケン(フルート・トラヴェルソ)、
シギスヴァルト・クイケン(Gamb)、
ヴィーラント・クイケン(Vc)、
ロベルト・コーネン(Cemb)

※旧品番:ACC-58019
ACC-10022
ヨハン・ヨーゼフ・フックス&ヨーゼフ・ハイドン:鍵盤楽器作品集 ロベルト・コーエン(Cemb)
(旧品番:ACC-8222)
ゼレンカの師匠でもあり神聖ローマ皇帝カール6世の宮廷音楽監督、聖シュテファン大聖堂の楽長として18世紀ウィーンで絶大な名声を誇ったヨハン・ヨーゼフ・フックスとハイドンの鍵盤曲を集めた1枚。 (Ki)
ACC-10025
モーツァルト:フルート四重奏曲集 全集 バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(Vn)
ルーシー・ファン・ダール(Va)
ヴィーラント・クイケン(Vc)

録音:1982年3月、ボーフォ教会
ACC-10030
ヴィルトゥオーソ・ロマンティック・オーボエ
シューマン:オーボエのための3つのロマンスOp.94、
 月の夜Op39-5(オーボエ編)
ヤン・ヴァーツラフ・カリヴォダ:サロンのための小品Op.228
ヨハン・ペーター・ピクシス:オーボエの大ソナタOp.35
パウル・ドムブレヒト(Ob)
ジョス・ファン・インマゼール(1850年製エラール)
録音:1983年4月
旧品番:ACC-78330
ドムブレヒトとインマゼールによる19世紀のオーボエ作品集。シューマンの3つのロマンス、オーボエ奏者にはお馴染のカリヴォダのサロン小品、ドイツのピアニスト兼作曲家のピクシスの大ソナタなどオーボエの技巧が華やかに展開される1枚です。 (Ki)
ACC-10031
ファゴットと通奏低音のためのソナタ集
コレット:ソナタ集「孤独の快感」、
ボワモルティエ
:ソナタ集
ダニー・ボンド(Fg)、
ロベルト・コーネン(Cemb)、
リヒテ・ファン・デル・メール(Vc)

※旧品番:ACC-58331
ACC-10032
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調「月光」、
第8番ハ短調「悲愴」、
6つのバガテルOp.126、
アンダンテWoO57
ジョス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ、コンラード・グラーフ1824年製)

録音:1983年11月ヴレースハイス博物館
※旧品番:ACC-78332
ACC-10033
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ集 Op.5 より
第3番 ハ長調/第1番 ニ長調
第12番 ニ短調「ラ・フォリア」
第6番 イ長調/第11番 ホ長調
シギスヴァルト・クイケン(Vn)
ヴィーラント・クイケン(Vc)
ロベール・コーネン(Cemb)

録音:1984年4月
名盤の誉れ高きACC 48433の再登場。20年以上前の録音ですが、音質もおどろくべき極上のもの。シギスヴァルトのヴァイオリンの音色がどこまでも自由に舞い踊ります。 (Ki)
ACC-10034
管楽合奏版「ベト7」
ベートーヴェン:交響曲第7番(作曲者編/管楽合奏版)
「フィデリオ」序曲(ヴェンツェル・セドラク編/管弦合奏版)
オクトフォロス
[ポール・ドンブレヒト、
マルセル・ポンセール(Ob)
ハンス・ルドルフ・シュタルダー、
エルマー・シュミット(Cl)
ピート・ドンブレヒト、
クロード・モーリー(Hrn)
ダニー・ボンド、
ドナ・アグレル(Fg)
クロード・ヴァスマー(コントラFg)]
ACC-10037
フランスのオーボエ音楽集
オトテール:オーボエと通奏低音のための組曲集第2巻〜第1番、第2番
フィリドール:オーボエと通奏低音のための組曲集第1巻〜第5番
クープラン:王宮のコンセール第1番
パウル・ドムブレヒト(Ob)
ヴィーラント・.クイケン(Gamb)
ロベルト・.コーネン(Cemb)

録音:1988年4月
旧品番:ACC-8537
オトテール、フィリドール、クープランのフランスのオーボエ作品集。パウル・ドムブレヒトがバロック・オーボエの魅力を十分の引き出したアルバムです。 (Ki)
ACC-10038
モーツァルト&ベートーヴェン:五重奏曲集
モーツァルト:ピアノ,オーボエ,クラリネット,ホルンとファゴットのための五重奏曲 変ホ長調 K.452
ベートーヴェン:ピアノ,オーボエ,クラリネット,ホルンとファゴットのための五重奏曲 変ホ長調 Op.16
ジョス・ファン・インマゼール(P)
オクトフォロス

録音:1985年12月、聖エリザベート礼拝堂(アントワープ)
ACC 58538の復活。モーツァルト自身、父への手紙の中で「生涯最高の作品」と述べている五重奏曲。なじみのない編成ですが、その魅力はベートーヴェンに同編成の曲を書かせるほどのものでした。まろやかな音色、伸びやかな息づかい。18世紀当時ウィーンの典雅な風情を鮮やかに伝えてくれます。 (Ki)
ACC-10044
マラン・マレ:ヴィオール曲集第5巻より ヴィーラント・クイケン、
上村かおり(Gamb)
ロベール・コーネン(Cemb)

録音:1987年3月
ACC-10060
ウィンド&イェニチェリ・ミュージック
ロゼッティ:パルティア、
シュポア
:ノットゥルノ、
ベートーヴェン
:ウェリントンの勝利
ポール・ドムブレヒト(指)オクトフォロス
ACC-10062
ピータ・フィリップス(1560−1628):「宗教の楽園」(1628) エリク・ファン・ネーヴェル(指)
クレンデ・ヴォーカル・アンサンブル
(旧品番:ACC-8862)
ピータ・フィリップスはイングランドの作曲家でありオルガニスト。当時イングランドで最も多く楽譜が出版された作曲家でありました。ここでは彼の最後の出版作品であり最も成功した作品「宗教の楽園」。これは彼のモノディー作品の初出版を含む記念碑的作品集。この曲集は1声、2声及び3声のための106曲のモテットから成り、すべて通奏低音付きです。 (Ki)
ACC-10064
シンフォニア・アンジェリカ〜マドリガーレ集 ユングヘーネル(指)
ACC-10068
15世紀ヴェネツィア、ナポリの歌曲集
(全18曲)
アンサンブル・ダエダルス

録音:1990年7月
ACC-10069
D・スカルラッティ:スターバト・マーテル
エステヴェス(1700頃-1751以降):8声のミサ
エリザベス・ヘルマンス(S)
ヤン・ファン・エルサッケル(T)
ヘルマン・スティンダース(Org)
エリク・ファン・ネーヴェル(指)
クレンデ・アンサンブル

録音:1990年8月
ACC-10070
バロック・チェロの名手
ディールティエンスによる17世紀イタリア・チェロ曲集

D・ガブリエリ:チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調
 リチェルカール第1番−第7番
 チェロと通奏低音のためのソナタ イ長調
 2つのチェロのためのカノン
マルチェッロ:チェロと通奏低音のためのソナタ ト短調 Op.2-4
ボノンチーニ:2つのチェロのためソナタ イ短調
A・スカルラッティ:チェロと通奏低音のためのソナタ ニ短調
ウィレム・デ・フェッシュ:チェロと通奏低音のためのソナタ.イ短調 Op.13-6
ロエル・ディールティエンス(Vc)
リヒテ・ファン・デア・メール(Vc)
コンラート・ユングヘーネル(テオルボ)
ロベール・コーネン(Cemb)
ACC-10073
ヴィルトゥオーゾ・コルネット曲集
タルクイニオ・メルラ:ヴァイオリンまたはコルネットとバスのためのソナタ第1番
デ・ローレ:モテット「羊飼いの天使」
アンドレア・ガブリエリ:マドリガル「大事な優しいひと」
フレスコバルディ:独唱のためのカンツォーナ第2番「ベルナルディーナ」
2つのバスのためのカンツォーナ第15番「リエヴォラッタ」
声とバスのためのカンツォーナ第19番「カプリオーラ」
パレストリーナ:マドリガル「私は傷ついて」
トマ・クレキヨン:5声のシャンソン「昔の愛」/
シャンソン「昔の愛」
フォンターナ:ソナタ第2番
パレストリーナ:モテット「私の心の愛している者」
トマ・クレキヨン:4声のシャンソン「小さな花」
シャンソン「小さな花」
ケンピス:ヴァイオリン・ソロのためのソナタ
ブルース・ディッキー(コルネット)
スティーヴン・スタッブズ(キタローネ/ビウエラ)
エリン・ヒードリー(Gamb)
アンドルー・ローレンス=キング(Hp/Org)

録音:1991年1月
ACC-10074
シュッツ:カンツィオーネ・サクレ(1625) エリック・ファン・ネーヴェル(指)
クレンデ・ヴォーカル・アンサンブル
ACC-10076
セゴビア大聖堂のカンシオネロ アンサンブル・ダエダルス
ACC-10080
ヘンデル:フルート・ソナタ集
ホ長調 Op.1-1 HWV359/
ト長調 Op.1-5 HWV363b
ロ短調 Op.1-9 HWV367b /ニ長調 HWV378
イ短調 HWV374/ ホ短調 HWV375
ロ短調 HWV376/ホ短調 HWV379
バルトルト・
クイケン(Fl−tr)
ヴィーラント・
クイケン(Gamb)
ロバート・コーネン(Cemb)
ACC-10081
ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ.ホ短調RV.40/変ロ短調RV.46/ト短調、
ジェミニアーニ:チェロ・ソナタ第6番イ短調/第3番ハ長調/第2番ニ短調
ロエル・ディールティエンス(Vc)、
リヒテ・ファン・デル・メール(Vc、通奏低音)、
アンソニー・ウッドロー(Cb)、
ロバート・コーネン(Org)
ACC-10087
バッハ:モテット集
来たれイエスよ来たれBWV229
恐れるなかれわれ汝とともにありBWV228
主をたたえよすべての異教徒よBWV230
聖霊はわれらの弱きを助けたもうBWV226
わが喜びなるイエスBWV227
主に向かって新しい歌をうたえBWV225
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
ACC-10088
クープラン:ヴィオール組曲第1番ホ短調(1728)、
ヴィオール組曲第2番イ長調(1728)、
新しいコンセール第12番イ長調(1724)、
新しいコンセール第13番ト長調(1724)
ヴィーラント・クイケン(Gamb)上村かおり(Gamb)ロベール・コーネン(Cemb)

録音:1992年6月聖アポリネール教会(ベルギー)
※旧品番:ACC-9288
ACC-10090
ドヴィエンヌ:6つのファゴットのためのソナタ Op.24 ダニー・ボンド(Fg)
リヒテ・ファン・デル・メール(Vc)
ロベール・コーネン(Cemb)
ACC-10093
ラモー:コンセール用のクラヴサン曲集第1〜第5番 ロベルト・コーネン(Cemb)
ヴァルトルト・クイケン(Tr-Fl)、
ジギスヴァルト・クイケン(Vn)
ヴィーラント・クイケン(Gamb)
ACC-10095
バッハ:カンタータ「われは満ちたれり」BWV82、
カンタータ「われ希望を持ちて、歩み求めん」BWV49、
カンタータ「ああ神よ、心の傷手、いかに多く」BWV5
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド、
ナンシー・アージェンタ(S)、
クラウス・クレメンス(Bs)、鈴木秀美(Vc)、
ピエール・アンタイ(Orgue)、
マルセル・ポンセール(Ob)

旧品番:ACC-9395
ACC-10101
サン・マルコ大聖堂の音楽〜ヴェネツィア楽派の二重合唱曲集
ヴィラールト:1550年の詩篇より
 新音楽(1547)より、
ガブリエリ
:サクラ・シンフォニア集(1597)より、
  カンツォンとソナタ集(1615)より、
サクラ・シンフォニア集(1615)より
エリック・ファン・ネーフェル(指)
コンチェルト・パラティーノ、
クレンデ・アンサンブル
ACC-10103
16世紀カタルーニャのマドリガーレとエンサラーダ集
ジョアン・ブルディエウ(1520頃-1591)、
アルベルク神父、
マテウ・フレーチャ(1481-1553)の作品
ラ・コロンビーナ
[マリア=クリスティーナ・キール(S)
クラウディオ・カヴィーナ(C.T)
ジョゼプ・ベネト(T)
ジョゼプ・カブレ(Br)]
ACC-10112
ジャケ・ド・ベルヘム(1505〜1565):「オルランドの物語」 ロベルト・フェスタ(指)
アンサンブル・ダイダロス
(旧品番:ACC-95112)
ジャケ・ド・ベルヘムは16世紀マドリガーレ誕生に貢献したフランドルの作曲家。彼の作品が頻繁に出版されるようになり、その名声を高め、ラブレは同時代の卓越した作曲家の一人として称賛しています。 (Ki)
ACC-10120
フレスコバルディ:オルガン作品集
トッカータ、ファンタジア
リウヴェ・タミンガ(Org:ボローニャ、サン・ペトロ教会の歴史的オルガン)
ACC-10123
ペルゴレージ:幕間劇:「リヴィエッタとトラコッロ(ずるい田舎女)」*、
歌劇「奥様女中」
ドナート・ディ・ステファノ(ウベルト)*、
パトリツィア・ビッチーレ(セルピーナ)*、
ナンシー・アージェンタ(リヴィエッタ)、
ヴェルナー・ファン・マッケレン(トラチェロ)、
ジギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド

録音:1996年11月21日(奥様女中)、11月22日(リヴィエッタとトラコッロ) ルナ・テアトル(ブリュッセル)、ライヴ
※旧品番:ACC-96123
ACC-10127
リチェルカーレ集〜16世紀イタリアのリチェルカーレの至芸
パドヴァーノ:第6旋法のトッカータ(とリチェルカーレ)
カヴァッツォーニ:リチェルカーレ第4番
ビュース:イントナチオーネ(A.ガブリエリ作)と第3旋法のリチェルカーレ第3番
パドヴァーノ:《サルヴェ・レジーナ》によるリチェルカーレ第7番
ロディオ:《ラ・ソ・ファ・レ・ミ》によるリチェルカーレ第7番
A.ガブリエーリ:第1旋法のリチェルカーレ
コンフォルティ:《アヴェ・マリア》によるリチェルカーレ第14番
パドヴァーノ:イントナチオーネ(G.ガブリエリ作)と第6旋法のリチェルカーレ
パドヴァーノ:イントナチオーネ(A.ガブリエリ作)と第3旋法のリチェルカーレ第1番
ルッツァスキ:トッカータと第4旋法のリチェルカーレ
A.ガブリエーリ:イントナチオーネと第5旋法のリチェルカーレ
J.ブリュメル:イントナチオーネ(G.ガブリエリ作)と第12旋法のリチェルカーレ
ビュース:イントナチオーネ(A.ガブリエリ作)と第6旋法のリチェルカーレ第7番
ルイヴ・タンミンガ(Org;ボローニャ,サン・ペトロニオ・バシリカ教会の1471-5年 ロレンツォ・ダ・プラト製および1534年G.バッティスタ・ファッケッティ製の書簡側オルガン使用)

※旧品番:ACC-97127
ACC-10129
ヴィレム・ヘルマンス製作によるオルガンの響き〜ピストイア(1664)&コッレシポリ(1678) スクロンクス、コルネット、
アントニ・ファン・ノールト、
タルクィニオ・メールラ、トマ・バブー、
アブラハム・ファン・デン・ケルクホーフェン、
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク、
ザムエル・シャイト、ピエトロ・ダレム、
ベルナルド・パスクィーニ
ルイヴ・タンミンガ(Org)
(旧品番:ACC-98129)
イタリアで活躍したネーデルラントのオルガン建造家。ここではイタリアのピストイア1664年製オルガンとコッレシポリ1678年製オルガンを使用しています。 (Ki)
ACC-10136
オーボエと通奏低音のためのソナタとトリオ・ソナタ集
ヴィヴァルディ:ソナタ.ハ短調、
トリオ・ソナタ ト短調
ヘンデル:オーボエと通奏低音のための3つのソナタ(第1番ハ短調Op.1−8,
 第2番変ロ長調「フィッツウィリアム・ソナタ」
 第3番ヘ長調)、
 トリオ・ソナタ 変ロ長調
マルセル・ポンセール(Ob)
アン・ヴァンランケル(Ob)
エワルド・ドメイエール(Cemb) 
リヒテ・ファン・デル・メール(Vc)
(旧品番:ACC-99136)
バロック・オーボエの名手マルセル・ポンセールの超絶技巧を堪能させながら、絶妙のアンサンブルも楽しませてくれます。 (Ki)
ACC-10140
ベルリン宮廷におけるフルート音楽
フランツ・ベンダ:ソナタ ホ短調
ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ:幻想曲、
 奇想曲集より
C.P.E.バッハ:ソナタ.イ短調、
 ソナタ.ニ長調
ヨハン・フィリップ・キルンベルガー:ソナタ.ト長調、
 テンポ・ディ・メヌエット
ヨハン・ゴットリープ・グラウン:トリオ
フランク・トインス(フルート・トラヴェルソ)
エヴァルト・デマイヤー(Cemb)

録音:2000年2月
旧品番:ACC-20140
ACC-10142
エティエンヌ・オジ(1754-1813):「ファゴットの新しい教則本」(1803年パリ刊)〜6つのソナタ ダニー・ボンド(Fg)
リヒテ・ファン・
デル・メール(Vc)
ACC-10204
J.P.キルンベルガー:フルート・ソナタ集 フランク・トゥンス(Tr-Fl)、
エヴァルト・デメイエール(Cemb)、
リヒテ・ファン・デル・メール(Vc)
ACC-10400
愛の小舟〜16世紀のコルネット作品集
作曲者不詳:エル・ビッソン(パヴァーヌ)/愛の小舟(ガイヤルド)
ジョヴァンニ・バッサーノ:スザンナはある日
作者不詳:パヴァーヌ/サルタレッロ
ジローラモ・ダラ・カーザ:あなたに喜びをあげよう
ピエール・アテニャン:パヴァーヌ/ガイヤルドW
ジョヴァンニ・バッサーノ:春は丘を彩り
ジョヴァンニ・バッサーノ:ミラーミわが命
ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ:ソナタ第4番
ジョヴァンニ・バッティスタ・ボヴィチェッリ:わたしは傷ついた
ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ:ソナタ第6番
リッカルド・ロニョーニ:ふたたび別れて
ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ:ソナタ第2番「ラ・チェスタ」
リッカルド・ロニョーニ:あなたは美しい、恋人よ
作曲者不詳:ルッジェーロ/シャコンヌ
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット)
レ・コンチェルト・ブリーゼ

※カルペ・ディエム・レーベルからの再発。
ACC-10401
甘美なる旋律〜17世紀イタリアの音楽
ジュゼッペ・スカラーニ:ソナタ「ラ・ノヴェッラ」
マウリツィオ・カッツァーティ:カプリッチョ「イル・ボヴィオ」、
 ガリアルダ「ラ・マニャーニ」、
 コッレンテ・フランチェーゼ「ラ・グラッサ」
バルトロメオ・ディ・セルマ:カンツォーナ第11番
ジュゼッペ・スカラーニ:ソナタ第16番
マウリツィオ・カッツァーティ:カプリッチョ「イル・ファントゥッツィ」
アンドレア・ファルコニエリ:甘美な旋律、フォリアス
バルトロメオ・ディ・セルマ:ファゴットのためのファンタジア
マウリツィオ・カッツァーティ:カプリッチョ「イル・コスピ」、
 アッレマンダ「ラ・ギシラルディ」、
 ジガ
「ラ・マルシーリャ」
バルトロメオ・ディ・セルマ:カンツォーナ第17番
ジュゼッペ・スカラーニ:ソナタ第3番
アンドレア・ファルコニエリ:パサカーユ=チャコーナ
マウリツィオ・カッツァーティ:カプリッチョ第12番「夜」、
 陰のバッロ、コンタディーニのバッロ、
 パッサカリオ
メルーラ:チャコーナ
アンサンブル・バディネリ
ラヘル・シュテルガー(Rec)
ウィリアム・ドンゴワ(Cor) 
クリステャイン・ボイス(ドゥルツィアン)
アレクサンダー・ヴァイマン(Cemb,Org) 
カール=エルンスト・シュレーダー(テオルボ、G)

録音:2000年4月
原盤:Carpe-Diem
澄み切ったリコーダーや柔らかなコルネットが美しい旋律を奏で、ファゴットの前身と言われる低音管楽器ドゥルツィアンを通奏低音に用いた17世紀イタリアの作品集。 (Ki)
ACC-10402
2本のコルネットのためのイタリアの音楽集
ニコロ・コッラディーニ:ラ・ゴルフェランマ
フランチェスコ・ロニョーニ:2つのコルネット のためのカンツォン第2番(1626)、
 来たれ主よ、2つのコルネットのためのカンツォン第1番(1626)
サロモーネ・ロッシ:ソナタ「ラ・ヴィエナ」(1623)、
 ソナタ「ラ・ロマネスカ(1626]、
 ソナタ「ラ・ベルガマスカ」(1642)
ジュゼッペ・スカラーニ:2声のソナタ第3番
チプリアーノ・デ・ローレ(ジョヴァンニ・バッティスタ・ボヴィチェッリ編):ふたたび別れて
ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチオ:ソプラノ2声のエコーのソナタ
ジュゼッペ・スカラーニ:2声のソナタ第5番
ガブリエリ:カンツォン第1旋法
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(ジョヴァンニ・バッサーノ編):あなたは完全に美しい
ジュゼッペ・スカラーニ:2声のソナタ第1番
ダリオ・カステッロ:ソプラノ2声のソナタ第2番、ソプラノ2声のソナタ第1番
ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチオ:立ちつくすマリア(1617)
ガブリエリ:エコーのカンツォン第12旋法
ル・コンセール・ブリゼ
ウィリアム・ドンゴワ(Cor、Rec)、
濱田芳道(Cor、Rec)、
カーステン・ローフ(Org,Cemb)
ピエール=アラン・クレルク(Org、レガール)

録音:1998年10月 
原盤:Carpe-Diem
日本を代表するコルネット&リコーダー奏者、濱田芳道と名手ウィリアム・ドンゴワによる2本のコルネットによる二重合奏形式の作品集。スイス、にある聖ローラン教会とヌーシャテル博物館で録音されています。 (Ki)
ACC-10403
ヴェラチーニ:リコーダーと通奏低音のためのソナタ集No.1〜6 アルカディア
【クリストフ・エールサム(リコーダー:1984年平尾重治製)、ユーニス・ブランダン(Gamb)、アッティリオ・クレモネージ(Cemb)】

録音:1991年6月 
原盤:Symphonia*SY-91S10
ヴェラチーニはヴァイオリンの名演奏家であり、タルティーニの演奏様式を受け継ぎ、作曲家兼ヴァイオリニストとしてロンドン、ドレスデンなど国際的な活躍をしていました。このアルバムにはヴァイオリン、またはリコーダーのための12曲のソナタから6曲を収録。 (Ki)
ACC-10405
ハイドン:四重奏のためのディヴェルティメント
ニ長調Hob.Deest、
イ長調Hob.III:7、ニ長調Hob.III:3
ピッコロ・コンチェルト・ウィーン
(旧品番:SY07227)
ヴィオローネのロベルト・センシを中心に1993年に結成された古楽アンサンブル、ピッコロ・コンチェルト・ウィーン。4人のメンバーそれぞれが持つ、ピリオド演奏に関する造詣の深さと、音楽への情熱が合わさり、切れ味の良い鮮烈な演奏を聴かせてくれます。 (Ki)


このページのトップへ


このサイト内の湧々堂オリジナル・コメントは、営利・非営利の目的の有無に関わらず、
これを複写・複製・転載・改変・引用等、一切の二次使用を固く禁じます
万一、これと類似するものを他でお見かけになりましたら、メール
でお知らせ頂ければ幸いです




Copyright (C)2004 WAKUWAKUDO All Rights Reserved.